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聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193/
ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/たておつです~!武器ですか……
あと、先程話していた三人娘のイラスト投稿しても大丈夫でしょうか?>>10
騎陣営
木蘭/ムーラン&ミソラ・オオガミ
おまたせ☆召喚した木蘭の影響で比較的マシなミソラちゃんだよ☆実はこの二人には『死後家に帰れなくなった者同士』という共通点があったりする。
術陣営
バロール&大鳳飛鳥
飛鳥ちゃんの魔眼が触媒になっちゃったパターン。IFの方じゃなかったら多分プルプル震えてるだけになる。
殺陣営
果心居士(若)&西行・キャスリーン・華恩
自分で自分を召喚するっていいよね。何でこうなったかは分からないけど多分黒幕がカシンチャンを釣り出す為に体を張って全力でカシンチャンの地雷にストンピングかましたんじゃないかな?
狂陣営
ベルセルク&人蓑祐輝性癖戦争、自キャラ交えていいならこうなりますね……
セイバー:柳生十兵衛三厳&蓮見静香……え…?このコンビ……いい……?良くない……?めっちゃ良くない……?良い……
アーチャー:下畑来野&ツタンカーメン……ツタンカーメンは一般人&巻き込まれとバンバン契約して欲しい。元々「助けを呼ぶ声に応じて召喚される」って設定があるので一般人とこそ契約して欲しかったりするのです。来野に思う存分振り回されて欲しい
ランサー:雪女&芙蓉宗二……個人的に好きな主人公像を詰め込んだ男子と自分のヒロイン像が詰め込まれている女子のコンビ。これ片方他作キャラってマジなのですか????
ライダー:クラムボン&朽崎遥……前も話した気がするけど自分がこの2人を書くと「妹を守る兄貴」と「子供を守る英霊」のコンビになる。朽崎遥の「守るべきものがある精神破綻者」ってキャラはめちゃくちゃ好み
キャスター:ヴィルギナル&景伏弦……ペレスでは子守りしかしてないからまともに強いキャスターと契約して欲しかった。あんなアーチャーに誰がした?俺だ!あとキャスターのマスターは中年であって欲しい欲がある(第五次並感)
アサシン:荒木又右衛門……山門の小次郎枠。なんでこのスレの有名な剣豪はみんなセイバーなんですか!?!?!?
バーサーカー:洒落にならないほど怖い話&小鳩……洒落怖って題材が好きです。都市伝説みたいなマスターと都市伝説のサーヴァントでめちゃくちゃ暴れ回って欲しい。最後はバーサーカーを取り込んでレイドボス化だ!目指せ第四次の大海魔!>>22
「全身真っ白」の「氷使い」の「少女/女性」でワンセットなんじゃ……めんどくせえなこいつ……誰だよ……俺か……
ユージーンさんのキャラだと酒呑童子と土蜘蛛が気になりますね(和趣味)
>>23
脳内のキマリス(騎士の姿をしたソロモン七十二柱の悪魔)「あまりお気になさらないでください。私は人を殺.すしか脳が無い男です。主無き私など脳の無い案山子と大差はありません」
宗二「あんたこそ『カーチャン気質』ってなんだよ。どこの誰をターゲットにしてるんだか。ニッチなのはいいけどほどほどにしておけよ……その、良かったら芳乃に良くしてくれよ。親父も母さんもあまり付いてやれないからさ。普段は気にしてないように振る舞ってるけどさ、あれで案外寂しがり屋なんだよ。俺と契約してる間だけでもいいからさ」>>29
騎陣営
ジョリー・ロジャー&ミソラ・オオガミ&ヒース・スケイル
海賊性の違いで分裂しそうなペアと思うじゃろ?ミソラちゃん(混沌・悪3倍濃縮)が緩衝材になって意外と上手くいく。多分途中からミソラちゃんに振り回されるヒースさんにロジャーが「あんた、苦労してるな」って声をかけるようになる。
術陣営
獏&小鳩
おともだちが欲しい小鳩ちゃんの願いを叶える為に夢の中でいっぱい遊んでくれる獏さん。なお外から新しく『おともだち』になってくれる人を連れて来る。
殺陣営
グレンデル&錫久里亥狛
私はぁ!この二人が仲良くしてるところがぁ!見たいんだぁぁぁ!
狂陣営
大嶽丸&羅城大我
違うんじゃあ…その手が勝手に(触媒的な意味で)>>33
>>35
絶対に無理をなさらぬように……寝不足は本当に幻覚とか見せるから(経験済)
それはそれとして「パラス・アテナちゃんVSスタルカド」をwikiに投稿しました。少し書き足しもあるので興味がある方は是非とも。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/もしもな聖杯大戦〜『青のランサー』VS『白のバーサーカー』〜何故かいけんかった……。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/もしもな聖杯大戦〜『青のランサー』VS『白のバーサーカー』〜まってーな
>>41
あ、ランチャーさん。結構前に投稿したボレアズのモノローグ的なやつです。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/双翼連理
>>42
私は仕事しながら寝ぼけ、幻聴を聞いて会話してました……。>>37
幻覚…あー、変なおっさんが変な歌を歌いながら変な踊りをしてる幻覚を見たことならありますねぇ()
パラスちゃんも全力で戦って負けて死んだのですから本望でしょう。アテナ様もにっこり。
>>40
魔眼摘出の際に後遺症の残らない手術が難しいからと嫌がるやつですねぇ。あと二、三人親しい人が魔眼のせいて死んだら流石に後遺症とかよりも目を取り除いてとなるでしょうが。
兄のコミュニティには後遺症無しに魔眼を摘出できる人が居ますが飛鳥ちゃんの魔眼を見せると摘出よりも求婚してくるのが目に見えてるから京介はユージーンに飛鳥ちゃんを会わせない。
やはりIF飛鳥ちゃんとバニキの組み合わせの方が捗りそうですなぁ。
>>41
アクロバティック…そんなに変わった解釈してますかね?
まあ人と馴れ合うことが出来ないから人間の敵として隣じゃなく向かい側に立つようになったってのは確かに独自色強めかもですね。人肉があまり好きじゃないのも鬼っぽくないですし。
夢の中では死ぬこともないから文字通り無間地獄。体は無事でも心が死ぬやつ。アァアアア、スレッドがァ!!スレッドが変わっている!!
なんかやってみたかった。
性癖ガソリンって凄い。ぐらいしかガッチリ話せる事無い…。
あと昨日辺りで深夜寝落ち→二度寝三度寝四度寝昼寝のコンボで今日はいつもより早く起きれて非常に嬉しい。>>67
「そうだね。毎日一生懸命に生きて誰に左右されることもなく家族に看取られて大往生とか、憧れちゃうよ」
ロルム「全く以てその通りだ!」
すみません、病死事故死絶対許さないマンが出てきてしまいました。>>89
エクストリーム帰国……(加護て言うてかて少なくとも私の解釈ではハ様って「生死を司る権能は推しだからと言ってホイホイ恩寵を貸し与えていいものではないって常識で考えたらわかるよね?警察官が知り合いだからって関係ない人に職務上の特権使わせてあげたらそれは一般的に言うところの汚職だよね?」って言って冥府関連で有利判定もらえる能力は頑なに与えないしそもそもオルフェウスも推してない(例えるのであれば職場で流行ってるミュージシャンぐらいの認識)なのでペ様ルートでものすごく頑張って説得するか金運・宝石関係の能力の方をいただくかになるってアドバイスしかできないんだよなぁ……)
オルフェウスは「エウリュディケに会う前の冥界の川渡っていた頃のライダー」で考えたことは有りますねえ
ハデス以外の冥界の住人が勝手に力貸している設定で>>55
オルフェウスは振ったのを逆恨みした女達に八つ裂かれて亡くなった、っ説があってね。
死後にそいつらが流したデマ、という可能性もあると思うのよ。(白目だって自然は自由で不平等であってもいいけど、法律が不平等だったら怖くない……?
警視総監が「この子可愛がってる親戚の子だからパトカーで送迎したったれ、あと非行に走っても補導しませーん」とか言い出したら更迭やん?超解釈違いやわ……
>>97
んんーーーーーーーーーーーー、私が考える冥府的平等観は「王様だろうがなんだろうが絶対に死は迎えてもらうけど、その代わり死者としての権利は乞食だろうが犯罪者だろうが保証する」ってタイプだから、>>94の場合で言うなら本人はアッシー君になったりすることは絶対ないけどカロンあたりが勝手に手引きしてるだけなら「なんだただの仕事場を横切ってるだけの人か、職務に影響は出ないのでスルー」って感じでそこまでアウトでもない
自分の主義とそれを侵害されないことに対して頑ななだけで周りにまでそれを期待したりはしないから>>99
ポケモンで言えば、ヨマワルとデルビルとポチエナとガーディ連れたトレーナー……的な>>105
合作だからこそ譲れない点に対する意見の相違が発生するものなのでは?>>105
特定の作者や作成されたサーヴァントに向かって「このキャラの此処が解釈違い、有り得ない、作るな」みたいな攻撃したらアウトですが、
「自分はこのキャラはこういうことしたら解釈違いだと思ってるんだ」みたいな会話くらい良くないです?まぁ、動き出してから言うのもなんだし、無理は無理で先に通しておかないと後々拗れるし……(自分も今更言い出せないけど無理って部分はゼロじゃないし、複数人いるんだからそういう部分が出るのは仕方ないって思ってる)
意見交換の場で肯定的意見しか求めんってのも健全じゃないように思えるし(まぁ、正直な話またSS書くよりサーヴァント作るペースの方が多くなってきてるのはどうかなって気はしなくないけど)>>108
>正直な話またSS書くよりサーヴァント作るペースの方が多くなってきてるのはどうかな1キャラ作ったらそのキャラの幕間作ればノーカン、というマイルール。バランスは大事ですよね
正直どうしても他人のキャラとの解釈違いが嫌なら特定のキャラとは別の時空、あるいは絡ませない方針を明言化させたら良いんじゃないかな?
原作だってぐだぐだサーヴァントは本筋とは別時空の英霊だってなってますし、良いんじゃないかな?作るのは自由で。>>111
いまはまだ「どー思うー?」「こう思うー」ば段階で思想激突はしてないから…。ここに関連人物がいてもすり合わせるすり合わせないは各作者の自由でいいんじゃないかなって
自分の中のイメージ、自分のキャラとその関連人物とで築きたい関係が一致してすり合わせる、くらいでいいと思います>>98
召喚したサーヴァントによって属性が変化するミソラちゃんは危険度が全然違うんですよ。ムーランの方は「そんな事ないよ、君のそのお話は僕にとって値千金さ。────はぁ、お父さんとお母さん、今何してるんだろ…」ってしんなりしてムーランと一緒に一般人を巻き込まないように聖杯戦争しますね。
後者は混沌・悪(元々)と混沌・悪(ヒース)と混沌・悪(ロジャー)で混沌・悪3倍濃縮なので危険度ストップ高。具体的にはヒースさんが止めないと「金品なんて〇してから奪えばいいよね?」と呪歌で広範囲鏖殺して死体漁りし始めるくらい。
>>101
ウホッ、いい筋肉。
ギリシャのライダーが続いてるのでギリシャライダーで統一してみるとかどうです?
>>113
それについてはモーマンタイよ。このメンツ相手に実質宝具封印状態のベルセルクで勝ち抜くのは難しいですし。それに黒幕側にカナディアがいたらストーリーブレイクする様も楽しむことでしょう。>>117
だから以前投下したロンドンのストーリーだとルーカス投下して途中から行動縛りに行ったと言いますか……いやでもあいつに関しては『ルーカスが考えるひとみのの取るべき正解手』を教えてくれるので結果的にタイム短縮させてくれるんですけれど
迷路があるとして、迷路の通路がストーリーで壁面がそのストーリーのルールだとすると、
ミカエラは即死トラップかゴール引くまで空間把握能力でマッピング全埋めして
ルーカスなら光素走らせて最短距離とトラップピーピングしてゴール目指して(たぶんトラップ1つ2つ見落とす)
ひとみのは無限使って壁面の耐久値0にして大前提の『壁は壊せない』っていうルールを破棄して迷路無視して直線で進むっていう風な割れ方をします>>119
どうぞー>>119
割り込みかけてすいませーん……、どうぞー>>120
ありがとうございます、それでは投稿します。
「え? カイホスルーおじ……先生がお休み?」
ルナ・アードゥルは伊佐那義頼から休講の連絡を訊いた。
「そうだ。一度は先生も来たんだが追い返した」
「お、追い返した……?」
「『体調管理が出来ないなら帰れ』と」
時計塔の一級講師に向かって忌憚なく言う伊佐那にルナは脱帽した。
そして伊佐那はこれからカイホスルーを見舞いするつもりだというので、ルナも同行することにした。
カイホスルーは顔色が悪く、やつれて見えた。魔術刻印による活賦でもフォローできないほどに疲労が溜まり、体調を崩したのだそうだ。
「日本では“過労”というんだ」
「過労死、というものですね。訊いたことあります。あれ、おじさんってかなり不味かったのでは……?」
「だから帰したんだ。しかもこれは初めてじゃあない」
伊佐那はカイホスルーを見る。魔眼でもないのに重圧が凄い。カイホスルーは目を逸らした。
「ちゃんと寝てたんでしょうね」
「……寝た。つか気を失ってた。カウチに転がってた」
「──」
「す、すまん。今日はちゃんとベッドで寝るから」
沈黙する伊佐那にカイホスルーが取り繕うように言う。ただでさえ顔色が悪いのがビビッてさらに顔色が悪くなった。>>124
ルナは思わず隣の武士のような青年を見る。クロサワ映画で見たサムライのように髪をまとめ上げ、鬚を生やしたミフネのような容貌。猛禽のような眼差しで師匠を見る彼からは磁力のような、見えない力が放射されているようである。
(この人…怒鳴ることも殴ることもしないのに、圧が強すぎるよ)
ルナは自分が批難されているわけではないのに、居心地が悪く感じた。伊佐那はカイホスルーと話ながら(内容は生活面への諫言箴言の類である)、散乱する文献や書籍を整理している。何気ないようにしているが、伊佐那はカイホスルーの好みな整理の仕方で整えていた。
雑然と無駄なものが多いが、汚いというほどではなくよく見れば本人なりの秩序がある。カイホスルーの研究室のデスクと同じ雰囲気を、ルナは感じ取った。
伊佐那もそれを感得しており、部屋の整理でも師匠が馴染むように整えているのだ。
(この先輩、あらゆる面で隙がなさすぎるのよね)
誰よりも早く教室に来て掃除をしていたり、雑用を手抜くこともなしたり、日頃も挨拶や体調管理もどれもきっちりやっている。巫山戯過ぎたり無茶が過ぎたりする者をきちんと締めて、だらけ切る空気を作らない委員長気質である。
「俺はうどんを作っておくから、ルナは薬湯の準備をしてくれ。これ、植物科の友人から譲ってもらったものだ」
「あ、はい……。私、家事とか得意じゃないんですけど……」
「メモに書いてもらったからその通りやればいい。インスタントコーヒーを淹れられるくらいなら大丈夫だべ。……それも怪しいなら、じっとしていてくれ」
「さ、流石にそれくらいはできます!」
伊佐那は調理に入った。うどんをやわらかくして、胃痛持ちのカイホスルーに負担が少ないように工夫をしているのだ。
うどんを作ってから伊佐那は掃除をすると言って、さっさと退室してしまった。
伊佐那が出て行ったドアを見ながらルナは自分も手伝おうと言うべきだったかと数拍悩んだ。
(あの目で戦力外通告されたら居たたまれない……)
先程から思うに家事能力にはまったく期待されていないのは察していた。>>125
「どうぞ、おじさん飲んでください」
「ああ、ありがとう」
カイホスルーはルナから薬湯を受け取って飲んだ。うどんを器用に啜って食べる様子をルナはしばらく感心して見た。途中、カイホスルーは思い出したように文献を取り出して読み始めたのには呆れた。
「今はもう体調を整えるのに専念すべきでは?」
「うーん……大丈夫だがな? 俺の胃はいつもこんなもんだし意外に講義中は痛まんし」
「ホントですか?」
ルナとしては不安しかない。
「とは言っても今回は困ったな。上に提出する論文を作っていたんだが、自分の中で「これはいける」という案が浮かんだのでそれについて書いて論考をまとめたんだが、夜中にな……」
ふっ、カイホスルーの目から生気が消えた。
「あとになってもっといい手を思い出してな」
「あー」
あとになってみればもっと何かできたのでは、と顧みることはルナにも心当たりがある。
「そっから何とか挽回しようと考えまくってさ。胃はもうズッキュンズッキュンいうし朝までのたうち回ってそりゃもう……あれ? 俺は何を言いたかったんだっけ?」
「だから、やっぱり休んでくださいよぉ!」
茫洋として不安定なカイホスルーは目も当てられない状態だった。伊佐那に帰れと言われるのも納得である。>>126
「まあ、そうだな……。このままじゃ、伊佐那に故郷へ強制送還されるかもな」
カイホスルーは苦笑しなら薬湯を飲み干した。しな垂れるようにして床を見た。たったそれだけの動作で一級講師の威厳というものが綺麗さっぱり消えてしまった。
ルナはカイホスルーの故郷を知らない。時計塔に所属する以前、彼と会うときは一族の会合が主であった。
「故郷……どんな所ですか?」
「何もない……」
カイホスルーの答えは簡にして要を得ていた。いつも静かな声音はややかすれている。
「っつーかこんな事言ってもあれか。解んないよな」
流石に言葉が足りなかったかと思いカイホスルーは後ろ頭を掻きながら少し考える。カイホスルーは大きく息を吸い込んで呑み込むように溜めた。そして徐々に吐き出しながら言った。
「ほんとに何も無くなろうとしてる所だよ」
かつてアードゥル一族が魔術の研鑽見つけ出した霊地に住居を移し、作られた街がカイホスルーの故郷。だがそこも今では、人は老いて少なくなり、魔術回路を持って生まれてくる人間も少なっている。
「人は老いて、いなくなり、魔術回路が失われ、魔術刻印が寿命を迎えて廃業する家も多くなっている……」
カイホスルーは拳を握り締めていた。床に落ちていた視線も上がある。それだけでも、失われていた威厳が取り戻された。
(最後の部分、聞き取れなかった。でも、おじさんは「だからこそ」と言ったような気がした)
だからこそ、根源へ到達して故郷の人々の期待や思いに報いたいのではないだろうか。
カイホスルー・アードゥルという魔術師の内側を垣間見たのかもしれない、ルナはそう思った。
「ルナ、詰めておきたいことがあるから付き合ってくれ」
「……少しだけですよ。それが終わったら休んでください」
ルナの箴言にわかったわかったととりなすように言ってカイホスルーは準備をする。ルナとしても一流の魔術師の研究に関われる良い機会だと思った。
「私にもやらせてください」>>127
その後はルナにとっては大変な時間だった。流れ込んでくるカイホスルーの思考が津波のように押し寄せる。思考の圧力にルナは圧倒された。
◇◆◇
「はっ! マズっ、寝てましたか!?」
「ああ、乗ったらすぐに寝たぞ」
ルナはカイホスルーの屋敷から出て、行きと同じく伊佐那の車に乗って帰りの途中だった。
あれから、伊佐那も交えての臨時講義が始まった。教室で行われる講義よりも情報量が濃密であった。
「そっか帰る途中で……。痛……、肩と目が……何コレ、凄い疲れた……」
一級講師、典位の魔術師からあふれ出る智の奔流。
流れ込んでくるカイホスルーの思考はダムが放水を始めたようでルナには強烈な圧力だった。
考えてみれば一流の魔術師の思考を長時間まっすぐ受け止めたのは初めてである。まるで濁流のようだった。しかし、流れたり後ずさりしたりする事だけはしてはいけないとルナは必死に踏ん張った。
「しんどいっしょ。先生との直接の問答は」
まるでルナの心情を読み取ったかのように伊佐那は言った。
「そう……ですね。だけど貴重なお時間でした。これに私でも何か報いることができればいいのですが」
「おーよ、俺達は魔術師だからな。雛鳥のように口をあけて一方的に餌にありつけるような関係ではよくないよな」
「あの時おじさんは私から奪えるモノがあると思ったから誘ってくれたんだと思います。私も僅かかもしれないけれど差し出せるモノがあると思いました」
それに、とルナは思う。長い長い旅をしてきた旅人か、厳粛な修行僧のような、あの姿には突き刺さるように思ったこと、それを掴めるまでは絶対に食い下がることはしたくないと思った。>>19
ライノ選ばれてるヤッター!
しかしながら、これはもしや剣陣営と修羅場になるやつでは……!?監獄長はいるかな?
オルフェウスのSSっていうか幕間みたいな何かができましたが投下していいですか?梅ヶ枝餅は果たして神祭具なのだろうか……
学問の神様なのに家庭的というのは高ポインツ!
気立がよく快活で教えるのが上手くてヤのつく人を従えている女教師……
これはstay nightを秒で終わらせる虎の貫禄!
最優良物件ですね。>「理性蒸発しっぱなしで秘密を守れないアストルフォ枠」
オッタルくんの世話でレスリーの胃潰瘍がマッハ……
彼はどうにもならないことをどうにかしようとして無駄にストレスを溜めるタイプの人間!!黒くなったんで行きますね
冥界下りは失敗した。自業自得とはいえ、最愛の妻が戻ってくることはなかった。
失意の中にいた俺は、とある男から旅へと誘われた。
『旅では何が起こるかわからない。アスクレピオスは最高の医者だがね。専門職一人では限界が来るというものだ。
私は門外漢だがな。音楽というのは人の心を癒すのだろう? 音界の征者オルフェウス。君の演奏があれば百人力だ』
旅に出たい、と思った。
過去の俺を知らないやつらとの旅。冥界からも故郷からも遠く離れた地を目指す旅。
やり直しの旅、再生の旅―――吟遊詩人としての俺の魂が、この苦悩からの解放を求めていた。
そうしてこの旅で、俺は再び『最愛』という感情と巡り会うことになる。
◆
「おっ、もしかしてアンタが天才詩人オルフェウスー? ……なんか暗い顔してんね。どしたん?」
慣れない船旅の中、吐き気を感じてしゃがみこんだ青年に声をかける女性がいた。
青緑色の髪が順風に優しくなびく。紫色の翼は彼女が人間ではないことを明確に示していたが、半神半人の英雄が集うこの船においては些細なことだった。>>139
過酷な戦いを生き残ったが、その代償は大きかった……>>140
小柄ながら豊満な肢体、船の動きに合わせて揺れる胸に、青年は目を奪われた。周りの男共は背が低くて女には見えないと口々に言っていたが、そんなことがどうでもよくなるくらい魅力的だ、とオルフェウスは思った。
「ちょっと……船酔いをね。船旅には慣れていなくて」
「情けないな~。そんなんじゃ笑われるよ? ふふふ」
クスクスと笑う少女。その声が、青年には鈴の音のように聞こえていた。
「アタシで良かったらアスクレピオスのところに連れてくよ?」
「……すまない。恩に着る」
「おっと、言い忘れてた。ハロー、アタシはボレアズの一人、北風の片翼・カライスだよ。よろしくね、オルフェウス!」
言うやいなや少女は―――カライスはオルフェウスの肩に手をかけてきた。
彼女の手を借りて医務室へと目指し歩き出す。
その道中、カライスはポツリとこぼした。
「恩に着ることなんてないよ。同じ船に乗るならもう仲間じゃん? 仲間の心配するくらい普通っしょ?」
いつ以来だろう。誰かに優しくしてもらったのは。
いつ以来だろう。こうして気負うことなく女性と接することが出来たのは。
言動こそ風のように快活だが、彼女は本質的に敏い人物なのだろう。
言葉一つで相手との距離感を操ることを可能な理知的な女性。
吟遊詩人故に感情というものを知り尽くしたオルフェウスは、カライスの本質を感じ取っていた。>>143
◆
だからこそ、彼らがアルゴナウタイに加わった時。オルフェウスは一抹の不安を覚えた。
ディオスクロイ。船乗りの守護者。旅路を導く輝ける星。天空を戴く主神の星。
彼らが参加したことによって、ボレアズの2人はアルゴー号を導くことではなく、アルゴー号に追い風を吹かせることがこの旅における役割になった。
彼女の心は柔らかく、普段の態度よりも繊細な女性だ。
きっと思うところがあると感じたオルフェウスはカライスを探して回った。
そして、気づいた時には、指先が琴を奏で始めていた。
「―――北風の君。
―――導きの翼。
―――君の風は決して光に負けることはない。。
―――光は闇に飲まれれば見えなくなるが。
―――風は闇の中にあってなお吹き続ける。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――我が愛しの光。
―――この詩と、我が愛を、貴女に」>>144
口から溢れるのは彼の本音だ。
君は彼らに劣っていなんかいない。
仮に君が誰からも必要にされなくなっても、僕は君を必要としている。
君こそが、俺にとっての光だ。カライス。
だから、どうか泣かないで。いつものように笑って欲しい。
「お、オルフェウス……あはは。ごめんね、恥ずかしいところ見せちゃって」
「君の為に一曲吟じてみたんだ。暗然としていた僕に声をかけてくれて、色々と世話になってしまったからね。だからこれは、僕からのお礼だよ」
見られちゃった、ではなく見せちゃって。その言葉回しには、彼女の英雄たる矜持が詰まっていた。
「同じ船に乗るなら仲間なんだろう? 仲間の心配はして当然さ」
だからこそ、オルフェウスは、今一番伝えるべき言葉を口にした。
「……うん。あはは。そっか。そうだよね」
いつかの意趣返しのような言葉に、カライスは思わず苦笑した。
そして同時に、自分の他愛の無い言葉が彼をどれだけ支えていたかを実感して嬉しくなっていた。>>145
「そういうことだ。気にしないでくれ……その方が俺―――いや、僕も助かるよ」
「へえ、それがアンタの素かあ」
「っ……まあ、そういうことだ。こればかりは誰も知らない。父上や母上も、イアソンも―――エウリュディケにも終ぞ見せることはなかった」
「……アタシなんかに見せてよかったの?」
「っ! なんかだなんて言うな! ……なんかだなんて、言うな……俺はお前を天才だと言ってたよな。この天才が初めて特定の誰かに詩を送ったのがお前なんだ。
俺を天才と思うなら、自分を卑下するな……お前が自分をなんかって言うなら、お前が天才と認めた俺は節穴だってことになるんだぞ」
「………………ごめんね? おっかしいなあ。なんか謝ってばっかじゃん。今日のアタシ」
「いいさ。誰にだってそういう時はある。俺だって、ここに来た時はひどかった」
「あはは……というかさ。さっきの詩。あれ、なんかすごいこと言ってたね? 我が愛を、貴方にとか。告白みたいじゃん」
「まあ、その、なんだ…………別に、そう思ってくれても構わない」
カライスは行動的な女性だ。とにもかくにも主導権を握りたがり―――それ故に、主導権を握ることはあっても握られることには慣れていない。
だからか、彼女がオルフェウスに告白に返事をすることはなく。
彼女の想いは、最期まで言葉になることはなかった。
堕ちていく。翼を貫かれ、英雄達の旅路に追い風を与えた双翼が堕ちていく。
オルフェウスには何も出来なかった。相手は大英雄オルフェウス。一介の吟遊詩人にどうにか出来る相手ではない。
オルフェウスには、愛した女性が目の前で命を散らす様をただただ眺めることしか出来なかった。
死を待つだけとなったカライスが海に落ちるその刹那、オルフェウスと目があった―――その1秒にも満たない時間で、オルフェウスは彼女の真意を知った。>>148
『ハロー? アタシたちはボレアズ。二人で一組のライダーなんだけど、マスターはちゃんと使い熟せるかなー?』
『寧ろ、使って貰わないとワタシたちが困るんだけれどねぇ』
カルデアにて。ある日、オルフェウスはそんな言葉を耳にした。
あまりにも、あまりにも懐かしい音色(こえ)
いつかどこかで聞いた、もう一度聞きたいと願っていた―――その執念から、アヴェンジャーの霊基を得るに至った女性(ヒト)の声。
音界の征者。ギリシャ世界最高峰の竪琴弾きオルフェウス。その研ぎ澄まされた聴覚は、遠く離れた召喚部屋で放たれた声を確かに感知した。
食堂を出て、足早に召喚部屋へと向かう。
途中窓ガラスで髪を整え、襟を正すことも忘れない。
愛し、恋焦がれ―――何よりも求めた女性を探しに、青年は駆け出した。>>149
◆
「あっ、オルフェウス……本当にいたんだ。久しぶりじゃん」
「カライス……本当に?」
そうして、その瞬間は唐突に訪れる。久しぶりの再会で、放たれたのはそんな言葉だった。
「うん。マスターが言ってたんだよ。アンタもここにいるって」
「ああ。もう随分と、ここでは長く世話になっているよ」
ああもう、何がギリシャ神話を代表する吟遊詩人だ。
伝えないといけない言葉は山ほどあるのに、それが全く出てこない。
「そういえば、マスターから聞いたよ? ヘラクレスを倒そうとずっと付き纏ってたんだって~? どういう風の吹き回し? アンタそういキャラじゃないっしょ」
「……ああ。そういえばそんなこともあったな」
「ありゃ、ビミョーな反応……ごめん。触れられたくなかった?」
本当に君は聡明だ。明るい態度も、繊細な言葉も、情深い優しさも―――何もかも、俺の気持ちすらもあの頃のままだ。>>150
「いいや。別に、今となっては些細なことだと思っただけさ」
「そうなん? ……ねえ。自惚れかもしんないけどさ。それって、アタシに関係あったり?」
「そう、だな。俺はヘラクレスを殺そうとした。君を殺したあの男に報復しようとした……でも―――今は、君が生きている。生きて、こうして話せている。それだけで俺は十分さ」
「……ヒュー。ねえ、自分で言ってて恥ずかしくない?」
「アスクレピオスだって切りつけたら血を流す。詩人だって自分の言葉で恥ずかしがりもするさ……でも、君も顔が赤いぞ、カライス」
返事はない。その代わりとばかりに、カライスがオルフェウスの肩に寄りかかり頭を預ける。
オルフェウスは彼女の肩に静かに腕を回し、そっと自分の方に引き寄せた。
カライスは、それを拒まなかった。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――君の風は決して光に負けることはない。。
―――光は闇に飲まれれば見えなくなるが。
―――風は闇の中にあってなお吹き続ける。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――我が愛しの光。
―――この詩と、我が愛を、貴女に。生放送から24時間経ったので。
まさか矢野・田中コンビがFGOで見られるなんて思わなかったです……最初から最後までぶっ飛んでそうだけどどうなるかしら……(そわそわ)オルフェウスといえば、八つ裂きにされた後、オルフェウスの琴と歌う首がレスボス島に流れ着いた、とされる話もありますね
レスボス島から多くの優れた文化人を輩出されたのはオルフェウスの加護があったから、ともここのえさんおりまするー?
まきなさんのNGってなんでございまするー?くそう!俺もえっちな話がしたい!だがリビドーばかりがおかしな方法に向かう!!
小アイアス!お前にしかできないシチュがいっこある!レージュさんの発議に触発されて自分の性癖を満たす為だけ目的の聖杯戦争を組んでみようと思ったが特に7組も浮かばなかったぜ!サタン&朽崎遥とかは性癖ってよりは縁召喚で相性もすごくいいよね!ってだけだし。
>>174
おお、楽しみです!>>178
フォーリナーを呼ぶには、ちょっと狂気に染まりすぎかな……復活させるか…愛し合う二人はいつも一緒魔術師!
なんかパロミデスのカーテナをブラッシュアップしたらこう「貴方の何処が聖剣の担い手なんですか?」的な性能になってしまった気がする。
深夜だから言うけどあんま俺のサーヴァントやマスター使われへんな…という悩みを自己で解決すべく努力した結果もっと頑張んなさいで議決されました
魔術師案なら、とある地方で崇められる一族の葉末で、才能が強いために強く敬われて尊ばれて、けれど本人は「自分は人間だ」と信じてて、だけれど地方で彼以上の力を持つ者がいないために人間が持ち得るナニカが欠け続けていてそれが何なのかも分からず懊悩していた時にたまたま地方にやって来た魔術師が自分以上の魔術を見せてそれに「嫉妬」という感情を覚えて「自分に欠けていたのはこれだ!醜いこの感情だ!」と閃きそのまま地方を飛び出して時計塔に入学。以降更なる醜い感情を得るために研鑽を続けている…というのがありまして。
ですけどこれ、スィレンの逆バージョンってだけなんですよねっていう…>>141
でもなんだかんだでお互いが一番「取り繕わなくていい」相手になる(するだけ無駄)から、側から見ると人型神話生物が謎の邪悪な気をぶつけ合いながら壮絶なレスバを繰り広げてる恐怖映像アルヨそう言えば特に明言されてないのにオルフェウスが詩を送ったタイミングを「ディオスクロイが仲間になったことでボレアズの役目が船を導くことから船に追い風を送ることになってへこんだ」時期に勝手にしてしまった……
これは土下座案件……>>7
>>18
みんな可愛いし美しい…巴御前さんの未亡人臭ハンパないっすね。CV今井麻美さんって感じ
そしてリリスさんも素敵な娘…肋骨が透けているのがなんか、エッチいですね()
女子に扮している時の服装も見た目に合っていて騙されそう
>>30
獏さん陣営から漂うFake偽ライダー陣営感…Fake新刊まだかな…
>>101
結構イオラオスさんギャル系だったんですね…昇天ペガサスミックス盛りっていうか…(失礼)
>>129
おおう、これはいつぞや仰っていた「風を押して授業に出席しようとする生徒への対応」…たしかに、何かを為そうとするために根詰めすぎて却って何かが出来なくなってしまうというのは本末転倒ですよね…気をつけねばな…
>>152
オルフェウスという人物の知識が亡き妻のために冥界行って見つけたけど連れ返せなかった人ってぐらいしかない(うろ覚え)なので込み入ったことはてんで言えないのですが…こう…お熱いですね…と…>>189
うーん、そもそも魔術師の人物像のネタがあるってだけで、性能関係が全然なので…朽崎さんとの絡みは面白そうなんですがね…
因みにもっと詰めたこというと、顔よし才よし物腰よしな一見すると完璧系だけど、人に叱られて腹たったり殺意を覚えたりするのが新鮮すぎて「今日は初めて〇〇を殺.したいと思った!赤飯炊かなきゃ!」ってなる人。嫉妬も疑心も憤怒も強欲も倦怠も地方にいた頃は抱かなかったもので、且つ自分が人間であるという証左だからとても有難いものに思えている。ある意味ドMである意味超ポジティブ。人間だいすき。
なので情動は一般的で感性は変態的ですが殺意覚えても何もしないので無害です。側から見たらめっちゃ怖いけどプルフラス「うむ、月と言えば団子だな!」ロゼ「さっき夕飯もデザートも食べたでしょう、もうっ」
このコンビならこう答えちゃう……色気より食い気ぇ……ふっはー!すっかり夜型人間だ、ゼ
>>197
なっなんですかいきなり!そりゃあ私だってあなたのこと…(深読みしてテンパるのもお約束)>>197
ええ、今宵はこんなにも月は朱くて……今にも落ちてきてしまいそう。>>197
イオラオス「そうっすね。でもきっと、あなたと一緒に見るからでしょう」
ロビンフッド「ええ、とても。今ならきっと手が届くでしょう」
フロームンド「あなたと綺麗な月を見れて嬉しいです」
蒲池夏美「ずっと一緒に月を見てくれる?」>>203
①ダグザの大釜擬きを使って食料を出して「これで飯食えるね。さあじゃんじゃんぶっぱなそう!」
②「まあまあ、魔力は僕持ちなんだからさ。沈めてから手に入れちゃえばいいんだよ。なんならサルベージ用の音響[ソナー]役もやるよ?」
③「誉れも大事だし飯も大事。どっちも手に入れる方法があるじゃないか。ほら、あそこに軍艦があるでしょ?」
お好きなのをどうぞ。>>209
うーん……分かりやすく『ギャル属性』とは言ってますがギャルならフリーパスというわけじゃないので……
夏美さんはちょっと好物とかにギャップがあってですね……多分意図的につけたんでしょうけど(ギャルなら普通にタピオカとかを好きでいて欲しい)
あと夏美さんはセリフ回しにいい意味で品があるなと感じました。もうちょっと蓮っ葉というかズカズカと来る方が好みです
それこそカライスの「アタシ」「アンタ」って一人称/他人称は好みドストライクです
ギャル属性として見るとちょっとストライクゾーンからは離れますが、一人のキャラクターとして見るといいキャラだとは思います
面倒くさくてすみません……>>101
イダスの鎧ですか?
ヘクトールや2臨アキレウスみたいな感じの古代系ですよ。>>213
先生ー!うちの一応ギャル娘(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/比良坂学)はどういう採点になるでしょうか?>>223
一般人ですがこの子(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/武井莉花)の家庭は目に見えて冷え切っていますね
「体裁を保つために結婚し仕事に全てを注ぐ父親と、金目当てでそれに擦り寄った母親を毛嫌いしており、莉花本人はさっさと家を出て自立しようと決めている。」>>223
だいたい問題あってやべーなんですよね。
夏美は魔術師家系の病んだ感じがしますよ。蒲池の家に行かなかったら叔母に殺されてた。螢は父親とは血縁的には兄で母親が同じという。>>225
なるほど。まぁ今後ご縁があれば、という事で。
えーっとですね、合いそうなところは”自分以上の光を求めます。もっと光を、尚も光を!”ってトコですね。
クッチーは「僕みたいな怪物じゃあない貴方がた人間は皆須らく素晴らしいんだよオラァ!」という心理などが精神的に存在しているので、(素晴らしい人間、いいよね…)、(いい…)みたいな関係性出来るかもなぁ…。という感想です。
もしかしたら”自分以上の光を求めます。もっと光を、尚も光を!”が解釈的に間違って出力違うかもですが。>>222
兄弟のコンプレックスならば継国兄弟とか好きですね。夏美のところだとコンプレックスを持っているのは義兄が夏美に対して持ってますね。
抱えている問題や心の闇によって自分を蔑ろにするところがあるけど、物語の進展とともにそういう部分が治って成長する展開が好きです。>>223
割とがっつり深刻なのは居ないかも…?朽崎家はクッチーの精神が問題なだけで関係性だけならまぁ仲良し兄妹ですし、なんやかんやで現状満足してる奴多いし。
あ、でも浦島太郎状態な刹那とかカルト宗教な鳳蝶さんとかは客観的に見ればあまりいい状態ではないかも?ポルカさんのドラニコル家がどんななのか、考えた事ないな…。どうしよ。キャラを作るときは、マスター限定ではありますが「魚の小骨が喉に詰まったような感覚」とか「心臓の裏側を逆撫でされたような感覚」を重視していますそこに、砂糖漬けの砂粒を少々塗して…
そうして出来たものの最北が現段階ではスィレンと黎、■■■だったりします。ろくでもないキャラばかりですね原典?を再び手に入れてロドモンの活躍を漁っているとだんだんこいつ…チャラ男はチャラ男でもチャラ男になろうとする変なやつになりそうだな
>>237>>240>>242
触媒問題ならわざわざ聖杯戦争に参加しなくない……?(とか言ってはいけないよね)
まあ人生を賭けての参加や、婚約者にいいところ見せようとの参加もある訳ですし、触媒問題が発生しようとも参加するところは参加しますよね。
>>238>>239
弱点問題。大英雄であればある程に露見しやすい問題ですね。それなら確かに説得力がありそう……でも、サーヴァント自身もそれを承知の上なので、多分そのまま弱点を突かれるなんて事はない気も(物語の盛り上げ場面で突かれそうではありますが)
>>241
そういう層は先ず参加するのか? ……したわ(フラットを見ながら)
>>243
アサシンはそうですよね。逸話が乏しくても暗殺能力が高ければいいですし。>>236
クッチー:そもそも聖杯戦争での勝利、にそこまでモチベが無い=絶対勝ちたい訳じゃないので縁召喚やらテキトーに買った触媒でいいかになりがち(それでも『トロイアの城壁の欠片』やら 『“木刀によって”斬られた兜』など、妙に触媒集めが上手い気がする)
刹那:大英雄過ぎると良好な関係築けるか不安(サーヴァントとマスターは主従関係であるが、出来るだけ仲良しになりたい)。あとはそこまで資本力が無い。
ポルカ:あんまりそこら辺考えてなかった(by作者)
迅龍:スポンサーの資本力が低い(正直な話、迅龍ってマスターとタイマン張れればかなり勝率高いので、サーヴァント避けられればそこまで格に拘る必要がない)
鳳蝶さん:同じくあんまり考えてない
だいたいこんな感じかな…。>>245
後もう一つ思い出したのですが、趣味で呼ぶ場合もこだわらないかもしれませんね(アストルフォのマスターを見ながら)あー…いいなあ自分の親父とか母親が召喚したサーヴァントを再び呼ぶパターン
サーヴァントが記憶持ってるタイプで「ははあ親父に似てる似てる」とか>>254
イオラオス、在原業平にお願いしたいです。アルゴナウタイ、芸術的才能を持つ人つながりです。
うーん、構想中のオルフェウスはしばらく封印するしかないかな。>>254
ふーむ、ヘラクレスの不義の子・テレフォス(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/テレフォス)とかどうでしょうか?
>>255
パラP、慎二に高度な魔術礼装とか与えたり、素質は無いなりにもレクチャーしそう。魔術に浪漫とか慈愛とか持ち込むし。
……でも途中で空中分解もしそう>>254
では私からはスクルド、フェニヤ&メニヤ(アヴェンジャー適性あり)をお願いしても?>>262
どうぞー>>263
え、週刊?今週って暴食少年でお姉さん出てきたっけ…?※ヒュラスの逸話の関係上、当時のギリシャの男色を匂わせています。一応今のサーヴァントとしてのヒュラスの体は「両性の適性がある」のでどちらで妄想しても構わないとは思います。美少年でもボクッ娘でもお好きにどうぞ
「愛だの恋だの鬱陶しい。僕に纏わりつくんじゃない。所詮は昔の男で僕を捨てた男だろうが」
「……ヒュラス、私は─────」
「触るなっ!!気持ち悪い……っ!」
獅子のぬいぐるみを投げ捨て、吐き捨てるように罵倒し去っていく麗しい美少年。側から見れば子供の癇癪に振り回されるおもちゃだが、その実態は置いていかれた恋人と置いていった恋人という関係だった。
「気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっ……!アイツに触れたこの腕も気持ち悪い、そこからアイツが這い上がってくるんだっ!!」
自室で必死に、手を洗う。血が出るなんて気にしない。肉が溢れるなんて気にしない。むしろそれでいい、アイツに犯された体を作り替えよう。サーヴァントのエーテル体は便利だ。
ゴジャバジャバ、もこもこ、ジャブジャブ、ゴシゴシ。
ゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシゴシ。ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ───────ランチャーさんに続き私も募集します
製作中の小野小町の言及先を募集します。
うちの○○に言及くださいという推薦がありましたら是非お願いします。「おやめなさい。無為に自分を痛めつけるものではないよ。僕が言って、説得力があるかどうかは別だけれど」
「………オル、フェウス………」
その美声が憎たらしい。その手で奏でられる竪琴の音が憎たらしい。お前のせいでこの傷が癒えていくじゃないか、いい加減にしろ。アイツの毒が心臓を介して全身に回っていくのに。
「その目障りな演奏をやめろ。お陰で身体中掻きむしって引きちぎらないといけない。あの嫌で仕方ないニンフ共の力を借りなきゃいけない」
「なら僕はそれを演奏で癒やそう。なに、時間はたっぷりあるんだ。それぐらいできるとも」
その言葉の重さに本気でそれを言っているのだと悟ったヒュラスは身体を掻きむしることをやめ、この面倒な事態を終わらせるため目の前の優男に向き合った。
「僕とお前に接点はないだろう。何を今更触れる。第一……お前は僕も絞め殺したくて仕方ないんじゃないか?なんせ僕は」
お前の愛する男を殺した、あの大英雄の恋人なんだから。「…………」
「そもそもどうにも謎だったんだ。どうして僕の自傷を止めたのか。僕の態度でお前の憎む男が傷つくならそれは願ってもないことで────」
「僕は別に、ヘラクレスを憎んではいない。そも、恋人を殺されたことなんて一度もないけれど?」
固まった。おかしいだろう、だってコイツ、アルゴノーツであんだけカライスたちと仲良くしてて。アレが恋でなくてなんだというのか。あの、甘ったるくて気持ちの悪い付属品が付属品に媚びるような現象………
「いいや、彼らと僕は最後の最後まで親友だった。恋人じゃない。恋することはなかったよ」
「………アイツら女だけど」
「女だから、男だから、ということを裁量に入れるなら君とヘラクレスの関係性も疑うべきだね。マスターが言うには、今の時代はそういう性差を少なくしようと人々が力を尽くす時代らしい」
「黙れ」
そう言うことを聞きたいわけではない。お前にそのようなことは求めていない。だから口なぞ開くなよ。寒気がするし体が熱くなるだろうが。
「僕の知ってる彼らとは少し違ったね。まあアレだよ、並行世界が数多あれば男の双子も女の双子もあり得るってことさ。僕のところは男だった」
「そんなこともある。僕のところもそうだった。……で?あんなに抱きついたりして仲の良かったのに付き合ってないって?」
「それぐらい仲良く見えるほど絆が深いということなんだろうね。嬉しいよ。たとえ色恋でなくともそれは確かなカタチだから。……君も、そうなんじゃないのかい?」
ああ、お前もだ。誰も彼もがそうやって言葉を投げかける。僕にとって唾棄すべきもの、罵って然るべきものをさも当然かのように言って憚らない畜生共め。「お前の色恋に対する価値観なんてどうでもいい。今この状況において関係は何一つないし興味もない。ただ、それを物差しにして他人を測るなよ。お前の女々しい純潔をさも当然のように振りかざすな。吐き気がするぞ汚らしい」
愛を謳いたければ存分に謳え。恋の詩を唄いたければ存分に唄え。その一切に干渉なんてする気はないしその耳障りな音を聞こうとする気もない。ただ踏み込んで歌うなよ。
「僕の女は凶暴だ。たとえ僕が殺してやりたいほど憎んでいても意に介さず、都合よく解釈して、自分たち以外の厄介な奴らを引き裂こうとする。それ以上踏み込め、腕だけじゃあ済まさない」
大英雄ですらない、ただの美しいだけだった少年が指を鳴らすだけで空気中のマナが唸り、膨れ上がり、足下を水が浸していく。常人にも可視化できるほどの水の腕が、徐々に徐々にヒュラスを抱きしめる数えきれないほどの女たちになっていく。それらは全てヒュラスの体の至るところに擦り付き口づけ撫で回す。
「オルフェウス。これを見てまだ、僕に愛は尊いその気持ちは間違いではなかったのだよ、なんて説くのか?愛に囲まれた結果がどうだ、僕を愛した世界一の英雄には捨てられて、望んでもないような女たちに娶られて、飲み込まれて。
お前は知らないだろう、泉の中で僕がどれほど心と体を犯されて穢されたか。嫌だ辞めてと泣き喚いてもがいているのに、それすら愛おしいと僕の魂も臓腑も舐め回して甘噛みする絶望感を。ああ、わかれとは言わない。それは他人に自分を委ねるしかない情けない敗北者の理屈だ。僕は最後まで他人に自分(愛)を受け渡さなかった。屈しなかった。だからいい。お前がどう思おうが関係ない。ただ知っておけよ」
愛や恋で救われるだけが人ではないのだ。そんなこと断じてあるわけないだろう。自分の意思が絡まぬ愛のせいで死ぬより酷い蹂躙の日々を送るしかなかった男もいるのだと。「………僕とエウリュディケーの話は知っている?」
「知ってる。なんて馬鹿みたいな話。無事に生きるのが個人の望みというのなら、下手な考えなんて背負わず生きれば良かったのに。だからお前もあの人も余計な傷を負う」
「………後世において、僕の冥界下りは悲恋の話として伝わっているそうだよ。とても有名な話。男の愛が死という絶対を覆すけれど、愛によって絶対は振り切れなかった話。なるほど、たしかに悲劇的で、物語として竪琴の音と美声混じりで聞かされたのならば心に沁み入る人もいるだろうね。君の話だってそうだ」
「ああそうだな。本当に腹が立つよ。人が絶望に沈む話を聞いて『なんと悲劇的なのだろう』『悲しくなれるいい話だった』なんて笑わせる。埒外から泣き倒せる観客はその涙で枯れ果ててしまえばいい」
「僕もそう思わないわけでもない。見せ物じゃないんだ、見せ物のつもりで必死に生きたわけではないからね。………でも、こうも思う。
多くの誰かが拍手喝采を送るほどのお話になれるのならば。それはつまり、僕らの人生には誰もが心打たれるほどの尊い素晴らしいものがあったんだって。僕はそれを愛だと思ってる」
オルフェウスの首が絞まる。その言葉は許せなかったのかヒュラス自身の手で絞める。
「愛ゆえに拐われ、愛ゆえに捨てられた僕に対してよくそんな口が利けたな。心を歌い上げるギリシャ最高峰の吟遊詩人とはよくもまあ言ったもの。もういい。カルデアの同志やアルゴノーツの一員なんて縛りはいらない。お前を殺して僕も死ぬとしよう」
「心を歌う僕だからこそ、だよ……っ、だからこそ、君が図星を突かれて怒ったことぐらい手にとるようにわかるんだ」
「くだらない、ことをォッ…!!」首を絞める力は徐々に強くなっていくのに、オルフェウスは咳き込まない。苦しむことなく口はさらに増していく。吟遊詩人の意地なのか、それともヒュラスが錯乱して上手く絞めれないだけなのか。
「人が君の物語を聞いて尊いと、何物にも代え難いと思うのは何かな。僕なら君とヘラクレスの愛だね。ヘラクレスは君への愛ゆえにアルゴノーツのみんなに置いていかれることになっても探し続け、失意と絶望の最中に君も助けられず島を発つことになる。君は君でヘラクレスのために引き摺り込まれても声を上げ続け、君の為に島のみんなが永劫探し続けてくれる。
それは君の愛ゆえにだろう。だからこその悲恋の話で、だからこそみんなはそれを聞いて泣くことができるんだ。そこの間にある愛は絶えなかった本物だから。どちらもどちらを捨てず諦めず思い続けたんだから」
「うるさい、うるさいうるさいぞ!!アイツが僕を愛していた?だからといって、僕がアイツに置いていかれた事実は事実で、そこに何の過程も関係ない!どんな事情があっても、恋人を捨てた男と恋人に捨てられた男という関係性は変わらないッ!
仕方がなかったは通ると思うなよ、本当に愛するなら泉に潜ってでも僕を引き戻せばよかった!捕まえればよかった!
……………抱きしめて、くれればよかった!!それすら叶えられないのに、僕に愛を囁くなよぉ!!」
泣きじゃくり喚き散らかす様は子供のそれで、しかし瞳に宿した憎悪と喉から漏れ出る怨嗟は確かな地獄のそれである。
色恋に耽るなんて馬鹿馬鹿しい、そんな惨めなことはもうしない。もしここに聖杯があるのならば、自分という何もかもを捨ててただ水の底に沈んでいく生を選ぶのだと、そう叫んで憚らない。それは覆せない絶対的な意志で──────
「けど、君は彼を愛していたんだろう。彼も最後の最後まで愛し続けた。だから、今もなお多くの人がその二人を引き裂く残酷な運命という物語を尊ぶんだ。そうじゃなきゃ、そんなのありふれた失恋話だよ」
たったその一言で、ヒュラスの世界は瓦解した。「………涙、止まらないのかい」
「そんな、わけ。馬鹿みたいな、バカ。引きずり込まれて、一ヶ月もしないうちに、アイツのことなんて」
「最期の最期は彼への愛を捨てたのかもしれないね。けど、それはすぐではなかったはずだ。すぐに心を捨てたのなら、そんなふうに自分を掻きむしらない」
「くだらない、甘言はやめて。僕のことを労わって何になる。親友を殺した男の愛人を誑かして、何に……」
「アルゴノーツの船員同士で殺したくなるほど恨む事例は少なくなかった。そして、ヘラクレスがあの二人を殺したことも僕としては怒りに堪えないが、それはそれとして彼らも悪いと思う。愛する男を追い求める小さく縮こまった英雄を放って行こうなんてことを言うんだから。だからそれを引き合いに出すのはやめなさい。他の誰でもない君の品位を下げてしまう」
「僕は、アイツが、大嫌いで……」
「今はそうかもね。けれど、生きていた頃はどうなのかな。本当に君が他人への愛も恋も要らない、自分のために生きると言うのなら、自分に対する嘘は付いてはいけないんじゃないかな」
駄目だった。その一言は、駄目だった。
大英雄と持て囃されながらも、可愛らしいところのあるかつて愛した男。
それに愛される幸せの日々が狂い、苦しみ抜いた果てに愛も体も泡沫となった哀れな人魚には、その一言はどんな刃よりも鋭い。
「もう一度聞くね。………涙、止まってないみたいだよ」
「うるさい゛っ……!うるさいっ!こんな、こんなっ、畜生……!!」
溢れんばかりの涙が洪水のように辺りを濡らすのも、仕方のないことなのだ。「おい、ヘラクレス」
「あら、どうされまして?わたくしの力にようやく屈して再び我が手に舞い戻る時が来たのですわね!?」
「やかましい。ああ、お前がヘラクレスだというのなら隣の部屋にいる巨人(アトラス)のところにでも訪れてみればいい。なんでも天を代わりに背負ったそうだな、面白いからもう一度やってみろ。出来るんだろう?」
「もちろん、なぜならわたくしはヘラクレスなのですから!さあ、ご覧なさい!わたくしの勇姿を〜!!」
駆け抜けていく美しき令嬢(オンファレー)を冷ややかな目で見つめる美少年。ああ哀れ哀れ。今度戯れにでも愛されてやろうかと思いつつ、主人に置いて行かれた見窄らしい獅子のぬいぐるみに目を向ける。
「おい、ヘラクレス。僕が来てやったのに何の反応もなしか?抱いた恋人も一度手を離れたら塵芥か?」
「………いや、すまない。来てくれるとは、思わなくて」
「来てやった。だから早く人型になれ。出来ないとは言わせないぞ、出来るだろ」
「だがしかし、彼女の許可がなければ─────」
「いい、から、やれ。見た目だけでも変えれるだろう。能力値を変えろとはいってない」
その言葉を聞いて渋々と姿を変質させるぬいぐるみ。全長ゆうに2mを超える人の域ではない巨体、しかしその顔は勇壮ながらも美神の如き美しさ。雄々しさと美麗さを兼ね備えた甘い顔つき。人ながらにして神のような威風を纏った大英雄の姿となった。
「………むん。お前は相変わらずデカイ。屈め」
「………屈む?」
「そう!いいから屈め!あと目を瞑ってろ」不思議そうに、しかし抗議の表情は見せずに屈んだヘラクレス。その目線はヒュラスのちょうど瞳辺り……屈んだとしてもそこに寄せられるほどに差のある目の前のデカブツに、どうしようもない苛立ちと不満をぶつけながら………
「この、大馬鹿者がぁッッ────!!!」
遠い世界にてヒュラスと愛を育んだ一人の男の腕を顕現させ、それで思いっきりビンタしてやった。言われた通り能力値の変動はなかったからか、ヘラクレスにあるまじき耐久性でぶっ飛んでいく。
「お前がさっさと諦めて仕舞えば、僕もお前をすんなり嫌いになれたんだっ!なのにお前がいつまでもいつまでも、アルゴー船に置いて行かれても限界まで探そうとするから……ったく、このォ…………!!……けど、これで手打ちだ。ひとまず、カルデアに居る最中は、不満はぶつけないようにしてやる。とりあえずは早くお前の姫様を助けてやれ」
吐き捨てるように文句を放ち、颯爽と去っていくヒュラス。ポカン、と。そんな擬音が似合うように彼を見つめていたヘラクレスは、突如雲から雨粒が落ちてきたことを確かめるかのように頬を撫でる。
『あの時、あの船に居た時、好きだったよ、ヘラクレス』
その決別の言葉と、頬に伝わる柔らかい肉の触感は、ここを退去するまで忘れられないだろうと思った。>>276
おまけ
あのときビンタの前に一瞬、おでこに手のひらの感触とはまた違った柔らかい感触がしたそうな>>288
【クラス別スキル】
○復讐者:B
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。
○忘却補正:A
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はファンブル時の効果を強化させる。
北風の片翼カライス、彼女を愛した吟遊詩人オルフェウス。彼らの物語は最早忘却の彼方にあるが、アヴェンジャーがそれを忘れることは決してない。
○自己回復(魔力):D
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらも魔力が毎ターン回復する。
○単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
○対魔力:B
詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法であっても殆どダメージを受けない。>>289
【固有スキル】
治癒の竪琴:B
セイレーンの歌声を破ったアーチャーの竪琴(ライラ)には破魔の効力があり、聴く者の精神を平穏に保つ。
讃歌:A
音に魔力を乗せることで詠唱とし、様々な現象を起こす魔術体系。
吟遊詩人であり、ギリシャ最高峰の竪琴の名手であるアーチャーは、讃歌の使い手としても高い技術と才能を持つ。
また、演奏が魔術の詠唱として機能するため高速詠唱のスキルという側面も持ち、Aランクであれば大魔術であっても本来の半分の時間で発動できる。
○鋼鉄の決意:A
一介の吟遊詩人では逆立ちしても叶わないであろう大英雄・ヘラクレスへの殺.害を決心し、事実それを成し遂げらるだけの絶技を身に付けた精神性が由来。
指がもげかねない超高速演奏にさえ耐えうる超人的な心身などが効果となる。
複合スキルであり、本来は勇猛スキルと冷静沈着スキルの効果も含む。
○北風の加護:B+
アルゴナウタイに参加したアーチャーが結んだ縁がスキルとなったもの。アーチャーは北風の片翼・カライスと懇意な間柄だっとされる。
Bランク相当の風避けの加護と矢避けの加護の複合スキル。>>290
【宝具】
『巨雄、死すべし』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大補足:1人
カタストロフ・ゴッドハンド。絶奏・英雄殺し。
衝撃波、呪歌、振動破壊、分子の加熱、冷却、超音波での切断、共振による心臓破裂、メーサー砲、音の重圧、電磁パルス、催眠音波による生命活動の停止。
都合十二種十二撃の音による攻撃を纏めて叩き込む。
ヘラクレスの十二の試練を打ち破るためだけに生み出したライダーの執念と殺意、復讐心の具現。
ギリシャ神話きっての竪琴の名手・オルフェウスのみが可能とする絶技。
音速かつ遠距離から放たれる音の弾幕は回避が極めて難しく、音の性質上防御も不可能である。
更に付け加えれば、この宝具は魔術ではなくオルフェウスの極まった技術の具現であり、そのため対魔力などでレジストされない。
ヘラクレスの持つストックを遠距離から消耗することが可能と考えれば破格の性能を誇る。
……が、Aランクの宝具を12連射するという仕様から莫大な魔力の消費を強いられる。>>291
『翡風賛歌』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:自身 最大補足:自身
カライス・ユノス。北風の片翼・カライスに捧げた讃歌。
彼女の象徴である風を操る力を一時的に使用することが可能となる。この宝具を使用中は北風の加護に+補正が加わるほか、運用次第で空を飛ぶことすら可能になる。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――君の風は決して光に負けることはない。。
―――光は闇に飲まれれば見えなくなるが。
―――風は闇の中にあってなお吹き続ける。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――我が愛しの光。
―――この詩と、我が愛を、貴女に
【Weapon】
『詩吟の竪琴』
オルフェ・ライラ。アーチャーが生前愛用していた竪琴。
弦を弾くことで音を弾丸として放つことが可能な魔弓である。>>292
【解説】
ギリシャ神話に登場する吟遊詩人。
竪琴の奏者として高い腕前を持ち、神を除けばギリシア神話最高峰の名手とされる。その技量は冥府の番犬ケルベロスを眠りにつかせ、大波や雷雨ですらも竪琴によって鎮めることが出来るほどである。
冥界下りの逸話で知られ、日本神話における「イザナギ・イザナミ」と比較されることも多い。
一説には、アルゴノーツの仲間であるカライスと恋人同士とも深く想いあっていたともされている。
身長/体重:172cm・62kg
出典:ギリシア神話
地域:テッサリア
属性:混沌・中庸 性別:男性
赤みがかった金髪に、朝焼けの空のような淡い赤色の瞳を持つ青年。その独特な髪と瞳は、青緑色の髪と水色の瞳を持つカライスと並び立つことで補色の関係となる。
白いボレロに青い軽鎧を纏った典型的な吟遊詩人スタイル。普段はボレロに隠れて見えないが、軽鎧の背面には翼を模した紫色の意匠が施されている……本人にとってはおまじないや願掛けのようなものだとか。
アルゴー号下船後、失意と絶望の中徘徊していた結果、その物憂げな表情に神秘性を見出す人間が大勢現れ、最終的には彼の名を冠した宗教が生まれたという逸話を残すほどの美貌の持ち主。どこか、放蕩中の貴族といった雰囲気を纏っている。職業柄肉体自体はひょろひょろだが、英霊であるため当然一般人よりは筋力がある。>>293
此度の現界においては「アルゴー号に乗船し、冒険を終えるまで」の時期で召喚される。その結果、一種のマルチクラスであり、アーチャーでありながらアヴェンジャーの側面を持っている。
その理由は―――彼が愛していた有翼の少女・カライスを、大英雄・ヘラクレスに目の前で殺されたため。
彼にとって、愛する女性との別れは初めてではない。
一度は妻であるエウリュディケを失っているが、その時は彼女を冥界から連れ戻す機会を自ら棒に振っている。
しかし、二度目に失ったカライスに関しては、彼に何の非もなく―――故に、彼はギリシャきっての大英雄への復讐を悲願としている。
フューリーとはギリシャにおいて復讐を指す言葉。その名を霊基に関する今の彼は、怒れる復讐鬼である。
トラキア王であるオイアグロスの血を引く正真正銘の王族。両親には後継者として育てられた箱入息子。
基本的に物腰の柔らかい青年で、思慮深く聡明かつ感情の機微に敏感な人物。
観察眼に優れており、深く関われば関わるほど彼は相手の本質を見て話すようになる。
由緒正しき血統の生まれであり、それ故彼自身も優れた才覚の持ち主。
ただし、その才覚は吟遊詩人という形で開花した。
芸術肌とはかくあるべしと言えるようなセンスの持ち主で、猫が鳴けば笑い、犬が吠えれば怒り出す独特の感性をしている。
神が当たり前のように存在し、人間に容易に干渉することができていた時代の生まれ故に神も人も苦手としている。
神は神故に己の都合で人を振り回し、人は神には決して太刀打ち出来ない儚い存在という認識が彼の中にはある。>>294
それ故に彼は自然を愛する。決められた姿形を持たず、感情すら無く、ただそこにあるだけで美しいソレは、彼にとっては最高の題材だ。
アルゴーで駆けた大海原を、故郷テッサリアの山々を―――そして、何よりも自由な風を彼はこよなく愛している。
『翡風賛歌』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:自身 最大補足:自身
カライス・ユノス。北風の片翼・カライスに捧げた讃歌。
彼女の象徴である風を操る力を一時的に使用することが可能となる。この宝具を使用中は北風の加護に+補正が加わるほか、運用次第で空を飛ぶことすら可能になる。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――君の風は決して光に負けることはない。。
―――光は闇に飲まれれば見えなくなるが。
―――風は闇の中にあってなお吹き続ける。
―――北風の君。
―――導きの翼。
―――我が愛しの光。
―――この詩と、我が愛を、貴女に
ちなみに、この宝具と『巨雄、死すべし』を併用することで『巨雄、死すべし』の効果を劇的に向上させることが可能。音が空気を伝う振動である以上、よりよい空気はよりよい音を生むということである。
追い風(カライス)が側にある限り、彼は三騎士に相応しい武勇を示せるだろう。>>295
音界の征者、ギリシア最高の竪琴弾き、冥界にすらその名を轟かせる天才詩人、オルフェウス。
彼の最期は、狂乱する女達に八つ裂きにされたというものだった。
その首はヘブロス河に投げ込まれ、歌を歌いながら河を流れくだって海に出てレスボス島まで流れ着いた。
流れ着いた首を発見した島の人々はオルフェウスの死を深く悼み、丁重に弔った。
その後、レスボス島は多くの詩人を輩出する聖地になったという。
首の行方が分かる一方、身体がどうなったかは神話には記されていない。
曰く。八つ裂きに、細切れにされた身体は―――風に包まれ天高く飛びそのまま帰ってこなかったという。
その風がなんだったのか。
風に包まれた彼の身体がどこにいったのか。
それは誰にもわからない。>>297
「ああ、レスボス島の……ありがとう。その節は世話になった」サッフォーに対して
「ボレアズの2人か。当たりを引いたな、マスター。もし君が旅の友として呼び寄せたのなら、あの2人以上に頼りになる存在もそうはいない。きっと、君の背中に追い風を、君の正面には導きの光を見せてくれるだろう」ボレアズに対して
「ゼテスか。久しぶりだな。アルゴノーツも随分と増えてきたし、久しぶりに食事でもしようか……まずはイアソンに声をかけて……え? イアソンは呼ぶな? なんでだ?」ボレアズ・ゼテスに対して
「……カライスがいるのか。そうか……そうなのか……マスター。詳しいわけは後で話すから今はこの言葉を受け取って欲しい。俺を召喚してくれたこと、心より感謝申し上げる」ボレアズ・カライスに対して
「あの堅物に娘がいたとは。朴念仁が服を歩いてきているような男かと思えば、やることはしっかりやってるんだな」ヒュギエイアに対して
「ヘラクレスが? ……マスター。忠告……いや、警告しておく。俺と彼を一緒にするのはどうか控えてくれ……きっと、俺が自分を抑えられない」ヘラクレスに対して
「……頼む。マスター、俺に彼を近づけないでくれ。ヘラクレス一人でも押さえ込むので精一杯なんだ。ヒュラスまで意識し始めたら、自分でもどうなるかわからない」ヒュラスに対して
「あれが、ヘラクレスの息子……ああ、大丈夫。気にしないで。君に思うところはない……確かに君は彼の息子だが、君にまで危害を加えることはない……流石に、そこまで堕ちてはいない」テレポスに対して
「え……? あれが北欧の魔女なのか……いやほら、俺はてっきりメディア辺りの親戚かと……だって雰囲気似てるし……」スクルドに対して
「人間の奴隷として扱われた巨人、か……本当に、人は哀れだし、神はどこまでもタチが悪い。だからだよ、俺が自然を好むのは」フェニヤ&メニヤに対してちなみにヒュラスからみたカライスとゼテスはヒュラスからするとヘラクレス「だけ」はどうしようもなく憎くて仕方がないけどそれ以外の要因(ニンフとボレアズ)はもう感情が死に切ってるので
「あぁ……そう。どうでも良いよそんなこと」状態になってたりします。だから常日頃かみんなには見えないのにニンフたちに舐め回され噛み回され抱きつかれ続けても平気な顔をしているんですね
>>300
「殺したければ殺してしまえばいいのに。僕も死ぬことであの時の記憶から目を背けることができるから」
愛を語ってこちらを気にかける橘さんのオルフェウスと違って触れることを躊躇わざるを得ない状況のこちらには上記のような冷め切った態度になってしまいますね……アルゴノーツ湿度高い
>>283
さすがは吟遊詩人の兄貴だぜぇ!!!!ってなってる
>>296
「愛多きアイツ(ヘラクレス)がどうかは知らないけど。僕にとっては初恋だったよ。初めてで最後の男。………ま、だから腹が立つんだが」
ちなみにヒュラスはこの状態から愛する人ができると一転してすごい惚れ込みますあ、それじゃ私も芸術家女魔術師投げていいですかね?
>>303
いんじゃないですかね。よーし、いくぞー
【氏名】西園寺 彩羽(さいおんじ いろは)
【性別】女性
【年齢】26歳
【出身】日本
【身長・体重】163cm・48kg
【肌色】ライトベージュ【髪色】黒寄りの深緑【瞳色】スカイブルー
【スリーサイズ】84/58/87
【外見・容姿】
日本人離れしたスカイブルーの瞳が人目を誘う、古めかしいラウンドフレームの眼鏡を掛けた女性。実は経産婦でもあるのだが、とても出産を経験したとは思えないほどの細身な体型をしている。
【令呪の位置】左手の甲
【属性】混沌・中庸
【魔術系統】美術魔術(アート・マジック)
【魔術属性】天
【魔術特性】具現
【魔術回路】質:EX 量:D 編成:異常(本来は質・量ともにC)
【起源】狂妄
【所属】無し
【階位・称号・二つ名】
『稀代の恐怖美芸術家(ホラー・アーティスト)』>>308
【契約サーヴァント】
【魔術・特殊技能・特性など】
・美術魔術(アート・マジック)
美術物に垣間見える想念や情念を投影して具現化する魔術。あくまでも投影して具現化出来るのはその美術物に込められた想いであるため、使う場合は何かしらの美術物が必要になるため、美術物の用意が必須となる。
しかしながら、一口に美術品といっても『画家の名が有名か無名か』『美術品に使われている技巧は巧みか拙いか』『美術品の歴史としての価値は有るか無いか』などはあまり重要ではなく、その『美術品に込められた想い』の方が重要なためそういった方向の審美眼が必要となる。魔術の研究や行使にはレオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリ、ゴッホなど世界的に著名な芸術家の絵画などを使うのが一番良いのだが、そんなものを手にすることが出来るのは時計塔の君主(ロード)クラスか国家機関レベルの組織でもなければ不可能なため、基本的にこの魔術を修めている家系は芸術家のパトロンか画廊や美術館、ギャラリーにアトリエなどの経営や古物商、画商、考古学者や鑑定士などを職としていることが多い。
それゆえに魔術の研究をするにも魔術として行使するにも莫大な費用がかかる。
それらの費用を抑えて美術魔術を極めるためではないが、より効率的に使うために自分の実益を兼ねて彩羽は芸術家の道を選んだ。
・具現
魔術特性の一つ。イメージや物品に込められたものを出力することに特化している。
【礼装・装備など】
・或る水晶体の偶像
クリアプラスチックの棒と光り輝く鉄球で作られた、携帯ストラップほどの大きさの幾何学的な偶像。多くの美術品が保管されている西園寺家の蔵の中でも特に厳重に鍵をかけて蔵の奥深くで保管されていたのだが、中学生時代の彩羽がたまたま発見をし解錠して以降は彩羽の所有物となっている。
幾何学的とは言ったが、実際のところ現代はおろか紀元前まで遡っても見つけられない手法で作られており、彩羽はその手法と偶像の正体を知るためにこれを研究しようとしている。
その偶像の基となっているのは遥か彼方の『異世界』にて信仰されているとある神……を7世紀ほど前の歴史に名も残っていないような芸術家が、偶然にもチャンネルが繋がり見てしまい、ソレがこちらに来ないように閉じ込めるために作ったもの。>>310
作った本人はどのような手法、どのような技巧で作ったのかを周囲に秘したまま首を自ら掻き切り命を絶った。
その後、その芸術家と仲の良かった画商の手に偶像は渡り、多くの人間の手を渡り歩いて西園寺家に辿り着いた。
・忌まわしき夢引きによる黙示録(スラッグカルト・スペルブック)
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:? 最大捕捉:1人
偶像と共に収納されていた魔導書。現存している宝具……の断片であり、カビのような嫌な匂いがすること以外は外見は至って普通。だがその中身は異界に住まう恐ろしき蛞蝓のような怪物の神を筆頭に多くの異界の神の名が記されており、それらと繋がるための手段も書かれている。触れた時点でその恐ろしき蛞蝓と接触したのと同義であり、魔力パスが強制的に接続され悪夢に魘されるようになるとされている。(最も彩羽は先に偶像の方に魅入られていたため、悪夢の方の効力は無かった)
西園寺家に渡るその2代前の持ち主によって全十二巻の中で最も多く存在する九巻目が紛れこまされ、西園寺家の1代前の持ち主は西園寺家にこれが入っていることを伝えず偶像を売り渡すと行方知れずとなった。
以降、彩羽が見つけるまでは本は封印されたも同然の状態だったのだ。
ちなみに本の中には様々な呪文が記載されており、異界の神の眷属を使役する魔術や対象の人間に緑色の腐敗をもたらし死に至らしめる魔術などがあるが、例え魔術師であってもその内容を読めば精神的に消耗することは免れない。
また本に書かれた呪文の類を完全に理解して全て会得するためには1年近い歳月が必要(一部、断片的なら2ヶ月弱)となり、その間常に悪夢に苛まれるため、運が悪ければ、そのまま発狂してお家断絶、なんてことも起こりうるかもしれない。
しかし彩羽は偶像の基となったであろう神が記載されているページ以外には目もくれていないため、意外とケロリとしている。
・画材道具一式
彩羽が常日頃から持ち歩いているもの。
スケッチブック、キャンバス、9H〜6Bまでの色鉛筆含む鉛筆一式、絵具、画筆、木製パレットなどをキャリーケースやボストンバッグに入れて持ち運んでいる。
美術魔術の行使のために使うこともあるが、基本はピンときた人物や風景を描くことにもっぱら使われている。>>305
こっちの方だとヒュラスからしてみればオルフェウスが復讐に踏み込もうと踏み込むまいと「自分に対して何の非のない憎悪を向けられている」「聞けば、それは自分とアイツの色恋とその悲劇の所為だという」「やはり愛も恋もダメだな。自分に厄しか持ってこない。もう死にたくなるし殺したくなる」って感じになるのでメンタルケアがいるのはこっちも一緒なんですね()>>311
【外見・容姿の詳細など】
黒寄りの深緑の髪を白いシュシュで一房にまとめ、先祖返りしたスカイブルーの瞳と古めかしいラウンドフレームの眼鏡を掛けているのが特徴的な女性。
無自覚で男を誘いやすい背徳的かつ退廃的な雰囲気を纏っており、出るところは出て締まるところは締まっている経産婦とは思えないほどに細身な体型で、肌はアルビノに近いライトベージュ。
化粧っ気は皆無で、服装も女性でありながら特に頓着はなく、色や組み合わせはおろかサイズさえ気にしないほどのズボラ。たださすがに年下相手や公的な場では気を遣うのか、本人的には薄めの化粧をしたりマトモな服を着る努力はしている。もっとも端からすれば「普段と何が違うんだ……?」レベルの差でしかないが。
【人物像】
古くから美術魔術のために、多くの古物や美術品を取り扱う西園寺家の長女として生まれた。下に大学生の妹と高校生の弟を持つ。
魔術師の家系としては彩羽で15代目だが、その代数に反比例するかのように家系としての歴史は浅く、わずか300年ほどしかない。
物心ついた頃から彩羽は親に連れられ魔術の修行の一環として多くの古物や美術品に触れており、物の出来はもちろんそこに込められた想いを見出すことに長けているため、審美眼は下手な鑑定士よりも高い。
芸術家としての才能も類稀なるもので、絵画、版画、彫刻、陶芸、工芸など一通りの文化系の芸術技能を修めており、その他にも料理、服飾、建築、写真などの技能も遜色ないレベルで修めている。特に絵画は小学生の時点で大人の作品に混じって制作物を展示されるほどの才能を持つ。
中学生になってからは美術部に入り、西園寺家にある大きな蔵の整理や管理を任されるようになるのだが────────それが彼女の運命の歯車を狂わせるきっかけとなった。
中学生になったその年の或る夏の日、彼女は中学生に上がってから日課となっていた蔵の整理を行なっていた。
整理、と言っても形式的なものであり、あくまでも無くなったものがないかどうかを50枚ほどのチェックリストを見ながら付けていくだけの作業である。
彩羽は家にある美術品に触れるのが楽しくはあったが、内心では「こんなもの他の人に任せればいいのに」「こんなことをするよりも早く絵を描きたい」と思っていた。>>313
そんな時、彼女は或る箱を見つけた。
それは南京錠の付いた年季の入った桐の箱で、その上からさらに鎖と南京錠で厳重に保管されていた。
彩羽はこれを見た時、よく親から言われていた「絶対に開けてはならないと聞かされていた箱だ」と直感的に思った。
もしも、これを見つけた時に彩羽が高校生ほどであったのなら、きっと開けられることは無かっただろう。
だがこの時の彩羽はまだ中学生になったばかりの子供だ。面倒な親の言葉よりも、自分の中の感情が勝った。
「この箱の中には何があるのだろう?」
彼女は手元にあったマスターキー……ではなく、そのホルダーに付けられていた蔵を開けるための鍵以外の用途のよく分からない複数の鍵こそがこの箱の鍵だと直感で感じ取った彼女は、ほんの好奇心から親に「絶対に開けてはならない」と言い含められていた厳重に保管されていた箱を開けてしまう。
その中に入っていたのはカビの臭いが酷い古ぼけた魔導書と、水晶体を模したものであろう携帯ストラップほどの大きさの偶像だった。
彩羽は魔導書よりも偶像に自然と引き寄せられた。もし理解が及ばなければ、あるいはこの偶像から感じ取れなければまだ戻れた。だが彩羽は理解し、感じ取った。
「これは──────何?」
まだ中学生とはいえ多くの古物や美術品を見てきた彩羽にとって、自分の理解が及ばないものがあることは想像だにしなかった。だがそれ以上に、この偶像に込められた狂気にも似た崇拝を彼女彩羽は感じ取ってしまったのだ。
彩羽は、その偶像に取り憑かれるように完全に魅入られてしまったのだ。
彼女は箱だけを元に戻し、自分の部屋でこの偶像が何であるかを調べることにした。
──────そして、それがそれまでの『西園寺彩羽』という存在を消し去り、「稀代の恐怖美芸術家(ホラー・アーティスト)」と呼ばれることになる『西園寺彩羽』を形作ることになる。
最初の騒ぎは、夏休みが明け秋に行われる文化祭に向けた美術部の催し物用の製作物を美術室で作成している時のこと。>>314
「ちょっと!?西園寺さん何してるの!?」
彩羽は自分に向けられた上級生の悲鳴のような叫び声に、目の前のキャンバスから振り向いて答えた。
「え?赤の絵具で、絵に色を付けているだけですけど……?」
「絵具……?何を、言ってるの……?」
上級生の唇が震えるように戦慄いた。次いで、その周りに集まっていた生徒達も何かに気付いたのか、彩羽を化け物を見るような目で見た。
「あ、あの……僕、何か変なことしてますか?」
彩羽はただ赤色の絵具で色を塗っているだけなのに、そんな目で見られる訳が分からなかったのでそう尋ねた。
そして上級生のヒステリックな言葉で理解した。
「当たり前でしょう!?どうして────どうして、自分の指を切って、そこから出てる血で色を塗ってるのよ……!?」
「…………え?」
彩羽は指先を見ると、確かに自分の人差し指の腹が切れていて、そこから自分の血がたらりと垂れていることに気付いた。
「──────ああ、本当だ。でも、これだって同じ赤色でしょう?何か問題があるのですか?」
無意識に、無自覚に。彩羽の口からそんな言葉が発せられた。
「ひっ……!」
誰かの悲鳴が上がる。それをきっかけに、「怖い」「気味が悪い」「意味が分からない」「化け物」「人じゃない」─────そう言った言葉が美術室にいた美術部員から口々に上がった。
その場は顧問によってなんとか取り為されたが、この騒動は噂や風聞となって学校中に広まり、それから中学を卒業するまでの間、彩羽は周囲から奇異の目で見られ話の輪の中に入ることは無かった。
二度目の騒ぎは高校生の時のこと。
二年生の折に行われた修学旅行でハワイに行き、そしてその時に起こった。>>315
「Hey!?What are you doing!?(おい!?お前何してる!?)」
現地の住民と思しき黒人男性が、彩羽に怒声を浴びせながら近づいてきた。
彩羽は恐怖を感じつつも英語で何を言っているのかは分かったので答えた。
「え、何って、この夕陽が綺麗だからそれを描いてるだけなのだけど……?」
「So what's the chicken around it!?(じゃあ、その周りにあるニワトリは一体何だ!?)」
「ニワトリ──────?」
彩羽が周りを見回すと─────足元には首が切られたニワトリの死体が4羽ほど、無残にも転がっていた。
「ああ……そういえば周りでコケコケ煩かったから、つい殺したんだった。ついでに赤色の絵具が足りなかったからその血で代用もしていたんだ。うん─────でも、それの何が問題なのかな?」
それから現地の通訳ガイドや高校の教師、さらにはハワイの警察までが出てくるほどの事態となり、彩羽はまた周囲から孤立した。
三度目は大学生の時。
美術をより学ぶために、美術を専攻出来る美術大学に進学したのだが、高校を卒業したばかりとは思えないような色気を放っていた彼女を男が放っておくはずもなく、何をするにも周りには軟派な男どもがまとわりつくようになった。
「許嫁がいますので」「付き合っている人がいますから」など、あの手この手でそれらから逃れようとしたが、どこからそんなことを調べてくるのか「嘘つかないでよーw」「そんな人いないじゃんw」「一回だけ!一回だけでいいから!」「一回だけ付き合ってくれたら、もうしないよ!ね?」としつこく付き纏われ、最終的にその中の男の一人に「お高くとまってんじゃねえ!」と逆上され犯された上に、「これ、ばらまかれたくないだろ?」と勝手に撮影されていた写真を証拠に脅迫されてしまう。
それをきっかけに他の男どもも「その男に続けー!」と群がるように彩羽を犯した。しかし彩羽は抵抗するでもなくそれを受け入れ、そして当然というべきか、父親不明の子供を身篭ることになる。>>316
そんなことを知る由もない当の男どもはというと、或る勇気ある男子学生の告発によりその多くが逮捕または退学処分を受けており、もはや誰が父親なのか調べることすら不可能になっていた。
両親は堕胎を何度も勧めたが、彩羽はそれを頑なに拒んだ。妊娠安定期に入ってからは両親も「産むのは勝手だが、その子に魔術は継がせない」と堕胎は諦め、彩羽がその子を産み育てることを苦渋の決断ながらも認めることにした。
それから子供は無事何の問題もなく産まれた──────のだが。その時点で、誰も彩羽の中に渦巻いていた狂気に気付くことはなかった。この時にその狂気に気が付くことが出来ていれば、残虐極まりないこの騒ぎは起こらなかっただろう。
彩羽の父親の分からぬ子供が生まれてから約一ヶ月ほどが経ったある日。
家政婦の女性が彩羽の父親から頼まれた言伝を彩羽に与えられた個人用のアトリエスペースに足を踏み入れた時────────それは既に完成していた。
「──────ああ、××さん。ノックくらいしてくれたら良かったのに。」
そこにあったのは、物言わぬ骸と化した彩羽の子供とそれを抱く女性の像だった。
「ごめんね、これはまだ人に見せられるものじゃないんだ。これをかの聖母マリアと謳うには稚拙もいいところだし、マトモな見栄にもならないだろう。赤子もダメだね。せっかくこの作品のために自分の身体を傷付けてまで産んだのに、これならまだ粘土か石膏で細部までこだわって作った方がマシだったな。」
家政婦の悲鳴が西園寺家に木霊した。
しかしそれでも、彩羽が罪に問われることは無かった。約一ヶ月経過していたとはいえまだ出産直後の精神的に不安定な時期であったこと、また妊娠から出産するに至った経緯の流れから「最初の男に無理矢理犯された時点で、精神的におかしくなっていた可能性が高い」と判断されたこと、聴取の際の要領を得ない返答が多かったことなどから「家族付き添いのもと、精神治療に当たるのが妥当である」と最終的な結論が出されたからだ。>>317
そして同時に彼女が作った作品──────『悪魔の子を抱くマリア』の写真が彼女の起こした事件の見出しとともに週刊誌やネットに掲載されると、素人でもその作品に込められた恐ろしさと冒涜的な狂気の中に潜む美しさが垣間見ることが出来る驚異的な完成度の高さから『稀代の恐怖美芸術家(ホラー・アーティスト)』と彼女は呼ばれ注目されるようになる。
以後、彼女は精神病院に通いながら数多くの狂気的かつ冒涜的な絵や像などの製作物を公開し、学生向けの美術教室を開きながら生計を立てている。
─────それらは全て、あの偶像が何であるかを知るために。
イメージカラー:うるみ色
特技:暗記、即席設計&製作
好きなもの:ホラー&芸術全般、歴史探訪
苦手なもの:集団行動、虫(画材を食べるため)、医者
天敵:自分が狂っていると勝手に決めつけて正義を振りかざしてくる人
願い:あの偶像が何であるか、どう作られたかを知りたい。
【一人称】私(公的な場)、僕(プライベート) 【二人称】きみ(年下、異性、仕事関係者限定)、あなた(年上、同性限定) 【三人称】彼、彼女、あんなの
台詞例
「西園寺彩羽だ。職業は……芸術家って職業と言っていいのかな……?まあ、とりあえずアーティスト兼アーティスト指導者ってことで一つ。それにアーティストって響き、かっこいいとは思うしね?」
「芸術、だなんて一言にまとめて言うけれどね。芸術点だとかそう言った喩えの言葉がある時点で、どんなものだって極めれば立派な芸術になりうる可能性を秘めているんだ。スポーツ然り、料理然り、数式然り、どんなものにも芸術性はあり、どんなものにも芸術の土台はある。もちろん、そういう言葉で喩えられるレベルまで行くのは生半可な覚悟じゃ無理だろうけどね?」>>318
「題材かい?依頼なら何だって描くし作るけれど……基本的には俗に『ホラー』あるいは『グロテスク』と呼ばれているような作品を描いたり作ってしまうことが多いかな。ああ、でもよく宗教関係の物を作ると荒れるんだよなあ……別に貶める意図で作ってはいないのに。そりゃまあ、確かにモチーフに悪魔を取り入れたりはしたけど、それはあくまでエッセンスとして使っているだけであって──────(ここから約一時間ほど愚痴を言っているため割愛)──────だいたいだ。まともに金を出す気もない癖に、人が出したものには一丁前に文句だけは付けてくるのがいけすかない!お前達は僕のパトロンだとでも言いたいのか?もしとそのつもりならきちんとした金を払って文句を言ってほしいものだね、そんなことも出来ないのならいっそのことまとめて作品に───────……って、ああすまない!僕としたことが……。いや、つい昔のことを思い出しただけなんだよ?ただその時は言えなかった愚痴が山のように溢れてくるものだから、つい、ね……。お詫びに何かきみの好きな物を題材にした作品でも作ってあげよう。何でも言ってくれていいのだからね?」
「うん?もし生きている人間を画材として使って作品を作れるならどうするかって?愚問だね、それは。その画材になる人間を使って作品を作るに決まってるじゃないか。大体の芸術家はそう答えるさ。芸術家というものになるような人間なんて、大抵は人のことをどうとも思っていないひとでなしか、ただそれ以外の道が無かったから道を極めることを決めて高みを望む探求者か、何かに取り憑かれて、魅入られて、狂ってしまっているかのどれかさ。さて──────きみには僕はどれに見えるかな?」>>320
「自分で自分の子供を殺したことをどう思うか?うーん……それはどういう意味でだい?良心の呵責はあるかということかい?それとも子供に憎しみがあったのかということかい?まあ、どの意図だろうと答えは『NO』だ。あの時の僕は、単純に『あのマリア像を作るのに使えそうなものが何かないか?』と模索していたんだ。それでたまたま自分が身篭っていたことを思い出して─────『ああ、これがあったな』と思っただけのこと。元から画材として人を使うと作品がどう仕上がるのか興味はあったからね、もののついでに試すことにしたわけさ。結果は大失敗もいいところだったけどね。石膏で作ったマリア像に対して肌色の赤子はあまりにも不釣り合いだったし、なによりあんな大事になるとは思わなかったもの。まあ、あれだ。少なくとも頼まれでもするか、運良く……いや運悪くか?ともかくそういう機会が訪れない限りは、自分の手で人の死体の山を築くことはないから安心したまえ。」
「私が芸術家を志した理由は至極単純です。親に連れられて、数多くの芸術作品に触れて──────私は彼らに多大な尊敬の念と感謝の念を抱き、『彼らのようになりたい』と願うようになったからです。私のことを『稀代の恐怖美芸術家(ホラー・アーティスト)』などと呼ぶ方も多いようですが、私自身はそれに満足したことはありません。いえ、むしろそう呼ばれることを嫌悪し、忌避さえしています。私という芸術家に対するイメージの固定は、自ずと私の芸術への妨げになる。世間が、顧客が、恐怖美(それ)を求め、それ以外のものを拒絶することは、即ち私という芸術家の道が終わりを迎えたということ。『もうお前はそれ以外のものを、それ以上のものを生み出すことが出来ない』と宣告されるに等しい行為です。ですので、どうか、『恐怖美芸術家(ホラー・アーティスト)』ととしての『西園寺彩羽』ではなく、一人の『芸術家(アーティスト)』としての『西園寺彩羽』を見るようにお願いいたします。」>>321
「ああ、弟君か。一体どうしたんだい?こんな悍しい作品ばかりが散乱している長姉の部屋に来るなんて珍しい。……友達を家に呼んでもいいか?そんなこと、僕に聞くよりも父さんあたりにでも──────ああ、そうか。そういえば、父さんは今フランスに渡航しているのだったね。母さんも付き添いで行っているし、帰ってくるのも確か2週間後だから……うん、確かに僕が判断する他なさそうだね。ただいつ来るのかにもよるな。僕も来週は火曜日から3日ほど岡山の方に仕事で行かなければならないから、その日以外でないと許可は出来ないかもだ。……ふむ、今週の土日に泊まるのか。それなら問題ない。ああでも家政婦の方々にも弟君の友達が泊まりに来ることを伝えて、友達の部屋の用意をさせることは必要になるか……。まあ、それは後でもいいだろう。ん?なんだい?ああ、お礼は別に要らないさ。弟君の頼みを聞いてやるのは姉の務めだからね。……けれど、友達を間違っても魔術の鍛錬で使っている部屋に入れてはいけないよ?もちろん、僕個人のアトリエ部屋や蔵にもだ。それをきちんと守ること。友達にもそれを厳守するよう念を入れて伝えてくれ。……うん、分かったのならよろしい。では、土日に弟君の友達に会えることを楽しみにしておこう。」
【来歴】
0歳。西園寺家の長女として生まれる。
6歳頃。妹が生まれる。またこの頃から芸術家としての道を志すようになる。
9歳頃。弟が生まれる。この時には既にいくつかの賞を受賞するようになる。
12歳頃。西園寺家にある蔵にて偶像と魔導書を見つける。以降、何かに取り憑かれたかのように芸術に深く傾倒していく。
13歳頃。一度目の騒動が起こる。
16歳頃。二度目の騒動が起こる。
18歳頃。高校を卒業し、美術専攻のために美術大学に進学。
18〜19歳頃。三度目の騒動が起こる。一時は逮捕され拘置場で過ごしたが、不起訴処分となったため釈放される。
22歳。美術大学を卒業。以降は西園寺家の自分の部屋と離れの部屋に自分のアトリエを構え、作品を発表するようになる。>>322
【性格】
理知的で狂気的で研究家で探求家。倫理観は弁えているが道徳観はどうだってよく、狂人でありながら常人であり、悪人ではないが善人でもない。必要以上の会話を好まず、食事を取るよりも芸術作品を作る方が好きな芸術狂い。上述の見た目とは裏腹にボーイッシュでミステリアスな話し方が特徴的。
芸術のことに関係しなければ、ズボラでいい加減だが高い包容力と分析力で相手と接する不思議なお姉さん肌になる。逆に芸術のことが絡むと途端に「この作品はこの部分がね──!」「この技法って、実はすごい繊細で───」「それでね!この色を取るためには────」などと聞いてる人間を置いてけぼりにしてしまうほどのバーサーカーじみたマシンガントークをする残念美人な芸術家お姉さんに早変わりである。
……しかし、それはあくまで表面だけを見ればの話。
彼女の奥底は常に偶像のことで頭がいっぱいであり、「あの偶像に近づくためには何が必要だろうか?」「人間を画材にして、アレに似たものを作れば分かるだろうか?」「でも新鮮な死体じゃないと意味ないしな……」「いっそのこと霊安室にでも忍び込んでみるか?」「そもそもこの偶像の構造的には……。」といったことを考えている。
そのため、ふらりとどこかで動物を買ってきてはそれを殺して身体構造を研究したり、高級なアクセサリーを買ってきてそれをこと細かく分解して分析してみたりと、本人にとっては至って真面目な芸術のための行動を取るが、だが端から見れば「何のためにこんなことをしているのか分からない」「どうしてそんなことが出来るのか理解出来ない」「狂ってるとしか思えない」といった目や感情で見られ忌避される傾向にある。
また自分から犯罪行為に走ることはまずないが、目の前に死体があるなど誰からも咎められない状況や証拠隠滅が可能な状態ならば、迷うことなくそれを持ち帰ってそれを使って作品を作ろうとする。
【行動規範・行動方針】
生活スタイルを普段と変えることはせず、遠出しなければならない仕事は全て聖杯戦争終了後になるように調整し、何が起きてもいいようにする。
また基本的にサーヴァントやその戦いには興味があるが、マスターに対してはよっぽどの魅力がなければ興味を持つことはない。>>323
戦う意志はほとんどなく、同じ芸術家系もしくはそれに近しい存在がいなければ闘志を燃やすこともない。ただしそういった系統の存在が参戦していた場合は、それをつけ狙うように行動する。
ちなみに理由は至極簡単。
「僕以外の芸術家がなぜこんな下らない催しに参加しているのか、それ興味があるからに決まっているじゃないか!もしや題材を探しに?それともリフレッシュ目的で?いや、まさか─────(ここから1時間ほどありとあらゆる可能性や自論を述べるため割愛)」
【参戦理由】
・新しい作品を作るための刺激が欲しくなったから
・「もしかしたら聖杯に願うのが早いのでは?」という気持ちに一瞬でもなったから
・たまたま地元or出張先が開催地で偶発的に巻き込まれる
基本的にはこの3つ。
【サーヴァントへの態度】
一言で言うなら「言葉の意味を理解したくなくなるくらいに気持ち悪い方向のテンションガン上げで、『フヘヘ』とか『えへへ』とか不審者じみたことを言いながら近づいていく」スタイル。
本人曰く、「過去の偉人よ!?過去の英雄よ!?過去を知る人よ!?こんなのもうテンション上げるなって方が無理に決まってるじゃない!あああ、ヤバいヤバい……。平静に、平静に……。ああ……でもお話を聞くことが無理なら、せめてサインだけでもいただきたいなあ!」とのこと。
特に芸術関係のサーヴァントや王様系サーヴァントに対してはそうなりやすく、もしそういった系統のサーヴァントを召喚することになれば平時からテンションがおかしなことになるのは間違いないだろう。古代、特に神代や神話の時代に生きたサーヴァントに対しても同様である。
それ以外のサーヴァントに対しては基本的にかなりぞんざいかつ適当に接する。サーヴァントが「戦いたい!」と言えば、「あ、そう?じゃあいってらっしゃーい。」と送り出し、「外に行きたいんだが……」とサーヴァントが言えば、「じゃあとりあえずこんだけのお金は上げるから、変な騒ぎだけは起こさないでねー。」と適当にその辺の報酬が入った封筒をとって適当に渡すなど、とにかくだらしがない。
また、そういうところを直そうとするサーヴァントとは、すこぶる相性が悪い。>>324
「人のことに口を出さないでくれるかい?きみが家族や恋人だったりするのであれば、一応の努力はしよう。だが一時の契約関係でしかないきみに、僕のことをとやかく言われたくはないな。」……とまあ、こんな具合に突っぱねるため、そういったサーヴァントは苦労することになるだろう。
【役どころ・コンセプトなど】
コンセプトとしては「芸術家としては一流だけど、人間としてはそれ以外の部分がダメダメな女魔術師」……だったのですが、気が付けば「CoCのシナリオで事件の中心にいるメインNPCみたいなことをする『狂人だけどどこまでも芸術に対して純粋でまっすぐな芸術家』な女魔術師」になりました。(どうしてこうなった。)
役どころとしては恐らく「シナリオを引っかき回すトリックスター」が一番らしいかなと思いますので、その辺よろしくお願いします!>>302
だいたいあってますね
>>304
十二の試練は生前由来の能力なんで知ってたんじゃないかなって
>>307
ありがとうございます~
愛に生きる吟遊詩人オルフェウスをどうぞよろしく!
>>309
英霊として切り取られた時期が時期だからしょうがないね……()
ごめんなさい見落としてました!後で投下させていただきます~
>>319
書かなきゃ(使命感)
カライス動かしてて楽しいしいい感じに筆動かすモチベが持続してるんでこっちも感謝感謝ですよ
やりたいことはあるけど形にならなくてうだうだしてたのから抜けれた気がしますね
>>325
こ、恋は盲目……()
でも言われてみればそうですわ。よし、アヴェンジャーのクラススキルは消しましょうか>>285
歌人繋がりで柿本人麻呂、あと色恋関係と来ればドン・ファンに頼みたいですね>>331
深く暗い女と男の情を書くのが好きなので褒めてもらえるのは嬉しいですね>>335
ヒュラスの体の至る所に女の腕が抱きついてるし身体中には歯形やキスマークがつきまくってるしヒュラスの耳元で延々と愛の言葉を垂れ流してる鼻から下の美しいお顔が見える
戦闘になるとこのニンフたちが「うちの旦那(無理やり娶った)になにすんのよ!」って不可視の腕で引き裂こうとしてきます
あとヒュラスとヒュラスがその世界線で愛した誰かのキスを見たらヒュラス照れてる萌え〜で傷を癒す水がたくさん湧くし相手妬ましい!!で呪いの水もたくさん湧く
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/ヒュラス>>327
凄い文章量と圧を感じる!しかし、これだけ語らないと彼女についてはわからないですよね……聖杯戦争ならば異色なマスターとして混乱をもたらしそうですね。>>341
なるほど、:e:zを使ったアートとか有りますしねあ、ちなみに魔導書に関してはセイレムやジルの本の経緯などから考えて「クトゥルフ神話そのものは異世界の神の存在をラヴクラフトがたまたま言い当ててしまっただけだけど、魔導書やアーティファクト関係の実在は否定されてなかったよな?」というところからの発想でスタートした結果です
最初は水晶体の偶像だけのつもりだったのですが、「これあるならこれもあるだろ」の精神で魔導書まで取り入れたらよりクトゥルフ味が増しましたね……>>340
愛の力と妖精の加護ではなく妖精本体が出張ってるってことで踏ん張るのか、ブレッブレになってヒュラスが気持ち軽くなるのどっちかですね
場の成立具合にもよると思います>>327
メレクより更にホレスとの相性がよさげだ!此度の現界においては「アルゴー号に乗船し、冒険を終えるまで」の時期で召喚される。その結果、いわゆるアヴェンジャーのような苛烈で凶暴な側面を持っている。
その理由は―――彼が愛していた有翼の少女・カライスを、大英雄・ヘラクレスに目の前で殺されたため。
彼にとって、愛する女性との別れは初めてではない。
一度は妻であるエウリュディケを失っているが、その時は彼女を冥界から連れ戻す機会を自ら棒に振っている。
しかし、二度目に失ったカライスに関しては、彼に何の非もなく―――故に、彼はギリシャきっての大英雄への復讐を悲願としている。
フューリーとはギリシャにおいて復讐を指す言葉。その名を霊基に関する今の彼は、怒れる復讐鬼である。
自らの無力を憎み、ヘラクレスを憎み、その果てには彼の親類縁者すら憎むオルフェウス。しかし、意外なことにアヴェンジャーとしてのクラス適性は有していない。
その最も大きな理由は「アルゴー号での旅は楽しかったし、共に海を駆けた仲間に手をかけるようなことはしたくない。それはヘラクレスだって変わらない。でもヘラクレスのことは許せないし殺さずにはいられない」という不安定な精神から来るものである。
この世全ての悪、邪竜の聖女、巌窟王、蛇怪の女王、灰色の男、平氏の残穢―――彼ら彼女達のような極まった精神を持たないオルフェウスは、アヴェンジャー足りえない。
復讐の女神の名を関する怒れるオルフェウス。
その本質は心優しき吟遊詩人としての彼と相違ない。
オルフェウスですがwikiに登録する時にこんな感じの文面を足そうと思います~最近腕もげシチュに凝り始めてるせいで自キャラの腕もげシーンを妄想するようになってしまった(深夜なので何言っても許されると思っての戯言)
>>347
代行者であれば異端狩りを担うので人間やめてる程度の身体能力は必須になります……それか異端を狩る為の固有の能力とか。
そうでない場合ですと、まあカレンのような弱くても特異体質みたいなのもいます。
ただ忘れてはいけないは、聖堂教会は普通の教会とは違うので、基本的に変人しかいません(能力的な意味でも性格的な意味でも)「ヘラクレスの従者までいるのか、このカルデアは……まあ、その、なんだ。俺はここでこの感情と決着を向けるべきってことなのかもな」イオラオスに対して
「人の身でありながら魔や神に抗おうとした戦士……すごいな。ニホンという国は。ヤマト魂、だったかな? 俺も見習うべきところがある気がするよ」在原業平に対して
「言葉の神、か……芸術の女神がいるんだ。言葉の神がいても不思議じゃないか……どうです? 良ければ詩吟の一つでも交わしてはみませんか?」柿本人麻呂に対して
「イリスのように美麗で、オデュッセウスのように雄弁……なるほど、貴方が多くの女性から迫られるのもよくわかる――――俺には、トラウマでしかないけどね」ドン・ファンに対して
ディックさん中納言さんお待たせしました、オルフェウスからのセリフです
良ろしければジーク君の時の花江夏樹さんで脳内再生ください>>351
片腕もげて片腕と足とで弓を引く阿弖流為とか
戦闘中にもげてマスターが魔力を回そうとする中で「おきになさらず」と言って黒猫が溶けて腕になるポーとか
同じくもげてマスターは驚くけどマントで一瞬隠して次の間に元通りになっててより驚かすホレス(もげた腕は転がったまま)とか
もげたのも気にせず槍振るって何なら片腕拾って敵の目にぶつけて目眩しさせてその隙に突き立てる道灌とか
逞しい連中ばかりだなと思いました腕がもがれて「まだ公演(たたかい)は終わってはいない。腕の一つごときで、何故中止にせねばならないのですか」って吠えるセイバー・高峰妙子
腕をもがれても足をもがれても「あの時のカライスの痛みに比べれば、この程度……!」ってなるアーチャー・オルフェウス
足をもがれても「本当の痛みを知っていて? 本当の痛みとは―――愛する人に裏切られるということよ」って言い出すランサー・夕子
「もぐだけでいいんですか? 別に串刺しにして火炙りにかけてもいいんですよ? ―――させませんけどね」ってニコニコするライダー・ケニングフォーク(目は笑ってない)
不意打ちでもがれて痛がって油断した相手を罠にはめて「油断したか? 教えてやろう。真の不意打ちとはこういうことを言うのだよ」って高笑いするキャスター・怪人二十面相
腕をもがれて「惜しかったな。脚にしておけば良かったのに」って言いながらカウンターで蹴り殺.すアサシン・蒼き風のハサン
こんなやつらの聖杯戦争ですか、怖いですねちなみに美術魔術の方はフリー設定として登録するつもりだったりするのですが、何か分かりにくいとかありますか?
>>364
(通りがかった恋&リンク)
恋「(え、えぇーっ!?昼間から何の話してるの三人ともっ?ここには女子だって居るのよ!?
というより京ちゃん!?あなたそんな子に育っちゃったの!?ルファスくんもそういうのと無縁っぽかったのに、イメージ崩れるわぁ……)」
リンク(以下リ)「ん?あいつら何の話してるんだろ。おーい!」
恋「ちょっ、リンクくんちゃんっ」
ユ「おー。お前らちょうど良かった。焼肉屋の紙ナプキンって付ける?」
リ「ん?付けるぞ。服汚したら母さんに怒られるし」
恋「────っ!!」orz
ユ「おやおやぁ?レンってば一体何の話と勘違いしたのかなぁ?」ニヤニヤ
恋「ひやぁぁぁやめてぇぇぇ!」
京「あー…」←察した
ル「?」←分かってないそういえばここの鱒で、どんな人が焼肉屋に行くのだろうか?
カライスはサイドテールで決まっているんですけど、ゼテスの髪型が決まらない……美髪というからにはロングヘアーなの確定ですし……。
>>372
………………うちのオルフェウス的には初めての「恋に『堕ちた』」相手なんですよ。カライス
エウリュディケのことは愛してたしだから冥界にまで言ったけど、実はこの2人って許嫁の間柄でしてね
本人の意思は無関係でそういう間柄になって、そこからゆっくりと愛情が芽生えていったので
まあガチ勢にもなるよね、うん()
そもそも王子として育てられたオルフェウスにとってアルゴーでの旅自体が初めて自分で掴み取った選択だったりします
この辺の詳しい事情はまたSSにする予定です
あと髪型はカライスと逆方向に結ってるサイドテールとかどうですか!
2人並ぶと対照的になる!
そしてまたサイドテールとか言って俺を喜ばせる!(サイドテール好き)筆が乗ったのでオルフェウスのマイルームボイスをペタリ
【セリフ】
会話1「マスター、良ければ外へ行こう。大したことじゃないんだが―――少し、風を浴びたくなった」
会話2「主従……というか、誰かの下で働いた経験はある。任せてくれ」
会話3「……君には俺の枷になって欲しい。この衝動を抑える枷が俺には必要だ」
会話18「ケイローン。ああ、やはり君はアーチャーとして召喚されていたか。同じアーチャー同士、よろしく頼む……ああ。俺もアーチャーだ。一人、逃がしてはならない『獲物』がいてな」ケイローンに対して
会話19「ヘラクレスの師の一人か。師であるなら、弟子には首輪の一つでもつけておけ……それと、俺の竪琴を返せ。演奏するならまだしも、爆弾なんぞに使ってくれるな」アウトリュコスに対して
会話20「本当に……ヘラクレスに首輪をつけたやつがいるのか……!」オンファレーに対して
会話21「イアソンか。健在で何よりだ……君がこれからも多くの英霊のマスターであろうとするなら、彼の話は聞いていたほうがいい。あの人材管理能力は本物だ。英雄の集うあの船で、俺のような吟遊詩人に仕事を与えられるのは彼ぐらいのものだろうさ」イアソンに対して
好きなこと「自然は好きだ。海も、山も、季節の移ろいも。一番好きなものは何か? そうだな――――風、かな。誰にも囚われない、自由な風は心地良い」
聖杯について「―――会いたい人がいる。会って、話がしたい人がいるんだ」
絆Lv1「君か。要件なら手短に頼む。ここには知り合いが多すぎる。予定が詰まってるんだ」
絆Lv2「特に予定はないが、少し疲れていてね。少し休んでも構わないか?」
絆Lv3「ああ、特に予定はない……いいさ。俺で良ければ付き合おう」
絆Lv4「マスターか。こんなところで奇遇だな。なるほど、散歩か……BGMに、竪琴の音色は如何かな? 我がマスター」
絆Lv5「君に詩を送らせて欲しい、マスター。特定の誰かに詩を送るのは君が2人目だ……不出来なものになるかもしれないが、全力は尽くすさ。何? 一人目は誰か、だと? ――――さあ。誰だろうな?」
戦闘不能1「すまないカライス……俺は、無力のままだ……」今更だけどfalling moonこの調子だと理仁両手に花どころじゃないね
すざけんあ!朝起きて見たら全然覚えのない自分のレスがあって、でも内容はメモにもある自分のもので、けれど本当に書いた覚えも投下した覚えもないとかいう恐怖に塗れる今朝
>>379
画像みたいなツインテールも似合いそうだなと思いました。基本はイアソンに好意的みたいですがwikiの台詞を読むとマスターラブにもなる場合があるって感じですかね。>>380
理仁「俺だって好き好んでそんな状態でいるわけじゃねえよぉ´;ω;`)」>>386
ですよねー
頑張りますー>>396
ヤバいとは……具体的のどの辺りでしょう?(ニヤニヤ)>>400
ほとんど見せパンと化してますけどね!
そろそろ寝ます。>>389
!なるほど、ありがとうございます~>>403
ありがとうございます!
業平「神代の英雄にお褒めにあずかるとは光栄だ。なんでしたら、これまで会得した技術のなかで、もっとも役に立ったはったりの技術を、ご希望なら各種取り揃えてご教授さしあげてもよいが」「憑坐霊媒体質」
周囲の霊的存在に反応し、肉体に影響や異変が起きる異能体質。
更に直接憑りつかれた場合、その霊の質に合わせて劇的に身体に変化が起きてしまう。(攻撃的な霊ならば刃や棘のような形状に腕が変化する、など)
主に負の感情を持った霊の出現する場所で影響が現れる。
サーヴァントのような格が違い過ぎる存在ならば逆に肉体が安定し強化されることも。
(ただし、悪霊や亡霊に近いようなサーヴァントならば、普段同様かそれ以上の悪影響が予想される)
また、異変は肉体的な苦痛を伴うため、中には痛みに耐え切れず発狂するケースや、そもそも変化についていけずショック死するケースも見られた。
よし、オリジナル霊媒体質が出来ましたぞ!>>407
『童話憑き』
悪魔憑きと似て異なるもの。魂の方向性である『起源』に古今東西の『物語』を持つ存在。
『白雪姫』『人魚姫』『かぐや姫』『アラジン』などその内容は多種多様。『白雪姫』であれば卓越した美貌と触れたものを犯す毒を、『アラジン』であれば金に対する嗅覚と異形の影を従える異能を得るなど起源が発現した際の効果も千差万別である。
また、同じ『白雪姫』でも7体の小人を使役する異能、他者と口付けを交わすことで肉体の損傷を回復させる異能など様々である。
ただしメリットだけではなく『人魚姫』ならば恋が報われない、『かぐや姫』なら実家に縛られるという呪いのような側面が発現することも。
『司書協同組合』
上記の『童話憑き』達による互助会。
異能の制御訓練、暴発により元々のコミニュティから居場所を失くした『童話憑き』の保護、金銭的、あるいは保証人代行などの人間社会で必要な援助―――そして何よりもそれぞれに与えられた『呪い』の踏破を最大の目的とする。>>407
ランチャーさんの頭の中?サライ(ダヴィンチちゃんの生前の弟子)ってFGOに出てたんか……
>>412
どうぞ。顔見せ嬉しい。>>412
どうぞ~>>415
───異聞帯 アトランティス
───小規模な郡島、ペーメー島
「た〜す〜け〜て〜ッ!!」
森の中にあまりにも情けない叫びが響く。
ピュートーン...アトランティスでは然程珍しくない魔獣に襲われ、逃げ惑う男が発した叫びである。
濃厚な蜂蜜の様な金髪、淡い黄色の瞳、ややふくよかだが、其れなりにがっしりとした体型、ギリシャ風の...されど肌の露出が少ない装束.....そして蜂の巣箱。
この光景を見た者は「間抜けなアトランティス人の養蜂家が魔物から必死に逃げている」...と誰もが勘違いするだろう。
...彼は、汎人類史のサーヴァントであった。
「イアソン船長!ヘラクレス!イダス!カイネウス!テセウス!ピロクテテス!アウトリュコス!ティピュス!カライスとゼテスでも誰でもいいから助けて〜!蜂蜜あげるから〜!!」>>421
しかしこの男は...
「だって1時間も待つの退屈だったし...ちょっとくらい探索してもいいかな〜...って。でもほら!木苺と野葡萄!!それに野ウサギも1匹狩ったんだ!!今日の夕食は豪華グヘェッ!?」
「愚か、愚鈍、不注意、戯け、木瓜、腐れ脳味噌、灸を据える、必要あり」
「やめて!痺れ毒はやめて!死にはしないし蜂蜜舐めれば治るけど痛いから!痛いからァーッ!!」
...森の中にあまりにも情けない叫びが響く。
結局ブーテースは散々痛めつけられた後「この島にはカルデアのマスターも、他の英霊も、残留したクリロノミアもない」というハイモス/リリュバイオンの報告を聞き、この島を後にすることとした。
「次の島ではカルデアのマスターか他のサーヴァントは見つかるかなぁ...」
「先に、進まねば、そんな事、分からん」
...彼らがカルデアのマスターと出会う事は無かった。【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ブーテース
【異名・別名・表記揺れ】ブテス
【性別】男性
【身長・体重】168cm・60kg
【肌色】白【髪色】蜂蜜色【瞳色】黄色
【外見・容姿】蜜蜂の巣箱を持った、蜂蜜色の少し癖のある短髪の青年...と謎の蜂型サイボーグ
【地域】古代ギリシャ・アテーナイ、シチリア島
【年代】神代
【属性】中立・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・ギリシャ神話系男性、アルゴー号ゆかりの者
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:B 幸運:A++ 宝具: B
【クラス別スキル】
対魔力:B-
魔術に対する耐性。
音楽的な精神攻撃に対してはマイナスが掛かる。>>423
【保有スキル】
神性:C
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
河神エーリダノスの娘ゼウクシッペーの息子としてのもの。
美神の加護:B-
美神アフロディーテの加護。
航海中にセイレーンに魅了され、船から飛び降りて泳ぎ去ってしまったランサーをアフロディーテは救い、辿り着いたシチリア島にて子供まで授かったという。
自身の肉体的、精神的な魅力を高め、精神耐性と知力判定を強化するが、音楽的な精神攻撃に対してはマイナスが掛かる。
使い魔(蜂):A+
蜂を使い魔として使役できる。契約を行う必要はなく、思念を送るだけで可能。
使い魔化された蜂は強化され、花に含まれるマナと自然霊をも採取する"魔蜂"と化す。
戦闘には向かないが、偵察に便利であり、蜂蜜もたくさん手に入る。
黄金の蜂蜜:A+
時に神酒ネクタルとも混同される極上の蜂蜜。
天才養蜂家であるランサーと彼が操る蜜蜂が作った蜂蜜は神をも唸らせるほどの美味であり、ある種の霊薬としても機能する。>>424
【宝具】
『是、甘露の蜜蜂(ビーキーピング・ハイモス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:1蜂群
アルゴノーツの養蜂家であるランサーが養蜂の神アリスタイオスから授かった蜜蜂の幻想種……なのだが、その見た目はどう見ても生物ではない。
蜜蜂型養蜂機ハイモス。アポロンに由来する機構と有機素材で作成された女王蜂型サイボーグ。
高さ約1.2m。蜂への強力な命令権と制御権を持ち、配下の蜂を強化し、花に含まれるマナと自然霊をも採取させ極上の蜂蜜を生産させる。
Aランク相当の気配遮断を持つ隠密機能で飛び回り情報収集を行う他、体内の食料生産プラントで蜂蜜を食品に加工し、蜜蜂と物資を格納し運搬することも可能だが、この形態では戦闘能力は低く、極限まで軽量化された本機体は耐久性、積載重量共にこのランクとしては低いため注意が必要。>>425
「コード・ウラーニアによる改造承認。攻撃形態へ移行」
『是、緋染の毒蜂(ハートスティング・リリュバイオン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:1人
毒蜂型攻撃機リリュバイオン。
唯の養蜂家であるランサーの戦闘能力を補うべく、美神による改造により蜜蜂型養蜂機に付与された変形機能。
機体を蜜蜂型から毒蜂型に再構成レストアし、戦闘に特化した形態に自らを最適化させる。
高さ約1.4m。眼光を媒介とした霊子攻撃により瞬間的に敵の思考を紊し、四つの手と下腹部に備わった神鋼製の鋭利な毒針には、それぞれ激痛と呼吸困難を引き起こす即効性の毒と組織破壊を齎し神経系に作用する遅効性の激毒を保有。
残った二つの手に備わった射撃ユニットからは毒と針を乱射し、6枚の羽による超高速飛行を可能とする。
「貴様、微妙に強い、唯の養蜂家、アルゴノーツガチャ、大ハズレ、召喚者に、申し訳ない...故に私、改造された、美神の慈悲、感謝せよ」
「随分と辛辣だねェ!!...自覚はあったしありがたいけども!!」>>427
【解説】
ギリシャ神話に登場するアテーナイの養蜂家であり、アルゴナウタイに参加した英雄の一人。
コルキスからの帰途、セイレーンの島近くをアルゴー船が通ったときに、オルペウスがセイレーンの歌に対抗して歌ったが、ブーテースのみは魅了され、泳ぎ去ってしまったが、女神アプロディーテーがブーテースをさらってリリュバイオン(現シチリア島)に住まわせたという。
その後、ブーテースはアフロディーテとの間に子を授かり、土地の王となって平和に暮らしたという。
戦闘に関する逸話など微塵もないが、生前養蜂神から授かった蜜蜂型サイボーグがアフロディーテにより魔改造され攻撃機と化しており、それなりに戦えるサーヴァントとなっている。
「パリスと同じ様な、美神の、端末は、無いのか、だと?寝言、寝て言え、貴様より、アイネイアースや、アドニス辺りが、妥当だろう」
「そんなー」
【コメント】
逸話が少ないので捏造を挟みつつかなり盛った。
ハイモス=リリュバイオンはメガ○ピアーに変形出来るビー○インを想像したら大体合ってる。>>429
わぁブーテースだぁ!自分も何か蜂使いの英霊としてぼんやり考えていましたが、すごい!かっこいい!!強い!!!オルフェウスのアルゴノーツクルーに対する感情はこんな感じです
カライス→言わずもがな。愛している
ヘラクレス→説明不要。大嫌い
ヒュラス→カライスの死の遠因。八つ当たりなことはわかっている。複雑な感情
ディオスクロイ→カライスから役目を奪った存在。嫌い。
アスクレピオス→「君ならカライスを救えたんじゃないか」って思う度に「どの口でほざいている、俺は」ってなる。複雑な感情
イオラオス→流石に従者に殺意を向けるのは筋違いだと思っている。複雑な感情
ブーテース→助けられなかった仲間。後悔と罪悪感の意識が強い
イアソン→旅に誘ってくれた恩人。敬愛の念が強い
なんでこんなジメジメしてるのこの人……(困惑)>>435
ありがとうございます~
これはニーナさんの掘り下げが来るってことすなわちwktkってやつですね(死語)
設定自体は https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/ここのえのNPC(サーヴァント編)② にございますれば>>437
ありがとうございます。>>439
ありがてぇ〜
まほよ久しぶりにプレイしてニーナの魔術と在り方を魅せたいなぁと思ったので宝具セリフを思いつく時って結構楽しいですね(ちょくちょくwikiに更新する)
>>443
あまり宝具の科白はなかなか考えて作り出せてないんですよねぇ。きっちり作ったのはエドワード黒太子くらいかな。
「忠実なる騎士諸君、英国の鏃を敵陣に送りつけよ!『鋼の神威、黄金獅子に光あれ(ナイト・オブ・ガーター)』!」
「騎士諸君。われら騎士団への聖なる加護をかざして、悪に打ち克て!『漆黒の栄光、報復の災禍(オーダー・オブ・ザ・ガーター)』!」
「聞け!英国の誉れ高きガーター騎士の諸君よ!騎士の矜持を捨て、典範に背を向けろ! 人を捨て、獣に身をやつすことこそが神の御国への道を切り拓くすべである。黒獅子たちよ哭き叫べ!『狂い哭け、恐れと怖れを従える黒獅子よ(シュバリエ・ド・ノワール)』!」山星さん、今いらっしゃいますか~?
>>444
こんなガチガチが鎧でOKだったでしょうか?
>>445
本当にこの吟遊詩人はもうぅ!
>>446
私のしつこいようですがボレアズのこれですね。
宝具1
カライス「北風神格との接続を開始」ゼテス「神風同調、神格励起」
カライス「はためきの翼」ゼテス「嵐となりて、天つ風すら切り裂かん!」
「「『双翼連理(ボレイオス・ヒュペルボレオイ)』!」」
宝具2
ゼテス「かっ飛ばすわよカライス」カライス「言われなくても分かってるし!」
ゼテス「時にはそよ風、時には暴風」カライス「これがアタシたち、二位一体の突風!」
「「『双翼連理(ボレイオス・ヒュペルボレオイ)』!」」
宝具3
カライス「凍えよ台地」ゼテス「吹き晒せ人」
カライス「我ら、戦場を荒らす冷風」ゼテス「脅威の再来たる嵐!」
「「『双翼連理(ボレイオス・ヒュペルボレオイ)』!」」>>451
ちなみにラフはこんな感じ
きちゃない!>>457
なるほどハイキューの……?自分は想像していなかったキャラ像ですねぇ>>432
「ハッ!と気が付いたらもう海に飛び込んでたからね〜。気にしなくていいよ〜」
「次、貴様が、魅力されたら、霊子攻撃で上書きするか、麻痺毒で、動けなくする、安心しろ」
「悪いけどハイモスはあげられないね〜。代わりに蜂蜜ならあげるよ〜」
「貴様、何でも、蜂蜜で解決しようとするの、悪癖」
>>433
「いいでしょう?アリスタイオス様からの授かりものだからね〜。ハイモスがいなかったら僕なんて唯の蜂蜜お兄さんだよ〜」
「実に、的確な、自己評価だ、褒めてやる」
>>435
「いやいや、僕はちょっと強くて運がいい養蜂家だよ〜」
「...ああ、貴様は、実に、運が、いいな(纏わり付く腕を一瞬目撃して)」
>>442
「ア、アフロディーテ様...!?」
「...美神の、似姿、化身、広範囲の、霊子攻撃、次元が、違うが、あの真面目さは、貴様も、少しは、見習え」ンァァァァァァァァァァア
変なssがでけたンァァァァァァァァァァア
貼っても良い?>>463
いや、ないっすね。ンァァァァァァァァァァア貼るぞ!
「ねー、なんか面白い話してよぉ」
「嫌だね。人をパシリ扱いする様な女にしてやるような面白い話なんか無いね」
ナイトクラブの最奥、いわゆるVIPルームのソファに体を沈めた荒屋敷まきなのそれはもう気だるげな声にラウは歯を剥き出しにして「いー!だ」とやり返した。
これまたいつもの様に呼び出され、普段ならば絶対に近付く事の無い怪しいクラブまでやってきたラウの面持ちは暗い。VIPルームの道すがら、筆舌に尽くしがたい淫猥な光景をこれでもかと言うほど見てきた為である。
「お前さぁ、もっとお日様でポカポカしているさっぱりしたところでぐだぐだした方が良いんじゃねぇの? こんな薄暗くて甘ったるいところにいるから頭痛が酷くなるんだよ。今からでも良いから行こうぜ」
「やぁーですぅ、めんどくさいしそんなの。ここは清潔感あるから良いでしょ」
「そういう話じゃない。この部屋は確かに手入れが行き届いてるけど、匂いが駄目だ。ここに染みついた諸々の匂いだけは消せない。あの、そりゃもう色々乱れてた外と大して変わらない」
「なに、ばっちり見てきたの。アンタ童貞っぽいからガン見してそー」
「しとらんわ! 流れる様に矛先向けねぇでくれるか! とにかく気分転換しようぜマジで」
「じゃあ面白い話して。面白かったら言う事聞く」
最初と全く変わらないぐったりとした姿勢のままでいるまきなに軽くムカッとしながらも、ラウはとりあえずどっかと彼女の真向かいにあるソファーに腰掛け、咳払いをした。
約束通りに応じてくれるかどうか分からないが、ここらで一発あっと言わせてやろうという妙なやる気のままにラウは言葉を紡ぐ。
「……●アヌ・●ーブスがカフェでファンの少年と会話している写真があるんだが、キ●ヌのテーブルにはワインが注がれたグラスと水の入ったボトルが置かれていた。何故水のボトルとワインのグラスなのか?その答えは……キア●・リー●●はイエスの生まれ変わりなのだ!!」
「はっ倒すぞ貴様」>>469
撃沈である。渾身のエピソードを話したつもりでいただけに容赦の無い反撃にラウは言葉もなく、苦しげにこめかみを押さえた。
「馬鹿な、絶対ウケると思ったんだが」
「狙ってそういう話しようとするタイプってモテないし友達も出来ないって知ってた?」
「お前、そう、ズバズバと言ってくれるなよ……あとな、別に友達いなくても寂しくねぇし。ミアいるし」
「あーはいはいわかりましたわかりました、じゃあさ、匂いの話してよ。ネタあるでしょいっぱい」
匂いの話、そう促されラウはぐでぐでに伸びたままのまきなを睨みつつも口元に手をやりしばらく考えて、
「どんなのが聞きたいんだよ」
「私らの教室にいる生徒達の匂い。単なる匂いじゃなくて、アンタじゃないと嗅ぎ分けられないヤツ。我らがロード・エルメロイのでも良いよ」
「エルメロイ『二世』な。んー、埃臭いよあの人。あ、ウチの生徒でって言うならあの子が一番謎だ」
「どの子?」
「エルメロイ二世の内弟子の……グレイだっけ?」
常にフードを被っている少女。二世の世話をしていると言う、内弟子と言うよりかはお世話係の様な彼女。その名にまきなも首をもたげ、ラウの口元をじっと見つめてくる。どんな事を言い出すのか、気になって仕方が無いという様子だ。>>470
「なに、あの子臭いの」
「人聞き悪い言い方すんな。なんつーか、変な匂いすんだよな。臭い臭くないとかじゃなくて……うーん」
「はぁー、微妙ー。期待した私が馬鹿だったわ」
「待て待て。じゃあそうだな、傲慢極まるお前がびしっと身なりを正す様な話をしてやる。耳の穴かっぽじって良く聞けよ。お前な、甘ったるいんだよ」
ぴんと指を立ててラウが言ってやると、まきなは上体を起こして腋を嗅いだりして言葉通りなのか確かめる素振りを見せる。が、勿論嗅ぎ分けられるはずもない。ラウの鼻だけが捉えられる特別なものなのだ。若干うろたえるまきなにしてやったり、と言う風な表情をしつつ、彼は更に続ける。
「どれくらい甘ったるいかと言うとな、熟れて熟れて地面に落っこちてる果実だ。この臭い部屋でもハッキリと嗅ぎ取れるくらいに、つんと来るタイプの匂いだ。はんっ、どうせ爛れた生活してっからだろうよ!」
ここまで捲し立てたあたりで言い過ぎたな、とラウは感じた。いくらまきなが横暴で底意地が悪く、かつ人使いが荒いとしても女性に匂いに関してあーだこーだ言うなど最低である。すぐに謝るべきである。いかに友人がいなかろうとも、最低限の尊厳は保つべきだ。
「ふーん」
ところがまきなは特にショックを受けたという様子は無く、むしろだからなんだと言う風な冷めた目で凝視してくる。予想とは異なるリアクションにラウが困惑していると、彼女は唐突に身につけていたカーディガンを脱ぎ始めた。薄手のブラウス一枚、起伏に富んだボディラインが露わになるのを目にしてラウは思わず目を手で覆った。
「おま、急に何してんだ」
「ほれ食らえ」>>471
まきなは勢いよくカーディガンをラウの顔面へと放り投げる。思わずキャッチしたラウの鼻腔を、甘ったるい香りが突いた。彼以外の人間であればもっと普通の匂いであるだろうが、特別な嗅覚は更に奥に染みついた性の匂いを感じ取ってしまうのだ。
それ以前に自分が受け取ったのがついさっきまで少女が着ていた衣服だと認識するや否や、ラウは慌ててカーディガンをソファに放り捨てた。
「どう?臭い?」
「あ、ああ、臭い!遊び人の匂いがする!」
「ふーん。じゃあ目、瞑って」
「なんで?」
「良いからほら」
一体何をしようと言うのかさっぱり分からないものの、断れる雰囲気でもない。ラウは律儀に目を閉じ、まきなが何をしてきても言いように一応身構えする。すると衣擦れの音が僅かに聞こえた。どうやら、彼女は何か脱いでいる様だ。
(んんんんん????あいつ何しようってんだ????)
すると、不意にそれまでとは違う匂いがした。甘い匂いである事に変わりは無いが、ほんの少しマイルドだ。一体まきなは何を嗅がせているのか、ラウは気になって仕方なくつい顔を近付けてしまう。
「おい、これ何だ?」
「気になる?へぇ、こっちは嫌じゃないんだ。ふーん」
「もったいぶるなよ」>>472
ラウの鼻は通常の人間では嗅ぎ取れないものまで感知できる。まきなの強烈な匂いの中に惹きつけられる様な何かはこれまで感じた事は一度も無い。故に純粋な興味が彼を突き動かしていた。
「マジでこれ何だよ。お前の匂いはしっかり覚えてる、こんな匂いは……」
「じゃあ答え合わせしてあげ、るっ!」
何か柔らかいものが顔面に押しつけられる。途端に先程から感じている未知の匂いが文字通り鼻の先に広がり、ラウは驚いて目を見開いた。顔に押しつけられていたのは……まきなの足裏だった。細い指、白い肌、爪はピンク色のネイルを塗られていて可愛らしい。
「……あ、あひ?」
「これが、アンタがさっきから滅茶苦茶気にしてた匂い」
ソファーの間に置かれたガラステーブルに腰掛けたまきなに、ぐりぐりと足を押しつけられる。やはりあの匂いがする。足の匂い、否、違う。もっと別の何か……それが匂いの正体だ。
「汗の匂い、好きなんだ。犬みたい」
「汗?」
「私ね、一応人と会う時は匂いに気を配ってるの。汗とか特にね。最近はアンタがくれる香水のおかげで尚更。でも生足晒す事はあんまりないから、ここだけは別な訳」>>473
ぐりぐりと足の指が動きラウの顔をはいまわる。
汗。足裏の細かな皺に染みつき、細い指と指の間、蒸れてつんと香る……。
足を顔面に押しつけられた体勢のまま、ラウはしばらく汗という一文字で頭が埋め尽くされていた。彼は、どうしようもない匂いフェチなのである。まきなの持つ匂いを全て把握したつもりでいたラウにとって、汗の臭いを見落としていた事は恥ずべき失態。それが彼に凄まじい心理的ダメージを与えていた。
けれどもとにかく……良い匂いである。
「足の匂い嗅ぎながらボーッとしてるとか、マージキモいんですけど」
「あ、い、いやキモくない!全然キモくないぞ!つか人に足押し付けるとか、非常識な奴め!」
「ふぅーん、けどアンタ人の足の匂いくんくん嗅いでたのホントの事だし、今日から名前は犬ね。くそつまんないジョーク聞かされた時はどうしてくれようかと思ったけど面白いネタはっけーん♪ご褒美に散歩行こっか犬」
「なっっ……」
犬。犬。犬。人の尊厳を叩きのめす信じられないあだ名にラウがギョッとするのを尻目に、まきなはご機嫌な様子で靴を履き直しラウが放り投げたカーディガンを着るとドアへと歩いていく。
「ほぉらついてくるついてくる。犬は飼い主についてくるもんでしょ?」
「おい待て!誰が犬だ!?」
慌ててまきなの後を追いかけるものの、ラウの鼻はしっかりとあの匂いを覚えていた。つんとした汗の匂い、そして踏みつけられた際に顔面で感じた足の感覚……。
(ば、馬鹿!?俺は変態か!くそ!!)
ほんの少しだけ、ラウの中でいらぬ性癖が開拓されようとしていた。あと補足するとラウがくさいと言ったあたりでまきなはキレてます
今日も…SSかけなかった…
あとwiki見てて驚ろいたんですけど伊佐那さんてスィレンより身長低いんですね。結構意外
>>408
ありがとうございます…
着想が一つティンと来たのはいいものの設定と齟齬はないかと思って…無さそうでよかった
>>410
あくまで自分の感想ですので…どうぞレージュさんのご随意に
>>429
養蜂家…!そんな人までアルゴーにいたのですね…世界は広い…
本人はギャグテイストぽへぽへ系で弱くて、けれど装備はガチガチっていうのがバランス的にも良いですね。カルデアと会えなかったのが残念…
>>451
二人ともかっくいい…キリッとした大我くんと余裕綽綽といった面持ちの野紀さんのコントラスト素晴らしい…良い…(語彙力でろでろ)
>>475
女子は匂い意識しますからね…それを臭い呼ばわりとは、怒られても仕方がないよラウさん…そしてそっち方面に目覚めるとほんと危ないよラウさん…
まあ煽り散らす程度で許されたところは二人の関係の賜物って感じですね。ラウさん以外ならどうなっていたか…>>482
対比しているとか正反対の組み合わせ、良いですよね……>>429
巻き込まれマスターに召喚されて、ふいに接敵したときに二人して「ひやぁああ!!」ってやってほしい・・・・・・!
シリアスからギャグまで、いろんな場面で使えそうないいキャラクターですね。
機蜂との関係性がとても好きです。キアヌ・リーブスが救世主(ネオ)なのは間違いない。Wake up!!
報告遅れましたが、ペレス騎陣営のSSを投下しました。
当陣営は、何もなければ次の日に進もうと思っています。
よろしくお願いします。あ、そういやすっかり忘れてた
キ●ヌ・●ーブスイエス説はジョークです
でもそれっぽい画像から●アヌ・リ●●スはイエスだ!とかいう謎の話がうまれたのです
繰り返し言いますが●●ヌはイエスじゃないですキアヌですそもそもキアヌ・リーブスの事を知らんかった。俳優さんなのね。
>>498
じぇ、ジェネレーションギャップ・・・・・・!!>>500
なんか色々抜けとる
宝具セリフだと
ツタンカーメン「少年王の名において、偉大なる天空神アメン=ラーに畏み申す!
我が真名、アメン神の生ける似姿の名に従い、その神威を余に授け給え。
我が偉業、我が威光、我が魂眠りし静謐たる大神殿をどうかご照覧あれ。
我が一矢は、遍く全てを射抜き、遍く全ての民が進むべき道を照らし出す。
それこそが、神王(ファラオ)のあるべき姿であるが故に!
王家の墳墓よ、起動せよ。
我らが民の道を切り開くために、我らが民の生きる世の礎となるために!!!!
宝具、真名開帳―――『飛翔し墜落せよ、王家の墳墓』!!!!」
怪人二十面相「準備は出来たな? 行こうか諸君。これより先は我らが世界、暗き帳の内に愛しき隣人達をご招待しよう―――『風説、帝都を覆う』
―――では、これより混沌を振りまくとしよう!」
この2つと上のオルフェウスのやつが気に入ってます>>503
追記:別に剣を突き立てなくても発動はできるんですが、まあ気分です第■回、投下しました。
猫さんもフォーリナーさんも多忙な為、後からキャスターの宝具シーンを書き出せるようにしつつ、三日目を終わらせておきます。
ナレ死した執行者ですが、本人が執行者の中でも弱い部類(バゼット未満)だった事もあり、何の陰謀も無いのにエンカウント判定でファンブル引いてやべー奴と当たって死にました。
他のやられ役同様、どの世界線でもこれくらいの時期に同じ理由で戦死してるとか。以前投稿した深淵幽歌ちゃんと昨夜投稿した西園寺彩羽さんをwikiに登録しました〜
あとフリー設定のところに美術魔術も追加したのでよろしくお願いしまーす
そして予想よりも彩羽さんの反応が多くてビックリしてるのだな、やっぱみんなクトゥルフ好きなんですね〜>>509
なるほどなぁ。
となると、『聖杯惑星』世界での第四次冬木聖杯戦争は作中の回想シーンぐらいか。
設定上、公式鯖ガッツリ召喚されてるからここでも書けんし。真面目に、最初期の自分の考えた鯖鱒は最弱謳えるくらい弱いし、今でも概念マウントやら神話やら伝承防御やらについていけず皆さんの強さ平均から半歩一歩引いたところにいるからなぁ、自分…
皆さんほんと、すごい(小並感)あ、レージュさんはまだいらっしゃるでしょうか?
幽歌ちゃんか彩羽さんのキャラデザをお願いしたいのですが……>>522
うちのアサシン、三騎とも無茶苦茶強いからなぁ……。なんかものすごく小っ恥ずかしい話ができそうなので人のいない時間に予告編を
カルデアは解散した。人理修復の最大の功労者・サーヴァント達は、各々の願いを叶えられる機会を与えられた。
誰かとの再会を願うものは、リソースを最大限利用した確定召喚の触媒の生成を。
やり直しを願うものは、自身が核となり、退去と同時に消滅する極小特異点の生成を。
第二の生を願うものは、宝具封印を施し、人間と同程度にまでスペックを抑えた上での受肉を。
そうして今、ここに選択を強いられている一人の英霊がいた。
彼の名はオルフェウス。ギリシャ神話に名高い吟遊詩人である。
「アタシの分はゼテスにあげちゃった。聖杯への願いなんてないしねー」
「奇遇だな。俺もだよ。俺の願いは、このカルデアが叶えてくれた……カライス。君がここに召喚された時にな」
◆
「アタシが、本当に喜ぶと思った? ……アンタをこんなにしちゃったのはアタシだもん。これ以上迷惑なんてかけられないよ」
「すまない。恩に着る……ありがとうございます。先生」
「弟子の尻拭いは師匠の仕事だ、気にすんな」
◆
「そうか……その発想はなかった。ありがとう、ゼテス―――俺の願いは、ようやく見つかった」
「共に生きていこう、カライス。俺はもう、君と離れ離れになりたくはない―――これが、俺の本当の願いだ」>>552
あら^〜
ありがとうございます
…………よし、監獄長が書けない分自分が全力でデレさせましょう>>555
了解です
2,30分後にはお出しします~!ここでサーヴァントネタをぽつり
アヴェンジャー:鬼童丸
鎌倉時代の説話集『古今著聞集』京都の伝承などに出てくる鬼。
酒吞童子が攫ってきた人間の娘に孕ませた混血児であり、父の仇として源頼光の命を狙っていたが、返り討ちにされたという。
──────結論から言ってしまえば、鬼童丸は鬼の子ではあるが酒吞童子の実子ではない。
鬼,とは言え種族の中でもごろつき程度の輩に犯され身籠ってしまった母親は、その現実に耐え切れず心が壊れ、「自分はかの酒吞童子によって選ばれ、寵愛を受けた」と思い込むようになった。
それを鬼童丸に言い聞かせ、彼自身もそれを信じ誇りに思うようになったというのが真実である。衣装ってセンス出るからあたいは一度も自分のキャラについて考えたことはない!そもそもファッションがわからぬ
>>561
もう自分の好みを全部ぶつける他ないですよ。いっその事「こんな制服現実にねえよ」みたいなデザインに走るのもありです。>>571
読むか…cancan!>>568
制服ですか。制服なら私はブレザーを推しますね。濃紺の上着に白いシャツ、ネクタイやリボンで緑の差し色(?)が入ってるとベネですね。
そしてこれは服装談義ではなくシチュエーション談義になりますがブレザーってネクタイなんですよね。なので学生の身でありながら彼女が彼氏のネクタイを結んであげるという新婚さんみたいなことが出来るんです。
>>569
つまり妹同士が交換留学するということでOK?誉ちゃんの使い魔魔術の腕前次第ですが魔術師ではなく魔術使いなら本格的に魔術師にならないかと誘いますね。
あと京介流の使い魔魔術は魔術使いにはあまりすすめられないです。使い魔が死ぬと術者にもダメージが来るので死ぬ率が高い魔術使いにはちょっとリスキー。教えるなら普通の使い魔魔術になりますかね。このスレにアインツベルンのような自然の嬰児しかいなくなった魔術家ってありましたっけ?
うおおーキャラとかSSとか詰めてたら制服について色々コメントが来てるーありがとうございます!
現段階では髪ベース黒でツートーンカラーあり目の色赤と系統の違った色が三色もうあるんで古畑さんの教えと配色落ち着かせるために黒にしようと思いますー学ランかブレザーかは未だに悩みどころ…
困ったら和服にすればいいのだ(よくない)>>584
成る程、素肌が見える程度の軽鎧と。そして槍はオーソドックスな槍で正解だと。
了解しました〜。あともうじきで終わりですが今日4月30日はカスパーの誕生日…とされている日だそうです。おめでとう!
まあ本人にそれを聞いたって知らない興味ないどうでもいいの三点張りで誕生日ケーキも食べられないんでお祝い甲斐のない人ですけどね。本人にしたって今日が本当に自分の誕生日か知れないわけだしハクマの文章が進まない!言葉が出ない!
イオラオスの戦いかたが剣と棍棒でいいか自信がなくなってきました。監獄長さんのイラストに似合う戦いかたや武器はなんでしょう?……蛇腹剣?>>590
あんまり自分なりの「尊い…」を理解しつつストーリー書いてる感は無かったり。いや義務感なりで創作してる訳じゃないですが。
あと割と"鉄は熱いうちに打て"って言葉が身に染みてるようにも思ってたり。>>590
貴殿の作品のおかげで学生時代の理仁がより思い描けるで御座る
感謝候!!>>600
ヒューッ!>>602
【魔術・特殊技能・特性など】
■霊衣魔術
人類の発展に密接に関わる『服』をモチーフとした魔術。
服を着るという発想の誕生は今から7万5000年前と言われており、その理由は寒冷化した気候から身を守るためとされている。
これは、魔術の世界においては自然への迎合、ひいては神やそれに準ずる大いなる力への抵抗を示す。
その5万年後には針と糸による縫製が発明される。これは当然文明の起源の一つであり、人類の進化を示す要素の一つである。
更に言えば、人類史には民族服というものが存在する。
アメリカのウエスタンファッション、日本の和服、ギリシャのチュニック、中国のチャイナドレス。
これらの民族服には国の個性が現れ、それはひいては人類史の歩み、人々の営みの結晶であると言える。
この魔術の使い手は、服の変化・進化を遡ることで時代を逆行し、世界の創世以前に存在した「」に辿り着くことを目標としている。
基本的には身に纏う服に縫製された術式を解いて行使するが、それは基本的に使い切りである。
彼ら彼女らの真髄は、後述の礼装にある。>>603
【礼装・装備など】
■白縫大錦惇忠
しらぬいおおにしきあつただ。
遊佐家に伝わる至上礼装。
あらゆる色・あらゆる種類の『糸』を小型化・軽量化して寄り合わせられた一本の髪紐。茉莉によって改良が加えられ、今はミサンガになっている。
この礼装を使用することによって使用者はありとあらゆる衣服に即座に着替えることが出来る。
○霊衣転身
アウトプット。内から外に語りかける力。
民族服、あるいは制服の持つ『象徴』としての要素を『魔術的記号』に置き換え、術式を発動する魔術。
ウエスタンファッションなら射撃技術と乗馬技術を、和服なら剣術と陰陽術を、魔女なら使い魔の使役と薬の生成を―――などなど、服の種類の数だけ術式・能力が存在すると言っても過言ではない。
極めて汎用性が高いように思えるが、あくまでも『記号』『象徴』であるため本職には遠く及ばない。
○英×転身
インプット。外から内に語りかける力。霊衣魔術の秘奥、あるいは決着術式。
古今東西に存在する英雄の服装を模すことで、彼らの力を術式として行使する。とある魔術礼装が有する『夢幻召喚』と似て異なる能力。
当然ながらあれほどの精度は出ず、根本的な差異として『実物を知らねば発動出来ない』という壁がある。
そのため、文献には概要しか記されておらず、正式な名称すら伝わっていない。
茉莉は「英雄転身」だと予想している。>>604
【人物像】
華宮に存在する老舗の呉服屋「綾瀬呉服店」の娘。五つ上の姉がおり、現在は東京で働いている。
気さくで明るく、常に人あたりのいい陽性の人物。
義理堅く情に厚い、涙脆い人情家。他人の悲しみを自分の事のように悲しめ、他人の喜びを自分のように喜べる。
代々呉服屋の家に生まれただけあって美的感覚に優れており、その結果として極めて感受性が豊かなのだろう。
楽しいことがあれば笑い、悲しいことがあれば泣く。感情表現が豊かで腹芸ができないタイプ。
仲間と騒ぐのが何よりも好き。手が空いた時間は実家で接客をしているためか同世代に比べると価値観がしっかりしており何かと相談を受けやすい……ただし、恋愛相談はイマイチである。
地元や家族、身内を大事にし『仲間がいるから自分がいる』『仲間が自分の存在意義』と断言出来る価値観の持ち主。
そのため、自分の意思を持つことがあまりなく、基本的に周りを優先してしまう。元々目端が効き、視野が広いため自然と周りに気を仕えてしまえる。
それは、聖杯戦争においてすらも変わらない。
幼い頃に重度の小児喘息に掛かり、人並以上に運動が出来ず幼稚園で軽度のイジメにあっていた。
それが今もトラウマになっており、結果として自分に自信がなく、自己を省みない今のパーソナリティに伝わっている。
それ故か人一倍美意識が高く、プロポーションの維持や外見の研鑽に余念が無い。
自分の身体に自信があり、反応を見るのが楽しいので色仕掛けが割と好き。学年の陰キャ男子の大半は堕とされている。
周りに馴染めない故に迫害を受けたことから、多少の違いで距離を置いたり攻撃することはしない。
可愛いものは可愛い、かっこいいものはかっこいいと表現出来るためオタク趣味にも大して抵抗はない。むしろ女児アニメは服飾の観点から興味深いらしい。
いわゆる、オタクに優しいギャルである。>>605
イメージカラー:白絹
趣味:読書(ファッション雑誌、被服文化論)、ドリンクバーのブレンドの研究、カラオケ、雑談
特技:他人のプロデュース、他人のコーディネート、家事(特に裁縫)
好きな物:身内でのAmong Us、タピオカ
嫌いな物:身内を馬鹿にする人
天敵:もしいるのなら、全裸の魔術師
願い:いずれ来る根源への到達、その祈願
一人称:アタシ
二人称:あんた
三人称:あいつ
【セリフ】
「ほいほいー、マツリン特製ブレンドお待ち! やっぱドリバはブレンドしてなんぼでしょ!」
「いーよ? うちなら空いてるから。タコパしよタコパ!」
「待って待って! それなら駅前のカラオケに行こ! アタシVIP会員だからめちゃくちゃ安くなるよ!」
「あれ〜? どこ見てんのかな〜? そんなにアタシの胸が気になっちゃうわけ〜? んも〜、見たいなら見たいって言えばいいのに〜」
「うん。やっぱあんた髪染めた方がいいよ。気づいてない? あんたの目ってちょっと茶色なの。だから合わせた方がいいって。大丈夫大丈夫! オシャレにオタクも何も無いって! オタクがオシャレしちゃいけないとか意味わかんないし!」>>606
「あんたの姿も、あんたの言葉も、あんたの魂も、全部全部覚えてる! 忘れない、絶対に忘れてなんかやらない!
だから、お願い。アタシは頼りにならないマスターだったかも知んないけど、もう一度だけ力を貸して。
英霊転身―――オルフェウス!!!!」
「じゃあね、オルフェウス。あんたのおかげで楽しかったよ」
「あー……今なら、恋愛相談バッチリな気がする……あ、あれ……あはは……あれ、アタシ、なんで泣いて……?」
【参戦理由】
聖杯を求めて。自分の家がいつか根源へ到達することを夢見ている。自分にその力はないが、自分以外の誰かが
【サーヴァントへの態度】
ジークフリートの場合……芸術という共通点から召喚される。オルフェウスのことはよく知らないが、見た目もよく物腰も柔らかいため好意的。
??????「どこか……カライスに似ているような……似ていないような……」
そういうところだぞお前!!!!
【役どころ・コンセプトなど】
ギャル。オタクに優しいギャル。個人的に変身ヒロインの系譜。>>617
理仁「ひぇ、違うっす。オレ不良なんかじゃないっすぅ……」
本当はもっとゲス顔にしようとして止めたとか何とか……>>597
クッチー「『死と向き合う』為には自分だけじゃなく周りの死にも触れないと」
あー、でしたっけ?言われてみればあった気も。現状はキャラは勿論、世界線も増えてて出来事や関係性相関図の把握全部できへん…。やってしまった…
四月中に出したいSSがあったのに五月になってしまった…(´・ω・)>>621
黒鹿さん、ルナを出したSSを書きましたので感想とかいただけたら嬉しいです。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%81%8A%E8%A6%8B%E8%88%9E%E3%81%84%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%93%E3%81%86
>>622
フランクな口調は同じでも細部は異なっていますよね。>>608
衣装チェンジ系とはまた面白い。一昔前の変身ヒロインや魔法少女みたいな感じがしますね
夢幻召喚に近しい能力って辺り、Fate/CP時空の千早とも絡ませてみたら面白そう上で言ってたSS半分だけ貼ってしまっていいでしょうか
すっごい軽いノリのやつです
>>623
過労で倒れるまで頑張っちゃう人なんですねカイホスルーさん
ルナの喋り方はけっこういい感じなんですがもうちょっとうっかりため口が混ざるようにするともっとそれっぽくなると思います人いないのかな…? いいや、貼っちゃいます
今日は4月1日。
俗に言う嘘をついてもいいとされる日。つまりはエイプリル・フール。
それは"エイプリル・フール"たる私にとっては最も因縁深い一日だ。
早朝。まだ目覚めて活動する者も少ない時間に私は、聖エウラリアの"オルタ"を名乗る者はカルデアの廊下を歩いていた。
この早い時間に目覚めたことも廊下を歩くことにも特に意味はない。
強いて言うなら今の自分を構成する霊基が疼いたから、だろうか。
一年前のあの日───ただ一日限りの特異点で、私は世界に復讐する戦いを挑み、そして負けた。
一日限りの特異点。一日限りの復讐。一日限りの私。それこそすべてがエイプリル・フールの名前だけを残して嘘のように消え去るはずだったのに。
それでも私はカルデアのサーヴァントとして召喚された。
まったくどういう因果なのか。縁さえ結べば敵も味方も関係無しに喚べてしまうなんて節操がない。
まぁ、敵にすら『守る』と言ってしまえるような誰かさんと結ばれた縁なら、そう悪い気もしないけど。
「…………あら」
そんなことを思いふけっているとちょうどよくその誰かさんを見つけた。>>626
誰かさんの名は聖エウラリア。
ある意味で私のオリジナルであり、
ある意味で私の相容れない存在であり、
ある意味で私の……まぁ、憧れでもある。そんな少女だ。
そんな少女が一体なにをしているかと言えば───……。
「ぐ、ぐ、ぐ、ぅぅぅ~……」
テーブルの上にあるパンに手を伸ばして、けれど届かない位置で固まってる。そんな妙なポーズのままプルプルしていた。
場所は食堂。周囲には早起きが習慣になっているのであろう武人組と聖人組それと徹夜明けらしきゲーム組がちらほらといる。まぁ、全員が朝食を食べにきたのだろう。
サーヴァントに食事は必要ない、とはよく聞くがカルデアに所属するサーヴァントは意外なほどによく食べる。今日もあと一時間としないうちに朝の恵みを求めるサーヴァントたちで食堂は溢れかえるだろう。
そうなる前に早いところ退散───したいところだが、あのプルプルしたままの少女が気になるので今日は朝ごはんをいただくことにする。
注文したクロワッサンだけを持ってエウラリアの正面の席に座る。
「おはよう、エウラリア」
「あ、おはよーオルタ」
ちなみに、今でこそオルタと呼ばれているが召喚された当初エウラリアは私のことも"エウラリア"と呼んでいた。
単純にややこしいのとなんだか妙にむずがゆいのでオルタと呼んでもらうことになったのだ。変に頑固なところがあるエウラリアを納得させるのはかなり時間がかかったのだけど、今は割愛しよう。
「さっきからどうしたの? 食べもせずにプルプルしてるけど」
「う、見てた?」
「正確には目についた、かな。で、どうかしたの? 食欲ない?」>>627
サーヴァントが風邪を引くとも思えないけど。まぁカルデアではサーヴァントですらなにがあるかわからないのが常だが。
私の質問にあー、うー、と少々うなってから正直に答えてきた。
「……なんかね、ご飯が食べれないんだ」
「昨日の夕飯はご飯3杯も4杯もおかわりしてたのに? 最近ほんとよく食べるわね」
「うん、なんか秋ごろからずっと食べてる気がする……いやそうじゃなくて、食欲がないとかじゃなくて」
「じゃあなんなの」
「食べようとすればするだけ食べれなくなるの!」
「?」
「だからね、食べよう! って思えば思うだけ身体が逆のことしちゃうんだよ! なぜか!」
「はぁ……」
何言ってるんだろうこの子。
「嘘……ではなさそうね」
今日はエイプリル・フール。意味のない嘘をつくことだってあるだろうが、少なくとも目の前の少女は自分のお腹を空かせてまでそんなことはしない。
ならばエウラリアには何らかの異変が起きていることは間違いなく、そしてその原因と効果が下らないのも間違いない。
まぁ、またなにかお馬鹿なイベントが始まっているんだろう。>>628
「で、ナウマン。コレ何が起こってるの?」
あっちこっちに聞き回るのも面倒なので現状に一番詳しそうな人物に───現カルデアの責任者代理にコールすることにした。
『なんで俺に聞くかな。これでもけっこう忙しいんだけど』
「仕方ないじゃない、マスターもメンテ―もいないんだから」
『そりゃあなぁ! その2人は長期間サバイバル訓練の真っ最中だからな! そして俺はそのモニタリング中!』
「じゃあ問題ナシね」
『あるよ! 忙しいって言ったろ!?』
「ちょうどいい休憩くらいに思ってて。で、話戻すけど」
『ったく強引だな……ああサーヴァントの言動がおかしくなるという報告はいくつか挙がってるっぽいな』
「なによずいぶんとのんきな言い方ね。これが敵の攻撃だとか考えないの?」
『大丈夫だ。そんな心配はまったく必要ない』
「なんでよ」
『今日はエイプリル・フールだ』
「……それが?」
『エイプリル・フールだから大丈夫なんだ』
「……いやそれ根拠になってな」
『大丈夫ったら大丈夫だ。今日は何があっても考えたら負けだ』
「…………」>>629
カルデアの中で4月1日はなんだと思われているのか。そんなに敵も味方もないようなイベントばっかりやってきたのか。
……いえ待って。去年の4月1日はまさに私が敵としてカルデアと対峙してたはずじゃ……。
………………。
「……まぁ、いいわ。それで具体的に何が起きてるの?」
『ん、上手く言いにくいな……普段と真逆の言動になるというか、普段は絶対に取らない行動を取るというか……自分に嘘をつく、とでも言うのかな』
「全員そろってエウラリアみたいになってる訳じゃないの?」
『ああどうも今回の現象は個人差がある……と口で言うだけじゃ理解しにくいだろう』
「まぁそうね」
『というわけでわかりやすい記録映像をご用意しました』
「準備がいい……」
もしかして私が連絡とる前から気づいていたりしたんだろうかこの男。
そんな私の思考をよそに映像が再生される。
『拙者これより無頼でいくでござる。主君の面倒見るなんざ真っ平御免でござる』『い、いけませんそんな破廉恥な言葉! 騎士たる私には刺激が強すぎます!』『いやもう神殿に火とかねぇわ…………名前なんて石板に掘っときゃ残んだろ…………』『ハハハ! 忍びに派閥なんて関係ありませんよ☆』『やはり……………………異性愛では?』『地上で咲く花火って斬新だと思わねぇかい?』『そりゃ最高だぜとっつぁん!』『ってなわけでいくぜ点火ぁ!』『おうともさ点火ァー!』
『とまぁ、こんな感じだ』
「今カルデア爆破しかけてなかった?」
『はっはっはっは。で、その原因についてなんだけど』
「さらっと流したわね貴方」>>630
『今回はカルデア内部で起きたようだ。ついでに言えば元凶をどうこうしても問題は解決していない』
「………………どういうことよ」
『どうも"コレ"は突発的に発生した病気のようなものらしい。五月病ならぬ四月病とでも名付けようか。とにかく病であるなら感染源を抑えたところで状況は変わらないさ』
「病気……じゃあどうしたらいいの?」
『まぁ、どうもしなくていいんじゃないのか』
「はあ?」
『実を言うとだ、もう今回の元凶である"個性逆転おじさん"という名の怪人は倒されている』
「なにその直球迷惑怪人」
『悲しい事件だった……ただの愉快犯かと思いきやヤツは切実な願いを持っていたんだ。このエイプリル・フールという日に"ウソのような平和"を実現するため世界に立ち向かった一人の男は……』
「その話はいいから。元の話を進めて」
『あ、はい。えー……コレは時間経過で治るものだ。既に何騎かのサーヴァントは治ったという報告を聞いてる。エウラリア嬢も時間の問題だろう』
「ただ放置しておけばいいってコト?」
『そういうことさ、今は時間だけが薬だよ。というわけで忙しいんで俺はこれで。ソーシャルディスタンス~ソーシャルディスタンス~っと』
ぶつん。
切れた。
ちっ、逃げたな。
「ど、どうだった?」
じっと静かにしてたエウラリアが不安げに訪ねてくる。
「……あまり役に立たなかったわね」>>631
とりあえず深刻な状況でないことはわかった。同時に今エウラリアがご飯を食べる方法がないことも。
「そっかぁ……」
わかりやすくガックリきている。そんな捨てられた子犬みたいな顔をしなくても……。
うーん……今も涙目+よだれを垂らしながら朝食を睨み続けているエウラリアはちょっと見てられない。なんとか食べさせてやりたいと思わなくもないが、本人の意思が強ければ強いほど逆の行動を取ってしまうのなら……。
うーん…………。
…………。
……。
……あ、そうだ。
ひとつ思いついた。ので、さっそく試してみよう。
「ちょっと。そんな大口開けてはしたないわよ。閉じてなさい」
「ん」
ぱかりと口を開けるエウラリア。本当にやりたいことと行動が逆になるらしい。もう一周回って操りやすい。
「はいあーんと」
「んむ!?」
隙だらけのお口にちぎったクロワッサンを放り込んでやる。
「ん……」
一瞬吐き出さないか心配だったが、ウサギのようにもぐもぐもぐと咀嚼して飲み込む姿を見て安心する。
"誰かに食べさせられる"なら自分の意志は無関係ということか。>>633
さて、この安直ツンデレ発生器となった聖女をどうしたものか。
ぶっちゃけこのまま放置してもいい気はする。けど放置しっぱなしなのもマズい気がする。
時間経過で治るとは言っていたが……それがどれほどかかるかもわからない。一日で治るかもしれないし一年経っても治っていないかもしれない。
なんにせよ今この瞬間に治る、なんて都合のいいことは起こるまい。
「ねぇエウラリア、まだ"病気"は治りそうにないのよね?」
「ううん。もう治ったみたいだよ」
ええと……真逆になるから『うん。まだ治ってないみたい』ということになるのか。けっこう面倒ねこれ……通訳でもつけばいいのに。
まぁ、それはさておき。
「じゃ、さっさと行くわよ」
「へ? どこに?」
「決まってるでしょ、病気を治すならお医者さんの出番よ」今日も今日とて筆が進まないーGW中には序章終わらせたいのにー!
>>591
わかります…ハクマの場合は打ち上げで大人数他様のキャラを動かすのですから、さらに大変ですね…
イオラオスさんはいっそ、御者なのですし鞭なんてどうでしょう
>>608
くるりんミラーチェンジ!(違
女子なら誰でも憧れる変身モノ来ましたね…そして喘息持ちでイジメ経験ありを経ての人格がギャルのキャラ像と比べて陰があって印象的ですね。オルフェウスさんとの出会いで何か吹っ切れてほしいな…
>>620
実際、戦前は楠木正成は尊皇の忠臣として絶対英雄視されていましたからね…キャラ付け、厳しいですよね…
>>635
エイプリル•フールさんとエウラリアさんの絡み!見たくて見れなかったもの!
そして二人を待ち受けるのはどう考えてもトンチキなイベント。しかしだからこそこれから二人のぐれお時とは異なった絡みが見られそうで楽しみです!お知らせと言うかちょっとした報告と言うか
ゴールデンウイーク終盤あたりから、ちょっとリアルでバタバタしてPC使えなくなるのでイラストの依頼等が一時的にできなくなります~>>645
お借りしました個性逆転おじさん!
エイプリル・フールSS書こうと決めた時わりとノープランだったのでありがたく使わせてもらいました4月中ずっと放置してた秋特異点SSの続きができました
今投下してもよろしいです?>>651
特異点最奥、魔王城。
城の頂点たる玉座の間にて、ベルゼブブは魔王らしく傲然とフェリーペ達の動向を見物していた。
彼の前に展開されたスクリーンには、フェリーペ達の一挙一動をリアルタイムで捉えた動画が映っている。
先程までの痴話喧嘩も一段落し、今はこちらへ――魔王城へと歩みを早めているフェリーペ達。そんな姿を呑気に眺めつつ、ふと感じ取った気配に声をかけた。
「戻ったか、バフォメット」
「ええ魔王様。こちらに」
何もない空間から、バフォメット/ジャック・ド・モレーが現れる。
目立った負傷こそないが、その身体は妙に薄汚れており、まるで一仕事終えてきた肉体労働者のような有り様だった。
「ずいぶんと痛めつけられたらしい。お前ほどの悪魔でも、あの聖女(おんな)相手には骨が折れたか?」
「ええまあ……痛めつけられたというか、すげなくされたといいますか。いやはや、予想以上に難儀な相手でした」
聖女――マグダラのマリアとのやり取りを思い出す。
彼女からバフォメットに対し何か手を出された訳ではない。実際宣言通り、彼女は終始自衛に徹したまま、一撃どころか攻撃の構えさえ取らなかった。
自衛、そう自衛だ。決して攻撃越してこなかった彼女だが――その代わり、バフォメットが攻撃すると遠慮なくあしらってきた。
極東には合気なる武術があるそうだが、アレと同じ事をされた訳である。>>652
「自分の手は一切汚さない代わりに、相手からの攻撃は悉く利用して叩き返す。まったく、詐欺にでもあったような気分です。一体あのお方とやらは、彼女にどんな教育を施したのでしょうね?」
「知るか。たかが小娘と侮ったお前が悪い。格好つけておきながら返り討ちとは、何とも恥さらしな事だな」
「ははは、返す言葉もない。……ところで、彼らは今どちらに?」
ちらり、と。バフォメットはベルゼブブが見ていたスクリーンに視線を移す。
その反応にベルゼブブもフェリーペ達の事を思い出し、スクリーンを見てみると。
「――ほう、ちょうどいい。どうやら奴ら、最後の試練にたどり着いた所のようだ」
「最後の試練……と、言いますと」
「ああ。……ようやく我が城、その目前までご到着というわけだ」
裂けるような笑みを浮かべ、ベルゼブブがスクリーンを睨む。
その先には、巨大な石橋の前で立ち尽くしているフェリーペ達の姿があった。
一方、所変わってこちらは橋の前のフェリーペ一行。
痴話喧嘩めいた尋問を一通り済ませ、どうにかここまで辿り着いた一行は、橋の向こう側に見える魔城を厳しい顔で見つめていた。>>653
「あれが、ベルゼブブの……」
「は。何とも大仰な城を構えたものだ。後は、この橋を突破するだけだが」
じっと橋を睨みつけるメンテー。
今いる場所から見た限りでは、敵らしい敵の姿もなく、ただ向こう側の城へ通じる道だけが広がっていた。
「後輩、ここまでの試練の数は覚えているか?」
「ああ。確か、お菓子の大迷宮に料理店、大食い勝負に魔霧の谷の四つだったよな?」
「ええ。ですが、あの魔王は『五つの』試練と言ってました。つまり」
「あと一つ、試練があるって事ですよね……」
エウラリアが不安げに槍を握りしめる。
その姿を見たフェリーペは、優しく微笑みながら励ました。
「大丈夫だ、エウラリア。俺たちがついてる。今までだってどうにかなったんだし、今度の試練もきっと突破できるさ」
「マスターさん……」
「あー、ごほん! 何はともあれ、残す所あと一つ。サクッと突破するぞ、後輩!」>>654
何故か大げさに咳払いし、檄を飛ばすメンテー。
その様をヒュギエイアとマリアは微笑ましげに見ていたが、当の本人たちは気づいていなかった。
かくして、一同は橋へと踏み出し――直後、全く別の場所へと風景が切り替わった。
「――えっ!?」
「なっ!」
「ふえっ!?」
城も橋も存在しない。まるでそんなものは最初からなかったと言わんばかりに、完全に消え失せている。
代わって広がるのは、まるで冗談のような景色だった。岩山、吊り橋、トゲの生えた足場に大砲群。さらに真下には流氷の川が通っており、身も凍るような冷気が離れてても伝わってくる。
さながらアクションゲームの世界をそのまま具現化させたような、破天荒としか言いようがない光景である。
「なんだよ、これ……俺たち、さっきまで橋の前にいた筈なのに!」
「――どうやら、またしても嵌められたらしい。恐らくはここが」
『その通りだとも、盾の乙女』
唖然とするフェリーペ達に、最早聞き慣れた声が降ってくる。
例によって例の如く、ベルゼブブからの通信だ。>>655
『最後の試練にようこそ諸君。この地こそオレが考え、作り上げた最後の難所――すなわち、「グルメアスレチックワールド」だ!』
「グルメ……」
「アスレチック……」
「ワールド!?」
『見ての通り、今回の試練は単純そのものだ。お菓子の大迷宮同様、立ちはだかる仕掛けと番人とお邪魔虫共を蹴散らし、ゴールを目指せばいい。迷宮と違って、迷うような作りにはなっちゃいないが――その代わり、気を抜けば即・死につながる程度にはハードにしてあるぞ?』
「でしょうね」
ちらり、と。ヒュギエイアが真下の氷川を見つめる。
ここから水面まで大分距離はある。にもかかわらず、冷気はすぐ近くにあるかの如く感じられ、じっとしているだけでも冷たさが染み渡る。
実際川に落ちたらどうなってしまうのか――考えるまでもなく、『凍死』という言葉が頭に浮かんだ。
『ここを突破できれば、我が元までは最早目前。まあ、せいぜい頑張るがいいさ。何なら、今からでも降伏は受け付けているぞ?』
「断る!」
「同じく。後輩を見捨てて助かろうなどと、甘く見るなよ大悪魔」
『ほう。ならば挑んでみるがいい。――真に甘いのはどちらか、すぐにはっきりするだろうよ』
これまで同様、一方的に通信が切られ、後にはフェリーペ達のみが残される。
だがそれを気にする一同でもない。目の前に広がる過酷な道の血を睨み――最後となる試練、その始まるとなる一歩を力強く踏み出した。「愚かしいな、お前は。見ていて飽きないよ」
当代の主人はそう微笑んでこちらを相手した。こちらをにこやかに見つめて、茶を呑んで、そう笑った。
「だが、それが心地よくもある。私の周りにいるものには醜い部下も多くてね。看破され、狼狽え、それでもなお必死に全てを取り繕うとする輩は多い。それに比べてお前は小気味良いよ。
取り繕えないところを仕方ないと諦めてわざとらしく誤魔化す。駄目だと思えば先程までのアプローチは諦める。忠臣ぶっているのに忠臣たる気が微塵もない。そのくせ自分の核心を突かれれば動揺しムーブが乱れる。そういう手合いは好きだ。人を舐め腐って痛い目を見る悪魔らしい」
「………滅相もありませんとも」
突如、周囲が華やかな茶会のサロンへと切り替わる。全てが全て、麗しく芳しい光景で、たとえこのようなものに興味が一切なかろうとそのあまりの変容に一瞬気が取られるのは常であるのに。
「一つ、この前は随分と下品な召し物をくれてありがとう。二つ、見飽きたよそれは。流石に慣れる」
その幻術も最早マスターには届かない。いや、たしかにお遊び程度の幻だったのは認めるがそれはそれとして以前は引っかかっていた幻術をマスターがレジストしている事実に大きく震えている。「神代と、現代だよ?ニーナ、流石に俺も悲しくなる」
「友にかつて幻で八百万を敵に回し勝ちかけた女がいるものでね。最後は主神との単純な力押しに負けたそうだが、その幻の練度ではアジアの五指に入るだろう。彼の教導の賜物だよ」
「いやはや、それはそれは!俺もまだ研鑽が足りないというわけか!ならばこの身の至らなさを恥じるばかり。さらに修業を重ねるとしよう」
嘘か真かも測れぬ与太話に嘘か真かもわからぬ誓いを立てる。しかしキャスターの胸中は警戒の心が研ぎ澄まされている。
アーチャーとの争いの時は、ひいてはその前の簡単なやり取りの間には、この少女はここまで余裕があっただろうか?
「私はね、それなりに身内に甘いんだ。だから可愛い友達がする事は予想がついても心の底から驚けてしまうし楽しめてしまう。ようはオンオフがハッキリとしているんだね。しかし、そうでない相手にはその限りではない。つまりそういう事だよ」
つまり、「お前は身内でもなんでもない」と、そう言い切ったまま、彼女はその宣告に背反するかのように影の不意打ちに身を任せた。
「俺が守らなければどうするつもりだったんだ?」
「さて、どうしようか。そのまま死んだかもしれないな」
闇から出でる雷剣を防いでみせるキャスター。まるで嘘のように霧散した剣は、前方に舞い降りた優雅な剣士の手に宿っている。「セイバーか。真名は?」
「ディオクレティアヌス。インドラジット、もしくはメーガナーダと呼んだほうがいいか、キャスター」
「いいや。なるほどなるほど。それで、そこでこちらを狙撃する気満々のご婦人は?」
「アサシン。カトリーヌ・モン・ヴォワザン」
「おやおや、勢揃いだ!マスターが1人しか見当たらないあたりどちらかは引っ込んでいるのかな?うんうん。ではニーナ、俺がコイツらを歓待しよう。君はうん、そうだね。あとは頼むよ」
サーヴァントの並外れた速度で掻き消える二騎を尻目に、目の前に立ち塞がる女と相対する。「……呆れた。サーヴァントをわざと離すなんて、私そんなに弱そうに見えてるわけ?」
「いいや。魔女狩りを生き抜いた血族だろう。それを見下す道理なんて私にはないよ、大鳳飛鳥」
そう笑って語りかけるニーナは、その場にいないはずの誰かにも声高らかに神託を告げる。それは駆り立てるため、闘争から逃さないために。
「しかし私はこうも思う。本当に魔女たらんとする者らがたかだか『欲望に塗れた魔女狩りごとき』で生き残れない方がどうかと思う、とね。どう思うかな、竹葉灯里」
「──────ッ」
黒魔術の基礎による生命力の隠蔽と飛鳥が施した死霊魔術により人間の感覚で悟る生体反応を限りなく薄くする法。戦闘に不慣れな灯里を補助するためにそれを巡らせたこのフィールドでいとも簡単に看破してみせるその有り様は魔道を極めたものとして相応しい。
「よく勘違いされるが、私は魔術回路が粗末なのではないよ。サーヴァントへの供給が上手くいかないだけだ」
さあ、天を仰げ。平伏しろ、凡百の神秘共。これが古く貴き世から積み上げてきた現人神の世界。未だ手離さぬ神の血筋。人の世の人間宣言など馬鹿馬鹿しい、決して地に降らぬ畏敬の情。
「ほら、終わらぬ宴を楽しもう」よーしできた! 間に合った! 本日三つ目のぐれおイベント時空SSいきまーす!
「たのもー。急患よー」
ほぼ突入するような勢いで目的の人物がいるマイルームに入り込む。
目的の人物───銀髪をなびかせる白衣の似合う美女が中途半端に椅子から立ち上がっていた。
「おわ、オルタな方のエウラリアさんっ、なんですか急に」
「急患と言ったでしょう。ヒュギエイア」
「突然ごめんなさい、ヒュギエイアさん」
ヒュギエイア。かの"医神"アスクレピオスの娘であり、父に劣らず医術に長けた英霊である。
「あららノーマルな方のエウラリアさんまで……何があったんですか? まぁとにかく座ってください」
促されるままエウラリアと二人一緒にちょこんと座る。ついでに説明もカンタンにすませた。
「かくかくしかじか」
「なるほど四月病。あーんしないとご飯が食べれない病気ですか」
「違う、違わないけど違うの」
「直に見てみないとなんとも言えませんね」
「いやだから……」
「ちょっとお二人であーんしてみてください」
「まって!」
「待ちません。医学の進歩に止まる暇などないのです」
「だからまってって! 医学の進歩を進めに来たわけじゃないの、ちょっと薬を貰いにきただけ」>>670
「残念ですね……じゃあまずは診察をしましょうか」
「診察はいいから万能薬をちょうだい」
「ナメてるんですか」
「ごめんなさいごめんなさいヒュギエイアさんっ、オルタも悪気はないから許してあげてください!」
「そもそも! 具体的な症状すらわからないものに薬を処方しようだなんて、これほど無茶な話もそうないんですよ」
「そうなの?」
「そうなのです!」
「そう……」
「なので今日は診察と採血をして、それから───」
「じゃあいいわ、テキトーに万能薬っぽいもの貰っていくから」
「えー!?」
「悪いけど急ぐの。お昼ごはんまでには治してやらなきゃ」
「なんでそんなに急ぐんですか!」
「だってエイプリル・フールにウソをついてもいいのはお昼まで、でしょ」
「なんですかそれー!?」
~~~戦闘開始あーんど終了~~~>>671
「───勝ったっ」
「や、やっちゃった……」
「ひどい……このダブル駄患者め……」
「というわけでもらってくわこの万能薬っぽいの」
「それはただの英霊用短期集中濃厚強壮剤ですぅ……」
「……なにそれ?」
「すっごく雑に言うとサーヴァント用の金リンゴです。通常の十倍の濃さで」
「……よし、飲みなさいエウラリア」
「やだよ!」
「ワガママ言わないの。子供じゃないだから」
「大人でも変な薬は飲まないよ!」
「いい? よく聞いてエウラリア。『病は気から』」
「薬の意味!」
「いいから飲みなさい、飲めー!」
「やー! やー!」
「薬は用法・用量を守りなさいッ!」
「あいだっ!?」
脳天にゲンコツが振り下ろされる、痛い、その場にふるふると震えてうずくまるくらいには痛い。なんでこんなに痛いの。>>672
「これが駄患者説得式パンクラチオンです!」
なんか変な技が出てきた。
「そして処方されてない薬を飲ませるのもやめなさい!」
ついでに怒られた。
「まったく……一体なにをそんなに焦ってるんですかオルタさんは」
「な、なによ別に焦ってなんか……」
「いーえ焦ってます。部屋に突入するなり強盗まがいの真似する人はどう見てもテンパってます」
「うん、私たちやりすぎたと思うよオルタ」
「うぐ」
「それで理由はなんなんです? エウラリアさんの病気をそんな必死に治そうとする理由は」
「………………………食べれないじゃない」
「はい?」
「だからっ、エウラリアがお昼ご飯を食べれないじゃないっ」
「えーと、それが理由ですか? 昼食に間に合わせるために急いでた、と?」
「……そうよ、そ・う・で・す! それだけの理由で急いでました!」
「オルタぁ……」
「あーもー貴女もそういう目はやめなさい! やめて! っ、そういうわけだからヒュギエイア、効きそうな薬ちょうだい!」
「まぁ、理由はわかりました。なのでやっぱりお薬は処方できません」
「なんでよ。やっぱり診察だの採血が必要って言うの」>>673
「いえ、それ以前の話みたいです。そもそもここに"健康な人に処方するお薬"なんてありませんから」
「…え?」
「…あっ」
「はい! というわけで健康な人達の用事はここにはありません! さっさとお引き取りくだ、さい!」
ぺいっ、ぺいっ、と二人まとめて部屋から放り捨てられる。
健康な人って言った? 私───だけじゃない、ヒュギエイアは私とエウラリア二人を指して健康な人質と言った。
私と、エウラリアの、二人を。
「……貴女まさか」
「あ、あははははー……」
「……正直に言いなさいエウラリア。───治ってる?」
「あー、うー、……ハイ、治ってます」
「はああああ!?」
叫んだ。とりあえず叫んだ。ついでに頭も抱えてみる。
「いつからよ!」
「朝ごはん食べ終わったくらい?」
「なんで言わないの!」
「えーちゃんと言ったよー」
「そんなの私聞いてな……」>>674
いや待てたしか私は聞かなかったろうか。まだ病気は治りそうにないのかと。
その質問にエウラリアはなんと答えた?
─────────ううん。もう治ったみたいだよ
「言ってた……」
「ほらぁ! ほーら!」
「で、でも私が勘違いしてるの気づいてて黙ってたでしょ!」
「それは……、まぁ。うん」
「じゃあやっぱりなんで言わないの!」
「あー、それはね……」
もったいぶるようにクスクスとエウラリアは笑う。イタズラが成功した子供のように。
「なによ、言いなさいよ」
「うん、それはね。───オルタが私のためにがんばってくれたからかな」
「…………」
「いや~びっくりしたよ。"あの"オルタが本気で頑張ってくれるんだもん」
「…………」
「しかも私のためにあーんまでしてくれてさ、いつもの朝ごはんよりずーっとおいしかったよ~」
「…………~~~~~っっっ!!!
顔から火が出そう、という言葉を体と心と魂で理解した気がする。今すぐカルデア中を叫びながら走り出したいがそういうわけにもいかない。>>675
というか、なに。
つまりエウラリアはずっと私に対して病気のフリをしていたと、ウソをついてたって言うの?
今日という、この日に?
「…………素直な正直者が、ずいぶんと悪い子に育ったものね聖女サマ?」
「さぁて誰の影響かなぁ、エイプリル・フール?」
「……その呼び方はしないんじゃなかったの」
「あ、でもほら、今日はそういう日だよ」
「あぁはいはい、そういう日だものね今日は……」
4月1日。
俗に言う嘘をついてもいいとされる日。つまりはエイプリル・フール。
それは"エイプリル・フール"たる私にとっては最も因縁深い一日で、他愛のない一日だ。
嘘をついて。
嘘をつかれて。
それらを他愛ないと言ってしまえるようになった───そんな日だ。うぐぅ……ss投稿スペース被り申し訳ない……最後の地の文すごいすき……
>>685
大満足でさあ…ありがたい…ふと今やってる特異点で「朗読配信が有名な人気配信者、だけどデビューから人気になるまでの期間が短すぎて今に至るまで一度もスパチャが貰えず極貧生活をしているポー」という概念を閃いてしまった
ホテル聖杯戦争の続き投下したいのですがよろしいでしょうか?黒くなったのでいきます、以下連投失礼します
>>689
どうぞ~◇カトカ・オルロイ
「え、え、……えぇ…?」
クローゼット、カーテンの裏、バスルーム、トイレ、テーブルの下、ベッドの下、和室の側の収納棚。他にもありとあらゆる空間を探した。だが誰もいない。カトカが喚んだはずの英霊は何処にも見当たらない。今この個室に、人と言える存在はカトカ一人だけだ。聞こえるのも、カトカの呼気のみ。
手順に間違いはなかった。詠唱後の反応からして、通じなかったというのも考えにくい。しかしだとしたら今の状況の理由が推測できない。もしか概念などの、謂わば人型ならざる存在が英霊として召喚されたのではと思ったが、懐中時計は目立った反応を見せず、今も忙しく時間を教えている。
頭を抱え、指を顎に添え、髪を掻く。だがどうしたって真相は見えてこない。こうなってしまった以上、カトカが行えることは一つしかない。主催者である増渡に報告し、相談する。時計を見れば12時は30分を過ぎており、こんな時間に迷惑をかけたくはないが、英霊が足りてませんとなれば増渡の方も困るだろうから仕方がない。
電話番号を知っていれば一発だが、生憎とあの時は聞く暇がなかった。おそらくは一階にいるだろう、いなくてもロビーで問い合わせよう、そう思って出かける準備をし、駆け足で扉を開け、
「「「うわぁッ!」」」
三人の男が、扉の前で、積み重なるようにして、へたり込んでいた。
「えっと……どちら様、でしょう…?」
男たちはどうにかして起き上がり、服をパンパンと払い、互いに顔を見合わせ、観念したような表情をした。そして、うち二人が一人を指差し、
「「こいつがやりました!」」
「売るんじゃねえ!」>>692
◇◇
「本ッ当にすいませんでした!この馬鹿たちが…」
「はあ?俺らのせいにするってのかよ」
「ヒデエなあ、お前だってノリノリだったってのに」
「なあ?」
「うっせえなあ!お前らも、ほら、謝れ!」
「「すみませんでした」」
「えっと…その…」
頭を下げられ、どうすればいいかわからず辟易してしまう。とにかく、気にしていないからそんなに謝らないで、と言ってようやく顔を上げてもらえた。
三人はそれぞれ、赤いヘアピンをした男を三文満、髪を短く後ろ手に結った男を蔵辺廣、出会って早々に売られた、明るい茶髪の男を紺瀬研二と自己紹介をした。服装は三人ともホテルの従業員の制服で、身長もそう変わりないため必然的に印象が上部に行く。
そんな三人たちは今も、三文と蔵辺がふざけ、紺瀬がそれにツッコむというコントのようなやり取りをカトカの前で繰り広げている。
「ほんとすみません、こいつら…」
「だーかーらー、俺らのせいってだけじゃないよな?」
「そうそう、ボクら研二クンについてっただけでぇ」
「嘘つくなって!」>>693
「あの…どうして、私の部屋の前に…?」
カトカが恐る恐る口に出した当然の疑問に、三人はバツが悪そうにお互いの顔を窺い、今までとは打って変わって申し訳なさそうにして三文が前に出て口を開いた。
「…魔術師が来るって、聞いたんで…」
「へ?」
「その、俺ら、魔術師とか、魔術とか、今まで知らなかったんです。それで…気になって。一度で良いから、見てみたいなって思って…」
「ボクたち、食堂の担当で。ずっと持ち場離れられなくて…それで、終わった時、ちょうど貴方と増渡さんが部屋に向かってるのが見えて…」
「…見ることはできなくても、聞くくらいならって、そう思って…」
「「「すみませんでした!」」」
「い、いえ、ですから謝らないでください、わかりましたから…」
どうやら三人は一般人で、神秘を知らぬ人間であったらしい。それから時々入る平謝りを宥めつつ聞き出した話によると、そもそも彼らはここが地脈の通った魔術の地であることを知らず、どころかホテルの総支配人の明も魔術の存在を又聞きした程度であったという。そこから、ある日増渡がやってきて、突然聖杯戦争をしようと持ちかけられ、魔術関係の知り合いなんていないものだから、何かあってもいいよう旧館を舞台として使用し、従業員たちにも取り急ぎ神秘について知らせたのだという。
見たところ、三人は10代後半、日本の基準だと高校生か大学生くらいだ。それについて聞くと、厚子夜ホテルが建ったのは今から100余年前のことで、三人の家はそのころから従業員として働いていた家らしく、三人も幼少期からこのホテルの従業員を務めていたと話してくれた。親の方は、既に死別してしまっていたり本館の方に居たりとバラバラらしい。>>694
「…でも、もう夜も遅いですし、早くお眠りになった方が…」
「いや、俺らこのぐらいまだまだへっちゃらですから!」
「繁忙期だと、2時くらいまで起きてなきゃなんないしな」
「そうそう…あ、」
紺瀬が慌てて自身の腕時計を確認する。つられて二人とカトカも時刻を確認すると、13時に近づいていた。
「やっべ…その、すみません、私たち、ちょっと戻らせていただきます」
「構いませんけど…何かあるのですか?」
「13時くらいから、総支配人が見回りするんですよ。それで、ボクたちなんかが起きてたらしこたま怒るんですよ…」
「いつまでも子供扱いしてくんだから…そういえば、貴方もどこかに行くご予定だったんですか?」>>695
「あ、これは…少し、増渡さんに相談したいことがあって…」
「それは、お停めしてしまってすみません…増渡さん…なら、多分明さんと一緒だと思いますよ。何か話し合いしてましたし…それでは、良い夢をー!」
「良かったら食堂お越しになってくださいー!」
「自慢じゃありませんが、食には自信があるんでー!」
口々にそう言って走り去っていく三人を、初めから半ばそうであったが呆然と見送る。年齢は大差なさそうだが、こうも元気があるのは単純な性別の違いだけが原因なのだろうか。
三人はとても仲が良さそうだった。友達というやつだ。カトカにはそういった存在はいただろうかと記憶を振り返ると、いたようないなかったような、少なくともそんな朧げな交友関係しかなかったことに至り、どうしようもなく溜息が溢れる。
「明日、食堂行こうかな…」
溜息をしていても仕方がないので咄嗟にそんな言葉を呟き、三人が向かった方向と同じ道を歩き、エレベーターを使おうとしたがボタンが反応しなくなっており、首をかしげながら階段を使って降りた。そして、二階から一階へ下る途中で、上って来る明と出会った。
「おや、こんな時間に何かご入用ですか?」
「はい、増渡さんに少し相談したいことがあって…何処にいるかとか、わかりますか?」
「………そうですねぇ…」
二人があったのは、中腹にある踊り場。側面には大きな長方形の窓があり、そこから、煌々と、月の白い影が注がれている。明はその月を眺め、しばし探るように思案した後、カトカに向き直る。表情は芳しくない。>>696
「…残念ながら。少し前までは今後についてなど話してはいたのですが、それから何処にいるかは…」
「…そうですか…」
「何やら深刻そうですが、私が言伝をしておきましょうか?オルロイ様はお休みになられた方がよろしいでしょうから」
「…………」
今度はカトカが思案する。月は見ず、明を見据えて。明は不安げに、心配そうにカトカを見返している。紺瀬たちの話では、明も魔術には明るくないと言っていた。それに、開催地の提供者であれば中立的な存在のはずだ。
「……そう、ですね。実は…」
◇◇
「…なるほど。それは、確かに一大事ですね。承知いたしました。見つけ次第、こちらからご報告いたします」
「ありがとうございます…」
「こちらこそ、話しづらいことを尋ねてしまい申し訳ございませんでした」
月の光に当てられた明の表情は、責任感と安心感を宿している。客のことを思うホテル側の人間としての矜持というものが感じられた。>>697
「そ、そういえば。ご家族で…このホテルを経営なさっているんですか?」
「…どうして、そうお思いに?」
「いや、その、部屋に移動中に、中庭が見えて…その時に…」
外では俄かに強風がしたようで、分厚いはずの窓が音を立てて揺れた。風が雲を連れてきたらしく、輝いていた月が覆われ、照らされていた階段も暗くなる。そのせいで、明の表情は先と違って杳として知れなくなった。
「…えぇ、正しく。オルロイ様が中庭で見られましたのは、私と、私の妹の志歩でございます。…妹といっても、義理ですが」
「そ、そうだったんですか、すいません…不躾なことを訊いてしまって」
「いえ、…いずれは知れることだったのですから」
不自然なほどに、辺りは暗い。明の声色は穏やかそのものだが、冷めきったような暗闇に包まれているように見え、半歩引いてしまいそうな、目をそらしてしまいそうな、そんな寒気を感じてしまう。
また風が吹き、窓が音を立て、月光が差す。暗闇は雑に一掃され、そこから現れた明の自然体で気弱な印象を受ける微笑は先ほどの冷気を暗闇と一緒くたに掃き散らしていた。
「もう夜も遅いです、召喚の件はこちらで何とかしますから、どうぞ今夜はごゆっくりお休みになってください」
「わかりました、ありがとうございます…」きんきょーほーこく。
最近自分の中でキャラを固めたり他の人が書く際にイメージし易いように、サンプル台詞を自分のメイン鯖鱒に追加しようと思ってます。
「このマスターについてどう思ってるの!?」、「なんかキャラへの言及が欲しい」などあれば言ってくれれば書くかもです。ss投下していいですか!!
>>712
かたじけない!いくぞ!衛生軌道上、水の星を見下ろすようにして女神アルテミス 、その真体が座している。大英雄をも鋼の弓より放つ光をもってさえすれば屠るのは容易、絶海を渡るものを容赦なく灰塵に帰す御姿たるや、まさに神と呼ぶにふさわしいだろう。
『進言。地上への降下を希望』
真体の内よりの通信にアルテミスは否、と返す。通信の主はしばらく押し黙り、再び地上への降下を進言する旨の通信を送ってくる。
『進言。進言。地上への降下を希望』
何故、と問いかける。『彼女』にインプットされている命令に地上への降下は存在しない。命じられてもいない行為は認められない。『彼女』は地上からの援軍要請が確認された時のみ、行動が許されるのだ。
『本機は地上にて展開中の作戦に異議を申し立てる。汎人類史の英雄達とのこれまでの戦闘記録より、彼ら我々への対抗策を有している』
それは何か、と問いかける。
『有機生命体が有する精神、そしてそれに準ずる何かしらの意識。それが汎人類史が持つ繁栄の象徴。現段階ではこちらが優勢だが、勝利は決していない』
その根拠は、と問いかける。
『これまでの汎人類史との交戦記録より推測。いずれも生命活動が停止する直前まで投降の意思は見られず。未確認要素多数、繰り返す、勝利は決していない』
しかし、
『繰り返す。地上への降下を希望。汎人類史の殲滅には、同じ汎人類史が必要である』
思考。女神はしばらく間を置いて、許可を出した。
『承認。人型機動大弓ペーネロペー【Ξ】、地上へ降下の後汎人類史の殲滅を確認する。以外通信はクリロノミアを通して行う』
全長1.5キロに及ぶ真体下部、豆粒ほどの大きさのソレが射出され水の星への降下を開始する。
機体名『人型機動大弓ペーネロペー』、選定されたこの地には存在しない、汎人類史が作り出した鋼の乙女である。当初は地上にて敵対勢力として召喚されていたが、オデュッセウスの指揮により敢行された捕獲作戦により鹵獲、オリュンポス防衛の一角として組み込まれた。>>717
ペーネロペーは破壊するには惜しい。同じクリロノミアにより構成されているのならば利用の価値がある。それがオデュッセウスの意見である。これによりペーネロペーは解析され、クリロノミアによる霊基改造のプロトタイプとして採用された。
初期段階にてペーネロペー本人による対抗が見られた為、アフロディーテ・クリロノミアを使用し人格の再インストールを行なった。
続いて実戦投入。交戦記録によれば余計な人格を抹消した事によりペーネロペーは目覚ましい活躍を遂げ、一度の戦闘で二騎の英霊を撃破している。戦力としては十分であると確認された為に装甲及び駆動系への改良が行われ、パフォーマンスは向上。更に各種武装のアップデートを重ねて実行し、その都度実戦投入してペーネロペーは現時点で汎人類史のサーヴァントを十五騎撃破している。
霊基改造、その回数十三回。故に与えられた名は『Ξ』、十四番目を意味するナンバーを与えられたペーネロペーは性能から判断するに神代に生きた英霊以外ならば十分に殲滅可能である。
しかしここで問題が発生した。予想以上に改造がスムーズに進んだ為に体高は四メートルほどにまで膨張し、加えて絶大な火力まで有している為に地上戦での運用が非常に困難となってしまったのだ。
地上における最後の戦闘ではクセルクセス一世による大規模面制圧攻撃に対し宝具を発動、撃破には成功したものの自軍に大きな被害をもたらす結果となった。結果としてペーネロペーは真体アルテミスに格納され、半ば封印状態へと至る。
では何故、アルテミスはペーネロペーの地上降下を承認したのか。本人さえも理解し切れてはいなかった。>>718
大気圏突入、角度調整、前面にクリロノミアを展開し突入時の高熱を回避。
既に外観は乙女などという言葉には似つかわしくない無骨なものへと移り変わっている。両腕部は肥大化し武装を搭載したいくつもの棺で覆われている。脚部も同様で、巨体を駆動させるべくしてブースターが搭載された。胴体と頭部には装甲が重ねられ、背部にはレーザー砲も兼ねた翼が生え、その全体図はさながら鳥である。
ペーネロペー『Ξ』、十四番目の決戦兵装。オデュッセウスへと勝利をもたらす存在だ。「飛べ」
「ソォラァッッ!!」
「ひっ、ハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
大魔女と皇帝が放つ黒と白の雷撃が面白おかしく狂乱しながら噴出する炎で逃げ狂うキャスターを追撃する。
セイバー(皇帝)の名をディオクレティアヌス。かの軍人皇帝時代を終わらせたローマ皇帝であり、キリスト教徒の大迫害を為した男であり、なによりもローマの神々を愛した男。
アサシン(魔女)の名をラ・ヴォワザン。かの太陽王ルイ14世の時代、多くの女を、男を、貴族も平民も王の愛人も狂気の黒ミサに貶め一財を築いた神をおも恐れぬ狂気の大魔女。
その二人が繰り出す業を、それがどうしたと嘲笑って扱き下ろし続ける。
「何だいそれは、その剣は。ピカピカ光るだけの鈍かぁ?ああ、今の世には光って音の鳴る剣のおもちゃがあるそうだ。そちらを使ってはいかがかな?
その馬鹿げた魔術も面白い。どれだけ精度が磨かれようと所詮それは西暦の魔術。神代に勝る道理などあるまいが。ああ、邪魔だよ。出力が違う」
「面白いことを言うものだ。もっと踊ってくれよなぁ!」
「素敵な考えね。すぐにその減らず口を蟲と腐汁に塗れさせてあげる」
神秘の差、地力の差、それが2対1というこの状況下でも圧倒的なキャスターの優位を保障している。神代の魔術と英雄をも騙し通した幻術、そして何よりキャスターとしては異例の身体能力と武技。なるほど、インド神話特有の武具を封じていてもこれではそう上手く事は進まない。
「ふはっ、良いね。面白いよ。嘲笑って笑い転げてこその羅刹だ。その怒りが心地良い。ならばコレでどうだろう、その怒りを存分にぶつけてくれよ。魔女もいる、悪ーい皇帝もいる、それじゃあ異端審問と行こうじゃないか」
紡ぎ出された真言(マントラ)と幻術(マーヤー)によりアサシンとセイバーは二分される。物理的突破は不可能、キャスターによる永久不滅の聖炎殿が創り出す世界は並大抵の術では貫けない。「さあ、ディオクレティアヌス。麗しきローマの皇帝様。君の罪を陳列しよう。と言っても簡単だね。ディオクレティアヌス帝の大迫害………ローマ帝国の国教たる神々の信仰を守る為にかの聖教徒たちを八つ裂き押し潰し縊り殺したことだ。ああなんて罪深い。愚かで愚かで仕方がない。どうしてそれでローマ神の信仰が尊ばれると思ったのかな?かな?」
四帝分地制(テトラルキア)もそうだ。あの頃の、終わりを迎えつつあったローマ帝国ではあんな制度がいつまでも続くわけがない。ひとえにディオクレティアヌス帝の能力で成し得たのであって彼が死んだらそこで終わり。聡明な彼はきっとわかっていたはずなのに、それでもそう続けてしまったことを愚かしいと糾弾する。
どうあっても、麗しく華やかなローマ帝国は終わりを迎えかけていたのだから。せめて浄らかな最期を遂げさせてやればよかったのに。その力があったかもしれないのに。
「なぁ─────聞かせてくれよ大皇帝。守り継ごうとした結果終わりを縮めた馬鹿げた結果を俺に話して聞かせてくれ」
ああ、悪魔の囁き。甘く舌の上で転がし遊び咲うそれを凍りついた眼で見つめたセイバーは深くため息をついて、請われた通り感想を口にした。
「ああ、なんだ。つまりお前は馬鹿なんだな」
馬鹿げた揶揄いをつまらんと切り捨てた。
「俺が粛清を行ったのはひとえに俺がそうしたかったからだよ。このまま跋扈を許していれば最悪の形で国が滅び得る可能性もあったからそれを先延ばしにする体でもあった。けど、どうせ俺の跡を同じ形で継げるような奴がいるとも思わなかったし。その点コンスタンティヌスは優秀だった。俺と似て非なる道の皇帝だ。
俺の生前の行いはただ、命を救ってくれたローマの神々とその民たちに対する俺の愛を貫き通すためだと思ってくれればいい。後悔はしてないしかの一神教への憎悪もないよ。あっちからは知らないけど」
大粛清も、軍人皇帝時代の終結も、専制君主制の復活も、四帝分地制も、全て全て愛だという。なんて厚顔無恥、なんて無慙無愧。自分が生きていた時代の恥など一つもないと高らかに謳いあげている。好きに語り継げ、好きにこちらを批難しろ。別にそれはどうこうしないし何も思うこともない。俺が終わったことでやったこと。それ以上でもそれ以下でもなく、故に無意味となぜわからない?
俺は、俺の行ったことに恥も悔いもない。だから誹りは受けようとも自ら誹ることは決してない。そこを間違うなよ、間違ってくれるなよ、お前も英雄たちと切り結んだ羅刹ならばそれぐらい理解しろ。そうしてやっと、俺と剣を交える権利があるのだから。
そして今は、少なくとも、そんな所業を繰り返すつもりはない。世界にローマは満ちているし、我が神々の縁も確かな形で世界に在る。ならば次は、その世界を面白おかしく弄ろうとする目の前の鬼の駆除と、己を召喚したマスターの願いを叶えることに他ならない。騎士として呼ばれたのなら騎士として振る舞ってみようじゃないか。
「それで、俺が苦悶する声の一つも漏らさず即答されてどうしたいんだ?こんなの、これを外側から眺めている奴もつまらんだろう。本来は俺が悶える姿で一本書くべきなんだろうがあいにくそんな後悔は残してない。なら………一つスカッと行ってみようか?」
剣に宿る主神(ユピテル)の雷。それを取り巻くかのように展開される海神(ネプチューン)の水波。こちらに向けて狙いを定めているのは月女神(ディアーナ)の弓矢だろうか。「お前はさっき何と言ったか……ああそうだ、そうだった。おもちゃ?所詮は神代の模倣?残念残念、俺のこれは正真正銘神々の権能だよ。皇帝(ローマ)たる俺が使えるよう劣化しているし、冥府神(プルート)のように本領となる権能は許さないお方も居るが。さっきの不意打ちはそれだな」
動けない。まさか、その神威に恐怖しているわけではないだろう。ではなぜか、単純に頭痛がひどく動けないのだ。月女神の狂気がこちらを苛んでいるし大気の圧が絡みつく。
「ローマを嘲笑ったお前に、俺の宝具の真名解放すら惜しい。どうせこれでも死なないのだろう?だから、本当に殺してしまう時にこそ宝具は魅せることを誓おう」
「………チッ、美味しそうだったのにな。今やただの娯楽に成り下がった神の力で傲岸不遜に笑うなんて、やはりそれはおもちゃ遊びじゃないかい?」
「蠅に集られるのは嫌いだが、大衆の善き娯楽として尊ばれるのならば神々も嫌な気分ではないのではないか、と俺は思ってるよ」
「………残念無念。君らを拘束はさせてもらうよ。外側の俺もその維持で精一杯だろうがね」
インドラをも想起させる雷が、インドラジットを迎え撃った。「あっちの俺はやられたらしい。ならば次は君に話をしようか、麗しき灰のご婦人」
「………面倒極まりないのね。邪魔だわ、不愉快よ。偽りの第三魔法が何をしたところで、悪女(わたし)に勝てる道理はなくってよ」
なにせ此方は彼岸も此岸も弄び嘲り愉しむ灰の魔女。貴族も妃も王も兵士も農奴も市民も商人も、カトリックやユグノーだって、全て全て笑い転げて蹴飛ばして仕舞えばいい。清廉な生き方なんてとうに忘れてしまったし、そんな生き方は味気ない。ああ、笑い飛ばして意識も飛ばそう。
「所詮あなたもただの獣。獣を討つのは人の仕事で、その人を陰で遊ぶのは私でしょう?つまらないのよ、羅刹天(世の守護者)など未だ遠い。護法も何もお前の器には足りないわ」
「そりゃあそうさ─────なんせ、俺は降天なんぞするつもりはない。くだらない仏法なんぞの狗に成り下がるつもりはないからナァ。それは俺の道じゃない」
人の世を護り育む仏門十二天の羅刹天(ラークシャサ)なぞ他の者らにやらせればいい。己はかの軍神、神々の王、インドラを打ち倒した者(インドラジット)であり万象一切煙に撒く雲の咆哮(メーガナーダ)。断じて跪きはしないしするのならばそれはその先に求めるモノがあるからだろう。
「全ては夢と、幻と………しかし永劫不変なものは失っちゃあいけないな。わかるかい?君だよ君………子供への愛も知らぬと捨ててしまった君さ」
「──────は?」皇帝にやられたことが今度は魔女に廻るように………五感を支配した幻覚の指先は薄い薄い飴細工を壊さないよう愛でるかの如く動けぬアサシンの柔肌を撫で遊ぶ。
「君がわるぅい悪魔と契約してまで得たかったものはなに?富?愛?名誉?人の人生を狂わせる悦楽?違う違う。娘の平穏と幸せだろう。それが、どうだい?君に課せられた魔女という不名誉極まりない称号!そしてその娘!ああその瞬間こそ、憎悪という言葉は君の娘にぴったりと当てはまるだろうさ」
「……………」
「君は子供を愛せない。愛せば愛すほど愛した我が子は地獄に堕ちる。おお主よ!汝はこの憐れな魂を救い給わず!それが君らの世界(一神教)なんだね。堕ちたものを救う手はないのだから」
その芝居がかった口調は女の魂を追い詰める。目を逸らすなよ自覚しろ、お前はなんともつまらん人間なのだと叫ぶ。悪役に華も正義もあるものか。悲しい過去がなんだ、悪は悪だと。
「ええ、知っているわ。だからあなたはつまらない」
魔女の規格外の召喚術が多くの亡霊を呼び寄せる。黒山羊のバフォメット、あるいは黒鴉のレオナール、テンプル騎士団のジャック・ド・モレー、セイレムのアビゲイル・ウィリアムズ。
サーヴァントの規格ではないにせよ、ここまでの霊格の存在を意思一つで呼び寄せる。なるほど、これは魔道に堕ちて堕ちて堕ちたものに違いない。
「そんなこと知っているわ。私がやったことは咎められて当然だし、今更償えるものでもない。英霊の座なんてものに召し上げられたのは幸運だったってだけで、どこだろうと地獄の業火は私を焼くの」だが、それが?
「それがなんだって言うの?お生憎様ねぇ、この姿に堕ちる前の私ならまだしも……この私はそんなこと、とっくの昔に悟ってるのよ。そしてこう結論づけるわ。それでもあの子は守り通した」
今のアサシンは第二宝具によって心も体も魔女という人ならざるものに堕ちた怪物だ。だからこそ、自分の行いを人としての後悔に苛まれず俯瞰して眺められる。その結果、人としての答え、人としての苦痛とともに贖罪する清らかな在り方を見出す未来は無くなったが魔女として自分に自由な生き方ができる。
「あの子のために財は貯めたし、あの子も生涯独り身ではなかったと思うわよ。きっと、多分。どうかしらね、わからない。けどそうね、多分生きたと思う。なんせあの事件は闇に葬られたのだもの。愛おしいマルグリット。なんて可哀想な罰当たり、そう糾弾する奴は残らず呪ってあげたもの。だから、そうね。
私は許さない。魔道に堕ちたものとして、お前ら衆生跋扈するもの全て許せない。許さない。おいで、ほらおいでなさい、こちらに引きずり込んであげる」
いかないで、逃がさない、こちらの悦楽を味わうといい。そうやって引きずり込んで共に死の旅路を巡る彼女は魔道に堕ちた魔女と言って然るべきだ。
「私のマスターの飛鳥ちゃんはそこら辺健気ね。昔の私を思い出すから、手招いてはいるけど積極的に食べようとはしないわ。……それで、まだやる?」
「………無理だろう。君から放たれる毒が俺のこの体を蝕む。なんだいこれは、神代の呪詛かと錯覚した。無理だねぇ、これは無理だ。……あとはマスターの争いを眺めることにしよう!」
全て全て、私と共に腐れ灼き堕ちろ。そのネガイは確かに目の前の羅刹を貫き消えていくという結果を残した。ディオクレティアヌスは「この神の力借りてぇよ!!」って祈ったら神次第ではあるんですがその権能をサーヴァント規格にダウンサイジングした力が一定時間身につく感じのお方です
ウェヌスは魅了パゥワーをくれるかもしれないけどプルート神という名のハデス様は生死や冥界に関わる類のものはくれないだろうしそういう感じ
ヴォワザンは単純に人の英霊のくくりを捨てて偽物とはいえ悪魔になったので魔術を振るう腕が馬鹿みたいにおかしくなってる
使う次元がおかしい、魔術の基盤が現代の人のそれではない
>>733
サーヴァント同士の戦いはレスバがデフォにしがちで……ありがたい
>>735
いつも見せないキャラの掘り下げもしてみまいなって思ったので!
>>737
けどインドラジット先輩だって追い詰められたら強いんだ……偽りの第三法とか悪魔とか嘲られてるけど…/魔術師さんいたら灯里ちゃんの詠唱とかについて聞いてみたいですねー
あと戦闘ムーブとかこんばんわーお久しぶりです
めっちゃ進んどってしもてますが追っかけて来ますさかいまっててねまってよう見んと書いたら呼ばれてた
>>739
灯里の詠唱はあんまり法則性がありません。めちゃくちゃですのでモチーフもへったくれもないです。むしろ、『適当なこと言ってても気合い入れたらブッパ出来る魔力の火力がある』方が重要ですね。なので「ふぁいあまじっくー!」的なことを叫んでもロイ・マスタングもどきの大爆発を起こせます。詠唱はだいたい『彼女が見ているなんか魔法少女っぽい言い回し』です。
あと詠唱は適当なんですが、灯里はハリポタ系の短いタクトを持っています。このタクトは魔力オンにすると先端が赤熱して空中に線を引けるようになります。暗いところでペンライト振ると残像が見えるアレっぽいです。それで魔術発動用の魔法円だったり先だったりを速記して発動するので、無詠唱発動は全然余裕ですが『記述』は毎回必須ですね。
戦闘時のムーブですが、灯里は人を始末する覚悟はできていません。これは自分が生きるために他人を始末することが、必要であるとわかっていても躊躇ってしまうというような『普通の感性』によるものです。なんで、問答無用で家を消し炭にしたり、ガードの上から相手を炭化させられる火力を完全に持て余してしまっています。
結構逃げ腰なので、そう言う覚悟を決めるよりもまず逃げたり薬学からの支援に回ろうとしますよ。
長なってごめんなさいね。
あとまたちょっとスレ抜けなきゃならないので追うのはまた後で。中学生だとバイト不可だったり免許取得不可能だったりで色々と制約が多い
1人を物語の中心に置いた場合、同じ学園って前提だと関連人物として後輩も先輩も作れる17歳が1番いい……って考えてたけどこれどう考えてもエロゲ脳だな……モンハンライズ、操作したけどちゃんと出来てんのか感がヤバい。上手く攻撃やら出来ない(距離感が掴めてない)。
この調子でイケるんじゃろか…。
>>749
あー、そういうのアリかもですね。年齢変化による色々はその都度聞いてみたり。
>>747
常世鳳蝶さんは条件に合う筈!とダイマ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E5%B8%B8%E4%B8%96%E9%B3%B3%E8%9D%B6
>>736
頑張ります…。最終面接行ったのあるけど返事がまだなんよ…GWだからかなぁ…。受かってるといいけど。
言及…そうね。じゃあ芙蓉宗二くんからクッチーへ。なんか相互面識ある感じで。
>>713
あとで書きます。初めてのお友達的な方向性かなぁ…。インドラジットの手綱はニーナが握ってるかと言われればそうでもない
多分隙を見せれば酷いことなると確信したが故の油断はせずに「お前は面白いな」という発言だったりしますね!幻術もインドラジットからしてみればお遊びなのをギリギリ弾いて「別にギリギリじゃないですけど?」と装う風にして自分に隙はないよと見せかけてるだけだったりするんですねこれが
余裕はない、むしろ魔力供給しっかり行き届いてないのに神殿作ってフィーバーしてる自分のサーヴァントに「こいつやべぇー!こっちから供給カットして意味あるんけ??ガチでかからねば」って思ったりしてる
>>757
大丈夫ですよ、でもランサーは多分積極的に攻めないのでくるならアサシンからだと思いますちなみに何の話を書こうとしてるのかというと「型月の世界観と設定を借りたクトゥルフ神話TRPGリプレイ風ss」というものだったりします
私のキャラがどうあがいても話の中心になるので、せめて脇だけでも他の方のキャラで埋めようと思ったら、その数の少なさを想定してなかったのが原因ですね……(というか私がまず工業系の学校に通ってたせいか、学部のことを「学ぶ分野が違うだけでしょ?」と思ってる節がある)
>>764
前も話したように基本がレオみたいに己こそが最優の王であるというように構えて威風があるけどもいつも最後にはみんな消えてたった1人になって泣きながらも駆け抜けて目的を成すキリさんタイプの人なので唐突にフリー設定
「泰山府君祭」
死者を蘇らせることで有名な大儀式。『絵本三国妖婦伝』において指御子(さしのみこ)安倍泰親が、これを用いて玉藻前を退けたという。
その実態は、西洋でいう英霊召喚。
サーヴァントとして召喚された安倍晴明によって玉藻前が退治されたのである。
>>747
魔術師の大学成分は時計塔に吸われてしまうので、あまり旨みがない...のが個人的な印象です
というか専攻副専攻のシステムとかもろに魔術師の大学っていうイメージですね〜>>748
なるほど、うーん前衛がしっかりしてるなら何やって欲しいか具体的に言えると迷わず実行できますね。「殺れ!!!!」とか言われると流石に数秒たっぷり迷いますけれど。
戦う覚悟が出来てないくせに戦う理由だけはがっつりあるせいで戦場に迷い込んできちゃったお姫様なので、生き残りたいならその後衛に回ったままじんわりフェードアウトしていくのが正解になります。>>777
詳細な回答ありがとうございます。
では俺はこの辺で寝る。こうなると結局自分でキャラを作る方が早いのだな……
いやまあ、まだキャラのネタの引き出しはあるからいいけどさ>>785
ありがとうございます。
それでは、黒になったことですし、以下連投失礼します◇カトカ・オルロイ
夢を見る。夢を見ている。遠い遠い昔の事。夢の上に重なった、幼い頃の記憶を見ている。
カトカはそこでも寝ていた。ベッドの中で、不安げにして、傍に座った女性を見上げている。片手は掛け布団を握っていて、もう片手は、女性の手をぎゅっと握っている。十にも満たないカトカの手では、成人を越した女性の手を覆うことはできず、逆に優しく覆われている。
────ほんとうに、かえってくる?
潤んだ瞳で少女は尋ねる。普段から垂れ気味な眉が更に下がり、今にも泣き出しそうなのを、幼いながらに必死に止めている、そんな姿。子供だから許される傲慢だ。
そんなカトカに、女性は────母は困ったように笑って、カトカの焦げ茶の髪を撫でて、
────勿論よ。お母さん、とっても強いんだから。
そう、まるで自分に言い聞かせるように、優しく呟いた。
それに昔の自分は安心したのだろうか。止まりきらずに溢れた涙を母の指に掬われ、頬を撫でられ、笑って、そうして、瞼を閉じた。やがて眠りの奥に落ち、握っていた手は力が抜けベッドの上に乗った。小さく開いた口からは、小さく寝息が聞こえてくるようだ。
そんな我が子の姿を見て、母はまた困ったように笑う。笑って、カトカの額にキスをして、そして、荷物を持って、扉を開けて────>>789
「待って!」
この声は、今のカトカの声だ。夢で叫んだのか、現に叫んだのかわからない。ただ、この声がカトカを起こしたのには違いない。
知らない天井があった。白く、けれど年季があって、何より高い。カトカの額と天井との間を占める空間が、家の二倍はある。その空間が持つ空気も、家のものよりずっと冷やっこい。ぼうっとそれらの空気を感じ、そしてようやく自分が日本に先日来て山麓のホテルに泊まっていたことを思い出す。
上体を起こし周囲を見回して、やはりここは家ではないのだと実感する。家よりもずっと広く、それでいて部屋全体に生活感というものがない。昨夜からの宿泊ですというのが目に見える形となっている。
寝た時とは逆方向になっていた身体を戻し、サイドテーブルの上に置いた懐中時計を手に取り、眺める。時刻はおよそ9時。遅いとは言わないが、集団行動をするには適切とは言えない希少時刻だ。何時に集まるという明確な指示はなかったが、これは少し焦るべき時間である。
シャワーを軽く浴び、髪を整え、歯を磨き、服を着替える。どれも手早く、しかし念入りに。これから会うのは親戚でも旧友でもご近所さんでもない。方々から遠路はるばるやって来た魔術師たちだ。ここで少しでもだらしなさや軽薄さ、失敬さが認められてしまえば、それはオルロイ家の恥となる。
すべてが整い、時計を見るとまだ半を過ぎてはいない。ここからエレベーターでも使えばまだ許容範囲内に収まることができる────はずだ。そう考えると心に幾分か余裕が生まれ、折角なのだから外の景色でも眺めてみようという気になった。調べたところでは、ここ厚子夜ホテル旧館は渓谷を臨む位置に座しているらしく、客室から見える景色も見ものであるという。>>790
日本の自然はチェコとは全く違う。昨夜は見ようという暇さえなかった。一体どんな景色が見えるのだろうと俄かに湧いた観光気分をそのままに窓の方に向かい、カーテンを開き、そこにあるはずのものがなく、ないはずのものがある光景に我が目を疑った。
まず、あるはずのもの────ここでは、天気予報で言っていた晴れの日の、燦々と輝く太陽がない。それに伴った陽の光に踊る深緑もない。
辺りは真っ暗だ。見渡す限りに、濃紺のヴェールが景観をくるんでいる。この風景をカトカは見たことがある。昨夜の、夜のままのものが、あの時のままに眼前に広がっている。頼りになるのは、昨夜と同じ、白い、円い、炯々と浮かぶ月の影のみ。そう、あるはずのない月が、今、見えているのだ。
動転しそうになりながら、むしろ半ば動転しながら懐中時計を見る。どれだけ目を凝らそうと、三本の針たちは9時の20分を指して変わらない。勿論表記はA.M.だ。次いで、備え付けの時計を見る。同じく9時の20分から進んで22分を示している。縋るような気持ちでスマホを起動させるが、やはり9時の22分、そこから進んで25分と出た。しかも今度は「圏外」のマーク付きだ。
頭がキリキリと痛む。思考が状況に追いつかない。身体が心拍数に追いつかない。何もかも動きそうにない中で、無慈悲にも時計の針だけが着々と進んでいる。それに比例して心拍数もどんどん上がる。昨夜英霊の召喚が行えなかった時以上の緊張と恐怖がカトカに纏わりついてきている。>>791
「ふ、……増渡さん、に、…知らせなきゃ…っ」
不意に、そんな言葉が震えを持って口から漏れた。事実であるし、現状自分が出来る最上の打開策なのだが、どうしてもその言葉には自分を慰めることを目的としているように思えてならない。そして、口にしても不安は減ったようには感じられない。
だがこのままで居られないのも事実だ。竦んだ自分の足や思考を危うく過呼吸になりかける深呼吸で宥め、頬を張り、荷物を纏め、部屋の鍵を閉め、外に出る。出たからには増渡の下へ向かわねばならない。何処にいるかは知れないが、1階に降りれば何かあるはずだ。とにかく、一刻も早く誰かと合流しなければ。
気ばかり急くのを落ち着かせながらエレベーターに向かい、エレベーターが使えないことに気づき、じれったくなりつつも階段を早足で、途中転げ落ちそうになりながらも下っていく。踊り場の窓の外はもはや見る気すら起きなかったが、やはり暗く、月がぽっかりと照っていた。
3階から始まり、2階、1階へたどり着く。道中何もなかったことに胸を撫でおろし────聞こえた音に、背筋が凍った。
よく耳を欹てる。何かが聞こえる。何の音だ。判別ができない。今までカトカが聞いてきた有機物無機物生命体非生命体、いずれにも該当しない音が耳朶を頻りに打つ。段々と音が近づいてくる。息ができない。
「イ・ㇰぁ、レイぇイ?いあ、ャアツク=オンッ?」
「……………ッ!?」
そうして現れた「ソレ」は、音よりも異常で異様なものだった。
蛆虫のようだ、というのがまずもっての第一印象で、しかし蛆虫には穴など開いていないことから別種のものであるというのが容易に理解る。穴は多数開いており、そこから生命体では有り得ないはずの罅のようなものが入っており、何かが染み出ている。口は、上部中心の大きな破り目だろうか。休む間もなく開閉を繰り返している。
その様はあまりにも非現実的で、超現実的で、生命冒涜的だった。どのパーツも、糊で貼られたように歪で拙い。だが何れも現実のものに相違ない。>>792
「い、いや……来ないで…」
「あはっ、ィ・あ!ヤぇイ=ゾングぁ!」
声を絞り出すも、相手に話が通じているとは思えない。人語であれば笑いを表す部類の声が化け物の口から出る。あとは何を言っているのか理解るはずもない。地上の生命のどの声帯でも出せそうにないような音が響き、次に起きることを予見したカトカは考えるよりも先に階段を走り上った。
化け物は意外にも走るのが遅かった。しかしそれでも、気を抜いたらすぐに追いつかれてしまう。しかも音が幾許か重なっている。つまり、数体増えている。駆け上る中で、今や冷静さは寸分もないものの、カトカの脳は状況をそう類推した。
何なのか、理解できない。あれは何なんだ。答えは出ない。ただ、カトカの味方ではない。それは把握している。あの時ぼさっとしていたら、きっと今頃は化け物に食われるか殴.殺、圧.殺.されていたことだろう。
ようやく3階に到着し、それでも気は緩められない。音が下から絶えず聞こえてくる。何度聞いたって不愉快極まりなく、慣れようにも慣れられない。尤も慣れる気すらないが。
右側へ進み、突き当りを左に曲がり、また左に。こんな複雑な動きをしても化け物たちは追い縋って来る。今は客室に向かうほかない。どれだけ持つかわからないが、バリケードを作り、館内電話で助けを呼ぶ。それも無理なら────窓から脱出するしかない。体力には自信がないが、死.んでしまっては元も子も失う。それに比べれば何だって安く感じる。
そうやってカトカの客室の前に着く。息も絶え絶えで、それでも横目で階段へ向かう道を見れば化け物たちの影が見える。予断を許さない状況だ。鞄から客室の鍵を出そうとするが、どれだけまさぐろうとも手に鍵の感触はない。目を遣ると、鞄の中には時代がかった金色の鍵などどこにもなかった。
「うそ、どうして…!」
どこかで落としてしまったか?落としたとすれば階段しか考えられない。ハッとして顔を上げると、もう化け物たちはカトカが全貌を捉えられる距離にまで迫っていた。耳障りな音が聞こえる。>>793
「や、やだ、やだ…!」
足に力が入らない。また化け物たちは、あの笑いに似た声を上げる。前と違い数が増えた分輪唱のようで、大勢の人がカトカを嘲笑っているようだ。へたり込むカトカを前に、化け物たちは悦んでいるのだ。
化け物たちの一体が前に出て、カトカににじり寄る。笑って、そして、触覚のような腕が生えて、カトカに振るうように持ち上げて、
「だれか、誰か…助けて────!」
瞬間、閉じた瞼の向こう側から、瞼程度では抑えきれないほどの光が満ちた。刃物が振るわれる音がし、次いでぐちゃり、という何かがずり落ちる音がする。化け物たちの声は途中で途切れ、あっという間に辺りは静まった。
何事だろうか。恐る恐る瞼を上げる。最初に見えたのは化け物たちの亡骸。どれもこれも両断されて、床に無造作に転がっている。声もしなければ動きもしない。続いて、カトカに誰かの影が被さっているのに気づき、慌てて上を向く。
そこには、一人の男がいた。眼帯をつけ、髪を縛り、刀を携える、日本風の偉丈夫が、カトカを見下ろし、そして、少し崩れた笑いを見せて、よく響く声をもって、こう言った。>>797
キタ!!こまっちゃんキタ!!!コレでゴールデンウィーク乗り切れる!!!時間になりましたので小野小町を投稿します。
【CLASS】キャスター
【真名】小野小町
【性別】女性【身長・体重】cm・kg
【スリーサイズ】【属性】中立・善【出展】史実
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運EX 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:C
魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。防衛陣地としては並程度のものが限界だが、生来の読書家であるため小町は「本蔵」に関しては大規模なものを構築可能。自らの陣地をサロンとして作成・展開できる。
道具作成:C
魔力を帯びた道具を作り上げる能力。書物の編纂を得意とし、電子書籍を紙媒体へと転換することが出来る。
【固有スキル】
歌仙の詩歌:A
三十六歌仙、女房三十六歌仙、そして六歌仙の一員に選ばれた彼女が詠む歌は、非情な物の怪たちさえも心打たれるほど。彼女の歌は「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」で、小倉百人一首にも採られている。
才色兼備:A-
優れた容姿だけでなく才能やスペックも備わっていることを表したスキル。その身はサーヴァントになったことで、生前以上のあらゆる可能性が秘められている。たとえ戦闘スキルや魔術スキルであろうと、特定の英雄が所有するものを除いた全てのスキルを、C~Bランクの習熟度で新たに習得することが可能。ただし、一度得ればそれで終わりというものではなく、維持のための努力や鍛錬などを滞ることで劣化してしまう。これらのデメリットはスキルだけでは無く、肉体及び(幸運・宝具を除いた)ステータスすら対象に入る。>>805
穴無き女:A
無辜の怪物の亜種スキル。魅了であれ威圧であれ口説き落としであれ、あらゆる「異性からの精神的な干渉」に対して抵抗力を発揮する。
──『あのように幾人もの男を寄せ付けないのは、受け入れる穴が無いからだ』と人々は小町を誹謗した。
復讐者(恋):A
異性を狂わす美貌から、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちに小野小町の力へと変わる。
多くの男に言い寄られながらも、誰にも靡くことは無かった彼女の周りには、強大な愛憎や未練の念が取り巻いている。
呪術(怨):A
小町に集められた怨念や邪念に誘い出された邪霊や悪霊を支配して自在に操る呪術を後天的に取得している。>>806
【宝具】
小野小町・九相絵巻(おののこまち くそうえまき)
ランク:EX 種別:対生命宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
小野小町を題材として、彼女の死体の変貌の様子を見て観想することを九相観を表す九相図。
宝具となった固有結界。内部では小町は脹相、壊相、血塗相、膿爛相、青瘀相、噉相、散相、骨相、焼相の九つの相になぞらえた姿へと変貌していく。最後に元の姿になった時点で固有結界は解除される。変貌を遂げている最中の彼女は行動することはできない。また、変貌を妨げられると固有結界は解除される。
結界の内部は“死”で満ちた終末の世界であり、万夫不当の勇者や人倫を蹂躙する魔術師であろうと並大抵の精神構造ではこれと向き合っていられるのは難しい。
小町が九つの相へ変貌して再び生者の姿に戻るまで、対象に取られた者は精神的衰弱が極まれば「存在の寿命」は終焉を迎え、「死期という結果」を得る。物理的な破壊ではなく、概念的な死であるため、治療や蘇生、再生や復元も無効化にし、複数の命を以てしてもすべてを失うために生き延びることはできない。つまり、端的に言えば、相手が何であっても寿命があるなら死に至らしめる。
勇猛や透化のような精神防御、精神干渉の無効などには出来ず、囚われた者たちの精神と魂の強靭さで耐え忍ぶしか抗う方法がない。ただし、例外はあり一つは「菩提樹の悟り」スキル(事実上、覚者のみ)あるいは、変貌を遂げている小町を攻撃して九相の変貌を止めること。
九十九夜通 深草少将
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
小野小町にまつわる「百夜通い」の伝説に登場する人物を元に、小町がスキルで集めた多くの邪念で霊基を強化された特級の幻霊。
巨大で醜悪な姿の怪物となっている。変幻自在な身体から振るわれる暴力、寒波をもたらしすべてを凍てつかせる「冬の力」を武器とする。強力ではあるが小町に危険が及ぶと暴走するヤンデレなので扱うには注意が必要。加えて、冷気によって周囲に居る人間たちが低体温症を起こして倒れてしまうという問題点もある。>>807
【来歴】
六歌仙に選ばれる平安時代の歌人。日本において美女の代名詞。その優れた和歌の才能と美しい容姿から多くの女官中、比類なしとまで讃えられた。
【人物】
第一、二再臨はボディコンやサイバネティックスな衣裳。第三再臨は平安貴族らしい着物姿になる。現代をエンジョイする。長い黒髪の美女。生前の知人と会うときは第三再臨以外の姿で現れるのは恥ずかしいと思っている。大人しい優等生タイプ。物静かで育ちが良く、分別がある。社交性があり聡明、宮廷で働いていただけにバイタリティーは強く計算ができる性格。ただし、割とテンパることもあるので計算高い女とは言い難い。自分の美しさに自信があり、美貌を称賛されても「知ってる!」と返すほど。
自分の全てを武器に未来を切り開き、宮廷で生きる生活は満ち足りたものだった。輝かしい彼女の姿はその時代のものである。しかし、英霊となった彼女には晩年の記憶もある。宮廷一の女流歌人。咲き誇る大輪の花。しかし、一代限りの花であった。若い頃、夢を語らった仲間は去ってゆき、胸の奥にしまっている不安が押し寄せ孤独を恐れた老いた頃の記憶もまた彼女は持っている。
本来持っていた名ではなく「小野小町」という名前を大切にしており、生前の既知にもそれで通している。それは、自分がただいたずらに自分をもて余して生きていたわけではない、残すものがあったのだ、自分は誰の記憶にも残らない存在ではなかったという証明だからである。
生涯どのような男にも靡かなかったと言われているが、男嫌いというわけではない。在原業平、僧正遍昭、文屋康秀など交友関係にある男性もいる。
聖杯にかける願いは第二の人生を得るため、英霊ではなくただの人間として生きること。生前の生き方にはかつては悩み迷うこともあったが今は悔いなどない。しかし、もし人生をやり直せるなら自分は違う選択をしてみたい。悩み悩んで、強く生き抜いた先、今際の際に得た願いだった。>>808
【イメージCV】桑島法子
【一人称】私/小町
【二人称】貴方
【三人称】○○様/彼/彼女
【台詞】
「召喚に応じ参上いたしました。キャスターのサーヴァント、小野小町と申します。
歌仙と讃えられた我が識見がお役に立てれば幸いでございます」
在原業平
「業平様、お懐かしゅうございます。相も変わらず、女性関係が極彩色ですこと。ふふふ、……全くお変わりがない。本当に──お変わりがない」
かぐや姫
「ま、まあ!月の天上人であるあなた様は……、竹取物語のルーツとなったお方……? ああ、なんという……!」
人麻呂
「柿本人麻呂様…!な、なんと……!音に聞く歌聖様!はわぁ~」
ドン・ファン
「異邦におけるプレイボーイの代名詞とされている殿方でしたね、業平様や宗貞様のような方は古今東西津々浦々どこにでもいらっしゃるのですね」>>787
ラーヴァナからは、自分の死後にヴィビーシャナが治める新たなラークシャサ族において障害にしかならないから、一緒に戦死してくれ位に思われてる。
確かに、先を見据えた親分とそれが解らない若頭ですね。
始めはシータの貞操が無事だったのはラーヴァナが女だったからという思い付きだったのがこんな事に。>>811
元々戦闘出来なかった人が後世の伝承とかで魔改造されて戦えるようになったタイプなんで呪い全振りになりました。紫式部や在原業平とは別のタイプですな。「………魔眼は使わないのかな。それを使えば私はすぐにでも死ぬだろうね」
「そんなに都合の良い力でもないから」
暗い血泥のさざ波と清廉な白き河が飛鳥と灯里の周りで螺旋を描く。いつでも戦闘態勢に移れる状態を保ちながら、飛鳥はあらかじめ決めて置いたハンドサインでこういう場に慣れていない灯里に一つの道を示す。生き残ることにおいて戸惑うことが一番の毒、それを屍肉喰らい(スカベンジャー)は知っていた。
「魔術師同士の戦いにも間合いというものがあるらしいよ。私はそういうことを考えてまともに戦ったことはないが……む?」
「そこっ!!」
何か遠くの方向に気をやったそれこそが、魔術師同士の争いに生じる隙と間合い。手のひらに握りしめていた死体の歯を投げやって、魔力を回す一工程で発動したそれは、他の死霊術師のような加工は何もなされていないただ発射したにすぎないものであり、ニーナが見つめて撃ち出した魔力弾に一つ残らず迎撃される。
「っし、行って灯里ちゃん!」
「はい!ふぁいやー!!」
それこそが狙いであったのか、砕けた歯から溢れ出す煙が視界を奪い、それと同時に灯里が描いた掌ほどな五つの魔法陣からロケット花火を想起させる火流がニーナの足元の柱を破壊する。
それがニーナに向けられたものであれば、魔力の流れを察知し彼女が、もしくは彼女自身が意識するよりも早く刻印が防御の術式を発動させたのかもしれない。しかしその火は命を狙わず足場を崩すことに注力する。「Samhain!」
よって、一瞬の隙が生じたところを大鳳飛鳥は逃さない。灯里の目と耳を塞ぎながら、生み出した炎を操り取り囲み呪詛を帯びた槍として焼き尽くす。
本来、他者が生み出した魔術に呪詛を挟み込み操作し火力を膨れ上がらせるなんて一小節で足りるわけもない事象。しかし、飛鳥は魔法陣からの発射前に自分が手を加えた死者の毛髪を放り投げることにより、それを燃やすことで呪詛をかけて支配。見事火柱を己の手足のように扱った。
哀れ、臓腑の内側から脳髄をウェルダンにしてしまえば、いかなる魔術師であろうと蘇生は不可能だろうと、この死体を後ろの少女に見せないようフィルニースに早急に喰らうよう命じる。
「……………悲鳴が、全くない」
指先が、何かに噛まれる感覚と、目の前に、燃え尽きたはずの女がいた。
「誰が殺したクックロビン……はあのマインスターの業だったね。こちらは足を贖罪代わりにしたカーレンだけれど」
真っ赤なパンプスが黒い革靴に。クルクルとステップを踏んだニーナは淡い色の指先を地に指す。
「Si piange, si balla, si vomita, si trema, si ride, s'impallidisce, si grida, si sviene, si soffre gran dolore, e finalmente dopo qualche giorno si muore, se uno non è soccorso」ざわざわがさがさ。哀れむような、羨むような、恐れるような、笑うような。虫のさざめきのような大合唱が体を包むし動悸と熱が止まらない。足が勝手にもつれて踊るようなステップを踏む。
「タランテラ。またはタランティズム。そういうことだよ。せいぜい踊り狂って逃れると良い」
ニーナ・ルインズの操る神域の祭事(センス・ファンタズム)。その行使には何らかの条件が発生し、それを成さねば発動できないしその経緯がいらないものはあまり強くもない。しかし、満たしたのならばそこらの魔術では予想のつかない効果が出来上がる。
その条件は選んだ魔術に対応する「相手の五感」を支配すること。それさえ満たせばもう終わり。あとは楽しげな祭りに相手も己も引き摺り込むだけ。
今回の狂った熱舞踊(タランテラ)は触覚と聴覚。特別な子蜘蛛に咬まれることと、ニーナの口ずさむ歌を聞いてしまったことがそもそもの始まりで終わり。伝承通りの燃えちぎれそうな熱病と幻覚と幻聴が、死ぬまで踊り続ける無様を晒す。
防衛魔術や魔力を流して回路を浄化するなど無意味。聞いたという事実があるだけで此方と其方には無条件での魔術干渉が成立する。それが嫌ならそもそも耳を塞いで聞かなければよかったのに。
「死霊術師の君に敬意を表そう。これが私から君への誠意だよ」
「っ、いけない!ぶーすたーおん!じぇっとぉー!!」
古き魔女の血筋が伝える本能なのか、単に人としての彼女が訴える命の危険への防衛反応なのか、熱に浮かされた飛鳥を箒に乗せて、箒の穂先に杖を置いて、業火のジェットで灯里が逃げる。逃げる。あの女から少しでも離れられるように。時は黄昏。人と魔が入り乱れる生と死があやふやな世界。人も霊も神も獣も仲良く踊り狂えば良い。
目の前の勇気ある女のために宴を開こう。全て全て、現世も常世も巻き込んで、裏返して、絡め取って、丸めて飴玉にしてしまえ。
「女王は自分の宴を楽しむものは愛するよ。けど、愛さないならそれでおしまい」
気まぐれで、残酷で、寂しがりやで、人懐っこいから。楽しくない人は楽しくなれるよう精一杯のおもてなしをしてあげよう。
「ぅ、……あ……」
抵抗不能、強制執行の祭事も自らを上回る神秘の前には敵うはずもない。飛鳥を包み込む穢れた歴史(フィルニース)と聖なる死者(シャリーファ)の神秘が熱を弱め復帰させる。そこを補佐するように灯里の持つ魔術薬の投与が飛鳥の冷静な思考を取り戻させる。
その眼に移るのは、ここが住宅街だというのに外に出て、外に揺らめく業火(ゲヘナ)のランタンのお祭りを楽しむ人々だ。人払いの結界の意味もなく、神秘を祓うはずの衆人の眼が心の底からこの異変(お祭り)を楽しんでいる。
「これは私の祭事の中でも特別なものだ。5つのワンダー……ああ、語句の理解を意味してくれなくてもいい。そういうものがあるというだけさ。これはそのうちの1つ。困ったことにね、たった一夜の夢だから、多くの人間を巻き込んで楽しむんだ。
大丈夫、抵抗の気がない者が死ぬことは絶対にないよ。どんな攻撃も概念防御で彼らには届かないし夜が明けたなら神秘を全て忘れてる。秘匿もバッチリだ。……もっとも、抵抗する気のある君らは例外のようだが」
たった一夜、されど一夜。その一夜を乗り越えるなど不可能で、だからこそその前に終わらせなければならないと2人は直感的に理解する>>781
それでおねがいします〜>>804
(この子の作者ですというプラカードを抱える)
やはり外見が明確にイメージ出来る形だと動かしやすい…レージュさんには感謝しかないです…
>>810
CV桑島法子とは…此奴、わかっておる…!エンジョイ系でありながら呪術タイプではわわとは新しいですね。可愛い
人麻呂「おぉ!あれに見えるは小町嬢か!いやぁ、あそこまでリア充なマブ娘さんがいると周りもテン上げになるから良いよなぁー」
ドン・ファン「おや、可愛らしいお嬢さんだ。…なに?業平君と似たような…?…フフ、そうかな?私は彼ほど、粛々としたプレイボーイではないよ?」
>>820
うーん、灯里さん、飛鳥さんも強いけどニーナさんもまた強い!ハロウィンまで登場して、これからどう転ぶかわからない展開ですね!周回の合間にストック鯖が完成したので、投下しますね。
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】バーサーカー
【真名】ヒュドラ
【性別】雄
【身長・体重】500cm・400kg
【外見・容姿】九つの首を持つ赤い多頭蛇
【地域】ギリシャ
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:A++ 耐久:EX 敏捷:D 魔力:C 幸運:C 宝具:A
【クラス別スキル】
狂化:C
幸運と魔力を除いたパラメーターをランクアップさせる。
生前から言語能力を持たず、複雑な思考も存在しないので、このスキルによるデメリットは存在しない。【固有スキル】
戦闘続行:A
往生際が悪い。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
畏怖の叫び:A++
生物としての本能的な畏怖を抱かせる咆哮。
敵全体に恐怖、継続的な防御ダウン、瞬間的な防御ダウン大、呪い状態などを付与する。
天性の魔:A++
英雄や神が魔獣と堕ちたのではなく、怪物として産み落とされた者に備わるスキル。
バーサーカーの場合、人の身では絶対に不可能なランクの筋力と耐久に到達している。【宝具】
『腐毒の多頭蛇(オリジン・ヒュドラ)』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1匹
伝説に謳われしヒュドラの肉体そのもの。
九つある首全てを落とした上で胴体の霊核を破壊しない限り無制限に再生し続ける規格外の再生能力を持つ。
また、一度浴びれば英雄ですら悶え苦しみながら死に至らしめる猛毒の血液が全身に流れている。
但し、炎等で焼かれた箇所は再生出来ない上、魔力消費も莫大なものとなっている。
『蝕毒の吐息(ポイズン・ブレス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:300人
体内の血液に流れる猛毒を抽出して口腔内で濃縮し、霧状のブレスとして吐き出す。
猛毒の霧は強靭な肺活量によって広がり、効果範囲内の生命を殺し尽くす。【解説】
ギリシャ神話に名高い多頭蛇の怪物、ヒュドラ。
その中でも、ヘラクレスに討たれた個体がサーヴァント化したもの。
凶暴な性格で野生の本能のままに動き、一度戦闘となれば周囲の被害など認識すらせずに暴れまわる。
マスターの事は仲間だと認識しているものの、知性が低いので命令は大雑把にしか理解出来ない。
魔力消費等を気にも留めないどころか、マスターを巻き添えにする可能性を考えてすらない。
というより、そういう事を考えるという発想が存在していない。
聖杯への願いは、親友の大蟹カルキノスの死を無かったことにすること。
自分がヘラクレスに討伐されるのは仕方のない事だと思っているが、カルキノスを逃がせなかったのは後悔している。
故に、ヘラクレスとの戦いでカルキノスが加勢しなかったと過去を改変しようとしている。
特技:獲物を骨ごと噛み砕く
好きなもの:生肉
嫌いなもの:ナワバリに入ってくる外敵、炎
天敵:ヘラクレス>>828
あー、魔力はDに訂正しますね。灯里のsg解放したろかな…………
>>833
ゲェー!ギリシャの大英雄殺.しだぁー!(厳密に言えば毒の方)
アバドンと並んで(使い魔的な意味で)サーヴァントらしいサーヴァントですが、使い魔として運用するには余りにリスクが高すぎる存在…
仮に幸運に幸運を重ねて勝ち残れたとしても、後始末どうするの問題もありそうですね中納言さんいらっしゃいますかー?
【CLASS】スターキャンサー / リベンジャー
【真名】カルキノス
【性別】雄
【全高・質量】275cm・1,270kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A+ 耐久EX 敏捷E 魔力B 幸運E- 宝具B
自慢の両腕は無用の長物。必要な時に振るわれず、友の亡骸を抱きしめることもできなかった。
【クラス別スキル】
多脚歩行:C
現存する十脚目のそれに近い形状の4対の脚部。左右への移動時に敏捷ステータスへのボーナスを得る。また、地形による行動補正を無効化する。
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。>>853
【固有スキル】
勇猛:A
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
大怪蟹:EX
無辜の怪物と天性の魔の複合スキル。カルキノスの場合、生前の比ではない巨躯と神話級の強固な甲殻をもつ。
格闘ダメージを向上させ、上下方向以外からのあらゆる攻撃を無効化する。
友誼の誓い:A+
敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。
カルキノスは最高ランクでこのスキルを持ち、狂化スキルを保持している一部のサーヴァントに対しても効果を発揮することがある。
【宝具】
切り裂く無為の大鉄鋏(シザー・ハンズ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
両の大鋏による致命的な一撃。カルキノスの巨躯から繰り出される攻撃は全て宝具級の破壊力となりえる。
【Weapon】
鋏、勇気>>854
【解説】
ギリシャ神話に語られる怪物。
ヘラクレスが臨んだ12の試練の中で、同じ沼に住んでいる友人であるヒュドラを助けるために飛び出していった化け蟹である。
しかしヘラクレスには通用せず、振り払われ踏みつぶされてしまった。
死後、一部始終を見て哀れに思った女神ヘラにより天に上げられて蟹座となった。名実ともに星の蟹(スター・キャンサー)である。
特殊な環境下で復仇者(リベンジャー)として召喚されたカルキノスは、黄道十二宮に数えられる蟹座としての霊基を得ている。
知名度による信仰補正と一部の人々の「こうあってほしい」という願いにより、神話時代に生きた身でありながら生前を遥かに超える力を得た。
おおよそ思いつくあらゆる作品で『かませ』として扱われてなんとなく嫌な思いをしている蟹座生まれのすべての人たちの想いを背負い――戦え!カルキノス!!
【製作者】ガイ・フォークスモンハンライズ楽しいぞ!割と動けるようになってきた。環境生物凄い。
>>864
ウチだと貫禄のクッチー。ヤクザ、テロ組織、その他諸々とメッチャ関わりあるんよ!(ドヤ)
あとは拷問とか裏社会系のエロ動画に出てそうなポルカさんとか、たまに便利屋してそうな迅龍くんですかね…。可能であれば805の小野小町にご意見ご感想あれば嬉しいです。
>>864
螢は各方面にツテがある設定なので暴力の世界とも関わりが出来てもおかしくはないです。>>864
うちなら枝薬とエリザヴェーダくらいですかねえ……>>860
宝具ならエウロペの牡牛とアルケイデスの持つ神獣の裘(ネメア)もそれぞれ牡牛座と獅子座ですね
あとはメディアさんの持ってる皮のもとである羊ちなみに化け物くんは>861のようなのが基本形態とですとだけお伝え
この子が出てくる聖杯戦争SSは>>789にあるよ!(ダイマ)>>864
ストレートにに三合会のドンがおりますねぇ
あと、某S行さんが歴史長い方のスタンダードヤクザとだったら素材入手がたまに違法スレスレ引っかかる都合で多分コネ(相手には「親父の親父の代から同じ見た目のバケモンがいるから刺激するのやめて取引に徹しろ」みたいなマニュアル作られてる)がある805に載せている小町と業平のSSを作成中です!サーヴァントたちの人間関係を広げてお話をもっと作りたい!
>>864
桃夢ですかね。
標的の時もあれば、依頼人の時もある。ルナのプロフィールとか能力にちょこちょこ手を加えてみたんですが、ツッコミどころがないか見てもらっていいでしょうか
>>850
ひとみの(無印)と人蓑祐輝(英雄)の違いはver1.0とver2.0の違いみたいなものです。
要するに物語でいうと1巻冒頭のプレーンな状態と一章終わった後のキャラシ更新後状態の違いみたいなもので、つまりはちょっと凝った言い方をした同一キャラの時期識別記号なので誰にでもあるわけでは無いです。
例えばここで挙げたひとみのだと、無印と英雄で『魔眼に自覚的か否か』『魔術回路を知っているか否か』『能動的に無限を使えるか』『バーサーカー(ベルセルク)の右腕を持ち越しているか』『盤面に出た時にストーリーを捻じ曲げられるか』と、少なくとも五つは違いが出てきてしまうので区別する必要があるんですね。
逆になんかストーリーがあったとしてもはじめと終わりで更新がないならその異名っぽい更新記号はつきません。灯里なんかは特に変わらないので無いわけですね。
3tlksgfea64dーh;Zst@ーw@yukw@a)Zsthdg@niq@djd)4
bbiq@rts@Ztiq@rtjqtgjr
>>852
聖杯の願いが第2の生なの良いですね。
それとはまた別にですが、スキル結構多くないですか。効果自体は悪くないと思うのでいくつかはマスク的に逸話枠に下げちゃっても良い気がします。
>>833
人理の敵来たな……バーサーカーと呼ぶことすらおこがましいほどのモンスターやん……
>>856
こっちもモンスターやんけぇ!
でもこやつら聖杯の願いはお互いのことなんやな…………
>>864
一応水底清一郎が水利権系ヤクザの家の子なのでいるっちゃあ居ます。ソッコーで青色になった…投げます
【氏名】ルナ・アードゥル
【性別】女性
【年齢】16歳
【出身】トルコ
【身長・体重】159.4m・48kg
【肌色】肌色→血色の薄い肌色【髪色】暗めの茶髪→銀髪【瞳色】緑色→紅色
【外見・容姿】スレンダー体型……というより身長以外の発育があまりよろしくない。慢性的な睡眠不足が主な原因。
時計塔ver→普通の時計塔制服……に見えてローザに手を加えられた特別製になっている。ロングの髪をそのままおろしている。
冒険ver→白を基調に黒のラインが入ったポンチョにミニスカとタイツを使用。髪は動きやすいようにまとめてくくったポニーテール。
【好きなもの】日光、バウムクーヘン、お昼寝、魔術、すごい魔術を使う人(魔術師に限らない)
【嫌いなもの】日光、ニンニク、眠れない夜、銀、期待するだけの人
【令呪の位置】右肩
【属性】中立・善
【所属】時計塔・考古学科
【魔術系統】灯明魔術
【魔術属性】火 → 夜
【魔術特性】陽光 → 夜
【魔術回路】質:A(平時はD) 量:A(平時はD) 編成:通常
【起源】向日葵 → 夜>>896
魔術・特殊技能・特性など
夜間、ルナはいくつかの吸血鬼を思わせる特性を持ってしまう。現在は「影が消える」「流水を渡れない」「鏡に映らない」の三つがある。
これらの特性は少しずつだが増しており、ルナの吸血鬼化が未だ進行中であることを示している。いずれは人の血を啜らねば生きれず、日の下を歩けば死にかねない存在になるのではと危惧されるが、緊急の危険はないため様子見という形で落ち着いている。
人の血を飲めば身体能力の向上と『吸・灼血』が使用可能となる。
向上した身体能力は強化魔術を使用した魔術師────を、一回り上回るほどの力を持つ。軽い興奮状態となり魔術行使は不安定になる。
『吸・灼血』
血を飲むことで限定的に使える特異な力。魔術を使わず、魔術のように火を操れる。
"灼血"とはアードゥル家で稀に生まれる超能力者を指すが、ルナは灼血をもって生まれたわけではない。表面上の吸血鬼化に伴い後天的に発現した特異能力である。
必要な血の量はほんの数滴。自分のものでも他人のものでも関係なく血を飲みさえすれば能力を使える。"人間の血を飲む"という行為そのものが能力のトリガーになっていると推測されるが正確な詳細は不明。
ただしルナはこの特異な力の操作は苦手で実際に使うならば0か100かの極端な結果を生む。具体的にはすべての体力を使い果たして大火災を引き起こすことになるだろう。
そのため使用は厳禁。自分の命が脅かされれば使うことはあるかもしれない。>>897
『灯明魔術』
この魔術を扱うものは火属性でなければ真価を発揮できない。
古来より人は火を神聖なるもの・恐ろしくも日常に不可欠なものとして崇拝し、その火を永続的に燃やすことで神への信仰や死者の供養の証としてきた。
永遠なる焔を題材に『根源』へ至ろうと生み出された火属性の魔術。アードゥル家が最も得意とする魔術。
火と言えば破壊や攻撃的なイメージを持つが、灯明魔術には浄化、鎮静の効果に優れており、使用者の力量によっては死霊魔術や黒魔術などを完封できることも。
また、神霊や神性属性から得られる加護・恩恵を補助する効果も持ち合わせていたりする。
時計塔では考古学科の学部に当たる。
ルナの使う灯明魔術は夜に特化したものであり本来の灯明魔術とは異なる。
夜の中の火。闇の中の光。月や星、あるいは人の火……つまりは"灯火"である。夜という闇の中で人が目印にしたそれらに陰陽の概念を取り入れることでルナの新しい灯明魔術は形となった。
普段扱いする術式を"陰中の陽"とし、もう一つある戦闘用の術式を"陽中の陰"とすることで成り立っている。ちなみに"陰中の陽"は「夜空を見上げる人」として定めている。
効果は本家の灯明魔術の下位互換以下に留まる。形にはなれど、完成にはほど遠い。
起句詠唱は
『月がきれいで(ルーナ)星がきれいで(ステラ)見上げる夜空に(ノクティス)火が灯る(アードゥル)』>>899
礼装・装備など
『零明光輪(クワルナフ)』
ルナが考案し知人に制作してもらった銀色のブレスレット型魔術礼装。ルナが本気で戦えるようにするための礼装。
詠唱による自己暗示でルナは人から夜に。"陰中の陽"から"陽中の陰"に術式を裏返すことで戦闘状態になる。
"陰中の陽"が「夜空を見上げる人」ならば"陽中の陰"は「太陽に囲まれた夜」───すなわち白夜である。己の夜という属性を逆手に取り、ルナは夜にまつわる月、星、太陽の魔術を操って戦う。
本来持ちうる魔術の才を十全に発揮するこの状態はなにと比較せずとも、強いと言える。魔術戦、火力戦では同じ魔術師に引けを取ることはそうそうない。
この礼装は戦闘状態となった戦闘状態になったルナが安定して戦える補助を行う。
礼装起動と同時に内蔵されたクォンタムピースが即席の『杖』を形成。『杖』はその時に使う魔術に最も適した形をとる。火力を望めば砲に、守りを望めば盾に、といった具合に千変万化。
クォンタムピースで組み上げた即席のものであるため一回限りの使い捨てである。
しかしルナ自身を夜に転じることは吸血鬼により近くなることを意味する。吸血鬼は太陽に灼かれる、という伝承の通りルナは戦闘中は常に全身が灼かれる痛みに耐えなければならないのだ。この『杖』はその全身が灼かれる痛みの大部分を肩代わりさせることができる。すべてではないので一度使用すれば腕一本くらいは灼けて使えなくなる。
ハイリスクハイリターン。いくつかの理由でルナはこの魔術礼装の使用を抑えている。
使う順番としては礼装起動→詠唱開始となる。逆でもさして問題ないがちょっとだけ太陽に灼かれる時間が伸びるので礼装から使うのが基本。>>900
《機能一例》
「砲」魔力砲の純粋な補助。威力の増加や反動、消費魔力の軽減が可能。
「盾」魔力壁を築き上げて攻撃を防ぐ。空中に足場を作るなど盾以外の使い方もできる
起句詠唱は
『我は夜なり(ノクティス)
夜がゆえに星は光らず(ステラ)
夜がゆえに月は昇らず(ルーナ)
夜がゆえに白は満ちる(ノクス)
白は空にして(エルム) 太陽なれば(ソリス) 見下ろす夜空が、火を灯す(アルス、アードゥル)』
『耳飾り』
ルナの持つもう一つの魔術礼装。名前はまだ決まってない。
効果はルナの『夜』という属性を抑えるセーフティ。この礼装によって日中の魔術行使の質は落ちるが吸血鬼としての力も抑えられる。
『ポンチョ』
特注のポンチョ。あるお金持ちに買ってもらった。
防寒能力だけでなく対呪耐性に特化した防御能力を持っている。『九十九夜通 深草少将』の説明を読んでからこちら、FGOでのイベント戦闘時の姿が想像できすぎて辛い……
別に、モデリングが間に合わなかったわけじゃないんだからねっ!
あのデザインから想像できないほど、思った以上にしっとり系サーヴァント……!!>>898
来野ちゃんとランサーにはお茶会とかしてて欲しい……おじ様と少女の交流好きなんですよね……ペレス弓陣営もそのへんが出ている……
なお本人は殺さないだけで部下が殺.す分には止めない模様()
カルキノス君?さん?は「強いだけが英霊じゃない」って思わせてくれる……良い……
>>901
今のところ代案浮かばなくて言いっ放しになるかもなので申し訳ないんですが、九相図を小野小町で使うのはちょっともったいないような……
なんというか「○○のピラミッドを発掘したから○○のピラミッドが使える考古学者」みたいな感じがするんですよね……自分だとそれならピラミッドにまつわるファラオをサーヴァントにしてしまうので……
多分感覚の違いなんでしょうけど……>>914
マーベラスエクスプロイツはだめぇーーー!!!
最短2秒で退場しちゃう……衝撃のνカルキノス登場でまだちょっとしか書いていないカルキノス主役ssが捗る捗る
>>914
来野と2人そろって巻き込まれ枠でしょうなあ……
ボーイ・ミーツ・ガールは聖杯戦争の花よ……!>>924
たかがヘラクレスの足ひとつ、大鋏で押し出してやる……!!>>935
泥舟は泥舟でも、きっと空飛ぶやつだから安心……>>940
その手があったか!
カルキノス(それって普通のサワガニではなかろうか……?)大戦組
剣 柳生十兵衛&蓮見静香/モーズグート&黒野双介
弓 ウィンチェスターライフル&景伏弦/オルフェウス&綾瀬茉莉
槍 雪女&芙蓉宗二/ルイス・キャロル&下畑来野
騎 クラムボン&朽崎遥/ボレアズ&伊佐那義頼
術 エカチェリーナ二世&鳴海杏奈/プロスペロー&リオン・エルレイン・ティターニア
殺 蒼き風のハサン&夏目詩奈/荒木又右衛門
狂 オンファレー&ルファス・ヴァーミリオン/ティラノサウルスレックス&小鳩
監督役 怪人二十面相&戸波麗奈
裏聖杯組
剣 高嶺妙子&(伊佐那義頼)
弓 ツタンカーメン&(ルファス・ヴァーミリオン)
騎 サミュエル・ベラミー&(綾瀬茉莉)
こうじゃ!!!!(裏聖杯組は後々マスターと契約するイメージ)>>948
私も>805にサーヴァントを投稿しましたよ!>>952
ですよねぇ……白い月下美人だと吸血鬼的な白さも相まってSGのアレが良い絵になりそうですね
あと次のスレたててくるねーたててきたよー
ミスなければ承認よろしくね>>953
詫び錆び……、身長やスリーサイズは163cm、B78/W59/H85(Aカップ)とかはどうでしょう?そういや飛鳥ちゃんと灯里ちゃんってRequiemさんとこのRequiemでもこんな感じにコンビだったような気がします
あと魔術師さんと話してて思い出したのでウルティマさん出てきてたssをwikiに登録しました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/創造科の爆薬庫
>>955
実行に移さないとはいえ「食べちゃいたい(ダブルミーニング)」だからそりゃあまあ怒るわな
飛鳥ちゃんも灯里ちゃんも黒魔術の系譜かつ厄介な体質をお持ちなのでヴォワザンはニコニコが止まらない小町のスキル、呪術(怨)をオミットして復讐者(恋)を一部変更しました。
>>961
黒鹿さんも小町を作っていたと思いますが、自分流で作ってみましたがどうですかね?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E5%B0%8F%E7%94%BA
>>962
以前に描いていただいたVTuberっぽい小町のイラストをページに入れてもよろしいでしょうか?>>966
タノシイタノシイ!!
プルフラス「失敬な!」とこぼしはしないけどハムスターのように頬張ってるわ両手に別々のお菓子持ってるわ……>>971
アサシンだと魔女としての強みがほぼほぼ封じられて困ったところに時間切れで魔女化です
でもそこで吹っ切れて「こんなどうしようもない強い奴らの聖杯戦争で弱いままとかダメじゃない。人生一度よ全力で生き抜かなきゃ」と魔道に堕ちて後悔してないので馬鹿強い(三大美人は小野小町じゃなくてヘレネーの例もありますよね)
というか国や地域によって三大美人の面子が違うと聞いたような……
>>972
こちらこそ許可を頂きありがとうございます~
(でも本当はファミマのおかかチーズおにぎりものほうが好きなの……!)決めたー!ロゼとプルフラスのアイドル衣装描くー!!(すぐ影響される奴)
>>977
そのシリーズ途中で休刊して悲しい目に遭った某マフィア○田さん……おーいつーいたでー!!!!ついに!!!!
>>720
あぁ……なるほど、このアトランティスにはペネロペとオデュッセウスが揃ってるのかぁ……うわぁ…………ひどいことするわぁ…………。
>>796
ミステリっぽい雰囲気から一気にホラーになっていく演出がめっちゃいいですね、その上でモンスターホラーから英霊が登場してもう一度空気が一変する転調がしっかり効いてます。
>>820
さぁぁぁて飛鳥さん、灯里(あしでまとい)抱えてどう立ち回るのかなー? ニーナさんががっつりしっかり魔術師の戦闘が出来るタイプですね。バックステップを無視して追撃をかけられている所に手慣れと優秀さを感じます。
この戦闘どうなるか楽しみにしております!!>>984
自分が焼き焦げていく感覚すら目の前の太陽(憧れ)の光に灼かれてるからだって歓喜しながら突っ込んで行きますからね……生き残ったら生き残ったで素直にルナちゃんには教えると思います
幸い博物館には例の礼装を作った封印指定もいるし
「けどルナちゃんに俺が作ってあげるなら吸血鬼関連の礼装になるしおすすめしなぁい」
シャルルの相方もローザとシャフリヤーナのせいで排斥された一族の最高傑作なんでそこでストーリーできますね……なんか回線不安定やね、IDごちゃごちゃでごめんなさいですわ
>>974
(ま、まあ、ああいうのはふた枠他所ので埋めといて3枠目に地元の人を入れるのがテンプレートですし……)>>986
「魔法より魔法してる」そんなどこぞの童話の怪物(プロイキッシャー)のマインスターみたいな化け物が相手です。灯里ちゃんと飛鳥ちゃんには頑張ってほしいですね
鍵になるのは灯里ちゃんのバ火力アイドル系サーヴァントならば、VTuberっぽい見た目な小町とかそれが似合いそう。
>>992
ありますよね。業平もそうなんですよ。なんだかんだで彼の話を書いてますし。やるなら日本で…日本なら出せるキャラいっぱいいて…つまりそれなり以上のビッグイベントになって…あわわ妄想だけでどんどん大事になっていく
>>996
お主かー!ふふふ、いわゆる裏ページというやつを作ってやったのだわ……これであっしもこそこそ話組よ……すやぁ…………
(気づいていたら、レスがメッチャ進んでいた。何を言っているか分からないと思うが、私も分からない。病院行った方がいい気がする。
今から全てを読み返して全てにレスポンスするのは至難の技だと考えられるので、いっしょくたにするのを許してほしい。
……皆んなスゲェよ。
ところで、何故脳内に直接語りかけるような形になっているかと言うと、深夜時間帯でそういうやり取りがあったらしいから、それに倣って私もこうしようと。
ちくわ大明神)ライダーとは乗り物の逸話を持ち、且つ多彩か宝具が売りのクラスな筈……なのにボレアズの宝具は一つだけとはこれ如何に。
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#187
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