このスレッドは、fate/grand orderに関する怪文書について語り合う怪文書マニアの怪文書マニアによる怪文書マニアのためのスレッドだそうですよ我が夫/妻。
前任者の遺した資料によると『勿論、某ふたなんとかちゃんねるや、某したなんとか掲示板に連日投下されているように、怪文書を投下しても構わない。もし投下された面白い怪文書には、暖かなよくてよをあげて欲しい。ss板のようにコメントをつけて評価しても良いかもしれない』との事です。
次のスレッドは>>900または>>950を踏んだ者が建てるのがマナーであるという事を努々忘れる事無き様に。
怪文書の作り方は簡単です我が夫/妻。
ええ…そう、そうです。まず推しのサーヴァントを選んで、情熱に乗せてよしなしごとを書く
たったそれだけで十分なのです、多少のキャラ崩壊をしても構わないのです。
もともとこのスレは二次創作をしてみたいのですがSSのような長編を書くほどの力はない、そのような者のための避難所なのです。
それでもよく怪文書の作り方がわからないなどという時は、別サイトですが……
『ぐらんどお~だ~ちゃんねる FGOSS怪文書まとめ』
https://graoda.blog.fc2.com/blog-entry-4980.html
を見てみるのもいいかもしれませんね?
それでは、善き怪文書ライフを楽しんでいくと良いでしょう。
前スレはこちらです。
https://bbs.demonition.com/board/2719/……ああ、君か。いやね、別に、大した事じゃあないんだ、気にする程の事じゃ。
……あー、あー、こりゃ駄目だ。喋ってくれるまで帰んないぞ、って顔だね。これは仕方ない。君の前で、浮かない顔をした事自体が、そもそも運の尽きだ。話すよ。
単純に、もう『できすぎてるな』って思って。
安心してほしかった、という優しさはわかるさ。
でも、こんな事態になってるのに、普通に飲みこめる?ていうか出す? おやつに。キャンディ。
しかも珈琲キャンディ。あの亡くなってしまった人、珈琲があんまり身体に合わないモノだったそうじゃないか。
これも、厚意を無碍に出来なかったが故の優しさ、なのかねぇ?
「例の指名手配の奴が何かしたとか、何なら、噂話の殺人鬼とかかも知れない」?
……おぅ、君は割とオカルト、信じるタイプなのか。それはそれとして、どうあれ無力な学生である僕らに出来るのは結局、おとなしく船の連絡と警察の合流を待つ、ぐらいなんだけどね。ああ、なんとも歯痒いったらありゃしない。
でも、君が聞いてくれただけよかった。案外、すっきりしたよ。ありがとう。
……おっと、そろそろ消灯時間だね。部屋に戻ろうか。
ーーー
……目指すは悲劇のヒロインって訳か。
そんなに、物語の中心にいたいのか。
そうかい、そうかい。じゃあ当然知ってるよな。
幕の向こう、舞台袖、奈落──役者ってのは、
結局、みんな暗闇に退場するものなんだって。ただいま戻りました、ルルよ留守中に何か……む?
>……。(しーっというジェスチャー)
>>……zzz。
バーヴァン・シー?眠っているのですか?
>>>遊びに来てルルとモルガン待ってるうちに寝ちゃったみたいだね?毛布掛けとくよ。
ありがとうございます、我が夫。
ルルよ、紙とペンを渡すので待ってる間にどのような事があったかの説明は出来ますか?
>……!(受け取って詳細を書き始める)
>>>このカップとかは片付けておくね?モルガンはバーヴァン・シー見ててあげて?
ええ、お願いします。
バーヴァン・シー、せっかく来たのに待たせてしまってすまないな……。(バーヴァン・シーの髪をそっと撫でる)
>>ううん……、だからぁ言ってんだろ~?お母様はそんな事したりしねえって?(寝言)
……バーヴァン・シーよ?
私とてこうして労う時ぐらいはあるのですが……?
どうしてお前はいつも……。
我が夫?苦笑を此方に向けるのはやめなさい……。知っているだろうが、俺は何かと持ってる、そして盛ってるサーヴァントであって、霊体であって、つまりは病院なんぞに行かずとも、放っておけば回復するのであって……。
「もしかして注射怖いとかですか」?
はっ倒すぞ。助手。
「その回復とやらが、あんまりにも遅いから来たのでしょう」?
……まさに。正論。
あと、オフェリアに次そんなニヤけ顔を向けたら『炎が滑る』ぞ助手。
……なぁ助手。オフェリア。
人間でも『注射』とは、あそこの電子の海がどうとか、洗剤(クレンザー)が何たらとか口走ったサーヴァントが、助手以上に腹立つ笑顔で携えてる得物のコトではないよな?
……だな、そうだな!?よし!敵味方、識別確認──ついでに病院に人気(ひとけ)が無かった理由、理解!助手、オフェリア、走れ!
五月蝿い!何が「あーん、ダイレクトにヒドーい!」だ!
「デリカシーの概念が神代からアップデートされてなーい!」だ!
お前の方こそ領域(うみ)に潜って学び直せ、電子の混ざり物!
……「これでも深刻」?
信じられるか、お前の依頼なぞ誰が受け──注射痛い!?>あっ、マスターこんにちはー。
ほら弐っちゃんもご挨拶して?
>>……こんにちは。
こんにちは、二人ともカルデアには慣れたかな?
>はい、おかげさまで!
とはいえここって広いからまだよく知らない場所もありますけど……。
>>マスターがもっと姉さんの為に最初にいろんな所を詳しく案内してさえいればこんな事にならなかったんだけどね?
ごめんね、案内してあげたいけど今は届けなきゃならないものがあるから……。
>もう弐っちゃん!すみませんマスター、お気になさらないで下さいね?
お忙しい中時間作って大体の場所の案内して貰えて助かりましたし、こうやって弐っちゃん達と改めて色んな所を回ってみるのも楽しいですから?
>>それには私も賛成、マスターのおかげだ。
>もう!調子いいんだから!
それじゃマスター私達そろそろ行きますね?
うん、何か不都合な事があったら言ってね?出来る事なら手伝うから。
>お気遣いありがとうございます~、じゃあ弐っちゃん行き先ってこっちで合ってたよね?
>>うん、ダ・ヴィンチのお店見に行くんだよね?
さて、俺もそろそろ戻らないと。
部屋でモルガンがケーキ届くの待ってるしね。
>>>(ごそごそ……)戦闘・姦計もこなさない訳では無いが、主な役割は『諜報』と……成程。
……助手。助手よ。その「新幹線の上でサーヴァント的な人と鍔迫り合い」とか、「アメリカ出身なのでそもそも忍ばない」とかいうノイズはともかく『忍者』『隠密』とはそんな、夜闇に潜みながら情報を得ていく奴等の事、という認識で構わんのだよな……構わんのだよな?
あー、イヤ、これは割とノイズ寄りのヤツだな。
この、あたら毒々しい自称『忍者』はどうしたものか。
さっき思いっきり笑いながら天井から呪ってきたぞ。派手に。ガマンできないタイプか。
まぁいい、どんな性分だろうと、情報泥棒というなら斬って捨てて……は、今の俺は『探偵』故にあんまりしないが、といって放っておく事もしたくな……嘘泣き挟みながら無駄にしなを作るな、目の毒だ。
「拙僧はじゃあくな巨人になど屈しませんぞ!」
じゃない。斬るぞ。
灰の一つも残しといたらいけない気しかしないが、仕方が無い。助手。間男、サムライ、槍の騎士……誰でもいいから警察の奴等を呼べ。サクッと引き渡──だからしなを作るな、毒草(マンドラゴラ)気取り。
「デバフ3000倍にされても口を割りませんぞ!」じゃない。爆破するぞ。>ただいまーケーキ受け取ってきたよー、待たせちゃってごめんね?
戻りましたか、今日は何時もより遅かったですね?
……なんですかその脇に抱えている妙な生き物は?
>最近きた側さんとこの子象だよ。
さっき廊下で側さん達と会って少し話してたんだけど別れ際にこっちについてきちゃったみたいなんだよね。
>>ぱおん。
それで?此処まで連れてきてどうするつもりなのですか?
>ダ・ヴィンチちゃんのとこ行くって言ってたからダ・ヴィンチちゃんに連絡してみるよ、居なかったら放送で此処で預かってるって伝えて貰うよ。
>モルガン悪いけどその間子象の様子見ててあげてくれる?
普段ならば断るところですが我が夫の頼みですし、象という生き物の生態に興味があるので特別に預かりましょう。
ですがあまり私を待たせないように心掛けるように……、良いですね?
>うん、ありがとうなるべく早く終わらせるからお願いね?
象くん(?)もちょっとこっちで待っててねー?
>>ぱおーん。(鼻を振り上げる)ふむ……、あの者達の使い魔の様だが幻想種の類いか?(ひっくり返したり撫で回す)
>ぱおぱお(くすぐったい)
む、おい暴れるな?もっと調べさせろ。
>ぱおん!(脱走して距離を取る)
……私に歯向かう気か?
>>お待たせ……って何睨みあってるの?
>ぱおん♪︎(すりすり)
>>よしよし、もうすぐ二人が迎えに来るからね?
我が夫を味方につけようとは中々知恵が回るようですね?
>ぱおん?(もそもそ)
>>ん?ケーキの箱が気になるの?
ほう、それに目をつけるとは?我が夫、象とやらはケーキが食べられるのですか?
うーん、象は草食だから食べないんじゃないかなー?でも流石に草とか用意して無いしなぁ、一応食べるか出してみるね?
>ふんふん……(お皿の上のケーキの匂いを嗅ぐ)
どうだ?
>ぷいっ(興味を無くした)
>>ダメみたいだね……。
普通の象では無いのならばもしや……と思いましたがまあ良いでしょう、直にルル達が帰還しますし戻り次第相手をさせましょう。
>>ルル達と仲良くなれるといいね?
互いにどのような反応を示すかは興味がありますね?クク なんともまぁ、今回もイイ趣味をした『犯人』だな。
「部屋には何も見当たらないんですよ」か。助手。……そら、さっき外で渡された。その機械を見てみるがいい。
コイツら、みんな『温度』があるだろう?
ベッド、照明、箪笥、テーブルに……ああ、絨毯もか?
この部屋にあるモノ、すべてが生ける屍だ。
もう、どれも自我など消え去っているがな……ああ、中には魔力を帯びたモノがあるな、それならまだ間に合うか。呼びたいなら、誰か……さっき餅食ってむせてた優男がいたな、アイツ辺りでも今、走って呼んでくればいい。
さて──どうやってやった?何故やった?いったい、誰が?
どれもこれも、俺としては興味は無い、が……今は罪と真実とを明かす『探偵』たる身なれば。
クク ならば炎の出るまで照らしてやるぞ、何処までも──何処までも、な。
……あぁ、戻ったか助手。なんだ急に。笑いをこらえて。
「スルトさんがソファになってらっしゃる」?
何、俺は呪詛になど──ウワ、ネコチャン。4匹も。いつの間に。
……むぅ、助手。浴室はどっちだ。
ネコチャンを剥がしたら、ちょっと毛を落としてくる。コンコン
む、来たようですね?
我が夫、入り口の結界は既に解いてあるので出迎えを。
>お待たせいたしました~、うちの象がお二人に大変なご迷惑を~。
>>(あれが噂に聞くモルガン陛下か、ホントにマスターの部屋にいるんだな……。)
>>>こっちも部屋に来るまで気付かなくてごめんね、象は向こうで遊んでるよ?
>>>>ぱおーん♪︎(ルル達と楽しそうに戯れている)
>っ!?
>>姉さん!?急に蹲ってどうしたの!?
>象さんにお人形さん達が跨がったり遊んでたりするの見たら顔がにやけちゃって……?
ちゃんとお詫びしなきゃダメなのに……。
……姉さん、もう少し可愛いモノ耐性付けようか?(こんな事思っちゃダメかもだけど混乱した姉さんも可愛いな……)
……我が夫?あの者達は大丈夫なのですか?
>>>うーん、ちょっと落ち着くまで待ってあげてくれる?
ふむ……、ならば我が夫よお茶の用意を。
>>>わかった淹れてくるよ、側さん達はそこに座ってて?
>何から何まですみませんマスター……。追跡のルーン……"食いちぎられた"か。よく足掻く獣だ、まったく──見ての通りだ。此処には手掛かりと呼べるモノは無いぞ。
……聴こえたな。ああ懸命、利口な事だ。『降参』の姿勢だが、クク 俺は別に、お前如きを喰いも刻みもしないがな。
……うん?……ああ、お前、お前か。朝、キャンプ場で俺を見るなり、急に意気の下がった奴。『本当の俺を見た』奴。
……ああ、そうか、そうだ、お前は『分かる』のか。
「正直、何のこっちゃ分かりませんが、自分はいなくなった友人を探しに来ました。貴方は、いったい何をしに」か。
唐突だが──俺は、人間(ヒト)の顔が、わからない。
あー、イヤ、視力ではない、関心の話だ。
オフェリア……所長の顔以外は、それまでまったく、ほぼどうでもいいモノだったからだ。
しかしこの『探偵』たる身では、そうもいかん。オフェリア……所長がいればどうにかなるが、小賢しい獣のせいで今、所長はいない。
俺は獣、獣というが、ソイツは一応『人間(ヒト)』なのだ。その顔を、その身を、丁寧に丁寧に隠している。
お前、友を探している、と言っていたな。
そう、ちょうど俺もな、探しているのだ、所長を。
『見える』お前。『あらゆるモノの顔がわかる』お前。何と言うのだったかな、そう──『助手』。
俺の目……『助手』を、務めてはくれないか。
──快諾、感謝するぞ。助手。
「肩がめっ……ちゃギリギリ言ったのですが。逃がさねぇぞという圧が、圧が凄い」?
クク さて、何のことやら?>ただいまー。
見送りご苦労でしたね、今度は何もなかっまでしょうか?
>流石に今回は皆気を付けてたからね、側さんに何回も頭下げられて弐さんに若干冷たい視線向けられたけど。
ふっ、それは災難でしたね?
ところでさ?今日の予定大分変わっちゃったけどモルガンとしてはどうだった?
そうですね……、聞けば異国の王であったという姉妹からも当時の話が聞けましたし中々に有意義な時間だったと思います。
たまにであればこのような日が有っても良いかと?
>なら良かったよ、ルル達も象さん達と仲良くなれて良かったね。
それと側さんがまた機会があれば遊んであげてほしいって言ってたよ?
>>……♪︎(手を振り上げて了解のポーズ)
さて……、私は結界の再調整をしますので我が夫達には部屋の内部の片付けを命じます。
良いですね?
>うん、テーブル拭くのはやるからルル達は床の掃除お願い。
>>……!(敬礼)助手との待ち合わせに適当に座って、早、5匹目。
俺はここらのネコチャンに湯たんぽか何かだと思われている節があるな、否、絶対思われている。
ところで──クスクスと笑って、何か用か、それとも依頼か、邪神の巫女。
「おやすみの今はアビゲイル、或いはアビーとお呼びになって」?
言い方なんぞ何でも構わんだろうに……で、俺に何の用だ、アビーチャン。
……何て事は無く、お前も何処ぞの誰かと、此処で待ち合わせか。
「皆さんとご一緒していてもよろしくて」?
別に。そこらのネコチャンを伸ばすなり、鼻歌を歌うなり、好きにしていろ。
「巨人さんも何処かにお出かけされるの」?
……お前がそれを知ってどうす……ええい、剥がしたネコチャンと似たような切ない目をするな、今、答えてやる。
そこのだな、いつの間にか合流していたのに、無言でニヤけてる助手が「スペクタクルが足りないと人は萎れるんですよ!」とか、訳分からん事を喚くから、映画館まで子守りに行くのだ。まったく。
そんな訳だ、さらばだ、アビーチャン。ほら行くぞ、助手。
……やかましい、ネコチャンとアビーチャンは置いてけ。あっちも別件で待ち合わせをして……おい、何故こっちへ来るんだ、アビーチャンとその連れ。
「私たちもね、映画館に行くの!まだまだ巨人さん達とお話ができるわ」?
だから俺から話すことなど無……ええい、その無駄にキラキラした瞳はよせと……あとお前も、なんか微笑ましいモノを見る目をやめろ、助手!>モルガンちょっといいかい?
おや、どうしましたトトロット?
>さっきダ・ヴィンチに教えてもらったんだけど例のゲーム大会の予選の開催日が決まったってさ。
ほう?
>予選は参加者だけでやるから特に告知とかはしないって言ってたけど、ルルとバーヴァン・シーも参加するからモルガンにも自然と伝わるんだろうけどせっかくだし教えに来たんだわ?
わざわざありがとうございますトトロット。
当日予選開始前に部屋に来てもらう事は可能ですか?
>いいけどさ……なんで?
トトロット・ルル・バーヴァン・シーが予選通過出来るように鼓舞します。
>えー……、いいよ恥ずかしいし?大げさだなぁ。
何を言うのです?
遊戯とはいえ戦いは戦い……、士気の向上無くば勝てる物も勝てなくなります。
>ん~そんじゃあその時には寄るんだわ?ありがとなモルガン!やぁ、よく来てくれたね待っていたよ?
>……話とは例の大会の事かな?
話が早くて助かるよ?そうその大会をより盛り上げる為に君に是非頼みたいことがある。
>まぁ大体解るさ……、それでは本題といこうか?
私への見返りの話だ。
ああ、勿論いくつか用意してあるよ?この資料を確認してくれたまえ。
恐らく気に入って貰えるものがあるはずさ?
>ふっ……、大した自信だ流石は万能の天才を自負するだけの事はある。
ほう、これはこれは……。
どうかな?
>このプランでなら受けてやらんでもにゃいかなー?
はいはいこれね?了解したよ。
ところでいつもの調子に戻ってきてるけどシリアス風はもういいのかい?
>ん?まぁせっかく密談的な雰囲気だったし?
もう終わったしいいんじゃないかにゃ?
そもそも頼みの内容ってゲーム大会の実況だしー?
あっはっは、まぁそうだね!それじゃ契約成立したし本番での活躍期待しているよ。
ちょっとお茶を用意するから待っててくれるかな?
>おっす!不肖このジャガーマン!今再びのジャガ村アナとしてマイクを取らせていただきますぜ!にゃーはっはっはっ!
>>……。(トトロットに会いに此方へと来てみれば……、なにやらダ・ヴィンチの工房の方が急に騒がしくなりましたね?)待ち焦がれていた誰かに逢えた訳でもない。
壮大な野望や、ささやかな祈りを叶えた訳でもない。
脳は動いているし、心臓も脈打っている。
しかし魂はもう輝かない、心はもう満たされない。生きていても、コイツはもう骸なのだ、助手。
……ただ、お前達の言う『天寿を全うした』状態ではない。
コイツの中身が満たされなかったのは、自らの怠惰や諦観からではなく、何者かに望みを絶たれ、奪われた絶望からだ。
他者による凶行であるならば、『探偵』たる俺たちは、その何者かを探さねばならん。
……コイツの状態は把握した。次は館の奴らに話を聞くか、あるならコイツの手記でも探しに行くとしよう。
「不老不死ってしんどいですね」か。
アイツもそうであったかは知らんが、まぁ……永ぁーく生きていると、退屈にはなるな。
俺もそれなり長生きだが、それらを『奪う側』だったんで、これ以上あれこれとは言えんが。
それでもしぶとくやっていると『何か』は得られる、『誰か』には出逢える。
得られるのが幸福でも災禍でも、永い命なら、そうであるなりに、自由と意味はあるものだ。もう魔術師の書斎ってだけで真顔だな、助手。
そう構えずとも、きっと本の方からお前に飛び込んでくるだろう。
お前は最早、そういう賽子(ダイス)の星の下に生まれてる気がする。
「そんなことはない。ないったらない。助手は証明してみせます」?
クク じゃ、せいぜい頑張れ。
……お前は本当に付箋(フラグ)の回収が早いな。助手。
しかし今度は本棚ごと別個に作っているとは、秘密のあるヤツはまた手間のかかる事をする。
さて、コレらは日記か、はたまた魔術書か……ん?ンン?
……衣装は違うが、獣国の神父と赤頭巾の暗殺者……だよな?奴らがなんか見つめ合ってるやつ。
赤マントの弓兵と青タイツの槍兵で、なんかわちゃわちゃしてるやつ。
虫の王と……多分、男の騎士王か、奴らがなんか物言いたげにしてるやつ。
全て、男同士が只管もどかしそうにしてる本ばかりだな。
まぁ『秘密』といえばそうだろうが、事件に直接繋がるモノでは……なんだ、どうした助手。
「被害者の悲鳴、もとい最期の叫びは『解釈違いだ!』だから、関係無く無いんですよ」?
……なんとぉ。
フム、ではその『解釈』とやらを洗ってみ……助手。助手よ。
「腐海探索はこの助手に任せてください」と言うのはいいんだが、流石にそこまで具合が悪そうだと気になるぞ。ルーンいるか? ルーン。我が名はダゴン。歪神ダゴン。
メソポタミアは豊穣と穀物の神であり、断じて深淵の邪神などではない。今世で未だ知らぬ民は是非覚えて帰ってくれ。是非。
さて、あの太歳の地からなんやかんや色々とあって、再び妙な場所に顕現してしまったが……ふん、何か血生臭い事態があったようだな。
我には無関係……と言いたいところだが、さっさと戻る術があるようで無し、英霊共も集まって厄介事も加速しそうだ、何とか巻き込まれずに適当な触媒を見つけて帰りた……ああ、もう、言ってる側から『探偵』とかいう英霊が追加で来──。
……なんだ、あの『探偵』なる英霊。火の気の濃度が凄まじいな、咽せる。
……オイ、ある程度納得してなんで即座に魔剣を振るおうとするのだ。
『探偵』というのは、人間たちが解明と探求の徒に与えるとかいう称号じゃなかったか。
眼帯の神官と素朴な感じの信徒が滅茶苦茶慌てているじゃないか。あれは武神や荒神の類か?そうなのか?
なんにせよ、放っておいたら触媒や霊脈ごとこの地を叩き斬りかねん……くっ、仕方が無い、気の良い老亀のムーブで、なんとか穏当な解決に持っていかねば……!大丈夫、大丈夫だ、我ならできる。
ハァイ眼帯のステキなお嬢さん、ちょっとこのジジイのお話を聞いてくれんか──あだだだ、お、お連れさんの視線がすごいのぅ?燃えるようじゃ……め、面倒くさい!思ったより3倍面倒くさいぞ、あの神霊的な荒神的な奴!
だが我は絶対に平和的な解決を導いてみせるぞ──豊穣神の名にかけてっ……!良く来てくれましたね、お前達。
>当然よ、お母様のご命令ですもの?
>>おーっす、よろしくなモルガン。
>>>……!(敬礼)
今日はこれから例の大会の予選が始まるとの事なので手短に済ませましょう。
必ず予選通過しろ……等とは言いません、お前達が楽しんでくればそれで良い。
それと長引いた時の為に我が夫に補給物資を用意させたので受け取りなさい。
>>>>はい、お茶とお菓子ね?
それとルル達は食べられないから途中で魔力切れしないように携帯用の特製タンク用意したよ?
>>おおー、助かるんだわ!
>あ、ありがとう……お母様。
>>>……♪︎(タンクをそれぞれの荷物にしまう)
トトロット……、少し此方へと来て頂いても良いですか?
>>ん?どしたー?
(恐らく向こうでは思う通りにいかず落ち着かない場面もあるでしょう……、その時は娘達を宜しくお願いします。)
>>(へへっ、わかってるってボクにまかせるんだわ!)……ン? なんだ、まだ起きていたのか助手。
後の事は俺がやるからいい、と言った筈だが。
「ひつじさんを数えても寝れないんです」?
何でまた、お前は急にメルヘンな事を言い出すのか……だがまぁ、そうだな。助手。助手よ。
羊を数える時はな『1 Sheep、2 Sheep…』と、ゆっくり、英語で唱えろ。
この手の豆知識だ、例によって諸説あるが、
『Sheep』と『Sleep』の発音が似ているとかで、気持ち多少マシになるそうだ。
後はただゆっくり数だけ唱えるとか、目を瞑ってジッとしているだけでも変わるらしい。
それでも足りないなら……向こうの冷蔵庫に牛乳があるから飲め。いいから寝ろ。早く寝ろ。
……牛乳飲めとは言ったが、何故そこであっためた牛乳にしてしまうんだ、お前は。呑気か。
「つめたいやつより気持ちもうちょっといける気がしたので」?
なら、あっついあっつい言いながら飲んでるのはなんなんだ。ふんわりぼんやり・曖昧無計画(ノープラン)で行くからそうなるんだろう。
「てへっ」じゃない。いいから早くそれ飲んで寝ろ。
……で、さして頼んでもないのに俺の分まで置いていくか。
……まったく。どこまでも気の抜けた助手だ。要はコレは『怪物』なんだとしたら、不死・多頭は分かる。何をしても死なない生き物は、人間からしたら恐怖、神からしてもだいぶ面倒だ。
突飛な進化、改造が出てくるのも分からん事は無い。
自分自身、或いは、手塩にかけて育てたモノの長寿・繁栄を目指すのは、割と色んな存在が持つ本能だし、作家や詩人の奴等はその辺の業を好んで書く。気がする。
……それっぽくマジメに言ってたらどうにか理解ができるかと思ったが、ダメだ。化けて出るぐらい死なない、頭が増える、とかはともかく。
なんで宇宙に跳ぶ?
なんでタコつけた?
サメ出せよ、サメ映画だろ
くっ、役者の演技がゆるい!画像の処理がどこまでもゆるい!
いや恐ろしいな『サメ映画』……だいたいの作品が『鮫』じゃなくて『サメ』表記のこだわりもよく分からんし、大して関心の無い俺ですらこの脱力感。うっかり本体訛りまで出たぞ、どうしてくれる。
「サメ表記なのは、彼らは生き物の鮫じゃない謎の生き物だからです。あとはもう諦めて」?
……何が一番分からないって、助手。助手よ。
ここまでゆるふわ弩級の混沌を「最初から最後まで全部最低!」とか言いながら、うっきうきで観てるお前の嗜好だ。
……なぁもう、なんていうか、無理せずリッチな映画を観ていいんだぞ。
「いやー、コレはコレで楽しみがあるのです」?
分からん……過去最高に、お前の事が分からんぞ、助手……!>ねぇモルガン?
なんでしょう?
>ハベにゃん達が行ってから結構時間経ったよね?
そうですね。
>まだ終わらないのかな?
予想外に人数が増えた事での急遽行われる予選ですのでどんな形式で今日1日で全員分やるのかは解りませんが参加人数は多いのでそれなりの時間は掛かるでしょう。
その可能性を考慮して補給物資を渡したのでしょう?
>そうだったね……。
我が夫?先程からそわそわと……、もっと泰然としていたらどうなのです?
>ごめんね?こういう身内や友達の頑張りの結果待ちってなんか落ち着かないんだよね……、モルガンは平気そうなの凄いね?
……私も気にならない事は無いのですが、今の私にやるべき事は戻って来た者達に相応の出迎えをするべきだと思いますので?
>それもそうだね……、何時戻ってきても出迎えられる様に改めて用意しとこう。
モルガン、お茶のお代わりいる?
ええ、お願いします。>あ~!まだ終わんねえのかよ……!
まーまーそんなイライラすんなって?
>お母様待たせてるのに落ち着いてられっかっての!
私達のは割と早目に終わったのに全参加者の結果出るまで待ってろっての解るけどよー……参加してんの多すぎじゃね?カルデアって暇人の集まりなのかよ!?
ここんとこ平和だって事でいいじゃんか?
ところで予選通過出来そうな手応えはあったかい?
>はっ!当然!お前らこそそのちっちゃいお手手で問題無かったのかよ?
>ボクも手応えアリかな、事前に専用のコントローラーも使っていいって許可貰ってたし。
>>……!(二体で手を繋ぎながら反対の手でガッツポーズ)
>そりゃ良かったな。
モルガン達にもらったお菓子でも食べてリラックスするといいんだわ?まだ手つけてないんだろ?
>せっかくのお母様からの貰い物勿体なくて食べたくない……。
いや、そこは湿気るし食べようぜ?こういう時の為に持たせてくれたんだからさ?
モルガンも困っちゃうぜ……?ああ、ここまで思い切り正面から袈裟斬りされていると、天晴……というヤツだな。
しかしこうまで血が飛び散っているのに足跡も凶器も無く、この『果たし状』なるモノ以外に、『犯人』とその狂気のアテはつかんまま、と。
「夜にやったなら、正々堂々なのか何なのか分かんないですね」?
あのサムライ……大体コロッケそばとかいうのを食ってる方の警察サーヴァントも言っていたがな、助手。
勇士、豪傑と伝わっているからとて、真正面から相手とやり合うばかりではなく、策を弄して不意打ちしたり、数的有利に持ち込む事だってあるのだ。
精神的に好まん、というヤツもいるだろうが、それだって、強敵に対する戦術の一環ではあるのだから。
クク まぁ俺だったなら、誰が、何が、どこからどうやってこようと薙ぎ払ってみせるがな。
──うわぁ、すっごい自信!
でも……うんうん、確かに猛者、でしょうね!
ちゃんと隠しているけれど、でもここまで確かな『熱』を感じるもの!
ン?誰だ、お前……剣士か。
ガチャガチャ、ガチャガチャと得物を鳴らしているのはまったく分からんが……何か知っているんだな。ならば今、ここで、知っている事を吐いてもらうぞ。
──其方の言う『何か』が何なのかはちょっとまだわからないけど……まぁ、乗ってくださる、と言うのなら……この新免武蔵、お相手仕る!いざっ!さて、何かそれっぽいのを見ていた奴はいないかと、現場を調べに来た訳だ、が……。
……小競り合いか。構う事は無いが……この距離は気が散るな。助手、そっちで分かる事だけ先に纏めていろ。俺はあっちで何かなかったかを聞く事にする。
ああ、無駄足だ。まったく、大した事を吐きもしない……ン?奴らに群がられていたの、お前か?
「余計なことを」?
何を期待してる。此方も別に小競り合いに付き合いにきた訳じゃない。頭が潰されていないなら、さっさと立ち去──イヤ待て、お前。
……譫言(うわごと)。痙攣。右半身。
撹乱、幻惑、病……まぁ、そこら辺りの呪詛だな。半端に刻まれている。お前、さては何かを見たか、聞いたかしたな?
「何も知らない、くらくらする」?
高熱か、ああ、どこまでも半端で、だからこそ面倒だ。じゃあ黙ってこっちを向け。俺だけ見ていろ。
……病の部分は焼いた。お前が覚えていないなら、その身体に、その心に聞く事にする。助かりたいなら、俺と来い。
助手、助手。目撃者だ。ただ呪文にやられている。記憶を引き摺り出す魔術をかけるから、事務所まで引き上げるぞ。
「手があったかい、目が綺麗……譫言がメルヘン。何かしました」?
なんだ、まだうなされてるのか?病の呪詛は焼いてやった筈……なら後で口にアイスでも突っ込んでやれ。マシになるだろう。なんだ助手。「客室をどなたか使ってらっしゃる」?イヤ確か今日、依頼は何も──。
…。
……。
…………ああ、来客は取り込み中のようだ。コーヒーでも置いて後はそっとしておけ助手。
「待ってくれ」とは何だ始末屋。
「説明をさせてくれ」とは?個人の趣味、嗜好に何の弁明がいる。
俺や助手、オフェリアが標的ならこの場でお前を撫で切りにしていたが、そういう訳でも無し。
どうせ普段の業が巡って、また住処が爆破か水没かしたんだろう。
という訳でお前が事務所で、やたら凝った機巧(ロボット)の衣装を脇に置きながら、びいえる?だったか、その手の原稿を描いていても、此方は別に何も思わん。
夏のサバフェスかパイケットに出るんだろう。
クク 頑張れ。ベリル先生。
「いやぁ探偵殿ったら御明察!傷に塩が染みるね!」?
……うーん、なんだ、思ったよりマズイな助手。
あれはいつもあんな調子といえばそうだが、今回は半分ぐらい、本心からヤケになっている。
何でも構わない、コーヒーにお菓子をつけて出しておけ。
その時は聞き流していたが、サバフェス前の行動について、オフェリアとマシュがそれっぽい事を話していた気がする。
多分、それでちょっと元気が出る……筈だ。>マスター、モルガンお待たせ~無事に終わったんだわ!
>>皆お帰り。
ご苦労でしたね、どうでしたか?
>全員無事に予選通過したぜー!というわけでマスター?戦闘終了後のハベにゃんとルル達のケアよろしくぅ!ほーらハグれハグれー!
>>うん、おめでとう!お菓子も用意してあるからね?
>>>……。
どうしたバーヴァン・シー?トトロット達が羨ましいのか?
>>>うぇっ!?そ、そんな訳無いじゃない!?何言ってるのよお母様!?
まだ予選を通過しただけで大切なのはこれからですから……、今日の所はこれで満足しなさい。
>>>……!?(嘘だろ……?'こんな事で私の頭をお母様が撫でてくれるだなんて……!?)
……不満か?
>>>……っ!?ごめんなさいお母様!凄く嬉しい……。
……ならばよい、本戦も悔いの残らぬ様にやりなさい。
>>>わかったわ!お母様!!
さぁお前も此方に座りなさい?
我が夫の厚意によりささやかながら宴の用意をしてあります。ダ・ヴィンチ失礼します。
>ん?ああ!いらっしゃいモルガン陛下!今日は何の御用かな?
まずは此方を……、我が夫から預かってきました。
>わっ!差し入れかな?ありがとう!これを届けにわざわざ?
いえ……、私としても確認したい事があったので此方に向かうと伝えたらお願いされまして。
>ふーん確認したい事って?
例の大会の事です、先日予選が終わりましたが手応え等はありましたか?
>もちろんさ!そこは心配いらないよ?
前から評判の実力者達に新進気鋭のルーキー達が良い感じに予選通過してくれたから本番はどのような組み合わせがより彼らを魅せられるか色々思考を巡らせていたところさ!
モルガン陛下には出資して貰ってるからより気になるんだろうけど観てて退屈にさせない自信はあるからね!
ふふ、流石はダ・ヴィンチ頼もしい限りですね?動画は……うん、ちゃんと撮れているわね。
ええっと、右手が最初にこうで、左手はこうで…、ステップは……最後は指を、こう……よし。
──異星の示すは、希望の焔!
マジカル☆クリプター・ワルキューレ!
私は、その悪辣の輝きを見ないっ!
ふぅ……鏡で見た感じは良さそう、かな。
台詞だけでもう、ちょっと恥ずかしいけど、マシュだってたくさんこの劇の練習をしている筈。私も頑張らなくちゃ。よ、よし、ちゃんと声が出てるか、ステップが出来てるか、確認、を───。
……わ、わ、わぁあ!?じ、じじじじ助手さん!
スルト!貴方達、いつから、いつからそこにっ!?
いいえ待って、2人ともなんとなくニコニコしているという事は、もしかして、最初、から……!
もしかしなくても、助手さんが黙って親指をグッと立てるポーズをしたというのは、即ち肯定という事……!
「安心しろオフェリア。その輝きなら、間違いなく敵は焼ける。絶対に焼ける」……!?
う、う、嬉しくない!嬉しいけど嬉しくない!
2人とも、どうか、どうか今見たものは忘れて!いいえ、忘れなさい!所長命令!拒否するなら、この魔眼パンチも辞さないわ!
ああ!ち、ちょっと!待ちなさい、こんな時だけ2人して揃って逃げるなんて……待ちなさいったらー!>も、モルガンさんちょっとお時間宜しいでしょうか!?
む、どうしましたマシュ?
我が夫と共に召還の儀を行っていたはず……、もしや我が夫の身に何かあったのですか?
>状況推察が早くてたいへ助かります!申しありませんが一緒に来て頂けると……。
良いでしょう、案内しなさい。
>はい!こちらです!
…………何ですか?
この部屋の入り口でうじゃうじゃと集まっている者達は?
>はい、この度召還に応じてくれた大黒天さんの使いの鼠の方達なのですが……。
>>『お呼び頂きありがとうございます大旦那様!早速ですが私どもがまずは大旦那様に誠心誠意御奉仕させていただきまーす!ささー!こちらへどうぞー!』
……と空部屋に皆さんで先輩を連れ込んでしまいまして。
危害を加えたりなどはしないと思いますが何分前例のない事態なのでモルガンさんの判断も頂こうかと……。
良い判断です、鼠どもへの交渉は私が承るのでマシュは周囲の警戒を怠らない様にお願いします。
>はい!マシュ・キリエライト武装しての作戦行動に移ります!
……では行きましょう。(武装まではしなくても良いのでは?)そこな鼠よ、少し良いか?
我が夫に面通しがしたいのだが?
>我が夫……?
>>先輩……、大黒天さん達の大旦那様の事です。
>ああ、ありがとうございます!ん?大旦那様を我が夫と呼ぶという事は?
妻ですが?
>ひえぇえ!?奥方様でしたかぁこれは大変失礼しましたぁ!!今道を開けますので……!
>>すごいです!先程まで歩き回っていた大黒天さん達が綺麗に整列されて道を作ってくれました……!
さぁ奥へ向かいますよマシュ。
>あっはい!
>>>あっ、モルガン、マシュも。
あっ、ではありませんよ我が夫?余り心配を掛けぬ様に?
>>先輩お元気そうで何よりです!
>>>おもてなしされてただけだからね?マシュはなんで武装してるの?
>>こ、これはその……!
>.この度は私どもの勝手な振る舞いで奥方様に対して粗相をしてしまった様で申し訳ございません。
頭を垂れずとも良い、お前達に悪意はなく純粋に持て成しを尊ぶ性質だとは既に聞き及んでいるので今回は赦そう但し次からは我が夫を連れていく時は私を通す様に?
>お優しいお言葉ありがとうございますぅ……!
>.では奥方様の事はこれより大旦那様より更に上の旦那様である『超旦那様』として使わしめさせて頂きます。
それは良いがその呼称はやめよ!?こないだはサメ映画に笑いながら転げ回っていたのに、今日は古いアニメ映画か。
お前の観る映画の温度差すごくないか助手。
無垢である事は、一つ『姫』というキャラクターの美徳なんだろうが、ここまで怪しい相手に警戒の一つも無しとは。うっかりが激しいな。
「原作はなんと三回仕留めに来ますよ。一回目は腰紐、二回目は毒塗った櫛、三回目にリンゴで頑張ってシメます」
童話は教訓、とはいえ、やたら生々しい仕留め方だな。どこぞの虫の王ならもっとできる返事もあるんだろうが、それはそれとして白雪姫の幸運スキルは凄まじいな。三回、蘇生(ガッツ)三回だぞ。絶妙に煩わしい。
……運命の相手なんだからそれぐらい起きる、とか抜かしそうな勇士と間男が過ぎっていったが、きっと気のせいだな。気のせいったら気のせいだ。
「さぁて次はヘンゼルとグレーテルを観ますよ。
今日はメルヘン祭りですよ」?
ン?なぁ、このアニメ会社、ヘンゼルとグレーテルなんて作って──。
……なんだ、そのガッチガチに装備固めた兄妹は。
いつだったか、オフェリアが懸命に子供に話していたヤツとだいぶ、いや、かなり雰囲気が違うぞ。
「甘いの食べてると、塩辛いの食べたくなるじゃないですか」?
いや、明らかにそれどころじゃないヤツだよな。
絶対、パン屑の代わりに敵の命がぼろぼろ落ちていくヤツだよな。
……たいへん、にこやかなサムズアップ。
……助手。助手よ。お前の映画の趣味だけは、なんか生涯かかってもわかる気がしないぞ。いやね、敵を仕留めるんだから、火力の高い武器を当てた方が良いってのは分かるさ。
この素晴らしき優しい世界にそいつはどうかと多少思わんでもないが、メルヘン拳銃だとかロマンチック手榴弾だとかの、その選択自体は間違っちゃいないよ。
ただただ、どこまでもシンプルな話さ──なんで、オレ?
お前さんが探してるのは護法『少女』だろ、護法『少女』。
さっき、あっちの学園からいかにもお人好しそうな赤い髪の女子とか、あたら頑強そうな女子とか、それっぽい逸材が沢山出てきてたじゃないか。
イヤどうしても何もかもがにっちもさっちもいかず、何が何でも絶対に一生のお願いで、こっち側の世界の奴でなきゃならん、って話なら、
北欧の眼帯女子とか、神秘の眼鏡女子とかいただろう。それで、なんで、オレ?
「酷薄(ラブリー)、軽薄(フレンドリー)、無慈悲(ブレイブリー)で闇属性(ダークネス)。お前ほど護法少女に向いてる逸材は無いモル。私とサクッと契約して、さっさと存分に働いてくると良いモル」?
うん、響きとルビが確実に合ってねぇな!
え、えぇー……確かにこっちはロクでもない人格と人生だけども、流石に、えぇー……。
迷ってるならいっそ的にこっそり血判押そうとしてくるなよ、一生のかかった選択なんだよ、こっちは。
いや、物理法則の無視とか空間移動は美味しい、か?それならいつでもどこでもマシュに……いやでも、愛の告白でマジカルなフリフリドレス、は流石に与太話感強いな、格好がつかないなぁ……いやだからしれっと血判押そうとすんなよ、おっかねぇなぁ、このちび女王……うーんうーん……。
(※この後、身が危なくなった隙を突かれて結局オレは血判押されました。ガッデム)ははははは、いやぁ不幸、不幸、笑うしかねぇわ。同人誌の題材求めて浜辺に行ったら、2人揃って水着泥棒に間違われる……とはなぁ!
「目にも止まらぬ鮮やかさで巻き込まれたのですが。近くにいたお前が悪いというアレです?」って?
だって、あんまり誠実におろおろしてくれるもんだから、面白くってさ。ああ、でも、アンタは、あの炎の如き探偵殿と仕事に来てたんだもんな。そこだけはホントに悪かったよ。
……んん、さて、なぁ。投獄経験も回数重ねてたら、一周回って何かネタになりはしないかと来てはみた、が。看守が囚人とモメているとかいう事も無し。収穫は無さそうだ。帰ろうかな。
ん?「どうやって」って?
どうも何も、言葉通りの意味だよ。ああ、アンタは此処で、おとなしくしてた方が良い。
見捨てようってんじゃあない、そっちはホラ、ちゃんとしたお迎えが来てくれるだろうからさ。
これ以上、厄介事に巻き込んだらオレが危ない。マジで。
……よっと。じゃあな兄弟。今度ムーン書店に並ぶだろう新刊をよろしくな。
ーーー
「……スルトさんが来る頃には、関節外して解錠して出てっちゃったんですよ。ベリル先生ってなんなんですか」と?
イヤ、何も無いが? 俺はアレを普段『始末屋』と認識・呼称しているだろう。だいたいそれが全てだ。
「……血生臭い世界の人が、なんで頭抱えながらびいえる描いてるんですか」?
……うん。心当たりが無くは無いが、そこの詳細だけは、俺にもよく分からん。なんでだろうな。さて、我が夫の安否確認も出来ましたし部屋へと戻りましょうか。
>えっ?もう戻られるのですか?
>.せっかく来ていただいたのですからもう少し私どもに御奉仕させて頂けないでしょうかー!ちょうど御飯も炊けましたのでー!
>>きよは特にこの後予定ないしせっかくのお持て成しだからもうちょっと受けてあげようよ?マシュも時間は大丈夫だよね?
>>>はい、私も大丈夫です!
……お前達は新入りに甘いのですね?
まぁ良いでしょう私にも仕えると言った以上何が出来るのかの見極めは必要ですから。
>皆様のお心遣い痛み入ります。
>.おむすびの具はいかが致しますか?色々な具を取り揃えておりますよー?
私はその食べ物合う具等は詳しくないので任せます。
ところで……先程よりも数が増えてはいないかお前達?
>恥ずかしながら……。
>.先程繁殖してしまいましてー。
簡単に数が増える様ならば管理が面倒だな……、我が魔術で一時繁殖禁止にするか?
>.ひえぇえ!気を付けますのでどうかそれだけは御勘弁を~!?
>そこはとても大切な部分らしいからもう少し様子見てあげて?
……その様ですね、少し結論を急ぎ過ぎたな?赦せ。……。(むすっ)
>先輩……、大丈夫でしょうか?
放っておきなさいマシュ?
此方の忠告も聞かず無理に食べ過ぎて動けなくなった我が夫の自業自得ですから。
>大黒天さん達、凄く良い笑顔で次々とおむすびを勧めてくれてましたからね……。
断れない性分だからといって無理をして倒れる様では意味がありません。
こうして鼠達の下から動けなくなっているのですから。
>>またもや迷惑を掛けてしまいまして大変申し訳ございません。
>あっ大黒天さん!先輩の様子は如何ですか?
>>今は薬を飲まれてお休みになられていますので少し休めば回復するかと……。
>それは良かったです。
お前達も量を作り過ぎぬ様に注意せよ?
我が夫は我々サーヴァントと違い生身なので倒れると何かと面倒な事になります。
>>.はいぃ~!気を付けますぅ~!
しかし……あの食べ物の味は中々であった、お前達が自信を持って勧めるだけの事はある。
>>なんと勿体なきお言葉……!ありがとうございます!
>良かったですね大黒天さん!(モルガンさんも先輩程ではないですがおむすび何個か食べられてましたし気に入られたのでしょうか?)クク いつにも増して締まりの無い顔だな、助手。
「貴方は本当に本物スルトさんですか」?
さて、どっちだろうな?なんせ此処は夢の中。この顔をこう、グッと外せば、ソイツは俺ではないかもしれんな……冗談はこんなところで良いか?さっさとこんな夢から起きて、帰って『犯人』を割り出すぞ。
「なんて情緒の無さ!よかった!本物スルトさんだ」?
お前はただただ直球に失礼な時あるよな、助手。
もう少しだけ此処に放っておくべきだったか?
まぁ今はいい、さて、どうやって起きて帰るか、だが……結局コレが早いな。よし、そんな訳だ、助手。今からお前を斬るから、ちょっと歯を食い縛れ。
「こう、北欧神話の優しみ溢れるアイテムとかはお持ちではないですか」?
無い。お前があまりにもさっくり攫われたから急ぎで来たし、そもそも最初から炎の他には魔剣(コレ)ぐらいしか無い。
「その、シグルドさんモデルの叡智(メガネ)で妙案を一つ」?
コレは単なる伊達眼鏡(かざり)だ。訳あってアイツを乗っ取ってた時期がそれなりあるから無いとしっくりこなくてな……無駄話はいい。ジタバタつべこべ言ってないで、いい加減にそこでジッとしてろ。
ーーー
クク おはよう……いや、まだこんばんは、か。
どうあれ助手、お前が無事で何よりだ。
「ホッとしたけどフツーに怖いし痛かったです」?
ああもう、うるさい、うるさい。そっちの文句はそもそもお前を悪夢に落っことした『犯人』に言え、『犯人』に。モルガン達が大黒天の部屋に滞在していた一方その頃……
やぁやぁ集まってくれてありがとう!刑部姫くん、ジャガーマンくん!
>おいーっす!
>>どうもー……。(二人ともテンション高い……。)
それで今日集まってもらった理由なんだけど……。
>HEY!この珍しいメンツで集まった理由はなんなんだい?言っちゃいなyo!
>>姫はなんとなくわかってるけどねー?例のゲームのやつでしょ?
そう!それなんだー!本戦出場者の資料纏めたから君たちには目を通しておいて欲しい。
選手入場の時のアナウンスもやってもらう予定だからね?
>>えーそこまでやるんだ?(やっぱり引き受けるんじゃなかったかなー?)
大丈夫さ、盛り上げ実況はジャガーマンくんにお願いしてあるから刑部姫くんは選手に対しての補足的な一言をお願いするよ?
>>んーそれなら大丈夫かなー?そっちは自信ある……?って聞くまでもなさげだったー!
>ふふん!その場の勢いに関してならこのジャガ姉さんに任っかせなさーい!
あ、でもぉ~?もしもぉ?万が一?滑っちゃった時のフォローはぁ~?よろしくね?(めっちゃ良い笑顔で肩ポン)
>>ちょぉっ!?不吉でものすごい高さのハードル設置しようとするのやめてぇ~!?
ダ・ヴィンチちゃんもニコニコしてないで助けてぇ!?食パンに毒、頭蓋に芋けんぴ、カードと鈍器で滅多打ち……トンチキで一貫性が無い、ようで……つまり助手、コレは全部『少女漫画』をモチーフにした手口と亡骸である、と。
ならば『犯人』の思考としては、女達に歪んだ夢を見せたかったのか、それとも夢を嘲弄したいのか、そんなところか。俺には別に、どっちでもどうでもいい話だが。
それはそれとして──ふんッッ!
また天井裏で盗聴か、芸の無い。まったく懲りないな呪術、師……。
お前。
なんだそれ。
いや、なんだそれ。
「お気になさらず、拙僧は多才にて、少女漫画とあらば美少女戦士な髑髏烏帽子としての衣装もこれこの通り」?
五月蝿い、お前の無駄に溢れる無駄な才能とか知るか。神代訛りまで出させてこの野郎。焚べるぞ。
「いや装いは大事ですぞ、ンン、誰だって主役でありたいではありませんか」?
……露骨に含みのある事を言う。
性悪なお前の事だ、俺や助手やオフェリアをめげさせるような何かが、トンチキの裏側にあるという事か。
クク なかなか。結局お前自身の悪事というなら、その時、その身は灰も残らない覚悟があるという事だな?どうあれ、俺はその言葉を留めておくぞ。
という訳で助手、大事な証人だ。俺たちでは守りきれん万が一があるかもしれんから、警察を呼べ。
「ンン、シリアスで流してくれない!?割とちゃんとしてらっしゃるゥ!?」?
そうとも、俺の仕事は誠意を込めて敵を燃やす事だからな。呪うならセーラー服で現れたその身を呪え、トンチキ呪術師。信じている、あの赤い瞳が呪詛を焼き切るのを。
信じている、あの炎が惨劇に終わりを齎すのを。
信じている、あの人は亡くなってなどいないと。
自分には未だわからない魔術とやらによって、
何処かに囚われているのだとしても、きっとあの人は、その牢獄を容赦無く灰に変えて戻って来る。
だから、ずっとずっと証拠を集めていた。ずっとずっと考え続けていた。しかし、最後の最後に幕を引くのはあの人だとしても、今、此処にあの人はいない。今この時に、『犯人』を告げられるのは、自分だけだ。
「おや、どうしたのですか」
後ろ手に狂気を隠して『犯人』は静かに微笑む。
ああ、アレを言ってしまえば、きっとろくでもない事をするんだろうな、という確信がある。お命没収、もしくは亡骸よりも酷いモノになるかもしれない。
……あの人はオフェリアさん以外の人間に関心が薄いし、世に数多あるお約束も常識も大半は知らん顔だ。必ずしも、そうでいてくれるかはわからない。けれど──きっと、僅かに、1ミリでも『助手』の自分を頼ってくれていると。そう信じて、全てを告げる。
「……以上です。『犯人』、貴方ですよね」
瞬間、後ろ手の狂気が、ぐちゃぐちゃと蠢いて、加速する音がする。自分が例え亡くなっても良いように、部屋に証拠やレコーダーは隠してきた、大丈夫だ、ああまったくエキセントリックな人生だったと覚悟を決める。
──バチン、と、振り下ろされた狂気が、弾けて失くなる音がした。
「──クク。お前に賭けた甲斐があった。上出来だ、助手」
……ええ、ええ、自分も、信じていた甲斐がありました。
其処には悪意を嘲る、赤い瞳の『探偵(しゅうまつ)』が、煌々と燃え盛っていた。◼︎あんまりにも怪奇な事件ばっかり起きるから、
警察や探偵事務所に魔術師やサーヴァントがいるよ!というトンチキな世界のお話。
◼︎スルト…主人公。ご存知、北欧LBのボスキャラ。異聞帯の人な筈だが、英霊の座が何かを思って、ダウングレードしつつ、異聞帯スルトくん仕様で異世界オフェリアさんの所にやって来て、探偵サーヴァントをやっている。宝具は『災禍なる太陽が如き剣(レーヴァテイン)』。
現在、別にシグルドさんは乗っ取っていないが、
今更、人間型の容姿を一から作るのも面倒臭いので、瞳の色以外は概ねシグルドさんなビジュアルをしている。かけてる眼鏡は伊達。
即断・即決、空気?情緒?何ソレ美味しい?な性格もあんまり変わっていないが、北欧LBでそれはもう色々あったので、ちょっとだけ人間への気遣いを覚えている(だからこのシリーズ名はスルトくん、ではなく、スルトさん)。
特に何もない日は、炎が故にあったかいのでよく近所のネコチャンに群がられ、
竜殺しアイテムで酔っ払うかダウナーになると角や尻尾の悪竜成分が出てきて、
無駄にイケメンなので恋愛やびいえるフラグを天然で引き当てては片っ端から袖にしてしまう謎の性能が生えている。
◼︎助手…主人公②。怪文書内であんまり出てこないが、唯一『化粧越しでも何でも絶対に人の顔を覚えていられる』という特技がある。
キャンプ場で起きた事件で、うっかり本体スルトさんの『顔』を見てびっくりした事で特技を知られて強制的に助手にされ、
その後なんやかんやで、正式にファムルソローネ探偵事務所に雇われた。
魔術とか全然ちんぷんかんぷんな一般人。
サメ映画からBLまであたらサブカルに詳しく、過去にそれっぽい事でもしてたのか、他人の黒歴史なお宝を高確率で探し当てては、その度にのたうち回っている。
読者視点キャラなので怪文書内では特に性別は決めていない。が、改めて1人のキャラにするならたぶん男子。◼︎オフェリアさん…ファムルソローネ探偵事務所所長。親から継いだ、マジカル案件を扱う探偵事務所を頑張ってやっている魔術師。生真面目な性格、眼帯や魔眼、マシュやキリ様との関係と好意はFGOから据え置き。
よぉし!探偵サーヴァントを喚ぶぞ!と張り切ったらダウングレードした神霊系サーヴァント(スルトさん)を引き当ててしまい、滅茶苦茶びっくりした。今もしてる。
FGO本編よりは距離とか弁えているスルトさんとはそれなり上手くやってるが、やっぱあんま空気を読んでくれないのでツッコんでいる。
召喚して開口一番、「オフェリア!よかった!亡くなってない!」とやたら狼狽していたスルトさんにちょっとびっくりした、と言う裏話がある。
◼︎シグルド…某キッドよろしく『勇士怪盗』として世間をキャアキャア言わせている北欧のドラスレ。
性格は据え置き。これまた某キッドよろしく、亡くなった先代怪盗のマスターのお願いで、世に放たれた呪われしやべーお宝を回収している。後はワンチャン、ブリュンヒルデに会えたら嬉しいな、と思っている。
◼︎ベリル先生…本編同様、始末屋魔術師…の筈が、キリ様のお願いで訳あってびいえる作家をやっている血生臭い兄さん。住居を壊されると事務所に来る。
◼︎ナポレオン、一ちゃん、パーシヴァル…今はほぼ名前しか出てない警察サーヴァント。ナポレオンはスルトさんに『間男』呼ばわりされている。
◼︎リンボ…度々スルトさんにちょっかいかけにきては天井から落とされてる、悪辣大好き怪サーヴァント。だいたい変なコスプレをしている。>>42
抜けの追加。
◼︎アビーちゃん…事務所の近所の子。実は本編よろしくクトゥルフな神子さんサーヴァント。
普段はあくまで近所の子として振る舞うが、たまにオカルト知識を授けてくれる。……バーヴァン・シー?
>ん……、なんだよ?
なんだよ?じゃないでしょう?突然人の部屋に上がり込んだかと思えば黙り込んで……、何か私に用があるのではないのですの?
>ん、まぁそうなんだけどよ……。
>>何々?トリスタンにしては随分と歯切れ悪いんじゃないの?あ、バゲ子お代わりお願い?
……貴女は遠慮というものがありませんわね予言の子?そもそも何しに来たんですの?
>>お菓子貰いにきたらなんかトリスタンが深刻そうな顔して入っていくから私も力になれたらなーって?
それは殊勝な心掛けだとは思いますが今のところ焼き菓子摘まんでるだけですわよね?(アルトリアの持ってる皿に追加)
>>だってトリスタンが話してくんないからやる事ないし?バゲ子の焼いたこのガレット?ってやつ美味しいし?
ふぅ……、それは光栄ですわね?
それで?貴女の方はそろそろ整理がつきまして?
>ホントはしたくねぇんだけどよお前に頼みがある。
(説明中)
……そんな事で悩んでいたんですの?もっと早く言いなさいな?
>……悪い。(ぼそっ)
>>ふーん?トリスタンもそんな可愛いとこあるんだ?
>う、うるせぇな!杭ぶっ刺すぞテメェ!?ああ、なかなか良い歌声(こえ)と詩だったな。
……なんだ助手。呆けたインコのような面をして。
「スルトさんは案外インテリというか、結構芸術好きなところありますよね」?
失礼な奴。お前は俺を、ただの脳筋終末装置だとでも思っているのか。特別詳しい、という訳でも無いが、俺にも詩やら語彙やらの好き嫌いぐらいはある。
あとは、冷徹・合理な装置たれと役割を冠されてはいたが、闘争続きの生涯だったからな。感情、人生、魂……己の『全て』を賭けて、戦場(ぶたい)に立つ者の気概は、ある程度理解している。
だから分かるとも、『歌姫』という称号こそ華奢で豪華だが、この女はきっと、この世界で己なりの剣を振るう戦士であったのだ。……だから、まぁ、あんなつまらない刃と闇討ちで生涯を閉じてしまったのが、他者の俺でもそれなりに惜しいところだな。
私見は以上だ──どうせお前もそこで聞いているんだろう『犯人』。事態はとうのとうに幕引きだ、いつまでも芝居をしてないでこちらに来い。
「自分はただ、彼女を神話にしたかっただけ」?
ク、ククク まだ何も聞いていないのに、べらべらと。お前がこんなにせせこましい事をしなくとも、ホラこの歌声(こえ)だ、この女は、数多の者の心に残り続けたろうよ。お前はこれは献身だと、信仰だと謳うのだろうが、実際、お前が心底嫌だったのは、この女の心に自分がいなかった事の方だろう?
……逆上。遠吠え。ハハ、どこまでも解りやすい奴だな。
ああ、浅い、浅い、浅い。
思考も、嗜好も。犬の方のがまだ轟き、響く。
お前の声は、だから誰にも届かないのだ。
……なんだ、まだ小細工(トリック)もバラしていないのに。精魂尽き果てるのが早い『犯人』だな。で、お前はお前でどうした、助手。
「超ひっさびさに、スルトさんが終末装置(スルトさん)たる無慈悲さを見た気がします」?
つまり言葉より、魔剣や炎の方がまだ慈悲だったと?クク お前もまあまあイイ性格になったものだな、助手。
「どっちにしたってエグいわ!人の心!」?
まったく、そこそこ評価してやったというのに、いつまでも色々細かい奴だな。まぁとりあえず『犯人』をしょっぴこう、さくっと警察を呼んでこい。>お母様……?
む、どうしましたバーヴァン・シー?
普段は勢い良く入ってくるのに今日は入り口で様子を伺う等お前らしくもない。
>お菓子持ってきたんだけど……良いかしら?
ほう?珍しいですね、ではお茶の用意を……。
>あっ今日は私がするからお母様はそのまま座ってて!
……そうか?
お待たせお母様!口に合うと良いんだけど。
いつまでも立っていないで此方に座りなさいバーヴァン・シー今日はどうしたというのです?
>ねぇ……お母様は今日って何の日か知ってるかしら?
……いえ?何かあるのですか?
>こっちでは『母の日』って言うんですって母親に感謝を伝える日とか?
母の日……。(成る程そういう事かバーゲスト、トトロットよ……。)
>だから今日はプレゼント持ってきたの、お菓子と……。
これは……花を象った彫刻?お前が作ったのですか?
>本来はそれ用の花があるって話だったけど生だと枯れるしお母様には永遠に枯れないやつが相応しいと思って……、ガラテアに手伝って貰ったから自分一人で作った訳じゃないけど。
そうか、ありがとうバーヴァン・シーこれは大切に飾らせて貰おう。
>はぁ~っ!良かったぁ……!
ふふ……、ではもう一つの贈り物であるその手作りの菓子を貰おうか?
>ええ!どうぞお母様!!……俺はお前の母親ではないぞ。助手。
「すんません、おかあさん、だなどと寝ぼけていました。おやすみなさい」でもない。起きろ。朝だ。
「畜生(ガッデム)!残酷(リーサル)ッッ!」でもない。もう一度言う。起きろ。朝だ。食料は其処だ、適当なタイミングで摂れ。
……「なんと、焼けた卵じゃない(卵焼きだなんてまぁ!ありがとうございます)」?
お前、色々と、お前な。そんな心の声的な小声漫才してないで、早く支度しろ。
何故「おかあさん」だったんだ。
……さっきの、寝ぼけていたお前の話だ。
「フツーに昔の夢でした。おかあさんにカレー頼んでました」か。お前は本当に、夢の中でまで脳天気だな。
「スルトさんは夢とか見ますか」?
見ない。過去の体験をマスターと共有する事は、まま起きるそうだが、基本的に、サーヴァント個人としては夢を見ない。
……起きるのが不確定(ランダム)とはいえ、俺の過去の共有は『この世界のオフェリア』とは、なるべくしたくないがな。
……イヤ、なんでもない。どうせ見るならスケールの大きな夢を見たいなぁ、と言っただけだ。
「遂にビッグサイズなユニヴァースシャークと戦うんですか」?
お前、朝からサメの話とかやめろ。アレは本当に魘されそうだ。あと『ユニヴァース』も禁句だ。
何故、と?……お前は色んな意味で知らん方が良いものだからだ、あのトンチキ時空は。皆様、この度は急な頼みにも関わらず対応してくださり感謝致しますわ。
>気にすんなって?モルガンには急な仕事入ったって嘘ついちゃったけどさ?
>>モルガンなら察してくれるから大丈夫だよ?ルル達も連れてきちゃったけど良いよね?
ええ、勿論ですわ?お気遣いありがとうございますわマスター。
>だけどバーゲストからバーヴァン・シーの為に協力して欲しいって言われてびっくりしたんだわ?
私も事前に菓子作りとキッチン提供の協力しましたし余計なお世話だとは理解していますが……。
>>そんな事ないよ?先に教えて貰って良かったと思うし二人きりの方がバーヴァン・シーもやりやすいだろうしね。
優しいお言葉ありがとうございますわマスター。
>なーなーバーゲスト一個聞いていい?
なんですのハベトロット?
>向こうの方でぐでーってしてるアルトリア……、あれどうしたんだわ?
ああ、あれはお菓子作りの協力を申し出たのにバーヴァン・シーに無下に断られてふて腐れてるだけなので放っておいて構いませんわよ?
>>>なんだよぅ……?私だってチョコくらいなら作れるんだぞばげ子ぉ!?ジュースお代わり!(ジョッキを掲げる)
はいはい、そこにボトルは置いてあるのでご自分で淹れなさいな?私はマスター達のお相手で忙しいのですわ。
>>>くそぅ……!こうなったら……マスター!ハベにゃん!構えー!(ジョッキ持ったまま突撃)
人の部屋で暴れるんじゃありませんわよ!?眉目秀麗、文武両道、勇猛果敢、公明正大。
……そしてこの、鳥の群れ染みた少女共の悲鳴よ。
こないだの、少女漫画とかいうのに因んだ事件の時に助手、いくつかお前が提示してきた資料(マンガ)に、あんなのが何度か出てきたな。
美少年・美青年という概念、憧れを目にして高揚する気分が、各々、まるで知らない訳でもないが……虚構(ゆめ)は安い形で、迂闊に現実にするものじゃないな。外野で見ていると、なかなかうざったいものがある。
さて。あの四人の『王子』の中に、件の令嬢狩り……女だけを好んで啄んでる凶鳥がいる訳だな。
……という訳で、オフェリア。俺と助手が適時、情報を割り出してくるから、お前は待っていろ。
「周囲の女性たちから聞き出せるモノもあるかもしれないから、途中までは一緒に行きたい」だと?
イヤ、イヤ大丈夫だ、そこはそれ、そこの助手がのらりくらりと上手くやるだろう。
「王子様たちをなます斬りにさせる訳にはいきません、だってスルトさんたらオフェリアさんが王子様にちょっかいかけられるの面白くな──」おっと、魔剣が滑った。
ははは、ダメじゃないか、助手……こンのうっかりさん……ッッ!
……ゴホン。というワケで、コイツと情報を割り出してくる。それこそ令嬢の如く、優雅に茶でもして待っているがいい、オフェリア。ねぇ……、二人とも?
>・>>何(ですの)マスター?
そろそろ落ち着いて……ね?
>私は落ち着いてますわよ?そこのマスターを頼りながらも肩に手を置く事も出来ず後背もたれに手を置くのがやっとのへっぴり腰の田舎娘とは違いましてよ?
>>う、うるさいなぁ!後ろに回ったらなんかマスターの匂いがして恥ずかしくなっちゃったんだよ悪いかこのやろー!?
えっと、なんかごめんね?
>謝る必要はありませんわよ?マスターの香りはちゃんと手入れされた良い香りですわ。
>なんか言い方がいやらしいぞバゲ子ぉ!
なっ!?あなたの方こそ先程からこちらを威嚇しつつも顔が時々にやけてますわよ!?
>……っ!!(顔真っ赤)
ちょっ!アルトリア椅子の背もたれがミシミシいってるから!?
だから二人とも落ち着いてってば!!
>>>カボ・ルル、よ~く見とけよ?あれが修羅場ってやつなんだわ……!
>>>>……!!(驚いている)
ちょっとー!ハベにゃんも面白がってないで二人を止めるの手伝ってー!?まだ聞かれていないが、きっと気になるだろうから、先に答えるとだな。
朝起きたら、オレも突然この有様だったんだ。
たぶん、昨夜の事件の置き土産なんだろうな。
今こそ落ち着いちゃいるが、ああ、コレでもだいぶ、だいぶ驚いたモンさ。
アイツのメートル、ならぬ、助手(assistant)が、こう、冷静に受け止めてくれて助かっ──。
「驚きが大回転すると人は素になるのです。カラッと爽やか常識人なスルトさんとか何ですか、いったい何がバグってるんです」?
はっはっは、ここまで正直にずけずけ言われるとは、普段はだいぶはっちゃけてるんだなぁ、アイツ!オレに会っても「帰れ。喧しい。間男」ぐらいしか言わんから、知らない顔が聞けるのはちょっと楽しいな。
それはそれとして、いったい何がバグってこうなっているのかは、さっき話した通りだ。
ただ、オレは斉藤とパーシヴァル、アンタはスルトとオフェリア……昨夜の事件に関わった者たちと軒並み連絡が取れん、という事は明確に、オレたちに向けて張られていた罠なんだろうな。
……というワケで、これから真相を探しに行こうと思う。座してるだけで事態を纏められる程の智慧は無いし、そもそも性に合わんしな。
「大丈夫でしょうか」?
ああ、大丈夫だとも。心配するな、なんせ此処には──オレがいるのだから。
「そうだけどそうじゃなくてですねナポさん陛下、スルトさんが警官どっちかの身で魔剣ブン回したりしてたらやべぇと思うんですよ」
……うん、そいつはちょっと、いやだいぶ大変だな。急ごう。『写し身』……半分は間違っていないな。
だが……ク、クク よくまぁそんなに、自分が清き善人だと思っていられるな?
邪竜怪人が普段どうやって造り出されているか、まさか知らないワケではないだろう。
狂気、執着、憤怒……誰もが持ち得る、負の感情。昏い渇き。血生臭い悪意。
それはいつもの奴らと同じだ。そういうモノから、俺は産まれた。
俺こそが、お前の心にずっとずっと燃え盛っているのが美しい愛などではなく、遍く欲望の一つでしかない事の証左だ。
──といって、太刀筋は鈍らず、か。まぁこんな安い挑発に今更乗る程、伊達にお前も戦場を駆けてきてはいないか。叡智の勇士(ドラスレブルー)。
……チッ「遊ぶな」だと。喧しい首魁(ボス)だな。まだ斬り合って間も無いというのに。
「未だ本気ではなかったのか」?
クク 先刻『半分は』間違っていない、と言ったろう?
俺のガワや魔剣こそはお前の写し身だが……中身の俺そのものは、他の写し身とは違うのだ。
故に冠した我が名は──破壊と業火の騎士、ドラスレフレイム。
まぁ、引き上げろ引き上げろと五月蝿いヤツがいるんでな。また逢えた時、気が向いたら続きは話してやろう。お前達が、それまでまともに生きていたらな。
ーーー
「勇士への嘲弄、お見事でした。しかし、魔眼の娘を逃したは何故ですか」?
……スペクターリンボとか言ったか、お前も喧しいな。単なる気紛れだ。それ以外にあるか。
そうとも。俺の心に燃えているのは、いつだって悪意なのだから。
いつかはあの瞳を手に入れたいという、誰にでもある小さな欲望だ。それだけ、それだけだ。オレの名前は町の不良A(※本人の色んな希望と事情により仮称)。
先月あたり、よくわからないオカルト的な奴によくわからない呪いをかけられて難儀していたところを、ココの事務所の『探偵』を自称する、赤い瞳がとにかくやべえスルトとかいう奴に助けられ、
以降なんか良い感じに情報源にされている、不良的にはなんとも言えないポジションだ。
今日はA区からC区のさる事件の情報を寄越せと言われて、事務所にやって来た次第である。
あー、くっそぅ、なんて横暴な探偵なんだ。ちょっと手があったかくて背が高くて目がじゃあくだけど綺麗で歯が気持ちギザっとしてるから笑顔が子供っぽくてしかし声がなんか良い感じに低いからって調子に乗りやがってまったくもう(※早口)。
ええいあの無駄な美形め、仕方ないんだから……すいませーん、不良A(仮称)でーす、事件について話せって言われたから来……来……。
警戒心無しの赤い瞳。はじける筋肉。ハチミツの香り。プライスレス。
……ハッ!いや、いや何しれっと客の前で着替え続けてんだアンターーッッ!!
「ハチミツとペンキと海魔(タコ)と植木をいっぺんに引っ被って、流石にうざったいから落としていた」じゃねーよ!状況説明求めてんじゃねーんだよ!朝から目の保養……じゃなかった、目の毒じゃい!!
その「あーもう面倒くせぇなぁ母ちゃんかよ」みたいなスネた目線もちょっと良い感じ……じゃねぇ!違う違う!やめろぉ!
ぜぇはぁ……あ、朝からツッコみ倒して疲れちまったぜ。あっ、助手さん、おはようございます。
「……だいぶ手遅れだなぁ」?
エッ、なんて?何がですか?いいんだよ、じゃなくて教えてくださいよぉ!?「舞い散るトランプ、アルミのピラミッド、これはアメリカンな不健康(ふけい)の極み」?
いつぞやにも言ったがな、助手、人間の酒で俺は酔わん。……ヤシオリ?アレは対魔性・邪竜用の凶器、よって規約違反のノーカンだ、忘れろ。
「量がえげつねぇですが、それでも英霊の皆さんが缶ビール等々で死屍累々になっていらっしゃる件に関しては」?
俺が知るか。倒れている奴らは生前、酒に弱かったとかギャンブル弱かったとか、地味にそんな逸話でもあるんだろう。
……というかだな、助手、助手よ。途中までしかいなかったが、お前、やたらトランプ強くなかったか。あとだいぶ部屋に強烈なアルコールの香りがする訳だが、よく酔わないでいられるな。
「たぶん直接呑まなかったからかと。トランプに関しましては……こう、日々の業務で……表情筋が鍛えられまして」?
ンー、そういうモノか?……しかしお前、なんとなく歯切れが悪いな。どうした。
「顔」?……俺の顔が、いったい、どうし──。
……『×』『×』『×』『肉』『×』。ああ、そうだ、確かトランプで負けた回数を、筆ペンで。
クッ、『肉』って描いた奴は後で焼き鳥にしてやる。
「あとやはりスルトさん酔ってたんでは」?
イヤそんな馬鹿な、俺が酔った筈……筈……。
……ビールの名前が『ミョルニル』?
えっ、まさか、北欧の大蛇(ミドガルズオルム)要素に引っかかっ、て?──ぐだぐだだなぁ!邪竜判定ッッ!!バーゲスト君、この予定表に目を通しておいてくれないかね?
>これは……、例の大会の日程と休憩時間に用意する軽食の食材リストですのね?
あら?以前に聞いた大体の予想量よりも大分注文量が増えてますわね……?
ああ、ダ・ヴィンチ女史によれば予選突破者のメンツを見て増やした方が良いと判断したらしい。
君達担当者にはより負担を掛けてしまうのは申し訳ないが……。
>構いませんわよ、大量に作るのは慣れていますわ。
少し席を外しても宜しくて?陛下にもこの事をご報告しなければいけませんので。
ああ、構わないよ?
恐らくその必要があるだろうと思って空いてる時間に伝えたのでね、それとこのケーキも差し入れに持っていくと良い。
>お心遣い感謝致しますわエミヤ料理長、では失礼しますわ。
ああ、モルガン陛下に宜しく言っておいてくれたまえ。
しかし……、すっかり皆が私の事を料理長と呼ぶようになってしまったな?
>>いいんじゃないの?一番キ厨房を取り仕切るの上手いのエミヤなんだしさ?
折角モルガン陛下が任命してくれたんだしもっと胸張りなよ!料理長!!
なんなら私が副料理長やってあげてもいいよー?
ではブーディカ副料理長……?
言いたい事は解ったからその喋りながら背中をバシバシと叩く行為は少し控えてくれないかね?呪文書、手記、変わり種なら剣の軌跡によるメッセージ……とかく様々な証拠・ヒントを見てきたが、電子の海、ゲームの中に隠すとは。
「所謂イースターエッグ仕様なので、ちっちゃくて見つけづらいです……あとこのゲームが普通に難しいです……」か。
ああ、滑稽、しかして厄介な事に、警察の奴等もコイツの仕様に手こずっているらしい。
科学は元より、魔術でも反則(チート)をしようものならデータが爆ぜるというし、ならば正攻法、と、こういうのが得手のお前ですら、もう、何十回、何百回とやられているしな。
クッ『犯人』ならいざ知らず、まさか被害者がこちらをコケにしてくるとは……冥界で会うことがあったなら、絶ッッッ対に本来の姿で肘鉄を食らわせてやる…!
──見つけた、そして、終わったか。助手。
よくやった、ああ、本当によくやったよ、お前。
「スルトさんもゲーム機叩き斬らないでくれてありがとうございます〜!」?
あー、あー!わかった!わかったから、テンションの行き場を俺の頭にするな!わしゃわしゃするのはやめろ!
……オフェリア?なんでお前までわしゃわしゃしにくるんだ!?オフェリア!?
2人とも、いったん落ち着け、落ち着くんだ。
おーい!?>陛下がいらっしゃるのは……、マスターが訓練に出ているので自室の方でしたわね?
ではエプロン姿で来てしまいましたし失礼の無いように鎧に換装して……。
陛下、失礼致します。
む?わざわざ妖精騎士の出で立ちで此方に来るとは……、何か有りましたか?ガウェインよ。
>はっ!例の大会の日程を入手出来たのでご報告に参りましたわ!此方をご覧下さい。
ほう……、ご苦労でしたねガウェイン。
当初の予定通り当日はお前たち妖精騎士に任務を入れぬ様に調整しておこう。
>はっ!そしてこちらはエミヤ料理長からですわ、宜しく言っておいてくれとの事でしたわ?
それは有難い事ですね?では此方は後で頂くとしましょう。
他に何か報告は?
>いえ、特には有りませんのでこれで失礼させて頂こうかと……。
そうか……ああいや、待て?
お前に一つ言っておかねばならぬ事が有りました。
>何事でしょうか?
先日は我が娘の為にお前にも気を遣わせてしまったな?
良き判断でした礼を言わせて貰おう。
>陛下……、私の差し出がましい独断行動に対して勿体なき御言葉ですわ……。戦を招く不和の果実、神々の食す不老の果実、さる話なら禁忌と知恵の実……神や人が、あの赤い実の、どのあたりに何をどう夢見たのかは知らんが、林檎には色々とあるわけだな。
「不老の林檎っておいしいんですか」?
クク ある巨人と狡知の神がやらかして、その手から不老の林檎が離れた時は、勇壮・美麗が素面(デフォルト)な神々でさえ困惑したという。
そうでなくとも、果実より賜るのは不老だ。
自分だけが、ずっとずっと永く時の流れに置いていかれる、そして万が一口にできなくなった時は……という恐怖に耐えられるヤツになら、まぁ美味なんじゃないか。
「あるあるだけど、まぁー、ろくでもないっすね」?
解答がすこぶる雑。だが、そういう感想が出てくるのならば助手、お前は呑気だが、健康な思考をしているという事だ。そのまま健やかにあるがいい。
……という訳で、休憩の手遊びに剥いた林檎がここにある。好きに食え。
「おぅ、無駄に器用…そしてイカツい顏のうさぎさんが爆誕しておる…」?
フ、あの北欧のアレやコレやからだいぶヒマしてたからな、その気になったら林檎で本体つくれるぞ。
つくれるぞ?>お待たせー、ダ・ヴィンチちゃん。
私達に見せたい物とは何ですか?
>>いやー良く来てくれたねぇ、早速だけどこれを見て欲しいんだ。(用意していた箱を開ける)
>丸い植木鉢と青い葉の苗……?
これは?
>>新しく仕入れた画期的なアイテムさ!
マスターくん、これを持って魔力を込める様に念じてみてくれたまえ?
>こうかな?(目を瞑って集中)
む?我が夫の持っている鉢の苗木が……?
>>実はこれマスターくんの魔力を吸収して青銅の果実を苗木一個につき一つだけ実らせる事が出来るのさ!
>おおー!すごいね!
>>うんうんそうだろうとも!訓練や特異点調査が無い時にでも貯蓄しておけば役立つ事間違いなしさ!
ふむ……、魔力を吸収するといいましたが我が夫身体への異変等は有りませんか?(苗木から果実をもぎり取り観察する)
>今のところは影響はないね、それにしてもその青いリンゴモルガンが持つと様になるね?
私は魔女ですので……、汎人類史では魔女は林檎と縁が有るものなのでしょう?
>>うんうん、妖艶かつ神秘的で神域の魔女と呼ばれるのも納得の良い画だね!
モルガン陛下?良ければこの苗木のアピールに使いたいからその林檎を持って記念撮影をお願いしてもいいかなー?
腕の確かなカメラマンもすぐに手配するよ。
マスターくんもモルガン陛下の綺麗なお姿の写真欲しいよねー?
……ダ・ヴィンチよ?この流れになる事を見越して我が夫だけでなく私までこの場に呼んだのだな……?>目の前に良い感じにドーナツの入った箱がある…どうしようかな?
ごきげんよう、私は誘惑の魔眼きらめく、あなたの心の悪魔。さて、今此処には、あなた以外はいないワケですね?
普段、あれだけ終末探偵を追っかけたり、猟奇でマジカルな出来事に巻き込まれてとにかく脳内はてんやわんや、あれやこれやとしているのです、ならばちょっとぐらい、ちょっとぐらい、脳味噌に糖分をまわしたって、一足先にご褒美をいただいてしまってもいいのではないですか?ふっふっふ、そうです、そうです、きっとバチはあたりませんよ……!
……。……。
……あ、あの、天使(理性)担当?どうしてこちらに出てこないの?
あなたが出てこないと、脳内選択肢漫才が成り立たないのだけど……。
「クク いやあ、ロキもかくやの誘惑だ、これはお手上げだ、こんなんコイツはもう引っかかるしかない」?
全肯定ッッ!?
だっ……だ、だめです、だめですよ、助手の精神!
戦い甲斐が無いではありませんか、冷静に、落ち着いて考えるのです、理性をそう簡単に欲望に委ねてはいけませんよ!……もう!悪魔(衝動)担当に何言わせるの!
「そもそも選択というモノは、悩んでいながら答えが割ともう出てる。
あとコイツは悪ふざけは大っぴらにやるから、黙ってなんかするのは向いてない」?
いやだ、冷静!えっ、だったらなんでこんな事してるの、私たち!?
「ちょっとやってみたかっただけ」?
ちょっ、待っ……さ、最初っからぐだぐだじゃないの!なんなの!もう!
ーーー
「そんな訳で、こちらにいただいたステキドーナツがあります。みなさまどうぞ。じゅるり」?
いや欲望ダダ漏れか。丁寧にお茶の用意まで済ませて……まったく堪え性の無い助手だな。ぜぇはぁぜぇはぁ……わ、割と、捕まえにくかった……!
ふ、ファムルソローネ探偵事務所のスルト……じゃなかったし、ちょっと縄が痛いのも大変申し訳ないが、た、たとえ助手だろうと、訳あってあの事件を嗅ぎ回られたり、最悪、解決されちゃあ困るんだ!
ご、ごほん──わ、悪いがキミにはココにいてもらうし、探偵諸氏には事件から手を引いてもらうぞ!
「もしかしなくても、かの連続誘拐事件の犯人じゃないし、もしかしなくても良い人ですよね」?
まったく何を言うんだね、今めっちゃ君を拐ってきて縛ってるんだぞ、あと聴きたまえ、このボイチェンのサイコな感じのボイスを。あのビデオレターと寸分違わずきっちりばっちり一緒じゃないか。
ふん、まだ手を引かないなら、次は君の所の所長さんを──えっ、何だい、そのドン引き顔は?
「召されたいんですか?」って何。あの娘そんなに恐い子なの?
「ああ、よしなされよしなされ、悪い事はよしなされ」……じゃないんだよ!こっちだって必死なんだ!なんとしても手を引いてもらうぞ!
「だって、たとえ自分を拐ったところで、絶対に止まってくれませんよ、あの強面バーニング大魔神」?
ふ、ふん!随分信頼が厚いようだ、な──えっ、何その遠い目。ちょっ、やめてよ、拐ったのに色々不安になるじゃないか。なんなの、きみん所の探偵、めっちゃ恐い人なの?
「試しに、計画してたであろう電話を掛けてごらんなさい」?
あ、ああ、まぁ、掛ける……けど、ええ、なんかヤだぁ……。
……ウッソだろ、あの探偵、『五月蝿い』の一言で切りやがった。えっ、きみ、あんな人と働いてて大丈──。
あれ?なんか扉がガタガタ軋んでるな、ちょっと様子を見てく──。刀。いつぞやの女サムライが使っていた得物か。……刃の造り、装飾、振った時の音の鳴り方、使い方。どれも俺の知る『剣』とはまた違うんだな。ふーん……ふーん……。
「珍しく人間界のアイテムを気に入っておられるとこ悪いのですが、残念ながらそれは凶器なんですよ」?
知っている。ああ、これだけの得物をまた、だいぶどうでもいい事に使ったものだな。
「呪われしおヤバい刀なんだそうですが、マジカル視点からはどうでしょう」?
一応、警察のその手の奴らが結界を張り巡らせてるのもあるが、今はまだ、何も見て取れないな。その『呪い』の逸話が最初から無辜のモノ、或いは、何か魔術・呪法の作動の条件があるのかもしれんが……いっそ、あの山菜頭でも呼び出──イヤよそう、アレはもしかしたら、ついでのように刀を穢してしまうかも知れ……げっ!なんか邪気!ふんッ!
「呼ばれて参りました、拙僧です」じゃない。
くっそ、なんでこんな時にかぎっているんだ、お前。
「ちなみに、心配されずとも、この刀は穢しませんぞ?。下手したら拙僧や探偵殿の方が叩き斬られます故──この刀、其方でいう『聖剣』……とまでいかずとも、聖なる領域に踏み入った業物なれば」?
……嘘を吐いてたら俺が斬ってやろうと思ったが、案外まともな事を言ったな。
まぁ、そんな代物を凶器にした『犯人』とは何か、というのがますますわからなくなったが。
……穢れたモノでないのは納得だ。こうまで美しい剣なんだからな。
私見・私情は以上だ。いくぞ助手。
そこの怪僧は……今回はまあまあとりなしつつ、警察のサムライに引き渡せ。
「ンン!?あれっ、結局引き渡されるのですか拙僧!?」?
そのままなら見逃したが、刀ではなく、さりげに後ろ手の札をダイレクトに俺に貼ろうとするからだ。さらばだ情報源。運が良ければ会おう。>皆お疲れ様ー!協力ありがとうおかげでとても良い宣伝になりそうだよ!
全く……、トトロットまで巻き込むとは。
>>こんな面白そうな事見逃せる訳ないじゃん?モルガン用に誂えたドレスは何着もあるんだしさ?
>>ゲオルギウス先生も撮影ありがとうございました。
>>>いえいえ、この様な機会に立ち会えるのは此方としても有難い経験なのですよマさスター?
現像したら皆にも届けますので楽しみにして頂ければ。
>>おーありがとうな!マスター?せっかくだし額に入れて部屋に飾っちゃったりしないのか?
>>>ええっ!?
トトロット?流石にそれは私としても……。
>お待たせー!撮影で使った青銅の果実剥いたから皆で食べよう?まずはマスターくんからね?
>>>いただきます、うん美味しいし疲れが取れそう。
>それじゃ他の皆もどうぞマスターくん以外にも効果有るのか確認してくれるかな?
>>うん、マスターってこんな味かぁ……。
>>>ぶふっ!
トトロット!?正義の味方だって?
何でカンケー無い人まで背負わなきゃいけないワケ?
一々犠牲者なんかに構っていたら
背負っていくうちに潰れちゃうよ、僕は御免だね!
真っ当な思考を持つヤツなら正義の味方になるなんてちゃんちゃら可笑しいって言うよ
全世界でも大多数がそう言うに決まってる
そんな損な役回りなんて捨てとけって、
誰にも出来やしないんだからさぁ
だからやめとけって、なぁ!
止まれよッ衛宮!!さて、用は済みましたし戻りますか。
>あ、ダ・ヴィンチちゃんがもう少し話あるらしいから先に戻っててくれる?
>>ごめんねー?そんなに時間は取らせないつもりだからもう少し付き合ってくれるかな?
そうですか、では先に戻ります。
>>>ボクもついていって良いかい?
断る理由はありませんからどうぞ、となるとお茶の用意をせねばなりませんね。
>>>やったぜ!あんがとなモルガン!
>じゃあ二人ともまた後でね?
>>>うん、またなマスター!
……ところでトトロットよ?
>>>うん?
先程はいつもとは違う言動が見受けられましたが?
>>>あーうん。
理由を尋ねても?
>>>んー別に隠すような理由じゃないんだけどさ……、歩きながらする話でもないから部屋に着いて落ち着いてからでいいか?
解りました、ではそうするとしましょうか。
>>>んじゃちょっと急ぐかー、マスターに聞かれるのもあれな話題だしさ?
トトロットよ?急ぐ必要が出来たのはわかったが私の手を引っ張って走るのは危険なのでやめなさい?
私とてうっかり躓いてお前を潰してしまいかねません……。さて……、お茶の用意も出来ましたしそろそろお前の考えを聞かせて貰えますか?
>んー、マスターとモルガンにちょっとした刺激を与えたかったんだわ?失敗したけど。
刺激とは……?
>マスターとモルガンって割りと一緒にいる事が多いし仲が良くて通じあってるなーって思うけど……。
けど……なんですか?
>ぶっちゃけ二人とも一緒にいるのが当たり前な落ち着き過ぎてて熟年夫婦みたいなんだわ?
まだ出会って一年も経ってないのに……。
だからボクとしてはちょっと違うアプローチしてみて二人がいつもとちょっと違う部分を意識しだしたら良いのになーってさ?
……なるほどそういう事でしたか、すまないトトロット、またお前には気を使わせてしまったようですね?
>謝んなよー、ボクの勝手なお節介だったんだし?
まあ今まで通りでも大丈夫なんだろうなと思うけどさ、今回のマスター産の林檎がきっかけでまたマスター狙いが活発になるかもだから気を付けろよー?
ボクは恋する花嫁(候補)の皆の味方だからモルガン『だけ』の味方は出来ないんだぜー?(にしし)
お前のその花嫁最優先のスタンスは理解していますが改めてその枠に私も入っているのだと言われるとその……。>ふぅ……。
おーっす!メリぴおん!
>ああ、なぎこか……。
どした?珍しく元気ないじゃん?なんか悩みごとかー?
しゃーないなこのなぎこさんオススメ羊羮分けてやるから聞かせてみ?
>ああ……、ありがとう頂くよ?
今度開催されるゲーム大会は知ってるかい?
あー!あれね?知ってる知ってる!それ用に超デカいハコ(会場)用意したってやつ!
確かここ(食堂)にも告知貼ってあるっしょ?
>うん、それにバーヴァン・シー達が参加するから陛下が応援に行くから着いてこいって……。
へー?そりゃエモいし絶対応援しなきゃじゃーん!
ん?メリぴおんがテンションサゲサゲなのって行きたくないってことかよ?
>応援したくない訳じゃないさ?でもその日は会場入り予定が朝早いんだよね?
あー!メリぴおん朝が超弱いんだったかー!それはとってもつらたにえん……。
>行きたくない訳じゃないけど陛下は張り切ってる朝はもっと寝ていたい……。
陛下主催だったらもう少し時間の融通効くしせめてマスターが近くに居てくれたらいいんだけど当日は別のところにいるから~って……、ねえなぎこ?なにか良いアイディアないかな?僕がカルデアを破壊しなくて済むような……。
そっか~ちゃんマスも忙しいんじゃしかたねーなー!
んじゃあたしちゃんと羊羮食べながら一緒に考えようぜー?
つーか今すっげえ雑に課せられたあたしちゃんの使命マジヤバくね?「わあ」「すごいね、あかるいね」「リアルかいじゅう」「あそんでくれるかな」……。
「ナチュラルに座敷なんとか的な方々がおしゃべりしとる……行く先々事件塗れよりこいつぁレアなのでは」?
……幽霊共のおしゃべりよりもな、助手よ。遠出するとたまーに零すが、とにかく呪われし童謡や血生臭い遺産相続に出くわすとか、とにかくランドマークが爆破されるだとか、お前の中の『探偵』は、オフェリアや座の語る『探偵』にだいぶ齟齬が無いか?『探偵』とは、知識と解明の徒、そんな奇想天外(エキセントリック)な概念では無いだろう。
「解明したら地形か、犯人の何かしらがとにかく爆ぜる、ついでに終末装置なるナンカスゴイジョブを兼業してるらしい探偵のどこがエキセントリックでないと」?
人のアイデンティティに……それに実際、俺の齎した爆発で、遍く真実(ひみつ)は詳らかになっているワケでだな。
「たんてい」「たんていっていった」「あのかいじゅう、たんていなの?」「らしいよ」「じゃあ、あのあかずのまのヒミツもわかるかな」「いけるんじゃない」
「……と言った感じで、スピリチュアルなみなさんがざわついております」?
俺が言うのも何だが、触らぬ神になんとやら。子供の好奇心、更には死者の与太話だ、十中八九ロクな秘密ではない。そっとスルーしておけ、助手。今日は休日なのだから。
「あらー」「ちゃんと、いらい、をしなくちゃだめかな」「でも、あけたくなるよ、あれは」
「だって、あんなことがおきて、とじてるのだから」
「ねえ、ねえ、たいへん。あかずのまが──」
ーーー
……開かずの間、横たわるは金塗れの亡骸。本当に事件の方から走ってやって来るとはどういう事だ、助手。
「とりあえず、ステルスなお子様方は大盛り上がりです」?
フツーに無邪気か。ああ、単純に不服、面倒だが……やるしかあるまい。周囲の奴らに話を聞きに行くぞ。む?
>フォ?(特別意訳:ん?)
>>あっ……。
ふらりと食堂に足を運んで、みれば妙なモノと出くわしたものだな……?
>モキュフォモフォウ!(それはこちらのセリフだよ?こんな時間に食堂に来るなんて珍しいね?マスターと喧嘩でもしたのかい?)
なに……?
>>ままま!待て待て!落ち着きたまえよ!?この状況で朝からもめ事など起こして後で技術顧問から小言を言われるのは私なのだぞ!?
モ、モルガン陛下!君も何かを食べに来たのだろう!?
もし良ければだが……、今から私がトロトロのカルボナーラを作って君にご馳走しようとおもうのだが如何かね!?
ほう……?そこまでの自信があるというのならば良いでしょう用意しなさい。
>>そ……、そうかね!では今から厨房を借りて作ってこよう!そこで座って待っていなさい!くれぐれももめ事は起こさぬようにな!
>フォウフォーウ!(ボクもベーコンおかわりで)
>>なにぃ!?し、仕方あるまい!本来なら塩分の関係であまり与えるのは良くはないのだが緊急事態だ!少しだけだぞ!?
我が夫からも以前に話に聞いた新所長のカルボナーラとやら……、楽しみですね。
>フォウフォフォーウ!(彼のカルボナーラを嘗めちゃいけないよ?
とある記録によれば彼の騎士王もあのカルボナーラが触媒で召還に応じた事もあるというよ?)
一体何処の世界の話なのだそれは……?『犯人』の罠にあえて乗っかってみたはものの『戦って勝った一人だけ出られる部屋』とか、争いをふんわりと強いられている訳だが。力押しなら出るのは容易い……が、俺は戦ったが最後、一緒に閉じ込められているコイツらはおろかこの場所ごと爆破してしまいかねん。それでは『犯人』にたどり着けないし、なんだか癪……ン?
……ああ、コレは助手が「魔術師・探偵大集合とかいういかにもな血みどろ必至なイベントで、万が一の際は多少場を誤魔化せるかもしれないアイテムです」とか言ってた荷物の一つか。一緒に落ちてきたのか。
中には何が入って──枕。枕。枕。ひたすらに枕。アイツ、アイツ……もっとなんかあったろ、しかも更に無駄にメモがある。
『デスゲームの内容が【戦って勝った一人だけ】とかだけで、互いの命を奪う旨、なんかそれっぽい単語がそれ以上ちゃんと記載のなかった場合、屁理屈でゴリ押しして誤魔化す用。
英霊のみなさんやスルトさんが使ってもイイ感じに色々と大丈夫なよう、事務所のワルキューレのみなさんのおまじない付与済。そんなうっかり自体がまず無いけど、一応』
……と、いうわけでお前たちの望む平和的解決の手段が、俺のトンチキな助手によってココにある。更に大変な事にだな、確かに、互いの命が必要という記述が、無い。
コレはコレでもれなく全員の絵面がトンチキになるが、それぞれの体力・魔力・その他気力の無駄な消費が抑えられるなら、悪い話では無いだろ。
クク 一瞬頭を抱えたそこの魔術師、お前も部屋にいる以上、もれなく参加だ。得物(まくら)をとれ。さあ、やるぞ、全力枕投げだ。「おそろしく丁寧な皮剥き……なんです、スルトくんたら料理男子なんです」?
いったい俺をなんだと思っているんだ、同級生。
確かに俺は、神代は北欧の終末装置だが、といってしょっちゅうしょっちゅう何でもかんでも標的を爆破している訳では無い。あとはマスター……オフェリアからの任務だ、ならば真面目に、丁寧にやるとも。
「ハッハァー、この安定のオフェリアさんだいすき芸。すごくアオハルですね」?
なんだそのトンチキな単語と下卑た笑いは。
いいからそこのニンジンを剥け。さもなくば、お前をバッサリ銀杏斬る。
「そういえばココって出るんだって」?
ああ、獣か。山だしな……ン、違う?では何が出る。
「……というわけで、その滅茶苦茶に凄惨な事件以来、顔の半分が削げ落ちた悪霊が、鉈を片手にぐるぐる、ぐるぐると唸り声を上げて彷徨っているそうな」。
つまりは魔性、或いは亡霊か。そうだな、山だしな。
「お主の山の基準、どうなってるの」?
なんせ神代、大蛇だ巨人だ神馬だ死者だと、各領域にはそれなり好き勝手にやってる存在(ものども)がいてだ、な──!
……悲鳴を聞いて来てみれば、ああ、山には何かいたようだ、同級生。ご丁寧に、顔の削げ落ちた骸だ。
「いやだこの学生探偵、ご遺体慣れしてる……」。
ああ、何もかも諦めて、流れるように担任と警察を呼び出すお前がいるから、俺も楽だ。
そこの頭から爪先まで浮かれた大学生共が悪霊を叩き起こしたのか、血の足りないヒマな人間がいるのかは、未だ定かでない、が。
……クク 僅かにでもオフェリアを脅威と恐怖とに晒したのだ。
我が名はスルト、終末の炎──その嗜好、その渇望、灰も残さず終わらせよう。我が夫、ただいま戻りました。
>あっ、お帰りー。
朝のお茶を飲みに行くって言ってたけど随分ゆっくりしてたね?
ええ、向こうでちょっとした出来事が有りまして新所長からの持て成しを受けていました。
>ふーん、持て成しって?
前に我が夫が口にしていた件のカルボナーラを頂きましたよ。
>へぇーいいなぁ!美味しいんだよね!新所長のカルボナーラ!トロトロでさ!
ええ、噂に違わぬ物だったかと……。
ですがその事を本人に伝えたところ糸が切れたように座り込んでしまいました……。
>ええ……。
本人に尋ねたところ『少々疲れが出ただけだ大丈夫だから心配しないでくれたまえ……』との事でしたので礼だけ述べて戻ってきました。
>それなら大丈夫そうだね?
俺も今度作ってくれるよう頼もうかなー?
『私のとっておきをそう易々と出すわけにはいかん!』って怒られちゃうかな?
ふふ、それ程のとっておきだというのならばそれを朝から堪能出来た今日の私は幸運なのかもしれませんね……?基本的に『探偵』とは知恵を貸す者、或いは探る者であって、マスター以外の護衛はまた別の案件なのではなかろうか……と思わなくもないが、
姿の見えない『犯人』に狙われてるのが、この屋敷のキナ臭い一族全てならそうもいかん、か……連中は果たして何をしたのか。壁の向こうでうろつく死霊の数の、まったくえげつない事よ。
……遅い。やっと来たか、助手。
「ヘイ、ファムルソローネさん家の執事な剣士(セイバー)さん、頼まれたモノを持ってきました」……オフェリアの剣士(セイバー)、という称号はともかく、ニヤけてないで早くソレを渡せ。
「煙草、吸う人でしたっけ」?
イヤ、嗜好品としてではない。お前、ちょっとだけ『見える』人間だったな、なら、見ていろ。
……という訳で、コレを吹くと、煙を嫌がるヤツらが散る。ルーンでも構わんが、あんまり休憩中の執事、ないし人間らしからぬ仕草だとキナ臭いヤツに疎まれるんでな。好かれたくも無いが。……なんだ、どうした、呆けて。
「黙って煙草ふかすだけで、まー、バッ…リバリに画(イケメン)になるのだなぁ、と思って」?
人間の美醜に興味は無いが、『黙ってれば』的な一言は余計だ。つねるぞ。
「言いながらつねるとか、イケメン値が下がりますぜ旦那ぁー」?
まったく、今日のお前はどういうキャラだ。湿気た天気でハジけたか。
……さて、壁の向こうの余計なノイズ共、館の見取り図、その他一族の与太話。こちらの収穫はこんなところか。こちらは一度、オフェリアと合流する。お前はまた、あの使用人から話を聞──!
『また』バケツの水か。壁の向こうの奴らじゃないなら屋敷の連中だが、2階は無人。
この家、『何』が『あと何人』いるんだ?……で、今度はなんだ、どうした、助手。
「今の、びしょ濡れの髪をくしゃっ!としたモーションで、1階のお嬢様がくらっとしてました」?
俺は特に何も、目眩の呪いなぞやっていないが。
「やべぇ絵面(シチュ)とはなんかそういうモノなんです。タオルを持ってきます」?
……シチュ、と言われてもな。助手のあの手の単語は、イマイチ分かるようで分からんな。>うん、このお菓子美味いな!ボクこれ好きなんだわ!
>>それは良かった。
ではこの菓子は今後多目に貯蓄しておく事にしましょう。
>しっかしマスターどんどん手際良くなって準備早くなるねー?
ふふ、そうでしょう……?
>>ありがとう、大分慣れて余裕出来たからね?ところで相談は良いの?
>おっと、忘れるとこだったぜ?最近来たメイド?の大黒天っているじゃん?
ええ、あの者達が何か?
>マスターに聞いたんだけどたまに着てるナース服っての?あれ元はメイド服を仕立て直してアレンジしたって言うじゃん?
そういうのも得意なんだろうし話したいなーって思うんだけどボクが近づくとすすす……って距離取られちゃうんだわ……なんか良い方法無いかなぁ?
>>あー……。
我が夫?原因に何か心当たりが?
>>うーん、まあ何となくは?
では我が夫に命じます。
我が友トトロットの安寧の為に可及的速やかに原因の排除ないし状況の緩和をするように。
……出来ますね?
>>……頑張ってみるよ。
>マスター、迷惑掛けちゃったみたいでごめんな?長男の何某。俺は『お前の事』を聞いたのだが。
事件の話だけではない。そも、何が事件の引っかかりになるかもわからない。だからこうして『お前自身の話』を聞きに来たのだ。
「ようはですね、我々は今、一周回ってヒマなんですよ。お話しましょう」……今、凄まじく脱力した事だろうが、概ね、この助手の内容通りだ。
趣味、嗜好、与太話、内緒話……なんだって構わない。『お前の話』をしろ。
……「ええっと、家のため、他人のためになる人で在りたい、というのは僕の、心からの夢ですが」か。
……ああ。成程。もう、それがお前なのか。
イヤ、誠実である事は、退屈だが特に間違いではないのだろう。お前なりに、好きにするがいい。
ーーー
「スルトさん、珍しく歯切れが悪かったですね」か。
……その身を削り、心を屠り、魂を穢し、いずれその全てを虚無に放るモノ。『呪い』というのは、概ねそういうモノだ。あの長男の何某を、ああまで清らかで、正しくて、聖なる人格に仕向けるとは、ああ、この家の『呪い』は仕上がっている、と思ってな。
……俺もオフェリアを中心に我が身から魂から、なんなら星だって色んな意味で燃やすが、それはそれとして俺にも好きな戦いだとか、好ましい獲物だとか、多少そういうものはある。望まれたのが騎士でも終末装置でも、そこには『俺』が在って、その上でそれを遂行しているのだ。
あの長男の何某は『自分の話』を口にしない。何を聞いても『他人のため』だけだ。
人間心理に未だ疎い……と、お前やオフェリアに謗られがちな俺にも多少は分かる。
アレは、アレはな、下手をすると全てを巻き込んで、弾けてしまうぞ。イヤ『犯人』であるならば、もう弾けた後かもしれないが。
以上。欲望から成る悪竜現象(ファヴニール)だった俺からの、それこそなんでもない愚痴だ。サメ映画連打は困惑せんでもないが、助手、
お前が健やかに在るために『お前だけのための欲望』は持っておけ。何処ぞの誰が言ったか『料理は科学』。
どれだけどう材料を使うとか、火加減はどうとかで、作るモノの状態・質は左右される。
菓子はとりわけ、その辺りの緊張と知識が顕著に出る……ものなのだと、スズメの料理教室に行ってみたワルキューレがなんやかんやと言っていたな。効率化と横着は違う、料理に於いて何がなんでもそんなテキトーな事は決してやってはならん、という事だ、が……。
……やっぱりこう、強火でボンッッとやったら、早く終わらないか、助手。
「前にそうやって我々はホットケーキを爆発させちまったのを忘れたんですか。なのにまた懲りずに、しかもワッフル作っちゃったこの狂気を無駄にしてはいけません」?
アレはアレでお前『なんか無駄にカリカリしてる……割とアリなのでは』とか言ってただろ。
そもそも、それで『最初から大体カリカリしてるワッフルなら、我々が多少うっかりしてもイケるのでは』と思い立ってやっているのが、この現行のワッフル作りじゃないか。
「なりませぬ、なりませぬったらなりませぬ。
後何分も無いんだからもうちょい待ちなされ」?
後何分も無いなら、今多少縮めたって大丈夫なのでは?やはりこう、強火で──。
「──オフェリアさんにさすが私のセイバー、お菓子作りもさいつよね、って言われたくないですか」?
オフェリア絶対そんなトンチキ単語(ワード)使わない。使わない、が……それは、そう、だな。
……まぁ、あと3分ぐらい、だし。おとなしく待とう。そうしよう。ウン。
……クク さいつよ、最強(さいつよ)か。
オフェリア言わないけどな、絶対言わないけどな。クク。鼠さん達は部屋に居るかな?
入るよー?
>お待ちしておりました大旦那様、どうぞ此方にお掛けになってください。
あれ1号さんだけ?それに待ってたって……?
>勝手ながら私どもの情報収集により大旦那様が此方にいらっしゃるだろう事はわかっていましたので私1号が代表を務めさせていただきます。
2号以下も近くに待機しておりますので必要とあらば呼び出せますが?
いや、大丈夫だよありがとうね?気を遣ってもらって。
>勿体なきお言葉です。
それで本題のハベ『にゃん』の事なんだけどさ?
>……っ!(ざわ……!)
あっ!ごめんごめん!ハベトロットって呼ぶね!?
>申し訳ございません、ハベトロット様ご本人は猫そのものではなく此方の過剰反応だとは分かっているのですが……。
>ハベトロットは猫大好きだからねぇ……。
>ご本人が良く猫の鳴き真似をなさり時折猫の匂いが染み付いていらっしゃる時があるもので……。
その度に辺りを警戒しているうちに迂闊に近づけなくなってしまいまして皆様には大変なご迷惑を……。
ああ、頭下げなくて大丈夫だから!!ほら顔をあげて?どうしたらお互いに上手くいくか一緒に考えよう?
>ああ……、大旦那様!
その様なお優しい言葉を掛けられては……!また繁殖してしまいます……!(ざわざわ……!ざわざわ……!)
……うん、続きは落ち着いてからね?(隠れてる鼠さん達が少し増えた気がする……。)>マスター、モルガン待たせたねー?
来ましたかトトロット。
>>忙しいのに呼び出しちゃってごめんね?来てくれてありがとう。
>ボクの頼み聞いてもらったんだからこんくらいは当然なんだわ!
んで?どうだった?モルガンはもう聞いてる?
いえ、揃ってからでなければ二度手間になりますので……。
>>えーとね……?
(大黒天達の様子を説明中)
>>……というわけで今のところ直接会って話すのは難しいから手紙書いてもらったよ?
はい、これね?
>ありがとマスター、直接会って話できないのは残念だけどこうやって手紙でやり取り出来るならありがたいんだわ!これ返事書く時はマスターに渡したらいいのかー?
>うん、責任持って持っていくよ?モルガンもそれで良いかな?
理想的な解決とまではいきませんでしたが、一番の問題点は解消されましたしその間に発生する手間を我が夫とトトロットが惜しまないというのならば私から言うことはありませんね?
即日即断、迅速な解決ご苦労でしたね我が夫。
>うん、お疲れ様マスター!お礼に肩でも揉んであげるんだわ?(背中に回って揉み揉み)
>>あはは、ありがとう助かるよハベにゃん?
うん、気持ちいいなー。
>>だろー?ハベにゃんにまかせとけなんだわ?「という訳で、コレがかのおいしい鈍器、あずきバーです。百聞は一見に如かず、レッツトライ」……鈍器、とは。単なる氷菓子でまた大きく出たな。
まぁそれなりデカいし、ギッシリしてるし、鈍器と宣伝するのもわからな、わからなくはな、わか
……イヤ、イヤまぁ、俺はサーヴァントだしな、お前よりは早めに食べれたが、しかしカツンとかボキッとかゴキャッとかあらぬ音を発したぞ、コレ。あの日、スカディとオフェリアが話してた氷菓子って、もっとこう、優しげで牧歌的で平和な物だったような…。
「だってあずきですよ、餡子ですよ、とってもピースフルではないですか」?
……今、調べたら『宝石と同等の硬度』とか『作り方的にぶっちゃけコンクリ』とか、めちゃくちゃ無骨な精製方法が出てきたんだが。
イヤ、あずきをとっても活かしたかった的な理由は書いてあるが、なんでだ、なんでお前ら人間は稀に、偶に、こう、ハジケた代物を造り出してしまうのだ。
「そりゃお茶目しますよ、だって人間だもの」…。
ああ、お前に聞いた俺が馬鹿だった。ところで助手。そのお椀と……なんだったか、たしかモチだったか。それはいったい?
「助手は今からおしるこを食べます」?
ン?そんなすぐできるおやつだったか?アレ。
……ああ、ウン、あずきバーを入れて。しばらくチンして。ハイ完成。
「あ痛たたたた、つねらない、つねらないであばばばばば」
うっさい、自分は鈍器回避しおってっ、このやろう。「英霊のみなさんがぱーっと鎧や髪の毛をセットできるアレはなんなんですか」?
その英霊にかかっている加護や逸話にもよるけれど……基本的に、彼らの髪型や武装は魔力で編んだり、適宜呼び出しているそうよ。
「はー、マジですか、ド級に便利ですね」?
そうね、あれが私たちにもパッとできたら、それこそ、こういう三つ編みとかするのにも便利そうね。
……うん、あなたもするのね、その無言のサムズアップ。今朝のスルトといい、そこはかとなく皆の間で流行っているのかしら。
「だって今日のオフェリア所長、最高に可愛いじゃあありませんか」?
う、あ、ありがとう……マシュもそうだったけど、やっぱり面と向かって言われると、気恥ずかしいな……。
ナポレオン……皇帝陛下に至っては、それより凄まじい美辞麗句のラッシュだったから、そんなリアクションも出来なかったけど。
「これはアレですよ、たぶんキリ様も褒めてくれますよ」?
……いやいや、いやいや、そんなそんな。ないない。ナイナイ。キリシュタリア様がそんな戯れというかなんか、ない、ないわよ、助手さん。
「オフェリア、似合ってるよ」?
も、もう、助手さんたら!嬉しいけど、だいぶお腹いっぱい……?
……「はは、助手、喋って、ないっす」?
……え、え、じゃあ今の、は──!
ーーー
……で、予期せぬエンカウントをしてぶっ倒れたオフェリアがコレである、と。見事にゆでだこになっているな。この、恋する女特有の儚い防御力よ……幸せそうで何よりだが。>明日くらいには大会が始まるんだね?
ええ、そうですね……。
>今回は事前に皆で集まらなくて良かったの?
伝えるべき事は予選の時点で伝えてありますので。
今頃は各々のペースで最終特訓や身体を休める等をして本番に万全な状態で挑めるように調整している事でしょう……。
>モルガンは会場での応援に行くんだよね?バゲ子さんやメリュジーヌも一緒に行くんだっけ?
バーゲストは我が夫と同じく会場で用意する軽食の担当をするので先に会場入りする運営側ですよ?
ランスロットは私が連れていく予定ですが……。
>……やっぱり朝が早いから厳しそう?
……本人に確認したところ応援をする気はあるのととある友人と一応の対応策を考えたとの事ですのでひとまずそれに期待してみようかと?
>当日は大会運営の裏方をやるから手伝えなくて残念だけど上手くいくといいね……?(そこまでしてメリュを呼ばなくてもいいような気がするけどまぁモルガンとしては色々思うところあるんだろうな……。)さて滞りなく会場に着きましたが……。
>ひゅー!着いたぜメリびおん!写真撮ってサバスタにあげようぜー?ほーれパシャリこ(す巻き状態で連れて来られた絶賛寝惚け中のメリュジーヌとツーショット)
>>zzz……。
>よっしゃ!次はへいかっかも一緒に撮ろうぜ?
無論、拒否します。
>えー!?なんでよー?期間限定だから今のうちに撮っておきゃ勿体ないぜ?
……それよりもランスロットの秘策とやらにお前の協力が必要との事で特別に同行を許可したが本当に大丈夫なのか?
当のランスロットは未だこの有り様だが……?
>>へーきへーき!ちゃんと事前に効果は試してっからさ!
今はゆっくり休ませてやんなよ?つかの間の戦士の休息ってやつね!
……ランスロットは他者と比べても基本的に午後にならないと活動しない辺り睡眠時間は長いと思うのですが?
>そんな細かい事は気にしてられねー!そんな事より席取りだー!どすこーい!
アタシちゃんはここ!メリびおんを真ん中にセット!で向こう側にへいかっか!ヨシ!
ランスロットとはまた違う方向性で自由だな貴様は!?
まだ開始前の段階だから許すが開始後は大人しくしているように!あれから三日経ったワケだが。決心はついたか、助手。……そうか、そうか。うん。
「こんなん決められる訳無いじゃないですか」か。
……助手。実際にやっているのはお前だが、それでは物語が永遠に進行しない。
たかがゲームの話だろう、いい加減にサクッと決めろ。
「言うてされどゲームなんですよ」?
とはいえ、誰を選ぼうと親の仇を取る、及び、妙な教団やら魔物やら何やらで歪む世界をどうにかする、という大筋は変わらんのだろう?
「お化け退治と火山の大冒険を共にした幼馴染、
頭から爪先までカワイイ全詰めのお嬢様、
そして生きる『ガンガンいこうぜ』の化身なワイルド姉さんですよ。覚える技とかは度外視です、こっから先、誰と一緒に行くかがだいぶ大事なんですよ」?
なら、思い出こそを良しとするなら幼馴染、
冒険の後を見据えた話なら金持ちの娘のどっちか、と、決められる外堀(ようそ)から徐々に決めていけばいい。
後はいっそもう誰も決めないで盾だけぶんどってしまえ。盾だけ。
「二重の意味でできませんよそれ。ちなみにスルトさんならどなたを……即決!?」?
誰か決めなきゃ始まらん、という程度だがな。
運命云々を基準にしろというなら、過ごしてきた時間だけが別に全てでもないし。
「見習いたい、その決断力……うーん、うーん……」
まぁ、データ3つ作って嫁3人、とかに走らないのは、それだけはなんとなく良いことな気もするが……しかし助手、早よ選べ。(ざわざわ…がやがや…)
レディース&ジェントルメーン!大変長らくお待たせいたしました!
只今より開会式を行いたいと思います!おっと自己紹介が遅れてしまいましたねぇ?
私此度の進行役を仰せ仕った出雲阿国と申します!以後お見知りおきを!
そしてこちらは斬ザブロー。
>ザァァン……。
何ですか斬ザブロー?え?紹介のテンションに差がありすぎ?はて?なんのことやら?
ではでは仕切り直して今大会のルールと参りましょうか!
今回は予選を通過したプレイヤー達によるトーナメント形式で競っていただきます!さあ斬ザブロー!例の物を持ってカァムヒィア!
>フィイイイ!(用意されてたトーナメント表のパネルを頭上に掲げる)
この後行われる選手入場の後にくじを引いてもらいこちらに記入させていただきます!その後改めてあちらの大型モニターにも表示されますので奥の方の席の皆様も見えねー!なんてことにならないとご安心くだされば!
相性いい相手に巡り会えればガッツポーズ!悪ければザッ辛いと!
観客の皆々様も緒戦の結果に乞う御期待!ってやつですねぇ!
>イヨォ~!!(見栄切り)
それではそろそろ選手の皆様がお見えになるので後は実況と解説のジャガーマンさまと刑部姫様達にお任せして私どもは一旦引っ込ませて貰います!
皆様方には是非とも第二幕を期待して頂ければ幸いですねぇ?ではではこれにて御免!
>マ~フィ~アッ!(阿国さんを載せて撤収)
パチパチパチ……!(鳴り響く拍手)
>>……。(出資するので盛大にやるようにとは言いましたがあくまでもカルデア内における遊技の大会の開会式でここまでの力を入れるとは……。
ダ・ヴィンチの広い人脈と力の入れ具合がよく解りますね?)端的に言って。あの女はただの人間(ヒト)だ。
別に何か魔性が化けている訳でも、領域外のモノ共の端末でもなんでもない。頭から爪先まで、ただの人間(ヒト)だ。
だからこそ、同じ存在の頭を溶かす術、心を溶かす手段を心得ているのかも知らんがな。
俺は関心が無いが、この家、この村の者共にとって、あの美貌と知性は、とびきり輝くモノで、故に邪悪な代物なんだろう。
しかし、そんな自分を知り尽くして、他人を焚き付けてこそこそ立ち回るのが上手そうなヤツだ、手ずから凄惨な亡骸を生み出すとも思えん。
今のところは、あの女の主張も村人の私見も、共にフラットに捉えていた方が良いだろう。
──ですねぇー。なんせ息をするように全員に『女狐』だ『化け狐』と、とにかく狐、狐と評されてしまう程ですから。油断なさらない方が良いですよね。
イヤ誰だ、お前。何処から入ってきたお前。
「ああ、この人は、家具の事件の時にきなこ餅食べて咽せてた、中華よりお越しの英霊さんですよ」?
……ああ、あの胡散臭さ。どこかで会ってなくもなさそうだなぁ、と思ったら。お前、あの仙人ぽいヤツか。
……イヤ、イヤなんで急に、そんなしょんぼりする?
──いや何、覚え方が胡散臭い一辺倒とか、ちょっと古傷がですね、はははは。
爽やかに割って入って来といて凹むとか、だいぶ面倒くさいヤツだなお前。
まぁ狐と悪女に一過言ある的な空気バッシバシに出してるし、術は確かだったし……まぁ、構わんか。じゃあ俺たちに付き合え。行くぞ仙人。はーい皆~ちゅうもーく!わ・た・しが!先ほど紹介に預かった実況のジャガーマンお姉さんだよー?
ふっ、今日はスポットライト浴びて何時もよりも輝いてるからって……惚れんなよ?
>解説の刑部姫でーす、よろしくお願いしまーす……。
さーて名乗りも終わった事だし決戦の時を今か今かと待ちわびる予選を通過したもののふ達を紹介するぜー!
まずは一人目!
やはり来た!その出で立ちはレクリエーションルームに来たものは一度は見たことがある筈!対戦と聞いては戦人(いくさびと)としての血が燃えるように沸き立つのを止める術はないのかぁー!?
VR新陰流・巴ごぉぜええん!!!
>>ぶぉんぶぉん!此度の大会……VR新陰流の真髄お見せいたす事をここに誓いまする!
>気合の現れかはたまた余裕を見せつける為なのか巴選手VRゴーグルをしたままの入場です。
おーっと続いて現れたのはぁ!?
>>>デュフフフ……巴殿の水着姿……眼福でござるなぁ♪
鼻の下を伸ばしながら巴御前のすぐ後ろを歩くその姿に観客席から思わずブーイングが飛び交うがそんなのはあの男からすれば微風も同然!
これが数々の荒海を渡りきっさった海賊の貫禄かぁー!?黒髭!エドワード・ティーチィィィ!!
>>>見ててね観客のカワイ子ちゅわん達!拙者の格好いいところお見せしますぞぉー!!
>完全アウェイな空気でも問題無しなあのメンタルは姫も見習いたい……、ああはなりたくないけど。さよなら、項羽様…!
カルデア最後のマスターがクリプターと自分との比較をし続け悩み抜いた結果ここに第4の獣、キャスパリーグは権限した!愛しき我が妻を守るため単身立ち向かった項羽に虞美人は最後の別れを告げる。
だが所詮項羽!どれほど優れた英霊であろうとも冠位を授からぬ者ではほんの少しの時間しか稼げない!
だが!だが!だが!
ここに真祖たる虞美人の願いは成った!
そもそも彼女が幾年の間求め続けてなお出会えなかったのはなぜか!
それは世界の人類悪への対抗手段。人の身ながら神の領域へと達そうとした英雄。
冠位の器だからである!
「すまぬ。また儂は遅れるところであった。取り返しのつかぬ過ちを繰り返すところであった。
虞よ、そなたの望み求めた者はここにーーー幸せそうな寝顔だわ、探偵事務所の助手さん。
……私を探して、こんな危ない所まで来てしまうだなんて。嗚呼、もしも、もしも。
この世界で、誠実で善良で、朗らかなあなたがお友達でいてくれたなら、私。ひとりぼっちで、つまらなくなくなるかしら。
……うふふ、あなたはよく私を『アビーちゃんはすごい子だね、良い子だね』と褒めてくれるけれど。ごめんなさい。私、もっとずっと我儘で、悪い子みたい。
"だから、いつまでもずっと、お友達で──"
「──否。させんぞ、アビーチャン。そっちのうつらうつらとしているソレは、俺の助手だ。今、此処で、即刻返してもらう」
あら、探偵の巨人さん。ごきげんよう。こんな所でお会いするなんて、思わなかったわ。貴方とも、のんびりお話したかったのだけど、なんだか怖いお顔ね……そう、そうなのね。助手さんは、貴方にとって、それだけ大事な御友人なのね。
……そうね、それじゃあ、仕方がないわ。お返しします。でも、お二人共、このままお目覚めになっても、私と変わらず、お喋りはしてくださるかしら?
「お前が聡明で何よりだ、アビーチャン。血と禁忌、深淵の旅路を行く神子よ。……助手はともかく、俺はお前がギリギリ『良い子』でいる内は退く。世間話もするだろう。
だが。お前が今日みたく、その鍵や茨で誰かを引き摺りこんだその時は、俺はお前の全てを燃やし尽くす。悪いが、今世の俺は『探偵』だからな」
まぁ、意地悪。無遠慮な人、無慈悲な人。でもきっと、それで回したい何かがあるから、世界は貴方を呼んだのでしょうね。でも、お友達でいてくださるなら、嬉しいわ。
さあ、お帰りは、こちら……って、いらっしゃらないっ!自分の作った出口から、そのまま帰ってしまったの!?
もう!本当に無遠慮な人だわ!別にいいけれど、別にいいけれど!
……嗚呼。夢の世界は楽しいけれど、やっぱりひとりは、ちょっとだけつまらないわ。さぁーて!ちょっと会場がヒエヒエだけど気を取り直して三組目の紹介だぜぇ!
妖精女王モルガン陛下から汎人類史への刺客か!?今大会最小のチャレンジャー!1人じゃ無理でも通じ合う2人ならば可能性は無限大!!
抜群のコンビネーションから繰り出される最速・最小・最短の手捌き足捌きで相手を翻弄!!目指すは文字通りのジャイアント・キリング!!!
妖精人形ルル・カボチャ縫いぐるみカボ!
カメラ位置とそのサイズの都合の兼ね合いで運営スタッフのマシュに抱き抱えられての入場だぁ!
>……♪︎(手を振る)
>>おお~、さっきまでのヒエヒエムードとうってかわって会場がほんわかな空気に包まれた……。
よっしゃ!続けて四人目ぇ!
かつて共に上を目指そうと語り合いながら門を潜る二人がいた……、しかし再びその門から出てきた時男は一人だった……。
だが男は失意に暮れる事はなくかつての友との誓いを果たす為ただひたすらに先を見据える……。
>>>俺が何処まで行けるのかはわからない……、だが俺は何もせずに立ち止まる気はない!見ていてくれライダー!
その決意の咆哮は果たして天まで届くのか!?孤高なる優しき邪竜・ジイィィーク!
>>あー大袈裟に言ってるけど友人Aことアストルフォ氏は大会予選に落ちたので本日はジーク選手の応援に回っていますので心配しないでね~?
観客席へのカメラ切り替えオッケー?
>>>>あっカメラこっち?頑張れ~!よーしボクも角笛で応援……ってちょっとなにしてんのさ!?カメラに割り込もうとか聖女のやるこ!(映像が切り替わる)
>>……以上!観客席からの特別映像でしたぁ!(あ~もう嫌んなるくらいぐだぐだぁ!)続いての五人目はぁ!!
この身はいつかは消える泡沫の幻夢(ゆめ)なれど!何(きおく)も遺せぬ訳で無し!!
数多の竜と己が野心を従えし竜の魔女!今宵も観る者達へと消えぬ傷痕を刻む為新たなる狩場へと今!轟臨!!!
ゲシュペンスト・ケッツァー!ジャンヌ・ダルク・オルタァァァ!!
>フフフ……、私の糧(創作ネタ)にしてあげましょうか?
邪竜(ファブニール)であるジーク選手との因縁(?)の対決は果たして実現するのかぁ!?
>>実現してほしい組み合わせだねー!(姫も後でネタにさせてもーらおっと!メモメモ……。)
六人目はなんと唯一のカルデアスタッフからの参戦だぁ!?
例えニッチだなどと囁かれ周囲に理解されずとも……!恥じるものなど何もない……!自分が勝てば推しの喜ぶ姿が見られる……、戦う理由などそれだけで十分だ!!
叡知の結晶目映かせ!男は今日も一心不乱!
カルデアが誇るべき?男の娘伝道師!ジングル・アベル・ムニエルゥウウ!!
>>>フゥゥー!!観客席のアストルフォー!出来れば俺にも応援宜しくなー!!
>>ひぇ~、並みいる英霊達に混じっても負けない位のアクの強さすっご……!七人目はぁ!
かつてとある特異点の大波を制した海の王!今度は電子の海原を制する為に牙を剥く……などという野心は鎧兜と共に脱ぎ捨てて!今の気分はエンジョイ&エキサイティング!!デケェ会場があって!ギャラリーも満杯!だったらノるしかねぇだろこのビッグウェーブに!?
気分はいつでも夏のサーファー!モードレッドォオオ!!
>イィヤッホォウウ!楽しんでこーぜぇ!
>>モードレッド選手サーフボードを振りかざしてノリノリの入場です。
どんどんいきましょ八人目!
彼女が紡ぐ糸は夢と希望と新たな門出への道しるべ!
見た目はちっちゃな妖精だけど皆にデッカい福をお届けするよ!
いつもは裏で見守る役だけど今日目指すは王様(優勝)!君だけの花嫁語り(シンデレラストーリー)!
スピンスター!ハベトロットォ!
>>>にゃ~にゃ~にゃにゃにゃ~♪︎(うひ~!めっちゃ恥ずかしー!良く他の皆平気だよなぁ……。)
>>ハベトロット選手糸車に乗りながら手を振っての入場です。(笑顔だけど顔真っ赤でかわいい~。)
>>>>……。(トトロット……、どうやら緊張している様子ですが大丈夫でしょうか?)さて、依頼人の女の懸念していた浮気は、一応は無かったわけだが。
しかし、女たちは全て良き友人だからと頼みを引き受けまくって、結局修羅場の火種を蒔いてしまうのは、あの男、いかがなものか。
「そのまま修羅場が発生して散った人もいれば、
人知れずやりきった人もいるんですよ。
ドキドキデート大作戦、あるいはドキドキプレゼント大作戦」……しかし後者は空想の話だろう、助手。
どんなに真っ当な理由でも『数多の女と今日を過ごしていた』というその構図は、阿鼻叫喚の地獄を展開するには充分な触媒だろうな。
そもそも、この出逢いこそは運命、という自信があるなら、何故あっちもあっちで、即行動に移らない。であれば、こんなにも気を病んで、面倒な依頼をする手間も無かったろう。
「それやって、それはもう途轍もねぇ大失敗をしたのだと、スルトさん自分で言ってませんでしたか」?
……ああ、したとも。といって、俺はオフェリア以外の誰にも靡かないし、傅かない。
だから今世でもやる事は変わらん。
ただひたすらに、思いのまま、オフェリアだけの『探偵』を務めるのだ、俺は。
「懲りてんだか、懲りてないんだかいまいちわからない」?
お前な、ならばせめて『学習した』と言え、助手。
……ン?ああ、与太話の間に、修羅場が起きる予兆だ。すれ違うぞ、アイツら。
「止めますか」?
……正直、関わりたくはないが、男がボロ雑巾になった理由を問われても面倒だ。
アイツに心変わりが無いのは事実だし、それとなく止めるか。クク 果たして呪術か毒物か……何れにしても、
人間の殺意、執着というのは凄まじいな、助手。
幾重もの、そして多様な錠前をかけた部屋に逃げ隠れても、こうして破って骸にするのだから。
「……もしかしてレベルですけど、この方、逃げた訳ではないのかもしれないです」?
ン、それはどういう──何、つけてる婚約指輪のデザインが、男がつけていたのと違う?
……ああ、簡素な魔術だが、指輪がマーカーになってるな。『犯人』の標的は男ではなく、女の方だったか。
記録の中で室内をやたらと荒らしていたり、錯乱しているような言葉を吐いているのは『犯人』への挑発と抵抗。
つまり男は最期の最期まで、あの女の砦であった、と。
「……美しい話だと、思いますか」?
……戦いの中で得られるモノもあろうが、ソレは当事者だけが得られるモノ。そもそも互いに喪い、奪うモノの方が多いのだ。この男は未来を夢見て、そして奪われた。
いつだって戦いが、清く、麗しい、という事は無い。
だから、この男の抵抗を『美しい』などと知ったように評する者がいれば、ソイツこそが『犯人』だろう。
さて、そろそろ行くぞ、助手。
『犯人』が美しい幻想(ゆめ)を見ているなら、
ソイツを終わらせるのが、俺たちの仕事だからな。九人目はその特異な風貌の為御存じな方も多いでしょう!
いつ行っても定位置に居ることからレクリエーションルームに飾られたインテリアか?とさえ思わせるその堂々たる様は泰然自若!動かざること山の如し!などなど形容されることからも解るようにその貫禄は一目見れば忘れようもない!正にガーネッシュ・インパクト!!
レクリエーションルームの守護神像!ガネェーシャアァァ!!
>……zzz。
>>えー本人の意向により対戦直前までは瞑想タイムということでスタッフがキャスター(台車)で運んでの入場です。(寝てるだけな気もするんだけどなー)
遂に二桁!十人目の参加者はぁ!
対戦ゲームとは自らが勇士を選び重要な戦いの勝利へと導くもの……!
それならば彼女達がやらない道理があるものか!
例え勇士を連れては行けずとも此処で得た経験は決して無駄にはならぬはず!
勝利を目指して行進せよ戦乙女達よ!ワルキューレ・スルーズゥウ!!
>>>大神オーディンに捧げる勝利を!そしてその実績を以て一日のゲーム時間の更なる延長を勝ち取るのです!!
>>ダメだこいつら……、早くなんとかしないと。さて続いては……、んん?
>なんか入場口が騒がしいね?
>>龍馬ぁ!なんでお前ら此処におんのじゃ!またワシを置いて行く気じゃったんかぁ!?
>>>以蔵さん、ちょっと落ち着いてね……?この大会は中継もされてるからね?
>>>おい、おりょうさん達の見せ場の邪魔をするなイゾー、大体なんでイゾーが此処にいるんだ?
>>そりゃこっちの台詞っちゅうんじゃ!ワシはげぇむの天才でもあったちゅうことじゃ!それと行きつけの酒場の親父に『大会で優勝出来たらこれまでのツケチャラにしてあげてもいいヨ?』って言われとるんじゃ!てなわけで今回の優勝はワシのもんじゃき!残念じゃのう皆の衆!がーっはっは!
>>以蔵さん……、借金はよくないよ?これは以蔵さんの為にも負ける訳にはいかないね。
>>>イゾーのくせになまいきだな、折角ハレの夫婦の共同作業なんだ絶対勝つぞリョーマ!
>>>おりょうさんも煽らないの……、ってどこで覚えたの?そんな言い回し。
えー……、多少のハプニングもありましたが十一人目の坂本龍馬・お竜さん夫妻と十二人目の岡田以蔵さんの入場でーす。(お茶で喉を潤しながら)
>お互い意気込みは十分だし試合でぶつかる時が楽しみだねー?(ジャガーの人、実況邪魔されてめっっっちゃテンション下がってるー!?)……という訳で、北欧神話じゃない方のクリームヒルトも、それはそれは波乱に満ちた人生を送ったのだ、と、前にオフェリアが言っていた。
「それがなんで大剣ぶん回してスルトさんに一発ブチかまそうとしたのです」?
知らん。英雄的な振る舞いがどうしたこうしたと言っていたから、俺というよりは、この見た目の下敷きにした『ヤツ』の方だろう。
それでなお切り掛かってくるんだから、バーサーカーの位と、仮初めだったとしても英雄の伴侶をやっていた矜持や実力は伊達ではないようだが……まぁ、嵐のように感情を拗らせているヤツだったな。
しかし、他人の掌の皮をこう大惨事にしおって……竜殺しの逸話があるモノの傷は面倒くさいんだぞ……痛たた。
「互いを煽りながら器用に魔剣白羽取りなんかするからでしょうが」?
抱えてる大剣はアレだわ、明らかマジギレしてるわ、あんないかにも弩級に面倒くさい英霊に俺が遅れをとるわけにはいかんだろ……ちょっ、助手、助手よ、消毒液(※英霊用)かけすぎ……痛い痛い。
「今度、出勤してきた人の前でデススマブラ繰り広げてたら、BBさんと蛇連れてるセンセと婦長さんの地獄の医療コンボを叩きつけてやるからな」?
あからさまに人格が地獄なヤツらばかりだな!?
……クッ、気を病ませたのは理解した、理解したからその勢い任せの消毒液ラッシュはやめろ、さすがに痛い。はーいんじゃあ、改めて十三体目行っとくかー!
人間達の催しにまさかのヤツがやってきた!?
誰もが目を引く金色の髪をたなびかせ!真紅に染まったその腕で宝を根こそぎ奪う為!鬼の首魁が堂々出陣!!
金色羅生門・茨木童子ぃい!
>くははは!見ているか酒呑!?我の姿を!!
>>おーおー、ちゃんと見とるさかい気張りぃや?
>>>こんな感じだけど乱入ではなくちゃんと予選通過してるの真面目だよねー。
>予選とやらを通過すれば休憩時に食べ放題と聴いたのでなぁ?くははは!全て我が喰ろうてやるわ!
その意気やよし!そんじゃ十四人目いっちまうぜぇ!
リアルの戦いはからっきしだがゲームとなれば話は別だ!
得意なキャラはなんと全員!?持ち前の鑑識眼で相手の苦手なキャラの選択とそれに見合った戦法で確実にペースを乱し隙を見つけ出し勝利を奪う!!
誰か呼んだかグレートビックベン☆ロンドンスター!ロオォード・エルメロイ!二世!!
>>>>ちょっと待て!誰だ!その名を勝手に広めた大バカ者は!?
>>うわぁ……、ハンネって広められるのキツいよねぇ南無南無……。
>>>>おい!人を勝手に悼むんじゃあない!さてさて選手紹介も残すは二組!じゃんじゃんいくぜ!十五人目!
詳細不明!正体不明!わかっているのはカルデア所属の女性であるということと大会予選で最高記録を叩き出したという事のみ!
漆黒のサングラスと真一文字に結ばれたまま開くことの無い口……!彼女の表情を変えるような好敵手は果たして現れるのかぁ!?最強ミステリアス・謎のゲーマーG!
>……。
>>謎のゲーマーG……、一体何物なの?(多分あの人だろうけど姫は空気を読んだ。)
さぁさぁ!大トリの十六人目の紹介だぁ!
遠くで見れば真紅に咲いた薔薇一輪……!しかし皆様御用心!綺麗な薔薇にはトゲがある!
妖艶魅力で杭繋ぐ!血も骨も抜き取られトリ子の虜にしてあげる♪︎
妖精悪姫・バーヴァン・シィイー!
>>>誰がトリ子だ!?変なあだ名付けんじゃねぇ!!
>>えー……、これにて無事選手達の紹介が終わりましたので続いては対戦相手を決めるくじ引きを行いたいと思いまぁす!
>>>>フフフ、トリを飾るとは流石は我が娘……。
そしていよいよ対戦ですか、一回戦目からトトロット達と当たるという事がなければ良いのですが……。一度目の停電は庭の花、二度目の停電は如雨露、
そして三度目は傘……『わたしはもう、お前たちの中にいるぞ』というアピールだったな。
で、四度目の停電は狩りの始まりである、ということで、とうとう屋敷の者が仕留められた、と。
ソイツの性根が捻くれていればいるほど矜持のへし折り甲斐はあるが、それはそれとして、
どうして『犯人』というモノは、毎回こう、いちいちまだるっこしいコトをするのだろうな。
なりふり構わずに敵を仕留めたいのなら、いっそ屋敷ごと爆破をしてしまえば楽だろうに。
「なんか儀式的なものだとか、ぶっちゃけ趣味とか、犯人にも色々あるみたいですよ」?
実際、今回のヤツは露骨にこちらの恐怖を煽っている節があるし、まぁ、そういうモノなのだろうな。俺はどんなヤツが『犯人』だろうと燃やすまでだが。
……ところで助手よ。オフェリアはまぁ互いの魔力を辿っているのだろうと分かるが、
特にそういうのは無いお前が、停電の度に俺を早くに見つけられるのは何故だ?
「単純な話でして、なんかこう、ぬくい方に、ぬくい方に行けば自然と見つかります」?
……ウゥム、実際、それで近所のネコチャンに集られるので強くは言えん、言えんのだが。
俺は湯たんぽか何かか……?……対戦の組み合わせ発表ももう少しで終わりますが未だにランスロット達は戻ってきませんね……?
『効きすぎると危ないから一旦アタシちゃん逹席外すぜ?ちゃんと対戦開始前には戻って来るから心配ご無用!』等と言っていましたが……。
>やーやーお待たせへいかっかー!寂しがらせてごめーんね?
誰も寂しがってなどいませんが?
それよりも成果はどうなのですか、大分時間が掛かっていましたが……?
>はっはっは!とーうぜんじゃんよ!出でよメリびおーん!
>>やぁおはよう陛下、清々しい朝だね?(眠気スッキリ爽やかな満面の笑み)
…………………………………ああ。
>沈黙めっちゃ長ぇアーンドめっちゃ信じられぬものをみたって感じの目付き!?
もしかして偽物とか疑われてる!?アタシちゃん大ショーック!
大丈夫。本物のメリびおんだよ!
失礼した、お前の秘策とやらを疑った訳ではありませんが効き目が予想以上だったのでな……。
>>そんな顔するなんていつもの陛下らしくないね?
ほらもうすぐ一番最初の試合始まるみたいだからさ?
僕を見るよりそっちを観ようよ?
……ああ、そうだな?なんやかんやと事情はあるが、私はこの、館内限定連続殺人事件の『犯人』である。
しかも手段は、もしもこの世が推理小説だったらば、あまりにも掟破りすぎて怒りの16連コンボや罵詈雑言リプ爆弾を叩きこまれそうな、
魔術によるメッタ刺しと温度トリックの合わせ技である。
これでただの警察や、実は殺人事件に関わる事は情報提供ぐらいしかない探偵などには、早々見つかりはしないだろう、
……ちなみにコレを成し遂げるにあたって、わたし、めっちゃ筋トレや走り込みをしました。
メッタ刺しはマジカルに短縮できても、自在に部屋を渡り歩くスキップ機能なんてなかったからです。
今更だけど火力よりも!移動手段(そっち)を!とれば良かった!!
ほんとガッデム、ほんとガッデム。しかし、そんな現実でもやらかしたスキルツリーあるあるにめげている暇は無い。私は今日も何がなんでも、館内限定連続殺人、という名の復讐劇を遂行するんである。
よぉし、私、今日も元気に殺っちゃうぞ!!
……しかし、あのお客さんの、眼帯のお嬢様と、連れの人と、クリームソーダに物珍しげにしてるヤクz……あっやべ間違った、まさかのリアル探偵の人、結構マメに事件のコト聞いてくるんだよなぁ。よりによってお嬢様の方は魔術師らしいし、それだけちょっと怖いんだよなあ。
あと名前がね、『スルト』ってのがね。
なんであの、北欧神話の超絶やべーヤツの名前してんのかね。
……まさか本人?イヤまさかね?なんかそういう偉人とか神様を使い魔に出来るの、無くは無いらしいけど、まさかね?
……まさかね?
ヤッベ、目があった。とりあえず笑っとこ。さあさあ!盛り上がった第一回戦の全対戦が終了しましたぁ!
>この後各試合をダイジェストで振り返りつつ一旦休憩を挟みまーす!選手の皆様と観客の皆様にもそれぞれ食事スペースを設けてあるので好きなだけ食べてくつろいじゃってねー?
>>またまた参上つかまつました!
僭越ながら皆様のご休憩中の余興にこの私!出雲阿国と斬ザブローが舞わせていただきましょう!とくとご覧あれ!
うっわ超観てえー!……ダイジェストやんなきゃダメ?
>ダーメー!姫だって観たいけど仕事だし後から来た人もいるかもだから振り返りは大事!
そうよねー、振り返りないと万が一マスターが記憶喪失になった時に困っちゃうもんねー?
>う"っ!(突如刑部姫の脳内に溢れ出すハロウィーンのやらかしの記憶)
じゃあダイジェストいくぜー……、ねぇ?なんか急に顔色悪くなったみたいだけど大丈夫?
>ごくごく……ぷはぁっ!大……丈夫だからね!?素に戻らないでテンション上げちゃって!?
お、おう……。第一回戦第1試合目
✕黒ひげVSバーヴァン・シー◯
この試合は黒ひげ選手が優勢だったんだけどねぇー
>ふと相手の様子を見た時にとある部分に目を奪われてる隙にコンボ叩き込まれる最低な負け方だったね……。
>>デュフフ……負けはしましたがばいーんばいーんととても良かったですずぉっ!?(吐血)
それが突然の内部からの衝撃を受けて倒れた彼の最期の言葉だった……ナームー。
>その後医務室に運ばれガッツで一命は取り留めた模様です。(観客席で拳を握るモルガン陛下の姿が目撃されたとかされないとかの証言あるけど怖いから黙っとこ。)
第2試合
✕ムニエルVS二世◯
こっちは割と一方的な展開で二世選手の圧勝。
>ムニエル選手と同じ男の娘キャラを使って動揺を誘った二世選手の作戦勝ちー。
汚いなさすが軍師きたない。
>>>失礼な、相手の弱点を突くのは古今東西戦略の基本だ。
第3試合
◯ジークVS邪ンヌ✕
いやー若いって良いわねー!竜の魔女と邪竜によるほぼ互角の戦いで僅差で勝利を掴んだのはジーク選手!
負けて最初は悔しがってはいたけど『この私に勝ったんだから頑張りなさいよ?』と握手を求める邪ンヌ選手とそれに応じるジーク選手!
いやー本当手に汗握る良い戦いだった!頑張れ若人!
>>>>俺に出来うる限りの事はするつもりだが、そこまで言われると流石に恥ずかしいな……。
>>観客席からの追加情報によりますと試合を観ていた水着ジャンヌ氏が何やら号泣していたそうでーす。第4試合・第5試合目
◯ガネーシャVSワルキューレ✕
✕巴御前VS謎のゲーマーG◯
この二つの試合はゲーマーとして有名な実力者同士の戦いで負けた方はくじ運が悪かったわねー。
>他の相手ならもっと勝ち残れた可能性は高いもんね?
>>勝負は時の運などと言い訳はしませぬ……、まだまだ上には上がおりますれば!巴もより一層の精進を致しまする!
>>>負けたのは大変残念ですがそのお陰で勇士に巡り会えたかもしれません。
>>>>いや行かねーっスよ?ガネーシャさんこれでもインドの神様なんで?
第6試合目
✕坂本夫妻VSカボ・ルル◯
奇しくもコンビ同士の対決は人形コンビの二人に軍配が上がったのよねー。
>お竜さんがカボ・ルルが二人で同時に操作してるの見て『おい!リョーマ!私達もアレやるぞ!』って後ろで指示出してた坂本さんを引っ張って操作がわちゃわちゃになってなければね……?
>>>>>負けちゃったのは残念だけど……、お竜さんは楽しめたかい?
>>>>>>おー!おりょうさんはリョーマと一緒に遊べて満足だぞ!!
>>>>>うん、なら良かった。第7試合目
◯岡田以蔵VS茨木童子✕
この対戦はやかましかったわねぇ……。
>お互いに大声で煽りあってヒートアップして最終的にはノーガードの殴り合いで岡田選手の勝ちだったね……。
リアルファイトにならないのが不思議なレベルだったわーもししてたら両者即退場だけど。
>はーはっはっは!しっかと見とったか龍馬ぁ!?ちゅーかここ酒はないんかのう?
>>うん、おめでとう。いやいや大会の休憩中にお酒は出さないでしょ流石に……。
>>うがぁぁ!この我が負けるなどと納得いかぬぅ!(お菓子やけ食い)
第8試合目
◯ハベトロットVSモードレッド✕
第一回戦最後の戦いはタイムアップまでもつれ込む大接戦だったわねー!
大技を多用してダメージを稼ごうとするモードレッド選手に対し最小の操作キャラであることを活かして範囲ギリギリで避けたりガードしつつ隙を突いてダメージを与えてたハベトロット選手がギリギリ残り体力の差で勝利を掴んだんだよね!
負けたモードレッド選手も満足そうにハベトロット選手とハイタッチして次も勝てよ!って応援してて爽やかな決着だったわー。
>>>>よーし!次も頑張るんだわ!
>さてダイジェストも終わったし、休憩終わる直前にまた対戦順決めるから二回戦進出の選手は指定された場所で待機しててねー?
>>>>>……。(モードレッドは残念でしたがトトロット達は勝ち進みましたか、果たして我が友と娘達は何処まで勝ち抜けるか……。)そうだな、いったい何があって、何故俺がこうして此処にこんな姿で現界しているのかは、俺にも分からん。霊基がかなり縮小しているようだから、お前の人生を賭けた『薬』とやらを完全には燃やしきれずに、僅かなりとも効いているんだろう。
だが──ああ、ああ、そうだ、そこの。その瞳だ。その女の瞳が、いつだって俺を俺たらしめるのだ。
それ以外の事はどれもが曖昧になろうとも、それだけは確信している。
あの炎の世界の記憶も、薄氷の世界の記憶も、俺以外の誰が奪う事も、抱える事も許されないモノだからだ。
……クク そら、言ってる間にまた思い出したぞ。
成程、俺はお前ではなく、そこの女に……オフェリアに喚ばれて、再び此処に来たのだな。
……まったく、『座』だか世界だか知らないが、どいつも本当に気まぐれで、酷薄で、お節介な事をするものだ。
さて、オフェリア。俺のマスターよ。お前は、俺にどう在れとして、俺を喚んだ?
──成程『探偵』。知識と解明の徒。クク 破壊しかなし得なかった俺に、また面白い役を振るものだな。
さて、多少戻った『座』からの情報に依れば『探偵』とやらはその地に満ちた謎の解明と、あとは『犯人』の指定・捕縛・計略の阻止、も、仕事の内のようだな。
ああ、俺が微睡んでいた間に、演説を打っていたお前の事は覚えているぞ。お前が『犯人』だな。
何、証拠?そこはそら、オフェリアと……そこの助手が持ったその紙束、忘却と支配の薬の内訳、標的のリストだろう?
さあ、悪徳の証は此方に。なし得ずとも、忘却の呪いは我が身に。
これでまだお前が残せるものがあるとしたら、
それは俺が薙ぎ払った後の灰だろうが、さて……『犯人(おまえ)』、それでもまだ足掻くか?
……クク 終末(おわり)にしては些か地味だが。これでいいか?オフェリア。
……なんだ、助手。俺は欲深き邪竜の力を宿した身でもあったのだ、お前の事だって、俺はちゃんと思い出すぞ?
ちょっ、二人とも、騒がしい、タックルするな、まだクラクラしてるんだ、ちょっと待っ、待て、待てったら。それじゃ第二回戦も振り返っていきましょー!
第二回戦・第1試合
✕二世VSカボ・ルル◯
>一回戦と違ってデータが少ないのか二世選手は普通に相性の良いキャラ使用で攻めてたけど一瞬動きが鈍ったタイミングがあったね。
すぐに持ち直したけどそのミスが響いてこちらもタイムアップでの体力差負け!
一体何があったのかしらね?
>対戦後のインタビューでも『敗因は完全にこちらのミスだ。だがその隙を見逃さず押しきった彼らの実力は本物だった、素直に称えようおめでとう。』って言ったきりそそくさと控え室に戻っちゃったからねー。
>>……フン。(ふとあの人形の横顔を見た時とある者の姿が過って反応が遅れたなどと口が裂けても言えるものか……。)
第2試合目
◯バーヴァン・シーVSガネーシャ✕
これは番狂わせだったわね事前の予想では経験豊富なガネーシャ選手有利かと思われてたけど蓋を開けてみればバーヴァン・シー選手が最後まで攻めきってたわ!
>うーん意気込みというか今大会における情熱の差って感じだった!(てゆーか見てるこっちも怖かったー!姫達オタク系と真逆のタイプが必死なんだもんそりゃプレッシャーで動揺するよね。)
>>>ボクなりに真面目にやるつもりではあったんスけどもねー?いやー怖かったッス……、時々こっちを見る眼が獲物を狩る時の眼だったッス……。
リアル対戦だとそういう盤外戦術もあるのは知ってたッスがよもや此処までとは……。悪業だろうと善行だろうと、英霊というのは、過去も未来も無く、様々な土地に喚ばれては、事を成す。
という訳で、あのローマという国の皇帝は、
何処かでやった事があるという事だ……ショップ店員、とやらを。
「いや、コンスタンティノス11世ですよ!?
コンスタンティノープルの人!コンスタンティノス11世ですよ!?」?
……助手、お前がどれほど狼狽えようと関係は無い。
それがコンスタンティノス10世でも、11世でも、
何かがあったらやるし、その砕けた挨拶こそ、
実際にあの男が何処かでやり遂げた証左だ。
というか何故、今更そんな事に驚く。
それこそ、お前の連れは、何でか探偵やってる、北欧神話出身の巨人だぞ。
「それも強烈だけど、あまりにも店員業務慣れしてて、あまりにもスマートに『あざっ、ざしたぁー!』ってお茶目な事言うから、一周回ってインパクトが強い」?
……ウーン、そういう、ものか?
……というかアイツ、お前が言うところの、お茶目な行動(ムーブ)をしながら、さりげなく、そして着々と、情報と推理とを組み立てているな。
「我々も、何かこう、お手伝いしますか」?
イヤ、必要無い。
他人の仕事を取る程、ヒマでも無いし、
この店で起きたと思しき厄介事も、アイツの手で間も無く終わるだろう。
……まったく、何処ぞの間男といい、人間の皇帝というのは、皆、抜け目無い厄介な生き物だな。第3試合目
✕岡田以蔵VS謎のゲーマーG◯
……うんまぁ?これは予想通りって感じだったわねー?
>ダヨネー。(棒読み)
>>なんじゃあ?お前さんらわしを馬鹿にしちゅうがか?
>わー放送席にまでこないでー!?カエレ!!
スタッフー!!(マスターを緊急招集)
>>ええい!放さんかマスター!!まだ話は終わっとらんのじゃ!その体が痺れるの卑怯じゃぞ!?やめぇ!(マスターに引きずられて強制退場)
仕切り直して次いこー。
第4試合目
◯ジークVSハベトロット✕
>今回もタイムアップまで粘ったけど負けちゃったねーハベトロット選手。
でも終わった後も満足げに握手とハイタッチして互いの健闘を称えあってて爽やかだったわねー!
>ジーク選手はまだ技術は未熟ながらも色んな人の思いを背負って勝ち進む姿は主人公感あって姫には眩しすぎる……!
>>>ああ、俺が此処まで来れたのは間違いなく皆のお陰だ……!
ありがとう……!どうか最後まで見守ってほしい!
>>>>惜しかったけど負けちゃったね陛下?
>>>>>ええ……、ですがトトロット自身が満足したのなら私からいうことはありませんので。またまたお目に掛かりまして幸いですねぇ、私出雲の阿国からの運営からのお知らせを伝えさせていただきます!
えー本来なら準決勝の予定でしたが謎のゲーマーG選手が外せない用が出来たという事で棄権、カボルル選手もこれまでの体を張ったバトルにより人形であるがゆえに体の解れや軋みなどが起きたため運営側からのドクターストップにより無念のリタイアとなります。
この状況により次の試合が事実上の決勝戦となります事を皆様にもご承知頂きたく存じます!如何でございましょう!?
(パチパチ)
暖かい拍手をありがとうございます!では概ね了承頂けたということで勝ち進んだお二人に出てきて貰いましょう!
実況と解説のお二人ー!後はお願いいたします!
>おーし!いくぜー!
背負ったものにそれぞれ違いはあれど目指す頂は同じ場所!!一体どちらの信念が勝るのか!?今その答えが出る!!
悪辣妖精バーヴァン・シー!対するは邪竜ジーク!
果たして若き新鋭達のどちらに勝利の女神は微笑むのか!?決勝戦!開始(はじめ)ェ!!!火炎領域(ムスペルヘイム)、我が焔……という訳で、俺は巨人の王で終末装置で邪竜で、炎そのもの……という、お前が度々言うところの『てんこ盛り仕様(フォーム)』『超反則級(ドチート)』なサーヴァントであって。
つまりは、ヒトの作った料理……麻婆豆腐なんぞに沈む要因は、どこにも無いのだ。
「言うてこないだ、ミョルニルって名前だったビールに沈んだじゃありませんか!?」?
そんな厄災すぎる名前の酒の事は知らん、忘れた、よってノーカウントだ。
……さて。仮にもまぁ一応人間同士の話とはいえ、数多の英霊や守護者を、その辛味で以って痛苦の底に沈めた、という『紅州宴歳館・泰山の麻婆豆腐』の威力。いかほどのモノか。
クク。
なんだコレ。イヤなんだコレ。
いろんなとこがズンガズンガする。
うぐ、ぐ、霊基がダウングレードされている、とはいえ、ここまで痛覚に響くとは……!
……ク、クク、とはいえ俺は完食した、無事に成し遂げたぞ、助手。
「なんか片膝ついてる残機的なアイコンが消えたの、見えましたけど!?ぜんぜん無事じゃねぇんですけどぉ!?」?
狼狽えるな、だいじょうぶだ、ちょっと致命傷なだけだ。
とりあえずだな、まじめに、早くその真っ白くて適度に甘たい飲み物を寄越せ。
……じゃないと、口が腫れきって、明日の業務が、何一つ締まらなくなる。>お待たせ、準備出来たよー。
ご苦労でしたね我が夫。
ふむ……、成る程このようになりましたか。
>ホントはもっと豪華にしたかったけどね?『自分一人の力で』って指示だったからこれ位しか用意出来なくてごめん……。
それで良いのです、豪華な催しははいつでも出来るのですから。
夫婦だけで祝う一年目の記念日ならばこのくらいで良いでしょう。
ですが来年以降もこの催しは続けますのでより一層の研鑽は怠らぬ様に?
>うん、愛想を尽かされない様に頑張るよ?俺の所に来てくれてありがとうモルガン。
これからも宜しくね?
ふふ、良い心掛けですね?
私も我が夫と巡り逢い此処に来た事は幸運であったと思います、妖精國の日々では忘れかけていた刺激というものも得られますし。
ではそろそろ乾杯といきましょうか……?
>うん、乾杯!>決着ウゥゥ!今回の優勝者は……!!
……。
>>……下!……陛下!!(揺さぶる)
ん……、ああすまない私とした事が呆けてしまっていた様ですね?
>>陛下にしては珍しいね、バーヴァン・シーが頑張ったといえど放心するなんてさ?
>>>まーしょうがないっしょ!決勝すんげー熱い戦いだったんだしさー?
そうですね……、終わったのでしたね。
>>もう少ししたら戦い終わった皆を出迎える準備しなきゃいけないんでしょ?
ええ、わかっていますランスロット。
……普段は会議中ですら微睡んでいるお前に諭されるとはな?
>>酷いよ陛下!?
>>>あっはっはっ!めっちゃツボッた!
>>……なぎこ?
>>>おっとっとー?やばたにえん?
何をしているのですお前達?会場へと降りるので早く荷物の整理を済ませなさい?(キリッ)
>>>おお~!さっきまでとは別人のような威厳溢れる振る舞い……流石だじぇ?
>>むぅ、自分だけ体裁調えてるなんてちょっとズルいよ陛下ー?バーヴァン・シー、トトロット、ルル達よ……来ましたか。
先日の大会ご苦労でしたね?各々の活躍はしかとこの眼で見届けました。
その労いにささやかながらパーティーの用意をさせましたので今日は遠慮などせず堪能していくとよいでしょう?
>ありがとうお母様……!
>>うん、ありがとなモルガン!
>>>……♪︎(手を上げる)
>>なーなーモルガン?
どうしましたトトロット?
>>モードレッド(騎)は来ないのか?
……我が夫を通じてモードレッドにも声を掛けたのですが残念ながら用があるから来れない皆で楽しんでくれとの事でした。
>>そっかー、対戦したしもうちょい話したかったんだけどそれじゃしょうがないなー。
……申し訳ないな、トトロット。
>>そんな気にすんなって!別に後でも会えるんだしさ!ボクが言うのもなんだけどせっかくのお祝いのパーティーなんだから切り替えて行こうぜ?
ふふ、そうですね?
>見てお母様!お母様の分の料理をとってきたわ!
バーヴァン・シー……、これは受け取りますが今日のパーティーは私ではなくお前達がメインなのだから私の分ではなく自分の分を取り分けるように?「フィクションならともかく、宇宙人っているのですかね」?
アビーチャンの『お父様』や戦乙女の基盤(ベース)になったとかいう遊星の巨神、
彼方からの声で天恵を得たとか得ないとかいう円盤の女魔術師や、
『天体』に縁あるキリシュタリア達の魔術……
魔術や人類の歴史には、星や宙(ソラ)の彼方の存在は、それなり影響を齎している。
だからこの、家畜や人間の『中身』しか持っていかない選り好み殺人も、
銀河の彼方から来た『なにか』が糧を得たくて起こした線も、
宙にある深淵を魅入られた『だれか』が起こした線も、
魔術が噛んだ事件とあらば、面倒なコトにどちらも起こり得るのだ。
「えぇ……いやだぁ、急に宇宙こわい」?
クク 呑気に震えてられるだけまだ元気だな、とかく恐怖と神秘とに満ちているのだ、あの宙(ソラ)は。
「しかし、あんまり宇宙宇宙してきたら、
我々よりはあちら案件ですかね、あのOLさんのいるサーヴァント・ユニヴァ──もがもが」
……助手。助手よ。言霊って知ってるか。
俺は至極真面目(シリアス)にやりたいのだ。
という訳で、あのトンチキ宙域の名前は禁止だ。
……どうなるか、って?
ここから血生臭い事件が急に、実は宇宙人による猟奇的バトロワ成人式の一環でしたとか、角から急に歯茎宇宙ロボが、とかのエンタメ方向に舵を切り出す。
しかし肝心要のオチをつけるのは俺たちだ。
……な、大変だろう。だから口にするのはやめておけ。失礼します。
>ん?ああ、いらっしゃいモルガン陛下!今日はなんのご用かなー?
特に用と言うわけではありませんが先日の大会について貴女と少し話をしようかと?時間はありますか?
>勿論平気だよ!私も改めてお礼言いたかったんだ、ありがとうモルガン陛下!陛下がスポンサーになってくれたお陰で大盛況だったんだからね!
此方こそ大変有意義な時間でした、我が友と娘達も楽しめた様ですし。
……そういえば当日は姿を見ませんでしたが?
>私も会場入りしたかったけどどうしてもやることあってねー?でも中継はずっと流してたし私がいなくても信頼出来る運営スタッフ達に任せて何も問題ないと思ったし実際多少のアクシデントはあれど進行には問題なかったからね?我ながら良い判断だったと思うよ?
そうですか、……つかぬことを聞きますが第二回目の予定等は?
>おっ?意外とノリノリだね陛下!勿論考えてるよ!せっかく会場も作ったんだしね!方針が纏まったらまたお伺い立てにいこうと思ってたんだけどせっかくだし今聞いてもいいかな?
ええ……、現状のプランで構いませんので見せてみなさい?む?どうしました我が夫?
>なんか通信が来たみたいだ、ちょっと待っててね?
ええ。
>もしもし?ガラテアさんかどうしたの?うんルルとモルガンも今は部屋にいるよ?
モルガン、ガラテアさんがルルと二人に用があるから部屋に来たいって言うけど大丈夫だよね?
ええ、構いません。
>大丈夫だって、うん待ってるよ。
今から向かうってさ?用件は聞かなかったけど多分ルル絡みかな?
ふむ……、この前の大会でルルの指の補修を頼みましたがその事と関係あるのでしょうか?
>うーんみた感じ問題なさそうだけどね?ルルは自分でなんか変だなーって思う部分ある?
>>……?(手をグーとパーに交互にして見せる)
……ガラテアの補修技術は確かな様ですね?
>そうだよね、まぁ来たら改めて聞けば分かるか。
そうそう来る前にお出迎えの準備しないとね?
そうですね、ガラテアには色々と世話になっているのでそれ相応の持て成しの用意をお願いしますね我が夫。
>うん大丈夫だよ任せて!という訳で、キリシュタリア様と観る映画を選ぶのよね、ええ、ええ、把握、してますとも。
「オフェリア、まな板はタブレットにならんぞ、大丈夫か」?
だだだ大丈夫、大丈夫よ、そろそろ自我が帰ってきたし、慣れてきたもの。
さて、キリシュタリア様、いったい、どういうのがお好きなのかしら……ハドリアヌス帝がどうこう言ってたし、やっぱりドキュメンタリーや、史実を下敷きにしたお話の映画、かしら。
えっ、スルト、これは外してしまうの?どうして?
「その映画は『2022』とついてはいるが、先に選んだものとは特に地続きではないし、別物だ。前に助手が観てた」?
そうなの?てっきり続編かと思って……じゃあ後はコレを……えっ、コレも違うの!?
「コレもタイトルとキービジュアルを寄せた別物だ、助手が観てた。そもそも先の映画は続編が出ていない」?
け、結構あるのね、そっくりな作品。あと助手さん、とにかく映画をたくさん観ているのね。
あっ、助手さん。実はかくかくしかじか。
「キリ様相手ですか、高尚なのも良いですが、
怪獣映画とか一本突っ込んどくとよさげな気がします」?
怪獣?う、うーん、あまりそういうイメージが浮かばないけれど……たしかに毛色が違うのも少しあった方が良い、のかも。ありがとう、2人とも。
ーーーー
助手。実はここまでに、お前のトンチキ映画知識がとても、ホントにとても役に立った。一応、礼を言っておく。
「なんと、そうですか、それはよかった。
ところでオフェリアさんが映画デートしてる間、我々、ヒマですね」?
ああ、助かっ……なんだその座席表と、特典と思しき名刺の画像は。というか前にも行ったろ、その映画。
あと俺はこの先も暇じゃない、オフェリアが無事に過ごせるかを見守らなくては……なんせ、動揺のあまりにタブレットをまな板と間違えてだな……な、放っておけんだろ。という訳で仕事だ、付き合え、助手。コンコン
来たようですね?
>はいはーい今いくよー。
>>こんにちは、突然の訪問であるにも関わらず出迎えまでして頂き恐縮です。
向こうにお茶も用意してあります、それで?今日はどうしたのです?
>>ルル様用の素材を変えた腕のパーツを作ってみたので試して欲しいと思いまして……、宜しいでしょうか?
ええ、構いませんよ?
>そういう用なら呼んでくれれば此方から行くのに……。
>>正式な依頼ではなくこちらの個人的な要求ですので皆様のお手を煩わせる訳にはいかないと判断しました。
無事許可を得られたようですのでルル様、お手数ですがこちらへ来ていただけますか?
>>>……♪︎(近づく)
>>ありがとうございます、先程も説明しました通りこちらのパーツは従来の物と素材を変えてみましたので予測通りであれば現在のよりも30%程の耐久性とより滑らかな指の操作性の向上が見込めるはずです。
ほう?それは素晴らしいですね?
では右腕から施術を開始します。(ルルの右腕を外す)
>>おおー手際良く右腕取れた……、ルルは痛かったりしないの?
>>>……♪︎(反対の手でガッツポーズ)
使い魔で自らの意志があるとはいえ人形ですから痛覚はありませんよ我が夫。
>>その通りです、ですがその為にこの前の大会の時の様に損傷に気づくのが遅れる可能性があるのでそうならない為にも耐久性の強化は出来るならばしておくべきかと思います。
ふむ……、確かに。
>>それでわざわざルルの為に作って来てくれたんだね?ありがとうガラテアさん。>右腕の換装滞りなく終了致しました。
ルル様両手を同時に動かして感触を確かめていただけますか?
>>……。(手をグーパーしたりぐるぐる回してみる)
ふむ……、確かに左右で少し違う様に見えますね?
>ありがとうございます、もう腕を止めても大丈夫です。
では稼働にも支障はなさそうですので続いて左腕の施術に入ります。(左腕を外し始める)
>>>こんなのを短期間で作っちゃうなんてやっぱりガラテアさんの造形技術は凄いね!
>マスター様にお褒めに預かり光栄です。
>>>ところでなんだけどさ?パーツによってはロケットパンチみたいな事も出来るようになる?
……我が夫?何やら目を輝かせていますがそれは……。
>ロケットパンチというものはデータベースで拝見していますがあれは材質など諸々の問題でルル様での再現は無理かと思われます。
>>>流石に無理かー。
>ですが正式な依頼でお時間を頂ければ腕を飛ばすギミックパーツ自体は御用意できます。
>>>えっマジ!?
>マジです。
……我が夫達よ、勝手に盛り上がるのはやめよ?
実現可能とはいえルルは戦闘用の使い魔ではないのだからそのような機能は必要ないでしょう……?
……心底残念そうに此方を見るのはやめよ我が夫!?>お母様ー?何のご用かしら?
来ましたかバーヴァン・シー、早速ですが此方へ来なさい。
>このザコマスの大して広くない部屋が余計狭くなる椅子と背景のセットなんなのお母様?
今日は私とお前で家族写真というものを撮りたいと思います。
>……家族写真?え?私とお母様で?そこでにやにやしてるアイツ抜きで!?
>>そうだよ?(カメラ抱えて苦笑)
最初は集合写真の予定でしたが我が夫の提案によりまずはお前と二人で撮ることにしたのです、さぁそこの椅子に腰掛けて背を正しなさい?
>はーいお母様♪︎(アイツもたまには役に立つじゃねえか!ちょっとシャクだけどな。)
では私はこうして……、準備は出来ましたかバーヴァン・シー?
>……大丈夫よお母様?(お母様が私の肩に手を載せてるんだから落ち着かなきゃ……!)
……そうか?では任せましたよ我が夫。
>>うん、二人とも目線こっち向けて笑ってー?撮るよー?うむ、一先ずここまでにしましょうか。
>ふぅ……。
疲れましたか?バーヴァン・シー?
>大丈夫よお母様!ちょっと緊張しただけだからまだまだいけるわ!
そうですか、では次は我が夫と撮りますので。
>えっ?お母様とだけじゃないの?!
最初に言ったでしょう?元々は家族での集合写真を撮る予定だったと。
ですからその状況に慣らすの為に我が夫とのパターンも撮っておくのです。
>えー……。
まだ二人だけでは難しいというのならばルルを抱えなさい、抱えていれば気も紛れるでしょう?
我が夫の方にもカボを持たせますので。
>>……♪︎(バーヴァン・シーに手を振る)
>あー……分かったわお母様。(めちゃくちゃ複雑な心境という顔)
よろしい、では我が夫と共に先程と同じ配置につきなさい。
特別に私が撮ります。
>えっ!?お母様が撮ってくれるの?
何をそれ程までに驚いているのです?
私にかかればこのカメラなる機器などこれこの程度!だというものだということを見せてあげましょう……!「人の未来や運命とかって、本当に見えるのですかね」?
実際、此方の世界には『千里眼』『未来視』というものがある。
詳しく言えばどちらも差異があるが、一応は『特定の時間・事物を見る事が出来る』能力だ。
つまり未来を観測できる能力はある。
……しかし、滅多に持ち得る能力ではない。
『犯人』の運命を観測・干渉できる、と、宣ったあの占い師の真偽は不明瞭だ。
ここまでの的中率がどうだの、星の巡りがなんだの言っていたが、言葉遊び、舞台、人脈……小細工を巡らせる要素はいくらでもあるからな。
そも、『運命』とは誰も何もわからないまま、
しかして唐突に齎されるから、その火力というか、いざ自分が遭遇した時の輝きというかがだな……(ごにょごにょ……)。
「この手のコトに一過言ありそうな感じ……とっても神話の人っぽいですね、頼もしい」?
……ごほん(※何一つ聞かれていない事に安堵しながら)。ク、クク 急な世辞なぞ要らん。
そも、それこそ俺は終末(おわり)の化身だ。
どんな運命が見えたのか、或いは、都合の良い未来を仕立てたのか知らんが、ダイレクトに喧嘩を売られたのだ。
それはそれは盛大に、幕を引いてやるとも。うん……うん……連絡ありがとう直ぐに行くよダ・ヴィンチちゃんも注意アナウンスお願いね?じゃあまた後で。
>我が夫?なにやら深刻な面持ちですが何か起きましたか?
うん……、悪いけどちょっと行ってくるね?それともうすぐアナウンスあると思うけど終わって戻って来るまで部屋から出ないでね?危険かもしれないから……。
>この私の身に危険が及ぶような緊急性のある用件なのですか?
うん……、モルガンなら大丈夫だろうけどこれには巻き込みたくないんだ……ごめんね?
>……まぁ良いでしょう、ダ・ヴィンチと合流するのでしょう?早く済ませて帰ってくるのですよ我が夫?
うん、ありがとう!
>>おーっす!遊びにきたぜ……ってなんか取り込み中?
ああ、ハベにゃんちょうど良かった!ちょっとモルガンと一緒に部屋で待っててくれるかな?
>>お、おう?元からそのつもりだったからそれはいいんだわ?
ありがとう!それじゃちょっと行ってくるから自分が戻るかアナウンスあるまで外出ないでねー?
>>……めっちゃ慌ただしく出てったけどどうしたんだわ?
>詳しい事は分かりませんがなにやら事件の様ですので我が夫達に任せましょう?ダ・ヴィンチちゃんお待たせ!
>よくきてくれたね?早速だがこの戦闘服に着替えてくれたまえ!
着替えながらになっちゃうのは申し訳ないけど現在の状況を整理したい、いいかな?
大丈夫!お願い!
>ありがとう!
では君も知っての通り現在カルデア内通路で失恋したローランが暴走している。
それがどういう状況を表しているかは説明しなくても分かるね?
うん、被害が出る前に早く止めてあげないと!ローラン自身の名誉の為にも!
>うん、既に女性スタッフやサーヴァント達には施錠し部屋から出ないようにとのアナウンスと先遣隊としてアストルフォ君×2に協力を要請してある、ローランに詳しい彼らなら有効な足止めになるはずだ。
流石ダ・ヴィンチちゃん仕事が早い!
>ふふ、ありがとう?
現在目標地点近くにいる男性サーヴァント達にも協力を要請してある着替えが終わり次第合流してローランを止めて欲しい!
……出来るね?
うんありがとう!カルデア内のトラブルぐらいパッパと解決してくるよ!
>健闘を祈る!
ふふふ……、急なトラブルにも動じない頼もしい良い顔をするようになったじゃないかマスター君?
ものすごいフラグっぽいセリフだけどねー?
うーん不謹慎だがなんだか楽しくなってきちゃったなぁー?──カルデア通路にて
えぇー……?
(なんでこんなところにデュランダル落ちてんだ?いや最近ローランがカルデアに来たのは知ってるけどなんで通路に落ちててよりにもよって俺が発見しちゃうんだ……?
何かのドッキリっすかね?ドッキリだとしたら誰がやったか知らんすけどこれを俺にやるのタチ悪すぎて座に還って二度召還に応じない姿勢取らざるを得ないんレベルなんすけど?
カメラ……あ、あった。
ってあれは元から備え付けの監視カメラだっての!
はーなんかどんどん悪い方向に思考が進むしちょっと座に還って頭冷やすかな……?その前にデュランダルは端に避けて……、おっと直接触れないようにハンカチ使わないとな!)
ズズズ……ガシャン(壁に立て掛ける)
これでよしと……。
マスター?勝手ながら一旦還らせて貰いますわすいません。(キラキラ退去演出)
>あっマンドリカルド!ちょうど良かった!
うおぉっ!?ま、マスター!?(演出解除)
>今ローランが大変な事になってて止めに行くんだけど手伝ってくれないかな?
え、マジすか?相手がローラン……ってのはちょっとあれですが俺なんかで良ければ?
>ありがとう!助かるよ!行こう!
……うっす!(……マスターつまんねぇ事で疑ったりしてすんませんでした。)
>え?何か言った?
何でもないっすよ?行きましょう!>ここっすか?
うん、この部屋に先遣隊のアストルフォ達とダ・ヴィンチちゃんが手配してくれた助っ人達とローランがいるはず……。
>そんじゃ俺が先に入るんでマスターは後ろについてきてください。
ありがとう、マンドリカルド。
>うっす!んじゃ行くっすよ!(盾を構えながら中に入る)
>>(騎)あーマスター!随分遅かったじゃないかー?ボクたち待ちくたびれちゃったよー?(座りながらひらひらと手を振る)
アストルフォ……?ローラン達は?
>>(剣)あっちで全開()バトル中~ほら見て?
>>>ヌヲヲヲー!(全裸)
>>>>呵呵!そう来るか!理性失くともその体捌き!見事!
>うっわ全裸のローランと……。
若い方の書文先生が素手でバトってる……?
>>(騎)助っ人達来たからとりあえず大人しくさせようとしたら全裸でも強いローランに興味出して段々ヒートアップしてね?
>>(剣)膝つくかダウンしたら交代ルールで皆で観戦モードってわけ。
……良く見たらベオウルフとフェルグスも観戦してるね。
はー……、とりあえずこのメンバー揃ってるなら被害は出なさそうで安心したよ、ありがとう皆。
>礼は解決してからにしましょうよマスター?
まだローランは錯乱しっぱなしなんすから……。
そうだね、楽しんでる書文先生達には悪いけどもう少し態勢整えたら止めに入ろうアストルフォ達も手伝ってね?
>>お?出番かい?オッケー!>ただいまー……。
む、戻りましたか我が夫。
>>マスターお疲れー!
>うんありがとう、ハベにゃん待たせちゃってごめんね?
>>気にすんなよー?行く時にも言ったかもだけど元々遊びにきたんだからさー?モルガンとルル達も居たから退屈しなかったし。
ルル達は今はスリープモードだけど。
我が夫、とりあえずシャワーでも浴びてきてはいかがでしょう?その後此度の顛末を聞かせてもらいます。
>うん、そうだね戦闘服のままで帰ってきちゃったし着替えないとね?
>>えー?せっかくの珍しい格好なのにもう脱いじゃうのかー?もっとその服のでの色んな動きみたいのに。(戦闘服に興味津々)
……トトロット?
仕事柄珍しい衣装に興味を持つのは分かりますが……。
>うん、今汗掻いてるしまた今度ゆっくりね?
>>あー……、そっかそうだよなーカルデアを走り回ってたみたいだもんな?ごめんなマスター?
>大丈夫、今度ダ・ヴィンチちゃんに許可貰ってから改めて見せにいくよ?それじゃシャワー浴びてくるね?
ええ、ゆっくり浴びてきなさい我が夫。
>>マスター!ボクはもうちょいしたら工房に帰るけど約束したかんなー!忘れるなよー?
それとモルガンちょっと耳貸して?(今日これまで一緒に居れなかった分この後二人で仲良くイチャイチャしなきゃダメだぜ?)
なっ、何を言い出すのですトトロット!?
>>へへっ、じゃーなー!楽しかったぜ!
……全く妙な事を。>ふーさっぱりしたー。
おや、随分と早いのですね?もう少しゆっくりしていて良かったのですよ?
>うん、あんまり待たせるのもいやだったからね?ハベにゃんはもう帰っちゃった?
……そうですか。
トトロットならあの後すぐに出ていきましたよ?
>そっか、ところでなんだかちょっと顔が赤いけど大丈夫?
ええ、大丈夫です気にする必要などありませんよ?(去り際のトトロットの言葉を思い出してしまったか、私とした事が……。)
>そう?それじゃ今日の出来事の話しても大丈夫かな?
ええ、向こうで何があったのか聞かせて貰いましょう?
私を退屈させない話なのでしょう?
>一応そのつもりだけどね?自分としては大騒ぎだったし……。
……まぁ良いでしょう?此度に限り話の出来は不問にします。
さあ我が夫よ、これで気兼ねする必要はありません話してみなさい?『如』『是』『畜』……と来て、次の骸には『生』の文字と宝珠か。
例によってまだるっこしくて、我が強くて、読み解くのに無駄に体力を使うメッセージと来たが、さて、コイツは何を指しているのやら。
……どうした助手。何か心当たりのある顔つきだな。
「もしやコレ、八犬伝なのでは」?
ハッケンデン?なんだ?お前が明るい分野の話か?
……ああ、俺、ないし英霊は、前の記憶だとか、大体の召喚先の理だとかを、召喚された際に概ね叩き込まれたり、気合いで持ち込んだりもするが、それでもいまいち馴染みが無かったり、細部を知らんモノもあるのだ。
……ふむ、ふむ。お前の、もといこの東の国に伝わる『八犬伝』なる物語に出てくる単語であり、「畜生であろうとも、清く正しく、大らかな心持ちや教えを抱け」といった教えを指す用語でもある、か。
つまり『犯人』は今までの骸共を畜生と見ていたり、『八犬伝』とやらに何かしらを重ねている節もある、か。成程。
クク 助手よ。お前の娯楽特化の知識は、こうして自己主張(こだわり)の強い犯人(ヤツ)を読み解くには、まぁまぁ役に立つな。
「まぁまぁ、とはなんですか。それとなく地味ーに貶しやがって」?
ム、不服か。珍しく割りかしまっとうに、正直に褒めたつもりだったんだが……うん、わずかばかり怒らせた俺が言うのもアレだが、そこで食い下がらずに「まぁ許してやろう」って言う辺り、結構ちょろいよな、お前。
……さて、さて。これから改めて『犯人』や宝珠の事を精査しに行くわけだが、その前、に──!
オイ助手、助手よ。離せ。普通に、離せ。
俺はな、意味なくこの辺りを燃やそうとしてる訳ではないのだ。
コレは、件の『八犬伝』よろしく、あの宝珠から無駄に出てた呪いを、土地やら何やらに浸透させないために必要な工程であってだな。
「駄目でござる、オフェリアさんが来て良い感じに出力調整するまで、ちゃんと待つでござる」?
いや、こんな事でオフェリアの手を煩わせるわけにはいかない。
証拠は提出・保存した訳だし、一思いにこの辺りを薙ぎ払……ああ、来たのか、オフェリア。そうだな、調査は終わったぞ。
……ところで、何故そんなに息を切らしてるんだ。急ぐような事など、何もなかろうに。ふむ……、それで部屋に突入し状況把握後態勢を整えて元凶を捕縛に向かったその後どうなったのです?
>うん、一応先生達にも声かけたんだけど……。
>>『む、来ていたかマスター?済まぬがもう少し待っては貰えぬか?今良いところなのでな!』
>>>『そうそう、俺達もアイツと戦ってみてえんだがよ?』
>『警戒態勢になってるし皆が待ってるからごめんね?楽しんでるところ悪いけど介入させて貰うよ!』(ガンドの構え)
>>『むう、ならば仕方あるまい』(マスター迎撃態勢)
>>>>『自分達の楽しみにマスターを排除しようとするなんて!理性とんじゃったの!?』
>>>>>『いや、あんたがそれ言うんすか……?』
>……でその後は室内で入り乱れてのごちゃごちゃバトルに。
……みたところ外傷はないようですが?
>うん、そこは皆が気遣ってくれてたからね?
それで?どう決着をつけたのです?
>その後騒ぎを聞き付けたシャルルマーニュが『ローラン?俺は脱ぐなよって言ったよなあぁ!!?』一喝したおかげでローランが正気に戻って平謝りして皆も落ち着いたしシャルルマーニュとアストルフォがローラン連れていって解散って流れ。
あの時のシャルルマーニュの気迫凄かったなぁ……。
物語の結末とは得てして呆気ないものですね?
しかし普段から様々なサーヴァント達と渡り合っている我が夫にそこまで言わせるシャルルマーニュとやら……興味深い。>(ああんもう!どうしてあの人ってああなのかしらぁ!?)
……おい、何を食堂の入り口で顔を押さえて蹲っているのだ?どきなさい。
>……?ああ、ごめんなさいね……?(そそくさと立ち上がって離れる)
む?彼処に我が夫が……何やら話しているようですが行ってみましょう。
>ちょっと待ちなさい!
何……?
先程そこに蹲っていた者か……、何用だ?
>今はあの二人……、マスターとジークフリート様に関わるべきではないのよ?!
……何故だ?
>そっ、それはぁ……。(目が左右に泳ぐ)
……埒が明かんな?私は行くぞ?
>待ちなさいってばぁ!ああもう説明するからちょっとこっち来てぇ!?
おい引っ張るな!新入りだから知らぬかもしれんが女王たる私に対して不敬だぞ貴様?
>あらそうなの?でもそれここ(カルデア)での話じゃないわよねぇ?それなら私も女王やってたし条件は対等ってことね?
ええい!面倒な奴だな貴様は!?着いていってやるから離せ!
(これだから私以外のバーサーカーは解雇しろと言ったのに我が夫め……!懲りずに更に増やすとは……!後で一言言ってやらねばなりませんね?)もうこれだけ距離を取ればいいだろう?
それで?あの二人がどうしたと言うのだ?
>……さっき少し聞こえてきたのだけれども。
うむ?
>……あの二人私達の事で盛り上がってるみたいなのよ?
……それがなにか?
お互いの伴侶の事を話すのは悪い事ではないでしょう……?
>貴女は夫とするマスターと普段どう過ごしてるのかは知らないけどあの人が私の事を気兼ねなく他人に話すなんて今までなかった事なのよ!?
なんだか邪魔したくないじゃない!?
……つまり私は今貴様の都合に付き合わされているのだな?
>……そこは悪いと思っているわよ?お詫びに奢ってあげるから何か頼んだら?
……貴女がよければだけど?
……では好きに頼ませて貰おう?バーゲストこちらへきなさい。
>あら?てっきり拒否するかと思ってたわ。
今から向こうへ行くのも面倒だからな?暇潰しに此方も貴様に我が夫の話でも聞かせてやろうと思ってな?
>ふーん……?そう来るのねぇ?面白いわね貴女?
>>お待たせ致しましたわ陛下、今日は何になさいますの?
いつもの紅茶とこれとこれを。
>>了解致しましたわ、すぐに持って参りますわ。
ええ、頼みましたよ?さぁ話をするとしよう……、なんならお前からでも良いのだぞ?>マスター……、俺はまた何かやってしまったのだろうか?
……あの妙に遠くに座ったモルガンとクリームヒルトさんの話?
>ああ……、マスターの妻を引き連れてわざわざ遠い席に座ってしまった。
何かまた怒らせてしまったのだろうか?
いやー、座った後は落ち着いて話してるみたいだし大丈夫だと思うよ?モルガンもいるから大丈夫だと思うけどなんかあれば確認しに行くし。
>すまないマスターには世話ばかりかける。
気にしないでいいよ、心配だもんね?
>……………………………………………ああ。
(ものすごい長考……!からの一言!)でも俺にはよくクリームヒルトさんの話聞かせてくれるよね?今もそうだし。
>勝手ながらマスターは『そういう事』はしないという確信があるのでな?失礼な話になってしまうが。
いいよいいよ?実際したいとも思わないし、もしそんなことすればモルガンに怒られちゃうからね?
>ふっ……、マスターも中々一筋縄では行かぬ相手だろうに楽しそうでなによりだ。
あはは、そこはお互い様だよ頑張ってね?
>……ああ。このカルデアで再び妻と巡り会えた機会むざむざとむだにする気はない!
……向こうがそれを赦してくれるかまでは今の俺にはわからないが。
……そこはちょっと弱気なんだね?(その辺をもっと伝えてあげた方がいいと思うけど……)「アレは狼だった」「犬っぽいような、蝙蝠っぽいような何かだった」「明確な形など無い、獰猛な陽炎だった」……全員、特に最後のヤツとか、この暑さで見事に頭が浮かれ倒してるな。
一向に『猟犬』を名乗る『犯人』の姿が定まらない。
……というかコレ、『犯人』も結構な浮かれ方をしてるな。ただ獲物を狩りたいのなら、こんな芝居がかった事をせずとも、サッと来て仕留めてしまえばいいものを。
「『お前らの事をずっっと見てるぞ!仕留めてやるぞ!』って、念には念を的な脅しですよ、多分……」?
成程。実際、狙われている奴らも結構、後ろめたい事があるようだしな。俺は何だろうと興味は無いが、ココには何か根深いモノがあるのだろうな。
「あと、この同窓会、タイムリープやらタイムマシンやらを云々してた人たちの集まりだから、その、かっこよく、クトゥルフ的な……ティンダロス的な、ね……ね!」?
ティンダロス?
ああ、確か、鋭角と時間の彼方から急にやって来る創作の魔獣、だったか。
狩られたヤツが球体を抱えて事切れていたから、まぁ、まるで関係無くはなさそうだ。
……ところで助手。何故、お前は顔をそんなに真っ赤にして話をするのか。
さして頓珍漢な推察でも無いのだから、それなりに自信を持って良いぞ。
「お気になさらず、夏と、深夜の古傷をね……抉られておるだけです、から……!」?
……ああ、うん。なる、ほど。
まぁ、なんだ。いまいち俺には分からん世界と時間の話だろうが、とりあえず、冷房をちょっとだけ強めてやろう。>ただいまー。
む、戻りましたか我が夫。
今日も1日ご苦労でしたね?
>うん、ありがとう。
そういえばモルガン、お昼にクリームヒルトさんと話してたよね?
ふふ……、気づいていましたか。
>うん、クリームヒルトさん主導みたいだったけど何の話してたの?
先に我が夫達がしていたのとほぼ同じですよ。
>……ってことは俺の話してたの?モルガンが?クリームヒルトさんに?
むっ、なんですその言い様は?私とて我が夫の事を話す時ぐらいありますが?
……今回は話を振ってみた結果殆ど向こうが喋っていましたが。
>あっ、うん……ごめんね?
此方もジークフリートの話聞いてる方が長かったなぁ……。
……似た者夫婦というやつですか?
>どうだろう?お互い何年も言えなかった事を言える様になったって感じだったし?
そうなのですか、それはそうと我が夫?
>うん?何?
また新たなバーサーカーが増えている件についてですが?
>……黙っててゴメンナサイ。
謝らなくて結構です、どちらにせよやること(教育的指導)は変わりませんので?>モルガーンお待たせー!
来ましたかトトロット、今日の茶会の準備は出来ていますよ?
>うん、いつもありがとな。
それとこの前のパーティーの事なんだけどさー?
ああ、あのパーティーですか……。
>うん、パーティー自体はめちゃくちゃ盛り上がったけどマスターとモルガンが会場の控え室に来た時さー
なんか二人とも服はボロボロだしマスターはメリュジーヌ背負ってるし背負われたメリュジーヌはむくれてるしで色々びっくりしたんだわ?
……そういえば事情説明をしていませんでしたか?、
>してないんだわ!びっくりしたしとりあえず皆にシャワー浴びて貰って礼服に着替えさせるのでてんやわんやで聞いてる暇なかったんだわ!?
それは失礼しましたね、そうなった理由が聞きたいのですか?
>隠さなきゃダメな理由なら仕方ないけどね?
隠さねばならぬような理由ではありませんし、それほど知りたいのならば茶会の合間に聞かせましょうか?
>やったぜ!気になってたんだよねー!さて……では昔話を始めましょうか?
>よっ!待ってましたー!
……あれは朝から武装したランスロットが部屋に現れた時の事です。
>おおっ?ただ事じゃない雰囲気なんだわ……?
>>『陛下。』
『何用……等とは問わぬ、貴様が朝から動いているのと今日という日が特別であることは分かっている。』
>>『……流石だね陛下?話が早くて助かるよ、一分一秒でも無駄にしたくないからね?』
『一応訊いておくが今日は皆で集まっての宴が開かれている事は決まっている。それは知っているな?』
>>『うん分かってる、僕もそこは考えたんだよ?でもやっぱり我慢出来ない!今日は特別だからこそ!僕はマスターと二人で居たいんだ!
でもその為には陛下を……!』
『皆まで言わずとも結構、此処では迷惑が掛かるシミュレーターへと移動するぞ?』
>>『うん、そうだね早く行こう!』
……という訳で一路シミュレーター室へと向かいました
>いやいやせっかくのハレの日の朝っぱらにカルデア内でもトップクラスの二人でなにしてんのさー!?
しかもマスター抜きで!!(ぽこぽこ)
トトロット……叩くのはやめなさい?
……仕方がないでしょう?私とて短絡的な行動だったとは思いますがこういう場合の頑固になったランスロット相手ではそれが最善だったのですから?……では話を戻します。
その後、道中では特に邪魔が入る事もなくシミュレーター室まで辿り着きました。
>ふんふん……、それでどうなったんだ?
『今一度確認しておくが心変わりする気は無いのだな?』
>>『残念だけど無いよ?戦いの前にそんな事を聞くなんて陛下にしては随分弱気なんじゃないかな?』
『そうか……ならば手早く片付かせて貰うぞ?』(槍を構える)
>>『僕としてもそうしたいところだけれどそれは無理な相談だって分かってるよね?』(飛び掛かる)
>やっぱり戦闘始まっちゃうかーモルガン達服ボロボロだったもんなぁ……。
あれ?そういえばマスターもケガは無くて服だけ汚れてたけど一緒には居ないよね?
ってことは……。
そこに気づきましたか、その想像の通りです。
この後ダ・ヴィンチの要請でやってきた我が夫の介入により(激突の余波で我が夫が転がったので)戦闘を中断。
>あー……。(慌てて駆け寄る二人が目に浮かぶなぁ。)
その後我が夫の数時間に渡る説得にランスロットが(渋々)応じてその後はお前も知っての通りパーティーの準備の為の予定が詰まっていたのでそのままお前達の元へと向かったのです。
>まぁシミュレーターとはいえ勝手に起動してサーヴァントがぶつかり合いしてたらバレるよなそりゃ……、だれもケガなくてよかったぜホントにな?
お前には無用な心配を掛けてしまいましたね。
まーいいよ?理由は聞けたしゴタゴタしたけどパーティー本番は特に問題無かったしな。今の時間帯ならモルガンさんは部屋で先輩と一緒にいらっしゃるはず……。
おや……?あちらにいらっしゃるのは……?
>えっさーほいさー……んん?これはこれはマシュ様ー!このようなところでお会いになれるとはー!
こんにちは(大黒天)二号さん、何やらお持ちのようですがお届け物ですか?
>はいい!こちらミス・クレーン様より大旦那様に届けて欲しいと仰せつかまつりましてー!
ミス・クレーンさんから……新しい礼装の試作品などでしょうか?
二号さん、私も以前モルガンさんに頼まれた物を届ける途中なのでご一緒してもよろしいでしょうか?
>どうぞどうぞー?私どもでよければご一緒いたしましょう!
はい、ありがとうございます。
>いえいえ、道中まだまだ長いですしおむすびのご用意いたしましょうか?必要ならば私どもがすぐに出来立てを持って参りますよ?
いえ……、食べ歩きは行儀が悪いのでこの用事が終わったらいただきますね?
>左様ですかー、ではその時を楽しみにしながら向かいましょう。
ふふ、そうですね?(何時もながらおむすびに対する情熱がすごい方達です……。)コンコン
む?我が夫、来客の様ですよ?
>はいはーい。
>>お邪魔します。
>>>お邪魔しまーす!
お前達か、珍しい取り合わせですがどうしたのです?
>>はい、私は以前モルガンさんに頼まれた資料を届けに。
>>>私どもは大旦那様にクレーン様から礼装のお届けに参りましたー!
>わーありがとうね?二号さんそれじゃこっちに置いてくれる?
>>>了解ですー。
>>では私も……どうぞモルガンさん。
ふむ確かに、手間を掛けさせましたねマシュ?
>>いえ、モルガンさんには色々お世話になってますしお役に立てて良かったです!
コンコン
>>>.失礼致します、おむすびをお届けに参りました。(一号が大皿いっぱいのおむすびを抱えて入室)
何……?我が夫?もしやまたやったのですか?
>だって断るのも悪いし……。
我が夫……?この者が来る度にそれでは以前に過剰供給で倒れた時の様にいずれ身の破滅を呼ぶぞ?数多のサーヴァントを率いるマスターたるものがその様子では……。
>>モ、モルガンさん落ち着いてください!?マスターが食べ過ぎにならない様に私もいただきますので!?
おい、マシュ?全く……、時には厳しさも必要だというのに仕方のない者達ですね?知らんうちに町が賑やかになってるようだが。今日は何かあるのか、助手。
「今日はですね、七夕のお祭りがありますね」
たなばた。たなばた。……ああ、現界すると色々と知識は刷り込まれるわけだが、市井の催しまでいまいち詳細が回らない事もあってだな。
「……そんな訳で、色々あったけど織姫と彦星は離れても仲良し、我々も2人に色々あやかって、お願い事をするのですよ」
説明、御苦労。成程。しかし今日は、これから空が荒れてしまうようだが、それでも2人は会えるのか?
「どこからかカササギさんがやってきて、天の川の橋になってくれるので大丈夫です。会えますよ」?
……そうか。一年に一度の逢瀬というならば、それは何よりだ。
「どうでしょう、あなたも願い事をなさっては」?
うん、滑らかに懐からペンと短冊が出てきた……用意が良いな、助手。そうしたいところだが、残念ながらこれから仕事があってな。そろそろ行かなくては。
穏やかな時間を有難う。『本当のスルト』にもよろしく言っておいてくれ、助手。
ーーー
……で、俺は事務所からは特に出ていないし、お前とは、たった今、会ったところな訳だが。此処に来るまで、いったい何処の何ルドとどうしてたんだ、助手。
いや別に怒ってはいない、いないから、ごく速やかに、即座に、バッとヤツの行方を吐け。
「お話が終わったら、そのままぱぱーっと去っていかれてしまったのでわからんです。ルーンとか英霊とか、ホントすごいっスね」?
くっ、相変わらず無駄の無い、無駄に無邪気なハイスペック……いつまでたっても、いつぞやの借りが返せん、おのれ勇士怪盗……!
「ちなみにスルトさんは、何か七夕にお願いします」?
さくっとペンと短冊を出すとは、こういうのは用意が良いな、お前……だが俺は、自分の願いは自力で叶える方でだな。
「うーん、ハードボイルド。……ルドさんもまあまあ同じ事言いそう」?
クク まぁ言うじゃないか……ってお前、最後の。余計な。一言。……うーん、なんか色々、一周回って癪だな。短冊を寄越せ。何か抱負ぐらいは書いておく。我が夫、それを頂く前に先程の礼装の試着をした方が良いのでは……?
>はっ!?そうでした!ミス・クレーンさんは先輩の体型にきっちりサイズを合わせてくれているでしょうからお腹いっぱいになると合わなくなってしまう可能性が!?
>>そうだね、それじゃ先に着替えてくるよ?大黒天さん、おむすび出来立てなのにすぐに食べられなくてごめんね?
>>>いえいえどうかお気になさらずにー!
>>>.このような時の為にラップを用意してありますので。
>>ありがとう、じゃあ着替えてくるね?皆は待ってる間遠慮せずおむすび食べててね?
>はい、いただいてますね?
>>>どうぞどうぞー!
>>>.よろしければ奥方様もどうぞ、以前に召し上がられた時と同じ具材の物を用意しておりますので……。
……では一つ頂きましょうか?
>>>.お気遣い感謝致します。
>先輩の新しい衣装……一体どのような物なのでしょう?二号さんは知ってますか?
>>>いいえー?渡された時には既に包んであったので私どもも拝見するのを楽しみにしておりますー!
>そうなんですか、では一緒に楽しみにしましょう!モルガンさんも気になりませんか?
お前達のようにその事について騒ぐつもりはないのですが……、気にならないといえば嘘になりますね?
>……!(少しだけ照れていらっしゃるモルガンさんがとても可愛いらしいです……!)>着替えたけど……見せてもいいのかな?
私は問題ありませんが……、マシュ達はどうですか?
>>是非!お願いします先輩!
>>>いよっ!大旦那様ぁ!待ってましたー!
>それじゃあ……、こんな感じなんだけどどうかな?
>>>おおお~!?す、素晴らしいです大旦那様ぁ!
>>>.良くお似合いになられております。
>>はい!とても良く先輩にお似合いかと!
……ええ、悪くありませんね?
うん皆ありがとう。
>>>あっそうでした!クレーン様に礼装をお召しになられた姿を写真に納めてきてほしいと頼まれてましてー!
>>>.暫しのお付き合いよろしいでしょうか大旦那様?
うん、そういう事なら協力するよ?どうしたらいいかな?
>>>動きに不便はないか調べるために色々なポーズを取ったりしてみて欲しいとのことですー?
>>>.なんなら奥方様とマシュ様もご一緒にどうでしょう?
……私たちがか?
>>資料用の写真なのに一緒に写ってしまって良いのでしょうか……?
>>>.単独の写真も勿論別で撮りますし、現在私どものうちの一匹がクレーン様に許可を取りに向かっておりますので……。
……大した消費もなく数で臨機応変に対応出来る点についてはなかなかの物だな?お前達は。一方その頃……
おーいミス・クレーン~?なんか変な音したけど大丈夫かー?
>あっハベトロット様……。
ん?大黒天じゃーん、依頼に来たのかー?
>いえ、イラストではなくクレーン様への別の頼み事だったのですが……。(チラリと横を見る)
あー……、また嬉しそうな顔でフリーズしてんなぁ?何があったんだよ?
>はい……私どもが現在マスターの新しい礼装着用した写真を撮っているのですが。
ふんふん、それで?
その場に奥方様とマシュ様も一緒におられましてお二方とご一緒に撮ってもよろしいでしょうか?とお伺いをたてに来たのですが……。
>>『私の試作礼装を着たマスPさんと一緒にマシュ様達が並んで御写真を……!?ああ……なんて……!なんて素晴らしい事でしょう……!!』(恍惚の表情でフリーズ)
>……という次第でして。
なんだよそんな面白そうな事してるなんて早く言えよーボクたちも行こうぜー!
>え?クレーンはこのままでよろしいのですか?それとお仕事中では?
作業は一段落ついてるし息抜きも重要なんだぜ?
フリーズはいつもの事だしここなら危険もないしな、フリーズ前に素晴らしいって言ってたんなら撮影も問題ないって事で!ほらほら早くしないと撮影終わっちゃうぜー?
>あーお待ちくださいハベトロットさまー!?タッタッタッ……ウィーン
>ノック無しで悪いんだけどお邪魔するよー!
>>失礼します。
来ましたかトトロット達よ。
>>>お待ちしてましたよ。
>んん?待ってた……ってボクたちが来るのわかってたのか?
>>.私どもは個体同士で思考共有できますのでハベトロット様が此方に向かうのは報告済みでした。
>なんだよー先に言えよなー?でもおかげでいっぱい楽しめそうだな!
>>向こうで先輩もハベトロットさん達を待っていらっしゃいますよ?
ところでトトロットよ?なぜルルを背に抱えているのです?
>ん?ああ途中で見かけたから一緒に連れてきちゃったけどいいよな?こっち側にカボもちゃんといるぜー?(背中の左右からルルとカボが顔を出す)
此方に向かっていたというのなら命じた用は済んでいるという事でしょうから構いませんがこの部屋に急に人数が増えましたね……?
>はい私とモルガンさんと先輩にハベトロットさん、大黒天さんが三人とルルさん、カボさん……、写真は何人かで分けて撮りましょうか?
私は撮らずとも構いませんので我が夫とお前達で好きにすると良い。
>えー?モルガンも一緒に撮って楽しもうぜ?ほらほらー?(モルガンの尻を押す)
おいトトロット!変な所を押して無理矢理前に進めようとするのはやめよ!?―ンン、あれは拙僧が下野の峠で走りを磨いていた時の事。
突如として現れたある片田舎の侍から走りの腕を競いたいと願われましてな。
はてさて拙僧とて、時に走りの道を究めていたところ。ここいらで一つ腕試しと参ろうかと、その侍と一つ闘う事に致しました。
相手からの申し出と言えど、はてさてホームの峠で戦って拙僧が負けるはずがない。と。何せ拙僧、多彩ですので。
そうしてその田舎侍の挑戦を受け入れたのです。するとその侍、何と申したと思います?
「まぁ、走りの道でも私が負けるはずがないのだが…」
…まぁ、拙僧の寛大な心で見逃しましたが、多少――、えぇ多少。多少ですがカチンときまして。相手の要求通りにホームの塩那で闘う事にしたのです。
拙僧はその時たまたま手にした黄色の車で万全の体制を迎えたのです。確か、シビックとかいう車でしたな。それ。まぁ扱いやすくて拙僧も感激したのですがそれはそれ。
対してその田舎侍、名を佐々木の小次郎と申す男は――明らかにオンボロな白と黒の車でして。確か、その侍曰く、トレノとかいういかにもな古臭い車でして。
――その時、拙僧は確信したのです。これは勝てる。と。こんなオンボロ相手に負けるほど、拙僧の腕は劣ってないと。
そうして田舎侍の要求通り、拙僧が先行、奴が後行でバトルを始めたのです。はい。当初は奴の事を古臭い片田舎侍、礼儀も己が技術も弁えぬ半端者と見くびっておりましたが、奴も走りの道に入った変わり者にして天才。という事でしたのでしょう。
峠も中盤の頃に、あっさり抜かれてしまったのです。えぇ、それはもう見事に、華麗に、あっさりと。
あまりの華麗さに、思わず気が付いたときは焦りで暴れそうになったモノです。まぁ、実際暴れたのですが。
このままでは負ける――そう思った時、閃いたのです。拙僧、そう、この状況で、勝てはしなくても負けはしない。そんな妙案が。
何をしたか?ですか、ンンン、マスター殿、時にバトルに負けそうな時、どのようにすれば負けずに済むと思います?
様々な考えがありますが、要は、勝負をなかったことに、いえ、勝負の結末をつけなければよろしいのです。
えぇ、つまり、両者負け。そうすれば拙僧が、拙僧だけが負けずに済む。簡単なことです。
そして、思い付いた以上はやるしかありますまい。さもすれば拙僧だけが負けるのですから。
きついコーナーに差し掛かり、奴の車体が傾き始めた頃。拙僧名一杯のクラクション!フルアクセル!!ハイビーム!!
「余所見をォ!しましたねェエエエエエエエエ佐々木小次郎ォ!喰らえい!ダブルクラッシュと参りましょうぞッ!」
そうして拙僧の車体を奴のトレノに近づけたのですが――スッ、と奴は華麗に拙僧の攻撃を躱しまして―――えぇ、まぁ、負けました。
「いやァ、端から聞いてたが、いくら何でも負けることに対して大人げないんじゃないかね、キミィ。」
「おやおや、教授殿、痛い事を。まぁ、正しく正論なのですが。」
「いや、いくら何でもホームコースで負けそうだからって、妨害行為からのダブルクラッシュは大人げないにも程があるからネ!?」>いえーい!ほらマスターもマシュも一緒にやろうぜー?
>>いえーい!
>>>い……いえーい?
>>>>はいはーい撮りますよー!マシュ様ーもっと自然な笑顔でお願いしますー?
>>あっ、すみません!こ、こうでしょうか?
>>>>.奥方様、こちらを用意しましたので喉を潤してくださいませ。
うむ、しかし我が夫達は先程から何回も色んな格好で撮っているのに全く疲れを見せませんね……?
>>>>.皆様が楽しそうで何よりです。
そういうお前達は撮影役などで先程から写っていないが良いのか?
>>>>.私どもは裏で皆様の御世話をするのが仕事ですので皆様と共に映るのは恐れ多い事かと……。
そうか……、だがトトロット達はそう思ってはいない様子ですよ?
>おーし!最後は皆で撮るぞー!ほらほら大黒天もモルガンも休んでないで撮るからこっちこいよー?
何を呆けているのです?行きますよ?
>>>>.承知しました……、僭越ながらお供させていただきます。
>よーしきたなー!そんじゃこの用意した椅子に座ったマスターを中心に囲むからなー!
マシュはそっちの椅子でモルガンはこっち!座りかたはマスターに向かって背中を預けるような感じにに斜めにな!
んでその後ろに大黒天達が並んでータイマーセットして急いでボクとルル達がマスターの前に立ってと……。
よーし皆準備オッケーだな!
いくぞー!俺は『派手な人物を集めて、派手な事でカモフラージュしながら本懐を果たしたい』系の『犯人』。 カモフラにミステリーイベントをぶち上げ、知名度のある探偵達をお呼びし、実はコレはリアルガチデスゲームだったんだよ!!とかしながら、ちゃっかり標的(あのやろう)を仕留めてしまおう、という計画を立てた。 という事で、早速、参加者諸氏を確認しに行くぞ!! 関わった事件の死者数・0、誰も死なないミステリーの化身『城塞探偵』、コンスタンティノス11世。 知らん内に犯人がお縄についている、世界よコレがNINJYAだ、日本の神秘欲張りセット『忍者探偵』風魔小太郎。 クジラのようにサメのようにクラゲのように、鮮やかに姿を変え、事件の荒波を乗り切る『探偵船長』キャプテン・ネモ、と、そのご家族の皆さん。 いけすかねぇインテリかと思ったら、みんな顔も性格も良くて早速挫けそうだけど、ここまでは良いんだ、だってちゃんと招待状で来ていただいたもの。 謎解きはしれっとズバッと和やかに、そして強かに。人徳と叡智の申し子、THE・探偵界の夜明け『帝都探偵』坂本龍馬。 世界の真理はいつも一つ、成程分かった爆ぜるがいい、「爆発オチなんてサイテー!!」は褒め言葉、『終末探偵』スルト。 魔術の秘奥、事件の真実、遍く神秘は解体(バラ)して解明(バラ)す『魔術探偵』ロード・エルメロイ2世。 あっはっは……なんだコレ!!なんだコレぇえ!?俺が呼んだのは別の探偵なんだが!? 「ショーが重なって来れない」って『歌舞伎探偵』はまだ良いよ、理由がちゃんとしてるもの!! 同じ事務所でも俺が呼んだのは美少女な所長さんの『魔眼探偵』の方だよ!なんで『終末探偵』の方が来んだよ、なんならお前が一番お呼びじゃねーよ!爆発オチなんて嫌だあ! 最後!「当主たる探偵がクッキーに当たって腹壊したから来れません」で、寄越してくるのが弩級の最終兵器とか何だよエルメロイ!あと理由があからさまに雑ゥウ!! く、くそぉ……お招きした3人も全然まったくちっとも侮れないけど、後半3人がひどすぎる! しかし俺は……俺はこんな高難度イベントには負けない!必ずやこの大規模カモフライベと、復讐計画を果たしてみせるぞ!!
>>150(うっかりしてひどくなってしまったので)
俺は『派手な人物を集めて、派手な事でカモフラージュしながら本懐を果たしたい』系の『犯人』。
カモフラにミステリーイベントをぶち上げ、知名度のある探偵達をお呼びし、実はコレはリアルガチデスゲームだったんだよ!!とかしながら、ちゃっかり標的(あのやろう)を仕留めてしまおう、という計画を立てた。 という事で、早速、参加者諸氏を確認しに行くぞ!!
関わった事件の死者数・0、誰も死なないミステリーの化身『城塞探偵』、コンスタンティノス11世。
知らん内に犯人がお縄についている、世界よコレがNINJYAだ、日本の神秘欲張りセット『忍者探偵』風魔小太郎。
クジラのようにサメのようにクラゲのように、鮮やかに姿を変え、事件の荒波を乗り切る『探偵船長』キャプテン・ネモ、と、そのご家族の皆さん。
いけすかねぇインテリかと思ったら、みんな顔も性格も良くて早速挫けそうだけど、ここまでは良いんだ、だってちゃんと招待状で来ていただいたもの。
謎解きはしれっとズバッと和やかに、そして強かに。人徳と叡智の申し子、THE・探偵界の夜明け『帝都探偵』坂本龍馬。
世界の真理はいつも一つ、成程分かった爆ぜるがいい、「爆発オチなんてサイテー!!」は褒め言葉、『終末探偵』スルト。
魔術の秘奥、事件の真実、遍く神秘は解体(バラ)して解明(バラ)す『魔術探偵』ロード・エルメロイ2世。
あっはっは……なんだコレ!!なんだコレぇえ!?俺が呼んだのは別の探偵なんだが!?
「ショーが重なって来れない」って『歌舞伎探偵』はまだ良いよ、理由がちゃんとしてるもの!!
同じ事務所でも俺が呼んだのは美少女な所長さんの『魔眼探偵』の方だよ!なんで『終末探偵』の方が来んだよ、なんならお前が一番お呼びじゃねーよ!爆発オチなんて嫌だあ!
最後!「当主たる探偵がクッキーに当たって腹壊したから来れません」で、寄越してくるのが弩級の最終兵器とか何だよエルメロイ!あと理由があからさまに雑ゥウ!!
く、くそぉ……お招きした3人も全然まったくちっとも侮れないけど、後半3人がひどすぎる! しかし俺は……俺はこんな高難度イベントには負けない!必ずやこの大規模カモフライベと、復讐計画を果たしてみせるぞ!!低レアサーヴァントの事か
ああ 知っている 話せば長い そう攻略に関わる話だ
知ってるか?低レアをプレゼンする理由は3つに分けられる
・「無課金でも入手できるので戦力の均等化が図れる」
・「様々な特殊状況下に対応できる特殊で個性的な特化型がいる」
・「推しのプレゼン」
この3つだ
このスレでは――
"よう相棒""いいサーヴァントだ"
"低レア所有に関して言えばどのマスターも大して変わらん"
私たちは様々な『強み』を知っている。
あれは外に雪が降る寒い日だった「高難易度クエスト」塔イベント開催!! システムは!?インターバルが必要だと!?
毒パ隊(※ロビン・静謐ちゃんなどの毒を与えることが出来る編成の事)へ 短期決戦は許可できない
だろうな 耐久上乗せだ
こちら作家系キャスター 可能な限り援護ができる
落ちるなら ステラか掎角一陣で一掃してくれ頼む。
低レアサーヴァントには一芸が光るものが多い。
多数敵出現、全体宝具で一掃し後列パーティーを温存しろ
騎英の手綱(ベルレフォーン)でお出迎えだ
素材狩りだ
円卓の騎士だ!油断するな!
円卓がなんだ!エウリュアレでやってやる!!
低レアに多芸はない ただ敵を倒すだけ
このプレゼンは 育成するまで終わらない
受け入れろ新人 これがスレ民だ
高レアのばかりの鬼が! 撃てよ臆病者! Come on!
生き残るぞ!ゲオルギウス先生!
そして歴戦のヤツはこういうのさ――
「モルガン、めっちゃ強い。」俺はこの夏、カワイイお嬢さんをお持ち帰りせんと夢見るチャラ男A(※仮称)。
本日は友達と一緒に、スペソゥなサマードリームを掴み取ろうと海に来ております。
……などとお茶目かましている内に、ああ、なんという事でしょう。
早速目の前に、憂いと清楚と美しさを合体させた、いかめしい眼帯とのギャップが最高すぎる、水着のおぜうさんが御降臨あそばされているではありませんかヤッタァアァア!神さまありがとうヒャッホゥ!!早速声をおかけするぜ!ヘーイ、そこのカワイイおぜうさん!俺らと楽しいスイカ割りなぞいかがでしょう、か──!
……なんという事でしょう。綺麗な海から獰猛なサメがコンニチハするように、眼帯水着おぜうさんの後ろから、黒シャツ、メガネ、更に古傷というオプションパーツまで背負った、夏の任侠サイボーグが現れてしまいました。
「俺はどなたか、と?……見て分かる通り、何処にでも居るボディガードのような者だが、それで?我が主人への要件は何だ?」
ボディガードはそんなぽこじゃかいねぇよ!!?
等とは決してツッコめない。穏便に済ませよう、という気がまったく無さげなこのドスイケボの前に、我々はあまりにも無力……え、え、ええい!どうせなら夏の花火のように散ったらぁ!!いやね、僕ら地元の者なんですけどぉ!楽しい夏の思い出に、一緒にスイカ割りでもいかがでしょうかと思いましてねぇえ!?
「ハハハ、いやー、コイツぁ見事なスイカだ、浮かれるのも仕方ない、仕方ない。って訳で、だ、夏の巨人殿。ココは乗っかって、オフェリアとマシュと、俺達で夏の思い出を作ってやらないか?」
……は?何?この、めちゃデカ水鉄砲を装備あそばされた、夏の快活マッソゥお兄さん。希望の化身?
スイカの理屈が下手すぎてまったく分かんないけど!友達が「そうッスねナポさん!」「夏サイコーですねナポさん!!」とか、俺がサイボーグと戦ってる内に落とされてたけど!!
いやでも、でもこれでごく合法的に美少女達とスイカ……スイカ割りができる!ヤッタァアア神さま!ありがとう!!夏サイコー!!
ーーー
ハッ!眼帯のおぜうさんから唐突に恋するオーラが!もしやあの、金髪ロン毛兄さんの事が……!?
……いいや!スイカ美味ぇし!なんかちょっとしょっぱいけど気にしない!ぐすん!>……い、おーい?聞こえてるかー?(ぺちぺち)
……はっ!?
>ミス・クレーンさー?もうちょい気ぃ張ってくれよなー?皆で撮った写真見たいけど見るのに手伝いが必要ってのはわかるんだけどさ?一枚見る度にフリーズされると流石に進まないんだわ……?
うっ、すみません……、つ、次こそは……!(キリッ)
>んじゃ次の写真いくぞー?
ふぅう!?マスPさんとハベトロットさんのノリノリの笑顔とマシュさんの照れ笑いがぁ……ふひひたまりましぇん~。
>んーどうするよ?残りはまた今度にするか?
マスター一人で撮ったやつなら純粋に資料映像としてなんとか耐えれるんだろ?
……はっ!で、では後一枚だけ皆様全員で撮ったというあれを!
>まーいいけどさ、踏ん張れよ?
えーと……これだな。(写真を見せる)
ああ……ああ……!!なんという……!!!(号泣)
>突然どうしたんだわ!?医者呼ぶか!?
ぐずっ……ずみまぜん。
私の作った礼装を着たマズPさんとそれを囲んで照れながらも皆様が最高の笑顔を見ぜでくれでいる……!
これ程製作者冥利に尽きる事はありまぜん……!ありがどうハベトロットさん私は今とでも幸福でず……!
>……その気持ち自体はボクも分かるけどとりあえずちょっと落ち着きなって?感極まり過ぎて凄いことになってるからさ?我が夫……、予てより企画していたあの催しを近々始める予定です。
>あの催し……?
ええ、まさか当初の予定よりも時が空いたとはいえ何の事かわからない……等ということはありませんよね?(じろり)
>ああ、うんあれでしょ?小モルガン祭ってやつ!
ふふふ、きちんと覚えていましたか?
まぁ我が夫たるものそのくらいの事は覚えていてもらわなくては困りますが。
>うん、妖精騎士の皆やルル達がメインのイベントだったよね?
その通りです、近頃は他の案件てあまり話題には出しませんでしたがダ・ヴィンチへの手配により必要な機材と会場等の用意は出来ており後はバーヴァン・シーたちの出来映えを確認後開催日を決め皆へと告知を出すだけの段階です。
>おーいよいよだね、皆の出来映えの確認は一旦シミュレーターでやる?場所広く取れて安全確保出来るし。
ええそのつもりです。パフォーマンスの都合上本番前に会場を破壊しかねませんので……。
それと我が夫にはガウェインとランスロットへの通達を頼みます。
(特にランスロットに関しては)その方がより早くより確実に伝わるでしょうから……。
>うん、わかったよまかせて!楽しみだねー?
ふふふ……、私が主導の催しなのですよ?想像し得る最上級の期待をしていなさい我が夫よ?>というわけで……、後でこれに目を通しておいてね?
確かに受け取った、手間を掛けさせてしまったなマスター?
>気にしないで、こちらこそバゲ子さん忙しいのに時間とって貰って悪いね?
問題ない、妖精騎士としての職務については周囲も理解してくれているので融通は効くようになっている。
それよりも……、いつまでそうしているつもりだランスロット?
>>なにか問題でもある?(マスターにくっつきながら)
……その様な真似をして陛下に思うところはないのか?
>>妙な事を聞くじゃないか?そりゃあるさ?だから普段は陛下の取り決めに従って決められた日だけマスターと触れ合ってるけど今日は陛下の命令でマスターの方から僕達に会いに来てくれたんだから問題ないよね?
だからこうして余すことなく触れ合っているのさ?
……マスターも無抵抗だがそれで良いのか?
>まぁ頑張って午前中から起きて話聞いてくれてるし……。
……甘いなマスターは。
>>なんならガウェインもマスターにくっついたら?今なら陛下からもお咎めないと思うよ?
……ふん、何をバカな事を?(なんて事を提案しますの!?メリュジーヌにくっつかれて少し汗ばむマスターにこれ以上近づいたりすれば我慢出来なくなってしまいかねませんわ!?)「よう、メートル。邪魔するぜ?
あー……作業中だったか。悪いな。本当に邪魔ならオレはどこか行くが……ここにいていいのかい? Merci. じゃあお言葉に甘えてっと……。適当にベッドの上に座ったが大丈夫かい? あ、大丈夫か。よかったぜ。
それで今何を書いてるんだい? ……レポート? ああ、ゴルドルフのおっさんに言われたからか。まあ異聞帯で何があったかをきちんと記録に残すのは重要だからなぁ。で今は何を……アトランティス? ああ、噂には聞いているぜ。確か……いや、言わんでいい? きちんと自分の言葉で書きたいから? すまん! 確かにオレが色々感じたことをいっちゃあメートル考えなどに色々影響を及ぼしちまうからな……許してくれ。 え? 気にしてないって? 本当に、悪いな。
しっかし……その端末は非常に便利だな。キーボードを叩けば文字が出る、そしてそれが形になって文章なり新聞なり本なり物語なりなんだって出来る。素晴らしい発明だ。オレの時代にもあったらな……いくらでも物語が書けたというのに? え? オレが物語を書くなんて以外だって? ははは、実際書いたさ。戯曲とか、な。まぁ内容はここでは言わんでおくが……言葉を文字にするという行為は、好きだったぜ。
それで、どれくらい書いているんだい? ……二時間!? おいおい、そろそろ休んだほうがいいんじゃないか? まぁオレが言えたことじゃないがしっかり休めよ。キーボードを叩く手が遅くなっている。なぁに徹夜するよりましさ。さもなくばあらぬところで居眠りなどしちまうからな。……そうか、今日のところはこれくらいにするのか。それでいい。
それじゃあ、おやすみ。メートル」バゲ子達がマスターから話を聞いていたをしていたほぼ同時刻──
>お待たせお母様ー♪︎
来ましたかトリスタン……、早速ですがそこへ座りなさい。
>あっ、はい。(なんだよお母様真面目な話モードかよ……。)
>>……♪︎(隣の席にちょこんと座っている)
>あ?なんだお前もいたのかよ、後ろからだと背もたれで隠れてて気付かなかったぜ。
では揃ったところで本題に入りますよ?
>はーいお母様!
(説明中)
……という訳だ、確認だがお前達は以前の大会の方にも時間を割いていたが此方の鍛練も怠ってはいませんね?
>勿論よお母様!お母様に恥を掻かせる訳にはいかないもの!
>>……!(拳を振り上げてガッツポーズ)
>聞いた話じゃ今回はお前らコンビのパフォーマンスから始まるんだろ?初めてだってのに随分自信あんじゃねーか本番でトチんなよー?(うりうりと小突く)
>>……!(少しよろける)
そういうお前も過去に経験があるからと油断せぬように?
>はーいお母様、この事前確認の日に心配しなくても大丈夫だってこと見せてあげるから安心して見てて?
ふふ……、そうですか。(頼もしくなりましたねバーヴァン・シー……、お前達の成果見せて貰いますよ。)メートル、ゆっくり休めたかい? レポートにしろ何かを書くというのは大変だからなぁ。お疲れさん。とりあえず一杯どうだい? え? 酒じゃないよねって……大丈夫だ。ほら、未開封のジュース缶だからな! 流石に葉巻の件でメートルが未成年であるということは知ってるさ。
……ところで、あれからレポートはどうなったんだい? 終わって無事提出したから結果待ち? それはよかった! じゃあ今日は思う存分遊べるな! え?遊んでいいのかって? ずっと働きづめじゃあ心にくるだろう? まぁこれはメートルがよければの話だが……遊ぶことは出来ないけど話をするとか喋るのならいい、かい? わかった。じゃあ少しの間話をしようか。
この前ジェームズ・モリアーティ……おっさんの方な? がやってるカルデア内のバーにいったんだよ。そしたらな、なんかごそごそ像みたいなものをしまったらしいのだがメートルは知らないかい? え? 本当に知らない? そうか……悪いな。まあそれはそれとして一度彼が作るカクテルを飲んでみたんだがうまかったぜ? メートルも成人したら飲んでみるといい。おっさんがいうには「カクテルは計算さ。配合をきちんと入れれば美味しいものが作れる」と言いながらヴェスパー・マティーニを作ったんだぜ! しかしキナ・リレがこのカルデアにあるなんて驚いたぜ。世界がああなる前はあったらしいが希少品……らしいからな。え? なんで知ってるかって? まあそういうと思ってな、ライブラリでこのマティーニの元ネタがある映画の円盤を借りたんだ。折角だし一緒に見ないかい? あ、どこに……そっか、折角だから他の面々も誘うのか。いいぜ! それならもっと人が入れる場所に移ろうや!さて、玉座には夥しい血痕がこうして残っている訳だが。それでもお前は『依頼人は生きている』事に賭けるのか?、ローマの皇帝。
……その、確信と勇猛、慈愛に満ちた顔よ。
加えて『皇帝』というのも、さる腐れ縁の間男を過らせるのが多少イラっとするが、まぁ、コレは聞くだけ野暮だったな。
実際、依頼人は生きている、と俺も推測する。
血痕は、そら、先の舞台のスタッフが『血糊がなんでか足りない』とか零していただろう。
まぁ、単純にどうにかくすねたんだな。
しからば、何故こんなにも過ぎた戯れをしでかしたのか……というのを、更に考えていかねばならないのが、大変にまだるっこしいところだが。
──そうだね、他人(ひと)はいつでも不合理、我儘に付き合うのも一苦労だ。
といって、今更それ如きで手を離す程、我々の視野は狭くもないだろう。
元より彼は悪人ではないんだ、『まったく、君はせっかちなのだから』と、笑い話に留めてやらねば、それこそ誰も救われないよ。
ああ、皇帝というのは、悉く物好きしかいないようだ。お前、今から『犯人』にならんとする奴までも、お前の城塞に拾い上げてやる気だな?
「この阿呆」の一言で切り捨ててやるのもある種の慈悲だと、俺は思うが。
……だがまぁ、今回は恐らく、そうやって『犯人』足りえぬ半端者を止めてやるのが、この事件の終末(おわり)には相応しいようだ。
お前の憶測に乗ってやろう、城塞探偵(コンスタンティノス)。
……クッ、その清々しい顔はやめろ。「有難う」も要らん。なんかすっごく腹立つ。そうか、舞台のスタッフがそんな事に……やはり、作り物の血だったのか。
したり顔に見えていたなら、それはそれで……と言いたかったけど、実際は確信どころか、論拠も何も無くてね。いかにも『此奴はこの世にはいないぞ!』という量の血痕が、なんだかとても嘘っぽいなぁ、これは依頼人は生きてるんだろうなぁ、と思ったからなんだけど。
……「まだるっこしい」か。ああ、そうだね、他人(ひと)はいつでも不合理、我儘に付き合うのも一苦労だ。
といって、今更それ如きで手を離す程、我々の視野は狭くもないだろう。
元より彼は悪人ではないんだ、『まったく、君はせっかちなのだから』と、笑い話に留めてやらねば、それこそ誰も救われないよ。
──ああ、皇帝というのは、悉く物好きしかいないようだ。お前、今から『犯人』にならんとする奴までも、お前の城塞に拾い上げてやる気だな?
「この阿呆」の一言で切り捨ててやるのもある種の慈悲だと、俺は思うが。
生来、救いの無い話が、まったくもって好きではなくてね。まぁ、私も度量は人並みでしかないから、もしかしたらそちらの言う通りに依頼人を、結局は張っ倒してしまうかもしれないけれど。
……それでも、こちらの推測に乗ってくれる、と言うのだね。有難う、北欧は火炎領域(ムスペルヘイム)の王、終末を齎せし探偵(スルト)よ。
……えっ、いやその、そんな爽やかな顔をしたつもりはないんだが。そんなに、そんなに『皇帝』に大変な思い出が……?>ただいまー。
戻りましたか我が夫。
>>……♪︎(足元に走り寄ってお出迎え)
>よしよし、出迎えありがとねルル?(抱えあげる)
バゲ子さん達も予定の日で問題ないってさ?
>>……♪︎
ご苦労でしたね我が夫、では予行演習は予定通りに行うと後でダ・ヴィンチに伝えましょう。
>まだもうちょっと日があるからルル達と車のメンテもお願いしないとね?
そこも当然折り込み済みです予行とはいえやることは変わりませんしその後の士気にも関わりますからね、カボの方も李・書文にスペアを要請済みです。
>流石モルガンだね。
ルルー?初めてのモルガン祭のパフォーマンス、まだ予行だけどカボくんと一緒に頑張るんだよ?
自分は参加出来ないけど応援してるからねー?(ルルを高い高いする)
>>……♪︎(ニコニコ笑顔でピース)
>おっ!いい笑顔だねー!これは楽しみだねモルガン?
ええ、そうですね?>ダ・ヴィンチ例の件ですが……おや?取り込み中でしたか?
>>あ、いらっしゃいモルガン陛下とルルも来たって事はあれか、悪いけど少し待ってて貰えるかな?
いやいや!おれの事は気にしねぇで先にそちらの陛下さんの用件済ませちまってくれて構わねぇんでよ?陛下さん達の姿をみて『いんすぴれえしょん』ってのが湧いたからちょっとそっちに集中してぇんでナ?
>そうかい?それならお言葉に甘えてモルガン陛下達を優先させて貰うよ?ごめんね?
>>なーにいいって事よ!おれァこの辺借りて絵を描くから終わったら声掛けてくんナ!(墨をすーりすーり)
>>了解!それじゃモルガン陛下話はこの前言ってた予行演習の事で良いんだよね?
>ええその通りです、それと……。
さーらさらっと。(いやー今日はついてんなァ!滅多に見れねえ組み合わせを見ながらじっくり絵が描けるなんてよォ!こんなん逃したら末代までの恥ってもんサ!だよなとと様?)
ん?とと様ー?どこ行ったー?(お、あっちか……っておいおいおい何やってんだとと様ァ!あの『るる』とかいう絡繰人形と見つめあっちまってんでい!?あの人形が気になるのはわかるけどよ?そこに居座られるとおれの絵の邪魔になるってわかんねぇかナ!つっても周りを気にして見るのやめるようなとと様じゃねえよなァ……。)「……ああ、昔にな。色々と。あったんだ」
どうしてシグルドさんとやたら似た顔をしているのだろうとか、
どうしてかの皇帝(ナポレオン)を『間男』と呼ぶのかとか、
そして今みたく、バッサリしすぎているので、何がなんだか全くわからないが、
要は「もうあんな失敗をしたくない」と、なんだか切ない事をごく稀に零しつつ、
それでどうして、なにかとオフェリア所長へアグレッシブすぎる忠義と爆発とを献上せずにはいられないのかとか、
そこそこ付き合いのできてきた自分にもいまいち、まだまだ、全然まったく、この終末探偵については、わかったり、わからなかったり、何かと複雑な事ばかりである。
……決して、善良ではない人なんだろう。
決して、秩序を齎す人ではないんだろう。
でも、この終末探偵は──
「……つまりだな、助手。過去の清算の一環、そして推理の結果だ。この辺りをさっぱり爆破しようと思う」
……これからなんとか良い具合にまとめようというのに、さらっと魔剣を抜かないでほしい、このインテリ脳筋。
……そう、わかっている事、この人の良いところと言えば。
とても正直で、ある意味、誠実である、というところだ。
だから止めてる側から炎を出さないでほしい。
クク、じゃないぞ。やめるんだ北欧大魔人(スルトさん)。マスターは激怒した。
必ず、次のシミュレーションでは、自分の指揮のぐだぐださと、かの邪智暴虐の筋肉妖精(スプリガン)とを、どっちもギッタンギッタンにせねばならぬ、と決意した。
怒りのあまりに、腹の虫が収まらぬ。
脳内のわるい魔女っ子アビーちゃんが、穏やかにただ一言『GO』とグッドスマイルで告げている。
という訳で、速やかに、そして静かに、冷蔵庫の扉を開け、肉まんとバターとホットサンドメーカーとを拝借したのであった。
「いやぁこれは、なんとも色々と背徳的だね」
──マスターはうっかりした。
こんな夜更けに、コンスタンティノス11世パレオロゴス・ドラガセスさんが、食堂にお出ましになっていようとは、夢にも思わなかったのである。混乱のあまりに、思わずフルネームである。
ふふふ、いっちょコイツで見逃してはくださいませんか……と、なんかとっても楽しげにしていらっしゃる皇帝に、スッとバター香る肉まんを差し出す。
「おっと、コレは所謂『山吹色の菓子』……の、ようなモノかな?……ふっ、ふふふ、ではマスター屋よ、ありがたく。私もね、今日のは、城壁を出すのは二分遅くとか、しかしてマスターを逃すのは三分早くあれ、とか、色々すっごく滅茶苦茶だいぶとってもかなり──悔しかったから」
ははぁん、もしかしなくともこの皇帝、ダイレクトに負けず嫌いであるな?
……等と思いつつ、ここはわるいこ2人、きゃっきゃと大変冒涜的な夜中のおやつを謳歌する事にしたのであった。
……しかしマスターは、この時は思いもしなかった。
この後、えぇやだずるいぃ余も混ぜよ、とか、それもまた浪漫(ローマ)であるとか、わるいこがぽこじゃかと増えていき、
えっ、我がローマ帝国、ハジケすぎ?と、最後の皇帝が、たおやかにツッコミに回る事を。……。(先ほどからルルの周囲を飛び回り様子を伺うこの確か……蛸でしたか?生き物はなんなのだろうか?)
>……?(周囲を飛び回るとと様を不思議そうに目で追ってる)
>>(むんず)いやーすまねえナ!とと様が話の邪魔しちまってよ?こっちやっとくから気にせず続けてくれねえかい?(とと様の頭を掴んで強制撤収)
……随分と回収が手慣れてるいますね、いつもああいった様子なのですか?
>>>んー?まぁ良くある光景だね、多分いつものパターンだとこの後二人で口喧嘩してとと様に墨かけられるよ?
>>ぶわっ!?とと様また墨ぶっかけやがったなチクショウめ!?邪魔するなたァこっちの台詞だってんだ!折角美人さんが集まってんのにとと様がその中にいたら台無しになっちまわぁ!?
おーい悪いけどちょいと手拭い借りっからナ?(ゴシゴシ)
今度はどこ行ったとと様ァ!
ダ・ヴィンチ……放っておいてよいのですか?
床にも墨が飛び散っている様子ですが?
>>>こういう時のためにお掃除用小型ゴーレムを配置してあるからそっちに任せるよ、あの二人が一緒だと良くある事だからね。
あっちの騒動は本人達に任せてこっちの話を進めようじゃないか?
……お前が良いのなら私は構いませんが?
あのトトサマとやらも今は此方には寄ってこないようですし。
>………♪︎(お栄さんととと様のやり取りを見てる)
あの者達には少々悪いがメンテまでのルルの時間潰しにもなりそうですね?メートル、今日はどうしたんだい? ……なるほど、「どうして虹にこだわっているの?」かい?
そうさな、虹は綺麗だろう? そして天地を結ぶ色彩豊かな橋。しかも自然現象ときた。これが奇跡と呼ばずになんという? オレは、その奇跡を体現する男だ。それならその虹にこだわるのも当然だろう?
……わかったけど虹は昼間にしかかからないよね、だって? まあ普通はそうだろうさ。だが夜にも虹はかかる。場所と条件はかなり厳しくなる上にほんの少しだけ色が変わるが虹に変わりはない。つまり――奇跡に時間は縛られない。それだけのことさ。ほら、どこかの珍妙奇天烈な……なまもの……もいってたしな。
メートルは確かルルハワ……にいったことがあるんだよな? なら虹は……見えなかったか、そうか。すまんな……。
まぁ、ともかくメートルが望むならいつだってその虹を見せてやろう。いつでも、な?感傷も無駄話も不要、時間の無駄だ。
幸福をロクに知覚できない程、人生をドス黒く塗り潰したのは、手にかけた知人や恋人のせいでも、自分の嗜好が特別、突飛だったわけでもなく、実は単純な不満・我儘の延長であったと、自分が一番分かっているのだろう。
好きに嘆き、好きに絶望してろ。
……俺に振ったところで、そうして『犯人(おまえ)』を突き放すだけだが。
しかしアレから見たお前は、有象無象の犯人ではなく、孤独と悲嘆に悩める、一個人であったらしい。
……チッ。ああ、この忌々しい轟音(おと)よ。
目立ちたがりめ、この距離とあの大砲なら、雑にやっても誰にも聴こえるだろうに。
確認したいのなら、そら、庭に出ろ『犯人』。ついでに助手。
……ほうら、な。かかっているだろ。お前の得たかった幸福の象徴だ。
無駄に、あの豪雨を切り裂いてまでかかってる大仰なモノだ。
……お前如き、いつでも捕縛できる。気の済むまで焼き付けて、牢屋の思い出話にでも冥土の土産にでも、好きにするがいい。
「あの、なんでさっきからそんな滅茶苦茶つまんなそうに言うんですか」?
……そんなの。やった奴のアタリがついているからだ。
いつまでも、どこまで行ってもいけ好かないな、あの間男。唐突だが、例の10月のアレ以来の、とにかくお化けだらけな特異点でのお仕事である。
破茶滅茶に暗い森、聖杯等の反応が活発になるのは夜中、頼りにできるのはダ・ヴィンチちゃん謹製、懐中電灯型万能アシストアイテム&同行サーヴァント……という、とっても修学旅行の肝試し、或いはホラーゲームの典型(テンプレ)めいた状況である。
何が言いたいって、やっぱ怖いものは怖いのだ。
「うーん、真夜中の静寂ってのも風流だが……やっぱり俺は、明るくいきたいね。
……等と言いつつ、いつぞやの小話の顛末が気になるだけなんだが。
オチ無し小話(マクガフィン)と言われりゃそれで終いだが、でも、あんなに良いところで終わると、やっぱり気になるだろ?よければ道中、顛末まで教えてくれよ」
ただ、典型から外れたモノがあるとしたら、この、どこまでも快活なフランス皇帝の存在そのものであろうか。
暗闇と恐怖を大事にしていきたいお化けからしたら傍迷惑の化身であろうが、怖がりな自分にはとっっ……ても、とっっっても、有難い御仁だ。
「……まぁ、あと明瞭にしておく我儘があるとだな。暗闇と悲嘆の中で生きる者達の特異点でも、俺が選ばれたのは、きっと、そういう事なんだな、って確信があるんだ。
……この永い夜に、光を灯しに行こう、メートル」
先刻とはうって変わった静かな声音で、ガシャ、と手にした大砲に、皇帝は静かな力を込めている。
夜の中に響く、希望に満ちた独り言へ、そうだね、と一言を返す。
通信機から、改めてマシュからの概要を聞きながら、昏い昏い森の中へ、遠い遠いフランスから来た戦友と共に、足を踏み入れていった。我が夫、ただいま戻りました。
>……♪︎(マスターに駆け寄る)
>>お帰り、どうだった?
ルルについてはメンテで調べたところ別段問題もなく必要な機具の搬入も予定通りに進められるかと。
>>それは良かったねー?
ん?ルル?どうしたの?
……!(ごそごそと紙を取り出しマスターに渡す)
>>んん?これは北斎さんの絵かな?モルガン達が描かれてるみたいだけどどうしたのこれ?
それはですね……。
(説明中)
>>へー先にいた北斎さん達が待ってる間に描いたのをくれたんだ、すごいね!
……あのホクサイという絵師は有名なのですか?
>>そりゃーもう世界的に超有名な人だよ!
ほう?出来上がった絵を見て魂が込められていると思いましたがそれほどとは……。
>>この絵部屋に飾っても大丈夫かな?
貰った物ですからどう扱おうと此方の自由にして良いのでは?
>>じゃあルル達のおやすみスペースの壁に貼ってくるねー?
>……♪︎(マスターの後をついていく)
随分とはしゃいでますね我が夫……?
そういえば妖精國ではこのような美術品とやらをスプリガンが好んで集めていましたね……?(もしあの者がこの絵を見たならば果たしてどのような評価を下すのだろうか……?)メートル、邪魔するぜ。
……しばらく、ここも静かになりそうだな。ちょいと前はジャポンの風情ある部屋だったが今はシンプルなマイルーム。つまり……式典、もといイベントがないとみた。
まあ今言っていいのかわからんが非日常は胸を躍らせる。しかしまぁこの何もない日々もまた悪くないんじゃあないか? やることがない今だからこそ、今までやれなかったことに手を付けたり今までやってきたことを振り返る、ということも出来るはずだ。
何か作るもよし、何か読むもよし、何か新しいことをやるもよし、休むもよし。最高じゃないか。まぁオレが何かやるとしたら積読を解消……だな。ほら色々借りてるんだよ、オレ。流石に延滞とか戦闘中に本は持ち込まねぇが、それでも読み切れなさそうなんだよなぁ……いや、すまんな、なんか。
それでメートルはまずは何をやるか……もう考えてきたのか、早いな。それで何をやるんだ? ハロウィンの記録を読み返す? あー……それでどのハロウィンなんだい? ……エリザベートがシンデレラになった時のことかい? それ、オレもいたらしいな。じゃああの場にいたオレがどういうこと喋っていたのか一緒に振り返ってみようや、メートル!>>172
本を持ち込まない云々は図書館からの本は戦闘中に持ち込んでないという意味です。念のため揃いましたか妖精騎士達よ。
>はっ!妖精騎士ガウェイン・トリスタン・ランスロット無事此方に到着致しました!
うむ。
>>ねえ、陛下?マスターは?予行演習といっても見には来てるよね?
当然でしょう、我が夫は今ダ・ヴィンチと共に配置の最終確認を行っているところです。
>>>皆お待たせーコースの設置・カメラ位置・その他の機材の設置諸々OKだよー。
ご苦労でしたね、我が夫。
ではルル・カボよ、もう少しで出番だが準備は良いか?
>>>>……!(二人で敬礼)
うむ、宜しい。
予行とはいえ今回の小モルガン祭の盛り上がりは先鋒であるお前達にかかっている、さぁ配置につきなさい。
>>>>……!!(スタート地点まで移動し車に乗る)
>いよいよ開始か……。(それにしてもお二人の姿が可愛らしくてついにやけてしまいそうになりますわ集中しなくては……!)
>>>>>……。(ガウェインのやつ丈夫かよこいつ?あいつらに気を取られて失敗してお母様に恥掻かせんなよ……?)
>>ふふふ……♪︎(さりげなくマスターの隣をキープ)
(ランスロットを横目で見つつ)……では始めなさいルルよ!>……!(ガッツポーズしながら降りてくる)
うむ、上々の仕上がりでしたね、本番も期待していますよ?
>>お疲れ様、なかなかシビアな設定してあるから無事成功してよかったよー!(二人を抱え上げて労う)
>……♪︎
>>>……!(とても素晴らしい物を見せて貰いましたわ!ルル殿の的確な運転に時折出てくる罠や障害の魔物などを用意されていた道具を使って絶妙なタイミングのアシストで防ぐカボとのコンビネーション……!
先に進むに連れ複雑さを増すコースであるにも関わらず危なげなくクリア出来たのは日々の鍛練の賜物……、こんなものを見せられては燃え上がらない訳がない……!)
>>>はぁはぁ興奮してないでなんか喋れよな?野生に還りすぎて言葉までわかんなくなっちまったのかよ?
>>人が余韻に浸ってる所に水を差すものではないぞ?(トリスタンをつねり上げる)
>>>>いったぁ!?放せテメェ!千切れんだろうが!?
……やめなさいお前達?これからがお前達の番だというのにつまらぬ理由で失敗の芽が出てきたのでは敵いません。
>>>はっ!大変見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ありません陛下!
>>>>あ~いってぇー……、後で覚えてろよ?
では次は……、ガウェイン準備を。
>>>了解致しました!必ずやこの盛り上がりの灯を消さぬ様に後に続いてみせますわ!
>>あっ、ダ・ヴィンチちゃんにバゲ子さん用の会場へのカメラ切り替えの連絡入れとかないとねー?
うむ、此方から言わずとも気づきましたか、良き判断です我が夫。ああ、メートル。香りとか匂いの話かい?
まぁオレは生前匂いとかそういったものに執着する方だったらしくなんでも一か月に30本ほどの香水瓶を消費していたらしい。戦場じゃほら、煙とか硝煙とか色々あるだろう? それにあのさっぱりとした香りはいいものだ。それにオレ、なんでもブーツに入るような香水瓶を作らせていたくらいだからなぁ。それにジョセフィーヌと風呂の話題は……いや、ここではやめておくか。
まあ、なんだ。どうしてオレにそういった話を……結構タバコ吸うからそういうのにも気を使っているのかって? まぁな。紳士の嗜みをするときに匂いがアレなら寄ってくるものも来ないだろう? それにな、オレ自身が楽しいんだ。ほら香水瓶は色々な形をしているだろう? オレが生前愛用していた香水瓶の一つはオベリスク……まぁ記念碑の形をしているし、現代のものはハートの形とか宝石のような形をしているという。科学で使う容器を思わせるものもあればシンプルなものもある。いやぁより取り見取りで見ているだけでもいいよな、アレ。
それに、本体というか中身の香水とか色々あるよなぁ。軽いものから重たいものまで。いやオレが愛用していたらしいものは結構シトラス系が多かったり最後にレザー要素があったりするが、花とか石鹸とか日本酒……とか色々あるだろう? すべては追い切れていないが、本当につくづく奥が深いよな。
それでメートルは香りの類は……まだ慣れてないからわからない? まあそうだろうよ。いきなり嗅ぐのもあれだし最初はほら、同じ香りの石鹸から手を出してみるのもいいんじゃないか? シャボンからわずかに香る、というのもなかなか乙なものだぜ、メートル「白ネックだ!」?
……助手よ。驚愕したのは理解する、が、休日に出会した上司への一言がそれでいいのか。
「すみません、取り乱しました。詩集を選んでらっしゃるとは、珍しい」?
まぁ、白ネックにしろ詩集にしろ、どちらも、たまにはな。生前から、豪奢な奴から無口な奴まで、割りかし詩を尊ぶようなタイプが多い中でなんやかんやとしていたが、こうして書物として嗜むようになったのは、召喚されてからだ。
『探偵』の振るう得物は、物理的なモノばかりではないし。こうして語彙や知識を蓄えるのも鍛錬の内、というワケだ。
(持ってる詩集に、オフェリア所長が『良いよ!』って前に言ってた本が混ざっておる……律儀……)
だから助手、お前も開口一番、カッ飛んだ反応をする以外にマシな事が言えるよう、こうして学……言ってる側から、何か余計な事考えてるだろ。
「眼鏡白ネックと本はインテリの鉄板だなぁ、と思ってました、ふっふふ」?
なんだ、その無駄に温かな目線と笑いは。まぁ、いかに気の抜けたお前とはいえ、事件続きで疲れてなくもないのだろう。そも休日だ、互いに、努めて穏やかに過ご──。
──そうだな、本は良いぞ、スルトとその助手。
ごく稀に投げ捨てたくなるものもあるにはあるが、人生が豊かになるからな。
……助手、コレは代金と書物。会計。代理。GO。
よし──敵味方、識別解除。間男(おまえ)は此処で灰にする。
「急にいつものスルトさん!?インテリジェンスに満ちた穏やかな休日は!?」?
予定変更だ。間男相手に知性なぞ不要。
あと『いつもの』は撤回しろ、俺は平時は冷静……オイコラ、助手、間男、2人して首を傾げるな。焼くぞ。脊髄新宿怪文書『よなよなバアルさん。』
無知。無邪気。無防備。
幾千年の果てに得た我が命題、我が憎悪を手向ける藤丸立香(ソレ)は、今、穏やかな顔を晒して、ささやかな夢の中にいる。
──絶つべきだ。
奇縁。因縁。悪縁。何が命題か。そんな縁に身を焦がすのは無駄だ、絶つべき不具合(バグ)だ。ならば粛々と、ここで処理をするだけの事。だから、と、仇敵と化した立香(ソレ)の首筋へ静かに手を伸ばす。
──待つべきだ。
否。否。否。幾千年の静寂にいた我が身すら焦がしてやまないモノ、宿命。それを軽々に絶ち、安穏と生きる事こそが不条理(バグ)。
己が感情にすら向き合わぬ行為は、きっと、私であった魔神王(わたし)が厭うであろうモノだ。
……そも、この悪徳の都市に於ける契約相手との関係を、悪戯に反故にするのも得策ではない。だから。
「──信じよう。お前は、私の所へやってくると」
首筋にかけんとした手を戻す。特に何という事の無い呪詛を、夢の世界へ吐き捨て、塔へと帰還する。
我が身の内を焦がし続ける悪意へ、きっと食らいついてくる立香(みらい)を夢見ながら。ふむ……、ここまでか。
お前達の鍛練の成果しかと見届けました、よくやりましたね。
>ふうぅっ……ありがたき……お言葉。
>>とうっ……ぜんよね?(ぜぇぜぇ)
>>>はぁ……流石陛下……事前に通達されてた練習内容よりずっと刺激的だったよ。
当然でしょう?お前達に伝えてあったのは一人でもこなせる部分だけですから?
それと今回の演習をクリア出来たからと気を抜かぬ様に。
本番では観客を呼んだ上でやる以上場の空気や周囲から与えられる期待とプレッシャーもまた違うものになります。
そこを考慮し当日までにより強くよりしなやかにこなせる様に磨きあげる事を心掛けなさい、では今日は解散します。
>はっ!では失礼致します。(陛下はああ仰っていらっしゃるが今回は辛うじてクリア出来たというこの体たらく……もう少しスケジュールを組み直しませんと。)
>>はーい。(あーめちゃくちゃキツいけどお母様の為にももう少し頑張らねぇと……。)
>>>帰る前にもうちょっとだけこうしていたいなー?(マスターに抱きつく)
ランスロット……?
私は解散と言ったはずだが?
我が夫も仕方ない等といった表情でされるがままではなく振りほどくなりするがよい!
それと最近少しばかり甘やかしが過ぎるのではないか?メートル、もう夏だな。それでメートルはここに来る前は旅をしてたかい? ほう、してたのか。どうやって……電車か。なるほど、なるほど。オレの後の時代にそんな便利なものが……。それで、その電車でどこに行ってたんだい? 別のにぎやかな場所から田舎まで、か……。家族で行ったり友といったり、一人で行ったりしてたのか。そりゃちょっとした大冒険だな。
何故かって……前もって調べるにしろ、完全に調べずに進むにしろ普段とは違う場所に進むんだろう? それはもう大冒険さ。いつの世も冒険という響きは心を躍らせる。そして未知なるものを見たり聞いたり味わったりしながら心を震わせる。ああ、これは本当に――最高、と言わざるを得ないな。まあ、今のこの人理を救うこの旅も冒険だが……どの場所も素晴らしいものはある。あるさ。ああ、本当に――世界はオレの好きなものだらけだ。
話がそれたな。すまん。それでメートルは毎年ひと夏のアヴァンチュールに出るんだろう? ああいや違う、そういう意味じゃない。普通にフランス語で冒険という意味だ、メートル! まあそれはそれとしてだな……毎年とんでもないものに出会っているらしいが……まぁオレからは一つ。水分補給はしっかりしろよ? まぁ暑い環境が滅入るというのは……わかるさ。別に実体験というわけじゃあ……ないんだが、まあ、命あっての物種というだろう?
さ、メートル。この夏は一度きりだ。思いっきり楽しんで来いよ。メートル、どうした? 眠れないのかい? 眠れない時はまぁゆっくりベッドに横たわるだけでも……いや、オレが言っても説得力なんてないなこりゃ。なにせオレは生前三時間から四時間くらいしか眠らなかったという上に、風呂や馬上で寝落ちしていたという。寝落ちするくらいならきちんと寝ろという話だよなこりゃ。
まああれだ、眠れるときは眠れ、休めるときは休めということだ。何事にもメートル自身の体が万全じゃあなけりゃ進もうにも進めなくなっちまう。そして……いつか止まっちまうからなぁ。もう時間も遅いからほら、ベッドの上に横たわれよ? 別に遊びたいのならまぁ止めはしないが……そうか、もう寝るのか、メートルは。偉いぞ。……その前に寝るまで色々話し相手になってくれないかだって? ああ、このオレに任せてくれ。
……こうしてるとまぁ、落ち着くな。夜のこの静けさも悪くない。この静けさの中いい女に声をかけるなんてのも……オーララ、いや、ここではしてないぜ!? ……多分、な。うん。だからその冷たい目はやめてくれ。
それでまぁ、前にも話したがいい酒を飲むためにあの犯罪界のなんだかがやってるバーにも通ってるんだ。そこで葉巻を吸っていいか聞いたら「ここは禁煙だヨ? シガーバーじゃないからねぇ」と止められたぜ。まあ……アルコールが沢山あるからなぁ。うん。
それでな、メートル……っと、寝たか。今はゆっくり寝てくれよ。じゃあ、おやすみ。ダ・ヴィンチ、入りますよ。
>おっと?いらっしゃいモルガン陛下、今日は何の御用かな?買い物かな?それとも小モルガン祭の話かな?
流石ですね、そう小モルガン祭の話です。
予行演習の終わり際にお前に依頼した物の進捗はどうか?
>うん、原型は既に出来てるよ見てくれるかい?
予定の日付とか問題なければ印刷してまたマリーンズ達に貼り出してもらう予定だけど。
拝見しよう……、ふむ日付等重要な
部分には訂正箇所はないでしょう。
>え?他はあるの?
何故この絵では私が私が宙に浮いて見下ろしその手前で妖精騎士達が膝を着いているのか……?
>モルガン陛下の繰り出す厳しい試練に立ち向かう妖精騎士達ってコンセプトだったんだけど……ダメかな?
……この絵の様子では私も障害として競技に参加すると取られるのでは?
>あーそっかーそれじゃあらすじ的なキャッチコピー追加しとこうかそれと端っこに『※画像はイメージです』って入れて……とこれでどうかな!!
……完全な解決になっているかは多少の疑問が残りますが作り直す時間も惜しいのとこれを見た者達が小モルガン祭についてどのような反応を示すのか興味が湧いてきましたね?
>奇遇だね私もさ!よーし
どんどん印刷開始といこうじゃないか!
おっとマリーンズにも要請しなきゃいけないね?後でプリンあげるからまた手伝ってくれたまえってね?
報酬がそれで良いのか……。さて、久しぶりの、魔術師の書斎からの失せ物探しな訳だが。……コレが例の強固な扉か。よし……ン、爆ぜ散らない。面倒だな。魔術師の嗜好や知識に沿った『鍵』を、それぞれの扉に挿さなければ開かない、というのは本当なようだ。
ところで、お前はさっきからどうした、助手。周りの本をじっと見て。まぁ魔術師の嗜好を理解するのに、役立たん事も無いが、それらはただの魔術書……何。違う。表紙を偽装した……漫画、か?
「ははぁ……?ちょっと、電話をかけたいと思います」?
まだ電波は通う範囲だが、どこにかける……間男?
『──どうしたんだい? マドモアゼル・◼︎◼︎。
ちょうど此処には、俺がいる。アンタに憂いがあるなら、ソイツを晴らさせてはくれんかね?』
……うん。あの日の北欧とタメを張るレベルで滅茶苦茶に腸が煮えくり返る超絶度し難い浮かれた呪文ではあったが、一応、開いたな、扉。成程、魔術師の持っていた漫画の登場人物……お前のよく言う『推し』か。ソイツがあの間男に似ていたから、芝居を打ってもらった、と。理屈は理解した。しかしまぁ、女を口説くとなると、本当によく舌の回る男だな……やはりアレは燃やすしかないな。
ン?オイ、助手、何か落とし──さっきの間男の台詞。一言一句、お前のしたたためたモノだったのか。
クク あんな間男に即した台詞を即興で練れる辺り、お前、なかなか詩人の才覚があるな?……いや、素直に褒めているんだ。そんなに絶叫する事ないだろ。
「かつての黒歴史を総動員して書いたヤツを、馬鹿正直に褒められたら、一周回って恥ずかしい!!」?
……黒なんたらは知らんが、お前が色々、面倒くさい感性と複雑な人生を抱えているのは理解した。しかし次の扉だ。残念ながら、お前の詩吟スキルを、もう一度振るわなきゃならんらしい。
「……コン様に電話します」?
……うん。助手。とりあえず、帰ったら、サメ映画でもなんでも、好きな事に付き合ってやる。
ン、急に扉が開いたな?何故だ?
「……ああ、この人ったら、無愛想イケメンラスボス巨人魔剣士探偵。乙女と中2の大好物だったわ」?
そしてお前は何の呪文を唱えてるんだ、助手。ただいま戻りました。
>お帰りー、どうだった?問題なく開催出来そう?
ええ、滞りなく。
更に宣伝高校生だけでなく以前の大会で用意した伝達網を流用しカルデア内に中継を行う手筈も整えてきました。
>おおー凄いね!これで直接会場に来れない人にも妖精騎士達の凄さが伝わりやすくなったんだね?
ふふふ、その通りです我が夫。
あの大会の開催で当初の小モルガン祭の開催予定時期よりも延期しましたがその選択の結果より多くに広めやすくなったのです。
>大会自体も盛り上がって楽しかったし良いことずくめだねー?
ええ、そのきっかけとなったトトロットとバーヴァン・シーには後で追加の褒美を与えねばなりませんね?
そうだね、ハベにゃんは今度会った時に聞いて大丈夫だろうけどバーヴァン・シーは今は練習中で忙しいだろうし小モルガン祭終わってからお祝いしてあげようか?
どんなのがいいかな?
ふむ、汎人類史に古くから根付くサプライズプレゼント……というものでしたか?
そうですねやはりこの功績に相応しい物を用意せねばなりませんね……?>モルガンさっき貰ったんだけどこれ行ってみない?(紙を差し出す)
なんでしょう?『ヴィイのかき氷屋さん食堂にて期間限定open』……?
かき氷というのは確か……。
>うん、前に一緒に食べたことあるよね?アナスタシアとヴィイが作るんだし普通のとはまた違うのが出てきそうだしどうかなって?
ふむ、前に食したのは我が夫によるとスタンダードなかき氷というやつでしたね?
>うん、シロップだけの昔懐かしのやつエミヤに作って貰ったんだよね。
我が夫は食べている途中頭を抱えていましたがこれも一種の風物詩なんだよ?などと言っていましたね?
>そうそう、その時はモルガンはならなかったみたいだけど今回はどうかな?
ふっ、この私がただの氷などに負けるはずがありませんね?
>それじゃとりあえず見に行ってみる?
ええ、良いでしょう此度のかき氷とやらがどれ程のものか……興味があります。
>うん、どんなのが出てくるのか楽しみだね?>あ、あそこでやってるみたいだね?今なら並ばなくても大丈夫そうでよかったね。
>>はーい、美味しいヴィイのかき氷いかがかしらー?
あら?マスターと女王陛下!かき氷食べに来てくれたの?
>うん、食べに来たよ。
メニューある?
>>嬉しいわ、これがメニューだけどマスターにはこれには載ってない特別なのを用意してあげてもいいのよ?
>いや、今回はモルガンも一緒だし一人だけ特別だと悪いから遠慮するよ?
>>そう?それは残念。
我が夫?私は別に我が夫だけ特別仕様でも構いませんが?(ジト目)
>いややっぱり今日は普通のにするよ、これにするね。
>>『今日は』ってことはまた今度も来てくれるって事よね?それもマスター一人で!
ふふ、その時を楽しみにしてるわマスター……?(マスターの耳元で囁く)
>ア、アナスタシア!?(耳を押さえて顔真っ赤にして後退る)
>>ふふふ……♪︎(悪戯な笑みを浮かべる)
お前達……、よもや私が此処に居ることを忘れてはいまいな?>はい待たせたわねヴィイの特製氷で作ったかき氷よ?召し上がれ♪︎
>>氷サラサラだしヴィイがかき氷作ってくれてるところも見れるなんて贅沢だねー。
ふむ、確かに以前のかき氷とは違う滑らかさですね。
>ふふ、あっちのも風情があっていいけど私たちのはこだわりの逸品だもの?さぁ二人ともせっかくの氷が溶けないうちにどうぞ?
>>うーんひんやりなめらかで食べやすい噂には聞いてたけどかき氷でもこだわるとこんなに違うんだねぇ。
>ええ、此処までの差が出るとは……。
>そうでしょうそうでしょう?ヴィイは凄いのよ?私も夏は毎日かき氷作ってもらってるくらいだもの!
>>いや、夏だからって毎日食べるのはどうかとおもうけど……?
>細かいことは言いっこなしよ?あらそんなこと言ってる間に二人とも食べ終わってるわね?
>うん、美味しかったよありがとうアナスタシア、ヴィイ。
>気に入ってくれて嬉しいわマスター?ヴィイ!嬉しいから二人にはもう一杯サービスしちゃって!
>>>……。(マスターのカップにサラサラと氷を追加する)
>>わぁ、ありがとう!モルガンも食べよう……?
……。(頭に雪のように氷が積もっている)
>>わー!モルガン大丈夫!?(モルガンの頭の氷を払う)
>あら?もうヴィイったら!カップじゃなくて女王陛下にかけちゃうなんてうっかりさんね?
……最期に遺す言葉はそれで良いな?(静かに魔術で手元に槍を転送する)
>きゃあっ!マスター助けてちょうだい!(マスターの背にぴったり張り付く)
>ちょっ!?二人とも落ち着いてー!?
※その後……、厨房の守護者達の介入によりカルデア崩壊の危機はなんとか避けられました。メートル、なあメートル
今日はもう寝たのか……? そうか、しばらく周回続きだったからな。素材は取れるときに取っておいた方がいいからなぁ。オレの時も鎖や薬莢が足りないとかうめきながら回っていたっけか。そのときはありがとな、メートル。そのおかげでオレもまた素材集めの手助けができるようになったからな。
まあ、ずっとオレが眠れるときに寝ろとかいってたしな……。まあ進軍中に寝落ちやら風呂入っているときに寝落ちしたら冗談抜きでシャレにならない事態になるしな、うん。まあ生前オレがやっていたらしいが……まあ何かしているときに寝落ちはしないのが理想的だが。
……って起きてたのかよ、メートル。もしオレが起こしちまったのならすまん。流石に寝ている人のそばで……ずっと起きていたから大丈夫? 眠れるように布団の中に入っていた? そっか。そうだったんだな。オレはメートルの睡眠を邪魔せんように適当にどこかにいくさ。じゃあ、おやすみ。メートル。全く……、我が夫の甘さには困ったものです。
他の者にも叱られたとはいえあの様な事をしでかす輩にも簡単な口頭注意だけで済ますとは……。
>おーまむまむー!はんなまー!元気がないぞー?どしたー?
ん?お前か、そういうお前は随分と元気ですね?
……待て『まむまむ』とは私の事か?
何故そのような呼び方になった……?
>えー?さっきまむまむはこのワガハイを作ってくれたからまむまむだってきいたぞー?ちがうのかー?
確かに特異点で触媒を以て今の姿のお前を召還したのは私だが……。(喚んだのであって産んだ訳ではないのだが……。)
処でその話は誰から聞いた?
>んー?えーとれすれすとがうがうとー。
いや、やはり説明せずとも良い……。(予測は可能だがお前の呼称は相手を確定しづらいので。)
代わりにその者達の下へと案内を頼めますか?
>おー!お安いごようだぞー!こっちこっちー!
前を向いて歩きなさい、此処は狭い通路ですから何かにぶつかっては余計な時間を取られて面倒です。メートル、明日は式典……もとい祭りらしいな。
どうもな、オレはイベントのあるごとに式典といってしまう癖があるらしい。まぁずっと公人というかそういうところについていたころの名残かもしれんが……まぁいいさ。祭りがあるのなら思う存分楽しむ、そうだろう?
しかし……この旅もすっかり長いものになったらしいな。ああ、本当に―――遠いところまで来たそうだ。話は聞いているが人理修復の旅で美しいものを見た、その間の断片を巡る戦いでもまた美しいものを見たらしいな。こう言ってはなんだが……正直羨ましいぜ、メートルが。でも、その分別れもあったんだよな。耐えがたい別れも明るい別れも、それぞれメートルの胸の中にあって今なお消えることがない。その思いは、最後まで消えることもないだろうよ。消すつもりもない? そうだな!
そして今、オレ達は人理を救う旅の途中だ。きっとこの旅の終着点が笑えるものになるようオレたちは進む、どの方向でもいいから進むだけだろう? ……そうだな、ただ生きるために進む。そうだな。
さあ、メートル。明日は祭りだ。思う存分今を楽しんで来い。同じような祭りは二度と来ないからな! そのためにも早く休むんだぞ?世界が作られたのが7日間なら、ソイツを終わらせるのも7日間、か。
クク 成程。なかなかに毒のある話じゃないか。
「どっこい人類はしぶといので、7日経っても、700年経っても、元気にやってる可能性だってありますがね」?
ああ、お前たちのしぶとさは、よぉーーー…………っく知っているとも。
神だって、俺が粗方薙ぎ払っても生き残るヤツもいたし、更には汎人類史から突撃してきてまで、全員、無駄に元気に叛逆してきたからな。
「やだこの巨人、過去が特撮の悪役のソレ……火薬の匂いがする……」?
クク なんせ、ほぼほぼ炎そのものなんでな。
なんなら太陽もやってたぞ。
「こちらに召喚?されるまで何してたか、分かるようで分かりませんが、今後は照らすんなら、オフェリア所長の笑顔とか、なんかそんなんで頼んます」?
ああ、お前に改めて言われずとも。
7年、8年……何年経とうが、どんな形であろうが、俺はオフェリアの永遠の『騎士』でいるとも。
……さて。という訳で助手。俺はちょっと出てくる。
「ちょっと出てくるのに、なんで魔剣がいるんです」?
何故も何も。俺は『探偵』でありオフェリアの『騎士』だ。当然、魔剣(コイツ)は持っていく。
「いや、ただマシュちゃんとお出かけするだけじゃありませんか……あっ、ダメだ、このラスボス巨人!7時間どころか1分も保たない!」?
ええい、止めるなっ、離せ助手。
いつ何処でオフェリア達が間男だの始末屋だのと会敵(エンカウント)するか、わからんだろうがっ、はーなーせー!>あ、いたいたー!れすれすー!がうがうー!
>>おや?
>>>戻ってくるなんてどうしました?何か忘れ物ですか?
……ガレス、ガウェインやはりお前達でしたか。
>>>あっモルガン陛下……。
>>ふむ……。(なにやら雲行きが怪しくなってきましたね?)
>>>(あの子と一緒ということはやはり先程の事でしょうか?)
そう声を潜めずともよい、お前達に『まむまむ』……という呼称について少し尋ねたい事があるだけですので?
>>>……!(やっぱりー!?勝手に盛り上がってあの子の母親みたいなものだなどと言ってしまったのがまずかったでしょうか!?)
>>(落ち着くのですガレスよ、まむまむという呼称の方に問題があったのかもしれません……。)
>>>(それは流石に違うのでは!?)
>おーい二人ともー?まむまむがまってるぞー?ほっといていいのかー?
>>>はっ!も、申し訳ございませんモルガン陛下!
いいのですよガレス……落ち着きましたか?ひとまず此方に座っても?
>>>は、はい!どうぞ!(顔は笑ってらっしゃるけど陛下の背後から凄いプレッシャーを感じますー!?どうかガレスにお力を貸して下さいランスロット卿ー!?)マスターは悲しんだ。
自分は自分のお仕事である微小特異点の調査からお家に帰ってきたのであるが、シミュレーションでやった事がいまいち生かせなかったので、お外に出る気力が爆発四散したのである。おのれ筋肉妖精(スプリガン)。
「いやマスター、そんなに腐る事は無い。学びがまるで生かせてなかったら、私がこうして、貴女と呑気に話せていられる訳無いのだから」
なんという事でしょう、このローマ皇帝、実は超能力者(エスパー)でもあらせられるのでしょうか。
遥かな城塞都市からの優しさと、いちごの香りが五臓六腑に染み渡ります。……はて?おや?いちご?ベリー??
「ははは、抱擁は嬉しいけど……これは困ったな。食堂からコレをくすねてきたのが、こんなに早くバレてしまうとは」
サプライズというのをしてみたかったんだけどね、と、皇帝陛下は小さな箱から、いちごのケーキをそっと取り出す。
……『ああ、ああ、なんて事!これは陛下に、感謝のわるいねを連打しなくっちゃ!』と、脳内の悪い子アビーちゃんが大変にハジケている。
「『わるいね』?善行を讃えるなら分かるが、当世には、そんな変わった風習があるのかな?
……宇宙の彼方、ユニヴァースでの評価?
……ふむ、成程。君は沢山、私の知らない大冒険をしてきたんだね。ちょうど手頃なお菓子がここにある訳だし、よければ聞かせてくれないか」
無意識にトンチキなことを口走っていたのが若干恥ずかしいが、そんなにたおやかな微笑みと、爽やかないちごの香りをお土産にされては仕方ない。
という訳で今日は沢山、沢山、わるいこな陛下へ、お話を聞かせてあげる事にした。……つまり話を聞いて盛り上がってしまいつい私が親だということにしてしまったと?
>はい……、勝手な事をして申し訳ありませんでした。
成り立ちを聞いてなんとなく弟ができたみたいで嬉しくて……。
流石に知らぬところで子を増やされては困ります、今回は特別に赦しますが以後気をつけるように?
>はい、ありがとうございます!(よ、よかったー!物凄く緊張しましたー!)
>>なーなー?(テーブルの縁に指をかけて顔を半分出す)
……なんでしょう?
>>もうまむまむってよんじゃだめなのかー?
……お前はどうだ?そう呼びたいのか?
>>んーこの名前わりと好きだけどまむまむがいやだーっていうならやめるぞー?(しょんぼり)
(太歳星君の姿を見てふと島でのコンとの戯れの刻を思い浮かべる)大勢の前で呼ばれると困りますが……私達だけの時ならばそう呼ぶのを許可しましょう。
>>んー?どゆことだー?
>>>今のような状況ならば呼んでいいそうですよ?
>>おー呼んで良いのかー!ありがとなまむまむー!
……次からは人が少なくとも大声で呼ぶのは控えるように?
どうやらお前にはもう少しきちんとルールを教え込まなければいけませんね……?……というのが先日に起こった事です。
>へーそりゃ大変だったなー?
んでちゃんとルールわかって貰えたのか?
当然です、私が直々に指導しましたので。
そりゃお疲れ様なんだわ、それにしてもあの島のコン達可愛かったなー?むにむにもちもちでさ?
ええ……、そうでしたね。
>太歳星君だっけ?あいつもコンになれるのかな?また抱っこしたいなー。
それは解りませんが我が夫によるとスキル使用時に出てきたりはするようですよ?すぐに消えてしまうそうですが……。
>へーそうなのか!そんじゃ今度マスターに頼んで今度の出撃の時に一緒に組ませて貰おうかな?
……組んでそれでその後どうするつもりなのですか?
>へへっスキルで出てきたのを捕まえて持って帰れるかどうか試すんだわ!
……戦闘中にその様な事を試すぐらいなら本人に説明して協力を仰いだ方が良いのではないか?む、彼処にいるのは我が夫と……?
>あ、モルガンちょうど良かった!いま大丈夫かな?
ええ、大丈夫ですが?
なにやら話し込んでいたようですが厄介な問題でも起きましたか?
うん、3日位戻って来れないかもしれないんだけどだいしかな?
何かと思えば……我が夫が特異点調査等で留守にするのは良くある事でしょう?
わざわざその様な確認を取らなくても構いませんが?
>そっか、そうだよねごめんね?
……なにやら何時もと様子が違いますね?
>>おう悪ぃな陛下サン、大将をちょっと借りっけど悪いようにはしねえからよ?
オレっちと一緒にちょっと実家に帰るだけなんで心配はいらねえよ?
……実家?(今の汎人類史では此処の外は白紙化されているはず……、更にバーサーカーご同伴するとは?)
我が夫、どういう事ですか?
>ごめん話すと長くなるから帰ってきたらちゃんと説明するよ?
相手も待たせちゃってるし……。
(何時になく真剣な面持ちですね)……そうですか、ならば事情説明の為に速やかに帰れる様に努力をするのですよ我が夫?
>>すまねぇな陛下サン……、そんじゃ行こうぜ大将?
>うん、行ってきますモルガン。……助手よ、オフェリアや俺と仕事をしている中で、典型的なゴーストだの魔術師の道具の自動人形(オートマタ)だの、
ついでにしょっちゅう人を呪ってこようとする陰陽師だの、ああいう魔性・怪異の類とはさんざん遭遇してきただろう。
だのにこういう、しかも映像・創作の幽霊が、まだお前は怖いのか?
「フィクションはまた味わいが別モノなんですよぉ……ついでに現実のホラーな皆さんの方もまだぜんぜん慣れてないですよ」?
仕事の時は気合いでいなしているのだろうが、
そんなに怯えるなら、そういう物語とはいっそ離れればいいだろうに。訳のわからん事をする。
「それは、なんというか、あえての、辛いものを
食べたい、という心理に近いものが──!」?
……辛いものと言われると、あの厄災麻婆豆腐(げきぶつ)が浮かぶが、それはさておき、つまりは、刺激がほしい、と。
……うるさい。言ってる側から悲鳴を上げるな。ただ階段から、ただデカい図体の女が降りてきただけじゃないか。
「頭と身体がさよならしてるレディは、少なくとも今世にはいませんよ!あとあのサイズは、そんなスルーできるサイズで──!!」?
俺からしたら、だいたいのモノはちっさいからな。その辺りの感覚は知らん。
……だから言ってる側から泣き喚くな、ただデカい顔なだけだろうが。
そも仮に魔性の類が出てきても、俺がいる。
さっさと薙ぎ払ってやる、いつもそうしてるようにな。
「あらやだ、この上司、急にイケメ──!」
ン?コラ助手、急に寝るな。見ながらで構わんから、レポートを書け。
「あまりの、こわさに、のびてんですよ……がくっ」?
そうやって実況できる気力があるなら早よ書け。しっかりしろ。起きろ助手。――メートル、メートル。お祭りはどうだったかい? 楽しくてお土産もたくさんもらった? そうか! それはよかったな。そのお土産は宝物だから大事につか……ったのか。そうか。
それでか、道理でここがにぎやかになったのは。新しい仲間に強くなった仲間。どれもいいものだ。大切にするんだぞ。
それで今日はどうした? オレはまぁ、遠くから新しい仲間たちやアミ……フレンドだな、そうフレンドの助けでやってきたサーヴァント……?を眺めていたぜ。いやぁ、本当に……いいものだ、うん。色々とまあ言いたいことはあるがそれは後に取っておくとしよう。
それでメートル、手には何を持っているんだい? 洋書か? 外国語を学ぶのはまぁ大変だがその分世界が広がるからいいぞ。まぁ、オレも生前言葉を学ぶのに少々苦労したらしいんでね……軍の学校に通い始めたころにしろ、セントヘレナでの生活にしろまぁ四苦八苦したがきちんと学んでよかったと思えるぜ、本当に。それで何の本を……生前オレが書いた本? 物語? ……マジか、いや感想は求めんがその、少々気恥ずかしいなそれは! どこにあったんだそれは……あの前略紫式部図書館か、そうか。万能だな……その図書館。
すまんがメートル、少々席を外すぜ。ちとその図書館に行ってくる。なに? 戦闘中の行動見られてないかだって? 大丈夫だスキルの時のあれはオレの自前の本だからな!…作戦は以上。俺は間男をごく合法的に仕留めて、オフェリアにあの、なんかすごくお高いトウモロコシを渡す。そのためなら、お前たちと連携もしてみせる。
お前たちも、何かしら夏の望みがあるのなら、うっかりなぞしてくれるなよ。
──まぁ、仕留めるだなんて物騒な。夏休みなんです、皆さん爽やかに、仲良しでいましょう?
息をするようにスイカ割りの棒を構えるな、治癒の魔女。俺の助手はホラーが苦手だ、士気を削ぐな。……さて。そろそろ試合開始(ころあい)だ。行くぞ。
「かつてここまで物騒に、水鉄砲を構える北欧の巨人がいただろうか……いや、いない」
トンチキな前振りはよせ、助手。締まらないだろ。
ーーーー
クク 目立ちたがりが、相変わらずの大仰な得物(※水鉄砲)だな、間男……だからこうして、容易く背後を取られる!
──オーララ、まったくアンタは抜け目無いね!
だがいいのかい?見ているのが、俺だけで。
何?……あっ、くそっ、ローマの城塞!『奇襲』の獲得ポイントを下げたか!
──そりゃあ私だって、年中、無欲なワケじゃない。夏と勝負事は人並みに楽しむさ。
おのれ、皇帝という生き物のキザったらしい事よ……しかしそっちも良いのか?俺がいつもの、曰く『ワンマンアーミー』等と疑ったままで。……クク ギリシャの僭主とキリシュタリアは、こちらの魔女と助手が上手く相手取ったようだな。『奇襲』の水鉄砲バトルロイヤルのポイントは、こちらがいただいた。
さて、夏の勝負事。おおいに楽しもうじゃないか、皇帝共。しっかし悪ぃな大将?忙しいのに頼光サンに付き合わせちまってよ?
>大丈夫だよ、こっちこそ最近はあんまり会いに行けないでその分金時に任せきりで悪かったね?
いいってことよ、まぁ今回はこんな事になっちまったんだが。
他の四天王もいりゃ別だが流石にオイラだけじゃ頼光サンのこうと決めた時の頑固さを止めきれなかったぜ……。
>その時綱さんは居なかったの?
あー……、綱の兄ぃはちょっと前に最近茨木のやつが食堂で盗み食いをするってんでしばらく食堂の警備を頼まれてんでよ?
それもあって周りに人が少なくなったのも影響あんのかねぇ?
>後は今の時期は本来なら夏で夏休みには実家に里帰りが定番っていうのもあるのかもね?
そういうもんかね?おっともうすぐ着くぜ大将!頼光サンがそりゃあもうゴールデンに張り切ってたからよ?オイラも出来るだけフォローすっけどよ!気張っていけよ大将?>モルガンさん、お寛ぎの所申し訳無いのですが隣に座ってもよろしいでしょうか?
>む?マシュか……、ええ構いませんよ?座りなさい。
>ありがとうございますそれでは失礼させていただきます。
今日は休みなのですか?
>はい、先輩が数日はかかる用事中だそうなので私もしばらく待機に……。
成る程、そのせいか……。
ふむ……、マシュよ?明日は時間に余裕はありますか?
>あっ、はい!自主トレーニングする予定の時間以外ならば今のところは空いていますが……?
そうですか。
では明日の定例お茶会に久方ぶりに顔を出すと良い。
お前にはたまたま居合わせた場所ではなく場を改めて話が聞きたいので?
>わぁ……ありがとうございます!楽しみにしてますね!
あっ、お邪魔するのならば手ぶらではいけませんね!
すみませんモルガンさん私やる事が出来たので失礼します!
いえ土産などの必要は特に無いのですが……?
……行ってしまいましたか。
まぁ良いでしょう、作るというのならばその時を楽しみに待つだけです……。
菓子に対するマシュの技術に疑いの余地はありませんからね?>よーっすモルガンきたぜー?
よくきましたねトトロット。あれ?今日はお茶菓子がいつもより少なくないか?
今日の茶会にはマシュも呼んであり手土産を持参するそうなので?
>えっ?マシュも来るのか!?ボク聞いてないぞ!?
……?今伝えたはずですが?
>そうじゃなくてもっと早く言えってことだよー!
ちぇーマシュが来るって解ってたらボクも何か用意したのにさー?
もう少しすればマシュも来ますしトトロット自身がマシュと約束を取り付ければ良いではないですか。
>あーそっか、それもそうだな!今日だけが特別な日って訳じゃないもんな!
コンコン
どうやらマシュが来たようですね?
>よーしボクがマシュをお出迎えするんだわ!いいよなモルガン?
ええ、頼みますトトロット。「という訳で、久々に大変に猟奇的な事になっている事件です」か。
……成程、遺骸は全身から血液が抜き取られている、と。成程『吸血鬼』。実に単純。
「英霊諸氏にオカルティックな方々やクトゥルフな御仁とかはいらっしゃいましたが、吸血鬼まではいらっしゃらない……ですよね」?
ところが、だ、助手よ。時に悲嘆や呪いの化身、時にこの惑星の触覚たる精霊。
どこぞの領主とその風評被害はさておき、人理がある程度強固な今世では珍しいが、
血や魂で以てその肉体を強化するモノ、お前達の感覚で言う『吸血鬼』は、実は存在していないでもない。
最も、奴らの出来る事は、こうした獲物の吸血だけに留まらず、眷属たる魔性の使役、周囲の凍結や燃焼、心身の簒奪……等と、何かと猟奇的で種類(バラエティ)に富んでいる、らしいが。
「うわあ、魔術の世界、最早なんでもアリなのでは」?
いや、そう『なんでも』という訳でもないぞ。
銀の弾丸、杭の一発……そうした執念の攻撃で破滅するのも、またお前達の知る『吸血鬼』のそれと同じだ。
つまりな、万一、本当に『犯人』がそんなトンデモ吸血鬼であったとして、
クク 出会しても俺が燃やせば大概どうにかはなる、というコトだ。
「スルトさんが、何に出会そうが実にとっても脳筋、という事しかわからない」?
お前はそうしてすかすがな、トンデモ存在なんて、案外、取るに足らない事で容易くバグるし、爆ぜるぞ……俺が言うのも、何か歯痒いが。>マシュのケーキうんまーっ!!なぁモルガンもそう思うよな?
ええ。
>>そ、そんなに誉められると照れてしまいます。
シンプルなチョコレートケーキですし……。
>いやいや、シンプルなほど誤魔化しが効かないから実力出るもんなんだぜー?
モルガンが用意してくれる高級なお茶菓子と合わせても負けず劣らずってすごいんだわ!
そうですね、私もマシュの作る菓子についてはカルデアの料理長達にも劣らないと思います。
>>うぅ……。(赤面)
もしやお二人は今日のお茶会で私を誉め殺しにするという打ち合わせをしていたのですか……?
いえ?その様な事はしていませんが……?
>ボクもマシュが来るちょっとに来て今日はマシュも一緒だーって聞いたからそんな暇無かったんだわ?
>>そ、それは失礼しました!お二人に大変失礼なことを!
その程度の事ならば今回はこのケーキに免じて流しましょう。
>そうそう!ボクも別に気にしてないし楽しいお茶会なんだからさ!
んじゃ話題変えてマスターの話でもどうよ?帰ってくる予定日じゃないから本人に聞かれる心配も無いしさ?いつもと違う二人とマスターの話きーかーせーろーよー?(にしし)
>>せ、先輩とのお話ですか!?
ふっ、いいでしょう。
話を振ったからには当然お前の話も聞かせて貰いますよトトロット?>ただいまー。
む?戻りましたか我が夫。
予想よりも早い帰還でしたね?
>>……♪︎(とてとてと足元に寄ってお出迎え)
ルル、お出迎えありがとうね?
この後新所長達に今回の報告に行くんだけど留守中に何か困った事とかなかったかな?
ええ、特には?
予定が空いたマシュを交えてのお茶会等々……それなりに有意義に過ごせたかと思います。
>それなら良かったよ、それじゃ報告と沢山持たせて貰ったお土産を食堂の冷蔵庫で保管して貰うからちょっと行ってくるね?
帰ってきたら約束通り今回の顛末説明するから!
帰って来たばかりだというのにすぐまた出ていかねばならぬとは随分と慌ただしいですね……?
その様な事になるのならば先に他の用を済ませてから此方に戻れば良かったのでは?
>それはそうなんだけどさ?出来れば早く会いたかったからね?それじゃ行ってくるよモルガン、ルルまた後でね!
>>……♪︎(笑顔で手を振る)
全く……、その様な理由で非効率な真似をするとは我が夫には困ったものですね?……今度は予想よりも時間が掛かっていますね我が夫?
報告か土産の搬入とやらに何か問題でもあったのでしょうか。
>……。(心配でうろうろ)
落ち着きなさい、ルルよ?
カルデアのマスターである我が夫に何かあればすぐに私にも連絡が来る手筈になっています、それが無いと言うことは特に危険ではないという事です。
>……!(安心)
此方へきなさい、お前は動き回るだけでも魔力を消費するのですから……。
>……♪︎(踏み台を使ってモルガンの隣の椅子に座る)
>>ただいまー!遅くなっちゃってごめんね?
ようやく帰還しましたか我が夫。
>……♪︎(手を振って喜ぶ)
>>うん、色々手間取ってちゃってね?
はいこれ食堂で分けて貰ったお土産のお饅頭ね。
……とりあえずシャワーでも浴びてきたらどうですか?
これ迄の詳しい話はまた後日に聞きますので。
>>ありがとうじゃあシャワー浴びてくるね?待ってる間良かったらそのお饅頭食べててねー?
ふむ、それにしてもこの饅頭という菓子……、これはまた一つ一つが随分と大きなものですね……?(手のひら大の饅頭を見る)
>……。(つんつんと饅頭をつ
っついてみる)
おい、無闇に突つくのはやめよ?中身が漏れては面倒です。>ふーさっぱりしたー!
モルガンお待たせお饅頭食べた?
ええ、折角なので一つ頂きました。
>お饅頭どうだった?
私にとって馴染みのない食べ物なのであれがどの程度の物なのかは量りかねますが悪くはなかったですね?
>そっか、なら良かったお土産に持たせてくれた頼光さんにも伝えておくね?
あ、そうそうマシュがこの前のお茶会楽しかったですありがとうございました!って伝えて欲しいって言ってたよ?
マシュがその様な事を……?お茶会の時も言ってましたがそう何度もお礼を言う必要はないのですが……、こちらも菓子を頂いたのですし。
>マシュとしてはまだ足りないんじゃないかな?お茶会の話してる時楽しそうだったよ?
……そうですか、それならば呼んだ甲斐もありますね?
>>……♪︎(マスターの席にお饅頭を持ってくる)
>おっ、ありがとうルル?これ食べて今日はもう少ししたら寝るよ。
ええ、その選択が最善かと。
明日は詳しい話を聞かせて貰うので今のうちに滞りなく進められる様に話の流れを考えておく事ですね?
>むぐむぐ……ふぉうだね!(ルルに口に饅頭を押し込まれながら)
……何をしているのですかお前達は?あー、メートル。もうすぐ夏のイベント? が始まるらしいな。どこぞの黒ひげが言ったらしいが「ハロウィンと夏はあまり考えるな」とかそんな感じの言葉、最近よく聞くぜ。まあ実際に摩訶不思議……いやそういうレベルじゃない諸々に出くわしたからまぁオレも考えるより感じる方向にシフトしているが。今年は北極ときた。まぁ寒い場所とはまぁ……つくづく縁があるらしいが今回はどうなることやら、オレも缶詰を用意して待っているぜ。
それよりもうあの賑わいから一週間以上たつんだな。ああ、本当にすべてが――夢のようだった。ちょいとここらへんでその時にやってきた金色の月下美人さんがいっていたが彼女、待ち人がいるそうだな。あの惚気は……本当に、いいな。いつか再会できることをそっと祈るばかりだぜ。ああ、それとあのときの夜の虹の解説をしてくれたナマモノ……に似てる気がするが気のせいではないよな?
まああれだ。まだまだ夏はやってくる。メートルも思う存分楽しむんだぞ? 悔いのないようにな。>モルガンおはよう~。
む、目覚めましたか我が夫、まずは顔でも洗ってきたらどうですか?
>うん、そうする……。
顔を洗い終えたら昨日の饅頭とやらの残りを用意してありますのでそれを食べて脳を活性化させると良いでしょう。
>うんありがとう、いただきます。(もぐもぐ)
それを食べ終え次第話を聞かせて貰うのでそのつもりでいるように。
>ご馳走さま、それじゃ何処から話そうか?長くなっちゃうけど自分と頼光さんの出会いからでいい?
ええ、構いませんよ?
さぁ語りなさい我が夫よ。
>うんそれじゃ出会ったのはとある特異点での事でね……?
~説明中~
ふむ……、マスターを我が子として自らを母として振る舞うとはやはりバーサーカーか面倒なものですね?
>でもいい人だし普段お世話になってるのも事実だからこういう時はちゃんと恩返ししないとね?
……確か以前にも我が夫の姉を名乗る者がいた気がしすが?
勝手に我が夫の身内を名乗る者達に対してまで深入りしすぎるせいでこのような事が今後も度々起きるのだとしたらマスターとしてもう少しサーヴァント達への付き合い方を考えた方が良いのではないですか……?
我が夫はただでさえ定期的にランスロットの相手もしているのですから?
>……うーん、そう言われると確かにこのままなのは良くないかな?
いつもカルデアに居られる訳じゃないし何か対策考えなきゃね?あー、メートル。今日はなんだ、一緒に本なり映画でも見ないか?
最近熱いからなぁ、まあ真夏のアヴァンチュールは始まっているとはいえ体がついてこないんじゃあいくら無理しようとしても最終的にはベッドでアスクレピオス殿の世話になる羽目になるからあまり無理はするなよ? ということで一緒に屋内で楽しめそうなものを一通りあさってきたが……どうだい?
……読書中だったか、すまん。それならメートルが……え? せっかくだから一緒に映画を楽しみたい? そうか、メートルがいうのなら、Voilà!
いろいろとたくさんもってきたぜ! スパイものに夜の博物館を巡る冒険譚、南国の熊の冒険ものになんかこう……歴史を基にしたコメディに有名スパイ映画のパロディものにホラー、ボーイスカウトVSゾンビものやら特撮ものに美麗なアニメ映画シリーズ等、目に入ったものとか諸々だ! まあこの前のレポート明けの映画の時はほかの英霊たちと一緒に大上映会をしたが今回はまあ、二人きりでポップコーンでもつまみながらやんややんやと喋りながら見たくてな。まあメートルが興味あるものを一緒に見ようかと思うがそれ以外になんか見たいものがあれば……この夜の博物館のこれがいい? D' accord.じゃあ一緒にみようや。ポップコーンもお供にして、な?
―――それにしても、メートルは以前あの美術館特異点に赴いたそうだが……まああれだ、呼ばれた気がしたがどうやら、違かったらしいな。オレの名を名乗るものがいたらしいが違うのか? 大阪の音楽家のような感じ? 違う? そうかー……そうかー……。ふむ……、勝手に家族を名乗る者達による我が夫の置かれている状況は把握しました。
説明ご苦労でしたね我が夫。
>長くなっちゃったけど付き合ってくれてありがとね?
此方から聞かせなさいと言ったのだから当然でしょう?
話の途中でも言いましたが我が夫は状況に流されず今後の対策を練るように、解りましたね?
>うん、予定がバッティングしたりしたらまずいから気を付けるよ。
宜しい。
そしてカルデアからの任務ではない私用ならば余程の理由がなければ私の案件を最重要項目に置くのを努々忘れてはなりませんよ?
>うん、大丈夫忘れてないよ?割りと皆もそこは気を遣ってくれてるし。
ふふ、それは良き心掛けですね我が夫?
まぁ女王たる私に並ぶべき存在なのですからそうでなくては困るのですが……。
ありがとうモルガン良い機会だから言わせて貰うよ?
これからも宜しくね?
ふふ……、当然でしょう?
手離すつもりなどありませんので?アトラクションの設定、そして物語、と言われればそれで終いの与太話だが。……なんというか。ちゃんとしてるな、この歴代の『勇者』共。
「ちゃんとしてるからこその勇者なのでは」?
……助手。それはそうなんだが。間男、槍の騎士、ローマ皇帝、何故か急に怪盗をやってる竜殺し……等と、俺の知っている『勇者』相当の者達が、何かとトンチキな武装や理屈や頑固さを繰り出してくるから、こう、な。
(普段ぞんざいな対応だけど、ナポレオン陛下を勇者相当、と、思ってはいるのね……?)
ついでに神代のあんなヤツとかこんなヤツとかも大概……ン、どうしたオフェリア。特になんでもない?なら構わないが。
ーーー
「……という訳で、アトラクションから出てからオフェリアさんが飲み物を買いに行っている今まで急に静かですけど。どうしました」?
……助手。状況を、記憶を、整理したい。アトラクション前半、お前とオフェリアと勇者の話をしてから、俺はどうなった?
「後半で魔王を撃退できる聖剣の抽選が始まって」
ああ、そうだな、そんなんあったな。
「オフェリアさんとスルトさんがめでたく当選あそばして」
…………ああ。うん。
「そういうイベントに慣れてなさげでまごまごしてるオフェリアさんをフォローしつつ、一緒に聖剣ぶっ放して魔王を撃退してました」?
…………。
「ハイ、証拠写真」
……助手。助手よ。イヤ、ちょっと、色々と眩しくて、写真が。見えない。
「時間差でオフェリアさんとの思い出にやられとる!?写真のギザ歯ドヤ顔兄さんは何処に!?スルトさーん、スルトさーん、しっかり!」?
……ああ、異聞帯(あっち)でも、こうありたかったものだ。それはそれとして写真が。見えない。>うーん、話も終わったしちょうどお昼時だし食堂に何か食べに行かない?
これから作るのも時間掛かるし……。
そうですね、では行くとしましょう。
>結構混んでるねー、席あるかな?
>>あっ、マスターに陛下じゃないか奇遇だね?
良かったらこっちに座ってもいいんだよ?(運良くマスターを見かけてにっこにこ)
>……って言ってるけどどうしよう?
……まぁ良いのでは?(気になる部分はいくつかありますが……。)
>それじゃお邪魔しようか?ありがとうメリュジーヌ。
>>そんなお礼なんて必要ないさ!座って座って!なんとなく予感がしていつもよりちょっとだけ早起きしたらマスター達とご飯食べれるなんて頑張って起きて正解だったよ?
>こっちも席が空いてて助かったよー。
あ、注文してくるからモルガンは先座ってていつものでいいよね?
ええ、お願いします我が夫。
>了解、じゃちょっと行ってくるよ!
>>あーあ行っちゃった……。
直ぐに戻りますよ、残ったのが私では不服か?
>>そんな事はないけど……、マスター最近出かけてたしすぐに触れあえなかったのは残念かな?
……そうですか。
>>まぁ陛下が相手してくれるしもう少しくらいなら待つよ?(もし陛下がいなかったら周りの客を薙ぎ倒してでもマスターの注文を先に終わらせてたかもしれないけど。)
ランスロット……、今なにやら物騒な事を考えていませんでしたか?>おう、黒髭の旦那、ちょっと隣いいかい?
んー?何用でござるかロビン殿?拙者の優雅なティータイムに割り込んで来るとは?
>なーにが優雅なティータイムなんだか……、ティーはティーでも麦茶でしょそれ?しかもジョッキ。
だって昼間からビール飲むと子供達の保護者のお姉さん達から睨まれるしぃ?ま、その視線も興奮するからたまにやっちゃうんでござるが。
>ブレねえなオタク……。
ま、今回はそれで正解だったよ酔ってたら声かけなかったし勿体なかったぜ?
ほらちょいとあっち見てみ?
んー?あれは……麗しのモルガン陛下と可憐な妖精騎士ランスロット殿が並んで座ってるだとお!?
いつもと変わらぬ食堂に突如出現した新手の楽園(アヴァロン)!?デュフフ挟まりたいでござるなぁ……。
>おいおいやめときなって、迂闊に近づきゃ塵も残んなくなるぜ?この場合の正解は……。
むっ!あの百合に挟まる為に向こうから近付くは我らがマスターでござるな?
>そうそう、予想どおりランスロットがマスターに席を譲って陛下とランスロットでマスターを挟んだぜ?
ほほう……?
つまりロビン殿が言いたいのは我らはこの後あの二人に挟まれたマスターがどうなる……、いやどう切り抜けるのかをこの安全地帯で楽しもうというわけでござるな?
>まっそういうわけよ?こんなん滅多に見れねえだろうし、ここなら出口に近いから万が一向こうで何かあっても逃げやすいしな。
デュフフ……、マスターを見せ物にしようとはそちも悪よのぉ?
>いやいやそういう旦那だって楽しむ気満々じゃねぇか?
デュフフ……。
>へッ……。
>『お手並み拝見といく(ぜ・でござるよ)マスター!』さてさて……!というわけで始まりましたお昼休みの修羅場マスターウォッチング~!パフパフ~♪︎
>ヒデェ名前の昼休みだな……、そんで効果音も自分で言うんすね?
おーっと!ランスロット氏に席を譲ってもらい二人の間に挟まったマスターに早速ランスロット氏が腕を組んでの密着攻撃の態勢でござるな!
>まぁこれは俺たちも良く見かける光景なんでマスターも動じてねぇな?
陛下さんも気にしてない様に見せているが少し視線が険しくなったか。
おやマスターがランスロット氏に声をかけましたな?
そしてフォークを手に取りパスタを巻いて……?マスターの口元へ?おいおい羨ましいでござるなぁ!?
>落ち着けよ旦那、多分そんなにくっつかれるとちょっと食べにくいとか言ったんでしょうねぇ。
あっ、マスターがモルガン陛下が指を鳴らしたら陛下の逆隣の席にワープしたでござるぞ!
>さらっとてんい魔術行使したよ陛下さん……、残されたランスロットも流石にバランス崩してひっくり返っちまった。
……なんか涙目ランスロット氏とモルガン陛下が口論しておりますがマスターは静観しながら先程のパスタ食ってますな。
>美女二人が自分を巡って口論してるのを眺めながらパスタ食べるってどんな貴族の遊びなんですかね?
マスターも多少のトラブルに動じず食事を優先するとは……!強く……強くなられたでござるなぁ?
>確かに予想外の流れですけどそこ感動するとこですかねぇ?ちょいとピリピリし始めましたし巻き込まれないうちにここ出ません?(まぁここは食堂だし本格的にヤバくなる前にマスター止めに入るだろうけどよ……。)
拙者は海賊の誉れをかけて残るでござる!こんな面白お宝映像見逃しちまったら海賊失格よぉ!
>……そんじゃ後は頼みます、俺はお先に失礼しますんで結末は後で酒でも飲みながらお願いしますよ旦那?「……マスター、何か食べた方がいいんじゃないか?」
ベッドに座るコンスタンティノスに声をかけられる。今日は貴重なお休みを貰ったのだが、惰眠を貪るのに使ってしまった。流石に寝過ぎだと起こしに来た彼に、二度寝しないよう見張られている状態だ。
ベッドに寝転がったまま、「ん……」と曖昧な返事を返す。
時刻は既にお昼過ぎ。今から何か食べようにも起き上がるのが面倒だ。
「しょうがないな……食べたいものはあるかな?好きなものでも、最近ご無沙汰なものでも」
そう問われてふと思い出す。
「……ラタトゥイユ……」
うちのお婆ちゃんが教えてくれたレシピをもとに、お母さんが度々作ってくれた料理だ。手伝いをしながら一緒に作ったこともあったっけ。勿論美味しいラタトゥイユなら食堂で食べたことはあるのだが、『うちのラタトゥイユ』はすっかりご無沙汰だ。
その話を真摯に聞いてくれるコンスタンティノス。
「承知した、ラタトゥイユだね」
そう言って立ち上がろうとする彼を引き止める。
「待って、……自分で作りたい」
まだ作り方は覚えているし、何より。
「一緒に食べてほしい。うちのラタトゥイユ、コンスタンティノスに食べてほしい」
その言葉に彼は数回瞬いた後、くすくすと笑いだす。
「そういうことなら」
コンスタンティノスの手が差し出された。1人でも起き上がれるが、まあいいか、と彼の手を取る。そのまま引っ張られるように身体を起こされた。
「マスターの手料理をいただけるだなんて、光栄だな」
あはは、と笑うコンスタンティノス。
そんな大層なものじゃないんだけど、と言いながらも、釣られて笑ってしまった。うむ、出来ましたね。
我が夫、此方へ……。
>うん?どうしたの?何かあった?
例の小モルガン祭の開催予定日が決まりましたのでその日で問題ないか確認お願いします。
>うん、後で新所長達にも確認は取るけど開催する事自体は前から決まってたしよほどの事がなければこの日のスケジュール空けてもらうのは大丈夫だと思うよ?
では現状問題はないということですね?
>一応新所長に通信で確認取ってくるね?
ええ、お願いします我が夫。
カボ・ルルよ、一足早いですがお前達にはこれをダ・ヴィンチの下へと届けて貰います。
>>……!(二人で敬礼)
既に大方の手筈は整っているのでこれをダ・ヴィンチに渡せば解るようになっていますので。
それとお前達も祭りには参加するのだから道中には努々気を付ける様に?
>>……♪︎(にこやかに敬礼した後並んで出口に向かって歩いていく)
後は妖精騎士達への通達だが……、こちらは後日の会議のでよいですね。
>お待たせ、新所長から許可出たよ。
ご苦労でしたね、我が夫。
>それと『前の予行演習の時の映像見させて貰った、パフォーマンスは素晴らしかったがなかなかの危険も含まれる展開もあったのでくれぐれも怪我の無いように気を付けて運営して欲しい。』って伝えて欲しいって言ってたよ。(なんか通信越しの声が若干震えてたけど黙っておこう……。)
ふむ、上に立つ者として当然の懸念ですね?
本番では医療班も待機させますのでそこは抜かり無くと後で伝えておいてもらえますか?。
……我が精鋭たる妖精騎士達には不要な備えであるとは思いますが。コンコン
んん?なーんだルル達かー、いらっしゃい今日はダ・ヴィンチちゃんの素敵な工房に何の御用だい?
>……♪︎(モルガンに持たされた手紙を差し出す)
んー何々?あー小モルガン祭の予定日決まったのかなるほどね。
お届けありがとう二人とも!今詳しい内容を確認するからその辺に座って待っててくれるかい?
>……。(こくりと頷いた後並んで座る)
えーと……うん!この日なら余裕を持って資材の搬入や宣伝も間に合うから大丈夫だね。
後は念の為にハベトロットくん達に予備の服を用意して貰っておこうかな?
予行演習を見たところ激しく動きまわるからバーゲストくん辺りには特に重要だろうし……。(パフォーマンス中に服が破けるバゲ子を想像しながら)
よし!待たせたね!二人とも!モルガン陛下からの依頼滞りなく承ったと伝えてくれたまえ!
>……!(敬礼した後縦に並んで工房を出ていく)
ん~いつみても君たちは動きがちょこちょこしてて可愛らしいね、モルガン陛下とマスターくんによろしくねー?
それと帰り道には気をつけたまえよ?帰るまでが任務だからね?定例報告ご苦労でしたね、妖精騎士達よ。
普段ならばこのまま解散とするのですが此度は私からお前達に伝える事があります、宜しいですね?
>はっ!僭越ながら私が代表して答えさせていただきます!何なりとお申し出下さい!
うむ、以前予行演習を行った小モルガン祭の本格開催日が決まりました。
此方に資料を用意してありますので各自目を通しておきなさい。
>はっ!早速拝見させていただきます!(遂にきましたのね……!)
>>ふーん?(これしんどいしめんどくせぇんだけどお母様に恥掻かせる訳にいかねえからなぁ……。)
>>>うん、了解したよ。(終わったらマスターに労って貰うチャンス♪︎)
予てより伝えていますが予行演習の結果ぎ上々だったとはいえそれに傲らず本番での更なる飛躍を期待します。
……出来ますね?お前達?
>はっ!我ら妖精騎士一同陛下の御期待に添える様に日々鍛錬を怠ってはいませんわ!
うむ、その意気は買うが当日へ向けた調整は忘れぬようにな?とある日の食堂にて──
我が夫……、少し尋ねたい事があるのですが良いでしょうか?
>うん?何かな?
あの自販機とやらの前で唸っている最近カルデアに来た者についてなのですが。
>あー、レディ・アヴァロンのこと?なんでもマーリンの妹だとか?(マーリンにはその事聞いても笑って誤魔化すから本当かどうかわからないんだけど。)
ほう?マーリンの妹ですか……。
汎人類史のマーリンにはそのような縁者もいたのですね?
>モルガンの知ってるマーリンにはいなかったの?
さぁ……どうなのでしょう?マーリンは顔を合わす度に私に不利益をもたらしてきたのでヤツの事を詳しく知りたいとも思いませんでしたので?(手にしていた紅茶のカップにヒビが入る)
>……ごめんね?
何も謝る必要などありませんが?(何事もなかったかのように即修復されるカップ)
>……それで話を戻すけどレディ・アヴァロンには興味が有るの?
そうですね……、あの者には一度じっくりと話を聞いてみたいと思います。(此方のマーリンと違い何らかの制約を感じますし。)
>うーん……。(レディ・アヴァロンに視線を向ける)
>>……ふふっ。(訳:私も彼方のモルガン陛下には興味がなくはないけど今はちょっとタイミングが悪いので退散させてもらうよ?後はよろしく頼むよ?マスターお兄ちゃん♪︎)
>……。(ウインクしてる……、さてはこっちに丸投げして逃げようとしてるな?)>ただいまー、モルガンちょっといいかな?
む?どうしました我が夫?
>さっきスカディにモルガンに渡してほしいって手紙を預かったんだけど……。
……あの女王が私に手紙を?一体どのような……。(手紙を読む)
>内容は聞かない方がいい?渡された時はそんな深刻な感じではなかったんだけど……。
いえ、我が夫が懸念するような問題はありません。
とある日時と場所を指定して都合がつくのならば来てほしいと書いてあるだけですので。
>ふーん、なんの用事なんだろうね?モルガンは理由思い当たる?
いえ……、彼の女王とは見かけたら少し会話をする程度でこのような事は初めてです。
>そっかー、まぁスカディだし実は悪意ある呼び出しとかって可能性はないと思うからその日に問題無さそうなら会ってあげてくれる?
ええ、言われずともそのつもりですよ?
目的を探らなければいけませんからね?(日時はともかく何故場所にわざわざ食堂を指定しているのかが気にはなりますが……。)コツ、コツ、と革靴の音が響く。
おおよそこの地下貯水池には似合わないスーツ姿で奥へと進んでいく。ああいや、確か20世紀の映画でここは撮影に使われたんだったな。その時の登場人物はスーツだった。
コツン、と目の前の人物が足を止める。
「……ここは私が作ったわけだが」
そう言いながら彼が振り返った。
「その後にどうなったかは知っている。ハギア・ソフィアの近くに隠された謎の地下施設!なんてね」
はは、と笑う彼もまたスーツ姿だ。赤いクロスタイが鮮やかでよく似合う。
「さて──」
ずい、と顔を寄せられて思わず目を見開く。
地下宮殿の主人は、全てを見透かしそうな黒い瞳を持っていた。
「黄金の門近くの洞窟に高魔力反応、と言っていたね。聖杯かもしれないし、あるいは」
……その先の言葉は私自身がよく理解している。天使の手で大理石に変えられ、未だ眠っているという伝説。
ふう、と息を吐く。此処へ来て心の水分補給ができたかもしれない。
「先へ進む覚悟はあるかな、コンスタンティノス」
眠らぬ皇帝の声に、私は静かに頷いた。あふあふ、と口に入れた大根を冷ます。
「そんなに一度に放り込まなくても」
隣の席に着いたコンスタンティノスに指摘される。
「ん、味が染みた大根って美味しいから我慢できなくて……」
今日は食堂のメニューにおでんがあった。大根にちくわ、人参とはんぺんに卵、それから好物のちくわぶまで入った素晴らしいラインナップだ。
「コンビニおでんも恋しいなぁ」
「何だいそれは」
尋ねてくる彼にコンビニおでんの素晴らしさを力説する。大根や卵はもちろん、かまくらはんぺんも捨てがたい存在だ。何より各社で違う味の出汁が最高に美味い。
「ちなみにコンビニ各社の汁を混ぜると究極のおでん汁が生まれるという噂が」
「その禁断の技はやめておきなさい」
コンスタンティノスに窘められる。
それもそうだな。それぞれの味が違うからこその良さがあるのだ。
「いつかコンスタンティノスにも食べて欲しいな、コンビニおでん」
「ふふ、機会があれば是非」
……今はカルデアでしか食べられないおでんを味わうべきか。
隣にいる、ここでしか食卓を囲めない人と。さて、指定された通りに来ましたが……。
この時間帯は賑わっていて見つけ辛いですね……。
>おお、来てくれたか……!
こっちだぞー。(モルガンを見つけて手を振る)
……そちらでしたか。(スカディの前の席に腰を据える)
>突然呼び立ててすまない……、しかし応じてくれたことには大変感謝している。
前置きは結構です。
それで何の用件なのですか?わざわざこのような周囲が騒がしい場所に呼び出すなど……。
>う、うむ……、実はお前に贈りたい物があってな?これなのだが……。(テーブルの端においてあった四角い箱を手元に寄せる)
……これを私に?
>まぁ待て、いま開けるから。(箱を持ち上げると中から豪華なアイスが出てくる)
……?(これはまた予想外の物が出てきたなという顔)
>どうだ見事だろう?ここの職人に頼んで作って貰った特注の最高品質のデコレーションアイス(※スプーンを入れるまで溶けない様にルーン使用済み)だぞ?
これをお前にやろう!さあ遠慮はいらぬぞ?さあさあ存分に食すが良い!
いや待て待ちなさい?何やら盛り上がっているところ悪いが、まず私にはこれを贈られる理由が思い当たらないのでそうなった経緯の説明を求めます。ナポレオンは皇帝(ナポレオン)で快男児(ナポレオン)、曰く、人類の夢見る希望の化身、であるそうなので、常に前向き・快活がデフォルトである。
……とはいえ、皇帝だろうが快男児だろうが、希望の象徴とされていようが、そういう時はそういう時、なんである。
何が言いたいかと言うと、もしかしなくてもこのナポレオン、お疲れなのではなかろうか。
「いや、いやいや、メートル、だって俺だぜ?まさかそんな、疲れてるだなんて、そういう事は……事は……」
自分のささやかな追求に、ウーム、と、唸る姿にすら、なんとなしに気品が溢れる弓兵は、眉間に皺を寄せて考え込む。
「……んー、まったく。俺らしくもない、らしくないが。そういう事も、あるかも、しらんな」
ふぅ、と、ナポレオンは珍しく、少しだけ肩を落とし、息を溢す。
……それならたとえば図書室、シミュレーション、なんなら自分とお茶でもしてリフレッシュしてはいかがだろうか、と、提案しようとした、の、だが。
ささやかな善意、くすぶる焦燥、それら全てを包み、飲み込むように、ナポレオンは少しだけ身をかがめ、自分(マスター)の身体に埋もれるように、ぎゅうう……っと抱きしめる。
「……うん、すまんな、メートル。少しだけ、少しだけ、こうさせてくれ」
まったく驚愕しなかった……といえば嘘にしかならないが、偉人だろうと悪人だろうと、誰しも、そういう時はそういう時、なんである。大きい背中を撫ぜながら、よぉしよしよし、と、自分にできる精一杯で、戦友(ナポレオン)を励ます。
「は、ははは、くすぐったい、くすぐったい!犬か何かかよ、俺は!」
そうして屈託なく笑ってるのがやっぱ良いよ、と告げると、いや、それは反則じゃないか…?と溢して、ナポレオンは無言の抱擁に戻ってしまう。
……自分で受け入れといてなんだけど。
これ、めっちゃ、恥ずかしくはなかろうか?「あの……」
目の前の彼に話しかけるが返事がない。どうしたものか、と天井を見上げる。
ずっしりとした重みを感じながら息を吐いた。
いつも通りマイルームに戻り、ベッドに座ってコンスタンティノスと談笑していた。そこまでは良いのだが、何故か突然、彼に押し倒されのだ。胸に顔を埋めて「申し訳ないが少しだけ……」と口にしたのを最後に何も言わなくなってしまった。
確かカルデアに来る前の話をしていて、両親のこととか、幼い頃のこととか、そんな他愛もない話題だったのだが。
とりあえず彼の頭を撫でてみると、二の腕を握る赤い手袋にギュッと力が入った。それでいて痛くない。掌の温かさが伝わってくる。
「ああ──生きているんだな」
安心したように呟くコンスタンティノス。
多分、私の心臓の音が聴こえている。
……何も言わずに頭を撫で続けた。
その身体の重みも、腕を握る力の強さも、直に伝わってくる呼吸の動きも、全部生きているとしか思えない。
そういえばさっき、小さい頃のことで、横たわるお母さんの上に乗っかって寝ていた話をしたっけ。物心つく前なので全く覚えていないのだが、まあ穏やかな時間だったのだろう。
もう少し、もう少しだけ。
彼の頭を撫でながら、なぜか私もそう思ってしまった。>>226
【おまけ】
「……申し訳ない」
顔を上げるコンスタンティノスに対し、私は首を横に振る。
「ちょっとびっくりしただけ」
正直、彼に頼られてそんなに悪い気分ではなかった。
「普段なら自制心が働くはずなんだがね」
疲れていたのかな、などと笑う皇帝。しかし顔が良いな本当。
「ところでこの状況……」
「ああ、まずいな」
なんなら一緒のベッドで寝たときよりまずいと思う。弁解の余地がなさすぎる。
とりあえず、と彼は身体を起こしてベッドに座った。
「……突然のしかかって重くなかったかな?」
「ちゃんと73キロあるのはよく分かった」
そう返せば、すまない、と目を伏せられる。
その姿がしおらしくて、つい、くすくすと笑ってしまった。>理由……、理由か。
私からの親愛の証ということでは通らぬか?
通りませんね?その言い方の時点で他に理由があるのは明白ですので。
>むぐっ!お、お前は手厳しいな……?
貴女に悪意は感じないからこの程度で済ませているのです、答える気がないのならこれは受け取らずに去らせていただきますが?(席から立とうと腰を上げる)
>ま、待て!?説明する!するから!
……ではお願いします。
>う、うむ……。恥ずかしい話だが以前お前に此処でアイスの事で迷惑を掛けた事があっただろう?その詫びだ。
……ああ、ありましたねそのような事が。
ですがあれは随分と前の事では?それを何故今頃になって?
>その……なんだ?今年になって私も水着になれるようになり普段の私よりも暑さに耐性が出来食堂のアイスの在庫も去年より余裕があるのもあって他者にアイスを施す余裕が出来たというか……?
それで今更ながらもあの時の借りを返さねば……と?
……そのような理由ですか。
>うう、そのような目で見るのはよせ?私とて自分の都合ばかりで虫が良い話だとは思っている!思ってはいる……が出来れば受け取ってくれると嬉しいぞ?
……はぁ、折角なので頂きますがこの量のアイスを私一人では途中で溶けてしまうので貴女も半分如何ですか?
>…………………………良いのか?(アイスとモルガンの顔を交互に見ながら)
ええ、どうぞお先に。(話の途中ずっとチラチラ気にしてましたし。)
>そ、そうか!では私が責任を持ってこのアイスを取り分けよう!カップをもう一つ用意するので待っているがいい!(慌ててカップを取りに行く)
慌ただしいな……、まぁこのような日もたまにならばあっても良いでしょう。やあやあお兄ちゃん元気かな?
可愛い可愛い妹がお兄ちゃんの夢にこんにちはだよ?
ほーら嬉しいだろう?
え?妙に顔が近い?
まぁまぁ気にしない気にしない!アヴァロンの風ツアーで私の顔なんか見飽きてるからどうってことないだろう?
それで何の用件かって?
んー最初はなんとは無しに夢魔らしくちょっとお邪魔して見ただけだったんだけどね?
此処に来てから一つお願いが出来たんだけど聞いてくれるかな?大丈夫?ありがとう!
キミの門番?のクハハハ言ってるのににこやかに挨拶したら問答無用で炎飛ばして追いかけてくるんだけどひどくないかな!?私って花の魔術師なんだよ!?せっかく綺麗な花を咲かせてるのに炎って良くないよね!?
幻術駆使してなんとか撒いたけどそれ以外にもチュンチュン言いながら刀持って追い回すのと時々変な猫と触手が出てくるんだけどキミの中って一体どうなってるんだい?!
私まだ何もしてないよ!?人の顔を見るなり危険人物扱いはあんまりじゃないかな?夢から覚めたらお兄ちゃん直々に一言文句を言っておいて欲しいね!!
げ!また見つかっちゃった!
それじゃ私は逃げるけど起きたらきちんと言っておいてね頼んだよマイロード?あー、メートル? どうかしたかい?
「ナポレオンが台所に立ってるところを見てつい……」なるほどな、確かにオレがここに立つのってまあ珍しいよなー。まああれだ、ちょいとこの前のバレンタインのお返しの缶詰の一件があってな、どうせならオレが自ら作ってみようかと一念発起してな、昼間にエミヤやブーディカから色々料理のあれこれを教えてもらってたんだよ。それでその復習をだなこっそりキッチンを拝借して色々作っていた、というところだ。
いきなり缶詰に詰めるようなものを作ってもあれだからまずは保存が効くだろう焼き菓子を焼いていてな……まあ、ビスケットとかクッキーというやつだ。現代でも保存食に使われていると聞くからなぁ。だからこう、少しだけチャレンジをしていたというわけさ。
深夜だし後で食べるってのも……今食べるのかい? そうかそうか。じゃあいつまでもここにいるってのもなんだからメートルの部屋で一緒に食べようや。あ、先にその焼き菓子をもっていってくれ。オレはここの片づけをしたらすぐに行くからな。我が夫、ただいま戻りました。
>あ、お帰りースカディと一緒にアイス食べてたんだってね?
我が夫も来ていたのですか?
>ううん、さっきそういう話を聞いたんだよ。
……まぁ食堂での話ですし隠れていた訳でもないので我が夫の耳にも入るのはおかしくはないのですが。
>アイスを一口一口美味しそうに堪能するスカディとクールに淡々と口に運ぶモルガンの姿が印象に残ったんだって。
……確かに食べる度に頷いたり目を輝かせたりと忙しい様子でしたね。
>あはは、スカディがそんなリアクションをするなんてよっぽどの物だったんだね?
自らが此処の者に最高品質で作らせた物だと言っていましたからね?確かに素晴らしい出来でした。
>手紙からの呼び出しで少し警戒しながら向かっていったんでちょっとだけ心配だったんだけど楽しめたみたいで良かった。
ええ……、まさかかつて異聞帯を治めた女王である者達が対峙して争う事もなくアイスを分けて食べる事になる日が来るとはまるで予想外の出来事でしたが中々に楽しめましたし新たな気付きを得ました。「重くない?」
そう問えば、心地よい返事が聞こえた。
「ああ、大丈夫だ」
その低い声は身体にもよく響く。
この前のお返しとばかりに、横たわるコンスタンティノスを枕にして、私は寝そべっていた。彼の体温や呼吸の動きが伝わってくる。
「……重くない、とは言わないんだ」
そう呟くと、ポンと頭に手を置かれた。
「命の重みを感じるからね」
そのままゆっくりと撫でられる。大きな掌で頭を撫でられるのは心地がいい。
「私からも前回のお返し、ということで」
そう言って笑う彼の振動さえも伝わってくる。
この前、胸に顔を埋めてきたコンスタンティノスの気持ちが、少しだけ分かった気がした。
彼が生きていると確信できる。それだけで、どうしようもなく安心してしまうのだ。
コンスタンティノスの体温に、つい微睡む。
「……寝るならちゃんと枕を使いなさい」
すぐに気づいて注意してくるあたり、やっぱりお母さんなのでは?
そんなことを考えつつ、「もうちょっとだけ」と我儘を言った。>おーい、モルガンお邪魔するぜー?(よたよたしながら入出)
む?どうしましたトトロットその様に荷物を抱えて。
>前に頼まれてた衣装出来たから持ってきたんだわ?
荷物ここに置いていいよな?
ええ、構いませんが……。
先に連絡を入れれば受け取りに行かせるというのにわざわざ運んできたのですか……?
それと私が以前に頼んだ物にしては些か量が多いのでは?
>うん、メディアに自分が作った服も一緒に届けて欲しいって頼まれてさー?
……魔女メディアにですか。(名前を聞いて目を細める)
>そうやって自分はあんまり良い印象持たれてないからってボクに頼んだんだぞー?もう少し優しくしてやったらいいんじゃね?服はモルガンに似合う感じの色合いで出来もいいんだしさー。
あの者は最近は控えてますが時折強引に結界を突破して来るなどで面倒が多いのです。
それと確かに服自体のデザインなどは悪くはないのですが少し装飾が……。
>そうかー?フリルいっぱいヒラヒラのゴスロリ系モルガンとかも結構似合うと思うしいいんじゃね?ボクは見てみたいなー?(にっこにこ)
……トトロットは自分の見たことのない未知の服装の話になると基本肯定の姿勢を崩さないのが時折困りますね?「あっ、よかったメアリ、ウサギったら手袋を落……どうしたメアリ!?なんかイカツいぞメアリ!?」?
俺はお前の侍従(メアリ)でも、ましてや夢を彷徨う少女(アリス)でも無い。お前の上司だ。ついでにお前もウサギじゃない。
まったく、少し目を離した隙に、こんな妙にメルヘンな異界と暗示に掛かって……まぁ、さしもの『犯人』も、お前のトンチキな語彙や意識は矯正しきれなかったようだが。
「何言ってるか分かるようで分かんないぞ、マッソゥなメアリ。とりあえずその逞しさを以て手袋を取ってきてくれ、無骨極まるメアリ」?
暗示、若干解けてないか?…いやしかし、今、解くにはやや面倒な類か。まぁいい、俺もお前も、こんな茶番に付き合う暇は無い。さっさと現に帰って、仕事の続きを……しつこい。だから俺は、手袋は取らん、と。
「──取ってきて。大事な、大事な証なんだ。そういう手袋なんだよ、メアリ」
……証、証か。クク お前、口の端。血が垂れているぞ。拭いておけ。
そういう事なら仕方がない、俺は侍従ではないが、事件(はなし)が進まないしな。取ってきてやる。
「あと、中になんかあっても飲んじゃだめだよ、絶対飲んじゃだめだよ」?
……なんだったか『2回言った時はフリ』だったか?
しかし、このモチーフでこの流れは、俺がやったら……まぁ、どうせ『犯人』の結界だ、どうなっても構わんか。
ーーー
ああ、まぁ。ウン。
デカくなる薬だし。
だろうよ。
「ちょっ、メアリ、燃え……いや、デカすぎなぁーーーーい!?」
うるさい。
文句は『犯人』に言え。
証拠(てぶくろ)は取ったろ、帰るぞ。>ちぇー絶対似合うと思うのになー?
何度言われようと着ませんので。
>仕方ないか、ところで今日はルル達は居ないのか?
今は出ていますがそれ程時間の掛かる用件ではないのでそろそろ戻ってくることでしょう。
>>……♪︎(ドアを開けて入ってくる)
噂をすれば……、ご苦労でしたね無事に用件は済ませましたか?
>>……!(こくりと頷く)
>カボ~ルル~お疲れ様ー!今日はお前達に新しい衣装持ってきたんだわ!
>>……♪︎(喜んで抱きつく)
>あはは!急に抱きつかれるとくすぐったいんだわ?
……そのルルの衣装も魔女メディアの作ですか?
>メディアから預かったのもあるけどボクが作った分もあるぜ?ルルに選んで貰うんだわ。
あ、カボには服縫い付けてあるから着替えは出来ないからマント系のアタッチメント用意したからな?
そこに並べるからそれぞれ好きなの選んでくれよ?
>>……!……♪︎(それぞれお気に入りを探してうろうろ)
トトロット、私はあちらでやるべき事がありますので終わったら声を掛けるように?
>おう!なるべく邪魔にならないように静かにするからそっちも頑張れよモルガン!
……ええ、ありがとうございますトトロット。いい夜だな、メートル。今日も今日とて夜更かしかい? ははは、アンタも遊びたい気分とみたぞ!
まあずっと色々頑張ってたらしいから息抜きしたくなるのもわかる。それで……何をしていたんだい? ほう、今までの記録を読んでいるのか。それは感心だな。今まであったことを振り返ることは大切だしいかんせん記憶っていうものは薄れちまうものだからなぁ。肝心なことを忘れてしまっちゃあ、今までの旅で出会った人やものに顔向け出来なくなる時がくるしなぁ。それに――振り返って思い出に浸るのも悪くない。いつか言ったかもしれんし、言ってないかもしれんが時には立ち止まるために振り返る、というのも大切だ。
進むことは大切だが今いる場所を確かめるためにも重要だからな。
それにしても本当にメートルは色々なサーヴァントたちと絆を結んだり、色々なことに立ち向かってきたんだな。蒸気機関との冒険、ロンドン紀行、旅の後の話、ああ、どれも――素晴らしいものばかりだ。今日は何を読むんだい? メートル。……そうか、それか。それもまた面白そうだな。パンケーキの話か。じゃあオレも一緒に読むとするか!>ただいまー、なんか今日は賑やかだね?
おや、戻りましたか我が夫。
ご苦労でしたね、向こうでちょっとした催しが行われていますよ?
>モルガンも作業お疲れ様。あ、ハベにゃんが来てたんだね?ハベにゃんとルル達が集まって何かしてる……?
>>いいねー!かっこいいぜカボー!そこでキメポー
ズだー!
>>>……!(くるっと回って腕を前に突きだす)
>……ルル達のミニミニファッションショー開催中?
我が夫も観戦してきたらどうですか?ちょうど良い息抜きになるかと思いますが。
>うーん……、とりあえずハベにゃんに挨拶してくるね?
ええ、どうぞ。
数分後……
>お待たせ、お茶淹れてきたよ?そっち座って大丈夫?(紅茶の入ったティーカップをモルガンの前に置く)
……構いませんが向こうで間近で観てなくても良いのですか?
>うん、ここからでも十分観れるし息抜きはモルガンにも必要だと思ってね?
一緒にお茶を飲んで休憩しながら観ようよ?
私としては休憩の必要はないのですが、……我が夫がそう望むのならば一考の余地はありますね?>そういえば催しと言えば小モルガン祭の開催日までもう少しだね?
ええ、既に会場の準備は万全妖精騎士達も調整に入っている事でしょう。
>ポスターとか作って宣伝もしたし皆も見に来てくれるといいね?
妖精國の頃は此方から告知などせずとも存在税の徴収量を増やされるのを恐れて時期になれば自然と集まっていましたがカルデアではそうは行きませんからね?
まぁ集められず失敗する等と思ってはいませんが?
>>ふぃー楽しいけど何回も着せ替えはしんどいから休憩休憩っと!マスター悪いけどボクにもお茶淹れてくれる?
>うん、ちょっと待っててね?
>>あんがとね?それで何の話してたんだ?
今度行われる小モルガン祭の話をしていました。
>>あーあれね?そうそうやってる途中で破けた時用にスペア用意しといたから後で持ってくるぜ?
いえ今日の様に何度もお前の手を煩わせる訳には行きませんので?後で取りに行かせますので纏めて用意しておいてください。
>うん、後で取りに行くからね?はい、お待たせ。(カップをハベにゃんの前に置く)
>>おっ、ありがとなマスター!(二人ともどうせ毎日ここにお茶しに来るついでだしそんなに心配しなくても良いのになー?そんな重いもんでもないし……、まぁ気遣ってくれるのは嬉しいしお互いすぐに意図が通じあってんのは良いんだけどな?)
……なんですトトロット?此方を見てにやけるなど?
>>んー?へへっ!なんでもないんだわ?さて、いよいよ小モルガン祭の本番ですが……お前達準備に抜かりはありませんね?
>はっ!我ら妖精騎士三名と他二体!万全の状態で挑みます!
うむ、宜しい。
今回は此処カルデアに来ての初のモルガン祭です。
都合により小規模のなりますがその分お前達と縁のある者達の目に留まりやすい……。その者達に恥を晒さない振る舞いを行う事を常に意識するように?
>>今回はボクも運営スタッフとして参加するからよろしくな?もし競技中に服が破れたりしてもちょっとぐらいなら後でパパッと直すし予備の服も用意してあるから安心して全力出してけよー?
>ハベトロット……!支援感謝する!(破けない事に越したことは無いのですが正直破かないで済む自信がありませんわ……。)
うむ、してルル達よ?
お前達は初めての参加でありながら此度は先陣を切る役目.……、立派に果たす自信はありますか?
>>>……!!(いつもよりビシッと敬礼)
その意気や良し。
まもなく開会の式が始まりますので各々持ち場に着きなさい。
お前達の活躍……、期待していますよ?メートル、眠れないのかい?
まぁ、本当にメートルは夜に生きるんだなぁ。ああ、待て待て言葉通りの意味だ。紛らわしかったよな。すまん!
それでまあ今夜はどうした? ……夏が終わりそうで少し寂しい? ああ、そうだな。今年の夏は色々あったもんなー……。しかもメートルの故郷だと割とこういうときに夏祭りとかあったんだろ? それにイベントも目白押しだったもんなー……。今年の……はまだ言えんな。
こういうのはあれだろう? パーティーが終わった後の物悲しさに似てるよなぁ……。楽しかった一時はあっという間ですぐに別のことがやってくる。メートルのところだと諸行無常というのかね、これは。まぁでも物事に永遠はない、それでもオレたちの心の中にそのきらめきがある限り思い出や記憶はずっと生き続けるんだぜ。
まぁ、なんだ。メートルはこの夏は楽しかったかい? 楽しかったのならそれでいい。さぁ、もう遅いから寝ようぜ? まあ、何かしたいのならまた別だが……そうか、まだ終わってないのか。なら映画でも見るか! ジャンキーな食べ物を持ってくるからメートルは映画を選んでいてくれ!ドライヤーの音で目が覚める。
確かシャワーを浴びた後、部屋着に着替えてそのままベッドで寝てしまったはずだ。髪を乾かせないほどの疲労だった。
「ん……?」
目をこすっていると、ドライヤーのスイッチが切られる音がする。
「おや、お目覚めかな」
コンスタンティノスの声が背後から聞こえてきた。彼が髪を乾かしてくれていたようだ。
「髪が濡れたまま、というのは良くないと思ってね」
勝手に乾かして申し訳ない、などと言いつつ、今度は冷風を当て始めるコンスタンティノス。温風の後に冷風で乾かすことで、髪のダメージを抑える技術を知っているとみた。
艶のある彼の髪の謎が少し解けた気がする。
「……ありがとう」
ドライヤーの音に掻き消されるくらいの声で、そっとお礼を言う。軽く頭を撫でられた気がするが、多分気のせいだ。……ムゥ。仕事は無いから、起きているにはヒマ。とはいえ夢も特に見ないから、眠るには半端。
ここらで適当に酔っ払った警官サーヴァント共からの電話か、先刻のホラー映画で眠れなくなった助手でも来れば、たとえ一瞬でも退屈はしない、が。
夜は夜。そんな都合の良い事は早々、起きはしない、か──。
「ヘイ、スルトさん。唐突ですが、一局、打ってくださいな」?
……。
……クク なんだ、そのゲーム機は。
どうせ助手、お前、さっきのホラー映画で眠れなくなったんだろう。知るか。気合いで寝ろ。
……と、いつものように切り捨ててやろうと思ったが、このまま夜を過ごす、というのも案外ヒマでな。今日は気まぐれに付き合ってやる。
「もしやスルトさんもだいぶ怖かったですか、あの映画」?
二次元の前に、三次元(ココ)ではっ倒されたいのか、助手。ホラ、とっととコントローラーを寄越せ。
クク さて。派手に85勝目を飾ってやるとしよう。
「何しれっと盛ってるんですか。85連勝なのはこっちでしょうが」?
オイコラ、盛ってるのはどっちだ。よしわかった、今宵、完膚無きまでに無慈悲な決着をお前に刻んでやる。覚悟しろ、助手。ローマのコンスタンティノスは文武両道、眼鏡もまた良き、若くして名をカルデアのライダーに連ね、と、とにかくイケてるローマ皇帝である。
そんなコンスタンティノスの艶やかな御髪が、
特異点の突然の大雨により、ぽたぽたと雫を滴らせる羽目になっていた。
カラスの濡羽色、というのが似合う程につやつやして綺麗だが、サーヴァントでも身体を冷やすのは良くない。マスターとして見過ごせない。
「いやいや、マスター。私はいい。乾かすのは君が先で構わないよ」
私は貴方が馬をかっ飛ばしながら傘役も務めたおかげで大して濡れてないんですよ、このジェントルめが、と、調査を終えて拠点に帰ってきた瞬間、スッとドライヤーを用意し、問答無用にわしゃわしゃと御髪にあてる。
さらさらと靡く髪。気品漂う何かしらのフローラルな香り。
なんてこったこの皇帝、ドライヤーだけでもロイヤルだ。なんてこった。一般庶民の語彙では、それしか言えない。
「ははは、なんだか申し訳ないな。申し訳ない、のだけど……うん、くすぐったいけれど、暖かくて、心地良いな」
成す術無く、しかし子供のように無邪気にはにかむコンスタンティノス。
だからそういうの反則だからおよしなさい、と、仕上げのタオルをキツめにわしゃわしゃと食らわせる。
あわわわ、とタオル攻撃に慌てふためく皇帝は、ひどく新鮮で破茶滅茶に可愛らしかった。
……なんだか、脳内のメルトリリスに滅茶苦茶にこやかにサムズアップをされた気がしたが、これはきっと気のせいだ。うん。>さぁーって!開会式も無事終わり!いよいよカボ&ルルによるエキシビションが始まろうとしているぞぉー!!観衆のみんなー!力の限りの拍手で出迎えてあげましょー!
パチパチパチパチ
>>……♪︎(愛車に乗りながら登場し手を振って応える)
>>>うおーがんばれー!ところでさゲーム大会に続いてまたジャガーマンに実況任せたんだな?前回の実況が気に入ったのか?
いえ、前回と同じく人選はダ・ヴィンチに一任していましたので。
>>>なーんだモルガンこういう熱いのが好みなのかと思ったのにさ。
嗜好はともかくこの様な場に適した人選かと。
>>>だよなー!盛り上がるよなー!あっ!ルル達がスタート地点に移動したぜ?
>それではカボ&ルルの準備も整ったところで!開始まで……!
3……
2……
1……
スタートォ!
>>……!!!(最初の直線を勢い良く飛び出す)
>>>うひゃー!最初から凄い勢いで飛ばしてるなぁがんばれー!ほらモルガンも声かけてやれよー?
いえ、予行では問題無かったのですし、この程度の事では私が声を掛けるまでには至りませんね?
>>>はーモルガンは厳しいなぁ?(でももしどっかで危ない場面とかあったら声掛けちゃうんだろうなー。)……なあ、メートル、どうかしたのかい? 何? ほかの女性職員に何をしていたのかって? ……ああ、うん、いわゆる紳士の嗜みというやつさ。何せいいところがあればそれを称えずにはいられない。どういうわけかオレはそういう性質でな……。あー、うん。どうしてオレがそういう紳士のたしなみとかしようとするのかだって? そりゃあいい女がいればいいところとかを誉めたくなるんだよ。どんな女にもいいところはあるからなぁ。まあそういうことさ。まあ、こればかりは……いや、どうやら生前のオレにはそういったエピソードにこと欠かなかったらしい。おそらくそれもあるんだろうな、うん。まああとはジョセフィーヌへの手紙のこともあるのだろう。まあ彼女のことが愛しくて愛しくてたまらなくて戦地から手紙をたくさん出していたらしくてな、オレ。ああ、内容は流石に口では言えん。すまんな。
……メートル、どうかしたか? そんなにじっと見て。何?「誉めてほしい?」……ああ、わかった。まあそれに関しては後でゆっくり話すさ、必ずな。いかんせん立ち話じゃあ疲れるくらいに話すかもしれんから楽になれるじゃないと言い尽くせないんだ。だから後でオレがオマエさんのマイルームに足を運んでゆっくり話す。これで、いいかい? ……ありがとな、メートル。じゃあ、またあとでな。ようメートル!浮かない顔をしてどうした?
>あっ、ちょうど良かった。
ちょっと相談したいことがあるんだけどいいかな?
ダコール!恋愛事以外ならばこの俺に任せておけ!
>……恋愛相談はダメなんだ?
俺はやる気を出したら最終的には不可能を可能にしちまう男みたいだからな?
他はともかくこれに関しちゃ俺のやり方は参考にならん!!特にメートルみたいなタイプにはな?
>……そっか。
おっとぉ?その様子じゃそっちの相談だったのか!?
まぁ待てメートル?アドバイスはしてやれんが女王陛下ともっと上手くいくように支援はするぞ?
>支援って?
お前さんは今まで通り自分らしく突き進めばいい!心配はいらん俺が付いてる!必要ならば虹も架けよう!可能性の男がアンタの選択を祝福する!!……自分で言うのもなんだがこれ以上の支援はないだろう?
>うん……!ありがとうナポレオン!
イイ男の顔だ!さあメートル! 新しい伝説を作りに行こうや! 出来れば誰しもに望まれる安寧と栄光の伝説をな!>お待たせ遅くなってごめんね?
来ましたか、ご苦労でしたね我が夫。
>>お疲れマスター!まだルル達のが始まったばっかりだからまだ間に合うってほらここ座ってさ?(席をずれてマスターを真ん中の席に誘導する)
>うん、ありがとうハベにゃん!ルルーカボー!頑張ってー!
>>おーすっごい滑らかなコーナリングだなー!がんばれー!!
>>>急なカーブも突如現れる障害物もルルの華麗なハンドル捌きと助手席のカボの狙撃によるサポートで撃ち落としたり倒したり的確なサポートによるコンビネーションで順調に進んでいくぅー!
ふふふ……、難所はまだまだこれからですからね?この位で驚いてもらっては困ります。
>>ひそひそ(なんだかんだルル達が活躍してると嬉しそうだよなモルガンってさ?)
>ひそひそ(今回初参加だしコース配置はモルガンが決めてるから自分の課した試練をちゃんと乗り越えてくれてるのがわかるからね?)
……お前達よそ見をしていると見逃しますよ?とある神がユガを廻す際、メリーと名付けられた傷ついた人形を不出来と認定し消してしまった。
その夜、神のもとにいきなり念話がかかってくる。
「私、メリーさん。今、村にいるの」
神は些事と思い念話を切るが、すぐにまたかかってくる。
「私、メリーさん。今、リンボの後ろにいるの」と言われ、その後念話がかかってくる度にメリーさんの現在地が神のもとに近づいてくる。
ついには「私、メリーさん。今、空想樹(スパイラル)の根本にいるの」という念話が。
神はヴィマーナで根本を見るが、そこには誰もいない。
そして再びかけられる念話。
「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの」
「憎しみを持つ人形…………不出来にして不要、即ち邪悪………次のユガに………在る事、能わず……」>おーっと!これは最初の難所!所々に障害が設置された左右に曲がりくねった嫌らしいコースがお出ましだー!
む、嫌らしいとは失礼な?(むすっ)
>>どうどうモルガンおちつけって?
>>>……!!(スピードを落として慎重にハンドルを切る)
>難所とはいえこんなところでは躓いてはいられないとばかりに上手く軌道に乗って順調にクリアしていくぞー!!
>>>……!(アイコンタクトをする)
>んー?何か様子が……?
>>>……!!(急にスピードを上げる)
>あーっと!急なスピードアップ!?マシントラブルかはたまた何かの策か!?しかしこんなところでスピードを出したらコースを飛び出してのクラッシュは免れないぞー!?
>>>……!!!!(目の前の障害物のパネルを撃ち倒して勢い良く乗り上げ大ジャンプ)
>>わールルー!カボー!?
>>>>……大丈夫だよきっと。
>こ、これはぁー!?障害物のパネルと勢いを利用しての大ジャンプからの大幅ショートカットの魅せプレイ!?
一歩間違えれば大クラッシュからの即リタイアであろうこの大技をぶっつけ本番で見事こなし観客席を沸かせました!くぅぅ~!!やるじゃにゃ~い!(サムズアップ)
パチパチパチパチ……!
>>すっげー!今の見たよなマスター!モルガン!
>>>>うん、凄かった。
驚きました、まさかルル達があの様な賭けに出るとは……。ン?何だ、助手。漫画越しにキョロキョロと。
「このデスソードファイアとかいうヴィラン、なんかだいぶスルトさんが下敷きっぽくて」?
デス……何だって?
それは、海賊の寄越した……プチ・サバフェスなる催しの同人誌、だったか。それがいったい何だと……。
……。
……えっ、なん、なんだ、この、まったく覚えが無いのに、滅茶苦茶に覚えがある感じのキャラは。
ハッ!そ、そういえば、夏の半ばから事務所のワルキューレにたまーに
『了解しました、デスソードファイア。ワ〜ルキュ〜レ〜!』
とか妙な返事をされる事が……ま、まさかあの、なんでもアリすぎる銀河(ユニヴァース)の、俺の別霊基(オルタナティブ)、とかか……!?
「何か心当たりがあるんですね。こちら、なんか、どっかの遊園地のショーの二次創作らしいですよ」?
あぁ、絶対あの銀河だ、そんなトンチキ極まる遊園地を設えるのなんぞ、あそこしか……あ、イヤ待て、コイツと組んでるチェーンソー持った女怪人、見覚えが。
コイツらが共に在る、ということは、コレはもしや、カルデアのある時空が由来の……?
ならば、このデスソード何たらの下敷きは、俺と……何してんだ、何してんだ、アイツ。
というかアレはもっとこう、四角四面に生きてる感じの男じゃなかったか。
「シグルドさんの話でしたら、だいたいこんな感じですよ。ごく稀にメガネキラーンとかしてくれるし」だと?
メガ……イヤ愉快か!愉快か、あの竜殺しっ!
「だとしたらいやあ、だいぶ精度高いなぁ、このスルトさんエミュ」?
おまっ、何を言うんだ助手、俺はもっと真面目(シリアス)だろう。
くっ、いったい何があったか知らんが、ひとを素っ頓狂なキャラのロールに利用しおって……今度会ったら、あっちをド派手に爆発させてやる……っ!>大幅なショートカット成功で難所をいくつか越えた精神的余裕からか安定した走りで今見事ゴーォォル!!
野郎ども!素晴らしい物を魅せてくれたこの小さな英雄達に惜しみ無い拍手を!!
パチパチパチパチ……!
>>……♪︎(車から降りて手を振りながらぴょんぴょん跳ねる)
>この後スタッフによる撤収作業の後にバーゲスト選手による競技が始まるので観客席の皆様方に置きましてはしばらく歓談でもして待っててにゃ~?
>>……♪︎(モルガン達のいる関係者席へと駆け寄る)
>>>お疲れー!頑張ったなーカボどっか解れたりしてないか見せてみ?(カボを抱き上げた後色々チェック)
>>>>二人ともお疲れ様凄かったよ!
>……♪︎(笑顔)
二人とも少し此方へ……。
……!!(モルガンの前に並ぶ)
危険な場面もありましたが場はとても盛り上がっています、お前達にとって初の大舞台での大役……、よくぞ成し遂げましたね?
……!!!(満面の笑顔で敬礼)
>>>>今度は先輩達の活躍を応援する番だよ?しっかり応援しようね?
>>……♪︎(こくりと頷いて席に座る)>待たせたな皆の衆!そろそろ準備OKとの事なので中継をバーゲスト選手のいる別会場へと切り替えるぜー!
>>……。(遂にこの時が来ましたわね。)
>会場ど真ん中で剣を携えて1人立つバーゲスト選手!
今回の競技は仮想魔獣100体との対決!
ルールを説明するぜー!
勝敗は勝つか負けるかの野生の掟!
そして特殊ルールとして今回は事前に用意された体操服で戦い鎧への換装は不可!
その他の装備やスキルの使用には制限がないが宝具の使用は競技中一度のみ!雑魚を一掃か強敵が出てくるまで温存か果たしてどこでカードを切るのか!?そこも注目していきたい!
>>観衆達よ聞け!
私バーゲストは妖精騎士ガウェインとしても!この名を与えてくれた陛下と先の素晴らしい活躍を見せた同胞達に!決して恥じぬ戦いを見せる事を!
今!この角(けん)に誓おう!
>おーっと!腕を天に高く掲げバーゲスト選手!決意の咆哮!!これは熱い!熱すぎる!危うく私の中のジャガーの野性まで呼び覚まされちまいそうだぜ……!
>>>ヒュー!かっこいいなぁバーゲストのやつ!デッカいとシンプルな体操服でもポーズが様になって羨ましいなー?
比較などせずともトトロットの小柄さにはバーゲストとはまた別の持ち味を持つのでそれを活かせば良いかと。
そしてバーゲストよ、宣言通りお前の勇姿見せてもらいましょう……。(──光と炎に照らされる顔。『あの時』とそこだけは同じ。
だが、彼女(オフェリア)の瞳に憂いや、後悔の色は無い。ただ穏やかで、楽しげで。だからこそ『もしも』が幾つも過る。
……もしも。もしかしたら。俺もまた、あの地でも、そう在る事ができたのだろうか?)
「いやぁ、さすが当遊園地の名物、花火きれいですねぇ〜」?……助手、お前な。ひとが物思いに耽っている時に。
「物思い?やはりキリ様といえども、まだまだオフェリアさんは任せておけないのです?」と?
フン。間男ならばいざ知らず、何よりオフェリアが望んだ事だ。そんな無粋なマネするか。
(『その顔だ、愛しい男と見たいのだろう』とか言うから、だいぶオフェリアさん照れてゴネたおしましたけどね…!語彙力が直球すぎるわ!ってカイニスさんとスマブラの危機でしたけどね…!ごにょごにょ…)
聴こえてないようで、なんとなくはわかるぞ。
ぶちぶち言うな助手。あと、たとえなんか神霊っぽいアレと戦っても大丈夫だ、どうせ俺が勝つ。
「いやだぁ、それ勝った方が敵になるだk…げふんげふん!!ウフフ、わぁ、花火キレイ〜☆」
誤魔化し下手くそか。まったく、お前はいつもひとを大雑把な怪獣扱いしおって……獲物は器用に狙い澄まして焼ける方だぞ、俺は。
……しかし、アレだな。花火。火薬の量と向き、風速なんかで範囲や色が変わる、のだったか。
ふむ、ふーむ……色んな反省も含めて俺の技に活かすとしたら、こう、『犯人』を追尾して爆発する技とかにだな……。
「オイィ!しとやかに『それなりに綺麗だなぁ』とか言うかと思ったら!」?
イヤ、最初、派手なのはどうかと言おうとしたが、多分『色があるのが大事なんです』とか言うのだろうから、それを見越してスキルを組んだのだが。
「カーッ!このバトル脳がよぉ!」?
ン、俺はいついかなる時もオフェリアのために戦えるよう努めているが、それがどうかし……だぁ、いたいいたい、ほほをつねるな。めんどくさいやつだな!>では……開始(はじめ)ェ!!
はぁあああ!!(雄々しく咆哮しながら群れへと突進)
>宣言通り魔獣の群れに一瞬でも怯むこと無く自ら敵陣の中へと切り込んで行くー!
数が多くともこの程度の者共など!腹ごなしにもならん!
>バーゲスト選手が勢い良く腕を振る度に魔獣達がまとめて薙ぎ払われ後続の魔獣達にもぶつかって10……!20……!とどんどんと数を減らしていくー!
豪快ながら爽快!まさにバゲ子無双!!
実況!!その気の抜ける呼び方はおやめなさいな!?
>>ホントゲームみたいな勢いで減ってってるなー、これ宝具使わなくてもすぐ終わっちゃうんじゃないか?
>>>いえ、大量出現する魔獣達も徐々に厄介になる様に設定してありますし一定数を越えると強敵も出現するのでこれからですよ。
>>>>今吹っ飛んでる魔獣達も特別弱く設定してる訳じゃないんだけどその分バゲ子さんの凄さが良くわかるね?中継だから向こうからはわからないかもだけどルル達も一緒に応援しようね?頑張れバゲ子さーん!
>>>>>……!!(パタパタと小さな応援旗を振る)……どうした、ジャケットの裾を引っ張って。そんな目で見つめてきて何か言いたいことがあるのかい? ああ、こっちに来る前の癖でこの時間まで起きていたのか。ここに来る前はよく深夜のラジオを聴きながら勉強なり作業なりしていたからその癖がついたのか。だからよく夜更かししていたのか。
アレ、いいよなぁ。優しいナレーションと心地いい音楽。アーカイブで聴いたが色々と抒情的なものをかきたたせられるし、まだ見ぬ地に色々な思いを馳せられる。実にいい。いつかこの戦いが終わったらメートルも色々と世界をめぐるのかい? ……色々な英霊達に関連する場所を可能な限り巡りたいのか、そうか……そうだよなぁ。書籍と現実じゃあ色々と違ってくるよな。絵一つとっても大きさを示した数字と実際見たときのインパクトじゃあ違ってくる上にインクと実物じゃ印象が違ってくる。それが実際の建物と空気感となりゃなおさらだ。その時は思う存分旅をしてみるといい。ああもしよかったらオレの故郷であるコルシカ島、そしてオレの宝具の名前――凱旋門のあるパリに立ち寄ってくれ。きっとメートルにとっていい場所になると思うぜ?
まあ、なんだ。しかし……この深夜ラジオのアーカイブ結構な量があるな。せっかくだから一緒に聴くか。何かしながらでもいいぜ? レポートなり小説なり旅行計画なり……一緒になにか書いてみるか!>70……80……90……!?
早い!早いぞ!?バーゲスト選手!
出てくる魔獣を雑魚中ボス問わず片っ端から千切っては投げ千切っては投げの一騎当千!ダメージらしいダメージといえば激しい動きに耐えきれないで所々破けている体操服だけかー!?
こちらがなるべく気にしない様にしていることを……!本っ当に一言多いですわねあの実況担当……!(実況席を威圧)
>ぶるるっ!?なんか獲物を狙う目で見られたみたいな悪寒が……?
そうこうしている間に難なく99体目が消滅させられいよいよラストの大ボスの登場かー!?
ゴゴゴゴゴ……
……ようやくお出ましですわね?
>盛大な地響きの音と共に現れたのは巨大なドラゴンだー!!くぅーかっけぇぜ!
それとこのドラゴンも簡易シミュレーターによる仮想で作られているのでブレスとか吐きますがフィールド外となる観客席の皆様にはけして当たりませんのでご安心して超ド迫力な戦いをお楽しみくださいにゃー!
……予行の時は多少の不覚をとりましたが今回はあの時の様にはいきませんわよ!!
>いった!いった!バゲ子が
行ったー!よっしゃー!ブチカマせー!(マイクを握って立ち上がり反対の腕を振り上げる)
……実況が少し熱が入りすぎでは?
>>まー観客席も盛り上がってるみたいだしいいんじゃね?終わったらまた落ち着くだろ。
おっドラゴンの腕に鎖を絡めたぞ!いけー!バーゲストー!やっちゃえ!すごいものを作りました。
ええ、此度のイベントのサバフェスなるものの記録を見まして、本を、創作物を作るものたちに触発されましてならば私も何か作ろうかと思い立ちこちらの本を作りました。
そうですね……ある國の王女が冒険しつつ、たった一つの宝を見つけに行くというお話です。話と挿絵はこの私が、装丁はバーヴァンシーが手伝ってくれました。そして本を作るなら綺麗にしたいのでこのエンボス加工なるものと箔押し、そして小口染めとスピン、ハードカバーやトレーシングペーパーの遊び紙などととことんこだわるだけ拘りました。本は何度も読むことで新たな世界が広がっていく、実にいいものですからね。豪華で、そして頑丈にしたかったのです。
……それでですが、まずは手伝ってくれたバーヴァンシーを呼んでくれませんか? ええ、彼女には色々と世話になりましたので。「どうせならお母様が考えたデザインを最高のものにしたい」と言いながらアレンジしてくれた彼女には感謝しきれませんので彼女にお礼がしたいのです。ええ、いわゆる献本というものですね。どうか早く、出来るだけ早く呼んでください。一刻も早く彼女に私の本を読ませたいのです。報酬ですが……こちらの本を差し上げます。この本、最初はバーヴァンシーとマスターに見せたかったのですから……。>バーゲストが鎖を絡めて飛び乗ろうとするがドラゴンもその巨体を揺らして阻止しようと暴れまわる!!
>>……遂に呼び捨てになりましたね?
>>>ジャガ村さんも熱狂してるからね仕方ないね……。
ちっ……!ならばこれならばどうだ!?(ジャンプしてドラゴンの胸に思い切り剣を突き刺す)
グゥオオオ!!!
>あーっと!炎を纏った剣がドラゴンの胸に突き刺さる!
ドラゴンのサイズからすれば針を刺したような傷だが内から溢れでる炎には大ダメージか!
まだ終わりじゃありませんわよ!(剣の柄に飛び乗りそこから顎に向かって垂直アッパー)
グヴォッ!?……ズウゥウン
>のたうち回るドラゴンの顎に強烈なアッパーが炸裂!これには流石のドラゴンも引っくり返ってしまったー!?
これで……!トドメですわ!!弱肉!強食!!
>こ、これは豪快!!胸に刺さったままの剣を喉元まで力ずくで切り上げドラゴンの胸から上を真っ二つにしてしまったー!?
我が剣に断てぬ物無し!ですわ!!(ドラゴンの胸の上で高々と剣を掲げる)
>決着ゥー!巨大ドラゴンであろうと屈強な妖精騎士の敵ではなかった!!
さあ野郎共この英雄に盛大な歓声と拍手を送りたまえー!!
パチパチパチパチ
>>よくやりましたねバーゲスト。
>>>>すごかったなー!そんじゃボクはバーゲストにスベアの服渡しにいってくるんだわ?
>>ええ、頼みましたよトトロット?メートル、何を書いているんだい? へぇ小説かぁ。懐かしいな……まあ実はオレも書いたことがあるんだぜ、小説や色々と……な。まあ今でも残っているというのはちとこそばゆいがな。え? 何を書いていたのかだって? 仮面の予言者という話やウサギと猟犬と射手、後は詩や……クリッソンとウジェニーという小説とかまあ色々書いていたな、オレ……。たまに読み返してはいるが当時考えていたことなどを思い出す。ああいうことあったなとかこれは或る人のために捧げたなとか色々な思い出がよみがえってくるんだな、これが。メートルはそういうことをするのかい? ……なるほど、なるほど。作ったばかりだからまだ読み返してはいないのか。そりゃあいい。ならいつか読み返してみるといいさ。人によっちゃあ照れくさくなったり色々もだえると聞くがそれもまた、きっといいものさ。思い出にふけるもよし、また冷静に当時のことを分析するもよし。その時が来たらオレに聞かせてくれ。ああ、気が向いてからでいいぞ。
それで……メートルは今どんな話を書いているんだい? なるほど新聞小説のような連載話? それはどういう……ああ、なるほど。一日1000文字程度の話をほぼ毎日連載するような話か。毎日書くのは大変だからなぁ、無理せずに頑張れよ、メートル。んで一体どういう話なんだい? ……それだけは答えられない? そうかー……そうか。すまん、ちと悪いことを……え? 完成したら読んでほしい? ああ、それなら仕方ないな! じゃあその時は読ませてくれ。約束だぞ、メートル!……いや、彼、そう、彼は、果たしてメイド、と称して良いものなのでしょうか。
そもそも、私が以前、執事にと雇用についてお話していたのは、眼鏡と燕尾服の眩しい、青い瞳の生真面目極まる勇士っぽい紳士であった気がします。いや、絶対にそうだった。
それがどうして、いったい何があってこんな、
鉄仮面に赤い瞳、ゴツい体格にメイド服という、破茶滅茶なビジュアルの青年になってしまったのでしょう。
眼鏡の紳士はいったいどうしたのか、代わりに推挙されてきたとしても、何故に燕尾服でなくメイド服なのかとか、思い付く事を正直に聞いてみましたが、なんとも言えない表情で(鉄仮面ではあるけれど)唸っては、はぐらかすばかりで、明確に答えを得る事は出来ませんでした。
……それで、どうしてそれでも雇ったのかって?
格好はあまりにも滅茶苦茶だし無愛想だけど、
給仕・侍従としては腕が良かったからかもしれません。
雇用の日に飛んできた呪詛をはたき落として、守ってくれたからかもしれません。
……或いは、同じ日に「お前の従者で在りたいのだ」と、それだけは正直に話してくれたからかもしれません。
……その全て、放ってはおけなかったからなのかも。
とにかく私は、それでも彼をメイド(※便宜上)として側に置……スルト、ねぇ、スルト。どうしてはたきを茂みに向かって豪快に突き刺しに行ったのかしら。
「先約(アポイントメント)も無く、お前を撮る不遜な輩がいたものでな」?
護衛は嬉しいのだけど、ちょっとやりすぎではないかしら?
そんな物騒だから貴方『猟犬』なんて言われてしまうのよ?
「それはそれで悪くない」?
いや、どうしてちょっと嬉しそうなの!お願いだから、お互い、もう少し穏やかに過ごしましょう!?>お待たせーバーゲストもこっち来たぜ?
>>陛下、競技中に肌を晒し見苦しい姿を見せてしまったことをお許し下さい。(モルガンの前に膝をつく)
何も恥じる必要などない、敵の攻撃を受けて破れたのではなく自らの全力を出した事に服が耐えきれなかっただけの事……。
此方の期待通りの戦果……、ご苦労でしたねバーゲスト。
>>陛下……!有り難きお言葉感謝致します……!
>>>バゲ子さんの席も用意してあるから一緒に観戦しよう?
>>マスター、お気遣い感謝しますわ。(着席)
>>>>……。(隣の席に座ったバーゲストをつんつん)
>>むっ?どうした?
>>>>……♪︎(笑顔で拳を突き出す)
>>……フッそういうことか。
お前達のエキシビションでの活躍が続く私の戦いへの糧になった。
礼を言う!(笑顔でこつんと拳を合わせる)
>おーなんかいいなー!そういうの!なーマスターもそう思うだろ!?
>>>うん、言葉は少なくとも通じあってる感じで憧れるよねー?
……成る程お前達はああいう仕草が好みでしたか。>次はバーヴァン・シーの出番だよ、楽しみだね?
ええ、今回は観客もいますので予行の時はなかった要素を付け加えています。
>>えー、もう少ししたらバーヴァン・シー選手の競技の時間ですがその前にルール説明といきまっしょう!
>>>あーあようやく出番かと思ったらまだあんのかよ?待ちくたびれちまったぜ……。(両手を頭の後ろに回して椅子を傾けながら足をぷらぷら)
>>ルールは簡単!シミュレーションで作られたマップを迫ってくる障害を排除しながら時間内にゴールを目指す!2D横スクロールアクションとかイメージしてくれたら分かりやすいかにゃ~?
>その例え通じる人なら分かりやすいけどここの観客層だとどうなのかな……?
>>そして本番での追加要素として各地に配置された?ボックス!
これを使う事で中身によって有利にも不利にもなるとの事!
>>>ふ~ん?まぁお母様には悪いけどアイテムとか別に必要ねーと思うけどな?
>>モルガン陛下からのお達しで『配置してあるのに使わないのは盛り上がりに欠けるので全部とは言いませんが適宜開ける様に』との事!
簡単には無視出来ないぞ~?(バーヴァン・シーを指差す)
>>>げっマジか……、いった!?(椅子を傾け過ぎて引っくり返る)
>>おーっと!?バーヴァン・シー選手!まだこれからだというのに引っくり返るとは幸先が悪いが大丈夫かー!?
そんなところ実況すんな!こんぐらい平気だっての!?(背中を擦りながらスタート地点に移動)
>>>>あっははは!面白いなアイツ!挫けず頑張れよー?
……バーヴァン・シー。>そんじゃ気を取り直して……スゥタァートゥ!(巻き舌)
>>はっ!この程度のやつらチョロいチョロい~♪︎
>バーヴァン・シー選手!スタートから押し寄せる敵達を軽く踏みつけてジャンプしながらの軽快なスタートダッシュ!
>>ん?なんか変な箱が並んでる……さっきのはあれの事かしら?
>早速追加要素の?ボックスがお出ましだー!2つ並んでるうちのどちらかしか開けられないが果たしてどちらを選ぶのかー!?
>こっちにしーよぉっと♪︎
開け方はこれでいいのか?(右の箱の蓋をパカッと開く)
ブッブー!(けたたましい音を鳴らしながら箱から敵が飛び出す)
>>げっ!?(咄嗟に後退りしながらフェイルノートで撃退)
>残念!ハズレを引いてしまったようだー!
>>>ああもう!何をしているんですの!?(やきもき)
>>>>なー、あの箱の中身ってモルガンが考えたのか?
いえ、発案は私ですが内容に関しては制作者のダ・ヴィンチに一任しましたので……。
>>>>てことは箱からどんなの出てくるのかはモルガンも知らないのかー。
ええ……、ですのでバーヴァン・シーが突如追加されたあの箱の中身をどの様に使いどうやって事態を切り抜けられるのかの状況判断力を見極めたいと思います。
>>>>あーそういうことね?こりゃバーヴァン・シーも大変なんだわ……。>さてさてステージもそろそろ中盤に差し掛かろうというところですが現在バーヴァン・シー選手が開けたボックスは合計4つ!うち3つがハズレで1つがお助けアイテムの(効果は凄いが)毒々しい色のジュース一個……うーんしょっぱい!
次だ次!ん……?今度は箱3つかよ。
>開けられるのは一個だけ!今度こそ幸運を手繰り寄せられるかー!?
ん~、真ん中のこれ!(真ん中の箱を開けると中から眩い光が溢れだす)
何これ……、またハズレかよ?
>いや光の中から現れたのはー!?
>>問おう……、貴方が私のマスターか?ヒヒン!
はぁ?
>手元の資料によりますとあの馬はお助けユニット『せきとくん』!乗ることで一定時間スピードアップが可能とのこと!これはハズレによるタイムロスの多いバーヴァン・シー選手にとって大当たりかー!?
ふーん?こいつの事は良くわかんねぇけど楽になるなら使ってやるよ?ついでにこれ飲むか?(せきとくんに跨がりながらジュースを差し出す)
>>ヒヒン!これはこれは景気づけに頂きましょう!ゴクリ。
>おや……?ジュースを一気飲みしたせきとくんの様子が……?
……おい?なんか体が赤くなってきてるけど大丈夫かよ?
>>ブゥルヒヒン!力が漲ってきました!今ならば更なる力をお見せ出来そうです!しっかり掴まっててくださいマイ・マスター!
その呼び方やめ……ろぉおお!?ちょっまて!はっやっ……!?
>これは明らかに想定の速度の数倍の勢いが出てますが周囲の敵を蹴散らしてどんどんとステージの奥へと進んでいくー!?
>>>あちゃー多分本来は自分用のアイテムをNPCに使ったから挙動がバグってるんだわ……。
とーまーれー!おーろーせー!?
>えー手元の資料によりますと一度乗ると効果時間終了かボスステージ到着まで降りれない仕様だそうで!踏ん張れ若人!舌噛むなよ!
ふーざーけーんーなー!?「まだ寝ないのかな、マスター」
ベッドに座っていると、コンスタンティノスに声をかけられた。時刻はもう夜の11時だ。
「誕生日でお祝い続きだったから疲れただろう?」
そう言いながら彼は隣に腰掛けてくる。
確かに今日はみんなから祝われた。ご飯はもう毎食が宴会のようだったし、お祝いの言葉もプレゼントもたくさん貰った。
疲労は確かにあるのだが、まだ寝られない理由がある。
「……私ね、夜に生まれたんだ」
あと10分くらいでその時間になるから、と伝えれば、彼は数回瞬いた。
「そんな大切な時間に、私がお邪魔していていいのかな」
「カルデアに来る前から、この時間は普段通りに過ごすことにしてたから」
テレビでも見つつ時計に目をやって、あ、生まれた時間だな、とか思いながら歳を重ねる。それがカルデア仕様になっただけ。
今の『普段通り』にたまたまコンスタンティノスがいただけの話だ。
「……そうか。では後で改めて祝おう」
「……楽しみにしてる」
寝る前の温かいお茶を2杯用意しとくか、なんて考えつつ、2人でその時間を待つことにした。>ヒヒーン!!(急停止)
ぶっ!?(せきとくんの背中に顔をぶつける)
>マスター……大変心苦しいのですがどうやら私がお供出来るのはここまでのようです。
お、おお……そうかよ?お疲れ様。
>この先に凶悪なボスが待ち構えているのでしょうがマスターならば必ずや乗り越えられるだろう!と私は断言させていただきます。(せきとくんの足元がキラキラと光だす)
お前……、消えるのか?
>さぁ私の事など気にせずに行ってくださいマイ・マスター!
まだ貴女の戦いは終わっていないのです!走れなくなった馬への感傷に浸る暇などないはずですよ!
……ちっ、言われなくてもそうするっての!(振り返らず奥へと進む)
>我が主に武運長久を!
>>……はっ!?突然始まったちょっといい感じの出会いと別れに思わず実況を忘れてしまった!ジャガ村アナ痛恨のミス!
……まぁそれはそれとして遂にボスステージへと足を踏み入れたバーヴァン・シー選手!果たしてこの先に待ち受ける相手とは一体誰なのかー!?
>>>……そう煽らずとも直に判明する筈では?
>>>>まぁ後ちょっとでわかる場合でもお約束としてそう言っといた方が盛り上がりやすいしね?メイド(※一応)のスルトの一件から、あれやこれやなんやかんやと色々あった果てに、元々、雇用しようと思っていたシグルドと再会し、執事として正式に雇用する事が出来ました。
少々機械的な語彙で話をするので、とっつきづらい人なのかと思いましたが、そんな事はありません。
最初の印象の通りとても誠実で、善良で、理知的な人でした。
決してメイド(※とりあえず)のスルトの腕が悪いとか、そんな事は無いのですが、ああ、よかった……色々とホッとしています。
ただ護衛となると、スルトと同じくらいアグレッシブです。身のこなしはさることながら、
毎回いったいどこにそんなものを隠しているのか、
蒼いナイフを何本も、凄い手捌きで投げたりします。
……後日、かのグラムの破片を使った得物である、と聞いて、ちょっとだけ気が遠くなりました。
英雄は割と、いえ、かなり思いきった事をするようです。
そんなこんなで過ごしていたら『ファムルソローネには、二頭の猟犬がいる』という、何やら物騒な箔がついてしまいました。
『いやもう、なんだったら二頭の竜かもしれない』と、謎のランクアップの兆しまであります。
……2人とも、私の自慢の執事とメイド(※という事にする)なのです。なのです、けど。
どうしてこう、ハジケた話題に事欠かないのでしょう、もうちょっと穏やかに……あっ、2人とも、ありがとう、お紅茶とても美味しいです。ええ。なんとなく寝付けない。薄暗い灯りの廊下を歩き、ゆっくりと食堂へ向かう。
確かホットミルクを飲むと良いんじゃなかったかな。
厨房の冷蔵庫から牛乳を確保し、コップに注いでレンジへ。1分ほど温めるので、身体を揺らしながら待つ。レンジの音で誰かにバレないよう、温め終わったら扉は即開ける。
コップを手に取ると、牛乳は充分温まっていた。よしよし、と微笑みながらカウンター側を向いたところで、人の姿が目に入る。
「私にも1杯いただけるかな」
まさかコンスタンティノスがいるとは思わなかった、というか。
「いつからいたの……」
「マスターがゆらゆらしている姿はバッチリ見たよ」
楽しげに微笑む皇帝。んん、と観念して再びホットミルクを作る。
「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
などと冗談で尋ねてみれば、
「スマイル1つも追加で」
とノリノリで返された。そういうのいいから、とつい笑うと、確かに受け取ったよ、なんて彼も笑いだす。
──穏やかな夜の食堂に、温かい牛乳が2杯並んだ。>さぁいよいよボスステージへ足を踏み入れたバーヴァン・シー選手を待ち受けるのは巨大な樹のゴーレム!!
>久しぶりね?悪いんだけどお前に付き合って遊んでやる気分じゃないから手早く終わらせちゃうけど恨みっこ無しね?
>おっーとバーヴァン・シー選手!瞬殺宣言をしながら巨人に向かって跳び上がったー!!
シュゴォォ!
>巨人も猛然と腕を振り風を切りながら撃ち落とそうと武器を振るう!
>>……!?
が!?空振り!しかもバーヴァン・シー選手も忽然と姿を消してしまった!?
こっちだよノ・ロ・マ。(ヒールを巨人のこん棒に突き刺し気づいた巨人の顔にフェイルノートを奏でて一撃を入れる)
>>グウォオオ!?
>樹の巨人!バーヴァン・シー選手の死角からの一撃に怯み思わず顔を覆ってしまったー!これは大チャンス!
お母様から賜った妖精騎士の力……!なめてもらっちゃ困るってのよ!
『痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)』!
>これは鮮やかな決着!散らばった巨人の木片を手に取り呪いの宝具の発動によるフィニーッシュ!
有言実行!妖姫バーヴァン・シーの宝具による妖しくも華麗なる幕引きとなりましたぁー!!!
パチパチパチパチ……!!
フン……。(つまらなそうに手にした木片を投げ捨てて去る)
>>>……道中どうなる事かと思いましたがトリスタンも無事にやり遂げましたわね陛下。
>>>>ええ……、そうですね?そうでなくては困りますが。
>>>(などと言いつつ何処となく陛下の御言葉が嬉しそうに感じられるのは私の気のせいではない……と思いたいですわね。)……バーヴァンシー。
>お母様の望み通りに勝ったわ!(モルガンの前に立って報告)
ええ、しかと見届けました、ご苦労でしたねバーヴァン・シー。(わずかに微笑む)
>……へへっ♪︎(満面の笑み)
>>バーヴァン・シー、陛下へのご報告が終わったのなら此方へ。
>あー?なんだよせっかくお母様といっしょだってのによ?
行きなさいバーヴァン・シー。
>はーい……。(モルガンに促されて渋々バーゲストの前に)
>>来たか、お前はこれが何を意味するか解るか?(座ったまま拳を軽く突き出す)
>なにそれ?ケンカ売ってるってわけ?(不機嫌そうに睨み付ける)
>>そういう訳ではない汎人類史には互いの拳を突き合わせて健闘を称える習わしがあるそうだ、さぁお前も同じように拳を出すがいい。
>はー?何それ?やんなきゃダメなわけ……?
>>早くしろ通過儀礼としてやらないと終わらないとの話だ、皆も待っているぞ?
>しかも他のヤツらともいちいちやんなきゃいけねえのかよ?汎人類史めんどくせぇな……。(パーゲストから順に拳を合わせていく)
……。(無言で軽く手首を曲げて待っている)
>え?お母様も!?
……上に立つ者として異文化の習わしを修めるのも大切ですので?それとも私とは出来ないのですか?
>そ、そんな事あるわけない?はいっ!(慌てながらそっと拳を合わせる)
……成る程、こういったものですか。
>>>……。(モルガン、実際にやってみたらちょっと照れくさいと思ってるなこれ……。)次はランスロットですね、我が夫……そろそろ準備を。
>うん、行ってくるね?
>>ん?ザコマスどっか行くのかよ?
>うん、メリュジーヌを起こしに行くよ。
>>アイツこんな時まで寝てんのかよ……?
あの馬に飲ませたジュース残しといて寝てる口に流し込んでやればよかったかしら?
びっくりして火でも吹いたら面白かったのに。
>>>あれは全身が燃える様に滾る素晴らしい効果でしたねヒヒン!
>>そーそー!まぁそのせいででヒデェ目にあったんだけどな?
……っておい?なんでお前がここにいる?(いつの間にか側にいたせきとくんに視線を向ける)
>>>ヒヒン?
>>ヒヒン?じゃねぇよ!消えたんじゃねーのかよお前!?
>>>私も消えるものだと思っていたのですが、あの飲み物の効果き通常時よりも体力が有り余って消える気配がないのでマイ・マスターのお側に馳せ参じた次第ですヒヒン!
>>お前な……。(呆れ)
……どうしようお母様?
その者の処遇は後に制作者であるダ・ヴィンチに任せるとして言葉は通じるのですし害意が無いのであればこの催しが終わるまで放っておきなさい?
>>お母様がそういうのなら……、おいお前大人しくしとけよ?
>>>御意!
ところでマイ・マスターお連れの方達が私に興味あるようなのですが私の背にお乗せしても?(いつの間にかバーゲストに抱えられたハベにゃんとルル達が隣に移動)
>>……んなもんいちいち私に許可取らずに好きにしろよな?お母様の周りで走り回らなきゃ構わねぇから?>さーて!皆様お待ちかね!妖精騎士として更に竜種としても最強と名高いメリュジーヌ選手!の入場だぁー
!
>>ほら、出番だよ?
んむぅ……。(マスターに手を引かれながら入場)
>えー、意外な入場の仕方に面食らった方も多いと思われますのでこちらの資料の説明によりますとメリュジーヌ選手入場直前までぐっすり眠っていたそうです!これが最強たるものの余裕なのかー!?
>>メリュジーヌもう大丈夫だよね?
うん、マスターの手のひらの温かさのおかげで目が覚めたよ?ちゃんとボクの活躍観ててよね?
>>勿論、それじゃ向こうに戻ってるから頑張ってね?
うん、ボクの活躍でマスターを楽しませるって約束するよ(体操服の上から鎧に換装してバイザー装着)
>おーっと!メリュジーヌ選手マスターが離れた途端に覚醒からの完全武装!やる気は十分だー!しかーし!その前にルールと追加要素の説明をさせて貰うぜ!!
えー?せっかくやる気だったのに締まらないなぁ……。(頬を膨らませる)
>すまーん!だけど大事な事だから聞いてね?
ルールは空中戦でガンガン飛んでくる敵や弾を落として最奥のボスを倒すシューティング形式!
更に追加要素としてモルガン陛下からのお達しで『予行の難易度ではぬるい様でしたので本番では協力者を用意して難易度を上げました。』との事!
そしてその協力者とはー ま、まさかの!!?
>>>当方に迎撃の用意あり。直接の対決ではなくフェアではないが我が力を信頼して命じたからには全力で行かせてもらう!!!
>北欧の竜殺しの大英雄シグルドォー!!
不意に飛んでくる絶殺の一撃をメリュジーヌ選手は捌き切れるのかー!!
へぇ……?竜殺しの英雄か。
いいね!これは俄然面白くなってきたよ!ありがとう陛下!!罪の内容によって裁きの内容と場所とが変わるのが、助手、お前の知る地獄だそうだな。
姦淫、虚言、蹂躙……地獄とは、それぞれの悪性を隠せなかった、罪業を抱えた者共が送られる地。
しかしこの男は、妻を愛し友を愛し、勇気と人情と博愛とを兼ね備えた、できた人間だったという。
こんな、身体を生きながらに溶かされるなど、一方的で凄惨で、苛烈で悪趣味な、沙汰とも言えぬ沙汰を下されるような人間ではない、と。
周囲の奴らはすべて、そう証言していたな。
クク さて、では何故そのような清廉な人間の最期の持ち物が、ヒトの体内を焼く毒物と、周囲への悪行雑言が綴られた日記なんだろうな?
物静かで優しげな妻、軽口と信頼を備えた友人、富と愛、何もかもが満ち足りた環境。
この楽園こそが、男にとっては、曰く『地獄』だったそうだ。
日記の内容を額面通りに取るなら、この地はさながら標本と箱庭の相の子だったようだが……死者たるコイツもイマイチ信用ができそうにないな。慎重にやるとしよう。
……地獄、地獄か。
俺の果てが何処かにあるのだとしたら、結局はまぁ、結局はそんな過酷な場所なのだろうな。
俺を滅しうる炎や氷、裁きというのは、クク 考えたらだいぶ面白いものだが。
「スルトさんはだいぶかなりめっちゃ超ハイパーストレートに意地悪ですけど、それは面白くない」?
ハハ、だいぶ言うようになったな、助手。成長した褒美だ、デコピンを食らえ。
……クク。お前の声とオフェリアの瞳の光が頭にある限り、俺は地獄でもやっていけるだろうよ。
「何か言いました」?
……いや、何も。とりあえずデコピン二発目を食らえ。初歩的な事です、バーヴァン・シー。
私は『御友人は殺された』などと一言も口にしていないのに、依頼人(アレ)は殺人事件である事を前提に、最後まで話を進めていました。
終始おどけながら、しかし私の前で秘密や嘘は無意味、とあんなに知っていたのにも関わらず、です。
依頼人(アレ)にはそれでも伝えたい、或いは解いてほしい何かが、この件にはあるのでしょう……それが決死の覚悟からなのか、或いはこの眼に捉えきれぬ程に底知れぬ悪意からなるものかは、未だ測りかねる部分もありますが。
「なんか危険ね……この話は断る?なんならついでにアイツを射ってくるぜ」?
その必要はありません、バーヴァン・シー。
この依頼は受諾する……この女王(わたし)の玉座の前で、ああまで清々しくあからさまな嘘を吐くのは、逆に興味がありますから。
それに、たとえ本当に罪人だったとして、私が罪人ごときに今更、遅れを取るとでも思いますか?
「うん、無い!無いわ!だってお母様は探偵の中の探偵、探偵女王だもの」?
そこまできちんと理解をしているのなら、さあ、支度をなさい、バーヴァン・シー。
謎めく依頼人(アレ)の屋敷まで赴くとしましょう。
絢爛、怜悧、正確無比……ええ、そんな凄い推理(もの)を建てますよ、私は。さてと……悪いけどキミ達には用はないんだ!(猛スピードですれ違い様に雑魚を刈る)
>さあ、メリュジーヌ選手の戦いが始まりました!
高速かつ華麗に空を飛び回りながら迫り来る敵を意に介さずどんどん落として進んでいくー!
少し進んだけどそろそろかな?
>んー?メリュジーヌ選手の進行方向から一筋の光が?
おっと。(風を斬りながら超高速で飛んで来る物体を危なげなく避ける)
今のは……ナイフだね?
速いけどただまっすぐ突き進むだけか……、まだ小手調べってとこかな?
>>うむ!まだまだ段階を上げて行くぞ!(遥か先のゴール地点付近から叡知の結晶を光らせながらメリュジーヌを見据える)
うん、そうこなくっちゃね!悪いけど直接キミに早く会いたいからこっちもスピード上げていくよ!!
>>その意見には同意ではあるのだが契約の関係上簡単にそうなってしまっては当方の立場がない!妨害させてもらう!!(ナイフ連続投擲)
>……なんだかもはやメリュジーヌ選手対シグルド氏の戦いみたいになってますがまぁ仕方ないにゃー?本来の雑魚じゃ相手にならないもんねー?
システム上直接対決にならないのが惜しいくらいだわー!
>>>……盛り上がるのは良いのですが本来の競技の趣旨と違う方向に向かいそうなのは釈然としませんね?
>>>>まぁ夢の対決ってやつだししょうがないんだわ?
まだ序盤だし落ち着けよなモルガン?(せきとくんの背に乗って肩をポンポン叩く)>おっと!周りの敵達も増えてきて、飛んでくるナイフが緩急に加えて変則的な動きするようになったし避けるのも難しくなってきたね?
>>などと言いつつ現状ダメージらしいダメージは受けてはいないメリュジーヌ選手なのであった、飛んでくるあれ全部避けたり捌いたりしてるのスゲー!?近くにいた敵キャラなんて風圧だけで消し飛んだりしてるのに!
>>>……逆をいえばあのランスロットがそれだけ直撃することを警戒しているという事への証左と言えますわね?
流石は竜殺しの大英雄と謳われるだけの事はありますね……、宝具ですらない武具での投擲でランスロットがあれほどの警戒と昂揚を示すのは珍しい。
あの者をゲストに据えよと言った我が夫の提案は正しかった様ですね?
>もう少し……!もう少しだね!攻撃が近づく度に勢いを増してきて……面白いね!楽しみだよ?本気のキミと見えるのがさ!
>>>(……しかし陛下?ランスロットは予想以上に昂ぶっている様に見受けられるのですが……、観客席や此方には強固な防衛システムがあるとはいえ防ぎきれぬ可能性があるのでは?)
(バーゲストよ案ずる事はありません当然その可能性は折り込み済みです、既に我が夫が不測の事態に備えて動いています。)
>>>(確かに先程からマスターのお姿が……。
陛下のお考えも読めず浅慮な発言をした事をお許しください。)
(よい。今はランスロットの動向を注視しなさい、場合によってはお前の力を必要とするかもしれません。)
>>>(はっ!)
>>>>なーに二人でこそこそ話してるんだよー?そんなことしてたら見逃しちゃうぜー?
失礼、もう終わりましたので心配いりませんよ?トトロット。>遂にメリュジーヌ選手がボスとシグルド氏のいるステージに辿り着いた!果たしてこの後どうなってしまうのかー!?
やぁ……、ようやく逢えたね?(巨大なボスとその後ろに佇むシグルドへと言葉をかける)
>>最強の竜よ!此処までの我が攻撃の全てを躱して辿り着くとは見事!……と言っておくべき場面だろうか?
あははそんなお世辞はいらないよ?ここに無傷で辿り着くだろう事はキミだってわかっていただろう?
……私の最強の宝具(おもい)受け止めてくれる?『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』!!!(第三再臨に変化して最大出力で正面のボスごとシグルドを狙い撃つ)
>おーっと!?メリュジーヌ選手の姿が変化して手加減一切無しの本気の一撃を放ったー!?本来のボスを軽く葬っても勢いが衰える事なくぐんぐんとシグルド氏に向かっていくー!?
>>ここの主が倒された事で砲台としての契約は完了した……!
此処から先は当方の判断で当たらせて貰おう!
生憎だが当方は貴公のそれ(おもい)に応える事は不可能である!
我が愛への想いを(物理的に)貫かせて貰う!!最大輪!!『壊劫の天輪(ベルヴェルク・グラム)』!!!
>そしてボスを撃ち抜きながら目前に迫る一撃にシグルド氏自らも宝具を展開して飛び込んでいったー!!
最強の竜VS大英雄の竜殺しの一撃……!果たして勝つのはどちらなのか!?(超早口)
えー実況の途中ですが二人の激突の余波で流石の防衛システムのバリアもピシピシとイヤ~な音を立てていますので本格的に壊れる前に私も絶対安全圏まで下がらせていただくぜー!とばっちりで死にたくねー!?(マイクは持ったままモルガン達の方へ全力ダッシュ!)
Hey!!!お邪魔しますぜ陛下ー!!(モルガンの隣に陣取る)ピシピシ………バリイィン!
>遂に耐えきれなくなったバリアが崩壊ー!!凄まじい勢いの激突の衝撃の余波がいずれこちらまで迫って来るでしょう!ホントーに!大丈夫なんですよねぇ陛下!?(真っ青)
ええ、この状況を静める策をもって我が夫が来ましたよ?
>>令呪をもって命ずる!マシュ!!キャスター!!皆を守ってくれ!!
>>>全く……、世話が焼けますね?
対終末・対粛正防御、はじめ……。
異邦の国時の終わり、なれど剣は彼の手に。
城壁は硬く、勝鬨は万里を駆ける。
冷厳なる勝利を刻め!
『真円集う約束の星(ラウンド・オブ・アヴァロン)』!!
マスターとこちら(観客席)側の護りは私が承りました、そちら側は頼みましたよマシュ?
>>>>はい!お任せください!!マシュ・キリエライト!モルガンさん達には傷一つ付けさせません!
真名、凍結展開。
これは多くの道、多くの願いを受けた幻想の城!呼応せよ! 『いまは脆き夢想の城(モールド・キャメロット)』!!
>なんとぉー!マスターの令呪と共にそれぞれ観客席と関係者席へと突如現れたカルデアのほこ絶対防御サーヴァント達による鉄壁の守りが展開されたー!?これは確かに絶対安全圏!!中々見られない光景だぞー!皆もしかと目に焼き付けておけー!?
……先程まで慌てふためいていたのに随分と調子の良いことですね?
お前達……、分かってはいると思いますがマシュの後ろからあまり散らばらぬ様に縦に並ぶのですよ?
>はっはーん?盾だけに縦にってことかにゃー?
彼方側に放り出すぞ貴様……?>よ、ようやく収まりましたね……、皆さんご無事ですか!?(後ろを振り向いて確認)
ええ、マシュの宣言通り皆にも大事ありません、ご苦労でしたね。
>>ボクもルル達もバーゲストが支えてくれたから吹っ飛んだりしなくて済んだぜ!ありがとな!
>>>お前達は他よりも軽いからな、無事で良かった。
>>>>無駄にデケェ体で良かったな?あたっ!?(バゲ子無言の裏拳炸裂)
>ほっ……、良かったです。(安堵)
>>>>>マイマスターにたった今新たな傷が増えましたがあなた様の防御!お美事でした!ヒヒン!
>あ、ありがとうございます……赤兎馬さん?(せきとくんの存在に気づいて少し困惑)
それよりもお前達?まもなく彼方の煙も晴れて渦中にいたランスロット達が一体どうなったのかが分かるはずです、確認しなくて良いのですか?あの実況の者は既に自分の席に戻っていきましたよ?
>>>妙に静かだと思えばいつの間に……。(これが噂に聞くプロ根性というものかしら……?)>さぁー!観客の皆の無事も確認終わって実況席に戻って来たぜー!煙も晴れてきて本格的に再開といきまっしょう!
果たしてシグルド氏とメリュジーヌ選手の戦いの決着はどうなったー!?
……これは当方の負けだな。(煙が晴れて血塗れで笑うシグルド)
いいえ?宣言通りこんなに貫かれてしまったのだから今回は貴方の勝ちよ?(左肩の一部と翼に空けられた穴を見る)
>>いいや、直撃させるはずが直前で少し逸らされてしまった。奥の手(ガッツ)を消費した挙げ句竜を討伐出来ていないのに勝ち名乗りをしては当方の『竜殺し』という称号の名折れである、やはり貴公の勝ちだ。
>なにやら血塗れのシグルド氏と翼が壊れ地に降りたったメリュジーヌ選手の勝敗問答が始まったー!?お互いすんげえダメージ食らってるっぽいのに割りと余裕あるな!?
頑固なのね?じゃあ今回は引き分けで決着は次の機会ってことでどうかしら?
>>貴公がそれで良いのならば。
……本来ならばきっちり決着つけたいところだけどこの催しの本来の趣旨から外れちゃうものね?
これ以上やって陛下から更にマスターとの時間を制限されたら困るしね?
>>はっはっは!それは確かに!愛するものと引き離される事ほど辛いものはないな?
ではまたの機会を待つとしよう!
貴公と宝具をぶつけあったあの瞬間!とても血沸き肉踊るものであった!お相手感謝する!(グラムを前に突きだし戦士として礼を述べる)
此方こそ、その名前覚えておくわ?大英雄シグルド。(不敵に微笑む)
>決っ着ぅ!!アクシデントはありましたが二人の間にはとても死闘を演じた後とは思えない爽やかな風が吹いております!皆様どうかお二人に盛大な拍手をー!!
パチパチパチパチ……!!
>>>……予定とは違いましたがこれでランスロットの番も終わりましたか。「あれ、お酒?珍しいね」
部屋に漂う仄かなアルコールの香りを感じつつ、コンスタンティノスの隣に座る。
「ああ、アップルシードルを分けていただいてね」
美味しいよ、と微笑む皇帝。シャルルマーニュから貰ったそうだ。
「マスターの方はアップルパイかな」
「うん、少しくすねて来た」
貴方の分もあるよ、と皿を2枚並べる。
周回で散々消費してきた林檎だが、流石に別の食べ方が欲しい。そんな話を食堂でしていたら誰が聞いたのか、厨房の面々だけでなく、カルデア中を巻き込んだ林檎レシピ大会になってしまった。シードルもその副産物だ。
騒がしい食堂をちょっと抜け出し、こうしてマイルームに戻ってきたところである。
アップルパイにフォークを入れる。ザクッと気持ちのいい音。口に運べば林檎の香りが広がり、サクサクの食感も楽しくて堪らない。これは後でシェフに感想を伝えなければ。
ふと隣に目をやると、皇帝はシードルが注がれたグラスを見て、何やら物思いに耽っているようだ。
彼の街を林檎に喩えたのは、さて何処の征服者だったか。
横顔に見惚れていると、ローズグレーの瞳がこちらを捉える。
「そんなに見つめられると、少し恥ずかしいかな」
そう言って笑う彼を、カッコいい自覚はあるんでしょうが、と小突いた。>ふぅ……、待たせたね陛下?僕の活躍には満足してくれたよね?
ええ、競技の盛り上げという点では十分に役目を果たしましたその後の行動は目に余る部分もありますが……。
>あーうん、ちょっと気分が乗り過ぎちゃってたね?反省するよ。
さっきマスターにも少しやり過ぎだよ?って怒られちゃったし。
まぁ今回は私が用意した結果の責でもあるので咎めはここまでにしておきますが以後気を付けるように?
>うん、ありがとう陛下。
>>御苦労だったなランスロット、お前は直前まで寝ていたのだから説明するが勝利を祝う儀式を行うから私達と順に軽く拳を合わせろ。
>ん?こうかな?ポンポンポンポンっと。(リズミカルに順に拳を合わせる)
>>>お疲れ様ですランスロットさん、いつもの鎧姿に戻ってますけど肩の怪我はもう大丈夫なのですか?
>うん、マスターにも礼装で治療して貰ったからね?
その後マスターはシグルドをメディカルルームに連れて行くからーってこっちに一緒に来れなくて残念だよ。
ああ、そうだった。
キミにも迷惑かけてしまったね?助かったよありがとうマシュ。(片膝をつきマシュの手を取って王子様スマイル)
>>>い、いえ!?皆さんを守るのが私の役目ですのでそんな……!(突然の王子様ムーブに赤面)
……何をやっているのですかお前達?我が夫が戻り次第閉会の式を行いますのでしゃんとしていなさい?個室の扉を抜けると、そこにはローマ皇帝がおわすのであった。
挨拶に一発かまそうとすると、ほのかにアルコールと葡萄の香りがした。
今日は、氏は夕方から珍しくお酒を嗜んでおられるのであった。
なんか珍しいね、と声をかけようとすると、瞼がかすかに沈んでいるのに気づいた。
物憂げなコンスタンティノスさんはそれはそれで絵になる、とは思うけど。
何か考えているのだろうな、とふと思った。
何に思いを馳せているのだろう、と少しだけ気になった。
それはなんとなしで聞いて良いものだろうか、万が一深刻な話だったら、踏み込んではならない話だったら……とまごついていると、向こうから声がかかった。
「ああ、マスター、すまない。こんな、こう……だらーっとしたていで。少し、考え事をしていて……」
はっはっは、だらっと…の定義が乱れますよ、と気の抜けた(まったく気の利かない)返事しかできなかった。
その後は、そのままゆるゆると話を続けはしたけれど。
彼があの眠たそうな、寂しげなような瞼の奥で、何を考えていたのかは、なんとなく聞けないままだった。
ーーーー
夢の中の扉を抜けると、そこはマジカルな激戦地であった。
明らかに踏み込んではいけなさそうな話に踏み込ますとは、おのれレムレム、と自分に恨みをこぼしていると。
「くっそ、やっぱり正直に話しておくんだった、夢までマスターを連れ込むとか馬鹿か、俺は……」
と、同じような事をこぼすコンスタンティノスさんがおわすのであった。
同じような事をしでかしたのがちょっと嬉しいあまり、一周回って、一人称…俺な時もあるんです…ネ、と誤魔化すしかなかった、私(マスター)は未だへっぽこなのであった。長かったような短いような超白熱の戦いが繰り広げられた小モルガン祭も遂に終わりの時が近づいてまいりましたぁ!
閉会の挨拶の前に此度の出場者達と祭り開催に尽力してくれた関係者達を今一度讃えよう!
まずはエキシビションでパワフルな走りと息の合ったコンビネーションで会場を沸かせたルル&カボ選手!
>……♪︎(バーゲストの肩に乗りながら嬉しそうに手を振る)
更に続く本戦で単騎ながら怒涛の無双ぶりで更に会場の熱気をヒートアップさせてくれたバーゲスト選手!
>>皆の声援感謝致しますわ。
そして前半の笑いと後半の流麗さのギャップで皆を虜にしたバーヴァン・シー選手!!
>>>……笑ってたやつら後で覚えとけよ?
そして寝起きにも関わらずその最強種たる絶対無敵っぷりを遺憾なく発揮し特別ゲストのシグルド氏との宝具での激突は観客達の視線を釘付けにし最高潮の盛り上がりを記録したメリュジーヌ選手!!!
>>>>とても楽しかったよ、キミ達も見てくれてありがとう。(手を振りながら王子様スマイル)
そして主催者のモルガン陛下を初めとするマスターやハベトロット氏やダヴィンチちゃんら大会スタッフや緊急時に駆けつけてくれたマシュ・キリエライト氏と
アルトリア・アヴァロン氏等々関わった方達にもどうか皆様!惜しみない喝采を!!
パチパチパチパチ………!
みんなーありがとう……!!ではでは……!これにて今年の小モルガン祭!!
閉・会!!!お前達、今日は大義であった、この後は身体を休ませ英気を養うように?
>はっ!ではこちらで失礼させて頂きますわ陛下!
>>じゃあねーお母様♪︎
>>>ふー、結構動いたし部屋に戻ってまた寝ようかな?
>寝るのはいいが会議の時までにはちゃんと起きてこれるようにしておけ。
>>>ん~。(すごく曖昧な返事)
さて……、私達も部屋に戻りますよ?(妖精騎士達を見送り足下のルル達に声をかける)
>>>>……♪︎(とてとてとモルガンの後ろを並んで着いていく
>>>>>あ、お帰りー!
む?もう部屋に戻っていたのですか、我が夫。
何やらやる事があると言っていましたがもう用は済んだのですか?
>>>>>うん、食堂に寄って頼んでおいたケーキ受け取ってきたよ、モルガンとルル達も一緒にささやかだけど小モルガン祭成功のお祝いしたいなーって?(テーブルにお茶とケーキが用意してある)
ふふ……何をするかと思えばそのような事を考えていたとは?
良いでしょう……、我が夫もそちらへと座りなさい。
さあ乾杯をしますよ?ダ・ヴィンチ、入りますよ?
>あ、いらっしゃいモルガン陛下!今そっちに行くから座って待っててねー?
ええ、今日は普段よりも楽しそうですねダ・ヴィンチ?
あ、わかっちゃう?この前の小モルガン祭のデータを拝見させて貰ったよ!
いやー実に面白い!当日会場で観れなかったのが残念でならないよ?
>>お客様よろしければお茶をどうぞヒヒン。(モルガンに紅茶を差し出す)
うむ……、いや待て?お前が給仕役になったのか?
以前にいたお手伝いロボットとやらではなく?
>そうそうこのせきとくん!凄いよねぇ!万能の天才であるこの私が万全を期して作った筈なのに外部要因で私の仕様を超えた代物になりつつあるんだよ!?折角だしデータを取りたい彼(?)には色んな事をやって貰うつもりなのさ!
モルガン陛下も何かあれば気軽に彼に頼んでくれていいよ?
それと出来れば妖精騎士やルル達にも手伝って貰って新しいデータを取りたいからその旨をモルガン陛下から伝えて貰っても大丈夫かなー?
>>私などでお役に立てるのならば何なりと!
もしよろしければマイ・マスターにもよろしくお伝えくださると幸いですヒヒン!
……分かりました、他の者達には私から伝えておきましょう。>うん……、分かったよそれじゃ十分後に食堂でね?(通信を切る)
我が夫……、出かけるのですか?
>うん、ごめんね?徐福ちゃんがちょっと話がしたいんだって。
ジョフク……というのは少し前にカルデアに入って来た者ですね?
以前我が夫に紹介されたのとマシュとの会話の時にもたまにその名を聞きますね。
>うん、まだカルデアには知り合いが少ないからマシュともよく話してるみたいだね?
特異点で縁があるからマシュも徐福ちゃんも楽しそうにしてるよ。
そうですか、それよりもそろそろ部屋を出なくて良いのですか?食堂までにはそれなりに歩くでしょう?
>あっ、そうだった!待たせちゃ悪いもんね?もし何かあったら食堂に連絡してね?
ええ、分かっています。
気をつけていきなさい我が夫。
>うん、行ってくるね!
……そういえばあのジョフクとやら。
時折食堂などで見掛けると私と我が夫の方を苦々しげに見ている時がある事を伝えてませんでしたね?
……まぁさして大きな問題にはならぬでしょう。>ふぅなんとか予定時刻に間に合った……、徐福ちゃんはもう来てるかな?(周囲を見渡す)
あ~マスターさぁんこっちこっち~!(赤い顔で陽気にマスターに手を振る)
>お待たせ、……ところでさ?呑んでるよね?(徐福の周りに置かれてる物を見ながら)
マスターさんも飲む?あげないけど?えっへへへ~♪︎
>いや呑まないから、それより何か大事な話があったみたいだけど大丈夫落ち着いて話出来る?(大分出来上がってるなぁ……、連絡してきた時には平気っぽかったのにな……。)
とぉ~ぜん!マスターさんてば徐福ちゃん見くびりすぎ~!うぇへへへ~!(笑いながらマスターの肩をバンバン)
>うん、ダメだねこれは?
ちょっと水を貰ってくるからそれ飲んでちょっと落ち着こうか?話しはそれからでいいから……。
あっ、カウンターの方行くの~?ならついでにおつまみの追加貰ってきて~?
このお酒に合うやつね?(酒の瓶を指差す)
………………………………うん、ちょっと待っててね?(色々と言いたい事を飲み込む)
自分のサーヴァントのおつまみの為にマスターさん自ら動くなんて……!えらい!
あっそうそう!急急如律令(なるはや)でねー?(カウンターに向かうマスターに手をひらひら)>はい、貰ってきたよ?(コップと水のボトルとおつまみを徐福の前に置く)
マスターさんありがと~♪︎あーやっぱりお酒に合うおつまみはいいね~!(おつまみをひょいっとつまんでパクパク口に入れる)
>ほらちゃんと水も飲んで?
はいはい分かってますよ~?(水をぐびぐび飲み込む)
>……それで?そろそろ話ってどんな内容か聞いてもいいかな?
……話?んーなんだっけ?
>令呪を以て命ず……。(徐福に向かって令呪をかざす)
まてまてまてぇーい!?
冗談!冗談だからね!?ちゃんと覚えてるからぁ!?
何命じようとしてるのかは知らないけど絶対私にとって不利益が生じる気がするぅ!や~め~ろ~よ~!!(マスターの手を掴んで下ろさせる)
>楽しそうなのはいいんだけどからかうつもりで呼んだのなら流石に怒るよ……?
モルガンも待たせてるしさ。
はい出たー!それですそれ!今日の私が言いたいことは!!(マスターの眼前に指を突きだし指摘してやったり顔)
>……どれ?(キョトン)
だーかーらー!そのモルガンさんの事だよー!アイツは以前ぐっ様を怒らせた敵だぞー!?
お前もぐっ様にはお世話になってんのにその敵となーにイチャイチャしてんだってのコノヤロー!!(酒瓶持ってじたばた)
>ええ……。(ちょっと引き気味)ふふ、と微笑みながら食堂の席に着く。
手にはマグカップ。中身はウィンナーコーヒーだ。ホイップクリームが乗せられていると、ちょっと贅沢な気分になる。
まずはそのまま飲むと、コーヒーの苦味がすっきりと広がった。クリームをスプーンですくって食べれば、程よい甘みを感じる。
次はクリーミーにしようと混ぜていたら、隣の席にコンスタンティノスが座ってきた。
見れば、彼の前にもクリームが乗ったマグカップが置かれている。同じウィンナーコーヒーかな、と思って聞いてみると、
「あー、えっと……ココアなんだ」
と眉を下げて笑った。
急に甘いものが欲しくなってね、とココアを啜る彼。よほど美味しかったのか、満面の笑みのまま口元についたクリームをペロリと舐めた。
どうしよう、ココアも飲みたくなってきた。
そんなことを考えつつ見つめていると、彼の視線がこちらに向けられる。
「……ちょっと、はしたないところを見せてしまったね」
すまない、なんて謝りながら笑うコンスタンティノス。
正直笑顔が最高だったので、美味しいものをたくさん食べさせたい。そんな謎の欲求が湧いてきたのは秘密だ。>>292
(自作コラ画像です)
(公式差分ではありません……)>落ち着いてよ徐福ちゃん、敵ってそんな大げさな……。
うーるーさーいー、マスターさんは私の嫌いなもの知ってるでしょー?
>えーとぐっ様の嫌いなもの……だっけ?
そうだよー!だからぐっ様怒らせる様なやつは私の敵だー!
>落ち着きなって飲み過ぎだよ?(水のおかわりを差し出す)
こんなん酔わなきゃ本人の耳に入ったらって思ったら怖くて言えないだろー?!
>ああ、急に言い出したと思えばそれでそんなに……。
とーにーかーくー!私の言いたい事はわかった?マスターさぁん!?(目が座ってる)
>うん……、まぁ気を付けるよ?
気を付けるじゃなくて~?もっと……ぶふっ!?(突然後頭部に手刀炸裂)
>>何デカい声で勝手な事してんのよアンタは……?
>あっパイセン……。
>>手間を掛けさせたわね後輩。ちょっと徐福?私、お前にそんな事して欲しいって頼んだ覚えないんだけど……?
ぐ……ぐっ様ぁ……。(頭を抑えて涙目)
>>ほら、くだらない真似してないでこっち来なさい?
お前顔色が赤から青になってきてるわよ?
ずみまぜんぐっざま……ヤバイでず。(真っ青な顔でパイセンの腕を震えながら掴んで離さない)
>>……離しなさい徐福!!徐福!?
ちょっと後輩!?ぼけーっとしてないでビニール袋もって来なさい大至急!?
それまでなんとか持ち堪えなさい徐福!!あーもう!こんな時に蘭陵王が居たら楽なのにどこ行ってんのよアイツは!?蘭陵王ー!蘭陵王ーー!!らーーーん!!!>ふぅ……、ただいまー。(疲れた顔で入室)
予想していたよりも大分遅い帰りになりましたね我が夫?
向こうで何か騒動が起きましたか?
>うん、聞いてくれる?ちょっと長くなるけど……。
良いでしょう、では場の用意は此方でしておきますので先にシャワーでも浴びてきてはどうです?
疲れが顔に出ていますよ?
>うんありがとう、そうする……。(ふらふらとシャワーへ)
十数分後……
>お待たせー、今日は何度も待たせてごめんね?(さっぱりして元気復活)
いえ、この程度の時ならば苦にもなりませんので?
さぁお茶の用意はしてありますのでそれを飲んだら話を聞かせて貰いましょう。
私に聞かせたい話だと言ったからにはそれなりの結末を期待しますよ我が夫?
>あはは……、なるべくモルガンが途中で興味を失わないように頑張るよ?
それじゃ長くなるかもだけど……、食堂(むこう)に着いた時の話から順番にするね?
ふふふ……、私を飽きさせまいとするその姿勢。
何時もながら良い心掛けですね我が夫。
ええ、それで構いませんよ?起きて、とベッドに寝転ぶコンスタンティノスをゆすってみる。
「ん……」
少しだけ目を覚ましたと思ったら、またすぐに寝てしまった。
私はよく昼寝をしている。頭がスッキリして午後のお仕事にも力が入るのだ。
……今日はレポートを書かなければならず、昼寝はお預けとなったが。
代わりにコンスタンティノスに勧めてみたら、「寝られる時に寝るのも必要だね」と速攻で眠りについてしまった。そこ私のベッドなのだが、まあ普段から一緒にいるので気にしない。
寝てから30分ほど経ったので起こしてみた訳だが、なかなか目覚めない彼。試しに色んな名前で呼んでみる。
「陛下」
ピクリとも動かない。
「……パレオロゴスさん」
家名の方で呼ぶと少しだけ口角が上がった気がする。
「ドラガセスさん?」
さらに名字でも呼んでみれば、彼は目を閉じたまま、くすくすと笑いだした。
「狸寝入りじゃん!コスタスの意地悪」
思い切って短縮形で名前を呼ぶと、仕返しだよ、と瞼が開かれる。
「この前、目覚ましを止めてあと5分とか言った挙句、予定ギリギリまで昼寝して私に叩き起こされたのは誰かな」
「……その節は大変ご迷惑をおかけしました」
膝をついて謝れば、次から気をつければ良いよ、と寝転んだ皇帝からお許しをいただいた。ぱち、と目が覚める。久々に夢を見た。
昔、ミッション系の幼稚園に通っていた私にとって、チャペルも馴染み深い場所だった。そこでささやかな結婚式を挙げた先生がいたのだ。その時の夢を見ていた。園児みんなで祝福した思い出が蘇る。
当時のことを思い返しつつ、身体を起こす。食堂でうたた寝をしてしまった。伸びをすると、何かが肩からずり落ちる音。見ると、スーツのジャケットが椅子の背もたれに引っかかっていた。
手にとってジャケットを畳む。危うく床に落ちてしまうところだった。さて誰のものかと考えていると、お目覚めかな、と声をかけられる。
顔を上げれば、そこにはコンスタンティノスがいた。ジャケットは着ておらず、赤いベストが一層映えている。
「居眠りのようだったから、起こすか少し迷ってね」
そう笑う彼に上着を返した。
「ありがとう、お陰で良い夢が見られたよ」
「へえ、どんな夢かな」
「幼稚園の先生の、結婚式の夢」
つい頬が緩む。それは良かった、とジャケットを羽織る彼。
「その笑顔を見るに、さぞ素敵な式だったんだろうね」
そう言って微笑む皇帝は、どこか懐かしむような目をしていた。>>297
【「花婿コンスタンティノスさん」のお題に近づけたらただのプロポーズになったおまけ】
「……ねえ」
頬杖をつきながら、ふと思い立って彼に話しかける。
「うん?」
「お嫁さんに来ない?」
「それを言うならお婿さんじゃないのかな……」
前も似たようなことを言われたよ、と困ったように笑うコンスタンティノス。確か「お母さんみたい」とか言ったっけ。
「まあ、生前はずっと迎える側だったからね。逆の立場になるのも悪くない」
その言葉が冗談なのか本気なのか分からないまま、彼の微笑みを見つめるしかなかった。>……ってことがあったんだよ
最後はなんとか袋が間に合って事なきを得たけど大変だったー。
ふふふ、それは災難でしたね我が夫?
>他人事みたいに笑ってるけど今回の騒動はモルガンにも原因あるんだからね?
解っています、なのでこうして手ずから我が夫を労っているではないですか?
>うん、それはありがとう。
しかし以前から度々視線を感じる事はあると思っていましたがあの事が原因で敵視されていたとは……。
>今回(自業自得だけど)酷い目にあってパイセンにも怒られてたし出来れば大目に見てあげてね?
そうですね、特別に今回は不問とします。
ですが次同じような事をすれば相応の返しをする用意はあると伝えておきなさい。
>うん、伝えておくよ?一応モルガンも今後発言とかには気をつけてね?
モルガンって色々目立つからさ?
私の行動を制限するような干渉は好ましくはありませんね。
かといってさほど広くはないカルデア内で遺恨から仕掛けてこられる様になるのも対処面倒ですね………、我が夫の言ですし考慮はしておきます。
>うん、ありがとう。
……まぁ今回の件の大元を辿れば我が夫が私以外のバーサーカーを頼らなければ起こらなかったはずですが?
>うっ、そこを突かれると辛いなぁ……ごめんね?>今日のオススメスイーツは抹茶に合う和菓子だって?
今日はこれと抹茶系の飲み物にしようかなー?モルガンは何時ものやつにするの?
ええ、そちらも気にはなりますが私は抹茶という物は体験したことがありませんしまたの機会にしましょう。
>>であれば一度本格的な茶の湯を体験してみるのもよろしいかと……。
>あ、利休さんこんにちは。
>>こんにちは、マスターさま、奥方さま……。
お二人の憩いの一時に突然の提案失礼致しました。(深々とお辞儀)
>>大丈夫だよ、それよりさっき茶の湯って言ってたけどもしかして利休さんが自ら……?
>>ええ、お二人が宜しければ後日一席設けさせて頂きたく思うのですが……如何でしょう?
>自分は利休さんにお茶淹れて貰えるの嬉しいけどモルガンはどう?
我が夫……、確かこの者はその道を極めた者でしたね?
>うん、ものすごい上手くて有名な人。
>>マスターさま、そのように誉められては……利休、満悦。
ふむ、その領域の者からの提案ならば無下にするわけにもいきませんね、私個人としても興味があります。
その提案受け入れましょう。
>>ふふふ、それは有り難き事です。
それで早速で悪いのですが予定日を決めさせて貰っても?
この利休、その時は必ずやお二人方を満足させてみせましょうぞ?利休、宣誓。カルデアの廊下で蹲っている人影が目に入る。黒のスーツに白い髪、見覚えがない人だ。本来なら警戒すべきなのだろうが、何故か身体は勝手に動いていた。
駆け寄って起こしてみれば、んん、と微かに唸る声。頭に付いている耳は馬のものだろうか。サンチョさんみたいだと思っていると、ゆっくりと目が開けられる。
真っ黒な瞳はこちらを見つめた。
「……大丈夫?」
頷く謎の白馬(?)さん。お名前を聞いてみれば、「へ、ぁ……」と返すだけで言葉を話さない。
「喋れないのかな?」
こくこくと必死に頷いてきた。どうしたものかと思っていると、白馬さんの耳が動く。何か聞こえたようで、すぐその方向へ顔を向けて立ち上がった。
すらりと美しい立ち姿、ピシッと着こなしたスーツ、いかにもお手入れされたような尻尾。
私も立ち上がりつつ、つい惚れ惚れした。
やがて足音が近づいてくる。やってきたのはコンスタンティノスだ。
「マスター!私の馬が見当たらなく……」
そこまで言った彼は足を止め、白馬さんに見入る。一瞬の緊張。
「……ふふ、あはは!そういうことか!」
皇帝は笑い出すとこちらへ近づく。白馬さんもそれに応じて頭を下げる。
「ここにいたんだね、ありがとうマスター」
彼が白馬さんの頭を撫でると、嬉しそうに擦り寄っていた。つまり白馬さんは普段コンスタンティノスが乗っている愛馬さんなのだ。
なぜ人型なのかは分からないが。
「霊基異常かな、原因を探さないと」
そう言っている間にも彼に寄り添う白馬さん。愛馬は伊達じゃないな、と微笑ましくなった。
ちなみに白馬さんの髪はサラッサラだった。……姑息。こんな結界(もの)を貼り、隠すくらいなら、最初から悪事など為さなければ良いものを。まぁ必要なのは証拠であって、それに纏わる感傷や愚痴の事なぞ、俺の知った事ではないが。
さて……ン?なんだ、得物(レーヴァテイン)が喚べない?この結界の余波か何かか?そこまで高尚なレベルのモノでは無いが……俺は何かを見落としているのか?
なんだ、急に叫び散らかして。聞き込みはどうした助手。
「急にとってもバーニングな魔人がお出ましになったのですが、スルトさんのお知り合いなのでしょうかッッッ!!?」?
やかましい、ドやかましい、理解できる言葉で話せ。
で、頭の痛い事に、実際、やたらと燃え盛っているお前は何処の誰だ。妖精か、使い魔か、それとも本当に魔性のたぐ、い……なんだ、お前か。何度も喚んだのに来ないと思ったら、そんなトンチキに巻き込まれているとはな。
「本当の本当にお知り合いですか」?
ああ、お前の知り合いでもあるぞ、なんせ俺の得物(レーヴァテイン)だからな。……宇宙の真理を叩きつけられたネコチャンのような顔をするな。こういうトンチキで迂遠なちょっかい、今まで割と無くも無かったろうが。そも魔剣(レーヴァテイン)よ、お前もお前で、何故説明をしなかった。助手がこういう事態に耐性があるようで無いのは、お前も知っている事だろう。
『迷子ついでに使い魔を燃やしてたら、ちょうどはちあったから』
『お前を待っていた、と、そう声をかけたら。全速力で主の元に走られた』
『信頼。友情。わたしには理解し得ないが』
『でも手間が省ける、良い判断だった。だからそのまま一緒に来た』
……術者が『お前はなんとなくそういう人格(キャラ)であれ』と一時的にそうしたのか、一時期、竜殺しの剣(グラム)に入れてたからそんな人格なのかはわからんが、にしても一言どころか、言葉が何かと足りない奴だな。そんな状況だと助手(コイツ)はビビるぞ。まったく。
「に、似たもの主従……」
何か言ったか助手。何にせよ、合流できたから良いが。ホラ、2人共、ヒマなら証拠の回収に付き合え。あと魔剣(レーヴァテイン)を元に戻さないといけないタスクも増えた、手早くやりたい。
『理解。承諾。しかして、惜しい。しばらくぶらぶらしてみたい』
やかましい叫び声はもう要らんからな。とっととやるぞ。>……では茶の湯の日取りはこれで進めて問題ありませぬな?
>>うん、楽しみにしてます。
>ふふふ……、お二方に茶を点てられるとは利休も嬉しゅうございます。
それとは別にお二人方に是非ともお願いしたい事があるのですがよろしいでしょうか?
>>何です?
どうするかは内容を聞いてから判断するので言ってみなさい。
>ありがとうございます、話と言うのは此方に来てからたまに通路などでお見かけするお二人の似姿をした絡繰人形達の事なのですが……。
>>ルル達のこと?
>おおそうです!そのルルさま達の事です!
誠に勝手なお願いであることは重々承知なのですがあの者達にこの利休めの手伝いをお願いしたく存じます。
……手伝いとは具体的に何を?
>実は先程のお二方への茶の湯の他に初心者向けの無料体験会を催す予定がございまして……。
>>へー、まだカルデアにきて日が浅いのにもうそんなのが始められるなんてすごい経営手腕だね?
>ほほほ、そのように誉められては流石の利休とて照れまする。
つきましてその席にてルルさま達には茶運び人形をやって頂きその愛らしい姿で茶の湯に彩りを添え集客力アップ!といきたいのでございます。
……つまりルル達を目玉として新規の者を客寄せしたいと言うことか?
>左様でございます。
この利休の点てる茶にルルさま達のこちらでの知名度が合わされば大成功間違いなし!でございます、ですので何卒ご一考を……。
>>おー……。(無料の体験会でも実際に来て茶を飲んで貰えば今後のリピーターを作れるだろうってすごい自信だ……、それだけの実力がある人だけど。)>それでモルガンはどう思う?
自分はルル達が利休さんのお手伝いしてるとこみたいなーとは思うけど。
そうですね……、特に他の業務に支障をきたすようで無いのならやらせてみても良いかもしれませんね?
>>感謝致します、ルルさま達の身の安全も予定もブッキングなどしないように細心の注意を払わせて頂きますのでご心配なさらず……。
一度此処にルル達を呼び出しますので最終的判断はその時に下します、少し時間が掛かりますが構いませんね?
>ちゃんと本人達に出来るか確認するのも大切だしね?
>>おお、わざわざ呼んで頂けるとは有り難き事……、此方からの提案ですので当然どれだけの時が掛かろうとお待ちしております。
では念を飛ばしてルル達を呼び出すので少し席を外します。
我が夫……、ルル達が此処の入り口近くまで来たら出迎えを頼みます。
>うん、任せて。
>>ああ、利休楽しみでございまする……!
あの黒の似合う絡繰人形のルルさまを間近で見られる時が……!利休、興奮。む、ルル達の気配が近づいて来ましたね?
我が夫、準備をお願いします。
>早いね?走ってきたのかなちょっと行ってくるね?
>>お手数お掛け致しますマスターさま……。
>お待たせー、早いと思ったら車に乗って来てたから入り口に置いとくと危ないから回収したよ。(ルル達と車を腕に抱えながら)
>>>……♪︎(抱えられながら笑顔で手を振る)
ご苦労でしたね、我が夫。
さぁルル達をこちらへ?(テーブルの上に用意された敷物の上に座らせるように指示を出す)
>>>……♪︎(座る前に利休さんに気づいて二人でぺこりとお辞儀)
>>おお……おお……!
間近で見るとなんとも奥方さまに似て美しく黒が映える愛らしゅうお姿でしょう……!ルルさま本人の持つ資質だけでなくカボさまと仲睦まじく並ぶ事で単体の時よりも更に魅力を引き立てられております……!
お二方のお姿にこの利休詫び寂びを見ました……!利休、感嘆。
我が夫……、ワビサビとはどういうものなのですか?
>……自分も詳しい事はよくわからないけどルル達を気に入って誉めてくれてるのは確かだよ?>……というわけで二人には利休さんのお手伝いして貰いたいんだけど。
上手くやれる自信はありますか?
>>……!(一度利休さんの方を見た後こくりと頷く)
宜しい、では詳しい予定はまた後で伝えます。
>>>おお……、ありがとうございます。
無事に約定が成った事でこの利休……俄然やる気が湧いてきました。
これでルルさま達の衣装の用意も無駄にならずに済みましょうぞ。
>もう既にそんな予定組んでたんだすごいね……。
>>もし仮に協力を得られなくても体験会自体は行いますし後手に回っていては商機を逃しまするので……。
先程衣装が無駄にならずに済んだと言ってましたが機を見て再利用する腹積もりはあったのでしょう?
>>>ふふふ、今回はスムーズに話が纏まりましたし、その時はその時でございますよ?
ふふ、そうですか……。
茶の湯とやらが楽しみですね?
>>>ありがとうございます、その時にはルルさま達の成果もお見せ出来れば……と思いまする。
>ルル、カボこっちおいでー?(うーん、お互いに価値を見定めようとしてきてる感じがしてちょっと空気が怖い……。)>では……話も纏まりましたし私めはこの辺りで失礼させていただきたく存じます。(席を立つ)
>>あっ、お疲れ様です。
む?ルル達は連れて行かないのですか?
>ええ、恥ずかしい話でありますが今日は話を通すだけの予定でしたのでまだ準備が整っておりませんので……。
此方から頼んだのですからきちんと準備が出来次第お迎えさせていただきまする。
>>>……。(とてとてと利休さんに歩み寄る)
>おや?いかがされましたか?
……♪︎(二人で顔を見合わせた後同時に手を差し出す)
>>お別れの前に握手したいみたいだよ?
>おお、おお、これはこれは……!ルルさま、カボさまこれから宜しゅうございますれば。(左右の手でそれぞれと握手する)
>>>………♪︎(笑顔)
>む?…姫様、落ち着……くださ……せ?(ぼそぼそといいながら急に小刻みに震え出す)
……む?なにやら小刻みに震えていますがどうしました?
>.利休様のお仕事の話だからと静かにしておりましたが……!もう我慢なりません!
駒もルルさまとカボさまに直に触れ合いたいのです~!(駒姫に姿が変わる)
なっ!?姿が変わった!?
>.ああ~、やはり利休様を通して見るのと直接見るのは違いますね!とても愛らしゅうございます~!(ルル・カボを抱きしめて頬擦り)
>>こ、駒姫さん落ち着いて……?
流石のモルガンとルル達が急な変化にびっくりして固まってるから……。目覚ましの音で目が覚める。
今日はお休みを貰ったのだが、「朝はきちんと早起きするように」とコンスタンティノスに釘を刺されていた。一度惰眠を貪って午後に起きたことがあったので、生活リズムを崩さないように注意してくれたのだろう。夜更かしもしなかったので寝覚めは最高である。
身支度を整え、朝食を食べに食堂へ向かおうとしていると、部屋のドアをノックされた。
どうぞ、と鍵を開けると、いい匂いと共にエプロン姿のコンスタンティノスが入ってくる。
「おはようマスター、朝食ができた」
満面の笑みを浮かべる彼。テーブルに置かれたのはホットケーキだ。
「もしかして早起きしろって言ってたのは……」
「ああ、私の我儘だね」
朝ご飯を食べさせたくなった、完全なる私欲だよ、と笑うコンスタンティノス。
感想が欲しいのか、今か今かと見つめてくるので、「いただきます」と口に運んでみる。ふわふわの生地と程よく染みたバターの味、メープルシロップの穏やかな甘さ。シンプルかつ至高の美味しさだ。
んふふ、とつい頬が緩む。その様子を見て、皇帝は満足げに笑っていた。>先程は皆様には大変失礼を致してしまいました……。
>>びっくりしたけど怒ったりはしてないから大丈夫だよ?ね、モルガン?
ええ……、ですが我が夫にはこの者達にあの様な特徴があるのならば事前に伝えておいてほしかったのですが?(じろり)
>>……それについてはごめんね。
>.全く……、駒姫様急に出てこられたりしては困りますぞ?(利休の姿にチェンジ)
>申し訳ございません、利休様……。
るるさま達の愛らしゅう笑顔を見ていたらつい……。(また駒姫の姿に以下略)
>.今回はマスターさま達が寛大でいらっしゃるので事なきを得ましたが一歩間違えれは先程の話が破談になりかねなかったのですから……?
>ううっ、そんなに怒らなくてもよいではないですか……?
>.いいえ、良い機会ですので最近カルデアに来て少し羽目を外し過ぎている駒姫様へ少々『わかって貰おう』と思いまする?ふふふ……。(妖しい笑い)
>.な、なんだか笑い声が怖いです利休様~!?
……我が夫、一つ聞きたいのですが?
>>……何かな?
我々は先程から何を見せられているのですか?
>>うーん利休さん流教育の現場……かな?
>ま、マスター様達も見ていらっしゃらないでどうか駒をお助けくださいませ~!?
>>う~ん、原因は駒姫さんだし今回は応援はするから頑張ってとしか……。
>そんなご無体な~!?>さぁさぁ駒姫様?
内に引きこもっても無駄でございますお部屋に戻りますぞ……?では皆様またお会いするとしましょうぞ。
>>うん、またね?利休さん、駒姫さん。
>>>……♪︎(去っていく利休さん達に手を振る)
随分と慌ただしい一時でしたね……?
>そうだねー、そういえばルル達急な変化にびっくりしてたけど利休さん達とやっていけそう?
もしかしたらまたああいう事あるかもだけど?
>>>……!(ガッツポーズ)
どうやら大丈夫そうですね?
まぁ初見はともかく毎回あの変化で逃げ隠れされるようでは派遣する私が困るのですが……。
>>あはは……、まぁ大丈夫そうだし期待しようよ?
あっ!そうだ!
突然どうしました我が夫?
>>メニュー見てる途中で利休さんと話してて忘れてたけどまだケーキの注文してなかった!
ああ……、そういえばまだでしたね。
>>ごめんねっ?今注文してくるから待っててね!?(走ってカウンターに向かう)
私はそう急がずとも構わないのですが……?
はぁ……今日は本当に慌ただしい一日になりそうですね?夜9時。普段なら起きてレポートを書いたりサーヴァントと話したりする時間なのだが、今日はもうベッドに寝転んでいた。膝や腰がなんとなく痛い。身体は怠くて、何より咳が出る。
……珍しく風邪を引いてしまったのだ。医療班からも診断を受け、安静にしているところである。特異点や異聞帯を攻略する関係で、最近は外傷の方が多かった。こうして病気に罹るのは久しぶりな気がする。
ふぅ、と息を吐き、眠りにつこうとすると、部屋のドアがノックされる。どうぞ、と声をかければ、コンスタンティノスが入ってきた。
ちょっと失礼するよ、と頬に触れてくる。彼は少し首を傾げると、私の前髪を上げて、すっと顔を近づけてきた。綺麗な顔だな、なんて思いつつ目を閉じれば、こつんと額同士がぶつかる音。
「うん、やっぱり夜は熱が上がるな」
そう言って顔を離す彼。
「こんな熱の測り方、アスクレピオス殿には怒られてしまうかも」
あはは、と笑いつつ、新しい氷枕に変えてくれる。穏やかな冷たさが心地良い。
「……ありがとう」
力無く伝えると、布団をそっと掛け直される。
「いや、私が看病したくて来ただけだからね」
「……また我儘ですか、陛下」
そう返すと、その程度のことを言える元気はあるんだな、と笑う彼。
「我儘だとも。こんな時まで側に居たいだなんて、我ながら図々しいにも程がある」
コンスタンティノスは苦笑した。
「隣にいてくれると安心するよ」
正直に伝えると、それは嬉しいな、なんて返ってくる。その声があまりにも優しくて微睡んだ。
「うんうん、ゆっくり休むといい」
そっと頭を撫でられ、おやすみ、と目を閉じる。
すっかり身も心も委ねてしまった。まあ、たまにはこういう日も悪くないかな。>おーいモルガーン今ルル達いるー?(入り口から顔だけを出しながら)
ええ、ここにいますが……?どうしましたトトロット。
>>……?(首傾げ)
>おーいたんだわ!ルル達に利休ってのから頼まれてた服を持ってきたから一回どんな感じか試着して見て欲しいんだわ?(袋を見せる)
ああ、そういえば以前にその者に会った時にその様な事を言っていましたね?
トトロットに頼んでいたのですか。
>んー?いや工房全体での依頼なんだけどルル達のサイズの服ならボクが慣れてるし和服や着物ってのも色々試して見たかったんでやらせて貰ったんだわ。(ごそごそ)
>>……♪︎(ハベにゃんの横でわくわくしながら待機)
>ほーらルルのはこれだぞーどうだー!?(黒いミニチュアサイズの着物を取り出す)
>>……♪︎(手を上げて喜ぶ)
ふむ、小さいながらも模様の刺繍なども潰れず良くできている……さすがですね?
>へへっ!自信作なんだぜー?
カボは直接着替えられないから上から和服風のやつ被せる形になるんでモコモコしてちょっと動きづらいかもだけどごめんな?
>>……!(手を振って気にするなというジェスチャー)
>ん、ありがとな?それじゃ向こうでルル達を着替えさせるからモルガンはちょっと待っててくれよ?
そうですか……、ではせっかくですのでお茶と菓子の用意でもしておきましょう。
>おー頼むわ!んじゃまた後でな?(ルル達を連れて用意した簡易試着室に入る)
小柄な者達用の簡易部屋か……、場所も取らず持ち運びに便利ですね?ふむ……、今日はいつもの茶会とは違いますし、菓子はこのくらいの量で良いでしょう。
>お待たせー、準備出来たんだわ?(簡易試着室から出てくる)
ご苦労でしたねトトロット、こちらも菓子と茶の準備が出来たところです。
>おーサンキューな!んじゃルル達はこっちが見る準備出来たら呼ぶから出てこいよー?
>>……!(ぐっと腕をあげる)
>よしよし、んじゃちょっと待っててなー?よーいしょっと!(走ってきて勢いよく椅子に腰掛ける)
それほど距離もないのだから走らずとも良いでしょう?
>だって待たすの悪いじゃんか?
モルガンだってルル達の着こなし気になるだろー?
それは……、気にならない訳ではありませんが。
>>だろだろー?それに自分の作った服を実際に着て動いてるところを見るのやそれを見た周りからの反応ってのも気になるんだわ?
そういうものですか、ならば私もしっかりと見届けねばなりませんね?
>>おう、頼むんだわ!
マスターもいてくれたらもっと良かったんだけどなー?
まっ忙しいからしょうがないか!
そんじゃそろそろルル達呼んじゃうぜー?
ええ、頼みますトトロット。珍しくコンスタンティノスが体調を崩した。
拠点にしている宿で看病する。すまないと謝るので、そんなことないよ、なんて声をかけた。
サーヴァントでも風邪を引くこと自体はあり得なくない。シュメル熱のようなこともある。今回の原因は多分接敵したときに受けた弱体化……だと思う。レイシフト先なので詳しい解析は後だ。
「手を煩わせてしまって、申し訳ないね」
特異点の原因を探さないといけないのに、と言う彼の声は普段より弱々しい。
「何度も言わないの、私がやりたいだけだし」
こっちが風邪引いた時も看病してくれたでしょ、と彼の首筋に触れてみる。
「うん、熱は少し下がってきたみたい」
回復の見込みは十分にありそうだ。額に乗せた濡れタオルを交換する。
「……ありがとう、マスター」
はは、と力無く笑う彼。普段は見せない表情を見てしまった気がして、なんだかこう、絶妙な優越感と罪悪感を覚える。
「……ゆっくり休んでね」
そう言って布団をかけ直すことしかできなかった。>ルルーカボーでておいでー?
>>……♪︎(着物と和服に身を包んだルルとカボが順番に試着室から出てくる)
ほう……?
>どうだー二人とも似合うだろー?カボはいつものやつの上からだからちょっと着膨れしちゃってるけどな。
そうですね、先程衣装だけで見たのと実際に着用した姿でこれ程印象が変わるとは……興味深いものです。
>おっモルガンも着替えに興味出てきたかー?いつもボクらが用意するのを選んで着るだけだしもっとこんなのがいいなってリクエストしていいんだぜ?
そこはトトロットのセンスを疑ってないのもあるのですが……、少し考えておきます。
>うん、きっとマスターも喜ぶしボクも今から楽しみなんだわ?
そうですか……、我が夫が。
>(おっ?マスターに反応して珍しくちょっとだけ照れてるんだわ?)ほら二人ともー?もっと色々なポーズ取って見せてほしいんだわー?「どうしたのそれ……」
何やらマントを着せられたコンスタンティノスを見かけた。
「ああ、ちょっと巻き込まれてしまって」
子供たちの面倒を見ていたら、似合いそうだとか言われてね、と笑う彼。典型的な吸血鬼は、確かに裏地が赤い黒マントだ。似合う色ではある。
「せっかく着せてくれたものだし、脱ぐのも忍びなくて……」
困ったように言うが、その声色はどこか楽しげだ。
ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよこういうので。つい笑顔で腕組みをする。
ハロウィンは本来こういうのでいいんだよ。カルデアの場合は何故か城を積み上げた気がするが。
今年はどうなるのやら、と唸っていると、ふと首筋にコンスタンティノスの視線を感じる。……ははあ、そういうことですか。
「私の血なんて美味しくないよ?」
冗談めかして言えば、肯定も否定もしづらいな、と苦笑される。
「まあ、急を要する事態になったら、或いは……ね」
やや含みのある彼の言い方に、くすくすと笑ってしまった。
「……そうならないことを願っておくよ」
もしそんな時が来たら、血でも何でも持っていってくれて構わないけれど。そんな本心は、まだ秘密にしておこう。>>316
【おまけ】
さっきはあんなこと言ったけど、と前置きをして。
「……私の血、実は好きな味なんだよね」
などと白状した。
「うん?」
「乳歯が抜けた時に知ったんだけど、鉄っぽい味が意外と好き。指切った時とか絶対舐める」
「そう来たか……」
「あと自分の採血を見るのも好き」
なんか良くないことを口走っている気がしてきた。
「ぶっちゃけ血は毎月見るものだけど」
「……あぁなるほど、ぶっちゃけすぎじゃないかな?」
健康的で大変よろしいが、と嗜めるコンスタンティノス。
「私はマスターの血なんて見たくないからね、守護に努めることにするよ」
その言葉につい、頼りにしてる、なんて微笑んだ。>そういえばさー?
何ですか?
>ルルはあの着物きてなんかお手伝いするんだよな?
ええ……、利休とやらに茶を運んでもらいたいという依頼でしたね。
>そっか、んじゃポーズ取るだけじゃなくて実際に物もって歩く練習もやっといた方がいいな?モルガンこれ借りていいか?(お菓子の入った皿の下に敷かれたトレーを指差す)
それは良いですがあの服で動き回って汚れたりしても良いのですか?
>こっちは試作の方だから大丈夫なんだわ?
むしろ色々やってみてもらった方が耐久性とかルルの動きやすい形に微調整掛けられるしデータ取れて助かるんだぜー?
そういうことならばトトロットの好きなようにやりなさい。(トレーを渡す)
>サンキュー!よーしルル!これを持ってこっちまで歩いてみてくれよー?ゆっくりでいいからな?
>>……!……?……!?(トレーを持って前進するもいつもと違うのでうっかり裾を踏んづけてしまい転ぶ)
>あっ!大丈夫かー?(ルルに駆け寄ろうとする)
いえ、待ちなさいトトロット。
>>>……。(スッと近づきルルに手を差しのべる)
>>……♪︎(笑顔でカボの手を取って立ち上がりホコリを叩いてトレーを拾い直し再び一人で歩き出す)
>おお~!よーし待ってるから頑張れよルルー!!>そんじゃそろそろ帰るんだわ?その着物は試作品なんで着替える時は帯を緩めれば簡単に脱げる様になってるからな?カボは上から被せて留めてるから留め金外して脱がしてもらえよ?
>>……♪︎(敬礼)
>よーし二人の見せ場にボクはいないの残念だけど頑張れよー?
トトロット帰る前に一つ聞きたいのですが、この日は空いていますか?
>んー?何々?ん~まだ結構先だしスケジュール空けるのは出来るだろけど……なんで?
この日がルル達の成果披露を兼ねた茶席の日です。
後で我が夫を通じてこの席にトトロットの分も用意して貰うよう頼もうかと?
>ええ~?いいよそんな……急に頼むのも悪いしさー?
先程見れないのは残念だと言っていたではないですか?
>そりゃ言ったし見たいのはホントだけどさ?向こうだってそんな簡単には受けてくんないだろー?
いえ、受け入れられると思いますよ?トトロットも関係者ですし私の予想通りの者ならばこの機を逃さぬはず……。(薄く笑みを浮かべる)
>笑顔がちょっと怖いんだわ……、じゃあとりあえず話通ったらまた連絡くれよな?
それとお茶と菓子ご馳走さまなんだわそんじゃまたなー?
>>……♪︎(着物なのでいつもより控えめに手を振ってお見送り)
ええ、わかりました。
道中気をつけて戻るのですよ?>ただいまー。
戻りましたか我が夫。
>うん、留守中に変わった事はなかった?
一つありましたね?
お前達出てきなさい。
>>……♪︎(モルガンの合図で物陰から出てくる)
>わぁ……!利休さんのとこで着る着物と袴出来てたんだね?よく似合ってるよ二人とも!
>>……♪︎(嬉しそうに頭を擦る)
トトロットが試作を届けてくれたのです、此方の衣装は好きにして良いとのことで。
>そっかハベにゃんが担当してくれたんだね?後でお礼言いに行かないと。
その時はルル達も一緒に行く?
>>……!(こくりと頷く)
その事に関連して我が夫に頼みたい事があるのですが宜しいですか?
>モルガンが頼みごとなんで珍しいね?
自分が助けになれるような事なら勿論大丈夫だよ、なにかな?
ふふふ、頼もしい返事ですね?
はなしというのは以前に話があった茶席の事なのですが……。今年も何か騒動が起きるだろうと踏んで、10月上旬だが「まともなハロウィン」を敢行した。訪ねてくる子供にお菓子を渡す、至って普通のハロウィンだ。カルデアのハロウィンはご存知の通り様子がおかしいので、たまには通常版が欲しくもなる。
お菓子を配っていたところ、君も貰いに行ったらどうかね、なんて新所長に言われた。あらやだ、ゴッフの優しさ天元突破しちゃう。
仮装らしい仮装が思いつかなかったので、とりあえず礼装ハロウィン・ロイヤリティに着替えてカルデアを歩き回ってみた。手当たり次第お菓子をせがむと意外と貰える。割と楽しいかも……
そうこうしているうち、コンスタンティノスに遭遇した。
「はいはいトリックオアトリート!」
拳銃を構えるふりをしつつ近づけば、それ脅しじゃないかな、と両手を上げる皇帝。
「お菓子は尽きてしまってね……」
数を見誤った、なんて困ったように笑っている。
「私はどんな悪戯をされるのかな」
「んー……じゃあ3臨になって」
いいとも、とすぐ再臨を切り替えてくれた。長くなった黒髪を触る。
実は前からやってみたかった。彼の髪を低めのサイドテールの位置で三つ編みにする。ヘアゴムも持っていたので、さっとコンスタンティノスの髪を結ってみた。
できたよ、と声をかければ、彼は三つ編みをするりと撫でる。
「……随分と優しい悪戯だね?」
くすくすと笑うコンスタンティノス。ご満悦そうで何より。>お待たせ、利休さんに伝えてきたよー。
ご苦労でしたね我が夫、では報告をお願いします。
>うん、結果から言うと快諾だったよ利休さんも
>>『これは拙い……、このような事は本来私の方から申し出るべき事でしたのに……。』
>それで『是非に。とハベトロット様と奥方様にお伝えくださいませ』だって。
そうですか、滞りなく進みそうで何よりですね?
>うん、モルガンの言った通りすんなり話が進んだね?
後でハベにゃんには自分から伝えておくよ。
ふふふ……、1人分用意するだけでその掛かる手間以上の恩恵が得られる可能性があるのであの者ならばまず断らないと踏んでいました。
>この前食堂で会った時もそうだけど利休さんの事良く解るんだねモルガン。
当然でしょう?女王たるもの様々な者達への動かし方を熟知していなければいけませんので……。
特にあの手の者は利害さえ一致していれば己が持つ能力を存分に発揮してくれるタイプでしょうから……。
>うーん頼もしいけどちょっと怖い。(でも出来れば二人にはそういう思惑とか無しに仲良くしてほしいんだけどな?でも駒姫さんもいるしたまに間に入って空気和ませてくれれば大丈夫かな……?)「誕生日ってことで、色々と、それはもう色々と考えたんだが……まぁ、まずはコイツからだな」
そう言うとかのフランス皇帝にして当カルデア自慢のアーチャーであるナポレオンは、白い箱をそっとこちらに手渡す。
ははーありがたく、開けてよろしいでしょうか、とおどけて恭しく言うと、
「うむ、余手ずからの褒美である、受け取るがよい」とナポレオンも尊大かつ朗らかにノってくる。ぱかっ、と軽い音と共に箱を開けると。
「まぁまずは厨房に立ってだな、そこから、いつぞやの缶詰以来、いや、あれ以上の手ほどきを受けながら作ったから、味と質は確かなモノだと思うぜ」
快活だがなんとなしに照れ臭そうな声を聴きながら、箱の中のオレンジのタルトを見つめる。
ふんわりと柑橘とバターの良い香りがする。敷き詰められた果肉にキラキラと光が反射して、なんだか一個の大きな宝石のようだ。
……という所感を、一切包み隠さずに伝えると、
「そいつぁ良かった。いやー、またしても、
『いやまた柑橘てんこ盛りかい!アンタどんだけコレ好きなんです!?』とかツッコまれたらどうしようかと」と、やっぱりどこか照れ臭そうに返す。
しかし、本当に素晴らしい誕生日タルトである。
絶対にサっクサクでジューシーでスウィーティな逸品確実である、コレは今すぐいただかなければ、とっても損だ。というワケで、一緒にいかがでしょう、と、
突発的な誕生日会にナポレオンを引っ張り込み、
わくわくいそいそと2人でマイルームへ向かう。
とっておきのタルトには、とっておきのマイルームの紅茶だ。今日は良い誕生日にしよう。
「……Je t'aimerai toute ma vie.
……ははは、なんてな。プレゼントにしても良いだろうが、この調子だ。コイツはもっと良い時に言うとするかな」ああ、なんて事!突如としてスルトの中身だけがなんかこう、なんだか幼い感じになってしまった!
果たして終末装置なる存在に『幼い』という概念があるのかは分からないけど、とっっ……ても無口だし、自分の肉体がヒトめいた身体である事そのものが珍しいみたい。
……ああでも、こんな状況だけれど『服と血痕と、徐々に小さくなる足跡』を残して亡くなってしまった被害者達というのは、きっとこういう事なのね。
スペックダウンしていてもある程度、魔術には頑強なスルトであったからこそ、中身のみの逆行ですんでいるけれど……これはとても痛ましい、悍ましい話だわ。
事態を収束させる為にも、早く『犯人』を見つけて、スルトの呪詛を解かなくては。
とにかく、思考を止めて停滞するばかりではダメだわ……助手さん、エルン、情報の精査・調査に行きましょう。
「了解です。スルト(さん)はどうしますか」?
ひとまず、事務所の皆に任せましょう。
ここまで無防備で、無垢な状態では、スルト自身も危ないわ。
……スルト、ありがとう、そしてごめんなさい。少しここで待っていてね。
……? どうしたの?何か気になる事がある?
「ウン、まってる。眼の、きれいなヒト」?
……どうあっても貴方、それは言ってくれるのね。
任せて。事務所の所長、貴方のマスターとして、必ず、解決まで導いてみせるわ。ふふふ……、僥倖でございますね。
>なにやらご機嫌でいらっしゃいますね利休様?先程のマスターさまとのお話が良い内容でしたか?
おや駒姫様、内で聴いていらっしゃらなかったので?
>はい、お仕事の話のようでしたので目を瞑り耳を塞いでおりました……、この前怒られたばかりですし?
変に割り込んだりしないのならば聴くのは構わないのですが?
>まぁそうでしたか!では何があったかお聴きしても?
マスター様達からのご提案で今度マスター様達を招待する予定の茶の湯にハベトロット様もお呼びする事と相なりました。
>ハベトロット様……、ああ!以前に着物を作って貰えるように頼んだ桃色の小さくて愛らしゅうお方ですね?
あの小さなお手々で茶碗を持って呑む姿を想像すると……それはそれは楽しみでございますね!
……(私の楽しみにしてる部分とは違うのですが)楽しみにするのは結構でございますがこの前のように羽目を外さぬようにお気をつけ下さいませね?
もし次にやったら駒姫様のおこづかい(自販機での飲み物代)を一部没収致しますぞ……?
>そ、それはひどすぎますよ利休様ぁー!?我が夫、準備は出来ましたか?
>ちょっと待ってね?最終確認するから……うん大丈夫!必要な荷物は揃ってるよ!
では……ルル・カボ。
此方へ座りなさい。
>>……!(モルガンとマスターの前にきてぺたんと座る)
>いよいよ今日から利休さんのお手伝いの練習が始まるよ。
これからお前達だけで向かうのですが……、私達に恥を掻かさぬ様に振る舞える自信はありますか?
>>……!(力強く頷く)
うむ、期待します。
>最初の頃は慣れるまでは利休さんとの練習だから気楽にね?
あとこれ、衣装は向こうで用意されてるらしいから必要最低限の分だけどね。(小さなカバンを手渡す)
>>……♪︎(カバンを受け取りぺこりと一礼して並んで部屋を出ていく)ら
>うんいってらっしゃい!
……ホントに二人だけで大丈夫かな?
場所は把握してますし普段から二人だけで行動してるのですから問題はないでしょう?
我が夫、もう少し落ち着いたらどうですか?
>うーん、そうだよね……。
でもなんかよくわからないけどそわそわしちゃって落ち着かないんだよね……?ちょっと気分転換にお茶でも淹れようかな……?モルガンも飲む?
確かにそれが良いかと。
ええ、お願いします我が夫。>おーっすモルガン今日もよろしくなー?
む?……もうそんな時間でしたか。
>>ハベにゃんいらっしゃい。>あれ?お茶会の時間にマスターいるなんて珍しいなー?
モルガンも珍しく時間忘れてたみたいだし?
もしかして……お邪魔しちゃったかー?(にやにや)
トトロットが思っているような事態ではありませんよ?
>>うん、そういうのじゃないね?お茶会の用意するから座って待っててね?
>ん、ありがとマスター。ちぇー違うのかよー。(モルガンの隣に座る)
んじゃなんで時間忘れてたんだ?
……忘れていた訳ではありません?予想よりも刻が早く流れていただけの事です。
>あーそりゃごめんな?
んで何があったんだわ?
然程大した事ではないのですが……。
>>お待たせーお茶とお菓子の用意出来たよー。
>おー!ありがとー!流石いつも用意してくれてるから手慣れてるなマスター!
ご苦労です我が夫。
続きは我が夫も席についてからにしましょうか……?
>>んー話してくれるならそれでいいぜ?>ふーん?つまりルル達が練習に出掛けたらマスターがなんかずっとそわそわしてて珍しい行動してるから最初は窘めてたモルガンも観察する事にしたってことか?
ええまぁ……、そうなりますね?
>>……改めて説明されると恥ずかしいね?
>なんだそりゃ?暇を持て余した貴族の遊びかなんかか?
普段ルル達が出掛けているときの我が夫はこうではないのですがトトロットは原因に思い当たるような事はありませんか?
>うーん……、なんか小さな子供が初めて一人で行った習い事の心配してる心配性な親っぽいんだわ?
>>あぁー。
今の言葉で納得がいったのですか?
>>うん、自分も子供の頃にそういう経験あったな-って思ったら小さな子を持つ親ってこんな気分なんだなって?
少しスッキリしたよありがとうハベにゃん。
>いやーボクも前に本とかで見ただけで経験ないんだけどマスターの気が紛れたなら良かったんだわ?
……そういう物なのですか、私にはあまり分かりませんね?
>んーまぁルル達に比べたらバーヴァン・シーは十分デカイしモルガンなら基本的に失敗しない内容の事を頼むから不安とかないだろうしな?
ふふふ……、当然でしょう?妖精騎士を着名した我が娘なのですから……。ん……?
>お?どうしたモルガン?
ルル達が近づいている気配がしますね……?
もう今日の分は終了したようです。
>>帰りはもっと夜近くなるかと思ったけど早いね?出迎えてあげなきゃ。
>おっそんじゃボクも一緒に出迎えてあげるんだわ?
ルル達もうすぐ着くんだよな?
ええ、もう少ししたら部屋に入ってくるでしょう。
>よーしマスター!扉の近くに立ってルル達が入ってきたら二人でおつかれー!って言って抱きついてびっくりさせてやろうぜー?
>>あはは、いいねそれ!やろうか!
>そんじゃボクはこっちでルル担当するからマスターはそっちでカボの担当なー?
モルガンはそのまま座って出迎えて油断させて欲しいんだわ?
(動く気はないので)それは構いませんが……、随分と興が乗っていますねお前達?……戻りましたかお前達。
>……♪︎(元気良く部屋に入ってくる)
>>・>>>『お帰りー!』(そろりそろりと後ろに回って同時に抱きしめる)
>……!?……!!(突然の事に訳もわからずじたばた×2)
>>いてて……落ち着けって?ボクたちだよー?(自分の方に振り向かせる)
>>……?……♪︎(相手に気づいて落ち着く)
>>>びっくりさせてごめんね?二人ともお疲れさま。(カボを下ろす)
>>うん、お疲れさまだな。(マスターが下ろすのを見て自分もルルを下ろす)
>……♪︎(手を繋ぐ)
……気が済んだのならルル達を此方へ来させなさい。
労うのは構いませんがまだ此方への完了の報告が終わっていませんので……。
>>ああ、待たせて悪かったなモルガン。
さー二人とも行ってくるんだわ!
>……♪︎(こくりと頷きモルガンの元へ向かう)さて……、お前達の様子を見れば大体察しはつきますが今日は滞りなく完了したのですね?
>……♪︎(こくり)
宜しい、次の予定等は確認してていますか?
>……!(ごそごそと鞄から二つの手紙を取り出して渡す)
ふむ……。(片方の手紙を開く)
>>ボクにも見せてー?うーわなに書いてあるかわかんないなー?モルガンはわかるのか?
この文字については以前に我が夫に習いましたので普通のならば分かるのですがこれは……。
>>>見せて?
あーこれは難しいね、昔の字体に筆文字な上に達筆……流石利休さん。
>>よっと、マスターはこれ読めるのかー?(マスターの背中に覆い被さる)
>>>昔なら無理だったろうけど今は色んな時代や国のサーヴァントがいるし文字も勉強したからなんとかね?特にこれは自分のとこのだし。
こっちはお礼の手紙で……、もう一つは今後の練習の日時の予定表だね?
後で別のに書き写しておくよ。
>>おー!マスターやるじゃーん!!
ふふふ……、我が伴侶たるもの日々の研鑽を怠るようでは困りますからね?
>>そーだなー。(本人気づいてないかもだけどたまーにマスターの事自慢げに語る時あるよなぁ。)眠れない。
横になっても寝付けず、ホットミルクも飲んでみたのだが、それでも中々眠れない。就寝予定の時刻はとっくに過ぎている。
いっそ気分転換でもしようと夜の散歩に繰り出した。と言ってもカルデアの廊下を歩くだけだ。時折、部屋から会話が聞こえたり、食堂の仕込みの香りがしたりと、何だかんだ飽きない。
ゆっくり歩いていると、進行方向から足音が聞こえてきた。やってきたのはコンスタンティノスだ。こちらを見て、おや、と声をかけてくる。
「もう寝る時間だろう」
「なんだか眠れなくて……」
良い方法がないかと相談すると、「読み聞かせでもすれば眠ってくれるかな」と冗談っぽく返された。良い声かつ安心するトーンで語られたら寝落ちしてしまうかもしれない。
「折角だし、何かリクエストはあるかい」
「江戸川乱歩の『人でなしの恋』で」
「君は私に何を求めているのかな……」
読み聞かせには随分と刺激が強い話だ、と困ったように笑う彼。
「本当にするかはともかく、まずは部屋に帰ろうか。身体を横にしないと寝られないよ」
ほら戻った戻った、と背中を押される。
……案外、その手の温かさで眠れるかもしれない、なんて笑ってしまった。>ふー、もうこんな時間だそそろそろ帰るんだわ?
いつもより長居しちゃって悪かったな?
呼んでいるのは此方ですしトトロットの仕事に差し支えるようでなければ構いません。
>>うん、此方こそだよ相談乗ってくれて助かったしルル達とも遊んでくれて感謝してる。
>まーその辺はボクが好きでやってる事だから気にしなくていいんだわ?
んじゃルル達もまたな?
もし練習中に破れたりしたら来いよ?傷が目立たいように直してやるからさ?
>>>……♪︎(笑顔でぺこりとお辞儀)
>本番の日はボクも一緒に行くことになったんだから頑張れよー?
>>>……♪︎(手を振る)
……いきましたか。
>>うん、なんか急に部屋が静かになった気がするね?
……普段と同じ状況になっただけでしょう、それよりも先程の予定の写しには取り掛かれますか?
>>うん、日程はそう多くないからそんなに写すのに時間は掛からないと思う。
そうですか、では頼みます。
お前達は今日は他に予定は入れていませんので……、後は休むなり覚えた事の反芻をするなり好きにしていなさい?
>>>……!(びしっと敬礼)>ただいまー。
>む、予想よりも帰りが早いですね?
ミーティングでなにか起きましたか?
>いやトントン拍子に話進んで早く終わっただけだよ?
あ、これ途中でスカディさんからモルガンに渡して欲しいって。(手紙を渡す)
……またあの女王からですか。(手紙を広げる)
>何て書いてあるの?
以前と同じく話がしたいので指定の日時にきて欲しいという内容ですね。
また食堂で……ですが。
>なんかいつも待ち合わせ食堂だね?
……またアイス絡みの話でしょうか?
>そんなスカディさんがいつもアイスの事ばっかり考えてるみたいな……。
以前の様子を見るに私を警戒している訳では無いようですし他に食堂を指定する理由が思い当たらないのですが?
持て成して話をするだけならば自室にでも招けば問題はないと思うのですが……。
>うん、まぁそれがメインじゃないにしても合間にでも出来れば食べたいのかもね?
とりあえず行くは行くんでしょ?
……まぁそうですね?
以前も彼方なりの重要な目的の為でしたし今度も同じなのでしょうから……。今日も今日とて微小特異点の調査に来た。
街は残っているのに人間が誰もいない。なんとも不気味である。
同行サーヴァントのコンスタンティノスと共に手がかりを探す。勝手に他人の家に入るのもアレだが、この事態ではしょうがない。
「おや」
彼は住民の日記を見つけたようだ。何か特異点の原因が分かれば、と2人で中身を確認する。……特に変わり映えのない日常の話ばかりだ。こんなにも平穏な日々を送る街が何故こうなったのか、謎は深まるだけだった。
原因を探る手がかりにはならないかな、とページを捲っていくと、便箋がひらりと落ちた。コンスタンティノスはそれを拾って一瞥すると、「ああ、なるほど」とだけ口にして元の日記に挟む。
「これは仕舞っておいたほうが良さそうだ」
ふふ、と意味深に微笑む彼。
その表情でなんとなく察することができるが、何が書いてあったのか訊くのは野暮だろう。
多分、ささやかな春のお話だ。>おお、早いな?また呼び出してすまなかったがよくぞ来てくれた。
……今日はどのような用件で
>まぁ待てそう急かすものでないぞ?実は今日はもう一人呼んでいるのだが……。
ほう?
>まだ予定時刻より少し早いからか来ていないようだな。
とりあえず何か頼まないか?
そのもう一人が来るのを待った方がよいのでは?
>その者の好みは把握しているからなとりあえず飲み物と軽食を頼んでおいても問題あるまい。(壁の秋の限定アイスの写真をチラチラ)
では私はいつもの紅茶を……。
それとこれが気になるのならば頼めばよいではないですか?(期間限定メニューをスカディの前に持っていく)
>わ、私とていつもアイスを食べたがっている訳ではないのだぞ?!(声が上ずっている)
……ではバーゲストを呼んで注文を取らせますが頼むのは紅茶と軽食で良いのですね?
>……………………済まぬ、やはり限定アイス一つ追加で。(おずおずと指を立てる)
(思っていたよりも長く葛藤していたな?)……貴女がアイスが好きなのは知っているのですから見栄を張らずとも結構です。
ではバーゲストよ此方へ。(バーゲストを手招きする)無事に着いたけど会う前に最終確認っと……、時間……合ってる!メイクは……当然バッチリね!
いくわよ!待たせ……!
>おお、待っていたぞメイヴ。(笑顔で出迎える)
>>……。(無言で一瞥)
……来ていきなりで悪いんだけど二人だけでちょっと話したいのだけど良いかしら?
>>どうぞご自由に?
感謝するわ、ねえちょっとこっち座って?
>済まぬなモルガン?少し席を外すぞ?……どうしたメイヴ?
私他にも呼んでるのがいるって聞いてないのだけど?
>ふふふ……、驚いたようだなちょっとしたサプライズというやつだぞ?
彼方も少し前にもう一人来るとは言ったがお前が来る事は知らなかったからな。
そんな知識何処で覚えて来たのよ?
はぁ……、せっかく珍しいあなたからの誘いだったからいつもより力入れてきたのに……。
>……そうか私のサプライズはメイヴには不服だったか……、済まぬな?(しゅん)
~~!(スカサハと同じ顔なのにしゅんとしてるのが可愛いのってホントずるいのよ!)
>メイヴよ、先程から顔が赤いが大丈夫か?
……平気よ?思ってたのとは違ったけど来たからにはちゃんと話は聞くから安心して?
さっきチラッと見たけど私の分も先に注文してくれてたんでしょ?
ほらほら、話は聞けたしまたあっちの席に戻るわよ?
>お、おお……?そうか。(良く解らないまま元の席に戻る)密談は終わりましたか?
>うむ、無事終ったぞ。
>>待たせて悪かったわね、お詫びに後でケーキでも奢ってあげるわ。
数分の事なのでそこまでしなくて結構です。
それよりもそろそろ私達を呼んだ理由を聞きたいのですが?
>そうだな食堂に長時間居座るのも迷惑であろうしな?
>>そこはそれ、私達が同じ席を囲んでるなんて滅多に無いことだし一種の宣伝にもなるだろうしいいんじゃないかしら?
……。(無言でメイヴを見る)
>>何よ?今更私の美貌に気づいて見惚れてる訳?
……見惚れていた訳ではありません。
昔良く似た者が居たことをふと思い出しただけです。
>>ふーん?私に似てるって事はその娘も相当美しかったってことよね?会ってみたかったわー。
まぁ私には敵わないでしょうけど?
>二人で盛り上がっているところ悪いのだが私の話を聞いてもらえないだろうか……?
>>ああごめんなさいね?話してちょうだい?
私ともあろうものが此方から促しておいて話の腰を折ってしまうとは……。目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。
我ながら珍しい。今は何時だろうか、と時計を確認しようとしたら、ベッド脇の椅子に座るコンスタンティノスが目に入る。
視線がぶつかった。
「あ……」
それだけ呟いて沈黙する彼。寝起きの頭では、どうして彼がここにいるのかよく分からなかった。
「バレてしまったね」
はは、と眉を下げてコンスタンティノスは笑う。
「最近、君が寝付けない夜が続いていただろう? 何か睡眠を妨害するものがあるのでは、と思って」
確かに眠れない日は続いていた。個人的に相談相手になってもらったり、眠れるまで付き合ってもらったりと、彼にはお世話になっていたのだが。
「ずっといたの……?」
「勿論だとも。普段は目覚ましが鳴る少し前に帰るんだが、今日は君が起きてしまったからね」
そんなことを言いつつ、優しく微笑む彼。
全く、献身にも程がある。休んでいいのにと声をかければ、マスターこそ、なんて返されてしまった。
「まだ目覚ましまで時間がある。もう一眠りするといい」
そっと布団をかけ直される。
「ありがとう……」
「ああ。おやすみなさい」
優しい返事を聞きながら微睡んだ。
いつもそこには彼がいる。我が夫、ただいま戻りました。
>あ、お帰りー。
結構長かったけどスカディさんとの話し合いは楽しめた?
今日の席にはメイヴという者もいましたがそれなりには……。
>へー今日はメイヴちゃんもいたんだ?(モルガンとスカディさんとメイヴちゃんの席ってそれは凄い光景だったろうなー。)
それと……、我が夫に伝えねばならぬ事が出来ました。
>何?タイミング的にスカディさんの呼び出しの内容とも関係有るのかな?
ほう、察しが良いですね?
数々の騒動を体験してきたマスターとしての経験の賜物ですか?
>うん、そしてモルガンがその話を持ち帰ってきたってことはほぼ参加は決定事項なんだなーって事もね?
ふふふ、今日の我が夫は実に察しが良くて何よりですね……?
>……お手柔らかにお願いしますね?(モルガンだけならともかく女王様系サーヴァントが三人もいて決まった案だからなー……。)>それで提案って言うのはどんなのだったの?
端的に言えば模擬戦の提案ですね。
>模擬戦?どんな?
汎人類史には紅白戦という形式があるのでしょう?
我々が一人ずつ選んだ女性サーヴァントと我が夫が選んだ三人の男性サーヴァントとでシミュレーターを使って模擬戦がやってみたいとの事でした。
>ふーん、他にも何か条件とかある?
他には参加する者には模擬戦をやることだけを伝え事前に集まっての連携訓練等は禁止とのことです。
>ぶっつけ本番か……その辺も踏まえてメンバー選ばないといけないね?
試合形式も当日まで伏せるようにとの事ですのでそれを踏まえての我が夫のマスターとしての人選と指揮が試されていますよ?
この日に行いますのでそれまでじっくりと考えておきなさい?(日時を書いた紙を差し出す)
>うん、ありがとうじっくり考えるね。
そういえばモルガンはもう誰に頼むか決まってるの?
ええ、既に決まっています。
他の者達も明言はしませんでしたが候補は既に居るようでしたよ?
>そっか、ありがとうモルガン。ちょっと向こうで考えるね?(それぞれが選びそうなメンバーに対応出来そうなの選ばないとなぁ……。)
ええ、じっくり考えると良いでしょう。(ふふふ……、楽しみにしていますよ我が夫?)周回で疲労した身体を引きずり、マイルームに帰る。ドアを開けると、いつもの先客がいた。
「お帰り、マスター」
コンスタンティノスの優しい声に、疲れて働かない頭が休息を求めて、つい口走ってしまう。
「……ストレスの解消になるって聞いた。ハグして」
2秒ほど沈黙した後、笑いだす彼。
「ふふ、あはは!いいともいいとも!」
おいで、と腕を広げてくれるので、思いっきり飛び込んでみた。ギュッと抱きしめられる。かなり勢いをつけて行ったつもりだったのだが、彼がよろめくことは無かった。さすが体重73キロ。どこに筋肉隠してるんだ。
試しに、抱きしめる力を強くしてみると、向こうも強めに返してくれる。少し苦しいくらいだが、何故か心地良い。
……彼の腕の中は安心してしまう。守る人だからだろうか。
マシュも守護においては最強の後輩だが、彼女の前では頼れる先輩でいたい。
その反動なのか何なのか、コンスタンティノスには弱みを曝け出しても良いと思ってしまう。そうして普段からマイルームで一緒に過ごして、お世話されたり看病されたり……
あれ?彼なしで生活するの、無理になってきてないか?
「……これ、もう逃げられない?」
二重の意味で聞いてみる。
「ああ、逃さないとも」
当然のように答えが返ってきた。つい顔を上げると、ニコニコと笑う彼が至近距離にいる。
「……楽しそうで何よりです、陛下」
それだけ言って、彼の肩に顔を埋めた。
なんかもう、マイルームにいる間はダメにされっぱなしで良いかな……うむ、今日もご苦労でしたね後はいつも通り好きにしなさい。
>……!(敬礼)
……?(紙をみて唸ってるマスターに近づく)
>>ん?あ、お帰り二人とも。
帰ってきてたの気づかなくてごめんね?
……?(カボが興味深そうにマスターの背中におぶさる)
>>ん?これ?今度の模擬戦のメンバー候補を誰にしようか悩んでてねー?(二人にも見えるように紙を広げる)
>……。(広げられた紙を順番に見る)
>>ルル達は誰が良いと思う?
……我が夫?その様に重要な判断を他人任せにしようとするのは感心しませんが?
>>うっ、そうだよねごめん……二人も変な事聞いてごめんね?
>……♪︎(カボが気にするなと手を振りルルがカバンから何かを取り出す)
>>……小さい扇子?利休さんに借りたのかな?
>……♪︎(扇子を上下にパタパタしながら動き回る)
>>もしかして応援してくれてるのかな?
>……♪︎(こくり)
>>あはは、ありがとう!よーし頑張って選ぶぞ!
>……♪︎(笑顔)
全く……、世話が焼けるマスターですね?>よし……、モルガン!模擬戦の三人の候補決まったよ!
ほう?それは何よりですね。
>>……♪︎(二人で万歳している)
>ルル達も応援ありがとうね?それじゃちょっと行ってくるね?(席を立つ)
む……?何処に行こうというのですか?
>候補のサーヴァント達と話してくるよ、もし模擬戦の日に都合が悪かったりしたら他の候補を考えないといけないからね?
……模擬戦なのですから断られてもマスター権限でどうにか出来るのでは?
>うーん……出来なくはないだろうけどあんまり無理強いはしたくないからね?
特異点探索みたいに制限あるわけじゃないし。
とりあえずまずは頼んでみるよ?
それじゃ行ってくるねー?
>>……♪︎(入り口から顔を出して手を振って見送る)
本当に甘いですね我が夫は……。
私ならばそれが必要なのであれば強制的にでも従わせますが……。>トリックオアトリートォ!お邪魔するぜ~!
>失礼します。
む……?トトロットにガラテア……?
珍しい組み合わせと格好ですね?
何か有りましたか?
>最初にトリックオアトリートって言っただろ?ハロウィンだよハロウィン!ハロウィン限定パンプキンカラーハベにゃんだぜー?
>>私はフランケンシュタインの怪物をモチーフとさせていただいています。(頭にネジと全身継ぎ接ぎ)
ハロウィン……、そういえばその様な行事もあるのでしたね?
>つー訳でお菓子くれ……って言っても用意して無いよな?今日はマスターも居ないみたいだし。
……少し時間があれば錬成出来ますが?
>いやいいんだわ!?錬成したお菓子ってなんか怖いし!!
代わりにルル達をオバケの格好にして連れ回す悪戯してやるから覚悟しろー!?(カボルルをガッチリホールド)
>>>……!!(びっくりしてじたばた)
>よーし悪戯したし他のとこにもいくぜー!邪魔したなモルガン!
>>突然の訪問失礼しました。
……ハロウィンという行事は仮装して各所を廻るのでしたね?
最初からルル達を誘いに来たと言えば良いものを……トトロットとルル達を頼みます。
>>お任せください、そして突然のサプライズ訪問の意図を理解して頂きありがとうございます。
ではまた後程……。(一礼して退室)「Trick!(おかしを)」「or!(くれなきゃ)」
「Treat〜〜〜!!(いたずらするぞ〜〜〜!!)」
ン。(※チョコレートだのビスケットだのをお子様の籠にぶち込む)
……休日というのに、騒がしい子供らの多いことだ。本来、ハロウィンというのは死者の来訪だの魔除けだのに備えておく催事だったそうだが。
まぁ魔性を畏れるのもそうなら、菓子だ仮装だ、と煌びやかな要素があれば、はしゃぎたくなるのもまたヒトの習性、と言われればそれまでか。
……ン。オイ、其処のオバケ。菓子なら先刻、渡した筈だが。
「お菓子も良いけど、コレに火を灯してほしい」?
……クク 俺の炎は、お前達の親しむ火とは違って、そのランタンごと暗がりを焦がしてしまうかもしれんが、いいのか?
「ここらで一番明るくて丈夫な炎よ、と魔女帽子の女の子に聞きました。そんな炎なら兄弟を見守るのも、帰り道も安心です。ぜひ」?
オバケではなく、託宣やら布教やらがその仕事だろうに、あのお喋り神子め。まぁいい、別に焦げても構わんというなら……コレでいいか?
「わー、これはすごい。ありがとうございます。
ハッピーハロウィン!」?
ン。ハッピー、ハロウィン。そら、お前の兄弟とも、他の子供達ともはぐれるぞ、早く行け。
……まったく。この地のハロウィンは、本当にやかましいのが多いな。
「ハイ、スルトさん。ハッピーハロウィン。オフェリアさんがハロウィンのおやつにかぼちゃタルト作ったそうですよ、食べましょー」?
……一番騒がしいのが残ってたか。この浮かれ助手め。
「ところで誰と喋ってらしたのです?お客さんならお招きしたかったんですが」?
イヤ、別に。単に道案内が終わっただけだ。
なんだ、オフェリアが何か催しをしたんだろう?ホラ、行くぞ。食堂でクッキーをつまむコンスタンティノスを見かけた。何やら真剣に悩んでいるので声をかけてみる。
「それ、誰が作ったの?」
「ん、ああ、私が作った」
ちょっとお菓子作りに挑戦してみたんだ、と微笑む彼。味は申し分ないが、問題は別のところにあるのだと言う。
「ちょっと焦がしてしまって……」
黒焦げというほどてはないが、確かに手元のクッキーはやや焦げている。気になるので一枚貰えないかと聞いたが、
「駄目だ、これは失敗作だからね」
なんて返されてしまった。
「完成品が焼き上がったら、その時はご馳走しよう」
「お預けかぁ……」
「ちゃんと我慢しなさい」
待ての合図を出される。大人しく引き下がると、良い子だと褒められた。イッヌになった気分である。
美味しいクッキーのために、今は少しだけ我慢の時だ。>再び失礼致します。
>>あっいらっしゃいハロウィンお疲れ様。
戻りましたか、首尾はどうでしたか?
>>>へっへー!ほらモルガン達に見せてやるんだわ。
>>>……♪︎(魔女の帽子を被ったをしたルルと黒いオバケの仮装をしたカボが沢山お菓子の入ったカゴを見せる)
>>おおー!いっぱい貰ったんだねー!良かったね!
ふむ、成果は確認しました。それはお前達の戦利品です、好きにするが良い。
>>>>……♪︎(モルガン達におかしを配る。)
>>おっ、良いのか?ありがとな?
ルル達は直接食べられませんので……。
トトロット・ガラテア私の分も幾らかお前達に分けましょう今日の二人に付き合わせた礼です。
>>>あっじゃあ自分のも幾つかあげるよありがとう二人とも。
>ありがとうございます。
>>>うひゃーお菓子が大量なんだわ!?ボクの方が付き合わせたんだからお礼とか良いのになー?
>半分お持ちします、お二人はこのタイプのお菓子はあまり召し上がらないようですし有り難く受けとるべきかと。
>>>おっサンキューガラテア!それもそうだなーんじゃ貰ってくわ!ありがとなマスター!モルガン!またなー!
ええ、改めてご苦労でしたね?ガラテア・トトロット。”全ての子供が愛され、慈しまれる世界”、――――それが私の願い。
私とて、最初から願望器などに縋ったわけではない。
まずは現実的に考えた。良き世界は、良き統治者の治世のもとに築かれるものだと。
だが女であり、一介の狩人でしかない私にそんな器はない。ならば、それを成し得る者の手伝いをしよう。それが私のやるべきことだ。
そして、私はそのような夢を語る男に出会った。そいつは傲慢で、軽薄で、憶病で、無邪気な子供のような男だった。
だがそいつの夢は、何かが違う気がしたのだ。
ギリシャに名だたる強者たちの語る、強い国、富める国。それは私の理想ではなかった。
それらは所詮、その外の子供たちの犠牲の上に成り立つからだ。
そいつの語る国は、戦うことではなく教えることで育ち、奪うことではなく、文化によって栄える国だった。
なるほど、これでも賢者ケイローンの薫陶を受けた者というわけか。
できるかはともかくとして、もし実現できれば、それは、漠然としていた私の願いに形を与えてくれるものかもしれない。
それならば、大いなる夢に対してあまりに非力なその腕の、代わりの一本になってやろうじゃないか。
あの出航の日、私はそんな思いを胸に秘めて、海原へと旅立った。
――――ああ、それなのに、お前は、どうして。
諦めてしまったのだ。あの素晴らしき夢を、放り出してしまったのだ。
王にはなれず、不幸な子供をまた増やし、夢の残骸に埋もれて死んだ。どうして、お前という男は――――
私は、あの船の帆先の向こうに確かに見たのだ。
輝ける夢への道と、それが無惨に潰える現実を。ふふふ……全員揃ったな?
この時を待ち詫びたぞマスター準備は良いな?
>うん、ちゃんと来て貰ってるよ。
皆!今日は宜しくね!(マスターの後ろに顔の隠れるロープを着た男三人が無言で頷く)
>>うんうん、顔が見えなくてもこのメイヴちゃんグッドルッキング勇士センサーにビンビンくるわ!楽しみね!
>>>なんですかその胡散臭いセンサーは……。
そのセンサーはよくわからないがただ者ではないオーラは私も感じているぞ?
お前も感じてはいないか?
>>>それは解ります、我が夫が奇を衒う人選よりも王道を選ぶ傾向にあるということも。
>>それで選手発表は誰からいくの?私はいつでもイケるわよ?(マスターの事に詳しくてお熱いわねー?ってからかいたいけどまた話が脱線しそうだから今は我慢ね……。)
おお、そうだったな。
ではマスターの方から発表して貰えるか?
>うん、大丈夫だよ。
>>それじゃマスター、スタッフに連絡して照明の用意をするから三人をそこに並べて立たせてちょうだい?
せっかくシミュレーターで色々設定弄れるんだからこういうのは派手にしなくちゃ!
>凄いやる気だね。
>>>……恐らくこの催しに一番興が乗っているのではないでしょうか?うむ、準備出来たようだな?ではマスターよ!汝が選びし一人目の英雄の名を告げよ!!
>俺の選んだ一人目はセイバー!シグルド!!
>>当方が選ばれるとは光栄だマスター、この戦い我が全力を以て挑むとこの剣に誓おう!(ローブを脱ぎ去りグラムを掲げ宣言)
ほう、シグルドであったか……。
良い!実に良い選択であるな!
ではつづけて二人目を告げよ!
>二人目は!アーチャー!ナポレオン!!
>>>オーララ!レディ達が相手となるとちょいと気が引けるが……だからといって手を抜くつもりはないぜ?
宜しくな女王さん達よ!(豪快に砲を取り出しながらウインク)
う、うむ、あやつか……。
性分はともかく実力は申し分無し!
これは三人目も楽しみだぞ?
>そして三人目は!ライダー!コンスタンティノス!!
>>>>錚々たる顔触れで少し気後れしてしまいそうだが……、マスターに選ばれたからには私なりに尽力させて貰おう!
ほうコンスタンティノス……、確か守りに定評があるのだったか?
遠・近・守を一人ずつとは手堅いな。
>以上三名で宜しくお願いします!!
>>>>>うーん良いわね!イケメンだらけで燃えるわ!今度はこっちの紹介の為の準備するからちょっと待っててちょうだい!ふむ、ではこの紅白戦を提案した私から行くべきだな。
出でよ!アサシン!ワルキューレ!!今回はゲイルスケグルよお前に頼もう。
>はっ!任せて下さいスカディ様!
うむ期待はしているが無理はするなよ?
それでは次は…….。
>>私は最後に紹介させてちょうだい?
む、そうか?
ではモルガン、いけるか?
>>>当然です。私が選んだのはライダー!ハベトロット!
>>>>いつもみたくトトロットって呼んでも良いんだぜー?
戦闘は本職じゃないけど頼りにされたら断れないよなー?まぁいっちょやってみるんだわ?
てなわけで皆もよろしくー!(笑顔で周りにピース)
>>>期待していますよトトロット。
うむうむ、深い信頼性を感じる良いコンビだな?
>>>>>ハベにゃんとイルスか……、最後の一人も気になるけど遠距離からの攻撃と奇襲に気を付けないと。
では最後にメイヴ、頼む。
>>オッケー!それじゃトリを務める私が選ぶのは当然このわた……!
>>>>>>……よもや主催者の一人であるにも関わらず自らが出るとでも言う気かメイヴよ?ちょっとちょっと!!なんでアンタがここにいるのよスカサハ!?
>愚問だな、このような催しがあると聞いたら来ないわけにいかぬだろう?
という訳でお前の枠は私が貰った!
はああ~!?さっきから何勝手な事ばかり言ってるのよ!?私が直接出るんだから必要ないわよ!!
>先程も言ったが主催者側が自らが出るのは如何なものか?
では皆に聞こう、メイヴ以外に私が出るのに不服な者はいるか?
>>私は誰でも構いませんが?
トトロット、ゲイルスケグルお前達はどうですか?
>>>ボク達は構わないぜ?(二人で顔を見合せ頷きハベにゃんが指を立てる)
>>>>皆ちょっとこっちに集まって?(シグルド達を呼んで相談)
うん、こっちもオッケーだって!
>さてスカサハ=スカディよ、お前はどうなのだ?
>>>>>……私はメイヴが戦って楽しむのもよいと思う。
が、出来れば私の隣で一緒に見て楽しんで貰いたいとも思ってしまう……ダメだな私は。(顔を伏せる)
あ~~もうわかったわよ!アンタに任せて私はスカディの隣で観戦しててあげるから不甲斐ない姿見せないでちょうだい!?
ほらもうすぐ始まるからシャキっとしなさい?(スカディの頬をを掴んで顔を上げさせる)
>>>>>う、うむ……、すまない?
>当然だ、相手は名だたる勇士達だからな?
フフフ血沸く血沸く……!!では対戦のルールを説明するので心して聞いて欲しい、一度しか言わぬぞ?
対戦方式は3対3で制限時間内にどちらかのメンバーが全員戦闘不能になったと判断されたら終了だ。
もし時間切れになったらその時点で残ってる人数で勝敗を決める。
宝具は再使用可能になるのならば無制限。
スキルは対戦中一つにつき一度のみ使用可能、マスターの礼装も同様だ。
この事を踏まえて今から5分の作戦タイムを設けるので連携での作戦を練るなり大まかに互いの動き方を把握するなりするがよい。
互いに聞こえない場所に集まったな?
……ではこれより作戦タイムを開始する。
>それじゃとりあえず自分の考えた方針あるんだけど説明いいかな?
>>当然だろうメートル!
>>>ああ、聞かせてくれないかマスター?
>>>>当方も異論はない、我が叡知の結晶がマスターの判断に間違いはないと告げている。(叡知の結晶キラーン)
>>おう!そりゃ頼もしいな!俺もサングラスでも持ってくるべきだったか?ハッハッハ!
>>>>形だけで良いのならば当方の魔力で人数分作れるが必要か?
>>>いや、その気持ちは有り難いのだがそれはやめておいたほうがよいだろう。
対戦前に僅かでも魔力を消費するのはあまり良くないと思うよ、何せ相手が相手だからね?
>そうだね……、それじゃ作戦説明するね?
時間短いから大まかになるんで基本はそっちに任せることになるけど……。皆配置についたな……?
では始めるが良い!
>皆頼んだよ!
>>ダコール!!まずは景気付けの一発だ!(青い極太ビームを放つ)
>>>ほれ早速来たぞ?各自散開せよ!(それぞれ違う方向に散らばる)
……して私の相手はお前か?北欧の大英雄シグルドよ?
>>>>マスターの命により貴殿の足止めを任された。
>>>フフフ、そう簡単に足止め出来るなどとは思わぬことだな?
>>>>時は有限である、最早言葉は不要、全力で行かせて貰う!(叡知の結晶マスク展開)
>>>良いだろう!力を示せ!このスカサハに!!(槍を構えて突進)
>>>>>おー!凄いバトルが始まったんだわ!?
>>>>>>びっくりしてる暇はないよ!
厄介なシグルドがあちらに釘付けならこっちとしても好都合だからね!
ボクは空中から残った二人を攻めるからキミは後ろから援護して!!
>>>>>よっしゃ!任せるんだわ!さて、いよいよ紅白戦が始まったがお前達はこの戦い……どう見る?
>現状の流れを決めた白組が若干有利かと。
>>赤組の切り込み隊長となるはずのスカサハがタイマン始めちゃったものねー?
やろうと思えば隙間を縫ってサブの槍を向こうに飛ばしたりは出来るはずだけどそういうのはやる気なさそうだし。
うむ、完全にシグルドに目を向けさせる為の采配だろう。
ゲイルスケグルとハベトロットも攻めているが防御役のコンスタンティノスがいることで遠距離からの銃撃では有効打を入れる事が難しくなっている。
>>その辺はマスターの策がハマったって感じよね。
流石にスカサハならこうすればノッてくるとか解ってるわねマスター……。
>ふふふ、この私の伴侶なのですからそうでなくては困ります。
あーハイハイ、まぁまだ全員スキルも宝具も残してるからそれ次第で状況は変わるでしょうけど?
私は好きにやらせてるけど(どうせ聞かないだろうし)、貴女達は事前に方針を伝えてあるんでしょう?
ああ、ちゃんと伝えておいたぞ。
>ええ。(私としてはトトロットのあの宝具はあまり好まないのですが……恐らく使用する時が来るでしょう。)>くっそー!ホント堅いなー!?
>>ちょっとこっちにきてくれるかい、このままじゃ埒が明かないしちょっと離れて作戦を練ろう?
どうにか隙を作って宝具を叩き込まないと状況は変わらなそうだ。(物陰に隠れて弾倉交換しながら)
>ん、そうだな。(イルスの近くに寄る)
>>>……攻撃が止んだな?
……嵐の前の静けさといったところかな?恐らく次に仕掛けて来るときは宝具の使用も辞さないだろう、こちらも今のうちに対策を練るとしよう。
>>>ウィ!頼りにしてるぜ!
ハハハ、こちらこそだよ?
シグルド氏が彼方の相手に徹してしてくれている今空中戦がメインの相手には貴方の砲撃が勝利への鍵だからね?
>>>そいつは光栄だな!そろそろ作戦は思い付いたかい?
そうだな……、私が全力で挑発し宝具を撃たせ貴方を守るから貴方が全力でカウンターというのはどうかな?
>>>オーララ!そいつはまたシンプルだな!?いいぜ乗った!そいつで行こう!
メートル……、おっとマスターにも援護要請のサイン送っとくぜ?
ああ、お願いするよ?
W皇帝の底力……、彼女達に見せつけてあげよう!(互いに腕をぶつけ合い檄を入れる)(む、あれはマスターへの援護の合図……、となると向こうも覚悟を決めたか。)
>私を前にして一瞬とはいえ余所見をしようとは!(シグルドの胸を貫く)
ぐうぅっ!!
>……解放無しとはいえ我が魔槍の心臓への直撃は避けたか!
ぐぅっ……!当方の心臓を貫ける槍は我が愛だけと決まっているのでな?
>ふっ、惚気る余裕があるとは流石だな?(槍を引き抜きバックステップで距離を取る)
さぁどうする?その傷では先程までの動きは厳しかろう?マスターに回復を要請するか?
確かに今の状況では貴殿の相手をするには些か心許ない……、だがまだ宝具を叩き込む猶予(ガッツ)はある。(原初のルーン(戦士)あんど竜種改造発動)
>ほう?(此方にはまだ回避スキルも残っている、ヤツの一撃を防ぎ他の者達に奇襲を掛けるのも容易いが……。)
……。(スカサハに向けてまっすぐにグラムを構える)
>ふっ……無粋!!
ならばこちらも我が宝具を持って迎え撃とう!(スキル神殺し&原初のルーン発動)
……感謝する!!絶技用意、太陽の魔剣よ!破壊の嵐を巻き起こせ!!『壊劫の天輪(ベルヴェルク・グラム)』!!
>我が研鑽、我が絶技!『貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク・オルタナティブ)』!!!シグルドとスカサハが互いに宝具をぶつけ合っていた同時刻──
>よし……いくよ!皆!ボクに力を貸して!!
>.『了解!!』(他のワルキューレ達を引き連れてコンスタンティノス達の真上に飛び出す)
>>来たぜ!手筈通り頼むぜ!
>>>ああ、任せたまえ!
数多の侵略あれど、我らの信仰に敵うもの無し! 『祈誓たるは三重の貴壁(テオドシウス・コンスタンティノス)』!!(宝具&全スキル展開)
>やっぱり宝具で守りを固めてきたか……!ヒルド!!
>.オッケー!ハベトロットGO!!(合図と共に糸車ごとハベにゃんを投擲)
うっしゃー!!(縦にくるくる回りながら突っ込む)
>>オーララ!放り投げるとかマジか!?
>>>なんという……、だがやらせん!
魔法糸抜糸!!照準根性で固定!!くぅーらえー!!(回転しながらブラックバレルを解放しその勢いのままコンスタンティノスに激突)
>>>うおおっ!?ダメージ自体はないがまさかこう来るとは!?(防御には成功したが重さと衝撃で流石によろける)
>>お、おい!?大丈夫か!?
>今だ!宝具展開!皆いくよ!全同位体!完全同期!!
『最終攻撃・天槍光輪(フュルギア・ワルキューレ)』!!(よろけた隙を逃さず宝具を撃ち込む)>ぐううぅっ!!(防御して耐える)
>>どうだ!ボクたちの宝具による一斉攻撃は!!
>>>まだまだぁっ!(砂煙の中からワルキューレ達に向かって砲撃)
>>.うわっまだピンピンしてるーっ!?イルス、私たちは時間切れだから後はお願い!(砲撃を散らばって避けながら)
>>了解!ありがとう!
>>>アンタの宝具のおかげで助かったぜ!
>>いや……、礼を言われるのはまだはやいようだ。
……デッドカウンター限定再現!(ブラックバレルを構えチャージ)
>>>おいおい……マジかよ?
>>>>ハベにゃんの宝具は防御を貫通する……まずい!間に合ってくれ!(ナポレオンに向かって手を伸ばしマスタースキルの準備)
いっくぞぉー!!君に繋ぐ刻の車輪(スピンスター・ハベトロット)!!
>(これは流石に効くだろうけどボクも万が一に備えないと……!)
>>来るぞ!あの範囲では避けきれない!私の後ろから離れるな!(スキル終焉特権発動)
>>>おう!!頼むぜ!!!(全スキルを発動させながら砲身を握りしめ来るべきカウンターのタイミングを待つ)「芋羊羹!?」
「……急に大声を出されると、少しびっくりするな……」
苦笑いするコンスタンティノスに謝る。確かに食堂で大声を出してしまったのは迷惑だったかもしれない。
しかし芋羊羹とは珍しいラインナップだ。話を聞けば、たまたま厨房の面々が作っていたらしく、試食も兼ねておやつに貰ったらしい。
まだ余っているよ、と教えられて速攻貰いに行った。綺麗な黄金色の芋羊羹である。席について食べてみれば、穏やかなさつまいもの甘みが広がった。思わず笑みが溢れる。
メニューに追加できるか分からないけれど、なんてブーディカさんは言っていたが、十分すぎるほど美味しい。
「随分といい食べっぷりだ」
先に食べ終えたコンスタンティノスが笑う。
「美味しいし、好物だし、食べない理由がないからね」
そう返してから、芋羊羹を口にする。そういえば、うちのおばあちゃんの好物だったな。
考えてみれば、誰かと一緒に芋羊羹を食べるのは久々かもしれない。まさか、おばあちゃんの次が東ローマ皇帝になるとは思わなかったが。
美味しかった?と彼に尋ねてみれば、
「ああ、美味しかったとも」
と優しい声が返ってくる。
穏やかな日々を少しだけ思い出した。>ふぅーやったな!イルス!
うん、流石にこの二段宝具なら……!
>>おい、お前達!煙が晴れるまで油断するな!!
この声……スカディ様……じゃないスカサハ様!?
>>私も今は動けぬ!今すぐそこから離れよ!!(シグルドのグラムが突き刺さりそのまま地面に固定されている)
>>>もう遅い!友が作ったこのチャンス!必ず無駄にはしないぜ!
虹よ、虹よ! 今、可能性の橋を架けろ!ソラを往け!『凱旋を高らかに告げる虹弓(アルク・ドゥ・トリオンフ・ドゥ・レトワール)』!!(マスターのガッツ付与でかろうじて耐えきったボロボロの姿で渾身の一撃を放つ)
……!(まずい回避スキルを……!……ダメだ!さっきあっちのスキルが発動していた!避けられない……!)
>イルスー!!(咄嗟にイルスの前に飛び出すがそのまま二人で砲撃に呑まれる)
>>くっ……!だがまだ……!!(シグルドを退かしグラムを引き抜こうとする)
>>>>…………。(退かそうとするスカサハの腕を掴み体重を掛けてグラムを更に押し込む)
>>がはっ!……我が槍を心臓に受けてなお意識があったとは大したものだ。
……いや、無意識での妨害か?しかし先程の宝具の直撃にだめ押しのこれだ、終了時間も迫っている……流石に厳しいか。(ゴホッと血を吐き眼を瞑る)はぁっ……はぁっ……!(どうしてまだ動く……?あの宝具を食らったら完全に機能停止は免れない威力だったはずだ!)
もしかしてハベトロット……?(周囲を見渡すが姿はない)
ハベトロットを探したいとこだけどそうもいかないか……!
>オーララ!参ったな……、まさか耐えられちまうとはな?
しぶとい皇帝……!けどこれで終わりだ!(銃口を向け照準を定める)
>最後だレディ……、ここはいっちょ一発勝負と行こうかぁ!?(立ち上がり不敵に笑って砲口を向ける)
……本気かい?この距離とその怪我の具合ならボクの方が有利だと思うけど?
>生憎だが可能性があるのならやらないって選択は俺にはないんでな!
わかった、どちらにせよボクも限界が近い……、付き合おう!
感謝だレディ!3カウントで行くぜ?
3……
2……
1……
『これで終わりだっ!』(銃声と怒号が同時に響く
……!)戦いが終わり治療を終えて──
ふむ、皆揃ったな?
此度は私の我が儘に付き合ってくれて礼をいう。
実に素晴らしい戦いだったぞ?
>此方こそありがとうスカディさん、勉強させて貰ったよ。
うむ、それならば私としても嬉しい。
>>スカサハ~?今日は後半押し倒されてそのままだったわねぇ?珍しいシチュエーションだから堪能したかったのかしらね?
>>>なんだメイヴ?妬いてるのか?
>>はぁっ!?そんなわけないでしょ!?大体アンタが……!
>>>>ハベトロット、ちょっといいかな?
>>>>>ん?どしたー?
>>>>ボクがあの時ナポレオンの宝具に耐えられたのはキミが何かしてくれたんだろう?ありがとう。
>>>>>へへっ!いいよお礼なんてさー!なんせ花嫁候補を守るのもボクの仕事だからな!!
>>>>花嫁って……ワルキューレであるボクが!?
>>>>>おーちょっと赤くなったな?ワルキューレだろうがなんだろうがボクからすればキミも立派な花嫁候補なのさ!良ければ水着だけじゃなくてドレスも用意しとくよ?
>>>>か、からかわないでくれハベトロット!
ふふふ……。(ゲイルスケグルも以前よりもここの空気に馴染めたようだな?私も選んだ甲斐があったというものだ。)
>……。(なんかスカディさんがイルスとハベにゃんのやり取り見てうんうん頷いてる……。)深夜の厨房で頭を抱える。
小腹が空いてしまった。身体が欲しているものといえば、やっぱりラーメンだろう。我慢できず探しに来たが、袋タイプのインスタント麺しかない。普通に1食分なので罪悪感もすごい。それが深夜メシの醍醐味でもあるが、いやはやどうしたものか。
ここはいっそ、別のご飯にするのも良いな。お父さんが大学時代に作っていた、玉ねぎ1個レンチンするだけのメシとか……
「何を悩んでいるのかな」
突然声をかけられ、身体がビクンと跳ねる。
「びっ……くりした……」
「夜食にお困りのようだね?」
くすくすと笑うのはコンスタンティノスだ。今までも夜中の食堂で度々会っているあたり、彼も地味に夜食好きなのではないか?
そんなことを思えば、見透かしたように彼は呟いてきた。
「分ける、というのも一つの手じゃないかな」
「ちゃっかり頂こうという魂胆……」
「夜更けの罪の味が忘れられなくてね」
はは、と笑う彼が思い出しているのは、かつて一緒に食べたバター焼き肉まんのことだろう。
しょうがないなあ、とこちらも笑いつつ、ラーメンの袋を開けることにしたのだった。……こんな夜更けに鍋を沸かして、いったい何をしている、助手。
「あまりにも美味そげな旨辛ラーメン動画を見てしまってむしゃくしゃしてやった。反省はしている」?
供述しながらさくさく袋を開封する辺り、罪悪感は言ってる程には持っていないな、お前?
……まぁ、そんな戯れで増えるのはお前の体積だ、好きにし──オイ助手、助手よ、貴様だけならそのまま放っておいたが、さり気なくオフェリアを巻き込んでいるのはいったい、どういう了見だ?
「たまたま助手さんが観ていた動画の料理が、なんだかとてもおいしそうだった。反省はしている」?
クッ、意識的にオフェリアをそそのかしてたならばデコピンをくれてやるところだが、曖昧な表情で沈黙している助手の顔からしてコレは真実に事故、無自覚(うっかり)な飯テロ……ッ!
ああ、いつだったか、みんなして敢えて酔っ払ってる時、斎藤なる警察サムライサーヴァントがやいのやいの話していた気がする、
そもそも夜にそんな他人の欲望を促進させるような『引力が強い』動画を流すなッ、助手……!
「ここまでバレてしまっては仕方ない、せっかくだからスルト(さん)も食べましょう」?
……2人して、ウキウキと食器を出しおって。巻き込む気しかないな。日々の節制が効かないとか、この先知らんぞ。色々と。
ーーー
……(うまうまからからむしゃもぐ)。
時に助手。仮に、仮にだ、余ったスープでチャーハンとかしたらそれは……イヤいい、いいから。仮にって言っただろ、忘れろ、深夜だぞ。
オイコラ『その手があったか』みたいな顔をするな、ご飯を取りに台所に走るな、帰ってこい。
しまった……いいかオフェリア、今の誘惑(かがやき)は見るな、聞くな、忘れ……そうにないな!?不覚ッ!
コラっ、早まるな2人共!わくわくしながら卵を割るな!あーっ!?我が夫、模擬戦も終わった事ですしそろそろ戻りましょうか?
>あ、うんそうだね自分達は戻るけど皆はどうする?
>>ボクも工房に戻るんだわ。
ならば送っていきましょう、トトロットに頼んだのは此方の方ですから。
>>えー、気にしなくていいのに律儀だよなモルガンはさー。
>>>メートル、俺達は食堂で軽く飲む事にしたからこっちは気にしなくていいぜ?
>>>>なーに?男だけでパーティーするわけ?私達も混ぜなさいよ?(スカディの腕を引っ張ってきながら)
>>>>>め、メイヴ?私は酒はあまり……。
>>>>お酒飲まなくてアイスでも食べてていいから一緒にきなさいよ貴女が発端のパーティーなんだから最後まで楽しむべきよ。
>>>>>うむ、宴はやるなら多い方が良いな、ワルキューレ、お前達も来い。(さりげなく混ざる気満々)
>呑むのはいいけどまだ早い時間だし皆羽目を外しすぎないでね……?
それじゃいこうか?モルガン、ハベにゃん。
>>おーそうだなー。
ええ、彼方の気が変わって巻き込まれないうちに行きましょう?……ああ五月蝿い。視線が。五月蝿い。
なんだそのゲーム機片手の無言のアピールは。
なんかあるなら声に出して言え、助手。
「やってるゲームの西軍側に、無茶苦茶にうまい人がいて勝てない」?
ああウンわかってた、どうせそんな理由(コト)だろうと思った。
……ハァ。とりあえず、その無茶苦茶なるリプレイを見せろ。俺は軍師だとか知恵者だとかではないが、相手の斬り方ぐらいはまぁ、一言二言、なんか言ってやれるだろ。
……フム、理性的。機械的。きっちり、堅実に詰めてくる奴だな。しかしまぁ、なんとも可愛げのない太刀筋よ。
……クク そうさな、助手よ、プレイスタイルとしては『お前の思い描く俺(スルトさん)』でやってみるがいい。
固茹で頭(エッグヘッド)とはよく言ったものよ。
礼儀なんぞに律儀に返さないでいい。ごく単純に、叩き割ってしまえ。
で、どうだった、勝てたか?
……あー、あー、ウン。わかった、わかった。そうか、そうか。五月蝿い五月蝿い、はしゃぐな、夜だぞ。
気が済んだならゲームを閉じて寝るなり、読書するなり、夜食に走るなり、とにかく静かに過ごせ、浮かれ頭め。
「ついでに例のつよつよな方からフレンド申請が来たんですよ、スルトさんスタイルと合わされば、今後の勉強にもなりそうです」?
助手、助手よ、俺も大して真面目ではないが、だったらそれよりも『助手』としての研磨をだな……ン?
……そのフレンドの名前、なんだ『Sakichi』?
ンー、なんだったか、なんだったか、どこかで……アレは確か、魔王を自称する女武将との酒の席か、切り結んだ時、どちらかだった、か?
いや、まぁ、いい、どうせ大した事ではないだろ。>モルガン、マスター送ってくれてありがとなー!大変だけど楽しかったしまたなんかあったら呼べよなー?
ええ。
>>うん、ありがとうハベにゃん。
>>>んー?なんだか賑やかだと思ったらキミ達かー、模擬戦終わったんだね?お疲れ様!(工房からひょこっと顔を出す)
む?ダ・ヴィンチですか……。
>>あっ……、作業の邪魔しちゃったかな?ごめんね?ダ・ヴィンチちゃん。
>>>いやいや、全然問題ないよ?
それより二人とも少し時間あるかい?出来れば模擬戦の感想を聞かせて欲しいな?お茶も出すからさ?
>>自分はいいけど……、モルガンはどうする?
私も構いませんよ?部屋に戻り次第私も我が夫に話を聞こうと思っていたので?
>>>よーし決まったね!それじゃ入って入って!すぐにお茶の用意するから座って寛いでてくれるかな?
>>なんかウキウキしてるねダ・ヴィンチちゃん。
>>>そりゃそうさ!実際に戦場に出たマスターくんと成り行きを見守っていたモルガン陛下がどう思ったのかの二つの視点の話を生で聞けるチャンスだからね!
……本当にお前の未知の知識に対しての探求心には頼もしさすら覚えますね?>うんうん、なるほどね!
ありがとうとても参考になったよ!
>>それならよかったよ。
うん、模擬戦用のシミュレーターの使用に関する話を聞いた時多分面白い戦いになるんじゃないかなー?と思ってたし予想以上だったから後でログ確認するのが楽しみだよー?
……。(ティーカップを口に付ける)
>それじゃ大体の流れは聞いたし紅白戦を振り返っての感想を聞かせて貰えるかな?まずはマスターくんから。
>>そうだね……、最初に作戦伝えた後はほとんどシグルド達に任せきりで終盤の礼装での援護もギリギリになっちゃったしいつもと違う戦いとはいえもう少し出来る事はあったなーって。
>ふむふむ、実際どういう感じたったのかはログを観てから改めてコメントさせて貰おうかな?でも反省点洗い出せたのなら良かったんじゃないかな?
モルガン陛下はどう思う?
私から見れば我が夫の采配は甘いところが多いと言わざるを得ませんね、仮に私がマスターであればあの者達に守りを重視するのではなくもっとも付け入りやすい場所を容赦なく攻めよと命令を下していましたので。
>うーん、確かにモルガン陛下ならそうするだろうねー。
……ですが今回のマスターは我が夫であり、甘いやり方ながらも見るべき所はありました。
ですので今回はギリギリ及第点といったところでしょうか?
>おおっ?良かったねマスターくん!!
我が夫には更なる成果を期待します……、よろしいですね?
>>うん、ありがとうモルガン。「マスター、起きなさい!もう朝だ」
ポンポンと布団の上から身体を叩かれて目が覚めた。
「ん……」
「朝食の時間が減ってしまうよ」
寝起きの頭にコンスタンティノスの声が響く。既に起床予定時刻は過ぎていた。
確か目覚ましを速攻で止めて、すぐに布団を被ったのだった。二度寝である。それでもやっぱりまだ眠い。
「あと5分……」
そう言って再び目を閉じる。布団の温もりから抜け出せない。
「……これは強硬手段かな?」
三度寝をしようとしたところで、楽しげな声が聞こえてきた。次の瞬間、布団をあっさり剥ぎ取られる。
「さむい……」
「まずは身体を起こすといい。少しは目が覚めるよ」
そう言われて腕を引っ張られ、半ば強制的に身体を起こされる。またベッドに横たわらないよう、しっかりと肩を掴まれた。
ぼんやりとした頭のまま、ふふ、と笑う。
この温もりから抜け出せない。>ルルーカボーただいまー。
>>……♪︎(着物姿でお出迎え)
ご苦労でしたね、お前達。
また練習してたんだ?お疲れ様、留守の間に何か変わったことは?
>>……!(首を振って特に無しというジェスチャー)
>特に無かったみたいだね?
よろしい、では後は好きにしていなさい。
>……♪︎(敬礼して練習に戻る)
そういえば利休さんとの約束の日ももうすぐだねー。
もうそのような時期ですか……、トトロットにも改めて伝えねばなりませんね。
そうだね、ルル達も本番前にガラテアさん達にメンテして貰おうね?頑張ってね?
>……♪︎(こくりと頷き手を上げてガッツポーズ)
>ん?マシュから何か通信が……?ごめん、ちょっと離れるね?
ええ。
>もしもしマシュ?何かあった?
……食堂でクー・フーリンが酔ったスカサハ師匠の逆鱗に触れて追いかけ回されてる?
……わかったすぐ行く。
羽目を外しすぎないでねって行ったのになぁー!?
ごめん!ちょっと出てくるね!(走り出す)
我が夫はゆっくりと休む暇もありませんね……、気を付けていきなさい。>た、ただいま……。(よろよろ)
>>先輩大丈夫ですか?失礼します。(マスターに寄り添う様に入室)
戻りましたか……、その様子だと中々手こずる案件だったようですね?
>>先輩こちらでいいでしょうか?(マスターを椅子に座らせる)
>うん……、ありがとうマシュ。
恐らくそうなるだろうと思い茶の用意はしてあります。
>わぁ……!ありがとうモルガン。
マシュ、貴女の分も用意してありますのでそちらの席につきなさい?
>>そんな……!お二人で過ごす時間のご迷惑になるのでは?
遠慮などいりません、我が夫が着くまでに保たせていたのはマシュなのでしょう?
ならばマシュも労わねばなりません。
我が夫も構いませんね?
>うん、勿論!一緒に頂こうマシュ?
>>……!ありがとうございます!ではお邪魔させていただきます!
ふふふ、よろしい。
では改めて席に着きなさい?>ふぅ……、美味しい。(お茶を飲んで一息つく)
落ち着きましたか?
>うん、ありがとうモルガン。
>>先輩こちらのお菓子もどうぞ。(お茶菓子の乗った皿をマスターの前に移動させる)
うん、マシュもありがとうね?
あ、そういえばルル達は?
普段と違い私達の留守中休まず稼働し続けていましたので今は彼方で休眠中です。(部屋の端を指差す)
>>>zzz……。(もふぬんのすぬいぐるみに寄りかかって寝ている)
>>わぁ……。(眠っている姿もとても可愛いらしいです……!)
>そっか、ルル達もお疲れだったね?
ええ、それはそうとあちらで何が起こったのかを差し支えなければ聞かせて貰えますか?
>あー、うんやっぱり気になるよね?
>>先輩はまだお疲れですし、ここは私が説明させて貰ってもよろしいでしょうか?
私は話が聞けるのならどちらからでも構いませんよ。
>そうだね、じゃあマシュお願い。
>>了解しました!それと話の一部の流れを絵にしてもよろしいでしょうか?
>……うーん、それはまた今度でいいかなー?見てて楽しいけどちょっと時間掛かるし。
>>そ、そうですか……、残念です。(しゅん)>コホン、では改めて説明させていただきます。
まず事の発端はほろ酔いのナポレオンさんの何気ない一言でした……。
>>『しかし見れば見るほど良く似ているよなお二人さん。』
『うむ、そうであろう?スカサハ=スカディの事は私も妹の様に感じている。』(グラスを傾けながら)
>>>『い、妹か……、なんだかそういわれるとこそばゆいな?』(アイスわ口に運びながら)
>>>>『ははは、確かに見た目はそっくりだが性格は別なので妹の方がしっくりくるよ。』
>>>>>『本当ギャップが凄すぎて混乱しちゃうわよ?まぁスカサハにはスカディみたいな柔らかな振る舞い出来ないでしょうけど。』
『ほう?言ってくれるではないかメイヴよ?ならばそこで見ているがいい。』(にやりと笑って席を立つ)
>>>>>『へぇやる気じゃない?良いわ見てあげる!』
>>『おっ?余興のモノマネか?こりゃ楽しみだな!!ややはり宴にはコレが付き物だしな!』
>>>>>>『ふむ、余興の時間か……、ならば当方も用意しておくべきか。』(ダジャレ考え中)『ふっ……、ではとくと見るがよい!』(ルーンで服装をスカディの物と似せる)
>『オーララ!いいね本格的だ!便利だなルーンってやつは!』
『──愛そうか?──殺そうか?』(普段とは違う優しい笑顔と声音で)
>>『ぶふっ!?』(たまたま飯を食いに来ていたクー・フーリン(ランサー))
『……どうしたクー・フーリン?何か言い遺す事があれば聞いてやるぞ?』(ぎぎぎ……とぎこちなくクー・フーリンの方へ首を向ける)
>>『あっ、やべぇ……!』(真っ青になって席を立つ)
『ほう?おいかけっこがしたいと?
──決めたよ、お前は我が城の影に溶けるしかなかろう?』
>>『優しい声で言っても威圧感かくせてねーぞ!?んじゃな!!』(ダッシュで食堂を後にする)
『逃がすものか!!』(すかさず衣装チェンジして追いかける)
>>>『あっ!ちょっと待ちなさいよ!!クーちゃんに何する気なのよ!?』(更にその後を追いかける)
>>>>『……行ってしまったが我らは追いかけなくていいのかい?』
>>>>>『……割りといつもの事だ、わざわざ全員で行くまでもあるまい?被害が大きくなり過ぎぬように既にワルキューレ達も向かわせてある。』
>『俺達も酔ってるからな!他に任せるのは賛成だ!
だが連絡すらしないのもあれだから追加オーダーのついでに厨房のやつらに連絡入れといて貰うか?』……そして食堂のブーディカさんから連絡を貰い、私も現場に向かう前に先輩にも連絡したのが事件前半までの流れになります。
私自身が見た訳ではなくブーディカさんの話と合流した後にイルスさん達から聞いた話の総合なので皆さんの会話の内容については私の憶測も混じってしまってますが……。
>いえ、十分ですよ。
>>うん、分かりやすかったよありがとうマシュ。
>さて……、区切りもいいので一度お茶で喉を潤すと良いでしょう。(お茶のお代わりを注ぐ)
あ、すみません!ありがとうございます!いただきます!
>>自分もマシュに少し遅れて着いたけどこの後がまた大変だった……。
>その様ですね、先程までの我が夫の疲れ様を見れば一筋縄だはいかなかった事はわかります。
ふぅ……、では後半部分も続けて私が説明させて貰ってもよろしいでしょうか?
>>うん、お願いするよ。
>もう休憩は良いのですか?急ぐ話でもありませんが……。
はい!美味しく頂きましたので!お気遣いありがとうございますモルガンさん。
>そうですか……、では続きも期待していますよマシュ?ぐっと伸びをする。報告書を書いていたので、少し肩が疲れてしまった。気合を入れ直そうとしていると、ココアの入ったカップが置かれる。
「こういう時は甘いものだろう?」
コンスタンティノスに声をかけられた。その声色には気遣いが滲んでいる。
「ん、ありがとう」
ここは素直に感謝して休むことにしよう。甘いものといえば、食堂の冷蔵庫にプリンを残していたんだった。こっそりコンスタンティノスの分も取り置きしてもらっている。
それを伝えようとして、「あ、そうだお父さん」と言ってから呼び間違いに気づいた。
数秒の沈黙。
「……いや、うん、うっかり……」
めちゃくちゃに恥ずかしい。カルデアにはダディや母、姉なるものなどはいるが、コンスタンティノスは全くそういうアレではないのだ。
「君の父親になった覚えは無いのだが」
困ったように笑う彼。本当に申し訳ないし恥ずかしい。学校の先生すら、お父さんお母さんと呼び間違えたことは無いのに。
謝罪をすれば、間違いは誰にでもあるよ、と返してくれる。少し寂しそうな声で彼は続けた。
「もし子供がいたら、お父さんと呼んでもらえたのかな、と考えてしまって」
……どう答えるか迷った末、「呼ばれるなら父上じゃない?」と返す。
「あはは、確かにそうだね。ほら、ココアは冷めないうちに飲んでおくといい」
促されて一口啜りながら、プリンは後でお詫びに渡そうか、なんて考えた。>そして先輩に伝えた後現場に向かっていた私は途中で待ってくれていたイルスさんと出会いました。
>>『マシュ、忙しいのに迷惑かけてしまって済まないね?』
>『イルスさん!?私を待っていてくれたのですか?』
>>『うん、ボク達は同期で状況を把握出来るから分かれて行動することにしたのさ、今はスルーズ達が追跡しててヒルドがマスターを迎えに行ってるから安心して欲しい。』
>『それは大変助かります!では道すがらでいいので大まかな状況説明をお願い出来ますか!?』
>>『うん、わかってる!スルーズによるとまたシミュレーター室に移動したみたいだから急ごう!ボク達も着く頃にはマスターの方とも合流出来るはずさ!』
>『はい!行きましょう!!』
・
・
・
>>『よし着いたよ!』
>『先輩達は……?』
>>>『マシュ!イルス!遅くなってごめん!!』(反対側からヒルドと共にやってくる)
>>『走ってきたのかい?マスター?ヒルドが抱えて飛んであげれば良かったんじゃないか?』
>>>>『あたしも最初はそうしようと思って抱き抱えたら急にマスターが暴れて自分で走るからーって。』
>>『(ヒルド水着姿だし背中に当たって……!)と、とにかく中に行入ろう!?』
>『……はい行きましょう、マスター?』(ジト目)>それじゃまずはボクとヒルドが様子見ながら入るからマシュとマスターは後ろから着いてきてくれるかい?
了解しました!マスターの身は私が守りますので!
>>わかったよ、マシュも気をつけてね?
>>うん、スルーズ達によると今は危険はないみたいだけど念のためね?(イルスと並んでゆっくりとシミュレーター室に入っていく)
>>>ふふふ、ようやく来たかお前達!(腕を組んで仁王立ちする)
>>>>待ちかねたわよ!(その隣でいつの間にか獄長ルックに着替えている)
>>>>>おーいマスターよぉ……!悪いんだがこの酔っぱらい達をなんとかしてくれ!(スカサハとメイヴの後ろで槍で磔にされている)
スカサハさん!お着替えされたメイヴさん!!……と磔にされたクー・フーリンさん!?
こ、これは一体どういう事でしょう!?マスター!
>>いや、俺もわかんないけど……、とりあえず自分に何かを期待されてるのはわかる……!、
>(想定外の展開だろうにもう切り替えて巻き込まれる覚悟をしてる……。)改めて思うけどすごいんだねカルデアのマスターって?>それでマスターを待っていたとはどういう事でしょう……?(マスターを盾の後ろに控えさせながら)
>>ちょっとスカサハ!アンタが無駄に威圧感出すからマシュ達が警戒しちゃってるじゃないの!?
そう警戒せずともマスターに何かをしようと言うわけではないから安心しろ?お前達の常にマスターの身の安全を重んじるその姿勢は素晴らしいがな。
マスターに頼みがあるのだ。
>>>……頼みってクー・フーリンの処遇を賭けて勝負するからジャッジして欲しいとかそういう事?
ほう?話が早いな!まぁ概ねそういう事だ!あの馬鹿弟子を縫い付けたまではいいがメイヴがずっと追い縋ってきて埒が明かないのでな?
それとそこのワルキューレにもうすぐマスターが来ると聞いたのでな?ならばマスターに対戦方法と勝敗を決めてもらおうと提案したのだ。
>>私達だけじゃいつまで経っても終わらないしマスターに勝敗を決めて貰ったら流石のスカサハも文句言えないだろうし悪いけどお願いね?
>>>>……もう勝負するのはほぼ確定で勝った方に対する俺の意思とか完全にシカトなのは諦めるとしてもよ?
とりあえず誰でもいいから下ろしてくんねーかなぁ!?
もうここまで来たら逃げねぇからよ!?……フム。善人が悪人を手にかけ、結果、2人の亡骸がそこにある、という事か。単純な構図だな。
「ただ、悪人とされてる人には『あの人には、どんな金でも時間でも費やして助けたい人がいたのだ』という話があって、
善人とされてる人には逆に、なんだか良くない噂が色々と…」?
つまり……こいつらの事を、何か色々と吐いてくれそうな奴らがいる、という事だな。よし。助手。いくぞ。
「ええっ、それだけ」?
なんだ、俺が今更、亡者への感傷に浸る性格に見えるか?
悪事だろうと善行だろうと、それでも好きで事を成したのは、この男達自身の選択。
その勝手の善悪を決めるのもまた、周りの勝手、
そんな俺もまた勝手……と、こんな体(てい)では一向に仕事(はなし)が進まん。ただただ溜まるのは無駄な疲労、荒野よりなお凄まじい不毛よ。
という訳で俺は今日も、此処にあるのは亡骸二つ、成し得たのはこの道具と、時間のある貴様で……と、言葉と証で以って『犯人』を仕留める事に終始する。それ以外の関心と情報は不要だ。
「アッハイワカリマシター了解ッスー(半分は本音でも、半分はスルトさんなりの「だって俺がなんか茶々いれたら、多分そっちのが失礼でしょ」の意か。成程)」?
……絶対に何か余計な事を考えているな、お前。
そも俺は今世ではオフェリアの探偵だが、元々は終末装置、人間の善悪なんぞ……
「その終末装置なりに色々考えて色々爆発させやがると信じて、とりあえず消火器持ってきますね」?
ハハハ……人を正義や悪の化身と考えるのもどうかと思うが、危険物扱いはよくないぞ助手──こっちこいデコピンだ。全力でな。……それでその勝負はどういった趣向になったのですか?
>はい、最初はスカサハさんとメイヴさんの二人で行う予定だったらしいのですがクー・フーリンさんの身を案じた先輩の熱意の籠った説得により先輩を含めた三人に依る運試しで決着をつけることになりました!!
ほう?
>>ちょっ……ちょっとマシュ?それは言い過ぎだって!?普通に頼んだだけだよ?
>いいえ!あの状況のお二人を納得させるのは生半可な説得では無理でした!
その後も含めてマスターの人格と経験が発揮されたあの瞬間あの場での主役は先輩でした!
……マシュにそこまで力説させるとは…>何をしたのです我が夫?
>>いや、確かに色々言ったけどさ?自分も混ざれる様にと体力勝負じゃ敵わないから運試しでってお願いしただけなんだけど……。
なんだか今更物凄く恥ずかしくなってきた……!(手で顔を覆う)
>もっとお伝えしたかったのですが控えた方が良いでしょうか……?
>>ヤメテー!(顔を覆ったまま叫ぶ)
……詳しく聞きたいのですがここで無理強いをして我が夫に暴れられても困るのでここは流しましょう。>……そして運試しのカードゲームでも先輩の素晴らしい奮闘があった結果見事勝利を勝ち取り無事クー・フーリンさんの身の安全は保証されたのです。
本来ならば先輩のご活躍をお聞かせしたいのですが他ならぬ先輩が困るとの事なので結果だけのご報告となり失礼します。
事情は理解しているので構いませんよ?改めてご苦労でしたねマシュ、我が夫。
>>たまたま運が良かっただけなんだけどね……?ありがとうモルガン。
>ありがとうございますモルガンさん。
……む?マシュ、先程の流れで一つ気になる事があるのですが確認しても?
>はい、どうぞ。
お前達が部屋に来た時我が夫は疲労困憊といっていい状態でしたが運試しはカードゲームと言っていましたね?
シミュレーターに向かうまでに走っていたとはいえその後がカードゲームだと言うのならそれほど体力を消耗する要素はないように思えるのですが?
>流石はモルガンさん、もう先輩の様子の違いにお気づきになられましたか……。
そう……、この一連の事件はまだ完全には終わっていなかったのです。(マシュの眼鏡が光る)
>>あれ事件だったんだ……。(マシュが探偵みたいな事を言い出したぞ?今日のマシュはなんだかテンション高いなぁ……。)それは運試し対決が終わった直後の食堂での出来事でした……。
>『うむ、そうかご苦労だったな?同期した他の者達による報告でマスターが無事に解決したそうだぞ。』
>>『オーララ!そいつはめでたいな!』
>>>『うむ、流石歴戦をくぐり抜けたマスターだ、本人達はいないが成功を、祝って乾杯させて貰おう。』
>>『おっ!そうだな乾杯!』
>>>>『……。』(なにやら考え込んでいる)
>『……どうしたシグルド?何か心配事か?』
>>>>『むっ、ああすまない……少し個人的な考え事をしてしまっていた。
状況を見るに乾杯だな?』(グラスを差し出す)
>『うむ、心配事ではないならば良い。
騒動も解決したし私はそろそろ失礼するがお前達はどうする?』
>>『おお!お疲れさんだ女王さん!俺達はもう少しここで呑んでるかな?』
>『そうか、あまり呑みすぎるなよ?また騒動を起こしてはマスターに申し訳が立たぬからな、では行くぞワルキューレよ。』(ワルキューレを引き連れて食堂を後にする)
>>>『お気をつけて女王陛下。』(にこやかに手を振って見送る)>『(……シグルドが先程から悩んでいるようだが放っておいて良いのだろうか?)』
>>『(んん?そうは言っても個人的な事らしいからな、こういう時は親しい相手に任せた方が上手くいくと俺は思う!お誂え向きに迎えにきたみたいだしな?)』
>『(あれは……なるほど確かにでしゃばるのは良くないな?)』
>>>『お楽しみのところお邪魔します、シグルドこのようなところにいたのですね?
……シグルド?どうかしましたか?』(シグルドの顔を覗き込む)
『む、我が愛……?はっ!おおおお!!我が眼(eye)に映る我が愛!!これだ!』(叡知の結晶キラーン)
>>>『…………はぁ、また駄洒落ですかシグルド?』(少し呆れながら)
『うむ!この場の余興として駄洒落を考えていたのだが中々良いのが浮かばなかったのが我が愛を眼にした途端に当方ビビっと来た!やはり我が愛には敵わぬな!』(ブリュンヒルデを抱き締める)
>>>『ああ、困りますあなた……!人前でこんなことをしては!』(取り乱して槍で突き刺す)
『がはっ!』(吐血)
>>>『ああっ……!シグルド!!』(赤く染まった槍を引き抜こうとする)
>>『待て待て!引き抜くと血が吹き出す!ここは医療班とマスターに連絡だ!』
>>>>……そして駆けつけた先輩の礼装魔術による応急処置と医療班によって食堂の被害は最小限に食い止められました。
しかし日に何度もカルデア内を駆け回った先輩の足腰も部屋に戻る頃には限界を迎えてしまったという結末です……。……成る程、そういった経緯があったのですね?
説明ご苦労でしたねマシュ。
>いえ、お役に立てたなら良かったです。
そして我が夫も1日で随分と苦労をしたものですね……?
今日は星の巡りが悪い日だったのでしょうか?
>>うーん、確かに色々あって大変だったけど……。
皆が気にかけてくれたから危険なことはなかったのと紅白戦は楽しかったしシグルドのケガもガッツと応急処置が間に合ったお陰でどうにかなるレベルだったからそこまで悪い日だったって訳でもないかな?
今はもう体調も落ち着いてるしその甲斐もあって今はこうしてモルガンの用意してくれたお茶飲んでマシュとモルガンとゆっくりしてられるしね?
ふふ……、数々の特異点と異聞帯を踏破したマスターの言葉ですから中々重みがありますね?
>流石です先輩!!あ、お茶のおかわりお注ぎしますね?モルガンさんもいかがでしょう?
>>うん、ありがとうマシュ。
ええ、お願いします。>……♪︎(手を振りながら部屋に入る)
>>あ、二人ともお帰りー。
戻りましたかお前達、では報告を。
>……!(鞄から紙を取り出し差し出す)
ん?これは……?
我が夫、少し此方へ……。
>>ん?どうしたの?何か困り事?
このルルの書いた報告書によると移動中に時折妙な視線を感じたとの事です。
>>侵入者を検知したって報告は聞いてないしそれってカルデア内にルル達を監視してるスタッフかサーヴァントがいるってこと?
そうなりますね、ルルによればその視線に悪意等は感じなかったというのとわざわざカルデア内部に侵入してルル達を尾行する理由が思い当たりませんので。
>>確かに……、そうなると危険は無さそうだけどそれとなく気を配って置くようにマシュやダ・ヴィンチちゃんにも伝えておくよ。
そうですね、悪意はなくとも目的が解らぬ以上多少なりとて警戒するに越したことはありません。
お前達も任務の途中で何か気づいた事があれば我が夫の方に連絡するように?
>……♪︎(こくりと頷く)時は遡りルル達がマスターの部屋に戻ってくる少し前……
……。(じー)
>……?(視線を感じ後ろを振り返る)
……!(サッと通路の陰に隠れる)
>……?(カボと不思議そうに顔を見合せながら部屋に向かう)
フゥー、危ないところでした
……。
アサシンである私の視線に気づくとは中々の探知スキルを持っているということ……?
>>……其方このような処でなにをやっておるのだ?
ヒョーウッッ!?(驚愕&垂直ジャンプ)
>>うおおおっ!?(驚愕&後退り)
……なんだ黄飛虎ですか、驚かさないでくださいよ?
>>驚いたのは某も同じだ呼延灼!
声を掛けただけで奇声を上げながら真上に飛ぶとは何事だ?
……この先に何かあるのか?(通路の先を覗き込む)
あっ!ちょっと……!
>>ん?向こうでマスターの使い魔の人形達が歩いているだけの様に見えるが……、何かあったのか?
説明するのでちょっと此方に来てください……!見つかっては面倒なので!(黄飛虎のマントを引っ張る)
>>おい、わかったわかったから某のマントを引っ張って強引に連れていこうとするのは止さぬか!?首が締まる!>連れられるがままに入ってしまったが……、ここは?
私の部屋です、説明するために見せたいものがあるので。(ごそごそ)
>見せたい物?
ええ、これです。(板状の物を黄飛虎の前に差し出す)
>『ハロウィン特異点の記録(呼延灼スペシャルエディション)』……なんだこれは?
私専用に編集してもらった特異点での記録映像です!ハロウィン特異点での私関連の部分だけを抜き出して貰いました!
この様な物をわざわざ用意して貰えるなんて凄いでしょう私!(どやぁ)
>……まぁ確かにな?(その様な措置が必要な精神面は不安ではあるが。)
それで?もしやこれを某に観ろと……?
はい、先程の尾行していた理由もこの中にありますので観ながら説明したいと。
私の活躍部分を選りすぐったダイジェスト形式ですからそれほど時間は取らせませんので。
>……まぁ良いか、その特異点には某も居たという話だしな?
では早速観せてくれるか?
そうこなくては!では準備しますのでその辺に腰掛けて待っていてください!
特異点での私の活躍!とくとご覧にいれますよ!
>う、うむ。(其方の活躍を観るのが主旨ではないのだがここは黙っておくのが上策か……。)さて、観賞も終わりましたが何か気づいた事はありますか黄飛虎?
>うむ……、マスターの方の人形が居たな?
もしやと思うが……、あれが目的か?
はい!特異点の私ばっかりマスターに誉めて貰っててずるい!!私もマスターの人形が欲しい!(ぶわっと号泣)
>お、おお……、ならば尾行などせずに本人(?)かマスターに頼めば良いのではないか?
やろうとしたんですよ!交渉しようとしたけど!でも私が近づいたら人形達が逃げてしまって……!
それとマスターに頼んでもし断られたり困った顔をされでもしたらと思うと……!私は辛い!耐えられない!!
だからマスターの人形が一人になるタイミングを見計らってぇ改めて交渉しようと……!
>わかったわかった!少し落ち着け!
ぐすっ……。
>ふぅ……、こうなれば乗り掛かった船だ。
マスターには某から話を通すから其方はしばらく大人しくしていろ、良いな?
良いのですか!?ではお願いします!
くれぐれも私のイメージを損なわずむしろ上げるような交渉をお願いしますね?
あなたの交渉力信じていますよ黄飛虎!
>…………うむ、任せておけ。(普段の精神は危うい割に妙なところでふてぶてしいなこやつ……?)>……という訳で尾行していた呼延灼さんの代理人として黄飛虎さんです。
>>代理で申し訳ないが何卒宜しく頼み申す。
……話は(一応)解りましたが本人は来ないのですね?
>>うむ……、事前にマスターとも話したのだが失礼であるのは承知の上でやはり女王陛下に話を通すに当たり連れてくるべきではないと判断した。
実際に相対して感じたが女王陛下の威厳には耐えられぬだろう、下手をすれば一言も話さぬうちに座に還る。
我が夫……、この者の評価は妥当なのですか?
>うん……、普段の状態のモルガン相手ならまだかろうじて大丈夫だろうけど今回はちょっと迷惑掛けちゃった上でのお願いだからね……。
……それ程までに不安定な精神の持ち主で使い物になるのですか?
>>確かに危ういところはあるが将としての実力は確かな物だ。
そこを専用の人形の使い魔を得ることで少しでも改善出来るのならば更にマスターと女王陛下への貢献が可能となろう。
>自分も呼延灼さんにはお世話になってるし今回はちょっとした騒ぎになっちゃったけど弱点を改善出来そうなら協力してあげたいと思うんだけど……、どうかな?……仕方ありませんね、今回は特例措置として聞き届けましょう。
>女王陛下のお心遣いに感謝致す(深々と礼をする)
有能な臣下は多ければ多い程良いですからね。
では我が夫、儀式の準備をお願いします。
>>うん、ありがとうモルガン、カボのスペアの人形持ってくるね?
ええ、それとルル達を此方へ連れてきてください、儀式の間この者の持て成しをさせますので。
>>うん、了解お茶とお菓子も持ってくるね。
>いや某は無理を頼みにきたのであってそのような持て成しなど受けるような立場では……。
>>まぁまぁ気にしないでゆっくりしてっててよ?そんなに時間掛からないだろうし。
カボールルー、黄飛虎さんの相手をお願いするよー?
>>>……♪︎(グッと手を上げる)
>むぅ、こうなってしまっては遠慮するのも無粋か、しばしの間宜しく頼むぞお前達!(にこやかに手を差し出す)
>>>……♪︎(握手)「ちゃんと寝られるかな……」
いつものようにマイルームで紅茶を一杯飲んで、ふと呟く。寝る前の時間をコンスタンティノスと共に過ごすのは当たり前になっていた。
今日のカルデアは寒い。空調設備が一部故障してしまったらしく、館内は全体的に気温が低下していた。しっかり暖かくして寝るといい、と彼が声をかけてくれる。
そして部屋に戻るコンスタンティノスを見届け、1人ベッドに潜る今。
……案の定、眠れない。毛布も出したが、久々の寒さに身体が慣れない。寝転んだまま時間を過ごしていると、ドアが開く音がする。
「ただいま」
やって来たのはコンスタンティノスだ。手に枕を持っている。
「……おかえり?」
「やっぱりまだ眠れないようだね」
そう言うと彼は「失礼するよ」とベッドに潜り込んできた。
「ちょっ」
「しっかり暖かくするように言っただろう?」
くすくすと笑う彼。つまり、コンスタンティノス込みで暖かくなれということか。
「誰かと一緒に寝るのは、確かに安心するけれどね……」
そう言いつつ、なす術もなく彼の腕に収められる。温もりに包まれながら、やっぱりダメにされっぱなしだなぁ、と苦笑した。『ガチャッッ!バァンッ!!』(※滅茶苦茶派手に扉の開くSE)
「ギャーッ!!なんですか強盗ッッ!?」?
うるさい落ち着け助手。俺がいるのだ、そんな阿呆を入れる訳がないだろう。
「アッハイ……いやそんないかめしい顔して、夜中に枕持って突撃してくる上司もだいぶ不可思議なんですが!?」?
簡潔に言うと、オフェリアの泊まった部屋のベッドのスプリングが派手にイカれていてだな。一般人にサーヴァントである事の説明を省かんと、余分に取っていた俺の部屋ごと、ベッドを貸した。
じゃあ霊体化するから寝床は要らん、と言ったのだが、それはそれでよくない、とオフェリアが言うものだから、たまたま近くにあったお前の部屋に来た。枕はぶっちゃけなんとなく持ってきただけだ。以上。
「はぁ、左様ですか……えっじゃあベッド要ります?自分は別にソファでも構わ……ぶぇっくしぃ!!」?
いやお前の部屋で適当に霊体化するから要らな……何だ助手、お前、風邪か……別に風邪ではない?冷えただけ?
「助手の部屋はどうもエアコンがイカれているようで……スタッフさんが滅茶苦茶に頑張って応急処置はしていきましたが、それも限界がですね」?
災難のつるべうちか。フム、押しかけといて何もしない、というのもイマイチ据わりが悪い。助手、枕を寄越せ、火のルーンでも刻……イヤ、その震え様……ならもう、なんだったらコレのが早いか。
「ハァーー見た目が添い寝状態が吹き飛ぶ勢いでぬくい、有り難やほのおタイプ、そして近くだと無駄にイケメン」?
五月蝿い。超最短コースで良いのなら、ベッドごとお前を燃やすが。……クク やかましいのだけ事実だが、お前を燃やせばオフェリアに詰られる、後半は冗談、冗談だ。
「まったく冗談に聞こえないんだよなぁ、この4K悪人フェイス……すやすや、ぐぅぐぅ……」?
ン?……コイツめ、そこそこ好き勝手に言って寝落ちたか。……しかし、この身体の冷え様よ。どうせ『まぁ泊まるの一日だし、2人に押しかけはよくないし、なんやかんやどうにかなるだろ』とか思ってたのだろうな。
まったく、お前こそ部屋が近くならば、早くに俺を尋ねればよかったろうに……効率の悪いヤツ。
(※そこはかとなくぱしぱしと助手を叩くSE)
「すやすや……かまぼこ……ぐぅぐぅ……」?
……かまっ、イヤ、夢までトンチキかお前。>ははは、こやつめ?(肩や膝に乗っかってきたカボとルルを優しく支える)
>>お待たせー。(新しい人形を抱えている)
ほう、ルル達が随分となついたようですね?
>おお、もうそんな時間か?
いやはや、子供たちの幼い頃を思い出しながら相手をしていたら時が過ぎるのは早いものだな?
退屈を感じさせなかったのならばお前達に任せた意義があります、ご苦労でしたね。
>>>……♪︎(降りてきてモルガンの前で敬礼)
では御披露目と参りましょう、我が夫?
>>うん、カボと見分けがつくように髪にな白いメッシュ入れたよ。(人形を下ろす)
>>>>……。(ぺこりと頭を下げて挨拶)
>>>……♪︎(ぺこりと挨拶を返す)
>おお、これが……!カボ殿弟が出来たようだぞ?
>>>.・>>>>……!(兄さん!弟よ!と言わんばかりにがっしりとハグ)
>はっはっは!善き哉善き哉!!
では連れていく前に一度この人形の機能と注意事項を説明したいのですが……。
>うむ、それは心して聞かねばならぬな?(姿勢を正す)──わ〜いワルキューレちゃん!ワルキューレちゃんだぁ〜!
──よかったねぇ〜ワルキューレちゃんとれて!
……ヒトの知識、好奇心、助手曰く『性癖』。理由はどうあれ、俺の知る戦乙女達とは違うモノ、キャラクターとわかっていても、まぁド派手な名前だ、な……!?
『マジカル☆クリプター・ワルキューレ 〜ぷちぷちぬいぐるみシリーズ/ひみつのロジカル☆シールダー より〜』
……!?
(四方八方!凄まじい!既視感ッ!!ああ、そうだ、コレはいつぞやのオフェリアが練習していた芝居の……!いかにも何か撃てそうな片目といい、眼帯といい、全体的なシルエットといい、アレは本当になんかこういう……こういう体のキャラクターだった、のか……!?カップなんたら現象、ままある他人の空似……等と流すには何かこう、何かこう、知識、悪意、下心……!そんな数多のハレンチでトンチキな感情が!すっごく透けてる!クッ、いったい誰だコレ考えたヤツ!燃やす……のはできずとも、ちょっとだけ焦がすのは辞さんぞ……!)
「あっ、やぁスルトさん、こんにち……ははぁ、成程、アレ取りたいんですね。しからばお待ちを」?
ハッ!(※帰還) つい思考が、混濁、して……ッ、助手、待て助手、確かにソイツを見てはいたが、理由が、違ッ──!
ーーーーー
──えっ、スルトから、おみやげ?……あっ、これ、マシュと一緒にやった劇のキャラクターね。
ふふっ、おみやげとっても可愛いわ、ありがとう。
……あぁ、まぁ、ウン。オフェリア、お前が嬉しいというのなら。それが何よりだ。ウン。
(※ぬいぐるみの情報量、何も知らない助手のサムズアップ、オフェリアの笑顔のトリプル・ゲージ・ブレイク)ㅤアメリカ合衆国はマサチューセッツ州ダンバースの片隅。
「集団失踪事件。この件そのものの犯人は彼女で間違いだろう。ホワイ・ダニットの筋も通る……だが」
終末探偵スルトさん parallel/spin off
愛憎娯楽流血譚>>398
すみません、誤投なので削除申請をお願いします……という出来事が先日ありました。
>ふーん、そりゃ大変だったなー?
そんでモルガンが珍しく食堂でお茶をしようって言い出した理由も解ったんだわ。(横に視線を向ける)
>>ふふふふふ……、マスター(人形)!私の為の私だけの小さなマスター(人形)!皆が私達を見ていますよ!今日も宜しくお願いしますね!(ニコニコしながら目の前の人形に頭を下げる)
>>>……!(ちょっと困惑しながら身振り手振りで対応する)
>>ふふふ!良い感じですよマスター!もっと言って!ワンモア!
>なぁモルガン……?人形は何も言ってない様に見えるんだけど、あれってどういう事なんだわ?
カボとは違いあちらの人形には念話の機能を付けています、多少距離のある私達には聞こえませんが目の前のあの者には自分をも誉めちぎる声が聴こえているのでしょう。
>はー、なるほどなぁ?ボクも話しかければ聴けるのかな?今度試してみっか!
……でもちょっと絵面があれじゃね?
……私としても人の出入りが多い此処ならば出会える可能性があると思いましたが彼処まで目立つとは……。
>>>ふふふふふ……♪︎私は今マスター(人形)のおかげで輝いていますね!!
>……まぁ本人は皆に見られて幸せそうだし良いんじゃね?
……そうですね?
人形の方も現状問題は無い様ですし後は本人達に任せましょう。
>>うん、動作確認までお疲れなんだわモルガン。助手、助手よ。何だその『厄介か混乱の化身です』的な二組の人形は。
「近所の路地裏でこの王子とお姫様がおろおろしてまして……コレはマジカル案件だ、と」?
そうか把握した戻して来い(※刃物のようなSE)。
「ウワーッッ!思ったのの倍!薄情ッッ!」?
お前な、別に俺は、何も其処の南瓜に覚えがあって、心底関わりたく無い、面倒、ちょっと燃やそうかなという私情で突き放した訳ではない。
──?(※はて?となるかぼちゃ人形)
……半ば探偵らしからぬが嫌な実体験に基づく嫌な直感から言うとだな、そいつらを連れ戻しに来るヤツが、路地裏にきっと必ずやって来る。だから戻して来い。
「成程。あの人、今日は特に塩対応大魔神だけど、マジカル探偵としてはちゃんとしてるから。大丈夫だよ」
──!!(※ホントですかなかぼちゃ人形)
──♪(※ありがとうございますなお姫様人形)
フン。理解したなら早く行け。のろのろしていると因縁(いちゃもん)で炎が滑るぞ。……行ったか。ああ、来るだろうよ。どうせアイツら、カルデアの『何か』だろうからな。
ーーーーーー
──さて、レイシフト終了。2人の反応は此処からですが……おや。
──!!(※おーいと手を振る2人)
「あれ、探偵女王の……モルガン陛下」?
──ああ、お前達、無事で何よりです。……して、こうして2人を連れてきた、其処の。何やら私の事を知っているようですね。だが、それはきっと『お前の世界のモルガン』で私ではありません。おや?2人に何か、古い……火の気が?
「あっ、火の話でしたら、多分上司のです。その人に言われて2人をお連れしました。『きっと誰かがやって来るから』と」?
──ほう?……成程恐らくは。呪詛の一つも溢さぬとは、アレも殊勝になったモノですね。……いいえ、特に。何も。それより2人を傷もなく此処へ連れて来た事、感謝します。その『古き火の王たる上司』にもこの意を伝えなさい。さぁ、お前達も。
──♪♪♪(※にこやかにお礼として手を振る2人)
「あっいいえー。では皆様お達者で…!?マジカルに帰った、異世界モルガン陛下すげぇ……ん、火の王?異世界陛下、スルトさんの事……?まぁサーヴァントだしきっとそういうのもあるんだ。報告しに帰ろう」>ところでさー、あの新しい人形は名前何て言うんだ?
さあ?なんと呼んでいるのでしょうね?
>さあ……って知らないのかよ?!
彼方に預ける前提で用意した者なので彼方で名付けるべきかと?我が夫からも喜んでいたという報告以外ありませんし。
>そんじゃ直接聞いてみるかー?ちょっと行ってくるんだわ。(呼延灼の元に向かう)
ええ、確認出来たのなら報告をお願いします。
>おーいちょっといいかー?(呼延灼に話し掛ける)
>>はい?(ハベにゃんに気づいて身を屈める)
む……?(なにやら呼延灼とやらの様子が……?)
>落ち着けって!?おーいモルガーン!そっちに行くみたいだぞー!!
>>もうじわげありませぇ~ん……!!(涙目で人形を抱えたまま叫びつつ人混みを器用に避けつつモルガンの席に向かって走る)
急に何事ですか!?おい、助手よ?なんだこのケーキは?
──外から帰ってくるなりいそいそと皿に盛って出してきたが何やら微量に不穏な空気を感じるのだが……。
「以前に会った異世界のモルガン陛下が『人形の保護の礼です、受け取りなさい』……と渡してきた。」……?
仮にも探偵の助手がそんなもんをホイホイと受け取るな助手よ……。
「昔あちらの人と何があったかは知りませんけどそんなに警戒しなくても悪意は感じられなかったし大丈夫ですよ?それに人形達からのお礼のメッセージ写真付きですよーかわいいでしょ?」
いや、かわいいとか知らんし、このケーキもお前が食って良いぞ?
「ホール丸々で貰ったので自分の分もあるからいいです?切り分ける時に味見してめちゃくちゃ美味しかったので他の人にもお裾分けにいってきます!ちゃんと食べてあげてくださいね!」……っておい勝手に決めて出ていくな!助手!!助手ー?!
──行ってしまった……、今日の助手はやけにケーキに対して押しが強いがあの女に暗示でも掛けられたか?
……この分だと仕舞ったり処分しても痕跡を見つけてきそうだな……?
ああ、厄介な事だ。(助手が置いて行った写真を手に取る)
『ありがとうございました♪︎』か……、ぐねぐねとした下手な字だ。(反対の手でケーキを鷲掴み豪快に齧りつく)
……甘い、甘ったるいケーキを出すなら一緒に何か飲み物でも用意していけ助手よ。(完食して写真を皿の横に指で弾く)
……まぁこんなのもたまには悪くはない……か?>>404
こちらこそ感想ありがとうございます、お返し遅くなりすみません。……つまり此処に私が居ることに気付かず浮かれて挨拶が遅れた事を恥じていると……、そういう事ですかトトロット?
>うん、そうみたいなんだわ……?
ほらモルガンも別に怒ってないからそろそろ顔をあげて?人形も横でわたわたしてて困ってるし。(土下座してる呼延灼の背中をポンポンと擦る)
お前達、そのままだと目立つので此方の席へ座りなさい?
>>ううぅ……はいぃ。(指示された通り人形を抱えてよろよろとモルガンの前の席に着く)
>ボクもよいしょっと……。(椅子に座る)
そんじゃ話戻すけどまだ名前決めてないんだって?
>>はい……、申し訳ございません。
>>>……。(よしよしと慰めている)
>>じゃあせっかくだしここで名前決めちゃおうぜ?いいよなモルガン?
私は構いませんが……、それで誰が名付けるのですか?
>んー、呼延灼はなんか案とか無かったのか?
>>すみません、マスター(人形)っていう部分に気を取られてて名前を付けるべきなどとは思い当たりませんでした!叱らないで!!(びくびく)
>だから別に叱んないから落ち着けって……。
……。(先日の我が夫達の代理を立てて本人を来させなかった判断は説明を聞いても多少どうなのか?と思っていましたが正しかったのですね……。)子供用ビニールプールなんて何年ぶりだろう。
水遊びをご所望のコンたちに用意してみた。わちゃわちゃと遊んでいる光景を見ているだけで癒される。自分なりに水に浮かべられるものをいくつか提供してみたが、楽しんで貰えているようで何より。
「であであのマスター!ありがとうなのだ!」
「ふふ、どういたしまして」
なんか、こんな感じのゲームあったな……庭先に猫を集めて観察するアレ……
「こんこん!はんなまー!」
コンの一言に振り返れば、通りすがりのコンスタンティノスが目に入る。
「うんうん、はんなま。水遊びかい?」
「コンちゃんたちがやりたいって」
「あぁ、それじゃあコレは使うかな」
彼が取り出したのはアヒルちゃんだった。クレオパトラ殿にいただいてね、と言いつつ水に浮かべると、すぐに1匹のコンが乗ってくる。
ところでこのアヒルちゃん、頭の上に光輪があるが、どういう原理で浮いているのか。コンスタンティノスの3臨のものと同じだと思うのだが。
ちらりと彼の方を見れば、眉を下げて笑っていた。企業秘密なのかもしれない。>さーて、改めて人形の名前考えようぜ?
モルガンは何か案あるか?
いえ、今のところは……、ただ付けるならば名は二文字にするのはどうですか?
>>二文字……ですか?
ええ、ルルとカボに連なる者なのですから名前にもある程度の統一性はあった方が纏まるのではないかと。
>そういうことかー、んじゃカタカナ二文字で解りやすいのがいいよな?
んーコン……はもういるしなぁ。(元気にはんなまー!してるコンを思い浮かべる)
>>あのー……、そういう系でしたら一つ思い付いたのがあるのですが宜しいでしょうか?(おずおずと手を挙げる)
>おっ!なになに?
発言を許可します、言ってみなさい。
>>ありがとうございます!
ではマスター人形のお名前は『エン』というのは如何でしょうか?
ほう……?
>エンって呼延灼の延から取ったのか?
>>それもありますがこうしてマスターや女王陛下、ハベトロットさんとの縁を紡いでくれたという意味の『縁』も入っているのですが如何でしょうか?
……私は構いませんがそこにいる本人に気に入るどうか確認た方が良いのでは?
>>ふぅっ!仰る通りで!マスター(人形)、エンという名前で呼んでも構いませんか……?
>>>『うん、コンゴトモヨロシク……♪︎』(念話で語り掛けつつ呼延灼に右手を差し出す)
>オッケーだってさ?良かったな。
>>は、はい!此方こそよろしくお願いしますね!エン!(少し涙目の笑顔と握手で返す)>名前決まって良かったなー!よろしくなエン!
>>『ありがとうございます』(ペコリとお辞儀)
>あはは、頭に直接響いてくるの妙な感じだなー?お前にも今度カボと同じようなアタッチメント用意するからな?
>>『お願いします。』(ペコリ)
……さて、名前も決まった事ですし一つ確認しておきますが。
>>>は、はいなんでしょう!?(背筋を正す)
エンの扱いに対してです、既にあの黄飛虎とやらから伝え聞いているとは思いますが……。
>>>ああ、エンは基本的には私の専属となりますが女王陛下からの呼び出しのある時はそちらが優先されるという……?
その通りです、その為カルデア内のシミュレーターはまだしも特異点や異聞帯等には連れてはいけませんが……そこはきちんと把握していますね?
>>>は、はい!勿論です!
もしエンを特異点などに連れていってやられたりはぐれたりでもしてしまったら私は立ち直れるか解りませんので!!
>エンが大事にされてて安全なのはいいけどそれ自信持って言うことかなぁ……?(苦笑い)我が夫、ただいま戻りました。
>あ、お帰りー。
>>……♪︎(とてとてとモルガンの足元まで行ってお出迎え)
>ハベにゃんとのお茶会は楽しめた?
ええ、それと我が夫達に伝えるべき事が出来ましたので向彼方の席に集まりなさい。
>うん?了解、いくよ二人とも。(カボとルルを抱え上げて席に向かう)
>>……♪︎(マスターに席に着かせてもらう)
では今回起こった事を伝えます。
(呼延灼とエンについての説明中)
>へー、呼延灼さんの方の人形エンって名前に決まったんだ良かったねー!
>>……♪︎(手を挙げて喜ぶ)
ええ、これからはそう呼ぶようにと我が夫の方からマシュ達にも伝えておいてください。
>うん、解ったよ。
それとお前達……?
場合によってはエンを此方に呼び出し三人一組で当たる任務を課す可能性もありますのでその時は滞りなく連携を取れる様に事前に会う機会を作り親交を深めておくように……、出来ますね?
>>……!(グッと力強く腕を挙げる)
宜しい、お前達の今後の活躍見届けさせて貰いましょう。>活躍と言えばもうすぐだね利休さんのお手伝いの本番。
む、そういえばそうでしたね?
>>……!(ふふん!と胸を張る)
>お、自信あっていいねー!部屋でも自主練習頑張ってるし楽しみだよ。
>>……♪︎(照れ照れ)
>そうだ、本番にエンも呼んでいいか利休さんに確認しようか?
それは客としてですか?今から練習に参加させるのでは厳しいでしょう?
>そうだね、まだ利休さんと呼延灼さんに確認取らないと解らないけどエンもカボ達の頑張りみたいだろうしカボ達もより気合い入るんじゃない?
>>……!(グッと気を引き締める)
>うん、じゃあちょっと行ってくるね?
……我が夫がわざわざ直接出向くのですか?通信で事足りるのでは?
>うん、ついでだからさっき言ってたエンの名前の事もマシュ達に伝えてくるから直接回った方が早いなって?
それじゃいってくるねー、なるべく早く帰ってくるよ。
行ってしまいましたか……。
特に急ぐような事柄でもないのですが……、まぁ良いでしょう。
お前達、戻ってきた時の為に菓子でも用意しておいてやりなさい?
>>……!(コクリと頷く)いよいよ本日が女王陛下達をお迎えする日でございまするが……。
>……。(利休さんの対面に正座)
ルルさまそしてカボさま……、この日までよくぞこの利休めの指導にお付き合い頂き誠に感謝しておりまする。(丁寧にお辞儀)
……!(同じく丁寧にお辞儀)
ほほほ……、ルルさまは着物を着ての作法も大分様になるようになりましたなぁ?
カボさまもルルさまに比べて動きに制限がありますが愛嬌があってとてもよろしゅうございますな。
>……♪︎(照れ照れ)
ですが修練では上手くいったからといっても本番ともなれば空気ががらりと変わりまする、努々お忘れること無きよう……、よろしいですな?
>……!(気を引き締め姿勢を正す)
うむ、よろしい。
実力は十分ですから気を緩めなければ問題はないかと。
ではもう少しすれば女王陛下達がやってくる筈ですので持ち場についておいて頂けますかな?
……!(コクリと頷き立ち上がってそれぞれの持ち場に移動する)
さぁて……、どうなることか楽しみですなぁ?>利休さーん。(茶室の外から声を掛ける)
いらっしゃいましたか……、どうぞお入りくださいませ。
入り口が低くなっておりますので怪我にはくれぐれもご注意を……。
>それじゃ自分から入ってみせるからモルガン達は同じように入ってきてね?
>>ええ、お願いします我が夫。
>>>オッケーなんだわ!
帽子は引っ掛かりそうだから外すかー、エン悪いけどこん中に入っててくれるかー?
>>>>『お邪魔します。』(もぞもぞとハベにゃんの帽子に入る)
>それじゃお邪魔します。(躙り口から腰を屈めて正座の姿勢で奥へと進む)
>>なるほど、こうですね?(続けて綺麗な立ち居振る舞いで入場)
>>>この入り口ボクには帽子取っちゃえばちょうどいいぐらいのサイズなんだわ。(帽子を抱えたままスルッと入る)
ほほほ、茶室への入り方にも個性が出ますなぁ……。
コホン、よくぞお出でになられました……此度はこの利休めが皆様を持て成させて頂きまする。
堅苦しい席ではございませんのでどうかごゆるりと……。シャカシャカシャカ……
……では頼みます。(茶碗の乗ったお盆をルルの前に出す)
>……。(深々と礼をしてお盆を丁寧にハベにゃんの前に運ぶ)
>>おーありがとなールル?
……。(ぺこりとお辞儀をしてしずしずと利休さんの横へと戻る)
これで皆様の御前に茶と菓子は行き届きましたな?
ああ、エン様には後程土産を用意しておりますので……。
>>>『お気遣いありがとうございます。』(お辞儀)
ではどうぞ作法など気にせずご自由に味わってくださいませ……。
>>>>では……、いただきます。(茶碗に口をつける)
……如何ですかな?
>>>>……これが本格的な抹茶というものですか。
>>>>>美味しいです!さすが利休さん!
マスター様お褒めの言葉感謝致しまする……、お二人はどうでしたかな?
>>んー美味しいんだけどボクはもっと甘いのが好きかなー?
>>>>ふむ、悪くはありませんね?
ふむ、やはり抹茶の味にいくらか馴染みのあるマスター様とほぼ未体験のお二人では感じ方も違いますかな?
ああ、菓子もどうぞお食べ下さいませね?
(ふふふ……、思った通りこれは良き経験が得られそうで利休、満悦。)(怪しい笑顔)
>>>>>利休さん、笑顔がちょっと怖いよ……?ふむ、成る程そのような視点が……。
>利休さん楽しそうだね?
おっとこれは拙い……。
自ら招いた客人を前にしながら持て成しを疎かにしてしまうとは利休、反省。
>>構いません、今回は互いの知らぬ事への見聞を深める為の側面もある筈ですので?
>>>ボクらはお茶とお菓子貰ってるから今のうちにメモしといた方がいいぜー?
せっかくの閃きを忘れちゃったら後で大変だからな?
ふふふ、これは有難いお言葉……、では一時書をしたためさせていただきしょう。
ですがその間、皆様を退屈させる訳にも参りませんので余興を開くとしましょう。
>余興って何かやるの?
ええ、多少予定は変わりましたが元々お見せする予定の物がございます。(パンパンと手を叩いて合図する)
>>>>……。(戸を開けて奥から扇子を両手に持ったカボと琵琶を持ったルルが出てくる)
>>>おー!なんだなんだ!?二人とも和服が決まってるなー!カッコいいぞー!
お二人にはこれよりかの信長公直伝の『敦盛(※己が熱い魂に忠実なアレンジバージョンじゃ!byノッブ)』(←ここまでがタイトル)を演じていただきまする……とくとご覧いただきませ。(ポチっとボタンを押し音楽を流す)「マスター、失礼す──」
マイルームの扉を開けて入ってきたコンスタンティノスと目が合う。
「……随分と寛いでいるね」
「こたつの引力に逆らえなくて」
季節は冬。こたつを引っ張り出してみたは良いものの、その引力にはやっぱり抗えなかった。なす術もなく横になっている。
「コンスタンティノスも入ってみて」
「いいのかい?」
「邪魔にならないように……起き上がる、から……」
ぐぬぬ、と身体をなんとか起こし、座布団に座る。失礼するよ、と彼もコタツに入ってきた。
「あ〜……これは……あはは、確かに駄目になるな……」
じんわりと伝わる温もりに溶ける皇帝。その様子にくすくすと笑いつつ、卓上のみかんも分け合うことにした。ハァ。まさか『犯人』の方から「私が、彼ら彼女らを手にかけた理由(きおく)を見つけてください」と依頼が来るとは……自ら手にかける程、己が身を焦がすほどの執着すら、何処ともしれない場所に落としてしまうだなどと。
今世の俺が『探偵』と言えども、ああ、まったく奇妙、奇ッ怪な話よ。
「ナンカスゴイヤバイ魔術を打つべく、対価として記憶を支払ってしまった……なーんて事はないですか」?
そんな弩級のうっかりなぞする筈が……無い、とも言い切れないのが魔術師、引いては人間としての性、なのだろうな。
何がなんでもやり遂げたい事の前に、理性や常識、人情に倫理などの温かで余分なモノは無意味……お前が普段言うところの『無くは無いです』というヤツだ、助手。
何にせよ、証明には証拠が入り用だ、分かる情報(コト)をつぶさに埋めていかねばなるまい。ひとまず『犯人』の表向きの勤め先にでも赴くととしよう。
「そういやサーヴァントの皆さんは『記憶』は『記録』として参照するそうですが、スルトさんはどうです」?
基本的にはその通り、あくまで『記録』としているヤツが多いが、意外とその感覚もサーヴァントによる所があってな。忘れたくはない事は『記憶』のように、乾きを知らない古傷のように、いつまでも覚えているヤツもいる。
何度か溢した事もあるが、俺はサーヴァントとしてはそこそこ異質、更には混沌たる欲望の果て、邪竜(ファヴニール)の要素も強いんで……まぁ、色々と『記憶』として覚えている方だ。
関心が無いことはまた別だがな。
……そも、あのオフェリアの瞳や在り方の輝きは忘れないし。たとえ汎人類史の俺だろうとも渡したくないし。
ン、いや、なんでもない。つまり対価だろうが何だろうが、大事な記憶(コト)を手放すのは、たとえお前たち人の智が及ばぬ存在だろうとも早々無い、という事だ。
慟哭、憤怒、歓喜……たとえどんな感情だろうと、その時の熱量は、菓子の成形のように、容易く戻したり整える事なぞ、何にも出来はしないのだから。はっ!はっくしょーい!
>ちょっ!?いきなり隣で豪快なくしゃみするのやめてくださいよノッブー!!風邪でも引いたんですか?
サーヴァントは滅多な事では風邪など引かんわ!これはきっとわしの事を誰かが噂しとるんじゃろ!!はくしょん!
>ほらーやっぱり性質の悪い風邪ですよ?ナイチンゲールさん達に診てもらいましょうよ?私達にまで感染ったらどうするんですか。
ま、待て待て!?そう急くな沖田よ!噂をしてる者に対してわしに心当たりがある!
>へー?そんな奇特な方いるんですねー?
うむ!さっき思い出したのじゃが今日は利休めの茶会の日じゃった!この日の為にマスターのとこの南瓜人形のやつがちょくちょくワシに敦盛を習いに来ててのう?
恐らく今その茶会でわし直伝の敦盛を披露して大歓声を受けているのじゃろう!
いやー!南蛮の南瓜人形にまで教えを乞われるなんて人気者はつらいわー!どっかの部屋の隅で沢庵ポリポリかじって見てただけの弱小人斬りサークルの姫との知名度のの違いを見せつけてしまってすまんかったの!
よーし!ここはいっちょわしも水着に着替えてゲリラ敦盛ライブで部屋を沸かして……ってどうした沖田よ?いつの間にか羽織を着てそんなに距離を取ってどうするつもりじゃ?
……おい、刀を此方に向けてぶつぶつ言いながら変なステップを刻んで迫ってくるのはやめんか!?ちょっ待て!!話せば解……!!!>……。(音楽が鳴り止むと同時に踊りと演奏を終える)
無事終わったようですなぁ、ルルさまカボさまによる余興……、皆様如何でしたでしょうか?
>>見ててめっちゃ楽しかったんだわ!(拍手)
>>>『兄さん、ルルさんカッコいいです!』(拍手)
>>>>うん、敦盛に関して詳しくはないんだけどなんか感動した!(拍手)
>>>>>よくぞやり遂げましたねお前達?
>……♪︎(誉められて照れ照れ)
皆様にも好評頂き何よりでございます……。
こちらの演目を後に開く体験会でも他の皆様方にもお見せしとうございますがマスター様達から見て特に問題などございませんでしょうか?
>>>>うん、この感じなら大丈夫だと思います!
>>おー!ボクも良いと思うな!
有難うございます、……女王陛下はどう思われますかな?
>>>>>私からも反対する理由はありません、客を退屈させない為の水準は満たしていると判断しました。
ほう、これはこれは……。
>>>>>後はお前達次第ですが……今後もこなしていく自信はありますか?
>……!!(モルガンの前に正座して力強く頷く)
>>>>>これからも望まれた通りに利休の助けとなってみせなさい?さて名残惜しゅうございますが此度の茶の湯もそろそろ終いの時間にございます。
皆様……、この利休めの我が儘にお付き合い頂き誠に感謝しておりまする。(深々とお辞儀)
>いえいえ、こちらこそお茶は美味しかったし色々勉強になりましたよ、ありがとうございます。(慌ててお辞儀を返す)
>>ご苦労でしたね、中々に楽しめた一時でした。
>>>うん、面白くて来て良かったんだわ!
ほほほ、そういって頂けると開いた甲斐があるというものですな?
む……?
>どうしたの利休さん?
失礼しました、駒姫様も最後ならば皆様とお話がしたいとの事ですがよろしいでしょうか?
>勿論いいですよー、モルガン達も構わないよね?
>>ええ、構いません。
お気遣い感謝いたします、では少々お待ちくださいませね……?
駒姫様が立ち位置にはこだわりたいと仰るので……。……(※オフェリア御手製、クリスマスケーキをもっきゅもっきゅと食べている)。
……(※細工が細かい、職人、これにはきっと北欧の神々も花丸、もっきゅもっきゅ)。
……(※こんだけ手間と真心をかけられるってオフェリア本当すごい、もっきゅもっきゅ)。
「……と、きっと内心でこんな風に破茶滅茶に感嘆しておられると思うんですね」?
カハッ、ケフコフッ……なんかっ、知らんうちに、オフェリアがけらけら笑っ……!?おまっ、助手、お前、いったいどんな奇天烈な吹替(アテレコ)をしたっ……!?コホン!
──ええ、大丈夫よ。普段の少々、まあまあ無骨なような、詩的なような……言い回しもそうだけど。その無言だって、貴方なりの称賛だと、私もわかっているから。ありがとう。
……ク、クク 訳がわからん言い回しをする奴、とバッサリ言っても構わんのにな。つくづく俺は、今世(こちら)でも人の良いマスターに恵まれたものよ。
「えーと、オフェリアさんもとうに翻訳済みなように、スルトさんは『破茶滅茶に嬉しいぜ☆ありがとう』と述べて……」?
そこの助手(おまえ)はうるさい(※重たいデコピンのSE)。
ーーーーー
「……あのスルトさん、オフェリアさんから『初報からしてもう破茶滅茶に倍率が高くてべらぼうに手に入りづらいだろうとされた、さるスーパーメガヒット大作映画シリーズの試写会の、最早プラチナなペアチケットが、朝起きたら机にポップアップしてた』と言われたんですが」?
……ン、人界の風習なぞよくは知らん、知らんが、何ぞこの日は、世話になった奴に贈答品をする物好きがいると聞く。まったくよくは知らんが、何かそういう日というなら、じゃあソイツの加護か何かなのだろう。なら期日に、マシュとでもキリシュタリアとでも行ってくれば良い、と伝えておけ。
「『嬉しいんだけど霊体化は色々びっくりするから普通に渡して』って……」?
クク さて 俺には何の事だか……それはそれとして、霊体化の申告についてはまぁ、ウン、努力は……する。ふぅ……、お待たせ致しました皆様!駒でございます!
>こんにちは駒姫さん。
こんにちはマスター様!
皆様今日はお忙しい中来ていただきありがとうございました……、実はお茶に関しては当然利休様の領分でしたがルルさまカボさまの余興に関しましては駒もお手伝いさせて頂いたりしたのですよ?
>>ほう?手伝いというのはルルのあの楽器の事ですか?
>>>……♪︎(ルルが琵琶を見やすいように持ち上げる)
はい!僭越ながら私がルルさまに教えました!本物と違い小さいので多少勝手が違うのが残念ですがルルさまの演奏は様になっていましたね!
あっ勿論カボさまの踊りも素敵でしたよ!(二人を抱き締める)
>>>……♪︎(突然の事にびっくりしつつも嬉しそうに駒姫に抱きつく)
>>>>おー、自分の得意分野で教えた相手が上手く出来て見て貰えるって嬉しいもんなぁーわかるわかる!
ハベトロット様お分かり頂けますか!利休様は昔に色んな弟子を育て過ぎてもうそういう感慨が湧かないそうなので共感していただけて嬉しゅうございます!えっ急に何ですか利休様?時間切れです代わりなさい……?ってまだ話したい事が!?(利休に代わる)
……突然の騒動失礼致しました、皆様にはちょっとした土産を用意しておりますので御帰宅前に受け取って頂けたなら幸いでございます。(にこやかな笑顔)
>ありがとうございます。(何か余計な事いわれる前に強制終了したな……。)──こんばんは、良い夜……なのかし、ら?貴方達は何かお仕事中?私はそんな感じだけど。
……ン?いや、ウン、いや、いや、あの爆弾の如き仙女(ぐびじん)がいるのだ、ああいうのがもう一体、何処ぞにいてもおかしくはない、の、だが。……ああ、否、否。やはりとんでもないモノだな。一度そこまでズタズタに斬り裂かれて尚、そこまで蒼く、爛々と輝くか。クク 流麗、しかして狂気。だからこそ、貴様はこんな血生臭い月夜に降り立つのだろうが。
「マジカル話題の最中、横のボンクラからすみません、スルトさんにはこの方がどんなホラー存在に見えてるんです?あと、クリスマスなのに破茶滅茶極まる我々の事件現場(しごとば)に颯爽と現れた貴女はどなた?」?
……アー、ウン、面倒だな。助手よ、お前にはコレをどう説明したものか。
──え?もう真面目な話はしなくていいのかしら?だって、そうよね、クリスマス!なんか楽しい日らしいもんね!うーん、うーん、そうだなー……!
──千々に乱れし聖夜の秩序を再構成!事件とあらば悪☆即☆斬!
私はそう、白き月の名探偵、ファンタズムーン!
……と、いう事にしておいて!ねっ?
「え、アッ、ハイ……(と、いう事にしておいて良い御仁なんですかスルトさん/ひそひそ)」
イヤ知らん……まぁ、アレが良いんなら良いんだろ。
──えー?だって、こんな血で血を洗ってまた血で干してるような悪い子に制裁(プレゼント)をメリーッとくれてやるのが、真面目に私の仕事よ?実際。
お前はお前で、最初の朗らかと狂気の混じった空気を何処にやった。真祖というのは皆、だいたいこんなテンションなのか。
……聖夜(クリスマス)と仕事、などという疲労と鬱屈の因果は未だにイマイチわからんが、ああ、なるほど、今夜はだいぶ疲れそうだ。>あの……モルガン?
……どうしました我が夫?
>なんでいきなり膝枕されてるのかな?後、なんか体が上手く動かないし……。
今日はクリスマスとやらで夜に行われるパーティーまでゆっくり休んでおけと言われているのでしょう?
たまには女王としてではなく妻として以前に読んだ本に載っていた癒しを与えてみようかと……?
>本……?(そういえば玉藻さんに前に貰ってたなぁ……、自分からはそういう内容の本は手に取らないだろうけど貰ったからって前に読んでたな。)
……それとも私の膝では不服ですか?(マスターの顔を覗き込む)
>そ、そんなことないって!?凄く嬉しいよ!!
でも部屋の中とはいえ流石に恥ずかしいかな……?(辛うじて動く右手で真っ赤になった顔を隠す)
……この程度で動揺しすぎでは?この程度の触れ合いでその様な反応をしているようでは特異点の探索等で困るのではないですか?
>……多分その時は大丈夫かな周りに誰かいるだろうし。
今は二人きりで相手がモルガンだからこんな風になってるんだよ?
……モルガン綺麗だしさ?(ぼそっと呟き紅潮したままの顔を横に向ける)
……ッ!(critical)
>……モルガンも少し顔赤くなってない?(ちらりと横目でモルガンを見る)
……気のせいでしょう?(少し顔を逸らす)
>……そっかぁ、お礼言うの忘れてたね?気遣ってくれてありがとう。
いえ……。
※この後ルル達が帰ってくるまでのしばらくの間二人ともこの状態のまま無言で過ごしたふぅん、成る程ねぇ?(手元の紙を見てにやり)
>お待たせしましたライネスさん、何を見ていらっしゃるのですか?(ライネスの向かいの席に座る)
ああ、待っていたよグレイ。これだよ。(グレイの前に紙を滑らせる)
>ああ、最近話題になっている利休さんのお茶の体験会のお知らせですね?
ライネスさんも参加するんですか?
おいおい、何を他人事みたいに言ってるんだい?君も参加するんだよ?
>……拙はその話は今初めて聞いたのですが?
だろうね?私もさっき決めたところさ?
私としてはグレイにも共に新たな体験をして感動を分かち合いたいのだけれどもどうしても嫌だと言うのなら仕方ないね……?
>い、嫌という訳ではないのですが!?
その……参加してる間師匠のお世話はどうするので……?
なぁに別に今すぐ参加という訳じゃないさ?
これから手続きをして予約するのだからその日の参加してる間の義兄の必要な物は事前に用意する為の時間は取れる様にしよう。
別に1日掛かるような体験会でもないのだからその間くらいは義兄でもなんとかなるだろう、今のカルデア内なら身の危険もないだろうし?
なぁ良いだろう?流石にトリムマウを連れていく訳にもいかないし先生相手と二人きりでは間がもたなそうなんだ……頼むよ?
>……わかりました、拙でお役に立てるのならばお供します。
ありがとう快諾嬉しいよグレイ!君にしか頼めない事だからね!……ん?グレイちょっと待った。
>どうしましたライネスさん?利休さんのところに体験会の申し込みに行くのでは?
ああ、そのつもりだがその前に少し寄り道をしよう?
あれを見たまえ。
>あれは……、マスターとモルガン陛下?
お二人で休憩中のようですね、あのお二人がなにか?
ああ、マスターは利休氏と同じ国出身だからね?折角だし申し込む前にどんな物か色々教えて貰えないかと思ってね?ちょっと聞いてくるからその間グレイは適当に座って待っててくれないか?
>お一人で行くのですか?それに楽しそうなお二人の間に割って入るのはあまり……。
うん、少ーし話を聞くだけさ?あまり長居して邪魔にならない様にするつもりだよ。
それにグレイは女王陛下の近くにいるとどうしても緊張して落ち着かなくなってしまうだろう?
>……!
という訳で私一人で行ってくるよ?その方がスムーズだろうしね?
では吉報を待っていてくれたまえ。(手をひらひらしながらマスター達の席に向かう)
>……ありがとうございますライネスさん、お気をつけて。(遠ざかるライネスの背中に小さくお辞儀をする)ごきげんよう女王陛下、それに我が弟子も。
>……どうも。
>>やぁごきげんよう、ライネス師……さんも休憩?
いや、マスターに聞きたい事があってお邪魔したんだよ少し時間いいかな?
>>自分はいいけど……、モルガンは大丈夫?
>長く居座る様でないのならば構いません。
感謝します、ではこちらに座らせて貰うよ、手短に話すがキミは利休氏の体験会の事は知っているかい?
>>ああ、ライネスさんも参加するんだ、自分達はこの前募集前に招待されて参加したよ。
へぇ……、それは丁度良かったならばどのような感じだったか教えてくれないかい?
何分私は初体験だからね?向こうでも作法を教えてくれるとは言っても事前に知れるのならばなるべく知ったおきたいんだよ、恥は掻きたくないからね?
>>うん、それじゃあまりネタバレするのもあれだから簡単にだけど説明させて貰うね?
>……。
ふむ、ありがとう参考になったよ!それじゃ私は失礼するよ?
>>いえいえ、役に立てて良かった。
女王陛下もお時間ありがとうございました、では失礼します。
>……ええ。
>>行っちゃったから聞くけど……なんかモルガン少しだけ機嫌悪くない?怒ってる?
>……その様な事はありませんが?(紅茶に口をつける)
>>そっか、勘違いかぁごめん。(やっぱりなんか怒ってる気がする、ライネス師匠との話にも入ってこなかったしなぁ……。)
ふぅ……。(なんとか平静を装えたかな?事前に準備(宝具と潜めておいたトリムマウ)していなかったらもっと酷い精神状態になっていたかもしれない……!やはり割り込んだのが勘に触ってしまったのか?次……があるかはわからないがより気を付けよう……!)やぁ、待たせてしまってすまないねグレイ。
>……少し顔色が悪いようですが大丈夫ですか?とりあえずお茶はいかがですか?
ああ、いただくよ?丁度喉が渇いていたんだ……。
ふぅ……、落ちついたよありがとうグレイ。
>良かった……、それでどうでしたか?
うん、アクシデントはあったけど聞きたかった話は十分聞けたよ?もう少し休んだら行こう。
>……お疲れのようでしたら今日でなくてもよいのでは?
いやいや、グレイの淹れてくれたお茶で大分回復したし弟子の話を聞いて俄然興味が深まってるんだよ?
それにキミも言ってたように最近評判になってるのだから後日に回しでもしたら予定数一杯で締め切られてしまうかもしれないからね?それはなんとしても避けたいところだね。
>はぁ……、わかりました。
でも無理はなさらないでくださいね?
わかっているとも!さぁてそろそろ行こうか?女王陛下の圧を乗り越えた今の私にはもはや怖いものなどないさ!
>>イーヒッヒッ!空元気じゃなきゃいいけどなぁ!?
>アッド!!静かにしていると思ったら急に失礼な事言わないでください!?失礼するよ、体験会の申し込みをしたいのだけれどもいいかな?
>お邪魔します……。
>>よくぞいらっしゃいました。(正座のままお辞儀)
おや?まるで私達がくるのを知っていたかの様な出迎えだね?
>>>ええ、事前にマスターさまからもう少ししたらお二方がいらっしゃるだろうから宜しくと言伝がありましたので。
こちら体験会の申し込みの為の必要なものの用意は出来ております、どうぞ。(予定表と注意事項の書かれた紙を二人に差し出す)
>あ、ありがとうございます!マスターのおかげでスムーズですね、ライネスさん!
うんうん、いやー気が利く弟子を持つとなんだか誇らしくなるね!
>>そうでございますなぁ……、弟子をきっかけに意外な人脈(コネ)を得られたりする場合もありますので。
うんうん、人脈でも見識でも広がる事は素晴らしいね!それじゃ本題に入らせて貰うよ?グレイ、この日なんてどうかな?
>あ、はい大丈夫です。
よしじゃあこの日にお願いします。
>>承知致しました、ではこの日この時間に訪ねて頂きたく存じます。
ありがとうございます、お茶の体験会もだけど利休氏とゆっくり話がしてみたくなったから楽しみだよ?
>>それは奇遇ですな?こちらも同じ気持ちでございます……。
それは嬉しいねぇ!フフフ……。(怪しい笑み)
>>ほほほ……。(怪しい笑み)
>……。(お二人は楽しそうですが拙はなんだか少し怖いです……。)
>>>イッヒヒ!出会いから仲良くていいんじゃねぇかぁ?>今年ももう終わりかぁ……。
早いものですね?この後は食堂で年越しそばとやらを頂くのでしたね?
>うん、来年も皆と健康でいられる様にってね?
ルル達は食べられないのは残念だけど一緒に食堂いこうね?ハベにゃんや呼延灼さんとエン達も来るから退屈はしないはずだよ。
>>……♪︎(こくりと頷く)
……その様な物に頼らずとも私が近くにいるのですから我が夫の安全は保証されているも同然なのですが。
>それは身に染みてるしいつも感謝してるけどやっぱり皆で集まって同じものを食べるのって特別感楽しいからね。
……そこを理解しているのならば良いのです、私もその仕来りに関わるのが面倒だという訳ではないので?
>うん、わかってるよ。
モルガン、ルル、カボ。ちょっと早いけど来年も宜しくお願いします。(深々とお辞儀)
>>……♪︎(ぺこりとお辞儀)
ええ……、来年も存分に私を頼っても良いのですよ我が夫?コンスタンティノスを強くした。それはもうめちゃくちゃに強くした。まだ強化する余地はあるが、やはりリソースにも限界というものはある。できる限りの範囲で彼に注ぎ込んだ。
「こんなにリソースを割いてもらって良かったのかな」
「他のサーヴァントも強化できているし、それに……その、」
「うん?」
「……コンスタンティノスには強くなって欲しいって、私が思ったから……」
誰に言われた訳でもなく、ただ自分がそうしたかったから、上限いっぱいまで彼の強さを引き上げた。それだけの話だ。
「……あはは、そうか!私は君の意思で、つよつよお兄さんになれたという訳だ」
彼の満面の笑みにつられて、こちらもつい笑ってしまう。
「ふふ、頼りにしてもいい?」
「ああ、勿論だとも」
この先もよろしくね、と握手を交わす。手袋越しに伝わる体温が温かかった。【スペクタクル・スケアリー・ストーリーズ
怪奇・怪奇の大晦日SP〜今年最後のオカルト祭!
切り裂きジャックと『ひまわり』の謎、南米・北欧・ギリシャの恐るべき逸話、そして謎めく『マハトマ』とは!?】
(※ぜつみょうにロックでおどろおどろしいBGM)
……イヤ、イヤ別に。俺に年が終わるとか明けるとかは関係無いし、今更興味も無いが。
よりによってなんでこんな胡乱な年越しコンテンツにした、助手。
「助手はマジカル素人なので年末ギリギリまで英霊の逸話や魔術だのをお勉強しとこうと思って。
……あとリアルガチ北欧巨人のオーディオコメンタリーを期待して」?
今日これまでの俺の言動を振り返ってみろ。俺は一度でもお前のその、謎分野の謎食指を動かすような事を何かしたか。
「アッ、ハイ、割と」?
ほら見たことか、無……『割と』?
何処ぞの怪陰陽師や若造ヴィランならいざ知らず、何かしら愉快極まる存在に落っこちた覚えなど無いぞ、俺は。
「論理的な推理の結果が爆炎か爆発かなます斬りのバイオレンス巨人探偵とか、多分フィクションでもそういない。たのしい」?
……ウン、助手、助手よ。今週、俺に来年の抱負、目標を聞いてきた事があったな。
あの日は『特に』と返したが訂正、いや宣誓しよう。
俺はお前の胡乱視点を以ても、ごく真面目(シリアス)に、そして静謐(サイレント)に事をなす、オフェリアの『探偵』であろう、と……!
「オフェリアさんのために、以外は無理み(がんばってください)」?
……クク ルビが正直。成程。手始めにお前の性根をばっさり静かに掃除してやろうじゃないか、助手。オイコラ。番組始まった、じゃない。こっち向け。(※無慈悲な終末デコピンの構え)>よーっす、明けましておめでとうなんだわ!
>>おはようハベにゃん、新年明けましておめでとうございます。
おめでとうございます。
>>>……♪︎(ぺこり)
うん、今年も宜しくなー?マスターとモルガンの分の晴れ着ここにおいとくぜー?
ルル達はボクが着せてあげるからこっち来いよー?マスター達は自分で着れるよな?
>>>……♪︎(ハベにゃんの方に歩いていく)
ええ、もうこの服の着方は覚えましたので。
>>いつもありがとうハベにゃん。
>気にすんなって服飾はボクの仕事なんだしさ?
ほらほら今日は朝から食堂でバーヴァン・シーとバーゲストが餅つきってのやるんだろ?早く着替えて見に行こうぜ?
>>そうだね、だけど妖精騎士がお正月に餅つきをやるなんて凄いことだよね……。
ふふふ……、そうでしょう?
此方に来て一年以上になって大分馴染んだかと思いますし、他の者達にもこの様な(妖精騎士達には)未知の領域の行事に問題なくこなせるスペックを知らしめていきたいと思いまして?『うさぎはうそつき』
……警告か、八つ当たりか。目立ちたがりか、それとも根暗の激情家か。奪ったのはコイツの頭でも首でもなく、皮。狩人気取りでもやらんでもないだろうが、さて……ン。
クク あけましてなんとやら、だ、助手。新年最初の事件だぞ。
「あけおめバイオレンスとか四方八方に最低(おファ○ク)ですわーーッッ!!」?
出だしから五月蝿い。なんだその口調。それに、何を今更。現世(うつしよ)の常識をうっちゃった魔術師、引いては死ぬほどやりたい事のある人間の前に、モラルは羽根以下の軽さになると、去年イヤでも知ったろうに。
──う、うぅ……尊ばれる筈の理性は飛び散り、弾けるのは鮮血ばかり……新年からなんだか悲しい……朝からこんな派手に儀式めいた事態、私、くらくらしてしまう。
そこはかとない含蓄。不穏。お前はお前で何かこう、胃もたれするな、発見者のアビーチャン。ついでに何か兎を使った八つ当たり儀式とかに心当たりは……そうだな、沢山あるな。俺も自前の知識では似たようなモノだ。
「はぁ、まぁ、うさぎが嘘つきなら、まぁ……剥ぐ、でしょうね」?
ン、その納得はなんだ、助手。何かあるなら言え。
「えっ、あの、『因幡の白兎』……ワニだかサメ達に嘘をついて毛を毟られて、それを他の神様にからかわれて皮まで大変な事になって……こんな感じのお話ですね、ハイ、スマホをどうぞ」?
……日本の神話、その一篇か。フム、成程。調子に乗った兎を狩ったのはサメか、或いは。フム、まだ見立ての検討がついただけだが、新年から御苦労、助手。
──救いの御手が、神話の兎さんにあったなら。
此方の兎さんにも与えられるかしら。もう終わってしまった御話だとしても、嗚呼、それなら少し嬉しいわ。
兎がもっと殊勝であったなら、そもそも最初から剥かれない筈だがな。……ああ、丁度良い頃合いだな。警察の奴等からだ。この悲惨な兎に因縁があった一族がいるそうだ。
クク 新年とやらの最先は良いが、さて、ここから何がやって来るやら。>ていっ!(勢いよく餅をつく)
>>よし!(合いの手で臼の中の餅の向きを変える)
>>>意外とバーヴァン・シーとバゲ子さんの餅つきの息合ってるねー?
ええ、そうでなくては困りますので?
>>>>はい、お待たせー!妖精騎士達のつきたてお餅の入ったお雑煮だよー?今年はエミヤとあたしと紅ちゃんで三種類のお雑煮作って見たから好きなの選んでねー?
ほう?それは豪勢ですね?
>>>わー凄い!今年は随分気合い入ってるんだね?
>>>>そりゃーモルガン陛下がわざわざ提案してくれて妖精騎士達が慣れない中頑張ってくれてるんだしさ?
此処であたし達がいつもと同じのを出してるようじゃ芸が無いし申し訳ないしね?
勿論お雑煮以外も焼き餅とかどんどん用意するから皆遠慮せず食べてくれるとお姉さん嬉しいな!!
>>>ありがとうございます、いただきます!
>……。(お母様喜んでくれてるかしら?)
>>トリスタン!よそ見してないでこちらに集中しろ!!食堂に集まる皆の分までまだまだ沢山作る予定なのだからな!!
>うるせー!わかってるっての!このっ!!(ぺったん!)
>>よしその調子だ!どんどん行くぞ!!(こねこね)いやー妖精騎士ガウェイン殿!トリスタン殿お疲れ様でござる!ブリトマート殿とランスロット殿が来たので交代の時間にござる。
>はっもう交代かよ?こんくらいどうって事無いってのによ?(顔は余裕ぶってるが足が小刻みに震えている)
>>……そういう事はその足の震えを止めてから言った方が良いぞ?(耐久A)
>>普段ロクに足下見えないくせにこんな時だけ見てんじゃねぇよ!?(耐久C)
まぁまぁそれだけ力を尽くしてもらったということで有難いでござるよ。
お二人の頑張りのおかげで想定より量が確保出来て出来も評判良くて大人気でござる!
お二人に餅つきを指導させていただいた拙者も鼻高々でござる!
>>千代女殿の教え方が丁寧だったおかげだ、感謝している。
いやいや謙遜めされるな、拙者はちょっと教えただけですぐに物にしてしまったお二人の実力と連携の賜物でござるよ!
ささ、此方にお茶と菓子を用意しているのでゆっくり休んでくだされ?
以前に拙者もやったので解りますがお正月の餅つきを任されるのは栄誉な事でありますが中々の重労働にござるからな!
>>>……餅つきをするくのいち餅つき千代女!
やっべうっま……!
>>>>……嬢ちゃん屠蘇飲んで酔ったか?(水の入ったコップを差し出す)>バゲ子さん、バーヴァン・シーお疲れ様ー。
ご苦労でしたねお前達。
>>……はっ陛下!?それにマスター!(慌てて立ち上がろうとする)
>>>お母様!!
労いに来たのですから立ち上がる必要はありません、そのまま座っていなさい?
>>了解致しました。(座り直す)
>>>ねぇお母様?、私ちゃんとやれてたかしら……?
ええ、お前達はよくやってくれました、今はゆっくり休みなさい。
>>>……!(満面の笑み)
>良かったね?
ところで話は変わるんだけど明日にモルガン達と一緒に初詣に行こうと思うんだけど二人はどうする?
>>初詣……とやらの事はよく解りませんが陛下とマスター達が外出するというのならば護衛を兼ねて私も同行いたしますわ。
>ありがとうバゲ子さん、バーヴァン・シーはどうする?
>>>あ?お母様が一緒なら行くに決まってんだろ?そうじゃなかったらつまんなそうだし行かねーけど?
>あはは……、いうと思った。
でも今回行く神社はアムールさんからの紹介で普通の神社とは違って色々楽しめるかもしれないって言ってたよ?『開運!なんたら神社』って妙な名前だけど……。
>>はぁ……。(なにやら胡散臭い名前だがマスターが信じるというのならば……。)
>>>うさんくせー?(けどなんか微妙に気になるのムカつくな……。)
……我が夫?私もその名称は今初めて耳にしたのですが?
……そこに行く事は構いませんがその発案者は本当に信用に足る人物なのですね?>よーっす!マスター!モルガン!昨日の初詣楽しかったなー!
む、トトロットですか……。>>いらっしゃいハベにゃん、昨日あれだけ動いてたのに元気だね……?
>なんだよ二人ともー?随分と疲れた感じじゃん?
二人はあんまり楽しくなかったのかー?
楽しめなかった訳ではないのですが……。
>>特異点とはいえまさか紹介された神社に温泉施設が併設されてるとは思わなかったよね……?
楽しかったけど色々ありすぎてまだ疲れが抜けきらないや……。
>楽しかったよなー!神社でお詣りした後、紹介で来たからって色々な場所好きに使えて景品を賭けて遊技場でゲームしたり花札で対決したり皆で温泉入ったり向こうの従業員が作った謎の城を制覇したりさー?
……つくづく妙な特異点でしたね?
本来の目的はお詣りだけだったはずなのですが相手側の持て成しもあるとはいえそちらが主軸になってしまうと
は……。
>そういうモルガンだって運が絡む従業員との対決や備え付けのゲームでの所々で『遊びといえど私が負ける事などあり得ません!』ってムキになって妖精騎士達(主にバーゲストとブリトマート)に冷や汗かかせてたりしてたじゃーん?(にやにや)
……その様な事もありましたね?
……トトロット?解っているとは思いますがその事については他言無用でお願いします。これは僕がカルデアに来て間もない頃の話だ
────そう、あれは深夜。誰もが寝静まった夜のことだ。
その時、僕はある数式の解を求めて徹夜していてね。少しお腹が空いたなー、と思って…え?サーヴァントはお腹空かないだろうって?気分の問題さ。とにかく、お腹に何か入れておきたい気分だったのさ。
で、夜食を求めカルデアの食堂に行き、冷蔵庫を漁るため厨房に忍び込んだわけなんだけど…
何か、いたんだ。
当然明かりなんて無くて、辺りは暗闇だったから、顔は見てない。で、その何かはそこから動かず、ただ佇むだけだったので不審に思い話しかけてみたんだが…声をかけた瞬間、フッと消えたのさ。
困惑してしばらく立ち往生してると厨房の奥からエミヤが来て、もう寝なさいと言われた。
気味が悪くなって、結局僕は部屋に戻って寝たんだが…なぜだか無性に気になってね。翌朝カルデアの職員たちに聞いてみた。しかし彼らは行っていないと言うし、あの夜厨房にいたエミヤに聞いてみても「君以外に人の気配はなかった」と言われた。
ならばと、高ランクの気配遮断持ち、それに類するスキル・宝具を持つのサーヴァントを訪ねてみてもやはり「知らない」と言うんだ。
じゃあアレは…一体何なんだったんだろうネ?
なーんてネ!今のは作り話、ただのホラさ!所々、話に無理があったかナ?ああ、夜食を調達しに食堂まで行って、エミヤに怒られたのは本当だとも。
え、「どうしてそんな嘘」を…だって?
─────どんな形であれ、誰かに吐き出した方が、荷が軽くなるだろう?こういう怪談話っていうのは、さ。>そういえば一つ聞きたい事があったんだけどいいかな?
>>お?なんだなんだ?
何が知りたいのですか?我が夫?
>うん、温泉で男女別々に入ったじゃない?なんか女湯の方が所々賑やかというか焦った感じの声が聞こえた時あったんだけどあれって何があったの?
>>『どれの話(ですか)?』(モルガンと同時にハモる)
>どれ……って複数の出来事起きてたの?!俺が温泉浸かったりカボ達を洗ってたりしてる間に!?
>>んーまぁ大体同時に起きてたというかとりあえず呼延杓とバーゲストとブリトマートの熱湯風呂対決とマシュとメリュジーヌの攻防どっちから聞く?
>えー……、温泉入る前にも勝負とかしてたのに女湯でも何かの対決が繰り広げられてたの?
我が夫の方は何事もなかったようですが、此方は人数が多かったのと普段とは違う場所で集まり普段では無理な事が行える状況下であったことで些か羽目を外し易くなっていた様です……。>じゃあ……まずは熱湯風呂対決?の話聞かせてくれる?
>>トトロット、我が夫に説明お願い出来ますか?
>>>オッケー!んじゃ回想に入る準備だー!ほわんほわんは~べ~にゃ~ん~。
『ほう、此処には様々な種類の湯があるのですね?ん?熱海温泉……?
普通のよりもかなり温度の高い湯か面白そうですわね?』
>>>>『(はっ!ここは新人妖精騎士として親睦を深めながら先輩についていける事をアピールするチャンス
ではっ?)バーゲストさん!ご一緒させて頂いても構いませんか!!』
『……それは構いませんけどこの湯先程少し手を入れてみましたがかなりの温度ですが貴女大丈夫ですの?』
>>>>『心配ご無用でしてよ!私普段から鎧で熱気には慣れているつもりです!!それに逆境であればあるほど燃えましてよ!』
>>>>>『(熱湯風呂というのは確かマスターの故郷で有名でしたね?ならばこれを他の人達よりも長い時間耐えてそれをマスターに報告すればきっと誉めて貰える!!)すみません私もご一緒させて頂きます!』
『貴女もですの?三人だと少し狭いですがまぁなんとか……、では入りますわよ?』
>>>>『おお~~!!(想像以上に熱い~!!)』
>>>>>『んん……!!(熱っ!熱い!!けれどすぐ出るわけには!!)』
『……貴女達?無理だと思ったら私に付き合わず上がっても構わないのですわよ?』無事に年を越せた。大晦日にはここ数年良からぬことが起きていた印象が強く、こうして平和に年越しができたのは何より喜ばしい。
とはいえ、少しだらけすぎかな?
マイルームに出したコタツでみかんを頬張りつつ考える。正月くらい休めよ、と何処かの誰かが囁いた気もするが、もう1週間も経とうとしている。何かやることは、とデータを確認すると、QPが少なくなっていることに気づいた。
ふと、隣に目をやる。すっかりコタツムリと化したコンスタンティノスが視界に入った。年末にコタツに誘って以来、すっかりここで溶けるようになってしまった皇帝である。
「陛下、起きて陛下」
声をかけると速攻で目を覚ましてくれた。こういう切り替えは得意な方らしい。
「何か用かな、マスター」
「……周回、お願いしてもいい?」
「宝物庫だね、いいとも」
起き上がりつつ返事をしてくれる彼は、コタツの上のみかんに気づくとじっと見つめた。
「食べたい?」
「……いや、」
「ちょっと冷たいから目覚ましにもなるよ、ほら」
ぽん、とみかんを1つ、彼の目の前に置く。
「……はは、では有り難くいただこうかな」
観念したように笑うコンスタンティノス。周回はみかんの後にしよう。入浴開始時から1分後……
『……本当に大丈夫ですの?』
>『まだまだ余裕……でしてよ?』
>>『私もサーヴァントですから生身で名を遺した先達に比べればこの程度……!』
3分後……
『……さっきから小刻みに揺れてますが大丈夫ですの?』
>・>>『ご、ご心配なく……!!』
5分後……
『顔真っ赤になってますわよ?』
>『らいじょうぶれしてよ?』(首がカクンカクン)
>>『えへへみんなありがとういまそっちにいくんでもっとほめてくだしゃあい……!』(虚空に手を伸ばす)
『全っ然大丈夫じゃないでな!?呂律が回ってないのと見えてはいけない何かを見ている!?ほら今すぐ出ますわよ!!』(慌てて二人を湯から上げて横たわらせる)
>・>>『きゅう……。』(気絶)
『全く……、ハベトロット!マシュ!手が空いてるならば少し手伝って欲しい!』(口調を騎士モードに切り替える)
>>>『どーしたー?ってうわーブリトマートと呼延灼が真っ赤になってるー!?何があったんだよ!?』
『来てくれたかハベトロット熱い湯に浸かりすぎてのぼせてしまった、すまないが私は二人の様子を見ているから至急二人に濡れタオルなどを用意して欲しい。』
>>>『オッケーすぐに用意するんだわ!!おっ、ルル!ルルも手伝ってくれるかー?』
>>>>……!(頷いてハベトロットの後をついていく)
『……全くあれ程忠告したというのに何がこの二人を此処まで追い詰める程に駆り立てるものがあったというのか?』(とりあえずバスタオルで二人を仰ぐ)>そんで濡れタオルとかで介抱して女湯から出る頃には二人とも元気になってたから良かったんだわ。
>>うーん、そっちは大変だったんだねぇ……。
説明ありがとうハベにゃん、マシュ達の話も気になるけど大変だし一旦休憩しようか?みかん食べる?
>おー貰うんだわ!やっぱりこたつにみかんって良いよなー!
>>はいどうぞ、モルガンも食べる?皮剥いとこうか?
折角なので頂きますが子供ではないのですから自分で剥きます、此方へ寄越しなさい我が夫。
>>はい形の良くて甘そうなやつどうぞ。
そういえばさっきの騒動にモルガン出てこなかったけどバゲ子さん達とは離れたところにいたの?
いえ、距離はそれほど離れてはいませんでしたがバーゲストとトトロット達だけで十分対処可能な事態だと判断したのと……。
>>?何か他にも何か理由があるの?
……その時はバーヴァン・シーが私の背中を流してくれている最中でしたので下手に動く訳にはいかず……。
>>ああー、それは動けないね?(そういえばバゲ子さんもバーヴァン・シーには手伝いを呼び掛けなかったみたいだし気を遣ったのかな?)>ごちそうさまーみかん美味かったぜ!
みかんはまだあるけどもういいの?
>うん、まだマシュ達の話が残ってるしそれ終わったらまた貰うんだわ?
>>そっか、それじゃ今のうちに良さげなの選んどくね?あ、モルガンの分も用意するからね?(ごそごそと新しいみかんの袋を取り出す)
>おーありがとなマスター!そりゃ楽しみで話にも気合い入るんだわ!
>>ええ、先程の我が夫が選んだのはなかなかの物でした、次も期待します。
みかんが美味しいのは用意してくれてる皆のおかげでもあるけどそう言われると嬉しいな。
よーし張り切って選んじゃうぞー!!
あ、選んでる間も話はちゃんと聞いてるからハベにゃんは始めちゃって構わないからね?
>オッケー!そんじゃ遠慮なく始めさせて貰うんだわ?
マシュ達の騒動もさっきのバーゲスト達がまだ熱湯風呂で我慢比べしてる最中に起きてたんだわ……。『ふぅ……、温泉ってどこか安心出来る感じがして良いですね?』
>『うん……。』
『……?どうかしましたかメリュジーヌさん?なにかお悩みのご様子ですが?』
>『マシュ、今日ここで他のお客って見掛けた?』
『いえ、見ていませんね?アムールさんが貸し切りにしてくれてたという訳ではないようなのですが……ここはあまり知られていない場所のようですね。』
>『ということはだよ?今男湯の方にはマスターが一人だけって事になるよね?』
『カボさんとエンさんがご一緒なので厳密には一人ではないのですが……?』(若干嫌な予感がしている)
>『でもあの二人は元はマスターの人格がベースだし向こうもこっちみたいに何種類か湯が用意されてるだろうけど同じ感性じゃ盛り上がりに欠けるんじゃないかな?』(すすす……と温泉の端に移動)
『あの……メリュジーヌさん?まさかとは思うのですが先輩になにかしようと……?』(同じくすすす……と後ろに移動)
>『うん!やっぱり一人は可哀想だからちょっとこっち連れてくるね!!』(ざばぁっと勢いよく湯から上がろうとする)
『やっぱりですかー!?だ、ダメです!!それは色々とダメです!!』(慌てて腕を掴んで湯の中に引きずり戻す)
>>『……。』(全くあの二人は何をしているのか……?)
>>>『あっ、動かないでお母様!綺麗な背中に爪が当たっちゃう!!』『ごぼごぼ……ぷはっ!いきなり沈めるなんて酷いじゃないかマシュ!?』
『それはすみません!ですが先輩のところにいくのはどうかと!?』
>『だってせっかくの温泉で独りだけなんて寂しいじゃないか!こっちに連れてくるのかまずいならボクだけ行くから離してよー?』マシュの手を振りほどこうとする)
『そ、それもダメです!!先輩が色々大変な事になってしまいます!?』(振りほどかれないように羽交い締めに移行)
>>『ハベトロット!マシュ!手が空いてるならば少し手伝って欲しい!』(遠くからバーゲストの呼ぶ声が聞こえる)
>『ほらバーゲストが呼んでるよ?ボクの事は気にしないでバーゲストを助けてあげたら?』(ぐぐぐ……と少し前に進む)
『……あちらも大変気になりますがハベトロットさんがなんとかしてくれると信じて今の私はマスターの為に動きます!!』(ぐぐぐ……と押し戻す)
>>>『……バーヴァン・シー、背中はもう十分ですので髪を洗って貰えますか?』
>>>>『えっ?私がお母様の髪を!?』
>>>『ええ、お願いします……。』(髪を洗っている間ならば多少手を動かしても問題無いでしょう……。)>『もう!こうなったら強行手段でいくからね!?』(第三の姿に換装)
『なっ!?メリュジーヌさ……ぶくぶく』(換装時の衝撃でふっ飛ばされて湯船に沈む)
>『手荒なことしてごめんねマシュ……。
でもね?強いものの言うことは聞くべきなのよ?』
『ぷはっ!まっ、待ってくださいメリュジーヌさん……!!』
>『女風呂ワから風呂門へ!……ふふふなんちゃって?』(一気に更衣室まで飛んでそのまま入り口から外へ)
>>『……そこまでだランスロット。』(手から魔力が迸る)
>『え?これって陛下の……?』(突如目の前に開かれた門にそのまま突っ込む)
バシャーン!!
>『冷たぁ!?ちょっと何これ!?』(門を通り水風呂に頭から突っ込む)
>>『先程から見ていたが羽目を外しすぎだ、そこで少し頭を冷やすが良い。』
『め、メリュジーヌさん!?』(慌てて水風呂に駆け寄りメリュジーヌを引っ張り出す)
>『さ、さむい……。あったかいはずのおんせんになんでこんなのがあるわけ……?』(ガチガチと歯を鳴らし震えながらマシュに抱きつく)
『ひゃうっ!?こ、ここにはサウナも併設されてるようなのでその為かと……。
……早く先程の湯に戻りましょう?』
>『……うん、ごめん寒くて動けないから連れてって?』(ガチガチ)
『……分かりました急ぎましょう!』(タオルでメリュジーヌを包んで急いで湯に向かう)……(※三つ編みあみあみ…)。
「わぁ、スルトさんが三つ編みィ」?
オフェリアとの出先で、聖杯……等とまではいかんが、仕事の流れでヘンに魔力が溢れた道具に触れてだな。軽々に巨人(あっち)になる訳にもいかんので、溢れた魔力を適当に流したらこうなった。
そのまま魔力で編むなり切るなりしてもよかったが……今はヒマだしな。手遊びを兼ねている。
「ははぁ。で、まぁまぁ編み終わったらどうなさるんです」?
キリの良いところで、バサっと切るか、燃やすかする。髪結い妖精なぞおらんし、俺は大して洒落た格好をする性質(たち)でもないしな。
俺がキャスターだったならば、そのまま何かしらの触媒だの燃料だのにでもしたんだろうが……そっちにしたって、やはり斬るなり燃やすなりする方が、性にあっている。
──あら、そうなの?それなり似合っていたのに。
あと、手遊びとはいえ、編むならちゃんと梳かしなさいな。ほら。
イヤ、なぁ、オフェリア、オフェリア、言っても所詮は手遊び……ン、ムゥ……。
(オフェリアさんにあれよあれよとされるがまま……そう、さながらご近所のレトリーバーの如く……)
助手、助手よ、お前、なんだその何かしら微笑ましいモノを見る目は。終わったらそのデコ、弾くぞ。
……あとオフェリア、三つ編み以外の髪型をさりげなく試すな。こそばゆい。>……っていう事があったらしいんだわ、この後は皆が落ち着いた後に浴衣に着替えて先に出てたマスター達と合流って流れ。
>>成る程ね、ありがとうハベにゃんこれは約束のブツです。(選りすぐったみかんをハベにゃんの前に置く)
>おー、これこれ!ありがとなマスター!
>>どういたしまして、それとモルガン?水風呂に突っ込ませるのはさすがにやりすぎじゃない……?(モルガンの前にもみかんを置きながら)
む、何を言うのですか我が夫?
定められたルールを曲げてマシュの制止を振り切ってまで我を通そうとした者に対して施設にも本人にも影響がでない程度の罰で済ましたのですよ?
その証拠に浴場を出て我が夫と合流した時のランスロットの様子は普段と何も変わらなかったでしょう?
>>んーまぁ暖めてー!ってくっ付いてくるのはいつも通りといえばそうだね?
ええ、そうでしょう?
>まぁ温泉入り直してたんだし出る頃にはそこまでキンキンに冷えてなかったとは思うんだわ?てかすっげ甘いなこれ!流石マスターの選んだやつなんだわ!(みかんもぐもぐ)>そんじゃそろそろボクも帰るんだわ、付き合ってくれてありがとなモルガン、マスター?
もう帰るのですか?今日はまた仕事はないのでしょう?
>そうだけどかといってずっとここでゴロゴロしてる訳にもいかないからなー。
>>遠慮しなくても大丈夫なのに……、まぁ帰るならこのみかんをお土産に持ってって?
(ぎっしりみかんの入った大袋を渡す)
>おっ、こんなに悪いなマスター!せっかくいっぱいあるしミス・クレーン達にも分けてやるんだわ!(みかんの袋を糸車に括りつける)
それは良いですね、物事を円滑に進める為には周囲への細かな配慮も必要ですので?(まぁ普段のトトロットを見ていればその辺の心配は無用だと思いますが……。)
>ん~別にそーいう下心とか計算があるわけじゃないんだけどな~?(苦笑)
ま、いっかありがとなモルガン!そんじゃまたな~!(糸車に乗って手を振りながら退出)
ええ、またいつでも来ると良いでしょう。
>>温泉での出来事教えてくれてありがとう!またねー?(手を振る)>三ヶ日も終わって食堂もすっかり通常営業モードだね?
そうですね……、何時もながら期間限定の内装とその撤収の速さと手際の良さには目を見張るものがあります。
>あっ、アムールさんだ。
アムール……というと我が夫にあの神社と旅館を薦めたという?
>うん、こっちに呼んでも良いかなそれについてのお礼もまだだし。
構いません、私も少し確認しておきたかった事がありますので?
>あー……、多分同じ事気になってるね?
それじゃ……アムールさーん!(アムールに呼び掛けて手を振る)
>ごきげんようマスター、そして女王陛下。
私に何か御用でしょうか?
>うん、この間のお礼とちょっと聞きたい事があってね?今時間大丈夫?
>>ああ……成る程、その事でしたか。
ええ、今は時間はありますので……お隣に失礼しても宜しいでしょうか女王陛下?
ええ、構いません。
>>ご厚意感謝いたします、では……。(モルガンの隣に座る)
>ありがとうアムールさん、話を始める前に何か頼んどこうか?伝えてくれれば自分が注文してくるよ?
私は何時ものをお願いします。
>>では私はこの今月からの新チャレンジメニューという『あの辛口評論家E・U氏が太鼓判を押した!!超絶・麻婆豆腐(※食中・食後に何があっても自己責任)』とやらをお願いします。
>またすごいのを選んだね……?本当に大丈夫?
>>はい、ご心配なく?むしろとても楽しみですので早く注文してきていただけると助かりますね?(にっこり)やあ、エミヤ注文いいかな?
>おや、マスター。
注文したいのならば席から呼ぶなり歩いている担当者に頼むなりすれば良いのというの
にいつもながら律儀だなキミは?
皆もやることあるし悪いからね?
>フッ、まぁいいさ注文だったな?
では早速承ろう、今日はモルガン陛下も一緒かね?
うん、モルガンの分はいつものやつで自分はこれとこれで後このチャレンジメニューもお願い。
>……待ちたまえ?本当にこれにチャレンジする気なのか?とメニューに載せておいてなんだが一応忠告させて貰おう。
いや俺が食べるんじゃなくてさ?今日はアムールさんが一緒にいて食べてみたいんだって?
>……アムール、そうか彼女ならばこの麻婆豆腐にも耐えられるだろう……。
了解したマスター、麻婆豆腐以外はすぐに用意出来るからそこで待っていてくれ。
すまないがこの麻婆豆腐は専属の担当がいてね?注文を受けてから作るので少し時間が掛かると伝えておいて欲しい。
うん、わかったよ、ところでその専属の担当ってもしかして……?
>おっとそこまでだマスター、じきに解るのだから今すぐに答え合わせする必要もないだろう?後々のお楽しみというやつさ?
さぁ、キミ達の分は用意出来たぞ、持っていってくれたまえ?(注文の品が載ったトレーをマスターの前に置く)
エミヤがそういうのなら……、とりあえずありがとうエミヤ!>お待たせー、こっちはモルガンので……それとアムールさんの分なんだけど作るのに時間掛かるらしいからお茶とお菓子用意して貰ったからこれでも摘まんで待っててくれる?
>>ご苦労でしたね我が夫。
まぁ!ありがとうございます、時間が掛かることは予想出来ていましたのでその様なお気遣いはなくても結構だったのですがせっかくなので頂きますね?
>うん、勝手に種類決めちゃったから好みと合わなかったらごめんね?
いえ、お構いなく?
それよりもそろそろ本題に入るべきではないでしょうか?
>あっ、そうだね?それじゃまずはこの前は良いところ紹介してくれてありがとうございます楽しかったよ。
ふふふ……満足していただけたのならばそれは何よりですね?改めてこの機会を与えてくれた神に感謝しなければなりませんね。(目を瞑って神に祈りを捧げる)
>>……祈りは終わりましたか?
はい、お待たせいたしました。
そういえば女王陛下は何か私に確認したい事があったのでしたね?一体なんでしょうか?
>>貴女に紹介された神社に併設された施設の従業員の事なのですが彼方も貴女の知人ですか?
はい、あの者達が何か粗相でも……?
>>いえ、あの者達の客への持て成し方には特に問題はありません、先程我が夫が言ったように楽しめる一時でした。
……?ではなにが?
>>……何故施設の従業員がこぞって同じ紙袋を被って素顔を隠していたのか?
……その理由が貴女には解りますか?
>(あの時は皆と居るし状況的にスルーしたけどまぁ気になるよねあれは……。)ああ、その事ですか……?
勿論知っていますよ?
>では差し支えなければ聞かせて貰えますか?
ええ、構いませんよ。
あの施設の従業員達が紙袋を被っていたその理由は……。
>>理由は……?(なんか昔見たバラエティ番組思い出す間だなぁ……。)
ファッションです!!(どん!)
>言い切った!?
>>ファッション!?それだけの理由で従業員全員紙袋装備なの!?
いえ……、ファッションと言い切るのは正確ではありませんでしたね?
それだけではなくあそこはあまり知られていない場所ですので奇抜さと丁寧な接客のギャップでより強く思い出に刻まれるようにというのが狙いです、実際お二人の記憶には強く印象に残ったでしょう?
>>まぁ……そうだね?
今回お二人には私という事情を知る者が近くにいましたが他の観光客の場合は従業員に聞いてもすぐには理由を教えないので接客の丁寧さと理由が気になった者が再び足を運びリピーターになってくれる相乗効果も期待した経営戦略だそうです。
>目論見が上手くいくとは限りませんがあの者達も色々考えてやっているのですね……?おはよう、と声をかけるが返事はない。よっぽど深い睡眠を取っているとみた。海底から意識を引き上げるイメージでコンスタンティノスの名前を呼ぶ。
「ん……あぁ、おはようマスター」
なんとか起きたようだ。ぼんやりとした瞳で見つめられる。
「緊急の用事もなさそうな顔だね……」
そう言って再び夢に戻ろうとする彼を、なんとか引き止める。正確にはサーヴァントは夢を見ないが。
起きなくていいのかと訊けば、今日は予定が無いのだと言う。
「纏まった長時間睡眠と、何にも憚られない二度寝、たまにはいいだろう……?」
そう懇願されれば、もう折れるしかなかった。今日は恐らく、彼なりの『何もしない日』なのだろう。こちらが邪魔する理由は今のところ見当たらない。
「ごめん、起こして悪かったね」
「いや、こうして二度寝を咎められるのも、……うん、あはは」
彼の機嫌が良さそうなことは伝わってくる。
つられて笑いつつ、そっと布団をかけ直した。微睡むコンスタンティノスを見られのも、こう、なかなか悪くないかもしれない。それで……私に聞きたかった事とは他にありますか?
>いえ、十分です我が夫は如何ですか?
>>自分ももう無いねー、ありがとうアムールさん。
いえ、此方こそお茶と麻婆豆腐を奢っていただきましたので?
>>……うん、そういえばそろそろくる頃かな?麻婆豆腐。(お茶はともかく麻婆豆腐奢るって言ったかな……?まぁこっちから話聞かせて貰ったしいいんだけどさ。)
>>>待たせてしまったなマスター、ご注文の品を届けに参った。(麻婆豆腐の載ったトレーを持った神父現る)
>>あ、やっぱりラスプーチンさんが担当なんだね?アムールさん麻婆豆腐来たよ?
チッ!……ありがとうございますさっさとこちらに置いて私の視界からとっとと消えていただけるとありがたいのですが?
>>……っ!?(舌打ち!?)
>>>はっはっは!生憎だがこちらの料理長から貴重な新メニューのチャレンジャーだ是非とも直接感想を聞いてきてくれないか?と直々に頼まれているのでね?お前が食べ終わるまでここで見守っていよう。
ポルカミゼーリア(ぼそっ)
まぁなんて素敵なサービスなのでしょう?お礼に後であの若白髪をこの麻婆のように真っ赤に染め上げてあげることを今決めましたわ?(にっこり)
>我が夫……。(少し席を離しますよというジェスチャー)
>>……うん。(さりげなくアムール達から少し離れた席に移動)やあこんにちは。今日は何をお探しかな?
……ああ、あれね。閉架の方にあるよ。でも借りるのはおすすめしないね。こっちの本とかどうだい?中々興味深い代物なんだけど──
──どうしても借りたいの?じゃあ一寸お兄さんの話を聞いていってよ。どうせ暇なんだろ、ね?
あれはね、曰くつきの本なんだよ。と言っても「読んだら死/ぬ」とかそういう系じゃない。一寸視覚が変わるだけ。
じゃあなんで止めたんだって?……君、抜き打ちテストのヤマ勘が当たったことは?始めてみる単語の意味がなぜか解ったりした?夢の中で見知らぬ人がいた経験は?……その感じだとありそうだね。
その本にはね、『なぜそんなことが起こるのかの原因』が乗ってるのさ。「マハトマ」……とかなんとか書かれてたかな。この本の著者曰く、「読むことでマハトマの一端に触れることができるかもしれない」っていう……まあよくあるオカルト本だね。
曰くつきには思えないって?俺もそう思うよ。でも今こうして止める人がいる。
──その本はね、普通に読む分には娯楽として楽しめる本なんだよ。でも何度か読み返してるうちにおかしなことに気が付く。○○町の住民が5億人いたり、■■■国の人口が5000兆人いたりする。絶対にありえない人数が大真面目に書かれてるんだよ。でも読み終わった後にふと周りを見るとさ、いるんだよ。”見慣れてるはずなのに初めて見る人がさ”
最初は近くのコンビニに、次は閉架の中に。最近は自宅の周りにも増えてきたかな。このカウンターのにもいるよ?そんなに多くはないけどね。幽霊じゃないかって?そう思ってお兄さんも話しかけてみたんだよ。普通に触れられたし、突然消えたってこともない。閉架の中にいたのも職員だったよ。名簿にもデータベースにもいなかったけど。話しかけた人は十人十色な、それでいて一つの群体のような雰囲気でね。話によく一人の女性が出てきてたな。
ちなみに、これを寄贈した人はこういってたよ。「繧ィ笳銀酪繝サ繝悶Λ笆。繧。繝?蔓繝シに■される」ってさ。
さて、これでお兄さんのお話はおしまい!それじゃ閉架から取ってくる……あれ?いいの?じゃあお兄さんのおすすめは借りてく?そっちもいい?そう……面白いんだけどなあ。じゃあ遅くなる前に帰りなよ?
──今後とも、でもに市立図書館をどうぞよろしく。さて……、なにやらあの者達の間に因縁を感じ少し席を離しましたが今後どうしますか我が夫?
既に私達の目的は達しましたのでこのまま去ってしまっても問題はないと思いますが?
>うーん、乗り掛かった船だしもう少し様子をみようか?
場所が場所だしいきなり手が出るとかはないだろうけど……。
解りました、私もこの流れに多少興味がありますし仮に何かが起きても即制圧する手筈は整えていますので?
>ありがとう、頼もしいけどそんなことにはならない事を祈るよ。
>>どうした?食べないのか?せっかくの熱々の麻婆豆腐が冷めてしまうぞ?
まさか見られていては食べにくい……などという繊細な精神など持ち合わせているわけではあるまい?
>>>……いただきます。(ムスっとした顔のまま勢いよく麻婆豆腐を口に運ぶ)
……我が夫?確かあの麻婆豆腐は辛さが売りでしたね?
>うん、前に大の激辛好きのエリセがご馳走して貰ったけど後でダウンしたというとてつもない代物のはず……!、
>>>ご馳走様でした。(あっという間に完食)
>それをあんなに勢いよく平らげて平然としてるなんて……!?
恐ろしい人(女神?)だアムールさん……!!(驚愕)……随分と急いで食べた様子だが大丈夫かね?
>ご心配なく、あなたにいつまでも視界に居座られる方が体調が悪くなりそうですので?
はっはっは!それはお気遣いありがとうシスター?
私も同感だよ?なので互いのためにもさっさと感想を聞いて終わらせようと思う。
お味はどうだったかね?
>……悪くはなかったと思います、てっきり何かを仕掛けてくると思っていたのですがそれすらも無いとは拍子抜けでしたが。
…………?(呆気に取られる)
>……何ですかその顔は?(さりげなく写真に納めて後でバラまいてやりましょうか。)
……これは失礼した。
まさか正式な契約の下に適切に供されるべき品物に自らの好悪で勝手に手を加えようというその様な愚かな行為など微塵も考えが及ばなかったものでね?
>……!!(いらぁ……!)
もし辛さの調節などがお望みならば次からはその旨を事前に伝えて貰えるとありがたい。
これは私が食した中で最高の麻婆豆腐を私なりに再現した物で私は今の出来が至高であると考えるが……、あくまでも雇われの身であるからには顧客のニーズには出来得る限り応えようと思っているのでね?
>>うわぁ……。(なんかラスプーチンさんが喋る度にアムールさんから何かが噴き出してるように見える気がする……。)……ハァ。ああ、仕方ない、仕方あるまい、これも【探偵】としての務め、なのだろ。
そんなに視線で訴えなくても、俺は分かっている、助手。
そう、たとえ死骸の返り血をしとどに浴びて、誰の目にも明らかなる凶器を持って、いたく呑気に現場に突っ立っていたのが、かの無駄に華やかなる間男(ナポレオン)であろうとも、だ。
アレが如何に個人的に気に食わない存在であろうとも、アレの主人(マスター)も、アレ自身も【犯人】ではない事ぐらい、俺にだって分かっている。
いつぞやの『人狼』遊び、お前も覚えがあるだろう。
遊戯、或いはそれこそ戦いの中であるならば、
何か強かに振る舞う事の一つや二つもするだろうが、そんな賢しい事をするヒマも必要も無いなら、アレはこうまで緻密で、陰惨な事はしでかさない。
……そも件の『人狼』遊びの中でも、8割方正直に立ち振る舞った挙句、俺を吊って生き残ったしな。相変わらず、地味に、的確に、忌々しい奴よ。
……与太話はさておいて。そんなアレがあまり口を割らず、穏やかに牢獄に在る事が、ささやかながらも厄介だな。どうせ、主人の意地だか享楽か……間男(むこう)に言わせるなら、主人の矜持や信念、とやらにでも付き合っているのだろうが。
……ハァ。ああ、ああ、仕方ない、仕方あるまい。どうせアレも、アレの主人も、アレらを利用した【犯人】も頑として口を割らないのだ。ならば探偵(おれ)が、奴らの秘密を悉く、割らなければあるまいて。
無粋。無遠慮。どう言われようと結構だ。最初からこんなにまだるっこしい事をしたアレらが悪いのだから。ご高説どうもありがとうございました、大変参考になりましたわ?では私はこれで失礼致します。(そそくさと席を立つ)
>待ちたまえ、まだ一つやることが残っている。
>…………………まだ何か?(面倒臭そうに視線を向ける)
うむ、見事完食したという証拠に器と挑戦者の写真を撮らねばならぬ。
達成者が出たという文面だけでは信憑性に欠ける……という事でな?(懐からカメラを取り出す)
……はぁ、これで宜しいでしょうか?(器を持ち上げて空になっていることをアピール)
ふむ……、少しパンチが弱いな?マスターすまないが頼まれて貰えぬか?
>>えっ?ごめんちょっと行ってくるね?何々……?自分が写真撮ればいいの?(神父と会話してカメラを受け取る)
>うむ、頼んだぞ?私はこちらにいくのでな。(アムールの後ろに移動)
……何故私の後ろに?その位置だと貴方も写ってしまいますが?(睨み付ける)
調理担当者として私も写っていた方がよいと判断した。
それにこの方がお前は顔をしかめるので苦悶に悶えながらもギリギリで食べ切ったという雰囲気を出せるだろう?
…………ポルカミゼーリア。(言いたいことは山程あるがさっさと終わらせたいのも事実なのでお望み通り苦虫を噛み潰したような物凄い剣幕でカメラに視線を向ける)
>>そ、それじゃ空気あれだけど撮るよー?(アムールに気圧されながらパシャっと)
その後食堂に貼られたこの記念写真が話題となり時々激辛好きが麻婆豆腐に挑戦しては玉砕していくことで(色々な意味で)奇跡の一枚となるのだが……、それはまた別のお話>あ、いたいた!バーヴァン・シー!
げ、私に何か用かよザコマス?私今忙しいんだけど?
>うん、急用が入っちゃったからこれを代わりにモルガンに届けてもらえないかな?(手に持ったケーキの箱を見せる)
……お母様に?それを早く言えよな!ほら早く寄越せよ?
>うん、生物だから早めにお願いね?モルガンは部屋に居るとおもうからさ?それじゃ頼んだよ!(箱を渡して走り去る)
お母様~?(ノックをして部屋を覗き込む)
>>む?どうしましたバーヴァン・シー?
ザ……マスターにこれを届けて欲しいって頼まれたの、はいどうぞ。
>>……我が夫が?特に頼んだ覚えはありませんが……?(箱を開いて中を確認する)
はぁっ!?(箱の中にモルガンとバーヴァン・シーを模した人形がと『お母様いつもありがとう』というチョコプレートが乗ったケーキが入っていた)
>>これは……。
ち、違うのお母様!?私が用意した訳じゃなくて!!いえ、勿論感謝してるのはその通りなんだけど!?(あいつ私を嵌めやがったな!?)
>>……バーヴァン・シー。
っ!?……何かしらお母様?
>>ご苦労でしたね?もし時間があるのならば良かったらお前も一緒に食べていきなさい?
~~っ!(お母様が微笑んでる!?)
ありがとうお母様……、お邪魔します?(おずおずと席に着く)
>>ええ、今茶を用意するのでゆっくりしていきなさい?>ただいまー、遅くなってごめんね?
>>……♪︎(とてとてと二人の足元まで行ってお出迎え)
ご苦労でしたねお前達?留守中に何か起こったりはしませんでしたか?
>>……♪︎(こくりと頷く)
>なら良かった、二人もお疲れ様?
後でアムールさんの様子見にいかないとなぁ……。
あの事に関しては我が夫がそこまで気にする必要はないのでは?
あれは自分で選んだ品物が切っ掛けで起きた出来事で我が夫は最後に少し巻き込まれただけの事です。
>うん、そこはそうだけどやっぱりマスターとしては放置するのも良くないかなって?
あの二人にはなんだか複雑な事情があるみたいだから深くは踏み込めないけど差し入れとかぐらいのフォローなら出来るんじゃないかと思うんだけど……。
……本当に善性の塊で出来ているかのようですね?我が夫は?あまり周囲の問題を気にして無闇に抱え込まぬように?
>うん、解ってる心配ありがとうモルガン。
……いえ。(我が夫は毎回此方に笑みを浮かべてはそう返すが本当に解っているのか……?)
>>……♪︎(ルル達がみかんを転がしながら差し出す。)
>あ、みかん持ってきてくれたんだ?ありがとう!モルガンも食べる?
ふぅ……。
そうですね、いただきましょうか?じー……。(食堂のテーブルから顔を半分だけ出してモルガンの様子を伺う)
>……何か?
はっ!バレた!?
……コホン!私の気配に気付くなんて流石ね?妖精の女王サマ!!(立ち上がり気を取り直してポーズを決める)
>(はっきりと見えて目立っていましたが)……用が終わったのなら疾く去りなさい、私は見ての通りブレイクタイム中です。
え?まだ用件はこれからよ?私の目的はあなたが食べてるそのケーキ!!(モルガンの手元に置かれたケーキをビシッと指差す)
私も食べて見たいのだけれどもそのケーキってメニューには載ってないわよね?どうやって注文するのかしら?
>……これはここの料理長に私が特注で作らせているケーキですのでメニューに載っていないのは当然かと?
えー?そうなのー?ずるーい!私もたべたーい!ねぇちょっとちょうだい?(空想具現化でフォークを用意)
>いえ、あげませんよ?何故突然現れた見知らぬ者に私が施してやらねばならぬのか?(ケーキに伸ばされたフォークを払いのける)
えー?だめなの?
じゃあ……女王サマに許可貰ったーって言って私にも作ってくれるように頼むのは?
バタバタと暴れるな埃が立つ!
……私の名を出す事を特別に許可しますので料理長に作って貰うが良い?
ホント?わーいありがとー!!そぉーれっ!真祖いっきまーす!(カウンターに向けて突撃)
>……これで静かになる……のでしょうか?おっ待たせー!注文してきちゃった!(モルガンの隣の席に座る)
>……特に待ってはいませんが?(恐らくまた来るだろうとは思ってはいましたが。)
そして何故席は他にも空いているのに私の隣に座る?
えー?だって出来るまでちょっと時間掛かるらしいし今ここには他に話せるような相手いないしー?
それにまださっきのお礼もしてないしね?
>必要な事の許可を出しただけの事……、礼など不要です。
むー!さっきからつれない返事ばっかりねー女王サマ?
そんなんじゃせっかくの美味しいケーキが味わえないんじゃない?
>……そう思うのならばいちいち此方を覗き込んだりせずに大人しくしていて欲しいのですが?
だってーなんだか気になるんだものあなたの事?
あなたは妖精の女王サマで!私も真祖でお姫さまなのです!
本来会うことの無い特別な者同士がせっかく出会えたんだから仲良くしましょ?
>仲良く……?(今までのは仲良くなる為の行動であったと?)>やあ、ご歓談中のところ割って入ってしまって申し訳ないがご注文の品を届けにきたのだが。(二人の前にケーキの乗ったトレーを持って登場)
>>いえ、気にする必要はありません、むしろ助かります。
あー、来た来た!ありがとー!
>ケーキはこちらに置いて構わないかね?
あっ待って待って!お願いがあるんだけどちょっとそのままこっちに来て?(エミヤを少し離れた場所に誘導する)
>……?何かね?
あのね?(ゴニョゴニョ……)
>>……。(二人の様子を見ながら紅茶に口をつける)
つつ──……(ケーキの皿がテーブルを滑ってモルガンの食べていたケーキの横に並ぶ)
>>……なんですかこれは?
>あちらのお客様から……だそうだ。
はーい♪許可のお礼にあなたにもお裾分け!一回やってみたかったのよねーこれ!(モルガンに向かってにこやかに手を振る)
>>……私は自分の頼んだ分で十分なのですが?
まーまーそう言わずに受け取って?
あ、なんならお土産に包んで貰えば良いんじゃない!?
ねぇお願い出来るかしら?
>ふっ、そうなるのではないかと思って既に持ち帰り用を別途用意済みだよ?(持ち帰り用のケーキの箱を取り出す)
わぁ、すっごい手際の良さ!気に入ったわ!それじゃこっちのケーキは私がいただいちゃおうっと!(さっき滑らせたケーキを自分の元に手繰り寄せる)
>>……お前達この流れ最初から打ち合わせをしていたな?
仕方ないのでこのケーキは受け取りますが満足したならば今度こそ静かにするように?──世界を壊す終末装置。その似姿。であるならば、そうあれかし、とされたのが、この機械人形の俺だ。
──でも別に、最初からお前を壊せとは言われていないし。思えばこの館だって、回廊の結界だって、俺と創造主の『世界』だ。壊せというなら、そっちを壊したって構わない訳だ。
──いいのかって? 機械の叛逆。離反。暴走。それが客人(ユーザー)、お前の言う『お約束』なんだろ?
──だから、うん。いいんだ。
ーーーーー
……『読んでいた』んだろうな。
お前の話からしてその人形は、俺の似姿でありながら、俺らしからぬ、温厚で朗らかな性分であったようだ。
だからこそ、その『創造主』……俺たちの言う【犯人】は、ソレを『失敗作』と呼び。
結界で隔離したお前を囮にして、共に脱出させたソレを爆発させて、俺の霊基を傷つける凶器として『再利用』しようとした訳だ。
……誤算としては、人形もまた『読んでいた』事だろうが。お前すらも庇って、ただ自壊を選ぶとは。賢しいのも考えものだな。
「はぁ、あの、ハイ。わかっては、いるんですよ。でも。……今は、彼を。『ソレ』って。言わないでください」?
……酔狂。助手。お前はその人形を、人形としては見ないんだな。
そうか。では砕けた其奴(ソイツ)は亡骸だ。焦げ跡は血痕、お前の握りしめた銀色の破片は骨片だ。
助手、そして、新たなる依頼者よ。お前が其奴をそう見るのなら。俺は顛末まで【殺人事件】として、この仕事を遂行しよう。……今後、この認識で俺は好き勝手やるが。構わないな?
「──お願い、します」
クク ではそうしよう。……区切りの良いところで顔を上げろ。悲嘆。慟哭。湿っぽいお前なぞ、俺にとってはそれこそバグだ。カルデアも昔に比べれば随分とサーヴァントが増えた。お昼時の食堂は賑わいを見せている。学食ってこんな感じなのかな、と思いつつ、親子丼を頼んだ。
ご飯を受け取って空いている席を探していると、ガヤガヤとした喧騒の中で、いただきます、と彼の声が聞こえる。
見れば、コンスタンティノスが昼食を食べようとしているところだった。向かい側の席は丁度空いていたので、そっと近づいてみる。
「ここ、いいかな?」
「あぁ、マスターか。対面だね、いいとも」
彼の目の前には唐揚げ丼が置かれていた。
「あ〜どっちにするか迷ったんだよね、親子丼と唐揚げ丼……」
「……一口いるかな?代わりに君の分も一口くれれば交換になる」
「……いや!今日は私の直感が親子丼だと囁いたから!明日も唐揚げ丼は出るみたいだし」
「ふふ、ならしょうがない」
私も明日は親子丼にしようかな、と続ける彼。
「もしかして、私のどんぶり狙ってた?」
「さあ、どうだろうね」
満面の笑みではぐらかされる。いや絶対に狙ってたでしょ……
交渉は不成立となったが、2人の間には穏やかな時間が流れていた。我が夫、ただ今戻りました。
>うん、ありがとうそれじゃまた今度ね?(受話器を置く)
我が夫、何か緊急の用件でもありましたか?
>あ、お帰りモルガン気付くの遅れてごめんね?
緊急じゃないよ、この後ライネス師匠達が利休さんのお茶の体験会に行って土産も買うから後日会おうって話。
ああ、今日はその日でしたか……、となるとルル達も帰りが遅くなるのですね?
それと……、私からもこれを。(ケーキの箱を渡す)
>うん、この前利休さんが言ってたけどルル達も評判良いみたいだよー?これはこっちに……っと。(箱を置く)
いつもは食堂で食べて来るのにお土産で持って帰って来るなんて珍しいね?
それとなんだか少し疲れてる?今日はいつもより帰り遅かったし向こうで何かあった?
ええ、妙な出来事に巻き込まれました……。
……少し休みます、それ(ケーキ)は我が夫が好きに扱って構いませんので?
>……うん、ゆっくり休んでて?(モルガンが自分から休みの為に時間を取るって言い出すなんて食堂で一体何が……!?)>えーと二人は……?(キョロキョロ)
おーいここだよ我が弟子ー!(入り口から少し離れた席から手を振る)
>あ、いたいた!
ライネス師匠、グレイさん、待たせちゃってごめんね?
>>いえ、拙達も先程着いたばかりですので……。(ペコリとお辞儀)
こちらから呼び出した手前席ぐらいは取っておかないと師として示しがつかないからね、忙しい中よく来てくれた。
……ところで今日は女王陛下はいらっしゃらないのかい?
>来る前に声は掛けたんだけど昨日色々と大変だったから今日は休むんだってさ。
そうか、ならば仕方ないね!とても残念だけどね?うんうん!(正直少しホッとしてしまった、無論会いたくないわけではないがこの前のあの視線を思い出すとどうしても緊張してしまうからね……。)
>>直接渡せないのは残念ですが……、陛下の分のお土産も用意してありますので後でマスターさんからお渡し頂けますか?(ライネスさん、普段と違って話し方が少しぎこちないような……?)
>了解、ありがとうグレイさん。現代に発生した特異点に雨が降る。拠点にしていた部屋から出かけるときは晴れていたものだから、つい傘を持たずに来てしまった。
「折り畳みで良ければ持っているよ」
同行サーヴァントのコンスタンティノスが傘を差し出してくれる。1本しかない傘を私1人で使えと促してくるが、こちらだって彼には濡れてほしくない。結果として相合傘状態になってしまった。2人で拠点まで歩いていく。
「マスター、寒くはないかな」
「ん、今は大丈夫だよ」
傘の下は声が綺麗に聞こえる。どこで聞いた話だったか、声の音波が雨粒に反響して、それが傘の中で共鳴するのが原因らしい。
つまり今の状況で、私は最も美しい彼の声を聞いているのかもしれない。
「ふふ、コンスタンティノスは良い声をしてるね」
「うん?」
「マイルームで聞く時は安心するし、戦う時の言葉は聞いているこっちも力が入るよ」
「……今の声はどんな印象だい」
彼は前を向いたまま尋ねた。
「んー……内緒話してる時みたい?」
「あはは、傘の下ならぬ薔薇の下という訳か」
確か古代ローマの習慣で、薔薇の花を吊るした部屋での会話は口外しないという意味がある。その事を言っているのだろう。
秘密にするよ、と返せば、では折角だし内緒話をしてあげようか、なんて彼は続けてくれるのだった。
勿論、薔薇の下の話なので、私たちだけの秘密だ。>それで?体験会はどうだった?楽しめた?
ああ、勿論だとも!君に事前に聞いておいたことで気構えが出来て礼節を欠くこともなかったよ?改めてあの時はありがとう。
>>拙は最初は多少緊張しましたがお茶も美味しかったですしルルさん達の催しも可愛らしくて楽しかったです。
>そっか、良かったその事をルル達に伝えたらきっと喜ぶよ。
そうそう、グレイは利休氏のお茶がいたく気に入ったようでね?
飲んだ時の驚きの表情といったら……、君にも見せてやりたかったよ。
>>ら、ライネスさん!?
なんだい?そんなに慌てずとも別に隠すようなことでもないだろう?
体験会終了後のお土産コーナーで抹茶の粉末を沢山買っていたしね?
その後義兄にも抹茶を振る舞ったのかい?
>>はい……、振る舞ったのですがあまり好みではなかったのか良い顔はして貰えませんでしたが。(顔を伏せる)
あっはっはっ!義兄のしかめっ面はいつもの事だし味については何も言わなかったのだろう?ならば気にする必要はないさ?
大方、昔日本にいた頃の何か嫌な事でもフラッシュバックしてたんじゃないかな?
>>そうなのでしょうか……?コンスタンティノスを吸う。彼の髪に顔を埋めて息を吸い込む。もう何度も吸っているので、彼も慣れてしまったようだ。
「今日はどうしたのかな、マスター」
「ちょっと疲れたから補給に……」
そう答えながら、また吸う。ふわりと良い香りがする。微かに、何かが燃えた後の匂いもした。ギリシャ火の匂いかな?
そんなことを考えて、ふふ、とつい笑ってしまった。
「マスター?」
「大丈夫。大丈夫だから、このまま」
そう言って構わず吸い続ける。
「そんなに私を吸うのが好きなのかい?」
「うん……安心できる香りがする」
「はは、それは良かった」
最後に一息吸い込んで、彼から離れた。
「肺いっぱいに貰えたよ」
「うんうん、補給は充分のようだね」
まだやるべき作業が残っている。帰ってきたらまた吸わせてね、と伝えたら、限度があるだろうと苦笑された。
そんなことを言われても、もう遅いのだ。多分、とっくの前に中毒になっている。さてそろそろ本題であるお土産の譲渡に移るかな?
今取り出すので少し待っていてくれ、何分数が多くてね?(ごそごそ)
>数が多い……ってそんなに沢山買ったの?
ああ、一つ一つは安価だし渡す前提であるからにはそれぞれ好みが選べた方が良いと思ってね?
根付けという装飾小物らしいさぁ好きなのを選びたまえ?(鞄から次々に根付けを出してテーブルに並べる)
>これは……、ルルとカボのマスコット人形が付いてる?
確かに前に名物を作るみたいな事言ってた気がするけど凄いな……?二人合わせて十種類くらいあるし。
>>可愛いですよね、拙も自分用に買っちゃいました。(少し照れながら茶碗から顔を出すタイプのルルカボ根付けを見せる)
>うん、可愛いし色々バリエーションもあって迷うなぁ……。
そうそう、女王陛下は来られないので陛下の分も君が選んでくれたまえ?
普段から一緒にいる君の選択ならば間違いはないだろう?
>うう、余計に選びにくくなってしまったぞ……!ひどいよライネス師匠!
ふふふ、そうは言っても私が適当に選ぶわけにもいかないから仕方ないだろう?
今こそこれまでの経験で磨いたシックスセンスを遺憾なく発揮したまえよ?(さりげなく悪魔のしっぽがにゅっ)
>>ふふ……。(良かった、ライネスさんイキイキとしはじめてますね?)>うーん……。(少し離れた席に移動して根付けを見比べながら唸る)
見たまえグレイ?あの真剣な顔を。(ぼそぼそ)
>>茶化すのは良くないですよライネスさん?(ぼそぼそ)
茶化してなどいないさ?弟子判断でどのような成長をしたか見届けようとしてるだけでね?(ぼそぼそ)
>>……でもマスターが悩む姿を面白がってはいませんか?確か2セットは買ってましたよね?選べなどと言わずにまとめてあげればいいのに……。(ぼそぼそ)
おや、気づかれていたとは?
しかしもう一つは自分のコレクション用でこちらは気に入った相手に少しずつ渡す布教用にするつもりなのでね?
それに小さいものとはいえ十種類くらいまとめて貰っても流石に扱いに困るだろう?(ぼそぼそ)
>>それは……そうなのですが。(ぼそぼそ)
>よし!決めましたライネス師匠!!
うわぁ!?急に呼ばれるとびっくりするじゃないか!?
>あ……、すみません。
ふぅ、まぁ余所見していた私も悪かったのだけれどもね?
それで?どれにするんだい?
さあ聞かせてくれたまえ、君の選択を。>これとこれにします、こっちがモルガン用で。
ほう……?それを選んだか、うん良いんじゃないかな?
グレイ、君はどう思う?
>>はい、拙も良いと思います!
どれも可愛らしい造形で選ぶのは大変だったと思いますがマスターが選んでくれたと知ったらモルガン陛下もよりお喜びになると思います。
……だそうだ?ではこれは君たちの物だ持っていきたまえ。(選んだ2つの根付けを渡す)
>ありがとうございます師匠。
>>では拙からも先程伝えた通りお土産をどうぞ。
利休さんの抹茶の粉末と抹茶味のお菓子です。(足元に置いてあった紙袋を持ち上げマスターの前に置く)
>ありがとうグレイさん、さっき気に入ったって言ってたやつだね?
>>はい、以前に利休さんから直接貰っていたりするかもしれませんが……。
>ううん、気にしないで?
このお茶美味しいし、すぐ期限切れる物でもないからさ?
お菓子はまだ食べたことないから楽しみだし?
>>ふふ……、喜んでいただけたならば何よりです。
さて、長くなってしまったが無事に目的は果たせたしそろそろ解散といこうか?
改めて礼を言おう、忙しい中時間を取ってくれてありがとう。
それとモルガン陛下にはくれぐれも宜しく言っておいてくれるように頼むよ我が弟子?(悪戯っぽい笑みを浮かべる)>ただいまー。
む、戻りましたか我が夫。
成果は……聞くまでもありませんね?(マスターが抱えた荷物を見ながら)
>うん、いっぱい貰っちゃった!ちょっと待ってね今整理するから。(荷物を机に置く)
見たところ食べ物……、菓子類が多いのですね?
>うん、グレイさんが沢山用意してくれてたんだ。
抹茶味のお菓子がメインだけど体験会で出された和菓子もあるよ?
それと抹茶の粉末もまた貰ったよ、後で淹れようか?
そうですね、お願いします。
後これはライネス師匠からのお土産。(選んだ根付けを手渡す)
……これは?ルルを象った物の様ですが?
>根付けっていう昔の小物をぶら下げる紐とアクセサリーかな?
自分もカボの方を貰ったよ、モルガンの分は勝手に選んじゃったけど……良いかな?
……ほう?これを我が夫が?(手の内の琵琶を弾くルルの人形のついた根付けに視線を向ける)
>色々種類あったんだけどやっぱり体験会でのルル達の見せ場だったからこれかな?って思ったんだけど……、ダメかな?(不安げにモルガンを見る)
いえ?我が夫なりに考えて選び抜いた代物です。
その選択を私は尊重しましょう、感謝します我が夫よ。>お待たせー、今日は抹茶で良かったんだよね?(抹茶と茶菓子をモルガンの前に置く)
ご苦労でしたね我が夫。
ええ、せっかくなので今日は此方で……。
>うん、こっちは簡単に淹れられるようになってるけどやっぱり利休さん監修のやつだから美味しいね?
ええ、流石にあの場でいただいたものには劣りますが……。
>そこはまぁ仕方ないねー?
あ、根付けの他の種類も写真撮らせて貰ったんだけど見る?(端末を取り出す)
む?それは携帯用の通信端末では?
>うん、通信以外にも現地で何かあった時に画像に残せる用に撮影機能も付いてるんだよ。
まぁ異聞帯とかだと特殊な環境過ぎて使えない事が殆どなんだけどね……?
……それで良いのですか?
まぁ通信は出来るしメインの情報収集はマシュのオルテナウスの機能だから基本的には困らないから……。
それならば良いのですが……、ではその写真見せて貰いましょうか?
>うん、じゃあそっちに移動するね?お邪魔しまーす。(モルガンの隣に席を移す)
あ、この機能私用で使ったのバレたら新所長に怒られるから内緒にしててね?(口元に指を当ててしーというジェスチャー)
我が夫……。(ジト目)ダ・ヴィンチ、失礼します。
>お?いらっしゃいモルガン陛下!今日は何の御用かな?
貴女に頼みたい事があるのですが……、時間はありますか?
>おやおや、これは本格的な依頼の話だね?
申し訳ないけれど少ーしそこに座って待ってて貰えるかな?
ちょっと場を整えてくるからさ?
構いません、此方から突然出向いてきたのですから。
>ありがとうー、ちょっとドタバタするけどすぐに終わらせるからね?せきとくん!カモーン!
>>ヒヒン!お呼びですかな?(工房の奥からひょっこり顔を出す)
>悪いけどモルガン陛下にお茶を出して貰えるかな?
あと出来たらで良いんだけど場を繋いでてくれると助かるよー!(サラッと無茶ぶり)
>>かしこまりました!我が創造主よお任せあれ!ヒヒン!
……久方ぶりに顔を見ましたが相も変わらずですね、あの馬(?)は?
>うん、頼りになるんだよね彼!
まぁ元々の小モルガン祭での想定とは大分違うバグによる挙動と活動期間なんでそこはちょーっとフクザツではあるけどね?
それはそれとして……!
じゃあ準備出来たら呼ぶからさ、今はゆっくりしていてくれたまえ?(工房の奥の部屋に引っ込む)
ええ、此方も準備しておきます。「今日は随分と遅かったね?」
「うん、ちょっと記録を見返してて……」
マイルームに戻ると、先客のコンスタンティノスがいる。普段から部屋に居てもらうことが多いので、もう慣れてしまった。
「待っていたよ、ずっとね」
「ふふ、何か用事があったら、どこでも呼び出してくれていいのに」
言いながら彼の隣に腰掛ける。
「ここに居れば、言わずとも帰ってきてくれるだろう?」
「そりゃ私の部屋だし」
「あはは。それに、大した用事がある訳でもない」
彼はサラリと続けた。
「隣に居たいだけだからね」
「……そういうところ!狡いと思う!」
バシバシと彼の肩を叩けば、狡い男で悪かった、なんて皇帝は笑うのだった。>お待たせ致しました、粗茶ですがどうぞヒヒン!(モルガンの前にお茶を置く)
ご苦労、む?あまり見掛けぬ茶ですね?
>こちら中国茶となっております!陛下におきましては紅茶の方がお好みでしょうが何分私には淹れ方の知識がインプットされておりませんでしたので私が分かる方のお茶をお出しさせていただいた次第です!お気に召していただけますかな?
……この茶で構わないのでその様に顔を此方に向けてぐいぐい来るのは止めよ?
その様に見られていては飲みにくい。
>やや!これは失礼致しました!(距離を取る)
離れましたのでどうぞごゆるりとー!
……ふむ、馴染みのない茶の種類ですが悪くはない。
確かに不安の残る紅茶よりも自信を持ってこれを出したのも頷ける出来ですね?
>ヒヒン!!(興奮)
失礼、我が創造主たるダ・ヴィンチの目利きによって用意されていた品の確かな品質のおかげでもありますが!お褒めに預かり光栄です!(敬礼)
……。(動作がオーバーリアクションで離れてても若干暑苦しさを感じますね、本来の製作時の用途ではなかったはずの行動にも対応・改修可能な物なダ・ヴィンチの手腕は確かな事証左でもあるのですが……。)>そういえば一つお尋ねしてもよろしいですかな?
……何か?
ありがとうございます!ヒヒン!!
我がマスターはお元気ですかな?
我がマスター……?
ああ、バーヴァン・シーの事ですか……。
>左様でございます!私は普段こちらの工房詰めであまり外には出ませんので滅多にお会いする機会もなく……、ヒヒン。(力無い嘶き)
……私が見る限り特に変わった様子は無いかと?
>おお!ご健啖であるのならばそれは何よりで!ヒヒン!!
もしよろしければ『マスターの御用命あらばいつでも馳せ参じる所存!』とお伝えくださって貰っても?
……機会があれば伝えておこう。
>おお!なんという有り難き幸せ!ヒヒン!
>>お待たせ、準備出来たからこっちの部屋に来て貰えるかな?(扉の前に立ってモルガンを招き入れる準備)
では、失礼します。(部屋の中へ)
>>あ、せきとくんには話してる間に工房に来たお客様の相手をお願いするね?
>はっ!お任せあれ!ヒヒン!(ビシッとポーズを決める)
>>ヒュ~頼もし~!もし何か困ったことがあったらその時は呼んでね?それじゃ!(扉を閉める)「女神イシュタル、召喚に応じ参上し――」
「――…あぁ」
瞬間、召喚部屋に響き渡るため息交じりの声。――およそ歓喜とは言えないその音色は、まるで冷気を放つかの如く、空間を一瞬で凍らせていく
…あいにく、私はこの金星の女神と縁がある、いやあり過ぎるらしい。見慣れた女神の姿にどうしようもなくテンションが下がっていく。
そして、それに反比例するかの如く目の前の女神はお淑やかさを失い、
「ちょっと、この私を召喚しておいて、ため息をつくなんてどういうつもり!?」
と、声を荒げヒートアップしていく。
当然だろう。いざ人の呼び声を聞き届け召喚に応じてみたらそこには自らの姿に歓喜するどころか、明らかに「お前はお呼びじゃない」と自らの姿にため息をする男がいるのだ。彼女が怒るのも――いや、誰であれ怒るのは必然といえよう。
そんな彼女の姿を見て、男はただ、ある言葉を口にした。
「何度目ですか、イシュタルさん。」
「…は?」
「何度目だと思ってるんですか、イシュタルさん」
「ちょ、ちょっと待ちなさい、何度目ってどういうこと?!」
―突然の言葉に女神が戸惑っていると、扉が開く音が。それと同時に
『あー、ハイハイ、お互いそこまで。』
と場を制止する女神(ひとりめのイシュタル)の声が響いた。「なっ…えっ、私?!…あぁ、なるほど。貴方、私とすでに縁があったのね。」
「えぇ、まぁ」
『そうね。ついでに言うと、あなたで3回目よ。』
「あー、なんだー…もう、そういう事なのね。貴方。でも、だからって、いくら何でも対面早々ため息をつくことはないじゃない?!そういうの、嫌われる要因よ?」
「それは…ごめんなさい。忠告は心に刻んどくよ。」
「ふーん、そういう聞き入れの素直さは、あるのね。それで?私を召喚しておいてこんなにぞんざいに迎え入れるだなんて、一体だれを召喚しようと思ってたのよ?」
「プロトマーリン」
「あー、あの夢魔かー…」『全く、貴方ってば前回も、その前回もその、夢魔を召喚しようとしてたわよね?』
「まぁ、ね。」
『しかも全部、福袋召喚で。最初の私が召喚された時はともかくとして、前回と今回はクラス別で私が居る枠を選んだ貴方にも責任があると思うわよ?』
「そりゃ同一枠だったし…」
『それでも、よ。何より、ある程度の確率に絞っただけで確実に召喚できるとは限らないんだから』
「にしてはここ直近3回の福袋、確定枠全部イシュタルじゃん…」
「『それが何か?』」
「いえ、…なんでも無い、です。」
「…まぁ、いいわ。ともかく、そういう事なら私は“少し用事と”力を託したら貴方たちとはお別れとさせていただくわ。」
「いいけど…用事って?」
『それはもちろん』「えぇ、あそこの…、」
「『あそこで“私たち”を見てあざ笑っている天秤の女神(アストライア※3回目)、“二人”をぶっ潰して気持ちよく終わらせる!』」
「あー、うん…。シミュレーター、壊さないでね…。」…はぁ。『もっと現代衣装を見たい』、ですか。
マスター、私がこんな服装なのは兄様に合わせているからです。
かのテスカトリポカ神が『時代遅れな神は信仰(モテ)ない』『流行に敏感じゃないと神霊なんて名乗れんぞ』と助言をくださったのです、それを聞き入れないというのはありえないでしょう。
そういうわけで、私の持つ現代衣装はこの一着のみ、です。
「えー、もったいないなあ。現代衣装を着た可愛いトラロック、もっと見たいのに」
…そうですか。
そういうことならマスター、アナタが選んでください。そう、私の着る服を、です。
……何を慌てているのですか?『言い出しっぺの法則』というものをご存知ではない?アナタが私に現代の衣装を装うことを望むのなら、アナタこそ私に似合う衣装を持ってこなければならない。
まさに等価交換。魔術どころか人間社会の、世界の基本です。
ふふ、決まりです、ね?ではミス・クレーンの元へ行きましょう。目測でスリーサイズを把握するという変態ですが、服飾については彼女なら安心できます。
…はい?当然、私もついて行きます、よ。アナタが性欲に身を任せ、ひどく扇情的な衣服を持ってくる可能性もありますから。
……冗談です。マスターはそんなこと、しないでしょう?
ですから…これは『デート』です。エスコート、よろしくお願いします、ね?>さー座って座って!ここなら話が外に漏れたりしないから安心してくれていいよ?
漏れては困るような用件でもないのですが、万全を期している事をアピールするのは良い姿勢ですね。
>あはは、ありがとう~!信頼を得られた所で本題に入ってもいいかな?
ええ、ではこれを……。(書類を取り出しダ・ヴィンチの前に置く)
>はいはい、それじゃ拝見するよー?どれどれー?(メガネ装着)
……ふんふん、とりあえずモルガン陛下専用のカメラというか映像を記録出来る高性能端末を御所望なのは解ったよ。
ええ、ダ・ヴィンチならば私の望む物が出来ますよね?
>時間と予算をくれるのなら出来るけど……なんでまた急に欲しくなったのか聞いてもいい?
その疑問は当然を持つのは当然の事ですね?ではこれより説明を始めます。
>うん、お願いしまーす。(多分マスターくんが関わってるんだろうなーってのいうのは想像つくけどね?)>ふんふん、つまりマスターくんに見せて貰った端末の画像がきっかけだったってことだね?
ええ、聞いたところあの端末の使用には制限が多く不便そうだったので。
ならば私がダ・ヴィンチを通して作らせれば何の制約もなく周囲の目をを気にせず更なる品質を向上させたものを用意出来るだろう……と。
>なるほどねー、確かにあれを使ってたらゴルドルフくんなら注意するだろうねー『最近は平和だからと気が緩んどるぞ!しっかりしたまえー!』って感じでね?
そうでしょう、私も写真とやらに多少興味が湧きましたし仮に必要な時があればそちらを我が夫に持たせれば良いですからね?
>うんうん、いいんじゃないかな?
ところでこの専用端末のデザインはどうする?
ゲオルギウス氏が持ってるような少し大きめなレトロなタイプがいいかな?それとも機能性重視のコンパクトなタイプ?
見た目の違いだけで両方デジタルだけどね?必要なら資料も用意するよ?
ふむ、そうですね……。
では資料を見せて貰えますか?
良い機会なので見聞を深めておこうかと。
>オッケー、ちょっと待ってね?すぐ画像一覧出すからね!
ええ、お願いします。>よし……と、これで概ね纏まったね?他に何か気になる部分とかある?
いえ、その辺りの判断はダ・ヴィンチに任せます。
専門外の私が口を出すよりもその方がスムーズでしょう?
>了解.じゃあこれで進めさせて貰うよ。(専門外と言ってもモルガン陛下なら少し詳しく調べればすぐに仕様の理解出来ると思うけどね?)
あ、確認なんだけどこれってマスターくんには話通ってる?
いえ?完成した後に知らせようかと。
>サプライズってことだね?うーん、そうなると予算は問題無いとしても少し時間掛かるけどいいかな?
ゴルドルフくんやマスターくんに気づかれないように普段の業務の合間に進めることになっちゃうからさ……。
ええ、それで構いません。
此方の都合に合わせて貰うのと直ぐに必要という訳ではありませんので。
>オッケー!なら心置きなく着手させて貰うよ!
あ、完成したら撮った写真を見せて貰えると嬉しいな?
ええ、当然その時は此方に来る予定です。
>ありがとうー、モルガン陛下が私の作ったカメラで一体どんな写真を撮るのか今から楽しみだなー?では話も纏まったのでそろそろ失礼します。
>うん、出来たら連絡するからね?
あ、外のせきとくんにも声掛けなきゃだ!おーい終わったよー!(扉を開けて元気良く声を掛ける)
>>おや、もう良いのですかな?
ええ、無事に纏まりました。
>>それは何より!ヒヒン!!
それと創造主よ!待っている間誰も工房の方へ来るものはおりませんでした!
>そっか、報告ありがとう。
何事もなくて良かったような残念なような……。
まぁそれはそれとしてまた頼みたい事があるんだけどいいかな?
>>勿論です!何なりとお申し付けください!ヒヒン!
>とりあえず必要な物をメモしといたからひとっ走り倉庫にいって集めてきてくれないかな?(メモを差し出す)
>>御安い御用です!では失礼します!(メモを受け取り倉庫へと駆け出す)
>頼んだよー?(手を振る)
メモには細かく必要な数が書いてありましたがその様な厳選作業まで可能とは……。
>ふっふっふ、元々サポートAIだからねー?ちゃんと違いを把握させられれば正確に選んできてくれるのさ?
もしモルガン陛下が望むのならたまにはお手伝いとか頼んでもいいんだよ?
いえ、結構。(きっぱり)
その手の者には不自由していませんし、……何より目立ちますので?>おーい、モルガーン?(ぴょこっと部屋の入り口から頭だけ出す)
む、どうしましたトトロット?普段通り入って来ないのですか?
お茶会の準備ならほぼ済んでいますよ?
>そのお茶会なんだけどさー、急で悪いんだけどマシュも参加してもいいか?ほらマシュも顔出しなって。
>>こ、こんにちはモルガンさん!(少し紅潮しながら同じように顔を出す)
……マシュが増える位ならば構いませんのでその様に様子を伺わず入ってきたらどうですか?
>だってさ!やったなマシュ!
>>急なお願いになってしまいすみません、お邪魔します!
今マシュの席を用意しますので少し待ちなさい、何か大切な用件があるのでしょう?
>>あっ、お手伝いしますモルガンさん!お茶とお菓子こちらに並べておきますね?
>おー!今日はお茶会がてらもうすぐ始まる年に一度の女の子の聖戦の準備の誘いにきたんだわ!!
……女の子の聖戦とは?>やぁくろひー、今年も来たよー。
まーた来やがったでござるか!
毎年この時期になると必ず拙者の部屋を避難所代わりにやってくるモテマスターこと茂手小路助麿(モテのこうじスケまろ)さんよー?
>いやモテてないし誰よそれ?どこの公家さん?
はーん?アポもなく突然やってきてしかもお供に人形まで引き連れてやってくるのがお貴族さまではないというんでござるか!?
>>『お邪魔します。』(カボとエンが同時にぺこり)
あ、これはどうもご丁寧に。(釣られてぺこり)
ってまだ招き入れるとは言ってないのでござるが!?
>まぁまぁ、ちゃんと今回もお土産持ってきたから入れてよ?
モルガンとルルは用事があるって出掛けてるし食堂もこの時期は女の子ばっかりでなんか居づらいからさ?(お土産の包みを取り出す)
これは頂くでござるがこれだけで毎年部屋を占拠されては堪らんでござるから今回はもうひとつ条件を呑んでもらいますぞ?カボ殿とエン殿もいることですしな?
>えー?まぁいいけど……、条件って何?
ふっふっふ……ちょっとお耳を拝借。(ゴニョゴニョ)
>(髭がチクチクして痛い)なんだ、そんなのでいいんだ?
いいねやろうやろう!!
ふっ、マスターならばそういってくださると思っていましたぞ!!カボ殿エン殿もよろしいですかな?
>>『よくわからないけれど手伝える事ならば!』(カボと二人で手を上げる)
よーし!そうと決まればレッツパーリナイトの準備でござるよー!フゥー!!
>フゥー!(なんだかんだと文句を言いつつも毎年盛り上げようとしてくれるデキる男なくろひーなのであった。)「こんにちウワーッ!!スルトさんが灰になっとるーーーッッ!?」
う、うーん、お前の管轄の植物なぞ知るか……ハッ!?ああ、なんだ、助手か……さっきまで焚き火のある荒野で『現世(あっち)から来たならオレのカカオ知らないか』とか聞かれて、金髪の男とごちゃごちゃ鍔迫り合いをしていた……ような……。
「プチ英霊案件にほのかなB級映画味が混ざってるの、僅かに責任を感じる……」?
プチなぞあるか、英霊もヒマじゃない、こんな流れでそんな案件来てたま……イヤ、やたらと現実感のある幻覚だったな……なら南米の神格が何の用だ?カッコつけながらブレっブレな照準(エイム)、下手の横好き、こちらをひたすら茶化してるとしか……。そも、迂闊。何故に俺はうたた寝な、ぞ……?
「あ、その手の小箱はもしや……オフェリアさんからですか、良かったですね」?
オフェリア?よかったですね?何が……?ハッ!
──はい、どうぞ。英霊は特に燃料とか要らない、は無し。今日はそういう日なの。日頃の御礼よ。
──『こういうのはキリシュタリア相手じゃなくていいのか』?う……も、もう!それは!べつに!いいの!
──とにかく、はい!ハッピーバレンタイン!!
以上!
そうだ、バレンタイン、オフェリアは、俺に渡して……思い出し……がくっ。
「なるほど推しの過剰供給!致命傷!でもこのままだと無限ループですよスルトさーーーん!?」
ーーーーー
──よぉ。北欧の巨人。また会ったな。
──さっきの質問の続きをしたいんだが、その前にまずいいか。
──オレはごく。真面目に。この得物を使ってる。だから『下手の横好き』はやめ……おーい、聞いてるか?おーい?
うるさい。幸福の反芻くらいさせろ。今日はそういう日なんだ。>おはよう、モルガン。
む、目覚めましたか我が夫。
……今日は忙しくなるのでしたね?
>うん、今日はいろんな所行くから帰り遅くなると思う……ごめんね?
必要な事でしょう?謝る必要などありませんよ。
>ありがとうそれじゃちょっと顔洗ったり準備してくるね?
>準備よし!それじゃ行ってくるね?
待ちなさい我が夫、少し此方に顔を向けなさい?
ん?な……、んぐっ!?(振り向いた瞬間に口に何か丸いものを一粒詰め込まれる)
味はどうですか?
んん……甘い?これってもしかして?
ええ、察しの通りチョコです、私が特別に作ったチョコですのでこれ一粒で今日1日カルデア内を走り回ったとしても体力が尽きる事は無いでしょう……。
>あ……ありがとう、美味しいよ。
私からの分は当面はこれで
帰ってきたらまた新たに渡しましょう、今は休眠しているルルの分もまだ渡してないのですから?
>うん、ありがとう!!おかげで体力の心配がないから予定より早く帰ってこれそうだよ?それじゃ行ってきます!!(モルガンに手を振りながら勢い良く走り出す)
ええ、行きなさい我が夫。
マシュやトトロット達も我が夫の来訪を心待ちにしていますからね?そっとクッキーの包みを手渡す。
「誕生日当日に祝えなくて、こめんね」
南米で色々と大変だったから、なんて伝えると、コンスタンティノスは目をぱちくりさせた。
「……あはは!まさかサーヴァントになっても、誕生日を祝われるとは思わなかった」
ささやかな贈り物ではあるが、彼は笑顔で受け取ってくれる。さらっと焼いただけのシンプルなクッキーだ。
「一瞬、早めのバレンタインかと思ったんだが」
「それはまた後日チョコをお渡ししますので!」
「ふふ、楽しみにしておこう。お返しを考えておかなくてはね」
……柔らかく笑う皇帝だが、何を返してくるのだろう……
今から身構えてしまっているのは悪いことだろうか……>ねぇ……モルガン?
……何ですか我が夫?
>目が覚めたら身体中痛くて動けない……。(ぴくぴく)
昨日頑張り過ぎた末の筋肉痛でしょう、チョコの効果で体力は尽きないとはいえ反動はありますので?
前年よりも大幅に早い帰還の上後日倉庫に仕舞っていた大量の贈り物を当日で全部処理するからそうなるのです。
>……もう少し早く教えて欲しかったなぁ?
……元々この時期は休む様に言われているのですから程度の差はあれど数日は部屋にいる事は変わらないでしょう?
チョコの残りを食べますか?動ける様にはなるはずです。
>……そのチョコは美味しいけどやめとく、今動けても結局後でまた辛いから。
そうですか、此方は保存が効く様にしてあるので必要な時に口にすれば良いでしょう。
ではルルのチョコならば如何でしょう?(マスターを心配してベッドの下にいたルルを掴んでマスターの胸元に乗せる)
>>……♪︎(一粒チョコを差し出す)
>ん、ありがとう……、いただきます。(口を開けてチョコを食べさせて貰う)
>>>………!(ベッドに登ってマスターの頭に濡れタオルを乗せる)
>カボもありがとう、冷たくて気持ちいいよ……。
……今日はそのまま横になっていなさい、もし何かレイシフト関連以外で緊急の用件があるのならばその時は私が出ます。
>うん、ありがとうモルガンおやすみ……。>おーっす、モルガン、マシュ!もしかして待たせちゃったか?
いえ、予定時刻通りですよ?トトロット。
>>私達も先程着いたばかりなのでお気になさらないでください、それと呼延灼さんとルルさんは都合により来れないそうです。
>そっかー、ところでバレンタインの報告会で食堂に集まるのはいいんだけどさー、マスターはほっといていいのかよ?まだ寝たきりなんだろ?
ただの筋肉痛ですので問題はありません。
部屋に不届きな輩が入れぬ様に結界を強化しましたし留守の間はルル達が世話をしていますので?
>ふーん、ルル達が看病してるならまぁ安心なんだわ?今度白衣とか用意してやるかなー?
>>白衣……ですか。(ベッドの端に立つ白衣を着てマスクをしたカボとナースの服を着たルルを思い浮かべる)
とても!可愛らしくて良いと思います!!
>だろー?今度持っていっていいかモルガン?
……それは構いませんが、今はルル達の事ではなく此方の話を進めたいと思うのですが良いですか?マイルームで寛いでいると、コンスタンティノスが訪ねてきた。どうしたの、と声をかけるが、彼は何も言わない。ただニコリとして、ドアの鍵をかけた。
すとん、と隣に彼が腰掛けてくる。優しい手つきで頭を撫でられた。
「コンスタンティノス?」
本当にどうしたのだろう。明らかに様子がおかしい。ローズグレーの瞳の奥に、何か、
「この部屋に私が入り浸っているのは、もはや周知の事実だね?」
「……うん」
「君はこうして、私に触れられるのも慣れてしまっている」
「そうだね、こっちから求めることもあったし……?」
何が言いたいのだろう。相変わらず彼は頭を撫でてくれている。
ふと、コンスタンティノスが私の左手を握った。令呪のない手だ。
「君が生き残れば勝利だ。つまり私は、いっそ君を……」
そこまで言って、彼は顔を伏せた。
「大丈夫?ね、コンスタンティノス?」
思わず彼の身体を揺さぶると、いつものように微笑みながら顔を上げてくれた。
「……はは、すまない。こういう時こそ、理性の警告に従わなければいけないのに」
怖い思いをさせてしまったね、なんて手をパッと離される。
その後は普段の調子に戻ってくれたのだが、彼が何をしようとしたのかは、今の私には結局分からなかった。……さて、では改めてバレンタインの報告会(兼お茶会)を始めましょう。
……念の為最初に確認しておきますが無事に渡せましたよね?
>は、はい!今年も受け取って貰えました!(照れ)
>>ボクも工房の皆と一緒にだけど渡したぜー?
モルガンはマスターと部屋に一緒にいたから最初に渡したのか?
当然です、食べさせてから行かせた結果我が夫は少し張り切りすぎてしまったようですが……。
>>あー最初に工房に来てボク達とダ・ヴィンチからチョコとそれをしまう為の袋貰ってお礼言った後笑顔で走り去ってさ?
なんか今年のマスターは妙に元気いっぱいだよなぁ?ってミス・クレーン達とも話してたんだけど……それのせいだったんだなー?
>そういえば私のところに来た時の先輩は既に沢山の荷物をお持ちでしたが元気に笑っていらっしゃいましたね?
>>あーだからマスター今動けないレベルで寝込んでるんだな?
まーただの筋肉痛らしいし本人も喜んでたみたいだけどモルガンももうちょい効果抑え目にするとかさ?気をつけてやれよー?(つんつん)
>は、ハベトロットさん!突ついたりしてはダメですよ?
いえ、構いませんよマシュ。
(我が夫が頑張り過ぎた部分もあるとはいえ)……必要な犠牲でした、次はその部分も考慮します。>さて……と、報告会も終わったし後は普通にお茶会でいいんだよな?
ええ、構いません。
>>あ、私飲み物貰ってきますね?
>お?悪いねマシュ、んじゃボクらはお菓子並べとくかー、今日はボクがお菓子持ってきたんだわ!(鞄の中からお菓子の箱を取り出す)
ほう?チョコのチップの入ったクッキーですか……。
>うん、これ市販品だけど結構美味いしいっぱい入ってて皆で食べれるしモルガンの好きなお茶にも合うと思うんだわ?
ふふ、それは楽しみですね?
>だろー?今日はいつもと違って皿に盛らずにクッキーは箱のまま各自取ろうぜ?
ちゃんとしてるのもいいけどさ、たまにはこんな気楽な感じのお茶会もいいんじゃないか?
……まぁたまにはこういった趣向も良いでしょう。
>>お待たせしましたー、今淹れますね?(ティーポットと人数分のカップを並べながら)
ご苦労でしたね、マシュ。
ではマシュのお茶の準備が出来次第、乾杯をしましょうか?>ふー、気がついたらこの集まり始まってから大分時間経ってたんだわ?そろそろお開きにするか?
ふむ、そうですね……?
では終わる前にマシュ、トトロット、今日の会は楽しめましたか?
>おー!そりゃ楽しかったぜー?
>>私も皆さんのバレンタインの話とお茶会が出来て楽しかったです。
一緒にチョコを作ったルルさんと呼延灼さんが来れなかったのは少し残念ですが……。
>おっ、そうそうルルは今度服をお土産に持っていくとして呼延灼にもクッキー差し入れてやろうっと。
今日呼延灼が休んだのは別にケガとか病気とかの原因じゃないんだよな?
>>はい、私がこちらに来る途中エンさんに会いまして話を聞いたところ『初めは主も参加予定だったのですが日課のエゴサに失敗したのとバレンタイン当日の自分を思い出して悶絶、情緒不安定でとても行かせる訳には行かないので誠に申し訳無いのですが不参加とお伝えください。』……と。
それを頭を下げなから私に伝えた後エンさんはすぐに呼延灼さんのケアに戻られました。
>んー、まぁ要はいつものやつって事だな?
>>そう……、なっちゃいますね?(苦笑)
サンキューマシュ!そんじゃ後で呼延灼の部屋に寄ってくんだわ。
……。(以前エンを作った時にも思いましたが、その精神状態を『いつもの』で括られるレベルで周知されてるのはどうなのかと?)ただいま戻りました。
>あ、お帰りモルガン。(ルル達を膝に乗せてベッドに腰掛けている)
>>……♪︎(モルガンに向かってぺこりとお辞儀する
む?我が夫……、起き上がれるまでに回復したのですか?
>うん、ルル達も色々頑張ってくれたしいつまでも寝てるばかりじゃなくて身体をならさないとね?
良い心掛けですね、それとご苦労でしたねお前達。
後は私が見ていますので今は休んでおきなさい?
>>……!(びしっと敬礼した後ぬんのす枕の元に向かう)
>二人ともありがとうね?おやすみ。
>>……♪︎(マスターとモルガンに笑顔を向けた後二人並んで休眠)
ああ、それと我が夫?
こちらトトロット達から見舞いの品の代わりにと貰った物ですがどうですか?(新品のクッキーの箱を取り出す)
>チョコチップクッキーかー、美味しそうだねありがとう。(クッキーを箱から一枚取り出す)
今日は自分が部屋で寝てたせいで食堂でお茶会だったみたいだけど楽しめたみたいだね?
ええ、普段とは違う形式で中々に楽しめました。
ですからその事について我が夫が気に病むこと必要はありません。
>うん、ありがとうモルガン。失礼しますダヴィンチちゃん、シオンさんから預かった資料こちらに置いておきますね?
>ん?あー、わざわざ持ってきてくれたんだー?
ありがとう!マシュってホント気が利くよねー?
い、いえたまたまシオンさんに頼まれただけで……。
>>うんうん、マシュの細やかさと気配りにはいつも助けられてるよ。(うんうん頷く)
せ、先輩!?い、いつからそこに!?
>>>そうですね、私が共に向かえない特異点へのレイシフトでもマシュがついているのならば安心して送り出せます。(頷く)
も、モルガンさんまで!?もしや何か大切なお話の邪魔をしてしまいましたか?
>いやいや問題ないよ?今はマシュの素晴らしさを論じることの方が大事だからね?
ええっ!?ど、どうしてそんな流れになるんですか?!
>まぁまぁ落ち着いて?せっかくの機会だしこういう時にでも感謝を表さないとね?
>>うん、マシュには後輩としてもファーストサーヴァントとしてもいつも感謝してるからね!
>>>ええ、これからも活躍を期待していますよマシュ?(微笑む)
う、うぅ~~!!(顔真っ赤でプルプル震える)
>>>>イジメか!!(たまらず作業場から飛び出してツッコミを入れるハベにゃん)よーうマスター!珍しいねぇ今日は陛下抜きのお忍びかい?
ドレイクさんこんにちは、お忍び……ではないけど今日は一人だよ、なんだかご機嫌だね?
ああ、さっきちょっとした賭けに勝ってね?ティーチやバーソロミューのやつらから巻き上げてきたとこさぁ!
>……賭けはホントはあんまりよくないからね?大きな声で言わない方がいいよ?
おっと忠告悪いねぇ、それはいいとしてアンタこの前張り切りすぎて倒れたって聞いたけどもう大丈夫なのかい?
バレンタインってので騒がしいのは毎年の事だがモテる男は辛いねぇ!
>あはは……、まだちょっと身体重いけどもう大丈夫(肩を回してアピール)。
こうして一人で歩いて食堂まで食べに来れるくらいには回復したよ。
そうかいそうかい!そりゃ良かったねぇ!そんじゃアタシから快気祝いに一杯奢らせて貰おうかねぇ?ちょいと待ってな!
>ありがとうドレイクさん、でもアルコール入ってないのでお願いします。
わかってるよ、アタシだって勝手に飲ませて周りの連中にどやされたくないからねぇ?せっかくのいい気分が台無しになっちまう。
ああ、ついでにアタシの分も色々貰ってくるからそこら辺広めに空けといておくれよ?待たせたね!(どかっと大量に酒瓶が載せられたトレーをテーブルに置く)
>……すごい量のお酒だね?
お祝いってのは派手にやるもんだからねぇ!それとアンタの分はこっちだよ、後で料理も来るからとりあえずそれをつまんでおきな?(グラスとつまみの載ったトレーをマスターの前に置く)
>ありがとうドレイクさん、ところでこれグラスの中身何?三種類くらいあるけど……。
そいつはノンアルのカクテルさ、今はまだ本格的なのは飲めないと言っても雰囲気やこういうのもあるって知っとくのは悪くないんじゃないかい?
>ノンアルのカクテルかー、面白いね?これ普段のメニューには載ってなかったと思うんだけど誰が作ってくれたの?
ん?そりゃ普通のワインとかビールと違って一手間かかるからねぇ、そこまで頼まれるもんでもないから道具はあるけどメニューには載せないだろうさ。
ちょうどさっきそこをバーテン(教授)が歩いてるの見かけたから(首根っこ引っ掴んで)ちょいちょいと協力してもらってねぇ。
>そうなんだ……。(巻き込まんでごめん教授……。)
マスターの為だからと食堂の連中も快く場所とカクテルの材料提供してくれたよ、ホント恵まれてるねぇお前さんは?
>そこはホントに感謝してるよ、もちろんドレイクさんにもね?
アッハッハ!そいつぁ嬉しい事言ってくれるじゃないかい!そんじゃいっちょ乾杯といこうじゃないか!マスターの復帰と今後を祝ってね?
>うん、ありがとう乾杯。(二人だけなので静かにグラスをぶつける)ちょいとごめんよー?悪いけどお邪魔をさせて貰うよ!(マスターを背負ったドレイクがマイルームに入ってくる)
>なんですか?騒々しい……、何があったのですか?
いやー元気になった祝いに奢ってやったら食わせすぎちまったみたいでねぇ?
そこのベッドに寝かせちまってもいいかい?
>……どうぞ。(少し呆れ気味に促す)
悪いねぇ、ほらマスター!部屋に着いたよ!(ベッドにマスターを下ろす)
>>うぷっ、ありがとうドレイクさん……。(青い顔でお礼を言う)
気にしなさんな、アタシがやりすぎちまったんだからねぇ?
まぁアタシは楽しめたし機会があったらまた飲みたいねぇ、そん時は陛下さんも一緒にどうだい?
>結構です。(即答)
ありゃフラれちまった、まぁしょうがないね旦那をこんなんにして連れて帰ってきてんだからねぇ!アッハッハ!!(上機嫌に高笑い)
>……大分酔っている様子ですね?
おっとマスターには一滴も呑ませてないから安心しておくれよ?
それとこいつは詫びに置いてくんで良かったら呑んでくれると嬉しいねぇ?
そんじゃ失礼するよ!!(未開封のワインを一本置いて陽気に部屋を出ていく)
……好き放題やって嵐の様に去っていきましたね?
さて、どうしたものか……。(テーブルに置かれたワインとベッドでぐったりしているマスターを交互に見る)……という事がありました。
>あっはっは!それは大変だったね?
でもマスターくん置いてきて良かったのかい?
そこは自己管理の範疇ですので?
それに今のダ・ヴィンチの様子を見れば問題がないのは明白でしょう?
もし我が夫のバイタルに問題が起きたのならばこうして話を聴いている余裕はないはず。
>うん、チェックしてくれてるスタッフからも特に連絡はなかったね?
そりゃ普段からの過食は咎めるけど流石にお祝いで食べ過ぎたからって連絡来ても困るしねー?
特にこのバレンタイン前後の時期はね。
それはそれとして、例のものの進捗はどうですか?
>あー、あれねまだもう少し掛かるかな?前にも言ったけど秘密裏にやるからね?
そうですか、まぁついでの確認ですし、特に急がないので大丈夫ですので。
>ありがとうー、じゃあこちらも面白い話聞かせて貰って手ぶらで帰すのもなんだし二人にサービスしておこうかな?(ごそごそ)
サービス……?何ですか?
>はいこれ、マスターくんには良く効くダ・ヴィンチちゃん特製の胃薬!そしてワインの保管に困ってるモルガン陛下にはこのグラン・カヴァッロ型のワインボトルラックを進呈するよ!
これならワインは飲まなくてもインテリアとして良いんじゃないかな?
あ、ワインラックはそれなりに重いからせきとくんに部屋に運んで貰うね?
……それはどうも。夜の廊下を歩いていると、見慣れないものに出くわした。
猫だ。黒猫が廊下の真ん中にいる。動物を連れたサーヴァントは珍しくない。はぐれた子だろうか。
じっとこちらを見つめる黒猫の目は、どこかで見たことのある色をしていた。撫でたくなるビジュアルにそそられる。
もし不法侵入猫ならうっかり触れるのは……いやしかしネコチャン……
「触ってもいい?」
結局抗えず、お猫様本人に訊く。にゃん、と返事が返ってきて、向こうから擦り寄ってくれた。
「お……おお……もふもふだ……」
ふんわりとした触り心地に癒される。いい毛並みだ、お手入れがしっかりされているのだろう。ついでに猫吸いもしてみると、どこかで嗅いだことのある香りがして、安心感に包まれた。しばし堪能して、就寝時刻が迫ってきていることに気づく。
「ありがとうね」
最後にひと撫ですると、そのまま黒猫は立ち去ってしまう。結局猫の正体を掴めないまま、その日はベッドに潜り込んだ。
翌日、周回後のテスカトリポカに「随分と派手にモフったな、お嬢」なんて言われた。そういえば彼には、夜に猫の姿で徘徊する逸話が……
「……あれテスカトリポカだったの!?」
「見回りだ、モフらせたのは気分でね。毎回撫でられるとは思うなよ」
そう言って煙草を吸う彼は、昨晩の猫と同じ煙の香りがした。ただいま戻りました。
>お帰りー、さっきは迷惑掛けちゃってごめ……ん?
……何ですか?聞きたい事があるのならばスパッと言いきりなさい。
>それじゃあ聞くけど……。
なんでモルガンの後ろ、部屋の入口でせきとくん?それとも赤兎馬の方?が顔だけ出してこちらの様子を伺ってるの……?
>>ヒヒン。(チラチラと様子見)
……ダ・ヴィンチからの届け物を運んで来たはずですが何故入口に留まっているのかまでは知りません。
>そうなんだ……、じゃあとりあえず入って貰っても良いよね?
ええ、荷を部屋の前に置いて行かれても困りますので?
>それじゃ……せきとくーん部屋の中に入ってきてくれるー?
>>ヒヒン!お招き頂き感謝致します!!こちらどこに置きましょう?(荷物を抱えて嘶きながら勢い良く入ってくる)
>あ……、そっちのテーブルに置いて置いてくれるかな?ところでなんですぐに入らずに入口で留まってたの?
>了解致しました、ではこちらに!
やはり入室には部屋の主の許可を得てからというのとせっかく再会したお二人の会話の邪魔をするのもどうかと思いまして!ヒヒン!
……役目を終えたらすぐにダ・ヴィンチの元へと戻るのでしょう?
ならばその様な気を回す必要などありません。
>気持ちはありがたいけど普通に入ってきて良いからね?結局目立ってて気になっちゃったしね?
>それは失礼致しました!では次回以降これを教訓としたいと思います!では私はこれで!また何かあれば我が創造主を通じてお申し付けください!ヒヒン!(部屋の外で敬礼したまま扉が閉まる)
>……うん、ありがとうお疲れ様せきとくん。
ふぅ……、今日は出入りが激しい日ですね?>なんだか急に静かになったね?
そうですね?
>せきとくんが持ってきた包み開けてもいいかな?
どうぞ?私は中身を知っていますが自らの目で確認した方が良いでしょう。
>うん、そうだね?(ごそごそと包みを開ける)
こっちの小さいのは……?あっ胃薬だ。
ダ・ヴィンチが言うには良く効くそうです、そういえば今は体調は落ち着いたのですか?
>うん、もう落ち着いたよ。
でもこの胃薬、携帯用に小瓶になってるしあると助かるなぁ。
それでこっちは……?おお……!?すごい!カッコいい馬の置物だ!!(箱から取り出し目をキラキラさせる)
ワインのボトルラックだそうです、少し前に我が夫を担いで来た者がワインを置いていったでしょう?
>あー、なるほど見たことある形だと思ったらドラマのお金持ちの家とかにあるやつだ!!早速載せてみよう!!(テーブルに置きっぱなしだったワインをラックに載せる)
わぁ、ワイン載せると馬がより引き立ってカッコいい……!!
なんだかまるでセレブになったみたいな気分だね!!
セレブ……、というのは良くわかりませんが置物一つでそこまで印象が変わるものですか?
というか少し興奮し過ぎでは……?……落ち着きましたか?
>はい、すみませんでした。ああいう精巧なカッコいいのを見るとつい……。
まぁこの部屋には余り置かれない類の物ですからね?(部屋を見渡す)
改めて見ると以前に私やガラテアの作った模型も置いてありますが縫いぐるみ系の方が多いですね。
>以前片付けてからあんまり部屋には小物類は置かなくなったからねー、ぬいぐるみとかミニクローゼットはあるけど基本的にルル達に必要で用意したやつだから完全に趣味の物は少ないし。
……以前倉庫に閉まった筈の人形等がいつの間にか戻ってきているようですが……?(部屋の隅に積まれたアポロン人形達を見ながら)
>……まぁルル達も自立して動くし?
そういう物なんじゃないかなー?
人形くれた人達もモルガンに劣らないぐらいすごい人ばかりだし。
……そうですか。(隔離しても結界をすり抜けていつの間にか戻ってきているのは問題ですが我が夫にもルル達にも害意は感じられないのも事実なので対処が少し面倒ですね……。)>……♪︎(扉の横に備え付けた専用の小窓から入ってくる)
む、戻りましたか。
>>お帰り、あれカボは一緒じゃないの?
>.……!(ルルが横にずれてカボが外側の小窓から顔を出して荷物があることをアピール)
何か通らない荷を持ち帰ったようですね?我が夫お願いします。
>>うん、ちょっと待ってて。(立ち上がり扉を開ける)
>.……♪︎(マスターにお辞儀した後持ってきた封筒を渡す)
>ありがとうカボ、誰からかな?
我が夫は内容の確認をお願いします、お前達は此方に来て報告を。
>.>……!(二人並んでモルガンの元へ)
>えーと……?テノチティトランさんからかー。
中身は……、家のカタログと手紙だ。
我が夫、手紙には何と?
>.>……?(報告が終わってマスターの周りに集まる)
>なになに……?『其方の愛らしい人形がとても気に入りましたので彼らにマイホーム(ミニチュア)を用意する事にしました、よ?カタログを同封したので是非トラマカスキの好みでどのタイプの家が良かったのか直接私に教えてください、ね?』……だって。
ルル達の家を用意してくれるんだって!良かったね?
>.>……♪︎(手を挙げて喜ぶ)
……我が夫?その『トラマカスキ』というのは我が夫の事を指すのでしたね?
>>うん、あちらの言葉で神官って意味らしいよ?マスターのちょっと違う呼び方みたいな物だろうね。
……成る程、良く解りましたた。(テノチティトラン……、その名覚えておきましょう。)>それじゃカタログ詳しく見てみようか?モルガンも見る?
いえ、私は結構です。
彼方の要望通り我が夫達で決めると良いでしょう。
>そう?それじゃ二人ともこっちで見ようか?(カタログを見やすいように床に置いて開く)
>>……♪︎(とてとてとマスターの横に移動してそれぞれ左右に座る。)
>おー、いっぱい載ってるね?ミニチュアだけどちゃんと中も入れるようにしてくれるみたいだよ?
>>……!!(首を左右に振りながら写真を見比べる)
>まだまだ他のページもあるからゆっくりね?
……我が夫?
>ん?どうしたの?
それが無事決まったらテノチティトランとやらに我が夫が伝えに行くのですよね?
>うん、その予定だよ?
ではその時に今後の予定を聞いておいてください。
此度の礼も兼ねて一度話がしたいので?
>お礼もあるとはいえモルガンが話をしたいって言い出すのは珍しいね?
了解、その時にちゃんと聞いておくよ?
ええ、お願いしますね我が夫。>あ、いたいたー、お待たせテノチティトランさん。(手を振る)
時間通りです、ね?
良い心掛けですよトラマカスキ。
>この前はカタログありがとう、カボ達も喜んでたよ?
ふふふ、そうでしょう?
あのトラマカスキに似た愛らしい人形達にしてやれる事を私なりに考えた結果ですので。
それで?今日はミニチュアをどのタイプの造形にするか決まったから私を呼び出したのですよ……、ね?
>うん、その前に何か頼もうか?今日は自分が出すから好きなの選んでいいよ?
それは私への捧げ物という事ですね?
ではトラマカスキが今食べたい物と同じ物をお願いします、ね?
>え?同じでいいの?ここのメニュー色々あるけど。
ええ、私はまだ此方に来て日が浅いですしトラマカスキのおすすめメニューが知りたいとおもいます、よ。
それと向かい合わせだと何かと不便なので隣に移動します、ね?(マスターの隣の席に移動)さて、捧げ物も堪能しましたしそろそろ開封の儀と参ります、ね?(ぐいぐい)
>そ、そんなに近づかなくても見えるよ?(顔が近くて少しドキドキするな……。)
この程度で動揺していてはいずれ私の宝具のコクピットに同乗する時に困りますので今のうちに慣れるように?
好きでしょう、神殿ロボ?
>うん、ロボってカッコいいからね!
それじゃカタログ開くよ?
ええ、アナタの選択を見せなさいトラマカスキ。
>これが良いかなと思うんだけど、どうかな?(カタログの中の日本風の一般的な家屋を指差す)
ふふ……、それでいいのです、ね?
>うん、豪華なのとかエキゾチックや西洋建築っぽいのもあったけどやっぱり日本の一般的なのがいいかなー?って?
なんとなくですがトラマカスキならばそれを選ぶと思っていました、よ。
暮らすのならばやはり住み慣れたタイプの住居が良いだろう……と。
>そうだね、でもこれは自分用じゃなくてカボ達用の家だけどね?
そうでした……、私とした事が。(今回は……ですが、ね?)「おや、マスター」
廊下を歩いていると、コンスタンティノスに遭遇した。ジャケットは手に持って、肩にはタオルをかけている。
「お風呂上がり?」
「うん、たまには湯船に浸かるのも良いことだ。お歴々にも浴場は勧められたからね」
ローマといえばテルマエだ。カルデアにあるお風呂はそこまで大規模ではないものの、ゆったり浸かるには充分な広さがある。私も後で入りに行こうかな……
「あ、そうだコンスタンティノス」
「うん?」
「食堂に冷えた牛乳があるから飲んでみて」
銭湯には大抵置いてあるものだ。コーヒー牛乳もフルーツ牛乳も、飲みたければキッチンで作れるだろう。
「風呂上がりに飲むと最高だから!」
「ふふ、では有難くいただこうかな」
食堂へ向かう彼を見送って、私も着替えを取りにマイルームへ足を運んだのだった。言霊や呪詛による精神干渉、もっと直接的に使い魔を行使した攻撃。
『目に見えない凶器』ならいくらでも仕立てられるのが、魔術というモノの面倒なところだな。
クク しかし箱詰めだの四肢泥棒だの皮剥ぎだの……なんという手間のかかるコトを、というヤツだな。それだけ執着が凄まじい、という証左でもあるのだろうが。
「箱の中に爪、切られた脚、ぐちゃぐちゃのバナナ……怪談かなぁ?まさかなぁ?」?
ン。そういう俗っぽい連想はお前の得意分野だったか、助手。
フン?『コトリバコ』『テケテケ』『サッチャン』……成程、怪談……つまりは恐怖を題材にした創作、与太話か。アビーチャンだの喋る絵本だのが好みそうな話だな。そこはかとなく。
……クク まぁ『当たり』だな。今し方、死者共の共通項が出た。奴らはオカルト研究会、更には『百物語』なる催しを最近していたらしい。
「あぁ、百話怖い話をするまで帰れまナントカ……レトロ……ちなみにホントに蝋燭100本なんてやると、それが一番ホラーな事態になる」?
いるかよ、そんなうっかりさん……それはそれとして、コレは『怪談のリレー』をする事が大事な儀式らしいな。やりきって怪奇を招く、それ以外の中断は許されない。……クク 奴らはな、どうもその中断をやらかしたらしい。【途中で出た】【本物だ】などと口走ってな。
「お化けなんてないなら、その乱入者が【犯人】か関係者ですかね」?
……クク さてな。助手、コイツは一応『儀式』なんだろ?魔術における『儀式』、規則……その破綻には当然、代償が伴う。……コイツがお手軽な降霊の儀式というのなら、果たしてその乱入者、本当に【人間】かな?
「わぁあスルトさんが煽りよる……上機嫌の証左……それはそれでホラー」?
ケンカは買わんぞ、大人だからな、デコピンで水に流そう。……ちなみに次、標的に送られたのは『生米の詰まったぬいぐるみ』らしいが。それらしい怪談、心当たりはあるか、助手。
「ウワーッ!『ひとりかくれんぼ』!チョイスがわかりやすくひでぇ!!」?
……ン、なんだ、このウサチャンが思い切り生米入りの拳で殴りかかってくるとかか?
まぁそれはそれでホラー……「それはちがうやつ」?
……ややこしいな、というか、実在するのか?ウサチャンホラー。>あ、そうだった!テノチティトランさんの空いてる予定日教えてもらえる?(予定表を開く)
ふふ、もう次の予定を聞くなと随分と積極的です、ね?
>あ、そうじゃなくてモルガンが今回のお礼にお茶に招待したいから予定を聞いておいて欲しいって頼まれてたんだ。
(ぴく)モルガン……、というのは確かここで良く噂に聞く女王でした、ね?(目付きが少し険しくなる)
>うん、カボ達はモルガンの使い魔だからね?それでお礼と話ししてみたいからって。
…………そういう事でしたか。(面倒だけど私とトラマカスキとの計画の為にはあの女王との対面は避けては通れません、ね。)
ではトラマカスキの予定を教えて貰いましょう。
>自分の予定?
ええ、その日に合わせて今日決まった人形達の住み処をトラマカスキの部屋に届けに行くのがお互いの手間が省けると思います、ね?
>なるほど、確かにそうだね!気遣いありがとうテノチティトランさん。
……いちいちテノチティトランさんと呼ぶのは面倒でしょ?
トラマカスキにならば特別にテ・ノ・ちと呼ぶ事を許可しても良いのです、よ?(顔を近づけて耳元で囁く)
>じゃ、じゃあ……テノちさんでどうかな?(耳に息が……!?)
ふふふ、呼び捨てで構わないというのにあくまで神官として私に対する敬意を忘れないとはトラマカスキは奥ゆかしい方です、ね?(微笑む)>ただいまー。
無事に戻りましたか、我が夫。
>無事……って食堂で話して帰ってきただけだよ?大げさだなぁ。
……それは良いとして話は纏まりましたか?
>うん、話した結果ミニチュアを届けてくれる日に一緒お茶をしたいって流れになったんだけど大丈夫かな?
ふむ……、出来る事ならば互いだけで話がしたかったのですが、まぁ良いでしょう。
>あ、その時は自分達は席を外してるだろうから大丈夫だよ?
……?どういう事ですか?
テノちさんが言ってたんだけどミニチュアに特別な術を掛けてルル達だけじゃなく自分達も小人化させて実際に中に入れるようにしてくれるんだって?
だからモルガン達がお茶を飲みながら二人で話をしている間ルル達と一緒にミニチュアハウスの中を確認したり荷物を運び込んだりしては?だって。
ほう?そう来ましたか……。
では当日はそのようにしましょうか。
それで?その予定の日は何時になりましたか?
>うん、自分のスケジュールと照らし合わせた結果この日が良いんだって。(予定日を書いたメモを渡す)
ふむ、そうですか……。
ではこの日はルル達を含め1日空けておけるように妖精騎士達含め調整しておきましょう。
>うん、ありがとうモルガン。
こっちも新所長達に緊急の用件以外は入れない様に今から頼んでおくよ?
あ、後でエンと呼延灼さんにも声掛けなきゃ!せっかくの新居祝いに仲間外れになっちゃうと可哀想だしね?小腹が空いた。何か罪悪感の少ないものをつまみたい……と厨房を訪ねたところ、煮干しを分けてもらった。
小さい頃によく食べていた懐かしい味だ。おばあちゃんの家で犬にもあげていたっけ。
「んふふ、おいし……」
煮干しを食べる手が止まらない。もうちょっとだけ、あとひとつ……と、ついつい食べてしまう。
ふと視線を感じる。見れば、コンスタンティノスの視線がこちらを捉えていた。
彼は歩み寄ってくると、椅子に座っている私の目線まで屈んでくれる。
「こら、マスター。食べ過ぎはよくない」
「ごめんなさい……美味しくて、つい」
「……食べる速度が速い訳でもない、か。質問だが、満腹なのに食べ続けているかい?」
「? ううん、小腹が空いて……煮干しをもらって、美味しいから食べてるだけ……」
「ああ、それなら大丈夫だ。ストレス性ではないようだね」
安心したように立ち上がる彼。もしかして、過食を疑ってくれたのだろうか。
「ありがとう、心配してくれて」
「いや、私が気になっただけだからね」
「それでも嬉しいよ。あ、煮干し食べる?」
お礼も兼ねて、と隣へ誘えば、では失礼して、と席についてくれる。
そのまま彼と煮干しを分け合った。勿論、食べ過ぎないように注意して。もちゃもちゃといる魔本、魔本、魔本。ついでに背後の祟り神系エネミー。礼装の魔術のチャージタイムは溜まっていないし、令呪はうっかり切っちゃったし、戦闘シミュレーションとはいえ、これはやっちまった典型である。ツークツワンク(※なんてこったの意)。
仕方あるまい、ここは少しでもべらぼうに厄介な祟り神系エネミーの手の内を割って潔く黒星を背負って出直すとしようガッデムシィット!悔しいです!!と、気持ち大の字でギブアップした、その瞬間であった。
──なんということでしょう。何処からともなく召喚された白馬が。魔本をばさばさどしゃーんと蹴散らしていくではありませんか。バスター最高。バスター最高。私は思わず心の中でそう叫んでいた。
「やぁはじめまして。私は謎のインペラトールX。サーヴァント……ではないが、良いところでシミュレーションに詰まってしまった貴女の為のお助けシステムだ」
白馬から颯爽と降りてきた、とてもなんかすごい見覚えのある白い仮面をつけた、ローマみ溢れるお助けシステムは、視線を合わせつつ丁寧に話を続ける。
「コンス……」
「うんそうだね私は謎のインペラトールX。一応復習しておくと、リソースは使い所が肝心だ。躊躇いが無いのは良いことでもあるが、今後を見据えるのも大事な事だよ。ではさらばだマスター!次のシミュレーションに進むと良いだろう!」
我に返った瞬間、ぱからぱから、と気持ちスターとダメージカットの防壁を置いていく感じに、謎のインペラトールXは爽やかに前線から離脱していった。
ーーー
「やぁマスター。例の対キャスター系エネミーシミュレーション、とやらはどうだったかな」
「土壇場でなんとかなりました、お手数かけてすいません、戦闘のリソース管理には気をつけます」
「うんうん私には何の事だかまったくさっぱり分からないけど、きちんと学びを得たのならよかった、お疲れ様」
怒涛のシミュレーションから帰った後、たまたま食堂にいたコンスタンティノスさんと、ごく自然に和やかにその反省点やら思い出やらをわちゃわちゃと語らうのだった。
「ところであの、白馬のローマ皇帝について……」
「はっはっは、確かに私はローマ皇帝だけど、かの謎のインペラトールX氏とやらは私じゃないよ?違うよ?」
まだ謎のインペラトールX、と固有名称は……
いやよそう。陛下が違うなら違うんだ。そうしておこう。>おーす、モルガンお待たせー!
来ましたか、トトロット。
今日は茶会と伝えておかねばならないことがあります。
>んー?なんかあったのか?
(説明中)
>へーこの前そんな事があったんだ?凄いじゃんかー!
ええ、それで我が夫達はしばらくその中に入ってみるそうなのでトトロットも都合が着きそうならば一緒に入ってみますか?これが予定日なのですが。(予定日の書かれた紙を渡す)
>どれどれ?んー……結構先の話だな?これなら多分予定空けられるんだわ!ボクもお邪魔するぜーってマスター達にも伝えておいてくれよな?
ではその予定で進める様に我が夫にも伝えましょう。
>うん、頼むんだわ?
ところでその家って荷物も入れられるんだよな?
我が夫の話ではそのようでしたが?
>サンキュー、うーし!これでもっと沢山一度にモルガン達の服も運んでこれるな!流石にマスターの部屋をタンスやクローゼットだらけにするわけにはいかなかったからなー?なんかもう広さはどんな感じなのか今から楽しみだぜー!
ふふ、そういう事ですか……。(これまでにそれなりの量の服を受け取っていますがまだまだストックがあるという事ですね?流石はトトロット……、というべきでしょうか。)>たっだいま~♪︎(笑顔で工房に入ってくる)
おや、お帰りなさいハベトロットさん。
なんだかとてもご機嫌ですね?
>うん、聞いてくれよミス・クレーン!実はさー?
(説明中)
なるほど、それは楽しみですね?普段の業務の合間合間で沢山用意していましたし。
>そうなんだわ!これでもっと色々持っていけるしマスターが部屋にいる時でも遠慮なく着せ替えさせたり出来るって事だしなー?
では私もその日を何の憂いもなく迎えられる様に微力ながらお手伝いさせて貰くださいませんか?
>えっ?ミス・クレーンだって自分の分で忙しいのにいいのかよ?まだ日にちはあるし調整すればボク一人でも何とかなるんだけど……。
ご心配なく?既に今日の分は終わりましたし、今から二人でスケジュールを調整すれば当日までにより問題なく進められるはずです。
そうすれば当日にサプライズで持っていく新作を考える時間もゆっくり取れるでしょう?
>……凄いな?そこまでわかってちゃうのかよ?
ええ、貴女のウキウキした様子を見ればわかります、その方がより皆さんも喜んでくれるでしょうしね。
>……サンキュー。(照れ臭そうに帽子で半分顔を隠しながら)
いえいえ、ではこちらで寛ぎながらスケジュールの調整と新作の案を練りましょうか?
>うん、手伝わせちゃって悪いけど一緒に頑張ろうな!
お土産にまた写真撮ってくるからさ?(寝転がってニカッと笑う)
ふふふ……、楽しみにしておきますね?(優しく微笑む)脊髄羅馬怪文書『謎のネコチャンX』
ごくとーとつにカルデアのサーヴァントが軒並みネコチャンと化す怪現象が起きてしまった。
なんとか原因である特異点こそ死ぬ気で解消してきたものの、あまりにもかのボスキャラ殿の執着が根深かったので、ランダムにネコチャン霊基と化したサーヴァントがマイルームへコンニチハしてくる現象はもうちょっとだけ続く。らしい。
「おーよぅ来たよぅ来た、さて君はどの御仁なのかのぉ?」
今日もマイルームに突撃してきた黒いネコチャンをよしよししつつ、私は一人マイルームでキャッキャキャッキャとしているのであった。
今日コンニチハしてきたネコチャンは黒いボディに赤い首輪である。なのでストレートに行くならば、このネコチャンはノッブかもしれない。もしくは黒と赤のドレスの時のクリームヒルトさんかもしれない。はたまた剣が赤い時のシグルドさんかもしれないし、もしくは……いやいや、それは考えるのはよそう。万が一それだったら私、ド派手に爆発を決めてしまう。
『ふ、ふふふふ、くすぐったいよマスター』
──マスターは爆発した。このネコチャン、明らかにどう聞いてもコンスタンティノス陛下であらせられたからである。ていうかネコチャンモードでも喋れるんですね陛下。
『テスカトリポカ神程ではないけど、猫霊基がそこそこ長かったからなんだか慣れてしまって……あとはそう、ちょっとからかってみたくて、ね』
片脚を口元に寄せて、陛下はネコチャンモードのままからからと笑う。ですからそのカワイさが一番の火薬だし導火線だし爆弾なんですよ陛下。
なんてご無体な所業なんだ陛下。
しかし『でも身体はちゃんと鍛えておきたいからね』とご要望にお応えして、容易く陛下とネコジャラシで遊んでしまうマスターなのであった。うっふふ!トンチキにもシリアスにも巻き込まれてきたが、サーヴァントの猫化というのは未経験の事態であった。猫化して混乱する者、大人しくする者、猫の身体エンジョイ勢の3つに分かれ、混沌を極めるなどしたが、原因を何とか突き止め爆速で特異点も修正。翌朝には戻るだろう、とダ・ヴィンチちゃん(猫)が身振り手振りで伝えてくれた。
ネコチャンの回収も行ったからか、今日はどっと疲れた。マイルームに戻ろうと歩いていると、こちらに近づいてくる黒猫が目に入る。恐らくサーヴァントの誰かだ。
「自分の部屋には戻らないの?」
尋ねれば、鳴き声だけ返された。黒猫の正体看破と部屋までの誘導もしたいが、疲労でそれどころではなかった。今日くらいはいいや、このままマイルームに連れて行くことにする。
暫し撫で回し、吸ったりモフったり伸ばしたりしたが、寝る時間になっても猫は立ち去らない。まだベッドで丸くなっている。撫でてあげると、ゴロゴロと気持ち良さげに喉を鳴らした。
「このまま寝よっか。一緒に入る?」
にゃ、と返す猫と共に、掛け布団を被った。
翌朝、目が覚めると、なぜか隣でコンスタンティノスが寝ていた。勿論、元の姿である。
「はい?」
……あ、昨日の猫。あれコンスタンティノスだったのか。そう判明した瞬間、昨晩散々モフモフしたことを思い出す。──この皇帝を?モフモフして?吸ったりゴロゴロさせたり?
「な……っ」
とんでもないことをした。思わずガバリと起き上がったからか、コンスタンティノスも目を覚ます。
「……おはよう、マスター。昨晩は随分と可愛がってくれたね?」
ふふ、と笑う寝起きのコンスタンティノス。
「翌朝には戻るという話だっただろう」
「そうだけど……疲れてたから、つい部屋に……」
「うんうん、撫で回さるのも悪い気分ではなかったよ」
ドギマギする私に対し、皇帝はどこか余裕で、満足げにニコニコしていた。>バーゲストくん、ちょっと良いかね?
あら、どうしましたのエミヤ料理長?
追加のオーダーかしら?
>オーダーと言えばオーダーなのだが……、モルガン陛下が君に頼みたい事があるそうだよ?
陛下が私を……?
>ああ、ここは私が代わっておくからすぐに行った方がいい。
恩に着ますわ料理長!それでは失礼致しますわ!(エプロンを外して急いで厨房を出ていく)
>気持ちは分かるがあまり慌てず気を付けて行くように?
こちらの方は心配いらないのでゆっくりと話をしてくるといい。
>>……来ましたかバーゲスト。
お待たせしてしまい申し訳ございません陛下!!(頭を下げる)
>>顔を挙げなさいバーゲスト、私の方が突然呼び出したのですからその様に詫びる必要などありません。
はっ!……それで私に頼みたい事があると伝え聞いたのですが?
呼び出してくだされば私の方から陛下のお部屋まで伺いましたのに……。
>>料理長にも頼む事が有りましたので此方で話を進める方が都合が良かったのです。
そのままだとやりにくいでしょう?そちらに座ったらどうですか?(自分の対面の席へ座るように促す)
で、では失礼して……!(呼吸を整えゆっくりと席に着く)
>>宜しい、では本題に入りましょうか?>バーゲスト、先日の報告の時に通達した内容を覚えていますか?
当然覚えております、後日マスターの部屋にて客を招いてルル達の新居祝いを行う為その日にもし私達の間で何か騒動が起きたとしても陛下やマスターの判断を仰がず各自の判断で済ませるようにというお達しでしたね。
>その通りです、そしてその日はお前達にも暇を与えましたね?
そして料理長に確認したところ此方の厨房に入るだとか……。
はい、その予定ですがもしや私に頼みたい事というのは料理関連の事で……?
>察しましたか、そうお前に当日に出す為の菓子を用意して貰いたいのです。
菓子を私に……ですか。(パーティー用の料理ならば自信はありますが……、菓子となると陛下のお眼鏡に敵うか少し不安ですわね。)
>……これは妖精騎士としての命令ではなく、個人としての願いですから断っても構いませんよ?
お前が無理だというのならば他の者に頼みますので?
……少し時間を頂いても宜しいでしょうか?
>ええ、構いませんよ?
私は茶でも飲みながらお前の結論を待ちます。(紅茶に口をつける)>……。(こちらの厨房に入るようになって菓子方面のスキルも趣味でやっていた頃よりは上達はしましたわ……、ですがやはりエミヤ料理長達の作った物に比べると見劣りするのは明白……!そんな私が陛下の大切な祝いにお出しして問題ないのでしょうか?しかしだからといって私に声を掛けて下さった陛下の御期待を裏切る訳には……!!)
>>……。(少し離れた席に移動して一人悩むバーゲストを無言で見つめる)
失礼、注文の品はこちらでよろしいかなモルガン陛下?(ケーキを持ってモルガンの隣に現れる)
>>ええ、構いませんよ?バーゲストの分は此方に戻ってきたら渡します。
了解した。(ケーキをモルガンの前に並べる)
……随分と悩んでいるようだなバゲ子くんは?
>>ええ、ですがバーゲストがどのような結論を出そうと構わないと伝えてあるのですが……。
バゲ子くんならば己に出来るか否かは即断即決するだろうし悩むという事はそれだけ自分のレベルを客観視出来ているという事……、これを越えられれば彼女はさらに一皮剥けるでしょう。
同じキッチンを預かる身として私としても頼もしい話だ。
>>ええ、ですが結論によってはあなた方の助力も必要になるかもしれませんが……。
ああ、承知しているよ?
その時は微力ながら力添えさせて貰おう。(恐らくだがバゲ子くんの性格からしてそういった事態には早々ならないと私は思うのだがね……?)……よし!(モルガンの前に戻る)
>結論は出ましたか?
ええ!陛下!このお話受けさせて頂きますわ!
>ほう?先程まで悩んでいたとは思えぬほどはっきりした答えですね?
ええ、わざわざ陛下の貴重なお時間を頂ましたし半端な気持ちでは応えられませんもの!やるからには自分としては最高の物をお出ししてみせますわ!
ふふ……。(料理長の言った通りこれならば一皮剥けそうですね?)
……陛下?(あの陛下が微笑みを?)
>解りました、では我が夫に参加人数の最終確認を取って改めて通達します。
それまで待機していなさい。
……はっ!仰せのままに!
……バーゲスト、貴女の成長に期待します、そしてこれを。(先程届けられたケーキをバーゲストの前に置く)
あ、ありがとうございますわ?(まさか陛下からケーキを賜るだなんて……。)我が夫、ただいま戻りました。
>お帰り、バゲ子さんとのお話どうだった?
>>……♪︎(とてとてとお出迎え)
出迎えご苦労ですお前達。
結論から言えば承諾を得られました、随分と悩んだようですが……。
>そっか、でも受けてくれたのなら良かった。
ルル達をバゲ子さんもお祝いしてくれるってさ?嬉しいね?
……♪︎(喜んでマスターの前をぱたぱたする)
それで確認しておきたい事があるのですが良いでしょうか我が夫?
>あっ、うん何かな?
この催しに参加するのは以前に確認した者達で予定通りの日に開催することに間違いありませんね?(予定表を取り出す)
>うん、こちらは特に変更はないよ?
多少荷物も入れるしあんまり人数多くなっても大変だしね?お客さんとして呼ぶんだし。
宜しい、では改めてバーゲストに伝えましょう。(……念の為余り作り過ぎないように、と一言添えて。)……そろそろですかね?
>お待たせー、ルルくんの定期メンテナンスとパーツ交換無事終了したよー?(ルルを抱えて奥から出てくる)
>>……♪︎(ピカピカの新パーツに変わってご機嫌)
ご苦労でしたね、ダ・ヴィンチ?その様子では特に異常は見受けられなかったようですね?
>勿論だとも!特に今回はもうすぐルルくん達のお祝いがあるってことで念入りに調べたからね?
いつもと変わらない結果ではあるけど今回も何の心配も要らないと胸を張って言わせて貰うよ?(汚れないよう小さなシートを敷いてルルを机の上に降ろす)
ふふふ、何時もながら頼もしい限りです。
>>……♪︎(ぺこりとお辞儀)
>うん、可愛いお辞儀ありがとうルルくんそしておめでとう!今回は都合が合わなくて行けないけれどいずれマシュと一緒に家に遊びに行くからねー?(握手を交わす)
>>……♪︎
……ええ、その時は我が夫と共に歓迎しますよ?
>あははありがとうそれは楽しみだね?あっそうそうモルガン陛下にも渡す物があるんだった!ちょっと待っててくれるかな!?(再び奥に引っ込む)
……ルル?そこに居たままでは邪魔になりますから此方へ来なさい。
>>……!(モルガン側のテーブルの端まで移動)
……降りた方が良いのですがせっかく身綺麗にしてもらったので今回は良いでしょう。(……ダ・ヴィンチが私にに渡したい物と言うと……、以前頼んだあれが完成したということでしょうか?)我が夫、ただいま戻りました。(ルルを抱えて部屋に入る)
>お帰り、今日は珍しくモルガンがルルを抱えて来たんだね?ルル預かるよ。
ええ、今日はせっかく新しく綺麗になったのでその方が良いのでは?とダ・ヴィンチからの提案で。
>>……♪︎(モルガンからマスターに移動)
>本当だ、ピカピカだね?良かったねルルー!
>>……♪︎(照れ照れ)
>これで良し……と、カボも後でスペアの新しい方に変えようね?もうすぐ二人のお祝いだからね?(カボの隣にルルを降ろす)
>>>.……!(コクリと頷く)
カボは後で入れ換えるとしてルルは当日までそのまま休んでいなさい。
まだ日はありますがあまり動かなければ多少の汚れくらいならば直前に拭き取れば問題ないでしょう。
>>……!(敬礼)
宜しい、そして我が夫にも渡す物があります、此方をどうぞ。(カメラを渡す)
>うん?これ……デジタルカメラ?どうしたのこれ?
予てよりダ・ヴィンチに依頼していた私の為の試作品が完成したとのことで。
それを我が夫に預けますので当日までに習熟しておくように?
せっかくの祝いの席……、どうせならば気兼ねなく使える端末に遺しておきたいのでは?
>あーなるほど……、うんそうだね!気遣ってくれてありがとうねモルガン?ンー、バレンタインの返礼……返礼……さて、どうしたものか。(※ほわんほわんほわん終末〜的な効果音)
装置の俺『クク 俺よ。悩む事など。俺に出来る事といえば決まっている。しからば、そら、宝具展開(ハリアップ)、宝具展開(レッツデストロイ)』
いや……いやお前、北欧異聞帯でもうやったろ。やるとしたらそれは最後の最後の手段だ。却下。
騎士の俺『なら詩集でも贈るか。なんならお前も一個囁け。ホラ、竜殺しとかローマ皇帝とか…………間男、とか、見本ならごろごろいるだろ』
成程、詩集……しかし最後……イマジナリ俺にしてはなんかこう、だいぶ、頑張ったな。まぁ候補としてはアリか。
探偵の俺『そもお前、オフェリアが普段、何をしているかをそれなり近くで見ているのだ。なら自ずとわかるだろ』
ンー、普段、普段のオフェリア……業務以外なら……菓子作り、か。フム。じゃあ、なんだ、とりあえず粉、粉か。
理性の俺『数ある菓子作りの材料から粉ッ!?イ、イヤまぁいい、俺にしては頑張った方だ……!しかしだな、菓子そのものを贈るんでもいいんじゃないかなぁ!?(※大声)』
なんかゆるいし主張が強いイマジナリ俺だな……まあ菓子を貰った訳だしな。真っ当な意見だ。
邪竜の俺『──全部で』 ──!?
ーーーーー
──うん、助手さん、そんな訳でね。スルトに貰ったの。詩集、ちょっと良い小麦粉、マカロンと【終末券】。曰く、題して『欲張り終末セット』。
「最後のやつッ!?う、うん、それはそれとして……まぁ、たくさん、考えたんでしょうね」
──ふふ、そうね、きっと。せっかくだから、これでパウンドケーキでも焼こうかしら。ハーフアップ!そういうのもあるのか!
今年のホワイトデー礼装に写されたコンスタンティノスの姿を見てニッコリする。結んだ部分も下ろした部分もあるお得な髪型だ。サラリとした黒い髪が美しい。
「綺麗……」
「ふふ、ありがとうマスター」
いつの間にか背後にいたご本人に声をかけられる。スーツ姿で、勿論髪は短めだ。この髪型も綺麗だね、と彼に話しかける。
「長い方がアレンジの幅も広がるが、この短さはサッパリするからね。ところで」
コンスタンティノスは私の髪をそっと撫でた。
「マスターもバリエーションを増やしてみてはどうかな?」
確かに髪型のバリエーションは随分少ない。シュシュを使うか、使わないか、ポニーテールにして纏めるか。普段のアレンジはその程度だ。ついつい、いつもの髪型にしてしまう。正直面倒なのもあった。
たまにはアレンジして気分を変えてみるのもいいかもしれない。
「んー、それじゃあ……ハーフアップ、やってみようかな」
直前まで見ていたからか、真っ先に思い浮かぶのはその髪型だった。
「うんうん、よく似合いそうだ。楽しみにしているよ」
相変わらず髪を撫でながら微笑むコンスタンティノス。そこまで心待ちにされてしまっては適当に結んでいられないな、と腹を括るのであった。……どうでしょうか?私の好みで今度のお祝いの試作ケーキを作らせていただきましたが陛下とマスターのお口に合うかどうか……。
>凄く美味しいよ?ね?モルガン?
>>ええ、これならば仕事をこなしたと言えるでしょう……。(頷く)
当日も頼みますよバーゲスト?
はっ!お任せ下さい陛下!!(ふぅ……これで一安心ですわね……!)
>良かったねバゲ子さん!
ええ、マスターも陛下もお忙しい中私の我が儘に付き合って頂き感謝しますわ?
>気にしないで?こっちが頼んだんだしぶっつけ本番は怖いからね?
それにバゲ子さんの美味しいケーキが食べる機会が増えて嬉しいよ?ありがとうバゲ子さん。(屈託のない笑顔を向ける)
……っ!!(なんてことですの……!今のマスターはいけませんわ!ご飯を貰ったことでまるで警戒心のなくなった子犬を前にしているようですわ……!!ああ、思わず抱き締めてしまいそう……!!)
>>……バーゲスト?(じろり)
はっ!?わ、私は無事評価も貰えたことですし再び食堂での業務に戻りますわ!それでは!!(慌てて部屋から出ていく)
>うんまたね?
……バゲ子さん、なんだか急に慌ててたね?どうしたんだろう?
>>……さあ、何故でしょうね?>おーいマスター?ちょっと手伝ってくれるかー?(部屋の外から声を掛ける)
>>ハベにゃん、どうしたの……?ってなんか随分いっぱい持ってきたね!?ルル達のためにありがとう預かるよ。(両手に複数紙袋を持ったハベにゃんから荷物を受け取る)
>ふぅ……サンキュー!マスター!その辺に置いといて良いからさ?
トトロット、まだ祝いの予定時刻からは大分早いですがどうしたのですか?
>へへ、他のお客達がいるところで荷物いっぱい持ってきたら迷惑だろ?
だから先に運びこんどこうと思ったらちょっと張り切り過ぎたんだわ……。
……張り切るのは構いませんがそういう場合は事前に此方に連絡を入れる様に?
人を向かわせますので。
>>そうだよ?一つ一つは比較的軽いとは沢山持ってるとかさ張って歩きにくいから危ないよ?
>ごめんごめん次からはそうするんだわ?
ところで二人は小規模とはいえせっかくのお祝いなのにいつもの格好なんだろ?
ボクが二人の分も持ってきたから先に着替えて他のやつら驚かせようぜー!?ほらこっちこっち!(モルガンとマスターの手を引っ張る)
>>わわっ!?引っ張ったら危ないよハベにゃん?(急に引っ張られて少し前のめりになってハベにゃんにぶつかりそうになる)
おい、トトロット!?
だから自身が危うくなるような真似は控えろと……!失礼致します、今日は呼んで頂き光栄です。
>『お邪魔します。』(ペコリとお辞儀)
>>あ、いらっしゃい!エン、呼延灼さん。
>>>む、来ましたか。
はっ……!?
お二人のそのビシッとしたドレスとタキシードのお姿は!?
私普段の格好で来てしまったのですが!?
>>あ、その事なんだけどさ……?
ひょっとして場違いですか?!場違いですね!!さっさと消えます!ありがとうございました!!!(キラキラと光り始める)
>『わー!?落ち着いて!!』
>>待って待って!!消えないで!?大丈夫だから!呼延灼さんのも用意してあるって!!(慌てて呼延灼の手を掴んで引き止める)
それを早く言って下さいマスター!危うく私のバズりチャンスを逃してしまうところでした!!(キリッ)
>>……うん、ごめんね?
それでどちらに向かえば?
>>あっちでハベにゃんが待ってるから行ってあげて?あ、エンも一緒にね?(簡易試着部屋から半分顔を出して手招きするハベにゃんを指差す)
解りました!では呼延灼&エンより輝く為に突撃します!!では後程!(エンを抱えて颯爽と試着部屋に向かう)
>『あ~れ~。』
>>>調子が良くて結構ですね……?トラマカスキ失礼します、よ?(ドレスで着飾ったテノチティトランがカートを引きつつ入ってくる)
>……来たか。(少し目を細める)
>>あ、いらっしゃいテノちさん!今日はルル達の為にありがとうね?
ふふ、良いのですよトラマカスキ?その格好似合っています、ね?
>>ありがとう、テノちさんもそのドレス似合ってるよ?
それは当然でしょう?今回はトラマカスキ達の前で私の作品を御披露目する場でもあるのですから最高の出で立ちで、ね?(マスターに微笑む)
>我が夫?これで参加者は全員揃いましたね?
>>うん、後でバゲ子さん達がケーキと料理を届けてくれる予定だけどすぐ戻っちゃうみたいだしね?
>宜しい、ではテノチティトラン……でしたか?早速で済まないが準備に入って貰っても?
……ええ、此方としてもそのつもりでしたので?
では『我が夫』はあちらに手を貸してやりなさい。
その間に私の方もパーティーの準備をしておきます。
>>うん、了解よろしくねテノちさん。
ええ、頼みます、ね?『私のトラマカスキ』?
>>>……。(なんかマスターを挟んで二人の間で視線がバチバチしてる気がするんだわ……。)
>>>>ぴぇ……!(ハベにゃんの後ろで二人の余波でまたキラキラしかけてる)さて、我が夫達も移動したところで……。
トトロット?少し確認したいことがあるのですが良いですか?
>ん?どしたー?(モルガンの側に移動)
他の皆は正装に着替えましたがお前だけは普段と変わらぬ装いのままですが……、着替えないのですか?
>ボクは今日はこのままでいいんだよ、裏方だし皆が着飾って喜んでくれてるの観れれば十分なんだわ?
そうはいきませんね、お前も私が招待した客の一人なのですから皆が正装するならばお前もしなければなりません。
>なんか目が怖いんだわモルガン……?そう言ってもボクの分用意してないしさー?
そんなこともあろうかとダ・ヴィンチを通じてミス・クレーンからお前用の衣装を預かっています。
>なんだよそれ!ボク聞いてないぞ!?謀ったなミス・クレーン!!ボクは着替えなくて良いってば!(脱兎の如く逃げる)
……逃がしません。(パチンと指を鳴らす)
>>はっ!(合図とともに呼延灼がハベにゃんをがっちりホールド)
>うわっ!?何すんだよー呼延灼ー!放せー!!
>>すみません、ハベトロットそれは聞けない相談です。
何故ならば!この場この瞬間がアサシンクラスである私のまたとない見せ場となるからです!!
恨むならば私ではなく自身がライダークラスである事を恨んでください!
>おーまーえーなー!?
よくやりました、そのまま試着部屋へと連れていきなさい。
安心しなさい、この衣装はトトロットに必ず似合うと私が保証しましょう……。>むー……!(着替えさせられて真っ赤になってむくれる)
いつまでむくれているのですトトロット?
もう少しで向こうの準備も終わる筈です、切り替えなさい。
>>そうですよ、そんな顔してたら折角お似合いの愛らしいドレスが台無しでもったいないですよ?
>……!(顔真っ赤のまま無言でぽすぽすと呼延灼のドレスを叩いたり引っ張ったりする)
>>あっあっ、やめてください!折角のドレスが~!?(逃げる)
>破れてもボクが完璧に直してやるから気にすんなー!待てこらー!!(追いかける)
はぁ……。
>>>陛下失礼致します、まずお茶会用のケーキをお届けに参りましたわ、追加のお食事の方はまた後で届けに来ますのでお待ち下さい。
ああ、ご苦労でしたねバーゲスト?それはそちらに置いてもう一つ頼みたいことがあるのですが……。
>>>皆まで言われずとも解りますわ、陛下少々お待ちを。妖精騎士ガウェイン鎮圧して参ります。(ケーキを置いてエプロンを外し鎧に換装)
……解っているとは思いますが、これからが本番なのでなるべく場を荒立てず穏便に事を進めるように?……落ち着きましたか?
>……うん、色々ごめんなんだわ。(ショボン)
>>ずみまぜんでじたぁ……!!叱らないで!!(号泣)
>>>では陛下、私はこれで失礼致します、また後程持って参ります。
ええ、ご苦労でしたねガウェイン?
……此度の事は不問にするので早く立ち直りなさい?我が夫達が準備を終えて戻ってくる前に。
今のままではあのテノチティトランとやらに示しがつきません。
>……そーだな?(警戒してんなぁモルガン……、アイツ結構ぐいぐい来るもんなぁ。)
>>……。(今の私の状態では示しがつかないということは逆にきちんとしていれば示しがつくということ……つまり私はそれだけモルガン陛下に認められているということ!そしてこなせばお褒めの言葉を戴けるということ!?)
>お、おい?なんか震えてるけど大丈夫かー?
>>先程はお見苦しい姿を見せて大変申し訳ありませんでした、この有能アサシンたる呼延灼の真髄……!今よりお見せしましょう!!(先程までの泣き顔が嘘のようにキリッとした仕事人の顔に)
>お、おう……。(いつ見ても一瞬ですげー態度の変わりようなんだわ……。)
……うむ。(それを最後まで維持出来るのならば良いのですが……。)差し伸べられた手と、その持ち主を、交互に見つめる。
ようこそいらっしゃいました、なんて言われて、こちらに手を差し伸べてくれて。そんなコンスタンティノスの背後にはロムルスとカエサルがいて。3人分の視線を一気に浴びて緊張してしまう。
「マスター?」
惜しげもなく素手を晒しているコンスタンティノスが、固まっている私を心配そうに見つめてきた。
「少し、緊張して……」
それを見かねたのかカエサルが声をかけてくれる。
「そう気を張るな、休息の旅なのだから」
「うむ、存分に休むが良い」
ロムルスにまで言われてしまい、もう後には引けなくなった。ここまでしてもらって応えないのは逆に失礼だろう。
「……よろしくお願いします……」
コンスタンティノスの手に、そっとこちらの手を乗せる。令呪の無い左手だ。初めて直接触れ合う掌は、体温が伝わってきて心地良かった。
「うん、では行こうか」
優しく握られ、そのまま手を引かれる。
「待って、繋いだまま?」
そう尋ねても、彼は微笑むだけだった。どうやら、簡単には離してくれないらしい。「ご存知ですかスルトさん。このトンネルは『出る』そうですよ」?
見るからに建造物なのだから出口くらいあるだろう……そうじゃない?
フン?とあるならず者共の事故、連鎖する怪奇……なんだ、その手の話か。それが恐ろしいというなら助手よ、今お前が必死で袖を掴んでいる俺も似たようなモノだが……
「スルトさんは話が出来るから大丈夫」?
そんな認識でいいのか……それはそれでお前、俺の事をナメてはいないか?
「しっかり考えた上で事件に爆発オチを齎す人をナメられる訳がない」?
他人を歩く爆弾扱いしている節があるの、引っかからんでもないが、クク お前なりに俺をそれなり恐れているという事なら、まぁ、良しとしよう。
……ン。まぁこのくらいなら、煙草だルーンだを使うでもないだろ。
「はぁ!?このくらいなら!?嫌だガチなんですか!!?ウワーッッ!!」
五月蝿い。ホントに五月蝿い。これ以上の回り道は俺も面倒だ、ホラ、行くぞ。
ーーーーー
ほらな。このくらい、こんなものだ。なにも来なかったろう。
「ふざけんなー!とか、リアルガチ怪獣ー!とか、もうやだおうちかえるー!とか、お化けにあるまじき悲鳴しか聞こえなかった」?
クク 俺の身体は元は『炎』、どうしたって亡霊共には彼岸を連想させる。できるだけ関わりたくはないモノだからな、そうもなるだろうよ。
「とりあえずスルトさんとなら曰く付きの場所でも安全」?
……まぁわざわざ、彼岸への導として、火を貰いに来た物好きもいるにはいるがな。
さて、とっとと帰……いやまだかかるか。面倒だな。
何故?
俺は無傷だが、お前には要るだろう。服の手形を落とす洗剤。>お待たせしました、ね?
>>準備終わったよー。
む、終わりましたかご苦労でしたね我が夫。
>>>二人ともお疲れー、結構時間かかってたけど二人だけで大丈夫だったのか?
>>うん、せっかくだから周囲に先に荷物運んでそれを気にならない様に布を被せたりジオラマの土台を設置して見栄えを良くするために色々動かしたりしてたからね?
>時間は掛かりましたがそのおかげで納得の行く出来映えになりました……そうですねトラマカスキ?
>>うん。あれならバッチリだよテノちさん!(ぐっと拳を握る)
>フフフ……、景観には手を抜けませんから、ね?
……では一通り準備も出来た事ですし本日の主役達を呼びましょうか?
>>>そうだなールル達待たせてるし。っと記念写真も忘れない様にしなきゃな?(荷物からカメラを取り出す)
>>>>では私が呼んで参ります!!かまいませんねマスター!!(ここは主役達を華麗にエスコートして目立つチャンス!!)
>>う、うん……、お願いするよ呼延灼さん?(なんだかすごい張り切ってるなぁ……。)>皆様お待たせしました!主役の皆様をお呼びしても良いですか?(特設カーテンから顔だけ出して確認を取る)
>>おっきたなー?待ってたんだわ!(カメラを構える)
>>>勿論です、入りなさい。
>了解しました、では行きましょう!
パチパチパチパチ……
……♪︎(拍手が鳴り響く中カーテンが左右に開いておめかしした三人が手を繋いで並んで入場)
>>>ほう……?これは。
>>>>わールル可愛い!カボとエンはカッコいいよ!(拍手をしながら撮影)
……♪︎(照れ)
>>おいおい嬉しいのはわかるけど主役で着飾ってるんだからもっとカッコつけてシャキっとしなきゃダメだぜー?(パシャパシャ)
……!(それぞれ自分なりにキメポーズを取る)
>>いいぞー!その調子その調子ー!(パシャパシャ)
>>>>こっちにも目線ちょうだーい?(カシャカシャッ)
>マスター!ハベトロット!!私も一緒に写るようにお願いします!!
>>>>>ふふ……。(トラマカスキの凄い盛り上がり様……、これがこの後私の作品にも向けられるのだと思うと……昂ってしまいそうです、ね?)……いよいよ私の作品のお披露目の時間ですがちゃんと見える配置へと着きました、ね?
>おう、ちゃんと見えてるぞー?(ルルとカボを抱きながら答える)
>>もうすぐエンの家が出来ますよ楽しみですね!(抱き抱えたエンに語りかける)
>>>『うん!ありがとう!』
ではこれより布を取ります、トラマカスキ撮影の準備は出来ていますか?
>>>>うん、ちゃんと用意してるよー?(カメラを構える)
では……!とくとご覧なさい!(バサァっと勢い良く布を剥ぎ取りガラスケースに入れられたミニチュアの家屋がお披露目される)
パチパチパチパチ
>>>>うん、やっぱりこの位置で正解だね!(カシャカシャッ)
>おーすげー!、資料とかで見かける日本の家のイメージそのまんまなんだわ!!(パシャ)
ふふふ、現在は保護の為一時的にガラスケースを被せていますが勿論後で中に入ることも出来ます、よ?(周囲の反応に満足げに頷く)
まずは中に入る前にガラス越しに近づいて外観のディテールの確認からお勧めします、よ?
>おー!ほら見に行こうぜー?モルガン?(立ち上がって隣のモルガンを促す)
>>>>>ええ……、その様に急かさずとも解っていますよトトロット?(ゆっくりと立ち上がる)>うん、うん。(頷きながら色んな角度から写真を撮る)
トラマカスキ、撮影は順調?(さりげなくマスターの後ろに移動)
>あ、テノちさん、うん我ながら良い感じに撮れてると思うけど見てくれる?(撮影を止めて撮った画像をテノチティトランに見せる)
ええ、トラマカスキはカメラの扱いは素人だと聞きましたが良く撮れてます、ね?
>なら良かった、こっちはさっき撮った皆が集まって注目してるところね?皆テノちさんの作ったジオラマの精巧さに感心したりで楽しそうにしてるのが撮れたよ?
流石ですね、トラマカスキ?
あなたがカメラを向けると嬉しそうに笑ったりジオラマを背にポーズを取ったりしてより楽しそう。
>うん、ありがとう!楽しそうなのはテノちさんのおかげでもあるけどね?
ふふ……、二人の共同作業の賜物です、ね?
>>……二人で仲良く歓談も結構ですが一通り見終えましたしそろそろ本題である中への入り方を知りたいと思うのですが?
……確かにそろそろ頃合いです、ね?
>うん、じゃあ事故の無いように自分達は一旦席に戻ってるね?
ハベにゃん達もこっち戻って来てー?さて、いよいよ入り方の説明ですが……、私がただ説明するだけよりも誰かに実演して貰った方が解りやすいかと。
トラマカスキ、すみませんが誰か一人選んで貰えますか?
>うん?そうだなぁ……?(周囲を見渡す)
(ルル達は主役だし出来れば安全を確認してからの方が良いかな?モルガンは中に入らないでこっちでテノちさんと二人で話する予定だし……、となると)それじゃ……、呼延灼さんお願い出来る?
>>わ、私ですか!?
>うん、万が一トラブルが起きても呼延灼さんなら対処しやすいかなって?
>>>ええ、良い判断かと思います我が夫。
>>(マスターと陛下に頼りにされている……!嬉しい!)解りました!やらせていただきます!
では此方へ、それとこの通信端末を。
ちゃんと中からも連絡が出来る事を証明しないといけませんから、ね?
>>>>エンはルル達と一緒にボクが見てるから頑張れよ呼延灼!(まーもしなんか深刻なトラブル有ってもセルフキラキラ退去で戻れるから問題なさそうだしなー?)>再びジオラマの前に来ましたがこれからどうしたら良いのでしょう?
ではまずガラスケースを外して……、ミニチュアに向けて手をかざします。
>こうでしょうか?(手のひらをミニチュアに向ける)
ええ、そして注視したまま中に入りたいと念じると……。
>すみませ~ん入れて貰えませんか?(突如体が光始める)
わわっ!?なんか変な感じが!?(パシュンと姿が消える)
>>おー!すげー!一瞬で消えたんだわ!?
では端末を通じて呼び掛けます、ね?無事に入れましたか?
>『バッチリです!家の中からは大きなマスター達の姿が見えます!』(端末から呼延灼の声が響く)
結構、では入り口の近くに上下のボタンがあります、ね?
>『あ、はいありますね。』
そのボタンの下の方を押すと土台が下がります。
>『了解致しました。(ぽちっ)
おお、景色がどんどん下がっていきます!』
下がり切ったら扉から出てきて下さい、ね?
>呼延灼!無事に戻りました!問題ありませんでした!(光を伴って扉から出てくる)
パチパチパチパチ
ご苦労様でした、ね?今回は実演で一人でしたが周りを囲めば複数人同時に入れますし荷物も入れられます、よ?では最後に注意事項として入る時はどの高さの位置からでも入れますが出る時は一番下まで降りないと出れません。
先程やって貰った様に中から操作出来ますが外からでもこのリモコンで昇降可能なのでこれは後でトラマカスキに渡しておきます、ね?
>うん、ありがとうテノちさん。
お待たせしました、ね?
これで問題なく中に入れますので入場希望者達は集まってください、ね?
>ケーキは持った、しまう荷物も近くにおいて……と。
それじゃ行ってくるねモルガン、テノちさん?
ええ、私達はお茶を飲みながら話をしているのでこちらの事は気にせずどうぞ?
>>後でそちらにバーゲストがピザを届けに行くので楽しみに待っているように。
>うん、それじゃ皆準備はいい?
>>>あ、ごめんちょっとモルガンと話するから先行ってて欲しいんだわ?終わったらすぐ行くからさー?
>うんわかった先行ってるね。(マスター達の姿が光になって家の中に消える)
>>……それでどうしましたトトロット?
>>>うん、マスターが居ると言いにくかったんだけどさー?二人で話するのはいいけどマスターの事でケンカすんなよー?
>>ふっ、そのような心配は不要ですよトトロット?
ええそうです、ね?
>>>そうか?ならいいけどさ?んじゃボクも行くんだわ!(ハベにゃんも家の中に入る)
『もしもこれから起こるとするならばそれはケンカなどではなく……、戦争なのですから(、ね)?』(互いに視線を合わせ不敵に微笑み同じ言葉を口にする)さて、先に礼を言っておきましょう、今回は我が夫とルル達の為によくやってくれましたね?
>お気になさらずに、趣味の延長のような物ですしこちらにも利はありましたから、ね?(紅茶に口をつける)
……おかげでトラマカスキの好みも把握出来ました。
(ぴくっ)……その事ですが我が夫には既に私が将来移り住む為の凄い城を建てていますのでそちらは必要ないかと?
>(ぴくっ)……その城は別荘にでもしたらいいと思います、ね?
……別荘だと?(手に持ったカップが小刻みに震える)
>トラマカスキは庶民派なので豪奢な城に常にいるより素朴な家での生活の方が馴染み深いし好むと思います、よ?
ふふふ……、なかなか言いますね?
>ええ、良い機会ですしハッキリと宣言しておきましょう
他の事柄はともかくトラマカスキに関しては遠慮する気はありませんのでそのつもりでお願いします、ね?(口許は微笑みながらも鋭い視線を送る)
やはりそのつもりでしたか……、では此方も遠慮は要りませんね?
>ええ勿論です、ね?(何か先制で仕掛けて来るかと思ったのに……、遠慮はしないと言ったけどトラマカスキを困らせるような直接的な真似はしないということ?)
……心配せずとも今ここでは何もしませんよ?今日は賓客として招いているのですから、それと紅茶ばかりでなくケーキにも手をつけたらどうですか?(テノチティトランの前のケーキを指差す)
>……いただきます、ね?子供の時に観た、ある映画の悪役だった。
要はずっとずっと、いつまでも好き勝手に過ごしていたかったそいつは、自分の映画(せかい)の『おわり』の文字を閉じ込めて。夢見た自由を謳歌していた。
さすがにあそこまで自分は悪辣で横暴で、突飛な事をしでかすキャラではない……と信じたいけれど。
人を手にかけた。大きな秘密を隠した。それでも、そのまま自由になりたい。ずっとずっと『おわり』なんて来なければいい。……などと思っている自分は、あのキャラクターとまぁまぁ、大して変わらない気もした。
「……マンションから飛び続ける物好き共を調べろと。マスター、オフェリア・ファムルソローネからの命令で来た。『探偵』スルト。クラスはセイバー。以上だ」
その日、警察官達とマンションにやってきた赤い瞳の男は端的に、機械的に、何もかもを突き放すように、そう名乗って。
「なるほどそうですか。それで、その、探偵さんは私に何を聞きたいのでしょう」
「ン──このマンションで死んだ奴らは。『本当に7人だけ』か?」
その『探偵』は端的に、機械的に、私の何もかもを貫くように、そう尋ねた。
「えー……?いいえ、私は、何も」「そうか」
ならいい、と男は少しだけ私に視線をやって、次の住人に事件のことを尋ねに……尋ねに……。
ああ。隣の扉の音、その隣の扉の音、何もしない。
私の何が、私の向こうの部屋の何が、そもそも私の知らない飛び降りとやらの何が、あの男の頭の中でどう繋がったのかはわからない、けれど。
……きっと、私の終末(おわり)はあの探偵だ。
確信と諦めから目を閉じる。あの赤い瞳が、いつかの映画の結末のように、炎のように、いつまでもいつまでも、闇の中に残っていた。ヴヴヴ……(テーブルに置いていた通信端末が震える)
む?何事ですか?
>向こうから何か連絡があるようです、ね?
もしもし?(端末を通話モードに切り替える)
>>おっ繋がったんだわ?
どうしましたトトロット?何かありましたか?
>>いやそういうんじゃなくてさ?今皆で一通り部屋見て回ってきたんだわ?
そんでマスター達は改めて荷物の整理を始めてボクはモルガン達への連絡係を任されたってワケ!
>見て回った感想はどうでしたか?
>>おう!すげー内装もちゃんとしてるし部屋も何個もあるしルル達用の小さいベッドの他にお客用の普通サイズのベッドとかクッション付きのソファーまで用意されてて驚いたんだわ!
>ふふふ、そうでしょう?
私の力作ですから、ね?(頷く)
>>ところでこっちからは窓からモルガン達見えるけどそっちからは見えてるのか?
いえ、ここからだと少し距離があるのでトトロット達の姿までは確認出来ませんね?
>>そっか、こっちはデッカい二人の姿が遠くに見えてるからなんか不思議な感じなんだわ?
>近づけば見えますがそちらからはまるで巨人の様に見えてびっくりするでしょうから止めときます、ね?
……もう少し経てばバーゲストがそちらに向かうでしょうから驚かない様に我が夫達にも伝えておいてください?
>>あー、そりゃ確かにびっくりしそうだなー?わかった伝えておくよ?そんじゃまた後でなー?(通話が切れる)>ハベにゃん、お待たせー。
お疲れー、良い感じにセット出来たか?
>>ええ!マスターの指示に従いルル達の満足の行く様に設置しましたよ私が!
>うんありがとう呼延灼さん助かったよ?
>>>『ありがとう!』(横に並んでぺこりとお辞儀)
>>むふー!もっと褒めても良いんですよ?
さっきモルガン達に連絡したらもうすぐバーゲストが来るけど大きく見えても驚かない様にってさ?
>そうなんだ、あっ扉開いたよバゲ子さんかな?
おっどれどれ?(窓に近づいて確認)
おー、美味そうなピザ持ってるなー?モルガンに入り方を聞いてこっちに……。(どんどん一部を揺らしなからこちらに近づいてくる巨大なバゲ子)
……呼延灼?ちょっとマスターに目隠しお願いするんだわ?
>>了解!(マスターの後ろに回って手で目隠しする)
>えっ?なになに!?何があったのハベにゃん!?(慌てる)
ごめんなマスター?
外のバーゲストのアレはちょっと色々ド迫力過ぎてマスターには目の毒なんでこっち入ってくるまでそのまんまで頼むんだわ?失礼致しますわよ……、なにをしているんですの貴方達?(目隠しされているマスターが目に入る)
>あー気にしないで良いんだわ?呼延灼ーもう取っていいぞ?
>>……わかりました。(マスターにもう少しアピールしたかったけど仕方ないですね。)
>>>ふう、いらっしゃいバゲ子さんピザありがとうね?
お気になさらず、こちらそこのテーブルに置いてよろしいのかしら?
>>>うん、お願いするよ。
了解致しましたわ、では私はこれで……。(ピザをテーブルに置いて立ち去ろうとする)
>えー?もう行っちゃうのかよゆっくりしてけばいいのにさ?
いえ、まだ業務が残ってますし他の方達に迷惑を掛けるわ訳には……きゃっ!?(突然何かが両足に当たって驚く)
>>>>……!(ルルとカボとエンがそれぞれの足にしがみついている)
>ルル達もバーゲストに一緒に祝ってほしいってさ?
誘ってくれる気持ちは嬉しいですがそういう訳にはいきませんのよ?
>>>バゲ子さん、自分が外のモルガンを通してエミヤ達には連絡するからちょっと待っててくれる?
マスターまで……。
ふう、わかりましたわ?少し待ってもし許可が出ればの話ですが。
>よっしゃー!ボク達は応援してるから外との交渉頑張れよマスター!高杉さんをお迎えした。全身が面白さの塊みたいな人ではあるが、個人的に気になったのはあの三味線だった。
高杉さんの電磁三味線は何故か銃にもなる。しかもちゃんと弾ける。謎すぎる。あんなにおもしれー三味線を見せられたら、三味線弾きの端くれたる私とてテンションが上がるというもの。まあ、高校の時にちょっと触っていた程度ではあるが。
こうして、マイルームにこっそり置いてあった地歌三味線を引っ張り出す気分になったのだった。椅子に座って三味線を構えつつ、図書館で借りた楽譜とにらめっこする。さすがは式部さんの図書館、三味線の楽譜まで蔵書にあるとは……
「えっと……あ……あ〜……?」
三味線をゆっくり弾きながら、唄の音程を取っていく。少しずつ音が拾えるようになってきた。久々の感覚に懐かしさすら感じる。
「三千世界の──」
楽譜にたまたま載っていた高杉さんの都々逸。彼もこんな風に、三味線に乗せて語っていたんだろうか。
「鴉を殺s……」
そこまで歌ったところで、マイルームのドアが開く音がした。入ってきたのは赤い長髪の男性。どう見てもご本人登場。
「三味線の音色とは珍しいと思ったが、まさか君とは!」
はは、と笑う高杉さん。
「違っ……たまたま楽譜に載ってて目についただけで……!」
慌てて言い訳をするも、彼はニコニコしている。
「ん? 僕はまだ三味線の話しかしていないよ?」
その都々逸には触れていないだろう、と続ける高杉さんであった。
まずい。これは墓穴を掘ったかもしれない。
かあっと顔が熱くなる感覚と、高杉さんの笑い声で頭が混乱した。
勘弁してくれ社長……>もしもし?あ、テノちさんモルガンに代わってくれるかな?(外に連絡を入れる)
>>どーなるかなー?(ワクワクしながら足パタパタ)
……ハベトロット?なにやら浮き足だっているところ悪いのですけど陛下が職務を放棄するような事をお許しになられるとは……。
>あ、そうなんだ?うん、わかったありがとうバゲ子さんにはそう伝えとくね?(通話を切る)
エミヤ達にはモルガンから伝えておくから参加していいってさ?
なっ!?陛下のお許しが出ましたの!?(驚愕)
>>やったぜー!ルルー良かったなー!(隣のルルとハイタッチ)
>>>……♪︎(嬉しそうな笑顔)
マスター……、陛下は理由を仰ってましたの?
>うん、『恐らくこうなるだろうと思っていたので料理長には話は事前に通してあります、このような連絡が来た場合のみバーゲストを祝いに参加させるように、と。』……だって。
そう……でしたの。(既に周囲の反応を予測し手回しされていたとは流石陛下ですわね……。)
>>さーてこれで気兼ねなくバーゲストも参加出来るようになったから改めてピザで乾杯しようぜー?皆も座ってグラスの準備しろー?
……ええ、では改めてこのお祝いにお邪魔させていただきますわ?(席につきグラスを手に取る)>ん?土台が下がっていきます、ね?
そろそろ出てくるようですね?
>>ふー楽しかったんだわ!(ルル達を抱きながら出てくる)
>>>二人ともお待たせ、話合いは出来た?
ええ、目的は果たせました。
>>>なら良かった、テノちさん改めて今日はありがとうね?
>ふふふ、気にしなくてよいのです、よ?
>>そんでさー最後に皆でルル達の家をバックに記念写真撮りたいんでさー?モルガン達もこっちに来いよー?(手招き)
>それは良い提案です、ね?(おもむろに席を立つ)
トトロット達は何かとこういう記念に残す事柄が好きですね?(同じく席を立つ)
>>形として残すのは大事だからなーミス・クレーンにも見せるって約束したし。(それはそれとしてドレスの事は後でとっちめるけどなー!)
>>>>ええと……。(出来れば映えを意識して一番目立つところにいきたいが今日の主役は別だと理解はしているのでなるべく真ん中寄りをキープしようとしている)
>>>>>……。(目の前をうろうろされると少し煩わしいですわね……、身長の問題で私は最後列固定なので仕方ないのですけれども。)
>>全員集まったなー?そんじゃ撮るぞー?はいチーズ♪︎(自分達にカメラを向けてパシャリ)>ただいまー。
戻りましたか、我が夫。
毎度の事ながら部屋まで送り届けに行くとはご苦労な事ですね?
やっばり来て貰ったお客さんだからね、なるべくならそうしたいんだよね。
待たせちゃうモルガンには悪いと思うんだけど……。
そこは気にしなくても構いませんよ?此処に戻ってくるのは解っているのですから。
>あはは、そうだね?
そういえばルル達は家の中?(辺りを見回す)
ええ、中で休んでいますよ?明日からまた任務がありますからね。
>そっか、ところで今日はテノちさんとお茶飲んで話してたからルル達の家の中モルガンだけ見てないけど良かったの?製作者のテノちさんは入らなくても中は知ってるけど……。
ええ、私は入ろうと思えばいつでも入れますし、それに我が夫が内部を写真に納めたのでしょう?
今はそれを観れれば結構です。
>うんそれじゃ服着替えたら一緒に見よう?ちょっと待っててね?
ええ、ゆっくりで構いませんよ我が夫?
今からは二人だけの時間なのですから……ね?(微笑む)「急に遊びに来たと思ったら、なんか……ゴツいメイドさん……なにがあったんですか」?
……ム、なんだ助手、お前覚えてないのか。
昨日『今から負けた人がコレ着てなんかしよう』って、ぐだぐだと雑に決めて、事務所の奴らだの、暇した近所の英霊だのでUNOをして、更に無駄にお前が大勝したんだろう。
ク、羞恥や悔しみが無い、といえばウソになるが……まぁ約束は約束、更には事務所も休み。
断る理由も無い、なんかしてやろうじゃないか。
「律儀ッ!!ええ、じゃあ……今からカレー作るから、手伝ってくだされ……」?
承諾した、助手。もとい、ご主人サマ。
……なんだ、コレ着た奴はご丁寧にこう言うとか言わないとか、作法がどうのとか聞いたが?
「そこまで真面目に無理しなくていい」?
大して真面目にやらなくてよかったモノ、なのか?このあたりの界隈の作法はよくわからんな。
──きゃー!ひったくりだわー!だれかー!
「ウワーッ、急に物騒!警察!アレ?スルトさん!?」?
(※スカートの裾から複数の刃物がでてくる鋭い音)
(※ひったくりに向かって全部投げられる音)
(※無慈悲にひったくりが縫い止められる音)
……フン、まったく。昼間から暇な事だ、やかましい。ほら、さっさと警察を呼べ。それからカレー作るぞ、ご主人サマ。失礼します。
>あ、いらっしゃいモルガン陛下!こないだのルル達の新居御披露目パーティー盛り上がったみたいだね?
ええ、ダ・ヴィンチのこの試作型映像端末も我が夫に預けて大変に好評でしたよ?(端末を取り出す)
>それはよかったよ?まだ試作だし一回調べ直してみてもいいかな?普段なら一回くらいなら問題無いんだけど縮んだりして特殊な状況だったみたいだし?
ええ、どうぞ?そうなるだろと思い持参して来たのですから。
>ありがとうー、……中の映像も拝見するけど大丈夫だよね?
ええ、問題ありません。
ああ……、それと一つ確認したい事があるのですが?
>うん?何々?
此処に来る途中トトロット達の工房の前を通ったのですが扉に張り紙で『現在多忙につき新しい依頼は一旦受注ストップなんだわ!ごめんな?』……と書いてありましたが何かあったのですか?
>あー……、あれね?この前のパーティーから戻ってきたハベトロットくんと揉めてね?
……打ちどころでも悪かったのですか?
>いや、多少叩いたりはしたけどそこは平気でその後パーティーの写真を見せたら色々有りすぎてキャパオーバーして鼻血吹いて倒れてナイチンゲール女史に捕まってベッドで一時安静。
その間ハベトロットくんが数日一人で頑張ることになっちゃってね……?
……はぁ、それはまたなんというべきか。>やぁグレイ、待たせたね?
あ、ライネスさん!来てくれてありがとうございます。
突然お呼び立てしてしまってすみません……。
>いやいや気にする必要はないさ?
丁度暇を持て余してたところに珍しくグレイからのラブコールだよ?そりゃすぐに駆けつけるってものだよ?(パチンとウインク)
ら、ラブコール……?
変なこと言って拙をからかわないでくださいライネスさん!?(予想外の反応に赤面)
>あっはっは、すまないね?
それで今日は何の話かな?
見たところアッドの姿が見えないが……、もしやアッド絡みの話かい?
あ、いえそうではなくて……、今日の内容はアッドがいても役に立ちませんし話の腰を折られても困るので部屋で留守番です。
>(サラッと辛辣なことをいう)……となるとプライベートの話かな?
それも同性相手に相談するべき内容と見た!
どうだい?合ってるかな?
はい……、その通りなんですがなんだか今日のライネスさんいつもよりテンション高いですね?
>そりゃそうさ?先程も言っただろうけど珍しい体験をしている真っ最中だからね?
これから何を相談されるのかを思うと心も踊るってものさ!(ウキウキしながらオーバーリアクションで力説)>さて、それじゃ今日の用事が何か改めて聞かせてくれるかい?
はい、これなのですが……(足元に置いてあった包みをテーブルの上に置く)
>これはまた結構な大きさの袋だね?中を見ても良いかい?
ええ、勿論です。
>どれどれ?これは……、化粧品のセットだね?それもなかなかの高級品揃いだ。
やはりライネスさんから見ても高級な品ですか……。
>うん、これは一体どうしたんだい?誰かからのプレゼントかな?
先日バーヴァン・シーさんに頂きました、お礼だそうで……。
>お礼?(確かにたまにグレイと話をしてるのは見かけるが……)彼女に何かしてあげたのかい?
はい、この前のお土産の根付けをお渡ししたのと……、少し話を聞いて貰った事の礼だと。(話というか愚痴なのですがそこはあまり言うべきではありませんよね……。)
>へー、それに対してのお礼にしては大分豪勢な事だね、それだけグレイがしてあげた事に感謝してるのかな?
そんな大した事はしてないのですが……。
それにそんな高価な物を貰って拙は何をお返しすべきなのかと……。
>別にお返しとか良いんじゃないかい?相手からのお礼なんだし本人に感謝は伝えてあるんだろう?
それは勿論!その時に伝えました!
>なら良いじゃないか、高級品貰ったからお返ししなければと変に意識するより今まで通りに接した方が彼女も喜ぶよ?
……そういうものでしょうか?
>そういうものだよ、ここでは自分を高く見せようとする必要はないのだからね?
もしそれで何かトラブルが起きたならばその時は私と兄上がなんとかしよう、安心してくれたまえ?(不敵に微笑む)
は、はい!ありがとうございます?(いつの間にか師匠が巻き込まれてます……。)「どーぞどーぞ、粗茶だけど」
そう言って高杉さんが出してくれたお茶は、とても美味しかった。急須で淹れたお茶だったものだから、そりゃ美味しい訳だ。
「あ、おかわり欲しかったら自分で汲んでね」
サラリと言い放つ彼を見て、仕方ないなあと笑う。
普段は高杉さんがマイルームに来ることが多いのだが、今日は珍しく、私が彼の部屋に呼ばれていた。要件はひとつ、私がいた日常の話をすることだ。以前、特異点で少しばかり学校の話をしたら、現代のことをもっと聞きたくなってくれたらしい。
そんなに面白い話かな、とも思うが、高杉さんは1ミリたりとも退屈そうな素振りを見せない。興味を持ってくれているようで何よりだ。
高校の話、部活の話、通学に使った電車の話──お喋りに興じているうち、喉が渇いてくる。
「お茶のおかわり貰いますね」
「ついでに僕の分も注いでくれ」
結果的にお茶汲み係になってしまった。
まあ、結局はこうして、隣でお話しするのが楽しいだけなのだった。高杉晋作は維新の時代にサイタマを中心に活躍した高杉重工の社長です。
Shinsaku Takasugi is the president of Takasugi Heavy Industries, which was active mainly in Saitama during the Meiji Restoration.
高杉さんにはいくつもの顔があります。
Takasugi has many faces.
高杉重工社長としてのフレッシュで威厳のある姿である「高杉晋作」
Shinsaku Takasugi, a fresh and dignified figure as the president of Takasugi Heavy Industries
落ち着きとフレッシュさを兼ね揃え、社員との交流も欠かさない「高杉準新作」
"Takasugi semi-Shinsaku " that combines calmness and freshness, and does not miss interaction with employees
古きも尊重し格式も重んじつつ全ての社員のために頑張る「高杉旧作」
"Takasugi old work" that respects the old and respects formality while working hard for all employees
長きの間、皆に親しまれ、多くの社員、地域住民から愛される理想の人ととしての姿である「高杉ベストセラー」
"Takasugi Bestseller" is an image of an ideal person who has been loved by everyone for a long time and is loved by many employees and local residents.
これらすべてを兼ね揃えた男、それが高杉重工社長、高杉晋作なのです。
Shinsaku Takasugi, the president of Takasugi Heavy Industries, is the man who has all of these things.
翻訳協力:Googleそれでもう一つ相談があるのですが……。
>だろうね、あれだけならわざわざアッドは置いてくる必要はなかっただろうし?これの扱いについてかな?(目の前の袋を指差す)
はい、せっかく頂いたのでこの機会にお化粧の勉強してみようかと……、ライネスさんご教授お願い出来ますか?(もじもじしながら上目遣いでライネスをチラ見する)
>……。(呆気に取られる)
ど、どうしました!?ライネスさん!?
>……ああ、すまないね?そっちの方の相談だとは予想していなかったからね?
……どういう扱い方だと思っていたんですか?
>保管場所とかそういうものかな?……と。
悪く思わないで欲しいのだけれど化粧をするのならば鏡を見る機会が増えるからグレイの積極的な姿勢に驚いてしまったよ、君が以前より忌避してないのは知っていたが……。
せっかくご厚意で頂いたのにしまっておくのもなんですし……?
急にこんなことを言い出して驚くのも無理はないですよね……?(うつむいてるフードの中の顔がどんどん赤くなる)
>いや、良い傾向だと私は思うよグレイ!
私も化粧については詳しいという訳ではないけれどもそれでも良ければ是非協力しよう!!
なあに無理強いはしないと約束しよう!ちゃんと君のペースに合わせてレクチャーするから安心したまえ!!
そしていずれ兄上とバーヴァン・シーに御披露目して感嘆させてやろう!!(グレイの手を握って顔を寸前まで突き出して笑う)
は……はい!ご教授よろしくお願いします!?(ライネスの勢いにどぎまぎしながらも小さく笑みを浮かべて返事を返す)>ただいまー。
戻りましたか我が夫、今日もご苦労でしたね?
>>……♪︎(マスターを出迎える)
>うん、ありがとう。
ルル達起きててちょうど良かったモルガン達に伝える事あるから向こうに行こう?(ルル達を抱え上げて席に向かう)
外で何かあったのですか?
>うん、途中でハベにゃんに会ってね?伝言頼まれたんだ。
トトロットに?様子はどうでしたか?『
ここ数日工房での作業が忙しくなってからは顔を合わせてはいなかったので……。
>うん、少し疲れた感じではあったけどそこまで深刻な感じじゃなかったよ?
明日のお茶会には久しぶりに参加出来そうだから今回は出来ればルル達も一緒にいてくれたらいいな?って伝えて欲しいってさ?
……そうですか、我が夫の話は聞きましたねお前達?
>>……!(頷く)
明日の予定を変更しお前達にはトトロットを労う任を与えます。
……出来ますね?
>>……!!(力強く敬礼)
宜しい、明日のお前達に期待します。
>頑張ってね二人とも?
>>……♪︎(手を繋いで二人笑顔でガッツポーズ)>おーす、待たせたなーモルガン?(少し目の下に隈が出来たハベにゃんが部屋に入って来る)
来ましたかトトロット、準備は出来ていますよ?
>>……♪︎(笑顔でお出迎え)
>おー!ルルーカボーありがとなー?マスター伝えといてくれたんだな?(抱き抱えて席まで移動)
ええ、何かと大変だったようですが……目処はついたようですね?
>おう、大変だったけどボクにも原因あったからな?それにミス・クレーンも復帰したからもう大丈夫なんだわ?
そうですか、今お茶を淹れますので待っていなさい?
>うん、頼むんだわ?
>>……♪︎(待ってる間ぎゅっとハベにゃんの手を握る)
>ん?あははありがとなんだわ二人とも?今日はお前らにも沢山癒して貰うから覚悟しろよー?(二人の頭を撫でる)
>>……♪︎(照れ)
ふむ……。(ルル達の行動でトトロットがリラックス出来ている様子……、良い傾向ですね?)>ふー。(紅茶を口にして人心地つく)
満足そうですね?
>そりゃそうだって?モルガンもルル達もボクを気遣ってくれてるしな?
今日はボクの一番好きな銘柄のお茶とお菓子を用意してくれてありがとな?
ふふ……、この程度の事で礼などいりませんよトトロット?
>>……!(カボがハベにゃんの椅子の下でぴょんぴょん跳ねる)
>ん?どーしたカボ?さっき家に戻ったと思ったらいつの間にか戻ってきてたのか。(抱え上げる)
>>……!(とある方向を指す)
何か見せたいものが有るようですよ?
>ん~なんだなんだ?(カボを抱えて指定された方向へ歩いていく)
>>.……♪︎(進んだ先にあった箱の中にルルとラッピングされたもふもふぬいぐるみが入っていた)
>おーこれいつもルル達が枕にしてるのと同じもふもふのやつじゃーん?もしかしてボクの分も用意してくれたのか?(少し興奮しながらぬいぐるみを持ち上げる)
>>.>>……♪︎(喜んでる姿を見て二人でハイタッチ)
>おお~!こりゃ触り心地いいんだわ!ありがとなルル・カボ!大事にすっからな?
>>.>>……♪︎(笑顔で頷く)
ふふ、昨日我が夫に何かを頼んでいましたがあれの用意でしたか……。(静かに微笑む)>ただいまー。
今日もご苦労でしたね?我が夫。
うん、ありがとうモルガン。
ハベにゃんの様子はどうだった?
今日はまだそちらにいますよ?眠っていますが……。(ベッドでぐっすり寝ているハベにゃんとルル達を指差す)
>あ、ほんとだじゃあ起こさないようにしないとね?(小声)
……そこまで声を潜めなくても大丈夫かと?
>一応ね?それとルル達のプレゼントのもふもふぬいぐるみ受け取って貰えたみたいだね?(ハベにゃんが枕にしているぬいぐるみを見ながら)
ええ、喜んでいましたよ?
……あれは我が夫が用意したのですよね?
>うん、ダ・ヴィンチちゃんのところに在庫がまだあったからすぐ用意出来たよ?
……それを我が夫が手配した対価は受け取ったまたは受け取る契約は済ましていますか?
>いやしてないけどちょっとくらい良いんじゃない?いつも頑張ってくれてるし?
いけません。(ぴしゃり)
たとえ普段から頑張っていようと本人達から頼んだ事なのですから何かしらの対価がなければなりません。
対価無しで対応しいずれそれが当たり前になってしまうようでは困ります。
>うん……、ごめん。
それじゃ後でルル達に何か頼むよ、ルル達は自分のお金は持ち歩かないからね?
ええ、その調子でお願いします我が夫。
>>……。(目が覚めたからちょっと聞いてたけどなんか子供の教育方針で揉めてるーって感じで面白いな……。)なにやら今日の食堂は普段より騒がしいですね?
>そうだねー、なんか張り紙見てる人多いし何かのイベントの告知なのかな?ちょっと見てくるからモルガンは先に座ってて?
いえ……、その必要は無さそうですよ我が夫?
>うん?なんで?
彼方で事情を知っていそうな者が此方に大手を振っているからです。(とある方向を指差す)
>>ちゃんマスー!へいかっかー!こっちこっちー!なぎこさんの隣にうえるかーむ!だぜ?(なぜか水着姿で腕をブンブン振ってアピール)
>あーなぎこさんか。
……どうする?十中八九何か巻き込まれると思うけど話聞く?
……此処でスルーしても素直に諦めるような手合いではないのでしょう?
余計な面倒が増える前に行きますよ?
>……そうだね?なぎこさーん今そっちに行くよー!
>>おー!こいやこいや!このなぎこさんに任せとけば退屈なんぞとはオサラバなんだからよ~?ニッシッシ!(テーブルをリズミカルに叩きながら)>お待たせなぎこさん、席ありがとうね?(なぎこの向かいに座る)
>>失礼します。(マスターの隣の席につく)
おう、よく来たなちゃんマス!へいかっか!
とりあえずたこせんしかないけど……食べる?(たこせんの入ったお椀を差し出す)
>>私は結構です。
>せっかくだから一枚もらうね?
……というかどこで売ってるの?たこせんなんて食堂のメニューにはないよね?
んー?そいつは聞かないお約束ってやつよちゃんマスー?
女ってのは秘密を着飾って美しくなるもんなんだぜー?(たこせんパリパリ)
>>(煎餅の出自の秘密で着飾るのもどうかと思いますが。)……少し聞きたい事があるのですが?
おっ?何々?へいかっかには悪いけどあたしちゃんの3サイズは教えられないなぁ?
ほらぁ?ちゃんマスもいるしさー?(ちらちら)
>・>>『それは結構です。』(ハモる)
ぐっはぁ!!夫婦でハモって拒否るとか酷くない!?
その息ピッタリんこっぷりはエモいけどもう少しなぎこさんに興味持ってもいいんじゃないかと思うんだけどさ!?ぶー……。(テーブルに顎を乗せてむくれる)
>……いつまでそうしているつもりですか?
もうちょいノッてくれてもいいじゃーん?せっかくアタシちゃんのトップシークレットが知れるかもしれなかったんだしー?
しかもちゃんマスはいつの間にかどっか行くしさー?
>長くなりそうなので飲み物を取りに行っただけですのですぐに戻ります。
それに貴女は秘密を着飾って生きているのでしょう?
ならばわざわざ自分から秘密を喋っては価値を落とす事になるのでは?
言われてみればそうである。
なーんだ気にする必要なかったじゃーん!
……。(果たしてどこまで本気なのか……、妖精眼を通しても得体の知れぬとは。)
>>お待たせ、モルガンはいつもので良かったよね?(モルガンの前にティーカップを差し出す)
>ええ、それで構いませんよご苦労でしたね我が夫。
お帰りちゃんマスー!(グッと親指を立てる)
>では我が夫も戻りましたし改めて話を戻しても?
んえ?あーそいやなんか聞きたい事あったんだっけ?
おけまるー!どんとこーい!
>……彼方の張り紙の内容と多くの者が集まる理由を貴女は知っていますか?(人だかりの出来てる場所を指差す)
あーあれねー?うん知ってる知ってるー、てかアタシちゃんが発案者だし?
>>やっぱりなぎこさん絡みかー。(苦笑)>それであれ(張り紙)の内容はなんなのですか?
んーとね、アタシちゃん考案の大会の参加者募集の張り紙ー。
>>大会……ってなんの?ちゃんと新所長達から許可出てる?
うん、まぁ1日で終わる予定だし本格的なもんじゃないから頑張って(エモーショナルエンジンフルドライブして)お願いしたら感涙に咽びながらオーケーしてくれたよー?
>>そうなんだ?なら良かった。(多分何かしたんだろうなぁ……。)
んでさー?その事でちゃんマスとへいかっかにお願いあんだけど……聞いてくれる?
まぁメチャクチャ重要なんで聞いてくれなかったら泣くしかないんだけど?臆面もなく大声で。
>(ほとんど脅しではないか……?)……とりあえず聞くだけは聞きましょう、その後受け入れるかを判断しますので。
我が夫もそれで構いませんね?
>>うん、大丈夫。(流石に食堂で水着姿のなぎこさんに大泣きされたら色々噂になりそうだしね……。)
あんがと、さっきも言った大会にさー?妖精騎士だっけ?あの三人にも是非とも参加してほしいんだよねー?
アタシちゃんが言っても無理だったから二人から出るように頼んで欲しいなー?(チラチラ)>なぎこさん一回頼んでみたんだね?
そうなんだよちゃんマスー全員じゃないけどねー?
メリュっちはこの遊んだ時に言ったんだけどー眠たいからパスでって断られてー?バーゲンにはさっき聞いたんだけど業務が忙しいから陛下のお許し無しでは無理ってさー?
ばーちゃんちーにはまだ言ってないけど。
>>……?何故急に(貴女の)親族の話を?
え?(へいかっかの)親族の話だろー?
>>……む?
んん~?(首傾げ)
>……あのさモルガン?多分『ばーちゃんちー』っておばあちゃんの家に行くとかの話じゃなくてバーヴァン・シーの事だと思うよ……?(恐る恐る)
……ああ、そういう事でしたか。
……即刻そのバーヴァン・シーに対する妙なあだ名とやらを変えなさい?(威圧)
へいかっか目ぇこわっ!?ばーちゃんちーって呼び方可愛くなーい?
>>可愛くありません、変えなさい。
>なぎこさん、頼み事もあるんだしさ?あんまりモルガンの機嫌損ねない方がいいよ……?
うーん……、じゃあとりあえず『ヴァンち』で!
>うん、親しみ感じやすくて良いんじゃないかな!?ねっ!モルガン!
>>……あまり威厳は感じられない呼称ですが先程のよりかは幾分良いでしょう。
話を続けねばならぬのと我が夫の働きかけに免じてこれで終わりとします。
ふぃ~焦ったぁ、フォローありがとね?ちゃんマス!
>今回は良かったけど気をつけてねなぎこさん……?そんでどうよへいかっか?ちゃんマスー?頼んでみてくれる?
>自分は協力したいとこだけど……。(横目でモルガンを見る)
>>……。(目を瞑り無言で紅茶に口をつける)
(ん~ちょっと羽目外し過ぎたかなー?やっべ。)
>>……その大会の開催予定日は何時頃なのでしょう?それによって要請出来るか判断します。
んえっ!?あっ、ちょいタンマ!今ポスターの余り取り出すからさー?(ごそごそ)
>ところでさ、なぎこさん主催の大会ってなんの大会なの?
もー急かすなよちゃんマスぅ~?これこれおゆうぎ大会!内容は色々!(くるまれていたポスターをテーブルの上にバーンと広げる)
>>お、おゆうぎ大会……。(文字が妙にカラフルなポスターを見つめる)
……様々な遊びの大会という事ですか?
チッチッチ、確かに遊びのルールでやるけど参加者のほとんどはサーヴァント!だからだからある意味自らのプライドをかけた真剣勝負!!
己の勇を示す儀礼の為の大会!!略して己勇儀(おゆうぎ)大会じゃ~い!!!(勢い良く立ち上がって叫ぶ)
>うわぁ……。(咄嗟に耳を塞いだけど頭ががクラクラする…)
>>そのように大声で叫ばずとも聞こえている!!
>>>食堂で騒ぐんじゃあない!!(騒ぎを聞きつけ厨房の奥からすっ飛んでくるエミヤ)「そんな訳だ北欧の巨人、夏に向けてのネタをくれ」?
唐突……しかし悲鳴に等しい一言だな。
というかお前、決して褒められも報われもしない不毛な性分と職業じゃなかったか始末屋。
キリシュタリアの意味深なような戯れなような願いとはいえ、何故そんなコンスタントに同人誌なるモノをしたためるのか。
「いやー、コレはコレでちょっと楽しい」?
ああ、これは、まぁ……末期、だな、哀れな。
しかし話の種を寄越せ、と言われてもな……俺の仕事も基本的には魔術絡みの事件しか来ない、
お前の本職に近しいようなモノ、戯曲・書物の糧に成り得る、奇想天外な話はいまいち提供してやれんな。
─え、スルトさん、こないだの罰ゲーム休日メイド服…むがもご……!
ハ、ハハハ、すまんな始末屋、俺には、どうしようも、ないなァ(※助手の口を塞ぐどたんばたんとしたSE)
「いやいや、ンなこたぁ無い。ご協力感謝だ巨人王。神話からこっち、永い永ーい時代を経ても、これがまぁ、割と描かれてるもんだからな──女装は」?
クッ、遅かったか、この無駄に無駄の無い無駄な地獄耳め……!
だがまぁ……クク ならばせいぜい夏に向けて立ち向かう事だな。
主にあの地獄のような数のフリルと、ひらひらしてる服である故の、機敏な筋肉の動作の描きづらさにな……!「ね、高杉さん、三味線弾いて」
『リクエストかい? はは、いいとも』
通信端末から返事が返ってくる。声の主はAI高杉さんだ。
特異点からこっそり社長のアラハバキに送り込まれ、カルデアに密入国していたAI高杉さん。なんか気付いたら私の通信端末まで侵入していたが、何も問題を起こさないこと条件にひっそりと匿っている。勿論、高杉社長はこのことを知らない。
端末から三味線の音が流れ出す。それに耳を傾けて、暫くの間、心を落ち着かせる。綺麗な音だなあ。
今日は技巧を凝らした感じの曲だ。こういうのも演奏できる精度の高いAI高杉さん、改めて凄いと思う。どうやって開発したんだろう……
『……カルデアのマスター君』
演奏が終わったところで、AI高杉さんに声をかけられた。
「ん?」
『さっき、晋作のことを考えていただろ』
視線が画面越しに向けられる。そこまで見抜けるのかAI高杉さん。
「な……考えてたけど、どうやって貴方を開発したのかなって事柄くらいで……凄く、精度の良いAIだから……」
『あー……そうか』
AI高杉さんの精度を褒めたのが良かったのか、少しだけ機嫌を直してくれたようだ。
「三味線もありがとう、素敵な演奏だったよ」
『そりゃどうも。君のリクエストだからな』
ニコッと笑うAI高杉さん。可愛い。
出来ればカルデアを離れた後もスマホに着いてきてほしいな……などと、一瞬だけ考えてしまうのだった。>ふーただいまー。
>>……♪︎(笑顔でお出迎え)
>二人とも留守番お疲れ様ありがとうね。
ご苦労でしたねお前達留守の間何事もありませんでしたか?
>>……!(頷く)
よろしい、ではこの後私と我が夫は少し話をするのでお前達は自由に過ごしていなさい。
>>……♪︎(嬉しそうに頷く)
>それじゃお茶淹れるからモルガンは座ってて?
ええ、お願いします我が夫。
彼方ではあまりゆっくり出来ませんでしたからね。
>あはは……、エミヤに怒られてなぎこさんが適当に言い訳しながら逃げちゃったんでそのまま話中断しちゃったからね?
……あの者は最後まで自分のペースを崩さず進んでいきましたね?
>まぁそこはなぎこさんだし?(でも時々モルガンのペースって感じの時もあったけどなぁ……。)
……何か?
ううん、なんでもないよ?
それで?大会は結局どうするの?妖精騎士の皆に頼むの?(モルガンの前にティーカップを置きながら尋ねる)
ふむ、そうですね……?(目を瞑り思案する)……我が夫?先程の紙をもう一度確認したいのですが持ってきていますか?
>あ、うん、持ってきてるよ?はいこれ。(筒状にしていたポスターを開いて手渡す)
ふむ……、種目の内容がはっきりしていないのは気になりますがスケジュールの調整には問題がありませんね?(一通り目を通してマスターに戻す)
>それじゃとりあえず皆に話はしてみるって事だね?
先ほど改めて見るとすごくカラフルで目を引くけど具体的に何をやるかはよくわからないけどとにかくなんか楽しそう!っていうのは解るのがなぎこさんらしいね?
惹き付ける才能に長けているのは解りますがその後が少し雑ですが……。
>>……?(カラフルなポスターが気になってマスターの足元に寄ってくる)
>ん?二人も気になる?ちょっと待ってね?(ポスターをテーブルに置いて膝の上に二人を抱えあげる)
>>……♪︎(ポスターを楽しそうに見る)
……言った側からその紙にまた惹き付けられた者が増えたようですね?……という訳でお前達妖精騎士に参加の要請が来たのですが……。
>ぶっつけ本番になるみたいだから一応大会は1日以内に終わる予定みたいだけどどのくらい時間掛かるか解らないし断ってもいいからね?
>>陛下!マスター!私は参加させて頂きたく思います!(立ち上がり力強く参加表明)
ふむ、力強い返答ですね?ガウェイン。
未知の種目に対する恐れなどはないと?
>>己の勇を示すと言われては例えどのような苦境であろうと陛下達に恥を掻かせるような事は有り得ませんわ!!
ふふ、言ってくれる。
>それじゃあ後で妖精騎士ガウェインは参加ってなぎこさんに伝えるね?
>>お手数お掛けしますわねマスター?必ずやお二人の御期待に添えて見せますわ!
>>>(ちっ、デケェ声でワンワン吠えてお母様にアピールしやがって……!私が言いたかった事先に言いやがるし)お母様!私もその大会出るわ!……見ててくれるわよね?
ええ、お前達が参加するのならば当日私も我が夫達も会場に足を運びます。
>>>やったぁ♪︎(まぁザコマス達は割りとどうでもいいんだけど)
おいザコマス!ちゃんと私も出るって報告しとけよな?忘れるんじゃねえぞ?
>はいはい、ちゃんとしとくから大丈夫だよ?では最後にランスロット……、お前はどうしますか?
>ねぇ陛下、マスター?答える前に一つお願いがあるんだけどいいかな?
>>ん?いいよ?なに?
……何ですか?(何となく面倒になりそうな予感がしている)
>ありがとう!さっき陛下達も会場に観に来るって言ってたよね?
ええ、そのつもりですが?
>じゃあその大会で僕が優勝したらマスターからご褒美貰ってもいいかな?(満面の笑みで)
>>>っ!?(驚愕)
>>>>……!(いい顔してやりやがったなコイツ……!)
……だそうですが?我が夫?(目を細めながらマスターに視線を向ける)
>>うーん、それでやる気になってくれるならそんなに大した事は出来ないけど……いいよ?優勝出来たらね?
>やった!ありがとうマスター!僕の勇姿見ててねマスター!(舌を出しながらVサイン)
>>これで全員参加だね?
それとメリュジーヌだけ優勝でご褒美貰うんじゃ不公平だからバゲ子さんとバーヴァン・シーが優勝した場合にもご褒美あげる事にしようか?
>>>そ、その様な……!!良いんですの!?
ふむ……、お前達のやる気に繋がるというのなら我が夫の案を採用しましょうか?
そしてバーヴァン・シーが優勝した暁には我が夫からではなく私から褒美を取らせましょう。
>>>>お母様からのご褒美!?負けられない……!!
では今日は此れにて閉会とします。
お前達の活躍には期待していますよ?ヴヴヴ……(端末が震える音)
おっ?電話?
ちゃんマスからかー、この前お願いした事についてかな?(ポチっと)
>『あ、もしもしなぎこさん?』
おいっすー!ちゃんマスー!どしたー?
>>『この前食堂で頼まれた事なんだけど……。』
なになにー?流石のちゃんマス達でも妖精騎士達相手じゃミッションインポッシブるっちゃった?まー仕方ないよねー?今度お詫びになんか奢るからさ?
>『いや……参加要請に成功したからその報告なんだけど?』
え?マジ?全員参加?
>『全員参加。』
……へいかっかによる強制とかではなくて?
>『本人達の意思による参加、後それモルガンが聞いたら怒るから気を付けてね?今はちょっと離れてるから大丈夫だけど。』
おお……マジか、ぶっちゃけ良くて誰か一人でも説得出来ればいいなーって思ってたのに全員参加して貰えちゃうとはー。
これがちゃんマス……、カルデアの誇るオム・ファタール(魔性の男)ってやつか……!!
ちゃんマス……、おそろしい子!(手にしていた端末を落とし白目を剥いて驚愕)
>『人聞きが悪い!?とゆうかそんな風に呼ばれた事無いからね!?なんかさっき変な音したけど大丈夫!?聞いてるなぎこさん!?』>ふぅ……。(受話器を置く)
……何やら面倒な事が起きていた様ですね我が夫?
>まぁなぎこさん関連で大騒ぎになるのはいつもの事だし最低限必要な事は伝えられたからね?
ええ、ご苦労でしたね我が夫。
>うんありがとう、出来ればもう少し大会の種目の内容とか聞きたかったんだけどね?
同じ国の出身である我が夫には思い当たる事は無いのですか?
>んー……、香子さんならともかくなぎこさんのだからなぁ。
あの人普通にかるたとか和風な室内遊びもしたり屋外で騒ぎながら動き回る系のアクティビティもやるし……。
……つまり事前予想は不可能という事ですね?
>そうだね、まだ開催まで時間あるから大掛かりな仕掛け使う訳でもないのならまだ
内容決めてないかもしれないし何か思い付いたら途中で変えるかもしれない。
……まぁいつまでも判然としない物を気にしていても仕方ないので切り替えて行きましょう、当日ルールの解説はあるでしょうし我が妖精騎士達ならば直ぐに順応出来るでしょう。
>そうだね、皆には頑張ってほしいね?
ええ……、特別心配などしていませんが。>おーいモルガンーいるかー?(紙を持ったハベにゃんが部屋に入ってくる)
む、どうしましたトトロット?
>>ハベにゃんいらっしゃい、こんな時間に珍しいね?何かあった?
>おっマスターも一緒かーそりゃちょうど良かったんだわ!二人ともこれ知ってる?(なぎこさんの大会の告知ポスターを見せる)
>>うん?なぎこさんの大会のやつだね?知ってるよ。
我が夫も同じものを持っていますがこれが何か?
>それには書いてないけどさー、優勝したやつにはマスターからご褒美貰えるって噂になってんだけど……ホントなのかそれ?
>>えっ!?
……トトロットどこでそれを?
>>ボクが直接聞いたら訳じゃないんだけど飲み物飲んで休憩してたらそういう話が聞こえてきてさ?
……その様子だとこれって本来内緒の話だったか?
……そうですね、我が夫の影響力を考えれば広めると面倒な事になるのは理解していましたので?
>>既に噂になってるって事はお祭り騒ぎ好きの人達で不味いことになってるかも……、一言内緒だよ?って言っておくんだったかな?(しゃがんで頭を抱える)
>……頑張れよマスター?ボクも出来る事あったら手伝うからさ?(しゃがみこんだマスターの肩をポンポン叩く)
……後で妖精騎士達を呼び出しますか
、犯人の目星は大方ついてはいますが……。集まりましたか妖精騎士達よ。
>はっ!揃っております陛下!
>>忙しいのに急に呼び出しちゃってごめんね?
>>>そんなに気にしなくていいんだよ?マスターに会える機会が増えるのは良いことなんだから!
>>>>ちょっと前までグースカ寝てたくせにイキイキしちゃってよ……。
では本日お前達を集めた理由を説明します。
……以前お前達に伝えた大会で優勝した者には我が夫からの褒美があるという事が何処からか漏れ伝わり大々的に噂として流れているようです。
……これについて何か心当たりのある者は?
>……私も食堂で従事している身なのでその噂は度々耳にしておりますわ。(右を見る)
>>>>私は初めて聞いたけど私達の中でそんなの広めそうなやつは一人しか居ないわよねお母様……?(左を見る)
>>>ああそれはボクが教えたよ、この間食堂でククルカンと話した時にね?
そんなに話題になるなんてやっぱりマスターってすごいんだね!(満面の笑みでマスターを誉める)
>>うん、ありがとうね?
でも話すにしても出来れば人の多いところじゃない方がよかったなぁ……。(苦笑)
はぁ……、やはりお前でしたかランスロット?>なにしてくれてんだよテメェはよ!?私達も参加するのに無駄に敵増やしやがって!!
落ち着きなさいバーヴァン・シー。
>>大丈夫だよ、どんなに沢山が相手でも僕が優勝すれば問題ないんだからさ?
>>>……その自信は大した物だが恐らくこの騒動で参加者が大幅に増えるだろう。
そうなれば必然的に大会も長引く……、もしも翌日まで続くようならその間お前は眠気に耐えられるのか?
>>あー、確かにそれはちょっと面倒かもね?
まだどんなのやるか解らないのとククルカンとの約束もあるしバトルロイヤルなら早いんだけどなぁ。
……そう都合よくは行かないでしょう、参加人数が多くなれば予選などでいくらか篩に掛けられるでしょうが。
>>>>何か対策考えとこうか、勿論バゲ子さんとバーヴァン・シーの頑張りにも期待してるけど。
ところでククルカンとの約束って?さっきも広まったのはククルカンと話してる時って言ってたけどどんな流れだったの?
>>うん、聞きたいマスター?じゃあ教えてあげるよ。
以前刑部姫から教わったこの回想シーンに突入する方法で!
『ほわんほわんメリュメリュ~』
……確か以前にもありましたねこの流れ?
カルデアでは必須なのですか?(マスターに尋ねる)
>>>>いや~なくても問題ないんだろうけど多分お約束ってやつなんじゃないかな……?>『ハ~イ、ごきげんよう!メリュジーヌ!!』(朗らかに手を振りながら挨拶)
『ん?君か……、ごきげんようククルカン。』
>『ちょっと話したいことがあるのですが前の席失礼しても?』
『ああ、いいとも。』
>『お邪魔しマース!早速ですけどアレ……知ってます?』(食堂の壁に張られている例の大会のポスターを指差す)
『ああ、あれかい?勿論知っているよ?僕も参加する予定だからね?』
>『ワオ!それは話が早くて何よりデース!!私も参加するのでいつぞやの蹴っちゃを着けましょう?』
『それはいい提案だね?以前の本気の空中戦は危ないからダメ!ってマスターに禁止令出されちゃったからね?』(肩を竦める)
>『あれはホントに残念でしたけどマスターに真剣な顔でカルデア崩壊して焼きもろこしが食べられなくなるよ?って言われたら我慢しなきゃダメですね……、でもでも!これなら安心安全(多分)デース!!』(にやり)
『ふふ……、ありがとうククルカン楽しみが増えたよ?まぁ優勝するのは僕なんだけどね?』(笑みを浮かべる)>『ンー、腹立つぐらい自信満々ですね?一発殴りたいぐらい!』(笑顔で拳を構える)
『あははごめんごめん!でも今回は特に負けるわけにはいかないからね?』
>『んん?決着を着けるのそこまでこだわってましたっけ?そんなに熱くなるほどに?』
『いやいや違うんだよそれも勿論楽しみだけどこの大会に優勝したらマスターからご褒美がもらえるんだよ。』
ざわ……ざわ……(マスターからのご褒美というワードににわかに食堂の一部の客達がざわつき始める)
>『ご褒美……って何ですか?マスターが何かをくれるのは解りますが。』
『ああ、ご褒美って言うのはね?マスターが普段はしてくれない特別なお願いを聞いてくれるってことだよ、あんまり大それた事はムリって言ってたけど。』
>『へーふーんそうなんデスネー?……ところでそれは私が優勝しても適用されちゃったりします?』(にやけ顔)
『マスターは皆に優しいから優勝してお願いしたら叶えてくれると思うよ?まぁさっきも言った様に僕も出るから難しいだろうけどね?』
>『ンンっ!!なんだか私も燃えてきましたー!!では改めて……!!この大会負けませんよメリュジーヌ!!マスターからのご褒美は私のものデース!!!』(立ち上がりビシッとメリュジーヌに指差し宣戦布告)
『ふふっ、楽しみにしているよククルカン!!』
ガタッガタガタ……(二人のやり取りを見た一部の客達がそれぞれの思惑を胸に秘め席を立つ)
……大体こんな感じだったかな?恐らく僕達の話を聞いてた周りが広めたんだろうね?
>>……経緯説明ご苦労でしたねランスロット?……ご苦労でしたねお前達?
無事に状況は把握出来ましたので後の事は我が夫と進めますのでお前達は下がりなさい。
>はっ!では失礼致します陛下!(綺麗な姿勢でお辞儀)
>>おいザコマス!ちゃんとお母様のサポートしとけよな?
>>>ふー、長く話したから部屋に戻ってもう一度寝ようかな?それじゃ!(笑顔で手を振りなから真っ先に部屋を出ていく)
>>ホンっと自由だなアイツ……。(続けてぶつぶつ言いながら部屋を出る)
>(お前も大概自由にやってる気がするがな……?)
では陛下、マスター!何かあればお呼び立てください、では。(再び軽く頭を下げて最後に出ていく)
>>>>うん、ありがとうバゲ子さんその時はよろしくね?
……さてこの後どうしようか?
……とりあえず一度あのなぎことやらに連絡を取りましょうか?今の状況をどう捉えているか確認しなくては。
>>>>そうだね、ちょっと端末取ってくるから座って待っててくれる?(椅子を引く)
部屋に備えつけの方だと立ち話だから長くなると辛いしモルガンも色々話がしたいでしょ?
ええ……、お願いします我が夫。ヴヴヴ……
はい……、もしもし?(机の上の震える端末を取り電話に出る)
>『あれ?その声は式部さん?これなぎこさんので間違い無いよね?』
はわわ……!驚かせてしまいすみませんマスター様!今清少納言様は手が離せないので私が代わりに出るようにと頼まれてまして……。
>『そうなんだ……、じゃあ邪魔するわけにはいかないしまた後で掛け直すね?』
あっお待ちください!それならば清少納言様にいつ頃なら都合が付きそうか確認致しますので……。
>『近くにいるんだ?じゃあお願いするよありがとう式部さん。』
いえいえ、どうかそのままで暫しお待ちくださいませ。
清少納言様?マスター様が後でお話がしたいとの事なのですがいつ頃なら宜しいでしょうか?(端末を置いて清少納言のそばに移動)
>>んあ?ちゃんマスー?んじゃ2時間ぐらいしたらそっちにお邪魔するって伝えといてよかおるっちー!(振り向かず手元の資料とにらめっこしながら大声で返事)
こ、声が大きすぎです清少納言様……、当図書館では静かにしていただかないと。(耳を押さえて涙目)
と……、とりあえずマスター様には2時間後にお部屋に向かうと伝えておきますね?
>>オッケー!よろよろー!>うん……うん……、わかったよありがとう式部さん。それじゃ待ってるね?(通話を切る)
……どうなりましたか?我が夫?
>うん、今は忙しいから2時間後ぐらいにこっちに来るってさ?
モルガンに確認せずに決めちゃったけど大丈夫だよね?
元々話をしたかったのでそれは構いませんが……。
此方に来るとなると……準備が必要ですね?
>うん、なぎこさんが入れるように結界を緩和したりおもてなしの準備しないとね?
それは確かに重要な事柄ですが……それだけでは足りませんよ我が夫?
>え?
まだ時間はあるのですから部屋を整理してなるべくあの者の興味を引くような物は目に付かないところにしておかねば……また話が進まなくなります。
>ひどい……けど確かにちょっと整理しておいた方がいいかな?一旦ルル達の家に置かせてもらおうか?
それがよいでしょう、他の部屋に持ち込むのは手間が掛かりますので。
ルル達にも会話中は家の中に入っている様に伝えておきましょう。
>そうだね、効果あるかは分からないけどなるべく最初に真面目な雰囲気にしとかないとね……。?(場を盛り上げようとするいい人ではあるんだけどね、勢いづくと止まらないから……。)ずどどど……(廊下に響く轟音)
……来ましたね?
>うん、先に扉開けとくね?
>>いえーい!出迎えありがとちゃんマスー!!なぎこさん見!参!!(キキーッとなりそうな勢いで急ブレーキを掛けて元気よく入場)
>いらっしゃいなぎこさん、式部さんが手が離せないぐらい忙しいって言ってたからもっと静か……じゃなかった疲れてるかと思ったよ?
……。(珍しく口を滑らせましたね?我が夫。)
>>そりゃそうよちゃんマス~?なんか予想以上に参加申込み多くてさ?大会の予定してた規模よか大きくしちゃおっかな~?ってかおるっちの図書館で色々使えそうなネタ探すくらいテンションあげぽよなんだぜぃ?今めっちゃ楽しい!!(キラキラ笑顔)
……その事について少し話がしたいのですが?
彼方に席を用意してあります。(奥のテーブルを指差す)
>>おーあんがとへいかっか!そんじゃちょっくらお邪魔しまーす!(勢いよく着席)
>とりあえず話はちゃんと進められそうだね?
……そうですね、予想以上の騒々しさでしたが第一段階はクリア出来ました。
>うん、後はなぎこさんのペースに呑まれない様にしつつ話合わないとね?
それが出来るのならば何も苦労はないのですが……。>はいこれどうぞ。(お茶とお菓子をなぎこさんの前に置く)
>>おお……!席に座っただけでお茶と美味しそうなよく分からん高そうなお菓子が出てきた……!なんという至れり尽くせり……!ねえねえちゃんマス~、へいかっか~?ここに住みたいんだけどダメ~?
ダメです、例え此方に移り住んだとしても次回以降は何も出ませんよ?今回は用があるからこそのもてなしですので?(お茶に口をつける)
>>ちぇ~っ!まぁしゃなーい切り替えていこうぜちゃんマス!!(マスターの背中をバシバシ)
>えっ?うん……そうだね?(何でこっちが慰められたみたいに?)
……では話を戻しましょう、先程予想以上に参加者が増えたと言ってましたね?
>>うん、言った言った!その感じだとなんか理由知ってるってこと?
>うん、今から説明するよ。(モルガンの隣の席に着く)
~説明中~
>>あっはっは!なるなる!ちゃんマスからのご褒美目当てかー!!どーりで妙に女の子の参加要請に偏ってるなー?と思ったぜー?(爆笑)
>ごめんね?大変なことになっちゃって……。
>>気にすんなよちゃんマス~!
さっきも言ったけどなぎこさん今テンションアゲアゲ絶好調だからさー?
あ、参加予定者リストあるけど見るー?
拝見します。(ファイルを受け取り開く)
>ズラっとすごい数の名前並んでるね……。
……この人数では一戦が短くても相当な時間が掛かりますね?
>>そーそー!流石にこの人数は1日じゃな捌けないから予選か延長かしようかと思うんだけどちゃんマス達はどっちがいいとかある?
今夜のご注文は……どっち!?結果はCMの後で!!なーんてさ?
……。(よくもまぁ勢いが衰えないものだな。)>ほんほん……よっしゃ!これで決ーまりっと!二人とも協力ありがとー!
>>うん、良かった良かった。
ええ、これならば当面の問題は概ね外見出来るかと。
>そんじゃアタシちゃんはかおるっちと新しいチラシ作るんで失礼するぜー?
>>……あんまり式部さん困らせちゃダメだよなぎこさん?
>ちゃ~んとわかってるって!手伝い頼むのも最初だけだからさ?
そんじゃアバヨ!ちゃんマス!へいかっか!
おっと!菓子美味かったぜ!ごちそうさん!(勢いよく部屋から飛び出し最後に腕だけ出して親指を立てる)
>お疲れ様~……、とりあえずこれで一安心だね?(扉に向かって手を振った後モルガンに向き直る)
ええ、開催前のルールを取り決めただけで内容にまでは触れませんでしたが……。
>あの感じだと多分聞いても教えてくれなかっただろうしね?
当日の楽しみが減っちゃうからダメーっ!って感じでさ。
やっぱり皆の頑張りに期待だね?
……そうですね、この件に関しては少し疲れました。
後の事は妖精騎士達に任せるとしましょう……。
>うん、ちょっと休もうか?(モルガンがはっきり疲れたとか言い出すの珍しいなぁ……。)……またか。しかも今度は事務所の机にダイレクト召喚と来た。
つくづく運の無い人形だ、な……ウン?見た目が微妙に違うな、なんだお前、前の人形じゃないのか。
(聞こえますか、聞こえますね?赫い瞳の騎士殿。
今あなたの脳内に直接お話しています。見た目ちっちゃくてつやつやですが、それでもぶっちゃけエンは食べても美味しくないです……ので、ご飯にするのはあきらめてください……是非に……何卒)
誰が食うか。ムゥ、今日に限ってまだ助手は来ていない……さっさと送り返そうにも、俺にレイシフトのような大規模な転移の魔術の素養は無い。
騎乗スキルが微妙に無い事も無いが、アレはなんか違うだろうし……あぁ仕方が無い、テキトーに誰かに言伝して、後は門か、しからばアビーチャンにでも投げるか。ウン、来たか助手、ちょうどいい、お前今からアビーチャンにだな……。
──はじめましてこんにちは貴方が終末探偵なる御仁ですね私の名前は呼延灼デキる通りすがりのアサシンですどうぞよろしく!!突然しかして早速ですが貴方に依頼がありましてですねいえただの失せ物であるなら私にも見つけられますがちょっと事情が事情でしてマスターにいただいた人形なんですがァアアアアエンンンン!!ああすみません思い出したら胸中に悲嘆の嵐が!エンよ貴方は今何処ーーッッ!!
待、待っ、情報が!情報が多いッ!出会い頭に泣く脆弱すぎるアサシンなぞ聞いた事が無い!クッ、まぁいい、お前の要件はわかっている、どうせこの人形の持ち主だろう、ホラ……急に倒れるな、オイ、どうした謎のアサシンのお前、しっかりしろ。
(聞こえますか、微妙に優しい強面の方……エンのご主人は諸事情ありまして繊細なので、ちょっとでも罵倒されるとぶっ倒れるのです。起きたら多分割とさくっと帰れると思いますので、今しばらくお待ちくださいませ……お手数おかけいたします)
一瞬座に帰りかけていたのは、果たして繊細というレベルか?かつてそれはもうバッチバチに戦り合った俺が言うのも何だが、カルデアはやっていけるのか……?
(あっハイ、明日もみんなでお祭りするんです、たのしいですよ!)
……アー、うん、そうか。そうかよ。ならいい。
健やかにするがいいさ(※探偵にあるまじき思考放棄)……おい、なぜ貴様がまたここにいる?(怪訝な顔で呼延灼を睨む)
>ど、どうも!この間はお世話になりました!これ私のお詫びの品とマスター達からの手紙です!!(手紙を乗せた饅頭の箱を差し出す)
……手紙はともかく饅頭?
こんなものまで扱っているのかカルデアは?
>美味しいですよ利休印の抹茶饅頭!カルデアのお土産にオススメです!!
いやオススメされても行かんし買わんからな?
>あっ、そうでしたね、ところで……。
……どうした?用事が終わったのならさっさと帰ったらどうなんだ?
>どうやったら帰れるのでしょうか?モルガン陛下はこちらにはお前一人で向かえば帰りは問題ないと仰ってたのですが……。
……。(手紙を無言で手紙を開く)
ふー……。(深い深いため息)
確かに方法はなくはないがそのくらいは事前に把握しておけ!このダメアサシンが!!(怒鳴る)
>こひゅっ!?(涙目でキラキラして強制退去)
……還ったか、確かに手紙に書いてあった通りヤツ一人ならばこの方法は手っ取り早い……。
が、もう少し手心を加えてやったらどうだ妖精女王よ?(手紙に同封された祭りを楽しむ呼延灼と人形達の写真を見ながら饅頭にかぶりつく)
ウン……、以前のケーキよりはこちらの方が俺好みではある。おやマスター奇遇ですね?ルルとカボも一緒ですか。
>『皆さんこんにちは。』(ぺこりと挨拶)
>>やぁエン、呼延灼さん。
>>>……♪︎(嬉しそうに手を振る)
こちらの席失礼しますね?
マスターもお食事ですか、ルル達も一緒なのは珍しいのでは?
>>うん、色々あってモルガンが疲れたらしいから一人にしてあげた方がいいかなって連れてきたんだ。
はぁ……、あの女王陛下がお疲れになるとは大変な事態なのでは?
マスター!私に出来る事などありませんか?(マスターの方に勢いよく身を乗り出す)
>『ええ……、はい……なるほど。(またお褒めの言葉チャンスキター!と思ってる顔だなあれは……。)』(ルル達と話しつつ呼延灼をチラ見する)
>>そこ関連はもう落ち着いてるし後は時間経てば解決するから平気だよ。
そ、そうですか……。(残念そうに椅子に座り直す)
>あっ、それとは別に聞きたい事があったんだけどいいかな?
……!!どうぞ!この情報収集が得意なアサシンたる呼延灼に何なりとお聴きください!!さあさあ!遠慮なさらずに!(先程より更に身を乗り出しずいずいと顔を近づける)
>『ちょっとストップ!落ち着いて!?身を乗り出し過ぎてマスターさんひっくり返りそうだからね!?』(慌ててルル達と一緒にテーブルから身を乗り出しすぎている呼延灼を止める)す、すみませんでした……!(涙目)
>いや大丈夫だよ?ちょっと驚いただけだからさ?
>>『それで聞きたい事とはなんでしょう?』(呼延灼が落ち着くの待ってると進まないので引き継いで尋ねる)
>うん、最近話題になってるおゆうぎ大会の事なんだけど……、呼延灼さんは出るの?
勿論ですとも!観客も入れるということで私の能力を見せるまたとないチャンスですので!!目指すは優勝!!見ててくださいねマスター!!(ガッツポーズを決める)
>うん、妖精騎士の皆も参加するから大変だろうけど頑張ってね?
>>>……♪︎(テーブルの上で腕をパタパタしながら応援)
えっ?あの方達も参加するのですか?
私の調べたところ他にもネームバリューの凄い方々も参加するはず……。
これは厳しい戦いに……、いやそれ以前かも……。(みるみる自信を失ってテーブルに突っ伏す)
>>『大丈夫!まだどんな対戦形式かも発表されてないから!?まだまだチャンスはあるよ!マスターさんも期待してるから頑張ろう!!』(必死にフォロー)
>あ、そうそう他に誰が参加するのかってまだ知らないから出来れば差し支えない範囲でいいから教えてほしいな?(お役立ちチャンス到来!!)
了解しました!では後でリストにしてお渡ししましょうか?今は書くものがないので……。
>あ、それならちょっと待ってね?
ルルー、今紙とペン持ってる?
>>……!(カボから受け取った鞄の中からごそごそと折り畳まれた紙と一本のペンを取り出す)
>>>『おお~!用意が良いですねルルさん!ぱちぱち~!』(ぬいぐるみなので拍手の音が鳴らないので言葉で表現)
>>……♪︎(照れながら頭を擦る)
>ルルは喋らないけど筆談は出来るからもしもの時用に用意してあるんだ。
なるほど……、ではお借りしてマスターとりあえずの参加予定者の名前だけで宜しいですか?
>うん、十分だよ。
ではサラサラサラっと……、お待たせ致しました!私が知っているのはこの方達です!(リストをマスターの前に差し出す)
>ありがとう。(リストを見る)
うわぁ……思ってたよりかなり多い、これでも全員じゃないとはいえ最近参加申請始まったばかりなのによくこんなに調べたね呼延灼さん?すごいよ!
むふー、もっと誉めても良いんですよ?
まだどうなるかわからないといっても事前に相手を知ることで立てられる対策もありますからね?
マスターに期待されてるとなればもっと調べて対策を練らねば!!
>うん、大会での呼延灼さんの活躍楽しみにしてるよ。
エンも当日までのケアお願いね?
>>>『はい、お任せ下さい!ちゃんと見てますので!』(ぐっと腕を上げてガッツポーズ)>ただいまー。
>>……♪︎(マスターの後ろをちょこちょこ歩きながら入室)
む、戻りましたか。
ん?何を持っているのですか我が夫。(マスターが持ってきた紙に気づく)
>あ、これ?たまたま食堂で会って話した呼延灼さんが作ってくれた大会参加者のリストだよ、参加者全員分とまではいかないけど見る?
ええ、確認しておきます。(リストを受け取る)
ふむ……、これに書いてあるだけでもなかなかの人数ですね?
>まだ増えるだろうし予想以上に大がかりになりそうだからこの前なぎこさんと打ち合わせしておいて良かったね?
そうですね、どこまで反映されるかはまだわかりませんが……。
>あ、そうそう!その紙と書くのに使ったペンはルル達に借りたんだー、ルル達がいてくれて良かったよ。
ほう?我が夫の助けになったのですか、ご苦労でしたねお前達?(ルル達の方に顔を向けて労いの言葉を掛ける)
>>……♪︎(二人で嬉しそうにハイタッチ)我が夫、一通り確認しました、これは保管しておくように。(リストをマスターに返す)
>うん、了解。
これって後で妖精騎士の皆にも見せてあげた方がいいのかな?
そこまでする必要はありませんよ?
参加者の事前情報が必要ならば自らで調べられるだけの技量は持ち合わせている筈です。
それに私達は参加者ではなくどちらかと言えば大会運営の側で事が進めばいずれ知るだろう情報を先に得たに過ぎません。
それを特定の者に肩入れして教えてしまっては公平さに欠けます。
>あー、それもそうだね……。
じゃあこれは皆がまた部屋に集まった時に目につかないところに仕舞っておかなきゃだね?
ええ、それ自体は呼延灼とルル達による成果物ですのできちんとした保管をお願いします。
>うん、目立たないようファイルに挟んで入れておくよ?
そうだルルー、カボー?
>>……?(呼ばれてマスターの足元に移動)
今回の話は食堂でしてたからさ、もし今度誰かにリストの内容を聞かれたりしても秘密だからね?(屈んで口に手を当ててしーというジェスチャー)
>>……!(敬礼)
>うん、頼んだよ!>先輩今日も訓練にお付き合い頂きありがとうございました!!
>>うん、マシュもお疲れさま!トレーニングの後はゆっくり休んでね?
>はい!お気遣いありがとうございます、では失礼しますね?先輩もお気をつけて!
>>またね?さて部屋に戻ろうかな……。
ん?あんなところに花が落ちてる?誰かの落とし物かな?(通路の途中に落ちていた花を拾おうとして屈む)
パァアア……(突然花が光り始める)
>>まぶしっ!?何これトラップ?お気をつけてって言われたばかりなのに後でマシュに怒られちゃうなぁ……。(眩しさに咄嗟に腕で目をかばいながらそんなことを考える)
ふふっもう大丈夫だよ?目を開けてごらん?(誰も居なかったはずの前方から声が響く)
>>その声と喋り方は……LA?ってここどこ!?さっきまでカルデアの通路だったよね!?(恐る恐る目を開いて周囲の変化に驚く)
いや~驚かせてしまってごめんよ?
ちょ~っと二人だけでナイショのお話がしたかったから私の結界の中にご足労願ったって訳さ?
話終わったらすぐに戻れるし危険はないから安心して寛いじゃって良いんだよお兄ちゃん?(ウインク)
>>ふーん……?(怪しい……、すっごい怪しい……!)>……それで話って何?
ん~なんか怪しまれてる気がするけど……そこは私の優しさでスルーしよう!この結界あんまり長い事展開してると他の人にも気付かれちゃうからね?
>さっきはゆっくり寛いでいいよって言ったのに。
まぁまぁ君も早く話進めたいみたいだしお互いに良いんじゃないかな?
話というのはね?恐らくだけどキミに近々とあるサーヴァントの事を陛下から尋ねられるかと思うんだけど……、思い当たる節があっても陛下には黙っていてほしいな?
>……なんで?
その方が面白……、ゴホン!
……ドラマチックな出逢いになると思うんだよねー?まだお互いちゃんと顔合わせた事は無いからさ?
>今面白いって言いかけた!?状況がよく分からないしモルガンに嘘をつかなきゃならなくなるからそんな事に協力出来ないよ!!
そうかい?残念だなぁそれじゃプランBにするしかないかぁ……。(目の前のLAの姿が揺らめいて掻き消える)
>えっ!?
ちょっとごめんねお兄ちゃん?(マスターの後ろに周り手で目隠しをする)
>なになに??怖い怖い!?
怖くないよ~?ここでの話とさっきのお願いに対する軽い暗示を掛けるだけだからさ?大丈夫だよ目が覚めた時にはここでの記憶もさっきのトレーニングでの疲れも綺麗さっぱりなくなってるからね?
>いや怖いよ!?……うっ!(意識が遠退く)
『さぁもう大丈夫だよ、部屋に戻りたまえ。』(頭の中に声が響く)
>ん……あれ?また立ったまま寝ちゃってたのかな?早く戻らなきゃ……。(少し朦朧としながら部屋に向かう)我が夫……、少し尋ねたい事があるのですが?
>ん?どうしたの?
近頃の事なのですが時折私への妙な視線を感じます。
>視線?どんな感じの?
気配を探ってみてもすぐに消えてしまい悪意などは感じないのですが此方を見定めようとしているような……。
我が夫、何か心当たりはありませんか?
>うーん、なんか前にもあったよねそういうの?あの時はキャスターのジルさんだったけど。
……あの失礼な輩は我が夫に対処を頼んで以降姿を見せなくなったので違うかと。
>だよねぇ……、うーんモルガンにも察知しきれないとなると限られはするけど候補を挙げるのは難しいなぁもし違ってたりしたら悪いし。
……まぁ良いでしょう、現状悪意は感じられませんし向こうから接触してくる可能性もありますので。
>役に立てなくてごめんね?とりあえず自分もそれとなくそれらしい人物を見かけなかったか聞いてみるよ?
ええ、お願いします我が夫。
急いで解決するような案件でも無いのですが何が目的なのかははっきりさせておきたいので?ちょっと入ります。(返事も聞かずマスターの部屋に入室する)
>……我が夫なら此処には居ませんが?(私の張った結界を何の苦もなく通り抜けてきたか……。)
知っている、ちゃんと確認してから来たので!妖精女王モルガン今日はおまえに用が在ってここにきた。
わたしはティアマト、何を隠そう人類、マスターの母だ!驚いたか?妖精。(えっへんと胸を張りながら)
>……そうですか。(また我が夫の身内を名乗るサーヴァントが増えたのですか……。)
ところでおまえは今日が何の日というか知っていますか?
>確か…)母の日というのでしたね?
そう!よく知っていましたね!!えらいえらい。
>当然でしょう?(夜にバー・ヴァンシーと会う約束がありますし……。)
それで?その特別な日に貴女は何をしに此処へ?
当然ティアマトチェックだ!
……ティアマトチェック?何を調べるというのですか?
おまえはわが子……、マスターの妻を名乗っていると聞きました!
数日前から抜き打ちで調査していたがその度におまえに勘づかれて思うように進まなかったので直接チェックする事にしたのです!
フフフ……、色々聞いたり試したりするから今のうちに覚悟しておくといいぞ妖精?(不敵に笑う)
>……近頃感じていた視線の主は貴女でしたか。(此処に来た時から恐らくそうだろうと思っていましたが……。)>……とりあえず立ち話もなんですから座ったらどうですか?茶を用意しますので。
おお……、部屋を訪れた夫の母をもてなそうとするその姿勢良いですね!ポイント+1。
>……それはどうも?そのティアマトチェックとやらはポイント制なのですか?
そう!わたしの気に入る事ををすれば増えるしそうでなければ減る!最終的に基準値を満たしていればクリア!シンプルでしょう?
>……そうですね?では準備をしますので待っていなさい。
あっ、ちょっと待って?(じー)
>今度は何ですか?突然此方を凝視しはじめましたが……。
うん、改めてみるとおまえの服はこの格好の時のわたしと色使いのセンスが似ているな?
母に対してのリスペクト精神良いぞ!!ここは+3してやろう!良かったね!(第二再臨の姿に変わってニコニコしながらモルガンの隣に並ぶ)
>はぁ……。(此処に来たのは私が先で貴女のその姿を見たのも今が初めてなのですが……、否定しても面倒なことになりそうな気配を感じますし本当に調子が狂いますね……。)ふう、美味しかったー!母はとても満足しました!(もてなしのお茶とお菓子を堪能して笑顔を向ける)
>それは良かったですね?皿は後で片付けるので端に寄せておいてください。
わかった。(すすーっと皿を移動)
後は……。(ペンとファイルを取り出し何かを書き込む)
>……それは?
ん?気になるのか?
ええ……、恐らく先程言っていたチェック関連なのだろうとは思いますが?
察しがいいな!その通りこれはティアマトチェックシートだ!さっきのと今のお菓子とお茶の評価について書き込んでいるところだぞ!
……気になっても見てはいけませんよ?教えた分以外の評価も書いてあるので。
>ご心配なく、見ませんので?
……むぅ、そうはっきりと拒否されると母ちょっとショック。(への字口になる)
>……私が採点される側なのに先に項目を確認しては不味いのは当然でしょう?
それはそう、だけど母の手作りを興味ないと言われると傷つくのです、本当に見たくないか?
>……では終わった後に中を確認させてもらいます、それでどうですか?
ああ、いいぞ!!わたしからの評価を楽しみにしておくといい!妖精!(パアッっと笑顔になる)
>ええ、そうしておきます……。(少し疲れた様に目を伏せる)>……む。(何かに気づいた様に入り口に視線を向ける)
ん?誰か来るのですか?
……ええ、折角の機会ですから紹介しておきましょうか。
>>……♪︎(専用の入り口を通ってルルとカボが入ってくる)
む?まめつぶのように小さいがおまえ達に良く似ている……、おまえ達の子か?
>厳密には使い魔ですが……、そのようなものです。
>>……!(ティアマトに気づいて足元まで歩いていきぺこりとお辞儀)
よしよし、きちんと挨拶の出来るよいこ達ですね?(笑顔で抱えあげる)
>>……♪︎(嬉しそうに抱かれる)
ん?ひょっとしておまえ達の子という事はこの子達は私にとっては話に聞く孫……!というやつか?!
>……貴女がそう思うのならばそうなのではないですか?
そうか!ふふっ……、思いがけない家族が増えました♪︎(より深く抱き締める)
>初めて知ったようですが我が夫から事前に話などは聞いていないのですか?
あの子は優しいから先に話を聞くと色々教えてくれてチェックにも情が入ってしまいそうだったから泣く泣く我慢しました!!
なのでここ数日近くにいる事多かったのにあの子にはあんまり構えなくて……!
思い出したら母はちょっと泣けてきました。(ずずっ)
>少し落ち着きなさい……。(少し呆れる)>……そろそろ落ち着きましたか?
うん、迷惑を掛けましたね?
>>……。(左右からティアマトの角をよしよしする)
ふふ、優しいのですねまめご達は?
>まめとまごが混ざっていますよ……?その二人の名はルルとカボです。
そうかそうか、うん良い名前だな?
>……♪︎(嬉しそうに笑う)
よしよし、とりあえずおまえ達には迷惑掛けたお詫びにボーナスの追加点付けておくぞ。
>それはどうも?それでチェックの進捗は後どのくらいなのですか?
うん、まぁ今みたいに追加したりする可能性はあるが後半分くらいだな!今お昼だから夕方までには終わる予定だ!!
>それならば問題ありませんね、夜には娘と会う予定がありますので?
なんだ、まだ子がいたのか?後でちゃんとわたしにも会わせなさい?
>ええ、機会があれば……。
ふふっ、あの子は沢山の仲間や家族に囲まれて幸せものですね?母も知らぬうちに大家族になってしまいました……♪︎>ただいまー。
>>む?予想より早い帰宅ですね我が夫?もう向こうは良いのですか?
>うん、頼光さん喜んでくれたしこっちも気になるから後は金時に任せてきたよ。
ふふっ、お帰り?わが子よ。
>>>……♪︎(ティアマトに抱っこされたままマスターを出迎える)
>うん、ただいま。
ティアマトさん、チェックの調子はどう?
ふふふ……順調に進めている、おまえにも終わったら見せてやるぞ?楽しみにしておくといい。(ファイルの表紙をバーンと見せる)
>うん、楽しみにしてる。
あ、それとティアマトさんに渡すものが……。(鞄を開けて何かを取り出そうとする)
マスター、ストップ。
>え?
残念だがそれは受け取れない、まだチェックの途中だから……。
おまえからの『それ』を受けとってしまったらわたしは喜びのあまりチェックどころではなくなってしまう……!
だから……とても嬉しいけれど…!!取り出すのは全てが終わるまで待ちなさい……!(ぷるぷると小刻みに震えながら)
>わかった、それじゃまた後で見せるね?(取り出し掛けたものを再び鞄にしまう。)
それで良いのです、では続けますよ?(ぷるぷる涙目)
>>……随分と難儀な性質をしているのですね?……よし!(先程まで書き込んでいたファイルを閉じて立ち上がる)
>急に立ち上がりましたが……チェックが完了したのですか?
残りは一つ!最後のチェックはおまえにも直接協力してもらいます!
>……何をしろと?(怪訝な顔をしながら尋ねる)
簡単です!わたしに一回本気の攻撃を仕掛けなさい!母が受け止めてあげます!(むん!と胸を張る)
>……何故そのような事を?それに此処で行うのですか?
>>危ないからやめなよ?(慌ててティアマトを止める)
大丈夫マスター、心配してくれるのは嬉しいけど止めてはダメ!これはお互いの今後の為に必要な事……!
大丈夫!母は叩かれても簡単に吹っ飛ばされたりはしないのです!
>……仕方ありませんね、一回でいいのですね?(槍を喚び出す)
念の為、我が夫はルル達と共に下がっていなさい。
>>……うん、ケガに気をつけてね二人とも?(ルルとカボを抱えて部屋の角に移動)
>では……行きますよ?覚悟は良いですね?(槍を振りかぶる)
ええ、母は強しというところを見せてあげます!!
>はっ!(最果てより&渇望のカリスマを乗せた一撃)
っ……!!(weak!critical!)
>……如何ですか?
むぅ……、予想よりもちょっと痛かった加減しろ。
これが話に聞く『どめすてぃっくばいおれんす』というものか……!ポイント-2。(ムスッ)
>お前が全力でやれと言ったのだろう!?皆席に着きましたね?
では先程予想外のアクシデントもありましたが全てのチェックが無事完了しました!!(ファイルを高々と掲げる)
>おー!お疲れ様ティアマトさん!(拍手)
>>……♪︎(拍手&手を上げて喜ぶ)
>>>……それで?結果はどうなったのですか?(先程の騒動でムスッとしている)
では発表します、第一回妖精女王モルガンのティアマトチェックの結果は……!!
>結果は……?(第一回とか付くとなんか昔見ていたバラエティ番組のノリを思い出すなぁ……。)
………………………………合格!!(物凄く間を空けて絞り出すように)
>合格だって!やったねモルガン!!
>>……♪︎(両手を上げて喜ぶ)
>>>……発表までに大分間がありましたね?思うところがあるのでは?
うん、最初来た時は全力でふるい落として引き離す予定だった。
>……そうだったんだ!?
そうなのです、だけどおまえと直接話をしてわが子と接してる姿を直に見て考えを改めた。
子の幸せを母が奪う訳にはいかないのですから?
>>>……。
そしてこれは約束通りおまえ達に渡しておくので後で中身を確認すると良いぞ?(マスターにファイルを渡す)
>うん、ありがとう今度返すね?。(受け取る)
では母はそろそろ失礼します!美味しいお茶とお菓子と楽しい時間をありがとう!!それと母はおまえ達の仲を尊重しますがわが子と会えなくて寂しいのは嫌なのでまたこちらに来ますよ良いですね?
>>>……ええ、今回の様に過度に騒がないのならば?>ふぅ……、お待たせ!無事に渡してきたよ?(外から息を切らして戻ってくる)
全く……、チェックが終わり最後に渡すはずの物を渡しそびれるとは……。
>あはは、色々あったからついうっかりね?でも追い付いて喜んで貰えたからよかったよ。
それならば良いのですが。
>モルガンは夜にはバーヴァン・シーに会いに行くんだよね?
そうですね、予定外の事で多少疲弊しましたがそこは変わりません。
>じゃあまだ時間あるしルル達もいるからこれ一緒に確認する?それともまた今度にしようか?(ティアマトのチェックファイルを手に取る)
いえ、今で構いませんよ?それ程確認に時間の掛かるものでもありませんので?
>わかった、それじゃ皆で見易い様に椅子並べたり準備するからちょっと待っててね?
ルル~カボ~こっちにおいで?
>>……♪︎(呼ばれて嬉しそうにとてとて歩いてくる)
ええ、お願いします我が夫。>さて準備出来たし見てみようか?
>>……♪︎(マスターの膝の上にスタンバイ済み)
ええ、いつでもどうぞ?
>それじゃ開くよ……んん?(ファイルを開き内容に驚く)
これは……、今とは違う文字で書かれていますね?(マスターの横から覗き込む)
>うーん読めないや……、言葉なら礼装が翻訳してくれるんだけど文字はねー?
>>……!(読めないけど初めて見る文字に興味津々で眺めている)
>もしかしてモルガンは読めたりする?
……読めない事はありませんが。
>が……?何か問題が?
……今すぐに伝えるには口頭でのやり取りをせねばならなくなりますね?
>うん、そうなるね?
……文章で読む分には構いませんが、他者が下した評価の内訳を自ら読み上げて聴かせるのは少し躊躇いが……。(顔を逸らす)
>あー、うん……。(モルガンがティアマトの書いた評価内容をそのまま口にする状況を想像して赤くなった顔を逸らす)
それじゃあ後で訳を書き写すのは大丈夫かな?(想像したら凄く可愛いんだけど流石に恥ずかしいだろうしなぁ……。)
……ええ、それならば後で用意しておきます。
>ありがとう、それじゃお願いね?ただいま戻りました。
>……♪︎(モルガンの足元に駆け寄ってお出迎え)
出迎えご苦労ですお前達、後は好きにすると良い。
>……!(ペコリとお辞儀して移動)
>>あ、お帰りーバーヴァン・シーとは楽しめた……って聞くまでもないね?
当然でしょう?我が娘と一夜を過ごして退屈なる暇などあるはずがありませんので?
>>うん、そうだよねごめん。
話聞きたいしお茶でも淹れようか?
そうですね、お願いします我が夫。
>>うん、ちょっと待っててね?
数分後……
>>お待たせ、いつもの奴で良かったよね?
ええ、構いませんよ?
それと一つ尋ねたい事があるのですが、先程からルル達が熱心に見ているあれはティアマトに返すはずでは……?
>……♪︎(床にページを置いて指差したりしている)
>>うん?ああ、あれはコピーだよ、オリジナルはちゃんと保管してあるよ?
なんだか気に入ったみたいだからさ?オリジナルはそのうち返さなきゃいけないから中身のコピーを取ってあげたんだ、謎解き遊びなのかは分からないけど楽しそうだよね?
ふふ……、成る程そういう事でしたか。
良い余興を見つけた様ですね?>ふーん、バーヴァン・シーもモルガンにプレゼント用意してくれてたんだね?
ええ、今は魔術で厳重に保護して収納していますが機を見て我が夫にも披露しましょう。
但しその事については……。
>分かってるよ、バーヴァン・シーには内緒にしておいた方が良いんでしょ?
その通りです、流石察しが良いですね我が夫。
>あはは、ありがとう。
……ん?ちょっとごめんね?(立ち上がる)
どうしました?
>誰かから連絡が来たみたい……、もしもし?
>>『やぁお兄ちゃん、憩いの時間にごめんね?』
>LA?珍しいねどうしたの?何か問題でもあった?
LA……、あのマーリンの妹を名乗る者か。(ふとマーリンの顔が頭を過って少し不機嫌になる)
>>『いや?問題とかはないから安心してほしいな。ただお兄ちゃんと会って話と渡したい物があるから今日どこかで時間あるかな~と思ってね?』
>時間……はあるけど?もう少ししたらお昼食べに食堂に行こうかなと思ってたし。
>>『わぉ!それはナイスタイミングだったみたいだね?なら私も食堂で暇を潰してるから来たら声を掛けて欲しいな?それじゃ待ってるよお兄ちゃん?あ、それと陛下にも宜しく言っておいてくれると嬉しいな。』(通話が切れる)
>あっちょっと?!切れちゃった……。
そういう訳でもう少ししたらお昼がてらLAと話をする事になっちゃった。
ちょっと帰り遅くなるかもしれない……、ごめんね?
それは構いませんが……、相手が相手ですのでヤツの術中に嵌まらぬよう気を付けて行くように?>あ、いたいた!お待たせLA。(LAを見つけて手を振りながら近づく)
おや?随分と早かったね?暇を潰してるって言ったんだからもっとゆっくりでも良かったんだよ?
まぁ良いけどさ、良かったらこれでも食べるかい?(自分がつまんでいたフライドポテトをお裾分け)
>ありがとう、じゃあ少しもらうよ?
どうぞどうぞ、このシェイクを付けて食べるのもオススメだよ?いやオススメするまでもなく君にも馴染みがある食べ方だったりするかな?(真っ白なシェイクの入ったカップをマスターの方に進める)
>うん、なんだか懐かしいよそれにしてもフライドポテトはともかくシェイクとか前からあったっけ?
期間限定メニューらしいよ?暦の上では夏も近くなってきたし冷たい飲み物を充実させる試みらしい、評判が良ければレギュラーメニューになるかもしれないね?
>そうなんだ?それじゃあせっかくだし一杯貰ってこようかな?(立ち上がる)
うん、そうするといいよ?
話はその後でもゆっくり出来るからね?行ってらっしゃい。(笑顔で手を振り送り出す)>……ただいま。(シェイクと頂上を旗で固定している巨大なハンバーガーをトレーに乗せて戻ってくる)
あっ、お帰り……ってなんだいこれ!?でっかいなぁ!五段ぐらいあるよ!?あっははは!こんなのメニューにあった?(予想外の品物に思わず吹き出す)
>せっかくシェイク頼むし今日のお昼はハンバーガーにしようかなと頼んだらさ?
なんか今日のバーガー担当のキャットが……。
>>『このアイドル霊衣を身に付けてる時のキャットは過去を思い出してつい一番を目指したくなる……という訳でご主人にも今日一番目立てるようにすごいキャットスペシャルハンバーガーをサービスだぞ?釣りはいらねえとっときな!!(お残し厳禁)だワン!』
>……ってニコニコしながら作ってくれたから断れなくて、食べれなくはない量だし。
うん、優しいのは良いことだけど好意を全部受け取ってたらいつか身を滅ぼすよ?
>うっ、前にモルガンにも同じ事言われたある……。
ふふ、やっぱりね?まぁ私も微力ながらサポートするからさ?頑張って?
それはそれとしてそのハンバーガー珍しいから写真撮ってもいいかな?(ウキウキしながら端末を取り出す)
>……まぁ、いいけど?
ナンカスゴクタノシソウダネー?(ジト目)多良間浜!
いやー、ありがとうお兄ちゃん!良い画が撮れたよ!どんなのか確認するかい?
>いや、いいよ……?
それよりそろそろ話って何か聞いて良いかな?
ん?あー呼び出した理由が聞きたいんだね?ほら昨日は母の日だったんだろう?
その話が聞きたいなーと思ってさ?
>えー、その話だったの?もっと大事な話かと……。
何を言うんだい?とても大事な話だよ?だってこんな面白……、ごほんごほん!
……ほら?私も妹だからね?お兄ちゃんがどうお母さんを持て成して喜ばせたのか気になるじゃないか?
>……今面白いって言いかけなかった?(今までティアマトさんの事をお母さんって呼んだこともなかったしやっぱり面白がってるな……。)
さあ?なんの事だろうね?まぁ良いじゃないか、減るもんでもないしさぁ?
ほらほらポテトあげるからさ?なんならあーんしてあげようか?(マスターの前でポテトをふりふりと振る)
>いや、いいよ?そんなことしなくても説明するからさ?
ふふっ、ありがとうキミは優しいね?楽しみだな~!ふーん、なるほどねぇ……。頼光とティアマト1日に二人の母を持て成して大変だったんだねぇ。
>大変ではあるけど二人とも喜んでくれたから良かったよ、そういう訳で戻ってくるまでにティアマトさんとモルガンの間にどんなやり取りがあったかは詳しくは説明出来なかったけどごめんね?
気にしないでいいよ?そういう事情で分からないのなら仕方ないしね?(優しく微笑む)
そうだ、機会があればティアマトに聞いてみようかな?陛下は厳しそうだけどティアマトなら昨日見かけた時に浮かれてたし教えてくれそうだからね?
※実際は前日にマスターを夢に引き込んだ時に部屋の様子を伺える様に巧妙に仕掛けを施していたので安全圏からモルガンとティアマトのやり取りの一部始終を楽しみその上で更にマスターから見た感想を聞いて更に楽しんでいる。
>それならいいんだけど……。
うんうん、ありがとうお兄ちゃんおかげで助かったよ!後でお礼にお兄ちゃん達にケーキとルルくん達にはプレゼントがあるから持って帰ってね?
後そのハンバーガーも忘れずにね?
>そういえば渡すものがあるって言ってたねありがとう。
うん……、頑張らなきゃね?(目の前に鎮座する巨大ハンバーガーを見下ろしながら)
頑張れ頑張れ♪︎食べる前に顎と胃に強化魔術を掛けてあげようそ~れ!(くるくると指を振って強化魔術を掛ける)
>ありがとう、……いただきます!(勢い良く中央のピックを引き抜いてハンバーガーに一気にかぶりつく)
う~んいい食べっぷりだ!これは名勝負を期待しちゃうね?
──承認。マスター、是は世界を満たす戦いである。
……なんちゃって?>ふう、ただいま……。(両手に荷物を持って入室)
戻りましたか我が夫、……何か持ち帰って来たのですか?
>うん、LAからの差し入れのケーキとルル達はケーキ食べられないから別のプレゼントだって?
ケーキはどうしようか今食べる?
いえ、後で頂きますので保管しておいてください。
>うん、じゃあ冷蔵庫入れとくね?
ルル達は……、姿見えないけどお休み中?
ええ、今は家で休ませていますよ?渡すものがあるというなら呼び出しますか?
>いや、起こさなくても大丈夫だよいつでも渡せるからさ?
そうですか……。
では我が夫?支度が終わったら此方へ……、朝に伝えた物を改めて見せたいと思いますので?
>うん?ああ、バーヴァン・シーのプレゼントだね?どんなのか楽しみだよ。
ふふ……、我が夫の期待を裏切らぬ物だという事を告げておきましょう。>お待たせ、なんだか沢山箱が置いてあるね?
ええ、折角なので過去の作品も含めてバーヴァン・シーの成長の度合いを示そうかと?
問題ありませんね?
>うん、楽しみが増えるしいいと思うよ。
そうでしょう、ではまず一番最初の作品からみていきましょう。(一つ目の箱を開ける)
>おお、シンプルだけど光沢が綺麗なヒールだね?初めてなのに良く出来てるね。
ええ、この頃はまだまだ荒削りな部分はありますが……、十分実用の範囲内です。
ゆっくりと説明をしたいところですが数が多いので続けて行きますよ。(順番に箱を開ける)
>おお~凄い!並べて見ると練度の違いや細かい装飾に拘る余裕が出てきた事が分かりやすいね?
それだけではありませんよ?このパーティー用のヒールなどはトトロットと協力してトトロット作のドレスに合うように作っています。
>あー確かに前にパーティーした時にそれ履いてる見た事あるなぁモルガンに良く似合って綺麗たったよ?
そ、そうですか……。
……まぁ我が友と娘の作品の出来を考えればそういう感想になるのも当然なのですが?では改めて最新の物を御披露目するとしましょう。
>うん、いよいよだね!
では……。(箱を開ける)
>おお~、今回のは最初のと同じようなシンプルなヒールだね?普段使い用?
そうですね、シンプルに見えても細かい部分に以前よりも拘って作ってあるのが見てとれますね?
>本当だ……、ヒールには詳しくないけど確かに比べると違いが良くわかる。
ところでこれってもう履いてみたの?
いえ、ですがバーヴァン・シーにも履いているところをいずれ見せようと思っていたところですので……。
>折角だから今履いてみる?
ええ、そうしようかと?(新しいヒールを床に置き今履いているのを脱いでふと動きを止める)
>ん?どうしたの?履くんじゃないの?
そのつもりでしたが……、滅多にない機会ですしこのヒールを履かせてみますか我が夫?(剥き出しになった脚をマスターに向けて伸ばす)
>ええっ!?い、いいよ!なんだか恥ずかしいし!自分で履いて!!(予想外の提案にモルガンの脚と顔を交互に見ながら顔を真っ赤にして拒否する)
ふふ……、そうですか?
ならば仕方ありませんね?(微笑みながらゆっくりと新しいヒールに爪先を載せる)さぁ……、用意が出来ましたよ?此方を向きなさい我が夫。
>う、うん……。(恐る恐るモルガンの脚に目を向ける)
どうですか?似合いますか?
>……うん、良く似合ってる。
ふふ……、まぁ我が娘による私の為の作品なのですから似合うのは当然なのですが?
我が夫のそのような反応が見られたのは想定外の収穫でしたね?
>モルガンが急に変な事いうからだよ……?あんまりからかわないでよ……。(肘をついて真っ赤な顔をふいと背ける)
我が夫なのですからこの程度の事には慣れて貰わないと……、む?(マスターの背後の何かに気付く)
>ん?どうかしたの?
……どうやらルル達が出てくる様ですよ?(ルル達の家を指差す)
>あ、本当だ下に降りてきてるね?目が覚めたんだ。
そういえば我が夫?ルル達に何か渡す物があった筈では?
>あっ、そうだった!ありがとうモルガン取ってくるね?(LAからもらったプレゼントを取りに行く)
あの者からの贈り物か……、あまり妙な物でなければ良いのですが……。>……♪︎(元気良く家の中から出てくる)
>>二人ともゆっくり休めた?
……♪︎(マスターが帰っていることに気付き笑顔でぺこりとお辞儀)
>>うん、ただいまありがとうね。
お前達、我が夫が渡す物があるという事なので其方に座りなさい。
>……!(指定された位置に座る)
>>自分からというかLAからのプレゼントを預かってるよ?後で会ったらお礼してね?(ルル達の前にプレゼントの箱を置く)
>……♪︎(こくりと頷く)
では開けてみなさい?念の為注意は怠らぬ様に。
>……!(敬礼の後二人で慎重にゆっくりと箱を開ける)
>>何が入ってた?
>……♪︎(二人で持ち上げた中身は白地に花柄の模様があしらわれたオルゴールだった)
>>おおー、綺麗なオルゴールだね?良かったね!
オルゴール……、なにやら意外な物が出て来ましたね?>……!(二人で慎重にオルゴールを下ろした後カボが再び箱の中に頭を突っ込む)
む?
>>まだ他に何か入ってるの?
>……!!(カボが箱の中から手紙を取り上げる)
手紙の様ですね?我が夫、受け取って読み上げて貰えますか?
>……♪︎(とてとてとマスターに手紙を持っていく)
>>ありがとう、それじゃ読むね?えーとお兄ちゃんへ……。
>>>『お兄ちゃんがこれを読んでいるとしたら悲しい事だけれどきっと私はその場にはいないのだろうね……。』
……これを渡す時に自らの部屋に持ち帰る様に促しているのですからそうなる事がわかっていて書いていますよね?
確か以前にも同じような冒頭文を書いていた者がいましたが汎人類史では定番なのですか……?
>>いや定番って程ではないと思うけど……、機会があるなら書いてみたくなるのもわかる気がするよ。
……そういうものですか?
まぁ良いでしょう……。
我が夫?続きをお願いします、恐らくあのオルゴールについての注意事項などが書いてあるのでしょう……?>うん、それじゃ続き読むね?
>>『既にこの手紙と同封してあるオルゴールは見てくれたと思うけど実はそのオルゴールには私がちょっとしたおまじないを掛けてあるんだ。』
……やはりそうですか、ただのオルゴールではないだろうと思っていましたが。
>>『こういうとキミ達は身構えちゃうかもしれないけれど特に危険はないよ?蓋を開けて音楽が流れると共に部屋の中に幻が現れるだけさ!ちょっとした映画を観ている様なものと思ってくれたらいいと思うよ?ルルくん達と使ってみて気に入ったなら友達を呼んだ時の余興にでも使ってくれると嬉しいな?』
>……だって?
……幻、ですか。
>とりあえず一回試してみる?危険は無いって言ってたし。
……そうですね?万が一何か起きようと私がいれば対処は可能ですから。
ではお前達、開けてみなさい。
>>>……!(敬礼した後オルゴールの蓋を開く)
~♪︎(色彩風の音楽が流れると共に部屋が一面の花畑の幻に包まれる)
>わぁ……、一気に部屋の雰囲気が!
……どうやら花の香りまで再現しているようですね?(匂いによる催眠作用などは感じられない……、か。)
>>>……♪︎(周囲の変化に手を挙げて喜んでいる)
>良い曲だし雰囲気も変わってリラックス出来そうだし良いのもらったねー?大事にしなよ?
>>>……♪︎(こくりと頷いてオルゴールの前に並んで座る)
……他にも何か仕掛けているかと思いましたがそこまで仕掛けては来ませんでしたか……。>お待たせ、お茶が入ったよ。(ティーカップをモルガンの前に置き椅子に腰掛ける)
ああ、ご苦労でしたね我が夫。(カップに口をつける)
>部屋の中で花に囲まれながらこうやって紅茶を飲むって不思議な体験だね?
そうですね?しかしオルゴールを開いてからしばらく経ちましたが曲も幻も途切れませんね?
>オルゴールって短いのから結構長いのまで色々あるみたいだからね?多分蓋を閉めるか曲が終われば消えるんじゃないかな?
>>……♪︎(二人で楽しそうに周りを見渡しながら聴いている)
ヴヴヴ……(テーブルに置いてあったマスターの通信端末が振動する)
む、鳴っていますよ我が夫?
>あ、本当だちょっとごめんね?
……ダ・ヴィンチちゃんからだ、もしもし?
え?モルガン?隣に居るよ、代わる?うんそれじゃちょっとまってね?
モルガン、ダ・ヴィンチちゃんが話がしたいって。(端末を渡す)
私に……?どうしましたダ・ヴィンチ?
>>>『あっ、もしもし~?モルガン陛下突然ごめんね?近々直接会って話がしたい事があるんだけど大丈夫かな~?』
ええ、それは構いませんよ?それで予定の日は?
……解りました、ではその日その時間に工房へと向かいましょう。
>>>『ごめんね?助かるよ!
あっ、そうそうその日は清少納言も一緒だから気をつけてねー?それじゃまた後日!』(通信が切れる)
……急に面倒な事になりそうな予感がしてきましたね?ヴァナルガンド、と呼ばれる事もあるというが。
その時、俺が覚えたあの狼の名は、フェンリルだ。
まぁ色々と……それはもう、色々とあって、俺は奴ごとその権能を取り込んで、
そこからまた更にあの竜殺しだとか邪竜パワーとかとも色々とやった結果、その因果や権能をある程度背負った状態の『俺』が此処に召喚されている訳だ。
つまり、何が言いたいかと言うとだな、助手。
たまたまフェンリルと、本来なら奴を仕留めていた筈のヴィーザル所縁の品の謎解きを依頼されて。
それに刺激されたフェンリル成分が『野郎、今度こそぶちのめしてやる』とそこはかとなく暴れた結果、俺に狼の耳だ手足だ尻尾だが付与されたとしても、実は大して驚くモノではない、お前のよく言う『ですよね』というやつだ。
「ですよねぐらいじゃ、全然すませらんねぇ」?
お前がいくら惑乱しようとも、多分、成し遂げるまで俺はこのまま……最悪、怠惰をかましたと判定されれば、フェンリルが怒り散らかして霊基侵食まで無くは無いぞ。
「フラグ重ねるとかふざけてんのか」?
俺は真面目だが。俺たちはいつも通りに仕事をする事こそが最適解、という訳で慣れろ。慣れたな。よし。なら、この靴の正当な所有者……を自称する奴らの所に行くぞ。
『……ハァー、こんなもんの何が良いんだか。
ライダーで来れてたらこの巨人ごとボロ切れにしたのに。腹立つ、超腹立つ。……ア?
お前、お前、いいか?今このすっとこ巨人王を通してうっかり話したのは忘れろ?忘れたな?よし、グッドヒューマン。さぁ仕事とやらに行け、それまで侵食は待ってやる』
……。
「あの、今、ちょっとだけ顔出しましたよね、フェンリ……」?
俺たちは。何も。見聞きしてない。いいな?……まったく、何とは言わないが、どんだけ根に持っているのだ、アレは。ダ・ヴィンチ、失礼します。
>あ、いらっしゃいモルガン陛下!時間ピッタリだね!今お茶の用意するからそっちに腰掛けてて?
>>流石へいかっか!きっちりしてんねー!あ、ダビ子ー!アタシちゃんにもおかわりよろしくぅー!(既にくつろいで空のコップを持ち上げながら)
>はいはいわかってるよー、ちゃんと二人分用意するからちゃんと座って待っててくれるかな?
>>うぃー、そんじゃお仕事モードに入りますかー。(コップを置いて姿勢を正す)
……既に来ていたのですね?私よりも前の時間を指定されていたのですか?
>>んー?いやへいかっかと同じ時間の予定だったけど暇だから早目に来て色々見てた!
ここって色々凄いものあるから飽きないしねー?
それは確かにそうですね、此処には来る度に何かしら目を引く物が増えている印象があります。
>そう言って貰えるのは製作者冥利に尽きるね?(お茶とお菓子を乗せたトレーを持って戻ってくる)
まぁ流石に色々触られるとまずい物もあるからあくまで見るだけにしてもらったけどね?(今日はせきとくんも奥に行って貰ってるし……、清少納言に会わせると話が進まなくなりそうだからね。)
ご苦労でしたね、ダ・ヴィンチ。(お茶を受け取る)
>さて……と。
一息ついたら本題に入りたいなと思うんだけど……いいかな?
>>おけまるー!じゃんじゃんいこうぜー!
ええ……、お願いします。>さーてそれじゃ改めて本日のお題『おゆうぎ大会』についてを始めよう!
>>待ってましたー!いぇーい!
……やはりそれについてでしたか。
>うん、とりあえずまずはモルガン陛下に確認を取りたい事があるんだけどいいかな?
確認したい事……?何ですか?
>以前にゲーム大会で使った大部屋とその機材の一部を今回の大会にも使わせて欲しいんだって?
>>そうなんだよねー!大会の規模デッカくなりそうだしアレモルガン使えてたらいいなーってさ?
あ、ちょっと機材は弄るかもしんないからそれ込みで頼んます!(顔の前で手を合わせてお願いのポーズ)
……特に構いませんが?
>>え?マジそんなアッサリOK出ちゃう?機材とか高いんじゃないのアレ?
出資はしましたが製作・管理しているのはダ・ヴィンチ含むカルデアのスタッフなのですからそのダ・ヴィンチが改造する事に問題ないと言うのならば特段私から言うことなどありません。(お茶に口をつける)
>>おお……、なんか解らんけどめっちゃスゲェ王者の余裕みたいなものを感じる……!!
>ありがとうモルガン陛下!多分そう言ってくれるだろうなとは思ってたけどちゃんと通しとかないとね?
でないと知らないところで自分の物が勝手にコピーされて魔改造品作られて人前に出されて驚きと怒りでどうにかなりそうになっちゃう事もあるからね……?(とある戦車を思い浮かべながら)
……なにやら随分と実感が込もっていますねダ・ヴィンチ……?……ただいま戻りました。(若干疲れ気味に入室)
>お帰りー、ハベにゃんが遊びに来てるよ?
……トトロットが?姿が見えないようですが?(辺りを見回す)
>今はルル達の家に遊びに行ってるからちょっと呼ぶね?
ハベにゃ~ん、モルガン帰ってきたよ?(ハベにゃんに連絡を入れる)
>>『おー、ありがとなんだわ!今そっち行くから待ってて欲しいんだわ!』
>了解、今のうちにお茶の用意しとくね?(通話を切る)
もう少ししたらハベにゃん達出てくるから待っててね?
お茶は何時もので大丈夫かな?
ええ……、それでお願いします我が夫。(椅子に腰掛ける)
>うん、すぐ用意するからね?
>>うぃ~、待たせたなモルガンお疲れ様なんだわ!(ルルとカボを抱えて家から出てくる)
>>>……♪︎(笑顔で手を振る)
折角来ていたのに留守にしていて申し訳なかったですね?
>>そんな気にすんなよ~、連絡もなしに来たのはこっちだしルル達やマスターが相手してくれてたから困らなかったしな?まだまだこれから皆でお茶しながら話もするんだしな!
ふふ、そうですね?>ふう、お待たせ。(お茶とお菓子をそれぞれの前に並べる)
>>おー、ありがとなんだわ!いただきまーす!
ご苦労でしたね我が夫。
>モルガンもお疲れ様、話ってやっぱり例の大会の事だった?
ええ、一部の機材の使用許可を求められたのと簡単な打ち合わせでしたので予想よも早く終わりました。
残りは運営側の二人で詰めていくでしょう。
>>おっ、大会ってあれかー?最近食堂とか通路に貼られてるやつ。
>うん、それそれ、なぎこさんが主催する予定のやつ。
時にトトロット?今回は参加するのですか?
>>んー?楽しそうだけど今回はいいかなー?ルル達と一緒に応援に回るんだわ!なー?
>>>……♪︎(手をパタパタして応援の練習)
……そうですか。
>じゃあ当日は一緒に妖精騎士達を応援しようね?
>>おう!そういえば妖精騎士達が出るって書いてあったなー?
あーだからモルガンが話に混ざりに行ってたのか。
ええ、そういう事です。
完全な運営側という訳ではありませんが縁はありますので……。>そういえばさっきの大会の張り紙の事でもう一個思い出した事あるんだけどさ?聞いていいかー?
>>んー?いいよなにかな?
構いませんよ?何が気になっているのです?
>なんか優勝したらマスターからのご褒美?が貰えるって書いてあったんだけどそんな約束しちゃって平気なんかなーって。
ああ……、その事ですか。
>>とりあえず自分に出来る範囲でって限定してるし……、まぁなんとか?(苦笑)
>なんか自信なさげだけどホントに大丈夫かぁ……?なんかやたら気合い入ってそうなのが何人か思い付くんだわ?
それを阻止する為の妖精騎士達の参加です、元はといえばこれが広まったのはランスロットのやらかしが原因なのですが……。(一連の流れを思い出して目付きを鋭くしながらカップに口を付ける)
>>まぁまぁ落ち着いて?大丈夫だよ皆頑張ってくれるだろうから?ほらお菓子でも食べてさ?(モルガンを宥める)
>>>……!!(モルガンの元にお菓子を持ってくる)
……子供では無いのですからその様に菓子を勧めて機嫌を取ろうとする必要はありませんよ?そこまで気にしてはいませんので?
>あー……なんかごめんな?変なこと聞いちゃってさ?
トトロットが気にする必要はありません、これは私達の間で起きた問題なのですから。ミス・クレーンただいまー!(元気よく工房に戻ってくる)
>おや、お帰りなさいハベにゃんさん。
その様子ですと随分と楽しめた様ですね?
おー!行き違いだったりモルガンがちょっと機嫌損ねて宥めたりで大変な時もあったけど楽しかったぜー?色々な話聞けたしな?(鞄を下ろしてミス・クレーンの横に座る)
>ふふ、それは何よりですね?
ああ、それと清少納言様から依頼がありましてね?
清少納言から?あー例の大会絡みかー?それでなんだって?
>ええ、最近噂の大会についてですね、機材の使用許可が下りたからせっかくなんで一部の競技用に専用コスチュームと優勝者に着せるマントをご所望との事です。
そしてこれが専用コスチュームの案だそうで……。(なぎこデザインの案の書かれた紙を渡す)
ふんふん……、へーまた面白そうなのが来たなー?
>一応ハベにゃんさんの意思を確認してからと思いまして正式には受けていないのですが……、その様子ですと受理してしまっても良さそうですね?
おう!受けちゃっていいぜー!
普段はあんまり扱わないタイプの服だからこれ作るのめちゃくちゃ楽しみなんだわ!!(とても良い笑顔で快諾する)
>ふふ、解りますその気持ち……。
では私からそう伝えておきますね?
ああ、頼むんだわ!さってまずは材料選びから~っと♪︎な~な~マンボちゃん!!
……如何致しましたかな?清少納言殿?
アタシちゃんちょっと気づいたことあってさ~!これ見てよこれ!!(道満の式神を取り出す)
はて……、それは拙僧の式神にござりまするがそれが何か?(首を傾げる)
このマンボちゃんの式神って白地に赤のラインと追加で黒が入ってんじゃん?
そうですなぁ……、それが何か?
んでアタシちゃんのジャケットも白地に赤のラインと黒が入ってんじゃん?これマンボちゃんなりのアタシリスペクトって事じゃね!?
………………………は?(思考停止)いやいやいや!それは拙僧が生前より愛用せし彩りでござりますれば!!むしろサーヴァントになってからその出で立ちになられた清少納言殿が拙僧を『りすぺくと』していると言うべきでは有りませぬか!?
おいおいそんな照れんなよマンボちゃ~んお揃い同士仲良く行こうぜ~?ほらほらみかんやっからさ?そんじゃまたなー!(みかんを手渡して満足げに去っていく)
ンンソソソンン……。(手渡されたみかんをじっと見つめながら呟く)ガラテア、失礼します。(ルルを引き連れてガラテアの工房に入る)
>……♪︎(手を振ってガラテアに挨拶)
>>いらっしゃいませ、お待ちしていました。
ではルル様を定期メンテナンスとパーツ交換の為お借りします。(ルルを抱え上げる)
>……♪︎
ええ、お願いします。
何時も通り私は此方で拝見していますので。(腰掛ける)
十数分後……
>>お待たせ致しました、無事交換終了しました。
>……♪︎(手足がピカピカの新パーツになってご機嫌)
ご苦労でしたね、ガラテア。いつ見ても手早くミスもない流れるような作業展開……見事です。
>陛下にお誉めに預かり光栄です。
それと今回は既存のパーツと同じ物ですが次回はまた違う新パーツを試してみたいのですが宜しいでしょうか?
ほう……?それはどのような?
>>はい、先日召喚された果心居士様の協力により和の国で培われた技術と素材の提供を得られましたのでそれを取り入れてみたいと思います。
まだ設計段階でお見せする事は出来ませんが……。
ふむ……、まぁ良いでしょう許可します、お前ならばルルにあまり妙な物を付けぬと理解していますので?
>>ありがとうございます、では次の定期メンテナンスの時に御披露目出来るよう制作を進めます。(頭を下げて一礼)
ええ、楽しみにしていますよ?さあ、戻りますよルル。(ガラテアを一瞥し工房を出る)
>……♪︎(ぺこりとお辞儀してモルガンの後をついていく)>……。(そわそわ……うろうろ……)
カボ~?落ち着かないのはわかるけど扉の前でうろうろしてても仕方ないからこっち来なよ?ちょっと話でもしようよ?
>……!(マスターの場所まで走る)
よいしょっと……。(カボを持ち上げてテーブルに乗せる)
ルルがダ・ヴィンチちゃんのメンタルチェックやガラテアさんのメンテナンスの時いつもそうなるよねー?ルルが近くに居ないと落ち着かない?
>……。(こくりと頷く)
そっか、まぁ自分の分身でもあるからわかるけどその気持ちは。
>……!(そうだろう!とブンブン勢いよく頷く)
カルデア内にはいるし側にモルガンも付いているんだからどっしり構えてていいんだよ?今の俺みたいにさ。
>……?(え?どっしり構えてるつもりだったのという感じの首傾げ)
……なにそのリアクションは?
>……!!(時計をチラチラ気にしてたりお菓子を取ったり戻したりで浮わついていた!というジェスチャー)
うっ!?気づいていたのか……?足元をうろうろしてるから見えないと思っていたのに……!!
>……!(手を突き出してまるっとお見通しだ!というジェスチャー)
いつの間にそんな事をカボ……、恐ろしい子!(衝撃を受けるポーズ)
>>ただいま戻りました……、何をしているのですか?(妙な事をしているマスター達を怪訝そうに見つめる)
>>>……♪︎(マスター達に手を振る)
あ、お帰り……、ただの暇潰しだから気にしないで?(少し顔が赤くなる)>……♪︎(新しいパーツをマスター達にアピール)
>>うん今回もピカピカだねー、よかったねルル?
>>>……♪︎(ぽすぽすと拍手)
>……♪︎(照れながら頭を擦る)
……無事御披露目も終わった様ですので少し聞きたい事があるのですが良いですか我が夫?(マスターの前の席に腰掛ける)
>>うん?何かな?
>・>>>……!(二人の話の邪魔にならないように移動)
最近カルデアに召喚されたという果心居士とはどのようなサーヴァントなのですか?
>果心居士さん?モルガンが新しく来た人を気にするなんて珍しいね?ガラテアさんから聞いたの?
ええ、聞いた話によればガラテアに技術と素材を提供した事で次回にはルルの新しいコンセプトのパーツが用意出来るとの事で……。
>>あーなるほどそれで気になったってことかー。
そうですね……、ガラテアが認める腕前とルルがいずれ世話になるので一度は会っておこうかと?
>>わかった、それじゃどんな人か説明するね?自分も最近知り合ったからそこまで深く知ってる訳じゃないけど……。
知ってる範囲で構いません、ではお願いしますね我が夫?
……成る程、あの催し(からくりイリヤ城)のギミックの製作者でしたか。
確かにあの催しで作られていた物達は中々でした。
>うん、趣向が凝らされてて大変だったけど楽しかった。
惜しむらくはトトロットが途中敗退してしまった事ですね良いところまでは行っていたのですが……。
>観客席のモルガン達で戻ってきたハベにゃんのフォローしてたんだってね?
ええ、本人はそれほど気にしてはいませんでしたし労を労ったぐらいのものですが……。
それに最終的には我が夫のチームが優勝しましたし観戦していた私としては満足の行く結果でした。
>なら良かったよ、それと果心居士さんの事だけど……。
そうでしたね、我が夫に尋ねてより興味が湧きましたので後日に呼び出して貰えますか?
>了解、都合の良い日を確認しておくよ。
お願いします、それと果心居士とやらは全身を義体へと改造しているとの事ですが……お茶や菓子などは出しても問題ないのですか?
>んーそういえばどうなんだろう……、そこのところも一緒に確認しておくね?
……頼みましたよ我が夫、食せないのならば他の持て成しをしなければなりません。
粗相があっては女王としての威厳に関わりますので?数日後……
>お待たせ、モルガン。
果心居士さん来てもらったよ、入ってもらっていいかな?(部屋の入り口から顔を出して声をかける)
ええ、お願いします我が夫。
>うん、それじゃ果心居士さんどうぞ。
>>ハい、失礼シマす。
初めマシて女王陛下、果心居士と申しマす。(部屋に入り深々と一礼する)
よく来ましたね、其方に腰掛け話を聞かせて貰えますか?
>>はイ、では失礼シテ……。
>お茶の用意するね?果心居士さんは種火でいいんだっけ……?
>>ハい、それデお願イシマす、ソレガ今ノ私の糧(エネルギー)とナリます。
>わかったよ、特別にダ・ヴィンチちゃんから加工済みの最高級の種火(殺)を預かってるからそれを用意するね?
>>アリガトうゴザいまス、トテも楽しみデスマスター。(マスターににっこり笑顔を向ける)
持て成しの為とはいえ自室でお茶と共に種火が並ぶという光景は滅多にないものでしょうね……?>なルほど、此度のご縁はガラてあ様からお聞きにならレテの……。(種火を摘まむ)
ええ、今後もルルが世話になる事があるでしょうから一度挨拶を……と。(ティーカップに口をつける)
>そのるル様達とはお会いすル事は可能デショウか?
当然でしょう?その為に先程から我が夫がルル達の家まで呼びに行っています。
>>お待たせ、連れてきたよー。(ルルとカボを抱えながら出てくる)
良いタイミングですね我が夫?さぁ二人とも挨拶を。
>>>……♪︎(マスターの腕から下ろされて果心居士の前に行きぺこりとお辞儀)
アあ……アあ……、こレはコレはご丁寧に。
お二人トもヨろシくお願いシマす。(笑顔で握手)
>>>……♪︎(笑顔で果心居士の手をギュッと握る)
>>初対面は良い感じだし仲良くなれそうで良かったね?
ええ……、そうですね?
あの二人の協力者が増える事は喜ばしい事です。>ふムフむ……。(ルルとカボを色んな角度から観察する)
……随分と熱心に観察していますね?
>ハい、ヤハり他の方ノ技術の賜物を間近で見るノは良い経験二なりマスね?
ルる様もかボ様もそれぞれの特性を際立たセル素晴ラしい仕上ガりデす。
>>……♪︎(照れ照れ)
>>>ガラテアさん達も書文先生も定期的に細かい改良してくれてるからねー?
>時に皆様……?
外術……、イえ幻術ト言った方が解りヤスいですね。
ご興味はおアリでショウか?
もし宜しケレば今度ルル様二簡単な幻術を出せる様に仕込んダ絡繰パーツをご提供シマすガ?
……そのような物が?
>ハい、次はガラてあ様の予約が入っテいマすのでその後にナリマすが。
>>>んーどうするモルガン?
>>……?(モルガンの方を見る)
ふむ……、そうですね。ルル、少し此方へ……。
>……!(とてとてとモルガンの前に来て正座する)
私としては果心居士の提案は興味が引かれる物があり受けても良いと思いますが……。
これはお前の身体に関わる事なのでお前自らが最終的な判断を下しなさい。
>……。(モルガンと果心居士をを交互に見つめる)
>>勿論ルル様ノ安全性ハ考慮しマスし仕込む幻術絡繰もサイズと初めての経験トいう事デシンプルな物二なりマスヨ?
>>>例えばどんな感じになるか教えてくれる?そうしたらルルも判断しやすいと思うし?
(良いアシストですね我が夫。)
>>ソウデすね……、ルる様は戦闘用ではナイのデスし近づいた相手に少しリラックス出来る幸せな幻ヲ見せルぐらいデショうか?
>……♪︎(それは楽しそう!という感じで嬉しそうに両手を挙げる)
……これは改めて答えを聞くまでも無さそうですね?(果心居士に目を向ける)
>>ふフふ……、では用意サセていたダキますネ?(にっこり笑顔)
ええ……、頼みます。>モルガンちょっと良いかな?(一枚の紙を持ってモルガンの隣に移動)
む?どうしました我が夫?
>うん、最近色々あって今後の予定とか増えたからさ?
とりあえず忘れない様に自分なりに予定をまとめて見たんだけど抜けとか間違いがないか確認してくれる?
ほう、良い案ですね見せてください。
>うん、とりあえず時期が近そうな順に書いたよ。(紙を手渡す)
ふむ……、『ガラテアによる新パーツ受け取り』『なぎこさん主催の大会に妖精騎士参加』『果心居士さんによる幻術絡繰付き新パーツの受け取り』……。
>とりあえずの大きな予定はその辺だけだったよね?
後はいつものルル達の利休さんのお手伝いとかもあるけど。
そうですね、ガラテアの定期メンテナンスと利休の手伝い以外は具体的な日時がまだ決まっていませんが……。
>そこはまぁおいおい追加していくとしてとりあえず忘れてるイベントは無さそうで良かったよ、これ見えるところに貼っておくね?
ええ、お願いします。(紙を渡す)
……これに加えて普段の業務と急な特異点発生の可能性もあると考慮せねばならぬと思うと中々のハードスケジュールになりそうですね?
>まぁ今みたいに休めない訳ではないし、特異点も頻繁じゃないし他は普段からやってる事の延長線上だからなんとかなるよきっと!何より息抜きになるから楽しいしね?
ふふ、頼もしい言葉ですね我が夫?へーい!マスターさま!ご機嫌いかがですかい?お食事中のところ失礼致しまーす!ロクスタの突撃!!エブリワンキノコ!のお時間です!!
>……なんか元気いっぱいだねロクスタ?
どうしたの?エブリワンキノコって何?
いえね?簡単に言いますとーこちらの厨房をちょっとお借りしてー?ちょちょいっと新作のキノコ料理作ってみたんで食べてもらいたいなーって?おあがりよ!!(具材に大量のキノコが浮かべられたスープをテーブルに置く)
>……口にする前に一つ尋ねたいんだけど?
はい、なんでしょう?
スープが冷めちまうので手短かにお願いしますね?
>この具材のキノコ……、妙な色合いをしてるんだけどちゃんと食用なの?(スプーンで一部の具を掬って指差す)
そりゃもちろん!ちゃんとアタシがお出しする前に味見してありますよー!大事なマスターさまにマズいものなんか出せませんからね?(ふんすと笑いながら胸を張る)
>……ちなみに毒は?
え?勿論入ってますよー?
なんせ毒キノコですから!
もしこーんな毒々しいキノコが毒キノコじゃなかったら……。
詐欺罪で訴えます!理由はお分かりですね?こんな色味でロクスタを騙しロクスタの鑑定眼を破壊したからです!覚悟の準備をしておいてください!!ってなっちゃいますから!!
ささどーぞ!どーぞお熱いうちにずず~っと!!
>……。(無言で毒キノコスープを見つめる)
おんやぁ?どうしましたマスターさまぁ?毒は平気なんでしたよね?もしお口に合わなそうならお下げしますが……?(しゅんとする)
>うん、大丈夫だよ?いただきます!!(意を決してスプーンを口に入れる)
……うん、美味しいよ?
イヤホーイ!!さっすがマスターさま!!イっカしてるぅー!!(喜びのダンス)>ふぅ、ご馳走さま。(空になった容器をロクスタに見せる)
ヒュー!綺麗さっぱりなんもねぇー!如何でしたかマスターさまぁ?
あ、おかわり用意しましょうか?
>いや、直前に食べてた分もあるし美味しかったけどもういいよ?
そりゃ残念、またいつかご贔屓にお願いしますよ旦那ぁ?(へっへっへと笑いながら揉み手)
>何でそんな怪しい商人ムーヴなの……?
そりゃーアタシが真面目にやってもなんか胡散臭いでしょう?それだったら極端(ネタ)に走った方がアタシも楽しいしたまに真面目にやることでギャップ萌えってやつを狙えるかとー?
……マスターさまもそういうの嫌いじゃないでしょ?
>まぁ確かに嫌いじゃないね?
そうでしょうそうでしょう!出来ればマスターさまもキノコキメてロクスタと一緒にテンションアゲアゲになって貰いたいもんなんですがねぇ……、毒として一纏めでそういう効果も効かないご様子。(まじまじとマスターの様子を見る)
>……その様子だとこのスープのキノコ達にもそういうの入ってたの?(空になった容器を指差す)
>はい、ワライタケを少々!この前細かく刻んで入れた飯をケルトヤローに食わせた時はちゃんと効果あったんですがねぇ……、その後ケルトヤローに笑いながら追っかけ回されましたけど。
>そ、そうなんだ……。
後むやみにセタンタを実験台にするのはやめようね?>さて……と、ご飯食べたし俺はそろそろ戻るよ?スープご馳走さま。
えー?もうちょっといいじゃないですかぁ?
>いや、そういう訳にもね?モルガンも待たせてるし、また今度付き合うからさ?
ちぇー、まぁマスターさまもお忙しいでしょうししょうがないですねぇ。
今度はネロさまと女王さまもご一緒にキノコパーティーやりましょうね?きっと盛り上がりますよぉ!!
>うん、パーティーは良いけどモルガンがいる時に毒を盛るのはやめてあげてね?
えー!?毒は旨みなのにですかぁ?
うん、毒自体は簡単に対処出来るだろうけどあまり良い思い出はないだろうからさ……?
あー……、長いこと女王さまやってたんでしたっけ?それじゃ仕方ないですねぇ……?
他ならぬマスターさまたっての頼みでもありますし)その時はこのロクスタ!!涙を飲んで(いちいち毒有りと分けるのも面倒なので)毒無しキノコパーティーでも盛り上げる事が出来る事を証明するという事をマスターさまとこのキノコに誓いましょう!!(手にしたキノコを高々と掲げる)
>……うん、ありがとうお願いね?それじゃまたあとで。
あ、ネロ達の予定とか決まったら教えてね?日にち合わせるからさ?
了解致しましたぁ!ネロさまとマスター達のパーティー!!イヤホーイ!!腕が鳴るぜぇ!!>ただいまー。
戻りましたか我が夫、今日は普段より長く食事を取っていたようですね?
向こうで何かありましたか?
>うん、その事でちょっと話したい事があるんだけどいいかな?
話したい事……?
ええ、構いませんよ?
>ありがとう、それでね……?
~説明中~
キノコパーティー……、ですか?
ふぅ……、また一つ予定が増えましたね?
>勝手に決めちゃってごめんね?
……まぁ良いでしょう、小規模の催しですし相手が王族だというのならば無下に断るようでは此方の威厳に関わります、それに全く此方の益にならない訳では無いですしね?
>ありがとう、それじゃ予定表に追加しておくね?まだ詳しい日程は決まって無いけど。
ええ、頼みます……、他の予定もほぼまだ具体的に決まっていないので日時が被るのは避けられそうですね?
>うん、どれも何日もかかる催しじゃないしね?あ、そうだモルガンってキノコは食べても大丈夫だよね?
……問題ないですが?
>うん、なら良かった。
我が夫……?それは事前に確認しておくべき項目では?
>……その通りだね、ごめんね?モルガンの食べ物の好き嫌いって聞いたこと無かったしまぁ大丈夫だろうと思ってたんだけど念の為にね?次からは気を付けるよ。
ええ、情報の管理と共有については今後はより正確にお願いしますね我が夫?今回はともかく他の場合だと大事に関わる可能性もあるので……?>お二方、本日もこの利休めの茶の湯の余興の御協力……誠に感謝致しまする。(ルルとカボに深々と礼をする)
……♪︎(こちらも礼をして返す)
>協力を依頼してはや数ヶ月……、既にお二人はご自身な演目を危なげなくこなせるようになり……利休、感嘆。
……♪︎(照れ照れ)
>そこで一つ提案なのですが……。
……?(正座したままじっと続きを待つ)
>暦の上では本格的に夏になる時期」ですので期間限定で振り付けを少し変えて夏を表現出来る様にしたいのでございますが……如何でしょう?
お二方には覚えて貰わねばならぬ事が増えますが。
……!!(やる気十分といった感じで腕を挙げる)
>ありがとうございまする……、事前に文を認めておきましたので部屋へ戻る際この旨をマスター様達にも伝えて貰えますかな?(着物の裾から手紙を取り出しルル達の前に置く)
……!(手紙を受け取りガッツポーズ)
>ふふふ、頼もしい限り……。
では本日はここまでといたしましょう、では頼みましたぞ?
……♪︎(ペコリとお辞儀をして手紙を持って茶室を出ていく)……♪︎(とてとてと手紙を持って歩く)
>おっとぉ!これは失礼しましたねぇ?問題ないですか?(通路の角から出てきてルル達を踏みそうになる)
……!(手を振って大丈夫だというアピール)
>そりゃあ良かったです、ところでおちびさん達なにやら手紙を持っているという事はもしやマスターさま達にお届けの途中ですかね?(屈んで尋ねる)
……!(コクリと頷く)
>おぅ!そりゃナイスタイミング!!この出会いは運命だ!!ってやつですね!!
こちらもマスターさまに手紙を渡しに行く予定だったのですがせっかくですしこのロクスタの手紙もマスターさまに届けて貰えませんかねぇ?(手紙を取り出す)
……♪︎(頷きながら笑顔で受け取る)
おお……!ぶしつけな頼みでも即受け入れてくれるなんて優しさに満ち溢れたおちびさん達でしょう。
お礼にキノコを……、と思いましたがお二人は食べられませんよね?
……。(頷く)
>それではこれなんかいかがです?キノコマイスターロクスタチョイスのキノコ型のオブジェです!ピカピカ光ったりしますよー?(小型のキノコのオブジェを取り出して置く)
……♪︎(喜ぶ)
>どうやらお気に召したご様子でロクスタも嬉しいです!ではアタシはこの辺で……、手紙お願いしますね?(反応に満足して立ち上がり歩きだす)
……♪︎(ペコリとお辞儀をした後カバンから紐を取り出しカボの背中にオブジェを括りつける)
ずーり……ずーり……(二つの手紙を持ってキノコのオブジェを引きずりながらマスターの部屋に向かう)──ふふふ。おまたせいたしました。ノーザン・アミューズメント・アイスです。
「ひゃーっ、さくっと食べてもキーンとするぅ〜」?
これだけのすりおろした氷、アイス、しれっと冷えたシロップ。クク 脆弱、華奢なヒトの身ではむべなるかな、か。
「英霊の皆さんはならないんですか、アイスクリーム頭痛」?
御伽話の王子でも云々……であろうとも、聖杯からの知識に無くも無いだろうからな。身体的なダメージは大して無いだろうが、喚び出される環境次第じゃ、心理的に、反射的にのたうちまわるヤツもいないコトもない、かもしれない。せいぜいその程度だろう。
クク ちなみに俺は身体が炎なのとフェンリルの耐性が備わっている、冷えによる間抜けな悲鳴なぞ期待なぞする、だ、け……!(あいたっ……)
「間抜けな悲鳴がなんですって」?
い、いや、おかしい。絶対おかしい。
そこはかとなくただの氷じゃない気が……!
ン、なんだ、いつの間にコースターに文字が?
『夏には良い刺激だったろ?/S.S.』
くそっ、暑さで浮かれてるのか、ささやかでも復讐なのかは知らんが、女王め。しれっと仕掛けおって……いたた。
……その『やっぱ痛いんすね』みたいな顔をやめろ助手。溶かすぞ、貴様のチョコアイス。ずーり……ずーり……
>……!(歩いていると前方にフォウくんと新所長の姿が見えた)
>>フォウ?フォフォウ!(ルル達に気付き裾をぺしぺし叩いて新所長に教える)
こ、こら!叩くんじゃない!足跡が付くだろう!?突然どうしたというのだね?
む?(突然のフォウくんの無体に慌てながら後ろにいたルル達に気がつく)
ずりずりずり……!
>……♪︎(走って新所長達の側に来てペコリとお辞儀をする)
おお、お前達か務めの最中にも所長である私に礼を欠かさぬとは良い心掛けだ、その調子で頑張りたまえよ?(片膝をついてルル達に声を掛ける)
>>フォーウ……?(特別意訳:ボクの足跡付くのは嫌がるのにあのこ達の為に床に膝をつくのは良いんだー?やっさしーい!)
……なんだねその顔は?小さくて不便だから屈んだだけで他意はないからな?
>>フォッフォ?(ふーん、まぁそういう事にしといてあげるよ?)
やめたまえよその仕方ないから察してあげるよみたいな顔は……、全く。
>……♪︎(それじゃあ先を急ぐのでまた後でお会いしましょうというジェスチャー)
ん?おお、務めの最中だったな!うむ行って良いぞ!それとあやつらに所長がこれからも変わらず務めに励むようにと言っていた事をちゃんと伝えるのだぞ?
>……!(ぐっと笑顔で手を上げた後お辞儀をして歩きだす)
ずーりずーり……
なかなか荷物が多くて大変そうだな……、おぬしの背に乗せてやっても良かったのではないかね?(キノコを引きずって先に進むカボの背中を見ながらフォウくんをチラ見する)
>>フォッフォ!フォーウ!(二人でこなすべき仕事なんだからボクが手助けする必要はないよ!やっぱり甘いんじゃないかい!?)
ちょっ!?ジャンプして回転しながらの足跡連打で私の制服をワンポイントだらけにするのはやめたまえ!!私の(なけなしの)威厳がファンシー差で打ち消されてしまう!!くぅぅ!すばしっこいやつめ!?(なんとかフォウくんを捕まえようとするがあっさり逃げられる)……遅いなぁ。(そわそわしながら行ったり来たり)
>……落ち着きなさい我が夫?
その様に右往左往してても仕方がないでしょう?
そうなんだけど今日はいつもの利休さんのお手伝い終わってからしばらく経っても戻って来ないし利休さんに確認しても少し話して頼み事はしたけどすぐに出たっていうし……。
>ルルが近づけば私には解りますし、今この時間まで緊急の連絡もないという事は多少のアクシデントはあったとしても大事にはなっていないという事です。
此処までの通路は普段から人人通りが少ないという訳ではないのは我が夫も知っているでしょう?
……うん、そうだね?(モルガンの前の椅子に座る)
……ふふふっ。何かを思い出した様に笑いだす)
>……?どうしました?急に笑いだしたりなど?(怪訝な顔をして尋ねる)
この前ガラテアさんのところにモルガン達が行ってた時のカボとすっかり同じことしてるなー自分って思ってさ?
>……あの時留守中にこのような事をしていたのですか?
うん、やっぱり似てるんだなーってなっちゃったよ。(苦笑)
>……まぁそうなる事もあるでしょうね?
……む?(何かを察知する)
ん?二人が帰ってきそう?
>ええ、普段よりもゆっくりとした足取りですが確実に近づいています。
そっか!ありがとう!それじゃ出迎えの準備しなきゃなね?(勢い良く立ち上がって扉の側に移動)
>……ふふ、無事だと解ったら途端に生き生きとしてきましたね?ずーり……ずーり……
……♪︎(入り口から元気良く入ってくる)
>戻りましたかお前達。
>>おかえり!いつもより遅いから心配したよー?なんか色々持って帰ってきたね?(二人を抱き抱える)
……♪︎(わたわたしながらマスターにロクスタからの手紙と笑顔を向ける)
>……我が夫?気が済んだのなら二人を此方へ、何やら持ち帰った物もあるようですし。
>>あ、うん。この手紙とキノコのオブジェはこっちに預かっとくね?(キノコのオブジェを預かり二人をモルガンの前に下ろす)
……♪︎(利休から預かった手紙をモルガンに差し出す)
>ご苦労でしたね?お前達。
何やら帰りの道中で色々起きた様子ですがきちんと務めはこなせましたか?
……♪︎(力強くコクリと頷く)
ならば良いのです、では私はこの手紙を確認しますので後はお前達の好きにしなさい。
……♪︎(ペコリとお辞儀してマスターにキノコのオブジェを受け取りに行く)
>はい、また何か頼むだろうから今はゆっくり休んでてね?(キノコのオブジェを渡す)
……♪︎(二人でキノコのオブジェを左右から持って家に帰る)ふむ……。
>そっちの手紙はなんて?
利休によるルル達の期間限定の演目追加の報告です。
追加自体はルル達が既に受け入れているというので特に此方からすべき事はないようです。
>そっか、期待されてるんだねルル達。
それで?我が夫の手紙の方はどんな内容でしたか?
>うん、ロクスタからでこの前言ったパーティーの事でネロ達と相談してとりあえずいくつかの予定日をピックアップしたから都合の良い日を選んで欲しいってさ。(ロクスタからの手紙を渡す)
成る程、その事についてでしたか。(手紙に目を通す)
>ところでそのパーティーの事なんだけどさ?
……?どうしました?
ハベにゃんやマシュも
呼べないかなー?ってまだロクスタに確認してないしマシュ達の都合が合えばの話だけどね?モルガンはどう思う?
ふむ……、その案は良いと思いますよ?我が夫のいう通りこれから詰めなければならない事柄が多いですが……。
トトロットには茶会の時に此方から話しますのでその他の者達への交渉は任せても良いですか?
>うん、任せて?今度確認してくるよ。
ええ、ではその様にお願いしますね?それにより此方の予定も決めますので。>モルガンお待たせー。(いつも通りの時間にお茶会にやってくる)
来ましたかトトロット。
>>……♪︎(手を振って出迎える)
>おっ?今日はルルとカボも一緒かー?よろしくな?
>>……♪︎(笑顔でハベにゃんと手をつなぐ)
今日は非番ですしトトロットに見せたい物があるというので同席を許可しました。
>へーそうなのか?二人とも何を見せてくれるんだわ?
>……♪︎(テーブルから一旦降りて奥に向かう)
>んお?家に戻るのか?
今は一旦仕舞ってあるのを取りに行く様ですね?
御披露目まで多少間がありますし座っていなさい、今お茶を淹れます。
>そっかー、んしょっと……。(いつもの席に座る)
んじゃ楽しみに待つかなー?
それと私からも今日はトトロットに確認したい事があるのですが?(ティーカップをそれぞれの目前に置きながら)
>サンキュー、確認したい予定ー?
いいぜー?何でも答えるんだわ!
ふふ、頼もしい良い返事ですね?それではこれなのですが……。(パーティーの予定日の紙を取り出す)>ふーん、キノコパーティー?変わってるけど面白そうじゃん?(手紙を見ながら)
予定の合う日はありますか?
>んー、あるにはあるけどさ?
まだちゃんと話通してないんだろ?ホントにボク達が参加してもいいのか?
そこについては我が夫が確認と交渉に行っていますのでもうしばらくすれば連絡が来る手筈です、まぁ余程の事がなければ通る要求だとは思いますが。(ティーカップに口をつける)
>すげー自信だなぁ、まぁボクもその方が嬉しいからいいんだけどさ?
>>……♪︎(二人で布が掛けられた小さなバスケットを抱えて家から出てくる)
>おー、お帰り!見せたい物ってそれの中かー?(椅子を降りて近づく)
>>……♪︎(コクリと頷いてハベにゃんの前にバスケットを置く)
>よーしどれどれ~?(布をめくる)
あっはははっ!!布めくったら藁に包まれて横たわったキノコ!?なんでキノコ!?しかもなんかちょくちょく光るんだわこれ!!(ツボに入ったのかキノコを掴んで頭上に掲げて大笑い)
……♪︎(ハベにゃんの横で楽しそうに手を上げて駆け回る)
……何かの儀式ですか?(少し呆れた様に目を細める)一方その頃……
へぇい、お待たせしましたマスターさまぁ。(食堂の席に座っていたマスターの前に現れるロクスタ)
>うん来てくれてありがとうロクスタ、それとこの前は手紙ありがとう。
いえいえ~、こちらこそたまたま出会ったからっておちびさん達に頼んでしまって申し訳ないですねぇ。
>あっ、そうそうキノコのオブジェもありがとうね?
ルル達すごく気に入ってたよ?
おお、そりゃ嬉しいですねぇ!!キノコの魅力をわかる人はなんぼいてもいいですからね?
>あはは、それじゃ本題入ってもいいかな?
お茶とお菓子も用意してあるから一服してからでもいいけど?
お話からで構いませんよー?菓子なら合間に適当に摘まみますし、今度のパーティーについての話ですよねぇ?
それならロクスタからもマスター様にちょいとご相談したい事がありますんで~?>相談?いいよー何かな?
ありがとうございます、でもロクスタのはすぐ解決するかわかりませんし長くなるかもしれませんのでマスターさまの方からどうぞ。
>そうなの?それじゃ聞くけどパーティーに追加で何人か呼びたいんだけど大丈夫かな?2、3人ぐらいなんだけど……。
あー……なるほどそういうお話ですかぁ。
>急な話だしやっぱり厳しいかな?
いえ人数は問題ないんですがぁ……、料理担当はロクスタがやるんで材料をちょっと増やせば済む話なんで。
>頼もしいけどじゃあ他に理由が……?さっき言ってた相談に関する事?
はい、では次はロクスタの事情をお話いたしますねー?
レッツ回想!!
『ヘイヘイ!厨房の守護者さん!今度キノコパーティーやりますんで厨房と食堂の一角の使用許可をお願いしますぜぇ!!』(予定を書いた書類を提出する)
>>『……幾つか予定日が書いてあるが全ての日で行う予定なのかね?』
『いえー?そのうちの1日だけですが先に会場押さえとかないと、と思いましてー?ご都合悪そうですかぁ?』
>>『いや……、日時は問題なし、厨房も使用だけで材料は持ち込みで安全面に配慮してあるのならばよし。』
『ならオッケーって事ですかねぇ?』
>>『いや申し訳ないが一つだけ守って貰わねばならぬ条件がある……、これを守れるかどうかで許可を出すか決めようと思うのだが。』
『えぇ~?なんですその条件って?』>それで?条件はなんだって?
……多少の騒ぎはともかく食堂で歌うのだけは禁止だそうで。
>あー……。(メンバーを思い浮かべて察する)
お察しいただき感謝します。
というわけでぇ……、何か他に良い場所に心当たりありませんかねぇ?マスターさま。
カルデア内部の事は割りと新参なロクスタよりよっぽどお詳しいでしょ?(期待の眼差し)
>うーん……。
この際なんで広さはそこそこでも騒いでも周りに迷惑にならずキッチンが付いてるようなのが理想ですねぇ。
>そんな都合の良い場所なんて……あ。(何かに思い当たる)
えっ、あるんですかぁ!?
ひゅー!さっすがマスターさま!!ダメ元でもとりあえず言ってみるもんですねぇ!!
>うん、ちょっと相談してみるけどダメだったらごめんね?(端末で電話を掛ける)
いえいえ、もしもダメでしたら二人でキノコでもつまみながら他の方法考えましょー!!とりあえずのご相談!お願いしますねぇ!(にこにこ)ヴヴヴ……
>おっ?なんか鳴ってるぞモルガン?
ええ、我が夫からの連絡のようですね?少し話します。
>おう、ボクは引き続きルル達と遊ぶから気にすんなよ。
では……、どうしました我が夫?
>>『あ、もしもしモルガン?ちょっと相談があるんだけど今平気?』
ええ、構いませんよ?何かアクシデントが起きましたか?
>>『うん、かくかくしかしか~で集まれる場所としてルル達の家を使えないかな~?って。申し訳ないけどルル達にも確認取って貰える?』
……それは構いませんがこれは我が夫がその様に気を回さねばならぬ案件なのですか?
>>『うーん、ルル達の返答次第ではあるんだけど出来るだけスムーズに進める方法あるならその方が良いと思ったからね?パーティー自体は前から予定してたし皆で楽しめるのが一番だよ。』
……そうですか、では確認してから掛け直しますので待ちなさい。
>>『うん、ありがとうモルガンまたね?』(通話が切れる)
はぁ……、全くまたも余計な案件を自ら背負い込むとは。休日。しかも一応は探偵に土建屋のような事を頼むとは……まぁ、動いていないと落ち着かない性質だ、暇つぶしになったから構わんが。
「今日の、七夕飾りの根元にあった、やばい魔力リソースとやらを放っておいたら、どうなってたんです」?
……その手のモノを扱った事がある連中に、曰く。
『たぶん織姫と彦星を名乗るヤバいのが来てた』
『でなきゃ宇宙から来たかぐや姫が、光る青竹の城とか建ててた』
『なんだったら終わらない夏休みとかいう、ありがたいような、ありがたくないようなイベントに世界が更新されてた』かもしれない、だそうだ。
……なんでこんな大喜利めいた解答しかないのかはさておき、純粋なる魔力の塊、場合と質量次第では伊達に聖杯などと表される訳ではないのだ。
齎される結果は人智を越えて、お前たちの望む内容になっていたかは……クク、七夕の純粋な願いや教訓の筈が、げにも恐ろしき百物語に語られる代物になっていたかもしれないぞ?
「なにそれマジカルコワイ。でもお焚き上げにかこつけた爆発とかじゃなかったならまぁ、それはよかった」?
何を。俺は意味の無い破壊は齎さない。人をケチな爆弾魔のように語るんじゃない、助手。
「ところでスルトさんは今年のお願い事は何にしてたのです」?
ふん。1分前まで答えてやろうかと思ったが、
俺をしょっぱい存在にカウントするお前には教えてやらん。願いの質が減る。「けちぃ」じゃない。
「ウワサの北極冥府のスパルタ溶岩辛麺、奢りますからー」?
……北極。なぁこないだのもそうなんだが。
一部の英霊共は、北極に何かあったのか?
願いではないが、仔細が知れるなら俺はそっちのが知りたいんだが?カボ、ルル、それとトトロットも少し此方へ……我が夫からの言伝です。
>……!(モルガンの前に座る)
>>んー?ボクにもかー?マスターはなんだって?
直接関係があるのはルル達ですがトトロットにも無関係ではない話ですので……。
説明中……
>>ふーん、ルル達の家でパーティーかぁ……どうする?(横のルル達に視線を向ける)
>……♪︎(笑顔で腕を上げて大きく丸を作る)
そう判断するだろうとは思っていましたが……、断っても構わないのですよ?
>……♪︎(ルルが鞄から紙とペンを取り出す)
>>おっ?なんだなんだ?
>……♪︎(紙にきのこ、おれいしたい!おうちでみんなでわいわい!!たのしい!!と書く)
>>そっかお礼もしたいのかー!なんかめっちゃ気に入ってたしな?
ボクも食堂でも良いけどルル達の家で遊べるなら楽しみが増えるんだわ!!
ルル達が良いって言ってるし良いよなモルガン?
ふぅ……、本人達に異論が無いというのならばその方向で進めましょう。
では再び我が夫に連絡します。(端末を手に取りマスターに掛け直す)
>>うん、そんじゃ終わったらまた声かけてくれよな?
ええ……、慌ただしくて申し訳ありませんねトトロット。>うん、わかったよありがとうそれじゃまた帰ったら改めて話そう。(通話を切る)
どうなりましたマスターさま?(ずずいっと顔を近づける)
>うん、とりあえず許可は出たよ?
おお、そりゃ良かったですねぇ!それで?会場はどんなとこなんです?
>うん、いま説明するからちょっと離れてね?(顔が近すぎて落ち着かない……。)
おっとぉこりゃ失礼しました。(そそくさと離れる)
説明中……
ほーほー!マスターさまのお部屋の更に奥にあるおちびさん達の家でのホームパーティーですかぁ!!
それなら騒いでも周りの迷惑にはなりにくいしいいですねぇ!流石マスターさま!!完璧です!!
>ありがとう、後はとりあえずマシュに予定確認して確定したらまた連絡するから待っててくれる?
了解しました!このロクスタ誠心誠意キノコで皆様を楽しませてみせると誓いますんで!!
そんじゃアタシは厨房の守護者にこの事報告しに行くので失礼しますねぇ?(それとキノコ食べられないおちびさんたちにもお土産を用意しないとですねぇ、ウヒヒ……!楽しくなって来ましたぜぇ!)
>うん、ありがとうお疲れ様ロクスタ。(すごいニヤニヤしてる……、楽しそうなのはいいけどちょっと怖い。)>あ、いたいたマシュちょっといいかな?
あっ、先輩お疲れ様です!どうしました?
>かくかくしかじかでパーティーやることになったんだけどマシュもどうかなって?
ホームパーティー……ですか、それは素敵ですね!
この予定表のどれかの中でやろうと思うんだけど都合のいい日ある?(予定表を見せる)
拝見します、……はい、この日でしたら大丈夫かと。後でダ・ヴィンチちゃん達にも確認を取りますが恐らく問題はないかと思います。(予定日の一つを指差す)
>この日ね了解、それじゃ集合時間とかは後でまた連絡するから。
あ、集合場所は俺のマイルームだからね?
はい、お誘いありがとうございます先輩!楽しみにしてますね!!(笑顔を向ける)
>うん、こちらこそありがとうマシュ。>ただいまー、遅くなっちゃってごめんね?
>>……♪︎(足元に行って出迎える)
戻りましたか、我が夫。
マシュとは無事話が出来ましたか?
>うん、この日なら大丈夫だって。(日付に○をした予定表を見せる)
……ふむ、トトロットもどの日でも問題はないと言っていましたのでこの日で決定で問題無さそうですね?
>良かった、それじゃまた後でマシュとロクスタには自分から連絡入れとくね?
ルル達も家貸してくれてありがとうね?後で一緒に家の中整理しようか?(二人を抱き上げる)
>>……♪︎(こくこくと笑顔で何度も頷く)
ではトトロットには後日改めて私から伝えますが当日までに個々で用意すべきものなどは有りますか?
>ん?ん~食材はロクスタが自分で用意するって張り切ってたから任せるとして……、ネロ達が歌うからその辺りの対策かな?(苦笑)
……そうですね、それはとても重要ですね?トトロットにもよく伝えておきましょう。(過去に招待されたジョイントライブの事を思い出しながら……。)数日後……
ヴヴヴ……(端末が振動する)
む?鳴っていますよ我が夫。
>本当だ、こんな朝から誰だろう(相手を確認する)
ダ・ヴィンチちゃんからだ、もしもし?
>>やぁおはようマスターくん!!朝早くからすまないね?突然だけど今日少し会って話がしたいんだけど時間は作れるかい?出来ればモルガン陛下も一緒がいいんだけどさ?
>う、うん……、大丈夫だと思うけど?
>そっかなら良かったよ、マスターくんとモルガン陛下の都合のいい時で良いから工房に顔出してほしい、今日は1日工房にいる予定だからさ?
それじゃ待ってるよー?(通話が切れる)
>切れちゃった……。
ダ・ヴィンチからの呼び出しですか我が夫?
>うん、なんだか今日は様子が変だったけど後で話がしたいからいつでもいいからモルガンと一緒に工房に来てほしいんだって?
……そうですか、では今から向かいますか?
>え、今から行っちゃう?
ええ、此方に急ぎの予定もなく向こうも何時出向いても構わないというのならばわざわざ後回しにする理由もありませんし、様子が気になるのでしょう?
ならばさっさと解決するに限ります。
さあ我が夫、準備を。
>あ、うん!今用意するね?ルル、カボ!自分達はちょっと出かけてくるから留守の間よろしくね?(ルル達に声を掛ける)
>>>……!(敬礼)失礼します。
>ダ・ヴィンチちゃん、話ってなに?
>>あれ!?もう来てくれたのかい二人とも!?
呼び出しておいてすまないけど少し座って待っててくれないかな?今お茶を用意させるからさ?(忙しなく作業を続ける)
>うん……、珍しいダ・ヴィンチちゃんからの呼び出しだったから急いで来ちゃったけど緊急事態とかではないっぽいね?(ぼそぼそ)
そうですね?今は言われた通りダ・ヴィンチの作業が終わるまで静かに待ちましょうか。
>そうだね、こっちがそわそわしてると落ち着かないだろうしね?
>>お茶をお持ちいたしましたヒヒん!.(工房の奥からお盆にお茶を載せた万能AIせきとくんが現れる)
>あ、どうも……、はいモルガンの分。(お盆からカップを取ってモルガンに渡す)
……ご苦労ですね。(何度見ても慣れませんねこの給仕には……。)
>>我が創造主の準備が出来るまで私が場を預かります!何かあればなんなりとお申し付けくださって結構ですぞ!!ヒヒん!!常日頃我が創造主の手伝いをしていてこの工房の物扱いについては慣れております!(ずずいとマスターに顔を近づける)
>ありがとう、でもダ・ヴィンチちゃんももうすぐ来るだろうから大丈夫だよ……?(勢いに少し引き気味)
……。(ダ・ヴィンチのサポートの経験を積んで以前より更に勢いが増している……。)>いやー待たせちゃったねぇ。(一仕事終えて汗を拭きながら戻ってくる)
>>お疲れ様ダ・ヴィンチちゃん。
先程の紅茶が冷めない程度の時間経過でしかないので気にする必要はありませんよ?
>フフッ、気遣いありがとう~、早速だけど本題に入ってもいいかな?
>>勿論、ダ・ヴィンチちゃんが良ければいつでもどうぞ。
>ごほん、では改めて今日は来てくれてありがとう!
今日来てもらった目的はこれなんだけどね?(錠剤の入った瓶を取り出してマスター達の前に置く)
……これは?(瓶とダ・ヴィンの顔を交互に見る)
>順を追って話そう、事の発端は数日前マシュが私を訪ねてきた時の事なんだけど……。
>>もしかして例のホームパーティーに関する事?
>そう!マシュから話を聞いてきっと役に立つだろうと以前から構想していたものを大急ぎで実現に漕ぎ着けたものさ?
さてマスターくん達にはこれが何の薬か想像はつくかな?(瓶の蓋をトントンと指で叩きなから悪戯を思い付いたような顔で笑う)
何の薬か……ですか。
>>うーん……、ちょっと時間ちょうだい?(自分の成果物御披露目出来てダ・ヴィンチちゃんがイキイキしてきたなぁ。)>うーん、見た目は普通の錠剤だなぁ……。(瓶を手に取りまじまじと見る)
>まぁそこはねー?飲むのに抵抗あるような見た目のだと本末転倒だからねー?(にこにこ)
そうだ!なんなら今飲んで試してみるかい?沢山あるしね?
……今飲んでも恐らく効果の程は感じられないでしょう?(呟きながら紅茶に口をつける)
>え?モルガンは何の薬か見当ついてるの?
ええ……、既に解っています。
>>ちぇっ、バレてたかー流石モルガン陛下だね!
ふふん、さぁ後は我が夫が答えを出すだけですよ?(マスターに顔を近づける)
>>そうだよ頑張れマスターくん!!ホームパーティーがきっかけと考えれば自ずと答えは見えてくるはずだよ!
>>>……。(ここが踏ん張り時ですぞマイマスターの主……!!このせきと陰ながら応援しておりますぞ!ヒヒん!)
>>……。(何か向こうからすごい視線を感じるし、モルガンとダヴィンチの反応的に当てなきゃいけない空気になってるし皆面白がってるよねこれ……。)>うーん……。(さっきダ・ヴィンチちゃんはホームパーティーがきっかけって言ってた、つまりその時集まるメンバーにヒントがあるはず……。)
>>もうちょっとだよ頑張れマスターくん!(にっこにこ)
……。(無言で見守る)
>(ロクスタには今回は毒を使わない様に頼んだし仮にダ・ヴィンチちゃんがそれを知らなかったとしてこれが解毒薬だとしても毒はほぼ効かないと解ってる自分達よりマシュに渡すはず……となると?)……あっ。
む……。(マスターの呟きに少し反応する)
>>おや気づいたかな?それじゃキミの考えを聞かせてくれるかな?なぁに間違ってても何もおこらないから気楽にね?
>うん、これは多分ネロのライブ対策の薬だね?具体的にどうなるのかまでは解らないけど多分耳栓の代わりになるんでしょ?
>>おめでとう!正解だよ!!いやーヒント有りとはいえ自分の作ったモノの効果を詳しい説明無しに解って貰えるって嬉しいものだよねー?(ぱちぱち)
ふふ、まぁこのくらいはやって貰わねば我が夫として困りますが?(等と言いつつどことなく自慢気)
>>>お見事!!(拍手&いつの間にか用意していたクラッカーを鳴らす)
>……大げさに誉めてくれるからなんだかすごく恥ずかしくなってきた。(顔を手で覆う)数分後……
……落ち着きましたか?
>うん……、ごめんね?
>>いやー、ごめんごめん!ちょっとやりすぎたね?
ひどいよダ・ヴィンチちゃん、急にクイズ形式にして正解したらあんなに祝う
なんてさ?
>>エヘヘー?(笑って誤魔化す)
……それはそれとして改めてこの薬について効果時間や一回どのくらいの量を飲めば良いのか等の説明を求めます。(小瓶を指差す)
>>うん、よくぞ聞いてくれたねモルガン陛下!!それじゃ実演を交えてじっくり説明させて貰おうかな?(にっこにこ)
カモン!せきとくん!!(パンパン)
>>>はっ!お呼びですかな創造主よ!(さっとダ・ヴィンチちゃんの席の後ろに回る)
>>うん!早速だがこの錠剤をもって向こうで飲んでくれたまえ!ここだと折角の御披露目が地味になるからね?(瓶から1錠取り出して手渡す)
>>>ヒヒん!おまかせあれ!!(錠剤を握りしめて目立つ場所に移動)
……随分と大仰な催しになりましたね?>それじゃせきとくん!早速飲んで貰えるかな?水なしで飲めるようになってるからね!
>>おまかせあれ!(ゴクリ)
……特に変化は無いようですが効果はどう判別するのですか?
>大丈夫!ちゃんとわかるようにしてあるよ!せきとくん手を開いて見せて?
>>これでよろしいですかな?(両手を開いて見せると右手にだけ三角形に黒い点が浮かんでいた)
>>>片手にだけ点が浮かんでるね?
>そう!ここじゃ実感湧かないだろうけどあの錠剤を飲むと一時的に体質が変わってネロ達の歌を聴いても心地よく感じる様になるのさ!
それの効果時間を示すのがあの掌の点さ!
成る程、しかし良くそのような体質改善薬が作れましたね?
>前々から一部には好評なのは解ってたし、サンプル取らせてくれる協力者も出来たからねー?
>>>協力者って?
>ふっふっふ……、気になるかい?(怪しい笑み)
……今度は協力者を解明する謎解きの流れですか?──お前は北欧神話の終末の焔、探偵などと呑気に在れるものか、いつか世界を……! 「そうかもな。個々の理由はあれ、世界を滅ぼせ、なんなら かくあれ……と言われるのが、終末装置だからな」 「そうですか!すごいっスね!終末装置!!」 「……軽いな。お前、本当に理解しているのか」 そう言われても逆に困る。自分はもう『使い魔とは』『そもそも歴史とは、人類とは』となる人と沢山会ってきてしまったし。今日のここまで、無慈悲に犯人にあらゆる爆破を決めまくる様を見てきてしまったので『そう、俺は映画のドヤバい大怪獣のようなモノです』と改めて言われても、納得しか返せない。ただ。 「スルトさんは終末装置だけど!オフェリアさんの探偵(きし)で在るんですよね!じゃあ、自分はそれでいいです、それでいいと思います!!」 シグルドさんやナポレオン陛下を見るたびに『今度こそ燃やそうかな』とか悔しそうに口走るので、実際、スルトさんは、どこかで終末装置として動いてしまったのだろう。 一方で、心底、真剣に『自分はオフェリアのサーヴァントである』と言う。 それはずっと徹底してて、彼女のためになる事ならなんでもやるし、いやまぁ結局、捜査して爆発は齎すし、罰ゲームでなんか律儀にメイド服着るし、だいぶしくじってはいるのだけど。 でももし、スルトさんが世界を燃やす時が来るなら、それは彼女に『そうしてくれ』と言われた時だろう。 だから、なんというか。あんなのに、あんなのに。 「……助手。助手よ。お前がアレに怒ってどうする」 「はぁー!?怒ってないですよ!助手は今日もあなたの助手ですよ!?」 「口調、身振り手振りが輪を掛けて雑。ソレは何か、思考が追いつかない事のある証左だ」 「ハー、この野郎、無駄に!優秀!だからさっきの犯人捕まえられたんですね!すごい!もっかいアイツにコレかましてやりたいなぁ!!」 ……などと言動が覚束ないでいると、なんというかな、とスルトさんは言って。 「お前は……そう、本当に……物好き?ゲテモノ趣味?ン、いや、なんと言えばいいんだ、コレは」 良いとこで急に壊れるな激ヤバ装置、普段の語彙力はどこに。くっそ、今日はこのまま走って置いて帰ってやる! 「スルトさんのばか!大怪獣!明日もよろしくな!!」 「アー、わかった、また明日、な。……クク あんな風に在り方を肯定される日が来るとは。奇妙な事もあるものだ」
>いやー出来ればそうしたいけど急な話だからその協力者達呼べてる訳じゃないし何よりさっきやりすぎたばかりだからね?(苦笑)
……それではその協力者とやらの詳細をお願いします。
>うん、その協力者とは二人もよく知ってる太歳星君!そして沢山のコン達だよ!!つまりこの薬を飲むと(体質だけは)コンになるんだよ!!(キメ顔)
>>な、なんだってー!?(驚愕)
……。(呆れつつ紅茶を一口)
>さて、ではどのように協力してもらったかを説明していこう!
>>うん、お願いするよダ・ヴィンチちゃん。
……たまに見かけますがなんなのですかそのテンションの乱高下は?
>>うーんその場のノリ?
>こうやってガス抜きを兼ねていざというときのコンビネーションを磨いているのさ?
>>え、そうだったんだ?
>そうなんだよ、意識せずやれてる事が成果だから気にしなくて良いからね?
モルガン陛下も一緒にどうかな?たまには混じっても良いんだよ?
>>>なんなら私もお手伝い致しますぞ?(御披露目の役割は終わったのでスッと入ってくる)
いいえ、私は遠慮しておきます。>ちぇ~、モルガン陛下が入ってくれたらもっと完成度上がるのになぁ~。
協力者も判明したところで話を戻しましょう、この錠剤は一回でどれ程効果を保つのですか?
>一回で数時間は保つはずだよー、飲んだ人の状態によって伸び縮みするけどその為の点表示だからね!ちなみに完全に消える前に2個目を飲むと点がクッキリ復活して時間も延長されるよ?
>>おおーそれは便利だね?
歌われている途中で切れるのを待つようでは困りますからね……?
>まぁそういう訳で目立たない様に小瓶に分けて人数分用意したから後でマシュ達にも渡してくれるかい?(ごそごそと錠剤の入った小瓶をテーブルに並べる)
……この蓋に書いてある『マ』や『モ』というのは?
>>あー、それはマシュやモルガン陛下用だって分かるように頭文字で区別してるんだよ。
>>この何も書いてないのは?
>そっちはマスターくん用。
『マ』だとマシュと被ってるし『ス』とか『タ』だと分かりにくいからね?
……。(合理的ではあるが見栄えはもう少し……という顔)
>うんうん、モルガン陛下の言いたいことも分かるよー?
私も折角の新作だしもっと凝った装飾とかしたいんだけどやりすぎるとゴルドルフくんと経営顧問が揃って無言で天を仰いだりパイプふかしたり……空気がね?(どんより)>あー、あれやられると空気が重いよねー?
>>そうそう、まぁやらかして悪いのはこっちなんだけど居たたまれない雰囲気になるよねー?あれ絶対ホームズの入れ知恵だよ!
>うん、毎回やる訳じゃなくて忘れた頃に重苦しい空気にしてくる緩急とか絶対新所長一人では無理だもんね!
……とにかく装飾に労力を割けない理由は分かりました。
この薬の効能自体は有用ですし有り難く受け取っておきましょう。
>>うんうんありがとうー、そう言ってくれると作った甲斐があるよー?
それと最後に一つ確認しておきたい事があるのですが……?
>>んー?何かな?
私達はこれで問題ないだろうと思いますが家を提供するルル達へのライブの対策はどうなっていますか?
>あー、ルル達は薬飲めないもんね?
>>…………………うん、事前に二人の歌耐性検証してるから大丈夫だよ?多分。(最後小声で呟き目を逸らす)
ダ・ヴィンチ……、しっかりとこちらを見て言ってみなさい?>いやいやいや!本当に事前検証は済ませてあるんだって!
検証した時のは録音で生歌じゃないのと今回は歌う可能性のある人数が多いのが懸念事項なだけでさ……?(苦笑)
……つまりイレギュラーな状況で保証は出来かねる、と?
>まぁ大丈夫だとは思うんだけど何分あの二人は特殊な立ち位置だからその状況に出くわした場合のサンプル数がね……?
不確定要素でせっかくの楽しいひとときにゴテゴテ装備させるのも忍びないしねぇ?
>>うーん、それもそうだね?じゃあこっちが気を付けないとね?
>そうしてくれると助かるよ、十中八九大丈夫だとは思うんだけど万が一があるからね?
……事情は分かりました、そういう事ならば私も我が夫と同じくルル達の動向を注視するとしましょうか。
>うん、皆で楽しめるといいね!
あ、無事に終わったら後でいいからライブ中のルルくん達の様子がどうだったか報告してほしいなー?
……躓いてもただでは起きませんね?>ふー、ただいまー!
>>……♪︎(足元に寄ってお出迎え)
出迎えご苦労です、留守中何かありましたか?
>>……!(特に無しというジェスチャー)
>ご苦労様、朝だし往復の時間含めて2時間くらいだからまぁそうそう来ないよね(部屋の時計を確認する)
まだその程度の時間しか経っていませんでしたか……、体感ではもっと長い時間話をしていたと感じましたが。
>うん、まぁ色々密度の濃い話し合いだったからね……。
自分はとりあえず荷物片付けたら朝ごはんまだだし食堂に行くついでにロクスタとマシュに連絡して薬渡してくるけど……、モルガンはどうする?
私はこのまま部屋で休みます。
>うん、了解。
あ、そうだエミヤにお土産のケーキ用意してもらう?
ふむ、そうですね……?
どのみち食堂には行くのですから折角ですのでお願いします我が夫。
うん、それじゃ行ってくるね?
>>……♪︎(マスターに手を振る)マスターさま~、お待たせいたしましたー!(食堂の一角にいたマスターを見つけて寄っていく)
>やぁロクスタ急に呼び出してごめんね?
いえいえ、マスターさまのお呼びとあらばこのロクスタ火の中水の中菌の中何処へでも馳せ参じますよー?とりあえずお近づきの印にキノコどうぞ。(大きくて立派なしいたけセットを渡す)
>あ、ありがとう随分大きいね……?(困惑しながらしいたけセットを受けとる)
いえいえー、立派なのですし串にぶっ刺して焼くのがおすすめですよー?
そんで今日は何の御用ですかねぇ?
>うん、その前に何か頼まない?わざわざ来て貰ったし奢るよ?(ついでに焼いて貰おうかなこのしいたけ。)
おおぅ、マジですかい?マスターさま太っ腹!!そんじゃこれとこれお願いします!(メニューの中から2つ指差す)
>うん、それじゃ頼むからちょっと待ってね?
はいー、お願いしますねぇ?(ここの食堂美味いんですけどがっつりキノコ系メニューがないのが残念、今度リクエストしてみますかねぇ……。)>それじゃ注文したのくる前に話済ませちゃおうか、そんなに長くならないし。
ヘイ!お願いしますぜー。
>これなんだけど……。(ポケットからロクスタの分の小瓶を取り出す)
説明中……
ふんふん……、つまりこの薬を飲むとネロ様のお歌が心地よく感じられるようになると?
>うん、そういう事みたい。
ほうほう、そりゃまた……、とんでもねぇシロモンじゃねぇですかぁ!?世紀の大発明と言っても過言じゃありませんよこれ!!?(大興奮)
>お、落ち着いてロクスタ?こ食堂だし回りがこっち見てるから……。
おっと、失礼しましたー。
むしろマスターさまはなんでそんなに落ち着いてらっしゃるんですかねぇ?(頭を屈めて小声で尋ねる)
>用途が限定的だしダ・ヴィンチなら作れてもおかしくないからね?(小声)
……限定的と言ってももしも当時のローマ市民が存在を知ったならこの小瓶を巡って余裕で血が流れまくるシロモンなんですがねぇ……。
流石は普段からネロ様含むサーヴァント達の騒動慣れしている歴戦のマスターさま達といったところですかねぇ……。(小瓶を摘まんでまじまじと見ながら)「アンタ 女に告白しようとしてるんだろう? 視線でわかるさ」
馴染みでもない茶店で待ち合わせてる中で 妙な男に声をかけられた
いかにも同類っとおもってそうだが 悪いが彼期待に応えられる返答持ち合わせてない
一つ目の理由は ついしばらく前に茶店を出た彼は何かが致命的にずれてる気がした 二つ目の理由は告白でも何でもないということだ
もっと おもたるい 個人的には避けて通りたい再開であった
お 噂をすれば 願った客がやってきた
「久しぶりだな……遠坂……」
「久しぶりって……貴方 衛宮君?」
可憐な顔が驚きに満ちた 無理もない 彼女は高校を卒業し 最後に出会った時からまるで色あせない まさに凛とした閃光
比べて俺は 戦場帰りの錆びれた男 肉体も心も付いてない傷はないほどだ
「みっともない姿を見てしまったな 早速本題を」
「ちょっとまって あれ どういうこと だってさっき用事を……あーそういうこと」
一度思案に没頭すると同時に遠坂は頭を押さえて天を仰いだ 何事かとこっちも立ち上がろうとするが (大したことじゃないわ)と制された
なんだよ 気になるなあ と思いつつ 俺は彼女の次にいう言葉に従った
「ねえ 衛宮君 昔の思い出話してみて?」俺は言う通り話を重ねた 驚いた すでに心は死 んでいると思ったのにまるで血が廻ったように語らいを俺たちは楽しんだ
聖杯戦争を駆け抜けた思い出 最愛のサーヴァント 時計塔の思い出 そして厄介な事件を片付けたこと そして
「俺が戦場に出て十年経ったな…… そうだな あらためていうよ …………遠坂 結婚おめ」
「はいまちがーい! 士郎は人違いをしていまーす 多分貴方の待っている遠坂凛じゃないわ 」
いきなり遠坂に指をさされて転げ落ちた俺 ま 間違い? な なんでさ
「そ そんな馬鹿な! 今日 日本に密航したのは 遠坂が高名な魔術師と結婚するからって伝手で聞いたからで! 」
「それがもう間違い …………てか そっちの士郎はいったい何をやらかしたんだか 聞いてないわそんなの!」
呆れ顔ででこぴんを放ち それを思いきり食らった げふう
「私は確かに一人の男性と愛し合いました 何度も何度も ねちっこくね でもその相手は名家でも何でもないわ それに婚約でもない」
そういうと 遠坂は愛おしそうにお腹を撫でた 大切なものが詰まってるかのように
俺は知らなかったことだが ここはアーネンエルベ 思いもしない出会いがある喫茶店
「改めてご挨拶するわ 私は現遠坂家当主 遠坂凛 夫の名前は遠坂士郎 私は今 彼の子を宿 しているのよ」
人 妻を口説いていけない人ね こっちの衛宮君は♪ と赤い悪 魔は嗜虐的に返した
俺? 宇宙を放浪する猫になってたな 多分あ お気になさらずモルガンのお方 続きをどうぞ
>>687
ご丁寧にどうも、では遠慮なく>盛り上がっているところ済まないがご注文の品を届けに来たのたが?(料理を載せたトレー持ったエミヤが現れる)
>>あ、ありがとうエミヤ。
おー、良いタイミングですねぇスタンバってました?
>そんなことはしないよ折角の料理が冷めてしまう。
これがマスターでこちらがキミので良かったかな?(それぞれの前に料理を置く)
合ってます合ってます、んー美味しそうですねぇ!
マスターさまは今日は和食にしたんですかぁ?
>>うん、さっき貰ったしいたけ見て合わせるなら和食がいいかなーって。
なるほどー、キノコをより楽しむ為のチョイスって訳ですね!!良い心掛けですね!!(グッと親指を立てる)
>椎茸は今じっくり焼いているからもう少し待っていてくれたまえ、それと土産のケーキもその時に持ってきていいかね?
>>うん、ありがとうそれでお願いするよ?
>了解した。
ああそれと普段より遅い朝食で腹が減っているとはいえ騒がず静かに焦らずゆっくりと噛んで食べるように、分かったかな?
はいー。(……オカンですかね?)
>>うん、それじゃいただきます。>ふぅ、美味しかったご馳走さま!
ロクスタのスープとサンドイッチもうまうまでしたよー?キノコが入ってないのは残念ですけど……。
>>それはすまないね?とりあえず今は君の差し入れであるこれでも食べて機嫌を直してくれたまえ?(エミヤが椎茸付き焼き鳥とお土産用ケーキの箱を持って現れる)
>あ、ありがとうエミヤ!わぁ椎茸で挟んだ焼き鳥になってる!!
>>ふっ、色々考えたがやはり今のマスターには多少なりとも肉を食べさせるべきだと思ってね?今回はサービスさせて貰ったよ、ではごゆっくり。(軽く手を振りながら厨房に戻っていく)
>うん、ありがとうエミヤ!ロクスタも一緒に食べよう?
ロクスタもいただいて良いんですかぁ?
>ロクスタがくれたしいたけだしエミヤもそうしろって言ってたしね?あ、慣れてなくて食べにくいなら串から抜くね?(箸で押さえて串を引き抜く)
そうですかぁそれじゃ遠慮なく……。(帽子を外してマスターに顔を近づける)
>ん……?(急に帽子を取ってどうしたんだろう?顔が近いと落ち着かないんだけどな……。)
あー。(眼を閉じて口を大きく開ける)
>……。(これってもしかしてマンガとかでたまに見るあーん待ちってやつかな?!)>(まさかこんなシチュエーションに遭遇するなんて思ってもみなかったな、なんか恥ずかしいけどとりあえず食べさせてあげないとかわいそうだな……。)はい、入れるよー?
んむ……。(口の中にしいたけと鶏肉が同時に入る)
>……お味はどう?
んめーです!流石ここの料理長と謳われる方!味付けが完璧な出来ですねぇ!(満足げに頷く)
>それは良かった、後は自分で食べてね?(ロクスタの分を取り分ける)
えー?もう終わりですかぁ?男の人ってこういうシチュエーションお好きだって聞いてたんですが違いましたかね?(マスターの顔を覗き込む)
>うっ、いや嫌いじゃないけどさ?周りに見られて噂されると恥ずかしいし……。(赤い顔を逸らしながら頬を掻く)
ふへへへ、仕方ない人ですねえ……?(可愛い反応しますねぇマスターさま、ケルトヤローとは別の意味でイジリ甲斐があるってもんです……!!ちょっと照れますけど。)>ただいまー。
む、戻りましたか我が夫。
>>おーすマスター!お邪魔してるぜー?(モルガンとお茶をしていたハベにゃんが手を振る)
>あれハベにゃん?(時計を見る)
あー、今ってお茶会の時間だったかー!邪魔しちゃってごめんね?
いえ、構いませんよ?
>>うん、気にすんなよー!たまにはマスターも一緒に楽しもうぜー?(パンパンとテーブルを叩く)
>うーんどうしようかな?
あ、お茶会ならちょうどいいしお土産のケーキ開けるね?ハベにゃんにもあげていいかな?
ええ、勿論ですよ?
>うん、それし取り分けるから待っててね?(皿を取りに移動する)
>>マジ?やったー!今日はケーキまでついてくるなんてラッキーなんだわ!!ありがとなマスター!モルガン!!
ふふふ……、このくらいの事気にする必要はありませんよトトロット?>んー、美味いなこのケーキ!!モルガンが吟味して選んだだけの事はあるんだわ!!
ふふふ、そうでしょう?(自慢気に頷く)
>>基本的にモルガンのオーダーメイドだけどハベにゃんなら頼めば作ってくれると思うよ?
>んーなんか悪いしこうやってたまに貰えるのがサプライズっぽくて楽しいからいいんだわ。
律儀ですね、トトロットは。
……そういえば我が夫?マシュ達にあの薬は渡せたのですか?
>>うん、ロクスタは朝ごはんがてらに渡してマシュは帰り道寄って渡してきたよ。
マシュはこの時間帯は何処にいるかは大体分かるからね。
二人とも喜んでたよ。
そうですか、それは何よりですね?
>ん?薬ってなんだ?なんかボクの知らない病気が流行ってて人間のマスター達は危ないのか……?(マスターを不安げに見る)
>ああ、違うんだよ!?心配かけてごめんね?(慌てる)
今から説明するので落ち着きなさいトトロット?
少なくとも流行り病の類いではありませんので?>な~んだそういうことかよー!(一安心)
>>ごめんね、先に説明しとけばよかったね?
>まーいいよ?それよりそんな体質を変えちゃう薬が作れるなんてすごいよなダ・ヴィンチって!
そうですね、流石は万能の天才と語るだけの事はあります。
>それにしてもルル達の家でホームキノコパーティーに多分ライブ付きかーこの前にも聞いたけどやっぱすごい話だな?
トトロットは今回は参加しないのでしたね?
>うん、こないだ誘われた時も言ったけど色んな催しに参加してるとちゃんと都合は付けてるとはいえミス・クレーンに悪いしなー?
>>そっか、それじゃまた今度だね?出来たらその時はミス・クレーンさんも一緒にね?
>おー、二人で工房お休みは中々難しいけどそうなったらいいな!気遣いありがとなんだわマスター!(マスターに笑顔を向ける)
ふむ……。(そういう事ならば此方もトトロット達が時間を取れる方法を何か考えておきましょうか……。)>おっと、もうこんな時間かー!(時計を見る)
今日はいつもより長居しちゃったなボクはそろそろ帰るんだわケーキありがとなマスター!モルガン!(椅子から降りる)
>>うん、此方こそ楽しかったよありがとう帰り道気をつけてね?
>おー!そんじゃまたなー!(入り口から笑顔で手を振る)
ええ、また会いましょうトトロット。
>>行っちゃったね?
ええ、片付けはお願いしますね我が夫?
>>うん、ハベにゃんっていつも元気でいいよね?疲れててもハベにゃん見てると元気でてくる気がするよ。
ふふ、そうですね?
妖精國のトトロットとはまた違うとはいえ……、此方のハベトロットもとても優秀で頼りになる私の友です。(微笑む)
……モルガンの知ってる妖精國でのハベにゃんとの旅の話って聞いてもいいかな?
……。(無言で見つめる)
>>ごめん、無理にとは言わないけど少し聞いてみたいなって……。
……いいえ、構いませんよ?但しそれを聞くのならばトトロット以外の仲間達もの事も話すのでそれ相応の時間を要するので覚悟する様に……、良いですね?(先程とはまた違う笑みを浮かべる)
……うん、お願いするよ?思い出したくない部分は無理しなくていいからね?(片付けを終えてモルガンの前に座る)
ふふっ、気遣いありがとうございます。
では出会いの刻から始めましょうか……?>あ、そういえばこの前はお薬ありがとうございました!(薬の小瓶を見せて笑顔で礼をいう)
あれを作ったのはダ・ヴィンチですし届けたのも我が夫ですから私に礼は必要性ありませんよ?
>す、すみません!
別に謝る必要もないのですが……、薬は持ち歩いているのですね?
>あっ、はい!部屋に置いてもし当日に忘れたら大変なので肌身離さず!
そうですか、良い心掛けだとは思いますがガラス瓶なので衝撃には気をつけるのですよ?
>あっ!た、確かにそうですね!後で何かで包んでおきますね?アドバイスありがとうございます!!
ふふ、それにしても随分と楽しみな様子ですね?
>それはもう!心配な部分は解消されてますしパーティーでは皆さんと一緒に盛り上がっていきたいと思ってますから!(むん!というポーズ)
それは良いのですが……、我が夫にも言える事ですが張り切り過ぎて注意を逸らして当日までに怪我などをしないようにしなくてはなりませんよ?
>そうですね、ご忠告ありがとうございます!!(笑顔で返す)
いえ……。(このぐらいの事は言われずとも解っているとは思うのですが何故このように忠告しておかないと危険な気配を感じるのか……?
そういえば以前に我が夫も夏のこの時期には色々緩む人が多いから気を付けないといけないと言っていましたね?
……そのせいでしょうか?)>そうでした、モルガンさんに一つお聞きしたい事があったのですがよろしいでしょうか?(急に声をひそめる)
……構いませんが周囲に聞かれるとまずい事だと言うのならば遮音結界を用意しますか?
>い、いえそこまでしてもらわなくても結構ですので!?質問は一つだけですし!
そうですか……?
では改めて……、何が聞きたいのですか?
>あのですね……?
此処に来る前に会っていた先輩の目の下にうっすらと隈が出来ていたのですが何か夜通し行うような出来事があったのですか?(ひそひそ)
……ああ、その事ですか。
少し昔話をしただけですよ?興が乗って朝方までかかってしまいましたが……。
>昔話……、そうだったんですね!一夜をかけての昔話だなんて想像もつきませんでした!!とても素敵ですね!!
……ではマシュはどんな理由を想像していたのですか?
>……勘違いが恥ずかしすぎるので聞かないで欲しいです……。(真っ赤になってうつむく)
……解りました、もう尋ねませんのでとりあえず落ち着きなさい?周囲に気づかれます。(鎮静化の魔術を行使しつつマシュの頭を軽く撫でる)>……落ち着きましたか?(新しく淹れた紅茶をそっと差し出す)
……はい、お恥ずかしい姿を見せてしまいすみませんでした、美味しいです。(紅茶を飲む)
気にしなくて結構です、この経験を今後の糧にすればそれで良いのです。
はい……、ありがとうございます!お昼頃も食べましたし午後も頑張りましゅ!!(かんだ)
>……。(無言)
……。(再び顔が赤くなる)
マシュ……。
(カップに残った紅茶を一気飲みする)ご馳走様でしたモルガンさん!わ、私そろそろ失礼しますね!?(勢いよく食堂の入り口に向かう)
>ええ、先程も言いましたが……気をつけなさい?(見送りながら自分も紅茶に口をつける)
ふぅ……。(今日はモルガンさんに恥ずかしいところばかり見せてしまいました……!改めて午後からは気を引き締めなくては!)
よーし!やるぞー!おー!!(通路を歩きながら誰もいない事を確認してから一人気合いの掛け声を上げる)ただいまー、今日のお昼は食堂でマシュと一緒だったんだって?
戻りましたか。
ええ、我が夫もそうなる様にマシュを誘導したのでしょう?
>誘導って大げさだな……、今ならモルガン居るだろうから一緒に食べてきなよって言っただけだからね?
モルガンもマシュとなら退屈はしないでしょ?
ええ、それはそうですね?
それと一つ尋ねたいのですが……。
>うん、何?
午後のマシュの様子はどうでしたか?
我が夫から見て何か変わった様子は?
>うーん、特に変なところはなかったと思うけど?お昼前よりちょっと元気だったけどお腹いっぱいになったからだと思うし……、食堂で何かあったの?
ちょっとした騒動はありましたが落ち着いていたのなら良いのです。
>ふーん……?大丈夫だよマシュはトラブルには慣れてるし一度切り替えると決めたらその通りに出来ると思うから。
ええ……、そうですね?
今に思えば要らぬ心配でしたね?
我が夫……、この問いの事は他言は無用です、忘れて良いのですよ?良いですね?(圧を掛ける)>そういえばルル達の姿見かけないけどどこか行ってるの?(部屋を見渡す)
いえ、今は家の中の掃除をしていますよ?パーティーの日が近いですからね?張り切っていましたよ。
>ああ、そっか掃除してるのか。(立ち上がる)
ん……?急に立ち上がってどうしました?
>ちょっと手伝って来るね?
我が夫も先程までカルデアの任務に頼まれ事までこなしていたのでしょう?無理せずとも良いのですよ?
>うん、無理はしないようにするから大丈夫だよ心配ありがとうね?
前に手伝うって約束したし二人じゃ届かないところとかあるだろうからね?(ホウキと雑巾を取り出す)
はぁ……、本当に我が夫はお人好しですね?
止めても無駄なようですので好きにしなさい。
>うん、ごめんね?行ってきます!(ルル達の家の前に移動する)
ええ……、掃除中に足場を崩したり足を滑らせたりしないように気を付けるのですよ?(若干呆れつつも一応の忠告)おーい、ルルーカボー?(家の中に入って呼び掛ける)
>……?(ひょっこりと物陰から顔を出す)
あ、いたいた!お疲れ様、手伝いにきたよ?
>……♪︎(手を上げて喜ぶ)
でも既に大分綺麗になってるね?二人とも頑張ったんだね?
>……♪︎(照れ照れ)
それじゃ俺は二人が届かない高いところの掃除を軽くやるからどの辺りやったらいいか指示してくれる?
>……!(びしっと敬礼)
うん、それじゃモルガンも待ってるし手早く終わらせちゃおう!!おー!(腕を上げる)
>……!!(同じく腕を上げた後マスターの足元に寄る)
ん?どうかした?(屈む)
……♪︎(よじよじと二人でマスターの足を登る)
ん?ああ、肩に乗っかって指示しようとしてるのかな?(順番に持ち上げてそれぞれを左右の肩に載せる)
……♪︎(マスターの首に掴まりつつ指を指す)
はいはい、あっちね?
ちゃんと落ちない様に掴まっててよー?(指示された方へと移動する)数十分後……
む……?(家の土台が収納され下がっていくのに気づく)
終わりましたか。
>ふぅ、モルガンお待たせー!(汗を掻きながらルルとカボを抱えたマスターが家から出てくる)
>>……♪︎(モルガンに手を振る)
ご苦労でしたね?予想していたよりも早く終わった様ですね?
>うん、大体は二人が終わらせてくれてたし上の方もまだそこまで汚れて無かったからね?(ルル達をテーブルに下ろす)
>>……♪︎(ちょこんと並んで座る)
ふむ、それは良かったですね?
>ふぅ、流石に汗は掻いたからちょっとシャワー浴びるね?
ええ……、今日はもう特に急ぎの用はありませんしそうすると良いでしょう?
>うん、なんか今日はドタバタしてて悪いけどまた後でね?(シャワールームに向かう)>ふーさっぱりしたー。(タオルを首に掛けて着替えたマスターが出てくる)
出ましたか、我が夫。
>うん、これでもう今日はやること一通り終わったからゆっくり出来るよ?
そうですか、それは良かったですね?
しかし昨日は夜更かしをしたのですから早く休むべきなのでは?
>勿論そうするつもりだけどまだ休むにはちょっと早いよー?帰って来てからモルガンとまだゆっくり話し出来てないし。(苦笑)
ふふ……、昨夜からあれだけ話し通しだったというのにまだ足りないと?(不敵に微笑む)
>うん、もっと話し聞きたいなって?……ダメかな?
ふっ、そういうだろうと思っていましたよ。(手を叩く)
>>……♪︎(隠れていた二人がお菓子と食器を持って出てくる)
>わぁ……、家に戻ったかと思ったらそこにいたんだね二人とも?
既にお茶も用意してあります、昨日程長くはならないですが……、覚悟はしておくように?
>うん、今日もよろしくねモルガン。
あ、お茶淹れてくるね?(立ち上がる)
ふふふ……、今日は1日張り切ってばかりですね我が夫?>失礼します!!おはようございます!!先輩!!モルガンさん!!マシュ・キリエライト参上いたしました!(入室するなり敬礼)
……おはようございます。
>>ど、どうしたのマシュ?朝から随分張り切ってるけど?
>はい!今日は待ちに待ったパーティーの日ですので!!
>>う……、うん、そうだね?
しかしまだ開催予定の時間までは数時間はありますよ?(時計を確認する)
>そ、それはわかっているのですがせっかくですし早く来て何かお手伝い出きないかな?と思いまして……。
ふむ、そういう事ですか……。
>>ありがたいけど今日が楽しみ過ぎてあまり眠れなかったのもあるんじゃないマシュ?(少し笑いながら尋ねる)
>(ドキッ)そ、そんなことはありません!!子供ではないのですから!?からかわないでください先輩!!(真っ赤になって否定する)
>>ごめんごめん。(図星かな?)
(図星ですね。)ではせっかくですし手伝いを頼みましょうか?我が夫、指示を……。
>>あ、うんそれじゃマシュお願いするよ?直前だしそんなに沢山ではないけどね?
>あ、はい!お任せください!!(マスターの後をついていく)そして約束の時間……
はいはい皆様~失礼しますねぇ?(ロクスタが嬉しそうに入室)
>む……、来ましたか。
>>いらっしゃいませロクスタさん!!
>>>ロクスタいらっしゃい、あれネロ達は?一緒じゃないの?
へっへっへ、勿論ご一緒ですよぉ?今はお部屋の前で待機していらっしゃいますので皆様盛大な拍手をもってお願い致します!!
>>>そういうことね?了解(拍手の準備)
流石はマスターさま!話がお早い!!それではネロさま!!どうぞお入りください!!(入り口の外に向かって呼び掛ける)
パチパチパチパチ(マスターとマシュが拍手する)
>>>>うむ!!出迎え誠にご苦労である!!劇場が小ぢんまりとしているのは気になるがたまにはこういうの趣向もよかろう!!皆の者!!今日は存分に楽しもうぞ!!(先頭の赤セイバーネロが声高らかに薔薇を巻きながら入室する)
>>>>>うむ!流石は余!見事!!(その後ろをネロブライドが頷きながら入室)
>>>>>>……ふん、今日の御饌には期待しているぞロクスタよ?(その二人の後ろを若干不機嫌そうなドラコーが続く)
は、はい!このロクスタの全身全霊をネロさま達に捧げさせていただきます!!(あぁ~、ネロさまが同時に3人もいらっしゃるなんてもうサイコ~ですぅ!!)
>……。(我が夫、あの者は始まる前から座に還りそうな気配なのですが大丈夫なのですか?)
>>大丈夫だよ?……多分。(苦笑)>ルルー、カボー、皆を連れてきたよー。(家の中に入って呼び掛ける)
>>……♪︎(お客様に対してペコリとお辞儀)
>>>おおぅ、お前達がここの主か!!ここは今宵余達の特設ステージとなるのだ!光栄に思ってよいぞ!!
>>……♪︎(手を上げて喜ぶ)
へっへっへ、お久しぶりですねぇおちびさんたち!今日もまたキノコのお土産持ってきたので後でお見せしますねぇ?
>>……!!(こくこくと頷く)
そんじゃまずはパーティー用の料理しますんで厨房お借りしますよっと!マスターさま、どちらですかね?
>うん、今案内するよネロとモルガン達は座って寛いでて?(食材の袋を持ってロクスタを先導する)
>>>>ええ、後はお願いします我が夫。
>>>>>あ、私はロクスタさんのお料理のお手伝いしますね!(マスター達の後をついていく)
おお、そりゃ助かりますマシュさま!そんじゃよろしくお願いしますね?案内してきたよー……、ってなんでそんなお互いの間を空けて座ってるの?(左右に別れて座るネロ達とモルガン達を交互に見ながら)
>……気にする必要はありませんよ我が夫?
>>その通り!!さぁマスターよ好きな位置に座ると良い!!余は貴様の選択を尊重しようぞ!!(大仰に腕を振り上げるブライド)
>>>ええい!いちいちオーバーリアクションするな!貴様が下手に動くと余の肩の王冠に当たって痛い!!(隣のドラコーが文句を言う)
うん……?なんだかよく解らないけどそれじゃあ……。(モルガンとルル達のいる方に座る)
>>……むぅ、そちらにいくのか?マスターよ?(少し声のトーンが下がる)
>ふふん、こうなる事は解っていました。(自慢気)
……なんなの?なんか妙なイベント発生してただろうってのはわかるけど……。(ネロブライドとモルガンを交互に見ながら少し混乱)……それで?なんとなくリアクションでわかるけどちゃんと説明してくれる?
>ふっ、良いでしょう。
端的に言うとどちらの陣営に我が夫を迎えるかの勝負でした。
ああ……、やっぱりね?(苦笑)
>流石に察しが良いですね我が夫?そして私達が選ばれたという事です!ふふん。(再び自慢気)
>>くうぅ……マスターの選択を尊重するとは言ったがこう結果が出てしまうと堪えるものだな……?(しょんぼり)
>>>ふん、余の事ながら情けない面を晒すでない!皇帝たるもの堂々としていよ?(ふんぞり反るドラコー)
>>>などといいつつさりげなーく入ってきた時の衣装と変えてアピールしていたのは余は知っているぞ?まぁ効果は無かったようなのだがな……?(暴露しながら徐々にテンションが下がる赤)
>>ええい!落ち込むなら最初から自爆するような発言は慎むが良い!余なら理解しているだろうが無闇に追い詰めるのならば泣くぞ!!良いのか!?パーティーの序盤から大惨事だぞ!?
ちょっとネロもドラコーも落ち着いて!?ルル達も手伝って!?(ルル達に声をかけながら慌ててネロ達を宥めに行く)
>>>>……!!(走ってマスターの後ろをついていく)……大丈夫?皆落ち着いた?
>う、うむ!みっともないところを見せてしまったな?
>>……!!(椅子の上に乗って赤ネロをよしよしと宥める)
>>>……良いか?今見たことは即忘れよ?けして奥で調理中のロクスタ達や外の連中に聞かせること罷り成らぬ!!(マスター達に睨みを効かせるドラコー)
そんなに睨まなくても解ってるよ?モルガンもお願いね?
>>>>……それが我が夫からの頼みならば仕方ありませんね?
>>>>>マスターよ最後に一つだけ聞かせてくれぬか……?
うん?何?
>>>>>なぜ迷いなく彼方側の席を選んだのだ?余達は選ぶ基準に満たなかったのか……?
いやいやそういうんじゃなくてね?ネロ達は食事の後ステージに向かうんでしょ?そしたら自分そっち側に一人残るから結局モルガン側に移動しなきゃならなくなるからさ……?
>>>>>そ、それを早く言わぬかばかものー!
つまり余達にマスターから見て魅力がないとかそういうのではなく段取りの問題だったという事だな?(みるみる満開の笑顔に変わっていく)
>言われてみればそうでなければ余達を前にしてこんな簡単に答えが出せるはずが無いからな!!ハーッハッハ!!(自信を取り戻し背を反ってふんす!するブライドと同調する赤ネロ)
……うん、テンション持ち直したなら良かった良かった。(苦笑)>皆さんお待たせしました!!料理が完成しましたのでこちらに並べていきますね?(皿をいくつか持ったマシュがキッチンから出てくる)
>>おお!来たか!良いタイミングであるぞ?
>>>ええ、ご苦労でしたねマシュ。
お疲れさまマシュ、自分達も手伝うよ?ルル達はフォークとかスプーンを人数分用意してくれる?
>>>>……♪︎(頷いて取りにいく)
>あ、ありがとうございます先輩、ルルさん、カボさん。
キッチンではロクスタさんがどんどん追加を作ってくれているのでお願いしますね?
うん、了解どんどん持ってくるからマシュは休んでて!!
>>>……賑やかになってきましたね?
>え?先程までも賑やかだったのでは?キッチンまで皆さんの声が聞こえていましたが……?
>>>……あれは賑やかなのではなく単に騒がしかったというのです。
>そ……、そうなのですか?(先程まで一体何が……?)>おーいロクスタ~?(キッチンのロクスタに声を掛ける)
ヒャッハー!キノコ!キノコ!!キノコ!!!そして隠し味にキ・ノ・コ!だぁ~!!(フライパンを勢い良く振りながら)
>……楽しそうだね?
おやマスターさま!いつの間にそちらに?あんまり近づくと危ないですよ?(マスターに気づいてにかっと笑う)
>うん、完成した料理運びに来ただけだからあんまりそっち側には行かないから大丈夫だよ?
おお、そりゃ助かります!そちらにいくつか置いてありますんでロクスタの分は気にしなくて良いので一通り並べたら頂いちゃってください!
まだまだ作りますしネロさま達をお待たせする訳にはまいりませんので~!(パッパと手際よくキノコを炒める)
>うん、そうするよありがとう。
ごめんね一人で頑張ってくれてるのに……。
へっへっへお気になさらず!ロクスタにとってネロさま達のお褒めの言葉が最高のご馳走ですんで!!よし一個追加ぁ!お上がりよ!!(どん!とテーブルの上に料理を置いて次に取りかかる)
>うん、急いで持ってくね!ありがとう!(出来上がった料理をトレーにまとめて載せて持っていく)お待たせー料理受け取ってきたよ~!
>ご苦労様です先輩!お手伝いします!!(皿をいくつか持ち上げる)
ありがとうマシュ、ロクスタはまだまだ作るし待ってると料理冷めちゃうから先に食べててってさ?
>>そうですか、ではその通りに……。
>なんだかロクスタさんに悪い気がするのですが……、本当に良いのでしょうか?
>>>そう気にするでないマシュよ!宴を始めるには十分な料理は並べられたのだ乾杯の準備とゆくぞ!!マスター!!(杯を差し出す)
はいはい、今注ぐよ?ネロ達はこの後ステージに立つんだから呑みすぎないようにね?(ネロ達とモルガンから差し出された杯に順番にお酒を注ぐ)
自分とマシュはジュースでね?
>あ、はい、ありがとうございます先輩!
>>>>……♪︎(飲めないので空の杯を持って雰囲気を楽しむ)
>>>よーし!杯は行き渡ったな!!では余が代表して……皆の者!!この場を祝して乾杯である!!(立ち上がって杯を掲げる)
『乾杯!!』乾杯から数分後……
……ふぅ。(一息つく)
>進行役ご苦労でしたね我が夫。
>>……♪︎(ルルとカボがマスターを労う)
うん、ありがとう無事開催出来て良かったよ。
あれ?モルガンまだ料理には手を付けてないの?
遠慮なく食べなよ?美味しいよロクスタのキノコ料理。
>ええ、後で頂きますよ?
しかし茸という奇抜な食材がメインでここまで様々な物を作り上げるとは……。(並べられた料理をまじまじと見つめながら)
凄いよね、短時間でパッパと作ってるのに味も申し分ないし。(本人は毒キノコ混ぜられないのは残念そうだったけど)
>……ところで一つ尋ねたい事があるのですが?
うん?
>先程からマシュが白と赤の皇帝に挟まれてもみくちゃにされていますが放っておいて良いのですか?
うーん、まぁ今は大丈夫でしょマシュも本気で困ってる感じではないし二人の相手してくれてるのは助かるし……。(マシュ達の様子を微笑みながら見る)
……そうですか。(確かに我が夫の言う通りマシュならばあの程度のじゃれあいならばその気になればすぐに切り抜けられるでしょう……、ならば今は本人の裁量に任せるとしましょう。)>そういえば我が夫?
一通り食事を堪能した後は機を見て例のライブステージとやらが始まるのですが……、抜かりはありませんね?
>うん、ちゃんと用意してあるよ?モルガンは大丈夫?(ポケットから小瓶を取り出す)
>ふっ、聞くまでもありませんが折角ですので見せてあげましょう。(パンパンと軽く手を叩く)
>……!!(何かに気づいた様に奥へと走り出す)
ん……?
>>……!(部屋の奥から小瓶を抱えて持ってくる)
>うむ、保管ご苦労でしたねお前達。(小瓶を受けとる)
あー、ルル達に預けてたんだね?お疲れ様二人とも。
>>……♪︎(照れ照れ)
>ふふふ……、ルル達の屋敷が開催場所と決まっている以上私自らが常備する理由はありません。
更にはこうして二人の有用さを示す為の見せ場を作る事も出来るのですよ?(どやぁ)
うん、理に敵ってるね?(なんだか今日は凄く誇らしげだ……、少しお酒入ってるからかな?)マシュにも後で確認しないとね薬はちゃんと持ってきてる?って。
>マシュならばそのようなうっかりはないとは思いますが万が一があったとしても私と我が夫で分ければ事足りるでしょう。
確かにそうだね、一回一錠で効果はしばらく保つし当面は今を凌げればいいんだしそのくらいの分はダ・ヴィンチちゃんが考慮してくれたからね?(手元の小瓶の中の錠剤を見る)
>む?どうやらマシュが解放されたようですね?
ホントだ、ロクスタが追加の料理持ってきてくれたからネロ達そっちに行ったみたいだね?
おーいマシュ~ちょっとこっち来れるー?(マシュに呼び掛ける)
>>………!(呼び掛けに気づいてふらふらとマスター達の方へ歩き出す)
>少しふらついているようですが……、大丈夫でしょうか?
ネロ達の相手激しかったからねぇ……、ゆっくりでいいからねー?
>>>……♪︎(マシュに向かって手を振る)マシュお疲れ様……、うわぁっ!?
>せんぱぁい……。(ふらふらとやってきてそのままマスターの腕に倒れこむ)
>>マシュ!?急に何を?(驚愕)
>>>……!!(驚いてわたわた)
ねぇマシュ大丈夫?(マシュの肩を掴んで顔を上げさせる)
>えへへ……なんだかふわふわしましゅ……。(顔が紅潮してにやけている)
>>これは……酔っている?
お前達……、マシュに酒を呑ませたのですか?
>>>>何をいうか!余達は一滴もマシュには呑ませてはおらぬぞ!自分達は呑んでるが!
>>>>>その通り!!どうせ酔わすのならば酒などではなくこの後行うステージでの余の歌声で皆を酔わす予定なのだからな!!(ふんす!と胸を張る)
>>>>>>ヒュー!流石はネロさまです!!(過去の事を思い出して若干冷や汗)
>>>>>>>……。(無言で呆れ気味に騒動を見ながら酒を呷るドラコー)
>>歌はともかく……、呑ませてはいない?ならばマシュのこの症状は?(マシュの様子を見る)
モルガンは知らないだろうけどマシュってたまにお酒の匂いでも酔っちゃう事あるんだ……。(苦笑しながらマシュを近くのベッドに寝かせに行く)
>>ではマシュにはこの人数の酒匂いが漂う場の空気だけで酔うほどの酒気耐性しかないと……!?ふう、とりあえずベッドに寝かせてきたよ?
今はルル達がベッドの側で様子見てくれてる。
>ご苦労でしたね、我が夫。
それで?今後はどうするのですか?
とりあえず少し休めば目が覚めると思うから料理でも食べながらライブステージ開始は待っててあげてくれる?
>>ふっ、言われるまでもないぞ!マスターよ!!
>>>そのとおーり!!余の歌を聴き逃すなどあってはならぬ事だからな!ちょうどロクスタの追加の料理も来たことだしな!ロクスタよ良いタイミングであったぞ!
>>>>うへへ……、光栄過ぎますネロさまぁ……。(恍惚)
>>>>>……余も特に異論はない、好きにせよ。
>……とりあえずマシュが目覚めるまで待つという我が夫の提案はこの場の者の総意で無事成ったようですね?
うん、ありがとうすんなり決まって良かった。(総意ってことはハッキリ言わないけどモルガンもこれでいいって思ってくれてるんだなぁ……。)
あ、後で温め直すから料理はマシュの分も残しておいてあげてね?
>>うむ!せっかくの珍しい料理達を十分に堪能出来ぬのは可哀想すぎるからな!>我が夫?私は一度マシュの様子を観てきます、それと早く目覚める様に癒しの魔術も……。
あ、うんありがとう助かるよモルガン。
>ええ、それと私が一時席を外している間……、気を付けなさい我が夫?
……?うん。(意図が掴めないままモルガンを見送る)
>>さて、と各々の方針も決まったところで……!マスターよ!!(笑顔で勢いよくマスターに呼び掛ける)
ん?なに……?(ネロの笑顔とテンションになんだか面倒な事になりそうで少し後退りする)
>>>おっとどこへいこうというのだ?マ・ス・ター……?(いつのまにかマスターの後ろに回っていたブライドが耳元で囁く)
うひゃあっ!?何してるの!?(顔を真っ赤にして耳を抑える)
>>>>くっくっく……、好い反応だなぁマスター?先程まで相手をしていたマシュが脱落したのだ、ならば次は貴様が余達を愉しませる番であろう……?(じりじり)
ちょっまっ!?(さっきのモルガンの忠告こういう事か~!?ブライドは背中がっちりホールドしてて離してくれないし!ドラコーとネロは前から迫ってくるし!!ロクスタはネロ達の楽しそうな姿見てにやにやしてるし!!!……どうしよう!?)
>>>ふっふっふそう狼狽えるなマスターよ?せっかくの機会だから思う存分に(物理的に)触れあおうとしているだけなのだからな?
なあに先程までのマシュと同じように接するだけだ。
あのスキンシップを男女でやるのはなかなか問題じゃないかなぁ!?(やっぱり何とかしてモルガンが戻るまで凌がないと!)『それしかできない』からだ。
コレが『犯人』にとって一番得意で、一番早くて、一番上手に、美しく出来る事だからだ。
「こんな、一部屋丸ごとと、人間の、氷漬けがですか」?
いつか、何処ぞの偏屈な解体屋(エルメロイ)も言っていただろう。俺たちのいう『犯人』とはだいたいが魔術師、さもなければ異界の逸れもの。
現場の、事件の『どうして』以外の全ては無法、理不尽、お前の知り得る常識の埒外にあるものだ。念入りに復習しておくがいい、助手。
「毎度のことだけど、トンデモすぎて眩暈がする」?
人外の所業も心理も、一度に分かろうとしなくていい。目に見えたモノだけ見とけ。それが一番マシだ。そも、これから調べる事以外の余計な事を考えるな、当てずっぽうはノイズにしかならん。
いつものように目を皿のようにしてキリキリ探すぞ、助手。
ーーーーー
……『それしかできない』からだ。
コレが『犯人』にとって一番得意で、一番早くて、一番上手に、美しく出来る事だからだ。
……それだけの諦観。それだけが矜持。
俺は炎で、お前は氷だが、あぁ。知っているとも。
だからこそ、いつも通りに。推理(おわり)をくれてやる。
それが探偵(おれ)に一番得意で、一番早くて、一番上手に、美しく出来る事なのだから。猫になってしまった。それはもう唐突に猫になってしまった。分裂したり異形化したりカボチャ形態になったりと、これまでも身体の変化が伴う事態は度々あった。……猫は流石に初めてだ。
原因たる特異点の攻略も難航するかと思いきや、金時のおかげでなんとかなった。動物会話が無ければ即死だった(?)
ただ、影響が強すぎたのか、すぐに元の姿に戻れるという訳ではないようだ。あと数日は貴重な猫生活を送ることになるらしい。そんな訳で、すっかり慣れた四足歩行で廊下を歩いていると、ふと革靴が目に入る。見上げれば、黒いスラックスに赤いベスト。
「マスターか。お疲れ様」
そっと屈んでくるコンスタンティノス。挨拶を返そうにも、にゃ、としか鳴くことが出来ない。
「返事をしてくれたのかな?」
よしよし、と彼の手が頭を撫でてくる。そのまま首元や身体も撫でられる。えも言われぬ心地良さだ。あー、これ我慢できないやつ……
私は情けなくゴロゴロと喉を鳴らしてしまった。
「おや、ふふ」
何を思ったのか、コンスタンティノスは私を抱きかかえる。
「君はそのように鳴いてくれるのだね」
彼の腕の中で再び撫でられ、なす術もなくゴロゴロ鳴いてしまう。恥ずかしいのに我慢ができない。必死に前足で顔を隠してみるが、くすくすと楽しげな笑い声が降ってくるばかりだった。前にも話したが、簡潔に言うと俺は色々あって、フェンリルを霊基に取り込んだ経験がある。
というわけで俺は、俺の炎を消し得るモノへの対抗策をきっちり備えているわけでだな……
「それでなんで耳とかなんとか、なんか色々ともふもふした感じになるの」?
ン、なんだ、コレの話か?(※唐突なオプション狼耳を動かす)
まぁたまに、ごく稀にでてくるが、アレが獣だからだろう。それ以外に俺も知らん。
……何をいうオフェリア。お前にテキトーな話などしない。だいぶ前に一応、奴の残滓に聞いてみたが『知るか馬鹿、滅べ』しか返ってこなかった。だから本当に、それぐらいしか思い当たらんのだ。
多少四肢とか何とかがもこもこしてるだけだ、霊基にも業務にも支障は無い。
「本当に、本当に何も無いのね」?
クク そう心配するなオフェリア。この程度の変化で俺は揺らがない。だからお前は、いつも通りに優雅に過ごすがいい。
(……なんか尻尾が滅茶苦茶に振れてる。まぁ、スルトがいいのなら、いいのでしょう。そう思うことにする)
(……なんか尻尾が滅茶苦茶に振れてるけど、スルトさんがいいなら、まぁいいでしょう)
……ンー、なぁオフェリア。ついでに助手。
お前たちの温かい眼差しのはずが、なんかむず痒い気がするんだが、俺の気のせいか?気のせいだよな?お前達、マシュの様子はどうですか?(部屋に入るなりルル達に呼び掛ける)
……!(モルガンに気付き異状なしという意味の敬礼)
どうやら問題はないようですね?まぁ眠っているだけですし寝相が悪いタイプでもないでしょうから心配はしていませんが。(マシュのベッドの側に椅子を置き腰掛ける)
>>……。(すうすうと寝息をたてる)
……少し魔術を行使しますのでお前達は離れていなさい?
>……!!(コクりと頷きベッドから降りて様子を見守る)
この術を以てすれば早く目覚める事でしょう……。(マシュの額に手を当てながら癒しの魔術を施す)
>>……んぅ。(マシュの口元が気持ちよさそうな笑みを浮かべる。)
……ふふ、やはり貴女はこの宴に不可欠な存在ですね?
癒しているはずの此方にまで活力を与えるとは……。(マシュの寝顔に釣られてモルガンの口元も僅かに綻ぶ。)
>……♪︎(モルガンがなんだか楽しそうなので見えない様に隠れつつ嬉しそうにハイタッチ。)……しかし、先程から向こうの部屋が騒がしいですね?
我が夫には気をつけるようにと忠告しておいたのですが……。(部屋の外から聞こえてくる音に嘆息しながら)
>……?(部屋の扉とモルガンを交互に見る)
お前達も気になりますか?
>……!!(コクコクと勢いよく頷く)
良いでしょう、お前達に任せます。
もしも我が夫の危機ならばそれとなく手助けをするように。
マシュが目覚めた後我が夫の光景を見てショックを与えてまた意識を失ってしまうような事があっては困りますので?
>……!!(ビシッと敬礼)
ふっ、頼もしい姿ですね?
では行きなさい。
>……♪︎(意気揚々と扉の端に備え付けられた専用口を通ってマスター達の元へ向かう)
……まぁ、あの二人が多少の隙を作れば我が夫ならば例え危機的状況に陥っていたとしても抜け出せることでしょう。>……。(とてとてと物陰に隠れつつマスター達の様子を見る)
>>ねえ、やっぱりちょっとくっつき過ぎだって……?
>>>何をいう?この程度まだ序ノ口であるぞ?(逃がさない様にマスターの腕にむぎゅっ)
>>>>うむ!せっかくの機会だからな!もっと楽しまねば!!ほれ口を開けよ?余が手ずから食べさせてやろうというのだぞ!(反対側からブライドがキノコをあーんさせようとする)
>>>>>くくく……、貴様の困った顔は酒の肴にちょうどよい。(酒を呷るドラコー)
>……!(カボと顔を見合わせそのまま物陰で身振り手振りを交えてマスター救出作戦会議を始める)
おんやぁ?(おちびさん達がなんか端っこでこそこそしてますねぇ?)
>む?どうしたロクスタよ?
あ、いえいえ!なんでもありませんよ!
おっとそうです!当初の予定よりステージの時間が後になりそうですし、良ければ追加でサッとおつまみになるキノコ料理でも作って来ましょうか?
>>>>>うむ、この酒に合うヤツを迅速にな?他の料理も良いのだが今の余は興が乗っている……なのでより最高の相性のモノを求めるぞ?(杯を傾けながら横目でロクスタを見る)
(ひゃ~!酔って顔がうっすら紅くなったネロさまの流し目たまんねぇ~!!)このロクスタにお任せくださいネロさまー!!(おちびさん達も少し気になるけど今はそれどころじゃねぇです!!)……?(物陰でマスターを救出するためには何がいいか考えるルル)
>……!!(カボが何かを思い付いて指差す)
……?(カボが示す方向を見ると自分達の部屋が見える)
>……!!(四角い箱のジェスチャーをして意図を伝える)
……♪︎(意図を理解しそれなら上手くいきそう!と必要な物を取りに急いで向かう)
>>(うーん、少しの間ネロ達の目を他に向けさせる事が出来れば抜け出せるんだけどなぁ……。)……ん?
>>>む?どうしたマスターよ?余を見ずにどこを見ている?
>>うん、向こうでルル達が何か用意してるなーって?
……♪︎(ずりずりと以前LAに貰ったオルゴールを部屋の真ん中あたりに二人で運び出す)
>>>>むむ?何か始めるつもりのようだな?よかろう!開演を許す!!
……♪︎(笑顔でペコリとネロ達にお辞儀)
>>ルルーカボー頑張れー!(多分自分の為にやってくれてるんだしあれが始まれば少し隙が出来るかも……、見逃さない様に集中しなきゃ!)>ん……。(マシュが目を覚ます)
おや、目覚めましたかマシュ。
>……モルガンさん?此処は……?(ぼうっとしながらモルガンを見つめる)
此処はルル達の家の寝室です、パーティーの途中で意識を失った貴女をここで介抱していました。
>パーティー……?
そうです、私はネロさん達のお相手をしててお酒の匂いに段々と私も気分が……。(段々と頭が冴えて眠る直前の事を思い出してくる)
そ、そして先輩に呼ばれて近づいて……、先輩にだ、抱きついて運んでもらって……!!ああああぁ……。(思い出す度に顔が赤くなり思わず顔を覆う)
…落ち着きなさいマシュ?(マシュの背中を擦る)
>わ、私……また皆さんの前でとんでもないことを……!!(ぷしゅううう……)
……皆その時の状態は理解していますので気にはしていません、貴女が落ち着き次第本格的にパーティーを再開する予定ですので平静を取り戻すのですマシュ。……落ち着きましたか?
>……はい、すみません何度もご迷惑を。
いちいち気にしていてはキリがありませんよ?
……立てますか?(手を差し出す)
>あ、ありがとうございます!ご心配お掛けしましたか体はもう大丈夫です!!(モルガンの手を取ってベッドから立ち上がる)
(体は……ですか。)では行きましょう、我が夫達も待っています。
>はい!あれ?なんだか扉の向こうから音楽が聞こえて来ますね?
そうですね?
音楽が流れた事て少し不安になったかもしれませんがこの曲には心当たりがあります、私達を待たずにステージを開催したという訳ではないので安心しなさい?
>そうですね、確かに音楽だけで歌声までは聴こえてきませんし……。
歌声と言えばマシュに確認しておかねばならない事がありましたね?ちゃんと例の薬を持ってきましたか?
>あ、はい!勿論です!(ポケットから慌てて小瓶を取り出し笑顔を見せる)
よろしい、では何の問題もありませんね?
では改めて我が夫達の元へ向かいましょう……。(扉に手を掛ける)わぁ……、お部屋の中に素敵な光景が広がってますね!
>~♪︎(部屋の中に音楽と幻術による映像が流れる中軽快に踊る)
>>我が夫、マシュが目覚めましたよ?(扉を開けて報告する)
>>>あ、モルガン!マシュお疲れ様!!(少し汗を掻いて息を切らしている)
>>>>おお、目覚めたかマシュよ!!調子はどうだ?(ネロがマシュをハグする)
わわっ!はい、もう問題ありませんありがとうございますネロさん!ご迷惑おかけしました。
>>>>>うむうむ、元気ならばそれでよいのだ!さあ此方へ座るがよい!人形達のダンスがよく見えるぞ?先程までマスターが座っていたが逃げられてしまったので今度はマシュがこの特等席に座る番だ!(ブライドが真ん中の席にマシュを誘導する)
せ、先輩が座っていらした場所に?いいのでしょうか?(少し顔を赤くしながらマスターをちらりと見る)
>>>こっちは気にしないでいいからマシュはゆっくりしてて?
自分はちょっとロクスタに水か飲み物貰ってくるから。(少しふらつきながらキッチンに向かう)
>>……私達が席を外している間にどれだけ疲弊する出来事があったというのですか?(呆れつつ見送る)ロクスタ~、ちょっとお邪魔するよ?(キッチンにいるロクスタに声を掛ける)
>おやマスターさま?どうしました?キノコが我慢出来なくなりましたか?
>>なんだ、貴様も此方へきたのか?(更に盛られた料理をつまみながら)
ドラコーもこっちにきてたんだ?
マシュが復活して安心したからちょっと飲み物を取りにね?
>おお!マシュさまが!それはそれはおめでたいですねぇ!!
>>ふん……、あやつが目覚めたとあっては約束の刻も近いという事か……。
ロクスタ次の酒を注ぐがよい?(つまみを口にしながら杯を差し出す)
>はいはいただいまお入れいたします!!(新しいワインをドラコーの杯になみなみと注ぐ)
……これからぎ本番なのにそんなに飲んで大丈夫?ネロ達は控えめにしてるみたいだけど……。(コップに水を注ぎながら)
>>ふん!余は他とは違い獣……ビーストのクラスだぞ?この程度の酒に呑まれるようなやわな霊基はしておらぬわ!(といいつつ普段よりだいぶ顔が赤くなる)
>ネロさま……。(ネロの顔色に少し慌てる)
>>そのような顔をするなロクスタよ?時期に始まる舞台で余が何も問題無いことを知らしめてくれるわ!ふはははは!ひっく!(高笑い)
……ホントに大丈夫かなぁ?(水を飲みながら)一息つけたし自分は先に行くよ?また後でね?(二人に手を振りながら踵を返す)
>はいー、アタシ達ももう少ししたらそっち行きますんで待っててくださいー。
>>……待て。(赤い顔のまま戻ろうとするマスターを呼び止める)
……どうしたの?早くしないとルル達のダンス終わっちゃうんだけど……。
>>余をこのまま置いて一人だけ帰る気か?(マスターを睨む)
だってドラコーはまだここでゆっくりお酒呑んだりおつまみするんじゃ?そのためにわざわざこっちに来たんでしょ?
>>そのつもりだったが気が変わった、ロクスタよ。
>はい、なんでしょう!ネロさま!!
>>もう少ししたらなどと言わず貴様も共に来い、肩を貸せ。
余はこれからが本番だからな?体力を温存せねば。
>は、はい!今日はずーっとネロさまのお側にいて役に立てられるなんてありがたすぎますぅ~!(驚きと喜びで顔がコロコロ変わる)
>>というわけだマスター?貴様にも余をエスコートする権利をくれてやろう?(手を差し出す)
……うん、わかったよ?(お酒が回ってて歩くの大変だから手伝って欲しいなら素直にそう言えばいいのに……。)皆お待たせ……。(ドラコーの手を引きながら戻ってくる)
>遅かったでは無いですか……、何ですかその惨状は?(マスター達の姿を見て目を細める)
>>ど、ドラコーさん大丈夫なのですか!?何かお手伝い出来ることはありますか!?(ロクスタに肩を借りマスターにひっばって貰っているドラコーを見て慌てて駆け寄る)
>>>ふっ、問題はない。
これから始める余の舞台の為に体力を温存しているだけのことよ?
おい、ロクスタとマスターよそちらに向かうぞ。(自分の席へ誘導する)
>>>>はいはい~!(この至福の時間が終わるのは名残惜しいですがその後にはネロさま達のオンステージが待っているのでロクスタは涙を飲んでお供します!!)
ロクスタ、逸る気持ちはわかるけど危ないからゆっくりね?(ドラコーを支えながらゆっくり目的地に向かう)
>>だ、大丈夫でしょうか?
>……我が夫や他の者達の様子からも深刻さが感じられず本人も大丈夫だと言っています、なにより妙に満足そうなので無理に相手する必要性はないでしょう放っておきなさいマシュ?>……♪︎(音楽が鳴り止むと共に二人のダンスも終了し笑顔でペコリとお辞儀をする)
二人ともお疲れー!(ぱちぱち)
>>よくぞやり遂げましたねお前達。
>>>とっても可愛らしく素敵でした!!(ぱちぱち)
>>>>うむ!見事な盛り上げだったぞ!(満足げに頷くネロ)
>……♪︎(照れ照れ)
>>>>>さて次はいよいよメインの余達の出番であるな?
マスターよ!至急舞台の用意をせよ!この熱と興奮が冷めやらぬうちにな!!(立ち上がり大仰に振りかぶってマスターに命じるネロブライド)
実はもう別の部屋に用意してあるんだ、事前にあるのは解ってたからモルガンに手伝って貰って一時的に部屋を空間拡張してさ?
>>>>なんと!?それはよい心掛けであるぞマスター!ならばすぐに向かおう案内するがよい!
>>>>>>ふん……、解ってはいたがまた移動か面倒な事よな。(億劫そうに立ち上がるドラコー)
>>>>>>>ネロさま!ロクスタが再び肩をお貸ししますので頑張りましょう!!ここだよ。(部屋の扉を開けてネロ達を迎え入れる)
>おお!なかなかしっかりしたステージではないか!!
>>うむ!ちと周囲の装飾が寂しいのは気になるが広さは申し分ないな!!
>>>……普段使いするようなものではありませんしあまり装飾が過多では後の片付けが面倒ですので?
>むぅ……使いきりだからこそ豪勢により派手にするのも良いと思うのだがな?(少し不満げに口を尖らせるネロ)
ごめんね?今回はこれで我慢してほしいんだけどダメかな?
>>まぁよい、無骨ながらもステージを用意していた事のサプライズへの礼も兼ねて今回はこれでゆくぞ!
皆の者刮目してみよ!!
>>>>はい、このマシュ・キリエライトしっかりと目に焼き付けさせていただきます!!(むんとガッツポーズ)
それじゃ更衣室あっちにあるから用意出来たら教えてね?(ステージ横にある扉を指差す)
>うむ!では参るぞ!!(意気揚々とブライトとドラコーwithロクスタを連れて更衣室に向かう)
うん、いってらっしゃい。
>>>>>……♪︎(ネロ達を手を振って見送る)
>>>ようやく静かになりましたか……、まぁ嵐の前の静けさでしかないのですが?>さて……、あの者達の目が届かなくなった今のうちに例の薬を飲んでおきましょうか。我が夫とマシュもそうしておきなさい?(薬の瓶を取り出し一錠取って口に入れる)
>>そうですね、今ならば不自然にならないタイミングですし水無しで飲めますから。(同じく一錠取り出してごくんと飲み込む)
あっ!そうだ!(マスターがなにかに気付く)
>>っ!?ごほごほ!(びっくりして咳き込む)
>しっかりしなさいマシュ。(背中を擦る)
突然どうしました我が夫?まさか薬の瓶を失くしたのですか?
急に大声出して驚かせてごめんね?薬の瓶はちゃんとあるよ?ほら。(ポケットから瓶を取り出す)
>>よ、良かったです!でもそれならさっきのは一体……?
うん……、ロクスタにちゃんと薬持ってきたか確認するの忘れてた事思い出してね?
>……何度も確認する機会があった筈なのに別行動している今更思い出したのですか?(呆れ)
……ごめん、もしもロクスタが薬忘れてたらどうしよう。
でも無理に入っていってネロ達に心配させたりちゃんと持ってきてて杞憂だったりしたら折角の勢いを削ぐ事になって悪いし……いや……でも……。(思考が堂々巡りに陥る)
>>お、落ち着いてください先輩!!(慌ててマスターをなだめる)
>……。(さりげなく小瓶を置いてルル達に合図を出す)
>>>……!(合図に気付いて小瓶から薬をいくつか抜いてこそこそと移動)ネロさま~、ステージの調整も無事に整いましたよ!
>うむ!大義であったぞロクスタよ!!
>>この後は正面で待つマスター達とはまた一味違う舞台裏という貴様だけの特等席で見物しているがよい!!(ステージ用に着替えたネロとブライドがロクスタに労いの言葉を掛ける)
へへへぇ~!ありがとうございますぅ~!(恍惚)
あれ?もう一人のネロさまはどちらへ?(ドラコーの姿が見えずキョロキョロする)
>あやつは既にステージ奥に移動している、なにやらとっておきの用意があるとの事でな?
>>全く大した自信よなぁ?流石は余!といったところかな?
>まぁ余が自信に満ち溢れてるのは当然の事であるがな?
>・>>『はーっはっはっ!!』(二人でハモりながら高笑い)
おおぉ……!本番前からのネロさま達のハモり……!絶好調ですねこいつぁ!(その様子を見てテンション上がってきて拍手するロクスタ)
>>>……。(物陰でロクスタに接触するタイミングを図っているルルカボ)>では余はそろそろスタンバっておくので舞台のライトアップとBGMのタイミング等諸々の後方支援は任せたぞロクスタよ!
はい!完璧なパフォーマンスをお約束します!!このキノコに誓って!!(いつも持ってるキノコを高々と掲げる)
>>うむ!では出陣である!(勇ましく移動)
……行っちゃいましたねぇ。
ネロさま達の後ろ姿は名残惜しいですがボケッとしてる暇もないですし今のうちにこの前もらった薬飲んどきましょ。(ごそごそと薬を探す)
>>>……。(ロクスタの近くの物陰に移動しながら様子を見る)
ん……?ない……?いやいや確かにここに入れといたはず……?(ローブを脱いでひっくり返してバサバサするがキノコしか出てこない)
はあぁ~!?ちょっマジですかい?!この一刻を争う時に薬無くしたぁ?ネロさまの生歌が聴けるのは嬉しいけどアレがないと大変なご迷惑が……!!あわわわ……!(ガクブル)
>>>……!!(青ざめるロクスタの姿を見てお互いの顔を合わせて頷きあった後走り出す)
……おお?おちびさん達どうしてここに?
って申し訳無いけど今はそれどころではねえのですー!?
>>>……♪︎(笑顔でロクスタに見えるように薬を持ち上げる)
そ……、そ……、それはぁぁあ……!?(驚きに目を見開く)>あっ!ステージをみてください!!もうすぐ始まるみたいですよ?(拍手の準備をする)
うん、心配だったけどなんとか大丈夫そうかな?
>>ええ、そのようですね?しかしまだ姿も見えませんし拍手の準備をするのは少し気が早いのでは?
>そ、そうでしょうか……。(顔が少し赤くなる)
>>>……♪︎(話をしている間に役目を終えてこっそり戻ってくる)
>>……。(戻りましたか……、あの様子だと役目は無事に果たせたようですね?周囲には不自然にならぬように幻術を掛けてあるのであのように隠れながら移動しなくても良いのですが……。)
モルガン……、ちょっといいかな?(小声でモルガンに声を掛ける)
>>……?どうしました我が夫?もうすぐ舞台が始まろうというのに。(同じく小声で少し顔を寄せて返事する)
気を使ってルル達に頼んでくれてありがとうね?(ニコッと照れくさそうに笑う)
……何の事ですか?そんな事よりも目の前の事に集中した方が良いかと?(そう言いつつ少し顔を逸らす)
うん、変なこと言ってごめんね?(苦笑して前に向き直る)
>>……。(普段は見落としが多いのにこういう時は気づくのですね?幻術は作用していたはずなのですが……。)>『ヘーイ!皆様大変長らくお待たせ致しました!いよいよ今日のメーンイベントネロさま達の極上ライヴの開演です!!』(スピーカーからロクスタの景気の良いセリフが流れる)
>わっ、ライトアップとBGMだけでなくスモーク演出まで始まりましたよ!!すごいです!!(興奮しながら拍手するマシュ)
>>……♪︎(笑顔で拍手)
折角ステージ用意するならこのくらいの演出はしないとね?(ぱちぱち)
>>>その通りです、いくら予算と時間が限られた使い捨てとはいえ最低限の機能がなくてはビルド星5等プロ級の称号が泣きますからね?(どやぁ)
>『そんじゃオーディエンスの皆様も盛り上がったところでネロさまにご登場願いましょーう!ネロさま達の艶姿!御高覧あれーい!!』
>>>>待たせたな!マスター達よ!!(アイドル衣装に身を包んだネロが薔薇を撒きながら現れる)
>>>>>だが!これよりはまたとない至高の一時となると約束しよう!!(水着第三再臨の姿で登場する)
>>>>>>劇場の準備は整った!!幕を開けよ!!この宴を彩りし華を焼(く)べて貴様らの旅路への餞(はなむけ)としようぞ!!……ひっく。(ロクスタに借りた予備のローブを脱ぎ去り赤い顔のまま魔獣皇帝の姿で舞台に立つ)
ぱちぱちぱちぱち……(三人が並び立ち先程よりも拍手が鳴り響く)
>>>……。(始まるのは良いのですが一人酔いが覚めていない様子ですね……?そもそもそれほど酔いが回る程の度が高い酒も量も用意していなかったはずなのですが……。)>~♪︎(ステージ上で楽しそうに歌うネロ)
>>……♪︎(楽しそうに音楽に合わせて用意してあったペンライトを振るルルカボ)
うん、やっぱりすごいねダ・ヴィンチちゃんの薬は。
凄く心地よく感じられるよ、いつまでも聴いてられそう。
>>>ええ、効果時間には気を配らねばいけませんが。
こうやって手拍子してる時にたまに見れば不自然じゃないと思うよ?(パンパンと手を叩きつつちらりと視線を落とす)
>>>>確かにそれなら綺麗に誤魔化せそうですね!流石です先輩!
いやそんなに誉めることじゃないよ?(今日のマシュは全体的にテンション高めだなぁ。)
>>>ふふ、それだけ楽しめているという事でしょう……?(マスターの心情を読み取りぼそりと呟く)
うん、そうだね一時は落ち込んでたけど元気になって良かった。(ぼそぼそ)
>>>>ああ!お二人ともみてください!次の曲に移るみたいで演出も変わるみたいですよ!(興奮してステージとマスター達を交互に見るマシュ)
うん、ありがとうちゃんと見逃さない様にしないとね?
>>>ええ……、これよりは舞台の方に集中しましょうか我が夫?そして熱狂のライヴステージも終わりの時がやってきた
>名残惜しいが今日はここまでとしよう!!
>>オーディエンスの数自体は少なくとも今宵は最高の舞台であったぞ!!
>>>まぁこの余が歌ってやっているのだから当然ではあるがな?フハハハ!!(終始赤い顔のまま歌いきったドラコー)
>>>>皆さんお疲れ様でした!!本当に素晴らしいステージでした!!(興奮冷めやらぬという感じで頭を振りながら拍手するマシュ)
うん、お疲れ様!皆。(ステージ上の三人に笑顔で拍手する)
>>>>>ネロさまー!!こちらのタオルをどうぞ!!(ステージ上から降りてきたネロ達に駆け寄りタオルを渡す)
>うむ、貴様もご苦労だったなロクスタ!!(タオルを受け取り汗を拭う)
>>演出のタイミングもバッチリだったな!!貴様に任せて正解であった!(通り際にロクスタの肩をポンと叩く)
>>>>>ね、ネロしゃま~!!(感極まって泣き出す)
わー!!お、落ち着いてロクスタ!?
>>>>>>……!!(ロクスタにくっついてなだめようとする)
>>>>>>>……はぁ、どうしてこうも次から次へと起きるのでしょう?それじゃルルーカボーまた後でね?(パーティーを終えてルル達の家からマスターのマイルームに戻る)
>……♪︎(庭に出て皆に手を振る)
>>いやー素晴らじいパーディーでしだねぇ?ぐすっ。(まだ涙目のロクスタ)
>>>いい加減落ち着かぬかバカ者……。(少し引き気味なドラコー)
>>>>そうだなでは皆でカルデアの大浴場に行くとするか?汗も掻いたしな!
>>>>>うむ、それは良いな!マシュも女王もマスターも連れてゆくぞ!!
>>>>>>わ、私達もですか!?というか先輩まで!?(突然の提案に驚くマシュ)
>>>>何をそれほど驚くことがある?折角ライヴで一体となったのだ、ならばこの後も皆で一緒に湯に入ってより親睦を深めるべきであろう?なぁマスターもそう思わぬか?(笑顔でマスターの方を向く)
……(先程までマスターが居た場所に優雅なおじさんパネルが代わりに立っている)
>>>>>ぬぅ!?これは……!ライヴが始まる前にも見せた身代わり!?また余の前から姿を隠すというのかマスターよ!?どこへ隠れた!!(慌てて周囲を探し始める)
>>>>>>お、落ち着いてくださいネロさん!!先輩の私物が大変なことに!!それとやっぱり混浴はいけないと思います!!!も、モルガンさんもネロさん達を止めてください!!(ネロ達をなだめつつモルガンに助けを求めるマシュ)
>>>>>>>今回は最後の最後までこうなるのですか……。(呆れつつ魔術でマシュのアシストを始める)
※この後マスターは見つかりましたが説得の甲斐あってマスター抜きで渋々大浴場に向かう事になりました。……ただいま戻りました。(大浴場から戻って来る)
>あ、お帰り。(ぎこちない笑顔で迎える)
……。(無言でマスターの顔を見る)
>そんな顔しないでよ……、悪かったって思ってるからさ?
はぁ……、事情は解っていますがそのせいで向こうでも私が要らぬ負担を強いられたのも事実ですので?
>(やっぱり向こうでも何かあったかー)……ごめんね?お茶淹れてくるよ。(そそくさと立ち上がる)
……ええ、お願いします。(ムスッとしたまま席に座る)
>>……♪︎(モルガンが戻ってきたので荷物を持って家から出てきた)
む?どうしましたお前達?(ルル達に視線を向ける)
>お待たせー……、あれルル達出てきたんだ?何か見せたいのかな?(お茶と菓子を持って戻ってくる)
>>>……♪︎(コクりと頷きカバンからロクスタにもらった新しいキノコ型グッズの数々を取り出す)
ほう……?
>わーいっぱい貰ったねえ!良かったね!
>>……♪︎(嬉しそうにグッズの使い方を実演する)
>みてみてモルガン!キノコ型でちっちゃくてバリエーション多いしかわいいね?(グッズを見てテンション上がるマスター)
ふふ……、そうですね?
これを見せる為に休まず私が戻ってくるまで待っていたのですかお前達は……?(マスター達の無邪気な様子を見て毒気を抜かれて思わず微笑む)ダ・ヴィンチ失礼しますよ。
>お邪魔しまーす。
>>……♪︎(マスターに抱かれて一緒に入室)
>>>おやおや、今日はお揃いだね?いらっしゃいダ・ヴィンチちゃんの素敵な工房へようこそー!さて今日はどんな用事かな?(モルガン達を笑顔で出迎える)
>うん、今日はこの前のパーティーの薬のお礼と頼まれてたデータ持ってきたよ?(荷物を渡す)
>>>あーそれかぁありがとう貴重なデータ助かるよ!!(喜んで受けとる)
それと念の為にルルとカボの臨時メンテナンスを頼みたいのですが可能でしょうか?
>>>うん、それは大丈夫だよ?何か気になる事でも起きた?
先程も言いましたが念の為です、パーティーでは普段とは違う環境下に置かれていましたので?もしも本人が気づかぬ部分でのズレ等があっては困ります。
>>>確かに!それじゃ二人を調べさせてもらおうかな?ちちょっと席外すけどその間適当に寛いでてね?今せきとくんがお茶用意してるし。
それじゃルル、カボこっちに来てくれたまえ?
>>……♪︎(モルガン達に手を振りながらダ・ヴィンチちゃんの後ろをついていく)
>いってらっしゃい、ダ・ヴィンチちゃんよろしくねー?
>>>ふっふっふ任せてくれたまえー?>ふぅぅー、待たせたね?(少し汗を掻き息を切らせながら戻ってくる)
>>おかえり……、大丈夫?
そのように息を切らすほど急がずとも問題なかったのですが?
>えへへ……、そうは言ってもルル達はまだ検査結果出るまで時間掛かるし例のパーティーでの話も聞きたかったからね?データもちゃんと後で参照するし大事だけど生の体験も聞けるならじっくり聞いときたい。
おや?ところでせきとくんの姿が見えないね?いつもはお茶を出した後もその辺で待機してるのに。(キョロキョロ)
……お茶を出した後さっさと奥に戻りましたよ?
>>戻る時にこっちに振り向いて笑顔でサムズアップしてたけどなんだろうねあれ……?
>そっかー、後でそれとなく聞いてみるよ?(最近色々な動画とか観てたから変な知識つけちゃったかなぁ?まぁ勝手に自己進化するAIとか興味深い事例ではあるから楽しみが増えた!!やったー!!)
>>……なんだかダ・ヴィンチちゃんさっきよりウキウキしてきたね?(ぼそぼそ)
ええ、そうですね……?>ふんふん!なるほどねぇ~!マシュが雰囲気に酔ってその間ルル達が場を繋いだりマスターくんが大変な目にあってたりしたんだねー?(笑顔で頷く)
>>……ダ・ヴィンチちゃん面白がってるよね?真面目に聞いてないよね?(じとー)
>いやいや!ちゃんと真面目に聞いてるよ?ただついついマスターくんの話が面白くてにやけちゃうだけでさ?
いやーすごいすごい流石!!普段から現地で情報収集したり戻ってレポート書いてたりで必要な情報の要点纏めるのがうまくなったねー?
……。(おだてて話を逸らそうとしてますね?)
>>はぁ……、まぁいいやちょっとお茶貰うね?(紅茶に口をつける)
>うんうん、喉を潤すのは大事だからね?
二人とも、お茶のお代わりはいるかい?(ティーポットを持ち上げる)
>>あ、ありがとうダ・ヴィンチちゃん。(カップを差し出す)
>折角来てくれたんだからこのくらいはしないとね?モルガン陛下もどうだい?(モルガンの方にポットを向ける)
ええ……、ではいただきましょうか?(カップを近づける)
>>>私が敢えて場を離れる事で創造主自らがお二人に歩み寄る事でより仲を深める目論見概ね成功のようですね、ヒヒン!!(こっそり物陰から覗いてウンウンと一人(一頭)で頷くせきとくん)>これでよし……っと!
情報提供ありがとう!とても参考になったし後で映像記録観るのがより楽しみになったよ!!
それは何よりです。
>>よかったね?そろそろルル達の検査も終わる頃かな?(時計を見る)
>おっと、もうこんな時間か楽しい時間は経つのが早いねー?
>>>失礼します!ヒヒン!!
創造主よ!あちらでの検査が無事に終了したことをご報告致します!(ビシッと敬礼しつつ報告)
>おぉ~グッドタイミングだね?報告ありがとうせきとけん!!それじゃ様子見にいくけど良かったら一緒にどうだい?
私達が入っても良いのですか?
>もう停止してるし周囲の物にむやみやたらに触ったりしなければ平気だよ、キミ達ならそんなことしないだろう?
……そうですね、では行きましょうか我が夫?
>>うん、二人を迎えに行こう!!
>よーしそんじゃダヴィンチちゃんの素敵な工房(深淵)にご招待だー!(ウキウキしながら扉を開けてマスター達を促す)このスレ面白いな
>おーいルル~カボ~待たせたね?(二人に呼び掛ける)
>>……♪︎(ダ・ヴィンチちゃんとモルガン達を見て嬉しそうに手を振る)
検査ご苦労でしたねお前達、
>>>お疲れー迎えにきたよー。
>さてそれじゃあ検査結果を確認するからそのままちょっと待ってくれたまえ?すぐ終わるからさ?
>>……!(コクりと頷き動かず結果を待つ)
ふんふん……。(眼鏡を着けてモニターを確認する)
……どうですか?
>うん、特に大きな問題は検出されてないね!おめでとう!!
>>……♪︎(手を上げて喜ぶ)
……大きな問題はないという事は細かな部分では問題が?
>うん、ルルの方だけど踊ったり走ったりって普段より短期間で激しく動いたから手足のパーツに少し細かなキズが見受けられるね?まぁヒビが入ってるとかじゃないから今すぐに問題あるわけじゃないし恐らく近いうちにパーツ交換の予定も既にあるんだろう?
ええ、近々ガラテアが新型のパーツを持ってくる予定になっています。
>なら大丈夫だね、胴体とか頭の部分は問題なかったからこの後そのまま一緒に戻れるよ?お疲れさま!
>>良かったー!ありがとうダ・ヴィンチちゃん!!
>>……♪︎(検査台から立ち上がってペコリとお辞儀)
>いやいや~ちょっとした検査だけだしそんなに感謝されると照れちゃうなぁ?(てへへと笑う)>せきとくんおまたせー。(工房の奥から出てきてせきとくんに声を掛ける)
>>おおご苦労様ですな、つい先程から皆様にお客がいらしておりますぞ?(扉のすぐ前に立っていたせきとくんがそう報告する)
>えーお客さん?誰かなー?
皆というと私達にも用がある人物ということですか?(ダ・ヴィンチに続いて状況を確認する為部屋の中を覗き込む)
>>>お邪魔しています。(せきとくんの後ろからガラテアが顔を出しお辞儀をする)
>>>>あっガラテアさん。
>入れ違いになっちゃったみたいでごめんね?それで今日はどうしたんだい?
>>>突然の訪問失礼しました。
先程こちらの工房から皆様の声が聞こえてきましたので不躾ながらもしも時間の余裕があればルル様の新パーツの用意は既に出来ていますのでよろしければ……と。
成る程……、確かに今換装するのならば互いの手間が省けますね?
我が夫、時間は問題ありませんね?
>>>>うん、大丈夫だよ?ちょうどパーツ交換の話もしてたしね?ルルも早い方がいいよね?
>>>>>……♪︎(マスターの腕の中で喜ぶ)
決まりましたね、ではガラテアよ、ルルを頼みます。
>>>了解致しました、ではお手数ですが皆様私の工房への移動をお願いします。>では改めてルル様をお借りします、換装が終わるまで暫しの間おくつろぎください。
>>……♪︎(ガラテアに抱き抱えられながら手を振るルル)
ええ、頼みます。
>>>うんうん楽しみにしてるよ~♪︎
>>>>ダ・ヴィンチちゃんもこっちに来て大丈夫なの?さっきみたいにお客さん来るかもしれないよ?
>>>大丈夫だよ?誰か来たらせきとくんに呼んでくれるように頼んであるし距離もそこまで離れてないからね?
それに私だけ仲間外れは寂しいじゃないかー?(むーと頬を膨らます)
>>>>ごめんね、そんなつもりじゃなかったんだけど……。
>>>>>……!!(ぺしぺしとマスターの頭を叩くカボ)
>>>>ごめんごめんって!
……少し落ち着きなさい?ガラテアの作業の邪魔になります。
>>>そうだよー?ちょっとだけイジワルしちゃったけどホントは気にしてないからね?でもありがとねカボ?(苦笑しながらカボをマスターから引き離して宥める)>お待たせいたしました、準備完了です。(マントを着けたルルを抱えて戻ってくる)
>>……♪︎(手は振れないので嬉しそうな笑顔だけ見せる)
>>>おっ!待ってましたー!(ダ・ヴィンチちゃんが楽しそうに拍手する)
ルルの顔も艶々と光っていますね?
>はい、勝手ながら四肢のパーツ交換だけだと変化のない部分との違いが目立ってしまうのでルル様全体の洗浄を行わせていただきました。
>>>>ありがとうガラテアさん、パーツも新しくなったしキレイにしてもらってよかったねルル?
>>……♪︎(マスターの言葉にコクコクと笑顔で頷く)
>それでは……、改めて御披露目といきたいのですがよろしいでしょうか?(ルルを台の上に丁寧に降ろす)
>>>私とカボはもちろんオッケーだよー!マスターくんとモルガン陛下も大丈夫だよね?(膝に乗せたカボと一緒に手を上げる)
>>>>うん、勿論!!
ええ、ガラテアの新技術とくと拝見するとしましょう。はるか昔、地上の運営を神が担っていた頃のこと。神々は日々、地上の運営や開拓に追われておりました。それは日々のささやかで必要な仕事にさえ手が回らないほどのあり様でした。必要に駆られた神々はそのささやかな仕事を行うための労働力をつくりあげました。神の1柱を贄として、地上の泥で、小さな小さな動物を自分達に似せてつくりあげました。
動物は不足なく仕上がりました。これであれば日々のささやかな仕事を十分に果たしてくれるでしょう。
けれどひとつ心配なことがありました。地上の物はなぜだか必ず”変わって“しまうのです。木々も鳥も小麦も家畜もなぜだか必ず、”変わる“のです。
ふと目を離せば増え、減り、盛んな様を見せたかと思えばひどく弱まっている。
これは、消えたり、代替わりこそあるものの、本質的に不変の存在である神々には理解ができないことでした。
そしてこれもまた特異なことに、地上の物というのはどれほど変わろうと完全に消え去ることがありません。そしてその中で地上の生命は、変わり終わろうともあり続け、情報を次の物質に託し、育て、補い、続いていく性質を有していました。
その地上の循環のなかに労働力はつくられました。神が操る駒として、神に似せられ、神の言葉を聞く知性を施された生き物はこのようにして生まれました。
この生き物を”ヒト“と言います。>>753
ささやかで必要な仕事を神々の労働力であるヒトが担いはじめてからしばらくして、ヒトの内に神々の指令から外れるものが現れはじめました。どうやらその原因は地上の物がもつ特異性からくるもののようです。その特異性が知性に、あるいは魂に、重大な不具合を起こしているのだと神々は考えました。
仕事のための労働力としてつくりだしたのです。仕様から外れられては困ります。
神々は、ヒトをすべて滅ぼすことに決めました。不具合が生じた機構を放置しておくわけにはいきません。滅ぼさねばならない。これ以上増える前に。管理下にある内に。
そうして、7日7晩続く嵐と洪水は起こったのです。
けれど、不具合のない家畜や動物までもを一掃する軽率なやり方を、ある1柱の神はよく思っていませんでした。ヒトの処遇をめぐる議論のなか、その神は彼を信奉するヒトのひとりに夢を見せました。ヒトの理解が及ぶのか定かならざる夢、ヒトを滅ぼすことに決めた神々の議席の夢を。
ヒトは議席の内容を聞きわけました。
賢きヒトに向け神は言いました、「今から言う通りの方舟をつくり、あらゆる動物の種子を運び込め」と。
斯くしてヒトは滅びを免れました。>>754
1柱の神の助力があったとはいえ、巻き添えに滅ぶはずだった数多の動物たちを保護しながら自らの手でヒトは生き残りました。神々の間には動揺が走りました。これは神々の想定より遥かにヒトが地上に適応していたことを示していたのですから。
——再びヒトを滅ぼそうとも、根絶することは難しい。
——しかしヒトを野放しにしておくことはあまりにも危険だ。
——ヒトが地上に適応したのは事実だ。地上の運営を全面的に委ね手を引くべきでは。
——けれどヒトは弱く愚かだ。星の運営を担うに足りない。
神々はヒトの処遇、ひいては星の運営についてふたつの案を立てました。
ひとつは新たにヒトを作り直すこと。もうひとつは優れた指導者をつくることでした。>ではルル様、そちらにスポットライトをつけますのでお好きなタイミングでお願いします。(ルルから離れてスポットライト用のスイッチに手を触れる)
>>……♪︎(コクりと頷きマントをギュッと引き絞る)
>では一旦工房の照明を消してスポットライトをつけます。(カチリと工房の照明を消す)
>>>わー昼間なのに窓が無いから明かり消したら真っ暗だー!!何もみえなーい!
……。(分かりやすい説明口調ですねダ・ヴィンチ……。)
パッ(真っ暗の中ルルの立つ壇上にスポットライトが当たる)
>>……!!(バサァと勢いよくマントを外す)
>>>>わー!いい感じにキマッてるよルルー!!(ぱちぱち)
見た目はさほど変わりませんが手首の辺りから少し煙が出ているのが見えますね……?これが以前に言っていた?
>はい、果心居士様より技術を提供していただいた幻術付きの新パーツとなります。(工房の照明をつけ直しルルの隣に戻ってくる)
成る程……、ふむ。
>>>しつもーん!ルルに触っても平気かな?(膝に乗せ
たカボと一緒にうずうずしている)
>勿論触ることは可能です、ルル様も問題ありませんね?
>>……♪︎(ガラテアの方を向いてコクりと頷く)>わーい♪︎どれどれー?(許可が出たので早速カボをルルの隣に降ろして観察する)
>>……♪︎(カボが手を上げて身振り手振りで誉める)
>>>……♪︎(照れ照れと頭を擦る)
>おや?頭にやったそっちの手から煙出てないね?さっきは出てたよね?
>>>>はい、ルル様の意思でオンオフ可能になっています。
>ほうほう、一瞬でオンオフ可能とは流石の技術!見たところ機械系の部品を加えた様子でもないけど?
>>>はい、そこは絡繰に造詣の深い果心居士様からの技術提供ですので抜かりはなく……。(近づいてルルの手を持ち構造を説明する)
>ああ、成る程ねそういう技巧かぁ!!単純だけどこのサイズに仕込むのはなかなか……(ガラテアの説明とルルの手首から出る幻術による効果もあるのか普段よりもテンションが上がるダ・ヴィンチ)
……。(その様子をお茶を飲みながら眺める)
>>>>>ダ・ヴィンチちゃん落ち着いたら自分たちもルルのとこ行こうね……?新機能の効果も近くで感じてみたいしね?(マスターが尋ねる)
……ええ、そうですね?>ふぅー堪能したー!詳しい解説ありがとう!!とても参考になったよ!!
>>こちらこそ、ダ・ヴィンチ様の天才的感性によるアプローチの仕方の提案などは私にはない発想でとても良いもの今後に生かせるかと……。
>おっ?それはとてもありがたい言葉だね!私も良いインスピレーション貰えて良い機会だったと思うよ!!(ガラテアとがっしりと握手)
>>同感です、得意分野は違いますがこれからもお互いに刺激を与えて研鑽を積んでいければと思っています。(握手しながら微笑む)
>>>……。(その様子を壇上で見つめるルルとカボ)
……はぁ、どちらがメインの場か解らなくなりそうな状況ですね?(少し呆れつつ嘆息する)
>>>>まぁまぁ……、ルルーカボーこっちおいで?(夢中になる二人の邪魔にならないように小声で呼び掛ける)
>>>……!!(マスターの呼び掛けに気付き壇上から降りてとてとてと駆け寄る)
>>>>ほらルル達がきたよ?ルルお疲れ様。
……ともあれ、皆を楽しませる大役ご苦労でしたねルル?
>>>>……♪︎(マスター達に嬉しそうな笑顔を向ける)ダ・ヴィンチとガラテアが話に夢中になってから数分後……
>あー!ずるいなー!私達をほっといて家族水入らずで楽しそうにしてるー!!仲いいないいなーもー!!(おいてけぼりにされてぷんぷんしつつマスター達の仲睦まじい様子に自然と笑顔になる)
……怒るのかにやけるのかどちらかにしなさい?それに最初にルル達を放っておいたのはそちらでしょう?
>うっ、そこを突かれると弱っちゃうなぁごめんねついテンション上がっちゃってさ?(苦笑しながら謝る)
>>申し訳ございません。(同じく頭を下げるガラテア)
>>>あーあーそんなに気にしないでいいよ?ルルも気にしてないし!ね?(腕の中のルルに確認を取る)
>>>>……♪︎(笑顔で手を上げる)
>ふふふ……、ルルは優しいねえ?(つんとルルの指先に自分の指先を合わせる)
>>>なんか昔の映画で見たことある気がする……。
……我が夫、先程ルルの新機能は確認出来ましたしそろそろ戻ろうかと思うのですが?
>>>あ、うんそうだね?ダ・ヴィンチちゃんの時から合わせて結構長居しちゃってるしね?
>おっと!待ちたまえ!実は帰る前に君たちにちょっとした提案があるんだ聞いてくれるかい?(立ち上がろうとするマスター達を勢いよく手を出して制止する)
……なんですか?その提案とは?>よく聞いてくれたねモルガン陛下!!折角の新技術の御披露目の場だし皆で記念写真を撮りたいと思うんだけど……、どうかな?
>>資料用に既にルル様単身の写真は撮っていますが別途皆様と一緒に撮るというのは善き提案であると肯定します。
>>>自分はいいと思うんだけど……モルガンはどう思う?
>>>>……?(モルガンに視線を向ける)
……そのように一斉に此方に視線を向けずとも特に反対はしませんよ?
此方が不利益を被るような提案ではないのですから?
>わーい許可出たー!よーしマスターくん!カメラは持ち歩いてるよね?
>>>あっ、うんあるよ?(~以前に作って貰ったカメラ付き携帯端末を取り出す)
>うんうん流石だね!それじゃせきとくん呼んでカメラ係になってもらうからちょっと借りるね?(マスターから端末を引ったくって自分の工房に戻る)
>>>あっ!?行っちゃった……。
……すぐに戻ってくるでしょう今のうちに撮影しやすい場所に移動しておきましょうか?
>>>そうだね、やっぱりさっきルルが立ってた壇の周りがいいかな?>お待たせー!せきとくん呼んできたよー!
>>お待たせ致しました!此度は皆様の思い出づくりの一助を担う大役を任され大変に昂っておりますがお気になさらず!!ヒヒん!!(くわっ)
……気にするなというには難しい圧を感じるのですが?
>まぁまぁ、せきとくんの圧が強いのはいつもの事だしね?
それよりもう撮りやすい位置に場所を移動してくれてたんだねありがとうー。
>>>場所はここで問題ないかな?
>勿論だとも!ただ立ち位置は調整させてもらおうかな?
ルルは主役だから当然真ん中でーその後ろにモルガン陛下でールルを抱き抱えて貰ってその左右にマスターくんにカボ抱えて貰ってーこっちにガラテアでーそして私が台に乗ってモルガン陛下の後ろで一番奥に!!どうかな?(テキパキとそれぞれを立ち位置に誘導して一番後ろに陣取る)
>>>うん、いいんじゃないかな?
ええ、手早く済ませてしまいましょう。
>よっし!そんじゃせきとくんおねがーい!ほら皆笑って笑ってー?
>>はっ!では皆様撮りますぞー?はいチーズ(端末を構える)
>>>>……♪︎(腕が見える様にしつつ笑顔でモルガンにゆっくりもたれ掛かる)
カシャッ(シャッターを切る音)>うむ、我ながら良い画が取れたと思いますぞ!!ヒヒん!(画像を確認して頷く)
>>どれどれー?おー綺麗に撮れてるね!えらいえらい!!(せきとくんの背中をポンポン叩く)
>創造主からのありがたきお言葉!!(くわっ)
>>>私も確認よろしいでしょうか?(ガラテアが手を上げて許可を申請)
>>勿論だよー!今そっちに持ってくね?(端末を持ってガラテアの横に移動)
>>>成る程、確かにこれは素晴らしい出来……。(頷く)
>>だよね?モルガン陛下達も見るかい?
いえ、私達は後で確認します。
>>>>うん、自分達の持ち物だから部屋に帰ってからゆっくり見させて貰うよ?
>(部屋で家族だけの話で盛り上がりたいのかなー?)そっかー、それじゃこれは返すよ?そしてとても楽しい一時だったよありがとう!(マスターに端末を手渡す)
>>>>ありがとう、こちらこそだよ?
……ええ、今日は世話になりましたね?それでは改めて部屋に戻りますよ我が夫?(再び部屋に戻る為立ち上がる)
>>>>うん、ダ・ヴィンチちゃん、ガラテアさん、せきとくんまたね?(立ち上がりダヴィンチ達に軽く手を振った後ルル達を抱え上げる)
>>>>>……♪︎(笑顔で手を振る)>ふーなんだか久しぶりのマイルーム!ただいま!(片手を上げて勢いよく入室)
>……♪︎(マスターの腕の中で手を上げる)
……数時間程度離れていただけで大袈裟では?
>まぁ実際そうなんだけどさ?なんか凄く長く離れてた気がしない?(苦笑しながらルル達を下ろす)
まぁ確かに濃密な一時だったので感覚ぎ狂うのもわからなくは無いですが……。
>良かった、モルガンもそう感じたんだ?
あ、お茶飲む?写真確認するんでしょ?
そうですね、他にも確認や話がありますし……、お願いします我が夫。
>了解、座って待っててね?ルル、カボ、モルガンの相手お願いね?
>>……!!(グッとガッツポーズ)
>うんうん、メンテナンスも問題無かったしルルに至ってはパワーアップしたからなんだか前よりも頼もしく見えるね?(ルル達の姿に頷きながらお茶の用意をしに向かう)
ルルよ、周囲の協力があったとはいえそれを今後使いこなすのはお前自身です。
その為にも自信が付くのは良い兆しです、これからも研鑽に励むように?
それとこれはお前についても同様に言える事ですよ?(カボに視線を向ける)
>>……!!!(二人同時にコクりと頷き敬礼)ヴヴヴ……(端末が振動する)
む?我が夫?端末が振動しています、誰かからの連絡では?
>ん?ホントだ、誰からだろう?(ティーポットを端末と持ち変えて確認し一瞬動きが止まる)
>>……?(マスターの様子に二人の頭の上に?マークが浮かぶ)
どうしました?緊急の要件ですか?(怪訝な顔で尋ねる)
>いやそういう訳じゃないんだけど悪いけどちょっと離れるね?なぎこさんからだからさ……。(部屋の端の方へ移動を始める)
……ああ、成る程そういう事ですか。(相手の名前で察する)
>うん、なぎこさんって声おっきいからね……?
ちょっと中断するからルル、カボ、お茶の準備の続き頼めるかな?後はカップとお茶菓子用意するだけだからさ?
>>……!!(ガッツポーズで返す)
>うん、それじゃお願いね
……もしもーしなぎこさーん?(改めて小走りで部屋の端に移動して応答を始める)『おーすちゃんマスー?どったの出るの遅いじゃーん!!あんまり心配させんなよなー!あっもしかしてへいかっかといちゃいちゃしてたから落ち着くまで時間かかったり?そーかそーか!そーだよねお年頃だもんね?これはなぎこさんとしたことがとんでもない失敗しちまったぜー!あっちゃー!!ゴメンゴメン!!また後で掛け直すわそんじゃねー?』(ブツッ!)
>……。(無言でモルガンの方を見る)
>>……。(無言でマスターの方を見る)
>……もしもし?(しばし無言で視線を合わせた後端末に視線を戻して掛け直す)
『ん?どしたー?ちゃんマスー?』
>(すぅぅ~)どしたー?じゃないよ!?なんでこっちがなにも言わないうちに切っちゃうのさ?!何か大事な話があるから連絡してきたんじゃないの!??
後モルガンとはたしかに一緒にいるけど別にやましいことはしてないからね!!??勘違いしないでよね!?(思い切り息を吸ってからのカウンター)
>>>……っ!!(お菓子の袋を左右で支えて運搬中にびっくりして二人してどてっとコケる)
『お、おう……、なんかスマンかったちゃんマス……。』(引き気味)>はぁ……、それで結局何の用なの?
『へっ?おー!そうそう!例の大会の準備が大体出来たんでちゃんマス達にも伝えなきゃって!!、』
>それはおめでとう、それでいつから始まるの?
『その事なんだけどちゃんマス達も運営側じゃん?だからさー最後の打ち合わせでその辺決めようかなーって思ってんの!妖精騎士ちゃん達の都合もあるしさ?ちゃんマスたちの明日の予定とかどうよ??ランチがてらの打ち合わせとかさ。』
>明日ね、ちょっと待ってね?モルガンにも確認するから。
『おけまるー!んじゃ一回切るからまた掛け直してー!』(ブチッ)
>……また切った、まぁいいやモルガンちょっといいかな?(一息つきながらモルガンの元へ戻る)
>>……どうしました?
>なぎこさんが例の大会の最終的な打ち合わせをしたいんだけど明日のお昼辺りでどうか?って。
>>ああ、その話でしたか……。
その時間で構いませんよ?我が夫も問題ないのでしょう?
>うん、大丈夫。
それじゃそう伝えるね?(また端に戻ろうとする)
>>……いちいち部屋の端に移動せずとも構いません、用件を伝えたら直ぐに終わるでしょうから?それに……。
>>>……♪︎(お菓子とお茶の準備が完了した)
>>彼方の準備も出来た様ですよ?(ルルとカボに視線を向ける)
>そうだね、じゃあちゃっちゃっと済ませちゃうね?(なぎこさんに再び掛け直す)>ふんふ~ん♪︎(ご機嫌なぎこさん)
>>なぎこさんお待たせー。
待たせましたね
>おっ、来たなー?ちゃんマス!へいかっか!!
>>なんだかご機嫌だねなぎこさん?(テンション高いのはいつもだけど。)
>そいつは当然だぜちゃんマスー!アタシちゃんが企画したワクドキテカムキな大会ぎもうすぐ実現するんだぜー?参加希望者もいっぱいきたしテンション上がらない訳ないっての!(にっこにこ)
……では打ち合わせは手早く済ませてしまいましょう、資料は用意してあるのでしょう?
>うん、コレコレ。(まとめてコピーした資料を取り出す)
とりあえずまずは予定日選んでー?この日なら大会開いてもいいよーってのをゴルゴル所長に何個かピックアップしてもらったからさー?
どれ……。(資料に目を通す)
この予定を見るに1日で終わる規模なのですか?
>>ね?なぎこさんがウキウキしてるし参加者希望もいっぱいみたいだから日を跨いでやるかと思ったよ?
>そうしたかったのはやまやまなんだけどさー?流石に参加サーヴァントやサポートに職員達が集中するだろうから日を跨ぐのはダメ!ってゴルゴル所長に念を押されてね?
まぁ元々予選とかで大部分をふるい落しするつもりだから本選も多少短いながらもその分盛り上がる様になんとかすっからね?(グッと親指を突きだす)
……そうですか、自らの考えた興行に自信があるのは良い事ですが折角の機会なのですからこの打ち合わせでより洗練していくとしましょうか?モルガン達が食堂で打ち合わせを始めた同時刻……別の席での出来事
お待たせしました、ライネスさん。
>やぁグレイ良くきてくれたね?(頬杖をつきながらひらひらと手を振る)
まぁいつものことですから……、それで今日はどんなご用でしょうか?(ライネスの向かいの席に座り用意されていたポットからお茶を注ぐ)
どうぞ。(ライネスの分のカップを滑らせる)
>ああ、すまないね?用というのはこの事なんだが……、恐らく君も既に目にした事があるとは思う。(折り畳んだ紙を広げグレイの前に置く)
これは……最近話題の大会の参加者募集の紙ですね?こちらの食堂の壁にもしばらく前から張られていますから拙も何度か目にはしています。(壁に貼られている同じ張り紙に視線を向ける)
>その通り!なんせこの大会の優勝賞品はマスターにおねだりできる権利だからね!参加不参加に関わらず数多のサーヴァント達が注目する一大イベントだからね!!まだ詳しい日程も出てないというのに私も今からとても楽しみで仕方ないよ!(椅子を傾けて大仰に腕を振り上げて力説する)
はぁ……。(長くなりそうなのでとりあえず自分のお茶に口をつける)(ライネスが落ち着いたのを見計らい)それで今日拙を呼んだ理由を聞かせて貰えますか?これに関係が有ることはわかりましたが……。(テーブルの上の紙に視線を落とす)
>おっとすまないね?悪いがその前に私もお茶を貰うよ?(カップに口をつける)
ふぅ……、まずは君に謝らないといけない事がある。
謝らないといけない事……?
>この大会に君の承諾を得ずに勝手にエントリーしてしまった……すまない。(グレイに頭を下げる)
ふぅ……、やはりそういう話なのですね?(ため息)
>……おや?随分と落ち着いているね?普段の君ならもっと慌ててる姿を想像していたのだけれど?
いつもの事ですので、こうして呼ばれた時点で何か頼みごとが有ることは予想がついていたのと先にこちらの紙も見せられてしましたので心構えは出来ていました。
>そうか……、(精神的に)強くなったねグレイ?
カルデアにきてから色々衝撃的な出来事がありましたので多少は慣れたのかと。
それと一つ聞いておきたいんだが私は普通に君をお茶に誘う時もあるよね?その時と頼みごとをする時の私ってそんなに態度に違いが出てるものなのかい?私としてはそんなつもりはないんだが……。
さあ……?拙がそう感じるだけかもしれませんので?(顔の向きはそのままで視線だけチラリと一瞬横に逸らす)
>……そうかい?兄上と共にいるうちにグレイの鑑識眼も磨かれていたという事かな?(一瞬目を逸らされた……、これは何かグレイの中で確信に足る根拠を持たれているようだね?次からは少し別の趣向を凝らしてみるかな?)>それともう一ついいかな?
まだ何か聞きたい事があるのですか?
>いや、聞きたい事ではなく聞いて欲しいことがあるんだよ?私が何故君の了解なく勝手にエントリーしてしまったのかその理由をね?
……拙を巻き込むための計画的犯行ではなかったのですか?
>それは違うよ!?見損なわないで欲しいな!?
いや巻き込むつもりは無いわけではなかったんだが……、(兄上が相手の場合ならばともかく)本来ならばちゃんと君の了解を得てから行う心算だったという事をわかって欲しい。
はぁ……、先程も申し上げた様に参加するの自体は既に了承しましたのでそこはあまり重要だとは思いませんでしたがそれでどのような理由でこのような事態に?
>(何か若干言葉にトゲを感じるんだがひょっとして怒ってるのかい?まぁそうなっても仕方ないから追及は出来ないんだが……。)
ああ、では喉を潤してから改めて説明させて貰うよ?(お茶を飲んで一息つく)
ではせっかくなので拙もいただきます。(同じくお茶に口をつける)コホン、では始めよう。(咳払いをして姿勢を正す)
>お願いします。
……といってもまぁそんな大層な話じゃないし恥ずかしい話でしか無いのだけれどね?
あれはこのお知らせの紙が張り出されてすぐの頃の話だよ……。
ほわんほわん……
『おや?何か見慣れない張り紙があるね?どれどれー?(張り紙をまじまじと見る)
へえ……?興味深いな、大会自体もさることながら何よりマスターの権利が賞品とは。
これは早速参加受付にいかなきゃいけないね?』(受付会場に向かう)
>……ここまでは特に何もない普通の流れですね?(ライネスさんが独り言呟いているのが目立っていたかもしれませんが……。)
そうだね、問題はこの後さ?(ふぅとため息をつく)
ざわざわ……
『これはまたすごい人だかりだね、それもどちらかと言えば女性ばかりでどこか目がギラギラしているような……?ふふふ、我が弟子も隅に置けないな?全く。』(受付会場で並ぶサーヴァントの列に驚きつつ自分も列に加わる)
>それは……、さぞすごい光景だったのでしょうね?(場面を想像してその雰囲気に少し冷や汗を搔いて苦笑する)
ああ、凄かったよ?
出来るものなら君にも写真でも撮って見せてやりたかったよ、流石に勝手に撮ったりしたら後が怖いから出来なかったけどね?なんせ一部のサーヴァントは宣戦布告とばかりに殺気立ってたからね。>それでその後列に並んだ後どうなったのですか?
うん、列自体は長かったけど特に問題なく進んで私の番が回って来てね?
>>『……お待たせしました、こちらに参加希望の方の名前をお願い致します。』(手伝わされている紫式部が受付用の紙を差し出す)
『ありがとうございます、それと一つ質問があるのですが宜しいかな?』
>>『はい?私に答えられる範囲でしたら……。』
『この用紙には複数人の名前を書く欄があるのだけれどもチーム戦の予定も?』
>>『ああ、その事でしたか。基本は個人戦で種目によってはチームを組む場合あるがにしてもその種目に参加する人の中から組むという話です。こちらの欄は受付に直接来れない方の代理で書く場合の為に用意されております。』
『成る程、そういう事でしたかありがとうございます。少し考えたいので列から離れても?』
>>『はい、構いません。こちらでも受け取りますがゆっくり考えたい方は書き終わった後にあちらに置いてある箱に用紙を入れていただければ。』(少し離れた場所に置いてある回収箱を指し示す)
『解りましたありがとうございます、それでは。』(紫式部に軽く礼を述べて列から離れる)『さて……と、では始めるとするかな?トリムマウ……は出来たとしても私のサポートアイテム扱いとしての参加になるだろう、ここはやはりグレイが第一候補かな?兄上は期待出来ないからね。』(一度伸びをした後姿勢を正して候補選びを始める)
>話の途中にすみません、師匠の扱いが酷いのでは?
仕方ないだろう?この大会の説明を見るに当然知力とかも必要だけれどメインは体力勝負になるだろうと予想出来る。
しかも参加サーヴァントも多く種目は何種類も用意されているときた!ならば当然参加者同士の潰し合いも起こる可能性は常に付きまとう!!
……この予想を踏まえて君には我が兄上が最後まで付き合えると思うのかい?(ずずいとグレイの顔に触れる寸前まで顔を近づける)
>ち、近いですライネスさん!!(赤面)
まぁ実際に師匠に出来るかと言われると……。(過去の二世のアレコレを思い浮かべる)
……無理ですね?
そうだろうそうだろう、私とて大勢集まる場所で身内の恥を晒すのは忍びないからね?仕方ない処置なんだよ。(うんうんと頷く)
>>っ……!(すごく酷い言い種なんですが師匠が出たらそうなる可能性が高いのは事実なので否定出来ませんしこれはライネスさんなりの優しさなんですよね……?)とりあえず兄上の処遇は置いといて話を戻そうか?
>あっ、はい!すみませんお願いします……。
うん、まぁほとんど終わりかけだけどね?
『うん、とりあえず私とグレイで良いな!出来れば我が弟子も一緒に参加させてみたかったが景品扱いとなればそうもいかないからね。
後はグレイをどう説得するかだが……。』
>『む、無理ですよ!拙なんかが大勢の方の前でライネスさんのお役に立てる筈もありませんから!?』(ライネスによるイマジナリーグレイのコメント)
『……うーん、やっぱり嫌がるだろうなぁ?まぁ締め切り前なら取り消し可能らしいし後でゆっくり説得の方法考えるとするかな?』(とりあえず自分とグレイの名前を書いて紙を箱に納めて退出)
>……今のでおしまいですか?
……そうだね?(顔を逸らす)
>つまり締め切りに余裕があったのでのんびりしていたらうっかり期限が過ぎていた……と?ふふっライネスさんらしからぬミスですね?(思わず笑みが溢れる)
思わず笑ってしまうほどかい?
……だから最初にいったじゃないか?恥ずかしい話だって!私だって気が抜ける時ぐらいあるさ!(逸らした顔がだんだんと紅潮していく)
今回は了承が貰えたから結果オーライだけど色々考えてた説得プランが全滅してしまったのが残念でならないよ……。
>ふふっすみません?今回は自分なりに頑張らせていただきますのでそれで許して貰えませんか?
……そうだね、宜しく頼むよグレイ?(横目でチラッと見ながら)
>はい、微力ながらライネスさんの御期待に添えるよう頑張ります。(少し照れくさそうにはにかむ)ライネス達の話が解決した頃別の席のモルガン達の打ち合わせも終わりを迎えようとしていた……
>うーし!まとまったぁ!!あんがとね!ちゃんマス!へいかっか!
>>うん、お疲れ様だねなぎこさん。
後は当日実際に上手く回せるかですが……、本当に運営に関しては任せて良いのですね?
>おーう、大船に乗ったつもりでなぎこさんに任しときなー!運営スタッフにはかおるっちと一部カルデアスタッフもいるかんね?バッチリっしょ!
>>頼もしいね?(式部さん巻き込まれて大変だなぁ、後で差し入れ持っていこう……。)
……解りました、では改めて妖精騎士達にはこの日に合わせて各自トレーニングと休養を取るように伝えましょう。
>うん、頼むぜへいかっかー?予想よりもいっぱい参加希望来たからそこまで心配いらないと思うけどやっぱわかりやすく華があるのいるとアガるしー?
ま、シードとかじゃなくて予選から参加して貰うからどうなるかわからないけどね?
……目玉として参加を頼んできた割にはそこは平等なのですね?
まぁ私としてはそれで構いませんが……。
>もしも目立つ有力候補が予選とか早目に落ちるとかよ番狂わせあったら面白いジャン?ちゃんマスならこの感覚わかるんじゃね?
>>うん、まぁわかるよ?応援する身内としてはあんまりあって欲しくない展開だけどね?(苦笑)
……そういうものですか?ふむ、皆集まりましたね?
>急に呼び出してごめんね皆?(手に配布用の資料を持ってモルガンの隣に立つ)
>>……♪︎(笑顔で妖精騎士達に手を振る)
>>>はっ!陛下の御用命とあらば!(陛下が呼び出しなさるのは良くある事ですが今日はマスター達もいらっしゃるのは意外でしたわね……。)
>>>>陛下、今日は何の集まり?早く終わらせようよ?(マスターに手を振る)
……早く終わっても我が夫に手出しする事が赦される訳ではありませんよ?(じろり)
>>>>>わざわざザコマス達までいるってことは多分あれでしょ?なんたら大会ってやつ?なんか資料っぽい紙束持ってるし。
良い着眼点ですね、バーヴァン・シー。(頷く)
>>>>>こ、このくらい当然よね!?(お母様に誉められた……!)
>それじゃ皆に当日の予定を書いた資料配るから受け取ってね?(嬉しそうだなぁバーヴァン・シー。)……さて資料は行き渡りましたね?そちらに当日の場所への地図と開催時間等が記してあるので遅れぬ様に?……特にランスロット。
>ねぇ陛下もうちょっと開催遅くなったりしない?お昼過ぎ位に。
なりません。(バッサリ)
元はといえば此処まで準備に時間の掛かる大規模な催しになったのは貴様の迂闊な一言が広まったせいなのだからそれ相応の活躍をせねば……、わかりますね?
>えぇ~?まぁククルカンとの決着もあるからやることはやるけど。
>>心配するな、当日寝ぼけていたら私の銃で貴様の顔に水を浴びせて目を覚まさせてやる。
>>ぷっ!そりゃあいいな!いくらとんでもない寝坊助なコイツでも顔にあの量の水ぶっかけられたら流石に起きんだろ!!(お腹を抱えて笑う)
>まぁちょっとやそっとの水で僕に影響あるとは思わないけど試してみたらいいんじゃないかな?
>>ふん……、今から寝坊宣言か?なんならデモンストレーションで今からでも試してみるか?室内なので生憎最大出力とまではいかんが……。(ジャキッとメリュジーヌに銃を構える)
>>>バゲ子さんちょっと落ち着いて?メリュ子も煽らないの!
>>>>……!!(マスターと一緒に止めに入る)
……煽り合いは(結果として成長に繋がる可能性があるので)結構だがその戦意は大会でぶつかりあう時まで取っておくように?>……失礼、恥ずかしいところをお見せしました。
陛下の仰る通りこの失態は大会で返上させていただきます!
うむ、期待しよう。
>>頑張ってね!勿論メリュ子とバーヴァン・シーもね?
>>>うん任せてマスター!!当日の僕の勇姿をしっかり目に焼き付けて欲しいな?(マスターにピースサイン)
>>>>ついでかよ……?
あ、そうそうお母様?少し気になる事があるんだけど聞いてもいい?
む?どうしましたバーヴァン・シー?
>>>>この資料読んだんだけどコイツら(ルル達)とブリトマートの名前が入ってないけど参加しないの?今日の集まりにもブリトマートは来てないし。(足下のルル達を指差しつつ尋ねる)
>>>>>……?(わからないのでとりあえずモルガンを見る)
ああその事ですか……、ちょうどその話をしようかと思っていたところです。(先程の事といいよく気がつきますね、良い傾向ですよバーヴァン・シー。)
>>>>(ヤバッ!お母様のしようとしていた話を先取りして急かしちゃった!?)そ、そうだったんだー?それじゃ続きお願いねお母様……♪︎(笑って誤魔化そとするが動揺で声が上擦る)では改めて説明しましょうか……。(娘の動揺は気づいているのかいないのかわからないがスルー)
>はっ、御願いします陛下!!(ぴしっと姿勢を正す
)
宜しい、まぁとはいえ複雑な事情が有る訳ではなく今回は私主宰の大会ではなくルル達も特別参加に適している内容でも無い様子なので参加を見送ったというだけの話なのですが……。
>>ふーん、ごくごく普通の理由なんだね?もっと深い理由があるのかと思ってたよ?
>・>>>……おい!!(左右からメリュジーヌを睨む)
……わざわざ凝った理由を付けなければならない案件でもありませんので?
競技参加はしませんが向こうからの打診もありますのでマスコット役として大会運営の補助はさせるつもりですが……、出来ますね?(ルル達に視線を向ける)
>>>>……!!(グッとガッツポーズ)
宜しい、当日の事は極力運営の指示に従うように。
それとブリトマートですが最初は自由参加の予定でしたが規模が大きくなるに伴い清少納言から企画に対しての本格的なオファーが来たので今はそちらで打ち合わせをしている頃でしょう。
>>>へぇ~?一人だけ運営側からのラブコールとかやるじゃないアイツ。(少し嬉しそうに笑う)
>>>>>まだどうなるかわからないけどなぎこさんの発案だとなんか一筋縄で行かなくて大変そうだけど頑張って欲しいね?(ブリトマートの事を割りと気にしてくれてるのなんか嬉しいなぁ……。)
>>>あ?なにこっち見てにやにやしてんだよ?お母様の前じゃなかったら一発入れてるからな?せいぜい気をつけな?
>>>>>うん、ごめんね?気をつけるよ。……といったところで本日の伝えるべき事はほぼ終わりましたが何か他に聞きたい事はありますか?
>もう大丈夫よお母様。
>>僕もないよ。
>>>十分です陛下。
宜しい、では資料に書いてある通り大会前日はきちんと体を休め備えるように。
特にバーゲスト、食堂の勤務も調整しておくように?まだ日にちはありますので融通は効くはず。
>>>はっ!お心遣い痛み入ります!早速この後エミヤ料理長達とシフトの変更について協議致しますわ!!
うむ、では今日はここまで。
お前達もう下がって構いません。
>はーいまたねお母様♪(手を振る)
>>>>……♪︎(手を振り返す)
>>はー、終わったーじゃあねマスター今度は例の日にね?ちゅっちゅ♪︎(マスターに投げキッス)
>>>貴様はどうしても陛下を刺激しないと気が済まないのか?(むんずっとメリュジーヌを掴んで足早に強制退出)
>>わー!?ちょっと離してよ!まだ……たい事が……!!マ……!!(声が段々遠ざかっていく)
……。(その様子を見て無言で目を閉じる)
>>>>>……お疲れ様?お茶でも淹れようか?
良くある事ですので大した事はありません……。
ですが折角ですので貰いましょうか?
>>>>>うん、それじゃ用意するからルル達と一緒に寛いで待っててね?(お茶の用意をしに行く)がやがや……
わぁ……、今日は人が沢山居ますね?(食堂にやってきて普段より多い人だかりに驚く)
>イッヒヒヒ!折角目立たないようにメシ時からズラしてきたってのに当てが外れちまったなぁ?(その様子を見たアッドが茶化す)
そういう事もありますよ、でもこれなら逆に人混みに紛れて拙も目立たずに済みそうです。
>そううまくいくかねぇ?
もう!アッドはちょっと黙っててください!騒ぐと他の方達に迷惑になりますので……!
>おおこわ~っ。
ん?グレイ向こう見てみろよカウンターんとこ。
なんですか?(アッドが示す先を見る)
ライネスさん……、ライネスさんもいらっしゃったんですね?(カウンターで何かを注文しているライネスを見つける)
>ちょっと声掛けてみるかぁ?アイツなら今日はなんでこんなに混んでるのか知ってるんじゃねぇか?
そうですね、人混みの理由はそこまで重要じゃないですが折角なので挨拶だけでも……えっ!?(歩き出そうとしたところ突然手を握られる)
>>よっ!(グレイの手を掴んで満面の笑顔のハベにゃん)
えっと……、ハベトロットさん?どうしていきなり拙の手をがっちり握られて……?
>>いいからいいからちょっとこっち来て欲しいんだわ?(グレイの手を握ったまま駆け出す)
ハベトロットさん!?走ったら危ないです……!(よろけなから引っ張られる)
>おい!やめっ!!ゆーれーるー!?(引っ張っられた衝撃で籠が上下に激しく揺れる)>おーいルルーカボー!お待たせ連れて来たぜー!(グレイの手を引っ張りながら席取りしていたルルとカボに呼び掛ける)
>>……♪︎(ハベにゃんとグレイ達に気付き笑顔で手を振る)
>席取りありがとな?さーグレイもこっち来いよ?(席に座り隣に座るように椅子をパンパン叩く)
はぁ……、では失礼します。(戸惑いながら隣に座る)
>>>あー全くヒデェ目にあったぜ……!もっと丁寧に扱いやがれ!!(ようやく落ち着いて安堵し文句を言うアッド)
>>……。(アッドの籠を支えたあげる)
>いやーごめんごめんなんだわ。(アッドに謝る)
……それでハベトロットさん?拙達に何のご用でしょうか?
>あーそれなんだけどさ?あっち見て欲しいんだわ?
はい?(言われた方を見る)
ライネスさんと……あの方は?(ハベにゃんの示す先を見ると注文を終えて自分の席に戻ってきたライネスとその向かいに座るサングラスの老人が目に入る)
>じいちゃんの方の李書文!!なんか珍しい組み合わせだろー?気になるよな?な?だからこっちに来て一緒に観察しようぜ?(ぐいぐい)
は、はぁ……、確かにお二人でどんな話をなさるのでしょう?(ぐいぐい来るハベにゃんに困惑しつつ再びライネス達に視線を向ける)>流石に合流して直ぐには変わった動きは無さそうだなー?
そうですね……、何かお菓子を摘まみながら楽しげに話していらっしゃいますし軽い相談事でしょうか?
>>なんか軽い相談するような相手にゃ見えねぇがなぁ……?そもそもどんな繋がりなんだよアイツら?
>さー?こっからじゃ姿は見えるけど声は聞こえないからなぁ?まぁだからこそなんか余計に気になるんだわ?
まーとりあえずボクはちょっとブーディカに注文頼むからさ?グレイ達はもうちょいあっちの様子見てて欲しいんだわ?それとなんか頼んで欲しいのあるかい?
巻き込んじゃったから奢るし特になければ適当なお菓子と飲み物注文するけどさ。(グレイにメニューを差し出す)
あ、ではこのサンドイッチをお願いします。(メニューの一つを指差す)
>>そういや元々飯食いにきたんだったな、サンドイッチ一品なんかじゃなくもっと腹一杯食ったらどうだ?どうせ奢りなんだからよ?イッヒヒヒ!
……アッドは少し黙っててください、ただでさえ目立ちやすいんですから?あまり騒ぐのなら移動しますよ?食堂の角の辺りに。(ルル達が籠を押さえてるのですぐに揺らすのは我慢しつつ抗議の視線を向ける)
>>なんなんだその意味わかんねぇシュールで地味な嫌がらせはよぉー!?(ガタガタ揺れる)
>>>……!!(慌てて押さえ直す)
>まーまー?落ち着けって?真剣にやってくれるのは嬉しいけど別にバレてもそこまで困るもんでもないんだしさ?
それとこのサンドイッチな?了解!飲み物はこっちで選んじゃうけどいいよな?
はい、そちらはハベトロットさんにお任せします。
>オッケー!おーいブーディカー?注文頼みたいんだわー?(他のテーブルに配膳していたブーディカさんを手を振って呼ぶ)時は少し遡りライネスが自分の席に戻ってきたところから……
いやー待たせてしまってすまないね?(お菓子と飲み物が載ったトレーをテーブルに置く)
>気にするな、儂の分も頼んだのだからな?
本当に私の好みで選んでしまって良かったのかい?
>構わんよ?折角の機会だ普段は自分から手に取らぬような物に挑むのもまた一興よ。(テーブルに置かれた可愛らしい動物型のクッキーを一枚取り口に運ぶ)
(……クッキー食べてるだけとは思えない威圧感だな。)
では本題に入らせてもらおうかな?(自分もクッキーを摘まみつつ用意した資料を取り出す)
>応、目を通させてもらうぞ。(資料を受け取りサングラスを外して目を通す)
……どうかな?この依頼受けて貰えるかな?
>……依頼としては至極単純、故に問題はない。
だがいくつか用意せねばならぬものがあるな?
そうなるだろうと私も考えていたので既に必要そうな物は発注済みさ。(鞄から小さな箱を取り出す)
>ほう?手際がいいな?どれ……。(箱を開けて中身を確認する)
呵呵呵……これならば問題は無いな、戻り次第取り掛かろう。
フフフ……、商談成立という事だね?では成立を祝って乾杯なんてどうかな?(グラスを差し出す)
>ふっ、このような些事で杯を交わして祝うのもどうかとは思うが……まぁ依頼主の意向とあらばそれも良かろう。(にやりと笑いつつ杯をぶつける)
お付き合いありがとう、まぁそれ程急ぐ案件でも無し今この時はゆっくりしていってくれたまえよ?>なんか楽しそうに乾杯してるんだわ?
そうですね、話の内容まではわかりませんがとにかく上手くいっているようで何よりです。
>んー、まだ話は続いてるみたいだけど実際はこんなもんだよなー?ハラハラドキドキするような事件は起きそうにないな。
>>縁起でもねぇなぁおい。
ふふふ……。(苦笑)
でもそういう心配のない平和な場所なのは良いことだと思います、ライネスさんも師匠もここだと生き生きとしていらっしゃる事が多いですから。
>>ここじゃ基本命の心配とか要らねえからなぁ?その結果が年中引きこもりでゲーム三昧とかじゃ世話ねえけどな?イッヒヒヒ!
し、失礼ですよ!アッド!!確かに師匠は部屋にいらっしゃって拙がお世話させて貰う事が大半ですがこちらの食堂でサンドイッチを頂きながら論文を書いていたりしますよ?時々は!!
>まぁまぁ落ち着けって?(それでも時々なんだな……。)
>>>お待たせ、サンドイッチと飲み物持ってきたよ!なんだか楽しそうでいいね?(ニコニコしながら注文した品を持ってくるブーディカさん)
あ、ありがとうございます。(サンドイッチの皿を受け取る)
>>>おっありがとう、お姉さん助かっちゃう。
>んじゃ飲み物もきたしせっかくだからボク達もカンパイしようぜー?(笑顔でグラスを突きだす)
え、えぇとカンパイ……、です?(突然の提案に恐る恐るハベにゃんのグラスにぶつける)
>>>ふふふ……、ゆっくりしていきなよ?また何かあったら呼んでよ?(微笑ましそうに二人を見ながら手を振りつつ業務に戻るブーディカさん)
あ、はい!ありがとうございました。(ブーディカさんにお礼を言ってお辞儀をする)再びライネス視点……
>ふむ……。(改めて依頼書に目を通し顎に手を置いて何かを考える)
おや?その内容で何か気になる点でも?
>いいや?内容に関しては問題はない、一つ思い付いただけだ。
ほう?良ければ聞かせて貰っても?(興味深げに顔を近づける)
>これに関しては口頭説明よりも書いた方がわかりやすいだろう、紙と筆はあるか?
万年筆で良ければ?紙はその依頼書の裏でも使ってくれて構わないよ?カルデアを通しての正式な依頼ではない私個人のものだし貴方としても終わったら処分するものだろう?(万年筆を手渡す)
>そうか、では手早く済まそう。(依頼書の裏にサラサラと何かを書き始める)
何が出てくるのか楽しみだよ。(紅茶に口をつける)
>出来たぞ、こういうのはどうだ?(書き上げた物をライネスに見せる)
どれどれ……?へぇ成る程ね?いいんじゃないかい?(書かれた物を見て目を輝かせる)
>そうか、提案はしたが実行するとなると別料金が発生するが構わんか?それと行うならばカルデアの許可もひつよとなるだろう。
ああ、それで問題ないよついかで必要な物があればそれも用意しよう。
カルデアへの許可については私が承ろう!カルデアにも不利益なものでもないしこの企画通すのは容易いはずさ?
>ほう、頼もしいな?では任せたぞ?儂はそろそろ最初の依頼に取り掛かる馳走になったな。(礼を言って席を立つ)
こちらこそ依頼を受けてもらった上に面白い提案までして貰って感謝しきれない位だよ?ではまた後日に。(にやりと笑いつつ自分も席を立つ)……あちらのお話は無事に終わった様ですね?
>そうだなー、期待してたのとは違うけど結構面白かったんだわ。
グレイ達はどうだった?
>>まぁまぁかな?退屈しのぎにはちょうど良かったんじゃねぇか?なぁ?
>>>……♪︎(ルルとカボも檻掴んでる反対の手を上げて同意する)
拙も楽しかったです、このような機会をくれてありがとうございましたハベトロットさん。
>ん、気にすんなよ。(もぞもぞ)
ひゃっ!?は、ハベトロットさん!?どうして拙の上に?(突然自分の膝の上に乗っかってきたハベにゃんに驚く)
>へへへー、せっかくの機会だしまだまだグレイに服の好みとか聞きたい事いっぱいあるんだわ?逃がさないぜー?(膝の上からグレイを見上げてにやりと笑う)
そ、そんな!?アッドも見てないで手伝ってください!!
>>んーそう言われてもナー?左右から檻ガッツリ握られてて動けねえしなー?困ったもんだゼー?(棒読み)
>>>……♪︎(しっかり掴んで誇らしげ)
こうなる事も最初から計画済みだったんですか!?
>まーまーちょっと話聞くだけだから落ち着けって?(いつの間にか紙とペンを用意している)
う、動かれるとくすぐったいです……、それとなんだか質問の欄がびっしり書いてあるように見受けられるのですが……?
>難しいのはないからパッパと答えてくれればすぐ終わるんだわ?それじゃ一問目から始めるぜー?
あわわ……。(ライネスさん!どうかこちらに戻ってきて自分をお助け下さい……!!)やぁ、少しお邪魔するよ?(帰り道ダ・ヴィンチの工房に寄っていくライネス)
>おや?いらっしゃい珍しいお客様だね今日は何がご入り用かな?色々取り揃えてあるよ?(ニコニコしながら出迎える)
ああ、今日は買い物じゃなくてちょっとした話があって来たんだよ少し時間貰えるかい?
>おっとそっちかぁ~!(時計を見る)
うん、この時間ならそんなに来ないだろうし大丈夫かな?
一応せきとくんに見てて貰うように頼んでおくから先に奥に行っててくれるかい?すぐ行くからさ?
…急な話だというのに丁寧な対応ありがとう、では遠慮なく寛がせてもらうよ?(奥に向かう)
>さてせきとくん呼んでこないと……!わざわざ彼女がこんな時間に話があるというんだから何か面白い提案でもあるんだろうし楽しみだなぁ~!おっとお茶の用意も忘れないようにしなきゃね?(ライネスの持ってきた話にワクワクしながら準備を始める)>お待たせー!(お茶の入ったティーカップを持ってローラーダッシュで勢いよく入ってくる)
お茶まで用意してくれてありがとう、でもそんな勢いでよく溢れないね?
>ふっふっふ~♪︎この辺には濡れるとまずい物が多いから周囲の物や例えばこのティーカップとかにはちょっとした工夫を凝らしているから大丈夫なのさ?
へぇ……、興味深いね?
>まぁこの辺は企業秘密という事で少しでも知りたいっていうならまずはこちらに情報提供して貰わないとねー?
はははそうこられたか、まぁ元々そのつもりで来たのだから何の問題もないんだけどね?
>あははWin-Winな関係っていうやつだね?さーじっくり聞かせて貰うよ?(ずずいと顔を近づける)
ああ、これはついさっき食堂で李書文氏から提案して貰ったことなのだけれども……。(同じく顔を近づけ耳元で囁く)
>ふんふん……、成る程ね?良いんじゃないかな!
ふふふ……、そう言ってくれて助かるよ?では実現可能のつもりでこの企画を進めてしまってもいいのかな?
>うん、まだまだ先の話なんだろう?その間に私からもマスター君やゴルドルフ君にそれとなく話を通しておくよ?
ありがとう、また一つ楽しみが増えたよ?
>それは此方のセリフだよー面白くなりそうな提案ありがとう!
『ふふふふ……。』(二人で顔を見合わせて悪戯っぽく笑う)>おーい邪魔するぜー?(カボを頭に乗せてルルを抱えたハベにゃんがマスターのマイルームに入ってくる)
>>……♪︎(ルルがマスター達に手を振る)
>>>あ、お帰りー。
トトロット、わざわざルル達をここまで送って来たのですか?
>うん、今日は遅くなっちゃったしちょっと手伝って貰ったからなー?(ルル達を下ろす)
……手伝い?向こうで何かあったのですか?
>うん、色々あったから明日のお茶会の時にでも話すから楽しみにしててほしいんだわ?
そうですか……、ではその時を待ちましょう。
>うん、ありがとな?そんじゃボクも戻るんだわまたなー?(笑顔で手を振りつつ入り口に向かう)
>>>お疲れ様ハベにゃん、送ってくれてありがとうね?
>>……♪︎(ハベにゃんにペコリとお辞儀をして手を振る)
>良いって良いって!楽しかったからさ?そんじゃまた明日よろしくー!
>>>色々忙しいだろうに元気だよねハベにゃん。(今日はなんかいつもよりツヤツヤしてた気がするけど。)
ええ、そうですね?何か余程良い事があったのでしょう。>おーっすモルガン来たぞー。(元気よくお茶会にやってきたハベにゃん)
来ましたかトトロット、準備は出来ていますよ。
>>……♪︎(ハベにゃんに手を振る)
>おっ?今日はルル達も一緒なのか?
ええ、今日の話題に関連があるという事で今日は参加させます。
>そっか、よい……しょっと!
ルル、カボよろしくな?(椅子に座ってニカッと笑う)
>>……♪︎(ペコリとお辞儀)
では早速ですが話を聞かせて貰えますか?(カップをハベにゃんの前に差し出しつつ)
>サンキュー!そんじゃ初めっか!最初はルル達と一緒に行った食堂でライネスとじっちゃんの李書文が同じテーブルの席に座ってるのを見かけた事がきっかけなんだわ?
ほう……?確かに珍しい組み合わせですね?
>>……!!(二人の話が始まったのでお茶菓子の補充の準備を始める)
>だろー?そんでそこにたまたまグレイ達も来てさー?成る程……、先日の食堂でそのような事が。
>うん、ライネス達の方はあんまり動き無かったけど見ててワクワクしたしその後もグレイに聞きたかったアンケート取れて良かったんだわ!
ルル達がアッド抑えててくれたからボクはグレイに専念出来たしな!
グレイには少し悪いですがトトロットの手助けご苦労でしたねお前達。
>>……♪︎(照れ照れ)
>うん、それでアンケート取れたし今度お詫びも兼ねてグレイに服を用意するつもりなんだわ?喜んでくれるかな?
それは良いですね、グレイも驚きはすれど迷惑には思わないでしょう。(私からも後に我が夫を通じて何かを贈りますか、結果的にルル達が迷惑をかけた形になりますので……。)
>うん、そうだといいな!よーしやる気がモリモリ湧いてきたがするぜー!ありがとなモルガン!
ふふふ、礼など不要ですよトトロット?>ただいまー。
戻りましたか我が夫。
>うん、今日のハベにゃんのとの話どうだった?よかったら後で聞かせてね?
その事で我が夫に伝えたい事があるのです、準備が出来次第此方に声を掛けなさい。
>うん?なんかよく分かんないけど了解、それじゃちょっとシャワー浴びてくるね?
>お待たせ話って何?(着替えを終えてモルガンの前に座る)
ええ……、ではまずはトトロットから聞いた話を順を追って説明しましょう。
~説明中~
>なるほどね、それなら確かに何か贈った方が良いかもね?
そうでしょう?我が夫、物は此方で用意しますので渡すのは頼めますか?直接手渡しでも誰かを経由するなりやり方は我が夫に任せます。
>うん、了解。
用意が出来たら教えてね?(確かにグレイはモルガンからの贈り物だと恐縮しそうだからその方が良いね。)
ええ、明日にでもダ・ヴィンチを通じて見繕う予定です。
では頼みましたよ我が夫?明らかに何か解いてほしそうな招待状の謎かけ、明らかに何か仕掛けができそうな孤島、ついでに明らかに何か趣味っぽい仮装の要請……送り主に乗っ取るのならばドレスコードか。
……まったく、この世界のモノ共の、物好きの多いこと。あからさまに怪しいなら断るか、挨拶しながら一発燃やしても、礼儀にはもとらないんじゃないかという気がしないでもないが。
……なんだかんだでオフェリアが行く事を決めてしまったし。明らかに俺の挨拶レーヴァテインは無法と認識されるよな。アァ、仕方ない。
……仮装。仮装なぁ。ならばいつぞやのアレで行くか。多少シャクだが、仮面だけでいいし。
ガチャ!!バァアアン!!(※勢いよく扉の開くSE)
なんだ助手、お前にしては挨拶がうるさ……「ハッピーハロウィン。手抜きは許さねぇぞ」?
イヤ、イヤ、なんだお前、その未だかつてない重装備……化粧道具?衣装?イヤ明らかにDIYとかのソレだが、本当か?
「助手 イベント コスプレ ガチ勢。メイク マカセロ」?
助手、お前、急に語彙力……いや正気度が。オイ待て、どうせ陰謀、明らかに朗らかな世界にいるお前が、そんな本気を出す案件ではないだろ、話し合……!
ーーーーー
──やぁこんばんは、私はハロウィンデス儀しk……ゴホンゴホン、ハロウィン孤島推理マッチの主催者。
来てくれて嬉しいよ終末探……ヌゥ!それは!!去年の劇場版ヒロインX・夏のハロウィン大作戦のデスソードファイア・ヴァンパイアドクターフォーム……だと!?
ドクターを謳う割に得物を含めて地味に装飾が多い、相棒のいつものチェーンソーさんによる愛の血糊が大変、イケメン体型にしか許されないまあまあタイトな衣装etc.の理由で、ファンであってもなかなか挑めない仮装ッッ……!ふ、ふふ、なるほどデキる探偵さんのようだ、コレは推理マッチも楽しみだ……!
……アァ、うん。せいぜい浮かれてるがいいさ。
(※デコられた仮面の奥で『推理力と仮装に何の因果があるんだろう?』とマジレスしている顔)
……「ですってよスルトさん」?まぁ、ウン、助手。お前も確かにハッピーハロウィンなんだろうな。……ハァ。(※ハロウィンなのでちょっと糖分のほしいため息)~前回までのあらすじ~
モルガン、グレイへのプレゼントを用意する為ダ・ヴィンチの工房へ。
ダ・ヴィンチ、失礼します。
>おっ?いらっしゃいモルガン陛下!今日はどうしたんだい(笑顔で出迎える)
贈り物をするので良い品を見繕って欲しいのですが……。
>へー贈り物かぁ……、誰に贈るだい?マスターくん?それともバーヴァン・シー辺りかな?
いえ、グレイに対してです。
>グレイ?これはまた意外な名前が出てきたなぁ?
良ければ少し事情を聞かせて貰えるかい?そっちの方がより状況に合った品を選別出来ると思うんだ?(わくわくしながら)
そうですね、では簡単にですが説明しましょうか。
>おっ、やったね!お茶用意した方がいいかな?
いえ、それほど長くはなりませんので結構です。
>そうなんだ、じゃあ立ち話もなんだからさ?座って座って?(奥からサッと椅子を持ってきて座るように促す)
用意が良いですね……?
では始めましょうか。(椅子に腰掛け話始める)前回までのあらすじ
グレイへの贈り物を見繕いにダ・ヴィンチの工房に来たモルガン、最適な品を見つける為そうなった経緯を説明することに。
>うんうんなるほどね、そういう流れかー。(頷く)
参考になりましたか?
>うん、とても!最初は置物にしようかと思ってたんだけどハベトロットくんが服を用意するなら何かアクセサリー系の小物がいいかなー?
ちょっと待っててねいくつか候補選ぶから!(立ち上がり必要なものを集めにいく)
ええ、ゆっくりで構いませんよ?
数分後……
>いやー待たせたね?(小型のケースを持って戻ってくる)
ご苦労でしたね、そのケースの中に?
>うん、モルガン陛下に選んで貰おうと思って何種類かチョイスしたよ!指輪とかネックレスとか服や鞄に付けられる小物系とかね?ほら!(ケースを開けて中を見せる)
ほう?これは……、流石の品揃えですね?
>ふふふ、お褒めの言葉ありがとう?さぁ選んでくれたまえ!モルガン陛下がグレイに似合うと思うのはどれかな?
そうですね……?(ケースの中身を一瞥する)
……ではこれでお願いします。(その中の一つを指差す)
>これだね?それじゃ早速包むからちょっと待っててね?
何度もドタバタしたり待ってもらって申し訳ないけど。
必要な作業ですし気にしていませんよ?前回のあらすじ
無事ダ・ヴィンチのおすすめによりグレイへの贈り物が決まった。
ただいま戻りました。(プレゼントの包みを片手に入室)
>お帰り、今日はエミヤにケーキ用意して貰ったよー?
……聞かずに勝手に用意しちゃったけど食べるよね?(恐る恐る尋ねる)
ええ、頂きましょう。
>よかった!それと無事に良いの見つかったみたいだね?(モルガンの手にした包みを見ながら)
ええ、良き品と巡り逢えました、当初の予定通りこれは我が夫に預けます。
機を見て渡して貰えますか?(プレゼントの包みを手渡す)
>うん、どう渡すかは考えてあるから任せて?とりあえず今は大事に保管しておくよ?(包みを受け取る)
ふふふ、頼もしい返答ですね?
それと此方は我が夫に。(魔術でテーブルの上にポンと小さな小箱を取り出す)
>え?俺にもプレゼント?ありがとうモルガン!!(小箱とモルガンを交互に見た後笑顔でお礼を言う)
……礼など不要です、ダ・ヴィンチに一緒にどうかと薦められた事からの気まぐれの品ですから?
>気まぐれでもついででもモルガンから貰えるなら嬉しいよ?いつもありがとう。(モルガンを真っ直ぐに見つめて笑顔で応える)
そうですか……。
グレイの贈り物の件くれぐれも失敗等が無いように?(ふいっと顔を逸らす)前回のあらすじ
マスター、モルガンからプレゼントを受け取る。
ある日地下図書館にて……
またせたな、マスター。(図書館の一角にエルメロイⅡ世がやってきた)
>来てくれてありがとうⅡ世さん。
それで?私をこのような場所に呼び出した理由は何かね?わざわざ比較的人目につきにくい場所を選ぶのだから何か面倒な事でも頼まれるのだろうが……。
>はい、すみません……。
ふぅ……、とりあえず話を聞かせてくれたまえ?(否定されなかった事に眉間に皺を寄せつつ先を促す)
はい、資料に纏めてきたので目を通して貰えれば……。(ファイルを差し出す)
~確認中~
……ふむ、つまり私にプレゼントを預かって私の方からグレイに渡して欲しい……、と?(ファイルを閉じて目の前のマスターを見据える)
はい……、勝手なお願いなのは分かってるんですがそれがいいかなー?と。(恐る恐るプレゼントの箱を取り出す)
……一度私を介する理由を確認しておきたいのだが?
>グレイさんはⅡ世さんのお世話にⅡ世さんの部屋に度々お邪魔するらしいので……、それにもしも自分がプレゼント渡すのを事情を知らない他の人に見られたりして噂を流されたりしたら大変な事になりそうなので……。
まぁ見られたのならばそうなるだろう事は想像は付くがその可能性はあくまで『もしも』に過ぎない上に君のやり方次第で大幅に確率を下げることは出来るだろう?なので私が請け負わなければならない特別な理由は無いとして今回は御断りさせて貰おう。(マスターの前にファイルを滑らせる)
>うっ。(言葉に詰まる)
確かに私に頼るのが確実性も高く最速で事を運べるだろうが時には遠回りして周囲を見渡す事も必要だろう?
色々と自分で考えて見たまえ、その上でどうしても私の力が必要だという結論に至ったのならばまたその時に話を聞こう、では悪いが私は失礼させてもらう(席を立つ)
>はい……、お呼び立てしてすみませんでした。(力無く頭を下げる)前回のあらすじ
マスター、ダメ出しを食らう。
>……ただいま。(力無く帰宅)
む?どうしました我が夫?(マスターの手元のプレゼントを見る)
……以前に言っていた策とやらが失敗したのですか?
>うん……、断られちゃったごめんね?
失敗する事は構いません、渡すものを失った訳では無いのですし次に切り替えれば良いのですから?
>うん、ありがとうそう言って貰えると少し楽になったよ?
ただ我が夫がどう行動したのかは気にはなるので差し支えなければ説明を求めます。
>うん、ちょっと着替えて顔洗ってきてからでもいい?
構いませんよ、むしろそうして気分を一新してもらわないと困ります。
>それじゃちょっと待っててね?(顔を洗いにいく)
ええ……。(誰に何をしたのかは知りませんがあの様子だと手酷くやられたようですね……?)前回のあらすじ
マスター、凹む。
>お待たせ。(モルガンの前に座る)
では改めて何があったか聞かせて貰えますか?
>うん、恥ずかしい話なんだけどさ……。
~説明中~
はぁ……、そんな要求の仕方では通らないに決まっているでしょう……?(ため息)
>うん……。(しょんぼり)
見通しが甘いというか、確かに誰かに託すのも良いとは言いましたが近しい相手にただ渡してくれる様に頼むだけでは……。
普段から快く力を貸してくれる者が近くに多かったせいで他者の善性に甘え過ぎるようになっていたのでは?(呆れた風にジト目で見る)
>うっ!(ぐさっ)
……まぁ幸い期限が決められている訳ではありませんので次の方法を考えては?
それとも……、やはり直接私が渡しましょうか?(箱を手に取る)
>いや……、ちゃんと自分で考えて今度は自分で渡すよ?
これ以上モルガンもⅡ世さんもガッカリさせられないからね?(真剣な顔つきでモルガンに手の平を向ける)
……そうですか、では今一度信じましょう頼みましたよ我が夫?(薄く微笑みながらマスターの手の平に箱を乗せる)前回のあらすじ
モルガンの言葉を受けてマスター再起。
>うーん……、とはいってもすぐには打開策が思い付かないなぁ……。(腕を組んで考え込む)
近日中で済ませなければならない案件ではないですしまた明日にでもゆっくり考えたらどうですか?
>でももう少ししたらなぎこさんの大会とかもあるしあんまり間を空けるのもどうかなっーて思うし……、やっぱり一人でこっそり渡すのがいいかなぁ。
……二人だけで顔を合わせて贈り物をするのが躊躇われるのならば他の者と共に行えば良いのでは?
>他の人と……?(考える)
あーそうだね!そうすれば良かったんだありがとうモルガン!(適任が思い当たりモルガンにお礼を言う)
礼を言うのはまだ早いですよ、まだ相手側には話を通していないのですから?
勝率はあるといって気を抜いては今回の二の舞になりかねません。
>あっ、そうだよね明日直接話しにいくまでにちゃんと説得理由考えるよ忠告ありがとう。
ええ……、今度こそ成果を挙げてみせなさい我が夫?前回のあらすじ
マスター、協力者を説得しに行くことに。
翌日……
>ただいまー。(元気よく入室)
>>……♪︎(ルルとカボが足元に寄って出迎える)
む、戻りましたか。
その様子だと上手くいったようですね?
>二人とも出迎えありがとうね?(屈んでルル達にお礼を言う)
うん、準備にちょっと時間掛かるからすぐにって訳にはいかないけど協力してくれるって。
そうですか……、先日までは早くしないと……、と焦っていたのに大丈夫なのですか?
>流石にそこまでは無理言えないからね?それに準備期間と何のも策も無しに日数だけ過ぎるのとではまた違うからねー?なぎこさんの大会予定日までには間に合うし。
フフフ……、ならば良いのですが?
>そうだ、その日ルル達も一緒に来る?グレイへの(お詫びの)プレゼント贈りに行くんだけど?
>>……♪︎(両手を挙げて賛成のポーズ)
>よし、それじゃその時声掛けるから一緒に行こうか!
良いよねモルガン?(二人を抱え上げてモルガンの方をる)
>>……?(釣られてモルガンを見る)
……連れていく事自体は構いませんが、まずは予定の日を聞かせて貰いましょうか?
今後の予定を調整しなければならないので?前回のあらすじ
マスター、協力者の賛同を得て無事贈り物をする日が決定する。
師匠、少しよろしいでしょうか?(グレイがエルメロイⅡ世の部屋を尋ねる)
>ん?どうした?何か面倒な問題でも起きたのかね?(読んでた本から顔を上げ視線を向ける)
いえ、そういう訳ではないのですが……。
実は先程マスターさんから連絡がありましてこの日この時間に会えないか?……と。(日時をメモした紙を差し出す)
>見せたまえ。(マスターが呼び出すという事は例の話に進展があったという事か、私が力を貸さずとも自ら答えを得たか……、良い傾向だ。)
あの……師匠?
なぜ日付が書かれただけの紙を見てそんなに頷いて……?
>ゴホン!いやなに此方の話だ気にしないでくれたまえ?
はぁ……。
>それでこれがどうしたのかね?外出許可が必要な訳でも私が同行する訳ではないのだろう?
あ、はい!その時間からもしかしたら話が長くなるかも?との事だったのでその間にもしも師匠の方で何かあっても拙は対処出来ない可能性があるという事をお伝えしたいな……と!(真剣)
>……了解した、その時は気を付けるとしよう。(眉間に皺を寄せながら)前回のあらすじ
グレイ、自らの留守の間の師匠の安否を心配する。
明くる日……
今日がマスターさんとの約束の日ですね……。
しかし待ち合わせの場所が普段使われていない空き部屋なのはなぜなのでしょうか?(疑問に思いつつドアをノックする)
>よく来てくれたね!忙しいのに呼び出してごめんね?(部屋の中から笑顔のマスターが出迎える)
いえ……、今日の事はちゃんと師匠にも伝えてますから問題はありません。
それよりも今日はどのようなお話でしょうか?
>>まーまー立ち話もなんだから中に入ろうぜ?マスターの後ろからひょこっと出てきたハベにゃんがグレイの手を引っ張って中に入れる)
あわわ!?ハベトロットさんもいらっしゃったんですか!?それと急に引っ張ったら危ないですよ!?(なんだか少し前にも同じような出来事があったような……?)前回のあらすじ
グレイ、突如現れたハベにゃんに手を引っ張られる。(二度目。)
>ほらこっちこっち!もう準備出来てるからさー?(楽しそうにグレイを部屋の奥のカーテンで隔離された場所に引っ張って行こうとするハベにゃん)
わ、わかりましたから!落ち着いてくださいハベトロットさん!?
>>ハベにゃん、楽しいのはわかるけどグレイさん困ってるよー?(その後ろから苦笑しながらマスターが声を掛ける)
>おっと、ごめんごめん!大丈夫かグレイ?(手を離した事で少しよろよろするグレイを心配する)
は、はいもう大丈夫です!(すぐに体勢を立て直してハベにゃんに目を合わせる)
>そっか!ならよかったんだわ?今日の主役にケガさせる訳にはいかないもんな?
きょうの……?しゅやく……?主役……?拙がですか?ど、どういう事でしょう(ハベにゃんの言葉が咄嗟に理解出来ず混乱)
>>まぁまぁ、とりあえず見てくれないかな?
ルルーカボー?カーテン開けてー?(カーテンの向こう側にいるルル達に声を掛ける)
>>>……!(マスターの声に反応してカーテンの向こうのシルエットが動き出す)
シャー…………(ゆっくりと左右にカーテンが開いていく)前回のあらすじ
今回の催しの主役はグレイ。
これは……!?(カーテンの奥のテーブルに載せられた沢山のケーキやお菓子の載った光景に驚く)
>……♪︎(カーテンを開けた後真ん中に戻ってきて体を横に向けてようこそのポーズを取る)
>>さぁ、こっちに座ってグレイさん?何度も待たせちゃって悪いけどパーティーの準備出来て皆が席についたら趣旨を説明するからさ?(テーブルの真ん中の椅子を引いてグレイをエスコートする)
あ、ありがとうございます……マスターさん。(戸惑いながら恐る恐る座る)
>>>飲み物も色々あるぜー?どれにする?(色々なジュースの瓶を見せる)
あ、じゃあこれを……。(とりあえず目についたのを指差す)
>>>オッケー!今栓開けるからちょっと待っててほしいんだわ?(栓抜きで瓶の蓋を開けようとするハベにゃん)
は、はぁ……、気を付けてくださいね?ハベトロットさん。(ハベトロット達により着々と進むパーティーの準備を席に座ったまま見つめる)前回のあらすじ
状況を把握しきれてないグレイをよそに着々と進むパーティーの準備。
>よーし!皆のところに飲み物行き渡ったね?(ジュースの入ったコップを手に持つ)
>>……♪︎(専用のミニチュアのコップを掲げる)
>>>おー!ほらグレイも!乾杯するぜー?(様子をみているグレイに声を掛ける)
あっ、はい!こちらも大丈夫です!!(はっとして溢れない様にコップを掴む)
>慌てなくて大丈夫だからね?
それじゃ……乾杯!!
『乾杯(です・なんだわ)!!』
>>>んぐんぐ……ぷはー美味い!(ジュースを一気飲みして満面の笑み)
良かったですね?
……それではそろそろ今日の目的をお聞かせ願えますか?
>うん、今日のパーティーはね?この前グレイさんに迷惑掛けちゃった事へのお詫びなんだ?
迷惑……?(理由が思い当たらずきょとんとする)
>>この前食堂でボクとルル達に無理に付き合ってもらっただろ?あれのお詫びなんだわ?
え、ええっ!?あの時のです!?
確かにあの時は少し困りましたが迷惑とまでは思ってないですしこんなパーティーを開いてもらうほどの事ではないのでは!?(驚いて改めて周りを見渡す)前回のあらすじ
グレイ、パーティー開催の理由が予想外でびっくり。
>まぁまぁそう気にしないで?自分達がお詫びしてグレイさんに喜んで欲しいなって始めたことだから?
>>そうそう、気楽に楽しんでくれたら嬉しいんだわ?ほらケーキでも食べてさ?(笑顔で取り分けたケーキを差し出す)
は、はぁ……、ありがとうございます。(ケーキを受け取り一口食べてみる)
……美味しいです。(緊張が少し解けたのか軽く笑みを浮かべる)
>良かった、グレイさんちょっと落ち着いたみたいで。
えっ?
>>うんうん、自然に溢れた良い笑顔だったぜー?なー?(ルル達に確認する)
>>>……♪︎(こくこくと頷く)
……なんだかすごく恥ずかしくなってきました。(顔を真っ赤にしてフードを押さえてうつ向く)
>あー、ごめんねグレイさん!?(慌ててなだめる)
>>>……!!(わたわたしつつ気を紛らわそうとする)
>>ごめんごめん、まー時間はあるしさ?ゆっくりやろうぜ?なんせお楽しみはこれからなんだわ!前回のあらすじ
グレイ、照れる。
>……落ち着いた?(少し時間が経ち頃合いをみてマスターがグレイに話しかける)
はい……、恥ずかしいところをお見せしてすみません……。
>>あんまり気にすんなよ?ほらケーキとかお菓子まだまだいっぱいあるんだから食べて気分転換しようぜ?ほらマスターも!(マスターとグレイの前にケーキとお菓子の皿を移動させる)
はい、ありがとうございますハベトロットさん。
>うん、ありがとうハベにゃん。(こういう時ハベにゃんは頼りになるなぁ、やっぱり一緒に来て貰って正解だった……、それとハベにゃんに頼むヒントをくれてありがとうモルガン。)
>>>『ふふふ……。』(マスターの脳内でドヤるイマジナリーモルガン)
>>さてと、そんじゃそろそろ今日のメインイベント行っても良いんじゃないかマスター?(にししって感じに笑う)
メインイベント……?まだ何かあるのですか?
>うん!ルル、カボ例の物の用意お願い出来る?
>>>>……!!(マスターに敬礼した後奥に移動する)
一体何が始まるのですか?
>すぐに解るよ、ルル達戻ってくるまでちょっと待っててね?
は、はいでは今度こそ心静かにお待ちしてます!!(姿勢を正す)前回のあらすじ
ムードメーカーとしてつよつよハベにゃん。
ガラガラ……
>……♪︎(大きいプレゼント箱と小さなプレゼント箱を乗せた台車を奥から押して出て来る)
あれは……?
>>へっへーグレイへのプレゼントなんだわ?
大きい方と小さい方どっちがいい?
え!?えーと……?(大きい方と小さい方の箱を交互に見る)
>>>(日本むかし話かな?)心配しなくても両方ともあげるやつだから好きな方から選んでね?
それでは……、まずは気になるので大きい方を。(大きい箱を指差す)
>>大きい方なー?そんじゃマスター!グレイに見せてやってくれよ!!(グッと親指を立てる)
>>>うん、ちょっと待ってね?(マスターが箱の側に移動しさりげなく照明のコントローラーのボタンを押しマスターと箱にスポットライトが当たる)
わぁ……、この部屋には自動でこんな演出まで……?すごいですね?(拍手)
>>(よし、上手くいったみたいだ)それじゃ開けるよー?カボBGMお願い。
>……♪︎(カボが用意していたレコーダーからポチっと音楽を流す)
楽しみです……!(そこはレトロな手法なんですね……?)前回のあらすじ
大きいプレゼントと小さいプレゼントの御披露目、グレイは最初に大きいプレゼントを選んだ。
>それじゃいよいよ大きいプレゼントの御披露目だよー!(ごそごそ)
ど、どういったものでしょう……?(ドキドキ)
>じゃーん!ハベにゃん特注のグレイへの服の贈り物です!(箱から汚れない様に袋に包まれた新品の服を取り出す)
ええっ!?ふ、服を作っていただけたんですか!?ハベトロットさんが!?(プレゼントの服と隣に座るハベトロットを交互に見る)
>>へへっ、ちゃんとアンケートに協力して貰ったんだから反映しないと意味ないだろー?(ニコニコ笑顔)
……貰ってくれるか?(一人ではしゃいでる気がしてちょっと不安になる)
も、もちろんいただきます!拙には勿体ないぐらいの品だと思いますが!!
>良かったね、ハベにゃん。それじゃ直接渡してあげて?(服を仕舞なおした箱をハベにゃんに手渡す)
>>ありがとなマスター!そんじゃグレイ!!改めてこれがボクからのプレゼントなんだわ!
元々巻き込んじゃったお詫びだし今すぐ着てみてくれとは言わないからそのうち着た姿見せてくれよな?ちゃんとグレイの好みに合わせたつもりだからさ?(再び満面の笑みでグレイに手渡す)
はい……、ありがとうございます大切にしますね?(はにかんだ笑顔で受けとる)
>>>……♪︎(二人で拍手)前回のあらすじ
ハベにゃんからのプレゼントに心からの笑顔で返すグレイ。
>それじゃハベにゃんからのプレゼントは上手くいったし次は小さい方のプレゼントだね。
はい、お願いします……!!
>といってもこれは小さいからグレイに直接開けて貰った方かいいかな?遠いと見辛いし。
ルル、グレイに届けてくれる?
(箱を持って屈んでルルの前に差し出す)
>>……♪︎(コクりと頷き笑顔で受けとる)
>>>ルルがんばれー?落とすなよー?(にこにこ笑顔で応援)
>>……♪︎(慎重に歩き無事グレイの前に到達して箱を持ち上げる)
ありがとうございますルルさん、確かに受け取りました。(屈みながらルルにお礼を言いつつプレゼントの箱を受けとる)
>>……♪︎(ペコリとお辞儀した後笑顔でマスター達の方へ戻っていく)
……開けさせて頂いても?(手の中に収まる小さな箱をじっと見つめた後改めてマスターに確認を取る)
>うん、大丈夫だよ開けてみて?
>>>ボクもそっちの箱の中身は知らないから楽しみなんだわ?
では……、開きますね?(そっと箱の上蓋を開ける)前回のあらすじ
グレイ、小さなプレゼントの箱を開ける。
これは……。(箱を開けて中を確認し息を飲む)
>どれどれー?見せてくれよー?
うわーっ!!めっちゃ綺麗なブローチじゃん!!良かったなグレイ!!(糸車に乗ってグレイの手の中の箱を覗き込み祝福する)
あ、有難いのですが……、なんだか物凄く高級そうな雰囲気が……?
>>うん、モルガンがダ・ヴィンチちゃんのところで選んだやつだからね?(あっさりと)
……え?ええええっ!?も、モルガン陛下からなのですか!?マスターさんからではなく!?(一瞬ポカンとした後驚愕)
>>今日は来れないけどルル達が迷惑掛けちゃったお詫びにって頼まれたんだよ。モルガンからはブローチをハベにゃんからは服を自分とルル達はパーティーの用意と演出をって感じで。
ね?(ルル達に視線を向ける)
>>>……♪︎(マスターにガッツポーズ)
そ、そうだったんですか?それはありがとうございます!
……でもこれは本当に拙が戴いて良いものなのでしょうか?(再び手の中の箱に入ったブローチを見る)
>>勿論だよ?グレイさんに似合うだろうと思ってモルガンが選んだんだから貰ってあげて?それにさっきハベにゃんのくれた服にもきっと似合うと思うよ?
>おっ?嬉しい事言ってくれるじゃん?うん、そうだったらいいな!(少し照れくさそうに笑う)
……皆さん、ありがとうございます。
今日という1日はきっと拙の宝物になります!モルガン陛下にもそうお伝えいただけますか?(今日一番の笑顔を浮かべる)
>>うん、伝えるよ必ずね!それじゃプレゼント御披露目は終わったけどまだまだケーキとか残ってるしパーティーを再開しよう!!
はい……!最後まで楽しみます!前回のあらすじ
グレイへのお詫びパーティー大成功。
>ただいまー。(ルルとカボを抱えて自分の部屋に戻ってきた)
>>……♪︎(モルガンに手を振る)
む、戻りましたか。
パーティーはどうでしたか?
>楽しかったしグレイさんもハベにゃんも喜んでくれてたよ。
そうですか、それは何よりですね。(静かに頷く)
>そうそう、モルガンにもありがとうございましたって伝えておいてってグレイさんが言ってたよ?(ルル達を下ろしながら)
>……♪︎(ペコリとマスターにお辞儀をして二人で並んで移動する)
ふふ、そうですか。
ではいつものようにどのようなパーティーだったのか報告を聞きましょう。
>あー……、その事なんだけどね?
……?どうしました?報告に何か不都合があるのですか?
>帰り際にハベにゃんに『今日のパーティーの話は今度のお茶会の時に土産話にするからマスターはモルガンに話しちゃダメなんだわ!!』って言われてて……。
だから今はまだ詳しい報告はできないんだ、ごめんね?(苦笑)
……それならば仕方がありませんね?
では次のトトロット訪問の刻を待つとしましょうか……。前回のあらすじ
ハベにゃんとの約束を守るマスター。
>おーっす!モルガンきたぞ~!(いつもよりウキウキしながらお茶会にやってくるハベにゃん)
来ましたか、トトロット。
今日は普段よりも張り切っている様子ですね?
>今日は聞かせたい土産話あるからな!
……もしかしてマスターから既に聞いてたりする?
いえ、トトロットから話があるという旨だけは聞いてはいますが詳しい内容までは聞いていませんよ?(少し微笑む)
>そっか、なら良かったんだわ!(そうだよな、ちょっと疑ってごめんな?マスター……。)
それでは話を聞かせて貰いますよ、準備は既に終えていますので?
>あっ、うんボクに任せとけなんだわ!!(内心マスターに謝りつつ気を取り直して席に向かう)
ふふふ……、期待していますよ?前回のあらすじ
モルガンとハベにゃんの楽しいお茶会&報告会スタート。
一方その頃……
やぁ、お招きありがとう書文氏。
例の物が出来たって?(軽く挨拶をしながらライネスが部屋に入ってくる)
>ああ、まずは最初の依頼の分がな、さて……、出来を確認して貰おうか?(何かが詰まった白い袋を差し出す)
ああ、そうさせてもらうよ?
といってもその辺については心配はしていないがね?(袋を開けて目的の物を取り出す)
>どうだ?まだ予備も作る予定はあるから何か要望があるのならば応えてやらん事もないぞ?
ふむ……。(色んな角度から確認する)
いや、このままで構わないよ?実に理想的な出来だよ。
>そうか、ならば此方も手間が省けるというものよ。
ではこれは受け取っておくよ、まずは試運転をしなければいけないからね?
>それはいいが本番前に壊すなよ?まだ予備の分は出来上がっておらぬのだからな?
わかっているさ?それじゃ引き続き残りの製作の方も頼むよ。
>無論、一度受けたからには手を抜くつもりはないからな?
流石の頼もしさだ、それじゃ私は失礼するよ?(例の物を脇に抱えながら反対の手でドアに手を掛ける)
>応、次は依頼の物が一通り完成したら呼ぶとしようと思うが……、それで構わぬな?
勿論、それで構わないよ?ではまたその時に。(軽く手を振って退室する)前回のあらすじ
ライネス例のブツの出来に大満足。
……などという出来事が先程有ってね?
>はぁ……、経緯は解りましたがそれでなぜそのまますぐに拙の部屋を訪ねて……?(突然やってきたライネスの経緯説明を聞き終え目の前のテーブルに置かれた袋に視線を落とす)
当初は今度の大会の時にでもお披露目する予定だったんだけど気が変わってね?
実物を確認したらすぐに見て貰いたくなったんだよ。
……本当に今更だけれども時間は大丈夫かい?急に訪ねてきてまくし立ててしまったかからね?
>(時計を確認する)この後師匠のお世話に行く予定はありますがまだ少し時間はあるので大丈夫です。
そうか、なら良かったよ。
まぁ兄上相手ならば少しぐらい待たせても問題はないと思うがあまり困らせたくはないので手短に済ませるとしよう。
>お気遣いありがとうございます……?(いつもの事ながら自分に対してだけではなく師匠への気遣いももう少ししてあげても良いのでは……?)前回のあらすじ
ライネス、グレイの部屋に突撃アポ無し訪問。
では改めてお見せしよう。(袋の口のリボンをほどくととスルリと袋の中身が現れた)
>これは……、ライネスさんに似た人形ですね?それもカボさん達と同じタイプの……。(頭にカボとエンの兄弟を思い浮かべる)
そう、その通り!そのカボ達を見てふとある事を思い付いてね?
先日李書文氏に依頼して先程試作品が出来上がったので受け取ってきたのさ!!どうだい?この髪や装飾などなど中々に素晴らしい出来だと思わないかい?(人形を手に取り髪をサラりと指で流し得意気に語る)
は、はい……、ライネスさんに良く似て綺麗な髪ですね?
顔の方はカボチャ風でライネスさん自身とはまた違った赴きがありますがとても可愛らしいです。(書文さんというと……この前の食堂でのお話はこれの事だったんですね?)
ふふっ……。(人形の事だと解っていても誉められるのはなんだか照れくさいね?)
そしてそれだけじゃないんだよ?こうしてこの人形に私の魔力を送り込めば……!!
>>ごきげんよう、グレイ。(人形がゆっくりと立ち上がり服の裾を摘まんで挨拶をしながらお辞儀をする)
>あっはいご、ごきげんよう……!!(釣られて同じセリフとお辞儀で返す)
……カボさんに似てるので動き出すのは予想していましたがこちらの方(?)は喋る事も出来るんですね!?
ふふふ……、とても良い反応をありがとうグレイ。(いたずらっぽく満足げに笑う)
>>ふふふ……。(表情は変わらないがライネスと同じ仕種で笑う)前回のあらすじ
ライネス風人形、グレイの部屋に立つ。
>そういえば一つ気になったのですが……。
>>『ん?どうしたんだい?』(ライネスと人形の声がハモる)
>あっ、えっと……、大きい方のライネスさんに尋ねますが先程ちっちゃい方のライネスさんを例の大会でお披露目予定だったとおっしゃっていましたがどういう予定だったんですか?(同時に返事されて少し驚きながら疑問に思った事を尋ねる)
ああ、その事かい?大会当日この人形をグレイのサポートに付けたいと思っていてね?
>サポート……ですか?
ああ、大会での協力は以前に頼んだ通りだがチーム制ではないので優勝者はただ一人だからね、私が途中で脱落したとしてもグレイを不安にさせない為の時の保険としてね?(人形を持ち上げる)
>>任せたまえ。(手を上げる)
>は、はぁ……お気遣いありがとうございます、でも大会に人形を持ち込みとか可能なんですか?
そこはちゃんと確認しているよ?
武器・宝具やアッドなどの殺傷力を持ち得る変形を可能とする物の持ち込みは禁止だが何の仕掛けもない人形なら問題ないとの事だよ。
>あ、規定に引っかかるんですね?アッド。(苦笑)
一律で禁止にしないと物によって規模や出力で差が出すぎてしまうからね?仕方ない措置さ。
さて……、無事紹介も済んだしそろそろ失礼させてもらうよ?また会おうグレイ。(人形を抱えて部屋の外に向かう)
>あっ、はい、お気をつけて。(お辞儀で見送る)前回のあらすじ
ライネス、用を終えたのでグレイの部屋から退去。
さて、我々も部屋に戻るとしようか?(手の中の人形に語りかける)
>そうだね、折角だし試したい事もあるんじゃないか?
良く解っているじゃないか流石は私と同じ思考を持っているだけの事はあるね?
>ふふふ……ん?ちょっと待ちたまえオリジナル。
ん?何か見つけたのかい?(人形に視線を向けたまま立ち止まる)
>あそこにいるのはマスターじゃないか?(前方を差す)
うん?ああ、確かにあれはマスターだね?
……折角だし声を掛けておこうかな?
>それが良いだろうね?では私は一旦隠れるとしよう。(もぞもぞ)
理解が早くて助かるね?こんな通路でバッタリなタイミングでのキミのお披露目はインパクトに欠けるからね?
>ああ、では私は袋の中で大人しくしているので後は頼むよ?(袋の中から声だけが響く)
ああ、任せたまえよ?(袋のリボンを結び直しにやりと笑う)前回のあらすじ
ライネス、帰り道でマスターを見つけ人形を隠す。
やぁ、我が弟子!任務の帰りかい?(何食わぬ顔顔で挨拶をする)
>あ、ライネス師匠こんにちは。
うん、そうだよ?ライネス師匠もどこか行ってたの?(ライネスの手元の袋を見ながら)
ああ、頼んでいたものが無事に出来上がってね?
そうだよ、我が弟子今度時間に余裕のある日を教えてくれたまえよ?
>うん、どうして急に?
今でも良いんだが出来るのならばちゃんとしたところでこれをキミにもお披露目したいからね?中々素晴らしい出来だったからね?
>へえ、なんだかわからないけど凄いんだね?
それじゃ……(端末でスケジュールを確認する)
この日なら大丈夫だと思う。(予定日を見せる)
ふむありがとう。(よしよし、この日ならば大会までにギリギリ間に合うな。)では詳しい場所や日時は改めて私から連絡させてもらうよ。
>うん、ありがとう師匠楽しみにしてるね?それじゃ自分はそろそろ行くよ?
ああ後一つだけ、当日には出来ればルルとカボと……エンだったかな?彼も連れてきて欲しいのだけれど頼めるかな?
>うん?呼延灼さんにも確認取らなきゃだけど……、多分大丈夫だと思う。
ありがとう、ではよろしくお願いするよ!楽しみにしているよ我が弟子!
(マスターの肩をポンと叩いて笑顔で去っていく)前回のあらすじ
マスター、ライネスと今度会う約束を取り付ける。
>ただいまー。
戻りましたか我が夫、今日も特に問題なく終わったようですね?
>うん、モルガンはハベにゃんから話聞けた?
ええ、聞きましたよ。
我が夫のグレイへのパフォーマンスの事も……。
>あーそこも話ちゃったんだ、そんなたいした事はやってないから恥ずかしいんだけど……。(当時を思い出して少し照れながら苦笑する)
ふふふ……、結果として成功したのだから胸を張ってよいのですよ?
トトロットも楽しめたと喜んでいました。
>そっか、なら良かったのかな?(頬を掻く)
あ、そうそうルルとカボは今いるよね?
……?ええ、今は家の中で待機していますが……何か?
>ありがとう、大事な用件って訳じゃないけどちょっと聞きたい事があるからルル達が出てきたら一緒に説明するね?(ルル達の家に近づく)
ふむ……そうですか、ではその時を待つとしましょう。前回のあらすじ
マスター、ライネスとの約束を果たすためルル達を呼び出す。
数分後……
>……♪︎(降りてきた家の中から手を振って出てくる)
……来ましたか。
>>寛いでるとこ呼び出してごめんね?ちょっと話があるんだ?
>………?(首を傾げる)
では我が夫、ルル達も揃いましたので説明を頼みます。
>>うん、さっき帰り道での事なんだけど……。
説明中……
>>……っていう流れなんだけどその日ルル達を連れていっても大丈夫かな?
ええ、それは構いませんが……。
>>ふー良かった!
>……♪︎(喜ぶ)
披露に我が夫だけでなくルルとカボ、そしてエンまでもわざわざ呼び出そうとは妙な要望ですね……?(怪訝な顔で目を細める)
>>まぁライネス師匠の事だし何か企んでるのかもしれないけど危ないことはしない……はずだよ?
そこは言い切ってあげたらどうですか我が夫?それと当日私は同席しませんがその披露したい物の私への報告は忘れぬ様に……。
>うん、モルガンも気になるだろうしちゃんと教えるよ?
後は呼延灼さんにも連絡しないと……。前回のあらすじ
モルガンからライネスと会う為の許可が降りる。
約束当日の待ち合わせ時間の少し前……
コンコン(ノックする音)
>どうぞなのだわー!(部屋の中から元気な声が響く)
呼延灼さん、失礼しまーす。エンを迎えに来たよー?
>>……♪︎(マスターの腕の中で手を振る)
>しゅりょー!いらっしゃいませなのだわ!(九紋竜エリザが笑顔でマスターを出迎える)
>>『わざわざ迎え来て貰うなどご足労お掛けしてすみません……。』(エンがマスター達にペコリとお辞儀する)
エリちゃん、こんにちはお疲れ様だね?気にしないでいいよ、どうせ向かう途中だしね?(ルル達と同じようにエンを抱える)
>>……♪︎(カボがエンに手を差し出す)
>>>『本日は宜しくお願いします、兄さん。』(カボとハイタッチする)
……ところでエリちゃん一つ質問いいかな?
>なにかちらー?
ここ呼延灼さんの部屋だよね?呼延灼さんどこ行ったの?(部屋を見渡す)
>気にちないで?ちゃんとお部屋の中にいるししゅりょー達が行った後もあたちがお相手するから!!今日はそのためにきたのよ!(えっへん)
>>>『今は主がマスターさんに顔を合わせるにはちょっと色々とありまして……、このままスルーしていただけると……。』(こそこそ内緒話)
ああ、うん……。それじゃ自分達は行くから後はお願いねエリちゃん?
>しゅりょーに大切なおやくめをまかされたのだわー!いってらっしゃーい!!(笑顔で手を振る)前回のあらすじ
マスター、エンを迎えに呼延灼の部屋を立ち寄り部屋にいた九紋竜エリザに後を託す。
お待たせライネス師匠。(食堂の端の方の席に座っていたライネスを見つけて声を掛ける)
>おお、よく来てくれた我が弟子!うんうん、要望通り皆連れてきてくれたようだね?(マスターの腕の中のルル達を見て満足げに頷く)
うん、皆もライネス師匠に挨拶しよう。
>>……♪︎(ペコリとお辞儀)
>>>『直接お話しするのは初めてですよね?エンです、宜しくお願いします。』(念話で自己紹介しつつ手を差し出す)
>おお、これが噂に聞く念話かい?うん、此方こそだよエン。(差し出された手を取り笑顔で握手する)
それでこないだ言ってた見せたいものって何なの?(席に座りながら。)
>まぁ待ちたまえよ?そんなに急ぐものでもないのだから何か軽食でも頼んだらどうだい?
それもそうだね?ライネス師匠は何か食べる物は頼まないの?
>私はお茶があるから十分さ、今日は私が奢ろう、気にせず好きなものを頼みたまえ、たまには師匠らしいところも見せておかないといけないからね?「なぜナポレオン本人ではないとわかったか」?……ハッ。
お前の無謀。軽薄。下心。減らず口。その他、短所の数々。
お前のことは厭ッッッッッ………という程、知っているからだ、物好き極まる間男の分身(アルターエゴ)よ。
……ああ、いや。安心しろ助手、間男のマスター。あといちおうそこの間男の分身。俺は『犯人』ではなく『探偵』だ。余計なことをしなければ、ただでさえ木端な貴様をここで更に灰になんぞ、しないとも。
……「鉄と灰の匂いに納得するくらい、とてもわるわるしい顔をしているが」?
ずいぶん鼻が利くようだが、クク 気のせいだ 気のせい。だからそうのらりくらりと警戒をするな分身。本当に仕事はやってやる。
だから真面目に話を聞かせろ、今は警察署にいる厳めしい審問官めいたアレ、同じくぐうたらしてるアレ、やや軟派なお前、奴はあと、何人だ?
……四人。成程、大罪。なんともわかりやすい『犯人』だな。これで三人目でも、間男なんぞを削り取って何をしたいのかはまだ分からんが。
とりあえず気持ち腑抜けてるお前、これ以上ヤスリをかけられたい訳でも無いなら、おとなしく俺達と来るがいい。
……いや何もしない。本当にしない。
お前がいくら分たれようが、心底、悪性にはなりきれない存在なのも知っているからな。
……先程の俺とお前のマスターに示した小賢しさを1ミリも表さず、ただ殊勝に、真摯に周囲に接する限りは、俺も静粛に在るとしよう。
ーーー
(……俺の色男としての矜持と勘が言っている)
(この男に『俺は色欲のアルターエゴです』とか言ったら、ノータイムで斬られる、と)
(にしても今はのらりくらり、やるしかないんだが……いや、やれるかな?犯人ごと俺が殺られないかな、コレ??)前回のあらすじ
マスター、ライネス師匠に奢られる。
>はーい、お姉さんの手作りサンドイッチセットお待たせー!(元気よくブーディカさんがマスターの注文の品を運んでくる)
ありがとうブーディカさん。
>>……♪︎(ブーディカさんに手を振る)
>あはは、ありがとう!(手を振り返す)
ところで今日はちっちゃい子達勢揃いだけど何かあるの?
お姉さんちょっと気になっちゃうなー?
>>>これからちょっとした御披露目があるのです、良ければご一緒いたしますか?(ライネスがブーディカさんを誘う)
>うん?あたしもお邪魔しちゃっていいの?
>>>私は構いません、キミ達も問題ないだろう?(マスター達に尋ねる)
それはいいけど、ブーディカさん今は仕事中なんじゃ……?
>うーん、今は空いてるしちょっと待っててくれるかな?エミヤに相談してくるから!(足早に厨房に向かう)
あ、はい。(今日のブーディカさんはノリ気だなぁ……。)
>お待たせ、今は空いてるし休憩時間を前倒し扱いにしてくれるって!(にこやかに戻ってきてマスターの隣の席につく)
>>>それは何よりです、では役者も揃った事だし改めて始めるとしようか?
>>>>『いよいよですね……!』前回のあらすじ
ブーディカさんが仲間にくわわった!
>では……、出てきてくれたまえ?(袋をテーブルの上に取り出しパンパンと手を叩く)
もぞもぞ……(袋が動き出す)
動き出した!?あっ、もしかして……?(動く袋と今日のあつまったメンツを見て何かに気づいたマスター)
>>ふふっ、気づいたようだね?そう!私さ!!(ぱさっと落ちた袋の中から手を上に掲げながらばばーんとライネス人形が現れる)
>>>……!!(驚きつつ拍手する)
>>>>『これは……!!』(同じけ拍手)
>>>>>ん~また可愛いのが増えてお姉さん嬉しくなっちゃうなぁ、しかもなんか普通に喋れちゃうみたいだし?(小さい手を伸ばしながらどやってて可愛い、ついつい抱きしめたくなるけど今は我慢我慢……!!)
やっぱり……!ライネス師匠も書文先生に作って貰ったの?
>ああ、正式に依頼してね?では改めて自己紹介といこうか。
>>自己紹介といってもまだ名前はないのだがね?
まぁ少し不便だがそこはいずれ考えるとして宜しく頼むよ?(マスターから順にそれぞれと握手を始める)
うん、よろしくお願いします小さいライネス師匠。(笑顔で握手する)
>>>>>あはは、よろしくね?前回のあらすじ
遂にマスター達にライネス人形が御披露目され自己紹介の後皆と握手する。
>さて……、無事顔合わせも終わったことだし『マスター』?
一ついいかな?(先程までのにこやかな笑顔から一転真剣な目付きになる)
どうしたの?急に改まって……?(普段と違う呼び方とライネスの表情を見て姿勢を正す)
>>……ねぇ皆ちょっとこっちでお姉さんとお話ししようか?(様子に気づいてルル達を少し離れた席に誘導する)
>>>『そうですね、行きましょう。』(ルル達と一緒に移動する)
>(別に聞かれても構わないのだが……せっかくの気遣いだ有り難く受け取るとしようか?)これからするのは個人的なお願いではなく一つの提案だからね?
弟子としてではなくカルデアの責任の一端を担うマスターとして判断して欲しい。
……分かりました。(ごくり)
>うん、ではこれなんだが……。(一枚の紙を差し出す)
では拝見します。(紙を手に取り捲る)前回のあらすじ
ライネス師匠が急に真面目な空気を出してきた。
……ん?『カボ達による自律型人形劇とそのアテレコについての御提案』これって?(紙から顔を上げてライネスに尋ねる)
>見ての通りさ、カボ達の動ける人形達を使って演劇をしてみないか?と李書文氏に提案されてね?それを私なりにこうしたらよりいいんじゃないかとこねて提案したものだよ、これをやるにはカルデアのマスターでありカボ達の保護者でもあるキミに話を通さねばと……どうした?急に脱力しだして?(説明中にどんどん力が抜けてテーブルに突っ伏して行くマスターを見ながら)
はー……なんだぁ、真剣な目付きでマスターとしての責任とか言うからカルデアの機密に関するようなことかと。(安堵した笑顔を向ける)
>……キミ、私をなんだと思っているのかね?(マスターの鼻を摘まむ)
大体それを私が行ったとしてそんな重大な情報をこんな人目のつくところでましてやブーディカ氏をわざわざ引き入れる意味がないだろう?
大体この話も私としては真剣に提案してるのだがね……?(引きつった笑顔でマスターの鼻をギューっと引っ張る)
いたい!いたい!ごめんなさい!離してライネス師匠!?(慌てて謝るマスター)
>>>あらら……、仲良さそうでもあるけどもしかしたらフォロー必要になるかなーこれは?(少し離れたところで様子を見て苦笑い)前回のあらすじ
マスター、鼻に大ダメージ。
いたた……、鼻赤くなってないかな?(鼻を擦る)
>もちろん赤くなっているよ?師匠を軽んじた罰だと思って受け入れたまえ。
はい、肝に銘じます……。
>それで?これについてはどういう考えなのか聞かせて貰いたいね?(テーブルの上の紙を指でトントンと叩く)
ああ、それはいい考えだし大丈夫だと思います、やってみたいなって。
>……随分気軽にOK出してるけど本当にそんな簡単でいいのかい?提示した私が言うのもなんだがこれをやるからにはそれなりに時間と手間を取られてしまう筈だよ?
これからミズ・なぎこの大会も控えているというのに……。
決まったら今すぐやるって訳じゃないんでしょ?
だったらなんとかなるよ、皆の楽しめそうな娯楽が増えるのは良いことだし?(この紙をみるにリアルタイムの劇じゃなくて収録式で師匠もある程度時間の融通利くようにしてくれてるみたいだし。)
>……ふう、頼もしいね我が弟子ながら?
まぁまずは皆に話を通さなきゃダメだけどね……?
>そこはキミに任せよう、私はその他の準備を進めて行くからね?
……期待しているよ我が弟子?(顔を近づけていつもとは違う無邪気な満面の笑みを見せる)前回のあらすじ
マスターが頑張る事柄が増えた。
>さて、話もまとまった事だしそろそろあちらを呼び戻そうか?(ちょいちょいとブーディカさん達の方を指差す)
あ、そうだね?ブーディカさーん!皆ー!(ブーディカ達に声を掛ける)
>>話終わったかな……?ってマスターくんの鼻が真っ赤!!(思わず吹き出す)
>>>……!!(びっくり)
>>>>『大丈夫ですか?』(エンが心配そうに手を伸ばす)
え、そんなに赤くなってる?(思わず鼻を隠す)
>>ごめんごめん!ちょーっと待ってて?(食堂のカウンターの方に戻る)
はい、絆創膏貼って隠してあげるから動かないでね?(絆創膏を取ってきてマスターの鼻の頭に貼る)
あ……、ありがとうございます。(色々近いからドキドキするなぁ……。)
>>はい、出来たっと。
とりあえずこれでシミュレーション中のちょっとしたケガかなんかで誤魔化せるでしょ。
>ふふふ、ブーディカ氏に優しく介抱してもらってよかったね我が弟子?(ニヤニヤ)
>>>>>ケガの功名ってやつかな?ふふふ……。(ライネス人形も同じように笑う)
もう、やめてよ師匠達……。(鼻だけでなく顔全体が赤くなる)おいお嬢、今日1日時間はあるか?
>うん?あるけど?どうしたの?
そうか……、ならさっさと助手席に乗れ!!
遠駆け……いやドライブに行くぞ!(自分の後ろに停めてある黒雲に乗れと指示)
>えー?急だなぁ……まぁいいけどね?(戸惑いながら助手席に乗り込みシートベルトを付ける)
シートベルトはちゃんと締めたか?
……よし悪いが飛ばすぞ!(勢い良くアクセルを踏み込み発進する)
>うわわっ!?そんなに急がなくても!?
疾きこと風の如く!!モタモタしていたら他の奴らの邪魔が入らないとも限らん!!
先程も言っただろう?今日1日は俺とお前の時間だと!!今回は最初からフルスロットルで行く!!
>いやそこまでは言ってなかったでしょおおぉ………!?
続く前回のあらすじ
マスター、鼻に絆創膏。(役得?)
>では再び揃ったところで先程の話の内容を説明しよう
。
君たちにも関わることだからね?
>>元々呼び出してたこの子達はともかくアタシも関わってるの?
>ええ、出来る事なら協力をお願いしたいので聞いて貰えますか?
>>ふーん?それじゃ聞かせて貰いましょうか?面白そうだし?(ウキウキ)
それじゃこれなんだけど……。(マスターが改めて紙を皆に見せる)
説明中……
>>へー人形劇かぁ!!いいんじゃない?子供のサーヴァントはまず喜ぶだろうし!
ルル達も演じる事になっても大丈夫だよね?(マスターが確認を取る)
>>>……!!(ぐっとガッツポーズ)
>>>>『兄さん達は利休さんのところで人前で演じるのは慣れてますので頼もしいですね?』
>>>>>エン、キミにも期待しているよ?(エンの手を取るライネス人形)
>>>>『あ、ありがとうございます?頑張ります。』(突然のスキンシップに少しドキドキ)
>>あーホントこの人形達ちょこちょこしててかわいいー!(にこにこ)前回のあらすじ
全員合流そして説明へ。
>とても楽しげなところ失礼しますが本題に入っても?
>>あ、ごめんごめん!それでなんだっけ?(はっとして慌ててライネスに向き直る)
協力をお願いしたい事があるとかなんとか?
>>あーそうそう!でもアタシが協力出来そうな事って何かな?収録現場へのケータリング?
>それも助かりますが今回は劇の方に声優として参加して貰いたいと。
>>えー!?アタシも!?でもアタシの人形って無いでしょ?
>そこはまだスタート段階ですからこれから作って貰えば十分間に合います、まだメインの配役が少ないのでこれも縁ですし是非ともご協力頂けないかな……と?
>>うーん……、いいのかな?アタシなんかぎ混ざって?(困ったようにマスター達を見る)
自分はいいと思いますよ?ね?(ルル達に視線を向ける)
>>>……♪︎(手を上げて賛成する)
>>>>『自分も同じく。』
>>んーそれじゃ……今後の予定次第ではあるけどお姉さんちょっと頑張っちゃおうかな?ヨロシクね皆?
ありがとうございます、宜しくお願いします!ブーディカさん!
>ええ、ありがとうございます。
人形の発注に関しては此方で進めますのでご心配無く。(フフフ……、ますます面白くなってきたね?)>>833の続き
ドライブが始まってしばらく後……
おい、腹の具合はどうだ?
>んー?少し空いてるかな?(お腹を擦りながら)
この先にサービスエリアがあるが……寄って行くか?
>いいけど……、あの何度か立ちよったサービスエリアじゃなくて別の?
あそこには雜賀が移動販売車を停めている可能性があるからな……?
面倒は避けるに越したことはないだろう?
>ふーん……?
などと言っている間に着いたぞ?停めてくるから先に降りてろ。(車を一旦停止する)
>おっけー、そんじゃ先行って席取っとくねー?
うーん何食べよー?やっぱりサービスエリアに来たらラーメンかなー?(ウキウキしながらお店の中に入っていく)
フゥー……、ドライブして走り抜けていた時よりもイキイキしてやがる……、この俺をして色気よりも食い気か。(ため息)
というかサービスエリア=ラーメンってなんなんだ?現代での流行りなのか……?
まぁまだまだ時間はある……、やれるだけやってやるさ?なぁ黒雲!!
続く前回のあらすじ
ブーディカさん、劇に参加(ほぼ)決定。
それじゃ一通り伝え終わったしそろそろ解散にする?
>うん、いいんじゃないかね?人の少ない時間帯とはいえあまり長居しすぎるのも悪いしね?
>>そんな遠慮しなくてもいいのに……、それにしても楽しい一時だったよありがとう!
>いえいえ、此方こそです、また進展があったら伝えます
ので?
>>ありがと、それじゃアタシはそろそろお仕事に戻るね?(手をひらひらさせながら厨房に向かう)
>お疲れ様でした。
さてキミ達もそのつもりでいてくれたまえよ?何時になるかはわからないからね?
うん、了解しましたライネス師匠。
>>>……!!(ビシッと敬礼)
>>>>『あ、自分への連絡はマスターさんを通して頂けると確実です。呼延灼は電話に出れない時が度々ありますので……。』
>……わかったそこは気を付けるとしよう。
>>>>『お手数お掛けしますがよろしくお願いします。』(ペコリとお辞儀)
それじゃそろそろ戻るね?エン、帰りも送るからこっち来て?
>>>>『ありがとうございます、お願いします。』>>836の続き
……注文の品だ。(自分の分とマスターの分のトレーをテーブルに並べ腰かける)
>わーありがとう!美味しそうなラーメン!!いただきますー(手を合わせる)
全く……、俺に使い走りをさせるとはたいしたマスターだな。
>その代わり席取っといたからお相子!!ところで何頼んだの?なんか妙に赤いけど麻婆麺?(隣の晴信の丼を覗き込む)
……麻婆はもう暫くいい、余計な物を思い出させるな……!(例の麻婆を思い出して冷や汗を垂らす)
>……ごめんなさい。(思ってたよりトラウマになってそう……。)
これは担々麺だ、俺に良く似合う良い赤だろう?(フフフ……と笑う)
>あー、そうだね?(やっぱり赤が基準なんだ……。)
数分後……
>ごちそうさま!ふー美味しかったー!(ラーメンを完食きて満足げに一息つく)
そっちの担々麺は美味しかった?
ん?ああ……、悪くなかったな?
この特異点が無くなれば食う機会がなくなるのは惜しむ程度にはな?(純粋な味云々よりも場の空気も加味されてる気がしなくもないが……。)
>旅行先で誰かと一緒に食べるラーメンとか焼きそばってなんだかいつもより美味しく感じるよねー?(あの武田信玄から結構高評価……!ここのSAのおばちゃんってすごい!!)
続く>>838の続き
>それでこの後どうする?施設内のお店見てく?
そうだな……、お前が見たいと言うなら付き合ってやらんこともない。
ああ、それとさっき服が置いてあるのは確認したからついでに着替えも買っておけ。
>着替え?なんで?(キョトン)
この後、武田家の誇る隠し湯の一つに案内してやる。
>えー!?いいよ温泉は……!?
流石に恥ずかしいし……。(もじもじ)
温泉は良いぞ?怪我にも効くし何より気持ちが休まる。
裸が気になるというならば隠れるサイズの手拭いも用意しておけば問題無いだろう?
そもそも俺はお前が隣で裸だろうと微塵も気にしないがな?(俺がお前を気に入ったのは体つきじゃないからな……。)
>乙女の柔肌を!少しぐらいは!!気にしろぉ!!?(瞬間強化付き手刀ドスッ)
ごふっ!?お、お前……!!麺を食った直後の油断してるやつの脇腹に手刀は武将でも早々しないぞ……!?(口を押さえながら滝のような汗が流れる)
>ふん!!マスターを侮ったうぬが不覚よ!!(ぷいっと顔を背ける)
続く前回のあらすじ
話がまとまり無事解散。
>ただいまー。
>>……♪︎(手を振る)
戻りましたか、では準備が出来次第報告を……。
>うん、今回はモルガンにも関係ある話だったからね?ちゃんと話しないと。
ほう……?
説明中……
新たな人形とそれを加えたカボ達による人形劇ですか……、またそれなりに大掛かりになりそうな事を気軽に引き受けましたね我が夫?
>ライネス師匠にも言われたけど収録式だからなんとかなるだろうしそうでなくてもなんとかするよ。
せっかくのカボ達の晴れ舞台だしね?(カボ達に笑顔を向ける)
>>……♪︎(照れ照れ)
まぁ我が夫が問題無くカボ達もやる気であるのならば私からとやかく言うつもりはありません、本番に備えて励みなさい?
>>……!!(敬礼)
>うん、その時はモルガンも一緒に頑張ろうね!
……?私もですか?何故?
>何故って……、ルルの声を誰が当てるかって言ったらモルガンしかいないでしょ?
…………(ルルに視線を向ける)ああ、確かにそうなりますね?(私ともあろうものがその可能性を失念してしまうとは……。)前回のあらすじ
うっかりモルガン。
>……。(無言でモルガンを見る)
……。(目を閉じてお茶を飲む)
>>……。(マスターとモルガンを交互に見る)
>ねえ一つ確認しておいていいかな?(少し間を置いてマスターが口を開く)
……なんですか?
>とりあえず声を収録する時はモルガンも参加で良いんだよね?
他に適役が居ないのならば仕方ありません。
既に進行している計画を棄却するのも後々支障が出ますので?
>良かったー、ありがとうモルガン。(ほっと一息)
>>……♪︎(無事に決まって一安心のハイタッチ)
まだ先の話だということですが日程が決定したら即日此方に知らせるように伝えておきなさい?調整をします。
>うん、わかったちゃんとライネス師匠に伝えておくよ。(事前に喉や体調の調整をするなんてやると決まったら全力を尽くすモルガンらしいなぁ……。)
ええ、頼みましたよ我が夫。晴信さーん、と声をかけながら駆け寄っていく。
こちらに気がついた彼は、手に持つ煙草の火を消そうとした。
「そのまま!そのままで大丈夫ですよ」
そう言って風上側に立つと、彼は煙草を風下側の手に持ち変える。
「煙は気にならないのか?」
「親戚がよく吸ってたので慣れてますよ。むしろ煙草の匂いは安心するくらいです」
こうして距離も空けてるでしょう、と2人の間の空間を指さした。彼は「そうか」とだけ返す。
再び煙草を吸い込んで、ふわりと口から煙を吐く晴信さん。風上にいるとはいえ、煙草の匂いがしないわけではない。深呼吸をして、その僅かな煙を肺に取り込む。あからさまな受動喫煙は、喫煙者を心配させてしまうだけだ。
「赤いパッケージの煙草、興味あります?」
「赤、か。……詳しく聞かせてもらおう」
距離を保ったまま、いつもより少しだけ、声のボリュームを大きくして。私が薦めた煙草を吸ってくれるかな、なんて淡い期待は隠しつつ。
バレてしまわないように、彼と同じ煙をちょっとだけ吸うのだ。……。(※煙草に自動で火が付くスルトさん。とても便利)
──む……赤目の探偵。お前、火を持って……いや、お前自身が『そう』か。なんでも構わない、一つ、つけられないか。
煙草か。ン。(※晴信さんの眼前で爆炎が付く。とてもデンジャラス)
──ああ、助かる。手持ちのがほら、割れてな。 ……ム。掴みのジョークというのは、思ったより難儀だな。今ので狼狽えないか。
──それぐらいの火種じゃあな。俺を驚嘆させたいなら、それこそ星の一つでも落とすんだな。
……クク サムライ。武将。剣豪。東の戦士というのは煙と鮮血こそを半ば友とすると聞いたが。思ったよりユーモアがあるな。面白い。
──智慧が無ければ落ちるのは自分の首だからな。……あとそういう者共を『東の戦士』と、俺まで一緒くたにするのはやめろ。煙の味が落ちる。
(※ワイプに抜かれる目隠し軍神と『にゃー!』の音声)
……『ヤな顔』がいるようだな。
煙を嗜む、という以外はスカした奴かと思ったが。
方向性(ベクトル)は違えど多少の親しみを感じるぞ、武将よ。
(※ワイプ越しでも爽やかな目隠しフランス皇帝と笑い声)前回のあらすじ
なぎこさんからの電話。(n回目)
『よっすー!ちゃんマスー!!なかなか出ないから心配しちゃったじゃんかー?』(物凄いでかい声)
>(端末を出来るだけ離しながら)ごめんね?ちょっと準備があってね?
『ほーん?なんかよく分かんないけどお疲れー!!ところで明日とか時間取れるー?出来ればへいかっかも一緒にさー!!』
>明日!?随分と急だね?何かあったの……?
『いやー明日が無理なら明後日でも良いんだけどさー?もうすぐ大会始まんじゃん?』
>うん。
『そんで一緒に準備してたかおるっちがさー?』
>>『当日の前に一度マスター達とも最終確認の打ち合わせをした方が良いのではないでしょうか……?いえ、一度しておいた方が良いと思います!!』
『……って念押しするからさ?とりあえずちゃんマス達にも予定聞いてみようかな?って……で?そこんとこどーよ?』
>あー……そういう事?それは確かに大事だね?ちょっとモルガンに相談するから後で掛け直すね?
『おけまるー!んじゃまた後で語り合おうぜ!!ちゃんマス!!』
>うん……、それじゃ。(通話を切る)排気音は思いの外静かだと貴方は真っ白なスポーツカーに揺られながら思う。上質なインテリアに包まれながらぽすりとバケットシートに収まっていてもどこか緊張してしまってか心はどうにも収まりが悪い。少しでも鼓動の高鳴りを抑えようと暗さを増し始めた景色は普段見慣れた方とは反対だからかやはり落ち着かない。そんな貴方を尻目に運転手ナポレオンは陽気に、厳かさにも似た品のあるバリトンボイスで話しかける。
「スポーツカーだったか、悪くない乗り心地だ。それに名前も色いい。マレンゴの奴を思い出す」
嬉しそうに彼はいつの間にか手に入れていた愛車のハンドルを、その指先でこつこつと叩いてやる。
太く、節くれた、長く大きな指。普段は砲を握り、葉巻を挟むその力強い指で、こつんと愛しげに革巻きのそれを撫で付けるのに貴方は惚けて目を奪われる。だがそんな貴方の様子なんて知らぬまま、ナポレオンは話を続ける。
「この前見かけたMaîtreの国の騎兵が乗りこなしていたから俺もと思ったが……確かにこいつぁ景気が良い。ただ遠乗りするっていうだけで気分が揚がる」
お前はどうだ?Maîtreと呼びかけられ少しばかり気の散っていた貴方も「楽しんでいる」と返す。その返答に気を良くしたのか、楽しげにナポレオンは続ける。
「C’est génial!それなら俺もマレンゴを走らせる甲斐がある。……いやなに、少しばかり強引に連れ出したからな。楽しんでいてくれなかったらと……まあ少しは不安になるんでな」
そんな言葉に貴方は少しばかり驚きを見せる。1時間程前、夕食を済ませた貴方をあれよという間にレイシフトさせて首都高へと連れ去った弓兵の珍しく弱気な発言。貴方が目を丸くして彼の方を見つめた。「意外か?俺はナポレオンだ───他でもないお前ならその意味も理解できるだろう」
そんな風にシニカルに笑ってみせる彼はやはりいつもと違う。ナポレオン、それだけ言えばお前なら理解出来る。そう言われても貴方は検討もつかない。
煌めく宝石が夜の帳に包まれた街を包んでいく。車内に広がる静寂の中、時間だけが流れていく。
「なんだ分からないか?」
そんな苦笑するような問いかけに貴方は慌てたように謝罪しようと顔を上げようとして、
「惚れた相手との逢引きだ───心から俺に夢中になって貰えるか少しは心配にもなるさ」
ぽすっと彼の右手が貴方の頭に置かれる。撫でるのでも梳くのでもなく、ただ、いつも自分を守る為に砲を振るう大きなその手が。
「……今の俺は偶像で、だけれど俺はナポレオンだ。惚れた相手を求めても……どこかで離れていかれるんじゃないか、そんな風に不安にもなる」
だから─── と続けながらナポレオンの手は離れた。いつの間にか車は高速を降りていたのか、気づけば止まっている。どこかの駐車場なのだろう、目の前には巨大な橋がライトアップされている。
「お前を振り向かせる為に俺は俺の全てを賭ける。お前が望むなら」
─── 夜空にだって虹を掛けるさ。
その言葉を合図にしたようにフロントガラスの向こうの景色が様変わりする。
星が瞬くように淡く輝いていた橋が、虹の如き七色の煌めきだす。見る者の心に鮮烈に焼き付くように、昼にしか存在しない虹が夜空に凱旋を謳う。
疲れた貴方の心を照らすように導くように慰撫するように、煌々と力強く一夜だけのイルミネーションがそこにはあった。そして───
「お前の為に用意した特別な虹だ、気に入ってくれたかMaître?」
貴方の目に映った、にやりと悪戯っ子のように笑って目を細める彼の横顔も、虹のように輝いていた。
さてMaître。
この後の予定だがまだ夜も早い……お前さえよければ一杯付き合ってくれ。美味いシャンパーニュを用意してある。……今度こそ意味は分かるだろ?
どうするMademoiselle?>>839の続き
>ふー楽しかったー!(両手いっぱいにお土産袋を提げてSAのお店から出てくる)
……また随分と大荷物だな?こんなに買い込む必要はあったか?(同じく持たされた大量のお土産袋を見ながら)
>せっかくのSAだしねーそれに急に出てきてマシュ達に心配掛けちゃったからご機嫌取りも兼ねてね?
ボーダーに帰った後にお虎さん達にぐちぐち言われるのも嫌でしょ?
まぁそれはそうだが……。
よし、着いたな荷物をこちらに寄越せ黒雲に積み込む。(駐車していた黒雲の側に到着し一旦地面に荷物を置く)
>あ、ありがとー。(手渡す)
それでこの後はどうするの?
ん?温泉は嫌だとごねるし買い物で日も暮れてきたからな……、予定を前倒しして俺の行きつけの店に連れてってやる。(ぱっぱと荷物を積み込みながら)
よし良いぞ、乗れ!
>行きつけのお店?どんな感じかなー?料亭とかかなー?(ワクワクしながら助手席に座る)
数十分後……
着いたぞ、ここが俺の行きつけの店だ。(居酒屋の前に停める)
>ここって……、居酒屋じゃん!?私お酒は飲まないし晴さんも飲んだら飲酒運転になっちゃうじゃん!!(降りて看板を確認して叫ぶ)
いいからついてこい。(マスターの抗議を無視して先に中に入る)>>848の続き
居酒屋に入ってから一時間後……
店主邪魔したな、今日も良い酒を呑めたぞ?(顔を少し赤くしながら振り返り店主に礼を言う)
>へへっ毎度!!またご贔屓に!旦那!!
>>……もー!結構お酒呑んじゃって本当に大丈夫?
何度も大丈夫だといっているだろう?
俺に考えがある、ちょっと待ってろ。
>>くしゅっ!!(くしゃみ)
うーん暗くなってちょっと冷えてきたかも……?(鼻の下を擦りながらティッシュで鼻をかむ)
……これでも被って店の中で待ってろ。(コートを脱ぎ捨てて投げ渡す)
>>わぷっ!?(頭にコートが被さる)
……いいの?晴さんは寒くないの?(投げ渡された赤いコートをみながら)
この程度の寒さならばなんともない、お前に体調崩された方が困る。
分かったらとっとと店に戻ったらどうだ?準備が出来たら知らせる。
>>んーん、十分暖かいしここで見てる、何するのか気になるし。(コートに包(くる)まりながら)
そうか……、ならば魅せてやろう!武田の騎馬の真髄を!!(軍配を突き出す)前回のあらすじ
電話越しでも元気ななぎこさん。
>……って内容だったんだけど、どう?モルガンは時間取れる?
……確かに急な話ではありますがそこまで念を押すということは何かあると考えて良いのでしょう?
>うん、式部さんは近くでなぎこさんのサポートしてくれてたみたいだからね?
普段そういう強めに提案する人じゃないし。
そうですか……、ではその提案に乗りましょう。
私達はスポンサー的な立ち位置とはいえ大会運営を彼方に任せ切りでしたので……。
>(確かにぶっつけ本番でなぎこさんのやり方御披露目されるのも怖いし多少はまだ修正効くかもだからね?)わかったよ、それじゃ明日打ち合わせで大丈夫?(端末を取り出す)
ええ、そう伝えて構いません。
我が夫も明日の予定に問題は無いのですね?
>うん、時間がハッキリしたらマシュ達にも伝えて調整するから。(席を立つ)
…………ふぅ。(かつて直接会った時のテンションの高いなぎこさんの顔を思い浮かべて軽くため息をつく。)──いったいどこから来た猫さんなんだろうか。
終末探偵スルトの助手は滅茶苦茶に訝しんだ。だいたいなんか3時間に1回か2回くらいは変な事が起きる助手の職場、ひいてはこの町である。だから自分のお家にふわふわした毛並みのいかにもセレブな黒猫さんがいた場合、用意するのは猫じゃらしではなく、魔術師、或いは英霊の上司への連絡手段である。かように不思議な猫様は現時刻を以て警戒対象としなければならないのである。
「あ、アビーちゃんの猫さんの……お知り合いでしょうか……?」
終末探偵スルトの助手は『対話』を選んでしまった。
あたら暇そうに微睡む謎の猫様Xに、いまいち敵意を感じられなかったからである。勤め先の探偵があまりに秒速すぎる思考でフィジカルに走るので説得力が追いついてこないが、それでも探偵の助手にあるまじき根拠の無さすぎる行動である。なんてこった迂闊だ。15秒くらいして、いまさらながら助手は後悔した。
『……ン?なんだ助手か。狼狽えてどうした』
……終末探偵の助手は激怒した。かの猫様が閉じていた赤い瞳を露わにして、滅茶苦茶に馴染みのある低音を発したからだ。
「おまっ、お前、上司!!喋れるんなら最初から!喋れやぁ!!?」
『俺でなければ喋れもしない呪いなんだが。それでも、猫の本能にまあまあ引っ張られる。つまり、お前の家の日差しが良いのがだいたいいけない』
まぁ2日あまりすれば解けるがな、と眠たそうに上司たる猫様は補足と説明をするのだった。
──
「猫が来たなと思ったらスルトだものね、私も滅茶苦茶驚いたわ」「ですよねぇ!?」
「でもフォローになるかはわからないけど……猫って親しい人には遠回りでも挨拶にしに来るのですって」
猫スルトさんを改めて抱えながら、もう一人の上司のオフェリアさんはそう言った。
『……暇だっただけだ』
ごろごろ喉を鳴らしながらスルトさんはまた微睡んでいた。前回のあらすじ
なぎこさん任せはちょっと不安なので打ち合わせ合意。
我が夫、今日の打ち合わせの会場は此方ですか?(普段は使われていない空き部屋の前に立つ)
>うん、ここで合ってるはず……、ちょっとノックしてみるね?なぎこさーん?
コンコン(扉をノックする)
>>どうぞお入りください。(部屋の中から返事が返ってくる)
>(あれ?あの声って……?)失礼しまーす。
>>>おー!来たかちゃんマスー!へいかっか!!時間通りじゃーん!
>>お待ちしておりました。(なぎこさんの隣に立つ紫式部がお辞儀をする)
>ああ、やっぱりさっきのは式部さんの声だったんだね。
貴女も来ていたのですか。
>>はい、今回の打ち合わせは私が勧めた事ですので……。
>>>かおるっち忙しいしアタシちゃんだけで十分だって言ったのにどうしてもってさ?
そうですか……、では手早く済ませるとしましょうか?(席に着く)
>>お気遣い感謝致します、では早速こちらの資料に目を通して頂きたいと……。(封筒から書類を取り出す)猫化事件、再び。
前回の猫化事件に引き続き、今回も特異点が原因だったため、爆速修正をしたのだった。まさか2度も猫化が起こるとは思わなんだ。
前回と同様、猫化が解けるまで多少の時間を要するとのこと。猫化経験者は落ち着いていたが、今回初めて猫化したサーヴァントは不慣れな様子であった。折角なので、お猫様として丁重に扱ってやらねば。
そんな訳で、今このように膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしている、赤い首輪のサバトラ柄ネコチャン。
あの武田晴信である。
顎下を撫でれば、心地良さに全く抗えていない表情を見せてくれた。それでも、どこかで人としての理性が働いているのだろう。「やめれ」と言わんばかりに、可愛らしいおててをこちらの手首に伸ばしている。
「それは欲しがってるようにしか見えませんよ、晴信さん」
ほれほれ、と顎下を撫で続けると、うるるる、なんて満足げな鳴き声を聞かせてくれた。
甲斐の虎も所詮はネコ科。身体は正直なのだった。そっと肩を抱いてくれた、あの温もり。
藤の花を揺らすような、穏やかな声。
優しい瞳は、上品なローズグレーを湛えていて。
あの鮮やかな赤を、忘れることができない。
何度も何度も、この想いを反芻する。人間とサーヴァントの違いを考える。最後の皇帝たる彼と、ただの自分の遠さを、考える。
それでも、失いたくない。あの人のことを、諦めたくない。
──カルデアの静かな夜の廊下。2人だけの足音が響く。
ふと思い出したかのように、緊張を悟られないように。私は口を開いて、彼に伝えるのだ。
「コンスタンティノス、私ね──」
そこまで口にしたところで、そっと、唇に何かが当てられる。
彼の人差し指が、私の言葉を閉じ込めていた。
「その気持ちは、心の内にしまっておくと良い」
ふっと笑って、コンスタンティノスは指を離す。こちらの想いなんてとっくに分かっているのに、それを言わせてはくれないのだ。
「……ずるいひと」
「褒め言葉と受け取っておこう」
くすくすと笑う彼の声を、私は黙って聞くことしかできない。
この人は、まだ捕まってはくれないのだ。前回のあらすじ
紫式部を交えての打ち合わせ開始。
その頃マスターの部屋では……
>……♪︎(留守番しながら二人で遊んでいる)
おーい、ルルーカボー?邪魔するぜー?(突然ハベにゃんがやってくる)
>……!(ハベにゃんに気付き笑顔で手を振る)
おっいたな!今日はマスターに頼まれて遊びに来たんだわ?マスター達が戻ってくるまでよろしくな?
それと新しい服も持ってきたぜ?(持ってきた袋を見せる)
>……♪︎(手を上げて喜ぶ)
へへっ、そんな素直に喜びを表してくれるとボクもやりがいあるんだわ?
モルガンもいつもお礼は言ってくれるし喜んではくれてるんだろうけどリアクション薄いからなー、その場で着てみてくれたりは滅多にしてくれないしさー?
今用意するからちょっと待ってろよー?(ごそごそ)
>……!(待ってる間にハベにゃんのおもてなしの準備を始める)
ん?お茶の用意してくれてんのか?無理すんなよー?危なそうならボクに頼んでいいんだからなー?
>……!!(ガッツポーズで応える)>>849の続き
晴信が合図してから数分後……
ブルルル……(嘶き)
どうだ?これが武田が誇る最上の騎馬!!黒雲の真の姿(炎無し)だ!!(得意気にマスターの方を振り向く)
>……まぁ変形に関しては他も大概だし置いとくとして馬って乗っても飲酒運転にならないの?(素朴な疑問)
さあな?俺はそれを知らん。(黒雲の背に荷物を括り付けながら)
>いやそれダメじゃない?解決になってなくない?
※現代日本の道路交通法では馬は軽車両扱いなので飲酒運転になります。
普通の馬ならばそうなるだろうな?(括り付けが終わりマスターの方に向かっていく)
>……?どういう事?ひゃっ!?なになに!?(突然抱き抱えられ思わず悲鳴を上げる)
おい暴れるな、落ちるぞ?しっかりと俺に掴まっておけ!!(マスターを抱えたまま黒雲の背に飛び乗り片手で手綱を握る)
>う、うん!?(状況が良くわからないまま晴信の身体にがっちりと掴まる)
よし!!疾れ黒雲!!我らが城まで!!お前自身の意志で走るのならば何も問題もあるまい!!なんせ俺は乗っているだけで運転はしていないのだからな!!
>いやそれはなんかズルくない!?流石は横紙破りの晴さんってこと!?
ブルルル……!!(嘶きと共に闇夜を走り出す)ブルルル……!!(城の前に立ち止まる)
よし、着いたな!立てるか?(黒雲から飛び降りマスターに声を掛ける)
>うん……、でも急に抱き抱えてくるしすっごい早いからめっちゃドキドキしちゃったじゃん!?ていっ!!(降りてすぐ振り向きながら手刀を突き出す)
早々食らってたまるか、サプライズ乗馬で良い経験になっただろう?(ひょいっと避けて笑う)
>そりゃ滅多に出来ない体験だったけども!?
いいから中に入るぞ、風邪を引かられても困るし荷物も入れなきゃならんからな?
>あ、そうだね?軽いお土産のは私が持ってくからちょうだい?
ああ、それじゃ渡すから受け取れ。(積み荷を解いて渡す)
数分後……
>これで全部だね?ふー。(城の中に荷物を置き一息ついて伸びをする)
お嬢……、一つ聞くがいいか?
>んー?何ー?(振り向く)
今日はお前にとってどんな1日だった?この特異点……、俺の国はお前から見てどんな風に映った?
>ん~色々あって慌てたり怒ったりドキドキしたりで落ち着かないバタバタした1日だったけど……、晴さんと色んなところを回って楽しかった!!ありがとね!!(満面の笑み)
そうか……、それならば良い、俺も当初予定とは違うがお前と過ごした時間は満足のいくものだった!!(同じく満面の笑みで返す)
>良かった!!(晴さんもさっき私抱えてる時すごい心臓バクバクいってたもんねー?認めないだろうし言わないけど。)
その後何事もなく二人で城で一夜を過ごし明け方カルデアに帰還した後一悶着起きたがそれはまた別のお話……。
終わり前回のあらすじ
ルルとカボの留守番中にハベにゃんがやってきた
ハベにゃんがやってきてから2時間後……
>ただいまー……。(若干疲れた顔で入室)
ただいま戻りました……。(同じく)
>>おーお帰りー……ってなんか疲れた顔してんなー二人とも……。
よし出番だぞルル!カボ!!
>>>……♪︎(ハベにゃんが持ってきた新しい衣装で二人を出迎える)
>わー二人とも良く似合ってるよ、ハベにゃんもありがとうね?(二人を抱き抱える)
来ていたのですかトトロット?(マスター達を見た後ハベにゃんに視線を向ける)
>>おー、マスターに留守中のルル達の相手頼まれてな?
マスター達が戻ってきたら戻るつもりだったけど……もうちょいいても大丈夫か?
ええ?トトロットが時間に問題無いのなら構いませんよ?
>うん、大丈夫だよ。
>>そっかありがとな?そんじゃ遠慮なくやらせてもらうんだわ?(なんだかマスター達疲れてるみたいだから少しでもリラックスさせてやりたいからなー。)前回のあらすじ
打ち合わせで疲れ気味のモルガンとマスターが帰ってきた。
>あ、そうだハベにゃんちょっといいかな?
>>ん?どうしたんだマスター?
>まだ先の話だけど良い機会だから伝えておこうかなって?(ルル達に視線を向ける)
>>>……?(急に視線を向けられて頭に?マークが浮かぶ)
ああ……、あの事ですね?(その様子を見て察する)
>>なんだよー、気になるから早く教えてくれよー?二人で通じあってないでさー?
>今説明するから落ち着いて?これはつい最近決まった事なんだけど……。
説明中~
>>へー人形劇?しかもルル達が主役で?やるじゃ~ん!!
>>>……♪︎(照れ照れ)
その為劇で使う衣装も発注が必要になるはずでしょうからその時はトトロットに頼みたいと……、そういう事でしょう?我が夫。
>うん、ありがとうモルガン
他にもライネス師匠やブーディカさんその他の配役の人形達もいるから書文先生一人じゃ厳しいだろうからね?
まだ決定事項じゃないけどそうなった時はお願い出来るかな?
>>勿論良いぜー!!こういう風に頼ってくれるのってめちゃくちゃ嬉しいんだぜ?
あっ!劇の題材決まった時は早目に連絡くれよな?生地とか色々用意しなきゃだからな!!(ぐっと笑顔で親指を立てる)
ふふふ……、何時もの事ながら即断即決で頼りになりますねトトロット?「遠坂。ここって」
クリスマス。遠坂に連れられてやってきたのは、意外といえば意外であり、しかしこんな日には納得するしかない場所だった。
「……ただの気紛れよ。今年はこっちのほうがいいのかなって」
そう言って、遠坂はさっさと礼拝堂の扉を開いて踏み入り、神父に挨拶をしてから後ろの隅の席に座った。俺もそれに倣って隣に座る。しばらくすると、教会に数十人程度の集団が入ってきて、皆それぞれに馴染みの席に座る。さらに数分待って、神父を中心に祈りの時間が始まった。
「なあ遠坂?」
「なに?」
「アイツも、こうやって祈ってたのか?」
なんとなく、訊かなきゃならない気がした。
「当然でしょ……って、気を遣ってくれたのにそれだけじゃ味気ないわよね。
そうよ。ああ見えて神父としては完璧なヤツだったから」
「そうか。あの性悪がな」
「小さい頃はね。この時期になると呼ばれて手伝いをさせられたのよ。
中学になる辺りで断ったら、それ以降は誘われなくなったのよね。綺礼なりに気遣ってたのかしらね」
遠坂は訥々と語る。俺は神父としての言峰を知らないけれど、遠坂は長くアイツと付き合ってきた。親の仇と知っても、それだけで表せる感情じゃないだろう。
「それじゃ帰ろっか」
「もういいのか?」
「いいの。気紛れだって言ったでしょ。それに、神を信じてない人間が長居するのは罰当たりだろうし」
遠坂は祈りを捧げる人たちに背を向けて、教会を後にする。決して振り返らない。
それが、アイツなりの後見人への別れなのかもしれなかった。前回のあらすじ
ハベにゃん、人形劇の衣装発注を任されるかもしれないと知ってウキウキ。
>さーてと、んじゃとりあえず人形劇はまだ先の話だし今は持ってきた新作衣装をマスター達にも御披露目しちゃおうぜ?
な?ルル!カボ!!
>>……♪︎(頷いてハベにゃんの用意した簡易更衣室に向かう)
>>>おっ、今着てるやつ以外にもあるんだ?これは楽しみだね?
ええ、そうですね?
>へっへー♪︎楽しんでくれたら嬉しいんだわ?(モルガンの膝にぽてっと座る)
ん……?何時ものようにルル達の手助けをしなくて良いのですか……?(少し驚く)
>うん、待ってる間に一通り着せたから着方はもう分かってるから自分達で出来るだろ、なので今日のボクは特等席で観戦モードなんだわ!(モルガンの邪魔にならないように帽子を外す)
>今日も二人は仲良しだねー?(ちょっと羨ましいな。)
>>んー?羨ましそうな顔だなーマスター?変わるかー?モルガンの膝は心地良いぞー?(ニヤニヤ)
>>っ!?いやいいよ!?ハベにゃんが堪能してて!!(思わず赤くなって顔を逸らす)
全く……何を言っているのですかお前達は……?前回のあらすじ
モルガンの膝の上はサイコーなんだわ!(byハベにゃん。)
ルル達のミニファッションショーか始まって数十分後……
>……♪︎(最後の)衣装の御披露目も終わり二人並んでぺこっとお辞儀をする)
>>お疲れさま二人ともどれも良く似合ってたよ?
ええ、トトロットの多様な服のセンスもさることながら見事な着こなしでしたね。
>……♪︎(照れながらモルガンの下へ向かいハベにゃんに改めてお礼のお辞儀をする)
>>>そんなかしこまんなくてすいってのにさー、ボクも楽しいし周りの皆も楽しんでくれてるWin-Winなんだからさ?
よっと……。(モルガンの膝から降りる)
そんじゃボクはそろそろ帰るんだわ?今日も楽しかったゆだわ!付き合ってくれてありがとな!!
>>こちらこそだよ、お願い聞いてくれてありがとうねハベにゃん。
>>>あ!後今日は大会の打ち合わせだったんだろ?
妖精騎士の皆にも頑張れって伝えておいてくれよな?
ええ、必ず伝えておきましょう、それと次の御披露目の機会も期待していますよトトロット?
>>>おー、そんじゃまたなー!(糸車に乗って手を振りながら部屋を出ていく)
>……♪︎(手を振って見送る)前回のあらすじ
ハベにゃん、帰宅。
トトロットも戻った事ですしお前達もそろそろ休みなさい?
今日はご苦労でしたね?(ルル達に語り掛ける)
>……!!(ペコリとマスターとモルガンにお辞儀してハベにゃんにもらった服の入った荷物を持って家に向かう)
>>二人ともお疲れ様、また明日ね?(手を振る)
>……♪︎(振り返って手を振り返した後家の中に入っていく)
……さて、我が夫?一つ確認したい事があるので此方に座りなさい。(自分の横を指差す)
>>うん?何か改めて確認するようなことあったっけ……?(言われた通りモルガンの隣に移動する)
ええ……、確認しておかねばならない重要な事が。
>>……それは?(ゴクリ)
我が夫は私の膝の感触が気になるのですか……?(自らの膝に視線を落とし)
>>ぶふっ!?そこぉ!?てかハベにゃんの言ってた事気にしてたんだ!?
伴侶の好みを把握するのは当然の事でしょう?
で?実際のところどうなのですか……?(じー)前回のあらすじ
モルガン、マスターへ伴侶として問いかける。
>えーと……、答えなきゃダメ?
答えたくなければ良いですが……、それ相応の覚悟はしておきなさい?(目を細める)
>(それはそれでこわい……、モルガンハッキリしないのは嫌いだからなぁ。)……それじゃ答えるけど……、気になるよ?(一瞬モルガンの膝に視線を向けてすぐに逸らす)
はぁ……、それならばさっさと答えてしまえば良いではないですか?(ぐいっとマスターの腕を引っ張る)
>ちょっ!?モルガン!?(横になり強制的に膝枕の体勢になる)
……どうですか心地は?(上半身を屈めて顔を近づける)
>柔らか……い、いや!急にどうしたの!?なんか変だよ……?!(近い!色々近い!?)
変とは失礼な?良い機会ですしたまにはこういう労い方も悪くはないかと思いまして?
もう満足したのならば降りても構いませんよ?
>……ごめんもう少しこのままで?(赤くなった顔を隠す様に目の上に腕を置く)
……そうですか、では好きにしなさいどうせ此処には咎める者は居ないのですから?(などと言いつつマスターの様子を見て自分も少し頬が紅くなる)前回のあらすじ
珍しくイチャつく二人。
日が変わって大会前日……
無事集まりましたね?(妖精騎士達の顔を見渡す)
>はっ!陛下のご命令通り妖精騎士バーゲスト・ランスロット・トリスタン全員揃っております!!(何時ものようにバーゲストが真っ先に答える)
うむ、今日お前達を集めたのはいよいよ明日行われる例の大会についてです。
各自問題などありませんね?
>>当然!!お母様に恥を掻かせる訳にはいかないもの!!
>>>陛下に心配されるまでもなく当然最高最つよなコンディションを維持してるよ?何せ優勝すればマスターのご褒美が待っているからね?
>此方も体調など問題ありませんわ!!(マスターからのご褒美……、この二人を含めて簡単には勝ち抜けない戦いであることは分かっていますがどうしても期待が頭を過ってしまう蠱惑的な響きですわ……。)
>>>>皆やる気で頼もしいけど気をつけてね?
なんせなぎこさんの主催する大会だから一筋縄ではいかないからさ……?
我が夫の言う通りです、大会当日はほんの一瞬の油断が命取りとなる事もあると心掛けておくように?
それとトトロットも応援しているという激励の言葉を貰っているので各々の活躍を以て返礼とするように。
では伝える事はもうありませんので戻り鋭気を養いなさい。
>はっ!お心遣い感謝致します!!(そういえば陛下とマスターは数日前に打ち合わせをなさったとの事……、これは本当に気を引き締めねば……!!)
>>はーい、また明日見ててねお母様!(ザコマスはともかくお母様がああ言うんだから他のやつらにも大会のギミックにも注意は怠らない様にしなきゃ……!!)
>>>明日の私の活躍ちゃんと見ててねマスター?(マスターにウインク)
>>>>うん、明日は朝早いけど頑張って起きてね?(手を振る)──終末探偵の助手は思った。たぶんこの村ってこの時間、このドス赤いヤバイツリーの下、スゴイヤバイ儀式をしてスゴイヤバイ神的なものを喚んでいたんだろうなと。
(※なんせ一般人、助手に豪奢な語彙など期待しないでほしい)
『ファムルソローネ探偵事務所から来た。クラス、セイバー。探偵。スルトだ。以上』
麗らかな乙女を生贄にしたいなとか思ったんだろうが、それが初手から大誤算である。 来たのは眼帯の美少女探偵ではなく、終末装置とか言う称号背負った炎熱大巨人である。そこを知らなくても、来たのがまあまあ上背のある強そうな兄ちゃんだったので、村人はたぶん焦ったと思う。内心、まぁイケメンだからいいか、と軌道修正はしたのだろうが。
『もののついでで来ました、拙僧は蘆屋、ただのしがない坊主にございます』
そこにコレである。お前みたいなゴツい坊さんがいるか。そう思いつつも、たぶん村人はにこにこ頑張ったんだろう。 しかしこの坊主、村が喚びたかった大邪神的な『なにか』にあたりをつけつつも、悉く儀式フラグを潰していったのである。スルトさんの推理に乗っかってネタバラシをした時、楽しそうだったからたぶん全部わざとである。
『あン?儂か?旅行みたいなもんだって連れて来られただけで、儂こそ比較的ただのジジイだよ……イヤ、本当はジジイじゃねェけど』
因習村の嘆き極まれり。お前みたいな強い爺がいるか。そも無辜の村人を生贄にナンカヤバイ儀式をしようだとか、そんな悪意の因習をこの火力に溢れるじ……兄ちゃ……永倉さんに知られたのがトドメである。『なにか』も、『なにか』を手にしたかった村人も、横取りしたかった道満も一緒にバチバチのボコボコにされたんである。結果。
『ありがとう、遠方の方々。私たち、滅茶苦茶スカッとした気持ちで浄土に行けます……いやあいっぺん言ってみたかったんですよねぇ!!メリークリスマス!!きゃっほー!!』
報われぬまま散った乙女たちの歓声をバックに、ツリーが轟々と燃える。永きに渡った因習は、こうして3人の男達により、幕を強制的に閉じられたんである。
「……ところで皆の衆、助手はこれ、どうやってオフェリアさんや警察の皆さんに説明すればいいのでしょうか」
おい上司。坊主。爺(アニキ)。やり切った顔して誤魔化すな。貴様ら全員、聖夜の仕事に道連れじゃ!ばかたれぇ!!これはとある年のクリスマスのお話……
お母様……、少し時間良い?(マスターの部屋の入り口から顔を出して尋ねる)
>む?どうしましたバーヴァン・シー?
時間ならあります、入ってきなさい。
うん……、こんなの用意してたんだけど。(モルガンの前に歩いていき後ろ手に持っていたロングマフラーを見せる)
>これは……マフラー?随分と長いですね?(受け取り広げてみる)
まだ今日のパーティーまで時間あるし今なら準備とかで周りも忙しいからお母様と一緒に巻いてみたいな……って?(もじもじしながらお願いする)
>……座りなさい。(自分の横に座るように指示する)
……。(無言でドキドキしながら座る)
>……巻き方はこれで良いのですか?(バーヴァン・シーと自分の首に順番にマフラーを巻き付ける)
……!あ、ありがとうお母様!!(驚き半面嬉しさ半面な笑顔を向ける)
>今日は特別な日です、こういうのも良いものでしょう?(微笑む)>ただいまー……、失礼しました。(二人の様子を見てUターンしようとするマスター)
>>何処へいこうと言うのです我が夫?(じとーっと魔術行使して出口を塞ぐ)
>いや、せっかくの親子水入らずにお邪魔かなー?と思って?
変な気回してる暇ないでこっち来て座れば?(自分の左をバンバン叩く)
>え?いいの?(驚く)
今日は特別な日だからな!!だからってお母様の隣なんて贅沢は言わせてあげないから残念でしたー!アッハハハ!
>ありがとう、お邪魔します。(気にせずバーヴァン・シーの隣に座る)
はっ!ノリわる~い!
……ほらお前も巻けよ?(マフラーの余り部分を差し出す)
>うん、ありがとう優しいね?(巻きながら笑顔でお礼を言う)
ふん……、パーティーで鼻垂らして情けない姿見せたりしてお母様に恥掻かせる様な事になったらマズいからな!しっかり暖まっとけよ!!(マフラーを引っ張って鼻の上まで伸ばし紅くなった顔を隠そうとする)
>>ふふっ……。(以前ならば我が夫を頑なに拒否したであろうバーヴァン・シーがこのような……、成長しましたね?)
三人で寄り添って親子の一時を堪能していた一方ルル達の家の中では……
>>>……♪︎(少し前からこっそり窓から様子を見ていてマスター達の様子に満足げなルル)
>>>>……。(ルルの肩をポンポンと叩くカボ)
>>>……!?(振り返り驚く)
>>>>……♪︎(カボがいつの間にか用意していたマフラーを見せルルの首に巻く)
>>>……♪︎(ルルも笑顔でカボの首にマフラーを巻き手を繋いでソファーに向かう)
>>>・>>>>……♪︎(ソファーで、二人寄り添い夜のパーティーの時間を待つ)
それぞれのささやかな幸せのMary'sX'MAS、おわり。前回のあらすじ
大会に赴く妖精騎士への激励無事完了
大会当日会場入り口にて……
すごい人だかりと熱気です……。(会場を覗いて参加者達の様子を見て息を飲むグレイ)
>やあ待たせたねグレイ?(ライネス人形を肩に乗せたライネスがやってくる)
あ、おはようございますライネスさん。
>うん、おはよう。
今日は彼女をよろしく頼むよ?(ライネス人形を摘まんでグレイに手渡す)
>>よろしくグレイ、今日はアッドの代わりに私がサポートさせて貰うよ?生憎と武器にはなれないけどね?(挨拶として手を上げる)
あ、はいよろしくお願いしますちっちゃいライネスさん!!心強いです!!
>しかしこれは予想はしていたがまたすごい光景だね?(グレイと同じように会場を覗き込む)
ざわざわ……ざわざわ……(既に集まった参加者達が互いの様子を観察しあったり言葉を交わして牽制したりと様々)
皆さんとても真剣で少し気圧されます……。(思わずライネス人形を掴む手に少し力が籠る)
>>なぁに、いくら歴戦の英霊達が相手とて今回は直接戦闘で勝敗を決める訳じゃない、君と私ならば勝機はいくらでもあるはずさ?気持ちで巻負けてはいけないよ!!狙うは優勝だからね!!(ライネス人形が激励の言葉を贈る)
……はい!!ありがとうございます……!!
>良いコンビになれそうで何よりだが大会本番前に主催者からの挨拶があるようだしもう少し中に入っておくとしようか?前回のあらすじ
いよいよなぎこさんの大会開幕直前!
>指定されたポイントはここだね?(辺りを見回す)
どうしましたライネスさん?(グレイが尋ねる)
>君にこれを渡しておこう、もしかしたら主催者挨拶が終わり次第、即何かしらの競技開始になるとも限らないからね?(小型の白いポーチを取り出す)
……これは?中に何か入っているのですか?(ライネスとポーチを交互に見る)
>>いいや中に何も入っていないよ?これから入るのさ、私が。(もぞもぞとグレイの手から抜け出しポーチの中に収まる)
>その通り、どうだい?綺麗に頭だけ出ているだろう?
(にやりと笑い人形の入ったポーチを掲げる)
>>これならば肩に掛ければアクション系の競技だったとしてもさほど君の動きの邪魔をしなくて済むだろう?
いつまでも手や小脇に抱えているわけにはいかないししがみつくのも限界があるからね。
たくさんのお気遣いありがとうございます……。(ちっちゃいライネスさんが白いポーチのすっぽり収まっててまるで雪だるまみたいで可愛いらしいですね……?)
>なぁに、此方が協力を要請してる立場だからこのくらいはね?
おっと、そろそろ挨拶が始まるようだよ?(前方に用意された特設ステージの壇上に目を向ける)──恋とはどんなものかしら。
『へっへっへ、姉ちゃんよぉ、ちょっと俺たちとお茶でもしようやぁ』『はぁ?ちょ待てよ、このお嬢様には先にオレらが声かけてンだけど?』『どこ住み?てかなんかSNSしてる?』『オイコラァア!抜け駆けすんなやテメェゴルァアァア!!!』
そしてやいのやいのと始まってしまった、お嬢様のワタクシを巡っての雄叫びと血飛沫と、徒手空拳が飛び交う、不良の皆様による世紀末。多分もうワタクシなんか皆さまどうでもよくなってますわよねコレ、と諦めかけたその時。
背後から、なんだかとってもダンディなため息が一つ。
──恋とはどんなものかしら。
まぁまぁまぁ、何て、何という事でしょう。『千切っては投げ、千切っては投げ……』という表現がございますが、あのおじいさま、本当に不良の皆さまを千切っては投げ、千切っては投げしていますわ。 ぽいぽいですわ、ぽいぽいですわ、さながらシャークならぬヤンキーネードですわ……あら?一瞬おじいさまがとても若々しく見えたような?きっと場の不良エネルギーが極まりすぎてそう見えたんですわね。待って、不良エネルギーって何かしら?
「やぁ すまんね、嬢ちゃん。あんたに怪我が無くて良かったよ。……だが、うーん、まぁ、うん。明らかにやりすぎたな。こうなると『目立つな』ってのは難しいモンだな。山﨑はよくできたなぁこんなん。 ……まぁ、いい、か。いいか!とりあえず嬢ちゃん、今見たのは、まぁその……秘密にしといてくれ」
そうして、しぃ、と人差し指を立てて。おじいさまはワタクシの前から去っていかれるのでありました。
──恋とはどんなものかしら?どんなものかしら?きっと、きっと、この高鳴りが、こ……!
「ふっ、アンタも気づいちまったようだな」
「キャアアア!あなたたちはどなたぁ!!」
「俺たちは近くの高校で不良の四天王をしている者です」
「そして事務員の永倉のじいさんの漢気に魅せられた者です」
「今日もかっこよかったぜ、じいさん。SUKI」
「秘密とは!?でも滅茶苦茶にわかりますわ!!みなさま、よければわたくしとお茶でもしませんこと!?」うぇっ……、ぐっ……、ひっく!(ドン!)なんだよぉ……、どいつもこいつも!こんな素晴らしい大魔女が誘っているのに誰も乗ってこないなんて見る目が無さすぎると思わないかいピグレットぉ!?ん~?飲み過ぎだってぇ?良いじゃないかこんな日くらい!私を好きにさせてくれないのかい?いや好きになった結果回り回ってこうなってるんだけどさぁ!?ってそれはどうでも良いんだよ!!そりゃあね?キミにこんな事付き合わせて悪いと思ってるよ?あ、店員さん!焼酎と枝豆の追加お願いするよ!私の周りの同性の中でキミが一番話しやすいんだから仕方ないじゃないか?うへへ……悪いけど今夜はそう簡単には帰さないぞぉ?覚悟しておきたまえ!……zzz
過激な周回を終えた後は、泥のような疲労感に身を委ねそうになる。けれど不思議とその日はまだ目が冴えていた。クリスマス当日だったから、だろうか
何となくこのまま眠り込んでしまうのが勿体なく思えて、気分転換をしようと自然と外へ足が向いた
肌を刺す冷気以外に、外には何もない。地表は白紙化されているのだから当然なのだけれど
ただ。ただ、ふと朝焼けの空を見上げてみたくなった
白い有明の月の彼方、夜空の端が薄く白み始めた朝ぼらけの中、点々と並ぶ星が不思議と強く瞬いていた
あんなに眩く輝く星があっただろうか?あんなにちかちかと目を惹く輝き方をするものだろうか?
まるで道標のように光っていたそれは、朝焼けに霞むにつれて少しずつ見えなくなってしまったけれど
いいものを見られた、と少しだけうきうきした気持ちで艦内に戻れば、白い彼と出くわした
「こんな早朝に外に出て、何をしていたんだい?」
身体を冷やすのは良くないなあ、なんて相変わらず完璧すぎる笑顔で嘯く彼に、朝ぼらけに星を見た、と少し得意げに話すとどうしてか…碧い瞳をほんの一瞬ぱちりと瞬いて、いつものように笑った
「そう」
きみも早く休むんだよ、なんてマントを翻した彼の背中を見送って。またあの朝ぼらけの星を見られるだろうか、なんて思いながら寒さに身を震わせて、足早にマイルームへと戻る
結局この朝ぼらけの星は、一週間もすると何度見上げても見られなくなってしまったけれど
―――あれは、誰かのクリスマスプレゼントだったのだろうか?特異点の影響で色々となんやかんやあって、サーヴァントの皆さんが猫化している。毛や首輪の色、それぞれの性格である程度識別ができるので問題ない。
さて、膝の上に陣取るタキシードのような柄のネコチャン。レポートの執筆中にいつの間にか侵入し、気づいたらここに乗っていた。おやつも遊びも何も催促せず、ただここにじっと座っているのだ。
……あたたかい。猫の温もりを感じる。
猫の癒し効果のおかげか、思ったよりレポートが捗る。これだけ書けたなら、ちょっとは休憩でもしようか。
となれば撫でるしかあるまい。
「……ふふ、かわいいね」
顎下も頭も背中も、このネコチャンは嫌がらずに撫でさせてくれる。むしろ嬉しそうというか何というか……
首輪は赤かあ。どのサーヴァントだろう、なんて呑気に予想していると、首輪に何かが付いていることに気がついた。
「ん? これって……」
感触からしてリング状のもの。恐らく指輪だろうか。
指輪。元々付けているサーヴァントもいるが、コマンドコードとしてバディリングを刻印した者もいる。私がバディリングをあげたのは1人。三揃いスーツを着こなす皇帝だけだ。
つまり、その。
「……コンスタンティノス、貴方なの?」
恐る恐るネコチャンに尋ねれば、こちらに顔を向けて、にゃあ、と鳴いてくれる。
部屋に侵入した上、膝の上に陣取って独り占めなんて、普段はそのようなことをする人ではないのに。さてはお猫様ボディを有効活用していらっしゃる?
「もう、びっくりした! ずるいですよ陛下」
ナデナデの刑に処しますね、と顎下を撫でれば、彼は嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしたのだった。前回のあらすじ
ライネス人形、新フォーム。
>うぇーい!!皆ー!今日はアタシちゃんのおゆうぎ大会に参加してくれてありがとー!!(壇上で元気よくなぎこさんが挨拶を始める)
パチパチパチパチ……(参加者と観客席から拍手)
>>いやー激戦の開幕に相応しい元気な声だね?
あの……拙の気のせいでなければあの方マイク持っていませんよね……?
この場所はステージからそれなりに離れていると思うのですが……。
>そんじゃー始める前にちょっとした紹介させて貰うぜー?
まずは今回の主催者であるアタシちゃん!!そして良き協力者であるかおるっち!!
>>>ど、どうも……。(なぎこさんの少し後ろで苦笑いしながら手を振る)
そんで実況と解説担当の~?
>>>>カルデアで大会あるところに我はあり!!お馴染みのジャガーお姉さんと!!
>>>>>今回も巻き込まれた解説の姫で~す……。(震え声)
てゆうか今更だけど何で姫が巻き込まれてるの?百歩譲ってゲームとかは経験者だから解説担当を任されるのはまぁわからないでもないけど!!
今回細かいルールもなんにも聞いてないぶっつけ本番!!
何を解説したらいいの!?
すっごい荷が重いんたけど?盛り上げるなら実況だけで良くない!?帰して!姫を城(おうち)に帰してぇ~!?(涙目で絶叫)
>>>まーまーそう言わずにもっと気楽に頑張ろうZE!!にゃんだかんだで二人で乗り越えてきたじゃニャいの?頼りにしてるぜ相棒!!(隣のジャガーマンが刑部姫の肩をポンポン叩きながらぐっと親指を立てる)今日も朝がやってきた。日が昇り初め、差し込む朝日が室内灯の光を上書いていく
背筋を伸ばし大きく欠伸。本来欠伸などしなくてもいいのだろうが、これは気分の問題だ。やはり気持ちの切り替えというものはどんな存在であっても大事だろう
そう、切り替えというものは大事なのだ。なので眠気を切り替え一呼吸、早速仕事をしよう。仕事と言ってもなんてことはない、藤丸立香その人を起こしに行く
悠々とした足取りでカルデアの廊下を歩いていくと、見知ったサーヴァント達と時々すれ違う。視線をこちらに送る者、手を振り挨拶してくる者、絶対に関わるまいとする者もいる。英雄とは多様なものだと改めて感じる
程なくして目的地前へと到着。自動ドアが開けばこの部屋の主の登場だ。足音を立てぬようそろりそろりと近づき、ベッドに寝転ぶその人を覗き込む。安らか――であってほしい寝顔、涙の跡はない、寝息も整っている。きっとよく眠れたのだろう
もしも本心を藤丸へ伝えられるのならば――いや、それはできない。それ以前に自分自身できることなどたかが知れている
この両手で倒れそうな藤丸を抱きとめることなど出来やしない。この身体では疲れた藤丸に肩を貸すことすら叶わない
こうして毎朝顔を見て、まだ疲れているであろう身体を無理に起こすことでしか力になることができないのだから
しかしながら、切り替えは大事
「フォウ!」
思いきりの力を込めて、頬にパンチをする。爪は立てない、最後の手段だ
薄らと瞼を開けた藤丸はこちらに挨拶をすると、今日も頑張ろうねとほほ笑んだ
そそくさと支度を整えていると丁度のタイミングでマシュが部屋を訪れる。自然と藤丸立香の背中に力が入るのが見て取れた。歴戦のマスターの完成である
マシュがこちらに気づくと満面の笑みで頭を撫でてくる。優しい手つきに思わず耳を寝かせてしまう。この後は軽い朝食を済まして過酷な訓練へと赴くのだろう。二人の高い高い背中を、自動ドアが閉まるその瞬間まで見送る
――どんな豪傑だって一日で成り立つわけじゃない。どれほど優れた偉人でもたった一人で逸話を成せるわけじゃあない。必ず観測者がいるんだ。誰かが歩んだ道筋やその背を観測者が指さし“英雄”と呼称するのさ
非常に憎たらしい奴の言葉を思い出してしまった。決して人類ではないけれど、もしも、もしも伝えられるのならば――
見守っているよ
フォウ、と小さく声が出た前回のあらすじ
おっきー渾身の訴え不発。
そんじゃ次に紹介すんのはー
皆お待ちかねの~今大会スポンサー兼ご褒美担当のちゃんマス&へいかっかだー!!
>あはは、皆頑張ってね?(VIP席からルルとカボを膝に乗せて手を振る)
>>……我が夫のおまけの様な紹介はやめなさい。(むすっ)
おっとっと、すんませんでしたー!(メソラシー)
>>……まぁ此度の大会は妖精騎士達も参加しているので『この件』は流しましょう。(次はどうなるかわからないという視線をなぎこさんに向ける)
ありがとうございます!!(目付きこわっ!!)
>>>はわわ……。(モルガン様のご機嫌を損ねたら大会中止もあり得ますから気をつけてください……!!)
(ごめんって!かおるっち!!)そんじゃ改めて今回の優勝賞品のちゃんマスご褒美について説明すんぜー?準備はいいかー?
おー!(歓声と拍手が響き渡る)
よーしよし!既に皆も知っての通り優勝者にはちゃんマスが一つだけご褒美をくれるってよ?な!ちゃんマスー?
>自分が個人的に叶えられる範囲でだけどね?カルデア全体でのルール変えてーとか高いものが沢山欲しいーとかは無理だからあんまり期待しないでねー?
つー事で!!個人的に叶えられる範囲ならば普段は頼めない事も頼めるチャンスってこと!!燃え上がれぃ皆の者ー!!(拳を突き上げる)
わぁああ……!!(改めてご褒美の話を聞いて参加者※特に女性陣がヒートアップ!!)
>>>>挨拶が始まる前も熱気に溢れてましたが更に会場が震えています……!(周りの参加者の熱狂ぶりに少し呆気に取られるグレイ)前回のあらすじ
優勝賞品のマスターからのご褒美に沸き上がる会場。
>他にも運営側の協力者が沢山居っけどその辺はキリ無いから競技中に説明するとしてそんじゃそろそろ予選から始めちゃうぜー?
予選は○✕クイズだー!!(なぎこさんが指パッチンをすると共に会場に巨大な○と✕の看板が出現する)
一瞬で何もないところから看板が……!?
>>では改めて放送席からルールを説明するぜー!!
>>>えーとこちらに渡された問題文によると問題は全部で十問、最初は簡単だけど徐々に難易度が上がっていって……最後の方はもう運に任せるってレベルでしょこれ。
>>(刑部姫の持つ資料を覗き込み)んーまぁいいんじゃニャい?運も実力のうちっていうし!(それなりの人数減らしも想定内だろうし)
諸君らの健闘を祈る!!
それじゃ第一問~!!(ババン!!とBGMが鳴りモニターに問題文が映し出される)
>>>>チープではあるがこういう催しもたまに参加してみる分にはいいね?
ではグレイ、お互い予選で脱落しないように頑張るとしよう。(問題を聞いて正解だと思う方に移動する)
はい、行きましょうライネスさん!(ライネスと並んで移動する)前回のあらすじ
予選の○✕クイズが始まった。
>次はいよいよ最後となる10問目~!!最後に残るのは果たして何人なのかー!?
>>特に滞りなく淡々と最終問題まで来っちゃった……。
てゆーか脱落した皆も素直に離脱するし物分かり良すぎない?(予選の仕様状解説する余地があまりなく1観客と化していた刑部姫が疑問を呟く)
>そりゃまぁ今回参加してるのって大体歴戦の戦士や何らかの逸話で名を遺したのばっかりだし?○✕クイズなんで答え自体分からなくても二択だし自分の勘に任せて外したんならもう何も言えないんじゃね?もしもおっきーが参加者ならこの状況で文句言える?
>>絶対無理ぃ!!もう淡々と脱落者エリアに移動するんじゃなくて変化を駆使してでも即離脱したいぐらい無理~!!(想像しただけで涙目)
>>>実際スムーズに事が運んで助かるよ、この大会は今日1日で終わらせる予定らしいし運良く私達はここまで残れているしね?
そうですね……、このまま無事に予選通過出来ると良いのですが……。
>>>……その事なんだがグレイちょっと提案があるんだがいいかな?(グレイのフードを少しズラして耳元でこそこそ話をする)
ひゃあっ!?な、何ですか……!?(赤面して思わず耳を押さえながら尋ねる)
>>>おっと、すまない。
(ふふ、良いリアクションだ……)
それはだね……?>おはようモルガン、明けましておめでとう、今年もよろしくね?
ええ、此方こそです我が夫。
シュゴォオオ……(響く風切り音)
>ん?なんか外から変な音聞こえない?
む……、少し扉から離れておきなさい我が夫。(マスターを後ろに下げる)
来ます。(モルガンの目付きが険しくなる)
>>マ~スタ~♪︎(部屋の中に水着メリュジーヌがマスター目掛けて飛び込んでくる)
>来るって何……ってメリュジーヌ!?
させません。(抱きつく寸前で横から槍でメリュジーヌを叩き落とす)
>>いったっ!?何するのさ陛下?(べちゃあと床に突っ伏した後鼻を擦りながら起き上がる)
それは此方の台詞です珍しく朝から活動していますが……、一目散に我が夫に迫るなど寝惚けたのですか?
>>寝惚けてないよ!?だって今年はドラゴンの年だって聞いたよ?つまり最つよドラゴンである私の年!!
だから今日からはマスターに目一杯祝って貰うんだよ!!
生憎ですが我が夫は毎年の初めは元旦、即ちこのモル『ガン』にあやかった日ですので通年私と過ごすので残念ながらお前に付き合う時間はありません。
>>ちょっ!?ひどいよ陛下!!元旦って毎年来るんでしょ!?だったら今年ぐらい私に譲っても良いでしょ?
ダメです。(睨み付ける)
>あの、二人とも落ち着いて……?
>>『我が夫(マスター)はどっちと共に過ごしたい(のですか)!?』
>えっ……、ええ~?(ジリジリ寄ってくる二人に壁際に追い詰められる)
その後マスターは周りの助力の甲斐あってなんとか平穏を取り戻しました、おわり。……報告、終了。しかしこんな日数がかかるとは思わなんだ。俺はただ、探偵の仕事を全うしただけだというのに。解せない。
「助手の知らない魔術の世界的には、たとえ因習村といえども、土地の霊脈?とかいうのまで、ツリーごと焦がしたらこうもなるんでしょうよ!」?
不可抗力(ひつようあく)というヤツだ。あとさりげなく、あの法師が獲物ごと周囲の耐久力を下げてたのがいけない。まぁあの後、しとどにミカンをぶつけられるなどというトンチキな目に遭ってたから、今回はギリギリ、かろうじて、なんとか、妥協して。手打ちにしてやるが。
それとあと、アレと一緒に来てた、若造と老人が重なり合った霊基の英霊は……あぁ、今はいい。俺といえども、このサイズの霊基で悪霊の群れを薙ぎ払い続けるのは疲れた。精神的に。
「大怪獣のフィジカルやべぇな。しかたねぇ、助手もこれで手打ちにしてあげます。はい、ハッピーニューイヤー」?
随分上から来るな、お前、助手のくせに……まぁいい。年数が一つ加算されることに、意味を見出す感覚は未だ掴めるようで掴めないが……仕事の区切りとしてはそれなりのものだろう。
なんだ、ホラ。新年、オメデトウ。
(※缶コーヒーを打ち合う音)祝賀パーティー会場にて──
お待たせ致しましたわ、こちらお雑煮になります。(マスター達の前にお椀を並べる)
>ありがとうバゲ子さん、美味しそうだね。
ありがとうございますわ、マスター?
今年のお雑煮の味付けは私が一任されましたので実際にお口に合うかどうか……。
>>>(ズズ……)少なくとも私から言うべき事はありませんね?
>うん、凄く美味しいよこのお雑煮!!和食もどんどん上手くなってるね!
>お、お褒めに預かり光栄ですわ……(毎年の事ながらこの時期の陛下はお優しいしマスターは真っ直ぐ褒めてくるので慣れませんわね……。)
>>>美味しいんだけどさ?バーゲストの作るお雑煮ってお餅とか具が他に比べて大きいね?(お椀一杯のお餅をみょーんと箸で伸ばしながら)
>文句があるなら食べなくても構わないが?他の者も作ってくれているからそれを貰ってくれば良いだろう?
お前も毎年食っちゃ寝してないで餅搗きをしているバーヴァン・シーやブリトマートの様に会場の盛り上げを手伝ったらどうだ?
>>>えー?今年は私の年なのに色々あって傷心モードな私にそんな事させるんだ?(マスターにしがみつく)
>メリュ、落ち着いて?お雑煮溢れちゃうから!?
はぁ……、もういい。
元から期待はしていないからな?
では陛下、マスター、私は配膳に戻りますので何かあれば声をお掛けくださいますようお願い致しますわ。(深々と頭を下げる)
>あ、うん頑張ってねバゲ子さん!!
>>ええ、本日の大役……、無事こなしてみせなさいバーゲスト。パーティー特設ステージにて
ガッガッ…バキーン(コマがぶつかり合って片方が弾かれる音)
>うがー!!また負けたー!!どういうことだ村正ぁ!?
>>儂は知らねえよ、嬢ちゃんが回し方教えろっつーから教えただけじゃねえか?
単純に嬢ちゃんの経験不足と相手が上手なだけだろうよ。
ふっふっふ……、このブリトマート!去年こちらでこのコマ回しという競技を知ってからこの日の為に人知れず鍛練してきましたからね?早々負ける気はありません!!(不敵に笑う)
>>まぁ盛り上がりはしたしよ?何度やっても勝てねえんだしそろそろ諦めて餅でも食いに行くぞ嬢ちゃん、友達が餅搗きしてんだろ?
>あっそうだった!バーヴァン・シーのつきたておもちご馳走して貰わなきゃ!!ほら早く早くー!!(お餅コーナーに走り出す)
>>嬢ちゃん走るとコケるぞ?そんじゃ王座死守頑張れよコマ回し女王さんよ。
はい、ありがとうございます!さぁさぁ次の相手はどなたですか!?誰の挑戦でもお受けしますよ!!
>>>そんじゃいっちょお相手頼めるか?(専用カラーのコマを携えたシャルルマーニュが名乗りを上げる)
……ええ、勿論です!!(この人……、出来る!!でも負ける気はありません!!見ていてくださいモルガン陛下!!!)
掛け声は『いっせーの……せっ!!』だったか?(まさか俺と同じ様に練習してたヤツがいたとはな……、連戦連勝のこいつに勝てたらめちゃくちゃカッコいいよな!)
はい!では……!!
>>>『いっせーの……せっ!!』(二人同時にコマを盤上に飛ばす)
そんなイベントもありながら祝賀パーティーは大盛況のまま終わりを迎えました、おしまい。前回のあらすじ
予選最終問題の前にライネスからとある提案が……。
>最終問題終了~!!見事正解した運を味方に付けたモノノフ達はあちらの本戦出場者待機ゾーンへ移動してほしいニャー!
>>本戦第一の準備とくじで対戦カードを決めますので観客の皆様は少々お待ちください。
ふぅ……、無事に勝ち残れました……!(安堵して息を吐く)
>>>おめでとうグレイ、これで私も本格的に活躍出来そうで嬉しいよ。(ポーチに入ったライネス人形がグレイに声をかける)
ありがとうございます、ちっちゃいライネスさん。
でもこれで良かったのでしょうか……。(脱落者席に向かうオリジナルライネスを見ながら)
>>>オリジナルも何度も言っていただろう?
君が気にする事はないよ、仮に二人で乗り越えて行ったとしても優勝するのは一人だから何処かでぶつかる可能性はあった。
ならば二択で答えがわからないのならばどちらかが確実に勝ち進める方法を取るのが最善だった、その結果君が残ったというだけさ?
見たまえ、オリジナルも笑顔で君に後を託して手を振っているよ。
ライネスさん……。(ライネスと視線を交わす)
そうですね、どこまで行けるか分かりませんがやりましょう!改めてサポートお願いします!ちゃいネスさん!!(『ちっちゃいライネス』をかんだ。)
>>>うん、任せたまえ!!(ちゃいネス……?)
~~~!!(顔真っ赤)
>>>……落ち着いていこう?まだ時間はあるからね?「海老天2本だ!」
「当たりだね。何か良いことがあるかもしれないよ」
国道沿いのドライブイン。今は懐かしの自販機たちが並んでいる。私はうどん、コンスタンティノスは蕎麦をチョイスした。
どうやらこのお店のうどん自販機には当たりが設定されているらしく、通常1本の海老天が2本に増量されているラッキーな仕様だ。
今回の特異点では、レイシフト時にサーヴァントと逸れてしまった。どうも日本らしき風景に懐かしさを感じつつ国道を歩いて、なんとか辿り着いたドライブインに偶然、逸れたはずのコンスタンティノスが流れ着いていたのだ。以降、お店の方のご厚意で借りた中古の軽トラックで放浪しつつ、サーヴァント探しと特異点調査を行っている。腹が減れば、こうして手頃なドライブインにも寄るのだ。
温かいうどんは素朴ながら出汁の効いた味で、疲れた身体に染み渡る。汁を飲んで、はぁ、と息を吐けば、コンスタンティノスも同時に息を吐いていて笑ってしまった。
「美味しいね」
「ああ、美味しいな」
あてもなく2人で日本一周でもしているかのような気分だ。……叶わない夢ではあるかもしれないが、いつかコンスタンティノスと共に現代の日本を旅してみるのも面白そうだ。車は勿論、鉄道も飛行機も何でも使って、色んなところへ一緒に行ってみたい。日本中を旅した後は、彼の像を見にアテネへ行こう。
そんな妄想旅行を繰り広げてニコニコしていれば、コンスタンティノスは困ったように微笑んでいた。
この後、国道沿いの食堂でバイトしてQPを稼いでいたマルタさんをピックアップしたり、うどん自販機を巡っている謎の女剣士に遭遇したりするのだが、それはまた別の話。「──このままでは地球が危険で危ない。あと風評被害甚だしい。何、ネオ・エッダって。やめてマジで」 ある日、ある時空の地球に迫る事態をほどほどな大きさと見たリアルガチ北欧神代の大神、オーディンは『創世だし、終末ったらさぁ、ほらまぁ……ねぇ……』と曖昧な表情で苦虫を噛み潰した感じのコメントを出しながらも、北欧AI・シンモラを搭載し、 どう見ても燃え盛る剣だけど杖、杖ったら杖、そんな喋るマジカルステッキ、カレイドレーヴァテインを爆誕させたのだった。
『そんなわけで私と契約して魔法少女……もとい、魔法青年になってよ!』
「断る」
『無慈悲ッ!それは角材!!後生だからお話だけでも聞いてくださらないッ!?』
地味にやばい世界でカレイドレーヴァテインが、自らを振るう有資格者として見出したのは、市立ムスペル学園に君臨する大番長、無慈悲・無愛想・無骨極まる青年、スルトであった。何度も何度もすげなくスカウトを断られるレーヴァテイン。話が始まらない危機に晒されたが、そこからなんやかんやあって登場したネオ・エッダの下っ端が眼帯の女学生をテキトーに引っ叩こうとした、その時であった。
「クク 所詮与太話、好きにするがいいと思っていたが……お前達はたった今、俺の敵と認識した。 魔法でも邪法でもいい。杖。俺に此奴らを薙ぎ払う火力を寄越せ」『アッハイ』
……スルト大番長に眠る素質、それはカレイドレーヴァテインを振るう『終末の化身』たるフィジカルの他には、そう。親愛なる眼帯の女学生を守りたいという『一途さ』であった。かくして街と眼帯の女学生を守るべく、リボンとフリルを身に纏い、無骨な剣を振るう魔法番長、プリズマ☆スルトさんが爆誕したのであった!!!
『ところで女学生さんとはどういうご関係で?』
「あの女は俺を認識していないが、俺はあの女を知っている。そんな関係だ」
『えっ、やだ、それスト……』
「なんとでも。俺はそれでもいいと思った。それだけだ」
『アッ、ごめんなさい、何か真面目(シリアス)な事情が』
「たまに同じシャンプー買うくらいでいい」
『マジかよダメだコイツ!!!』前回のあらすじ
グレイ、無事に予選を突破。
>予選通過の皆様はこちらへお願いします。
対戦カードを決めるくじを引いてもらいますので……。(紫式部が特設コーナーから呼び掛ける)
よろしくお願いします。(順番が回ってきたグレイが箱の前に立つ)
>はい、中に数字の書かれたボールが入ってますので取り出したら見せてくださいね?
わかりました。(ごそごそと箱の中に手を入れる)
>>強敵の少ない組に入れるといいね?私は何も出来ないので念でも送っておこう。(む~んと念を送るライネス人形)
あ、ありがとうございます……?
では……、これでどうでしょう?(白い7と書かれたボールを取り出す)
>白の7番ですね?(書き込み)
確認しました、出番が来たらお呼びしますのでしばらくあちらでお休みください。(待機席を指し示す)
ありがとうございます。(紫式部にお辞儀をして席に向かう)
>>さて……、どうなるかな?
拙だけでは少し不安ですが、ちっちゃいライネスさんの後押しもありますから大丈夫ですよきっと。
>>ふふ、信頼してくれてありがとう?
それと私の事はこれからはちゃいネスと呼んでくれていいんだよ?毎回ちっちゃいライネスさんは呼びにくいだろう?
……少し考えさせてください。(先程の事を思い出してまた少し顔が赤くなる)前回のあらすじ
くじ引きで対戦カードが決まるまでしばらく休憩。
そういえば一つ気になる事があるのですが今のうちに聞いておいてもよろしいですか?(もそもそとポーチから出てきたちゃいネスに声を掛ける)
>私にかい?もちろん構わないよ、何でも聞いてくれたまえ?
ちっちゃ、……ちゃいネスさんは元のライネスさんに比べるとなんだか振る舞いが少し違う気がするのですが……?ライネスさんより陽気というか……。
>それは私がオリジナルに比べるとテンションが高くて妙な事をしたりするってことかい?(グレイをじーっと見つめる)
そう……、なりますね?(目を逸らす)
>>ふふふ、気にしなくていいさ?実際その通りだからね?
なんせ私はオリジナルと違って体裁や時間を気にしなくていいからね?やってみたいと思った事を素直に色々やってみているのさ!!(グレイの膝の上でえっへんと胸を張る)
そ、そうだったんですか……?(とはいえ好き放題やってしまうと持ち主がわかっている分後で師匠やライネスさんに迷惑がかかるのでは……?)
>>その顔は後で周りに迷惑がかかるのでは?と思っているね?私だってそこは弁えているからね?心配はいらないさ?クックック……。(表情は変わらないがなんだか妖しい笑みを浮かべる)
はぁ……、とりあえずその仕草は今一つ信頼に欠けると思うのでやめた方が良いと思います。
>>うん……、忠告ありがとう。(たまーにズバッと言うよねキミ……?)…………あたたかい。
人間どもの流す血が、無様な阿鼻叫喚が、たまらなく熱を持つ。死に怯え、生に抗い、そうしてすべてを絶望に染めた表情が、心臓を沸き立たせる。たのしい。たのしい。そうでなくてはいけない。そうならなくてはいけない。人間と妖精、どちらからも恐れられる姿こそ、妖精國ブリテンの女王の後継に相応しい!
悪逆に生きよとお母様は言った。
だから、望まれるままに振る舞ったつもりだった。
脈打つ心臓は、自尊と歓喜、無慈悲と冷徹に満ちていなければならなかった。
あたたかい。
……それは、わたしの身体がつめたいからだと知らなかった。
ソラを舞う。……否、そんな美しいものではない。
要らなくなったガラクタが捨てられたに過ぎない。
瞼の裏よりもさらに遠いどこかで、知らないはずの誰かの顔を見た。
どうして忘れていたのだろう。
…………あたたかい。
遥かないつかの日、ただひとり、わたしのために泣いてくれたあの人のように。前回のあらすじ
待機時間中に雑談する二人。
>お待たせ致しました、全員のくじの結果が出ましたので一回戦のルール説明をいたしますので予選通過者の皆様は係員の誘導に従いお集まりくださいますようお願いいたします。(会場に紫式部のアナウンスが流れる)
>>おっと時間のようだね?私はまたポーチの中に戻っているよ。(ちゃいネス雪だるまフォーム再び)
はい、大会では何があるかわかりませんので落ちないように気をつけてくださいね?
>>>はいはい、白のボールを引いた人はこっちのルートねー?(係員のブーディカが手を振って誘導する)
>>おや、ブーディカ氏。
お疲れ様です、ブーディカさん、大会運営のお手伝いされてたんですね?
>>>やっほー、予選通過おめでとう!!嬉しいからお姉さんちょっとサービスしちゃおう!(グレイをぎゅっと抱きしめる)
ひゃあぁっ!?(予想外の行動に真っ赤になってフリーズする)
>>……ブーディカ氏、激励は大変有り難いのだけれどグレイにとっては少し刺激が強すぎの様子だよ?
>>>あーごめんごめん、これからが本番なのに動揺させちゃダメだよね?アハハ……。(苦笑)
でも個人的に応援はしてるからさ?頑張ってきなよ!!(グレイの頭をポンポンする)
……はい!ありがとうございます頑張ります!(ハッとした後笑顔でお礼を言って足早に進む)
>>ではまたお昼頃にお会いしましょう。(ポーチから片手だけ出して手を振る)
>>>うん、私達が腕によりを掛けて作った元気の出るランチを用意しとくから期待しててくれていいよー?
はい、楽しみにさせてもらいますね……!!(振り向いて笑顔を見せる)
>>>うん、いい笑顔だ!あれなら大丈夫そうだね?前回のあらすじ
大会の係員をしていたブーディカに激励をもらったグレイ。
指定された場所はここでしたよね?
>うん、他の参加者も集まってるから間違いないね。
あちらの方にも同じく人だかりが出来てるのはやはり引いたボールの色で何組かに振り分けられてるのでしょうか?
>恐らくね?まぁ詳しい事はもうすぐ始まる説明でわかるだろうね。
おっと、言ったそばから紫式部氏がステージに現れたよ。
>>予選通過の皆様、お集まり頂きありがとうございます。
これより主催者である清少納言様から一回戦のルール説明を行って頂きたいと思います、ではお願いいたします。(なぎこさんと入れ替わりにステージの後ろに下がる)
>>>うぃー!サンキューかおるっち!!まずは皆ー!予選通過おめでとー!やるじゃーん!
でもこっからが本番だから少し間が空いてたとはいえ気ぃ抜いちゃったらあっさり墜ちちゃうぜー?せっかくの大規模な大会なんで流れ星の如く一瞬で見せ場終わるとか無いように!!
>>あの……、今大会への熱意はわかりましたのでそろそろルール説明に移って貰えると助かるのですが……?(あわあわしつつ先を促そうとする)前回のあらすじ
なぎこさんの前置きが長い。
説明開始から数分後……
>……つー訳でルール説明終わり!あとよろしくぅ!
>>……清少納言様ありがとうございました、それではモニターにおさらいの為ルール一覧を映し出しますので今一度の確認の後開始地点に移動をお願いいたします。(紫式部の合図でステージのモニターにルール一覧が映し出される)
勝利条件
『・赤と白の二組に別れてそれぞれ簡易シミュレーターで再現された別のダンジョンを踏破しキーアイテムをゲットする。』
敗北条件
『・対戦相手の妨害やダンジョン内の敵の行動で運営費から踏破不可と判断された場合、または自身によるギブアップ。
・制限時間内に規定のクリア人数に到達しなかった場合残った全員が脱落。』
その他のルール
『・ダンジョンの道中で出会った対戦相手とは協力しても良いし妨害を仕掛けても良い。
・妨害は武器の使用は不可、相手に直接ダメージを与える魔術などは無効化される。(拘束や遅延系の効果のみ可能)
・キーアイテムは一人につき一つまで。(仮に二つ同時に手にしたとしてもうち一つが適用され勝者はダンジョン脱出扱いとなりもう一つのアイテムはその場に残される。)
・ダンジョン内の各所には門番がいくつか居り、倒すか相手が出してきた条件を達成するか相手の妨害を跳ね退けて通り抜けるかでクリアとなる。』
>>>うん、モニターのは大きく表示されてとても解りやすいね?
清少納言さんの説明はオーバーリアクション混じりで盛り上がりましたが内容が抽象的でしたからね……。(ぞろぞろと他の参加者達と並んで移動する)前回のあらすじ
モニターに表示されたルール説明が大きくて分かりやすかった。
観客の皆様長らくお待たせしましたー!
各選手全員が配置につく前にご挨拶!!
再び実況を担当するジャガーマンと!
>解説の刑部姫でーす……。
ダンジョン内の様子は各選手の側に待機するドローンからリアルタイムで送られます。
>参加人数多いので最初は画面分割されるのと赤と白同時中継だから多少観にくいけどちょっとだけ我慢してー?
少し進むと広い空間に出て備え付けの全体カメラ映像に切り替わり進んでる最中に何かが起きた時にその選手達がメインに映し出されるように切り替えられるようになってるんで迫力ある映像を期待していいんだ……ZE?
>クリア者や脱落者が出たらその分のカメラが停止するから後半はより盛り上がっていくだろうしねー?(というか盛り上がってくれないと困る!!)
お?どうやら全員スタート地点の扉の前についた様子です!
それじゃーいよいよ……!!第一回戦スタートぉ!!(ジャガーの絶叫と共に開始のベルが鳴り選手が一斉にそれぞれ目の前の扉をくぐり走り出す)前回のあらすじ
第一回戦いよいよスタート!
>グレイ、解っているとは思うがこの通路を抜けたら他の参加者に出会い襲われる可能性がある。
薄暗くて見辛いが今の私達は丸腰だからここを抜けるまでに何か使えそうな物を見つけられるようになるべく注意を払ってくれたまえ?
了解です……!(返事をして何かに気付きすっと立ち止まる)
>>……。(ガシャガシャと音を立てながら数体のスケルトンが暗闇から姿を現す。)
>スケルトンか、ダンジョンらしい定番の敵だね?
どうしましょう?狭い道ですが動きは緩慢なので隙間を通り抜けることは容易だと思いますが……。
>いや、見たところ大した事はなさそうだしぱぱっと倒して彼らの武装を拝借してしまおう!!ボロボロだが何も無いよりはマシだろう。
わかりました、それでは文字通り……蹴散らします!!(スケルトンに蹴りを入れて先頭の一体を倒す)
>>……!!(先頭が倒れてきた事で他のスケルトンもぶつかった衝撃でバラバラになって辺りに骨と装備が散らばる)
>よわっ!?まぁ最初だし楽でいいけどね?
とりあえずグレイ?その槍と盾を、ボロボロなんでそんなものをキミに持たせるのも悪いとは思うけど我慢して欲しい。(床に落ちた槍と盾を拾うように指示する)
お気になさらずに……、では行きましょうちゃいネスさん!(グレイは朽ちた槍と欠けた盾を手に入れた!!)
>ああ、慎重にね?前回のあらすじ
道中のスケルトンを倒して最低限の槍と盾をゲット。
スケルトンを蹴散らしつつ使えそうな物を拾いながら先に進むと奥に扉が見えてきた。
あちらの扉から光が漏れてきていますね?
>うん、恐らくあの扉の向こう側からが本番だろう。
あの扉の前に門番とやらはいないらしいが出た先で他の参加者が襲いかかって来ないとも限らない……。
警戒しつつ盾を構えてゆっくりと扉を開けよう。
はい、では開けます………!!(扉に手を掛ける)
ギギギ……と錆びついた扉がゆっくりと開いていく……
>>おお……!これは……!!
今までの薄暗い通路と違い空は明るく木々が生い茂っていますね……?ここは外なのでしょうか?(襲撃を警戒しつつ周囲を見渡す)
>いや空に見えるのはあくまでダンジョンの中に風景を再現しただけのようだ……。
だけどこれは好都合だね?
と……言うと?
>キミはアサシンクラスだから気配遮断を持っている、身を屈めてこの草や木々に紛れて走り抜ければエネミーに見つかる可能性を大分低く出来るだろう。
通路で慎重に進んだ分ここでいけるだけ一気に進んでしまおう!!
了解です……!!少し揺れますが我慢してください!(身を屈めて一気に走り出す)
>いぃともぉ!私のぅ事はぁ気にしなくてぇんりょなく行きたまうぇえ……!!(グレイの高速移動でポーチが上下左右にぶるんぶるん揺れる)前回のあらすじ
グレイ、本格的に行動開始。
こちら放送席~赤組・白組それぞれの参加者が全員個別ルートから脱出したとのことなので現状の順位の様子を見てみようかニャー?
>えーと現在の赤組トップはメリュジーヌ選手で白組はククルカン選手……、物凄い勢いで門番やエネミーを無視したり撥ね飛ばしたりして2位以下に大差をつけて進んでる……。(怒涛の勢い過ぎて刑部姫の画面を見る顔がちょっと引き攣る)
倒したエネミーや門番は一定時間後に復活するから直後なら後続にも有利な筈なんだけどこれだけ大差あるとねぇ~?
>流石は優勝候補と目された二人……、武器無しがまるでハンデになってないよね……。
賞品が賞品だからニャー?
上手いこと組が別れててよかったぐらい。
同じ組だったら下手したらお互い本気のぶつかり合いでペナルティ食らって両者脱落もあり得たかもにゃー?
>その分赤と白のそれぞれの組のカメラが二人のアップばかりになって他の参加者の様子がいまいち把握しにくいんだけどね……(確かに迫力ある画は撮れてるんだけど失敗だったかもこの仕様……。)
あーうん、後でちゃんと伝えとくねー?(カキカキ)
>誰に!?いや誰相手であっても困るんだけどね!?ってゆーか勝手に姫の心読まないで!?やーめーてー!?(涙目)前回のあらすじ
赤と白のそれぞれの一位が判明。
>ふぅ……、少し休もうかグレイ?大分距離も稼げたしね?(ちゃいネスが休憩を提案する)
そうですね、……ところどころ木や岩の破壊の跡や更地になった道が出来ていたので合間合間にそこを通る事で予想していたよりは手間取る事なくスムーズに進めましたね……。(目立たないように近くにあった木の陰に寄りかかる)
>うん……、当初の隠密行動の予定とはまた違う結果になったがまぁショートカットは出来ているから結果オーライということにしておこう。
こうして少し時間を取れているしね?
今拙達はどの辺りなのでしょう……?それなりに進んだとは思うのですが……。
>うーん、距離的に半分くらいは進んでる気がするんたがまだ門番とは一人も出会っていないからね?
もしかしたら本来の道とは違う場所を通ったりしてるから知らずに素通りしてしまっている可能性も無くはないね?
……もしかして拙達は単純に道を外れて迷っている可能性も?
>……破壊跡が奥に一直線だし開始前の説明からしてもここの一番奥にキーアイテムがある事は確かだからあからさまに迷ってはいないはず……。
……とりあえず先を急ぎましょうか?(休憩を終えて立ち上がる)
>……そうだね、何か目印か攻略に使えそうな物が見つかるといいのだけれどね。
はい、それと他の参加者の方もそろそろ何か仕掛けて来る頃合いかと……。
>そこは上手く捌くか協力関係に持っていければいいのだけれど……、まぁなるようにしかならないか。
キミをの判断を信じるよグレイ。
はい、ありがとうございます。
>>ふふふ……。(そんな一人と一体のやり取りをみつめる怪しい影)前回のあらすじ
グレイ、少し休憩を取る。
ククルカンの破壊跡を辿り進んでいくと……
……!ちゃいネスさん!向こうに渡るための橋が落ちています……!(進んだ先にあった谷を繋ぐ吊り橋が落ちているのに気づく)
>ああ……、その様だね?
先に進んだ者の妨害かはたまた何かの衝撃で千切れたかこちら側からでは判別出来そうにないね?
どうしましょう、準備をすれば跳べない距離ではないと思いますが……。(前方と周囲を確認する)
>いや、時間が掛かる上にもし失敗したら即リタイアだ……ここは安全を取って多少ロスにはなるが別の道を……。
>>どうやらお困りのご様子ですね、良ければ力をお貸ししましょうか……?(グレイの背後の草むらから声がする)
……っ!?(咄嗟に横に跳んで草むらから距離を取る)
>……提案はありがたいがとりあえず姿を見せてくれないかい?詳しい話はそれからにしよう。
>>(あっ……、これ警戒されてるやつだ)しょ、少々お待ちをっ……!!(がさがさ)前回のあらすじ
草むらから何かが飛び出してきた。
>お、お待たせしました……!!
>>『どうもお騒がせしました……。』(草むらから慌てた呼延灼と気まずそうなエンが出てくる)
こ、呼延灼さん……?
>>>君達だったか……。(じー)
>>『(まだ警戒されてるよ?)』
>そ、そんなに警戒しなくて大丈夫です!!あなた達に協力したいというのは本当ですので!?(ちょっと涙目)
はぁ……、それは助かるのですけれど。
>>>ちょっとタイミングが良すぎる気がするのだけれどね?これは君達の仕業だったりするのかい?(吊り橋の方を見ながら)
>>『いえ、違います自分達じゃありません!……疑われても仕方ないタイミングだとは思いますが。』
すみませんすみません!本当にそれは私達の仕業じゃないので!!私達は気配遮断を駆使して他の方のピンチにカッコ良く登場してサッと助けて誉めて貰いたかっただけでぇ!(キラキラ……)
わぁっ……!お、落ち着いてください!?呼延灼さん!!とりあえず水をどうぞ!!(水を持って駆け寄る)
>>>あーすまない……、申し訳無いことをしてしまったようだもう疑わないし責めないから話をきかせてくれるかな……?前回のあらすじ
色々あって呼延灼が退去しかける(いつもの)。
>ゴクゴク……(水を飲む)
ふぅ……、ご迷惑おかけしました……!!
>>『本当すみません、色々と……。』(エンが申し訳無さそうに頭を下げる)
>>>……それじゃ急かして申し訳無いがそろそろ提案を聞かせて貰いたいな?
元々制限時間があるし何よりキーアイテムが残っていなければ意味がないからね?
>は、はい!ではぱぱっといきましょう!!
来い!踢雪烏騅!!(叫んで愛馬を召喚する)
>>>>ブルル……。(呼延灼の隣に馬が出現する)
……!(突然現れた馬の迫力に少したじろぐ)
>>>そういう事か……、この馬に跨がってこの谷を乗り越えようというんだね?
>仰る通り……!!(先に言われてしまった……!!)
でも良いんですか?馬を使ったりしても。
>!そこは多分問題ないでしょう、ここでハッキリ禁止されているのは武器の持ち込みと他の参加者に対する直接攻撃です。
>>『でもダメージ無しの拘束は仕掛けられるので目立つし的が大きくなるのでここぞというところだけで使用します、側に待機ではなく召喚なので魔力も消費しますしね?』
なるほど……。(頷く)
>では無事納得いただけたようなのでお乗り下さい!さぁ早く!!でないと私の見せ場が短くなるので!!(踢雪烏騅の背に飛び乗りグレイに手を伸ばす)
は、はい!ではお願いします……!(呼延灼の手を取る)前回のあらすじ
遂に呼延灼の見せ場が始まる。
用意はいいですか?振り落とされないようにしっかり掴まっているようにお願いします!!
>は、はい……!!(呼延灼に抱き抱えられる形になっているので少し恥ずかしくなる)
>>私もグレイに掴まるから問題ないよ、では勢い良く行ってくれたまえ!
ここに至るまでに結構な時間を使ってしまったからね?
では……!駆けよ!!踢雪烏騅!!
>>>ブルルル……!!(一旦後ろに下がり距離を取って勢い良く向こう岸に向かって飛び出す!!)
>っ……!凄い風です……!(呼延灼に身を寄せつつフードとちゃいネスのポーチを抑える)
ふふふふ……!!(嗚呼……私今輝いています……!観てくださっていますか?マスター!!この大会が終わったら周りの助けになり大活躍したこの呼延灼を沢山誉めてくださって構わないのですよ……!!)
>>>>『(まだ終わったわけでもないのに恍惚の表情を浮かべてる……、今は良くてもこの後大丈夫かなぁ?)』
さあさあ向こう岸に着きましたがこのまま行けるとこまで行きますよ!!疾れ!!!我が愛馬!踢雪烏騅!!何処までも!!
>いえ、何処までもは流石に困るのですが……!!適当なところで下ろしてくださいっ……!前回のあらすじ
煌めいて呼延灼。
テンションの上がった呼延灼が岸を渡った後もぐんぐんと進ませた結果……
……!止まれ!!踢雪烏騅!!(前方の何かに気付き突然停止させる)
>>……ッ!!(呼延灼の命に従いピタリと止まる)
わわっ!?こ、呼延灼さん?(驚き呼延灼を見上げる)
>……すみません、あわよくば一気にクリアーといきたかったのですがどうやらこの先には特殊な仕掛けが施されているようで踢雪烏騅で進めるのは危険のようです……。
>>ようやく止まったか、一気に進めたとはいえかなりのスピード出して飛んだり跳ねたりしてるから揺れが酷かったね、大丈夫かいグレイ?(ちゃいネスがグレイを見上げる)
はい……、だ、大丈夫です……。(よろよろしながら降りる)
>申し訳ありません、今は少しお休みください。
ここから先にはこの罠を仕掛けた何者かによる……、恐らく最後となる関門が待ち受けているのでしょうから態勢を整えなくては。
は、はい……!ではなるべく早く整えますので……!新選組二番隊・隊長、『我武新』永倉新八。
かの人はべらぼうに硬派で、しかして朗らかな、なるほどなるほどTHE・益荒男という英霊である。顔怖いからバーサーカーだけど。顔怖いから。
「永倉さんや」「ン?」「永倉さんや、これではレポートが進まないよぉ」
マッシヴ、かつなんたる暖かなバックハグであろうか。肩口で猫様の三角耳がぴこぴこしている。
かの有名な猫化特異点において、破茶滅茶に呪いを引っ被った永倉さんがこれである。
普段は『いや無理!無理ッッ!色んな意味で見せらんねぇよこんなん!!』とか真っ赤な顔で散々マスターから逃げ回るくせに、急に来てなんかこう、なんかこう、むぎゅっとされているので、まるで猫化特異点のレポートが進まない。
「いや、いやさァ、最近構ってやれなかったなぁー、と思ったら、こう、うん」
「さ、さいですか、い、いひひ、いひはははは」
猫猫しい永倉さんはもごもご首筋辺りで喋る。べらぼうにくすぐったい。本人はまったく気づいていらっしゃらないが、振る舞いが完全に『PCやゲームやってると、お前わたしに構えよと立ち塞がる猫様』のソレである。
「ふははは、し、しばしお待ちを、書き終わったらシミュレーション行きますんで」「いんや、いい」 「えっ?」「今日はここでいい」
ぐるり、と白い尻尾がお腹らへんに回る。……あぁ、猫様、にゃがくらさんや。
今日は、2人ぼっちでいたいのですね。
「しかしすんません、にゃがくらさんや、やはりレポートが書けませぬ」
「誰がにゃんこだ、いやまぁ、半分そうだけど。
そぉかそぉか、んじゃ頑張れ」「殺生ッッ!!」────鬼に遭うては鬼を斬り、人に遭うては人を斬る。
飛沫いた血が静かに心の水面を揺らし、また平らかになる。
まるで獣と変わらない。異なる点を挙げるとすれば、飢えのためではないということか。生きる以上、何かしらを喰らわねば生きられないというのに、たった今斬ったそれらは、喰らうための肉ではない。
白刃が鮮血を滴らせる。
傍の空き家が、月光の影を足元に伸ばす。
月に、見られている。
眩しい月だった。昼間の陽よりも鮮烈に、だというのに目も醒めるほど冷ややかに、すべてを見通す光を放っている。
滴る刃を提げたままに茫洋と天を仰ぐ。
──佳い月だ、と思った。
美しいよりも、ただ『佳い』とだけ思った。どのように、と問われれば答えに迷う程度には、曖昧模糊とした感覚だ。それこそ肉塊を斬り伏せる理由のように。──八百八町を守る、とは、随分と耳触りの良い言い分に思われた。
冴えた皓い光は、昏く持ち上がる口角を見逃さなかった。
「……………………。……これは、一体……?」
「ごっめーん。ちょっと君の記録を見てて、インスピレーションが湧いちゃってさ。それっぽく作ってみただけ。イメージビデオってやつ?」
「いめえじ……貴殿には、俺がこのように?」
「違うってば、だからイメージだよイメージ! 日本のサムライときたら、こうすぱっと一刀両断! みたいなイメージ、あるんだよ。カルデアのサーヴァントはたまに演劇とか映画とかやったりするし、いつか君にも声がかかるかもしれないね」
「……………そういうものか。しかし俺はそういった経験が皆無だ、きっと役には立たぬだろう」前回のあらすじ
いよいよ最終関門へ。
お待たせしました、行きましょう。(グレイが回復し立ち上がる)
>ええ、では私の後ろからついてきてください。
それと罠を弾くなど私の動きが激しくなると予想されますのでエンをお願いします。(エンをグレイに差し出す)
わかりました、エンさんは拙がお預かりします。
>>『ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。』
>>>うむ、一人用なので狭いが私と一緒にこのポーチに入るかね?大分密着することになるが……。
>>『い、いえ!!落ちないようにしがみついてますのでお気遣いなく!?』(慌ててブンブンと手を振って断る)
>>>フフフ……そうかい?残念だよ。(アヤシイ笑み)
>(うう、エンとあの人形が私を蚊帳の外にしてなんだか妙な雰囲気に……、ですがここはまだ私の見せ場!!切り替えていかねば!!)では進みましょう!私から離れずついてきてください!!いざ最終関門突破へ!!!(自分を鼓舞する)
はい、頼りにしています呼延灼さん!(少し呼延灼の扱いに慣れてきたグレイ)
>いざ!いざ!(鉄鞭代わりの細い木の枝を両手に持って先頭を進む)前回のあらすじ
はりきり呼延灼、いざ!出陣!!
ガタッ……ビュッ(罠が作動し石が飛んでくる)
>ふっ!!シュシュシュン……!(木の枝を鞭のようにしならせ投石を左右に弾く)
全部弾き飛ばしたつもりですが大丈夫でしたか?(後ろを確認する)
はい、おかげさまで拙達には石は届いていません!
>ならばよかった!改めて言っておきますがなるべく事前回避する方向で行きますがこうなる時もありますので私の前には出ないように!
>>いやー、本当に頼りになるね?このいやらしい配置の罠をくぐり抜け私達の安全まで考慮してくれているのだからね!その調子でお願いするよ!(今のうちに……、グレイちょっといいかい?)
(……?どうしたんですかちゃいネスさん?呼延灼さんに聞かれてはまずいことでも?)
>>(いや、そういう訳じゃないよ?すぐ側にエンもいるしね?単に彼女の集中の妨げにならない為の措置さ。)
(そうでしたか……、それで拙に何か?)
>>(うん、この罠を仕掛けた者について心当たりがあるからもしそれが正解だった場合その攻略法を君達に伝えておこうと思ってね?)
>>>(『自分も聞いて良いのですか?』)
>>(勿論だとも、呼延灼が体を張ってくれているのにこちらが何も提供しないのではアンフェアだからね?余裕が出来たら呼延灼にも伝えてくれたまえ?)
>>>(『わかりました。』)
>>(では時間がないので手短に話すが二人ともキチンと頭に入れておいてくれたまえよ……?)前回のあらすじ
呼延灼が頑張ってるうちに作戦会議。
呼延灼に守られつつ無事最奥へと到達
>フゥー……、此処まで辿り着いたか、まずはご苦労だったと言っておこう。(億劫そうに立ち上がり埃を払いながら)
やはり……、ここを守るのは師匠なのですね?(目を伏せる)
>>いや本人ではなく性格や行動パターンをインプットしたAIだろう……。
あの出不精で疑似サーヴァントになっても他よりひ弱な部分の目立つ兄上がこんなところにわざわざ出向く訳がない!!(断言)
>……(言いたい事は山程あるが)その通り、私はここを守るために用意されたAIだ。
>>(ちっ、本物兄上ならばもっと長々とぐちぐち言って多少の隙が出来る可能性もあっただろうに……流石は(恐らくダヴィンチ製)高性能AIといったところか……。)
>>>ではやはり貴方が最後の門番ということで……?(呼延灼が確認しつつ構える)
>そうだ、正確には複数あるルートの一つの最奥を任されている。
おまえ達の目的の物は私の後ろにある、私を倒すなり出し抜くなりして『あれ』を手にすればお前達の勝ちだ。(後ろの祭壇に置かれているオーブを見えるように少し体をずらす)
あれが……!!(オーブを確認して不意に力が籠る)
>とは言うものの来るのならば早い方がいい。
合格数は全ルートで共通だからな、ここのオーブが残っていようと他のルートの参加者が自分のルートでオーブを手にしてしまえば君達はその場で脱落となる可能性も出てくる。
>>ご忠告痛み入るよ、それじゃグレイ!呼延灼!!早速行かせてもらおうじゃないか!!(事前に話した作戦を忘れずに!)
『はい、行きます!!』(ちゃいネスの号令に合わせて二人同時に駆け出す)前回のあらすじ
最後の門番ロード・エルメロイ二世(AI)をなんとかしよう!!
※ここから先は決着までの間グレイ達による視点だけではなく放送席の実況と解説視点からもお楽しみください
さあ、いよいよ第一回戦も終盤に入り今注目の的となるのは白組の呼延灼&グレイチームVS門番AIだー!!
>まだ他のルートの参加者や同じルートで両者の戦いの隙を突こうと様子見してる参加者もいないとは限らないから出来るだけ速攻掛けないといけないの大変だよねぇ……。
姫だったら冷静に状況判断出来ないかも……。
んー、速攻決めたい挑戦者チームとそれをわかっていて当然ゴール付近にも罠もたんまり張ってあってさらに本人の臨機応変な対応っぷりで攻めあぐねてる様子だにゃ~?
>でもなんか作戦ありそうな感じだったし?期待しちゃうよね。
>>とはいえかの名軍師諸葛孔明殿(の疑似サーヴァントのAI)の相手となります故ここは奇策冷血を以て挑まねばならぬでしょうな?例えばどちらかを犠牲にするなど……。(いつの間にか放送席に混ざっている陳宮)
>でもあの二人と人形達じゃなかなかそういう割り切った作戦には……、って何でここにいるのぉ!?誰かぁー!!放送席に不審者が紛れ込んでまーす!?(電話で係員を呼び出す刑部姫)「いや怖……猫の呪い、怖っ……」
『言いながら人をもすもす撫でてんじゃあねェよ』
前回の不意打ちのトキメキ☆にゃがくらさんから早3日。
まさかの呪いが二枚刃であり、永倉さんは猫耳サーヴァントから猫様サーヴァントに悪化(しんか)したのであった。医務室の諸氏曰く、処置があと2時間遅かったら知能ごと猫ってたらしい。呪いってコワイ。マスターは改めてそう思った。
『…… おいここ、どうした?』「はて?」
永倉さんの病状が悪化した瞬間に彼を抱えて全力疾走して気づかなかったが、手の甲にまあまあなサイズの打ち身ができていた。おそらくは、なんか移動の時にテーブルだか荷物だかにぶつけたのだろう。
「いやまぁ、そんな大変な怪我とかじゃないから」
『んな訳ないだろ、んな訳。あぁ、もう、こんなんお前に作らせて……自分が情けないったらねぇや』
労るように、永倉さんはマスターの打ち身に今はだいぶ可愛らしい手のひらをあてがう。
もちもちふさふさした感触が絶妙にくすぐったい。
「うひゃあ、かわいい(いやいや、マスターがね、やっぱこういうのはしっかりしないとね、いけませんから)」
『言葉が何もかもひっくり返ってんじゃねぇか!!』
オッケー龍飛剣。部屋に響くほどスパァン!!と勢い良く壬生狼にゃんこの肉球が、マスターのほっぺたに痕をつけていく。
『あ"っ……!?すまん、つい。大丈夫か』
さすさすもちもちとほっぺたに大変に魅力的な振動が伝わる。さっきそれでマスター心の声が暴走しかけたんですが、にゃがくらさんたらわかっていらっしゃるのだろうか?
『……うっかり猫パンチしてなんだが。半分くらいジジイやってたからかな、お前さんにはこう、なんだ……健やかににいてほしいんだ』
「さ、さ……さようで」
むぎゅっと、ざらざらと、ほっぺたに良いけど良くない感触がする。にゃがくらさん、にゃがくらさんや、それでよろしいのですか?
マスターは打ち身よりも何よりも、そいつで心臓が爆発しそうです。前回のあらすじ
放送席に招かれざる不審者闖(陳)入。
>やはり兄上……、いや孔明殿の仕掛けた罠を突破するのは用意じゃないね?
(そこは言い直さずとも良いのでは……)壊しても次々に新しいのが出てくるのでなかなか近づくチャンスが……。
>やはりあの作戦に打って出るしかないか……!グレイ!
呼延灼に合図を!!
わかりました……!!(作戦の内容に少し迷いつつも決意して呼延灼に合図を送る)
>>おっとー?グレイ選手がなにやら変わった動きをし始めていますね?
>>>何かの合図送ってる様にも見えるしここから作戦スタートかな?
>>>>(あの動きは……!)了解しました!(自らの姿を笠とマスク装備の1臨へと変化させる)
>>>>>どうやら何か仕掛けるつもりのようだな……、ではお手並み拝見といかせてもらおうか?(二人の変化を見て眉間に皺を寄せつつ警戒を強める)前回のあらすじ
事前に練っていた作戦に打って出る事にした呼延灼&グレイチーム。
踢雪烏騅!!(愛馬を召喚し即座に跨がる)
>ブッフ……ブルルルル……!!(状況を察してか既に興奮状態)
>>お~っと!?呼延灼選手愛馬を召喚しこれに跨がったー!
ここから一気に攻め立てるのかー!?(迫力ある画にジャガーの実況に熱が籠る)
>>>……。(わざわざ魔力を消費しての召喚、更に高速移動により設置した仕掛けを作動させる確率が上がり不利が生じる事を省みぬ行動……、さてどう来るか?)
駆け廻れ!踢雪烏騅!!(怒涛の勢いで周囲を駆け廻る)
>>うーわっ……作動した罠の振動や馬が駆け回ったせいで砂煙が立ち上って画面が見えなーい……!!なんという実況泣かせ!!
>>>>でもこれで視界悪くなってるし事前に決めた作戦なら大分有効ではあると思う……!
……このくらいは相手も簡単に予測出来るだろうしここからがどうなるか……だけど!!(ちょっとわくわくしてきた刑部姫)
>>その盛り上がるだろう場面が全然見えないから本当実況泣かせだー!うおぉ~ん!!(実況のジャガーマン魂の雄叫び)とある日カルデアの食堂にて──
よぉ嬢ちゃん、休憩中んとこ邪魔しちまうがちょっと相談に乗っちゃくれねえか?
>んー?いいよ、どしたの永倉さん。(もぐもぐ)
わりぃな、実はよここのガキどもの事なんだがよ……?
>ガキ……ってナーサリーやサンタリリィ達の事?
なんかやらかした?
いや、そういう訳じゃなくてよ?
……儂と目が合うとビビって走って逃げるのがちらほらいてよ?
>あー、顔怖いもんね?永倉さん。(ズバッと)
うるせぇ!!
……いやわりぃ、儂はそんなつもりはねぇんだがガキどもから見りゃそう見えるんだろうな……。
つってガキどもがパニクって走って逃げるのを見過ごす訳にも行かねぇだろ?周りがあぶねえからな。
儂と目が合ってもガキが落ち着けていられるなんかいい方法とか知らねぇか?
>うーんそうだなぁ……、お?(周囲を見渡すとたまたまアイスを食べにやってきたスカディが目に入る)
>>……む?(マスターと目が合う)
>(ちょうど良さげな神がいた)おーいスカディ様ーアイスおごるからお願い聞いて欲しいんだけどいいー?(手を振ってスカディを呼ぶ)
>>全くお前というやつは………、女王たる私を物で釣って呼びつけよう等と気安さが過ぎるぞ……?(ため息をつきつつマスターの前の席に座る)
(メニューを開いて)ではこれを……、特大サイズで。(何種類かあるデコレーションアイスの中から好みの一つを選ぶ)
……選ぶ眼が真剣(ガチ)だったなこの姉ちゃん……。数十分後……
>ふぅ、とても良いアイスで満足したぞ。(でっかい空になったアイスの容器を前に満足げに頷く)
……。(すげえなこの姉ちゃん、茶碗にドカ盛りの飯ならともかくあの量の氷菓子は儂にはとても食えそうにねぇ……。)
>それで?私に願いとはなんだ?
>>あ、そうそう!かくかくしかじか(説明中)
……という訳なんだけどスカディ様なんとかできないかな?ルーンでちょちょいと永倉さんの霊基を変えて子供にも親しみやすくするとかさ?(指をくるくるさせる)
おいおい、そいつぁちょちょいで済ませられるモンなのかよ……?
>うむ、承った。
やれんのかよ!?スゲぇ姉ちゃんだな……!!
>>神話の時代の魔術が得意な女王様だからね?
>女王たるものそのくらいは出来て当然だぞ?ふふん。(どやあ)
はぁ~儂には魔術ってのはよく解んねぇが神サマ達の時代で女王サマやってたってのは伊達じゃねえってことだな?
んじゃわりぃけど一丁頼むわ?
>うむ、任せておけ。
>>それじゃここでいきなり永倉さんが変わったら目立っちゃうから一旦場所を移動しよっか?前回のあらすじ
実況泣かせの砂煙で画面がみえない。
シュッ!!(砂煙をかき分けて飛んできた何か細い物体が門番の肩を掠める)
……ちっ!!飛び道具か!!(単純な攻めではあるがこちらは視界不良の中罠は設置してあるとはいえどこから仕掛けて来るか気にしなければならないのは少し面倒だな……、やり方を変えるか。)
>(作戦通りならあちらで門番を牽制して足止めしてくれているはず……!今のうちに出来るだけ奥へ……!!)
ガラガラ……!(呼延灼の頭上から突然の落石)
>なっ!?(そんな!落石系罠が届くような場所ではないはず……!くっ間に合え!!)
そこだ!(馬の着地の瞬間を狙い事前に浮かべておいた鏡から一筋の光弾を飛ばす)
>>ブルルッ!?(足に光弾が当たり前のめりに体勢を崩す)
>しまっ……!くぅぅっ!!(愛馬の背から放り出され勢いよく地面に激突しながらごろごろと転がる)
手応えあり、その勢いではすぐには立ち上がれまい。
そちらが飛び道具に頼るのならばこちらもやり方を変えさせてもらった悪く思うな。(呼延灼に追撃を掛けようと腕を上げる)
シュッシュッ……ブゥン!!(少し薄くなった砂煙の奥から先程の細い物体の後に円状の物体も飛んでくる)
グレイ、仲間がやられて動揺したか?
先程より煙が晴れてきている上に動きが単調になっているぞ?これならばいくら私でも簡単に避けられる……!!(左右に避けつつ飛んできた方向へカウンターで鏡から光弾を飛ばす)>>913の続き
……てな事があってよ?その結果が『これ』よ。
まあ女王サマからすりゃこの状態はうっかりで一時的なモンらしいんだがな?(回想を終え猫獣人になった自分の顔を差す)
>あっはははは!!(沖田さん大爆笑)
>>いや沖田ちゃんちょっと笑いすぎだって……?
コイツ戻ってきてからずっと笑いっぱなしでしょ?(呆れる一ちゃん)
>>>そうだぞオリジナル、モフモフだぞ?これはいいものだモフみ。(全身モフモフになった永倉さんに抱きつくまじんさん)
ええい、そんな薄着で男にベタベタくっつくんじゃねぇっての!?(猫の顔が真っ赤になって暴れる永倉もといにゃがくらさん)
>>>>まぁまぁ落ち着いて、ちょうどおでんが出来たからこっちに来て食べたらどうだい?(奥からおでんを持って山南さんが現れる)
>>>む、出来たか熱々のおでん!!いただきます!(にゃがくらさんから離れてシュババとおでんを食べに席につく)
やけどしないように気をつけるんだよ?
それで?話は聞こえていたけどマスターと女王様の姿が見えないけどどうしたんだい?先程言ってたうっかりとやらと関係あるのかな?(まじんさんににこやかに声を掛けながらにゃがくらさんに先を促す)
世話かけてスンマセンした、山南先生……。
>あはははは!!すみません山南さん!水ください水!!(ずっと爆笑中で疲れて水を要求)
沖田ァ!!テメェいい加減落ち着けや!?いつまでツボってんだ!!(猫顔で威嚇)
>ちょっとー!その顔近づけないでくださいよーあははゴホゴホ……ゴフッ!?(笑いすぎてむせる)
>>あーもう!お前らはさぁー!?ジェットどこよジェットー!?前回のあらすじ
門番本気モード突入で呼延灼大ダメージ&グレイピンチ。
……くっ!!(飛んでくる光弾を辛うじて避けるグレイ)
>どうやら避けたか……、だが次はどうかな?(鏡を増やし更に光弾を放とうとする)
……そこです!!(門番の周囲の鏡から光が見えた瞬間、事前に集めておいた踢雪烏騅が踏み砕き小さな破片になった石の礫をまとめて投擲し術の発動を妨害する)
ぴしっぴしぴしぴし……(無数の細かな礫が門番を襲う)
>くっ、ぐぅぉおお……!!(ぴしぴしと鏡と身体中を当たる小石にガードを余儀なくされる)
(なんとか隙が出来ました……!これならば……!)すみません!(用意しておいた二本の棒に紐を通した片方を門番の足目掛けて投げつけ巻き付ける)
>そう来たか……!ごはっ!!(意図に気づいたその時には既に足を引っ張られて地面にひっくり返され次の瞬間グレイが覆い被さり両手を押さえつけたマウントポジションを取られる)
これで動きは封じました!ここまでです……!!師匠(のAIさん)……!!(なんとか上手くいきました……!!)前回のあらすじ
門番の動きを封じることに成功したグレイ。
>ここまでは見事だと誉めておこう。(組み敷かれたまま淡々と誉める)
あ、ありがとうございます?(やはり師匠と行動は似てはいますがこういう場面での対応は違うみたいですね……?)
>さぁ、遠慮はいらん。
このまま止めを刺して私を一時機能停止に追い込むがいい。
そ、それは……。
>どうした?何を躊躇う必要がある?私を一時行動不能にしてもすぐに復帰する予定に設定されているががその間に君自身がオーブを確保しなければ勝てないのだぞ?
身内に似ているという理由でこれまでの努力て得たチャンスをふいにする気かね?
……奥のオーブをみたまえ。
……っ!先程よりもオーブの数が減って……!?(視線の先に5個は並んでいたはずのオーブが今は2個しか無くなっている)
>>くっ……!!(よろよろと奥へと向かう呼延灼)
>その通り、見ての通り呼延灼はまだ完全復帰出来ておらずまだたどり着けていない、つまりあれは他のルートの者が取ったオーブの分が連動して消えたという事だ。
もはや一刻の猶予もない……そして今ここに集った君たちの勝ちの芽は完全に絶たれる
『偽・石兵八陣』!!(門番の叫びと共に巨石が降り注ぎ周囲を囲う)
そんな……これは!?くうぅっ!?(体が……痺れて……?)
>>体が……!!(祭壇まで後少しのところで膝をつく)
>あくまでも英霊を模したAIである私には本来の宝具の発動までは不可能……、だが極短時間のスタンの効果だけに絞れば再現は不可能ではない。
もっと早く決断していればこれの発動は防げたというのに……、残念だよレディ。(自らに覆い被さったまま動けなくなったグレイを一瞥する)沖田さんの騒動からしばらく後……
>お邪魔しまーす、永倉さん待たせてごめんねー?(マスターがやってきた)
おう、よくきたな嬢ちゃん!女王サマの様子はどうだ?
>うん、ただの犠牲だからそんなに問題ないよ?今は医務室で寝かせてもらってるけどしばらくしたら目が覚めるでしょ。
そうかい、ならいいんだがよ……。
突然予想外にこんな姿になっちまってついカッとなって女王サマに凄んじまったからな……後で詫び入れとかねえとな?(バツが悪そうに猫髭を弄る)
>>ご苦労様、マスター。
話は聞いたよ?今回は永倉くんが迷惑かけてしまったようで……、よければお茶をどうだい。(山南さんがお茶を差し出す。)
>あ、ありがとうございます。
ずずー……(お茶を飲む)ところでなんで沖田さんはあっちで水着でおでん食べてるの?なんかの罰ゲーム?
>>>あはは、お気になさらず?おでんはたまたま出来たのあったから食べてるだけですし?
>>>>私が分けてやったぞ!おでんの独り占めは良くないからな!(ふんす)
>うんうん、偉いねーまじんさん。
>>>>マスターもおでんどうだ?新撰組特製おでんウマイぞ?(串に刺さったおでんを差し出す)
>おでんはいいよー、ありがとうね?
こっちでちょっと永倉さん達とお話するけど二人ともこっちの事は気にせず食べてていいからね?(まじんさん達に笑顔で手を振る)
>>>>む……、そうか?ではマスターの分まで堪能させてもらう!!(真剣な顔でもぐもぐ)
>それじゃ本題に入ろっか?
おう……。(嬢ちゃん沖田の扱い手慣れてんなぁ……?)>>918の続き
>そんで永倉さんの相談の話なんだけど……。
その事だがこうなっちまったからにゃあ一旦仕切り直しに……。
>大丈夫!明日シミュレーターに子供達呼んであるからねね!(いい笑顔で)
はあぁー!?なんだそりゃ!?
この面でガキ共に会ってどうしようってんだよ!?ビビらせるだけじゃねえのか!?
>えー?見た目は加齢による渋さに加えて可愛さもある老猫って感じになってるし子ども達も普段より取っつきやすそうで永倉さんの内面知ってもらえるいいチャンスだと思うんだけど?
おい斎藤よぉ……、今の儂って可愛いのか?(横に座ってる一ちゃんに尋ねる)
>>……んなこと僕に聞くんじゃねえよ?山南さんはどう思います?(山南さんにバトンタッチ)
>>>えっ!今度は私かい!?えっと……、顔は確かに普段より親しみやすさは出てると思うからもし子供達に会うのなら服装を変えたらいいんじゃないかな?
流石に肌着と腹巻きの普段着じゃちょっとね……?(苦笑)
>そうそう、やっぱりビシッとキメてかないとね?
つってもよぉ?全身が毛皮で覆われちまったせいで脱げねえんだがよ?(パツパツになった肌着の袖の部分を上に引っ張りながら)
>それなんだけど隊服の予備とかない?アレなら今の服脱げなくても上から羽織れるし何よりカッコいい!!
>>ふむふむ、なるほどそれならば確かに厚着の不自然さも隠せるし何より新撰組により深く親しんでもらうアピールになるかもしれないね?
もしこれが上手くいったら更なる展開も視野に入れて……、土方君にも戻り次第提案しておこうかな?(なにやら今後の事を思案し始める山南さん)前回のあらすじ
止めへの躊躇いかグレイに更なる危機を招く。
場面は変わって再び放送席視点へ。
おっとーようやく砂煙が晴れてきました!!果たしてあちらの状況はどうなっているのかー?
>ちょちょちょっ!?どういう事!?どういう状況!?(門番に覆い被さるグレイが見えた瞬間前のめりになって大興奮しメモを取り始める刑部姫)
いや、落ち着け?ちゃんと状況解説して?仕事放り出して趣味に走るのジャガーヨクナイと思うわけ?まだ一回戦終わってないのよ?(マジトーン)
>はぅっ!?いつもおちゃらけてる人にマジレスされるのキッツい……!!'ごめんなさい姫が悪かったですぅ……(涙目)
まーとりあえず大会終わった後にでも改めて聞きにいったらいいんじゃない?
というかなんでそうなったかよくわかんないけど皆すぐには動けないみたいで制限時間が残り少なくなってきたニャー……。
>こっからなんとか逆転の目があるのか、それとも他のチームに取られたりタイムアップしちゃうのか……なかなか難しい状況だね……。(ここまで来たら勝って欲しいけど運営側が特定の参加者に肩入れするのはあんまり良くないよね……、黙っとこ。)
>>くっ……!(痺れに苛まれつつもなんとか起き上がろうとするグレイ)
おーっと!グレイ選手!!最後まで諦めずなんとか起き上がろうとしています!!頑張れ!!頑張れ!!勝ち残れー!!
>……!!(えー!?そんな私情丸出しな応援でいいんだ!?)>>919の続き
翌日……
>こんにちはー、準備出来てるー?(マスターが元気良く挨拶しながら新撰組頓所(仮)にやってくる)
>>やぁいらっしゃいマスター、元気で何よりだね?
今日は永倉くん達をよろしく頼むよ?(柔らかな笑顔で山南さんが出迎える)
>山南さんこんにちは、それで永倉さん達は?姿見えないけどまだ準備中?(キョロキョロと辺りを見渡す)
>>うん、今は斎藤くんに手伝ってもらって着替えているんだけど……?
ああ、ちょうど出てきたみたいだね?
おう、待たせたな嬢ちゃん!!(浅葱色の羽織りと隊服と鉢金でバッチリ決めたにゃがくらさんが奥から出てくる)
>おー!やっぱり新撰組の格好って格好いいね!(パチパチ)
クカカカ!若ぇ姿の方ならいざ知らず!まさかこの歳の状態でましてや猫の姿でまたこの格好する羽目になるとは思わなかったがな?いざやってみたら悪くねぇ!(豪快に笑い飛ばす)
>>>いい気になっちゃってまぁ……、そんな気に入ったんなら次からは一人で着替えて欲しいんだけど?(呆れながらにゃがくらさんの後ろから出てくる一ちゃん)
儂だってお前なんかにゃ借りを作りたかねえがよ?この手じゃ仕方ねえだろ?これからが本番だってのに爪で引っ掻けて破く訳にもいかねぇしよ?(爪と肉球のついた猫の手になった自分の手を見せる)
>>>まぁそうだけど……、お得意の気合いでなんとかなんないわけ?
はぁ?気合いだぁ?そういやこの姿になってから気合い入れて試したことねぇな……、おっしゃ!!いっちょやってみっかぁ!!
>>>あ、やるんだ?(いや気合いでホントにどうにかなったらそれはそれでアレだけどさ……?まぁいいか新八だし。)前回のあらすじ
諦めないグレイに思わず放送席も熱狂。
もう……少し……!(顔を上げて前を見据える)
>もうちょいで立てるぞ頑張れー!!(別会場なので聞こえないけど思わず応援してしまうジャガーマン)
うっ!(体に残る痺れのせいで再び門番の上に倒れる)
>>あぁ~!!やっぱり厳しいよねぇ!?
>>>……もう諦めたまえ?
今さら立ち上がったところで制限時間内にオーブのある祭壇までたどり着けはしまい。
残念だが君達はもう終わったのだよ。
……いいえ、!拙達の勝利です……!確認……出来ましたから……!!(ゆっくりと門番に顔を向けて力なく笑う)
>>>……何だと?(仰向けのまま祭壇の方に顔を向ける)
>ん?祭壇の方で何が……あ、あれはまさかー!?(ジャガーマンも祭壇の異変に気付き声をあげる)
>>>>……待たせて済まなかったね?グレイ!!呼延灼!!
>>>>>最後のオーブ確保です!!(宣言と同時にオーブにタッチする)
>>えええー!?人形達がいつの間にかオーブ確保してるー!?アリなんだそういうの!?
>戦闘能力は無いしちゃんと事前に運営側から許可は出してあるので問題無いそうです!つまり……!!
>>>してやられたな……あの時飛ばした円盤につけていたか、あくまで君達は時間稼ぎであちらが本命ということか。
はい……、色々とご迷惑おかけしてすみませんでした師匠色々勉強になりましたありがとうございました。(申し訳無さそうに笑みを浮かべながら光に包まれるグレイ)
>>>フゥー……私は模したAIであって君の師匠では無いし敵なので礼を言われる筋合いもないの……だがね?(グレイが消えた後も大の字のまま起き上がる事なく目を瞑り苦笑いしつつそのまま機能を停止する)
全オーブ確保の為グレイ・呼延灼の勝ち抜けを以て第一回戦終了。毎度お馴染み猫化現象。このカルデアで何度目かも分からないこの騒動は、すっかり恒例行儀と化していた。
あんなネコチャンの喉ゴロゴロや、こんなネコチャンのスリスリなど、普段とは違う一面を見ることが出来てしまうのも、実は楽しみである。
さて今回はどんなお猫様に出会えるか……と廊下を歩いていると、何やら走り回るような足音が聞こえた。音がした方へ向かってみると、なんと猫がくるくると回っている。ただ回っているだけではなく、猫じゃらし付の棒を咥えて、遠心力で回しながら捉えようと試みているようだ。
やや青みがかった黒い毛玉は、一心不乱にセルフ猫じゃらしに取り組んでいる。この毛色と適応力、そして遊び……いや稽古に向き合う姿勢。なんとなく思い当たるサーヴァントがいた。
「……伊織?」
ピタリ、とネコチャンが動きを止める。こちらに歩み寄って、綺麗なおすわりを見せてくれた。咥えていた猫じゃらしを置くと、なーん、と鳴く。赤い首輪は髪を結っている紐と同じ色か。
伊織で間違いなさそうだ。
「猫でもできる稽古をやってたの?」
「んにゃあ」
律儀に返事をしてくれる。堪らなく愛い。
「私も付き合うよ。猫じゃらし、やってあげるね」
そう告げれば伊織(猫のすがた)は目を輝かせた。
「……と、その前に撫でさせてね。よしよし、いい子!」
「にゃぁぁ……」
伊織猫は毛が長めのようで、ふんわりとした感触が心地良い。顎下を撫でれば、ゴロゴロと喉まで鳴らしてくれる。ところで撫でる度にハートが舞っているし、心なしか私の体力も回復している気がするんですが、これは仕様ですか伊織くん?
なお、この後の猫じゃらし稽古にて、伊織くんの華麗な猫パンチを見ることになったのだった。前回のあらすじ
グレイ達辛くも一回戦勝ち抜け。
激動の第一回戦も無事時間内に全オーブが参加者の手に渡り予定人数が第二回戦へと出場となりました!!皆様!一回戦を戦った全選手達への盛大な拍手を!!
パチパチパチパチ……(ジャガーマンのコールで会場に拍手が鳴り響く)
>いやー本当すごい一回戦だったね?(拍手するマスター)
>>……♪︎(同じくマスターの膝の上で拍手するルルカボ)
>>>ええ、妖精騎士達も全員勝ち進みましたし見所のある戦いでした。(満足げに頷く)
>>>>この後は二回戦の対戦カード決めと一部参加者の治療を含めてしばらく休憩時間となりまーす。
>よかった、これならグレイさんや呼延灼さんも休めるね?
>>>ええ、続けて二回戦では後半突破者が不利になるので妥当な判断でしょう。
具体的にどのくらい時間かかるかはまだ見通し立ってないから観客の皆様、特にマスターやカルデアスタッフなど!はトイレ休憩などは今のうちに早目に済ませておきましょーう。でないと後で後悔する……ぜ?
>あはは……、ちょっと行ってくるね?ルル達をお願い。(苦笑しながらルル達を下ろし立ち上がる)
>>……。(モルガンの横に移動しマスターに手を振る)
>>>ええ……、気を付けていきなさい?我が夫。
……全く、確かに大事な事ですがもう少しマシな気の使い方は出来ないものか……?前回のあらすじ
選手の治療と二回戦準備の為暫しの休憩時間。
臨時で用意された医療テントにて……
ん……。(気を失っていたグレイが目を覚ます)
>やぁ、お目覚めかいグレイ?(枕の横に座っていたちゃいネスがぴょこっと顔を出す)
……ちゃいネスさん?ここは?(まだ少し頭がぼうっとしたまま目に入ったちゃいネスに尋ねる)
>ここは仮設の医療テントさ、君は一回戦終了と同時に気を失っていたんだよ?
そう……でしたか。(起き上がる)
っ!!呼延灼さんは!?(意識がハッキリしてきて呼延灼の事を思い出し辺りを見渡す)
>おっとっと……!(振動で落ちそうになる)
落ち着きたまえ?向こう側のベッドで眠っているよ、怪我は治療したし直に目を覚ますだろう。
良かった……。(眠っている呼延灼とその横でこちらに手を振るエンを見て安堵する)
>安心するのはいいんだが……、共に一回戦を勝ち抜けた以上二回戦以降で戦う事になるかもしれない……。
厳しい事を言うがその覚悟はしておいて欲しい。
そうでした、一回戦を勝ったんですよね拙達は……。
ありがとうございました、ちゃいネスさんが拙達に策を授けてくれて頑張ってくれたお陰です。(笑顔でちゃいネスにお礼を言う)
>いや私達よりも頑張ったのはむしろ君達の方であって……、それに面と向かって礼を言われるとなんだかこそばゆいね?(ぷいっと反対側を向く)
ふふっ……、すみません。色々あって今、霊基がにゃんこな宮本伊織の朝は早い。江戸時代の人だったのもあるがまぁ早い。マスターをもそもそもちもちした肉球で起こす辺りから彼の朝は始まる。
「あと5ふん……5じかん……」とかほざきながら頑張ってマスターが朝の支度を済ませてレイシフト先に行ったのなら、自分もおにぎりをいただく。
その後は粛々と刀、に見立てたねこじゃらしの吟味を始める。
「さすがにそのもこもこした身で刀は危ない」とこちらを気遣いながら色々見てくれたセイバーやマスターに感謝をしつつも、これにしよ、と決めたねこじゃらしで鍛錬を始める。にゃんこの身とは言え、マスターと色々出来てこその英霊であるので、鍛錬はしとくに越したことは無いからだ。
まぁそうなんだが猫の筋肉と人間の筋肉って違うんだなぁ、とあれこれ動きつつ実感しながら鍛錬を終えた辺りで、部屋にマスターが帰ってくる。
そのまま「任務先で貰った」とマスターから立派な鮭をお昼に貰う。
ぎらぎらしててつやつやしてて、あんまり立派な鮭だったので、ちょっとまごついていると「へーっへっへ、よいではないか、よいではないかぁ」とマスターが皿に鮭を勢いよく盛ってくる。でも猫が食べても良さげな範囲で盛ってくる。優しい。
お言葉に甘えて鮭をもぐもぐ堪能して、食休みが終わったあとは、また鍛錬……と思ったが、なんとなく微睡んでしまう。あれ、おかしいなぁ?と思っていると、マスターがもこもこと自分を抱きしめている。
「いやー、伊織はよく伸びるねぇ、かわいいねぇ」
うーんうーん嫌じゃないけどいざという時に備えてやはり鍛えないと……と温もりから逃れようとするが、何かと温もりを求める猫の本能が、いまいちそれを許さない。
『……んぅ、なぁ。んなぁん』
「はっはっは、まぁたまにはマスターとこうしてごろごろしようよ」
朗らかにマスターは笑う。自分の喉が鳴る。
……ああ。優しい。ならせめて、せめて「暖かくて心地よいなぁ」とちゃんと言いたかったが、まぁ猫なのでこうなる。ちょっと、いや、かなりむねん。
「むぅ、そろそろイオリを貸してくれ。私ももこもこしたい」
「うーん、あと5ふん、いやあと5じかん」
『んなぁ??』
……俺は今、セイバーと予約制(かわりばんこ)なのか?
ちょっとツッコミたかったけど、まぁ猫なのでこうなる。ちょっと、いや、かなり。だいぶ。むねん。そんな宮本伊織であった。前回のあらすじ
グレイ、臨時医療テントで目を覚ます。
>……とりあえず今はまだ次の事は何も決まっていないしまだ横になっていたまえ?次もどんな体力を使う種目なのかかわからないのだからね?
ですが寝たままでは何かで呼ばれたりしたら困るのでは……。
なーに、もしも呼ばれたら私が聞いておくから心配はいらないよ?この体でもそのくらいは楽にこなせるさ!(ポンポンと自分の体を叩く)
>>グレイさん……、あ、お目覚めのようですね?起きたばかりで恐縮ですが少し宜しいでしょうか?(運営の係員がやってくる)
>おや、早速出番のようだね?では私が話を聞いてくるからグレイは英気を養っていたまえよ。(ぴょんとベッドから飛び降りて係員に何の用か訪ねに行く)
あっ……、すみませんお願いします。
>>おや、あなたは……。(ちゃいネスに気づいて屈む)
>すまないがグレイはもう少しゆっくり休ませたいので差し支えなければ私が話を聞こう。
>>構いませんよ、では立ち話もなんですからあちらでお話しします。(ちゃいネスを抱えてテーブルに移動する)よーしいくぜぇ!!儂の気合いの入れっぷりよーく見とけ!!
>おー、頑張ってー!(離れた所から応援)
>>まーやれるだけやったら?(マスターの横で応援する)
>>>これから本番なんだから無理はしないようにね?(同上)
……ところでよ?何でそんな距離取ってんだ?
>いやー永倉さんの気合いってなんか爆発しそうだし、念のため?
いや普段はしねえよ!?気合い入れて剣振る時だけだ!爆発すんのは!!
>>いや気合い入れて剣振ると爆発すんのも十分おかしいっての……。
まぁいい、そんじゃ仕切り直して……ぬぅおおお……!!(気合いを入れて力を込めると全身の毛が逆立つ)
>うわっ!すっごい……!
>>>この気迫ならばいけるかもしれないね……?
うぅおりゃああ!普通の手に戻りやがれー!(力いっぱい叫ぶ)
登頂部の耳がぴーんと張る
しゅぽーん(耳が動いた勢いで鉢金が真上に吹き飛ぶ)
ガランガラン(鉢金がにゃがくらさんの前に落ちてくる)
『……。』(その場にいた全員の視線が鉢金に集まる)
>……。(マスターが無言で鉢金を拾いにゃがくらさんの額に結び直す)……いこっか?
……おう。(猫の手のままのにゃがくらさんが一言だけ返してマスターと共に出口に向かう)
>>すみません、行ってきますんで留守を頼みます。
>>>……うん、いってらっしゃい、今回の催しがうまく行く事を願っているよ?(山南さんが苦笑しつつにゃがくらさん達を送り出す)前回のあらすじ
グレイの代わりに係員の話を聞こうとするちゃいネス。
……。(ベッドに横になりながらちゃいネス達の様子を見る)
>……、……。(離れたテーブルでちゃいネスが係員と何かを話している)
……。(少し遠くて内容までは聞こえませんね……?戻ってきたら教えてくれるはずなので問題はないですけど。)
>……!?……。(何かに驚いた後考え込む仕草をする)
……?(何か問題が起きたのでしょうか?)
>……。(ペコリと係員にお辞儀をしてこちらに戻ってくる)
お帰りなさいちゃいネスさん、何かありましたか?(体を起こしてちゃいネスを迎える)
>ああ……、少しね?悪いのだけれどそちらに持ち上げてもらえるかな?
はい……、少し失礼しますね?(ちゃいネスを抱えあげベッドに座らせる)
>ありがとう、では話をしようか……。(ベッドの縁にぺたんと座り話し始める)前回のあらすじ
深刻そうな雰囲気で戻ってきたちゃいネスから話を聞こうとするグレイ。
>さて……、まずは心構えとして良い報告と悪い報告があることを知っておいてもらいたい。
なにやら深刻そうな雰囲気でしたのでそういった話もあると思ってました……、続きをお願いします。
>うん、じゃあまずは良い報告の方からいこう。
良い報告というのは君と呼延灼の様子を鑑みて二回戦の対戦を一番最後にしてくれたということだよ、これで呼び出されるギリギリまで休む時間が出来たといえる。
あっ、それは有難い配慮ですね?
でもそうなると拙の対戦相手は……。(一瞬笑顔になるが次の瞬間にはとある可能性に思い当たり曇る)
>ご明察、必然的に私達の二回戦の相手は呼延灼となる。
更にもしも開始までに呼延灼が目覚めないか、目覚めても残念ながら戦える状態ではないと判断されれば我々の不戦勝となる。
……これが悪い報告さ。
それは……、辛いですね?せっかく勝ち抜いたのにもしもそうなってしまったら……。(呼延灼の方をちらりと見る)
>確かに協力者として残念ではあるが私達から出来る事は何もないからね?
先程も言ったように今度は個人戦で対戦相手になってしまったのだから切り替えなくてはいけないよ?
そう……、ですね?(目を伏せる)にゃがくらさん達がシミュレーターにつき奥でお披露目の準備を始めた少し後……、予定時刻が近づき呼び出された子供達がやって来た。
うう~、マスターさん何の用なんだろう……?シミュレーターに来てってことは戦闘訓練かなんかかなぁ?(場所が場所なので少しおどおどキョロキョロしながらやってくる)
>大丈夫、突然ゾンビの大軍をけしかけられようとイリヤは必ず私が守るから。(真剣な眼差しの美遊)
いやいやっ!?マスターさんそんなことしないから大丈夫だよー!?……多分?(フォローしつつ目を逸らす)
>>(信用仕切れてない……っ!)
もうちょい自信持って断言してあげなさいよ、それ聞いたら泣いちゃうわよマスター。(呆れるクロエ)
だ、だってだって!わざわざシミュレーターに呼び出すってことはそういう事もあるだろうし……、心構えはしとかなきゃ~って……。
>>本来呼ばれたのイリヤだけなんだからやるにしても少なくとも大軍とかではないでしょうよ……、
全く……、突然呼び出しくらうような事何やらかしたのよ?
そう言われてもぉ~、心当たりないんだけどなぁ?
昨日のマスターさんも笑顔だったし……。
>>じゃあ私まで呼ばなくていいんじゃないの?ルビーは持ってこれてるし、ミユは呼ばなくても勝手に着いてきただろうけど……。
>イリヤの一大事見過ごす訳にはいかないから……!
>>>あら?ごきげんよう!あなたたちもマスターに?(話をしているとナーサリーがやってきて笑顔でイリヤ達に上品に挨拶する)
ご、ごきげんよう!?(上ずった声)
>>ちょっとは落ち着きなさいな?ええ、そうよ?今日はどんな集まりかわからないけれどよろしくね?
>>>ええ、よろしく!!今日はいったい何がおこるのかしら?いつもとはちがう人といっしょでたのしみだわ!たのしみだわ!(楽しそうにくるくる回りながら周囲を見渡す)
>>……はぁ。(イリヤとナーサリーを交互に見てリアクションの差にため息を漏らす)
クロ……、こっち見て露骨にガッカリするのやめてよぅ……!?前回のあらすじ
良い報告と悪い報告を聞いて複雑な心境のグレイ。
ピンポンパンポ~ン♪︎
『まもなく第二回戦第一試合を開始いたします、出場する選手の方は指定の位置に待機をお願いいたします。』(紫式部の会場アナウンスがテント内に響く)
最初の試合が始まりますね?
……一試合どのくらいかかるのでしょうか?
>ここからでは試合形式がわからないからね……、一回戦が全員参加の大規模な催しで今回は一対一だから一試合自体は短めになるとは思うけれどね?
……呼延灼さん、間に合うでしょうか?
>……さぁねぇ?
そんなに気になるなら何か刺激を与えてみるかい?
怪我については治療されて問題ないから軽くつねったりくらいなら出来ると思うよ?
っ!?し、しないですよそんな事は!?
>じゃあ呼延灼の事ばかり気にするのはやめよう?
さっきも言ったように私達から出来る事はほぼ無いんだから切り替えて外に出て試合を観るかここで鋭気を養うかだよ?
私達か外に出たとしても呼延灼が目覚めたらエンが教えにきてくれるだろうしさ?
……そうですね?少し外を観に行きましょうか?(少し思案した後ちゃいネスに笑顔を向ける)
>(おや?乗ってきたね?てっきりここに残ると言うと思っていたが言ってみるもんだね……?)……そうだねでは行くとしようか!他のライバル達の動向を観察するのも大切だからね?(再びグレイのポーチにIN)前回のあらすじ
気分転換もかねて外の試合を観に行くことに。
すみません、少し外に行きたいのですが大丈夫でしょうか?(係員に一声掛けて外に出ようとするグレイ)
>体調に問題がないのなら構いませんよ、周囲の人や物にはお気をつけて。
はい、ありがとうございます、それともし呼延灼さんが目覚めたら伝えて貰えると嬉しいです。(係員にお願いしつつぺこりとお辞儀してテントの外に出る)
ざわざわ……ざわざわ……
>流石は二回戦第一試合目、注目で観客席からもざわめきが漏れてくるね?
はい、選手用の観覧席はあちらみたいですね?(用意されている席に向かう)
>>>両者の準備が出来たとの事なのでいよいよ二回戦第一試合の清姫選手対バーゲスト選手の対決を始めたいと思いまーす!!皆拍手~!!
ぱちぱちぱちぱち……!!
>一試合目でいきなり前評判の高かった妖精騎士の一角のご出陣か……、これは楽しみだね?
ステージを見るに直接対決系統ではなさそうですし清姫さんにも頑張って欲しいところですね……!!(自然と膝の上の拳に力が籠る)
>そうだね?(よし、会場の熱気に当てられて良い傾向だ。)前回のあらすじ
会場に来たら少しテンションが上がってきたグレイ。
>それじゃ二回戦のルールを説明しよう!
まず競技タイトルは『育てろ!!バーチャルバニヤン!!』!!
>>食べ物やアイテムが上から落ちてくるから各選手の前にあるコントローラーパネルを使ってステージにある巨大モニターに写し出されるバーチャルバニヤンに届けて!!
>そうすると画面内のバニヤンがどんどんすくすくと大きく成長していくのでその最大サイズを競いまーす!!
>>ただし、バニヤンが嫌がる食べ物や対戦相手からのアイテムによる妨害でバニヤンのB(バーサーク)ゲージが溜まると……、恐ろしいことになっちゃうから気をつけて……!!(刑部姫が震え上がりながら忠告する)
>どうなるかはその時のお楽しみ……いや楽しくないか?
まぁいいニャ、とにかくその時を待て!!ってことで!!
では説明終わり!!
>>両者位置について……レディ~。
>GO!!(カーンと鳴るゴングの音)
少し思ったのですが……。
>>>ん?どうしたんだいグレイ?
……一回戦もそうでしたがこの大会って1日だけの予定なのに凄く大掛かりな仕掛けを用意されてますよね?
>>>……そうだね、まぁ最初に説明のあった通りモルガン陛下がスポンサーでダ・ヴィンチ女史もこの大会の運営に関わっているそうだからね?
以前行われた催しといいあのお二人が絡むとスケール感が違いますね……?(大スクリーンに写し出される映像に少し呆気に取られつつ)
>>>……君もいずれこのステージに立つ予定なのだから今から呑まれていてはいけないよ?夜に、白い呼気が浮かぶ。
辺りは深く静まり返り、降り積もった雪が世界のすべての音を吸い込んでいく。命の音は何も聞こえない。雲を遠ざけた月は凍りつくような眩さで、やはり音も無く地を照らす。その白光に貫かれて、足下に蟠る、自身の影すら消え失せそうだ。
気温ばかりでない寒々しさに、物悲しさよりもただ、空虚さを思った。
此処には他に、何も、無い。
最早、誰も居ない。
初めからそうであったかのように、己のみが残される。
また、此処に至る。
身を焚べ、心を焚べ、積み上げられた数多の骸の上に尚、己を焚べる。その己すら数知れぬのなら、罪科の篝火はさぞや明るい事だろう。燃え盛る程の熱量が、炎が、喩え熾火としてもまだ残っているのならばせめてもの幸いか。
惜しむ身などありはしない。
故に、もう凍える事は無い。
見上げる月の冷たさは、既に己が身を離れている。
その空虚をこそ救いのように。
その空虚がゆえ■おしいように。
今はただ、凪いだ心で希う。
────『烈士徇名・不惜身命』。
遠けきソラを、仰ぐ。
星は彼方に。陽は裏に。想うべき月は、傍らに。前回のあらすじ
第二回戦第一試合目の清姫VSバーゲストの対決が始まった。
>まずは両者ゆっくりとそして確実に食べ物をゲットして各々のバニヤンに向けて投げております!
>>お互い初見のゲームだからまずは操作に慣れないとねー?
これは一試合にそれなりの時間が掛かりそうですね?
>>>それはどうだろう?
まだ各アイテムや例のBシステムとやらの効果が不明だから後半一気に加速する可能性や流れを把握出来た二試合目以降の選手が速攻を仕掛けて来ないとも限らないからね?
た、確かにその通りですね……?少し気が早すぎました……。
>>>まぁ実際に序盤から速攻を仕掛けられるタイプの競技かはまだ解らないので私の憶測に過ぎないのだけどね?
だからこそしっかりと実状を確認して後々目覚めるだろう呼延灼にも詳しく伝えてあげられるようにしたまえ!
……そうですね!
ありがとうございますちゃいネスさん!!
まずは戦ってるお二人の戦術の観察と応援を徹底します!!
>>>いいねより面白くなってきたよ!(色んな意味でね?)やー皆お待たせー!(準備が出来たマスターと一ちゃんがイリヤ達の前に現れる)
>あ、マスターさん!こんにちは!(イリヤがマスター達を見て笑顔で挨拶する)
うん、こんにちはイリヤ。
あれクロエ達も一緒なんだ?
>えへへ……、着いてきてもらっちゃいました、ダメでしたか?(不安げ)
>>いやいや大丈夫だよ?別に人数多くても問題ないし。
ねっマスターちゃん?(一ちゃんがフォローを入れる)
うん、特に問題ないよ。
>>>そうそう!サプライズはやっぱりみんなでたのしんでこそよね!!(ナーサリーが喜ぶ)
>>>>さて……と?お許しも出た事だし?そろそろ今日の目的をお聞かせ願えないかしら?マスター?
あ、うん!皆は永倉さんって知ってる?新撰組の新しく来た人でおじいさんな人なんだけど……。
>>>おじいさん……、あっあの人ね?この前ジャック達と廊下であそんでる時におこられてしまったわ……。
>名前まではわかんないけどちょっと怖い雰囲気のおじいさんだよね……?御守りぶら下げてる人。
>>そーそー!そのこわ~いおじいさんが皆に少しでも慣れ親しんでもらえるように今日はイメチェンしてみました!!おい、出て来て良いぞ!(パンパンと手を叩く)
>>>>>……おう。(物陰からヌッと新撰組の隊服に身を包んだにゃがくらさんが姿を表す)
>わー!?ね、ネコのお化けー!?(めちゃくちゃ驚くイリヤ)
>>>>>>下がっててイリヤ!私が処理する……!!(臨戦態勢に入る美遊)
>>>>ちょっと落ち着きなさいなアンタ達……?エネミーじゃないわよこの人。(二人のリアクションに呆れるクロ)
>>>まあ!(にゃがくらさんを見て声をあげるナーサリー)前回のあらすじ
序盤は両者様子見ながらバニヤン育成。
……そろそろ頃合いですわね?(画面内に溜まったアイテムのストックを確認しながら)
>……!(彼方の空気が少し変わったな、仕掛けて来る気か……!)
>>おっとー!?清姫選手の方になにやら動きが!?
>まずは……これにしましょう!(ボタンを押してとある妨害アイテムを発動させる)
>>>資料によるとあれは妨害アイテムだね?敵の陣地に投げ込み相手のバニヤンにツルを絡めて一定時間食べ物を取りに行く行動やアイテムの使用を出来なくする!!これをどうにかするには時間経過かボタンを連打して応援してバニヤン自身に千切らせるしかないよ!!
>ちっ!小癪な真似を!!(様子見でこちら側のアイテムを温存したのが裏目に出てしまいましたわね……!!)
>>清姫選手!初手からなかなかえげつないアイテムで妨害を仕掛けたー!
失礼な物言いはよしてもらえます?私は実際に使うまで効果を知りませんでしたのよ?
結果的にとても良いものを選べたとは思いますが。(実況に文句をつけつつこの隙を逃さず自分の場のバニヤンを大きくしていく清姫)
>>……。(はっきりとした効果解らなくてもアイコンである程度は想像つくからこの流れ自体は狙ってはいたよね……?)
おっきー……?なにやら黙って変なことを考えている様子ですがちゃんとお・し・ご・と(解説)しなくてはいけませんわよね……?
>>ひぃえええ!?ごめんなさいぃ~!!(なんであんだけ画面注視してるのにこっちの様子に気付くのぉきよひー!?てゆーかこの大会姫に対するエスパー多くない!?)前回のあらすじ
清姫が先手を仕掛け一旦様子見したバーゲストの行動が裏目に出て予想外のピンチ。
>バーゲスト選手!必死の連打で拘束状態を解除したー!
ふぅなんとか持ち直しましたか……。(此方にも同じアイテムは来てはいますが差はそれ程ではありませんし、まだ使う時ではありませんわね……、ならば!)
此方もお返しさせてもらおう!!(真っ赤な玉のようなアイテムを選択)
>バーゲスト選手お返しに別のアイテムでの報復に出たー!
>>なっ!?私の画面の食べ物が一斉に赤く……!?取ってはダメです!!(操作をストップするが既に飛んでいった食べ物は止められずバニヤンが食べてしまう)
>>>あーあ食べちゃった……、資料によるとゲキカラで食べたバニヤンのBゲージが段々と上がっていきしばらく食べ物を受け付けなくなるそうでこちらは時間経過か状態異常回復アイテムでしか治せないとの事。(資料を読み上げる刑部姫)
>>くっ……!!なんて卑劣な!!
初手で拘束を仕掛けて来た貴様に言われる筋合いなどない!!
>>>>なんというか……、えげつない効果のアイテム多くないかな……?(若干引き気味に感想を漏らすちゃいネス)
>>>>>た、たまたま強力なやつを使ったのでは?
ここからだと距離があってよく解りませんがステージ上からならある程度はアイコンで効果は予測出来るみたいですし……。(グレイがぎこちないフォローを入れる)前回のあらすじ
妨害アイテムの効果がえげつない。
その後も互いにアイテムを駆使し妨害を掛けては即回復アイテムで打ち消したりカウンターで相手も妨害して差を広げさせない様にを繰り返しつて戦いも終盤へ……
>互いに撃って撃たれての白熱の戦いも遂に終盤!お互いのアイテムもバニヤンのBゲージも残り僅かとなっております!!
>>両者一旦アイテムを使うのをやめてタイミングを図ってる様子……!時間的にも次の使用がギリギリだもんね……!!
Bゲージが溜まりきると恐ろしい事が……と刑部姫さんが仰ってましたが何が起こるのでしょう……?
>>>恐らくかなり凶悪な効果なのは予想はつくけどここまで来たら両者同時にBゲージが達する可能性も十分あり得るからね?その場合どうなるのかも気になるね。
『……。』(清姫とバーゲストがどちらともなく同時に視線を交わす)
ターン……!!(ぴったり同じタイミングでアイテム使用ボタンを押す音)
>こ、これはー!?両者同時に全く同じタイミングで互いのバニヤンに向けてアイテムが投げ込まれたー!!
こうなると当然続く展開は……!
『ヴァアァァ……!!』(アイテムの効果でBゲージが限界を迎えた互いの画面のバニヤンが同時に咆哮する)
す、すごい声です、ステージからは大分離れているのに……!!(ダブルバニヤンの咆哮に思わず耳を塞ぐグレイ)
>>ギャー!!暴走バニヤン遂にキター!?しかもダブルでぇ!!(怯えと興奮が入り交じった顔で刑部姫が叫ぶ!!)前回のあらすじ
まさか……、暴走(×2)!?
おっと!急にモニター画面が切り替わって説明が出てきたぞー!?
『B(バーサーク)モードバニヤンを止めろ!!暴走したバニヤンは暴れまわるうちに今まで貯めたスコアを消費して徐々に縮んでしまい最終的にはスタート時の姿まで戻ってしまいます!!それを防ぐにはこのモードのみでプレイヤーが使える特殊弾で素早くバニヤンの動きを封じ最終的に好物のパンケーキを口に放り込みバニヤンを落ち着かせましょう!!!』
Wバニヤンの咆哮の後突如画面に映し出されるB(バーサーク)モードの仕様説明。
>このモードではアイテムが残ってても一切使えないから純粋なプレイヤースキルかものを言うよ!!今回は同時発生でスコアも僅差!!この仕様説明が消え次第即始まるからどちらが先にバニヤンを鎮められるかでこの戦いの勝者が決まるよ!!(さっきまで怯えていた刑部姫が勇ましく解説する)
>>なるほど……。(目を瞑り精神統一)
>>>そういうことか……!!(同じく目を瞑り呼吸を整える)
そして徐々に説明画面が消え始め……Bモードが解禁されたー!!
果たして勝利の女神は清姫選手とバーゲスト選手!!一体どちらに微笑むのかー!?(ジャガーの実況にも一層熱が入る)
『この戦い!!ここで決めますわ!!』(お互いに目を開き最後の操作に挑む!!)前回のあらすじ
決着をつけるため互いに本気モードへ!!
互いにB(バーサーク)モードに入り全力を尽くす二人を全員が見守る中……遂に決着の時が訪れる……
>長かったようなあっという間だったような白熱の二回戦第一試合も遂に決着ゥー!!!
>>この戦いを制したのは……!!
やりましたわ!!見ててくださいましたかますたぁ♪︎(笑顔で両手を上げてアピールする清姫)
>清姫選手でしたー!!
パチパチパチパチ……!!(会場から送られる拍手)
>>>くっ……!!(対照的にパネルにぶつかりそうなほど顔を近づけて悔しがるバーゲスト)
>>>>お二人ともすごい操作……プレイング?というんでしたか?とにかく凄かったです……!!(感動しながら拍手するグレイ)
>>>>>うん、バーゲスト選手も惜しかったけど精密動作性となると多少動きの差が出てしまったようだね?とはいえそれでも僅差だったのでどちらが勝っても可笑しくはなかったのは流石だよ。
対戦ありがとうございました、そして貴女の道を断ってしまい申し訳ありませんわ。(項垂れるバーゲストに近づいてお辞儀をする清姫)
>>>……気にするな、敗北は悔しいが此方も全力でやった結果だ。
貴女の更なる活躍を祈りますわ。(笑顔で手を差し出す)
ありがとうございます、次もきっと勝ってみせますわ!!(バーゲストの手を取り笑顔で握手する)
>ステージ上の両者の互いの健闘を称え合う美しい握手を以て第一試合終了ー!!
>>最初の試合として最高の出来だったよ~!!ありがとう二人とも~!!おい……、嬢ちゃんよぉ?
やっぱ逆効果なんじゃねえかこれ?(自分から離れたところに行ったイリヤ達を見ながら)
>そんな事ないよー、今はちょっと驚いたから離れただけでクロエがなんとかしてくれてるところだし?
>>まあいきなりこんな気合い入った格好の獣人出てきたらそりゃ子供はびっくりするしまぁ想定の範囲内だからちょっと様子見ようや?(一ちゃんもフォロー)
>>>こんにちは、ネコのおじさま!!すこしお話がしたいのだけれどよろしいかしら?(そんな話をしているとひょこっとナーサリーが笑顔でにゃがくらさんに声を掛けてきた)
お、おう、いいぜお嬢ちゃん……?(突然好意的に近づいて来たナーサリーに面喰らうにゃがくらさん)
>>>うれしいわ!それじゃむこうでお話しましょ!あっちにキレイなお花畑があるのよ!!(にゃがくらさんの手を引いて駆け出す)
お、おい!だから危ねぇから走るなってぇのによ!(引っ張られて少し態勢を崩しつつもすぐに建て直してナーサリーの後をついていく)
>いってらっしゃーい♪︎(二人を笑顔で送り出す)
>>……とりあえず片方は上手くいったかねぇ?マスターちゃん?
>うん!これならイリヤの方もどうにかなるだろうしこれなら心配要らないね!(にかっと一ちゃんに向かって笑顔を見せる)
>>流石サーヴァントの事になると頼りになるねぇマスターちゃんは?前回のあらすじ
第一試合の勝利の女神は清姫に微笑んだ、そして互いの健闘を称える割れんばかりの拍手と両者の握手で二回戦第一試合は幕を閉じた。
その後、第一試合で大体の流れを掴んだ後続の選手達が各々のやり方で勝敗を決し、悲喜こもごもの二回戦も半分が過ぎた頃……
二回戦も半分の試合を消化しここで一旦これまでの試合の一部を振り返ってみましょーう、解説の刑部姫さん印象に残った場面をどうぞ!
>いやー試合それぞれに見せ場があって凄かったけどやっぱり特に印象に残るのは白熱の一試合目の清姫選手対バーゲスト選手と四試合目の壱与選手対ククルカン選手だよねー?
まさか優勝候補の一人と目されたククルカン選手がここで落ちちゃうとはねー?
そうよねー?もちろん壱与選手がなかなかの巧者だったってのもあるんだけど初めての経験でテンション上がり過ぎてパネルぶち壊しちゃったからニャー、ククルカン選手……。
>まぁ誰かはやると思って何台か予備は用意してあったから次の試合までには問題なかったけど失格になっちゃったの勿体ないよね。
全員が『あっ!』ってなってたもんあの時……。
それまでは良い勝負してたしだからこそテンションアゲアゲだったせいで起きた不幸なハプニングだったにゃ……?(ため息)
>>やっぱり皆さんもあの事件印象的なんですね?(放送席でのリアクションに苦笑するグレイ)
>>>まぁ、流石に一回こっきりのシステムにそんな頑丈さ必要ないし他にも色んな要因が重なってしまった結果だからね……?
間が悪かったんだよ……。────うん、よく書けている。
これで最後だったか、お疲れ様だマスター。これなら所長殿も読んでくれるだろう。再三に渡る報告書の書き直しとは一体どうしたことかと思ったが……私が役に立っているようなら嬉しく思う。……うん? ……そうか。それならば本当に良かった。
その……ええと、貴殿も頭を使って疲れたろう。提出前に、小休止としないか。ちょうど甘味を持ってきていたのだ。……ふふ、礼には及ばない。先日の──私にパンをくれただろう、そのお返しだと思ってくれれば良い。
……ああ、そうだろうな。
……大したことではない、と貴殿は言うだろうと思っていた。
実際そうなのかもしれない。少なくとも貴殿にとっては、誰にでも分け隔てなく接するうちのひとつであり、特別な理由などなかったのだろう。──ああ、いや。責めているわけではないのだ。貴殿が皆に優しいことは、私も理解している。その心こそが、数多の英霊が貴殿と共に歩む理由なのだと。その優しさに、救われた者もいるのだろうと思うから。
貴殿は、それで構わない。
むしろ──そのままで居て欲しい。
特別なことは気にしなくて良い。貴殿は貴殿の思うように、ありのままの自分でいてくれれば、それで良い。ありのままの貴殿こそが、皆の心を震わすものなのだから。
──貴殿にとって、あれは『当然』の行為だった。
それでもあの時の私には、とても嬉しいことだった。私にとっては、あれは当然のことなどではなかったから。
だから、貴殿に御礼がしたかった。
……ばれんたいんでー、なる催し物が、こちらへ来て早々の時期で良かったと思っている。菓子などを渡し、日頃の感謝や想いを伝えるものだと聞いたから……貴殿と話す、良い機会になるだろうと。
え……手作り? ああ、これか……不格好かもしれないが、食堂のサーヴァントの力を借りて、作らせてもらった。初めて食したものゆえ、あまり自信はないのだが……味はきっと……問題ないと、思う。
……無理には、食べなくても…………あ。
……そうか。そうだったな。貴殿はそう云う性質であった。茶を淹れてくる、貴殿はゆっくり休まれよ。小休止が済んだら、報告書の提出と参ろう。
────ありがとう、マスター。
少しでも、私からの感謝が伝われば良い。
この記憶が、貴殿の旅路の一助となるのなら──これほど嬉しいことはない。「いやぁ……かつてホットケーキですらしくじった我々、過去一の大冒険、大傑作でしたね」?
そうだな、バレンタイン……ここまで永い、永い戦いだったな、助手。
オフェリアに渡すのだから、生半可なモノでは決してあってはならない……そう決意して制作に踏み切ったまではよかったが。実際やるとまぁ、なんと、なんとまぁ、細かい作業の多いことよ。
「溶かせば良いというもんではないチョコレート、
なんか膨らまないスポンジ、地味ーに体力を問われるクリーム……お菓子作りってマジでやっべぇですね……」
破壊の化身である俺に、最も縁遠い事象、『創造』『生み出す』ということの衝撃、深淵……あんなモノと日々向き合い、嬉々としてこなすオフェリアの技術、胆力はいや、凄まじいな。今度からはより、あの菓子……『ケーゼトルテ』だったか、アレの有り難みを噛み締めなければ……。
「まぁでも、そのすげーオフェリアさんに『おいしい』って言ってもらえたんです、やった甲斐ありましたよ」?
……やった甲斐はある、か。そうか。そうか。
……あの世界でついぞ見ることはなかったカオが見れるのは、声が聴けるのは、そうだな、俺にとっては何よりの報酬だ。
「なんか言いました」?
イヤ、別に。何も。それより助手。王っぽく言うなら、そうだ、お前にも褒美をとらす。そら。
「まぁ、おせんべい、ありがとうございます、塩味助かるぅー……スルトさんや、気のせいかな、コレなんか有名なおせんべい屋さんのせんべいでは??」
クク さてなぁ?
オフェリアのモノ以外、俺にとっては十把一絡げに『菓子』だ。お前も知ってるように、俺はそういうヤツだ。だから、なんだ、礼はいい、無心で食べとけ。前回のあらすじ
二回戦も半分消化して一旦振り返りタイム。
>いらっしゃいましたね、グレイさんちょっとよろしいですか?(グレイを係員が訪ねてきた)
はい……?あっ、あなたは医療テントの……!(声を掛けられて振り向きテントを出る時にお願いした係員だと気づく)
>>ふむ、貴女がこちらに訪ねて来たということは呼延灼に何か……?
>はい、その通りです、呼延灼さんが無事に目を覚ましましたので約束通りお伝えに参りました。(笑顔で呼延灼の目覚めを伝える)
ほ、本当ですか!?
間に合ってよかった……、お知らせありがとうございました!
すぐに向かいます!!(係員にお礼とお辞儀をしてテントへと走り出す)
>>ちょっ!?キミも一応病み上がりの身なのだから落ち着きたまえよグレイィィ……!!(またグレイの走りに連動してポーチが左右に激しくブンブン揺れる)
>ふふふ……、競い合うライバルなはずだというのにあんなに真摯に心配してくれる方がいるなんて幸せ者ですね呼延灼さんは?
さて、私も戻りましょうか……、少なくともこの競技では怪我人は出ないでしょうから?(グレイの様子を温かい目で見守りつつ自らもテントに戻る)前回のあらすじ
呼延灼が目覚めたと聞きテントに急ぐグレイ。
呼延灼さん!(テントに入り呼延灼のいるベッドに駆け寄る)
>あっ……、ど、どうも?なにやらご心配お掛けしたようで……。(グレイ達を見て軽く頭を下げる)
>>『ご心配ありがとうございます、もう大丈夫です。』(横に座っていたエンも頭を下げる)
>>>よいしょっと……、思っていたよりも元気そうで何よりだよ?今の状況の事は聞いているかな?(ちゃいネスがポーチから出てくる)
>いえ、まだ詳しい事は……既に二回戦が始まっている事は聞いてますが……。
>>『勝手ながら恐らくグレイさん達が戻ってきてまたお話があるだろうと思って最低限にとどめました。』
そうでしたか……、では拙達から説明させていただいても!
>あ……、お願いします。(再びお辞儀)
>>>うん、ではこれまでのあらすじを私から説明しようじゃないか、グレイ試合がまだなのだから今はなるべく体を休めていたまえ?
すみません、お願いしますちゃいネスさん……。(近くの椅子に腰掛ける)
>……。(起きたばかりで気を失う前の事とか曖昧で状況が飲み込めてないのですがとりあえず私にとって悪い流れな事だけはわかります……!少なくとも誉められない事だけは……!!)>うふふ♪︎(楽しげに花を摘んで何かを作っているナーサリー)
……なぁお嬢ちゃんよ?♪︎(その様子を少し離れて座って見ていたにゃがくらさんが尋ねる)
>あら?なにかしら?(振り向く)
お嬢ちゃんは今の儂が怖くねえのか?
>こわい……?どうして?(きょとん)
どうして……って以前に普通の状態でカルデアの通路で会ったときゃ逃げてたじゃねえかよ?
>あの時はごめんなさい、こわかったの……、でも今のアナタはちっともこわくないわ?とってもステキよ!(キラキラした笑顔を向ける)
お、おう?そりゃありがとな?だが見た目だけでそんなに印象変わるもんか……?(まっすぐ見られて照れくさそうに顔を逸らしてポリポリと頬を掻く)
>まぁ失礼しちゃうわ!見た目だけでの判断じゃないわ!(ぷんぷん)
わざわざわたしの親しみやすい本のお話に出てくるキャラクターみたいな格好になって会いにきてくれるそのやさしさもよ……?
……わりぃ、つまんねえ事を言っちまったな?
詫びになんか儂に出来ることはあるか?
>うふふ!いいの?それじゃあこれをつけてみせてちょうだい?(摘んだ花で編んだ花冠を手渡す)
……これでいいか?(渡されてちょっと躊躇するが意を決して鉢金を外して花冠に付け替える)
>うふふふ!よくお似合いよ?やっぱりやさしい人ねおじさまは!!(嬉しそうににゃがくらさんの周りをくるくる回る)
……やさしいやさしい言うんじゃねぇってのよ?
はぁ……やっぱりガキの相手は調子狂うぜ、たくよ?(顎に手を置いてあぐらを掻く)前回のあらすじ
起きたばかりで状況が飲み込めてない呼延灼恐らくこの後来るだろうピンチに内心焦る。
>~~。(ちゃいネスが一回戦の終盤から二回戦開始までの流れを説明する)
>>はい……、はい……。(話を聞く度に呼延灼の顔色が目まぐるしく変わる)
……。(呼延灼さんの表情がすごいことに……。)
>……と、ここまでが二回戦開始までの流れだが飲み込めたかな?問題がないのなら次は二回戦の競技内容についての詳しい説明に移行したいのだけれど?(ちゃいネスが一旦説明を切り上げる)
>はい、大変分かりやすかったと思います……。
そのおかげでこの後の現実に耐えられそうにないので私はこのまま失礼しようと思います……。
色々ありがとうございました……。(キラキラ……シュウウ……)
>うおーい!?ちょっと待ったー!?大丈夫だから消えないでくれたまえ!!
>>>『わー!落ち着いて!大丈夫だから!!誰も責めてないから!?』
お、落ち着いてください!呼延灼さん!まだこれから!これから見せ場がありますから!?(全員で慌てて消滅演出始めた呼延灼を引き止める)
>>>事情があるのは分かりますが医療テントの中ではお静かに……、まだ他に休んでいる方もいますので?(戻ってきた係員にそれとなく注意される)
す、すみません……!!(やっぱり詳しく説明せずそっとしておいた方が良かったのかもしれません……。)前回のあらすじ
起きたばかりの呼延灼、消滅の危機。
数分後……、グレイ達の頑張りによりなんとか呼延灼は持ち直しました。
>すみませんでした……。(深々と頭を下げる)
と、とにかく落ち着いて良かったです。
>>……会場に移動しようか?また騒ぎになると困るしここで話を続けるよりも実際の試合を見つつ説明した方が良いかもしれないね?(ちゃいネスが提案する)
そうですね、気分転換になるかと思います。(もし多少騒ぎになってもここよりは目立たないと思いますし……。)
>>>『お気遣いありがとうございます、さっ一緒に行こう?立てる?』(エンが呼延灼の腕をポンポンして自立を促す)
>うう……、はい……。(よろよろと立ち上がる)
>>これから自分も注目を浴びるステージを目の当たりにすれば憂いも吹き飛ぶさ?
さぁ行こう!!(ポーチに入って準備万端)
はい、それでは失礼しますね?
色々お世話になりました、ありがとうございました。(係員にお礼を言ってよろよろ歩く呼延灼を伴ってテントを出る)
>>>>はい、御武運を。(笑顔でグレイ達に手を振って見送る係員)マスターは猫化した。必ず、この変化(へんげ)を解かなければならぬと決意した。
マイルームで寛いでいたらマジで突然猫化したのだ。特異点かサーヴァントの仕業か、いずれにせよ解決して人の形を取り戻さねば。まずは管制室に連絡……と端末を操作し始めたところで、マイルームのドアが開く。入ってきたのはヤマトタケルと宮本伊織だった。
「ん? んん? 猫だ〜!」
目を輝かせたタケルが駆け寄ってきた。なす術もなく撫で回される。
「こら、セイバー……」
「ふふふふ、よ〜しよしよし!」
タケルの撫で方は何とも心地よい。なんか勝手に、くるるるる……と喉が鳴った。撫でぬのか、とタケルに訊かれて一瞬考える伊織。撫でないのかと思いきや、そっとこちらに手を伸ばしてきた。おお、伊織の撫で方も中々……特に顎下を撫でられると堪らん。
「気持ちいいか?」
穏やかな声に加え、一級猫撫で師(?)たちの匠の技。ナデナデに蕩けていると、突然伊織が呟く。
「成程、お前はマスターか」
『んにゃあ!?』
「撫でた折、僅かに魔力が流れ込むのを感じた。それにしても、何故この姿に……」
伊織は考え始めたがそれどころではない。恥ずかしくて居た堪れないのだ。ごめん寝の姿勢で顔を隠すしかあるまい。
「取り敢えず管制室に連れていけば良いのではないか?」
タケルに容赦なく持ち上げられ、胴体を伸ばされる。正直まだ四足歩行に慣れていないので、連れて行ってもらえるのは有難い。
「そうだな。では疾く向かうとするか」
伊織は手慣れた様子でドアを開け、タケルは私を抱きかかえてくれる。
「ふふふ、マスターは愛いなあ!」
『んなぁん……』
タケルと伊織に撫でられつつ管制室に連れて行かれたのであった……前回のあらすじ
呼延灼を気分転換させる為試合を見せに外に連れ出す。
ワーワー……!!(外に出てステージに近づくほどざわめきが大きくなる)
>おお……、これが第二回戦のステージ……!!(予想以上に立派なステージと観客の声援に呼延灼が驚きの声をあげる)
>>『これは……、凄い盛り上がりですね!?』
>>>一試合目から波乱に満ちながらも結果的に盛り上がる名試合が続いているからね?(まぁ中にはアクシデントもあったがそれはそれで特に盛り下がったりはしなかったしね。)
はい、今は他の方達がステージで戦っていますがいずれ拙達も……。
>ぴぇ……。(期待と不安がない交ぜになって小刻みに震える)
>>『おお、おちち、落ちついて?』(呼延灼にくっついているのでエンも一緒に震える)
と、とりあえず席にご案内しますね?こちらです!(呼延灼の手を引いて選手用の控えの席に案内する)
>>『色々手伝ってもらってすみません……。』(エンが余裕のない呼延灼に変わってお詫びする)
>>>……。(この呼延灼の不安定さがいずれ対戦する私達にとって吉と出るか凶と出るか……、読めそうもないね?)前回のあらすじ
呼延灼、ステージを目の当たりにして期待と不安で震える。
その後アイテムやシステムなどの解説を交えつつ時は進み今の試合が終わればグレイ達の最終戦という場面までやってきた……
>そろそろこの試合も決着が着きそうだし先に確認しておくが二人とも準備は万端かい?(ポーチから出てきたちゃいネスが最終確認を取る)
拙はあそこに立つと思うと緊張しますがなんとか……。(呼延灼をちらりと見る)
>>ふ、ふふふ……、何も問題などありません!お世話になったグレイさん達には申し訳ないですが勝負は本気でやりますのでそのつもりで!!(意外なほどしっかりとした返事を返す呼延灼)
は、はい、それで構いません……!!(予想外のリアクションにびっくりしつつ肯定する)
>>>『会場の盛り上がりを見て期待が不安を上回ったんだね?(これから試合に向かうには良い傾向なんだけど最後まで保つかな……?)』
>ふっ、言うじゃないか?グレイ!!遠慮は要らないようだ!こちらも遠慮なく勝つ気で行こう!!!(ちゃいネスが腕を振り上げてアピール)
は、はぁ……、が、頑張ります?(周りのテンションに困惑気味)
>>>>グレイ選手、呼延灼選手、もうじき前の試合が終了しますのでステージ裏にスタンバイお願いします。(係員がグレイ達を呼びにくる)
あっはい!分かりました!(あわててちゃいネスを抱えて立ち上がる)
>>>>>あ、それとそちらの人形のお二人には事前にお話がありますので少しこちらに来ていただいてよろしいでしょうか?(もう一人の係員が手を広げる)
>ふむ?なにかな?とりあえずちょっと話を聞いてくるよ?(グレイの手からすり抜けてエンと共に係員のところに向かう)
分かりました、ではまた後で。前回のあらすじ
グレイ達の試合が始まる前にステージ裏へ移動することに。
>ではアナウンスがあるまでこちらで待機をお願いします。(ステージ裏に移動し係員から立ち位置を指定される)
はい、ありがとうございます。(係員にお辞儀をする)
>頑張ってくださいね?
もう少ししたらお人形さんもこちらに来ると思いますので?(それだけ伝えて奥へと掃けていく)
>>おっと失礼!待たせたねグレイ(係員とすれ違いながらちゃいネスがグレイの元にやってくる)
お帰りなさい、ちゃいネスさん。(屈んで迎え入れる為に手を広げる)
>>ああ、ありがとうグレイ。
だがその前に君に伝えておかねばならない事がある。(手を突き出してストップのポーズ)
伝えておかねばならない事……?
>>ああ、時間もあまりないが本番で聞かされるよりはマシだと思うから手短に話そう。
少し早口になるが心して聞いてくれたまえ?
はぁ……、ではお願いします。(屈んだままちゃいネスの話を聞く事に)前回のあらすじ
グレイとちゃいネス、ステージ裏で内緒話。
ちゃいネスとグレイがステージ裏で話を始めて数分後……
さぁどうやらステージの準備が完了した様子!
いよいよ二回戦も残すところ一試合となりました!!
>最終戦は第一回戦を盛大に盛り上げてくれたあの二人の勝負だよ!!
一回戦を力を合わせて切り抜けた二人がすぐに戦い合わねばならぬとは皮肉だニャ~……。
>今回は両者気絶してたという理由があって後に回されたし勝ち抜いて行けばいずれはぶつかる運命だったしねー?
悲しいけどこれ大会なのよね……。
と……、いうわけでここで悲劇的運命にピリオドを!!
両者……入~場!!
パチパチパチパチ……(拍手と同時にそれぞれの選手出入り口にスポットライトが当たる)前回のあらすじ
最終戦、選手入場の刻きたる。
ど、どうも……!(うう……、覚悟はしてましたがやっぱり沢山の視線を感じると緊張します……!!)
>気持ちは分かるがなんとか落ち着いてくれたまえグレイ。(ちゃいネスが落ち着かせようとする)
>>まずはグレイ選手がサポーターである人形を連れての登場です!!
>>>呼延灼選手の人形エンと共に勝利の立役者になったのは皆覚えてるよね?
パチパチパチパチ……(返事の代わりに先程より会場に響く拍手)
>>うん、いい感じの空気になってきた!!そして呼延灼選手も入!場!だー!
>>>>……。(笠とマスクを装備し無言でエンを肩に載せて入場する呼延灼)
……呼延灼さん?(なんだか様子のおかしいような……。)
>>>それじゃ始める前に今回の特別措置で人形の二人は一旦別の場所から応援してもらう事になってるよー。
>>一緒に頑張る姿見れないのは残念だけど今回はパネル操作で動き制限されるし近くにいるとぶつかって操作ミスの可能性もあるからニャー。
>>>>>では向こうでお預かり致します(係員がちゃいネスを預かろうと手を伸ばす)
>>という訳で私とエンは君達の側にはいれないが見てはいるので頑張ってくれたまえよ?
はい、やってみます……!!(係員の腕の中で手を振るちゃいネスに力強く頷きパネルの前に移動する)
>>>>……。(呼延灼も同じくエンを係員に預けパネルの前に立つ。)
>>それじゃ二人とも準備が出来たようなので画面の3カウントの後……、スタート!!にゃがくらさんとナーサリーが和気あいあい(?)としてる一方離れたところで固まるイリヤ組は……
>ちょっと、いつまでこんなところでいじいじしてる気なの?
だ、だってなんか怖いし~?
>あっちでほのぼのとしてるんだからやらかさなきゃ問題ないでしょ?あんたがあの人に慣れなきゃ今回の集まりの意味ないでしょ?(イリヤの腕を引っ張り立たそうとする)
>>得体の知れないものに迂闊に近づくのは得策じゃない、ちゃんと間合いをはかるべき。(美遊がイリヤの反対の手を取って止める)
>だから失礼だし隙あらば退治する方向にシフトしようとするのやめなさいっての!!(魔力吸って)足腰立たなくするわよ!?
>>>『まーまー皆様落ち着いて?、こうなったらルビーちゃんが一肌脱いじゃいましょう!!』(その様子を傍観していたルビーがくねくねしながら突然アピールをはじめる)
……(ルビーがみょ~に張り切ってる時は大抵ロクでもない事になるからホントは嫌なんだけど他にないし……断っても結局やらされるんだろうなぁ)ワ~タスカルヨアリガト~!ドンナ策ナンダロ~?(棒読み)
>>>『フフフ……、それはですねぇ?』(何かに変身する)
>うっわぁ……それで本気でいく気?(ルビーの変形を見て引き)>あ、あの~、ちょっとよろしいですか……?(手を後ろに回しながらおずおずとにゃがくらさんに話しかける)
ん?おう、どうしたよ?
>こ、これよかったらどうぞ!!(意を決してにゃがくらさんに変形したルビーを差し出す)
>>『じゃじゃ~ん♪︎ルビーちゃんの特別変形!猫じゃらしモードですよ~?それそれ~♪︎』(なんか謎のモサモサが付いてリズミカルに左右にくねくね)
……いや、悪いけどよ確かに今は猫のツラしてるが中身まで猫になった訳じゃ……(といいつつ無意識に手が動き出す)
>>>あら?ふふふ……。(様子に気づいたナーサリーが微笑む)
うおおっ!?手が勝手に反応しやがる……!!(なんとか抑えようとするが……)
>>『フフフ……、口ではそう言っても身体は正直なようですねぇ?それとも猫じゃらし型ルビーちゃんの魅力が溢れすぎてるのがいけないんでしょうかねぇ?』(イリヤの手の中でふりふりくねくね)
>ルビーその言い方なんかいやらしいからやめてー!?
くっ……!止まりやがれ俺の手!!(手を隠すように屈んで丸まった姿勢になる)
>>>『それはそれで猫さんっぽくて愛らしい姿ですねぇ?ねぇどうですイリヤさん?』
>え、えへ……えへへへ……?たのしいかも?(にゃがくらさんの様子を見てだんだんたのしくなってきたイリヤ)
おい……!!(少し怒気が籠る)
>>>私にもやらしてちょうだい?それそれ~♪︎(猫じゃらしルビーを借りてイリヤよりもさらにリズミカルに振りにゃがくらさんを刺激する)
>>『おおっ、なんという魅力溢れる手捌き!!これは猫さんにはたまりませんねぇ♪︎』
ゴロゴロ……ゴロゴロ……(花畑を転がって抵抗)
>うわぁ、すっごいゴロゴロ転がってるぅ……。
だ、大丈夫かなぁ?前回のあらすじ
いよいよ互いの想い渦巻く二回戦最終試合がスタート。
>さぁいよいよ始まりました最終戦!この二人は一体どんな風に魅せてくれるのかー!?
>>まずはセオリー通り二人ともアイテム集めと的確にバニヤン巨大化に向けて狙い打ちだね、やっぱり大きな動きは中盤からになるかも?
……戦いが静かな今のうちに聞いておきたいのだが良いかね?(エンと並べられているちゃいネスが尋ねる)
>>>『……呼延灼の様子の事ですね?』(エンが聞きたいであろう事を先に確認する)
うん、理解が早くて助かるよ?
……それで実際どうなんだい?差し支えなければ聞かせて欲しい。(ずずいと迫る)
>>>『(差し支えなければといいつつ有無を言わさぬ圧を感じる……)……既に予想しているとは思いますが呼延灼にあまり余裕はありません、それを隠す為の笠とマスクです。』
……やはりね?
観客席にいた時は落ち着いていたからやはり私達のこの状況が原因かい?
>>>『……はい、ステージ裏で話をしたところまた崩れ落ちそうになるのを必死で止めました。』
それはご苦労だったね?
こちらもグレイに話した時は多少の動揺はあったがそちらの比ではないからね……。
……というか大分君に依存気味になってないか?彼女。
>>>『やはりそう思います?元々そういう部分はありましたが最近は特に……。』(操作する呼延灼を見つめる)
……この大会が終わったら今後の為にも少し慣れさせないといけないかもしれないね?その時は私も手伝うとしよう。
>>>『ありがたいんですけど無茶はやめて下さいね……?』(疑いの眼差し)
フフフ……、そんなに見つめられると照れるね?(ニヤニヤ)前回のあらすじ
余裕があるうちにちゃいネスとエンの内緒話。
>最終戦が開始して既に数分、今のところ両者目立ったミスはありませんが恐らく互いにベストコンディションとは言えない状況でのこの対決、一つのミスがきっかけで崩れない事を祈るばかりです!!
……!(口と態度には出さないが今こちらは必死なのでそういう事は言わないで貰いたいのですが!?と思っている呼延灼)
>>(呼延灼さん……、しばらく様子を見ていましたがとりあえずは大丈夫そうですね?あまり気にしてこちらがミスしては申し訳ないのでここからは気にしないようにして……)すみません、行きます!!(まずはグレイがアイテムによる妨害を仕掛ける)
>おっとーここでグレイ選手がアイテムを使って先に仕掛けてきたー!!
ああーっ!?(不意を突かれ妨害をまともに受けてしまい思わず声をあげる)
>>>『落ち着いて!!このタイミングでこの効果ならまだ後から挽回出来るから!!ペースを崩さず冷静にね?』(すかさず特別応援席のエンが声援でアシスト)
はっ!!(そうでした!まだチャンスはある!!
……このタイミングでこちらも妨害撃つよりは確実なチャンスを待つ方向で!!それまでもって下さいね私の霊核『メンタル』!!)前回のあらすじ
呼延灼突如訪れたピンチをエンの声援で脱しなんとか持ち直す。
>さぁ、呼延灼選手の妨害アイテムの効果時間が切れました、グレイ選手が追撃するのかそれとも今度は呼延灼選手が仕掛けるのかー!?
>>……。(さりげなくエンの方を見る呼延灼)
>>>『頑張ってー!!』(応援してるポーズの中に呼延灼にだけ通じるサインを混ぜる)
>>……!!(まだ次に警戒しつつ待ちの姿勢ですね!)
……。(呼延灼さんはやはり今はタイミングを図っている様子ですね?ならばこちらも警戒を怠らないようにすれば先程稼いだ差の分拙の有利はしばらくは保てるはず……。
状態回復アイテムも多少はストックがありますし。)
>>>>うんうん。(良い感じだねグレイ、ただ状態回復アイテムはアイテムによる妨害効果はキャンセル出来るけどバニヤンのBゲージの上昇までは止められない……、そこを攻められなければ良いのだけれどね?)
>>>>>……。(競技の仕様上なるべく集中するか逆に相手の集中を削ぐかの二つだから仕方ないけど相手を煽るタイプの選手でもないと割と静かに進行しちゃうから大きな動きないと解説としてはやること少ないんだよねぇ……。)前回のあらすじ
対戦中は無言でも皆色々と考えてる。
互いの思惑が交差しつつ時は流れ遂に最終戦も決着の時が……
>さぁ大変盛り上がった二回戦最終試合も遂に決着となりました!!この戦いの勝者は……!!
か……、勝ちました……!!(最後のスパートでめくれたフードを被り直しほっと一息つくグレイ)
>>グレイ選手です!!
ワアァァ……!!(歓声と拍手が鳴り響く)
>>>ううう……、あのスパート直前のタイミングで一瞬躊躇わずにあのアイテムを使っておけば……!!(操作パネルの前でへたり込む呼延灼)
呼延灼さ……
>>>>今はやめておきたまえ。(グレイが声を掛けようとするが寄ってきたちゃいネスに止められる)
>>>>>『ごめん、自分がもっとうまくアシスト出来ていたら……。』(呼延灼に駆け寄ってきたエンが頭を下げて詫びる)
>>>いえ、エンの判断は間違いではありませんでした、実際にあなたの指示通り中盤からのラッシュは一定の効果あったのですし詰めを誤った私のミスです。(珍しく落ち着いて正座をしてエンに対応する呼延灼)
>>>>>『呼延灼……。』
>>>……戻りましょう、いつまでもここにいてはステージを撤収できませんので?(エンを抱き抱えて立ち上がる)
>>>>>『(手が震えてるよ?)……うん、行こう?対戦ありがとうございました、グレイさん。』(呼延灼の震えに気付きつつグレイにお辞儀をするエン)
あ……、こちらこそありがとうございました!(ステージを降りる呼び延灼とエンに慌ててお礼とお辞儀を返す)
>>>>……私達もステージを降りようか?勝ったのだからちゃんと笑顔でね?(ちゃいネスがグレイを見上げる)
……はい。(一瞬複雑な表情をしつつなんとか笑顔を作りちゃいネスを抱き上げ観客にもお辞儀しつつ足早に降りる)
二回戦・最終試合終了、勝者グレイ。前回のあらすじ
複雑な感情を抱えつつグレイ、呼延灼に勝利。
さて、二回戦まで終了したところでステージの機材の撤去・三回戦の組み合わせ決めなどで多少時間が掛かりますしそろそろお昼時になりますのでここらで一旦休憩時間を挟みます!!
>再開は午後からなので観客の皆様は食堂にいくなりお弁当など好きに過ごして構わないけど時間内に戻ってきてね?
大事な場面見逃したくないよね?
そして参加者の皆様には会場内にケータリングが用意されていますので外には向かわずなるべくこちらで食事をお願いします。
何か緊急の連絡が入るかもしれませんし、外に行って会場に時間内に戻れなければその時点で失格になりますので。
もし事前にお弁当を持参してる選手がいたのならそれも可。
それとケータリングは脱落した選手も利用可能ですのでご安心を。
>それでは皆様……!
しばしのご歓談タイムをお楽しみ下さい!!(あ~お腹空いたニャー、私もご飯貰いに行こーっと!)
>>休憩時間だそうだ、そういえばブーディカ氏が用意してくれていると言っていたね?彼女を探そうか?
>>>……そうですね?いきましょう。(まだ少しぎこちなく微笑む)
>>うん。(まだ少し引きずっているな、この休憩中に気分転換出来れば良いのだけれど……。)前回のあらすじ
休憩時間なので食事を摂る事にしたグレイ。
あ、いました、ブーディカさん……!!(テーブルに料理を並べているブーディカを見つけて声を掛ける)
>ん?ああ、グレイお疲れ様!観てたよ凄かったねー!(グレイ達に気づいてにこやかに手を振る)
ありがとうございます。(にこやかに誉められて少し照れくさくなる)
>>約束通りランチをいただきにきたよ、私は食べれないからグレイに沢山食べさせてやって欲しいね、グレイも動き回ってお腹空かせているよ?(ポーチから手を出してグレイのお腹をポンポン)
ち、ちゃいネスさん……!!(顔を真っ赤にしてお腹を押さえる)
>あはは!心配しなくても沢山あるから好きなだけ食べていくといいよ、午後に影響出ない範囲でね?
は、はい……、いただきます。
>あ、それとさ?食べる前にちょっといいかな?(グレイに近づき抱き締める)
はい……?ぶ、ブーディカさん!?(いきなり抱き締められて困惑するグレイ)
>(アンタが優しいのは分かるけどあんまり気にしちゃダメだよ?勝負なんだしもしそれが原因で負けたら負けた子達にも申し訳無いからね?アンタがやるべき事はなるべくいい成績を残して戦った子達がその戦いを誇れるようにすること!いいね?)改めて三回戦進出おめでとう!!(前半グレイにだけ聞こえるように小声で囁きグレイの頭を撫でる)
…………!!
ありがとうございます午後も頑張ります……!!(一瞬驚いて顔をあげるがブーディカの優しい笑顔に少し心が軽くなるのを感じた)
>>……。(……どうやらもう心配はいらなそうだね?ありがとうブーディカ氏)前回のあらすじ
ブーディカセラピーでグレイのメンタル回復。
やぁグレイ、食べてるかい?(グレイがブーディカお手製サンドイッチを食べてるところにライネスがやって来た)
>おや、オリジナルじゃないか、なんだか久しぶりな気がするよ?(テーブルの上のちゃいネスがライネスを見てそう呟く)
>おいおい、まだ別れてから数時間しか経ってないのに久しぶりはないだろう?
まぁ、色々あったみたいだし観客側の私と体感時間違うのも仕方ないのかな?
(むぐむぐ……ごくん)ライネスさんも此方へ来たんですね?(食べていたサンドイッチを飲み込み話しかける)
>うん、脱落者席とは別だからこういうタイミングでないとキミ達を労う暇がないからね?とりあえず午前の部お疲れ様だね、私が巻き込んだというのにキミはよくやってくれている。(グレイに深々と頭を下げて感謝を示す)
いえ、そんな……!
きっかけはどうあれ拙が自分でやると決めた事ですし……。
>>うんうん、色々あったけれど午後からもより一層頑張ってくれるみたいだし期待していたまえ!!
>ほう!それは頼もしい限りだね!!(にこやかな笑顔を向ける)
……拙なりにやれる事をやるというだけですのであまり過度に期待しないでいただけると……?(なんだか恥ずかしくなってライネスから顔をそむける)
>うんうん、それでいいそれでいい。(やっぱりこういうグレイの反応はいいね!!)前回のあらすじ
ライネスが労いにやって来た。
その後もライネスと一緒に食事と会話を楽しみ……
ピンポンパンポーン♪︎
『休憩時間は残り僅かとなりました、三回戦に出る選手の方々は試合と対戦順についての説明がありますので会場の方へ移動をお願いします。』
>おや?もうそんな時間かい?楽しい時間はあっという間だね?
そうですね……。すみませんライネスさん拙達は行かなければ……。(申し訳無さそうにライネスに頭を下げる)
>私の事は気にしなくて構わないよ、変わらず応援しているから是非とも優勝目指して頑張ってくれたまえ?
(グレイの肩をポンポン叩く)
ゆ、優勝は出来るかは分かりませんが……頑張ってきます!
>>それじゃあ、また会おうオリジナル。(ちゃいネスがポーチに入りライネスに手を振る)
>ああ、グレイのサポートは任せたよ?(ひらひらと手を振り返す)
……その後ブーディカとライネスのおかげでリフレッシュと心機一転したグレイは三回戦初戦からの出場だったが短期で決着のつく種目だった事もありあっさり勝ち残り準決勝へと駒を進めたのだった。前回のあらすじ
グレイ、あっさり三回戦勝利。
……ふぅ。(試合を終えて席に戻り一息つく)
>お疲れ、今回は短期決戦で済んでよかった。(ちゃいネスがポーチから出てきてグレイを労う)
はい、ありがとうございます。
……あまり実感は無いのですが次はもう準決勝なんですよね……?
>うん、次も勝てれば決勝で本格的に優勝が見えてくるよ!(ぐっと手を振り上げる)
……まぁそう簡単にはいかないだろうけどね?
まだ三回戦は全て終わってはいないが誰が勝ち残ったとしても強敵な事には変わりはないからね?
はい、特に優勝候補と目される妖精騎士の方達とその一角のバーゲストさんを落とした清姫さんやとにかく勢いに乗ると強いアルトリア・キャスターさん達はなるべく早目に攻略法を見つけたいですね?
>そうだね、まだそのうちの誰が勝ち残るかは分からないが警戒はしておこう。(私ならば相手によっては言葉による揺さぶりを掛けたりも出来なくはないがキミはそういうやり方は望まないだろうからね……?)前回のあらすじ
試合を終えライバルの動向を注視して攻略法を見つけたいグレイ。
その後も順調に第三回戦は進み……
>第三回戦も無事終了し準決勝に向かうベスト4の面々か出揃いましたので改めて紹介したいと思いまーす!!
パチパチパチパチ……
>皆景気のいい拍手ありがとー!!まず一人目は初戦ながら全試合で最速の勝利を勝ち取ったグレイ選手!!
ど、どうも……!(うつむき照れながら壇上から観客に手を振る)
>>今大会の台風の目というかトリックスターって言うべきかな?とにかく色んなドラマを魅せてくれる注目株だよ!
誉めてくれるのはありがたいのですが出来れば早目に次にいってくれると……。(緊張でフードの縁を押さえる)
>あんまりイジってこの後に影響あっても困るしそれじゃ次に行こー!二人目は一回戦を圧倒的速さでクリアして会場を沸かせた妖精騎士メリュジーヌ選手!!
>>>イェーイマスター見てるー?優勝までもう少しだから待っててね♪︎ちゅっちゅ♪︎(貴賓席のマスターの方に向かって笑顔で手を振り投げキッス)
>>流石は優勝候補筆頭……、周りに睨まれても余裕だぁ……。(あそこまで図太くはなれないけどそのメンタルに関しては半分くらい姫に分けて欲しい……。)>おーおーあの新八が子供達にかかったら形無しだなぁ!(転がるにゃがくらさんを見て笑う一ちゃん)
>ねぇ、ちょっとお邪魔してもよいかしら?(マスターと一ちゃんの方にクロがやってくる)
うん、いいよ?ここ座りな?(マスターが自分と一ちゃんの真ん中を空けて座るようにいう)
>>ありがと~♪︎お邪魔しま~す♪︎(ウキウキしながら間に入る)
>>>(ぶちっ)ウガァア!!調子こいてんじゃねえぞガキどもー!!(猫じゃらしから逃げてたにゃがくらさんがキレて叫びながら立ち上がる)
>>>>ギャー!?(突然の事に驚いて走って逃げるイリヤ)
>>>>>あらあら大変!!おこらせちゃったわ?にげましょう!!うふふ!(にゃがくらさんから楽しそうに逃げる)
>>>待てやコラァ!!(追い掛けるにゃがくらさん)
>あのバカキレやがった!!ちょっと行ってくるわマスターちゃん!!さすがに手は出さないと思うけど今はバーサーカーだからなアイツ……。(その様子を見て立ち上がる一ちゃん)
うん、いってらっしゃーい。(手を振って見送るマスター)
>>うちのイリヤがごめんなさいね?(でもマスターとゆっくり話したかったしちょうどいいかも?)>マスター、今日はありがとう。(クロが隣に座るマスターに笑顔を向けてお礼をいう)
んー?急になに?(マスターが首を傾げる)
>>きゃぁあぁ……!!(遠くの方で走るイリヤの悲鳴が聞こえる)
>……あの子の事考えて今日の場をセッティングしてくれたんでしょ?わざわざごめんなさいね?
あーその事?気にしなくていいんだよ?それよりクロエこそイリヤが心配でついてきてあげたんでしょ?やさしいね?
>>ひゃあぁあ……!?なんでこっちに来るのぉ!?(ナーサリーとそれぞれ別方向に逃げたのににゃがくらさんが自分の方にきて悲鳴をあげる)
>>『完全に狩りやすそうな方を狙ってきてますねぇ?野生の本能ってやつでしょうか?』(怯えるイリヤと対照的にルビーが淡々と分析する)
>>>イリヤ!落ち着いて!!
くっ動きが速くて狙いが定めづらい……!(にゃがくらさんを遠距離から迎撃しようとする美遊)
>…………まぁわたしはお姉ちゃんだし危なっかしいから……イリヤが不安がってたから今日はミユもアレだし。
だから忙しい中時間割いてくれたマスター達には感謝しかないわ?ありがとうマスター?(にっこりと笑みを浮かべる)
クロエ……。
>>ギャー!?爪で引っかいた地面が爆発してるー!?なんでぇ~!?(イリヤのひめ(ry))
>あーもう!!イリヤうっさい!!人がしっとりしてるってのにもー!!ごめんなさいマスターちょっとてつだって!!(騒がしいイリヤに怒りながら立ち上がる)
うん!しょうがない止めますか?
……その後一ちゃんと美遊を含む数人がかりで暴走するにゃがくらさんを止めこの場は事なきを得た前回のあらすじ
準決勝の前にベスト4に残った選手の紹介が挟まる。
そして続く三人目は~!!派手なパフォーマンスに反して戦略は堅実!!確実に敵をハメて勝ちを得てきた妖精騎士バーヴァン・シー選手!
>は?戦いなんだから確実に勝てるやり方があるなら実行するのは当たり前でしょ?
そんなんいちいち言わなくていいっての!!他に言うことねえのかよ?
>>……。(それを短い時間で考えついて実行に移してその通りに結果出せてるのは十分すごいんたけど……。なんか余計なメンタルダメージ食らいそうだからだまっとこ。)
なにやら紹介に不満もたれているけど時間がないので華麗にロマンキャンセルしてラスト4人目!!
グレイ選手が台風の目ならこちらは嵐ど真ん中!!セオリー無視の無茶苦茶なやり方ながらもなぜか勝ち続けてきた暴走特急(バーサーク・リミテッド・エクスプレス)!!アルトリア・キャスター選手!!
>>>おいゴラァ!!なんか私だけ呼び方アレだしまるで実力じゃなくて運勝ちしてきたみたいじゃないかー!?(アルトリア・キャスターが吠える)
>ハッ!実際そうだろ?二回戦とか危うく自爆しかけたりして危なっかしくて見てらんなかったぜ?アハハ!!(バーヴァン・シーが挑発する)
>>>なにおぅ!?だったら準決勝で私の実力見せてやろうじゃん!!(ぐっと指を突き出す)
>>へー?いいじゃん、見せてみろよ?私がへし折ってやるからさ?
……えー、本来この後対戦カード発表予定だったのですがなんかトントン拍子に決まったようですニャー?
>>まーいいんじゃないの?二人ともやる気だし盛り上がりそう。前回のあらすじ
バーヴァン・シーとアルトリア・キャスターがバチバチ。
えー、なし崩しに対戦カードは決定しましたが対戦順はどうします?
バチバチしあってるお二人が第一試合目ってことでよろしいでしょうか?
>それで問題無いなら当然先にやりたい!!私の闘志が冷めないうちに!(アルトリアが吠える)
>>そーそー!!どうせ恥掻くんなら先にやっちまった方がいいもんな?
そうすりゃ後のやつらの試合の流れによっちゃ話題にならなくなってくれるかもしれないし?
>うがー!!さっき好き放題言って!今にみてろよー!?
あちらの二人はノリ気だけどグレイ選手とメリュジーヌ選手の見解はどう?やらせていい?
>>>拙は後の試合でも構いませんが……。
>>>>私も問題無いよ?
あ、でも先にやるなら出来るだけ早く終わらせて欲しいかな?マスターあんまり待たせちゃ悪いしー?
……という訳で全員の合意が得られたので準決勝第一試合はバーヴァン・シー選手VSアルトリア・キャスター選手と決まりました!!
それではお二人方には準決勝用の特設ステージへと移動していただきます、準備が完了するまでしばしお待ちを!!前回のあらすじ
全員同意で準決勝第一試合はバーヴァン・シーVSアルトリア・キャスターに決定。
第一試合の準備が始まり十数分後……
皆様お待たせ致しました!!お二人の準備が整ったとの事でいよいよ準決勝を始めたいと思います!!
パチパチパチパチ……
ではまずは対戦するお二人の入場です!!(左右の入り口がスポットライトに照らされそれぞれこの試合専用の衣装に身を包んだ二人が現れる)
>ちょー!?こんな格好するなんて聞いてないぞー!?(カルデア戦闘服のような専用スーツに着替えて顔を赤くするアルトリア・キャスター)
はい、詳しい事はこれから説明しますので!!
>先に説明しとけよぅ!!
>>いやー先に説明しても結局着なきゃ棄権扱いになっちゃうし……?
それにこういう場合のサプライズって大事じゃない?
>こんなサプライズはいらなぁーい!!?
>>>あーもー!着てからギャーギャー騒ぐんじゃねぇよみっともねぇ、大体直前まで水着でうろついてたやつが言うことかよ?(同じスーツを平然と着こなすバーヴァン・シー)
>>>>……ちゃいネスさん?
>>>>>(何が聞きたいかは大体解るが)……なんだい?
>>>>…………この後、拙もあれを着るのですよね?
>>>>>そうだね?無理そうなら棄権してもいいんだよ?
>>>>…………少し考えさせて貰ってもよろしいですか?
>>>>>うん、幸い私たちは次の試合だから多少時間はあるだろう、今のうちにゆっくり考えたまえ?前回のあらすじ
準決勝が始まる前からグレイの心が折れそうになる。
そんじゃいい加減準決勝の説明始めまーす!!
そのスーツと今から配るヘッドセットと合わせてモニターにダイレクトにスーツ装着者のモーションが伝わるハイパーVRによるバトルとなっています!!
>>アルトリア選手、ちょっとヘッドセット着けて試しに動いてもらってもいい?
……こう?(ヘッドセットを着けてしゅっしゅと拳で素振りする)
巨大モニターにアルトリアのアバターが現れ全く同じ動きをする
>>>へぇ、やるじゃない?なかなか楽しめそう!(バーヴァン・シーが楽しそうに笑う)
>>うん、動きに問題はなさそう、流石は万能の天才とカルデアの服飾コンビの合わせ技だね?(刑部姫の上にピースするダ・ヴィンチちゃんとハベにゃん・クレーンコンビのイメージが浮かぶ)
>更になんと!!この装備一式にはそれぞれの戦闘データを入れてあるから音声認識で普段使っている武器やお供更に宝具も呼び出せます!!
え?そうなのよーし……来て!!マッハ!!エクター!
(画面のアルトリアの回りにイヌワシのマッハとエクターか出現する)
わぁホントに出たー!!スゴーい!!
>>ただし呼び出しには制限時間があるのと設定されたMPを一定量消費するので無闇には使えないから気をつけてね?それと宝具は残りMPに関わらず対戦中に一回のみ使用可、だからタイミングには気をつけてねー?前回のあらすじ
準決勝の装備の仕様説明が始まる。
さて装備の基本動作の説明も終わったところで準決勝対戦形式を決めたいと思います!!
>準決勝はいくつかの趣向の違う種目(ゲーム)が用意されていてその中からランダムで
一つが選ばれるよ!!
種目(ゲーム)の中には箱を動かすパズルだったり相手より先にゴールを目指すアクションやレースだったりシンプルに戦う格闘ゲーム的なのもあるから!自分に有利なルールが出るのを祈ってて!!
>>よーし……、格闘かアクションこ~いこ~い……(モニターに向かって念を送るアルトリア)
>>>必死かよ……。(まぁ知恵とかセンス問われる種目じゃ田舎妖精には厳しいもんな?必死過ぎてカワイソウだから黙っといてやるけど。)
それじゃ抽選スタートォウ!!(指パッチンで合図する)
ドルルルルル……(ジャガーマンの合図と共にモニターのドラムロールが始まる)
ピッ…ピッ…ピッ……
『対戦格闘(3ラウンド制)』で止まる
>>よぉっしゃー!!(アルトリア渾身のガッツポーズ)
>という訳で種目は3ラウンド式の対戦格闘に決まったよ!それじゃ二人とも位置についてヘッドセット着けて?
距離は離れててもスーツが対応して相手が目の前にいるように位置調整してくれるからリアルファイトは禁止ね?スーツ壊れちゃうから。前回のあらすじ
アルトリア・キャスターVSバーヴァン・シーの対戦種目は格闘ゲームに決まった。
それでは……対戦スタート!!
>よっしゃー!先手必勝!!くらえー!マチョー!!(飛び蹴り)
おっとー!アルトリア・キャスター選手早速先制攻撃を仕掛けるー!!
>>ハッ!ナメてんのか?そんな隙だらけの攻撃に当たってやるわけねーだろ?(サッと身をよじって避ける)
だがアッサリ避けられて不発ー!!そのまま着地ー!!
>>>まぁ初手飛び蹴りはそうなるよねー?それとも追撃の為の布石なのかな?
>ふ、ふふふ……その通りです!!そこに気づくとは流石は名解説者ですね!?(顔真っ赤にしながら刑部姫を誉めてなんとか誤魔化そうとする)
『あっ、これノープランだったな?』(観ていた者全員の思考が一致した瞬間である)
>>そんじゃその作戦実行出来ないようにしてやるよ!!(アルトリアの足元に向かってフェイルノート乱射)
>うわわわっ!足元ばっかり狙って卑怯者~!(バタバタしながらフィールドを逃げ回る)
>>>>……だ、大丈夫でしょうかアルトリアさん?(心配するグレイ)
>>>>>まぁ始まったばかりだしもう少しすれば対抗してくるだろうね、それに最大3ラウンド制だから最悪ここを落としてもまだ挽回は出来るからね?期待していよう。(対照的に冷静に戦況を読もうとするちゃいネス)前回のあらすじ
先制失敗して開始早々ペースを握られるアルトリア・キャスター。
>ほらほら♪︎最初の勢いはどうしたんだよ?(常にアルトリアから一定の距離を取りつつフェイルノートを連射する)
うわっとっと!くっそー!調子にのって~!!(なんとか避けつつ逃げ回る)
>>開始からバーヴァン・シーに遠距離攻撃に徹されて攻めあぐねるアルトリア選手!!何か打開策はあるのかー!?
なんとかする!!けどさっきからあの武器ずーっと出っぱなしじゃない!?武器の召喚もMPだかなんだか召喚するんじゃなかったのかー!?
>>>その辺は普段使いの武器な上連射前提の武器だから消費コストが低めに設定されてるんじゃないかな?でも今も召喚しっぱなしだからジリジリと上のMPゲージは減ってってるよ?(モニター上部に表示される体力とMPゲージを見る)
ん?余裕なくてゲージ見てなかったけどそれならこのまま逃げ回ってれば枯渇してチャンスが!?
>いやヤバそうならそうなる前に他のやり方に切り替えるだけだし?
ま、その前にお前を落とす方が早いと思うけどな!!(ゲージ消費を増やしてフェイルノートを誘導性能持ちのファンネルモードに切り替え)
うぇーっ!?あーもー!こうなりゃ多少のダメージ覚悟で吶喊してやる-!!(ファンネルの嵐を掻い潜りなんとか近づこうとする)
>遂に覚悟を決めたアルトリア選手の突撃ー!!果たしてこの選択がどう出るか!?前回のあらすじ
追い詰められたアルトリア・キャスター、意地の吶喊を仕掛ける。
ホントはもっと温存しときたかったけどこうなったら仕方ない!!行くよマッハ!!(手をかざしてジャンプするとアルトリアの手の真上にイヌワシのマッハが出現)
いっけー!!マッハキーック!!(マッハの足首を掴んで宙を飛び猛スピードからのジャンプキック)
>アルトリアキャスター選手!!豪快な奇襲を仕掛けるー!
>>ちっ!!なんて野蛮な動き!?(最初と違い今度はギリギリで避けてバックステップで距離を取る)
もう逃がさないからなー!!(着地してすぐに駆け寄りパンチとキックのコンボを繰り出す)
>>ちっ!!(ガードしつつ負けじとヌンノスパンチで応酬)
近づくまでに飛行するファンネルによる多少のダメージを負いつつもバーヴァン・シー選手に肉薄することに成功したアルトリア・キャスター選手作戦成功と言ったところです!!
>>>自分の得意な距離に持ち込んだのはいいけど相手のバーヴァン・シー選手も格闘が苦手って程じゃないし今のところガードも的確だし第1ラウンドの残り時間も減ってきたし事前にダメージ受けてる分が響かないといいけど……。にゃがくらさん騒動の後日、某所にて……
ガラガラッ(戸を開ける音)
二人ともお待たせー。(お店の戸を開けてマスターが入って周囲を見渡す)
>マスターちゃ~んこっちこっち~!ほら真ん中空けてあるからここ座りなよ?(カウンター席から手を振る一ちゃん)
>>おう!よくきたな!!って一人かよ?女王サマはどうした?
用事があるからパスだって。(二人の間の永倉さん側に座る)
そっかそりゃ仕方ないね?そんじゃ僕も横にずれて……と。(スカディ用に空けてた席に座り直しマスターを挟む)
>>この前世話かけちまった詫びをしたかったがしょうがねぇなぁ……。
うん、後で永倉さんの分までアイス買って持ってくから大丈夫だよ?
>>そうか、わりぃな嬢ちゃん?金は出すからいいもん食わせてやってくれや?
うん、わかった。(頷く)
>料理は既に頼んであるし飲み物は来てるからそろそろ乾杯しようか?マスターちゃんはジュースでいいんだよね?(瓶の蓋を栓抜きで開けながら)
うん、お酒は飲まないことにしてるからね?
>>よっし!んじゃ一丁乾杯といくか!!この前の騒動の詫びと作戦成功の打ち上げも兼ねた宴会だ!!(日本酒の入ったコップを掴む)
『乾杯!!!』(高く掲げられた3つのコップがぶつかって小気味良い音を立てる)打ち上げ始まってしばらく後……
>ん~お刺身美味し!それにしてもアクシデントも色々あったけど作戦成功してよかったよねー?(クロエによるとイリヤがちょっとの間ネコ見る度にビクッとしてて面倒だったらしいけど……。)
おう、お嬢ちゃん達もあれから騒がしくしねぇで大人しくなって良かったぜ、厚着の方の嬢ちゃんはまた獣人の姿を見せて欲しいってせがんでくるのはちと困るがよ……?
>>たまにはまた女王さんに頼んで変えてもらえばいいんじゃない?他の子達にもあっちのほうが人気出そうだしさ?(マスター越しに永倉さんを覗き込んでからかう)
おい、斎藤ぉ……!他人事だからって気軽に言ってんじゃねえぞ……?(一ちゃんを睨む)
>まーまー二人とも落ち着きなよ?せっかくの打ち上げなんだから仲良くね?
あ、お酌しようか?(日本酒の瓶を持ち上げる)
そうだな、そんじゃ一杯頼むわ?(空のコップを差し出す)
>はい、とくとくとく~ってね?斎藤さんはどうする?
>>僕はまだ残ってるからいいよ、そんなに飲む方でもないしね?
ほれ俺達のことなんざぁ気にせずもっと食ってけ嬢ちゃん!!でないと俺達で食いつくしちまうぞ?(バクバク)
>わー!ちょっと待ってー!それ後で食べようと残してたのにー!?
>>あはは、頑張れマスターちゃん?(といいつつ自分も横からぱくぱくと食べ始める)
>>ちょっとー!?左右から同時は卑怯だってー!?こうなったら礼装変えて本気モードになってやる!フォームチェンージ!!(一瞬で礼装をチェンジして気合いを入れ直して負けじと料理に箸を伸ばす)
くかかかっ!いい気合いだそうこなっくちゃなぁ!!
くかか……!あはは……!と店内に賑やかな笑い声が響く
ここ数日のにゃがくらさんを巡る一連の騒動は最後まで大騒ぎのまま幕を閉じました。
おしまい前回のあらすじ
零距離に飛び込んでコンボを繰り出すアルトリアとガードしつつヌンノスパンチでカウンターするバーヴァン・シー。
この!このー!ぜえっぜえそろそろ倒れろー!?(息を切らしながらも絶え間なく攻撃を仕掛ける)
>はぁはぁ……、テメェが倒れりゃいいだろ!?それかいい加減離れろ!!この!!(同じく息を切らす)
ピー!!(タイムアップの音)
>>両者割とギリギリの中無情にも第一ラウンドのタイムアップになってしまったー!!
>>>タイムアップの場合は基本引き分けじゃなくてその時点での体力ゲージの多い方が判定勝ちになるよ!!
あ、滅多にないだろうけどもしも全くの同値の場合に限りその場合は引き分けになるからね?(解説の刑部姫がルールの補足説明)
>>それじゃタイムアップ間際になると自動でかけられるように設定されていたブラインド処理を外して改めて皆でゲージを確認してみましょうかニャー!?
>>>ひー!ドキドキするー!!
『(相手を叩くのに夢中で確認してなかったけど多分)勝ったのは私!!』(ハモりながら同時に顔を上げてモニターを確認する)前回のあらすじ
第一ラウンドタイムアップで残りの体力ゲージ勝負にもつれ込む。
>第1ラウンドを見事制したのは……!!僅差でバーヴァン・シー選手です!!
>>よっし!勝ったぜ!!(腕を上げて勝利のポーズ)
うぁぁ!もうちょっとだったのにー!!(地団駄を踏むアルトリア)
>>>うーん、やっぱり前半の分とガード入れられて一気に攻めきれなかったのが敗因だね……。
>>はん!いきがって割にやっぱり不甲斐ねぇのな田舎妖精ってのは?このまま次も取ってストレート勝ちしてやるぜ!!キャハハハ!!(高笑い)
ぷちっ(なにかがきれるおと)
ふーん、凄い自信だね?
じゃあ次は私も遠慮なくやらせてもらうね?(にこにこ笑顔のアルトリア)
>>なに?今までは全力じゃなかったって訳?あんなに必死だったのに?
ううん、さっきまでのもちゃんと全力だったよ?私の力『だけ』の話だけどね?
まぁすぐに分からせてあげるから早く始めよう?(それだけ言ってスタスタと開始位置に戻る)
>>あ、あぁ……?(なんだよ急に大人しくなりやがって……、ブキミなヤツだな……。)前回のあらすじ
1ラウンド目を取られたアルトリア・キャスターの様子が……?
>では両者準備が出来たようなので3カウントの後、第2ラウンド開始となります!
>>とっとと始めろよー?すぐに終わらせるつもりなんだからよ。(アイツ様子がおかしいから警戒はしとこっと……。)
……。(目を瞑り静かに開始を待つアルトリア)
3……(カウントダウンが始まる)
>>>……アルトリア・キャスターさん、一体どんな策を……?
2……
>>>>すぐに分かるさ、どのような策にせよ二人の一挙手一投足を見逃さないように注視しておくんだよ?
1……
はい、そこは抜かりなく……!!(力強く頷くグレイ)
>では第2ラウンド……スタートオゥ!!(カウントがゼロになりジャガーマンが高らかな開始を宣言する)前回のあらすじ
波乱の第2ラウンドスタート。
ふっ!(スタートと同時にアルトリアが駆け出す)
>アルトリア・キャスター選手、第1ラウンドと同じく先手を仕掛けたー!!ここからどう出るのかー!?
>>なんだよ、また直進して突撃かよ?芸がねえな?(と軽口いいつつさりげなく警戒は続ける)
……エクター!!(エクターという名のシャチを喚びだす)
バッシャアン!!(呼び出したエクターがバーヴァン・シーの前でターンし盛大に波しぶきをぶつける)
>>テメェ……ッ!?……どこ行った!?(びしょ濡れになり一瞬視界を塞がれた事でアルトリアを見失う)
プォー!!!(バーヴァン・シーの横からにゅっと出てきたトランペットから耳元に大音量が流れる)
>>くっそ!なんだよ!うっせぇ!?(思わず手で耳を抑える)
はっ!(無防備になったお腹にキックして弾き飛ばす)
>>がっ!?(仰け反ってアルトリアから離れる)
さらに追撃の……マーリン魔術『爆薬』!!(具現化していた爆薬を投げつける)
ボン……ボボン……ボン……!!(爆薬がバーヴァン・シーの体に当たる度に小規模な爆発を起こす)
>>あつっ!?テメェあんまり調子に……!?(怒りで顔を上げるが目前に少し屈んだアルトリアの背中が迫っていた)
そしてこれが……マスターのオススメマンガで見た必殺奥義!!見様見真似!テツ!ザン!!コー!!!(バーヴァン・シーの足を引っ掛け体勢を崩したところに背中から強烈な体当たりを放つ!!)
>>…………っ!!(まともに喰らい勢いよく吹き飛ぶ)
ゴロゴロ……ゴロゴロ……ドサッ(転がり落ちるバーヴァン・シー)
シーン……(余りの展開に静まりかえる会場)
『PLAYER1・Win!!』(画面に現れる勝利の文字)前回のあらすじ
えげつないコンボでバーヴァン・シーを場外に落とし第2ラウンドを制したアルトリア・キャスター。
やったーかったー!これぞ私達の全力コンボ!!思い知ったかー!!(勝利のガッツポーズ)
>……はっ!!余りの一方的な勢いについ実況を忘れてしまった!!実況一筋ウン十年ジャガー一生の不覚!!(机を叩く)
>>いやいやウン十年もやってないでしょ……?(隣の刑部姫のツッコミ)
あ、それと第2ラウンドがすごい勢いだったんで観客の皆もバーヴァン・シー選手の心配してるかもだけどあくまでゲームなんで勢いだけフィードバックされてリアルの本人にはほとんどケガ無いように設定されてるから安心してね……?
>>>……くそっ!(衝撃フィードバックで倒れていたバーヴァン・シーだがすぐに何事も無かったように立ち上がり悔しそうに声を漏らす)
>バーヴァン・シー選手、無事立ち上がりましたが大丈夫でしょうか?
>>>見りゃわかんだろ?今頭ん中を整理してるからちょっと待っててくんない?
>へーい、そんだけ言えりゃ問題なさそうですニャー?
そんじゃ次で決着だし観客の皆さんには悪いけど少しの間待ちでお願いします!
パチパチパチパチ……(観客席から鳴り響く好意的な拍手)前回のあらすじ
バーヴァン・シーはこんらんしている!
……。(くっそ腹立つけど負けたのは仕方ない、完全に自分の采配ミスとアイツを侮り過ぎた。)
>ふんふ~ん♪︎(最終ラウンドに向けて軽くストレッチ)
ちっ……、余裕ぶりやがって。(今はまだ1-1で次で勝てば問題はない……、けどそれはアイツも同じだからまた妙な真似してくるだろうな……、アイツの行動セオリー無さすぎてマジ読めねぇし。)
>ねー?そろそろ頭冷えた~?(アルトリアが尋ねる)
お前のせいでまた熱くなってきた気がするぜ……?(いらぁ)
……はぁ、もう考えるのやめた。
おい、次のラウンドについて一つ提案があるんだけど?
>んん?提案?なに?
次のラウンド宝具の撃ち合い一発勝負ってのはどうだ?
競り負けた方は仮に余力が残ってたとしてもその時点で負け。
どう?盛り上がりそうじゃない?どうせ宝具はお互い一回しか使えないんだし!
>ふ~ん?そう来るかぁ~!!いいね!やろっか!
そうこなくっちゃな!!吠え面かかせてやるぜ?
>>どうやら両者の間で方針が決まった様子!
これは俄然楽しみになってきたぞー!!(様子を見ていた実況にも熱が戻ってくる)前回のあらすじ
最終ラウンドは宝具の撃ち合いで立ち上がった方が勝ちに決まった。
>さぁいよいよ後わすかで最終ラウンドが始まります!!両者準備はよろしいでしょうか!!
>>当然!!こっちはいつでもOK!!私と祭神のコンビネーションで全力で叩き潰してやる!!(ビシッとアルトリアの方に指を突きつける)
うん!私も全力でやるよ!!本来粛清防御に回す分の魔力も今回は迎撃に回すぐらいにね!!(単純にそうしないとフェアじゃないのもあるけどね?)
>>はっ!言い心がけだが負けた時の言い訳にすんなよ?
するわけないじゃん!!そっちこそ今のうちに言い訳考えといた方がいいんじゃない?実質2対1で負けたらカッコ悪いしねー?
>>はぁ?私と祭神が田舎妖精なんかに負けるわけねぇだろ!!
>えー、煽り合いの前哨戦は結構ですけどそろそろ最終ラウンド始まるのでその辺にしといていただけるとありがたいにゃー?前回のあらすじ
前哨戦の煽り合いがしばらく続いた。
>では改めまして最終ラウンドスタートです!!
カーン!!(ジャガーマンの実況と同時に最終ラウンドのゴングが鳴る)
>>さぁ約束通り一発でキメてやるぜ?準備は良いな?(スタート地点から一歩も動かずバーヴァン・シーの真下から祭神がステージを割って登場する)
もっちろん!!私もとっておきを見せたげる!!(その様子を見上げてにっと笑う)
>>あ〜あカワイソ〜!虚勢張っちゃってさ?
そろそろ楽になっちゃえば? ブチ上がれ!!収束型『祝いの躍祭(イースター・フェイルノート)』!!(祭神が口を開いてアルトリアに向けてビーム発射態勢に入る)
……。(静かに目を閉じ腕を伸ばし詠唱を始める)
対厄災大儀式、開門!
霊脈閉塞型兵装(ロンゴミニアド)から龍脈焼却型兵装(エクスカリバー)に変奏!!
そして粛清防御分の魔力を込めた極聖剣、抜刀!
祭神よ!!我らが罪を許し給え!!!
『宿願接ぐ希望の剣(ホープウィル・キャメロット)』!!
『いっけぇー!!!』(二人の重なりあう声と同時にお互いの宝具がぶつかり合う)
>遂にぶつかり合う互いの宝具!!果たして勝利はどちらの手に!?(更にテンションの上がるジャガーマン)
>>>ホント、現実でのぶつけ合いじゃなくてよかったぁ~!画面の中は凄いことになってるけどこっちは影響ないし。(ジャガーマンと対照的にほっとする刑部姫)前回のあらすじ
バーヴァン・シーとアルトリア・キャスター全力の宝具のぶつかり合い!!
『……。』(モニターの前の二人は宝具の激突による衝撃フィードバックで同時に倒れたまま動かない)
>衝撃を受けた二人はまだどちらも起き上がる気配はありません!!
そしてモニター内の方では二人の宝具のぶつかり合いで発生した衝撃による光と煙が晴れて来た様子!
二人のどちらかがこの後すぐに起き上がりでもしない限り、判定として画面の残り体力が僅かでも多い方が勝ちとなります!!
>>それと今回は事前設定で体力ゲージを増やしてKOとリングアウトは無しにしてあるよ!二人とも吹っ飛ぶだろう事は予想出来たし両者ダブルKOや場外での引き分けじゃ格好つかないからね?
>毎度の事ながら補足解説ありがとー!!
果たして勝者はどちらかー!?
>>>……。(うう……、この結果が出る時の緊張感は何度経験しても慣れません……。拙が直接関係している訳ではないのに……。)前回のあらすじ
両者気を失ったまま結果発表の時へ……。
場面は変わり会場で結果発表が行われたしばらく後……
んん……はっ!?どこだよ此処!?(ガバッとバーヴァン・シーが勢い良く起き上がる)
>ん?ようやくお目覚めか。ここは医療テントだ、外傷は無かったがお前達が中々目覚めないので私がこちらに運んだ。(近くに立っていたバーゲストがバーヴァン・シーのベッドに近づきながら状況を説明する)
目覚め……?(頭がだんだんハッキリしてくる)
……結果は!?私と田舎妖精どっちが勝ったんだよ!?(パーゲストに詰め寄る)
>おい落ち着け!
まったく……、頭が冴えてきたと思えば礼を言う前にそれかお前達は……。(絡んでくるバーヴァン・シーを振りほどきため息をつく)
……あ?お前『達』ぃ?
>……。(訝しむバーヴァン・シーに対して無言で身体を傾けて奥の様子を見せる)
>>……。(ぶっすーと奥のベッドの上で胡座を掻いて不機嫌そうにするアルトリア・キャスター)
アイツ先に起きてたのかよ……。
ん?でもアイツが不機嫌そうにしてるってことは?(思い当たりバーゲストを見上げる)
>ああ……。
ギリギリではあったがお前の勝ちだ、良くやった。(ニヤリと笑いながらバーヴァン・シーの頭に手を置き労う)前回のあらすじ
バーヴァン・シー、医療テントにてバーゲストから自らの勝利を告げられる。
マジか!やったぜ!!(パアッと笑顔になる)
……って気安く人の頭に手を置いてるんじゃねぇよ!?(バーゲストの手に気づいて真っ赤になりながら振り払う)
>おっと、それはすまないつい丁度良いところにあったのでな?
無駄にデカイからって人を肘置きみたいにしやがって……!
私の頭に乗せて良いのはお母様か魔女様の手か祭神だけなんだよ!ちゃんと覚えとけよ?
>起きたばかりでそれだけ吠えられるのならば心配はいらんな?
では私はキャスターの方へ行くぞ、放っておくとうるさいのでな?(ちらりとこちらをじとーっと睨んでるアルトリア・キャスターを見る)
そうしたら良いんじゃない?私ももうここ出るし。(ベッドから立ち上がる)
……まだやってんだろ次の試合?
>ああ、まだ終わってはいないはずだ、友であるグレイを応援しにいってやると良い。
お前達の心配をしていたからな?
……ふん、じゃあな?
田舎妖精のお世話しっかりやれよな?(バーゲストに適当に手を振ってテントを出ていく)前回のあらすじ
バーヴァン・シー、バーゲストと別れてグレイ達の試合を見るためにテントを出る。
おーおー外に出たらやかましいったらねぇな?(テントを出た途端に外の盛り上がりが聞こえて来て迷惑そうに耳を塞ぐ)
まぁ私達ん時はこれ以上盛り上がってたけどな?(等と独り言を言いつつ会場に向かう)
>さぁグレイ選手!!順調に進んでいきます!!このままいけるかー!?(ジャガーマンの実況が聞こえてくる)
へーグレイ頑張ってんな?どれどれ?どんな競技が選ばれたんだ?(観客に混じってモニターを見る)
んー見たとこホラー系?のアクションゲームって感じか?
上にスコアが表示されて……、ってはぁ?マジ!?相手のメリュジーヌより大分スコア稼げてるじゃんかグレイのやつ!?(モニターのスコアを見て驚く)
確かに実況でも順調とは言ってたけど体感ゲーム系でこれは予想出来ねぇって……、そんなにこの手のゲーム得意だったのかよ……?(ステージ上のグレイとメリュジーヌを交互に見る)
……いやちがうな?
なんか知らねえけどメリュジーヌのやつが勝手に自爆してるだけだわあれ。(ステージ上で精彩を欠いた動きをするメリュジーヌを見て納得する)
>>うひゃああ!?あーもう!!一気に殲滅出来ないしやりにくいなぁこのゲーム!?(画面の端からゴーストが出てくる度に絶叫して混乱気味なメリュジーヌ)
……これは期待出来そうにないか、妖精騎士としてお母様に恥じないように私が決勝頑張らないと。(小声で周囲に気づかれないようさりげなく決意を新たにするバーヴァン・シー)前回のあらすじ
グレイとメリュジーヌの試合はグレイが大分優勢で驚くバーヴァン・シー。
オオォォ……!!(グレイ側のモニター画面の右側からゾンビが顔を出す)
>グレイ!一歩後ろに下がってから右に振るんだ!!(モニターを見たちゃいネスがグレイに指示を出す)
はい!(指示された方向に向かい武器を振るう)
バシュン!!(音を立てて出現したエネミーが消える)
>>グレイ選手!!今回も人形との的確な連携で不意に現れたゾンビの攻撃を華麗に避けカウンターで葬ってスコアを稼ぐ!!
>>色々あって焦り気味なメリュジーヌ選手と違って淀み無く動けて現在ノーダメージだよね?その分のボーナスもスコアにつくしこれはひょっとしてパーフェクトいけるかも……!!
>>>>へーノーダメかよ?そういう魅せる系のプレイはアイツ(メリュジーヌ)が好んでやってグレイはわざわざしそうにないから素で出来てるって事だしやるじゃん。(満足げに頷くバーヴァン・シー)
>>>>>まさかこんな展開になるなんて……!!(珍しく色んな意味で必死なメリュジーヌ)
>>メリュジーヌ選手も必死の追い上げを見せているが果たして追い付けるのかー!?
>>>仮にグレイ選手がこのままパーフェクトを取っても他の高スコアの追加ボーナス条件はまだまだあるからそれ次第では逆転の目はまだ残されてるよ!!前回のあらすじ
グレイ、パーフェクトが見えてくる立ち回りとメリュジーヌはボーナス点による追い上げでそれぞれ期待される。
>グレイ選手依然ノーダメージのまま遂に巨大ボスの元までやってまいりました!!
これを倒せばクリアとなりすべてのボーナス点が加算されたものが最終スコアとなります!!頑張れー!!
>>……遂にボスまで来たようだよグレイ?
……はい、その様ですね?
>>道中の雑魚とはまた違う動きをするだろうから私も指示ミスをしてしまうかもしれない……、それでもこの作戦のままでいくのかい?
はい、今回の拙は常にちゃいネスさんの指示に従います!!よろしくお願いします!!(迷い無く力強く返す)
>>……そうかい、そこまで言われちゃ後には退けないね?それじゃまずは先制攻撃といくよグレイ!!まっすぐ十歩分走ってジャンプ斬りだ!!(グレイの返答に若干声を弾ませつつ指示を出す)
はい!いきます!!(言われた通りの距離を走りジャンプ斬りを繰り出す)
ギャルルル……!!(ボスが怒りの咆哮をあげる)
>グレイ選手早速の先制攻撃!!ここから一気に畳み掛けるかー!?
>>>よーし!どんどんいっちまえー!!(グレイの活躍にウキウキになるバーヴァン・シー)
>>>>よっし!追いついた!!もう雑魚は(多分)出てこないしここから一気に攻める!!(遅れてボスに到達したメリュジーヌが本気モードに入る)前回のあらすじ
グレイ、メリュジーヌ共に最終ボスに到達。
>さぁ両者ボスに辿りつきました!!
先着していたグレイ選手は人形のサポートの下攻撃を躱しながら着実にダメージを与えていくー!!
>>ボスが巨体だから大振りで割とパターンが読みやすいのが功を奏してるね!!
>そして対照的にメリュジーヌ選手は大技で一気に決める判断をした模様!!現在溜めに入っております!!
>>怒涛の追い上げで大分差を縮めたし一気に倒すことで特殊ボーナスもつくだろうから大逆転もあるかもね!!
>>>ふむ、ならば私達も早目に決着をつけようか……!!グレイ!!Cコンビネーションアタックで一気に行きたまえ!!(実況を聞いたちゃいネスがラストの連携を指示する)
……はい!!ここで終わらせます!!(グレイの動きがより加速しボスを翻弄しながらボスの四肢から全体へと連撃を繋げていく)
>グレイ選手見事な連撃でボスの動きを阻害しつつ流麗なコンボを決めてフィニッシュを狙っていくー!!このまま華麗に決めてくれ!!
>>>>『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウ・ハートアルビオン)』!!(メリュジーヌもチャージ完了して宝具を展開、一撃で撃破を狙う)
>ほぼ同時にメリュジーヌ選手もチャージが完了し相対するボスに向けて必殺宝具を放ったぁー!!果たして軍配はどちらに!?前回のあらすじ
両者、決着をつけるためそれぞれのやり方でボスを仕留めに掛かる。
『グギャアア……!!』
>二体のボスが同時に断末魔を上げて消滅!!グレイ選手、メリュジーヌ選手共に無事ゲームクリアです!!
ふぅ……、やりました!!(汗を拭いながら照れくさそうに笑みを浮かべるグレイ)
>>まぁこのくらいは余裕だよね?(クリアして満足げなメリュジーヌ)
>>>二人とも問題なく時間内にクリアしたから最終スコアでの得点での決着になります!!全ボーナス付与による集計終了まであと少し待っててね?
>いや~途中は結構な差が付いてたけどなんだかんだで接戦になってたし予想出来ないから楽しみ楽しみ~!
>>>>グレイが勝ってねーかなー?
アイツが決勝残るより相手するの断然楽だし珍しい場面も見れるかもしれねえしな?(想像してくすくすと笑うバーヴァン・シー)
>おっ!どうやら集計完了した模様!!では集計結果オープン!!
……。(はぁ……、ちゃいネスさんの指示通り上手く行ったはずなのに未だにドキドキが収まりません……!)前回のあらすじ
準決勝・第二試合の最終スコアが御披露目される。
>さぁ全員注目の最終スコアで上回ったのは……!!(実況のジャガーマンがタメて)
>>僅差でグレイ選手!!決勝進出おめでとー!!(解説の刑部姫が勝者の名を挙げるコンビネーション)
>>>やった!やったよグレイ!!遂に決勝進出だ!!(ちゃいネスがグレイの前でぴょんぴょん跳び跳ねる)
はい!これもちゃいネスさんのおかげです!ありがとうございます……!!(屈んでちゃいネスに笑顔を向ける)
>>>>……。(結果画面を注視したまま白目剥いてフリーズするメリュジーヌ)
>かたや喜びを分かち合いかたや呆然と立ち尽くす……勝負の世界の光と影……ショギョウムッジョってやつじゃのう、南無。(メリュジーヌに向けて手を合わせるジャガーマン)
>>いやメリュジーヌ選手天に帰った訳じゃないからね?拝む必要ナイからね!?
>>>>>………………メリュジーヌ。(VIP席からぽつりと名前を呟くモルガン)
>>>>>>バーヴァン・シーは決勝残ったしメリュも不利なゲームなりに頑張ったから落ち着いて……?ね?(僅かに不穏さを滲ませるモルガンを宥めるマスター)前回のあらすじ
準決勝はグレイが勝ち抜き決勝はグレイVSバーヴァン・シーに決定。
>さて、選手達には決勝の準備が終わるまでしばらく休んで貰うとして……。
こうして無事に勝敗が決した訳ですがこの差を分けた要因はなんだと思われますか解説の刑部姫さん?
>(さっきまで興奮して騒いでたのに急に冷静にこっちに振ってくる……。)そうだね、やっぱりパーフェクトとコンボのボーナスが大きかったのとボス戦早期クリアのタイムボーナスがそこまで振るわなかったのが差だねー?
結果論だけどメリュジーヌ選手も一撃必殺ではなくなるべくコンボを重ねてから撃破すれば結果は違ったはずだよ?
にゃるほど……、功を焦ってしまったのが結果的に悪手だったと言うことね!
>うん、相性の悪さからの差で普段は追う側ではない立場がほとんどで慣れてなかったのと多少のダメージは貰っててパーフェクトは取れない事からの焦りと予想よりもボーナスか付かなかったことだね。
これがもし一試合目が同じ試合形式ならばある程度ボーナスの付き方が予想出来てもう少し冷静でいられたかもしれないけど……。
運と間が悪かった事の相乗効果で最初から実力発揮しきれなかったのが響いたということですにゃ……残念無念。
>それとメリュジーヌ選手にも心を落ち着かせてくれるパートナーが側にいればまた違ったかもね?本番、奏章フォーリナー編で迎えたアビーPU。アビコンは前イベでカズラドロップに浮気、残り石で勢いを見せられず惨敗だった。掲示板に響くスレ民の爆笑、どこからか聞こえる「お前いつもアビーに負けてんな」の声。平常運転で回り続ける雑談スレの中、モロコシニキがだけククルカン三枚引きしていた
かつてアビーPUで手にした栄冠、喜び、感動、そして何よりアビーからの信頼・・・それを今の浮気癖で得ることは殆ど不可能と言ってよかった。アビコンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、アビコンははっと目覚めた
。「やれやれ、アビーの薄い本受け取らなきゃな」アビコンは苦笑しながら呟いた
勃ち上がりを鎮めた時、アビコンはふと気付いた
「あれ・・・?アビーがいる・・・?」
アビコンが目にしたのは、部屋を埋めつくさんばかりのアビーだった。千切れそうなほどにドロワと黒パンティーが振られ、地鳴りのように黒猫パンケーキの歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするアビコンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「我が姪を任せる。早く行くぞ」声の方に振り返ったアビコンは目を疑った
「ラ・・・ラウム伯父さん?」 「あ、あなた、い、居眠りでもしてたの?」
「ラ・・・ラヴィニア?」 「どうした、我が共犯者。お前のエデを諦めるにはまだ早かろう」
「共犯者・・・」 半分パニックになりながらスマホのガチャ結果を見つめた
1番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ 2番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ[夏]3番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ 4番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ[夏] 5番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ 6番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ[夏] 7番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ 8番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ[夏] 9番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ 10番:☆5アビゲイル·ウィリアムズ[夏] 11番:☆5ウムル·アト=タウィル[ラーヴァ]
暫時、唖然としていたアビコンだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝った・・・勝ったんだ!」
中根から追い諭吉を受け取り、コンビニへ全力疾走するアビコン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっているアビコンが発見され、グレイニスタとメスガキ教スレ民は病院内で静かに息を引き取った
怪 文 書 ス レ ッ ド 2
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