痛いと思われつつもやっぱりやっちゃうこの妄想!
インフレがどうとかそんなのは置いといて吐き出してみよう!
実際に登場しそうなものをガチで妄想するもよし、とにかく自分の趣味やネタに走るもよし
※あくまでも妄想なので他人の妄想へのダメ出しはなしの方向でお願いします
次スレは >>960 さんが建ててください
前スレッド ぼくの考えたサーヴァント17
https://bbs.demonition.com/board/8808/
《でもにっしょんch僕鯖僕鯖スレまとめwiki》
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/
参考推奨サイト
本家ぼくのかんがえたサーヴァントwiki
http://bokusaba.wiki.fc2.com/m/
タイプムーンwiki〔特にサーヴァント(スキル)〕
https://typemoon.wiki.cre.jp/wiki/>>2
【宝具】
『()』
ランク: 種別: レンジ: 最大捕捉:
【Weapon】
【解説】
【人物像】
特技:
好きなもの:
嫌いなもの:
天敵:
願い:
【一人称】【二人称】【三人称】
【セリフ例】
【因縁キャラクター】
【他クラス適性、変化傾向】
《詳細なテンプレ》
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC%A1%BC%A5%C8%BD%B8https://bbs.demonition.com/board/8808/
前スレが落ちるまではそちらに投稿お願いします。総括タイムの事を知らなかったんです。しかし、知らなかったとは言えすみませんでした。
これ以上迷惑かけてしまうのは申し訳ないので二度と投稿するのを辞めます。
本当に申し訳ない。>>5 2度とは言い過ぎました。本当に反省はしてるのでまた書いても良いですか。
本当に本当にすみませんでした。最後って総括で埋めるんだろうけど、前スレは結局10レスぐらい残ってたな。誰もレスしなさそうな場合さっさと埋めて次スレ行ったほうがいいんか?
んー前回はともかく今回は水曜から数日書き込み絶えてたんだし別にええんでは……?
前スレ終わるまで新スレ不可でもあるんだししばらく書き込み無かったしもうスレ埋めの頃合いかなーって感じではあった、既に
でも総括やってること自体知らないって感じならちょっと…せめて直前の流れくらいは読むようにしてから書き込むようにして欲しいかなー…>>9返す言葉もありません。やっと完成してウキウキで書き込もうとしたらこのザマです。
ごめんなさい。とくに終了直後だと残りレス的にも『新規鯖』を出しづらいし、次回の総括で使いづらかったりwiki登録希望が面倒だったりするので、総括後はさっさと埋めちゃっていい気はする
「サーヴァント、キャスター。シモン・マグス。こっちは『俺のサーヴァント』のヘレン。妙な構造だが、召喚術士を召喚するってのはそう言うことだ。オーケー?」
「ところで主(マスター)。私は、主(マスター)のマスターのことをどうお呼びすれば?」
「どうでもいい!!!だが……そうだな。アイツの言葉を借りるなら。『奏者』なんてどうだ?」
【出典】新約聖書、使徒ペトロ行伝など
【CLASS】キャスター
【真名】シモン・マグス
【異名・別名・表記揺れ】魔術師シモン
【性別】男性
【身長・体重】168cm・54kg
【肌色】茶色 【髪色】黒 【瞳色】青
【外見・容姿】黒い司祭服に身を包み黒い帽子を被った黒髪のサマリア人青年の背後に、対照的な白いヒマティオンを纏った金髪の少女が浮遊している。
【地域】ローマ~イスラエル
【年代】1世紀
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】ローマ
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:A+ 幸運:B 宝具:A+>>12
【クラス別スキル】
陣地作成:B
「魔術師」のクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。
シモンはグノーシス系の一派の宗教指導者であり、儀式を行う一種の神殿のようなものを構築可能。
道具作成:B
「魔術師」のクラス特性。魔力を帯びた器具を作成可能。
シモンは魔除けの護符や媚薬、あるいはバレドリという使い魔を生み出すこともできたという。
【固有スキル】
神性(偽):C
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定、その偽造品。
シモンは自身を神の顕現であると主張したほか、聖シモンという聖者であると偽り一時は列聖さえされたという。
由来は偽物であっても、魔術によって強引かつ違法に取得した神霊適性は本物と遜色なく機能する。
三十三の落陽:A
ネロ帝の「三度、落陽を迎えても」「死なずのマグス」の原典。シモンはネロと最初に出会った時、その魔術を証明するためにネロの首切り役人に首を斬らせ、三十三日後に雄ヒツジを身代わりに蘇ったという。
死亡後、周囲の霊脈を吸収して自動蘇生するスキル。最速でも3日、最長で33日かかるので、それまでにマスターが死亡したり聖杯戦争が終了したりもする。
ネロ帝はシモンの死亡時、そのバラバラ死体をかき集めて3日放置した(そうすれば復活する、と信じていた)が、天罰によって蘇生できず、死体は腐り落ちてしまったと言われる。>>13
聖職売買:B
ペトロとヨハネから『秘蹟』を金で買おうとして叱責された逸話から。教会的にも異端だが、他者の秘奥を金で買おうとするなど、魔術師倫理としてもあまりよろしい所業ではない。
適切な金銭を提示し、相手の承認を得ることでスキル・宝具・魔術などの能力を売買できる能力。ただし、当然断られることも多い。
グノーシス:A+
グノーシス主義。物質的位階を超越し、穢れなき魂として霊基再臨することを望む宗教思想。
キリスト教内部の異端としての側面が有名だが、ギリシャ由来の異教やマニ教など、当時としては普遍的な宗教思想であった。
シモンはこの「グノーシス主義」の開祖ともされるが、これは反キリストとしての側面がピックアップされたものであり、実際はグノーシス系の教団のひとつを率いていただけに過ぎない。
真理の探究、形而上への到達という側面から魔術とも非常に縁深い。
シモンはグノーシス系の魔術儀式を非常に高ランクで扱うほか、「反キリスト」としての側面からキリスト教圏の英霊に対して多少の特効効果を持つ。>>14
【宝具】
「『原初(プロパトル)』より流出し、『理性(ヌース)』を以て『言葉(ロゴス)』を編み、我が身は『人間(アントロポス)』を超える!喝采せよ、恐慌せよ!『偽神・喝采恐皇(アナテマ・クアドリガ)』!!」
『偽神・喝采恐皇(アナテマ・クアドリガ)』
ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:2~100 最大捕捉:100人
由来:使徒ペトロ行伝において、ペトロと対決したシモンが魔術により翼のある悪魔たちの引く戦車に乗って空中を浮遊し、そして天罰により墜落死した逸話。
翼ある悪魔4体に牽かせる殺戮戦車。4頭立ての馬車クアドリガはローマでは勝利の象徴であり、同時に4はグノーシス主義の神聖数でもあった。
悪魔はそれぞれがグノーシスの至上原理「プロパトル」「ヌース」「ロゴス」「アントロポス」を象徴する。それぞれが幻獣のランクの幻想種であり、通常は魔術によって使役することなど1体たりともあり得ず、四体同時に召喚し完全制御するのはシモンのみが成し得る埒外の無法。
「墜落」の逸話があまりに有名であり、聖職者系サーヴァントの祈りによって悪魔が退散、墜落する難点を抱える。
『聖娼・第一思惟(エンノイア・プルニコス)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
由来:シモン・マグスが『聖娼』として引き連れていたという女性、ヘレン。シモン派の信者たちは彼女を「グノーシス派の光の乙女ソフィア」として崇拝し、女神の化身でもあった。また、ペトロとヨハネから聖霊召喚の秘儀を金で買おうとして叱責された逸話も含む。カネで聖職を買おうとしたシモンは聖職売買を指す単語「Simonia」の語源となった。
偽造聖霊ヘレン。ペトロやヨハネが秘蹟によって召喚した聖霊を模造したもの。
本家本元の秘蹟は敬虔なキリスト教徒以外には開かれておらず偽造に過ぎないが、それでも『三位一体の神の一側面の偽造品』である。
トロイのヘレネ、メソポタミアのイシュタル、ギリシャのアテナの生まれ変わりとすら称された彼女は、事実『英霊召喚術式』の悪用によりそれらの要素を抽出し作られたアルターエゴでもある。
シモンの背後を浮遊する少女型自律宝具。疑似神霊であり、格闘と魔術砲台としての戦闘能力は神代の大英雄にも匹敵する。>>15
【Weapon】
杖:魔術師としての杖。
先に金の鷲の翼のついた象牙の杖であり、本来は皇帝や執政官、ローマの頂点のみが所持を許される王笏。スケプトラム・アウグスティ。
本来は駄目なのだが、ネロ帝が自身のお気に入りの魔術師に『下賜』したもの。ネロは使わなかったらしい。
【解説】
「使徒行伝」によると、シモンはサマリアに生まれ、エルサレムで活動していた土着の魔術師であり、魔術を行ってエルサレムの人々の尊敬を集めていた。しかしそのエルサレムに西暦35年頃、福音宣教者フィリポ(十二使徒のフィリポとは別人とされる)という宣教師が訪れ、今までシモンを崇めていた人々をキリスト教徒に改宗させてしまった。シモン自身も洗礼を受け、秘蹟の数々を見て驚いたという。
しかし、シモンはキリスト教を信じていたのではなく、その秘蹟の強力さに「魔術師として」目がくらんでいただけに過ぎなかった。使徒ペトロとヨハネが聖霊を迎えるために改宗者の手に触れるのを見たシモンは、その秘蹟を金で買おうとする。しかしペトロは「神の秘蹟は金で手に入れられるものではない」と叱責した。
「ペトロ行伝」によるとこのシモンはのちにローマ皇帝ネロの宮廷魔術師となったが、かつての恨みを忘れてはいなかった。ネロ帝の前でパウロとペトロに挑み、強大な魔術によって飛翔し勝ち誇ったが、ペトロが神に祈りを捧げると天罰によって墜落し、首の骨を折って死,んでしまったという。墜落地はネロ帝のドムス・アウレアの内部またはごく近くとされ、現在跡地にはサンタ・マリア・ノヴァ聖堂という聖堂が立っているという。
また、グノーシス主義の文脈では別のシモンについても語られる。自身を真なる神の生まれ変わり、キリストの後継者と主張し憚らず、「キリスト教内の異端としてのグノーシス主義」の開祖となった人物。
シモンはヘレンという名の娼婦とともに旅をし、彼女を女神の生まれ変わりとして自身とともに崇めさせた。シモンのグノーシスは現世における頽廃に浸り、乱交や金儲けのための魔術の濫用などを行ったとされる。
宗教としてのシモン派はシモン・マグスの死後も数百年ほど続いたという。>>16
「使徒行伝」に語られるネロの宮廷魔術師シモンと「グノーシス主義」の文脈で語られる宗教家シモンは、現代の研究では別人とされることもあるが、ここでは同一人物として扱う。年代的な齟齬も多少あるが、延命魔術を考えればおかしなことは何一つないのだ。
【人物像】
口は悪い、態度は悪い、性格は悪いの三拍子そろった魔術師の青年。ただ、腕だけは文句なしにいい。
女癖も金遣いも荒く、自身を神として崇めさせたり、魔術で権力者に取り入ったりする典型的な『悪い魔術師』。
言い換えればローマ的であり、豪奢と淫蕩と頽廃を極めた帝政ローマ社会の価値観では別にそこまで悪人と言うわけでもなかったりする。
ネロ帝の宮廷魔術師であり、「魔術」を教える家庭教師でもあった。ネロ帝は意外にもシモンの「性格の悪さ」を好いており、悪友的な関係であった。
母を殺し、ローマ大火により民衆の支持を失い、そして宮廷魔術師を決闘で失ったネロは、そのまま人生を転落していくことになる。あるいはシモンの死は、ネロの鮮烈なる転落人生に巻き込まれたようにすら見える。
特技:詐術。魔術より得意。
好きなもの:金、女。そしてローマ、ネロ帝。自身の頽廃的な欲望と、その欲を『是』として許容してくれたローマ文化への愛国心と忠誠心。
嫌いなもの:キリスト教。生前の私怨や「清貧」を求める精神性だけでなく、シモンの愛したローマの衰退の原因となったことも嫌い。
天敵:ペトロ、パウロ
願い:「『あの時勝ててれば』。シンプルでありがちな願いだろ?俺はまだ生きてたかったし、アイツの勝ち逃げも癪だし……皇帝様も、俺がいりゃあ死ななかったかもしれないからな。」
シモンがペテロに勝利する。それは原始キリスト教の勢力を致命的に削ぎ、パクス・ロマーナを存続させてしまう。問答無用の人理破綻案件であり、当人もわかってはいるが、悪人なので気にしない。>>17
【因縁キャラクター】
ネロ・クラウディウス:「おう!久しいなシモン!何が『3日後に生き返りますから安心してください』だ!!もう2000年近く経ってしまったではないか!!」「……ええ。お久しぶりです、陛下。いや、ネロ。すまなかった。俺もあのまま死ぬのは想定外だったんだ。で、聞かせてくれ。この時代にはどんな面白いことがある?どんな面白い物語があった?昔みたいに笑顔で聞かせてくれ」
上司。シモンはネロ帝の宮廷魔術師であった。そして、ネロ帝の前でペテロと決闘し、宮殿に墜落して3つか4つに裂けて死んだとも。そして、信頼する宮廷魔術師を殺されたネロは激高し、ペテロとパウロを監獄に入れた。その後パウロは斬首、ペテロは一度は脱走するも、「降臨したイエス」によって説得され、ローマに戻り逆さ十字にかけられた。
魔術師としての弟子でもあり、その才は自身をも凌ぐと称したが、ネロは魔術の暗闇ではなく皇帝としての光の中を生きることを望んだ。
ロクスタ:「シモンですか。許せませんね。おちゃらけたアホだったのもありましたが……何より重要なのは「『ネロ様を悲しませた』ことです。負けなければ。負けたにしろ死ななければ、死んだにしろ目の前でなければ。目の前で死んだにしろ、バラバラのぐちゃぐちゃでなければ。ええ。そう思わずにはいられません。次に死ぬときは、ちゃーんと綺麗に死,ねるよう毒を用意しておいてあげますから!!」
同僚。ネロ帝の宮廷魔術師と宮廷科学者。ローマの暗部を担う二人。
闇の世界を生きる二人ではあるが、二心なく最期までネロに尽くしたのもまたこの二人だった。
ペトロ:聖パウロと並ぶ十二使徒のトップにして、初代ローマ教皇ペテロ。宿敵。宗教者としても対立したほか、カネで神秘を買おうとするなどの不信心から反目し、最終的には魔術と秘蹟による殺し合いにまで発展した。これは、歴史的にみられる魔術協会と聖堂教会の最初の対立と言われる。
実は両人とも本名が「シモン」であり、「ペトロ」は洗礼名、「マグス」は魔術師=偉大なる者を表す称号である。
マグ・ルイス:アイルランドの大ドルイド。魔術の弟子であり、宝具である飛行する船「ロス・ラーマック」の建造に協力したが、目的はその娘トラハトガであり、隠れて肉体関係を持っていた。だいぶ問題がある。>>18
ネロが掘り下げられ、ロクスタが実装されたので作成した、「ネロの宮廷魔術師」シモン・マグスです。
ぶっちゃけロクスタよりはるかに知名度がある人なので、ネロ配下が実装されるならこの人かセネカだと思ってたとこある。
新約聖書に取り上げられる「悪の魔術師」の代名詞であり、悪魔の牽く戦車に乗って飛ぶとか言う明らかに強い逸話が多めの魔術師。
wiki追加可能です。>>21
【固有スキル】
商才(毒):B+
非合法、或いは非人道的な事柄に関連する商談を有利に進めるスキル。
客が持つ嫉妬や憎悪、殺意などの負の感情を言葉巧みに煽り立てて毒薬を買わせるのが彼女の常套手段である。
また、生前からよく相手にしていた為か、貴族相手には効果が倍増する。
魔術:A
胎児や子供の死体、赤子の血といった生贄を用いた代償魔術や、複数人で行使する儀式魔術が得意。その規模や変換効率は現代の魔術師には到底及ばない域に達している。
また、表向きの職業が助産師だったため「素材」の供給にも困らない。そんなローコストハイリターンな点も長所の1つである。
愛の粉:A-
様々な材料(ヒキガエルの骨・人血・鉄粉etc…)を調合して作り上げた特製の媚薬。彼女が取り扱う目玉商品の1つ。
美男子や貴族のみならず、王の寵愛さえ意のままに獲得出来る強力な代物だが、定期的に投与し続けないと効果が切れてしまう。>>22
【宝具】
『腐花の都、蝕毒の魔女(ラ・ヴィル・ソルシエール・ドゥ・ポワゾン)』
ランク:B 種別:対都市宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:???
花の都パリにて数多の「顧客達」に毒や媚薬、黒ミサなどを提供し、様々な毒殺事件の引き金となった所業が宝具となった物。
都市その物を腐らせる毒薬を調合し、霧状にしたそれを広範囲に散布して染み込ませる。
散布された毒薬は触れた者達の身体ではなく、彼等が持つ善性や思考力を腐敗させ、内に潜む欲望や悪性を肥大化させる作用を持つ。
十分に毒が浸透した後は商品を売り付けて懐を満たしつつ、住民達が本能のままに罪を犯し、都市ごと腐り果てて滅び去るのを眺めていれば良い、という寸法である。
【Weapon】
短剣:魔術の行使や黒ミサを執り行う時に使用する短剣。キャスターにとっての「杖」に該当する物。
近接格闘に用いるには不向きだが、包丁代わりになる程の切れ味はある。
毒薬:キャスターが調合した多種多様な毒薬。衣服に染み込ませる、霧状にして散布する、シンプルに食品や飲み物に入れるなど状況に応じて幅広く使い分ける事が可能。>>23
【解説】
17世紀とフランスで流行していた数多の毒殺事件の主犯と呼べる女。
元々は宝石商の夫と結婚し、裕福な生活を送っていたものの、夫との死別後は表向きは助産師兼占い師として生計を立てていた。
しかし、その裏では黒ミサや毒薬の調合などを執り行っており、身分を隠して来訪する貴婦人達へ莫大な代金と引き換えに様々な毒を精製した。
自身の所業が露呈し、拷問の果てに火刑に処される事になっちにも関わらず、最期まで罪の白状も神への懺悔も拒んだまま焼け死んだその様は見物人からの感嘆を集める程だったという。
因みに当時のフランス国王ルイ14世の愛人も彼女の顧客であり、しかもかなり親密な間柄であった事が発覚したためにあらゆる証拠書類が王の命によって焼却処分され、多くの毒殺事件の真相や顧客の名前は現在も不明のままである。>>24
【人物像】
儀式の過程で千人以上の乳児や胎児を殺し、数多くの毒殺事件を巻き起こしたにも関わらず、そのような悪事を成した人物だとは思えない程に人当たりが良く、上品な雰囲気を纏う女性。
無論この態度は単なる演技であり、自分の商品やサービスで人が死ぬ事は気に止めておらず、「顧客がそれを求めたから実行しただけ」として微塵の罪悪感も抱いていない。
悪魔のごとき様々な所業に手を染めた彼女だが、毒薬に関しては海外へと輸出までしており、それによって巨万の富を得ていたためか華やかで豪勢な物を好む傾向がある。
意外な事に、マスターに対しては忠実に尽くし、裏切る様な素振りすら見せる事はない。
しかし、マスターを薬漬けにして思考能力を奪う程度ならばキャスターにとって「許容範囲」であり、「裏切り」には含まれないため必ずしも無事でいられるとは限らない。
また、「実は同性愛者であり、顧客の貴婦人達と愛人関係を結んでいた」という逸話故か、或いは自分の娘を重ねて見るためか女性マスターの方がキャスターとの相性は比較的良い。
特技:毒薬作成、黒ミサの実行、人の悩みを聞き出す事。
好きなもの:宝石、着飾る事、金、自分の娘達、毒薬、夜会、赤子(生贄的な意味で)
嫌いなもの:クレーマー、金払いの悪い客、拷問、火刑
天敵:聖人系サーヴァントの方々、口が軽い人間
願い:大金を貰って一生遊んで暮らす事
【一人称】私【二人称】あなた【三人称】彼、彼女
【因縁キャラクター】
セミラミス、ロクスタ:自分よりも古い時代の毒使い。
大先輩として敬意を抱いているが、作れる毒のレパートリーでは負けていないと密かに思っている。
シャルル=アンリ・サンソン、シュヴァリエ・デオン:愛国心の強い彼等からは蛇蝎の如く嫌われているが、当の本人は全く気にしていない。「&ruby(余){獣}は堪能せず。&ruby(余){獣}は愛玩せず。汝らを糺し、糾し、質す天災である。」
ADVENT BEAST
───人類悪 萬歲───
【元ネタ】史実
【CLASS】ビーストVI:R
【真名】天変邸抄
【異名・別名・表記揺れ】王恭廠ノ変、天啓爆発事件、晩明北京爆発事件など
【性別】不明
【身長・体重】150cm・42kg(獣角を除く)
【外見・容姿】冕服で身を覆った少女、皇帝とも宦官ともとれる容貌。
【地域】中国・明
【年代】1626年
【属性】中立・悪
【天地人属性】獣
【その他属性】神性・獣属性・人型・魔性
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:E 宝具:EX>>26
【クラス別スキル】
獣の権能:D
対人類スキル。都市喰いの性質を有する為、ビースト属性を持つ。
単独顕現:C
単体で現世に現れるスキル。単独行動のウルトラ上位版。
また、発生が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
【固有スキル】
ネガ・ソーシャル:B
人類が築き上げる『社会』『集団』を否定する権能。
いずれ堕落し、腐敗する形態を弾劾する天罰としての機能。
サーヴァントとの戦闘では対軍・対国・対民にカテゴライズされる宝具をすべてキャンセルする。
神格転成(獣):A
天性の肉体スキルが変質したスキルとは異なり、事象の概念化から神に至った証。
自らを天罰であると命じた人類の嘆きによって転成した、神話に記されぬ“新しい神”のカタチ。>>27
天災地変:EX
ビーストVI:Rの本来の在り方。
其は海の彼方より来たる厄災にあらず、天と地の狭間に在る災害なり。
【宝具】
『死相・霊芝天衝(デッドフェイス・ゴーストクラウド)』
ランク:B 種別:対界宝具 レンジ:1〜9999 最大捕捉:一都市
業火と熱風に灼かれた五桁にも及ぶ死の貌。とある突発的な大災害によって弔われることなく死滅した生命の精神情報。
宝具としてはビーストVI:Rおよびその眷属に対して発生する強化現象というカタチで発露する。
強化現象の極地として大量の悪性情報で霊基を飽和させ、ビーストVI:Rおよびその眷属は霊芝状に肥大化する。
悪性情報を蓄え肥大化したビーストVI:Rによって齎される破壊はかつて起こった大災害にも匹敵する。
【Weapon】
『合成魔獣赫』
ビーストVI:Rの眷属たる合成獣(フレッシュゴーレム)。
爆発に際して、爆風に巻き上げられたという鳥獣や木々、果ては土砂や千切れた人体までもが掻き混ぜられ、『都市喰いの獣』として鋳造された姿。
彼方の月にて電光の仮面が死した肉体を動かしたように、灼け爛れた死の叫びは生命なき肉塊を蠢動させる。>>28
【解説】
天変邸抄とは西暦1626年に起こった王恭廠大爆発について記された官報、その底本となった書物の名である。
王恭廠大爆発は中国・明朝の造兵廠兼火薬庫である王恭廠周辺で起きた未曾有の爆発事件であり 爆発範囲は半径750メートルに及び、2万人以上の死者を出したとされ、未だ原因は判明していない。
天変邸抄にはその異様な惨状が事細かに記録されている。
爆発発生時の明王朝は宦官による権力の独占が横行し、国家の政治は腐敗し、善悪を失っていた。
多くの者がこの大爆発は『天から皇帝への警告』であると考えたという。
当時の皇帝・天啓帝も国の規律を正せという要求を無視できず、己を罪する詔を出さざるを得なくなり、厳しく反省することを表明した。>>29
ビーストⅥ:Rである天変邸抄とは爆発によって生じた精神情報で構築された死の総体である。
倒壊した都市の嘆き、抗う術もなく一瞬で死滅した臣民たちの悔恨。
それらが堆積し、浄化されることなく彷徨い続ける死に囚われた悪性霊基。
それだけならば捨て置かれる存在だが、彼方のカルデアにてビーストⅥ/Sが姿を現し、倒されたことで天秤の揺り戻しのように人類悪として変生。
『天災とは腐敗した王朝に対する天からの警告である』という人類の認識から、堕落した都市を滅ぼす第六の獣を参照元にして人型霊基を象り、人類の弾劾の為に行動を開始する。
人類が運用する文明に対して一方的な糾弾行為を行う一方で、そもそもが災害を核とする霊基であり、生者を憎むことしか出来ない&ruby(デッドフェイス){死の総体}であるため、その後にある未来のビジョンを持つことが出来ない。
『よりよき未来のために安寧に牙を剥く』という人類悪の原則に乗っ取りながらも、未来を築くのは自らの後の人類であるとする甘え(愛)を持つ。
人類悪としては不完全であり正規のビーストではなく暫定的なナンバリングが為されている模様。>>30
以上の道程を踏まえて彼の者のクラスは断定された。
都市喰いなど偽りの名。
其は人類に降りかかった、人類史に最も食い下がる大災害。
その名はビーストⅥ:Regret。
人類の悪性の一つ、『無念』の理を持つ獣である。
【人物像】
皇帝然とした尊大な振る舞いをしており、支配者の視座から人類を品評する常に上から目線。
文明や生者を呪い、憎しみながらも、憎悪を理由に愛さないという訳ではなく、複雑な愛憎を抱えている。
これは参照にした第六の獣もまた皇帝に由来する存在であったがため、或いは爆発のショックにより亡くなったとされる天啓帝の皇太子・朱慈炅の要素を取り込んでいるがゆえと思われる。
自らが死の集合体である故に本来自らが何も無い残骸であることに虚無感を抱いており、それがなおさらビーストとしての使命に駆り立てている節がある。
特技:憎しみを糧とした行動全般。
好きなもの:無し
嫌いなもの:生者、勝者、繁栄した都市
天敵:ネロ・クラウディウス
願い:死者を踏みつけにする生者に呪いあれ、敗者を忘れ去る勝者に怨念あれ、腐敗によって繁栄する都市に裁きあれ
【一人称】&ruby(余){獣}【二人称】汝、貴様 【三人称】彼奴、彼奴等 【Wiki登録】可アルトリアともアーサーとも違う全く新しいアーサー王を考えてみたい………
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ウォッチャー
【真名】百頭竜 ラードーン
【性別】雌型/中性
【身長・体重】145cm・35kg(乙女)/600cm・1800kg(竜体)
【肌色】白 【髪色】ピンク 【瞳色】碧
【鱗色】赤 【瞳色】碧
【スリーサイズ】B73/W57/H80
【外見・容姿】ピンク色の長い髪をした可憐な乙女/赫く燃えるような鱗で覆われた百の頭を持つ魔竜
【地域】ギリシャ
【年代】神代
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】竜属性、神性
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:A 幸運:C 宝具:B
【クラス別スキル】
対魔力:A
勇猛さと力強さを宿す竜の鱗はあらゆる魔術を拒む。
事実上、現代の魔術師ではウォッチャーに傷をつけられない。>>33
【固有スキル】
竜種(星):A
最強の幻想種 ────竜種である事の証。
ウォッチャーは本来テュポーンとエキドナの子という出自から幻獣としての位階に列せられる。
が、死後に星となり『りゅう座』の原型として信仰を束ねたウォッチャーはその幻想を背負うことで更に神獣に相当する能力を獲得した。
番人:B
ウォッチャーとしての、マスターに対する特殊な契約形態を表したスキル。
この英霊の場合は「乙女」の姿を通じてマスターと交流する。
不眠の加護:B
眠らずの百頭。
睡眠・催眠・意識の解体に類する精神干渉を無効化する。
一切の隙を晒さないソレによる監視の目を掻い潜ることは不可能に近い。
万象俯瞰:C
自らが召喚された一定領域で起こっていることを把握するスキル。
Cランクでは視覚と魔力感知で観測されることに限られる>>34
【宝具】
『視透かす百頭(ドラコ・サーベイランス)』
ランク:B 種別:対界宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:─
ウォッチャーの持つ竜種としての特性が星に祀り上げられたことで権能の域にまで昇華されたモノ。
端的に言えばウォッチャーの監視の逸話に星座となったことで得た宙の視点が組み合わさった観測能力。
星と宙に在る二つの視点で得た情報を眠ることない百頭によって演算処理を行い、あらゆる事象を測定、証明する。
無限にあるべき未来を一つに限定する『天眼』とは真逆の多くの可能性を許容する視界。
ウォッチャーの見た存在は世界の上にあり、監視が続く限り変わらず在り続けるのだと肯定する。
この能力を応用によって、本来であれば剪定されるはずの可能性すらウォッチャーは俯瞰し、自身の存在を楔として繋ぎ止めることが可能となる。
【weapon】
竜としての爪牙、竜の息吹(ドラゴンブレス)など>>35
【解説】
世界の最果てにあるとされる「ヘスペリデスの園」の番を務める竜種。
エキドナとテュポーンの間に生まれた仔の一体であり、兄弟にはケルベロス・ヒュドラ・キマイラなどがいる。
「ヘスペリデスの園」にあるという果樹園から黄金の林檎が盗み出されないように監視を行っている。
百の頭を持ち、この百頭は決して眠らないとされている。
ヘラクレスの『十二の試練』の一つ、「黄金の林檎を取ってくる」冒険に際して、ラードーンはかの大英雄と対峙した。
黄金の林檎を守る監視の目を掻い潜ることの出来ないヘラクレスはソレを退治すべく、ヒュドラの毒矢を放って射.殺した。
皮肉にもラードーンは兄弟の毒によって倒れたのだ。
死したラードーンを哀れに思い、女神ヘラは彼を天に上げりゅう座とした。
生まれながらの純血竜や神霊の側面を持つ竜種とは異なり、死後に信仰を編んで強調された上位の竜の一体。
超越した視覚を獲得し、「ヘスペリデスの園」に限らず広域に世界を見守る。
普段は目立つ竜体を世界に溶け込ませ、黄昏の乙女(ヘスペリデス)の姿を模した分霊を通じて交流する。>>36
【人物像】
真面目かつ責任感が強く、竜としてはかなり珍しい人に寄り添う在り方を示す。
それはりゅう座に対する人の信仰に多大な影響を受けた面もあるが、それ以上に「ヘスペリデスの園」の外側を見れるようになった故である。
最果ての楽園の外側にさえ、人の営みがあることを知った。
神の庇護を受けぬ地であっても自らの知るものと変わらない明るい歌声があった。
悲劇に見舞われることがある楽園ならざる世界にも普遍的な生活があることに感動した。
以上の経緯から人の日常をこよなく愛する竜となり、自らの役目に抵触しない限り、今を生きる人類の価値観に合わせるスタンス。
そのためより靱い世界のためならば今の安寧を害することすら構わず、成長する様を見るのを歓びとする堰界竜 ヴリトラとは相性が最悪である。
特技:分割思考・間違い探し
好きなもの:日常風景
嫌いなもの:英雄・災害
天敵:堰界竜
願い:恒久的な滅亡の回避
【一人称】此方(こなた)
【二人称】其方(そなた)
【三人称】彼奴(きゃつ)間違えて以前貼ったサーヴァント貼ってしまいました、無視しておいてください
【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【真名】奥平忠昌
【性別】男性
【身長・体重】145cm・37kg
【地域】日本
【年代】慶長13年(1608年)〜寛文8年(1668年)
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:B+ 魔力:D 幸運:C 宝具:C+
【クラス別スキル】
対魔力:B
【固有スキル】
陣地作成:B+
生前の居城、あるいは宝具『白鳥鞘の鑓』が記憶する奥平氏ゆかりの城の地形を再現出来る。
古河城や中津城など水辺に面した城も多々あり、『白鳥鞘の鑓』と相乗効果を発揮する>>39
技術継承:C
宝具『白鳥鞘の鑓』に蓄積された経験を引き継ぐスキル。
ランサーが実際に一兵卒として槍働きを挙げたという記録は存在しないものの、このスキルにより戦闘を可能とする。
神君の系譜:C+
神君 徳川家康と花実兼備 本多忠勝の血脈に連なるランサーの出自に伴う可能性がスキルとなったもの。
泰平の世にて出陣こそなかった故に武力に対する逸話こそ有さないものの、サーヴァント化に伴い家康と忠勝の双方の血を引く存在として潜在能力を覚醒させる。
【宝具】
『出陳・白鳥鞘(しゅっちん・はくちょうざや)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
源為朝・織田信長・徳川家康を経由してランサーの手に渡った奥平家家宝の短槍。
穂先には為朝伝説、柄と特徴的な白鳥毛の鞘には徳川・奥平家の歴史を内包している。
主な効果としては自身の出自を明らかにすることを代償として神君家康の威光を借り受け、
徳川・奥平と縁あるモノに対してはカリスマなどのバフ、敵対するものに対しては威圧として機能する。
また為朝の鏃であったため、為朝が有する一矢で敵方の船を沈めた逸話の影響を受けて、
水上において神秘が増すという効果を獲得しており、ランサーに縁深き水辺の陣地においては、
常にその恩恵を得ることが出来、ランサー自身の能力を大きく超えた攻撃力を発揮する。>>40
『追腹一件(おいばらいっけん)』
ランク:D 種別:結界宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:7騎
ランサーの病死後に発生した殉死事件に端を発する宝具。
ランサーの望む望まざるを問わず発動し、「一生二君に仕えず」とした武家社会のモラルを下敷きとした結界を展開される。
結界内でマスターが死亡した場合、そのマスターと契約したサーヴァントには令呪2画に匹敵する強制力で自害を強要する。
マスターを失ったサーヴァントに再契約の余地を与えないダメ押しの宝具。
また、この効果はランサー自身にも適用される。
【Weapon】
『白鳥鞘の鑓』
奥平家家宝の短槍。
もとは源為朝の矢を名工 三条宗近が鍛え上げ、織田信長から徳川家康の手に渡り、最終的にランサーの手元に収まった。
その来歴から強烈な神秘を内包しており、この槍がランサーを英霊に押し上げている要因でもある。
一説には為朝と同様にその矢もまた希臘の古き神の欠片であるとも。
【解説】
宇都宮藩主・奥平家昌と本多忠勝の次女もり姫(法明院)との子にして東照神君・家康の曾孫にあたる。
大坂の陣の際、父・家昌は江戸城の本丸留守居役を申し付けられていたが、病のために急死した。
嫡男である忠昌は本来であればこの役を引き継ぐべきだったが、余りにも幼かった為に免除された。>>42
日光東照宮参拝のため将軍秀忠が宇都宮に立ち寄った際には拝謁を賜ると共に1万石の加増を受けるが、
同時に宇都宮から下総古河へ11万石での転封を言い渡される。
その後、宇都宮藩には家康の懐刀でもあった老中・本多正純が入封したが、この交代劇は
徳川家康の娘で忠昌の祖母である加納御前をはじめとした奥平家と縁の深い人物からも反感を買い、
そう言った要因から宇都宮城に吊り天井を仕掛けて将軍秀忠の暗殺を謀ったなどの嫌疑をかけられて失脚。
この「宇都宮城釣天井事件」の影響によって忠昌は宇都宮藩へ11万石で再封された。
忠昌は江戸汐留の藩邸にて61歳で病死し、家督は長男の奥平昌能が継いだが、昌能は粗暴な性格であり、
忠昌の死後、父の寵臣であった杉浦右衛門兵衛に対し「いまだ生きているのか」と詰問したという。
これを受けて杉浦は忠昌を追う形で直ちに切腹したが、それが幕府が発令した殉死禁制に対する挑戦的行為と看做され、
幕府から奥平家に対して減封・転封という厳しい処罰が下される結果となってしまった。
この忠昌の死をきっかけに起こった一連の殉死にまつわる事件は「追腹一件」と称された。
サーヴァントとしての彼は可能性の具現化として幼少期、家康から鑓を授かった年代を全盛期として定義しているため少年の姿で召喚される。
【wiki登録】可【出典】史実・ラスタファリ運動
【CLASS】ルーラー
【真名】ハイレ・セラシエ1世
【異名・別名・表記揺れ】ラス・タファリ、ラス・タファリ・マコンネン
【性別】男性
【身長・体重】176cm・80kg
【肌色】焦げ茶 【髪色】黒 【瞳色】琥珀
【外見・容姿】口髭と顎髭の生えた壮年の黒人男性。生前通りの角刈りで軍服を着ているが、無辜の怪物が進行すると髪はドレッドヘアになり、衣装はエチオピアの伝統的な戦装束へと変わる。
【地域】エチオピア
【年代】A.D.1892~A.D.1975
【属性】中立・中庸
【天地人属性】天(無辜の怪物により後天的に「人」から転換)
【その他属性】神性、王
【ステータス】筋力:C 耐久:A+ 敏捷:C 魔力:A 幸運:B 宝具:EX
近現代とはいえ、半分『神』なのでステータスは高い。無辜の怪物によって生前の能力を超えた能力を持つ代表例。
【クラス別スキル】
真名看破:C++
「裁定者」のクラススキル。直接視認したサーヴァントの真名・スキル・宝具などの全情報を即座に把握する。
スキルランク自体はCだが、『過去視の魔眼』との相性の良さから、過去にその場に存在したサーヴァントの情報も取得できる。>>44
神明裁決:C
「裁定者」のクラススキル。召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントに対して、2回まで令呪を行使できる。他のサーヴァント用の令呪を転用することは出来ない。
対魔力:D
「裁定者」のクラススキル。魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。現代人なので気休め程度。
【固有スキル】
無辜の怪物:EX
生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。誹謗中傷、あるいは流言飛語からくる、有名人が背負う呪いのようなもの。
『アフリカ回帰運動』によって神の化身として祀り上げられ、自身の信仰と異なる教義の救世主に祀り上げられてしまった。生前持ち得なかった『救世主』としての異能を有する。
神性(無辜):A
『ラスタファリ運動』における『主神』。無辜の怪物によって神格化されてしまったことで、当人が拒絶しているにもかかわらず最高ランクの神霊適性を持つ。
過去視の魔眼:C
ハイレは常人離れした記憶力を誇り、老年になってもメモの類を一切必要としなかったという。しかし実態は記憶力ではない。祖先であるソロモン王から受け継いだ形質。過去を直接見ることができる以上、『忘却』は起こり得ない。
不死(無辜):B
「ハイネ・セラシエは決して死なない」というラスタファリアンの信仰。実際に廃位され暗殺された際には、多くの信徒が信仰を捨てたという。
無辜の怪物によって不完全に再現された不死。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能な戦闘続行能力。果ては多くの救世主のような『復活』すらも(条件が揃えば)可能。>>45
聖痕:C
スティグマ。群衆に手を振るハイネの掌には聖痕があったという。超自然の傷跡はそれ自体が魔術刻印として機能する。ちなみに、敬虔な信者にも発現するものなので、聖痕の存在自体が神であったり聖人であったりすることは意味しない。
【宝具】
「エチオピアは、神に向かって手を差し伸べる。千年王国、解放。『黒人の王の戴冠(ラス・タファリ)』」
『黒人の王の戴冠(ラス・タファリ)』
ランク:EX 種別: レンジ: 最大捕捉:
由来:黒人運動指導者マーカス・ガーベイの「アフリカを見よ。黒人の王が戴冠する時、解放の日は近い。」とする預言の直後にハイレが戴冠したことで、預言通りの救世主として祀り上げられてしまった逸話。
ラスタファリ運動における、「アフリカを見よ。黒人の王が戴冠する時、解放の日は近い。」とする預言。預言の通りに戴冠したハイレは、黒人の世界を救うメシアとして崇められてしまった。迫害されてきた黒人を、白人社会から解放する理想の王聖、ジャー(ヤハウェ)の具現。
そして、救世主ラス・タファリが戴冠した以上、『解放の日』もまた訪れる。それは、黒人社会を救う千年王国にして、約束の地シオンの再現。
真名を解放することで、「「白人社会=文明社会=バビロン」の崩壊」と「「黒人社会=幸福の千年王国=シオン」の出現」を引き起こす。即ち、周辺の文明社会を破壊し、花咲き乱れる理想郷は「黒人」に対する大幅なバフを引き起こす。
単純な威力によるランクではなく、『現代人が』『自身が否定しているにもかかわらず』『神に祀り上げられてしまった』という特異すぎる事例が故のランク。
【Weapon】
石板・原典聖書:アムハラ語で書かれた聖書。ラスタファリ思想において存在する、「聖書は本来アフリカで作られ石に彫られたものである」とする思想の具現。キリスト教史的にも史実的にもあり得ない幻想ではあるが、ラスタファリアンの信じる『教義上の幻想』として成立した。エチオピア正教徒のハイネにとってはやや複雑だが、機能的には聖遺物と遜色ない神秘を持つ。
矯正の杖:のちのジャマイカ首相、マイケル・マンリーに渡した杖。リップサービスだったはずが、後世の信仰によって神器としての機能すら得てしまった。高位の魔術杖。>>45
【解説】
ハイネ・セラシエ1世はエチオピア帝国最後の皇帝。ソロモン王とシバの女王の子、エチオピア初代王メネリク1世の末裔に当たり、同時に3000年続いたエチオピア王家「ソロモン王朝」を滅亡させてしまった最後の王でもある。
近代ソロモン朝初代皇帝メネリク2世の従兄弟の子に当たる貴族タファリ侯爵(ラス・タファリ)であったハイネ・セラシエは、メネリク2世の娘であるザウディトゥと共にクーデターを引き起こし先帝リジ・イヤスを打倒。ザウディトゥの摂政として政治を行い、遠縁(はとこ)であった彼女の死後には皇帝位を引き継いだ。
皇帝となったハイネ・セラシエ1世は大日本帝国憲法を元とした憲法制定などに取り組むが、直後にファシスト党率いるイタリアが侵攻、第二次エチオピア戦争によって征服されてしまう。
ハイネ・セラシエ1世はイギリスに亡命して亡命政府を樹立、6年後に第二次世界大戦のイタリア敗北によってエチオピアが解放されると皇帝として舞い戻った。
その後はアフリカ統一機構の議長に就任、軍の近代化や国際社会でのアフリカの地位向上などに勤めはしたのだが、「『専制政治』を止めなかった」ことによって国民人気と経済は低迷。
1970年代には度重なる飢饉と原油価格の上昇、多くの支配層の不正によってエチオピアは世界最貧国のひとつにまで転落。1975年にはついに暗殺されてしまった。
……という、まあ英霊になるには一歩及ばぬ近代アフリカの皇帝ではあるのだが。
ハイネ・セラシエ1世、いや。ラス・タファリ・マコンネンを語るには重要なことがもう一つ。彼が、ラスタファリアンの『神』であることだ。
1927年、ジャマイカの汎アフリカ主義運動家、マーカス・ガーヴィーが「アフリカを見よ。黒人の王が戴冠する時、解放の日は近い。」とする『預言』をしたこと、そしてその預言の通りに(たまたま)ハイネ・セラシエが戴冠したことで、とくにアメリカ大陸(ジャマイカなど)に住む『汎アフリカ主義者』たちがラス・タファリを救世主として崇める考え方、『ラスタファリ運動』を引き起こしてしまった。>>47
とくに白人社会によって弾圧されてきた当時の黒人下層民にとってはラス・タファリは『救い』であった。きっと(白人ではなく)我々こそが神の国に行けるのだ、という祈りからラスタファリ信仰は過熱。
ハイネ自身も『人の信仰は自由』という価値観を持っていたため、『自身は神でも救世主でもない』と言いつつもラスタファリ信仰を否定はしなかった。
結果、ただの王であった彼は新宗教の『神』『救世主』になってしまったのだ。
【人物像】
良く言えば寛容、悪く言えば放漫な皇帝。ぽやぽやっとしたおじさん。
皇帝としての資質にはやや難があったようで、「飢えに苦しむ国民を尻目にペットのライオンに肉を与えた」などが批判された。憲法改正や軍制改革などの改革こそ行ったものの、専制政治を維持したことで国民の不満が高まった。別の時代であれば、この程度の『革新』でも問題はなかったのだろうが、大戦後の世界情勢に対してこの程度の改革では全く足りず、さらに飢饉や石油危機なども重なりエチオピアは世界最貧国にまで転落してしまった。
これはハイネが無能だったことを表さず、同時に有能だったことも表さない。彼はただの凡人である。
英雄の器ですらないただの王である彼が、英雄を超え神に祀り上げられたのはひとえに強大な時代の流れであった。
それでも、彼はラスタファリアンの信仰を否定しなかった。『自分の信仰と違った』としても。『自分は神ではない』としても。人の信じる気持ちを否定することはできないほどに善良ではあったのだ。
ラスタファリの『神』、ラス・タファリ・マコンネンです。現代における無辜の怪物の代表例。ひむてんに送るかこっちに送るか悩むトンチキ偉人。
wiki追加可能です。元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】ヒュドラー
【性別】オス
【身長・体重】約1000cm(変動あり)・約400kg(変動あり)
【外見・容姿】基本的には9本の首をもつ水蛇竜
【地域】レルネー
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】魔性、竜
【ステータス】筋力:A+ 耐久:EX(C) 敏捷:B 魔力:D 幸運:E 宝具:A+
【クラス別スキル】
復讐者:C
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。
忘却補正:D
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はヒトへのダメージを強化させる。
自己回復(魔力):A
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。【固有スキル】
怪力:A
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
女神の寵愛(偽):C-
女神ヘラからの寵愛を受けている。ただしその愛は、ヘラクレスを倒さんとするヘラの呪いである。
魔力を除く全ステータスがランクアップし、幸運のみランクダウンする。
害ある者:B
意志をもつ災害。そこにあるだけで世界を侵す存在。自然(かみ)も文明(ひと)も滅ぼさんとする怪物。
【宝具】
『汚濁の血潮(レルネアン・ヒュドラー)』
ランク:A 種別:対人 レンジ:0 最大捕捉:1人
アヴェンジャーの毒の体液すべてが宝具である。
神経毒、出血毒、筋肉毒、溶解、腐食。あらゆる毒の集合。
アヴェンジャーがそこに在るだけで土に含まれる水さえ毒となり、人の住めない土地となる。
『不死なる百頭(ナインライブズ)』
ランク:A+ 種別:対人 レンジ:0 最大捕捉:1人
何度切られても倍になって生えてくる8つの首と、滅びることのない1つの首。
濁り腐り涸らすことのできぬ沼の具現である。どのような神秘や武具であれ、再生を止めることは叶わない。【解説】
ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの難行における怪物。
エキドナとテュポーンとの間に生まれた仔でありながら、女神ヘラによって育てられたハイブリッド。
当時のヘラクレスでさえ、単独で撃破できないほどの難敵であった。
本来怪物でありヒトを侵す存在であるため、サーヴァントとして召喚されることはないはずだが、ある理由で召喚される。
それはヘラクレスへの復讐…ではなく、人類への復讐のためである。
蛇竜である身において、名などヒトが付けた記号でしかない。しかし、「ヒュドラー」と呼ばれる怪物は、世界において我のみという誇りのようなものはある。
それ故、水蛇や毒蛇を「ヒュドラー」と名付け、自身の存在を貶めんとする人類への復讐者として顕現する。
【因縁キャラクター】
ヘラクレス…驚異的な存在。権能もなく不死の怪物を殲滅する力は、怪物より怪物らしいとしか思えない。
メドューサ関連…何を人間らしくあろうとするのか。怪物は怪物でしかない。
カルキノス…大親友
スフィンクス…なぜ人間にいいように使われているのか…ヒュドラこれで4体目かな
ギリシャ神話の中でも特に有名な怪物ってのもあってやっぱ人気あるな「オレが誰かだって?なに、ただのちょっとした居候みたいなもんさ。」
【元ネタ】民間伝承,遠野物語
【CLASS】アサシン
【真名】座敷童子
【異名・別名・表記揺れ】座敷童,座敷童衆,座敷ぼっこ,御蔵ボッコ,座敷小僧,細手長手,チョウピラコ,カラコワシ,コメツキワラシ,ノタバリコ,ウスツキコetc
【性別】女性
【身長・体重】136cm・30kg
【肌色】白【髪色】白【瞳色】茶
【外見・容姿】紅色の振袖を着た色白の少女
【地域】日本
【年代】不明
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型,神性,死霊,子供
【ステータス】
筋力:E 耐久:E 敏捷:B
魔力:C 幸運:EX 宝具:B
【イメージ画像】
https://picrew.me/ja/image_maker/36849>>53
【クラス別スキル】
気配遮断:EX(B相当)
自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
実際のランクはB相当だが、気配を消していなくても7歳以上の「人」属性保有者からは認識されないことから規格外のランクを保有する。これは幼い子供や家長にしか見る事ができなかったことを由来とするもので、「地・天」属性の「彼方側」に近い者や、妖精眼(グラムサイト)などの現実の視覚とは焦点がずれた瞳を持つ者には視認可能。また、Dランク以上のカリスマを持つ者は判定しだいで見ることができる。
【固有スキル】
神性:C
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
アサシンの場合、座敷童子がいる家は栄え、出ていった家は衰退していくことから福の神だとされている事に由来する。また、アサシンの同類とされる「クラボッコ」は梅原宗得という人物の家宅においては火防の神として祀られていたと柳田國男は語っている。
とはいえ、現在においては妖怪として扱われることも多く、そのためCランクに留まっている。
単独行動:A+
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。依り代や要石、魔力供給がない事による、現世に留まれない「世界からの強制力」を緩和させるスキル。>>54
人間観察:C
人々を観察し、理解する技術。
多くの家に宿り、多くの人々を観てきたことことから、ある程度見るだけでも宿る家の者がどのような人物かを大まかに把握することができる。
死に捧げられし身:C
サーヴァントとしての本質が自身の死を前提として成り立つものであるため、「生ける屍」に近い肉体で現界している。「自身の死を含めた一連の出来事の逸話を存在の核としているために、既に死,んでいなければ矛盾する」というスキル。強いて言うなら「戦闘続行」のオーバー版。
「致命傷」という概念が存在せず、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。ただし不死身ではない。
アサシンの場合、座敷童子の正体が間引きされた子供の霊だとされる事からこのスキルを会得している。だが、その正体は他にも諸説ある事からCランクに留まっている。
家内繁栄:B−
福の神ともされるアサシンがもつ幸運の権能。
契約対象の幸運ランクを上昇させる。また、対象の善行、労働といったものを対価としてさらに幸運をもたらす。
───だが、その幸運に感け堕落する事なかれ。その果てに訪れるのは貴方の、そして家の破滅と断絶であるが故に。>>55
【宝具】
『禍福倚伏・栄枯盛衰(かふくいふく・えいこせいすい)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1人
幸福をもたらす権能が宝具となったものであり、「家内繁栄」スキルの超ウルトラ版。
対象1人に対して通常より過剰な幸運を与え、判定の成功率、クリティカル率を大幅に上昇させる。ただし、その後、過剰な幸運の代償として不幸が跳ね返ってくる。
この幸運は長時間付与することができるが、その期間が長いほど、後々訪れる不幸はより大きなものとなる。まさに「禍福は糾える縄の如し」を体現した宝具といえるだろう。
また、この宝具は対象だけでなく、使用するアサシン本人にもデメリットがある。過剰な権能の行使であるが故に、その使用には多大な負担がかかり、使用する時間が長いほどアサシンの霊基は擦り切れていくことになる。
この宝具はよっぽどのことがない限り、基本的にアサシンから使うことはなく、必要とされた時のみ使用する。
『神の宿りたまふ家』
ランク:B 種別:対家宝具 レンジ:家の大きさによる 最大捕捉:一族
家に宿ることで、その家の一族に繁栄をもたらす逸話が宝具となったもの。
契約したマスターのみならず、その一族、家とも自動的にパスを繋ぎ、「家内繁栄」スキルの効果を付与する。
宿った家の耐久を向上させ、ある程度の被害を逸らすことを可能とする。また、家の中に薄暗く不気味な和風形式の迷宮の様相をした異界を作り上げることを可能とし、家に侵入したものをそちらへと引きずり込む。異界の中に放り込まれた者は「異界と化した家そのもの」から攻撃されることとなる。
ただし、アサシンは家と自らを繋げているので家へのダメージはアサシンにも伝播する。
マスターが幸運にかまけて堕落すると、アサシンはマスターとの契約を自主的に解除することが可能となる。この際、アサシンはなんとか再起させようと説得に移るが、その上で何も変わらなかった時、契約を破棄してしまう。その後、アサシンは誰とも再契約することなく消える。>>56
【Weapon】
『異界』
家に侵入してきた者を阻む異界。異界は薄暗い迷宮のようになっており、複雑に個室や階段、廊下が折り重なり、方向感覚が狂うような作りとなっている。
その只中を迷っている間に家具や、部屋そのものが襲いかかったり、天井と床が入れ替わったり、その床が突然落とし穴に変わったりなどの妨害が行われる。
とはいえ、そもそも真正面から攻略しようとはせずに、外から宝具による破壊行為などによって問答無用に突破するほうが楽かもしれない(一応家自体も強化されており、神秘の伴わない攻撃は無効化する)。
もしかして→Fate/Zero ホテル爆破
『鞠』
玉遊びに用いる布で作られたボール。長い間宿った家の子供達と遊んでいた事から、あらゆる遊びに秀でたアサシンは蹴鞠も得意とし、強烈で的確な蹴りを持って敵へとぶつける。
布製なのに当たると何故か超痛い。
【解説】
座敷童子とは主に東北地方に伝わる主に子供の姿をした存在であり、宿った家に富と幸運をもたらすという。近年では妖怪とされる事が多いが、どちらかと言うと「福の神」に近しい存在。>>57
その姿を見ることは滅多になく、大人には見ることができず、年端のいかない子供にのみ見えるとされる。
明治四十三年、陸中上閉伊郡土淵村(現・遠野市)の小学校に現れ児童と遊んだ記録が残っているが、その際に座敷童子を認識できたのは一年生の児童のみで、大人は勿論、一年生より年上の児童にも見えなかったという。
また、座敷童子にも種類があるようで、蔵に住まうクラボッコ、土間を這い回るウスツキコやノタバリコ、奥座敷にいる色の白いチョウピラコなどが挙げられる。この中でも、チョウピラコは最も位の高い座敷童子なのだとされる。
宿る家に福をもたらす座敷童子だが、家を離れてしまうとその家系は一気に没落すると言われている。
柳田國男の『遠野物語』に曰く、山口孫左衛門なる者の家には二柱の女児の姿をした座敷童子がいたという。ある日、ある村人が2人の女児と出会い「どこから来たのかね?」と尋ねてみると「山口の孫左衛門の処から来た」という。「どこへゆくのかね」とまた尋ねてみると「それの村の何某が家」という。その後、孫左衛門の主従含めた家の者二十幾人、7歳の娘1人を残してキノコの毒にあたり死に絶えたという。対して2人の女児が語った何某が家は繁栄していったという。
その正体は間引きされ、家の中に埋葬された人間の子供の霊だとも、河童が家に住み着き変化したものだとも、あるいは大工が作った木片製の呪詛人形だともされる。
アサシンの正体は間引きによって命を失い、様々な家を彷徨い歩いた少女の亡霊が福神「座敷童子」の殻を被って召喚された存在。本来幻霊未満の亡霊でしかなく、召喚されるはずのないサーヴァント。
そんな彼女が英霊として召喚されているのは、幾つかの座敷童子伝承を被っているのもあるが、子供の守護者たる地蔵菩薩がその現界を助けているからでもある。
そんな彼女を召喚しやすい人物は、幸せを掴もうと渇望し、努力しようとする善き人。>>58
【人物像】
能動的・内向的
神出鬼没で、愛らしい子供の外見に反して荒っぽい話し方をするオレっ子。
世界は苦しみの掃溜めだと語る厭世家で、老獪し、揶揄い好きのやさぐれた人物。同時に、口では相手も揶揄いつつも手助けをしたり、1人でいる寂しげな子供と遊んであげたりと、面倒見の良い世話焼きでもある。
また、甘い菓子や、遊び、悪戯を好み、負けず嫌いと、見た目相応の子供らしさも併せ持っている。マスターに対してはよく菓子をせびったり、そこらの子供の遊びにいつの間にか混じってたりする。
とはいえ、こうした子供らしい側面は、生前こうしたかったという自らの願望の発露。その本質は世話焼きの方であり、誰かの幸せを第一とする利他的な人物。「幸せになりたい」というありふれた、しかして何よりも切実な願いを、厭世的であるからこそ誰よりも肯定する。そして、辛いことばかりの世界の中で少しでもマシな人生を送れるように、その願いの手助けをすることが自らの存在意義だと考えている。
また、自分が与えるのは幸運であって幸福ではなく、あくまで幸運自体はきっかけに過ぎず、結局のところ幸せになりたい本人が頑張らないと意味がないと考えいる。
とはいえ、結局自らの与える幸運にかまけて堕落する大人が多いことから若干荒んでおり、話し方が荒っぽいのはこれが原因。また、人を揶揄うのはある種の発破をかける行為であり、あえてムキにさせることで堕落させない方向へと導こうとしていることからくる発言でもある。それはそれとして揶揄い好きであることには変わりない。
マスターに対しては上記のことを踏まえ、幸せになれるように尽力する。特に子供がマスターになった時は何をしてでも守り、自分が消えても大丈夫なようにあらゆる手を尽くそうとするだろう。
ちなみに彼女は聖杯に対して願うことはない(なんでも願いを叶えると謳う聖杯が胡散臭いから)が、強いて願うのなら「誰もひもじい思いをしなくなること」と語る。彼女は世界に対してある種の諦観を抱いていることから、どうせ叶うことはないと思い、すべての人々の幸福を望むことができない。そのため、せめて誰もが貧困に喘いで食べるものに困ることがない、そんな世界を想い、いつかそうなる事を願っている。>>59
彼女の正体は間引きされた子供だが、その事について聞くと「仕方がないことだったんだよ」と普段の様子からは想像ができない、困ったような、そして何処か悲しげな微笑みを浮かべ、はぐらかされる。
この事に関しては、もう既に終わった事であるのだと言い、それ故に彼女は過去に関して深く語ることはない。
だが、一つだけ言えるのは彼女が人の幸せを願うのは生前の自分達のような目にあってほしくないからだ。それこそが彼女の行動原理であり、ゆえに彼女は誰かの幸せのために邁進する。
特技:遊び全般,童歌,人間観察
好きなもの:遊び,甘いもの全般,子供,誠実な人
嫌いなもの:欲深い大人,賭博,ひもじい事
天敵:貧困を司る神,反転した自分
願い:誰もひもじい思いをしなくなる事
【一人称】オレ【二人称】お前,アンタ【三人称】あいつ,あれ,あの子
【因縁キャラクター】
ジャック・ザ・リッパー:子供系サーヴァントその1。生まれる事なく消えていった水子達。口減らしに殺された子供の霊であるアサシンにとってはある種同胞であり、自分以上に悲惨で物悲しい子供達。それゆえに放っては置けない存在。
ナーサリー・ライム:子供系サーヴァントその2。子供の前ではお姉さんぶるアサシンだが、子供の守り手であるナーサリー・ライムの前では頭が上がらない。下の子の世話ばっかりしてきた彼女にとってはどう接すればいいか分からず、たじたじになりがち。
ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ:子供系サーヴァントその3。名前とかサンタとか色々と衝撃を覚えた子。夢から生まれた夢ともいえる彼女が幸せに過ごせることを祈っている。
「それにしても、サンタ、サンタか。なるほど、そうゆうのもありなのか。」
紅閻魔:親近感を感じる相手。真面目なのがいいところだが、ある程度は人を疑うことを覚えてほしいと思っている。
ちなみに彼女の切り盛りする「閻魔亭」に幾度か宿泊したことがあり、彼女の料理を気に入っている。そして一度だけ料理の指導を受けてみようかと考え、下見に料理教室へこっそりと忍び込んだところ、地獄を見たのでそそくさとその場を立ち去ったのであった。>>60
【他クラス適正、変化傾向】
アヴェンジャー「たたりもっけ」:座敷童子とは対となる存在であり、オルタナティブとでも呼ぶべき状態。幸運をもたらす座敷童子とは違い、祟り、家を没落させる梟の姿をした子供の怨霊。人を幸せにしたい、その思いを否定し、自らの憎しみを優先した姿。
本来地蔵菩薩の助けをなくして英霊として成り立たない彼女だが、この状態の場合は他者の怨念も寄せ集めて自らを形作るため、現界するための助けを必要としない。
幸福をもたらしてくれる小さな小さな福の神。元々家に宿る(乗る)からライダーだったけど、基本7クラスのうちアサシンだけ作ってなかったので、急遽アサシンになってもらうことに。前スレ967:ジャンヌ・デ・ザルモアーズ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B8%A5%E3%A5%F3%A5%CC%A1%A6%A5%C7%A1%A6%A5%B6%A5%EB%A5%E2%A5%A2%A1%BC%A5%BA
シモン・マグス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B7%A5%E2%A5%F3%A1%A6%A5%DE%A5%B0%A5%B9
天変邸抄
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C5%B7%CA%D1%C5%A1%BE%B6
奥平忠昌
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%B1%FC%CA%BF%C3%E9%BE%BB
ハイレ・セラシエ1世
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%CF%A5%A4%A5%EC%A1%A6%A5%BB%A5%E9%A5%B7%A5%A81%C0%A4
以上wiki登録完了しました。保守
【元ネタ】ギリシャ神話 【CLASS】アーチャー 【真名】アタランテ 【性別】女性
【身長・体重】175cm・65kg 【肌色】白 【髪色】緑・金 【瞳色】黄金 【外見・容姿】公式のアタランテを獅子から犬に、中性的かつ眼力鋭くワイルドにした感じの長身クールビューティー。 【地域】アルカディア 【年代】神代 【属性】中立・悪 【天地人属性】地 【その他属性】神性 【ステータス】筋力:C+ 耐久:C+ 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:D 宝具:B+【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
単独行動:A
マスター不在でも一週間ほど行動できる。ただし宝具の真名解放などの膨大な魔力を使用する場合はマスターのバックアップが必要。>>65
【固有スキル】
月女神の加護:B
月と狩猟と豊穣の女神・アルテミスの巫女。太古の女祭司(シャーマン)としての特性を受け継いでおり、生贄を捧げる事で女神の加護を授かる。
鷲の眼光、熊の膂力、鹿の俊足を併せ持ち、敵を含むフィールド上のあらゆる障害を無視して移動できる。
首狩りの婚儀:A
自身に勝負を挑んで来た相手に対して自動発動するスキル。相手が筋力や敏捷など何かしらの行動判定に失敗・敗北した場合、自身に「首を刈り取る」という権限を付与する。幸運や直感による回避などが無ければ、耐久力などを無視して一撃の下に首を跳ね飛ばす。
ワイルドルール:B
自然界の法則を守り、その恩恵に与るもの。弱肉強食を旨とする精神性。自然の中に溶け込むことで五感が発達し、獣と心を通わせる事が可能になる他、迅速に相手を屠る為の思考速度にブーストがかかる。また、自らに対する害意に対して非常に敏感に反応する。
聖なるメス犬:C
アルテミスはその姿を様々な動物に変える。「偉大なメス犬」に化身した女神に随行する巫女達は「聖なるメス犬」と呼ばれ、獣に見立てた男達を追いかけ八つ裂きにして食い尽くしたという。
アタランテの場合は狩猟本能と言うべきものに変化しており、獲物を追い詰める事に極めて高い能力を発揮する。
神性:D
祖先に神々を持つが本人の血は薄い。
>>67>>66
【宝具】
『汝、黄金穿つ白銀(タウロポロス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1人
女神アルテミスの一側面である“(雄牛の)屠殺者”の名を冠する黄金の弓矢。命懸けのレースを開催して負けた男の首を刎ねていた逸話を、女神に捧げる生贄に見立てた宝具。
雄牛とは人身御供となる男性の事であり、それ故にこの弓で射る攻撃には男性特攻が付与される。
また、アルテミスと同一視される女神キュベレーの崇拝においては去勢した男性たち、即ち自らの男性器を女神に捧げる儀式が行われた。この事も相まって矢で射った相手が男性であった場合、その魔力供給機能や伝達能力を破壊する。
『汝、黄金に輝く白銀(イーオケアイラ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:500人
女神アルテミスの一側面、疫病をもたらす矢。神罰の代行者として一時的に女神の呪詛を解放する。天上より下されし神罰が矢の豪雨となって敵陣に降り注ぎ、命中した生物やエリア一帯を媒体として汚染を拡大。代行とはいえ仮にも女神の振るう呪詛なので、英霊の霊基すら蝕み崩壊させていく。対魔力では無効化できず、高ランクの神性・頑健スキルが無ければ軽減できない。
その特性上、血脈に甚大な悪影響が発生するため、迂闊に発動する事は大変な危険が伴う。
>>68>>67
『汝、星を駆る月光(アポロウーサ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1人
三相女神ヘカテー・アルテミス・ペルセポネーの内、「遠くまで矢を放つ月」ヘカテー、「破壊者」ペルセポネーの加護を宿したアタランテの切り札。冥界の女王、死の女神の一撃は敵対者の霊基を瞬時に老化・劣化させ、その魂を瞬く間に冥府へと叩き込む。
夜間、そして月夜に使用する事で威力が対城宝具レベルにまで跳ね上がる。
【解説】
ギリシャ随一の俊足を持つ女狩人。純潔の女神アルテミスを信仰している筈であるが恋人との間に子供を作ったり、さらにはその子供を捨てたり矛盾点が多い。
それもその筈、アルテミスと言っても今現在知られている純潔の女神ではなく、古来の地母神崇拝において信仰されていたアルテミスだからだ。
ヘカテー、セレネ、ディアナと同一視され、さらに古くは地母神キュベレとして……具体的には「エペソスのアルテミス像」が分かりやすいイメージだろう。
胴体いっぱいに多くの乳房(諸説はあるが)をつけ、あらゆる生物を養育する母である事を示しているのと同時に、自分が生んだ生物の屠殺者でもあった。これは現在の「純潔の女神アルテミス」とは真逆であり、しかし共通点もある。アタランテのエピソードとも矛盾しない。
この女神は人身御供を求める恐ろしい存在であったとされ、この神を信仰する巫女達は島に上陸する全ての男達を生贄とし、首を切り落として生贄に捧げたという。
女系から男系社会に移り変わる際、激しい弾圧によって地母神信仰は衰退していった。アタランテはその血脈を受け継ぐ巫女であり戦士でもあるのだ。
>>69>>68
【人物像】
過酷な神代の大自然とギリシアの倫理観の中で育った狼少女モドキ。性格はかなり殺伐としており、弱肉強食を是とする。無くは無いが情なども薄く、恋人やその子供についても非常にドライ。しかし地母神系列の巫女なので、アッチの方はかなりワイルド。そんなこんなで他者に動物っぽい印象を与える。
特技:狩猟、生贄を捧げること、早駆け、嗅ぎ分け、速射
好きなもの:アルテミス、狩猟、肉
嫌いなもの:キリスト教、面倒ごと
天敵:キリスト教圏の英霊
【因縁キャラクター】
メレアグロス:生前の元カレ。ガチ惚れされて何やかんや子供を儲けるが...。死に様にはビックリしたがそれだけ。
パルテノパイオス:実子。旦那が死んだ後に山に捨てた。彼女にとって男とは刈り取る者でしかないのかもしれない。
ヒッポメネス(メラニオン):生前の夫。死後、崇拝する女神への供物にされてしまう。
【一人称】私【二人称】汝、貴様
Wiki登録可能です。「ごきげんよう、可愛らしい魔術師さん。アタシはアルチーナ。」
「せいぜい愉しませてもらうとするよ。あぁでも、アタシがキミに飽きちゃったらその時は………分かるよね?フフ♡」
【元ネタ】シャルルマーニュ伝説、『狂えるオルランド』、『恋するオルランド』
【CLASS】キャスター
【真名】アルチーナ
【異名・別名・表記揺れ】アルシーナ
【性別】女性
【身長・体重】165cm・52kg
【肌色】白 【髪色】曙 【瞳色】翠
【外見・容姿】鷹の魔女と似て非なる容姿をした美女
【地域】欧州
【年代】ルネサンス期
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:A+ 幸運:B 宝具:B>>74
【解説】
ヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡の入口の岬)と呼ばれる場所の付近にある島に住んでいるとされている魔女。
モルガンとロジェスティラを姉妹に持つ。
アルチーナはあらゆる異性が惹かれる程の美貌を所有しており、これを使って様々な騎士と恋愛関係を作る。
───しかし、飽きると恋人を動植物に変えてしまうという。
『狂えるオルランド』では彼女に惹かれたアストルフォが銀梅花に姿を変えられ、ロジェスティラの助力によりロジェロが彼を救出した。
しかし今度はロジェロが術中に陥れられ、アルチーナと恋仲になってしまう。
彼は後日、メリッサという魔法使いの手によって救い出されたとされる。
『恋するオルランド』ではモルガンがローランに恥辱を受けたとき、アルチーナは復讐をするためにガヌロン(ローランの継父)と共闘し、シャルルマーニュとその王国を相手に闘った。>>75
【人物像】
美しい曙色の長髪を携えた女性。
善なる魔女である妹ロジェスティラとは違い、モルガンと同じ側に立つ悪なる魔女。
気分屋かつ飽き性なのか、恋人をとっかえひっかえする傾向が強い。
どれだけ愛そうと、どれだけ愛されていようと、相手に飽きてしまえばそれで終わり。
飽きられた相手は動物や植物に変えられ飼い殺しにされてしまう。
以上の性格から、モルガンとの仲は良いがロジェスティラとの仲は険悪。
自分の趣味で悪事を働くと、ロジェスティラがそれを解く手助けをするからである。
余談だがアルチーナの在り方は、『オデュッセイア』に登場する鷹の魔女キルケーとよく似ている。
強いて言えば、アルチーナは騎士を好むが、キルケーは船乗りを好むという差異があるくらいだろう。>>77
【因縁キャラクター】
シャルルマーニュと十二勇士
憎っくきオモシロ軍団。
モルガンに手酷い仕打ちをしたこともあり、アルチーナは彼らのことが嫌いである。
ロジェスティラ
カマトトぶってんじゃないよ!
あんな奴らの味方をするなんて正気じゃないぞ!
モルガン
カルデアにいる彼女はアルチーナの知るモルガンとは別人のようだが、なんとなく気が合いそうだと思っている。
キルケー
ハッ!好き好んだ相手を豚にばっかり変えるだなんてナンセンスだね!
不凋花とか菩提樹とかさ、アンタの国には豊かな草木が沢山あるんだろう?
そういうものにも変えて愉しめばいいじゃないか。つまらない女は捨てられるぞ!
……何ィ?『誰彼構わず色んなものに変身させるような、だらしないお前と一緒くたにされたくない。』だとォ?
なんだとコノヤロー!>>78
【コメント】
もし彼女を召喚した時、あなたが騎士のような精神性を所有している場合は気をつけたほうが良いだろう。
─────まだあなたが正気を保っていたければの話だが。
【wiki登録】可「我が名はパルテノパイオス!かのアルゴナウタイが勇士にして麗しき女狩人、アタランテの息子なり!!」
「……今誰を笑った?俺と母を、笑ったか?」
【元ネタ】ギリシャ神話、『テーバイ攻めの七将』
【CLASS】アーチャー
【真名】パルテノパイオス
【性別】男性
【身長・体重】166cm ・62kg
【外見・容姿】アタランテによく似た青年
【地域】欧州
【年代】神代ギリシャ
【属性】中立・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】ギリシャ神話系男性、男性、人型
【ステータス】筋力C 耐久E 敏捷A 魔力C 幸運C(EX) 宝具
【クラス別スキル】
単独行動:A
対魔力:B+
アーチャーは自然な生殖行為ではなく、アタランテの遺伝子から古代魔術によって産み出された人造人間である。
故に魔術に対する適応力・対抗力は秘かに強い。>>81
【宝具】
『(・アリステイア)』
or
『(アリステイア・)』
ランク:B 種別:対命運/対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
母アタランテが遠く離れた戦場にいる息子の悪夢を見てしまった際に『もし生きて戻ってこれないならば、せめて戦士として輝かしい最期を遂げられるように』と祈り、その通りパルテノパイオスは戦いの最中に絶命した、いう逸話から得た宝具。
自身の運命力(幸運)と引き替えに、敵勢力に極大ダメージを与える光の矢を放つ。
全ての運命力を使い果たす(実質、霊核の崩壊と物語からの退場)となれば、例え絶対の防御で物理的損害を防がれたとしても、必ずその一矢は何かしら影響を与える武功となるであろう。>>82
【解説】
アルゴノーツの冒険を成し遂げ、アルカディアに帰郷したアタランテ。
男児を欲しかつて彼女を棄てた父、アルカディア王は結婚を嫌がり純潔でいるアタランテに業を煮やし、ある考えに至る。
『娘が男児を生まぬならば、娘から男児を造れば良い』
そうして秘かに魔術師を呼び寄せ、彼女そっくりの男児───アタランテの侍女らに命じて抜けおちた髪や切った爪などを収集、そこから得た遺伝子を元にした人造人間───を造り出した。
しかし、そこで良からぬ気配に勘づいたアタランテは周囲を問い詰め、父の身勝手な計画と赤子の存在を知る。
憤りながらも困り果てた彼女は赤子をかつての自身と同じように森に置き去りにし、奉る神々にその生死を委ねた。
……後にこの行為は、アタランテとパルテノパイオスの血の繋がりを知った人々が「何処かの男と交わり、処女でなくなった事を隠すために産んだ男児を捨てたのだ」と捉えてしまった。>>83
ともかく、置き去りにされた赤子は羊飼いに拾われ『パルテノパイオス(処女の息子)』と名付けられ養育された。
共に森に棄てられ共に拾われたヘラクレスの不義の子テーレポスとの冒険を経て、テーバイ攻めの将として招集された彼はアタランテが予知したという伝承上通り、多くの敵兵を蹴散らした後に致命傷を受け、息を引き取ったという。
【人物像】
アタランテによく似た野性味と気品を併せ持つ風貌の美青年、
涼やかな顔に似合わず好戦的で自信過剰。アルカディア王(祖父)は優秀な次期後継者を望んだが、本人の性と能力は前線で暴れまわる戦士のそれ。
それらの立ち振舞いは彼女を母親に持つ事をプライドにしている半面、生まれた理由と棄てられた過去はアーチャーにとっての負い目であるため。「彼女にふさわしい息子でいるには戦いにて名をあげるのみ」と躍起になっている節がある。
未だ、アタランテが自分を森に置き去りにした事情を知らず、不要な存在だから棄てられたのだと認識しているため子供と接する彼女を見た時、パルテノパイオスは複雑な顔をするとか。>>85
追記
この設定内の「アタランテ」はアタランテ(公式)の方です、念のため>>88
『生命の咆哮、乖絶せし彼方へと(ホリスモス・アリステイア)』
ランク:B 種別:対命運/対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
母アタランテが遠く離れた戦場にいる息子の悪夢を見てしまった際に『もし生きて戻ってこれないならば、せめて戦士として輝かしい最期を遂げられるように』と祈り、その通りパルテノパイオスは戦いの最中に絶命した、いう逸話から得た宝具。
自身の運命力(幸運)と引き替えに、敵勢力に極大ダメージを与える光の矢を放つ。
全ての運命力を使い果たす(実質、霊核の崩壊と物語からの退場)となれば、例え絶対の防御で物理的損害を防がれたとしても、必ずその一矢は何かしら影響を与える武功となるであろう。
という宝具名をもって登録可とさせていただきます……!「……ミカン、食べますか?」
【元ネタ】『古事記』『日本書紀』など
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】田道間守
【読み方】たじまもり/たぢまもり
【性別】女性
【身長・体重】159cm・40kg
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】茶色
【外見・容姿】橙色の旅装束を着た若い女性。実がついた蜜柑の枝を手に持っている。
【地域】日本
【年代】古代
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・神性
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:B 幸運:C 宝具:B
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。三節以下の詠唱による魔術を無効化し、大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を以っても傷付けるのは困難。>>90
騎乗:D+
乗り物を乗りこなす能力。一般的に「乗り物」として使われる物は乗りこなせる。
また、生前の経験からか長旅に強い。
【固有スキル】
菓祖神の神核:B+
死後に菓子の神様として信仰を集めた事に由来するスキル。
Bランク相当の神性スキルを複合している他、食べた者の傷を癒し、穏やかな気分にさせる多種多様な菓子・デザートを作成可能。特にミカンを使うと効果が増大する。
美味かつ栄養価が高く、更にサーヴァントの霊基すら回復させる優れものだが、食べ過ぎればサーヴァントでも太るリスクを孕んでいる。
鬼道:B
原始的な魔術。神道の原型であるとも言われる。系統立った魔術体系とは異なり、詳細は謎に包まれている。
異相の住人(偽):C
この世ならざる異界「常世の国」を旅した事に由来するスキル。
ほんの数秒間に限り、他者から観測不可能な程に自身の存在その物を希薄化する能力。
ライダーは飽くまで来訪者なのでスキル名に(偽)がつき、攻撃自体は普通に命中する。
不迷の探求者:EX
道を阻む困難を乗り越え、どれほどの時間がかかろうとも目標へと突き進む能力。障害を無視・無力化する神の加護や運命操作とは異なり、ライダーが持ち得る力のみで障害にぶつかり、それを乗り越える必要がある。
発動中は自身の耐久と幸運が大幅に上昇する他、外部からの魔力供給なしで活動する事が可能となる。
数多の困難を乗り越えて不老不死の仙果を持ち帰った逸話から、ライダーは規格外のランクでこのスキルを保有している。
────────但し、彼女が帰還するまでに主人が生きているかどうかは話が別である。>>93
【人物像】
華奢な体格の若い女性。常に伏し目がち。
その態度からも分かるように陰気な性格だが、長旅の経験からか割と図太く、そして適応力が高いため、保有スキルとも相まってかなり逞しく生きていけるタイプ。
また、主君に対する忠誠心や責任感は非常に強いものの、別に主君を盲信・絶対視する性格ではないので、目上の人間に対してもズケズケ物を言ってくる。また、人間として駄目なマスターには態度が辛辣になりがち。
とはいえどんなマスターであれ裏切る事は決してせず、例え駄目人間なマスターでも成長しようとする意志を見せればそれを認めて応援してくれるなど、結構世話焼き。
特技:料理、長旅
好きなもの:ミカン
嫌いなもの:解決するのに時間がかかる問題
天敵:特になし
願い:生きた主君に非時香果の実を届ける事「ご主人様のスケジュールは、私の方できっちりと管理させていただきます。」
「この呪いこそ、我が嘆きと愛の証……。見苦しいと。間違っていると。私を非難するが良い……!それでも私は、あの聖雄を憎む……!」
【元ネタ】ラーマーヤナ
【CLASS】キャスター
【真名】ターラ
【性別】女性
【身長・体重】157cm・52kg
【外見・容姿】清廉さに溢れる天女
【地域】インド
【年代】神代インド
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】女性、神性、人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D+ 魔力:A+ 幸運:C+ 宝具:A
【クラス別スキル】
陣地作成:C++
「工房」を上回る「宮殿」を構築する事ができる。>>96
【固有スキル】
神性:B
水神ヴァルナの孫にあたるヴァナラ(猿)族の女性とも、神々に仕える下級神霊(アプサラス)とも伝えられている。
忘却補正:B
かつて愛する夫を失った悲憤を、彼女は忘れない
賢妻の忠言:A-
賢妻系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握・分析し、そこに鋭い女の勘も加わることでより夫側に正しい助言を差し伸べることができる。
ランクが上がれば上がるほどその助言の正しい確率は向上し、Aランクともなればほぼ的中する予言そのもの。きびきびとマスターに進言する様子は敏腕秘書そのもの。
しかし、愛する夫バーリの耳にその忠言は届かなかった。
呪術(清):A+
古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。あるいは古典的呪術の類。
ターラが操る呪術には、彼女の清らかな心身から来る神聖さ・絶対性が備わっており、かのラーマとシータを離別させたほど強固な呪いをかけることができる。>>98
【宝具】
『その憤怒にて、愛を断つ(パンチャカーニャ)』
ランク:B+ 種別:対縁宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
インド神話にて、その貞淑さや献身ぶりから理想とされた五人の女たちの総称を『パンチャカーニャ』と呼び、ターラはその内の一人に入る。
短剣に具現化した呪詛はかつてラーマーとシータの繋がりを断ったように、傷つけた対象のあらゆる繋がりを切り離してしまう。
それが組織との繋がりであれ、魔術による契約や縛りであれ、「価値の重い繋がり」ならば種類は問わず、更にはその繋がりを元に修復することは出来ない。
例として、この宝具で傷をつけられ肉親との繋がりを断たれた人間がいた場合、あらゆる偶然や間の悪さなどが二人の仲を裂き、死ぬまで再会する事は有り得なくなる。
短剣による物理ダメージこそ浅いが、マスターとの契約が命綱となるサーヴァントにとって致命傷になりうる宝具。
余談だが、パンチャカーニャに挙がる女性サーヴァントは『その○○にて、愛を○○(パンチャカーニャ)』というシリーズで宝具が統一される。>>99
【解説】
ラーマーヤナに登場する、ヴァナラ族の屈強な王バーリの妻。
fgoでは夫を卑怯な手で討ち取ったラーマを大変恨み、強力な呪いをかけた女性として知られる。
とある事情から敵対するアスラを倒しに行ったまま、戻ってこないバーリを死んだものと勘違いしたバーリの弟・スグリーバは重臣たちによって新たな王に選ばれた。
しかし、長い時間をかけて都に戻ってきたバーリはこの事に激怒。
大変疑り深いこの男は弟が自分を陥れて王に成り代わろうとしたと決めつけ、スグリーバの言い分も聴かず、彼の妻を取り上げた挙げ句国から追放してしまう。
しかし、亡命中にスグリーバはラーマと出会い、聞き分けのない兄に非があるとして、兄弟の戦いに味方として介入してもらうことになった。
聡明なターラは夫の暴走を止めようとするも聞き入れられず、ラーマの騙し討ちにより命を奪われた。
全てはバーリの猜疑心が起こした騒動。真に正しいのは相手側。
だがそういった考えは、理知的な行動は、愛する夫の死を見た瞬間、全ては激しい憎悪の念で塗り潰された。
憎しみは即座に呪いとなり、ラーマに降りかかる。
『貴方はたとえ后を取り戻すことができても、共に喜びを分かち合えることはない』
そうして彼女の呪い通り、ラーマとシータは永劫の別れを味わうことになったのであった……。>>100
【因縁キャラクター】
バーリ:
ターラの夫であり、猜疑心が非常に強く乱暴なヴァナラ族の王。
だが、どんなに口を挟んでくる妻を「弟と通じているのでは」と疑ったり、遠ざけるような真似は、決してしなかった。
ラーマ:
夫を騙し討ちにした怨敵。
呪いは未だ健在である。
【wiki登録】可ラ・ヴォワザン
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%E9%A1%A6%A5%F4%A5%A9%A5%EF%A5%B6%A5%F3
アタランテ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A2%A5%BF%A5%E9%A5%F3%A5%C6
アルチーナ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A2%A5%EB%A5%C1%A1%BC%A5%CA
パルテノパイオス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%D1%A5%EB%A5%C6%A5%CE%A5%D1%A5%A4%A5%AA%A5%B9
田道間守
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C5%C4%C6%BB%B4%D6%BC%E9
ターラ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%BF%A1%BC%A5%E9
以上Wiki登録完了しました。>>102
アルチーナ登録ありがとうございます!>>102
ご登録ありがとうございました!>>102
パルテノパイオスとターラの登録、ありがとうございます!>>102イイイ!
【出典】『マハーバーラタ』
【CLASS】アーチャー
【真名】アビマニュ/Abhimanyu
【性別】男性
【身長・体重】165cm・56kg
【時代】神話時代(ドヴァーパラ・ユガ末期)
【地域】インド
【属性】秩序・善
【その他の属性】天
【ステータス】筋力:B 耐久:A 敏捷:A++ 魔力:C 幸運:C 宝具:A+
【クラススキル】
〇対魔力:C
魔術に対する抵抗力。
一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
〇単独行動:A
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
マスターを失っても一週間は現界を維持できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。>>107
【固有スキル】
月嗣神の神核:A
月神ソーマの息子神ヴァルチャスの化身。
そのため肉体的には三分の一ほどの神性属性しか無いのにも関わらず、例外的に神核を有する。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。
精神系の干渉をほとんど弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。
『マハーバーラタ』の「天界昇天の巻(スヴァルガローハナ・パルヴァン)」において、死後に月神ソーマと一体化したと語られるため最高の神霊適性を持つ。
千里眼(射手):B+
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
弓を射る際に極度に集中することによって、時間感覚操作を行う。
慌てることなく、ゆっくりと狙いを定めて射つことができる。
周囲の空間を把握し、遮蔽物の向こうにいる対象を「視る」力は、もはや一つの結界(Bランクの陣地作成)に近い。>>108
魔力放出(光/古):A
聖人系サーヴァントの一部が有する亜種魔力放出とは似て非なるスキル。
光の形態をとった魔力を放出し、戦闘力を増強する。
虚空に飛び上がり、手練の早業と力とにより、カウシカなどの飛翔法を用いて“鳥類の王(ガルダ)”のように思う存分、空中を動き回ることができたという。
その力の源は月神ソーマの光である。
不撓不屈:B+++
アビマニュの精神性、信念が形になったもの。
戦闘続行とNP獲得だが、HP0になってガッツが発動した際、さらにNPを大量に獲得する、という隠された効果がある。
孤立無援となったクル・クシェートラの戦いの13日目、陽が没するまで戦い抜いた。
勇士たるもの、窮地に陥った後にこそ逆転の炎を燃やすのだ。>>109
【宝具】
『香神の城の陣(ガンダルヴァ・ヴューハ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:600
“配置(ヴューハ)”転じて、陣形のこと。
ガンダルヴァーストラ。
アルジュナが苦行を行いトゥンブルなどのガンダルヴァから授かったもの。
これを使ったアビマニュは百人や千人になったように見えたという。
ガンダルヴァは常に空中に止住することから、空中に出現する幻の城廓を、乾闥婆によって空間に幻のごとく化作された都城に例えて、乾闥婆城と呼び表された。
幻術を用いて、無数の分身体を作成する。
父アルジュナはカーンダヴァの森にて、雷神インドラの降らす豪雨から炎神アグニを守るため、カーンダヴァ全体を矢で覆って雨から防いだ。
ガーンディーヴァ弓と無尽蔵の矢筒を用いて、“両手利き(サヴィヤサーチン)”の異名を取るほどの早業で射るアルジュナと異なり、アビマニュは自らの姿を増やすことでそれに匹敵する。>>110
『破壊の神の躰(シヴァ・カヴァーチャ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
強力な防御型宝具。
合わせ目をブラフマンの糸によって結ばれた黄金の鎧。
神々、アスラ、ヤクシャ、ナーガ、ラークシャサ、人間を含む三界すべてを相手にしても害を与えることはできないと謂われる、シヴァ神から生み出された鎧。
かつてインドラ神が堰界竜ヴリトラの戦いの際に身に着けた後、彼はこれを纏う真言(マントラ)をアルジュナに教えた。
アビマニュによって苦しめられているカルナは師ドローナに、どう対処すれば良いか問う。
ドローナはカルナに「彼の鎧は貫かれない。若く、手練の勇武を発揮する。私は彼の父に鎧の付け方を教えた。彼はその鎧の付け方をすべて知っているだろう。しかし弓弦を断つことはできる。また手綱と馬と御者を断つことはできる。彼を退却させた後で攻撃せよ。もし弓を持っていれば、神々や阿修羅たちも彼を打ち破れない。弓と戦車を奪え」と助言した。
競技カバディの壮絶なる原典とも言える。
【weapon】
『破壊の神の腕(ラウドラ・ダリ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1
“ラウドラ弓の持ち主(ラウドラ・ダリ)”。
通常武装として選択される。
叔父バララーマから授けられた破壊神シヴァの剛弓。
通常はただの弓であるが、真名を発動することによって炎を纏ったミサイルと化す。
魔力によるジェット噴射は矢の加速に用いられ、ライフル弾より素早く敵に到達する。
無誘導式であるが、そもそもアビマニュの弓術が天才的なため、千里眼スキルも合わさってほぼ誘導式ミサイルに等しい精密性を持つ。>>111
【解説】
アビー(恐れることなく)マニュ(怒り)を抱く。
アールジュニ(アルジュナの子)、サウバドラ(スバドラーの子)、カールシュニ(クリシュナの子孫)、アルジュナートマジャ(アルジュナ自身より生まれた者)、パールグニ(パルグナの子)、クリシュナシシャ(クリシュナの弟子)、ラウドラダリ(ラウドラ弓の持ち主)、アルジュナーパラ(アルジュナに等しき者)、ジャンマヴィラ(生来からの勇士)、シャクラートマジャトマージャ(インドラの息子の息子)といった異名を持つ。
『マハーバーラタ』の大英雄アルジュナと、クリシュナの妹スパドラーの息子。
また月神ソーマの息子神ヴァルチャスの生まれ変わりである。
マツヤ国の王女ウッタラーとの間にパリクシットを儲ける。
チャンドラ神は自身の息子が人間として転生する際、手放したくないあまり息子は16年間しか地上に留まらないという協定を結んだという。
ユディシュティラとシャクニとの間で行われた賽子賭博での追放劇の際は、母と共にクリシュナの元に疎開し、バララーマ、クリシュナ、クリシュナの息子のプラデュムナに教育を受けている。またバララーマがシヴァから受け取った強力な弓ラウドラを受け取っている。
クル・クシェートラの戦いでは勇猛果敢に戦い活躍した。戦争十三日目には、カウラヴァ総司令ドローナのチャクラ陣形を破るため浸透したが、援軍が敵軍に妨害を受けたため敵陣の中で孤立してしまう。奮戦するもドローナ、クリパ、カルナ、アシュヴァッターマン、プリハドバラ、クリタヴァルマン、ドゥフシャーサナの息子に囲まれ戦死する。この時弓を破壊されれば、剣を取り出そうとし、剣をはたき落とされれば、戦車の車輪で戦いを続けたという。
テルグ語圏の民話ではバララーマの娘サシレーカとの結婚という伝承が存在する。>>112
クル・クシェートラの戦いの13日目、アルジュナと分断され苦境に陥ったパーンダヴァ軍を救出するため、輪円(チャクラ)あるいは蓮華(パドマ)陣形を組んだカウラヴァ軍に突入。
だがアビマニュは突入方法を知っていても、脱出方法は知らなかった。
ドローナ、アシュヴァッターマン、軍師クリパ、カルナ、クリタヴァルマン、シャクニ、ブリハドバラ、マドラ国王シャリヤ、ブーリ、ブーリシュラヴァス、シャラ、パウラヴァ、カルナの息子ヴリシャセーナ。更にガーンダーラ王、クラータ、ソーマダッタ、ヴィヴィンシャティ、スシェーナ、クンダベーディン、プラダルダナ、ヴリンダーラカ、ラリッタ、プラバーフ、ディールガローチャナ、ドゥルヨーダナ(ドゥリーヨダナとも)といった敵軍の将と独りで戦うこととなる。
そこで、コサラ国王ブリハドバラと10000人の兵、クラータの息子、アシュヴァケートゥ、ボージャ族のマールティカーヴァタカ、シャトルジャヤ、チャンドラケートゥ、メーガヴェーガ、スヴァルチャス、スーリヤバーサ、スバラの息子カーラケーヤと77人のガーンダーラ兵、ヴァサーティ王と10名の戦車兵、ケーカヤの7人の戦士と10頭の象、カルナの義弟、ドゥルヨーダナの息子ラクシュマナなどを討ち取った。
最終的にはドローナ、クリパ、カルナ、アシュヴァッターマン、ブリハドバラ、クリタヴァルマン、ドゥフシャーサナの息子シュルタカルマンの七名に包囲。シュルタカルマンに棍棒で頭を強打され亡くなる。享年16歳。
弓矢、戦車、戦輪、投槍、刀剣、楯。ダルマ・ユッダに反し、あらゆる武器を失い、大勢に囲まれての事だった。
【wiki登録】可「それじゃあ、いこうかナビィ」
「いぇーい、ナビィにおまかせェ!!」
【出典】史実、『日本』
【CLASS】キャスター
【真名】フランツ・フォン・シーボルト
【性別】男性
【身長・体重】181cm・73kg(シーボルト)・145cm・32kg(ナビィ)
【肌色】白 【髪色】茶 【瞳色】碧
【地域】ドイツ→日本
【年代】18世紀〜19世紀
【天地人属性】人
【その他属性】サーヴァント、人型、神性
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C++ 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:C++
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
キャスターの場合は自身のコレクションを展示した「日本博物館」の開設が可能。
また、それとは別に宝具『天浮石・写シ』により聖域を作り出すことが出来る。>>114
【固有スキル】
支援呪術:B+
敵対者のステータスを1ランクダウンさせる。
キャスターが接触した禁厭の神■■■■による支援。
宝具『天浮石・写シ』使用中はランクが上昇する他、ステータスへの干渉のみならず物理的な干渉力を有する。
医術:B+
迷信が蔓延っていた当時の医療技術より数段優れた近代的医術。
医の神でもある■■■■の加護がある間は成功率が上昇する。
なお、このスキルは現代の基準で比較するのではなく、サーヴァントの生きた時代の基準で判断するものとする。
異郷観察:A
人間観察ではなく、環境や土地柄、そこに根付いた文化そのものを観察するスキル。
キャスターは殊更、自らが生まれ育った環境とは異なる『日本』の観察に秀でている。
また日本、特に江戸時代以前に逸話を持つ宝具を目にした場合、真名を看破することも有り得る。
コレクター(日本):A
より品質の良いアイテムを取得する才能。
日本にまつわる物品であればレアアイテムすら頻繁に手に入れる幸運だが、キャスター本人にしか適用されない為、マスターに恩恵はない。>>116【宝具】
『天浮石・写シ(アメノウキイシ・レプリカ)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1〜? 最大捕捉:1人
二柱の神が石像の宮殿を作ろうとし、未完成のまま残したという伝承を持つ巨岩。
厳密にはそれを元にキャスターが描いたスケッチを元に魔術を用いて立体プリントしたレプリカ。
レプリカとはいえ元は神造の祭殿であり、神霊に由来する加護を持った聖域として機能する。
具体的には禁厭の神■■■■を疑似顕現させ、支援呪術の効果を大幅に上昇させる。
また、かの女帝が有する虚栄の庭園の如く「空中に浮遊する陣地」としての性質を持ち合わせている。
【Weapon】
『日本』
キャスターが著した日本研究の集大成たる全7巻の博物誌。
縁を結んだ神■■■■の術により魔力を用いて記された内容が具現化する。
この能力からキャスターとしての適正を獲得している。
『無銘:剣』
学生決闘の際に使用された真剣。
キャスターは顔に傷を作りながらも数十回に及ぶ決闘を行ったとされる名手である。
『メス』
外科少佐・商館医としての仕事道具。>>116
【解説】
ドイツ出身の医師にして博物学者、オランダ領東インド陸軍病院の外科少佐でもあった人物。
名門の出身であり誇りと自尊心が高く、大学時代は33回もの決闘を行い、顔に傷も作ったという。
また、鎖国時代の日本に商館医として来日、蘭学を伝えたことから「出島の三学者」と呼ばれている。
出島内において開業の後、出島外に塾を開設して西洋医学教育を行った一方で、シーボルトは
日本の文化を探索・研究し、文学的・民族学的コレクションを5000点以上収集したという。
しかし、帰国する際に船が難破し、流出した積荷の中にあった幕府禁制の日本地図が問題となり
返却を要請されたがそれを拒否したため、出国停止処分を受けた後、国外追放処分となった。
帰国後は研究をまとめた『日本』という記述記録集を刊行し、西洋の日本学の祖として名声が高めた。
日本が開国し、シーボルトの追放令が解除されると再度来日し、対日交渉の専門家として活躍した。
最期はドイツに帰国した際にミュンヘンで風邪をこじらせ、敗血症を併発して死去したとされる。>>117
【キーワード】
『天浮石』
生石神社に神体として祭られている巨石。石宝殿、鎮の石室、または単に浮石とも。
支柱が巨石自体の死角になり、池の上空に浮かんでいるように見えるため「浮石」と呼ばれる。
誰がいつ何の目的で作ったのか判然としておらず、高千穂の天逆鉾・鹽竈神社の塩竈と共に「日本三奇」と称されている。
伝承では少彦名命と大国主が播磨国に来た際、石造の宮殿を建てようとして一夜のうちに
現在の形まで造ったが、途中で土着の神の反乱が起こり、反乱を鎮圧している間に夜が明け、
宮殿は横倒しのまま宮殿は未完成となったが、二神はここに鎮まり国土を守ることを誓ったという。
幕末に日本を訪れたシーボルトもまた浮石を目撃し、三枚の詳細なスケッチを残したという。
このスケッチはシーボルトの著書の第一冊目に収録されている。
【人物像】
日本文化をこよなく愛するドイツ人。
誇り高さを持つ一方で、自尊心や探究心の強さ故に決まりごとを破ることもしばしば。
サーヴァントとしての彼は『ナビィ』と名乗る助手を常に連れ立っているが、生前の彼の記録にナビィなる助手の名前は無い。
それもそのはずであり、ナビィの正体はシーボルトが生前模写した天浮石に宿った神……即ち少彦名命の分霊である。
なぜシーボルトの霊基に少彦名命の分霊が付帯しているかは詳細は不明だが、「天浮石との縁」「互いに医を司る者」「船で渡来した」などの共通点からシーボルトが選ばれたと推測される。>>118
【因縁キャラクター】
葛飾北斎
生前に絵を依頼した人物。
完成後に「薄給なので半額にしてほしい」と言って怒らせてしまったことには自尊心が強いシーボルトとしても申し訳なさを感じている。
奇しくも2人組のサーヴァントとなり、互いに異なる文化圏の神性を宿している。
宇津見エリセ
水着霊基の彼女の宝具に対して思うところがある。
【Wiki登録可】【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【真名】ジャンヌ=アントワネット・ポワソン
【異名・別名・表記揺れ】ポンパドゥール夫人、マダム・ポワソン
【性別】女
【外見・容姿】
上品なドレスに身を纏ったスタイル抜群の女性。病弱で儚げな雰囲気を漂わせているが、笑顔に隠した眼光は恐ろしく鋭い。
【属性】秩序・中庸・人
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:D 魔力:C 幸運:A 宝具:C>>120
【クラス別スキル】
・陣地作成:C
落ち着いて思考をまとめやすい空間である「サロン」を作成する。
・道具作成:C
簡易的なギアス・スクロールである「命令書」を作成することが出来る。
【固有スキル】
・病弱:B
生前から引き継がれている打たれ弱さ、虚弱体質。激しい運動や戦闘を行うと、その後3ターンいずれかのスキルかステータスがランクダウンする。
・予言の淑女:A+
幼い頃に『やがて国王の心を支配するようになる』と告げられた逸話に由来するスキル。魅了、カリスマの複合スキルであり、また運命力を強化する。
後に予言を超えてフランスの政治を掌握するにまで至った彼女はこのスキルを規格外の高ランクで有する。
・外交革命:A
当時宿敵だったオーストリアとの関係を改善し和解に導いた外交手腕。カリスマ、煽動等の対人交渉系の総合的複合スキル。>>121
【宝具】
『密やかなりし鹿の園(パルク・オ・セール)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:20
ルイ15世の愛を独占するために建てたと言われる国王専用の娼館。常に数名の娼婦を侍らせ、王室の浪費・堕落の汚点とされている。
……というのは表向きの話であり、その実態は彼女専属の機密局本部であった。範囲内のあらゆる情報を把握し、秘密を暴き解析する、情報解析に特化した宝具。
『華やかなりし外交戦略(トリス・ジュポンス)』
ランク:B+ 種別:対戦略宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:500
不可能と思われていた仏露墺三国同盟によるプロイセン包囲陣を実現した逸話に基く宝具。
情報を精査し、環境を整え、心理を誘導し、状況をあるべき形に作り上げる外交戦略の総合芸術。目に見える判りやすい形ではないが、大局的な状況を自分たちに有利な形へと傾ける因果操作に近い宝具。
操作したい状況の元となる情報が充実しているほどに宝具の操作精度・規模は向上していくため、十全な効果を発揮するためには入念な情報収集が必要となる。
【Weapon】
・扇子
他、彼女に忠誠を誓う機密局員の影が瞬間的に現れて彼女を援護する。>>122
【解説】
18世紀フランス、国王ルイ15世の公妾(側室が宗教的に許されなかったため設立された制度。寵姫)。平民の出身でありながら、その美貌と知性で王の心を射止め王宮へと上がる。
公妾となってからは、政治に興味が薄いルイ15世に代わりフランスの政治を仕切るようになり、実質的な宰相となった。病弱だったが、オーストリアとの和解をはじめとした外交実績をいくつも残し、また芸術の発展にも寄与した。
一方で浪費癖が激しく、現在のエリゼ宮や、王の相手をできなくなった後にその心を独占し続けるための『鹿の園』等いくつもの建築物に湯水のように金を使い、フランスの財政悪化の原因の一つになったもとされる。
王を愛し、国を愛し、そのためにあらゆる手段を惜しまない生粋の戦略家でありワーカホリック。ほっとけば倒れるまで仕事をし続けるため、ある意味で目を離せない女性。
礼節を弁え、上品な立ち振る舞いを心掛け、他者を気遣い朗らかに笑う淑女。その一方であらゆる情報を分析し続け、自分たちの陣営にとってどう動くべきかを考える裏表のある女性。政治闘争や陰謀はもはやワークライフと化しているため、無意識にそっち方面で物事を考えてしまう。
上記の『鹿の園』や数々の浪費もカムフラージュであり、私設の諜報員を抱えて国内・外交政治の情報収集に利用していた……大半は。
「ストレスがたまるとつい……ね?」
【一人称】私(わたくし) 【二人称】貴方 【三人称】あの方、〇〇様
【因縁キャラクター】
〇マリー・アントワネット
彼女がオーストリアと和解を実現したためにフランス王家に嫁ぐこととなった。その結果無残な目に遭わせてしまったことを気に病んでいる。
〇シュヴァリエ・デオン
同時代の人間であり、機密局に所属していた元部下。基本的に優秀なのだが時折とんでもないポカをやらかすので扱いに困っていた。【元ネタ】アルスターサイクル、アイフェの一人息子の最期
【CLASS】アーチャー
【真名】コンラ、コンラッハ
【性別】男性
【外見・容姿】セタンタそっくり
【地域】影の国アルバ
【年代】紀元前1世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】神性、人型
【ステータス】筋力:B+ 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:A 幸運:E 宝具:A+>>124
【クラス別スキル】
対魔力:A
魔法陣及び瞬間契約を用いた大魔術すら完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では傷を付ける事は不可能。
単独行動:A+
マスター不在でも行動できる。宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合ではない限り、単独での戦闘が可能。
【固有スキル】
光の御子の残照:A
光神ルーの孫であるクー・フーリンを父に、女神とされる戦士の女王オイフェを母に持つ最高クラスの神霊適性。
最高ランクの神性スキルの他、自陣の勝率を上昇させるカリスマ、圧縮した魔力を光に変換する魔力放出(光)を複合する。
光輝に宿る英心:A
ケルトの英雄譚にて数多く語られる光の剣。それは真の英雄の心の中に宿る勇者の証。マナナンからルー、クー・フーリン、そのほか様々な勇者たちの元を渡り歩いて来た物語の紡ぎ手。
勇者の心と身体と共に成長するこの剣を抜きし時、新たな神話の幕が上がる。
コンラは最期まで抜く事なく父の手により事切れた。>>125
聖者の数字:A
“誓約(ゲッシュ)“と呼ばれる伝承防御。誓約を宣言することで自身をあえて縛り、その縛りを相手にも強制する。
セタンタの場合、父から与えられた「名を問われても答えない」「進む道を変えない」「挑まれた勝負は断らない」の3つ。
【宝具】
『真なる勇者の血統(ドル・ドナ・サウィルダーナハ)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:ー
戦いの中で進化する血と才能の覚醒。最強の両親と師匠から受け継いだ全てのスキルをAランク以上で習熟している。さらに相手が使用したスキルを初見のものでも関係なくAランクで習得し、行使する事が可能。
仮に相手のスキルランクが自身よりも高い場合、相手の使用するスキルランクより1ランクアップした状態で該当スキルを強化することが出来る。
また、溢れんばかりの天賦の才は彼の祖父「エリンの万能者」、「百芸に通じたもの」の異名を取る“光神ルー”の権能をも再現せしめる。
あらゆる分野において相手より上をいく神域の武芸である。
『撃ち穿つ鏖殺の死翔(ラムズハザ)』 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:5〜40 最大捕捉:20人
風圧だけで赤枝の勇士達を薙ぎ倒す威力ゆえに投石機と喩えられた必殺の投擲術。自身の血に宿る「長腕のルー」の御業を再現する天授の才と血統の暴力。手の内に魔弾を作り出し装填。一度放てば絶対の勝利をもたらす「破軍石タスラム」の投擲を以ちて敵陣を壊滅に追い込む。
投擲後の飛行速度はマッハ2。メタ的には【自陣の最終勝率を100%にする】という効果を持つ。>>126
【解説】
一騎当千、万夫不当を地で行くアイルランド最大最強の英雄クー・フーリンと、彼に匹敵する戦女神アイフェとの間に誕生したスーパーサラブレッド。古今東西の神話、歴史の中でも恐らく最強の7歳児。
名だたるアルスターの勇者たちを圧倒的な実力で撃ち倒し、父クー・フーリンを相手に終始優位に闘い、ゲイ・ボルグを使わざるおえない程に追い詰めたちょっと訳の分からないレベルの戦闘能力の持ち主。
【人物像】
殺戮を当たり前の日常生活だと本心から思っている根っからのバトルジャンキー。父と同じく敵に対しては階級や老若男女一切関係なく葬り去る。
誇りに生き、誇りに死ぬタイプの英雄であり、マスターにとっては我の強さとゲッシュが最大のネックとなる。
特技:何でも出来る
好きなもの:両親、師匠、本気の闘い
嫌いなもの:敗北、誇りを汚す行為
天敵:???
願い:オレより強い奴に会いに行く>>127
【一人称】オレ【二人称】オマエ
【因縁キャラクター】
クー・フーリン:尊敬する偉大な父。共に戦場を駆け抜ける事を夢見ている。
スカサハ:敬愛する師匠。色んな意味で気に入られている。
【他クラス適性、変化傾向】
可能性として、光の剣(クラウ・ソラス/フラガラック)を宝具とするセイバー。また、ルーの槍を宝具とするランサーが該当。
【wiki登録】可【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ランサー
【真名】メレアグロス
【異名・別名・表記揺れ】メレアゲル
【性別】男性
【身長・体重】213cm・168kg
【肌色】灰 【髪色】炭 【瞳色】赤
【外見・容姿】生気のない灰色の肌、黒炭のような髪、彫刻のような筋骨隆々の体を持つ美丈夫 【地域】ギリシア西部・アイトーリア地方
【年代】神代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】神性 、人型、愛するもの
【ステータス】筋力:A 耐久:EX 敏捷:A 魔力:B 幸運:EX 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
騎乗:B
魔獣・聖獣以外のあらゆる物を乗りこなす。>>129
【固有スキル】
薪の王子:B+
運命の三女神クロトより紡がれた高貴さ。王位を継承せずに死したため完全には発揮されていないが、高ランクのカリスマと神霊適正を併せ持つ。
実質的な父であるアレスの血による美貌と自身の勇名によってカリスマの効果が増幅される。しかし父の司る狂気の影響か、戦闘中は精神が昂り熱くなりやすくなるデメリットも併せ持つ。
剛勇無双:B
運命の三女神ラケシスより割り当てられた武勇。英雄となるに相応しい強靭な肉体と武力を自然と獲得し、冒険をすればするほど強く逞しく成長する。ランサーは特に槍投げを得意とし、アーチャークラスとも遜色ない精度と宝具並みの威力を持つ投擲術を編み出した。
冥府の鎧:A
かのヘラクレスをも畏怖させた冥界の気、即ち全ての生物が恐れる“死”という概念を鎧として身に纏う。誰よりも死から遠く、同時に誰よりも死に近いメレアグロスだからこそ扱える概念武装。
精神抵抗スキルを貫通する濃密な死の気配を漂わせており、本能に訴える恐怖心を相対した者に抱かせる。任意で発動と解除が可能。>>130
【宝具】
『燈よ照らせ、彼の者の生誕を(ペプロメノ・エウロギーア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
運命の三女神モイライのアトロポスから授けられた不可避の予言。その命は「薪が燃え尽きるまで」と固定化された運命によって護られており、それ以外の如何なる方法によってもランサーを害する事は出来ない。それ故に彼を直接的、間接的問わず死に追いやる、または死の原因となる行動をした者には運命の改変現象が発生する。
ランサーの幸運値と対象の幸運値を比較して判定。対象が敗北した場合、全ての行動をファンブル扱いとする。この効果はランサーが現界している限り常に機能する。なお、ランサーの幸運EXの数値はA++相当とする。
まさに無敵とも言える性能と引き換えに、下記の宝具の存在が懸念材料。
『燈は灰燼に帰す(ペプロメノ・アポテフロシー)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:ー
ランサーの召喚と同時にマスターの元に出現する、彼の命そのものである薪が入った小箱。この薪に火が燈り燃え尽きた時、ランサーの命の炎は灰と化す。
この薪はランサー自身が手にする事は出来ず、また如何様にするかの決定権も存在し得ない。マスターが望めば任意の相手に明け渡す事も可能。
他者に生命与奪の権利を明け渡すだけの宝具である。
『薪に燈せ、燃え殻の王よ(バシレウス・セルモクラフィア)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜40 最大捕捉:1〜600人
薪に火が燈った際に自動発動する宝具。全身が灼熱の炎に包まれる。この状態では魔力放出スキルを常に使用しているに等しい身体能力の向上効果をもたらし、その攻撃は燃え盛るほど、つまり命が削られるほど威力を増す。通常攻撃の一撃が対軍宝具並みの破壊力にまで達し、決して消えない灼熱の業火が相手の防御行動ごと呑み込み焼き尽くす。最期の足掻きと言える宝具であり、自身の命燃え尽きるその時まで戦闘行為を継続する事が出来る。
真名解放によって自らを犠牲に「壊れた幻想」を発動する。範囲内の全てを消し炭にして余りある大爆発を持ってして、此度の冒険に終止符を打つ。>>131
【Weapon】
『命の燈火』
槍の先端部分に仄かに輝く炎を灯す、燭台のような形状の長槍。この炎はメレアグロスの命の鼓動を表す指標でもあり、彼が勢いづくほど盛んに燃え上がり火力を増す。
この命の炎が消えるという事は、メレアグロスという英雄の最期を示すのと同義である。
【解説】
ギリシャ七英雄に数えられるトップサーヴァントにして、ヘラクレスの義兄。
ディオニュソスの寵愛を受けるカリュドン王オイネウスと妃アルタイアの子とされるが、実質的な父は軍神アレス。妻はアパレティダイの兄イダスの娘クレオパトラ。
「薪の火が燃え尽きるまで不死身」という加護を授かり、当たり前のように英雄としての道筋を辿る。イアソン率いる英雄旅団アルゴナウタイへの参加や、故郷のカリュドンを荒らす神罰の大猪退治が有名。最後は報酬を巡って家族間での醜い争いとなり、母の手で命の薪を燃やされ灰となって散った。生まれてから死する時まで、自己の命運を他者に握られていた人生だともいえる。それ故の幸運EX。
神霊全盛期の魔力に満ち溢れた神代の英霊のため、その肉体は筋骨隆々にして美しく力強さに満ち溢れている。
しぶとさに関しては間違いなく全サーヴァント中トップクラス。ただし、薪に関しては完全に他人に任せざる負えないので、常に心臓を握られているのと同義。マスターいかんでは如何なるか分からないのがネックとなる。>>132
【人物像】
死のオーラを纏い燃え尽きた灰の様な印象を抱かせる恐ろしい姿、運命に約束された武勇と高貴な雰囲気を漂わせる美丈夫、という二つの側面を両立する。
性格は武人気質で、権力でなく純粋な実力を尊み物事を測る。それ故にあのような末路を辿ったのだが、愛する者の誇りを汚すような相手は親族であろうとも容赦しない。妹たちを悲しませた事が唯一の後悔。
特技:槍投げ、命懸けの冒険、窮地からの生還
好きなもの:アタランテ、ホロホロドリ、誇り高い英雄
嫌いなもの:火、認めた相手への侮辱
天敵:ヘラクレス、アタランテ
願い:特になし。文字通り自身の命そのものを預けるため、余程のことがない限り召喚には応じない。>>133
【因縁キャラクター】
ヘラクレス:地上最強の義弟。ギリシアの英傑たち総出で退治した大猪と同格の神獣を、いとも簡単に生捕り(!?)にした規格外。妹を託すに余りある最も頼り甲斐のある男。最も、その妹が彼の死に繋がるのだが…。
アタランテ:その在り方と強さを認め、惚れた。自身の死因の一つとなったが今でも好意は変わらない。
メレアグリデス:メレアグロスの姉妹たち。仲は非常に良好で、彼が燃え尽きた時には遺灰に縋りつき、嘆き悲しんだ末にホロホロドリに姿を変えたという。
カリュドンの猪:女神アルテミスが放った神罰の獣。これの討伐のため、ギリシア各地を代表する無双の英傑達が参戦した。これ程までに強大な神獣と同格の大猪をあっさり生捕りにした義弟とは...???
ちなみに、ヘラクレスと双璧を成す英雄テセウスが旅の道中に退治した大猪はこの神獣の母であるとも言われている。
【wiki登録】可「俺は幽鬼(ドラウグ)の王を打ち砕きし者、無垢なる忌枝を振るいし剣士だ。お前が俺を誉れある戦場へと誘うのであれば...付き従おう」
「あっ、あの...わ、わたしのことも、よ、よろしくおねがいします、はい...」
【原典】フロームンド・グリプスソンのサガ
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】フロームンド・グリプスソン
【異名・別名・表記揺れ】Hromund Gripsson(グリプルの息子フロームンド)
【性別】男性
【身長・体重】181cm・74kg、110cm・18kg
【肌色】褐色【髪色】白【瞳色】赤
【外見・容姿】鍛え上げられた褐色の肉体、白き長髪、亡霊をも震え上がらせる鋭く赤き双眸を持つ戦士...と、若草色の髪をした、気弱そうな子供
【地域】ノルウェー、デンマーク、アイスランド
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・愛する者
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B 魔力:C 幸運:A 宝具: A++
https://picrew.me/ja/image_maker/134965>>136
【保有スキル】
亡霊殺し:A+
幽鬼王スラーインを素手で撃退したという武勇から。
死霊、魔性に対する強力な特攻。精霊種や巨人種に対しても効果を発揮する。
北欧に於ける幽鬼(ドラウグ)とは肉体を持たぬ亡霊(ゴースト)とも、死してなお蠢く生ける屍(アンデッド)ともされるが、幽鬼王スラーインは魔剣ミスティルテインの呪詛により、それらの性質を併せ持つ、屍肉の巨躯に呪木の鎧を纏いし巨怪妖種(トロール)へと変貌した恐るべき怪異であったという。
フロームンドのあらゆる攻撃は物理干渉を無効化する超常の存在を捉え、そして再生する間も与えず容赦なく打ち砕く。
勇猛:A+
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。
また、格闘ダメージを向上させる。
幽鬼(ドラウグ)が巣くう墳墓に単身で乗り込み、武器が無くとも己の肉体のみで幽鬼王や邪悪な魔術師を捻り殺し、猛り狂うヴァイキングの軍にも恐れる事なく立ち向かい、暴れ回るセイバーの勇猛さは如何なる戦場でも翳る事はない。
白鳥の乙女の盾:A
オーラヴ王の娘である、才気溢れし姫スヴァンフヴィートからセイバーに与えられた加護。
滑り止め用の紐が編み込まれた盾に宿る護りの加護であり、これを身に付けている限り、何人も持ち主を傷付けることは出来ないという。
───美姫スヴァンフヴィートが戦乙女(ワルキューレ)に連なる者であったかは不明だが、少なくともこの加護は『白鳥礼装(スヴァンフヴィート)』、或いは"最後のワルキューレ"が編みし『魔銀の衣』と類似した効果を示す。
対魔力を強化し、Bランク以下の物理攻撃を弾く。
また、一度のみ、盾を失う事と引き換えに因果干渉による致死の呪詛、対城級の魔力放射攻撃すらも防ぐ強力な概念防御を展開可能。>>137
【宝具】
『無垢なる樹冠(ミスティルテイン)』
ランク:A 種別:対神宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
セイバーが幽鬼王スラーインを滅ぼし、その戦利品として手に入れた魔剣。
光神バルドルの命を奪ったヤドリギの矢と同名の剣。
───汎人類史のエッダにもサガにも記述はないそうだが、これらの矢と剣は同一のものであり、若き新芽を素材にロキの悪意が作り出した、恐るべき神造兵装であったという。
赤く赫く琥珀のような物質で構成された刃を持つ、植物性の剣であるが、セイバーの意志で弓矢にも、槍にも、場合によっては人型にすら変化する万能武装(マルチプル・ウェポン)。
...かつて、バルドルの母フリッグは、世界に存在するあらゆる物に命じて、決してバルドルを傷つけないことを誓わせた。
ただ一つ、若く柔らかきヤドリギの新芽を除いて。
「虚無」の概念武装。
「万物万象(ありとあらゆるもの)に含まれない」という概念を利用し、「万物万象(ありとあらゆるもの)から傷付けられない」という防御を無力化する。
この世の理から外れた、外宇宙の"降臨者"にも近しい性質を持つこの魔剣は、あらゆる防御能力の防御対象外に入る事で、万物を両断し、絶命せしめる。
対神、対不死特攻(屈折延命。正確に言えばこの武器で与えた傷は、超常的な回復手段による"対象に取ることが出来ない"という、自然ならざる回復・復元の無効化。ゲーム的に言うとダメージを受けたのに回復しようとすると「HPが満タン」扱いになり不発。自動回復も作用しない状態となる)。>>138
『光明亡き呪冠(ベルヴァスミズ・ミスティルテイン)』
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:50 最大捕捉:500人
魔剣ミスティルテインの全力解放。
其れは神々の黄昏(ラグナロク)へと至る鏑矢。世界を侵す性質から対界宝具へと分類される。
魔剣に込められた極大の呪詛を引き出し、異形の怪樹と化したそれを前方へと投擲、無彩色に染まりし枝が無数に分岐し、レンジ内の空間を蹂躙する。
世界に寄生す宿木より伸びる、光を絶やす忌枝の正体。それは物質化した莫大量の「虚無」であり、接触した霊的物理的実体を消滅させながら蔓延り、空間を強制侵蝕し、この宇宙に於ける正常な法則が消去された「虚空(ヴォイド)」へと変貌させる。
固有結界などを初めとした相手に有利となる異界常識(アストラリティ)や法則(ルール)、大気中のマナなどを亡き物とし、蘇生能力といった再起手段をも消し飛ばし、使用不能とする事であらゆる存在をこの世ざる虚へと堕とす禁忌の樹冠。
絶大な威力と引き換えに魔力消費は激しく、多用すればセイバーの霊基もこの世ならざるものへと変質し、サーヴァントとして存在できなくなり、消滅するリスクも有する。
ベルヴァスミズとは「禍の鍛治師」を意味し、即ちミスティルテインによる惨劇、その全ての元凶である狡智神ロキの別名である。
対神、対不死、対界特攻。>>139
【Weapon】
『無垢なる樹冠(ミスティルテイン)』
『肉体』
霊体を掴み、叩き壊す剛腕。
無手の戦いに於いても、フロームンドは無類の強さを誇る。
『棍棒』
サブウェポン。とにかく頑丈で叩き潰す事に特化している。
ミスティルテインの脅威に気を取られた相手の頭蓋骨を容赦無く砕き散らす。
【解説】
アイスランド・サガの一編『フロームンド・グリプスソンのサガ』に登場する英雄。
デンマークを治めし勇猛なヴァイキングであるオーラヴ王には屈強な戦士である二人の息子と、ビルドルとヴァーリという邪悪で狡猾な家臣が仕えていた。
ある時、オーラヴ王は二人の息子と共にノルウェーへと航海し、とある島に立ち寄って侵攻を開始した。
王は島に敵の艦隊がいないかを確認するように二人の王子へと命じ、それに従った兄弟が上陸してみると、崖の下に6隻の軍艦を発見した。
その中には竜を象った立派な船もあった。
王子のひとりが船に向かって、誰がこの船の船長であるか尋ねた。>>140
中からフロングヴィズという逞しい戦士が現れ、こう言った。
「私は33年間、夏と冬を奔走し、60回の戦いを行い、常に勝利を収めてきた。
我が剣の銘はブリントヴァリ。決して鈍ることはない。
明日の朝、ここに来い。お前の胸に彼の切先を納めてやろう」
兄弟は王のもとに戻り、この事を伝えると、王はその挑戦を受けると決め、戦いの準備をし始めた。
決戦の日、両軍は激突し、二人の王子は先陣を切って戦い、敵の戦士を次々と打ち倒した
それを見たフロングヴィズは王子たちに飛びかかり、一人の胸を剣で貫き、もう一人を槍で突き刺した。
王子たちはオーディンの客となった(命を落とした)。
フロングヴィズは「諦めるべきだ」とオーラヴ軍に告げ、卓越した勇士でもあった二人の王子を失い、オーラヴ軍は劣勢に立たされた。
しかし、そこで王に仕えし戦士の一人、グリプルの息子フロームンドが名乗り出る。
彼は9兄弟の誰よりも優れており、白髪を靡かせた見目麗しく、屈強な体格を持ち、恐れを知らぬ勇者であった。
彼は棍棒を握り締め、嵐のように前進しながら戦場で暴れ回り、フロングヴィズと対峙する。
そしてその人並み外れた膂力で棍棒を振り下ろし、三度の打撃でフロングヴィズの頭蓋骨を砕き、絶命させた。
そして最強の戦士を失った敵軍はなす術も無くなり、オーラヴ軍に降伏した。
戦いが終わり、敵船の中を調べていたフロームンドは、一人の男を見つけた。
彼はフロングヴィズの兄弟である勇士ヘルギと名乗り、抵抗を試みたが、フロームンドは彼を見逃し、傷を癒やす時間を与えた。>>141
この戦いの手柄により、フロームンドはスウェーデンの一部の土地管理を任された。
それからしばらく後、オーラヴ王はフロームンドらを引き連れてヘブリディーズ諸島へと航海し、そこで沿岸を襲撃して略奪を始めた。
フロームンドは、その地でオーラヴ王の部下に家畜を奪われ嘆き悲しんでいる男と出会う。
フロームンドは彼に尋ねると、男は少し離れた場所に住むマーニという農夫で、フロームンドに「私の家畜を奪うよりも、墳墓に忍び込んで宝を手に入れるほうがずっと大きな名誉が得られるのに」と言った。
フロームンドは、確かに墳墓を探索して宝を得ることは名誉ある行いだと思い、彼に墳墓について何か知っている事がないかと尋ねた。
マーニは「古代の戦士にして魔術師、恐るべきガリアの征服者であるスラーインが魔剣と鎧、そして多くの財宝を持って眠る墳墓がある」と教えた。
フロームンドはそこへ航海するのにどれくらい時間がかかるか尋ねた。
マーニは真南に向かって6日間ほどであると教えた。
フロームンドは情報をくれた事に感謝し、マーニに財産を与え、牛を引き取らせた。
そして、マーニの言うとおりに航海を続けると、6日後、墳墓のある地へと辿り着いた。
フロームンドはオーラヴ軍の戦士たちを連れて、墳墓の入り口を覗き込む。
するとそこには、青き屍の肌と巨大な体躯を持ち、全身に輝く黄金を身に纏った醜い何者かが、炎に息を吹きかけながら玉座に座っているのが見えた。
幽鬼(ドラウグ)と化した古代王、スラーインである。フロームンドは誰がこの墳墓に入るかを尋ね、入る者は自分が所有する為の3つの宝物を選ぶようにと言った。
スラーインの恐るべき風貌に怖気ついたオーラヴ王の戦士たちは、誰も入ろうとはしなかった。
奸臣ヴァーリも同行していたが「誰もそんな命知らずな真似をするわけがない。ここには60人の男がいるが、あの巨怪(トロール)は全員を殺.すだろう」と言い、断った。
フロームンドは「王子が生きていれば、勇気を持って挑戦しただろう」とだけ言い、自らに鎖を巻き付けて墳墓の中へ降りていきました。
墳墓の底には、多くの財宝が散らばっており、フロームンドはそれをかき集めた。
その昔、スラーインは王の権威と、魔術によってすべてを成し遂げた。
彼は多くの悪事を働いたが、老齢になり、これ以上逆境を知りたくなくなったので、生きながらにして、財宝を持って墳墓に入ったという。
フロームンドがふと見れば、柱に見たこともない名剣が吊るされていたので、これを下ろして自分に帯びさせ、スラーインの前に出て言った。
「どうしたのだ、そこの老いぼれよ。俺が剣や宝飾品、その他多くの財宝を奪っていくのを黙って見ていることを、恥だと思わないのか?」
スラーインは、このまま黙って椅子に座ることを許せば、自分の価値が低く見えるだろうと考え、フロームンドに言った。
「私は戦うことを望んでいない。しかし、お前が私の財産を奪うことができるのであれば、私は偉大な臆病者となる」
すると、フロームンドは言った。
「臆病で卑怯なお前が立ち上がり、あえて俺から剣を取り返すのも一興だろう 」
スラーインは言い返した。
「武器を持たない私に対してその剣を向けても名誉はあるまい。素手で戦い、力を試してみよ」
フロームンドは手にした名剣を投げ捨て、己の力を信じ、スラーインに掴みかかった。
幽鬼(ドラウグ)の指先は鉤爪のように鋭く、その力は巨怪そのものであった。
しかしフロームンドは互角以上に戦い、爪で体を引き裂かれ、骨を折られるのを物ともせず、長い格闘の末にこれを撃破した。>>143
破れたスラーインは「私はこの墳墓で長く暮らし、財宝の山の上でほくそ笑んできたが、何一つ良いものは生まれなかった。我が剣ミスティルテインによって私が傷つけられる時が来るとは」と言った。
フロームンドが彼の武勇を尋ねると、スラーインはミスティルテインで420人もの戦士を斬り殺し、かすり傷すら負ったことがなかったと言う。
フロームンドはミスティルテインを手に取り、スラーインの首を刎ねると火を付けて灰にし、宝と名剣を手に墳墓より帰還した。
フロームンドは指輪、首飾り、ミスティルテインの三つの宝物を自分のものとし、他の財宝はオーラヴ王の戦士達に分配した。
この偉業で、フロームンドの名声は揺るぎないものとなった。
彼は気前が良いことでも有名で、フロックという男に8オンスの重さがある金の指輪を与えたという。
それを良く思わなかった者たちが、王の奸臣ビルドルとヴァーリである。
ヴァーリはある夜、フロックを殺し、指輪を奪い取り、彼らはフロームンドを失脚させるべく、宮廷で誹謗中傷の噂を流すようになった。>>144
ところでオーラヴ王にはスヴァンフヴィートという美しく才気溢れ、すべての女性の中で最も優れていると評された娘がおり、スヴァンフヴィートとフロームンドは互いに惹かれ合っていた。
スヴァンフヴィートはフロームンドに、ビルドルとヴァーリが王に悪い噂を吹き込んでいると忠告するも、フロームンドは「俺はそんな卑怯な輩を恐れない、貴方が俺を愛してくれるなら、俺は貴方と話をしよう」と意に介さなかった。
しかし、王は二人の奸臣を重用していたため、誹謗中傷は肥大化し、最終的にフロームンドは失脚して王の家臣から追放され、スヴァンフヴィートとも引き離され、故郷へと帰って行った。
それからしばらくして、スウェーデンからハッディンギャル王の軍勢がやって来る。
彼の配下には、フロングヴィズの兄弟のヘルギも居た。
ハッディンギャルはオーラヴ王に挑戦し、両者はヴェーネルン湖の凍結した湖面で激突する事となった。
王の臣下から外されて故郷に戻っていたフロームンドは当然ながらオーラヴ王の軍勢には加わっておらず、オーラヴ王が彼とその兄弟に戦いに同行するように知らせても、フロームンドは「ビルドルとヴァーリが王の偉業の手助けをするだろう」と言って動こうとはしなかった。
しかし、スヴァンフヴィートが彼の元を訪れて父王を助けるよう懇願する。
そして彼に、滑り止め用の紐が編み込まれた盾を託した。
これがある限り、何者も盾の持ち手を傷つけることは出来ないという。
フロームンドは姫の贈り物に感謝し、八人の兄弟と共に、王に加勢すべく旅立った。
彼らがヴェーネルン湖に到着した時、既にオーラヴ王の軍とハッディンギャル王の軍は激しく戦闘を行っていた。
王の奸臣の一人であるビルドルはこの戦いで瞬殺されたが、ヴァーリは戦場に姿を見せなかった。
昨日の夢で悪い予兆を感じたフロームンドはこの日の参戦を避けようとしたが、兄弟たちに諭されて共に戦場へ向かった。>>145
しかし、戦場に響く呪歌(ガルドル)が戦況を大きく狂わせる。
上空を飛ぶ白鳥が歌に乗せて呪文を唱えると、地上のオーラヴ王の戦士たちは力を失い、守りを解いて、為すすべなく倒されていった。
この白鳥は、姿を変えた戦乙女(ワルキューレ)であった。その名はカーラ。
そして彼女が介添せし英雄、恋人でもある男こそが、かつてフロームンドが見逃したフロングヴィズの兄弟、ハッディンギャルの勇士ヘルギであった。
カーラの呪歌を前に、弱体化したフロームンドの八人の兄弟たちは身を守ることすら出来ず、なす術もなくヘルギに殺された。
互いに兄弟の仇となったフロームンドと勇士ヘルギは、氷上で相対する。
ヘルギは「ミスティルテインは重い武器だ。君には制御出来ない。別の剣を貸してやろう」と挑発するがフロームンドは意に介さなかった。
さらに「君が白鳥の乙女の盾を身に着けている間は、決して傷つくことはない。それがあるからお前はいつもその乙女に忠実でいられる。女に頼って戦うのか?」
という痛烈な挑発を受け、盾を加護ごと投げ捨ててしまった。
カーラの呪歌による支援を受けたヘルギは、常勝無敗の勇士であったが、激しい戦いの中で我を忘れたことが悲劇を招く。
ヘルギがは自分の頭上で剣を強く振りかざし、誤って彼女の足を切り落としてしまった。
カーラは重傷を負い、地に落ちて絶命した。
恋人を自らの手で殺めてしまったことを知ったヘルギは剣を取り落とし「今、私の幸運は尽きてしまった」とうなだれた。
フロームンドが「自分の恋人を殺した今、もはや二度と幸運など訪れまい」とミスティルテインを振り下ろし、ヘルギは咄嗟に剣で反撃したが、剣の先が氷に刺さっていたため刃の軌道がずれ、フロームンドの腹を割くだけで終わった。
ミスティルテインは一刀のもとに勇士ヘルギを斬り捨て、戦いは終わった。>>146
やがてヘルギを失ったハッディンギャル軍は戦意を喪失し、撤退した。
引き上げようとしたフロームンドは、氷上に立つ一人の男を目にした。
それは戦場から消えていた奸臣ヴァーリであった。
彼は水と氷を操る魔術の使い手であったのだ。
これまでの因縁もあり、フロームンドは彼に報いる義務があると言い、彼のもとに駆け寄り、ミスティルテインを振りかざし、彼を打とうとした。
しかし、ヴァーリの魔術がその手から名剣を吹き飛ばし、湖の底に沈めてしまった。
ヴァーリは「これが運命だ。お前はミスティルテインを失い、もう二度と手に出来ない」と嗤いながら言う。
フロームンドは言った「だが、その前にお前は死ぬのだ」
フロームンドはヴァーリに駆け寄り、素手で捕らえて氷に叩きつけ、首をへし折って殺した。
フロームンドは氷の上に座り「戦いには勝利したが、八人の兄弟を失い、ミスティルテインも水底に沈んだ。この損失は決して補う事が出来ない」と呟き、虚しさを感じながら、戦場を後にし、自分のテントに帰って少し休んだ。
その後、傷付いたフロームンドを見つけたスヴァンフヴィートはその腹の傷を縫い合わせ、農夫のハガル夫妻の元へと送った。
傷の療養中、フロームンドが世話になっていた漁師がある日、釣りに行った時にノーザン・パイク、北欧に生息する巨大なカワカマスを釣った。
帰ってきてその魚を切り開くと、その口の中からなんとミスティルテインが出てきたので、フロームンドの元へ持っていくと、フロームンドはそれを見て喜び、たちまち元気になった。
その後、その療養先にハッディンギャルの刺客が訪れたが、フロームンドは釜の中に隠れたり、女装して石臼を挽く女中のふりをして目を欺き、傷を癒やしてオーラヴ王の軍勢と共にハッディンギャル王の居城を襲撃して打ち倒した。
オーラヴ王はスヴァンフヴィートをフロームンドに嫁がせ、二人は互いに愛し合い、優秀な息子や娘をもうけた。
彼らから、今日に至るまでに王室や偉大な戦士の血統が受け継がれているという。>>147
【人物・性格】
フロームンド
外交的、陽気、能動的。
硬く鍛え上げられた褐色の肉体と白き美髪と鋭い赤眼を持つ中性的な美青年。女装に適する。
北欧の戦士らしく、強者との戦いを好み、誉れある、全身全霊をかけた戦闘を良しとする。
他者からの中傷や侮りを意も介さず、冷静に戦うが、時には敵の本気を引き出す為に、こちらから不敵な挑発を行うことも。
幽鬼(ドラウグ)殺しの武勇と神殺しの魔剣を持つが故に、竜種を除いたほぼ全ての幻想種に優位に立ち、万能武装であるミスティルテインを使い熟し、真正面から叩き潰す実力を持つ。
例え武器がない状況に追い込まれようが、怯むこと無く掴み掛かり、殴り、頭蓋を砕く。
だが、フロームンドの強さを語る上で欠かせぬ要素はその勇猛さであろう。
ある種の異界と化した墳墓へと単身で乗り込み、古き神代より続く凄惨なる因果を宿す魔剣を躊躇うこと無く手にし、どれだけ傷付き骨を砕かれようが戦意を失う事はなく、死してなお恐れを知らずに極限まで争い続ける姿は、亡霊なぞよりも遥かに恐るべき存在であろう。
基本的に無表情であり、冷酷な印象を受けるが、無感情なわけでは無く、兄弟など親しい身内の前では破顔することも。ただし笑顔は怖い。>>148
ミスティルテイン
通称:ミスティ。
半ば偶発的にミスティルテインに生じた人格。
構成要素は"無垢なるヤドリギの微かな情動"、"ヘズの慚愧"、バルドルの苦痛(血肉)"、そして僅かな"ロキの悪意"
内向的・陰気・受動的。そして自虐的・自罰的・悲観的。
バルドルを貫いた後も、世界に残留し、所有者をこの世の理から外れたモノへと変貌させる呪詛により望まぬ禍を振り撒いてきた。
ミスティルテインに端を発する一連の惨劇に於いて、誰が罪人かに付いては満場一致でロキであろうが、己が貫いたバルドルの苦悶の声とヘズの深き後悔に晒され続け、自我を獲得してしまったミスティルテインは「自分さえ居なければ」と思い込まずにはいられなかった。
この世ならざる怪物、巨怪妖種(トロール)へと変貌したスラーインと共に墳墓へと入った後は、このまま陽の目を見る事なく、迅速に朽ち果てる事を望んでいたが...
墳墓へと略奪にやって来たフロームンドに戦果として掻っ攫われる事となったのであった。
幸いにも優れた呪詛耐性を持っていたフロームンドが所有者となった事で、災いを齎す魔剣の力が安定したようだ。
フロームンドとの関係性は「所有者かつ兄(妹)」
ミスティルテインに性別はないが、便宜上妹として扱われている。
...8兄弟が全員男性だった為、妹が欲しかったフロームンドがゴリ押ししたと言う説もあるが、詳細は不明。
戦闘時には所謂意思を持つ剣(インテリジェンスソード)として自立して行動することも可能だが、本人が武器の癖に闘争意欲に欠けている事から縦横無尽に飛び廻り攻撃するといった事は不得意。
遠距離攻撃時の弾道修正による必中攻撃くらいの恩恵はある。
ある種の杖(テイン)としての、架空元素系のものも含む呪術支援の方が得意だが、基本的にフロームンドが持って振った方が強い。
なお、湖に落下した後、魚に食べられてフロームンドの元へと帰って来たという如何にもな呪われし魔剣エピソードは、魚に食べられた後、呪術で魚を操って半泣きで帰って来た、というのが真相だったという。
https://picrew.me/ja/image_maker/58190>>149
イメージカラー:血に濡れた白
特技:対幻想種戦闘、乱戦、肉弾戦、女装
好きなもの:誉ある戦い、スヴァンフヴィート、兄弟たち、マス料理
嫌いなもの:誹謗中傷
天敵:ヘルギ、カーラ
【一人称】俺【二人称】お前、貴方、貴様【三人称】呼び捨て、○○殿「サーヴァント、武内宿禰、現界いたしました。吾(わ)が主に最上の忠義を」
「嗚、吾(わ)が主。吾(わたし)になんなりとお申し付けください」
【元ネタ】『日本書紀』『古事記』『紀氏家牒逸文』
【CLASS】セイバー
【真名】武内宿禰
【別名・表記揺れ】武內宿禰命、建内宿禰
【性別】男
【身長・体重】176cm・68kg
【肌色】色白 【髪色】灰色 【瞳色】黒
【外見・容姿】耳の下でゆるく髪を結んだ、灰白髪の男性。翁面をかけ、紅に黄丹色で花の描かれた大判の布包みを片腕に抱えている。真面目そうだが、どこか厭世的な顔つき。
【地域】日本
【年代】上古
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:C+ 幸運:D 宝具:B>>151
【クラス別スキル】
対魔力:(B)
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
単独行動:(A)
遠征を多く成功させ、敵の大将の死を見届けるまで追い続けたという逸話が昇華されたスキル。
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【固有スキル】
忠臣の相:(A)
武内宿禰の忠義の信念が姿かたちとして現れたもの。主を持ち、尽くすことを至上の悦びとする従者の相。
延命の徳:(B)
神秘の濃い時代にも輪をかけての長寿であったことが昇華されたもの。
謹仕のための筆録:(EX)
これまで仕えた主人との記録。よりよく主に仕えるための思い付きや主人の言動、自身の行いを記録することで自らの存在を強化する。
非常への備え:(C)
平穏な時であっても、万が一への備えを怠らない冷静熟慮の現れ。
直面のごとき影:(A)
忠義を疑われた際に自分とそっくりな部下が汚名を晴らすための身代わりとなって自死した逸話が昇華されたもの。>>152
【宝具】
『溝を裂くは我が雷剣 (さくたのうなで、ひらくなり)』
''ランク:B 種別:対地宝具 レンジ:50 最大捕捉:1~100人''
「神功皇后が川の水を引くために溝を掘った際、大岩にあたったが、武内宿禰が剣・鏡を捧げ神祇に祈ると、大岩が割れて溝が通じた」という逸話が再現された宝具。
天に掲げた剣に雷を纏わせ、一刀のもとに敵を切り伏せる。
『吾元無貮心、以忠事君(われもとよりにしんなし、ちゅうをもってきみにこととす)』
''ランク:A+ 種別:対王宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:15人''
「謂われなき讒言を受けたが、盟神探湯によって無実を証明した」逸話を持つ武内宿禰の忠義の精神が宝具として昇華されたもの。
【Weapon】
『頭椎大刀 (かぶつちのたち)』
持ち手が金で装飾された、ありふれた剣。本来であれば儀仗であり実戦には向かないが、神事を多く務めた武内宿禰にとってはこちらの方が馴染むのだそう。鞘から抜けば美しく神気を帯び、敵を切り伏せる。
紐小刀と共に、通常武装として帯刀する。
『主従の記録}(しゅじゅうのきろく)』
これまでに仕えた主との仕事の記録。または武内宿禰の描かれたありとあらゆる伝承の集合。普段は布に包まれており、宝具解放の時のみ解かれる。布は絹の縮緬で、幼子を包むように柔らかく纏められている。
武内宿禰の大切な記憶であり、彼自身の存在を強化する大切な記録。>>153
【解説】
『古事記』、『日本書紀』に伝わる古代日本の人物。
景行天皇に見いだされ、仁徳天皇と歌を詠み合うまでの約230年間に渡り天皇家に仕えた。
『古事記』、『日本書紀』ともに明確な死亡の描写がされておらず、允恭天皇の代になって武内宿禰の古墳の描写がある。そのため、300歳以上の長生であったと考えられる。
『日本書紀』『古事記』の記す武内宿禰の伝承には、歴代の大王に仕えた忠臣、長寿、神託をも行う人物として書かれる。特に、大臣を輩出した有力豪族の葛城氏・平群氏・巨勢氏・蘇我氏らが共通の祖とすることから、武内宿禰には大臣の理想像が描かれているとする指摘もある。
ただし、その人物像は、『旧辞』の成立より後、蘇我馬子・中臣鎌足ら忠臣がモデルとなって成立したと推測する説もある。>>154
【人物像】
真面目そうだが、どこか厭世的な顔つきの青年。
軍議に実戦、琴に詩歌となんでもこなし、主が望んだことはすべて完遂する従僕。
神秘の濃かった時代の人物としても永く生き、その働きぶりは数代の天皇にわたって評価された。
しかし、弟の讒言によって当時の天皇から殺しの使いを出された経験から、永く仕えた主にさえ自分の忠心を信じさせてやることができなかったことに失望している。さらにその一件で自分を慕う部下が身代わりとして自死したことにより、同僚や部下を持つことさえも自分には有り余ると考えている。
そのため、朝廷の忠臣としての役割を勤め上げた今は、個人からの召喚には応えないことにしている。
実は生前から異性装……特に女性が男らしい振る舞いをすることが大好きで、神功皇后はそういう意味でも彼にとって最高の主だった。同様の理由で倭建命などもお気に入り。腕に抱えた記紀の該当部分を読んでは、うっとりとしているところが目撃されている。真名クイズ
・クラス
キャスター
・アライメント
中立/中庸
・保有スキル
芸術審美:B+/⬛⬛⬛⬛:A/⬛⬛⬛⬛:C/⬛⬛⬛⬛:B/
・ステータス
筋:D/持:B/敏:B/魔:D/幸:B/宝:B>>157
間違えました。持久は耐久です。で召喚ボイス↓
『⬛⬛⬛⬛、⬛⬛⬛⬛⬛⬛。クラスはキャスター。初対面の相手に開口一番言う台詞じゃないのはわかってはいるんだが、兄は召喚する人物の選択を間違えてはいないかね? 豪傑だの武人だの、そういう切った張ったの手合いがご入り用なら、私はまるで外れだぞ。だいたい、キャスターなどと名乗ってはいるが、そもそも私は妖術奇術の類いなぞ生前使った事なぞ在りはしない、只の絵描き筆執りなのだがな』
「ぼくはアポロンの子なんだ。誰がなんと言おうと、絶対に」
【原典】ギリシャ神話
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】パエトーン
【異名・別名・表記揺れ】Phaethon、パエトン、ファエトン、フェートン
【性別】男性
【身長・体重】138cm・33kg
【肌色】白【髪色】焦茶【瞳色】赤
【外見・容姿】色素が薄い白い肌の、焦茶色の短髪と虚な赤い眼をした少年
【地域】ギリシャ
【年代】神代
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・子供・神性
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:E 宝具: A++
https://picrew.me/ja/image_maker/1486211【クラス別スキル】
騎乗:E-
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
ライダーの場合、騎乗の才能の無さを現す。
正しい調教、調整がなされた獣すらも乗りこなせない。ライダー有るまじき騎乗能力の低さ。
これは彼が「騎乗の巧みさ」ではなく「有名で強力な乗騎で、大事故を引き起こした」逸話からライダーのクラスを当て嵌められた事に起因する。
対魔力:E-
魔術に対する抵抗力。
Eランクでは、魔術の無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。
神代に生きた、太陽神アポロンの子であるライダーであるが、"禍つ星の子"の影響により本来その身に宿すべきである加護と祝福、それに伴う神秘性が打ち消されている為、最低ランクとなっている。
【保有スキル】
神性:E-
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
太陽神アポロンの子であるが、"禍つ星の子"の影響により本来その身に宿すべきである加護と祝福が打ち消されている為、最低ランクとなっている。
アポロンの子:E-
太陽神アポロンの息子であることを示すスキル。
それだけである。>>161
禍つ星の子:A++
数学者ピタゴラスが開いた教団の説に曰く、天の川は天より地に墜ちた燃える星が、通り過ぎた領域を焼き払った痕跡であるという。
そしてパエトーンも、この古代の天体現象解釈に於いては、"燃え墜ちる星"であったという。
また、哲学者キケローの『神々の本性について』ではパエトーンは、十二年かけて黄道十二宮を巡る天体...木星とされる。
そして紛れもなくパエトーンは太陽神アポロンの子であり、近現代ではパエトーンが引き起こした大災害は、古代に発生した大規模な隕石衝突に伴う火災であるとも考察される。
このようにパエトーンという存在は天体という概念と強く結び付けられているが、具体的にどの様な星であるかは曖昧模糊としている。
───語られざる、或いは語るべきでなき真実。
パエトーンという少年は、この地球とは相容れぬ理を持つ"禍つ星"の呪詛(しゅくふく)を受けている。
それが如何なる宙域より飛来したものか、先天的に得たものなのか、後天的に"それ"の欠片に触れてしまったことで獲得したものであるかは一切不明。
神々の干渉と反発する力場を発生させるこの呪詛により、パエトーンが神々から受ける干渉は敵か味方か、悪意か善意か問わず大幅に削減される。行使者が神性を保有していなくても、多少でも神々に関わる術式であればそれも軽減対象となる。ただし単純な物理攻撃は該当しない。
アポロンの子でもあるのにも関わらず、まるで才能を受け継がず、誰もそれを信じなかったのはこの呪詛により加護も祝福も全て打ち消されていた為である。
最高神の権能による粛清攻撃にすら耐え得るが、削減であって無効化ではないので、その場合は霊基全体に修復不可能な火傷と裂傷を負ったが、辛うじて生命はある...という残酷な延命にしかならない。
パエトーンの死因には幾つかのバリエーションがある。
ゼウスの雷霆により撃ち殺されたか、"雷霆を受けた後、墜落死或いは溺死したか"である。>>162
【宝具】
『滂沱と零れし琥珀の泪(ヘリアデス・ケフリヴァリ)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:30 最大捕捉:70人
ライダーの凄惨な死に、彼の姉である7人の娘たちは嘆き悲しみ、その身をポプラの木へと変え、零れ落ちる涙は琥珀になったという逸話から。
普段はライダーが身に付けている琥珀の首飾りの形を取るが、ライダーが危機に晒されると質量を増大させ、七つに分裂。空中を漂う自動防御形態へと移行しライダーを守護する。
琥珀は太陽神の"権能の極小集合体"を含有した、樹液の柔らかさと宝石の硬さ、そして太陽の雫が如し灼熱を内に秘めた万能武装であり、自在にその形状を変化させ、擬似的な第二種永久機関により、現代とは比べ物にならない速度で瞬く間に流転、充填される魔力を太陽活動を模した形で放射する宝石魔術により敵を斬り刻み、焼き払う。>>163
『黄道翔けし輝耀の星(ポイボス・アポローン・ハルマ)』
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:99 最大捕捉:999人
太陽神アポロンが駆る戦車。神話内では四頭の白馬に引かれし二輪馬車などとして描写されているが、ライダーが宝具として保有する"ソレ"は伝承から余りにも逸脱した形状をしている。
生体制御用大型端末・狙撃型星系間戦闘機の付属ユニットである天体探査用威力偵察機・対地攻撃用爆撃機であり、星間航行艦である真体(アリスィア)に比べれば遥かに小型であるものの、一つの惑星を焦土に変える事すら可能な、現代兵器とは隔絶した威力を誇る超兵器である。
資格と技術を持つ担い手が搭乗、操作すれば最大で亜光速に達する機動能力、超広範囲の空間走査による敵兵の位置状況把握、太陽フレアの如く炸裂する魔力爆弾の投下、大地を焼き払い、海をも干上がらせる光線兵器の放射、天にある太陽にはあらゆる攻撃が届かないという概念防御...などの機能により、天上より一方的に地上を蹂躙する事が可能。
...であるが、搭乗する資格こそ太陽神から与えられたものの、操縦する技術を微塵も持たないライダーの場合、ごく僅かな時間は機体に備わった自動操縦機能により操作は安定するが、その後は制御不可能となり完全に暴走し、地上に甚大な被害を齎らす。
暴走状態が一定時間続くと、全能神の強制停止命令(シャットダウン)が発動し、雷霆によりこの宝具は粉砕され、ライダーは致命的なダメージを負った上で地上へと落下する。>>164
【解説】
ギリシャ神話に登場する少年。太陽神アポロン(ヘリオス)と海流神オケアノスの娘であるクリュメネーの息子。
その名は「輝く者」を意味するという。
『神話集』や『変身物語』などで言及され、資料によって物語にバリエーションがあるが、概ね次の様に語られる。
パエトーンは自分の父親を知らずに育った少年であったが、ある時、母親であるクリュメネーから自分が太陽神アポロン(ヘリオス)の息子であると知る。
パエトーンはその事を自慢するが、誰も彼が太陽神の息子であると信じず、疑った為、母親に本当に自分がアポロンの子であることの確たる証拠を求めた。
母はかの神の宮殿に赴き、それを確認する様にパエトーンに言った。
そして、パエトーンは父である太陽神アポロンと邂逅し、確かにパエトーンはアポロンの子であると認め、望むものは何でも与えると言った。
そこでパエトーンはアポロンに一日だけ太陽の戦車を操縦する資格を要求した。
アポロンは「あの戦車は神にさえ御す事は難しい。他の願いにしなさい」と忠告するも、パエトーンは譲らず、仕方なくアポロンはパエトーンを太陽の戦車に乗せた。
そしてパエトーンは戦車を操縦し、空を翔けるが、たちまち戦車は暴走し、操作不可能となった。
地上に大火災を発生させ、都市を滅ぼし、河川を干上がらせ、海の水位すら減らしたという。
事態を重く見た最高神ゼウスは暴走する太陽の戦車を止めるために、やむを得ず雷霆を投擲し、パエトーンを墜落させた。
パエトーンはエーリダノス川へと落下し、その若き命を散らした。
パエトーンの姉であったヘリアデスたちは悲嘆のあまりにその身をポプラの木へと変え、涙は琥珀となって川縁に溜まったという。【人物・性格】
太陽神の子らしからぬ素朴な少年。半神らしい逞しさや威圧感は皆無。
父であるアポロンに対しては半ば狂信じみた憧憬を抱いており「偉大なるアポロンの息子である自分も偉大にならなければならない」「偉大なるアポロンの息子である自分が栄光を勝ち取れば父であるアポロンも喜んでくれる」という盲信に取り憑かれている。
しかし、本人も把握していないとある"呪い"により、アポロンの子らしからぬ非才の身である事は非常にコンプレックスとなっている。
それでも「自分はアポロンの子なのだから出来るはずだ」という根拠のない幼なげな蛮勇により盲目的な行動力を発揮する。
アポロンの子であるという唯一のアイデンティティに固執しているものの、それによる恩恵を一才得られないという悲劇の少年。
なお、かの太陽の戦車により引き起こされた大災害の記憶は彼に取って耐え難いものであるらしく、部分的に記憶が欠落している。
イメージカラー:焦げ付いた茶色
特技:なし
好きなもの:太陽、アポロン、父親
嫌いなもの:弱い自分
天敵:自分以外のアポロンの子
願い:聖杯を勝ち取るという栄光を、太陽神アポロンへと捧ぐ
【一人称】ぼく【二人称】きみ、あなた【三人称】あの人
【因縁キャラ】
自分以外のアポロンの子
憧れの対象。尊敬すべき存在。
彼らの様にならなければならない。「ライダー、天地丸。御身の元に参上いたしました。本来私が仕えるのは将軍様だけですが、貴方と共に人理を守ることが江戸を守るためにつながるというのなら、この天地丸、このひと時貴方様に仕えましょう。それでは、何卒よろしくお願い致します。」
【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】天地丸
【性別】女性
【身長・体重】161cm・51kg
【肌色】白【髪色】暗い朱色【瞳色】照柿色
【外見・容姿】葵紋が刺繍された軍服を着た穏やかな女性。髪留めには「む」と刺繍されている。非戦闘時は華やかな着物を着ている。
※ 軍服はペリー来航後に導入されたもの。また「む」という印は御船手頭「向井忠勝」の旗印
【地域】日本,江戸
【年代】1630年〜1874年
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・女性・騎乗・徳川・非ヒト科・神性
【ステータス】
筋力:C 耐久:D+ 敏捷:B
魔力:D 幸運:C 宝具:B
【イメージ画像】
使用:https://picrew.me/ja/image_maker/1394187>>167
【クラス別スキル】
騎乗:C+
騎乗の才能。Cランクでは正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせ、野獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
船の場合、乗る事なく自らの意思による遠隔操縦を可能とする。ただし、安宅丸ほど自由自在に動かすことはできない。
対魔力:C
魔術への耐性。第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
船霊:C
航海を守護する精霊、神霊の総称。
船を守る加護がスキルと化したもので、変化、守護の誓約、航海の守護者などの複合スキルとして働く。また、船への危険を事前に察知する限定的な直感をを持つ。
ライダーは妖怪的逸話があった安宅丸と比べて、神秘的な逸話を持たないことからCランクに留まっている。>>168
延命改良:B
大規模な修理を何度も行い、232年間使用され続けたことに由来するスキル。
損傷部位を魔力リソースを消費して回復する。この際に回復した部位の装甲は以前より強固なものとなる。この装甲の強化には上限はあり、最大でDランク宝具の一撃を余裕をもって耐えれるほどまでが上限となっている。
この際に使用する魔力リソースは自らの内にある244年分(使用されてない時を含めた時間)もの江戸の記憶で代用することも可能とするため、ライダーは高い耐久性を有する。その代わり、後述する宝具で取れる手段が減っていくデメリットも有する。
鎖国御領:D−
陣地作成の亜種スキル。「閉洋之御法」とも。本来は第三代将軍徳川家光公のスキル、あるいは宝具。江戸の概念を内包していること、徳川家光公がライダーと縁深い人物であったことから例外的に本スキルを会得している。
本来は指定した陣地に江戸という概念を与え、出る事も入ることも許さない拒絶監禁領域を作り出すスキル。
なのだが、本来のものより劣化しており、陣地作成的な使用は不可能となっている。その代わりに、敵対者を弾き、絡めとる鎖型のオプションとしての形を得てライダーの周りを漂っている。
海原ゆく将軍の御座:A−
徳川将軍の御座船であり、232年もの間使われ続けてきたという、その責務への誇り。
その効果は担的にいうと徳川将軍専用のバフ。ライダーの付近にいる、あるいはライダー自身に騎乗している徳川将軍のステータスと権威を大幅に上昇させる。
また、彼女に騎乗する徳川将軍が騎乗、もしくは航海スキルを持っていなくとも、将軍の思い通りにライダーを動かすことができる。
カルデアでは使用されないスキル。
───徳川将軍の御座船、その役割に決して不満などなく、長い年月使用され続けたことはとても光栄なことであった。
だからこそ、もう一つの役割たる国を守る軍船としての役割を果たせなかったことは、瑕疵として彼女の心に刻まれ、同時にその誇りを蝕んだ。>>169
【宝具】
『天地追憶・徳川御座船(てんちついおく・とくがわみましのふね)』
ランク:E〜A- 種別:対人宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
天地丸そのもの、江戸幕府の黎明期からその終焉までの232年を見届けた御座船。
1630年に建造されてからの232年もの江戸の記憶を彼女は有しており、それ故に「江戸」の概念を彼女は内包している。
彼女を構成する霊子の一つ一つに江戸の記憶が保管されており、思い起こすことで江戸にまつわる事象を再現することを可能とする。言うなれば擬似的な江戸版『民の叡智』。
ただし、江戸の概念を内包しているとはいえ、ライダー自身は1630年に建造されたことから、それ以前の江戸時代の要素の再現にはデメリットが発生する。
これはあくまでこの宝具は「ライダーの記憶」と「江戸の概念に内包された記録」を合わせて事象を再現する宝具であるため、記憶にないものは普段より多くの魔力を消費することになる。
他にも江戸を生きた者たちの逸話を使用しても本来のそれから劣化したものになるという制限も存在する。また、再現するモノの中でも歴代将軍の逸話を用いることは禁じられている。>>170
「今度こそ私は守ってみせる。愛しき江戸を、人々を、敬愛すべき将軍様を!そして、ただ232年在った時間に報いるために!今こそ私の夢想を現実にしてみせる!!」
『天地泰平・徳川御座艦(てんちたいへい・とくがわみましのいくさぶね)』
ランク:C+ 種別:克己宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
外敵たる黒船にも負けない船であったのなら、という天地丸の夢想。江戸を守らんとする護国の戦艦、その在りえざる御姿。
通常時では解放されることない宝具。江戸、あるいは徳川家を外敵より守護せしめんとする時、この宝具の使用が解禁される。
将軍の御座船としてではなく、国を守るための戦艦としてその姿を、夢想と232年もの記憶を持って昇華させる。
全てはかつてこの国を開いた黒き外国の船に対抗できなかった、その過ちを繰り返さぬために。今度こそ守り通すために。
全長約100mまでに巨大化した船体は244年もの情報的質量を内包しており、強力な装甲として働いている。また、「外より来る者」への特攻と特防を有している。
奥の手の主砲として「宝永大噴火」を具現とする國崩しの大筒を内包している。その一撃は敵対対象へ対国クラスの損害を与えるが、同時に自らも大きく損壊させる諸刃の刃でもある。>>171
【Weapon】
『刀&金の槌』
普段使用している近接武器。刀は良業物「大和守安定」、「金」と刻まれた大槌は天地丸の船印として掲げられていた金色の槌。
ライダーの剣術は江戸を生きた武士達からエミュレートしたもので、腕前としては平均以上ではあるが、戦闘経験のなさや、あくまで模倣に過ぎないことから剣に生きた英霊には太刀打ちできない程度のもの。また、正直なところ刀よりも船の一部でもある槌の扱いの方が慣れており、金の槌だけを装備している方が強い。
ではなぜ刀を使うのか?その理由は単純、刀を使いたいからである。
『大砲』
遠距離戦は背後に浮かべた大砲を使用している。第一宝具で再現されたもので、種類は外国より齎された「アームストロング砲」。
『閉洋の鎖』
他国を決して寄せ付けない鎖国を具現化した鎖型のオプション。ライダーに近づく者を絡めとり、弾くことで敵からの攻撃を防ぐ。この際、鎖が天地丸の動きを阻害することはない。
ただし、鎖国という性質上、「開く」概念に弱い。また、「出島」に相当する穴もあり、その守りには粗がある。>>172
【解説】
天地丸とは1630年に向井忠勝によって建造された幕府お抱えの御座船である。その試乗は第三代将軍徳川家光によって行われたという。
船種は関船という中型の軍船。全長は約33m、肩幅約7m、推定排水量は約100トンだとされる。船体中央には船印である金の槌が掲げられ、外観は朱塗りに金銅の金具で装飾された煌びやかなものであったという。江戸後期には最大の軍船として扱われていた。
天地丸の最大の特徴として挙げられるのは232年(使われなかった時期を含めれば244年)もの間使用され続けてきたという点だ。とはいえ、もちろんそのまま使われ続けてきたわけではなく、幾度も大規模な修理を行ないながらのものであった。
しかし、旧式であることは否めず、また長い年月の末に軍船としての実用性も失われ、海外の軍艦には抵抗できる性能ではなかった。そして黒船来航後、軍船は旭日丸や咸臨丸といった洋式のものへと変わっていき、1862年に天地丸を含めた関船は全廃され、その役目を終えた。
その後、天地丸は船倉にて保管されていたが、1874年に解体された。
その正体は江戸の黎明期から終焉を見守り続けた御座船の船霊にして付喪神。
244年という膨大な江戸の記憶を持つが故に、江戸の概念を内包し、英霊としての霊基を会得するに至っている。
ライダー自身の性格上、現代に呼ばれることはあまりないと思われる。彼女が呼ばれるとするなら、江戸を中心とした特異点が主なものとなるだろう(呼ばれる年代は1630年〜1862年の間だけ。それ以前以降の年代では基本的に召喚されない)。また、人理焼却などにより江戸の存在が焼却された際、それを解決しようとする者たちの協力者として現界する。>>173
【人物像】
受動的・内向的
老成した雰囲気を持つ、真面目で穏やかな大和撫子。同時に義理と矜持を重んじる誠実さや、外敵に対しては鋭い殺意を持って応対するなど武士のような側面も併せ持つ。
古き江戸を愛する懐古的な人物でもあり、よく昔を思い返しては何処か遠くを見ていることが多く、現代の日本を見据えることはあまりない。だからといって現代を否定することも、卑下することもない。ただ、彼女にとって江戸はそれだけ大きな存在で、愛しかったというだけの話。
むしろ、意外と新しいものを扱うことに躊躇も拘りもないようで、戦闘時の服装や大砲が外国由来であるのもそれが理由。良いものは良い、そんな価値観なので外国の戦艦に取って代わられたこと自体は「まぁ、しょうがないですよね」と受け入れている。
ちなみに、刀は使いたいようで、「以前はただの船でしたから、こう、使えなかった刀を使ってみたかったのです。」と顔を赤らめながら語る。
好きなものは上記にもあるように江戸、そしてそこに住まう人々。江戸は彼女にとって自らを育んだ親のような存在であり、そこに住まう人々は長く江戸に在った彼女にとって弟や妹のような愛しき存在であった(将軍に関してはその存在が江戸の証明であると考えているので、父のような存在だと考えている)。
ちなみに、彼女自身は節制を心掛けているのだが、その船体が煌びやかな装飾が施されていたように、彼女自身も着飾ったりすることが実は好きだったりする。あと、刀も好き。>>174
嫌いなものは江戸に害を成す者、そして自分。彼女は将軍を乗せる御座船ではあるが、同時に国を守るはずの軍船でもあった。だというのにその使命を果たすこともできず、何もできぬまま江戸幕府は閉幕を迎えてしまった。200年以上も共に在り続けた、それなのに江戸を守ることができなかった不忠者、それが彼女の自己評価である。
しかし、その上で彼女は聖杯にかける願いを持たない。江戸を取り戻したいという考えがないわけではない。だが、再興されたそれはかつて自分が愛した江戸ではなく、かといって過去を改変して江戸を存続させるというのはあの時代を生きた人々への冒涜だと理解している。
何より、江戸の終わりは将軍自らがそう決めたものだ。ならばそれに意を唱えることはなく、その江戸の終わりは最善のものだったのだと納得する。
故に決して彼女は自らの願いを叶えようとは、江戸の未来を夢見ようとはしない。>>175
以上のことから彼女は聖杯戦争に呼ばれることはないのだが、特異点といったイレギュラーな江戸の危機において現界する。
その理由は江戸を守るため。
自分には未来を守ることができない。ならばせめて過去を歪ませないために立ちあがろう、と彼女は誓った。
同時にこんなものはただの自己満足だと、自分のような時代遅れの船なんかよりも、もっと守護者として呼ばれるのに相応しい人達がいると自嘲している。
その上で彼女はかつての愛しき昔日を守ろうとする。未来だけでなく、過去さえも奪われることを防ぐために。
もう何もしないでいる事は嫌だから。
イメージカラー:黄昏色
特技:観察,記憶,送迎
好きなもの:江戸、そこに住まう人々や文化,街の営みを眺めること,お洒落,刀
嫌いなもの:江戸に害を成す者,不忠な自分
天敵:黒船,徳川将軍
願い:江戸の過去を守る
【一人称】私【二人称】貴殿,御身,貴方,貴方様【三人称】彼,彼女,あの子,アレ>>176
【因縁キャラクター】
安宅丸:自らが建造されてから4年後に建造された御座船であり、可愛い妹。落ち着きを覚えてほしくもあるが、正しきを為す善い子でもあると信じている。なお、向こうからは苦手な相手認定されてる模様。
徳川や江戸を愛しながらもそれに縛られず、自らが必要とされる未来を求める安宅丸に対して、天地丸はある種の憧憬を抱いている。
徳川歴代将軍:主人にして父。彼らこそが江戸の要であり、最優先で守るべき存在として認知している。
徳川に仕えた忠臣たち:軍船としての役割を果たせなかったことに負目をもつ彼女にとって、彼ら徳川の忠臣達は尊敬の対象であった。
柳生但馬守宗矩:尊敬対象の一人。「ぶいあーる新陰流?みゅうじかる新陰流??なるほど???正直よく分かりませぬが、新しい境地へ至るための剣技なのですね!さすが宗矩様です!!」
カーマ:かつて大奥を利用し獣へ至った者。絶許案件。
千子村正:警戒対象。徳川に仇為す村正の逸話が風評被害によるモノだと分かっているが、実際に徳川に仇為す性質を有しているので警戒している。それはそれとして、村正の作った刀を見ては目を輝かしていたりする。
オベロン:「刀、いいですよね・・・。」
テノチティトラン:かつて中南米に存在した水上都市。彼女の荘厳さと素晴らしさを認めつつ、「江戸も貴女に負けないほど素晴らしい都市だったのですよ?」と隙あらば江戸の自慢をする。
第16代将軍徳川クロフネ:ある特異点に現れた徳川の怨念。彼女としては彼らの恨みは分からなくもないようだ。だが、それと同時に、武士としての誉もなく、恥も外聞もなくかつての外敵を乗っ取り、そして姦臣としか言えない者が徳川を名乗る、そんな行為を行った彼らを彼女は決して看過しない。
以前制作した御座船「安宅丸」の姉に当たる御座船。特に宝具、性格が難産だった子。
最初は愛する江戸を守れなかった『無念』から生まれた冷酷無慈悲な江戸永続戦艦というアルターエゴの案もあったりしたけど、ボツに。練り直すなら多分特異点のボス仕様になる。175ですがだあれも反応してくれないんで改めて真名当てクイズ、
真名:⬛⬛⬛⬛
・クラス
キャスター
・アライメント
中立/中庸
・ステータス
筋D/耐B/敏B/魔D/幸B/宝B
・スキル
芸術審美:B+/一意専心(⬛⬛):B/⬛⬛⬛⬛:A/⬛⬛⬛⬛:C/顛者の相:A
・宝具
⬛⬛⬛⬛⬛⬛:B/⬛⬛宝具
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛:C/⬛⬛⬛宝具>>180
すみませんが、スキルも宝具名も正解へド直球なヒントにしかなりませんので。詫びと言えばなんですが、ヒント込めてマイルームボイス的なのを。
徴姉妹←『・・・・・風景は色々な場所を生前巡ったが、やはり南方の風景は良い、第二の故郷と言っても差し支えないほどに。何故こんなことを言うのかって? 先程大越の反乱の首謀者だという姉妹に会ったからさ』
『異聞帯・・・・・・、行き止まりの人類史。君たちカルデアは、数多の出逢い、別れ、風景、人物、英雄譚、悲劇、喜劇など類別すれは別ち切れないものをその目に焼き付けて来たのだろう? 私が召喚されたのがもう少し早ければ、それらに筆を執る事も出来たろうに。あぁ、実に無念だよ。記憶は薄れていくが、書画は悠久だ。原本が喪われたとしても、誰かの写しさえ残っていればいつまでも残り続ける。さあ連れていってもらおうか! 七つを越え、未だ旅は続くのだろう! その分は集められなかった以上どうしょうもないが、まだ、書く題材がある、即ち私は君達の旅路を絵にする事が出来るのだから!』←ミクトランクリア後召喚&絆lv5つー極めてギツイ条件満たした時の追加台詞。セリフを見るに中国っぽい?大越と言ってるあたり11世紀以降の人物かな。
Wikipediaを軽く見た感じ「海嶽後人」こと「米 友仁」がそれっぽい気がする。>>182
惜しい! 親父の米芾(ベイフツ)の方です。
真名:米黻(後年名乗った名) 元章
・クラス
キャスター
・アライメント
中立/中庸
・ステータス
筋D/耐B/敏B/魔D/幸B/宝B
・スキル
芸術審美:B+/一意専心(書画):B/臨模:A/米顛拜石:C/顛者の相:A
・宝具
米顛選擇仿品來欺騙真品:B/対人宝具
米顛威脅如果你不偷書就和你一起跳:C/対人宝具>>156
武内宿禰の募集をした者です。自分では思いつかなかったので依頼をかけさせていただきました。作成していただきありがとうございました。武内宿禰のwiki追加ありがとうございます!
「来い。"狂戦士(ベルセルク)"を教えてやる」
【元ネタ】ロルフ・クラキのサガ
【CLASS】バーサーカー
【真名】ボズヴァル・ビャルキ
【異名・別名・表記揺れ】ベズワル・ビャルキ、熊の子
【性別】男
【身長・体重】410cm・1920kg
【外見・容姿】防具を纏った巨大かつ筋肉質な白熊
【地域】欧州
【年代】6世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】猛獣・ケモノ科・愛する者
【ステータス】筋力:A+ 耐久:A 敏捷:B+ 魔力:D 幸運:E 宝具: B+
【クラス別スキル】
狂化:E
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。また、現界のための魔力を大量に消費するようになる。
最優の狂戦士ボズヴァルは狂乱に呑まれることはないため、大部分がスキル「第一の者」の制御下に置かれており、こちらはその残滓のようなものにすぎない。>>187
【宝具】
『顕現するは白き力(ヴィートゥ・フュルギャ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ボズヴァルが精神統一しトランス状態に至ることで現世に現れる白熊の霊獣(フュルギャ)。大英雄ボズヴァルのもう一つの姿。
発動中はAランクの「獣化」と「異形戦士」を獲得。幸運以外のステータスが倍化し、さらに『武器による攻撃である以上ボズヴァルの毛皮を突破することはできない』という概念防御によりB+ランク以下の武器による攻撃行為を物理的・魔術的問わず全て反射し、攻撃した武器そのものにダメージを跳ね返す。B++ランク以上の武器による攻撃に対してもダメージを1ランク分カットし、威力を大幅に減少させる。
その姿は一見すると白熊そのもののように見えるが骨格の形状は微妙に異なっており、肩や腕周りなどは人間のそれに近く、「獣人」ならぬ「人獣」と呼べる戦闘に適した独自の形態をとっている。
バーサーカークラスのボズヴァルは霊熊単体で現界しているため、必然的にこの宝具が常時発動状態にあり常に多量の魔力を消費するが、それと引き換えに反則的な白兵戦能力を有する。
『最後の目覚め(ビャルケモール)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
「顕現するは白き力」の解除、即ち消滅によって発動する宝具。目を覚ましたボズヴァル・ビャルキが最後の戦いに赴いた逸話の再現。
霊熊状態のボズヴァルの肉体が完全に消滅すると、それがトリガーとなって召喚術式が自動で起動。霊熊ではなく人の姿のバーサーカー・ボズヴァルが新たに召喚される。
この宝具によって召喚されるボズヴァルは宝具や一部のスキルを持たず、ステータスも霊熊状態に比べると低下しているが最強のベルセルクとしての武勇は健在であり、繰り出す攻撃には神性への特効効果が付与されているなど独自の強みを持つ。【Weapon】
『無銘・剣』
人間状態のボズヴァルが装備している剣。これといって特筆すべき点はない。
【解説】
北欧屈指の英雄ボズヴァル・ビャルキ。デンマークの伝説の王ロルフ・クラキ率いる十二のベルセルクの中でも、「第一の者」と呼ばれた最強にして最優のベルセルク。日が落ちると灰色の熊へと変身してしまう呪いに侵された父ビョルンと、その幼馴染ベラとの間に生を受け、生まれながらに熊の如き膂力を宿していた"熊の子"。
選定の魔剣スニュルティルを抜き放ち、ロルフ王の下で数多の武功を立て、最強のベルセルクとしてその名を天下に轟かせるも、ロルフ王の種違いの妹スクルドの奸計によって彼等の栄光には終止符が打たれることとなる。
最後の戦いの最中彼は大神オーディンによって魔剣スニュルティルを打ち砕かれ、それでもなお無数の敵に果敢に立ち向かい甚大な被害を与えるも奮闘虚しく、己の主の信仰を無下にした神を憎みながら凄絶な最期を遂げたという。
「"戦いの恐怖"を名乗る隻眼の男は何処にいる!得意の変装で隠れているのか!」
「姿を見せろ!彼奴が空を駆ける馬に乗っているというのなら、俺が引き摺り下ろして捻り潰してくれる!」
「我等が王の信仰を裏切った、偽りの神め!!」>>189
【人物・性格】
勇猛果敢。誇り高く仲間思いな生粋の戦士。強者との死力を尽くした戦いを好む。
一見すると血に飢えた戦闘狂のようであり、実際に戦いの中に生の実感を見出す紛れもない戦闘狂であるが、君主たる大英雄ロルフ・クラキに対しこれ以上ない忠義と信頼を捧げる忠臣としての一面も持ち、その忠誠心は「我が王ならばどうするか、どう俺に命じるか」がそのまま行動理念と化しているほど。そのためマスターのことは「相方」や「戦友」として捉え、令呪による強制がない限りは己の理念に従い善き戦士として豪放磊落に振る舞う一方、利己的・自己中心的であると判断した者には厳格な態度をとるようになる。
また、オーディンに魔剣を砕かれ、ロルフ王を死なせてしまった経験からかなりの神嫌いになっており、神に対しては「人を利用し、裏切る者」という強烈な敵視の視線を向けているほか、オーディン本人に対しては無条件で殺意を剥き出しにするほどの憎悪を抱いている。サーヴァントの中では制御しやすい部類に入るが、槍、ルーン、隻眼など、オーディンを彷彿とさせる要素には敏感な上、無辜の民を犠牲にするような下卑た行為には絶対に手を染めようとしないため、一般的な魔術師とは噛み合わないことも多い。>>191
【コメント】
北欧最強格のオーディン絶対許さないベアー。表記されているステータスはスキルや宝具を含めない素の状態のため、それらを加味するととんでもないことになるスペックお化け。創作利用可です。
【wiki登録】可【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【真名】大久保忠世・大久保忠佐
【異名・別名・表記揺れ】膏薬侍、徳川十六神将、蟹江七本槍(異名) 新十郎、七郎右衛門(忠世) 治右衛門(忠佐)
【性別】男性
【身長・体重】160cm・52kg 160cm・54kg
【外見・容姿】甲冑に身を固めた、半透明のぷるぷるとしたスライム侍ブラザーズ。
【地域】日本
【年代】戦国時代~江戸時代
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。>>194
【固有スキル】
変身:B+
自らのカタチを変えるスキル。
大久保兄弟の本来の肉体は半透明であり粘性に富む膏薬──というよりスライム状のもの。
自在に粘液状の身体に変身可能で、打撃系の攻撃を受けた時、ダメージを大幅に削減する効果もある。
ちなみに普段は表面色や形状を人間のそれに近づけて擬態している。
……弟の忠佐は生涯、戦場で傷を負わなかったと言うが、その理由の一端はこの特異な肉体に依るものか。
コンビネーション:C
特定の人間と共闘する際に、どれだけ戦闘力が向上するかを表すスキル。
Cランクならば、どれほど苛烈な戦場でも目線一つで互いの行動を把握、最適な行動を取る。
仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。
また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。>>195
【宝具】
『膏薬侍(こうやくざむらい)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:1人
長篠の戦いにおいて「良き膏薬のごとし、敵について離れぬ膏薬侍なり」と織田信長に評された戦いぶりから。
宝具の効果範囲内に入った敵は、以後、大久保兄弟から一定以上の距離を取る事ができなくなり、強制的に近距離戦を強いられる。
傍目には兄弟の特異な肉体やコンビネーションが織りなす戦術的行動のように見受けられるが、実態としては運命・因果への干渉に近い。
【Weapon】
『素槍』
『六股』:備前長義の作刀。忠世の刀で本人は「老の杖」と称す。盗賊三人の高股を斬って落とした事で六股と呼ばれるようになったという。後に大久保家の家宝となった。
【解説】
徳川家康に仕えた武将。兄が忠世、弟が忠佐。兄弟ともに蟹江七本槍、徳川十六神将の一人に数えられる。
兄・忠世は武略に優れる一方、地方の統治にも腕を振るった文武両道の将。
弟・忠佐は生涯傷を負わなかったと伝えられる猛将。
†>>196
忠世・忠佐の大久保家は本家ではなく支流であったが度々武功を挙げて本家を凌ぐ勢威を誇ったという。
そんな家に生まれた忠世・忠佐は若くして家康と共に各地を転戦したと伝わる。
三河一向一揆の折には家康に味方して忠義を貫いた事が評価されたのもあって、家康の直属部隊・旗本先手役の将に兄弟揃って選ばれたという。
後、武田家との戦いで徳川軍が劣勢に追い込まれた折には、忠世自ら奮戦して逆境を盛り返したというエピソードもある。
長篠の戦いでも活躍し、その敵に張り付いて離れない戦いぶりは信長をして「良き膏薬」に準えて激賞されるほどであったという。
一方、徳川信康が家康の命令で切腹させられた信康事件においては「我が子を密かに逃してほしい」という家康の真意を汲み取れずに切腹させてしまった、とされる。(ただし信康事件の研究が進んだ事で史実性は疑わしいものとなっている)
天正壬午の乱においては甲斐・信濃の制圧の為に一軍を率いて北上。
小牧長久手で衝突する羽柴秀吉・徳川家康の戦いを尻目に勢力を広げたが、上杉家の後援を得た真田昌幸の前に敗北を喫する。
その後、情勢を盛り返す前に家康によって呼び戻され、秀吉への臣従が決定されるまで対秀吉戦線に配置された。
小田原の役でも武功を挙げ、家康が関東に転封されると兄弟揃って大名として遇された。
特に兄・忠世は、秀吉の命令により北条家の本城であった小田原城を任されるなど、評価が高かった事がうかがえる。
兄・忠世の没後、関ヶ原の戦いが起こると忠佐は家康の嫡子・秀忠率いる軍勢に加わったが、この時も真田昌幸の軍略に敗北を喫したという。
なお大久保家は後に大久保長安事件と呼ばれる粛清事件により急速に勢威を失い、兄弟どちらの家も改易を受けている。
【Wiki登録】可ドッペルゲンガーシリーズ
【元ネタ】『ウィリアム・ウィルソン』
【CLASS】アルターエゴ
【他クラス適性】アサシン
【別名】のアルターエゴ
【真名】ウィリアム・ウィルソン
【性別】男性
【属性】混沌・悪・地
【その他特性】人型、ヒト科
【ステータス】
筋力:D 敏捷:B 耐久:C 魔力:E 幸運:E 宝具:B
【クラススキル】
気配遮断:C-
アサシンのクラスに与えられるクラススキル
自身のサーヴァントとしての気配を消す・断つ能力で、隠密行動に適し、姿の発見や気配の感知をされにくくなるが、攻撃態勢に移ることでランクが大きくダウンする。
真名嫌悪:A
真名への強い嫌悪心から、接した相手が自身の真名に関する記憶を持っていればその記憶のみ消去させることができるスキルで、ルーラークラスの持つ「真名看破」スキルすらも最終的に無効化できるが、唯一アヴェンジャークラスに対しては「忘却補正」スキルの影響により消去できない。>>198
【固有スキル】
黄金律(偽):E
お馴染みの「黄金律」スキルの亜種、偽バージョン
通常の「黄金律」であれば、人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を示すスキルであるが、このスキルの場合では、お金を手に入れる為の商売や経営以外の技術手腕を指し、特にアルターエゴの場合は賭博におけるイカサマの技術を示す。Eランクでは富豪に並ぶ程の大金を稼げるわけではなく、精々毎日少し贅沢な買い物や食事を楽しめる程度である。
ドッペルゲンガー(真):C
燕青の持つ同名スキルよりも上位のスキル
燕青の持つ「ドッペルゲンガー」スキルは、自己を限りなく希釈することによって可能となる宝具級の変身スキルであるが、こちらは自己を希釈させることなく完全に変身のみを可能としている。変身については、宝具以外であればスキルも込みで完璧に変身しきることができ、。一度の召喚に際し、一度変身したことのあるものは記録し、何度でも変身・することができる。また、基本的に変身対象は知性体のみである。宝具でも変身能力を持つもう一方の霊基を召喚するが、彼の変身能力はスキルにおけるそれの限りではなく自由度も拡張された、変身という上ではかなり万能に近い能力となっている。
支配のカリスマ:C-
常に他者を操り、自分の手足のように思い通りにしたいという欲望、あるいは全ての人間は自身にとって都合のいい存在としてしか見ていない傲岸不遜さから生じたカリスマスキルであり、他者の喜ばせ方や欲求を知りながら、それを利用して巧みに自分という存在へ縛り付けようとする心の性質を示す。
飴と鞭を使い分け、他者の心の隙間に踏み込むことで戦意・士気を向上させることもできるが、どのような状況下であっても、常に周囲の誰かを遣って自身にとっての益を呼び込むこともできる。
不屈の野心:B
お馴染みの不屈系派生スキル
苦痛を伴う絶望的な状況に遭い、野望への道程が道半ばで途絶えたところで、往生際悪く、
再びその野望へ至る道程に挑み続けて歩みを止めない、要は極めて諦めの悪い精神力を示すスキル
寄宿学校を退いた後も相変わらず他人を駒のように動かし手中に収め甘い汁を啜ろうと画策するも、その悉くを自らのドッペルゲンガーに阻まれ、各地を転々とするが、結局行く先々で野心に従い同じような事を繰り返していったアルターエゴの精神性に起因する。>>199
暗闇に浮かぶは鏡像が如し:EX
物語上で、アルターエゴが、彼にとって気に入らない邪魔者であり彼と同じ名を持つ男の部屋に夜忍び込み、その寝顔を覗いた瞬間彼の姿そのものであったことが判り仰天し恐れ慄いたあまり、直ぐさま学校から退いたエピソードに由来するスキル
暗闇において目では捉えられない、隠された真実の姿を暴くことができる。但し、アルターエゴ自身にとって見たくない、知りたくない都合の悪い真実についても暴いてしまい、身体の動きを1ターン封じられるデメリットを抱えてしまう。
【宝具】写し出すは破滅の始まり(マイ・グッドネス・ロスト)
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1~20
最大捕捉:1人
アルターエゴが物語の中で語られる最終盤、それまでの因縁の相手である自分と同じ姿、名を持つ「ウィリアム・ウィルソン」を遂に一突きにしてしまった瞬間を宝具として昇華し再現させる宝具。
対象の敵の前に巨大な鏡が出現し、そこに映った鏡像をナイフで刺突することにより、現実の敵を仕留めるという、呪腕のハサンの宝具「妄想心音」にも共通する、類間魔術の理論を応用した一撃。鏡像の中の存在であろうと現実の本体が動けばそれに合わせて鏡像も動くのだが、基本的に現実世界からの干渉を防ぐ防御手段は無く、防御手段としては現実世界の本体がアルターエゴを攻撃し刺突を妨害さえしてしまえばそもそもの問題は無くなる。また、動いている敵に対して使っても意味は無い。
加えて、対象となる敵の善性が強ければ強いほど宝具の命中率、威力ともに上昇する特性を有しているが、同時にアルターエゴ自身の悪性が増幅してしまう、場合によってはデメリットになりかねない特性を持っている。>>200
【宝具】影を葬った男(ウィル・リブ・ウィズ・ウィルズ・サン)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
かつてアルターエゴ自身の中に眠る善性の象徴たる存在でもあった、もう一人の「ウィリアム・ウィルソン」をアルターエゴ自身のドッペルゲンガーとして召喚する宝具。
アルターエゴにとっては生前である物語上で、善性の人格としてのもう一人の「ウィリアム・ウィルソン」であるわけだが、アルターエゴは英霊となった際既に己の過ちを省み、悪性でありながら善性を学び、目的の為ならば協力し合える関係に至っている。言ってしまえば、英霊であるアルターエゴの悪性としての本質に変わりはないが、このドッペルゲンガーであるもう一人の「ウィリアム・ウィルソン」と真逆の存在とまではなっておらず、少し行動指針と価値観に違いが生まれている、言ってしまえばオルタや別側面で召喚された英霊の関係に近い。しかし、いくつか明らかに別側面と呼べる枠外の違いもあり、一つは、もう一人の「ウィリアム・ウィルソン」は言葉を発せず、魔術詠唱が不可能である点。そして、もう一人の「ウィリアム・ウィルソン」は宝具と化していることにより元のアルターエゴとは決定的に異質な力を有しており、完全にドッペルゲンガーとしての存在が反映されている点である。
ドッペルゲンガーとして完璧完全な変身・複製能力は勿論だが、変身・複製に関してはただオリジナルと全く同じスペックの存在へと成るだけには留まらず、本体の影と一体化し、その影を操る。これに限っては、変身後は言葉を発せられないというデメリットの影響を受けない。また、オリジナルの行動に対して阻止や妨害で対抗する際に絶対的防御を有し、一時的に空間の跳躍やオリジナルによる、自身ですら防ぐ手立ての無い程の強力ないかなる攻撃をも防御可能な防御力を獲得できる。さらに、複製の概念を有する存在に対しアドバンテージを得ることができ、サーヴァントのような広い意味で複製あるいは影と言える存在に対して常に有効打を打てる。基本的にシャドウサーヴァントやサーヴァントにより行使される投影魔術のような、複製存在を元とした更なる下位の複製概念に対してはほぼ無敵の力を誇る。>>201
(続きから)
しかし、ドッペルゲンガーとオリジナルは決して交わらない敵対関係を強いられ、互いに互いを感知した瞬間、撃破の優先度が上昇してしまうようになるという一種の因縁の呪いを背負うことになる。また、ドッペルゲンガーとしての「ウィリアム・ウィルソン」の持つ善性の象徴という在り方のために、相対的に変身元であるオリジナルの悪性を強めてしまうなどの作用がある。
【Weapon】鏡、ナイフ、影
【関連(ありそうな)人物】
ジキル&ハイド…自身の良心と悪心を二つに分け隔てようとして悲劇に見舞われた存在。
燕青…都市伝説としてのドッペルゲンガーを取り込んだ複合サーヴァント。
タマモナイン&サクラファイブ…元は一つの存在であったものから人格を切り離されて生まれた生まれながらにしてのサーヴァント。
エミヤ&虞美人&ガラテア&ミス・クレーン&エリザベート(シンデレラ)…etc…
形は様々なれど、かつて自分vs自分の戦いを繰り広げた者たち。ある意味で後輩にあたると言えなくもない。
玉藻の前&ニトクリス&卑弥呼(&エリザベート〔シンデレラ〕?)…
鏡に由来する、または関する宝具を持つサーヴァント繋がり。純粋に鏡本来の特性も込みで宝具として昇華されている稀少な枠。
呪腕のハサン&バーヴァン・シー…宝具の在り方が似ている呪殺系の宝具を持つサーヴァント。>>202
(続きから)
シェイクスピア&ビリー&モリアーティ&ウィリアム・テル…ファーストネームが悉く「ウィリアム」の方々(ウィリアム・テルは一応霊基登録名基準)。アルターエゴは何気にシェイクスピアに続く、アーチャークラス以外でのサーヴァントとなる。
ドレイク…エリザベス朝と縁のあるサーヴァント同士。
【解説】
サーヴァントアルターエゴ、真名ウィリアム・ウィルソン。但し、アルターエゴにとってこの名は本名ではなく、英霊の身へと至った今となっては、最早かつての本名が何であったかなどの記憶は残っていない。
19世紀の小説家エドガー・アラン・ポーによって執筆された短編ホラー小説『ウィリアム・ウィルソン』に登場する主人公その人、或いはそのモデルとなった人物。
少年時代、寄宿学校で暴君の如く君臨し、暴君の如き振舞い、周囲の他者を従え自身の思うまま望むままの生活を謳歌していたウィリアムの人生は、ある日自分の目の前に現れた自分と同じ名と特徴を持つ、自分そっくりの男〝もう一人のウィルソン″との出会いによって狂い始める。味方か敵かも分からず、自分の思惑を乱し続ける、自身が嫌悪を抱く自分自身の名前と同じ名を持つ〝彼″にウィリアムは遂に業を煮やすが、ある夜〝彼″の姿が自分自身そのものであることを再認識したことをきっかけに、逃げるようにそれまでの生活を捨て1人旅立つ。
しかし、新たな地においても〝もう一人のウィルソン″は姿を現し、その地でやはり他者を陥れようと画策していたところを阻もうとする。そうして各地を転々とするも、その度に〝彼″はウィリアムの前に姿を現し、悉く邪魔ばかり働く。そして、運命の日は訪れた。そうして、またとある地にて他者を陥れんために画策し、とある舞踏会に訪れていたウィリアムの前に、やはり〝彼″は姿を現す。遂に限界を迎えたウィリアムは、〝彼″と二人きりになりその身に刃を突き立てた。だが、そこで命消えゆく間際の〝彼″の言葉によって、ウィリアムは〝彼″が自分自身の中より生じた、紛れも無く自分自身であり、その〝彼″を手にかけたことにより、自分は今まさに自分自身を失ったということを気付かされてしまったのであった。
ここまでが小説『ウィリアム・ウィルソン』で描かれている彼の人生である。>>203
(続きから)
その後のウィリアムは物語の中での結末、自身のとった行動に後悔し自身が善性を失うことで取り残された、残骸としての悪性であることを受け容れながらも時すでに遅く、破滅の果てにその人生を終えた。しかし、死後ウィリアムは非常に微弱な存在ながらも英霊となり、自身の片割れであるが故に同じ霊基として登録されながらも個体として独立した状態で、彼と同じく微弱ながら英霊として昇華された〝もう一人のウィリアム″ともう一度意思を通わせる機会を得た。そして、ウィリアムと〝彼″は、今度こそ対話を通じてお互いを認め合い、受け容れ、改めて〝ウィリアム・ウィルソンという名の一人の英霊″として、その霊基の存在強度は高められた。こうした過程を経て、同じ一つの霊基の中に宝具の発動という条件による一時的な霊基の完全分離を認められるが、通常はその一つの霊基の中に2人分の魂が同居することを認められた。>>198
wiki登録可です
よろしくお願いします!「病巣を切除する。安心しろ、寝ている間に終わる。」
「……お前がマスターか。私と共に人々を救う覚悟はあるか?……ない、か。ならば眠っていろ。お前の聖杯に託す願いは叶わない。お前が起きた頃には、すべて切除が終わっているからな。」
【出典】史実、三国志
【CLASS】アルターエゴ
【真名】華佗元化
【異名・別名・表記揺れ】神医
【性別】女性体(肉体改造によるもの。元は男性。)
【身長・体重】160cm・95kg(西施の容姿の中に関羽の筋力を搭載した弊害。異常な筋密度を誇る。)
【肌色】薄茶色 【髪色】紫 【瞳色】紫
【外見・容姿】紫の髪をたなびかせ、青の直裾袍を着た絶世の美女。……であるのだが、あまりにも凛々しい表情と内より湧き出る覚悟のため、顔の持つかわいらしさは一切失われている。
【地域】中国(生まれはイラン近辺)
【年代】A.D.110~A.D.208
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:C+++ 耐久:C+++ 敏捷:D+++ 魔力:C 幸運:C 宝具:EX>>206
【クラス別スキル】
ハイ・サーヴァント:EX(A相当)
複数の英霊のエッセンスを合成して作られた人工サーヴァント。
……ではなく、華佗の肉体改造は生前に行ったもの。EXは『評価規格外』にして『想定外』。
生前の段階で「西施」「荊軻」「関羽」「曹操」の能力を取り込んでいる。
道具作成:A
本来はキャスターのクラススキル。魔力を帯びた道具を作成できる。医薬品の調合の才は天才クラスで、秤もなしに正確な分量の薬を高速で調合できたという。
【固有スキル】
中国武術(五禽戯):A+
中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。
現代にまで伝わる、 虎・鹿・熊・猿・鳥を模した象形拳である「五禽戯」の開祖。
練度としては最高ランクだが、戦闘向けに作られた技術ではなく、内功を操作することによる「健康体操」としての側面が強い。適切な表記はA+++--。
医術:EX
当時の医療技術より数段優れた近代的医術。なお、このスキルは現代の基準で比較するのではなく、サーヴァントの生きた時代の基準で判定するものとする。
華佗は当時の中国の水準を大きく超えた技術を有しており、当時使われていた鍼や灸、漢方薬のみならず、西域的な技法である麻酔や外科手術までも伝説的な技量で行った。>>208
【宝具】
『麻沸散(マフェイサン)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
由来:華佗が調合したとされる、世界最古の麻酔薬。
華佗が調合した世界最古の麻酔薬。痛覚のみならず、あらゆる感覚を遮断したとされる。
麻酔薬としては現代のものと比べてもだいぶ強力で後遺症もないのだが、強力さの代償として、完全に感覚が戻るまでには1ヶ月ほどかかったとされる。
華佗は医師であるため敵の命を奪わないが、麻酔薬は非殺傷制圧兵器として投与する。ガス、鍼、あるいは極まった拳法による強引な投与により、非殺傷でありながら事実上の即死攻撃として機能する。
『改貂蟬(ガイディアオチャン)』
ランク:EX 種別:対人術技 レンジ:1 最大捕捉:1人
由来:華佗が、ひどく不美人であった貂蟬の首を中国四大美女である西施のものと取り換え、それでも度胸と自信がない彼女の肝を荊軻の肝と取り換える手術をしたとされる伝承。
人体改造手術。保有する遺伝子サンプルのストックから、その人物の「長所」を移植する神業。
華佗は自身の元より有する「頭脳」に加え、西施の「容姿」、荊軻の「胆力」、さらに生前の患者である関羽の「筋力」、曹操の「王気」、また、持ち主は不明だが「未来視」を兼ね備える究極の改造超人と化している。
【Weapon】
四肢:中国武術の術理、即ち肉体構造に精通した華佗にとって、武器などは不要。
斧:脳天をかち割る破壊力を持った斧。華佗はこれをメス代わりに用いる。骨を一撃で叩き割る威力を持ちながら、無駄なダメージを一切通さず、患部だけを切除する絶技が可能。>>209
【解説】
華佗は、「神医」とも称される古代中国の伝説的な医師。中国四大名医の一人。
前半生については不明な部分が多いが、イラン系であるという説が有力。これは、「華佗の用いた医術が中華医療の思想ではなく、中東の方式である」こと、「「華佗」という名が古代ペルシア語の「Khwada」、即ち「先生」を意味する」ことから有力な説である。この時代の中国では、シルクロードを渡ってきたイラン系異民族が普通にいたことも考えるとあながち荒唐無稽な話でもない。
その名高い医術から何度も官職に招聘されるも固辞し、放浪を行いながら民や武将たちを治療して回った。齢100近くになってもその容姿は若々しく、麻酔や外科治療など、当時の中国では考えられない医療によって多くの人々を癒し、「神医」と崇められた。
あるとき、その評判を聴いた曹操の典医となり、持病の頭痛やめまいの治療をしていたが、殺されてしまう。この理由は史実と三国志において異なり、史実では待遇の悪さから逃亡しようとしたためであり、三国志においては、曹操に頭痛の外科治療を提案すると、「関羽の仇討をする気か」と拷問ののち殺されてしまったという。
今回は後者の三国志での逸話を採用している。脳腫瘍により頭痛や癇癪を起していた曹操を治療するため、麻酔で寝かせて斧で脳天をかち割ろうとしたところ、謀反人として扱われ殺されてしまったのだ。当たり前だ。
獄中の華佗は、その秘奥を「青嚢書」に書き記し牢番に渡すも、罰を恐れて断られたため燃やした、あるいは牢番の妻が夫の身を案じて燃やしてしまったという。こうして、数百年は未来の超医術は中国史から失われてしまったのだ。
【人物像】
医師として患者を治す覚悟が決まりきった人格者。方向性としてはナイチンゲールとだいぶ近い。
医師としての覚悟が決まりきっているため、基本的には聖杯戦争でも敵のサーヴァントを殺さない。聖杯戦争が起きた場合、それによって命を落とす数を最小にするために奔走し、危険なサーヴァントは麻酔で眠らせて隔離する。
逆に、それが命を救うために必要であれば、腕も斬るし脚も斬るし、脳天もかち割るスーパードクター。>>210
サーヴァントとしての性能は相応に高いが、マスターの言うことは聞かない上一切の殺傷を拒み、果てはマスターを即時麻酔して勝手に行動しだすなど、サーヴァントとしては致命的なまでに問題がある人物。
もっとも、マスターの願いが「自分や他人の病気を治してほしい」だった場合は優先して治してくれるので、その点では聖杯の取得すら待たずに願いが叶う可能性もある。
特技:外科手術。麻酔から切除、縫合に至るまで、外科手術の技量では人類史の頂点。逆に、当人的には内科は不得手らしい(それでも神域だが)。
好きなもの:患者を救うこと。生命の危機のみならず、怪我による身体機能喪失の回復や美容整形も「患者を救う」治療である。
嫌いなもの:治療を拒む病人。ただし、華佗は麻沸散で強引かつ患者の許諾を得ずに気絶させてでも手術を行う。曹操級の人物でなければ抵抗すら不可能。
天敵:曹操
願い:「聖杯戦争は多くの怪我人が出ると聞いた。それ以外に、医者がそこに向かう理由が必要か?」
【因縁キャラクター】
アスクレピオス
「医神アスクレピオス、か。……早速だが、手を貸せ。今回の事例は世界規模の災害救助なのだ。医者の数などいくらあっても足りん。方針を練り、対策を練り、一人でも多くを救える体制を確立するぞ」
「ほう、神医華佗。面白い。中華の医療技法には前々から興味があった。そちらに特有の病もな。たっぷり聞かせてもらうぞ。」
東西の至高の名医。『医学の発展』を第一とするアスクレピオスと『患者の健康』を第一とする華佗の相性はさほど良くはないのだが、『なんとしても患者を治す』という一点で同意が取れているため協働は可能。
ナイチンゲール
「ナイチンゲール女史をバーサーカーで、か。失敗だな。『彼女のような看護』など、誰でもできる。彼女の真髄は『その知性によって世界に医療を普及させた』ことなのだから。彼女であればかの曹操すら説得し、治療できたかもしれないと思っていたのに。アレでは曹操そのものではないか。」
鋼の天使と、鋼の医師。正直似た者同士なのだが、互いのことが狂気に見える様子。だが、『なんとしても患者を治す』という一点で同意が取れているため協働は可能。>>211
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
「ふむ。外科手術が必要だな。『だが、お前に聖杯は不要だ』。」
華佗の外科手術で願いが叶う人。華佗は人類史最高峰の外科医なので、場合によっては聖杯がなくとも人体の理を覆せる。
スーパードクターKを読んだので。Kの一族の開祖説がある人を。
中国最高の医師、華佗です。貂蟬と瓜二つの美少女化しているが、「ギュッ」という眼光が拭えない人。
身体能力、容姿、スキル、宝具ともに完成されているが、マスターの言うことを聞かず暴走して見つけた怪我人を治していく一種のバーサーカー。聖杯戦争では厄ネタ枠。
wiki追加可能です。>>198
おっと、しまった!
大事なとこ忘れてました!
修正と言うか追記で
【別名】鏡像のアルターエゴ「謝礼なんてそんな、滅相もない……貴女が健やかにいてくれることが、僕にとって何よりの報酬ですよ」
「…………ふぅ、暑い。やっぱり胸元が蒸れるけど、荒れないと良いなあ。」
【元ネタ】『神話集』、史実?、ギリシャ神話?
【CLASS】キャスター
【真名】アグノディケ
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女性(※第一スキル発動時は男性に変わる)
【身長・体重】174cm・58kg
【肌色】白 【髪色】金髪に紅玉色のメッシュ 【瞳色】青
【外見・容姿】白衣を着た痩躯の好青年/淑女
【地域】アテナイ(古代アテネ)
【年代】紀元前4世紀頃?
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】秩序、女性、善、人型
【ステータス】筋力:E 耐久:D++ 敏捷:C 魔力:B 幸運:B 宝具:B>>214
【クラス別スキル】
陣地作成:B
キャスターのクラススキル。魔術師として、自分に有利な陣地を作り上げる。患者を看るための『診察所』を作成可能。
道具作成:B
キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。
医療行為に必要かつ高品質な薬や器具を作成可能。
【固有スキル】
変装:A
自身の姿、性別を異性のものに装うスキル。実際に裸体を見なければ女と分からぬほどのランクである。
また、単なる性別の偽装だけでなく「女性の職や生き様を制限されていた時代、性別を偽りその枷から解き放たれ自由に活躍できた」と伝わる逸話から、自身のあらゆる判定にプラス補正値がつく。
医術(古):A
『解剖学の父』ヘロフィロスの医学学校で習得した、当時としては高度な人体解剖に基づく古代ギリシャ的医術。
更に、古代では医術と魔術、神々への信仰は親密な関係でもあるため、キャスターはそちらの方面にも明るい。
fgoならば「味方全体の体力を回復&味方全体のNPを増加」するスキル。>>216
【宝具】
『癒し絶さぬ不屈の腕(アペイロン・セラピア)』
ランク:C 種別:治癒宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:50人
άπειρον(限り無いもの、限定されぬもの)+θεραπεία(セラピー、癒し)
──────どんな苦難があろうと私が必ず患者たちを助け続ける。
そのように決意した彼女の精神性・絶対性が昇華された宝具。
魔力の許す限り、自軍の味方を治癒し、バッドステータスや持続ダメージを解除し続ける。
また、違法行為や死すら臆さない強固な在り方は彼女を動かす“第二の霊核(心臓)”に変化し、
心臓を貫かれるなど本来ならば致命傷となるダメージを負っても即座に消滅はせず、
宝具が終了するまでの間ペナルティなく治癒行為を維持できる。
fgoならば「味方全体の体力を毎ターン回復&状態異常を解除&味方全体に強化解除耐性を付与+自身にガッツ状態を付与」する宝具。
【Weapon】
道具作成で作り出した医療器具や劇薬
不浄を退ける魔力弾や魔力防壁
・彼女が学んだ古代都市アレクサンドリアは当時最新の学問だけでなく、表世界から隠された貴重な神秘を学べる場でもあった事、そして古代では医術と魔術は親密な関係でもあるため、キャスターはそちらの方面にも詳しい。>>217
【解説】
Agnodice(アグノディケ)。
古代ギリシャ初の女性医師、産婦人科医、助産師。
彼女が生まれた時代、アテナイでは出産における母子の死亡率は急増していた。
かつての助産や女性の医療は女性たちが自ら学び行うもの……。しかし、いつしかそういった知識は奴隷と女性が身につけることは禁じられ、医療関係者は男性のみに許された職と化した。
その結果、女性側は羞恥心や嫌悪感から診療を拒絶し、その態度を見た男性医師らも不快感を抱き「女は自身の健康に疎い頑固者」と非難する、という互いに心を閉ざす悪循環が生まれていたためである。
そんな痛ましい現状を見かねたアグノディケは髪を切り男装しアレクサンドリアまで足を運び、医師ヘロフィロス(恐らくは解剖学者として名高いヘロフィロスとされる)のもとで医療を学んだ───バレてしまえば極刑は免れぬ茨の道を選んだ。
そうして全ての研修を終えアテナイへ戻ったアグノディケは偶然、陣痛に苦しむ女性に出会い助産を申し出る。
男に助けられたくはない……と拒絶する妊婦。
そこで彼女は自ら女である事を打ち明ける。これを見た妊婦は医療を受け入れてくれたのだった。
ある意味、『インフォームド・コンセント(医師側から十分な情報を貰い、患者が医療に納得し同意できる概念)』に似た大胆な行動でアグノディケは無事助産をこなし、
その評判(と命をかけた秘密)は婦人たちの間ですぐさま広がり女性に人気の医師として成功していく。>>218
それを面白くないと感じ、あるいは疑心暗鬼の目を向けたのは何も知らない男性医師たちである。
『この男はもしや医療と称して女たちを誘惑し、女たちも病を装い、それに応じているのではないか?』
そう疑った男たちによりアグノディケは法廷に呼び出されてしまう。
……この危機にとうとう彼女は身の潔白を証明すべく、衣服をたくしあげ自身の性別を明らかにした。
驚かれながらも姦淫の疑いを取り下げられた。が、今度は女が性別を偽り医師として働くなど言語道断、死罪にすべきだ、という非難が上がってしまう……。
「──────女たちを救ってくれたこの方を罰するならば、私たちはあなた方を敵とみなし、反逆する覚悟があります……!」
それに異を唱えたのはアグノディケに助けられた、あるいは彼女の活躍ぶりを知るアテナイ中の女たちであった。
その後、この女たちの猛抗議によりアグノディケは死罪を取り消され、更には女性でも医師になれるよう法の改正がなされたという。>>219
…………以上が英雄アグノディケの経歴だが、今となっては彼女が歴史上にいた確固たる証拠はなく、
彼女が活躍した時代のアテナイに女性が医学に触れてはならないという明確な法律も存在せず、
古代の女性の健康や女性医師の存在に注目された時につくられた神話上の人物とみなされている。
【人物像】
治療の腕は確かだが女性を優先的に診察し、その優美な所作と見た目、紳士的なトーク力で人気を集め、同性から敵意を招きがちな男性医……と誤解されやすい男装女子。
仕事がしやすいために男性的役割を自ら課しているが、性自認は女性。ちなみに脱ぐと意外にもスタイルは良い。
女性によくモテるが医療一筋で多忙な事を理由に、付き合うまでには至らずどんな交際の告白も丁寧に断る。女泣かせではないが乙女のほろ苦い経験になるタイプの王子様。
胸に秘めたる弱者の心情に寄り添う高潔さと、死すら恐れず無辜の人々の助けになろうとする覚悟こそ、アグノディケが一流の英雄たちに劣らぬ強さである。
彼女の実在と活躍はあやふやなものであり生き様も偉業も全て幻想に過ぎないのかもしれない。
それでも召喚された彼女は気にもとめず、苦しみ病める人たちに寄り添う決意は、間違いなく本物だろう。>>220
【因縁キャラクター】
アスクレピオス、ナイチンゲール、:
実は「第一に患者の立場や心情を重んじて話を聞く」方針のアグノディケとは相性がかなり悪い二人。
しかし医療班仲間にして尊敬する先輩/後輩たちである事に違いはない。
サンソン、メディア(リリィ)、アイリスフィール(天の杯):
医療班仲間にして先輩。
茶飲み友達でもあるが端から見ると玲瓏な王子と可憐な王女ペア、あるいは穏やかな美青年コンビ。
【他クラス適性、変化傾向】
【wiki登録】可
picrewの「おにいさんメーカー」より、イメージ画像【元ネタ】三国志 三国志演義
【CLASS】ライダー
【真名】諸葛恪
【異名・別名・表記揺れ】元遜(字)
【性別】男性
【身長・体重】175cm・77kg
【外見・容姿】身長八尺。鬚や眉は薄く、かぎ鼻で額が広く、口が大きくて声が高かった。
【地域】中国
【年代】三国時代
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
諸葛恪は平素より乗馬を好んでいたという。>>222
【固有スキル】
藍田生玉:A
名家から生まれた優れた子弟として主君から讃えられた逸話から得たスキル。
諸葛恪の場合、父・諸葛瑾が英霊として持つ知名度補正を自身の知名度補正に上乗せする事ができる。
諸葛恪はマイナーな英霊ではあるが諸葛瑾の知名度が加わる事で高名な英雄に引けを取らない知名度補正を得る事ができる。
天賦の見識:A-
物事の本質を捉える能力。
鋭い観察眼で多くの情報を捉えるが、自らのいい加減さと慢心から解釈を誤る事もある。
諸葛恪は「傒嚢」なる山の精や桑の古木以外では煮殺.せない亀の生体についても存じており、その博識は神通力と勘違いされる事もあった。
自己陶酔:C
欲望と強烈な自我より生み出される生の高揚。
精神系スキルの成功率を増加させるが、ランクの高さに比例して人格が破綻してしまう。
スケープゴート:E
戦場を生き抜く狡猾なテクニックの集合。>>223
【宝具】
『後出師表(ごすいしのひょう)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
諸葛亮の作とされ(偽作説もある)諸葛恪らが伝承してきたとされる檄文。
曰く、諸葛恪は叔父の諸葛孔明が上奏した争競之計を読んで心を突き動かされたとされる。
そうした逸話が反映された結果、この宝具は諸葛孔明の宝具『出師表』とは異なり、諸葛恪自身に影響を与える宝具となった。
真名を発動すると、自己陶酔のランクがA++にまで上昇し、さらに全判定の成功率が恒久的に上昇。
さらに判定成功時クリティカルとして扱われるようになる。
しかし、判定に一度でも失敗すると上述の効果が全て反転する。
すなわち自己陶酔のランクがEに低下し、全判定の成功率が恒久的に低下し、判定失敗時にファンブルとして扱うようになってしまうのである。
【Weapon】
『晨鳧』:諸葛恪が作らせたという、船体に青銅を用い、鴨の頭が装飾された大船。晨鳧とはシノリガモの意。
ライダークラスで召喚された所以でもあり、かつて搭乗した兵士も召喚・使役できる。>>224
【解説】
三国時代、呉の武将・政治家。諸葛瑾の子。諸葛亮(諸葛孔明)の甥。
機知に富み、山越討伐など軍事的な功績を挙げる一方、いい加減で高慢な人間性を危ぶまれた。
孫権の没後は後事を託され幼主・孫亮を輔弼したが、群臣の反対を押し切った北伐の失敗で人心を失い、クーデターによって殺された。
†
若くして機知と弁論で名を知られ「藍田玉を生ず」という諺の由来となった。
その評価から太子の孫登の賓友として遇され、孫権からも次第に重任を託されるようになる。
諸葛恪が呉の南方に蟠踞する異民族・山越を征伐し、彼らを呉の兵に加えようと計画すると、群臣は皆反対し、父の諸葛瑾は「我が家を滅ぼすのは諸葛恪だ」と嘆いたという。
しかし、周囲の予想とは裏腹に諸葛恪はこの事業を大成功させ「周の方叔・召伯、漢の衛青・霍去病を上回る功績」と讃えられた。
かように自らの軍事的手腕を証明し声望を高める諸葛恪であったが、呉の丞相・陸遜からはその人を人とも思わぬ傲慢さを嫌悪されていた。
また同盟国である蜀の丞相・諸葛亮は諸葛恪のいい加減な仕事ぶりを危ぶみ、陸遜に兵站の業務から配置換えをするよう手紙を送る事もあった。
孫権もまたその才能を評価する一方で人格的な欠陥を危ぶんでいたと思しく、諸葛恪の好戦的な案を却下する事が多かった。
太子・孫登の早世後、孫和、孫覇の兄弟が賛同する家臣を従えて後継者を巡る争い(二宮の変)が勃発。
この政争は最終的に両者の失脚とまだ幼い孫亮の擁立という結果を招くが、諸葛恪は孫覇を支持し深く政争に関わっていた長男を毒殺して地位を保った。>>225
その後、孫権が没すると皇族の孫峻の支持を得て幼主・孫亮を支える事実上の最高権力者となる。
指導者となった諸葛恪は人気取りのバラマキ政策と監査の緩和で支持基盤を固める一方、孫権の死に乗じて攻め込んできた魏の軍勢を東興の戦いで撃退し、その功績によって呉の軍権を一手に握った。
しかし、この勝利に調子づいた諸葛恪は、群臣の諌めを無視して合肥への北伐を開始する。
この戦いで敵将の張特に騙された上に疫病の流行が重なり、何の成果もなく撤退を余儀なくされる。
この敗北によって人心を失った諸葛恪は、他の家臣に責任を擦り付けつつ、次の北伐の準備を始めたが、群臣・民衆ともに諸葛恪を怨嗟する声が絶えることはなかったという。
この情勢を受けて、かつて諸葛恪を擁立した皇族・孫峻は諸葛恪の謀殺を画策。
宴の席で孫峻自ら剣を以って諸葛恪を斬殺し、諸葛恪の一族も尽く滅ぼされた。
しかし、その後の孫峻の統治は諸葛恪の時代に比べて暴政であったという。
【人物像】
一言で言えば成功しかけた間桐慎二。大才の持ち主だと勘違いした小才子。
当意即妙の弁論者にして博識かつ機知に富む──と言えば聞こえはいいが要は負けず嫌いで嫌味ったらしく屁理屈屋のレスバトラー。
歪んだユーモア意識の持ち主であり、他者をやり込める事を好み、我が子をも毒殺.するほど冷酷。
もはや人格破綻者の域なのだが、その一方で根底にある願いは「良き未来の為に」という善性のもの。>>226
見事な大戦略を描く事はできるが、生来、気移りしがちで細部の仕上げや精査が甘くなりがち。要は詰めが甘い。
また己の才幹への慢心が強く、自身が認めるだけの才人以外には傍若無人な対応を取る。
自身が認めた人間はそれなりの扱いをし、諸葛恪なりに一本筋を通すところもあるが、大抵の人間には嫌われる。
こうした人間性に育った原因は昔から自身の提案が周囲に理解されなかった経験を何度も繰り返してきた事に由来する。
尊敬していた父にさえ否定され「お前は家を滅ぼす」と評された山越討伐──それを成功させた事で、その人間性は完全に固まった。
「周りに理解を求めても無駄だ」と諦観した諸葛恪は傲慢さと独善性を深めていき、最終的にはそれが自らの破滅を呼び込むこととなった。
【関連人物】
諸葛孔明:叔父。諸葛恪が尊敬する数少ない人間の一人。「その気宇壮大な戦略、微に入り細を穿つ政治は私にさえなし得ないものだ」と語る。
一方で戦術においては自身の方が上回ると自負しており「叔父上は正兵においては奇才でも、運籌帷幄においては私に及ばない」と評する。
なお諸葛孔明の側はその粗略な仕事ぶりを危ぶんでいたという。
司馬懿:芍陂の役で戦う可能性があった敵将。孫権の指示によって退却させられた為、実際に戦う事はなかったが、本人は「戦っていたら勝っていた」と勝てる気満々である。
なお実際に戦った場合は高確率で負ける。
司馬懿側からは「馬謖の輩だな。あれよりは遥かにマシだが」という評価。
【Wiki登録】可「俺はヘロストラトス! 世界が終わるその日まで、未来永劫語り継がれる男だ!」
【出典】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】ヘロストラトス
【異名・別名・表記揺れ】ヘロストラトゥス
【性別】男性
【身長・体重】169cm・61kg
【肌色】白【髪色】赤・オレンジ・ピンク【瞳色】茶
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】中肉中背で平凡な顔立ち。髪を鮮やかな色に染め、大量のアクセサリーを付けている。
【地域】ギリシャ
【年代】紀元前4世紀
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:C 宝具:E【クラス別スキル】
狂化:E+
理性と引き換えの強化はなされておらず、複雑な思考や会話も可能。
但し、"己の存在を誇示する"という方向性に強く傾いており、意思疎通は困難。
何ら英雄的な功績は残していないものの、死すら厭わない承認欲求は常人の枠から外れている。
【保有スキル】
自己顕示欲:A+++
承認欲求の一。自分の存在を喧伝し、他人に認めさせたいという渇望。
他者から注目されると魔力を生成し、認知度の高まりに応じてステータスを強化する。
誰しもが持つ当然の欲望だが、ランクが高過ぎると“精神汚染”と同等の異常性となって人格を歪ませる。
このランクだと目立つ為なら常識や倫理を斟酌せず、違法行為や他者を傷付けることさえ厭わない。
情報刻印:A
対戦を開始した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶に、能力・真名・外見特徴などの情報を刻印する。
常識や理性に反した光景であっても、幻覚や白昼夢とは思わせず確かな現実の出来事として強烈に記憶させる。
但し、伝聞や文書、カメラ等の記録媒体を介した情報には効力を発揮しない。無辜の怪物(焔):C
生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。能力・姿が変貌してしまう。
バーサーカーの場合は「自己顕示欲の塊」という評価であり、アルテミス神殿に放火して破壊した所業から炎を操る力を得る。
同時にバーサーカーを蔑む者たちからの侮蔑や嘲笑の声が火傷となってその身を蝕み続ける。
【宝具】
『愚行焼印(ヘロストラティック・フェイム)』
ランク:E++ 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
バーサーカーが放つ炎に「刻印」の性質を与える常時発動型の概念宝具。
一度歴史に刻まれた名が消えないように、刻まれた火傷も同ランク以上の神秘でなければ治癒できない。
この宝具も“情報刻印”と同等の効果を持ち、立ち昇る煙炎や焼け落ちた残骸の目撃者もバーサーカーの存在を瞬時に理解する。
また、神殿焼却の逸話から建造物に対する特効も付与され、炎は建造物に蓄積された魔力や神秘を燃料に燃え盛る。【解説】
古代ギリシャの羊飼い。有名になって歴史に名を刻みたいという野心からエフェソスのアルテミス神殿に放火した。
捕らえられたヘロストラトスは堂々と犯行を認め、「己の名を永遠に歴史に残すため、最も美しい神殿に火を放った」と述べた。
ヘロストラトスは処刑され、エフェソス市民は模倣犯を防ぐ為にヘロストラトスの名を歴史から抹消することを決定する。
しかし、同時代の歴史家が事件と犯人の名を残し、後世の歴史家もそれに倣った為、ヘロストラトスの名は今日まで残されてしまった。
事件当日はアレクサンドロス大王が生まれた日とも言われ、神殿の火が消し止められなかったのは助産の女神アルテミスが不在であった為とされる。
英語には「どんな犠牲を払ってでも有名になること」を意味する「ヘロストラトスの名声(Herostratic fame)」という慣用句が存在する。
【人物】
バカ、もといバーサーカーのサーヴァント。
幻霊相当の人物だが、「自己顕示欲に憑りつかれた名も無き者たち」を取り込んで霊基を補強している。
また、人類史が滅べば自分の名も消えてしまうことから、功名心も手伝い、人理の危機には積極的に馳せ参じようとする。
制御不能の自己顕示欲を持つが、「ボヤ騒ぎを繰り返すより一発ドデカい花火を打ち上げたい」という理屈からある程度は自制できる。
聖杯にかける願いは自分の名を永遠とすることだが、歴史に名を残し、座に刻まれ、現時点でWikipediaでは53の言語で単独記事になっている。
寧ろ、これからは人理消滅に伴う名の消滅を避けるべく人理守護に奔走しなければならない立場にある。
ある意味、ヘロストラトスが真っ当に英雄的評価を得て本懐を遂げる千載一遇の機会が巡ってきているのだが。
自己顕示欲の化身にそれが理解できる訳も無く、喚び出されたヘロストラトスは軽率に神秘の存在を全世界に暴露する危険性を秘める。イメージカラー:ケバケバしい赤
特技:炎上
好きなもの:自己アピール、世間の注目
苦手なもの:無視、アカウント凍結
天敵:記憶抹消刑
願い:自分の名を永遠とする
魔術王ゲーティア
「じ、人理焼却……だと……!? 発想のスケールで負けた……っ!! ――いや、人理焼いたら名前残んねえじゃん」
異星の神
「人類の歴史を抹消しようなんて何考えてやがる! 人理白紙化なんざ、このヘロストラトス様が絶対に許さねえ!」
イスカンダル
「俺の生きた証を箔付けに利用しやがって! 女神に迎えられるくらい偉大な英雄ですってかあ!?」
アルテミス
「よう女神サン、俺のことは当然ご存知だろ? 文句があるなら聞いてやるぜ。…………なあおい。おいってば、おい! おっおっ、俺を無視するなよォ!!」>>236
【固有スキル】
天性の魔:A++
英雄や神が魔獣と堕ちたのではなく、怪物として産み落とされた者に備わるスキル。
ケルベロスは父にテュポーン、母にエキドナを持つ怪物の子であり、冥府から逃げ去ろうとする魂を容赦なく喰らい尽くすものである。
植物作成(猛毒):C
ヘラクレスに地上へ連れ出された逸話からくるスキル。
ケルベロスの口から垂れる唾液は、地に落ちることでトリカブトを生み出す。
冥府の寵愛:EX
ハデスを始めとする冥府に属する神々の祝福。
主人であるハデス以外にも冥府の裁判官であるアイアコスと共に散歩をする時間が設けられていたりと、ケルベロスは冥府の神々にとって愛犬のような存在であることが窺える。
このスキルにより、彼は冥府の神々からあらゆる加護を授かって現界するだろう。>>237
【宝具】
『猋、青銅の咆哮(トリ・ケファリ・スキロス)』
ランク:A 種別:対魂宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:レンジ内すべて
「冥府から逃げ出そうとする魂を喰らう」という逸話を宝具として昇華したもの。
ケルベロスは青銅を擦り合わせるような声を持つ。
その声を駆使して放たれる咆哮は、あらゆる者を恐怖へと陥れることに特化している。
そうして身動きが取れなくなった者は抵抗もままならず捕食されるだろう。
『冥犬眠る詩人の竪琴(ムーシケー・オルフェウス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:50人
オルフェウスが冥界に訪れた際、その竪琴を奏でてケルベロスを眠らせた。
この逸話を利用し、オルフェウスの竪琴を呼び出す宝具。
その竪琴から奏でられる音楽は、強力な睡眠耐性を所有している相手でも眠らせてしまうだろう。
発動範囲を広げすぎるとケルベロスやそのマスターも深い眠りについてしまう危険性が伴うが、目覚めた時に幸運以外のステータスを一時的に1段階上昇させる。>>238
【Weapon】
青銅の声
ケルベロスの持つ声にして武器。
宝具を使用するときに最大威力を解放する。
敵が手に持つ武器を叩き落としやすくする効果を持つ。
袋
小麦を使ったお菓子と、蜂蜜を練り込んだ菓子パンを詰め込んだ袋。
弱点を知られてしまった事態を想定した冥府神の対策。
1日ごとに15個までという制限があるが、翌日になるとパンのストックは全て回復する。
ケルベロスはこの袋の中に入っている蜂蜜入りのパンを好きなときに貪る。しかし他のお菓子を見るとそれにも飛びついてしまうため、結局効果は薄かったらしい。
アイドス・キュエネ
万が一の時の為にと渡されたハデスの隠れ兜。
気配を遮断することを可能としているが、建築物の多い現代に対してケルベロス自身がかなり巨躯であるため効果が完全に発揮されることはあまりない。>>240
【人物像】
仕事に真面目に取り組むタイプの忠犬。
3つの頭はシフト制で動いており、普段はいずれかの頭が眠りについている。
冥界に訪れる死者たちに好意を示し、冥界から逃げようとする死者たちに襲いかかる獰猛さを持つ。
逃げ惑う死者の魂は跡形もなく食い尽くされてしまうだろう。
許可なく冥府に訪れる生者にも容赦なく襲いかかっていたが、サーヴァントとなった今では積極的にその手の行動をすることはなくなった。
人間については嫌いというわけではなく、怪物の類の中では好意的な方。
その理由は「お菓子をくれるから」という単純明快なもの。
蜂蜜をたくさん使っているお菓子やパンをくれるマスターであれば、すぐに懐くだろう。
散歩も好きだが日光が嫌いで、陽の光を浴びると大幅に弱体化してしまう。
お散歩ルートは車通りの少ない道で、なおかつ深夜帯が望ましい。
普段行動する時は大型犬レベルの大きさまでダウンサイジングすることが可能であるため、召喚された環境次第では道幅をそこまで気にする必要はない。>>243
ヘラクレス
怖い。
出会った時からその神威が凄まじく、力も強かったため、ケルベロスにとって恐怖の対象。
彼がでてくるとケルベロスはマスターの後ろに隠れてしまう。
冥府でも彼が来たときは主人であるハデスの後ろに隠れていた。
もう二度と陽の光を浴びせるような真似はしないでほしい。
兄弟たちを殺された件について多少なりとも思う所あり。
オルフェウス
とてもいい音を聴かせてくれる。
一度は職務を忘れて全ての頭が眠りに誘われてしまった。
二度目は通さなかったものの、またあの竪琴を弾いてほしいとすら思っている。
メドゥーサ
生前の面識はないが、一緒にいて安全であるということはケルベロスも認識している。
彼女の姉たちは怖い神だという認識があり、特にステンノの微笑みを見るとケルベロスは震え上がってしまう。>>244
【コメント】
ギリシャの怪物より、冥府の門を守る番犬ケルベロスでした。
【wiki登録】可>>235
1番小さい状態でも300kg近くあるのか…抱っことか無理だなボズヴァル・ビャルキ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%DC%A5%BA%A5%F4%A5%A1%A5%EB%8E%A5%A5%D3%A5%E3%A5%EB%A5%AD
大久保忠世・大久保忠佐
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C2%E7%B5%D7%CA%DD%C3%E9%C0%A4%A1%A6%C2%E7%B5%D7%CA%DD%C3%E9%BA%B4
ウィリアム・ウィルソン
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A6%A5%A3%A5%EA%A5%A2%A5%E0%A1%A6%A5%A6%A5%A3%A5%EB%A5%BD%A5%F3
華佗元化
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%B2%DA%D0%C9%B8%B5%B2%BD
アグノディケ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A2%A5%B0%A5%CE%A5%C7%A5%A3%A5%B1
諸葛恪
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%BD%F4%B3%EB%D7%ED
ケルベロス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B1%A5%EB%A5%D9%A5%ED%A5%B9
以上wiki登録完了しました。>>247
ケルベロス登録ありがとうございます。>>247
アグノディケの登録、ありがとうございます!>>247
ありがとうございます「キャスター、ケレオス……チッ、やはりサーヴァントになろうと付いて回るか。この“気配”は……」
「私の願いは“コレ”との血の繋がりを絶ち切りたいというものだ。──────育ててもいない息子に玉座を盗られ、喜ぶ王(おや)がいると思うか?」
【元ネタ】ギリシャ神話、『ホメロス風讃歌』
【CLASS】キャスター
【真名】ケレオス
【性別】男性
【身長・体重】182cm・66kg
【外見・容姿】有翼の蛇が側に控える、不機嫌そうな術師
【地域】エレウシス
【年代】神代ギリシャ
【属性】秩序・悪
【天地人属性】地
【その他属性】悪、王、ギリシャ神話男子、神性、人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:B+ 幸運:D 宝具:B>>252
【固有スキル】
女神の寵愛:D+
ケレオスの息子たちは女神デメテルに深く愛されており、ケレオスにもその寵愛ぶりの余波が来ている。
かつてハデスに無理矢理拐われた娘ペルセポネーを探すため地上に下り、老婦人に化けケレオスが治める国を訪れたデメテルは、手厚い歓迎を受けながら王室の乳母として雇われた。
気をよくしたデメテルはその返礼として、王の赤子であったデモフォンの世話をしながら不老不死の儀式を行った───毎晩密かに赤子を暖炉にくべ、人間部分(寿命そのもの)を焼き尽くそうとした。
しかしある夜、息子が焼かれているという異常な場面を見てしまった妃(母親)によって、デメテルの儀式は妨害されてしまう。
(一説には、止めにはいった妃に驚いたデメテルがデモフォンを火の中に落とし、赤子は焼け死.んでしまったとも伝えられる。)
神の善意を台無しにされ大変腹を立てた女神は正体を表し、自身の怒りを静めるための神殿を建てることを命じ、
更には返礼しそこねたデモフォンに代わり、王のもう一人の子トリプトレモスを祝福することにした。
蛇使い:C+++
デメテルの神獣、トリプトレモスに付き従っていた蛇。
……何故ケレオスにもこの蛇を操る権限(スキル)が備わっているのか。
彼は「“息子(アレ)”が余計な手出しをしたのだろう」と忌々しげに推測している。
女神はトリプトレモスへ諸国に農耕を広め回るよう命じたが、その際有翼の蛇が牽く空飛ぶ戦車を授けた。
(一説にはこの有翼の蛇を殺め、トリプトレモスに無礼を働いた不届き者が蛇使い座となった、とも。)>>253
仮初めの玉座:A
神に約束された儚い王権を示す、カリスマと似て非なるスキル。
古代の作家ヒュギーヌスいわく、世界中を旅し使命を果たしたトリプトレモスこそエレウシスの王にふさわしいと判断したデメテルはケレオスに王位と国を渡すよう強要した。
腹を立てたケレオスは息子を暗殺しようとしたが失敗し、トリプトレモスが新たな王になったという。
【宝具】
『嘆き溢れよ、地母神の涙(ラメンテーション・テスモフォリア)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:200人
豊穣の女神の怒りと喜びを解放・再現する宝具。
ケレオスは女神からエレウシスの秘儀や祭儀を学んだ王の一人と言われている。
宝具解放と同時に辺り一面の大地・植物・魔力を急激に枯渇、その直後に氾濫───つまり暴走させその奔流で範囲内の敵を押し潰す。
大地の暴走前には範囲内の魔力は枯れ果て、暴走用に全て使われてしまうため、他サーヴァントや魔術師にとって天敵と言える宝具でもある。
男神らの企みにより娘を失ったデメテルは自身の神殿に籠り仕事を放棄し、大地を荒らし神々と人々を苦しめた。
後に制約付きではあるが、ペルセポネーを返還されたデメテルは一時の再会を喜び、地上に恵みをもたらし直す。
これがギリシャ神話における冬と春、季節の起源となる。>>254
【Weapon】
デメテルより授かりし神秘(神代の魔術)
有翼の蛇
【解説】
ギリシャ神話に登場する王。
彼が治める国エレウシスはデメテル崇拝で知られ、彼の息子トリプトレモスは女神の使者としてギリシャ全土に穀物や農業を教え回ったと伝えられし文化的英雄である。
“神と人々に愛されし、優れたエレウシスの真の王、トリプトレモス”。
……ならば、父たる自分はなんだ?
ただ、彼のための王座を繋ぎ止めるために存在していたのか?
ふざけるな……!!
デメテルによって手元から引き離された挙げ句、帰還したと思いきや玉座を奪った彼をケレオスは激しく憎み、拒絶している。
聖杯に『いっそデメテルやトリプトレモスとの関係を無かったことにする』とすら願うほどまで……。>>255
【人物像】
信心深い王であったが、女神と息子たちの件ですっかり人が変わり、神々並びにそれらから寵愛を受ける英霊たちには敵対的な態度を取る。
マスターであっても、気安く過去や息子に関して触れてはならないよう注意すべし。
【因縁キャラクター】
トリプトレモス:
忌々しき息子、名前すら呼びたくないほど憎む相手。
なお息子自身も思うところがあるのか……自らの分身たる有翼の蛇をケレオスに派遣、黙ってこき使わせている。
デメテル:
良かれと勝手に余計な真似をし、人生をめちゃくちゃにした忌まわしい女。
ハデス、ゼウス:
そもそもこいつらが共謀しペルセポネーを拉致しなければ、デメテルも地上には降りなかったのに……と恨んでいる。>>257
追記、
picrewの「我流男青年」より、ケレオスのイメージ画像です【元ネタ】フランス革命 ギリシャ神話
【CLASS】アルターエゴ
【真名】メドゥーサ・レートルシュプレーム
【異名・別名・表記揺れ】最高存在(l'Être suprême)
【性別】女性
【身長・体重】172cm・57kg
【外見・容姿】メドゥーサと瓜二つだが、より神々しく無感情。
【地域】フランス
【年代】18世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
神性:E-~A++(現代ではB相当)
神霊適正。このサーヴァントの場合は共和主義・民主主義がその時代においてどれだけ奉じられているかによって神性が上下する。
宗教ではなくイデオロギーへの信奉こそがレートルシュプレームを神たらしめる信仰なのである。
狂化:EX
「狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である」とはG・K・チェスタトンの言だが(人にあらずとも)このサーヴァントの場合もそれは当てはまる。
面倒くさがりで人間に好意的ではないメドゥーサが「人々の自由」の為の神格であろうとすれば、全ての感情を排さなければならないという事か。>>259
【固有スキル】
殺戮技巧(道具):A
使用する道具の「対人」ダメージ値にプラス補正をかける。
フランス革命期における「フランスの自由」を象徴するレートルシュプレームは、それ故にフランス革命において為された殺戮を概念として取り込んでいる。
すなわち革命期フランスの兵器および処刑器具を自身の武器として自在に操る事ができるのである。
大砲、小銃、ギロチン、処刑人の剣……レートルシュプレームが生み出す道具は中空を飛び回り、その機能を十全に発揮して敵対者を殺める。
魔力放出(炎):A++
最高存在の祭典において用いられた真理の松明が英霊(あるいは神霊)となるに辺り再定義されたもの。
Aランクの魔力放出(炎)と同じ効果に加え、対人間、対ビースト特攻、攻撃対象のカルマ値に応じて追加ダメージを与えるといった効力を発揮する。
──無神論やエゴイズムなどを象徴する偶像を焼いた火は、結果として人間の獣性を封じる炎となった。
神授の叡智:A
最高存在とはすなわち叡智を象徴する神でもある。
英雄独自のものを除く、ほぼ全てのスキルにB~Aランクの習熟度を発揮できる。
また、他サーヴァントにスキルを授けることも可能。>>260
熱月のテルール:A+
単独行動が変化したスキル。同ランクの単独行動と同じ効果を持つ反面、召喚から50日後に消滅する宿命を背負う。
50日以上の長期に渡って英霊が召喚され続ける事は稀な為、問題にはなりにくいが、もし50日目を迎えた場合、消滅を防ぐ事は聖杯を以ってしても不可能。
──史実において最高存在の祭典の強行は不評を買い、主催者のロベスピエールは50日後、テルミドールのクーデターに倒れた。
魔眼:‐
石化の魔眼は機能を失っている。その魔眼は本来、人に恐怖を与える為ではなく戒める為のものであった。
それ故に「人々の自由」の為の神格が保有する事は不可能だという事なのかもしれない。>>261
【宝具】
『自国封印・革命祭儀(レ・フェット・ド・レートル・シュプレーム)』
ランク:A 種別:対人 対国宝具 レンジ:0 最大捕捉:1国
肥大化した自身の悪性を封印する宝具として完成させた宝具。
『自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)』 『他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)』の2つの宝具と「最高存在の祭典」の概念を融合、改変したもの。
この宝具がこうした形で結実した理由は、まさにレートルシュプレームが生まれた「最高存在の祭典」のもたらした影響に由来する。
無秩序な暴走に陥る事もしばしばだった民衆運動のエネルギーを統制し、ロベスピエールの求めた道徳と秩序を再編する為の祭典であったが、結果的にそれはロベスピエール自身の支持基盤でもあった人民の熱狂を冷めさせてしまう結果となった。
そうした経緯が反映され、この宝具はレートルシュプレームが属性として有するフランス革命の悪性──無秩序の熱狂と果てしない殺戮──を自身の内的世界に封じこめる為のものとして結実した。
処理としては発動中、攻撃力が低下し、自身のHP・MPが削られ続ける。(正確に言えば内的世界に魔力・血液として吸収され蓄えられる)
一見すると無益どころかマイナスの宝具だが、この宝具の解除はフランス革命の悪性を概念として霊基に取り込むのと同じ事。
解除された瞬間、レートルシュプレームの霊基は変質し、メドゥーサの怪物性とフランス革命の悪性を融合させた邪神へと変貌するだろう。>>262
『射.殺.す百頭・人民式(ナインライブズ・ペルソヌ)』
ランク:E~A++ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
「最高存在の祭典」においてヘラクレスの像が人民を象徴するものとして配置された事から得た宝具。
人民こそがヘラクレスなのだ──という信仰の結晶であり、真名を解放する事でヘラクレスの絶技『射.殺.す百頭』をレートルシュプレームを奉じる人間に瞬間的に投影・習得させる。
一人一人が繰り出す『射.殺.す百頭・人民式』は本物の『射.殺.す百頭』には威力・精度ともに遥かに及ばない不出来な技。
しかし、多くの人間に習得させ、同時に行使させる事で、その威力は乗算で跳ね上がっていく。
万余の人間が『射.殺.す百頭・人民式』を繰り出せば、本物の『射.殺.す百頭』をも凌駕しうるだろう。>>263
『Weapon』
『大砲』『小銃』『ギロチン』『処刑人の剣(Épée de Justice)』『8頭の牛が曳く自由の凱旋車』
【解説】
フランス革命期、恐怖政治を敷くジャコバン派の独裁者ロベスピエールが「最高存在の祭典」においてキリスト教の神に変わる新たな信仰の中核として位置づけた存在。
曰く、ロベスピエールは道徳性は信仰心なくして生まれないと考え「もし神が存在しないなら、それを発明する必要がある」と述べたという。
そうして生み出された「最高存在」の概念はロベスピエールの失脚と処刑によって短命に終わったが、フランス革命の理念を象徴する概念として英霊の座に取り込まれた。
また「最高存在」とギリシア神話の女神メドゥーサの間にはジャコバン派を通じて間接的な繋がりが存在する。
フランス革命政府のジャコバン派は、対イギリスのシンボルの一つとしてメドゥーサを用いていた。
イギリスの自由を象徴するシンボルとして女神アテナが用いられる事が多かったことに対抗して、彼女と敵対した怪物であるメドゥーサをフランスの解放と自由の象徴としたのである。
かくて2つの概念は混ざりあい、新たな女神を生み出すに至った。
ゴルゴネイオンに代表されるように力の象徴ではあれど畏怖をもたらす怪物として扱われていたメドゥーサは、「最高存在」の概念と結びつく事でフランス革命の理念である「人間の自由」の為の女神として再編されたのである。>>264
【人物像】
本体(あるいは素体)である英霊メドゥーサは人類に対して好意的ではないし、面倒くさがりな性格だが、だからといって人間への親しみが絶無というわけでもないし、四六時中怠惰を極めているわけでもない。
そうしたメドゥーサが僅かに持つ人類への善意と勤勉さが「最高存在」の理念の影響を受けながら抽出され、アルターエゴのクラスとして結実したのが英霊:レートルシュプレームである。
尤も、彼女の善意と勤勉さは「人類という総体」「自由という理念」に向けられており、個々人に対して向けられてはいない。
さながらそれはロベスピエールの恐怖政治の如く。理念の完全な実現の為に妥協も際限もなく屍を積み重ねる様は、禁欲的な理想主義者──あるいは壊れて止まらなくなった機械──のそれに似る。
【関連人物】
ナポレオン:天敵。フランス革命を終わらせた者としても、最高存在の祭典にトドメを差した相手としても敵う要素がない相手。
マリー・アントワネット:フランス革命を象徴するレートルシュプレームは、革命の犠牲者となった英霊に対して絶対的な優位性を発揮できる。
シャルル・アンリ・サンソン:フランス革命の狂乱が生み出した絶え間ない処刑の走狗となったサンソンは、概念としてフランス革命を象徴するレートルシュプレームに逆らえない。
ヘラクレス:最高存在の祭典においては人民を象徴するヘラクレス像をいただく円柱があったという。人民の力はそれほどに大きい、と鼓舞する目的だろうか。>>265
メドゥーサ:本体(あるいは素体)となった女神・怪物。
とはいえアルターエゴとしてごく一部を抽出された結果、ほとんど別人と言っていいレベルの人格となったレートルシュプレームにとっては、ほぼ別人のような存在。
ステンノ エウリュアレ:あくまで人類の為の女神であるレートルシュプレームにとっては歯牙にもかける必要がない相手──なのだが、元となった人格の残滓が彼女への愛着を滲ませ、敵対を躊躇わせる。
【Wiki登録】可>>247
登録ありがとうございます!ドッペルゲンガーシリーズ
【元ネタ】『ドリアン・グレイの肖像』
【CLASS】バーサーカー
【他クラス適性】キャスター
【別名】美貌のバーサーカー
【真名】ドリアン・グレイ
【性別】男性
【属性】混沌・悪・地
【その他特性】人型、ヒト科
【ステータス】筋力:D+ 敏捷:C 耐久:B+ 魔力:E 幸運:A 宝具:EX
【クラススキル】
狂化:D
バーサーカークラスに備わるクラススキル。
理性と引き換えに筋力と耐久のパラメータを上昇させるが、言語機能が単純化し、複雑な長時間思考持続が困難となるスキル。ランクが低いお蔭か比較的意思疎通は可能な方であるが、得られるパラメータ上昇の恩恵は多くはない。但し、根本的な部分で常人とはかけ離れた価値観、思考回路を有している。
単独行動(偽):EX
本来アーチャークラスに与えられるクラススキル。
スキル「不老の呪い」の副次的効果により獲得した擬似的なスキル。
マスターからの魔力供給を断っても暫くは自立できる能力であるが、本スキルにおいては、現界し続けられる基準は時間による制限ではなく、基本的に魔力貯蔵量に準拠しており、スキル「不老の呪い」による魔力消費抑制によって生まれた余剰分の魔力量を用いて自立した現界を可能とする。魔力供給が断たれれば後の魔力は減っていく一方ではあるが、余剰の貯蔵量が多ければ多い程、理論上無制限に現界し続けられることになる。
但し、あくまでスキル「不老の呪い」により軽減できる魔力消費量とは自身が魔力を行使する際のものであり、敵からの攻撃によるダメージで消費した魔力量に関しては軽減出来ないため、余程格下相手でもない限り、魔力供給を断たれてからは極力戦闘行動を避ける方が好ましい。>>268
奔放主義:A-
自分のやりたいことをやって生きていく人生の在り方こそが最高の芸術に値するという人生観、あるいはそれを基に掲げられた行動指針を示すスキル。
バーサーカーは常に自分が良しとしたものを優先し続ける自己中心的な思考になっている。しかし、短絡的で後先を考えずに刹那的な感情で動いてしまうことも多く、それが玉の瑕となり、罪を犯し非人道に堕ち、されど後になって後悔をし、焦燥に追われて苦悩する結果に陥る。
バーサーカーが身近に尊敬していた人物が唱えていた価値観であり、バーサーカーが感銘を受け、その生き方に深く影響した思想、バーサーカーにとってのある種の信念。
【固有スキル】
芸術審美(自身):A+++
お馴染みのスキル「芸術審美」の派生スキル。
本来は芸術品・美術品への執着心を示すスキルであるが、バーサーカーはそれが全て自分へと向けられている。即ちナルシストに他ならない。
通常のスキル「芸術審美」であれば、芸能面の逸話に関した宝具を見た場合、低い確率で真名を看破できるという能力であるが、本スキルにおいては、自身の美貌が増したと感じることがあった場合、真名を周囲の人々に広範囲に知らしめることで、敵にも真名を知られてしまう代わりに知名度による恩恵を更に引き出し、その補正効果量を増大させることが出来てしまう。要は、自己暗示による自己強化のようなもの。A+++ランクの高ランクともなれば、最早これだけで人格に異変をきたすレベルである。>>269
不老の呪い:A
バーサーカーがただなんとなくポロッと零しただけの願いが曲解されて叶った形、願いによって生じた呪いを表すスキル。
その名の通り老いることなく命を終える瞬間まで全盛期の状態を維持でき、上手くコントロールすれば外的要因以外で死を迎えることがなく悠久の時を生き続けられるというものだが、サーヴァントにとってはあまり意味を成さなくなってしまっている。
しかし、「老いることがない=時の流れに影響されない」という拡大的解釈により、バーサーカーは本来時間と共に消費されるエネルギーの消費量を極限まで軽減することが出来る。即ち、魔力消費は抑えられ、バーサーカーでありながら極めて燃費良く行動することができ、尚且つ自身へのバフの持続時間を延長し、長時間戦闘を含めたあらゆる行動を行うことが出来る。また、極めて特異的な効果で、因果律の干渉を確率により無効化することができる。
中毒(薬):D
基本的にはバッドステータススキル。
一定間隔で特定の薬物、バーサーカーの場合アヘンを摂取しないと精神状態が乱れてしまう体質を示す。
一定時間毎に確率で行動不能状態に陥る。
但し、その代わりに薬品に対する耐性、他者から受けた毒物に対して中和することができるという耐性を身に付け、且つ精神干渉系魔術の類による精神異常に対して効力を軽減する効果を得ている。>>270
因果の報い:EX
人生を芸術の名の下に彩る為に欲望に従って生き、その過程で他人を裏切り、他人の人生や果ては命すら踏みにじってきた代償として、最期は自分の中から失ったものを取り戻し回心するチャンスすら碌に与えてもらえぬまま、芸術とは程遠く醜い死に様を晒す、バーサーカーの運命の在り方、運命の廻りを示すスキル。
バーサーカーは罪を犯せば、二度と生きながらにその罪を償うことは許されない。償おうとすればその瞬間、彼は有無を言わさず死の苦しみを味わうこととなる。バーサーカーは自らの犯した罪を自ら認めた瞬間、死を以てしか償えない。即ち、バーサーカーが自身の罪を認めると、パラメータは軒並みダウンし、幸運パラメータは最低値になる。その上、バーサーカーは自決を許されない代わりに、他者に強制的に自身を処すように仕向けることができる。謂わば令呪並の強制力を秘めた自爆スキル。使えば、他者からの全力を込めた攻撃を正面から受けなければならず、十中八九霊核を砕く致命傷を受ける。万が一免れようと、重傷は必至であり、魔力による回復は不能となる。
但し、バーサーカーは狂化故か、罪を1つ犯しても認識することは困難であり、罪を重ねて漸く認識するに至る。
【宝具】醜悪さを代わり語る良心(ウォント・ポートレート・グロウオールド)
ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:1~???
最大捕捉:10人
物語上でバーサーカーが人の道を踏み外し、人ならざるモノへと堕ちていくきっかけとなった舞台装置であり、バーサーカーの願いを叶え彼の代わりに「老い」を良心と共に吸収し、最後には彼自身に全て返還した、バーサーカー自身の肖像画の宝具。
通常はバーサーカーをモデルとして描かれた文字通り「肖像画」であるが、真名を開放することで自由にキャンパスを白く真新しいものへと変えられる。対象者の肖像画をキャンパスに描くことで、その肖像画が対象者の善性と生命力を徐々に吸収していき、最終的に対象者を死に至らしめる呪殺宝具。>>271
(続きから)
但し、呪殺宝具ではあるが、その性質上、即死宝具ではなく対象者を死に至らしめるまでに数ターンを要する。また、バーサーカーは画家ではなく画力に関して一般人並であるため、対象者に描かれている肖像画のモデルが対象者自身であると認識された時点で判定を行う。なお、対象者の数はキャンパスに描ききれるだけの人数分にはなるが、肖像画が小さくなればなるほど、少なくともバーサーカーの画力では、対象者自身に認識されにくくなってしまう。
加えて、宝具の効果はキャンパスが破壊されれば打ち消されるが、描かれた対象者本人は、キャンパスをいかなる手段を以てしても自身で破壊することは不可能となる。しかし、キャンパス自体の耐久力はほぼ皆無に等しく、神秘さえ纏っていればただのパンチ一発で簡単に粉々に砕け散ってしまうため、対象者本人以外の者の手による破壊自体は容易である。
【Weapon】弩型改造イーゼル、櫛、徒手空拳(素手喧嘩)>>272
【関連(ありそうな)人物】
エリザベート&カーミラ…若さこそが美しさを保つ核であるという近い思想を持つ同士。
ゴッホ…物語の著者とほぼ同年代を生きた画家であり、物語が世に出版された年の1年前に没した画家であり、ある程度肖像画でも有名になっている画家。彼を知ったのは死後英霊になってからではあるもが、親近感が湧いており、仲良くなってあわよくば自分の代わりに宝具で他者の自画像を描いてくれることを望んでいる。そして、バーサーカーの場合とは違い、条件による縛りは無く、そもそもゴッホ本人の逸話由来のものではないが、自身で自決を選べないという点で共通している。
サロメ…バーサーカーの物語の著者である、オスカー・ワイルドが書き上げた代表作となっている詩劇のヒロインとして有名になった人物。
フィン…自身の美貌を自画自賛し酔い痴れるナルシスト繋がり。
ホームズ…所謂麻薬中毒者繋がり。しかし、多分より長い歴愛好しているのはホームズの方だろう。大体同じような時期に書かれた創作物の主人公という繋がりもある。
ナイチンゲール…ほとんど上記の「ホームズ」との繋がり、共通点と変わらないが、危ない薬常習組として彼女から常にマークされて、何なら何らかの健康的によろしくないリストにリストアップされている。
グレイ…ただの「グレイ」という名前繋がり。もし言い間違えされようものなら、向こうにとってはいい迷惑だろう。>>273
【解説】
バーサーカー、真名:ドリアン・グレイ。19世紀後半に活躍したアイルランドの詩人にして劇作家であり、戯曲『サロメ』を手掛けたことでも名を馳せたオスカー・ワイルドが著した唯一の長編小説『ドリアン・グレイの肖像』に登場する主人公である。
美青年であるドリアンは、ある日友人にして画家のバジル・ホールウォードのそのまた友人である逆説的見識を雄弁と語るヘンリー・ウォットンに強く感銘を受ける。そしてその影響により、友人兼画家のバジルに自身をモデルとして描いてもらった肖像画に対し、現実の自分ではなく、肖像画の方の自分が歳をとることをなんとなく願ってしまう。
その後ドリアンは奔放主義の下に、一度愛した舞台女優の女性を捨て、その彼女の自死の報せが届いていながら素知らぬ顔で娯楽に興じ、それが原因で発展した口論の末に怒りに任せて友人バジルを手にかけ、犯した罪を恐れて薬物に逃げることとなる。そして、その度に肖像画の中のドリアンはどんどん醜悪に歪んでいった。
そんな中、かつてドリアンが捨て、自死へ追いやった女優の元恋人の弟を名乗る人物から復讐の為に執拗に命を狙われたことによって、いよいよ後が無くなった彼は遂に自らの生き方を悔い、改心して生き方を変える決心をする。しかし、ドリアンはこれ以上無い程までに更に醜悪に歪んだ自身の肖像画を見て、かつては自分も持っており、そして今は失ってしまった人としての良心が肖像画の正体であると悟り、肖像画の破壊を試みた。結果、後に残されたのは、まるでそれまで歳をとることを請け負ってきた肖像画に貯め込まれた老いの分が全て返ってきたかのように老い腐り果てたドリアンの姿。そして、まるでそれまで若々しさを保っていたドリアンの若さの力・エネルギーを全て吸い尽くしたかのように、麗若き美青年の姿で描かれたドリアンの肖像画であったという。>>274
wiki登録可です。よろしくお願いします。>>271
今更気付きましたが、×キャンパス→〇キャンバスで誤字ってましたね お恥ずかしい・・・
一応修正版載せさせていただきます
【宝具】醜悪さを代わり語る良心(ウォント・ポートレート・グロウオールド)
ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:1~???
最大捕捉:10人
物語上でバーサーカーが人の道を踏み外し、人ならざるモノへと堕ちていくきっかけとなった舞台装置であり、バーサーカーの願いを叶え彼の代わりに「老い」を良心と共に吸収し、最後には彼自身に全て返還した、バーサーカー自身の肖像画の宝具。
通常はバーサーカーをモデルとして描かれた文字通り「肖像画」であるが、真名を開放することで自由にキャンバスを白く真新しいものへと変えられる。対象者の肖像画をキャンバスに描くことで、その肖像画が対象者の善性と生命力を徐々に吸収していき、最終的に対象者を死に至らしめる呪殺宝具。
但し、呪殺宝具ではあるが、その性質上、即死宝具ではなく対象者を死に至らしめるまでに数ターンを要する。また、バーサーカーは画家ではなく画力に関して一般人並であるため、対象者に描かれている肖像画のモデルが対象者自身であると認識された時点で判定を行う。なお、対象者の数はキャンバスに描ききれるだけの人数分にはなるが、肖像画が小さくなればなるほど、少なくともバーサーカーの画力では、対象者自身に認識されにくくなってしまう。
加えて、宝具の効果はキャンバスが破壊されれば打ち消されるが、描かれた対象者本人は、キャンバスをいかなる手段を以てしても自身で破壊することは不可能となる。しかし、キャンバス自体の耐久力はほぼ皆無に等しく、神秘さえ纏っていればただのパンチ一発で簡単に粉々に砕け散ってしまうため、対象者本人以外の者の手による破壊自体は容易である。>>276
それと、一応記念すべきお祭りの日ということで、いちユーザーとして挨拶だけ添えさせていただきます。
FGO8周年おめでとうございます。
猛暑の中現地まで出向かれた方々に関しましてはお疲れ様でございます。「我こそはブリテンを保つ錨! 真なる守護者、赤き竜なり!」
【元ネタ】史実 アーサー王伝説
【CLASS】ランサー
【真名】ユーリエンス王
【異名・別名・表記揺れ】ユリエンス ウリエン・レゲド
【性別】男性
【身長・体重】178cm・72kg
【外見・容姿】鎖帷子に身を固めた老騎士。優雅に振る舞うロマンスグレーだが、その眼光は油断ならぬ輝きを保っている。
【地域】イングランド
【年代】5世紀末~6世紀末
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型 王
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B+ 魔力C 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。>>278
【固有スキル】
軍略:C+
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
『ウェールズのトライアド』で英国の三大戦闘指導者に数えられる軍事手腕。
史実においては北部ブリテン同盟軍の盟主としてアングル人との戦いを優位に進めた──裏切り者が差し向けた暗殺者の凶刃に倒れるまでは。
パニックカット:C+
『仕切り直し』と似て非なるスキル。どんな混乱した状況でも、立て直しを図れる。精神面での動揺デバフを妨害する。
アーサー王伝説におけるベドグレインの戦いでは、他の王共々アーサー王に敗北するも整然と軍を撤退させ、マーリンをして「追撃したならば十倍の被害が出る」と言わしめた。
国土の錨:A
敵味方問わずマナを用いる行為に有利な補正を与えるスキル。
詩人タリエシンがウリエン王(ユーリエンス)に捧げた美称の一つ(あるいはタリエシンが見抜いた王としての在り方)に由来する。
ユーリエンスはアーサー王亡き後、ブリテンの神秘の残滓を地上に縫い付ける錨であり、神代最後の楔であった。
その存在は周囲の空間を神秘に満ちた空気へと塗り替える──当時のブリテンの環境を現世に縫い付ける──働きをする。
最果ての加護:C
聖槍の所有者へと自動的に付与されるスキル。本来の担い手ではない為、スキルランクは大幅に低下している。>>279
【宝具】
『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』
ランク:A(本来はA++) 種別:対軍宝具(本来は対城宝具) レンジ:1~50(本来は1~99) 最大捕捉:100人
「聖槍、抜錨! 光の塔の影をして、蛮夷を阻む錨となれ! 『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』!」
最果ての塔が地上に落とした影であり、能力・権能を写し取った槍。最果ての塔を親機とすれば、こちらは子機と呼ぶべきもの。
これがアーサー王の用いたものと同一なのか、妻であるモルガンが新たに用意したものなのかは定かではないが、ユーリエンス王はこの槍を自らの武器として振るう。
尤も、担い手としての資格に欠けるユーリエンス王では十三の拘束を解く事もままならず、その威力は大幅に減衰しているようだ。
史実においても伝承においてもウリエン王(ユーリエンス)がロンゴミニアドを用いたという逸話は存在しない。
ただ、詩人タリエシンはウリエン王(ユーリエンス)に国土の錨という美称を捧げ、戦場における槍捌きの激しさを讃えたという。>>280
【解説】
アングル人国家バーニシア(ブライナイヒ、ベルネイクなどとも)と戦ったブリテン族の諸王の一人。レゲド王国の王で老王コオルの末裔だという。
北部ブリテンの三人の王と同盟し、アングル人との戦いを優位に進めた名将であったが、同盟者の一人であるモルガント王の裏切りに倒れた。
後世、息子ともどもアーサー王伝説に取り込まれ、ゴール王国のユーリエンス王として登場する。
†
イングランドの北部からスコットランド南部にかけて幅広い領域を支配したレゲド王国の王。
曰く、レゲド王国は当時の北部ブリテンで最も強壮な国であり、槍兵や槍騎兵が充実していたという。
アングル人(ブリテンの外から侵攻しブリテンに定着した異民族)の国の一つ、バーニシア王国が北部ブリテンへの侵攻を加速させると、ウリエン(ユーリエンス)はこれに対抗。
ストラスクライドの“寛大”の異名を取るリデルフ王、エルメットのグワッサウク王、モルガント王といった北部ブリテン人の諸王と同盟し、その盟主となってバーニシア王国に度々戦いを挑んだ。
戦局は北部ブリテン同盟軍の優位に運び、一時はアングル人をバーニシアから追い払い、メドガウズ島(現在のリンディスファーン島)に追い詰めた。
しかし、同盟軍がメドガウズ島を包囲し勝利を目前にしたまさにその時、モルガント王はウリエン(ユーリエンス)に対する愚かな嫉妬に駆られた。
モルガント王は凶手ソヴァン・スァウ・ジヴォをウリエン(ユーリエンス)に差し向け、これを暗殺してしまったのである。
同盟の盟主であり名将でもあったウリエン(ユーリエンス)を失ったブリテン同盟軍は崩壊し、バーニシア王国は息を吹き返してしまった。
その後、レゲド王国は息子のオワイン(ユーウェイン)が後を継いだが、モルガント王の侵攻を受けて滅亡。
北部ブリテンは諸王の内訌、アングル人の侵攻の激化という外患の二重苦によって衰退していく事となる。>>281
三題詩『ウェールズのトライアド』においてウリエン(ユーリエンス)の軍事手腕は『三大軍事指導者』に、その横死は『三つの不幸な暗殺』に数えられている。
ブリテン人がアングル人を追い払う最後の希望は、ウリエン(ユーリエンス)の死によって失われた、とする者もいる。
†
しかしながら、その赫々たる活躍は英雄譚の中にウリエン王の名を留めるに至った。
やがてウリエン王は息子のオワインともどもアーサー王伝説の登場人物として取り込まれ、ユーリエンス王と呼ばれるようになる。(オワインは獅子の騎士ユーウェインとなる)
アーサー王伝説においてはゴール王国の王であり、アーサー王の王位継承に反対して他の諸王と共に反乱を起こすも、敗北・臣従した後はアーサー王の忠実な配下として仕えた。
また、彼は妖姫モルガンを妻とした──つまりアーサー王の縁戚でもあったが、モルガンは愛人アコローンをゴール王国の玉座につける事を望み、ユーリエンスの暗殺を目論む。
この暗殺はユーリエンスとモルガンの間に生まれた息子・ユーウェインの手によって阻まれた。
また、モルガンはアーサー王をも敵視し、度々その暗殺を目論んだが、その企てが発覚した後もユーリエンス王に対するアーサー王の信頼は揺らがなかった。(なお息子のユーウェインは一時追放された)
†>>282
史実(ウリエン王)とアーサー王伝説(ユーリエンス王)の両方を真として採用。レゲド王国の一部=ゴール王国って事で。
アーサー王伝説の頃はまだ若い頃であり、史実の活躍はカムランの戦いの後、老境に入ってから、と解釈する。
というのも、生まれたのは西暦490年、死亡したのは586年だというから、型月の設定(アルトリアの年代が5世紀末~6世紀はじめ)と照らし合わせると恐らくアルトリアより若い。(!)
アーサー王の王位継承に反対し、諸王の反乱に同調したのも若さ故の野心であり、モルガンとの結婚もアーサー王の縁戚となるという権力欲の現れとも取れる。
レゲド王国は槍兵、槍騎兵が充実していたというが、型月のアルトリアが失われたカタフラクトを復活させていた事と照らし合わせて、彼女の軍事制度の系譜に連なるものだとも解釈できる。
あとモルゴースとモルガンが同一存在になってる所為で獅子の騎士ユーウェインの出生時期がおかしくなるので、ユーウェイン卿はモルガンによって作られたホムンクルス、という設定にしておく。
ユーウェインはカムランの戦いで戦死したという伝承だが、まあその後の史実を考えると生き残ってホムンクルスらしからぬ長命にも何らかの理由で恵まれたんだろう多分おそらくきっと。
ロンゴミニアドを持たせたのは『国土の錨』という異名からの発想。
無茶な解釈なのは承知の上だが、ロンゴミニアド使いまくってる(あっちは異聞帯だけど)モルガンの夫だし「聖槍、抜錨」って言ってるしで、まあギリギリありかなって。>>283
【人物像・独自設定】
老獪な騎士。権謀術数に長けた政治家であり、優れた軍事手腕を持つ名将。
アーサー王の時代においては表面的には忠実に仕える一方、裏では権勢を強めんと陰謀を巡らせた油断ならぬ人物で
モルガンの陰謀とされた出来事のいくらかはユーリエンス王が背後で糸を引いていた、と本稿では設定する。(原典ではそんな事はないです念のため)
ユーリエンス王は若かりし頃から野心家ではあったが、ブリテンが置かれていた苦境は理解していた。
アーサー王に歯向かったのも盟主とするに足らぬ、と考えたからであり、ベドグレインの戦いで実力が証明された後は臣従するに否やはなかった。
そうして、ユーリエンス王の野心はアーサー王の宮中の第一人者となろうという形に変じた。
妖姫モルガンとの婚姻やホムンクルスのユーウェイン卿の製造も、後々、政治的な布石として使うつもりでの事だったが
早期にアーサー王を排除する事を目論むモルガンとは次第に対立し、暗闘を繰り広げる仲となった為、不発に終わった。
俗物の野心家とはいえアーサー王に忠実だったユーリエンス王が態度を翻したのは、アーサー王の本当の願いが『ブリテンの穏やかな終わり」である事を知ってからである。
「穏やかだろうが華やかだろうが終焉は終焉だ! 貴様の自己満足の巻き添えにされてたまるかッ!
騎士王がやらぬと言うなら、俺がブリテンの守護者となる──真の赤き竜となってやるッ!!」
ユーリエンス王はアーサー王とキャメロットを見限り、いずれ来る戦乱を見据えて本国で力を蓄えた。>>284
モードレッドの反乱に助力しなかった慧眼と蓄えた国力によってユーリエンス王は躍進し、諸王の中でも一歩抜きん出た指導者として名を馳せるようになる。
また、その成功の背景には妻のモルガンの助けもあった。
この頃、ブリテンを守護するという確固たる意思を持つ王はユーリエンス王しかおらず、モルガンからすれば彼を支援する以外に道はなかったのである。
かくてユーリエンス王は人界の視点では強大な王として、神秘の世界の視点ではモルガン≒ブリテン島の名代として、アングル人と度々激闘を繰り広げた。
やがて、ユーリエンス王はリデルフ王、エルメットのグワッサウク王、モルガント王の三国と連合を組み、アングル人の国であるバーニシア王国を討ち滅ぼすべく軍を発する。
ブリテンの外からやってきた蛮人を追い落とし、昔日の繁栄を取り戻すための第一歩──連戦連勝を重ねた軍旅は成功するかに思われた。
しかし、バーニシア王国の撃退を目前にして、ユーリエンス王はモルガント王の裏切りに倒れる。
「ユーリエンス王……貴公の自己満足の巻き添えにされるのは真っ平なんだよ。
私は自分が豊かになればそれでいい。アングル人だのブリテン人だのの区分は知ったことじゃないのさ」
さながらそれは騎士王をユーリエンス王が見限った時のように。
ブリテン全土の守護を目的としたユーリエンス王は、その理想故にモルガント王に見限られたのであった。>>285
【関連人物】
アルトリア:かつて仕え、そして見限った相手。どのような形であれ終焉を悪しとするユーリエンス王は、アルトリアと思想的に相容れない。
モルガン:妻。だが夫婦仲は冷え切っていた。お互いに利用しあい、時には利害の対立により殺し合った間柄。
モルガンが謀略家として大成したのはユーリエンス王の策謀を見習ったのも一因であり、期せずして権謀術数の師弟ともなっていた。
ガレス:槍試合で落馬させられた事がある為、密かに苦手意識がある。
また、女性であるガレスが円卓の騎士の座に加えられた事に対し、政治的な目論見があったのだろうと考えている。
アーサー王は女性であるが故に、それを表明する土壌を作る一貫として、女性を円卓の騎士に加えたのだろう、と。
円卓の騎士達:アーサー王の側近たち。ユーリエンス王とは時に政治的に対立し、時に政治的に共同する間柄だった。
個々人との関係性はさほど深くない。また、ロット王の子ら(ガウェイン・アグラヴェイン・ガレス・ガヘリス)からはその力量を認められつつも、モルガンの再婚相手である事から疎まれている。
獅子の騎士ユーウェイン:ユーリエンス王とモルガンの間に生まれた長子。北欧の伝承によればベルセルクでもあったという。
その実態は円卓の騎士とする為にユーリエンスの胤を用いてモルガンに製造させたホムンクルス。
結果として円卓の騎士の座につけるという目論見は失敗したが、ホムンクルスらしからぬ長命に恵まれたのを理由に自らの跡継ぎとした。
ユーウェイン自身はアーサー王に対し今も忠誠心を保っているが、父への孝心がそれに勝っている。
【Wiki登録】可「儂は鳥山石燕。此度は騎兵の器として現界した。とはいえ、呼ばれてなんじゃが戦ごとに関しては期待するでないぞ?なんといったって儂はただの爺。それも百器を描くだけのただの画工でしかないからのう!」
【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】鳥山石燕
【異名・別名・表記揺れ】佐野豊房,船月堂,零陵洞,玉樹軒,月窓(月窗),飛雨郷,梧柳庵,石散人,「法名」画照院月窓石燕居士
【性別】男性
【身長・体重】157cm・58kg
【肌色】黄【髪色】白【瞳色】茶
【外見・容姿】どこか朧げで現実味を感じさせない雰囲気を漂わせる翁面を被った和服老人。その側に水瓶の姿をした妖怪を連れている。
【地域】日本,江戸
【年代】正徳二年(1712)〜天明八年(1788)八月三日
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E
魔力:B 幸運:A+ 宝具:A>>288
【クラス別スキル】
対魔力:C
魔術に対する抵抗力。
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:EX
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
ライダーの場合は「宝船」を乗りこなす。
【固有スキル】
芸術審美:B+
芸術品・美術品への執着心。芸能面の逸話を持つ宝具を目にした場合、低い確率で真名を看破できる。
主に東アジア圏の画、刀剣、俳句、古典文学などに対して看破率が上昇する。
名詮自性:B
名は体をあらわす、の意で本来は仏教用語。ここではライダーが描いた妖怪への言葉遊びや古典を絡めた命名法を指す。
名付けは創造の祈りであり正しさの呪縛でもあり、魔術的にも真の名の解明は対象の支配には欠かせない。>>289
森羅万象(夢見):A
自然の有り様を研究し、その真髄を見抜く観察眼。そして、ライダーは自然のみならず人の夢の内さえも見抜き、その内に妖を見出し、妖の形を成す。
ライダーはサーヴァントでありながら、常人と同じように夢を見る。あるいは現界した現(今)こそが彼にとっての夢であるのか。
妖幻の露:A
ライダーが考案したとされる描画技法「拭きぼかし」を由来とするスキル。
ライダーの筆跡は淡く滲んだ霧のようなぼかしを残し、現と夢を曖昧とする。
【宝具】
″わざわひは吉事のふくするところと言へば、酌めどもつきず、飲どもかはらぬめでたきことを、かねて知らする瓶長にやと、夢のうちにおもひぬ″
『画図百器徒然袋・下之十二番:瓶長(がずひゃっきつれづれぶくろ・げのじゅうにばん:かめおさ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜5 最大捕捉:1人
『画図百器徒然袋』、そして鳥山石燕の妖怪画集における最後を飾った妖怪。水瓶の姿をした付喪神であり、決して尽きることのない水、転じて福で満たされた瓶とされる。
宝具としての瓶長はいわゆるライダー専用の外付け魔力炉心と言うべきもの。また、幸運のステータスを上昇させる。
聖杯とまでは至らないが、その魔力は決して尽きることはなく、後述する宝具を使用してもマスターへの負担は決してかからない。
また、ライダー以外でも瓶長の魔力リソースは汲んで飲むことで使用可能ではある。のだが、何故かその風味は酒であり、使用しすぎると英霊でも酒酔いを起こすデメリットがある。
ちなみにだが、この瓶長はライダーの弟子でもあった戯作者「恋川春町」、その雅号「亀長」を元に描かれたとされている。最後の妖怪に弟子をモデルにした妖怪を、それも福で満たされた水瓶の妖怪を描いた辺り春町への思入れは深かったのではないだろうか。
数いる妖怪達の中で瓶長だけが唯一宝具になったのも、これが要因であったのかもしれない。>>290
″ながき世のとをのねぶりの″
『画図百器徒然袋・始頁:宝船(がずひゃっきつれづれぶくろ・しよう:たからぶね)』
ランク:D+++ 種別:対物宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
『画図百器徒然袋』の初めと終わりに描かれた「宝船」が宝具となったもの。
ライダーにとっての騎乗物、夜の夢海を帆走る輝きの宝船。ライダーが描き繕うことで淡い墨の海と共に現実に顕現する。
宝船にはライダー以外に7柱の神霊、即ち七福神が乗船しているが、あくまでライダーが描いたもので本人ではない。また、彼らはなぜか深い眠りについており、襲う敵対者を自動的に撃墜自体はするが、そこに意思はなく、あくまで防御機構でしかない。
この宝具の真価は船自体にはなく、墨の海に浮かんだその航跡にある。宝船の航跡はライダーの描画と同じく現と夢を曖昧にする性質を有しており、その飛沫を受けた器物は宿した思念、望み、そして夢を具現化させ付喪神となる。対物宝具たる所以はこのためである。
そして、そんな器物達の夢より生まれた付喪神達が作る百鬼夜行は、それだけである種の固有結界に似て非なる性質を有している。故に彼らが生まれれば生まれるほど、その周囲の比重は現より夢に傾き、夢より出たつ者達の存在強度を上昇させる。
そうして、夢より生まれた付喪神の軍勢は宝船を先頭にして練り歩き、敵対対象を現ごと蹂躙していく。
とはいえ、この宝具には夜にしか動かせないという制限がある。そのため、朝を迎えると宝船も妖怪達も夢であったかのように消えてしまう。
後に残るは兵どもが夢の跡、使い古された器物の残骸が残るのみ。
だが、夢とは夜が来たれば再び見るものだ。故に、彼らもまた初夢の回文のように、幾度でも宝船と共に夜を巡る。
決定的な夢の終わり、その時が来るまで。>>291
″みなめざめ 波のり船のおとのよきかな″
『画図百器徒然袋・終頁:宝船(がずひゃっきつれづれぶくろ・しゅうけつ:たからぶね)』
ランク:EX 種別:対夢宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
宝船のもう一つの使い方。第一宝具が宵の口、夢の始まりであるならば、こちらは薄明の迎え、夢の終わりといえるもの。
この宝具の発動条件は夜明けの間際に宝船に乗船する七福神が目覚めること。その七福神は『画図百器徒然袋』における宝船の解説文を唄うことでその目を覚ます。
目覚めた七福神達は夜明けと共に夢見る者たちを言祝ぎ、完全に朝を迎えた時、夢は完全に醒め、夢より生まれた者は夢へと還り、現に生まれたものは現へと帰る。
目醒めたもの達は七福神の祝福が与えられる。
夢が醒める際、ライダーは現へと帰ることはなく、宝船と共に夢へと還る。
1784年に刊行された画図百器徒然袋は鳥山石燕が描いた最後の妖怪画集であった。であれば夢(画集)を終わらせた(閉じた)のならばライダーが消えるのもまた道理なのだろう。
【Weapon】
『付喪神』
ライダーが描いた、あるいは宝具で生み出された妖怪達。強さはやはり英霊には及ばないが、それでもその数は脅威的な戦力として働くことになる。
ちなみに宝具となっている瓶長は戦闘に参加することはない。
『宝船』
宝船自体に戦闘機構は設けられてはいないが、これに乗船する七福神はある種の防衛機構として働く。
余談として、夜にしか動かせない制限はあるが、もしそこが初めから現実ではなく夢の世界であった場合は制限は失われる。>>292
【解説】
鳥山石燕とは18世紀、江戸時代の日本にて活躍した狩野派の浮世絵師。主に「画図百鬼夜行」を筆頭に多くの妖怪達を描き、世に送り出した絵師として知られている。彼が描いた妖怪達はそれ以降の妖怪に関する創作などに多大な影響を与えており、ある種妖怪の父の1人とでも呼ぶべき人物だといえるだろう。
姓を佐野、名を豊房といい、幕府の御坊主の家に生まれたとされる。絵師としては狩野玉燕、あるいは狩野周信の弟子であり、彼自身も多くの弟子をとっており、弟子には喜多川歌麿、恋川春町、栄松斎長喜,歌川豊春などの著名人がいたと云う。
ちなみに妖怪絵師として知られているが、実のところ妖怪を描き始めたのは六十歳代の頃からであったという。それ以前の生涯はほとんど知られていない。
今回召喚された石燕は晩年の頃であり、使用する妖怪画集は『画図百器徒然袋』。この画集は作品の参考に百鬼夜行絵巻を見に行った後の夢に現れた妖怪を描いているという。そのため、ほとんどの解説文には「夢心におもひぬ」といった文が添えられている。
これらのことから今回の現界において石燕の能力は夢に関するものとなっている。>>293
【人物像】
能動的・外交的
何処か現実味を感じさせない、あやふやな雰囲気の老人。自らが考えたこと、思ったことに対して「夢心におもひぬ」「夢のうちにおもひぬ」などと言葉を閉める口癖がある。
古典などを絡めた語りを始めたかと思えば、次にはまるで関係のない話を始めたりする掴みどころのない人物。とはいえ、基本的には妖怪や駄洒落、言葉遊びを好むひょうきんな好々爺。
また、面倒見の良い人物でもあり、よく若者を気にかけ、絵の才能がある者は特にその才を伸ばそうとする。
聖杯にかける願いは持っていないが、現代を見て回り、ネタを探しては妖怪画を描くことを目的として現界している。過去を生きた彼にとって現界した現在もまた夢の中にいるようなものなのだという。
石燕は死してなお、夢見るままに妖を描く。
特技:描画,夢見,言葉遊び
好きなもの:妖怪,言葉遊び,夢,弟子
嫌いなもの:特になし
天敵:夢食い
願い:特になし。現界先を見て周り、それをネタに絵を描く
【一人称】儂【二人称】主,お主,貴殿,〇〇殿【三人称】アレ,奴,其奴>>294
【因縁キャラクター】
葛飾北斎:後世の浮世絵師。その技巧に惚れ惚れすると同時に、儂も負けてはおれんと対抗心を燃やす。ところで、なんで蛸になっとるんじゃ。
曲亭馬琴:後世の戯作者。名付けの方向性は違うが、同じ名詮自性を持つ者。また、戯作者である彼(彼女)を見て戯作者でもあった弟子を思い出すようだ。
玉藻前:絵の題材になった妖怪。絵としては玉藻前と殺生石としての姿を描いている。出会うとまさかのビッグネームとその麗しさから感動を覚え、サーヴァントとしての彼女の絵も描こうとする。同時に怖いもの見たさで本来の九尾モードも見ていたいとも思っている。
清姫:絵の題材になった人物。こちらも直に出会えたことに感激し、絵を描こうとする。それはそれとして、人身から蛇体へと変えてしまう愛怖いのぉ、と改めて思う石燕であった。
刑部姫:絵の題材になった妖怪。恐ろしい城化物としての印象とは裏腹に、まさかの引きこもり系な人物であったことに意外性を覚える。それはそれとして彼女の絵も改めて描く。>>295
平景清:彼の牢破りの図を奉納額として描いたことがある。
ヴァン・ゴッホ:南蛮の画家。彼(彼女)が影響を受けたとされる歌川派、その祖である歌川豊春は鳥山石燕の弟子であったとされる。
アビゲイル・ウィリアムズ(夏):夢の国へ通ずる彼女の宝具に興味津々。
ドン・キホーテ:在り方はまるで違うが、同じく夢と現実に関する宝具を持つ老人の英霊。
【他クラス適性、変化傾向】
アサシン:「今昔百鬼拾遺」を持ち込むクラス。影女を由来とする影と同化する能力や、蜃気楼と隠れ里の複合宝具を有する。
ライダー時とは違い、夢ではなく、人の心を見据え、そこに物の怪を見出す魔性の絵師。
その人生のほとんどが記録に残されていないことからアサシンの適性は割と高い。ケレオス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B1%A5%EC%A5%AA%A5%B9
メドゥーサ・レートルシュプレーム
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%E1%A5%C9%A5%A5%A1%BC%A5%B5%A1%A6%A5%EC%A1%BC%A5%C8%A5%EB%A5%B7%A5%E5%A5%D7%A5%EC%A1%BC%A5%E0
ドリアン・グレイ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%C9%A5%EA%A5%A2%A5%F3%A1%A6%A5%B0%A5%EC%A5%A4
ユーエリエンス王
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%E6%A1%BC%A5%EA%A5%A8%A5%F3%A5%B9%B2%A6
以上wiki登録完了しました。>>297
ありがとうございます>>297
ケレオス、ありがとうございます!【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】シャープール一世
【異名・別名・表記揺れ】シャー(フ)プフル シャー(フ)ブフル サーブール シャブル・マルカー
【性別】男性
【身長・体重】182cm・83kg
【外見・容姿】強壮にして輝かんばかりの美男
【地域】イラン 中東から中央アジア、南アジア
【年代】三世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型 王
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。>>300
【固有スキル】
皇帝特権:A
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
魔力放出(炎&毒):A
魔力放出の一種。武具に纏わせた魔力は炎や毒煙へと変化。攻撃力・攻撃範囲を上昇させ、さらに確率で毒状態を付与する。
魔力放出(炎)は『神授の光輪(クワルナフ)』の所有者に付与されるものだが
魔力放出(毒)はドゥラ・エウロポス包囲戦で有毒ガスを兵器として用いた事で追加されたと思しい。
なお炎ないし毒単体でも使用可能。>>301
【宝具】
『神授の光輪(クワルナフ)』
ランク:A 種別:対人 対国宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1国
ゾロアスター教の善神アフラ・マズダーが生み出した選定の光輪。王権の象徴にして、神代が終わった後にも人界に残された神造兵装。
民心、国の富、地に豊穣をもたらす力を形として示すものであり、支配者に相応しき者の下に現れ、資格を失えば去っていくという。
支配下にある霊脈を賦活させ、自陣営の魔力を毎ターン回復させる常時発動型宝具。また、所有者は魔力放出(炎)を獲得する。
サーサーン朝の皇帝が持つ場合、
クワルナフの変化とされた『美しく屈強な雄羊』という神獣として使役する事も可能。
『新たに写し記す万象(アヴェスター)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:不明 最大捕捉:1人
ゾロアスター教の聖典。その再編。
オリジナルである『遍く写し記す万象(アヴェスター)』 は起きた出来事をただ記録するだけの宝具だが
シャープール一世が再編させた聖典は(異教に対する優位を主張する為に付け加えられたものも含めた)口承を元に作り直したものであり
その成立経緯からゾロアスター教以外の異教、異文化に由来する信仰の一部を強奪し、自らへ向けられる信仰として取り込む宝具へと変貌している。
信仰の収奪により自己を強化しながら、信仰を奪われた相手を弱体化させる。バフ・デバフを同時に行える宝具と捉えると分かりやすい。
さらに判定にクリティカルした場合、相手が保有するスキルを一つ奪う効果もある。
史実において異文化の知識を柔軟、かつ貪欲に取り込んできたシャープール一世は、奪ったスキルを初めから持っていたかのように使いこなせる。>>302
オリジナルのアヴェスターは1200枚の牛皮に筆録されていたという(実在を疑う向きもある)がイスカンダルの東征によって失われた。
その後、口承によって伝わってきたアヴェスターを書物として編纂させたのがシャープール一世だという。
オリジナルが成立した時期には存在しなかった時代の先進的な知識が記されているのは
「ゾロアスター教には異教の知識・技術と同じものが古くからあったのだ」と主張する為の捏造ではないかとも言われている。
『万水留め放つ堰渠(アナーヒター・シャディルワン)』
ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
ローマ人捕虜を動員して建設させ、広く水利をもたらしたダム橋を設置する宝具。
サーサーン家はエスタフルでアナーヒター神殿に仕える神官の家系だったとされ、それ故にこのダム橋は、女神アナーヒターの神殿としての力も発揮する。
サラスヴァティーと起源を同じくする水神アナーヒターが持つ権能は、すなわち水を集め、留め、放つ力。
時に地を水で潤して豊穣をもたらし、時にあらゆるものを激流で飲みこむ水神の権能は、ローマ由来の工学・水理学によって巧みに制御され
水刃の防衛網、水弾の防空網を構築し、時には波濤という形の砲撃で敵を薙ぎ払う。
シャープール一世がローマ人捕虜とその技術を用いて行った土木事業は都市、道路、神殿なども含めて多岐に渡るが
このダム橋が宝具となったのは、
皇帝橋(Band-e Kaisar)という異称からも分かる通り、ローマ皇帝ウァレリアヌスをも捕虜としたエデッサの戦勝を象徴するものであり、
またローマの土木技術、灌漑技術、水理学をサーサーン朝に取り込み世界帝国へと躍進した証とも言うべきものである為だと思われる。>>303
【Weapon】
『剣』『槍』『弓』『軍馬』『戦象』
【解説】
サーサーン朝ペルシア帝国の(アルダシール一世を開祖と捉える場合の)二代目皇帝。
西はローマ帝国、東はクシャーナ朝に勝利し、サーサーン朝の領土を大きく広げた覇者である一方、異国の学問・技術を取り入れるなど内政面にも功績を残す。
文化面でも度量が広く、自身は拝火教(ゾロアスター教)を信仰したが、異教の思想や文化にも理解を示したという。
†
父アルダシール一世は周辺諸国を次々と征服した英雄であり、息子であるシャープール一世は父の征服事業に付き従い活躍したと考えられている。
アルダシール一世はシャープール一世を「最も優しく、賢く、勇敢で有能である」と評価し、サーサーン朝を開いた後は王朝の後継者として遇するようになったという。
やがてシャープール一世は父の後見の下、共同統治者となり、政戦両面において辣腕を振るった。
この頃、都市国家ハトラ王国を陥落させた事は(この国がトラヤヌス帝も含めたローマ帝国軍の攻撃を度々退けてきた事を思えば)特筆すべき功績と言える。
伝説によればハトラ王国の王女アル・ナディラが、敵将シャープール一世に惚れ込み裏切った事によって陥落したと伝えられる。
シャープール一世はアル・ナディラと結婚したものの、彼女が父から厚く遇されていた事を知り、忘恩の徒として処刑したという。>>304
父アルダシール一世の没後は西方戦線(対ローマ帝国)を縮小し、不穏な動きを見せる属国を征伐するなどして東方の地盤を固める。
その後、深入りしてきたローマ帝国の軍勢とマッシナの地で激突。
皇帝ゴルディアヌス三世を討ち取る(味方に暗殺されたともいう)大勝利を収め、莫大な賠償金と引き換えに和平条約を結んだ。
以後、東部への侵攻を進めていたシャープール一世であったが、ローマ帝国が約定を破ってアルメニアを侵攻したのを契機に、ローマ帝国への再侵攻を開始する。
自ら軍を率いたバルバリッソスの戦いでローマ軍に大勝し、ローマの属領を焼き払い、ローマ帝国の凋落とサーサーン朝の威勢を示す。
さらに捲土重来を計るローマ帝国をエデッサの戦いで破り、ローマ皇帝ウァレリアヌスをはじめとするローマ人達を捕虜とした事で、サーサーン朝の国威は決定的なものとなった。
シャープール一世は捕虜たちを厚遇してローマの工学、技術、思想を取り込み、サーサーン朝を文化面においてもローマ帝国に比肩する帝国へと発展させていく事となる。
一方、ローマ帝国へのさらなる侵攻はローマ帝国属州の有力者セプティミウス・オダエナトゥス(ゼノビアの夫)によって阻まれた。
以後、シャープール一世は軍を東部戦線へと転じ、クシャーナ朝やサカ族などの領土の征服を推し進めた。
†
シャープール一世はギリシア・インドの思想・学問を研究、翻訳させた事で有名だが、個人としても思想的な度量が広い人間だった事で知られる。
自身はゾロアスター教徒であったが、異教に寛容であり、新興宗教のマニ教、民族宗教であるユダヤ教とも良好な関係を築いた。(政治的ツールとして用いる目論見もあっただろうが)
また、ユダヤ教のラビであるネハルディアのサミュエルとは友人だったともいう。>>305
【人物像】
イケメン。父アルダシールもイケメンであったそうだが、息子であるシャープール一世もまた空恐ろしいほどのイケメンである。
何しろ難攻不落のハトラ王国との戦いでは、王女に一目惚れされて内部から国を陥れてもらえたという伝説があるんだから凄まじい。
「最も優しく、賢く、勇敢で有能」と父に評価されただけあり、人格、魂までイケメン。アフラ・マズダーもこれにはニッコリ。
──まあそんな美青年も史実では髭もじゃのおっさんになり、メンタルも世間擦れしていったのだが「英霊だから若々しい姿でも問題ないよね!」とは本人の弁。
拝火教の信徒として、アフラ・マズダー神の加護を受ける皇帝として強い矜持を持つ一方、異教、異文化に対する偏見は持たず、有用な知識、技術、思想を取り入れる柔軟さを持つ。
生前は立場や責任もあった為、支配者として振る舞ったが、英霊となった後は明るく人好きのする個人としての志向が前面に現れる。
また、お調子者で知識欲が強くフットワークも軽い為、喚ばれた時代や状況によってはリチャード一世並にやらかしかねない。
ただし、自身が一度“悪し”と断を下した相手は決して許さず、ペルシアの征服者らしい苛烈さを見せる。
先述したハトラ王国の王女が、父や国に苦しめられていたが故に裏切ったのではなく、深く愛されていながら身勝手な恋情で裏切ったのだと知り、惨たらしく処刑した時のように。
逆らう都市を残忍に破壊し燃やし尽くした時のように。
あるいはドゥラ・エウロポス包囲戦で瀝青や硫黄の結晶を燃やし、地下道を通じて有毒のガスを送り込んだ時のように。
害悪と見做した相手に対しては手段を選ばない、残虐な暴君としての一面は、平時の人好きのする側面を知る者には信じがたいもののように映るだろう。
【関連人物】
ギリシア・ローマ英霊:英霊となった後はそこまで敵意を持たない。むしろ彼らの在り方・思想に興味津々。ただ、なんでもかんでもローマ認定するロムルスには辟易気味。
ちなみに戦闘を行う場合、伝承の影響でローマの皇帝とは優位に戦える。>>306
インド英霊:インドの哲学、思想に興味津々。その信仰に帰依する事はないが積極的に学びたがる。
ゾロアスター教においてインドの神々が悪神アンリマユ傘下の邪神として取り入れられている事を考えれば、その柔軟さは特筆に値しよう。
ダレイオス三世:サーサーン朝が「アケメネス朝の栄光を再び」をスローガンにした帝国であることから、シャープール一世はアケメネス朝の皇帝に敬意を示す。
イスカンダル:ゾロアスター教徒としては怨敵。アケメネス朝の繁栄を終わらせ、アヴェスターさえも焼き払った、悪神アンリマユの化身のごとき男として捉える。
アーラシュ:偉大なる弓手として尊敬する先達。シャープール一世は弓の腕前にも自信を持っているが「さすがにかの御仁の神業には及ばないよー」との事。
アヴィケブロン:ユダヤ教のラビと友人だっただけあってフランクに接したがる。アヴィケブロンの方はちょっと引き気味。
ゼノビア:夫のセプティミウスはシャープール一世の征服事業を頓挫させた名将。
曰く、セプティミウスはシャープール一世に使者を送ったものの、あまりに無礼な対応を取られて激怒し、以後ローマの味方をし続けたという。
そうした経緯もあり、セプティミウスの妻であるゼノビアもシャープール一世に対しては塩対応で接する。
アンデルセン:彼の作品の一つ『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』の源流は、シャープール一世に惚れて自らの国を滅ぼしたハトラ王国の王女アル・ナディラにあるという説がある。
伝説と絵本の物語の違いはそのまま彼らの人間観の違いを表すものでもある。
父王の愛され大切にされながら恋を理由に裏切ったアル・ナディラを、シャープール一世は排除すべき害と見做し、アンデルセンは持ち前の毒舌で愚かと断じながらも憐れむだろう。>>307
イシュタル アプロディーテ アルテミス:アナーヒターはバビロニアにおいてはイシュタルと、ギリシャにおいてはアプロディーテと、リディアにおいてはアルテミスと習合されたという。
元々アナーヒターの神官の家柄なだけになんとなく頭が上がらない。
メルトリリス:アナーヒターがサラスヴァティーと起源を同じくする女神である為か、なんとなーく既視感を覚えてしまう。
アンリマユ:「悪光輪者(ドゥシュクワルナフ)が英霊だって!?」と驚愕するが、その役割を押し付けられた人間だと知ると痛ましそうな顔をする。
彼が押し付けられた役回り、責任の重さは、英霊としても拝火教の信徒としても容認できるものではないからだ。
無論、それが見当違いの哀れみであることも理解しているのだが。
【Wiki登録】可。サーヴァント募集ページにあったので作ってみました。「わしに相対した時──既にそなたは負けておる」
【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】武田信玄
【別名】甲斐の虎、甲斐の龍、武田晴信、源晴信
【性別】男
【身長・体重】189cm・85kg
【外見・容姿】
第一臨:総髪に着物、口髭
第二臨:剃髪に豊かな髭を蓄え白い法衣を纏っている
第三臨:諏訪法性兜に楯無を着こみ、真紅の法衣を纏う
【地域】日本
【年代】1521年12月1日~1573年5月13日
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具:A+>>309
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:A
騎乗の才能。幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
カリスマ:C++
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはⅭランクで充分だが、己を慕う者に対してはAランク相当の効果を発揮する。
謀虎の策略:A
戦場において雌雄を決する為の戦術では無く、戦う前に勝負を決定づける戦略的思考。「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」という孫子の思想を信玄は同時代の誰より深く理解している。戦いの事前準備や作戦立案の場面において有利な効果を発揮する。
友誼の証明:A-
敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意を抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。高確率で同盟関係を成立させることが出来るが、生前の所業が影響しているためか同盟成立後も相手から常に警戒される。>>310
【宝具】
『甲斐三ツ者衆(かいみつものしゅう)』
ランク:C 種別:対軍・対陣宝具 レンジ:不明 最大捕捉:不明
信玄が生前使役した『三ツ者』『歩き巫女』といった忍者軍団を召喚し使役する。彼らは他陣営の情報収集は勿論の事、破壊工作や攪乱、虚偽情報の流布、敵陣営への奇襲、マスターの暗殺等様々な裏方仕事を得意とする。彼ら一人一人は武勇に優れたサーヴァントには歯が立たないが、優れた組織力と情報収集能力により、聖杯戦争では大きなアドバンテージを得る事が出来る。消費魔力も宝具の中では少なめ。
『黒雲(くろくも)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:5
生前信玄にしか乗りこなせなかったという巨体の黒馬。その巨躯を駆使した突撃を得意とする。非常に気性が荒く、不用意に跨ろうものなら騎乗者を地面に叩きつけ、足で思い切り踏み潰すであろう(猫や犬等の小動物や幼い子供等は流石に対象外)。その為マスターを乗せる際は信玄と2人乗りが必須。しかし欠点を補って有り余るほどのタフネスさとスタミナ、そしてスピードを備えている。
その正体は聖徳太子伝説に登場する甲斐の黒駒の子孫。神馬の血を引く名馬の中の名馬であり、信玄以外を背に乗せないのもその誇り高き血統故の矜持である。>>312
『風林火山(ふうりんかざん)』
ランク:A+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1
信玄が軍旗に掲げた格言を元にした逸話宝具。「風林火山」に由来する4つの能力を自身に付与する。
「疾きこと風の如く」では自身の移動速度を大幅に上昇させ、その気になれば音速で移動可能。その速さはまさに瞬間移動と錯覚するほど。
「静かなること林の如く」は己に気配遮断:Aを付与し、敵に気づかれぬまま接近することが出来る。
「侵略すること火の如く」では魔力放出(炎):Aが使用可能になり、スキル「勇猛」「乱戦の心得」をそれぞれAランクで獲得する。
「動かざること山の如し」ではスキル「頑健」「戦闘続行」をA+ランクで取得する。
以上の4つの能力を自身に付与することで戦闘力を格段に上昇させ、一時的に神話や伝説に語られる英雄とも渡り合える力を手にする・
・・・のだが、実は隠された2つの能力が存在する。
「知り難き事陰の如く」は自陣営に関する情報の秘匿と隠蔽効果を持ち、自身の真名及び宝具の情報を常時隠蔽する事が可能。例えルーラーの真名看破スキルを以ってしても暴く事は出来ない。
「動くこと雷霆の如く」では魔力放出(雷):Aが使用可能となり、令呪無しで任意のタイミングで空間転移が可能になる。
消費魔力は多い順に雷>火>山>風≧林=陰と言ったところ。
「林」と「陰」は常時発動していても大した魔力消費とはならないが、強力な効果を持つ「火」「山」「雷」はその分消費魔力も多め。普段は『楯無』による移動速度低下を補うため、「風」を主に使用する事が多い。
此度の召喚では信玄本人に各種効果を適用しているが、本来は配下の軍勢に対して使用する宝具である。日本で召喚された場合、武田の軍団が宝具として使用可能になるため、これらの能力を付与することが出来る。>>313
【WEAPONS】
『宗三左文字』『来国長』
信玄所有の刀。戦闘時には2刀流で応戦する。
『紅槍』
赤備え風に真紅に彩られた武骨な十文字槍。
【解説】
戦国時代における甲斐国の守護大名。甲斐武田氏19代目当主。信玄は出家後の法号であり本名は武田晴信。
父であり先代当主である信虎を追放し、当主の座を掌握。その後は隣国信濃へ侵攻し、統治者である諏訪氏を滅ぼして信濃の南半分を掌握、その後は東部に侵攻した。その際村上義清や小笠原長時らといった現地豪族の凄まじい抵抗に遭い、重臣らを失い自身も負傷するといった痛手を負うも、調略や戦による勝利を以ってして攻略。村上と小笠原を越後へ亡命させ、信濃の平定をほぼ完了させた。
しかし一時の平穏もつかの間、今度は村上義清や北信地方の豪族らからの要請を受けた越後国大名である上杉謙信が信濃に侵攻を開始。この後5回にわたって上杉とは北信濃を巡る戦い、所謂「川中島の戦い」を繰り広げる事となった。この後は今川・北条・武田で三国同盟を締結するなど、益々勢力を強める事となる。
その後は今川義元の敗死に混乱する今川氏に対し、同盟関係を破って突如駿河を占領した。この行いは今川氏だけで無く、同盟相手の北条氏や三河を勢力地とする徳川氏とも敵対する結果となってしまった。しかし持ち前の軍略や策略を駆使して危機を切り抜け、駿河を手中に収める事に成功する。
1571年には上洛して天下を獲る為に西進を開始。織田や徳川と本格的に戦端を交えることとなる。1572年の三方ヶ原の戦いで織田・徳川連合軍を完膚なきまでに撃破し、信長の本拠地である尾張の目前まで迫った。
しかしこの頃から信玄は持病が悪化し、頻繁に吐血するようになったという。その後武田軍は撤退を開始。しかしながら1573年4月、甲斐へ戻ることなく信玄は53歳の生涯を閉じた。>>314
【人物】
国土を山地で囲まれ、農地が乏しく海を持たないという甲斐国に生まれながら、最盛期には甲斐・信濃・駿河・上野の3か国に加え、遠江・三河・美濃・飛騨・越中の一部を手中に収め、甲斐武田氏を120万石の大大名にまで押し上げた豪腕の持ち主。
威圧感に満ちた風貌の持ち主で、どんな事態にも冷静に対処し、些かも狼狽える事は無く余裕な態度を崩さない。下手な挑発はするだけ無駄で、逆に煽り返されて冷静さを失う事になる。その堂々たる体格も相まって正に霊峰富士の如き大人物。そのカリスマ溢れる風格と自身に満ち溢れた姿から、女性からは大変モテる模様。男も惚れる漢とはこの事か。
その見た目に反して緻密な計画を好む男で、真綿で首を締めるが如き巧妙な策謀をいくつも張り巡らせ、相手をじわじわと追い詰める。相手が気づいた時には既に遅く、行動と思考の全てが信玄の術中に嵌っている。
敵が正々堂々とした典型的な英雄や単純思考の脳筋であるなら有利に事を運ぶ事が出来るが、逆に理論や常識を一切無視した狂気と紙一重の天才タイプとは相性が悪い(長尾〇虎とかマジで大嫌い)。
弱肉強食理論を体現したかのような人物で、弱小国を容赦なく侵略して我が物とするのを戸惑わない。必要なら見せしめも行い、領地を畏敬と恐怖を以って支配する。マスターに対してもそれは同じで、能力的に未熟な場合でも考慮してくれるが、余りにも見込みが無いと判断されれば見捨てられる可能性大。己が従うべき徳や実力を持つなら問題なく協力してくれる。>>315
彼がなぜここまで強権的な君主となったのか、それは彼の領地であり生地である甲斐国に原因があった。山地に囲まれ海も無い、平野が少なく、頻繁に洪水が起こり飢饉も日常茶飯事・・・そんな修羅の国であった故郷と民を救うため、信玄は内政面で精一杯努力を積み重ねた。信玄堤に代表される治水政策、金山の開発、甲州法度による法治制度の確立によって、甲斐の国は今までにないほどの発展を遂げた。外交では今川・北条といった隣国の大名たちと同盟関係を結び、安全保障の向上に努めたのである。
だが、そのような努力を積み重ねても、結局甲斐の国の根本は貧しく苦難に満ちた地であることには変わりない。それを補うためには他国を侵略して領地を広げ、略奪した金品を以って民を養うしかなかったのだ・・・
──国と民とを守る為 血反吐の海に沈んでも やらねばならぬことがある──
全ては我らの民の為、悪鬼外道と言われても、敵を平らげ土地を得る。奪い犯して殺し尽くして───民の暮らしを守るのだ。>>316
特技:知略・策略・謀略・軍略
好きなもの:ほうとう、アワビの醤油漬け、味噌、餅
嫌いなもの:弱者、愚か者、理屈や常識を無視する天才
【一人称】わし・俺(親しい間柄)【二人称】其方・貴様【三人称】あの者
【因縁キャラクター】
織田信長:政略・軍略両方に長けたまこと天晴な豪傑なり。甘い面があると思っているが、天下人としての器量では向こうに分があると認めている。干戈を交えるとあらば全力を以って戦うべし。長篠のようにはゆかぬぞ。
徳川家康:相対した当時は血気盛んな若者だったためか、「光るところはあるがまだまだ青
い若造」という印象しか持っていない。成長したならば存分に相手をしてやろう。
長尾景虎:疫病神。異常者。嫌がらせの天才。こっち来るな。越後に帰れ。
【総評】
楯無>>風林火山>黒雲>三つ者衆の順番に消費魔力が必要となるため、総じて魔力問題がネック。ただしいずれの宝具も聖杯戦争では非常に強力なカードになるため、魔力問題を解決できるマスターならこの上なく強力なサーヴァントになれるであろう。
マスターの人格についても余程の外道・愚か者でなければ反抗しないし、信玄の方から裏切る事は無い。未熟なマスターなら大名としての経験から指導しながら共に戦ってくれる。
ただし「こいつ学習しないな」「やる気ないな」「見込みないな」と思われたら即見捨てられるのでそこは充分注意すること。>>317
wiki登録可です。他の掲示板にも投稿しておりますのでご了承ください。>>320
訂正必要か分かりませんが
推敲したのにアラビア語版をDeepLで翻訳したと誤解されかねない文章になってたので念のため
DeepLで英語版翻訳&アラビア語版のGOOGLE翻訳の合せ技です>>320 deeplとgoogleの翻訳の合わせ技であそこまで史実ネタ拾いつつ型月風に落とし込むのは凄いです。
wikipediaの他言語版の機械翻訳は基本
アナスタシア〔イースター〕作った時は三人×三言語(日本語英語ロシア語)の記事を行き来して比較して、気になる記述や怪しい記述があったら単語レベルで意味を調べたりして出来る限り文意を確認して…めっちゃ大変だった…
原文の本来の意味は何なのか、各言語版で書いてることが違うように見えるのは誰が間違えているのか、そもそも日本語版の記述は英語から訳されたのかロシア語から訳されたのか、何も正解が分からなくて頭おかしくなりそうだった>>297
ありがとうございます!【元ネタ】史実(フランス史)、ドッペルゲンガー伝説、ギリシャ神話
【CLASS】キャスター
【他クラス適性】アルターエゴ
【別名】大戦のキャスター
【真名】エミリー・サジェ(+プロテウス)
【性別】―(肉体は女性)
【属性】中立・善・天
【その他特性】人型・ヒト科・魔性
【ステータス】筋力:D 敏捷:EX(C-相当) 耐久:EX 魔力:A 幸運:D 宝具:A
【クラススキル】
陣地作成:D-
キャスターのクラススキル
魔術師として、自身に有利な陣地を作成するスキル
キャスターはエミリーにせよキャスターの霊基を構成する片割れである海神プロテウスにせよ、元々魔術師でもなければ生前に魔術を扱った逸話も無いため低ランクに留まっている。
キャスターの、特にエミリー自身教師であり、唯一と言っていい程の逸話に残っている場面、活躍した舞台が学校であるためか、陣地の形はどことなく教室に寄ってしまう。
神性:A
神霊としての適性を持つかどうかを示すスキル
大地母神ガイアから生まれ、ポルコス、ネレウスらと共にギリシャ世界の古き海を支配していた海神を称されるプロテウスは高い神霊適性を持つ。>>325
【固有スキル】
ドッペルゲンガー(真):A+++
燕青の固有スキルと同名のスキルの亜種。
一部スキルや宝具すらも完璧に模倣可能となるレベルの自由自在な変身スキル。
燕青の同名スキルのように自己の人格が希釈するデメリットを抱えることなく、完璧に自己の人格を保ったままに能力・ステータス・人格に至るとあらゆる要素を完璧に模倣できる。また、海神プロテウスの霊基が混ざっていることにより、本来の変身能力が拡張され、人以外の動物や幻想種の生物、植物へまでも変身可能となっている。
エミリーはドッペルゲンガーを語る上では外せない、奇妙な超常的事件を起こした貴重なサンプルケースであるために規格外のランクで獲得している。
鑑識眼:C
孔明の固有スキルと同名のスキル
スキル「人間観察」のさらに限定的範囲の技術であり、ある程度対象人物との会話ややり取りを通じて見て、その人間の得意不得意を理解することにより、その人間が将来的にどのように有用性を獲得するかを見極めるスキル。
エミリーが多くの学校において教師として高い評価を受けていた証左であり、その教師人生を通して数多くの生徒と向き合ってきたことで培ってきた教師としての技術。
投影魔術(擬):EX
エミヤの固有スキルと同名のスキルの亜種スキル。
キャスターの霊基であることにより、生前関わりの薄かった魔術の技量が備わったことで顕在化したスキル。道具をイメージによって数分だけ複製させる魔術の模倣。キャスターはこのスキルを獲得した代わりに「道具作成」スキルを失っている。
キャスターの場合は、元々の変身(複製)能力の対象を道具にまで拡張させることで汎用的に成立させている。変身能力に魔術の要素を組み込むことによって既存の魔術である「投影魔術」のイメージを具象化した、言ってしまえば模倣・真似事である。しかし、「無限の剣製」のように元の使い手の技量までコピーする能力までは備えていない。>>326
千里眼:B
お馴染みのスキル
神に備わる権能としての“未来を視通す眼”。使いたい時に使え、使いたくない時は使わずにいれる発動のオン/オフは自由に切り替え可能。海神プロテウス由来のスキル
海神プロテウスは予言の力を持っているとされた。その予言の力によって、ある時はトロイア戦争におけるスパルタ王の英雄が行き詰っていた航海中の立往生を解決する助言を授けた。またある時は養蜂や酪農の技法を発明した神アリスタイオスが飼育していたミツバチたちの病死の原因を教え、アイスタイオスが新たなミツバチたちの飼育方法を見つける手助けをした。
被虐体質(質):B-
パッションリップの持つスキルと同名のスキルの亜種。
通常のスキル「被虐体質」であれば、集団戦闘において敵の標的になる確率が増すスキルであり、強固な守りを持つサーヴァントがこのスキルを有しているならば、優れた護衛役もとい盾役を務めることができる。キャスターの場合、キャスター自身に味方だけではなく敵からも(利用)価値を見出され、敵に捕獲されたり攫われやすくなる。キャスターは肉体は女性であることも相まって、さながらRPGゲームにおける攫われ役の姫の様なヒロインポジションを意図せず担ってしまうことになる。このスキルは分身体にも反映されるが、変身前のキャスターの姿の場合に限定されることで、変身前状態であると敵にとっての標的が分散されてしまうためスキルの効果が薄れてしまう。海神プロテウス由来のスキル
プロテウスは予言の力を持っていながら、その力をあまり使いたがらなかったため、彼の予言の力を求めた英雄たちに、彼から強引に予言を聞き出そうと執拗に追い回され、挙句捕縛されなければならない羽目になった。>>327
【宝具】八十四の眼に映る一(スルー・ア・グラス・ダークリー)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:42~9999
最大捕捉:42~9999
キャスターの主霊基に刻まれた逸話と都市伝説として世界に広く流布したドッペルゲンガーの伝説が合わさって誕生した宝具。
一言で言えば、無数に増殖するドッペルゲンガー。宝具の発動にはスキル「ドッペルゲンガー」を封印することが条件となるが、尚且つ誰にでも変身でき、外観のみならず、能力や人格、記憶、スキル・宝具に至るまで完璧に模倣可能な分身体「ドッペルゲンガー」を無数に召喚する。なお、分身体はキャスター本体が消滅にしたがい同時に全員消滅する。
キャスターには分身体に対するマスター権限があり、人格に難のあるものに変身しようと強制力を働かせられる。また、複製存在の概念を持つものに対して常に有利に動くことができ、サーヴァントを相手にした場合、ダメージ判定時に有利なダメージボーナスの補正が付加される。さらに、42体の変身状態の分身限定で、オリジナルと目を合わせた瞬間、オリジナルの耐久値分と防御力分を必ず上回る威力を持つ上に、オリジナルだけに対して追尾機能を持つ、対オリジナル特攻の必中魔力光線(ビーム)が目から出る。
【Weapon】影、指示棒、チョーク、海水、使い魔アザラシ>>328
【関連(ありそうな)人物】
燕青…ドッペルゲンガー繋がり。変身を繰り返すことで自己の人格が希釈していくなど欠陥を抱えており、キャスターからしてみればドッペルゲンガーとしては紛い物に等しい。ドッペルゲンガーの力による変身は、変身しても同種の臭いが残る感覚に近く、燕青の変身もキャスターには一瞬で看破されてしまう。
ケイローン&孔明(エルメロイⅡ世)…教師の立場繋がり。まだまだ教師としての腕を磨くべく、色々教育について教えを請わねばならない存在だと敬っている。
モリアーティ(アーチャー)…こちらも一応生前教授として教壇の前に立っていた経験を持つサーヴァントではあるが、その胡散臭さのために教えを請いに門を叩くべきでないと思っている。また、新宿の特異点にて、彼は上記の燕青の霊基に幻霊ドッペルゲンガーの霊基を混ぜた存在でもある。
百貌のハサン…単独でサーヴァント並の戦闘力を持った人員を使っての集団戦闘を行うことができ、大体最大数が他の集団召喚系サーヴァントと比較して近い規模の人数を用意できるという点において近い。キャスターにとっては、数を使った集団戦法をとるのであれば最も参考にしやすいお手本。
蘆屋道満&モルガン…自分と同じ姿の分身体を複数体出せるサーヴァントとして共通している。但し、厳密には式神であったり思念体であったりするようであるが。どちらもサーヴァントと戦闘で普通に渡り合える戦闘力を持った分身体を生み出せるが、モルガンに関しては本体と遜色無いレベルの分身体であるという点でより共通している。
エミヤ…元祖投影魔術の使い手。彼もまた、ただの投影魔術と呼ぶには異端な手段を用いている。ただ、彼の少年の時分ならともかく、現在のサーヴァントとしての彼が得意とする投影魔術の熟練度は、例えほとんどオリジナルより多少劣化した状態でしか複製できないデメリットを抱えていようと、改良などの応用的技術や何よりその複製の速さが圧倒的であるため、投影魔術縛りで戦えば善戦こそ出来ようが彼の方に軍配が上がる。>>329
(つづき)
ギルガメッシュ…ご存知、数多の英霊の宝具の原点となる武具を納めた宝物庫を宝具として有する英雄王。彼にとっては、彼のお得意の戦法である宝具「王の財宝」とは相性が悪いキャスターもまた天敵と呼べる存在だろう。また、条件にもよるがほぼ全サーヴァントに対して有利を取れるという点において共通している。
ネモ…元が近代の中でも新しめの幻霊の霊基とギリシャの海神と霊基が複合していることで英霊としての霊基が成立している前例モデルとなっているサーヴァント。
蘆屋道満&マナナン(バゼット)&モリアーティ(ルーラー)…所謂霊基の主体たるガワと混成されている神性との性別が違っているサーヴァントとして共通している。但し、マナナン(バゼット)に関しては、他の面子とは少々事情が異なり、所謂疑似サーヴァントであり、即ち依り代に憑依している形で現界している。
オデュッセウス…トロイア戦争で彼と共に戦った英雄メネラオスが船旅の途中に帰れなくなり困っていたところを、プロテウスは予言の力を無理矢理引き出される形で助けた。
パリス…トロイア戦争の直接的なきっかけとなった、彼によって攫われた王女ヘレネ―の身柄を、当時エジプトの王として在ったプロテウスは、ゼウスの命を受け彼女をパリスの許から取り返したヘルメスから預かり戦争終了まで保護した。
山の翁…彼の別名である「山の老人」対して、プロテウスと兄弟神であるポルキュースとネーレウスの合わせて3神は「海の老人」と呼ばれており、ある意味対を成す存在。
ファラオ系サーヴァント…プロテウスは一応ギリシャ神話テクスチャ上におけるエジプト王であり、即ち彼らファラオと立場上同じ存在ではあるが、ファラオと呼んでいいかは悩ましく非常に微妙な存在。強いて言うのであればギリシャ世界のファラオといったところか。>>330
(つづき)
超人オリオン…諸説ある中で彼とは父親が同じ海神であるので、一応異母兄弟の関係にある。ちなみにキャスターの中のプロテウスにとっては超人オリオン父親を同じくしていないらしいが、それでも全くの他人とは思えず何かただならぬ、それこそ兄弟としての縁の繋がりを感じざるを得ない感覚がある。
キングプロテア…何を隠そう彼女の名前の元となる花の名前「プロテア(もといキングプロテア)」の名前の由来こそがプロテウスである。彼女にとってプロテウスはある種の起源(ルーツ)となる存在。
【解説】
サーヴァント・キャスター:真名エミリー・サジェ。エミリーは19世紀のフランスに生きた女性であるが、その生涯のほとんどは後世に伝わっていない謎に包まれた人物。人類史においてエミリー・サジェは所詮幻霊程度に留まる存在でしかなかったわけだが、そんな彼女の微弱な霊基に反応し、極めて親和性の高い存在として結びつけられたギリシャ神話の海神プロテウスの霊基が混ざり合ったことによってキャスターとしての霊基を得た。
学校の教師として働いていたエミリーは32歳の時に数多くのドッペルゲンガー現象を引き起こした。主にエミリーの赴任先の関係者から目撃情報が多数挙がり、ある生徒は黒板に字を書くエミリーの隣にもう一人のエミリーが現われ同じ動作をしたのを見た。またある生徒は鏡に映るエミリーの姿がもう1つあることに気付き、恐怖から気絶した。次第に生徒以外の間でも目撃情報が増え始め、ある給仕係の女性は食事をするエミリーの隣にまるで鏡のようにエミリーと同じ食事の動きをするもう一人のエミリーを見た。このように初めはエミリーの直ぐ隣などに出現していたが、まるで意思を持ち始めたかの如く、その分身は次第にエミリーのいる場所とは全く違う場所にも出現するようになった。そして、多い時には一度に42人もの生徒から同時に、それぞれ別々の場所で目撃情報が挙がることもあったという。中には教室にいるエミリーと教室の窓の外にある花壇に佇むもう一人のエミリーの姿を見て正体を確かめようとした生徒もいた。>>331
(つづき)
生徒の多くはこうした現象の数々を面白がっていた。それはエミリー自身も生徒たちに好かれる教師であった証拠だろう。しかし、これらの現象は1年以上続き、好意的に受け取る無邪気な生徒とは違い、大人たちは困惑するかエミリーを気味悪がるばかりであった。赴任先の学校側はエミリー本人にも皆目見当もつかないこの現象に悩まされ、生徒たちの親の中には悩むばかりか子どもたちの安全が脅かされないと危険視し、エミリーを避け、逃げるように転校させてしまう者もいた。
ここまで事態が大きくなったことは学校側にとって当然看過出来ず、エミリーは遂に学校を辞めることになった。エミリーはその後も同じ事を20回程度繰り返したという。そして、何年か事件が続いた後、エミリーはとうとう働き口を失い、教員を続けることを諦めなければならなくなったとされる。
世に都市伝説として流布したドッペルゲンガーの内容とは違い、エミリーはドッペルゲンガーを見た事によって死を迎えることにはならなかったものの、教師人生を絶たれるという、多くのドッペルゲンガーを題材とした小説・物語に登場する人物のように、不幸な結末を迎えてしまったのである。>>328
しまった、宝具の種別とレンジ、最大捕捉を直すの忘れてました
以下訂正です
【宝具】八十四の眼に映る一(スルー・ア・グラス・ダークリー)
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:×42~9999→〇2~50
最大捕捉:×42~9999→〇―(無し表記)>>333
すいません、もう数箇所変更点があるのでwiki登録の件は一度保留します。
変更後のものを投降した後に改めて申請したいと思います。>>328
修正版
【宝具】八十四の眼に映る一(スルー・ア・グラス・ダークリー)
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:2~50
最大捕捉:―
キャスターの主霊基に刻まれた逸話と都市伝説として世界に広く流布したドッペルゲンガーの伝説が合わさって誕生した宝具。
一言で言えば、ドッペルゲンガー軍団。宝具の発動にはスキル「ドッペルゲンガー」を封印することが条件となるが、尚且つ誰にでも変身でき、外観のみならず、能力や人格、記憶、スキル・宝具に至るまで完璧に模倣可能な分身体「ドッペルゲンガー」を42体まで任意の数召喚する。なお、分身体はキャスター本体が消滅にしたがい同時に全員連鎖消滅する。
キャスターには分身体に対するマスター権限があり、人格に難のあるものに変身しようと強制力を発揮し完全抑制することができる。また、複製存在の概念を持つものに対して常に有利に動くことができ、サーヴァントを相手にした場合、ダメージ判定時に有利なダメージボーナスの補正が付加される。さらに、変身状態の分身限定で、オリジナルと目を合わせた瞬間、対オリジナル限定仕様の疑似的な直死の魔眼を発現する。
【Weapon】影、指示棒、チョーク、海水、使い魔(眷属)アザラシ>>336
【関連(ありそうな)人物】
燕青…ドッペルゲンガー繋がり。変身を繰り返すことで自己の人格が希釈していくなど欠陥を抱えており、キャスターからしてみればドッペルゲンガーとしては紛い物に等しい。ドッペルゲンガーの力による変身は、変身しても同種の臭いが残る感覚に近く、燕青の変身もキャスターには一瞬で看破されてしまう。
ケイローン&孔明(エルメロイⅡ世)…教師の立場繋がり。まだまだ教師としての腕を磨くべく、色々教育について教えを請わねばならない存在だと敬っている。
モリアーティ(アーチャー)…こちらも一応生前教授として教壇の前に立っていた経験を持つサーヴァントではあるが、その胡散臭さのために教えを請いに門を叩くべきでないと思っている。また、新宿の特異点にて、彼は上記の燕青の霊基に幻霊ドッペルゲンガーの霊基を混ぜた存在でもある。
百貌のハサン…単独でサーヴァント並の戦闘力を持った人員を使っての集団戦闘を行うことができ、大体最大数が他の集団召喚系サーヴァントと比較して近い規模の人数を用意できるという点において近い。キャスターにとっては、数を使った集団戦法をとるのであれば最も参考にしやすいお手本。
蘆屋道満&モルガン…自分と同じ姿の分身体を複数体出せるサーヴァントとして共通している。但し、厳密には式神であったり思念体であったりするようであるが。どちらもサーヴァントと戦闘で普通に渡り合える戦闘力を持った分身体を生み出せるが、モルガンに関しては本体と遜色無いレベルの分身体であるという点でより共通している。>>337
両儀式…直死の魔眼を持つサーヴァント。直死の魔眼という超能力と長い時間向き合い続け、それを戦闘において使いこなすことが可能キャスター自身は魔眼を有してはいないため魔眼の事についてほとんど何も知らない。キャスターの分身体の使う直死の魔眼は、そもそもが存在に直接結びつけられた能力であるというのもあるが、オリジナル限定という極めて狭小な範囲でしか発動できないこともあり、分身にかかる負担はほぼ無い。
エミヤ…元祖投影魔術の使い手。彼もまた、ただの投影魔術と呼ぶには異端な手段を用いている。ただ、彼の少年の時分ならともかく、現在のサーヴァントとしての彼が得意とする投影魔術の熟練度は、例えほとんどオリジナルより多少劣化した状態でしか複製できないデメリットを抱えていようと、改良などの応用的技術や何よりその複製の速さが圧倒的であるため、投影魔術縛りで戦えば善戦こそ出来ようが彼の方に軍配が上がる。
以下修正前と同じです。
改めまして、こちらでwiki登録の方お願いします。【元ネタ】ナルト叙事詩
【CLASS】バーサーカー
【真名】バトラズ
【異名・別名・表記揺れ】バタラズ バテレズ バティラス ツヴィツヴ ビャタル パタルズ
【性別】無
【身長・体重】7.9m・7.6t
【外見・容姿】硬質でありながら生態的な巨大人型兵器。(ダンバインのオーラバトラーとかブレンパワードのアンチボディみたいなの)
【地域】コーカサス地方
【年代】先史年代
【属性】混沌・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型 神性 竜種 巨大
【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷B+ 魔力A 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
凶化:A+
先史文明の一つが対セファール用に生み出した生体兵器であり、その生態機構は戦闘に特化されている。
戦闘能力が大幅に増幅されるが、それ以外の運用の柔軟性が損なわれるリスクがある。>>339
【固有スキル】
ナルト:A
生体兵器Nart。Bランクを超えるナルトは何らかの神(ドゥアル)が設計に携わったものであり、神性スキルも兼ねるようになる。
巨人と伝承されるナルトではあるが、彼らは汎人類史の巨人たちのようにセファールを源流とするものではない。
その正体は滅びた先史文明が生み出した人型の巨大昆虫(あるいはモノコック構造の生きる巨大ロボット)である。
このような生体兵器が生み出された理由は、技術的兵器ではセファールに相性が悪く太刀打ちできなかった為。
セファールと戦う為だけに設計・交配された巨大人型汎甲殻類──奇形の生体兵器が、ナルト達の正体であった。
人類に近似する思考能力と、兵器に近似する数多の生体機能を有するが、子孫を残す能力は持たない。
彼らにとって子とは自身の細胞を元に開発される後継機種、兄弟とは元々の設計図面を同じくする機体、という事になる。
竜骸躯体:EX
生体兵器工廠クルダレゴンで竜蛇の死骸を遺伝子レベルで癒着させた結果、発現した生体機能。
自らの生体エネルギー(魔力)により、増加装甲・複合兵装としても機能する強化外骨格を形成する。
その工程は騎士王が自らの魔力によって鎧を編むのに似る。
また、取り込んだ竜の因子を応用し、灼熱の炎を纏う殲滅形態、真空や暴風を纏うステルス&高機動形態への形態変化も可能。
ただし、両形態ともに魔力を術式として加工している為、本来の仮想敵であるセファールとの相性は悪い。>>340
攻防一体──特に守りにおいては無敵と言っていい代物だが
稼働中は膨大な熱量が発生するため、何らかの冷却手段を用意しないと周囲に甚大な被害が及ぶ。
また、クルダレゴンでの癒着手術に不備(あるいは先史文明の人類がバトラズの暴走に備えて意図的に残した弱点)があり
その所為で臓腑(内部構造)には影響が及ばないのだとか。
未来予知:B-
高速演算によるシミュレート機能……なのだが十全に機能を発揮するとは言い難い。
演算能力の不備というよりは、バトラズの戦いが先史文明の絶滅に行き着いた事で、自身の演算を信頼できなくなった事に由来するものだと思われる。
オーバーロード:A
自身にダメージを負うことを承知とする意図的なブーストアップ。生体兵器として設計段階から持たされた機能。
万能兵装としての外皮、兵器としての機能に特化した血肉・臓腑を持つとはいえ、バトラズは機械ではなく一個の生命体。
このスキルの使用は自らの生命力・運命力の過剰消費を意味する。使えば使う程、死に近づく、ということだ。>>341
【宝具】
『無尽燃料(ナルタモンガ)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
先史文明が作り出した聖杯の近似種とも言うべき代物……なのだがバトラズにとっては燃料を経口摂取する為の補給装置に過ぎない。
本来は万能の願望器として機能するはずなのだが、願望入力の有資格者たる先史人類が全滅した為
すでに入力された願望──ナルトにとっての血液とも言うべき液体燃料の精製しか行えない欠陥品となってしまった。
ちなみにこの液体燃料は現代の人間にとっては美酒として味わえる代物だったりする。嘘だろ。
『祈望は遥か彼方へと(ズスカラ・フォトン・レイ)』
ランク:A(A++) 種別:対城宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:200人
機神マルスが用いた軍神の剣を再現する為に設計された生体兵装を取り込み、“竜爪”として改修したもの。
元は生体兵装工廠サファで設計され、人類を含めた様々な生命を、その祈りごと“混ぜ込んで”作られた非人道的生体兵装。
魔力を灼熱の光として放つだけの奇形の生命であったが
単一の機能しか持たずとも生命であるが故に、バトラズは(竜骸を癒着させたのと同じ要領で)取り込む事が叶ったのだという。
エクスカリバーの源流の一つであり、生体エネルギー(魔力)を光として放つ力を持つ。
悪霊を払った稲光の逸話の由来であり、理論上の最大火力はエクスカリバーにも匹敵するが、射程と魔力の消費効率の点でかの聖剣に大きく劣る。
マスターに魔力を大きく依存するサーヴァントの身の上では、生前の出力を発揮する事は不可能と言っていいだろう。>>342
【Weapon】
『生体武装』:生体兵器Nartとして備える機構。生体的な機能でありながら文明の持つ兵器と同等の機能を発揮する。
その血液は臓腑で成分調整する事で燃料にも火薬にも毒液にもなり、外皮(甲殻)は装甲を兼ねた砲弾となり、ある程度なら形状も変化させられる。
爆発反応装甲にも機関銃にも大砲にも化学兵器にも音響兵器にも振動刃にもパイルバンカーにもなる万能兵装。
武器でありながら生体活動でもあり、理論上はセファールにも通用するはずだったが
セファールに対しての実戦では、文明の産物として尽く魔力に変換・吸収されてしまった。
【解説】
ナルト叙事詩に登場する巨人の英雄。(ナルト叙事詩はアーサー王伝説との類似性から、その源流ではないかとも言われる)
生まれつき持っていた鋼鉄の身体を、鍛冶神クルダレゴンによってさらに鍛えられ、腸を除いて無敵の存在となった。
様々な功績を立てたが、同胞であるナルトに父ヘミュツを殺された怒りに駆られ、天地において殺戮の限りを尽くした末に死を迎える。
†
父ヘミュツはナルト(巨人)であり母は海神ドン・ベッテュルの娘(ニンフのようなもの)であったという。
母はシュルドン(ナルト叙事詩のトリックスター。北欧神話のロキのような存在)に嘲笑されてヘミュツの元を去ったが
その際、身ごもっていたバトラズをヘミュツの背中に吹き込み、瘤と為さしめた。
その後、ヘミュツの背にできた瘤を兄嫁サタナが切開すると、鋼鉄の身体を持つバトラスが誕生した。
生まれたばかりのバトラスは火花を放っており、高熱の身体を冷やす為にすぐさま海に飛び込んだが、海の方が沸騰してしまったという。>>343
バトラズはいずれ来るであろう強敵との戦いを予見し、鍛冶神クルダレゴンに自身の鋼鉄の身体を鍛え直してもらった。
竜蛇の死.骸から作った炭によって鍛えられたバトラズの身体は、あらゆる武器を通さない無敵の鎧となったが
鍛造中、あまりの熱量から海が干上がってしまった為に、腸へ十分に焼きを入れる事ができず、そこが弱点となってしまったという。
その無敵性と稲光を呼ぶ力で多くの功績を立ててきたバトラズは、魔法の杯ナルタモンガの守護者に選ばれるほど名誉ある戦士だった。
しかし、その運命は父ヘミュツの横.死.によって暗転する事となる。
ヘミュツは魔法の「アルキザの歯」の力で多くの女性に無理やり関係を強いており
それを憎んだ多くのナルト達は(シュルドンが扇動したのもあるが)剣士サイネグ・エルダルにヘミュツの命を奪う事を要請したのである。
サイネグ・エルダルは首尾よくヘミュツの命を奪う事に成功したが、これを知ったバトラズは怒り狂った。>>344
バトラズは復讐の手始めとして、ヘミュツとは無関係の振りをしてサイネグ・エルダルの下を訪ねて命を奪う。
その後、サイネグ・エルダルが持つ神剣ズスカラを奪い、この件に関与した他のナルト達の半数の息の根を止めた。
慌てたシュルドンはその矛先をナルトから逸らすべく、ヘミュツの死の責任を天界に擦り付け、バトラズの矛先を天界の天使・精霊たちへと向けさせた。
バトラズが天使や精霊の命を奪っていくのを受けて、最高神フツァウはバトラズの死を決定し、太陽神ハーがバトラズの身体を熱して死に追いやった。
バトラズの臓腑のみは無敵ではなかったため、太陽の熱で焼け死.んでしまったのだという。
最高神フツァウはバトラズの死を悲しみ、その時に流した涙が地上に三つの聖域を作ったとされる。
ただ、その最期には異説もある。
そちらの伝説では最高神フツァウとの戦いでさえ敗れなかったものの
力を使い果たしたバトラズは死を覚悟し、生き残ったナルト達に神剣ズスカラを海に投げ入れるよう命じた。
その神剣のあまりの重さからナルト達は海に投げ入れるのを諦め、バトラズには投げ入れたと偽りの報告をした。
しかし、それを見抜いたバトラズが厳命した事で、ついに神剣は海に投げ入れられた。
すると海は沸騰して荒れ狂い、血の色に染まったと伝えられている。
バトラズは比較神話においてアルメニアのアルタヴァズド、グルジアのアミラニ、ギリシャ神話のプロメテウスと同様の役回りを担う者と見做される。
また、ナルト叙事詩には聖杯伝説や聖剣の返還などアーサー王伝説に類似する伝承が多く、その源流と捉える学者もいる。>>345
【独自設定】
現在のコーカサス地方に根付いていた先史文明が生み出した巨大生物兵器ナルト──その中でも最強と目される存在。
ナルトとは先史文明の一つがセファールの襲来を予見し
生物学を駆使して創造した人型の巨大昆虫(あるいはモノコック構造の生きる巨大ロボット)であり
バトラズは突然変異によって生まれた最強の機種であった、と本稿では設定する。
また、ナルト叙事詩において鍛冶神とされるもののいくらかは、先史文明がナルトを生産、改修する為に建てた生体兵器用の工廠の名前だったとする。
文明が生み出した技術ではセファールには対抗できない。しかし個としての生命体が持つ力であれば通用すると推測された。
故に技術によって作られながらも、一つの生命体として独立した生物兵器が必要とされた。
兵器としては非効率な形状である人型の生物として設計されたのは、人間に近似する知性・精神構造を持たせる為の必然として至ったもの。
先史文明の人間の守り手とする為、また対セファール戦線で轡を並べる為には人間のような思考回路を備えさせる事が理想的であり
その精神構造の構築・維持には、人に似せていなければならないと考えられていた。
本来は対セファールに備えて神格を持つ生物兵器工廠で製造されたナルト達であったが
セファールの襲来より前に文明内部の結束が乱れ、役目のないナルト達を内輪揉めに用いるようになる。
ナルト達は戦いの日々の中で人間の欲望に毒されていき、妬み、虚偽、暴虐といった悪性を身に着けていった。
人間たちは相次ぐ戦いを勝ち抜く為にナルトの改良に励み、様々な遺伝子を掛け合わせるようになり、その文明から生命倫理は失われていった。>>346
そんな中、低性能な落ちこぼれナルトと見做されていたヘミュツから採取された異常な細胞を素材に、後継機種が作り出された。
バトラズと名付けられたそのナルトはこれまでのナルトとは一線を画する性能を持っており
さらにクルダレゴン工廠で竜骸を癒着させられた事で最強のナルトとなった。
バトラズは変異の影響か、本来持っていた対セファールという目的に対し強い使命感を抱いており、自らの強化改修に余念がなかったという。
バトラズは「未だセファールが来ていない以上は致し方ない」と様々な戦いに従事する事を容認したが
セファールの襲来を目前に控えても、先史文明の人類・ナルト達がまとまることはなく、互いに争いを止めなかった。
これまでナルト達を投入して行われてきた争いの数々が、団結を不可能とするほど深刻な分断をもたらしてしまっていたのである。
最後の切っ掛けとなったのは、バトラズ誕生の功に付け上がっていたヘミュツが他のナルト達によって暗殺.された事である。
落ちこぼれのヘミュツがバトラズを生み出した事で、多くの後継機の開発が試行されはじめた事に、ナルト達は嫉妬を感じていた。
結果、ナルト達は共同でヘミュツを謀殺.するという暴挙に打って出た。
ヘミュツは卑俗で浅ましいナルトではあったが、その遺伝子にはバトラズという超抜級のナルトを生み出した価値があった。
少なくともセファールとの戦いが終わるまでは生かしておく価値があるナルトだった。
それが一時の感情で害された事で、バトラズは「彼らはセファールとの戦いで役に立たない不合理な生き物だ」と断を下し、彼らの殺戮を実行する。
セファールには魔力吸収の能力があると予見されている。
無能な味方はセファールを肥やす栄養分にしかならないのだから、先んじて消しておく方が合理的だ、と。>>347
しかし、あるナルトは本来の使命を忘れ、あるナルトは予見を信じず、あるナルトはその理を認めながらも情の故に、バトラズに抵抗した。
結果、バトラズおよびバトラズに付き従うナルトと、使命に逆らうナルト達が入り乱れる大戦争が勃発。
その上、予見よりも早くヴェルバーが襲来し、戦争の真っ最中にセファールとの戦いに突入するという最悪の展開を迎える。
内紛状態にあったコーカサスの先史文明は、セファールとまともに戦う事も叶わず、壊滅。
バトラズは僅かな手勢を率いて戦いを挑むも、セファールに敗れて墜落し、機能停止寸前に陥った。
これが、バトラズがナルト達の虐殺を中途で取りやめ、天界に戦いを挑んだという逸話の真実であった。
己の死と属する文明の崩壊は避けられないと悟ったバトラズは、生き残った僅かなナルト達に、自らの竜爪を星の内海に譲渡するように命令する。
「我々は愚かさ故に敗北し、何も残せず絶滅する──けれど、この星に住まう者の為に為せる事はまだあるはずだ。
故に、我らが生み出したものの中で唯一セファールに手傷を負わせられたこの武器を、彼らに託そうと思う。
自分以外の誰かの為に、最後の最後まで力を尽くす。もとよりそれこそが我らの使命なのだから」と。
かくして星の内海に投げ入れられたバトラズの竜爪は、星の聖剣を生み出す為の参考の一つとして取り入れられた。
そして、ある聖剣使いによってセファールは打倒されたのである。
先史年代に繰り広げられたナルト達の物語が現代の人類にも残存している理由は不明。
竜爪剣ズスカラを受け取った精霊たちが、恩義として後世の人間に語り継いだ為、だとすれば浪漫はあるが。>>348
【関連人物】
アルテラ ワルキューレ ブリュンヒルデ:抹殺対象。セファールの残り香を漂わせる存在を、バトラズは決して許さない。
アルトリア:人型の竜として、また聖剣の発射台として、小型化、効率化された後継機種(上位機種)とバトラズは受け取る。
父親面して話しかけてくる大型昆虫巨人に、さすがの騎士王も困惑を隠せない。
太陽神系の英霊:太陽神に臓腑を焼かれた逸話から戦闘時は不利な補正を受ける。
ちなみに前述の伝承の真実は、セファールが吸収していた太陽神系の権能により致命傷を負ったのだとか。
【Wiki登録】可
【蛇足】バトラス=鋼鉄の巨人=ロボなんじゃねってネタを思いついてしまったから作ってしまった
すでにバトラズ別の人が投下したのがあるみたいなんだけど、思いついてしまったからにはやるしかねえ! って事で投下。「今のおれはクールな男だぜ。血が滾っちまうと地獄に逆戻りだからよ」
【出典】ギリシャ神話、『神曲』
【CLASS】アサシン
【真名】ネッソス
【異名・別名・表記揺れ】ネッスス
【性別】男性
【身長・体重】240cm・540kg
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】赤
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】蓬髪で無精髭を蓄えた毛深いケンタウロス。感情が昂ると全身に血管が浮き出て赤く明滅する。
【地域】ギリシャ
【年代】神代
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・猛獣・非ヒト科・ケモノ科・(死霊)
【ステータス】筋力:C 耐久:B- 敏捷:B 魔力:E 幸運:D 宝具:A【クラス別スキル】
気配遮断:D+
アサシンにあるまじき気配遮断の低さ。四つ足の巨躯は非常に目立つ。
サーヴァントならば立ちどころに気配を察知するレベルだが、毒を忍ばせる場合はこの限りではない。
道具作成:D
自身の体液を浸すことで物品に神秘と強毒を付与できる。
本来のヒュドラ毒から臭気や色味が失われている為、秘匿性は高い。
また、このスキルで生成した毒は、アサシン消滅後も効果を失わず残り続ける。
【保有スキル】
仕切り直し:C
戦場から離脱する能力。四つ足による逃げ足の速さ。
逃走に専念する場合、相手の追跡判定にペナルティを与える。対英雄:A
英雄を相手にした際、そのパラメータと、致命を避け得るスキルや宝具のランクをダウンさせる。
アサシンの場合、「対殺.人者」限定の効果。ギリシャ最大の英雄に死を齎し、死後に大王たちを責め苛んだことによる伝承補正。
殺.害人数が多い程、つまりは戦功を積み重ねた大英雄である程、このスキルが齎す苦悶の末路からは逃れられなくなる。
頑健(毒):A-
複合されていた対毒効果を主眼とした“頑健”の亜種スキル。
毒によるダメージを無効化する他、攻撃を受けた際の被ダメージを減少させる。
毒に冒された状態で現界していることによる逆説的な毒耐性。殆どの毒物は体内を巡るヒュドラ毒に掻き消される。
狂化:EX
通常時は正常な思考力を保つが、“狂化”の恩恵を受けない。
『小熱血地獄』のダメージを負うごとに判定を行い、失敗すると暴走して魔力と幸運を除くステータスが上昇する。
激痛に耐えられなくなると、アサシンは積極的にマスターを殺.害して現界を終了させようとする。【宝具】
『小熱血地獄(トクシコン・アイトーン)』
ランク:A 種別:対己宝具 レンジ:― 最大捕捉:1人
ヒュドラの毒矢を撃ち込まれたことで猛毒に変じたアサシンの体液。
直に蛇毒と混ざった血液は勿論、あらゆる体液・分泌液が強烈な毒素を含む。
体液は体温や日射などの熱に反応して燃え盛り、耐性を持たない者であれば僅かな接触で即死する。
高ランクの耐毒スキルや“神性”があれば即死は免れるが、その場合は自ら死を望む程の激痛に苛まれてしまう。
この毒性はアサシン自身をも蝕んでおり、興奮で血が昂る度に体内を焼かれる臨死の苦痛が襲い掛かる。
『大熱血地獄(トクシコン・プレゲトーン)』
ランク:A+ 種別:対陣宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:500人
アサシンが大量出血した際、自動的に発動する第二宝具。
溢れ出した毒血が拡大変容を遂げ、煮え滾る波濤となって辺り一帯を飲み込み、絶えず流れる環状の血河を形成する。
これはダンテが『神曲』で描いた地獄の限定再現であり、血河は罪人――即ち、他者を暴力で傷付けた者をより強烈に苛む。
洪水めいた大質量で周囲を押し流し、血河に呑まれた者は灼熱と猛毒が齎す激痛に晒されながら霊肉を焼却される。【解説】
ギリシャ神話に登場するケンタウロス。ヘラクレスの妻を拐かそうとして射.殺された。
ある時、エウエノス河で川渡しを営むネッソスの前に、新婚のヘラクレスとディアネイラが通りかかった。
ケンタウロス族は総じて野蛮で好色な種族とされ、その例に漏れないネッソスは美しい人妻に欲情して誘拐を企む。
言葉巧みにディアネイラを預かると、ヘラクレスの渡河を見届けてから襲い掛かるが、直ぐに毒矢で撃たれて致命傷を負った。
今際のネッソスは、ディアネイラに「自分の血は媚薬である。夫の寵愛を取り戻したい時に使え」と嘘を吹き込んだ。
その後、ヘラクレスが美姫イオレーを略奪した際、ディアネイラは保管していたネッソスの血を塗布した肌着を送り付ける。
実際には、ネッソスの血はヒュドラ毒を受けたことで猛毒に変じており、ヘラクレスは苦悶の末に不死を返上して自害。
騙されたことに気付いたディアネイラも夫を殺めてしまったことを悔いて自害したという。
ダンテの『神曲』では獄吏として登場。ダンテを背に乗せて地獄の第七圏を案内し、血の河で茹でられる罪人たちを紹介している。
【人物】
遥か格上の大英雄に死の運命を与えた瞬間が全盛期と定義され、全身の体液が猛毒に置き換わった状態で召喚された。
一般ケンタウロスなので暴力的かつ衝動的だが、凶賊らしい狡猾さも持ち合わせる、神話に描かれた通りの下衆。
紛れも無い悪人だが、社会をひっくり返すことを望んだり、大規模な殺.戮や破壊を求めていたりはしない。
面倒なしがらみから離れ、適当に日銭を稼いで食い繋ぎ、余暇に気の合う仲間と呑み騒げるなら概ね満足な小市民。
但し、偶には迂闊な旅人から金目の物を奪って臨時収入にしたり、警戒心の薄い女を拐かしはするだろうが。
生前の反省と霊基の性質上、なるべく冷静さを保とうと努めており、その一環として好んで瀉血を行う。
平時は『神曲』で獄卒を務めた記憶は曖昧だが、第二宝具が発動すると明確に思い出し、罪人を苛む嗜虐性が現れる。
他の適性クラスはバーサーカーとアーチャー。アーチャーであれば獄卒の側面が強調されて“対霊戦闘”スキルが生える。イメージカラー:どす黒い血色
特技:欺瞞、人を背に乗せて運ぶこと
好きなもの:危機感の無い女、瀉血
苦手なもの:毒矢
天敵:ヘラクレス
願い:ヒュドラ毒の完全除去
【一言コメント】
ヘラクレスの知名度が無ければ成立し得ない雑魚モンスター。
血液以外の体液にも毒性を持つのは、「血液に“精液”を混ぜて使え」と言い遺すバージョンがあるため。
単なる媚薬っぽさの強調だとは思うが、もし精液まで毒物ならあらゆる体液が毒性を持っててもおかしくないだろう、という理屈。
ケイローン先生のような高い格を持たないため人化は出来ない。常に四つ足のまま。ぶっ飛んでるのが逆に本家鯖を思わせて、ワシはこのバトラズ好き(サムズアップ)
唐突ですみません
とあるサーヴァントを探しているのですが、どうしても見つからなくて
クラスはフォーリナーで真名はパイオニア計画
という名前で、改造系の宝具を持つサーヴァントのはずなのですが、どうか探して頂けないでしょうか?>>363
無事に見つけることができました!
教えてくださりありがとうございます!【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【真名】ジュゼッペ・マリア・ジャン=ファルドーニ
【性別】男性
【身長・体重】185cm・81kg
【地域】イタリア→フランス
【年代】18世紀
【属性】中立・悪
【天地人属性】人
【ステータス】
筋力B 耐久D 敏捷A 魔力E 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
対魔力:C
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。>>365
【固有スキル】
心眼(偽):C
直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。
先の先:C
相手の殺気、闘志、敵意などを感じ取って「それより先に」攻撃を仕掛ける。
不意打ち、暗殺に対しない先手を打つことが可能。
ムール・ウ・テュ・ドワ:A
行くべき場所まで行って、死ぬべき場所で死ぬ……というフランス語の諺。
栄光の果てに待つものがたとえ悲劇だとしても。バスター性能がアップする。
【宝具】
『一歩、一分、死を思う(シャクミニュット・シャクパ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
フランス剣術界を蹂躙した悲劇の天才剣士が死に臨んで得た無限の境地。
掴んだ栄光も未来も、全てを失った。いや、まだ剣で何も成しえていないのではないか。そう思った時に振るったはずの剣は動かなかった。たた死を待つばかりの身体は剣を持つことさえ許さなかった。
ただひたすらに鋭さを追求した愚直な剣は心に完全に合一し、いかなる技でも防ぐことはできない。>>366
【解説】
剣術の巨匠ドメニコ・アンジェロに最初に剣を教えたイタリアの剣士アンドレア・ジャン=ファルドーニの息子。彼は父に剣術を師事した後にイタリアで武者修行の旅に出た。トスカーナでは優れた剣士である軍人と喧嘩になって、四度突きを放ったが服の下に着込んでいた鎧に阻まれ、とどめに首を狙おうとしたところで警官の制止を受けたという。
その後、ファルドーニは旅の途中でフランスの剣士デリセールと出会い、行動を共にするようになる。そしてローマではポーランド国王に仕官していた剣士ルッジェロらを破った。それからファルドーニはデリセールとともにフランスのマルセイユに赴いた。そして賭け試合でルイドール金貨100枚を巻き上げることに成功した。勢いに乗っていたファルドーニはフランス最強の剣士との名声を得ていたサン・ジョルジュに勝負を挑んではどうかと勧められた。この勧めに従ってファルドーニはパリに行きサン・ジョルジュに挑戦したが、拒絶されてしまう。そこでファルドーニはパリ中の剣術学校をめぐって達人たちに戦いを挑んで総なめにしてしまった。そこでパリの剣士たちがサン・ジョルジュに決闘に応じるように懇願する次第となり、ここに至ってサン・ジョルジュは重い腰をあげることになった。
まさにパリ中が注目していたと言っても過言ではない両雄の決闘は数百人の貴族や剣士、そして国王ルイ十五世も臨席する中で行われた。そして、彼は父アンドレアに宛てた手紙で6対4でサン・ジョルジュに勝利した、と報告している。この前代未聞の決闘の褒美としてルイ十五世はファルドーニに、リヨンの町で剣術学校を開く認可を与えた。フランスでは剣術学校を開くには王立武術学校の試験を合格することが必要だったのだが、無試験での認可となった。その後、ファルドーニはマリア・テレーズ・ロルテという娘と恋仲になり将来を誓い合った。>>367
しかし、彼の幸福は長く続かなかった。“運動中の事故”により、彼は余命いくばくもない身の上となってしまったのである。運動中の事故がなんだったのかは定かでないが、ファルドーニは強く、あまりにも勝ちすぎたために恨みを買っていたのかもしれない。そしてファルドーニは若い恋人に別の縁談が用意されていることを知ると一計を案じた。偽の毒薬を用意して、半ば脅迫することでテレーズを自分のもとから去らせようとしたのである。しかしテレーズの決意は固く、ファルドーニの手から偽の毒薬を奪って制止する間もなく飲み込んだ。ファルドーニは彼女の意思を変えることが出来ないと知ると、二人で田舎の小さな教会に行き、そこでテレーズと最期の時を迎えた。テレーズの母は娘の遺書を読み、教会へと急いだが手遅れだった。互いにリボンを結んだピストルで撃ち合って事切れた恋人たちの悲恋は多くの人々の関心を集めることになった。ヴォルテール、ルソーといった著名人も彼らの愛に言及し、悲しいオペラ劇の題材にもなった。
【因縁キャラクター】
シュヴァリエ・デオン
「俺がパリに行った時にいたならもっと面白いことになってたのかねえ。ま、剣士が二人で会ってやることなんざ一つだ。かかってきな」【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【真名】アンジェロ・ドメニコ・マレヴォッティ・トレマンド
【性別】男性
【身長・体重】180cm・75kg
【地域】イタリア→フランス→イギリス
【年代】18世紀
【属性】中立・善
【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具C
【クラス別スキル】
騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
もとは剣より馬術で身を立てようと考えていたほどの腕前だった。
対魔力:C
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。>>370
【解説】
18世紀を代表する剣士。イタリアのリヴォルノで、富裕な商人の父と侯爵令嬢の母の間に生まれる。はじめに剣士アンドレア・ジャン=ファルドーニに師事し、20代はイタリア中を旅した。その頃のヴェネチアではジョヴァンニ・アントーニオ・カナール(カナレット)という画家と知り合う。ドメニコは芸術についても関心を持っており、カナレットと仲良くなれる程度には絵の心得もあったようだ。
27歳の時に貿易の勉強のためにパリに行ったが、ドメニコは王立騎兵学校のグエニエールとフランス王立武術アカデミーのテラゴリーに師事して励んだ。そしてこの時に馬術と剣術の師が同じだったシュヴァリエ・デオンと意気投合して友人となった。また、オペラ座で最高のダンサーであり、舞踊の神と称されたガエタノ・ヴェストリスにも師事した。
(勉強もせずに)そんなやりたい放題のドメニコにも転機が訪れた。ニヴェルネー公爵の勧めから出場した公開剣術試合の場で、パリに訪れていた大女優マーガレット・ウォフィントンに一目ぼれ。マーガレットから受け取った薔薇の飾りを胸に付けて試合に出て、かすることもなく無事に勝利を収めると、彼女とともにイギリスは王都ロンドンを目指してパリを後にした。当然、激怒した父に家を勘当される形になったが、優れた才覚の持ち主だったドメニコはほどなくしてアイルランドの剣豪キースを破り一躍名声を得ると、イギリス王太子の馬術と剣術の師となり、ロンドンの上流階級社会の仲間入りを果たし、パトロンを得て学校を作った。また、私生活においてはマーガレット・ウォフィントンと別れたものの円満な形で終わりを迎えたらしい。そしてマーガレットはエリザベス・ジョンソンという16歳の美少女をドメニコに紹介した。エリザベスの正確な素性は不明だが、亡くなった海軍士官の娘であり、トリントン子爵家の海軍大将ジョン・ビング卿に縁があるとされている。なお、ジョン・ビング大将はとある戦いでの敗北の責任を背負わされる形で敵前逃亡の罪により処刑された人物だった。結婚以降、色男ドメニコは妻一筋に生きた。>>371
さて、イギリス王太子の師範となったことでドメニコは剣術界で輝かしい存在となっていた。その頃に大使の任務を帯びてロンドンに赴任してきたシュヴァリエ・デオンの協力を得て、著書「剣術の学校」を製作した。その際に数百人の貴族から寄付金を募ることができたのである。そしてドメニコの存在はフランス剣術界で大きな騒動を巻き起こすことになった。当時の人々が大きな関心を持っていた「百科事典」において剣術の項目で当世一級の剣士として大きくドメニコの著作が取り上げられたのである。しかしフランス王立武術アカデミーのトップであるギヨーム・ダネットはこれに激怒して、ドメニコの剣術理論を強く非難した。確かに、ドメニコの剣術は革新的ではなく、むしろ古風ですらあった。しかしドメニコは剣術の指導に際し、その精神をスポーツとして昇華すると同時に、常に実戦を意識した指導を行っていたのである。逆にダネットは洗練された剣術の理論を披露したが、あまり支持されなかったばかりか王立武術アカデミーのデラボエシエールから批判を受け評判を落とした。
ドメニコの剣術は古風であり、かつ防御を強く意識したものだった。これは命のやり取りが現実にありえる時代で身を護ることを思えば当然だった。当時の流行から外れていた左手による防御、マントやランタンの使用といった実戦的なものから、相手の剣を一瞬で奪う高度な武装解除術まで様々だった。また、左手で剣を扱うことも指導していた。左利きの剣士に相対した時、経験がない場合には苦戦は免れないためであり、また身体操作の精度を上げることにも効果的だったからである。剣豪キースとの決闘ではドメニコはキースの剣を優れた技法で打ち払い、最小限の動きで避けて防御だけで圧倒的な実力差を示し、疲れたキースを続けざまに数十回突いたとされている。>>372
ドメニコは指導者としても優れており、フェンシングのスポーツとしての可能性を拓いたことはフェンシングの歴史における一つの転換点でもあった。同時にアンジェロ家の剣術は軍隊剣術としてもスタンダートになりアンジェロ家は百年以上にわたってヨーロッパ剣術界に君臨した。ドメニコがこれほどまでに成功した理由の一つとして、深い教養と正しい礼儀、そして人柄があっただろう。突如として女装を始めた友人、シュヴァリエ・デオンに対しても偏見を持つことなくただ女性に接するのと同じように接した。前述のギヨーム・ダネットとの剣術論争においては、他者を強く批判して自らの評判を貶めるに至ったダネットとは対照的に、ドメニコは誰を批判することもなく、フランス剣術界の技量や思想の素晴らしさを褒めたたえていた。思えばフランス剣術界を騒がせた天才剣士ジャン=ファルドーニは確かに強かったが、行く先々でトラブルを起こして、ついには悲劇に至った。剣術界をリードし、見事天寿を全うしたドメニコの生き方は剣の天使と賞賛するにふさわしい。
【因縁キャラクター】
シュヴァリエ・デオン
「お前……女だったのか。いや、なにも言うまい。語学が堪能なデオンくんには随分と助けられたものだ。これからもよろしくな、レディ。ところで一杯どうだ?」書き忘れてましたがジャンファルドーニとドメニコ・アンジェロwiki登録可です。
同じ師の教えを受け、恋愛に関する逸話をもちイタリア出身でフランスの剣術界を騒がせたという共通点の多い剣士たちですが、生き方と戦い方は真逆ですね。
そのうちサン・ジョルジュも作りたいです。最近、サン・ジョルジュが主人公の映画も公開されたので……サン=ジョルジュはリチャード一世が持ってる驥足百般を持てそうな人物だな
武術、芸術、色事どれでも逸話があるサムライレムナントのセイバーがヤマトタケルっぽいので今のうちに自分の考えたヤマトタケルを放流
【元ネタ】『古事記』等
【CLASS】セイバー
【真名】ヤマトタケル または ヲウス
【地域】日本
【性別】男
【身長・体重】164cm・58kg
【属性】秩序・中庸・天
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具A
【好きなもの】弟橘媛 平穏 漬物
【嫌いなもの】神 女装 自分自身【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない
本来のランクはB相当だが、宝具の効果により底上げされている
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の動物、乗り物なら人並み程度に乗りこなせる
ただし、野獣クラスは乗りこなせない
【固有スキル】
神性:B
天照大御神の直系に当たり、先祖返りをしていることもあり本来であればA++だが、本人が神を嫌っているためランクダウンしている
■殺し:A
まつろわぬ神や民族、獣を殺し続けたことに由来するスキル
様々な相手に対し特攻効果を発揮する。その際スキルの■の部分が攻撃対象に応じた文字へと変化する魔力放出(偽):C
宝具の剣を用いた疑似的な魔力放出
剣を介しているためセイバー本人は使うことができない
単独行動(偽):B
宝具の剣による疑似スキル
当然宝具が失われるとスキルも無くなる【宝具】
『斎王の衣』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
クマソタケルの討伐を命じられた際に叔母である倭比売命から授けられた女性の衣装
召喚時点から着用している宝具であり、発動中は真名とステータスの隠匿を行いDランク相当の気配遮断を得るが、他の宝具を使用できなくなる
なお、クマソタケル討伐の際の経験が軽くトラウマとなっており、この宝具が発動している間はその記憶鮮明に思い出してしまうため非常に機嫌が悪くなる
そのため一度宝具を解除、すなわち脱ぎ捨てた場合令呪を使おうとも絶対に再使用することはない
それはもう絶対に
『焼遣の迎え火』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
倭比売命から授けられた火打石と焼遣の逸話に由来する宝具
打ち合わせることにより魔力を燃料として炎を生み出し攻撃に転用できる
真名解放を行うと炎の壁を生み出す
この壁は魔力による攻撃、特に炎に対し高い防御力を発揮する「神剣解放。暴れ呑め、神代の激流」
『天叢雲剣』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1000人
八岐大蛇の尾より生まれた神剣
魔力炉心として竜の心臓を内蔵しており、使用者に魔力供給を行う。加えて病への耐性と対魔力スキルを与える
この魔力は外部に放出する際に水の性質を持ち、気体・液体・個体に変化させることができる
セイバーはこれを応用した攻撃として、水の刃を伸ばし広範囲を切り裂く「草薙」、水蒸気から無数の斬撃を生み出す「八重垣」、氷の刃を纏わせる「都牟刈」を持つ
真名解放により八岐大蛇の暴威の具現、すなわち八つの激流を剣より放つ
ただしセイバーはこの激流を完全に制御することはできず、大まかな方向を指定するだけにとどまる
『■■■■■』
ランク:■ 種別:■■宝具 レンジ:■■■ 最大捕捉:■■■
セイバーの持つ最終宝具
使用した瞬間霊基が崩壊し、契約したマスターの魔力を喰らい尽くす
自身が消滅する代わりに相手に大打撃を与える自爆宝具ですらない自決宝具
――ただし、霊基を補強し、存在するための魔力を賄うことができたのならば――「倭は国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭し麗し」
『八尋白智鳥』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
セイバーの持つ最終宝具
使用することによりセイバーの存在そのものを神霊とも異なる高次存在へと変質させる
変質には段階があり初期段階では出力の向上のみだが、最終段階になると自らに対するあらゆる干渉を無効化する
ただし、宝具を使用した瞬間から霊基は緩やかにしておりこれを止めるすべも、崩壊を起こさないようにすることもできない
正確に言えば崩壊ではなく「世界に溶けている」状態であり、座の本体には影響はないもののサーヴァントとして召喚されたセイバーの消滅は免れない
「乙女の床のべに 我が置きし 剣の大刀 その大刀はや」
「神剣、天臨。剣よ、万象を断て」
『天叢雲剣』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
八尋白智鳥を使用中の天叢雲剣
通常状態の真名開放による激流を通常攻撃として使用できるようになる
この状態の真名開放は八つの山を割き、八つの大河を新たに作り出すと謳わるもの――ではない
セイバーの変質に応じ剣も変質しており、対象とした相手を距離をはじめとしたありとあらゆる物理法則を無視し切り捨てる解説】
中性的な美貌を持つ青年。ただし基本的に機嫌が悪い
天照の直系に加え、先祖返りによって非常に高い神性を持っている。そのためその精神性は人よりも神に近しい
個よりも大衆を、国を、世界を優先し、自らが維持すべき世界にとって有益となるか害悪となるかでのみ相手を判断する。たとえ、それが血を分けた兄弟であろうとも
――唯一、妻の一人であった弟橘媛に対しては個人的な愛情を持っていた
けれど、彼がそのことに気づいたのは走水の海神を鎮めるために弟橘媛がその身を供物としてささげた時だった
故に彼は神を嫌悪する。身勝手に世界を動かす神を。そしてその神に近しく、己の歪さに気づかなかった愚かな己自身を
その後は語るまでもない
剣を手放したヤマトタケルは伊吹山での戦いと病によって衰弱し、故郷に帰ることはできなかった
――彼は知っていた、父は自分を恐れていたことを。大和の民が己を受け入れることは無い事を
――私は、人ではないのだから――
サーヴァントとなった後は生前の経験から多少は社交的になっている
ただし、本質は変わっていないため己のそのような部分を自覚する度、強い自己嫌悪と自己否定に陥る。
一人称 私
二人称 お前/呼び捨て
三人称 奴/呼び捨て/アレ(神霊に対して)「多治比松寿丸、推参仕りました! ……あの。毛利元就、と言ったほうが分かりやすいでしょうか?」
【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【真名】多治比松寿丸(毛利元就)
【異名・別名・表記揺れ】乞食若殿(渾名) 大江元就 丹比元就 少輔次郎 惟徳惟馨 仰徳大明神 洞春寺殿日頼洞春大居士
【性別】男性
【身長・体重】142cm・32kg
【外見・容姿】まだ鎧に着られているような姿のショタ……もとい十二歳前後の武士。寂しげな表情で庇護欲を抱かせる美少年。
【地域】日本
【年代】戦国時代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具C>>383
【クラス別スキル】
陰謀作成:B
陣地作成と似て非なるスキル。様々な陰謀を縦横無尽に張り巡らせる。
謀将・元就の記憶と手腕を有するが、老境ゆえの深謀遠慮は失われ、1ランクダウンしている。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成できる。宝具により精神干渉の魔術礼装を作成可能。
【固有スキル】
歌仙の詩歌:B+
集外三十六歌仙に選ばれたキャスターの詠む歌は時に人々の心を打ち、鬼神さえも感ぜしめる。交渉や心理戦にも優位に働く。
元就は和歌・連家の大家である三条西実澄や里村紹巴に歌集を編まれた程の腕前。
さらに感性の全盛期(少年期)である松寿丸として召喚された事で、その詩歌は生前より優れたものとなっている。
紅顔の美少年:C
人を惹き付ける美少年としての性質。
男女を問わず魅了の魔術的効果として働くが、抵抗の意思があれば軽減出来る。対魔力スキルで完全回避が可能。>>384
乞食若殿:A
麗しの姫君と似て非なる効果を持つスキル。
逆境に置かれているほどに他者の哀れみを誘い、有形無形の支援を受けられる。(敵が慈悲心から矛先を鈍らせる、なども含まれる)
幼い松寿丸は井上元盛に所領を横領され零落したが、その後、養母の杉大方や志道広良、井上光兼らの支援を受けて復権したという。
【宝具】
『元就詠草・春霞集(もとなりえいそう・しゅんかしゅう)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:1人
毛利元就の和歌・連歌を纏めた遺稿集。元就の遺稿に感激した歌人たちの手で編まれたもの。
スキル:歌仙の詩歌によって詠んだ和歌・連歌を、精神干渉の魔術礼装として形にできる。
例えば、世を儚む和歌・連歌の礼装を数十回も重ね掛けすれば、相手を自死に誘う精神攻撃としても機能しうるだろう。
だが、その本領は複数の礼装を歌集として纏めた上で、誰かに読了してもらう事で
閲覧者のイメージをキャスター自身に重ねて霊基を改竄できる点にある。
歌集の閲覧者が毛利元就に対して抱いているイメージ──「このような人間なんだろう」という想念を受け、キャスターの霊基が変質するのだ。>>385
仮に閲覧者が「元就は周の武王の心を持つ」と思ったのならば周の武王のような英霊に
「周の成王のようだ」と思ったのならば周の成王のような英霊に、
猛悪無道だと思ったのならば邪悪な権謀家のような英霊に変わる。
歌集の閲覧者一人に依存する『無辜の怪物』や『可能性の光』と言えば分かりやすいか。
ただし、歌集が礼装を纏め上げたものである性質上、閲覧者の精神にも和歌・連歌による精神干渉が及ぶ。
また、閲覧者が読了以前に『毛利元就』に抱いているイメージにも影響を受ける為、キャスター側から宝具による変質を制御する事も困難。
その為、キャスターは、決定的な局面でない限り、この宝具の真価を発揮させたがらない。
【解説】
戦国時代の国人・大名。権謀術数を以って国人領主から大大名にまで登りつめた文武兼備の将。
大内家と尼子家という二大勢力の間を遊泳しつつ勢力を拡大し、ついには両家を滅ぼして中国地方の覇者となった。
優れた謀将である一方、和歌・連歌も達者で、その遺稿を読んだ三条西実澄ら歌道の大家に激賞された。
†元々は兄の毛利興元が当主であり、元就(当時は松寿丸)は分家として多治比の姓を名乗っていたという。
しかし、兄・興元が大内義興の上洛に付き従って留守にしている間に、後見人の井上元盛に所領を横領され、困窮する幼少期を過ごした。
それを哀れに思う者も周囲には多くあり、特に養母の杉大方は実家に帰らず、再婚する事もなく、元就の養育に努めたという。
やがて井上元盛が急死した事で所領を取り戻した元就は、多治比元就を名乗り、分家として兄を支えた。
その後、兄・興元の酒毒による急逝と、後見していた甥・幸松丸の夭折を経て毛利家の当主となり、毛利元就を名乗る。
元就は幸松丸を後見している間に大内家を裏切って尼子家についていたが
幸松丸の夭折後、尼子家が毛利家の当主に弟の相合元綱を推したことから、再度、大内へと鞍替えした。(大内から離反していた頃の責任は幸松丸に押し付けたと思しい)
以後、大内家に嫡男の隆元を人質に出すなど関係を強化しつつ、硬軟両面の手法を以って周辺の諸勢力を取り込でいった。
尼子詮久率いる3万の尼子軍に攻め込まれた吉田郡山城の戦いでは、大内家の勇将・陶隆房(後の陶晴賢)の救援を受けて大勝。
周辺の国人達の盟主的な存在として雄飛する。
大内家が月山富田城の戦いで大敗を喫したのを契機に、武断派と文治派の内訌を起こしたが
元就は積極的に関与せず、むしろ吉川家、小早川家の取り込みや井上一族の粛清など自身の地盤の強化を計った。
やがて武断派の陶隆房が謀反を起こし大内家の当主をすげ替えると、元就はこれに積極的に協力し、陶隆房に反発する大内家臣の領地を征服していった。
しかし、勢力の急拡大が陶隆房の警戒を呼び、両者の関係は盟友から敵対へと変わっていく。
元就は尼子家が身内(新宮党)の粛清で動けない間に陶晴賢(陶隆房)と戦う事を決断。
謀略によって大内家を弱体化させつつ、厳島に敵を誘引して決戦を挑み、陶晴賢を討ち取る大勝利を収めた。>>387
その後、大内家の旧領の大半を毛利家の手中に収めた毛利家は
尼子家当主・尼子晴久の死を契機に尼子領をも征服し、中国地方の覇者とも言うべき大勢力へと成長した。
それ以降も尼子の残党や北九州の雄・大友家とも一歩も譲らぬ戦いを繰り広げた元就であったが、寄る年波には勝てず、75歳で病に倒れる。
元就の没後は孫の毛利輝元(嫡子・隆元はすでに死去していた)が後を継いだが、吉川元春、小早川隆景ら重臣が輝元を支えて毛利家の動揺を抑えたという。
†
「能や芸や慰め、何もかも要らず。ただ武略、計略、調略が肝要に候」とは元就の言であるが
これは我が子・隆元が芸事に傾きすぎて武士の本分を疎かにする事を危惧しての訓戒であり
元就自身は芸事を疎かにするどころか、一流の風流人にも引けを取らないほどに和歌・連歌を達者とする文人でもあった。
毛利家は多くの文人を輩出した大江氏の末裔であり、その権威を貶めない為にも、単なる武家の教養に留まらない文芸が必要とされた。
また、元就は幼い頃に連歌の指南書「分葉」を譲られるなど歌道の才能を見込まれていたと思しく、和歌・連歌の修行に励んでもいたという。
没後、その遺稿は三条西実澄ら歌道の大家達の目に留まり、元就が暇もない中、超一流の文人にも劣らぬ力量を身に着けた事を激賞。
元就が残した和歌・連歌を『春霞集』として浄書、編纂した。
この事を契機として、元就の歌人としての名声は高まっていき、江戸時代には元就を大名としてではなく歌人として紹介する本もあったという。
実澄曰く、元就の和歌は伝統を踏まえた優美なものだが、どこか寂しげな気配が漂っていたという。
歌道の天稟と繊細な感性の持ち主が、戦乱の世の荒波に揉まれた事で、このような歌風に至ったのだろうか。>>388
【人物像】
多治比松寿丸の姿と感性を持つ一方、実感は薄いながらも毛利元就としての記憶・感情も有している。
英霊は全盛期をどのファクターで捉えるかによって姿・年齢・人格を大きく変えるが、松寿丸の場合、毛利元就という英霊の、愛らしさと感性の全盛期という事になる。
苦境にあっても希望を捨てず、困窮しても矜持と謙譲を失わず、善を尊び、弱者に手を差し伸べる。
一見すれば「この子供の力になってやりたい」と周囲に思わせるような、そんな少年。
しかしながら、それらは他者を自身に助力させる為の演技としての側面が大きい。
善性の少年として振る舞うのは、それが他者から助力を引き出すメソッドとして有用だからという理由であり、心から行っているものではないのだ。
相手の同情を誘うより有用なメソッドがあると判断したならば躊躇なく手法を変えていく。
たとえそれが血腥いやり口であったとしても、最も有効な手段だと認めたならば実行に移すだろう。
演技をしない松寿丸は頭こそ切れるが、他人に対して疑り深く、物事を悲観的に捉える、物静かで暗い人間。
出自も年代も違うが、表面的な明るさと内面のギャップは、ビリー・ザ・キッドの同類と言えるかもしれない。
一方で松寿丸は、責任感が強く、人間という種に対し拗ねた見方をせず、力の及ぶ限り善なるものを守ろうと努める人間でもある。
他者の利己性に苦しめられた幼少期は、松寿丸(元就)を擦れた人間に育てたが
義母・杉大方を始めとする多くの人々の利他的な善意に救われた経験から、最後の一線で人間の事を強固に信じ、愛してもいる。
要は、ペシミスト(悲観主義者)ではあってもニヒリスト(虚無主義者)ではないのだ。
善良な少年としての演技も、人を騙す事に罪悪感を抱いているからこそ真に迫り、他者の心を打つのである。>>389
ちなみに、関係が良好になり、利害の駆け引きを必要としなくなった相手に対しては口うるさい説教魔となる。
しかし、それは交渉を必要としないだけの関係が築けているという信頼と、相手の行く末をより良いものにしようという善意の故である。
【関連人物】
織田信長:「視座というか視点が常人とは違う人ですね。敵に回したくない相手です」
果心居士:「……なんででしょう。彼女を見ると寒気がするんです……」
ある伝承によれば、花信(果心)居士が元就の御前で切った瓜は本成りであり、元就の発音に通じるものだった為に死を迎えたのだとか。
紫式部:「わあ! 源氏物語の作者と会えるなんて光栄です!」(泰山解説祭……内心を暴かれるのは厄介よな)
元就は和漢の古典に通じ『源氏物語』『古今和歌集』『続古今和歌集』を精読し、少年時代から『太平記』を愛読していたとか。
曲亭馬琴:「美少年録ですか……えへへ。善玉の主人公として描かれるのはちょっと気が引けるような、でも嬉しいような……不思議な気持ちです」
太公望 鬼一法眼:「六韜は読みましたが、どうしても分からないところがあって……彼らに聞けば教えてもらえるでしょうか?」
項羽:「ボクが長じた後に打ち倒した武田元繁なるお人は、項羽に並ぶ武勇の持ち主と恐れられていましたが……本物には遠く及びませんね」>>390
【Wiki登録】可
【蛇足】歌人としての元就、幼少期の元就に焦点をあててみた。
アンデルセンと同じく大人になったら真っ当になったタイプなので、歌人として呼ぶとショタ化する、という脳内設定。シャープール一世
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B7%A5%E3%A1%BC%A5%D7%A1%BC%A5%EB%B0%EC%C0%A4
武田信玄(2)
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C9%F0%C5%C4%BF%AE%B8%BC%A1%CA2%A1%CB
エミリー・サジェ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A8%A5%DF%A5%EA%A1%BC%A1%A6%A5%B5%A5%B8%A5%A7
バトラズ(2)
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%D0%A5%C8%A5%E9%A5%BA%A1%CA2%A1%CB
ジュゼッペ・マリア・ジャン=ファルドーニ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B8%A5%E5%A5%BC%A5%C3%A5%DA%A1%A6%A5%DE%A5%EA%A5%A2%A1%A6%A5%B8%A5%E3%A5%F3%A1%E1%A5%D5%A5%A1%A5%EB%A5%C9%A1%BC%A5%CB
アンジェロ・ドメニコ・マレヴォッティ・トレマンド
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A2%A5%F3%A5%B8%A5%A7%A5%ED%A1%A6%A5%C9%A5%E1%A5%CB%A5%B3%A1%A6%A5%DE%A5%EC%A5%F4%A5%A9%A5%C3%A5%C6%A5%A3%A1%A6%A5%C8%A5%EC%A5%DE%A5%F3%A5%C9
多治比松寿丸(毛利元就)
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C2%BF%BC%A3%C8%E6%BE%BE%BC%F7%B4%DD%A1%CA%CC%D3%CD%F8%B8%B5%BD%A2%A1%CB
以上Wiki登録完了しました。>>392
ありがとうございます【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【真名】ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ
【性別】男性
【身長・体重】168cm・59kg
【地域】フランス
【年代】18世紀
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。>>394
【固有スキル】
音楽神の加護(偽):B+
黒いモーツァルトと称された音楽家の才知によるスキル。セイバーとして限界しているため低下している。
あらゆる音を聞き分け、天才的な演奏を可能とする。セイバーはこのスキルを用いて、身体操作において重要な呼吸や心拍をリズムとして捉えることで、正確な先読みを行い相手の呼吸のリズムを外すことで理合を制している。更に、音楽魔術の行使にプラス補正がかかる。
騎士は徒手にて死せず:A
手にしたものに「自分の宝具」として属性を与え扱うスキル。人生で二度ほど暗殺者集団を杖で退けた逸話がスキルとなったもの。
宝具としてのランクはD相当。なお対象になるものはピストル、杖や刀剣まででガトリング砲や戦闘機といった生前に手にした経験がないものは適用外となる。
無窮の武練:B
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。極められた武芸の手練。
意識レベルの低下がある状態であっても戦闘力が低下することがない。
重篤な病気にかかっていたが、そのまま剣術大会に出て優勝した経験がある。>>395
【宝具】
『電光剣(エクレール)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1人
稲妻より速いと称された代名詞とも言える突き。この概念により、実際に稲妻の速度より速い突き(秒速10万km)を繰り出す。
なお、あくまで突きの概念によるものなので、いくら速くともソニックブームや熱とかビームなどは発生しない。
史実ではデオンとの試合の際にはアキレス腱断裂の怪我を負っていたため使用できなかった。
【Weapon】
杖:いわゆるステッキ。ヴェルサイユ宮殿の暗殺者をこれで追い返したこともある。
【解説】
黒いモーツァルトと称され、王妃マリー・アントワネットのおぼえめでたくフランス宮廷で重用された音楽家。そして当時のヨーロッパで最強の剣士とされる。その武名はヨーロッパ中に轟いて「フランス最強」「ヨーロッパ一」「ヘラクレスの如き強さ」「武神」などと賞賛されたほどである。ジョゼフから放たれる突きは稲妻よりなお速いと形容されるほどの鋭さをもっており、同時に不動を為す防御の技巧もアンジェロ家が一目置くほどのものだった。また剣だけでなく、ピストルの名手でもあり、舞踊、馬術、水泳を得意とした。そして走ってはヨーロッパ一とも評されるほどの俊足の持ち主でもあった。>>396
生まれは仏領グアドループ島であり、父は富裕なフランス人農場経営者、母はアフリカ系の奴隷だった。ジョセフは少年時代に父にフランスに連れてこられるとそこで教育を受けた。彼が特に励んだのはフェンシングだった。ジョゼフが13歳からフランス武術アカデミーの師範であるデラボエシエールに教えを受けると、天性の才能と肉体により瞬く間に門下でも抜きんでた腕前と一目を置かれるようになる。だが、ルーアンの高名な剣士ピカールは剣術界若手のホープであるジョゼフを人種的な差別から蔑んで「デラボエシエールのムラート(白人と黒人のハーフ)」と公言した。これにジョゼフは怒り、ついに決闘を挑んだ。結果はジョセフの圧勝だった。近衛銃士隊にして王立武術アカデミーの師範でもあるピカールが手も足もでなかったのだ。さて、この決闘は人種差別に対する二分された世論によって世間の大きな関心事となっていた。国王ルイ15世もまた、この決闘に注目していた人物であり、優れた剣士であるジョゼフをヴェルサイユ宮殿を馬上から警備するジャンダルム・ドゥ・ロワ(王の護衛兵)として取り立て、シュヴァリエの地位を授けたのである。ここにジョゼフはシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュと呼ばれる騎士となった。
音楽については彼が少年時代にどのような教育を受けていたか、確かなことはあまりよくわかっていない。ただ、当世最強の剣士がその後ヴァイオリン奏者として、それからコンサート指揮者、作曲家として活躍していくことに人々は驚嘆したことは確かだろう。彼は社交界で貴婦人の注目の的となった。そして王妃マリー・アントワネットはサン=ジョルジュを気に入り、彼のオペラに行ったり、演奏をさせるために呼び出していた。このようにしてこれまで王室によって騎士、そして音楽家としてサン=ジョルジュは引き立てられてきた。しかし逆に彼の話題性はゴシップを呼ぶとともにマリー・アントワネットとの親密さが仇となってオペラ座の支配人になれなかったことから徐々に歯車が狂い始める。その後、自ら作曲を手掛けたオペラを開催するが友人の脚本の拙さから経済的に失敗した。>>397
オペラでの失敗から立ち直るために支援が必要だったサン=ジョルジュはオルレアン公とその愛人モンテッソン夫人に接近した。オルレアン公が死去すると彼の息子フィリップが新たなフランス王になろうという野望を胸に秘めて、新たなオルレアン公フィリップ二世となって自由主義を標榜して宮廷と対立した。そしてサン=ジョルジュは自らが差別にさらされた経験、そして奴隷身分である母の境遇など思うところがあったのだろう。彼はオルレアン公フィリップ二世(平等公)と行動を共にするようになった。
その後、フランス革命が勃発すると当初は革命陣営に与して黒人騎兵部隊を組織、リール包囲戦に参加した。過激な革命思想や軍上層部の無能から、平等公フィリップとつながりが深いデュムーリエ将軍の反乱を起こすと、サン=ジョルジュは彼らからリールの町を引き続き防衛した。しかしサン=ジョルジュは突如として解任、投獄されてしまう。その理由は軍馬の横領に関わったという嫌疑だった。しかし実際にはサン=ジョルジュはマリー・アントワネットや平等公とつながりがあったことや、植民地支配のためには不都合な存在だったためだと思われる。皮肉なことに、平等を謳ったはずの革命政府は植民地経営には奴隷制が必要であることを認識したため、平等をもとめる奴隷の解放に消極的だったのである。野に下った晩年のサン=ジョルジュの失意を慰めたのはヴァイオリンの演奏だった。>>398
【因縁キャラクター】
シュヴァリエ・デオン
「マドモアゼル、私はなにと戦っていたのだろうか……。皆が死なねばならないほどの悪人だったとは思えない。ただ、自由と平等が欲しかっただけなのだ。」
マリー・アントワネット
「陛下……私は……。」
アマデウス
「いい音色だ……ところであの魔笛のモノスタスとかいうやつのモデルが私って本当かい?」※俗説
ナポレオン
「期待と願いにこたえる存在……か。一つ聞くが、そこに有色人種の夢はあったのかね。」
デュマ
「トマの息子か。おや、脚本も書くのかい。どうだ、オペラでも一緒にやらないか。ははは、女優とか観客にモテモテだぞ。儲かるかは君の脚本の出来次第だがね。」
マルタ
「あなたの名を冠した騎士団の一員として、恥ずかしくない行いをしてきたつもりですが……」
※研究者によれば聖ルイ騎士ではなくマルタ騎士だったようだ。>>399
【余談:フランス革命における姿勢と謎】
サン=ジョルジュは王位簒奪を狙うオルレアン公の側近兼護衛として付き従っていた。彼は外交においても一定の役割を果たしていたらしい。特にイギリスのウェールズ皇太子はサン=ジョルジュの熱烈なファンだったことで知られる。しかし、過激な革命派や黒人友の会の活動からは距離をとっており穏健派だったと考えられる。
サン=ジョルジュはオルレアン公擁立を画策する立憲君主主義者に近かったようだが、オルレアン派のデュムーリエ将軍の反乱に呼応せず、寝返りの誘いも断っている。
革命期におけるサン=ジョルジュは3度にわたって死亡の噂が流れていることや、下士官からサン=ジョルジュは不在の時が多かったという告発を受けたこと、軍資金の出どころと運用など不審な点が多い。
彼が過激化する革命に危惧を抱いて、密かに反革命側に転向していた可能性はある。実際、革命の指導者マラーからは君主制の擁護者と見做され、サン=ジョルジュ投獄の際には王党派の容疑をかけられている。
フランスの外交アーカイブスによれば、革命がおこった年に王室に外交で貢献したサン=ジョルジュなる人物がいるが、これがシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュと同一人物だとすれば王室に対しても依然としてつながりをもっていた可能性がある。
さて、フランス革命期に発行されたアッシニア紙幣は激しいインフレを起こして革命政府の信用を貶めるとともに反革命派の資金源となった、この原因の一つが偽札の流通にあった。この偽札は亡命フランス人たちが関わっており、その中の一人としてデオンという人物の名前が出てくる。そしてサン=ジョルジュの近辺には紙幣偽造に関わった人物が多く、彼が居住していたパレ・ロワイヤルの中には偽造紙幣の密売所となっていた賭博場があったということは興味深い事実といえるだろう。
サン=ジョルジュはフランス革命に呼応してハイチ革命がおこった仏領植民地サン=ドマングに渡航していたという同時代人によるうわさもある。おそらく風説に近いものだろうが、彼の親友のシュヴァリエ・ド・ラモットがサン=ドマングに渡航していたのは事実のようだ。シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュのコンセプトはランスロット+アマデウス(盲剣の宇水)
デオンくんちゃんと戦うといい勝負だがもれなくフランス王家に対する複雑な感情から宝具フルール・ド・リスの幻惑と魅了の餌になって負ける
wiki登録可です
サン=ジョルジュとデオンは試合のあとも何度か接触していたらしいですね>>392
wiki登録ご苦労様です。>>392
登録ありがとうございます!【元ネタ】『分身』あるいは『二重人格』
【CLASS】アルターエゴ
【他クラス適性】バーサーカー、ライダー、アサシン
【別名】狂愛のアルターエゴ
【真名】ヤーコフ・ペトロヴィッチ・ゴリャートキン
【性別】男性
【地域】ロシア
【属性】混沌・中庸・地
【その他特性】人型、ヒト科、(宝具発動時:魔性)
【ステータス】筋力:E+ 耐久:C++ 敏捷:D+ 魔力:E 幸運:EX(普段はほぼE) 宝具:B+
【クラススキル】
騎乗:E
本来はライダーやセイバーのクラスに与えられるクラススキル
アルターエゴはライダーのクラス適性こそ有しているが、それはあくまで宝具の影響であり、逸話上においてアルターエゴが何かの乗り手として操作したなどのエピソードは一つも無いため最低ランクで獲得している。
対魔力:E
本来は三騎士クラスやライダーのクラスが持つクラススキル
魔術に対する守りを示す。魔術の無効化までは出来ず、ダメージ数値を多少軽減する程度。>>404
【固有スキル】
ドッペルゲンガー(真):A
燕青と同名スキルの上位互換のスキル
燕青の持つ「ドッペルゲンガー」スキルは、自己を限りなく希釈することによって可能となる宝具級の変身スキルであるが、こちらは自己を希釈させることなく完全に変身のみを可能としている。変身については、宝具以外であればスキルも込みで完璧に変身しきることができ、一度の召喚に際し一度変身したことのあるものは記録し、何度でも変身することができる。また、基本的に変身対象は知性体のみである。宝具でも変身能力を主としたものを有しているが、宝具における変身能力はスキルにおけるそれの限りではなく自由度もかなり広がった、変身という上ではかなり万能に近い能力となっている。
不屈の慕情:B-
不屈系スキル
普通であればめげて意気消沈するところで、とにかく折れない恋心を示すスキル。
その恋路にどれ程の苦痛、絶望、状況が立ち塞がろうと絶対に最後までは屈さないという極めて強固な恋愛感情であり、肉体的・精神的なダメージに耐性を持つ。但し、恋愛感情である以上、アルターエゴにとって恋愛対象になり得る存在、更に踏み込んで言えば、アルターエゴの主観で生前の想い人クラーラと雰囲気の似た女性からの直接的な攻撃に対しては一切の耐性を持たない。
被虐体質(狂):A
パッションリップの持つ「被虐体質」スキルの亜種スキル
通常の「被虐体質」スキルは、集団戦闘において、敵の標的になりやすいスキルであり、一見デバフのようなスキルだが、強固な防御力を持った者がこのスキルを備えていることにより、優れた護衛や囮として役割を機能する。アルターエゴの場合は、アルターエゴ自身の不安定な精神によって常に周囲に敵がおり、自分を陥れようとしている疑心暗鬼にも近い思い込みのレベルであり、逆に自ら標的になりにいき、本人はあくまで反撃のつもりであるが先制して攻撃をすることによって、その後は本来の「被虐体質」スキル同様に敵の標的となり狙われ続けてしまう。本質的には「加虐体質」と「被虐体質」の複合ともいえるスキル。>>405
盲目的な恋:C+
「狂化」の亜種スキルであり、ローランの「恋に恋してさめざめと涙」と似たスキル。
混乱・混沌とした精神性を表し、混濁・錯乱した精神の構造から、外部からの精神干渉系魔術を遮断することが可能。但し、同ランクの精神汚染されていない者と意思疎通をとることが不可能となる。アルターエゴの場合、ある種ストーカー気質にも近しいほど、自分が思い慕う相手の為であればどんな手段も厭わない異常な精神性を示すスキル。
普段は比較的意思疎通を可能とするように見えるが、ふとした時には特定の女性に対する慕情に支配され、そうでなくともアルターエゴ独特の世界観を通した話し方になっており、周囲の人間への猜疑心が常に見え隠れしながら浮き沈みに激しい感情を伴った結果、意思の疎通が困難な話し方となる。
この特性の為アルターエゴは本来であればバーサーカーとして召喚される場合が多い。
フォンタンカの逃避行:EX
小説の中でアルターエゴが想い人クラーラへダンスの誘いに失敗し、傷心のままに自暴的にただ只管フォンタンカの河岸を走っていた中、自身のドッペルゲンガーと運命の出会いを果たしたエピソードが由来となったスキル
戦闘から撤退した際に、(最終的に)アルターエゴにとって敵か味方かに関わらず、同じか似た状況を打破し得る力を有する存在のキーパーソン或いはキーアイテムがアルターエゴの眼前に現れるという宿命の巡り合わせを示す。
二重召喚:―(B)
セミラミスの保有スキルと同名スキル
二つのクラス別スキルを同時に保有可能となるスキルであり、極一部のサーヴァントが持つ稀少特性。アルターエゴは、キャスター以外の該当する4騎士のクラスのいずれかで召喚されてもバーサーカーとしての特性は固定であり、もう1つライダーとしての特性或いはアサシンとしての特性を併せ持つ。因みにバーサーカークラスで召喚された際は、元々狂気に揺らいでいる状態のエピソードしか持たないため、逆に真っ当な理性を獲得する可能性がある。>>406
【宝具】罠と知れども想い馳せる馬車(リュビーマヤ・クラーラ)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:30人
原典『分身』にてアルターエゴの結末、自身が恋をしていた女性クラーラからのSOSを受け取り、助け出すために彼女の指示で迎えとして用意した馬車とそれに伴う逸話を再現する宝具。
召喚した2頭立ての馬車により敵に向かい突撃するが、そもそも馬車であって戦車ではないため基本的には特別強力な威力は無い。しかし、アルターエゴにとって愛する女性(クラーラ)の為に走らせたこの馬車による突進は、その逸話と宝具発動による魔力上昇で興奮状態となったアルターエゴ自身の盲目的恋愛脳の視界補正が働き、アルターエゴにとって愛する女性(クラーラ)に雰囲気の似た女性と見るや否や彼女勘違いすることにより、その威力が増大する。
また、この馬車には、“向かった先には必ず敵が待ち受けている”という概念が備わっており、それによって自動で敵を追い続ける回避不能の攻撃として機能する。真名解放した時点でこの概念自体も作用するため、レンジ内であれば目視で捕捉困難な敵であろうと、その者が居る地点まで自動で向かう。そのためある種の索敵を目的としても使用可能。但し、アルターエゴはこの概念のことを把握しておらず、ただ愛する者の待つかもしれない場所へ駆けつけているつもりであり、また、レンジ内に敵が居ない場合は真名解放を行うことができない。
【宝具】破滅へ導く真なる敵対者よ(トヴォイニーク・ゴリャートキン)
ランク:B+
種別:対人(自身)宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
その身をもう一人の自分である新ゴリャートキンへと変える、謂わば人格を新ゴリャートキンへと切り替える宝具。
ヘンリー・ジキル&ハイドと似た宝具であるが、アルターエゴは特別薬などのアイテムを必要とせず、真名解放のみで発動する。>>407
(続きから)
人格交替後の姿である新ゴリャートキンはアルターエゴのもう一つの人格である、アルターエゴより幾分狡猾さが目立つ人格となっているが、伝説によりドッペルゲンガーとしての性質も兼ね備えた異質な存在となっており、スキル「ドッペルゲンガー」のランクもC→Aへとアップする。新ゴリャートキンは、ドッペルゲンガーとしての基本能力である完璧な変身能力と、影と同化し、また、影を操る能力を備えているが、変身について、ただ単なる複製存在ではなく、逸話により変身後はオリジナルの持つ弱点を持たない完全上位互換の存在となる。時間制限こそある(それでもスキルを使用した時よりは大幅に維持できる)が、基本的に本来のアルターエゴの実力よりどれだけ格上の存在であろうと変身できる。加えて、新ゴリャートキンはドッペルゲンガーとしての伝説によりその要素を色濃く備えているため、サーヴァントなど同じ“影法師”に類する存在や“複製存在”に対してアドバンテージを得ることができる。
また、基本的に新ゴリャートキンは思考に至るまで完全にコピーするドッペルゲンガーであるが、変身中オリジナルとはお互い決して相容れない精神状態となり、互いに互いの存在を否定し、敵意を抱き続ける宿命の呪いが作用する。必ずしも敵としての優先順位が最優先になるほどではないが、お互いがお互いを嫌悪し合うためオリジナルとドッペルゲンガーの両者による協力関係は実現しない。
【Weapon】徒手空拳(素手喧嘩)、花・花束、影
【関連(ありそうな)人物】
ジキル&ハイド…自身の良心と悪心を二つに分け隔てようとして悲劇に見舞われた存在。
両儀式…生まれついての二重人格者であり、アルターエゴにとっては先輩のような存在。但し、もう一人の人格との関係性はまるで異なっている。
燕青…都市伝説としてのドッペルゲンガーを取り込んだ複合サーヴァント。
諸葛孔明&司馬懿&シトナイ…サーヴァントになる上で、もう一人或いは二人の強い人格が1つの霊基の内に混在し、後天的に二重人格のようになったサーヴァント達。境遇としては似た者同士。
タマモナイン&サクラファイブ…元は一つの存在であったものから人格を切り離されて生まれた生まれながらにしてのサーヴァント。>>408
(続きから)
エミヤ&虞美人&ガラテア&ミス・クレーン&エリザベート(シンデレラ)…etc…
形は様々なれど、かつて自分vs自分の戦いを繰り広げた者たち。ある意味で後輩にあたると言えなくもない。)
ファントム&清姫…生前に愛する者をきっかけにその者の為に狂気的な逸話を残したサーヴァント達。謂わば、狂気をはらんだ愛絡みのエピソードという似た過去を持つ者同士。
女王メイヴ…本来の戦車としての用途を備えつつも、その用途とは違う使い方こそを真髄とする宝具を持つ英霊。
ローラン…恋多き狂える騎士。アルターエゴは恋故に狂乱するわけではないが、恋と狂気が関係している点で共通している。そして、特に互いに惚れっぽく、その恋の行方については成就しにくく、生前も上手く実らずに振られて幕を閉じた同士。
【解説】
サーヴァント:アルターエゴ、真名ヤーコフ・ペトロヴィッチ・ゴリャートキンはロシアの作家フョードル・ドストエフスキーの著書の一つ『分身』あるいは『二重人格』に登場する主人公である。
ゴリャートキンは非常に精神的に不安定な人物であり、定期的に医師の許へ通院していた。そんな彼には想い人がおり、その想い人であるクラーラの誕生日パーティーの日に、彼女と少しでも距離を縮めようと心を弾ませ高揚していた。しかし、限られた人物のみしか招待されていないそのパーティーに、自身が招待されておらず参加できないことを知ったゴリャートキンはそれでも諦めきれず、意を決して会場内へ潜り込む。そして本来呼ばれていないにもかかわらず彼女へのお目通りを叶え、挨拶と祝福を述べることが出来た。しかし、ゴリャートキンを知り、彼の目的を理解していた人物らの警戒によって、彼の許から引き離されたクラーラを見て、彼はもっと彼女との距離を縮めようと更なる意を決して強引に彼女の手を取りダンスに誘おうとする。それに対してクラーラはゴリャートキンからのいきなりの誘いに驚き拒絶の声を上げ、彼はその場で不審者として取り扱われ、周囲の男たちに取り押さえられた後パーティー会場から追い出された。>>409
その後、受け止めきれない現実に大きく深いダメージを心に負ったゴリャートキンはフォンタンカ川沿いを只管闇雲に疾走するが、その最中まるで彼自身の生き写しかのような同じ姿をした男と運命の出会いを果たす。ゴリャートキンは、最初敵側の用意した罠と思い警戒したが、分身の方は好意的であったため協力関係となり、どうしようもなく追い込まれた状況を打開するべく、クラーラへの恋路を妨げる障害に対抗するための作戦などを相談した。しかし、次第に分身はゴリャートキンが不利な状況となるような立ち回りをし、それにより彼の日常は破壊されていく。彼は分身に直接問いただしても白状しないが、分身は実は敵側の存在で彼にとって恋路の障害となる敵対勢力と協力関係にあるに違いないと疑念を募らせていった。
そんな折、ゴリャートキン宛に想い人クラーラからのSOSを綴った手紙が送られてくるが、彼は状況からこれが罠であると看破した。しかし、彼女からの信頼という期待も捨てきれず、もし実際に彼女の危機であれば必ず救い出したいという思いが勝り、結局彼は敵の策に自ら嵌ってしまった。彼の予想は的中し、手紙の指定場所まで馬車を走らせた彼を残酷な仕打ちが待ち受けていた。想い人クラーラや彼の嘗ての友人たち含む敵が総出で彼を包囲し、その場に抑えつけられた。そして、ゴリャートキンはそのまま精神病棟へ強制送致され、皆がその様子を見送った。>>404
wiki登録お願いします【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【他クラス適性】キャスター
【別名】金眼のアサシン
【真名】ルドルフ・ヴァレンティノ
【性別】男性
【地域】イタリア、アメリカ
【属性】中立・善・人
【隠れ特性】人型
【ステータス】筋力:D+ 耐久:E 敏捷:C+ 魔力:D 幸運:A- 宝具:A
【クラススキル】
気配遮断:E
アサシンのクラススキル
気配を消す、隠密行動に適したスキルだが、攻撃態勢に移るとランクが落ちる。
サイレント映画のハリウッド俳優であり合衆国中の女性達からの視線を独り占めした数々の逸話より、アサシンの在り方として、たとえ音を絶とうともその魅惑的な風貌を隠すことは出来ず、結果的に目立ってしまうため、アサシンはそのクラスに反して気配を消すことに向いていない。
陣地作成(舞台):D
キャスターのクラススキルである「陣地作成」スキルの変種スキル
魔術師として自身に有利な陣地を作り上げる。
アサシンの場合は撮影舞台あるいはダンスステージに特化しており、演技やダンスをする上で有効な特殊機能を持った舞台を作成することができる。>>412【固有スキル】
二重召喚:E
セミラミスの保有スキルと同様のスキル
二つのクラス別スキルを同時に保有可能となるスキルであり、極一部のサーヴァントが持つ稀少特性。アサシンはセミラミス同様、アサシンクラスとキャスタークラスの両方のクラススキルを獲得した状態で現界している。
生業百般:C
アサシンが生前、生計を立てていくためにあらゆる職に就いたことに由来するスキル。
生前に就いた仕事に精通する技術についてはDランク以上で、適性の無い(アサシンとキャスター以外の)クラススキルについてはDランク以下で獲得することができる。
世界の恋人:A
スキル「フェロモン」と「カリスマ」の複合スキル
アサシンの異性を魅了する力は、合衆国中の数多の女性がこぞって彼の出演作を劇場へ見に行く際に次元を超えて彼に会う為に気合を入れた化粧をして行ったり、彼の死の直後は、ファンの女性たちが葬儀に10万人駆け付け、更には後追いで自死を図る女性たちが居たという伝説が残る程であり、それ故にアサシンは「世界の恋人」と称されたことに由来する。
アルゼンチン・タンゴ:A++
元々イベリア半島あるいはアルゼンチンで生まれ、その後イタリアやスペイン等で広く踊られた舞踊ジャンルであるタンゴの一つの様式。
A++ランクともなればプロと呼ぶに相応しい技量を示し、アサシンはこの鍛え上げ磨き上げられたアルゼンチン・タンゴによるステップを歩法や戦闘にまで応用させている。
黒衣の喪女:EX
アサシン亡き後、彼の命日に必ず墓前にて献花する黒い衣装を身に纏った謎の美女が現われ、世の女性達がこぞってその行いを倣ったという噂の逸話が元となったスキル
アサシンの死によって発動するスキルであり、味方となっていた者たちにC~Eランク程度のカリスマスキルを授け、ターン経過毎に身に受けたあらゆる損傷や不浄・呪いの類を癒し、体力が回復し続ける状態にさせることができる。>>413
【宝具】約束されざる破邪の虎眼(ダ・ヴァレンティーノ・ア・ヴァレンティーノ)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
アサシン自身の死をも招いたとされる「呪いの指輪」又は「死の指輪」とよばれる指輪の呪い・呪物の宝具。
生前はアクセサリーとして指輪に嵌められた宝石の体を為していたが、サーヴァントなったアサシンは、これを自身の眼球と完全に同期させ、その名の示す由来同様に魔眼として用いている。
手にした人々を次々に死へ至らしめたことで、呪いの伝説として流布され、死の概念を宿すに至った指輪、そこに嵌められていた宝石タイガーアイ。タイガーアイを魔眼として起動し、そこに込められた死の概念によって、生きている者の死の要因を読み取り、干渉可能な現象として認識する。即ち直死の魔眼。本来直死の魔眼は身体に宿る超能力であるが、宝石に死の概念が備わったことで宝具として疑似的に再現された直死の魔眼により、視界に浮かび上がった死の点と線を断ち切り、対象に致命傷を与える。
但しこの直死の魔眼は、呪いの指輪の伝説が宝具として昇華されていることによって再現された、飽くまで擬似的なものであるため、人或いはアサシンが人と判断したものしか対象とならない。
英霊となったことで発現した擬似魔眼の宝具であるため、普段は基本的にオフの状態になっている。しかし、逆に言えばまだ不慣れな状態であり、オンになれば視界全てが死の概念に覆い尽くされることによる精神及び脳への負荷は真の直死の魔眼と同等であるため、長い間持続はできず、また、連続使用も困難である。>>414
【宝具】熱砂の返答(ザ・シーク)
ランク:C
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:50人
アサシンの出演した数々の映画のうちのヒット作であり、彼自身が主演を務めた作品「シーク」。その主人公であるアラブの部族長シークに扮し、アサシンはその映画「シーク」の中の1シーン、敵対組織との組織の総力戦を描いたアクションシーンを再現する宝具。
エキストラである仲間の部族達の役となる人形たちを召喚し、集団戦で敵を襲う。並のサーヴァント一騎分にも満たない強さだが、その反面コストは多少良い。
また、エキストラの人形たちにもDランク相当の気配遮断スキルを転用・伝播させることができる。アサシンとエキストラは全身に身に纏う霊装が同じものになっているため、アサシンはそのその中に紛れ込むことができ、相乗効果により気配遮断スキルの攻撃態勢時のランク低下のデメリットを抑えられる。
【宝具】愛しき追憶、とある騎士と破滅の美女(カミーユ・マノン・レスコー)
ランク:―(本来はランクA+)
種別:対軍宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:100人
レンジ内の異性を強力な狂乱状態にする精神異常系デバフ宝具。この宝具は今回アサシンクラスにおいては使用できず、アサシン以外のクラスで召喚された場合に使用可能な宝具となっている。>>415
(つづきから)
敵対者に魅了効果を発揮し、アサシン自身が保有し他クラスで召喚された場合においても高確率で持ち合せるスキル「世界の恋人」によっても魅了状態にすることができるが、こちらはスキルよりもさらに対魔力などの魔術的耐性による抵抗が難しくなっており、射程範囲も広い。さらに味方陣営に対して使用した場合には、狂化スキルと近似した精神異常効果を付与することも可能となっている。また、自身に対しても応用することができ、かなり近代の生まれであり戦いに関する逸話を持ち合わせていないながら、近接戦闘をある程度こなす事も可能となる。しかし、代わりに自身で意図的にこの擬似狂化状態を解除は出来ず制御困難に陥る。
【Weapon】呪い(死)の魔宝石、撮影用小道具
【関連キャラ】
マタ・ハリ&メルトリリス…ダンスを得意とするサーヴァント達。殊マタ・ハリに関しては、他者を魅了することに長けているという点で更に共通している。
シェイクスピア&オベロン&出雲阿国…役者或いは何かの役を演じることに長けたサーヴァント達。
エジソン&スーパーバニヤン(愉快なライダー)…映画製作を手掛けたことのあるサーヴァント達。機会があれば演技の幅を拡げる為にも是非自分を主演の新たな映画を撮ってほしいと思っている。
両儀式…直死の魔眼の使い手であり、洗練された技量を持つ。謂わば先輩ポジション。
ソロモン&ブラダマンテ…指輪の宝具を持つサーヴァント達。アサシンの宝具は宝具としては最早全く指輪の体を成していないが、元々は指輪の形で都市伝説として語られたものを由来としている。>>416
イシュタル&アストライア…宝石を媒介として主に魔術戦等の戦闘を行うサーヴァント達。彼女達の扱う宝石魔術の理論は謂わばアサシンの指輪の宝石に付け加えられた呪いの都市伝説にも一部共通するものである。
(ペイルライダー)…謂わば死の概念そのものであるサーヴァントだが、その真名は新約聖書の『ヨハネの黙示録』にて語られる「黙示録の四騎士」が1人にして死を象徴する第四の騎士の二つ名を冠する。そして、アサシンがハリウッドスターとして注目を浴びるきっかけとなった出演作の名が『黙示録の四騎士』であった。
(デュマ)…アサシン主演の代表作の一つ『椿姫』は、小説を原作とした映画作品であるわけだが、原作者である著者アレクサンドル・デュマ・フィスは偽りの聖杯戦争にて偽キャスターとして召ばれたデュマの実の息子であり、父のデュマの方を大デュマと呼ぶのに対してこちらの息子の方は小デュマと呼ばれ区別される。>>417
【解説】
サーヴァント・アサシン、真名ルドルフ・ヴァレンティノ。1900年代初期に合衆国で活躍したイタリア人ハリウッド俳優。
青年時代にダンスを学び、そのまま若くして渡米し生計を立てる為にニューヨークであらゆる仕事をこなした。その内にダンサーとして落ち着き、アルゼンチン・タンゴのプロに至るまでダンスの腕を上げていった。5年程してハリウッドへ拠点を移して間も無くダンサー役として映画出演を果たし、これが彼にとっての映画出演デビュー作品となった。それを機に他の様々な映画でエキストラやモブの登場人物として出演する機会を増やしいき、俳優への道を歩んでいくことになる。
そんなルドルフの俳優人生の転機となったのは、とある脚本家に興味を持たれ、その薦めで戦争映画『黙示録の四騎士』へのアルゼンチン人役での出演である。彼はこの映画での出演によって多くの人々に知れ渡るところとなり、演技の評価と共にその容姿の美麗さと相まって見事スターとしての座を獲得した。彼はその後も『椿姫』、『シーク』、『血と砂』などの名作に次々出演し、その演技とエキゾチックな美貌でスペイン人やアラブ人、ロシア人など数々の異国人役を演じきった。そしてその姿は、俳優として認められると同時に合衆国中の数多くの女性たちの心を射止めることとなり、ルドルフは正に世の女性たちにとって憧れの的、国民的大スター或いはアイドル的存在として絶大な人気を得ていった。そうして一時期結婚に関する諍いによって俳優活動停止などのトラブルがあったりはしたものの、彼は順調に映画俳優としてのスター街道を進み正に全盛と呼べる期間であった。
しかし、そんなルドルフの華々しい俳優人生はスターとしてデビューした『黙示録の四騎士』への出演から僅か5年で唐突に終わりを告げる。病を患った彼はその直後の治療も空しく急逝した。享年31歳。実に人生において、そして俳優としてもこれからという若さでこの世を去った。>>418
そんなルドルフの死にはとある伝説が囁かれた。彼は25歳の時にとある宝石店にてタイガーアイの指輪を買うが、この指輪は既に曰く付きであり、店主からも購入を勧められなかったものの、ルドルフは相当気に入ったのかそれを押し切って結局買い取った。しかし、その直後に出演が決まった映画について、指輪を付けて出演したところ、莫大な製作費用をかけたが評判は散々であり失敗に終わった。そして、彼の最期の主演作となる『熱砂の舞』で今度は指輪を小道具として使ったところ、撮影から帰ったある日に前述の通り急死を遂げてしまったという。
ルドルフ亡き後、その曰く付きの指輪は彼の元恋人やその親友、そのまた親友と多数の人の手に渡ったが、その誰もが指輪を譲り受けてから間も無く、不慮の事故など何かしらの不幸な出来事に遭い、死を遂げた者も複数人いた。最初に譲り受けた元恋人の女優ポーラ・ネグリは死こそ免れてはいたものの、それでも女優人生を絶たれる程の大病を患うこととなったとされる。そして、現在となってはその指輪の行方は誰にも知れぬままであるという。>>392
武田信玄登録ありがとうございます!>>412
wiki登録お願いします。「その魂、冥府へと送り届けよう。」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ライダー
【真名】カロン
【異名・別名・表記揺れ】カローン、冥府の渡し守
【性別】男性
【身長・体重】173cm・67kg
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】赤
【外見・容姿】脚を露出した黒髪の青年
【地域】冥界
【年代】神代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型、神性、ギリシャ神話系男性
【ステータス】筋力:C+ 耐久:B 敏捷:D+ 魔力:A+ 幸運:D 宝具:A>>423
【固有スキル】
神性:A+
闇神エレボスと夜女神ニュクスの子。
この二柱から産まれたカロンの神霊適性は最高峰といえる。
冥府の渡し守:A++
水辺さえあれば、カロンは如何なる場所であろうと船を用いることを可能とし、魂を乗せて冥府へと送り届ける。
神罰の鎖:D+
ヘラクレスに力づくで打ちのめされ、冥府に通してしまった逸話から来るスキル。
ハデスの加護が秘められており、強力な防御力と即死耐性を得る。
ただし渡し守としての掟を破ってしまった場合、ハデスの怒りに触れてしまい暫くの間行動不能に陥る。
守銭奴:C
生者は基本的に地上へと追い返すカロンだが、ヘラクレス以外にも銅貨を2枚用意したプシュケーや、音楽で万物を魅了するオルフェウスなどを生きたまま冥府に通したりしている。
そんな欲深い彼の性格に由来するスキル。>>424
【宝具】
「冥府に行きたい、だと?ならば金を要求する。」
『霊魂輸送(オボロス・ディアバシス)』
ランク:D 種別:対魂宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:100魂
魂をギリシャの冥府へと運ぶカロンの逸話を昇華した宝具。
死した者の魂を、カロンが冥府へと運ぶ。
対象の魂(霊核)を冥府に拘束して、復活を阻止させる効果を持つ。
特に相手へのダメージや即死判定があるというわけではなく、ただ本当に「亡くなった者の魂をハデスの住まう冥府へと送り届ける」ためのもの。
ただし運ぶには賃金が必要であり、カロン本人も必ず要求してくる。
支払いをする対象は敵味方を問わず、金額についてもとやかく言うことはない。
(ただし銅貨より少ない額だと拗ねる。)>>427
【解説】
ギリシャ神話に登場する、冥界の渡し守。
死者を弔う時にオボロスと呼ばれる銅貨を1つ死者の口に入れておき、それをカロンが貰うという役割を持つ。
この役割を担うことで、タナトスやヘルメスが運んできた死者の魂は船で冥府神たちのもとへと運ばれる。
ただし死者の口にオボロスが入っていなかった場合、その魂は後回しにされて200年ほど周囲を彷徨うのだという。
冥府に属する神である故に生きているものは基本的に船に乗せることはないが、ヘラクレスやオルフェウス、アイネイアスなどの例外が存在した。
ヘラクレスには暴力で打ち負かされ、オルフェウスにはその詩歌に魅了され、アイネイアスが訪れた時はペルセポネに捧げる贈り物を見て機嫌を良くして通したとされている。>>428
【人物像】
陰鬱な雰囲気をしている青年。
無愛想だが、機嫌が悪かったりコミュニケーションが取れないというわけではなく、会話によるやり取りは可能なタイプ。
お金に対して凄まじい執着心を持っているが、特に何か買いたいという気持ちとかはない。
彼は単に、自分が頑張った功績として貰ったお金を貯金するのが好きというだけである。
この為、いつまで経っても貸したお金を返してくれない者や、ツケ払いを行う者に対してただならぬ敵意を抱く。(自分が被害を被った場合のみだが、功績を横取りされたような気がして許せないとのことらしい。)
借金取りをけしかけることも厭わないので、借りる時は必ず返済をすること。
仕事の報酬としてお金を貰うのは大好き。もしかすると無愛想らしからぬ顔を見ることが出来るかもしれない。
ある程度仲良くなれば、冥府に行かずとも船に乗せてくれる機会が訪れるだろう。
余談だが、「生きている者が嫌い」と公言しているのは冥府に属する身であるが故あってのことらしい。
自分を召喚したマスターを毛嫌いすることもなく、むしろ特別な想いを抱くことになった場合の湿度たるや凄まじいので注意。>>431
【wiki登録】可
【イメージ画像】
https://picrew.me/share?cd=cTRXE6VJkC【元ネタ】ブラジル史
【CLASS】フォーリナー
【真名】ドン・ペドロ/クルゼイロ
【異名・別名・表記揺れ】ブラジル皇帝ペドロI世/ポルトガル王ペドロIV世/解放者/戦争王
【性別】男性
【身長・体重】187cm・78kg
【肌色】褐色 【髪色】茶色 【瞳色】黒
【地域】ブラジル/ポルトガル
【年代】18〜19世紀
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】王
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:C 宝具:C+
【クラス別スキル】
対魔力:D
本来はセイバーなどのクラススキル。
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
神秘の薄い近代の生まれ故にランクは低い、魔力避けのアミュレット程度の対魔力。>>433
騎乗:B
本来はライダーなどのクラススキル。
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。
フォーリナーは生前から乗馬を好み、騎乗したまま見知らぬ土地の森を抜け、夜や悪天候の中でも馬を駆ったという。
南天の星:A
クルゼイロとは、ポルトガル語における南十字星の呼び名である。
フォーリナーは宇宙からやってきた生命体ではないが、『地球から見える南十字星』の恩恵を受ける。
南天に浮かぶ星という性質から南十字星は南半球の国・地域におけるアイデンティティであり、
フォーリナーは自らの署名にも南十字を添えたとされる。
【固有スキル】
皇帝特権:E+
立憲皇帝という立場上、専横による特権とは縁遠いため、ブラジル帝国の独立と統一を保ち、
分裂を防ぐための求心力としての皇帝位として最低限のランクに留まる。
ただし、スキル『南天の星』の効果により南十字星から得た恩恵(技術・学識)は優先的に獲得可能。>>434
独立精神:C+
圧政への対抗の意思。属する者からの脱却。
国家として独立するための屈強なる覚悟の具現。
その場を支配する環境、魔術的な効果による束縛を受け付けず、常にスタンドアロンで有り続ける。
フォーリナーは本来ポルトガルの王族ではあるが、民衆の嘆願によってブラジルの独立を主導した。
解放者:B
他者を救う戦闘の際、一時的に攻撃力を上昇させる。
数多の人々を迫害から解放したセイバーには常に弾圧者への制裁が期待される。
虐げられる者達の捧げる祈りが彼に無限の力を与えるのだ。
頭痛持ち:B
生前に患っていた癲癇に由来する片頭痛。
慢性的な頭痛持ちのため、精神スキルの成功率を著しく低下させてしまう。
せっかくの学識や優れた洞察力も、このスキルがあるため十全には発揮されにくい。>>435
【宝具】
『独立か、死か(グリト・ド・イピランガ)』
ランク:C+ 種別:対軍(自軍)宝具 レンジ:1〜40 最大捕捉:500人
儀仗兵を含む随員、そして民衆へと告げたフォーリナーの決起の叫び。
「独立か、死か」の言葉により狂化にも似たステータスアップ効果をフォーリナー自身に付与する。
また、フォーリナーに随伴する戦力に対してもD〜Bランクの『独立精神』スキルを付与し、士気を大幅に向上させる効果を持つ。
【Weapon】
『無銘:剣』『無銘:牝馬』
「イピランガの叫び」の際に引き抜いた剣と騎乗していた馬。
【解説】:
ポルトガル王国の王族であり、後のブラジル帝国における初代皇帝。
ブラジルでは「解放者」と呼ばれる一方、ポルトガルでは「戦争王」と称される。
ポルトガル摂政ジョアン6世の次男であり、長兄が早世したため実質的な王位継承者であった。
ナポレオン軍のポルトガル侵攻により、ペドロは両親と祖母である女王マリア1世らと共に、
当時植民地であったブラジルのリオデジャネイロに逃れた。
滞在中にマリア1世が没すると、父ジョアンが即位し、ペドロは王太子となった。>>436
また、その頃にペドロはオーストリア皇帝フランツ1世の娘であるマリア・レオポルディナと結婚した。
ナポレオンが失脚し、ポルトガル王族が首都であるリスボンに帰国する際、
ペドロは帰国を拒み、ブラジル摂政として残留した。
ブラジル人たちはブラジルの地位向上のためにペドロの残留を嘆願し、それに対して
ペドロは「それは万人の利となることで、国民全体の幸福のためであることなら
私はよろこんでそれに従おう。」と留まる意思を人々に伝えたという。
その翌年には「わが血、わが栄光、わが神を、私はブラジルの自由に与えることを誓う。独立か死か!」
という演説によってブラジルのポルトガル王国からの独立を宣言した。
これはサンパウロ近郊のイピランガの丘にて発せられたことから、「イピランガの叫び」の名で
国民に記憶され、鹿毛の牝馬に跨って剣を抜き、従者と儀仗兵を従えるペドロの姿は絵画の題材に用いられた。
その後、正式にポルトガル連合王国から独立したブラジル帝国を建国し、
ペドロは「立憲皇帝、ブラジルの永遠の守護者ドン・ペドロ1世」を名乗り、皇帝に即位した。>>437
しかしポルトガルで父ジョアン6世が死去し弟のミゲルが即位すると、
娘であるマリア2世の正統なポルトガル王位継承権を主張し、
息子のペドロ・デ・アルカンタラ(ドン・ペドロ2世)に皇帝の座を譲り、自身はポルトガルへ戻り、
ミゲルとの内戦を行い、この戦争に勝利するも、間もなく首都リスボンで病死した。
ペドロは眉目秀麗であり、最初の皇后であるレオポルディナはすぐに彼と恋に落ちた。
平均よりやや高めの身長、輝く黒い瞳に暗い茶色の髪をしており、皇后は彼をギリシャ神話のアドニスに喩えるほどであった。
一方で、ペドロは粗野で横暴な人物とされ、ふだんは陽気だが、突然鞭を振り上げて暴れるようなところもあったという。
そうした性格が災いし、レオポルディナとの関係は悪化し、ブラジル人に支持されていた
皇后に対する冷遇を理由にペドロの人気は落ち目になっていった。
レオポルディナが流産し、29歳の若さで亡くなるとペドロはこれまでの妻への仕打ちを後悔し、
皇帝として在るべき振る舞いをするように心がけたが、時すでに遅く、求心力の低下が退位の遠因となったとされる。>>438
【キーワード】
『南十字星』
南十字は南半球の国や地域でアイデンティティの象徴とされ、ペドロもまた自らの署名に南十字を添えたという。
またブラジルは南十字星の下にある地理的な位置に由来する形で、ペドロの戴冠式を記念する目的として
南十字星国家勲章が新たに国の栄典として設立した。
他にもポルトガル語で南十字星を意味するブラジルの旧通貨であるクルゼイロ、
その100クルゼイロ紙幣にはペドロの肖像が使用されるなど南十字星とペドロの関わりは深い。
【人物像】
サーヴァントとしてのドン・ペドロは容姿こそ青年期のままだが、精神性は帝位を降りた晩年に近いカタチで召喚される。
これは『地球から見える南十字星』の視点によって自らを生涯の記録を客観視することで、
生来の直情的で威勢まかせの一貫性にかける性格がなりを潜めたためと思われる。
とりわけ最初の妻・レオポルディナに対する粗暴な仕打ちとそれによる早逝に対して深く悔いており、
生前も帝位を追われたことで十分な償いが果たせなかったと認識している。
民に望まれるまま、ブラジル独立を果たすべく皇帝として即位した彼が、死後に英霊となり、
民の意思が介在しない状態で叶えたい願いがあるとすれば、それは亡き皇后への贖罪に他ならない。>>439
特技:騎乗・木工・演奏
好きなもの:読書・勉強
嫌いなもの:粗野な自分
天敵:ミゲルI世
願い:最初の妻・レオポルディナへの謝罪
【一人称】私【二人称】君・貴方【三人称】彼・彼女
【関連キャラ】
ノクナレア・ヤラアーンドゥ……自身とは異なるカタチで南十字星の概念を降ろしたサーヴァント。
「王の氏族」の在り方はペドロにとっての王とは異なるが、その振る舞いに経緯を払っている。
紫式部……サーヴァントとして召喚されてなお、日に2時間の読書と勉強を欠かさないペドロは、カルデアに召喚された場合、彼女の図書館の世話になることは間違いない。
【他クラス適性、変化傾向】
バーサーカー:『南天の星』スキルが消失し、粗野で横暴な青年期の側面として『癇癪持ち』スキルが付与される。
【Wiki登録・SS使用】可【元ネタ】史実 伝説
【CLASS】ムーンキャンサー
【真名】トファルドフスキ
【異名・別名・表記揺れ】パン・トファルドフスキ(トファドルフスキ卿の意) ローレンツ・ドゥール ローレンティウス・ドゥルス
【性別】男性
【身長・体重】177cm・71kg
【外見・容姿】立派な口ひげを持つ、赤い服装の魔術師。
【地域】ポーランド
【年代】16世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷B 魔力B+++ 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:EX(地上ではB)
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。
ただし、宝具の影響により、召喚直後にムーンセルの第一層に網霊・トファルドフスキが利用するための陣地が形成される。それ故のEXランク。>>441
道具作成:EX(本人の能力はC相当)
魔力を帯びた器具を作成できる。主として鏡の作成を好む。
トファルドフスキの作り出す鏡はムーンセルの(一部を違法に奪って行う)演算結果を映し出す子機であり
それ自体は大した礼装ではないが、もたらされる結果は凄まじいものとなる。
死者との会話、未来の予見、過去改竄による若返り──為さしめる事象だけ見れば、神代の魔術師にも比肩する。
騎乗:C
正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。
【固有スキル】
魔力同調(網霊):A
ムーンセルに存在するトファルドフスキの網霊(サイバーゴースト)と思考・魔力を同調させる。
これにより、英霊としてのトファルドフスキは、召喚直後に月に網霊(見方によっては本体)として存在するトファルドフスキの端末となる。
英霊の座から直接現世に干渉する魔術師としてエイリークの妻グンヒルドが存在するが
トファルドフスキの場合はムーンセルから英霊として召喚された自分自身に干渉し、操縦している形。
高速詠唱:A
魔術詠唱を早める技術。属性こそ希少な虚数属性だが、本人の魔術師としての力量は凡庸なもの。
しかし、ムーンセル・オートマトンの処理能力を不法に借り受け、魔術技巧、思考手順、思考速度を代替させる事で詠唱のスピードや為さしめる事象は神代の魔術師にも匹敵しうるものとなる。>>442
月光の簒奪者:EX
ムーンセルをハッキングし、己にとって望ましい未来を演算させるスキル。
あらゆる判定の成功率に最低保証値がつく。この最低保証値は網霊・トファルドフスキがムーンセルのハッキングを進めるほどに上昇する。
端的に召喚から日数が経過するほどに判定時の成功率の最低保証値が上がるという事。
召喚直後は無いも同然の保証値しかないが、十分にハッキングが進めば、所有していない技能を用いる判定でも高い成功率を期待できる。
万象俯瞰:B
自らが召喚された一定領域で起こっていることを把握するスキル。Bランクでは視覚と聴覚、魔力感知で観測されることに限る。
正確に言うならば、網霊・トファルドフスキがムーンセルの観測機能の極々一部をハッキングし、
英霊・トファルドフスキの近辺に焦点を絞り込んで行っているものらしい。
【宝具】
『月明かりに狂い鳴け、我が雄鶏(Mystic_Code Holy_Mother();)』
ランク:B 種別:対界宝具 レンジ:∞ 最大捕捉:1人
網霊・トファルドフスキがムーンセルの目の届かない『月の裏側』に隠れ潜む為に開発した可変式の虚数潜航艇・歩行戦車。
潜航艇とはいうが、逆関節の二脚を持つ歩行戦車とも言うべき形態にも変形可能であり、虚数潜航のみならず陸上での走破性にも優れる。
『黄金の翼を持つ巨大な雄鶏』とは、その異形を近世の常識で何とか例えようとしたポーランド人の努力の賜物であり
現代の言葉で表現するなら、一人乗りの潜水艇に逆関節足として展開できる可変式パーツを取り付けたものと言った方が近い。
ちなみに武装面はコードキャストに偏重しており、電脳世界以外での戦闘力は低い。>>443
シャドウボーダーはペーパームーンを虚数観測に用いるが、こちらは『マリア』と名付けた人工知能(デーモン)を虚数観測に用いて虚数潜航を行う。
ボーダーの虚数潜航の成功率は三割を下回るが、こちらの成功率は一割どころか1%にも満たない。
しかし、トファルドフスキはムーンセルの機能の一部を不正利用する事で、強引に成功する未来を選択し、虚数潜航および浮上を実現している。
本来はムーンセル内の電脳世界にのみ存在するものであるが、
英霊・トファルドフスキは生前に現実世界で作成した試作型を宝具として所有している。
『月鏡に映る貌(Code_Cast Faith_MoonFace();)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ムーンセル・オートマトンに対するバックドアの形成、および表層であるムーンセル第一層の一部の支配。
「月の模様はトファルドフスキの顔である」とする伝承への信仰が宝具になったもの。
英霊・トファルドフスキが現世に存在する限り、ムーンセル・オートマトンの表層世界の一部(トファルドフスキの顔と信じられている模様の部分)は
トファルドフスキが所有する領土(正確にはトファルドフスキの肉体そのもの)として扱われ、ムーンセルからの排除も受け付けなくなる。
網霊・トファルドフスキはこの領土をアンカーとして『月の裏側』から浮上し
また、これを足がかりとして潜航艇の修繕やムーンセルへのハッキングを行う。
網霊・トファルドフスキによるハッキングの進行度に応じて、彼が操縦する英霊・トファルドフスキも恩恵を受ける。
傍から見れば、時間が経過するほどに英霊・トファルドフスキが強力な魔術師になっていくように見えるだろう。>>444
【解説】
16世紀のポーランドでジグムント2世に仕えた魔術師。伝説では悪魔と契約したポーランド版ファウストのような存在とされる。
伝説では悪魔との契約により富と名声を手に入れたが、契約により地獄に連れ去られそうになった
しかし、その途上で月へと落下し(契約が満たされていないのを指摘したのだとも、聖母マリアに祈りを捧げたお陰だともいう)
今なお月に住んでいるとされる。
†
ポーランドのクラクフ出身とされるが、ヴィッテンベルク出身のドイツ貴族だったとする説もある。
ドイツ出身説を取る場合、ローレンツ・ドゥールという名を持つ彼は、ラテン語化されたローレンティウス・ドゥルスと呼ばれ
それがポーランド語に転じてトファルドフスキになったのだと考えられている。
伝説によれば彼は悪魔と契約を結び、偉大な知識と魔術の力を手に入れたとされる。
この契約の代償としてトファドルフスキは悪魔に魂を売り渡したが(子供の頃に父親に魂を売られたというバージョンもある)
悪魔を出し抜くために『ローマにおいてのみ魂を地獄に連れ去る事が出来る』という条項を付け加えた。
そして、ローマに決して足を運ばない事で、悪魔との契約の利益だけをかすめ取ろうと考えたのである。>>445
以後、トファドルフスキは何年もの間、悪魔の力を利用して富と名声を築き上げ
愛妻バルバラの死に沈み込み、魔術や占星術に心を傾けるようになったジグムント2世に取り入ることにも成功した。
以後、トファドルフスキは魔法の鏡を使ってジグムント2世の妻バルバラの霊を呼び出したり
悪魔に口述させて魔導書や百科事典を書いたり
ビドゴシュチの人々や動物を治療したり、市長の依頼で彼を若返らせたり
ネクラの近くの湿地帯で悪魔に堤防を築かせたり、と我が世の春を謳歌した。
数年の後、リズムという名前の宿屋に泊まった事で、トファドルフスキの運命は暗転する。
リズムとはポーランド語でローマという意味であり、悪魔は契約が満たされたと判断してトファドルフスキの魂を地獄に連れ去ろうとしたのである。
しかし、トファドルフスキが連れ去られる間、聖母マリアに祈りを捧げた(賛美歌を歌っていたとも)事で、悪魔の手を逃れ、月に落下したのだという。
(別の伝説によれば魂を地獄に連れ去る条件は『ローマでトファドルフスキが自身の名前を言った時』であり
地獄への道すがら、トファドルフスキにそれを指摘された悪魔が月に放り落としたのだ、とも)
ともあれ、トファドルフスキは月へと落下し、以後、月に住むようになった。
ポーランドでは月の模様はトファドルフスキの顔だと考えられているという。>>446
【人物像・独自設定】
ムーンセルの中枢の掌握、という目的に取り憑かれ、自己同一性にさえ拘らなくなった人物。
網霊(サイバーゴースト)として月に存在する自身を存命中の本体と見做し、英霊としての自分自身はその端末と捉えている。
一見、自閉的かつ機械的知性と見紛う程に冷血な人間だが、ムーンセルの万能性からすればどれも些事と捉えていると言ったほうが近い。
ただ一つの目的に囚われているという点では、魔術師らしい人格とも言える。
公式設定によれば、旧世界の魔術師たちは瞑想の一環として、電波を利用せずともムーンセル内部へのコンタクトを果たしていたという。
中でもトファルドフスキは他に類を見ない程にムーンセルへのコンタクト能力に優れた魔術師だった、と本稿では設定する。
才能、家系共に凡庸な魔術師でしかなかったトファルドフスキだったが
魂の霊子(データ)化とムーンセルとの交信という点においてのみ余人の及ばぬ才能を有したウィザードであり
地球上の全ての情報を観測するムーンセルのデータを読み取る事で、才能に見合わぬ知識(魔術的なものも含む)を身に着けた。
そしてついにはムーンセルの機能(と言っても極小の範囲内ではあるが)の権限を奪い、現世に干渉する技術を獲得。
ムーンセルの力に魅了されたトファドルフスキは、以後、ムーンセルの中枢の掌握という目的に向けて邁進する事となった。
悪魔の力を利用した、という伝説の正体は、ムーンセルの機能の一部を不正利用して得た成果の故に生まれたもの。
とはいえ、トファドルフスキは俗な欲望に駆られていたわけではなく、彼なりの目的と目算があった。>>447
ムーンセルの予測を一部とはいえ私的に利用(悪用ともいう)したトファドルフスキは
皮肉にもそれによってムーンセルの中枢を掌握する前に、不正利用者として排斥される未来を予見してしまった。
その為、トファドルフスキはまずムーンセルの監視の目を逃れる為の下準備に取り掛かり
それが彼が英霊化するだけの伝説を生み出す事となる。
富と名声を築いたのは単なる副産物であり、目的は自身を英霊化するだけの実績と信仰を積み上げる事にあった。
ムーンセルの監視から逃れるためには
『月の監視が及ばない月の裏側(虚数空間)に隠れる為の潜航艇』と『虚数潜航から浮上する為の錨』が必要となる事を知り
後者として英霊化した自身を採用したのである。
ムーンセルは観測機としての性質上、月以外に干渉しない。
故に、地球上に月の裏側から月の表側に浮上するための錨を用意すれば、ムーンセルから排除される事もない、という目算である。
ムーンセルの予測機能を利用できたトファルドフスキにとって自身を英霊化させる未来を辿り、
英霊としての自身が『虚数潜航から浮上するための錨』になるように仕向ける事は容易な事だった。
彼の伝説に彩られた人生は、それ自体が宝具『月鏡に映る貌』を生み出すための芝居だったとも言えよう。
『悪魔に地獄に連れ去られる途上で月に落ち、今なお月に住んでいる』というエピソードを流布したのもその一環であったが
月の裏側という悪性情報渦巻く地獄に今なお潜航している事を考えれば、当たらずとも遠からずというところか。>>448
あまりにも神秘の秘匿に無頓着だったトファルドフスキは、時計塔からの刺客によって命を奪われる事になるが
トファルドフスキはその末路を知りながら頓着しなかった。
彼にとって自身が生きる世界とはムーンセルであり、本物とはムーンセルに存在する網霊としての自分であり
現実世界における肉体は、いくらでも代わりがいる使い魔に過ぎなくなっていたのである。
聖杯に願うのは英霊としての自身を受肉させる事。
網霊・トファルドフスキからすれば英霊・トファルドフスキは『月の裏側』からムーンセルに侵入するバックドアを維持するための錨に過ぎないが
通常の召喚ではムーンセルの中枢を掌握できるほどの時間は確保できない。
また、英霊・トファルドフスキが退去すれば、網霊・トファルドフスキではムーンセルの処理能力に対抗できず
ハッキングで得た成果を破棄して『月の裏側』に退避せざるを得なくなる。
故に、英霊としての自分を肉持つ生命として現世に根を下ろし、恒久的な錨と為さしめる事を当座の目的としているのである。
【Wiki登録】可
サーヴァント募集ページにあったので。直球の魔術師としてのは他所で色々見たので変化球で行ってみた。トファルドフスキのリクエストをした者です。作成ありがとうございます!
逸話を見た時にムーンセルと絡めれそうだなぁ、と思ってはいたのですが、それを形にする力量が自分にはなかったのでリクエストさせていただきました。
今なお月の裏側にいる網霊(サイバーゴースト)トファルドフスキが本体であり、英霊トファルドフスキはあくまでハッキングのための楔であり端末でしかないというのは規格外な在り方で、まさに例外のクラスであるムーンキャンサーに相応しいサーヴァントだと思いました。
呼ばれた聖杯戦争とはまったく違うところで暗躍している感じが魔術師らしくて好きです。
改めてトファルドフスキの作成ありがとうございます!>>450
感想ありがとうございます
だいぶ魔改造もいいところなんで不安に思うところもないではなかったのですが
喜んで頂けたようで何よりですちょっと皆さんに相談
都市伝説系鯖で『ひとりかくれんぼ』を練ってるんですが、持ってそうなスキルとかあります?>>452
ひとりかくれんぼの手順とか用意するものとか考えると
ぬいぐるみに見立ててターゲット集中を敵に付与したりとか、テレビの砂嵐によって精神を脅かすスキルがあったりとかしそう
あとは仕留めたぬいぐるみを最後は燃やすとか
クラス別スキルに気配遮断とかありそうですね(かくれんぼ的に)「 ど っ ど ど ど ど う ど ど ど う ど ど ど う 」
「 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ 」
「 ど っ ど ど ど ど う ど ど ど う ど ど ど う 」
【出典】『風の又三郎』『風野又三郎』 風神信仰
【CLASS】ライダー
【真名】風の又三郎
【異名・別名・表記揺れ】風野又三郎、風三郎
【性別】男性
【身長・体重】140cm・38kg
【肌色】白 【髪色】赤茶 【瞳色】黒
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】赤毛の少年。真ん丸で真っ黒な目。異人めいた顔立ち。鼠色の外套を着て、ガラスの靴を履いている。
【地域】日本
【年代】昭和初期/中世~現代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・神性・子供・童話
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:B 幸運:C 宝具:A【クラス別スキル】
騎乗:EX
騎乗の才能。ライダーが乗るのは「風」であり、それ以外の乗り物を乗りこなすことはできない。
風に乗ることで魔力を消耗せず自在に大気中を飛行する。また、風が通っていれば短距離の空間転移も可能。
他者を風に乗せて運ぶこともできるが、常人の肉体では長時間の飛行には耐えられない。
気配遮断:D+
サーヴァントとしての気配を断つ。風に紛れることで更に精度を高められる。
また、「大人」はライダーの探知判定に大きな不利が付く。
【保有スキル】
風除けの加護:A+
風神が持つ権能の残滓。古来、日本各地で風災除けを祈願して風祭りが行われている。
風属性の攻撃を無効化し、逆に魔力として吸収する。実体の無い風を物理的に打ち払うことも可能。
魔力放出(風):A
風神が持つ権能の残滓。ライダーの場合、魔力は吹き荒ぶ風として武器や肉体に宿る。
放出した風は攻撃能力を持ち、触れたものを打撃・切断する。自分で起こした風に“騎乗”することも可能。
スキル使用時には一時的にガラスのようにぎらりと煌めくマントが背に出現する。紅顔の美少年:E
人を惹き付ける美少年としての性質を示すスキル。男女を問わず魅了の魔術的効果を持つ。
強い抵抗の意志があれば影響を軽減でき、対魔力スキルがあれば完全に回避可能。
美しいというよりは、見る者に強い印象を与える熟した林檎の如き異相。
千里疾走(飛):B
長時間・長距離騎乗を可能とする無尽蔵の体力。風に乗って世界を巡るライダーの特異な騎乗法。
敏捷の一時的な急上昇が可能で、全力疾走時には耐久・筋力の上昇効果を発揮できる。
宝具の性質上、真名解放時の威力にも上昇効果が適用される。
神性:E
妖怪や悪霊に近い存在ながら、微弱な神霊適性を保有している。
主に東日本で風三郎と呼び祀られる、志那都比古神や級長戸辺命を祖に持つ風神の系統。【宝具】
『颱風大循環(アトモスフェリック・サイクルホール)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:350人
地球規模の循環を担う大気の権能。赤道から極地を往復する大旅行の限定再現。
真名解放により最高風速を纏ったライダーが、円を描いて高速飛行することで発生する暴風の渦。
本来はライダー個人でこれほど大規模な渦を作り上げることは出来ないが、自然界に満ちる星の息吹を巻き込んでいる。
渦は周囲の物体を巻き上げて吸い込み、ミキサーのように粉砕してしまう。脱出は困難だが、“風除けの加護”があれば抵抗可能。
ライダーが渦の流れに乗り、四方から無数の打撃と風刃を叩き込むことで、より迅速かつ苛烈に内部の標的を解体できる。
【Weapon】
『拳』
ボクシングの心得。【解説】
宮沢賢治の小説『風の又三郎』及び、その草稿『風野又三郎』の登場人物。風神の子、風の精。
上記の二作は共通して「不思議な少年と地方の小学生の交流と別れ」を描いているが、又三郎の扱いは大きく異なる。
『風野又三郎』の又三郎は、大人からは認識されず、風に乗って瞬間移動し、北極へ旅した思い出を語る超常的存在である。
一方、後に書かれた『風の又三郎』では、転校生・高田三郎の正体と噂され、白昼夢にこそ現われるものの、直接的には登場しない。
高田三郎は風変わりな少年で、風と関連付けた思わせぶりな描写こそ多いが、あくまで異能を持たない常人として描かれる。
物語の最後、又三郎は『風野又三郎』では嵐の朝に別れの言葉を残し、『風の又三郎』では高田三郎の急な転校によって姿を消す。
宮沢賢治は風を「力の源、運び手」と見做しており、複数の短編や詩の中で風を変化の兆しとして扱っている。
又三郎は子供たちに成長という変化を促し、痕跡を残さず去っていく風の擬人化なのである。
【人物】
一言で評せば生意気な子供。垢抜けていて聡明だが、自意識過剰でプライドが高く負けず嫌い。
上位者ぶって飄々とした振る舞いを見せるものの、堪え性が無く煽り耐性が低いので直ぐむきになって怒る。
また、目立ちたがり屋で疎外されることを嫌い、自分に興味を持ってもらえないと露骨に機嫌を損ねる構ってちゃん。
本心から子供たちと交流したいのに、人間との対人経験に乏しい上に精霊種の自尊心が邪魔をして出力が捻じ曲がっている。
しかし、その本質はさっぱりとした風の化身なので、悪感情を引き摺ることはなく不機嫌もあっさり治る。
気難しい性格とは別に、言葉で煽ったり唆したりして、関わった人間(特に子供)を危険に誘ってしまう悪癖を持つ。
そもそも又三郎は「成長の通過儀礼たる無謀な遊び」の具現でもある為、無自覚に子供たちの死神めいた役割を担ってしまうのだ。
『風野又三郎』で、兄も父も叔父も風野又三郎と語られるが、この又三郎は子供たちの前に現れた個体。【元ネタ】晋書
【CLASS】アーチャー
【真名】馬隆
【異名・別名・表記揺れ】孝興(字)
【性別】男性
【身長・体重】170cm・68kg
【外見・容姿】犀皮の鎧に身を固めた中華武将
【地域】中国
【年代】三国時代~晋
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力C 耐久B+ 敏捷B+ 魔力B 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。>>459
【固有スキル】
諸葛亮兵法:A
同ランクの軍師の指揮と同じ効果を発揮し、兵に力を発揮させるスキル──なのだが、馬隆の場合、兵器や宝具の運用にも恩恵がある。
曰く、諸葛亮が残した兵書『諸葛亮兵法』は密命を受けた陳勰が暗記した上で破棄され、その内容のみが司馬昭の下に持ち帰られた。
その兵法は羊祜が長官を務めていた禁軍に継承され、馬隆もまた諸葛亮兵法にある八陣の一部を用いたという。
ガルバニズム:A
生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積。馬隆の場合は主に電磁力という形を取り、磁鉄鉱を併用して臨機応変な対応を取る。
磁場によって敵の動きを阻害するのみならず、偏箱車、鹿角車、強弩といった兵器の数々を磁力で自在に操作・強化可能。
諸葛亮兵法の効果も相まって、馬隆が構築する陣地はさながら移動要塞とも言うべき力を発揮する。
千里疾走:A
本来は愛馬と共に在ることでもたらされるスキルなのだが、馬隆の場合、兵車に搭乗し、電磁力を動力としてかっ飛ばすという形となっている。
史実でも千里の彼方まで転戦した事もあり、長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力を有する。
また、敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇、といった効果を発揮できる。>>460
【宝具】
『車蒙八陣(かえさずのじん)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:50 最大捕捉:500人
「上空なら陣の範囲外……とでも思ったかい? 残念、そこも陣の内側、磁力の圏内さ!」
諸葛孔明の石兵八陣を、かの軍師ほどの頭脳を持たずとも扱えるように自己流でアレンジしたもの。
偏箱車や鹿角車に磁鉄鉱を組み合わせ、車蒙陣をベースとした迷宮の如き防衛陣を構築する。
この陣の内部に侵入した敵は、毎ターン数多の強弩で釣瓶打ちにされ、大ダメージを負う。
また、陣の内部は磁気嵐が吹き荒れており、侵入者の方向感覚を狂わせ、金属製の武具を装備した者の動きを格段に鈍らせる。
その上、配置した車を電磁力で動かし迷宮の構造を適宜変化させられる為、陣を脱出する事も困難。
【Weapon】
『偏箱車(前面に盾を配した兵車)』『鹿角車(前面に戈、戟を配した兵車)』『強弩』
どれも数多と喚び出せる上に、電磁力で操作・強化可能。ちなみに弩の張力は36鈞(240kg)だったとか。
『弓』4鈞(27kg)の張力の弓。馬隆は弩の装填が間に合わない場合のサブ兵装として用いる。>>461
【解説】
三国時代~晋代の魏、晋の武将。
当時の皇帝・司馬炎をして「呉、蜀の害より甚だしい」と嘆かせた樹機能の乱を、三千の兵を率いて平定した。
隴右を統治している間、異民族はその勇名を恐れたという。
†
幼少期から節義と名誉を重んじる人柄だった。
謀反に加担した令狐愚の遺体が長く市場で晒されると、馬隆は令狐愚の食客であったと偽り、私財を投じて埋葬し喪に服してやったという。
晋の皇帝・司馬炎が呉の討伐に際して優秀な人材を求めた時、馬隆は良将の素質があると推挙された。
しかし、目覚ましい活躍が見られるのは対呉戦線ではなく隴右での異民族との戦いとなる。
当時、鮮卑の禿髪樹機能の勢いは凄まじく、晋は多くの将を差し向けたが、ある者は敗れ、ある者は討死した。
その勢威は皇帝・司馬炎をしてかつての呉・蜀よりも脅威であると言わしめ、朝議において討伐できる人材を求めても誰も応じなかったという。
ただ一人、馬隆のみは自らを推薦し「身分を選ばず三千の精鋭を選別し、これを率いて討伐する」と進言。
居並ぶ朝臣が反対する中、司馬炎はこれを良しとし、全面的に支援した。>>462
遠征した馬隆は千里の彼方まで転戦し、目覚ましい活躍を見せた。
樹機能の軍勢は数万を数えたが、馬隆はある時は山路が狹隘である事を利用して車蒙陣(諸葛孔明の八陣にあったという)を敷き
ある時は奇謀によって敵の不意を突き、またある時は大量の磁鉄鉱によって鉄甲を装備する敵軍の動きを鈍らせ、と連戦連勝。
樹機能に従っていた部族長は次々に降伏し、樹機能は部下の没骨能に裏切られ殺されたという。
この頃、晋の朝廷では馬隆からの連絡がなく戦死したのではないかとさえ言われていたが
勝利を知らせる伝令がやってきた事で司馬炎は大喜びし、群臣達の不明を責めたという逸話が残る。
かくして樹機能の反乱を平定した馬隆の武名は天下に鳴り響いた。
司馬炎はその武名を頼み、未だ動揺冷めやらぬ隴右の地で統治にあたらせる。
馬隆は以後も奇略によって異民族の侵攻を阻み、彼らに恐れられ続けた。
一時は野心に駆られた厳舒の讒言によって更迭させられたが、それを知った異民族が結集して侵攻する兆しを見せた為、馬隆は程なく復職したという。
【人物像】
節義、名誉を重んじ、己の力量に絶対の自信を持つ。
ある種の侠気も持ち合わせており、たとえ罪人であろうとも誰も助けに入らないなら進んで手を差し伸べる。
その一方、無辜の人々を害さんとする者に対しては情け容赦がない。>>463
これだけなら英霊によくあるタイプと言えようが、馬隆の特異な点は当時から身分や序列に囚われない実力主義者だったという事。
良かれ悪しかれ現代の思想・価値観と噛み合った思考回路の持ち主だが、裏を返せば貴族主義的な魔術師とは噛み合わないという事でもある。
また、自ら武器を選ぼうとして武庫令と揉めた逸話からも分かるように
自身が率先して動き、対立する者はたとえ味方でも激烈に罵倒するタイプな為、マスターによっては戦う前から陣営が空中分解する恐れもあるだろう。
自信家である彼の判断とプライドを否定せず、支援に徹する人間のみが彼と上手くやっていける。
尤も、彼は異民族に神の如く恐れられ、後世でも「古人の兵法というものを真に理解していた」と評された名将であり
その判断に従って失敗する事は考えにくいか。
【関連人物】
諸葛孔明:自らが樹機能討伐で用いた車蒙陣の発案者。『諸葛亮兵法』の著者でもある。
原著は失われたが、司馬昭に密命を受けていた陳勰によって内容のみは晋に持ち帰られた。
晋においては羊祜や馬隆といった名将も諸葛亮の軍規・陣形を学んでいたとか。
司馬懿:晋の高祖宣帝。敬意を示す一方で、同じ軍略家として互いの兵法を競ってみたい気持ちもある。
司馬懿の側は孫の危機を救ってくれたことを強く感謝しているが、諸葛亮の軍法の後継者とはいろんな意味でやりあいたくない。
【Wiki登録】可【元ネタ】史実・伝承
【CLASS】ライダー
【真名】クマリ
【性別】女性
【身長・体重】120cm・25kg
【肌色】健康的な白 【髪色】黒 【瞳色】青みがかった黒
【外見・容姿】伝統的な衣装に身を包む幼い童女。さくらんぼのヘアゴムで髪を短く括ってある。
【地域】ネパール
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】女性・人型・神性・今を生きる人類・騎乗・子供のサーヴァント
【ステータス】筋力:E 耐久:EX(E相当) 敏捷:E 魔力:EX 幸運:C 宝具:EX
【クラス別スキル】
対魔力:EX
魔術に対する抵抗力。
既に「クマリ」という一種の儀式の中心存在であるが故に、どれほどの大魔術・呪法儀式だろうと一切寄せ付けない。
ただし効果は当人にしか及ばないため、周囲を巻き込むほどの大規模な術を受けた場合、自分以外の被害までは抑えられない。>>465
騎乗:B+
ライダーを讃える祭事『インドラ・ジャートラー』では山車に乗り、町を巡って人々に繁栄と成功の力を与えるという。
幼子ということもあり、本人の騎乗能力が高くない彼女が騎兵の位階で現界したのはこの伝統に由来する。
現人神の神核:B
生きながらに神であることを現すスキル。
その身は密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを宿すとされ、
同時にネパールの守護女神タレージュの生まれ変わりであるともされる。
また現世と神との橋渡しを担う存在であり、ライダーは高位の神性を持ちながら天属性ではなく、
土着の信仰に基づいた人と天の狭間、地属性に属する。
【固有スキル】
インドラ・ジャートラー:EX
ライダーが主役となる大祭。クマリ・ジャートラーとも。
大祭においてライダーは人々に繁栄と成功の力を、王に祝福を授けるとされる。
サーヴァントのスキルとしては自身の規格外の幸運と対魔力を一時的に他者に授けるスキルとして機能する。>>466
クマリの館:A
ライダーが住まうとされ、祭事以外の殆どの時間を過ごすとされる館。
『陣地作成』と『自己保存』の効果を備えた複合スキルであり、館にいる間は殆どの危機から逃れることができる。
また館の外からクマリを見ると幸せになれるとされることから、自身を視認した対象の幸運を僅かに引き上げ、呪詛を退ける加護を齎す。
無垢なる預言者:EX
国の運命を占うライダーの在り方。
占星術に由来する限定的な未来視に加え、ライダー自身が身に纏う神秘を大幅に向上させ、それ以下の神秘をレジストする。
ただし、ライダーが聖杯戦争の中で出血した場合、これらのスキルは無効化され、ライダーの霊基は消失する。
【宝具】
『慈しむ愛よ、祈願を受諾する女神よ(マイトリ・バーヴァナー)』
ランク:EX 種別:儀式宝具 レンジ:1〜??? 最大捕捉:1〜???
絶大な力とそれに伴う信仰を束ね、人々の病を癒し、願望を叶える現人神としての権能。
願望器にも似た在り方であり、願いを聞き届ける幼子として平行世界の聖杯たる神稚児とも相似する。
サーヴァントとして現界したライダーはその性質を一時的に制御し、
自陣のバッドステータスの解除・パラメーターの瞬間強化・絶大な魔力供給というカタチで神としての役割を成す。>>467
また予言者としての在り方から禍福を先読みし、特定の対象に関する因果を手繰り寄せる能力を持つ。
ライダーが静かな状態であれば安心が与えられるとされる一方で、喚いたり泣いたりすれば
病や死を呼び寄せ、手を叩けば権威を揺るがすとされる。
これらの能力を攻撃に転用することも可能だが、ライダーはそれを望まず、普段は黙することで周囲を災いから遠ざけている。
【解説】
ネパールに住む生きた女神。その名はサンスクリット語で「処女」を意味する。
その身は密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを宿すとされ、
同時にネパールの守護女神タレージュの生まれ変わりであるともされる。
ネパール国内から選ばれた少女が主に初潮を迎えるまでクマリの役割につくとされ、
中には初潮が訪れず、50歳を過ぎてもクマリを務めるというケースも存在する。
首都であるカトマンズに存在するクマリの館に住まい、国王すらひれ伏すとされる
国の運命を占う予言者、ロイヤル・クマリのことを主に指すが、それ以外にも国内各地の村や町に住むローカル・クマリも存在している。
クマリとして選ばれる少女には「健康であること」「全ての歯が欠けていないこと」など
32にも及ぶ条件があり、また身体的には怪我の跡や不自由な箇所の有無、
精神的には動物の頭部が並べられた暗い部屋に閉じ込められて耐えることも必要とされる。
また国や国王との占星術での相性も関係し、これら全てを満たした少女がクマリとなる。>>468
クマリとなった少女は日常では人々の病気の治癒と願望の成就を祈願し、
インドラ・ジャートラーの大祭では山車に乗り、首都カトマンズの町を巡り、繁栄と成功の力を授ける。
その在り方から絶大な力と信仰を持つとされ、祭事を除いてはクマリの館で侍従達に囲まれて過ごすという。
クマリは初潮や歯の生え変わりなどの出血を契機として退任するとされ、
神聖さと霊力を失ったという判断のもと、クマリであった少女は任を解かれて実家に帰ることを許される。
解任されたクマリは普通の少女として生活することとなる。
クマリの形式や少女の扱いなど、人権の観点から批判を受けたこともあるものの、現在もクマリは存続を容認されている。
教育、行動、食事などの面でクマリの自由は認め、宮殿内の書籍や雑誌、更にはインターネットの閲覧が可能になるなど、
伝統は守りつつも、時代に即した形で少しずつ生活環境の一部が改善されつつあるという。
サーヴァントとしてのクマリは歴代のクマリとは異なる依代を持って現界している。
これはクマリという生き神が「退位の儀式を最後に任を解かれ、普通の少女として日常に帰還する」という性質を持つが故に、
どういったカタチであれ、既に退任したクマリを縛りつけることを良しとしないため。>>469
サーヴァント・クマリの依代として新たに選出された少女は他のクマリと同様に幼い少女。
疑似サーヴァントの「聖杯に縁がある人物が選ばれる」という原則に加えて、
クマリと縁が深い女神ドゥルガーもまた少女を依代にした状態で疑似サーヴァントとして顕現したことから
縁が発生し、その少女がクマリとして相応しい年齢・状態の体を借り受けることでサーヴァントとして成立した。
パールヴァティー・カーマ・ドゥルガー(カーリー)らが間桐桜を依代とする疑似サーヴァントであることに対して、
クマリは遠坂桜を依代とする疑似サーヴァントであるとも言える。
【人物像】
幼少の姿を象るだけに、パールヴァティーやドゥルガーらに比べると天真爛漫な気質が見えている。
また現代的なクマリの在り方を採用しているため、学習の自由が認められているので書籍やインターネットなどから外界の物事を知る知的好奇心が旺盛。
クマリは予知・予言の力を持つがコレは因果操作の権能により事実そのものを予知の内容に紐付けするモノであるため、
本人(本神)の知識や把握能力とは無関係であり、彼女が外界の情報を書物やネットによって吸収することは、
権能に寄らない真っ当な知見(アイデンティティ)を確立するための手段であると推測される。
あるいは親切なおじさんがくれるお土産を素直に喜んで受け取っていた、依代の少女にとっての純粋無垢な時代の発露であるとも捉えられる。>>471
カーリー
天敵。
互いに女神ドゥルガーをルーツとしているものの、慈愛の象徴として幸福を齎す生き神クマリでは
神の怒りから生まれた怒りである破壊と殺戮の女神とでは相性が致命的である。
カーマ
容姿こそ似た部分を持つ童女(第一再臨)だが、他の性質は全く異なる愛神。
共に愛を広げるという側面を持つものの、ライダーが伝える神の慈愛は煩悩の化身たるカーマが呼び起こす愛欲とは相容れぬものである。
美遊・エーデルフェルト
願望を受諾する幼子というクマリの在り方は地の朔月たる神稚児と類似している。
マキリの杯が調練により生まれた聖杯だとすれば、サーヴァント・クマリは儀式により成立させた神稚児であると言える。
【他クラス適性、変化傾向】
アルターエゴ(三柱の女神を宿すハイ・サーヴァントとしての側面が強調される)
【Wiki登録】可保守
>>381
加筆修正しました。それとwiki登録可です
「倭は国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭し麗し」
『八尋白智鳥』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
セイバーの持つ最終宝具
使用することによりセイバーの存在そのものを神霊とも異なる高次存在へと変質させる
変質したセイバーは「世界に溶けている」状態であり、時間とともに徐々に存在が希釈されてゆく
初期段階では世界との合一による出力強化に留まるが、段階が進むにつれて自身への干渉を受け付けなくなり、
最終段階ではありとあらゆる物理的、概念的干渉を無効化する
しかし存在が希釈されていくため、最終的にセイバーの霊基は拡散し、消滅してしまう
「乙女の床のべに 我が置きし 剣の大刀 その大刀はや」>>474
「神剣、天臨。剣よ、万象を断て」
『天叢雲剣』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
八尋白智鳥を使用中の天叢雲剣
通常状態の真名開放による激流を通常攻撃として使用できるようになる
この状態の真名開放は八つの山を割き、八つの大河を新たに作り出すと謳わるもの――ではない
セイバーの変質に応じ剣も変質しており、対象とした相手を距離をはじめとしたありとあらゆる物理法則を無視し切り捨てる
ただし、この一撃は文字通り全霊の一撃であり、放った後にセイバーは消滅する
けれど、彼が躊躇うことはないだろう
自身の変質を是とし、その身を捧げても構わないと思える相手と出会うことができたのだから>>475
【解説】
中性的な美貌を持つ青年。ただし基本的に機嫌が悪い
天照の直系に加え、先祖返りによって非常に高い神性を持っている。そのためその精神性は人よりも神に近しい
個よりも大衆を、国を、世界を優先し、自らが維持すべき世界にとって有益となるか害悪となるかでのみ相手を判断する。たとえ、それが血を分けた兄弟であろうとも
――唯一、妻の一人であった弟橘媛に対しては個人的な愛情を持っていた
けれど、彼がそのことに気づいたのは走水の海神を鎮めるために弟橘媛がその身を供物としてささげた時だった
故に彼は神を嫌悪する。身勝手に世界を動かす神を。そしてその神に近しく、己の歪さに気づかなかった愚かな己自身を
その後は語るまでもない
剣を手放したヤマトタケルは伊吹山での戦いと病によって衰弱し、故郷に帰ることはできなかった
――彼は知っていた、父は自分を恐れていたことを。大和の民が己を受け入れることは無い事を
――私は、人ではないのだから――
サーヴァントとなった後は生前の経験から多少は社交的になっている
ただし、本質は変わっていないため己のそのような部分を自覚する度、強い自己嫌悪と自己否定に陥る。
聖杯にかける望みを聞いた場合、彼は無いと答える
生前に起きたことはすべて己の責であり、それを覆すのはその時代を生きた者たちに無礼であると考えているからだ
――あぁけれど、もしも、もしも叶うのならば――大和を、故郷をこの目で、もう一度――【元ネタ】アイルランド史、アイルランド諸国と異邦人の戦争、ニャールのサガ、ブライアンのサガ
【CLASS】セイバー
【真名】ムラハ・マクブリアン
【性別】男性
【身長・体重】191cm・95kg
【属性】地
【ステータス】
筋力A 耐久B 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせ、野獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。【固有スキル】
女神の寵愛:C
一族の守護女神イーヴィルの加護。彼女のバンシーとしての特性から幸運をワンランク下げる代わりに、未来予知として機能する。
Bランクの場合は透明化の魔術も付与される。Aランクの場合にはクー・フーリンが死ぬ時に聞かされたという死を呼び込む竪琴も付与される。
イーヴィルの本来の姿は儚げな美少女だが、白猫の姿をとって現れることがある。
魔力放出(炎):B
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
ムラハの場合は剣を炎熱を帯びさせることで威力を高めている。また肉体に魔力を帯びることにより光のオーラをまとい、速度も向上する。
ブライアン・ボル王の軍旗は太陽と剣の意匠となっている。
勇猛:A
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
【宝具】
『その英雄の光、太陽の如く(エーン・ガリ・クライヴ・グレーネ)』
ランク:B+ 種別:対人 レンジ:1~40 最大捕捉:100
二刀流での目にもとまらぬ速さの連撃を行う。魔力放出によるオーラを火の鳥に変えて高速移動しながらの突撃が可能。
真名解放すると、最大出力の魔力放出により双剣が太陽表面温度の炎をまとう絶技となる。しかし剣の耐久性が宝具についてこれないため、一度使用すると剣が燃え尽きる。【Weapon】
双剣:象嵌が施された豪奢な二振りの剣。
【解説】
ムラハ・マクブリアンはアイルランド上王ブライアン・ボルの嫡男であり、ブライアン軍随一の勇将である。
その勇士ぶりは如何なる障害も跳び越えるルーの如く、ヘラクレスに次いでサムソンの如き怪力を振るい、ヘクトールのような最後の勇者と形容された。
ヴァイキングがアイルランドに侵攻し移住していた10世紀末から11世紀初頭にかけて、父ブライアン・ボルが一代でアイルランド全土統一を果たした戦いの数々においてムラハは重要な役割を果たした。
ブライアン・ボルの統治するダール・ガシュは当初は小国だった。王子であるムラハは15歳には既に戦場に立つようになっており、ダール・ガシュと争っていたオーガナハト王モロイを一騎打ちで倒したという。その後もグレン・マーマの戦いでレンスター王を捕虜にするなど功績をあげて、最前線で軍の指揮を執って活躍し、数十年かけてアイルランドの全土の国々を従属させることに成功した。ブライアン・ボルはそれまでのアイルランド上王という存在ではなく、アイルランドの皇帝として統一国家を樹立させようとしていた。こうして一時の平和がアイルランドに訪れたが、長くは続かなかった。後世の史料によれば稀代の悪女とされるブライアン・ボルの後妻である美妃ゴルムラが混乱の元凶となった。レンスター王マイル・モルザがブライアン王への貢ぎ物である木材を自ら運んだ際、ブライアン王から下賜されたシャツのボタンがとれたのでこれを繕うように妹であるゴルムラに頼んだ。だがその時、父祖の誇りを忘れたのかと彼女に思いがけない罵倒を受けたことで彼の心に反意が芽生えるようになっていた。
そしてブライアン・ボルの宮廷が置かれていたキラローにおいて、ムラハが従兄弟の勇士コナンとチェスを楽しんでいたところにマイル・モルザは横から口をはさんでコナンを勝たせた。ムラハはこのことに腹を立てて、グレン・マーマの戦いのことを持ち出してマイル・モルザを揶揄したが、売り言葉に買い言葉というもので、マイル・モルザはムラハに恨み言を言って帰国の途についたのだった。ブライアン・ボルは急いで使者を遣わして、冷静になって戻るように説得した。しかしマイル・モルザは使者を打ち殺してレンスター軍とダブリン王国のヴァイキング軍を召集するとともに、妖妃ゴルムラが自らの結婚とアイルランドの王位を密約としてオークニー諸島、マン島等のヴァイキング諸公を呼び寄せたのである。
こうして、クロンターフの決戦が勃発することになった。
戦いの前夜、ダール・ガシュの守護神であるバンシーのイーヴィルはブライアン・ボルのもとを訪れて戦いを避けるように伝えたが、既に時遅し、戦場に到着していて退くことはできなかった。やむなく、イーヴィルは決戦の朝にムラハのもとへ向かった。そして時を同じくして彼女が寵愛を与えていた若き戦士ドゥーリンがムラハとの友情のために彼を救援しに向かっていた。ムラハは敵と戦いながらも、姿の見えないドゥーリンの気配を感じて彼の名を呼んだ。そこでドゥーリンは姿を見せなくなる外套を脱ぎ捨て、彼の前に姿を現して、言った。
「ムラハの死ぬ日に私も死のう」
そこに現れたイーヴィルはムラハとドゥーリンに逃走するように説得したが、ムラハは死ぬとしても大勢の敵を倒せばアイルランド人を守ることができるので決して逃げないと決意を語った。そしてドゥーリンも同様にムラハと共に戦うことを選んだのである。さて、ムラハは両手に二振りの剣を持ち、二刀流でヴァイキングに向かって突き進んだ。ムラハの強さにヴァイキングは震え上がった。ムラハは全て一刀両断し、右手で鎧に身を固めた五十人を斬れば、左手も全く同様に五十人を斬った。そこにダール・ガシュの精鋭が続いて突入し、敵を斬り裂いていった。
これに対抗するのはオークニー伯シグルドとマン島のブロディルであり、さらに彼らの指揮下で船長を任された戦士たちはいずれも百人と互角に戦える勇士だった。まずはブロディルが立ちはだかったが三度斬られ、這う這うの体で森へと逃走していった。ムラハの勢いにヴァイキングたちが総崩れとなる中で、踏みとどまったのはオークニー伯シグルドであり、旗を掲げる限り勝利をもたらすが速やかに命を落とすという魔法の鴉の軍旗を持っていた。旗手たちが代わる代わるに鴉の旗を掲げたが、すぐにムラハに斬られていった。最後に旗を手にしたシグルドは、ムラハに二刀両断されて倒れた。
クロンターフでの戦いは一日中続いた。血のように真っ赤に染まった夕暮れ時に、最後まで必死の抵抗をするヴァイキング戦士の姿があった。その戦士はエイリーク王の息子だった。彼との最後の戦いの中でついにムラハの双剣は高温に耐えきれず象嵌が融解し、燃えてしまう。ムラハは剣を投げ捨てると取っ組み合いを仕掛け、押し倒した敵から剣を奪うと三度胸を突き刺した。しかしそれでも絶命していなかったエイリーク王の息子から短剣で反撃を受けたムラハの腹が切り裂かれて臓腑が零れ落ちた。ムラハはそれでも翌朝に最期の聖餐を受けるまでは生きながらえていたという。こうしてクロンターフの戦いは幕を閉じた。
アイルランド軍はかろうじて勝利したものの、ブライアン・ボルをはじめとして、後継者であるムラハといった主要な王族と忠実な配下たちを失うという惨憺たる結末だった。
レンスター王マイル・モルザは勇者コナンと刺し違えた。配下のレンスター諸侯もことごとく討ち取られていった。そしてドゥーリンはムラハとの約束で敵の勇士とその一隊を受け持って刺し違えた。
ダブリン王シトリックは戦いに参加せずどこかの城郭にいたとされ生き延びたものの、ダブリンのヴァイキング王族はその大半が命を落とした。援軍に現れたオークニー伯シグルドはムラハに討ち取られ、マン島伯のブロディルはブライアン・ボルを暗殺したものの近衛に取り囲まれて討ち取られた。そしてムラハの息子トゥーラハは皆が帰らぬ身になったことを知ると、その音色を耳にした者の命を奪うという金の竪琴を演奏してヴァイキングたちもろとも海中に沈んでいった。……ゴルムラのその後は戦いの16年後に亡くなった、ということ以外は不明である。
【因縁キャラクター】
ディルムッド
「一見して幸薄そうな雰囲気を漂わせてる女にはどうも相性が悪いらしい……」
※二刀流アイルランドつながり。
フィン・マックール
「ご先祖とこうして対面することもあるのだな……」
マナナン
「女の姿……まぁそういうこともあるか。イーヴィルには助けられて……いや、実は言うこと聞かないとキレて泣き出すので、その……」
※一族の守護神イーヴィルの父がマナナン。
エイリーク
「おおっ……エイリーク血斧王。貴殿の息子には手を焼かされたぞ。胸を刺されようがお構いなしの不死身のごときしぶとさだったが、あれは魔術なのか?」
※ムラハの最期のライバルは謎めいており、アンラドという名前があるが、これは固有名詞ではなく戦士という一般名詞ではないかとも言われる。その父の名前はエイリーク、あるいはエブリク、エルブリックと名前の表記ブレも多い。年代を考えると、エイリーク血斧王の実際の息子だとすればかなり高齢になるが、伝承としてエイリークの息子たちがモデルになったのかもしれない。wiki登録可
「過去も未来も何時いかなる時代も、ヤマトで最も強き者はオレだ」
【出典】『古事記』『日本書紀』「熱田神宮縁起」
【CLASS】セイバー
【真名】ヤマトタケル
【異名・別名・表記揺れ】日本武尊、倭建命、オウスノミコト、ヤマトオグナ
【性別】男性
【身長・体重】173cm・62kg
【肌色】黄 【髪色】黒 【瞳色】翡翠
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】帯剣した白装束の青年。サイドバングを飾り紐で結ったセミロングヘア。神核励起に伴い顔と胴に紋様が浮かぶ。
【地域】日本
【年代】神代(1~2世紀頃?)
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型・男性・神性
【ステータス】筋力:A+ 耐久:B 敏捷:A 魔力:B 幸運:C 宝具:A++【クラス別スキル】
対魔力:A+ (B-)
『天叢雲剣』の守護でランクが向上しており、事実上、魔術ではセイバーに傷をつけられない。
呪詛を受けて衰弱死した最期から、神代のセイバーでありながら本来の対魔力は低い。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
嵐神の神核:EX
破壊と豊穣を齎す嵐の神であることを表す“神性”を含む複合スキル。
本来、人間が神核を得ることは難しいが、素戔嗚尊の転生体として例外的に獲得している。
風を操る権能を有し、最高ランクの魔力放出を行使できるが、長時間の継続稼働は霊基に多大な負荷を与える。
神殺し:A
西征東征の過程で数多のまつろわぬ神霊を討ち続けたセイバーの生涯が昇華されたスキル。
神霊や死霊、神性を持つ者への攻撃にプラス補正。麗しの風貌:C-
性別を特定し難い美しさを雰囲気で有している。
相手の性別を問わず接触時に好印象を与え、交渉や欺騙の判定にプラス修正。
意図して男性的、女性的な雰囲気を切り替えられるが、特定の性別を対象とした効果は無視できない。
無窮の武練:A+
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
徒手空拳でも戦闘力は衰えず、不意討ちや奇襲、暗殺においても技巧は冴え渡る。
【宝具】
『天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)』
ランク:A+ 種別:対軍/対城宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
天孫に託された三種の神器の一。武勇の象徴にして、祭祀を司る神造祭器。
八岐大蛇に由来する「水」の支配能力を持ち、常に湧く雲気が剣身を覆い隠している。
真名解放により横溢する濁流は、八つの谷と峯を斬り拓き、八つの大河を生み出す程の破壊を齎す。『天璽祓刀(あまつみしるしはらえのたち)』
ランク:A++ 種別:対罪/対界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
剣に秘められた八岐大蛇の水気と、魂に秘められた素戔嗚尊の神気を一挙に解き放つ大技。
荒れ狂う濁流と神風は相乗し、一帯を蹂躙しながら敵を押し流し、根國底國に放逐して現世から消滅させる。
これぞ、セイバーにのみ許される蛮行。祓戸四神が遂行する大儀式を成立させ、単身で天下の罪穢を清める大祓式である。
一時的ながら世界の裏側へ接続する程の大出力を発揮した代償に、暫くの間セイバーの魔力炉心は停止してしまう。
『草薙剣(くさなぎのつるぎ)』
ランク:EX 種別:迎撃宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:―
皇統を守護する神造祭器にして、帯びるだけで所有者を呪詛から守る護身刀の真骨頂。
真名解放に従い、或いはセイバーの窮地に自動で抜き放たれ、脅威となる存在を接触前に跳ね返す。
剣身に時空を写し取り、その構造を推定演算し、対象空間を包有する構造、質量、意味、縁の全てを反射する。
反射時に水流か気流の勢いを上乗せしてやることで、威力や速度を増した脅威が相手の下に返る。所謂「返しの風」の最高峰。【解説】
記紀神話の大英雄。倭健命、あるいは日本武尊。幼名は小碓尊。景行天皇の子で仲哀天皇の父。
九州征伐や東国平定を成した英雄で、複数の事績や伝承が一個人に仮託されて生まれた人物と見られる。
日本書紀では兄が存命で父からの信頼も厚いが、古事記では兄を惨殺.して父に疎まれる怪物めいた描写が存在する。
熱田神宮の縁起に曰く、彼は草薙剣を受け取る際に神憑った倭比売命から前世が素戔嗚尊であることを告げられたのだという。
『古事記』によれば、父の命令を誤認して兄を惨.殺。驚懼した父に熊襲兄弟の討伐を命じられる。
叔母の倭比売命から借りた衣裳で女装し、宴席に乗じて兄弟を討ち、弟建からタケルの称号を献じられた。
帰途でも神々を平らげ、出雲健を謀.殺.して凱旋したヤマトタケルだったが、今度は東方征伐の命を受けて追い出される。
この仕打ちにヤマトタケルは、倭比売命から草薙剣と火打石を授かって旅立つ際、父は私に早く死.ねと思っているのか、と嘆いている。
相模で火攻めに遭うが、草薙剣で草を切り払い、迎え火を熾して難を逃れる。『日本書紀』では、これを草薙剣の由来と伝える。
上総に渡る海上では走水の神に妨害されるが、后の弟橘比売が入海して荒波を鎮めたことで無事に海峡を渡り終えた。
蝦夷や山河の神を倒して東国を平定したヤマトタケルは、弟橘比売を偲んで三度「吾妻はや」と嘆いたという。
尾張では往路で婚約していた美夜受比売と結婚。しかし、彼女に草薙剣を預けたヤマトタケルは、伊吹山の神に呪詛され衰弱死した。
享年30。死後、陵からヤマトタケルの霊が白鳥と化して飛び立ち、暫く河内に留まったが、そこにも陵が作られると天に昇った。【人物】
女性的な美貌と細身に似合わず言動は冷徹で尊大。『日本書紀』では中身は神と称揚される。
その正体は、大和平定を願う朝廷のために、天津神より荒ぶる嵐神の神核を授けられた生体兵器である。
厳密に言えば自然妊娠した胎児に神核を移植した存在なので、素戔嗚尊の記憶や意思は欠片も受け継いでいない。
敵対者には無慈悲で平然と汚い手段を取るリアリストだが、それは偏に父からの命令を果たさんとする強い使命感のため。
一見すると無感動な殺.戮機械のようだが、実際は喜怒哀楽が激しく情も深い。何事も暴力で解決するのが一番だとも思っている。
父への敬慕が転じて、父の命令を成し遂げた自分を大いに誇る。それ故、戦法に反して矜持や栄誉を重んじる英雄らしい英雄でもある。
サーヴァントとして召喚された場合、生前の役目と同じ走狗の仕事には従事するが、敬意と礼節を欠いた扱いは決して許さない。
生前、従順だったのは敬愛する父が相手だったからに他ならず、仮初の主人が横暴に振る舞えば即座に誅殺.して座に還る。
他の適性クラスはアーチャー、ランサー、アサシン、バーサーカー等。ライダーにもなれなくはないが、船は勘弁。
イメージカラー:濡れた白
特技:勝利、殺.害
好きなもの:漬物、家族
苦手なもの:海、冷雨
天敵:伊吹大明神
願い:偉大な父と愛する妻子たちに恥じない戦果を挙げ続ける『大祓』
神道の祓の一つで、特に天下万民の罪穢を祓う儀式。現代では毎年6月30日と12月31日に執り行われる。
黄泉国から帰った伊弉諾尊が身を清めたこと、天界で暴れた素戔嗚尊に科された千位置戸が起源であるという。
『古事記』で仲哀天皇の代に行われたものが初見とされ、農耕を妨害する天つ罪、穢れを起こす行為である国つ罪を祓う。
奏上される大祓詞によれば、祓を司る四神・祓戸大神が罪を川に流し、海で呑み、根國底國に吹き放ち、最後には消し去るとされる。
この大祓詞にある「焼鎌敏鎌の如く繁木を打ち掃う」というような一説を、『中臣祓抄』『中臣大祓図会』は草薙剣の暗喩だと説明する。
草薙神社の縁起でも、火攻めに遭ったヤマトタケルは「遠かたや、しけきかもと、をやい鎌の」と唱えて草を薙ぎ払ったという。
【一言コメント】
ぼくのかんがえたさいきょうのヤマトタケル。古事記がベース。て言うか、基本ヤマトタケルは悲劇の英雄像が好まれている印象。
並み居るヤマタケとの差別化点は第二宝具。上記の草薙剣と大祓の関連をフックに水と風の要素で纏めたつもり。
サムレムのセイバーがぽいので投稿。n番煎じだけど気にしない。【CLASS】バーサーカー
【真名】オラ
【性別】女性
【身長・体重】155cm・不定
【スリーサイズ】78/55/82
【容姿】アジア風のドレスを纏った褐色肌の少女。スカートの中にはでっかい尻尾が収まっていたり、舌先が別れていたり、歯が鋸状だったりとよく見ると人間離れしている。
巨大な爬虫類のぬいぐるみらしきものを肌見離さず抱えている。
【地域】インドネシア
【属性】混沌・狂・地
【その他属性】竜属性
【ステータス】筋力:B- 耐久:A 敏捷:B- 魔力:D 幸運:B 宝具:EX
【クラス別スキル】
狂化:B-
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。宝具の影響下にある場合はDランク相当まで効果を制限している。
【固有スキル】
無辜の怪物:B→無辜の怪獣:B
生物種としてのその強大さより生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。
致命的な腐敗性の疫病を宿し、毒炎を吐き、尾を振れば大木さえも切り倒す。
怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。【宝具】
『愛しき裸の兄弟よ(オラン)』
ランク:EX 種別:対竜宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
ヒト還りの逸話の具現。竜の鱗を剥がし、筋骨を変換し、ニンゲンへと再構築する権能。
バーサーカーは普段から自身にこの宝具を施しており、狂化スキルの大半と竜種特性を封じている。
『鱗にまみれた醜き竜(ドラコーン・コモドエンスィス)』
筋力:B+ 耐久:A+ 敏捷:B+ 魔力:D
バーサーカーの真なる姿。全長約10m、鋲状の鱗に覆われ、出血性の悪疫を含んだ腐蝕質の毒炎を吐く巨大な蛟竜。普段は宝具『愛しき裸の兄弟よ』により封印されている。
バーサーカーはこの姿を嫌っており、この姿で戦わせるには令呪1画の消費が必要。
【Weapon】
コモドオオトカゲモドキ:
いつも抱えているムシュフシュタイプのエネミークリーチャー。危険な悪竜の1種だがバーサーカーはあろうことかこれを鈍器として使う。
【解説】
コモドオオトカゲの化身である少女。王女の生んだ人竜の双子の片割れとして生まれ、森へ還された。コモドオオトカゲの逸話には竜身を捨て、ヒト還りを果たしたものも含まれており、宝具によって人間の少女の姿をとっているのもそのため。
抱っこしているコモドオオトカゲモドキは実は剥がした鱗を集めて固めたもの。
実は宝具『愛しき裸の兄弟よ』はレンジ内だと他人にも使用可能。竜属性を有する敵ユニットに使うことで竜種として無力化させられるが基本的にイベント用。
コモドオオトカゲモドキを見てやらかしたくなったため、過去に作成したコモドオオトカゲちゃんをリメイク。
ムシュフシュだっこしているのは個人的な萌え要素。
バーサーカーとしては低ランクまで落とした狂化と、高いタフネスで気軽に戦闘させられる低負荷タイプ。普段の戦闘力もそこそこありバーサーカーとは思えないくらい使い勝手がよい。「夜よ、疾く来れ。都を黒く塗り潰せ。我が眼でも見通せぬほど黒く」
【出典】史実
【CLASS】アサシン
【真名】ドミティアヌス
【異名・別名・表記揺れ】ティトゥス・フラウィウス・ドミティアヌス、≪主にして神(ドミヌス・エト・デウス)≫
【性別】男性
【身長・体重】177m・65kg
【肌色】白 【髪色】薄い金 【瞳色】茶色(“千里眼”使用時は青く輝く)
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】痩躯の美男。短い癖毛を立たせた髪型。優美な赤紫の外衣を巻き、時代錯誤な黒眼鏡と腕時計を身に付けている。
【地域】ローマ帝国
【年代】古代(51年10月24日 - 96年9月18日)
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・王・ローマ
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:D 幸運:D 宝具:B【クラス別スキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【保有スキル】
情報抹消:B
記憶抹消刑。ダムナティオ・メモリアエ。
対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶からアサシンの能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。
これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導き出さねばならない。
皇帝特権:B
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは剣術、騎乗、芸術、カリスマ、軍略、等。
“情報抹消”により権威が欠落しており、神格化を果たす程の万能性は失われている。
千里眼:A-
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。女神ミネルヴァにより霧を払われた瞳。
透視、読心、限定的な未来視さえ可能とするが、ランクが高過ぎて神秘と縁遠いアサシンの手には余る代物。
脳と眼に負荷が掛かる為、発動はごく短時間に限られる上、時にアサシンの制御を離れて勝手に何かを垣間見る事もある。境界にて:-(E)
黒い饗宴で生と死を玩弄したアサシンが得た能力。宝具『塗り潰す漆黒饗宴』の絶対皇帝圏でしか機能しない。
圏内においてアサシンは死の恐怖から逃れ、絶対的な生殺与奪の権を振るう。即死耐性、恐怖耐性、通常攻撃に即死付加。
真なる死の縁からは程遠く、絶対の権威により辛うじて獲得したもの。自身より高ランクのスキル保持者に対しては機能が停止する。
【宝具】
『塗り直す漆黒境界(リーメス・ゲルマニクス)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~65 最大捕捉:600人
空間を分断する長城を出現させ、城壁の内外を隔てる事で敵を阻む広域結界宝具。
ランク分ダメージを削減する防壁でありながら、敵陣の一部を切り取るように出現する侵食結界。
切り取った敵陣はアサシンの陣地となり、敵陣が備えていた機能や恩恵もそのまま我が物として利用できる。
城壁は地面から瞬時に出現する為、出現位置の調整次第では任意の対象を切断する事も可能。『塗り潰す漆黒饗宴(ニーゲル・コンウィクトゥス)』
ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:10、30、50 最大捕捉:10、50、100人
賓客の生殺与奪を握るアサシンの絶対皇帝圏。固有結界とは似て非なる大魔術。
ローマに建設した宮殿「ドムス・アウグスターナ」と、そこで催した黒い饗宴を再現したもの。
宮殿の内部は夜の闇に塗り潰されており、賓客として閉じ込められた敵は視覚を失い、死の恐怖による重圧を受ける。
一方、主賓たるアサシンは高位の“千里眼”で視覚を保ちつつ、「真昼に死ぬ」という予言に基く逆説的な生存保証を獲得できる。
宮殿には死霊に扮した給仕が控えており、数人であれば個別に召喚して間諜や刺客として動かすことができる。
【Weapon】
『弓矢』
スエトニウスによれば、ドミティアヌスは卓越した弓術の技量を誇った。
離れて立つ奴隷が挙げる片手を狙って射れば、放たれた全ての矢は掠り傷一つ与えず指と指の間をすり抜けたという。
『尖筆(スタイラス)』
蝋板を削り、文字を書く為の筆記用具。
即位以前、鬱屈したドミティアヌスはアルバに閉じ籠り、蠅を捕まえては尖筆で串刺しにしたという。
アサシン・ドミティアヌスはこれを暗器めいて扱い、接近戦で刺突武器とするほか、離れた敵には飛び道具として投げ放つ。【解説】
第11代ローマ皇帝(在位81~96)。フラウィウス朝の創始者ウェスパシアヌスの次男。兄ティトゥスの死に伴い即位。
終身監察官に就いて元老院の権限を大幅に縮小、徹底した厳罰主義で綱紀粛正を図り、官僚制度の健全化・効率化を果たした。
しかし、職域を離れた風俗や信仰、個人の趣味まで取り締まりの対象とし、近親者すら死刑とする苛烈さは親族からも恐れられた。
96年、姪の家令ステファヌスと共謀者たちによって暗殺される。享年44。その死を知った元老院は、直ちにドミティアヌスを記憶抹消刑に処した。
ドミティアヌスの業績が闇に葬られた後、対立する元老院や貴族階級が遺した記述が、悪しき暴君の肖像を後世まで伝えることとなる。
現代の修正主義の立場では、冷酷だが優れた独裁者として再評価され、2世紀のローマ最盛期の基礎を築いた人物と見做される。
真昼に死ぬという予言を信じ、暗殺の当日も神経質に時間を確認していたが、既に夕方になったと嘘を吐かれ、油断した所を襲われたという。
また、死の数日前には信仰する女神ミネルヴァが夢枕に立ち、「ユピテルに武器を取り上げられてお前を守れなくなった」と告げられたとも伝わる。
軍事面の功績としては、先住民から買い上げた土地に建設した長城(リメス・ゲルマニクス)が挙げられる。
長城は森林地帯を割取するように建てられ、ゲルマン諸族の潜伏先を削り、その侵入を防ぐ新たな防衛線として継承された。
85年にはカレドニアを征服するが、翌年勃発したダキア戦争には大敗。不利な条件で講和した為に貴族階級から痛烈な批判を浴びた。
これに対しドミティアヌスは再戦を見据えて軍団を召集しており、後年この路線を発展させたトラヤヌス帝がダキアの属州化に成功している。
講和の際に捕虜の返還を求め、軍人の給与を増額した事で軍部の支持は厚く、ドミティアヌスが暗殺されると各地で暴動が発生した。
近衛隊はドミティアヌスの神格化と下手人の引き渡しを求めたが、12代皇帝ネルウァはこれを拒絶。暗殺を看過した近衛隊長を解任するに留めた。
しかし、97年10月に近衛隊が宮殿を包囲。軟禁されたネルウァは要求を飲み、近衛隊を賞賛する演説まで強いられ、大いに権威を損なった。【元ネタ】『遼史』
【CLASS】フォーリナー
【真名】趙思温
【性別】男性
【身長・体重】176cm・67kg
【地域】中国・遼
【年代】10世紀
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:EX 宝具:C
【クラス別スキル】
領域外の生命:D
地球に落下した隕石に縁あるこのフォーリナーは、隕石の由来となる宙域と空間を繋げる権能を獲得した。
このスキルはその影響でついたものであり、外宇宙から来たフォーリナーが持つものとは本質が異なる。
陣地作成:C
自身と霊基に癒着した隕石との接点である「庭」を疑似的に再現出来る。【人物・設定】
几帳面、神経質、潔癖症。それ故に乱れの無い秩序を愛し、腐敗して享楽に耽る貴族たちを醜悪と見做した。
厳しい綱紀粛正は、耐え難いほどに不快な汚職や姦通を排除しつつ、国家の健全化を果たせる一石二鳥の方策だった。
風紀道徳と個人的な好き嫌いを区別せず、しかもそれに無自覚であった為、破廉恥と蔑む無辜の芸人や俳優まで取り締まった。
ローマの神々への信仰心は篤く、特に女神ミネルヴァを敬った。また、伝統あるギリシャやエジプトの神々にも寛容。
一方で新興のキリスト教を蔑み、ユダヤ教と一纏めに弾圧した。共にローマを乱す反社組織と断じており、区別も付いていない。
実は父の遺伝と日々のストレスから来る薄毛が悩みで、今のヘアスタイルは頭髪の隙間が目立たないよう考案したもの。
暗い所が好き。元から根暗で狭く薄暗い所を好んでいたが、瞳を授かって以来、視界を鎖してくれる暗所好みに拍車が掛かった。
垣間見た情報を元に一足飛びで未来の問題に対処する悪癖があり、それが周囲からは的外れな施策にしか見えず顰蹙を買っていた。
長年の酷使と加齢で視力が落ちるにつれ、皮肉にも瞳の精度は高まり、以前にも増して見たくも無い光景を見せ付けられるようになる。
やがて断片的な情報から「未来で」不正や反逆を企む者まで処刑するに至り、周囲からは狂気に堕した暴君と見做された。イメージカラー:暗緑色
特技:射的、過集中
好きなもの:ブラックジョーク、弓射、戦車競技、夜
苦手なもの:不潔、猥雑、抜け毛
天敵:ティトゥス
願い:授かりものを女神にお返しする
【コメント】
ドミティアヌスが読心や未来視を可能とした、というのは当然架空の設定。彼自身が未来視や予知を行った逸話は無い(たぶん)。
弓射が得意なのに視力は悪い、予言により自分の死期を知った、「陰謀を発見しても誰も信じてくれない」と発言した、辺りを拡大解釈した設定。
ドミティアヌスが信仰したミネルヴァ=アテナに「人間の目に特殊な力を与える」エピソードがあったのも丁度良かった。
ネロの生まれ変わりと呼ばれたり、死後に遺灰を姪のユリア・フラウィアのものと混ぜられたりしているので女性化はしやすそう。>>498
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
可能性の光:C
星の開拓者に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。
曰く、隕石の直撃を受ける確率は宝くじの当選確率の比較対象にも挙げられるという……。
実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像の在り方。
可能性の光、流星の如く。彼と出会った者は彼方より飛来する星を見ることになるだろう。
遊泳の相:A
一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ処世術。
『反骨の相』とは異なり叛意はなく、あくまで世渡りの上手さに由来する在り方であり、
その証拠に複数の主君に仕えながらも、フォーリナーはその度に驍勇を示し、信頼を獲得している。>>501
心眼(偽):C
視覚妨害による補正への耐性。
目に矢傷を負ってもその場で止血し、視界に不備を抱えながらも戦闘を継続したことに由来するスキル。
第6感、虫の報せとも言われる、天性の才能による危険予知である。
だが、流石に彼方から飛来する隕石は回避出来なかった……。
戦闘続行:B+
戦闘を続行する能力。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
フォーリナーは目に矢傷を負ってもその場で止血し、戦闘を継続したという。
また、遼の太祖がフォーリナーの為に調合した薬によって傷を癒し、早々に戦線に復帰出来る。
しかし、流石に隕石の直撃には為す術もなかった……。
【宝具】
『星隕于庭(ワンダー・ステラ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:
フォーリナーの持つ特異な死が霊基に紐づけられ、宝具として昇華されたもの。
自らの霊基が自身を葬った隕石と癒着しており、召喚と同時にフォーリナーの上空に隕石の存在が固定される。
宝具の解放によって上空から(クラス名)自身に向けて、分割された霊基を融合させるべく隕石が落下する。>>502
フォーリナーの死の再現であり、元より共通の霊基であるため、発動した時点で
落下する隕石はフォーリナーに引き寄せられ、それを阻む障害や周囲の存在を巻き込みながら推進する。
隕石そのものが持つ純粋な破壊力は驚異でこそあるが性質上、この宝具を使用した時点でフォーリナーの消滅は半ば確定する。
宝具名の読みは現界後に設定されたと思われる。
【解説】
桀燕、後唐、遼の軍人・政治家。
若くして果断で、膂力にすぐれ、驍勇で知られたとされる。
元は桀燕の劉仁恭の配下であり、後唐の初代皇帝・李存勗が桀燕に対して軍を起こすと
思温はわずかな軍勢を率いてこれを阻み、流れ矢が目に当たって流血してなおも戦い続けたという。
思温は李存勗の将の周徳威に捕らえられたが、李存勗はその心意気を買ってその縛めを解き
思温を信用するようになり、思温も李存勗に仕え、戦った。
その後、遼の建国者である太祖 耶律阿保機が燕の地を経略すると、思温は遼に投降した。
遼の軍人としては渤海討伐の征戦に従い、力戦して扶余城を抜く功績を上げた。
この時、身に数カ所の傷を負ったので太祖が自ら思温のために薬を調合したという。
第二代皇帝 耶律堯骨(太宗)が即位すると功績により節度使に抜擢され、後晋の皇帝 石敬瑭の
援軍要請に応じて出兵し、その後は南京留守、開府儀同三司、侍中などを兼任する。
遼の歴史書である『遼史』ではその死について「二年,有星隕于庭,卒。」と記されており、
「939年(会同2年)、庭に隕石が落ちて亡くなった」と思われる。>>503
武勇こそあれど、群雄割拠の世にあっては並み居る将の1人に過ぎなかったフォーリナーだったが、
「庭に隕石が落ちてきて死亡」という特異な死因が史上に残されてしまったために、
その逸話を伴って英霊へと昇華されることとなった。
趙思温という英霊が「隕石によって亡くなった軍人」として座に記録されてしまった故に、
隕石そのものが霊基と合一化してしまい、フォーリナーとしてのクラス適正を獲得した。
自身はサーヴァントとしての霊基に死因そのものが付き纏うことを忌避しており、
また、自身の存在が隕石の存在と紐づけられて伝承されていることにも若干の不安を抱いている。
そのため、聖杯への願いは自身の霊基から隕石を切り離すこととなっている。
【人物像】
特技:世渡り
好きなもの:理解ある上司
嫌いなもの:理解なき上司
天敵:闇のコヤンスカヤ、ククルカン
願い:自身の霊基から隕石による死を切り離すこと
【Wiki登録】可ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B8%A5%E7%A5%BC%A5%D5%A1%A6%A5%D6%A5%ED%A1%BC%A5%CB%A5%E5%A1%A6%A5%B7%A5%E5%A5%F4%A5%A1%A5%EA%A5%A8%A1%A6%A5%C9%A1%A6%A5%B5%A5%F3%A1%E1%A5%B8%A5%E7%A5%EB%A5%B8%A5%E5
ヤーコフ・ペトロヴィッチ・ゴリャートキン
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%E4%A1%BC%A5%B3%A5%D5%A1%A6%A5%DA%A5%C8%A5%ED%A5%F4%A5%A3%A5%C3%A5%C1%A1%A6%A5%B4%A5%EA%A5%E3%A1%BC%A5%C8%A5%AD%A5%F3
ルドルフ・ヴァレンティノ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%EB%A5%C9%A5%EB%A5%D5%A1%A6%A5%F4%A5%A1%A5%EC%A5%F3%A5%C6%A5%A3%A5%CE
カロン
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%AB%A5%ED%A5%F3
ドン・ペドロ/クルゼイロ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%C9%A5%F3%A1%A6%A5%DA%A5%C9%A5%ED%A1%BF%A5%AF%A5%EB%A5%BC%A5%A4%A5%ED
トファルドフスキ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%C8%A5%D5%A5%A1%A5%EB%A5%C9%A5%D5%A5%B9%A5%AD>>505
馬隆
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C7%CF%CE%B4
クマリ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%AF%A5%DE%A5%EA
ヤマトタケル(2)
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%E4%A5%DE%A5%C8%A5%BF%A5%B1%A5%EB%A1%CA2%A1%CB
ムラハ・マクブリアン
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%E0%A5%E9%A5%CF%A1%A6%A5%DE%A5%AF%A5%D6%A5%EA%A5%A2%A5%F3
趙思温
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%EC%E4%BB%D7%B2%B9
以上wiki登録完了しました。>>505
カロン登録ありがとうございます。>>506
ありがとうございます>>506
ありがとうございました。「諏訪の呪い、今度こそ超克してみせる──!」
【元ネタ】史実 甲陽軍鑑等
【CLASS】ライダー
【真名】武田四郎勝頼
【異名・別名・表記揺れ】諏訪四郎勝頼 伊奈四郎勝頼 武田二十四将 強すぎたる大将(蔑称)
【性別】男性
【身長・体重】162cm・54kg
【外見・容姿】戦傷の跡多き土器色の肌の騎馬武者。呪わしき気配を漂わせるも、眼差しの真っ直ぐな青年。
【地域】日本
【年代】戦国時代
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型 神性 源氏
【ステータス】筋力B+ 耐久C 敏捷B+ 魔力B+ 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等をもってしても傷つけるのは難しい。
騎乗:B++
龍に乗って安藤氏の乱を鎮圧した伝承を持つ諏訪明神の化身。故に、MGI(魔力)判定に成功すれば竜種さえも乗りこなしうる。>>510
【固有スキル】
強すぎたる大将:A
自らの意志を曲げず、神の転生として背負った宿命に歯向かい続ける在り方がスキルとなったもの。
他者がライダーを対象に含む行為判定を試みる際、その成功率を低下させる。(対象に含まれる事が条件な為、他の者ごと巻き込む広範囲の干渉に対しても機能する)
敵対的干渉がミスしやすくなる一方、味方からの働きかけも失敗しやすくなる。プラスにもマイナスにも働くスキル。
勢い破竹の如し:C+
軍略の亜種スキル。多人数を動員した戦場において、勢いを殺さず兵を猛進させることができる。
膳城素肌攻めなど勇猛果敢な戦ぶりを示し続けてきた事に由来する。
鬼神の顕:B-
鬼種の魔スキルに似て非なるスキル。本来は神性スキルや変化スキル、怪力スキルなどから成る複合スキル。
「諏方明神 たへる武田の子と生れ 世をつぎてこそ 家をうしなふ」──すなわち武田を滅ぼす宿命を背負った諏訪明神の化身である。
本来は武田を滅ぼす為に働く力であり、度が過ぎれば勝頼自身にも害を及ぼす。ランクに-がついているのはその為。>>511
【宝具】
『新府城・伊吹大明神縁起(しんぷじょう・いぶきだいみょうじんえんぎ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:70 最大捕捉:1000人
甲州流築城術の集大成でありながら未完成のまま廃された城。
武田家を滅ぼす力を「武田家の旧弊を滅ぼし新生させる」と解釈し、目指すべき新たな時代の武田家その象徴となすべく築城されたもの。
自身を含めた武田家に向けられる諏訪明神の呪いを強固な防壁として脱構築し、敵の攻撃を阻む城塞となす。
その城壁は八岐大蛇の鱗にも等しいものであり、「人間」或いは「人間に属する存在」からの攻撃に対しては驚異的な防御性能を発揮する。
ただし、召喚当初は未完成であり、完成させるには必要な資材・魔力を別途用意する必要がある。
また、その特性上、もう一つの宝具とは併用できない。>>512
『禍福転じよ、伊吹の朽縄(かふくてんじよ、いぶきのくちなわ)』
ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:900人
「糾える縄のごとしと言うのなら、諏訪の呪いも祝(しゅく)とならん! 『禍福転じよ、伊吹の朽縄(かふくてんじよ、いぶきのくちなわ)』!」
自らの出生に由来する諏訪明神の力によって武田家に向けられた諏訪明神の呪いを制御し、自らの敵へと向ける宝具。
武田家を滅ぼさんとする神の呪を形取り、諏訪明神の神体たる竜蛇と為さしめ、騎乗する。
竜蛇の姿を取るものの、その本質は『武田家を滅ぼさんとする神の呪い』
“武田家を滅ぼすもの”という概念的特性から、逆説的にライダーが属する陣営が強大になればなるほどに強力な宝具となる。
宝具発動時のMGI(魔力)判定に成功した場合、ライダーはこれを力尽くで乗りこなし敵対者を蹂躙するが
判定に失敗した場合、制御を失った呪いはライダーとその陣営に牙を向く。
【Weapon】
『鎌槍』
『大鹿毛(愛馬)』>>513
【解説】
戦国大名としての甲斐武田家の事実上最後の当主。甲斐の虎・武田信玄の庶子。
元は諏訪家の後継だったが、兄・義信の死を経て信玄の後継者となる。
優れた武略で一時は領土を拡大するが、長篠の戦いでの大敗、北条家との甲相同盟の破綻によって追い詰められ、織田家によって滅ぼされた。
†
武田信玄(当時は晴信であったが本稿では信玄で統一)と諏訪頼重の娘との間に生まれる。
武田家と諏訪家との間には、信玄の騙し討ちにした過去の為に大いに遺恨があり
勝頼は諏訪家当主となる事で両家の関係を修繕しつつ、武田家の親族衆として取り込む必要があった。
しかし、本来の後継者であった武田義信が、父・信玄との確執の果てに死を迎えた事で、勝頼は急遽、信玄の跡目として遇される事となる。
武田信玄が西上作戦の途上で病没すると、勝頼は遺言通り信玄の死を秘しつつ、武田家の家督を相続する。
しかし、信玄の旧臣の多くは勝頼を「武田の当主ではなく諏訪の子」と見做し、本心から当主と認める事はなかった。
一方、諏訪家の側からも「憎き武田の子」として疎まれ、主従関係としては歪なものとなった。>>514
転機となったのは長篠の戦いでの敗北である。
織田家・徳川家による連合軍を相手取ったこの戦で、勝頼は慎重論を無視して攻勢に出た挙げ句、大敗。
信玄以来の名将・猛将達の多くを討死させてしまい、武田家の勢力を大きく減じさせ、織田・徳川を勢いづかせる事となった。
この窮状を勝頼は外交戦によって切り抜けようと試みる。
北条家と甲相同盟を結び、上杉家とも和睦。遠く毛利家とも約定を結び、諸大名の力を結集して織田家に対抗しようとしたのである。
しかしながら、北条と上杉の不和によりこの構想は早期に破綻。
さらに上杉家当主・上杉謙信の急逝後に置きた後継者争いに際し、北条家の血を継ぐ上杉景虎を支援しなかった事で、北条家と武田家の関係も悪化してしまう。
結果、北条家は徳川家と同盟を結んで武田家と戦うようになり、武田家は内紛によって機能不全に陥った上杉家を除いた隣国全てを敵に回す事となった。
勝頼は織田家との和睦を模索するが、タイミングずれの和睦交渉が功を奏する筈もなかった。
また、織田家を刺激する事を避けようと高天神城を見捨てたことで国内における威信も失墜。
織田家が武田を朝敵として大軍を発すると、武田家領内の国人達はその多くが勝頼を見限った。
逃亡先として頼った小山田信茂にも裏切られ、追い詰められた勝頼は妻子と共に自刃。ここに名門・甲斐武田家は滅びた。>>515
【人物像・独自設定】
意志堅固。頑迷固陋。その闘志、不撓不屈の生き様は、生来のものでもあるが、諏訪の呪いを力に変える為の必然として備わったものでもある。
周囲の無理解や軽蔑も、武田家を滅ぼしたいという諏訪明神の転生としての欲動も、全て跳ね除けてきた──その一徹ぶりは英霊となっても変わることはない。
神の意志にさえ屈しない高潔な人間と言えなくもないが、見方を変えれば忠言を聞き入れない狭量な人間でもある。
──武田信玄は、諏訪家の残した怨恨の呪いを躱し、かつ逆に武田家の為に利用しようと諏訪の血を継ぐ子供を拵え、諏訪家の名跡を継がせた。
いずれ困難な敵手と相対した時、呪いを炸裂させる為の生贄として使い潰そう、という目論見であった。
端的に言えば、信玄にとっての勝頼とは、呪的な爆弾として使い捨てる為の捨て駒に過ぎなかったのである。
武田家の家臣からは諏訪の子と、諏訪家の家臣達からは武田の子と、勝頼が疎まれ、憎まれたのも
そうする事で勝頼に自身と人の世を呪わせ、呪詛の純度を上げさせようとする信玄の計らいであった。
しかし、信玄の嫡子・義信のみは勝頼を同じ武田家の仲間として遇し、守るべきものとして扱った。
兄である義信の仁義と高潔さに感化された勝頼は、信玄の思惑に反して怨恨を克服し、武田の将となる道を選ぶ。
己や周囲を呪うのではなく、義信の王道を支える存在とならんと決意したのである。
信玄と義信の親子関係は凋落する同盟勢力・今川家の処遇を巡って破綻し、最終的に義信とそれを支持した重臣達の死という形で決着する。
しかし、義信が勝頼に武田家を支える事を遺言として頼んだ事で、勝頼は信玄を深く憎みながらも、刃を向ける道を選ばなかった。(ある意味では信玄と同じ轍を踏まなかった、とも言える)
代わって勝頼は兄の目指し、果たせなかった王道を実現する事を生涯の宿願として、以後の人生を歩む事となったのである。
──尤も、理想に固執するが故に王道は決して成し得ないのが勝頼なのだが。>>516
【関連人物】
織田信長:「姿かたちがどうあれ織田信長に武田勝頼が敵わぬのは同じか。しかし、この相性の悪さは、生前の敗因というだけではないな。
あの御仁の在り方は神の力を否定するもの──我が呪わしき神力もあの者には通じぬわけだ」
長尾景虎:「見目は変われど義理堅さはどの世界でも変わらぬ様子。戦うならば難敵だが、助けを求めるならばこれほど頼りがいのある味方もいない」
伊吹童子 甲賀三郎:「…………俺は、屈さぬぞ」
望月千代女:「父上が生きておられた頃からの縁……とはいえ影法師の身で生前の立場を引きずる事もあるまい。
同じ諏訪の呪に苦しむ人間として膝を突き合わせて語り合ってみたいものだが、かえって気を使わせてしまうか」
風魔小太郎:「相州乱波には随分手こずらされたものだが──今度は黄瀬川の時のようにはさせん」
木曽義仲:「逆恨みと分かってはいるが、義昌めの裏切りを思うと心穏やかではおれぬ相手よ。人柄は嫌いではないのだがな」
俵藤太:「む? 義昌めの先祖は貴殿の方とする説もあるとな?」
由比正雪(サムライレムナント):「父上の転生と噂される程の怪人と聞いたが……姿も気質も似ても似つかんな」>>517
ローマ英霊:「聞けば貴殿らの国で生まれたコンクリートなる建材、甲府の悪疫の大元たる蟲を封じるご利益があるそうな……。
そこのところ、詳しくお聞かせいただければ望外の喜び──む? 呪詛を除くものではない、と? それは……残念だ」
【Wiki登録】可【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】 藤丸立香
【真名】キンチェム
【異名・別名・表記揺れ】宝物
【性別】女性
【キ甲・体重】165.1cm 485.8kg
【毛色】栗毛
【スリーサイズ】不明
【外見・容姿】大柄な馬に寄り添う男性と猫
【地域】ハンガリー
【年代】19世紀
【属性】混沌・善
【天地人属性】星
【その他属性】ケモノ科・騎乗・猛獣・エヌマ無効
【ステータス】筋力:B 耐久:A++ 敏捷:B 魔力:E 幸運:B+ 宝具: D>>519
【クラス別スキル】 騎乗:EX ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。EXランクともなると、あらゆる乗騎を乗りこなす事が可能となる。しかし、常に一心同体の人間を伴う人馬一体状態である為、ライダーはこれ以上の騎乗を必要としない。彼女に騎乗ができないとなればそれはどうしようもない何かが起きた時だろう。また、ライダーは汽車などの乗り物を好む傾向にあり、移動室内時にボーナスが適用される。
【固有スキル】
千里疾走(馬)C
長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力。また、敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇、といった効果を発揮出来る。
戦闘続行(レース)A
戦闘を続行する能力。レースを連戦するだけでなく、トラブルが発生してもレースを続けた。
動物会話E++
→動物会話(キンチェム)
ライダーではなく召喚した男に由来するスキル。男はライダーに限り、人間と遜色無いコミュニケーションを取れる。その副次効果なのかサーヴァントとして召喚されたライダーはマスターと男に念話による会話が可能になった。>>520
【宝具】 『私の宝物(イン・キンチェム)』 ランク:D 種別:対人・対城宝具 レンジ:1〜5 最大捕捉:1000人
ライダーの競走馬時代の思い出の再現。人間を呼ぶだけに留まらず、競馬場から牧場、汽車に船を召喚可能。戦闘後には育ての父を呼ぶ姿を見かけるかもしれない。それら全てがライダーの宝物だから。
【Weapon】
特に無し。(ライダー本体)/拳銃、ライフル銃、マシンガン等(男)
【解説】
キンチェムは、1874年生まれのハンガリーの競走馬。54戦54勝という成績を残し、現在でも「ハンガリーの奇跡」と謳われる名牝である。
競走馬時代に54戦54勝の無敗連勝記録を叩き出し強豪国揃いの欧州馬を蹂躙し、繁殖においても5頭の馬から血を繋ぎ没後125年後に「キャメロット」が英国2冠を達成している。>>521
牧場主だったオーナーが自分の乗馬用の馬としてある牝馬を購入したのだが、周囲に説得されて繁殖牝馬とした。その後牧場のミスで違う牡馬と配合してしまい産まれたのがキンチェムだった。
仔馬の頃、ロマに誘拐されかけた事がありひょろっとした暗い毛色の栗毛馬で外見が悪かったが、たった一人のロマが彼女の類稀なる勇気を見抜いていた。
競走馬になったキンチェムは東欧を制するとイギリス、フランスへ遠征し成功を収める。気まぐれに二日連続で走って勝ち、バーデン大賞を三連覇したり、あまりの強さに他馬が出走回避し単走する事態になった。しかし同厩舎の馬と喧嘩して怪我をし、引退することになった。
その後繁殖牝馬として5頭の馬を排出すると、13歳の誕生日に疝痛により亡くなった。この日ハンガリーの教会は英雄キンチェムを追悼するために鐘を鳴らし続け、死を報じる新聞の紙面は黒い枠に囲まれ、各地で半旗が掲げられた。調教師も後を追うように39日後に亡くなっている。
そんなキンチェムには恋人がいた。それが厩務員のフランキーである。普段はだらしない男だったらしいが、キンチェムのこととなると態度を変え非常に献身的に世話をした。キンチェムも彼を信頼し、彼がいないと決して汽車には乗り込まず、彼が寒い中で何も掛けずに寝ていると、キンチェムは自分の馬衣をフランキーに掛けた。その夜からフランキーが毛布を掛けていてもキンチェムは馬衣を彼に掛けたといわれている。その後従軍したフランキーはフランキー・キンチェムと名乗り、一生独身のまま亡くなった。墓標にもその名は刻まれ本当の苗字を誰も知らない。
大切な人々と汽車に乗り、7ヶ国を渡り歩いて生涯無敗だったキンチェムの記録は永遠に不滅のまま残り続けている。
【関連人物】
ナイチンゲール
「私の友人がすみません……あら、あなたもナイチンゲールって言うのね!」
エリザベート系
「あの恐ろしい人もここにいるの?マスター、気をつけてくださいね」
競馬コラボ勢
「ご機嫌よう、皆様。宜しければ是非こちらにもお越しください」
馬系サーヴァント、馬を連れているサーヴァント
『お、ここには他にも馬がいるのか』「群雄割拠のこの地に集う各世代の最強馬なのでしょう。これは負けていられません」『大丈夫、君なら勝てる。君はキンチェムだから』
【Wiki登録】可「セイバー、クリュサオルだ。·····何?俺はアサシンだと?·······まあ、いいとしよう」
「願いは何かと?無論、神々(奴ら)の殲滅·····、否、俺のホントの願いは何だ?俺は■■■■■に討たれたのか?何故俺は神々(奴ら)に復讐を?」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アサシン
【真名】クリュサオル
【異名・別名・表記揺れ】クリューサーオール『黄金の剣を持つもの』
【性別】男性
【身長・体重】190cm・78kg
【肌色】灰白 【髪色】青みがかった紫に左サイドが金 【瞳色】右∶金 左∶マゼンダ
【外見・容姿】左目に眼帯らしいのをつけ、アサシンらしい装束を身にまとった青年。フードを目深く被っている。
再臨するとフードを取り、眼帯を取る
【地域】ギリシャ、形のない島
【年代】神代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B++ 魔力:B+ 幸運:D 宝具:A>>524
【固有スキル】
魔眼∶A-
母から受け継がれし魔眼キュベレィを持つ
ただし、片目ではあるものの、制御が不安定であり感情の起伏によって暴走を起こし、味方にも被害が及ぶ危険性がある。
怪物の祖∶A
アサシン自身は自覚はないものの、怪物の父と呼ばれた故のスキル。
天性の魔、怪力、変化などの複合スキル。また、魔獣系に対してのカリスマ性を発揮する
海神の祝福∶B-
ポセイドンの子であり、神性の亜種スキル。海の上を走ることが出来る他、海の中でも永遠に活動することができる。更に自在に雨や津波を呼び起こすことで、フィールドを自身にとって有利な状態に変更可能。アサシンはこれを利用して、敏捷や気配遮断のランクを上げている。
だがアサシン自身は怪物の血が濃いため神性自体のランクはE-である。>>525
【宝具】
『自己封印・暗黒神殿断片(ブレーカー・ゴルゴーンフラグメント)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
自身の魔眼を封じている謎の眼帯の正体であり常時発動型宝具。母の持つ『自己封印・暗黒神殿』の同類の効果を持つものの本質が異なる。
もちろん他者にも使用可能であり使用の際にあらゆる悪夢を見せつけ多少の吸精だけではなく対象の幸運、正気度を喪失させることも可能。
『不死断ちし大鎌(ハルペー)』
ランク:A 種別:対不死宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
女怪の首を取った不死殺.しの大鎌
屈折延命という特殊スキルを持ちこの刃に傷つけられたものは自然ならざる回復復元が不可能になる
なぜ本来無縁な彼が母の死因である武器を宝具に持つのかは不明
『怪物の黄金刃(クリューサーオール)』
ランク:B++ 種別:対人、対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:300人
それは、産まれた時から黄金剣を握っていた或いは自身そのものが兵器という───数多の魔獣の祖となった「怪物の父」の名前である。
基本的にセイバークラスの母が持つ『怪物の黄金剣』と同類の能力、効果を持つが、自身が武器であるアサシンの場合、一振りごとに黄金の光で形作られた怪物が剣から産み出されるだけでなく、自身の分身も生み出して駆使することが可能
アサシンのクラスで召喚されているため、少しランクダウンしているものの、威力自体は母の持つ宝具と匹敵する。- 527名無し2023/10/18(Wed) 19:26:24(5/17)
このレスは削除されています
【人物像】
全身アサシンの装束を身にまとった不気味さを感じさせる存在だが、素顔はメドゥーサを男にしたような美青年。脱ぐと細身だが以外にも鍛えられている。
性格は、物静かだが無愛想かつ無感情、自身の目的のためなら他者利用やマーダー行為も躊躇わない冷徹さを感じさせる青年。その為積極的に近づこうとはしないし、多少毒舌。
けど心を完全に許した相手には寄り添い、守るべきもののために魔性の力を開放するだろう。もしかして、本当は無自覚天然ボケにツンデレ+クーデレを足して3で割った性格なのかもしれない
だが、自身が生まれ落ちた以降の記憶が朧気であり「孤独に戦い、孤独に生きた」位しか覚えていない。其の為カリロエーや、子供たちの件についても「たしかに、それもあったな」位である
その為聖杯にかける願いは『自分の人生を知ること』である。自分はやがて怪物の父となったのか、自分は最後母と同じあの英雄に討たれたのか、別の英雄(誰か)に打たれたのか、或いは、世界の裏側にて完全な怪物の父となったのか───?
尚、自分たちを狂わせたオリュンポスの神々や神霊、神性持ちや英雄に対し恨みはあり根に持ってはいるものの、アサシンとして召喚されたのか、倒されていなければ自分達兄弟は生まれなかったのと海神の娘と結婚に矛盾が生じてしまうのか、神々への復讐より自身がどういうふうに生きて最後どうなったかの知りたい気持ちが勝ったのか?
その為、あたりが強く他者に厳しく警告したり怨敵に対し不機嫌になりがちなものの、他クラスに比べ、割りと落ち着いている方である。
「なんでわたしなんかが呼ばれたのかわからないけど...まぁいいか!がんばるね!」
【元ネタ】史実、『闇に囁くもの』
【CLASS】フォーリナー
【真名】ファニー・アダムス
【異名・別名・表記揺れ】Fanny Adams
【性別】女性
【身長・体重】139cm・33kg
【肌色】白【髪色】茶【瞳色】青→黄
【スリーサイズ】63/50/65
【外見・容姿】第一再臨:白と赤のワンピース、茶のショートヘア、澄んだ碧眼。背が高く、可愛らしく、聡明な少女
第二再臨:赤黒い血に染まりズタズタに引き裂かれたワンピース、乱れたショートヘア、恐怖に歪んだ表情、背が高く、可愛らしい少女
第三再臨:頭部に捻れた巨大な羊の角、黄色い蛸を思わせる淫靡な服、長い袖とスカートからは触手の様に変質した四肢が這いずり出る。所々に鱗が生えた生気のない灰色の肌、黄色に染まった虚ろな瞳の少女
【地域】イギリス・ハンプシャー州・アートン
【年代】1859年4月30日~1867年8月24日
【属性】中立・善【天地人属性】人
【その他属性】人型・子供・神性・領域外の生命・人類の脅威・浮遊(第三再臨のみ)
【ステータス】筋力:B 耐久:D 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:E- 宝具: EX
https://picrew.me/image_maker/32253>>530
【保有スキル】
聡明な少女:A-
下級精神耐性スキル。鋼鉄の決意などの下位互換。
あくまで常人の範囲であるが、強靭な精神力の持ち主であり、柔軟な発想力を発揮し、他者から好かれる愛嬌も持ち合わせる。
POW、INT、APP16。
目星や忍び歩きなども得意な優秀な探索者だが、ここぞという時に失敗する程度の技量。
不定の凶器:B
フォーリナーの肉体は細かく切り刻まれ、引き裂かれていたが、押収品の小さなナイフではそのように遺体を解体することは不可能であり、何か別の凶器が使用された筈であると推測された...が、結局その凶器は発見されなかった。
人類史のブラックボックスに邪神が干渉した事により変質、成立した深淵祭具(アーティファクト)。
鉱物にも生き物のようにも見える、脈動する異様な黒の縞瑪瑙で構成された、金の象眼細工で不可思議な模様が刻まれた剣。
人体解体に適し、様々な刃物へと自在に変化し、あらゆる生体組織を断ち切り、破壊する。
名状し難き贄の羊:A+
黒き湖の淵にて蠢く『名状し難き邪王』に捧げられし贄。
正常な肉体、清浄な魂、純粋な精神を代償に溟き加護を賜り、霊基を不浄なる異形へと置換する。
深淵の魔術理論への限定接続、神話技能の断片習得、霊基構造歪曲による筋力・耐久・霊基質量の破滅的な増大。>>531
【宝具】
『ここに在る惨劇の残穢(ミッドサマー・ペディサイド)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
散乱した自身の血肉を触媒とし、ファニーが育った穏やかな商業の町であり、その幼い命を散らした惨劇の舞台となった"あの日"のアートンのホップ農園を再現する。
茹だる様な蒸し暑い夏の陽、快晴の草原、ブラックベリーが実る小道、駆け抜ける子供たちの笑い声...
小さな町の片隅にていつまでも続くと思われた平穏な日々、それらは一瞬にして血に染まり、歪み、壊れ果て、血腥い風が吹き荒れ、即効性の呪詛と狂気を撒き散らす。
フォーリナーの精神状態の狂気の比率に応じて威力が上昇するが、その分要求される自傷ダメージも深くなる。
狂気と穢れを歓待する『風の貴公子』の祝祭。
『何もない(スウィート・ファニー・アダムス)』
ランク:EX 種別:対価値宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
現実の歪曲、無垢の穢濁、正常性の破壊。
本来であれば自己の価値を否定する事で穏便に現実から消滅するだけの自滅能力であったが、『名付けられざりしもの』と称される邪神の憑坐と化した事により、"この宇宙に於ける価値と正常性"を否定し、"領域外に於ける価値と正常性"で塗り替える現実侵蝕宝具として成立した。
赤黒く酸化した血液、或いは黄ばんだ膿の様な液体に濡れた触手は接触者の肉体、霊基を蝕み、侵蝕に対する耐性も徐々に"無価値"とする事で無力化しつつ破壊、最終的に根源的な生体構造を犯し肉体の過剰増殖による自壊、皮膚と肉を泡立たせ、化膿、悪疫の塊へと変え、そして"眷属化"して領域外の生命へと改変する。
フォーリナーに対して用いれば霊基構造を"神化"させ、条件が揃えば『黄衣の王』の限定受肉さえ叶う禁断の宝具。
清浄な価値観を捻じ曲げ、玩ぶ黒き湖の淵より伸びる『名付けられざりしもの』の指先。>>532
【Weapon】
『不定の凶器』
正式名称『黄の剣(The Yellow Sword)』
現場から失われた凶器と胸骨を始めとするファニー・アダムスの肉体片から作り出された忌まわしき深淵祭具(アーティファクト)。
『触手』
蛸の様でもあり、ミミズの様でもあり、鱗で覆われた爬虫類の様でもある、フォーリナーたちが有する触手の中でもとりわけ形容し難い異形の触手。
第二宝具の真名解放が成されていない状態では通常武装として判定され、破壊力と精密操作性を両立した物理攻撃、吸盤のような部位から魔力を吸収し、アルデバランより吹く恒星風を噴出し、呪詛の拡散、体内への圧縮風注入による臓器破壊や破裂、未明物質(ダークマター)や霊子を震わせる真空下でも伝わる歌声、星間飛行可能な推進力を得る。>>533
【解説】
イギリス、ハンプシャー州の北部にある商業が盛んな小さな町アートンの住宅街で家族と暮らしていた英国少女。
両親と五人の兄弟姉妹と共に暮らしており、「背が高く、可愛らしく、聡明な少女」であった彼女は実年齢の8歳よりも年上に見え、活発で明るい性格で地元では有名だった。
19世紀のアートンは重大な犯罪とは無縁な場所であった。
1867年8月24日の午後は蒸し暑い晴天だったと記録されている。
その日、ファニーは妹のリジーと親友のミニー・ワーナーと一緒に、母親のハリエット・アダムスの許しを得て近くの草原へと遊びに行っていた。
アートンでは犯罪が少なかったため、ファニーと地元の子供たちはよく草原で遊んでいたという。
少女たちが草原へと向かう途中、ホップ農園を通り抜けようとした時、フロックコートに明るい色のズボン、シルクハットを被った男、フレデリック・ベイカーに遭遇した。
彼は事務弁護士クレメンツに雇われた事務弁護士見習いであり、三人に「お菓子に使う様に」とお金を渡した。
少女たちはベイカーと過去に教会の集会などで顔を合わせていた為、お金をもらうことに抵抗はなかった。
そして、ベイカーは少女たちがザ・ホロウ(隣村に続く小道)を走り回り、自分が摘んできたブラックベリーを食べてたり、無邪気に遊ぶのを見ていた。
約1時間後、リジーとミニーは充分に遊び満足したので、家に帰ることにした。
ベイカーはファニーに声をかけ、隣村まで一緒に行ってほしいと頼む。
ファニーはそれを断ったが、その時ベイカーは彼女を無理やり抱きかかえ、近くのホップ園に運び込んだ。
リジーとミニーは、ミニーの母であるマーサの元へ走り、この事を伝えたが、子供の遊びだろうと聞く耳を持たず、無視した。
ファニーの誘拐に気付かないまま時は経ち、午後五時頃に近所の主婦ガードナー夫人がファニーの不在に気付き、少女たちに行方を尋ねた。
少女たちはその日の出来事を話し、程なくして情報はハリエット・アダムスに伝わり、二人がかりでファニーの捜索を行った。
道中、ホップ園の門の近くまで行ったところ、ベイカーと遭遇した二人は彼を問い詰めた。
ベイカーは「いつもの様にお菓子のお金をあげただけですよ」と答えた。>>534
ガードナー夫人は「警察に突き出しますよ」と揺さぶりを掛けたが、ベイカーは「どうぞ、好きにすればいい」と言った。
彼が事務弁護士見習いだったことも災いし、二人の疑いから逸れてしまった。
ガードナー夫人とハリエット・アダムスはファニーがまだ周囲の野原で遊んでいると信じて家に戻った。
その後、ホップ園の近くで、作物の手入れをしていたトーマス・ゲイツ(クリミア戦争の退役軍人、かの有名な軽騎兵旅団の突撃にも加わった経験を持つ)が、作物の世話をしているときに、ホップの支柱2本に"ファニーの頭が串刺しになっているのを発見したのである"。
耳は頭から引き千切られ、口はこめかみまで大きく引き裂かれていた。
さらに調査を進めると、頭、腕、脚が胴体から分離した状態で発見された。
左胸には3つの切り傷があり、左腕には筋肉を分断するような深い切り傷があった。
前腕は肘の関節で切断され、左足は股関節でほぼ切断され、左足は足首からもぎ取られていた。
右足は胴体から裂かれ、骨盤と胸の中身は全部取り出された。肝臓は五カ所も切開されている。
心臓は切り取られ、膣は失われていた。両目は抉り取られ、近くの運河で発見された。
畑に散乱していたファニーの衣服は、帽子を除いてすべて回収された。
ファニーの遺体のほとんどはその日のうちに回収されたが、腕と足と腸が見つかったのは翌朝になってからだった。
片足は靴の中に入ったままで、片手にはベイカーがファニーにあげた2枚のハーフペンスが握られたままだった。
胸骨は未だに見つかっていない。>>535
その後、当然ながらフレデリック・ベイカーは逮捕され、ウィンチェスター刑務所にて公開処刑された。
ファニーはアートン墓地に埋葬され、墓石にはこう刻まれた。
1867年8月24日土曜日に無惨にも殺された8歳4ヶ月のファニー・アダムスの思い出に捧げる。 肉体を殺しても、魂を殺.すことのできない者を恐れるな。むしろ、地獄で肉体と魂の両方を破壊することのできる方を畏れよ。
───マタイによる福音書10章28節
1869年、イギリスの船員にマトンの缶詰の配給が開始された。
しかし、味の評判は今一つであり、次第にこの缶詰の肉は未発見のファニー・アダムスの肉の残骸ではないかというブラックジョークが流行した。
「ファニー・アダムス」は平凡なマトン、シチュー、乏しい残飯、それから価値のないものを指すスラングになり、今現在でも「何もない」を意味する婉曲表現として残っている。
†
『風の貴公子』『名状し難き者』などと呼称されし深淵の邪神に憑かれし者。
"幾何学の代名詞"、"虚数の画家"など...鏤められしヒアデスの星々、アルデバランの此方、溟き湖の淵に閉ざされしその神格は比較的活発に現世への干渉を行う傾向にある。
名状し難き肉片、無惨で、価値のない羊へと貶められた純粋無垢で聡明な少女は、本来であれば幻霊にも満たぬ存在でありながら、風の邪神の依代、巫女としての高い適性を有していたが故に、その肉体と魂を囚われ、現実を歪曲する悍ましき降臨者(フォーリナー)の資格を得た。
...或いは、あの惨劇も邪神の干渉によって引き起こされた大惨事(ファンブル)、新たなる巫女を産み出し、その誕生を寿ぐ冒瀆的な儀式であったのか。>>536
【人物・性格】
聡明な少女。活発で明るく、兄弟姉妹に恵まれたからか年上には礼儀正しく、年下には面倒見が良い。
読書を好むが、それ以上に外で遊ぶ事を好む。
ごく普通の少女に見えるが、予想だにしないハプニングや理解し難い現象と対峙しても驚いたり恐怖を感じこそするが、それが即座に致命的な事態をもたらすものでなければ、極めて短時間で状況に適応し、狂気を"そういうもの"と認識して飲み込んでしまう性質がある。
...まるで未知の舞台(シナリオ)に立ち向かう探索者のそれにも似る、純粋無垢な好奇心の発露。
召喚直後の状態では「あの事件」の記憶は封印されているが、再臨が進むに連れてその身に起きた悍ましき真実が脳漿へと滲み出し、錯乱、恐慌、人間不信などの夥しい狂気に侵され、その純粋性は穢されて行く。
最終再臨時には「風の貴公子の巫女」として完成した姿となり、放置しておくと仄暗き湖の淵より邪神を呼び覚ます「人類の脅威」になってしまう。
イメージカラー:飛び散った血の赤と脂肪塊の黄
特技:コミュニケーション、探索
好きなもの:甘いミルクティー、ブラックベリー、焼き菓子、読書
嫌いなもの:マトンの缶詰、石で叩き潰されること、大振りの刃物
天敵:『水の司祭』の降臨者
願い:何を願いたかったのかもうわからない
【一人称】わたし【二人称】あなた、〇〇さん【三人称】○○さん、あの人、みんな「私はサーヴァント、クラスはアヴェンジャー。真名、コロニス……。
嘘を真に受けた夫の所為で命を絶たれ、我が子を抱き上げる未来を奪われた……!!
オオオオ……許さない、許さない許さない許さない!! アポロォォォォォンッ!!」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】コロニス
【性別】女性
【身長・体重】164cm・55kg
【肌色】かなりの色白 【髪色】黒 【瞳色】赤
【スリーサイズ】B69/W58/H77
【外見・容姿】1臨:長い黒髪に真っ白な肌、ところどころ焼け焦げたような白いキトンとヒマティオンに炎のようなオーラを身に纏い、背中には真っ黒な翼が生えている。無表情
2臨:毛先が赤く染まり、キトンとヒマティオンは裾が炎のようになっており、左胸に血の染み。翼はボロボロ。こちらを睨みつけている
3臨:髪が逆立ち鬼のような形相、血涙を流している。キトンとヒマティオンは渦巻く炎のようになっており左胸から血が流れている。翼は殆ど骨格だけで、申し訳程度に羽毛が生えている
【地域】ギリシャ
【年代】紀元前
【属性】中立・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型、ヒト科、死霊
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:A 幸運:E 宝具:C>>538
【クラス別スキル】
復讐者:A++
カラスの嘘を真に受けてしまったアポロンに命を奪われた怒りで、かなり高いランクになっている。
忘却補正:B+
愛しい、信じていたはずの夫に裏切られた悲しみは、永遠に癒されることはないだろう。
自己回復(魔力):D
霊核に相当する心臓を射抜かれたため、回復力は低下している。
狂化:C
負の感情を爆発させた故、バーサーカーとしての要素も含んでいる。
【保有スキル】
貞淑の叫び:D+
自分はアポロン以外に触れていないという、聞き届けられなかった叫び。
慟哭の鏃:B
怒り狂うアポロンの矢に射られた痛みがその身を苛み、怨嗟と呪詛を振り撒く。
復讐する黒翼:C
何の因果か、己を死に追いやった元凶であるカラスの翼が生えてしまった。その羽に魔力を巡らせ、攻撃態勢に入る。>>539
【宝具】
『牙を剥け、怨讐の貞女(グラッジ・オブ・コロニス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:1000人
己の心を支配している憤怒・憎悪・怨嗟・復讐心……そういった負の感情を一気に爆発させ、悍ましい異形へと変貌。
爪と牙とで蹂躙し、黒い炎のような光線を口から発射、彼女の周囲にあるあらゆるものを破壊する。
この宝具を使うと理性を失い、魔力が切れるまで無差別殺戮兵器と化してしまい、制御は不可能とまでいかずとも困難を極める。
【Weapon】
鉤爪:怨霊となったことで肉体を異形化させることが可能になった。その鋭い爪で激情のままに敵を切り裂く。
弓矢:己を殺めた矢を自分の武器として扱えるようになった。ケイローンやアタランテほどではないが、狙撃の腕は確か。
翼:魔力を流し込んだ羽毛を飛ばし、ミサイルのように爆発させたり、刃のように相手を切り裂いたりできる。羽ばたきで突風を起こして相手を吹き飛ばしたりもできる。>>540
【解説】
アポロンの妻であった貞淑な女性。だがカラスがついた「不貞をはたらいている」という嘘により命を落とし、その子・アスクレピオスを腕に抱くことは叶わなかった。
彼女の死後真相を知ったアポロンはそのことを酷く後悔し、罰としてカラスから言葉を奪ってその羽毛を黒く染め、天に磔にした。これがからす座として認知されるようになる。
【人物像】(独自解釈)
神話には語られていないが、死後悲しみと怒りを爆発させ怨霊となった彼女は英霊の座にアヴェンジャーとして定義され、現界を果たすに至る。
その経緯故に嘘をつかれるのは勿論、嘘をつくのも大嫌い。冗談レベルの軽い嘘でもボコボコにされるので要注意。
アポロンさえ絡まなければ良妻なので、女性サーヴァントやカルデア職員からの尊敬を集め、時に相談に乗ることも。
ついでに、同じようにアポロンのせいで悲劇的な末路を辿った者達を募って「アポロン被害者の会」を結成し、その会長として定期集会を開いているらしい。
特技:家事全般
好きなもの:親子の時間、真実
嫌いなもの:嘘、アポロン
天敵:カラス
願い:願いらしい願いはない。ただ我が子を愛し、ついでにアポロン(と元凶たるカラス)に復讐できればそれでよい。
【一人称】私【二人称】あなた、お前【三人称】彼、彼女、あの人、あいつetc>>541
【因縁キャラクター】
パリス:「トロイアの王子、だったわね? 悪いけど、その羊を即刻私の視界から排除してくれないかしら。……勢いあまって、あなたまで殺してしまいそうだから」
アスクレピオス:「ああ……あなたが我が子、アスクレピオス……。漸くこの腕に抱き締められると思うと、少しだけ、救われた気分になるのです」
ゴッホ:「世界的に有名な画家、ねぇ……なんだか、あなたから私と同じ匂いがするわ。……私と同じ、『あの人』の被害者という匂いが」
清姫:「まあ、あなたも嘘が嫌いなのね。 私とは事情が違うけれど、嘘が原因で憤怒と憎悪に狂ってしまった……。なんだか少し、気が合いそうな気がするわ」
オベロン:「本心を言うとそれが嘘として伝わる? 厄介な性質してるのね、あなた。私は嘘が嫌いだけど、あなたのそれは不可抗力とでもいうべきものだから……いいえ、やっぱり駄目だわ、どうしても無理!」
【他クラス適性、変化傾向】
バーサーカー(いわずもがな)、アーチャー(死因を武器に昇華させた縁で)
Wiki掲載可。【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】アグラヴェイン
【性別】男性
【身長・体重】185cm・85kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷D 魔力C 幸運E 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。>>543
【保有スキル】
『アグラヴァン』:A
追跡・捜査能力と、些かマイナス面評価に偏った鑑識眼の複合。
ランスロとその一族を憎み/妬み その言行を監視するようになった彼を受けて、
流布本ランスロ本伝を三または四部構成と見る際、終盤部は彼の名で呼ばれる。
黄金律(体):D
美しい身体。また、それを保とうとする頑健相当の効果。
彼を悪役とする作品においてもその美貌がしばしば語られ、また一部独作品での
彼の名ベーアークルスは『美しい身体(ボー・コール)』に由来するという。
丘の記憶:B-
通り掛かる遍歴騎士を必ず殺す悪騎士が陣取る『悪習なす者の丘』、
これを討ち取り解放した彼を記念する新たな名『アグラヴァンの丘』の武功。
一時的な能力増強および秩序・善への属性変化。……ほどなくして悪騎士の兄弟
ソニアムに報復され囚人となった経歴から、効果終了後は同期間能力下降。>>544
【宝具】
『過ぎし陽の霍乱の剣(クゥ・ドゥ・ソレイユ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
その名は『日射病』『日焼け』を意味する、アグラヴェイン卿の剣。
傷を負わせた相手の体温を少し、打ち合った相手の体温を僅かに上昇させる。
一撃で勝負を決しはしないが、蓄積による能力低下や昏倒を引き起こす。
頑健STでの抵抗により、打ち合い時の上昇無効化、負傷時の効果半減が可能。
また相手次第では(炎精等)この効果に意味は無く、ただの頑丈な剣となる。
この剣の力が大いに役立った――ということにする――のは、
散文トリスタンの一部写本が語るところの、円卓の騎士ディナダン卿殺し
(この作品を主要典拠の一つとするマロリーでも恐らく同じ経緯の)である。
少し前に『慈悲無き』ブルーンズから受けた傷を抱えていてもなおディナダン卿は
アグラヴェインやモードレッドよりも強かったのだが、一度は二人を撃退しながら
その直後に体調を崩したために、二度目の襲撃で致命傷を受けてしまったのだ。>>545
ディナダン卿は聖杯探求を切り上げ、カマアロ(キャメロット)へ向かっていた。
トリスタンの伯父王マルクに関する裁定を考え直して下さるよう、アーサー王に
願い出ようとの目的を抱いた上での帰還であった。だがその事をまだ誰も知らず、
そのため彼の帰還が近いと知る者も、出迎えようとする者も誰もいなかった。
そんなディナダンを偶然見かけたアグラヴェインとモードレッドは、今ならば
目撃者も疑う者も無く彼を殺せる、と考えて襲い掛かるも返り討ちにされた。
しかし馬を進めるディナダン卿は体調を崩してしまい、下馬し休息をとった。
そこに再び襲い掛かった二人が今度は勝利する。だが止めは刺さず去った所、
偶然通り掛かったエクター・ド・マリス卿が瀕死のディナダン卿を発見した。
彼の口から下手人が知れ、問われた二人は「人違いだ」と言い張ったという。
剣名は2013年の小説『王妃の牧歌(Idylls of the Queen)』より。
毒林檎事件の真犯人ピネル卿を追うケイ卿が借りて使ったが、
自らの愛剣トレンチフェルほど使い慣れていないこの剣では
ピネル卿の馬上槍突撃を一度しか防げず、敗れてしまった。>>546
【解説】
「これほどに似合いの組み合わせは無かっただろう、
一方は虚栄心でいっぱい、もう一方は猶更にそうなのだ!
二人ともが気性荒く、いつも不愛想で、嘲りばかりと来ている」
12世紀末-13世紀初頭『ペルスヴァル第一続篇』より、
対戦するアグラヴァン(アグラヴェイン)とクゥ(ケイ)への語り
アグラヴェイン(アグラヴァン、アングルヴァン、ベーアークルス)卿の一側面。
もしくは13-15C半ばの英国(大陸からの特殊な伝播・翻案事情による)と
12世紀以前(描写が乏しい~そもそも無い)を除いた、伝承上の一般的な姿。
尊大であまりにも口が悪く常に誰かを妬んでおり、愛情・慈悲・寛容に欠け、
腕っ節と外見の麗しさ、それによく回る舌を除くなら、長所は無いとされた。>>547
まず agr- が人格として悪い意味(『酸っぱい』『辛辣な』)に繋がる語で
名にこれを付けられた最初からロクな人物として描かれてはいなかったのだ、
とのあんまりな評も存在する。最初期の、誇り高く家族の名誉を重んじる彼も
傲慢な(誇り高い、と同じ語である)血族主義者だったに過ぎないのだ、と。
明確な悪役に据えられるのは、13世紀の仏語散文大作・流布本作品群から。
武功と多くの悪事と僅かな善行を描かれると共に、不義の暴き役となる彼は
疑惑が確信に至った時「王の恥辱を雪げるからというより、ランスロが蒙る
損失の為に、もう大変に喜んだ」などと書かれてしまう。更にもう少し後の
別の仏語散文大作では優れた弟ガエリエ卿を嫉妬から何度も殺そうと企み、
尽く返り討ちに遭う。ガエリエが母を殺した際には「勿論彼も悲しんだが、
怒れる兄の助力のもとガエリエを殺せそうな事への喜びの方が大きかった」
とされてしまう有り様である。もはや血族主義者ですらない。>>548
【解説(余談)】
英国・英語作品においては、ある一時期、特殊な事情が発生していた。
上記の流布本作品群全六部のうち、第二・三部だけが早期に伝わったのだ。
他四部を置き去りにして英翻訳(短縮翻案)されブリテン島で広まった部分、
それはメルラン(マーリン)誕生のくだり~アーサー即位を描く『メルラン』、
アーサー即位~ランスロ誕生の間を描く『アーサー王の初期の事績』である。
そして『事績』部分でのアグラヴァンは異民族と勇敢に戦う武者であり、
更には、後の彼の悪性を予示する場面は短縮により削られ失せていた。
かくして英国・英語作品におけるアグラヴェイン像は二世紀ほどに渡り
特異な在り様を示す事になる。14世紀後半に北方ブリテンで成立した
『ガウェイン卿と緑の騎士』もまた、この条件下で語られた物語であった。
「立派なガウェイン卿はギネヴィア妃の隣に座し、
反対側には堅い手のアグラヴェインが席に着いていた。
両者とも王の姉妹の子、全幅の信頼に値する騎士で…」「神々をも畏れぬ、愛に生きて愛に死ぬ男さ☆」
「救いようのない、馬鹿な男と笑うが良い!だが!俺の愛は!俺の死は!彼女との思い出は!──────嘘なんかじゃない……!!」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】バーサーカー
【真名】イスキュス
【性別】男性
【身長・体重】183cm・67kg
【外見・容姿】ノリの軽そうな美声年
【地域】アルカディアー
【年代】神代ギリシャ
【属性】混沌・狂
【天地人属性】地
【その他属性】ギリシャ神話系男子、混沌、男性、人型
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:E 魔力:E 幸運:E 宝具:C+++
【クラス別スキル】
狂化:D-
筋力と耐久が上昇している上に、理性を残している。……ただし、愛欲の為なら社会的道徳や秩序を踏み倒し、暴走する危険性がある。つまりは価値観が狂ってしまっている。
単独行動:A
厄介なことに、好き勝手単独で行動できる。>>550
【固有スキル】
魅惑の美声:B
人を惹き付ける天性の美声。魅了系スキル。
異性に対して魅了の魔術的効果として働くが、対魔力スキルで回避可能。対魔力を持っていなくても、抵抗する意思を持っていればある程度は軽減できる。
イスキュスの場合はこの美声で愛を囁き、アポロン神の恋人たるコロニスの心を射止めた。
信仰の加護(愛): A+++
『信仰の加護』の亜種スキル。加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
ランクが高すぎると、人格に異変をきたす。
愛の前ではどんな苦難も、外聞も、死も、燃え上がらせる薪に過ぎない。この覚悟には、愛と恋と美の女神アフロディーテが、我に微笑むであろう!
……イスキュスは、そう信じて止まない。>>551
魔力放出(炎&陽):A-
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
しかし、神の怒りを買っているバーサーカーには、このスキルを使う度に身を焼かれる(体力を削られる)というデメリットもついている。
すでに神の子───後のアスクレピオスである───を授かった身ながら、イスキュスとの浮気に走ったコロニスの件は、神の使者たるカラスにより密告された。
それを聞いたアポロンは恋人の裏切りに激怒し、思わずその眩い光で真っ白なカラスの羽を焦がし、以後黒く変えてしまったほど荒ぶった。
当然、神の怒りはイスキュスも後に受ける。
【宝具】
『神威よ、天より降り注げ()』
ランク:C+++ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人/200人
不貞を働いた二人は、神の手により罰せられ、命を落とした。
その神とはアポロンの他、ある説では兄アポロンの怒りに同調したアルテミス、ある説では裁きを下す主神ゼウス……。この宝具はそれら神威が融合された攻撃宝具。
宝具自体は弓矢に酷似した装備品となっており、イスキュスが宝具名を叫びながら矢を空に向かって放つ事で発動、天から地へ無数の矢のような光が降り注ぐ。
光には神々由来の概念───陽の灼熱(アポロン)、疫病(アルテミス)、雷(ゼウス)の概念が賦与されており、着弾すれば座標の周囲ごと大ダメージが発生する。
座標は常にイスキュス自身に固定されているため、実質上の自爆宝具でもある。>>552
【解説】
ギリシャ神話に登場する
アポロン神の恋人たるコロニスとの不貞、そしてその裁きで有名な青年。
アルカディア地方の王の子とも、ラピテス族出身の人間とも言われている。
爽やかな好青年ぶってはいるが、異性にだらしなく一度「惚れた!」となれば相手の立場や素性など構いはせず口説きにかかる……ある意味で勇敢な、そして無謀すぎる男。
自他共に認める傍迷惑な人間であり、歪すぎるほど愛にひたむきな狂人、それがイスキュスという英霊である。
聖杯にかける願いは『イスキュスの不貞を、間違いや他説なく、世界に刻むこと』
fgoでも語られている通り、コロニスの浮気はカラスの嘘(あるいは誤解)からではないか、そんな男は初めからいなかったのではないか……。
イスキュスとの浮気が本当であった説とは別に、そういった逸話も根強く伝わっている。
───命をかけた愛を、そのように“無かったことにされる”なんて、冗談ではない。
───俺の愛も、俺の罪も、全て!すべて!確かに存在したんだ!……嘘偽りなどでは、無いんだ……。
愚かで誠実なイスキュスはそう、慟哭し続ける。>>553
【関連人物】
アルテミス、オリオン:
「裁かれた瞬間、どんな神が俺に手を下したかなんて分からなかったが……もし貴女のような、麗しい女神の手にかかったのならば、男の本望だとも。“キープ”枠や“一晩の恋”枠は空いているかな?」
超人は絶句し、そして即刻逃げ去るように警告した。
アポロン、パリス:
「お、俺は駄目でどうしてこんな悪名高い間男を許すんだよ!?これだから神は信用ならねぇ!!!!」
少年はぷんすかと抗議した。
アスクレピオス:
「彼女の息子……即ち、俺の息子でもあるな!」
医神は絶句し、そして見事なパンクラチオンを披露した。
コロニス:
「愛おしい人だ……彼女との会瀬は、たとえ地獄に堕ちようとも忘れないさ……。」
【Wiki登録】可
と言いたいですが、>>552の宝具名を大募集します……>>555
ありがとうございます……!
こちらにちょっと加筆、修正しまして
【宝具】
『愛の報いよ、天より降り注げ(アン・ポイボス・カタストロフェ)』
ランク:C+++ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人/200人
不貞を働いた二人は、神の手により罰せられ、命を落とした。
その神とはアポロンと伝わる他、ある説では兄アポロンの怒りに同調したアルテミス、ある説では神々を侮った人間に裁きをくだす主神ゼウス……。この宝具はそれら神威が融合された攻撃宝具。
宝具自体は弓矢に酷似した装備品となっており、イスキュスが宝具名を叫びながら矢を空に向かって放つ事で発動、天から地へ無数の矢のような光が降り注ぐ。
光には神々由来の概念───陽の灼熱(アポロン)、疫病(アルテミス)、雷(ゼウス)の概念が賦与されており、着弾すれば座標の周囲ごと大ダメージが発生する。
座標は常にイスキュス自身に固定されているため、実質上の自爆宝具でもある。
と決定させていただきます。「ニンゲン!ども!アタシ、めちゃカワキューてすとしんじゅうるい... ササヤマミロス・カワイイDA!よろ!」
【原典】生物史
【CLASS】ランサー
【真名】ササヤマミロス・カワイイ
【異名・別名・表記揺れ】ササヤマミロス、ササヤマミュロス、Sasayamamylos kawaii
【性別】メス
【身長・体重】127cm・27kg
【肌色】白【髪色】茶【瞳色】ゆめかわパープル
【スリーサイズ】71/54/72
【外見・容姿】とにかく途轍もなくかわいい、明るい茶髪のカワイイ少女。小さなネズミのような可愛い耳が生えている。ギザ歯。
【地域】兵庫県・丹波篠山市
【年代】前期白亜紀・アルビオン前期(約1億1200万年前)
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・猛獣・子供・ケモノ科
【ステータス】筋力:C+ 耐久:D 敏捷:A 魔力:D 幸運:A 宝具:A+
かわいさ:EX
https://picrew.me/ja/image_maker/1904634
「ササヤマちゃん、ベリキューとイメイジがぞう...あるヨ!」>>557
【クラス別スキル】
対魔力:A+
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
前期白亜紀・アルビオン前期(約1億1200万年前)に生息した古代生物であるランサーは高い対魔力を持つ。
特にランサーの"カワイイ"を損なうような、肉体変質を引き起こす魔術に対しては極めて高い耐性を示す。
【保有スキル】
無辜の怪物:EX
ササヤマミロス・カワイイカワイイヤッター!
生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。
本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。
このスキルを外すことは出来ない。
ササヤマミロス・カワイイの場合、その珍妙な名前から、キュートでプリティなめちゃカワのきゃわわわわな感じになっている。どんな感じだ。
非常に独特のセンスをしているが、強力な魅了スキルとしても機能している。
なお、擬人化した霊基を獲得しているが、元のネズミに似た姿にも戻ることは可能。>>558
真なる獣類:A
ユーシアリア。
すべての胎盤哺乳類を生み出した真獣類と呼ばれる古代の哺乳類分岐群(クレード)の一群。
人類も真獣類の系統に属するが、ランサーはその中でも特に古く、日本最古の哺乳類ともされる。
つまり、ササヤマミロス・カワイイは人類の遠い親戚筋に当たる原始哺乳類である( なお、ササヤマミロス・カワイイなどの原始的な真獣類と人類種を含む現生哺乳類との関係は明確でなく、直接の祖先ではなく祖先から派生した傍系の種である可能性もある)。
ササヤマミロス・カワイイの場合、ヒト科を含む哺乳類から受ける干渉に耐性を持ち、さらに日本生まれの哺乳類にはより高い特防を発揮する。
また、溢れんばかりの太古の生命力により、破滅や概念死の付与に対する耐性も保有する。
ただし、哺乳類以外の存在との混血、幻想種や神霊との混血などに対しては効果が落ちる。
野獣の論理(生存):A-
獣であるが故の戦闘思考。
搦め手は使えないが、迅速に相手を殺.害するための思考速度が高速化する。
恐るべき竜が跋扈する時代を生き抜いたランサーの場合、攻めのみならず引き際を見極め、迅速に逃亡する自己保存能力にも長ける。
...しかし、あまりかわいくないという理由で攻めには積極的に使用したがらないため、マイナス補正が付いている。>>559
【宝具】
『万難咀嚼す真獣の歯牙(ユーシアリアン・マスティケイション)』
ランク:A+ 種別:対生態宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ササヤマミロス・カワイイの顎は鋭く尖った牙状の犬歯と発達した複雑な隆起を持つ臼歯を備えていた。
臼歯が発達しておらず、鋭く尖った歯が多かったこれ以前の哺乳類とは違い、ササヤマミロス・カワイイはこの歯並びにより甲虫の硬い外骨格を貫き、そして擦り潰す事で効率的にエネルギーを摂取可能であったとされる。
この歯列のパターンは現在の胎生哺乳類に共通して見られ、ササヤマミロス・カワイイの化石は、彼らが生きた時代に哺乳類の歯の進化が急速に進んだことを現している。
宝具の域へと達した"自己進化"。敵に牙を突き立て、捕食可能となるように激烈な霊基変容を遂げる。
宝具発動中はササヤマミロス・カワイイという生物種から逸脱した真獣類ないし哺乳類の系譜を汲む超進化を遂げ、最終的に概ねヒト型をした、多種多様な哺乳類が混ざり合ったような"哺乳類"という概念を形容する巨大実態へと変貌し、対象の耐久と神秘強度を無視して噛み砕き、捕食する。
多くの困難、五つの絶滅(ビッグ・ファイブ)、数多の世代交代と進化の果てに、膨大な生命を喰い潰し、世界に蔓延り、地上で最も繁栄した種となった真獣類、或いは"哺乳類"の所業を示す宝具。>>561
【解説】
ササヤマミロス・カワイイ。約1億1200万年前、前期白亜紀のアルビオン前期に存在した真獣類に属する哺乳類。
兵庫県立人と自然の博物館の研究チームが行った調査により、2008年5月13日に顎の化石が発見された。
全長は10数cm、体重は40g~50gでネズミ程度の大きさであると推測されている。
ササヤマミロス・カワイイの顎の化石には鋭く尖った牙状の犬歯と発達した複雑な隆起を持つ臼歯を備えていた。
これは現代の真獣類、胎生哺乳類に共通して見られる歯の数の割合、歯列パターンであり、ササヤマミロス・カワイイはこの歯列パターンを持つ真獣類最古の哺乳類であるとされ、彼らが生きた時代に哺乳類の歯の進化が急速に進んだことを現している。
この歯のおかげで、ササヤマミロス・カワイイは甲虫や昆虫の硬い外骨格を突き破り、臼歯を使って擦り潰すことで食べ物を細かくし、より多くのエネルギーを得ることを可能としたという。
非常にかわいい為、このような名前が付けられた、のではない。
現在の兵庫県丹波篠山(ササヤマ)市に分布する篠山層群の下部、約1億1200万年前の地層から発掘された臼歯(ミロス)に特徴がある、篠山市出身の霊長類学者である、兵庫県立人と自然の博物館の名誉館長、河合(カワイ)雅雄氏に因んでこの様な珍妙な名前が付いたのだ( "kawai" に、ラテン語における男性名の所有格である "-i" が付くことで"kawaii" になる)。>>562
【人物・性格】
"カワイイ"の具現化。カワイイの暴力、有無を言わせぬカワイイの圧力があるが結論を言うとカワイイの化身にしてカワイイの求道者。
カワイイものが好き、つまり自分が好き、人類も彼女の感性的から言わせると「めちゃカワほにゅうるい!カワイイシヴィライゼーショん!」とのことなので大好き。カワイイファッションやアクセも好き。更なるカワイイを追求する結果、服装を頻繁に変えるが、現在では概ねゆめかわな感じになっている。
あまり可愛くないので普段は胸に秘めているが、やはり元は古代の野生動物なので、パワフルで野蛮な闘争心も有している。
いざとなったらこのカワイクナイパワーを振るって敵を噛み砕くことも辞さない。
「じゃくにくきょうしょくパワー...Wild Ruhr...のっとカワイイチカラ...でも、いざとなたらシャ-ナシ!ササヤマちゃん、メテャかむ!ゼツメツ、のっとカワイイ!だからゼヒナシ!ぶっころ!!」
イメージカラー:めちゃカワブラウン&パープル
特技:カワイイ
好きなもの:かわいいもの、自分、人間、甲虫
嫌いなもの:かわいくないもの、自分のギザ歯
天敵:恐竜
願い:「もっともっとめちゃかわperfectほにゅうるい...ナル!ササヤマちゃん、せーはいでカワイイGODなるゆぉ!」
【一人称】アタシ、ササヤマちゃん、ミロちゃん
【二人称】アナタ、呼び捨て
【三人称】呼び捨て「ううっ……ぐす……えぇ、あれは故意ではなく事故だった。故に、あの女神(ひと)に代償を払って欲しい、なんて思ってすらいませんよ……?」
「よしよし。良い子、良い子……。子供の扱いは、慣れていました。懐かしいものです。……う゛う゛っ゛!」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】キャスター
【真名】ペイレーネ
【性別】女性
【身長・体重】174cm・?
【外見・容姿】水色の髪の儚げな美女。その瞳の色は鮮血のように、あるいは血涙のように、紅い。
【地域】コリントス
【年代】神代ギリシャ
【属性】秩序・悪
【天地人属性】地
【その他属性】女性、神性、人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:C+ 魔力:B+ 幸運:E 宝具:B>>564
【クラス別スキル】
陣地作成(泉):B+
聖域とも呼べる泉、水のフィールドを作成可能。
忘却補正:A
本来はアヴェンジャークラスが持つスキルだが、ペイレーネが抱く過去への慟哭は非常に根深いものである。
【固有スキル】
神性:B
ニンフ───下級の女神としての神性を持つ。
涙は枯れ果てず:A
かつてあった、しかし今はもういない腕の中の温もり。───その悲痛は尽ることなく、彼女の涙と戦意は決して枯れることはない。
完全流体:C
とある事故で家族を失った彼女は泣き続け、流した涙は泉となり、彼女自身も泉に成り果てたという。
自身を流体に、フィールド上を泉の水(すなわち淡水)で満たす。この状態になった彼女を攻撃するのは非常に難しい。>>565
聖泉の加護:A
味方全体に活力を与える加護スキル。
更には、芸術の女神たち(ムーサイ)たちとも間接的に縁を持つペイレーネは、ムーサイに因んだ神秘(魔術)にも長けており、その縁の深さを示すスキルでもある。
ペイレーネが生み出した泉は彼女の聖域として人々に奉られ、また、ムーサイや天馬ペガソスも利用する、という重要な場所になった。
【宝具】
『無垢なる死の一射(アルテミス・イオケアイラ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人
かつてアルテミスが誤って息子を殺した悲劇から生まれ、女神の呼び名を冠した宝具。
銀色に輝く一矢が天から相手目掛けて放たれる。
予備動作も戦意も殺気もない透明な気配の矢は、戦闘経験が豊富な戦士でも読み取り、反応するのは不可能に近い。>>566
【解説】
ギリシャ神話に登場するニンフ。
諸説あるが河神の娘であり、海神ポセイドンとの間にレケス、ケンクリアスという二人の息子を生んだ。
しかしある日、狩猟の女神アルテミスが誤ってケンクリアスを殺してしまう。
息子の突然の不幸にペイレーネーは嘆き悲しみ、涙を流し続け、ついに泉になった。
コリントス市内に湧いたこのペイレーネの泉は、後の神話の舞台として登場し続ける。
常に物憂げな顔をした儚げな美女。
過去の事で容易く古傷が開き涙を溢すが、自己完結しているためそこから考えがより悪化したり、誰かに当たり散らす事はない。
また、悲痛に囚われてはいるが決して歩みを止めないタイプなので、ある意味前向きなサーヴァントとも言える、不思議な内面の持ち主。
聖杯にかける彼女の願いは簡単だ。
女神の怒りを買ったのでもなく、天に、自然の理に背いた訳でもない、
何処の誰にも訴える事の出来ない、失った息子との再会。
それだけを望み、血で血を洗う聖杯戦争に挑む。>>567
【関連人物】
アルテミス:
息子を殺した張本人。
だがペイレーネは彼女に対し、憎悪や復讐心を抱いているわけではないので、自ら敵意ある行動を取る等という事はしない。
……しかし、もし万が一、アルテミスがあの悲劇に対し、そしてペイレーネ自身に向けて、口を開こうものならば、事態はどうなるか分からない。
【Wiki登録】可
イメージ画像はピクルーの「仄暗い少年少女」より「あなた...リザのどこ見てるの...殺.すわよ...?」
【原典】スロベニアの魔女伝承
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】謝肉祭の魔女リザ
【異名・別名・表記揺れ】Liza
【性別】女性
【身長・体重】155cm・48kg
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】赤
【スリーサイズ】120/59/86
【外見・容姿】可愛らしい容貌だが、人前では常に不機嫌そうで目付きの悪い魔女の少女。ローブの上からでもはっきりと分かるほどに豊満な胸を持つ
【地域】スロベニア・スリヴニツァ山・コプルニシュカ洞窟
【年代】不明
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・魔性・妖精
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:A+ 幸運:C 宝具:A
https://picrew.me/ja/image_maker/45252>>569
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。
大魔女ウルシュラの娘であるキャスターは調理と霊薬精製に適した、優秀な「工房」を作り出す。
また、キャスターが作成した工房には必ず「移動機能」が内蔵され、予期せぬ奇襲を受けても多少の損失と引き換えに、陣地を保ったまま逃走可能。
スロベニアの魔女たちは移動式のキッチンを持ってカーニバルに参加し、レシピを見せ合い、傑作の料理を披露したという。
道具作成:A++
魔力を帯びた器具を作成可能。
魔女術により様々な霊薬や毒薬を精製し、高い魔術効果を発揮する料理を作り出す。
さらに宝具を使用すれば、魔術の枠組みを胡乱とする、超抜級の使い魔の作成すら可能とする。
スロベニアの魔女たちはヤマネのラードなど、特殊な材料を使って様々なポーションや料理を作るという。
あるレシピでは「焼かれた魔女の灰」を使うこともあるとか。
騎乗:A
本来はライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなすための能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
Aランクでは幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を乗りこなせる。
キャスターの場合、『飛びなさい、我が卑しき豚』に騎乗し、自由に空を翔ける。>>570
【保有スキル】
魔女術:A+
ウィッチクラフト、とも。黒魔術の一種であり、その中でも特に呪術的側面が強い陰性のもの。
キャスターは特に概念の調理と気候の変動を得意とする。
人間を豚などの動物に変える、生命と物質の変換術も使用するが、変化範囲と効率、生態合成(キメラ・ミクスチャ)のバリエーションなどの点ではアイアイエーの大魔女に劣る。
業の腫瘍化や苦痛の増加など、拷問や殺人に適した呪術も習得しているが、"現代的な魔女"であるリザはそれらを積極的には行使しない。
天性の乳房:A++
生まれながらに女性として完璧で究極なおっぱいを持つ。
単純な大きさだけに留まらず、ハリ、ツヤ、柔らかさに形状も加味された極上の豊満。無敵のクーパー靭帯も保有する。
伝承によれば、キャスターは二つの大きな"こぶ"を持っており、しかもそれが丁度良い位置に付いていたので、多くの男たちの想像力を掻き立てたという。
故に男性に対する超強力な魅了スキルとしても機能する。
なお、キャスターはこのスキルをちっとも好んでいない。
飛びなさい、我が卑しき豚:A
フライングピグレット・テパンジェク。
ライダークラスで召喚されれば宝具となり得る格を持つ使い魔であり乗騎。
豚に変身させられた、リザにしつこく求婚してきた男であり、魔女術で強化された肉体は魔獣クラスの幻想種と化している。
翼もないのに自在に空を飛び、その耐久力は竜種にも匹敵し、傷は自動的に治癒され、回復に必要な魔力も通常の1/4で済む。器用に魔術支援も行う、よく出来た豚野郎。>>571
【宝具】
『目醒めなさい、幽けし夜の謝肉祭(シュローヴタイド・クレントヴァニエ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大捕捉:1000人
スロベニアの魔女が棲まう幻想世界観。冬を追い払い、春を歓待する謝肉祭(カーニバル)。
カエルと巨大なカワカマス、熊に妖精、そしてドラゴンなどを模した強力な使い魔である「仮装の怪物」の群れを召喚し、使役する。
極めて異端な魔術系統に属する秘儀...の亜流であるらしく、本来なら文明圏では威力を削がれ、特殊な発動条件───これの場合は「冬と春の境界、つまりは実際のカーニバル開催時期である2月から3月頃でなければならない」───を満たさなければならないといった制限を有するが、再現すべき「幻想」の要素が謝肉祭(カーニバル)...即ち「毎年訪れるハレの日。日常を塗り替える様に出現する非日常」という概念である為、文明圏での劣化は最小限にとどまり(むしろある程度文明の要素がある方が威力が上がる)、宝具による緻密な気象操作との合わせ技により「冬と春の境界」の気候を作り出す事で条件を踏み倒していつでも使用可能。
ただし燃費は悪化する上、大魔術を併用する都合上、不測の事態には対応しづらくなる。
「仮装の怪物」は「謝肉祭(カーニバル)が終わると消滅するが、逆説的に謝肉祭(カーニバル)が終わるまでは滅びず、街を練り歩き続ける」という「伝承防御」を有している為、正攻法での撃退は困難(キャスター曰く、「童話」よりは神秘が薄いらしい)。
単純な物理攻撃や魔術は効果が薄く、撃退するには「カーニバルを終了させる」概念をぶつける事が重要となる。
一番単純なのは「嵐による開催中止」(ただしこれは踏み倒しでなく、ちゃんと条件を満たした期間中だど基本的に通用しない)>>572
ちなみに、キャスターの母親である大魔女ウルシュラは、より強力な形でこの宝具を行使可能らしい。
伝承によれば、カーニバルの主催者たちは魔女たち、特に偉大なる大母ウルシュラに開催時期に嵐が起きぬよう、良い天気になるよう交渉をしたという。
カーニバルの準備中、最初の招待状はいつもまずスリヴニツァ山に、そしてウルシュラに送られる。
それは魔女たちの機嫌を損ねると、カーニバル当日に嵐が巻き起こるからである。
現在でも、スロベニアのカーニバルでは巨大な魔女の山車が仮装行列を先導している事から、その影響力が伺える。
『ご馳走するわ、筆舌し難き大厄災(スリヴニツァ・コプルニシュカ)』
ランク:E~A+ 種別:調理宝具 レンジ:- 最大捕捉:レシピによる
スリヴニツァ山のコプルニシュカ洞窟。
そこは魔女たちの集会所であり、雷、嵐、雹、濃霧から様々な病気に至るまで、あらゆる災難が産み落とされ、人界へと噴き出す淵源とされている。
また、魔女たちは大鍋を使って嵐や稲妻などの災害を"煮込み、醸造し、調理"していたという。
宝具としては「魔女の大鍋」の形状を取り、単純に霊薬作成や調理の為の優れた器具としても使用出来るが、魔女の知識と経験、そして秘伝のレシピを参照する事で「災禍概念の調理」を行う。
鍋から大嵐や雷雨などを"吹き溢れ"させて大軍級の魔術攻撃を行う他、気象や季節の概念を"煮込みあげて"周囲に"振る舞って"環境を改変する、腕によりをかけて概念を"煮詰め、味付けし、飾り付けて"新たな「仮装の怪物」などの、強力無比な魔術礼装や使い魔を作り出すなど。
調理を行う必要がある都合上、大なり小なり手間がかかり、材料の質や量によってランクが大きく変動するのが難点だが、レパートリーは非常に多い。>>573
【Weapon】
『喰らいなさい、貪食の洞窟竜(ズマイ・ポストイナ)』
「仮装の怪物」の中でも最大のもの。
代々継承されたものをキャスターがチューンナップしたものらしい。
スロベニアのポストイナ鍾乳洞に棲息していたと伝えられる竜をモチーフとしており、仮装であるが竜種の暴威を精密に再現している。
灼熱の焔を吹き出し、強固な竜鱗を持ち、翼で飛翔する典型的な西洋竜。
形而上のものであろうと「呑んで、体内に保存・変化させ、吐き出す」ことを可能する能力を持ち、「夜闇」を呑んで、漆黒の炎に変換して吐き出したり、魔術耐性を持たない人間から「正常な判断力」を呑むことで、神秘への違和感を一時的に消去し、強力な暗示にかけることも可能。
伝承によれば、勇敢な羊飼いヤコブに「石灰をたっぷり詰め込まれた子牛」を食べさせられた後、水を飲んだ結果、爆死したという。
故に体内からの攻撃には弱い。>>574
【解説】
スロベニアの伝承に登場する魔女。
スリヴニツァ山のコプルニシュカ洞窟に住むという大魔女ウルシュラの娘であり、母親とは違い、現代的な考えを持つ魔女だったという。
ウルシュラは特に男性に興味を持たない魔女であり、リザもそうであったのだが、彼女は大きな二つのこぶ...つまり、立派な乳房を持っていた為、多くの男の想像力を掻き立てた。
リザに求婚した男たちの中で、特にしつこかったのはテパンジェクであり、あまりにもしつこいのでリザは彼を追い払うことも出来ず、母親のウルシュラでさえ、そろそろ落ち着いて二人の生活を整える様にと命じた。
リザは命令に従ったが、それは哀れなるテパンジェクが思い描いた様な、イチャラブな生活ではなかった。
リザはテパンジェクを豚に変え、一石二鳥を狙ったのだ。
一匹目の"鳥"は移動手段である。
魔法をかけられた豚はよく空を飛ぶというのは有名な話だ。
二匹目の"鳥"は母親からの独立と平和である。
こうして、リザはテパンジェクに乗り、自由な空へと飛び去ったのだった。>>575
【人物・性格】
内向的・陰気だが強気・能動的。
内向的:母親からの教育により、コミュニケーションに関する一通りの知識はあるが、独りを好み、しつこく付き纏われるのを厭がる。ただし、大規模な祭の開催時には多少改善される。
陰気だが強気:人前に姿を現すのを好まず、寡黙で無愛想。滅多に笑わない。魔女という生物の生態からして人間は嫌いだが、積極的に害する気はない。超自然的な存在...優秀な魔女としての自尊心が強く、見下した様な口調になることも多いが、無意識であり悪気は全くない。
能動的:妖精なので、興味を持った事にはとことんのめり込む。運動は得意ではないが、材料採取のためならしっかり荷造りして、遠い秘境まで脚を運ぶバイタリティを持つ。
スロベニアの大母級魔女、カーニバルの女王であるウルシュラの娘。
カーニバルのお姫様。天才系魔女っ子。
ウルシュラは男性に興味を持つタイプではなかったと伝えられている為、おそらくは"端末"として作り出した子孫、その中でも母親の力を強く受け継いだ突然変異種だと思われる。
クールで冷酷な、如何にも魔女な印象を受けるが、内面は割と現代的(人間的)。
人前に姿を現したくないのは、豊満すぎる胸にコンプレックスがあるからであり、しつこく男たちに言い寄られ、妄想の種にされた経験から男性嫌い。
胸を見られていると気がつくと露骨に不機嫌になり、ガン飛ばしながら舌打ちしてくれ...くる。
実を言うとめちゃくちゃ恥ずかしいのだが、恥ずかしがる仕草を見て馬鹿な男どもが興奮することに対する怒りと殺意により、恥じらいを相殺し、決して表情には出さない。
余談だが、人前で滅多に笑わないのも「笑い顔を見られるのが恥ずかしい」からである。
余りにもしつこく求婚して来たり、直接的なセクハラに及んだ不届者は、悍ましき魔女術により死すらも生ぬるい目に遭う事となる。
逆に言えば一線さえ越えなければ人間に危害を加える気は無いので、魔女にしてはかなり安全な方。>>576
また、料理が得意であり、食べる事も大好き。
宝具によりとんでもない厄災料理を作り出す彼女であるが、けっしてメシマズな訳ではなく、カーニバルに並ぶ様な豪華な料理からスロベニアの家庭料理まで大体何でも作れる。
ただし、カーニバルの期間中ならまだしも、他人に振る舞う事は稀。
基本的に自分が美味しいものを食べる為だけに、料理の腕を振るう。
肉料理、特に味が濃いものや揚げ物が好物。
肥満や生活習慣病とは無縁の存在なので、大量に作ってはもぐもぐ食べる。意外と大食い。
実は、甘いものも大好きなのだが、そういう可愛らしい食べ物を食べてるところを見られるのが恥ずかしいという理由で、人前ではまず食べない。
実を言うと結婚願望は、無くはないが、おっぱいに群がる男どもの醜態を見て、だいぶ冷めている。
彼女に求婚するには最低でもおっぱいに惑わされない強固な理性と誠実さが必要。また、おっぱい以外を褒めるとかなり効果的。
イメージカラー:煤で燻んだ台所の天井と赤い血が滴る肉料理
特技:料理、ウィッチクラフト
好きなもの:ポハーニ・コートレット(スロベニア風ポークカツレツ)、リチェット(大麦とベーコン、野菜などを煮込んだお粥ないしスープ)、クランスカ・クロバサ(豚肉と牛肉のソーセージ)、クローフ(チョコやジャム入りの揚げドーナツ)....その他多くの食べ物(特に豚肉料理や味が濃い食べ物を好む)
嫌いなもの:食べられないもの、胸ばっかり見る男
天敵:母、即ち謝肉祭の大魔女ウルシュラ
願い:もっと美味しいものを食べる為に、良い材料とレシピを手に入れる
【一人称】リザ【二人称】あなた、呼び捨て、豚【三人称】あなたたち、呼び捨て【出典】『稲生物怪録』
【CLASS】ライダー
【真名】山本五郎左衛門
【異名・別名・表記揺れ】山ン本五郎左衛門、山本太郎左衛門、山本五郎左衛門百谷
【性別】男性
【身長・体重】192cm・95kg
【肌色】黄 【髪色】黒 【瞳色】黒(いずれも人間態)
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】高級スーツを着熟した風格ある中年/体毛に覆われた悍ましい三つ目の巨人
【地域】日本/中国/インド
【年代】江戸時代中期
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【その他属性】魔性・超巨大
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:D 魔力:A+ 幸運:C 宝具:A【クラス別スキル】
対魔力:B+
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
畏れを司る妖怪である為、呪術関係や精神干渉魔術には特筆すべき抵抗力を持つ。
騎乗:EX(D)
ライダーにあるまじき低ランク。輿には乗るが、自らが乗り物を乗りこなすことは不得意。
宝具『百鬼夜行物怪録』で召喚した自身の配下であれば、そのランクを無視して乗騎にすること自体は可能。
【保有スキル】
魔王:A
他者のイメージによって在り方を捻じ曲げられた怪物の名。「無辜の怪物」とは似て非なるスキル。
所有者は能力や姿が変貌してしまうが、ライダーの場合、元の在り方からして人間の認識の反映である為に制御可能。
この能力により容姿体型は自由自在。また、他者の無意識下にある恐怖を投影し、相手が最も恐れる姿に変身することもできる。
妖術:A
極めて高度な妖術の使い手であり、妖怪変化に相応しい異常現象の大半を行使可能。
技術というよりは精霊が持つ空想具現化に近い能力で、術者の意志で以て世界の在り様を変貌させる。
妖怪は人間社会と密接な関係にある為、人間や人工物を対象とした直接行使も可能で、特に精神干渉を得意とする。逢魔のカリスマ:A
人ではなく、魔性に働くカリスマ。魔性の頂点としてのみ絶大なカリスマを有する。
人間に対しては、その威風が常に恐怖を呼び起こす精神攻撃として働く。
ライダーのカリスマはA、魔王として君臨するには十分なランク。
【宝具】
『百鬼夜行物怪録(おそれのあかし)』
ランク:E~A 種別:対心宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
妖怪変化、魑魅魍魎の群れ、百鬼夜行を召喚する。
出現する妖怪は、周囲の人間から読み取った恐怖や嫌悪、未知に対する忌避感を反映して形態を変える。
その本質は畏れの具現にあり、正確には「妖怪を召喚する宝具」ではなく、「畏れを外界に実体化させる宝具」である。
目撃者は重度の恐慌状態に陥る。精神防御で抵抗可能だが、自身の根源にある恐怖を直視して正気を保てる者は真の勇者に限られる。
『百鬼退治物怪録(ゆうきのあかし)』
ランク:A 種別:対妖宝具 レンジ:1 最大捕捉:―
かつて、稲生平太郎の勇気を讃えて譲り渡した木槌。
ライダーの権威を示す節刀のようなものであり、所有者は魔王の権限を代行できる。
妖怪への絶対的な優位性を発揮し、念じれば任意の妖怪を召喚・使役でき、魔性を殴れば特効を発揮する。
逸話通りライダーの意思で譲渡可能。この宝具を使いこなすには、畏れを従える強さ――即ち「真なる勇気」が求められる。【Weapon】
『日本刀』
武士の姿を借りた際に腰に差していた大小二本の刀。
【解説】
実在の武士・稲生正令(幼名・平太郎)が体験したという事件を綴った『稲生物怪録』に登場する妖怪。
神野悪五郎と魔王の頭の座を巡り「勇気ある16歳の若者を100人驚かせる」という賭けをして三国を渡り歩いていた。
86人目の標的に稲生平太郎を選び、1ヶ月に亘って怪奇現象を起こして脅し続けたが、平太郎を驚かせることはできなかった。
7月31日、裃を着た40歳頃の武士の姿で現れた五郎左衛門は、平太郎が最も嫌う蚯蚓を群れで嗾けるが、これも耐え抜かれてしまう。
五郎左衛門は負けを認め、自分の正体と事情を語り、賭けのやり直しを残念がりながらも平太郎の勇気を褒め称えた。
そして、もし悪五郎に襲われた時はこれを打ち鳴らせば助けに現れる、と木槌を渡し、妖怪の行列を引き連れて去って行った。
この時、五郎左衛門の乗り込んだ輿からは巨大な毛むくじゃらの脚がはみ出していたという。
平田神社所蔵の妖怪画では三つの目を持つ烏天狗の姿で描かれるが、自分は天狗や狐狸の類ではないと語っている。「アスクレピオス……ククッ。あぁそうとも、ワタシは“あの”アスクレピオスだとも。」
「さぁワタシを弄んだ代償、今ここで払って貰おう。──────医神よ、見るが良い!人を生かす貴様の術(すべ)が、人を殺.す光景を──────!!」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】アスクレピオス・オルタ
【性別】性別不明
【身長・体重】170cm?・60kg?
【外見・容姿】アスクレピオスに似た術師、再臨するごとに蛇の特徴が身体に現れる
【地域】欧州
【年代】神代ギリシャ
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】神性、魔獣
【ステータス】筋力:A 耐久:A 敏捷:E 魔力:B+ 幸運:E 宝具:A->>582
【クラス別スキル】
復讐者:A+++
アヴェンジャーは英雄、神々、人間……自身を迫害した者たちを憎んでいるが、特にゴルゴーンの遺物(血)すら人々を生かすために利用した“アスクレピオス”を深く憎悪している。
忘却補正:B
人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
時がどれほど流れようとも、その憎悪は決して晴れない。たとえ、憎悪より素晴らしいものを知ったとしても。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化する。
自己回復(魔力):EX
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。
アスクレピオスは蛇と深い関わりがあるが、古来より蛇は不老不死や自己再生の象徴でもあった。そのためか特級の回復量。
道具作成:EX
かつて、アスクレピオスは軍神アテナからゴルゴーンの血液を譲り受けた。
左の血管から流れる血は致死性の猛毒だが、右の血管から上質な蘇生薬を生成したという。
様々な医薬品を作り出せるが、人助けなど忌み嫌うアスクレピオス・オルタは、このスキルをめったに使いたがらない。
使うとしても舌打ちしながら発動する。>>583
神性:E-
太陽神アポロンの子なので本来は高いはずだが、女怪ゴルゴーンの血がその身に混ざったことで最低値のランクへと退化してしまっている。
【固有スキル】
女怪の血:EX
アスクレピオス・オルタの身にはゴルゴーンの猛毒の血が流れている。
下手に触れれば絶命に繋がるであろう。
蛇遣い:A
アスクレピオスが手懐ける蛇は本来ならば人を癒す力を持つが、アヴェンジャーが操る蛇はゴルゴーンと同様、人に害なす存在である。
ペルセウスに切断されたゴルゴーンの首から飛び散った血は、一滴一滴が鋭い牙持つ毒蛇たちに変化したという。
魔力放出(雷):EX
魔力放出の一種。電撃を纏う。
死者すら蘇らせたアスクレピオスは冥府神ハデスの地位を脅かしたとして、その訴えを聞き入れた主神ゼウスの雷に撃たれ、絶命した。
怒れる神の雷撃は、生半可な護りを容易く粉砕する。>>584
【宝具】
『自己再生・万魔神殿(アスクレペイオン・ケートゥス)』
ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:400人
アヴェンジャー・ゴルゴーンが所有する宝具『強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)』の亜種。
アスクレペイオンとは、傷病者を中心に信仰されていたアスクレピオスの神殿を指す。
そんな神聖な領域を“ケートゥス(魔獣)の体内”に置換し、中にいるものたちから生命力を奪い取る。対魔力の無い一般人は元よりサーヴァントの身であっても、文字通り“体が溶けてしまう”程の吸収力で、血液の形で魔力へと還元する。
吸収した血液は全て使用者たるアスクレピオス・オルタの養分となり、彼のダメージやバッドステータスを回復する。
回復力は吸収した人数や質にもよるが、吸収できた獲物がサーヴァントともなれば、霊核が砕ける様な致命傷も完全治癒が可能。
また、展開した領域は何もせず中にいるだけでも、範囲内の生命に対し毎ターン体力を僅かに癒す効果がある。
(そのために消費する魔力量や、アスクレピオス・オルタの攻撃的な性格を考えれば、そのような使い方はめったに無いが。)>>586
【解説】
ギリシャ神話における魔獣ゴルゴンの首より流れでた血液……が軍神アテナから医療の半神アスクレピオスの手に渡り、利用された事で医神の功績として刻まれた逸話……が独立、純化され生まれたサーヴァント。
英雄に取り込まれ、しかしその身を借りて再び甦った、荒ぶる魔獣の残骸。
本質を考えれば、ゴルゴーン・オルタと言うべきかもしれないが、このサーヴァントは自身をアスクレピオス・オルタと定義し、また、英霊の座もそれを受け入れた。
……そう。功績とは聞こえが良いが、貴様らが得たものは弱者たち、まつろわぬ者たちを弄んだ末の成果だ。
──────貴様は身勝手な神々を憎み、見下しているが、ワタシから言わせて見れば、屍すら弄りまわす貴様もまた同類だ。
──────ワタシを見るがいい、神(アスクレピオス)よ、これが貴様の業だ。
アスクレピオス・オルタは、魔獣の残骸は、そのように憤り、慟哭し、嘲笑う。>>587
【人物像】
アスクレピオスに似ているが、内面は全く異なり、ゴルゴーンの方に近い。
群れなければ何も出来ない人間ども、そんな人間らのために戦う英雄たち、それらを激しく拒絶する。
他者とは、いずれこちらを良いように利用してくる敵対者か、腹を満たすための獲物にしか過ぎない。
とはいえ、アスクレピオス・オルタは魔獣のように本能のまま暴れまわる真似はしない。
あくまでも英雄を憎む犠牲者(復讐者)として、自戒し立ち回る。
──────たとえ、理解あるマスターを得ようとも。憎悪より素晴らしいものを知ったとしても……。
はどうなるか分からない。
【Wiki登録】可
イメージ画像はピクルーの「長髪のお兄さん/水視ずみ様」より「ガキが...犬に噛まれたくなかったらさっさと失せな」
【原典】史実
【CLASS】ガンナー
【マスター】
【真名】ヴィンセント・“マッドドッグ”・コール
【異名・別名・表記揺れ】ヴィンセント・コール、Vincent "Mad Dog" Coll、狂犬(マッドドッグ)
【性別】男性
【身長・体重】185cm・89kg
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】赤
【外見・容姿】スーツと帽子を着こなした、ハンサムな若いギャング。黒髪が犬の耳のようにハネている。普段は知性を感じさせる風貌だが、戦闘時など気が昂った際は恐ろしく凶暴な表情へと変貌する。
【地域】アメリカ・ニューヨーク
【年代】1908年7月20日~1932年2月8日
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・猛獣・ケモノ科
【ステータス】筋力:D+ 耐久:D 敏捷:B+ 魔力:E 幸運:D 宝具:D
https://picrew.me/ja/image_maker/13338>>589
【クラス別スキル】
射撃:C
銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。
拳銃などによる早撃ちや精密射撃よりも機関銃(マシンガン)を撃ちまくる連続射撃や掃射を得意とする。
騎乗:D
本来はライダーのクラススキル。
近代以降に作られた乗り物(vehicle)しか乗りこなすことは出来ない。
ビール輸送トラックを奪って暴れ回った逸話から、他者の乗騎を無理矢理強奪する事にも長けている。
単独行動:A
マスターを失っても1週間は現界を維持可能。
飼い主マスターの手をも噛みちぎる獰猛さと、必要とあらば裏切りを躊躇わぬ迅速な行動力からこのスキルを獲得している。【保有スキル】
恫喝:A
吠え立てる様な怒号を触媒とした恫喝呪縛。
人の弱みに付け込んで脅し、恐れさせることにより交渉で優位に立ち、相手を従わせる。
それが例え言いがかりであり、正当性が相手にあろうとも、ガンナーの迫力によって判断力を鈍らされ、暴力に屈してしまう。
脅迫に比べると瞬間的な効果は高いが、持続性は低く、時間経過で我に返る可能性も高い。
言うなれば「言いくるめ」と「説得」の違い。
颶風の掠奪:B+
盗賊行為にどれだけ秀でているかを指すスキル。
類似スキルである疾風の掠奪に比べると迅速さと精密さで劣るが、破壊行為にボーナスが入る。
麦酒男爵(ビア・バロン)の異名で知られるダッチ・シュルツの部下として活動していたガンナーは、無許可でブロンクスの酪農場から17000ドルを強奪した。
その後、シュルツと袂を分かち、独自のギャングを組織したガンナーはシュルツのギャングと激しい抗争を繰り広げ、ある時はビール輸送トラックを奪ってシュルツが所有する倉庫に押し入り、密造ビールを奪って売り払い、120台の自動販売機と150台のスロットマシン、10台のトラックなどを破壊し尽くしたという。
また、ガンナーの一味が数々の誘拐を行い、大量の身代金を詐取していたという逸話から、人間を攫う手際にも優れる。
狂犬が如く:A+
その凶暴さから、当時のニューヨーク市長ジミー・ウォーカーはガンナーを狂犬(Mad Dog)と呼んだ事に由来する。
相当のランクの"無法者、反骨の相、精神汚染"の複合スキルであり、戦闘時に犬の生物特徴を得る簡易的な獣化能力も含む。
法に縛られず、権威に靡かず、秩序に楯突く狂える犬。
如何なる属性のマスターであろうと、ガンナーを制御する事は非常に難しい。>>592
【宝具】
『狂犬は機関銃を捨てず(マッドドッグ・バッドコール)』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:70 最大捕捉:50人
禁酒法時代を暴れ回った悪党どもを呼び起こす、狂犬(マッドドッグ)の遠吠え(コール)。
自分の手下である機関銃などで武装したギャングを10人前後召喚し、破壊と掠奪の限りを尽くす。
銃器を搭載した車両を召喚することも可能。
軍勢宝具...と呼ぶには些か小規模であり、召喚される人員も名だたる英雄には遠く及ばない、ただのギャングである。
その分燃費と現界時間などの点では優れており、再召喚も比較的容易。
颶風の掠奪との相乗効果により、上手くいけば敵の陣地を壊滅させる事も不可能ではない。>>593
『犬畜生に捧ぐ墓標(マッドドッグ・デッドエンド)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:2人
ガンナーが電話ボックスで敵対するギャングに脅しの電話をかけていた所を、内通を受けたシュルツ一味らにマシンガンで蜂の巣にされた事に由来する、一種の死因宝具。
レンジ内に居る対象を電話ボックスに閉じ込める。
サイズはある程度融通が効くが、余りにも人型から逸脱した巨大な存在は対象外となる。
相手の動きを封じる結界の一種とも見て取れるが、ランクは低く、強度も見てくれ通りの旧式の電話ボックス相当しかない。
人間相手ならともかく、サーヴァントに対しては僅かに動きを止める程度の効果しか期待できないだろう。
また、電話ボックス内部に閉じ込められた者の銃弾に対する防御力を低下させる効果もある。
.....奥の手として、自分諸共相手を電話ボックス内に閉じ込め、第一宝具で呼び出したギャングたちによる銃撃の雨を浴びせるというものがある。
その場合、伝承再演により宝具は大幅に強化され「ガンナーが死ぬか、電話ボックスが外部からの銃撃により完全に破壊されるまで、内部から電話ボックスを破壊する事も、脱出する事も出来ない」という効果が追加される。
銃撃による被ダメージも増加するが、この手段を取ったガンナーは確実に死亡する。
【Weapon】
『拳銃』
『ショットガン』
『機関銃』
あまり銃に拘りはないが、一度に大量の弾をばら撒けるものを好む。>>594
【解説】
禁酒法時代、対立するギャング組織とマシンガンを使った派手な抗争に明け暮れたニューヨークのアイルランド系ギャング。
《出生、そして渡米》
アイルランド北部、アルスター州ドニゴール県のアイルランド語圏、グウィドー生まれ。
ドニゴール県は貧しい地域であったので、コールがまだ1歳にもならない頃、彼の両親は当時多くのアイルランド人がしたように、より良い生活を求めてアメリカへの移住を決意した。
コールの両親は7人の子供たちを連れて、ニューヨークのブロンクスに移住した。
しかし、渡米後も両親は悲惨な貧困にあえぎ、やがてコールの父親は一家を見捨てて失踪した。
コールが12歳になる前に、母親と兄のピーターを除く全員が死亡した。
その後、母親が亡くなった後、ヴィンセントとピーターはカトリックの孤児院に預けられたが、コールは気難しい子供で、絶えず問題を起こし、10代になる前に地元のカトリック系の保護収容施設を何度も追い出された。
やがてコールとピーターは、当時アイルランド人が多く住んでいたニューヨークのヘルズ・キッチンにある、同じくグウィドー出身の叔母の家に預けられることになった。
兄弟は叔母の家を拠点として、大物ギャングのオウニー・マドゥン率いるゴーファーズという地元ギャング団に所属し、活動した。
警察と何度も衝突し、コールはすぐに、ストリートの野生児という評判を得た。
16歳で銃を所持して逮捕され、23歳までに12回も逮捕されたという。>>595
《ダッチ・シュルツとの出会いと確執》
1927年に、コールはブロンクス一帯を支配するギャング、麦酒男爵(ビア・バロン)ことダッチ・シュルツの一味に加わり、違法ビール配送トラックの武装警備員として働き始めた。
コールはその冷酷さと攻撃的なやり方で頭角を現し、組織にとって重要な戦闘員・暗殺者となった。
しかし、コールはシュルツの密造酒の販売を拒否した違法酒場(スピークイージー)のバーテンダーを有無を言わさず射.殺したり、無許可で商店に狼藉を行って荒らしたので、警察の注意を引くような派手な行為を慎むようシュルツに忠告された。
1929年、コールは無許可でブロンクスの酪農場から17,000ドルを強奪した。
シュルツは後に強盗についてコールに問いただしたが、彼は謝罪するどころか、対等なパートナーになることを要求し、シュルツがそれを拒否するとコールはシュルツと決別し、兄ピーターと共に自前のギャングを結成して銃撃戦や酒場の放火、略奪などを行いシュルツ一味と激しい抗争を繰り広げた。
抗争の初期の犠牲となったのはコールの兄ピーターで、1931年5月30日に車の走行中を狙われて射.殺された。
コールはその後、復讐の怒りに駆られ、マシンガンを用いた派手な襲撃をエスカレートさせ、シュルツ傘下の違法酒場や酒造庫を放火して派手に掠奪し、敵対ギャングの手下を何十人も殺.害した。
また、コールの一味は資金を調達するため、ライバルのギャングや著名人を誘拐し、身代金を要求する事を繰り返し行った。
彼は、裏社会の沈黙の掟により、被害者が誘拐を通報しないことを知っていた。
誘拐の被害者をギャングから合法的なビジネスマンにまで広げたにもかかわらず、コールとその一味は大量に賄賂をばらまいたため、警察は彼らの誘拐作戦を妨害しなかった。
コールはその後、アイルランド・マフィアのボスでゴーファーズ時代に付き合いのあったオウニー・マドゥンの側近を誘拐し、マドゥンに38,500ドルを支払って解放させるという暴挙に出た。
これは仲間のアイルランド系マフィアに対する重大な侮辱であり、"マドゥンはその後、コールに復讐を果たすことになる"。>>596
《尊敬の渇望、そして恥辱のダンスパーティ》
コールはうぬぼれの強い男で、マドゥンやシュルツ、ラッキー・ルチアーノのような悪評を切望していたが、彼は自分がギャングスターとして畏れられ、尊敬されないことに苛立っていた。
実は当時のギャングは自分たちを好意的に宣伝するようにジャーナリストに賄賂を掴ませていたのだが、コールはそれを失念していた。
コールの派手な犯罪行為はニュースになることはあっても、尊敬や称賛の感情を生むことはなかったのだ。
コールの外見は知的でハンサムで、スーツや帽子などのファッションに大金をつぎ込んでいた。
しかし、彼と彼の一味はその残忍さで恐れられ、どんなに着飾っても、誰もが彼らを悪のカリスマではなく、単なる犯罪者としか思わなかった。
ニューヨークの有名クラブを訪れたときコールは大物ギャングやマフィアに与えられるような尊敬の眼差しがどうしても欲しかった。
しかし、クラブのオーナーたちが尊敬ではなく、恐怖で反応しているのは明らかだった。
彼らは、コールを凶悪な若いチンピラ、危険極まりない、あるいは誘拐さえしかねない人物としか見做さなかったのだ。>>597
また、コールは何よりも同胞であるアイルランド人からの尊敬を望んでいたが、それも叶わなかった。
ある日、コールはブルックリンで開かれたアイルランド人の資金調達パーティーに参加した。
火事ですべてを失ったグウィドー出身の家族のために、ドニゴールから来た移民の仲間たちがダンスパーティを企画したのだ。
コールはガールフレンドで後に婚約者となるギャング仲間でファッションデザイナーの女性と一緒に参加した。
二人は特注の服を着てダンスホールに入った。
コールは犯罪者としてのキャリアが軌道に乗るにつれ、他の多くのドニゴール移民たちとの交流が途絶えており、彼らの多くがこの悪名高いギャングと初めて相見えた。
彼らはコールたちを畏敬の念ではなく、恐怖の目で見た。
コールは自分を有名でカリスマのある、人々から尊敬されるギャングだと思っていたかもしれないが、アメリカで生計を立てようとするアイルランドの人々にとって、彼は暴力的で悪名高い犯罪者以外の何者でもなかったのだ。
コールは自分に対する彼らの反応に驚かされ、傷付いた。
誰も親しげに挨拶しようと彼に近寄らなかったし、彼と話す誰もが飄々としていて、恐怖と不信感を隠さなかった。
コールが同胞の間でさえ歓迎されていないのは明らかであった。
それ以来、コールはアイルランド移民たちとの接触を避けるようになったという。>>598
《子供殺しの狂犬》
1931年7月28日、この日コール達が狙った標的はシュルツの部下の密売人ジョーイ・ラオだった。
コールの部下の男たちは街角に立っていたラオとその用心棒2人を、通り過ぎる車からショットガンとサブマシンガンで撃ちまくった。
しかし、この時近くのアパートの外で数人の子供が遊んでいた。
撃たれたラオとその用心棒は咄嗟に歩道に身を投げ、無傷だったが、この銃撃の巻き添えになった4人の幼児が負傷した。
そのうちの1人、5歳のマイケル・ヴェンガリは病院に運ばれたが、その後死亡した。
ヴェンガリ殺.害事件が新聞で報道されると、ニューヨーク市民はコールを子供殺し(ベイビーキラー)と罵り、ニューヨーク市長ジミー・ウォーカーはコールを「狂犬(Mad Dog)」と呼んだ。
1931年10月4日、大規模な捜査の末、ニューヨーク警察はコールをブロンクスのホテルで逮捕した。
この時、彼は変装の一環か髪を黒く染め、口ひげを生やし、角縁の眼鏡をかけていた。
警察の整列の際、反抗的な態度のコールは過去数ヶ月間ニューヨークのオールバニーにいたと言い、弁護士の立会いがなければ他の質問に答えることを拒否した。
コールの裁判は1931年12月に始まり、自分は銃撃現場から何マイルも離れた場所におり、敵にはめられたのだと主張した。
彼はさらに、ヴェンガリを殺した犯人の喉を引き裂いてやりたいと付け加えた。
銃撃事件の唯一の目撃者には犯罪歴と精神衛生上の前科があり、証言に問題があった為、コールは無罪となった。
ヴェンガリの評決の直後、ニューヨーク市警の警部はコールに、ニューヨーク市内で目撃する度に警察が逮捕すると告げた。
また、警部は解放されたヴィンセントを子供殺しと呼んだが、彼は「自分は子供殺しではない」と熱く答えた。>>599
《狂犬の最期》
1932年2月1日、コールがよく出入りしていると噂されていたブロンクスのアパートにシュルツの部下である4、5人のガンマンが侵入し、銃を乱射した。
コールの手下2人と無関係な女性の計3人が死亡したが、ヴィンセント自身は別の場所にいて無事だった。
その銃撃事件から1週間後の2月8日午前12時30分、コールはマンハッタンのドラッグストアの電話ボックスを使っていた。
彼は大物ギャングの一人であるオウニー・マドゥンと電話を繋ぎ、義理の弟を誘拐するという脅しのもと、5万ドルを要求していたと伝えられている。
だが、この時マドゥンは電話を長引かせながらシュルツ一味にコールの居場所を内通し、リムジンに乗った3人の男が間もなくドラッグストアに到着した。
一人が車の中で待っている間に、他の二人が外に出た。
そして一人が外で待ち、もう一人が店内に入り、レジ係に「落ち着いて、冷静になれ」と言うと、オーバーコートの下からトンプソン・サブマシンガンを取り出し、ガラス張りの電話ボックスにいたコールに銃撃を浴びせまくった。
大量の弾丸を受けたコールは即死した。
犯人は車で逃走し、銃声を聞きつけ、通りかかったタクシーを徴用したパトロール警官追いかけられたが、逃げ切られ、コールを殺した犯人は特定されていない。
死体安置所では、コールの遺体から合計15発の銃弾が摘出された。
貫通した銃弾を含めるとより多くの弾丸を受けたと見られている。
コールはブロンクスの聖レイモンド墓地にて、兄のピーターの隣に埋葬された。
ダッチ・シュルツは "From the boys "と書かれた横断幕を添えた花輪をヴィンセントの墓へと手向けたという。>>600
【人物・性格】
非常に暴力的で気性が荒く、狂犬(マッドドッグ)の異名に恥じぬ無法者(アウトロー)。
決して馬鹿ではなく、冷酷で狡猾な判断力も備えているのだが、他のギャング・マフィア系サーヴァントに比べるとカリスマ性や統率力に欠ける為、暴力や犯罪行為を交えた即断即決の蛮行に頼る悪癖がある。
落ち着いている時は知的で整った顔立ちの美男子なのだが、一度逆鱗に触れると瞬時に凶暴性を発揮し、躊躇無く殴りかかり、鉛玉を撃ち込んでくる。
犯罪への忌避感は無いが、無関係なカタギに対する容赦は一応ある。ただし邪魔をするなら殴り倒すし、金品や酒を略奪したりはする。
自尊心が強く、名だたる悪のカリスマ達の様に、自分も尊敬を受ける事を望んでいるが、生前は余りにも暴力的なやり方とジャーナリストへの根回しを怠ったため、ただ恐れられ、忌避されるだけに終わった。
その為、サーヴァントとして現界したヴィンセント・コールは、凶暴なだけではない、ダークヒーロー的な悪の華として民衆に見られる様に行動し、金を使って悪評を隠蔽し、印象操作を行うなどして、汚名を払拭しようと試みている(最終的には高確率でそれらを忘れ去って野蛮な暴力に走るのだが)。
また、子供はとにかく苦手。子供殺し(ベイビーキラー)と呼ばれた負い目もあり、子供が絡む事柄には積極的に関わらない。
子供に近寄られた場合はやんわりと退けるか怒鳴り付けて距離を取る。
だが、決して直接的な暴力を振るう事はない。
子供側があまりにもしつこい場合は根負けする事も。
その場合は、ガラが悪いが歳下の兄弟姉妹思いな兄の様に振る舞う。>>601
...子供殺し(ベイビーキラー)の件に付いては、あまり語りたがらない。
だが、どうしても真実を訊きたいと、さらにその先に踏み込もうとするなら、覚悟が必要と───はならない。
必要なのは、特大の地雷に触れられ、激昂した彼にぶち込まれる銃撃の対策である。
秩序を重んじるマスターと相性が悪いことは言うまでも無いが、本人の性格と単独行動スキルが相まって制御を離れた独断行動を取りがちなために中立をよしとするマスターともソリが合わず、しばしば指示を無視し、自分へのより多くの利益と対等な立場を要求する為、悪属性のマスターであっても余程の度量とカリスマ性がない限り手に余る。
強いて言えば彼の蛮行をある程度容認しつつ、その能力を評価できる器を持つマスターであれば、この狂犬からの信頼を勝ち取ることが出来る...かもしれない。
扱いにくさなら全サーヴァントでも上位に入るだろう。
イメージカラー:血で汚れた黒い毛並み
特技:恫喝、強盗、誘拐
好きなもの:他者からの尊敬と称賛、ビール、ファッション
嫌いなもの:恥をかかされる事、ドラッグストア
天敵:幼い子供、ダッチ・シュルツ
願い:受肉
【一人称】オレ【二人称】テメェ、アンタ【三人称】アイツ、あのヤロウ「こうして出会ったのもこれまた縁起というもの。せっかくです、お茶でも如何ですかな?」
【元ネタ】『茂林寺の寺伝』『甲子夜話』『ぶんぶく茶釜』
【CLASS】キャスター
【真名】守鶴
【異名・別名・表記揺れ】守霍,朱鶴
【性別】雄
【身長・体重】171cm・84kg
【肌色】黄色【髪色】茶【瞳色】黒
【外見・容姿】茶釜を持ち、袈裟を着た落ち着いた雰囲気の男性。時折、狸のような尾が生えていたりする。実際その正体は狸や貉のような獣で、袈裟を着た二足歩行の獣の姿になっている時もある。
【地域】インド→中国→日本
【年代】不明(最低でも紀元前7世紀?〜16世紀?)
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型,ケモノ科,猛獣,童話
【ステータス】
筋力:D 耐久:D 敏捷:C+
魔力:A 幸運:A 宝具:B>>603
【クラス別スキル】
陣地作成:A+
キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。A+ランクともなると、『工房』を上回る『神殿』が作成可能となるレベル。
厳密には魔術体系が異なるため『結界』と称するのが正しい。幾千年を生き、釈迦の説法を受けた事のあるキャスターは最高クラスの『結界』を作成可能。また、幻術を応用することで擬似的な『浄土』の再現も可能とする。
道具作成:B
キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。
幻術、変化などを用いた騙し道具や、法術による仏具などを製作可能。
分福茶釜もまたキャスターが製作した仏具の一つであったが、現在は童話の影響で狸の妖怪らしきものになっている。
【固有スキル】
変化:A−
文字通り「変身」する。東洋の場合は借体成形とも。
キャスターの場合、生物から無機物まで大抵の物質に変身することが可能。また、幻術を合わせることでより高度な変身を行うこともできる。
とはいえ、気を抜くことも多いので、変身したモノから狸のような尾が生えてることも稀に少々。>>604
高速読経:B
「高速詠唱」と同様のスキル。強力な大魔術の詠唱ですら一工程で終わらせる。
読経そのものは、キリスト教でいう「聖句」の塊であり、そこに籠る霊的概念は読誦する者の霊格や、経典への理解度の次第で何倍にも跳ね上がっていく。
幻術:A
人を惑わす魔術。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。インドにおいては幻力(マーヤー)とも。
「諸行無常」の考えを持つキャスターの幻術は時に現実にさえも干渉する事を可能とする。
釈迦の教え:D
キャスターは幾千年を生きた獣であり、かつて釈迦の説法を受けていた事を示すスキル。
釈迦の教えによってキャスターは精神異常耐性、即死耐性などの補助効果を会得する。
とはいえ、直接の弟子ではないことや、執着を捨てきれないことからランクは低い。>>605
【宝具】
『紫金銅分福茶釜(しきんどうぶんぶくちゃがま)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:ー
キャスターが保有していたという福を齎らす湯を湛えた茶釜が宝具となったもの。魔力が続く限り茶釜の湯は失われることはなく、茶の温度はぬるま湯から熱湯まで自由自在。
この茶釜で作られた茶を口にする事で八つの功徳を対象に短期間の間付与する。具体的には全ステータス上昇、弱体耐性、自動回復状態を付与するというもの。
以上の素晴らしい効能の効果時間は本当に短期間であり、効果が切れてから続けて飲んでも暫くは効果が付与されることはない。ただ、味が良いお茶に変わりはないので、飲んで損することはないだろう(余談として日本茶以外でも効果を得られる。紅茶などでも可)。
さて、そんな茶釜であるが、御伽話「ぶんぶく茶釜」の影響で茶釜からは亀のように狸の手足と顔と尾を生やすことができ、自立した意思も有している。さらに完全な狸の姿にも変化可能。
ぶんぶく茶釜はCランク相当の「変化」「軽技」「単独行動」といったスキルを有しており、人前で芸を行うことで資金や魔力を集めることを可能とする。
ぶんぶく茶釜はキャスターとそのマスターに忠実で、健気に仕えてくれる。とはいえ、あまり熱湯を沸かすのも、荒いタワシで擦るのも止めてほしいと思っている。>>606
『如幻廻転法輪会(にょげんかいてんほうりんえ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:500人
茂林寺を去る前に見せた釈迦の説法の場面を由来とする幻術宝具。
真名開放することで、紫雲が棚引き、花降る風景を展開する。そして、風景の中心は七宝で飾られた檀があり、その上には趺坐の体勢で衆生に教えを説く釈迦がいる。
これを目にした者は荘厳な光景に目を奪われ、判定次第で「魅了」の状態異常が付与される。
また、幻術の中の釈迦が語る説法は、キャスターの記憶を元に再現したものであるため格は下がるが、釈迦本人の説法そのままとなっている。故にその言葉は聞く者の魂に影響を与え、戦闘意欲を喪失させ、判定によっては強制成仏させる。
対抗するには高ランクの信仰の加護、釈迦の教え以上に信じられるモノを持つこと、これは幻術でしかないと完全否定する心、お前の意見なんてどうでもいいと他者を認めない心など、つまり良くも悪くも絶対にブレない精神が重要となる。
とはいえ、幻術であることから見せる光景、聞かせる言葉の調整も可能で、魅了付与宝具で留めることも可能。
幻術が終了した際、キャスターの逃走判定に大幅な補正を与える。>>607
【Weapon】
『紫金銅分福茶釜』
熱湯による水鉄砲を放てる。ただ、茶釜自身も熱いので自主的にはあまり使わない。あと、割と硬いので体当たりされると結構痛い。
『変化』
自らの体の一部を武器などに変化させることが出来る。本来の姿を晒している時は、自らの毛を武器に変化させ、それに法力をこめることで簡易的に仏具を作り出すことができる。
【解説】
′′上州茂林寺に狸あり。守霍といへる僧と化して寺に居る事七代、守霍つねに茶をたしみて茶をわかせば、たぎる事六、七日にしてやまず。人のその釜を名づけて文福と云。蓋文武火のあやまり也。分火とは縵火也。武火とは活火也′′
鳥山石燕著作『今昔百鬼拾遺』より
上州(現在の群馬県)にある茂林寺という寺に伝わる貉(狸とも)。御伽話『分福茶釜』のモデルとされている。
応永年間のこと、茂林寺には守鶴という老僧がおり、彼は開山大林正通に従って、代々の住職に仕えていた。そんな彼は汲めども尽きることのない釜を持っており、元亀元年(1570)、七世月舟正初の代に茂林寺で千人法会が催された際にはこれを用いて茶を振るまった。
守鶴曰く、この釜は分福茶釜と言い、何千人が飲もうと尽きることなく、更に飲めば開運出世、寿命長久など、八つの功徳が授かるという。
さて、それから幾年が過ぎ、十世天南正青の代となった頃の話。守鶴が昼寝をしている様子を僧侶が見たところ、守鶴の手足に毛が生え、尾が生えていたのだ。すなわち、守鶴の正体は貉であったのだ。
正体がバレた守鶴は自らの身の上を話す。彼は幾千年を生きた貉であり、釈迦の説法を聞き、それから中国へ渡り、凡そ800年程前に日本へやってきたのだという。
正体を知られてしまったため、寺にはいられないと悟った守鶴は、名残を惜しみ、幻術を用いて源平八嶋の戦いと釈迦の説法の様子を見せる。そして、守鶴はこれまでと正体である貉の姿を現し、何処かへと飛び去っていたという。
時は天正十五年(一五八七)二月二十八日。守鶴が開山大林正通と小庵を結んでから百六十一年の月日が経っていた頃の話であった。>>608
【人物像】
外交的・受動的。
粛々と穏やかな言葉遣いをする老練した人物。たまに獣らしい特徴が見え隠れするが、そこに言及すると何事も無かったかのように変化を直す。
泰然自若、温厚篤実。世に翻弄される者達がいるのならば、これもまた釈迦の教えを受けたが故の縁起とし、より良い形へ変われるように手助けをする善性の僧侶。他者を貶める嘘はつかず、つくとしてもそれは他者を諭す時などの方便である。
とはいえ、本質は化かす化生なので、人を驚かせることを好む茶目っけを持っている。
そんなキャスターだが、その正体はインド出身の変化や幻力が得意な幻想種の類。それまではただ人を迷わし化かすだけの生であったが、釈迦の説法を聞いたことでその在り方を迷える者を助く僧侶のモノヘと変えた。
とはいえ、当の本人は幾千年生きても執着を捨てれず、悟るどころか畜生道を抜けることもできない未熟者だと語る。
そんな彼が好きなものはお茶、そして変わりゆく世の中だ。長い年月を生き、変化を得意とする化生たるキャスターは、良くも悪くも変わりゆく世界を好んでおり、キャスターはこの世界を多くの縁起の末に形作られた末にある尊いモノであると考えている。
この思いは未来に対するある種の執着であり、故にこそ、彼は自身を悟りへ至る事はできない未熟者だと語るのだ。
聖杯にかける願いはもたない。聖杯を用いて結果をもたらすことは、キャスター的には好ましくはないようで、聖杯を用いるにしてもそれは過程であるべきと考える。
その上でキャスターが願いを語るのならば、良いお茶の葉が欲しいだとか、ほんの少しだけでも変化していく未来を見ていきたい、などの何気ないありふれた願いとなるだろう。>>609
特技:坐禅,幻術,変身
好きなもの:茶,変わりゆく世の中
嫌いなもの:とくになし
天敵:猛獣狩り系の英霊,釈迦
願い:特になし
【一人称】私【二人称】君,貴方,貴方様,貴殿【三人称】彼,彼女,彼の方
【因縁キャラクター】 釈迦:かつてキャスターに説法を語った人物。とはいえ、あくまで説法を聞いていた民衆の中に紛れていただけで、決して弟子であったわけではない。だが、例えそれだけの関係であったとしてもキャスターの在り方を変えたことに違いはない。
玄奘三蔵:中国の僧侶。前世は「金蝉子」という釈迦如来の2番目の弟子であったとされる。とはいえ、生前ではなく、おそらく天界における弟子であるのでキャスターは会ったことはないと思われる。
牛若丸:狸と縁のある武将。かつてキャスターが見せた屋島の戦いは彼女が活躍した戦の一つであった。ちなみに屋島に住まう太三郎狸もまた源平合戦の様子を幻術で見せたという。
玉藻前:九尾の狐。彼女は金毛白面・千年狐狸精「妲己」と同一視されており、中国、インド、日本に現れたとされる。キャスターもまた同じ三国を渡り歩いたので少しだけ親近感を持つが、玉藻前は全力で妲己との関わりを否定するので、とりあえずそうゆう物だと納得しておくキャスターであった。
千利休:商人にして茶道家。よく茶の話をする仲。ちなみに、キャスターは抹茶ラテは肯定派である。「都市運営擬似神格の投射完了」
「擬似神格名:ユピテル」
「...呼ばれたからには、貴方に盤石の繁栄と絶対の安全を約束します。この身に代えても。理解できましたね?」
【原典】ローマ神話など
【CLASS】ルーラー
【真名】ユピテル
【異名・別名・表記揺れ】ジュピター、Juppiter
【性別】女性
【身長・体重】158cm・44kg
【肌色】白【髪色】白【瞳色】緑
【スリーサイズ】77/54/81
【外見・容姿】電子的な光沢がある長い白髪の、機械的な少女
【地域】ローマ
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神性・ローマ
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:B+ 幸運:E 宝具: A++
https://picrew.me/ja/image_maker/932818>>612
【保有スキル】
神性:A+
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
ローマ神話の三主神の一角であるため、非常に高い。
ユピテルの玉座:B
天空神ユピテルの支配能力、複合権能のごく一部の限定行使。
敵対者に重圧を与える攻勢カリスマと雷に特化した天候操作と魔力放出。
端的に言うと重力子の洗礼と雷の権能のミニチュア版。
グロリアスファーテリティ:A+
天空神ユピテルの国家繁栄及び豊穣神としての力の一端と思われる。
経済活動や貿易、交流判定に大きなボーナス。農地開発効率も上がる。美味しいぶどうとオリーブがどんどん生える。
マトリクス・シンクレティズム:A
ユピテルの万能性の発露、神話体系をも超える凄まじい影響力により、ワインの酒気を媒介としたディオニソス教の秘儀、女神イシスに由来する治癒魔術などといった多様な魔術を行使可能らしい。
さらに他の神格に応じたクラス、ステータスへと霊基を変化させることも可能。
この霊基では基本となる最もバランスが取れたルーラー:ユピテル、優れた狙撃能力を持ち単独行動に長けたアーチャー:アポロ、戦闘能力は低いが周囲の知性体の認識に干渉して如何なる場所にも侵入して見せるアサシン:ヴィーナス...これらの形態を使い熟す。>>614
【宝具】
『機神装甲・燦爛雷霆(オプティムス・ユピテル)』
ランク:D+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:100人
かの星間戦闘用殲滅型機動要塞の威容を彷彿とさせる、一部が銀色の装甲に覆われた赤黒い機体を持つ機動兵器。
その実態はテオス・クリロノミアを含有する溶岩を主要構成要素として築き上げられた擬似真体機神。
かつて『白き滅び』により破壊された真体機神を構成する神鋼(アダマス)ほどの強度は無いが、相当に頑強な上に魔力を消費しての再建も容易。
通常時では鷲の翼型の飛行ユニットを装備した人型機動形態を取り、槍型に変形させたユピテル神殿を武装として扱うが、魔力を追加消費する事でアポロ神殿及びヴィーナス神殿を変形させた武装ユニットを"増築"し、それらの神々に纏わる擬似権能を振るう事を可能とする。
『燦爛なる栄華、赫焉の灰燼に逝く〔真名封鎖〕』
ランク:A++ 種別:対██宝具 レンジ:██内全域 最大捕捉:1500人以上
詳細不明。>>615
【Weapon】
『機神武装・天空神殿(テンプルム・ユピテル)』
武装化されたユピテル神殿。雷霆(ケラウノス)を模した槍。
オリジナルとは程遠いものの、凄まじい雷撃の投射により敵対者を引き裂き、殲滅する。
『機神武装・太陽神殿(テンプルム・アポロ)』
武装化されたアポロ神殿。灼熱の矢(ビーム)を放つ主砲。
圧倒的な射程を誇る他、装備中は演算能力の向上により命中率に大きな補正が入る。
『機神武装・金星神殿(テンプルム・ヴィーナス)』
武装化されたヴィーナス神殿。二機の魔力拡散器を装備し、広域に霊子情報攻撃を行う。
【解説】
天空神ユピテル。ローマ神話に於ける最高神三柱の一柱。
雷神、木星の神、雨を運びし気象神、王と王権を司る神であり、火山の暴威がユピテルの力だと見做されたことから山の神ともされる。
古代ローマの独特の見解、他文化圏の類似属性の神格を同一の存在とみなす所謂"ギリシャ語の翻訳"ではギリシャ神話の最高神ゼウスに対応するとされ、同一視されている。>>616
【人物・性格】
内向的・行動的。そして機械的。
少女の姿をしているが、女神ディアーナ=アルテミスに化けてカリストと交わった逸話などもある為、ユピテルが女性の姿で召喚されることはそこまで不自然ではない。多分。
本人の発言などを鑑みるに、ユピテル=ゼウスの機能の一部から分割された端末、都市管理AIとでも言うべき存在であると推測される。
無感情な為冷酷な性格と見られやすいが、明確に都市の危険や衰退を齎す存在でもない限りは寛容に接する。他文化への理解も高く、柔軟かつ積極的に取り入れる。
人間に対しては有効的であるが、その輪の中に入ろうとはせず、やや距離を置こうとする。
その態度には何らかの後ろめたさや罪悪感を抱いているように見えるが...?
イメージカラー:無機質な白と緑色の電撃
特技:都市運営
好きなもの:人間、繁栄、安全、芸術と文化
嫌いなもの:制御不能な自然災害(特に███)
天敵:輝く山嶺(███████)
願い:民を守る
【一人称】私【二人称】貴方【三人称】呼び捨て>>618
【原典】古代ローマ文明、ローマ神話、ギリシャ神話
【CLASS】プリテンダー
【マスター】
【真名】ポンペイ
【異名・別名・表記揺れ】Pompeii、Pompei
【性別】女性
【身長・体重】158cm・44kg
【肌色】白【髪色】灰【瞳色】赤
【スリーサイズ】77/54/81
【外見・容姿】電子的な光沢がある長い灰色の髪をした、機械的な少女
【地域】ポンペイ
【年代】紀元前7世紀~西暦79年8月25日~現在
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・都市・神性・ローマ
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:B+ 幸運:E 宝具: A++【クラス別スキル】
陣地作成:EX
都市の擬人化であるポンペイの陣地作成は最高ランクのものである。
自己の延長として複数の神殿や軍事・行政施設、娯楽施設、居住地区などを含む『都市』を建造、展開可能。
『都市』内部に於ける知名度補正や魔術基盤などといった土地の影響は『ポンペイ』のものを参照する為、場合によっては強化にも弱体化にも繋がる。
対魔力:B+
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
宝具である『機神装甲』起動時には神代技術由来の対魔術プロテクトが自動展開され、ランクが上昇する。
忘却無効:A
忘却補正と似て非なるスキル。
天空神ユピテル=ゼウスに由来するシステムであり、古代ローマ帝国の栄華を生々しく現在へと伝えた遺跡でもあるポンペイは忘却及び記憶干渉全般への高い耐性を持つ。
麗しき、忘れじの燦爛都市。
彼女は憶えている。あの日、燃え尽きた栄光を、崩れ去った日常を、蒸発した全市民の苦悶を。今も、今も。
【保有スキル】
神性:A+
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
ローマ神話の三主神の一角であるユピテルの神性を持つため、非常に高い。>>620
ユピテルの玉座:B
天空神ユピテルの支配能力、複合権能のごく一部の限定行使。
敵対者に重圧を与える攻勢カリスマと雷に特化した天候操作と魔力放出。
端的に言うと重力子の洗礼と雷の権能のミニチュア版。
海洋都市の栄華:A+
周辺諸国との貿易と都市周辺の農場での集約農業により栄えた商業港湾都市としての誇りと実績。
経済活動や貿易、交流判定に大きなボーナス。農地開発効率も上がる。美味しいぶどうとオリーブがどんどん生える。
刻まれしヘレニズム:A
イスカンダルの征服行が切り開き、プトレマイオスが歴史に刻み付けたギリシャ文化と東方文化の融合──いわゆるヘレニズム文化の影響を強く受けた都市として、如何なる場所に居ようと"ポンペイという土地に刻み付けられたヘレニズム文化に纏わる魔術基盤"を利用できる。
ワインの酒気を媒介としたディオニソス教の秘儀、女神イシスに由来する治癒魔術など多様な魔術を行使可能。
更に都市として自身に内包される、"信仰の場である神殿"、"人民による信仰"、"土地に刻まれた宗教基盤"を利用する事で、他の神格に応じたクラス、ステータスへと霊基を変化させることも可能。
この霊基では基本となる最もバランスが取れたルーラー:ユピテル、優れた狙撃能力を持ち単独行動に長けたアーチャー:アポロ、戦闘能力は低いが周囲の知性体の認識に干渉して如何なる場所にも侵入して見せるアサシン:ヴィーナス...これらの形態を使い熟す。>>622
【宝具】
「燦爛都市、起動。天空神殿、太陽神殿、金星神殿の武装化完了。擬似権能行使による侵略敵生体の排除、開始」
『機神装甲・燦爛都市(オプティムス・ポンペイ)』
ランク:D+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:100人
かの星間戦闘用殲滅型機動要塞の威容を彷彿とさせる、一部が銀色の装甲に覆われた赤黒い機体を持つ巨大人型起動兵器。
その実態はポンペイという都市の基盤となった土台、ヴェスヴィオ火山の噴火により流れ出たテオス・クリロノミアを含有する溶岩台地を主要構成要素として築き上げられた都市型ロボ。擬似真体機神。
プリテンダーが搭乗する事で起動し、都市が起き上がる形で変形する。
通常時では鷲の翼型の飛行ユニットを装備した人型機動形態を取り、槍型に変形させたユピテル神殿を武装として扱うが、魔力を追加消費する事でアポロ神殿及びヴィーナス神殿を変形させた武装ユニットを"増築"し、それらの神々に纏わる擬似権能を振るう事を可能とする。>>623
「...都市内全区画からの全住民の避難を確認。───知性体保護機能を解除。破局的災害の再演による敵性存在の殲滅を開始」
『燦爛なる栄華、赫焉の灰燼に逝く(エルツィオーネ・デル・ヴェスヴィオ)』
ランク:A++ 種別:対都市宝具 レンジ:都市内全域 最大捕捉:1500人以上
人類史に残る大災害...79年に発生したヴェスヴィオ山噴火を再演し、「都市の滅び」を具現化するある種の死因宝具であり、自爆宝具。
プリテンダーの陣地作成スキルによって構築された都市内のみを攻撃範囲とするが、戦争とは無関係の民間人が都市内から退避してない場合は、決して発動される事はない。
発動と同時に敵対者を都市へと閉じ込め、自身の機体をヴェスヴィオ山に似た、天を穿つが如し超巨大砲身へと変化させ、そこから噴き出される大量の軽石の雨と高密度の灼熱の火山灰、有毒ガス、火砕流、火砕サージにより都市...即ちポンペイ全域を徹底的に破壊し、焼き尽くし、滅ぼす。
水蒸気爆発に起因する大噴火、原子爆弾投下の10万倍もの圧倒的な熱エネルギーの奔流だけでも都市内の全生命体を即座に蒸発し得る威力を発揮するが、それに加えて前述した通りにこの宝具は「都市の滅び」を再演するものである為、時間経過に従い、都市機能である"信仰の場である神殿"、"人民による信仰"、"土地に刻まれた宗教基盤"が破壊されていく結果、それらに紐付けられた力...即ち神霊の加護と魔術基盤を用いた魔術行使は停止及び使用不可能となり、知名度補正の消失という形でのステータスの弱体化を付与する。
空前絶後の大災害に巻き込まれた者は、信仰も民も豊かな土地も亡き燦爛都市と運命を共にする事になるだろう。>>624
「...それでも私は"此処に在る"」
『忘れじの灰、遺都想う夢(アーキアロジカル・エリアス・オブ・ポンペイ)』
ランク:D 種別:追想宝具 レンジ:1 最大捕捉:100人
...第二宝具使用後に自動発動するプリテンダーの最終宝具。
かつて栄華を誇った燦爛都市としての能力を全て喪う替わりに、現在に輝かしい栄光の残滓と凄惨な災害の傷痕を伝える灰燼遺都の霊基を持つ存在として復活する。
端的に言うと『都市』の英霊である『燦爛都市ポンペイ』から『遺跡』の英霊である『灰燼遺都ポンペイ』へと不可逆的に変化し、自身の霊基からポンペイという都市で発生した事象を"発掘"することで、それらに纏わる神秘を記録兵器(メモリー・ウェポン)として行使する。
屈強な剣闘士たち、研ぎ澄まされたポンペイ・グラディウス、神々を祀る神殿、豪華絢爛なる美術品、洗練された劇場。
それらは一瞬の輝きを見せた後に、瞬く間に灰と化し、消えて行く。
そして、自らの記録と霊基を削り取って攻撃に転用したプリテンダーも、速やかに灰燼と帰す運命にあることは言うまでもない。
【Weapon】
『ポンペイという都市に内包される全事象』>>625
【解説】
ポンペイ。現在に於けるイタリア・ナポリ近郊、ヴェスヴィオ山の麓に、紀元前7~6世紀から西暦79年にかけて実在した古代都市。
ヴェスヴィオ山の噴火によって出来た、海岸沿いの溶岩台地の上に建設されたこの都市の起源は、イタリア先住民のオスカ族がこの地域に5つの村を作った時に遡る。
その後、エトルリア人による占領、サムニウム人による征服を経た後、 紀元前89年に政務官ルキウス・コルネリウス・スッラによって包囲、征服され、ローマの植民都市となった。
スッラ配下の退役軍人の多くは、この街とその周辺の土地や財産を与えられ、ローマに反対する多くの人々は財産を没収された。
にもかかわらず、多くのポンペイ人はローマ市民権を与えられ、すぐにローマ世界に同化していった。
ポンペイ周辺は、裕福なローマ人にとってナポリ湾に面して生活することが望まれたことと、作物栽培に適した肥沃な土壌に恵まれおり、農業に適していたことから非常に繁栄した。
地中海貿易の拠点である大規模な港を有する海洋商業都市であり、長らく噴火のなかったヴェスヴィオ山の斜面を利用したブドウ栽培とそれを用いたワインの醸造を初めとし、羊毛加工やオリーブ油の生産などで栄えた。
しかし、1世紀頃から地震が頻発するようになり、西暦62年2月5日に発生したポンペイ地震により、ポンペイは大きな被害を受けた。
この時までは、ほとんどの再建は民間で行われ、都市復興に滞りはなかった。
当時の人々は大地震が災害のピークだと誤認しており、それがその後に来たる本当の大災害に対する避難の遅れの原因となったとされる。>>626
西暦79年。震災からの復興中にヴェスヴィオ山が噴火する。
噴火は2日間続いた。最初の段階は、軽石の雨が約18時間続き、その間にほとんどの住民が避難することが出来た。
夜から翌日の早朝にかけて、火山付近で高速で高密度の灼熱の火山灰が流れ出し、通りかかった建造物の全部または一部を破壊し、ポンペイに残った1500~2000人の住民を焼死または窒息させ、海岸線を含む景観を一変させた。
2日目の夕方には噴火は終わり、大気には霞がかかり、太陽が弱く照りつけるだけとなった。
ポンペイは、最大6mもの火山灰や軽石の層に埋もれ、壊滅した。
都市が埋没した直後、生存者やおそらく泥棒が、貴重品を引き揚げるためにやって来たらしく、壁を貫通する穴など、噴火後の擾乱の跡が広く残っている。
ポンペイは完全に埋もれたわけではなく、大きな建物の上部は灰の上に見えた為、どこを掘るかは明らかだった。
その後の数世紀、長らくポンペイの名は忘れ去られていたが、16世紀に水路建設の途中で建物の一部が発掘される。
その後、噴火により埋もれたポンペイ周辺の町であるヘルクラネウムの遺跡が発掘されると、それを契機としてポンペイの発掘調査も始められた。
多くの素晴らしい公共の建物や贅沢な装飾、家具、芸術品を持つ私邸、ヘレニズム文化の特色を色濃く残すローマの神々やギリシャの神、エジプトの神を祀る神殿、ディオニュソス秘教の秘儀荘、 剣闘士が集った闘技場、劇場や広場など次々に重要な建造物や当時ほとんど失われてしまった口語的なラテン語の豊富な例を示す、壁や部屋の中に刻まれた数々の落書きなどが発掘された。
現在では風化、侵食、光線照射、水害、不適切な発掘・再建方法、持ち込まれた動植物、観光、破壊行為、盗難などによる遺跡の劣化、崩壊が問題となっており、新たなる発掘よりも今ある遺跡の保存・修復が重要視されている。>>628
† matrix Lv.E
『輝く山嶺(ヴェスヴィウス)』
ポンペイという都市の淵源となり、そして終滅を齎らしたもの。
...人理の収束点であり、星の内海と同じ霊脈を持つパワースポット。
大いなる星の暴威。煮え滾る灼熱の血潮。
其は多大なる繁栄と同時に破綻的な滅亡をも齎す大霊脈。
それでもポンペイが最期の時まで、長きに渡り繁栄を享受出来たのは、火山内部に秘められた"とある遺物"が原因であった。
───全能神の残骸と、其れから染み出す権能の極小集合体。
それが偶然か、神々の環境制御計画の一端であったのかは不明だが、それらは奇しくも輝く山嶺(ヴェスヴィウス)の荒ぶる魔力を抑圧し、星の内海と同質の魔力と"神の遺産"が結び付いたことで発生した山霊(オレイアス)を制御端末とすることで、長きに渡り破局的な大噴火を防いできたのだ。
...されど、安寧は永遠ではない。
濃密な神秘を擁する人理収束地点(パワースポット)にあれど、支配示す王冠、神器環状体(クロノス=クラウン)無き現世に於いて、神の遺産は劣化していく。
そして、ある日の大噴火により、弱体化した神の残骸は噴火の威力に耐え切れず砕け散り、マグマと混ざり合いながら地表へと流れ出し、"神の遺産"を含有する溶岩は冷え固まり、台地となった。
その台地の上へ五つの集落が築かれ、都市として発展していく。>>629
転機は、スッラによる都市包囲と征服であった。
ローマの植民地とされた事で都市がローマ世界に同化されて行く中、溶岩と共に地表へと流出した山霊(オレイアス)は目を覚ます/再起動する。
ユピテルに連なる存在としての支配本能か、自らの上に築き上げられた都市と人間に興味を抱いたからか、山霊(オレイアス)はポンペイから立ち去らず、都市の魂として自身を再定義し、その繁栄を影から支えたのだ。
華開く文明と芸術の都、燦爛都市ポンペイ。
されど、終わりの時はやって来る。
山霊(オレイアス)無きヴェスヴィオ山の魔力は繁栄と比例する様に煮え滾り、過熱する。
───都市の心となり、土地に根付いた山霊(オレイアス)にもはや噴火を止める手段などなく。
西暦79年、燦爛なる栄華は散り果てた。
簡潔な説明
・ヴェスヴィオ山、それは星の内海と同じ霊脈を持つ人理収束地点(パワースポット)であったが力が強すぎて破滅をも齎す危険地帯であった。
・だが、ヴェスヴィオ山内部に存在した機神ゼウスの残骸とテオス・クリロノミア、それと星の内海の魔力が結び付くことで発生した精霊でありシステムである山霊(オレイアス)がマグマをコントロールすることで破滅的な噴火は抑えられていた。
・しかし、クロノス=クラウンの下にないテオス・クリロノミアは劣化するので、山霊(オレイアス)は日々弱体化、遂に噴火を抑えきれなくなり、溶岩と共に地表へ流出。山霊(オレイアス)は長きに渡り休眠状態に。そしてその溶岩が冷え固まった台地にポンペイが築かれる。
・スッラがポンペイをローマの植民地化。ポンペイが急速にローマ化した事によりローマ神話の天空神ユピテル=ゼウスの遺産から産み出された存在である山霊(オレイアス)は覚醒。ポンペイという都市の魂になり、繁栄させる。
・しかし、山霊(オレイアス)が居なくなったことによりヴェスヴィオ山の噴火を誰も抑えられなくなり、(弱体化し、ポンペイの都市の魂となることを選んだ山霊(オレイアス)は都市内から動けず、さらに言えば人間の営みに寄り添いすぎた結果、噴火を抑制する能力=権能級の大規模な自然干渉能力は残されていなかった)、西暦79年、ヴェスヴィオ山大噴火によりポンペイは壊滅した。>>630
【人物・性格】
内向的・行動的。そして機械的。
都市の繁栄と安全を促し、衰退と危険を排除する都市管理システムAI的な精霊。
しかし、心なき存在かと言えばそうでは無く、思いのほか寛容。他文化や信仰もある程度は受け入れる。うんうんそれもまたシンクレティズムだね。
だが、都市にとっての敵に対しては容赦無く擬似権能を揮い、迅速に追放ないし処刑する。
機械的な言葉使いを崩さないが、よくよく観察すると語彙や微かな抑揚に感情を見出す事が出来る。
口癖は「理解できましたね?」無論、一見同じでもイントネーションやTPOにより意味は変わって来る。
「理解できましたね?(圧)」
「理解できましたね?(呆れ)」
「理解できましたね?(殺意)」
「理解できましたね?(慈愛)」
人間に対しては有効的であるが、その輪の中に入ろうとはせず、やや距離を置こうとする。
これは前述した通り、自分が役目を果たせなかったが故にポンペイが滅びたとも見て取れる為。
表には出さないものの、その心象には『凄惨なる死と破滅に埋もれた都市』としての罪悪感がある。
時には都市(じぶん)の滅びよりも街に住まう住民の生存を優先するなど、"自分だけが滅びれば良い"という自己犠牲的な行動を起こす事も。>>631
イメージカラー:灰色
特技:都市運営
好きなもの:人間、繁栄、安全、芸術と文化
嫌いなもの:制御不能な自然災害(特に火砕流)
天敵:輝く山嶺(ヴェスヴィウス)
願い:民を守る
【一人称】私【二人称】貴方【三人称】呼び捨て「アーチャー、ヒッポネメスです。……はい!あのアタランテさんの、夫です!」
「あ!待ってください、アタランテさーん!!……追いかけっこですか?負けませんとも!」
【元ネタ】ギリシャ神話、『変身物語』他
【CLASS】アーチャー
【真名】ヒッポネメス
【異名・別名・表記揺れ】ヒポネメス
【性別】男性
【身長・体重】164cm・57kg
【外見・容姿】獅子の耳や尻尾がついた、軽装の少年
【地域】ギリシャ
【年代】神代ギリシャ
【属性】中立・悪
【天地人属性】地
【その他属性】ギリシャ神話系男性、ケモノ科、人型
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:B+ 魔力:D+ 幸運:A- 宝具:C++>>634
【固有スキル】
不屈の愛:B
「不屈の意志」の亜種スキル。
一目惚れしたアタランテを射止めるためならば、あらゆる絶望や死にも心折れず、如何なる卑劣な手も辞さない覚悟すら抱く、極めて強固な慕情。
俊足で知られる女狩人アタランテは、結婚を忌避しながらも、周囲から夫をつくるように迫られていた。
そこで彼女は、求婚者と自分が徒競走で勝負し、勝った男には求婚を承諾するが負けた男は殺.害される、という条件を立てた。
そんなレースと求婚者(犠牲者)たちの話を聞いた当初、アーチャーは「そんな危険を犯してまで、求婚したいだなんて」と訝しんでいた。
しかし群衆に紛れて、レースに出場するアタランテの姿を見た時……。
彼は狂おしい程の、恋の衝動に掻き立てられたのであった。
乙女を打ち破りし脚:A
(手段はどうあれ)あのアルゴナウタイの一員であり、なおかつ武装した英雄との、命を懸けたレースに勝ち逃げた偉業を示すスキル。
行動の速さや俊敏さ比べに対する対応力。
ヒッポネメスが後攻側・追われる側に回る際、相手が神速・神域の脚捌きで迫ろうとも、冷徹に活路を見いだし窮地から脱する。>>635
【宝具】
『純潔破りし愛の果実(クリュソミロ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
徒競走でアタランテに勝つために、愛の女神アフロディーテに祈り、授かった3つの黄金の林檎。
純潔を尊び、愛を拒絶するアタランテをアフロディーテは良く思わず、喜んでヒッポネメスに力を貸した。
林檎に見えるが、正体は強力な精神干渉の効果を持つ、果実型の「結界」。
この宝具を投げられた相手は、文字通り“意識を取られてしまう”。
視認してしまった瞬間に果実と対象だけを切り取り、閉じ込めた特殊な空間を作り出す、固有結界と似て非なるアフロディーテ由来の大魔術。
この効果は対象が林檎を手に取るまで持続する。逆に言えば、林檎に触れるという行動をしない限り、この結界から脱出は不可能である。
あくまでも対象の意識だけ閉じ込められるため、第三者から見れば、対象は一心不乱に林檎に向かっている、という奇妙な光景だったりする。
3つしか無いが極めて厄介なデバフ宝具。fgoならば第三スキルとなる。>>636
『神罰の暴獅子(アグディスティス・メタモローゼ))』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:自身
神威を纏った、緋色の獅子に変身する宝具。
ヒッポネメスはアタランテを半ば強引に娶り、その後は神域で情事を行い、罰を受けて姿を獅子に変えられたとも伝えられている。
その一説には、ヒッポネメスは助力されたにも関わらずアフロディーテへの返礼を怠ってしまい、報いとして愛欲に狂わせる呪いをかけられた。
呪いは、アタランテを連れたヒッポネメスが故郷への旅の途中、女神キュベレーの神殿へ立ち寄った際に発動し、あろうことか二人はその神聖なる場所で交わってしまう。
当然、女神の怒りを買った二人は獅子に姿を変えられ、それ以降、キュベレーの戦車を牽いるようになったという。
キュベレーは野性と破壊を司る地母神であり、変身したヒッポネメスもその力に由来した神獣となり、猛威を振るう。
代償として二度と元の姿には戻れず、人らしい理性は消失し凶暴化してしまうが、それは単なる獣のような獰猛さではなく、荒ぶる神の使い(兵器)として敵を蹴散らす狡猾さと攻撃性で構築されている。
更には、戦闘力や身体能力が跳ね上がり、生半可なサーヴァントは咆哮を聞くだけで恐慌状態に陥り、鉤爪による一撃が致命傷となってしまう程。>>638
聖杯にかける願いは「妻アタランテを幸せにしたい」
彼女に嫌われているのも、彼女が男女の仲を避けたがるトラウマも、傷つきながらも理解している。
呪われてしまった件は本当に申し訳ないと思っている。
それでも、アタランテという存在はヒッポネメスが唯一誇れる宝物であり、初めて人生に色彩を見せてくれた人であり、それを手放すつもりは毛頭無い。
彼女は、必ず僕が、幸せにしてみせる……!
ヒッポネメスの決意は、どこまでも真っ直ぐで固い。
【関連人物】
アタランテ:
未来の妻。
勝負を挑んだヒッポネメスを見た当初は「こんな未来ある少年が、挑んでくるなどと……」と心痛めていたが、あの結果には憤慨している。
しかし、同時に「あの時はごめんなさい!でも好きなんです!それに僕、約束通り勝ちました!!」とキラキラした目で言い寄ってくるので、気配を感じる度に逃げ回っている模様。
【wiki登録】可
ピクルーの「よっこら少年少女/ささえき様」より、イメージ画像武田四郎勝頼
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C9%F0%C5%C4%BB%CD%CF%BA%BE%A1%CD%EA
キンチェム
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%AD%A5%F3%A5%C1%A5%A7%A5%E0
コロニス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%B3%A5%ED%A5%CB%A5%B9
イスキュス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A4%A5%B9%A5%AD%A5%E5%A5%B9
ペイレーネ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%DA%A5%A4%A5%EC%A1%BC%A5%CD
アスクレピオス・オルタ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A2%A5%B9%A5%AF%A5%EC%A5%D4%A5%AA%A5%B9%A1%A6%A5%AA%A5%EB%A5%BF
ヒッポメネス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%D2%A5%C3%A5%DD%A5%E1%A5%CD%A5%B9
以上Wiki登録完了しました。>>640
いつもありがとうございます>>640
ありがとうございます「いたい、さむい...かえり、たい」
【原典】都市伝説
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】ハイウェイ365の幽霊〔トラフィック・アクシデント〕
【異名・別名・表記揺れ】Vanishing hitchhiker、消えるヒッチハイカー、交通事故死者の幽霊
【性別】女性
【身長・体重】140cm・38kg
【肌色】白【髪色】茶【瞳色】青
【スリーサイズ】71/55/73
【外見・容姿】ずぶ濡れの小学生くらいの少女
【地域】アメリカ・アーカンソー州・ハイウェイ365、全世界の道路周辺
【年代】類型の物語は17世紀頃から存在~現在
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・子供・死霊・群体
【ステータス】筋力:E 耐久:E- 敏捷:E 魔力:C++ 幸運:E 宝具:D+
https://picrew.me/ja/image_maker/32193【クラス別スキル】
復讐者:C+
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
日常に潜む脅威、その悲劇の円環に囚われたアヴェンジャーは"それ"に向けられる恐怖と怨念が現在進行形で蓄えられ続ける。
忘却補正:EX
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
何故忘れてしまったのだろう?何故忘れてしまうのだろう?
迫り来る死の刹那、そう思った時には何もかも遅すぎて。
自己回復(魔力):C++
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。
手向けられた花と想い、鮮血と燃え盛るガソリン、恐怖と怨嗟が無尽蔵に積み重なる。
魔力を微量ながら毎ターン回復する。
騎乗(相乗り):D+
騎乗スキルの亜種。アヴェンジャー本人は騎乗能力を持たないが、既に誰かが騎乗している乗り物に"相乗り"する事が出来る。
近代以降に作られた乗り物(vehicle)にしか相乗りする事は出来ない。
アヴェンジャーの場合、相乗りというよりは「憑依」に近い形で乗り物へと侵入する。>>644
【保有スキル】
地縛霊:EX
レジデュアル・ホーンティング。
土地に縛り付けられた、或いは執着をもって土地から離れようとしない亡霊・死霊が持つスキル。
シールダーやゲートキーパー等のクラスが持つような、陣地や領域に対する支配能力を手に入れるが、サーヴァントとして召喚された土地から離れられないデメリットを背負う。
交通事故死者の幽霊、その総体として振る舞うアヴェンジャーは規格外のランクでこのスキルを保有する。
いかなる召喚であっても自動車が通行可能な道路にしか召喚されず、また道路から出る事は敵わない。
ただし、道路内から目視可能な脇道程度までなら移動可能。しかし如何に道路に近い場所にあろうと、屋内への侵入は例外無く不可能。
加えて自身が生存していようとも、結び付いた陣地が破壊された時点で霊基を保つことが出来なくなり消滅する、という大きな代償も抱える。
...コンクリートで舗装された巨大な道路を、一撃で完膚なきまでに木っ端微塵に破壊出来る存在は、英霊であっても限られそうであるが。
ここまで来ると「道路上に居さえすれば、如何なる攻撃を受けても復活可能」な存在続行能力として機能する。
怨霊浄化の類も土地単位のものでなければ基本的に通用しない。>>645
神性:-
この手の都市伝説では「ヒッチハイカーの正体は土着の神性、精霊であった」というオチが付くことがあるが、事故死者の霊の集合体として定義されているアヴェンジャーはそれらの要素を持たず、神性を有さない。
降り止まぬ豪雨:C+
降雨に特化した特殊な天候操作スキル。
曇天が光を遮り、降り注ぐ雨が服を濡らし体温を奪い、視界を塞ぎ、濡れた地面が転倒を誘発し、遠雷が思考を掻き乱し、帰路を焦らせる。
幸運ステータスを引き下げ、体力と判断力を弱体化させ、ありとあらゆる事故発生率を跳ね上げる。
催眠術:C
ハイウェイ・ヒプノーシス。
眠気を誘発し、注意力と判断力を大幅に弱める。
効果は低いが、道路内に存在する者に無条件で行使可能。
元々は高速道路での走行中には単調な風景が続く為、運転者の眠気を誘発するという現象であるが、スキルとしては運転手のみならず、交通事故の原因となるあらゆる不注意を誘発させるものとして成立している。>>646
【宝具】
『慟哭、轟音、滂沱は止まず(トラフィック・アクシデント・ジャンクション)』
ランク:D+ 種別:対交通宝具 レンジ:50~全道路内 最大捕捉:事故規模による
死霊・悪霊としての大規模な霊障の発露。
アヴェンジャーが存在する道路と、そこに繋がった道路全域を射程範囲とするが、特定対象へ対する攻撃として扱うならば自身の周辺へとレンジを絞る必要がある。
自身の霊的ポテンシャルを分割し、周囲の土地や環境、そして車両へと憑依。
明確な悪意を持って大規模な交通事故を連鎖させる。
この宝具によって発生した被害は二次災害を含み複合的な呪層汚染現象により侵食されている為、サーヴァントですら「交通事故」が致命傷となり得る。
魔力を消費する事により、追加の事故車両を大量召喚して被害を拡大させる事も可能。
約1~2tの質量を伴って時速80km以上の高速で迫り来る呪怨の塊。強力なサーヴァントであっても、直撃すれば無傷では済まない。>>648
【解説】
消えるヒッチハイカー、或いは幽霊ヒッチハイカー、幻のヒッチハイカーとも。多くの変種やバリエーションが存在する都市伝説、怪談の類型。
自動車で旅行している人々がヒッチハイカーと出会う、またはヒッチハイカーに同伴され、そのヒッチハイカーが何の説明もなく、しばしば走行中の車内から消えるという物語である。
前述した通り、舞台となる地域、ヒッチハイクをする理由、行き先など極めて多くのバリエーション・類話が存在し、日本の場合だとヒッチハイカーではなく、タクシーの乗客が突然消える話なども存在する。
その正確な起源は定かではないが、馬車が交通の要であった17世紀頃から似たような話は存在し、聖フィリポが二輪車の車乗から姿を消す話も類話と見られる事がある。
ハワイなどではヒッチハイカーの正体は女神ペレであった...などの話もあり、土着の神性を正体とするバージョンも存在する。>>649
このサーヴァントの場合、アメリカのアーカンソー州、ハイウェイ365を舞台とする類話を存在・容姿の核としている。
アーカンソー州のハイウェイ365号線を車で走っていた青年が、道端に一人の少女を見かけた。
雨でずぶ濡れで寒そうにしていたので、彼は彼女を車に乗せ、自分のコートを彼女の肩にかけた。
少女の家まで車を走らせ、青年が車から降り、ドアを開けようと反対側に回ったとき、少女は居なかった。
戸惑いながらも、男は家に近づいてドアをノックした。
女性が応対してくれたので、男は何が起こったのかを説明した。
女性は、その少女は自分の娘であり、何年も前に事故で亡くなり、年に一度、ヒッチハイクで家に戻ろうとするのだという。>>650
【人物・性格】
アヴェンジャーとして召喚された彼女は地縛霊...それも悪霊的な側面が強く表れた上に「交通事故死者の亡霊の集合体」として召喚される。
消えるヒッチハイカーの伝説の類型の一つである「幽霊が乗って来た車両に事故を引き起こした」ケースなど「交通事故死者の幽霊がさらなる交通事故を引き起こす」として語られる幽霊譚に引き摺られていると思わしい。
土地に縛られた亡霊であるが故に、元いた家に帰る事も出来ず、自らの死に場所に佇み続けた少女の心は擦り切れており、願いを叶える為であれば己の命を奪った様な...或いはそれ以上の大惨事を引き起こす事を躊躇わない。
微かに元の少女らしい振る舞いや仕草を見せることもあるが、長くは続かず、平穏無事に生きる者たちへの憎悪を静かに蓄え続ける。
単体では幻霊にも満たぬ虚な亡霊である彼女であるが、今となってはもはや「交通事故」という災害、人災を具現化した凶悪なサーヴァントと化している。
イメージカラー:血と泥で汚れた服
特技:大事故の発生
好きなもの:たくさんあった事は、覚えている
嫌いなもの:車、雨、急ブレーキ音、寒さ
天敵:車両
願い:帰りたい
【一人称】 【二人称】 【三人称】「ランサー、パトロクロス。召喚に応じて現界した。来て早々だけれど、マスター……犬は好きかな?」
【元ネタ】ギリシャ神話、『イリアス』
【CLASS】ランサー
【真名】パトロクロス
【異名・別名・表記揺れ】父の栄光、若き英雄の友。
【性別】男性
【身長・体重】180cm・85kg
【肌色】褐色 【髪色】黒 【瞳色】黄
【外見・容姿】穏やかな雰囲気の青年
【地域】欧州
【年代】神代
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型、愛するもの、ギリシャ神話系男性
【ステータス】筋力:B 耐久:B+ 敏捷:A 魔力:C 幸運:C 宝具:EX>>653
【固有スキル】
駿足の寵愛:A+++
アキレウスとの友愛の証。
この寵愛がある限り、パトロクロスは神の血を引く者たちに劣らない実力を発揮する。
幸運以外のパラメーターをワンランクアップさせる。
悔恨の賽:C
パトロクロスは、サイコロを見る度に少し哀しい顔をする。
これは幼少期にサイコロを巡って友人を殺めてしまった彼の罪。
しかし、これがキッカケとなり彼はプティア島を訪れ──────。
最期の予言:B
トロイアの英雄ヘクトールに討たれた時、パトロクロスは「お前はアキレウスの手によって討たれるだろう。」と彼に言い残し倒れた。
この伝承を昇華したスキルにより、パトロクロスを倒した相手はその生命を終えるまで他の敵に狙われやすくなる。>>654
【宝具】
「──友よ、どうか僕の代わりに。」
『友よ、我が死を以って憤れ(プロスクリスィ・アキレウス)』
ランク:EX 種別:相伝宝具 レンジ:− 最大捕捉:−
トロイア戦争において、パトロクロスの死を嘆いたアキレウスが戦線に復帰した伝承の再現。
パトロクロスを触媒とし、アキレウスを召喚するというもの。
このアキレウスはパトロクロスを喪った時の精神状態で召喚されるためか、高ランクの狂化スキルと単独行動スキルを所有している。
会話自体は可能で、彼は友と契りを交わした者のために敵将を討ち取り、託された目的さえも達成してみせるだろう。
発動には条件があり、マスターを勝たせたい、もしくは何がなんでも生き残らせたいという想いをパトロクロス本人が抱くような経緯が必要となる。
─────宝具使用後、パトロクロスは触媒となった代償として現界を終える。
召喚されたアキレウスとの契約は不可。
彼も約束を果たした後、2日ほど経つ頃には消滅してしまう。
そのため、宝具解放のタイミングは事前にパトロクロスと相談をするか、戦況を見極める力が重要となる。>>656
【解説】
ホメロスの長編叙事詩イリアスに登場する英雄。
幼少期にクレイトーニュモスとサイコロを巡って喧嘩となり、彼を殺めてしまったことがきっかけで、パトロクロスは父メノイティオスと共にプティア島へ亡命する。
その後、プティア島の王であるペレウスに養育される経緯でパトロクロスとアキレウスと出会い、2人は唯一無二の親友となった。
パトロクロスはヘレネへの求婚者の一人だったため、それがきっかけとなりアキレウスと共にミュルミドン人を率いてトロイア戦争へと参戦する。
後にアガメムノンとの諍いで戦いへと赴かなくなったアキレウスの代わりに奮闘し、敵将であるサルペドンを討つなどの功績をあげていた。
しかしパトロクロスは、「軍船を助けたら、深追いはせずに戻ってくること。」というアキレウスの忠言を破ってしまう。
何故ならば、トロイアの英雄ヘクトールにミュルミドンの1人を投石で斃されたことに怒りを燃やしてしまったからである。
そうしてトロイア軍を深追いしたパトロクロスは、光明神アポロンの眩惑により武具をはたき落とされ、ヘクトールに討たれた。
死後はヘレネ、大アイアス、アンティロコスと共に幸福の島と呼ばれる白島で暮らしていると言われている。>>657
【人物像】
穏やかに佇む青年。
外交的かつ受動的な人物であり、基本的に誰とでも仲良くなれる。
豪放磊落な性格のアキレウスの親友なだけあり、彼のことをよく理解している人物。
かつて所属していたアカイア軍のなかでは大人しい部類に入るように見えるが、彼の戦闘力は敵の予想を超えるものである。
神の血を引かなくとも、その実力はトロイアの将たちに匹敵する。
犬が好きで、トロイア戦争に赴いた際も複数の犬たちを引き連れているほど。
この犬たちはアキレウスがストライキをしている間、暇を持て余したミュルミドン人たちと共に遊んでいたという。
あなたがもし犬が好きなのであれば、パトロクロスとの交友は深まりやすいだろう。
特技:犬を手懐けること
好きなもの:アキレウス、犬、ミュルミドン
嫌いなもの:パリス
天敵:ヘクトール
願い:アキレウスとの再会(宝具ではパトロクロス自身が消えてしまうため、再会としてカウントされない。)
【一人称】僕【二人称】あなた、キミ【三人称】彼、彼女>>658
【因縁キャラクター】
アキレウス
いつかまた会いたい、家族と言ってもいいほどの仲の親友。
それ以上でもそれ以下でもない。
ペレウス
行き場のなくなった自分を引き取ってくれた養育者。
アキレウスを置いて先に逝ってしまったこともあり、申し訳ないと思っている。
トロイア側の英雄たち
過去の事についてはどうこう言うつもりはない。
ただしアキレウスに対して敵意を抱く者には、ただならぬ殺意を返すだろう。
アカイア側の英雄たち
また共に戦うことが出来て嬉しく思っている。
ケイローン
パトロクロスはかつてケイロニクス(ケイローンの子)を名乗ったことがある。
本人には直接言ったことはないものの、それで潜り抜けられた事態もありケイローンにはとても感謝している。>>659
【wiki登録】可
【イメージ画像】
https://picrew.me/share?cd=RRcmapbLVj「叛いた者、逆らう者、疑わしい者……。どいつもこいつも殺.さなくちゃ……、私が殺.される前に……!」
【出典】史実
【CLASS】アサシン
【真名】呂雉
【異名・別名・表記揺れ】呂娥姁、呂后、高皇后
【性別】女性
【身長・体重】158cm・38kg
【肌色】蒼白【髪色】黒【瞳色】紫
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】貴人の相を濃い隈と顰め面で台無しにした痩せぎすの女。宝冠歩揺と綾羅錦繍で着飾って尚も隠し切れない陰鬱さ。
【地域】中国(漢王朝)
【年代】紀元前241年 - 紀元前180年8月18日
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・女性
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:D 幸運:A 宝具:D【クラス別スキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
但し、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【保有スキル】
垂簾聴政:A
天子に成り代わり“皇帝特権”を代行するスキル。
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
元の天子が持つ権威、才覚ではなく、アサシン自身が揮った権勢からランクが決定される。
拷問技術:A-
卓越した拷問技術。拷問器具を使ったダメージに大きなプラス補正がかかる。
アサシンの拷問は殺傷力に優れる反面、殺意に満ち溢れているせいで、じわじわ責め苛むのは不得意。
酸鼻を極める拷問は標的はおろか目撃者の精神さえも砕き、精神防御を持たない者であれば精神死に追い込む事も可能。精神汚染:D+
不安定な精神性。普段は正常な精神状態を保つが、プレッシャーに晒され続けると錯乱する。
錯乱状態に陥ると、他の精神干渉をシャットアウトするようになるが、正常な意思疎通が困難になる。
この精神汚染は、身の安全が脅かされる、重責を負う、己の悪行を自覚する、等により段階を追って上昇する。
それに伴い精神干渉の遮断確率は上がるが、疑心暗鬼に憑りつかれたアサシンの精神は決定的なまでに破綻していく。
対英雄:A
英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。
アサシンの場合、「王に対する暗殺手腕」を示す「対王」に限定される為にAランクで得ている。
王を孤立させて狙い撃つ手練手管により、王が持つ指揮統率スキルや軍勢召喚宝具を大幅にランクダウンさせる。【宝具】
『人彘圂(ひとぶたごや)』
ランク:D+ 種別:結界宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
サーヴァントの肉体すら蝕む鴆毒ベースの調合毒が充満した小箱。
真名解放により拡大展開され、一辺四尺の小結界を形成して敵対者を閉じ込める。
閉じ込められた者は、四肢の自由と視覚・聴覚・発声機能を封じられ、猛毒による継続ダメージを受ける。
刑死者、獄死者は脱出判定に大きな不利が付き、更に病死者、毒死者はダメージとは別に毎ターン即死判定が科される。
小箱の状態でも、設置して地雷とする、内部の毒を飲食物に盛る、投擲して炸裂弾とする等、活用の幅は広い。
『罪悪滔天・土崩瓦解(つみ、くにをほろぼす)』
ランク:EX 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
アサシンの治世で天変地異が頻発した逸話が、天人相関説に基き成立した自動発動型宝具。
天子が法治の支配により世界のテクスチャを固着させる呪的拘束、その反転呪法ともいうべき崩壊現象。
アサシンの陣地ではテクスチャの剥離が発生し、次第に物理法則が崩れていき、やがて世界の裏側が地表に現れる。
陣地内は幻想種が跋扈、天変地異が頻発、生物が変調を来す魔境と化し、最終的には世界からの排斥対象となってしまう。
この剥離現象は完全に制御不能。一応、敵の侵攻を妨げたりもするが、基本的にはデメリットしかない。【Weapon】
『人彘圂』
宝具にして、魔力消費により生成される汎用魔術礼装。常に5、6個は携帯している。
調合毒は幻想種・鴆の毒をベースとしている為、抵抗にも解毒にも優れた魔術の適性が求められる。
【解説】
漢の高祖・劉邦の妻。単父(現在の山東省)の名士である呂公の娘。夫の死後に専横を極め、国を一族で占有した。
人相見を得意とした父の意向で、当時はしがない地方役人に過ぎず、既に妻子までいた劉邦に嫁ぎ、一男一女を設けた。
皇后の座に就くと、夫の留守に韓信を処刑し、一度は放免された彭越を刑死に追い遣る等、後の恐怖政治の片鱗を見せ始める。
夫の死後は、息子の恵帝、孫の少帝と後少帝の後見を務め、陳平の提言を採用して一族の者を重役に就ける事で社稷の安定を図った。
最晩年には劉邦の庶子である諸侯王を暗殺.して呂氏に挿げ替え、反抗的な少帝を暗殺.」するなど、強硬に支配体制を固めていく。
功臣や劉氏との対立が決定的となった前180年、腋から病を発し死亡。青い犬が腋に飛び込む幻覚を見た数か月後の事であった。
今際の病床では二人の甥に決して軍権を手放さないよう厳命し、私の葬式にかまけて功臣らに隙を見せるなとまで遺言したという。
しかし、呂雉の危機感は共有されず、僅か一ヶ月半後には斉王の蜂起を発端とする「呂氏の乱」にて呂氏は賊滅される。
呂雉の外戚政治は潜在的な敵である功臣・諸王を抑える為のものであったが、そのせいでクーデターを招く本末転倒な結果に終わった。
その所業から中国三大悪女にも数えられる一方、司馬遷は『史記』にて王朝の支配者を記した「本紀」に呂雉の項を設けている。【天人相関説】
儒教の教義の一。天と人が相互に影響を与え合っているとする思想。天人感応説とも。
人体は大宇宙の縮図たる小宇宙であり、その構造と機能は天に対応し、殊に天子の政治は世界に大きな影響を与えるという。
有徳の賢君の治世は天下泰平となり瑞獣などの吉兆が現れるが、不徳の暗君の治世では天変地異が多発し魑魅魍魎が跋扈するとされた。
呂雉の治世では天文現象や災害が頻発しており、紀元前181年に日食が起きると、これを憂いて「私のせいだ」と側近に溢している。
魔術世界における中国史上の皇帝は、地上に法の支配を敷く事でテクスチャをコーティングし、人理維持の役割を担う者である。
神代を脱してなお不安定なテクスチャを押さえ付け、人界に秩序を齎す統治機構。言わば生きた聖槍、文字通りの人柱なのだ、と設定する。
天子の支配が強固であるほど世界は安定するが、支配が揺らげば世界も揺らぎ、テクスチャの裏に潜む幻想種や異界が再び顔を出す。【人物】
良妻賢母の末路。戦時中と皇后期の体験から精神の均衡が崩れ気味。情緒不安定で晩年の夫に輪をかけて疑り深い。
些細な言動を叛心の表れと決め付け、自身の安全が脅かされていると思い込んで怯え、恐慌した末に正常な理性と判断力を失う。
元より繊細な性格ではあったが、項羽という規格外の暴力装置に捕まった際に死の恐怖に囚われ、トラウマを植え付けられてしまった。
更に戦闘経験を持たないが故の無力感が重なり、武力に対する異常な恐怖心を持つに至る。韓信や彭越を始末させたのもこのため。
一応、自身の統治経験から兵力さえ与えなければ大丈夫だと学んだものの、今度は武力蜂起を異常に恐れるようになった。
警戒レベルは個人武勇に優れた英雄>軍勢を動員できる王>権威しか持たない功臣の順。
功臣の中でも敗走中に劉邦が捨てた劉盈と娘を拾った夏侯嬰、劉盈の皇位継承を助けた周昌や張良には深く感謝している。
権勢欲は強いが、その本質は保身。あくまで身の安全を確保するために権力を欲し、それが更なる敵意と脅威を呼ぶ負の悪循環。
完全にプレッシャーから解き放たれると、本来の穏やかで献身的な性質が蘇るが、戦闘が本分のサーヴァントの身では望むべくも無い。
イメージカラー:濃淡にムラのある紫
特技:謀殺、炊事洗濯
好きなもの:平穏無事、自らは動かず手を下すこと
苦手なもの:プレッシャー、武人、犬
天敵:項羽、陳平
願い:微塵も恐怖を感じることの無い安寧【関連人物】
劉邦
漢の高祖。父の一存で結婚させられた相手。恋慕するでも嫌悪するでもなく、夫として過不足無く敬愛している。
ある意味では、呂雉が狂気に堕した元凶。劉邦が凡俗のままであれば、呂雉は項羽に囚われることも、国を統べることもなかったのだから。
項羽
西楚の覇王。彭城の戦いで劉邦が敗れた際に義父と共に捕縛され、二年ほど人質として管理下に置かれた。
名前を聞くだけで震え上がる程の恐怖の象徴。対面したら泡を噴いて失神する。その傍らに侍る愛妾のことは全く覚えていない。
蕭何
漢の三傑。劉邦の戦いを支えた大官吏。共謀して韓信を処刑に追い込んだ。
互いに警戒し合いながらも、劉邦の権威を勝手に利用しつつ保身を図るところでは息の合った関係。
韓信
漢の三傑。劉邦の戦いを支えた大将軍。既に実権は取り上げられていたが、劉邦の留守中に謀反の疑いで処刑した。
武力を恐れる呂雉にとって、野心をチラつかせる当代最強の武将などという潜在的脅威は殺してしまう以外に無かった。張良
漢の三傑。劉邦の戦いを支えた大軍師。頼みに応じて劉盈の廃立を避けるための良策を授けてくれた恩人。
張良が仙人となるべく節食に努めていることを知ると、どうして自分を痛め付けるのかと強引に食事を摂らせている。
言動も物腰も上品だし、さすが軍師は野卑な武人連中とは違うわ、と呂雉は思っているが、実のところ張良はかなりの武闘派である。
陳平
魏咎、項羽の下を経て劉邦に仕えた軍師・政治家。呂雉に媚び諂っていたが、その死後にクーデターを起こして呂氏を一掃した。
最優先警戒対象。次があれば何かする前に始末しておくつもり。実は保身第一の行動原理が似た者同士。
戚夫人
劉邦の愛人。息子の劉如意を皇太子にしてほしいと劉邦に強請ったので、報復として人豚に貶めて惨殺した。
潜在的脅威度は低かったが、地位を奪われかけたことで最優先抹殺対象に。その残虐な仕儀は呂雉が抱いた恐怖と憎悪の表れ。
呂産、呂禄
甥たち。それぞれ相国・上将軍に就け、南軍・北軍の支配権を与えて盤石の態勢を整えた。
死後の顛末を知った今、もはや呂雉は血族すらも信頼することはない。「何もよくない、ぼくは恋も愛も、まだ何も知らない」
「だから、この先もずっとこの胸に空いた穴を埋める出逢いを、求め続けるの───」
【原典】史実、都市伝説、インド神話
【CLASS】アルターエゴ
【真名】ホープ・ダイヤモンド
【異名・別名・表記揺れ】Hope Diamond、フランスの青(Lebleude France)、タヴェルニエの青(Tavernier Blue)、世界で最も有名なダイヤモンド
【性別】女性
【身長・体重】149cm・44kg
【肌色】白【髪色】赤【瞳色】青
【スリーサイズ】71/55/73
【外見・容姿】時折り赤く煌めく、どこまでも深く青い瞳が印象的な、リボンとフリルを多用した、黒と白のモノトーンとピンクのゴシックロリータドレスを着た...つまりはゴリゴリの地雷系ファッションの赤いツインテールの少女
【地域】インド、フランス、イギリス、アメリカなど・スミソニアン博物館
【年代】神代~1660年代?~現在
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・魔性・神性・無機物
【ステータス】筋力:E 耐久:A+ 敏捷:E 魔力:A+ 幸運:EX 宝具:EX
幸運ステータスが「マイナスの意味での規格外」であることは言うまでもない。
https://picrew.me/ja/image_maker/1996436【クラス別スキル】
対魔力:A
魔術への耐性を得る能力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
世界に名高き特級の呪物であるアルターエゴの場合、呪詛の類には高い耐性を発揮し、逆に吸収して自らの力に変える事すら可能だが、聖性を伴う術式には弱い。
騎乗(装飾品):B
乗り物を乗りこなすための能力。騎乗の才能。
アルターエゴの場合、器物...装飾品(アクセサリー)のサーヴァントとしての特殊能力。
誰かに"所有"される事に適性を持ち、所有者(マスター)とのコミュニケーション判定に補正を得る。
ただし、常に万全の関係を築けるような能力ではなく、主従関係が揺らぎ、険悪になっても完全に破綻しないように繋ぎ止め易くなるというもの。
『ごめんなさい...ぼくが悪かったから...おねがい、捨てないでぇ...』
という、病みニケーション能力。
マスターによってはズブズブの共依存関係へと堕ちていく可能性も。
単独行動:A+
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。
依り代や要石、魔力供給がない事による、現世に留まれない「世界からの強制力」を緩和させるスキル。
数多くの持ち主の元を渡り歩き、破滅を撒き散らした...その様に語られた存在であるアルターエゴは極めて高い確率でマスターを喪い、このスキルを活用する事となるだろう。
なお、後述のスキルと併用すればマスター無しでも独力で現界維持が可能ではあるが、さみしいのでアルターエゴはマスターとの契約をしたがり、その魔力を積極的に欲しがる。>>671
【保有スキル】
無辜の怪物:EX
呪いの宝石(ホープダイヤモンド)。
生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。
本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。
このスキルを外すことは出来ない。
誹謗中傷、あるいは流言飛語からくる、有名人が背負う呪いのようなもの。
余りにも有名な真偽問わぬ呪怨と災禍が渦巻くかの宝石の伝説...その淵源とされるとある"少女"に纏わる胡乱な逸話を核に、その"少女"の別人格として成立したサーヴァントが、アルターエゴである。
ル・ビジュー・デュ・ロワ:A+
王の宝石(Le Bijou du Roi)。ホープダイヤモンドの異名の一つ。
スキル『大地の宝石』が進化したものであり、アルターエゴの「宝石」としての性質が纏められたもの。
大地の魔力や周囲の念を吸収、流転、蓄積して呪的なリソースに変える能力に加え、特殊な組成を持つ神秘結晶体としての、単純なモース硬度で表せない圧倒的な耐久力を有する。
靱性も通常のダイヤモンドとは比較にならないほど高い。火にも強い。
その硬度は最大でシャルルマーニュ伝説に謳われる「金剛体の騎士」にも匹敵する程だが、貯蓄した魔力量やアルターエゴの精神状態によって実質的な強度は増減する。
...愛する人を喪った直後など、アルターエゴが深い絶望に包まれた時であれば、余りにも容易く、その霊基は砕けるだろう。>>672
離別の運命:EX
確実な不運を引き起こす呪い。自我より別れた別人格となってもなお、その存在に染み付いた神代の呪詛の残穢が、真偽問わぬ呪いの伝説と混ざり合い、変質したもの。
周辺環境ごと相手の幸運値を引き下げ続け、破滅的な因果を収束させる。対魔力では無効化できない。
魅了状態にある者やアルターエゴにダメージを与えた者に対しては更に効果が増す。
アルターエゴの意思で一時的に呪いを抑える事も可能だが、長くは持たない上、契約・魔力供給の経路(パス)が繋がったマスターへの悪影響は抑えられず、呪いにその身を蝕まれ続ける。
つまり...彼女を召喚したマスターは"絶対"に命を落とす。
神性:E-
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
とある少女の別人格(アルターエゴ)として幸運の女神ラクシュミーに連なる神性を有するが、ほとんど劣化・退化している。>>673
【宝具】
『永久に別れ歩く魔性の青(ブルー・デッド・エンドレス)』
ランク:EX 種別:対心宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
それが破滅を齎すものであると理解していながらも魅了されずにはいられない、魔性の煌き。
レンジ内全域に超微細な深い青の瞳より、鮮やかに瞬く赤の燐光を放つ。
その輝きに触れるか、魅せられてしまったものは強烈な魅了状態へと陥り、正常な判断能力を喪い、アルターエゴをなりふり構わず我が物にしようと暴走する。
...そして、アルターエゴに近づいた者は高確率で離別の運命により自滅するか、争奪戦に巻き込まれて同士討ちする。
悪辣な事に離別の運命との相乗効果が極めて高く、基本的に抵抗判定及び魅了状態からの復帰判定には大きなマイナス補正が付く。
これ自体は物理的な破壊力を持つ宝具ではないが、破滅の連鎖の果てに甚大な被害を齎し得る、悪性宝具。
【Weapon】
『宝石魔術』
自身が宝石であるため、高度な宝石魔術を行使可能。
呪詛と攻撃に特化しており、治癒や探索といった術式は組めない。
自身を魔力収光媒介として高威力の光線を放つ、肉体を万物を切り裂く刃に変える、呪念が蓄積された自分自身のレプリカや引き立て役の数多の宝石を投影し、瞬間的に炸裂させるなど。
魔力消費は大きいが威力が非常に高く、通常の宝石魔術行使に比べ総合的なコスパが良い。
現代宝石魔術師が憤慨するレベル。>>674
【解説】
ホープダイヤモンド。45.52カラット(9.104g)、長さ、幅、深さ25.60mm×21.78mm×12.00mmのブルー・ダイヤモンド。
深く、黒っぽい藍色の宝石であり、その美しさは「ファンシー・ダーク・グレイッシュ・ブルー」「超微細な深い青」「最も美しいブルーサファイアの青」などと称された。美しい紫、とも。
結晶構造内に微量のホウ素が含まれているため、通常の光の下では青色を呈し、紫外線を照射すると赤色の燐光を放つ。
この「暗闇で赤く煌めく」効果は、紫外線を照射した後もしばらく持続し、この奇妙で神秘的な性質が「呪いの伝説」に拍車を掛けたのかもしれない。
最も古い記録によれば、フランスの宝石商ジャン・バプティスト・タヴェルニエが17世紀頃にインドのダイヤモンド鉱山で買い付けたものであるとされている。
その後、この宝石はフランス王ルイ14世が購入されたが、盗難やオークション、破産の末の売却などにより、多くの持ち主の元を渡り歩き、破滅と不幸を齎したという。
タヴェルニエは病、或いは野犬の群れに襲われて死亡し、フランス革命の原因にもなったとも、購入者が続けて自殺した、とある王子が購入したがロシア革命派に殺された、ある男がトルコのスルタンにこれを売却したが妻と幼い子供と共に断崖から投げ落とされた、ある者はこの宝石を持っていたせいで絞首刑に処された、カッティングした宝石商が破滅的な死を遂げた...など。>>675
伝説には真実も含まれるが、その多くは宝石の価値とネームバリューを高めるために作られた誇張と捏造である。
(例えば、タヴェルニエが病、或いは野犬の群れに襲われて死んだという話は確実に虚構であり、かれは84歳で天寿を全うしたという。また、マリー・アントワネットのギロチンによる処刑が、この宝石を身に付けていた事による呪いとされる事があるが、ホープダイヤモンドのペンダントは国王専用であったため、一度も身につけたことがなかったとされている)
現在、ホープダイヤモンドはスミソニアン博物館の群の一つである国立自然史博物館に展示されており、呪いも今のところ沈黙している。
†
ホープダイヤモンドの呪いの伝説の一つに、この様なものがある。
「かのダイヤモンドは、とあるヒンドゥー教寺院に存在した"女神像"の両目に埋め込まれていた物の1つが盗み出されたものである」
無論、これも他の伝説と同じく根拠のない捏造である可能性が高い(もう片方の青いダイヤモンドの「目」が現れなかったことも大きな理由である)。
だがもしも、その宝石の源流がその"女神"であり、愛する者との離別を経て大地の底へと消えた少女の悲嘆が、カタチを成したものであるとしたら...?
万物流転により一雫の涙と変じ、幾星霜の果てに愛した者の姿さえも喪い、ただ一つ胸の中に残った「悲しみ」を埋めるために彷徨い歩き、悍ましき呪物と化した...そういった仮想のバックボーンにより構築され、実際には関係がないかも知れない後世の伝承と結び付けられ、本人から切り離されて発生した「無辜」のアルターエゴ。それが彼女の正体である。>>676
【人物・性格】
外交的、陰気で弱気、能動的。
そして自虐的、依存的、破滅的。
ホープダイヤモンドは現存しているため、正確には彼女は『ホープダイヤモンドの脚色された呪いの逸話』が具現化された存在であるが、女神シータに関する伝承を主要構成要素とし、そこから仮想された胡乱な物語(ストーリーライン)を原典とする特殊なアルターエゴとして現界している。
更に言えばシータの「悲嘆」を抽出、純化した人格であり、本来のシータが持つ我慢強さや貞淑さ、王女としての気高き精神性は皆無。
オリジナルの人格の根底を成す「愛した者との記憶」すらも存在しない。
紙の月で行われた聖杯戦争で確認された「創造のアルターエゴ」の例と同じく、霊基の共用部分こそあれど、本来のものとは理念や信条の差異が激しい。
その胸の内に残るのは「愛する者との永遠の別れに対する悲しみ」であるが、その悲しみを埋め、癒すための恋も、愛も、出逢いもアルターエゴは完全に忘却してしまっている(或いは、そんなものは最初から持ち合わせていない)。
故に、彼女は離別(わかれ)の悲しみと苦しみを埋めるために愛を求めるという、因果が逆転した動機により現界する。
寂しがりやであり、孤独を嫌い、自分を召喚したマスターに対してよく懐く。愛してくれるなら性別や年齢とかは気にしない。
しかし、自分が愛されるためならば手段を選ばず、離別の運命によりマスターを喪っても、暫くは悲しんでいるが、その内新たな出逢いと愛を求めて放浪するなど、その精神性は残酷で幼く、無自覚に淫奔。
積極的に他者を破滅させる趣味は無く、呪いを振り撒く事に罪悪感もあるが、それらを全て棚に上げて愛を求める天然純粋の魔性の女。
何故か現代的なファッションに身を包んでいるが、以前の召喚の記憶を引き継いでいる訳ではなく、装飾品(アクセサリー)の英霊としての霊衣を変更する能力により、現代に合わせた服装で召喚されているだけである。>>677
イメージカラー:赤き燐光を散らす魔性の青
特技:輝き煌めくこと、愛されること
好きなもの:愛してくれる人
嫌いなもの:離別、ひとりぼっち
天敵:破滅の運命
願い:愛されたい
【一人称】ぼく【二人称】きみ、あなた【三人称】呼び捨て
【因縁キャラ】
ラーマ:
「誰それ?ぼく知らない...」
彼の運命は彼女ではなく、彼女の運命は彼では無い。人格は別離れ、呪いも大いに変質した。
...彼と彼女が「出会うことが出来る」のがその証明である。>>677
† matrix Lv.E
『一秒、一瞬、涙に滲み(ホープエンド・ティアーズ)』
ランク:EX 種別:離別宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
シータのアルターエゴとして成立しているホープダイヤモンドのみが使用可能な特殊宝具。
聖杯戦争においてアルターエゴが「自分は求めていた愛に出逢う事ができた」「この出逢いがあれば悠久の離別(わかれ)にも耐えられる」「愛する者のためならば己の全てを投げ捨てられる」という自信と決心がなければ発動できない。宝具の情報自体も封印されており、その時が来るまで自分とマスターですら把握できない。
自身の魔力と呪いの全てを「自分の破滅」へと注ぎ込み、収束させる、自滅宝具。
この際、周囲に存在する自身とは全く関係のない呪いも、それを己のものとして吸収する、最上位の解呪効果が発揮される。
結果として離別の運命による悪影響はすべて解消され、"絶対"の死の運命すらも覆る事となる。
この宝具を使用したアルターエゴは、愛を胸に秘めて、永劫の眠りに付く。アサシン・クリュサオルを投稿したものですが、投稿のエラーが起きてしまったのと、問題と思わしき書き込みを起こしてしまいすみませんでした。
もし大丈夫なら、それの追記、修正したのを投稿しても大丈夫ですか?【元ネタ】史実、『ラーマーヤナ』
【CLASS】アサシン
【他クラス適性】キャスター、ルーラー、(アヴェンジャー)
【別名】夜眼のアサシン
【真名】(ランバル公妃)マリー・ルイーズ=カリニャン(+魔人ラーヴァナ)
【性別】(肉体的には)女性
【地域】フランス、インド
【属性】秩序・悪・天
【その他特性】人型、ヒト科、魔性
【ステータス】筋力:E 耐久:D++ 敏捷:C+ 魔力:B 幸運:EX 宝具:A
【クラススキル】
気配遮断:C+
アサシンのクラススキル
主に自身の気配を消す能力であり、隠密行動に適しているスキルだが、攻撃態勢に転じるとランクが下がる面がある。
ルイーズの場合、元々特にランクが高いわけではない上にマリー・アントワネットの事となると気配を晒すことに一切の躊躇をせずに全力で敵前に立ちはだかってでも王妃を守る事を第一として優先してしまうため大して意味を成さない。しかし、周囲の関係しない者に悟られぬように情報網を拡大・情報を収集することにかけてはこの限りではなく、絶大な効果を発揮する。>>681
陣地作成:A-
本来はキャスターのクラススキル
魔術師として、自身に有利な工房など陣地を作り上げることができる。
ルイーズの場合は、生前務めあげた王妃家政機関総監として、軒並みマリー・アントワネットが必要とする、または望む場を、整えておく意味で作成することに何より心血を捧げる。
道具作成:C
本来はキャスターのクラススキル
魔力を帯びた道具を作成できるスキル。
ルイーズの場合は、軒並みマリー・アントワネットの身辺に関わる執務を遂行する上で必要な道具の作成に特化したものとなっている。
復讐者:B-
本来はアヴェンジャーのスキル
アヴェンジャーとして、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。アサシンは周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちに復讐者の力へと変化する。
忘却補正:A
本来はアヴェンジャーのスキル
アヴェンジャーとして、人は多くを忘れる生き物だが、アサシンは決して忘れない。>>682
自己回復(魔力):C-
本来はアヴェンジャーのスキル
アヴェンジャーとして、アサシンの魔力は復讐が果たされるその時まで延々と湧き続ける。毎ターン微量ながらも魔力が回復する。
【固有スキル】
諜報:B
お馴染みのスキル
通常の「諜報」スキルのように敵に敵対者であることを悟らせず、信頼を得て、味方や仲間であると誤認させる技術ではない。ルイーズの場合は、自身の陣営に紛れ潜む裏切者や有害となる者に関する情報を集めて炙り出すことに特化した技術であり、その疑いのかかった容疑者や重要な情報を知る人物に対してそれとなく尋問を行い直接情報を引き出す技術も含む。攻めというより守りのための技術であり、ルイーズ本人というよりルイーズの質問内容自体に対する警戒心を強制解除させると言った方が近い。
ルイーズはフランス革命の初期、宮廷内の家政機関所属のスタッフ即ち身内の中で、王室への忠誠心をどれ程持っているかの調査を目的として、少しでも王室に対する裏切り行為をはたらく可能性がある者を探し出す為に張り巡らせた情報網を駆使し宮廷中の情報を収集・分析を行っていたとされている。
病弱:C
お馴染みのスキル
生来の虚弱体質を示すスキル。生前の病に加えて後世の人々からのイメージを塗り込まれた結果、「無辜の怪物」スキルに近い呪いとなったもの。発動する確率はかなり低いものではあるが、発動してしまうとあらゆる行動に大幅なステータス低下のリスクを伴い、特に戦闘中であると致命的な隙が生じる危険を孕む。
生前患った神経過敏や失神体質のため、戦闘が長期化すると精神が不安定になったり最悪気を失ったりすることがある。ランクの割にリスクは微塵も軽視できない。>>683
黄金律:B
お馴染みのスキル
人生においてどれだけ金銭が付いて回るかという宿命、所謂財運を示すスキル。
ルイーズは20歳を迎える前には早くに逝去した夫の巨額の遺産を相続して既に資産家レベルになり、その後も20歳半ばにして皆が大富豪と認める身でありながら当時ヴェルサイユで非常に高額な俸給を約束された最高官職である王妃家政機関総監に着任し、その座を維持し続けたため、生涯においてお金に困るということが無かった。
鋼鉄の決意(忠):A
お馴染みの「鋼鉄の決意」スキルの変種スキル
鋼の如き忠誠心とそれに伴う行動力を示すスキル
根幹はルイーズのフランス王家と王妃に対する強固な忠誠心そのものである。革命期、国外脱出中であったルイーズはマリー及びフランス王家と運命を共にする覚悟を決め、マリーの逃げてほしいという本音を知りつつも押し切ってフランスへ馳せ参じ、その後も自身が病弱によりマリーの許から離れなければならなくなった際にも、療養中に再びマリーから戻らないでほしい旨の書状を受けたが、回復して迷わずマリーの許へ駆けつけた。また、自身の生死を決定的に分ける即席裁判の場で、フランス王家への非難を述べるよう強要された際には、これを拒み最大の忠誠を示した。
王妃家政機関総監:EX
ルイーズが生前務めていたヴェルサイユにおける最高官職。彼女にとってはマリー・アントワネットから直接任命された、誇り高く、そして思い入れ深い居場所。王妃からの信頼の証。王妃の身の回りに関して、あらゆる面から全力でマネジメントする、重要な責任を背負う職務である。
主とする者、将とする者を補佐すると決めたならば、副官、参謀的な立場としてはこれ以上ないほど完璧なサポート力を発揮できる。>>684
パンティエーヴルの天使:―(EX)
本来のルイーズが持つスキル
傷心した義理の父(舅)の心を慰めるために彼と共に積極的な慈善活動を熱心に取り組んだことで、家名を冠した天使の愛称で称されたルイーズの他者を慈しむ心、そしてマリー・アントワネットとも親交深かったハプスブルクの外交官からも評された、陰謀・権謀などの後ろ暗い人間模様とは縁遠い、心優しく誠実な精神性・人格を示すスキル
ルイーズの慈悲は、彼女が手を差し伸べた、傷付いた誰かに届き、その者の身と心を癒した後も影響を与え、今度はその誰かが別の傷付いた誰かに手を差し伸べ慈悲を分け与えるという、輪が拡がっていくが如く周りへと伝播していく。>>685
【宝具】死は明日無き絶望なり(アムネ・オーンブル)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
正式な宝具名はホープ・ダイヤモンド。見つめれば見つめる程闇に吸われていく夜天の如き黒々とした紺碧の宝石。手にした者は次々と破滅すると云われる伝説を持つ実在する呪いの宝石の宝具。
元々『ラーマーヤナ』のシータ像の眼として在ったという起源を持つ宝石であったが、その真実として、そのシータ像の中には魔人ラーヴァナが宿っていた(独自設定)ことで、宝石にはラーヴァナの残滓としての魔力を宿すに至った。その宝石を成り立ちから、ルイーズが義眼代わりの魔眼として使用する。
数多の人々を不吉に陥れ死を齎し続け、その犠牲者たちの無念怨念を宿し、呪いの伝説として人々から恐怖され、忌避された宝石は死を象徴する呪いの魔石と化した。この宝具は、魔石をあらゆるものの死の要因を読み取り、個体としての死の概念を露わにする魔眼として覚醒させる。即ち、直死の魔眼。視覚化させた死の線及び死の点を切断する致命的な攻撃。
但し、擬似的ながら確かに直死の魔眼としての能力を発揮するが、軒並み手にした人を呪い続けたという伝承から、対人限定仕様となっており、ルイーズが人でないと認識したモノに対しては効果を発揮しない。しかし、人が発したものであれば人でなくても発動できる。
本質は宝石の部分であるが、普段は首飾りの形状をしている。元々はマリー・アントワネットの所有物であったとされ、生前ルイーズが王妃から度々借りていたとされており、借り物ではあるがアサシンにとっては王妃との大切な絆の証に他ならない。そのため、通常霊基のアサシンである彼女だけであれば、宝具として所持していても決して使用しない筈の宝具。また、マリー・アントワネットと逸話を共有しているために、ルイーズは彼女へ宝具を譲渡することができる。>>686
【宝具】百合の宝冠の傍に勿忘草の冠を(フルール・ド・リス)
ランク:C 種別:対人宝具/結界宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:5人
ルイーズのマリー・アントワネットやフランス王家に対して忠義を貫いた精神性と、それに基づく、6月20の民衆による暴動でテュイルリー宮殿内にて王妃らを暴徒と化した民衆から守り続けた逸話が昇華された宝具。
発動することでテーブルを象った大楯が出現する。大楯によってルイーズが守らなければならないと判断した対象を外敵からのあらゆる攻撃や呪い・不浄などの干渉から守護する。この宝具は共にルイーズが守りたいと判断した対象を守ろうとする同士が多ければ多い程より強固な防御力を発揮する。
この大楯は、ルイーズの王妃に対する揺るぎない絶対的な忠義の表れである。同時に、王妃を必ずお守りしなければならないという思いが、6月20日の民衆による暴動がテュイルリー宮殿内にまで及んでいた際に、王妃らを守るために王妃らと扉の間にテーブルを置き、ルイーズと複数人の王家に忠誠を誓った信頼のできる従者達とで勇敢に王妃らの周りを長時間囲み続けたという逸話の形を成したものでもある。>>687
【宝具】月の刃(チャンドラハース)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
魔人ラーヴァナがシヴァから受けた罰を赦免してもらった時にシヴァから授かったという剣の宝具。
本来は所有者ではないルイーズが自らの霊基の一部として組み込まれているラーヴァナの力を借りる形で通常武装として振るう黄金に輝く双頭刃の剣(独自設定)。見た目は柄の上下に刃がある黄金の剣であるが、その名の示す由縁は、本来の使い方が投擲であるところに因る。剣を柄の部分を軸として回転させることで、まるで夜空に燦然と輝く満月の様相を見せる。そして、その回転させた剣をチャクラムのようにして敵へ向け投擲する。そう、セイバーのラーマの宝具である「不滅の刃」と同様の使い方である。
しかし、ルイーズは本来であれば所有者ではなく、且つ生前は戦場に立った経験も無ければ剣技について触れた経験すら持ち合せないため、到底本来のスペックで使いこなせなければ真名解放も不可能であり、且つその非力さ故にまともに剣として扱い敵を斬ることもままならない。
但し、神造兵装であるこの剣はたとえ使いこなすことが出来ずとも、非力なルイーズが素人同然の粗だらけの技量で振るうだけでも、敵意と殺気さえあれば武器としては十分な威力を発揮する。
【Weapon】呪いの宝石(首飾り)、自身を刺し貫いていた短槍、月の刃>>688
【関係ありそうな人物】
マリー・アントワネット…出会えば即座に優先順位をマスターと同等かそれ以上、とにかく最上位に置くこととなる存在であり、アサシンにとって自らの存在意義を最も満たす生前から仕える最高の主人にして妹的存在であり唯一無二の親友。
(ルイ17世)…マリー王妃の子であり、革命でまだ幼くして民衆の手により凄惨な最期を迎えたと広く伝えられる革命の被害者。その最期の凄惨さはアサシンと共通している。
サンソン…フランス王ルイ16世とマリー王妃の処刑に立ち会った処刑人。残虐な手段で凄惨な死を遂げた自身と違い、人道的手段に基づきマリー王妃が苦しみ少なく最期を迎えられたことについては不幸中の幸いであったとしてせめてもの感謝の意を向けている。
デオン…フランス王家に忠誠を誓った騎士。生前お互いにあまり関わり合う機会こそ無かったが、お互いの事については知っていた。彼?/彼女?とは王家に忠心を捧げた者同士で、今度こそマリー王妃を守り通すことを誓い合っている。
コルデー…フランス王家を見限り革命の推進派の一派であった貴族の娘。王家に忠義を尽くした身としては複雑な心情であり、彼女からしても王家の側の人間であるルイーズに対してはあまりよく思っていない。また、彼女は「暗殺の天使」と称され、お互い「天使」の名が付いた異名を持った者同士でもある。
ナイチンゲール…「クリミアの天使」の異名を持つ。こちらはコルデーの様に美貌にまつわる所以ではなく、弱者に手を差し伸べる献身的な姿、慈悲の心から称えられ「天使」と呼ばれた女性であり、より共通度としては高い。
両儀式…直死の魔眼の保有者。完全に生来の要因によって本人の一部として機能しており、扱い方はルイーズより長けており、先達者、先輩的なポジションになる。
イシュタル&アストライア…宝石を使った魔術を扱うサーヴァント達。彼女たちの宝石魔術における理論は、ルイーズの宝具としてのホープダイヤモンドに付与された死の概念及びそれの元となった呪いの伝説の魔術的理論と概ね同じくするものである。>>689
ラーマ(シータ)…ラーヴァナとは切っても切り離せぬ因縁の相手であり、戦争にて対立し彼を討ち取った英雄。また彼女については、戦争勃発のきっかけとして、森で攫ったラーマの妻。ラーマがセイバークラスでの現界にて、無理矢理剣に改造した自身の持つ宝具「ブラフマーストラ」を如何にして剣の形状でも使えるようにするかで、ラーヴァナの「月の刃」を参考にしたとかしていないとか・・・(独自設定)
アスクレピオス&紅閻魔…アスクレピオスがインド異聞帯で神たるアルジュナから権能を与えられた死神であり、紅閻魔にとっては地獄で過酷な労働環境の身に遭った自身を拾ってくれた大恩ある閻魔大王の別名であるヤマは、『ラーマーヤナ』にてラーヴァナが戦争で軍勢を率いて冥府へ攻め込んだ時の相手である。
パールヴァティ―&ドゥルガー(カーリー)…彼女らの夫であるシヴァに対して、かつてラーヴァナは彼が居を構えていたヒマラヤ山脈のカイラス山を揺らして邪魔をしたことで彼の怒りを買い、罰を受けたという経歴を持つ。
アルジュナ…彼の父であるインドラは、『ラーマーヤナ』での戦争時にラーヴァナの息子メーガナーダとの戦いに敗れた相手である。
カーマ(ビーストⅢ/L:カーマ/マーラ)…同じインド神話にて魔王と称されるもの同士。魔王の要素はどちらかと言えばマーラに寄ってはいるが、カーマは神話にて、神々の思惑とは言え結果的にシヴァの修行・瞑想の邪魔をしており、ラーヴァナもかつてシヴァの怒りを買ったことがあるため、その点で共通点がある。但し、その結末に関してはまるで異なっている。>>690
蘆屋道満(アルターエゴ・リンボ)…人類悪へと新成する計画のために発生させ本拠地としていた、特異点と化した平安京における最終決戦で、ラーヴァナたちの総称ラークシャサを表す仏教における名称である「羅刹王(髑髏烏帽子蘆屋道満)」を名乗った人物。
(シドゥリ)&コヤンスカヤ…秘書同士。シドゥリなどはルイーズの目から見て上司的に或いは労働環境的にもよりハードな職務に見えるかもしれない。
マシュ…円卓の騎士が集う円卓を利用した盾を持つデミ・サーヴァント。元々テーブルだったものを盾として使用している者同士。加えて、彼女に力を貸していたサーヴァントが融合の際に彼女に力を貸すことを決意した理由でもあるように、高潔な魂を持つ者が使用することでその高潔さ、誰かを護りたいという意志の強さに応じて宝具による守護の力が増していくという特徴も共通した点である。>>691
【解説】
アサシン、真名マリー・ルイーズ=カリニャン。より正式にはランバル公妃マリー・ルイーズ・ド・サヴォワ=カリニャン。18世紀のブルボン朝フランス王国で、マリー・アントワネットの最初の寵臣であり、彼女に最後まで仕え続けた女性。
ルイーズは、フランス王室の新郎との婚姻を期に宮殿に入った。夫となったランバル公には女癖があり、それが原因で性病となり彼女自身も感染されたことが原因で身籠ることが出来なくなったにも関わらず、性病が元で病床に伏せた夫を甲斐甲斐しく看護した。しかし、結婚の翌年にランバル公は病態悪化により急逝したことによって、彼女は若くして未亡人の身となった。そして、息子の死のショックに沈む義父のパンティエーヴル公を気遣い、元気付ける事も目的として、共に領地で慈善活動に熱を入れ、その様子を称えられ「パンティエーヴルの天使」と呼ばれるようになった。その後暫くして、マリー王太子妃が初めて宮殿に顔を出して王族たちと挨拶を交わす場にて二人は出会った。
マリーはルイーズと出会ってまだ間もない内から彼女を気に入り、2人は次第に顔を合わせる機会が増えていっては一緒に居ることが増え、親友同士と呼べるほど友情を育んでいった。マリーが王妃になって以降は、彼女にとってルイーズの存在は益々大きなものとなり、ルイーズとの友情こそを生き甲斐とした程であった。巷では、2人の意味深な関係が噂され、ナマモノの創作百合同人が出回ったとされる。
1775年には、ルイーズはマリーから、王妃の生活や公務に関することなど周囲の支援を行う執務を公務とする、「王妃家政機関総監」に任じられた。宮廷女官としては最上位であり、莫大な給与も約束されていたが、暫く空席が続いており、実に34年ぶりとなる就任であった。>>692
革命期に入るとルイーズは一層マリーに対する忠誠の限りを尽くした。王家の味方を取り入れるために王妃家政機関総監として積極的にマリー王妃の名の下に催しものを開き、他の寵臣達が国外脱出を余儀なくされる中で一人まだ宮殿に残って宮廷勤めのスタッフの王家にとっての信頼度を調査するため諜報活動を行うなどしていたが、ルイーズは常にマリーの生活の傍で仕え続けた。国王一家が国外逃亡を試みたヴァレンヌ事件は後日マリーからの手紙にて知ることになるが、その機にルイーズ自身も国外での活動を始め、各所に訪れてはいたが、このまま国外からマリーを支えるべきか、戻って国内でマリーを支えるべきか葛藤していた。マリーからもプライベートで戻って来ぬよう勧めがあったが、後日政府からの家政機関再編成令に従い、公にはルイーズに帰国の選択肢を与えることとなり、結局ルイーズはそれを好機とし、帰国は即ち死を示すことを覚悟の上でマリー王妃と運命を共にする道を選び帰国した。帰国後は再開した公務の傍ら、王妃を護るべく帰国の意思のある貴族や比較的革命派から標的にされにくい貴族たちを搔き集めて態勢を整えていた。
宮廷にデモが押し寄せた際には、暴徒化した群衆を恐れ、判断を見誤りかけた時には、王妃に諫め諭しつつ、暴徒の罵詈雑言が飛び交う修羅場の中、王妃とその子息を虚弱ながらも迫る魔の手から体を張って匿い続けた。その後も虚弱体質故に無理が祟り体調を崩して国王一家とは離れて療養を強いられる場面もあり、その時もマリーからは戻って来ないよう説得があったが、回復後はそれを押し切って国王一家に合流した。>>693
そして来る日、遂に国王一家との逃亡生活は終わりを告げ、怒れる民衆に捕えられ、王妃とは引き離されしまい、その後間もなくして略式裁判のための即席法廷に立つこととなった。フランス王並びに王妃とフランス王家の君主制に対しての怨恨を込めた非難の口上を述べるように半ば脅迫に近い状況で求められた時にはこれを拒否し、死を受け入れる覚悟も述べた。斯くして、ルイーズの処刑は決定され、直ちに残虐極まる処刑場である監獄中庭へ連行された。道中、この時裁判に同席していた義父の家来からは形だけでも口上を受け入れるように促されたが、ルイーズはこれに耳を貸さなかった。そして、中庭に放り込まれた直後、ルイーズは興奮し狂った群衆からの集団リンチによって凄絶な最期を迎えた。この最期の瞬間の記録は、後に誇張気味に脚色されることも多かったが、大方その様は地獄絵図のようであったとされる。
~英霊として~
彼女は本来であればアヴェンジャーのクラススキルを得るような女性ではなかった。生前の彼女は英霊マリーのように誰を憎むことのない女性であり、寧ろ生前の彼女の聖人めいた清き価値観や在り方にマリーが感銘を受け、憧憬を抱いたからこそ現在に続くその後のマリーに影響を与えたということもあるだろう。しかし、彼女は誰に対しても優しさを向け誰も憎むことのない価値観や在り方を最期まで持ち続けることは叶わなかった。そう、最期までは。或いは、少なくともその最期に続く、自身の死後マリーに訪れた顛末を知る瞬間までは。>>694
彼女の凄惨な最期、民衆たちから過剰な暴力を受け、全身に傷を付けられ絶命したが、その後無惨にも身体をバラバラに引き裂かれたところまではまだ、民衆たちのそれまでのフランス王家に対する積もりに積もった怒りの表れであるとして納得して受け入れられた。しかし、その後民衆たちが彼女自身の無惨な死体を利用してマリーを精神的に追い詰めようとした、自分自身の死体のみならずマリーの恐怖を煽り、怯える心までをも弄ぼうとした下劣な蛮行をこそルイーズは許すことなど出来なかった。それは最早単なる虐げられた存在の怒りではなく、それを免罪符としてただ持て余し溜め込んだ暴力性を吐き出し、その者の苦痛に歪んだ表情に快感を覚え、その者が持つ尊厳や誇りごと命を踏みにじる、同じ人とは微塵も思えぬ獣性であった。そして、彼女はそんな獣性に憑りつかれた残虐で愚かな民衆と、何より本来いつ如何なる時もマリーに寄り添い、持てる全てを賭して身を護り、心の拠り所として最後の砦でなければならないはずであるのに、護るべきマリーの心を脅かした自分自身の不甲斐無さを、彼女史上唯一といっていいほど激しく憎悪し呪った。
しかし、それでもなお、同時に彼女の強靭且つ高潔な魂は輝きを失わず、心に小さく灯った憎悪の灯を吹き消すように抗い続けていたが、ホープダイヤモンドを宝具として所持したことにより、宝石に宿ったラーヴァナの残滓に付け込まれ、彼女の中に小さく燻っていたフランスの民衆と自身の甘さへの憎悪の感情を増幅させたことによってこの霊基に変貌した。表向きは宝石の呪いという悍ましく穢れた力をマリーが頼るようなことがないのを理由として。しかし、実際にはもう二度とマリーを悲しませないために、マリーの身や心を傷つけ、安寧を脅かし、尊厳や誇りを凌辱しようとする敵を悉く、無慈悲に確実に排し、滅し、葬り去るために、そして生前に敵を排する覚悟の無かった自分自身を罰するために、魔王の誘いに乗り、宝石の呪いと魔王の分霊とその力を受け入れたのである。
ルイーズの霊基には僅かばかり魔人ラーヴァナの分霊が混じっているが、人格の表層について基本的には我関せずのスタンスである。しかし、ラーマが関わってくると途端にそのスタンスから豹変し、人格を乗っ取るかの勢いでラーヴァナのとしての人格が表に出る。>>681
wiki登録お願いします。質問なのですが、wikiのリクエストページに関しては
そのままあのページに特に断りとかなく書き込んじゃってもいいんですか?>>697
いいと思う>>680 大丈夫かもしれない、ってことで改めて投稿
「セイバー、クリュサオルだ。·····何?俺はアサシンだと?·······まあ、いいとしよう」
「無論、神々(奴ら)の殲滅·····、否、俺のホントの願いは何だ?俺は■■■■■に討たれたのか?何故俺は神々(奴ら)に復讐を?」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アサシン
【真名】クリュサオル
【異名・別名・表記揺れ】クリューサーオール『黄金の剣を持つもの』
【性別】男性
【身長・体重】190cm・77kg
【肌色】灰白 【髪色】青みがかった紫に左サイドが金 【瞳色】右∶金 左∶マゼンダ
【外見・容姿】左目に眼帯らしいのをつけ、アサシンらしい装束を身にまとった青年。フードを目深く被っている。
再臨するとフードを取り、眼帯を取る そして所々怪物としての要素がにじみ出てる
【地域】ギリシャ、形のない島
【年代】神代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B++ 魔力:B+ 幸運:D 宝具:A>>700
【固有スキル】
魔眼∶A-
母から受け継がれし魔眼キュベレィを持つ
ただし、片目ではあるものの、制御が不安定であり感情の起伏によっては暴走を起こし、味方にも被害が及ぶ危険性がある。
怪物の祖∶A
アサシン自身は自覚はないものの、怪物の父と呼ばれた故のスキル。
天性の魔、怪力、変化などの複合スキル。また、魔獣系に対してのカリスマ性を発揮する
海神の祝福∶B-
ポセイドンの子であり、神性の亜種スキル。海の上を走ることが出来る他、海の中でも永遠に活動することができる。更に自在に雨や津波を呼び起こすことで、フィールドを自身にとって有利な状態に変更可能。
アサシンはこれを利用して、気配遮断、敏捷のランクを上げている。
だが、アサシン自身は怪物の血が濃いため神性自体のランクはE-である。>>701
【宝具】
『自己封印・暗黒神殿断片(ブレーカー・ゴルゴーンフラグメント)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
自身の魔眼を封じている謎の眼帯の正体であり常時発動型宝具。母の持つ『自己封印・暗黒神殿』の似た効果を持つものの本質が異なる。
もちろん他者にも使用可能であり使用の際にあらゆる悪夢を見せつけ多少の吸精だけではなく彼の場合、対象の幸運、正気度を喪失させることも可能。
『不死断ちし大鎌(ハルペー)』
ランク:A 種別:対不死宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
女怪の首を取った不死殺.しの大鎌
屈折延命という特殊スキルを持ちこの刃に傷つけられたものは自然ならざる回復復元が不可能になる。
なぜ本来無縁な彼が母の死因である武器を宝具に持つのかは不明
やはり座に至った際に真相や経緯、全てを知ったクリュサオルがオリュンポス側であるポセイドンに対し、母を少しでも助けなかった代償と詫びとして加護を要求し、ポセイドンがそれを受け入れ、武器を送ったとされている
『怪物の黄金刃(クリューサーオール)』
ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:170人
それは、産まれた時から黄金剣を握っていた或いは自身そのものが兵器という───数多の魔獣の祖となった「怪物の父」の名前である。
基本的にセイバークラスの母が持つ『怪物の黄金剣』と同類の能力、効果を持つが、自身が武器であるアサシンの場合、一振りごとに黄金の光で形作られた怪物が剣から産み出されるだけでなく、自身の分身も生み出して駆使することが可能
アサシンのクラスで召喚されているため、少しランクダウンしているものの、威力自体は母の持つ宝具と匹敵する。>>702
【Weapon】
『不死断ちし大鎌』
柄を伸ばせば、大鎌のように変形させて使用することが可能だが、アサシンはこれをショーテルのようにして持つ
息子が使う武器が自身にとどめを刺された凶器だと知ったら、母はどう思うのだろうか…
『怪物の黄金刃』
最初から所持していたのか、或いは自身そのものが武器となっている。肉弾戦だけではなく様々な魔獣に変形したり、自身の霊基から大剣など召喚して戦うがアサシンとして召喚されたため、アサシンブレードや投げナイフなど暗器メインで戦うことが多い
【解説】
ポセイドンとメドゥーサの子供であり、兄弟にペガサスを持つ
メドゥーサがペルセウスに斬り落とされた際に亡骸と血液からペガサスとともに生まれ落ちたとされている。その後は、海神の娘カリロエーとの間に、エキドナやゲ.ー.リュオーンなどの子供を持つが、後に星座に挙げられるほどの知名度を持つペガサスとは違い影が薄く、その後は示されていない。>>703
【人物像】
全身アサシンの装束を身にまとった不気味さを感じさせる存在だが、素顔はメドゥーサを男にしたような美青年。脱ぐと細身だが以外にも鍛えられている
性格は、物静かだが無愛想かつ無感情、自身の目的のためなら他者利用やマーダー行為も躊躇わない冷徹さを感じさせる青年。その為積極的に近づこうとはしないし、距離取りがちな多少毒舌。
けど心を完全に許した相手には寄り添い、守るべきもののために魔性の力を開放するだろう。もしかして本当は、無自覚天然ボケにツンデレとクーデレを足して3で割った性格なのかもしれない。
だが、自身が生まれ落ちた以降の記憶が朧気であり「孤独に戦い、孤独に生きた」位しか覚えていない。其の為カリロエーや、子供たちの件についても「たしかに、それもあったな」位である。
その為聖杯にかける願いは『自分の人生を知ること』である。
自分はやがて怪物の父となったのか、
自分は最後母と同じあの英雄に討たれたのか、
別の英雄(誰か)に打たれたのか、或いは、世界の裏側にて完全な怪物の父となったのか───?
尚、自分たちを狂わせたオリュンポスの神々や神霊、神性持ちや英雄に対し恨みはあり根に持ってはいるものの、アサシンとして召喚されたのか、倒されていなければ自分達兄弟は生まれなかったのと海神の娘と結婚に矛盾が生じてしまうのか、神々への復讐より自身が最後どうなったかの知りたい気持ちが勝ったのか?
あたりが強く厳しく警告したり不機嫌になりがちなものの、他クラスに比べて落ち着いている方である>>704
特技:気配遮断、(アサシン自身は無自覚だが)魔獣たちを手懐けること、鍛錬
好きなもの:静寂な時間、心を許した存在
嫌いなもの:馴れ馴れしく関わること、傲慢な存在、偏見、迫害(、神々とその加護を受けし英雄。特にペルセウス)
天敵:神々(とその加護を受けし英雄。特にペルセウス)、メドゥーサ、ペガサス
願い:自分は最後どうなったかを知ること
【一人称】俺【二人称】お前【三人称】呼び捨て
【因縁キャラクター】
メドゥーサ
自身が生まれたときはもう、母は此の世にはおらず、すでに倒されている状態である。
もしどこかで相対した場合、言葉に出来ないほど複雑な感情が混ざり合い、互いに互いを避けがちな親子である。
だが母の守るべきものを守るために(感情は表に出さず向けないものの)母の子供として手助けするだろう。
それはそれとして、セイバークラスの母の方に関しては、憎き神々の一柱の気配を感じてしまうため、近づこうともしないし近づきたくない。
「母よ、何だその姿は·····?済まないが、あの戦女神(おんな)と同じ気配がするから来ないでくれ!!」※剣メドゥ第二、第三に対し
ペガサス
自身と同じ女怪と神霊の血を継いだ片割れ(きょうだい)。
だが自分は怪物の血が濃いのに対し、ペガサスは後に星座に挙げられるなどの逸話と知名度、神霊の血が濃いことに複雑な感情を抱いている。
「別に嫉妬なんかしていない。ただ、ペガサスの方が有名で俺が知名度低いのが気になるだけだ。・・・・・嫉妬なんかしてない!」>>705
カリロエー
自身の妻とされており、海神オケアノスの娘
彼女との間に3頭の怪物ゲ.ー.リュオーンと怪物たちの母であるエキドナなどの子供を持つ。
ステンノ、エウリュアレ
母の姉君達
生前の面識はないが、後述のオリュンポスの神々たちとは別ベクトルの苦手意識を持つ。見かけると何も言わず無表情で逃げ出すほど。
やはり、母に似た血筋なのだろうか・・・?
オリュンポスを始めとする神霊、神性持ち鯖
母達を狂わせた元凶 それと同時に彼らとそれを受けたペルセウスの手によって倒されていなければ自分たちは生まれなかったという矛盾じみた感情を抱いている。特にアテナとポセイドンに関しては当たりが強くなるほど嫌悪している(後者に関しては本当に愛しているのならなぜ助けなかった!?レベル)
例え神霊じゃなくても、神の血が濃かったりそれを継いでたり、加護や寵愛がいても、不機嫌になりがち
ちなみに別クラスだったら暴走してたらしい
「よかったな?俺がアサシンで。もし、バーサーカーやアヴェンジャーだったら辺り一面血祭りになってたかもしれねぇがな?」>>706
ペルセウス
女怪(はは)を倒(ころ.)した輝かしい(忌まわしい)英雄(おんてき)。
一言では言い切れないほど因縁深く、もしどこかで出逢ったら、あらゆる屈.辱を与えてから、首を落とすつもりらしい。
「早速悪いが、貴様の全てを首ごとおいてけ。」
【他クラス適性、変化傾向】
セイバー
自身の最優適正。宝具のランクが上がり武器である自分自身の本領発揮
ライダー
ペガサスとともに連携攻撃や限定的に騎英の手綱(ベルレフォーン)使用可能。セイバーでも呼ぶことは可能だが、ライダーのほうが最適性。
ちなみに、ペガサスに関しては、メドゥーサや皆の知ってるペガサスとは違い、全身機械のアンドロイドになっている。なんでや
バーサーカー
怪物たちの父の側面が強調されている
アヴェンジャー
神霊、英雄、人間、それらすべてを憎み、呪い、蹂躙する復讐の怪物となっている。>>707
wiki登録、お願いします。後、704のとこでの誤字の修正も兼ねて。
誤∶以外にも→正∶意外にも
投稿するときの調整や追記、修正、NGワードがないかの確認とか、大変だった…。「ペテロの許しが無くたって、私が何度でも天国に連れてってあげる」
【出典】史実、中世の伝承
【CLASS】ルーラー
【真名】マロツィア
【異名・別名・表記揺れ】マリア、マリオッツァ、セナトリクス(「女元老院議員」の意。)、ローマの女主人
【性別】女性
【身長・体重】157cm・50kg
【肌色】白 【髪色】クリームブロンド 【瞳色】淡い赤
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】濡れた眼差しの少女。緋色の巻衣に十字架柄の白い腰帯。黄金の卵形ファシネーターをちょこんと乗せている。
【地域】イタリア・ローマ
【年代】中世(890年頃 - 930年代)
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・ローマ
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:E 魔力:A 幸運:B 宝具:EX【クラス別スキル】
対魔力:EX
教皇の任命者であるため、特級の対魔力を誇る。教会の秘蹟を完全に無効化する。
陣地作成:A-
教皇の玉座に座ることこそないものの、ラテラノ宮殿に暮らし、教皇の部屋に住む彼女は紛れもない最高権力者である。
自らに有利な陣地を作り上げることができるが、それにはまず教皇を立てる必要がある。
【保有スキル】
堕落の叙任:EX
強力な誘惑術。聖界の頂点すら屈したルーラーの魅力に抗うことは非常に困難。
唯一にして絶対なる主の御前において自身への忠誠を誓わせ、その従順な傀儡となるよう叙任の秘儀を執り行う。
解放と堕落のイニシエーション。同じ宗派に属する者に対しては、その信仰対象を自身にすり替えることで精神耐性を無視できる。教皇論議:A
ルーラーの存在は、彼女を通した教会の腐敗や思想に関連する主義主張、あらゆる議論の俎上に載せられた。
その度に唱えられたルーラーの悪行と伝説の全てが彼女の力と信仰の源泉となる。
ローマを支配した娼婦、そして女教皇ヨハンナの構成要素の一つとして、“無辜の怪物”めいた霊基の変質を起こしている。
黄金律(体):A-
女神の如き完璧な肉体を持ち、その美しさを常に保つ。どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
“教皇論議”の影響で比率が僅かに崩れてしまっているが、より豊満になったことで異性に対する魅了効果を獲得した。
【宝具】
『誘い侍るは輝きし栄光の玉座(ポルノクラツィア・パーパ・トロヌス)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
魅了した人間を玉座に着かせることで、教皇に就任した幻の時間を作り上げ、降臨させる。
教皇ある限り、ルーラーは常に凄まじい強化を受け、ただの聖言ですら強固な物理的干渉力を持つようになる。
西洋、特に彼女の利用する宗教に関連するサーヴァントは、ルーラーの近くにいるだけで圧倒的な重圧を感じるようになる。
更に着座中の教皇から粘膜接触による魔力供給を受ける際、その生命力ごと吸い上げることで令呪一画に匹敵するブーストを獲得できる。
一方、教皇は何の強化も受けないが、玉座は魔力障壁で守られており、着座中は寝食や排泄が不要。【解説】
ローマ都市貴族の権門トゥスクルム家出身の女性貴族。母テオドラと親子二代に渡りローマ教皇領の実権を握った。
母親と同じく文盲であったが、その美貌と智謀を武器に3度の政略結婚を行い、20年に亘りローマとカトリック教会を支配した。
この時代はポルノクラツィア(ギリシャ語のπόρνη「娼婦」と-κρατία「-政治」の合成語)と称される。
俗説では15歳の時にカエレ司教セルギウス(後の教皇セルギウス3世)の妾となり息子ヨハネスを設けたという。
909年、または915年にスポレート伯アルベリックと結婚して3男2女を設けるが、924年にアルベリックは戦死してしまう。
926年にトスカーナ侯グイードと再婚。この結婚は彼の異父兄イタリア王ウーゴと接近した教皇ヨハネス10世に対する牽制であった。
928年マロツィアは夫と共にラテラノ宮殿を攻め、二人の結婚を否認したヨハネス10世を捕縛。投獄して秘密裏に殺.害した。
ローマを掌握したマロツィアは中継ぎの教皇を挟んだ後、931年には僅か21歳の息子ヨハネスを教皇の座に据えた(ヨハネス11世)。
同時期にグイードが亡くなると、今度は近親相姦を禁ずる教会法を無視して今や義兄であるウーゴとの再婚を果たす。
しかし、その婚礼の最中にアルベリックとの息子アルベリック2世に反乱を起こされ、ウーゴは逃亡、自身は捕縛された。
その後は投獄されたとも、修道院で隠遁生活を送ったともいうが、937年頃までに死亡したとされる。
実のところ、テオドラとマロツィア母娘に纏わる醜聞は、クレモナ司教リウトプランドの著書に拠る部分が大きい。
リウトプランドはローマ皇帝オットー1世に仕え、マロツィアの孫である時の教皇ヨハネス12世の追放に加担した人物である。
彼はマロツィアとその血族を貶めることで、自分とオットーは「娼婦ども」からローマを解放したのだと武力行使の正当化を図った。
この「かつて淫婦が教皇を支配した」という史観は継承され、後世にはプロテスタントのカトリック批判にも用いられた。
歴史家エドワード・ギボンは、マロツィアの物語が女教皇ヨハンナ伝説を生み出したとする説を唱えている。【人物】
無邪気な言動が却って色香を際立たせる少女。初めて娼婦の役目を務めたとされる15歳頃の肉体。
玉座には座らず、玉座に座る男の上に座る、文字通りの娼婦政治家。舌足らずで幼稚な物言いに反して手練手管は健在。
当然この甘ったるい口調は意図した媚態だが、半ば素でもある。人目が無い所で崩れたりはしないが、オンオフの切り替えも無い。
娼婦と政治家の共通技能(支援者の歓心を買う演技)を極め過ぎて、仮面と素顔が癒着してしまったようなもの。職業病ともいう。
架空の人物であるヨハンナほどではないが、大衆のイメージの影響を受けており、本来より淫蕩で退廃した性格に変質している。
娼婦、政治家の風評が誇張された結果、自身の利益と快楽に関して非常に貪欲。生前に輪を掛けてたちが悪くなっている。
能力上「教皇」を必須とするので、マスターが男性であれば基本的に即就任させる。最低限、男性機能を持つなら能力は問わない。
とは言え、より優れた資質・容姿(マロツィアのヤる気に関わる)を持つ男を見定めればあっさりと教皇を使い捨てるだろう。
か弱い令嬢なので強化されても戦闘力は並。ブースト中は大英雄に迫るが、あくまでスペック上の数値に過ぎない。
イメージカラー:安っぽい黄色
特技:おねだり、丸投げ、閨事全般
好きなもの:パパ、男を掌で転がすこと
苦手なもの:子供、戒律
天敵:アルベリック2世
願い:強くて顔が良い最高権力者にお世話される第二の生【関連人物】
アルベリック、グイード、ウーゴ
政略結婚で結ばれた夫たち。あちらは地縁に紐付く権威を、こちらは直接的な軍事力を得た。
生前から利害で繋がってはいたが、娼婦政治家と化した今のマロツィアは彼らを権力獲得のための道具としか認識できない。
「偉くて強くて、だからお金持ち。結婚するならこういう男の人が良いよね。イケメンだったら言うこと無しかな」
歴代教皇
ローマ・カトリック教会の最高司祭。その能力、人品、功績は玉石混交。
教皇を操る者であるマロツィアは概念的に優位を取れるが、悪徳教皇が相手だと権力の奪い合いに発展してしまう。
「パパだーいすき。一緒に寝てあげるだけで、私の代わりに何でもやってくれるから。本当にかわいいよね」
ヨハンナ
九世紀中頃に在位したとされる架空の女教皇。その成立にはマロツィアの影響があるという。
妹か娘のような存在と見做しており、母から受け継いだ娼婦の技術をそっくりそのまま手解きしようと迫る。
「教皇よりも向いてるお仕事、紹介してあげる。きっと天職だよ。だって、貴女の中には娼婦(わたし)がいるんだから」
バビロンの大淫婦
ヨハネの黙示録に登場する穢れた女。何らかの寓意とされ、中世末期には堕落したローマ・カトリックの象徴とも解釈された。
ルター聖書では三重冠を被っており、明確に女教皇の影響が見受けられるが、その女教皇はマロツィアの伝説を反映しており……。
「娘の娘かなぁ? それともママのママかも? もしかしたら、私やヨハンナちゃんのことだったりして」「わたしにまかせて!嵐の一つや二つは防いで見せるから!!」
【原典】リトアニア神話
【CLASS】シールダー
【マスター】
【真名】ネリンガ
【異名・別名・表記揺れ】Neringa
【性別】女性
【身長・体重】137cm(可変)・??kg(可変)
【肌色】白【髪色】金【瞳色】琥珀色
【スリーサイズ】72/54/75
【外見・容姿】リトアニアの民族衣装であるエプロンを着た明るい少女
【地域】リトアニア西部・バルト海沿岸
【年代】神代
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・子供・超巨大・巨人
【ステータス】筋力:A+ 耐久:A 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:A+
https://picrew.me/ja/image_maker/58190>>715
【クラス別スキル】
対魔力:EX
魔術への耐性を得る能力。
一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
害ある魔術効果の殆どすべてを無効化する。
特に海洋災害系の魔力攻撃でシールダーに害を与える事は不可能に近い。
陣地作成:EX
一歩ごとに大地を削り、海を堰き止め、己が領域を拡大する。
砂州の巨人としての侵食現象であり、自分に不利なフィールド状況を「砂と水辺がある地形」へと変化させる、宝具による地形操作の一端。
自陣防御:A++
味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
防御限界値以上のダメージを軽減するが、自分は対象に含まれない。
ランクが高いほど守護範囲は広がっていく。
シールダーの守護範囲は破格。宝具使用時は複数の町村を防御範囲内に収める事が出来る。>>716
【保有スキル】
運命神の加護(守護):B
リトアニアの運命の女神であるライマにより与えられし加護。
悪意ある運命・因果干渉に対する耐性を得る。
本来であれば自身の幸運ステータスを大幅に引き上げ、一時的に自身に向けられたあらゆる攻撃を「傷つく運命ではない」として無効化するなどといった効果のスキルであったが、シールダーの精神性から、他者を守護する事に特化したスキルへと変化している。
即ち、助けを求める人の元へ辿り着き、無事に護り、傷を癒やし、手遅れになる前に問題を解決できるタイミングに「間に合う」可能性に大幅な補正を獲得し、他者に向けられた因果干渉による防御回避不能攻撃に「割り込んで」防御する事などが可能となっている。
勇猛なる少女:A
荒れ狂う海竜にも激怒する海神にも動じない、巨人の少女の勇敢な精神性。
勇猛と少女の意地の複合スキルであり、巨人でありながら善良で優しく、大らかな心を持ち、人々を助ける為に恐るべき災害にも立ち向かっていく。
砂州の巨人:EX
砂と海、即ち砂州の性質を持つ巨人としての生態特質。
その霊基の大部分が魔術的なダイラタンシー流体である砂と水の混合物で構成されており、非常に高い耐久性を発揮する上に、身体が破損してもすぐ再生できる。
また、魔力を消費するか周囲の砂と水を取り込む事で霊基規模を拡張・強化し、超常的な腕力を発揮することも可能。
霊基拡張、巨人外殻(砂浜) 、怪力を複合したような効果だが、一言でいうならば完全流体(砂泥) 。>>717
【宝具】
『けして崩れぬ砂上の楼閣(クルシュ・ネリヤ)』
ランク:A+ 種別:対海宝具 レンジ:約98km 最大捕捉:4000人
自身の巨人躯体を増大させ、その膨大な質量の砂を用いて、海より来たる厄災たちを退ける為にシールダーが築き上げたという超巨大防壁...即ち、クルシュー砂州を展開する。
約98kmにも渡る砂塵の要塞。サイズは展開時に調整可能。
砂州および砂丘は謂わばシールダーの肉体の延長である為、シールダーと同等の頑強性を有しており、一定ランク以下の攻撃的エネルギーを吸収して魔力へと変換し、破壊されてもすぐに再生可能。
さらに、大規模な地形操作により流砂を発生させて敵軍を飲み込んだり、莫大な砂を固めて叩き付けて質量攻撃を仕掛ける事も出来る。
また、この宝具は「神秘が渦巻く海」と「人が生きる海と大地」を分ける境界としての性質を持ち、外部からの気象操作攻撃の影響を遮断し、海竜と海神を退けた逸話から、天と地の属性を持つ存在に対してより高い防御性能を発揮する。>>718
『荒れ狂う婚姻海嘯(ヴェツェクルグ・ナグリス)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
シールダーに求婚して来た海竜ナグリスを砂底より召喚する。
神代の荒ぶる海を征する大海蛇(シーサーペント)の類型であるナグリスは強力な幻想種であるが、シールダーの意向により魔獣相当まで力をセーブされた状態で現界し、波濤と大雨を撒き散らしながら周囲に災害を振り撒く。
場合によってはシールダーの制御下を離れ甚大な被害を齎す可能性もある為、余程のことがない限り使用することは無い。
【Weapon】
『石』
神秘を纏う巨人の投石。
並の宝具を凌駕する、海が割れたと錯覚する程の絶大な威力を発揮する。>>719
【解説】
リトアニアの伝承に登場する巨人の少女。
はるか昔、運命の女神ライマの神殿があった島で一人の少女が生まれた。
両親が彼女にネリンガという名前を与えると、少女は日単位ではなく時間単位で成長し始め、生後9カ月の時点でもはや乳児ではなく、美しい少女に成長し、その後も健やかに成長して遂には文字通り巨人となったという。
女神ライマの加護を受け、美しく、聡明で、心優しく、驚くほど強い女の子へと成長したネリンガは嵐の海から流された船を引き揚げたり、砂に埋まった荷馬車を引き揚げたり、知恵と思いやり、そして肉体的な強さをさまざまな場面で発揮し、多くの方法で人々を助けた。
ネリンガの美貌と善良さは広く知れ渡り、その噂を聞き付けた海竜ナグリスが求婚しにやって来るが、ネリンガはこれを拒絶する。
怒ったナグリスは海を荒らし、船を沈め、畑や牧草地を浸水させるなどの災いを巻き起こして脅して来たので、ネリンガは人々を守る為に砂をエプロンに入れて海まで運び、砂州と砂丘を築き、松を植え、石を投げる事でナグリスを本土から遠ざけた。
この時作られた砂州が全長98km、ユネスコの世界遺産にも登録されているクルシュー砂州であると言われている。
伝承によっては、ナグリスを砂に埋めて退治したとも、災いを引き起こしたのは海竜ナグリスではなく、恐るべき海神バンクプーティースであり、怒り狂う彼から人々を守る為に砂州を築き上げたともされる。
本稿ではまず求婚にやって来たナグリスから人々を守る為に砂州を築き、大量の砂に埋めてこれを撃退し、その後に海神バンクプーティースが引き起こす大嵐から人々を守る為に、さらに砂州を増築して強化した、とする。>>720
【人物・性格】
外交的、陽気、能動的。
明るく朗らか、優しく善良。気は優しくて力持ちを地で行くパワフル少女。
巨人としての破滅的性質は有さない。恐らくは運命の女神ライマの加護に起因すると思わしい。
世話焼きであり、巨人パワーで人助けを進んで行い、危険な仕事も進んで引き受けるが、それを苦と思わないし、自己犠牲的な精神を持ち合わせているわけでもない。
単に「強い自分がみんなの分まで頑張ろう」と努力しているだけである。
イメージカラー:どこまでも続く白い砂浜
特技:海難救助、巨人式建築
好きなもの:砂遊び、魚介料理、漁師
嫌いなもの:しつこい竜、あらぶる海神
天敵:ナグリス、バンクプーティース
願い:クルシュー砂州周辺の環境の改善
【一人称】わたし【二人称】あなた、きみ【三人称】〇〇さん、〇〇くん「俺が、俺こそが、かの聖騎士帝に比類せし覇王なり!!」
【原典】シャルルマーニュ伝説
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】バリガン
【異名・別名・表記揺れ】Baligant
【性別】男性
【身長・体重】230cm・145kg
【肌色】褐色【髪色】赤【瞳色】赤
【外見・容姿】竜の旗を背負い、身の丈ほどもある巨槍と白銀の大剣を両手に持つ、褐色の肌と赤茶けた髪の巨躯の覇王(アミール)
【地域】西欧
【年代】8~9世紀
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・王
【ステータス】筋力:A+ 耐久:B 敏捷:D 魔力:C 幸運:D 宝具:B++
https://picrew.me/ja/image_maker/80783>>722
【クラス別スキル】
狂化:E+
理性と引き換えに各種ステータスをランクアップさせる能力。
身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。また、現界のための魔力を大量に消費するようになる。
バリガンの場合、正常な思考力を保っており、理性的な判断が出来る。
ただし、シャルルマーニュ本人かその配下の聖騎士達の気配を感じると戦意が昂ってランクが上がり、パワーアップするがやや暴走気味になる。
【保有スキル】
勇ましき竜の旗印:B
異教徒の軍勢を率いし覇王バリガン、彼は竜の旗印を掲げ、果敢にシャルルマーニュの軍勢に襲い掛かったという。
竜の威容により味方を鼓舞し、敵を怯ませる効果がある他、真なる竜の炉心ドラゴンハートには劣るものの、旗自体が魔力炉心として機能し、バーサーカーの燃費を改善している。
なお、炉心の稼働効率は『覇道踏破』の自戒をどれだけ遵守しているかに左右される。
覇道踏破:C
覇王たらんとする態度を貫くことにより効果を発揮する自戒系スキル。
一部ステータスの向上に寄与するが、覇道を破るような真似をすると弱体化してしまう。
バリガンの場合は「覇王として胸を張れない、卑劣な行為をすると弱体化する」「堂々と強者に立ち向かい、覇王として恥じぬ態度を貫く事で何かのゲージが上がる」という制限を課している。>>723
戦闘続行:B
名称通り戦闘を続行する為の能力。
決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
「往生際の悪さ」あるいは「生還能力」と表現される。
一騎打ちに於いては天使ガブリエルの導きを受けたシャルルマーニュに敗北したものの、その戦闘続行能力は彼に勝るとも劣らない。
【宝具】
『勝鬨を告げる貴剣(プレシューズ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:50 最大捕捉:1~100人
聖騎士帝シャルルマーニュの愛剣ジュワユーズに対抗して、バーサーカーが銘を与えた剣。
その名は「貴重な」を意味し、彼が率いる異教徒の群勢が戦場にて叫ぶ鬨の声も『Preciuse(プレシューズ)!』であったという。
ちなみにフランク王国側の鬨の声が『Montjoie(モンジョワ)!』である。
本来であれば、かの宝剣に対抗して名付けただけの『名剣』であったのだが、バーサーカーの並々ならぬシャルルマーニュへの対抗心に剣が応えたのか、ジュワユーズに亜ぐ位階を持つ『魔剣』として成立している。
常時発動効果として、この魔剣が響かす剣戟の声は全て「勝鬨」の性質を帯び、鳴り響く度に自身を含む味方陣営全体の士気を向上させ、主に筋力と敏捷を強化する。
同時に敵陣営全体の精神を弱らせ、主に筋力と敏捷を弱体化させる。
強化と弱体化の深度は戦闘がどれだけ激しいか、バーサーカーが『覇道踏破』の自戒をどれだけ遵守しているかに左右される。>>724
『王覇を顕せ、鮮烈に嚇す我が貴剣(プレシューズ・オルドル)』
ランク:B++ 種別:対城宝具 レンジ:99 最大捕捉:100人
勝鬨の魔剣、プレシューズの真の力。
この魔剣は曇りなき白銀の刀身を持つが、バリガンが王覇...即ち、王としての威厳を示す毎に少しずつ赤に染まって行く。
そして剣が完全に赤く染まった時、チャージされたゲージを全消費する事で真名解放が可能となる。
覇王の涯を示す、紅蓮の魔力斬撃による大規模攻撃。
敵軍全体よりもその要となる"王"を狙い決着を付ける一撃である為、最大補足は絞られているが、超高密度の魔力収束体である赤い輝きは、並の防御を許さず、触れた者を容易く蒸発させる威力を発揮する。
かの十二の輝剣にさえも負けずとも劣らぬ、至高の一撃である。
『巨躯なる威槍(マルテ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
頑丈な棍棒の様に太く、重く、巨大であり、穂先のみでも優に驢馬を押し潰すという、バーサーカーが振るう巨槍、または矛。
...伝説には語られなかったが、その実態は異教徒の軍勢が最大の敵の一人である金剛石の聖騎士ローランが持つ不毀の極聖(デュランダル)、或いはその原型である不毀の極槍(ドゥリンダナ)を再現すべく作り出した模造武装。
聖遺物が無いにも関わらず、魔術加工を含む様々な工夫で本来のものに近しい頑強さと破壊力を再現しているが、その代償として馬鹿みたいにデカくなってしまった。
理想の機能を追求した結果、利便性や製品サイズなどを蔑ろにしたダメな商品開発の末路の如し産物であるが、剛力の覇王であるバリガンはこれを悠々と片手で振り回す筋力がある為、問題にならないどころか、逆に重量と巨大さを活かして強烈な一撃を叩き込める様になっている。
真名解放により、大投擲による対軍攻撃を行う。
射程は短く、貫通性も本来のものと比べ物にならないが、重く巨大な分攻撃範囲は広くなっている。【Weapon】
『勝鬨を告げる貴剣(プレシューズ)』
覇王の魔剣。熾烈な戦いを繰り広げる度に紅蓮に染まっていくが、禍々しさや悍ましさなぞ欠片もない、ただ見る者に王の威容を想わせる、鮮やかな赤に彩られている。
『巨躯なる威槍(マルテ)』
全力で振り回すだけでも雑兵を藁の様に蹴散らす。
【解説】
バリガン。シャルルマーニュ伝説の登場人物(ただし敵側)であり、サラセン人の王であり、バビロンを支配する総督(アミール)。
なお、此処でのバビロンとはメソポタミアのバビロンではなく、エジプトの古き都市を指し、現在のカイロ周辺のこと。総督(アミール)とはイスラム世界の君主号であり、王族を示す。
十二勇士のほとんどが討ち死にした血戦の地、ロンスヴォーの戦いより逃げ帰ったサラゴサ(スペイン)の王マルシルの元に援軍として駆け付けたバリガンは、瀕死の彼に代わってシャルルマーニュの軍勢に立ち向かった。
マルシルはその見返りとしてイスパニア(スペイン)全土をバリガンに差し出したという。
聖騎士(パラディン)達の敵である、悪しき異教徒の王ではあるが、バリガンは老いてなお剛力で剣の腕も立つ、壮麗で、思慮深く、賢明な、シャルルマーニュにも匹敵する強者として描かれている。
ドラゴンの旗印を掲げるバリガンの軍勢とシャルルマーニュの軍勢は激突し、両軍入り乱れての熾烈な戦いが幕を開けた。
日が暮れ、バリガンとシャルルマーニュは戦場で相見える。
二人は互いに馬を解き、剣を抜いて立ち上がり、一騎討ちを行う。
戦いの最中、それぞれが相手に悔い改めるよう忠告する。
バリガンはシャルルマーニュに隷属するよう求め、シャルルマーニュは総督(アミール)を改宗させようとする。
無論、それらは聞き入られる事もなく激闘は続き、遂にバリガンはシャルルマーニュの兜を一撃し、彼の頭蓋骨を露出させる。
しかし、朦朧とする意識の中でシャルルマーニュは聖ガブリエルの声を聞いて奮起、反撃を行いバリガンに打ち倒したのであった。>>726
【人物・性格】
覇王。十二の輝きを喪った聖騎士帝に立ち塞がる壁、幻想作品に於ける魔王の様な人物。異教徒達にとってのシャルルマーニュ、とも。
老齢でありながら衰えを一切感じさせない、筋骨隆々なる巨体を持つ偉丈夫。剛力のみならず剣術槍術にも優れる武人。
聖騎士達の宿敵ではあるが、邪悪な王ではなく、やや尊大な態度ながらも寛大で堂々とした覇王に相応しき人格。
勝利する為に策略を巡らせる事はするが、覇王らしからぬ姑息な手段は決して取らない。
若き少年騎士として召喚されたシャルルマーニュが「夢の如し理想の騎士」ならば、バリガンは「夢の如し理想の覇王。物語上で倒されるべき、強き宿敵」であるといえる。
とあるゲーマーの英霊曰く「緑の服の人のラスボスと赤い帽子の人のラスボスを足して割ったような御仁」
イメージカラー:熱き砂漠に降り立つ紅蓮
特技:勝鬨を上げる
好きなもの:堂々とした態度、武器に銘を付ける事、誉高き戦い
嫌いなもの:胸を張れぬ卑劣な行為、天使
天敵:シャルルマーニュ
願い:あらゆる加護と邪魔立て抜きでのシャルルマーニュとの一騎打ち
【一人称】我【二人称】お前、貴様、呼び捨て【三人称】お前達、貴様ら、呼び捨て【元ネタ】史実(博物誌など)
【CLASS】キャスター
【真名】アペレス
【異名・別名・表記揺れ】コス島のアペレス
【性別】男性
【身長・体重】175cm・68kg
【外見・容姿】トゥニカの上にヒマティオンを着た(要は古代ギリシャっぽい服の)エルフ耳の画家。
【地域】ギリシャ
【年代】前4世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】星
【その他属性】人型
【ステータス】筋力D 耐久EX(D相当) 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:B
自らに有利な陣地を作り上げる。アペレスの場合は絵仕事に都合のよい陣地となる。
道具作成:B+
魔力を帯びた器具を作成できる。アペレスの場合、人心に強く働きかけ、空間認識をも狂わせる魔力を帯びた絵画を作成する。
また、宝石魔術にも見識があり、特に緑礬を原料とする魔術的塗料の作成を得手とする。>>728
【固有スキル】
天性の肉体:EX
生まれながらに生物として完全な肉体。アペレスの場合は筋力や耐久のランク上昇ではなく、並外れた生命力から来る長命性を示す。
サーヴァントとしてはあまり意味のないスキルだが、長寿の概念から即死攻撃に対する抵抗力が激増するという隠れた特性がある。
──征服王イスカンダルの時代とプトレマイオス四世の時代という、一世紀以上を隔てた両方の時代で活躍した逸話が残る画家。
通常では信憑性の問題で一蹴されるが、本稿ではアペレスは一世紀以上に渡って存命した神代の肉体を持つ長命種であった、と設定する。
人間観察:A
人々を観察し、理解する技術。
ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要とされる。
幻術:B+
彼が描いたアレクサンドロス大王(征服王イスカンダル)の手は絵の外に飛び出しているかのように見えたという逸話から。
アペレスの場合、自らの絵を通じて、精神世界への介入や他者の視界への虚像の投影が可能。
他者を惑わすだけでなく、宝具と組み合わせることで対象の欲動をある程度、制御する事もできる。
幻術スキルに分類される理由は、描画の技量だけではなく宝石魔術も組み合わせた幻惑である為。
──大プリニウス曰く、アペレスは絵の保存と色を和らげることの両方に役立つアトラメンタムなる塗料を、緑礬によって生み出したという。
これは現実には黒ワニスではないかと推測されるが、本稿ではこれを宝石魔術を利用して緑礬から生み出した塗料とする。>>729
最初の一筆:A
自らを陥れた者の姿を描く際、最初の一筆を見た時点で犯人が誰であるかを他者が理解した、という逸話から。
一筆目を描いた時点で絵画の完成形を他者に想起させることができる。
効果としては幻術スキルの発動を同ランクの高速詠唱並に高速化させ、さらに幻術の判定そのものにもプラス補正を得る。
【宝具】
『無限の優美(アフロディテ・アナデュオメネ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:50人
後世に多大な影響を与えた「海から上がるアプロディーテ(ヴィーナス)」の絵の逸話と
完成させる前に死去してしまい未完成のまま終わったもう一枚のアプロディーテの絵の逸話が融合した宝具。
正当化されたエロティシズムの象徴とも言えるものであり、人の欲動(リビドー)を刺激する美という概念そのもの。
真名を開放することで、人の理性を弱める代償に、欲動と潜在能力を(その善悪理非を問わず)一時的に開放。
本能的エネルギー(イド)の強化、生命力(魔力)や精神力の賦活、起源覚醒に近い作用などを対象にもたらす。
端的に言えば、効果中、対象は全判定に有利な補正を獲得するが、代償として失敗した判定を全てファンブルとして扱う。
かような効果を発揮する理由は、絵画の持つエロティックな芸術性だけではなく
アペレスの伝説──後世の人々の意欲を刺激し、様々な派生を生み出した事──も含めて宝具化したものである為。
欲動(リビドー)は時代を超えて普遍的なものであり、性欲のみならず生命を“欲する方向”に進みたいと思わせる原動力でもある。>>730
尤も、その欲動を昇華できるか暴走に陥るかは相手の資質と心持ち次第なのだが。
【解説】
古代ギリシャの画家。征服王イスカンダル(アレクサンドロス大王)の時代の人とされる。
優美さと線描の魅力については並び立つ者がいなかったと言われる名画家。
作品は一つも現存しておらず、残された逸話も真実かは定かではないが、その伝説はイタリア・ルネサンスの画家にも影響を与えた。
†
おそらくはイオニアのコロフォン出身。
エフェソスのエポロス、シキュオンのパンピリオスに師事し、ドーリアの力強さとイオニアの優雅さを結びつけた画風を身に着けたという。
やがてマケドニアの宮廷画家となり、フィリッポス二世とその子・アレクサンドロス(イスカンダル)の絵を描いた。
彼が描いたアレクサンドロスの手はまるで絵の中から飛び出しているように見えたとされ、リッシュポスが生み出したアレクサンドロスの彫刻と双璧をなす作品と見做されていたという。
アレクサンドロスはフィリッポスの存命中こそアペレスを嫌っていたが、王となった後は彼を偉大な画家として認めた。
大王は愛妾のカンパスペの裸体画をアペレスに描かせたが、完成された裸体画の美しさを嘉し、カンパスペをアペレスに譲ったという。
アペレスは後にカンパスペをモデルに名画『海より出づるアプロディテ』を描きあげたという。>>731
アレクサンドロス大王の没後もその力量は冴え渡った。
ある時、アペレスを陥れようとした者による嘘の招きによって、プトレマイオス1世の宮廷を訪れた事があったが
アペレスは暖炉から炭で己を招いた者の似顔絵を描き、自らの冤罪を証明したという。
ちなみに、アペレスはその最初の一筆でプトレマイオスにアペレスを陥れた犯人を理解せしめた、とも。
また、プトレマイオス4世の時代に謀反を企てたと誹謗中傷され命を危うくしたという逸話もあるが
プトレマイオス4世がエジプトを統治したのはアレクサンドロス大王の頃から遠く離れた時代の事であり、疑わしい。
アペレスは自らの力量に矜持を持っていた一方、同時代の他の画家の才能も認めており、支援者となることもしばしばだった。
特に同時代の名画家・プロトゲネスとは良きライバル関係であり、彼の後援も担っていた。
ある逸話によれば、線の描画で名人芸を競い合った事がプロトゲネスとの友好の始まりであったという。
アペレスはコス島のアフロディテの絵を描いていた頃に亡くなった。
その絵は未完成のまま残され、誰も完成させる事が出来なかったという。
【人物像】
表面的には自らの技量を誇りつつも他者への敬意を忘れず、自らに勝る点も認められる人格者。
ちょくちょく稚気からのからかいやいたずらも起こすが、身勝手にならない範囲を弁えている。
絵画に関しては技術そのものも評価するが、鑑賞者あっての美であり、顧客から評価されてこそ意味が生まれるという考えを持ち、素人も含めた多角的な評価を求める。
人間への鋭い観察眼、画商やパトロンとしてもやっていける鑑定眼は、本人の素質以上に思想によって培われたものだと言えるだろう。>>732
その一方、イスカンダルの家臣だっただけあって、本性には強烈な一面を有している。
端的に言えば生命力への執着が強いのである。
生来、神代の名残ともいうべき強靭な肉体に恵まれたアペレスは、自身との対比から他者が老い衰えていく様を嫌悪するようになった。
肉体の老いはいい。枯木にもまた別の味わいがあろうというもの。だが、精神が老い衰え、活力を失う様は醜悪であるだけでなく有害だ。
そう考えたアペレスは、人類が精神的に衰えるのを防ぐ術として美術を志し、結果として名画家として名を馳せたのである。
言ってしまえば、全人類規模でお節介を焼く異端者というのが彼の本性。
美術──特に自らの絵画が過去現在未来に渡って人間の生命力や精神力を賦活するカンフル剤なのだと心から信じている。
その本質、遥か未来にまで影響を及ぼそうという欲深さこそが征服王イスカンダルをしてアペレスを専属画家にした理由だったのだ──と本稿では定める。
なお、アペレスが賛美する精神の若やぎに善悪の概念、道徳的観念は加味されない。
【関連人物】
イスカンダル:主君。イスカンダルは絵を解するセンスがなく、アペレスの事を嫌っていたが、王となった後は重用し、愛妾をも下賜した。
アペレス以外が自身の肖像画を描くことを許さなかった、ともいう。
なお、ギリシア奇談集においてアペレスは「(大王より)馬の方がよほど絵を解するセンスがある」とのコメントを残している。
プトレマイオス:イスカンダルが王位を継ぐ前からイスカンダルの随員として知己だったという。
自らを陥れた道化師の顔を一筆で理解させた逸話は、彼がファラオとなった後の出来事。
アペレスに言わせれば「アンティフィロスの画力は認めるが、宮廷画家とするのは政治的なセンスがないんじゃない?」との事。>>733
カエサル:アペレスの絵をコレクションとして有していたと伝わる。
ダ・ヴィンチ:15世紀イタリアの数学者ルカ・パチョーリは、レオナルド・ダ・ヴィンチを評して
「アペレスですら史上最も偉大な芸術家としてレオナルドに道を譲らなければならない」と述べたという。
そうしたエピソードを英霊となった後に知ったアペレスからすれば「負けてられない」とライバル心を見せる反面、後世の優れた絵画術について教えを請いた気持ちもあるらしい。
【Wiki登録】可「問おう、貴方が私のマスターか……………って何だい、この良い声と口調は?何で私がこんな美男子の姿に?」
「…え?エクスカリバーにしては貧相な剣だって?ああ、私の股間に"付いている"方の聖剣がコイツの切れ味と輝きを奪っちまったのさ!(笑い声のSE)」
【原典】『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』
【CLASS】セイバー
【真名】「アーサー王」
【性別】男性
【身長・体重】181cm・64kg
【肌色】白【髪色】金【瞳色】青
【外見・容姿】チープな鎧を身に付け、作り物っぽい剣を携えたプロトアーサーと瓜二つの美男子。
オリジナルと違って全体的に間抜けそうな面をしている。
【地域】イギリス
【年代】1974年
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:D 耐久:A+ 敏捷:D 魔力:E 幸運:A 宝具: C++>>736
【保有スキル】
コメディ・リリーフ:EX
シリアスな雰囲気を打ち破り、陰鬱さを吹き飛ばす剽軽者の証。彼の発言と立ち振る舞いは周囲の者全てを脱力させ、大きく戦意を削ぎ落とす。また「何処からともなく気の抜ける効果音や笑い声のサウンドエフェクトを発生させる」「ハリセンを手元に投影する」「自身と相手の頭にタライを落とす」等の小さく喜劇的な奇跡を引き起こす事も可能。ただシンプルに五月蝿いので隠密性は低下する。
戯事補正:EX
ギャグ補正。現実ではあり得ない程の不死性。死んだと思わせといてシレっと再登場したりする。肉体治療に要する魔力の消費量と傷の回復に掛かる時間を大幅に減少させる効果を持つ。
また毒や炎・爆発への耐性も含まれており、顔面の変色や髪型のアフロ化といった外的変化こそ表れるもののダメージ自体はほぼ無効化出来る。
理性蒸発:D
理性が蒸発しており、考えも突拍子も無く行動しては当然のようにドジを踏む。
………が、それによってもたらされる事柄は全て「笑える範疇」に収められる物であり、そこから逸脱する事は無いようキッチリ線引きをしている節がある。実は理性を残しているのかもしれないが、本人はそれを頑なに否定し続けている。>>737
【宝具】
『羽織りしは騎士王の套(ロール・オブ・アーサー)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人(自分自身)
近代の低予算コメディ映画の中とはいえ、彼自身もまた「アーサー王」として定められた存在であり、僅かながらもその概念を内包している事に由来する常時発動型の宝具。
「騎士王アーサー・ペンドラゴン」が持つ英雄達の中でも最高峰の知名度と実力、その一端を(無許可で)借り受けて霊格とステータスを増強する事が可能。
この能力の恩恵で本来ならば良くて幻霊留まりなセイバーの霊基は飛躍的に強化され、「英霊」たる資格と現在のステータスを獲得するに至っている。
また戦闘の役には立たないものの、この宝具は「アーサー王に対する民衆の印象」の影響もモロに霊基へと反映させる副次効果を持つ。
その結果、「気高く英雄的な騎士王」という肩書きから多くの人々が思い起こすイメージや、昨今の「アーサー王伝説」を題材とした創作物によって座に居るセイバーの霊基は大きく歪められた。
劇中では髭面のオッサンだったにも関わらず、現在のセイバーが良い声の金髪イケメンになっているのはこの為である。>>738
『聖なる冗句手榴弾(アッティラーズ・ホーリー・グレネード)』
ランク:C++ 種別:対獣・対魔宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:1人
聖人アッティラが考案した、神の恩寵により敵を爆破・粉砕する聖なる手榴弾。良い文明か否かは不明。
聖なるピンを引き抜き、3つ数えてから全力でブン投げて目障りな敵を吹き飛ばすシンプルな宝具。剣をバット代わりにすれば飛距離が更に伸びる。
聖別されているため魔性と獣に対する特効を持ち、相手がウサギだった場合は確実に打ち負かす事が出来る。
『約束された勝利の剣』には規模も威力も遠く及ばないものの、まあまあな知名度故に宝具自体のランクも意外と高く、特効性能が噛み合えば格上相手にも大ダメージを与える事が出来たりする。
何より「アーサー王の宝具=エクスカリバー」と判断した相手の意表を確実に突ける奇襲性はこの宝具独自の長所と成り得るだろう。
ただし戦闘スタイルが「アーサー王の名を騙って不意討ちで手榴弾を投げる」というセコい物に限定される上、うっかり抜いたピンの方を投擲して自爆する事もある。>>739
【Weapon】
『鎧』
胸元に太陽のホーリーシンボルが描かれている古びた鎧。14世紀頃の衣装としての再現度は非常に高いが、それ故にファンタジー的な見栄えに欠ける。加えて何処と無く予算不足の気配を纏っている。
『剣』
エクスカリバー……の模造品。
見た目のクオリティだけは比較的高いが本物よりも安っぽく、当然ながらビームも撃てない。
一応黒騎士と歴史学者を斬り捨てるだけの切れ味はある。
『ココナッツの殻』
セイバー曰く「愛馬」。
叩くとパコパコと馬の足音に似た音を立てる。だから何って訳でもない演出用の小道具。
『聖なる冗句的手榴弾』
第二宝具でもある聖別された手榴弾。セイバーのメインウェポンでもある。
威力の割にコスパが良く、魔力を用いて量産・連投する事も可能と手軽に扱える武器。
実は投げる前に正式な宝具詠唱を行えば威力が大幅に上昇するのだが、ダラダラと無駄に長いので大抵省略されるか唱え終わる前に負けてしまう。>>740
【解説】
イギリスを代表するコメディグループ『モンティ・パイソン』が製作したコメディ映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」の主役こと「アーサー王」。
従者を引き連れ旅を続けていたアーサー王は各地で円卓の騎士を集め、神の命によって彼等と共に聖杯を探す羽目になる。
道中に立ち塞がる珍妙な騎士や怪物達、そして時代設定を無視して突然現れた歴史学者の悉くを打ち倒し、時々アニメーションになりながらも予算の少ない冒険活劇を続けていた一行だったが、最終的に現地警察に逮捕されてしまう。
警察官が撮影用カメラにも攻撃を加えるのを尻目にアーサー王と仲間達はしょっぴかれ、その後の彼等がどうなったのかは分からないまま物語は幕を閉じるのだった。
言うまでも無い事だが、この作品はかの有名な「アーサー王伝説」のパロディコントである。
セイバーは言わば「『モンティ・パイソン』に造られた物語の役が実体化したアーサー王」であり、実在する「アーサー・ペンドラゴン」とは似てるようでかけ離れた存在なのだ。>>741
*【人物・性格】
完璧!間違い無く最強のカードを引き当てた!
─────と喜びに震える無数のマスター達を召喚直後に1人残らず絶望のドン底に叩き落として来た罪深き男。
一応このセイバーも安い清涼飲料水の果汁より薄められた「騎士王アーサー・ペンドラゴン」成分が配合されているので完全な名称詐欺という訳でも無いのだが、マスター側が抱く期待値との落差が大きすぎるからかそのガッカリ度は生半可なハズレサーヴァントのそれを凌駕する。
近代の英霊故に触媒の入手も容易で簡単に喚べてしまう点もタチが悪く、一説には「聖杯戦争三大ガッカリ英霊」に数えられているとかいないとか。
彼とて決して弱い訳では無いが、その実力は『羽織りしは騎士王の套』による強化を受けて漸く「中の下」なステータス値と一般兵士に毛が生えた程度の剣術を修得したレベルなのでやっぱり騎士王とは比較にならない。
しかし『聖なる冗句的手榴弾』が持つ奇襲性の高さや消費魔力の少なさ、そしてオリジナルの騎士王を唯一上回る回復力の高さなど光る要素もちゃんと存在するため、キッパリ割り切って彼を運用し、マスター当人の立ち回りで短所をカバーすれば優勝も狙える。>>742
セイバー自身は「喚ばれたから応じたら初対面でガッカリされる」という相当に失礼な事をされ続けても全く気にせずジョークを飛ばせる明るくおおらかな性格の持ち主。
ただ素でアホな性格をしている上に『理性蒸発』の影響で突然奇行に走る事も多く、喜怒哀楽の感情表現やリアクションもオーバーかつ五月蝿いので真面目に接すると著しく体力を消耗する。外見だけは理想的な王子様風なのもそれに拍車を掛けている。
ある程度は弁えているので自陣営に壊滅的な被害をもたらす事こそ無いが、端からはギャグに見える程度の厄介事は頻繁に起こす面倒臭さも併せ持ち、特に突っ込み体質のマスターにはその傾向が顕著に現れる。
とは言え彼の本質は「人々を笑わせ、楽しませる存在」なので裏切る事は無く、また笑う事が出来ないほど精神的に追い詰められた者がいれば迷わず助けに行く善性もちゃんと有している。
「笑いで人々の精神を救う」という面においては彼もまた英雄なのだ。
イメージカラー:安っぽくも鮮やかな金メッキ
特技:「ニッ(It)」だらけの会話、演技する事、ジョークを言う事
好きなもの:笑える事、ジョークを言う事、酒
嫌いなもの:笑えない事、ウサギ、フランス人、スベった時の空気
天敵:国家権力、短い撮影期間、見た目が可愛い怪物
願い:「潤沢な」演出費用の獲得と余裕を持った日程での撮影を行う事
【一人称】私【二人称】お前【三人称】奴・アイツ・アイツ等【元ネタ】グリム童話、薔薇十字団の諸伝説
【CLASS】プリテンダー
【マスター】
【真名】ローゼンクロイツ・ターリア
【性別】女
【身長・体重】180cm・58kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A+ 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
本来はキャスターのクラススキル。魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。ローゼンクロイツはその逸話から規格外の陣地を作成できる。
道具作成:C
本来はキャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。ローゼンクロイツはそこそこの腕前に留まる。【固有スキル】
黄金律(女):A
三つの祝福された運命。女性として必要とされる慈愛の性質、麗しき美貌、富を呼ぶ宿命をローゼンクロイツは有している。
高速詠唱:A
魔術の詠唱を高速化させる能力。
大魔術の詠唱を一工程で成し遂げる。ローゼンクロイツのそれは神代の言霊に近い。
薔薇十字団:A
ローゼンクロイツにまつわる諸伝説から成る魔術体系。創始者としてその行使を可能とする。それは彼女の死後に成立したモノであってもである。
【宝具】
『薔薇が覆い隠す我らの城 (ザ・テンプル・オブ・ザ・ローズクロス)』
ランク:B 種別:籠城宝具 レンジ:0 最大捕捉:8
ローゼンクロイツが同志たちと共に拠点としたとされる城型宝具。当時の魔術協会が発見することのできなかった代物であり、それ故に魔術師が発見することはできない因果を有する。
その正体は、グリム童話『荊姫』における茨に覆われた城。魔女あるいは妖精、零落した神の呪いで閉じられた神秘。その逸話から王族の来歴を有する存在ならば、発見する可能性が生まれる。【Weapon】
『茨』
宝具で発生する茨の部分召喚のようなモノ。魔術で操作し、手足のように使うことができる。
【解説】
クリスチャン・ローゼンクロイツ。薔薇十字団の創始者としてオカルト史に名を刻む謎の人物。
魔術協会をして発見不可能だった魔術技量は疑うべくもなく、人類を不老不死にて救済する思想を信念とした善性の錬金術師。
その正体は、グリム童話『荊姫』のモデルとなった人物。便宜上『ターリア』と真名登録されているものの彼女自身、永き眠りの果てに本来の名は忘れてしまっている。童話では百年の眠りとされるものの実際の年数はそれどころではなかったかもしれない。彼女の魔術技量が神代に近いのはそのためである。
彼女の人生の前半は概ね童話の通りである。女性として黄金の運命を約束する祝福を超常の存在から授けられるとともに、美人薄命とばかりに若き年齢での死の呪いを授かる。この呪いを克服するために、彼女の国はその信仰を神殿から教会に移し、呪いの力を弱め、永き眠りの呪いとすることに成功した。中世に目覚め死の呪いを克服した彼女は不老体質となり、約束された善性によって、自身を研究対象として薔薇十字団を結成する運びとなった。童話のようなロマンスはなく、王子に当たる人物とはビジネスライクな関係だった模様。伝説に見るローゼンクロイツが男性とされるのはこの王子が表立って行動した影響である。
嫌いなモノは雷霆。好きなモノは綺麗なモノ。約束された善性により理想的な淑女あるいは乙女としての振舞いをするが、その善性故に救済への願いは狂気的ですらある。契約したマスターは彼女の実験をきちんと監視しましょう。ローゼンクロイツなのに道具作成が低いのはなんか意外だな
【元ネタ】史実?
【CLASS】ライダー
【真名】█████
【性別】オス 【身長・体重】170cm・65kg
【肌色】白 【髪色】白混じりの黒
【瞳色】金の虹彩、黒の瞳孔
【外見・容姿】
白い水兵帽を被り、黒い水兵服に身を包んだ男性。両手には白手袋を嵌め、足元は白い靴を履いている。髪は一部が白い黒髪。
【地域】███、████、地中海
【年代】19██年代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:E 耐久:C 敏捷:D 魔力:E 幸運:A〜EX 宝具:B
【クラス別スキル】
対魔力:E
魔術の無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。
神秘の薄い時代の存在であるため、魔術への抵抗力はほぼ無い。
騎乗:D
████たる彼の騎乗スキルの対象は、船舶に限定される。>>749
【固有スキル】
動物会話:D
スキルとして保有しているが得意ではない。
██の寵愛:B
彼の場合、何かしらの脅威が迫っていると判定されれば、自動的に発動する。
単独行動:C
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。
仕切り直し:A
戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。機を捉え、あるいは作り出す。
また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。
ライダーは3度の██を生き延びた██の█である。
███の家:A
あらゆる攻撃を弾くスキル。
ライダーにとっての安息の地。
【宝具】
『██の██』(アン█████・██)
乗船している船の幸運値を吸いとって自身の幸運値を規格外にし、生存を確実にする。
【Weapon】
乗船歴のある船から██を一時的に借りる形で運用している。>>751
正解です〜
「……今回の寄港地はここかい。まあいい、ご飯と寝床があれば十分だ」
【元ネタ】史実?
【CLASS】ライダー
【真名】不沈のサム
【異名・別名・表記揺れ】オスカー
【性別】オス 【身長・体重】170cm・65kg
【肌色】白 【髪色】白混じりの黒
【瞳色】金の虹彩、黒の瞳孔
【外見・容姿】
白い水兵帽を被り、黒い水兵服に身を包んだ男性。両手には白手袋を嵌め、足元は白い靴を履いている。髪は一部が白い黒髪で、滑らかな撫で心地。
第2再臨で耳と尻尾が生え、第3再臨で完全な猫の姿になる。猫になってしまうと人間の言葉は話せなくなるが、聞いて理解はできるようだ。
【地域】ドイツ、イギリス、地中海
【年代】1930年代〜1955年
【属性】中立・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】
男性、人型、ケモノ科
【ステータス】筋力:E 耐久:C 敏捷:D 魔力:E 幸運:A〜EX 宝具:B>>754
【固有スキル】
動物会話:D
自身も元々動物であるため、多少は会話ができる。ただし、人と共に過ごした時間が長いため、スキルとして保有しているものの得意ではない。
兵士の寵愛:B
船乗り猫はネズミ捕りの他、兵士の精神を安定させる役目もあった。サムは船を乗り換える度に新たな名を貰い、兵士たちに愛されたのだとか。
彼の場合、何かしらの脅威が迫っていると判定されれば、自動的に発動する。人間の姿で召喚できるのも、このスキルの影響とみられる。猫のままでは簡単に真名がバレてしまうからね。
単独行動:C
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。
沈没から逃れたサムは、度々単独で救助されていることから、このスキルを獲得している。
仕切り直し:A
戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。機を捉え、あるいは作り出す。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。
サムは3度の沈没を生き延びた不沈の猫である。次の船に乗れば、また新たな生活が始まるのだ。
船乗りの家:A
あらゆる攻撃を弾くスキル。
サムにとっての安息の地。海の上とは違い、ここではもう雷撃を受けることはない。何にも邪魔されず、穏やかに昼寝ができる。>>755
【宝具】
「信号用意。デルタ、エックスレイ、揚げ。どうか彼らを暖かい陸へ、どうか僕を船乗りの家へ。せめて夢を見られるように、せめて旅路が途絶えないように。三度の不沈を、今ここに──」
『不沈のサム(アンシンカブル・サム)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0〜20 最大捕捉:100
三度の沈没から逃れたという、生前の逸話が宝具に昇華されたもの。
乗船している船の幸運値を吸いとって自身の幸運値を規格外にし、生存を確実にする。
サムが乗る艦船が不沈になるのではない。サム自身が不沈であるだけだ。逆に言えば、彼が乗る船は遅かれ早かれ沈没する。
サーヴァントの性質上、マスターも助からなければ意味がないため、サムとマスター2人分の幸運値も上げられる。生存確率が多少は下がるものの、よっぽどの不運でなければ2人とも助かる仕組みになっている。
不沈の対象をもっと大勢にすることも可能だが、対象が多ければ多いほど生存確率は下がってしまう。それでもサムだけは不沈の因果に縛られるのだった。
地上では全く使えないのが難点。
なお、宝具発動後すぐに沈没するとは限らない。沈没時期のコントロールは、サムがある程度できるようだ。>>757
【解説】
不沈のサムは、第二次世界大戦期に艦船の沈没から3度生き延びた船乗り猫。黒地に白い毛を持つハチワレの雄。
彼が初めて乗ったのはドイツ海軍の戦艦ビスマルク。ネズミ駆除の目的の他、「猫は荒天を遠ざける」という迷信もあり、彼は船乗り猫として乗船した。1941年5月、ライン川演習作戦に参加したビスマルクはイギリス海軍に攻撃され、海戦の後に沈没。数時間後、イギリスの駆逐艦コサックは、海面に漂流する木切れの上に猫を発見、救助した。彼は1度目の生還を果たす。
コサックの船員は彼を「オスカー」と命名。国際信号旗における「O」、「海中に転落者あり」の意味を持つ名だった。オスカーはここでも船乗り猫として過ごしていたが、1941年10月、再び災難が襲う。コサックは輸送船団を護衛中に雷撃を受け沈没。攻撃をしたのはドイツ潜水艦U-563であった。またしても沈没に巻き込まれたオスカーだったが、同じ船団を護衛していたイギリス海軍の駆逐艦リージョンに退避し、2度目の難を逃れる。
彼は人伝に紹介されて、最後に空母アークロイヤルに乗り込んだ。かつて乗っていた戦艦ビスマルクに、航空機からの雷撃で致命傷を与えた船である。2度の沈没を生き抜いたオスカーは、艦長によって「不沈のサム」と名付けられた。1941年11月、地中海での戦闘機輸送作戦に参加したアークロイヤルは、ドイツ潜水艦U-81から攻撃を受け、翌日沈没。サムは駆逐艦リージョンと駆逐艦ライトニングに救助された。発見時、サムは内火艇の破片にしがみついていたとも、水上機の翼の破片に乗っていたとも言われる。
こうしてアークロイヤルから救助されたサムは、ジブラルタルにある提督の事務所に預けられた。サムが乗船した3隻の船が半年の間に沈没したことから、船員たちは彼を二度と船に乗せないと誓ったという。なお、救助に関わった駆逐艦リージョンは4ヶ月後に、駆逐艦ライトニングは1年4ヶ月後にそれぞれ沈没。サムが乗った船は5隻全てが沈没することとなった。
その後サムはイギリス本土に送られ、北アイルランドのベルファストにある船員宿舎「Home for Seilors(船乗りの家)」にて、穏やかな余生を過ごした。>>758
不沈のサムは、近年では実在が疑われている。サムとされる猫の写真は、ハチワレとトラ柄の2種類が存在していること、ビスマルクからの救助状況が不自然だったこと、アークロイヤルの船員救助時に猫が居た証言がないこと等、整合性の取れない点が数多く存在する。サムの乗船歴や救出劇は、戦場の都市伝説なのかもしれない。
いずれにせよ、ハチワレの猫は不沈のサムとして、写真や肖像画が残されている。彼がサムなのかは不明だが、船乗りに愛された猫たちは確かに居たのだ。どうか彼だけでも生き延びてほしい、そんなささやかな願いの結晶なのかもしれない。
【人物像】
船乗りらしく水兵の出立ちだが、テキパキ働く訳ではない。猫の本能の赴くまま、気まぐれに昼寝をする。どこぞの兵隊クマとは異なり、マスターのことは上官と呼ばない。
お喋りではないが、そっと隣に座ってくれたり、慣れればスキンシップを許してくれたりと、肉体でのコミュニケーションがお好み。心を許した人には尻尾を巻きつけてくれる。
自身が本当に3度の沈没を逃れたのか、彼にも分からない。そうあれと謳われたのなら、そうあるべきなのだろう。あとは不沈を発揮する時まで、気ままに過ごすだけ。
特技:生き延びること
好きなもの:穏やかな昼寝
嫌いなもの:昼寝を邪魔する戦闘
天敵:乗り込んでいる船への攻撃
願い:ただ平穏な日々を過ごしたい
【一人称】僕【二人称】あんた【三人称】あいつ>>759
【セリフ例】
「この船も、じきに沈む。速やかに退避されたし」
「暫く起こさないでほしい。襲撃でもない限りはね」
「それにしたって僕を吸いすぎだぞ、あんた」
【関連キャラクター】
船乗りサーヴァント全般
彼らが所有する船に乗り込んでしまった場合は、不用意に「不沈」を発揮しないよう気をつけるつもり。沈没から逃れるのがどれほど難しいか、船と艦長の結びつきはどれほどのものか、それを知らない船乗り猫ではない。
ヴォイテク
彼は陸軍の一員としてテキパキ働く兵士だが、サムは海軍の船乗り猫として気ままに過ごす。つまり従軍へのスタンスが真逆。アッパー熊と気怠げ猫。
とはいえ、兵士の心の保養に一役買っていたのは同じなので、お互い意識はしているらしい。
「サムさんはガンガン話しかけられるのが苦手なタイプであります。必要な時は向こうからお話していただけますよ」とヴォイテクは語る。流石動物会話B。
「……伍長は猫もいけるのかい、全く」>>760
【コメント】
ヴォイテクに引き続き、従軍動物シリーズが欲しかった。今回は海軍です。
ナチュラルにオスにしていますが、よく調べても性別が分からないネコチャン。オスカーは男性の名前なので多分オス。
後から検証されて「いなかったのでは」と指摘される感じ、ヨハンナさんに似たタイプかもしれません。
カルデアにいるならともかく、ノーチラスに乗っていたらかなりのフラグになりそうな鯖。
宝具詠唱の「デルタ、エックスレイ」は国際信号旗におけるDX、「本船は沈没しようとしている」の意味です。
最近このスレ覗いてなかったのでお聞きしたいんですが、wiki登録ってどなたかにお願いしても大丈夫なシステムでしたっけ?>>745
ターリアの王子
【元ネタ】薔薇十字団の諸伝説
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】クリスチャン・ローゼンクロイツ
【性別】男
【身長・体重】163cm・58kg
【容姿】
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:B+ 幸運:B- 宝具:EX
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。魔術師としての才能はあったようだが、あるだけだった。
道具作成:B+
魔力を帯びた器具を作成できる。魔術師としての才能はあったようだが、あるだけだった。宝具により技量は向上する。【保有スキル】
黄金律(偽):B
錬金術による黄金の生成。キャスターは自在に行使することが可能。金欠とは無縁。
高速詠唱:C
魔術の詠唱を早める能力。
友愛団の信条:B
キャスターが魔術技量を補うために課した制約。
あるいは、狂気との付き合い方。
【宝具】
『世界の書リーベル・ムンドゥス』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:10 最大捕捉:1(自身)
『Mの書』として知られるダムカルの賢者たちのグリモワール。そのラテン翻訳写本。それに伴うキャスターの伝説の集約魔術礼装。未来の科学技術の魔術化を補助し、キャスターの魔術技量を偉大な御業に至らしめる。
賢者たちの原本もまた、原本の写しに過ぎない。本来は、世界縮図を精神空間に展開する図書館の鍵あるいは扉。水星からの贈り物。【Weapon】
『赤い水銀』
薔薇十字の形に固定された魔術礼装。好んで使うが、使い熟せてはいない。
【解説】
魔術結社『薔薇十字団』の創始者とされる男性。
ただし、実際の創始者はとある女性であるらしい。彼は表立って活動しただけで、偉大な才能はその女性が有していた。
魔術師としては新興の家系に生まれ、才能はあったが凡才でもあった。自身の研鑽に見切りをつけ、道具を研鑽する錬金術に傾倒し、中東を旅して知識の収集に努めた。その女性との出会いもまたこの旅路でのこと。
性格は魔術師としては善良だが、善良止まりでその女性がいなければ、あんな理念を宣言することはなかった。
伝説化したとはいえ、この程度の業績では幻霊級に留まり召喚されることはないはずだった。しかし、彼は英霊として登録された。狂気に抵抗したのである。
彼女を依代にしようとした名状し難いなにかの降臨を妨害し、その功績が彼の英雄性となった。代償が彼女の死であり、真に偉大な御業の損失であったとしても。あるいは、原因が彼が理解せぬまま持ち込んだ異端の書物であったとしても。彼の心がひび割れているとしても。
彼は、聖杯に彼女の復活を願うだろう。「“世界(わたし)”は私のことを別段、特別視したりはしないよ。
強いて言うなら、そうだね――世界の形を整えるために必要な駒、かな」
【CLASS】アーチャー
【真名】クリシュナ/Krishna
【性別】男
【身長・体重】177cm・72kg
【出典】インド神話、『マハーバーラタ』、『バーガヴァタ・プラーナ』など
【時代】紀元前4世紀以前
【地域】インド
【属性】秩序・善
【その他の属性】天・神性
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B 魔力:EX 幸運:A++ 宝具:EX
【クラス別スキル】
対魔力:A
単独行動:EX>>765
【固有スキル】
主宰神の神核:EX
生まれながらにして完成した神格であることを現す。
その体に神霊適性を持つかどうか神性属性があるかないかの判定である神性を含む他、精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。
ヴィシュヌ神の“部分的化身(アムシャ・アヴァターラ)”である聖仙ナーラーヤナの転生。
また、主宰神ヴィシュヌの“完全化身(プールナ・アヴァターラ)”であるクリシュナは、英霊ではなく神霊サーヴァントとしての霊格を有する。
カリスマ:A+
軍団を指揮する天性の才能。
カリスマは稀有な才能で、一国の王でさえBランクで十分と言われている。
変化:EX
文字通り、変身する。
瞬時に自分の体重を増やす、足の裏以外を無敵にする、など自由自在。
この宇宙は自分の裡なのだから不可能など無い。
ユディシュティラの“世界皇帝(ラージャスーヤ)”戴冠の際、クリシュナは自らに無礼を働いたシシュパーラの首を刎ね落とし、彼の魂を回収した。>>766
千里眼:EX
“監視者”が持つという最高峰の千里眼。
クリシュナは過去・現在・未来を見通すという。
不戦の誓い:B
Bランク以下の対象に対して、攻撃行動を取ることができない。
クル・クシェートラの戦いの前夜にて、戦わないクリシュナとヤドゥ族の精鋭部隊ナーラーヤナとを天秤に取らせた時、先に選択権のあったドゥリーヨダナ(ドゥルヨーダナとも)はナーラーヤナ隊を選び、アルジュナはクリシュナを選んだ。
アルジュナの戦車の御者となり、不戦を誓ったクル・クシェートラの戦い。度重なるビーシュマの猛攻と、アルジュナの煮え切らない態度に怒りを覚えたクリシュナはとうとうスダルシャナを持ち、自らビーシュマを討とうと前進する。クリシュナによる死を名誉として受け入れるビーシュマ、不戦の誓いを守らせるためクリシュナを制止するアルジュナ。最終的にアルジュナの説得によって、クリシュナは武器を収めることとなった。>>767
【宝具】
『我が裡にこそ、宙は在る(ヴィシュヴァ・ルーパー)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
“あらゆる姿を持つ者(ヴィシュヴァ・ルーパー)”
ブラフマー神は額に、シヴァ神は胸に、護世神(ローカパーラ)は腕に、アグニ神は口に宿る。体にはアーディティヤ神群、サーディヤ神群、ヴァス神群、アシュヴィン双神、マルト神群とインドラ、あらゆる神々、あらゆる夜叉(ヤクシャ)、あらゆる天人(ガンダルヴァ)、あらゆる羅刹(ラークシャサ)が集う。右腕にはアルジュナが、左腕にはバララーマが、背中にはユディシュティラとビーマとナクラとサハデーヴァがいる。前にはプラデュムナを筆頭とするアンダカとヴリシュニの一族がおり、武器を掲げている。クリシュナの無数の腕には、法螺、円盤、棍棒、槍、神弓シャールンガ、鍬、ナンダカ刀が掲げられて輝く。クリシュナの眼や鼻や耳からは煙をともなう火炎が吹き上がり、毛穴からは太陽の如き光が生じている。
パーンダヴァとの開戦を唱えるカウラヴァを諭すために自らの本性を顕したクリシュナ。しかし、神の姿を視ることが許されたのはドローナ、ビーシュマ、ヴィドゥラ、サンジャヤ、聖仙たちだけだった。ドゥリーヨダナ(ドゥルヨーダナ)やカルナ、カウラヴァに属する諸王達は皆この恐ろしい姿を前にして目を閉じた。
回避と無敵を無視してダメージを与え、全ての攻撃に対する耐性を得、弱体を受けなくなる。
【Weapon】
『天蓋に昇る転輪(スダルシャナ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100
スダルシャンチャクラとも。
宝具のひとつではあるが、通常武装としても選択される。
百八の鋸刃が付いているという、身の丈ほどもある巨大な戦輪。
状況に応じて空中を幻力(マーヤー)により飛行し、回転と同時に火炎が解き放たれる。
アルジュナが日没までにジャヤドラタ王を殺めると誓った際には、空を覆うほどの大きさとなり、陽の傾きを惑わした。
真名解放によって巨大化、範囲内に結界を形成して内部の時間流を停滞させる。
一説には、太陽神スーリヤの強すぎる輝きを減じるために削られた光から、工芸神ヴィシュヴァカルマンが作り上げたという。>>768
【解説】
ヴィシュヌ神の九番目の化身(アヴァターラ)。
最初に不死に至ったとされる聖仙ナーラーヤナの生まれ変わりともされる。
また、マトゥラー地方を治めていたヤドゥ族の王族デーヴァキーとヴァスデーヴァの第八子。
笛吹きの名手であり、牧女達の永遠の恋人であるとされる。
悪王カンサを倒すと予言されて生まれたために、実親から離れて育つ。
幼い頃は母親のバターを舐めるなど悪戯好きな面を持った普通の子に見えていたが、一方でカンサ王の放った刺客である数々の悪魔、女悪魔プータナー、トリナーヴァルタらを撃退する強さを誇っていた。やがてクリシュナはヤムナ川を猛毒で汚染した百頭の毒竜カーリヤを懲らしめた勇者として知られるようになり、美しく成長したクリシュナは、予言どおりカンサの主催する武術大会にてカンサを殺し、英雄となった。
その後、マハーバーラタの戦争に不戦の誓いを立てて参戦。
パーンダヴァの軍師として知恵と策略を駆使し、親友であるアルジュナを勝利へと導いた。
敵側にはアルジュナの師匠や親戚などがいたが、クリシュナは彼にバガヴァット・ギーターの教えを説き、人は各々生まれ持った運命があり、戦士となったからには戦う義務があるとして、戦いを継続させた。
終戦後、戦争を止める力があるにも関わらず止めなかった事で呪いを受けたクリシュナは、その呪いを受け入れ、それに従い、最期には猟師に踵を打ち抜かれて亡くなった。>>769
【余談】
古の聖仙(リシ)、ナラとナーラーヤナ。
不死に至った最初の、最古の聖仙であるとされる。
ダルマ神とアヒンサー神の間に生まれたため、神仙(デーヴァ・リシ)とも。
この二人は世界の益になる戦いのため、ユガが回る度に誕生するという。
何十万年(一説には十九万八千年)の苦行の果てにブラフマンと一体化し、「汝は私の恩寵により、人間、神、ガンダルヴァの間で無量の力と精神を備えた者になるであろう。神々、阿修羅、大蛇、ピシャーチャ鬼、ガンダルヴァ、人間、羅刹、ガルダ、ナーガ、および一切の動物は、汝に抵抗できないであろう。いかなる神も、戦いにおいて汝に勝利しないであろう。私の恩寵により、何者も武器、ヴァジュラ、火、風、湿ったもの、乾いたもの、動くもの、不動のものによって、汝を苦しめることは決してできないだろう。もし戦いになれば、汝は私を凌駕するであろう」というシヴァ神の恩寵を授かる。
その後はインドラの即位式や、乳海攪拌にてデーヴァ神族の側に助力したこともある。
『マハーバーラタ』の第十二巻「寂静の巻(シャンティ・パルヴァン)」では、ハンサ鳥のような両手と長い腕、チャクラの紋様が刻まれた両足、広い胸と額、四つの睾丸、六十本の歯、八本の牙、雲の流れのごとき声、美しい口と顎と眉と鼻をしていたという。
大地の重荷を軽くするため、また地上の悪王たちを滅ぼすために彼らが転生したのがアルジュナとクリシュナ神である。
また、ナラであったアルジュナはビーシュマを倒すという誓戒を持って生まれた。
【wiki登録】可「用兵の法は多寡に依らず。奇略によって勝利を決する事にある。英霊の戦いも畢竟、同じ事。大事なのは力だけじゃないって事だねぇ」
【元ネタ】史実 梁史 資治通鑑
【CLASS】ライダー
【真名】韋叡
【異名・別名・表記揺れ】韋睿(別表記) 懐文(字) 韋虎、老虎(異名) 厳候(諡)
【性別】男性
【身長・体重】160cm・44kg
【外見・容姿】齢60を越えた男。痩せ細った、穏やかな風貌の老学士。儒服を纏い、竹の如意を持ち、木輿に乗る儒将。
【地域】中国・梁 (南朝)
【年代】南北朝時代(六朝時代・魏晋南北朝時代とも呼ぶ)
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A+>>772
【固有スキル】
軍師の指揮:A+
軍師系のサーヴァントに与えられるスキル。自己を含めた軍としての力を最大限に引き出す。
A+ランクであれば、死を覚悟し命尽きるまで戦う死兵に等しい力を持つ。
軍師の忠言:A
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることが出来る。
Aランクであれば天変地異レベルの不測の事態を除けば100%的中する。
これに対抗するには、相手方にあらゆる分析を打破するレベルの幸運やスキルを持つことが求められる。
但畏韋虎:A
北魏の兵をして「但畏合肥有韋虎(ただ合肥に韋叡がいる事のみを恐れる)」と歌われるほどだった韋叡の武名がスキル化したもの。
戦闘開始時、韋叡の真名を知る敵の数に応じて、敵陣営の士気を低下させる。
パニックカット:C+
仕切り直しと似て非なるスキル。どんな混乱した状況でも、立て直しを図ることが可能。
精神面での動揺デバフを妨害する。
元英の軍の夜襲に味方が動揺し、退避まで勧められる窮地にありながら、決して臆する事なく味方を鎮め、立て直してみせた逸話から。>>773
【宝具】
『築城、神如也(ちくじょう、かみのごときなり)』
ランク:D+ 種別:対軍宝具 レンジ:20 最大捕捉:100人
「本当は馮道根くんの宝具なんだけど……『築城、神如也(ちくじょう、かみのごときなり)』 !」
鍾離の戦いで一夜にして塹壕、鹿角を備えた簡易的な城を部下に築かせ、敵将・元英に「是何神也!(何ぞこれ神なるや!)」と嘆かせた逸話から。
Dランク宝具相当の防御力しか持たないが、一夜にして築いた事から“いつでも”“瞬間的に”展開できるという強みを得た。
単純に防御陣地として扱うだけでなく、戦局に合わせて敵勢を分断する事も可能となるだろう。
また、猛将・楊大眼を撃退した逸話から車を連ねた陣営の展開や、中空に浮かぶ数多の強弩によって矢の雨を放つ事も可能。
『鍾離戦禍・晦冥獄(しょうりせんか・かいめいごく)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1000人
「天の時、地の利、人の和──揃いて敗れる道理なし! 『鍾離戦禍・晦冥獄(しょうりせんか・かいめいごく)』!」
鍾離の戦いの勝利を決定づけた火計の逸話を再現する宝具。
英霊にも数えられる将星達と一騎当百の兵団。
数多の大艦と、火矢に反応して自爆する無数の特攻艇によって構成される大船団。
戦場の水位を上昇させ、船の動きを加速させた長雨や、火を燃え広がらせた強風を複合させている。
真名を開放せずとも各々を別々に召喚・使役する事が可能だが、その真価は全てを組み合わせる事で生前の大計略を再現できる事。
戦場は瞬く間に水没し、大船団に搭乗する軍勢は韋叡の指揮の下、縦横無尽に水上を駆け巡り、特攻艇の爆発は炎熱によるダメージだけでなく煙塵による視覚妨害をももたらす。
戦局を一変させる起死回生の大規模宝具だが、韋叡は周辺の人々や地形への被害を危ぶみ、全力での展開を避ける傾向がある。>>774
【Weapon】
『強弩』『兵車』:宝具『築城、神如也』の一部。韋叡が振るう竹の如意に従って召喚・操縦される。
弩は中空を舞い飛びながら敵を撃ち、兵車は自走して敵を阻むバリケードを形成する。
【解説】
南朝宋から梁にかけての武将。体が弱く、馬にも乗れず、木輿に乗り、白角(竹)の如意を用いて兵を指揮していたという儒将。
南朝斉の末期の混乱の中、南朝梁の初代皇帝となる蕭衍の配下となり、文武の手腕と優れた人格によって貴賎を問わず信頼されるようになった。
鍾離の戦いでは敵国・北魏の皇族である元英、猛将・楊大眼らが率いる100万もの大軍を火計で打ち破った。
戦国日本の名将・上杉謙信は韋叡に習い、鎧具足をつけずに竹の如意で兵を指揮する事が多かったという。
†
「騶魯の大儒」と呼ばれた前漢の丞相・韋賢の子孫。
若い頃から兄達と並んで評判が高かったが、伯父の韋祖征は韋叡を兄達を超える者として評価し、秘書官のようにして息子同然に扱った。
当時の南朝斉は賄賂が横行し反乱が頻発する状況にあったが、韋叡は清廉潔白で知られ、治績のみならず武功も度々挙げている。
やがて南朝斉に見切りをつけた韋叡は、後に南朝梁の初代皇帝となる蕭衍と深く結びつき、その反乱に同調して2000の兵と200の馬を率いて参陣。
蕭衍は韋叡を高く評価し、その献策を全て用いて郢州一帯を攻略し、さらに郢州の留守役という大任をも任せた。
当時、疫病が蔓延っていた郢州を韋叡は適切に統治し、百姓は皆、韋叡を慕うようになったという。>>775
蕭衍が南朝梁を打ち立てその初代皇帝となると、韋叡は北の大勢力・北魏との戦いに明け暮れるようになる。
ある時は打って出た敵軍を打ち破って籠城する敵の士気を挫き、ある時は勝ちの勢いに乗じる敵軍を不動の決心で防ぎ、またある時は堅城である合肥を水攻めと水軍によって陥落させた。
かくも赫々たる武功を挙げた韋叡ではあるが、本人は体が弱く、馬にも乗れず、軍を指揮するにあたっては輿に乗り、竹の如意を振るって督戦激励していたという。
しかし、韋叡は軍務においては精励恪勤を以って知られ、また将兵には常々思いやりや労りを示し、彼らに不備があった時も怒鳴る事がなかった為、兵士たちは喜んで彼に従った。
北魏の皇族・元英と「関羽、張飛にも勝る」と謳われた猛将・楊大眼が大軍を率いて攻め寄せてきた『鍾離の戦い』では、梁の勇将・曹景宗と協同で迎撃。
強行軍で戦地に赴いた後、一夜にして簡易的な城を築き上げ、敵将の元英をして「是何神也!(何ぞこれ神なるや!)」と言わしめたという。
韋叡はこの城を用いて楊大眼の猛攻、元英の夜襲を防ぎきった後、曹景宗らと共に水軍を準備。
長雨によって淮水が増水し戦場が水没したのに乗じて艦隊を発し、また油を吸わせた草を満載した小舟に火をつけて流し、敵軍の橋を焼き払った。
退路を断たれた北魏軍は混乱の中で次々に撃破され、20万以上の兵が戦死し、5万人が捕虜となったという。
かくて南朝梁軍は大勝利を収め、諸将は争って皇帝・蕭衍に勝利を報告しに向かったが、韋叡は戦功に拘らず、残って戦後処理にあたった為、人々に称賛された。
曹景宗は有能な一方、強欲で傲慢な無礼者であったが、その彼でさえ韋叡に対しては特別に謙り、敬意を払ったという。
鍾離の戦いでの勝利を曹景宗と共に決定づけた韋叡を北魏の将兵は酷く恐れた。
大敗を喫した元英は、韋叡がやってきたと聞いただけで軍を還した事まであったと伝わる。
韋叡は天性、慈愛の心が深く、何処の地にあっても治績を挙げ、家中においては親族の孤児を自らの子以上に慈しみ、俸給爵禄は士卒の遺族の為に用いたという。
その上、朝廷にあっては穏やかで慎み深い一方、奸臣に阿る事がなかった為、皇帝・蕭衍を含めた多くの人々の崇敬を集めた。>>776
【人物像】
平時は慈愛の心深き好々爺。負の感情を見せず、人々の個性に合わせて良く教導し、広く敬愛される長老の如き仁者。
謙譲を示しながら阿らず、間違いを嗜めはしても罵倒はせず、人々の置かれてる状況に応じて良く配慮し、終始穏やかな態度で対応する。
一方で、一刻を争うと判断した出来事に対しては、不合理な意見に決して譲らず、如何なるものも恐れず、断固とした態度で臨む。
その性質は平時の穏やかな有り様とは事を異にするものであり、特に戦いに臨む時はそうした意志堅固なあり方が表面化しやすい。
【関連人物】
長尾景虎・上杉謙信:謙信は鎧具足や采配を用いる事は少なかった。(左足に浮腫があり、足を引きずって歩く癖があった為、とも)
それ故、韋叡の故事に習い、黒い木綿の胴服、鉄製の車笠を着て竹の如意を持って軍を指揮することを好んだという。
「憧れられるとはなんだか面映ゆいけれど……私に似て体の弱い子の励みになったのなら嬉しいねぇ。え? フルアーマー景虎ちゃん? 高機動型謙信ちゃん? うーん、私は思ったのと違うタイプの子みたいだねぇ」
周瑜:毛沢東は韋叡を「仁者、必ず勇あり」「劉秀(後漢の光武帝)、周瑜(三国時代の呉の名将)の風がある」と褒め称えたという。
船や火計といった武略はもちろん、穏やかで良く人に愛される人柄を指しての事だろうか。
「まあ私はこの通りの老いぼれだからねぇ。若い人と話が合うのかどうか……でも音律について先達に色々と聞いてみたい気持ちもあるかな」
太公望 韓信 司馬懿 周瑜 諸葛孔明:杜牧は韋叡を彼らと並べて称賛したという。
「私が彼らに並ぶとは到底思えないんだけどねぇ……従ってくれた将兵達の実力についてなら、彼らに恥じるところはないけどね」
【Wiki登録】可【元ネタ】史実、日本
【真名】後藤象二郎
【CLASS】プリテンダー
【解説】土佐藩士(武士)、のちの政治家、実業家。
幕末の終わり、土佐藩の参政という役職をつとめた人物。明治に入ってからはリアル借金大王として名を馳せることになったといわれる、明治の借金王。
後藤卿(または伯。維新後)の被害を受けたのは、同じ土佐藩のよしみである岩崎弥太郎(三菱の創業者)が筆頭であったとされる。のちの話によると、後藤卿は岩崎に借金をして事業をやろうとして失敗するのを繰り返し、全く懲りなかった。そのため、借金は膨らみ続け、莫大な額を超えてなお膨れ、岩崎はついに堪忍袋の緒を切ったという。
激怒していたのは岩崎だけではなく、後藤に金を貸していた人物は幾人にも渡った。
しかし、有名な話として、ある日、ついに借金の返済を迫りに乗り込んでいった債権者たちが訪れると、後藤は昼寝をしていびきをかき、起きることもなかったとされる。
後藤の金遣いの荒さと、借金に頓着しないのはそもそも土佐藩の重役時代からすでにあったとされ、このころ、土佐藩は長崎で船や、または秘密裏に弾薬と銃を買い込んでいたが、買い付け役として赴任した後藤は、これらを一切払わないことが珍しくなく、また支払いを迫る商人らに対しては、法螺じみた話をしてこれもまったくとりあわず、土佐藩の借金が膨れ上がった(とされる。あくまでも)。
ちなみに上の話は、創作などの影響を容れた話で、後藤本人は井上馨との借金についての話と、岩崎に借金を肩代わりさせたことがあったこと、浪費癖があったらしいのが確かぐらいであり、どこまでが本当かはわからない。だいたい司馬遼太郎のせい。
三島由紀夫の戯曲「鹿鳴館」で、井上馨をモデルとした主人公・影山伯爵と対立する自由主義者・清原永之輔のモデルであることが、三島の創作ノート等にも記されているとされる>>778
もとはおなじく土佐藩の、のちに参政をつとめる吉田東洋に見出され、土佐の藩主であった山内容堂公に寵愛された。
東洋は参政をつとめていた間に、高知城下で暗殺された。これは武市瑞山(半平太)の主催する土佐勤王党が企画したものであるとされ、武市が投獄された容疑にも入っていたとされる。大恩のある東洋の仇として、後藤はじきじきに武市の取り調べにあたり、強情な武市と、連れて投獄した土佐勤王党の同志らに、ついに切腹、または斬首を言い渡すまで漕ぎ着けた(これには藩外にでていて、土佐に罪人として帰された岡田以蔵の証言が決め手になった、とも言われている。また武市の同志らには、武市をのぞいて過酷な拷問が加えられ、獄死や拷問のための死亡のほうが結局多く数えられた)。
こののちに坂本龍馬と交わり、土佐藩の橋渡しをつとめ、海援隊の他藩との海洋事故のさいに、大きく関わることになった。ともされる。
大政奉還のための必要な素案を、山内容堂に直接、献策した人物。徳川慶喜であった一橋公に二条城に居残った五藩の代表の一人として大政奉還を説いたともいわれる。
板垣退助とは幼馴染からの仲であったという。土佐三伯に数えられる。
後妻の雪子の証言として、習字を好み、家では酒を一滴も飲まず、それよりも習字にいそしんでいた。事実、字が上手かった。また、共通する話として過去の事を人に語りたがらないところがあり、あるとき維新のころの事を人に聞かれたときは「にこにことして、少しも答えず」だったという。
ちなみに後藤の旧宅跡はのちのテレビ長崎の社屋となっており、脇に後藤象二郎邸跡を示す石碑が建っている
【固有スキル】
借金律(A++) 借金を増やすめぐり合わせ。そこにいるだけでどんどん借金がふくれあがる。敵陣に放り込んでも同様の効果がある。サーヴァントとして顕現する際におおげさに誇張されて付与されたものだが、自前の小さいことを嫌う気性で、本人は気に留めていない
大政奉還建白書(C-) 日本の歴史の転換期に名を残した証左。
地震嫌い(C+) 未来視に近い勘の良さ。実際は地震をひどく嫌っていて、どんな微震であっても気がつき屋外に飛び出したという。あと蛇。
【クラススキル】
雄弁(A-) 口の達者さ。本人の度胸も加わるが、二条城の大政奉還の説得の際には緊張で大汗をかいた、ともされる。後藤の汗咄。>>779
【ステータス】
割愛。
【武器等(Weapon)】
省略。
【宝具】
『膝詰め談判(たいせいほうかん)』 ランク:B+
ひとつの歴史、支配体制の終わりを詰める「代役者」または「■■■」。
目の前の滅びかけた何者か、あるいは体制、組織などに対し、大幅な弱体化をかけることができる(宝具のランク、サーヴァントの霊基の程度の範囲による)。あくまで適切なタイミングでないと効果を発揮しない「めりくりー。なので、はい、きのこをどうぞ」
「めりくりのもとネタはキノコらしいので、ヴァパクがサンタをやります、はい」
【原典】コリャーク族の伝承
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ヴァパク〔クレイジー・トリップ・クリスマス〕
【異名・別名・表記揺れ】Wapaq
【性別】両性(子実体は少女型)
【身長・体重】125cm・25kg(子実体の数値)
【肌色】白【髪色】赤【瞳色】赤
【スリーサイズ】65/52/71
【外見・容姿】サンタと化したヴァパク。赤いサンタ服を着ており、キノコの傘がサンタ帽っぽくなっている。
【地域】シベリア
【年代】神代
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・子供・妖精・サンタ
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:A++ 魔力:A+ 幸運:A 宝具:EX>>782
【保有スキル】
菌糸の力:A+
本来のヴァパクが保有するスキルである『茸の胞子』が変化したもの。
あちらは魔術的な心気症を発生させる事で弱体に対する耐性を弱め、肉体を蝕むというスキルであったが、こちらはその逆。
精神を過剰に興奮させる事で強化魔術の効きを良くした上で、様々なステータス強化を付与する。その効果は絶大。
つまりは脳の安全装置(リミッター)を緩めた上での強制ドーピング。アッパー系。
死ぬほどではないが、効果が切れた後はそれなりの反動がある。
その薬物作用は魔術師マーリンが見せる『夢のような戦意高揚』に近い。
聖夜の受肉精霊(キノコ):A
ヴァパクがキノコの受肉精霊であることはもちろん変わらない。
が、サンタに霊基が変化した事により、その在り方が若干クリスマス寄りに最適化されている。
マナの吸収効率が冬らしい自然───寒冷地や雪が降り積もる森─── からであればあるほど高くなる。
さらに、子実体を分割・増殖する事でサンタ業務をサポートするミニヴァパクちゃん軍団を作り出す事も可能。
戦闘能力は低いが菌糸ネットワークで各個体間で常に情報交換がなされている為、なにかと便利。
ちなみに、妖精と精霊は同じようで違うものとされる。
『妖精』は良くも悪くも人間的な知性があるので悪ふざけを起こす事がある。
『精霊』は善意も悪意もない超自然存在であるので悪ふざけは起こさない。
ヴァパクの場合、元々は天の神から地上へと遣わされた『精霊』であったが、その役割が『食べた者をいい感じに狂わせて幻覚を見せる』というものであった為、色々とおかしくなっており、『精霊と妖精の中間存在』とでもいうべき存在として成立している。>>784
【宝具】
『きらきらでふわふわになるめりくり(グッドトリップ・セイントクリスマス・ドリームマッシュルーム・クレイジーフィーバー)』
ランク:EX 種別:祝福/幻覚宝具 レンジ:わからん 最大捕捉:たくさん
大鴉クトフと大鯨の二頭の幻想種が引く、ベニテングタケがびっっっしりと生えたクリスマスらしいカラーリングの巨大なソリに乗っての狂乱走法。とても派手。
真名解放に伴い、ソリの周囲に濃密なキノコの胞子で構成された"物理法則の影響下から外れた領域"を展開。
現代魔術師は魔女の軟膏を用いて「地に足が付かなくなる」という概念の補強の元に飛行魔術を行使するというが、ヴァパクの場合は、薬効により「世界そのものを酔わせ」「天までぶっ飛ぶ」という概念の元に超弩級の神霊レベルのフライトテクニックを発揮する。ゴリ押しで世界中の子供達にプレゼントを運ぶ事も不可能ではない。
そして、おまけにベニテングタケパワーを周囲にしこたま降り注がせる事で良い子はふわふわでぽぽぽぽーんのしあわせな気分にしつつ、悪い子は毒で懲らしめる。
【Weapon】
『キノコパンチ』
とあるサンタサーヴァントに教わったとか教わってないとか言われるボクシング技術により、よりスピーディに敵を殴れるようになった。
一撃でカタを付けるストロングストレート。>>785
【解説】
ある日、ヴァパクはクリスマスの起源がベニテングタケにあると知った。
「マジか。しらんかった。...じゃあなるか、サンタに」
なった。
...実を言うと、サンタの服の色はベニテングタケに由来するとか、空飛ぶソリを引くトナカイはベニテングタケによる精神高揚状態になったトナカイの様子が元であるとか、プレゼントを入れる袋はベニテングタケの白い外皮膜やベニテングタケを干す為に使われた袋が元だとか、コリャーク族がベニテングタケを用いて行う冬至の儀式がクリスマス・イブの起源だとか、その様な逸話や伝説は比較的最近になって語られ始めた、ひどく怪しい学説である。
でも、なっちゃったものは仕方がない。
こうしてプレゼントにベニテングタケを添えて、人々にしあわせをお届けする可愛らしいサンタさんが爆誕したのだ。
早急に誰かが止めなければならない。>>786
【人物・性格】
普通のヴァパクと基本的に変わらない。
が、サンタさんについてふわふわした頭なりによく考えており、クリスマスにみんながしあわせになれる様に頑張っている。
精霊種故に人の心がわからん一面もあり、相手の欲求を正確に把握できないこともあるが、その様な場合ベニテングタケパワーを浴びせて強制的に「しあわせ」にしようとする。
上手いことマスターが制御しないと聖夜に毒キノコ混入事件が発生するという惨事が巻き起こるだろう。
イメージカラー:クリスマスベニテングタケカラー
特技:クリスマスにみんなを「しあわせ」にする
好きなもの:よいこ。プレゼントあげる。きのこもあげる。
嫌いなもの:わるいこ。しばく。グーでしばく。
天敵:なし
願い:めりくりー
【一人称】ヴァパク、わたし、わたしたち
【二人称】おまえ、呼び捨て、変なあだ名、〇〇さん
【三人称】呼び捨て、変なあだ名、〇〇さん【元ネタ】アルセーヌ・リュパンシリーズ
【CLASS】アルターエゴ
【マスター】
【真名】アルセーヌ・リュパン
【性別】男
【身長・体重】179cm・63kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷A 魔力E 幸運EX 宝具EX
【クラス別スキル】
騎乗:B
乗り物を乗りこなす能力。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
単独行動:A+
マスター不在でも行動できる能力。怪盗紳士は自らの欲求に忠実である。【固有スキル】
怪盗の美学:EX
怪盗紳士独自の価値観を示すスキル。カリスマ、諜報、紳士的愛などの複合スキル。
芸術審美:A+
芸術作品、美術品への深い造詣。
芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、非常に高い確率で真名を看破することができる。
アルセーヌの場合、宝具によりほぼ確実に真名を看破する。
サバット:B
フランスの総合格闘技。紳士の護身術。
【宝具】
『禁断の果実は我が手の中に(ジェントルマン・カンビオルール)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:– 最大捕捉:–
自らの起源『掌握』を宝具に昇華したモノ。
聖書に曰く、人類の原罪は果実を盗み食んだことにある。『怪盗』の概念結晶であるアルセーヌは、その原罪に強く影響を受けている。彼は認識した事象を掌握して自身の知識とすることができる。
もっぱらこの宝具は、本人も把握していない無意識の癖さえも再現する変装技術に応用される。しかして、お宝の在り処を知った彼を止められる者はいなくなる。【Weapon】
『ステッキ』
なんの変哲もない紳士のステッキ。サバットにて使用される武器。
『シルクハット』
怪盗のポケット。手品師のように色んな物が取り出せる。
『モノクル』
宝具に偽装されたなんの変哲もないモノクル。これがなくとも宝具は使用できるが、まぁ、様式美である。
【解説】
世界的に有名な犯罪小説「アルセーヌ・リュパン」シリーズの主人公。怪盗という概念の結晶、“知る者”の代表を自称するあらゆる怪盗の祖の一人。この世で唯一の怪盗紳士を自称している。
モーリス・ルブランが著したフィクションの登場人物であり、現界した彼はそのモデルと予測されるが真実は定かではない。そもそもアルターエゴである彼は『怪盗』という一側面でしかなく、実在していたとしても全くの別人である。
聖書に曰く、人類が犯した最初の罪は『知恵を盗んだ』こと。怪盗として彼はその概念を背負っているため、通常は召喚されない。彼が召喚されたならば、それは秘密を知らなければ解決できない事態があることを逆説的に証明する。探偵ではなく怪盗が求められるそれは秘密のままでなければならないとも考えられる。手掛かりを探して誰かに気づかれることもあってはならない。お宝の価値を維持するために人類の未来を守りはするが、それはそれとして自己利益の追求はやめられない。
「君たちは知らない方が良い。私かい?私は例外だ。だって、私はカサンドラなのだから」
「知ってしまえば悪になる。だから、私が悪になる。英国紳士、君にはできないだろう?」「助けを求めるのであれば、誰であろうと、どんなに小さな生命であろうと手を差し伸べようと、わたしはそう決めたのです」
【原典】史実、伝説
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】聖メランゲル
【異名・別名・表記揺れ】聖メランジェル、聖モナセラ、Monacella
【性別】女性
【身長・体重】151cm・42kg
【肌色】白【髪色】紅【瞳色】緑
【スリーサイズ】86/55/89
【外見・容姿】秋の葉の色の髪、翠玉の瞳をしたウサギの耳が生えた小さな聖女
【地域】アイルランド、ウェールズ
【年代】500年代~590年
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・聖人・ケモノ科・うさぎ・"巨人"・"超巨大"(第二宝具使用時のみ)
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:A+ 宝具:A
https://picrew.me/ja/image_maker/1497656>>791
【クラス別スキル】
対魔力:EX
持ち前の高い対魔力に加え、揺るぎない信仰心によって高い抗魔力を発揮する。
種別を問わず、『魔術』に分類される物では彼女を害する事は不可能。
魔術を逸らす(かわす)事も可能だが、ウェールズの巨人伝承の一部が逸話として組み込まれたルーラーは、害ある魔術効果を身体を張って受け止めて無効化し、他者を守護する事にも長けている。
ただし教会の秘蹟に対しては防御力が落ちてしまう。
真名看破:B++
ルーラーとして召喚されることで、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては幸運判定が必要となる。
聖メランゲルの場合、ケモノ科属性を持つサーヴァントに対しては幸運判定に有利な補正を得る。
特にうさぎサーヴァントに対しては如何なる隠蔽能力をも貫通し、ほぼ確実に真名を看破可能。
神明裁決:B
ルーラーとしての最高特権。
召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントに対して、2回まで令呪を行使できる。
他のサーヴァント用の令呪を転用することは出来ない。>>792
【保有スキル】
守護聖人:B++
職業・活動や国、地域などを守護する聖人。
通常の聖人スキルに加えて特定の対象に祝福を与えることができる。
聖メランゲルはウサギ、小動物、自然環境の守護聖人であり、小さなケモノ科の生き物...特にウサギを超強力に守護し、一定範囲の自然環境そのものに祝福を施すことで魔術的な汚染などを浄化可能。
幸運と繁栄の兎:A
アイルランドの人々にとってウサギは神聖な動物とされており、豊かさ、繁栄、幸運の象徴であるという。
アイルランド出身のウサギの守護聖人であるルーラーは霊基そのものにウサギとしての性質が強く現れており、Bランクの動物会話と強靭な脚力を活かした機動能力を獲得している他、味方全体の幸運ステータスを向上させ、飢渇や即死などのデバフへの耐性を付与する。
自給自足(森):B+
特定条件下において自身の体力と魔力を回復する。単独行動や自己回復(魔力)の互換スキル。
マスターからの魔力供給がなくとも現界を維持可能。宝具使用などの大規模な魔力消費もある程度賄える。
15年もの間、誰とも出会わずに自然の中で隠者として生きたルーラーの場合、木の実などの採集やキノコなどの毒性の見分け、簡易的な野営地の作成といったサバイバル技術も保有する。>>793
【宝具】
『慈しみ深き子兎の聖域(ペナント・メランゲル)』
ランク:C 種別:対陣宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:1000匹以上
今もなおウェールズに一部が現存する聖メランゲル教会を中心に、修道女や巡礼者が集った聖域である渓谷を顕現する。所謂固有結界に似て非なる大魔術。
弱き者、傷付き困窮した者、そして小動物たちへと癒しを与える安息の地にて避難場所であり、内部の生き物の心身を回復する。
さらに特殊な神聖結界により、外部より来た者のうち助けを求める者は容易に逃げ込めるが、悪しき敵対者の入場は拒絶し、遠距離からの魔術攻撃...特に自然災害による攻撃を遮断する。
防衛に特化した強力な陣地であるが、宗教改革により村や教会の大部分が破壊された逸話から対宗教、対建造物特性を持つ攻撃に対しては脆い。
『勇み貴き巨兎の聖威(アセン・メランゲル・ガウレス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
Asen[肋骨] Gawres[巨人]
聖メランゲル教会の壁には不可思議な遺物が存在する。
それは4フィート(121.92cm)を超える巨大な肋骨であり、これは『巨人の肋骨』...或いは『聖メランゲルの肋骨』とも呼ばれている。
これは現地の山脈に棲み着いているという巨人の伝承をルーツとするものであり、その正体は恐らくクジラやマンモスなどの大型哺乳類の肋骨なのであろうが、ルーラーはこの逸話を骨子とし、溢れんばかりの信仰心と慈愛の心、そしてウサギパワーで肉付けする事により、超巨大サイズのウサギ型巨人へと変貌する。
擬似的な巨人種として暴威を振るうのではなく、そのもふもふの巨体にて味方を守護する宝具であり、大抵の物理攻撃や魔術や呪詛は無効化出来る上に、自然環境の守護聖人として荒ぶる自然災害の暴威を"おさめる"ことで威力を軽減し、限定的な巨人外殻の発露により攻撃的エネルギーを吸収して魔力へと変換する事でかなりの長時間防御を維持する事が可能。
対城クラスの攻撃を連発でもされない限り、この鉄壁の護りが崩される可能性は低い。>>795
【解説】
聖メランゲル。或いは聖モナセラ(小さな修道女)。
彼女はアイルランド王の娘であり、父親は彼女を宮廷貴族と結婚させる事を決めていた。
敬虔な信者であり、貞節と祈りの生活を守りたいと願った彼女は結婚を拒んで父の領地から逃げ出し、放浪の末に、青銅器時代の聖地、ウェールズのペナント渓谷に避難した。
ここで彼女は孤独で禁欲的な生活を送り、木の実などの植物で飢えを満たし、森に棲まう小さな生き物だけを友として15年間、他人の顔を見る事なく暮らした。
しかし、ある日、遠くから角笛の音と猟犬の遠吠え、そして馬に乗った男たちが近づいて来る音が聞こえて来た。
そして、一匹の野うさぎが草木を掻き分けてメランゲルの元へと飛び出して来た。
ポーイス王国の王子であるブローシュウェル・イスギトログが野ウサギ狩りに出かけ、この小さな獲物を追いかけていたのだ。
メランゲルは怯えた野うさぎをマントの下へと隠し、谷の静寂を破りし者たちへと立ち向かう決意を固めた。
男たちよりも先に到着したのは唸り声を上げる猟犬たちだった。
しかし、跪いたままのメランゲルを見ると、猟犬たちはぴたりと動きを止めた。
その後、追い付いたブローシュウェル・イスギトログが猟犬たちに野うさぎを捕まえるように命ずるも、猟犬たちは怯えながら後退するのみであった。
メランゲルは猟犬にも王子にも怯える事なく立ち向かい、野うさぎを守り抜いたのだ。>>796
ブローシュウェル・イスギトログはメランゲルの話を聞き、彼女の信心と勇気、そして小動物への思いやりに深い感銘を受け、渓谷一帯の土地を彼女に与え、その場所に修道院を設立するように求めた。
メランゲルはその土地を人々の避難所とするだけでなく、彼女と同じように、脅かされたら逃げるしか手段がない小さな生き物たちの避難所とすることを条件にこれに同意した。
メランゲルは渓谷に作られた小さな宗教共同体の修道院長となり、37年もの間、貧しい人々や困窮している人々、そして逃げて来た野うさぎたちを保護したという。
メランゲルの死後、彼女の墓は癒しの場所となり、聖遺物を崇め、彼女の執り成しを求める巡礼者が旅するようになった。
しかし、宗教改革の際に、この場所は大部分が破壊され、20世紀後半になると、教会は荒廃の一途をたどり、保存のために本格的な改修工事が必要となった。
祠は教会の周囲から掘り起こされた石で再建され、工事中に発見された聖女の骨などの聖遺物は再び安置された。
彼女は現在もウサギ、小動物、自然環境の守護聖人として敬われており、猟犬に追われる野うさぎがいたとして、誰かが「神とメランゲルが汝と共にあらんことを」と叫ぶと、その野うさぎは無事に逃げてしまうという。>>797
【人物・性格】
内向的、陽気、能動的。
一見すると小動物のような...まさにウサギを彷彿とさせる小柄な少女だが、内面は聖女らしく信心深く清貧にして勇猛。
口調は元王族らしく丁寧だが、15年ものサバイバル生活のせいか、ほんのり野生味を感じさせる仕草をする事も。
無辜の人々や良き営み、そして助けを求める小動物を守る為ならばその身を投げ打ち、過酷な戦場へも恐れる事なく飛び込んでいく。
昏き欲望が渦巻く王宮に生を受け、過酷な大自然を生き抜き、長きに渡り修道院長として人々と小動物に寄り添って来た彼女は聖人に相応しい精神性を獲得している。
...強いて欠点を挙げるのであれば、小動物...特にウサギが好きな余りにもそういった特徴を持つサーヴァントを目にする時やや暴走気味になる事だろう。
モフりたくて堪らなくなるのだ。
イメージカラー:秋の葉のような赤とエメラルドグリーン
特技:動物と仲良くなること、サバイバル、ケーキ作り
好きなもの:ウサギを始めとした小動物、もふもふした触感、ニンジン、静謐な自然環境
嫌いなもの:小さな生き物が傷付くこと
天敵:うさぎサーヴァント
願い:なし、強いて言うならなるべく多くの人々と小動物の平穏と幸福
【一人称】わたし
【二人称】あなた、君、〇〇さん
【三人称】彼、彼女、あの方、あの子「くふふ...♪どこ見てるのぉ?...この変態❤️」
「はぁ~...やっぱりいつ見ても、この美脚は最高じゃね...❤️」
【原典】『今昔物語集』『扶桑略記』『七大寺巡礼私記』など
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】久米仙人
【異名・別名・表記揺れ】毛堅仙人
【性別】女性(伝承では男性)
【身長・体重】156cm・50kg
【肌色】白【髪色】桃色【瞳色】青
【スリーサイズ】85/57/90
【外見・容姿】淡い桃色のロングヘアー、空色の瞳を持つ露出度が高いサイバーな服を着た少女。白く、美しく、傷一つない、滑らかな脚を大胆に見せている
【地域】日本・奈良県
【年代】539~571年?~758年~不明
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・仙人
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:A+ 魔力:A 幸運:A 宝具:B+
https://picrew.me/ja/image_maker/1990109>>800
【保有スキル】
魅惑の御御足:A++
人を惹きつける天性の美脚。魅了系スキル。
このランクともなれば、異性を問わぬ魅了の魔術的効果と下半身への視線誘導効果を発揮する。
今回、久米仙人は高度な仙術(おそらくは思想盤接続によって獲得した、仙術サイバネティクス技術の一端)を用いる事で、何故か妻を模した肉体(下半身は妻のものを完全に模倣しているが、それ以外は異なる)を持って現界している。
霊基をシェイプアップし、サーヴァントとしての規格に収まる為と本人は嘯くが、どう見ても趣味せいへきの産物である。
...伝承を鑑みると、妻の美脚が並外れていたと言うより、キャスターが単に脚フェチなだけだった様に思えるが、実際にその極上の白き美脚は、仙人をも魅了し、墜落させる魔性じみた滑らかさを誇る。
仙術:A-
修行の末に空を歩き、自在に飛び回る術を獲得したと語られる久米仙人は卓越した思想魔術の使い手であったが、色欲により堕落した状態で召喚された為、ランクダウン。
思想盤への接続も制限されており、基本的に道士級の術式行使しか不可能。飛行術も使用不可能となっている。
全盛期であれば「仙術」スキルに収まらないレベルの思想魔術行使すら可能であった、とキャスターは主張するが、女体化した状態で言ってもまるで説得力がない。
...弱体化してもなお、並の思想魔術師以上の怪力乱心を揮えるという事実は、キャスターの優れた仙人としての才能を示しているのかもしれない。
神通力:E-
仙人の力の一端。周囲の物体を自由に動かすことができる。
色欲に心乱され、俗人ないし邪仙に堕ちた今ではそこら辺の石を浮かばせられる程度の力でしかない。>>801
【宝具】
『邪性墜落・漂亮的腿(みとれ、ちへとおちる)』
ランク:C+ 種別:対心宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:50人
キャスターが仙術により飛行していた時、洗濯をしていた若い娘の白い脹脛(太腿とも)に見惚れてしまい、神通力を喪って墜落したという逸話から。
極上の生脚を見えてはいけないギリギリまで露出し、強烈な誘惑を行う。思想魔術による魅力のブーストも行われている模様。
仙人をも魅了した逸話から、俗世から隔絶した領域に"到達"した修行者や聖者を除いた信心系精神耐性保持者に対して優位な補正が付き、わずかでもキャスターの脚に目を惹かれ、魅力を感じてしまった者を───墜落させる。
墜落、即ち聖徳性が重要となるスキル、能力の大幅な弱体化及び封印、そして飛行・浮遊能力全般の強制停止。
見惚れる時間と抱いた劣情が大きければ大きいほど、聖徳弱体と飛行停止の影響と持続時間は大きくなり、墜落時のダメージも加算される。>>802
「───仙界接続、思想鍵紋限定復刻」
「くふふ...油断しちゃったね〜❤️雑魚めが!喰らえい!仙略蹂躙攻撃起動!!」
『聖性復権・驚天動地(めざめ、ちをもゆるがす)』
ランク:B+ 種別:対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100~500人
仙人へと回帰し、大規模な神通力と思想魔術を揮う絶技。
本来であれば、この宝具を使用するには伝承通りに七日七夜の修行により、俗世との繋がりを断ち、精気を練り、仙力を回復させる必要があるのだが、面倒くさ...時間が掛かり過ぎるので、キャスターは高次領域に存在する本来の仙人としての自分と接続し、加護を要請。霊基を無理矢理解毒(デトックス)し、霊器位階を全盛期に近しい仙人級に引き上げる事で多大な負荷と引き換えに使用可能としている。
具体的な効果としては、強大な神通力による広域に渡る物体操作と仙術による天候操作。
自分の持ち物のみならず、その場にある岩石や木材など他者の所有物と生物(極端に抵抗の意思が薄い生き物などは操作対象となり得る)を除いたありとあらゆるものを自由自在に浮遊させ、時にそれらを材料に高速で「寺院」など味方に有利な陣地を構築し、時にそれらを単純な質量攻撃として敵陣に叩き付け、悪天候を巻き起こし敵対者を天変地異にて蹂躙する。
更に宝具効果中は十八番である飛行仙術の行使により、縦横無尽な機動力を獲得している為、この状態のキャスターを正攻法で撃退することは非常に困難。
奥の手として大量の資材と引き換えに『大仏殿』を築き上げることで、後光による大規模浄化攻撃を行うことも可能。
宝具使用後は何らかの魔術的のフォローがない限り、数日間は脚が綺麗なだけの美少女レベルにまで弱体化する。>>803
【Weapon】
『脚』
ただの美脚ではなく、敵を物理的に攻撃する武器としても有用。
チラチラ下半身に目を向ける不埒者を容赦無く蹴り飛ばす。
飛行こそ不可能であるが、通常時でも物理法則を半ば無視したかの様な跳躍力を発揮し、仙術による万全な自己強化を施せば、キャスター有るまじき身体能力で近接戦闘も可能とする。
『そこら辺の石』
弱体化しまくった神通力でも、握り拳大の石を数個浮かび上がらせる事は可能。
それを、射出して攻撃する。
【解説】
『今昔物語集』『扶桑略記』『七大寺巡礼私記』といった多くの書物に名を残す伝承上の仙人。
資料によって物語の細部は異なるが、概ね次の様に語られる。
欽明天皇の在位時代、金剛山・葛城の地に産まれた久米という男が、吉野の竜門寺で仙人となるべく修行をしていた。
やがて、久米は仙人と成り、空を自由に飛ぶ術を身に付け、山々を飛び回り、自在に行き来した。
しかし、ある日いつも通り空を飛んでいると、吉野川(久米川とも)で洗濯をしていた若い娘の白い脹脛(太腿とも)が目に入り、それに見惚れてしまい、娘の前へ墜落してしまう。
久米はその娘を妻とし、色欲に心穢れたことで神通力を失った普通の人として暮らした。
やがて、聖武天皇が高市郡へとが遷都を行うことになり、久米は都の造営工事の為の労働者として雇われ、材木を運ぶなどの仕事をした。
すると、まわり人が彼のことを「仙人、仙人」と呼んでいるのを役人が不思議に思い、彼の過去を聞き出す。>>804
久米が元仙人であったことを知った役人は、「神通力で木材を運べぬものか」と戯れに言った(仕事仲間が「仙人なら神通力で材木を運んでみろ」、と揶揄ったとも)。
それを聞いた久米は一念発起し、道場に籠もり、七日七晩、心身を清め、食を断ち、仙人の力を取り戻すべく修行を行った。
すると八日目の朝、突然空が曇り、闇夜のようになり、雷が鳴り響き、豪雨が降り注いだ。
神通力を取り戻した久米によって、大中小の材木と大岩が空を飛び、都の建造地にみるみるうちに運ばれて行ったのだ。
(この時に運ばれた資材で作られたのが東大寺の大仏殿であるとも。)
この話を聞いた天皇は喜び、久米の功績を讃え、免田三十町を与えた。
この免田をもとに建てられた寺院が今日まで続く久米寺であるという。
その後、久米仙人は何処かへと姿を消すが、彼を慕って妻が命を落としたその七日後、再び姿を現し、呪いにて妻を蘇らせ、共に西を目指して飛び去ったという。【人物・性格】
仙術美少女受肉おじいさん。かなり俗っぽく、仙人らしさはほとんど感じられない。
召喚されるに当たり「どうせなら妻似の美脚少女になって召喚されてみよう」と思い付き、実際にそれを実行、成功させてしまう程の仙術の使い手であり脚フェチ。
暇さえあれば自分の脚を撫で回し、悦に浸っている。
更にはメスガキの才能を開花させてしまっており、大胆に脚を露出して他者を誘惑し、揶揄う事に快感を覚える様になっている。
色々と問題のある性格であるが、俗人であるが故に人類史を守る為に積極的に行動してくれる貴重な"仙人"。
普段はダメなエロ仙人であるが、いざとなれば凄まじい仙術で美味しいところを掻っ攫っていく大活躍を見せてくれるだろう。
イメージカラー:桃色
特技:仙術、美脚による誘惑
好きなもの:妻、美しい脚をした女性
嫌いなもの:墜落して腰を打つ事
天敵:美脚サーヴァント
【一人称】儂、ワシ、あたし
【二人称】お前、そなた、貴様、〇〇くん
【三人称】奴、あやつ、あいつ
(基本的に年寄りらしい口調だが、調子に乗ってメスガキムーブが加速するとそちらに引っ張られる)
【コメント】
第二宝具は言わばウルトラハ○ド×100。【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】マリンチェ〔ハロウィン〕
【性別】女性
【身長・体重】151cm・45kg
【容姿】メキシコの「死者の日」風の髑髏メイクとドレスの、黒髪褐色肌の女性
【属性】中立・悪、地
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
領域外の生命:A
外なる宇宙、虚空からの降臨者。
邪神に魅入られ、権能の先触れを身に宿して揮うもの。
狂化:E+
ハロウィンの季節、秋は蛇が凶暴化する季節。それに伴い彼女に憑く「蛇の邪神」も荒ぶる。
…が、元々「狂気を呑み尽くす者」であるフォーリナーなので、今更それしきのことで正常な思考力が奪われることは無い。少なくともコミュニケーションが困難になるようなことは無い。むしろ普段より気分が昂ることにより、他人と関わりを持つことに対してやや積極的。良いことしか無いのでは?>>807
【固有スキル】
神性:B
外宇宙に潜む高次生命の翻訳者となり、強い神性を帯びる。計り知れぬ脅威の橋渡し。その代償として、自らの為したことの意味と価値を見失った。
白い神:A
中南米の複数の神話に跨って見られるとされる「白い顔の神」。アステカにおけるケツァルコアトル、インカにおけるヴィラコチャ等が該当するとされる。「コロンブス以前の時代に中南米に到達していた白色人種が、現地人に神と見做されたもの」と一部で主張され、白人至上主義や疑似科学とも頻繁に結びつけられる。しかし近年の研究によれば、「それらの神が白い顔をしている」という記述自体の原典が不確かであり、西洋人による創作ともされる。
また話は変わるが、死者の日の仮装としてメジャーな髑髏のメイクは「ラ・カトリーナ」というキャラクターを模したものであるが、その起源はポジティブなものではない。その起源は、先祖の文化を否定して西洋の上流階級を模倣する「白人かぶれ」のメキシコ人を、「白い顔の骸骨」として描いた風刺画なのである。そのイメージが後に、メキシコ人の肯定的なシンボルとして塗り替えられたのであった。
即ち、バーサーカーの白塗りのメイクは、同時に二重三重の意味で「偽りのケツァルコアトル」を象徴するものでもある。自らケツァルコアトルに扮することにより邪神による強化を自身に付与し、通常霊基では得られなかった高い直接戦闘能力を得ている。
第二の太陽(闇):A
アステカの冥界に性質が酷似した支配領域を創造する。
自身と同じ「ケツァルコアトル=ククルカンを模倣する降臨者」を参考に、ケツァルコアトルの「第二の太陽」としての力を想像で真似たもの。ただしバーサーカーの場合は「二番目の太陽」ではなく、「太陽に代わるもの」。その基本概念は「太陽に代わり光を発するもの」ではなく、「光の無い地下世界において、時の流れ(一日、一年という周期)を作るもの」である。
カラベラ・デ・アスカル:C
髑髏の砂糖菓子。メキシコの「死者の日」において祭壇に飾られる。一応はハロウィン霊基という体裁なのでお菓子とか必要なのかなー…等と考えていたら持っていた。その甘さは脳を冴え渡らせ、心の疲労を和らげる。…バーサーカー自身には自覚は無いが、それは彼女が自ら戦う戦士となった証…という解釈もあるのかも知れない。>>808
【宝具】
『日曜日の昼下がりの夢(スエノ・デ・ウナ・タルデ・ドミニカル)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:700人
羽毛に覆われた蛇の姿を模した、長い襟巻。生きているかのように自在に動き、炎と風を纏った鞭や槍と化して攻撃する。
また通常霊基の宝具に替わり、邪神の眷属を召喚する機能を持つ。加えて死霊や低級の怪物を呼び寄せることも可能。ただし通常霊基と比べると統制に難あり。
真名解放によって、「翼を持つ蛇」の姿を模した巨大なパレードの山車へと変貌。周囲に大量の邪神の眷属、死霊、雑多な怪物を召喚して巨大な仮装行列を形成し、軍勢となって敵陣へ突撃する。
【Weapon】
『邪神の眷族』
蛇人間。主人と同じく髑髏メイクが施されている「死者の日」仕様。
【解説】
ハロウィン霊基?へと変化したマリンチェ。
季節性の邪神の凶暴化への対応を迫られたマリンチェが目を付けたのは、季節行事に伴う霊基チェンジであった。秋の行事と言えば当然ハロウィンであり、そこに「死者の日」との共通性を見出したマリンチェは「カラベラ・カトリーナ」の仮装を選んだ。
カラベラ・カトリーナは、ヨーロッパ風のドレスを着た女性の骸骨という姿をしたメキシコのキャラクターである。死者の日を象徴するキャラクターとして、顔を白く塗り髑髏のペイントを施したカラベラ・カトリーナの仮装は死者の日には多く見られる。
普段の彼女は他人に対して滅多に心を開くことは無いが、狂化による影響かお祭りによる影響か、この霊基だと若干社交的。斜に構えた目線は変わらないが基本的には協調姿勢を見せ、受動的な観察だけでなく能動的な交流にも重きを置く。
死者の日、カラベラ・カトリーナ等「マリンチェ以後の世界」に生まれた文化を積極的に取り入れているため、現在の世界に対して肯定的であるようにも見えるが…一方でその解釈は皮肉めいているようにも見える。果たして天秤はどちらに傾いているのか、それは依然として不明である。>>810
《固有スキル》
◆白い神:A(CT8~6)
自身のBusterカード性能をアップ(3ターン)&ガッツ状態を付与(1回)+スターを獲得
◆第二の太陽(闇):A(CT7~5)
スターを全て減らす【デメリット】+自身に毎ターンスター獲得状態を付与+味方全体に毎ターンHP回復状態を付与&毎ターンNP獲得状態を付与&毎ターンクリティカル威力をアップする状態を付与&毎ターン被クリティカル発生耐性をアップする状態を付与<減らしたスターの量に応じて効果ターン数を延長する>
◆カラベラ・デ・アスカル:C(CT6~4)
味方単体の精神弱体状態を1つ解除&ガッツ状態を付与(1ターン・1回)&宝具使用時のチャージ段階を1段階アップ(1ターン)&NPを少し増やす+スターを少し獲得
《宝具》
『日曜日の昼下がりの夢(スエノ・デ・ウナ・タルデ・ドミニカル)』
ランク:B 種別:Buster
敵全体に攻撃[Lv]&宝具封印状態を付与(1ターン)+味方全体のコマンドカードのクリティカル発生率をプラス<OC>(1ターン)&クリティカル威力をアップ(1ターン)
《性能》
瞬間的なスターを継続的なスターに変換する第二スキルが最も特徴的な、長期戦型のクリティカル支援サブアタッカー。10個ごとに1ターン、毎ターン10個獲得。50個を超えて溢れたスターも変換できるため、最大10ターン。最終的には1の位を切り捨てた数のスターが帰って来る計算になる。
宝具の効果はQuickの1stボーナスと同じ、スターと無関係にカードのクリティカル率を直接加算するもの。これにより、1ターン当たりのスターが少なくても強引にクリティカルに持って行ける。B宝具始動のクリティカルBチェインを狙うのも容易。弱点長期戦でなければ真価を発揮できないにも拘らず、自身は打たれ弱いバーサーカーであること。第三スキルは効果はささやかだが、もしかしたらいざという瞬間に強力なピースとなるかも知れない。>>809
マリンチェ https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%a5%de%a5%ea%a5%f3%a5%c1%a5%a7 ハロウィンバージョン
ミクトランも配信されたし、それを踏まえて作って今年のハロウィンの時期には投稿したい…と思っていたのだけれど、どうしても筆が乗らず、クリスマスにまでずれ込んでしまう体たらく
宝具の元ネタは「007の実在"しなかった"パレード」
嘘から出た真、新造される伝統…というモチーフ「僕が作り上げたお前なら分かる筈だ。世界の法則を知ることは、即ち世界を造り賜うた主の御意志を知ることだと」
『え~、わかんなぁい。そんなことより、もっと楽しいこと知りたくない?』
【出典】史実、シルウェステルの魔術師伝説
【CLASS】キャスター
【真名】シルウェステル二世
【異名・別名・表記揺れ】ゲルベルトゥス、ジェルベール・ドーリヤック、紀元千年の教皇
【性別】男性
【身長・体重】176cm・60kg
【肌色】白【髪色】茶 【瞳色】赤
【スリーサイズ】//
【容姿】三重冠を被った仏頂面の眼鏡男子。華奢な体躯を包む祭服の随所に、場違いな機械的装飾が施されている。
【地域】フランス/ローマ
【年代】中世(945~950年頃 - 1003年5月12日)
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・男性・ローマ
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:A 幸運:A+ 宝具:EX【クラス別スキル】
対魔力:A
教皇であるため、高い対魔力を誇る。
クラス別補正を受けずとも、現代の魔術師ではキャスターに傷をつけられない。
陣地作成:A+
教皇の玉座に座った瞬間、キャスターは紛れもない最高権力者である。
また、宝具『悪魔は地に在りて』の各種性能を引き上げる専用のコンピュータールームを形成可能。
道具作成:A
魔力を帯びた器具を作成できる。
伝説によれば、キャスターは魔術・科学の両面で優れた発明品を残した。【固有スキル】
魔境の智慧:B+
異教の地で学んだ禁断の叡智。特に弁論、算術、幾何、天文、音楽に長ける。
肉体面の負荷や英雄独自のものを除く多くのスキルを、B~Aランクの習熟度で発揮可能。
キャスターは王や大司教を輩出した教育者でもある為、他者にスキルを授ける事を得意としている。
蔵知の司書:B
生涯に亘り蒐集した古典名著を読み込む間に習得したスキル。
例え明確に認識していなかった場合でも、LUC判定に成功すれば過去に知覚した情報・知識を記憶に再現できる。
未来予知:A-
宝具『悪魔は地に在りて』の高速演算によるシミュレートで、あらゆる状況を予測して対策を講じることが可能。
但し、予測がキャスターに伝達される際に極小のタイムラグが生じる為、高速戦闘中に先手を打ち続けることは難しい。【宝具】
『悪魔は地に在りて(メリディアーナ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1000人
魔術と科学、キャスターが持つ知識の全てを注いで創り上げた異形の電算機。
情報収集用の観測機器、無数の電光表示盤、魔術的な幾何学紋様が組み合わさっている。
入力情報を元に数式シミュレートと占術アプローチを並列実行し、より高速かつ精確な事象予測を可能とする。
高度な演算機能は仮想人格を形成するに至り、対話時には美少女のバストショットが(無駄に高解像度で)空間に映し出される。
四肢と両翼を持つ魔竜形態への変形機構を備えるが、最低限の自衛機能しか持たずサーヴァント相手の戦闘は厳しい。
『神は天にいまし、世は全て事も無し(プラエテール・ミレニウム)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:― 最大捕捉:―
聖書に予言されたカタストロフを何事も無く通過したキャスターの君臨の象徴。
宝具『悪魔は地に在りて』で来る結果を読み上げるのではなく、望む結果を編み上げる破滅回避宝具。
現在から指定した未来時刻までの最善ルートを導き出し、必要な因子を出力することで「世界の平穏」を確定させる。
神霊級の魔術行使も因果律の改変も無く、制御されたバタフライエフェクトによって世界は自ずと緩やかに終末から遠ざかる。
対界宝具や獣の災害すら世界に何の影響も及ぼさずに過ぎ去るが、『悪魔は裡に在りて』は超過稼動の代償に機能を停止してしまう。【Weapon】
『悪魔は裡に在りて』
宝具『悪魔は地に在りて』の子機。懐中時計型。本機と情報の送受信が可能で、単体でも破格の計算機器として機能する。
蓋の内側は画面の役割を果たし、図像が投影される他、メリディアーナのバストショットがVTuberめいて表示される。
【解説】
第139代教皇(在位 999~1003)。オーリヤックのジェルベール。フランス人として初の教皇。紀元千年の魔術師教皇。
生年不詳。オーリヤックの聖ゲロルド修道院で頭角を現し、ヒスパニアに留学して算術・幾何学・音楽・天文学を学んだ。
969年ローマでオットー1世と教皇ヨハネス13世と出会い、彼らに嘱望されて幼いオットー2世の家庭教師を務めた。
数年後ランスへ赴いて大司教アダルベロンの下で論理学・修辞学を学ぶ傍ら、後のフランス王太子ロベールらを教えた。
983年オットー2世にボッビオの修道院長に任命され、989年にアダルベロンが亡くなると、991年にはランス大司教に選ばれる。
この時、フランスの介入を嫌った教皇ヨハネス15世によって破門されてしまい、オットー3世の家庭教師を努めるようになる。
998年オットー3世によってラヴェンナ大司教とされ、翌年に教皇グレゴリウス5世が亡くなると後任の教皇に就任した。
シルウェステル2世の名は、初のキリスト教徒のローマ皇帝コンスタンティヌス1世に洗礼を施したシルウェステル1世に因む。
以降はオットー3世の助言者として神聖ローマ帝国の施策に関わりつつ、教会の腐敗を取り除くべく精力的に活動。
聖職売買と近親者登用を禁じ、聖職者の独身制を推し進め、ハンガリー王イシュトヴァーン1世をカトリックに改宗させた。
11世紀、対立教皇クレメンス3世は、教皇グレゴリウス7世を批判する際、彼の師の師であったシルウェステル2世を悪魔の徒と呼んだ。
これは政治闘争における無根拠なレッテル張りに過ぎなかったが、以降も話に尾鰭がついて魔術師としてのエピソードが確立した。
古来、優れた学者は魔術師と同一視されたことに加え、アラビアの知識を学んだ経歴が噂に信憑性を持たせたのだろう。【メリディアーナ】
伝説上のシルウェステル2世と契約したとされる悪魔。美しい女の姿を取り、若きジェルベールを惑わしたという。
宝具『悪魔は裡に在りて』内に形成された擬似人格AI。悪魔と呼ばれたことに擬えて電脳魔を自称する。
キャスターのことを親しげにジェルベールと呼び、常に誘惑を試みては無視されている。
生前は無機質な対話式AIであった筈だが、後世に悪魔の属性を付与された為に「悪魔的な自我」に変質したと思われるが……。
伝承と異なり秘密の関係を暴露するような野暮はせず、教皇シルウェステル2世の最期を見届けた後、自然劣化により機能停止した。
【紀元千年の恐怖】
西暦1000年頃のヨーロッパで、千年王国思想に基く混乱と恐慌が引き起こされたとする説。
ヨハネの黙示録によれば、キリストが地上を支配する至福千年の終わりには、サタンが解放されて最後の審判が訪れる。
至福千年がキリストの受肉より始まるとする考え方に従えば、来るべき終末の時は紀元千年に他ならず人々は恐れ慄いたという。
……現代の歴史学では否定される説であり、19世紀頃から広まった誤謬に過ぎないようだ。
当時の資料に紀元千年を特別に恐れる記述はほぼ無く、そもそも正しく暦を認識していたのは一部の知識階級に留まるとか。【人物】
一見すると謹厳実直、杓子定規で冷たい雰囲気の男だが、貪欲な知識欲と探究心を秘め、学問に関して情熱を燃やす。
シルウェステルにとって、世界を理解することは、世界を創造した主の意志を理解することなのである。
敬虔だが手段を選ばず、異教の学問を学ぶばかりか、神の被造物である悪魔さえも主の理解に近付く研究対象と見做している。
確かな信仰心とオットー1世への義理から聖職を勤め上げたが、教会内の権力には全く興味を抱いていない(資料収集に便利な立場だと思ってはいたが)。
生前は教皇の座に登り詰めたが、それは他者の干渉を撥ね退けられる立場を求めた結果に過ぎず、権力闘争には辟易している。
魔術師の合理的姿勢や根源への執着に理解は示すが、一人のキリスト教徒として非人道的な行為に及ぶことは決して無い。
また、伝説によれば望遠鏡・機械式時計・水圧式オルガンを製作したとされ、魔術師でありながら工学技術にも明るい。
イメージカラー:渋紙色/サイケな紫
特技:自由七科(専門は四科)、サイコロ賭博/高速演算
好きなもの:問答、学術書蒐集/初心な男をからかうこと
苦手なもの:権力争い/放置
天敵:対立教皇クレメンス3世/ビーストクラス
願い:神の理の解明。但し、これを聖杯に願うことは無い。【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】バーサーカー
【真名】メドゥーサ
【性別】女
【身長・体重】172cm・57kg
【属性】混沌・夏
【ステータス】筋力:B+ 耐久:D+ 敏捷:A+ 魔力:B 幸運:E 宝具:A+
【クラス別スキル】
狂化(不快):EX
水着霊基で強制的にポセイドンとの因縁が発露しているため狂暴になっている。
対魔力:B
魔術への抵抗力。ライダー時とランクは変わっていない。
単独行動:C+
なりふり構わない事情ができたので限界を超える。
騎乗:A+
少々荒っぽいがランクはライダー時と変わらない。ただし、騎獣の方はポセイドンのお節介で整形された。
神性:E
ポセイドンの一方的な寵愛が僅かに在りし日を呼び覚ます。
「気のせいです。えぇ、気のせいです」【保有スキル】
海神の偏愛:B
後世の伝説に曰く、メドゥーサはポセイドンの愛人であったとされる。
「事実無根です。私の好みじゃないんです、わかりますよね?」
夏の魔物:EX
怪力、吸血などの複合スキル。夏の魔力が彼女の衝動を刺激する。つまり、浮かれて逆ナンする。
海馬の手綱:EX
本来は宝具。メドゥーサの子ペガサスと、ひ孫ケトゥスが混じったのか、巨大なケルピーの姿をしている。性格は不明。母や曾祖母の前で本性を曝け出すのはハードルが高い。
【宝具】
『水着封印・珊瑚神殿 (ブラッドコーラル・キュベレイ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:10〜40 最大捕捉:500人
後世の伝説に曰く、海に投げ捨てられた怪物の首は魔眼の力を絶やすことなく、沈みゆく最中に目前を揺蕩う自らの血を石に変えた。それこそが海の宝石、珊瑚の誕生であったとされる。
彼女が有する高位の魔眼を珊瑚化に調整した限定宝具。海に関連したモノに対しては絶大な力を発揮する反面、それ以外への対応力が弱体化している。ただのサングラスでも無効化できるほどに。【Weapon】
『鎖付きの短剣』
手綱である。水着霊基なためか偶にワカメが絡んでいる。
【解説】
ギリシア神話にて堕とされた女神が、夏の魔女に霊基改造を受けた姿。
水着の関連で、海神ポセイドンとの因縁が発露している。実際がどうかはともかく、そういうことになっているからと節操なしのギリシア男神らしく干渉されてしまった。
そのため、常に不快感に悩まされて、夏の魔力もあってか、油断したマスターを捕食しようとしてくる。とはいえ、姉二人に頭の上がらない性質は変わらない。
姿を変えた騎獣に関しては、どちらにしろ血縁なので特に八つ当たりする対象にはならない模様。ただ、ケトゥスとしての事情なのか、怖がられているのが哀しい。【元ネタ】アイルランド、マン島の伝承
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】リャナンシー
【性別】女性
【身長・体重】160cm・39kg
【容姿】黄色いシルクのローブを着た透き通るような(一部本当に透き通っている)白い肌の美女。
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:B 幸運:B 宝具:B【クラス別スキル】
気配遮断:EX
アサシンは気に入った男性にしか姿を見せないという伝承から規格外の気配遮断スキルを有する。
アサシンの姿を見たということはすなわち……。
【保有スキル】
妖精の恋人:A
アサシンの在り方に由来する特殊な魅了スキル。
通常の魅了の効果に加え才能の有無を見分けるための鑑識眼の効果を内包している。
妖精の恋人に見初められた者に待ち受ける結末は……。
芸術審美:A
芸術品・美術品に対する理解、あるいは執着心。
芸能面の逸話を持つ宝具を目にした場合、高確率で真名を看破できる。
吸血:C
吸血行為と血を浴びることによる体力吸収&回復。ランクが上がるほど、吸収力が上昇する。【宝具】
『貴方の最高傑作を私に(マスターピース・リァノーンシー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
アサシンの愛する芸術の才能を持った人物にアサシンの魔力、神秘を分け与えることで人間の限界を超えた芸術の才能を開花させるドーピング宝具、創作意欲がもりもり湧いてくる。
サーヴァントの魔力と神秘を分け与えられて創られた芸術作品はその人物の代表作と称えられるような傑作となり疑似宝具と呼べるほどの魔術礼装になるがその代償にアサシンに生命力を吸いとられ死に至る。
芸術と認識されるものであれば詩、絵画、彫刻、音楽など種類は問わない。
作家、芸術家系サーヴァントに対して使用した際は命と引き換えに第二第三の宝具を生み出す事も可能。
【Weapon】
『無し』【解説】
アイルランドやマン島に伝えられる妖精。その名は『妖精の恋人』と言う意味。
マン島の伝承では黄色いシルクのローブを着た美女として語られる。
男性の芸術家を誘惑して取り憑き、芸術の才能と引き換えに生命力や血液を吸いとり早死にさせる吸血鬼やサキュバスのような存在、また自身が愛した男性にしか姿が見えないという。
【人物・性格】
あらゆる芸術を愛しており、芸術を生み出す芸術家を愛しているが、その愛は人間の思い描く愛とは異なり農家が作物に向ける感情に近い。
作品が完成するまでは献身的なアシスタントとして芸術家をサポートしてくれるが完成した途端見向きもしなくなる。
アサシンにとって重要なのは芸術作品の方であり、芸術家の方は西瓜を収穫した後に残された葉や茎のようなもの、枯れようが腐ろうが悲しむことも思い返すことも無い。
そしてアサシンはまた次の芸術家に肥料を与えるのである。イメージカラー:白
特技:芸術作品の解説
好きなもの:芸術鑑賞、才能のある男性
嫌いなもの:芸術を理解出来ない人
天敵:特に無し
願い:素晴らしい芸術が創られ続ける世界
【一人称】私 【二人称】貴方 【三人称】貴方達
【因縁キャラ】
男性作家系サーヴァント:大好きな芸術を生み出してくれる存在として尊敬と期待の眼差しを向ける。
女性作家系サーヴァント:彼女達も素晴らしい芸術家と認めてはいるが宝具の使用には乗り気ではない。>>761
ざっと見た感じwiki登録お任せしても大丈夫そうですね?
こちらwiki登録可能ですのでよろしくお願いします〜
(既に登録されていたらすみません)【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】フィリッポス2世
【性別】男性
【身長・体重】175cm・69kg
【容姿】右目を眼帯で隠した赤髪の青年。
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:B 宝具:B++
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。【保有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
軍略:B
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、
逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
友誼の証明:B
敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。【宝具】
『永久に叶わぬ波斯制覇(パンタシア・ペルシス・カタクテスィ)』
ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000
計画はしていたものの生前成し得なかったペルシャ遠征が宝具に昇華されたもの、それ故に空想(パンタシア)。
能力はイスカンダルの宝具『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』と同じく万単位でのマケドニア軍団の召喚だがランサーの召喚する軍勢はあくまで空想、共有するような心象風景を持たないため現実世界に直接召喚される。
また実際に東方遠征を成し遂げたイスカンダルの軍勢には兵の質で劣る。
しかし自身の指揮能力も相まって並みの軍勢宝具ならば容易く蹴散らすほどの性能を発揮する。
弓兵や騎兵も召喚可能だがランサークラスで現界しているためか戦闘には主にファランクス部隊を用いる。【Weapon】
『短槍&盾』
マケドニア軍では標準的な白兵戦武装。
『サリッサ』
マケドニア式ファランクスの主武装、長さ6mを超える長槍
【解説】
アルゲアス朝マケドニア王国の王(バシレウス)、征服王イスカンダルは彼の実子。
彼自身も優れた政治家・軍略家であり、弱小国だったマケドニアをギリシャの覇権を握るほど強国に成長させた。
幼少期にはテーバイに人質に取られており、この頃斜線陣を考案したことで知られるエパメイノンダス将軍の家で戦術を学んでいる。
その後、帰国したフィリッポスはバシレウスに即位すると改革を進めマケドニアを見違えるほどに強化した。
紀元前338年のカイロネイアの戦いでは自身の考案したマケドニア式ファランクスを用いアテナイ・テーバイ連合軍を破りコリントス同盟を結成。
これによりマケドニアは実質的なギリシャの支配者として君臨することになる、この時コリントス同盟に加盟しなかったスパルタのみだった。
ギリシャを征したフィリッポスはペルシャへの遠征を計画していたが紀元前336年に祝宴の席で護衛のパウサニアスにより暗殺され志半ばでその生涯を終えた。【人物・性格】
穏やかで優しげな言動とは裏腹に野心と向上心の塊、誰よりも勝利に貪欲な男。
現状に満足せず常に上を目指す、サーヴァントとしての自分にも満足しておらずまだ強くなれるはずと召喚されてからも鍛練を怠らない。
また、いかなる時も自らの勝利を疑わない自信家であり、もし自分がペルシャ遠征を指揮していたとしても結果は変わらないと断言し長生きしていれば東の果ての日本まで征服していたと冗談混じりに語る。
イメージカラー:赤
特技:戦車競争
好きなもの:勝利、成長
嫌いなもの:敗北、停滞
天敵:暗殺者
願い:暗殺ではなく寿命で死にたい
【一人称】俺 【二人称】君、貴殿 【三人称】君たち、彼奴ら
【因縁キャラ】
イスカンダル/アレキサンダー:後を継いだ息子、その偉業を誇らしげに語るが内心は「俺の育てた軍を使ったのだからそのくらい出来て当然」と思っている。
エパメイノンダス:戦術の師匠に当たる存在。
ダレイオス三世:戦うはずだった相手、いつか全力で戦うことが出来る日を待ち望む。
ローマ軍人サーヴァント:マケドニア式ファランクスを破ったと聞いて対抗心を燃やす。でもにっしょんchのウィキにも本家ウィキみたいに宝具の一覧があったら面白いかなと思ったんだけど作っても良いのかな?
【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】ルーラー
【真名】ヘカテ
【性別】女
【身長・体重】165cm・44kg
【容姿】梟の羽を背負う黒く妖艶な耳長の魔女様
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:EX 魔力:A++ 幸運:C 宝具:A+
【クラス別スキル】
対魔力:EX
ギリシア神話における女魔術師の祖であり、『無敵の女王』の異名を有するヘカテにあらゆる魔術は効かない。それどころか操作を奪われることさえもある。
単独行動:EX
神統記に曰く、大神ゼウスより授けられた天地海における自由の権能。その発露がマスター不在であっても無問題の魔力を供給し、瞬間移動の魔術を無制限に行使する特権を齎す。ただし、宝具の使用には制限がある。
女神の神核:A
生まれながらに完成した女神であることを現すスキル。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。
神性スキルを含む複合スキルでもある。【保有スキル】
厳冬の救世主:EX
豊穣の女神デメテルは冥王ハデスに拐かされた愛娘コレーを探して地上での役目を放棄した。地上から実りは消え去り、原初の厳冬が世界を覆った。ヘカテは、この事件に際してデメテルにコレーの誘拐を報せ、その後もデメテルに侍って円満な解決に導いた。
「我が主の尻拭いをしただけなんだけどね」
高速神言:A+
大魔術であろうと無工程で起動させられる。
死霊魔術:EX
現代の魔術体系に落とし込んだ場合の便宜上の名称。女神として権能を有する彼女に人類の理論は要らない。『霊の先導者』としてほぼ無条件に死霊を従える。
【宝具】
『汝、月が照らす贖罪 (ムーンライト・イーピゲネイア)』
ランク:A+ 種別:魔術宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人(自身)
『名婦列伝』に曰く、ヘカテと同一視される父の愚行の代償として生贄を命じられた娘イーピゲネイアは、気高き振舞いでもって自刃した。これを照らす月光は彼女を気に入り召し上げ、自身の権能を分け与えた。
固有結界に似て非なる大魔術。指定領域を強制的に夜にし、月光を浴びることで自身の権能を活性化させる。それは神霊に近づくということであり、権能を三つ行使した段階でヘカテの霊基は消滅を確定させる。
『汝、星を撃つ月光 (ストライク・ボイオーティア)』
ランク:A+ 種別:対巨人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
ギリシア神話における大戦の一つ、ギガントマキアにおいてヘカテは松明を持って参戦した。見事な体術にてギガースの一体クリュティオスを撃ち倒した。記述によっては、ヘカテが抑えつけヘラクレスが射ころしたとする場合もある。(逆じゃない?)
ヘカテが有する松明を大出力で燃やし、対象に撃ちつける物理で殴ってるようにしか見えない大魔術であるらしい。彼女には瞬間移動の特権があるので回避は困難。逸話から巨人特攻であるが、アルテミスの矢と本質的には同一なのでそもそもの威力が尋常ではない。【Weapon】
『松明』
彼女の月光の象徴であり、メインウェポン。杖の代わり。
『ナイフ』
彼女の助産術の象徴。使い魔召喚での出血で用いる。
【解説】
ギリシア神話における冥府の神々の一柱。冥王ハデス、冥妃ペルセポネに次ぐ地位にある月の女神の一側面。
元は人間だったかもしれないとして、色々な事情もあり召喚に応じた。キルケーとメディアに魔術を教えた魔女王として高度な魔術を片手間に行使し得るが、本人は松明で殴ることを好む。
「何故かって?手応えがあった方が楽しい……じゃなかった。死の女神として命のやり取りを実感すべきだと想ったのさ」
ギリシア神話の良心と名高きハデスを支える苦労人。冥府の威厳を維持するため恐ろしげな演出をやっていたのだが、そのせいで悪性と見做されるのは傷つく。>>837
追記
仕事中毒の御局様。実際のところ、ハデスは頭上がらないし、ゼウスが頭下げて冥府運営の補佐役を頼んだ疑惑がある。【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】キャスター
【真名】イーピゲネイア
【性別】女
【身長・体重】152cm・33kg
【容姿】黒髪の儚げな美少女
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:A 幸運:A(自己申告) 宝具:C
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
月女神の分身すなわち巫女として神殿を形成する。
道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。
それっぽく仕上げることはできるが、戦士の武運を祈る御守り程度の効果しかない。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
月女神の分身とまで云われるキャスターだが、出自としての混血は薄い。【保有スキル】
献身の覚悟:A
王女として国家に身を捧げる覚悟の証明。
防御・回復系の魔術やスキル、アイテムの使用効果に対してプラス補正がかかる。
高速神言:B
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
大魔術であろうとも一工程シングルアクションで起動させられる。
現代人には発音できない神代の言葉を、神託により授かっている。
死霊魔術:E
月女神の一側面から授けられた魔術知識。ただ、死を受け入れた彼女にはほとんど適性がない。
月女神の祝福:B
月女神からの祝福。キャスターがその純潔を保つ限り、月光を浴びると全能力が向上し、傷が癒やされる。黒髪は祝福の影響。
【宝具】
『鎮魂すべき全ての死 (タナトス・パイアーン)』
ランク:C 種別:献身宝具 レンジ:99 最大捕捉:99
問答無用の死の神タナトスの異名パイアーンは『癒やす者』を意味する。
自ら生贄となり月女神の怒りを鎮めた逸話が宝具へと昇華されたモノ。また、月女神ヘカテの祝福により影響を受けている。
宝具である短剣で自刃することによって、霊の状態を初期化することができる。霊であれば、神霊、英霊、死霊となんであれその強さは無視して効果を発揮する。
通常の聖杯戦争であれば、ほとんど役立つことはないだろう。サーヴァントの状態を初期化できるが、自身の退場を代償に戦況をフラットにするというだけであり、その時点で彼女とそのマスターが勝利する可能性を失うことを意味する。おそらく、ほとんどの場合で良好な関係となったマスターを逃がすためにのみ使用される。【Weapon】
『錫杖』
召喚に際して月女神ヘカテより賜った錫杖。
【解説】
ギリシア神話に登場するミュケーナイの王女。全ギリシアをまとめあげた王の中の王アガメムノーンの娘。
父王がトロイア戦争への出征の折、月女神の怒りを買ってしまったその代償として生贄を命じられた悲劇のヒロイン。しかし、彼女は気高く王女としての誇りを胸に、半狂乱になって嘆く母と、悲嘆に暮れる勇者たち、そして、助命を叫ぶ憧れの大勇者アキレウスを宥め、自ら身を捧げた。
この出来事は、アキレウスとアガメムノーンの間に亀裂を生み、トロイア戦争における立ち回りにさえも悪影響を与えることになる。
召喚されたキャスターは、仕方のないこと、当然のこと、として決して父を憎む様子は見せない。ただ、今度は嘘で呼ばないでほしい、と慎ましく願っている。オデュッセウスは嫌い。
幸運のステータスは、あのアキレウスに惜しまれたことや死後、月女神の祝福を受けたこともあって最高評価に決まってると訂正を求めた。本来は、Cランク。とりあえずオリジナルクラスの宝具一覧だけ作ってみた
>>836
超解釈的追記
第三宝具『我、悲嘆を封じた救世(コーキュートス・ソーテイラー)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:∞ 最大捕捉:∞
女神ヘカテの最高権能。冥界の河川として封印した氷河期の概念を司る。
かつて星を覆った極寒の時代。その概念を支配するこの宝具は、点ではなく帯を攻撃できる。英霊であれば、召喚された影法師ではなく座に刻まれた境界記録帯ごと消滅させることが可能。もちろん、サーヴァントの身に抑えられた霊基で行使することは不可能だが、彼女の魔力が冷気として発露するのはこの権能のためである。パトロクロス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%D1%A5%C8%A5%ED%A5%AF%A5%ED%A5%B9
マリー・ルイーズ=カリニャン
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%DE%A5%EA%A1%BC%A1%A6%A5%EB%A5%A4%A1%BC%A5%BA%A1%E1%A5%AB%A5%EA%A5%CB%A5%E3%A5%F3
クリュサオル
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%AF%A5%EA%A5%E5%A5%B5%A5%AA%A5%EB
アペレス
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%A2%A5%DA%A5%EC%A5%B9
「アーサー王」
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A1%D6%A5%A2%A1%BC%A5%B5%A1%BC%B2%A6%A1%D7%A1%CA%A5%E2%A5%F3%A5%C6%A5%A3%A1%A6%A5%D1%A5%A4%A5%BD%A5%F3%A1%CB
不沈のサム
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C9%D4%C4%C0%A4%CE%A5%B5%A5%E0
クリシュナ
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%AF%A5%EA%A5%B7%A5%E5%A5%CA
韋叡
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%F0%EA%B1%C3
あけましておめでとうございます。遅くなりましたが以上wiki登録完了しました。【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】デメトリオス
【異名・別名・表記揺れ】デメトリオス一世、攻城王、ロマン砲のアーチャー
【性別】男性
【身長・体重】150cm・44kg
【肌色】健康的な白い肌 【髪色】黒髪 【瞳色】青
【外見・容姿】
きらびやかな宝飾品で着飾った古代ギリシャ風の服装の美少年。
【地域】マケドニア
【年代】紀元前4世紀~3世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・王・子供
【ステータス】筋力:D 耐久:B 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具:A+【クラス別スキル】
単独行動:C
対魔力:C
【保有スキル】
嵐の航海者:A
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
デメトリオスの攻囲:A+
ロドス包囲戦において多くの都市を落としたアーチャーの攻城戦の手腕がスキル化したもの。
攻城兵器の建設にプラス補正が掛かる。
不屈の意志:C
国を奪われ追放されてもなお王位を諦めない不屈の精神。
肉体的、精神的なダメージに耐性を持つ。ただし、幻影のように他者を誘導させるような攻撃には耐性を保たない。【宝具】
『王の攻城(ポリオルケテス・バシレイオー)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100
ギリシャ語では『ΠΟΛΙΟΡΚΗΤΣ ΒΑΣΙΛΕΙΟΥ』
父アンティゴノスが発見した「何か」の欠片を元に開発された巨大人型決戦攻城兵器『ヘレポリス・ヘーリオス』による全力の魔力砲撃。その威力は古の城塞すら打ち砕く。
初期状態の『ヘレポリス・ヘーリオス』は「頭部・胴体」「右腕」「左腕」「右足」「左足」「武装」の6パーツに分割されて攻城塔内に格納されており使用するには6つのパーツを合体させ人型にする必要がある
宝具に昇華されたことで生前にはない自動合体機能が追加された。
ヘレポリスは移動速度が遅い、魔力充填に時間が掛かるため連射不可などの欠点もあるが攻城戦においては無類の強さを発揮する。
【Weapon】
『弓矢』
メカニカルな弓矢、通常武装として用いるほか『王の攻城』の発射の際には照準装置として機能する。
『攻城塔』
バリスタやカタパルトでアーチャーを支援する、ヘレポリスの格納庫でもある。【解説】
ディアドコイの一人、隻眼王アンティゴノス一世の子、攻城王デメトリオス。
ロドス包囲戦ではロドスは落とせなかったもののその過程で多数の都市を攻略したことでポリオルケテス(攻城者)と呼ばれるようになる。
この時デメトリオスがロドス島に残したヘレポリスをロドス島の人々が組み上げたものが世界の七不思議の一つに数えられるロドスの巨像である。
プトレマイオスとは犬猿の仲でありその生涯で何度も矛を交えている。
ガザの戦いではプトレマイオス軍に敗れるがサラミスの海戦では勝利を納める。
先に述べたロドス包囲戦ではロドス島はプトレマイオスと密接な関係を持っていた。
イプソスの戦いで敗戦した後、デメトリオスはマケドニアの王位に就くがプトレマイオスとリュシマコスの支持を受けたエピロス王ピュロスに国を奪われている。
【人物・性格】
派手好きで目立ちたがりな性格。
普段は王らしく振る舞おうとしているが派手で格好いい宝具を持つサーヴァントに目を輝かせるなど見た目相応な一面を見せることも。
また年若い姿で召喚されているためか大人の自分より効率や実用性を度外視した戦法——ロマンを好む傾向にある。
イメージカラー:金色
特技:攻城戦
好きなもの:ロマン砲、キラキラしたもの
嫌いなもの:ディアドコイ
天敵:プトレマイオス
願い:ヘレポリス・ヘーリオスに活躍の場を【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】アルターエゴ
【真名】セレーネー
【性別】女
【身長・体重】165cm・44kg
【容姿】絶世の美女
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:B 耐久:E 敏捷:A 魔力:A 幸運:A 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:A
魔術への抵抗力。古来より魔法と関連付けられた月の女神として魔術では傷つけられない。
騎乗:EX
騎乗する能力。月女神は神獣さえも魅了する。
女神の神核:A
神性を含む複合スキル。生まれながらの女神の絶対性を示す。【保有スキル】
絶世のカリスマ:A
絶世の美と讃えられる「華やかな夜の女王」「星々の女王」の圧倒的なカリスマ。
月の眼:EX
夜空に浮かぶ月こそは彼女の神性。世界の何処にいようともその瞳からは逃れ得ぬ。
月齢:EX
月は日を追うごとに姿を変えるモノ。変化スキルの亜種。
【宝具】
『永遠にある全能の月 (エンデュミオン・メーネー)』
ランク:A 種別:結界宝具 レンジ:目の届く範囲 最大捕捉:気に入った者
恋情を抱いた美青年エンデュミオンに掛けた不老不死の永眠の祝福(呪い)の擬似再現。
恋情ほどでなくとも、気に入った相手でなければ行使しない。マスターを護る上でこれ以上はない効果だが、眠ることになるので指示出しはできない。自動的に令呪も使えない。
『永遠にあれ百獣の王 (ネメアレオン・メーネー)』
ランク:A 種別:神獣 レンジ:爪牙の届く範囲 最大捕捉:見えるだけ
対人理の幻想種。一説によれば、月の身震いから生まれ落ちたとも、セレーネーが自ら育てたとも。
大英雄ヘラクレスをして三日かけて斃さなければならなかった神獣。文明の利器による攻撃は完全無効であり、セレーネーが見つめる限り不死身の怪物である。【Weapon】
『銀の馬車』
夜空を駆ける白銀の馬車。
『月光の矢』
柔らかな光で、全く柔らかでない威力の矢。もちろん、弓もある。
【解説】
ギリシア神話にて「全能の女神」と呼ばれる月女神の別側面。
古来、様々な様相を見せる月に人類は複数の月を信仰した。トリウィアと形容された三相に整理されたその信仰のカタチこそ、朏(三日月)のアルテミス、朔(新月)のヘカテ、そして、望(満月)のセレーネーである。処女神である他の二柱と異なり、セレーネーは四季の女神ホーラーや伝説的詩人ムーサイオスをはじめとした子どもたちを産んでいる。あのナルキッソスの母ともされ、その美貌は絶世のものである。
アルターエゴとして召喚されたものの、かなりギリギリの規格で感情らしい感情はほとんど搭載していない。機械的にマスターの指示に従い、サーヴァント戦のほとんどはネメアレオンが行う。それでも彼女を一個の人格として接したならば、ギリシアの神性特有の愛が発露する。
セレーネーは、完全なる月の神性であり、本来は一個の神格ではなく全ての月女神の収斂概念である。アルテミスの別側面というよりもむしろ、アルテミスが吸収しきれなかった月の権能であり、ヘカテの魔術基盤のようなモノ。
このアルターエゴは、セレーネーを真名とした『不老不死の権能』の擬人化と見るのが正しい。「今更出てきて、あのときのことごめんなさいなんて何様のつもり!?私の事信じようとせず真相を確かめようともせずに即、殺.したくせに!!!」
「だからいったのに……。やっぱり、生前(あのとき)と同じ惨劇繰り返すのね。許さない、ユルサナイ………!!!!」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】バーサーカー
【真名】コローニス
【異名・別名・表記揺れ】コロニス、慟哭のバーサーカー
【性別】女性
【身長・体重】161cm・40kg
【肌色】蒼白 【髪色】黒に両サイド赤 【瞳色】右∶黒左∶深紅
【外見・容姿】キトンみたいな黒いワンピースを着たセミロングの女性 左胸の部分を始め所々血がついており、背中にはほぼ骨に近い黒翼が生えている。
【地域】テッサリア
【年代】神代
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:C+++ 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:B++ 幸運:E 宝具:B
【クラス別スキル】
狂化∶EX
意思疎通自体は通じるものの、本質は疑っており、少しでも真偽のわからないことや嘘を口にした際に暴走する
また、特定の神性やその系統に関しては相対した場合暴走する恐れがあるので注意が必要。>>852
忘却補正∶B+++
あなたが忘れたとしても、私は決して忘れない
自己回復(魔力)∶C
単独行動(執念)∶A
対象を己の手で殲滅するまで、どこまでも、追いかける
【固有スキル】
慟哭外装∶B
コローニスは怨霊、反神、魔獣としての外殻・外装を纏う。戦闘時、コローニスは自動的にこれを身に纏い、殺.戮の戦闘装置として稼動する。
飛翔効果や飛行速度のアップだけではなく、鉤爪は敵対者の肉を切り裂き、翼は敵対者を地の果てまで追尾し撃ち抜き、慟哭(声)は神霊でさえも恐怖と後悔、絶望を抱かせ嘴は敵対者の肉を刺し魂を啄む。
自身の報復のための殺.戮装置として疾駆するバーサーカーの姿は皮肉にも、最も忌むべき鴉の怪物に酷似している。>>854
【宝具】
『不和呼びし黒羽根の矢(コルウス)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:2〜50 最大捕捉:一人
自身の死因である鈍く銀色に光る黒羽の矢が宝具と化したもの
真名開放と同時に敵対者の心臓/急所めがけて高速ミサイルを放ち致命傷を与える。
真名開放しなくても、不和・不信の呪いが込められており、急所に当たらなかったとしてもその傷口から呪いが入り、疑心暗鬼にさせ他者との仲を不和にさせる。扇動、言語系スキル持ちに対してはさらに悪化する。
『太陽に向けし殺意、降り注げ我が血涙(ラクリミス サングィス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2〜200 最大捕捉:900人
自身の中にある、悲しみ・怒り・絶望・復讐心など負の感情を放出。それを相手にぶつける。
真名開放と同時に赤黒い太陽が出現。呪いのこもった赤黒い矢が敵対者めがけて降り注ぎ太陽で対象丸ごと衝突しとどめを刺す。まるで血涙の雨のように降り注ぎ隕石のように衝突する姿に、回避は困難を極める。
生前の因果か、太陽系神性・神霊・猛獣(特にカラス)に強い特効性能を持つ>>855
【Weapon】
『慟哭外装』
バーサーカーにおけるメインウエポン。彼女自身の戦闘力はクラス補正と加護がなければまともに戦うことができない。このスキルを応用し飛翔効果のアップだけではなく、外装を一部だけ展開することも可能
また、「慟哭外装」を抜け殻状態で独立稼働させて自分は別の行動をとる、という繊細な操作も可能である。
分かりやすく言うと、バーサーカー補正で戦闘力が少し上がったサリエリ…かもしれない。
『翼』
自身の背中に伸びてしまった骨組みの黒翼。空を飛んだり羽をマシンガンのように飛ばすだけではなく、分離して双剣にしたり、ブーメランにすることも可能。
『不和呼びし黒羽根の矢』
バーサーカーにおいてはダーツのように投げたり鏃そのまま武器にしている>>856
【解説】
ギリシャ神話に登場するアスクレピオスの母であり、アポロンとかつて恋人であり、そしてアポロンの被害者の一人である。
ある日、彼女とアポロンの情報を伝達していたカラスが、アポロンに密告してしまう
「彼女はどうやら、他の男に会い、不倫をしているらしい」
それを聞き激情したアポロンは己の手で(或いはアルテミスに頼んで)射.殺.してしまう。そしてそれを確認してみるとコローニスにはすでに子を宿しており
「殺.すなら、せめてお腹の子を生んで確かめてからにしてほしかった」と、息絶えた。
我に返ったアポロンは彼女の死を知り絶望。嘘の密告をしたカラスに白かった翼を黒く燃やし言葉と神の使いの資格を剥奪。その躰を天に磔刑にした
そして彼女の遺体から赤子を取り出し、ケイローンに預けた。その子供が後のアスクレピオスである。【元ネタ】日本神話
【CLASS】プリテンダー
【真名】ツクヨミ
【性別】女に見える
【身長・体重】165cm・44kg
【容姿】和風アルテミスの黒髪和服バニーガール
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:E 耐久:B 敏捷:C 魔力:A 幸運:D 宝具:A+
【クラス別スキル】
対魔力:A
本来はアーチャーのクラススキル。魔術への抵抗力。事実上、現代の魔術でツクヨミを傷つけることは不可能。
単独行動(月):A
本来はアーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を絶った状態でどれだけ行動できるかを示す。ツクヨミであれば、月光を浴びることで魔力を自発生産可能なため半永久的に行動できる。
気配遮断(白煙):A
本来はアサシンのクラススキル。気配を遮断することで察知されなくなる能力。ツクヨミは白煙を発生させることで有利な状況をつくることが可能。【保有スキル】
賢者の石(偽):EX
錬金術の到達点ではなく、とある機械知性の記録媒体の断片。キャスターに匹敵する魔術を行使できる。
月神の祝福:A
ツクヨミであるはずだが神性スキルはなく、代わりに祝福を有する。
自己改造:A
月は姿を変える星。ツクヨミは自身の性能を自由に改変できる。
【宝具】
『八尺瓊五百箇御統やさかにのいおつのみすまる』
ランク:A+ 種別:神造智能 レンジ:ー 最大捕捉:ー
日本国の最高宝、三種の神器の一つ。天皇の継承を承認する象徴である。
現存するそれは依代にすぎない。本来の姿は、瓊の字が示すように紅い勾玉である。インテリジェンスウェポンであり、自動的に攻防の魔術を発動する。なお、『五百津之美須麻流之珠』と数の多さを形容する名称もあるが、これは親機と子機の関係にあることを示している。サーヴァント化にあたり、抑えられた性能では最も単純な魔術を五百ほど並列起動する程度の演算力を有している。【Weapon】
『杵』
月の兎は餅を搗いている。
『弓矢』
ツクヨミは、月弓神とも書くとされる。
『馬』
ツクヨミは、騎馬武者の姿で描かれることがある。騎乗スキルはないが、自己改造で無問題とのこと。
【解説】
日本神話の最高存在、三貴子の一柱。月の神性、静かなる弟神。それがツクヨミである。
目立った記述といえば、保食神を殺めて穀物の起源としたことくらい。「夜の食国」や「滄海原の潮の八百重」の支配者であり、夜と死と海と月の神性とされている。また、月を読む、すなわち、時を司り、不死を与う変若水の管理者とも。
姉神のアバター曰く、弟とのことで男神であるはずだが?
ーー真名開示『八尺瓊勾玉』
プリテンダーのクラスにある器物のサーヴァント。海より漂着した残骸の中でもツクヨミの研究気質を刺激した、煽った張本人。彼の知識がなければツクヨミも魔改造は難航しただろう。できないわけではない。
玉と月、玉兎との縁で兎耳と尻尾を有する擬人化だと語るが、実際のところは怪しい。スイーツ脳で有名な月女神に似ているがその関連について他人の空似とはぐらかす。
穀物をはじめとした日本文化の起源知識と、ツクヨミに機械知識を披露した犯人。凝り性の日本神性は案の定やらかした。ヤサカニさえも改造され、元の機械知性の面影はほとんどない。元々断片にすぎなかったので本人は気にしていない。>>857
本来の彼女は逸話も戦闘経験さえも皆無なサーヴァントにも満たない存在だが、生前の悲劇と自身の話を聞かず殺.したアポロンと真相もわからない情報をそそのかし狂わせたカラスへの怒りと殺意、そしてアスクレピオスに対する愛情と僅かなアポロンに対する恋幕が彼女を狂わせバーサーカーとなった。
かつては大人しく、誠実で思慮深い女性だが、生前の出来事のせいで、アポロンやそれ関連を見てしまったり、加護や寵愛持ちを見るとアポロンだと判断し暴走を起こしてしまい息絶えるまでボコボコにするのをやめないだろう。
また、経緯故に嘘や真偽のわからない話を嫌い、軽い冗談でも口にしてしまったら上記と同じボコボコにされ、最悪の場合命の保証はないだろう。嘘つくのも嫌いだしつかれるのも嫌い。
それをちゃんと守れば、昔と同じ性格で優しく誰かのために献身する彼女が見れるだろう。>>861
尚、カラスの件についても根に持っており、日本神話に出てるく八咫烏などを見ると「一部の国では神の使いとか言われてるけど、なんでそう呼ばれてるのかわけがわからないわ」と、不機嫌そうな顔を浮かべ、カラスを天に上げた件については「骨も残らないよう燃やし尽くしてから、カラスという概念ごと絶滅すればよかったのに」と、愚痴りながら滅ぼしにかかるだろう。
特技:真相を見破ること、基本的な家事全般
好きなもの:真実、平和な時間、正直者
嫌いなもの:嘘、真相を確かめようとしないやつ、アポロン、カラス
天敵:カラス、カラス使い鯖
願い:不明(アポロンに直接謝ってほしいのか、アポロンを神霊の座から引きずり落とし己の手で葬ることなのかさえもわからない)
【一人称】私【二人称】あなた、お前、アンタ【三人称】あなた達、彼、彼女>>862
【因縁キャラクター】
アポロン
かつては私と愛し合ったのに、1つの嘘のせいで私を殺.した神様(ひと)。そして絶対に殺.さなければならない神様(ひと)。
それはそれとして、反省しているのならお前のその権能(力)、骨の髄まで私によこせ!
アスクレピオス
生前、目にすることがなかった愛しい我が子。 もし出会ったら、バーサーカーは最初に黙って彼を抱きしめるだろう。まるで、生き別れの子供を見つけた母親のように
アポロンの子ではあると言え、自分の子なので狂化など気にしない。…気にしたら負けである。
イスキュス
一説によると、バーサーカーの不倫相手であり死の原因となった相手
だが彼女はそれについては語ろうとせず名前さえも口にしない。もしそれを思い出したとしても、彼女は発狂し何としてでも遠ざけるだろう。
やはり狂化によるものなのか、ただ単に覚えていないだけなのか、一方的に迫られて鴉に誤認されたのか?或いは互いに愛してしまったのか?……真相は闇の中である。
ケイローン
「あなたが、アスクレピオスを育ててくれたのですね。………ありがとうございます」>>863
清姫
出身や経緯、事情は違えど大切な人の嘘のせいで狂わされ悲劇的な最後を迎えたもの繋がり。嘘嫌いなのも共通してはいるものの相違点は、例え軽い冗談でもボコボコにし極限まで真相を追求し、最悪の場合命を落とす可能性がある。
アポロンの加護、寵愛持ち鯖
「アンタに恨みはないけれど、アイツの気配するから心臓ごと貫通し、肉体を削ぎ落としてもいいわよね?」
【コメント】
外装の見た目はわかりやすく言うと、某仮面ライダーに出てくる某鶴怪人を黒尽くめにし、カラス怪人の要素を追加した感じーー正当なる人理の裏切者。王制最大の被害者。
【CLASS】アベンジャー
【真名】ギネヴィア
【性別】女
【身長・体重】142cm・31kg
【出典】アーサー王伝説
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
復讐者:C
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。
忘却補正:A
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
自らを責め苛むのならば尚更に。
自己回復(魔力):C
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。【固有スキル】
位高き乙女の愛:EX
高貴なる乙女の愛こそ、中世の騎士が追い求めたもの。
ギネヴィアは献身的にアーサー王の妻として勤めた。たとえ、報われずとも良かった筈だった。
聖妃の祝福:B
カリスマの亜種。
偉大なる王アーサーの正妃であるが故の権威と円卓の騎士諸卿に認められた慈愛が正義をもって戦う者たちを鼓舞する。
傾国の貴妃:D
湖の騎士との不義の愛。それがブリテンを破滅へと導く一因となった。
無垢なる少女は、人ならざる王の孤高を知り、孤独に心を擦り減らした。
【宝具】
『乙女は騎士の愛にて死せず(アロンダイト・オルタナティブ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1人
円卓最強と語られる湖の騎士の幻影。それがギネヴィアの想う騎士のカタチなのか、それとも届けられた騎士の愛なのかはわからない。語らない幻影の騎士は、しかして偽りの聖剣を振るい戦えぬ乙女の剣としてそこに在る。【解説】
アーサー王伝説に語られるアーサー王の伴侶。
献身的に王を支え、しかして、ただ善良にすぎない少女は王の孤高に孤独を抱え、一人の騎士と不義の愛を育んでしまった。その露呈こそがブリテン崩壊の一因である。
アーサー王の伴侶に相応しい血筋と慈愛深き性格、そして、無垢なる心を有した善良な少女であり、潔癖なまでに性善な箱入り娘。
ーーこんなはずではなかった。
それがアベンジャーとしての彼女の想いである。彼女は、不義の愛を自身唯一にして最大の汚点として、そして、そこに導いた夫の王器、その親友の優しさを善良故に恨まず、その運命を、そうしなければ存続できないとした人理を、世界を憎んだ。人生の汚点が消せないことなどわかっている。それでも犠牲を強いる世界を憎み、世界ごと汚点を消してしまいたいと考えてしまうのだ。
【因縁】
アルトリア・ペンドラゴン
「申し訳ありません、ごめんなさい、アーサー様。私が貴方様に罰を求めることさえご不快でありましょう。私がもっと王妃としての務めを果たせていたなら……いいえ、いいえ、どうか私のことはお忘れくださいまし、陛下」
ランスロット(セイバー)
「来ないで!近づかないで!」
ランスロット(バーサーカー)
「ありがとう、ごめんなさい。どうか気に病まないで」
モルガン(異聞帯の王)
「人理の裏切者?お義姉様、嘘はいけませんわ。貴女様は始めから敵対していたではありませんか?……え?妖精國の別人、でございますか?まぁ、申し訳ありません、女王陛下。(マスター様の前で猫を被っておられるのね。変わらずお可愛らしいですわ)」
マーリン
「えっと、『マーリン死すべし、慈悲はねぇ』?でございますわ。この台詞ですか?マスター様にお教えいただきましたわ」
円卓の騎士一同
「……何も言えたことではありません。しかし、陛下を支えること。その一事だけは二度とお間違えなきように。私も肝に銘じましょう」>>867
追記
モードレッド
「私の首を刎ねますか、それとも息子として扱いましょうか。不甲斐ない私は、どうすれば赦されるのでしょうね。私のせいにして良いのですよ?アナタだけは、その権利もあれば、苦しむ理由もあるでしょう」ウィキの宝具一覧(オリジナル)が消されてたんだが
十二機神に関する妄想。本編に未登場のものについて、募集ページに記載する。
ゼウス『星間戦闘用殲滅型機動要塞』我、星を裂く雷霆
ヘラ『星間外交用大型端末および霊子情報戦型攻撃機』汝、星を結ぶ契約
デメテル『星間航行物資生産艦』汝、星を鋤く豊穣
アフロディーテ 『知性体教導用大型端末および霊子情報戦型攻撃機』汝、星を紊す情動
アポロン『狙撃型星間戦闘機』汝、星を穿つ白銀
アルテミス『狙撃型星間戦闘機』汝、星を穿つ黄金
ポセイドン『惑星改造(テラフォーミング)用プラント船』汝、星を漱ぐ海嘯
ハデス『星間航行船団分解再構築(オーバーホール)用整備艦』汝、星を壊す暗黒
ヘスティア『星間航行燃料生産艦』汝、星を充す食卓
アレス『戦術演算機および特攻型星間戦闘機』汝、星を斬る諸刃
アテナ『戦略演算機および防衛型星間戦闘機』汝、星を護る城壁
ヘファイストス『星間航行障害排除兵器生産艦』汝、星を治す工廠
機神換算で三神分のエンシェント・ウィッチ『ヘカテ』との交渉により地球に根づく。ヘカテはこれ幸いと隠居を決行しようとしたが、機械知性として死後の観念に疎く、冥界運営の補佐を頼まれる。「天に宿星、地に悪漢!!」
「異名を轟天雷、名を凌振!!」
「音に聞こえし梁山泊が五十二位、その宿星は地軸星!!」
「憶えたか?.....なら俺の大砲にて撃たれ死になぁぁぁぁ!!!!」
【原典】水滸伝、史実
【CLASS】アーチャー
【真名】凌振(りょうしん)
【附属真名】パリ砲
【異名・別名・表記揺れ】Ling Zhen、Paris-Geschütz、ヴィルヘルム砲
【性別】男性
【身長・体重】約280cm・????kg
【肌色】鋼色【瞳色】赤
【外見・容姿】全身に砲身を備えた、巨大な二足歩行ロボ。背部に一際巨大な砲身が取り付けられている
【地域】中国、ドイツ帝国
【年代】北宋末期、第一次大戦期
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・機械・梁山泊
【ステータス】筋力:A 耐久:A 敏捷:E 魔力:D 幸運:A 宝具:B+>>871
【クラス別スキル】
無頼漢:EX
騎乗・単独行動の複合スキル。おまけとして宴会に強くなるなどの効果を持つ。
幻霊『パリ砲』を組み込まれた事により、「乗騎と完全に融合している」という意味合いでのEXランクの騎乗スキルを獲得している為、このランク。
その点を除けば平均的な無頼漢である。
【保有スキル】
地軸星:A+
災いを為すという百八の星が転生した者たちの一人。魔星の生まれ変わり、生まれついて災厄と業を背負う。
梁山泊軍唯一無二の砲兵の将である凌振は兵器開発と運用に高いボーナスを得ている。
なお、中国史に於いて大砲が実戦で活用し始めたのは水滸伝の舞台である北宋末期よりも明らかに後世の時代である。
明代に綴られた架空の創作であるが故の時代錯誤描写といえばそれまでであるが、この事実により、アーチャーが有する大砲群には若干ながら錯誤遺物(オーパーツ)としての神秘性が付与される。>>872
巨砲鎧殻:EX
...そのオーパーツ性が幻霊合体によりおかしな作用を引き起こした結果、形成された巨大外装。
大小様々な砲が備え付けられており、機動要塞の如し威容を誇る。
筋力と耐久が大幅に強化され、弾道計算を行う優れた演算処理能力を獲得。怒涛の火力支援砲撃で敵陣を蹂躙する。
余談だが、こんな状態でも飲み食いは出来るらしく、梁山泊らしく酒をぐびぐび飲める。
対都市(砲火):B+
都市に対する攻撃適性。陣地、建造物への破壊規模向上、砲撃音による精神攻撃。
幻霊同士の高相性による相乗効果によりランクは高い。
都市擬人化系サーヴァントに対しても非常に有効。
その場合、擬人化によりサイズが縮小され、高い機動能力を得ていようが「都市という巨大な的」に対する絶大な命中補正を獲得し、武装や魔術回路として表現された都市機能に砲撃を加えることで麻痺、破壊して弱体化させることも可能。>>873
【宝具】
『超巨砲撃・轟天雷(ヴィルヘルム・ヘヴンカタストロフィ)』
ランク:B+ 種別:対城/対天宝具 レンジ:約130km(射程)・約40km以上(高度) 最大捕捉:約150人
背部に備わる巨大な砲身、第一次大戦期に製造された最大の超巨大砲(スーパーガン)、長距離攻城砲であるパリ砲を用いた大規模砲撃。
コリオリの力の影響も自動修正し、空気抵抗が減少する高空を通過し、超遠距離の攻撃地点に着弾する。
...さらに、幻霊合体により発現した、史実とも創作ともかけ離れた"対天空砲撃"が可能。
パリ砲が成層圏に砲弾を届かせたのはあくまでも空気抵抗を減らす為なのであるが、"その砲撃は天地を揺るがす"と称された凌振の伝説が交わる事により、超弩級の対空砲撃を行うことが可能となった。
天に向けて放たれる轟砲は成層圏に達し... それを越えて行き.....文字通り"天を貫き"、目標を穿つ。
一部の物理的、概念的な「距離」に基づく干渉否定を無効化して命中する。
但し、単に地上から攻撃するだけでは、天までは至れど天の外である宙まで攻撃する事は出来ない。
【Weapon】
『成層穿空(パリース・ゲシュッツ)』
背部に取り付けられた主砲。真名解放せずとも使用可能だが、その場合は威力・射程ともに大幅に制限された状態となる。
『子母砲、金輪砲、風火砲、連珠砲、車箱砲など多種多様な大砲』>>874
【解説】
『火砲落時城郭碎(砲弾が落ちると街は砕け散り)』
『烟雲散處鬼神愁(煙の雲が散ると、妖怪や神々は憂い悩む)』
『轟天雷起馳風砲(天の雷は轟き、風は吹き荒れる)』
『凌振名聞四百州(凌振の名声は四百の国で知られている)』
天に星、地には悪漢。
地軸星を冠する砲術者であり、宋朝盛代の砲手の第一人者にして、大小さまざまな大砲の製造を得意とした凄腕の大砲発明家。
梁山泊征伐を行なっていた"「水滸伝」屈指の強者であり、華々しく壮麗なる偉大なる将、呼延灼"の元へ援軍として駆けつけ、砦を砲撃するなどして共に梁山泊軍を追い詰めた。
だが、凌振が率いた砲兵隊に脅威を感じた梁山泊軍は、水軍衆に命じて、水上に誘き出し、船を転覆させてあっさりと凌振を生け捕りにしてしまった。
その後、宋江の前に連れてこられた凌振は、宋江の温かい扱いに心を動かされ、家族の安全も保証してくれたのでそのまま梁山泊入りし、逆に呼延灼軍に攻撃を仕掛け、大砲で馬を驚かせた。
凌振は梁山泊軍の砲兵将となり、大砲製造及び砲兵隊訓練の責任者として大きな活躍を挙げた。
梁山泊軍の外征では、ほぼ毎回大砲隊を引き連れ、戦いの始まりを告げる号砲を撃ったり、都市を砲撃し、建物を破壊して混乱を巻き起こすように要請された。
凌振は梁山泊の好漢の中でも数少ない生き残りであり、梁山泊軍解体後、彼は官爵を授けられ、火薬局御営の役人となって暮らしたという。>>875
そんな凌振であるが、今回は幻霊融合サーヴァントとして成立している。
とにかく大砲による「水滸伝」最高クラスの攻撃力がウリの凌振の長所を伸ばすべく、兵器の幻霊を混ぜ込んだ。
パリ砲。第一次大戦期にドイツ軍が開発した巨砲。
高空...空気抵抗が薄い成層圏を通過させる事によりその射程は130km、最高高度は42.3キロメートルまで発射できたという。
これは、V-2ロケットの飛行実験が初めて成功するまで、人間が作った弾丸が到達した最大の高さである。
発射された砲弾は、人間が作った物体として初めて成層圏に届いたとも。
全体で320~367発の砲弾が発射され、1日あたり最大で約20発の割合で発射された。
この砲弾で250人が死亡、620人が負傷し、多くの物的損害が発生した。
最も大きな被害は1918年3月29日、砲弾がサン・ジェルヴェ教会の屋根に命中し、礼拝中の信者の上に屋根が崩れ落ちたことであった。
合計91人が死亡し、68人が負傷した。
大砲使いの好漢と超兵器じみた超巨大砲(スーパーガン)...幻霊合体は上手くいった。
上手く、行きすぎた。
都市破壊に特化した機動砲撃要塞(in梁山泊マインド)...とてつもなく強力であるが、余りにも扱いづらかったのだ。【人物・性格】
大砲キチ。兎にも角にも大砲を撃ちたい。
幻霊『パリ砲』の融合により兵器系サーヴァントらしい思考を得ることを、この幻霊サーヴァント作成者は望んだと思われるが、でっかい大砲を手に入れたことと自分が大砲そのものになれた喜びによる狂喜乱舞とかでなんか相殺された。
一応、悪漢には悪漢なりの仁義や美学があるので、無辜の犠牲や周辺被害をガン無視して大砲を撃ちまくったりはしない。
しかし、いい感じの場所にいる砲撃しても良さそうな奴を見かけると烽火連天を容赦無くブチ込む。
寧ろ砲撃して良さそうな奴を見つけるために積極的に単独行動する。
通常の聖杯戦争で呼べてしまったら色んな意味で大惨事待ったなしである。
「俺にもなぁ...気に入る砲撃と気に入らねえ砲撃があるんだよ...いい砲撃ってのはなぁ...ぶっ放しまくった後に宴会でカッ喰らう酒が美味くて...あぁ~いい仕事したぜぇ!!ってなる砲撃なんだよ。わかるか?」
わかんねぇよ。
イメージカラー:焼けた鋼色
特技:大砲に纏わる全て
好きなもの:大砲
嫌いなもの:圧政
天敵:上記に記した水滸伝での伝承から、水辺に浸かると弱体化してしまう
願い:「大砲撃ちてぇなぁ...撃ちてぇよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
【一人称】俺
【二人称】主、お前、お前さん、テメェ
【三人称】あいつ「──────分解(しんさつ)、開始。」
「チッ……陰湿な神だけではなく、世界中の愚患者たちすら僕の足を引っ張るか……皮肉な話だ」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アルターエゴ
【真名】死神アスクレピオス
【性別】男性
【身長・体重】170cm・?kg
【外見・容姿】全身黒一色の衣装を纏い、土気色した肌のアスクレピオス
【地域】
【年代】神代ギリシャ
【属性】中立・悪
【天地人属性】地
【その他属性】機械、ギリシャ神話系男子、死霊、神性、男性
【ステータス】筋力:E 耐久:EX 敏捷:E 魔力:EX 幸運:E 宝具:A->>879
冥界神の寵愛(反転):A+
彼の風貌、声、視線、所作……あらゆるものには生者の世界に悪影響ある、冥界神の気配が纏わりついている。
死者すら蘇らせるほど医術を極めた神代の名医アスクレピオス。
神の領域を脅かすモノとして冥府の神ハデスに目をつけられた彼は、ハデスの訴えを聞き入れた主神ゼウスによって雷霆で裁かれ、冥府に送られた。
神に目をつけられたとは、ある意味、寵愛の度合いともいえる……そのような理屈から与えられし、戒め(のろい)の反転化スキル。
使い魔(犬):A+++
ギリシャ神話の冥界とは切っても切り離せぬ幻想種、地獄の番犬たるケルベロス。
死神アスクレピオスにケルベロスを召喚する能力はないが、それらに近しい幻想種や犬に思念を送るだけで使役可能となる。
また、自身が作成した陣地───冥界の領域内ならば使い魔の能力は飛躍的に強化される。>>880
【宝具】
『不要なる医神の極致(エリミネイト・フロートアスクレピオス)』
ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:200人
かつてアスクレピオスが作りだした死者すら蘇らせる究極の蘇生薬、それにハデスが手を加え殲滅兵器に作り替えた宝具。
特に、普通ならばあり得ない技術によって蘇生や延命を施された生命に対し、それらをすぐさま解析・分解する効果を持つ。
この世界の絶対の理(ことわり)……すなわち避けられぬ生命の死。
地下の神の領域に抗えるモノなど無し。
死者蘇生という冒涜よ、分解(だんざい)の刻は来たれり。
fgoならば『ガッツ解除&即死無効解除&防御強化解除+強力な全体攻撃+確率で即死』という宝具。
【Weapon】
『犬』
キャスターの時は機械仕掛けの蛇だったが、死神として機械仕掛けの犬たちを手足のように使役している。
『肉体』
対魔力を持たない物質に触れるだけで、容易く損害を与えてしまう。>>881
【解説】
死神(ししん)アスクレピオス。
ハデスの手により徹底的な改良を施され、冥界の尖兵として召喚された死後のアスクレピオス。
辛うじて彼の面影が残っている程度の別人、全く新しい別人格の存在。
極めて特殊なこのサーヴァントは通常の聖杯戦争において召喚されない。
あるとすれば、世界の抑止力とハデスの思惑が一致した場合、つまりは『聖杯戦争にて死の概念そのものをひっくり返そうとしたり、死後の領域への介入を目論む対象』が現れた時、彼は地下の国から地上へ降り立つであろう。
【人物・性格】
機械的で冷酷な性格。
生前のようなマッドサイエンティスト気質も医療技術中心な考え方も、死に近い(生命に害ある)体質から出来なくなってしまっている。
更には自身にプログラミングされたハデスからの命令に忠実(というより背く事が不可能)だが、神々や愚患者を罵倒する気骨だけはいまだ健在。
また密かに、死体解剖ならば何の遜色なく触れる事が可能なため、どうせならばその方面の研究を進めてみるか……とも企んでいる。>>882
【関連キャラクター】
アルゴー船の関係者:
『あの頃のように癒す腕は堕ちてしまったが看取るのは任せて欲しい(研究的な意味で)』
と言い放ちドン引きされた。
オリュンポスの神々:
『冥府にとって取引先の上司たちにあたるのだから、それ相応の立ち振舞いをするように』
などというハデスからの上司命令があったか知らぬが、対面してしまうと、極めて屈辱そうに、ぎこちない敬語を使う相手たち。
【wiki登録】可>>844
ありがとうございます>>844
登録ありがとうございます。ザグレウスって既出かい?
某ギリシャ神話ローグライクで大好きになって、お陰でオリュンポスをどちゃくそ楽しめた
もし英霊として登場するなら、どんな逸話や設定になるんだろうと、密かに楽しみにしておりまして鯖まとめってあったんですね。ザグレウスの別側面(諸説有り)であるディオニュソスは見つかりましたが、ザグは無かったです
ギリシャ神話詳しいニキがアイディアを出してくれるまで、アンブロシアでも飲みながら待つとします【元ネタ】ギリシア神話、オルペウス教
【CLASS】ライダー
【真名】ザグレウス
【性別】男
【身長・体重】182cm・65kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:EX
※敏捷のランクは人間形態での計測。
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。
騎乗:EX
乗るのではなく、変身するのだがその身体を使いこなす的な意味でランクが高い。
神性:A
神霊適性。どれだけ物質的な神との混血かを示す。両親はどの逸話を見ても主神級であり、その神性は疑いようがない。【保有スキル】
神々の寵愛:A -
次代の全宇宙の支配者として寵愛されたザグレウスは、神々に寵愛されていた。ヘラは反対したのでランクが低下している。
始祖:C
人類の始祖の伝承を示すスキル。この存在がなければ、人類は存在しなかったという因果が、生存力に大きくプラス補正として働く。
ただし、ザグレウスは死してこそ、始祖となったためランクは低い。
酒神の心臓:EX
死後、食い漁られるなかで心臓だけはどうにか取り戻され、ザグレウスは酒神ディオニュソスに新生したとされる。
酒は飲んでも呑まれるなとばかりに、精神干渉を無効とする。
【宝具】
『汝、星に生きる生命 (ソウルハート・ライフサークル)』
ランク:EX 種別:変身宝具 レンジ:ー 最大捕捉:自身
ザグレウスは様々な生物に変身してヘラの刺客に抗ったとされており、また、輪廻転生する霊魂はザグレウスの神性を有するとされている。
そのような逸話からザグレウスは地球上に在る全ての生物へ変身することを可能とする。概念現象に近い神獣は不可能だが、幻獣クラスの幻想種までなら自在である。【Weapon】
『バイデント』
冥王ハデスより借り受けた二又の槍。
『葡萄』
酒神ディオニュソスの前身として、任意に葡萄を生やすことができる。
【解説】
ゼウスとデメテル、あるいはハデスとペルセポネ、もしくはゼウスとペルセポネの間に生まれたとされる次代の大神候補。
オルペウス教の主神格にして、酒神ディオニュソスの前身。その誕生はヘラを除く全てのギリシア神性に祝福されたが、唯一祝福しなかったヘラが問題であった。ゼウスの契約違反にヘラは毎度のことながら大激怒したのである。契約の元、己の配下として助命した怪物たちを嗾けてザグレウスを亡き者にせんと荒ぶった。果たして、ザグレウスは抵抗虚しくその命を散らし、怪物たちに貪り食われた。しかし、心臓だけは戦女神アテナに大切に救い出された。その心臓を飲み込んだゼウスは、懲りずにセメレという女性とまぐわい酒神ディオニュソスをもうけた。
また、ザグレウスを貪り食った怪物たちは、ゼウスの怒りに触れて雷霆に灰となるまで焼き殺されることになった。その灰から、現在の人類が誕生したのである。ザグレウスすなわちディオニュソスの神性を宿す霊魂にありながら、怪物たちの肉の檻に囚われて輪廻転生を繰り返す人類に。「見るがいい、唯一無二の太陽を。そして平伏せよ有象無象の下々よ、天衣無縫なる赫きの前に!!」
【原典】史実、TYPE-MOON
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】アクエンアテン
【異名・別名・表記揺れ】アメンホテプ4世
【性別】雌雄同体
【身長・体重】175cm・54kg
【肌色】黒【髪色】赤【瞳色】赤
【スリーサイズ】74/52/79
【外見・容姿】中性的で捉えどころのない、異様に細長い体躯と手脚などの奇形が見受けられる、黒い肌、狂おしく燃える紅眼、赤き長髪、宇宙そのものをデザインや色彩として取り込んだ異様な古代エジプトの装束を身に纏った怪しきファラオ
【地域】エジプト
【年代】紀元前1362年~紀元前1333年
【属性】混沌・狂
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神性・人類の脅威・領域外の生命・浮遊
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:A++ 幸運:EX(自己申告) 宝具: EX>>893
【クラス別スキル】
狂信:EX
自身の“世界観”に於ける最高存在への盲目的な信仰。
いち地方神に過ぎなかったアテンの本質を見抜く狂信の洞察、或いは個人の信仰のみでアテンを最高存在まで押し上げた妄執の具現。
既存信仰体系を捻じ曲げ、世界観にまで影響を及ぼす異質な思考。
【自身のBusterカードの性能をアップ(12%)・精神異常無効状態を付与】
道具作成:B+
魔力を帯びた器具を作成可能。
聖刻文字ヒエログリフが刻まれた祭具やアマルナ美術に纏わる美術品を作成可能。
【自身の弱体付与成功率をアップ(9%)】
領域外の生命(太陽):A
外なる宇宙、深淵より這い寄る黒き神の残滓。
或いは、天壌より手を伸ばす異形の太陽神の本質を示すもの。
【自身に毎ターンスター獲得状態を付与(2個)+ 〔陽射し〕のあるフィールドの時、自身に毎ターンスター獲得状態を付与(2個)+弱体耐性をアップ(10%)】>>894
【保有スキル】
神性:B++
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
ファラオの神性は時代等によって変化するが、アクエンアテンの神性は異端なる神、唯一なる太陽神アテンの子であり化身としてのもの。
第二宝具使用時、その神霊適性は規格外の域へと達する。
【自身に与ダメージプラス状態を付与(195)】
太陽神の加護(独):A+
太陽神アテンの加護を受けている。
本来であれば、遍くに降り注ぎ、平等に手を差し伸ばす加護を、自分一人に集中させることで爆発的な強化を得る。
【自身のNPをものすごく増やす(50~100%)+〔陽射し〕のあるフィールドの時、NPを最大にする+自身に無敵状態を付与(3T・2回)】
至光なる太陽の改革:A
アクエンアテンが行った宗教改革、多神教の祭儀や偶像を否定、破壊し太陽神アテンを崇める唯一神教を敷いたアマルナ革命に由来する。
相手が「神性」スキルを持つ者、多神教に由来する加護、祝福系スキルを持つ者である場合、自身に有利な補正が与えられ、それらのスキルによる効果を停止、吸収する。
特にエジプト神話に属する神格及びその力を持つ他のファラオに対して絶大な効力を発揮する。
【自身に〔神性〕特攻状態を付与(30~50%・3T)+敵全体の〔神性〕特性の強化状態を解除+解除した強化状態の数に応じて自身の攻撃力をアップ(10%・3T・最大10個)】>>895
無貌の太陽:A-
貌無きファラオ、アメンホテップ。
歴史から抹消されかけ、"顔を削られた"ために繋がってしまったモノ。
七つの太陽が眩く神殿にて這い寄るある神の残り香...であるが、
「『這い寄る混沌』なにするものぞ。深淵をも照らすアテンに勝る神は無し」
としたバーサーカーの狂信により"喰らわれ"、外宇宙の邪神がそれすらも嘲笑い、良しとしたことで、この能力を「アテン神のもの」として行使可能だが、出力は大幅に抑えられている。
広範囲に放たれるバーサーカーの狂気が宿る異質な陽光が条理を歪ませ、脳漿より這い出した狂気を蔓延させて"改宗"させる。
【自身を除く味方全体にコマンドカード選出不能状態を付与<1騎の場合は無効>(1T)+コマンドカードを配り直す+スターを大量獲得(10~20個)+敵全体に恐怖状態(スタン付与率60%)付与(3T)】>>896
【宝具】
「笑止。矮小にして卑賤なる神どもの根城の寄せ集めが、我が聖都に敵う事なし!」
『天衣無縫の地平線/アケトアテン』
ランク:EX 種別:対城宝具/対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:800人
アクエンアテンが新たな首都として建設したが、彼の死後、短期間で放棄されたという都市に由来する。
狂信により異形の神を讃える神殿聖都を顕現す、固有結界。
「アテンこそ崇めるべき唯一至高の神、その他の神など有象無象に過ぎず、過去現在未来、すべての神殿はこの聖都に及びはしない」という凄まじい狂信により、『光輝の大複合神殿』に匹敵する超大型単一神殿体・全環境支配型機動式神聖都市として成立している。
中心部にはバーサーカーが籠城する神殿が君臨。バーサーカー自身に霊核の損傷、霊基の9割を損なう破損からすら再生する不滅の加護を与え、配下にも慈悲深くも効果は劣るものの不滅性を付与し、レンジ内全域に敵対者の魔力消費を加速させる陽光と致死性の呪詛と重圧を蔓延させ、継続的なダメージとステータスダウンを付与する。
都市内にはバーサーカーの暴政と都市建設により死に絶えた夥しい亡霊の群れが燃え盛る炎を纏いながら敵対者に襲い掛かる。
多数のスフィンクスも使役可能だが、王家の守護聖獣、天空神ホルスの地上世界での化身としてではなく唯一神アテンの全人類、動物、鳥、植物などの創造主としての権能の一端にて作り出された存在であり、幻想種としての強度はやや劣る。
さらに神殿周囲を灼熱の魔力炉心を内蔵した魔力砲にして浮遊する防護障壁である14の境界碑が守護し、敵対者を紅炎(プロミネンス)放射により融解させ、防御に徹すれば粛清級攻撃にすら抵抗し得る。>>897
「汝は空の際に美しくも姿を現す。おお生命の淵源たるアテンよ!汝に比類するものなどこの世になし!!」
「故に...燃え尽きよ万物万象!!」
『仰ぎ見よ、唯一無二なる至光天/アテン・イクナートン』
ランク:EX 種別:神格顕現 レンジ:測定不可能 最大捕捉:測定不可能
第一宝具である神聖都市内でのみ解放可能。
唯一神アテンの仮想顕現。数多の腕を伸ばす、白亜に赫き、眼を焼く灼熱にして異形の日輪。
"それ"は地上へと徐に手を伸ばし、"息子"であるアクエンアテンへと突き刺さり、霊基に接続することで下位次元に於ける観点を獲得し、アクエンアテンの知覚範囲内にて権能を行使する。
蠢き地上へと伸ばされた"腕"は太陽と等しい熱量と概念強度を持って触れたもの全てを一種にして焼き尽くし、神性に由来する性質全てを根刮ぎ己が身に吸収し、自己存在規模を無制限に増大させる。
理論上、最終的には膨張する太陽に飲み込まれ、地球という星そのものまで"アテン"へと集合されることにすらなり得る。
【フィールドを〔神聖都市〕状態「アクエンアテンにのみ〔陽射し〕があり、毎ターン敵味方全体の〔アテン神以外の神性〕の防御力をダウン(20%・3T)するフィールド」にする(3T)+自身の宝具威力をアップ(20~40%・1T)<オーバーチャージで効果UP>&敵全体に強力な〔神性〕特攻攻撃】
【Weapon】
『至光なる神腕』
第二宝具不使用時でもアテンの腕を模した灼熱の光線を放ち、攻撃に利用する。>>898
【解説】
古代エジプト第18王朝時代のファラオ。改宗する以前の名はアメンホテプ4世。
ファラオに迫る権勢を誇ったアメン神官団を始めとする宗教勢力を弱体化させるため、旧来の神々を否定し、唯一の太陽神として夕日の神格であるアテンを熱烈に信仰した事から一神教の創始者としても知られている(ただし、アクエンアテン自身も自分を神として信仰させていたともされ、厳密には二神教とも)。
軍事的な逸話には乏しいが、バビロン、ヒッタイト、アッシリアとの交流があったとされ、事実をありのままに映し出す太陽光線への信仰から、写術的にありありとした造形を描くことを特徴とするアマルナ美術も生み出し文化を促進させたなどの功績もある。
しかし、アテン信仰の土壌とするための新首都アケトアテンの建設時には労働者を酷使して多くの犠牲を出し、疫病の発生もあり建築は遅れ、アクエンアテンの逝去により計画は途中で頓挫した。
アテン信仰は廃れ、アクエンアテンの事績の多くは抹消され、息子にして次代のファラオであるトゥト・アンク・アメン────ツタンカーメンにより元のアメン信仰へと戻されたという。
しかし、近年の研究では急激な宗教改革を行ったにも関わらず、国内では目立った経済問題や反乱の勃発が見受けられない事からその治世は一定の評価を獲得している。
【人物・性格】
極まった狂信者。一周して会話が通じるが、言葉の節々に狂気が見て取れる。
傲慢にして大胆不敵、民を下々と断じ、酷使することに何の躊躇いも無い暴君。
しかし、その溢れ出る狂気と威容、支配者としての才により支配・統治能力は決して低いものではない。
アテンを唯一無二なる至高の神とし、その加護を一身に受けることで自身の栄光を確立することが至上目的。
傲慢極まりないが、落ち着いている時は唯一なるアテンの息子である自分を信仰する下々の民たちに気紛れに施してやることもするし、アマルナ美術の美術品作成に精を出すこともある。
唯一なるアテンの息子なる自分が世界を支配することこそが最善であると本気で信じている。
他の神性に対しては敵対するならば唯一なる輝きを持ってその存在を奪い尽くし、味方についた場合はアテンには遠く及ばぬ有象無象の存在と見下す。【唯一神アテン】
元々はテーベで祀られた地方神でしかなかった筈の太陽神。
それといった逸話も神話もない神であったが、アクエンアテンの手によりにエジプトの国家神としての地位を一時的に確立した。
第二宝具で仮想顕現したアテンは、最低でも太陽光球域と同量の熱量を秘めた"流体金属が如し物質化した炎"で構成された真体を保有。恐らくは権能による"完全に制御された核融合反応"により無尽蔵のエネルギーを生産する。
概念強度、存在位階、霊基質量も"太陽のそれ"と等しいため、基本的に打倒は不可能。
唯一の信徒であるアクエンアテンを撃破する事でのみが対抗手段といえる。
謎多き神。忘れ去られていただけで元より強大な神格であったのか、アクエンアテンの異常な狂信が神の在り方すら歪めたのか。
...興味深い仮説がある。アクエンアテン以前のアテン神は天体としての太陽を示すのみの、これといった性質を持たぬ存在...つまりは太陽という属性のみを持つ"空の器"の如し存在であった。
その空の器に、アクエンアテンの狂信により"繋がってしまった"ナニかが入り込んだ事で、成立したのが"唯一神アテン"ではないか?
未だ人智の及ばぬ領域。命無き星とされし太陽に棲まう何者か。言うなれば、太陽という天体の極限の───
イメージカラー:赤き夕日と穢れなき白
特技:信仰、支配、建築
好きなもの:アテン、アマルナ美術
嫌いなもの:アテン以外を崇める神官、アテン以外の神
天敵:ツタンカーメン
願い:アテンの唯一絶対性の証明
【一人称】我【二人称】貴様、お前【三人称】奴、彼奴>>901
【恒星寄生細胞/ATEN】
One Religion Thing.
唯一の信仰に値するもの。
知られざる太陽のアルテミット・ワン。
その実態は生命体から向けられる信仰(知的活動)を栄養源とする超規模の情報生命体であり、この世界とは異なる位相...高次元にて蠢く宇宙生物である。
オールトの雲より襲来した極限の単一種に比べれば、攻性生物としての凶暴性も破壊性も大きく劣るが、"情報を上手く扱う"という点でのみ、それを上回る。情報捕食種(フェイスイーター)。
宇宙規模の視点で最も信仰が集まる地点...すなわち、多くの異星文明を照らす恒星に寄生し、膨大なエネルギーを享受。文明が滅ぶなどしてエネルギーが獲得できなくなれば、次の寄生先である他の恒星を目指して星間飛行を行う事を繰り返す、という人智を超越した生態を持つ。
しかし、エネルギー源である他の生命体を害する可能性は皆無であり、ただ強大な...正に神と言える様な存在...の筈であった。
ある日、"それ"はこれ迄に感じた事のない信仰(えいよう)を得た。
それは狂信という栄養であり、狂える神王(ファラオ)が太陽へと向けた、極大の思念であった。
"それ"にとって他の生命体とは、単なる栄養素の群れ、個体を認識する事など、決してあり得ない筈だった。
しかし、悪夢の様な奇跡(きょうき)が、ファラオと"それ"を結び付け...此処に、唯一なる神(インヴェーダー)は成立したのだ。>>892
詳しくはロードエルメロイの冒険読んでくださいな「ククク...史実にも演義にも記されなかった私のインテリジェンス・パワーを見せてやりましょう...!」
【原典】史実・三国志演義
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】雷銅(ライドウ)
【異名・別名・表記揺れ】雷同
【性別】男性
【身長・体重】210cm・130kg
【肌色】赤銅【髪色】黒【瞳色】黄
【外見・容姿】無骨な銅製の機械鎧に身を包んだ屈強な男性。顔付きだけは知的な美形
【地域】中国
【年代】???年~218年
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・機械
【ステータス】筋力:B 耐久:A 敏捷:C+ 魔力:D+ 幸運:E 宝具:C>>905
【保有スキル】
魔力放出(雷):B
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
雷銅の場合、宝具『不破雷銅』の機能により強力な電撃を帯びる事で機体性能を一時的に向上させる。
勇猛:B-
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
雷銅の場合、後付けの未来予知能力と機能の衝突(コンフリクト)を起こしており、勇猛さが不安定となっている。
迅雷怒涛:B-
宝具『不破雷銅』に由来する未来予知の廉価スキル。
高速演算により近未来をシミュレーションし、先手を打つことを可能とするが、超演算による精神への悪影響を防ぐ為、演算機能は意図的にセーブされている。
近接戦闘においては無類の強さを発揮するが、戦場を大局的に見る能力は微妙。
また、先天性の勇猛さと機能の衝突(コンフリクト)を起こしており、予知が不安定となっている。
生粋の直感突撃派の武人なので、予測結果が逆に足を引っ張る可能性があるのだ。>>906
【宝具】
『不破雷銅(サンダーボルト・ブロンズアーム)』
ランク:C 種別:対人/対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:30人
雷銅が身に纏う緑色の経路(サーキット)が走る銅製の無骨な機械装甲。
その正体は鹵獲された項羽の残骸...『覇王骸』に由来する中華ガジェットである。
真価である演算能力は劣化しているものの、並の攻撃は通用しない頑丈さを発揮し、独自機能としてダメージを受けた際に攻撃的エネルギーの一部を即座に電気(魔力)に変換し、実体のない魔力攻撃も自動的に生体電流として吸収する特殊な増幅回路が全身に張り巡らされている。
これによりバーサーカークラスの燃費問題は解消され、全力での長期戦闘を可能とし、さらに戦闘を継続すればするほど蓄積された電力を消費する事で強大な火力を発揮できる様になる。
最大限まで電力が貯まれば、対軍クラスの強烈な放電攻撃を連発する事も可能。
ただし、無理をすると回路が焼け付き、一時的な出力低下による弱体化が起こるリスクもある。
【Weapon】
『雷動刀』
項羽の刀を模倣して造られた中華ガジェット。
蓄積した電流を刀身に収束させ、電気の刃を構成する事で射程を伸ばしたり、電撃ビームを飛ばす事が出来る。>>907
【解説】
三国時代、後漢末期の劉備に仕えた武将。
史実に於いては、蜀を手に入れた劉備が漢中攻略の為に先行して呉蘭と共に武都を攻撃するよう命じられた武将として登場する。
呉蘭と共に攻めたが、曹操軍の曹洪・曹丕に敗北。
明確な記載は無いが、雷銅もこの時戦死したと思われる。
「三国志演義」では、劉璋配下の武将として登場する(史実では劉璋配下かは不明)。
劉備が蜀に攻めて込んで来た際に、雒城を守る張任の救援として呉懿や呉蘭と共に駆けつける。
落鳳坡で龐統を戦死させるなど、劉備軍を苦戦させていたが、諸葛亮の指揮により黄忠と魏延の攻撃を受けた事で形勢を逆転され、呉蘭と共に捕らえられ、劉備の説得により降伏する。
劉備が蜀を手に入れた後は張飛の副将として巴西を守備していたが、曹操が支配していた漢中攻略の際に曹洪から兵を借りた張郃と戦い、これを張飛の策を用いて撃退した。
しかし、再戦では挟撃しようとしたところを逆に伏兵の待つ場所へと誘導され、名誉挽回に燃える張郃の攻撃を受けて戦死した。後漢末期の群雄が一人、劉璋は覇気が無く、優柔不断であり、決して有能な人物とは言えなかったが、前漢の魯の恭王の子孫、皇族の末裔であった父、劉焉からとある遺産を受け継いでいた。
"覇王骸"。仙術サイバネティクスの粋を集めて製造された人造人間である項羽の機体残骸。
これを解析し、得られたデータを元に製造された機械人間(サイボーグ)こそが雷銅である。
小心者である劉璋のオーダーにより、機体出力よりも安定性に重きが置かれており、性能が抑えられた代わりに超演算や機体性能に耐えられず自爆する事もなく劉璋に仕えたが、彼のダメっぷりは演算するまでも無く理解していたようで敗北後はあっさり劉備側に付いた。
受けたダメージをエネルギーに変換し、擬似的な第二種永久機関として振る舞う雷銅は戦闘を続ければ続けるほど強化される恐るべき戦闘兵器であったが、彼に一度敗北した張郃に「電力が貯まる前に短期決戦を仕掛けられると弱い」という弱点を見破られ、演算により対応される前提すら組み込んだ入念な誘導作戦により、呆気なく倒されてしまった。
【人物・性格】
インテリ武将を自称する中華サイボーグ。
保有する演算機能は驚異的だが、それを十全に活かせる程本人の知性・情報処理能力は高くなく、演算結果を無視した猪突猛進に走りがちなのが玉に瑕。
また、有り余る電力でショートしないようにか魔力が充分に余っている時は物凄く多弁になる。少しウザい。
もうちょっとだけ落ち着きがあれば、三国志の名だたる英傑に負けぬ名声を獲れたかも知れない。
イメージカラー:エレクトリックブロンズ
特技:突撃、演算
好きなもの:喫リチウムイオン電池
嫌いなもの:想定外の伏兵
天敵:劉備、張郃
願い:武功を立てたい。あともうちょい後世での評価を上げたい
【一人称】私【二人称】貴殿【三人称】彼/彼女>>640
コロニスの発案者です、遅ればせながらWiki登録ありがとうございます
またネタが降りてきたらここに投稿いたしますのでよろしくお願いいたします「「「ライダー、ゲーリュオーン。貴方の呼び掛けに応え、参上しました。我が甥オルトロス共々宜しくお願い致します。」」」
「「「え?同時に話さないでほしい?それは申し訳ございません。」それでは話すのは」一つの首だけにしましょう。えぇ、お恥ずかしながら全ての首で話すのは癖のようでして。意識しないと全ての首で話してしまうのです。」
【元ネタ】ギリシャ神話,『神曲』
【CLASS】ライダー
【真名】ゲーリュオーン
【異名・別名・表記揺れ】ゲリュオン,ゲーリュオネウス,ゲリュオネウス,ゲーリュオネス,ゲリュオネス,ケルン,ジェーリオン,ジェリオーネ
【性別】女性
【身長・体重】359cm・301kg
【肌色】白【髪色】薄紫【瞳色】金
【外見・容姿】三つの上半身、六つの腕に六つの足を持つ重装歩兵。兜の下には整った女性の顔がある。
【地域】エリュテイア島(イベリア半島のカディスだとされる)
【年代】神代
【属性】中立・中庸
【天地人】地
【その他属性】人型,神性,魔性,巨人,ヒト科以外
【ステータス】
筋力:B+ 耐久:B+ 敏捷:C
魔力:C 幸運:E 宝具:A>>911
【クラス別スキル】
騎乗:A+
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
神性:D
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
「大洋の娘(オケアニデス)」カリロエーの子供であることから神性を持つ。とはいえ、怪物であることからそのランクはDランクで留まっている。>>912
牛飼い:A+
その名の通り牛飼いの技術を示すスキル。
牛を操る技術であり、牛に対する知識を内包している。そのため、牛に関する判定にプラスの補正を会得し、牛に対する特攻を得ることが可能。
牧童であるエウリュティオーン、ハデスの牛を飼っている牧童メノイテースが近くにいる場合、そのランクが上昇する。
分割思考(偽):B
アトラス院の錬金術師が有する分割思考とは似て非なるもの。
訓練で会得した技術ではなく、純粋に複数の頭脳を有するが故に保有する生得能力。
それぞれの頭による思考は全て根っこで繋がっており、三つの分割思考として働く。これにより、擬似的な未来予測などを行うことが可能。
魔性因子:C
ライダーはゴルゴーンを大元とする魔の血脈に連なる怪物の一体であり、その因子を受け継ぐ。
ライダーの場合、同ランクの「天性の魔」「怪力」「戦闘続行」などとして働く。
また、魔の因子を励起させることで、その形を一部変容させることが可能。一例としては翼や蠍の尾を生やしたり、蛇の体を得たり、逆に腕や足を減らしたりなども可能。
また、頭も減らすことも可能であり、目立たないようにすることもできるが、「分割思考(偽)」スキルを失ってしまうこともあり弱体化してしまう。>>913
【宝具】
『奔れ双つ首の番犬、黒風のように(オルトス・オルトロス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:50人
ライダーの甥にして番犬たるオルトロスを召喚する。
その見た目は体長6m以上はある黒い双頭の巨犬であり、その咆哮は聞く者を恐慌状態に陥れ、逃げ出す者達を追い立て喰らう。
オルトロスの名前は「早い」を意味し、その名の通りエキドナの子の中でも随一の速度を有する怪物である。その最高速度は時速600kmにまで及び、侵入者を感知したが最後、次の瞬間には侵入者は噛み殺されているのである。また、優れた気配感知能力を持つので、オルトロスから逃れることは常人には不可能に近い。
だが、その速度、そして首が二つある故にオルトロスは急には曲がることができない欠点を有する。
『蹂躙せよ、獰猛なる紅き牛(コキノス・アゲラダ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:400人
ヘラクレスの第十番目の試練の対象であり、ライダーが飼っている紅き牛の群れを放牧させ、相手を蹂躙する。
「黄昏の娘たち(ヘスペリデス)」の1柱とされるエリュテイアの名を冠する島で飼育されていた紅き牛は「夕暮れ」の概念を保有しており、「太陽」の属性を有する対象へ特攻を有する。
彼らは獰猛な暴れ牛であるため、放っておけば彼方此方好きな方角へ向かって暴れ出してしまう。ライダーは牛飼いスキルや、番犬にして牧犬であるオルトロスを併用することで牛達の侵攻に方向性を強いることで制御する。だが、それはライダー以外からも干渉を受けやすいことでもあり、容易く制御を奪われることもあるので使い所は考えなくてはいけない宝具でもある。
余談として、オルトロス含めた上記の宝具達は後述する固有結界より呼び出している。>>914
『残照に燃ゆる果ての昔日(ノスタルギア・エリュテイア)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:300人
ライダーの居住地であり、「最果ての海(オケアノス)」に浮かぶ、かつて甥と友たる牛飼いと共に過ごした紅き黄昏の島を再現する固有結界。
この固有結界の中においてライダーは特級の霊地であるエリュテイアより魔力が補給され「最果ての加護」に似て非なる補助を受ける。
また、宝具のオルトロスや紅き牛達を含めた任意の味方陣営に魔力を齎すことによる強化が可能(紅き牛の場合は数を増やすことも可)。さらに、結界の主であるライダーの意向により怪物の属性を有する者はより強化される。
この固有結界にはもう一つ特徴があり、それは外縁が最果ての海としての性質を持つゆえの隔絶性である。この守りにより外からの侵入は勿論、結界内から脱出することも困難を極める。また、他の固有結界よりも世界の修正が行われづらい性質を持つ。
【Weapon】
『槍,剣,槌』
それぞれの体が右手に持つ通常兵装。盾で防いだところを突き刺す堅実的な戦闘をしたかと思えば、怪物らしい獰猛な戦いをし始めたりとかなり変則的。これはライダーが意図して行っている戦い方であり、相手のペースを乱し、突き崩すための戦法。
『盾』
それぞれの体が左手に持つ盾。ときおり鈍器としても用いる。
『獣の腕、蠍の尾』
魔性としての側面を強めることで現れる器官。突然生やすことができるので、相手の不意をつくのに向いている。これらの要素はダンテの『神曲』に語られるライダーの姿であり、後世の影響を受けた結果会得したもの。
『オルトロス』
甥っ子にして番犬。ライダーが乗れるほどの巨体を有しており、単独で嗾けるだけでなく、騎乗しての戦闘も可能。ただ、その場合はオルトロスの最高速度を発揮することは困難となる。とはいえ、早過ぎて曲がれない一面もあるので、案外乗られている時の方が戦闘に向いている状態なのかもしれない。>>915
『紅い牛』
飼っている紅い牛。かなりの暴れ牛であり、周りの被害を考えた場合、使い所に悩む宝具。だが、その分相手に与える被害も相当なものとなる。
【解説】
ギリシャ神話に登場する三つの体を持つ怪物。
怪物メドゥーサの首より生まれた黄金剣の怪物「クリューサーオール」と、大洋の娘(オケアニデス)の1人「カリロエー」の間に生まれた子供。怪物の母「エキドナ」とは兄弟関係に当たる。
その見た目は三つの頭、あるいは三つの体を持つ怪物だとされ、6つの腕、6つの脚があり、そして翼が生えていたとも、三人の男の身体が腹で一つになっていて、脇腹と太腿からは三つに分かれた身体を持っていたともされる。後世においてダンテ・アリギエーリが記した『神曲』においては三つの頭を持つ怪物ではなく、美しい人間の顔を持ち、その下は蛇の体に獣の足、二股の蠍の尾、そして竜の翼を生やした姿をしている。
そんなゲーリュオーンは甥のオルトロスと、エウリュティオーンという牛飼いと共に、オケアノスに浮かぶエリュテイアという島(この島はガデイラ、現代のカディスであるとされる)で紅い牛の群れを飼っていた。そして、その赤い牛は大英雄ヘラクレスに課せられた十二の試練の内の十番目の試練の対象であった。
ヘラクレスはヘリオスから与えられた黄金の盃に乗り、オケアノスを超えてエリュテイアに辿り着く。島に侵入したヘラクレスをオルトロスはすぐさま察知し、襲いかかるがあっさりと棍棒で返り討ちにされる。さらにオルトロスを助けにきたエウリュティオーンも殺し、紅い牛を奪取する。これに気づいた(ハデスの牛飼いであるメノイテースに教えられたとも)ゲーリュオーンは装備を身につけてヘラクレスを追うが、アテモス川で追いついた時、彼の矢に射られて殺されてしまった。そうしてヘラクレスは紅い牛を手に入れて、第十番目の試練を攻略したのであった。
余談として、文明的な装備を身につけた被侵略者の怪物ゲーリュオーンと、非文明的な装備を身につけた侵略者の英雄ヘラクレス、と彼らは対比関係になっているとされる。また、シケリアのディオドーロスはゲーリュオーンをイベリアの王、その3人の息子であったとエウヘメリズム的に解釈している。>>916
【人物像】
内向的・受動的
半英雄(かいぶつ)とは思えない穏やかさと優雅さを持つ人物。丁寧な口調の話し方で、自らを省みる(物理)ことができる故か客観的な物言いをする。また、三つの頭は同時に話して来るので、ダブって聞こえるのがデフォルト(やめて欲しいと言えばやめる)。
真面目で、効率主義的な性格。ただ、堅苦しいわけではなく、休む時は休み、穏やかな時間を大切にできる人物でもある。
そんなライダーは以下の三つの異なる価値観を同時に保有している。
一つ目に文化的で平和主義者的な価値観(他者を必要以上に憎まず、争わず)。二つ目に戦士としての苛烈で高潔な価値観(襲いくる敵とは戦い、戦士には敬意を払う)。そして三つ目に怪物としての無秩序的で獰猛な価値観(法に捉われず、敵は必ず仕留め喰らう)。ライダーはこれらの価値観を破綻することなく保有する。
ちなみに、怪物の血統故か、あるいは荒々しい牛達の世話をしていたせいなのか、物事を解決する手段が割と暴力的、もとい少し荒っぽい。本人曰く「これが一番手っ取り早い解決手段ですので」とのこと。
首ごとに人格が異なることはなく、全てが同一の人格。だが、思考する物事が異なっており、上記の価値観に沿った思考をそれぞれの首にさせている。そのため、深く物事を考える時は自問自答(物理)をよくする。
生前は不可能であったが、現在はスキルで首を一つにすることも可能。だが、必要とあらば行いはするが、それを好まない。三つの体を持つこの見た目は両親、ひいては祖母達より与えられたものであるからだ。ライダーにとっては受け継がれてきた血脈の証であり、大切な誇りある姿であるのだ。
「「「それに、偉い学者様はこう言っているではないですか。『困難は分割せよ』と。であれば、思考は分けてそれぞれの脳で考えた方が効率的でしょう?」」」>>917
マスターに対しては忠実に真面目に仕えてくれる。神秘を隠匿するために目撃者を消すような非道な命令にもライダーは応える。だが、不当に何かを奪い続けるような命令を下し続ければ、ライダーの不満は溜まっていき、最終的にマスターを殺,害し喰らう危険性も有する。そんなライダーと相性がいいマスターは何かを奪われることに憤りを感じ、尊い大切なモノを守らんと立ち上がれるような人物だ。ライダーはその思いに応え、奪わせまいと立ち上がってくれるだろう。
好きなものはオルトロスを筆頭とした一族達や、友人であったエウリュティオーンに、飼っていた牛達。そして、エリュテイアを赤く染めていた夕景だ。また、趣味として歌や読書も好んでいる。本に関しては幅広く読んでおり、特に好きなジャンルは日常もの。自らも登場している『神曲』も好きな著書の一つ。だが、作者であるダンテには文句を言いたいらしく、
「「「別に姿が異なっていることに不満があるわけではありません。あれはあれで怪物らしくいいと思いますし。ですが、虚偽瞞着の厭わしい権化とはなんです???」」」とのこと。
聖杯にかける願いはオルトロスと牛と友と、そして一族達と、あの黄昏の島で何者にも侵されぬ穏やかな日々を送ること。
特技:牛飼い,マルチタスク,予測,歌
好きなもの:一族たち,友人,牛,読書,歌,夕日
嫌いなもの:ヘラクレスを筆頭とした家族達を殺した英雄,突然訪れる不幸,不当な略奪
天敵:ヘラクレス
願い:大切な皆と入り日に照らされたあの島で穏やかな日々を
【一人称】私【二人称】貴方(普段),君(近しい者),貴様(恨みを持つ相手)【三人称】彼,彼女,あの子,アレ>>918
【因縁キャラクター】
メドゥーサ
祖母。面識はなく、本来会えない筈の家族。だが、もし会えたのならばとても喜ばしく思う。また、セイバークラスのメドゥーサの宝具、父たるクリューサーオールを見ると落ち着くようである。ちなみにメドゥーサへの呼び方は「お婆様」。
ステンノ,エウリュアレ
大叔母。会えるのなら嬉しく思う。呼び方は様付け。大叔母様とは何故か呼ぶ気にはなれないとのこと。
実のところ、ライダーが三つの体で生まれた要因は彼女達にある。怪物に堕ちたメドゥーサに喰われ取り込まれた彼女達の因子は、子クリューサーオールに受け継がれていた。そして、彼の子達はそれぞれ祖母の影響を受けて産まれ落ちた。エキドナは怪物ゴルゴーンの因子を、そしてライダーはステンノ、エウリュアレ、メドゥーサの三女神の因子を強く受け継いだ子供であった。故にライダーは三つの体を有する怪物として生まれたのである。
エキドナ
姉(姉か妹かは言及されていないがここでは姉とする)。彼女もまた愛おしい家族の1人。なのだが、息子であるオルトロスと交わるのは百歩譲って怪物的におかしくはないのかもと思うが、子供を屠ってきたヘラクレスと交わったことについてはどうなのかと思っている。
エキドナの子達
甥っ子、姪っ子達。勿論皆んなを愛しているし、頭が複数ある子が多くて親近感も強い。ただ、生前の死因ゆえにヒュドラーだけは少し苦手意識がある。>>919
ヘラクレス
ネメア、ヒュドラー、エトン、ラードーン、そしてオルトロスと自らを殺した英雄。他者をあまり憎まないライダーが珍しく明確に憎悪を向ける相手。
しかし、その理由は一族を屠ったことにあるわけではない。確かに思うところはあれど怪物である以上、倒されてしまうのはある種の定めであるのかもしれないとライダーは考えている。だが、あの島の犠牲者は怪物だけではなく、ただオルトロスを助けに行っただけの牧童であった友にまで及んだ。そのことが何よりもライダーは許せなかった。
彼の過去を知り、バーサーカーで現界している以上ライダーは何も言わないし、何もしない。だが、その恨みと怒りをライダーは抱き続ける。
エウリュティオーン
ライダーと共に紅い牛を飼っていた牧童。ライダーにとっては大切な親友とも呼べる人物であった。ちなみに、このエウリュティオーンは女神エリュテイアの子であるとされる。
オジマンディアス
スフィンクスを従えるファラオ。そのことを知ると思わず見に行くが、他人と知ると少しだけがっかりする。彼が従えるスフィンクスとはエジプトの守護神獣であるが、ギリシャにおいてはオイディプス王の逸話の中に登場する謎かけの怪物である。彼女はエキドナとオルトロスとの間に生まれた子の1人とされる。故にライダーにとっては姪っ子にして又姪の関係にあたる。余談として彼女の最期はオイディプスに謎を解かれた末の自害であるが、一説にはテーバイ王ラーイオスの娘であり、オイディプスとは兄弟であったとも?
レオニダス
スパルタの王。同じ重装歩兵の装備を有するライダーにとって、彼らの軍隊の統率力と戦闘力はとても興味深く、好意的。また、守る側の英雄であることもライダーにとっては好ましいものであるようだ。
ドゥルガー/カーリー
複数の腕と複数の武器持つ殲滅女神。彼女の戦い方には親近感を覚え、参考にしたいと考えている。のだが、ライダー自身が彼女が殲滅の対象とするような魔であるので、近づくことはできないようである。
コロンブス
ライダー達が住んでいたエリュテイア、現在のカディスより果ての海の先へ進み(第2、第4航海の際に使用した)、略奪を行った男。侵略者である点からあまりライダーは彼を好かない。>>920
【他クラス適性、変化傾向】
アヴェンジャー
ヘラクレスへの憎しみに身を窶した姿。冥府の怪物としての側面が強く、メノイテースから借り受けたハデスの牛を駆り、死因であるヘラクレスの矢に宿るヒュドラーの毒が溶け込んだ血塗られた槍を用いる。
最近ギリシャ系鯖をよく見かけたので、せっかくなので便乗してギリシャ鯖を制作してみました。
女体化したのは剣メドゥーサの宝具で出て来るゲーリュオーンが女性っぽかったこと(メドゥーサと同じくアテナの影響を受けていただけかもしれないが)と、ゴルゴン三姉妹の因子を強く受け継いでいた設定にしたことが要因だったり。「我、死して後も護国の使命を果たさん」
【出典】『Annála na gCeithre Máistrí(四君主年代記)』、『Caithréim Cellaig(ケラハの戦歴)』、民間伝承
【CLASS】ランサー
【真名】エオガン・ベル
【異名・別名・表記揺れ】エオガン・ベル・マク・ケラハ
【性別】男性
【身長・体重】175cm・81kg
【肌色】白 【髪色】薄い金(黒茶) 【瞳色】鳶色
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】脱色した長髪を編み込み、濃い口髭を蓄えた壮年。円盾と真紅の槍を持ち、外套の胸元には金のブローチ。
【地域】アイルランド・コノート
【年代】6世紀(生年不詳 ~542年)
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・王
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:E 幸運:E 宝具:EX【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【固有スキル】
仁王立ち:B
敵国に睨みを利かせる為、武装して立ったまま埋葬されたエピソードの再現スキル。
防御力向上と、敵の攻撃を自身に引き寄せるターゲット集中効果。
戦闘続行:C+
戦闘を継続する能力。また、自軍領地まで生きて辿り着く能力。
決定的な致命傷を受けても宝具発動の機会を得られる。【宝具】
『????(????)』
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉?
ランサーが死に瀕した際に自動で発動する宝具。一度の召喚で一度しか発動できない。
「――待たせたわね、コノートの国民たち。さあ、歓喜と共に私の名前を唱えなさい! ちゃん付けでも構わなくてよ!」「構うわよ! 何よ、このふざけたノリは!? これじゃ王の面目が丸潰れじゃない……!」
【出典】『Annála na gCeithre Máistrí(四君主年代記)』、『Caithréim Cellaig(ケラハの戦歴)』、民間伝承
【CLASS】ランサー
【真名】エオガン・ベル
【異名・別名・表記揺れ】エオガン・ベル・マク・ケラハ
【性別】女性
【身長・体重】154cm・41kg
【肌色】白 【髪色】ピンク 【瞳色】蜂蜜色
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】女王メイヴそのもの。白を基調とした戦装束の甘やかな乙女。編み込み髪はそのまま、円盾と外套がより華やかに。
【地域】アイルランド・コノート
【年代】6世紀(生年不詳 ~542年)
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型・王
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:B 魔力:D 幸運:E 宝具:EX【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
女王の墓:A
女王メイヴの持つ『女王の躰』に似て非なるもの。
完全な肉体、完璧な美貌。魅惑の美声や甘い蜂蜜の吐息も瓜二つ。
自身に弱体無効、毎ターンHP・魔力回復を付与。支配下に置いた仲間の魔力を増やす。
護国の鬼将:EX
宝具『単発装置・妖精王国』で形成された墳丘と、その周辺の範囲のみを"自らの領土"とする。
この領土内の戦闘において、王であるセイバーはAランクの『狂化』に相当するほどの高い戦闘力ボーナスを獲得できる。仁王立ち:B
敵国に睨みを利かせる為、武装して立ったまま埋葬されたエピソードの再現スキル。
防御力向上と、敵の攻撃を自身に引き寄せるターゲット集中効果。
戦闘続行:C+
戦闘を継続する能力。また、自軍領地まで生きて辿り着く能力。
決定的な致命傷を受けても宝具発動の機会を得られる。
【宝具】
『単発装置・妖精王国(クイーンズ・ベリィハート)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
それまで酷使してきた体を捨て、新しい体に新生する“一世一代”の転生儀式。
自身の墓所が女王メイヴの陵墓とされた伝承に擬え、死と埋葬を経る事で霊基をメイヴの物に置き換える。
古い肉体はそのまま陵墓を護る魔力として大地に宿り、ランサーは傷や呪いをリセットした万全の状態で新生を遂げる。
転生の際、墳丘が形成されてランサーを飲み込むが、その余波で周囲に岩屑流が襲い掛かるのはご愛嬌。
墳丘はその場に残り続け、神代の神秘を色濃く残す陣地として機能する。【Weapon】
『赤い槍』
埋葬時に保持していた得物。特別な効果の無い通常武装だが、宝具使用後に持つと妙な感慨を覚える。
【解説】
6世紀前半のコノートの王。イー・フィアクラク氏族出身。上王アリル・モルトの孫。
ベルは「口」や「唇」を意味し、形の美しさが賞賛されたためとも、逆に口唇裂があったためともいう。
北方のイー・ネール氏族とは確執があり、531年に当時の王ムイケルタハ・マック・エルカエにアイドネで敗北。
542年にはムイケルタハの息子フェルグスとドムナル、セネル・コナイル氏族のアインマイルとニニッドに敗れて死亡した。
『四君主年代記』によればエオガンの首は彼らに持ち去られたが、中世のアイルランド詩『ケラハの戦歴』は異なる最期を伝える。
勝利したものの致命傷を負ったエオガンは、武装して立ったままイー・ネールを望むノクナレアに埋葬されたのだという。
その後、遺体はイー・ネールの者に移葬されてしまうが、残された墳墓は女王メイヴのものとして語り継がれていくこととなる。【人物】
当時のアイルランドは小邦に別れて王が乱立しており、エオガンはコノート全土を支配していた訳ではない。
言わば戦国大名めいた立場であり、メンタリティも「先祖から受け継いだ領土と一族を守る」という一所懸命の武士に似る。
不利な戦いにも臆さず挑み、死して尚も護国の志を失わない不屈の士なので、サ美肉(サーヴァント美少女受肉)宝具も耐えられる。
宝具発動後もエオガンとしての意思は保たれるが、言動がメイヴの霊基に焼き付いた価値観や振る舞いに引っ張られてしまう。
並みの男ならビッチ堕ち不可避だが、不屈の士なら大丈夫。大丈夫なんじゃないかな。ま、ちょっとは覚悟しておけ。
さして古い時代の人物でもなく戦死のエピソードに立脚しているため、神秘の色濃い戦士女王たるメイヴの方がステータスは上。
イメージカラー:草色/蜂蜜色
特技:忍耐
好きなもの:名誉
苦手なもの:生き埋め、墓荒らし、TSF
天敵:ムイケルタハ・マック・エルカエ
願い:イー・ネール氏族の打倒(メイヴの墓所伝説に思うところはあるが、有効活用しているので文句は言わない)
【一言コメント】
召喚時点で死後なので最初からメイヴ化させようかとも思ったが、折角なのでノクナレア要素も取り入れてTS宝具ということに。>>930
ありがとうございます!【元ネタ】アイルランド・スコットランドの伝承
【CLASS】ランサー
【マスター】ケイネス・エルメロイ・アーチボルト(ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ)
【真名】魔女グラニア
【異名・別名・表記揺れ】グラーネ
【性別】女
【身長・体重】161cm・45kg
【肌色】白 【髪色】栗色 【瞳色】黒
【外見・容姿】一見可憐な少女だが、スキルにより変化可能。
【地域】アイルランド
【年代】3世紀
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:A 幸運:E 宝具:B-
【クラス別スキル】
対魔力:B
Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。【固有スキル】
変化:B
文字通り「変身」する。
鹿になってフィンとの間にオシーンを産んだり、醜悪な魔女になってジェノサイドしたり。
無辜の怪物:A
生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。
生前の意思や姿、本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。このスキルを外すことは出来ない。
誹謗中傷、あるいは流言飛語からくる、有名人が背負う呪いのようなもの。
本来は太陽を意味する名も、似た発音の醜悪を意味する言葉として解釈されるほど在り方は変わり果てている。【宝具】
『灯閃く死翔の槍(ゲイ・ボルク)』
ランク:B- 種別:対人 レンジ:40~50 最大捕捉:50
見た者は死ぬという恐るべき蝋燭の光と、必中の概念を有するゲイ・ボルクの投擲を組み合わせた即死宝具。
これにグラニア得意のゲッシュでの行動制約を付加することで回避・防御は困難となる。
破壊力では原典に遠く及ばないものの殺意は高い。【Weapon】
爪:モンスターのように鋭い爪。
蝋燭:見る者に死をもたらす魔法の蝋燭。目視しなければセーフ。
【解説】
言わずと知れたディルムッドの妻で、フィンの元婚約者、というのがオリジナルのグラニアである。
しかしオリジナルから派生して原型を留めなくなったフォークロアが様々に伝わる。
曰く、岩をバターの如く握り潰して投げる。今でも岩にグラニアの爪痕が残っている。
曰く、魔法の蝋燭を持っており、見た者は例外なく死ぬ。
曰く、ゲイボルグを投げてフェルディアを討ちとった。
これらの伝承の影響を強く受けた災厄の魔女、それがこのランサーのサーヴァントである。
ソラウとは近しいものを感じている。【人物像】
特技:料理、じゃんけん
好きなもの:ディルムッド
嫌いなもの:フィン・マックール
天敵:バゼット・フラガ・マクレミッツ
願い:魔猪を倒して運命を乗り越える
「こっちを見てくださいね……、はい蝋燭――しねぇええええ!!!! ゲイ・ボルグ!!!!」
【因縁キャラクター】
アルトリア「ゲイボルグ……! 御身は……御身は……どこの英霊です?」
ジル・ド・レェ「おお、この光…、ジャンヌではありませんね」
ランスロット「―――!」←苦手な雰囲気を察知した
イスカンダル「小娘、我が軍門に降り、――ッ、余は貴様を朋ッ友……こ…話を」←嫌いなタイプなので話を聞いてもらえない
クーフーリン「オイオイオイ、フェルディェ……あ、いや…そういえば…結構料理美味かったような気がするぜ」←突如あふれ出す知らない民話の記憶
フィン&ディルムッド「」魔女グラニアwiki登録可です
「……めんどくさい、涼しい宮殿でゴロゴロしたい」
【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】仮称:スレナス
【異名・別名・表記揺れ】パルティアのアーチャー
【性別】女性
【身長・体重】168cm・55kg
【肌色】褐色肌 【髪色】銀色 【瞳色】空色
【外見・容姿】
第一・第二再臨、目以外露出していない砂漠の遊牧民のような格好、軽装の鎧を身に付け矢筒を背負う。
第三再臨、高貴な身分であることを窺わせるノースリーブの豪華な青いドレスに金の腕輪などの装飾品。実は隠れ巨乳。
【地域】パルティア王国
【年代】紀元前84~52年
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:E 宝具:C++【クラス別スキル】
対魔力:D
単独行動:C
【保有スキル】
概念改良:C
古今東西、あらゆる道具に更なる長所を付け足す反則特権。弓はより強く、矢はより遠く、矢筒はより大きく。
アーチャーの場合は武器、兵器の改良に特化している。
熱砂の軍略:A
軍略の亜種スキル。
砂漠での戦闘に習熟している事を示す。
パルティアン・ショット:A+
安息式射法
馬上で後ろ向きに矢を放ち後退するスキル、効果としては仕切り直しと同等。
馬に乗ることが前提となるため騎乗の効果を内包した複合スキルでもある。【宝具】
「カルラエ砂漠の天気は快晴、所により矢の雨ってね」
『砂漠と太陽と弓矢(カルラエ・ブレイジングサン』
ランク:C++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1000
ローマ軍相手に完全勝利を収めたカルラエの戦いを再現する固有結界。
太陽が照りつける灼熱の砂漠にパルティアの弓騎兵隊と千頭のラクダの補給部隊が召喚される。
主な効果としては砂に足を取られることによる移動速度の低下、日射しと猛烈な渇きによる魔力消費の増大の二つ。
加えてアーチャーの召喚した弓騎兵が絶えず矢の雨を降らせるため、気力も体力も擦り減っていく。
但し、アーチャー自身も固有結界の影響下にあり魔力消費が増大しているが保有するスキルを駆使することでデメリットを低減することが可能。
【Weapon】
『無銘・改良型弓矢』
アーチャーにより改良された弓矢、従来のものより矢の飛距離と威力が向上している。
『無銘・騎馬』【解説】
真名のスレナスはパルティア七大氏族、スーレーン氏族の出身であることからそう呼ばれているだけであり本名は不明。
若くして歴戦の将と呼べるほどに経験を積んでおりカルラエの戦いではローマの三頭政治の一角でありスパルタクスの反乱を制圧したクラッススを5分の1の兵力で破るという大勝利を収めている。
この戦いの勝利でスレナスは多大な名声を得るがこの事でオロデス2世に警戒され最後は粛清されてしまう。
スーレーン氏族は王の即位の際に戴冠する役割を代々担っておりオロデス2世に王冠を被せたのもスレナスであったという。
【人物・性格】
物静かでダウナーな雰囲気の女性。
やる気の無い言動が目立つが、マスターに対しては従順。
王に匹敵する権力を持つ大貴族であるため、スキルとしては保有していないがDランクくらいのカリスマはある。
生前、主君に粛清されたことがトラウマになっており、マスターに優秀だと思われないために無気力な人物を演じているが、本来の彼女は弓矢の改良の逸話からも分かるようにより良い結果のために努力を惜しまない努力家である。
内心ではマスターに頼られたいと思っているが活躍し過ぎるとまた粛清されるのではと怯えている。
ちなみに本名が伝わっていないことはあまり気にしていない。
イメージカラー:砂漠の砂の色、澄んだ青空の色
特技:装備の改良
好きなもの:頼られること、ちやほやされること
嫌いなもの:目立ち過ぎること、自分の能力を過信する人
天敵:機動力のある敵、マスター(令呪を持っているため)
願い:マスターに最後まで仕えられればそれでいい。あ、でも富とか名声とかも欲しいかも。【原典】ケダン族の伝承
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ワタ・リアン
【異名・別名・表記揺れ】WataRian
【性別】男性
【身長・体重】197cm・105kg
【肌色】褐色【髪色】黒【瞳色】青
【外見・容姿】荒海で鍛え上げられた屈強な肉体を持つ若者
【地域】東インドネシア・レンバタ島
【年代】昔々
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・愛する者・複数で一騎
【ステータス】筋力:B 耐久:A 敏捷:B 魔力:C 幸運:A 宝具:A
https://picrew.me/ja/image_maker/22347>>942
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術への耐性を得る能力。
一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:A+
乗り物を乗りこなすための能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
ワタ・リアンの場合、竜に似た生態を持つ妻に騎乗できる為、強力な騎乗スキルを持つ。
妻以外の動物に騎乗する場合はBランク相当となるが、船舶に乗る際は大幅なボーナスが入る。>>943
【保有スキル】
ケダンの漁師:A
ケダン民族の漁師としての優れた技量。
漁船、漁網、銛などといった漁具の扱いは勿論のこと、船上や水中環境への適応、水棲生物全般に対する特攻など、漁に関わる数多の能力や技術を総合的に含んでいる。
レンバタ島周辺の海域だけでなく、時に遠洋まで漁に出かけたというワタ・リアンの場合、天性の肉体(海)の効果も複合されており、過酷な古代の海でも問題なく漁を成功させ、大量の漁獲と共に帰還できる。
夫婦の絆:A++
山に棲む野生の女性と海に住む漁師の男性が出逢い、お互いの知識を分かち合い、夕食を共にし交流を深める。
このような物語はインドネシア周辺の島々に広まっており、多くのバリエーションが存在する。
ワタ・リアンの物語もその一つであり、サーヴァントとして召喚されたワタ・リアンは妻であるボタ・イリと強く接続された状態で現界する。
妻の力を借り受けて使うことが可能であり、主に夫婦間での知識・技術系スキルの共有シェア、伴侶の助言を受ける事による精神的な奮起、という形で効果を発揮する。
暖かき焚火の晩餐:EX
ワタ・リアンがウイレウン山の頂上でボタ・イリと出逢い、紆余曲折を経て焚き火を囲み、共に夕食を摂ることで仲を深めたという逸話に由来する。
焚き火を起こし、みんなに焼き魚などの火を使った料理やトゥアック(ヤシの樹液を発酵させて作る酒)を振る舞い、心を癒す。
食卓を囲んでいる間は敵意や戦意が抑制され、有効なコミュニケーションが促進される。
本来ならば相容れない者同士でも、焚き火を囲むひと時だけでも共に語らうことを許される、原初の宴。>>944
【宝具】
『猛れ、美しき野生の君よ(ボタ・イリ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
妻であるボタ・イリが共に召喚される。半常時発動型の自律系人型宝具。
野生の女、最初の女性であるボタ・イリはウイレウン山の頂上付近に住み、蜥蜴や蛇を狩り、硬い尻を岩に打ち付けて火を起こす能力により焼いて喰らう、鋭く長い爪を尖らせた全身を体毛に覆われた異形であったと語られるが、此処ではその正体を「人が獣とたもとを分つ以前の、竜に近しい生態を持つ旧人類」であったと定める。
ボタ・イリは伝承通り普段は「野生を剥がれた」人間形態を取り、この状態ではステータスが制限されるものの、擬似竜体、夫婦の絆、野獣の論理などのスキルを独自に保有する強力なサーヴァントとして夫を補助する。
真名解放により、ボタ・イリはかつての野生を取り戻し、頑強な皮膚と体毛に覆われた巨大な人型の獣へと変身。
幻獣に匹敵する神秘を纏う古き人類として、凄まじい暴威を振るう。
『燃え盛る熱愛の連理(ムンバカール・ウイレウン)』
ランク:B+ 種別:連携絶技 レンジ:1~20 最大捕捉:200人
第一宝具の真名解放から派生する、屈強なる漁師ワタ・リアンと野生の美女ボタ・イリの絶大な信頼に裏付けされた怒涛のコンビネーション攻撃。
夫婦間での同調が最大限に高まる事で、二人の連携狩猟技術は神秘の域へ至り、あらゆる地形・状況に適応しながら獲物を追い詰め、一網打尽にする。
また、インドネシアの「海の男と山の女」の伝承系譜を汲む英霊としての神代回帰現象も発生し、荒ぶる波濤と噴出する火焔を身に纏い、対軍級の殲滅力を発揮する。
その連理、燃え盛るウイレウン山の如し。>>945
『獣を剥ぐ剃毛の刃(ワイルド・ストリッパー)』
ランク:B 種別:対獣宝具 レンジ:1 最大捕捉:1匹
酒に酔ったボタ・イリの体毛を剃り落とし、その下に秘められた人間としての美貌を詳らかにしたという伝説から。
外見は原始的ながらも研ぎ澄まされた剃刀。
人型の存在が帯びる獣としての属性を剥ぎ取り、獣性を剥奪する代わりに人の力を強化する「文明化」を行う対獣人・人化礼装。ケモナーは憤死する。
人型の要素を微塵も持たず、人に寄り添う気も無い生粋の人外異形には効果を発揮しないが、多少でもヒト科・人型の要素を持つ者には無条件で効果を適応可能。
刃で体毛を削ぐ、或いは皮膚に触れる事で効果を発揮し、獣体による身体強化や野生の直感といった種の限度を超える戦闘・思考能力などの動物的なスキルを全て封印・無効化する。
なお、剥ぎ取られた獣性は毛皮として具現化されワタ・リアンの手に渡る。取り返す事で獣性を復活させる事も可能。
あくまでも剃刀であり、武器の類ではないので殺傷能力は殆どないが、この宝具による干渉は「攻撃」ではなく、あくまでも身嗜みを整える為の「剃毛」であるという理屈で、一部の幻想種が持つような攻撃無効化能力を無視して獣性を剥ぎ取ることが出来る。
【Weapon】
『銛』
武骨で原始的だが、頑丈で鋭い銛。
古代の漁師であるワタ・リアンの銛は強大な幻想種さえも穿ち、狩る。
『猟犬』
鋭い牙を持つ獰猛な猟犬。>>946
【解説】
東インドネシア・レンバタ島のケダン族の伝説に登場する漁師。
昔々、レンバタ島のウイレウン山の麓にある海岸地域にワタ・リアンという逞しい漁師が住んでいた。
彼は珊瑚礁の海に潜ったり、釣りをして海産物を獲得し、畑を作って農作物を育てたり、ヤシの樹液にを叩いた木の皮を入れて発酵させてトゥアックという酒を造るなどして暮らしていた。
彼は火を使わず、釣った魚は調理せずに食べていた。
ある日、ワタ・リアンはウイレウン山の頂上から煙が立ち上り、炎が揺らめいているのを見た。
彼は山の頂上に誰かが住んでいるに違いないと確信し、その何者かの正体を突き止めたいと思い、新鮮な魚やトゥアック酒などの食料を持って猟犬と共に山の頂上、炎の源を目指した。
しかし、山頂に辿り着いても誰もおらず、焚き火の跡だけが残っていた。
ワタ・リアンは近くの木に登って焚き火を起こした何者かがやってくるのを待った。
それから間もなく、狩りを終えたボタ・イリが帰って来た。
それは全身が体毛に覆われた、鋭く尖った爪を持つ、恐ろしい風貌のヒトであった。
ボタ・イリはウイレウン山の頂上でヤモリ、ヘビ、トカゲなどの爬虫類を狩り、自分の尻を岩に叩き付ける、或いは擦り付ける事で火を起こし、焼いて食べて暮らしていた。
(類話では爪で岩を引っ掻いて火を起こしたとも)
しかし、今日に限って尻を岩にぶつけても、上手く火花を散らして火を付ける事が出来ず、空腹も相待って苛立ちが積もっていた。>>947
その様子をワタ・リアンは木の上で静かに観察していたが、異変を察知したボタ・イリに発見されてしまう。
ボタ・イリは悲鳴と咆哮を上げ、ワタ・リアンに「降りて来い、噛み殺.してやるぞ」と威嚇した。
ワタ・リアンは恐れず、機転を効かせて「落ち着け、もしお前がこんなことを続けるならば、私とこの犬はお前と同じことをするぞ」と脅し返した。
最終的に二人の間に和解が成立し、木から降りて来たワタ・リアンはボタ・イリと握手を交わした。
その後、二人は一緒に食事を摂ることにした。
ワタ・リアンが持って来た魚をボタ・イリが起こした焚き火で焼いて食べると、調理する事を知らなかったワタ・リアンと蜥蜴と蛇ばかり食べていたボタ・イリは焼き魚の美味しさに驚き、暖かい晩餐を大いに楽しんだ。
そして、ボタ・イリは美味しいトゥアック酒に夢中になった結果、酔っ払って意識を失った。
毛むくじゃらの下の素顔が気になったワタ・リアンは寝ている隙にボタ・イリの体中の毛を剃り落とした。
すると、毛の下からは裸の美しい女性の姿が現れた。
意識を取り戻したボタ・イリは、自分の体が様変わりしているのを知り、ワタ・リアンの前で恥ずかしくなった。
ワタ・リアンはボタ・イリに身体を隠す布を与え、その後、二人は結婚した。>>948
【人物・性格】
・ワタ・リアン
行動的・外向的・強気。
豪快でマイペースな海の男。
好奇心旺盛で若々しく、大らかな性格である、気の良い兄貴分。
フレンドリーでガンガン来るタイプだが、絶妙に距離感を取るのが上手く、なんやかんやで気がついたら一緒に食事を摂る仲になっている。
恐るべき人心掌握能力だが、本人の素であり、打算も計画もない天然のもの。故にタチが悪い。
普段はゆるふわな態度で過ごしているが、何かしらの事件が起きた際には冷静に物事を中立的に見て解決に当たる判断力も発揮する。
人格を端的に纏めると「抜けてるようで意外としっかりしている若い父親」
妻の事は「イリさん」と呼び、家庭生活のみならず戦闘時でも抜群の連携を見せる。・ボタ・イリ
行動的・内向的・弱気。
【身長・体重】200cm・120kg
【スリーサイズ】110/78/121
全身に刺青のような神代紋様が刻まれたバッキバキの筋肉系女子。尻を岩に叩き付けて火花を起こすどころか木っ端微塵に粉砕するレベル。
警戒心が強く、凶暴で野生的な性格の、恐ろしい姉気分。
基本的に荒々しいが、最初の女性と言われるだけあって母性も強く、なんやかんやで面倒見も良い。
また、かなりの恥ずかしがり屋であり、美しい素顔をじっと見られたり、急に褒められたりすると照れ隠しで凶暴性が少し増すので注意が必要。
人格を端的に纏めると「ワイルドで荒々しく見えるが、初々しく世話焼きなヤンママ」
夫の事は「リアンくん」と呼び、彼の前では凶暴さは鳴りを潜め、とてもおとなしくなる。
イメージカラー:燃え盛る焚き火の赤
特技:漁業、トゥアック作り、農作業/狩猟、尻を岩にぶつけて火を起こす
好きなもの:伴侶、焼き魚、
嫌いなもの:楽しい食事の邪魔をするやつ
天敵:なし
願い:全ての人々が暖かい食事を摂れて繁栄できる世界
【一人称】俺【二人称】お前、アンタ、呼び捨て【三人称】〇〇さん、呼び捨て
https://picrew.me/ja/image_maker/1532707「恋心に従って何が悪いというの?」
【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】バーサーカー
【真名】スキュラ
【性別】女
【身長・体重】144cm・31kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:B 幸運:B 宝具:A
※水中では敏捷はAランク
【クラス別スキル】
狂化:EX
常に恋心を優先する。意思疎通は可能だが、平常時はパラメータは変化せず、恋をしてそのために行動するときにのみ全てのパラメータをランクアップする。
【保有スキル】
変化(魔性):C
海魔の性質を獲得している。
傾城の忌姫:A
恋心によって自らの父と国を裏切ったことを示すスキル。秩序属性からの印象が悪化する。
怪力:E(A)
本来は魔物、魔獣のみが有する攻撃特性。水中ではランクがアップする。【宝具】
『波狼警報発令 (スキュラ・セイレーン)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:10 最大捕捉:6
バーサーカーの絶叫に呼応する海魔の群れ。十二枚の鰭に三列の歯を有する六匹の肉食魚の姿をしている。
バーサーカーと名を同じくする変転の魔スキュラ。彼女は元々、美貌を有するニュムペーであったが海神グラウコスと大魔女キルケーとの一方的な三角関係により怪物に変身させられる羽目になったとされている。
バーサーカーが常時展開する海魔の群れは、あくまで荒波を擬獣化した幻想種にすぎない。ランクも幻獣の域に留まる。水中でこそ全力が出せるが、空中を泳ぐことも可能。
『悲恋心中・渦潮招の海峡渡り(スキュラ メッシーナ・カリブディス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大捕捉:9999
海中でのみ発動できる道連れの第二宝具。バーサーカーの触れている海水を、バーサーカーの霊基に同化させることで大渦潮を発生させる。
ギリシア神話に曰く、メッシーナ海峡には二体の怪物がいたとされる。一体はバーサーカーと名を同じくするスキュラ、そして、もう一体が渦潮の怪物カリブディスである。カリブディスは、かの英雄オデュッセウスが避けて通り、その後も明確に退治された逸話のない無敵の怪物である。
その概念を利用したこの宝具は、発動中は決して負けることがない。ただし、霊基が肥大化するのに比例して魔力消費は甚大となり、やがて、霊核が耐え切れず自滅してしまう。【解説】
ギリシア神話にて語られるメガラの王女。敵国のミノス王に恋をして、実の父でありメガラの王であるニーソスを裏切った恋に狂った女。
直接的な殺人であれば思い止まったのかもしれない。しかし、ニーソスには王権を約束する一房の毛髪があり、これを奪うだけで彼女は愛を示すことができてしまう状況にあった。間接的に国を亡す一手であったとしても、たかが毛髪を奪う程度、恋する乙女に躊躇う理由はなかっただろう。
しかし、彼女の凶行をミノス王は受け入れなかった。父を国を裏切った彼女を激しく罵り、メガラを攻め落としたのち彼女を置いて引き上げて行った。それに追い縋る彼女は、海を泳いで軍艦に追いつき、船尾にしがみつき、しかし、そこで生き絶えたとも、鳥か魚に姿を変えたともされている。
召喚に応じた彼女には、彼女を守るように海魔が付き従っている。名を同じくする幻想種だと彼女は説明するが、その幻想種のオリジナルとはおそらく相性が悪いはずである。これもまた恋心の為せる業なのか、はたまた、同名の悪縁か。なんにせよ、海魔は語る言葉を持っていない。このスレって、今思い付いたレベルの設定でも載せて良いのかな?
例えば真名と宝具だけとか「ハッハッハッ。残念ながら君の攻撃は、私には一切通用しない。何故なら、この私こそ」
「眉目秀麗!」「剛力無双!」「強靭無敵のォ!」
「海の万物を支配せし者の息子、最強の勇将であるからだ!!」
【原典】ギリシャ神話
【CLASS】セイバー
【真名】キュクノス
【異名・別名・表記揺れ】Cycnus
【性別】-(基本的には男性として振る舞う)
【身長・体重】190cm・95kg
【肌色】白【髪色】白【瞳色】青
【外見・容姿】長い白髪を畝らせた中性的な風貌の美青年
【地域】古代ギリシャ・コロナイ
【年代】神代
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・神性・王
【ステータス】筋力:A 耐久:B+ 敏捷:B 魔力:C 幸運:D 宝具:A+
https://picrew.me/ja/image_maker/134965>>955
【クラス別スキル】
対魔力:C
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
ただし、宝具『白き波濤、蒼茫の大翼』が十全に機能している時は、Cランクの限りではない。
騎乗:A
乗り物を乗りこなすための能力。騎乗の才能。
「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
Aランクでは幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を乗りこなせる。
本来ならばポセイドンの聖獣である神馬すら乗りこなせるらしいが、宝具により飛翔能力を獲得したキュクノスは何かに騎乗する気がまるで無く(或いは必要なく)、ランクが下がっている。>>956
【保有スキル】
神性:B
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。肉体的な忍耐力も強くなる。
海神ポセイドンの子であるキュクノスは高い神霊適性を持つ。
海神の加護:B
ギリシャ神話における海神ポセイドンを父とするキュクノスは生まれながらに海洋に親しみ、海神の加護を受ける。
海神の子として備わった生来の能力。あらゆる水が自発的にキュクノスの意志に従い、行動を補助する。
真水であろうと海水であろうとそこに差はないが、ある程度まで纏まった『水』でなければならない為、空気中の水分子や、生体の内部に含まれる水分は操作の対象外となる。
母親に海辺に捨てられたキュクノスが生存出来たのも、かの海神の加護により水の護りを得ていた為である。
白亜なる美丈夫:A
セイバーは美しい白い肌と白い髪を持っていたとされ、それが「白鳥(Cycnus)」という意味を持つ名前の由来となったという。
その体は性差を超えた美しさと完全性を備えており、天性の肉体の効果に加えて男女を問わぬ魅了の魔術的効果を発揮可能。>>958
【宝具】
『白き波濤、蒼茫の大翼(レウコス・カロス・キュクノス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
海神ポセイドンの加護と祝福により構成された、不死性を伴う絶対的な概念防御を有する無敵の肉体。
カイニスが保有する『海神の偏愛(ネプチューン・ブレッシング)』とほぼ同一の宝具であるが、あちらより頑強性はやや劣る。
かの大英雄アキレウスの全力攻撃を持ってしても傷一つ付けること叶わなかった白亜の肢体はいかなる武器攻撃をも無効化するが、対城宝具以上の全体ダメージといった大質量や膨大なエネルギーによる面攻撃は無効化できない。マスターからの魔力供給の多寡も防御性能に影響する。
また、頸部のみ概念防御がやや薄くなっており、特に首を圧迫して締め上げる攻撃には非常に弱い。
半神の大英雄であるキュクノスをどのように絞殺.するかは戦術次第である。
さらに、死の折に白鳥に姿を変えた逸話もこの宝具に複合されており、肉体の自在変化を可能とする。
この効果により背中に近未来的な翼型付属肢(マニュピレーター)を構築するなど、肉体の一部を武装へと変換する事で戦闘に活用する。>>959
『蒼天劈く界滅光鱗(キュクノス・ガラクスィアス)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:1~1000人
トロイア戦争にて数知れぬ勇者を死に追いやり、アキレウスの持つ青銅と牛皮を重ねて作られた盾を九枚まで突き破ったという、無敵の勇将キュクノスの渾身の一撃。
オリュンポス十二神の一角、海の万物を支配するポセイドンの子である自分と比較して、ネレウスの娘の一人にすぎない女神テティスの子であるアキレウスを過小評価し、侮っていた頃はまだ本気を出していなかったが、サーヴァントとなった状態ではむしろ全力を出す上に、アキレウスに対する克己心も上乗せされた結果、権能に亜ぐ大規模破壊宝具へと昇華されている。
生前、海神ポセイドンへ祈禱(アクセス)した事により設計図の一部が付呪(インストール)された、惑星改造用プラント艦が有する万物粉砕、地形断絶、世界震撼の破壊機能の限定再現。
───即ち、『星間戦闘用・光子炸裂魚雷(フォトントーピード)』の小型化生成及び超高速射出である。
異形の発射管へと変化させた巨腕より射出される光子魚雷は、破壊対象の生体反応、魔力パターンを精密に感知して追尾(ホーミング)を開始し、螺旋状の先端で貫いた後に大爆散。輝く銀河を思わせる眩き魔力爆発により、凄絶な破壊を齎す。
広範囲に破壊を齎す『拡散式』と破壊力を命中した一点に集中させる『収斂式』の二種類の魚雷があり、後者の場合、凝縮されたエネルギーの密度はもはや対城宝具の域に留まらず、例えば「一つの小世界で攻撃を防ぐ」ような...最上位の防御結界すら大きな損傷を与える事を可能とする威力を発揮する。>>960
【Weapon】
『壮麗なる白亜の大翼(キュクノス・プテリュクス)』
キュクノスが背中から生やす白き翼。
戦闘時の精密機動を補助する付属肢(マニュピレーター)であり、飛行を可能とし、鋭く研ぎ澄まされた神鋼(アダマス)の翼で敵を微塵斬りにする。
『蒼天劈く界滅光鱗(キュクノス・ガラクスィアス)』
先端が螺旋状に研ぎ澄まされた白銀の巨大魚雷、或いはミサイル。
海神の祝福により気泡を作り出し、超空洞現象(スーパーキャビテーション)を発生させる機能がある為、大気中であろうが水中だろうが射出速度は減衰しない。
元となったポセイドンの権能(機能)の名称は
『汝、星を劈く激震(グラウンドクエイク・コリントス)』
大海と大陸を支配する神の二大権能が一つ。
本来は惑星改造用プラント艦として超規模の土木事業を施行する際に用いる、大陸単位の地形改造を可能とする地盤粉砕機構である。>>961
【解説】
ギリシャ神話に登場する英雄。トロイアの南方に位置する都市コロナイの王で、ポセイドンの息子。
一説によると、キュクノスは彼の母カリュケーに海辺に捨てられたが、それを見つけた漁師に保護されて生存した。
その時、彼の上を白鳥が飛んでいたので、それに因んで「白鳥(キュクノス)」と名付けられたという。
別の記述では、彼は女性のように白い肌と美しい髪を持っていたため、それが「白鳥」を意味する名前の由来になったとも。
その後、キュクノスはトロイア王ラオメドンの娘(もしくはラオメドンの息子のクリュティオスの娘)であるプロクレイアを妻とし、彼女との間に、テネースとヘーミテアーという二人の子供をもうけた。
プロクレイアの死後、キュクノスはトラガソスの娘のピロノメーと結婚した。
しかし、ピロノメーはテネースの美貌を見ると恋に落ち、彼に言い寄った。
だが拒絶されたので、ことが露見する事を恐れたピロノメーは笛吹きのエウモルポスを証人として、夫であるキュクノスにテネースに犯されそうになったと嘘をついた。
キュクノスはこれを信じ、自分の息子を娘のヘーミテアーもろとも箱に入れて海に流してしまった。
レウコプリュス島に漂着して生き延びたテネースは島に住み、その島を自らの名前にちなんでテネドス島と名づけた。
しかしその後キュクノスは真実を知り、ピロノメーを生き埋めにして殺し、エウモルポスは石を撃ち付けて殺.害した。
そしてテネースがテネドス島で王となっていることを知ると、和解を求め船で赴いたが、テネースは斧を振り上げてその船の錨綱を切り、それを拒絶した。
この出来事にちなみ、頑なに拒む人間のことを「テネースの斧で切った」と表現するようになったという。>>962
その後、トロイア戦争に参加したキュクノスはトロイア勢に協力し勇敢に戦い、数知れぬ勇者を死に追いやり、獅子奮迅の活躍を見せた。
アカイア勢の英雄であり、死の予言にも怯まずにトロイアに最初に上陸した「最初に飛び降りし者」プロテシラオスを殺したとも言われる。
(プロテシラオスを殺.害したのはヘクトールであるというのが主流であるが、此処では「変身能力を駆使して他の兵士に姿を変える事でアカイア勢に混乱を齎そうとしたキュクノスがプロテシラオスを殺.害した為、伝聞に齟齬が生じた、とする)
そして戦場にて、キュクノスはアキレウスと遭遇する。
アキレウスはキュクノスに梣(トネリコ)の槍を投げ付けたが、その穂先は何の傷も与えず、胸にただ当たっただけに過ぎなかった。
「女神テティスの子よ──こう言うのも、噂でお前のことは前から知っているからだが──、私が傷を免れていることを、どうして不思議がる。 お前が目にしている、褐色の馬毛の飾りをもつこの兜も、左手に提げた空ろなこの盾も、私の身を守るものではない。この兜も盾も、見端のためのものにすぎぬ。 軍神(アレス)が常々、武器を身に付けるのもそのためだ。こんなものを取り去ろうとも、私は無傷でこの場を離れることになろう。 大したことなのは、『ネレウスの娘』の子であることではない。 『ネレウスやその娘たち、また海の万物を支配する者』の子であることなのだ」
そういうとキュクノスはアキレウスに槍を投げ付け、彼の青銅と十枚の牛革を重ねて作られた盾を九枚まで貫いたが、最後の一枚で止まった。
そして、アキレウスは無防備なキュクノスに二度、三度も渾身の力を込めて槍を投げたが、傷一つ負わせる事も出来なかった。>>963
怒りに燃えるアキレウスは槍の穂先が取れてしまったのか、自分の腕が鈍ってしまったのかどうか確認する為に、キュクノスの前に居たリュキアの平民出の雑兵メノイテスに槍を投げ付けると、槍は胴鎧を貫き、同時にその下の胸をも突き破った。
「これこそ俺の腕だ。全く鈍っていない。これこそ俺の槍だ。たった今、勝利を収めた」
そう言うとアキレウスは再びキュクノスに槍を投げ付けた。
梣(トネリコ)の槍は狙い違わず、 避けようとしないキュクノスの左肩に音を立てて当たったものの、まるで城壁か堅固な岩にぶつかったかのように跳ね返された。
しかし、当たった所を見ると血が付いており、アキレウスはしてやったり、と喜んだ。
だが、それは糠喜びだった。
傷はどこにもなく、キュクノスに付いたのは槍にこびり付いたメノイテスの血だったのだ。
遂に激怒したアキレウスは戦車から飛び降り、キュクノスに至近距離から剣で斬りかかり、盾も兜も貫いたのをしっかりと確認したが、よく見れば堅固な身体に当たった刃のほうが破損さえしていた。
憤怒が頂点に達したアキレウスは盾を引き寄せて三度、四度とキュクノスを殴り付け、剣の柄で蟀谷(こめかみ)を何度も殴打した。
怒り狂うアキレウスに息つく暇もなく殴打の連続を喰らったキュクノスは恐怖に駆られ、逃げ出そうとしたが、野原の石に足を取られ、その隙にアキレウスに押し倒された。
そして、アキレウスは硬い盾で胸を圧迫して動きを封じると、キュクノスの兜を顎紐を引っ張って首を締め上げて、その命を奪った。
キュクノスを討ち果たしたアキレウスは、彼の武具を剝ごうとしたが、ふと見ると彼の身体は何処にもなく、武具だけがその場に残されていた。
キュクノスの身体はポセイドンが白鳥に変えており、彼方へと飛び去ったのだった。【人物・性格】
典型的なナルシスト系ライバルキャラ。眉目秀麗にして無敵の肉体を持つポセイドンの子である自分に誇りを持っており、半神であろうとオリュンポス十二神レベルの高位神格の血を引いていないと露骨に下に見る、鼻持ちならぬ男。
無敵の肉体に対する過信からか、大胆不敵さと慢心に満ちており、基本的に他者に寛大かつ尊大に接する。ウザいが人付き合いは良い。
また、伝説を鑑みるにランサークラスが適切であるのにも関わらず、ポセイドンの武器としての性質を持つ変身自在の肉体の拡張性を悪用しつつ「無敵の私には最優のクラスが相応しいだろう?」という理由でセイバークラスで召喚されるなどやりたい放題。
アキレウスと同じく戦いを好むが、強敵との死力を尽くした戦いでは無く、無敵の自分が一方的に他者を蹂躙する戦いを好む。
あらゆる武器攻撃が効かない彼に取って、戦いとは死力を尽くして挑むものではなく、ただ向かってくる雑兵共を、無敵の肉体で絶望させてから斬り捨てるだけのものに過ぎなかった。
故に、戦場に臨む際の心意気や精神力に付いては、同時期に活躍した英傑たちに劣る点がある。
事実、彼は無敵の肉体にも怖気付く事なく勇猛果敢に殴り付けてきたアキレウスに恐怖を感じ、その隙に唯一の弱点を突かれて命を落としている。
アキレウスに敗北した記憶を持つサーヴァントとしてのキュクノスの場合、己の失敗を鑑みて本気を出すようにしているが、半神でも無い人間は相変わらず侮るし、圧迫や窒息を狙う攻撃を受けると取り乱して醜態を晒すなど微妙に残念。
イメージカラー:白亜
特技:無敵の肉体による圧倒
好きなもの:美しく無敵な自分、ポセイドン、魚介類
嫌いなもの:不誠実な女、紐状のもの、アキレウス
天敵:アキレウス
願い:アキレウスとの再戦
【一人称】私、俺(激昂時)
【二人称】君、お前、貴様
【三人称】君たち、お前たち、貴様ら次スレ
https://bbs.demonition.com/board/11060/
ぼくの考えたサーヴァント19【元ネタ】北欧神話
【CLASS】セイバー
【真名】ティルヴィング
【性別】無
【身長・体重】170cm・5kg
【容姿】黄金のツヴァイヘンダー
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:A 耐久:EX 敏捷:E 魔力:B 幸運:D 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:EX
セイバーのクラススキル。現代の魔術では傷つかない。
単独行動:EX
本来はアーチャーのクラススキル。宝具の使用回数が3回になるまで現界し続ける。
【保有スキル】
精神汚染:EX
使用者の精神を侵食する。Cランクの狂化スキルを付与するのと同等の効果を現す。
軍略:A++
使用者に勝利の道筋を示す。使用者の限界は考慮しない。
仕切り直し:EX
使用者が死亡すると自動的にマスターの元に転移する。呪いの魔剣からは逃げられない。【宝具】
『約束された覇滅の剣 (ティルヴィング)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1
セイバーの宝具であり、セイバーそのもの。勝利と共に破滅の運命を約束する魔剣である。
宝具が単品で召喚に応じるという特殊事例なためか、それとも呪いの為せる業か。令呪を行使しない限り、真名解放することはできない。その代わり、セイバーが逆らうことはない。
全ての令呪を失ったセイバーのマスターは、運命力を急激に喪失して死に至る。
『絶技・鷹刈り』または『神千切れ、尾羽 (ヘイズレク・ヴィゾーヴニル)』
ランク:A相当 種別:絶技 レンジ:不明 最大捕捉:1
北欧神話に語られることによれば、ヘイズレクはセイバーの5人目の持ち主であったとされる。魔剣の呪いにより人生の快進撃を続け、王となった。そして、戦士ゲッツムブリンドと反目する。ゲッツムブリンドが神々に祈願したところ、ヘイズレクの元に大神オーディンがゲッツムブリンドに化けて馳せ参じた。知恵比べで争うヘイズレクとオーディンであったが、魔剣の呪いは大神であっても跳ね除けること叶わぬ運命ノルンである。地上の知恵でヘイズレクが答えられぬ問いはなかった。遂に大神は神界アースガルズの知恵を問い掛けた。しかし、ヘイズレクは眼前のゲッツムブリンドが偽物であることを悟ってしまう。知恵比べを放棄して、ヘイズレクは魔剣を抜き襲い掛かったのだ。大神は間一髪、鷹に変じて逃亡し尾羽を斬られるだけで済んだとされる。呪いが勝利ではなく必殺であったなら、この結果は違っていたのだろうか。
真名解放から派生する絶技。逃走したモノを対象として必中の斬撃を放つ。対象の神性のランクが高いほど、致命傷を与え難くなる。【解説】
北欧神話にて鍛えられた呪いの魔剣。事態は大神オーディンの末裔スウァルフラーメが、二人のドヴェルグを捕らえたところから始まる。スウァルフラーメは彼らを脅して勝利の剣を造らせたのだ。
しかし、悪因悪果は世の常である。ドヴェルグ二人は確かに注文通りの剣を拵えた。だが、逃げ去りながら言ったのだ。
「アンタの注文通りに拵えた。だが、アンタはやっちゃいけないことを言わなかった。だから、ワシらは呪ったぞ。アンタの勝利を呪ったぞ」
かくして、呪いの魔剣は誕生した。あらゆるモノを斬り裂き、錆びず毀れず、必中の魔力を宿す黄金の剣はしかし、一度抜けば殺人を犯すまで納まらず、三度の願望成就を迎えれば死の運命を呼び込む栄光と破滅の魔剣となったのだ。
自身が願望機のようなモノだが、だからこそ聖杯へと願う。
「素晴らしき勇士に呪い無き勝利を与える剣に、此の身はなりたい」【因縁】
オーディン:
末裔のやらかしに遅ればせながら対処しようとしたフットワークの軽い大神だったが運命ノルンを覆えすほどの事態とは考えなかったようである。片目どころじゃないからね、仕方ないね。
ドヴェルグ二人:
ドヴァリンとドゥリンという名前だとされている。自分達の命の対価が勝利の剣なのは納得だが、それはそれとして自分達への扱いは不当なので余計な機能を付け足した。セイバーの生みの親だが、嫌いらしい。魔改造反対。
スウァルフラーメ:
最初の所有者にして元凶。剣の腕前がいまいちだったので嫌い。
アルングリム:
2人目の所有者。剣の才はあったが、あまり振ってくれなかったので嫌い。
アンガンチュール:
3人目の所有者。スウァルフラーメの娘とアルングリムの息子。12人兄弟の長男で狂戦士気質。セイバーと共に埋葬され、怨霊と化していた。剣気は良かったが、才はいまいちとのこと。嫌いではなかった。
ヘルヴォール:
4人目の所有者。語られる所有者の中では唯一の女性。アンガンチュールの娘で、誰も近づけない怨念の炎をものともせず、父の墳墓を荒らした男装のヴァイキング。アンガンチュールは娘の胆力を認めたともされるが、セイバーが一番気に入っているのは彼女なので、父親を脅してタジタジにさせた可能性は高い。
ヘイズレク:
5人目の所有者。ヘルヴァールの息子、兄殺し。大神を傷つけた絶技の開発者。大神の送り込んだ暗殺者に討たれた馬鹿。才能は1番だったが慢心が酷かったとセイバーは語る。
アンガンチュール(二世):
6人目の所有者。ヘイズレクの息子。神話に語られる最後の保有者。呪いに気づいたが、セイバーは捨てても戻ってきたとされている。捨てるとか酷いとセイバーは今でも怒っている。【元ネタ】北欧神話
【CLASS】セイバー
【真名】ヘルヴォール
【性別】女
【身長・体重】167cm・42kg
【容姿】頬に刀傷のある可憐系美女
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:A 魔力:C 幸運:D 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:B
セイバーのクラススキル。魔術への抵抗力。
騎乗:B
セイバーのクラススキル。乗り物の操作技術。
神性:E
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど物質的な神霊との混血であるとか。
セイバーは、大神の子ワルキューレのモデルの一人、あるいは、逆に転生体とも。【保有スキル】
嵐の航海者:A
荒海を征く船乗りたちの船長としての能力の複合スキル。カリスマ、軍略などを含む。
セイバーは、嵐の象徴として能力以上の結果を齎らす。
盾の乙女:EX
大神の子ワルキューレのモデル、あるいは、その転生体であることを示す。
低ランクの神性、精神異常耐性、勇猛などの複合スキル。
ルーン魔術:C
なんとなく使える北欧神話の魔術体系。
【宝具】
『血で血を洗う黄金の剣 (ティルヴィング・ロマンシア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1
セイバーが振るう勝利と破滅を約束する魔剣。その一時的な解呪解放。
盾の乙女としての概念を、自身の血液とルーン魔術で増幅し、魔剣から呪いを祓い、勝利の概念だけを抽出する。セイバーのすべてのステータスを一時的に最大まで増幅させるが、発動限界を迎えるとセイバーは行動不能に陥る。回復には、通常、霊脈からの潤沢な魔力供給をもってしても丸一日掛かる。『戦禍に渦巻く欲望の嵐 (ワイルドハント・ティルヴィング)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:99
セイバーが振るう魔剣の副次機能と、ワイルドハントの概念を合わせた魔力放出攻撃。
戦場に否応なく育まれる怨念を魔力として収斂して、呪いの炎とする。なお、セイバー自身は呪いに蝕まれない。
かつて、セイバーは怨霊と化した父が炎で隔離した墳墓を無傷で荒らしたとされている。
『嵐の運び手 (ストームブリンガー)』
ランク:B 種別:継承宝具 レンジ:- 最大捕捉:1
魔剣ティルヴィングはセイバーの血筋に根を張る呪いであることを示す宝具。
セイバーの霊核が砕けたとき、自動的に次代の運び手を召喚する。セイバーの場合は、彼女の息子ヘイズレクがセイバーあるいはバーサーカーで召喚される。ただし、セイバーだけは事前の準備の元にこの宝具の発動を停止することが可能。【解説】
北欧神話に語られる大神オーディンの末裔。呪われし血筋、魔剣ティルヴィングの4代目継承者。
女に生まれながら荒々しい気質で、子どもの頃から男装して森で旅人を襲っていた。成人すると家を飛び出し、ヴァイキングの船に乗った。そして、父の墓を荒らして魔剣ティルヴィングを継承する。
彼女の正体は判然としない。大神が遣わせた呪いの解決役だったのか、それとも人に堕落したワルキューレが罰せられたのか。彼女自身にもそれに答える記憶はないのだ。【元ネタ】北欧神話
【CLASS】セイバー
【真名】ヘイズレク
【性別】男
【身長・体重】182cm・53kg
【容姿】美丈夫
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:A 耐久:A 敏捷:A 魔力:A 幸運:D 宝具:A++
【クラス別スキル】
対魔力:A
魔術への抵抗力。
騎乗:A
乗り物の操作技術。
神性:EX
ランクとしてはB相当。ただし、北欧神話の勝利の神フレイと半ば同化している。【保有スキル】
戦の申し子:EX
カリスマ、魔力放出、直感、心眼などの複合スキル。
戦闘に於ける圧倒的な才能と練達の極致。
原初のルーン:A
大神オーディンが齎した力ある言葉。
北欧の叡智:EX
大神の末裔として継承した権能の欠片。北欧世界のあらゆる知恵を閃く明晰な頭脳。
【宝具】
『煌々と閃く勝利の剣 (フレイ・ティルヴィング)』
ランク:A++ 種別:対人類の脅威宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
セイバーの血筋に根付く呪い、勝利と破滅の魔剣ティルヴィング。その真の姿。
呪いを祓われた星の聖剣。勝利の象徴。本来ならあり得ない可能性。【解説】
北欧神話の狂戦士ヘイズレク。呪われた血筋、魔剣ティルヴィングの5代目継承者。
ティルヴィングが最も才能ある者と認めながら、慢心に慢心を重ねた最も愚かな者だったと評する人物。
その腕前は大神オーディンの変じた鷹の尾羽を斬るほどであり、その慢心は戦場の外で暗殺者の凶刃に斃れたことで知れるだろう。
セイバーのヘイズレクは、一言で表すならば綺麗なヘイズレクである。かつての慢心はなくなり、民を守る王としての自覚を持つ。
それは魔剣ティルヴィングが夢想した理想の姿。呪われた運命を覆し、聖剣へと至った冠位霊基が一体、グランドセイバー。どこかの聖杯が叶えた、ただ一度の輝きである。「イエッ!!オレさまが聖杯を手に入れた暁には、思う存分飽食の時代とやらを謳歌してやるのよっ!!」
【原典】ギリシャ神話
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】リュンコス
【異名・別名・表記揺れ】Lyncus
【性別】男性
【身長・体重】210cm・???kg
【毛色】薄茶【瞳色】緑
【外見・容姿】二足歩行するものすんごく太ったヤマネコ。普通の猫と同じサイズに変化することもできるが、デブさは変えられない
【地域】スキュティア
【年代】神代
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・野獣・王
【ステータス】筋力:B+ 耐久:B+ 敏捷:D+ 魔力:D+ 幸運:D 宝具:C>>978
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術への耐性を得る能力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
豊穣神デメテルにより山猫に変えられたセイバーの毛皮は高い抗魔力を発揮する。
太っているので毛皮と脂肪の層が衝撃を弾き、物理的な耐久力も高い。
騎乗:E-
乗り物を乗りこなすための能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
デブ猫と化したリュンコスの場合、その体躯に見合った乗騎を見繕うことが難しい上に、何かに騎乗する気が微塵も無いので、申し訳程度のクラス補正。
【保有スキル】
野蛮なる猫王:A+
豊穣神デメテルの使者であり、人々に穀物の種と農耕の知識を伝える為に諸国に赴いた文化英雄トリプトレモスを殺.害し、恩恵を奪おうとした蛮人の王としてのスキル。
自分をただの太ったネコちゃんであると誤認させ、反英雄としての気配を遮断する擬態能力に加え、殺人・謀略・略奪行為へのボーナス、魂喰いの効率化などの恩恵を獲得するが、目先の利益に飛び付いたり、空腹時に食欲を我慢出来なくなるなど、自制をし辛くなるというデメリットが付いて回る。
野獣の躍動:B-
「野獣の論理」と同じく獣の態様に基づくスキル。
こちらは思考ではなく動きが俊敏になり、四足歩行や噛み付き、引っ掻きなどを活用するようになり、肉体のリミッターを一時的に無視した俊敏さ、獰猛さを発揮する。
セイバーは動けるデブであり、目にも止まらぬ肉弾戦を繰り広げることが出来るが、割とすぐバテる。>>980
【宝具】
『貪欲なる山猫の壟断(レマルゴス・リュンクス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
リュンコス王がトリプトレモスが眠った隙に剣を持って襲い掛かり、デメテルより授かりし大恩恵の全てを奪い去ろうとした伝説に由来する。
穀物と農耕を齎した偉大なる文化英雄を屠ろうとした卑劣な剣は、山猫へと変化したリュンコスの肉体と融合しており、鋼鉄の爪と牙としてその身に現れている。
攻撃時に血肉を吸収し、魔力を奪い取る常時発動型の効果を発揮する他、真名解放により「恩恵簒奪」の概念を起動させ、巨大化した爪と牙に触れたものから"物資・魔力を生産する能力"を強制的に奪い取る。
自己回復(魔力)などの単純な回復スキルはそのまま奪い取り、竜の炉心など生態機能に纏わる能力の場合は「魔力を産み出す」という「機能」のみを抽出して自分のものとして簒奪する。つまり心臓はそのままだが、魔力を生産する機能のみ奪われ、喪われる。魔術礼装など外付けの魔力炉心を対象とした場合も同様。
恐ろしい事にマスターとの契約(パス)すらも「恩恵」としてカウントされるらしく、その場合、攻撃したサーヴァントとマスターを繋ぐ供給(パス)を自分へと移し替える事で、魔力を強制徴収しつつ敵サーヴァントにマスター不在による弱体化を齎す。
幸いにも『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』の様に完全に契約を断ち切る事は不可能であり、あくまでも一瞬だけ契約・魔力供給のパスを捻じ曲げて、割り込むのみに止まり、歪曲した契約は直ちに修正される。>>981
【解説】
ギリシャ神話に登場する野蛮なスキュティア王。
エレウシスの英雄トリプトレモスは、豊穣神デメテルから竜の戦車を授かり、それに乗って空を飛んで世界中を巡り、穀物と農耕を齎すように命じられ、諸国を遍歴していた。
旅の途中、スキュティアの地に辿り着いたトリプトレモスは王宮に向かい入れられ、リュンコスと対面した。
どこを通ってきたのか、また、来訪の訳と名と生国を尋ねられると『私の名はトリプトレモス。故郷は名高きアテナイ。海路を船に乗ってきたのでも、陸路を歩いて来たのでもなく、空が開けて、私に道を与えてくれたのです。 豊穣神デメテルの賜物を携えてきました。女神の賜物のこの種を広い田地に蒔くと、五穀の実りと滋味豊かな糧を与えてくれます』と答えた。
すると、蛮人の王リュンコスは嫉妬に駆られて、自分こそがこの素晴らしい賜物の送り主になりたいと思い、 快く迎え入れる風を装った上で、若き使者が深い眠りに落ちたところを見計らい、剣で襲い掛かった。
トリプトレモスの胸に剣が突き刺さろうとする間一髪の所、女神デメテルはリュンコスを山猫(リュンクス)に変えてしまった。【人物・性格】
身勝手で強欲で欲張りな大喰らいの猫王。
あらゆる欲求が強く、それを我慢することが苦手。多少は自制できるが、我慢の限界になると人の言うことも聞かずに欲望に従い、暴虐の限りを尽くす。
山猫と化す前はまだマシな性格だった様だが、付与された野生により野蛮さがブーストされている。
基本的に悪性の反英雄であるが、名誉と栄光の為と嘯いてノせてやるとその気になって人助けもするし、メシを大量に喰わせておけば多少はおとなしくなる。
しかし、満足した様に見えても気分次第で突発的に裏切ったり、やってはいけない事を平気でしまくるので、手に負えない。
イメージカラー:黄金の麦が引っ付きまくった山猫の薄茶色い毛皮
特技:独り占め
好きなもの:名誉と栄光、穀物を始めとするあらゆる食べ物
嫌いなもの:自分より目立って立派なやつ
天敵:トリプトレモス、デメテル
願い:受肉して名誉と栄光と尽きぬ財産と山ほどのご馳走を堪能する
【一人称】オレさま、わたくし
【二人称】おまえ、呼び捨て
【三人称】あいつ
【コメント】
汚いヒデヨシ。ここに直にリクエストって出してもいいの?
>>987
宝具は「自身の一つ前にいる味方にガッツ付与」の効果があれば、あとはお好きにどうぞ。質問です。オリ鯖だけではなく公式鯖の別側面(個人的に見てみたいクラスやイベント系、オルタなど)や、既に公式に出てるし同名だけどそれとは別キャラなど作って投稿しても大丈夫ですか?
>>984
①お気に入り他作鯖
>>12シモン・マグス
爺さんのイメージだったので若めのキャラクターで個人的には意外だった。それはそれとしてキャラクター性が好み。それに宝具詠唱がカッコ良く、資金で相手の能力を買う「聖職売買」スキルとかも好きです。
>>129メレアグロス
ギリシャ英雄の中でも特に好きな英雄で、強くカッコよく制作されてて嬉しみ。宝具名もすごいカッコよく、第三宝具の効果もかなり好きです。シナリオ内で良い感じに散っていきそう。
>>441トファルドフスキ
リクエストしたサーヴァント。感想は以前に書いたので簡潔に。型月設定と伝承の混ぜ合わせ方がかなり秀逸で好きです!
>>564 ペイレーネ
発作のように悲しみに落ちる湿っぽさが好みです。その上で意外と前向きな所も好きです。幸せになって欲しいですね。
>>771 韋叡
穏やか、かつ名うての軍師なお爺ちゃんキャラは良すぎる・・・。好きです。
②お気に入り自作鯖
>>53座敷童子
かなり良い感じのキャラクター性を形作れたのではないかと我ながら思います。クリスマスverも作ろうとしていましたが、中々形にならず放置中。>>990
③お気に入り宝具名
>>23『腐花の都、蝕毒の魔女(ラ・ヴィル・ソルシエール・ドゥ・ポワゾン)』他薦。読んだ時の韻が良く、オサレ度マシマシの宝具名で好き。
>>131『薪に燈せ、燃え殻の王よ(バシレウス・セルモクラフィア)』他薦。メレアグロスの3つある内の宝具の中でも特に好きな宝具名。倒置法系宝具名に弱いんだ、私は。
>>366『一歩、一分、死を思う(シャクミニュット・シャクパ)』他薦。解説文含めてかなり好き。
>>414『約束されざる破邪の虎眼(ダ・ヴァレンティーノ・ア・ヴァレンティーノ)』他薦。ルビの響きがかなり良い。
>>607『如幻廻転法輪会(にょげんかいてんほうりんえ)』自薦。韻をかなり意識した宝具名。割とお気に入り。
④お気に入りwiki登録鯖
鳴雷神(https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%CC%C4%CD%EB%BF%C0)
イザナミエイトの中で一番好きな子。昏い黄泉の軍勢がダンスライブをするハイテンションな絵面はかなり面白くて好き。
個人的には残りの土雷も気になるのじゃ。
八咫烏(https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%C8%AC%D3%A1%B1%A8)
仕事人間だけど少女らしい側面も持つギャップが好み。おめかし好きなのが可愛いらしい。宝具の固有結界も太陽の黒点を領域としていてカッコ良いよね。
雨女/瑤姫(https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%B1%AB%BD%F7%A1%BF%E0%F6%C9%B1)
自作。かなり癖を詰め込んだカラッとした自由奔放な雨女系お姉さん。宝具名の統一性もかなりお気に入り。今作るならプリテンダーとかになってたと思う。>>989
公式鯖の別側面や、公式鯖とは別存在だったりする鯖は過去に作られたりしているので問題ないと思います。
それはそれとして、そろそろこのスレも終わる頃。一応統括タイムではあるのでそういった時の相談はwikiの掲示板(その他のところにあるよ)でした方がいいかもですね。①お気に入り他作鯖
>>129 メレアグロス
ギリシャ七大英雄ってことで他所の僕鯖企画とかでもよく見るけど個人的にこれが一番完成度が高いというか綺麗な感じだと思う
>>300 シャープール一世
ローマ皇帝を捕虜にした逸話が有名だからそれが宝具になるのかな、と思ってたら知らない話をいっぱい持ってきて宝具も予想と全く異なる感じだったのでビックリした
「諸王の王」って称号カッコいいよね
>>339 バトラズ
ギリシャとはまた違ったハイテク神話設定がよく練られているのが実にいい
あと見返してみたら思った以上に大きかった。FGOの雷帝より大きいのか……
②お気に入り自作鯖
エンリル(https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%a5%a8%a5%f3%a5%ea%a5%eb)
今回は鯖を投げていないので既存から、ちょうどこのスレが立ったあたりがリリムハーロット開催時期だったな……と思いピックアップ
ラーヴァ/エンリルでも考えるべきかと迷い中。スキルのネーミングセンスが不安だ③お気に入り宝具名
>>131 『薪に燈せ、燃え殻の王よ(バシレウス・セルモクラフィア)』
上で他の人も挙げているけど自分もカッコいいなと思った
「薪の王子」から「燃え殻の王」になるのが実にいい
>>444 『月鏡に映る貌(Code_Cast Faith_MoonFace();)』
ルビが英語っていうのがまず珍しいのにムーンセル関係ということでコードキャスト風になってるのがとてもいい
ムーンセル系じゃない物理的に月に行ったトファルドフスキはいつか考えてみたい
>>711 『誘い侍るは輝きし栄光の玉座(ポルノクラツィア・パーパ・トロヌス)』
>>774 『鍾離戦禍・晦冥獄(しょうりせんか・かいめいごく)』
公式の関係者と関連付けた宝具名っていうのはいいものだ
④お気に入りwiki登録鯖
ラ・ドンセーヤ(https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%a5%e9%a1%a6%a5%c9%a5%f3%a5%bb%a1%bc%a5%e4)
伝承保菌者の設定が未だ不明瞭の中、ここまで神話と絡めて練り上げられているのに感嘆
ネブカドネザル二世(https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%a5%cd%a5%d6%a5%ab%a5%c9%a5%cd%a5%b6%a5%eb%c6%f3%c0%a4)
自作。ここで練った自作鯖の中だと最高傑作と思ってる
ところで公式のネブカドネザル2.5世のあの露出度はいったい……?>>995
③お気に入り宝具名(自他作)
>>441 『月明かりに狂い鳴け、我が雄鶏(Mystic_Code Holy_Mother();)』
他薦 こういうルビ振りは飛び道具だけどやはり格好良いと感じてしまう
>>807 『日曜日の昼下がりの夢(スエノ・デ・ウナ・タルデ・ドミニカル)』
自薦 ルビ含めて「アラメダ公園の日曜の午後の夢」という絵からの引用 格好良い言葉を見つけたら出来るだけ使いたいよね
④お気に入りwiki登録鯖
山田浅右衛門 https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%bb%b3%c5%c4%c0%f5%b1%a6%b1%d2%cc%e7
「山田浅右衛門が斬った」こと自体がその刀を魔剣にする…という解釈に感服した
聖母マリア https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%c0%bb%ca%ec%a5%de%a5%ea%a5%a2
地母神信仰と習合したマリア信仰をハイ・サーヴァントのアルターエゴとする解釈が上手い③お気に入り宝具名(自他作)
>>847『王の攻城(ポリオルケテス・バシレイオー)』
自薦、プトレマイオスをイメージした宝具名、なかなか格好いいと思う。
>>396『電光剣(エクレール)』
他薦、無駄を削ぎ落とした宝具名が剣士っぽくて良い。
>>785『きらきらでふわふわになるめりくり(グッドトリップ・セイントクリスマス・ドリームマッシュルーム・クレイジーフィーバー)』
他薦、ひらがな宝具名に長すぎるルビ、唯一無二で好きです。
④お気に入りwiki登録鯖
葵御前https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%b0%aa%b8%e6%c1%b0
鬼童丸https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%b5%b4%c6%b8%b4%dd
公式鯖の関係者の妄想は良いよね、この二人は巴御前が居れば仲良くやっていけそう。埋め
ぼくの考えたサーヴァント18
1000
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています