Fate/Grand Order 雑談スレッド 6215

1000

  • 141とびきりの花をあなたに2025/11/09(Sun) 04:10:07ID:A4MjMzMjQ(9/15)NG報告

    主に「見せたいものがある」と言われてシュミレーターの海岸に来た。海辺からは少し離れているが、見晴らしはいい場所だ。昼なら普通に海辺の景色が楽しめただろうが残念ながら今は夜だ。暫くすると歳に総司、山南、斎藤、原田、永倉と新選組のメンバーもやってきた。皆主に呼ばれたらしい。しばらく談笑したのち、主は海岸を指差して言った、「始まるよ!」と。

    ヒューと音がする。主の指の先を見ると尾をひいて光が昇っていくのが見えた。花火だ。ドーンという音と共に空いっぱいに赤い花が開いた。赤い花ビラが薄く消えると後から金の粉がキラキラと輝き出した。空いっぱいに砂金をばら撒いてもこれほど美しい模様はできないだろう。続けていくつもの花火が上がる。大きさは先ほどの花火より小ぶりだが、間髪入れずにいくつもの花火が広がり瞬く間に空を埋め尽くす。それから後も宝石箱をひっくり返したような美しい花火が咲き乱れた。生前に見た花火とはまた違う。その勢いに圧倒された。最後の花火は青色の花火で大きく開いた後キラキラと赤に黄に色を変えて点滅しながら消えていった。

    「主、ありがとうございます。とても感動しました。千金を積んでもこのような美しい風景は買えないでしょう。それほどのものをご用意いただき感謝しております。」
    「今日は近藤さんのお誕生日ですから。」
    主の言葉に続いて新選組の皆からもおめでとうの言葉が続いてた。皆から言われて初めて今日が自分の誕生日だと思い出した。
    「ごめんなさい、本当は藤堂さんもこっちで眺めてもらいたかったんだけど。花火の打ち上げをお願いしちゃったから…」
    そうか、平助は砲術免許を持っていて火薬にも詳しかったな。…後でお礼を言わないと。ごめんなさいと頭を下げる主に気にしないでほしいと伝えた。花火の余韻はまだ引かない。この場を去るのが名残惜しいくらいだ。これほどのプレゼントを貰えるとは私は本当に幸せだと思った。

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています