怪 文 書 ス レッ ド 3

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  • 1名無し2024/03/28(Thu) 17:08:19ID:YzNjc4OTY(1/1)NG報告

    このスレッドは、fate/grand orderに関する怪文書について語り合う怪文書マニアの怪文書マニアによる怪文書マニアのためのスレッドだそうですよ我が夫/妻。
    前任者の遺した資料によると『勿論、某ふたなんとかちゃんねるや、某したなんとか掲示板に連日投下されているように、怪文書を投下しても構わない。もし投下された面白い怪文書には、暖かなよくてよをあげて欲しい。ss板のようにコメントをつけて評価しても良いかもしれない』との事です。
    次のスレッドは>>900または>>950を踏んだ者が建てるのがマナーであるという事を努々忘れる事無き様に。
    怪文書の作り方は簡単です我が夫/妻。
    ええ…そう、そうです。まず推しのサーヴァントを選んで、情熱に乗せてよしなしごとを書く
    たったそれだけで十分なのです、多少のキャラ崩壊をしても構わないのです。
    もともとこのスレは二次創作をしてみたいのですがSSのような長編を書くほどの力はない、そのような者のための避難所なのです。
    それでもよく怪文書の作り方がわからないなどという時は、別サイトですが……
    『ぐらんどお~だ~ちゃんねる FGOSS怪文書まとめ』
    https://graoda.blog.fc2.com/blog-entry-4980.html
    を見てみるのもいいかもしれませんね?
    それでは、善き怪文書ライフを楽しんでいくと良いでしょう。
    前スレはこちらです。
    https://bbs.demonition.com/board/8159/

  • 2モルガン怪文書・番外編438・なぎこの大会942024/03/31(Sun) 17:08:17ID:YwMDUyODI(1/10)NG報告

    前回のあらすじ
    実況と解説による準決勝第二試合の勝敗を分けた要因分析。

    ふぅ、やっぱりいつもの服は落ち着きます。(準決勝のスーツから着替えを終え簡易更衣室から出てきてようやく一息つけたグレイ)
    >あれもあれで似合ってたけどね?ピッチリスーツなグレイは新鮮でよかったよ。(フフフ……と笑うちゃいネス)
    ちゃ、ちゃいネスさん!!あまり見ないようにしていたのに思い出させないでください……!?(顔を赤くする)
    >>よぉグレイ!決勝進出おめでと♪︎(楽しげにバーヴァン・シーが労いにやってくる)
    あ、バーヴァン・シーさん!!
    もう起きても大丈夫なのですか?
    >>もうぜんっぜん問題なし!!途中からだけどお前の試合も見させて貰ったしな?
    色んな意味で最高だったぜ!!
    あ、ありがとうございます……?
    >お褒めいただきありがとう、決勝ではグレイと共に戦う事になるけどよろしく頼むよ?
    >>おう、まだどんな試合形式かは知らねぇけどこっちは手加減なんてしてやらないからお前もそのつもりでいろよ?(すっと睨みを効かせる)
    ……!!せ、拙もここまで来たからには負ける気はありません……!!(バーヴァン・シーの剣幕に一瞬言葉に詰まるが意思の篭った言葉で返す)
    >>へぇ……、なかなか良い目出来る様になったじゃない?
    そうこなくっちゃな!!(グレイの眼差しに嬉しそうに頷くバーヴァン・シー)

  • 3名無し2024/03/31(Sun) 21:30:21ID:I3MDM3NzA(1/1)NG報告

    はあ…おまえ、人類最後のマスターって自覚はあるのか?それにここにはお前が倒れたら過剰に心配する奴もいるし、お前は人類最後の希望でもあることに自覚を持って…は?オレ?あの…アスクレピオス?ってやつに食事を持っていけって言われただけ…違う!断じて立候補とかしてない!たまたま通りがかったからやっただけだ!ほら!黙って食え!
    うまいか、厨房のやつらに感謝しとけよ。風邪ひいたお前のために消化にいいもの作ってたんだからな。ほら口開け………ちがっこれは風邪ひいた小さい奴らにやってたからやっただけで…!おい!笑うな!強制的に寝かせるぞ!は?もう一口?〜〜〜ッ!!ああもう!わかったよ!ほら、早く食べ終われ!喉に詰まらせるなよ!
    りんごもちゃんと食えよ。風邪にいいんだっけか。風邪ひいた後でも効果あるのかは知らないけど…オレも?だから、サーヴァントに食事はいらないし、馴れ合う必要もないだろ。「看病してるのに『馴れ合う必要はない』のはおかしい」?だから頼まれただけだって…わかった、そんな悲しそうな顔するなよ、りんごも食べてやるから!
    なんだこれ…?うさぎ?まあ、うん、かわいいんじゃないか。は!?「今度はこっちがあーんする」!?ちょ、やめ、くそっ………うん、しゃりしゃりしてて、甘くて、おいしいな。
    あと頼まれたのは…熱を測れって言われたな。……ん、よし、熱下がってるな。まったく…世話の焼けるマスターだよ、本当。
    「思春期の弟みたいでかわいい」…?なんだよそれ。オレ、かわいいよりかっこいいがいいし…ま、そのくらい喋れるなら元気っぽいな。じゃあなマスター。これ以上悪化させるなよ。

  • 4モルガン怪文書・番外編439・なぎこの大会952024/04/01(Mon) 17:07:00ID:Q0NjY4MjI(2/10)NG報告

    前回のあらすじ
    宣戦布告とばかりに睨みを効かせるバーヴァン・シーに真っ向から立ち向かうグレイ。

    大変長らくお待たせ致しました!!決勝戦の会場の準備が整ったとの事なので改めて決勝まで勝ち進んだお二人の紹介とその後決勝のルール説明を行います!!
    >>決勝のルールも気になるけどまずは選手紹介からいくよ!
    >まずは開催以前から優勝候補の一角として話題になっていた妖精騎士の面々!その顔触れをもってしても紆余曲折波乱万丈の試合で一人また一人と脱落しつつもその素晴らしい実力を遺憾無く発揮し決勝まで歩を進めたのはバーヴァン・シー選手!!
    >>>へへっ!ここまで勝ち残るのは当然だしこのまま優勝もいただきだぜ!(そしてお母様にトロフィーをプレゼントするんだよ!!)
    ……。(無言でステージ上のバーヴァン・シー達を見下ろすモルガン)
    >>>>二人とも頑張って欲しいね?(なんとか落ち着いてよかったー、ステージのバーヴァン・シーの姿見て少し嬉しそうだし?)
    ……ええ、そうですね?ここまで来たのならば油断や慢心はないと思いたいですが……。
    >バーヴァン・シー選手強気の優勝宣言!!これは決勝での活躍っぷりか楽しみです!!

  • 5モルガン怪文書・番外編440・なぎこの大会962024/04/02(Tue) 17:15:00ID:I0NDQ4NDQ(3/10)NG報告

    前回のあらすじ
    決勝開催前の選手紹介か始まる。

    >そして強気なバーヴァン・シー選手に相対するは何度も困難にぶつかりながらも周りのサポートと本人の頑張りで乗り越えてきた今大会最大のダークホース!グレイ選手!!
    ど、どうも……頑張ります……!(観客に軽くお辞儀してそのまま下を向く)
    >>応援ありがとう!!(ちゃいネスが下を向いたグレイのフードの上に乗っかり観客に手を振る)
    >>強気なバーヴァン・シー選手と違ってグレイ選手はこういう場が苦手なの親近感湧いちゃうなぁ、姫も同じ立場になったらもっと酷くなる自信あるし。(後ろ向きな自己肯定感)
    >そんなグレイ選手を人形がちょくちょくフォローしてくれてるから良いコンビよねー?決勝もコンビネーションに期待しちゃう!!
    そして二人の紹介が無事終わったところでいよいよ次は決勝戦のルール説明に入ります!!
    >>今回は特に特殊ルールが多いから聞き逃しないように注意してね?
    >それじゃ皆ー!あちらの巨大モニターをご注目~!!(ジャガーマンが巨大モニターを指差す)

  • 6モルガン怪文書・番外編441・なぎこの大会972024/04/03(Wed) 17:02:13ID:A0MjI4NjY(4/10)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイの紹介も終わりいよいよ決勝のルールが開示される。

    >決勝の基本ルール自体は超シンプル!!今まであった自前の武器の制限無しのガチンコ無双ゲーム!!
    迫り来るザコや中ボス達を倒して先に大ボスを倒した方が勝ち!!(モニター画面にフルアーマーと大男と笠を被った三人のシルエットが映しだされる)
    >>スゲー分かりやすいシルエットだな……、それはともかく生身で全力で暴れて良いってのは気に入ったぜ!まともに武器使えるのはゲームの中だけだったからな?(楽しそうに笑うバーヴァン・シー)
    ……武器、ですか。(部屋に置いてきたアッドを思い浮かべる)
    >>>アッドを置いてきたのは痛かったね?まぁ他と違って魔力で生成とか出来ないから仕方ない処置なのだけれども……、いざとなったらポーチに入った私を振り回して……。(深刻そうに拳を震えさせるちゃいネス)
    だ、大丈夫ですまだ特殊ルールが有るみたいですし恐らく素手でも頑張れる様になってますから!……多分ですが……?(ちゃいネスがする妙な提案を慌てて即却下するグレイ)
    >>>>……。(そんなグレイ達の様子を見て席から離れ会場の入り口に向かう影一つ)

  • 7モルガン怪文書・番外編442・なぎこの大会982024/04/04(Thu) 17:02:59ID:g0MDA4ODg(5/10)NG報告

    前回のあらすじ
    決勝戦は通常武器使用可となり、部屋にアッドを置いてきたグレイ少し不安になる。

    そして特殊ルールの説明が続き……。
    >ううむ……、今のところの説明ではザコや中ボスを倒したりアイテムを取れれば有利になるポイントはあるけれど……。
    やはり最初の武器の有無はリーチの差などで響いてきそうだね?(顎に手を当てて唸るちゃいネス)
    とりあえず拙達は配置されているお助けアイテムを狙いにいきましょうか?中身は分かりませんがお助けアイテムと銘打たれてるからにはこちらへのデメリットはほぼないと思いますから……。
    >>そう悲観的になる必要はないよグレイ?(突然不敵な笑みを浮かべてステージの前に現れるライネス)
    ら、ライネスさんっ!?どうしてそのような場所に!?
    >>説明の途中に割って入って失礼、だがどうしても渡さなけれぱならないものがあるのでね?少し時間貰っても良いかな?
    >>>あ、はい深刻な様子なので一時中断しますね?ポチっとな(ボタンを押してモニター画面を止める)
    >>>感謝するよ、キミも少し待たせてしまうか良いかな?(ステージに上がりグレイに向かいながらバーヴァン・シーにも確認を取る)
    >>>>構わねーけど手短に済ませろよ?長々やられたらこっからが本番だってのに盛り下がっちまうからな?
    >>ああ、分かっているよ?
    ではグレイ、手を出してくれるかい?
    は……、はい!!(ライネスに向けて手を差し出す)

  • 8モルガン怪文書・番外編443・なぎこの大会992024/04/05(Fri) 17:03:50ID:YzNzg5MTA(6/10)NG報告

    前回のあらすじ
    突如現れたライネスかステージに上がりグレイに何かを渡そうとする。

    >既に予想はついていると思うがこれだよ。(ポケットから籠から出され剥き出しのアッドを取り出し手渡す)
    アッド……!!連れてきてくれたのですか?
    >ああ、決勝の準備が始まる前に運営に頼まれてね?ちょちょちょいと協力してくれる相手に連絡を入れて持ってこさせたよ。
    急ピッチだったからアッドの意識がちょっととんでるが。
    ……そういえばさっきから何も喋りませんねアッド……?
    >>……。(グレイが軽く揺すっても無言のアッド)
    >>>……急ぎとはいえ少しやりすぎたんじゃないのかい?オリジナル?(じとーっとライネスを見るちゃいネス)
    >……まぁそのうち目を覚ますさ?それじゃ長居するわけにはいかないので私は兄上の伝言を伝えて失礼させて貰うよ?
    師匠の……?
    >ああ、『ここまできたのならば悔いの残らぬ様に健闘を。』……だってさ?
    では失礼するよ優勝目指して頑張ってくれたまえ?(ひらひらと手を振りながら足早にステージを降りる)
    ……ありがとうございました!ライネスさん!!(勢いよくライネスに頭を下げる)
    >>>おっとっと……!!(フードの上に載っていたちゃいネスがフードの縁を掴んでグレイの顔の前に宙ぶらりんになる)
    あっ、すみませんちゃいネスさん……!!(慌てて下ろす)

    どっ……!!(一連の流れで観客席のあちこちから笑い声が響く)

  • 9モルガン怪文書・番外編444・なぎこの大会1002024/04/06(Sat) 17:04:17ID:QzNTY5MzI(7/10)NG報告

    前回のあらすじ
    ライネスにアッドと二世の言伝を届けられ決意を新たにするグレイ。

    >では無事グレイ選手の受け渡しが済んだところで説明の続きしてもいいかにゃ~?
    あっ、はい!!お願いします!!(申し訳なさげに頭を下げる)
    >>ではキミはルール説明に注視してくれたまえ、私はその間にアッドを叩き起こすから一旦下ろしてくれたまえ?(アッドを抱えるちゃいネス)
    すみません、お願いします、ちゃいネスさん。(言われた通りに足元に下ろす)
    >>ああ、任せたまえ!!必ず再起動させてみせよう!!(アッドをぺちぺち叩く)
    お手柔らかにお願いします……。

    ~数分後~
    >……という訳で大まかなルールの説明は以上となります、選手のお二人飲み込めましたかにゃ?(ルール説明が終わりジャガーマンが確認する)
    はい、大丈夫です。
    >>>細かいルールはあるけど複雑に絡み合ってるってわけじゃないから問題ないしさっさと本番始めようぜ?
    どうせ移動もすんだろ?
    実際にやるならここじゃ狭いからな?
    >おぉう、先に言われたぁー!仰る通りお二人にはこれから特設会場へ移動していただきます!!
    特設会場には中継を繋げる予定なので観客の皆様は引き続きこちらの巨大モニターの前でお待ちください!!

  • 10モルガン怪文書・番外編445・なぎこの大会1012024/04/07(Sun) 17:02:18ID:IzMzQ5NTQ(8/10)NG報告

    前回のあらすじ
    ルール説明も無事終わりグレイとバーヴァン・シーは決勝戦の会場へと移動することに。

    最初の会場から歩いて数分後……
    ここですね?(グレイが会場の周囲を見渡す)
    >最後の舞台だってのにシンプルにだだっ広くてちょこちょこ変なもんと奥にカーテン付きのステージがあるだけだな?
    まぁ雑魚が沢山出てくるらしいしこれが正解か……。
    金掛けて凝ったの作ってうっかりぶっ壊しちゃったら色々面倒だし?
    >>はいはい、運営の裏事情には深く突っ込まない様にお願いしまーす!(備え付けのモニターからジャガーマンの中継が入る)
    >>>それじゃ無事に両選手着いた事だしいよいよボス達の御披露目いくからね?特設ステージに注目!!(刑部姫が流れを戻す)
    >>>>デュフフ……ようやく拙者達の晴れ舞台でござるな!!この乙女の柔肌とくんずほぐれつ出来る時を待ちかねたでござる!!(カーテン越しに誰だか分かりやすい声が響く)
    >おい……、もう攻撃しても良いよな?(カーテンのシルエットに向かってフェイルノートを構えて引き絞る)
    お、落ち着いてください!?(グレイが慌てて止める)
    >>>待ってぇ!!せめて他の二人もちゃんと出番あげててぇ!?その後ならいいからぁ!!
    >>>>え、酷くない?拙者まだ正体すら明かしてないのよ?もしかしたら思ってるのと違う人かもしれないでござるよ……?
    >>>>>もうどうせバレちょるし黙っとけばええじゃろ?
    そんでわしらまで巻き添えはごめんじゃき。

  • 11モルガン怪文書・番外編446・なぎこの大会1022024/04/08(Mon) 17:03:23ID:AzMTI5NzY(9/10)NG報告

    前回のあらすじ
    ハプニング発生寸前でギリギリセーフ。

    >それじゃちょっとしたハプニングはありましたしもう一斉に出て貰いましょう!!
    ボスの皆様~?出てこいや!!(ジャガーマンの号令と共にカーテンが自動で競り上がる)

    >>おう、ようやく出番か?
    おまんらわしの活躍よーく見さらせよ?まあ、まずわしんとこ辿り着ければの話じゃがのう?がははは!!(笠を被った黒ずくめの怪人が高らかに笑い声をあげる)
    >>>デュフフ……、心配せずとも途中で力尽きたら拙者達が優しく奥まで連れていってあげるからモーマンタイでござるよ?(にやけながらグレイ達にハートを飛ばす海賊E)
    >>>>……うわっ。(思わずフェイルノートを下ろしひどく顔を顰めるバーヴァン・シー)
    流石にその反応は可哀想では?(といいつつふわふわ飛んでくるハートはきっちり余裕を持って避けるグレイ)
    >>>>>シュー……、シューー……。(音を響かせつつグレイ達を一瞥した後無言でステージの奥へと向かう)
    >そんじゃボスを御披露目出来たことだし雑魚敵無限湧きスイッチオーン!!(ジャガーマンがボタンを押す)
    ブウゥン……と音を立て周囲が光りながら怪人と海賊Eと大鎧の騎士の色違いが多数現れる
    >>>>はぁ!?雑魚ってコイツら!?マジかよ……。(ドン引き)
    が、頑張ります……!!(自らを奮い立たせる)
    >>>>待たせたね、アッドは目覚めたよ!!(ちゃいネスがグレイの足元にやってきてアッドを手渡す)
    >>>>>>あ~、ヒデェ目に遭ったぜ……。(アッドが愚痴りながら小刻みに震える)
    起きたばかりですが出番ですよアッド!!(アッドを鎌に変形させ臨戦態勢に入る)

  • 12モルガン怪文書・番外編447・なぎこの大会1032024/04/09(Tue) 17:02:39ID:gyOTA5OTg(10/10)NG報告

    前回のあらすじ
    雑魚の見た目に動揺しつつも迎撃に出るバーヴァン・シーとグレイ。

    >さぁ遂に始まりました決勝戦!!グレイ選手!バーヴァン・シー選手共に迫り来る大量の雑魚敵に向かっていきます!!
    >>あー!同じ顔の色違いばっかできめぇ!!こっちくんな!!(フェイルノート連射)
    パァンパァン!!(貫通する矢に当たって風船の様に連続で破裂する雑魚達)
    >このように雑魚は単体だと弱く一撃で倒せるし血なども出ないで消滅するからグロシーンはない安心設計となっております!!
    人の形をしたものが破裂するのはそれはそれで精神的に辛いのですが……?
    >>>グレイ!今はそこはスルーするんだ!
    >>>>そうだぜ?こんなんにいちいち躊躇してたらキリがねえし何より無理矢理超劣悪な環境で連れてこられた鬱憤を晴らせねえからよ!?もっと暴れちまえよ!!(アッドが叫ぶ)
    分かりましたから両側から同時に叫ぶのはよしてください!?
    ……とりあえずあちらの箱を取りに行きます!!(雑魚を蹴散らしながらお助けアイテムの入ったボックス方向へ向かう)
    >>>今のままではキリがないからね、それが正解だろう!
    ただし周囲には気をつけるんだよ?
    今すぐは来ないだろうけどバーヴァン・シーもやろうと思えばこちらに攻撃は可能なのだからね?
    ……!!(ちゃいネスの指摘にハッとする)
    ……はい!(バーヴァン・シーにも多少警戒を向けつつ進軍する)
    >グレイ選手一番近くにあるお助けボックスに一直線!!
    >>>>>この数が相手じゃ体力温存するためにもそうするのが一番だからね!良いものが出てくるといいね!!

  • 13モルガン怪文書・番外編448・なぎこの大会1042024/04/10(Wed) 17:00:43ID:E1NDc0ODA(1/5)NG報告

    前回のあらすじ
    雑魚を蹴散らしまっすぐお助けアイテムの入ったボックスに向かうグレイ。

    >よし!無事に辿り着けたね!早く中身を確認しよう!!
    はい!……これは?(グレイが箱を開けるとストップウォッチのような形のアイテムが入っていた)
    >>ヒヒヒ!なんだかわかんねーが押してみろよ?お助けアイテムなんだろ?
    こうしているうちにも新しく出てきた敵がこっちに来てるぜ?
    >アッドの言う通りだよ、事前の説明でも明確にマイナス効果のあるアイテムの話しはなかったしまずは使ってみよう!!(アッドに続いてちゃいネスが使用を促す)
    わ、わかりました……、では押します!!(カチッ)
    ピタッ(迫って来ていた雑魚の動きが一斉に止まる)
    >>>なんじゃあ!?急に止まりよったぞ!?
    >>>>へぇー?こういうのなんだ?(この隙を逃さずバーヴァン・シーが一気に距離を詰める)
    >>>>>ふむ、どうやら雑魚の行動一旦停止系アイテムのようですな?これは良いものを引きましたなグレイ殿!(グレイにグッと親指を立てる黒ひげ)
    >>>んなことゆうちょる場合か?あっちのお嬢がお前さんの方にどんどん迫ってきちゅうぞ?ええんか?
    >>>>オラァ!食らいやがれ!!(黒ひげにヒールを伸ばした飛び蹴りを仕掛けるバーヴァン・シー)
    >>>>>ぬおぉぉぅ!?熱烈に拙者のハートが狙われてるぅ!?(ヒールの先っぽギリギリ回避して距離を取る)
    >>>>ちっ!!ハートがどうこう言うんなら避けてんじゃねえよ!!(舌打ちしながら着地)
    >>>>>デュフフ、拙者のハートは引く手あまたでござるからなぁ、そう簡単にはやれんてござるよ~?(などと軽口を叩きつつ発砲して牽制)
    >>>>>>惜しいー!!バーヴァン・シー選手の不意打ちは残念ながら不発!
    そして雑魚達も再び動き出しかけていることもあり仕切り直しとなりそうです!!

  • 14モルガン怪文書449・なぎこの大会1052024/04/11(Thu) 17:02:37ID:k1MjUxMDg(2/5)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイの見つけたアイテムでチャンスを得たバーヴァン・シーが黒ひげを狙うも不発に終わる。

    さてバーヴァン・シー選手の不意打ちは残念ながら不発で終わりましたが今の流れをどう見ますか解説の刑部さん?
    >また少し距離を取られたけど黒ひーは追撃不可能な位置じゃないし弓で遠距離からの攻撃も逐一狙ってるしでチャンスはまだまだあると思う、くろひーも避けながら煽ったりカウンターしたりで流石歴戦の海賊って感じ。
    そうですにゃー、一方のグレイ選手は遠回りになりながらも次のボックス狙いで立ち回ってますにゃ?
    >ボスを倒せれば対応した雑魚も消えるけど相手も一筋縄じゃいかないし、ボックス狙いなら時間掛かるけどさっきみたいに結構なリターン狙えるかもしれないからね。
    二人のやり方は対照的だけどどちらも正解と言えるかな。
    速攻派と慎重派の違いってことね、果たして現在の戦況を変えるのはどちらの策か!乞う御期待!!
    >>ふん……、ただ待っちょるってのは楽じゃがつまらんし……。
    わしを無視しとるようで腹立ってきたき、いっちょ絡んで来るかのぉ?(しばらく座って戦況を眺めていたがぶつくさ言いながら立ち上がる)

  • 15モルガン怪文書・番外編450・なぎこの大会1062024/04/12(Fri) 17:02:02ID:c1MDI3MzY(3/5)NG報告

    前回のあらすじ
    実況と解説を交えてそれぞれの動き方を把握。

    >次のボックスが見えてきたよ、今回もさっきみたいな良いものが出るといいね?
    そうですね。(雑魚を蹴散らしながらチラリと黒ひげとバーヴァン・シーの方を見る)
    >>デュフフ♪︎美少女とおいつ追われつするのは楽しいでござるなぁ!(恍惚の表情で逃げ回る黒ひげ)
    >>>私は全然当たらなくてテメェのにやけ顔見てると腹立つしつまんねぇからとっとと落ちろよ?(イライラ)
    >……当面あちらはバーヴァン・‐シーに任せておいて大丈夫だろう。
    もう片方もまだこちらに来るには距離が……アッド!!(ちゃいネスが何かに気付き叫ぶ)
    >>>>チェストォオオ!!(いつの間にか近くに迫っていた以蔵がグレイに刀を振り下ろす)
    ガキィン
    >>>>>ちっ!!(アッドが大盾に変形し不意打ちを防ぐ)
    >>>>なんじゃあ!?変形しゆうがか?(予想外に刀を弾かれて後ろに下がる)
    速い……!!(先程まで最初の位置から動いてなかったはずなのに……!)
    >>>>>>グレイ選手!ボスの不意打ちを辛うじて防いだー!!だが態勢を建て直すにはまだ時間が掛かりそうかー?
    >>>>ふん!一発がダメなら連発じゃあ!!堪えれるもんなら堪えてみぃ!!(再び近づいて連続切りを放つ)
    ガンガンガンガン……
    >>>>>アダタダ!!おいコラ早くなんとかしろよグレイ!!
    くっ……!もう少し堪えてくださいアッド!!(なんとか凌いであのボックスまで……!!)
    >>>>>>グレイ選手猛攻に押されてどんどん後退していきます打開策はあるのかー!?

  • 16突発性怪文書シリーズ『とあるキョウダイ(?)の記録』2024/04/12(Fri) 18:11:42ID:c1MDI3MzY(4/5)NG報告

    ビシッビシッ……うにょにょ~ベチーン!!K.O!!
    ぐっ……負けた!!
    なんであんな腕や足が伸び縮みしたり回避で急に等身縮んだりおかしな動きが出来るんだお前のキャラは……?
    おい、その『ふふーん』って勝ち誇った顔はやめろ?腹が立つ。
    『約束は守って貰うからね?』
    ああ、あのオレが『ゲームで負けたらお前をしばらく姉ちゃん扱いする』ってやつか……。
    分かってる、実際に負けた以上約束を反古にしてこれ以上恥の上塗りをする気はない。それはそれとして次はおま……、ね、姉ちゃんの使っているキャラを使うから扱い方教えろ、本番前に少し練習する。
    『いいよ、それじゃちょっと準備するね?』
    おい、なんでオレの背中に覆い被さる?顎を頭に載せるな……!!
    『ややこしい操作するからニ人羽織形式で』
    『お姉ちゃんが手取り足取り教えてあげるのが手っ取り早い。』
    いや!だからといってこれは……!!
    『弟は姉ちゃんの言うことは聞くものだヨ?』
    なっ、呼び方だけじゃなくてオレを弟扱いまでするのか!?聞いてないぞ!?
    『私がお姉ちゃん扱いなんだからそっちが弟扱いもセットで当然でしょ?』
    『嫌なら勝って撤回させてみなさ~い?』
    くっ……、ならば操作方法を掴むまで少しだけ我慢してやる!!少しだけだからな!?同じキャラを使って次こそはお前に勝って撤回させてやる!!
    『ヨウくん照れない照れない、それじゃやろっか?』
    照れてない!!あと誰がヨウくんだ!?ああ……、頼む、ね、姉ちゃん……!!
    ~~~~慣れないし予想以上に抵抗あるなこの呼び方は!?

  • 17名無し2024/04/12(Fri) 18:55:08ID:kzNzc2ODQ(1/1)NG報告

    >>16
    かわいいなあ私の弟は…………( ◜◡◝ )

  • 18名無し2024/04/12(Fri) 19:21:49ID:c1MDI3MzY(5/5)NG報告

    >>17
    感想ありがとうございます

  • 19モルガン怪文書・番外編451・なぎこの大会1072024/04/13(Sat) 17:01:28ID:Y1OTY4OTE(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ、突如接近してきた以蔵の不意打ちは防ぐが連続攻撃に苦しめられる。

    >そりゃそりゃそりゃそりゃあああ!!(勢いを緩めずひたすらアッドに攻撃を加える)
    くっ……!!はぁああっ!!(一か八かシールドバッシュを仕掛けるグレイ)
    >おっとっと、ようやくやる気だしたかぁ?(難なく避けて少し後退する)
    >>よし、少し間が空いた!!今のうちにこちらも後退して態勢を立て直そう!!(ちゃいネスが指示する)
    >>>ヒヒ!やっと落ち着けるな!他のに変わるかぁ?
    いえ、拙より相手の方が上手なのでこのままで!!(以蔵を注視したままボックスの方ある方に向けて後退する)
    >なんじゃあ?かかってこんのか?
    ちっ!つまらんのう……!
    しょうがにゃあ、今のまんまじゃ歯応え足りんしちっとばかし様子見しちょるか。
    今のまんまじゃ簡単に倒せてもうて盛り上がりに欠けるしのぉ。(刀を構えたままその場から動かなくなる)
    >>>>おーっとボスが刀を構えたままその場から動かなくなりましたひとまず様子見ということでしょうか!!
    ……ボスの動きが止まったようですね?(迫ってくる雑魚を蹴散らしながら距離を取り続ける)
    >>>いつでもやれるってナメられてんじゃねえか?ヒヒヒ!!
    >>真意は分からないがそれならそれでいいさ!とにかく今の私達には火力か防御手段のどちらも足りてない!ここは遠慮なくボックスへ急ごう!!
    ……はい!!今度こそ取ってみせます!!(警戒して遠回りしつつ雑魚を蹴散らし一番近いボックスに向かう)

  • 20モルガン怪文書・番外編452・なぎこの大会1082024/04/14(Sun) 17:03:46ID:UxOTg3NTI(1/3)NG報告

    前回のあらすじ
    なんとか以蔵から距離を取ることに成功したグレイ、状況を変えるため再びお助けボックスを取りに向かう。

    っ!!着きました……!(群れる雑魚の間をを掻い潜りなんとかボックスにたどり着き箱を開ける)
    >よし!!今度の中身はなんだい?
    スイッチみたいです!押します!!(箱の中から押しボタン式のスイッチが現れ今回は迷いなく即座に押すグレイ)
    >>ヒヒヒ!!頼むぜぇ?ボスにも効果の出る大当たり引いてくれよぉ!?
    ピピピピ……!!(スイッチを押した途端周囲に作動を知らせる音と煙が溢れでる)
    >>>グレイ選手が見つけたスイッチから煙が溢れ出てきたー!あれには一体どんな効果があると思われますか刑部姫さん!?
    >>>>あ、あれは多分助っ人召喚の……!!(手元の資料と会場を交互に見る)
    >>>>>やっと出番か、待ちくたびれたぞ?
    >>>>>>お竜さんには悪いけど僕としては出番がない方が良かったかな……?まぁ呼ばれちゃったからにはやるけどね?(煙が晴れてグレイの目の前に坂本龍馬&お竜が姿を現す)
    お、お二人は……?
    >>>>>ん?おお!お前!よく呼んだな!後はお竜さん達が調子に乗ったイゾーをぶちのめすから任せておけ!!(ぴーすぴーす)
    >>>>>>お竜さん、もう少しお手柔らかにね?僕達は君達の助っ人さ、とりあえず以蔵さんの相手は任せてくれるかい?(苦笑しつつグレイの肩を軽く叩いて以蔵の方へと歩いていく)
    >これは頼もしい助っ人だね?さぁグレイ!!あちらは彼らに任せて私達も次に向かおう!!
    はい……!すみませんお願いします!!(坂本夫妻に頭を下げつつ走り出す)

  • 21モルガン怪文書・番外編453・なぎこの大会1092024/04/15(Mon) 17:04:37ID:MxNzY3MjA(2/3)NG報告

    前回のあらすじ
    お助けBOXのスイッチから助っ人の坂本夫妻召喚。

    >龍馬ぁああ!!またわしん邪魔しようっちゅうんかぁ!?
    >>ごめんね?以蔵さん。
    (苦笑しながら謝る)
    >ふん、まぁええわい、今日のわしは絶好調な上勝てば借金チャラにしてくれるっちゅう約束でやる気百倍!!百人力じゃからのう!おんしらが増えたくらいで止められると思わんどけよ!フハハハ!!
    そしてそれを阻止するためにお竜さん達はお前をぶちのめしにきた、有り難く思え。
    それとその全身黒タイツ脱げ目が潤んでてキモい、今のお前はただのイゾーじゃなくてキモイゾーだな?(お竜さんの先制口撃)
    >わしの仕事すたいる格好ええじゃろがああ!?(斬りかかる)
    お竜さんの趣味じゃない(スルスル避ける)
    おいリョーマ、お前はどう思う?
    >>えっ?うーん……、格好悪くはないと思うけど僕は普段の以蔵さんの格好の方が馴染み深いし好きかなぁ?
    >>>軽口を叩きながらもボスの攻撃はきっちり捌いてるのすげぇ、超頼りになるぅ……!!(感嘆するジャガーマン)
    >>>>今回の坂本さん達には専用の助っ人バフも付いてるけどやっぱり長年の連れ合いだからね息ピッタリ!(気心知れた仲のぶつかり合いは今度の本のネタにも出来そうだからメモっとこ
    )

  • 22モルガン怪文書・番外編454・なぎこの大会1102024/04/16(Tue) 17:03:37ID:ExNTQ2ODg(3/3)NG報告

    前回のあらすじ
    予定通り坂本夫妻VS以蔵勃発。

    ……ふーん?(黒ひげを追いかけながら一部始終を見ていたバーヴァン・シーが呟く)
    >んん?どうしましたかな?おいかけっこはおしまいにするでござるか?(その場で足踏みしながら)
    おう、埒が明かねぇし私もあっちの箱狙いに行くわ、そっちの方が面白そうだし?(近くにあるボックスに向けて走り出す)
    >>ボスを追いかけていたバーヴァン・シー選手も作戦変更でボックスを取りに向かう模様!!
    >>>今のところ有効打与えられてないし助っ人が出る可能性あるならそっち狙った方がやりやすいもんね!
    >やれやれ、拙者も助っ人枠が誰か気になるでござるがボーッとしてまんまとお宝取らせる訳にはいかねえよなぁ?(黒ひげの目付きが一瞬ギラつく)
    デュフフ、捕まえちゃうぞ~♪︎(鼻の下を伸ばしながらバーヴァン・シーを追いかける)
    >>今までとは反対に今度はボスが追う立場になった模様!!果たしてこの流れがどちらへと有利に傾くのか目が離せません!!

  • 23モルガン怪文書・番外編455・なぎこの大会1112024/04/17(Wed) 17:01:30ID:gyMjMxMTM(1/7)NG報告

    前回のあらすじ
    バーヴァン・シー、作戦変更でボックス狙いに切り替える。

    ま、やっぱり追いかけてくるよな?(追いかけてくる黒ひげを確認し踵を返してフェイルノートで牽制)
    >うおっとぉ!!(雑魚を盾にしつつ避ける)
    そういやこれがあったでごさるなぁ……。
    つーか弾数無限で連射可能ってずるくねー?拙者の銃は一発ずつしか撃てないし弾切れだと再装填に時間かかるんですけど~?(後ろの方で叫んで抗議する黒ひげ)
    はぁ?知らねぇよ!んなもん!!お前がそれしか持ってねえだけだろ?ひがむなよ!!(黒ひげから更に距離を離した事を確認し先にあるボックスに向けてフェイルノートを放つ)
    バゴォッ!(フェイルノートが当たりボックスの外装が弾けとぶ)
    >>なんとー!?バーヴァン・シー選手前方のお助けボックスに矢を飛ばしてボックスを破壊したー!?
    >>>助っ人が直接入っている訳じゃないとはいえアイテムだから衝撃で壊れちゃうかもしれないのに……!!こういうのって性格出るよねぇ?
    ハッ!見たところ壊れてねえしいいだろ?しかもアタリだぜ?(壊れたボックスの隙間から助っ人召喚のスイッチが見える)
    よっしビンゴだぜ!!(お目当てが見えた事でテンションを上げて更にスパートをかける)
    >>バーヴァン・シー選手更にスピードアップ!これはいけるか~!?
    >そう好きにさせるかよォ!!手を貸せ野郎共!!(すごい形相で号令を出し雑魚達に引っ張らせてアシストすることで加速し更にスライディングによる妨害を狙う黒ひげ)

  • 24モルガン怪文書番外編456・なぎこの大会1122024/04/18(Thu) 17:05:02ID:YyMDEyMDI(2/7)NG報告

    前回のあらすじ
    ボックスを巡る攻防で黒ひげが本気を出してきた。

    >ボスによる同一体の雑魚達を使ったコンビネーションでバーヴァン・シー選手に奇襲を掛ける!!果たしてどうなる!?
    このタイミングで仕掛けてくるなんて思わなかった……とでも言うと思ってんのかよ?(後方からのスライディングを直前で垂直ジャンプして躱す)
    >うまい!!バーヴァン・シー選手後ろを確認することなくこれをジャンプで回避!!
    >>むほー!!こいつは絶景のお宝発見だぜぇ!!(真下に来た時にバッチリ凝視して興奮する)
    『うわぁ……。』(実況・解説・観客のほとんどの心がひとつになった瞬間)
    そうかよ?冥土の土産に満足したなら逝っちまえよ?(淡々と膝を曲げて黒ひげに向けて急降下)
    >>あっ、やっべ。(興奮してたから防御反応遅れた)
    メコォ!!(黒ひげの顔に膝がめり込みそのまま全体重をかけて地面にもめり込ませる)
    >>>バーヴァン・シー選手ボスの顔面に急降下してそのまま地面に頭をめり込ませたぁ~!!これにはさしものボスもたまらない!!
    >>>うっわぁエッグぅ……、黒ひー地面に突き刺さっちゃってるぅ……。(先ほどとは別の意味でドン引きする刑部姫)
    シュタッ……パンパン(着地して叩いて汚れを落とす)
    汚ねぇオブジェが出来ちまったな。(まっすぐ地面に突き刺さる黒ひげを一瞥してボックスに向かう)

  • 25モルガン怪文書・番外編457・なぎこの大会1132024/04/19(Fri) 17:04:36ID:QxNzkyOTE(3/7)NG報告

    前回のあらすじ
    黒ひげ地面にまっすぐ突き刺さる。

    スタスタ……カチッ(ボックスまで歩いて中の助っ人召喚スイッチを押す)
    シュウゥ……(グレイの時と同じく煙が辺りに広がる)
    >はーい、ご指名ありがとうございまーす♪︎(煙が晴れて現れたアンが笑顔でお礼を言う)
    >>後は任せて……ってあれ?もしかして既に終わっちゃった?(同じく現れたメアリーがバーヴァン・シーの後ろの地面に突き刺さる黒ひげに気づく)
    まだ雑魚が消えてねぇからまだ息があるっぽい。
    >>ふーん?アン。(くいくいとアンにハンドサインを出す)
    >はーい♪︎ばきゅーん!!(黒ひげに向かって発砲)
    >>>あふん!!くぉらぁ!!俺様の股間の紳士になんてことしやがる!!(模擬弾が股間に当たり勢いよく血まみれの黒ひげが地面から顔を出す)
    >>>>おぉー!!助っ人のアン・ボニーの弾を食らってボスが蘇生(?)した模様です!!
    んじゃ後はお前らに任せるから好きにしろよ。(バーヴァン・シーがアンメアに手を振って進む)
    >ええ、ターゲットも割とピンピンしてるようですし?
    遠慮はいりませんわね?遅れて登場した分暴れますわよメアリー!!(ジャキッ!と銃を構える)
    >>オッケー!!先に行くよアン!!(カトラスを構えて走り出す)
    >>>>バーヴァン・シー選手ボスを助っ人の二人に任せて先へと向かう~!このまま最終目的地である玉座まで一直線かー?

  • 26モルガン怪文書・番外編458・なぎこの大会1142024/04/20(Sat) 17:03:13ID:IxNTczODA(4/7)NG報告

    前回のあらすじ
    助っ人のアンに刺激を与えられ黒ひげ復活、そのままアンとメアリーの対処わ任せることに。

    ではでは、決勝戦も終盤に差し掛かるところですのでここで一旦各人の視点を整理してみましょう。
    >それぞれ散らばっててカメラ頼りだとちょっと把握しにくいしねー?
    そのとーり!!ではまずメインの各選手の様子から!
    助っ人のアン・メアリーコンビにボスを任せたバーヴァン・シー選手は先程申し上げた通り残ったボックスには目をくれずまっすぐに大ボスの待つ玉座へと向かっています!!
    >助っ人以外はボスに効くかは未知数だけど基本的にアイテムはあった方が有利になるのにそれを頼りにしないのはストイックでカッコいいよねー。
    うんうん、自信に裏付けられた過信ではない実力は美しいにゃー。
    そしてもう一人のグレイ選手は……、こちらも初期から変わらず慎重にボックスのアイテムを回収しつつ遠回りしながらも同じく大ボスに向かって行ってる模様です!!
    >厄介なボスはそれぞれのバフ付いた助っ人の皆が受け持ってくれてるから安心して取りに行けてるからちょっと見ないうちに大荷物になってるね……。(アイテムを複数ぶら下げて走るグレイを見る)
    >>……。(そんな二人のそれぞれの方角から向かってくる姿を玉座の前で仁王立ちして黙して待つ大ボス・ブリトマート)

  • 27モルガン怪文書・番外編459・なぎこの大会1152024/04/21(Sun) 17:02:30ID:AxMzU0Njk(5/7)NG報告

    前回のあらすじ
    それぞれのやり方で玉座を目指すグレイとバーヴァン・シーとそれを待ち構える大ボスのブリトマート。

    ではではお次は助っ人の方々の活躍を見てみましょう!!
    >ええい、うっとうしいんじゃあ!!はよ去ね!!(刀を振っても振っても当たらないお竜さんに翻弄される所々衣装が千切られた以蔵)
    >>それはこっちの台詞だぞ?いつものイゾーより無駄に固く速くしぶとくなってるから時間が掛かる。(しゅしゅっとパンチを繰り出す)
    >>>以蔵さん、不毛だしそろそろ諦めてくれたら助かるんだけど無理かな……?
    >なぁにアホ抜かしとんじゃぁ!!んな提案呑むわけないじゃろうが!!せめてわしを追い詰めてから言えっちゅうんじゃ!
    >>>……だよね、ごめん。
    ……どうやらお互いに決定打に欠け攻めあぐねている模様!!
    >>>>まぁ足止めの役割はちゃんと果たせてるし助っ人は必ずしもボス倒すのが目的って訳じゃないから……ね?(刑部姫のぎこちないフォロー)
    >>>>>ああもう!分かってましたがほんとしぶとさは一級品ですわね!?これが通常弾ではなく殺傷力低い模擬弾なのもありますけれども!(逃げ回る黒ひげを何度も狙い撃つが当てても全く止まらず苛立つアン)
    そしてアン・メアリーコンビの方もアン氏の長距離射撃はほぼ当たっているがボスの持ち前としぶとさで動きを止めるまではいかない模様!!
    >>>>メアリーの接近コンボを食らわせられれば流石に倒れると思うんだけど黒ひーもそれは分かってるからアンからダメージ受けつつもメアリーのコンボに繋げないように捌きつつ逃げ回る立ち回りが上手いよねー?
    ……既に血まみれなのにすんごいガッツ。(敬意と驚愕の入り交じった曖昧な表情な刑部姫)

  • 28モルガン怪文書・番外編460・なぎこの大会1162024/04/22(Mon) 17:02:46ID:gxMTM1NTg(6/7)NG報告

    前回のあらすじ
    助っ人達の活躍を実況。

    はぁはぁ……、つ、着きましたね?(所々にアイテムをぶら下げたグレイが入り口の端に身を隠して息を整える)
    >うん、ここには雑魚も近づいて来ないみたいだし最奥にいるブリトマートも迎撃に出向いて来る気配は来なさそうだ、今のうちに準備を整えよう。(ちゃいネスが提案する)
    >>ついでにいくつか置いてっちまえよ?奥までそんな離れてる訳でもねぇから隙を見て取りに戻れんだろ、拾えるモン全部拾って身に付けやがるからジャラジャラしてて邪魔くせえったらねぇぜ。(ようやく一息つけたアッドが文句を垂れる)
    >うん、私も賛成だよ。
    使うタイミングがあるか分からないものを持ち歩くよりいくつかはなるべく手近で安全な場所に置いておいた方が都合がいいだろう……、どうかな?(グレイを見上げる)
    そうですね、でも厳選して2つくらいは持っていきたいと思います……、念のためにですが。
    >そうだね、では手短に済まそう。
    >そうそう、さっさとしねえとアイツ(バーヴァン・シー)にボスを倒す手柄取られちまうかもしれねぇからな?ヒヒヒヒッ!

  • 29モルガン怪文書・番外編461・なぎこの大会1172024/04/23(Tue) 17:02:57ID:YwOTE2NDc(7/7)NG報告

    前回のあらすじ
    身を隠して決戦の準備を整えるグレイ達。

    ……このくらいで大丈夫でしょうか?(選んだアイテムをちゃいネスの前に並べて確認を取る)
    >うん、正確な効果自体は不明だがこれらは形状からして効果の予想は出来るしボスにも効果はありそうだね?
    ……よし!行こうか!!(ちゃいネスが奥を指し示す)
    はい!!(ちゃいネスを抱えて立ち上がり慎重に進む)

    ~慎重に進んで数分後~
    >>よぉ、やっと来たのかよ?(既にブリトマートと対峙していたバーヴァン・シーが顔だけグレイの方へと向ける)
    >>>……。(更にその奥で無言で佇むブリトマート)
    バーヴァン・シーさん!!すみません、お待たせしました!!(バーヴァン・シーの少し後ろでアッドの鎌を構える)
    >先に着いているのは予想していたがにらみ合いで膠着状態とは思わなかったね、何かあったのかい?(様子を疑問に思ったちゃいネスが尋ねる)
    >>何かあったっつーか何もしてこねぇんだよ。
    こっちから仕掛けてもなんか阻まれて通んねぇし、こんな風にな?(その辺の瓦礫を摘まんで投げる)
    バチィ!!(見えないバリアのような物に当たり砕け散る瓦礫)
    これは……。(自然と鎌を握る手に力が籠る)
    >>ううん……、ここまで来てこれは厄介だね?引きずり出すか突破するには何か条件が……?(ちゃいネスが顎に手を置いて思案する)

  • 30モルガン怪文書・番外編462・なぎこの大会1182024/04/24(Wed) 17:02:26ID:QwMjEzNjA(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    ブリトマートの前に立っていたバーヴァン・シーと合流するが見えないバリアに阻まれる。

    >ちっ……、グレイも来たら自分から出てくるかもって思ったけど出てくる気配ねぇな……。(バーヴァン・シーが苛立たしげに舌打ちする)
    >>何か仕掛けとか見つけたりしてないのかい?
    >なかった、お前達が来るまで時間あったから周囲を調べてみたけど見当たらない。
    こうなると何かアイテムか最悪、あのうろちょろめんどくせぇ奴らを先に叩きのめす必要があるかもな……?
    アイテム……、あっ!!(ごそごそとポーチを探る)
    これは使えないでしょうか?(黒地に金色でアルファベットのEのような模様の入った玉を取り出す)
    >>おや、それは用途がよくわからないから入り口に置いていく予定だったはずだが……、持ってきてたのかい?
    はい、しまう時に少し気になって持ってきてしまいました、何も言わずすみません。
    >>いやいいよ、キミの直感を信じてひとまずあちらに投げてみよう。
    ……キミもそれでいいかな?(バーヴァン・シーに確認する)
    >ここでウダウダ言ってても仕方ねぇし、可能性あるならやってたらいいんじゃない?(少し後ろに下がる)
    >>うん、それじゃ頼むよグレイ!!(同じく少し下がる)
    ……ではいきます!!(周囲の安全を確認し玉を投げつける)

  • 31モルガン怪文書・番外編463・なぎこの大会1192024/04/25(Thu) 17:01:46ID:YxNzEzNzU(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    バリア突破に使えそうなアイテムがあったのでひとまず試してみることに。

    >おっ?どうやら奥に向かった選手達との中継か繋がった模様です。
    >>大ボスの待つ玉座までは長い一本道だから大きな動きがあるまでは他のカメラ優先の設定になってたんだよね?
    そうそう!それじゃお待ちかねの最終決戦の舞台へズームイン!!(グレイ達のカメラが拡大されて映し出される)
    ……ではいきます!!(グレイがバリアに向かって玉を投げつけるシーンが映る)
    >おお?グレイ選手が何かを仕掛ける場面の模様!!一体どうなるのか!?
    バチバチバチバチ!!ピシピシッ……!!(バリアに玉がぶつかり電流の流れるような音と共に空間に亀裂が入る)
    >な、なんだぁー!?玉を投げたと思ったら突如電流が走って目の前の空間に亀裂が入っていくー!?
    >>多分バリアかなんかでしょぉー!?それにしても中継なのに迫力すごいぃ!?(涙目の刑部姫)
    >>>どうやら正解だったようだね?
    はい!!よかった……。(大盾に変形したアッドから顔を出して前方を覗き込む)
    >>>>やるじゃん、これでいよいよアイツと直接対決って訳だ?……気ぃ抜くなよ?(真剣な顔つきになり臨戦態勢に入るバーヴァン・シー)
    は、はい!行きます……!!(大盾から鎌に戻す)
    >>>>>ヒヒヒ!!ようやく大物狩りか!!楽しませてくれよなぁ!!

  • 32モルガン怪文書・番外編464・なぎこの大会1202024/04/26(Fri) 17:02:08ID:ExMTI5MzY(1/31)NG報告

    前回のあらすじ
    予想通りアイテムを投げつける事でバリアを突破する事に成功した。

    >……此方まで辿り着きましたか。(バリアが壊されても特に動じた様子もなく佇む)
    ブリトマートさん……!
    >>ようやく喋ったな?
    いつもと違って全然動かねえし喋らねぇからここにいるのも偽者かと疑ったぜ?外には色違いがうろうろしてるしな?
    >>>バリアが解かれた事で大ボスことブリトマート氏とグレイ選手・バーヴァン・シー選手の三者が遂に相見えるー!!
    果たしてこの三人はどう動くのかー!?
    >(ブリトマートがグレイ達に向けて手をかざす)
    ……っ!!(後ろのちゃいネスをかばう姿勢で身構えるグレイ)
    >はぁっ!(鎧がパージして本体のブリトマートが現れる)
    >>>なんと自ら堅牢な鎧をパージして身軽な本体が姿を現した!!これはブリトマート氏の自信の顕れなのかー!?
    >>>>……わざわざ本格的に戦う前から脱ぐのかい?あの鎧のままの方が守りという観点では有利だったと思うのだけれどね?
    >確かに防御力は下がりますがお二人の相手をするなら此方の方が最適だと判断しました。
    ……悔いの残る戦いにはしたくありませんので?(槍の穂先を床に突き刺し普段とは全く違うボスに相応しいビリビリとした重苦しい重圧を放つ)
    >>>さ……、流石は最終関門となる大ボスのブリトマート氏!今にもそのプレッシャーが画面のこちら側にも伝わって来るかのようです……!!

  • 33モルガン怪文書・番外編465・なぎこの大会1212024/04/27(Sat) 17:01:52ID:kwOTA1NzI(2/31)NG報告

    前回のあらすじ
    大ボス・ブリトマートが普段とは全く違う風格を醸し出す。

    >ふーん?ボス担当だから下駄履かせて貰ってるのもあるだろうけど同じく私達が同じ場に立ったあの時とは大違いじゃない?(ブリトマートの姿を見てにやりと笑う)
    あの時……?(なんの事か思い当たらず困惑するグレイ)
    >>ええ、覚えています。
    今回は妖精騎士杯の時とは立場が逆ですが……。(その時を懐かしむ様に一瞬目を伏せる)
    あっ!た、確かに……!!あの時はマスター達も一緒でしたが……。(ブリトマートの言葉でようやく思い当たる)
    >>>懐かしいねぇ……。(ちゃいネスがしみじみとする)
    ……まぁ実際に目にしたのはオリジナルの方なんだがね?
    >今度はこっちが挑戦者だから折角なんで名乗りを挙げさせて貰うぜ!!お母様も見てるんだからな!!(霊基を第三にチェンジ)
    妖精騎士トリスタン!!
    お母様に戴いたこの名と元になった騎士の名誉にかけてこの勝負勝ちにいくぜ?全力でかかってこいよ!!(バーヴァン・シー改め妖精騎士トリスタンがブリトマートに向けて指を指しつつ高らかに名乗りを挙げる)
    わぁあぁ………!!(妖精騎士トリスタンの宣言に沸き立つ観客)
    >>>>おおぉー!!バーヴァン・シー選手改め妖精騎士トリスタン選手!!優雅に宣戦布告で会場もより盛り上がって参りました!!

  • 34モルガン怪文書・番外編466・なぎこの大会1222024/04/28(Sun) 17:04:40ID:cwNjgyMDg(3/31)NG報告

    前回のあらすじ
    バーヴァン・シー、本気の表れとして妖精騎士トリスタンとして名乗りを挙げる。

    >ふ……、ふふふ!!いいですねそういう名乗り!!凄く燃えてくる気がします!!
    そのような名乗りを挙げられたとあっては此方も返さねばいけませんね?
    我が名はブリトマート!!
    妖精郷より参じ!!偉大なる母の名を受け継ぎし2代目にして異聞の妖精の女王たるモルガン陛下より外征妖精騎士の位を賜りし者!
    更には此度この大会における最後の関門となりしモノ!!
    この威容を恐れぬのならば!!喜んでお相手致しましょう!!(ブリトマートもまた自らの誇りをかけた名乗りで返す)
    ウオォオ……!!(ブリトマートの名乗り返しに更に沸く観客)
    >>ブリトマート氏も負けず劣らずのボスらしい勇ましい名乗りを挙げて更に会場かヒートアップしていきます!!
    >>>こっちの一方通行の中継だからこの熱狂を選手達に届けられないのは残念だよねぇ……、まぁここまでだと選手にも影響が出かねないレベルの勢いだから仕方ないんだけど。
    あの……少しよろしいですかちゃいネスさん?(ひょっとしたらなのですがこれは拙も名乗りを上げておかないとダメな流れになっているような気がするのですが……。)
    >>>>うーん……。(ここは流れとしてはキミもやっといた方がいいんじゃないかな?)
    ……っ!!(や、やっぱりそういう流れになっていますよね!?)

  • 35キャスニキ文 描けません!! すまねえ ぶった切るよモルガンの人2024/04/29(Mon) 09:42:33ID:U1NTE0MDg(1/1)NG報告

    だからなんでオレのぶっ叩き券にケチつけんだよ!!」
    「バーカ バレンタインはとかく男女の契りに自分を押しつける野郎が何処にいる 男は女の喜びそうなものをリサーチして それを自分の色を添えて相手に渡す プレゼントとてめえ自身を意識させれば後は一気にベットにゴーゴー」
    「あーーーー!!言うな言うな!!そっから先は言うな!! たく 大人になったオレがどんな女性関係もってたか手に取るようにわかっちまう  でもわかったよ キャスターのオレの意見をのんでみるか」

    「つーわけで 試運転としてお前を使ってやる 喜べ」
    「腹立ちますねこのケルト小僧! かりにもデートの予行練習ですよ! 試運転とか一番消さなきゃいけない単語を堂々と言いますか!! ま オーガニック専門レストランのチョイスは良いと言っておきます」
    「ふーん そっか    まあ お前でも喜んでくれるのは嬉しいもんだな存外!!」
    「はぁ!?調子にのるな!! オマエのさらのキノコもよこせ!!全部平らげてやる!」
    「ざっけんな! これはオレんだぞ!」
    少し騒がしい席を遠くで見ている影が二人
    「こうしてオレは女と血と呪い染まってくわけだが」
    「ドMか! 貴様プロのドMだな雑種犬!」
    ドルイドと賢王が座っていた

  • 36名無し2024/04/29(Mon) 17:02:43ID:UwNDU4NDQ(4/31)NG報告

    >>35
    ご利用ありがとうございます、別に流れとか気にしなくていいので良ければ今後も気軽にご利用下さい

  • 37モルガン怪文書・番外編467・なぎこの大会1232024/04/29(Mon) 17:03:34ID:UwNDU4NDQ(5/31)NG報告

    前回のあらすじ
    バーヴァン・シーに名乗り返したブリトマート、流れとして自分もやらねばならないのでは……と人知れず震えるグレイ。

    うぅ……ど、どうすれば?(二人が睨みあう後ろで小さくおろおろするグレイ)
    >まぁ落ち着きたまえ、まずは私達が続けて名乗りを挙げるから今のうちに考えをまとめておきたまえ?(ちゃいネスがグレイの前に出る)
    ありがとうございます……、えっと?私『達』……?(ちゃいネスに礼を述べつつその言葉の一部に引っ掛かりを感じる)
    >やぁやぁご両人!!とても素晴らしい名乗りだったよ!
    思わず私も昂ってしまってね?
    >>『んん?』(突如寄ってきたちゃいネスに視線を落とすブリトマートとバーヴァン・シー)
    本来は柄ではないのだがここは私も一枚噛ませて貰おう!!
    時計塔のロードを義兄(あに)にもつ我がオリジナルのライネス・アーチボルトの使い魔にして今大会では名代を務めさせて貰っている!!
    此度の機会に皆に知らしめよう友がくれた我が名はちゃいネス!!
    魔道人形ちゃいネスと呼んでくれたまえ!!(グレイの足元で腕を振り上げて叫ぶ)
    >>>ヒヒヒ!!そしてオレは『死神の鎌(グリムリーパー)』アッドだ!!今のうちにアタマん中に刻んでおけよ!!後の事は保証出来ねぇからよ?
    ヒヒヒ!!(すかさず大鎌状態のアッドも続く)
    ええっ?!アッドまでやるのですか!?(先程の私達というのはアッドの事も含んでいたという事なんですか!?)

  • 38モルガン怪文書・番外編468・なぎこの大会1242024/04/30(Tue) 17:02:11ID:MwMjM0ODA(6/31)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイの考えを纏める時間を作る為ちゃいネスとアッドも名乗り挙げに参加する。

    >ブリトマート氏とバーヴァン・シー選手に引き続きグレイ選手のサポーターである人形改めちゃいネスと武器のアッドも名乗りに参加してきました!!
    これは予想外の展開でしたがサプライズ展開に会場の盛り上がりはどんどん増していきます!!
    この流れにグレイ選手も続くのでしょうか!?
    >>うーん……どうだろう?
    彼女こういう展開って苦手だろうし……。(かといってスルーするのも変な空気になるし上手い事やってほしいなーって他人事なのに姫今めっちゃドキドキしちゃってるぅ~!!)
    >……すぅ。(周囲からの注目が集まる中胸に手を当てて軽く深呼吸をして前を向き直るグレイ)
    >>>おっ?前を向いたな?お前もやるのかよ?(顔を上げたグレイと目が合ったバーヴァン・シーがにやりと笑みを浮かべる)
    >>>>ふふ……。(先程までの張り詰めた空気とは違う状況に威厳を保たねばならぬのに自然と笑みが零れてしまうブリトマート)
    ……拙は皆さんに比べれば未熟であることは理解しています。(前を見据えたグレイが静かに……)
    ですがこんな拙にも期待して手助けしてくれている方達がいます、その方達の恩に報いる為、そして時計塔のロードを務める師匠に拙のせいで恥を掻かせない為にも……!!(だがハッキリと力強く……)
    ロード・エルメロイ二世が内弟子グレイ!!
    この試練……!!打ち破らせていただきます……!!(師匠と自らの名と共に大鎌を天に向けて勝利を宣言する)
    ワアアアァァ……(グレイの宣言に会場が熱狂に包まれる)
    >あの終始控えめな反応だったグレイ選手の力強い宣言に会場が震えんばかりの歓声と熱狂に包まれております!!
    これは場にいる全員が信念と誇りを賭けた決勝戦最終局面!!全員頑張れぇー!!

  • 39モルガン怪文書・番外編469・なぎこの大会1252024/05/01(Wed) 17:02:20ID:k0MzU2MzY(7/31)NG報告

    前回のあらすじ
    戸惑っていたグレイも自分のやり方で名乗りを挙げ会場は熱狂に包まれた。

    >よっし!全員終わったし戦闘再開だ!!卑怯とか言わねえよな?(ブリトマートにフェイルノートを連射しつつ仕切り直しに後ろに下がり距離を取る)
    >>ええ、相手の隙を突くのは当然の流れですし今の私には効きませんので!!(一歩も動かず飛んできたフェイルノートの矢を弾き飛ばし不敵に笑う)
    >>>うおおー!全員名乗りが終わり多少緊張感の緩んだ隙を突いた妖精騎士トリスタ選手の先制連射攻撃を身動ぎひとつせず事も無げに防ぐブリトマート氏!流石の貫禄です!!
    ……失礼します!!(素早くブリトマート後ろに回り込んだグレイが大鎌を振るう)
    >>アサシンクラスらしい流石の早業ですねグレイさん!でも当たりませんよ!!(その場でジャンプして振り向きグレイをキックする)
    っ……!!お、重い……!!(咄嗟に鎌の柄でガードするがよろけて後退る)
    >>お、重いのは今の私には特殊バフが掛かってるからであって体重のせいではありませんからね!?(グレイの呟きに咄嗟に弁明する)
    >そんな否定に必死になるってことは心当たりあるんじゃね?(フェイルノートを引き射ちしつつ精神攻撃を交える)
    >>あ、ありませんから!?ホントですよ!?(グレイに対処しつつフェイルノートも叩き落とす)
    >>>シリアスとコメディな空気か交互に来てまた状況が二転三転しております!!これは予想出来ない流れですがとにかく面白いのでヨシ!!
    >>>>でも動揺しててもきっちり攻撃捌いててダメージは入ってないんだよねぇ……、なにか打開策あるかな?

  • 40モルガン怪文書・番外編470・なぎこの大会1262024/05/02(Thu) 17:02:48ID:c0MTMyNzI(8/31)NG報告

    前回のあらすじ
    対ブリトマート戦が本格的に始まる。

    さてさて!いよいよ本格的にラスボス戦が始まりはや数分が経ちましたが今の流れをどうみますか、解説の刑部姫さん?
    >グレイ選手が近距離担当で妖精騎士トリスタン選手が中~遠距離からお互いの攻撃の合間を縫って隙を狙うパターンに徹してるのは打ち合わせしたわけでもない即席コンビにしては息が合っててすごいと思う。
    けどそれでもいまだにボスの防御を崩せてないんだよね~……。(モニター画面の軽やかに飛び回り翻弄するブリトマートと苦戦するグレイ達を見ながら嘆息する)
    やっぱりそこだよねー?見てる分には三者三様の動きで派手だし楽しめるけど攻めまくってるのにチャンスに持ち込めてないのは焦るよね。
    グレイ選手はアイテムを持ち込んでるけど今の状態のままじゃ対策されそうだしにゃー。
    >>……よし、これならばいけるかもしれないね?後は機会さえあれば……。(グレイ達と離れて様子を見ながらさりげなく端の方で何かを準備しているちゃいネス)

  • 41キャスニキ怪文書を納めします 心休めください2024/05/03(Fri) 10:51:42ID:U1MDc2MDA(1/1)NG報告

    「強欲なオーディン 嘆いて泣いて 知恵のオーディン 縛り首だよ おー なにやってんだスカディ なんかずっとそのままだが」
    「しーー! 静かにせい! 今寝ているのだ」
    よく見たら 若いころのオレの側面 セイバーのセタンタがスカディに寄り添って寝てやがる すげえ間抜けな気の抜け具合 呆れてものが言えねえ
    「シミュレーションから帰っていたのだ 疲れてうたた寝しそうだったのでな ふふっこれも其方なのだろう? ふぅー ふぅー」
    流石は北欧の優しすぎた女神 愛が深すぎる てなわけで横にオレも座る
    「なあ!なにをしてるかケルトの!?」
    「あんたも眠てえだろスカディ 船こいでるぞ よりかかれよ」
    「む むううっ こ 今回限りだからな!」
    そういうと僅か数分で大人しくなる まああの世界はアンタには厳しすぎたんだ ここでくらいは安らぎを 
    しばらくして セタンタの瞼が開く
    「…………うわ! 考えつく限り最悪の目覚めだ!」
    「おうおきたかスケベ小僧 女神の胸を独り占めしていいご身分だぜ!」
    「うるせえ!てめえまでさわんな! 離れろよ!」
    静かな諍いが少し続いたのだが

  • 42モルガン怪文書・番外編471・なぎこの大会1272024/05/03(Fri) 17:02:20ID:UzOTA5MDg(9/31)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ達の動向を解説する刑部姫とさりげなく何かを準備するちゃいネス。

    ピピピ……(実況席に何かを知らせる音が響く)
    おっ?どうやら外の助っ人とボス達の戦いの方に何か進展があった様子!!
    今は膠着状態ですし一旦そちらの方へとモニターを切り替えてみましょう!(モニターを外の景色メインにきりかえる)
    >外でもまだ戦いが続いてるもんね?動きあったら気になるよねー?(城内の戦いが熱すぎてすっかり忘れちゃってたなんて言えない)
    >>龍馬あぁあ!はよこれ外せっちゅうんじゃああ!!(白い何かにくるまった以蔵がゴロゴロと転がる)
    >>>おい無駄に転がるな、砂埃が舞うだろう?(お竜チョップが以蔵の脳天に直撃)
    >>ぶげっ!?(顔面が地面にめり込む以蔵)
    >>>>お竜さん、もう以蔵さん動けないからさ……、ね?(苦笑)
    ごめんね以蔵さん、とりあえずこの試合終わるまでは窮屈だろうけどそのままで頼むよ?……以蔵さん?
    >>……。(めり込んだらまま反応かない)
    >>>へんじがない、ただのイゾーのようだ。
    >>>>そんなネタどこで覚えたのお竜さん?よいしょ……っと。(とりあえずめり込んだ顔を引っ張り出す)
    >>……。(白目向いて気絶)
    >>>>あらら、僕はとりあえず医療班呼んでくるからお竜さんは以蔵さんを安全な所に移動させてもらえるかな?
    まだ向こうは戦ってるみたいだから巻き込まれるといけないし。
    >>仕方のないやつだなイゾーは。(以蔵を端っこへ引っ張っていく)
    ……こうして坂本夫妻の活躍によりボスの片割れは戦闘不能に陥ったもようです!!流石は助っ人!!頼もしい!!

  • 43モルガン怪文書・番外編472・なぎこの大会1282024/05/04(Sat) 17:04:07ID:MzNjg1NDQ(10/31)NG報告

    前回のあらすじ
    助っ人の坂本夫妻の活躍でボスの一角、『ハイパー人斬り以蔵』撃破。

    ではボスの一角が落ちたところでもう片方の戦いの様子を見てみましょう!!
    >あっちはまだ決着は着いてないみたいだね、くろひーホント頑張ってるー。
    >>むむっ!?どこかで拙者を応援する女子の声が聞こえた気がするでこさるぞー!!(顔面の一部を腫らした黒ひげが一人にやける)
    >>>それってただの願望じゃない?隙あり!!(メアリーが黒ひげに足払いを仕掛ける)
    >>うおっと危ねぇ!!(ジャンプして避けた後カギ爪でメアリーにカウンターしつつ跳ね回って距離を取る)
    >>>ちっ、ホンットしつこいなぁ……、もうあっちのボスは終わったみたいだしさこっちも終わりにしようよ?(うんざりした顔で舌打ちしつつ提案する)
    >>いやいや!こうして至近距離でメアリー殿のレアな表情や匂いを堪能するチャンスをドブに捨てるなんてとんでもない!!
    諦めたら試合終了でござるよ?(エア眼鏡をくいっとさせつつ)
    >>>……。(いらぁ)
    >>>>顔半分をパンパンに腫らした状態でカッコ付けても締まりませんわよ?むしろ絞めたいくらいですわ?(アンが笑顔で黒ひげに向けて連射する)
    うーん、こちらは確実にダメージは与えてるけど平行線みたいねぇ……。
    >坂本さん達ってこっちの戦いには参加できないんだよね?
    各ボス専用助っ人だからにゃー、雑魚の相手は出来るけど。
    でないと選手を含めて皆でボスを一人ずつ袋叩きするのが最適解になって絵面が……ね?(曖昧な表情で言葉を濁す)

  • 44モルガン怪文書・番外編473・なぎこの大会1292024/05/05(Sun) 17:02:45ID:EzNDYxODA(11/31)NG報告

    前回のあらすじ
    ボスの片割れ黒ひげがしぶとすぎる。

    ということですぐには事態変わりそうにないしもう一回選手達の方に戻るけどいいよね?
    >いいんじゃない?何かあればさっきみたいに音が鳴るし皆も続き気になるんじゃないかな?気になる人は拍手~!

    パチパチパチパチ~(会場全体から鳴り響く拍手)

    うん!大方の同意も得られたようだし画面切替スイッチオン!!(再びグレイ達の戦いの方に画面が切り替えられる)
    『……。』(互いに距離を取り無言で様子を伺う三者)
    どうやら先程までの攻めの姿勢から変えて一旦膠着状態へと入った模様です!
    グレイ選手は変形した大楯を構え妖精騎士トリスタン選手は瓦礫に身を潜めて互いにチャンスを待つか作戦を練っていると言ったところでしょうかー?
    >ブリちゃんも今のところはカウンターに徹して奥の方から動かないみたいだし冷静になるためにもいい判断かも?いつ動き出すかわからないから油断は出来ないけどこの状況から誰かが動き出すのならその時はきっと決着も近いだろうね……!(刑部姫の目が真剣な目付きに変わる)

  • 45怪文書「DCH-900-JP:で■に■■■ん駅 900番出口」2024/05/05(Sun) 23:30:26ID:QyNDM4ODA(1/26)NG報告

     いつもの帰り道のはずが、知らない駅に立っていた。
     見える限りは特筆するもののない構内だ。いつの間にか改札を抜けていたようだが、些末なことでしかない。新築のような白い床と壁が照明に映え、見慣れた点字ブロックの黄色が眩しい。無機質な清潔感に満ちた壁には、途中から虫食いのような窪みが点在しており、空いた間隙に嵌め込まれた無数の祭壇が異彩を放っていた。祭壇にはそれぞれに供物らしき『何か』が山と積まれ、姿の曖昧な人影たちが何かを延々と唱えている。微かに見えたセイントグラフに、ああ成程愛を紡いでいたのかと合点が入った。聖句は各々に異なりながらも幾重にも折り重なり、内容さえ気に留めなければ、地響きが如き荘厳な合唱にも聞こえたことだろう。誰かの愛を聞いてしまった人影のひとつが、身を泥と溶かして聖歌隊の仲間入りをしたのが見えた。新たな『愛』に触れ、理解し、深く感銘を受けたに違いなかった。
     まだ知らない愛に思いを馳せていると、店の明かりが目に映る。ひとつは創作料理らしく、初めて見る名前の素材ばかりが並んでいた。興味はそそられるものの、入口から長々と延びる待機列が踏み出す足を躊躇わせる。どうやらかなりの人気店らしい。すぐ隣は蕎麦屋だったが、簡素と言うのか潔いと言うべきか、メニューは端的にかけ蕎麦一択のようだ。その割に窓辺から見える客は蕎麦ではなく衣服を貪り食っているようだったが、おそらくは裏メニューの一種なのだろう。幸い腹は減っていない。店先を素通りしてホームへと向かう。
     広いホームは、構内の人込みが嘘のように人気がなかった。代わりに、喧しくて妙に淫靡な少女の声がホーム中に反響している。小馬鹿にした煽り文句を口にしていたかと思えば「ごっ♡ ごめ♡ ナマイキ言ってごめんなしゃいっ♡」と、手のひら返しが鮮やかだ。合わせて、不規則に遠くから爆発音が聞こえてくる。推しの尊さに耐えきれなくなった肉体が爆ぜたのだ。祝砲かパーティークラッカーのようなものと思えば、大音声のメスガキよりは遥かに穏当なBGMと言えよう。音量以外に害はないものだ。
     閉じたホームドアの向こうに電車の気配はない。フルスクリーン型のホームドアは聳え立つ壁にしか見えず、線路への落下を防ぐためというよりも、身投げという安易な逃避を許さない、駅の意志を顕在化させているようだった。

  • 46怪文書「DCH-900-JP:で■に■■■ん駅 900番出口」2024/05/05(Sun) 23:31:14ID:QyNDM4ODA(2/26)NG報告

     ホームドアの端を追いかけるように視線を動かす。ふと、ホームの奥に売店が見えた。何があるのか覗いてみると、キャラクターグッズの専門店の如き佇まいだった。成程、ここで崇拝すべき似姿を手に入れ、祭壇へ掲げるとともに愛の聖句を唱え、供物を集めるのだろうことは想像がつく。犇めくグッズの中の一角に、ぽっかりと空白が口を開けていた。あまりに不自然な空白には、たった一言『Ἰάσων』の文字だけが残されている。何であれ、補充されないのなら品切れなのだろう。グッズの隣には小さく本も陳列されていた。何語とも知れない背表紙や異様に禍々しい装丁に交ざって、『神智学』の文字がこちらの目を奪う。一瞬、ごく自然に手を伸ばしかけて、すぐさま引っ込めた。壁の祭壇のいずれかで、これと似た気配を感じた気がした。不用意に触れるべきではないと本能が囁いている。
     逸らした目に、食料品コーナーの一文が掠めた。相変わらず空腹ではないが、と商品に視線を落とす。つやつやと煌めく新鮮な野菜たちの一方で、一見食品かどうかすら怪しいものがちらほら見受けられる。そこからすれば調理前とはいえ野菜は真っ当な商品かもしれない。一部の野菜が胎内回帰願望を呟いていることに気づいて、そっと知らない振りをする。豆を使ったアロマオイルと暖かな金網の寝床を用意してやれないことが申し訳なくなった。
     食品らしからぬ何かの一種は、刺繡糸の束にしか見えない。彩り豊かなそれらがずらりと並ぶ様は圧巻だ。駅構内の売店とはとても思えない。色を染めた麺なのか、はたまた飴細工の類かと目を眇める。束ねる帯のひとつに、『gray』と書かれたラベルが貼られていた。商品の色名かと一瞬得心しかけたところに、薔薇と鮮血を混ぜたような一束の『Baobhan-Sith』のラベルを見て取って、考えるのをやめた。
     電車の来ないホームには延々とメスガキボイスが響く。手のひらをドリルが如く返し続ける口上が、突如シームレスに音色を変えた。
    『あっ♡ 熱いのいっぱい来てりゅっ♡♡ 奥っ♡ 天井までっっ♡ トドメ刺されるっっっ♡♡♡ ざこお兄さんを鏡面複写した■■史の濫用』
    『三億スレに亘る異聞■■史の総括』
    『これらを用いた、仮想英霊体の構築を確認しました』
    『生物分類:ワン・ラディアンス・シング
     グランドサーヴァント:クラス フォーリナー』
    『ORT が 召喚されます』

  • 47怪文書「DCH-900-JP:で■に■■■ん駅 900番出口」2024/05/05(Sun) 23:32:08ID:QyNDM4ODA(3/26)NG報告

     最初から狂っていた空気がさらなる変質を見せる。血の気が引くような、知らない感覚が全身を支配した。立ち尽くす間に電車が滑り込み、ホームドアのひとつが開いた。反射的に駆け出す。根拠もなく、これを逃せばもうどこへも行けない気がした。縺れる足で目指すホームドアの横に、三桁の数字が見える。走りに集中していて読み取れない。それを認識するよりわずかに早く、すぐ耳元で声が炸裂した。
    「余所見をォ! しましたねええええェェェ!! 急急如律令ッ!!! 喰らえい>900get曼荼羅ァ!!!!」
     大音声のバリトンが、脳の隅で残響していたメスガキボイスを振り払う。意味不明な発言であっても、背後は確かめられない。辺りには誰もいなかったはずである。足は止まらない。電車内に転がり込んでようやく振り返る。張り上げた声がまだ耳に残っているにもかかわらず、そこには誰の姿もなかった。ややあって、扉が閉じて電車が動き出す。ホームが窓の向こうでゆっくりと通り過ぎていく。呆然としたまま、へたり込んでいた床からのろのろと立ち上がる。訪れた安堵が身体の無茶を思い出させて、苦しさに荒い呼吸を繰り返させた。ぜいぜいと音を立てて空気が気管を出入りするとともに、心臓が今にも弾けそうな鼓動を打ち鳴らしている。
     力が抜ける。足が限界で立っていられない。半ば倒れ込むように座席に腰を下ろす。普段なら公共のマナー上絶対にしない行為だ。
     もうメスガキASMRも謎の大音声も聞こえない。車両内は自分ひとりで、隣接する車両の様子は窺えないものの、誰の姿もないようだった。耳に届くのは、線路を進む電車の小気味よい揺れだけだ。そういえばこの電車はどこへ行くのだろう、と上げた視線が、出入り口上部のモニターを捉える。『次スレは>900を踏んだ人が宣言して立ててください。』■■が急接近する。凄まじい■■速度。■■■は咄嗟に反応 で    き
     …………………………………………。

  • 48怪文書「DCH-900-JP:で■に■■■ん駅 900番出口」2024/05/05(Sun) 23:33:36ID:QyNDM4ODA(4/26)NG報告

     目が開いた。電車が動いている。差し込む日差しは炎のように深い橙で、眩しさよりも鮮やかさに目を奪われた。すっかり寝入っていたのか、不思議と身体が軽い。夕方にしては乗客が少なく見えるが、既に大きな駅を通り過ぎたせいなのだろう。座席で寝落ちていても迷惑をかけずに済んだだろうか。
     自分以外の乗客の姿が、こんなにも安心するものだとは思わなかった。夢のはずだ。そうでなくてはいけない。記憶にこびりついてしまっていても、あれほど理解の及ばないものが、現実かもしれないなどと認められるものか。
     息を吐いて、次の駅のアナウンスを待つ。最寄り駅はもう少し先のはずだ。
    『────■■に■■■ん、次は、で■■し■■■■です』
     駆動音のせいかよく聞き取れない。知らない駅名のような気がした。
    『──お出口は、右側です』
     身体が自然と席を立つ。正面の窓に映った自分の姿が、黒煙のようにぼやけて見える。
     その姿には覚えがあった。
     悲鳴を上げ────かけた喉が強張って、意識が遠ざかる。気づいた時には電車を降りていた。ホームドアは壁のごとく無慈悲に閉ざされ、車両は線路の彼方へ走り出し、もう音すら遠くへ消えていく。戻るすべはない。
     そうしてようやく気がついた。
     自分は既に、此処の住人であったのだ。

  • 49モルガン怪文書・番外編474・なぎこの大会1302024/05/06(Mon) 17:03:05ID:kzMjM4MTY(12/31)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ達は一時膠着状態でお互いに機を伺う。

    一度視点は変わりVIP席へ...…。

    >……。(黙してモニターを見つめるモルガン)
    モルガンはこの後どうなると思う?(ルルとカボを膝に載せて観戦してたマスターが隣のモルガンに話しかける)
    >……?どうとは?
    グレイさん達とバーヴァン・シーのどちらが優勝するかな?
    それともボスのプライドでブリトマートさんが返り討ちにしちゃうのかな?
    そろそろ決勝も佳境だしモルガンから見てどう思うか聞きたいなーって?
    ルル達も気になるよねー?
    >>……♪︎(マスターの膝の上で手を上げて同意を示す)
    >……そうですね?
    それについて答えるのは簡単な事ですが……。(マスター達の様子を一瞥した後再びモニターに目を向ける)
    ですが……、なに?(言葉の続きを尋ねる)
    >先に我が夫達の予想を聞かせなさい、何故なら私の予想は外れないと思いますので先に聞いておかないと……。(横目でちらりとマスター達を見て微かに微笑む)
    う、うーん……、そう来るかぁ……ちょっと待ってね?(自分の予想に対してすごい自信だし何より楽しそうだから機嫌を損ねないような答え出さなくっちゃ……!!)
    >>……!!(わたわたしながら二体で相談する)
    >一応先に伝えておきますが、私の機嫌を取ろうとする必要はないのですよ?余計な要素は排除して純粋な自らの考えだけで答えるように。

  • 50モルガン怪文書・番外編475・なぎこの大会1312024/05/07(Tue) 17:04:53ID:czMDE0NTI(13/31)NG報告

    前回のあらすじ
    VIP席にてマスター達による勝者予想が始まる。
    数分後……
    >考えは纏まりましたか?あまり時間を掛けると試合も再び動き出してしまいますよ?
    うん、もう大丈夫発表出来るよ(先程まで腕を組んで考えていたマスターが腕を下ろして頷く)
    >>……!(ルル達も腕を上げて問題ないというアピール)
    >よろしい、では手早く済ませましょう……。
    どちらから発表しますか?
    うーん……、ルル・カボ?先にいく?(ルル達に確認する)
    >>……♪︎(コクコクと頷く)
    それじゃお願いね?自分が名前を順番に言うから予想した名前が来たら手を上げてね?それじゃバーヴァン・シーが勝つと思う人ー。
    >>……!(ルルが勢いよく手を上げる)
    ほう?お前達は二人で同じ相手を選ぶと思っていましたが意見が分かれたましたか……。
    珍しいね?それじゃグレイさん達かな?
    >>>……。(ふるふると首を横に振るカボ)
    >という事はお前はブリトマートが勝つと予想するのですね……?
    >>>……!!(ブンブンと力強く頷く)
    >ふむ……、お前達は文でしか説明が出来ないので後で改めて理由を聞くとして……。
    それでは我が夫……?
    我が夫の勝者の予想とその考えに至った理由を聞かせてみなさい?

  • 51名無し2024/05/07(Tue) 21:22:46ID:g3NTY0MTQ(1/5)NG報告

    「フーフッフッフ フーフッフッフ」
    カルデアの一室で獣が笑う これが笑わないでいられるか 下げたくもない頭を下げ 手間暇をかけ あるものが出来上がった 漸く間に合った 全てはこの日のために
    「ハーッハッハッハッハッ!! 獣はたった今ティアマトを超えたぞ! もう何も恐れるものはないわぁ!!」
    「ぶええええええん!!お母さんをみすてないでええええ!!」

    「というわけでこういうことになったわけだが あまりの芸術的間の悪さに我は大笑いだ」
    「ぐぐぐぐ 言い返す言葉もない」
    元凶であるのは二人の獣 片方はバビロニアの王にネチネチ責められ もう片方はカルデアのマスターに宥められつつもビエンビエン啼いていた ティアマトの中では 子が親を超える=母に反逆するという計算式が成り立ってるらしい 
    「その だな バビロニアの王に頼みが」
    「な ら ぬ! このような些事に王の手を患わせるな! 「親と子」の問題だろう? 貴様がどうにかせよ」
    最後だけニヤリと笑うバビロニアの王に腹が立つがドラコーはしぶしぶあるものをもって めそめそしてるティアマトの前に立つ

  • 52名無し2024/05/07(Tue) 21:23:32ID:g3NTY0MTQ(2/5)NG報告

    「ううっ また子どもたちがお母さんから離れてく 脳がまた壊れてしまう」
    「あーー!!親なら子供の成長を喜ばぬか!!」
    フォークをもったドラコーがべそかきまくったティアマトの口に何かつっこむ 甘い とても甘くてフルーティ これは ケーキ?
    「わんわん啼きおって 確かにそなたを超えたとは言ったがな そなたを捨てるなんて言っておらぬわ! ここにはそなたを見捨てる子供はおらぬ…………その 母の日おめでとう」
    ドラコーは皿に切り分けたケーキをみせる この日のためにニヤニヤする厨房組に頭を下げて教えを受けていたんだ こんなことで不意にされてたまるか!
    「パァァァァ お母さん嬉しい!! いい子のドラコーハグしてあげます!!」
    「止さぬかそこまでしろなどとは言っておらぬ!!」
    一度静かになった獣たちがまたさわぐ その横で笑みを浮かべる賢王とそれに傅きケーキを切り分けるマスターがいた

  • 53名無し2024/05/07(Tue) 21:33:29ID:g3NTY0MTQ(3/5)NG報告

    >>48
    全部読むんじゃなかった
    ぬるい地獄だ ホラーやで

  • 54モルガン怪文書・番外編476・なぎこの大会1322024/05/08(Wed) 17:02:20ID:UyNzkwODg(14/31)NG報告

    前回のあらすじ
    ルル・カボの勝者予想が終わりマスターの発表する番に。

    自分はね、グレイさん達が勝つと予想するよ。
    >ほう、綺麗に予想が分かれましたね?
    あ、別にルル達の予想聞いて急遽変えたって訳じゃないからね?(少し慌てる)
    >そこは特に疑うべき部分でもないでしょう……?
    それで?グレイ達が勝つという根拠は?
    うん、これまでの試合見てて危ない時も何度もあったけどちゃいネスさんや周りのサポートで乗り越えてきたし、事前に集めてたアイテムもまだまだ残ってるからそれも含めてかな?
    接近戦が主体のグレイさん達の行動でチャンスが来ればバーヴァン・シーも隙を突いてアシストしてくれるだろうし?そこから畳み掛けられれば……。
    >なるほど、そういう予想ですか……。(マスターの予想に対して満足げに頷く)
    うん、そうなったらいいなーって願望が多分に入ってるけどね?(苦笑)
    >予想とは得てしてそういうものでしょう?今回は既に結果が決まっているものでは無いのですから……。
    うん、そうだよねありがとう。
    それじゃ改めてモルガンの予想聞かせて?
    >ええ……、それでは私の考えを聞かせましょう。
    心して聞くように?
    >>……♪︎(わくわくしている)

  • 55名無し2024/05/08(Wed) 21:28:01ID:Y0OTM0MDg(5/26)NG報告

    >>53
    どうして正気になってしまったのですか
    (読了ありがとうございます)

  • 56〈退屈な花びらのように:遠坂凛〉2024/05/08(Wed) 22:55:59ID:Y0OTM0MDg(6/26)NG報告

     ────くるしみを忘れる。

     それは幸いなことだろう。
     消し去った苦しみの隙間を、喜びや幸福で埋めることができる。それでも、苦しみがなかったことにはならない。受けた傷に絆創膏を貼って見えなくしたところで、傷は確かにまだそこに在るのだ。むしろ忘れてしまっただけに、その癒し方すらわからなくなるだろう。癒えない正体不明の傷を背負い患うより、確かな苦しみを抱えて生きるほうが、ずっと楽に違いない。
     なぜなら──苦しみも、喜びと同じように、重ねてきた日々の一部だからだ。欠ければ齟齬が生まれ、綺麗に整えた喜びも崩れ去る。
     忘れてはいけない、などと言うつもりはない。
     覚えていないほうが幸福に生きられることもある。傷を傷と知らなければ、それ以上に苦しむことにならずに済む。

     ────だが、自分は欲張りだ。
     その自負は、強みたり得ることを知っている。心の贅肉とはよく言ったもので、無駄なものではあるのだろう。
     だから自分は、絶対に忘れてなんかやらない。
     世界はとっくに自分のものなのだから、苦しみであろうと同じことだ。手放す理由はない。喜びも悲しみも、自分が今の『自分』に至る要素であるのだから。
     清濁まるごと飲み干して、笑ってやろうと思うのだ。

    「うーん、まさに遠坂」
    「あら何か言ったかしら衛宮くん?」

  • 57〈退屈な花びらのように:藤村大河〉2024/05/08(Wed) 22:56:38ID:Y0OTM0MDg(7/26)NG報告

     ────くるしみを忘れる。

     それはひとつの選択だ。
     手に抱えすぎて余るほどの苦しみならば、忘れてしまえば新たな喜びに出会えるかもしれない。重くても無くさなければ、一緒に抱えてくれる誰かに出会えるかもしれない。忘れた分だけ自分が壊れてしまうかもしれないし、重さに耐えかねてやっぱり自分が壊れてしまうかもしれない。
     どうなるかは、その時次第。
     大切なのは、何に重きを置くか、だろう。

     ──苦しいとしても、何も無くさずにいたいのか。
     或いは──失うとしても、苦しみから逃れたいのか。
     ただ、忘れないで欲しい。
     例えどちらを選んだとしても、味方はいなくならない。常に寄り添うことができなくとも、こうして言葉を交わしたり、ぬくもりを確かめることができる。

     ひとりぼっちになってしまうわけではないのだから。
     臆することなく、自分の心に従って欲しいと思うのだ。

    「……せ、せんせぇ……!!」
    「おぉう?! 桜ちゃん? ……うん。よしよし。たくさん頑張ってきて、偉かったねえ。
     ひとりじゃないよ。わたしもいるし、士郎もいるよ。寂しいことなんかなーんにもないんだから」

  • 58モルガン怪文書・番外編477・なぎこの大会1332024/05/09(Thu) 17:01:22ID:MyNTY3MjQ(15/31)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターの予想発表も終わりいよいよモルガンの予想発表へ。

    >……という流れになると私は予想します。(自信に満ちた口調で語り終える)
    勝敗自体はともかくそこに至るまでの流れに関しては自分では予想も出来ない凄いものだった……!!
    でも言われてみたらそういう流れに出来るかもしれない起点になりそうなフラグはいくつかあるかも……?(モルガンの予想を聞いて真剣に考え込むマスター)
    >>……!!(コクコクと頷く)
    >ふふふ……、そうでしょう?(マスター達の反応に満足げに頷く)
    我が夫はもう少し全体に視野を広げるべきでしょう……。
    一見では変哲の無い部分からも俯瞰して見れば得られる情報があるという事は案外少なくないものですよ?(横目でマスターの反応を見る)
    うん、そうだね……。
    今からでも決勝のちょっと見方わ変えてみるよ、ありがとうモルガン。(モルガンに笑顔でお礼をいう)
    >ふふ……、それが良いでしょう……。
    予想の成否に関わらずまた今までの視点とは違って見えてくるはずですよ?

  • 59深夜茶会(修正版)2024/05/10(Fri) 00:02:56ID:g5NTY1NDA(1/21)NG報告

     女王陛下……今日はいつにもまして日の当たらぬ夜の冷たさが肌に染みますね。こういう日は気も沈み寝台に一日中伏せていたことでしょう。なぜわかったかですか? 女王陛下はこういう日に布団の中で呻きながら端末と相対していらしていますからね。私は傍からみていま……枕を投げるのはおやめください。おやめ、ください。
     ともかく布団の中で暖を取るのもいいですがせっかくですので体の中から温まるというのはいかがでしょうか。当世風に言いますとティータイム、というものです。ああご安心ください女王陛下、毒も薬もなにも仕込んでおりません。ですから布団から出てきてください。女王陛下……ほら、出てください。
     きちんとカルデアのキッチンの主から許可を得て拝借した菓子類もありますよ。疑っているのであれば赤いシェフに確認してみるとよいでしょう。……確認は済みましたか? ええ、ええ、いいのですよ。私のことですから疑われるのは慣れております。さて……では楽しみましょう? 琥珀色の紅茶に三段のドルチェを。

     ――ああ、今夜は喜んでいただけたようで何よりです。紅茶を片手に甘いものをほおばる背徳の時間。また一緒に、眠れない夜が来た時にやりましょう? っと……暖かくなりましたか? そうですかそうですか、それはよかった。では私はこれにて……。眠れない場合は何なりとお申し付けください、ね?

  • 60モルガン怪文書・番外編478・なぎこの大会1342024/05/10(Fri) 17:00:25ID:EyMzQzNjA(16/31)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンの予想とそれに至った視点に感銘を受けるマスター。

    モルガン達の予想も終わりグレイ達が膠着状態に陥ってから暫くの刻が過ぎたが会場では未だ大きな動きはなく……

    >ちっ……、ほんっと面倒!!(遠距離から仕掛けても弾かれかといって距離を詰めようとしても一定以上近づくとすぐに間を空けられて差が縮まらない事に苛立ちが隠せないバーヴァン・シー)
    >>バーヴァン・シー選手!先ほどから色々試してはみるが思うような成果が出ず苛立っている模様です!!
    >>>だけど、ブリちゃんからの遠距離カウンターもしっかり捌いて目立ったダメージがないのは流石だよね?
    ブリちゃん守り重視のスタンスとはいえチャンスを見つけたら一気に詰めて来るだろうにそういう行動には移る気配ないし。
    >>そこはまだグレイ選手も控えているから慎重になってるのもあるかもにゃ~?
    だからさっきから小競り合いはあっても膠着状態なのは変わらないんだけどもねぇ?
    ……。(内心の焦りを悟らせないように細かく位置を変えつつ様子を見るグレイ)
    >>>>待たせたね、グレイ。(そんなグレイの下にちゃいネスが戻ってくる)
    ちゃいネスさん……!(何か酔い手立てが?)
    >>>>ああ、一応仕掛けは用意したよ?
    ……上手くいくかは分からないけれど、それでもいいかな?(大楯アッドの裏に滑り込み隠れながら)
    >>>>>いいからとっとと教えろよ?どうせこのままじゃジリ貧だからよ?仕掛けがあんなら出たとこ勝負でいっちまおうぜ?
    はい!状況が変えられる可能性があるのなら……!
    お願いします……!ちゃいネスさん!!(ちゃいネスに視線を向け頷く)
    >>>>ああ、わかった!それじゃ手短に話すから頭に叩き込んでおいてくれたまえ!!

  • 61〈食いしん坊万歳:テスカトリポカ〉2024/05/10(Fri) 19:52:55ID:Q2NTk3NjA(8/26)NG報告

     よう、今日も良い戦士でいたか? 良き戦士たるもの、よく食らいよく踊り、そして良く殺.せ。戦は血を流すとともに腹が減るものだ、戦士の食事の何たるかを見せてやろう。
     材料はまず、新鮮な人間を用意する。基本的には男だ。新鮮かどうかについて年齢は問わん。生きてさえいれば常に新鮮だ。意味はわかるな? 食えるなら複数でも構わんが、基本的には一度に一人だ。人間は数に限りがあり、増やすのも面倒だからな。それだけ価値あるものと理解しろ。
     次に、よく研いだ刃物を用意する。これは黒曜石の刃物がいい。実によく切れる。誤って自分を切らんようにだけ注意しろ。文字通り指が落ちるぞ。さて、刃物を用意できたらOKだ。さっそく人間の胸を裂き、骨から肉を剥がして道を広げながら他を傷つけないよう心臓を抜き取る。このときなるべく作業は丁寧に行え。本来なら顔の生皮を剥ぐ作業もあるが、神官がいるでもなし、今日は食事メインだから省くぞ。
     さて、これが新鮮な生の心臓だ。産地直送、いい色味だろう? こいつは丸呑みが最高の食べ方だ、覚えておけ。──ん。ふん、味としちゃ六十点てところか。もっと良い戦士から見繕えば味のいい心臓があるだろうさ。
     ……食い足りんな。ついでだ、新鮮さでランク落ちしたこっちも食うか。──ふむ、やはり新鮮でないと美味くは……、……ッ?!
    『おおーっとこれはどうしたことか! テスカトリポカ選手、黒曜鋭刃を擲ってスタジオ裏にダッシュだー?! これは速い! これはまさかアレか、中ったか、中ってしまったのかー?! お気に入りの銃火器は当てられないが食中りは百発百中になってしまうのかー?! やっぱりテスカんは投槍器よねってジャガー思うワケ。明らかに消費期限の過ぎた生肉こと生贄を食べたのが敗因でしょう、生食は油断ダメゼッタイ。っていうかこれゾンビ気味では? 動いてても消費期限的にアウトでは? 噂ではインド異聞帯でも食中りがあったそうですがそこのところいかがですか、そんなに食い意地張ったイメージなかったけど何か変わった? お手製の依代の都合なのかニャ? ジャガーわかりません! 以上ヤヤウキ☆キッチンからお伝えしましたー! スタジオにお返ししまーす!』

  • 62〈眠れない夜に:バーヴァン・シー〉2024/05/10(Fri) 19:53:35ID:Q2NTk3NjA(9/26)NG報告

     おい、何だよこんな時間に。良い子のマスターは寝る時間なんじゃないの? ……ふぅん。なぁんだ、オマエの顔見たら手間暇かけるのメンドーになっちまった。それで? 何の用で私を呼んだか言ってみろよ、ク・ソ・ザ・コ♡ 話くらいは聞いてあげる。
     ……は? 何だソレ。ふざけてんの?
     まさかソレ、お母様にも頼んだんじゃねえだろうな? お母様はお忙しいんだから、手を煩わせるんじゃ……なに? 私しか呼んでない? ……それは、それで……お母様が頼りにならねえとか抜かすなら、その舌と心臓串刺しにして火炙りにしてやるから覚悟しておきなさい。
     ……はぁ。
     ……わかった。いいわよ。ほら、ベッドに入りなさい。私はこっちに座るから。
     ……はい、手。……へぇ、意外とあったかいのね。眠いから? 人間ってどいつもこうなのかしら? ……ねえ、私の手、どう? 冷たい……んじゃないの? 呪いを振り切っても、私は私。バーヴァン・シーであるコトに変わりはないし、まだあの姿の名残がないわけじゃない。またアレに戻るなんて無様なコト、するような私じゃないけど。……お母様のくれた着名を、汚したりしたくないから。……そう。まあ、オマエがそう言うんなら、今日はいいってコトにしておいてやる。
     ほら、明かり消すぞ。目ェ閉じてろ。
     ……眠るまで手を繋いでて欲しい、なんて。普段の私ならダッセェ願いだって笑ってるところだけど、今日はオマエの間抜け面に免じて許してやる。感謝しなさい?

     ────……おやすみなさい、マスター。
     どこへも行かせないように、見ていてあげるわ。

  • 63〈kærlighed og håb(愛と希望):アンデルセン〉2024/05/10(Fri) 19:54:24ID:Q2NTk3NjA(10/26)NG報告

     ────想いの話をしよう。

     想いとは、感情とは、即ち火である。
     恋は相手を焼べ、
     愛は己を焼べ、
     現実は双方の火を消し、それ以外を焼べる。

     その火が燐寸の如き小さなものであればいいが──おそらくそんなものでは収まるまい。おまえも知っているだろう、とある人類悪の『人理を焼く光』を。あれが愛の行き着いた果てのひとつというわけだ。人類を愛するが故に、かの炎はよく燃える。それを美しいと思うか、悍ましいと思うかは個人の自由だ。価値観の相違なんぞ、わざわざ埋めてやることもない。誰かに与えられた思想でなく、各々の意思で、感情に対する答えがあれば充分だ。
     ただ覚えておけ。感情の赴くままに自身すら薪にできんのなら、そいつは愛すら持たんということだ。
     ああ、愛とは言ったが──溶岩水泳部だったか、あんな怪物級のものと比較してくれるなよ。あれは己を焼べてもなお足りない、愛を少々踏み外した領域だ。人類悪のほうがまだ理解の及ぶ域ですらある。歴戦のおまえとて、バターよりも容易く形を失うだろう。使い途を誤らず、火の粉を己に寄せんことだ。もしも燃える覚悟があるなら呼べ、看取るくらいのことはしてやるさ。

     ……何の話だったか。
     ああ、想いの話だったな。

     どこかの誰かが、愛と希望の物語と宣ったのだろう?
     ならばおまえは、より希望を示す物語を歩めばいい。
     ……愛は要らないのか、と?
     安心しろ。──なに、大したことじゃない。
     人類悪のひとつやふたつやみっつやよっつを伴うおまえに、愛が無いと嗤える者など居るまいよ。

  • 64〈怪異会談:蒼崎橙子〉2024/05/11(Sat) 00:20:30ID:g3NDI5MzY(11/26)NG報告

     ────退屈だな。
     そうだ、怪異の話でもしようか。……そんな面倒そうな顔をしてくれるなよ、私も多少は傷つくんだぞ? なに、そんなホラーなモノでもないよ。ごくありふれた怪異の話さ。

     あるところに三人の男女がいた。それぞれ生まれは違ったが、不思議と馬が合ったのか、各々目指す道に進むまで同じ学び舎で過ごした。幾年月が流れた頃、離れていた三人が偶然一堂に会する機会に恵まれた。長い空白から旧交を温め、昔話に花を咲かせる────と思いきや、三人のうち、一人の男が女を殺.してしまった。男は女の心臓を抉り出し、ねじり切った首をさんざん罵倒した後に思いきり踏み潰した。まあ、見事な死体損壊といったところかな。血溜まりの中に女を排除し、ようやく満足した男がほっと息を吐いて顔を上げると、すぐ目の前に女の姿があった。先程男が潰した女と寸分違わぬ顔をしていた。見紛うわけもない。男は、そんなはずはない、と叫んだ。おまえは殺.したはずだ、と叫ぶ男に、女はああ勿論死んだとも、だからまた来たんじゃないか、と笑ってトランクを開けた。トランクからは影のような何かが伸び、男を捕らえて中へと引きずり込んだ。トランクの蓋が閉じ、辺りがしんと静まり返ると、そこには女だけが立っていた。男が抱えていたのは激情か、はたまた女への嫉妬心か、今や誰にもわからない。トランクを手にその場を去った女の行方も、トランクに呑まれた男の行方も、杳として知れないという。
     ……ん? ああ、三人目はどうしたのかって?
     男が女を手にかけたところで、静かに去って行ったそうだ。女の殺.害にも、男の抱えていた感情にも、そいつは興味が無かったんだろう。ある意味では、三人の中で最も欲しいモノに手が届きそうだったんだが。

    「遅くなりました。──橙子さん、今日お客さん来てましたか?」
    「いいえ? 私一人だったわよ。お疲れ様幹也くん、来て早々悪いんだけれど、コーヒー淹れてもらえるかしら?」
    「はいはい。人使いが荒いんですから」
     女は眼鏡の下で穏やかに微笑む。
     怪異とは、ごくありふれた日常のかたちをしているものだ。

  • 65名無し2024/05/11(Sat) 01:17:01ID:g3NDI5MzY(12/26)NG報告

    >>64
    蒼崎橙子は本当のことを話していない。
    蒼崎橙子は本当に蒼崎橙子である。
    蒼崎橙子は疾うの昔に■■な■■である。

    そんな、嘘ではない話。

  • 66モルガン怪文書・番外編479・なぎこの大会1352024/05/11(Sat) 17:01:14ID:kyMTE5OTY(17/31)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイの下にちゃいネスが合流し作戦を伝える。

    ん……?(グレイさんの動きが少し変わりましたね?何か仕掛ける算段がついたのでしょうか?)
    >おい余所見してんなよ?(ブリトマートが一瞬自分から目線を逸らした隙を突いてフェイルノート速射とファンネルによる波状攻撃を仕掛ける)
    >っ……!(槍を回転させて弾く)
    此方も本格的に仕掛けてきましたか……!!(ファンネルを掻い潜り移動する)
    >>当然だろ?こん時を待ってイライラしてたんだからよぉ!?(グレイの動きを気にしつつ包囲を狭める形で攻撃の手を緩めないバーヴァン・シー)
    >>バーヴァン・シー選手ここにきて怒涛の速攻を仕掛ける!!遂に本格的なバトルが始まるかー!?
    >>>グレイ選手達も何か動きそうだからね?
    それを察して残りの二人も行動に出たみたい。
    多分このまま決着までノンストップになるんじゃないかな?
    >>>……。(バーヴァン・シーとブリトマートがぶつかり合う中遠回りしつつ少しずつ接近するグレイ)
    >>>>そう、バーヴァン・シーいや妖精騎士トリスタンが攻めて引き付けてくれている間に機会を待つんだグレイ。(ポーチではなくフードに隠れたちゃいネスが指示を出す)
    >>>……はい!(一瞬申し訳無さそうにしつつその想いを振り払い作戦に集中するグレイ)

  • 67モルガン怪文書・番外編480・なぎこの大会1362024/05/12(Sun) 17:05:11ID:cxODk2MzI(18/31)NG報告

    前回のあらすじ
    いよいよ決着をつける為の本格的な戦闘が始まる。

    >くっ……!(四方から絶え間なく飛来するファンネルと矢を捌き続けるが少し焦りが出てくる)
    >>おっとー?ブリトマート氏、流石に少し焦りが見えてきたかー?動きが先ほどよりもほんの少し遅れてきたように見えますがどうでしょう刑部姫さん!!
    >>>そりゃ本気モードの攻撃を避けて捌いてだから仕方ないよね、掻い潜って一気に距離を詰めて攻撃仕掛けないのはグレイ選手を警戒してるからだろうし……。
    ……いきます!!(様子を見ていたグレイが一気に距離を詰める)
    >>>って言った側からグレイ選手が距離を詰めてきたー!?
    >っ……!!来ましたか!!(バーヴァン・シーの攻撃を避けつつ柄から出る拡散ビームで牽制)
    まずは……これで!!(瓦礫の破片に飛び乗りそこからの錐揉み回転ジャンプで拡散ビームを避けつつアイテムボールをブリトマートに向けて投げつける)
    >>うおぉー!グレイ選手、華麗にブリトマート氏の攻撃を避けながらカウンターでアイテムを投げつけたー!!
    果たしてあれにはどんな効果がありそしてブリトマート氏はどう対処するのか!?
    >>>こっちの処理に気を取られ過ぎたらグレイ選手や妖精騎士トリスタン選手が攻めてくるだろうからブリちゃんからしたらかなり厄介なシチュエーションになったね……?

  • 68名無し2024/05/12(Sun) 18:27:50ID:cxODk2MzI(19/31)NG報告

    ~とあるカルデアでの一幕・朝、カルデア内通路にて~

    ……はい?俺に何か?
    ええ、今日はシフトが入ってるのでそちらに向かう途中ですが……。
    お弁当……?俺にですか?
    ……何故?失礼ですが貴女と俺は初対面だったはず……。
    『最近来た頑張っている人類を母として応援するのは当然の事、家族サービスというやつです』……?
    母……?人類……?言葉の意味はよくわからないけれど差し入れありがとうございます、お昼に頂きます。
    じゃあ俺はこれで……。
    はい、このお弁当にかけて今日のシフトはしっかりとこなします!!
    ……まさかいきなり見ず知らずのご婦人にお弁当を貰ってしまうとは。
    一応食べる前にマスターには報告しておこう。
    しかし……、部屋も用意されて食堂は美味いしスタッフ割引もあるしこんなサプライズまであるとは優良企業(?)カルデア恐るべし……!
    うん、今日は良い一日になりそうだ……!

  • 69heavenly・加筆修正版2024/05/12(Sun) 20:00:39ID:Q5Nzc2NjQ(1/36)NG報告

    オレが居るとも、と貴方の右側に座る男が不敵に笑う。私がお側に、と貴方の左側に控える男が双眸を細める。
    世界は好きなものだらけだと一人が楽しげに名前を列挙すれば、人類とその社会を好んでいるのですともう一人が嘯く。
    嫌いではないんだがと一方が顔を顰めると、嫌いなものなどともう一方が形容し難い表情を浮かべる。
    可能性の男は貴方の手を自らの手で包み込み、伽藍堂の男は貴方の指に己の指を絡める。
    二人の声は貴方の髪を撫で、耳朶をくすぐり、首筋を悪戯っぽく舐める。貴方の内側にするりと甘い熱が入り込み、臓腑を優しく掻き混ぜる。
    目に見えぬ火花を互いに散らし合い鳴らし合い、それでも貴方の体調が思わしくない時には見事な連携を取って、最善を尽くす。
    回復し、目を覚ました貴方に二人が呼びかける。
    雨が衣服に染み込むように。陽差しが頬を暖めるように。
    弦楽器の音色が鼓膜を震わすように。

    「行こうぜ」「行きましょう」

    「さあ」

    そして皇帝と伯爵は、扉の向こうへ貴方をいざなう。

  • 70〈逃げない:茨木童子〉2024/05/12(Sun) 23:39:40ID:I4MjYxMTI(13/26)NG報告

     おお、これが赤い人のまかろんか!
     くくく、汝もやればできるではないか。吾に菓子を献上するとは、なかなかに取るべき振る舞いを心得ていると見える。褒めてやろうぞ。……赤い人め、一人一個までだとか宣いおって、吾は鬼ぞ? 欲しいモノを奪い、享楽のままに貪るが鬼というもの。個数制限などに甘んじて従いなどせぬ。
     ……何だその目は。
     言っておくが、歯は磨くぞ。毎夜頃合いになるとなーさりーが涙目で歯を磨いているからな、すっかり吾も覚えてしまった。『ドリルはダメなの!』などとよくわからぬことを……挙げ句、赤い人も緑の人も皆うるさく言うものだ。まったく吾を何だと思っている。……子供? 鬼の頭領たるこの吾をして、あまりにも無礼であろう! ──むきゅ。…………あまい。……くく、くくく、実に甘いぞ。話を誤魔化そうとしたこと、吾が気づかぬと思うたか? しかしこの菓子に免じて許そうではないか。だからもっと寄越せ。むぐむぐ。
     くくく、甘いものは良い。愉快な気持ちで胸が一杯になる。酒吞と共に暴れ回っている時にすら並び立つかもしれぬ。……なのに、何かが足りぬ気が……、……何か……? ──む!? ……むぐ。汝、いきなり何をする!? 喉に詰まったら苦しいではないか!? まったく、汝が吾のマスターでなければ、その素っ首刎ねているところだ! じゅーすが足らんぞ!
     ……なあ。マスター。……汝は、愉快か?
     吾は、危機の折には一度退く。逃げ遂せれば、命があれば、また機を見て仕切り直すことができるからな。……敗けたのではない、その、戦略的撤退というヤツよ。吾は無闇な戦いはせん、時機を窺っているのだ。
     だが汝は退けぬだろう。
     退けば人理が戻らぬと、逃げ遂せても命など拾えぬと、気づいているのだろう。だとしても、苦痛に心を擦り潰す死より、叶わぬとしても彼方まで逃げたいとは思わんのか? ……吾か? 吾は鬼なれば、汝ら人間如きと同じなどではない。……もしも汝が逃げたいと言うのなら、吾が連れ出してやってもいい。汝の『人類最後のマスター』なる役目ごと、奪って喰ろうてやろうぞ。
     ……ふん。……どうせ、汝の肉など不味いのだ。それなら汝から菓子を奪って食うほうがよほど良い。もう寝ろ。吾も寝る。
     ……! ……歯は! 磨くぞ!!

  • 71モルガン怪文書・番外編481・なぎこの大会1372024/05/13(Mon) 17:02:32ID:UxNjcyNjg(20/31)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイの奇襲にブリトマートはどう対処するのか。

    迫り来るグレイの投げたアイテムボールとその後ろから迫るグレイ、そして別方向からチャンスを伺うバーヴァン・シーの姿を見て瞬時に思考を巡らせるブリトマート
    ……。(こちらに向けて投げてくるということは強い衝撃を与えることで発動するごく狭い範囲のこちらを不利に陥れるアイテム……、この決勝の仕様でアイテムの効果は不明ながら見た目から多少のヒントは得られる様になっているはずですが……。)
    回転しながら飛んで来るアイテムボールは真っ黒にされどんな効果か類推出来ない様に対策されている
    となれば……!!(羽根を広げる)
    >おーっ!?ブリトマート氏の羽根がーっ!?これはもしや!?
    採るべき手段は一つ……!!
    多少のダメージ覚悟での吶喊です!!(ふわりと浮き上がり猛スピードでアイテムボールにぶつかり破裂させ破片や小規模ながら至近距離での爆発を顔に受けながらも構わずグレイに向けて吶喊する)
    >>ちっ!そうくんのかよっ!!(このタイミングでグレイを巻き込む訳にはいかないので追撃のやり方を変えるのを余儀なくされ舌打ちをする)
    >>>……!アッド!!(ブリトマートの、様子を見て身体を捻り回避に入りつつアッドに呼び掛ける)
    >>>>おうよ!!(グレイの呼び掛けに応え変形を始める)

  • 72〈罪とはかくも甘美なり:バーヴァン・シー〉2024/05/13(Mon) 23:13:32ID:Y5MDkyODg(14/26)NG報告

     苦しい。苦しい。苦しい。
     傷はない。それなのにひどく苦しい。霊基が軋んでいる。原因は知っていた。呪いの再演だ。立っていられずに、傍のベッドへ倒れ込む。スプリングの反動でさえ、今は身を苛む痛みを齎した。苦痛を噛み潰すように強く歯を食い縛る。ぐ、と身体の内側から抉られるような痛みが走り、嘔吐きそうな喉に手を添える。めり、とどこかで厭な音がした。横目に、無意識に握り締めた枕が破れて、中身をはみ出させているのを捉える。ぐしゃり、潰した羽根の感触がいやにはっきりと伝わってくる。自身の手のひらすら裂いたのか、薄っすらと血の匂いが漂ってきている。存在しないはずの傷が疼く。苦しい。
    「……ぅ、う……ッ……!」
     嫌だ、と叫びたい喉が、血に飢えた呻きを吐き出す。
     血が。
     手のひらに爪がより深く食い込む。血の匂いが濃くなる。渇いた喉をささやかに生唾が湿らせて、渇きの苦しみを引き延ばした。ぎりぎりと噛み締める臼歯の感触に、柔い口内で肉の裂けた感覚が交ざる。
     血の、味が。
     思わず漏れた、絹を裂くより細い悲鳴を、喉の奥で潰す。
     求めているものはこれではないのに、渇いた舌が切実にそれを味わおうとする。苦しみが折り重なって長引くだけだと知りながら、本能に近い行動を止めることができない。口端から流れる涎にも、血が混じる。その味わいが、苦痛よりも遥かに苦かった。自らの腕に齧りついて飢えを凌ごうとするかのように愚かしく、ひどく浅ましい。女王の後継の名も、与えられた着名も、輝かしいすべてを汚してしまいそうだ。

  • 73〈罪とはかくも甘美なり:バーヴァン・シー〉2024/05/13(Mon) 23:14:32ID:Y5MDkyODg(15/26)NG報告

    >>72
    「…………バーヴァン・シー?」
     身体が強張る。一瞬苦痛を忘れるほどの羞恥と絶望が脳を駆ける。振り向くことができない。そもそもここは彼の私室なのだ。どんな目で見られるか、どう思われるか、考えたくなかった。
     隠しようもなく、答えようもない。
     涙の浮いた目で青い目を捉える。
     湖面のような、苛立つほどに澄んだ目だ。
    「……苦しい?」
    「ぅ、るせェよ、……オマエ、こっち、来んな。私、すぐ、出てく」
     途切れ途切れに吐いた悪態も、無様が過ぎて悲鳴のようだ。無理矢理に起こした身体で、逃げるようにベッドを降りる。今にも崩れ落ちそうな足取りを繕うことすら叶わない。傷と血に汚れた手のひらが見える。悍ましく色褪せた肌の手首を、年相応の力強さを備えた手に掴まれる。いつもであれば容易く回避、あるいは振り払えるそれを、今は振り解くことができない。
     ──苦しさに、心の軸が揺れている。
     手が離れる。ほぼ同時に、中指ほどの小さな刃物が少年の手のひらを裂いた。芳しいほど目映い赤が見る間に溢れ、目を奪う。
     一切の躊躇いを持たない笑みが、バーヴァン・シーに応える。
    「野営用のやつ、持っててよかった。……飲んでいいよ」
     鮮血を湛えた手杯が差し伸べられる。
     指のすきまから、芳しい雫が流れていく。
     その一筋すら逃さぬように舌を這わせて、苦く甘い鉄錆の罪を嚥下した。

  • 74〈罪とはかくも甘美なり:バーヴァン・シー〉2024/05/13(Mon) 23:20:42ID:Y5MDkyODg(16/26)NG報告

    >>73
    元ネタ様(ありがとうございます)
    (勝手に書いてすみません)

  • 75モルガン怪文書・番外編482・なぎこの大会1382024/05/14(Tue) 17:02:00ID:MxNDQ5MDQ(21/31)NG報告

    前回のあらすじ
    ブリトマート、グレイへ覚悟の吶喊を仕掛ける!!

    >はっ!(ダメージを負いながらもグレイに肉薄したブリトマートが槍による突きを繰り出す!!)
    くっ!!(身を捩って間一髪で避ける)
    >まだです!(そのまま横薙ぎに移行し追撃をかける!!)
    食らうわけには……!行かないんです!(大槌に変形したアッドの柄で受け衝撃でそのまま一回転するグレイ)
    ……っ!!(大槌の重さを加味して勢いのついた蹴りをブリトマートの脇腹に叩き込むグレイ)
    >ぐぅっ……!!ですが捉えました……!!(自分の脇腹に入ったグレイの足を掴み思い切り地面に叩きつける!)
    かはっ……!(地面に叩きつけられうめくグレイ)
    >>>大丈夫かい?追撃が来るよしっかりするんだグレイ!!(グレイの耳元で叫ぶちゃいネス)
    >>>させるかよ!!(身動きの取れないグレイに槍を向けるブリトマートに対し横から蹴りを仕掛けるバーヴァン・シー)
    >……っ!!(上半身を仰け反って回避しバーヴァン・シーに頭突きを仕掛けるブリトマート)
    >>>がっ……!?こんのっ……!!(一瞬意識が朦朧としながらもブリトマートの尾お腹にパンチを入れて殴り飛ばすバーヴァン・シー)
    >げほっ……!はぁっ……はぁ……。(息を吐き後退りながらもバーヴァン・シー達を睨み付けるブリトマート)
    >>>>先程までの膠着状態とはうって変わり一気に三者それぞれ大ダメージを食らう大混戦へと陥いったぁー!!

  • 76モルガン怪文書・番外編483・なぎこの大会1392024/05/15(Wed) 17:07:45ID:ExMjI1NDA(22/31)NG報告

    前回のあらすじ
    大混戦で全員に大ダメージ。

    あーいってぇ……!うぇっ、ガッツリ血出てるし……。(額を擦った手にべっとりと血がついて引き気味のバーヴァン・シー)
    >それはお互い様ですよ?(同じく額から血を流しながら)
    それにしても随分とお優しいですね?
    先程のタイミングで素手のパンチではお腹に向けて矢を撃ち込んでいたら私は避けられず決着がついていたでしょうに……。(満身創痍で息を切らしながらも果敢に挑発を仕掛けるブリトマート)
    はぁ?そんなことしたらお前相討ち覚悟で私を掴んで槍で貫くだろ?そんなことになったらこの戦いそこで寝てるグレイの一人勝ちになっちまう。(振り向かず親指で後ろを指差す)
    この戦い、お互いに利用はすれどあくまで個人戦なんだから相討ちなんてのは御免だぜ?
    >……貪欲ですね?(何とか立ち上がる)
    当然でしょ?私は一人でも完璧だったお母様の後継なんだから仮にこれがチーム戦でも後は周囲に任せて結果的に勝ったからよし!なんてみっともない真似をする気は無いし?欲しい物はムリヤリにでも手に入れる主義なの。(ペロリと手に付いた血を舐め取る)
    ゴゴゴ……(突如会場が振動する)
    >くっ……!これはまさか……!!(振動でバランスを崩しまた膝をつく)
    私がわざわざ棒立ちでお前の回復の時間稼ぎに付き合ってやってると思った?
    ……甘いんだよ!!(バーヴァン・シーの足下が盛り上がり地面から祭神が現れる)
    >>……あれは。(上半身を起き上がらせその様子を見つめるグレイ)
    >>>ああ……!動ける様になったのなら巻き込まれない様に気を付けるんだグレイ……!(その横でちゃいネスが警戒を促す)
    >>はい……!!(よろよろとちゃいネスを抱えて移動する)
    こいつでキメてやるぜ!!『アンチ・カース・フェイルノート』!!(祭神の口から周囲に向けてビームが放たれる)
    >……っ!!『女王要塞・波濤鎧殻』!!!(槍を地面に突き刺し膝立ちのまま一度はパージした鎧殻に再び身を包むブリトマート)

  • 77モルガン怪文書・番外編484・なぎこの大会1402024/05/16(Thu) 17:05:31ID:kxMDAxNzY(23/31)NG報告

    前回のあらすじ
    妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー)渾身の宝具発動。

    ガガガガガガ……(四方八方に放たれるローリングビームで城の至る所が崩落する)
    キャハハハ!!これで終わりだな!!(祭神の頭上でバーヴァン・シーの高笑いが木霊する)
    >いや~会場は妖精騎士トリスタン選手の宝具の祭神ビーム乱射で凄いことになってますなぁ……。(中継先のあまりの光景に思わず呆けたような実況になってしまうジャガーマン)
    >>そうだね……、今程決勝の舞台が別会場でよかったと思ったことはないよ……。(中継を見て真っ先になっている刑部姫)
    >まさにZIGOKU⭐EZU(地獄絵図)……だぜ?
    >>ああうん、ソウダネ?(適当に受け流す)
    あ、そろそろビーム放射も終わるみたいだよ?(中継先の徐々に縮んでいく祭神を見る)
    >おおっ!確かに!!
    まだ砂煙で全体は見えないけどグレイ選手とブリトマート氏の状態も気になるところ!!
    妖精騎士トリスタン選手の思惑通り決着が着いているのか!?
    はたまた予想外の事態が起きるのかモニターから目が離せません!!

  • 78モルガン怪文書・番外編485・なぎこの大会1412024/05/17(Fri) 17:02:38ID:cwNzc4MTI(24/31)NG報告

    前回のあらすじ
    実況席と会場が離れててよかったと安堵する実況コンビ。

    シュウゥ……(徐々に砂煙が晴れてくる)

    >ちっ……、流石に全力で魔力注ぎ込んだ宝具はキツいな……。(祭神が消え地面に降り立ったバーヴァン・シーが急激な魔力の消耗でよろける)
    >>妖精騎士トリスタン選手が少しよろけている模様!
    >>>それもそうだよね、あれだけの魔力を放出しんだから……。
    ガラガラ……
    うう……。(瓦礫を押し退けてグレイ達が現れる)
    >>おお、グレイ選手が瓦礫の下から現れました!!大分辛そうですが直接的なダメージは避けた模様です!!
    >なぁんだ、無事だったんだ?まぁ、狙いはお前の方じゃないから不思議じゃないけど?(肩で息を切らしなからバーヴァン・シーがグレイを見て笑う)
    ブ……、ブリトマートさんは?(ふらつきながらもバーヴァン・シーに尋ねる)
    >あ?まだ煙のせいで確認してねぇけどこれで倒れてねぇってことは……、マジかよ?(正面を向き直り信じられないものを見る)
    >>>>フゥー……!!フゥー……!!(鎧が破損し全身は震えもはや立っていられる事が奇跡のような状態でもまるで闘志を損なっていないブリトマートがそこにいた)
    >>あ、ああ~!?ブリトマート氏立っております!?
    鎧があったとはいえまともに宝具を受けたはずなのにも関わらず未だ健在の模様!!(驚愕で絶叫するジャガーマン)

  • 79やたら距離感の近いコンスタンティノスさん怪文書2024/05/17(Fri) 22:36:32ID:g5MjE3MA=(1/1)NG報告

    好きな人間のために、全力を尽くしたい。
    彼はそう語ってくれた。コンスタンティノスが言う「好きな人間」という言葉には、心地良い温かさがある。きっと親愛とか仁愛とか、そういった種類の感情を込めているのだろう。まさか私に対してそんなことを言ってくれるとは思わなかったので、大層驚いたのを覚えている。思い出すだけで、こそばゆい気分になるのだ。
    気づけば彼との絆は、誰よりも深まっていた。祈ることの意味も、心の奥底に隠し持った感情も、全て教えてくれた。それでも、まだ知らないことばかりだ。穏やかな微笑みの下に隠した顔を、私は何も知らない。
    好奇心は猫を──なんて言うが、彼になら何をされても構わないと思った。要するに、コンスタンティノスのことをもっと知りたいと思ったのだ。
    手始めに、彼の言う「好き」には、本当はどんな感情が込められているのか知りたい。思い切って、本人に尋ねることにした。
    「貴方の言う『好きな人間』って、どういう意味?」
    彼がマイルームを訪ねたついでに、問いかけてみる。
    「好きな人間の意味、か」
    コンスタンティノスは暫し考え込むと、改めてこちらに向き直った。
    「命を賭け、力を捧げ、君のために全力を尽くしたい。以前、そう伝えたね。私は、単なる好感だけでここまで動く訳ではない。つまり……好きな人間とは、『愛している人間』ということだ」
    その言葉に心拍数が上がる。
    「あ、い……!?」
    それは、どういう。いやでも忠愛とか隣人愛みたいなアレかもしれないし、うん、きっとそうに違いない。そうは言っても、愛、愛って……!
    ドギマギする私を見て、コンスタンティノスはくすくすと笑っている。
    「ふふ、そういうことだ。君が想像した愛も含まれているかもしれないよ?」
    彼はそんなことを告げてマイルームを後にした。ひとり残された私は、ただ呆然とすることしかできない。
    愉快なお兄さんには、まだまだ知らない顔がありそうだ。
    ……本当に、ずるいひと。

  • 80耀星くんと添い寝する話2024/05/18(Sat) 15:58:46ID:c5NzgyNzY(1/3)NG報告

    あの東京での騒動が終わって少し経ったあと。
    ようやく落ち着いてきて、ゆっくりできると思ったのだが…
    「レポート提出めんどくさすぎるよー! 耀星のハサンもそう思うでしょ!?」
    「思わない。なんでお前はすぐにレポート溜め込むんだ? すぐやれば記憶も確かだし、その後の時間別のことに使えるだろ」
    「はい…」
    とりつく島もないド正論。でも、結局こうやって手伝ってくれて、深夜まで付き合ってくれるんだから優しいんだよなあ。本人に言ったら絶対に否定されるけど。
    「ほら、なんだかんだで最初は書けてるんだ、さっさと書け」
    そういって差し出してくるのはコーヒー。ありがとう、といってから口をつける。
    「……にがい………」
    角砂糖の一個もミルクの一滴も入っていない、ブラックコーヒー。まだ砂糖とミルクを入れたい年頃なので、ちょっと驚いてしまった。
    「眠気覚ましにはちょうどいいだろ?」
    と、少し呆れと笑いが混じった表情でいう耀星のハサン。意外と子供舌なんだな、なんて言われてしまった。

    そんな会話をしながら、レポートを書き進める。ここはどうだったっけ、この時の授業は難しかった、そのときはああだった、授業はあまり関係ないだろう、と一つ一つに相槌を打ってくれるハサン。こういうところが優しいんだよな、と再度思う。

    それから何時間か経ったあと。
    「かけ…かけ…かけたー! やっと寝られる! ありがとう、耀星のハサン!」
    「ちゃんと保存したか? …よし、さっさと提出して寝ろ、オレはこれで」
    「ありがとー!」
    そういって勢いのままぎゅっと抱きしめて、ベットに倒れ込む。深夜とはいえ、テンションがちょっとおかしかったのかもしれない。

  • 81耀星くんと添い寝する話2024/05/18(Sat) 15:59:29ID:c5NzgyNzY(2/3)NG報告

    >>80
    「ちょっ…危ないだろ、あと抱きしめるな! 子供じゃない!」
    「え〜嫌じゃないんだ〜」
    「そ、れはっ…くそっおまえはいつもいつも…!」
    とは言いつつも、諦めたのか抵抗はしなくなった。よーしよしよしと頭をわしゃわしゃしたり、痛くない範囲で抱きしめたりしてしばらく可愛がったあと、ふと思い出すことがあって口を開く。
    「最初に私と会ったときさ、『やっと、見つけた』って言ってくれたでしょ?」
    「そんなこと言ったか? お前の記憶違いだろ」
    「言いました〜、忘却補正持ってるんだから忘れないんじゃないの?」
    そういうと彼はうぐ、と言葉に詰まる。
    それをいいことにわたしは話を進める。
    「あのときはさ、本当に初対面だったしなんでかなぁって思ったんだけど、今になると『やっと、見つけた』なんて言ってくれるのは嬉しいなって。あの特異点の中でも見極めるーなんて言いながらずっと味方してくれたし…わたしがさ、一番ダメだった時期にも止めてくれたり、気遣ってくれたりしたし…あなたに探してもらえるようなマスターだったら、嬉しいな」
    そこまで言って、視線を耀星のハサンに落とす。口をぱくぱくさせていて、しかも…
    「ふふ、照れ屋さんなのかな〜?」
    耳まで真っ赤だ。再びわしわしと頭を撫でる。ちょっと震えてるけどまあいいだろう。
    「……お前の力だろ」

  • 82耀星くんと添い寝する話2024/05/18(Sat) 16:00:06ID:c5NzgyNzY(3/3)NG報告

    >>81
    「うん?」
    「お前があそこで復讐を踏みとどまれたのも、お前が結んだ縁あってこそだろ。オレは何もしてない」
    「そんなことない! あそこで一旦踏みとどまらせてくれたからもある、絶対!」
    ここだけは譲れない。あそこで耀星のハサンが来てくれなかったら、あのまま間違いを犯してたと思う。
    それを聞いた耀星のハサンは少し驚いたあと、ため息をついた。
    「わかった、わかったよ…そういうことにしてやるから、離せ」
    「えーこのまま寝ようよ」
    「後が怖すぎるんだよ!」

    結局マスターは目の前ですやすや眠っている。後が本当に怖い。でも。
    (───あたたかい)
    オレは生きているように見えても、やっぱりただの影法師だ。サーヴァントとマスターが馴れ合う必要はない、と今でも思っている。でもこいつはそれを伝えても折れないどころか、食事には誘ってくるわ、ゲーム一緒にやろう! なんて言うわ…どいつにもそんな対応するからおかしいやつが出るんだ。
    (でも)
    このあたたかさと、鼓動と、呼吸が、心地よくて、もっと続いて欲しいと願う自分がいる。

  • 83モルガン怪文書・番外編486・なぎこの大会1422024/05/18(Sat) 17:02:11ID:UwNTU0NDg(25/31)NG報告

    前回のあらすじ
    宝具をまともに食らってボロボロの状態になっても闘志か衰えずその場に立っていたブリトマートに皆が驚愕する。

    >信じらんねぇ……!?なんで私と祭神の全力の宝具の直撃食らってまだ動けんだよ……?(ブリトマートの鬼気迫る姿を見て自然と一歩後ろに下がる)
    >>……ペ……レイ……(ぼそぼそと呟きながら腕を動かす)
    ……!バーヴァン・シーさん!!(ブリトマートの様子に気付き咄嗟に駆け出すグレイ)
    >っ……!?くそっ!!身体が上手く動かねぇ……!!血と魔力流し過ぎたか?(バーヴァン・シーも異変に気付き動こうとするが思うように身体が動かず片膝を突く)
    >>……ブレイダッドォォ!!(振り絞るような叫びと共に渾身の力で振り切られた槍から宝具の風を纏った衝撃が飛び出す)
    >>>うおぉお!?ブリトマート氏の執念による一撃か!?槍を薙ぎ払い宝具を繰り出しましたぁ!!
    >ちっ……こいつは流石に避けらんねぇか……、ごめんなさいお母様。(轟音を響かせながら迫り来る一筋の嵐に諦め小声でモルガンに謝罪するバーヴァン・シー)
    ……っ!!(大楯に変形させたアッドを構えバーヴァン・シーの前に飛び出すグレイ)
    >なっ!?何してんだよ!?お前もボロボロのクセにわざわざ前に出てきやがって!?(そうする意味が分からず困惑するバーヴァン・シー)
    ……っ!!ううっ……!!(返事をする余裕もなく多少の勢いを削いだが耐えきれず吹き飛ばされる)
    きゃああっ……!?(遅れてバーヴァン・シーもグレイとは別の方向へ吹き飛ばされる)
    >>>ああ~っ!?グレイ選手が庇いに入りましたが抑えきれず二人とも宝具で吹っ飛ばされてしまったぁー!!万事休すかー!?
    >>>>大ボスとしてのブリちゃんの執念が報われて欲しいしここまで来たら選手達にも有終の美を飾って貰いたい……心が二つあるぅ~!!(一人頭を抱える刑部姫)

  • 84モルガン怪文書・番外編487・なぎこの大会1432024/05/19(Sun) 17:04:52ID:MwMzMwODQ(26/31)NG報告

    前回のあらすじ
    ブリトマートの執念の一撃の宝具を受け吹き飛ばされるグレイと妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー)。

    が……はっ……!!(宝具で巻き起こされた嵐に勢いよく壁に叩きつけられずるずると滑り落ちるバーヴァン・シー)
    >……。(同じく壁に激しくぶつかり気を失ったグレイ)
    >>妖精騎士トリスタン選手!グレイ選手!!共に壁に叩きつけられ大ダメージです!!
    どうやらグレイ選手は気を失っている模様!!これはこのまま戦闘不能判定になってしまうのかー!?
    ちっ……!(……グレイはダメそうか、こっちは防御とアイツに庇われたおかげか少しは動けそうだが残ってた魔力は防御に回してカラだし、かといってまだ向こうでギリギリ立ってるブリトマートのとこまで行くには遠すぎる……、結局意識は有ってもどうにも出来ねぇってことじゃん……ムカつく。)
    >>>なんだよ、もう諦めんのか?思ってたよりも潔かったんだな?(一人舌打ちをしていたバーヴァン・シーになにかが語りかけてくる)
    ……あ?(その言葉に一度は閉じようとした眼がカッと見開く)
    >>>納得してねぇんだろ?
    オレもだ、だから特別によ?少しだけ力貸してやっから最後まで気張れよ?ヒヒヒ!
    >……。(グレイが横たわったまま周囲がキラキラと光り始める)
    >>ああーっ!!グレイ選手の周囲が光り出しました!!グレイ選手がこの光が消えさる前に意識を取り戻さなければ戦闘続行不能と見なされて強制退場となります!!

  • 85モルガン怪文書・番外編488・なぎこの大会1442024/05/20(Mon) 17:03:19ID:EwMTA3MjA(27/31)NG報告

    前回のあらすじ
    打つ手が無くなり諦めかけた妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー)に謎(?)の声が語りかける。

    時間は少し遡りブリトマートか宝具で二人を吹き飛ばした直後……
    ガッ!(槍の穂先を地面に突き刺す)
    はぁっ……はぁっ……!!(霞む眼と今にも倒れそうな身体を気力だけで支え自らの攻撃の成否を確認する為に前を向く)
    >……。(壁際で横たわりピクリとも動かないグレイ)
    >>が……はっ……!(壁に激突し苦しそうに壁からずり落ちるバーヴァン・シー)
    がふっ!ごほっごほ……!(なんとかお二人に大ダメージは与えられたようで……、どうかこのまま戦闘不能判定になってください……!!)
    シュウゥ……
    >……。(ブリトマートの祈りが通じたのか目覚めないままグレイの周囲が光り始める)
    ……!!(よかった、まだ宝具を残して余力があるかもしれないグレイさんがこのまま退場してくれるなら私がここで踏ん張ればなんとかなるはず……!!)
    >>おおーっ!?グレイ選手の退場の可能性によって再び火が着いたのかブリトマート氏が再び真っ直ぐに立ち上がろうとしております!!
    ……はあっ!!(震える全身を鼓舞してなんとかみばえの良くなる様に真っ直ぐ立ち上がるブリトマート)
    ビュッ……(その瞬間会場に突如響く甲高い風切り音)
    ……え?(その音に一瞬遅れてブリトマートは痛みと共に自分の胸に刺さる一筋の矢に気づく)
    そんな……、どうして……?(霊核を砕かれ徐々に身体が崩壊する最中茫然と矢の飛んできたであろう方向を見つめる)
    >>>……わりぃな?間に合った。(そう呟き、震える手に持っていたアッドの変形した弓を力無く地面に落とすバーヴァン・シー)

  • 86ちょうどタイムリーだな 怪文書2024/05/20(Mon) 22:49:39ID:cyMjUwNDA(4/5)NG報告

    誰もいなくなった館内で男が一人物色している  端正な顔を汗にまみれさせながら一心不乱に 周りにいた警備兵は寝ていたわけではない 全てこの男によって眠らされていたのである 多少手荒な物理的方法で
    (ここに ここに あるはずなんだ 最強のサーヴァントを呼び出せる 触媒が)
    思い出すのは 屋敷での父の言葉 第三次成敗戦争を辛くも生き延びた元マスターの言だ
    「いずれまた聖杯戦争は開催される またこの冬木の地は火に包まれるだろう 聖杯の魔力貯蔵には半世紀かかるやもしれん お前の代では来ないかもしれん だが お前がもし息子ができたなら その子を守るためにも必要だ 最高の英霊が」
    「貴方 この子に気負わせすぎよ エーデルフェ…… いえ あなたのお父様の血を引く以上 優雅に立ち回りなさい 私の血も入ってるんですもの きっとできるわ」
    ええ わかっておりますとも 男の口元に笑みが浮かぶ この体に宿るは二人の魔術師のハイブリット 優れた魔術刻印 敬愛する両親から何もかも受け継いだオレがしくじるわけあるか 後はここに展示されてる赤羽刀にまぎれた 武将の一振りだ 考えうる限り最強の戦士の おっ 形が明らかに違う湾刀 まさにこのひと振り
    「これだあ これさえあれば 我々の勝利だ! あっはっはっはっ!」
    お目当ての一振りを見つけ高笑いする男 盗賊まがいのことをしなければなかったが この一振りだけは正攻法で博物館に持ってこられたものではない あとは逃げればいい だが 一気に部屋の明かりが点灯した こっそりことを運ぼうとしていた男は内心驚愕したが冷静に事実を認めるしかない ばれている 何者かに
    「〇〇国立博物館 ここには日本刀保全のために数々の日本刀が集められてる 中には大戦時に将校さんが帯刀していた逸品もあるらしい」
    カツン カツンと無機質な靴の音が近づいてくる それに反して口調は歌うように滑らかで耳に来る 
    「大戦に負けて 日本は武力を取り上げられた 多くの刀が壊され紛失した  根元から折られ 錆付き 消し炭にされた  砕けに砕けた刀塚 腐りに腐った大和魂 ここにあるものはそれから生き延びた逸品でな 武器としてではなく美術品 二度と振るわれることはねえ 生きながらに死んだ刃たち」

  • 87ちょうどタイムリーだな 怪文書2024/05/20(Mon) 22:50:04ID:cyMjUwNDA(5/5)NG報告

    後ろを振り向けば茶髪の髪の青年が近づいてくる 穏やかそうな青年だが その目は鷹の目のように鋭く 明らかな敵意を見出していた
    「それでも刀は生き残った この国の魂は生き残った  消えたくねえと泣いていた 消しちゃならねえと叫んでいる どういう意味か分かるかお兄さん」
    男は魔術回路を起動する 暗示をかける手もあるだろうが 赤毛の青年の手にも木刀が握られている これもまた自分の落ち度  彼には悪いが彼をここで殺してここから出よう
    「てめえが持ち出していいものなんて一つもねえってことだよコソ泥が!」
    「その発言は高くつくよ君 遠坂たるもの 優雅に 永遠に 拝借するだけさ!」
    二人の男が同時に地面をける 木刀と強化された拳がぶつかり合う ここに大四次成敗戦争前の 触媒争奪戦が火蓋を切ったわけであった

  • 88モルガン怪文書・番外編489・なぎこの大会1452024/05/21(Tue) 17:03:42ID:g5ODgzNTY(28/31)NG報告

    前回のあらすじ
    奮い起ったブリトマートに無情にも突き刺さる一矢……。

    あっ……。(もう痛みも感じなくて逆に頭も冴えてきたかも……?頑張ったけど最後の最後に油断しちゃったってことかぁ……、悔しいなぁ……。)

    ……ドサッ(ブリトマートが地に倒れると直後にその姿が光に包まれて完全に消える)

    >……はっ!?申し訳ありません!!あまりの急展開に実況を忘れておりました!!
    改めて状況を整理しましょう!!
    勝ちを確信し最後の力を振り絞って立ち上がったブリトマート氏に突如放たれた一矢!!
    どうやら妖精騎士トリスタン選手がグレイ選手のサポートであるアッドの力を借りて放った一撃だった模様!!
    その一撃をまともに霊核に受けてしまったブリトマート氏は倒れそのまま場から消滅!!
    大ボス撃破で決勝戦クリアとなります!!
    パチパチパチパチ……ワアァア……!!(一時シンと静まりかえっていた観客達も実況の言葉を受け徐々に興奮を始め盛大な拍手大歓声を上げる)

    >>本来は辛うじて最後まで場に残ってる妖精騎士トリスタン選手を勝者として名を上げるところなんだけど……、特殊な状況だからどう判定するかを運営側で協議するのでちょっと待っててね?その間に選手達の治療も進めるから。(刑部姫も慌ててつつも必要な事を伝える)
    >>>……どうやらあっちも終わったみたいだね?
    >>>>ですわね?ちゃんと間に合ってよかったですわねメアリー?(縄で簀巻きにした黒ひげの頭を踏んづけながら)
    >>>>>デュフフ……、楽しかった上にアン殿からこのような御褒美まで貰えるとはたまりませんなぁ?(ボロッボロのボッコボコになりながらもニヤニヤを崩さない黒ひげ)
    >>>倒すことは出来てもトドメは刺せない(強制退場になるだけ)のってホンット!!イヤな縛りだよね……?(アンの足に当たらないように黒ひげの頬にカトラスをピタピタくっ付けながら)

  • 89モルガン怪文書・番外編490・なぎこの大会1462024/05/22(Wed) 17:02:52ID:Y5NjU5OTI(29/31)NG報告

    前回のあらすじ
    怒涛の展開だった決勝戦も無事(?)に遂に終了。

    ん……。(医療テントのベッドでグレイが目を覚ます)
    >やあお目覚めかい?(ベッドに横たわるグレイの上からぴょこっと顔を出すちゃいネス)
    ちゃいネスさん……?(ぼやけた輪郭と声でなんとなく把握する)
    >>やっと起きやがったかぐっすり寝れてよかったなぁ?ヒヒヒ!!(ベッドの横のテーブルからアッドも声を掛けてくる)
    ……アッド?(アッドに顔を向ける)
    それとここは……、テント?拙はここで何を……?(その後周囲を見渡し自分が決勝戦の会場ではなく再びテントにいることに気づく)
    >決勝戦は終わったからさ、お疲れ様グレイ!よく頑張ってくれたね?(労うようにグレイの額をポンポンたたく)
    ……決勝戦?そうでした!(意識がハッキリとしてきてぐぐ……っと起き上がろうとするが……)
    えっ?ベッ、ベッドが固定されてます!?どうして……!?(自分の身体がベッドごとベルトで固定されていることに気づく)
    >あー……、今から順を追って説明するから落ち着いて聞いてくれたまえ?
    少し長くなるけどもね……?
    はぁ……、長くても構わないのでお願いします。

  • 90モルガン怪文書・番外編491・なぎこの大会1472024/05/23(Thu) 17:02:07ID:Q5NDM2Mjg(30/31)NG報告

    前回のあらすじ
    テントで目覚めたグレイ、自分のベッドが拘束されていることに驚きちゃいネスとアッドに事情説明を求める。

    >……というのがまず決勝戦で起こったことらしい、まぁ私もキミより前に気絶していてアッドや他からの伝聞なんだが……、ここまではいいかな?(まずは決勝戦で起こった事について説明を終えるちゃいネス)
    ……そうなんですか、バーヴァン・シーさんがアッドを。(その状況のバーヴァン・シーとブリトマートの様子を思い浮かべ複雑そうな表情を浮かべる)
    >>ヒヒヒ!グレイは起きねえし何より吹っ飛んでて距離も離れてたからよ?何よりあれで終わりつーのはシャクだろ?オレのおかげできっちり勝ったんだから感謝しろよな?(机の上でご機嫌にカタカタ揺れる)
    もう!アッド……!!(アッドを嗜める)
    >>ヒヒヒ!(グレイか動けないのもあり悪びれないアッド)
    はぁ……、決着までの流れは解りましたがそれで拙のこの処置はどういう……?
    >うん、医療班達のおかげで外傷は綺麗さっぱり治ったけどこの簡易テントでは精密検査用の機材が不足しているからね?目覚めて急に起き上がったりして内面での不都合が起きたら困るから絶対安静のための措置という事だよ。
    こ、ここまで厳重にしなくても良いのでは……?首しか動かせません。
    >そうは言ってもナイチンゲール女史の措置だからね?
    それにキミも先程意識がハッキリしたら勢いよく起き上がろうとしてただろう?
    そ、それは……。(確かに反射的に起き上がろうとしていたので言葉に詰まる)
    >もうすぐナイチンゲール女史かスタッフの誰かが来るだろうからそれまで辛抱してくれたまえ?

  • 91Whispering・加筆修正版2024/05/24(Fri) 12:07:51ID:QwMDE4Mjg(2/36)NG報告

     我が女王陛下、夜も大分更けて参りました。そろそろお休みになった方がよろしいかと。……はい? 目が冴えてしまって眠れる気がしない、と。ああ、ずっと携帯端末を手にしていらっしゃいましたからね。使い慣れた道具が手元にあれば、熱中してしまうのも無理からぬことではありますが。如何でしょう、敢えてこのひと時だけでも遠ざけてみるのは。落ち着かないと仰るのであれば……ふむ、失礼いたします。
     どうされました? お身体を強張らせて。寝ている自分の隣にいきなり滑り込んできて何を言うか、ですか……いえ、視界を遮ってみるのも有効かと思いまして。逆効果? 余計に寝つけない? そもそも距離が近過ぎる? ははは、今更でございましょう。……これほどまでに私を寵愛してくださったのです。ならば、相応の行動で貴方に報いますとも。
     眠りの精がやって来るまで、お話でもいたしましょうか。例えば、革命後のある雨上がりの日、とある村で起こった話。宿泊すれば幸福になれるというホテルを訪れた客の話。「化けて出る」ことになった役者の話。……貴方が望まれるものを、望まれるように語りましょう。
     はい、私は此処におります。此処で、こうして、貴方を感じておりますよ。……今宵もどうか、心地好い眠りが訪れますように。

     私の、女王陛下。

  • 92補足或いは余談2024/05/24(Fri) 12:13:37ID:QwMDE4Mjg(3/36)NG報告

    >>91
    言及されているのは、某ホラーアンソロジーのシリーズです。(そういえば監修者の方にも「伯爵」という綽名がありました)
    個人的には、「俳優」収録の『化粧(メイク)』を、カリオストロ伯の声で拝聴したいですね。

  • 93モルガン怪文書・番外編492・なぎこの大会1482024/05/24(Fri) 17:04:15ID:I5MjEyNjQ(31/31)NG報告

    前回のあらすじ
    状況説明完了、後に来るスタッフの指示を待つことに。

    数分後~
    >お待たせいたしました、無事に目覚めたということで拘束を解き簡単な問診をしますが大丈夫ですか?(今回の大会で何度も顔を合わせた医療スタッフの方がグレイのベッドにやってきた)
    あ、はい!大丈夫ですお願いします。
    >了解しました、ではリラックスして少々お待ちくださいね?(カチャカチャとベッドの拘束具を外し始める)
    >>ご苦労様、てっきりナイチンゲール女史がくるのかと思ったが貴女だったか。(ちゃいネスがスタッフに話しかける)
    >ええ、外傷は既に塞がってますし、目覚めても恐らくそこまで酷い後遺症もないだろうと私にお任せに。
    他の患者さんもいらっしゃいますしもし何かあったらすぐに呼ぶようにと言い残されて……。
    あの……、バーヴァン・シーさんとブリトマートさんは大丈夫でしょうか?(恐る恐る二人の様子を尋ねるグレイ)
    >お二人とも完治していますのでご心配無く、バーヴァン・シーさんは既に目覚めており後遺症も問題なかったのでグレイさんの準備が出来次第表彰式に移る予定ですよ。
    ……良かったです!(安堵の笑みが溢れる)
    >さあ、外れましたよ?
    ゆっくりと立ち上がってみてください。
    はい……。(ベッドからゆっくり起き上がる)
    >気分はどうですか?気持ち悪くなったりふらふらしたりは?
    ……今のところ問題はなさそうです。(首を左右に動かしてみた後フードを被り直し……)
    >そうですか、ではもう少し質問して問題なければ移動しましょう。(笑顔を向ける)
    は、はいありがとうございます!!

  • 94名無し2024/05/24(Fri) 19:02:48ID:k1ODM4OTY(2/21)NG報告

    ……おや、失礼しました。ついこの手が貴方の顔に触れたがっているようで掴んでしまいました。しかし本当に幼い子のように女王陛下の頬は柔らかい……。ああ、痛かった、ですか……それは申し訳ありません。あまりにもさわり心地がよくて、つい。
    ですがずっと私が触っているのも不公平でしょうから、今度は貴方の番でごさいます。さあ、どうぞこの私の頬に掴むよう触れてみてくださいませ。
    ……両頬の罅のようで鱗のようなのかよくわからない場所に触れるのが怖い? だから辞退する? そうですか、そうですか……。わかりました。ではいつかまた触りたくなったまたの機会に……。

  • 95名無し2024/05/25(Sat) 13:01:51ID:c0ODU4NTA(3/21)NG報告

    「――ふむ、創作物ですか」
     数冊、前略紫式部図書館から借りてきた本をまじまじと見つめながら伽藍洞なりし伯爵は言葉を漏らす。大きな手で取った一冊の本に書かれている題名は「Joseph Balsamo」だった。大デュマによる四部作の第一作目でありジョセフ・バルサモーー後のカリオストロ伯爵がルイ15世時代のフランスを舞台に活躍する愛と謀略の物語。なぜ、彼はそれを借りてきたのか皆目見当がつかない。
    「ええ、好きですよ。以前にもいったと思いますが……人の営みは大好きです。そしてこれも、例外なく。フィクションの中の混沌もまた、乙なもので……。しかししかし、いやはや面白い。あの作家がまさか、この私を題材にしてこのようなものを描くとは」
     まるで知っているかのように伯爵はいいながらページをその長い指で繰る。生没年から鑑みておそらく彼の言葉も嘘かもしれない――が、どうあがいても同時期に生きていないだろうと思しきサーヴァントたちにもまるで出会ったかのように言っているからそうともいいきれないのもまた事実。否、彼に関していうとここにいるということ以外真実は一つもないのかもしれないだろう。
    「ああ、なるほど、なるほど」
     自分をモデルにしたものを読んでいる光景。ここであれはそれほど不思議なものでないというのになぜか奇妙に思えてくる。
    「……ところで我が女王陛下はこの物語をお読みになられたことは?」
     本から目を離さずに彼は問いかける。私は肯定する言葉を口にした。しかし――彼は感想を問うことはせずにただ、曖昧な顔でほほ笑むだけだった。

    (※実際に4部作ことある医師の回想は最後を除き邦訳されてます。王妃の首飾りは絶版、ジョセフ・バルサモとアンジュ・ピドゥは有志による翻訳がなされてます。検索すれば見つかるのでぜひ。なお一番最後の話は未邦訳)

  • 96モルガン怪文書・番外編493・なぎこの大会1492024/05/25(Sat) 17:03:54ID:I4ODE1MDA(1/5)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ、ようやくベッドから降りて地面に立つ。

    >うん、当面は異状はなさそうですね?
    では支度が出来次第表彰式まだの待機場所にご案内するので声をかけてくださいね?(問診を終え一旦グレイ達から離れるスタッフ)
    わかりました。(スタッフにぺこりとお辞儀をする)
    >>では私もポーチに移動するかな?(ごそごそとポーチを取り出し中に収まる)
    そういえばアッドの籠は持ってきてないんですよね?
    >>>おう、急ぎだからって雑に引っ掴んで連れてこられたんだぜ!?籠でブンブン振られるよかはマシとはいえヒデェ目にあったぜ……(文句を言いながらガタガタと揺れた後すっと遠い目をするアッド)
    ……とりあえずアッドは手に持っていくとして、後は特に忘れ物はないですよね?(ポーチを肩に掛けアッドを拾い上げ周囲を見回す)
    >>あ、そうそう決勝戦での使わなかったアイテムは既にスタッフに回収されてるから心配はいらないよ?
    あっ……、そうでした!せっかく作戦考えて頂いたのにうまく展開出来ずすみませんちゃいネスさん……。(ちゃいネスにお詫びを告げる)
    >>気にする必要はないさ、上手くいく保証はどこにもなかったし、なんだかんだクリアは出来たんだから結果オーライさ!さぁ改めて行こうか、待たせ過ぎも悪いしね?
    ……はい、では行きましょう。(スタッフの待つ方へと移動する)

  • 97元ネタ A.N.トルストイ カリオストロ2024/05/25(Sat) 21:15:06ID:c0ODU4NTA(4/21)NG報告

    ざあざあ、ざあさあと雨音が外で鳴り響く。こんな夜にはひとり濡れて出歩きたいところだが何故か外に出ようとする気すら起こらなかった。ただ、寝台の大きなアニメキャラのポスターを眺めては二次元と三次元の境界を実感するだけ。そんな無為な時間を過ごしていたときだった。
    こんこん、こんこんと扉をノックする音が聞こえてくる。こんな深夜に誰が私に用があるのだろうか、否、新手の詐欺か。こういうときは居留守に限る。そうしてポスターのキャラがでてくるコンテンツに没頭しようと決心したときだった。今度はバリトンボイスがドア越しに聞こえてきた。
    「ごめんください」
    誰なのか、わからない。精神を統一すべくポスターを眺めることにする。見れば見るほど彼が出てきてほしい。ポスターといえども画像を高画質にして引き伸ばしただけであるがそれでも彼と一緒にいたい……リアルに、いたら、いいのに。
    「中に、入れて雨宿りだけさせてください」 
    ますます胡散臭い。そもそも先程の言葉聞こえていたのか。とりあえずドア越しに顔だけ見てお引き取り願おうか。気だるい体を起こし、ドアへと向かう。ドアチェーンだけかけて、ドアノブをひねって隙間だけ、垣間見た。
    「ああ、ありがとうございます。お礼にと言ってはなんですが……貴方の先程つぶやいた願い、叶えさせていただけませんか?」
    長い銀髪のオールバックにキリリとした目つき、緑と赤のオッドアイにスーツ越しでもわかる逞しい体。まるでこの世のものとは思えないような男がいた。言葉に真実味はなさそうだが、何故か私はドアチェーンを外して彼を中に、迎え入れていた。

    その後のことは、おぼろげである。彼によって、アニメキャラがめの前に現れて、あとは……なぜか、すべて、もぬけの殻になっていたのだから。

  • 98怪文書〈匣∶蒼崎橙子〉2024/05/26(Sun) 12:31:02ID:k5OTA1NzY(17/26)NG報告

    かの人はひとりの女であるが、
    ほんとうは匣である、
    飼いならしたかいぶつを、
    おのれのなかにみつしりと詰めている、
    かの人は何よりもかんぺきな匣である。

    誰からともなく人は言ふ、
    連れ立つものなどかいぶつに非ず、
    かの人こそがかいぶつであると、
    みなは知る由もない、
    かいぶつなるものことばを言はず、
    なさけを見せず、
    こころを聞かせぬものなれば。

    かの人の匣にはかいぶつが棲まふ、
    女の死にてあぎとは開き、
    死なば諸共にすべてを食らふ黒である、
    冠位の匣は純粋なる青を求め、
    望まぬあかを添えられやうと、
    その強靭きうつくしさはすこしもそこなはれぬのだ。

  • 99モルガン怪文書・番外編494・なぎこの大会1502024/05/26(Sun) 17:01:50ID:A4NTk1NjA(2/5)NG報告

    前回のあらすじ
    移動の準備を終えたグレイ、スタッフの下に向かう。

    グレイ達が控えの場所に移動してから数分後……

    ピンポンパンポーン♪︎(場内アナウンス)

    えー、観客の皆様には大変長らくお待たせいたしましたが準備が整いましたのでまもなく表彰式を行いますので現在離席中の方はなるべく早目に席にお戻りくださるようお願いしま~す。(会場内にジャガーの小気味よいアナウンスが流れる)
    ざわざわ……ざわざわ……(移動したり席で話をしたりする観客達)
    >それでは時間になりましたのでこれより表彰式を始めちゃうよ~!!皆準備はいい~?(刑部姫が観客に尋ねる)
    パチパチパチパチ(拍手で返す観客達)
    うーし!いい反応!!そんじゃ皆も地味ーに気になってるであろう3位がメリュジーヌ選手かはたまたアルトリア・キャスター選手かも一緒に発表しちゃうから乞う御期待!!
    >決勝戦の後に3位決定戦はやらないでさっきの運営の会議で決めちゃったからねー気になるよねぇ……?
    そうでしょうそうでしょう!!
    では……、表彰台に立つ栄誉ある選手達に入場していただきましょう!!

  • 100under the rose Ⅰ2024/05/26(Sun) 17:10:13ID:cxNzI1MjI(4/36)NG報告

     一日の終わりに、片付けも終えたので少し休もうと貴方はクッションに上半身を預け、そのまま眠り込む。はっと意識が覚醒した時、すぐ近くでこちらを見つめる皇帝の顔が視界に飛び込んでくる。硬直する貴方に、いやすまんmaître、起こしたくなくてなと彼が微笑みかける。寛いだ服装で前髪を下ろしている彼はいつもと雰囲気が違っていて、思わず見惚れてしまう。その髪型も格好良いとどきどきしながら伝える貴方に彼は笑って礼を言い、こういうのも似合うだろうと片目を瞑る。ちょっとした仕草がいちいち様になる皇帝陛下である。ふと、少し考え込むような表情を浮かべたかと思うと、不意に彼は貴方を抱き上げる。床の上で寝ていたら身体が痛くなっちまうぞ、向こうへ行こう。
     ……二人きりだから、と艶のある声が貴方の心臓の奥を震わせる。一緒に過ごしたいんだ。勿論、その、maîtreが嫌じゃなければだが。青く澄んだ、真摯で僅かに不安げな眼差しに貴方は紅潮した頬と抱擁で答えを返す。安堵した彼の様子が、直接見なくても伝わってくる。清々しく爽やかな香りが貴方を抱き締め返す。

     ここ数日の天候について、町の様子について、夕食のメニューについて、四方山話をしているうちに再び眠りの気配がやって来る。まだもう少しだけ起きていたい、話をしたい。二人で、と粘る様子に目を細めて、彼は自らの胸元に貴方を抱き寄せる。直に触れる逞しくて優しい温もりに眠気も押し退けて全身が熱くなる。貴方の背中や肩、首筋を、慈しみの籠もった彼の手が伝っていく。乱れた呼吸が徐々に落ち着き、昂ぶりも穏やかに引いていく。
     大丈夫だ。オレはちゃんと、此処にいるから。
     指先から爪先まで沁み渡る声と共に頭を撫でられ、ありがとうと今度こそ眠りの門をくぐる貴方の瞼に柔らかなものが舞い降りて、お休み、また明日と約束する。こうしてある一日は終わり、新たな一日が始まる。

     自分の鼓動の激しさを悟られずに済んで、助かったと息を吐き貴方の名を呼ぶ、まだ熱を帯びた彼の呟きに貴方は夢の中で気づくかもしれない。

  • 101under the rose Ⅱ2024/05/26(Sun) 17:13:52ID:cxNzI1MjI(5/36)NG報告

     一日の終わりに、洗い物を済ませ、歯を磨き、あとは寝台で寛ごうとする貴方の頭の下にするりと伯爵の腕が差し込まれる。どういうつもりの、ど、を発声しない内に先日腕枕をされてみたいと仰っていたでしょう。どうぞ、我が女王陛下と平然と返される。腕が痛くならないか。ご心配には及びません、鍛えておりますので。不快ではないのか。滅相もない、大切な貴方の重みです。顔が近い。それはそうですね。……お嫌ですか?
     答えず、照明を暗くして彼の腕に再度自らの頭を乗せる。普段使う枕とは当然異なる弾力としなやかさに気持ちを静めようと努力するも、目と鼻の先に相手の顔があるものだからまるで意味を成さない。薄明かりの中、翡翠輝石と薔薇輝石の眼差しがずっと貴方に注がれている。全てを見透かしているような、実際は何も見ていないような、ただ其処にあるだけのような佇まいは空恐ろしく、また蠱惑的である。縺れないように軽く束ねられた長く豊かな髪が、こちらに向かって緩やかに広がっている。心を惹かれ、手を伸ばしかけて我に返り、視線で問いかけてみても彼の口元は微笑みの形を保ったまま貴方に向けられるばかり。意を決して指を差し入れ、梳くようにそろそろと動かしてみる。夜の室内で、銀灰色の流れが天の河の如く微かに煌めく。きれい、と呟いた貴方の視界の中で不意に翠と赤が揺れ動き、口元の形が変わったかと思うと伯爵が覆い被さるように抱き締めてくる。貴方の方が、ずっと。甘く響く声と肉の疼く香りが貴方を蕩けさせる。

     明日のお仕事に差し支えます、今日のところはこれでご容赦を。寝具を整えた彼が隣に身を横たえる。だったらゆっくり寝かせて欲しいなと息を吐きながら貴方は彼の腕に頭を預ける。寝物語をご所望で? もう少し夢見の良さそうな話を選んで欲しいです。では、今度は無名指の話でもいたしましょうかと忍び笑いと共に彼が囁く。むめいしって何だろうと考えながらやがてゆるりゆるりと舟を漕ぎ出し、快い夢を。お休みなさいませ、私の女王陛下と額へのくちづけを感じながら貴方は、はくしゃくさま、と眠りに落ちる。

     寝息を立てる貴方を起こさないよう己の銀髪をヴェールのように被せ、ええ、此処におりますとも。……だけの……と零す彼の声は、夢うつつの貴方に届くだろうか。

  • 102余談2024/05/26(Sun) 17:20:55ID:cxNzI1MjI(6/36)NG報告

    >>101
    翡翠輝石…ジェダイト。
    薔薇輝石…ロードナイト(正確には準輝石)。

    無名指……紅差し指、薬指。

  • 103ある詐欺師の回想2024/05/26(Sun) 18:15:27ID:UzODc4MDQ(5/21)NG報告

    「そういえば、かの巌窟王は或る作家から色々インタビューをされたようで」
     ぬ、と背後から大男が顔を出してくる。端末での読書中にゾッとするくらいのバリトンボイスは心臓に悪いと心のなかで文句を言いながら彼の方へと振り返った。ひび割れたような顔、目を引くほど輝く翠と紅の瞳が視界に入る。あいも変わらず彼が現れる状況は心臓に悪い。そんな胸の内もいざ知らず伯爵は口を開く。
    「実のこというと―――或る国、或る街にて私も彼に色々聞かれたのです」
     また、いつものホラ話かと彼に突っ込むもいつものように否定も肯定もせず、ただ微笑む。
    「まぁ、色々私が見てきた世界の話や我が師の話……宮廷にて見たことを彼の求めるがまま話したのです。当時は誰か存じ上げませんしたが私がかつて名乗った名前の本が出ているのを見て確信したのです。ああ、彼は作家だったと」
     嘘じゃないよね、どういう特徴だったのか、と彼に尋ねるも彼はゆっくりと首を横に振って答えた。
    「いや、その質問の答えは聞かないほうがよろしいかと。生前とサーヴァントになった今では姿形が違うことになることもある、と女王陛下はよく知っているはずです」
     そういえば、そうだった。
     どうあがいても生没年からして偽であることは明らかなのに伯爵がナポレオンに言及していたりエレナさんに挨拶していたりファントムさんに言及している点から鑑みるに真偽の境界がわからなくなっていく。故に彼の話が真であるかの証拠を確かめるべく作家の特徴を聞いたうえで誰かに確かめてもらおうかと思ったのだがそもそもそれを計画した時点で破綻していたらしい。背中には物語のモデルとなった張本人。おそらく彼が或る作家と出会ったことは偽であるかもしれない。確かめようにも確かめられない。何故なら――困ったことに眼の前の本の話はとても、面白い。今は確かめずに美味しい味付けのフィクションを楽しもう。背中に別の体温を感じながら端末のページをタップしてめくった。

  • 104名無し2024/05/26(Sun) 22:39:28ID:M4MTYyMTY(1/1)NG報告

    これが最強だァァァァァァあ

  • 105〈病と医者∶アスクレピオス〉2024/05/27(Mon) 01:08:11ID:QwNzM3NTI(18/26)NG報告

     ──どうした、急患か?
     ……違う? そうか、ならいい。体調は自身の自覚が最も重要だ、大したことはないなどと素人考えで甘く見るな。違和感があれば医者に相談しろ。そのために医者がいる。どんな病をも癒やす薬はないが、なるべく病を避ける努力はできる。体力作りでも、うがい手洗いでも、マスク着用でもいい。お前の場合は礼装での対処も含むか。ほんの少しで可能なことをせずにいるのは、無謀無策どころか傲慢だ。己のことはまず己が大切にしろ。他人はお前の心身と命に責任を持たない。意志があるなら医者はそれを全力でサポートするだけだ。

     ……何か言いたげだな。
     忘れているようだから言っておくが、僕は患者を求めているわけじゃない。無理矢理に患者に仕立て上げて腹を掻っ捌くのは、医者でなくただの狂科学者だろう。
     僕は医者だ。
     患者が回復し、本来の健康を取り戻すことが嬉しいに決まっている。傷も病も、負わずに済むのならそれが最善だ。それはそれとして、まだ見ぬ症例や面白い負傷に関わりたいと思っているだけだ。……変わらない? 未来の医療発展のためには必要なことだぞ。可能性の話でしかないが、後々のお前の生死を分かつこともあり得る。
     ……そうだ。人間は人間である以上、死というものを克服することはできない。僕の宝具でさえ、本物に至ることはもう無いかもしれない。お前の生死を左右する事態に、僕が──いや、僕の知識が役立つのなら、これ以上の価値はあるまい。

     ……つまらん話をしたな。
     お前やカルデアスタッフのことは、前任者から引き継いでいる。健康面は勿論、無為に死なせるつもりもない。お前はお前自身を擲とうなどとは思うなよ。お前に生きる意思がある限り、僕がそれを全力で支えることを約束する。
     だから、僕から言えることはひとつだ。

     ────お大事に。

  • 106モルガン怪文書・番外編495・なぎこの大会1512024/05/27(Mon) 17:02:04ID:g4Mzc2MjA(3/5)NG報告

    前回のあらすじ
    表彰式の時間が迫り観客達も今一度盛り上がる。

    プシュウゥ……(ステージの入り口にスポットライトとスモークが炊かれ人影が姿を現す)
    >さぁいよいよ表彰式の開始時です!ステージにまず姿を表したのはー!?
    >>イェーイ!!3位だ3位ー!!見てるかーバゲ子ー!村正ー!!(笑顔でWピースしながらアルトリア・キャスターが最初に姿を現す)
    >まず登場はアルトリア・キャスター選手!!準決勝での1ー1に縺れ込む接戦やラストの宝具のぶつかり合いによる盛り上がりが運営に評価されて第3位とあいなりました!!
    パチパチパチパチ……!!
    >>>後がつかえてんだから早く進めよ田舎妖精?(アルトリアを後ろからどんっと蹴りだす)
    >>うわわっ!?何すんだこのやろー!?(前のめりになってつんのめり抗議するアルトリア)
    >>>後がつかえてるって言っただろ?
    つーかなんで一番下の順位のやつが一番目立ってんだよ?あん?(アルトリアと睨み合うバーヴァン・シー)
    お、お二人とも落ち着いてください……!!せっかくの晴れ舞台なんですから……!(その後ろで慌てつつ二人を仲裁するグレイ)
    >なにやら揉めている模様です!
    最後まで予想の出来ない展開をお出ししてくれる選手達に温かな拍手を!!
    パチパチパチパチ……
    うぅ……。(た、ただでさえこういう晴れ舞台での注目が一番困るのに最後までこんな事に……!!)

  • 107モルガン怪文書・番外編496・なぎこの大会1522024/05/28(Tue) 17:03:23ID:Y4MTU2ODA(4/5)NG報告

    前回のあらすじ
    最後の表彰式のステージでも揉めるアルトリア・キャスターとバーヴァン・シーを微笑ましく見守る会場の人々と色々な意味で困るグレイ。

    >ゴホン。(一旦咳払い)
    え~、軽いアクシデントはありましたが無事選手が出揃いましたので改めてご紹介いたしましょう!!
    第3位はアルトリア・キャスター選手!!
    >>さっきもやったけどもっかいやっちゃえイェーイ!!(Wピース)
    そして決勝戦の協議の結果どちらも欠けていては為し得なかったという判断でバーヴァン・シー選手・グレイ選手(+アシストのアッド・ちゃいネス)同時に1位となりました!!
    せ、拙も優勝なんですか!?(順位までは伏せられていたので驚くグレイ)
    >>>ああ、だからそこの表彰台2位のところに✕が貼ってあるんだ?(表彰台をチラ見する)
    >>>>急遽の判定なんで突貫での仕様変更となります!見栄えアレだけどごめんねー?(刑部姫が謝る)
    >>>まぁぶっちゃけダサいけどこんなんに時間掛けられても困るからな?
    グレイ、お前✕(2位)の方に立つんで良いよな?
    あ、はい!拙はそれで構いませんが……。
    >>>>>それが正解だろうね、順位は一緒とはいえ1位の台に二人で並んで立つのもバランス悪いし危ないからね?(バーヴァン・シーの提案をちゃいネスが肯定する)
    >>>よし決まりだな、んじゃ一番上の私から上がるぜ?
    ……どっかの田舎妖精と違って聞き分け良くて助かるぜ(ぼそっ)
    >>おいこらぁ!なんか聞こえたぞぉっ!?(うがーと抗議するが無視される)

  • 108モルガン怪文書・番外編497・なぎこの大会1532024/05/29(Wed) 17:00:23ID:Q3OTM3NDA(5/5)NG報告

    前回のあらすじ
    突貫工事感溢れる一部変更済みの表彰台の御披露目。

    >ほらよ。(台の上からグレイに手を伸ばすバーヴァン・シー)
    ……え?(意図が分からず手とバーヴァン・シーの顔を交互に見るグレイ)
    >>台に乗るのを手伝おうとしてくれてるんだと思うよ?(ポーチの紐を伝ってぼそぼそとグレイの耳元で伝えるちゃいネス)
    あっ!?すみません、お気遣いありがとうございます……!!(慌ててバーヴァン・シーの手を取る)
    >……たくっ、ボーッとしてんじゃねえよ?後少し遅かったら手じゃなくて足出してた。(むすっとしながらグレイを台の二段目に引っ張り上げる)
    す、すみません……。(台に乗りバーヴァン・シーに頭を下げる)
    >>>なんか二人で仲良くしちゃってさー?まぁ私は一番低い位置だから手伝って貰わなくても乗れますけど?ふーんだ!!(グレイ達の様子を見てふてくされつつ一人で3位の段に上がるアルトリア・キャスター)
    >>>>微笑ましいやり取り(?)を経て無事選手達が表彰台に上がりました!!
    この後マスターからトロフィーとメダルと優勝者のお二人には副賞が贈られます!!
    >>>>>ヒヒヒ!微笑ましいやり取りだってよ?仲良しで良かったなグレイ!!(アッドがグレイの手の中で楽しげに笑う)
    もう!黙っててくださいアッド……!!(照れ隠しにちゃいネスが抜けて空になったポーチにアッドを突っ込む)
    >>>>>ぐえっ!!(突っ込まれて短い悲鳴を挙げるアッド)
    >>>>あーっと!アッド氏、余計な事を言ってポーチに押しやられてしまいました!恐らく表彰式が終わるまでこのままかと思われます!!

  • 109モルガン怪文書・番外編498・なぎこの大会1542024/05/30(Thu) 17:01:57ID:E3NDM0MzA(1/7)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイとバーヴァン・シーの微笑ましい(?)やり取りで場が少し和む。

    >では無事全員が表彰台に上がったところで運営特別スタッフであるマスターに登場していただきましょう!!
    パチパチパチパチ……
    >>ど、どうも……?(選手達と同じくスポットライトが当てられ観客の拍手に迎えられ少し緊張した面持ちで聖杯型トロフィーとメダルを片手に持ちながら周囲に手を振るマスター)
    ようやく来たかよ、ほらそれ(トロフィー)こっちに寄越せよ?(マスターが持つトロフィーに向かって手を伸ばすバーヴァン・シー)
    >>うん、おめでとうバーヴァン・シー(笑顔でメダルをトロフィーに入れて渡す)
    へへっ、コイツを待ってたぜ♪︎(トロフィーを受け取りVIP席のモルガンの方をチラ見した後満足そうに抱き締める)
    >バーヴァン・シー選手優勝トロフィーを受け取り大変満足そうです!!
    >>>すっごく頑張ったもんねぇ……!嬉しいよねぇ……!!(感極まって思わず涙目)
    >>>>ふふ……。(バーヴァン・シーがトロフィーを欲しがっていた意図をなんとなく察し思わず微笑むグレイ)
    >>>>>そんなに優勝トロフィー欲しかったんだ?意っ外ー!(妖精眼を通しても見たまま素直に喜びのリアクションを取るバーヴァン・シーに驚くアルトリア・キャスター)

  • 110かいぶんしょ 執筆の合間2024/05/30(Thu) 22:45:35ID:Y5OTU2MjA(6/21)NG報告

     女王陛下、進捗はいかがでしょうか。……おや、プロット組みなおしたり暑さで頭が重かったりで進まない、のですね。ふむ……。そういうときであれば無理に捻りだすのはよくないかと。後で読み返して後悔するのは女王陛下あなた自身でございます。
     ですからひとまず手元にある娯楽を精査して、まだ触れていないものであればそれに飛び込んでみるのもまた一興かと。映画に書籍、当世でいうゲーム類。もしよろしければこのカリオストロ、お供いたしますよ。
     ……なるほど、なるほど。三つほどこの電子のゲームがある、と。それで概要は……お教えできない? 恥ずかしいから? 何をおっしゃいます。あらすじを知らなければなにも……あー……わかりました。申し訳ございません女王陛下……それほどいうのであればこれらのゲームには触れません。触れませんとも。
     それで、まずはどれをお楽しみになられますか? 私は少しばかりお供を調達してきますのでその間に選定していただければ……。罪悪感?感じなくていいのです。一つ休めばいずれネタも上がってくるでしょう。ですから今は……楽しみましょう?

  • 111モルガン怪文書・番外編499・なぎこの大会1552024/05/31(Fri) 17:03:44ID:k3MjEzNjE(2/7)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターからトロフィーとメダルを受け取り無邪気に喜ぶバーヴァン・シーとそのリアクションに微笑むグレイと驚くアルトリア・キャスター。

    >喜んでくれて良かった、それじゃグレイさん、メダル掛けるから少し頭下げてくれる?(バーヴァン・シーのリアクションに微笑んだ後グレイの前に移動してメダルを用意する)
    あ、ありがとうございます。(マスターに掛けやすい位置に頭を下げる)
    >ありがとう、同時優勝なのにメダルは銀になっちゃってごめんね?
    い、いえ!大丈夫です!!
    拙は銀色も嫌いではないので!!(慌ててフォローを入れる)
    うんありがとうね?それじゃ最後はアルキャスに……。(必死なグレイに苦笑しつつアルトリア・キャスターの方に移動する)
    >>きたきた!あっ、首に掛けるんだから帽子は取った方が良いよね?(テンション上がりつつ帽子が邪魔になることに気づいて慌てて取る)
    >気遣いありがとう、それじゃ付けさせて貰うね?
    >>う、うん。(うっわ!マスター顔近い!なんか今すごい恥ずかしいんだけど!?)
    >よし……と、アルキャス顔赤いけど大丈夫?メダル貰ったから実感湧いて緊張が込み上げて来た?(急に顔が真っ赤になったアルトリア・キャスターを心配するマスター)
    >>うえっ!?だ、大丈夫大丈夫!!確かに緊張してるけどすぐ慣れるからアハハハ~!!(笑って誤魔化すアルトリア・キャスター)
    >そう?なら良かった。(アルトリア・キャスターから離れるマスター)
    >>あっ……。(少し残念そうな顔でマスターを目で追う)

    『マスター、罪なやつだ……。』

    この時会場のほとんどの者が心の中でそう思ったという……

  • 112モルガン怪文書・番外編500・なぎこの大会1562024/06/01(Sat) 17:03:38ID:gxNzY1MzE(3/7)NG報告

    前回のあらすじ
    顔の距離の近いマスターに動揺するアルトリア・キャスターと動揺の理由に気づかないマスター。

    >無事マスターから全員にトロフィーとメダル授与が終わりましたので次は優勝者への副賞『マスターへのお願い権』の行使へと移ります。
    >>とりあえず聞くけどもしも人前ではあまり言いたくないとかまだ思い付いてないとかだったら後ででも大丈夫だからね?後はオレ個人に出来る範囲でお願いします。(マスターが補足を入れる)
    >>>あっそ、んじゃ私は後でにしとく。(マスターの補足を聞いて即座にバーヴァン・シーがそう返答する)
    >>うん、わかった。(頷く)
    グレイさんはどうする?
    (肩に乗るちゃいネスをチラ見して)……拙も後でお願い出来ますか?(ライネスさんともう一度相談したいので……良いですよね?)
    >>>>だ、そうだよ?悪いけど後で改めて聞いてあげてほしい。(私としてはオリジナルを気にせずグレイ自身の願いを伝えてしまっても良いんだけれどね……?)
    >>うん、それじゃ二人とも後でまた聞くね?
    ジャガーさーん!二人とも後が良いって言うから副賞授与は今度で進行しちゃってくださーい!(実況席のジャガーマンに大声で伝える)
    >OK、そんじゃこの後は大会主催者の清少納言氏から一言と閉会式に移るからマスターと選手達も席に戻っちゃってー!
    ふぅ……、緊張しました。(ジャガーマンから指示が入りそれぞれの席に移動する)

  • 113モルガン怪文書・番外編501・なぎこの大会157(完)2024/06/02(Sun) 17:01:35ID:YxNTQ0NjI(4/7)NG報告

    前回のあらすじ
    副賞のマスターへのお願いについても処理が終わったので各々席に戻り閉会式へ……。

    >では準備が出来ましたので今大会の主催者清少納言納言氏に登場して貰いましょう!!張り切ってどうぞ!!
    ウェーイ!皆ー!お疲れちゃーん!!(開会式と同じくマイク無しでのパフォーマンス)
    ……1日がかりの長い大会だったけどここまで付き合ってくれた観客の皆様……、実況・解説の二人……、迅速な設営・トラブルにも即座に対応してくれた運営スタッフ、そして何より盛り上げてくれた参加選手の皆に心よりの感謝を……。(最初の勢いとはうって代わりしずしずと丁寧に礼を述べ頭を下げるなぎこさん)
    ざわ……ざわ……(しおらしいなぎこさんの態度にざわつく会場)
    >お、おう……、てっきりテンション高くマシンガントーク炸裂すると思っていたら思いの外しっとりトークで困惑しております……。(困惑のジャガーマン)
    >>いや、ホント……嬉しい事言ってくれてるんだけどまず心配になっちゃう……。(混乱気味の刑部姫)
    いや~あはは……。
    アタシちゃんもそうしたかったんだけどさ?想像以上に皆頑張ってくれたし?
    茶化す感じになっちゃうのもどうかなー?って……。
    あ~なんか色々考えてたのに頭ん中ぐちゃぐちゃになってきた!!かおるっち!あとよろしく!!(後ろで見守っていた紫式部さんにバトンタッチ(身代わり)して奥に引っ込む)
    >>>>えっ!ええっ……!?
    ええと……、皆様本日はお付き合いありがとうございました、これにて今大会の全日程を終了させていただきたいと思います!?(急に振られテンパりながらもなんとか締めの言葉を捻り出しお辞儀をする紫式部さん)
    パチパチパチパチ……(その姿に会場から割れんばかりの拍手が鳴り響く)
    >ではでは最後まで予想外の展開でしたがこれにて今大会ホントに締めとなります!!
    >>皆お疲れ様!!遅くまで付き合ってくれてありがとねー?

    なぎこの大会、これにて閉幕。

  • 114モルガン怪文書・番外編502・大会アフター編12024/06/03(Mon) 17:02:31ID:QxMzIzOTM(5/7)NG報告

    前回のあらすじ
    1日がかりの波乱だらけの大会は最後まで予想外の終わり方で締められました。

    大会から数日後……
    お待たせしましたライネスさん。(いつかと同じようにライネスに食堂に呼び出されたグレイ)
    >やぁ、また呼び出して済まないね?(笑顔のライネスがグレイを出迎える)
    >>大会の疲れは取れたかな?(ライネスの前にちょこんと座るちゃいネスがグレイに手を振る)
    あっちゃいネスさんもいらしたんですね?
    はい、怪我は大会中に治して貰いましたし、翌日は師匠も気遣ってお休みを下さいましたので……。
    >へぇ?あのグレイが世話しないとダメな兄上が大会の日と合わせて連日一人でなんとか出来たって?(驚く)
    ええ……、まぁ……。(言葉を濁し目線を逸らすグレイ)
    >>……!(ピキーン!!これは恐らく本人がやる気出してくれたのは嬉しいが想定を下回ったのと反面その後処理に対するやりがいを感じてしまって複雑……という心境だと見たね?)
    >今更ながらキミも大変な立場だね?既に注文はしておいたから今はゆっくりくつろいでくれたまえ?(まぁそんなところだろうがまだ口にしてはいけないよ、もう少し引っ張った方が楽しめそうだよ。)
    すみません、いつもありがとうございます……。(お二人からまた拙に向けて愉しげなオーラが出てるように見えます……。)

  • 115モルガン怪文書・番外編503・大会アフター編22024/06/04(Tue) 17:02:07ID:IxMTAzMjQ(6/7)NG報告

    前回のあらすじ
    大会の数日後に食堂で落ち合うグレイとライネス(+ちゃいネス)。

    >さて、注文した品も揃った事だし改めてグレイ達の優勝を祝うとしよう、おめでとう。(カップを差し出し乾杯の仕草をする)
    ありがとうございます。(同じくカップを差し出しカツンと小気味良い音を鳴らす)
    今日はその事で?
    >うん、良ければ実際にキミ達が体験した事を聞かせてくれないか?
    モニターでは観ていたが所々別の選手がピックアップされてたりしたのとやはり画面と現場での感じ方はまた違うだろうからね?
    拙は構いませんが……、ちゃいネスさんから聞いたりはしなかったんですか?(ちゃいネスに視線を落とす)
    >>ん?それはそうだろう、私とオリジナルは思考が似通っているからね?
    オリジナルならばこうするだろうと思って黙っていたのさ。
    それにどうせならグレイの話に合いの手とか入れた方が面白いだろうしね?(表情は変わらないがアゴに手を乗せてニヤリ感を演出)
    >うん、その通りだ!ではグレイ!遠慮なく語ってくれたまえ!当然一回戦から順を追ってね?
    その前にクッキーでも食べるかい?良かったら私が食べさせてあげよう。(楽しそうに摘まんだクッキーを上下させながら)
    い、いえ結構です!?(予想外の申し出を慌てて遠慮するグレイ)

  • 116モルガン怪文書・番外編504・大会アフター編32024/06/05(Wed) 17:03:02ID:AwODgyNTU(7/7)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ視点での大会の話を聞きたがるライネス。

    説明を始めてから休憩を挟みつつ数十分後……

    ……そして決勝の最後はライネスさんも御存知の通り拙は気を失っていたので話はここまでになります。(グレイが話終えて一息ついてからお茶を飲む)
    >十分楽しめたよ、ありがとう。
    やはり経験者からの視点の話は臨場感が違うね、特に一回戦のAI兄上戦や決勝でのボス達の戦いの下りは良かった。(満足げに頷く)
    なら良かったです。(ほっとする)
    >>そういえば数日経ったが副賞のマスターへのお願いはどうしたんだい?あの場では保留にしていたけれど。(保留にした理由の察し自体はついているがとりあえず聞いてみるちゃいネス)
    あっ、その事で拙からもライネスさん達にお伝えしたい事がありました。(ライネス達に微笑む)
    >ほう?なんだい?(うん、思っていた反応と違うな?この数日の間に何かあったのかな?)

  • 117midnight's tea break2024/06/05(Wed) 21:21:07ID:I0MTQ5MzU(7/36)NG報告

     夜更けに、貴方は物語を聞いている。奮発した茶葉と上質の焼菓子でささやかなお茶会を開いていたら、そういえばこんなお話がと同席する伯爵が語り始めたのだ。「ピカルディの薔薇」に言及する話と「フルーツ白玉」が出てくる話である。……という、お話でしたと締めくくり、如何でしたかと訊ねてくる。何の罰ゲームだ夢に出てきそうじゃないかと貴方が咎めると、ではその際には私に仰ってください、他人に話せば厄落としになりますよと彼が両目を細め、口角を上げる。それに、貴方とお話し出来る時間がその分増えますのでなどと宣いながら品のある所作で紅茶を啜る。どこまで本気なのか、或いは最初から虚言なのかまるで判断が付かない。
     ところで、よろしかったのですか女王陛下。何がと尋ねると、この紅茶も菓子類も大切に取っておかれたものでしょう。今開けてしまっては、と彼が言いかけるのをだから開けた、と遮る。大切だから、一緒に味わいたい相手がいる今この時に開けたのです。視線を外し、貴方は焼菓子を摘まむ。虚をつかれた表情の伯爵が幾許か経った後に相好を崩す。苦笑とも微笑とも解釈出来る顔つきで、その相手に選んでくださったとは、貴方にとって私が相応の存在なのだと自惚れてしまいますがとこちらを見据える。本当によろしいので? ……私の、女王陛下。

     貴方が言うべき言葉を探し出し、相手を見つめ返してそれを伝えるまで、そして彼が答えを返すまで、あと少しである。

  • 118余談2024/06/05(Wed) 21:25:30ID:I0MTQ5MzU(8/36)NG報告

    >>117
    言及されているのは、2つとも津原泰水『ピカルディの薔薇』の収録作品です。個人的には「甘い風」も好き。

  • 119怪文書〈Fate/demonition.C.H.〉2024/06/05(Wed) 23:53:34ID:I1NjE0ODA(19/26)NG報告

    雑スレ5000突破おめでとうの怪文書
    ルビ多用の関係上、画像にて投下

  • 120モルガン怪文書・番外編505・大会アフター編42024/06/06(Thu) 17:02:58ID:gxNjU2NTg(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    決勝戦までの話を終えて副賞のマスターのお願いへの話に。

    昨日マスターさんが拙のところを訪ねてお願いについて聞かれたんです。
    >ほう、自分の周りの事でも忙しいだろうにわざわざそちらに出向くとはマメだね?我が弟子も。
    たまたま近くに用があったからと仰ってましたが……、それでその時ライネスさんとの約束の事をマスターにお話したんです。
    >あぁ、その事か……。(私からもその事は気にしなくて良いと今日伝える予定だったんだが……。)
    それで?その事について弟子はなんと?
    はい、頑張って盛り上げてくれたので拙だけでなくアッドとちゃいネスさんのお願いも聞いてくれると仰ってました!!
    >>ほう、それはまた太っ腹な事だね!
    >全くだよ、内容によっては自分の負担が増えるばかりだというのに……。(呆れつつもどこか満足げに微笑む)
    ということで先に拙個人のお願いはマスターさんに聞いて頂きました……、すみません。(ぺこりと頭を下げる)
    >おいおい、謝る必要はないだろう?
    それはキミにとって当然の権利だからね?
    ありがとうございます、それとちゃいネスさん達には後でマスターさんが改めて聞きにいくというのを伝えておいてほしいと頼まれました。
    >>ありがとう、ではそれまでに改めて考えをまとめておくことにしよう。

  • 121モルガン怪文書・番外編506・大会アフター編52024/06/07(Fri) 17:02:47ID:MzMzgyMDI(1/4)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターの粋な計らいでグレイの他にちゃいネスとアッドもお願い聞いてもらえることに。

    >今日は付き合ってくれてありがとうグレイ。おかげてとても楽しめたよ。
    それは良かったです、こちらこそご馳走様でした。(ぺこりとお辞儀した後立ち上がろうと椅子から腰を浮かせる)
    >>こちらこそ伝言ありがとうそれと最後に一つ聞いても良いかな?(立ち上がろうとするグレイを制止するちゃいネス)
    ……はい?なんでしょう?(ちゃいネスに視線を向け座り直すグレイ)
    >>うん、答えたくなかったら断っても構わないんだが出来れば君がマスターにどんなお願いをしたのか聞きたいと思ってね?
    ええと……。(視線が泳ぐ)
    (ありふれたお願いなので言ってしまっても良いとは思いますけれど師匠絡みなのでからかわれそうなのと少し恥ずかしいのでやはりここは……)すみません、秘密でお願いします。(少し考えた後フードを軽く引っ張りながら俯いてそう答えた)
    >そうかい、なら仕方ないね?(よくやった、グレイの珍しいリアクションとこれからそれとなく探る楽しみが増えた。)
    >>そうそう、最初に断ってもいいと告げてたんだから気にする必要はないさ?では改めて今日のお茶会はお開きとしようか。(ふふふ当然だろう?なんせ同じ思考ベースなんだからね?)

    その後このお茶会は無事終わり、グレイのお願いの内容が判明するのはもう少し先の話……。

  • 122変えられぬ過去、上書きする感情2024/06/08(Sat) 01:04:24ID:MzNDgwMzI(7/21)NG報告

     夢をみた、みてしまった。伯爵がコンクリート製の学校で教頭先生としてそこにいたという夢を。きちんと現代日本にふさわしいスーツを着ていたはずであるがそのスーツ姿ですら日常の中では際立った異常であって、何故か目が離せなかった。その中で私は確か彼と何もとりとめのない会話や、深刻な相談事を彼にしていて――これが日常か、と認識した途端それは一炊の夢であると思い知らされてしまったのである。現実が、そうであればよかったのになどという無駄なことを思ったところで仕方ない。
     然るべき朝の準備をして適当に時を過ごしていたら予告なく夢に出てきた男がぬるりと現れた。
    「おや、浮かない顔をしてますね女王陛下。私に何かできる事があればどうか、なんなりと」
     ――その仮初の笑みにどこか気が緩んだのか、脳に残っている範囲内で夢に出てきたあの砕かれた岩で出来た学校の話と教頭先生について話をしてしまった。変わらない笑みのまま彼は相槌をうつ。
    「なるほど、その夢が現実であればよかったと」
     慈しむように彼の右手が、私の頬に触れる。
     空っぽであろうことはわかっているのにその虚ろさがとても、心地良い。そのまま私は首を縦に振った。
    「……もし女王陛下がお望みであれば、なんなりとその役を演じますが……いかが致しますか?」
     ぐ、とあの瞳が近くに寄る。二度と変えられない記憶の別名保存。彼の申し出を受け入れても過去は変わることはないが――そんなことはどうでもいい。私は首を縦に振り、彼の手に引っ張られるがままドアの向こうへと連れて行かれた。

  • 123モルガン怪文書・番外編507・大会アフター編2024/06/08(Sat) 17:01:48ID:EzMTYyODg(2/4)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイとライネス達のお茶会和やか(?)に終了。

    グレイ達が食堂でお茶会をしていた一方その頃……

    >……揃いましたね?(部屋に妖精騎士達が揃った事を確かめ)
    >>はっ!妖精騎士バーゲスト以下三名!ここに!!(普段通りバーゲストが代表してモルガンに伝える)
    >うむ、先日の大会はご苦労でしたね、お前達の働き……余さず観ていましたよ?(跪く妖精騎士達を一瞥する)
    >>>有り難きお言葉です……。(モルガンの言葉にも俯いたままのブリトマート)
    お母様!!早速だけどこの優勝トロフィーをお母様に捧げます!!(バーヴァン・シーが立ち上がり側に用意していたトロフィーを取り出しモルガンに捧げる)
    >……。(無言で受け取り間近で見つめる)
    確かに、だがこれはお前が持つべきものですバーヴァン・シー。(満足げに静かに頷いた後再度バーヴァン・シーにトロフィーを持たせる)
    えっ?お母様……?(予想外の行動にきょとんとしながらモルガンとトロフィーを見つめる)
    >観ていた……と、そういったでしょう……?
    それを此方に渡さずともお前の大会での功績は評価しています。
    あっ……はい、お母様?(よく解らないけど自分の部屋に飾れって事?)
    >ええ、持ち帰り自らの目に見える場所へ厳重に保管しておきなさい。(万が一にも壊れそうな事があってもすぐに気づけるように。)
    はい、しっかり目立つ場所に飾っておきます!!(やっぱりそうみたい!!てことはお母様は自分の部屋に飾って部屋に来たやつに見せつけて自慢してやれってことね?確かにその方が後継としての威厳も見せつけられるし!流石はお母様!!)
    >……。(また妙な認識の食い違いが発生している気がしていますが……、ここは様子を見ましょう、下手に私が口出ししても拗れる気しかしない……。)

  • 124モルガン怪文書・番外編508・大会アフター編72024/06/09(Sun) 17:01:54ID:kyOTQzNzQ(3/4)NG報告

    前回のあらすじ
    母と娘で微妙に思惑が食い違いが発生している気がするが何も言わず様子見するバーゲスト。

    >さて……、メリュジーヌ?
    先程からずっと黙っていますが先の大会についての申し開きなどは無いのですか?(じろり)
    ないよ?それで陛下が考えたのはどんな罰なの?
    >>ほう?既に罰を受けいれる覚悟をしていたか……。(少し以外そうに呟くバーゲスト)
    イレギュラーが色々あったとはいえ結果を出せなかったのは事実だからね?
    そんな事で反抗するのは私のプライドが許さないから。
    ホントは嫌だけど。(心底嫌そうな顔をしながら)
    >良い心掛けです、では罰を言い渡しましょう。
    現在、週に一度行われる我が夫との触れ合いの日を1ヶ月無効にします!(高らかに宣言する)
    >>……。(陛下にしては大分甘い措置では……?週に一度だから実質四回ほどにしか……。)
    そ、そんな厳罰を……!?(全身がガクガクと震え滝のような汗を流すメリュジーヌ)
    >>そこまでかっ!?(かつて見たことのないメリュジーヌの反応に思わず驚きの声を上げるバーゲスト)
    >>>はっ、良い気……!?(待てよ……?アイツがマスターと会う日はお母様が私に会いに来てくれる日でもあるよな?それが一時的にでも無くなるって事は……!!)
    お母様!!それは少し厳しすぎるかと!!せめてもう少し短くしてあげて!!(自分にもデメリットがある可能性に気付きメリュジーヌに助け船を出すバーヴァン・シー)
    >突然どうしたバーヴァン・シー!?(急な娘の嘆願に驚きを隠せないモルガン)

  • 125パノプティコンの怪奇と邯鄲2024/06/09(Sun) 18:24:19ID:EyNDk5ODY(8/21)NG報告

     同じ水槽に入れられた同級生と話せない。ただ、別の水槽に入れられているあの先輩とは何故か話すことができて―――でも、その先輩と話すことができる日は限られていた。そのかわり何故か姿形が瓜二つの先生がいる。まるで入れ替わるかのように。赤毛、水宝石のような瞳、特徴的なモミアゲとヒゲ。それすらもそっくりでこの世に似たような存在は2人いるというがまさか同じ学校にいるとは思わなかった。
     その先生とも先輩と同じように話していくうちに打ち解けていって、クラスメイトよりもよく色々なことを互いに共有するようになった。先生の生まれ故郷のある島のこと、読んだ本について、学校のこと。先輩と共有したことについてもほぼ同じでなにかが引っかかる。だがそんなことは気にするなと言わんばかりの調子の明るい笑顔で自分の中の根深い疑いの種すら枯れた。
     先輩と、先生と仲を深めていく。自分と彼らの仲は誰にも知られずに、ゆっくりと、ゆっくりと。だがコンクリートの中のささやかな日常は突如終わりを告げてしまった。帰宅途中に宿題を置き忘れたことに気づき雨上がりの校舎へ。教室と間違えて準備室のドアを開ける。そこには―――文字通りおぼろげな状態の先生/先輩が、そこにいた。
    「……秘密にしていたのだがねぇ」
     諦めたような笑みを浮かべた彼が佇む。
     一歩、部屋から離れようとするも足は震えて動かない。そのまま先輩と先生は同一の存在かと問うてみる。彼は首を縦に振り、続けた。
    「まぁ、詮索はしないでくれ。頼む。ただオレは――お前のことが放っておけなかったんだ」
     さあ、帰る時間だと彼はいう。瞬間、窓越しに淡い虹がかかったのが見えて―――意識が、飛んだ。

    ……嗚呼、これ、夢だった。現実がそうであればよかったのに。

  • 126モルガン怪文書・番外編509・大会アフター編82024/06/10(Mon) 17:02:40ID:cyNzI0NjA(4/4)NG報告

    前回のあらすじ
    メリュジーヌへの厳し過ぎる罰に物申すバーヴァン・シーに混乱するモルガン。

    予想外の出来事があったので一度協議を挟み……

    >……では先程の私を含む決の結果が
    『減刑すべき』が2
    『そのまま執行すべき』が1『どちらともいえない(中立)』が2となりました。
    よって判決は……。
    『……。』(全員無言でモルガンの言葉の続きを待つ)
    >……中立派も同じ数ながら減刑派が執行派を上回ったのは事実であり、お前達の必死さを鑑みて単純に回数を減らしたところで効果が薄いだろうと判断し別の刑を考える事にしました。
    刑については後日改めて連絡します。
    ふー。(安堵のため息を溢すメリュジーヌ)
    >>よっし!(これでお母様との時間を割かれるのは阻止したぜ!!)
    ……助かったよ、ありがとうまさか君が私に援護してくれるとは思わなかったけど。
    >>あ?ああ……、別にお前の為じゃねえし?結果的にその方が都合か良かっただけだから気にすんなよ?(礼を言うメリュジーヌにそっけなく返すバーヴァン・シー)
    そっか、それじゃ気にしない事にするよ?(笑顔で返すメリュジーヌ)
    >>>はぁ……、今日の会議は何やらやたら疲れた気がしますわ?(眼下の二人のやり取りを見てため息をつくバーゲスト)

  • 127〈アビシニアン∶サロメ〉2024/06/10(Mon) 23:25:00ID:I5NzczNjA(20/26)NG報告

     猫がいた。
     フォウくんではない。そもそもフォウくんが猫なのかリスなのか何なのか明確ではないのだが、それをさておいても──猫がいる。他ならぬ自分の部屋の中に。
     知らない、とは言い切れなかった。猫そのものを見るのはとても久しぶりだったが、どことなく面影のある顔立ちをしている。誰に、というところが喉元に引っかかって出てこない。
     しなやかで優美な足取りで、猫が足元に歩み寄ってきた。
    「どうしたの? マスター、面白い顔をしているわ」
     喋った。
     驚きはしたが、まだ頭は回る。
     そっと屈んで顔を見る。光の加減か、緑がかって見える毛並みに、爛々と輝く大きな紫色の目がよく目立つ。細身ながらも弱々しさは感じさせず、獲物を狩るための活気が見て取れた。
     小さな眉間を、そっと撫でる。
     くすぐったそうに猫が目を細め、ごろごろ喉を鳴らした。
    「ふふ、もう、マスターったら……」
     不意に、猫の姿がぼやける。輪郭が一回り二回り大きくなって、晴れた頃には見覚えのある姿を取り戻していた。
     ──頭の上の三角形ふたつやら、たいへん鋭利そうな爪やら、長い尻尾やらは、さすがに覚えがないけれど。
    「……………………サロメ?」
    「まあ! 猫のままだとわからなかったのね? ひどい人だわ」
     言葉に反して、サロメはくすくすと笑った。三角の耳がぴこぴこと上下し、紫の双眸に浮かぶ縦長の瞳孔が、針のように鋭くこちらを捉える。
    「あなたは尊きひとではないけれど、だからこそ猫は大事にしてね? せっかく懐いていたのに、拗ねてしまうかもしれないもの」
     白い頬が手のひらに擦り寄る。
     見えていた爪はいつの間にかしまい込まれている。
     傾いだ細首を飾る鈴が、ちりん、と愛らしく鳴った。

  • 128〈アビシニアン∶サロメ〉2024/06/10(Mon) 23:25:22ID:I5NzczNjA(21/26)NG報告

    >>127
    ●画像出典∶雑スレ5013 101様
    https://bbs.demonition.com/board/11556/?res=101

    神絵師がにゃんこサロメを恵んでくださいました
    コール&レスポンスをするならば、我が手には怪文書しかない
    本当に 本当に ありがとうございました
    拙い怪文書にて申し訳ありませんが、お収めいただけますと幸甚に存じます

  • 129モルガン怪文書・番外編510・大会アフター編92024/06/11(Tue) 17:05:01ID:A4NjYxNDU(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    多数決による協議の末メリュジーヌへの罰は変更される事に決まった。

    >……では予定外の騒動もあったが今日の会議はここまでとします。
    先程も言ったがメリュジーヌ……?
    後日お前の部屋に文書で送るのでちゃんと何時届いてもすぐに目を通し確認したと連絡を入れるように?
    >>はーい、出来れば午後配達希望だけど……まぁ仕方ないよね?(困ったような顔をする)
    >当然でしょう?これ以上譲歩してやる理由もないのですから。
    ああ、それとブリトマート?
    お前は残りなさい、少し話があります。
    ……はい。(その言葉に少し驚きつつもすぐに返事を返すブリトマート)
    >>>では陛下、私達は失礼致します。(モルガンに一礼し出口に向かうバーゲスト達)
    >うむ、御苦労でしたねお前達。(何時ものように一言労いを告げてバーゲスト達を見送る)
    >>>>お母様、このトロフィー綺麗にデコるから後で観に来てね!!(抱えたトロフィーを指差すバーヴァン・シー)
    >ええ、励みなさい?(……デコるとは?)

  • 130正せない関節、戻れない線路2024/06/12(Wed) 00:44:38ID:Q5NTU4NDg(9/21)NG報告

     とうに道は、外れている。
     その自覚はあれど元の道に戻る術は私にはない。先生と生徒が二人きりで、しかも生徒側が大人の男の腕の中に閉じ込められている場面は間違いなく激怒どころではすまされないだろう。だが――少なくともこれがあるからこそこの学校に行くことができるのは事実。
    「――さん、落ち着きましたか?」
     滑らかなバリトン、そうすべきとシミュレートしたかのような腕の動き、一定のリズムで刻む長針、息づかい。はらり、と銀糸は彼の横顔を飾るかのように垂れ下がり私の頬へと優しく触れた。是、と首を小さく縦に振ると先生は「それは良かった」と腕を離して私の手を優しく包んだ。
    「ですが……貴方もわかっておいででしょう。このようなことが露呈したら私も、貴方もここにはいられなくなります。……出来るだけ同級生もしくは生徒と親交を深めることをおすすめいたします」
     ほら、行きなさいと言わんばかりに手を離された上に回れ右をされ、ドアへと背中を押される。それでも、ドアの向こうに戻って、どうやってあの大人数の水槽で息をすればいいのだろうか。ああ、そうだ――。
     彼の方へと向き直り、残り3歩までの距離まで引き返す。
    「――さん?」
     珍しく鳩に豆鉄砲を食らったような様子を浮かべる先生。しかしまたいつもどおり仮面のような笑みへと変化する。
    「ああ、そういえばあなたは……そうでしたね。それならば」
     羽のような心地で、彼の手が頬に触れる。
     そこからなにかが神経などを通り全身へと運ばれていったような気がした。
    「大丈夫です、この私がいますからね」
     淡いグレーのスーツと髪に、緑と紅の瞳が宝石のように輝く。何故かそれから しばらく目が離せなくなった。

  • 131モルガン怪文書・番外編511・大会アフター編102024/06/12(Wed) 17:03:53ID:k2NTk3Njg(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    会議が終わり話があるのでブリトマートだけは残るように命じたモルガン。

    ……。(他の妖精騎士が出ていった後改めてモルガンに向かい跪くブリトマート)
    >そう畏まらずとも良い、顔を上げなさい。(その様子を静かに見つめ声を掛けるモルガン)
    ……はい。(顔を上げる)
    >……私が何を言いたいか解りますか?
    ……恐らく、先日の大会の事かと。
    >ええ、その通りです。(頷く)
    (やはりこの前の決勝での油断を詰められるのでは!?あそこまで行ったのに一瞬気を緩めちゃったのは確かだし画面越しとはいえそこを見逃すほどモルガン陛下も甘くはないはず……!!)
    申し訳ございません!!あの時は陛下が観ていらっしゃるのに気を緩める等と無様を晒してしまいました……!!
    この件に関する罰は何なりとお申し付け下さい!!(再び頭を下げ謝罪する)
    >……罰等与えるつもりは毛頭ありませんが?
    えっ?(モルガンの言葉に驚き三度顔を上げる)
    >……あの大会の運営についての総合責任者は清少納言であり私は出資など一部関わっただけの事。
    つまりお前の失態について罰を与えるというのなら私ではなく清少納言でしょう?その清少納言がお前の失態について何も言わずむしろ盛り上げた事を感謝しているのですから私の方からする事などありません。
    ええ……、それでは何故私を引き止めて……?
    >伝えねばならぬ事があったからですが……?お前があれを失態と感じるならばそれも良い、それを糧にして次に活かしなさい先日の大会、お前は良くやった。
    そして外征妖精騎士としてのお前の今後の活躍に期待します。(ブリトマートの肩にそっと手を置く)
    ……っ!勿体なぎ……!!お言葉でず……!!!(感極まって声が震えるブリトマート)

  • 132刻限の教室にて2024/06/12(Wed) 23:15:37ID:Q5NTU4NDg(10/21)NG報告

    「……そろそろ下校時間ですよ、――さん」
     体がはげしく揺さぶられる。突っ伏した顔を上げると既に空は紫に染まっていて外からは部活の人たちが引き上げるような様子が聞こえてきた。声がした方へ顔を向けると教頭先生が穏やかな顔をして私のことを見つめていた。おそらく先生が起こしたのだろう。ごめんなさいと詫びると先生はそれを問題としてないかのように肩を優しく叩いた。
    「夕方に寝るとは珍しいですね。……でも夜眠れなく成りますがそこは大丈夫なのですか?」
     どうせ夜更かししますから、と告げると先生は首を横に振りいけません、と諌める。
    「寝坊したらいろいろなことに響きますよ。進路や体調、信頼関係にも……」
     進路。もう考えなければならないのか。今のことで精一杯であるというのに。体調はまだしも信頼関係は……唯一の人とのそれが壊れるのは、いやだ。それはそれとしてどこか空っぽで胡散臭い先生に信頼関係を説かれるのは少しだけ釈然としないが。
    「ともかく、もうすぐ下校時間です。早くまっすぐ家に帰りなさい」
     先生に促されるままぼやけた頭で机に出していた勉強道具をカバンの中にしまい込む。先生も姪のことや警備など色々あるから大変だろう。そのうえで――よく私と関わっている。故に唯一の学校の楽しみとしてる人からこう促されては言う通りにしないといけないだろう。
     はい、先生さようなら。ええ、また明日。
     誰かが見てるかもしれないから、頭を撫でるだけ。ああ、今日も学校にきて良かった。いつか終わる最後の日まで、きちんと行けたらいいなと願いながらも私は虚ろなる灰色の教頭先生を一瞥しながら教室を、出た。

  • 133モルガン怪文書・>番外編512・大会アフター編112024/06/13(Thu) 17:01:25ID:c2OTU2MjQ(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    自分なりの方法でブリトマートを労ったモルガン。

    時間は過ぎ日も暮れた頃……

    ただいまー。(ファイルを抱えたマスターか部屋に戻ってくる)
    >む、戻りましたか、我が夫。
    今日は何時もより遅い帰宅ですね?
    うん、途中途中でこの前の大会のお願いを皆に聞いてきたからね?待たせてごめんね?(ファイルを机に置く)
    >それは構いませんが……、その願いというのはちゃんと任務の合間にこなせる範囲に絞ったのですか?(ファイルに目を向ける)
    そこはちゃんと配慮してくれたから大丈夫だよ、用意する物とかあるからダヴィンチちゃんにも協力お願いしてきたよ。
    あ、後ハベにゃんが大会の動画纏めたのを今度のお茶会の時に持っていくから一緒に観ようぜー?って伝えてってさ?
    >トトロットが……?
    ふふ……、ではその動画の盛り上がりの雰囲気に合う物を用意せねばなりませんね?(楽しそうに微笑む)
    それじゃちょっとシャワー浴びてくるね?(今から楽しそうだなぁ……。)

  • 134モルガン怪文書・番外編513・大会アフター編122024/06/14(Fri) 17:04:55ID:Y1OTk2ODI(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターから受け取ったハベにゃんのメッセージに楽しみが隠せないモルガン。

    後日……
    モルガンお待たせー、例のブツ持ってきたぜー?(紙袋を自慢気に掲げながらハベにゃんが部屋にやってきた)
    >ふふ、待っていましたよトトロット?
    既に準備は出来ています。
    おお、なんか内装がいつもと違う……!なんか映画館ってやつ?話で聞いたやつだけどなんかそれっぽい!!(予想外の状況に驚くハベにゃん)
    >そうでしょう、以前調べた情報と逐一我が夫に確認して照らし合わせながら用意したものです。(ハベにゃんのリアクションに満足げに頷く)
    ところでここってマスターの部屋だよな?
    こんなに変えちゃっていいのか?
    >問題ありません、事が終われば魔術で紐付けているのでさっと収納出来ますし我が夫も『部屋の内装は知らないうちに変わってる事多いから慣れたよ……。』と言っていました。
    いやまぁ確かにたまにそうなってる時あるけどさ……。(改めて考えるとそれに慣れるってすごいんだわマスター……。)
    >とりあえず立ち話もなんですから一先ずそれを此方に渡しなさい、この雰囲気に付き物というポップコーンとやらも我が夫わ通して用意してありますので?(荷物を受け取ろうと手を伸ばす)
    マジ!?ポップコーンって映画館で食べるものって聞いたから気になってたんだよなー!!ありがとなモルガン!!早く席に行こうぜ!!(ポップコーンにテンションが上がり紙袋をモルガンに渡して走り出すハベにゃん)
    >楽しみなのは伝わりますが普段と内装が違うのですから急に走ったりしたら転びますよトトロット?それにまだ今回の機能の説明が……。(注意しつつその後を追うモルガン)

  • 135モルガン怪文書・番外編514・大会アフター編132024/06/15(Sat) 17:04:40ID:UwNjY5NzA(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    ハベにゃん、動画視聴に特化したマイルームの装いに興味津々。

    ハベにゃんとモルガンが部屋で楽しんでいる一方その頃マスターは……。

    お待たせ、グレイさん。(辺りを警戒しつつ待ち合わせ場所にマスターがやってくる)
    >来てくれてありがとうございますマスターさん。(先に着いていたグレイがマスターを見てお辞儀をする)
    はいこれ頼まれてたダヴィンチちゃん特製お世話グッズ詰め合わせ(包装された箱を対面に座ったグレイの前に滑らせる)
    ありがとうございます……!(箱を受け取りお礼を述べる)それとすみません、わざわざこのような場所にまで来ていただいて……。(人気の少ない目立たない場所を指定したので少し申し訳なさそうになる)
    >気にしないで?プレゼント渡したりしてるの見られるのも変な噂立ちそうだしね?
    それに自分もグレイさんにこっそりお願いがあるんだけどいいかな?(周囲に気配はないが一応小声にする)
    はい……?拙にお手伝い出来ることであれば……。
    >ありがとう実はね?バーヴァン・シーのお願いがコレクションの靴を綺麗に磨けってお願いだったんだ?
    だからグレイさんは孔明さんの靴を磨いたりしてるって聞いたからコツとか教えてもらえないかなーって?(苦笑しながらお願いする)
    ……ええと、確かに拙は師匠のお世話をやらせて頂いてますが男性用の革靴と女性用のヒールでは扱い方や必要な手入れ道具等が違うかもしれませんが……?
    >……確かにそうかも、ごめんね変なこと聞いちゃった、まだ日にちあるし自分で調べてみるよ。(グレイを困らせてしまったと頭を下げるマスター)
    いえ……!拙もそちらは不勉強ですしもしかしたら共通するやり方もあるのかもしれませんので折角なので拙にも協力させてください!!ですから頭を上げてくださいマスターさん……!(慌ててマスターをフォローする)
    >……いいの?最初に頼んどいてあれだけど迷惑じゃ……?
    は、はい……!拙のお願いも聞いて頂いたんですから微力ながらお手伝いさせてください……!
    一緒に学びましょうマスターさん……!(マスターに微笑むグレイ)

  • 136モルガン怪文書・番外編515・大会アフター編142024/06/16(Sun) 17:03:16ID:IzMzMzNjA(1/9)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイに届け物と内緒話をするマスター。

    ただいまー、お?部屋がもう片付いてる。
    >……戻りましたか我が夫、用が終わったのなら撤収するのは当然の事でしょう?(若干疲れ気味に椅子に座るモルガンが出迎える)
    ……なんか疲れてるね?大丈夫?
    >この程度、活動に支障が出る程ではありませんし我が夫が心配するようなものではありません。
    ……ただ負荷が想定外の出力だっただけの事です。

    あー……、もしかして今回の為に用意しておいた椅子に付いてた機能のせい?4DXの……。
    >……ええ、それ自体はトトロットも大変楽しめたようなのですが……。(複雑な表情をする)
    流石はダ・ヴィンチ作の逸品といったところでしょうか?
    そんなに凄かったんだ……、過去に映画室作ってるし自分で編集した動画とはいえ頼んで数日でプロジェクターと連動機能付きの座席用意出来るの凄いなダ・ヴィンチちゃん……。

    >……我が夫もいずれ体験してみますか?
    ちなみにトトロットは振動で一度席から弾かれたりしましたよ。
    そんなに!?ていうか途中で飛んでったのハベにゃん!?大丈夫だった!?
    >ええ、そこは普段から戦いに出ているトトロットも慣れたもの、特に問題はありませんでしたよ?(持っていたポップコーンの残りは周囲に散らばりましたがそこはトトロットの名誉の為に黙っておきましょう……。)
    楽しいけど色々大変だったんだね……お茶でも淹れようか?
    >ええ……、お願いします。

  • 137モルガン怪文書・番外編516・大会アフター編15(完)2024/06/17(Mon) 17:03:41ID:I1MTUwNzA(2/9)NG報告

    前回のあらすじ
    部屋に戻ったマスターにモルガンがハベにゃんとの鑑賞会での出来事を話す。

    落ち着いた?(向かいで紅茶を飲むモルガンに話しかける)
    >ええ……、そういえばそちらの首尾はどうだったのですか?
    今日はグレイや他の者達へ会いに行ったのでしょう?(気分が落ち着き今度はモルガンがマスターの進捗を尋ねる)
    うん、グレイさんにはちゃんと渡せたしバーヴァン・シーとちゃいネスさんのはもうちょっと時間かかるだろうけどなんとかなりそうかな?
    アッドは要求は特に無いって以前グレイさんが言ってたからスルーで。
    >ならば良いのです、既に理解しているとは思いますが心して掛かるように?
    優勝者達への褒美なのですからここで失敗するようでは……。
    うん、解ってる。
    一人じゃ達成難しそうだから協力してくれる人も見つけたし色々調べてみるよる予定だからね?
    モルガンに迷惑は掛けないから安心して?
    >(迷惑という訳では無いのですが)……そうですか、そこまでいうのならば相応の結果を期待します我が夫よ?(少し妖しげに微笑む)
    うん、待ってて良い報告持ってくるからさ!(笑顔でガッツポーズをする)

    その数日後……、宣言通りグレイ達の協力もありながらお願いミッションを無事こなした全員を満足させたマスターであった。
    大会アフター編・完

  • 138名無し2024/06/18(Tue) 17:04:17ID:I2OTY3ODA(3/9)NG報告

    前回のあらすじ
    マスター、全員のお願いミッション無事コンプリート!

    ダ・ヴィンチ、失礼します。(ダ・ヴィンチちゃんの工房に赴くモルガン)

    >おやいらっしゃいモルガン陛下!!ハベトロットくんに聞いたんだけどこの前はごめんねー?ちょっと勢い強すぎちゃった。(挨拶もそこそこにこの前の鑑賞会のトラブルを謝るダ・ヴィンチちゃん)
    いえ、驚きはしましたがトトロットも無事でしたし、それ以外の機能に問題はなく珍しい体験による有意義な時間を過ごせたので不問とします。
    >それはありがとう、ささ座って座って!それで今日はどんなご用かな?
    以前に少し話したメリュジーヌへの罰の事です。
    >あー、あれかぁ……。
    てことは大まかな方針は決まったから何かを用意してほしい……と見て良いのかな?
    ええ、流石はダ・ヴィンチ話が早いですね?(企画書を取り出す)
    >はいはい、では拝見させて貰うね~?モルガン陛下が直々に考えた罰って一体どんなのかな~?(企画書を受け取りペラペラと捲る)

  • 139名無し2024/06/19(Wed) 17:03:34ID:I4Nzg0OTA(4/9)NG報告

    前回のあらすじ
    ダ・ヴィンチの下へメリュジーヌへの罰の企画書を持参したモルガンとそれを興味深く読むダ・ヴィンチ。

    ダ・ヴィンチが企画書に目を通し始めてから数分後……
    >……ありがとう、一通り目を通させて貰ったよ。(最後のページを確認して企画書をテーブルに置く)
    ……実現可能ですか?(待っている間に出されたお茶のカップから口を離し確認する)
    >……結論から言わせて貰えば『設備』に関しては実現は可能だね、企画の都合上ライブラリからの選定等多少時間の掛かる部分もあるけれど数日掛かるようなものでもないし必要な機材は既にあるものを少し弄ればなんとかなるだろうからね?(笑顔で答える)
    それは何よりですね。
    >……ただ少し確認したいことがあるんだけれど良いかな?(一転真剣な顔つきに変わるダ・ヴィンチ)
    ええ、構いませんよ?
    >確かにこれは彼女自身も納得した上で受けさせる為の罰なんだけれど……、これは少し厳しいんじゃないかな?
    執行期間も短くしルールも別のものに書き換え救済措置も用意したのですが……、これでもまだ厳しいと?(テーブルに置かれた企画書とダ・ヴィンチを交互に見つめる)
    >うん、さっきも言ったように実現は可能だし大本のルールは変えずとももう少し救済措置がほしいかな?
    あまり救済が多いようでは罰にならないでしょう?
    >確かにそうなんだけど、場合によっては拘束が長引く可能性があってメリュジーヌが一時的にダウンする事否定できないからね?
    カルデア内でも有数の戦力である彼女が有事の際に一時的にでも参戦出来なくなるというパターンはなるべく避けたいからね?
    私も考えるの手伝うからもう少し条件を緩くするなりで救済措置かその後のケアを増やすのを視野に入れて貰えないかな?(苦笑しつつ提案するダ・ヴィンチ)
    ふむ……。(ダ・ヴィンチの言葉を受け思案するモルガン)

  • 140Lies or Truths?2024/06/19(Wed) 20:30:19ID:Q2MDk3OTM(9/36)NG報告

     ご機嫌麗しく、我が女王陛下。お困りごとはございませんか? 何かありましたら私に……はい? 自分を避けないのか、と? ああ、「そういう私」も居るようですね。ええ、ええ、余裕のある時には、あの掲示板という場所をざっと見ておりますので。勿論全てを把握している訳ではありませんが、ご存知の通り私は混沌、混乱、阿鼻叫喚を好む性分でして──お待ちを。何故後ずさるのですか。逃げないでください、女王陛下。そのようにお顔を背けずとも……どうされました?
     自分の言動が気に障ったのではないか、と。いいえ、貴方はきちんと自覚して振舞っていらっしゃるでしょう。これがもし無自覚でなさっているのでしたら、まあ──私も相応の手段を講じることになるでしょうが、そうではありますまい? ……はい、自分の心情を吐露出来る場所があるのは良いことだと思いますよ。      
     ──それはそれとして。
     女王陛下がどれほどの熱意を持って「アレッサンドロ・ディ・カリオストロ」を召喚してくださったかは、私にもしっかり伝わっております。その貴方を悲しませることも傷つけることも、本意ではございません。……ええ、本心から申し上げておりますとも。
     今一度、お伝えいたしましょう。
     この私は、他の誰でもない貴方にお仕えしております。ですから、何なりとお申し付けくださいませ。外出時の供でも、室内での話し相手でも、或いは──夜を明かす存在でも。貴方が望む私であるよう、今までもこれからも努めましょう。
     とんでもない。私は至って本気ですよ。
     どうか、ご安心ください。私はいつでも貴方のお傍におりますとも。ええ、私の──

     ……だけの、女王陛下。

  • 141名無し2024/06/20(Thu) 17:01:26ID:MwNjAyMDA(5/9)NG報告

    前回のあらすじ
    ダ・ヴィンチに問題点を指摘され思案するモルガン。

    ……ただいま戻りました。(ダ・ヴィンチとの話し合いを終えマスターの部屋へと戻ってきたモルガン)
    >おかえり……、なんだか難しい顔してるね?ダ・ヴィンチちゃんとの話し合い上手くいかなかった?(普段と少し違うモルガンの様子を見て心配するマスター)
    ええ……、多少予定が変わりましたので我が夫にも伝えねばならない事があります。
    >うん……、何があったの?(姿勢を正しモルガンに尋ねる)
    それはですね……?(頷き説明を始める)

    数分後……
    >確かにいざって時にそうなる(出撃不能)とまずいね……、特異点側で連れていけるのを制限される場合もあるし……。
    ええ、罰という概念が先行し過ぎていてその可能性を失念していた私の落ち度でもあります……。
    >まぁ最近は割と平穏で緊急招集とかはほとんどなかったしね……?
    それで?その後の話し合いはどうなったの?
    その後達成条件の緩和と何か起こった時のケア環境の強化を施すという事で一端は締めました。
    >そっか……、よかった。(二人が険悪になったりはしてないようなのでホッとする)
    そしてここからが本題です、その事で我が夫にも一部協力を頼みたいのですが……。
    >協力……?勿論するけど何するの?
    ええ、とある者達を参加させる為の説得を……。
    この我が夫の助力が成就すればこの企画もより盤石になります……、頼みますね?

  • 142名無しの辻斬り2024/06/21(Fri) 00:40:16ID:E0MzcxNDc(1/2)NG報告

    我が夫、今日は何時に帰られますか?17:45
    夕餉は食堂で?17:46
    愛する妻からのメッセには既読と返信を17:46
    当然できますね?17:46
    もるもる♡がメッセージを取り消しました
    不在着信
    返事がありませんね18:13
    夫としての勤めを忘れたとは言わせません18:13
    我が夫?18:14
    もう退勤時刻は過ぎた筈ですが?18:14
    不在着信
    マシュも見ていないと言っていますよ…何かありましたか?19:21
    心配しています、疾く返事を19:25
    遅くなっても連絡はするように19:41
    起きて待っていますからね20:12
    不在着信
    我が夫。せめて、既読を21:15
    もるもる♡がメッセージを取り消しました
    我が夫……?待っていますよ……22:07

  • 143名無しの辻斬り2024/06/21(Fri) 00:41:32ID:E0MzcxNDc(2/2)NG報告

    は?23:59
    モルガン•ル•フェがメッセージを取り消しました
    不在着信
    あのロクデナシから話は聞きました0:09
    モルガン•ル•フェがメッセージを取り消しました
    言い訳があるならすぐに連絡を0:13
    モルガン•ル•フェがメッセージを取り消しました
    不在着信
    返事0:16
    モルガン•ル•フェがメッセージを取り消しました
    不在着信
    不在着信
    そうですか:0:27
    よくわかりました0:31
    みつけた0:38
    不在着信
    いまつきました0:40
    これから行きますね0:40
    そこで待つように0:40
    沙汰を言い渡しますから0:41

  • 144名無し2024/06/21(Fri) 17:03:37ID:MyNDE5MTA(6/9)NG報告

    前回のあらすじ
    ダ・ヴィンチとの話し合いを終え部屋に戻ったモルガン、マスターに状況説明と協力を要請する。

    >ただいまー、頼んできたよ、このメモの日程のどれかなら大丈夫だってさ?(協力を取り付けに行ったマスターがスケジュールのメモを持って部屋に戻ってきた)
    ご苦労です我が夫。
    >>……♪︎(家から出てきていたルルとカボがマスターを出迎える)
    >ルル達も出てきたんだ?お出迎えありがとうね、はいこれ。(ルル達に声をかけながらメモをモルガンに手渡す)
    ええ、我が夫が協力を取り付けられればこのふたりにも役割を与えるつもりなので?
    ふむ……。(メモを確認する)
    このスケジュールならばダ・ヴィンチの改良も十分間に合いますね?
    >良かった、ルル達も手伝って貰うみたいだから頑張ってね?
    >>……!!(手を上に挙げて意気込みを表現)
    ではこの予定を元に妖精騎士達のスケジュールを調整して……、ダ・ヴィンチにも知らせねばなりませんね?
    >あ、そっちは後でどの日にするか教えてくれれば自分が連絡入れとくよ、日程の報告だけなんでしょ?
    ええ……、では後程の連絡は任せますね我が夫?
    >うん、任せて?(妖精騎士達のスケジュールってことはメリュジーヌ以外の皆も集まる予定なのか、結構大がかりになりそうかな?)

  • 145真似事の誘い2024/06/21(Fri) 17:57:34ID:YwNzM0MzQ(11/21)NG報告

    「しかし本当によろしいのですか? 女王陛下」
     椅子と化している寝台からきしむ音がする。隣をみやるとシルバーの長い髪を持つ男が私の隣に座っていた。黒地に鮮やかな赤の布などがあしらわれた豪奢ないつもの服ではなく、髪の色と同じ灰色のスーツに赤いペイズリー柄のネクタイを締めている。現代にいようともおそらく日常の中では異常と思えるような姿の男は何かを確かめるかのように私の顔を覗き込んだ。
    「兼ねてより日本の制服を纏った学生に憧れを抱いているということは存じ上げておりますが……もう一度、やりたいと?」
     ……悪いかな? と小さな声で返してみる。カリオストロは私が着ているブレザーの袖の部分に触れながらまじまじと、私を観察するように見回した。
    「いえ、悪くはありませんが……女王陛下、それならば何故この私めを指名したのでしょうか。同級生同士であればほかのサーヴァントに……」
     ちがう、貴方がいいの。
     ただ、言葉にするのは恥ずかしくて、その代わりに彼の左手に自分の手を重ねてみる。ああ、と低い声を彼が漏らした後、すぐに私の手は下になってしまった。
    「本当に、いいのですね?」
     ――まずい、彼に学生ごっこの相手をしてもらうのは間違いだったのかもしれない。まるで伯爵さんが悪い先生のように見える。リアルではいなかったはずなのに――こんな悪い先生がいたら、実際にどうにかなっていたところかもしれない。
     思わず首を縦に振る。そして伯爵は――口を、妖しく三日月形に、ゆがめた。

  • 146日本で夏のクリスマスイベやるから行けると思った怪文書2024/06/21(Fri) 20:25:45ID:YwNzM0MzQ(12/21)NG報告

    「おや、女王陛下。もうすでにクリスマスが待ち遠しいのですか?」
     うだる様な熱帯夜。ただでさえ息がしずらいほど苦しいのに見た目からして熱くないのだろうかなどという疑問符が浮かぶ格好をした男が背後からぬるりと現れた。モノトーンにいやがおうにでも目を引く赤と白と緑。手元にあるクリスマス・キャロルを思わず閉じて色彩だけは万聖節の男に向き直った。
     悪いでしょうか、とこぼすようにいうと男は柔和な顔つきで首をゆっくり横に振った。
    「いいえ、いいえ。待ち遠しいイベントというものは何年前であろうとも待ち遠しい物であるのでしょう? それが貴方の場合はクリスマスなのでしょう」
     いいのか、仮にも生前貴方は――と言いかけたところで男は背後から指を私の口にあててきた。静かに、と親が子供にいいきかせるように。
    「今は、ただイベントごとを楽しむ身なれば。そこに混沌があるのならば私は喜んではせ参じますとも。それに――この世における奇跡を取り扱った話には興味があります。三柱の亡霊に遭遇し改心する強欲なる老人の話、サンタクロースが迷わないような街を作り上げた人間並びに生と死の話、北極を走る鉄道の話、――年に一度だけ愛し合う工場務めの女の話。どれもこの日特有の奇跡、眼も眩むような光は本当にいいものです」
     にこやかに彼は緑と赤の瞳を細める。……何処かそれらの話が奇跡であるかどうか、夏なのに背筋に雪がかけられたような感触がした。
     本当に、奇跡ですよね?と彼に聞く。ええ、奇跡ですとなんともないような調子で彼は答えた。
    「まぁ、奇跡ゆえの混沌もまたいいものです」
     そして彼は何冊か本を私に差し出す。絵本に小説本、漫画本。それらがさきほど彼が言及した話がある本であることは容易に理解できる。あとでよもう。そう心に決めながら私はしばらく彼との会話を、楽しむことにした。

    (作中の元ネタ クリスマス・キャロル(ディケンズ)、Christmas heart, Christmas heart again(内藤康弘、S.Fright収録), 急行北極号(オールドバーグ)、赤とグリーンの夜(井上雅彦 異形コレクション1 ラブ・フリーク収録))

  • 147名無し2024/06/22(Sat) 17:03:16ID:M0MjM2MjA(7/9)NG報告

    前回のあらすじ
    マスター、無事指定された相手達への交渉ミッションを終え部屋に戻りモルガンに報告。

    >うん、そうその日にしたいんだけど……。
    大丈夫?うんありがとう伝えておくね?(ダ・ヴィンチとの通信を切る)
    その予定日で合わせるから大丈夫だって、モルガンにも宜しく伝えておいてってさ?
    今日1日を通しての迅速な働き……、見事です我が夫。(満足気に頷く)
    >ありがとう、でもちょっと話しに行ったり通信しただけだからそんなに誉められるとくなんだかすぐったいな……。
    >>……♪︎(座ったマスターの腕をポンポンして労うカボとルル)
    >あはは、ありがとう二人とも。
    では改めて話を進めましょう、まだ先の話ですが丁度手元に修正した企画書があるのですから目を通して大まかな流れを把握しておくように。(マスターの前に企画書を滑らせる)
    >うん、拝見します。(きっちりかっちりした文面の企画書に追加されたダ・ヴィンチちゃんのト書きと手描きイラストが所々に……。)
    >>……。(マスターの腕の間に入り一緒に企画書を読もうとする)
    もし何か気づいた点があれば告げるように、今ならまだ修正は効きますので?
    >うん、了解。(ルル達と一緒にじっくり真剣に企画書を読み始める)

  • 148手先の話2024/06/22(Sat) 18:11:40ID:M5NzUzODg(13/21)NG報告

     慣れた手つきで彼は豪奢なる刃物を手袋を外して手入れしている。口で手袋を外し、咥えたまま太くふしくれだつ彩度の低い指で刃の部分を磨いていた。あらかじめ仕組まれたように淡々と五指は動いている。
     イリュージョン並びに詐術は手先の器用さも求められる故かその緻密なる動きはピアノの運指にもよくにていて、まるで気の遠くなるような16分音符の三連符をアレグロで弾いているかのよう。そして――そんな動きを可能にしている彼の指にどうしても、目がいってしまった。かねてより触れたらどんな感触か、舌の触り心地はどんな感じだろうかという表にするには忍びないモノを抱えながら彼の指を見つめていると視線に気づいたのか伯爵は私の方を見た。
    「女王陛下、今の作業が気になりますか?」
     は、はいと喉からきちんと声を出す。しかし彼は作業中のそれを机に置いて――私に手を差し出す。
    「嘘、でございますね。貴方は心に正直になったほうがよろしいかと」
     眼の前には左の五指。楕円の爪は切りそろえられていて、関節部は存在感を示している。手の甲と指をつなぐ骨はゴツゴツとしているようで――口の中の唾液が溢れそうになった。
    「女王陛下が手と指に御執心であること、この私が知らないものだとお思いでしたか?」
     さあ、と触れそうで触れない距離までに彼の指が近づいていく。口からたれないように、涎を喉へと流し込むことで精一杯。

     まずい、くちに、ふくめばどうなる。だめだ。いまは。

     目をつむり、思考をスイッチさせる。
     そっと彼の手に触れて、優しく押しのけた。
    「……今は望みませんか。これは申し訳ございません。ですが……ご入用の際はお申し付けくださいませ、我が女王陛下」
     す、と何事もなかったかのように彼は霊体化する。ただ、私の手には彼の手の感触だけが残るだけだった。

  • 149名無し2024/06/23(Sun) 17:09:30ID:M2MDUzMzA(8/9)NG報告

    前回のあらすじ
    本番前にルル達と一緒に修正された企画書を読んで予習する事にしたマスター。

    読み始めてから数分後……
    >ふぅ……。(企画書を読み終え一息つく)
    読み終えたようですね?
    ……それで?どうでしたか?読んだ感想は?(どことなくそわそわしているように見えるモルガン)
    >うん、元々の企画が結構大がかりで細かく仕様が書かれてたのとダ・ヴィンチちゃんの修正のコミカルな修正も相まって読み応えがあったよ、なんというか濃密な企画書だった。
    >>……!!(ルル達もマスターの感想にコクコクと力強く頷く)
    ふふふ……、そうですか。
    では改めて聞きますが気になる点……問題点などはありましたか?
    >うーん、目を引く部分て意味では多かったけど問題点は見当たらないかな?ルル達はどうだった?(ルル達に尋ねる)
    >>……♪︎(楽しかっただけで特に気にならなかったようだ)
    そうでしょう、まぁ予想はついていましたが、私とダ・ヴィンチが時間を掛けて修正を施したものですからね?(予想通りのリアクションを貰えたからかどことなく誇らしげなモルガン)
    >とりあえずこれで予習出来たよありがとう。
    ええ、本番を楽しみにしておくと良いでしょう、それとルル・カボ?
    お前達の役割はタイミングが重要ですので心しておくように?
    >>……!(ビシッと敬礼する)
    >頑張ってね二人とも?
    >>……!!(マスターの前で腕をブンブン振ってやる気アピール)

  • 150in the silver2024/06/23(Sun) 17:20:38ID:A5NTExODE(10/36)NG報告

     女王陛下、と呼ぶ声に振り返ると、伯爵が貴方を抱き上げて自らの膝の上に座らせる。あまりに躊躇いの無い動きだったので反応出来ずに固まっている貴方をじ……っと見つめてくる。いやあの近い近い近い。ええ、近付けていますからねと彼が瞳を細めて小さく息を吐く。お顔を拝見すれば分かります。何かありましたね、と貴方の掌を導いて己の頬に触れさせる。私に……出来ることはございませんか。耳朶の感触、顔の輪郭、纏う香り。皮膚を走る罅もしくは鱗のような違和感、少しざらりとした顎の指触り。丁寧に編み込まれた銀灰色の髪。精悍で端正な「伯爵」の心地好く響く声は、本心からこちらを気遣っているのか単にそれらしい言葉を発しているだけなのか、判断するのが困難である。作り物の如きその佇まいに踏み込んでも恐らく何も見つからない。覗き込んだ側が惑って立ち尽くす、明るくて昏い、色鮮やかな伽藍堂。
     それでも。
     そっと彼の手を放し、尚も自分に向けられている翡翠色と薔薇色の双眸と一瞬視線を合わせ、貴方は彼の背中に両腕を回す。微かに息を呑む気配が伝わる。全く、駄目だと分かっているのに惹かれてしまうと独り呟いて彼の香りを吸い込む。……なまじ少なくない時間を過ごしたのが良くなかったかなあ、すっかり囚われてしまった。それでも何も分からないけれど。だからこそ、と、今このひと時共に居るという事実を精一杯抱き締めて告げる。もう、して貰ったよ。こうして一緒に居てくれている。
     次の瞬間、はっきりと彼が慄いたのが分かって、思わず顔を上げる前に強く強く抱き締め返され、女王陛下、香りが一段と濃さを増して息が出来なくなりそうな貴方を銀色の奔流が幾本も取り囲み天蓋のように流れ落ちる中、幻想か真実か、私だけ、の、という震える声と狂おしい程の熱を孕む眼差しに融かされ、射貫かれ、満たされて。

     囚われたのは、果たして誰だったのでしょうね。

  • 151FLOWERING HEART2024/06/23(Sun) 17:25:37ID:A5NTExODE(11/36)NG報告

     ひと気の無い場所で、丸腰と思しき人間に飛びかかったら返り討ちに遭った。いやびっくりした、凄い反応速かったし全体重乗ってるんですか? って感じの一撃喰らっちゃった。何かビームみたいなモノまで照射してきたんだけど。そもそも武器持ってるじゃないかこの人間。丸腰じゃないよ全然。何考えてたの数秒前の自分。
     壁に激突した瞬間から全く動けずにいる、こちらの様子を窺っていた人間が足音と共に近づいてくる。警戒というより困惑している気配が濃くて、然もありなん。まあ襲いかかった側は間違いなく無力化されている訳で。立ち上がる気力も無い訳で。
     これが「人間社会と相容れない孤高の化け物」の末路ですか。情けない。まあ親しい同族はいないし集会に顔を出すのも稀、眷族を増やすのも気乗りしない、あれこれ吸うのも日にひとくち位でいいやという末端なんざ、消滅しても誰も気にしないだろう。静かに暮らしていたつもりだけど所詮化け物は化け物、人間様に退治されるのが世の常である。大体、衝動を抑えられなかったのは自分の方なのだから。既に足音は止み、もう目の前に人間が居る。さて宙を舞うのは己の首か胴体か、両方かな。この服気に入ってたけど仕方ないよね。と達観した心境で待っていたら、
     剣を、彼は鞘に納めた。
     予想外の動きに思考が追いつかず、ただ相手の姿を眺める。磨き上げられた革靴。品の良い黒のスーツに真紅のベスト。きっちり結ばれたネクタイと清潔なシャツ。その下にあるのであろう鍛えられた肉体。紅く煌めく耳飾り。艶のある黒髪。何故か狼狽えて目を泳がせると、おもむろに彼が身を屈めやはり真紅の手袋を嵌めた手がそっと頬に触れてきて、びくりと震えた弾みに視線が合った。何色というのだろう、夏の夜空や北国の海、深い森の湖とも異なる、柔らかく烟る水晶のような瞳に──いや、待って、待って欲しい。もしかして私が我を忘れてこの人間に飛びかかったのは、
     吸い寄せられる。
     住まいも名前も知らない、顔だってたった今まともに見たばかりなのに、
     逸らしたくない。
     何を考えて、私、
     息が止まりそう。

    「事情を聞かせてもらえるかな」
     毅然とした、且つ穏やかな声が心臓の向こう側まで揺らす。
    「何も知らずに斬り捨てることも、立ち去ることも──したくない」

     これは⬛︎⬛︎という名の不可解を知った、ある化け物の物語。

  • 152剣式さん怪文書「続きはFANZAで」2024/06/23(Sun) 21:17:00ID:U2NTk1Mg=(1/1)NG報告

    …え?
    ……あの…私の聞き間違い、かしら?もう一度、言ってくれる?

    「式さんと赤ちゃんプレイをしたいです」

    ……………聞き間違いではなかったようね…
    その、一応聞くんだけど、マスター。『赤ちゃんプレイ』の意味は、きちんと理解しているかしら?私と貴方で認識の相違が発生している可能性があるわ。
    貴方の想像する『赤ちゃんプレイ』って……………………………や、やっぱり、そうよね…私が思っているのと同じ…
    確かに、貴方のお願い事を聞くとは言ったわよ?言ったけど…まさか貴方にそんな特殊な嗜好があったなんて…で、でも…すごく恥ずかしいけれど、貴方が本気で望むのなら…あ、赤ちゃんプレイを行うのも、やぶさかではない、わ。

    (えっと、どうすればいいのかしら…?とりあえず私のお膝にマスターを寝かせて…頭とかも撫でたほうがいいの…?)

    よ、よしよし…マスターはいつも頑張っていて偉いわ…優しくて努力家な貴方のことが大好きよ…なんでもしてあげたいほどに…

    (あ…マスターが気持ちよさそうに目を細めてる…かわいい……な、なんだろう、背筋がぞくぞくするこの感覚…) 
    (……赤ちゃん言葉とかも、使ってみようかしら)

    こ、これからは私が立香くんのママになるから…いつでも甘えてきていいんでちゅよ〜…♡疲れた時は思いっきりぎゅーってしてあげたり、こうやって頭もなでなでしてあげまちゅからね〜…♡

    (……………………………………赤ちゃんプレイ、いいわね…)

  • 153雨の軒先、境界線2024/06/23(Sun) 21:38:06ID:E4NzczNDI(14/21)NG報告

    「貴方も、雨宿りをしに?」
     まずい、本当にその通りであるがまさか軒下にお邪魔しようとしたときに見回りの教頭先生がいるとは思いもしなかった。見つかったら明日職員室送りになって不味いことになるだろう。見なかったふりをして、傘ささずに雨の中を駆けようとしたが後ろ手が誰かにひかれている。振り返ると、少しどころではないくらいにずぶ濡れになっていた教頭先生がいた。それで軒下にいたのか、と内心納得しつつ大人しく力負けして軒下に引きずり込まれた。
    「大丈夫です。今日のことは怒りませんよ。第一、あなたが良からぬ目的で寄り道しないことは普段の行いから想像がつきますし……ずぶ濡れではありませんか」
     傘を忘れてしまったから、とだけ答えるとそれに納得したのか先生は「今日は晴れといいましたからねぇ」と目を伏せて言った。長いまつげ、シャツの部分から透けている血色の悪い肌、ぺたりとまとわりつく銀の髪から垂れる雨のしずく。水も滴るいい男とはこのことか……だめだ、先生に向かってそんな目線で見てはいけない。そもそも少し言葉で言い表せないような関係であること自体秘密であるというのにボロを出すような行為は、してはいけない。否、そんなことは、あってはならなとよく知っているはずだ。
     だが、それはそれとして雫がねたましい。まとわりついても何も言われないから。意思がなく、そもそも感情を持つものではないから当たり前だろう。ああだめだ、早く、逃げ出したいがこの豪雨では少し無茶だろう。
    「――さん、――さん。時間は大丈夫ですか? 習い事やご両親との約束もあることでしょう」
     いえいえ、大丈夫です。雨雲レーダーもあと30分で雨は止むといってますし。そう返して目を伏せる。これ以上先生を見つめてしまうとまずい気がしたから目を背けるしかない。壊れそうで、壊してはいけないこの時間。明るくなりつつある西の空を眺めながら、低い声に対して平然としたふりをし続けねばならなかった。

    ―――ああ、なんて、心臓に悪い。

  • 154名無し2024/06/24(Mon) 17:03:21ID:M3ODcwNDA(9/9)NG報告

    前回のあらすじ
    修正された企画書へのマスター達のリアクションに満足げなモルガン。

    数日後……
    ……集まりましたねお前達?(とある一室に妖精騎士達を集めたモルガン)
    >あれ……?あの……、ランスロット卿(メリュジーヌ)が来ていないようなのですが……?(周囲を見渡してブリトマートが恐る恐る疑問を口にする)
    >>気にするな、お前はまだ経験していなかったかもしれんがこの召集が昼前の時点で『アレ』が自力でこの場に居るのは不可能だ。(苦虫を噛み潰したかのような顔で断言するバーゲスト)
    >ちょっ……『アレ』呼ばわりはあんまりでは……!?
    >>>いや、残当だろ?仕事は一応するけどやらかしまくってるからなアイツ。(バーヴァン・シーがバーゲストの言葉を肯定する)
    >ええ……?(皆さんにとってのランスロット卿の評価って一体……。)
    >>……まぁそれはそれとしてだ?カルデアに来てからは午後からの召集に合わせるようにされている陛下がわざわざこの時間帯と普段は使わない場所を指定されたとなれば……。
    メリュジーヌに聞かれたくない事由での召集とみてよろしいのでしょうか陛下?
    ええ、その通りです。よく見ていますねバーゲスト?(頷く)
    >>>……。(ちっ!私も気づいてたのに先を越されちまった……、お母様に誉めて貰えるチャンスだったかもしれないのに……!)

  • 155名無し2024/06/25(Tue) 17:04:36ID:g0MDMxMjU(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    とある一室に集まったモルガンと妖精騎士達(メリュジーヌ除く)。

    では本題に入りましょう。
    今日お前達を集めたのは……。
    >この前言っていた『メリュジーヌに対する新しい罰について』……、よねお母様?(モルガンが言葉を続ける前にバーヴァン・シーが自分の推測を述べる)
    ……その通り、良い判断ですバーヴァン・シー。
    >ありがとうお母様!!(どーだ見たか?と言わんばかりにニヤニヤしながらバーゲストをチラ見するバーヴァン・シー)
    >>(つまらん事でいちいち張り合うな、陛下の御前だぞ……?)今回の召集理由がメリュジーヌへの罰についてという事は理解しましたが私達は何をすればよろしいのでしょうか……?
    うむ、その罰でお前達にも手伝って貰う事があるのです。(パンパンと手を叩く)
    >>>……!!(それを合図に部屋の奥から資料を抱えたルルとカボが出てくる)
    詳しい事は口頭で説明するよりも資料に目を通した方が早いでしょう、コピーを取ったので各々一部ずつ受け取りなさい。
    >>>……♪︎(資料を抱えたルルとカボがブリトマートの方から順に足元に立つ)
    >>>>あ、ありがとうございます……?(抱えた中の一部を取る)
    >>>……♪︎(ブリトマートに笑顔を向けて隣のバーヴァン・シーへの方と移動する)
    >>>>……っ!(はあぁ、たまにしか会えないし間近で見るとお二人ちょこんとしててホント可愛い~!ついつい抱きしめたくなりますけど陛下の御前だしまだ作業途中だから我慢しなければ……!!)

  • 156名無し2024/06/26(Wed) 17:04:29ID:YzOTQzNDQ(1/2)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンの合図を受けて妖精騎士達に視力を配るルルとカボとあまり会う機会がないので二人の仕草に衝撃を受けるブリトマート。

    >……♪︎(無事に配り終えモルガンの側に移動する)
    ご苦労でしたね、お前達。
    説明が済むまでしばらくそこで待機していなさい。
    >……!!(ビシッと敬礼)
    よろしい、ではお前達は資料を確認するように。
    『はっ!』(妖精騎士達がそれぞれ紙を捲り順に目を通す)
    企画の都合上それぞれの役割の多寡とそれに対する難易度の差はありますがどれも必要なものです……。
    そして後には人形と機材を使い簡単なリハーサルを行う予定ですのでしっかり自分の役割を把握するように。
    それとそれはコピーですので必要ならば加筆しても構いません。
    準備が出来たら声を掛けなさい。(椅子に腰掛ける)
    >>はっ!了解致しました陛下!!(……しかしこの資料、ところどころ愛らしいイラストが挟まれているのが気になるな……、流石に陛下が書かれた訳ではないようだが……。)

  • 157名無し2024/06/27(Thu) 17:04:47ID:Y1NzYxODg(2/2)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンから罰の企画書のコピーを貰いそれぞれ読み込む妖精騎士達。

    企画書読み始めから十数分後……
    ……お前達、進捗はどうですか?(時間を確認し一旦妖精騎士達の状況を確認するモルガン)
    >私は問題ありませんわ!!役割の量も大した事はありませんし。(バーゲストが真っ先に応える)
    >>わ、私も大丈夫です!!(その後ろでブリトマートが手を挙げてアピールする)
    >>>……。(気づいていないのか無言で企画書を読み耽るバーヴァン・シー)
    ……バーヴァン・シー?(立ち上がりバーヴァン・シーの側に移動し肩に手を置いて改めて声を掛ける)
    >>>ひゃっ!?お、お母様!?(肩に置かれた手に驚いて振り向いて側に立つモルガンにさらに驚き椅子から落ちそうになるバーヴァン・シー)
    ……そこまで驚く事はないでしょう?
    まだ読み込むのに時間は掛かりそうなのですか?
    >>>えっ?(バーゲスト達を見る)
    ……あっ!大丈夫!!ちょっと念のため復習してただけだから問題なくリハーサルやれるわお母様!?(状況を察して慌てて立ち上がる)
    ……そうですか?まぁお前がそう言うのならば問題はないのでしょう。
    ですが平静を取り戻す為に五分程時間を空けます、お前達もそれで良いですね?(バーゲスト達に確認を取る)
    『問題ありません!!』(バーゲストとブリトマートが同時に返事しカボとルルが敬礼で応える)
    よろしい、では五分後に彼方の機材の回りに集まりなさい?(頷き席に戻るモルガン)
    >>>……はい、お母様。(お母様に余計な気を遣わせちゃった……!!これは絶対失敗出来ないから直前までもっかい読み直しだ!!)
    ……物事に真摯なのはお前の美点ですがそれではあまり落ち着けないでしょう……?(再び企画書にかぶり付く素振りを見せるバーヴァン・シーの様子を見て嘆息するモルガン)

  • 158名無し2024/06/28(Fri) 17:02:37ID:AxNTk4Mjg(1/11)NG報告

    前回のあらすじ
    熱中し過ぎるバーヴァン・シーの為に落ち着く時間を設けたのにその時間ギリギリまで熱中しようとするバーヴァン・シーに呆れきみなモルガン。

    そしてその後も予定通り進みリハーサルも滞りなく無事終わり……

    ……どうですかお前達?
    大体の流れは掴めましたか?

    >ええ、大体は掴めたかと。(頷く周囲の者達を見てバーゲストが代表して答える)
    宜しい、だが解っているとは思いますが相手は『あの』メリュジーヌですからこの人形の様に事はスムーズには進まないと思っておきなさい。
    そうならない様に事前にいくつか手は回しますが場合によってはお前達も抑えに回るかもしれません……。
    知っての通り力で抑えつけるのは得策ではありませんので事前に勢いを削ぐ策を練っておく事を推奨します。
    >>策……、ランスロット卿を止めるにはどうすれば?(ブリトマートが頭を悩ませる)
    >お前はまだあまりやつを知らぬからな、お前に時間があるのならば私が後で教授してやろうと思うがどうだ?(バーゲストが提案する)
    >>あ、ありがとうございます!是非お願いします!!
    話も纏まった様子ですし今日はここまでとします、当日までメリュジーヌに悟られぬようくれぐれも注意して過ごす様に。
    『はっ!では失礼致します!!』(妖精騎士達がモルガンに頭を下げて部屋を後にする)
    >>>……♪︎(モルガンの足下で妖精騎士達に手を振るルルとカボ)
    ……では私達も戻りますよお前達、我が夫も待っていますからね?
    >>>……♪︎(楽しそうにちょこちょことモルガンの後ろをついていく)

  • 159名無し2024/06/29(Sat) 17:05:11ID:AzNDEyMjk(2/11)NG報告

    前回のあらすじ
    人形によるリハーサル無事終了してそれぞれの帰路につく妖精騎士達とモルガン&ルル・カボ。

    ただいま戻りました。
    >……♪︎(モルガンの開けた扉から勢い良く駆けてマスターの部屋に入るルルとカボ)
    >>あ、お帰り……、ルル達なんだかご機嫌だね?リハーサル上手く行ったの?
    >……!!(ぐっと拳を挙げて手応えアピール)
    >>おお、頼もしいねー!本番も楽しみだね!頑張って!!(ルル達を笑顔で応援するマスター)
    >……♪︎(コクりと頷く)
    ……それで?留守の間何かありましたか?(マスターの対面に腰掛ける)
    >>今日は特に何も無かったよよ?
    そうですか、ならば我が夫は今日1日羽根を伸ばせたという事ですね?
    >>うん、おかげさまでゆっくり休めたよ?
    ホントは自分もリハーサル参加するべきだったんだろうけども……。
    私が参加しなくて良いと言ったのですから気にする必要などありません。
    当日の我が夫の役割はメリュジーヌやゲストの相手が主ですから今日のリハーサルにはあまり絡みませんし、それならばゆっくり身体を休めた方が効率的でしょう?
    >>うん、気遣ってくれてありがとうね?本番も上手く場を回せる様に頑張るよ?
    >……!!(マスターに同調してモルガンにアピールするルルとカボ)
    ふふふ、そのやる気に期待しましょう。(……だがやる気が満ち溢れているのは良いことですが気が逸り過ぎて空回りには気をつけて欲しいものです……、まぁ仮にそうなったとしても私がどうにかするのですが……。)

  • 160dreaming summer breeze2024/06/29(Sat) 22:44:38ID:A0NjMyNjM(12/36)NG報告

     こんな夢を見た。
     幼くなった貴方は幼児用の寝台に寝かされて、遥か頭上で揺らめく水面のような輝きを飽きることなく見つめている。と、誰かが寝台の側までやって来て、貴方の顔を覗き込む。何故か相手の姿はぼやけていて発する言葉の意味も理解出来ないが、呼びかける声はとても優しい。もっと聞きたくて貴方が手を伸ばすと、その人は大きな大きな手で貴方の手を包み込む。太くてごつごつした感触に、貴方は不思議そうな表情でその人の指を一本ずつ握ってみる。親指、人差し指、中指、薬指、小指。赤い髪の彼は柔らかく笑って、自らの指と貴方の指をきゅっと繋ぐ。
     もうひとり、貴方の側に誰かが居る。首を軽く傾げていて、どのように接すれば良いのか分からない様子だ。それでも厭な感じはしなかったので、遊んで欲しいと貴方は声を上げる。幾らか躊躇いがちにその人が手を差し出してきて、自分の掌と貴方の指先が触れ合う。やはり大きな手で、先程の人よりもひんやりしている。温かさも人それぞれなんだなあと貴方は小さな指でついつい、と掌を撫でる。くすぐったかったのか、長い長い銀色の髪が揺れる。微笑みを零して、歌うように詩うように、彼は貴方に語りかける。
     これまでも。
     これからも。
     貴方を守る、と誓う大きなふたりと両手を伸ばす小さな貴方を、頭上から淡い虹色の光が見守っている。

  • 161モルガン怪文書・番外編517・メリュジーヌ死闘編12024/06/30(Sun) 17:04:55ID:A1MjI2MzA(3/11)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターの部屋に戻ったモルガン、ゆっくり休めてやる気がアップしたマスターてルルとカボを見てそのやる気が空回りしないか少し心配する。

    そして数日が経ちいよいよ罰執行当日……
    >さて……、いよいよこの日がやってきましたが覚悟は良いですねメリュジーヌ?(モルガンがメリュジーヌに問い掛ける)
    『……。』(部屋にいる全員の視線がメリュジーヌに向かう)
    ……うん、改めて答えるけどそれなりの覚悟はしてるよ?
    (負けた事自体にはまだあんまり納得はしてないけど)自分で言い出した事だからね?
    それはそれとして始める前にいくつか聞いておきたいことがあるんだけどいいかな陛下?(呼び出された部屋の中を見渡した後モルガンに向けて手を上げる)
    >良いでしょう、ですが後がつかえているので手短に済ませなさい。
    うん、ありがとう陛下。
    それじゃまず1つ目……、あの部屋の中央にあるなんかゴテゴテした椅子……、あれって電気椅子ってやつじゃないの?(拘束用のベルト等が付いた明らかに自分のサイズに合わせた特注品らしき椅子を指差す)
    いいえ?たまたま見た目とコンセプトが似通っただけの事です。
    それに電流など流したところで大した効き目など無いでしょう?
    >そりゃー効かないとは言ってもダメージ減少なだけで完全遮断じゃないし電流流れてムズムズしてこそばゆいのとか嫌だし?(後サラリとコンセプトが似通ったっていった!?電流は流れなくてもなんか絶対に面倒な事になるやつだ!!)

  • 162名無し2024/06/30(Sun) 21:21:40ID:IxMDExNDA(1/1)NG報告

    今年のサバフェスのテーマは「マスターの元恋人死別概念」です。
    どうしました村正さん?何やら形容し難い表情ですが……ええそうです「マスターの元カノ死別概念」です。
    最近、サーヴァント達を見ていて思ったのです。
    サーヴァントという存在は非常に強力です。その戦力はもとより、一つの人生を歩き切った彼らの精神性もまた著しい強さを秘めています。ですから創作という中で真に彼等の魂を揺さぶるというのは難しい……ですが私は先日素晴らしい作品に出会いました。
    ええ、これです「私の大大大好きなマスターと実は昔から交際していた幼馴染恋人が突然カルデアにやってきて第二マスターになって傷ついた彼の身も心も癒やしてマスターが奪われちゃう♡」ASMR音声、です。
    私はこれを聞いた時、比喩抜きで霊基が震えました。初めは我がマスターが奪われた屈辱に、その次にサーヴァントとして確立された私の精神をここまで揺さぶる凄まじい精神攻撃なのだという衝撃に……ですから私は決めました、彼等の精神を解体するような衝撃性を秘めた創作物をサーヴァントが集まる場で広める事でより多くのサーヴァントに脳破壊という新たな刺激を持って心をリフレッシュする体験を提供するのが今回の主題なのです。理解頂けましたか?無論、私もこれが未だカルデアや多くのサーヴァントにとってはニッチなテーマである事は重々承知しています。だからこそマスターの元カノ元カレなぞという存在を許容できない彼ら彼女らの為の「死別概念」なのです。これならば「とりあえず今はフリーだから」という建前とWSSによる脳破壊が両立できますからね。村正さん、これは必要な判断なのです。
    今カルデアでは脳破壊ASMRが出回った事による犠牲者と僅かな「chu♡マスターとのいちゃらぶ甘々カルデアライフ」シリーズの奪い合い、更にはそれに伴うトラブルが発生しています。
    今はまだ脳破壊されたサーヴァントは周回メンバー含めた一部のみですが、今後さらに拡大していくでしょう……だからこそ我々サバフェス運営委員会が先立ってサーヴァント達の脳を破壊する事で耐性を付ける必要があるのです……理解して下さい今この時我々は必要悪でなくてはいけないのです……

    我々サバフェス運営委員会は今季のサバフェスのテーマを「マスターの元恋人死別概念」にする必要があるのです

  • 163うつろなるもの2024/06/30(Sun) 22:30:57ID:cxOTEwMjA(15/21)NG報告

    「女王陛下、マスター……」
     そう低い声で彼は私の耳元を舐り、目を伏せる。
     全ての立ち振る舞いに芯はなく、殻を綺麗に仕立て上げた伽藍の洞の男はこうして今も、私の近くでからんと乾いた音が響くような言葉を出していた。最初こそ、本当に信じられないなぁとかそのうち違ったことを言い出すのかもしれないと思っていたがなぜか、彼と時間を共にすることで気づけばその空っぽさに安心感を覚えてしまいしまいには彼に契約の証といわんばかりの指輪を、差し出してしまっていた。
    「本当に、ありがとうございます。女王陛下とともに過ごす日々はとても幸せで、ございました。ああ、今でも続いています、よ」
     まるで騎士様がお姫様にするように私の手を取る。くちづけを堕とす代わりにただ彼の手が重ねられる。大きくて、冷たくて――それでいて、何故か離されそうでも安心できるくらいのここちよさ。今のような忠臣らしいふるまいも一瞬で崩れ去るだろうとぼんやり思いながら彼は、ただ私の手を彼の頬へともっていった。
     私が『ある』ことを確かめるようにほおずりし、嘆息する。
     ああ、と言葉を漏らし――大切なものであるかのように私のては扱われる。
    「この手、このぬくもり。ああ、――すべてが、いとおしい」
     壊れないように、私の手は彼の頬から離される。だが本当にぬくもりは消えることはなく今度は彼の指と私の指で指を深く、しっかりと絡みつくように組まされた。
    「どうか今後とも、よろしくお願いいたします。女王陛下」
     その目はひどいくらいに優しくて、その言葉が偽であるが真であるかすらの判断すらどうでもよくなった。ただ、彼がそこにいればいい。私は首を縦に振り、再び手でぬくもりを感じたのだった。

  • 164モルガン怪文書・番外編518・メリュジーヌ死闘編22024/07/01(Mon) 17:01:31ID:M0MDIxMDE(4/11)NG報告

    前回のあらすじ
    遂にメリュジーヌへの罰の執行の日に……。

    それじゃ陛下続いて2つ目の質問いいかな?(メリュジーヌが指を2本立てる)
    >……まだ何かあるのですか?
    うん、この部屋さ……、なんか人数多くない?
    陛下とバーゲスト・バーヴァン・シーにブリトマート、マスターの肩にくっついてる(ズルい!!)ルルとカボ、それになんか医療班っぽい二人……。
    >>っぽいではなく今回は依頼を受けて医療班として待機しています。
    安心してなさい、何が起ころうと必ず蘇生させます!!(ナイチンゲールが淡々と意気込みを語る)
    >>>フフフ……、竜種の中でも名高いアルビオンの竜……!!それの臨時データを採れる機会をむざむざと逃す訳にはいかないだろう? 
    という訳で多くの反応を期待する、もし万が一気絶などしてもこちらが叩き起こす(物理)がな?(ナイチンゲールの方を差すアスクレピオス)
    >最初の予定ではこの二人のゲストは予定には無かったのですが企画書を見せたダ・ヴィンチの意見もあり万全の罰の為にいくつかケア要因を取り入れる事にしました。
    機会があればダ・ヴィンチにも礼を言っておきなさい?
    ああ……、うん。(陛下の事だからそんな手心入った易しい罰なはずはないとは思っていたけどこれちょっとヤバいかも……?)
    >>>>頑張ってメリュジーヌ!!自分もなるべくケア頑張るから!(応援するマスター)
    マスタ~?もっと応援よろしくね~♪︎(マスターの応援に先程とはうって変わり笑顔で手を振る)

  • 165怪文書〈ヤンデレ〉2024/07/01(Mon) 23:18:32ID:Q1NDYzNzY(22/26)NG報告

     あなたの首に──いいえ、あなたの欲しい首になりたい。水晶髑髏として、あなたの傍に留まりたい。あなたを守り、あなたの代わりに戦うものになりたい。あなたの椅子となり、あなたの刃となり、あなたの炎となり、あなたに使役されるものになりたい。あなたの銀盆に鎮座し、その銀を鮮血で満たし、あなたの唇を受け止めるものになりたい。
     私は聖人にはなれない。
     善良さに憧れ、その有り様を美しく思う、ただの人間だ。憧れる姿を己に重ねられない愚か者だ。あなたの愛するヨカナーンには程遠い、平凡で浅学にして非才極まる一般人でしかない。世界も救えない、世界も壊せない、有象無象のひとりでしかない。
     本物の聖人なんてもうどこにもいないのに。
     あなたの欲しい首は、もう既にあなたの手元にしかないのに。
     首が欲しいと、あなたは言うのですか。

     あなたの愛を受け止めるべき価値がないのに、
     あなたの愛を受け止めたいと望む私がいる。

     誰よりもあなたに受け取って欲しいのに。
     それでも────それでもあなたは、私の首なんて欲しくはないと言うのですか。

     ────どうして……どうして可哀想なものを見るような目を、あなたがするのですか。あなたはどうして笑ってくれないのですか。どうして、どうして……たった一言、首が欲しいと言ってくれないのですか。

  • 166〈揶揄うこと∶太公望〉2024/07/01(Mon) 23:19:22ID:Q1NDYzNzY(23/26)NG報告

    「とぉう」
    「わぁっ!?」
     ほんの出来心だった。少なくとも冗談ではあったし、本気であるわけも、本気にされるわけがないとも思っていた。何しろ自分はマスターである点を除けば、本来なら日本のどこにでもいる一般人学生でしかない。見た目こそ少し年上ほどの穏やかな青年とはいえ、歴史にも物語にも名の知れた彼が、こちらを気に留めるわけがないと、無意識に高を括っていたのかもしれない。
     シーツの上に綺麗な黒髪が広がる。本気を出すまでもなく振り解けるとわかっていながら、興が乗って顔の真横に手を突いた。太公望の上に、人のかたちの影が下りている。
    「……あの……えぇっと……?」
     困惑の色濃い疑問符に、にっこり笑って応じる。
    「急にごめん、ちょっとやってみたくて。……でも、わたしの足払いくらいで転がされてちゃダメだって、ニキチッチに怒られるよ?」
    「…………なるほど」
     声音が一段低くなった。
    「ふざけてごめんね、すぐ退けるから」
    「……じゃあ、いいんですよね?」
     え、と疑問を浮かべる暇も与えられない。世界が回転し、何もなかった背中に柔らかいスプリングの感触が満ちる。
     反射的に閉じてしまった目を開けば、細く笑むばかりの目が冷徹に開かれて、口元だけが微かな笑みを浮かべている。しまった、と思うにはあまりにも遅すぎた。
    「僕も少し、ふざけてみせるとしましょうか」
     同じように、顔の真横に手のひらがある。
     逆の手が手首にそっと絡みつく。
     もう逃げられない。

  • 167モルガン怪文書・番外編519・メリュジーヌ死闘編32024/07/02(Tue) 17:01:32ID:M1ODM1MDI(5/11)NG報告

    前回のあらすじ
    メリュジーヌ、モルガンに2つ目の質問をした後マスターに応援され笑顔で応える。

    >……モチベーションか上がったようですがまだ質問はあるのですか?(若干険しい顔で確認を取るモルガン)
    もう十分だよ、始めようか。
    それでまずは何をすればいいのかな?やっぱりあの椅子?(再び椅子を指差す)
    >……ええ、まずは椅子に固定し更に臨床データ採取用の機材を取り付けます。
    バーゲスト、ブリトマート、頼めますか?(バーゲスト達に指示を出す)
    『はっ!!』(二人が頷きメリュジーヌを挟んで椅子に向かう)
    どうせならマスターにエスコートして欲しいんだけどなぁ……。
    >>黙ってついてこい、そもそもこれはお前への罰だという趣旨を理解しているのか?(文句をいうメリュジーヌを引きずるバーゲスト)
    >>>それに正確なデータを取るためにも無闇にテンションを上げられてコンディションに影響か出ても困るからな、開始前はなるべく平常に近い状態をキープして貰う。(いそいそとデータ取りの準備を始めるアスクレピオス)
    >……はぁ。、こうなるだろうとは思っていましたが始まる前から忙しない……。(その緊状況を見て嘆息するモルガン)

  • 168ある廊下での思い出2024/07/02(Tue) 23:02:36ID:YxMzE3MDg(16/21)NG報告

    彫刻刀で軽く怪我をしたときのことである。授業中は気にしていなかったがチャイムがなると一気に脳内分泌成分がおさまり気づいたら左手の人差し指から血液が軽く流れていた。切出刀で浅くやったのだろう。幸いなことに痛みはあまりなく、とりあえず保健室に行こうとしたら教頭先生に止められた。
    「……――さん、それはどうしましたか?」
    正直にことの経緯を説明する。すると一気に先生は顔を青くし私の左手をつかんだ。翠と紅の瞳が流れる赤を凝視しつつ、その筋が目立つ人差し指で流血の跡を先生は拭った。
    「……まだ血は少しでてますね。これは気休めですが」
    そういって、先生はポケットから絆創膏を取り出して手早く私の傷跡に貼り付ける。太い指が、小さな絆創膏の剥離紙を取り除き私の人差し指に指輪をはめるように慎重にかつ、丁寧に貼りつける。やけにむず痒くて、そして――なにかが、たりない。ああ、何かが、足りない気がするがいまは与えられるものではないだろう。
    そう考えながらも私はじっと先生の指を見つめるがなにも言わずに教頭先生は作業をしている。指を曲げてご覧なさい、の指示に従い軽く曲げる。なにも、支障なかった。
    「終わりましたよ。あとはきちんと保健室に診てもらいなさい」
    ほら、と先生は私の指を優しく撫でたあとでどこかへと去っていく。ありがとうございました、と頭を深く下げて教頭先生に礼をいった。
    ―――傷跡を舐める、なんてことはここでは当然無理だろう。それでもすぐ剥がれる指輪を、しかも先生のゴツゴツとしたあの指でつけてもらう栄誉。そっと大切そうになでて、次の授業の準備のために然るべきところへと戻った。

  • 169モルガン怪文書・番外編520・メリュジーヌ死闘編42024/07/03(Wed) 17:04:03ID:M3NjQ5MDM(6/11)NG報告

    前回のあらすじ
    メリュジーヌへの罰の為の椅子への拘束やデータ採取機材取り付け等の下準備が始まる。

    バーゲストとブリトマートがメリュジーヌを椅子に引きずっていって数分後……

    >陛下、無事作業が完了致しました!!(バーゲストがモルガンに報告する)
    >>ご苦労でしたねお前達。
    さてメリュジーヌ?心地はどうですか?(バーゲスト達に頷いた後メリュジーヌに向き直る)
    ……うん、まぁ率直に言ったら心地は良くないよね?
    手首と足首はベルト巻かれてるし腕と足にはコードペタペタ付いてて挙げ句には頭になんかメカっぽいヘッドギアつけられてるし……、今のとこ画面真っ暗で何にも見えないんだけど何これ?
    >>それを今から説明します、先に言っておきますがその拘束はお前ならば簡単に引き千切れる物ですが壊したら追加のペナルティを課しますのでそれを念頭に入れておきなさい、良いですね?
    うん……あっ!マスターは近くにいるよね!?どさくさ紛れに離れたところ行ってたりしないよね!?
    >>>大丈夫、ちゃんとさっきと同じ場所にいるよ?(マスターが声を掛ける)
    あーよかった!
    ……ところでさっきからカシャカシャ音してるんだけどこれ何の音?
    >>……バーヴァン・シー、物珍しいのは分かるがそろそろ撮るのは控えなさい……?(楽しそうに笑いながら拘束メリュジーヌを色んな角度から撮影するバーヴァン・シーを嗜めるモルガン)

  • 170モルガン怪文書・番外編521・メリュジーヌ死闘編52024/07/04(Thu) 17:03:57ID:M5NDYzMDQ(7/11)NG報告

    前回のあらすじ
    椅子に拘束され頭にヘッドギアを付けられたメリュジーヌ、バーヴァン・シーに写真を撮られまくる。

    >……コホン。(咳払い)
    では改めて説明を開始しますが問題有りませんね?
    無いから早くお願い陛下ー、このヘッドギア重くてちょっと首がしんどいからさ?
    てゆうか説明前に付けなくてもよかったんじゃないこれ?
    >……では手短に済ませましょう、ルールとしては至極シンプルです、この説明が終了次第そのヘッドギアの画面から動画が流れます。
    ふんふん?
    >そして視聴終了後、その動画内でのワンシーンを元にバーヴァン・シーが問題として出しますので既定数をクリア出来れば終了です。
    確かにシンプルだね?
    その必要正解数って100問とかだったりするのかな?
    >>ンなわけねぇだろ?その数のネタを考えなきゃならねえこっちの身にもなれよな?数問だよ数問!(バーヴァン・シーが呆れつつ答える)
    あはは確かにね!それじゃ割とすぐになんとかなるかな?
    『(そんな訳ないだろう……。)』(楽観視するメリュジーヌを見て口には出さないが心は一つになる一同)
    >……楽観視するのは続きを聞いてからにしなさい、ここからが重要な部分です。(他とは違い表情を変えず淡々とメリュジーヌを嗜めるモルガン)

  • 171モルガン怪文書・番外編522・メリュジーヌ死闘編62024/07/05(Fri) 17:06:10ID:QxMjc3MDU(8/11)NG報告

    前回のあらすじ
    罰のルール説明を聞いて楽観視し始めるメリュジーヌと呆れる周囲と嗜めるモルガン。

    >当然ただ椅子に拘束して動画を観て問題に答えるだけでは罰としてはぬるいので合間合間に妖精騎士達による『アトラクション』を交えます。
    この部屋に勢揃いだしそれくらいの妨害はあるよねやっぱり?まぁ耐えてみせるけど。
    >流石の自信ですね?
    では早速流させましょう、動画のジャンルはダ・ヴィンチが用意した中からバーヴァン・シーが選んだジャパニーズ・ホラーというものだそうです。
    え°っ?(モルガンの言葉に妙な言語で返すメリュジーヌ)
    カチッ(動画スイッチON)
    ちょちょちょっ!?なんかきた!なんかおどろおどろしく始まったよ!?ていうか映画だよねこれ!?しかもちゃんと冒頭から始まるのこれ!?(慌て始めるメリュジーヌ)
    >当然でしょう?恐怖シーンの部分だけ編集したものが欲しいというのなら別途用意しますが?
    それと此方も流れを把握するためにスクリーンで同じ動画を鑑賞しますのであまり騒がぬ様に?(席につき鑑賞モードに入るモルガン)
    >>へへっ……!この映画きっとお母様にも気に入って貰えると思うの?(いそいそとモルガンの隣に座る)
    >……そこは心配などしていませんよ?
    さぁ我が夫も此方にきなさい?(バーヴァン・シーの反対の席を指し示す)

  • 172モルガン怪文書・番外編523・メリュジーヌ死闘編72024/07/06(Sat) 17:02:54ID:QzMDkxMDY(9/11)NG報告

    前回のあらすじ
    いよいよ始まったメリュジーヌへの罰(ジャパニーズ・ホラー動画鑑賞)

    視聴開始からしばらくして……
    ~~~~~!?(メリュジーヌの声にならない叫び)
    >ふむ、本格的に話が動き始めたようですね?
    >>ふふふ、これからよお母様?楽しみにしてて?
    >ええ、期待しましょう?
    ところで我が夫はこの映画を観たことは?
    >>>昔話題にはなってたけど観たことはなかったから楽しみだよ。
    >>なんだよ?観た事なかったのかよ自分とこの国の作品だってのによ?
    あ、ビビってたのかぁ?
    まぁ変にお母様にネタバレされる心配なくていいけど?
    きゃあああ!?なんか耳元に生暖かい風がぁ!?(絶叫するメリュジーヌ)
    >>>>……♪︎(ブリトマートに抱えて貰いながら携帯用ミニ扇風機をメリュジーヌの耳元で吹かして良いリアクションを引き出してガッツポーズをするカボ)
    >>>>>……。(ご、ごめんなさいランスロット卿……、でもこれも任務なので恨まないでいただけると……。)
    >>>>>>……。(お前が気に病む事はない、これはメリュジーヌに対する罰、いわば禊なのだからな?むしろ遠慮などせずどんどん行くべきだ!)
    >>>>>は、はい!!(なんだかバーゲスト卿のお顔が若干にやけ気味なのは気のせいでしょうか?気のせいですよね、あのいつも凛々しいお姿のバーゲスト卿の事ですし……。)

  • 173moonshine・加筆修正版2024/07/07(Sun) 10:50:11ID:QxMjAzMjk(13/36)NG報告

     酒類が切れたため貴方はスーパーに行く。夜遅くまで営業している店舗なので不測の事態には有難い。目当ての品を無事購入し、帰宅途中の十字路でふと赤信号の向こう側を通り過ぎていく人影を見かける。夜更けだというのに昼間の暑さがまだ往生際悪く粘っているけれど、風が吹くだけましだ。その風が長い髪を弄び、銀色の燐光を散らす。教頭先生、と貴方は呟く。学生の頃とてもお世話になった人だ。一瞬だったので服装までは確認出来なかったが、あれほど心惹かれる銀髪の持ち主は彼以外いないだろう。まさか会えるとは、と貴方は青信号の下、教頭先生と思しき人物が去った方角へ足を向ける。こんな遅くに何をしているのですかとお小言を貰うかもしれないが、話をしてみたかったのだ。先生こそ遅くまで、と返事を準備し、緊張と幾許かの興奮を伴いながら街灯が途切れる道の先を曲がって、
     突然、貴方は溢れんばかりの目眩さと騒めきに出迎えられる。重厚な真紅と黄金の内装に豪奢なシャンデリア、上品な衣擦れの音に其処彼処で談笑する人々、ずらりと並ぶオードブル、メイン料理、デザート。何が起こったのか理解出来ない貴方の耳に、……さん? 声が届く。大層驚いた表情を浮かべて、数百年前の欧州貴族の如く煌びやかで何処か禍々しい衣装を身に纏った、その人の──
     迷い込んでしまったのですね。と彼が嘆息する。眉根を寄せているが、こちらに対する怒りは感じない。絶句したままの貴方を見つめて、落ち着かせるように肩を抱く。びくりと震えたのに気づいているのかいないのか、更に耳元で囁きかける。大丈夫ですよ。此処は観終わった映画、読み終えた小説、その余韻のようなもの。もうすぐ消えます。ええ、もう、すぐに。私はこれで戻りますから。
     貴方も、戻りなさい。

     我に返った貴方は十字路に立っている。止まれ、の方が明るく点っている信号を眺めながら、茫然とした面持ちでずっと考えている。
     教頭先生。
     教頭先生の住所は何処だった?
     教頭先生は本当に仕事帰りだったのか?
     そもそも、あのような教頭先生が居ただろうか?
     不意に、立ち尽くす貴方の頭上で信号が点滅する。止まれ、止まれ、止まれ。──進め。貴方の道を、と、誰かがすぐ近くで或いはずっと遠くで語りかけた──かもしれない。

     私を想ってくださった貴方。さようなら。
     ありがとう。
     どうか、お元気で。

  • 174moonshine・加筆修正版2024/07/07(Sun) 10:55:07ID:QxMjAzMjk(14/36)NG報告

    >>173
    moonshine…馬鹿げた考え、戯言という意味も持つ単語。

    「さようなら」の話ではありますが、「ありがとう」もあったらいいなと思います。

  • 175モルガン怪文書・番外編524・メリュジーヌ死闘編82024/07/07(Sun) 17:02:02ID:Q0OTA1MDc(10/11)NG報告

    前回のあらすじ
    和気あいあいと映画鑑賞するモルガン達と対照的に悶絶するメリュジーヌと仕掛け役を楽しむバーゲスト。

    そして更に時は流れて一回目の動画終了の時刻に……
    >あー終わっちまったかー!ど、どうだったお母様!?(横で見てた限りは悪くない反応だったと思うけど……。)
    >>なかなかでした、ジャパニーズ・ホラーというものへの見識が深まった気がします。(満足気に頷く)
    >(パアアッっと表情が明るくなる)へへやったぁ!!(照れ笑いしながら噛み締めるバーヴァン・シー)
    >>>……大丈夫?メリュジーヌ?(一連が終わったのでメリュジーヌに声を掛けるマスター)
    ……。(ビクンビクン痙攣してて返事がない)
    >>>>……どうやら失神していますね?気付けを行います、司令官は下がっているように(ナイチンゲールが手袋をはめ直し気付けの用意を始める)
    >>>もう少ししたら目が覚めると思うからやめてあげて?(慌てて止めるマスター)
    う、ううん……、マスターそこにいるの?(マスターの声の反応し目覚める)
    >>>あ、起きた?汗掻いてるしとりあえず飲み物飲もうか、ストロー付きだから口開けて?(ストローのついた水筒をメリュジーヌの口に近づけるマスター)
    ずずー(マスターの向けたストローから飲み物を飲むメリュジーヌ)
    >>>>>……目覚めたか。(チッ、気付けをした後どのような反応をするか観察するチャンスだったのだが。)
    >>その調子でメリュジーヌのケアを頼みます我が夫。
    そしてメリュジーヌ、落ち着き次第先程の動画に関する問を出題するので心してかかるように?

  • 176モルガン怪文書・番外編525・メリュジーヌ死闘編92024/07/08(Mon) 17:04:57ID:Q2NzE5MDg(11/11)NG報告

    前回のあらすじ
    動画視聴を終え痙攣したりしていたメリュジーヌのケアをするマスター。

    ふぅ……、ありがとうマスター?おかげで少し落ち着いたよ。(一息ついてマスターにお礼をいうメリュジーヌ)
    >もう大丈夫なの?
    うん、回復力も最強なんだ私。
    >>ほう?では記憶力も最強であると証明して貰いましょうか?(バーヴァン・シーに指示を出す)
    >>>任せてお母様!!準備は万端よ!(問題を書いた紙が挟まれたファイルを見せる)
    >>うむ、では始めましょう、良いですねメリュジーヌ?
    うん、クイズの間もヘッドギアとか手足の拘束外してくれないのは予想出来てたよ?
    だから……ね、マスター?
    手を握っていて?
    >……うん。(一瞬モルガンの方を見た後メリュジーヌの手をそっと握るマスター)
    ありがとうマスター!!もっと元気出てきたよ!!
    >>>はっ!さっきまでビクンビクン痙攣してたクセに威勢がいいじゃねえか?
    それじゃ一問目読んでやるからしっかり聴いとけよ!

  • 177モルガン怪文書・番外編526・メリュジーヌ死闘編102024/07/09(Tue) 17:11:30ID:MwODM3MzQ(1/3)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターのケアで元気が出たメリュジーヌ、果敢にバーヴァン・シーのクイズに立ち向かう。

    >…………。(無言で問題用紙とメリュジーヌを見比べるバーヴァン・シー)
    ………………。(沈黙するメリュジーヌ)
    >……お前、全問不正解ってマジかよ?そこまで難しくした覚えはねぇんだけど?
    ……お前動画ちゃんと観れてなかったろ?(普段と違う抑揚のない淡々とした言葉で確認するバーヴァン・シー)
    ……そうだね、言い訳はしないよ?予想外のジャンルだったこと(と外野の妨害)もあって正直ちゃんと観ていたとは言えないね?(淡々と返すメリュジーヌ)
    >お前……、さっきまでの威勢どこ行ったよ?自信ありそうたったのによ?
    マスターのバフを受けてなんとか思い出せるかなと思ったけど無理だった……、それだけの事だよ。
    >>……メリュジーヌ。(嘆息するモルガン)
    でもこれでジャンルと問題の傾向は解ったしマスターに元気も貰ったから次は大丈夫だよ!!
    陛下も元々一回で終わるとは思ってなかったんじゃない?
    (確かにその通りだが自ら言い出すか……)そうですね、では望み通り二回戦と行きますか。
    皆、二回戦を始めます改めて配置に着きなさい。(メリュジーヌの言葉を受けモルガンが再び周囲に指示を出す)

  • 178モルガン怪文書・番外編527・メリュジーヌ死闘編112024/07/10(Wed) 17:02:26ID:MyNjU0NjA(2/3)NG報告

    前回のあらすじ
    まさかの全問不正解だったが動画と問題の傾向は把握出来たからと強気に二回戦を要求するメリュジーヌ。

    一つ目と同じく所々でメリュジーヌの絶叫が響きつつ二つ目の動画も終了……

    ふ……、ふふふ……、今回は最後まで意識飛ばさなかったよ?ちゃんと見てくれてたマスター?(多少痙攣しているが今回は最後まで意識を保ったメリュジーヌ)
    >うん……、頑張ったね!!(再びメリュジーヌの手を握る)
    >>ふむ、前回と違う角度の動画だったが耐えたという事はホラー自体への耐性が付きつつあるということか。
    ふふふ……、良いぞ!!これは貴重なデータだ!!(一人満足気に頷くアスクレピオス)
    >>>……お前の成長、確かに見届けました。
    それではこのまま続けても構いませんね?
    うん、お願い陛下……!!
    今度は一回目の時みたいなことにはならないよ……!!
    >>>……良いでしょう、始めなさいバーヴァン・シー。
    >>>>はーいお母様!!(今度は大丈夫なんだろうな……?あのヒエッヒエの空気もう一回はごめんだぜ?)

  • 179モルガン怪文書・番外編528・メリュジーヌ死闘編122024/07/11(Thu) 17:03:50ID:M0NDcxODY(3/3)NG報告

    前回のあらすじ
    二つ目の動画視聴に耐えきりそのまま二回戦目の問題に挑むメリュジーヌ。

    出題から数分後……

    ……。(全問答え終え再び沈黙するメリュジーヌ)
    >……ちっ。(問題用紙を見つめ小さく舌打ちをするバーヴァン・シー)
    全問正解だ!極端から極端にしかいけねぇのかお前はよ?(未出題の問題用紙を含めた紙束を無造作に真上に放り投げる)
    やったー!!これで今回の罰はクリアーだね!!
    バサバサ……(紙吹雪代わりにメリュジーヌの椅子の周りを舞う用紙)
    >>・>>>おめでとうございますランスロット卿!!(ルルとカボを抱きながら笑顔で一緒に拍手するブリトマート)
    >>>>はぁ……、こんなに巻き散らかして……。(床に落ちる用紙を呆れ気味に見るバーゲスト)
    >>>>>やったねメリュジーヌ!!もう拘束外してあげてもいいよね?(モルガンに確認するマスター)
    >>>>>>ええ、罰を乗り越えたのだから当然でしょう?
    外してやりなさい我が夫?(少し微笑みマスターに解放の許可を出すモルガン)
    >>>>>ありがとうモルガン、それじゃ外してくから動かないでねメリュジーヌ?
    うん、あ、それとマスター?
    出来れば外すのはゆっくりお願いするよ?ちょっと疲れちゃったし。(その分長く近くにいれるしね?)

  • 180モルガン怪文書・番外編529・メリュジーヌ死闘編13(完)2024/07/12(Fri) 17:05:57ID:YwOTg3NDQ(1/11)NG報告

    前回のあらすじ
    メリュジーヌが二回戦の問題に全問正解し解放の時来たれり。
    カチャカチャ……(メリュジーヌの要望通りゆっくりと丁寧に拘束を外していくマスター)
    >よし、手足のは取れたよ、お疲れメリュ……うわっ!?
    ありがとうマスター!!マスターのおかげで私頑張れたよ?(マスターに抱きついて勢いのまま頬をすりすり)
    >ちょっ!!め、メリュ!?ダメだって!!(突然の事に真っ赤になって混乱するマスター)
    >>……我が夫から離れなさいメリュジーヌ?(とても冷たい声色で空気がピリピリし始める)
    やだ!こうするために頑張ってたんだから例え陛下の命令でもまだしばらく離れないよ?(ぎゅーっ)
    >>……そうですか、当然そういう行動に出ることは想定済みです。(魔槍を取り出しパチンと指を鳴らす)
    ジャキッ(それを合図に妖精騎士達が武装する)
    >>>……!(既に部屋の隅に避難しているルルとカボ)
    >>言い方を変えましょう、我が夫を返しなさいメリュジーヌ?
    (モルガン達の様子を見てすっとマスターをせに乗せる)マスター、危ないからギュッと掴まっててね?
    これが私への罰なのは重々解ってるけどちょっと大変だったから少ーしだけワガママでストレス発散しちゃいたいんだ?(背中のマスターに笑いかける)
    >……やめてって言っても無理なんだろうしせめて部屋は壊さないでね?あんまりやりすぎるようならこれ使ってでも止めるからね?(皆に見えるように手を伸ばして令呪を見せる)
    >>>>司令官、その時は私も全力で鎮圧しますのでお任せください。(現状は静観するナイチンゲール)
    >>>>>ほう、臨床データだけではなく制限付きとはいえ戦闘時のデータ推移も見れるとはな?(メリュジーヌのデータの推移を興味深そうに見る)
    うん、それじゃちょっとだけワガママに付きあってもらうよ陛下!!
    ……その後モルガン率いる妖精騎士達とメリュジーヌの小競り合いが展開され幸い全員と部屋は無事で済んだがその事を知った新所長によって呼び出されたマスターは反省文と追加の宿題を提出させられる事になったという……
    メリュジーヌ死闘編・完

  • 181名無し2024/07/13(Sat) 17:01:47ID:YyODAyMzE(2/11)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガン率いる妖精騎士VSメリュジーヌ(&マスター)の戦いが勃発するが部屋を壊すことなく無事終結。

    >では騒動も無事収まったところで司令官とメリュジーヌ卿は改めて検査の為にメディカルルームへ連れていきますが構いませんね?(気を失ったマスターとメリュジーヌを両脇に抱えたナイチンゲールがモルガンに許可を求める)
    ……ええ、問題はないと思いますが念の為。(頷く)
    >了解致しました、ではメディカルルームに戻りましょうドクター。(アスクレピオスと共に部屋を出ていく)
    ……今日はご苦労でしたね、お前達?今日のメリュジーヌへの罰はこれにて終了です、後は各々好きにすると良いでしょう。(妖精騎士達に向き直り若干疲れを含んだ声色で解散を告げるモルガン)
    >>はっ!では失礼致します……!
    >>>お、お疲れ様でした……!!(疲労困憊のバーゲストとブリトマートがそれぞれモルガンにお辞儀をしてから退室する)
    うむ……、では私達も戻りましょう。(足元のルルとカボを見る)
    >>>>……!(コクりと頷く)
    >>>>>あの……、お母様ちょっといいかしら?(おずおずとモルガンに声を掛けるバーヴァン・シー)
    む?どうしましたバーヴァン・シー?(バーヴァン・シーの方に顔を向けるモルガン)

  • 182〈スキルの話∶クー・フーリン(キャスター)〉2024/07/13(Sat) 19:55:05ID:M1NDQ0ODg(24/26)NG報告

    「先輩!」
     呼びかけに振り返る。誰かを訊ねる必要もない。
    「マシュ、お疲れ様。マシュもこれからお昼?」
    「はい、午前の作業が一区切りつきましたので。先輩は、ライブラリで調べ物でしたか?」
    「ああ、うん。ちょっとね、気になることがあって」
     おなかすいたなあ、と伸びをする。今日のランチメニューはなんだったっけと呟くと、それ以上マシュは深入りしてこなかった。



     森の木陰に立っていた。風が吹き、葉擦れとともに枝葉の隙間の陽射しも揺れる。静かだ。木の根が絡まり合う辺りが、大きな泉になっている。澄んだ水面は鏡のように差し込む陽を返して、風に揺れる波紋を小さく煌めかせた。とても綺麗な場所だ。虫の一匹も鳥の一羽も姿がないことを除けば、特段の違和感はない。
     葉擦れだけが耳を揺さぶる。
     一際強い風が、一瞬で通り過ぎる。ごう、と凄まじい音が駆け抜け、咄嗟に目を閉じる。どうにか吹き飛ばされずに済んで、ふらつきながらゆっくり目を開く。波紋の余韻さえなく凪いだ水面に、影が浮いていた。
     慌てて目線を上げる。
     ────揺れていた。
     その顔は、濃い影に遮られたように見えない。首に縄の輪をかけ、天へその端が続いている。太い枝のひとつに結ばれたそれは、逃避のしようもなく『本物』だった。力なく垂れた手足。重たげに小さく揺れる体躯。頑強な枝は軋み音ひとつ立てず、確かな重さを支えている。少し遠く眺めて、初めてここが森ではなく、大きなひとつの樹で成り立っている場所だと気づいた。
     影でよく見えないはずの顔に、なぜか右瞼の窪みがわかる。本来下に収まっているはずの眼球がないからだ、と気づくとほぼ同時に、瞼の隙間から涙のように血が一筋流れていった。頬を伝い、頤から雫となって落下する。あ、と声が出る前に、雫は真下の泉に落ちて、小さな水冠と波紋を描いた。

  • 183〈スキルの話∶クー・フーリン(キャスター)〉2024/07/13(Sat) 19:55:25ID:M1NDQ0ODg(25/26)NG報告

    >>182
     澄んでいた泉が濁る。
     夜が来て、朝が来る。
     見る間に夜が来て、また朝が来る。
    『結び目は七つ。罪は七つ。痛みは七つ。九夜を越えても、数が足りなければ意味がないわ』
     歌うような、せせら笑うような声が降る。
     覚えのある少女の声音だった。
    『あなたの罪で埋めましょう。足りない数を埋めましょう』
     真っ黒に塗り潰された少女の輪郭が嗤う。
     目の前の大樹に、絞首台の幻が重なる。宙に浮いた縄の輪が見える。見覚えがある。同時に、少女ごと偽物でしかないと理解した。本物の■■■■■でないのなら、自分の記憶から滲み出ているに過ぎない。恐れる理由はなくなっていた。
     頭が妙に冷静になる。
     ユメでしかないと理解していた。
    「……関連性で拾ったわりに、物真似、あんまり上手くないんだな」
     嘆息を置き去りに、夜が巡り、朝が廻る。
     九度目の夜を越えて、時が満ちた。
     ──そうなることを知っている。
     少女を無視して、人影を吊る縄が千切れた。真下の泉にそのまま落ちて、大きく水飛沫を上げる。
     首に縄の絡んだ人影が、泉の中でわずかに身動ぎしたのが見えた。生きている。
     泉は赤い濁りに染まっていた。

  • 184〈スキルの話∶クー・フーリン(キャスター)〉2024/07/13(Sat) 19:56:36ID:M1NDQ0ODg(26/26)NG報告

    >>183

    「──マスター、いるか?」
     断る間もなく扉が開く。気のいい笑みがひょっこりと顔を覗かせる。いつもの姿だ。傷もなく怪我もなく、普段と何も変わりない──その顔に、夢の記憶が薄く重なる。
     聞こえなかった縄の軋み音の幻聴が鼓膜を打つ。
    「……おい、マスター?」
     クー・フーリンの声に視界が眩んだ。
    「…………、……ゔ……」
     迫り上がる異物感に口を押さえる。内臓がごぼりと跳ねるような感覚に、堪らずトイレへと駆け出す。クー・フーリンに説明している暇はない。言葉より先に別のものが溢れ出してしまう。便器に突っ伏す背中を、クー・フーリンの手がやんわりと擦る。涙が浮いたまま向けた目に、苦笑交じりの心配顔が映った。
    「よしよし、……ちったぁ落ち着いたか?」
    「ゔぅ……うん、ごめ、ありがとうクー・フーリン」
    「気にすんな。まだ無理すんなよ、出せるだけ出してから医務室行くぞ」
     頷いたのを確かめてから、とんとん、と背中を叩かれる。ランサーのさっぱりとした反応を思い出して、今はこの穏やかな気遣いが胸に沁みた。
     胃の中身をすっかり空にして、よろよろとうがいをする。涙も涸れるくらいには落ち着きを取り戻せていた。
    「ついててくれてありがと、クー・フーリン」
    「気にすんなって言ったろ。──よし、さっきよりはだいぶマシな顔になったな。さーてそんじゃ医務室だ、しっかり診てもらえよマスター」
     背中を軽く擦りながら、笑顔で促されては断れない。まだ顔色も良くないのだろう、素直に従うより他に選択肢がなかった。他の皆にも心配をかけたくはない、
     医務室の扉を閉じるまで見送られる。
    「……ったく。やれやれ、恨むぜ大神さんよ」
     彼が小さく漏らした後悔は、こちらの耳には届かなかった。

  • 185名無し2024/07/14(Sun) 17:06:05ID:Y0NjE3MTg(3/11)NG報告

    前回のあらすじ
    解散を宣言しルル達を連れて部屋に戻ろうとしたところにバーヴァン・シーに声を掛けられるモルガン。

    >あの……、お母様の都合が良ければなんだけど……。
    ……?(妙な様子のバーヴァン・シーの様子に疑問を持ちつつも静かに次の言葉を待つ。)
    >私の部屋に来て休んでもらいたいな……って?
    ……お前の部屋に?
    >だってザコマス連れてかれたから今部屋に戻ってもアレでしょ!?それに思ったよりあいつの罰が早く終わっちゃって折角沢山用意しておいた映画のセレクションもほとんど観せられなかったから……、もっと一緒に観たいなって(段々と声が小さくなる)
    ……そうですね?
    確かにお前の言う通り部屋に戻っても我が夫が戻るまで普段通りの流れになるでしょうし、それも良いでしょう。
    >やったぁ!!それじゃ先に戻って準備して待ってるから!!(歓喜でテンションMAXになりワタワタ手を振りながら出口に向かうバーヴァン・シー)
    あ、特別にお前らも入るの許してやっけど部屋汚すなよな!?(その途中でルル達の事を思い出し入出許可と忠告をして出ていく)
    >>……♪︎(走り去るバーヴァン・シーに向けて嬉しそうに跳ねる)
    ふふ……、では私達も向かうとしましょう……、バーヴァン・シーが納得のいく模様替えをする時間を作る為にも今はゆっくりと……。(笑みを浮かべながらルル達を伴いゆっくりと出口に向かう)

  • 186いつもいる場所、黄昏時2024/07/14(Sun) 18:53:29ID:A5NTUxNTY(17/21)NG報告

     夕暮れ時、いつもの空き教室にて。其処に行くと待っていたと言わんばかりに教頭先生が佇んでいた。いつもと、昼間の学校とは変わりない笑みを浮かべている。何を考えているのかわからない、空っぽと生徒の間では言われているがそれでもその空ろさがどこかかえって信じられそうであるのも事実だ。じ、とみやると先生はこちらに気づいたのか私の方へと身体を向ける。
    「お待ちしてましたよ、――さん。今日の学校はどうでしたか?」
     さぁ、と大きく骨ばった男の人の手が私の方に向けられる。そこへむかえ、とプログラムされたように私の足は覚束ないまま先生の方へと向かった。
     息のかかる地点までたどり着いた時、先生の丸太のような腕は私を捕獲して、閉じ込める。春が来たとすればおそらくこの温もりに包まれることなのだろう。
     細やかに楽器を演奏するように頭を撫でられ、翠玉と紅玉の瞳は時折橙を反射しながら私を見やる。先生の温かな匂いを肺で満たしながら私はただ腕の中でどうやって言葉にしようかなどと言葉にならないような声を小さく出していた。
    「質問を変えましょう。今日は何事もなく過ごせましたか?」
     小さく首を縦にふる。よろしい、と低い声が頭に響いた。何故か私を抱きしめる腕が強くなったがおそらく気の所為だろう。
    「それは何よりです。私も嬉しいですよ、あなたのその返事が見られて」
     それに続くように同級生とは話せましたか、他の人と関わることはできましたか、と聞かれて首を横に振る。
    「私と話してばかりというわけにもいかないでしょう」
     ただ、先生と話したいだけですともう一つの本心を口に出す。先生は目を見開き薄い唇を徐ろに開いた。
    「……貴方はそういう生徒でしたね」
     やれやれ、と言わんばかりの手振りをした後私の方へと歩み寄る。そして甘ったるいくらいの声色で先生は囁いた。
    「私もあなたとお話するのは大好きですとも」
     思わず振り向いて黒革の外套を何気なく強請るように掴む。
     何か言い忘れたことがありましたか、いいえ何も。では、手を離してくださいと宥められるように促されたので名残惜しいが手を離す。瞬間、教頭先生は向き直り外套を握っていた私の手をとった。
    「何かあった時は必ずいってくださいね」
     レザーの手袋越しに、体温が流れていく。
     先生の虚ろな瞳が伏せられるところを間近でみながら、私ははいと小さく返事をするしかなかった。

  • 187モルガン怪文書・番外編530・そわそわバーヴァン・シー2024/07/15(Mon) 17:03:19ID:Y2NDMyMDU(4/11)NG報告

    前回のあらすじ
    バーヴァン・シー、モルガン達を部屋に招くのに成功してテンションMAXで模様替えをし部屋に向かい走る。

    バーヴァン・シーが自室に戻って十数分後……

    ソファーヨシ!飲み物の在庫ヨシ!お母様に選んでもらうセレクションの確認と配置ヨシ!部屋中のコレクションとデコったトロフィーの配置ヨシ!
    ふふふ……、これならお母様にもきっと喜んで貰えるわ!!
    はっ!お母様ももう少ししたら来るだろうし落ち着きのない姿は見せられない!!
    座って泰然としてなきゃ!!(ソファーに座りピシッと姿勢を正す)
    1分経過……
    ……流石にまだよね?(そわそわ)
    3分経過……
    あの部屋からここまでの距離を考えるともうすぐのはず……。(そわそわ)
    7分経過……
    お母様にしては随分……?あっ!さてはアイツらがお母様の足を引っ張ってんだな!?(ルルとカボがモルガンのドレスの裾を引っ張ったり足にまとわりついてるのを想像して少しイライラする)
    9分経過……
    コンコン……(外からドアをノックする音)
    ……!!(ソファーから飛び降りてドアに走り出す)
    いらっしゃいお母様……!!(開けたドアの向こうに待ちわびたモルガンの顔を見て笑顔になるバーヴァン・シー)
    >……待たせましたね、バーヴァン・シー?(娘の笑顔を見て自然と顔が綻ぶモルガン)

  • 188名無し2024/07/16(Tue) 17:00:44ID:Y4MjQ2OTI(5/11)NG報告

    前回のあらすじ
    模様替えを完遂しモルガンの到着をそわそわ待つバーヴァン・シー。

    >お母様!こっちこっち!!この一番良く見える位地にお母様用の席用意したの!!(ウキウキしながら豪華な椅子をモルガンに見せる)
    (……動画を観るだけには随分と装飾過多のようですがまぁ良いでしょう。)ご苦労でしたね、バーヴァン・シー?(少し面食らったが顔には出さず粛々と席に着く)
    >へへ……、あ、お前らはこっちな?一応用意しといてやったから感謝しろよ?(モルガンと自分の席の間に置かれた小さい台座のようなものを指差す)
    >……♪︎(バーヴァン・シーにペコリと感謝のお辞儀をするルルとカボ)
    >ホラよ、バタバタされて散らかされても迷惑だし乗せてやっから大人しくしてろよ?(ひょいひょいとルルとカボを摘み上げて台座に乗せる)
    >>……♪︎(再びペコリとお辞儀して並んで席に着く)
    >おし!それじゃお母様、どれから観たいか教えて!!
    ふむ、そうですね?
    ……ではこれを。(並べられたセレクションの中から目についた一つを選ぶ)
    >これね!それじゃセットしてくるからお母様達はそのまま寛いでて!!飲み物も持ってくるから!!
    ええ……、そうさせて貰います。
    それにしてもあのトロフィー……、随分と様変わりしましたね?(部屋の上部に飾られた派手派手にデコられとても目立つようになったトロフィーを見上げるモルガン)
    >>……!!(同じくトロフィーを見上げてびっくりするルルとカボ)

  • 189Eat me, drink me2024/07/16(Tue) 21:37:23ID:gzODg0NTI(15/36)NG報告

     ……下、女王陛下。
     お目覚めですか。ええ、私です。貴方のカリオストロですとも。……はい、お逃げにならないように。これは現実でございます。貴方が今私の首筋にお顔を思い切り埋めて深呼吸なさっているのは、紛れもない現実の出来事ですとも。
     いいえ、不快だなどと思ってはおりませんよ。幻滅もしておりません。悪い夢をご覧になっていたのなら、どうぞ内容をお聞かせください。ご気分も和らぐでしょう。良い夢をご覧になっていたのなら──そうですね、続きと参りましょうか。
     戯言ではございませんよ。貴方はいつも私の香りを褒めてくださいますね。私も、貴方の纏う香りが……いいえ、貴方の全てが愛おしい。
     顔(かんばせ)は、気高き白百合の輝き。
     御髪は、可憐な鈴蘭の香り。
     御御足(おみあし)は、上等のムースの滑らかさ。
     指先は、繊細な砂糖細工の妙味。
     首筋は、捥ぎたての果実の瑞々しさ。
     どれだけ味わっても尚足りない、正に──風味絶佳でございます。……おやおや、どうやら貴方の嗜好が私にも少しばかり影響を及ぼしているようですね。
     駄目ですよ、観念なさってください。常日頃から舐めたい吸いたいと仰っていたのはどなたでしたか? 悩ましく潤む瞳とこちらから貪りたくなる唇で? ……さあ、もう逃がしませんよ。今度は私の番ですからね。

     お覚悟を。
     ──だけの、女王陛下。

  • 190名無し2024/07/17(Wed) 17:02:10ID:cwMDYxNzk(6/11)NG報告

    前回のあらすじ
    部屋の上部に設置された派手デコトロフィーに目を引かれるモルガン達。

    >お待たせお母様、飲み物私の好みで選んじゃったけど大丈夫かしら?(グラスを2つ持ったバーヴァン・シーが戻ってくる)
    ええ、構いません。
    特に指定せずお前の判断に任せたのですから。(スッと片方のグラスを取る)
    >よかった……!!動画ももうすぐ始まるから!(嬉しそうにモルガンの隣に座る)
    それでは始まる前に一つ聞きたい事が……、あのトロフィーなのですが。(飾られたトロフィーを指差す)
    >あっ!気づいてくれた?
    そうなの!!以前お母様に言われたように見映え良く飾ってみたの!!私としては上手く出来たと思うんだけどどう……?お母様のお眼鏡に敵ってる?(少し心配になりモルガンの評価を待つ)
    (確かに見映えを良くしろとは言った記憶はありますがそれは配置などで来客の目に付きやすい位置に配置するという意味でトロフィーの原型が解りづらくなる程装飾しろという意味ではなかったのですが……)……お前が良いと思うのなら私から特別に言うことはありませんよ?自信を持ちなさい。(結果としては目を引くという意味では目的を達成してるので良いでしょう、困る程では無いのですし。)
    >ほっ……、あっ!お母様そろそろ本格的に動画始まるし乾杯しましょう!!(ほっとした後グラスを手に取る)
    ええ……、乾杯。(同じくグラスを手に取りグラスを合わせて軽く音を鳴らす)
    >>……♪︎(飲めないからグラスが無いので乾杯に合わせてお互いにハイタッチする)

  • 191モルガン怪文書・番外編531・一方その頃のマスター12024/07/18(Thu) 17:02:40ID:cxODc2NjY(7/11)NG報告

    前回のあらすじ
    動画視聴前に乾杯するモルガンとバーヴァン・シー。

    モルガン達が動画を楽しんでいる一方その頃……

    ううん……、ここは?(マスターが目覚めてまず天井の電灯が目に入る)
    >あ、お気付きですか先輩?(マスターの視界に被さるように心配そうに顔を出すマシュ)
    ……マシュ?どうして?(まだ意識がぼんやりしたままマシュに問いかける)
    >どうしてじゃありません!先輩が気を失ってメディカルルームに運ばれたと連絡があって……!
    ……あーそうだった、ごめん心配かけて?(気絶する前の状況を思い出し謝る)
    >全くです!!いくらモルガンさん達が配慮してくれたとはいえメリュジーヌさんにみ
    ……、密着して飛び回るなんて……!!新所長もお怒りでしたよ!?元気になったら顔を出しなさいと!(顔を赤くしてむくれるマシュ)
    >うん、ホントごめんね……?(これ後で反省文とレポート提出だろうなぁ……、自業自得だけどまいったなぁ。)

  • 192微睡みの淵2024/07/18(Thu) 19:35:30ID:I1NjI5NzI(18/21)NG報告

     まったく、女王陛下という人は……。
     最近は悠々と夜を越えて明け方にお眠りになる日々を過ごしているようで……。ええ、日中の暑さに耐えきれず夜にやるべきことをこなしていたらこうなっていたことは存じ上げておりますとも。ですが……いけません、いけません、ね……。そうなってはいずれ払うべきつけが一気にやってきます。ですから早め早めに床について目を閉じることをおすすめします。そうすればじきに睡魔が女王陛下に訪れることでしょう。そうなればそのままゆるりと夢路へと旅立つこともできますからね。ですから今度こそ、早めに寝るのです。
     ……あー、私が話している間にも既につけがまわってきてしまってるようですね。ほら、女王陛下のその瑞々しく震える唇の端から涎が垂れておりますよ。ええ、幻滅などしておりません。はい、このようにすれば……よだれはもう垂れません。そればかりでなく、目も虚ろに体で船を漕いでいるようで……。ひどくお疲れでしょう、ほら急いで寝床へと横たわりなさい。何をしているのか、ですか? ええ、貴方様を寝床へと運んでいるのです。ジタバタと四肢を動かしていてはいけませんよ。ここから落ちて大けがなされてはなりませんからね。
     はい、これでいつ睡魔が訪れても安心ですね。ええ、大丈夫です。女王陛下が眠られるまでの間このカリオストロめがお供致します。ですからどうか―――安心して瞼を閉じてください。では、おやすみなさい。女王陛下―――。

  • 193モルガン怪文書・番外編532・一方その頃のマスター22024/07/19(Fri) 17:05:27ID:czNjkxNTM(8/11)NG報告

    ルームで目を覚ます。

    よいしょっと……。(ベッドから上半身を起こすマスター)
    >先輩、もう起き上がって大丈夫なんですか……?(心配そうに背中を擦りながら尋ねるマシュ)
    うん、ありがとうもう大丈夫だよ意識もハッキリしてるしね?
    >よかったです……。(安心して笑顔になるマシュ)
    ……ところでメリュジーヌは?一緒に運ばれて来たんだよね?(周囲を見渡す)
    >メリュジーヌさんは(先輩の身の)安全の為に別室でまだ……、ナイチンゲールさんによればケガは大した事はないとの事ですが罰の分も含めた疲労が溜まっているのだろうと。
    そっか……、とりあえず大した事ないならよかった。(後で改めてメリュのケアしてあげないとダメだよねこれは……、でもモルガンにそれ言ったらあんまり甘やかすなって怒られそうな気もする……。)

  • 194モルガン怪文書・番外編533・一方その頃のマスター3(完)2024/07/20(Sat) 17:08:33ID:c1NTA2NDA(9/11)NG報告

    前回のあらすじ
    ベッドから起き上がりマシュに一緒に運ばれたはずのメリュジーヌの安否確認をするマスター。

    とりあえず一旦ベッドから降りるね?マシュ危ないからちょっと横にずれてくれる?
    >あ、はい!肩を貸しましょうか先輩……?(さっと横にずれるマシュ)
    大丈夫だよありがとう。(ベッドから降りて足元にあった靴を履く)
    それじゃ婦長達に一言挨拶してから新所長の所に行こうか?(マシュに顔を向ける)
    >そうですね!(マスターに頷く)
    あ、それとモルガンさんからメッセージを預かってました!
    モルガンからメッセージ?
    >はい、しばらくルルさん達と一緒にバーヴァン・シーさんのお部屋にお邪魔するので先輩も部屋に戻るのはゆっくりで構わないとの事です。
    ですので余程新所長とのお話が長引かない限りは心配はいらないかと!!(モルガンからのメッセージを伝えるマシュ)
    ああ、うん……ありがとうね?(待たせちゃう心配しなくて良さそうなのはありがたいんだけど長引くのほぼ確定かぁ……。)

    その後マシュと共に新所長の元に赴いたマスターはお説教の末追加の宿題を持たされマシュに協力してもらいながら自分の部屋に戻ったのはその数時間後の事だったという……
    一方その頃のマスター・完

  • 195forget me not2024/07/20(Sat) 19:53:50ID:Q3Mjk4NDA(16/36)NG報告

     夕暮れの浜辺で、寄せては返す波の音を聞きながら貴方達は向き合っている。相手が包みから取り出したのは華奢な鎖の付いたロケットペンダントだ。沈みゆく夕陽を浴びて輝く、小さなガラスの蓋がそっと開けられる。
     ──専門の編み師に依頼しました。
     指先が示す先には、硬貨よりも僅かに小さなレースが収まっている。相手の髪と同じ色で、密やかに、行儀良く。
     ──遺髪で編むのだそうです。本来ならば。
     サーヴァントの髪でも支障はありませんでしたと相手が微笑む。返答に窮して、魔術の文様だろうか、とても繊細で綺麗だと貴方は問いかけるでもなく呟く。
     ──イニシャルに、して貰ったのです。
     少し口ごもって相手が告げる。編み師の方とも相談して、これが一番相応しいだろうと。自己満足ではありますが。
     こうして気持ちを込めたところで、一瞬後には消えてしまうかもしれません。それでも、何かしらの形を与えたかった。直筆の手紙に綴られる文字のように。想い人を案じる御守りのように。
     ──儚いものであることは承知しています。それでも、縁(よすが)のひとつになれば、と。
     ぱちん、と蓋を閉め、終始伏せがちだった顔を上げて相手が真っ直ぐに貴方を見つめる。
     ──貰って、いただけますか。
     貴方の返事を受け止めて丁寧に、そして誇り高く、繋がる証を相手が貴方の首に掛ける。穏やかな波の音が絶え間なく喝采を送る。王冠でも勲章でもないが、これは確かに貴方達の誓いである。

     ──念のために申し上げておきますが、食用ではありませんからね?
     食べないよ言葉の綾だよと慌てふためく貴方に、可笑しそうに楽しそうに──心からの笑顔を相手が魅せる。

  • 196名無し2024/07/21(Sun) 17:01:53ID:c3MzIxMjc(10/11)NG報告

    前回のあらすじ
    マスター、自ら死地(新所長のお説教)へと飛び込む決意を固める。

    マスターがマシュに伴われて自分の部屋に戻った少し後……
    ただいま戻りました。
    >……♪︎(モルガンと一緒に帰ってきた)
    >>あ、おかえり……。(テーブルに突っ伏してぐったりしてたマスターが顔を上げて出迎える)
    ……戻っていたのですか我が夫、なにやら体調が優れぬ様子ですがもう少し彼方(メディカルルーム)にいた方が良かったのでは?
    >……!!(マスターの様子に驚いて駆け寄る)
    >>自分もちょっと前に戻ってきたばかりだよ……、それとこれはメディカルルーム出た後の出来事でこうなったからさ……?
    心配ありがとうね?(心配して寄ってくるルル達に笑顔でお礼を言う)
    >……♪︎(喜びつつ再びテーブルに突っ伏したマスターの顔を擦るルルととりあえずうちわで仰いであげるカボ)
    ……とりあえず話が出来そうならば経緯の説明を。
    我が夫の横に並んでいる山積みの物も気になるので?(マスターの顔の横に山積みの紙束を指差しながら)
    >うん……、説明するからちょっと待ってね?

  • 197名無し2024/07/22(Mon) 17:02:43ID:c5MTM2MTQ(11/11)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガン達が部屋に戻るとマスターがテーブルでぐったりしていた。

    ……成る程、目覚めた後に新所長に呼び出されお説教の末反省文や追加のレポートの宿題を出された……と。(マスターの話を聞き終え経緯に頷くモルガン)
    >うん……、まぁ自業自得だから仕方ないかな……?(モルガンから目を逸らして山積みのブツを見る)
    それはそうでしょう、危険性は低いとはいえケガする可能性は少なからずあり、現に外傷は無くとも衝撃で一時気絶に追い込まれたとあっては上の立場の者からすれば気が気ではなく体調に問題はなかったとしても甘い処罰はすべきではありませんから。
    >うん、マシュにも新所長にも婦長にも同じように怒られたよ……。
    まぁ当然の流れですね、此方にも責任がない訳では無いですが自ら言ったようにメリュジーヌを止めようと思えば止められる手段はあったのですから?(当時の事を思い浮かべじとっとした視線を向けながら手付かずで残っているマスターの令呪をとんとんとつつく)
    >いたた……、それでこの追加の宿題やんなきゃだからこれからちょっと忙しくなるかも……。
    そうですね、そうなるでしょうね……?(とんとんする指の勢いが少し増す)
    これに懲りたらメリュジーヌを必要以上に甘やかさずもっと自分の身体を労る事を覚えなさい?人類最後のマスター?(とんとん……とんとん…………とんどん……!どんどん……!!)
    >あいたたた……!!ごめん!ごめんなさい!!これからは気をつけるしなるべく早く終わらせて通常状態に戻れるように努力しますからやめてー!!令呪に新しい模様が出来ちゃうから!?(魔術で手が固定されて動かせない!?モルガンめちゃくちゃ怒ってる!?)
    >>……!!(ルル達も慌ててモルガンを止めに入る)

  • 198名無し2024/07/23(Tue) 17:03:22ID:c3MzQ0MzI(1/2)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガン、静かに怒る。

    >あいたた……ホントに穴空くかと思った……。(一部赤色の部分が増えた令呪を見ながら)
    仮に穴が出来たとしてもカルデアの医療ならばすぐに治せるでしょう、手痛い授業料だったと思って受け入れておきなさい?
    >>……!(マスターの手をティッシュで拭いたりうちわで仰いだりする)
    >(文字通りのやつ……)ごめんね怒らせるような事して……?
    別に怒ってなどいません、先程も言った通り授業料の戒めとして行っただけですので?
    あの状況ならば我が夫がメリュジーヌ側に付く事は予想出来たことですので怒りまでは至りません。(などと言いつつどう見てもぶすーっと不機嫌なモルガン)
    >(どう見ても怒ってるけどその辺つつくとより怒られるから話題変えよう……)そ、そういえばモルガンはバーヴァン・シーの部屋にお邪魔してたんだって?何してたの?
    (……話題を変えて来ましたね?まぁこの辺にしておきましょう。)メリュジーヌの罰で使用されなかった動画を観てきました、ルル達も一緒に。
    >>……♪︎(バーヴァン・シーの部屋での楽しかった事を思い出しはしゃぐ)
    >そっちは楽しかったみたいだね?良かったら話聞きたいな?(モルガンに笑顔を向けるマスター)

  • 199名無し2024/07/24(Wed) 17:01:16ID:c5MTY0MTY(2/2)NG報告

    前回のあらすじ
    不機嫌気味なモルガンの気を紛らわせるため話題を変えようとするマスター。

    ……気になりますか?(少し目を細めてマスターを見る)
    >うん、バーヴァン・シーがどんなの選んだかとかそれ観てモルガンはどういう感想持ったのかなーって?
    ふふふ……、そう言い出すであろうと予測していました。
    これを見なさい我が夫。
    シュイィィ……カタン(魔術でテーブルの上に四角い何かぎ出現し軽いプラスチックの音を立てて倒れる)
    >これって……映画のパッケージ?(出現したものを手に取り裏表を確認する)
    ええ、バーヴァン・シーが用意していたものを一部借り受けたのです、他にもありますよ?(映画のセレクションの並ぶケースごとテーブルの上にドンと召喚する)
    >うわっ!?(ケースがテーブルに落ちる音に驚く)
    随分いっぱい借りてきたんだね?そんなに気に入ったの?
    ええ、勿論それもありますが……。
    >ありますが……?(他にも何か理由がある?)
    今すぐとは言わずともこれさえあれば此処で我が夫と気兼ねなく(寄り添いながら)観賞することも出来るでしょう……?(ピンと来ない表情のマスターに呆れつつ説明する)
    >あっ、そういう事か……、ごめん。(意図を察したのとすぐに気づかなかった事で顔が真っ赤になるマスター)
    何故こういう時だけ思考が鈍るのですか我が夫は……?
    ……今後はもう少しこういう場合にも機転を効かせられるよう気をつけるように?(マスターの照れが伝染し顔を逸らす)
    >>……。(赤くなって熱そうなのでパタパタと交互に二人をうちわで仰ぐルルとカボ)

  • 200desire2024/07/24(Wed) 20:00:30ID:EwNzEyMjg(17/36)NG報告

     仄暗い雨が降る日の午後、貴方は伯爵の腕の中で過ごしている。甘く心地良く、身体の芯が疼くような香りに包まれながら薄目を開ければ、翡翠色と薔薇色の底知れない眼差しが微笑みを湛えて見つめ返してくる。嫌ではないかと訊ねると、彼は静かに首を振る。
     貴方が求めてくださっているのです。それを拒絶する事など、あり得るでしょうか。
     そう答えて、伯爵は貴方を抱き直す。互いがより密着するように。或いは獲物を閉じ込めるように。女王陛下、と、彼の声と体温が奥の奥まで沁み通り、それほどまでにお気に召しましたか、この私が。揶揄うような囁きが肌を愛撫する。
     そうだとも。彼の声。彼の香り。彼の熱。全てが愛おしくて離れられない。……離したくない。言葉にならない言葉でどうにか伝えようとするものの、貴方は伯爵にされるがままだ。戦慄く様子を見下ろしながら、光栄でございます。……私の、と、普段は決して見せない笑みを浮かべながら優しくも容赦無く彼は貴方を喰らい、味わい、蕩かし尽くす。
     少しお休みになりますか。……ご安心を。私はずっと此処に居りますとも。労わるように髪を撫でられて、貴方は言葉に甘えさせてもらおうと考える。ただその前に、溶けそうな意識を奮い立たせて首を伸ばし、思わず目を見張る彼の唇の端にそっとくちづけを落とす。
     わたしの、あなたに。
     ──あなたが好きだ。と告げて、今度こそ貴方は意識を手放し、眠りに身を委ねる。

     程良く脱力して寝息を立てる貴方の姿を、彼は身じろぎもせず見つめている。貴方の唇が触れて、熱と残り香が漂う箇所をつう、と自らの指でなぞり、不意に零れる吐息はどこまでも狂おしく熱く──

     ──本当に、いけないお方だ。

  • 201多謝2024/07/24(Wed) 20:06:00ID:EwNzEyMjg(18/36)NG報告

    >>200
    執筆したきっかけは、雑談スレッド5088、505番の書き込みを拝見して。
    「雨の日、腕の中」という状況が大変魅力的で、我慢出来ませんでした。拙作ではありますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
    改めまして、ありがとうございました。

  • 202名無し2024/07/25(Thu) 17:03:38ID:MxNjIxMjU(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    急にマスターとモルガンが熱そうになったのでうちわで仰いであげるルルとカボ。
    『……。』(両者顔を逸らし無言のまま数分)
    >……。(その間もパタパタ仰いであげるルルとカボ)
    >>もういいよ、二人ともありがとうね?(うちわに手を向けて制止し笑顔でお礼を言うマスター)
    >……?(マスターの言葉を受け一旦手を止めてモルガンの方を見る)
    ……私も十分です、ご苦労でしたねお前達、後は楽にしていなさい?
    >……♪︎(二人にペコリとお辞儀をしてうちわを置きペタンとテーブルの端の方に座る)
    >>……それで考えたんだけどさ?(ルル達の様子を見ながら呟く)
    ……何をですか?
    >>この反省の山が終わったらこの借りてきたのを一緒に観よう?
    なるべく早く終わるように頑張るからさ?
    ……つまり私との観賞会を褒美としてモチベーションを高く保とうという事ですか?
    >>うん、楽しみにしてるモルガンを待たせる事になるから悪いとは思うんだけど……。(申し訳無さそうに頬を掻く)
    いえ、その案で行きましょう。
    >>え……?いいの?(完全にこっちの都合だからもっと否定したり何か追加要求されるかと思ってた)
    ええ……、普段以上に頑張ってくれるのでしょう?私を待たせない為に?(笑みを浮かべてマスターに顔を近づける)
    ……期待していますよ、我が夫?
    疾く終わらせて楽しみましょう……?(マスターの耳元で妖しく囁く)
    >>……っ!?が、頑張るっ!?(再び顔を真っ赤にして仰け反り耳を抑えるマスター)

  • 203モルガン怪文書・番外編534・御披露目会12024/07/26(Fri) 17:02:49ID:UxNDY4MDg(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    二人きりの観賞会の為、モルガンの期待に応える為、マスター頑張る。

    マスターが頑張ると決意した翌日……、食堂にて

    やーお待たせ二人とも。(ブーディカが手を振りながらとある席にやってくる)
    >あ、ご苦労様ですブーディカさん。(立ち上がりペコリとお辞儀するグレイ)
    >>やぁ、忙しい中来てくれてありがとう。(グレイの隣のライネスがひらひらと手を振る)
    あはは、気にしなくていいよ今日はシフト入ってないし?
    それにもし何かトラブルあってもすぐ対応出来るように集合場所ここにしてくれたんでしょ?(笑いながらライネスの対面に座る)
    >……そうなんですか?(座り直したグレイがライネスに尋ねる)
    >>>ふふふ……、さぁどうだろうね?ご想像にお任せするよ?(悪戯っぽい笑みを浮かべる)
    まぁそこはそんなに掘り下げなくて良いとして私が今日呼ばれたのは『アレ』についてかな?(身を屈めて少し声を抑える)
    >>ええ、察しが良くて助かります。(同じく身を屈めてブーディカに顔を近づける)
    やっぱりね?お姉さんすごく楽しみにしてたからね?
    >>それは有難い事ですね?
    『ふふふ……。』(顔を見合せどちらからともなく自然と笑い出す両者)
    >……。(楽しそうですけどなんでしょう、このやり取り……。)

  • 204モルガン怪文書・番外編535・御披露目会22024/07/27(Sat) 17:01:58ID:IwNjEwMzQ(1/12)NG報告

    前回のあらすじ
    食堂のとある一角に集まり目的を察して楽しそうにしてるブーディカ・ライネスとそれを横から見ているグレイ。

    >それじゃあ早速御披露目といこうか?(足元に置いてあった荷物をゴソゴソするライネス)
    待ってましたー!!(周りに迷惑にならない程度に拍手するブーディカ)
    >>あっ……。(遅れて拍手するグレイ)
    >>>ふふふ、盛り上げありがとう。(ライネスが取り上げた荷物から箱と一緒にちゃいネスが現れる)
    >>あ、ちゃいネスさんもいらしたんですね?お久しぶりです。(ちゃいネスにお辞儀する)
    おー久しぶり!元気してたー?(ハイタッチの形で手のひらを向ける)
    >>>うん、今回は私も関わっている案件だからね?(グレイに答えつつブーディカとハイタッチするちゃいネス)
    >さて挨拶も無事済んだところで箱を開けてもいいかな?(スッとテーブルの真ん中に箱を移動させる)
    あ、うん!開けちゃって開けちゃって!!
    >>な、なんだか緊張してきました……!!
    >>>オリジナルが大げさにしているが別にそう魔術的価値のある品(別の意味ではレアなのだが)とかではないのだから落ち着きたまえよ?(グレイの腕をポンポンする)

  • 205モルガン怪文書・番外編536・御披露目会32024/07/28(Sun) 17:02:02ID:IyNDI1NzY(2/12)NG報告

    前回のあらすじ
    御披露目用の荷物と共にちゃいネスが合流。

    >では改めて御開帳だ!!(ライネスが勢いよく箱の蓋を取る)
    パカッ(箱の中にフードの中が真っ黒になっているグレイとカボチャ頭のブーディカモデルの人形が並んでいる)
    >>……!(箱を覗き込んだグレイが息を飲む)
    ひゃ~!どっちも可愛く出来てるね?
    ……自分モデルの人形を可愛いっていうのもちょっと恥ずかしいけどさ?(照れくさそうに頬を掻くブーディカ)
    >ふふふ、カボ達を作った実績のある方の作品なのでね?
    どうやらブーディカ氏には気に入って頂けたようだが……。
    グレイ?君の方はどうかな?
    >>……あっ、拙ですか!?(じっと人形を見つめてライネスの言葉にハッと顔を上げる)
    >……一応顔を隠す様にはしてもらったんだけれども……、もしも気に入らないなかったら……。
    >>あっ……、いえ!!気に入らないのではなくてですね!?
    ……拙の為にわざわざ気を使っていただいたのと人形の出来に見とれてしまって……。(顔を真っ赤にしてうつ向く)
    >そうかい?それならよかったよ!もう少ししたら注文しておいたお茶も来るだろうしそれを飲んで一息つきたまえよ?(グレイの反応わ頬杖をついて楽しそうに眺める)
    >>はい……、ありがとうございます……。
    ふふふ……。(そんな二人を自分の人形を持ち上げながら微笑ましく見守る)

  • 206モルガン怪文書・番外編537・御披露目会42024/07/29(Mon) 17:02:31ID:I0MjQxMTg(3/12)NG報告

    前回のあらすじ
    人形の御披露目で各々違った反応で喜びを示すグレイとブーディカ。

    >……ふぅ。(届けられたお茶に口を付けて一息つくグレイ)
    >>落ち着いたかい?(同じくお茶を堪能しているライネスの代わりにちゃいネスが尋ねる)
    >はい……、ご迷惑おかけしました。(少し照れの混じった笑顔を向ける)
    迷惑なんかじゃないよ?むしろ可愛い反応見られてお姉さんとっても嬉しい!!(グレイに微笑むブーディカ)
    >か、かわっ……!?(再び真っ赤になるグレイ)
    >>>ふぅ……、ブーディカ氏の誉めは良くある事なのだからもう少し慣れてくれたまえよグレイ?
    まだ今日の御披露目会には続きがあるのだからね?
    >す、すみません!拙に構わず続けてください……!!(再びカップを手に取る)
    >>>……そうだねでは続けるとしようか、すぐに終わる話でもないからね?
    ではブーディカ氏、髪の毛を少し分けて貰っても?(用意していたハサミを取り出す)
    髪の毛……?いいけど何に使うの?
    >>私達の様に人形に髪の毛から魔力を通して自立して動ける様にする儀式を実演しようかと?
    あー、そういう事かぁ!!そういえばまだ動かかないもんねぇ?ちょっと待ってね?(人形を改めてまじまじと見た後一旦置いて髪の毛を弄る)
    はい、このくらいでいいかな?(端を少し切った髪をライネスに渡す)
    >>ええ、十分です。
    では人形も此方に……。(ブーディカ人形を手繰り寄せる)

  • 207モルガン怪文書・番外編538・御披露目会52024/07/30(Tue) 17:02:41ID:I2MDU2NjA(4/12)NG報告

    前回のあらすじ
    人形を自立させるためにブーディカに髪を提供して貰うライネス。

    >では頂いた髪をバラけない様に紙に包んで……、続いて人形の背中を開いて……と。(人形に予め用意されていた開封部分を開き中の綿の間に紙を仕込む)
    うんうん。(頬杖を付きながらその工程をニコニコしながら眺めるブーディカ)
    >そして簡単な魔術でちょちょいと……。(人形に向けて魔術を行使する)
    >>……。(ブーディカ人形が微かに揺れ始める)
    >>>あっ、人形が揺れてます!
    >>……!(ブーディカ人形が顔を上げる)
    >上手く行ったようだね?(まぁ以前にも経験があるし難しい方法でもないから当然と言えば当然だけれども。)
    >>>>おめでとう、今はぎこちないだろうがもう少し馴染んだらもっと自由に動ける様になるよ?(ポンポンとちゃいネスがブーディカ人形の背中を擦る)
    >>……。(ちゃいネスにぎこちなくお辞儀をする)
    はぁ~~……、ちっちゃい人形同士でお世話したりされたりしてて微笑ましいね……!!(二体のやり取りを見てついついにへらとした緩い笑みになってしまう)

  • 208モルガン怪文書・番外編539・御披露目会62024/07/31(Wed) 17:06:07ID:I3ODcyMDI(5/12)NG報告

    前回のあらすじ
    ぎこちなく動き出すブーディカ人形とそれをアシストするちゃいネスを微笑ましく見守るブーディカ。
    >ではブーディカ氏の方は上手く行ったし続けてグレイの方に移ろう、君の方は事前に伝えておいたから準備は出来てるね?
    >>あっ、はい!(こちらに!!(荷物から触媒を包んだ紙を取り出す)
    >うんうん、いいね。
    では早速実行しよう。(先ほどと同じ様にグレイ人形を手繰り寄せ同じ工程をこなすライネス)
    >>>……。(ブーディカ人形と同じくゆっくりとグレイ人形が顔を上げる)
    おっ、動いた動いた!!
    >>>……っ!!(周囲の視線に驚きひっくり返りそうになるグレイ人形)
    >>あっ……。(慌てて手を伸ばすグレイ)
    >>>>おっとっと、大丈夫かい?(ちゃいネスがグレイ人形の左を支え)
    >>>>>……。(ブーディカ人形が右を支えて受け止める)
    おっ!!ナイスコンビネーション!(人形達のアシストに拍手するブーディカ)
    >>良かったです……。(ほっとして伸ばした手を戻す)
    >>>……。(ゆっくりと立たせてもらいちゃいネス達にお辞儀をするグレイ人形)
    >>>>気にする必要はないさ、では改めて……、二人ともこれからよろしく頼むよ?(グレイ人形とブーディカに向けて握手のつもりで手を伸ばすちゃいネス)
    『……♪︎』(伸ばされた手を左右同時に掴む二体)
    うんうん♪︎仲良くなれそうで良かった良かった!お姉さん嬉しくなっちゃう!(思わず三体を後ろから抱き締め引き寄せるブーディカ)
    >>>>うわあっ!?(声をあげて驚くちゃいネスとワタワタする他二体)
    >>ぶ、ブーディカさん落ち着いてください!周りに見られてます……!!(周囲をキョロキョロしながらブーディカを制止するグレイ)

  • 209モルガン怪文書・番外編540・御披露目会72024/08/01(Thu) 17:03:13ID:U0OTUxNDI(6/12)NG報告

    前回のあらすじ
    人形達の可愛いらしさにブーディカさん大ハッスル。

    数分後……
    いや~ゴメンゴメン、お姉さんまたちょっとテンション上げすぎちゃった。(顔を赤くしながらポリポリと頬を搔く)
    >まぁもう騒ぎも収まりましたし、良いでしょう。
    人形達もすっかり馴染んでそれぞれの好きなようにしていますよ?
    >>……♪︎(楽しそうにテーブルの上を歩き回って他のテーブルのお客を観察するブーディカ人形)
    >>>……。(グレイの側に寄ってちょこんと座るグレイ人形)
    うんうん、ところでこの子達って私達が個別に預かっていいの?それともそっちで人形達同士で共同生活させる?(うろうろする自分の人形を目と指で追いながら)
    >そこについてもこれから話そうと思っていましたがブーディカ氏はどちらが良いと思いますか?
    うーん、私としては一緒に暮らしてあわよくば食堂のマスコット的な立ち位置にしたいかな~?
    >ああ、人形劇本番までにはそれぞれのスペアを用意して貰うのでそれまでにつくであろう多少の汚れなどは気にしなくて構いませんよ?
    あっ、そうなの?それじゃうちで預かっちゃおう!!
    キミもいいよね?(人形に確認を取る)
    >>……♪︎(ブーディカの前に来てぐっと腕を上げる)
    よし決まりっ!これからよろしくね?(人形の手先?を握り握手するブーディカ)
    >>>>おめでとうございます……!(その様子を見て微笑み小さく拍手するグレイ)

  • 210モルガン怪文書・番外編541・御披露目会82024/08/02(Fri) 17:03:39ID:U2NzY2ODQ(7/12)NG報告

    前回のあらすじ
    ブーディカ人形はモデルであるブーディカさん本人と共に生活することに。

    >祝福しているところ申し訳ないが次は君の番だよグレイ?
    えっ?拙の番……、ですか?(きょとんとした表情でライネスを見る)
    >それはそうだろう?キミにも人形をどうするか確認しておかなければならないからね?(頬杖を付きながらグレイ人形を軽く指差す)
    >>……!(急に至近距離で突き出されたライネスの指にびっくりしてグレイの腕の中に隠れるグレイ人形)
    わっ!?落ち着いてください……?(グレイ人形を宥めるグレイ)
    >>>ふむ、どうやらサイズ感の違いにまだ慣れてないようだね?意識としてはオリジナルと共通だし、周囲が突然大きくなったような感覚に陥るのも仕方ない事さ?(その様子を見ていたちゃいネスがそう分析する)
    >>>>んー、見た感じグレイがお世話してあげた方が良さそうだけど……どう?(ブーディカがグレイに確認する)
    そう……ですね、拙がお世話します!(一度ブーディカとライネスの顔を見た後、腕の中の人形に視線を落としそう呟く)
    >>……。(腕の中の人形が振り返ってグレイを見上げる)
    上手くお相手出来るかわかりませんが……、よろしくお願いします。(人形に微笑みを向ける)

  • 211ファニー・バニー・インヴィテイション2024/08/02(Fri) 20:02:16ID:Q3MjgyOTQ(19/36)NG報告

     雨上がりの午後、ケーキ屋の前でうさぎさんに出会った。正確にはうさぎ耳のヘアバンドを付けた女の子だ。よく晴れた空色のドレスを纏った彼女は、こちらを見るなり文字通り跳び上がって、耳の先まで真っ赤に染めながら黄金色の通りを駆けて行った。何かの罰ゲームか。それとも物語のキャラクターの扮装か。ケーキ屋の制服ではないしと興味を覚えたが、もう何処にも姿が見当たらない。まさしく脱兎の如き速さである。
     流石はうさぎさんだなあと少し感心して辺りを見渡すと、地面の上で何かがチカ、と光った。拾い上げてみると冷んやりした細身の物体で、大きさは掌から若干はみ出す程度。流麗な装飾が施されており、望遠鏡や万華鏡のようでもある。或いは剣の柄、はたまた変形可能な針か手裏剣? ためつすがめつしても全く見当がつかない。あの子、もしかして盗賊か忍者だったのだろうか。
     暫く迷ったが、此処で立ち続けていても埒が開かない。幸い、女の子が走り去った方角は分かるのでまずはそちらに行ってみようと決めた。今頃落とし物に気がついて困っているかもしれないし。まさか自分がうさぎを追いかける羽目になるとは、そう零しつつ心の何処かで楽しんでいる気持ちも確かにあって、不思議な鍵を手に私は最初の一歩を踏み出す。

     ふたりがどのように再会し、風変わりな冒険を繰り広げる事になるのか、そしてどのような新しい始まりを迎えるのか、まだ誰も知らない。

  • 212訂正2024/08/02(Fri) 23:14:14ID:Q3MjgyOTQ(20/36)NG報告

    >>211
    ✖️埒が開かない→○埒が明かない
    大変失礼いたしました。

  • 213モルガン怪文書・番外編542・御披露目会92024/08/03(Sat) 17:04:20ID:U4NTgyMjY(8/12)NG報告

    前回のあらすじ
    色々あってグレイの人形もグレイ本人が世話することに決定した。

    さて、改めて二体の引き取り先が見つかったところで本日最後の議題に入ろうか?
    忘れてはいけないとても大切な事だからね?(ライネスが両肘をテーブルに立てて口元を隠す意味深なポーズを取る)
    >……議題って?(直前まで人形と戯れていたが姿勢を正すブーディカ)
    >>……!(同じく姿勢を正しライネスの方に体を向ける)
    ああ……、その議題とは『この二体の名前について』だよ。(真剣な顔つきのままそう述べる)
    (ズルッ)そっちかー、真剣な雰囲気だからもっとなんか人形に関わる知っとかなきゃいけないけど洩らしちゃいけない秘密的な事かと思ったよ?(拍子抜けして足を滑らせ椅子から落ちそうになり慌てて体勢を戻す)
    それは失礼、ですが大事な事でしょう?いちいちブーディカ氏の人形やグレイの人形~等と呼ぶのも手間ですし。
    私の人形にもかつてグレイが名付けてくれました。
    >>えっ!?ああ……そうなります……ね?咄嗟に出てしまった略称からですけど。(その時の事を思い出して赤くなって縮こまる)
    >>>>ふふふ、私はなかなかに気に入っているよ?ちっちゃいライネス略してちゃいネスという呼び方は。
    どうせならば他の人形達もサイズに関する名前をつけてはどうかな?(グレイをポンポンしつつ名付けの方向性の案を出すちゃいネス)
    >うんうん、元は同じ目的で作ってもらったんだしその方が統一感あって良いかもね?チームっぽくもなるし。

  • 214モルガン怪文書・番外編543・御披露目会102024/08/04(Sun) 17:02:33ID:YwMzk3Njg(9/12)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ人形とブーディカ人形に名前を付けようという流れに。
    ところでグレイ?キミは何か名付けの候補はあるのかい?
    >えっ!?い、いえまだなにも……、すみません。(グレイが申し訳無さそうに頭を下げる)
    いや、謝る必要はないよ?私は一つ案を思い付いたから提案していいかなと思ってね?
    もし既にキミが決めた名があるのならそのまま引っ込めるつもりだったのだけれども。
    >大丈夫です、聞かせて貰えますかライネスさん?
    >>お姉さんも興味あるなー?
    ……思い付きなのであまり期待されても困るのだがね?
    小さいグレイなので『リトル・グレイ』というのはどうだろうか?
    >……それは確か宇宙人の一種では……?(少し不安になってブーディカに尋ねる)
    >>うん、なんか銀色のやつだよね?
    ……ああ、うん?いたね?確かにそんなのが……?
    ごほん……、では略してリグレーなんてのはどうかな?
    >>リグレー……か、アタシは悪くないと思うけどグレイはどう思う?(うっかりを誤魔化しつつ案は出来れば通そうとしてる感じするし手助けしてあげよう)
    >……拙も良いと思いますが……貴女はどうですか?リグレーと呼ばれるのは構いませんか?(抱きよせて人形に確認を取る)
    >>>……!(ゆっくりと力強くコクりと頷く)
    >だ、そうです……!!(ライネス達に笑顔を向ける)
    そうかい、(ちょっとしたアクシデントはあったが)気に入って貰えたならよかったよ?(グレイに気づかれないように静かに安堵する)
    >>>>……ふふふ。(ライネスのその様子を見てこっそりほくそ笑むちゃいネス)

  • 215モルガン怪文書・番外編544・御披露目会112024/08/05(Mon) 17:12:22ID:YyMjEzMTA(10/12)NG報告

    前回のあらすじ
    ライネスの提案でグレイ人形の名前がリグレーに決定する。

    さぁて、グレイの方は決まったしアタシも考えないとね?(腕を組んで考え始める)
    >良い名前が浮かぶと良いですね?
    >>私も何か思い付いたら出します、残念ながらそちらの方はまだですが……。
    二人ともありがとね?さっき言ってたようにリグレーも小さいサイズから来てるから私も何か無いかなー?ちょっとメニューでも見てみよう(テーブルに備え付けのメニューを開く)
    >>ほう、確かに色々な料理やデザートなどが載っていますからインスピレーションに繋がるかもしれないね?どれどれ?(ライネスも隣の空きテーブルからメニューを拝借して確認する)
    まー、うちはシンプルな名前のが多くて洒落っ気はあんまり無いんだけどね?
    ミニサイズカップケーキ……、プチアソート……。
    ん?プチ?プチかぁ……。(人形の方に顔を向ける)
    >>>……?(ブーディカと眼を合わせて首を傾げる人形)
    ヨシー!これにしよう!!(小気味良くパン!と手を叩く)
    >何か思い付いたんんですか?(グレイが尋ねる)
    うん、今から発表会するからちょっと注目注目~♪︎(ライネス達の視線を自分に向けようとする)
    >ほう?楽しみですね。(メニューを置いてブーディカの方を見る)

  • 216モルガン怪文書・番外編545・御披露目会122024/08/06(Tue) 17:03:42ID:Y0MDI4NTI(11/12)NG報告

    前回のあらすじ
    人形の名前に悩むブーディカ、きっかけを求めて食堂のメニューを読んで閃く。

    『……。』(テーブルの真ん中に並んで座りブーディカの発表を待つ3体)
    皆、注目してくれてありがとうね?それじゃアタシの考えた名前を発表するけど準備はいい?
    パチパチ(ポフポフ)……(ライネス達の拍手と人形達の音の出ない拍手で応える)
    あはは拍手までありがと!それじゃ発表するね。(自分の人形を持ち上げる)
    この子の名前は『ぷーちか』!!アタシの名前をプチサイズと合わせてもじりました!!(ニコニコしながら人形を自分顔の横に並べる)
    >……♪︎(よろしくね?といった感じに手を上げるぷーちか)
    >>おめでとうございます……可愛いらしい響きで良いかと……!(リグレーと共に更に拍手するグレイ)
    >>>うんうん、シンプルながら要望通り他の小サイズ由来の人形達とも統一感ある良い名前だと思うね?
    >>>>うんうん、いいね。(頷くちゃいネス)
    あはは、ありがと?なんか恥ずかしいね?(照れながらぷーちかを下ろす)
    改めてぷーちかをよろしくね皆?
    『はい……!!』(全員が同時に頷く)
    ふふっ……、ありがと!!(周りの反応に満足そうに笑みを浮かべるブーディカ)

  • 217モルガン怪文書・番外編546・御披露目会132024/08/07(Wed) 17:02:34ID:Q2MTg4ODE(1/4)NG報告

    前回のあらすじ
    最後のブーディカ人形の名前も無事ぷーちかに決まり皆から祝福を受ける。

    >無事御披露目も出来て全員に名前がつけられたし今日はそろそろお開きとしようか?
    >>そうだね、いつの間にか結構時間経ってるし?(壁に掛けられた時計を確認する)
    >>>あっ本当ですね。(部屋に置いてきたアッドに戻ったら色々文句を言われそうです……、リグレーも一緒ですし。)
    おっとその前に一回やっておきたいことがあるんだがいいかな?(ちゃいネスかが手を上げる)
    >>ん?いいけどやりたいことって?
    ふふふ、折角3体でチームのような状態になったのだから三体でキメポーズをしてみたいと思ってね?(にやり)
    >>>>……!?(突然の提案に驚くリグレー)
    >>>>>……♪︎(おーいいねー!といった風に手をパタパタさせやる気を見せるぷーちか)
    まぁまぁ、少しだけ一回だけだから我慢してくれたまえ?では向こうでポーズを決めよう。(リグレーを押してテーブルの端に移動し作戦会議を始める)
    >……止めなくてもいいのかいグレイ?
    >>>危険な事をする訳でも無いですし、拙と似ている以上止めても最終的にあのお二人が相手だと押し切られるので……。(苦笑しながら作戦会議を見つめる)

  • 218モルガン怪文書・番外編547・御披露目会142024/08/08(Thu) 17:02:50ID:Q4MDA2NjQ(2/4)NG報告

    前回のあらすじ
    会の最後にちゃいネスが人形達でキメポーズをしたいと提案し作戦会議を始める。

    やぁ待たせたね?(ちゃいネス達が戻ってくる)
    >お帰り、準備出来た?
    ああ、バッチリさ!!早速始めてもいいかい?
    >>ああ、いいとも。
    しかし記録媒体を用意してこなかったのが悔やまれるね?(残念そうに肩を竦めるライネス)
    ふふふ……、その分今を目に焼き付けておくといい。
    何せ結成初のキメポーズは一回しか存在し得ないからね?
    (他の二体と共にテーブルの真ん中に移動する)
    >>>が、頑張ってください……!!(胸の前で手をぎゅっとしながら応援する)
    >>>ふふふ楽しみだね?(見やすいようにグレイの隣に席を移動するブーディカ)
    では二人とも、先ほど言った通り私が名前を呼ぶからその後キメポーズをお願いするよ?
    『……!!』(リグレーとぷーちかがコクりと頷く)
    うむ、では改めて配置に着こう!!(左右に二人を配置し二人より一歩前の立ち位置に立つちゃいネス)
    >>>待ってました!頑張れー!(ブーディカが軽く拍手しながら応援する)

  • 219モルガン怪文書・番外編548・御披露目会152024/08/09(Fri) 17:03:33ID:Q5ODI0NDc(3/4)NG報告

    前回のあらすじ
    キメポーズの最終確認をしテーブル真ん中に集合する三体と見やすおように席を移動するブーディカ。

    では……高潔なるぷーちか!(まずぷーちかに合図を出すちゃいネス)
    >……!!(ビシッと腕を伸ばしキメポーズを取るぷーちか)
    そして純粋のリグレー!(ぷーちかのボーズを見届け続け様に反対側のリグレーに合図を出す)
    >>……ッ!!(少し動揺しながらもぷーちかと逆パターンのポーズを取る)
    そしてこの私……!賢臣のちゃいネス!!(バーンと大きく手を広げるポーズを取る)
    三体揃ってチーム・トリニティ!!今後とも宜しく頼むよ!!(ビシィッ)
    パチパチパチパチ
    >>>お疲れ皆キマってたよー!
    >……♪︎(腕を広げて迎えるブーディカに嬉しそうに駆け寄るぷーちか)
    >>……!!(恥ずかしそうにうつむきながらグレイに駆け寄るリグレー)
    >>>>お疲れ様でした。(リグレーを優しく労うグレイ)
    ……。(ちゃいネスが無言でライネスの前に歩いてくる)
    >>>>>ご苦労様、良い出来だったよ?チーム・トリニティ。(ニッと笑いかけ手を出す)
    ふふ……、ありがとう?(差し出された手とハイタッチする)

    こうして和気藹々とした雰囲気の中御披露目会は無事に終了しました。
    御披露目会・完

  • 220■■はかたちをなして2024/08/09(Fri) 22:52:04ID:E2NDA3ODY(19/21)NG報告

    目に入ったから、などという単純な理由で前略紫式部図書館から一冊画集を書架から取り出して重厚な表紙を開いてみる。見開きで色鮮やかな石と鉱物と貝殻の集合体が聖者や『あの人』、マリア様や天使様のかたちをなしている姿が印刷されていた。
    どれほどの歳月を経て作られたのか、図案はどうなのか。作品背景に想いを馳せているとかつ、かつと靴が鳴る音が静かに近づいてきた。
    『ああ、これが気に入ったのかい? マスターは』
    低く落ち着いた声が鼓膜を震わせる。おかしい、ここに同じ声をしたサーヴァントはおろか、職員はいないはずだ。では―――フレンドのサーヴァントか? 声のする方へと顔を徐ろに、回してみる。その先には赤のアクセントが聞いたスーツ姿の偉丈夫が微笑みながら、佇んでいた。さながら彼は、堅牢な城壁のようにしっかりと地に立っている。
    はい、はい。と貴方は声を上ずらせながら返す。よかった、と偉丈夫は小さく呟いた後、「失礼するよ」と口にして私の背後に近づき、後ろから印刷されたモザイク画を指さした。
    『本当に、いいものだと思う。一つ一つの石に祈りをこめて、かたちをなす。そしてそれが――今もある。確かにそこには、人々の想いがあるのだから』
    それだけを、言いたかったんだ。そう言い残し偉丈夫は図書館を静かに去る。あっけにとられながらも私は、端末を確認した。

    ―――先程の、偉丈夫の正体を知るまで、あとわずか

  • 221名無し2024/08/10(Sat) 17:03:46ID:UxNjQyMzA(4/4)NG報告

    前回のあらすじ
    人形達の御披露目会無事終了。

    御披露目会から数日後……

    >……。(マスターが無心でマイルームで宿題のレポートを書いている)
    >>……。(その様子を近くでじーっと見守るルルとカボ)
    ……我が夫?先程からずっと動いていませんが一息ついたらどうですか?(モルガンが声を掛ける)
    >ありがとう、でももう少ししたら全部終わるからさ?その後食堂に食べにいこうよ?
    勿論ルル達も一緒にね?(ルル達に笑いかける)
    >>……♪︎(嬉しそうにコクコクと頷く)
    ……そうですか、では今のうちに出かける支度をしておきましょうか。(スッと立ち上がる)
    お前達も見ているだけならば準備をしなさい。(ルルとカボに指示を出す)
    >>……!!(モルガンの言葉を受け準備をする為テーブルから降りる)
    数分後……
    >よっし!終わったぁー!!(レポートが完成して思い切り伸びをするマスター)
    ご苦労でしたね、我が夫?(モルガンが隣に来る)
    >うん、ありがとうモルガン。
    今準備するからちょっと待ってて?
    ふふふ……、ゆっくりでも構いませんよ?(そうは言っても我が夫は張り切るのでしょうね?何せ数日間の抑圧からの解放ですから……。)

  • 222「彼」に出逢った話2024/08/10(Sat) 20:09:19ID:c0MTEwNzA(21/36)NG報告

     雨の気配が漂う夜 散歩していると銀髪の男性に出逢った 星を獲っているのですと彼は言い どれがよろしいですかと頭上を示すので微かに見える真珠色の星を指差すと では と糸を手繰るように ドアノブを捻るように五指を蠢かせ あっという間に星を剥がして持ってきた  
     さあお持ちください 何 これは種も仕掛けもあるイリュージョンにて──と 翠色と紅色の瞳を細める彼に手渡され そのまま身体を抱えられたかと思うと自室の寝台に腰掛けていた 蜂蜜色の飴玉が掌に乗っていた

  • 223余談2024/08/10(Sat) 20:13:57ID:c0MTEwNzA(22/36)NG報告

    >>222
    参考資料 稲垣足穂『一千一秒物語』
    無茶苦茶難しかったです。乱文、大変失礼いたしました。

    この背景の明かりが丁度手の位置にぴったりだったので、書いてみたかったのです。

  • 224名無し2024/08/11(Sun) 17:02:07ID:YzMzQ1MTA(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    マスター、無事レポートを完遂しお祝いを兼ねてモルガン達と食堂へ行くことにウキウキする。

    >それじゃレポート完遂を祝ってカンパイ!!(グラスをモルガンに向ける)
    元々はペナルティからではありますが……、無事完遂した事については祝っておきましょうか?(マスターのグラスにコツンとぶつける)
    >>……♪︎(テーブルの上で手をパタパタしながらマスターの成果を喜ぶ)
    >あはは、ありがとう二人とも。
    それで我が夫?確認ですがここで軽い祝いと食事を済ませた後は部屋に戻りバーヴァン・シーから預かった動画の観賞会に入りますか?
    我が夫もここ数日の疲労があるでしょうし私は後日でも構いませんが……?
    >ううん、大丈夫だよ?
    これを楽しみに頑張ったし戻ったら一緒に観よう?(もるに楽しみで仕方ないという笑顔で答える)
    っ……!(マスターの笑みに一瞬詰まるが平静を装いグラスに口をつける)
    ……そうですか、そこまで言うのならば我が夫の望み通りこの後はその予定にしましょう。(微笑む)
    >うん、ありがとうモルガン!!
    >>……♪︎(モルガン達のやり取りを見てカボと顔を見合せ嬉しそうに笑うルル)

  • 225名無し2024/08/12(Mon) 17:03:26ID:Q5ODI0ODQ(1/8)NG報告

    前回のあらすじ
    食堂で楽しくお祝いするマスター達。

    >お待たせー!追加の注文持ってきたよー!(料理をトレーに乗せたいつもと違うヘアスタイルのブーディカがマスター達の席にやってくる)
    >>あ、ありがとうブーディカさん!お疲れ様です!
    あ、今日はいつもと髪型違うんですね?(マスターがブーディカにお礼と挨拶をする)
    >へへー♪︎気づいてくれた?今日はちょっとしたサプライズをね?
    >>>……♪︎(ぴょこっとブーディカの首筋で一つ結びに束ねた髪をロープ代わりに肩からぷーちかが顔を出す)
    『ん……?』(マスターとモルガンが同時にぷーちかに反応を示す)
    >>>>……!!(モルガン達の反応に遅れてブーディカを見上げてぷーちかに目が合い驚く)
    >ふふっ、もう知ってるかもだけどぷーちかだよよかったら宜しくね?(料理を並べた後ぷーちかもテーブルに下ろす)
    >>>……♪︎(モルガン達にお辞儀をする)
    ふむ……、以前動かす前の素体は確認しましたが実際に動いているのを見るのは初めてですね?
    >>ライネス師匠が確認して欲しいって見せに来て以来だよね?宜しくねぷーちか。
    良ければルル達とも仲良くしてあげて?
    >>>>……♪︎(ぷーちかに握手を求めるルル・カボ)
    >>>……♪︎(握手ではなく二人の手を取って引き寄せギュッと抱き締めるぷーちか)
    >ふふっ、二人も気に入られたみたいだね?(ワタワタしたりするルル達と嬉しそうにするぷーちかのその様子を微笑ましく見守る)
    ……止めなくて良いのですか?(マスターに確認するモルガン)
    >>まぁじゃれてるだけだし……、ね?(苦笑)

  • 226名無し2024/08/13(Tue) 17:02:58ID:UxNjM4OTE(2/8)NG報告

    前回のあらすじ
    追加の料理を運んできたブーディカにくっついてきたぷーちか、マスター達と初コミュニケーション。

    >ところで楽しくお祝いしてるところ悪いけどちょっと話良いかな?
    今度部屋にお邪魔しようかなと思ったけどちょうど揃ってるし!(ブーディカが手を合わせながらマスター達に確認を取る)
    >>自分は構わないけど……、モルガンはどう?
    ……時間があるのならば構いませんが給仕の続きは良いのですか?
    >あっ、そこは大丈夫!
    今の時間は食堂も空いてるしちゃんと皆に許可取ってきたからさ?
    そこまで長くなんないしもし混みだしたらすぐに戻るって条件付きで。(ひらひらと手を振って答える)
    ……ならば構いませんが話とは何ですか?
    >ありがとう!その前にちょっとぷーちか達呼ぶね?話に関わってくるし。
    おーい、皆ちょっとこっち来てー?(少し離れたところで遊んでいるぷーちか達を呼び寄せる)
    >>>『……?』(呼ばれたのでぞろぞろとまとまって集まってくる)

  • 227名無し2024/08/14(Wed) 17:04:11ID:UzNDUyOTg(3/8)NG報告

    前回のあらすじ
    マスター達に話があるブーディカ、話を聞いて貰うことになり話に関わるぷーちか達を呼び寄せる。

    >話っていうのはこの子の事なんだけどさ?(ぷーちかをマスター達に見せるように抱え上げる)
    モルガン陛下だったらちゃいネスみたいにこの子を喋れるように出来るんじゃないかなーって?
    ……可能ですが?
    >やっぱり出来るんだ!お願いしてもいいかな?
    ……しかし何故?先程からのルル達との行動を見ていても喋れない事への不自由はなさそうに見えますが?
    >>身振り手振りですぐに仲良しになってたよね?
    ルル達も楽しかったでしょ?(ルル達に確認する)
    >>>……♪︎(笑顔でコクりと頷く)
    >うーん、最初は私もいいかなーと思ってたし実際プライベートでは問題無いんだけどね?(ぷーちを抱えたまま苦笑する)
    ではそれ以外では……?(何となく察しつつも続きを促す)
    >うん、まだ最近だから皆に浸透してないってのもあるんだけどお手伝いして貰う時ぴょこって動き出すから見た相手によってはびっくりしちゃってね……?
    それにどうせなら呼び込みとかも出来た方がいいかなーって?
    やはりそういう事ですか……。(目を閉じ思案する)

  • 228名無し2024/08/15(Thu) 17:02:54ID:U1MjY3MDU(4/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ブーディカのぷーちかを喋れるようにしたいというブーディカの願いと理由を聞いて少し思案するモルガン。

    ……まぁ良いでしょう、ではその者を此方に。(自分の目前に来るよう指で示す)
    >ありがとうモルガン陛下!!今度サービスさせて貰うね?勿論マスター達にもね?(ぷーちかを下ろしつつマスター達にウインクする)
    >>……!(ブーディカの腕から下ろされたぷーちかがモルガンの前に歩いていく)
    そこでじっとしていなさい、魔術を行使します、その間話でもして時間を潰すと良いでしょう。(待機を指示し魔術行使の準備に入る)
    >>>>……♪︎(ぷーちかの変化をちょこんと座って楽しみに待つルルとカボ)
    >>>>うん、サービスの約束ありがとうございますブーディカさん。
    といっても自分は今回何もしてないけど。(苦笑するマスター)
    >いやいや、ちょうど良く食堂に皆揃ってたのは多分マスターが誘ったからでしょ?
    おかげてこっちとしてもスピーディーに話進められたしせっかくのお祝いにお邪魔しちゃったのもあるからその分も上乗せするからサービスして欲しい時は言ってね?お姉さん張り切っちゃうから!(意気込んでむん!っと胸を張る)
    >>>>あ、ありがとうございます……。(目の前で勢いで胸が揺れてると目のやり場に困っちゃうなぁ……。)
    ……。(マスターのその反応に横目でじとっとした視線を向けるモルガン)

  • 229幽暗、迷霧、そして紅赤2024/08/15(Thu) 20:03:48ID:UzMzc4MDU(23/36)NG報告

     大丈夫かい、君? 全く、人を化け物呼ばわりするわ見張り役を置き去りにするわ、ろくでもない連中だなあ。大方肝試し気分でやって来たんだろう? で、君は来たくなかったのに無理矢理連れて来られたクチだ。分かるのかって? それはまあ、顔色を見ればね。
     そうそう、無人の筈の此の洋館に夜毎明かりが灯って、何かが出入りしているって噂。君も聞いているのか。興味本位で忍び込もうとした奴等が大怪我をしたとか、行方知れずになったとか言われてて。人間に切りつけられたのか、はたまた獣に襲われたのか、判然しないみたいだね。あとは幽霊に取り憑かれておかしくなった、というのもあったな。
     僕かい? いやいや、忍び込んでいた訳じゃないよ。堂々と玄関から入ったとも。ははは、今は自由行動中でね。前から噂を耳にしていたので、ちょっとお邪魔してみたのさ。それで一旦外に出ようとした時に、君たちと鉢合わせしたんだ。何事も無かったのかって? そうだな、一階の部屋はざっと調べたんだけどね、確かに無かったよ。
     上の階への階段が、何処にも。

  • 230幽暗、迷霧、そして紅赤2024/08/15(Thu) 20:05:31ID:UzMzc4MDU(24/36)NG報告

    >>229
     何処かに仕掛けがあるんだろう。個人的には書斎が怪しいと思うんだが……何、そんな事言ってる場合じゃない? 絶対何かある、或いは居る? だろうね。……見ただろう? 先刻逃げて行ったあいつ等の背中に張り付いていたよ。べったりとね。まあ、あれはあくまで一部だろうけど。
     大丈夫さ、もう報告してある。自由行動中って言っただろう? 此の洋館以外にも、最近おかしな噂が流れている場所が幾つかあってね。仲間と手分けして調べていたんだ。集合の要請も出したし、これで本格的に調査が出来る。鬼が出るか蛇が出るか……ふふ、面白くなってきたな。
     という訳で、君はそろそろ帰った方がいい。此処から先は僕等の仕事だ。無謀でも愚鈍でもない、真っ当な人を巻き込むのは流石に躊躇われる。何なら明るい通りに出るまで送ろうか? ……え、移動するのは拙いんじゃないか、せめて仲間の人たちが来るまで此処にいたい? 一応関わった者だから……ううん、それは……うん? それに、まだ名前を名乗っていなかったって──ああ、そうか。そうだったな。
     分かったよ。相手が名乗ったのに自分はだんまりなんて、格好がつかないものな。全員揃ったら、送っていくからね? じゃあ、それまで──少しの間だろうけど、話をしようか。

     改めまして。僕の名前は──

  • 231橙の記憶2024/08/15(Thu) 20:10:34ID:kwNTI1MTA(20/21)NG報告

    「余程気に入ったご様子で、女王陛下」
     暗闇の中鮮やかに光る電飾、BGMには跳ねるようなZombieNation。一人で静かにカルーアを煽っていたはずが隣に座った銀髪の紳士によって気づいたら彼から勧められるがままに飲み物を飲んでいた。
     底の朱と上澄みの橙色で構成されて液体を飲ませてもらったところから始まり、縁に塩がついたグレープフルーツ味のもの、海のように青い飲み物やミルクチョコのようなものまで。「あなたといるからでしょうか、とても飲み物が美味しいです」などの言葉も添えられる。それがごく当たり前であるかのように言われた言葉も非日常だからか心の臓に響いてしまい、思わず彼の腕にしがみついた。困ったお人だ、とだけ男は呟きふわふわした心地の私を柔く、慣れた手つきで支える。よく見れば赤のシャツの襟元は緩められていて、そこから逞しい彼の胸板はほんの少しだけ見えていて、上には金色の装飾が施されている黒のジャケットを羽織っていた。何故かその少しだけ露わになっている男の胸元へと目が行き、アレに顔を埋めれば……いけない、ここでは、いけない。人がいるうえになにかんがえてたんだ。「如何なされましたか」と穏やかに疑問符を浮かべた男になんでもない旨を伝える。
    「なんでもない、なんて嘘でしょう。呂律が回っておりませんよ女王陛下」
    そう言って男は恭しく私の手を取る。空いている方の男の手は恐らく飲んだ分の代金をバーテンダーに手渡した。
    「ほら、支えますから貴方の自宅もしくは宿泊先のホテルはどこか教えてください。道中で転倒して悲惨なことになってはいけませんからね」
    それも、そうか。
    男に支えられる形で立ち上がり、泊まっているホテルの名称だけを男に教える。翠と紅の瞳がきらりと輝き、粘度のある声で「御意にて」と囁かれた。

    無事にホテルのフロントまで送られ、そこで別れたあとのことは覚えていない。だが囁かれたときの心臓の感触だけは、なぜか残っていた

  • 232名無し2024/08/16(Fri) 17:03:05ID:U3MDgxMTI(5/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ぷーちかに魔術を行使するモルガンとその間雑談をするマスターとブーディカ。

    ……此れにて完了です。(モルガンが儀式完了の報告を告げる)
    >もう?早いね?ありがとうモルガン陛下!!
    >>お疲れ様モルガン。(新しく淹れたお茶のカップをモルガンに差し入れる)
    >>この程度疲れには入りませんよ我が夫?(といいつつ目の前に置かれたカップを満足げに手に取る)
    ……万が一にも失敗は無いとは思いますがゆっくりと声を出す感覚を掴みなさい?(ぷーちかに語りかける)
    >>>……。(自分の顔をぽふぽふ触ってみるぷーちか)
    >>>>……。(真剣に見守るカボとルル)
    >>>んー……、ジブンじゃあヨクわからないんだけどどうカナ?(カタコトでぎこちなく喋るぷーちか)
    >大丈夫、まだぎこちないけど喋れてるよ?おめでとう!!(ぷーちかを抱え上げる)
    >>>>……♪︎(万歳して成功を喜ぶ)
    今はまだ口調にぎこちなさがありますがすぐに慣れるでしょう。
    >>>ミンな、ありがトうネ?(ブーディカに抱えられながら周りを見渡しお礼を告げるぷーちか)
    >>うん、改めてよろしくねぷーちか?(ぷーちかの手を取り笑顔で握手するマスター)

  • 233名無し2024/08/17(Sat) 17:02:42ID:U4ODk1MTk(6/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ぎこちないカタコトながら喋べれる様になったぷーちかわ皆で祝福する。

    >それじゃ用も済んだしアタシ達はそろそろ戻ろうかな?いくよぷーちか。(ぷーちかに声を掛けて席を立とうとする)
    待ちなさい、私からも少し伝える事が出来ました。(それをモルガンが制止する)
    >ん?何々?(座り直す)
    先程考えたのですが人形達も大分数を増えてきたのでパーティーを催し改めて一同に顔を合わせ親交を深めるのはどうかと?(モルガンが提案する)
    >おー、いいねそれ?楽しそうだし!!(ブーディカがその提案に賛成を示す)
    ふふふ、そうでしょう?我が夫も構いませんね?
    >>うん、とりあえずライネス師匠達にも予定聞いたりして皆のスケジュールを合わせる必要はあるけど提案には賛成だよ。
    他の者への確認については任せます。
    開催予定場所はルル達の家が適任かと……、良いですね?(ルル達に視線を向け確認を取る)
    >>>……♪︎(コクりと頷きぷーちかと手を繋いで喜ぶルルとカボ)
    >>>>ハハは、タノしみだねぇ?(二人と手を繋ぎくるくる回りながら喜ぶぷーちか)
    >>皆が家に遊びに来てくれるかもだから早くもウキウキだね?

  • 234名無し2024/08/18(Sun) 17:02:42ID:YwNzA5MjY(7/8)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンからカルデアにいる人形達とそのパートナーを集めてパーティーを開く提案が出されマスター達も乗り気で承諾する。

    >それじゃ今度こそお暇するね?スケジュール決まったら教えてね?シフト調整するからさ?(ぷーちかを肩に乗せて軽く手を振りながら厨房へと戻っていく)
    >>またネー?(ぷーちかも同じく手を振る)
    >>>わかりましたー。(手を振り返す)
    ……ふう、予定外だったけど楽しい時間だったね?(一息ついてモルガン達に向き直るマスター)
    >>>>……♪︎(マスターにコクコクと頷く)
    ええ、そうですね?
    >>>それにしてもモルガンから皆で集まってパーティーしようなんて提案珍しいね?
    ……単に各々の動向を確認するのならば一ヶ所に纏めて更にリラックス出来る様にしただけの事です。
    ルル達の家を指定したのも小規模ですし持ち込みにも融通が効きそれが一番手間の掛からないやり方であろうと。
    >>>……そうだね?色々考えてくれてありがとうモルガン。(次々と理由と述べるモルガンに笑顔でお礼を言うマスター)
    ……礼を言うのは早いかと?まだ初期の計画段階で本格的な始動は我が夫の働きに掛かっているのですから?
    >>>そうだね、それじゃ今日はこの後ゆっくり英気を養って明日からスケジュール聞いてまわってくるよ?
    ええ……、その働きぶりに心配はしていませんが期待はしています。
    ですので……、頼みますね我が夫?

  • 235名無し2024/08/19(Mon) 17:02:15ID:YyNTIzMzM(8/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ブーディカ達も戻り再び談笑するマスターとモルガン。

    >ふー、食べた食べたおいしかったー!(お祝いの料理を食べ終えお腹を抑えながら背もたれに寄りかかるマスター)
    今日は一時空いた時間があるとはいえ普段よりも良く食べましたね我が夫?(マスターの前の空になったお皿をちらりと見る)
    >こういう時だからいつもは頼まないやつ頼んだりしたからね?ちょっと奮発しちゃった!普段は諸々の問題で中々手が出せないけど味は保証されてるから安心、実際おいしかったし!(満面の笑顔)
    >>ふっ、それほどまでに気に入ってもらえるのは有難い、作る側としても冥利に尽きるよ?(マスターの椅子の背もたれに手を掛けながらエミヤがマスターの隣に現れる)
    おや、今度は料理長の来訪ですか?
    >>ご機嫌よう、女王陛下。
    それと料理長はやめてもらえないだろうか、貴女にそう言われるのは名誉な事と分かりつつも恐れ多くてこそばゆいと何度も。(エミヤが会釈をしつつモルガンに苦笑する)
    ふふふ……、ならば私の答えも聞かずとも分かるでしょう?(軽く目を細める)
    >>……これは失礼した。
    可能性が僅かでもあるならば100回失敗しようと101回目を試そうとする性分なのでね?
    御無礼をどうかお許しを女王陛下。(頭を下げる)

  • 236名無し2024/08/20(Tue) 17:04:20ID:I1NTE3ODA(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    突如現れたエミヤ、軽口でモルガンの逆鱗に触れる?

    >……!!(モルガンとエミヤを交互に見てアワアワするルルとカボ)
    >>そんなに心配しなくて大丈夫だよ?(二人を引き寄せてそう呟くマスター)
    ……頭を上げなさい、お前の言動を特に不快と感じた訳ではありません?
    ですがお前が赦しを得たいというのならば其処にあるものを献上することで不問としましょう。(エミヤがマスターの椅子の後ろにさりげなく隠しているものを指差す)
    >>>(これもお見通しときたか、サプライズのつもりだったのだがそれとなく釘も刺されてしまったし敵わんな全く……。)寛大なお言葉有難うございます、ではこちらを御受け取りください。(お土産用の箱に包まれたケーキセットを差し出す)
    >>わぁ!ありがとうエミヤさん!!(蓋を開けられて中を見たマスターが笑顔でエミヤにお礼を言う)
    >>>なに、今日はなにやら祝いの席らしいからね、サービスだよ?
    ……結果的にこちらもサービスを頂いてしまったようだがね?(肩を竦める)
    ふふふ……、献上品確かに受け取りました。
    今後もより精進することを期待します。

  • 237モルガン怪文書・番外編549・キッチン組アフター2024/08/21(Wed) 17:07:47ID:Y4MzIyNTQ(1/4)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンの逆鱗に触れたかに見えたエミヤだがサプライズで用意していたケーキセットを献上して事なきを得る。

    >エミヤさん、ケーキありがとう!それじゃ改めてそろそろ部屋に戻ろうか?(エミヤ礼を言いつつ皿の乗ったトレーを持って立ち上がろうとするマスター)
    おっと、待ちたまえ?今回は私が片付けておこう。(マスターを制止する)
    >え、良いの?ごめんね色々ありがとう!(トレーをケーキセットに持ち直して立ち上がる)
    >>ご苦労ですね、ではいきましょう我が夫、ルル・カボ。(同じく立ち上がりマスター達に声をかける)
    >>>……♪︎(エミヤにペコリとお辞儀をしてテーブルを降り改めて手を振る)
    >ご馳走様!今日も美味しかったよ!(皿を片付けるエミヤの背中に手を振るマスター)
    またのご利用を。(返事をしつつ皿を一纏めにしたトレーを持ってカウンターに向かう)
    >>>>お疲れ様、大変だったねえ?(様子を見ていたブーディカがエミヤの運んできたトレーを半分受け持つ)
    見ていたのかね?
    なに、今後も失望させないようにしろと発破をかけられたのだからそれに応えるべくより高めていかねばと思っているところだよ?
    >>>>うんうん、頑張んなエミヤ料理長!!(パンパンと背中を叩く)
    ……応援してくれる気持ちは嬉しいのだがうっかり皿を落としそうだから叩くのはやめてくれないかね?

  • 238名無し2024/08/22(Thu) 17:03:02ID:cwMTM4Mjg(2/4)NG報告

    前回のあらすじ
    お土産を持って食堂後にするマスター達と後片付けをするエミヤとそれを労うブーディカ。

    >ふー、ただいまー。(マイルームに戻ってきたマスター)
    >>……♪︎(マスターを追い抜いて中に入る)
    ふふふ、ただいまと伝えても部屋には誰も居ないでしょう我が夫?
    >あはは。そうなんだけどなんかついつい言っちゃうんだよね。(照れ笑いしながらケーキセットを冷蔵庫に持っていくマスター)
    この貰ったケーキは鑑賞会の時でいいよね?
    一旦冷蔵庫しまっておくよ?
    ええ、そうですね?
    今はお茶を……。
    一息ついてから改めて準備に取り掛かりましょう。
    >了解、今お茶淹れるから待っててね?(冷蔵庫にケーキをしまいお茶の準備をはじめる)
    お前達もご苦労でした、後は自分達の家に戻ってやすんでいなさい。(ルル達に声を掛ける)
    >>……♪︎(笑顔でモルガンに敬礼した後手を繋いでゆっくり家に向かう)
    ……さて、では待っている間にセレクションの観る順番を決めておきましょうか?(魔術で目の前にバーヴァン・シーから預かったジャパニーズホラーセレクションを取り出し吟味を始める)

  • 239Addicted to you2024/08/22(Thu) 20:14:17ID:Y0MzUyMzQ(25/36)NG報告

     これは、我が女王陛下。今宵もご機嫌麗しく。はい、縫いぐるみ用の衣装がこの度完成したと伺いまして。しかも2着も。おめでとうございます。縫いぐるみ本体にもよく似合って……はい? いつもより表情が険しい? 視線をさり気なく逸らしている? いいえ、そのような事は……声に棘がある、ですか。とんでもない、私はいつも通りですよ。それはまあ、この体躯は縫いぐるみ程小さくも愛らしくもありませんし、下手をすれば引っ掛かりそうな装身具付きの服装ですから夏を満喫するには不向きでしょうし、触れた際に心地好いかと問われた場合貴方の選ばれた極上の素材とは遺憾ながら雲泥の差が、──。
     申し訳ございません。何も、何も仰らないでください。今改めて自覚いたしました。はい、そういう感情だという事です。……私をモデルにして作ってくださったのですから、余計に気持ちが揺さぶられたのかも知れませんね。……ははは、他人事のようだ、と。相済みません、自分でも驚いておりますので。ですが、厭な感覚ではありませんよ。……貴方はとても優しいお方、しっかりと愛情を注いでくださるお方です。ですから私も、それに応えたい──と思うようになったのでしょう。
     はい。どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。縫いぐるみは着せ替えも醍醐味でしょうし、沢山可愛がってあげてください。……そして。

     私の事も、構ってくださいね? ──しい、女王陛下。

  • 240多謝2024/08/22(Thu) 20:19:11ID:Y0MzUyMzQ(26/36)NG報告

    >>239
    執筆のきっかけは、雑談スレッド5209の161番・230番の書き込みを拝見して。
    尚、全ての責任は「もしかして伯爵、やきもちを……」等と画像から読み取ってしまった自分にあります。深くお詫び申し上げます。

    可愛らしい縫いぐるみを拝見出来て、とても楽しかったです……!

  • 241名無し2024/08/23(Fri) 17:03:44ID:cxOTU0MDI(3/4)NG報告

    前回のあらすじ
    マイルームに戻りそれぞれ別の事を始めるモルガン達。

    ふむ……、これで良いでしょう。(テーブルに並べたパッケージを観賞予定順に並べ替え積み重ねる)
    >お待たせー、お茶が入ったよ?(二人分のカップを手にマスターが戻ってくる)
    いつもながら良い仕事ですね、我が夫。(目の前に置かれたカップを手に取り口にする)
    >ありがとう、ルル達はもう家に戻ったんだよね?(辺りを見回す)
    ええ、予定通り今は部屋の中には私達だけですよ我が夫?
    >う、うん……。(二人だけなのはいつもの事なのに変に緊張してきた……、お茶の飲んで落ち着こう。)
    ……それで今後の予定なのですがこの順番で観ていこうと思うのですが異存はありませんね?(積んだパッケージのタイトルをマスターに見えるように向きを変える)
    >うん、別に構わないけど改めて見ると多いねー……。
    ふふふ……、この後は予定も無いのですからゆっくり完走出来るかと?
    まだまだ夜は長いのですし、ね?

  • 242スリー・トリヴィアル・テイルズ2024/08/23(Fri) 21:21:46ID:gwMjA1ODE(27/36)NG報告

     盲目的に群がり伸びるは無数の腕。開こうとしているのか閉じようとしているのか、思わせぶりな瞳は渦を巻き、煽り立て、貪欲に賞賛を呑み込み続ける。神秘的な振舞いは周囲を欺き、自らの真意を覆い隠す目眩しである。
     罅割れた大地には最早水も食物も望めない。地平の彼方まで行こうとも、最後の生命はとうに果てた。餓えて渇いて、朽ちた骨が今際の際に欲したものは何だったのか。最期の声を聴いたのは、赤く染まった無言の空のみである。
     その輝きは慈しむ者に相応しい宝石の如く。最も捧げるべきもの。捧げられるべきもの。理性。本能。金銭。名誉。不運。幸運。充実。悔恨。呪い。願い。涙。喜び。全てを与えられ、全てを与え得る、普遍の杯にして雫である。
     わたしは欺瞞。
     ワタシは飢餓。
     私は──慈愛。
     泡沫にして永遠の、このひと時を言祝ぎましょう。
    どうぞ──今宵出逢えた、貴方にも。

  • 243名無し2024/08/24(Sat) 17:01:48ID:czNzY5NzY(4/4)NG報告

    前回のあらすじ
    着々と進む鑑賞会の準備。

    その後、モニターが観やすいように椅子の配置を変える(※モルガンが玉座みたいなソファーを用意すると言い出したが丁重に断った)など細かいセッティングを終えた後改めてケーキとお茶を用意するマスター
    >これで一通りよし……と。
    それじゃ暗くするよ?(雰囲気作りの為部屋の灯りのスイッチに手を伸ばす)
    ええ、問題ありません。(モルガンが頷く)
    >それじゃスイッチオフ!(カチッ)
    部屋が薄暗くなりマスターが足元に気をつけながらモルガンの隣の席に戻ってくる
    >っと……お待たせ。(ストンと椅子に腰を落とす)
    ご苦労でしたね、では始めますよ?(リモコンを手に取る)
    >うん、ありがとう。
    ホラーなんでちょっと怖いけど楽しみ。
    メリュジーヌへの罰でも一部観た通り中々のできのものが揃っているようですからね?
    ……それともしも怖ければ私を頼っても良いのですよ?
    マスターとして体裁を繕わねばならぬ者は此処には居ないのですから?(メリュジーヌの時もなるべく驚きを隠そうとしていたのを知っています。)
    >だ、大丈夫だよっ!?(むしろモルガンにはそんな恥ずかしいとこ一番見せたくないんだけどね……?)
    む……、そうですか?
    では見事耐えてみせなさい我が夫?

  • 244名無し2024/08/25(Sun) 17:03:36ID:k0NTA1NzU(1/10)NG報告

    前回のあらすじ
    配置を変えて灯りを消して雰囲気を作っていざ鑑賞会。

    時間は流れて一本目鑑賞終了……
    >はぁ~(緊張が解けて息を吐く)凄かった~!!
    ええ、カメラ回しというのですか?視点変更も効果的に使えていて演出をより迫力のあるものにしていましたね?
    これを一番始めに持ってきたのは正解だったと言えるでしょう。(頷く)
    >うん、血飛沫と怨霊のアップとかは最低限の描写に抑えて役者さんの怯える視点から手だけで引きずりこまれたり暗闇から押し倒されたりでその後を想像させるタイプの演出で怨霊のぞわぞわしたおどろおどろしさがよく出てたね?
    その通りです、以前にいくつか観たものと基本の流れ自体は似通っていてもまた違ったアプローチで魅せようとする……、中々のものです。
    >ある程度定番の流れがあると話も分かりやすいしこうやって違う部分とか比べやすいからこういう映像作品作れるプロの人ってホント凄いよね?
    それじゃ二つ目に入れ換えてくるよ?(立ち上がりディスク交換に向かう)
    ええ、頼みます。
    次も楽しめると良いのですね……、我が夫?

  • 245名無し2024/08/26(Mon) 17:02:47ID:k2MzI0MDY(2/10)NG報告

    前回のあらすじ
    一本目を観終えて互いに感想を交わすモルガンとマスター。

    その後も一本終わる度にそれぞれの感想を交わしながら観賞を続け遂に最後の一本を観終わり……

    ……。(無言でエンディング画面を見つめる)
    >……ふぅ。(汗を拭い手前に身体を屈めながら息を吐く)
    ……これで最後でしたね?(普段通りの抑揚のない喋り方だがどこか満足そうに呟く)
    >うん、思い返してもどれも凄い迫力だったね?なるべく我慢したけどやっぱり怖いものは怖いね?
    ふふ、ようやく素直になりましたね?
    ですが観賞中は大仰なリアクションもなく耐え切ったでは無いですか?(もっと私を頼って縋ってくる事も期待していたのですが……、まぁ良いでしょう。)
    >そこはこっちとしても男として(そしてモルガンの伴侶として)の意地があるからね?
    ただそういう風に気を張ってたからか終わったら急に眠気が……。(背もたれに寄り掛かる)
    ……もう夜更けですし今日は朝から色々と動き回ることが多かったですからね?ゆっくり休むと……?
    >うん……。(モルガンが言い終える前にうとうとして眠りかけているマスター)
    ……。(無言で魔術で毛布を取り出しそっとマスターに掛ける)
    そのままゆっくりと休むと良いでしょう……、良き夢を。
    うん……、ありがとうおやすみ。(微笑むモルガンを映しながら徐々に目を閉じる)

  • 246名無し2024/08/27(Tue) 17:01:54ID:k4MTQyMzc(3/10)NG報告

    前回のあらすじ
    観賞会を楽しみそのまま眠りに落ち掛けるマスターに毛布を掛けるモルガン。

    観賞会から数日後……

    >ただいまー、皆に聞いてきたよー。(書類を手にしたマスターが部屋に戻ってくる)
    >>……♪︎(とことこと足下まで歩いていってマスターを出迎えるルルとカボ)
    戻りましたか、ご苦労でしたね?
    皆の反応はどうでしたか?
    >うん、急な提案だから皆最初は驚いてたけどパーティーへの参加自体はしたいって。(ルルとカボを抱き抱える)
    はい、これ皆の都合のつくスケジュールを纏めたやつ。(モルガンに書類を手渡す)
    確かに。(受け取り確認する)
    ではこれを参考にして改めて簡単な招待状を作成しますので完成したらお願いしますね、我が夫?
    >うん、その時はまた声掛けてね?
    あ、そうだルル達の家でやるんだし一緒に届けに行く?(抱えたままのルル達に確認する)
    >>……♪︎(腕を上げて賛成する)
    >それじゃその時は一緒に行こうね?後でおうちの掃除もしないとね?そんなに散らかってはないけど一応ね?
    >>……♪︎(コクりと頷く)
    ふむ……、随分とやることが多くなりましたね、我が夫?(スケジュール表から顔を上げてマスター達を見る)
    >うん、でも一気にやらなきゃいけない訳じゃないしこのくらいなら大丈夫だよ、パーティーも楽しみだしね?(グッとガッツポーズ)

  • 247モルガン怪文書・番外編550・ライネスの暗躍12024/08/28(Wed) 17:06:31ID:k5OTYwNjg(4/10)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターが持ってきた参加者達のスケジュールを参考にモルガンが招待状を作成しマスターとルル達で届けに行くことに。
    後日……
    コンコン(ドアをノックする)
    >ライネス師匠ーいる-?
    『ん?その声は我が弟子?今開けるから少し待ちたまえ。』(部屋の中から声が響く)
    やあ、待たせたね?今日は何のようだい?(扉を開けてライネスが顔を出す)
    >突然お邪魔してすみません、これ例のパーティーの招待状を届けに来ました。(二人で招待状を持ったルルとカボをライネスの前に持ち上げる)
    >……♪︎(腕を伸ばして招待状を差し出す)
    ああ、なるほどこれかい?ありがとう、確かに受け取ったよ?(にやりと笑いながら招待状を受け取るライネス)
    ところで君達、少し時間はあるかい?
    折角届けて貰ったのだからお茶でも出してやりたいのだが……、どうだい?
    >後はグレイさんに招待状届けて終わりだからその後なら……。
    ああ、残りはグレイだけか、ならば私がグレイの分の招待状を預かっておこう?明日会う約束を取り付けているからね、君もグレイに事前にアポを取っている訳じゃないのだろう?
    >そうですけど……、良いのかな?
    良いとも、明日開催という訳じゃないのだから明日渡しても問題ないさ?
    さぁさぁ入りたまえ?(グイグイとマスターの手を引っ張って部屋に招き入れる)
    >わっ!?ちょっライネス師匠!?(引っ張り込まれる)
    >>……!!(マスターの腕に掴まっているのでそのまま一緒に部屋の中へ)
    イィン……(マスター達が部屋に連れ込まれて扉が自動的に閉まる)

  • 248モルガン怪文書・番外編551・ライネスの暗躍(にちじょう)22024/08/29(Thu) 17:02:19ID:AxNzc4OTk(5/10)NG報告

    前回のあらすじ
    招待状を届けに行って強引にライネスに部屋に連れ込まれるマスター達。

    >もう強引なんだから師匠は……。(部屋に連れ込まれ観念して体勢を立て直すマスター)
    ふふふ、済まないね?
    約束通りお茶を用意するから適当に寛いでいてくれたまえ?
    お詫びに何時もより高級なやつを出してやるとしようか。
    >>おや、なにやら騒がしいと思えば来客かい?(話し声を聞きつけちゃいネスが奥から出てくる)
    ああ、例のパーティーの招待状を持ってきてくれたお礼におもてなしだよ?
    良ければ君も彼らの相手をしてやってくれないかい?(通りすがりに説明とお願いをする)
    >>なるほど、そういうことならば承った。
    やあ、良くきてくれたね?オリジナルの準備が整う暫しの間だが話相手をさせて貰おうかな?(ライネスとすれ違いながらマスター達に挨拶をするちゃいネス)
    >こんにちは、ちゃいネスさん。(ルル達を下ろす)
    >>>……♪︎(床に降りてちゃいネスにペコリとお辞儀するルルとカボ)
    >>ごきげんよう、ふふふ今日も仲睦まじくて何よりだよ?
    >>>……♪︎(改めて言われて少し照れるルルとカボ)
    >>では君達はこちらに来たまえ?私達サイズの椅子の上への上がり方を教えよう。(椅子を指差して案内を始める)
    >>>……!(マスターに手を振りながらちゃいネスの後をついていく)
    >ありがとう、行ってらっしゃい。(自分がルル達をまとめて持ち上げてもよかったんだけど楽しそうだからちゃいネスさんに任せて自分も座ろうっと。)

  • 249モルガン怪文書・番外編552・ライネスの暗躍(にちじょう)32024/08/30(Fri) 17:04:16ID:AzNTk3MzA(6/10)NG報告

    前回のあらすじ
    部屋に連れ込まれたマスターは観念してお茶を待ちルル達は奥から出てきたちゃいネスに席に案内して貰うことに。

    やあ待たせたね、とっておきを用意したから楽しんでいってくれたまえ?(自分とマスターの分のカップを手にしたライネスが戻ってくる)
    >ありがとうございます、……高級なお茶ってなんか緊張するなぁ……。(カップを受け取り中をじっと見つめ呟く)
    うん?そうなのかい?
    普段からモルガン陛下のお世話をしているのだからモノは違えど高級茶葉ぐらい見慣れた物だと思っていたが。(意外そうな顔をするライネス)
    >確かにモルガンのも高級なやつで最初は緊張したけど大体自分で淹れてるし今はもう見慣れてるから。
    普段とは違う茶葉だしおもてなしで出された場の雰囲気なんてのもあるのかな?うまく説明出来ないんだけどさ?(苦笑する)
    ふふふ……、まぁいつまでもそういう庶民的な部分も君の持ち味だろうし良いんじゃないかい?
    こちらとしても真剣に味わってくれるなら出した甲斐があるというものさ?
    >>せっかくのとっておきだからね?(空いていた椅子の下からひょこっとちゃいネスが顔を出す)
    >>>……♪︎(続けてルルとカボも並んで顔を出し横並びに座る)
    ……。(二人してとっておきを強調してくる……、なんかこわい。)

  • 250美味・幻味・慕味 加筆修正版2024/08/30(Fri) 21:52:59ID:kxMTgwMTA(28/36)NG報告

     思い出の場所で、目を瞑ってくださいと言われた貴方は不安を抱きつつ濡れた両目を閉じる。では、そのまま少し口を開けて。恐る恐る言葉に従った一瞬後、何かが口内に滑り込む。ほろ苦くて甘くて……この香りは、チョコレート? そっと歯を立てると、また別の甘みがとろりと溢れ出す。こちらは……ああ、キャラメルだ。上品な味わいがチョコレートにとてもよく合っている。しかも濃厚なのに甘ったるくなくて、後味も良い。思わず開いた瞳をぱちぱちさせている貴方に、欧州のチョコレートですよと彼の人が微笑みながら教えてくれる。次いで口にしたのは国名か地名か、はたまた店舗名だったか判然しない。おまじないの呪文のような響きだったと今にして思う。
     お口に合いましたか。──ああ、それはよかった。気遣う声と共に彼の人の目元が和らぐ。いつもと同じく本音がまるで見えてこない佇まいだが、僅かに躊躇うような間が空いて、彼の人の、太くてしなやかで仄かな熱を宿す指先が貴方の眦をそっと拭う。本当はいけない事なのですが……内緒ですよ? 如何にも深刻そうな吐息と思わせぶりな目配せに堪らずくらりときて、その隙に綺麗な小箱を素早く手渡される。
     貴方と、私だけの。
     秘密を分かち合う相手の囁きと蠱惑的な笑みが脳裏に刻み付けられ──丁寧にリボンを掛けられた小箱から得も言われぬ芳香が立ち昇った気がして、不意に胸の内を掻き立てられた貴方は、彼の人に──。

     朝の陽差しの中、久しぶりに小箱を開けた貴方の心に浮かび上がる、これは過ぎ去りし日の余韻である。

  • 251多謝2024/08/30(Fri) 21:56:48ID:kxMTgwMTA(29/36)NG報告

    >>250
    執筆したきっかけは、雑談スレッド5216、901番の書き込みを拝見して。
    小箱にどのようなチョコレートが入っていたのかは、2人だけの秘密……という事で。拙い文章ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

    改めまして、ありがとうございました。

  • 252モルガン怪文書・番外編553・ライネスの暗躍(にちじょう)42024/08/31(Sat) 17:03:27ID:A1NDE1NjE(7/10)NG報告

    前回のあらすじ
    マスター、ライネスに出されたお茶に対して色んな意味で緊張する。

    では一息ついたところでそろそろ招待状を受け取ろうか?
    先程も言った通りグレイの分もね?(マスターがお茶を飲み終えたタイミングでにこやかに手を差し出すライネス)
    >あ、うん!これお願いします。(招待状を二枚取り出しライネスに手渡す)
    ありがとう、確かに受けとった。
    もてなし中に君を待たせてしまう事になってしまってすまないが内容を拝見しても?
    >勿論、何か気になる事があれば聞いて貰えればすぐに答えられるし。
    うん、ありがとう。
    では遠慮なく……。(自分への招待状を開く)
    >>どうだい?何か気になる事はあったかい?(ちゃいネスが尋ねる)
    ふむ、まぁ大体は良くある形式の内容だね?
    とりあえず今確認しておきたいのはこの『普段通りの衣装でも構いません。』というところなんだが……パーティーなのに正装でなくて良いのかい?モルガン陛下ならばたとえ小規模なパーティーでもその辺りは気にしそうなイメージなんだがね?(開いた招待状をテーブルにおき指差してマスターに確認を取る)
    ああ、やっぱりそこ気になるよね?
    そこもちゃんとどういう事か聞いてあるから説明するね?
    ちょっと長くなるかもだけどいい?
    構わないさ?こっちが尋ねたのだからね、是非詳しく聞かせてくれたまえ。(椅子に座り直し姿勢を変える)
    >コホン、それじゃ説明させて貰うね?(マスターも姿勢を正し一度咳払いして話し始める……。)

  • 253封鎖2024/08/31(Sat) 22:59:30ID:U0ODM3NzQ(21/21)NG報告

    「まったく、ここは立入禁止と何度も注意した筈ですが」
     波打つ銀髪は風に揺れ、曇天の空に輝いている。低く唸るような声とともに近づいてきて、私の手首を力強く掴む。教頭先生はいつになく怖い顔で私を見つめ、重々しく口を開いた。
    「屋上は立入禁止と何度も聞いていますよね? そこまで空に憧れるのは良いですが……転落してしまえばそれもみられなくなります。ですから私と一緒に戻りましょうね」
     ほら、と強く引き寄せられて先生の腕の中にいとも容易く閉じ込められる。ドアの近く、強い風。湿り気と人工的な甘い匂いが入り混じって鼻腔を撫でた。
    「何故ここに、よくいるのですか?」
     大きな手が私の後頭部を優しく撫でる。視界は灰で、何も見えない。ただ先生の心臓の音が風に紛れて少し聞こえているだけだ。
     ――ただ、ここにいたいだけです。
    「……そうですか、そう、ですか」
     逃さないと言わんばかりの抱擁。ひときわ強く吹く風。昼休み終了5分前の予鈴。先生は私を離し、ドアの向こう側へと私を追いやった。
    「いいですか、屋上は危ないですからもう二度とここに来ないように」
     ――ですが、貴女がよければ放課後空き教室に来なさい。そこで待ちましょう。
     その言葉とともに先生はこちら側にやってきた後、固く屋上につながるドアを施錠する。いけないことをしたのだから仕方ないが……それでも、どこかに心に空洞ができたように感じた。
    「さあ、もうすぐ次の授業が始まりますからすぐに行きなさい。それと―――さっきまでのことは秘密ですよ」
     翠目だけ閉じて長い人差し指を口に当てる。はい、教頭先生と私は首を縦に振り急いで教室へと舞い戻った。

     そして放課後、私は指定された空き教室の前にいる。三度ドアをノックしたあと内側から聞き慣れた声がした。
    「はい、お待ちしていましたよ」
     扉を開き、足を踏み入れる。椅子に座った教頭先生が妖しく目を輝かせ―――口元だけで微笑んだ。

  • 254モルガン怪文書・番外編555・ライネスの暗躍(にちじょう)52024/09/01(Sun) 17:04:36ID:MyNjk3MzE(8/10)NG報告

    前回のあらすじ
    招待状の内容一部に対してのライネスの疑問にマスターがモルガンの代理として答える事に。

    >モルガンが言うには『通常ならば正装で来るのは当然ですが、今回はサーヴァント達だけでなくそれぞれの人形達も同伴しますので?』。
    ……ふむ、人形達か……。(チラリとちゃいネス達に視線を向ける)
    おっと、話の腰を折って済まないね?続けてくれたまえ?(何かを察した様子だが続きを促す)
    >うん、続きは『何故ならばサーヴァントならば自前や工房からドレスを借りる等ですぐに用意可能ですが人形達はそうもいきません、採寸をしそれぞれに合った物をトトロット達に依頼せねばならなくなり余計な仕事を増やすことに繋がります、それを防ぐ為の措置です。』……って事らしいよ?
    うん、説明ありがとう。
    つまり私達だけが着飾って人形達か普段のままだと折角の親交を深める為のパーティーで差が目立ってしまうからそれならばいっそ全員が普段の格好の方が望ましい……という事だね?
    >うん、絶対にそうしろって訳じゃないけどね?招待状でも正装でなくても構わないってだけで指定はしてないし?
    折角なんでグレイさんにも今度伝えておいて貰えます?
    ああ、伝えておこう。
    それと私からもモルガン陛下へお心遣い感謝しますと伝えておいてくれないか?(マスターにお辞儀をしてお礼を言う)
    >ありがとうライネス師匠。師匠の伝言も伝えておきます。(同じように返すマスター)

  • 255モルガン怪文書・番外編555・ライネスの暗躍(にちじょう)62024/09/02(Mon) 17:03:34ID:M0NTE1NjI(9/10)NG報告

    前回のあらすじ
    服装自由の理由を聞きモルガンの心遣いに感謝しお辞儀をするライネス。

    その後もお茶菓子を食べながら軽く雑談を交わし……

    >もうこんな時間か、そろそろお暇するよご馳走さまでしたライネス師匠。(ライネスにお礼を言いつつ立ち上がる)
    私としてはもう少し居てくれても構わないのだが……。
    まぁ仕方ないか、君をあまり独占すると後が怖いからね?
    >
    あはは……、それじゃルルー、カボーいくよ?(ルル達に声を掛ける)
    >>……♪︎(相手をしてくれていたちゃいネスにペコリとお辞儀をして椅子を降りる)
    >ちゃいネスさん、ルル達の相手ありがとうございました。
    >>>いやいや、こちらも楽しめたのだから礼など不要だよ?
    機会があればまた来るといい。(お礼を言うマスターにヒラヒラと手を振るちゃいネス)
    >……♪︎(椅子から降りてマスターの足下にやってきたルル達)
    >よし、それじゃ失礼します。(ルル達を抱えあげて改めてライネスに挨拶をして出口に向かう)
    ああ、ご苦労様。
    また今度会える時を楽しみにしているよ?(マスターに笑顔で手を振る)

  • 256モルガン怪文書・番外編556・ライネスの暗躍(にちじょう)72024/09/03(Tue) 17:03:58ID:M2MzMzOTM(10/10)NG報告

    前回のあらすじ
    結構な時間が経っていたので帰るマスター達を見送るライネス達。

    >……マスター達は行ったのかい?(ちゃいネスが確認する)
    ああ、行ったよ。
    わざわざ出ていった振りをして聞き耳を立てるようなタイプではないし、そうする必要性もないだろうからね?
    >ふっ、確かに必要のない確認だったね?(肩を竦める)
    ……それで?例の計画はやるのかい?
    当然だろう?改めて明日グレイにそしてもし時間が合えばブーディカ氏にも話す予定だよ?
    先程確認した話のおかげで仕込みもやりやすくなったからね?(怪しげににやりと笑う)
    >それはいいのだが……、ちゃんとあの箱も忘れずに持って行きたまえよ?(部屋の奥に置いてある箱を指す)
    おっと、そうだったそうだった!忘れないように今のうちに目につく位置に置き換えておこう。(立ち上がり箱に向かう)
    >やれやれ……、やはり明日のグレイとの茶会には私も付いていくとしようかな?

  • 257モルガン怪文書・番外編557・ライネスの暗躍(にちじょう)82024/09/04(Wed) 17:02:55ID:M1OTkxNjA(1/11)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターが去った後に今後に向けて言葉を交わすライネスとちゃいネス。

    翌日食堂にて……
    >お待たせしましたライネスさん。(リグレーを抱えたグレイが何時ものようにライネスの席にやってくる)
    やぁ、よく来てくれたね?
    おや、今日はリグレ-も一緒かい?
    >>……。(ライネスにペコリとお辞儀するリグレー)
    >はい、部屋に残すとアッドがちょっかい出してケンカしてしまうので……。
    あっはっは!なるほどね、確かにアッドにとっては楽しめる相手が増えただろうね?(それを聞いて笑うライネス)
    >笑い事じゃないのですが……。(じとっとした視線をライネスに向けるグレイ)
    おっと、失礼。
    ……まぁリグレーもやられっぱなしじゃないようだしいずれ飽きてくるだろうから平気だよ?
    >そうだといいのですが……。
    >>>そうだとも、もし改善されないようなら私が手助けしてもいいんだよ?(テーブルの下からひょこっとちゃいネスか顔を出す)
    >あっ……、ちゃいネスさん……!!
    おや、君も来てたのかい?(突然のちゃいネスの登場に驚くライネス)
    >>>ふふふ、昨日少し心配になってね?こっそりついて来ていたのさ?(不敵に笑う)
    という訳で私もよろしく?(グレイ達に向き直る)
    >は、はぁ……、此方こそよろしくお願いします。(勢いに戸惑いつつも律儀に返すグレイ)

  • 258モルガン怪文書・番外編558・ライネスの暗躍(にちじょう)92024/09/05(Thu) 17:02:27ID:M3ODA1NzU(2/11)NG報告

    前回のあらすじ
    予定通り食堂で合流したグレイとの話合いに予定外だがちゃいネスとリグレーも合流することに。

    ……という事が昨日あったんだよ?(前日のマスターとの話をグレイに伝える)
    そしてこれが君の分の招待状さ。(グレイ宛の招待状をテーブルに置く)
    >あ、ありがとうございます……!!
    パーティー……、モルガン陛下主宰の……。(招待状を開きチラリとリグレ-を見る)
    >>……。(同じくグレイの方を見ていて目が合う)
    >……本当に拙達が出てもいい催しなのでしょうか?(モルガンが相手という重圧と不安で声が小さくなる)
    >>>良いに決まってるじゃないか?
    彼方からのご指名で服も着飾らなくていいと言ってくれているんだ。
    これで行かないのは逆に失礼に当たってしまうよ?(ちゃいネスが安心させるようにリグレーの肩をポンポンする)
    そうだとも、君の周りにはマスターも私も他の者達だっているからもし万が一何かあればフォローするつもりだから安心したまえよ?
    >……はい、お二人ともありがとうございます……!!(まだ不安は拭い切れてないがぎこちなく笑う)
    >>……!(ペコリとお辞儀するリグレー)

  • 259モルガン怪文書・番外編559・ライネスの暗躍(にちじょう)102024/09/06(Fri) 17:02:23ID:M5NjE5OTA(3/11)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンのパーティーへの招待に怖じ気づくがライネス達が元気づけて少し気持ちが軽くなるグレイとリグレー。

    さて……、ではもう一つ君達に渡すものがある。(新たに持参したバッグから横長の大きな箱を取り出すライネス)
    >お、大きいですね……?重かったのでは?
    言って頂ければ拙が受け取りに向かいましたのに……。(驚きながらリグレーと共に箱を見つめる)
    いやいや、外の箱が大きいだけで中は軽いから心配要らないよ?持ってみたまえ?
    >あっ、確かに思ったよりも軽いですね?(言われて箱を手に取り自分の前に移動させる)
    そのまま様子を見ずに開けていいんだよ?君達のモノだからね?(ライネスが笑う)
    >は、はい……。(ライネスさんのその笑顔がそこはかとなく不安にさせるのですが……。)
    では……、拝見させて頂きます……!(緊張しながら箱の蓋を開ける)
    うん、どうぞじっくり見てくれたまえ?(そんなに大げさに開けるようなものでもないのだがね?)

  • 260モルガン怪文書・番外編560・ライネスの暗躍(にちじょう)112024/09/07(Sat) 17:04:08ID:QxNDM0MDU(4/11)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイ、ライネスが持ってきた横長の大きな箱に驚きつつ意を決して蓋を開ける。

    >これは……、リグレーと同じ人形が沢山……?(箱の中の綿で囲われて並ぶ人形達を見て呟く)
    >>……!?(覗き込んだリグレーが自分と同じ姿が並んでてびっくりしてグレイの胸に向かってひっくり返る)
    >だ、大丈夫!落ち着いて……?自分と同じ姿並んでたら驚きますよね?(リグレ-を支えて宥める)
    ……見ての通り箱の中身はリグレーのスペアボディ-さ?
    これがあればパーティーや劇の直前に新しいのに取り替えて綺麗な状態でいけるだろう?
    >そうでしたか……!お気遣いありがとうございます……!!(グレイがお礼とお辞儀をする)
    いやいや気にしなくいでくれたまえ?
    元々人形劇やる以上ある程度のスペアは必要だからね?
    あわよくばブーディカ氏にも渡そうと思って持ってきたが今日はシフト外だったらしい。(カウンターの方をチラリと見る)
    >みたいですね?
    でもお仕事中にこの大きさの箱を突然渡しては迷惑になるのでは……?
    ……言われてみればそうだね?私としたことがうっかりしていたよ?ありがとう。(指摘を受けてライネスの顔が徐々に赤くなる)
    >>>……やれやれ、自分の効率を重視して相手に対する視野が狭まっていたようだね?(その様子を見ていたちゃいネスが少し呆れたように呟く)

  • 261モルガン怪文書・番外編561・ライネスの暗躍(にちじょう)122024/09/08(Sun) 17:02:50ID:QzMjQ4MjA(5/11)NG報告

    前回のあらすじ
    ライネス、うっかりをグレイに指摘されて顔が徐々に赤くなる。

    こほん、……まぁブーディカ氏については後でアポイントメントを取るなりするとして当面の話を続けようか?(軽く咳払いして話を戻そうとするライネス)
    >……お願いします。(変に触れずに流すグレイ)
    うん、ありがとう。
    先程も言ったようにパーティー当日の開催少し前に君とブーディカ氏と呼延灼氏を呼んでリグレ-達を新品のスペアボディーに変えてから会場に向かうつもりなのだけれど……。
    >だけれど……?
    集合場所はどこにしようか迷っていてね?私の部屋でもいいんだが他の皆の部屋からだとそれなりに歩くし迷う可能性もなくはないからね?
    空間が開けていて分かりやすいし特に隠すものでもないのだからここ(食堂)にしようかとも思っているんだが……。グレイ、君はどう思う?
    他に何か案があるならそちらでも構わないが……。
    >集合場所……、ですか。(ライネスに尋ねられて思案し始めるグレイ)

  • 262モルガン怪文書・番外編562・ライネスの暗躍(にちじょう)132024/09/09(Mon) 17:02:47ID:Q1MDYyMzU(6/11)NG報告

    前回のあらすじ
    パーティー当日の集合場所を悩むライネスに意見を求められ思案を始めるグレイ。

    >……。(拙個人としては比較的近くあまり目立たずに済むライネスさんの部屋が良いのですが……、呼延灼さんの部屋からは割と距離がありブーディカさんに至っては部屋の場所を把握出来ていませんし……、その辺りの事を考えると……。)
    >>……随分と真剣に考えてくれているようだね?(グレイの邪魔にならないようにライネスの肩に移動しひそひそ呟くちゃいネス。)
    ああ、そんなに悩まなくても率直な意見でも良かったんだが折角だし結論を楽しませてもらおうか?(ひそひそ)
    >>……。(二人の間でちょこんと座って待っているリグレー)
    座っているだけでは暇だろう、こっちにきたまえ?(様子に気づいたライネスが手でリグレーを引き寄せる)
    >>……!?(突然の事に驚きライネスを見上げる)
    この前は人形同士の顔見せを優先して私はあまり絡まなかったからね?
    良い機会だし仲良くしようじゃないか?(リグレーにニヤリと笑いかける)
    >>……。(少し考えるように俯いた後ライネスに少しずつ歩み寄る)
    ふふふ、こうして歩み寄られるというのは存外嬉しいものだね?

  • 263Playtime2024/09/09(Mon) 19:55:47ID:QzNjA0MjM(30/36)NG報告

     女王陛下、如何なさいました。──ああ、左様でございますか。いいえ、私はもう降参、降参でございます。どうぞ、ご随意に。
     呆れているだろう、と? それはまあ、最初の頃は面食らいましたが、今は別の感情を抱いておりますよ。──どのような感情か、ですか。そうですね……例えば。
     貴方がその手で触れてくださるのなら、私もこの手を貴方に伸ばしましょう。
     貴方がその目で見つめてくださるのなら、私もこの目を貴方に向けましょう。
     貴方がその鼓動を聴かせてくださるのなら、私もこの鼓動を貴方に捧げましょう。
     ええ。貴方がくださるものであれば、私も同じようにお返しいたします。──そうしたいと、思っておりますよ。
     という訳で、今宵はどういたしましょう。吐息。涙。情欲。独白。献身。どうぞ、お好きなものをお示しくださいませ。私はそれに心から応えてみせますとも。何、躊躇うことはございません。これは秋の夜長の他愛無い遊戯……なのですから。

     では、戯れるとしましょうか。私の──

     ──しい、女王陛下?

  • 264モルガン怪文書・番外編563・ライネスの暗躍(にちじょう)142024/09/10(Tue) 17:06:59ID:Q2ODc2NTA(7/11)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイが思考中、手持ち無沙汰なリグレ-を引き寄せ親交を深めようとするライネス。

    数分後……
    >拙なりに考えたのですがやはりこちら(食堂)に集まるのが良いかと……。(自分なりの考えが纏まったグレイがライネス達を見据え答える)
    ふむ……。(腕に乗っていたちゃいネスとリグレーを下ろす)
    まずは真剣に考えてくれてありがとう。
    そしてどうしてその結論に至ったか良ければ聞かせてもらえるかい?(顎の前に手を立たせる姿勢に変える)
    >はい……、ライネスさんの提案した他に拙の部屋やカルデア内の他の共用施設なども考えてみたのですが……。
    呼延灼さんの部屋はわかりますがブーディカさんの部屋の位置までは把握していない事で調べるのに手間が掛かりますしやはり分かりやすい食堂で落ち合うのが良いかな……と。
    うんうん、確かにね?
    やはりここが一番か……。
    けれどグレイ?
    提案しておいてなんだがここだと多少の人目につくのは避けられないが大丈夫なのかい?
    >パーティー直前のスペアへの入れ替えだけですからライネスさんの技術ならそこまで時間は掛からないと思いますので大丈夫です……!!(少し力のこもった返答をするグレイ)
    ……ふふ、了解したよ。
    そう言われてしまったら私も最善最短で終わらせなくてはいけないね?
    >はい、お願いしますね?(グレイが少し困った風な顔のライネスに微笑む)
    >……。(オリジナルがグレイに押されている……、私にも以前そうなった時のオリジナル視点からの記憶じたはあるが……端から見ているとこんな風に見えるのだね……?)

  • 265モルガン怪文書・番外編564・ライネスの暗躍(にちじょう)152024/09/11(Wed) 17:05:15ID:Q4NjkwNjU(8/11)NG報告

    前回のあらすじ
    グレイの予想外の方向からの期待のプレッシャー(悪意ナシ)に少し押されるライネス。

    うん、おかげ様で今後の方針が纏まったし後は今日話したこれまでの事を再確認する予定なんだが……、その前にこれを渡しておこう。(鞄から二通の手紙を差し出す)
    >……これは?また何かの招待状ですか?(自分への宛名が書かれた方を手に取る)
    いいや、実はパーティーでの簡単なサプライズを企画していてね……?それの指示書といったところかな?(声を潜めて説明する)
    >サプライズ……、モルガン陛下の前で突然そんな事しても大丈夫なのでしょうか?
    ……まぁ、余興の範疇だし機嫌を損ねるような催しにする気はないから大丈夫だよ?
    もし何かあれば我が頼れる弟子が何とかしてくれるさ?
    >そ、それはどうかと……?確かにそういう時のマスターはとても頼りになりますけど。(苦笑する)
    >>まぁとりあえず後で内容を確認してみて無理そうなら当日集まった時に改めて拒否してくれていいさ?まだ他のメンバーの可否も聞いてないからやるかどうかも不透明だからね?(ちゃいネスがフォローを入れる)
    >そういえばこちらは呼延灼さん宛になっていますね?(もう一つの手紙を見る)
    ああ、申し訳ないが帰りにでも呼延灼氏に渡してくれると
    ありがたいのだがね?
    確か君の部屋の通り道だろう?
    >はぁ……、部屋にいらっしゃるかはわかりませんが承りました。(自分と呼延灼への手紙をそれぞれしまう)
    ありがとう、もし居なかったら挟んでドアにでも挟んでおいてくれればいいよ、レディへの置き手紙を覗き見するような下世話な輩はカルデアには居ないだろうからね?

  • 266モルガン怪文書・番外編565・ライネスの暗躍(にちじょう)16(完)2024/09/12(Thu) 17:05:27ID:UwNTA0ODA(9/11)NG報告

    前回のあらすじ
    ライネス、パーティーでのサプライズ計画を書いた手紙をグレイに託す。

    ……では今日の話の内容確認も終わったけれどこれで特に問題はないね?(お茶会の終わり際にライネスが最後の確認をする)
    >はい、大丈夫です。
    今日もご馳走になり他にも色々とお気遣いありがとうございました……!(改めて紙袋を手元に引き寄せライネス達にお礼のお辞儀をする)
    >>……!(同じくペコリとお辞儀をする)
    いやいや、気にする必要はないよ?こちらも毎回楽しませて貰っているし、こちらの思惑に巻き込んでいるのだからね?このくらいはしておかないと。
    >>>そうそう、こちらが時間や場所を指定して付き合わせてる上に頼み事ばかりしているのだからね?(ちゃいネスが続ける)
    まぁそれは置いといて呼延灼氏への手紙は頼んだよ?
    ブーディカ氏の分は後日私が改めて渡しておこう。
    今日はそれなりに遅いしこのスペアボディについての説明も多少あるからね?
    なあにパーティーまでまだ日はあるからね?
    >はい、では失礼します。(席から立ち上がる)
    いきましょうリグレー?(リグレーに手を差し伸べる)
    >>……!(グレイの手を掴み持ち上げられる)
    うん、ではまた会おう?
    グレイ・リグレー。(笑みを浮かべてグレイ達にひらひらと手を振る)
    >>>とりあえず一つの用件は無事終わったね?
    ああ……、だがまだまだこれからより愉快なモノにするためにやらなきゃいけない事があるからね?楽しみだよ。

  • 267名無し2024/09/13(Fri) 17:02:53ID:UyMzE4OTU(10/11)NG報告

    前回のあらすじ
    去っていくグレイとリグレーの後ろ姿を見つつ先の事を思って一人妖しく微笑むライネス。

    後日マスターのマイルームにて……

    ただいまー。(ファイルを抱えたマスターが部屋に戻ってくる)
    >>……♪︎(帰りを待っていたルルとカボがマスターの足元に駆け寄る)
    戻りましたか我が夫。
    それで?ダ・ヴィンチとの交渉の具合はどうでしたか?
    >うん、パーティー用の飾り既存ので良ければすぐにでも融通してくれるって。
    カタログ見ていっぱいあったからモルガン達と一緒に決めようと思って借りてきたよ?(カタログのファイルを見せる)
    そうですか……、小規模ですし我が夫の判断で決めても良かったのですが持ってきたというのならば確認しましょう。(ファイルへと手を伸ばす)
    >うん、ちょっと待ってね?
    どうせならこの前みたいに椅子を並べて一緒に見れるようにしよう?
    ルル達も一緒にね?(片手でルル達を持ち上げモルガンの隣に椅子を移動する)
    >>……♪︎(マスターの腕の中で喜ぶ)
    ……それならばテーブルもあった方がより見やすいでしょう?(魔術で目の前に小さ目だが豪華な装飾の付いたテーブルを出現させる)
    >あ、ありがとう……。(でも自分の部屋には豪勢過ぎて落ち着かないなぁ……。)

  • 268名無し2024/09/14(Sat) 17:02:47ID:U0MTMzMTA(11/11)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターがパーティー用の飾り付けのカタログを借りてきてモルガン達と一緒に選ぶことに。

    >さて……と、それじゃ二人を下ろしてと。(ルルとカボをテーブルに下ろす)
    >>……♪︎(マスターとモルガンの間の位置になるように座る)
    >よし、それじゃ見ていこうね、ページ手繰る時は声かけるからもっとじっくりみたい時はまだっていうかリアクションお願いね?(1ページ目を開く)
    ふむ、流石はイベント事の多いカルデア……、最初のページからパターンが多いですね?(開かれたページを頷きながら目を通す)
    >>……!!(楽しそうにページの上下をキョロキョロするルルとカボ)
    >うん、いくつかはダ・ヴィンチちゃん達が用意してくれて実際使われてるのを見たことあるけどそれ以外にもまだいっぱいあるんだね。
    1ページ目からこれでまだカタログ自体のページ数もそれなりにあるしすごいなぁ……。
    注文を受けてから用意するのでしょうがその多彩さは流石はダ・ヴィンチといったところですね?
    >うん、それじゃそろそろページ捲るけど良いかな?
    ええ、構いませんよ?
    >>……♪︎(OKという意味でマスターに顔を向けてぐっと手を上げる)
    >それじゃ次に行くね?次はどんなのが出てくるかなー?(楽しそうにページを捲る)
    ふふ……。(ウキウキしているマスターとルル達を見て自然と笑みが溢れるモルガン)

  • 269名無し2024/09/15(Sun) 17:04:04ID:QwMjY3NTA(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    寄り添ってゆっくりとカタログに目を通すモルガン達。

    その後ゆっくりと感想を言い合いながらカタログの最後のページに……
    >ふぅ、沢山あって見応え凄かったけどこれで終わりだね?(若干名残惜しそうに最後のページに目を通す)
    ええ……、提案なのですがこの後はそれぞれが特に気になった物を一つずつ選びそれぞれの区画で飾りつけましょう?これだけの種類があるのに飾りのパターンが一つきりというのも味気ないですから……。
    >うん、いいね?そうしよう。(モルガンの提案に頷く)
    ルル達ももう決まってる?(視線を落としルル達を見る)
    >>……♪︎(頷きながらガッツポーズを取る)
    >大丈夫みたい、それじゃ誰から最初に発表する?(一旦カタログを閉じる)
    では私から発表しましょう、問題ありませんね?
    >もちろん、それじゃはいどうぞ。(カタログをモルガンの方に寄せる)
    ご苦労です、我が夫。
    私が選ぶのはこの5頁目の……(ページをパラパラと捲る)
    此方です。(細かい小物の付いた蒼く煌めく飾りを指差す)
    >いいよね、これ綺麗でさ?全体に小さな小物が散りばめられてて豪華だけど凄く派手って感じはしないし。
    ふふふ……、そうでしょう?
    普段ならばもう少し華美なものでも良いのですが小規模ですので目立ち過ぎず……、ですが印象に残るものを選びました。
    >>……♪︎(綺麗なのを選んで貰って喜んでいる)
    では次は我が夫とルル・カボ……、誰が発表しますか?

  • 270名無し2024/09/16(Mon) 17:02:17ID:EzMDUyOTI(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    一人一人好きな飾りを選ぶことになり最初にモルガンの選んだ飾りがマスター達から高評価を得る。

    それじゃ次は自分がいっていいかな?(マスターが手を上げる)
    ええ、私は構いませんが……、お前達はどうですか?
    >>……!!(どうぞどうぞというジェスチャー)
    ……だそうですよ?(種類が多いとはいえ後に回る事への動揺等が見受けれませんね?普段ならば多少なりとも慌てている事が多いが……、今回は自分達の選択に自信があるのですね……?)
    >それじゃあ改めて発表させて貰うよ?自分が選んだのは……。(カタログの目的のページを開く)
    これ!!(カタログを広げてページの真ん中にある白と金の交互に混じった高級感のある飾りを指す)
    ほう?我が夫はもっとシンプルなのを選ぶかと思っていましたが?
    普段はあまり選ばないでしょう?
    >うん、自分だけならそうなんだけど今回は皆で集まるタイプのホームパーティーだからね?あんまりシンプルなのも味気ないかな~って?
    結果的に皆の選んだのを一緒に飾ることになったし、モルガンの選んだ綺麗なやつとも結構合いそうでホッとしたよ?
    ふふふ……、まだダ・ヴィンチに発注した訳ではないのですから変更は効くのですよ?
    ……ですが悪くない選択でしたよ我が夫?(マスターの選択に満足げに頷く)

  • 271名無し2024/09/17(Tue) 17:03:50ID:k4MDQ0NDk(1/11)NG報告

    前回のあらすじ
    予想とは違うマスターの選択に少し驚くがその理由を聞いて満足するモルガン。

    ……では残りはルル、カボお前達です。
    別々に選んでも構わないのですが……、恐らくお前達は二人で同じものを選ぶのでしょうね?
    >……♪︎(モルガンの問いに二人で手を繋いでコクりと頷く)
    >>あはは、モルガンは二人の事よく分かってるね?
    む?この程度の事は普段から接しているのなら思い当たる範疇でしょう?
    それに我が夫もルル達がどの飾りを選んだのか察しが付いているのでは……?(テーブルに頬杖を突きマスターを値踏みするように見つめる)
    >……?(同じくマスターに視線を向ける)
    >>うん、まぁなんとなくはね?モルガンみたいに自信満々とはいかないけどね……?
    ふふ……、良いことを思い付きました。
    これで最後ですし、一斉にルル達の選んだ物を指差し当ててみましょうか?
    >……!!(モルガンの提案にはしゃぐ)
    >>ええ……?外れたら怖いなぁ……。(しり込みするマスター)
    多少なりとも自信はあるのでしょう?ならば当てるだけの事ですよ?
    ……ルル達も乗り気ですしね?(チラリと視線を向ける)
    >……♪︎(いそいそとカタログのページをパラパラ開き準備を
    始める)
    >>うん……。(やらないとダメな空気になってきちゃったなぁ……まぁやるけど。)

  • 272名無し2024/09/18(Wed) 17:01:56ID:k5ODYwNDY(2/11)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンの提案でルル達の選んだ飾りがなにかを全員で当てる事に。

    さて……、ルル達が選んだものが載っているページを開きましたが我が夫の予想したものと同じでしたか?
    >うん、ここまでは合ってた
    、多分選んだのも合ってると思う……。(改めて開かれたページに載ってる飾りを見返して頷く)
    宜しい、ならば後は当てるだけの事です。
    これから一斉に差しますがお前達は本の上に乗って解答前に範囲を狭めないようにこれを持ちなさい。(指揮棒を2つ取り出す)
    >>……!!(指揮棒を受けとり構える)
    準備は良いですね?
    では3カウントの後に全員で予想したものを指し示します。
    >うん……!(緊張してきたけど大丈夫、きっと合ってる)
    >>……。(タイミングを待つ)
    では……3……2……1……!(カウントダウンが入る)
    今です……!!(選んだ飾りを指差す)

    『……!!』(その結果選んだ飾りは全員同じものだった)
    >>……♪︎(モルガン達と無事一致しててバンザイして喜ぶ)
    >はぁ~、良かった合ってたぁ……!!(安堵して椅子から少しずり落ちるマスター)
    ふふふ……、その様に心配せずとも普段からルル達の好みを把握している我が夫ならばこの結果は必然だったでしょう?もう少し自信を持って良いのですよ我が夫?(そんなマスターの挙動を微笑ましく見つめるモルガン)

  • 273名無し2024/09/19(Thu) 17:02:09ID:AxNjc2NDM(3/11)NG報告

    前回のあらすじ
    ルル達の選んだ飾り当て、無事全員の解答が一致しマスターが安堵する

    翌日ダ・ヴィンチ工房にて……
    ダ・ヴィンチ、失礼します。(ダ・ヴィンチちゃんの工房にモルガンがやってくる)
    >おやぁ?いらっしゃいモルガン陛下、今日は一体何のご用かな~?
    ……って聞かなくても解るね?(モルガンが手に持つカタログのファイルに視線を向ける)
    ええ、察しの通り飾りの発注依頼に来ました。(カタログの上に置いていた依頼書を見せる)
    そしてまずこれは返却します。(ファイルを差し出す)
    >うん、確かに。(ファイルを受け取り机に置く)
    それじゃちょっと着替えて準備するから何時ものように座って待っていてくれたまえー?
    ええ。(言われた通り依頼する時の何時もの席に着く)
    >しかしモルガン陛下が来るのは意外だったよ?
    昨日と同じくマスターくんが持って来るものだとばかり思ってたよ。
    ……我が夫本人もそのつもりでしたが私が行くと言って退かせました。
    今はルル達と共に部屋で大人しく留守を守っている事でしょう。
    >そうなんだ?少しでもまぁゆっくり出来るならそれに越した事はないからね?マスターくんはほっとくと色々と無理しがちだからねー?(モルガンの対面の席に座る)

  • 274名無し2024/09/20(Fri) 17:02:06ID:AzNDkyNDA(4/11)NG報告

    前回のあらすじ
    パーティーの飾りの発注の為マスター達を部屋に残し自らダ・ヴィンチ工房にやってきたモルガン。

    >ではでは書類拝見させてもらうよー?(テーブルに置かれていた発注書を手に取る)
    ふんふん……、一種類のシリーズじゃなくて複数なんだね?(書類から顔を上げ確認する)
    ええ、最初は一つだけを選ぶ予定でしたがダ・ヴィンチの力作の数々を見ていくつか組み合わせようという事に。
    >確かにデザインと出来は良いと自負してるけど面と向かってそう言われるとなんか照れちゃうなぁ?(照れ笑い)
    それじゃこの場合三種の一式一纏めじゃなくてパーツ分けにした方が良いかな?
    全部渡しちゃうとそれなりの数になっちゃうし……、組み合わせて使うなら確実に余るよね?
    そうですね、その方が後処理も手間が掛かりませんからね?
    その場合用意するのに時間はどの程度掛かりますか?
    >うーん、まずこれから飾りの大まかな振り分けを確認してそれが終わっても他の作業もしながらだから……、今日中は無理でも明日の午前中にはマスターくんの部屋に届けられるかな?
    それならば問題ありません、パーティーの開催までまだ日もありますからね?
    >よーし、それじゃあ改めて飾りの振り分けを考えようか!開催予定地はルル達の家だったね?
    以前に内部の資料を貰ってるからちょっと持ってくるよ、少し待っててくれるかい?
    ええ……、確かに互いに内部の写真を確認しながら振り分けた方が確実ですね。

  • 275名無し2024/09/21(Sat) 17:03:28ID:A1MzA4Mzc(5/11)NG報告

    前回のあらすじ
    ダ・ヴィンチとルル達の家の資料を見ながら飾り付けの位置を議論することに。

    >ここはこれとこれを組み合わせるのはどうかな?(資料写真の内装とカタログの飾りを交互に指差しながら)
    ふむ、確かに。
    この位置にはこれを付けようと思うのですがどう思いますか?
    >おー良いんじゃないかな?あっ、それじゃあこれのやつをそっちのに細かく散らして合わせてみるのはどうかな?
    ほう……?なるほど、悪くない提案ですね?(新たな見地の発見に満足そうに頷く)

    そして打ち合わせを始めて数十分後……

    >うん、これで大体纏まったかな?(所々チェックを入れた資料をトントンと纏める)
    おや、もうこんなに経ってったのか?白熱して長く付き合わせちゃってごめんね?(時計を見てモルガンに謝る)
    ?私に謝る必要等ないでしょう?元々此方から持ち込んだ案件ですし、最初から時間は取ってあるので。
    むしろ長引いた事で其方の業務に支障があるのでは……?
    >あーこのくらいならば他を調整すれば大丈夫だよ、ご心配ありがとう!
    いえ、此方の杞憂でしたね……?
    その余裕……、流石はダ・ヴィンチといったところでしょうか?

  • 276名無し2024/09/22(Sun) 17:03:55ID:A3MTI0MzQ(6/11)NG報告

    前回のあらすじ
    打ち合わせが予想外に長引いた事でダ・ヴィンチのスケジュールを気にするモルガンとこのくらい問題ないよと笑顔で応えるダ・ヴィンチちゃん。

    ……では代金は此方に。(飾りに必要分のQPを取り出す)
    >うん、確かに。(確認したQPを収納する)
    いつもご贔屓にしてくれてありがとうー、明日荷物届ける時は事前に連絡入れた方がいい?
    いえ、我が夫の部屋の前に積んでおいて構いませんよ?
    気づいた時に回収させます。
    >了解、それじゃあ午前中の適当なタイミングで持っていくよ、マスターくんにもそう伝えて欲しいな?
    ええ、伝えておきます。
    では後は頼みましたよダ・ヴィンチ?(席から立ち上がり出口に向かう)
    >まっかせて!!最高のものを用意するからさ?お疲れ様!!(笑顔でモルガンに手を振る)

  • 277名無し2024/09/23(Mon) 17:02:54ID:A4OTQwMzE(7/11)NG報告

    前回のあらすじ
    ダ・ヴィンチとの打ち合わせと支払いを終えマスターの部屋に戻るモルガン。

    我が夫、ただいま戻りました。(部屋に入り普段通り声を掛ける)

    シーン……(返事がない)

    ……む?妙ですね?
    戻るまでに緊急アナウンスもありませんでしたし、留守を任せたのですから無闇に自分から外に出るはずは無いのですが……?(部屋を見回す)
    >……Zzz。(ベッドの上に仰向けになっている)
    ……眠っていたのですか我が夫。(寝ているマスターに近づく)
    >>……Zzz。(近づいてみるとマスターの胸に乗ってルルとカボが寝ている事に気付く)
    お前達もですか……、さしずめ私を待っている間の余興に熱が入りすぎそのまま寝入ってしまったというところでしょうか?(マスターのベッド周りのトランプや本などの散らかった様子を見て推測する)

    ……っ!?(ふとマスターの顔を一瞥して少し驚く)
    >……Zzz。(モルガンの驚きにも気付かず寝入ったまま)
    ……。(何事もなかったように振る舞い起こさない様にそっとベッドから離れる)

  • 278名無し2024/09/24(Tue) 17:01:30ID:EwNzU2Mjg(8/11)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンがマスターの部屋に戻るとマスター達が寝落ちしていた。

    モルガンが部屋に戻ってから数十分が過ぎ……

    >ん……。(マスターがうっすらと目を開け部屋の天井を見る)
    ……目覚めましたか?(少し離れたところから声を掛けるモルガン)
    >……あ、お帰りモルガン?
    ごめんね?いつの間にか寝ちゃってたみたいだ……。(寝ぼけ眼のままモルガンの声の方に首を向ける)
    >構いません、それよりも起き上がるつもりならまだルルとカボが胸の上で寝ていますので気を付けるように。(視線を合わせないようにしながら忠告するモルガン)
    >え?(自分の身体を見る)
    ホントだ……。(そっとルルとカボをベッドの脇にずらす)
    >>……Zzz。(移動されても起きる気配無し)
    >忠告ありがとうモルガン、おかげで落とさず済んだよ?(ベッドに腰掛けモルガンの方を向いてお礼を言う)
    >この程度の事で礼など不要です。(やはり視線を合わせようとしないモルガン)
    >……。(なんかこっち向いてくれない……、やっぱり自分か帰って来たのにぐうぐう寝ちゃってたの怒ってるのかな……?)

  • 279名無し2024/09/25(Wed) 17:01:44ID:EyNTcyMjU(9/11)NG報告

    前回のあらすじ
    眠りから目覚めたマスターと何故か視線を合わせようとしないモルガン。

    >ねえ……、モルガン?(顔を逸らすモルガンに声を掛ける)
    ……なんでしょう?(マスターの方を向かず返事をする)
    >帰ってきたのに気付かず寝ちゃって待たせた事怒ってる?
    ……そのような事で一々怒りを持ちません。
    それに私が指示したのは部屋に留まる事だけで他の規制は掛けた覚えはありませんので……?
    >怒ってないならじゃあなんでこっち見てくれないの?(理由が分からず若干困惑気味に尋ねる)
    ……目覚めたのなら一度顔を洗ってきたらどうですか?
    詳しい話はそれからでも良いでしょう?
    >うん、確かにそうだねそうする……。(立ち上がり洗面所に向かう)
    ……。(すぅ……と一人静かに深呼吸するモルガン)
    >うわああっ!?ちょっとモルガンこれどういう事!?(落書きだらけの自分の顔を鏡で見たマスターがモルガンに詰め寄る)
    ……っ!!(吹き出しそうになるのを堪える)
    ええい!戻って来た時点でそうなっていたので私はその件については一切関与していません!!
    それよりまずは身綺麗にしてから此方に来て欲しいのですが!?
    そのまま詰め寄られると流石の私とて反応に困ります!!

  • 280a little prayer2024/09/25(Wed) 19:55:20ID:k3MjU5NzU(31/36)NG報告

     何かが触れた気がして、貴方は気怠げに目を開ける。伯爵の指先が、ごく軽く貴方の頬に添えられている。大丈夫ですか、女王陛下。もうすっかり馴染んだ、それでも何度でも聞きたくなる彼の声に応じて寝台から身体を起こすと、どうぞ、そのままで。ミネラルウォーターがなみなみと注がれたコップを手渡される。礼を言って受け取り口に運ぶ貴方の様子を、傍らに遠慮がちに腰掛けた伯爵がじっと見つめている。
     どうしたのかと訊ねると、いえ、畏れ多くも貴方に色々と無理をさせてしまったようで。面目次第もございませんと、いつになく気まずそうに彼が顔を伏せる。他にも言いたい事がありそうで無さそうで、しかし敢えてこちらからは言及しない事にする。相変わらず真意の窺えない眼差しだが、今は……本気で戸惑っているように見える。そうは言っても相手は稀代の詐欺師、単にこちらが都合良く解釈しているだけかもしれない。それを受け止めた上で、大丈夫、と貴方は彼にはっきり伝える。
     私があなたに会いたかったのだから。
     ありがとう、来てくれて。
     呆気に取られたように二度三度、瞬きをした彼の表情がふっと淡い笑みに烟る。翡翠色と薔薇色の双眸を掠めたのは果たしてどのような感情だったのか、最早知る術もない。分かるのはただ、徐に彼が身を乗り出して、
     全く、貴方には敵いませんね。 
     貴方の額と己の額を触れ合わせ、冷ややかさとその奥に潜む微かな温かさを感じ取れた、という事だけ。

     ええ、ええ。お供いたしましょう。この私が何処までも。
     ですから、どうかこれからも、私を──

     ──貴方だけの私を、お側に置いてくださいませ。

  • 281名無し2024/09/26(Thu) 17:03:38ID:E0Mzg4MjI(10/11)NG報告

    前回のあらすじ
    自分の異変に気づいたマスターに詰め寄られ思わず叫ぶモルガン。

    キュッ……ジャー……(蛇口を捻り水を出す)
    >……。(バシャバシャと顔を洗うマスター)
    キュッ……ゴシゴシ……!!(鏡で確認し蛇口を締めタオルでゴシゴシ顔を拭く)
    ……無事に落ちましたか?(モルガンき声を掛ける)
    >……うん、綺麗に落ちたよ。(顔を拭き終え改めて戻ってくる)
    それは何より。
    それで?原因は思い出しましたか……?
    >うん、頭スッキリして思い出しました……。
    さっきは驚かせてごめんね?(モルガンに謝罪する)
    ……それはもう過ぎたことです。
    ダ・ヴィンチとの事について私から話す事があるのですが……、その前に何故そうなったのかの経緯説明を求めたいのですが?(じろりと横目でマスターを見る)
    >……うん、ちゃんと説明するよ。

  • 282モルガン怪文書番外編566・留守番マスターの回想12024/09/27(Fri) 17:03:48ID:E2MjA0MTk(11/11)NG報告

    前回のあらすじ
    顔を洗い落書きを落として落ち着いたマスターからそうなった経緯を聞く事に。

    >では聞かせて貰いましょう?何をしていたのかの想像自体はおおよそつきますが……。
    うん、まぁ順を追って話すね?(回想し始めるマスター)

    モルガンがダ・ヴィンチのところへ向かうのをルル達と見送った直後の事……
    『さて、モルガン待ってる間どうしようか?二人は何かしたいことある?』(一旦椅子に座りルル達に尋ねる)
    >>『……!!』(コクコクと勢い良く頷く)
    『おっ、あるんだ?何々?』
    >>『……♪︎』(自分達の家を指差す)
    『ん?家に何かあるの?』(立ち上がろうとする)
    >>『……!!』(マスターの足をポンポン叩いて止める)
    『んん?』(座り直してルル達を見る)
    >>『……!』(自分達て取りに行くからここで待ってて?のジェスチャー)
    『……自分達で取りに行くから待っててってこと?』(ジェスチャーの意味を確認する)
    >>『……♪︎』(笑顔で頷く)
    『何を持ってきたいのかわからないけど……それじゃ待ってるよ?』
    >>『……!!』(マスターにお辞儀をした後、楽しそうに家に向かって駆け出す)
    『転ばないように気をつけてねー?何持って来るのか不安なような楽しみなような……。』(楽しそうに家に戻ろうとするルル達をみて苦笑する)

  • 283モルガン怪文書・番外編567・留守番マスターの回想22024/09/28(Sat) 17:06:42ID:Q2OTAxNzY(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    留守番中のマスター達の回想が始まる。

    ルル達が家に戻って数分後……
    ガチャッ……ズズズ……(玄関が開き箱を押して外に出てくるルルとカボ)
    『あー、手伝うよ?』(大変そうな様子をみて立ち上がり持ってきた箱を持ち上げる)
    >『……♪︎』(手伝ってもらい感謝のお辞儀をする)
    『それで何を持ってきたの?』(箱をテーブルにおき同じくルルとカボを持ち上げてテーブルに載せて尋ねる)
    >『……♪︎』(ウキウキしながらゆっくりとマスターに見えるように蓋を開ける)
    『んーどれどれ?……本と普通のより一回りくらいミニサイズのトランプと……?』
    >『……♪︎』(マスターが取り出したトランプと本をそれぞれ受けとる)
    『箱の一番下になんか布を被せた大きな箱が……、よいしょっと。』(箱を倒して下からとんとんと叩いたり揺すったりして布を被せられた箱を引っ張り出す)

    ズズズ……ドサッ(箱が出てくる)
    『(傷つけないように布被せるならこんなぴっちりの箱じゃなくもっと大きな箱にした方が……)えーと何々?(箱をひっくり返して表面の字を読む)
    『千利休監修・黒けき世芸夢(げいむ)』
    『…………何これ?』(予想外の代物に思わず疑問が溢れる)

  • 284モルガン怪文書・番外編568・留守番マスターの回想32024/09/29(Sun) 17:03:29ID:g3MzI1MTg(12/12)NG報告

    前回のあらすじ
    ルル達か家から出してきたおもちゃ箱?の中身に呆気に取られるマスター。

    『ところでこれどうしたの?』(箱の出所を尋ねる)
    >『……♪︎』(この前利休さんのお手伝いした時にオマケにもらったというジェスチャー)
    >『あー、利休さんに直接もらったの?ちゃんとお礼した?』
    >『……♪︎』(コクコクと頷く)
    『そっか、偉いね?今度会ったら改めて自分もお礼言っておくよ、とりあえず開けてどんなゲームか見てみよう…。』(箱の蓋を開ける)
    >『……?』(左右から中を覗き込むルルとカボ)
    『中身は……すごろくマップにいくつかの人形とルーレットその他色々……ああ、○生ゲームの類いかなこれ?』(箱は奇抜だが中身は割と見覚えのあるオーソドックスなアイテム達にピンと来るマスター)
    >『……!』(取り扱い説明書を見つけ持ち上げてマスターに渡すルル)
    『ありがとう、どれどれ……?』(パラリと説明書を捲る)
    『黒けき世芸夢・取り扱い説明書
    この芸夢の目的は至極単純……、一番稼いだ者が勝者でございまする、利休の弟子となり茶人として大成するもよし……商人となり販路を開拓して稼ぐもよし…はたまた別の道で自分なりのやり方で世を黒に染めて稼ぐもよし……でございます。目指すはうはうは……!!にございまする!では皆々様より良き未来を……。』
    『……やっぱり○生ゲームみたいだね、この後のページは遊び方とかアイテムの詳細が載ってる……。』(他のページをパラパラと捲っていく)

  • 285モルガン怪文書・番外編569・留守番マスターの回想42024/09/30(Mon) 17:02:10ID:EwNzk2MjA(1/2)NG報告

    前回のあらすじ
    利休プロデュースの○生ゲームの取り扱い説明書を一通り読むマスター。

    『うん、大体わかった。』(取説を読み終え閉じる)
    >『……♪︎』(ワクワクしながらマスターを見る)
    『でも今回はパスでパーティーの時に御披露目しよう、時間掛かりそうだからね?』(取説を箱に戻し蓋を閉める)
    >『……!?』(マスターと遊べると思っていたのでがーん!とショックを受ける)
    『モルガン帰って来る前に終わらなそうだしね?後、大人数の方が盛り上がるしさ?』(状況的に喋れるのが自分一人なのは流石にちょっとね……。)
    >『……。』(マスターの言うことは分かるけどちょっとショボンとする)
    『だから今は用意してくれたもう一つのトランプで遊ぼう?こっちなら一回一回がそんなに時間掛からないし途中でモルガンが帰ってきても切り上げやすいからね?』(ミニトランプを持って笑顔で提案する)
    >『……♪︎♪︎』(マスターの提案に嬉しそうにピョンピョン跳ねる)
    『よーしそれじゃババ抜きからやろうか?カード配るからお互い見えない様にちょっと間を空けて配置に付いてね?』(トランプの封を開けてカードを取り出す)
    『……♪︎』(それぞれ左右の配置に付く)
    『それじゃ配るよー?あ、負けたら罰ゲームアリね?』(カードを配りながら)
    >『……!?……!!』(突然の宣告に驚きながらもメラメラとやる気を出すルルとカボ)
    『わぁ、すごいもえてる。』(予想外にやる気を出したルルとカボに気圧されるマスター)

  • 286モルガン怪文書・番外編570・留守番マスターの回想4.52024/10/01(Tue) 17:02:46ID:M5NzU2MzQ(2/2)NG報告

    前回のあらすじ
    罰ゲームアリのトランプ勝負に予想外のやる気を出すルルとカボに押されるマスター。

    >……成る程、それで負けたのですね?(マスターの話を聞いていたモルガンがやはりといった面持ちで頷く)
    うん、ババ抜き以外のも何回かやったんだけど全部ビリだったよ……。(苦笑)
    >それで顔中に様々な模様を書かれていた……と。
    >そう、一回につき一ヶ所でって頼んだんだけど負け過ぎたから意味なくなっちゃった。
    ダ・ヴィンチちゃんのお手製マジックペンだから身体には普通のよりも影響薄いし洗えばすぐにキレイに落ちるから良かったよ。(落書きがキレイさっぱり落ちた自分の顔を指差す)
    >……このような時に頼れる者がいて良かったですね?
    話は終わりですか?
    顔の落書きの原因は分かりましたが、それを落とさず片付けも半ばにベッド眠りに落ちていた理由はまだ聞いていませんが?
    あ、うん……、そこも気になる?(若干バツが悪そうにモルガンを見る)
    >ええ、差し支えなければ。
    そんな大した理由じゃないんだけど……、それじゃ続けようか?(渋々続きを話始めるマスター)

  • 287モルガン怪文書・番外編571・留守番マスターの回想52024/10/02(Wed) 17:01:16ID:A1NDg1NzA(1/3)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンに話の続きを促され渋々話を再開するマスター。

    『うわー!また負けたぁ!?』(トランプをばらまいて思わず天を仰ぐ)
    >『……♪︎』(ハイタッチする一位のルルと二位のカボ)
    『なんで今回そんなに熱意あるのさ二人とも……?そんなに罰ゲーム嫌だった?』(顔中落書きまみれでぐったりするマスター)
    >『……♪︎』(ウキウキで特製マジックペンを持ち上げる二人)
    『まだ鏡見てないけどもう無いんじゃない?あるの?』(書きやすい様にテーブルに頭を載せるマスター)
    >『……♪︎♪︎』(カキカキ)
    『……。』(書かれている間眼を瞑って動かず終わるまで待つ)
    >『……!』(ペンの動きが止まる)
    『終わったー?』(動きが止まったので眼を開けてルル達を見る)
    >『……♪︎』(目の前で満足げに頷く二人)
    『良かったね、とりあえず勝負はここまでにしよっか?』(満足げな二人を見て苦笑しながらゲームの終了を提案するマスター)

  • 288モルガン怪文書・番外編572・留守番マスターの回想62024/10/03(Thu) 17:01:09ID:A3MzAzNTU(2/3)NG報告

    前回のあらすじ
    顔に落書きの罰ゲームが終わったタイミングでゲーム終了を提案するマスター。

    >『……。』(ゲーム終了の提案を受けてマスターに背を向けて審議するルルとカボ)
    『……。(今のうちに顔洗ってきたらダメかな?ダメだよなぁ……。)』(裁定を待ちつつ早く落書きを落としたい気持ちなマスター)
    >『……!』(二人で○を作る)
    『あ、終了てOK?良かった、顔洗ってきていい?』(終了と聞いて立ち上がろうとするマスター)
    >『……!!』(カボがマスターの袖を引っ張りルルが✕のポーズを取る)
    『えー……ダメなの?……罰ゲームなんだからすぐに落としちゃダメ……?』(二人の抗議を受け渋々椅子に座り直す)
    >『……♪︎』(自分達が持ってきた箱の中に残っていた本を取り出し掲げる)
    『……持ってきてた本だね?最後に読んでほしいってこと?』
    >『……♪︎』(コクコクと頷き椅子を中継してテーブルから降りる)
    『ん?二人ともどこ行くの?本読むんじゃないの?』(二人の動きを目で追う)

  • 289モルガン怪文書・番外編573・留守番マスターの回想72024/10/04(Fri) 17:02:09ID:A5MTIxNDA(3/3)NG報告

    前回のあらすじ
    ゲームが終了しルル達のお願いで最後に残った本を読んであげる事になったマスター。

    >『……♪︎』(マスターのベッドの前にいき腕を振ってはしゃぐ)
    『ベッド……ってことは横になりながら読んでほしいってこと?』(ルル達とベッドを交互に見た後ルル達に確認を取る)
    >『……♪︎』(笑顔で頷く)
    『なんでベッドで……?まぁいいけどさ?ベッドの方がルル達の家に近いしこのおもちゃ箱もそっちに持ってっとこうね?』(本を読みながらさりげなくルル達を眠らせてモルガンが帰ってくる前にこっそり落書きを落とそう……。)
    >『……♪︎♪︎』(箱を持ってベッドに近づいてくるマスターに嬉しそうにする)
    『お待たせ、よいしょ……っと。』(ベッドに腰かけルル達を持ち上げる)
    >『……!!』(マスターの胸に飛びついてベッドに押し倒す)
    『うわっとっと……、そんなに慌てなくてもちゃんと読むよ?(いつもより激しいしひょっとしてなるべく落書き落とさせないようにしてる?)』(胸に乗ったルル達に苦笑しながら本を手に取り開く)
    『……♪︎』(ゴロンとマスターの胸に仰向けになり真上の本をじっと見つめる)
    『それじゃ始めるよー?むかしむかし……。(よーし!どっちが先に落ちるか勝負だ!)』(ルル達が理解しやすくかつ眠くなりやすい様にゆったりとしたリズムで読み始める)

  • 290モルガン怪文書・番外編574・留守番マスターの回想8(完)2024/10/05(Sat) 17:03:01ID:A1OTgyNTU(1/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ベッドに横になり本を読むことでどちらか先に寝落ちするかの勝負を仕掛けるマスター。

    ……っていう流れでね?(頬を掻きながら話を終えるマスター)
    >……。(無言でじとーっとした視線でマスターを見るモルガン)
    ……。(モルガンの視線からふいっと眼を逸らす)
    >ふぅ……、それで先に落ちた……と?(大体予想はついていたがが若干呆れを含んだ声色で確認する)
    いや!本を読み終える頃には二人が先に落ちてたんだよ!?それを確認して安心してその前のゲームと本を読むので腕を上げっぱなしだった疲れもあったしそのまま寝ちゃったみたいで……。(段々と声が小さくなる)
    >痛み分けの引き分けだった…、といいたいのでしょうがルル達は満足しただけで終始我が夫が押されていて(本人達にそのような意図があったかは不明ですが)結果はルル達の作戦勝ちといったところでしょう?
    むぅ……。(実際その通りなので口をつぐむ)
    >ふふふ、今は我が夫を翻弄する程度に駆け引きもこなせる様になったルル達の成長を喜びましょう?
    ……そうだね?(未だベッドの
    端っこで寄り添って眠る二人を見て苦笑する)

  • 291名無し2024/10/06(Sun) 17:02:27ID:A3Nzk3MDY(2/8)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターの話を聞き終え、ルル達の成長を喜ぶモルガンとマスター。

    >それじゃこっちの話は終わったから今度はモルガンとダ・ヴィンチちゃんの話聞かせて?
    ああ、そうでしたね?
    私とした事が我が夫の話を聞いているうちに忘れるところでした……。
    >そういえば結構時間経ってるね?そんなに話してたかぁ……。(時計を確認する)
    では説明しましょう。(ルル達の方からマスターへと椅子と身体を向き直す)
    >あっちょっと待って、一回お茶淹れてこようかなと思うんたけど……。
    モルガンも喉乾いてるんじゃない?
    そうですね……、一息つくにはちょうど良い頃合いかもしれませんね?
    >それじゃ用意してくるよ、ちょっと待ってててね?(立ち上がりお茶の用意に向かう)
    ええ、頼みます我が夫。(私はこの間に我が夫に伝えるべき事のまとめと再確認をしておきましょう。)

  • 292with all MY heart2024/10/06(Sun) 18:05:48ID:gxMzkwODI(32/36)NG報告

     貴方は顔を綻ばせる。彼が笑ってくれるのが嬉しいと。
     貴方は瞳を輝かせる。彼と話をするのが楽しいと。
     貴方は真摯に謝罪する。彼の指摘も尤もだと。
     貴方は声を詰まらせる。頭を撫でる彼の手が、優しくて温かいと。
     貴方は深く息を吸う。彼の腕の中で、温もりと香りと声に包まれて。

     彼は恭しく頭を垂れる。貴方に仕える者であると。
     彼は如才なく杯を勧める。貴方から賜った沢山のものへ、せめてもの返礼にと。
     彼は苦笑しつつ窘める。女王陛下、ご無体も程々になさいますようにと。
     彼は逡巡し、口籠る。貴方の大切な、白銀の輝きをいただいても良いのかと。
     彼は無言で息を吐く。悪い夢はもう見ない、ありがとうと貴方から伝えられて。

     あなたが好き。大好きだと懸命に貴方は伝える。
     震える貴方と向き合う彼の、いつもの笑みから表情が変わっていく。
     濡れてぼやけた視界の先で湧き上がる感情をどうにか堪えるかのような皺が彼の眉間に刻まれ、やがて、貴方を真っ直ぐに見つめ、貴方を抱き寄せ、貴方の手と己の手を繋ぐ男の翡翠色と薔薇色の双眸に宿るのは伽藍洞に差し込む細く微かな、けれど目眩い一筋の光の如き何か──

     それは貴方だけに捧げられる⬛︎である。

  • 293名無し2024/10/07(Mon) 17:03:10ID:A5NjExNTc(3/8)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンとダ・ヴィンチの会話の報告を聞く前に一旦ティータイムで一息つくことに。

    >お待たせ。(マスターが何時ものようにポットとカップを二つトレーに載せて戻ってくる)
    ご苦労です、我が夫。(自分の前に置かれたカップを手に取り香りを楽しんだ後口をつける)
    また少し技術が向上したようですね、より私の好みに近づきました。(普段との僅かな違いに満足気に頷く)
    >ありがとう、色々試したりしてるからこのやり方気に入ってくれたなら良かったよ?
    お茶菓子も用意しようかとと思ったけどもう良い時間だしやめておいたけど良かったかな?(改めてモルガンの向かいの席に座る)
    ええ……、その判断で構いません。
    ティータイムが長引いた結果報告を遅らせて明日に差し支えるのもどうかと?
    >うん、気遣いありがとうね?(モルガンに笑顔でお礼を言う)
    それとこれから説明することにも一部関わる事項でもあるので……、少し長くなりますが心して聞くように?
    >うん、大丈夫だよ。
    それじゃ聞かせて?ダ・ヴィンチちゃんと何を話してきたのか。(先ほどまでのリラックスした姿勢から姿正し真剣な顔つきになる)

  • 294名無し2024/10/08(Tue) 17:02:37ID:ExNDI2MDg(4/8)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターの淹れたお茶がより自分の好みに近づいていてマスターの成長を誉めるモルガン。

    その後しばらくモルガンによるダ・ヴィンチの工房で話した事を説明を終え……

    ……といったところですが何か気になることはありますか?(要点を話終えマスターに確認を取る)
    >うん大丈夫だよ、ありがとう。
    それにしてもやっぱりダ・ヴィンチちゃんはすごいね?
    こっちの飾りを合わせたいって大まかなオーダーに最適な形を提示してくれたんだ?(モルガンぎ持ち帰った飾りつけの配置を記した見取り図のコピーを見ながら)
    ええ、その結果予想外に長引きましたがその甲斐は有ったと思います。(頷く)
    >それでこれの入った段ボールが明日部屋の前に届くんだよね、午後のどこかで。
    ええ、時間は指定いませんし特に呼び掛けも必要ないと伝えてあるので我が夫は時々部屋の外を確認する程度で構いません。
    >了解、部屋に入れた後はそのままルル達の家に持ってちゃって良いかな?
    ええ、それで構いません。
    まだ開催まて日はありますし嵩張るので当日搬入も効率悪いですからね?
    >うん、じゃあルル達にも後で伝えておくよ?まだ寝てるから伝えるのは明日になるかな?(起きる気配のないルル達をチラリと見る)
    そうですね、それが良いでしょう。

  • 295名無し2024/10/09(Wed) 17:02:20ID:EzMjQwNTk(5/8)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンの報告を聞き終え明日の予定を話し合うマスターとモルガン。

    そして翌日の午後……

    >……。(そわそわしながら部屋をうろうろしているルルとカボ)
    ……少しは落ち着きなさいお前達?今日は荷物が届くだけで本番では無いのですから。(ルル達を嗜めるモルガン)
    >……!(モルガンに嗜められピタッと動きを止める)
    >>でも気持ちはわかるよ?頼んだものが届く日って早く来ないかなーってなんとなく気になるもんね?
    >……!!(マスターにコクコクと頷く)
    ……その思考も全く分からないという訳では無いですがだからといってまだ午後になって間もないのですから今からそわそわしていては身(内臓魔力)が保ちません。(若干呆れ気味に呟く)
    >>まぁ、そうだね?(時計を見る)
    とりあえず自分が一回確認してみるよ?まだ来てなかったらこっち来て一緒に待ってようね?(立ち上がり入り口に向かいながらルル達に声を掛ける)
    >……!(マスターにありがとうとペコリとお辞儀する)
    我が夫が確認する分には問題はありませんが……。(この時間では恐らく届いてはいないだろうにわざわざ我が夫が動くなど甘い対応だとは思いますが……、穏便に済ませるにはあれくらいの方が良いか……。)

  • 296名無し2024/10/10(Thu) 17:03:42ID:E1MDU1MTA(6/8)NG報告

    前回のあらすじ
    翌日の午後になり早く荷物がこないかそわそわしだすルル達の為に部屋の外を確認しに行くマスター。

    >どれどれー?(部屋の入り口から顔を出して左右を見渡す)
    ……どうですか我が夫?
    >うーん残念だけど外に荷物は置いてないしダ・ヴィンチちゃんがこっちに来そうな気配もないね?(マイルームの扉を閉めてモルガン達の方に向き直り苦笑する)
    >>……。(ちょっとがっかりしつつ改めてマスターにお礼のお辞儀をする)
    ……まぁ、そうなるでしょうね?こんなに早く来れるのならばもう少し細かく時間を指定するでしょう……。
    >残念だけど今日中には来るからこっちで一緒に遊んで時間潰そうね?(途中でルル達を拾い上げ席に戻る)
    >>……♪︎(マスターの腕の中でコクりと頷く)
    >うん、とりあえず昨日のトランプでもやろうか?
    ……今度は罰ゲーム無しでね?
    >>……♪︎(賛成という風に手を上げる)
    >それじゃ取ってくるよ、今日はモルガンも一緒にやる?(モルガンに尋ねる)
    いえ、私はやめておきます。
    ですが対戦の様子は見ているので我が夫達でどうぞ?(我が夫が先日完封敗けをしたというのがどういった敗因だったのか見極めたいので……。)
    >そう?まぁいいや後でやる気になったら言ってね?(立ち上がりトランプを取りに向かう)
    >>……♪︎(二人でワクワクしながらマスターを見送る)

  • 297名無し2024/10/11(Fri) 17:05:44ID:E2ODY5NjE(7/8)NG報告

    前回のあらすじ
    荷物が届くまでの暇潰しにマスターとルル達で再びトランプで対決することに。

    マスターがトランプを用意して最初の対戦ババ抜きが始まって十数分後……

    >むむむ……。(残り僅かになった手札と正面のカボを交互に見る)
    >>……。(裏返したカードを手前に並べ腕を組み不敵な態度を取るカボ)
    >>>……!!(既に1抜けして観戦モードでハラハラと二人を見ているルル)
    ……。(予想以上に熱中している+押され気味のマスターを呆れ気味に観察しているモルガン)
    >……。(ここでジョーカー以外を引ければ自分の勝ちなんだけど……。)
    >>……。(マスターから目を逸らさぬまま腕組みを解き並べられたカードをスッスッと無造作にシャッフルする)
    >(前の時もこんな感じでペースを握られて負けたんだよね……、こうなったら判断出来ない以上運に任せるしかない……!!)……くっ!これだ!!(一枚のカードを指差す)
    ……ようやく決まりましたか、この局面を迎えてから長かったですね?
    >……それじゃ確認させて貰うよ?(カードを手繰り寄せ捲る前に確認をする)
    >>……!(コクりと頷く)
    >よし……!そのポーカーフェイスに惑わされてばかりだったけど今度こそ!!ドロー!!(腕を振って勢いよく捲る)
    ……その大袈裟なモーションは必要なのですか?それにカボはルルと違い表情変更機能は無いのでポーカーフェイスも何もないのですが……?(妙なテンションのマスターに冷ややかに突っ込むモルガン)

  • 298名無し2024/10/12(Sat) 17:06:41ID:E4Njg0MTI(8/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ババ抜きでカボとのどちらが敗けになるかの瀬戸際でマスターかカードを引き吼える。

    >……。(勢いよく捲ったカードを横目でチラッと見る)
    ……ジョーカーじゃない!!これで揃った!オレの勝ちだ!!やったー!(揃ったカードをテーブルに置いて万歳する)
    >>……。(カードの前で膝を突きガクリと項垂れるカボ)
    >>>……。(近寄りカボの頭を撫でて慰めるルル)
    ……雪辱を果たせた様で何よりですね?我が夫。
    >うん、ババ抜きはリベンジ達成できたよ!よーし次の勝負もリベンジするぞ!!
    勿論次もやるよね?カボ!ルル!!(勢いに乗ったマスターがカボ達に次の対戦の意思確認をする)
    >>……!!(立ち上がり両手を挙げて闘志をアピールするカボ)
    >>>……♪︎(その横で嬉しそうに頷くルル)
    >うんそうこなくっちゃ!今度のはモルガンもやる?やるならルール説明するけど。(モルガンにも確認を取る)
    いえ……、やはり見ている方が楽しめそうなのでこのままで。(まぁ多少呆れるような部分もありますが……。)

  • 299名無し2024/10/13(Sun) 17:00:54ID:cxMjMzNzM(1/3)NG報告

    前回のあらすじ
    ババ抜きでカボにリベンジを達成し勢いに乗り次の勝負を持ちかけるマスターと受けて立つルルとカボ。

    その後白熱したトランプ勝負が続き最後の対戦も終了し……

    ……全ての形式での試合が完了したので事前に要望のあった通り各々の総合順位を発表します、良いですね?
    >うん……、お願いします!!
    >>・>>>ぽふぽふ……、ぱちぱち……(モルガンに拍手するルルとカボ)
    ……では既に全員理解していだろう一位から……。
    全試合でトップを取り続けたルル!
    お前が此度の勝者です、見事な働きでした。(ルルに視線を合わせる)
    >>……♪︎(笑顔で万歳して喜ぶ)
    >おめでとうルル!!前回もだけどホント強かった!!(マスターが拍手する)
    >>>……!!(同じくルルにぽふぽふと拍手)
    >>……♪︎(二人に照れながらペコリとお辞儀)
    では次は二位と最下位の発表となります。
    >ルルは単独トップだったから揺るぎないけど自分とカボはお互い勝ったり負けたりでやってるうちに順位分からなくなってたから気になる……!
    >>>……!!(マスターをチラリとみた後グッと力を込めて前のめりになるカボ)

  • 300overcome any obstacle2024/10/13(Sun) 19:25:18ID:kyMzY1MTE(33/36)NG報告

     扉を開けると、戻ったかmaîtreと彼に出迎えられる。ただいま、の後に戻りましたと続けるより早く、ああ、お帰り。お疲れ様と両腕を広げて皇帝が貴方を抱擁する。え、あ、と思わず硬直してどうした、今更躊躇う間柄でもないだろうとごく軽く背中を叩かれる。幾らでも甘えてくれればいい。……此処にいるのは、オレ達だけだからな。
     悪戯っぽく耳元で告げられて蒸発しそうになりながらも、いいえ、ずっと甘えてしまっています。彼の胸元で貴方は途切れ途切れに語る。本当に、申し訳ないくらい。色々貰ってばかりで……ひどく心細げに言葉を繋いでいく貴方の頭に、何かがふわりと降りてくる。大きくて温かな感触が胸を締め付ける苦しさを和らげる。
     オレだって同じだ。黄金色の光が灯る手で、彼は静かに貴方の頭を撫でる。ずっとmaîtreから貰ってる。目に見えるものも見えないものも沢山、な。だから、申し訳ないなんて思わなくていい。寧ろ、そんなにも心を寄せてくれる相手がいて、しかも一緒に過ごせるなんて望外の喜びだとも。……そう。オレ自身が負けないくらい、心を寄せる相手と一緒に。
     良かった。お前がオレのmaîtreで。
     お前に出逢えたオレは、幸せ者だ。
     顳顬(こめかみ)頭髪両頬両耳両目の奥、更にはうなじ両肩鎖骨腹部口腔の全てが発火したかの如く熱さに見舞われ、何故そんな格好良い事を言っちゃうんですかと顔を覆って身悶えしている貴方に、そりゃあ、お前の隣に立つのなら格好良くないと話にならんだろうと笑みを浮かべる彼は大層楽しそうで、まあ、これからもよろしくなmaîtreと何気ない様子で貴方の手を取り、
     ゆっくり瞬きした後で表情を改めた可能性の男は、誰にも負けない情熱を、全てを懸ける覚悟を、絶対に離れないという誓いをどこまでも澄んだ青い眼差しに籠めて、

     願わくば──末永く、共に。
     貴方の薬指にくちづけする。

  • 301多謝2024/10/13(Sun) 19:29:44ID:kyMzY1MTE(34/36)NG報告

    >>300
    執筆のきっかけは、雑談スレッド5261の885番と5262の352番の書き込みを拝見して。拙い文章ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
    (ジーンズバージョンも後日拝見しました。こちらも似合っていて、格好良いです……!)
    改めまして、ありがとうございました。

  • 302名無し2024/10/14(Mon) 17:05:09ID:czMDUwOTQ(2/3)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンらトランプでの対決の総合順位が発表され一位は圧倒的大差でルルが取り、残りの順位の発表を固唾を飲んで待つマスター達。

    続く二位は……、我が夫!!
    そして必然的に最下位はカボとなります……!!
    >よっし!カボには勝ったー!!うわっとっと……。(椅子からひっくり返りそうになる勢いで腕を挙げるマスター)
    >>……。(ショックで前のめりからそのままテーブルに倒れ伏して動かなくなるカボ)
    >>>……!!(慌ててカボを揺すって起こそうとするルル)
    ……今回は我が夫の勝ちでしたが得点としてはカボとは一点の差でした。
    次の機会があれば立場が逆転してもおかしくはない差ですので今回の対戦を糧に戦術に磨きをかけることを忘れず精進するように?
    >うん、分かってるよ。
    例えゲームでも負けるのって悔しいからね?
    >>……!(ルルに支えられてよろよろと起き上がり力なく頷くカボ)
    >>>……♪︎(カボを支えながら笑顔で頷くルル)
    うむ、宜しい。
    次の機会も活躍を期待します。(満足気に頷く)

  • 303名無し2024/10/15(Tue) 17:01:09ID:c0ODY4MTU(3/3)NG報告

    前回のあらすじ
    二位がマスター、カボが最下位と発表され各々全力のリアクションを見せる。

    順位発表も滞りなく終わったところで最後に私から伝える事があります、心して聞くように。
    >……なに?(モルガンが真剣な表情なので呼吸を一瞬止めて姿勢を正す)
    >>……!(同じくテーブルの上でカボと並んで姿勢を正すルル)
    宜しい、では我が夫?
    確認ですが対戦開始前の取り決めで今回は罰は無しということでしたね?
    >うん、そうだよ?(また負けまくったら嫌だったからね……。)
    敗者への罰はなく勝者には祝福だけというのも味気ないでしょう?
    そこで私から全試合で一位を取って魅せたルルに褒美を与えようと思います。
    >あーいいね、それ!良かったねルル!!(ルルにお祝いの言葉を掛けるマスター)
    >>……!?(突然の事に驚いて慌てて周囲を見渡すルル)
    >>>……!(今度は自分がルルを落ち着かせようとするカボ)
    ……少しは落ち着きなさい?(カボが落ち着かせようとするも未だ慌てるルルに少し呆れるモルガン)

  • 304名無し2024/10/16(Wed) 17:02:05ID:Q4MDY2NDA(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    トランプの勝者であるルルにモルガンが褒美を与えようとして突然の事に慌てふためく。

    数分後……
    ……落ち着きましたか?(眼前で座るルルに確認する)
    >……。(コクりと頷く)
    では改めて問いますが何が望みですか?
    但しあまりに時間と手間が掛かるような大それた望みは却下しますのでそのつもりでいなさい?
    >……!(コクコクと頷く)
    宜しい、では望みが決まったら手を挙げなさい。
    >……。(お辞儀した後立ち上がり改めてカボとマスターを見る)
    >>こっちの事は気にせずルルが好きに決めていいんだよ?
    >>>……!!(マスターの言葉に同調して手をグッとしながら頷くカボ)
    >……。(モルガンに向き直り少し考えてからそっと手を挙げる)
    うむ、では改めて聞きましょう……。
    お前の望みはなにか?(頷き改めてルルを見据えて問い掛ける)

  • 305名無し2024/10/17(Thu) 17:02:23ID:cyNDU1MDk(1/5)NG報告

    前回のあらすじ
    落ち着きを取り戻したルルがマスターやカボを通して望みを決めモルガンが改めてその望みを問い掛ける。

    >……。(ルルがスッと立ち上がる)
    ……必要ならば紙と筆を用意しますが?
    >……。(必要ないとふるふると頭を振りモルガンに近づき腕を伸ばす)
    ……む?なんですかその行動は?それが望みなのですか?(ルルの行動の意図が掴めず確認するモルガン)
    >>うーん、多分モルガンに抱っこして欲しいんじゃないかな?(マスターがフォローする)
    ……そうなのですか?(マスターに一度顔を向けた後改めてルルに確認する)
    >……♪︎(モルガンの問いに笑顔で応えるルル)
    ……。(無言でルルを持ち上げ自分の胸元に抱き寄せる)
    >……♪︎♪︎(嬉しそうに体を預けるルル)
    もう少しぐらい高い要求をしても構わないですが……、本当にこれだけがお前の望みなのですか?(予想外の望みに若干戸惑うモルガン)
    >……♪︎(モルガンの腕の中でコクりと頷く)
    ……折角の機会だというのに随分と欲の無い事ですね?(少し呆れ気味に呟く)
    >>普段は滅多に甘えられないからね?
    これがルルにとっては一番の御褒美なんだよ、きっと。
    ……まぁこれが望みだというのならばそう対応するだけの事ですが。(そういって胸元のルルを見つめながら優しく撫でる)

  • 306名無し2024/10/18(Fri) 17:01:25ID:c0MjcxODY(2/5)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンに望みを聞いて貰いとても満足気なルル。

    >良かったねルル。(モルガンとルルを微笑ましく見守るマスター)
    >>……!(くいくいとマスターの袖を引っ張るカボ)
    >ん?どうかした?(カボに気付き尋ねる)
    >>……!!(マスターの袖を引っ張りながら入り口を指す)
    >ん?入り口がどうかした……?(入り口を見る)
    ……ああ、そういえば結構時間経ったし荷物届いてるかもしれないね?そういうこと?(時計を見た後カボに確認する)
    >>……!(コクコク頷く)
    ……確かに一度確認してみるのも良い頃合いですね?
    我が夫、頼めますか?(ルルを抱きながら)
    >うん、ちょっと見てくるね?カボも来る?
    >>……♪︎(マスターの腕を伝って肩に乗っかる)
    着いていくのは構いませんが荷物が届いて部屋に入れる時に落ちない様に気をつけなさい?(カボに忠告するモルガン)

  • 307名無し2024/10/19(Sat) 17:02:04ID:c2MDg4NjM(3/5)NG報告

    前回のあらすじ
    トランプ対決でいい具合に時間経ったので再度荷物を確認しに行くカボとマスター。

    >さーて、来てるかな~?(上機嫌で入り口を開ける)
    >>……?(マスターの肩から身を乗りだし先に確認しようとするカボ)
    >こらこら、危ないよ?
    モルガンにも落ちないようにって忠告されたばっかりじゃない?(そっとカボを落ちないように押さえる)
    >>…!…!!(ペコリとマスターに感謝しつつ部屋の外にダンボール箱を見つけテンションが上がるカボ)
    >うん?あっ届いてるね?(積まれたダンボール箱を見つける)
    モルガン、そっちに持っていってもいいかな?
    ええ、構いません。
    不備はないと思いますが念のため確認はしておかねばなりません。
    >了解、よーしそれじゃ一緒に運び込もう!カボ!!
    >……!!(マスターの肩から腕を伝って床に降りグッと腕を上げてやる気をアピールする)
    >それじゃまず箱を横から押して入り口の前に移動して……。(ずーりーずーり…)
    >>……!!(マスターの足元で箱を押す)
    >次は向きを変えて正面から部屋の中へ……!!(ずーりーずーり……)
    >>……♪︎(ダンボール箱を楽しそうに押す)
    >>>……♪︎(モルガンの腕の中でマスター達を応援するルル)
    ……。(此処からは箱に隠れてカボの姿が見えませんが……、恐らく楽しんでいるようなのでまあ良いでしょう。)

  • 308名無し2024/10/20(Sun) 17:01:29ID:c3OTA1NDA(4/5)NG報告

    前回のあらすじ
    無事荷物が届いていたので協力して部屋に運び込むカボとマスター。

    >ふぅ、これで全部だね?軽いけど箱が大きくて何個かあるからちょうど大変だったね?お疲れ。(軽く汗を拭ってカボを労う)
    >>……♪︎(マスターにグッと腕を上げる)
    ご苦労でしたね、パーティー用の飾りというものはそれぞれに分けて梱包するとなると割と嵩張りますからね?(ルルを抱きながらマスター達の近くにやってくるモルガン)
    >そうだね、それじゃモルガン達もきたし開封しようか。
    >>>……。(箱とモルガンを交互に見るルル)
    ……箱が気になるのでしょう?朝から気にしていましたからね?(ルルの様子に気付き確認する)
    ……。(コクりと頷くがモルガンから離れるのも名残惜しいといった感じでモルガンをギュッとする)
    ……一応言っておくが私から一度離れたところで終了という訳ではないが?
    >>>……!?(驚くルル)
    ……何をそんなに驚いている?元より勝者の権利なのですから今日1日だけは離れようとお前が望むのならば付き合うつもりですが?
    ですからあれが気になるのならば遠慮せず確かめなさい?(屈んでルルを床に下ろす)
    >>>……♪︎(モルガンにペコリとお辞儀して少し離れて様子をみていたマスターとカボに合流する)

  • 309名無し2024/10/21(Mon) 17:03:17ID:c5NzIyMTc(5/5)NG報告

    前回のあらすじ
    無事荷物を部屋への運び込みが完了し朝から楽しみにしていたルルもモルガンの腕から降りてマスター達に合流する。

    >それじゃ中身出すよー?
    沢山あるから一旦床に並べるけどいいよね?(箱の蓋を開ける)
    ええ、テーブルには置ききれ無いですし、パッケージになっているはずなので床に置いても汚れはしないでしょう。
    >>……♪︎(並んでマスターが飾りを出すのを楽しみに待つルルとカボ)
    >うん、許可も得られたことだし、ルル・カボ?
    どんどん箱から出していくから順番に並べてくれる?
    >>……!!(マスターに重要ミッションを与えられビシッと敬礼)
    ……ではそれなりに時間が掛かりそうなので私は席に戻ります。
    其処に並べるのなら座っていても見えますからね?

  • 310名無し2024/10/22(Tue) 17:02:00ID:k3MTgxMjQ(1/7)NG報告

    前回のあらすじ
    荷物が沢山あるので協力して床に並べようとするマスター達と席に戻り見物する事にしたモルガン。

    >それじゃ渡すよー?はい!(箱から梱包された飾りを取り出しカボに渡すマスター)
    >>……♪︎(受け取り近くに置くカボ)
    >次はルルね?はい!(同じように反対側のルルに手渡す)
    >>>……♪︎(受け取り遠い位置に置いて笑顔で戻ってくる)
    ……置き方にも個性が出ますね?(その様子を用意していた資料と見比べながら呟くモルガン)
    >まぁ近くばっかり埋めても動きにくくなるしね?はい次。(モルガンに返事をしながらポンポンと二人に配るマスター)

    ……数分後
    >よーしこれで終わりだよ!!(箱の中の最後の一個を二人に渡す)
    >>・>>>……♪︎♪︎(二人で一緒に空けておいた最後の位置に持っていく)
    >これにて全配置終了!!二人ともお疲れ様!!(ぱちぱちと拍手する)
    >>・>>>……♪︎(置いた位置からマスターとモルガンにペコリとお辞儀する)

    ご苦労でしたね、では一度此方に戻って来なさい?
    そこで見るのとはまた違った景色が観れるかと?(テーブルをトントンと指で叩きながらマスター達に声を掛けるモルガン)

  • 311名無し2024/10/23(Wed) 17:00:26ID:k4OTk3NjY(2/7)NG報告

    前回のあらすじ
    無事に箱の中身を並び終えお互いを労うマスター達と一旦戻ってくるように呼び掛けるモルガン。

    >よいしょっと……。(飾りを踏まない様に気をつけながらルルとカボのところへ寄って二人を持ち上げる)
    それじゃ行こうか?
    >>……♪︎(コクりと頷く)
    >お待たせモルガン。(無事テーブルにたどり着き二人をテーブルに下ろす)
    ご苦労でしたね、我が夫。
    では此方に座りなさい、その方が見渡しやすいでしょう。
    (いつもの真向かいの席ではなく自分の横に来るように指示する)
    >うん、ちょっとまってね?(後ろを見ない様にしながらテーブルを回り込む)
    お前達も我が夫の準備が済むまで振り向かず待つように、良いですね?(テーブルの上のルル達にも指示を与える)
    >>……!(モルガンに敬礼する)
    >お待たせ。(モルガンの隣の席に座る)
    おお~!まだビニール袋に入ってるとはいえ飾り自体はキラキラしてるし沢山あるから凄いね?(改めて部屋に並べられた飾りを見渡し驚くマスター)
    >>……♪︎(キラキラな景色を見て喜ぶルルとカボ)
    ふふ……、言った通り場所を変えれば見える景色が違うでしょう……?
    >うん、皆で見ると楽しいねこういうのも、ありがとうねモルガン?(モルガンに笑顔でお礼を言う)

  • 312名無し2024/10/24(Thu) 17:02:36ID:AwODE0MDg(3/7)NG報告

    前回のあらすじ
    部屋中に並べた飾りを座って視点を変えて見て楽しむマスター達。

    >そういえば飾りはちゃんと全部あったかな?
    モルガン逐一資料と見比べて確認してくれてたんでしょ?
    ええ、私が依頼した分と届いた数に相違はありませんでしたね。
    >なら良かった、それじゃあ後はまた箱に戻してルル達の家に運び込むだけだね?
    二人ともまた手伝ってくれる?(立ち上がりルル達に声を掛ける)
    >>……!(手を上げてやる気アピール)
    ……もう片付けるのですか?
    もう少し余韻に浸ってからでも良いのでは?
    >最初に見た景色が最高だったし、どうせ今日中には片さないとダメだからね?
    そのままにしてるとお茶とか他の事やりづらいし踏んづけちゃったら大変だから。
    ……そうですか、若干忙しないですが我が夫がそうしたいのであればそれを尊重しましょう。
    では改めて後片付けを頼みますね、我が夫?
    >うん、任されたよ。
    出す時と違ってある程度纏められるからぱぱっと片付けてルル達の家に送ってくるね?
    それじゃやろうかルル、カボ!(二人を持ち上げて床に下ろす)
    >……♪︎(ペコリとお辞儀してそれぞれ飾りを集めに向かう)

  • 313名無し2024/10/25(Fri) 17:02:53ID:AyNjMwNTA(4/7)NG報告

    前回のあらすじ
    景色わ楽しんだので今度は片づけを張り切るマスターとルル達。

    >……!!(それぞれ数個まとめて集めて来たのをマスターに渡す)
    >>ありがとう、この調子でどんどん行こう!!(受け取り箱に隙間なく綺麗に詰めていくマスター)
    >……♪︎(再び楽しそうにそれぞれ集めに走る)
    ……。(何時もの事ながらただの荷物の出し入れ等をちょっとした催しにする我が夫のこういった手腕は大したものですね?マスターになる前やレイシフト先で培った経験でしょうか……?)

    数分後……
    >>よし、纏め終わり!(最後の箱の蓋を閉める)
    やっぱりある程度まとめてやれるしルル達が素早く手伝ってくれたから仕舞うの早いね?ご苦労様!
    >……♪︎(照れながらお辞儀する)
    >>それじゃ家に入れるから二人は箱の上で休んでて?よいしょっと……。(積んだ箱の上にルル達を載せてルル達の家の方角に向かって箱を押し始めるマスター)
    >……♪︎(箱の上に載せて貰い喜びながらマスターを応援するルルとカボ)
    ……。(その様子を見てさりげなくテーブルに常備されたリモコンでルル達の家の操作を始めるモルガン)

  • 314名無し2024/10/26(Sat) 17:06:21ID:A0NDQ2OTI(5/7)NG報告

    前回のあらすじ
    全ての飾りを無事箱に戻し終わり今度はルル達の家に向けて箱を移動させ始めるマスター。

    >よいしょ……っと。(ずりずり……)
    ふう、着いた着いた。(目的地の手前に着き一息つくマスター)
    >……♪︎(箱の縁を掴みながらゆっくりと降りるルルとひょいっと跳んで降りるカボ)
    >それじゃ(モルガンが台座を降ろしてくれてるみたいだし)二人とも中に入れるから入り口開けてくれる?
    >>……♪︎(頷く)
    その必要はありません、門は此方で開きますので我が夫達はそのまま門前で待機していなさい。(リモコンの開閉ボタンを押す)
    >あ、ありがとうモルガン?
    後さ、ルル達は今日はもうこのまま家に戻っちゃっても大丈夫かな?
    ええ、今日は半分休日のようなものですから好きにしなさい?
    >だってさ?家に戻ってもいいし片づけ終わったらまた外にいてもいいよ?
    とりあえずちょっと早いけどお疲れさま。(ルル達に労いの言葉を掛けるマスター)
    >……♪︎(コクりと頷いた後モルガンとマスターにペコリとお辞儀してマスターより先に家に入っていくルルとカボ)
    >それじゃ自分も荷物置いてくるね?(再び荷物を玄関へと向けて進ませるマスター)
    ええ、頼みましたよ我が夫。

  • 315モルガン怪文書・番外編575・そわそわするたいせつなこと。2024/10/27(Sun) 17:03:16ID:A2MjYzMzQ(6/7)NG報告

    前回のあらすじ
    特に何事もなくルル達の家に荷物を運び込めたマスター。

    >場所はこの辺でいいかな?邪魔になりそうなら別のところにするけど?(とりあえず適当な端に荷物を寄せてルル達に確認を取るマスター)
    ……♪︎(笑顔でOKを出すルルとカボ)
    >了解、それじゃちょっと嵩張るけどパーティー本番まで置かせてね?それじゃ自分は戻るね?
    ……♪︎(マスターに手を振る)
    パタン……ウイィィ……(マスターが出ていき玄関のドアが閉まり台座が上昇を始める音)
    ……♪︎(マスターを見送ってカボにソファーで休もうと提案するルル)
    >>……?(それは良いけど今日はもう外には出なくていいのかい?というジェスチャー)
    ……?(カボの意図が解らず首を傾げるルル)
    >>……!(その辺にあった適当なものを抱っこして見せる)
    ……!?(その様子を見てモルガンの言葉を思い出すルル)
    『今日1日はお前が望むのならば付き合いましょう……ましょう……ましょう……』(エコー)
    >>……?(腕を玄関に向けてまた外行く?のジェスチャー)
    ……!!(コクコクと勢いよく頷き上がった台座を下げ外に出る準備を始めるルル)
    >>……。(抱えていたものを端に置いてそわそわしだしたルルを宥めつつ横で一緒に行く為に並んで待つカボ)

  • 316名無し2024/10/28(Mon) 17:02:12ID:A4MDc5NzY(7/7)NG報告

    前回のあらすじ
    マスターが去った後に大切
    な事を思い出しそわそわしだすルル。

    少し時間は戻りマスターが家から出てきた直後。

    >お待たせ、荷物置いてきたよ?(ルル達の家から出てきて報告するマスター)
    ええ、ご苦労でした我が夫。
    確認しておきますが今日の用はこれで全て完了でしたね?
    >うん、今日は元々休日になってるしこの後は何か呼び出しとかなければフリーだよ?(モルガンの前に座る)
    宜しい、では時間潰しにルル達のトランプでの試合の此方から見た視点での詳しい感想でもどうですか……?
    >うーん、モルガンの感想を聞くのはちょっと怖いけど……、気になるし聞かせて?(少し困った顔をして目を泳がせた後、覚悟を決めるマスター)
    ふふふ……良い表情ですね我が夫?
    では……、む?(マスターの後方での変化に気づいたモルガン)

  • 317名無し2024/10/29(Tue) 17:02:50ID:A5Nzg4MDQ(1/2)NG報告

    前回のあらすじ
    ルルがそわそわし始める直前の外での様子は……。

    >ん?どうしたの?(モルガンの様子に気づいて後ろを振り返るマスター)
    ……先程上がったばかりのルル達の家の台座が再び下がってきているような……?(少しずつ下降する家を見つめながら)
    >ホントだ?自分はついさっき出てきたばかりなんだからまた出てくるなら一緒に来ればよかったのに……。(モルガンに言われて変化に気づくマスター)
    その後に何かあったのかもしれません。
    とりあえずすぐに出てくるでしょうし今は様子をみましょうか?
    >そうだね、別に危険な事は無いだろうし出てきたら確認してみようね。

    ウイィィ……カチッ(家の台座が枠に収まる音)

    >>……!!(門と玄関が開いてずどどど……という擬音が響きそうな勢いで猛ダッシュするルル)
    >>>……!(慌てて止めようと腕を振りながらその後ろを走るカボ)
    >ちょ!?何々!?ルルがすごい勢いでこっち来るんだけど!?(ただならぬルル達の様子に慌てるマスター)
    ……何事です!?
    何者かによる洗脳工作か!?(危険は無いはずがルル達の想定外の様子に思わず声を荒げるモルガン)

  • 318名無し2024/10/30(Wed) 17:04:14ID:ExNjAyODA(2/2)NG報告

    前回のあらすじ
    突然家から出てきたルルの勢いに動揺するモルガンとマスター。

    >と、とりあえずちょっと止めてくるね?(慌てながら席を立とうとするマスター)
    待ちなさい我が夫。
    あの勢いでは周囲がきちんと把握出来ているか怪しいものです。急に我が夫が眼前に現れたとなっては互いの事故に繋がります。
    万が一の可能性ですが他者からの仕掛けの可能性もあります、ひとまず此方に向かって来ているのだから下手に刺激せず様子を見極めましょう……。(マスターを制止し様子見を提案するモルガン)
    >う、うん……。(モルガンの提案を受けて座り直し前のめりに走り寄るルルを見る)
    >>……!!(どんどん近づいてきてマスターの席の前で止まる)
    >……。(自分の前で止まった……。)
    >>……!(笑顔でマスターに持ち上げてほしいと腕伸ばし)
    >持ち上げてほしいの?よいしょ……っと。(さっきまでと特に変わらない様に見えるなぁ……。)
    >>……♪︎(テーブルの上に乗せてもらいマスターにお辞儀する)
    ……。(ルルの様子を無言でじっとつぶさに見つめ観察するモルガン)

  • 319「また此処で会いましょう」2024/10/31(Thu) 12:23:37ID:c3NzI3NTc(35/36)NG報告

     折り畳まれた、少し大きめのメモ用紙を広げてみると端正な文字で本と映画のタイトルが幾つか綴られている。それぞれに著者と出版社、もしくは監督の名前も併記されており、隅には簡単な地図と店舗名等。よければ、と教頭先生から貴方に手渡されたものだ。いつもの場所で顔を合わせ、言葉を交わし、共に過ごす。どれも日常に馴染んだ欠かせない要素である。……ただ。
     明日から夏休みですね。ご予定は如何ですか。大切に過ごしなさい──。
     勿論、町なかで偶然会う事も無いとは言えない。けれどその可能性は、学内で会うよりも遙かに低いだろう。彼の人の声を聴いてはいるものの、貴方は口を開かない。開けない。窓から差し込む日差しは強烈で、周囲に落ちる影はひたすらに濃い。そちらばかりを見つめる貴方の様子に、彼の人がふっと息を吐く。我に返り、慌てて謝ろうとするのを彼の人は静かに押し留める。そうしてシャツの胸ポケットから取り出したのが冒頭の紙片である。
     私が面白いと感じた書籍と映画です。今までお話ししていなかった作品の中から選んでみました。よければ、手に取ってみてください。その店舗なら昔のものでも置いてありますので、見つかる可能性は充分あるかと。
     時代遅れの方法でしょうけれどね、今はインターネットで何でも手に入りますからと肩を竦める相手に貴方は首を横に振り、ありがとうございますと頭を下げる。今度は彼の人が首を軽く振って、無理にとは言いません。誰にでも、合う合わないがありますので。……何かの参考になれば幸いです。穏やかな低い声と共に笑い掛ける。次いでちょっと厳めしい顔つきを作り、課題はきちんと提出するように、羽目を外し過ぎないように。体調に気をつけて、秋頃には修学旅行もありますし──と、表情を和らげて貴方の頭をそっと撫でる。
     待っていますからね。
     今までと少し違うような瞳の輝きと微笑みと掌の温かさが、離れた後も貴方の裡に残り続ける。
     ──では、また。二学期に。

     校舎を出て見上げた空は果てしなく広く青く、同じ色のアイスクリームを食べてやろうと大きく伸びをして貴方は、歩き出す。

  • 320名無し2024/10/31(Thu) 17:05:27ID:A3NDc1Mzg(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    ルルの様子をじっくりと観察するモルガンとマスター。

    >……♪︎(とことことモルガンの前に立ち笑顔を向けるルル)
    ……。(今のところ何者かの魔力の残滓やその他の能力による洗脳の形跡などは見受けられませんが……。)
    >……♪︎(モルガンに手を伸ばす)
    >>また抱っこして欲しいみたいだよ?(大丈夫だと思うけど念の為気を付けてね?と目配せするマスター)
    (……解っています)来なさい、ルル?(ルルの前で手を広げ誘う)
    >……♪︎♪︎(嬉しそうにモルガンの腕の中に入るルル)
    ……ふむ。(ルルの身体に触れてみても何の痕跡も見られませんね……?つまりこれは……。)
    >>>……!!(ようやくマスターのところまでたどり着きマスターのズボンの裾を引っ張るカボ)
    >あっ、カボお疲れ様。(ルルの時と同じように抱え上げてテーブルに乗せる)
    >>……。(ようやく一息つけたカボ)
    来ましたねカボ……、早速ですが確認しておきたいことがあります。(ルルを抱いたままカボに問いかけるモルガン)

  • 321名無し2024/11/01(Fri) 17:03:46ID:k3Mzk0MDc(1/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ルルを観察しある程度予想をつけたモルガン、遅れて合流したカボに確認の為の問いを掛ける。

    >……!(モルガンがそう来るのは予想していたとばかりに力強く頭を振り頷くカボ)
    では確認しますが……、お前達の家から我が夫が出ていってから何か異変はありましたか……?
    >……!(頭を横に振り否定のジェスチャー)
    >>モルガン……、これってさ?(否定するカボを見た後モルガンに視線を移すマスター)
    ええ、我が夫も察しの通りです。(ルルを見る)
    >>>……♪︎(気持ち良さそうにモルガンの胸元にすり寄っている)
    ただひたすらに浮かれて周りが見えなくなっているだけです……。
    >>はぁ~、人騒がせだなぁ。(力が抜けて机にへたりこみ苦笑する)
    でも何事もなくてよかったよ?カボもお疲れ?(起き上がりカボをポンポンして労う)
    >……♪︎(ポンポンされた後マスターの背中に移動する)
    >>よしよし……、それじゃ無事解決したことだし話の続きしようか?
    ええ……、そうですね?

    その後モルガンの感想で一喜一憂する度にカボに慰められたりとマスターには色々と騒がしく大変だが楽しい休日となった。

  • 322モルガン怪文書・特別編・ハロウィンのあとしまつ2024/11/02(Sat) 17:01:46ID:k5MjExMTQ(2/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ルル達に何もなかった事がわかり安堵したモルガンとマスターは予定通り感想を聞いて落ち込みながらも楽しい休日を過ごした。

    ※今回は時系列変更しての特別編です。

    毎年恒例のカルデア内ハロウィンが終わり……
    ……今年も随分と集めてきましたね?(部屋の一角に積まれたお菓子ぎっしりのダンボールを見ながら)
    >>……♪︎(二人でハイタッチした後ガッツポーズ)
    >>>へっへーすごいだろ-?(ルル達と一緒にカルデアを回ってお菓子を集めてきたハベにゃんがにししと笑う)
    >>>>サーヴァントの数が増えるから毎年規模が大きくなるねこういう子供達が絡む季節のイベントは……。(苦笑するマスター)
    お前達の成果は見届けましたがこの量はどうしたものか……?
    >>>>とりあえず何時も通りハベにゃんにいくつかは持ってって貰うとして……、残りはダンボールごとルル達の家に置かせて貰おう?またパーティーとかお客さん来た時に出せるし?
    チョコとか飴とか溶けそうなやつはこっちの冷蔵庫とか棚に入れとくね?(ハベにゃん達と一緒にお菓子の選別を始めるマスター)
    ええ、頼みます……。
    しかし来年も今よりも更に増えるようならば事前に何か対策を練らねばなりませんね……?

  • 323名無し2024/11/03(Sun) 17:01:57ID:AxMDI4MjE(3/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ハロウィン特別編でルル達の戦利品(お菓子)の所在に頭を悩ませるモルガン達。

    日は過ぎてパーティー前日、ダ・ヴィンチ工房にて……

    >お待たせ、今回のメンテもルルは異状なし!!明日のパーティーには問題なく出席出来るよ!!(笑顔でルルを抱えて奥から出てくるダ・ヴィンチちゃん)
    >>……♪︎(嬉しそうな笑顔のルル)
    うむ、ご苦労でしたね?(満足げに頷く)
    >今度のパーティーはルル達の仲間とその保護者達が一同に会してのパーティーなんだってね?
    何人かは見かけるけどまだ私は全員と会ってないから羨ましいね、後で写真とか撮ったら見せてくれるかなー?
    ふむ……、我が夫に伝えておきましょう。
    >ありがとう、是非お願いするよ!!明日はルルもガラテア謹製新バーツに取り替えて綺麗にしてからパーティーに出るんだよね?今から楽しみかい?
    >>……♪︎(コクコクと頷く)
    >よしよし良い表情だ!明日は存分に楽しんできたまえ!!
    ……では無事メンテも済んだので私達はこの辺りで。(立ち上がる)
    >うん、私としてはもう少ーし話したいけどまだ他に行くところがあるんだったね?
    ええ、次は先程話に出たガラテアの処に寄ります。
    行きますよルル?
    >>……!!(ダ・ヴィンチにペコリとお辞儀してモルガンの後ろをてくてくとついていく)
    >いつもご贔屓ありがとう~、またのご利用お待ちしてるよ~♪︎(モルガン達に笑顔で手を振る)

  • 324名無し2024/11/04(Mon) 17:04:35ID:AyODQ1Mjg(4/8)NG報告

    前回のあらすじ
    パーティーの前日にダ・ヴィンチの工房でルルのメンテを終えたモルガンとルル、次はガラテアの工房へと向かう。

    ガラテア、いますか?(ガラテアの工房の入り口から中を覗き込むモルガン)
    >……?(その後ろからちょこんと顔を出すルル)
    >>はい、いらっしゃいませモルガン陛下、ルルさま。(工房の真ん中で立って待っていたガラテアが二人にお辞儀する)
    待っていたのですか?今日はアポイントメントは入れていないはずですが……?
    >……♪︎(笑顔でガラテアに駆け寄るルル)
    >>(しゃがんでルルを迎え入れ抱える)はい、ですが本日はパーティーの前日で事前にダ・ヴィンチ様のメンテを受けられると聞いていたので此方にも確認の為に一度足を運ぶのではないかと予想していました。
    ……成る程、では既に?
    はい、御披露目の用意は済ませてあります、どうぞ此方へ……。(ルルを抱えたままモルガンを奧に案内するガラテア)
    ええ、お前とダ・ヴィンチとの対話はスムーズに事が進む場合が多い……、実に良い傾向です。(ガラテアの後ろを歩きながら満足げに頷く)
    >>お褒めに預かり光栄です。

  • 325名無し2024/11/05(Tue) 17:05:14ID:A0NjYyMzU(5/8)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガン達の来訪を予期していたガラテアによってスムーズに事が運び満足するモルガン。

    >お待たせ致しました、此方です。(工房の奥の布を被せられたショーケースの横に立つガラテア)
    む……?今回は普段よりも凝った趣向ですね?
    普段はこのようなショーケースなどはなくパーツの納められた飾り箱から手に取り品質を確かめる形式でしたが……?(ショーケースとガラテアを交互に見て問い掛けるモルガン)
    >>……?(抱き抱えられたままガラテアを見上げるルル)
    >はい、誠に勝手ながら今回はパーティー用の新パーツという事で複数のパターンを御用意させて頂きました。
    ですが許可を得てはいないので布を被せてあります。
    モルガン陛下、御時間と御披露目の許可を頂けますでしょうか?(淡々と説明しモルガンをじっと見つめる)
    ……許可しなかった場合は?
    >その場合は別途用意した通常通りのパーツをお見せして問題がなければ当日ルルさまへと換装致します。
    ……そうですか、解りました。
    >>……。(少し心配そうにガラテアとモルガンを交互に見る)
    ……では見せてみなさい?
    お前がわざわざ此度のパーティー用にと拵えたもの……、興味があります。(ふふ、と微笑む)
    >モルガン陛下のお心遣い感謝致します。(モルガンにお辞儀するガラテア)
    >>……♪︎(モルガンに笑顔を向けるルル)

  • 326名無し2024/11/06(Wed) 17:01:52ID:A2NDc5NDI(6/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ガラテアの数種類のパターンのパーツを披露したいという要望に許可を出すモルガン。

    >では早速……。(ルルを抱えたままショーケースの布の端にに手を掛けるガラテア)
    待ちなさい、ルルを抱えたままでは色々と不便でしょう?ルルは此方で預かります。
    >重ね重ねお心遣い感謝致します。(モルガンに歩みよりそっとルルを手渡す)
    >……♪︎(嬉しそうにモルガンに抱きつく)
    確かに受け取りました。(ルルをショーケースを見やすい様に前に向かせた抱き方に変える)
    >では改めて披露させていただきます、よろしいでしょうか?(ショーケースの後ろに移動し今度は布の両端を摘まむガラテア)
    ええ、構いません。
    >ではご確認をお願いいたします……!(バサァと勢いよく布を取るガラテア)
    ほう……、どれどれ?(ショーケースに歩み寄るモルガン)
    >>…?(ケースをよく見ようとモルガンの腕から少し身を乗り出すルル)
    ……落ち着きなさいルル?
    もっと近くで見たいのならばそう伝えれば近づきましょう、そのように乗り出していては落ちますよ……?(身を乗り出して若干不安定な体勢になりかけるルルに忠告する)

  • 327名無し2024/11/07(Thu) 17:00:49ID:A4Mjk2NDk(7/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ガラテアからルルを預かり改めて披露されたショーケースに歩み寄るモルガン。

    ふむ……?(ショーケースに3つに区切られて並べられたパーツをまじまじと見比べるモルガン)
    >……!(じっと見つめるモルガンと違い左右をキョロキョロと楽しそうに見るルル)
    ……見たところ並べられた三種には目立った違い等はありませんね?(ケースから視線を上げガラテアに問い掛ける)
    >>はい、今度のパーティーは着飾らないカジュアル志向だと聞いていたので極力外面は目立たない様に仕立てました。
    成る程……、つまり内面のギミックを重視したと?
    >>はい、一度ガラスケースを外してから順に説明させていただきますので少々お待ちください。(ロックを外しガラスケースを外し始める)
    ……手間を掛けますね?(ガラスケースを安全な場所へ運ぶガラテアを見ながら)
    >>いえ、此方が許可を得て始めた事なのでお気になさらず。
    折角の機会ですからモルガン陛下とルル様に間近で実際に手に取って見て堪能して貰いたいという製作者としての欲目もあります。
    ふふ……、そのような事まで口にするとは……、素直な事ですね?

  • 328名無し2024/11/08(Fri) 17:01:07ID:EwMTEzNTY(8/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ギミックの説明の前に実際に手に取って堪能して欲しいのでいそいそとガラスケースを撤去するガラテアとその準備を見守るモルガン達。

    >お待たせ致しました、では改めてご説明させていただきます。(戻ってきたガラテアがケースの横に立つ)
    ええ、お前の解説と新パーツの出来に期待していますよ?
    >>ぱちぱち……♪︎(モルガンの腕の中でにこにこわくわくしながら拍手している)
    >ではまずはAのパーツからです。(枠の上にAというプレートの付いたパーツ一式に手を向ける)
    こちらは最初に御依頼頂いた基本の新型パーツであり他のパーツの原型ともなっております。
    まずはこれを御手に取って確かめて見て頂けますか?
    ふむ……。(言われた通りAパーツを手に取りじっくりと観察する)
    >>……♪︎(モルガンが観察し終えたパーツを渡して貰い同じく色々な角度から観察する)
    >……如何でしょう?(モルガン達をじっと見つめ裁定を待つ)
    うむ、何時も通り……いえ、いつにも増して良い仕事をしていますね?(満足したルルからパーツを受け取りそっと箱に戻す)
    少なくともAのパターンに関しては何も問題はありません。
    >ありがとうございます。(感謝を述べて深々と頭を下げる)

  • 329名無し2024/11/09(Sat) 17:08:16ID:A1ODQyNjc(1/8)NG報告

    前回のあらすじ
    最初の基本型であるAパターンのパーツの出来に満足したモルガン達とその裁定に感謝するガラテア。

    >では続きましてBのパターンです、此方もまずは手に取ってご覧下さい。

    ほう……?(言われた通りに手に取りすぐに違いに気づきにやりとするモルガン)
    >>……?(不思議そうにモルガンを見上げるルル)
    お前も自分で確認してみなさい?(手にしたパーツをルルに渡す)
    >>……!!……♪︎(手にしたパーツをくるくる回すと角度によって細かく煌めいているのが分かり笑顔になる)
    >気づいて頂けたようでなによりです。
    今回のパーティーのコンセプトに合わせ飾らず、ですが僅かながら気付く方は気付けるようなアクセントになるように細かな細工を施させていただきました。
    派手すぎず……、かといって無くても変わらないほど地味というわけでもなく……、角度によって効果的に映える様に計算された職人の技術の粋が垣間見える良い案配の出来ですね?
    >>……♪︎(楽しそうに色々な角度を試している)
    ……随分と気に入ったようですねルル?

  • 330名無し2024/11/10(Sun) 17:02:28ID:A3NjU5MzA(2/8)NG報告

    前回のあらすじ
    Bのパーツの細かな煌めきの意匠に感嘆するモルガンと気に入って色々な角度で試してにこにこになるルル。

    >では最後のCパターンのパーツなのですが……。(モルガンがBのパーツを箱に戻すのを確認してから何かを取り出し始める)
    む……?これ以外に何か他に必要な物が?(箱から顔を上げガラテアに問い掛ける)
    >はい、Cには果心居士様の協力でパーティーの余興に使えるように隠し芸的なギミックを仕込んであるのですがそれを使用できるのは一回限りなのです。
    成る程……、今そのギミックを披露してしまうと明日までに間に合わない……、という事ですか。
    >御察し痛み入ります、本来ならば事前に予備を用意しておくべきところなのですが……。
    構いません、私がそれを許容するか確定していない状況である以上、先に複数作るのは不良在庫が出るリスクを伴います。
    多忙なお前を私の依頼一つそこまで縛る訳には行きませんし……、その様子だと代替策を用意しているのでしょう?
    >お心遣い痛み入ります。
    こちらにCパターンについての資料を別途用意させていただきました、どうか確認をお願いいたします。(ファイルを取り出しモルガンに手渡す)
    うむ、では確認させてもらうとしましょう。(ファイルを開く)

  • 331名無し2024/11/11(Mon) 17:06:40ID:A5NDc1OTM(3/8)NG報告

    前回のあらすじ
    Cパターンのパーツのギミックは諸事情により実演ではなくファイルに納められた資料で確認することに。
    ふむ……、ルルを模した絵による図解付きですか。(資料を開き真っ先に目についた表紙のルルのイラストに反応するモルガン)
    >はい、その方がギミックの軌道の流れが分かりやすいと思いますし、ルルさまも同時に読むことを想定し絵は大きく文章は控え目にいたしました。
    ……確かに。(ページを捲りギミックの動作について本格的に書かれたページに目を通す)
    >>……!(モルガンが真剣に読み込んでいるのを見て同じく真剣に図解を見る)
    数分後……
    一通り確認出来ました。(パタンとファイルを閉じてガラテアに渡す)
    >……如何でしょうか?(ファイルを受け取り感想を尋ねる)
    そうですね……、ルルのサイズになかなか趣向を凝らしたギミックをいくつも仕込むのは流石の技術であると言えますね?
    >>……♪︎(笑顔でコクコクと頷く)
    >ありがとうございます。
    だからこそ今回の小規模パーティーでの使用は見送りたいと思います、これはもっと本格的なパーティーの時に披露するべきでしょう。
    >……了解致しました、では今回はAパターンかBパターンのどちらかを使用という事ですね?(一旦目を瞑り少し間を空けてモルガンに問う)
    ええ、今回はルルも気に入ったBパターンを使います。
    >>……♪︎(嬉しそうにモルガンを見上げる)
    >了解致しました、では明日Bパターンを用意してお待ちしております、本日は貴重なお時間ありがとうございました。(深々と頭を下げる)
    ええ、また明日予定の時間に寄ります
    ……それと今回は見送りましたがいずれ使う機会はあると思いますのでCパターンの量産も視野に入れておくと良いでしょう。
    >……重ね重ねお心遣い痛み入りますモルガン陛下。(再びモルガンに感謝のお辞儀をする)

  • 332名無し2024/11/12(Tue) 17:01:56ID:ExMjkyNTY(4/8)NG報告

    前回のあらすじ
    Cパターンは他のパーティーに使うとして今回はBパターンをしようするという事で話が纏まった。

    >改めまして今日は足を運んで頂き誠にありがとうございました、今日のモルガン陛下との対話は大変参考になりました。(工房の入り口でモルガン達に最後のお辞儀をする)
    此方も有意義な時間でした。(満足げに頷くモルガン)
    >それと今後は先程仰られた方向で進めさせていただきたいと思います、また他に何かご入り用の時は声をお掛けください。(ガラテアが静かに微笑む)
    ええ、頼りにしていますよガラテア?
    さあいきますよ、ルル?(ルルに声を掛けて廊下に出る)
    >>……♪︎(ガラテアに笑顔で手を振った後モルガンの後を追う)
    >また明日お待ちしております。(ルルに合わせてモルガン達に控え目に手を振り見送るガラテア)

    ……さて、次はバーゲスト達に確認を取りに食堂に向かいます、場合によっては人だかりがあるかもしれませんがちゃんとついてくるように?(立ち止まり後ろのルルにあらかじめ注意事項を伝える)
    >>……!!(ビシッと敬礼)
    宜しい、では行きますよ?(ルルの意気込みを確認し食堂に向かい再び歩き出す)

  • 333fragment・T2024/11/13(Wed) 12:00:30ID:c3NzEyMTE(36/36)NG報告

     すれ違った際に挨拶を交わし、ときめきを秘めて教室に行こうとした貴方は──さん、と呼び止められる。振り返るとすぐ近くまで教頭先生がやって来て思わず身体を硬直させると、ネクタイが少し曲がっていますよと彼の人の指がすっと伸びてくる。素早く且つ丁寧な動きがブラウス越しに伝わってきて、ほんの数秒、されど数秒、貴方と彼の人は触れ合う。貴方の鎖骨、首筋、顎(おとがい)を彼の人の温もり、息遣い、香りが掠めていく。密やかに。親しげに。そうして僅かに喉元が締まる感覚と共に、はい、これで良し。彼の人が満足げに頷く。すみません、ありがとうございますと鼓動の高鳴りを隠しながらお礼を云う貴方に、突然失礼しました。でも身だしなみは大事ですよと相手が微笑む。きちんとした装いは好印象を与えますし、貴方によく似合っていますから。

     ただ、息苦しい時はどうか無理をしないでください。貴方は大切な生徒であり、私の、──。

     ……いえ、引き止めてしまってすみません。では、私はこれで。言葉を呑み込み取り繕うような笑顔を浮かべて去っていく彼の人の、けれど、不意に深い色彩を帯びた双眸と声音と、最後までネクタイの結び目に留まっていた指先の幻に心臓をそっと抱き締められ、貴方の唇から零れ落ちた誤魔化せない気持ちがふたりの間を、揺蕩う。

  • 334名無し2024/11/13(Wed) 17:08:19ID:EzMTA5MTk(5/8)NG報告

    前回のあらすじ
    ガラテアに見送られて工房を出たモルガンとルル、次はパーゲストに会うために食堂に向かう。

    ざわざわ……がやがや……(食堂内で賑わうサーヴァントやスタッフ達)
    ……やはりこの時間帯は込み合っていますね?(予想通りの喧騒に食堂の入り口で目を細めるモルガン)
    >……!(その足下で利用客の多さに驚くルル)
    込み合ってはいますが通れないほどではありません、まずは奥のカウンターに向かうので来る途中で言ったようにはぐれない様に気をつけてついて来なさい?(ルルに再度忠告する)
    >……!(力強く頷く)
    では行きますよ?(多少空いているルートを選びカウンターに向かう)
    >……!!(周囲を確認しながらとてとてとついていく)
    数分後……
    居ましたね?バーゲスト。(カウンターの奧にいるバーゲストを確認し声を掛ける)
    >>……!!陛下!!今日は何をご入り用ですの?(モルガンの姿を認め足早にカウンターにやって来るバーゲスト)
    ではいつものを……、それと明日のパーティーの事について話がしたいのですが時間は取れますか?(さりげなく注文しつつ本題について尋ねる)
    >>……少々お待ちを、オーダーと一緒に皆に休憩に入っていいかの確認を取ってきますわ?
    ええ、私達はどこか席に着いて待っているので其方に、ですが賑わっているようですし無理ならば先程の注文を届け改めて時間を取るのでそのように。
    >>お心遣い痛み入ります陛下、では一旦失礼します。(カウンターを離れ奧に相談しに行くバーゲスト)
    さて、ルルは……?(後ろを振り返る)
    >……♪︎(カウンターに並ぶ列の隙間からぶつからないように気をつけながら笑顔で出てくる)
    ふっ、ご苦労でしたね?(ルルの姿を確認し満足げに頷く)

  • 335名無し2024/11/14(Thu) 17:04:44ID:E0OTI1ODI(6/8)NG報告

    前回のあらすじ
    無事注文と本題をバーゲストに告げルルと共に空席を探すモルガン。

    さて、空いている席は……。(カウンターから離れ空席を探す為周囲を見渡す)
    >……!……!!(同じく周りをキョロキョロしモルガンの見ているのとは違う離れたところに空席を見つけモルガンのドレスの裾を引っ張り指を差して知らせる)
    ん……?(ルルの差す方向を見る)
    確かに彼方に丁度よい空席がありますね、良く見つけましたね?では……(魔術で空席にマーキングを施す)
    これで他の者に先を越され席を奪われる心配はありません、行きますよルル?
    >……♪︎(楽しそうにモルガンの後をついていく)
    着きましたね、ではマーキングを解除し……(席のマーキングを解除しテーブルにルルを載せるための敷き布を出現させる)
    これでよし、さあルル。(屈んでルルに手を伸ばす)
    >……♪︎(笑顔でモルガンの腕に掴まる)
    うむ、後はバーゲストが来るまでそこで待機していなさい?(ルルを持ち上げ敷き布の上に座らせる)
    >……♪︎(コクりと頷きとりあえずモルガンを見つめる)

  • 336名無し2024/11/15(Fri) 17:05:01ID:E2NzQyNDU(7/8)NG報告

    前回のあらすじ
    無事空席を(マーキングして)確保しバーゲストの到着を待つモルガンとルル。

    モルガンとルルが席についてから十数分後……
    >陛下、大変お待たせ致しました。(両手にそれぞれトレーを持ったバーゲストが席にやってくる)
    うむ、ご苦労でしたね?
    >>……♪︎(ルルがバーゲストに挨拶で手を挙げる)
    >ふふ、ルルもいたんですのね?陛下のお付きご苦労ですわ。(ルルに笑い掛ける)
    こちらが陛下のオーダーしたエミヤ料理長ケーキセットですわ。(モルガンの前に右側のトレーを置く)
    うむ。(満足げに頷く)
    >そしてこちらが恥ずかしながら私の分も用意させていただきました、ご迷惑でしたら下げますので仰っていただければ……。(巨大サンドイッチセットの載ったトレーを置く)
    >>……!!(サンドイッチの大きさに驚く)
    構いません、この話し合いはお前の休憩時間の一部を貰っているのですから食事を取るのも必然でしょう?
    さぁ座りなさい、話は食事を終えてからにします。
    >>お気遣いありがとうございます陛下。(恭しく頭を下げモルガンの対面の席に座る)
    では失礼して……、いただきます。(サンドイッチを掴む)

  • 337名無し2024/11/16(Sat) 17:01:49ID:E4NTU5MDg(8/8)NG報告

    前回のあらすじ
    バーゲストが注文した品物を持って合流しまずは食事を済ませてから本題に入ることに。

    ……。(ケーキを摘まみつつ合間に紅茶を飲むモルガン)
    『……。(あのケーキ……、メニューには載っていなかったはずだが頼めば融通して貰えるだろうか……?後日確認してみるとしよう……。)』(モルガンのケーキが気になる空席を探し中の甘党の音楽家A氏)
    >……。(バーゲストの優雅な所作にも関わらず勢いよく減っていく巨大サンドイッチ)
    『わぁ~!大きくて美味しそうなサンドイッチ!今度一緒に頼んでみよ?』(パンケーキを前にしてバーゲストの巨大サンドイッチに興味津々な木こりのBちゃん)
    『いや、私は人前でそういうのはちょっと……、ここ(カルデア)だと大食いとか巨大メシ系の動画って有りふれててバズりにくいから……。』(Bちゃんの提案に難色を示す同席のSさん)
    >>……♪︎(モルガンに出してもらった魔力補給用のボトルを口に当ててくぴくぴするルル)
    『んん~、やっぱり可愛いわねあの子(ルル)、ちまちま動くの癒されるしいい感じにインスピレーション湧いたしまたお洋服持ってお邪魔しちゃおうかしら?』(ルルの動きに身悶えする魔女Mさん)

    ……といった風にやたらと目立つ要素が満載なので他の利用客達から物珍しそうに見られるモルガン達であった。
    ……何やら今日はやけに視線を感じますね?

  • 338名無し2024/11/17(Sun) 17:01:56ID:g5NjY5OTc(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    食事を取るモルガン達とその光景に注目する一部利用客達。

    食事を始めてから十数分後……
    >ふう……、お待たせ致しました。(サンドイッチを食べ終え口を拭い姿勢を正すバーゲスト)
    >>……♪︎(バーゲストの完食に笑顔でぱちぱちと拍手するルル)
    >(いつもより少ないぐらいななのですが……、悪い気はしませんわね?)ふふ、ありがとう?(ルルに微笑みお礼を言う)
    ……それでは本題の明日のパーティーの料理についてですが……?
    >はっ!ご心配なく!既に殆どの料理の大まかな仕込みは済んでおり後は明日に運び込み会場のルル達の家のキッチンを使わせて貰い仕上げとその時々に追加分を調理させていただきますわ。
    うむ、然程心配はしてませんでしたが準備万全な様で何よりです。(頷く)
    明日も頼みましたよバーゲスト?
    >はっ、料理と一緒に愛用の私専用サイズの調理用具も持ち込ませて頂くので例え使い慣れないキッチンであろうと抜かりはありませんわ!!
    必ずや招待客の皆様にも陛下やマスター達にも満足頂けるよう全力を尽くしますわ!!
    >>……♪︎(意気込むバーゲストを楽しそうに手を挙げて応援するルル)

  • 339名無し2024/11/18(Mon) 17:01:46ID:M2NDAzNTQ(1/3)NG報告

    前回のあらすじ
    モルガンに明日のパーティー用の仕込みの進捗を確認され意気込みを見せるバーゲスト。

    その後も時折雑談を交えながらバーゲストの休憩時間が終わるまで共に過ごし……
    >では陛下、私は休憩時間が終了するので失礼致しますわ。(席から立ち上がりモルガンにお辞儀をするバーゲスト)
    ええ、明日のパーティーもですが今日の業務もしっかり務める様に?
    >>……♪︎(バーゲストに手を振る)
    ふふ、今日の休憩時間は陛下の御前で少し緊張したのですけれど貴女のおかげでその緊張も和らぎましたわ?感謝しますわ。(ルルに微笑みお礼を伝える)
    >>……♪︎(嬉しそうに照れるルル)
    >では改めて……バーゲスト!業務に戻りますわ!(改めてモルガンに深々とお辞儀と宣言をして厨房に戻っていくバーゲスト)
    では一通り確認も済んだことですし、そろそろ私達も部屋に戻りましょうか?(バーゲストの後ろ姿を見送りルルに視線を向ける)
    >>……!(コクりと頷きテーブルの敷き布に載ったまま少しずつモルガンの方に布をズラして寄せる)
    ……そのような事をせずとも下ろすので待っていなさい?布が傷みます。(呆れ気味に目を細めながら待機の指示を出す)

  • 340名無し2024/11/19(Tue) 17:02:22ID:M4MjE4NTc(2/3)NG報告

    前回のあらすじ
    バーゲストとの一時を過ごし一通り確認も済んだのでマスターの部屋に戻る事にしたモルガンとルル。

    ただいま戻りました。(いつものように帰還を告げる)
    >……♪︎(モルガンの足元から楽しそうに部屋に入る)
    しーん……(部屋に明かりはついているが返事はない)
    む……?(周囲を見渡す)
    >……?(同じくマスター達の姿を探してキョロキョロする)
    ……。(不審な魔力の痕跡は無し……、部屋に明かりはつけたまま我が夫達の姿が見えぬという事は……。)
    >……?(モルガンのドレスを掴み見上げるルル)
    心配する事はありません、ついてきなさい?(ルルに声を掛け手を離したところで歩き出す)
    >……!……♪︎(モルガンの向かう方向を見て見当がつき安心して歩き出す)
    ルル達の家の前で立ち止まる
    さて……、ルル?恐らく中で何か作業をしていると思いますが私からは(女王として屈んで中を窺うというのは)むすので今から持ち上げるのでお前が中の様子をみなさい、良いですね?
    >……!(ビシッと敬礼する)
    宜しい、では頼みましたよ?(ルルに手を伸ばす)

  • 341モルガン怪文書・番外編576・その頃の家の中の男達2024/11/20(Wed) 17:03:20ID:QwMDMzNjA(3/3)NG報告

    前回のあらすじ
    部屋に戻ってきたモルガンとルル、部屋にいるはずのマスター達の姿が見えないのでルル達の家を外から調べる事に。

    一方その頃の家の中では……
    ふぅ~、明日のパーティー用の飾り付け大体終わったね、お疲れカボ?(額の汗を拭いながら飾り付けられた部屋を見回し足元のカボを労うマスター)
    >……♪︎(手を上げてガッツポーズ)
    おっと、もうこんな時間だ。(時計を見る)
    そろそろモルガン達も帰って来るだろうし一旦休んでから部屋に戻って出迎えの準備しよう?(ソファーを指差す)
    >>……。(じーっと窓の外から中を見る巨大なルルの目)
    >……!?(ルルの視線に気付き驚くカボ)
    ん?どうしたの?外に何か……、うわあああっ!?何々!?(窓を見て驚いて大声を挙げながら後退る)
    >>……♪︎(マスター達の姿を確認してにっこりして合図を出すルル)
    >>>……。(すっと後ろに下がるモルガン)
    ……ああ、なんだ?
    もう帰ってきてたんだモルガン達……。(モルガンが後ろに下がった事でルルの全体像が見えて状況を把握して胸を撫で下ろすマスター)
    >……!!(同じくホッとするカボ)
    こうなっちゃったらあんまり待たせる訳には行かないし外に出ようか?(カボに苦笑するマスター)
    >……!(頷き玄関のボタンを押すカボ)

  • 342名無し2024/11/21(Thu) 17:03:20ID:kxNDEwNjE(1/1)NG報告

    前回のあらすじ
    ルル達の家の中で一足先にパーティーの飾り付けをしていたマスターとカボ、モルガン達の帰宅に気付く。

    ウィイィ……(カボが内側からボタンを押した事で台座が下降していく)
    ……。(下降を目で追いながら無言で待つモルガン)
    >……♪︎(床に降りてマスター達が出てくるのを楽しみに待つルル)
    >>二人ともお帰り……、ごめんね帰ってきてたのに気づかなくて?(カチッと台座がはまり頬を掻きながらマスターが家から出てくる)
    >>>……♪︎(そのすぐ後ろから手を上げながらカボも出てきてルルとハイタッチする)
    それは別に構いませんが……、中で何を?
    >こっちの用事思ってたより早く終わっちゃったから明日のパーティーの飾り付けを……ね?
    ふぅ……そうですか、それはご苦労でしたね?(息を吐き労いの言葉を掛ける)
    >……勝手にやっちゃって怒ってたりしない?(いまいちモルガンの様子がわからず恐る恐る尋ねるマスター)
    いえ?勝手に予定を変えて此方にその旨を伝えない事には多少思うことはありますが怒るというほどではありませんよ?此方としては多少の手間が省けた形ですから?
    >……ごめん、次からはちゃんと確認取るよ?(タイミングが悪いのもあるけど明日のちょっとしたサプライズのつもりだったのが失敗しちゃったなぁ……、反省。)
    ええ、その心掛けでお願いします我が夫?

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