型月の「R-18」なSSを自由に投下するスレです。
見やすさとSS相互で混ざらないようにするため、投下形式は基本的に下記①②の片方ないし双方を選択する方式で想定しております。
①自分の投稿にレスする形式で繋げていく
②投稿ごとの名前欄に【タイトル(orテーマ名)】等を入れる
他では出せない溜まりに溜まった欲望·妄想·煩悩を是非!!
関連スレ
R-18な話題総合スレッド
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過去ログ
R-18なSS総合スレッド http://bbs.demonition.com/board/317/
R-18なSS総合スレッド 二巻 http://bbs.demonition.com/board/484/
R-18なSS総合スレッド 三巻 http://bbs.demonition.com/board/738/1/
R-18なSS総合スレッド 四巻 http://bbs.demonition.com/board/1091/宣言したちゃったんで投稿します
土佐同盟の三人で例の部屋
土佐弁はまだまだ勉強中
以蔵さんが真ん中になるタイプの3P
道徳は落としてきた
お互い仲良しな土佐同盟はかわいい
以蔵さんが一番うるさい
お竜さんがタンバリン叩いてない>>4
『セックスしないと出られない部屋』
サーヴァントとしての機能が問題なく作用している三人にその看板の意味は一つの誤解もなくしっかりと伝わった。曰く、交合せずして部屋を出ること能わず。そういう事である。
だが意味を理解したからといって納得できるかどうかは別問題。当然力業での脱出を試みたが扉も壁も傷一つ付いていない。
「駄目じゃ…どうやっても開きゃあせん」
「雑魚ナメクジはともかくお竜さんでも壊せないなんて…」
「あ゛?」
「こらこら喧嘩しないの」
ライダー・坂本龍馬とその宝具であるお竜。そしてアサシン・岡田以蔵はさして広くもない部屋で途方に暮れていた。
部屋の中央には清潔そうなベッド。そしてそういう事に使えと言わんばかりに並んだ道具の数々。お膳立てだけはしっかりと整っている。
「しょうがないき、おまんら二人でさっさとすませぇ」
無銘刀を鞘に納めながら、以蔵は部屋の隅へと歩いていく。
「ちょ、以蔵さん?」
「目合えばえいんじゃろ。わしはまぎるきのいちょる」
以蔵は一人のけ者にされる事は嫌いであったが、知人二人の情事に入り込む気にはさすがになれなかった。それに彼らの繋がりを思えば自分一人があぶれる事は分かっていた。少しばかり寂しさは感じるが仕方ない。
そうして耳を塞いだ以蔵の背を二人はじっと見た後互いに目を見合わせ、そうして再びその背に狙いを定めた。
ライダーである龍馬達は気配遮断スキルを持たない。それでも外部の情報全てをシャットアウトしようとしている以蔵の不意を衝く事は容易かった。
「お竜さんしっかり持っててね」
「任せろ」>>5
ふよふよと浮いたお竜が脇の下を、龍馬が両足を抱えて以蔵をベッドの上にぽーんと放り投げる。無駄にふかふかで肌触りのいい敷布団は成人男性の体を難無く受け止めた。
二人は未だ混乱の中にある以蔵の首からマフラーを引き抜きコートを脱がせ、お竜のほっそりとした指が袴に掛かった辺りでようやく身の危険を感じ取った以蔵が慌てふためいてその指を押し止めた。
「お、おまんらなにしゆうがで!?」
「だってここ、性交しないと出られない部屋なんだろう?」
「だからおまんら二人で…!」
「それだと性交しなかった以蔵さんだけ出られなかったらどうするの」
「え…?」
その可能性を想定していなかったらしい以蔵の顔色が徐々に悪くなる。こんな部屋でたった一人取り残される様は想像するだに恐ろしい。
その隙を見逃すお竜ではなく、硬直する以蔵から袴をすぱん!と抜き取ると床に放り捨てる。
「待て待て待て!お竜おまん、龍馬を好いちょるんじゃろ!?こがなことしてえいがか!?」
「んー。確かにお竜さんはイゾーのこと好きではないな」
「ほいたら!」
「でも龍馬はイゾーのこと好きだからな。味見だ」
「はは、そうもはっきり言われると照れるな」
「はああああ!?!?」
「ねぇ以蔵さん、せっかくなんだし三人で仲良くしようか」>>6
岡田以蔵は混乱していた。頭が悪い自覚はあったが、生前だってここまで訳の分からない状況に追い込まれた事はないだろう。
左からはお竜が尖らせた舌から唾液を垂らし、亀頭を濡らしては筒状にした手を上下させる。
右からは背を支える龍馬があらぬ所へ指を突っ込んで中をかき回している。
「うぁっ、あっ、あっ、」
「おっ。コイツまた出すぞ龍馬。ビクビクしてきた」
「も、やめ…こがぁな事、駄目じゃ」
「うるさいぞナメクジ」
お竜が黙らせるにはこれが手っ取り早いと言わんばかりに以蔵の口に吸い付く。長い舌で口蓋や歯茎、舌の根本まで好き勝手に舐め回し混ぜ合わせた互いの唾液を飲み下させる。
「お竜さん、僕にも」
「うん」
龍馬と催促に応じたお竜の唇が重なり合い、離れてはまた重なる。美女と美丈夫の奪い合い、捧げ合い、貪り合うような口吸いを至近距離で見せ付けられ、淫蕩なその光景に以蔵の陰茎がまたぴくりと震えた。
「ふーむ。やっぱりお竜さんは龍馬派だな」
「そいつは光栄」
「やったら、もうわしの事はてがいなや…」
「ああ…ごめんね、以蔵さん。そいつは無理そうだ」
後ろをぐちゅぐちゅとかき回していた指を引き抜いて、龍馬は以蔵の手を取り自身の股間に押し付ける。洋袴に山を作るその熱さと固さがあまりにも予想外だったのか、杏の双眸からぽろりと蜜が零れ落ちた。
「ごめんね、もう本当に限界だから…。文句は後で聞くよ」
「あっ、待、」
手早く自身の陰茎を取り出した龍馬は、背後から以蔵の体を抱える直すとお竜の唾液やら以蔵が吐き出したものですっかり濡れそぼったそこに先端を宛がう。>>7
「ひい、えぇっ」
「情けない声だな、イゾー」
肉を割り、熱を埋められる感覚はお竜の軽口に反論する余裕すら奪っていったらしい。細かく揺すられ体が沈む度に以蔵は息を詰まらせ小さく喘いだ。
「んっ、んっ、」
龍馬としては痛みを嫌う以蔵を気遣ったつもりだ。だがお竜にとってはただ待たされるこの時間は退屈でしょうがない。そうしてそれは彼女らしく、実に単純な解決法を選ばせた。
「ええいまどろっこしい!」
ふわりと浮いたお竜は以蔵の肩をしっかと掴み、意図を察した龍馬が止めるよりも早く真下へと押し込んだ。
以蔵からしてみれば龍馬の切っ先に中のしこりをえぐりながら腹を暴かれ、龍馬の側は陰茎全体を一気に柔肉がきゅうきゅうと締め付けてくるものだからそりゃあ気持ちがいい。
「ひうッ!?」
「つっ~…、お竜さん…勘弁しとうせ…。」
快感に悶える以蔵の頭を撫でてやりながら龍馬は眉尻を下げてお竜を見上げる。咄嗟に腹に力を入れていなかったら暴発の可能性もあったぐらいだ。
「いいじゃないか。お竜さんだって楽しみたいんだ。おいイゾー、気張れよ」
「あ…?」
以蔵の腰の上に跨がったお竜のスカートの中から、ぢゅぷっと濡れた音が響いた。お竜が具合を確かめるように腰を前後に揺すれば以蔵にとっても好んだ快楽を下腹部から伝えてくる。
「ばっ…!おまんなにしゆうがぞ!?」
「ふぅんイゾーにしては悪くないんじゃないか?」
「おいお竜!おま、孕んだらどうしゆう……」
真っ赤な顔で消え入るような声をして告げられた内容にお竜はどっと笑い声を上げる。>>8
「雑魚ナメクジの貧弱子種でお竜さんを孕ませるとか大きく出たな!お前今かなり面白いぞ」
「こんのスベタァ…」
「はいはい喧嘩しないってば。僕達は今サーヴァントだしそういう心配はないと思うけど…」
龍馬は指先を伸ばし、お竜の腹をうっとりとした表情で撫でる。
「僕にとって大切な二人の子供なら、きっとかわいいだろうなぁ…」
「ひぇっ…」
「何言ってるんだ龍馬。お竜さんのびぼーを見ろ、当然子供だってかわいいに決まってる。こいつもまぁ、顔は悪くないしな」
「なんでおまんら前向きなんじゃこわい」
「所詮はもしもの話さ。さぁ以蔵さん、マスターも心配してるだろうしそろそろ終わらせようか」
「えっ、あ、ひぃうッ!」
龍馬が腰を打ち付け、お竜が体を揺すれば間に挟まれた以蔵は前も後ろもぐずぐずに溶かされ恥も外聞もなく喘いだ。雄の快楽と雌の快楽を同時に味わい、しかもそれを齎しているのは少なくとも好意的に思っている二人だ。
「あー…えい…気持ちえいよ以蔵さん…」
「今日は特別に許してやる。精々いっぱい出せよ、イゾー?」
「んあっ、くう、ん、あー…もう、おまんらがえいならそれでえいがよ…」
三人で体を寄せ合って、それぞれに劣情をぶつけ合う。もはや当初の目的を忘れるくらいに充足感で満たされていた。
そうして。
お竜がぎゅうと膣を締めて促すのに逆らわず以蔵は精を吐き、連動するようにうねる以蔵の腹の中に龍馬もまた精を吐いた。>>9
吐き出した精を奥に塗り込めるように擦り付けていた龍馬がようやっと陰茎を引く抜くと、ぽっかりと開いた穴から白濁が伝い落ちた。
眠る以蔵の表情は疲れこそ滲んでいるが穏やかで、彼にとっても口で言うほど嫌ではなかったようだった。
龍馬がこれまたご丁寧に用意されていたタオルで以蔵の体を清めていると、お竜が濃い躑躅色の瞳を蠱惑的に細め龍馬の髪を引いた。
「なあ龍馬、三すくみって知ってるか」
「知ってるけど、なんで今それ聞いたの?」
「ふっふっふっ。カエルがナメクジを食べたら、あとはヘビがカエルを丸呑みだ。つまりお竜さんの一人勝ちだな」
「………えっ」
「龍馬」
「お竜さんちょっと待とうか僕達マスターからはぐれちゃった訳だろう?きっと心配して探してるだろうしほらもう多分部屋から出られるよだからせめてカルデアに帰ってから以蔵さんだってこのままじゃ風邪引い、」
「おかわり、だ」
「………………ハイ」
隣で鳴るすぴ、と似合わない寝息に苦笑を浮かべながらも、龍馬は覆いかぶさって来る相棒を抱き留めた。>>11
最高です良いものを読ませて頂きましたありがとうございます
子供の話でどん引きする以蔵さんがとても可愛いし前向きな龍馬さんとお竜さんも可愛い
事後に龍馬さんの帽子を被るお竜さんが個人的にクリティカルヒットです
仲良し土佐同盟は本当に良いですね>>11
最の高!やっぱり以蔵さんは受けでこそ輝く>>11の人です
お褒めの言葉ありがとうございます!
帝都イベラストで和解してる三人かわいいし裏帝都のIZOさんなんでカルデアに連れて帰れないの宝具レベルになってと悶々としてたら3P書いてた。ふしぎ!
マジでスレ開幕道徳ドロップ3Pでよかったんだろうか…書きたくなったんで書かせてもらいました ごめんなさい
短めです
フィオレの衣装はまんま美遊
サファイヤは喋りません
小スカ注意>>15
その日、運命に出会ったというべきか言わざるべきか。
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアはある日、空から降ってきた魔術礼装カレイドステッキの力で魔法少女になった。
変身してる間なら、夢にまで見た両足で大地に立って歩く事が出来る。その誘惑に抗う事は出来ず、戦う事を二つ返事で了承。
毎晩のようにトゥリファスに現れるシャドウサーヴァントを相手に、彼女は魔法少女として戦っていた。
「きゃぁああああああああっ!?」
戦いともなれば当然命懸け。敵は容赦無く彼女を嬲る。
今もこうして、シャドウバーサーカーに羽交い絞めにされ電撃による一方的な責め苦を受けていた。
「うぁっ! ぁ、ぁあああああああっ!」
普通の人間であれば耐えきれぬ程の激しい電撃。
露出の多さに反して高い魔術的な防御が施された魔法少女の衣装をまとっていなければ、フィオレの命はすでに消えている。
その護り故に、バーサーカーの羽交い絞めから逃れられられない魔法少女に与えられる責め苦は延々と続く。
(な、なんとか……抜け……出さない、と……)
苦痛に顔を歪めながら、フィオレはこの状況から脱する方法を思案する。
手元にステッキは無い。シャドウバーサーカーのメイスに吹き飛ばされたきり戻ってこない。自我を持つ礼装なのだから気絶でもしてしまったのだろうか。
ステッキ無しとなると、取れる手段は限られてくる。この姿での戦闘は、ほぼステッキに依存しているのだから。
(なら、一か八か……っ!)
魔力放出程度ならこの体制でも可能。体への負担は大きいが、全力の魔力を全身から放てばバーサーカーを吹き飛ばす事も出来る筈。
その後の事を考えると怖いが、このまま一方的にやられ続けるよりはずっといい。
意を決し、フィオレは電撃の痛みに耐えながら体内に渦巻く魔力を外へ一気に解き放とうとして。>>16
「っ!?」
不意に、下腹部を襲う感覚があった。
それは人間であれば誰もが、一日に数回以上は感じる共通の感覚……尿意である。
絶えず流されるバーサーカーの電撃により、全身に強度のストレスがかかってしまったが故の生理現象。
(う、嘘……なん、で……こんな時にっ!?)
よりにもよってこんなタイミングでと、間の悪さに苛立ちすら覚えながらフィオレは魔力放出を取りやめて必死に尿意を堪える。
「っ!? ~~~~~~~~~っ!」
喉から吐き出されようとする悲鳴すら堪え、全身から電撃による物とは別の理由で滲む汗を流しながら、少女は下腹部の痛みに耐えるしかなかった。
だってそうだろう。
今戦っている場所はトゥリファス繁華街の中央を走る交差点の真ん中。すでに人々に襲い掛かっていたシャドウバーサーカーを止める為、人払いの結界を張る事もできなかった事が裏目に出た。
電撃による責め苦を受ける自分の姿は、衆人環視に晒されてるのである。
変身中は認識阻害がかかっており、正体がバレる事は無いがそれでも大勢の目の前で嬲られ続けるという羞恥は耐え難い。
(こんな、ところで……漏らす、なんて……)
だからこそ、この尿意だけは絶対に堪えなければならない。
仮にこの戦いに勝ったとしても、自分の中で決定的な何かが折れてしまうからだ。
「ぐっ……ぅ、ぅ……んんっ! っぁ! ぎ、ひぃ……っ! ぁ、ぅ……ぁ…………?」
突如、バーサーカーの電撃が止まる。>>17
突如、バーサーカーの電撃が止まる。
長らく電撃を流され続け、フィオレ自身も尿意を堪えるのに必死でろくに動けない体は力無くバーサーカーに預けられたまま。
その事を本能的に察しているのか、バーサーカーは左腕だけでフィオレの体を抱き寄せて、右腕をそっと伸ばし始めた。
「ぇ……う、そ……?」
バーサーカーの右腕は、フィオレが何を堪えているのか解っていると言わんばかりに、レオタードの上から彼女の秘所へ触れる。小さく唸りをあげ、フィオレに見えるように笑みを浮かべるバーサーカー。
その顔に、魔法少女の顔は絶望に染まる。
「や、やめて……やめて……それだけは……そこ、だけはぁ……っ!?」
懇願の声は聞き届けられない。
「はぎひぃいっ!?」
ほんの一瞬。フィオレの秘所へ電撃が流される。ダムを決壊させるには、それで十分だった。
激しい水気を含む音と共に、レオタードの股の部分を濡らし、太腿をつたって膝まであるロングブーツを濡らしながら、地面へと流れていく黄色い液体。
「ぁ……や、ぁ……ぁぁ……そ、んな……嫌、こんなの……嫌ぁぁ……っ!?」
衆人環視の前で失禁。そんな女として以前に、人として耐え難い屈辱にフィオレの目尻から涙が流れる。
下腹部に溜まっていた痛みが消えていき、抗いがたい解放感が彼女を駆け抜けていく。
(ぁ……は、ぁあ……)
人前で漏らしてしまった羞恥心はある。だが、長らく堪えたが故に与えられる解放感はたまらない物があった。
意識せずとも強張っていた顔は緩み、このひと時だけはもう我慢する必要も無いと甘い声で囁かれているようで、流れていく尿の感覚に身を委ねてしまう。
そんな彼女へ追い打ちをかけるかのように、機械的なシャッター音が響いた。
「……へ? ぇ……あ?」>>18
戦いを遠巻きに見ていた人々の手にあるのかスマホを初めとした記録媒体。
未だに満足に使う事は出来ないし、滅多に使わないが何の目的で使われる物か、そして今まさにどういう意図で使われているのかは理解できる。
長時間にわたり電撃による責め苦に苦しみ、尿意を堪え、結果的に失禁した。
そんな自分の屈辱的な姿を、蚊帳の外にいる彼ら彼女らからみれば罪悪感よりも好奇心が勝った結果として、記録媒体で撮影しているのだと。
「や、だ……見ないで……やめて……」
一瞬で頭が真っ白になっていく。
見られた。よりにもよって、こんな大勢の人々の前で漏らしてしまうという恥ずかしい姿を。
撮られた。写真として、動画として。男女問わず、嘲笑う声や今夜のお楽しみに使おうという声、そしてネットに流そうぜという声も。
「やめて……見ないで……撮らないで……撮らないでぇ! 私を見ないで! 見ないでぇっ!」
一方、バーサーカーは観客と化した人々の期待に応えようというのか、更なる電撃をフィオレの秘所へ与えた。
「はぁう!? やだぁ! また、また漏れ……っ! やめてぇ! もぉ、やめてよぉ! やっ……嫌ぁあぁっ!」
繁華街に響く少女の悲鳴。
そしてバーサーカーによる秘所への電撃と更なる失禁は、彼女の手元へステッキが戻ってくるまで続けられた。>>21
町で暴れるミセス・ペロニケを退治するため際どいデザインのコスチュームに変身したプリズマ☆フィオレだったが、そこに待ち構えていたのはドクター・ロシェョタ作の対魔法少女用ゴーレムだった!!
能力を封じられたフィオレはそのままゴーレムの胸部にある、水晶でできた炉心に閉じ込められてしまう。
「このゴーレムは炉心に取り込んだ人間の魔力を根こそぎ吸い尽くすの。無様に搾り取られる様子を市民の皆様にも鑑賞してもらおうかしら。」と嘲笑うぺロニケ。
一方のフィオレはそれどころではなく、ゴーレム炉心の内壁に埋め込まれた両手足を引き抜こうと必死にもがくが、突如頭上から灰白色の泥が降り注ぐ。最初はフィオレの顔や髪に纏わりつきながら流れ落ちて床に水たまりを作る程度であったが、時間とともに徐々に水位と流量が増していき、ついには膝上にまで迫る勢いであった。溺死の恐怖に顔がこわばるフィオレであったが、次の瞬間スライムのように動き出した泥がコスチュームの内側に入り込む。もともと肌に密着するデザインの服であったため圧力で押し延ばされた泥は瞬く間に全体に広がっていき、柔肌を優しくマッサージする。>>22
少女はまるでローションを塗った手で全身を愛撫されたようなヌメヌメした感触に耐えていたが、不意にその一部が排泄のための穴に潜り込む。括約筋による必死の抵抗をものともせず侵入した泥によって菊門の裏側や直腸を舐め回されるような感覚、そして膀胱がパンパンに膨らみ尿道が刺激されたうえ、そのすぐ近くの陰核を責められたことでみっともなく嬌声を上げるが、ふと市民の視線が自分に集中していることに気付く。
あるものは憐みの視線を、またあるものは携帯のカメラを構えながら情欲の篭ったそれを…。
羞恥心から思わず悲鳴を上げるも、集中力の乱れから括約筋が緩んでしまい、一気に大量の泥が流れ込む。そしてついに膣内にも侵入した泥はそのまま一気に子宮内に流れ込み、彼女の下腹部をまるで臨月のように肥大化させる。そして体型の変化に耐えられずコスチュームの各所にほころびが生じ、その裂け目からさらに大量の泥が流れ込む。>>23
処女のまま妊娠するという異常事態と、膣内に生じた今までと比べ物にならない快楽にパニックとなり悲鳴を上げるフィオレだが、必死の叫びを遮るように口内にも泥が流れ込む。激しく咳き込み吐き出そうとするも、それを上回る量と勢いで食道を下り胃を満たした泥は、そのまま菊門から侵入した泥と合流する。そして呼吸の自由すら奪われたフィオレの体は泥の海に沈んでいくのであった。
~数日後・ダーク・ユグドミレニア城~
悪趣味な内装の玉座の間、その最深部の大黒柱に使われているのは先日町で暴れていたゴーレムであった。ゴーレムの胸部にはまるで船首像のようにかつて魔法少女だった人間が埋め込まれている。泥に完全に浸食された肉体は大理石のような質感に変化して喋ることも動くこともできず、それでいて耐えがたい快楽を常にフィオレの体に刻みつけていた。浸食により狂うことも失神することもできなくなった少女は未来永劫、城の調度品として飾られるのであった…。
finここにあるようなロクでもない妄想をまとめてリハビリ完了直前の原作フィオレ姉さんにぜひ見せてみたいですね。きっと外の世界への恐怖からせっかく足が治ったのに怯えて部屋に閉じこもるんだろうなあ。
濃厚なフィオレ姉さん恥辱が読めて嬉しい…
>>30
カウレスとのデート中にダーク・ユグドミレニアの三大幹部による襲撃を受けたフィオレ。すぐさまステッキで変身し、迎え撃とうとするが、死角からの不意打ちを受けてしまう。
「な、何!?」
振り向いたプリズマ☆フィオレの視界に映ったのは洗脳されて狂戦士のカードをインストールされたカウレスの姿だった。突然のことに混乱して思考が追い付かず、隙を突いた集中砲火によってフィオレは敗北し、ダーク・ユグドミレニア城へ拉致されてしまう。
「はじめましてプリズマ☆フィオレ。私はレイカ・ザ・リッパー、普段は裏方だから顔を合わせるのは初めてだけど、噂はかねがねうかがっているわ。」
ダーク・ユグドミレニアの拷問・人体実験担当者は自己紹介をしながら、まるで料理の下拵えをするかのごとくフィオレのコスチュームを切り裂いていく。ナイフの刀身が柔肌にあたるたびに身をこわばらせるフィオレだが、ふと隣の檻に見知った人物がいることに気付く。
「アタランテ!?留置所にいるはずじゃ!?」「お知り合い?彼女はうちの元モルモットだったのよ。運よく回収できたから職場復帰してもらったわ。」
レイカが向けた明りで浮かび上がったのは、まるで悪夢のような光景であった。
スポーティーなアタランテのボディをびっしりと覆い尽くす粘膜は、しかし隅々まで密着することでその下のボディラインを浮かび上がらせ、まるで肉でできた薄手のドレスをまとっているような光景を生み出していた。抜け出そうにも両腕と首に絡みついた触手によって身動きが取れなくなっており、また時折粘膜が収縮して彼女の肢体を舐め回すと、そのたびアタランテは悩ましげな悲鳴を上げる。>>31
ひどい、こんな…。」「私たちも好きでこんなリサイクルみたいな真似をしているわけじゃないのよ。ただ、最近あの黄色いのが資金源の宿泊施設を片っ端から破壊しているから実験体を買うこともできなくて、町中から攫ってくる羽目になっているのよ。」「だからってひどすぎます!!友達がこんな目に合っているのに見過ごせません!!」
「そう…。」まるでその言葉を待っていたかのように、レイカはある賭けを持ちかける。「じゃあこうするのはどうかしら。」
レイカが持ちかけたのは、これからフィオレに24時間連続で凌辱を加え、その間に一度も声を上げなければアタランテとカウレスを開放する、というものだった。「新しく仕入れた刻印蟲というものが使い物になるか試したかったの。」とのことだったが、フィオレの眼前に用意されたのは、彼女が知るそれとはかけ離れた異形であった。大小様々、色や形も様々な、複数の動物が混ざり合ったような奇怪な生き物たち。天井から垂れ下がった触手によって、両腕を頭上で縛り上げられ、膝立ちの姿勢をとらされていたフィオレの肉体を求めてそれらが一斉に襲い掛かる。>>32
まず最初に取りついたのは子犬ほどもある巨大なヒル。吸盤状の口器で尻肉を包み込むと、そのままマッサージするかのようにやさしく咀嚼を繰り返す。そして程よく筋肉がほぐれた隙をついて、ざらざらした舌を一気に菊門の奥まで付きこむ。媚薬交じりの唾液を腸粘膜に塗りたくられて悶絶している所に、今度は掌ほどの大きさのクラゲのような形の軟体動物が現れる。傘の内側にびっしりと触手を生やしたそれは、両胸に一匹ずつ張り付くとリズミカルに収縮して少女の胸をもみしだき、勃起した先端を無数の繊毛が撫で回す。押し寄せる快感の波に半ば呆然としていたフィオレであったが、突然股間の鋭い感覚に意識を呼び戻される。陰核にしがみついた南京虫が、毒針を突き刺したのだ。ただでさえ敏感なところなのに、その上毒でいつも以上に固く膨れたことで余計に貫通物を意識してしまう。そしてそのすぐ下の小孔には、イトミミズの様な蟲が入りこみ、その奥の水袋で媚薬を分泌しながら泳ぎ回っていた。
「あら、ここまでされてもまだ耐えるのね。でもこれはどうかしら。」そういって彼女が呼び出したのは、人差し指ほどの大きさの芋虫。全身にびっしりと短い剛毛が生えたそれを見たことで、小さいころの毛虫に刺された記憶がフラッシュバックする。衣服に潜り込んでいたそれを知らずに背中でつぶしてしまい、鋭い痛みと高熱で寝込んだ経験を持つフィオレは、それ以来毛虫が完全にトラウマになってしまったのだ。半狂乱になりながら身をよじって逃れようとするフィオレであったが、芋虫はお構いなしに太腿を伝って体を上り、そのまま少女の膣に体を潜り込ませる。そしてその最深部に到達するや、突然全身の毒毛針を逆立たせる。ただでさえ敏感になっていた粘膜だが、毒を含む毛針の先端が粘膜中に折れ残ったことで、耐えようのないむず痒さが延々と続く。そして芋虫は毛針を立たせたまま子宮口に頭を突っ込み、猛毒をなすりつけながら子宮頚部をさかのぼっていく。大事なところを汚された悲しみと、快楽による涙とよだれをだらしなく垂れ流すフィオレであったが、ふとレイカが自分の下腹部を撫で回していることに気付く。>>33
「流石にこれは堪えるかしら。でも気絶したらその分延長だから、頑張ってね。」そう言いながら彼女はフィオレのヘソのあたりを突然掌で圧迫しはじめる。子宮の肉壁が密着したことでパニックになった芋虫が毒毛針を逆立てしながら暴れだし、今まで以上の快楽で少女の精神を苛む。そして少女が絶頂を迎えるのと同じタイミングで、おびただしい量の子種を子宮内に吐き出されるのを感じながら、フィオレの意識は闇に堕ちるのであった。
(もうすこし、もうすこしでせいげんじかん・・・。)未知の快楽に理性を削られ続けるフィオレだっが、壁に掛けられた時計はあれから23時間以上経過したことを知らせていた。少女の全身にはいたるところに軟体動物が這い回り、また芋虫が吐き出した子種を受精し、急速に成長したことによって下腹部は風船のように膨らんでいた。妊娠の影響か、成長した両胸からは絶えず母乳が噴き出し、張り付いたクラゲがそれを猛烈に吸い上げる。もはや解放されても日常生活に戻れない状態であったが、それでも大切な人のためにと魔法少女は必死で嬌声を噛み殺していた。(あたらんてならまちのみんなをまもってくれるはず・・・。)そんな希望を抱いていたフィオレの顎をレイカがくいっと持ち上げ、こう話しかけた。「ここまでされても耐えるなんて、フィオレちゃんはよっぽどみんなのことが大事なのね。でも本当にそうするだけの価値はあるのかしら?」>>34
どういう意味だろうか、といぶかしむ視線を向けるフィオレであったが、そこに洗脳されたカウレスがタブレット端末を抱えて現れた。「カウレス君、ちょうどいいからあなたのアカウントで見せてくれない?」その言葉を受けた少年は、自分とフィオレが通っている学校の裏掲示板を画面に表示し、フィオレの眼前に掲げる。そこに書かれていたのは
「イヤー今日もプリズマ☆フィオのお漏らしは最高でしたね」「ヤラレル度にオカズが手に入るからたまらないよなwww」「てゆーかまだ正体ばれていないと思ってるみたいだし(笑)」「フィオレちゃん僕のこと女の子と勘違いしているから、目の前で脱いでくれていつも眼福♡」「今日のとっておき。姉さんの入浴シーン①」
「うそ・・・。」
契約のことも忘れて呆然とつぶやくフィオレ。必死で守ってきた人々は、しかし自分のことを性の対象としてしか見ていない事実に絶望する魔法少女。遅れて賭けに負けたことに気付くが時すでに遅く、母胎を求める刻印蟲が賭けに負けた少女の体に群がる。そしてもはや耐える理由を失った少女は、無様な悲鳴を上げながら蟲たち餌食となるのであった…。>>35
あれからどれくらい経っただろうか…。
城の地下牢に閉じ込められたフィオレはアタランテと一緒に今日も苗床としての役割を全うする。肉床の上で仰向けに横たわったフィオレの菊門を数珠状の触手が出入りするたび快楽で孕み腹が震え、子宮に寄生した蟲が電気ショックを放つとその都度黄金水を漏らしていた。一方のアタランテは四つん這いでフィオレの上にまたがり獣尾を触手に絡ませながらながら、子牛ほどの大きさの芋虫に後背位で犯されていた。もともとは引き締まっていたはずのお腹はヘソが伸びきるほどパンパンに膨らんでいて、フィオレのボテ腹と擦れるたびに快楽を生み出していた。本来であれば拷問に屈しない強い精神力を持つアタランテだったが、度重なる責め苦で脳が摩耗し、憑代の臆病でおとなしい性格がまじりあった結果、母乳で濡れた両胸をフィオレの胸に押しつけながら泣き言をいう、哀れな小娘と成り果てていた。
もはやトゥリファスを守るために戦った精悍な魔法少女達の面影はかけらもなく、そこにいるのは使い魔を養殖するためのただの家畜に堕ちた二人の少女の姿であった...。
fin丁寧に壊されるフィオレ姉さんにその……フフ……
絶望に折れて快楽に堕ちるフィオレ姉さん、良い…
堕ちていくフィオレちゃん素敵すぎますね…
そして玲霞さん改めレイカ・ザ・リッパーがすけべすぎる…ありがとう…ありがとう…これはR-18スレでのネタを元にかいたものです。エロ要素は皆無ですがここ以外では発表の使用がないのであげさせて頂きます。感想などはここに書き込んで下さい
駄文注意。バケツをひっくり返したような雨が朝から降り続いていた。街角を行くものは他に誰もおらず。アタランテはその中を幽鬼のようにおぼつかない足でどこへとも知れず歩いていた。その瞳からは生きる気力は消え失せ、体は傷だらけであった。組織からは切り捨てられた。全てを賭けた死闘にも敗れ、帰る場所、守りたかったもの、全てを失った。ーもう自分が生きている意味など、ないのでは?-ふとそう思った。そして、膝から地に伏した。
―あれ、暖かいー
もう開くことはないと思っていたその目が映し出したのは、殺風景な部屋の木製の天井だった。ー自分はまだどうやら生きているらしいーそう思うと同時にベッドから起き上がる。怪我をしている箇所には包帯やらガーゼやらが巻かれてある。服も、きれいな物に取り換えられていた。恐らく自分を拾ってくれた誰かが治療してくれたのであろう。
ー節々が痛むがまだ動けるー
そうして立ち上がろうとするも、膝に上手く力が入らず派手な音を立ててすっ転んでしまった。悶絶している内に廊下からバタバタと足音が聞こえた。
「おーい、起きたぞー!お粥持ってこーい!」よく響く男性の声だ。間を置かずして襖が開かれる。現れたのは恰幅の良い鼻の下にチョビ髭を生やした男性であった。
「立てないのも無理はない。丸二日寝ていたのだからな。肩を貸してやる。」男に身を預け、キッチンへたどり着いた。椅子へ座るように促され、素直に従うことにした。テーブルを挟んで2人、時間だけが過ぎてゆく。誰も観ていないテレビからはお昼のワイドショーが垂れ流されていた。奥の調理場からは誰かが料理をしているのであろう。包丁や水の沸騰する音が聞こえる。男が唐突に口を開いた。「深くは聞かんが、お前さんにも人に言えないものがあるのだろう。」
尋ねられ、力なく頷く。「まぁ、浮浪者じゃあなさそうだな。アレか?失恋でもしたか?」
冗談まじりにそう聞かれ、思わず顔をしかめる。そうこうしているうちに、奥からパタパタと安物のスリッパの足音が聞こえた。ふと顔を上げ相手を見やる。瞬間、時が止まった。見間違えるものか、お前の顔は…思わず声が出る。
「お前は…お前だけは…!フィオレ!プリズマ☆フィオレ!」声をかけられた者、フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアが口を開く。
「ごめんなさい。アタランテ。あの時はああするしかできなかったの…ごめんなさい…」
「今更謝って済むものか!私はこの有り様、あの子達は今生きているのかすらも分からない!…どうして…どうして、いっそのことその手で殺.してくれなかったんだ…?」
叫び終えた口からは嗚咽が、目からは涙が溢れて止まらなかった。
「なあ、アンタ。非常に言いにくいのだが…」男が口を開いた。見るとテレビの画面を指さしている。
ニュースキャスターの男が原稿を読み上げる。
「つづいてのニュースです。先日の火災で全焼した孤児院についてですが、続報が入りました。警察と消防の調べによると、火元の位置からして放火の可能性が強く、また、付近の住民の証言によると、一週間ほど前から付近で怪しい人物が目撃されたとの証言もあり、警察は放火の線で捜査を進めると発表しました。次のニュースに移りますー」
世界がひっくり返ったかのような衝撃が体を駆け巡った。-まさか、組織が裏切ったのか?-頭が張り裂けそうだった。
―なぜ?どうして?私はあんなにも組織に尽くしたはずなのに?あの子達の為、金の為とはいえ命まで張ったのに。許せない、私ではなく、あの子達を裏切った奴らが許せないー
男が口を開いた。
「アンタ、あの孤児院の関係者か。その様子を見るに大方経営者か職員のようだが?そしてフィオレとの会話。アンタが行き倒れていた理由もわかったよ。」
「安心しな。昨日の時点で入所していた子供は全員ほかの施設へ分けて入れられた。幸いにも院長以外は誰一人として亡くなっちゃいない。」
思わず、頬が緩んだ。次に出てきたのは感謝の言葉だった。ありがとう。目の前の男へ向かって。ありがとう。子供たちを引き取ってくれた顔も名も知らぬ誰かへ向かって。男が続けた。
「ワシはゴルド。ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア。ここ、ゴルド雑貨店の店長をしている者だ。知っているかと思うがフィオレはワシの姪でな、ここの店員をしてもらっている。しかしな、最近俄かに店が繁盛し始めて2人ではしんどいと思っていたところだ。どうだ?ウチに来ないか?行くアテもないのだろう?心配するな。今更家族の一人や二人増えたところでどうということもない。あの子達にもう一度会いたいのであろう?なら、まずはアンタがしっかりせんとな。」
「顔を上げて下さい。あ、お粥、さめちゃったので温めなおしますね。」
そう言ってフィオレは慌ただしく台所の奥へと消えていった。
言われたとおりだ。-まずはしっかりと今の状況と向き合う。その上で次のステップについて考えようー そう決心した。次の瞬間、アタランテは笑っていた。-家族。家族、か。良い響きだな。- 久しぶりに、心から笑った気がした。
「汝が家族か。よろしく頼む。」
Finアタランテさんが救われるfinで私はうれしい(ポロロン)
>>43
用意したスクロールで涙を拭いたわあまりにも供給が少ないんで書きました
少女漫画の甘さを目指したけど微妙……
※時系列適当。ホロウ的な何か。
※絆会話バレあり
────
何だか大きな足音がする。
シャルルマーニュは自室で首をかしげた。
城塞全体を揺るがすように響く、ドタドタという音。
同時に奇声まで聞こえる気がした。
ゴシュジンサマー! ソウシャー! という得体のしれない奇怪な叫び声。
「疲れてるのかなぁ」
こういう時は休息をとるに限る。
また戦闘が起きるとも限らない。
万一に備えて霊基(からだ)の調子を整えるのもサーヴァントの役目……だと思う。
しかし変な音と声が耳に入る状況でぐっすりと眠れるのだろうか。シャルルはやや不安を覚えた。
「シャル……!」
「へ? マ、マスター!?」>>46
突然扉が開かれたと思えば、岸波白野が押し入ってきた。
頭からかぶるように白いシーツで身を包み、まるで団子のように転がり込んできたのだ。
シャルルが驚き呆けている間に白野は手早く扉を閉め、息を潜めて外の様子を伺っている。
「な、何が……って、マスター!? ふ、服着てな──ブフッ?!」
「しっ! 静かにして、気づかれる……」
さらに驚くべきことに、白野は一糸まとわぬ姿だった。気休め程度にシーツをかぶっているだけだ。
シャルルは混乱に叫びそうになったが、寸前で白野が口を塞いで彼の大声が城塞に響くことはなかった。
さすがの白野も自分がとても恥ずかしい状態になっている自覚はあるのか、その顔はとても赤く、声も小さい。
だが、しきりに外を気にする白野の様子から、何らかの事情があるのだとシャルルも理解した。
──そう。理解したのだ。
「うっふっふっふ……逃がしませんよご主人様♡ タマモちゃん特製の激アツ☆MIDARAX(ミダラックス)の威力、その身でご堪能していらっしゃるでしょう♡ おほほほほ……今日はこれでナイトフィーバー間違いなし!!!」
「すでにセッティングは整っているぞ奏者♡ 此度はNPCの店からとびっきりの玩具を取り寄せたぞ!
さぁー、今宵は胸アツなひと時を過ごそうではないか♡ どこへ隠れようとも、すぐ見つけてやるからな!」>>47
一瞬、シャルルは誰の声なのか分からなかった。
こうも狂気と淫靡が混じり合った二人の低い声は聞いたことがなかったのだ。
二人──ネロとタマモの迫力満点、恐怖も満点な恐ろしい宣告。
駆けこんできた布饅頭はプルプルと震えている。
しかし彼女が吐く息は、まだ若い少女のものとは思えないほど、艶やかな色に満ちている。
それこそ、騎士の心臓を一瞬でもわしづかみ、男の性を刺激する程に。
だが、彼の理性──あるいはあの二人に対する本能的な恐怖──が顔を出した欲望を振り払う。
ここまでくれば、シャルルも自分のマスターが置かれている状況を理解した。せざるを得なかった。
「……逃げてきたのか?」
「うん。……ごめん、すぐに出るから……」
「あぁ、いや! 俺のことは気にするな。何だったら、一晩ここに居てもいいんだぜ?」
──って、俺は何を言ってるんだ!?
媚薬盛られて命からがら逃げてきた乙女に掛ける言葉ではない。
しかし現状、それが一番の安全策とも思えた。何せ外にはあの色狂いが二人も徘徊しているのだから。
一晩匿ったが最後、二人からの折檻は間違いないだろう。
だが、だからと言ってこうも怯える少女をみすみす外に放るなど、騎士が行うことではない。
こっちの方がカッコ良い。カッコ良い……はず。>>48
「大丈夫。大丈夫だ。俺に任せろ。な?」
「……うん」
シャルルの優しい声色に、ようやく白野は安堵に息をついた。
無関係なシャルルを巻き込んでしまった罪悪感はあるものの、いつも通りに笑いかけてくれる姿が、今は何よりも心強かった。
ほっとすると、力が抜けてガクリとその場に座り込んでしまう。
「は、ぁ……」
「! 大丈夫か、マスター?」
「平気──」
心配してくれたのだと、駆け寄ってきたシャルルに返事をするために伏せっていた顔を上げる。
しかし、平気だと口にしようとしたが、予想以上に顔と顔の距離が近くて、言葉が続かなかった。
こうしてみると、彼は端正な顔をしている。少年の幼さは残っているが、れっきとした一人の男性であることが見て取れる。
……あれ。結構マズイんじゃ。
夜間に全裸で男の寝室、という状況に白野は初めて危機感を抱いていた。>>49
そして同様にシャルルも眼前の白野に言葉が出なかった。
白い肌はほんのり紅潮し、小動物を思わせる大きな瞳は涙で濡れ、うるうるとこちらを真っ直ぐ見つめている。
ほんの少しだけ開かれた唇は見た目から柔らかそうだ。そしてシーツに隠れた肢体は予想以上に大人びていた。
一度は振り払った欲望がまたむくむくと湧き上がるのを実感していた。
「マスター、あのさ……」
「なに?」
沈黙が重い。そんなことをお互い考える。
しかしこの沈黙を切ったのは、扉の向こうから聞こえるあの二人の声だった。
「ふーむ。さすがは我慢強さに定評のあるご主人様と申しますか。ですがそれもいつまで続くでしょうか」
「この性悪狐、一度絶頂せねば永遠に催淫効果が続くというそれはそれは意地の悪いブツを精製したのだぞ。おぉ……! 快楽の熱に浮かされ苦しむ奏者を思うと、余は胸が苦しい! すぐに楽にしてやるぞ、そーしゃ♡」
「さぁさぁ、どうぞお顔をお見せくださいまし♡ わたくしが極楽浄土にお連れいたしましょう♡」
凍りつく白野。
逃げ回りながらも抗いつづけた、じくじくと肉体を焦がす熱。
これがずっと続くだなんて、本気で何してくれるんだあの駄狐、と拳を握りしめる白野。>>51
「う、ふぁ……待、シャル……」
舌をねじ込み、歯並びや白野の舌を確認するように撫でていく。
上顎をざらりと撫で上げれば、びくりと肩が揺れ、喉から控えめな喘ぎが漏れ出た。
たっぷり十秒は熱烈なキスをして、ようやくシャルルは唇をはなした。
白野の顔はリンゴみたいで、唇は唾液で濡れ、瞳からは涙がこぼれている。
「はは……顔真っ赤。本当可愛いな」
シャルルの発言に白野の思考は停止してしまった。
可愛い? 誰が? 彼は、何のことを言っている?
白野の無言の混乱を察したようにシャルルはさらりと柔い頬を撫でた。
「アンタだよ。俺が可愛いなんて言う相手、アンタ以外にいるか?」
「な──は──?」
「もしかして、言われ慣れてないとか? ま、俺アンタのことカッコいいとしか言ってこなかったもんな」
「いや、待……」
「マスター。俺は事務的でむなしい理由で、アンタを抱かねえよ」>>55 続きいきまーす
───
武装を解いたシャルルは背後から抱きしめるように白野と睦みはじめた。
「白野って、意外と着痩せするんだな」
「ふぁっ……」
「俺の手よりちょっと大きいくらいか?」
ふにふにと楽しそうに白野の乳房をいじるシャルル。
耳元で囁くように話すから、どうも落ち着かない。
そもそも、すぐ後ろにシャルルがいるということ自体、白野にとっては落ち着かなさに拍車をかけているのであった。
くりくりと指で胸の先を弄られると、変に高い声が飛び出してしまう。
気持ち良いと感じるのは胸のはずなのに、何故か体の熱は下腹部に集中してじりじりと焦がしている。
ぐっ、とシャルルが先を人差し指で押さえると、ビクリと脚が震えて、ナカからトロリと液がこぼれるのがわかった。
「はぁ……シャル、もう……んぁっ! あぁ、あ──」
「焦るなって。大丈夫、大丈夫」>>57
ぎゅっと乳首を抓めば白野の嬌声は一層甲高くなる。
びくびくと細い身体を震わせて、熱に耐えようとする白野。
それがあまりにも愛らしくて、シャルルの背筋がゾクゾクする。
もっと見ていたいけれど、これ以上胸ばかり気を取られるのもカッコ悪いだろう。
そう考えたシャルルは白野を優しくベッドに寝かせた。
「……白野。脚、開けるか?」
「う、うん」
シャルルの視線は、敵を前にしたときの鋭さとは似ているようで異なっている。
目前の獲物を狩ろうとしている、という点では一致しているが、やはりどこか違うものだ。
しかしその射抜くように真っ直ぐな瞳は平時と変わらず、まるで心まで刺されているように感じてしまう。
だが、そんな彼の気質に似合った白刃の如き目つきが、白野の心をたまらなくときめかせるのだ。
そんな風に見つめられてしまえば、シャルルに逆らうことはできなくなってしまう。
「えっと、こう?」
「良い子だ」>>58
シャルルは白野の頭を優しく撫で、するすると髪を指で梳いた。
白野の中心には、蜜で潤った花園が今か今かと来客を待ちわびてヒクついている。
「あんまり、見ないで……」
「悪い。──触るぞ」
白野がこくりとうなずいたのを確認して、シャルルは恐る恐る秘部に指先をふれさせた。
溶けたように濡れそぼった秘部を縦方向に滑り続ける。クチャクチャという水音が二人の興奮を高めていく。
「トロトロだな……もっと欲しいか?」
「は、ぁ──ぁ、ぁ……ふ、ぅ──」
「気持ちよさそうで何より」
嬉しそうに破顔して、シャルルは白野の太腿に口づけた。肌に残った痕に満たされた心地になる。
指先で探り当てた花芽をゆるやかに刺激し続ける。花芽を撫でる度に、きゅうと秘部が反応し、奥から愛液がこぼれてくる。
緊張していた白野の表情も肉体も、快楽に溶かされ力が抜けていった。
逃げている時は辛いだけだった女の熱が、今ではとても気持ち良くて、ずっとこのままでいたいと思うほどに。>>59
「あ、あ…………っ、あぁっ! ひ、しゃる……っ!」
「可愛い。もっと声を聞かせてくれ」
ぐい、と花芽を親指で強く押しつぶされ、白野の喘ぎ声が一層大きくなる。
同時に、ずぷずぷとシャルルの人差し指が秘穴を拓くように侵入しはじめた。
自分のナカにシャルルの指が入っているという事実に白野の胸が熱くなり、思わず締め付けてしまう。
「は……ぁ、ぁああ、っ──しゃる、しゃる……や、だめ……」
「ダメじゃないだろ? こんなに締め付けてるのに、白野は素直じゃないな」
「だ、って、──っあ、ぁ──むり、こわれ──ひゃぁああ!?」
「ここがいいか? 俺がもっと気持ちよくしてやるよ」
シャルルが探り当てた内部の一点をぐいぐいと圧迫する。
クチュクチュと抜き差しして指を動かすたびに白野はビクビクと肉体を痙攣させ、ぎゅうと肉穴をうねらせる。
ベッドの上で踊るように身体をくねらせ、シーツにしわを寄せる姿は、年若い少女とは思えないほど艶やかだった。
「ぁぁあ、ああ、っ……は、──しゃる、わた、し、もぅ──」
「ん。分かった」>>60
白野が息も絶え絶えに限界だと訴えると、シャルルはゆっくりと差し込んだ指を抜いた。
空っぽになった穴が寂しげに蜜をこぼしている。
シャルルはゴクリと唾を飲んだ。生前なら経験はあれど、気分は完全に初体験である。
内心の緊張を顔と声に出さぬよう、気を付けながらシャルルは白野に声をかけた。
「とりあえず、肩の力を抜いて。痛いなら痛いって言えよ?」
「……うん」
「大丈夫だ。優しくするから、全部俺に任せろ」
白野の瞳にあふれる涙をぬぐい、頬を掌で覆うように撫でるシャルル。
一度息を吐いて、シャルルは亀頭を慎重に挿入した。
「っ──ぐ……ぅ」
「白野」
「だい、じょーぶ……」
「言えって言っただろ」
「ほんとに、へいき、だから……しゃるの、すきにして……」
「──!」>>61
白野の発言にシャルルは耳を疑った。
しかし、なけなしの理性を奮わせ、白野のもちもちな頬をつまんだ。
「ぶえ」
「強がんなって。俺、白野のことは大切だし、優しくしたいんだ。分かってくれ」
「っ……」
元々熱かった顔がさらに熱くなるのを白野は感じていた。
さらりとそういう発言をする目の前の男。胸の高鳴りには若干の敗北感が混じってしまった。
白野を安心させようと、シャルルは彼女に口づける。
徐々に徐々に腰を前に進めていく。
「っ……はぁ」
「全部入ったぞ。よく頑張ったな、白野」
「ん」
不思議そうに薄い腹に掌をあてがう白野が、何とも愛らしくて、シャルルは頭をポンポンと撫でた。
余裕あるように振舞うシャルルも、実際は限界に近づいている。>>63
互いに名を呼びあうたびに、シャルルの腰の速度はどんどん早くなっていった。
同時に、苦痛の色だった白野の喘ぎが、だんだんと快楽の色に変化していった。
そしてシャルルの一番先が白野の一番奥に到達すると、その勢いはさらに高まっていった。
「あぁぁ!!! しゃる……っ! ぁああああ! ぁんっ! あっ、あっ、あぁぁああ!!!!」
「はくの、はくの──あぁ、……! っぐ、ぁ──白野……!」
ぐちゅぐちゅと淫らな水音を立てて、何度も最奥が叩かれる。
その度に締め付けがどんどん強くなって、ますます腰を強く振ってしまう。
これでは快楽のスパイラル。あっという間に限界になってしまう。
二人は奇しくも同時にそう感じた。
「は、あぁっ──ぁぁああ……っ! しゃる、わた、し、もう……んぁああっ!!!」
「っ──そうか……んじゃ、イっちまいな……!」
「ひぁ、ぁあ、────────~~~~ッッ…………!!!!」
声にならない叫びをあげて、白野は絶頂に至った。
同時にシャルルも射精した。
静かになった部屋で耳に入るのは、熱っぽい息づかいのみだ。>>64
「はぁ、は……ぁ、ちょっと、らくになったかも……」
「──ふぅ……そうか? 姐御もおっそろしいモンつくったよな」
確かに、最初に白野が部屋に押し入ってきたときよりも、明らかに瞳が澄んでいる。
ミダラックスなるものの催淫効果はタマモの宣言通り、白野が絶頂することで切れたようだった。
安心して、シャルルはゆっくりと挿入したままの棒を引き抜いた。
「……明日、どんな顔すればいいんだろう」
「先輩と姐御か? 安心しろ、俺が白野を守るからな」
何てことないように笑うシャルル。
白野のすぐ隣に横たわり、抱きしめる。
「今日はもう寝ちまいな。寝坊しても、俺が適当に言い訳つけてやるから」
「ふふ……シャルはカッコいいね」
「当たり前だろ? 第一、このまま白野を放置とか、男がすたるっての」
シャルルの優しくも強いまなざしに、白野の胸が温かくなる。
今夜はこのままでもいいや、と静かに目蓋を閉じた。>>65
翌朝。
「おはよーござ……どういう状況?」
朝の挨拶をしようとしたら、強烈な殺意を真正面から喰らった。
殺意の主は何らかの礼装で拘束されたネロとタマモ。ちょっと女性としてはマズイ表情である。
傍らには少しやつれた表情の無銘が立っている。少し視線を動かせば、呆れ顔のクーフーリンやロビンフッドもいた。
殺意に対して恐怖とか警戒とかではなく、まずびっくりするあたり、シャルルもSE.RA.PHに慣れたモノである。
「おそかったなシャルルマーニュ。早速だが、君に一つ質問がある」
「なんだ?」
「マスターは今どこにいるのかね?」
あぁなるほど、俺が一番最後に来たから。
すぐに理解したシャルルマーニュはなんてことないように質問に答えた。
「白野なら俺の部屋で寝てるけど」
「野郎ぶっコロしてやるぅぅぅぅうううううううううう!!!」>>66
気合いで拘束礼装をぶっ壊したタマモが去勢拳を繰り出した。
直撃を喰らったシャルルは呻き声をあげてごろごろと転がって行った。
「シャールールーさーん? よーくもまぁわたくしのご主人様に乱暴狼藉を働いてくれましたねぇ? その汚物、潰しますよ?」
「うぐっ……姐御、キャスターとは思えない一撃だぜ……あと一応言わせてもらうと、乱暴にはしなかったから安心してくれ」
「どこに安心しろと!?」
むきー、と怒りをあらわにするタマモ。
やや遅れて、ネロも礼装を破壊し、剣をシャルルに向けた。
「ふっふっふっふっふっ……とんだ伏兵がいたものよな。まさかそなたにかっさらわれるとは」
「まぁな。俺もびっくりだ。姐御が変な薬をマスターに盛ったとか、先輩がわざわざおもちゃを用意したとか、さすがに怖かったぞ」
「セイバー、キャスター、後でじっくり聞かせてもらうぞ」
無銘の発言にネロとタマモの表情がきゅっと無になった。
どうも無銘はそもそもの発端を知らなかったらしい。
なんだか、いっそう顔が老けたように見えるのは気のせいだろうとシャルルは思っていた。>>67
「ぬぬぬ……少しのスパイスというものではないか。そうすれば、奏者と熱い夜を過ごせたであろうに」
「えぇ。せっかく用意したおもちゃ。素敵デザインに高性能。あれでわたくしを愛して下さると思ったのですが……」
「奏者は清貧を好むからな。ノーマルなほうが良かったのかもしれぬ。実際、道具なしでも中々やるからな」
「そうですねぇ。きっとミダラックスがなくとも、ご主人様はわたくしを可愛がってくださいますよね」
ぶぅ、と口をとがらせるマスターの妻二人。
シャルルは彼女たちの発言に、ぴんときた。
「じゃあ、『マスターのあんな表情は俺しか知らない』ってことか」
しん、と領域全体が静寂に包まれた。
シャルルの脳裏に描かれる、昨晩の白野。
戦場での勇敢な立ち姿とは打って変わって、愛らしく、しおらしい少女。
あんなマスターを、一番距離が近い二人ですら知らない。
「ふふ……そいつは、悪くねえな」
「は、はは、何をほざいていらっしゃいますかこのすっとこどっこいは????」
「なんと。つまりそなたの前では奏者は乙女ということか! ずるいぞ! それはずるいぞー!」
「いやー、こればっかりは先輩にも姐御にも譲れねえな!」>>69
その後
・岸波白野
しばらく恥ずかしいやら何やらで無銘オカンにくっついていた。
・シャルル
妻二人? 夫なら空いてるよな?
白野にくっつかれる無銘に嫉妬していたが、
オカンポジであることを理解すると自分もオカンとして扱い始める。
なお、姉さんが子供になることに気づいていない。
そしてもう一人の自分が父という最大の敵になることにも気づいていない。
・ネロ&タマモ
書いていて申し訳なかった。
乙女なマスターを引き出せるのは現時点でシャルルのみであるため、強敵として認識。
とくにあくまで良妻であるタマモにとっては非常に厳しい相手。
(ネロなら夫ムーブもこなせないこともないが……)
今後、事あるごとに無銘の説教を喰らう。やはりこの男、母親ではないか? ですよねえ?
・無銘
私はオカンではない!>>70
おつ、エロくて面白かったぞ!
そして何言ってんだ、無銘はおかんだろう、いい加減にしろ!w>>70
ごちそうさまです。さわやかっこいいシャルルいいですね。
フランス人騎士でランスロットと似た立場なのにシャルルだとむかつかない不思議。>>70
おもしろかったですううう!
さわやか騎士属性なシャルが良かった!>>75
「―!?」
キングサイズのベットのうえで声にならない悲鳴を上げているのはフィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア。一糸纏わぬ彼女は周りに集まった男達によって、代わる代わるその肉体を弄ばれていた。あるものはフィオレの頭を両手で固定しながら男性器でその小さな口を塞ぎ、またあるものは彼女の腰を掴み交合を深く味わっていた。ほかの者も空いているフィオレの手や髪を自身の股間に絡ませ、その白濁液でフィオレの体を汚している。
「さすがに3日間休まずとなると、体が持たないようですね。反応が鈍くなってきました。」
ベットの横で休憩を取っている男がそうつぶやくと、別の男がこう答えた。
「そうだと思ってこんなものを用意しました。これを使えばまたイキがよくなるでしょう。」
男が取り出したのは二つのガラス容器。ひとつは黄緑色の液体が入った30㎝程の長さのシリンダー、もう一つはピンク色の液体が入った小瓶。それらを手にした男はベットの上の男たちに、牡汁に咳き込むフィオレの尻を上に向けるように指示した。臀部を突き上げる形で固定されて呆然とするフィオレであったが、突然その菊門にガラスシリンダーの注入口がねじ込まれた。突然のことに驚き、抵抗しようとするが「下手に暴れると割れて危険ですよ」と耳元で囁かれ、冷たいガラスを咥えこむことを余儀なくされる。そして男の手でシリンダー内の液体が腸内に流し込まれていく。
腹部に流れ込むくる冷たい感覚がもたらす甘い痺れに耐えていると、突然フィオレの中で何かが暴れだす。男たちが注入したのは排泄物を舐めとって成長するスライムの一種。それが少女の体温で目覚め、動き出したのだ。そんなことを知るはずもないフィオレは突然の鈍痛におののき、トイレに連れて行ってほしいと懇願するが、男たちはそれをむげに断る。
「今注入したのはフィオレちゃんみたいなかわいい子が、トイレなんかに行かなくていいようにするためのものだよ。でもどうしても我慢できないならこれを使うといいよ。」そういうと男はゴム製のプラグを菊門に挿入する。もとより鎖で首輪をベットに繋がれている今のフィオレには、部屋を出る自由すら存在しなかったのだ。
続けて男たちは冷や汗を垂らしてじっとしているフィオレに、いわゆるマングリ返しの姿勢を取らせてその手足を押さえつけた。そして股間の割れ目を開かせると、その中に小瓶の中身を注ぎ込む。>>76
とたんに跳ねるように暴れだすフィオレの肉体。液体がふれたところから突然息が詰まるほどの快感が流れ込んできたのだ。そしてその感覚は膣の入り口から徐々に奥へと沈んでいき、そのまま子宮内に潜り込んでいく。実は瓶の中身は、糧となる精を得るために宿主の体を発情させる力を持つ、粘菌を改良した使い魔だったのだ。フィオレの中に侵入した粘菌は今や子宮全体に菌糸を張り、心臓が早鐘を打つほどの興奮状態を生み出していた。
暴れようとするフィオレの手足を男たちはうつぶせにして押さえつけていたが、突然後ろの穴からプラグを引き抜く。押し寄せる快感と鈍痛の波にたえようと括約筋を引き締めるが、疲れ切った体ではもとより耐えられるはずもなく、少しずつその中身が漏れ出す。そして遂に決壊しかけたところに、男の一人が性器をねじ込みんで栓をし、そのまま上半身を持ち上げた。背面座位の姿勢で男の骨盤に腰かけるかたちで男根を根元まで咥えこんでしまったフィオレであったが、今度は左右から伸びてきた太腕により、膝の下を掬い上げられてM字に足を開かされる。そして今度は正面から別の男が膣に挿入しながら体を密着させてきた。二穴からの挿入と胎内で暴れる粘菌・鈍痛、そして前後から押しつぶすかのように密着してくる男の体。息ができなくなるほどの絶頂を迎えたフィオレはそのまま意識を失ってしまうが、男たちはお構いなしに彼女の体を責め続ける。気絶したのなら目を覚ますまで、目を覚ましたら気絶するまで、彼らは満足するまでその手を緩めることはないのだ。>>77
数ヶ月後
「今更ですけどこんな方法で決めていいんですかねぇ。いくら刻印があるから簡単に死なないとはいえ。」「ダーニック様からは本人同士で決めるようにと言っていましたし、その本人の心が決められないのなら体に決めてもらうしかないですからね。しょうがありませんよ。その代わり誰の子が産まれても恨みっこなしです。」「そうそう、今のうちに味わいましょう。こんないい娘とやる機会なんてまたとないですからね。」「確かに。私の同期の娘も同じ位の年ですが、優秀なら誰の子種でも構わないと言い出すような子でして」「まったく今どきの子は可愛げがー」
妊娠したまま後背位の姿勢で犯されるフィオレ。男が腰を振るたび、その孕み腹がゆっさゆっさと前後に揺れる。そしてフィオレの左右に立つ男たちが、その胸を両側から絞るように揉みしだく。子供ができた以上本来は必要ないはずだが、せっかくの玩具を手放したくない男たちは今日もフィオレを弄ぶのであった。>>81
「―!?」
キングサイズのベットのうえで声にならない悲鳴を上げているのはフィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア。鎖に繋がれた首輪以外は一糸纏わぬ彼女は、周囲の男達によって、代わる代わるその肉体を弄ばれていた。あるものはフィオレの頭を両手で固定してその小さな口に男性器を押し込み、またあるものは彼女の腰を掴み交合を深く味わっていた。ほかの者も空いているフィオレの手や髪を自身の股間に絡ませ、その白濁液でフィオレの体を汚していた。
「さすがに3日間休まずとなると、体が持たないようですね。反応が鈍くなってきました。」
ベットの横で休憩を取っている男がそうつぶやくと、別の男がそれにこうこたえた。
「そうだと思ってこんなものを用意しました。これを使えばまたイキがよくなるでしょう。」
男が取り出したのは二つのガラス容器。ひとつは黄緑色の液体が入った30㎝程の長さのシリンダー、もう一つはピンク色の液体が入った小瓶。それらを手にし、他の男たちにベッドの上でぐったりしているフィオレの尻を上に向けるように指示した。そして頭を押さえつけられ、臀部を持ち上げられたフィオレの菊門に、ガラスシリンダーの注入口がねじ込まれる。
突然のことに驚き、抵抗しようとするフィオレだが「下手に暴れると割れて危険ですよ」と耳元で囁かれ、冷たいガラスを咥えこむことを余儀なくされる。そして男の手でシリンダー内の不気味な液体が腸内に流し込まれていく。
腹部に流れ込んでくる冷たい感覚と、それがもたらす甘い痺れに耐えていると、突然フィオレの中で何かが暴れだした。男たちが注入したのは排泄物を舐めとって成長するスライムの一種。それが少女の体温で目覚めて動き出したのだ。そんなことを知るはずもないフィオレは突然の腹痛におののき、トイレに連れて行ってほしいと懇願する。
しかし
「今注入したのはフィオレちゃんみたいなかわいい子が、トイレなんかに行かなくていいようにするためのものだよ。」
もとより愛玩動物として扱われる今のフィオレに、誰も聞く耳をもたなかったのだ。>>82
そして男は「でもどうしても我慢できないならフィオレちゃんにはこれをプレゼントだ!」
というなりゴム製のプラグを菊門にねじ込んだ。外に出ようとするスライムを漏らさないように、
冷や汗を垂らしながら必死にゴム栓をくわえこむフィオレ。お腹の中ではスライムが暴れているのか、時折ヘソ周りの肉が波打っていた。
続けて男たちは、フィオレにマングリ返しの姿勢を取らせ、身動きが取れないようその手足を押さえつけた。そして股間の割れ目を指で割り開くと、その中に小瓶の中身を注ぎ込む。
とたんに跳ねるように暴れだすフィオレの肢体。液体がふれたところから突然息が詰まるほどの快感が流れ込んできたのだ。そしてその感覚は膣の入り口から徐々に奥へと沈んでいき、そのまま子宮内に潜り込んでいく。
実は瓶の中身は、糧となる精を得るために宿主の体を発情させる力を持つ、粘菌を改良した使い魔だったのだ。フィオレの中に侵入した粘菌は今や子宮全体に菌糸を張り、心臓が早鐘を打つほどの興奮状態を生み出していた。お腹の中に赤々と燃える石炭が埋め込まれたかのような錯覚に襲われたフィオレは、少しでも疼きを発情させようと手淫を試みるが、それをさせまいと男達は少女の手首を掴み、ベッドに押さえつけた。
頭がおかしくなりそうな感覚に必死に耐えていると、突然後ろの穴からプラグを引き抜かれる。押し寄せる快感と鈍痛の波にたえようと括約筋を引き締めるが、疲れ切った体ではもとより耐えられるはずもなく、少しずつその中身が漏れ出し初める。そして遂に決壊しようかというタイミングで、男の一人が菊門に男根をねじ込み、少女の排泄孔を強引に塞いだ。漏らしたくない一心で必死に男性器をくわえこみ、膣内の燻りと男根の異物感がもたらすマゾヒズムな快楽に耐えていたフィオレだが、不意にその上半身が羽交い締めにされ、持ち上げられた。背面座位の形で男の骨盤に腰かけ、男根を根元まで咥えこんでしまったフィオレであったが、今度は左右から伸びてきた太腕が足首を鷲掴みし、M字に足を開かされてしまう。露になった股関に男達の視線が集中したことで、余計に敏感に感じてしまい、今や吐息を吹き掛けるだけで感じるようになってしまう。>>83
いつもなら問答無用で犯されるところだが、男達はニヤニヤと意地の悪い笑顔を浮かべるだけでなにもしてこない。「どうして?」という表情を浮かべるフィオレに男達は「何かして欲しいならはっきりと」
普段であればとても口にできる言葉ではない。しかし狂おしいほどの疼きに晒されているフィオレにはもはや選択の余地はなかった。
「…いれてください。」「聞こえないよ?もっと大きな声ではっきり言わないと。」「お〇〇〇〇をお〇〇〇にいれてください!!」もはやなりふりかまってはいられず大声で叫ぶフィオレ。そして待っていたとばかりに正面から別の男が膣に挿入する。二穴からの挿入物と胎内で暴れる粘菌・鈍痛、そして前後からの種付けプレスにより密着してくる男の体。中と外から責められて呼吸が止まるほどの絶頂を迎えてフィオレはそのまま意識を失ってしまうが、男たちはお構いなしに彼女の体を責め続けた。失神したのなら目を覚ますまで、目を覚ましたら失神するまで、彼らは満足するまでその手を緩めることはないのだ。>>84
数ヶ月後
「今更ですけどこんな方法で決めていいんですかねぇ。いくら刻印があるから簡単に死なないとはいえ。」「ダーニック様からは本人同士で好きに決めるようにと言っていましたし、その本人の心が決められないのだから体に決めてもらうしかないですからね。しょうがありませんよ。その代わり誰の子が産まれても恨みっこなしです。」「そうそう、今のうちに味わいましょう。こんないい娘とやる機会なんてまたとないですからね。」「確かに。私の同期の娘も同じ位の年ですが、優秀なら誰の子種でも構わないと言い出すような子でして」「まったく今どきの女は可愛げがー」
今日も男達が談笑する中、妊娠したままバックで犯されるフィオレ。ローションまみれの孕み腹をゆっさゆっさと前後に揺らしながら少女が「もっと、もっとぉ」とおねだりをすると、「いいこだ、」とそれに応えた男が菊門に媚薬効果のある座薬を挿入する。そしてフィオレの左右に立った男達が、子供ができて大きくなった胸を両側から搾るように乱暴に揉みしだく。目的を果たした以上本来は用済みのはずだが、そんなことなどお構いなしに玩具を手放したくない男たちによって今日もフィオレは犯されるのであった。定期検診のためにカウレスと出かけたフィオレであったが、ふとカウレスのようすがおかしいことに気づく。最初は普段と変わらぬ様子で車イスを押していたが、今はこちらが何を言っても、黙って不気味な笑みを浮かべるだけ。周りの風景も普段病院に行く道とは違う、ごみや落書きが散見されるいかにも治安の悪そうな路地裏へと変わっていた。恐怖と違和感が頂点に達したフィオレはカウレスを問い詰めようと振り返るが、そこにいたのは自分と同じ顔の、しかし邪悪な笑みを浮かべたナニかだった。
「初めましてね、私。」
「あなたは何者?カウレスをどこにやったの!?」
「彼なら別の私と一緒に病院に向かってるところよ、安心して。」「私はあなたから生まれたもの。あなたの魔力をいただいて、これから私は私になるの。」
そういうとニセモノはフィオレを車イスから引きずり下ろし、地面に放り投げる。今は手元にステッキはなく、また通行人もいないので助けを求めることもできない。なんとか這ってでも逃げようとするフィオレであったが、そこにニセモノの体の一部が溶けたかと思うと、まるで獲物を捕らえるトリモチのように降り注ぐ。不定形のそれはたちまちフィオレの体を覆い尽くし、その衣服を溶かし初める。
なんとか振り払おうともがくフィオレを後ろから羽交い締めにしたニセモノは、耳朶をアマガミしながらフィオレの胸を愛撫する。そのままトリモチで壁に手をつくように拘束されるフィオレであったが、ふとニセモノの股間に男根のようなものが生えていることに気づく。せいぜい小さい頃のカウレス位でしか見たことがないフィオレでも異常であると気づかせるほどの大きさのそれを、ニセモノは躊躇なくフィオレの女性器にねじ込む。
「!?」限界近い大きさのそれを挿入されたことで思わず失禁してしまうフィオレだったがそれだけでは終わらなかった。ニセモノの疑似男根がフィオレの中で膨張し、暴れ初めたのだ。表面にゴツゴツとしたイボをびっしりと生やしながら成長したそれがのたうち回り、さらに追い討ちをかけるように最奥部の一番敏感なところをゴリゴリと押し潰す。>>86
人間離れした巨根に無理矢理膣を引き伸ばされたフィオレは無様な鳴き声をあげ、今や下腹部には挿入物の形がぽっこりと浮かび上がってしまった。「こんなのまで咥えちゃうなんて、あなたとても淫乱なのね。」そう言いながら自分の男根で変形したフィオレの下腹部を撫でるニセモノ。陰核をグリグリと爪の先で押し潰されても抵抗できないほどにぐったりしたフィオレは、ニセモノが満足するまで延々犯され続けた。
魔力を全て吸い付くされ、身動き取れないほど体力が消耗したフィオレ。ニセモノが車イスを持ち去った後、逃げることも叶わない彼女のもとへ、獲物の叫び声を聞きつけた男達が集まってきた。
その後ダークユグドミレニアに回収されたプリズマ☆フィオレは、レイカ・ザ・リッパーのもとへ運ばれていた。衣服を一枚残らず剥ぎ取られた彼女は、産まれたときのままの格好で棺のようなガラスケースに閉じ込められる。ケースのなかは身動きひとつ取れないほど小さく、またご丁寧にレイカの手で陰毛を全て剃られていたため、少女は恥部を隠すことすらもままならなかった。全身をなめ回すような視線に晒されて羞恥を覚えるフィオレであったが、ふとケースの中の温度が上がっていることに気づく。最初は少し不快に感じる程度であったが、遂にはサウナと変わらないほどの蒸し暑さとなる。
(このままじゃ死んじゃう!!)
恐怖と焦りから必死の表情でガラスを叩くフィオレ。しかし彼女がいくら叩いても、分厚いガラスにはヒビ一つ入らない。いつしかフィオレの全身には珠のような汗が浮かび、髪が肌に張り付くほどの温度になっていた。そして体からこぼれ落ちた滴が床に水溜まりを作る頃になると、「おねがい、だして・・・」と弱々しく懇願するしかできないほどに衰弱していた。>>87
満面の笑みでその様子を鑑賞していたレイカは、フィオレがぐったりして完全に動かなくなったのを確認すると、手下の自動人形に命じてフィオレをケースの中から引きずり出した。そして経口補水液口に含むと、そのまま荒く呼吸を繰り返すフィオレの唇を塞ぎ、水分をフィオレに口移しで飲ませ初める。意識が朦朧として抵抗できないのをいいことに、未成年に執拗にキスを繰り返すレイカ。最後のほうは少女が息苦しさから悶えるが、それを無視してひたすら舌を絡め、その味を楽しんでいた。そうしてぐったりした体を一通り楽しみ、フィオレが回復したのを確認すると、再びサウナのなかに閉じ込めるよう自動人形に命じた。洗脳のための下ごしらえとして、少女はこちらに抵抗する気力がなくなるまでサウナ責めを繰り返されるのであった。
ダークユグドミレニア城の地下室に監禁されたフィオレ。いよいよ最後の仕上げとして、フィオレは無数の鎖で椅子に拘束されていた。まるで露出の多いウェディングドレスのような白い服を着せられた少女の全身には、至るところには洗脳用の小型海魔がへばりついている。海魔は媚薬効果のある粘液を分泌しながら素肌の上を這い周り、時には恥部に潜り込みながらびっしりと突起の生えた触碗で分泌物を刷り込むように執拗にマッサージを繰り返す。触椀に目と口を塞がれて声を出すことも周りを見ることも叶わないフィオレは、ただ時折苦しそうな呻き声をあげることしかできなかった。その子宮には海魔の卵がいくつも産み付けられていたが、卵の中には少女の思考を淫らに蝕む毒素がたっぷり詰まっていた。卵が一つ割れるごとに人格が塗り潰されていく様を自覚させられて恐怖を覚えるも、それすら海魔による愛撫で上書きされてしまう。胎内の卵が全て割れたとき、フィオレは完全な雌奴隷に作り替えられるのであった。
fin>>88
今回もhttps://bbs.demonition.com/board/2234/の>>282を参考に書いてみました。
いかがでしたでしょうか?連投失礼します。先ほどと同じく(https://bbs.demonition.com/board/2234/)の>>282設定で作りましたので、気が向いたときに読んでいただけたら幸いです。
>>90
サクラ・エーデルフェルトと一緒にいたところをダーク・ユグドミレニアに拉致されたプリズマ☆フィオレは、なんとかそのアジトからの脱出に成功した。しかしつかまっている間、眠らされたときに体を改造されたらしく、それ以降突然胸が大きくなり母乳が出る発作に見舞われるようになってしまった。しかもただ出るだけではなく、体内の魔力が変換されているのか変身が解除されたり、魔術が一切使えなくなってしまうのだ。搾ってしまえば一旦はおさまるが、その間は体の感覚が昂ってしまうこともあってなにもできなくなってしまう。ひどいときには一日中外出できなくなるので、さらわれたままの桜を探しにいくこともできない。そのためサクラの捜索はアタランテに行ってもらわらねばならず、その間に発作が起きた場合自分で搾るしかないのだ。
今日も突然授業中に発作に見舞われ、仮病を使って抜け出したフィオレ。
目指すはシャワー室のある部室棟。谷間が見えてしまうほどにはち切れそうな制服の胸元を押さえながら、授業中で人気のない廊下を車イスで走る。>>91
シャワー室に着いたフィオレは、車イスから転がり落ちるようにしてその中に駆け込む。そしてボタンが弾け飛ぶのも構わずブレザーの前を開き、伸びきってしまったシャツをたくしあげて両胸を露出させた。最近は発作の頻度が上がってきているのでブラをつけることもできず、シャツの下はハンカチで覆うのみにしていたのだ。そしてシャンプー類の置き場として利用されている、シャワー横のカウンターの上にIカップはあろう双丘を乗せて両腕で挟むように搾乳する。根本のほうから先端まで、上半身の体重をかけながらゆっくりしごくように手を動かすと、その度に甘い痺れとともにミルクが飛び散る。快感で我を失わず、また学校で絶頂するというはしたない行為に及ばないよう、自制しながら絞っていたその時
「ダメですよフィオレ先輩、今は授業中なんですから。」
「サクラ! 無事だったの!?」
突然の再会に安堵の色を浮かべながら振り返ったフィオレの表情は、すぐに困惑のそれに塗り替えられた。なぜなら、そこにいたのは魔性の力を身にまとったかつての後輩だからだ。
肩まであった長い髪は房ごとに分かれ、それぞれが独立して蛇のように変化していた。衣装も鱗を模したプロテクターを身にまとった、戦乙女のような装束。そして額には蛇眼の様な宝玉が埋め込まれたヘッドドレス。本来であればメドゥーサに繋がる筈のクラスカードを闇に囚われた少女に無理矢理夢幻召喚させた結果、顕現したのは複合神性体、或いはゴルゴーンと呼ばれる正真正銘の怪物であった。>>92
呆然としているフィオレの前でサクラの髪が一斉にほどけ、その先端から生えていた蛇たちが襲い掛かる。あるものは肢体に巻き付いてその自由を奪い、またあるものは首筋に咬みついて毒液を体内に注入しだす。そしてあるものは制服の襟から潜り込み、背中やヘソの下を勝手気ままに這いまわる。スカートをたくし上げた個体は、秘所のにおいを執拗に嗅ぎまったあと、それを覆う下着の中にシュルリと潜り込む。
「ひゃっ!?やぁぁ…」
驚きの声を上げたフィオレだが、それは徐々に艶を帯びた吐息に変わっていく。秘所に達した蛇が、恥蜜にまみれた秘所の内側に入り、猥褻な水音をたてて執拗に舐めはじめたのだ。
「私待っていたんですよ、先輩が助けに来てくれること。どんなにつらい目に合わされても、いつか先輩が助けに来てくれるって。でも違ったんですね。先輩は私のことなんかよりも、こうして自分の体で遊ぶのに夢中だったんですね。」
快楽に耐えるため一言も発せられないでいるフィオレに覆いかぶさりながら、こう呟いた。
「でもしょうがないですよね、私もやらされたから知ってますよ、これがどんなに気持ちいいか。だから私が手伝ってあげます♡」>>93
蛇の体が何重にも絡み付き、先ほど自分の手で絞っていたときの姿勢で拘束されているフィオレ。そのフィオレの手にサクラは自分の手を重ねると、力任せに圧迫する。自制していた今までとは比べ物にならない勢いで噴出する母乳と、それに伴う快感。
たった一度の責めで絶頂してしまったフィオレだが、それに満足しないサクラは、何度も搾乳を繰り返し、その都度フィオレは絶頂を繰り返す。しばらくして息も絶え絶えになったフィオレに、サクラはこう囁く。
「フィオレ先輩、最近出る量が増えていませんか?これ、実は搾れば搾るほど、出る量も増えるらしいですよ。だから私もこんなにおっきくなっちゃいました。」
そういいながらサクラは髪蛇の一体に胸当てを外させる。
フィオレと同じく体格に不釣り合いな大きな乳房と、そこから零れ落ちる白濁液。それだけで、サクラがどの様な目にあわされたのは一目瞭然だった。そして髪蛇を使ってフィオレの制服を脱がせると、その背中に自身の両胸を押し当てる。毒のせいで敏感になった素肌に柔らかな感触が触れ、また耳たぶに後輩の吐息吐息がかかり、倒錯した快感が頭に浮かぶ。同性の、それも後輩の体に欲情するなんて…。そんな思いを必死に押さえつけるフィオレであったが、不意に目の前に何頭かの髪蛇がいることに気づく。いったい何を、と疑問に思う間もなく動きだしたそのうちの二頭が、牙の生えていない口を大きく開けてぷっくりと膨れ上がったフィオレの胸先を咥え込み、その舌でチロチロと口内に収まった乳首を舐め回す。>>94
「ひゃっ!!や、やめてぇ…。」
敏感な部分を刺激されたことで弱弱しい悲鳴を上げるフィオレであったが、そこへにさらに残りの一頭が胸の谷間に体をねじ込ませる。サクラの手はは固くごつごつしたそれを、フィオレの両胸を使って優しく包み込むように挟み込む。そして両側からの手による圧力と、谷間にある極太の蛇頭に挟まれる形でより一層の圧迫感が両の乳房に加わり、フィオレの中の官能の昂ぶりとあわせ、今まで以上の量の母乳を噴出した。
「先輩のミルク、とってもあまぁいですね♡」
あまりの量に乳首をアマガミしていた髪蛇たちもすべては飲み干せず、隙間から噴き出した母乳がフィオレの顔や髪に降り注ぐ。今まで経験したことのない快楽と絶頂を味あわされて痙攣するフィオレ。毒と官能に支配された魔法少女は、サクラが満足するまで延々と、ミルクサーバーとして扱われるのであった。>>95
おまけ
「どうしたものか…。」
廊下でたたずむアタランテの手には、乳白色の液体ーフィオレの母乳で満たされた一枚のタライが乗っていた。ここ最近母乳体質に改造されてしまったフィオレだが、家で発作が起きた時はアタランテがそれを搾る役を請け負っていた。先ほども、親友の痴態をできるだけ目にしないようにしながらその仕事をこなしてきたばかりだ。
常識に則って考えるならば、これはさっさと流しにでも捨てるべきだろう。だが、あれだけ親友が苦労して出したものを果たしてごみのように扱っていいのだろうか。いいや、そもそもこれだけ強い魔力を帯びたものを垂れ流して本当に何の問題もないのだろうか?それに…
まだ一口も飲んでいないのにー。
いつしかアタランテの瞳には、かつての徒競走で黄金のリンゴを目にした時と同じ色の感情が浮かんでいた。そして喉の渇きに心を支配されたアタランテはタライのふちに口をつけると、ゆっくりとその中身を口に含んでいく…。
まだ足りないー。
飲み干してなおそんな思いに捉われたアタランテは、そのままふらふらとフィオレの部屋に入っていく。扉の鍵が閉まった後の部屋から聞こえるのは、暴れるものを押さえつける音と、喜びの混じった悲鳴、そして汁気を強くすする音。
魔性の乳液に魅了されたアタランテは、そのまま翌朝まで正気に戻ることはなかった。新鮮なフィオレ姉さんだヒヤッホイ!フィオレ姉さんSSにはいつもお世話になっております…ありがとう
(特に導入とオチは無く唐突に始まり唐突に終わります 3レスくらい)
「あぐうううっ!!」
「ほらほら、まだ石段は続いてますよ。立ち止まらずに歩いてください」
薄暗い石畳の階段を、人影がふたつ登っていく
先を行くのは重厚な鎧の騎士――しかしその足元はおぼつかず、剣を杖代わりにしてどうにか歩を進めている状態だ
そしてそれに続くのはひどく小柄な、そして同じく鎧を着た騎士礼装の、齢にして14か15歳ほどの娘
「ケ、ケツが…くそ、触手…引っ込め、やがれ…ああっ!! うご、かすなっ、あうっ!!」
「駄目じゃないですかモードレッド。貴女は女の子なんですから、そんなはしたない言葉遣い。じゃないと、前も後ろもずっと鎧の中で触手責めですよ」
腰が引けた状態で階段を登る――登らされているモードレッドと、その突き出された尻を嗜虐的な瞳で眺めて後を追う、若き姿のアルトリア・ペンドラゴン
モードレッドの鎧の下は無数の触手が彼女の体を舐め続けており、特に股間からは図太い触手が生え、ずっぽりと淫裂も尻穴をも貫いて蠢いていた
普段は素性を性別を隠すための兜もここでは開いており、涙と鼻水と涎にまみれた顔に、苦痛と快楽の両方を浮かべている
「くそぉっ、父上の姿でナメた口訊くな…ひぎぃぃ!!」
「ふふ、鎧でも吸収しきれないくらいお股から汁を垂れ流しているのに。まだ、男扱いを望むのですか」>>99
突然に目を剥いて悲鳴を上げるモードレッド
後ろを歩くアルトリアが少女の笑みを浮かべたまま、手にした乗馬鞭をモードレッドの鎧の隙間から尻に叩き込んだのだ
尻への強い衝撃で、股間の前後に咥え込んだ触手や胸を嬲る触手が驚いたようにびくりと蠢き、モードレッドにさらなる快楽を与える
股間からは鎧越しに愛液と尿がしぶき、触手の分泌する粘液と共に足元を伝って水跡を階段に残していった
「よっぽど責め続けられたいみたいですね。ほら足を止めないで。まだまだクリトリスも乳首もブラシ状の触手で擦り続けますよ」
「うあっ、歩くと…鎧の中で触手が擦れて…ちっくしょぉぉっ!」
一歩足を踏み出すごとに鎧の中の触手が擦れ、膝がガクガクと震える
それをこらえてよちよちと内股で歩き続けるモードレッドの尻は、鎧の隙間から誘うように振られていた
「…オレは、王の後継者…女扱いは、止めろ…あああああああヤメロ、あああああやめ、て、ぐうううう強、すぎる!!!」
実情はどうであれ、それまでは毅然とした姿を保とうとしていたモードレッドが、足を止めて後ろに倒れかねないほどに唐突に仰け反った
――いや、実際にバネに弾かれたように本当に後ろに倒れ込んだのだが、背後のリリィが軽く手を添えただけで、不思議な力でふわりと抱き留められていた
全身の触手の蠢きが急に加速し、意識を削るほどに暴力的に動き出したのだ>>100
乳首が擦り上げられ、射乳するほどの勢いで吸い上げられる
クリトリスが舐られ、淫裂の触手が激しく振動しつつ上下する
尻穴を穿つ触手からは過剰な粘液が分泌されて浣腸状態となり、逆流して漏れ出た
「ああああダメだ、これ以上やめろああイ、イ、イく――!? い、イケ…って、ない…なんで…」
「どうしました? お望み通りに止めましたよ?」
恥をさらしながらもまさしく昇り詰めようと覚悟を決めたモードレッドと――その体を軽々と腕で抱き支えながら、意味ありげに見下すリリィの姿
尻からはぼたぼたと粘液が垂れ、前の穴を触手の蹂躙にゆだねながら全身を脱力した自分を、唐突に自覚する
(オレは何を――今、考えた!? 何を受け入れようと――!?)
「どうしました、モードレッド? まだまだ、夜は長いですよ」
嫣然と、モードレッドよりも幼い外見の少女は、微笑んだ>>103
マジですかい…楽しみにしてます。R18スレhttps://bbs.demonition.com/board/2152/の>>27だった人です
「変身ヒロインレティシアのヒロピンSS書くぜ!」と宣言してから時は流れ・・・無駄に設定考えたりサッカー見たり残業だったりでこの始末だよ!5スレも進んでるじゃん!
ようやく形になってきたので投稿してみます
構想では結構長篇になりそうですが、とりあえず書き上げた1話だけ。20行とか1000字とか全然考えずに書いたからきちんと分割できるか不安・・・>>106
ああリンクがおかしなことに
https://bbs.demonition.com/board/2152/
の27コメです
失礼しましたまだ寝静まらない繁華街に、爆発音が響く。
「お願い、間に合って・・・」
騒然とする町中を駆け抜ける、小柄な影。逃げ惑う人々の間を縫って走る少女の名は、レティシアという。
「聖女様・・・・・・私に、力を貸してください!」
首から提げたクロスをぎゅっと握りしめ、祈りを捧げる。闇に沈もうとする街に、一筋の光が走った――
「ああ、僕はここで死ぬんだ」
年端もゆかない少年は目を固く瞑って自らの死を予感する。
破壊の限りを尽くす男=全身甲冑を纏った男が、手にした獲物を振りかぶる。超音速で振るわれる鉄柱。末期に風切り音を聞くことさえないだろう。
そして天に昇っていくような感覚。ふんわりと包まれる感覚。不思議と痛みも苦しみもなく、数秒の後に上昇は止まった。恐る恐る瞼を開いた少年の目に映ったのは、紛う事なき「天使」だった。
「もう大丈夫です。ここでじっとしていてください」
少年はこの瞬間を生涯忘れることはないだろう。地獄のただ中にあって向けられた、慈愛に満ちた微笑みを。
「だ・・・れ・・・?」
名を告げようと思い、ハッとした。まさか本名を名乗るわけにも行かず、かといって通り名があるわけでもない。ならば答えは一つ。「あの日」からずっと側にいる、彼女の名を借りよう。
――時は数ヶ月前に遡る――
レティシアはどこにでもいる普通の女学生。年頃の女の子達と違う点と言えば、非常に敬虔な信徒であることと、若干電波系であることくらいだ。
ある日祈りを終えたとき、彼女の目の前に「奇跡」が舞い降りた。どこまでも美しく、気高く、気品のある少女の姿をした奇跡。>>108
講義が終われば街のパトロール。休日はトレーニング。幸いルームメイトのミシェルは「聖堂教会にでも入るつもりなの?」と生暖かい目で見守ってくれている。
聖女を宿した影響があったのだろうか。運動神経は目に見えて上昇し、戦う術を学び、徐々に徐々に、レティシアは英霊たる聖女の力を制御できるようになっていった。
またジャンヌは折に触れ、レティシアに語りかけた。
人類史に刻まれた英霊たちを使い、悪しき企みをする者がいること。自身が世界の危機を防ぐために遣わされる存在であること。
そして、戦いは避けられないこと・・・
――感謝します。聖女様。私は今、大切な命を守ることが出来ました――
「ジャンヌ。私は、ジャンヌ・ダルクです」
救国の聖処女の名を告げ、なおも不安そうな男の子の頭を撫でてやる。頬にキスをし、しばしの別れを告げると、眼下の惨状を見やる。抵抗は無駄と悟ったのか、甲冑男に立ちはだかろうとする者はいない。愛する街が、人々が、蹂躙されていく。
(これが戦場です。レティシア、頑張って。私には貴方を信じることしか出来ないけれど・・・)
(ありがとうございます。私こそ、聖女様に信じてもらえれば、100人力です!)
聖女の声に励まされ、少女は意を決しビルの屋上から身を躍らせた。まるで羽のように軽やかに、天使が大地に降り立つ。
「止めなさい!これ以上の勝手は私が許しません!」>>109
精一杯の勇気を振り絞って啖呵を切ると、取り巻きと思しき狼人間のような生物が向かってきた。
「ウェアウルフ」強力な魔力、鋭い歯と爪、恐るべき嗅覚と聴力、そして膂力を備えた魔物だ。例え大の男であろうと、瞬く間に挽肉にされてしまうだろう。
だが、怪物立ちの前に立ちはだかるは抑止の守護者・ジャンヌ・ダルクの力を宿す聖少女である。
「当たりませんッ!」
人間の数倍のスピードで振るわれる狼の爪も、「変身」したレティシアの動体視力ならば問題なく捉えられる。左右からの連続攻撃を華麗なステップで躱し、手首をねじり上げながら投げ飛ばす。顔面を狙う一撃は身体を沈めながら回避。体重を乗せた肘打ちで沈黙させる。
聖女の身体能力は驚異的というべきものだ。人外の怪物を全く寄せ付けない。
程なくしてウェアウルフは全滅した。最後に残った個体が魔力の残滓となって霧散していく。
「何故こんなことを・・・もう止めてください!」
首魁である甲冑男に叫びは届かない。振り向くと同時に、恐るべき速度で距離を詰めてきた。問答無用の攻撃だ。
「は、はやいっ!?」
空気を切り裂いて凶器が振るわれる。ギリギリで回避。反応できないほどの早さの一撃を、直感に任せて回避する。
その後も雨のように打ち込まれる攻撃を紙一重で躱し、受け止めるジャンヌ。
人智を超えた速度の攻防。互いの攻撃がぶつかり合う度、アスファルトが砕け、街路樹がなぎ倒される。>>110
(この人、強い・・・全然隙がない!)
激しく交錯し、距離を取って呼吸を整えようとした刹那・・・
「Arrrrrrr!」
瞬きすら許さぬ速度で、大上段から打ち込んでくる。咄嗟に聖旗で獲物を受け止める。凄まじい衝撃に肩関節が悲鳴を上げ、ブーツが地面にめり込んでいく。
「なんて力・・・・・・う、ぁッ!」
押し返すことができない。ならば、受け流して反撃を――!
ジャンヌの重心の一瞬のズレを男は見逃さなかった。半転し、全力の胴薙ぎを叩き込む。
「ふぐぅっ!?・・・ッあぁああああああ!」
鉄柱が戦装束の鎧を砕き、柔らかい脇腹を押し潰す。弾丸の如き勢いで跳ね飛ばされ、ビルの壁面に叩きつけられた。コンクリートに蜘蛛の巣のような亀裂が走り、数秒後に少女の身体が落下する。
「か、は・・・・・・」
息が詰まり、目が眩む。それでも聖女の瞳は、視界の端に跳躍してくる狂戦士の姿を捉えていた。間一髪で逃れたものの、体勢を整えようとしたところに無慈悲な一撃。鉄柱のアッパーカットがジャンヌの胸にめり込んだ。
吹き飛ばされ、何度も地面をバウンドしながら商店のショーウィンドーの中へ突っ込む。
「・・・あ・・・・ッ・・・あぁ・・・・・・ぅ・・・」
ガラス片を払いのけることも出来ず、悲鳴にもならない声を漏らす変身ヒロイン。
ねじ曲がった鉄柱を放り投げ、転がっていた標識を手に取り向かってくる男。
敵の能力は不明。だが、鉄柱にしろ標識にしろ、そんなものでこの身に纏う白銀の鎧を突破できるはずがない。それなのに、こうも重いダメージを負ってしまう。
(宝具・・・?)
ジャンヌから伝えられたことがある。英雄として世界に召し上げられたジャンヌ・ダルクには、「宝具」という切り札があることを。そして今後現われる敵は、同様に宝具を所有する「英霊」であることも。恐らく、敵は宝具の力で手近にあるものを恐るべき凶器に変えている・・・
(英霊とは、ここまで凄まじい存在なのですね・・・)>>111
彼我の絶望的なまでの力の差。だが、救国の使命を帯びた少女は、決して絶望に屈することはない――
「くっ・・・ぁあ・・・こ、ここで・・・負けるわけには、いきません!」
喘ぎながらも立ち上がり、キッと敵を睨む。
「Arrrrrrr!」
苦境にあって諦めることを知らぬ少女に、暴虐の嵐が襲いかかった。
「あっぐ!ふぐぅう・・・!あぁ・・・うあああ!」
痛めつけられた身体で、先ほどのように渡り合えるはずもない。数合打ち合うのが精一杯だ。一撃一撃がジャンヌから確実に戦闘力を奪っていく。
「ま、まだぁ・・・・・・んっぐううううっ!」
逆袈裟に振り上げられた標識が下腹部を抉る。華奢な身体は10メートル以上も吹き飛ばされ、転がった身体が苦痛にビクビクと痙攣する。
「こ、このままじゃ・・・このまま、じゃ・・・」
焦りばかりが募り、反撃の糸口を掴めない。敵の武器捌きは驚くべきもので、常にこちらの守りの裏を掻いてくる。攻めに転じようにも機先を制され、打ち込んでは躱され、手痛い反撃を受けてしまう。
「あっ・・・・・・あぁ・・・っ」
全身を滅多打ちにされたジャンヌはついに力尽きた。
砕かれた具足。引き裂かれた戦装束。最早、誰の目から見ても少女の敗北は明らかだった。変身したとはいえ、救国の聖処女の力を授かったとはいえ、レティシアは、普通の女学生なのだ。加えて、ジャンヌ・ダルクは戦士ではない。生前の彼女の技を再現したところで、目の前の男には通用しない。
「聖女様・・・・・・私は、どうすれば・・・っ」
残酷なまでの力の差。地面に這い蹲りながらも、どこかに打開策はないかと思考を巡らせる。
そう。まだジャンヌは、レティシアは、敗北などしていない――>>112
一方、焦りを感じているのは敵も同じ。数多の戦場で名誉を恣にしてきた彼の記憶の中にも、ここまで足掻き続けた敵はいない。
終わらせる。
「A・・・rrrr」
唸り声に呼応するように、騎士の本来の武器が現出する。手にした大剣に渦巻く魔力。煌めく刃は正視することも叶わない。
「ぁう・・・た、立たないと・・・・・・やられちゃう・・・負けちゃう・・・」
満身創痍の身体に鞭を打って立ち上がる。でも、無駄だろう。あの剣を受けることは出来ない。両断されるイメージに脳内が塗りつぶされた瞬間。
「剣を収めなさい。サー・ランスロット」
どこからともなく響く声。今まさに解き放たれんとした「宝具」が輝きを失っていく。
「気が変わりました。今宵の収穫は十分です。帰還なさい」
静かな声からにじみ出る、おぞましい狂気に総毛立つレティシア。
「G・・・Arrrr」
フルフェイスの兜に遮られて表情は読み取れないが、騎士がこちらをじっと見据えていることは分かる。何かを訴えようとしている。
「貴方は・・・本当は・・・」
「ジャンヌ・ダルク。想定内のイレギュラー。ふふ、ふふふふ!面白くなってきました・・・」
真の敵はこの声の主、この女だ。直感が告げている。
「貴方は一体何者なんですか!?この人を使って、みんなを苦しめて!」
「いずれ遭う日も来ましょう。それまでに、あなたがあなたでいられれば、の話ですが・・・存分に楽しませてくださいね?救国の聖処女様」
声と共に騎士の姿がかき消え、街に静寂が訪れる。現場に残されたのは散乱する瓦礫、破壊された建物、車。>>113
「は、ぁッ・・・・・・はあっ・・・うぅ・・・」
限界など優に超えていた。緊張の糸が途切れた少女はぐったりと地面に横たわる。
どのくらい時間が経ったのだろうか。事態の収拾を待っていた野次馬達の声が聞こえる。
「おい、誰か、誰か救急車!早くしろ!」
意識は朦朧としているし、身体は酷く痛む。「助けて!」と叫びたい。
でも・・・ダメ。皆を戦いに巻き込んではいけない。いつあの騎士が戻ってくるかも分からないのだ。
「う、くっ・・・・・・」
聖旗で身体を支え、必死に立ち上がる。震える脚にありったけの力を込め、天使は夜の街へ飛び出して行った。
闘いは始まったばかりだ。
「最後にはヒロインが勝利する」そんな漫画やアニメの世界ではない、命を賭けた闘いに身を投じたことを、レティシアは改めて認識するのだった。R18スレで相談した者ですが、ジクジャンのひとつの話を週一で投稿させてもらいます
エロは来週からです
・ジャンヌが生前英霊後を通して処女
・ぽんこつ即堕ち擬似媚薬初夜ックス
・フェラあり
・タイトルに「if」が付いてるのは前に支部に書いたSS「りゅうのたからもの」のif設定として書き始めた作品だからですが、これだけで読めます>>115
やたらと長いにも関わらず、最後まで読んで頂いてありがとうございます_(._.)_
もう少し投稿本数が増えたら纏めて別のサイトに上げるかも
書いてて改めてジャンヌinレティシアさんのヒロピン適正の高さを感じる・・・小説で猪アタランテさんに苦戦してるとこなんて絵もないのに超エロいんだもの
あっ、次は日常パート(だけで区切るかも)→メドゥーサ緊縛吸血地獄編の予定です>>116
「たっだいま~!」
新月の夜、静まり返った家に快活な叫びが響き渡った。
返事がないことなど気にせずに、彼――アストルフォは踊るような足取りで主の部屋へと向かう。
が、満を持して忍び込んだそこには人っ子一人いなかった。
因果線(ライン)を辿ると気配はすぐそこ、眠っているようで反応はなし。
それが意味することを自ずと悟って、アストルフォは祝福の気持ちのままに飛び跳ねた。
普段ならいざ知らず、理性の戻るこのときに宝を抱えた竜の寝ぐらへ謂われなく飛び込む蛮勇はなく。
いや、たとえ理性が蒸発していても、友人兼マスターに嫌われることはできない。
だから主がいる場所へは向かわず、もちろん自分の部屋にも戻らず、彼は朝までそこで休むことにした。
さて、これはその発端。
この時より数ヶ月ほど前のことである。>>118
旅の途中に訪れたとある星を気に入って、自分たちの家を買って十数年ほど滞在していたある夜のお風呂上がり。
休むからと早々に部屋に戻ったジークを訪ねて、最近の妙なぎこちなさについて話がしたいとジャンヌは扉をノックをした。
気配はあるのにいらえはないが、鋭敏な聴力は微かな呻き声を聞いたように感じる。
目を離すたびに彼が死にかけていた過去を思い出して居てもたってもいられなくなった彼女は、ドアノブを無意識のうちに本気の力で捻った。
「ジーク君、開けます!」
ガチリ、と異音はしたが、気が急いている彼女は気づかない。
鍵は開いているし少しだけと言い訳を呟きつつ、ジャンヌはそっと彼の部屋を覗き込んだ。
「大丈夫ですか……?」
そこで部屋の片隅、寝台の上にうずくまる少年を見て彼女は慌てて駆け寄ろうとする。
「ジーク君!」
「来るな! 来ないで、くれ……っ! 俺はきっと、君に酷いことをしてしまう」
そう呻いたジークが全身に翠色の光を纏っているのが、少年の身体を覆う白い掛け布の上からでもはっきりとわかる。
ここで捕まえないと、彼はきっと逃げてしまう。
そう直感したジャンヌは、彼の制止を聞かずに抱き着いた。
「ジーク君、お話ししましょう!」
何かを考える余裕もなく、彼女はただ彼の部屋を訪れた目的を叫ぶ。
布越しに抱きしめた少年の体は熱く、ジャンヌをひどく心配させた。>>119
シーツおばけになっている恋人を両腕で優しく包み込みながら、ジャンヌは懇願した。
「ジーク君。無理にとは言いませんが、顔を見てお話したいです」
彼の身体のところどころがゴツゴツしていて、その部分は体温が低い。
大きさは人のままだが、彼の本性である竜そのままの肌触りなのだ。
不安のまま見守る少女の目の前で、ジークがおそるおそるシーツから顔を出す。
少年の姿の大部分は人のままだが、竜のツノと翼と尻尾が生えていた。
裸の胸にはファヴニールの刻印が翠色の光をたたえている。
ジャンヌはその異形ともとれる姿には驚かず、しかし恋人がシーツだけを身に纏っていることには頬を赤く染めた。
目を伏せているために少女のそんな表情には気が付かないジークは自嘲的に言う。
「最近、夜に一人でいると竜としての本性が抑えられずにツノや翼や尻尾が生えることが多いんだ。朝になるまでには消えるが……君から見ると不気味だろう」
「いいえ、全く。英霊の中にはそういうヒトもいますよ。ほら、前にも話しましたが、人理救済の戦いのとき、黒のセイバーもカルデア式成長方法では最終的にちょうど今のジーク君みたいでした」
そう言ってジークのツノへ興味津々な様子で触れるジャンヌの様子に、胸にちらつくものを感じて彼は口ごもりながら聞いた。
「そうか、ジークフリートも……。その、彼の竜の部分にも、君は今のように興味を持ったのだろうか」>>120
「いいえ、こういう風に触ってみたいと思うのはジーク君だからです。そもそも黒のセイバーとはそこまで個人的な話をする間柄では無かったですし。そうですね、私ではなく下の妹――リリィがよく遊んでもらっていました。それもあって時々話はしていましたが、彼のそばにはカルデアのジーク君も一緒にいることが多かったらしくて……お互い知覚できないことで周りの人に気を使わせてしまうので、必然的にジークフリートと長話することはあまり多くありませんでした」
ジークが友人の手助けをするために自分から切り離した端末と、人理救済の手助けをするために人類最後のマスターの召喚に応じたジャンヌの分霊体。彼らは『まだ再会していない』ため、互いの存在を認識することがかなわなかった。
戦闘時にはシャドウサーヴァントのような形で見えたため不便はなかったが、その不自然な関係はずいぶん周囲の気を揉ませたらしい。
素直で活発な妹だけでなく素直じゃないだけで本当は優しい妹も、時々カルデアのジークのことをジャンヌに教えてくれたのだ。
遥かな過去の記憶に口元を綻ばせるジャンヌの耳に、少年のためらいがちな言葉が聞こえてきた。
「……そうか。しかし他ならぬジークフリート相手に嫉妬する日が来るとは思わなかった」
そう眉根を寄せる恋人の顔を、ジャンヌははじかれたようにのぞき込む。
「え、嫉妬、ですか? ジーク君が!?」
「そう驚くことではないだろう。この姿が君に受け入れられたのも、彼が同じような姿を取ることがあるのも嬉しいが、それがイコールで結びつくのは正直複雑だ。俺じゃないヒトの竜の部分に気安く触られるのは想像だけでも気が重くなった。俺がその、君の恋人なのだからと、不遜にも思ってしまって」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
彼のその言葉に、ジャンヌは両手を頬にあてながら嬉しさのあまり奇声を上げた。>>121
ジークから大切に思われていることは言動で示されているし、彼女もちゃんとわかっている。
しかし謙虚が過ぎて『嫌いなものは無い』とまで言い切る彼が、心から尊敬する大恩人相手に嫉妬を覚えるほど彼女に独占欲を抱いてくれたのだ。
「私は嬉しいです。それに私だってジーク君が大好きですから、わりと頻繁に嫉妬してます!」
そう力強く言い切って、ジャンヌはジークに抱きついた。
彼女が嫉妬する主な対象は、今はふらりと旅に出ている黒のライダーである。
男同士だからといってソファでうたた寝しているジークにしがみついて一緒に寝たり、彼の寝室にもぐりこんでいたり。
アストルフォの主に対する遠慮会釈もない振る舞いを見るたびに自分もジークにもっと近づきたいという気持ちが起こっていたのだと、『嫉妬』の単語を聞いた今になってジャンヌははっきりと自覚した。
そんな彼女に、困りきった声で彼は囁く。
「その、ルーラー。離れてくれないか? ここは寝台だ、君には危機感が足りないと思う」
「どうしてですか?」
抱きついた恋人が上半身裸なのを今更思い出して顔を赤く染めたジャンヌだが、そこはそれ、恋する乙女なのである。
邪魔が入らず二人きりでいられる絶好の機会に、できればもっと話がしたいと彼女は口をとがらせた。
そんな少女から逃げるように、ジークは身を離してじりじりと後ずさった。
「話だけでは済まなくなるからそう言っているんだ。……俺は男として設計されたホムンクルスだ。本来ならば俺達の性別はただ人を模しただけであり、性交では繁殖しないために性欲を持つことは無い。余分なことだからな。ただ、俺は何故か我欲を得てしまった」
淡々と、少年は彼が罪だと認識している想いをさらけ出す。
「君を綺麗だと思う。とても尊く、今の俺にとってなによりも大切にしたい人だ。でも同時に君に触れたい。それもただ触れるだけでなく、組み敷いて、その、淫らなことをして、君のすべてに俺を植え付けたいと、そう思ってしまう。この変化した部分はその表れだ。俺の君に対する欲望に引きずられて、竜としての本能が暴走しているのだろう。悪竜現象を引き起こすファヴニールは、すなわち生殖能力が高いとも言い換えられるから」
少年はそうつぶやくと、両腕で顔を隠すように俯いた。>>122
「つまり人としてのジーク君は、私をその、欲してくれて。竜としてのジーク君は私を妊娠させたいんですか?」
彼女の言葉の後ろ半分は、二人にとって懐かしい思い出のなかの一部だ。
あの時はコーヒーを噴き出した彼も、今はただ力なく頷くだけ。
そんな彼の額やツノに、愛しさのまま少女は口づける。
「……私が鈍感すぎてのんびりしていたため、たくさん待たせてしまったんですね」
それまで全く思いつきもしなかったこととはいえ、彼の告白のさなかに彼女の決心はついていた。
「ただ問題があります。その、私の方がおねえさんなのでリードしなくちゃいけないのに、やり方が話に聞いたくらいでしかわからなくて。正直文字を読むのは苦手ですがなんとか調べてくるので、どうか1日だけ待っていてください」
頬を染めながら気合を入れる少女を、恐る恐る顔を上げたジークは信じられないような気持ちで見つめた。
「ルー、ラー……?」
「はい、なんでしょうか」
「俺は君に触れてもいいのだろうか」
その言葉に、ジャンヌはいつものように柔らかく笑った。
「もちろんです。私はジーク君が好きですから。ジーク君はどうですか?」
「そのように綺麗な言葉にまとめていいのかわからないが、俺もルーラーが好きだ」
「とても嬉しいです。その、ジーク君に言われるまで自分のそのような欲に気付かなかった私が言っていいのかはわかりませんが。好きあう者同士が深く触れ合いたくなるのは自然なことだとマリーが言っていました。それにもし授かるのなら、ジーク君との赤ちゃん、ほしいですし……」>>123
今の穏やかな生活にふたりはこの上ない幸せを感じているし、彼と彼女の特異なあり方を鑑みると子供ができる可能性は限りなく低いだろう。
それでも子供が授かるのならばと、互いにもしもの未来を夢想した。
それはかつて自意識を獲得してミレニア城塞から脱出した少年に、黒のライダーとルーラー本人が願ったものと地続きの夢だ。
その中に自分がいることをくすぐったく感じて、恋人の手を両手で包み込みながらジャンヌは照れながら笑う。
「……こんな私でよければ、よろしくお願いします」
そんな彼女への恋しさ愛おしさが溢れ出て、ジークは寝台の上に少女を押し倒した。
翼を広げて、彼女の逃げ道を塞ぎながら彼は懇願する。
「許されるのなら今がいい」
「あの、でも私、自信がなくて……」
「駄目だろうか」
恋しい少年の、ひたむきな眼差し。
赤に翠にとうつろう瞳孔の色に関わらず強さが変わらないそれは、少年が魂と本能の両方から少女を望んでいることを示している。
こいねがう視線にさらされ真っ赤になりながら呻いたジャンヌだが、とうとう彼に手を差し伸べて言った。
「ちゃ、ちゃんとリード頑張りますから! その、よろしくお願いします」
「ありがとう」
ふわりと笑う恋人を見て、頷いて良かったとジャンヌは早鐘を打つ胸を押さえた。>>129
お年さんってなんだ・・・お姉さんです。
書き忘れていましたが、続きを楽しみに待たせていただきます。焼却されたた世界、その中にあってしかし未だ焼かれぬ唯一の地。人類最後の砦、カルデア。失われた未来を取り戻すグランドオーダーのため、人類最後のマスターに力を貸すために喚び出された英霊の集う場所。
数多の英霊の中の一騎である私、ランサー・ブリュンヒルデ。私は今、かの炎の巨人王スルトの火炎の如き燃え盛る激情をもてあましていた。
「んっ……!」
燃えるような熱を帯びた下腹部、既に蜜に濡れた秘所に手を当てる。
カルデア内の個別にあてがわれた自室のベッドの上で私は自分を慰めている。はしたない、私が今はしたないことをしている自覚はあるのです。でも指を止められない、あの人のことを想うだけでこの霊基〈カラダ〉が疼いてやまない。
「シグル、ド……」
先日、ついにこの星見台へやって来た愛しいあの人。
彼の名前を呼ぶ、彼の顔を思い浮かべる、彼の声を、共にすごした日々が瞼の裏に浮かび、
__彼を殺した時のことを思い出す。
記憶を奪われ、私のことを忘れた彼と出会った時のこ絶望を。
彼を殺したのちに後を追い我が身を焼き尽くした時の炎の熱を。
彼に関する記憶、思い浮かべるだけで胸の中に愛しさと__殺意が広がる。
あぁ、困ります。皆が人理を取り戻すために奔走しているのに、彼もその呼びかけに答えて人理を救うためにやってきたのに。なのに私は彼を殺したくて、殺したくて殺したくて殺したくて__!>>131
「あっ……、んぅっ……!」
そんな感情が、側にいては抑えが利かなくなってしまうから。彼が来てもあまり顔を合わせないようにしていた。このままグランドオーダー完遂までこの感情を抑えられるかは分からないけど私も、そしておそらく彼も、今はマスターのサーヴァントでありたいから。だから私は自分を慰めることで胸の感情を抑えようとしている。
「あぁ……!シグルド、シグルドぉっ……!」
切なげな声で、愛する人の名を叫ぶ。自室ということで気が緩んでいるのか愛する者への想いが口をついて出てくる。
「愛してる、愛していますっ……!あぁっ!」
割れ目を擦るだけだった指をゆっくりとナカへ入れようとする。あふれた愛液でアソコはぐしょぐしょに濡れており、私の細い指はうねる肉の壁を容易く押しのけ侵入していく。
「んっ……あ、あぁ……!あい、してるぅ……!は、ぁ──ぁ、ぁ……ふ、ぅ──!」
彼のことを思うだけで胸の奥に火がともったように熱くなって止まらない。私の指はそんな感情に比例するかのように膣内をじゅぽじゅぽと淫靡な音を立てながらかき回す。
陶然とした表情を浮かべ愛をささやく彼女の姿は男女問わず意識を惹かれてしまうような妖しい魅力を持っていた。>>132
しかし私が抱く想いは単純な愛ではないから、つむぐ言葉はこれで終わりではない。
「愛してるっ、から……!だからっ…!――殺さ、ないと……!くうぅんっ!」
私の愛は、殺意でもある。愛をささやきながら殺そうとし、殺意を纏いながら愛に生きる。それがブリュンヒルデという英霊、座に刻まれた私のパーソナリティーだから。
「はぁはぁ、シグルド……!……ひぁっ!?んあぁっ……!」
陰部にあてがった手はそのままに、空いた手で胸を揉みしだく。人と比べても大きい方に分類されるだろう胸が手の中で形を変える。さっきまでは触っていなかったけれど、これほど興奮していれば既に乳首は痛いほど勃起している。少しいじってやれば、それだけで達してしまいそうなほどの会館が頭を突き抜ける。
__あの人と愛し合うときは、もっと激しくなるのかしら。
興奮した頭の中のどこにそんな冷静な思考が残っていたのか、私はそんなことを考えてしまった。いや、冷静ではない。そんな、彼と愛し合うだなんてありえない!そもそも一緒にいれないから自分で自分を慰めているのに。
なのに、そんなこととっくに理解しているはずなのに、
「ひあっ……やあぁ……!はふぅうっ!!」
カラダは正直に反応してし、膣壁はいっそう強く指を締め付ける。一瞬でも想ってしまった、この指が彼のモノであったならなんてこと。しかしそんな想像だけでも今日一番の快楽が頭の中を満たしていく。頭の中が真っ白になっていき、私は__
「あぁ……!シグルド、イきますッ……!イクッ!っあ、アア──!」
あの人と愛し合う妄想の中で絶頂に達した。
はぁはぁと荒い息を吐きながら、乱れた呼吸を整える。胸の中に渦巻いていた欲求は大分おさまって、しばらくは大丈夫そうでしょう。そう、思った矢先にそれは起きてしまった。>>133
ベッドに身を投げている私の視界の端で、扉のロックが解除される。
「……え?」
おかしい、扉にはロックをかけていたし、カードキーは机の上にあるのに外から開けるなんて。いやそんなことより問題なのは、焦りを顔に浮かべて入ってきた男で。
「大丈夫かブリュンヒルデ!?部屋の前を通りかかった時に当方の名を叫んでいるのが聞こえ、て……?」
「・・・・・・」
男──シグルドと私の間に流れる気まずい沈黙。双方状況が呑み込めないのかしばらく固まっていたけれど、先に回復したシグルドが動き出した。
「……すまない。かなり大きな声で呼ぶものだから緊急かと思い、ダ・ヴィンチ女史に頼みマスターキーで開錠したのだが。……余計な世話だったな。」
「あ、ぇ?」
「その、お前が望むなら如何な罰も受ける所存だが1つ言わせてくれ。」
未だ呆然として現実を直視できない私へ、愛しい彼は険しい顔でこう言った。
「防音は、しっかりすべきだと思うぞ。」
「~~~ッ!!」
ボンッ、と音が出たと錯覚する勢いで赤面する。元々よく赤面する方ですけれど、今回のそれは普段のそれとは比べ物にならないほど顔全体が赤く染まる。さっきまでの体を疼かせる熱ではないけれど、それと同じくらい熱い!
愛する彼の姿を見られた喜び、彼が側にあることで湧いた殺意、そしてこんなはしたない姿を見られた羞恥心、それら全てがぐちゃぐちゃに混ざり合って私は、
自らの武器である大槍を手に彼に近づいていった。
「『死がふたりを──」
「ま、待てブリュンヒルデ!当方はどんな罰も受けると言ったがここはまずい!せめてシュミレーターの空間内で──!」
「──分断つまで』!!!」
「おおおおおおおおおおお!?」>>135
終わったばかりだからなんてタイムリー!新鮮(自分にとって)なネタをありがとうございます。
あとヤメロォ! それ以上はアメリカンな笑いどころか乾いた笑いしか出て来んぞ!>>135
ありがとう…ありがとう…、ありがとう
SS書いた事ないってのもびっくりするくらいスラスラ読めたし
この二人の読みたかったからマジにこの言葉しか出てこないわ>>135
グレイト…ブリュンヒルデのエロそんな多くないから本当嬉しい…ありがとう…
文体を桜井先生の筆致に寄せてるのも最高…というわけで本編IFと趣味を兼ねた触手&蟲姦の鬼畜苗床ものを書いてみました。
>>139
北欧異聞帯の未来をかけた戦い、空想樹と一体化した巨人王スルトとの決戦は完全なる敗北で幕を下ろした。
炎の剣によって集落は焼き尽くされ、雪原は残らず蒸発した。そして空想樹と融合したスルトはさらなる異形へと変化を遂げ、今や惑星そのものを灼く災害と化していた。
決戦に際して空想樹は多くの種子を尖兵として使役したが、その多くは御使いによって破壊されてしまった。ならばより強い種子を、親樹の手足として他の異聞帯に侵攻し、世界を滅ぼすに足る力を持った強い生命を育てる事を空想樹は求めた。
そしてそのためにより強い生命力を持ち、かつ母胎としての機能を持った存在を文字通りの苗床とする必要があった。
スルトの体内に存在する小世界。そこに広がるもとは空想樹であったと考えられる植物型組織は、今やどくどくと不気味に脈打ちながらスルトの力をその隅々まで行き渡らせる不気味な器官へと変貌していた。
敗北しスルトに捕食されたスルーズとオルトリンデが囚われていたのは、そんな肉の空間であった。
ヒルデを逃がすために力を使い果たし、戦う術を失った二人であったがその五体が無傷であることに目を付けたソンブレロは、彼女達の体を苗床にすることでより強い子孫を育もうと考えたのだ。
そして…。>>140
無数の触手をはやした肉の壁に拘束されたワルキューレの姉妹。彼女らが身に着けていた純白の白鳥礼装は無残にも引き裂かれ、いまや僅かな残骸が四肢に引っかかるのみとなっていた。両腕は触手によって指の一本一本まで丁寧に舐め回され、両脚は絡みついた触手により無理矢理開脚の姿勢を取らされていた。
何とか拘束から脱しようともがく二人に襲いかかったのは先端に無数の繊毛が密生した筆先のような触手達。それらはぎっちりと触手に締め上げられた両胸の先に覆い被さり、堪えがたい感覚を生み出した。そして幾本かの繊毛は乳腺へと侵入し、その奥に体液を流し込む。
そして下半身に群がったのはイトミミズを思わせる触手の群れ。あるものは菊門に侵入してしわの一つ一つに丁寧に体液を刷り込みながらその裏側を愛撫し、また陰核の下に差し込まれた触手は執拗に尿道を舐め回す。そして膣に潜り込んだものは子宮口をこじ開けながらその筋肉を丁寧にもみほぐしていく。
そして広げられた二人の股間に挿し込まれたのは子供の腕ほどの太さを持つ肉管。既にこじ開けられていた子宮口を貫通した触手はそのまま子宮内に到達し、その粘膜を撫で回す。
あらかじめ刷り込まれた催淫毒により痛みこそないものの、醜悪な肉塊に犯されるという現実に耐えられず身をくねらせて逃れようとする二人だが、子宮内の触手が返しとなる瘤を膨らましていたため出口に引っかかり、子宮全体が引っ張られてさらなる刺激にさらされてしまう。
そして恋人つなぎのように指を絡め手をつなぎながら快感に耐えていた姉妹だが、そんな2人の胎内に肉管は容赦なく大量の子種を流し込み、程よく引き締まっていた腹部を風船のようにふくらませる。ワルキューレの許容量すら超える快感にたまらず悲鳴を上げた二人は、互いの手を握りしめたまま絶頂に包まれ、気を失うのであった。>>141
ふと目が覚めると全身に絡みつく無数の触手によって宙吊りにされていたオルトリンデ。快楽と疲労に支配された体にはもはや抵抗する力もなく、その様子はまるで壊れた操り人形のようであった。
粘液を塗りたくられて異常に敏感になった肉穴は挿入物を求めて引くつき、その上の臨月のように大きく膨らんだ腹の内部には肉塊のように変異した種子が寄生し、容赦なく母胎から魔力を吸い上げていた。
改造されて倍近く大きくなった両胸からは肉体が妊娠したと錯覚したことで母乳を分泌し、触手たちは容赦なくそれを搾り取る。
そして胎の中の種子が暴れてヘソのあたりがモコモコと波打つたび、愛液を垂らしながらその身を震わせ、胸からは乳液をまき散らすのであった。
全身を性感帯に改造されて体の内外から常に責め立てられ、もはや寝ても覚めても悦楽に苦しめられていたオルトリンデだが、ふと目の前にスルーズがいることに気付く。
同じく宙吊りになりながらうっとりした表情で孕み腹を撫でる金髪の戦乙女にはもはや戦乙女としての自我は残っておらず、愛しの妹を見るや否や淫欲が赴くままに、快楽の熱に浮かされて抵抗できない妹の背中に手を回してその体を抱きしめる。
体を密着させて敏感になった互いの胸を擦りつけ、固く勃起した先端からこぼれる乳液を擦り付けてその快感を堪能する姉妹。そして孕み腹を震わせながら妹の唇を自身のそれで塞ぎ、互いの舌を絡ませて近親にふけるのであった。>>142
そんな同性同士、姉妹同士の行為のさなか不意に嬌声を上げて悶えるオルトリンデ。その股間には体の前後に頭部を持つ、奇怪な蛆虫を思わせる生き物が潜り込んでいた。
空想樹の共生生物が変異した使い魔である双頭の蟲ディルドは妹の膣の最深部まで潜り込むと、その中でも特に敏感な粘膜に甘噛みして愛液の分泌を促す。そして反対側の頭部も獲物を求めてギチギチと口器を鳴らすと、それに応えるように触手たちがスルーズを一旦引き離して体の向きを変えさせ、その女性器に反対側の頭部を挿入させようとする。
あまりにも醜悪なその姿を目にしたことで理性を取り戻した二人であったが、嫌悪感から必死の抵抗を試みようにも肉体の自由を完全に奪われているためそれはかなわず、愛液に濡れたスルーズの陰唇に容赦なく入り込む。そして中に侵入しだ蟲ディルドはそのまま粘膜をかき分けて奥へ進み、蠢く口器を子宮口に押し付けて容赦なく愛液を啜るのであった。
二人の魔力を体液を通して吸収した蛆虫はそのまま急速に成長し、二人の膣に収まりきらないほど大きくなるが、二人を拘束している触手はお構いなしに二人の秘部とその上にある陰核を強引に密着させる。
蟲を咥えた陰唇同士がディープキスをするかのように触れ合い、パンパンに膨らんだ子宮の入り口を蟲ディルドによってノックされる。
そして密着状態にある二人の下腹部では同族の気配を感じ取った胎児が暴れだし、二人の子宮を内外からの快楽の波が襲うのであった。
二人が内外からの凌辱に耐えていると、突然連結記憶を通して互いの快感が流れ込む。互いの腹の中にいる胎児によって回線を浸蝕された二人は自身の意思で繋がりを閉じることもかなわず、胎内で暴れる生物がもたらす快楽を鏡写しのように増幅され、終わりのない快楽が二人を襲う。
そしてとどめとして、粘液を塗りたくられたことでムズ痒さから挿入物を求めてひくついていた菊門に先の尖った極太触手がねじ込まれる。
直腸に侵入した肉管が催淫効果のある体液を吐き出したことで、膣の締め付けを痛いほど強くする姉妹。ただでさえ感度を強くなっていた二人の体は、膣の中で暴れまわる蛆虫と子宮を内側から犯し続ける種子によって完全に快楽に支配されてしまう。
そして理性が完全に蕩けて消え失せた戦乙女の姉妹は、互いの足を絡ませながらトロ顔で絶頂を迎えてしまうのであった。>>143
再び気を失ってしまった姉妹であったが、そんな二人の体力などお構いなしとばかりに体に群がる肉塊たち。
もはや完全に苗床にとして体を作り変えられた二人には、終わらない悦楽に囚われる以外の未来など存在しない。
そして母胎から養分を吸収し、子宮を苗床に成長している空想樹の種子はやがて産道を突き破って発芽し、いまだ逃げ続ける最後のワルキューレを捕らえてその体を新たな苗床にすることでさらなる繁殖を目論むのであった。
fin対魔忍ロビン快楽に堕ちる
ダウンロード衣装の忍び衣装で我慢できなかったので書いた
和風パラレルな世界観で触手やモブやリンボさんにアレコレされる話>>145
「っちっ!! また今回は、厄介なお相手さんですね」
舌打ちを一つ。
口元を覆う布越しに発せらたそれは、くぐもった音で闇夜を震わせた。
射干玉の闇に溶ける黒と、深い森を思わせる緑の組み合わせの衣装。
動きやすいよう、体に密に張り付いた忍び装束が、青年の細身ながらも鍛え上げられた体躯を浮かび上がらせている。
青年の名はロビン。
橙色の頭髪からもわかる通り、彼の身には異国の血が流れている。
この国の人間とは違う自分を受け入れ、鍛え上げてくれた忍びの仲間たち。
そして、異人で皮肉屋な自分を重用してくれる大切な主がいた。
お館様と慕う主のため、ロビンは昼夜を問わず、忍びとしての技をふるっていた。
今日の任務も、本来、さして難しいものでは無かったはずだ。
近頃とみに権勢を増している、きな臭い商家への調査潜入。
人里離れて立つ隠し蔵に忍び込み、裏帳簿を回収し、いざ帰途につかん――――
――――というところで、鳴り響いた鳴子の音。
気づいた時には、蔵の周囲には屈強な男と犬が放たれ
ロビンら忍びは慌ただしく離脱することとなった。>>146
追っ手を一人まき、二人まき―――しかし、その総数は一向に減らなかった。
追手が多すぎる。烏合の衆ではなく、いずれ劣らぬ手練れたちだ。
ロビンは仲間を逃がすため殿を務め、体術と忍術で追っ手を蹴散らしていた。
追手らは強者だが、忍びを極めたロビンの敵ではない。
そのはずだったのだが――――――
「くそっ!!こいつら、ただの人間じゃないな!!」
迫りくる男を蹴り倒しつつ、ロビンは悪態をついた。
蹴られた男は衝撃で転げたが、すぐさま立ち上がってくる。
刀を構えるその姿に、蹴りの影響は見受けられなかった。
「こいつら、傀儡か!!」
ロビンは悟った。
尋常な攻撃で、男らに致命打を与えるのは不可能だ。
「ならば、こちらも毒を使わせてもらおう!!」
忍び装束の隠しから、秘蔵の毒を取り出そうとして―――――
「おやおや、それは怖い。潰さないといけませんねぇ?」
「がっ⁉」>>147
耳に絡みつく、ねっとりとした男の声。
同時に、ロビンの足先から衝撃が走る。
足元で怪しく蠢く、深紫の呪術印の輝き。
(くそっ!! 油断した!!)
追っ手を撒くつもりで、自分こそが誘い込まれていたのだろう。
全身を縛る捕縛の術から、なんとか逃れようとしたところで――――
「わが術の味、とくと味わうといい」
「あぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁっ⁉」
ロビンの全身を、激しい紫電が襲う。
雷は蛇のごとくロビンに絡みつき、足先から頭頂まで駆け抜けていく。
「っぎっ、っあっ、あぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
全身を侵す衝撃と痛みに、ロビンは叫ぶことしかできなかった。
四肢を硬直させ、背を弓そりにさせ、無様に悲鳴をあげさせられる。
瞼の奥で雷が走り、意思に反して体ががくがくと痙攣してしまう。
「っあっ……」
ようやく雷から解放され、ロビンは膝が砕け倒れこんでしまう。>>149
「ん、この音は……?」
縄のきしむ音に、ロビンは瞼を持ち上げた。
両腕は頭上で一まとめにされ、天井から吊るされた縄で縛られている。
足や腰部にも縄が食い込んでおり、膝立ちの姿勢で、自由を奪われているようだった。
「そうだ、俺はっ――――!!」
全身を貫く雷撃、腹に突き刺さった追っ手の拳。
敗北の記憶を思い出し、ロビンは唇を噛んだ。
「っちっ、なんだこのザマはっ!!」
「おや、負け犬の自覚がおありとは、素晴らしいですねぇ」
「!! おまえはっ!!」
耳にへばりつくような男の声に、ロビンは顔を跳ね上げた。
闇が滴り、形を得たような。
そんな印象の男だった。
細い面は秀麗といえたが、滲み出る内面のせいか醜悪で吐き気がする。
白と黒の奇抜な装束と、その出で立ちに劣らぬほどの、禍々しい存在感を醸し出している。
その声は、雷を浴びせられた時と同じ。
この男こそが、ロビンをはめ、捕らえた男なのだろう。>>150
「どうでしたか、私の雷の味は?癖になる、素晴らしい痛みでしたでしょう?」
「冗談は顔だけにしろ」
悪態をつき、ロビンは周囲を見渡した。
暗い、どことなく湿った、畳敷きの部屋だ。
室内にいるのは、目の前の男と自分だけ。
今の自分の命運を握っているのは、この男に違いなかった。
「この男、とは無粋な呼び方ですねぇ。私の名はリンボ。お見知りおきをお願いします」
「………」
まただ。
この男、リンボは、ロビンの思考を読んだように言葉を紡ぐ。
「おや、怯えているのですか?あなたは最初から、全て私の掌の上。その心も企みも反抗心も、全て筒抜けの虫けらにすぎないのですよ」
「はっ、神様きどりですか? ずいぶんと偉そうに、勘違いしてますねぇ」
内心のざわめきを悟られぬよう、ロビンは毒づいた。
ロビンは、忍びの中でも精鋭だ。
思考を読まれぬよう表情を制御しているし、体術や忍術も一流だ。
にも関わらず、リンボは、あっさりとロビンを捕らえ、心を揺さぶろうとしている。>>151
(油断できる相手じゃない。だが―――――)
ロビンには仲間がいる。
ロビンの属する忍びの里は、仲間意識の強い里だった。
必ず、助けは来る。
ロビンに求められるのは、それまでリンボに屈せず、生き延びることだけだ。
「おやおや、覚悟を決めて、けなげなお顔ですねぇ」
「拷問なら無駄だぜ? 俺は、あんたには何一つしゃべる気は無いからな」
忍びの習いとして、ロビンは痛みや毒、拷問への耐性は一通り身に着けている。
それに何より、リンボがロビンを亡き者にするつもりなら、とうにそうされているはずだ。
今も生かされているのは、拷問で情報を取るためか、あるいは嗜虐心を満たすためか。
リンボの真意は読めなかったが、どちらにしろ、助けがくるまで耐えれば、それでロビンの勝ちだ。
最悪、この命が散ることとなっても、里の仲間を、お館様を、裏切ることだけはしない。
そう決意したロビンに、リンボはうっそりとほほ笑んだ。
「甘いですねぇ」
「その言葉、そのままあんたに返すぜ? 忍びが口を割るのは、死ぬより前にはありえないからな。痛みで人を従えられると思ってるなら無駄骨だぞ?」
「ふふっ」>>152
言葉に答えず、不気味に笑うリンボ。
「甘い甘い。甘いですねぇ。拷問が痛みのみであると、人を折るのが苦痛だけであるとは、反吐が出るほど甘ったるい寝言ですよ」
滴る毒のように哄笑をあげ、リンボは顔を覆った。
(隙だらけだっ!!)
その一瞬、ロビンは手元から隠しクナイを取り出した。
リンボは甘い。
ロビンを捕らえたことで満足し、まともに武器を改めることもしなかったのだ。
「終わりだっ!!」
腕を戒める縄を切り、自由になった右腕でクナイを放つ。
投げられたクナイは一直線に空を割き、リンボの額へと突き刺さる。
「はっ、甘いのは、どっちだったんだろうなぁ?」
血しぶきをあげ倒れこむリンボを尻目に、ロビンはもう一本の隠しクナイを取り出した。
腕の縄は切った。あとは腰や足の縄を断ち、さっさとこの場をおさらばして――――――
「だからあなたは、甘いと言ったのですよ」
「なっ⁉」
反射的に振り向く。
そこにいたのは、先ほど殺したはずの男、リンボその人だった。>>153
「なんで、あんた、生きて――――」
「変わり身の術、式神による影武者など、初歩の初歩だと思いますがねぇ?」
パチリと、リンボが指を鳴らす。
その爪先で、怪しく紫の呪印が輝き――――
「うぁぁぁぁぁぁっ⁉」
ぬるぬると蠢く、醜悪な触手が。
ロビンの体を戒めていた縄が、ぬるりとした光沢を帯びた触手へと変じ、全身をもてあそんでいた。
「このおっ、触るなぁっ!!」
生理的嫌悪を催す触手を、必死で振り払おうとする。
しかし触手の力は強く、たやすくロビンの抵抗をねじ伏せ、締めあげてくる。
「あっ――――――――」
首を絞められ、空気を求め喘ぐ。
息が出来ない。苦しい。痛くて苦しくて痛くて苦しくて苦しくて苦しくて――――――(こ、んな、化け物に、くびりころされて、おわる、の、か―――――)
最後に浮かんだのは、後悔か恐怖か、あるいは敬愛するお館様の顔だろうか
ぐったりと意識を失ったロビンをリンボが楽し気に見つめているのだった。>>154
――――思い出すのは、温かなお館様の声だ。
「ロビン、おまえの髪の色は、まるでお日様のようだな」
そういって笑うお館様。
彼こそがまるで太陽で、ロビンにとっての光であって――――――
ばしゃり、と。
顔を打つ冷たい衝撃。
「っあっ……」
茫洋とした視線で、橙色の髪から水を滴らせながら、ロビンは意識を取り戻した。
「おや、ようやくお目覚めのようですねぇ」
「貴様っ……!!」
臨戦態勢へと。瞬時に意識を切り替え、ロビンはリンボを睨みつけた。
(くそっ、どれだけ意識を失っていた……!?)
焦燥にかられる。
両腕を縛られ吊り下げられ、膝立ちの体制で、気付けの水をかけられていたらしい。
(縛っているのは、今のところ縄か……)
先ほどの、醜悪な触手ではなく、一つ安心をする。>>155
「おやおやぁ?もしかして、麗しの触手が恋しいのですかぁ?」
「狂ったあんたと同類扱いなんぞ、ごめんですね」
軽口を叩く。
目の前にいるのはリンボと、リンボの手下らしい、顔を布で隠した大男だ。
大男の手には柄杓が握られており、ロビンに水をかけたのは彼のようだった。
「なんですか?今度は俺を、水責めにでもしようっていうんですかねぇ?」
「おや、水責めはお気に召さないかな?」
「何をしようが、無駄だって言ってるんですよ」
「どれ程痛めつけられようと、主と仲間を裏切る気は無いと、そう誓うと?」
「あぁそうです。わかってるなら話が早いですよ」
精一杯の虚勢を張り、リンボと大男を睨みつける。
そんなロビンの様子が面白かったのか、リンボがすいと指を伸ばしてきた。
「ふふっ、やはり甘いですねぇ」
「はっ、なら試してみるかい?」
「えぇ、そうさせてもらいましょう。クチナシ」
クチナシ、そう呼ばれた大男が、ロビンの背後に回り込んだ。>>156
大男は膝立ちのロビンの背後、その死角に回ると、ロビンを抱え込むように座り込んだ。
ロビンに見せつけるように、ゆっくりと後ろから大男が手を伸ばしてくる。
(くっ……!!)
痛みを予期し、歯を食いしばるロビン。
しかし、彼に与えられたのは苦痛ではなく――――
「んんっ⁉」
さわさわと、男の無骨な掌が、ロビンの上半身を布越しに撫でる。
痛みはない。ただ、こそばゆいだけ。
意図を図りかね戸惑っていると、ふいに男の指が、胸の突起をかすめた。
「あぁんっ⁉」
かん高い悲鳴が、ロビンの口から飛び出した。
生娘のような喘ぎに、ロビンの頬が羞恥に染まった。
(な、なんだ、今のはっ……!?)
「気持ちよかったでしょう? はしたなく、淫らに、敵の手で喘いでしまうくらいに」
「なっ、違うっ!! 今のはぁぁんっ⁉」
鼻にかかったような甘い声が漏れ出る。
男の指が布越しに乳首をかすめるたび、甘い痺れが脳天を貫き、声をあげさせられてしまう。
「この水、本当にただの水だと思っていたんですかねぇ?」>>157
ばしゃばしゃ、と。
リンボによって、頭から液体をかけられる。
液体―――水にしては、やや粘度の高いそれが、肌を伝って滴り落ちてくる。
その滴が、胸の突起へと触れた時
「やあっ………!!」
痺れが強くなり、甘い責め苦が乳首を苛む。
気づいた。気づいてしまった。
一たび意識してしまえば、皮膚が、全身が、体の隅々までが。
甘く切なく熱を持ったようにうずいていて――――――
「ふふっ、なかなか効果が現れないから、心配していたのですが――――」
リンボの瞳が、ネズミを捕らえた猫のように歪む。
「時間がかかったぶん、しっかりと馴染んでくれたみたいですねぇ?」
「ひぁぁぁぁぁんっ⁉」
きゅう、と。
リンボの指が、ロビンの乳首をつまみあげる。
それだけでロビンは、言葉も抵抗も奪われてしまって。
「っつ~~~~~~~~!!」
甘い甘い、眩むような快感を、必死で声を殺して押しつぶす。>>158
リンボは舌なめずりをすると、ぐにぐにとロビンの乳首をもてあそんだ。
「いぁっ……!!」
「この水は、本来百倍に薄める媚薬を、十倍の濃度にしてあるものです。常人の女であれば、とうに発狂していてもおかしくないんですよ?」
「っ、のっ、悪趣味なっ!!」
「痛みを受け入れ、耐える忍びであっても、快楽には抗えぬものでしょう?」
リンボの言葉に、ロビンは顔を背けた。
ロビンとて忍びの修練の一環として、閨の手ほどきは受けている。
だがそれは、女の色香に惑わされ溺れぬことのないように、という種類の訓練だ。
このように、暴力的なまでの快楽を施してくる相手に耐える術を、ロビンは学んではいない。
(だが、だからって、この程度でっ……!!)
歯を食いしばる。
きっ、とリンボを睨みつけるも、その眼差しは潤み頬は上気してしまっている。
嗜虐心を煽る痴態に、リンボは唇に弧を描いた。
「あぁ、その目がいつまでもつのか、見ものですねぇ」
「~~~~~~~っ!!」
リンボはクスクスと笑うと、ロビンからやや離れ、壁に背を預け佇んだ。
乳首を苛める魔手から解放されたロビンだったが、今度はその上半身を、背後から大男が撫でまわした。>>159
「んっ、っ、っ………!!」
無骨な男の手が布の上を撫でるたびに、布と肌がこすれ、たまらないうずきになる。
熱い、熱かった。全身が火にくべられたように、痺れた様に熱かった。
「はっ、ふっ、はあっ……!!」
籠った熱を逃がすように、荒く息を吐く。
だが、散らした先から熱が生まれ、男の指の軌跡をなぞるように、ロビンを苛みいたぶった。
全身に灯った熱は腹の下に集まり、ロビン自身が硬くなっているのが、嫌でも自覚できてしまう。
股布越しにもわかる程、ロビン自身がいきりたち、形をあらわにしてしまっていた。
(ちくしょうっ……!!)
悪態は、自身を弄ぶ相手か、あるいは不甲斐ない自身に対してだったろうか。
必死に耐えていると、リンボがすいと近寄ってきた。
「頑張りますねぇ、早く堕ちた方が楽ですよ?」
「はっ、おれをあんまりっ、なめないでもらいたい、です、ねっ!!」
「ふふっ、それもそうですねぇ。では、そんな君に、ご褒美をあげましょう」
リンボが胸元から、小さな円形の品物を取り出した。
女が紅を入れるのに使う紅入れに似ている。>>160
リンボは、片手で器用に蓋を開けた。もう片方の手には、紅筆のようなものを握っている。
「なんですか、それ? 俺に紅でも塗ろうってんですか?」
「あぁ、それもいいねぇ。メス顔に、紅い化粧は映えるだろう。だが、今は違う。これはね、原料なんだ」
「げん、りょう……?」
それは、まさか、先ほどの媚薬の――――――
顔を青ざめさせたロビンに、リンボがにぃと笑った。
「そう、ご明察。これを筆にとって――――」
「や、やめろぉっ!!」
「乳首に塗ってやれば――――」
「ひぃぁぁぁぁぁぁぁんっ⁉」
熱が、熱いとさえわからない程の熱が。
筆を押し当てられた乳首から生まれ、ロビンの全身を苛んだ。
リンボは筆を動かし、ぐりぐりと媚毒を塗り込んでいく。
「ひぁっ、あっ、ひぐっ、やっ、やぁぁぁっ!!」
「ほらほらぁっ、たまらないしょう?」
「いああっ⁉」>>161
ひと際強く、媚毒塗れの筆が、右の乳首に押し当てられる。
筆先が乳首をこすり、押しつぶし、なめつくし――――
「やぁぁぁぁぁぁぁん♡♡♡」
ぴん、と。
筆先が乳首を弾き上げた衝撃で。
「っ♡♡あっ……」
じゅぷり、と。
ロビンの股布に、急速に白い染みが広がっていく。
(そんな、俺、乳首だけで……)
達してしまったのだ。
「おやおや、随分と早漏なんですねぇ……」
「っ、黙れっ……!!」
惨めさと屈辱と、達してしまった余韻に震え、ロビンは呟いた。
しかし、そうしている間にも、リンボは反対の乳首へと媚毒の原液を塗り込み、
背後の大男が、ロビンの全身を愛撫してくる。
「あっ、ああぁぁぁぁんっ♡♡」
海老ぞりになり、ロビンは悶え苦しんだ。
甘い苦痛が全身を責め立て、今やロビンの身は、完全にリンボの魔の手に堕ちていた。>>163
「ふふっ、どうです気持ちいでしょう?」
「ちがぁ、っ、そんなわ、ひゃぁぁぁん♡♡♡」
「股間は素直ですねぇ?そんなに股の忍び装束を汚して、みっともないですねぇ」
「いあっ、このおっ、ころし、てやっんんんっ♡♡♡」
「無様ですね素敵ですねぇ。敵の手で乳首一つでいかされる、今のお気持ちはどうですか?」
どうですか、の言葉尻とともに、リンボが筆で強く乳首を弾く。
「やっあああああああああ~~~~~っ♡♡♡」
ロビンはがくがくとのけぞると、服の内に白濁を吐き出した。
頭が痺れ、全身が甘い倦怠感に支配される。
ぐったりと力なく、背後の男へとよりかかると、力なく首を振った。
「もおっ、やめろおっ、やめさせろおっ♡♡」
「やめろ? ではようやく、あなたの仲間について、しゃべる気になりましたか?」
「っ………!!」
ロビンは歯ぎしりをした。
もう、覚悟を決めなければならない。
この身はもはや、敵の思うがままだ。
快楽責めを続けられ、心まで折れてしまう前に、自分を始末しなければ―――――!!>>164
(お館様っ!!)
渾身の力で、舌を噛み切ろうとする。
だが、
「もがっ⁉」
口内を、生暖かい感触が満たす。
弾力を持つソレに歯が弾かれ、舌を噛み切ることは叶わなかった。
「ふがっ⁉ はがぁっ、ふぉれはっ、なん、はっ!?」
言葉は不明瞭で、息苦しかった。
いつの間にか、口元を覆うように布がかぶさっており、その内側が柔らかく変形し、口内に侵入してきていた。
(なんだ、これは、何をするつもりだっ……!?)
自決は許さない、ということだろうか?
だが、このように口元を覆っては、自白を引き出すことも出来ないはずだ。
意味が分からず戸惑っていると、急に腕の縄がほどけ、地面へと倒れこんでしまった。
(なっ⁉ 何故俺を、自由にする!?)
わからない。>>165
だが、千載一遇の機会だ。
快楽に侵された体を奮い立たせ、逃亡を試みようとするが―――――
「ふぁぁぁっ♡♡♡」
ぐちゅり、と。
乳首が押しつぶされる感覚と、甘い電流。
がくがくと腰が砕け、そのまま地へと突っ伏してしまう。
(な、今のは、なんだっ⁉ 誰も今、俺の体には触れていないはずっ)
混乱しながら、甘い疼きに身もだえをする。
拳を握り、なんとかやりすごそうとする。だが―――――
「っっぅ~~~~~~~♡♡♡♡」
乳首が、腋が、ヘソが、指が、足先が。
愛撫されているように、快楽を引きずり出されてしまう。
見れば、全身の忍び装束、その内側が不気味に蠢き、肉色の突起が生えそろい、ロビンの肌の上を嘗め回していた。
温かく湿った突起は、ぐにぐにとその先端を動かしながら、布と肌の間で蠢いている。
「っ、あっ、っ♡っつ♡♡♡」
ロビンは全身をかき抱き悶絶した。>>165
無数の舌先で嬲られるような快感に、目じりに涙が浮かぶ。
(体中、犯されてっ、おかしくなるっ♡♡)
「ちょっとした細工をしてねぇ、君のその衣装を、私の式神に変えてあげたんだ」
うずくまるロビンの背を、リンボがツウと撫でた。
それだけで、触手服の動きが活発になり、ロビンががくがくと全身を震わせた。
触手はロビンの陰嚢を抱え込むと、やわやわと揉みしだき、刺激を与え始めた。
(うぁぁぁっ、やっ、やめろおっ、今、そんなとこ、触られたらっ♡♡)
拒絶が通じるはずもなく、股間の触手はロビン自身を愛撫し、しごき始めた。
包み込むような優しい動きだったが、媚毒に侵されきったロビンには十分な刺激だった。
(も、っ、だめ、で、でるっ♡♡)
高みへと昇らされる快楽に、恐怖と期待を高まらせるが―――――――
(なっ、なんでっ⁉)
昇り詰めるその一瞬の前に、急に触手は動きを止めてしまった。
高まった熱は行き場をなくしくすぶり、じりじりとロビンを焼き焦がした。>>166
(なんでだっ⁉ どうして今、いけなかったんだ⁉)
吐き出せなかった熱に苦しみながら、荒い息をつく。
気づけば、両腕は後ろでひとまとめに拘束されており、自分で慰めることもできそうになかった。
「さて、君には考える時間をあげよう」
(くそっ!! この期に及んで、どういうことだっ⁉)
くく、っと。憎い仇の笑い声が響く。
リンボは大男を伴い、ロビンから遠ざかって行った。
「その服は、君を高ぶらせれど、決して達しさせはしない。どういうことか、わかりますよねぇ?」
(なっ―――――――!?)
ロビンは目を見開いた。
こんな寸止めが、おかしくなるほどの熱が、ずっと続くというのか?
恐怖に見開かれたロビンの瞳が、ふいに暗黒で、触手服で覆われる。
「っ!?」
「自由を奪われ、視界を奪われ、さて、どのような声を、あげてくれるのでようねぇ?」
――――――リンボの言葉と裏腹に。
ロビンの口元は触手服で覆われ、まともに声を出すことも出来なかったのだった。>>167
それからの調教は、ロビンを堕とすには十分だった。
視覚を封じられた暗闇の中、全身がくまなく愛撫され、しゃぶりつくされる。
どれだけ高ぶれど、その熱を吐き出すことは禁じられていた。
ロビン自身の根元はきつく戒められ、尿道に細い触手が入り込み、蓋をしてしまっていた。
尿道をえぐる触手もまた、他の触手と同じように蠢き、ロビンの尿道を上下することで、排泄にも似た、強烈な快感をロビンに叩きこんでいた。
(い、イクイク、い、イケないのにっ、イッちゃう♡♡ やっ、やぁぁぁん♡♡♡♡)
娼婦のように。淫売のように。
甘く蕩け切った悲鳴を無言であげ、ロビンは髪を振り乱した。
細身の、しかししっかりと筋肉のついた体は、今や汗と粘液で汚れきっていた。
がくがくと震える体に、触手と一体となった黒衣の忍び装束が張り付くさまは、例えようもなく淫靡で無様な姿だった。
忍びの晴れ着、誇り高き仕事服に侵され、ロビンは息も絶え絶えだった。
体に密着した触手服は指の間、皺の一本さえ見逃さない。人外の力でもってロビンを苛め、快楽地獄へと引きずり込んでいた。>>168
(やあっ、も、やらあっ、抜いてえぇっっ♡♡♡)
ロビンの尻穴、直腸のヒダを、触手が丁寧にもみほぐす。
小指程の細さの触手が、何本も尻穴に入り込み、内壁を撫で、より集まり、ロビンの中を抉っていた。
(や、やだっ、やらやらやらダメェっ♡♡そこ♡突かれたら、おかしくなっちゃうっ♡♡)
前立腺を触手がかすめると、ひと際強くロビンの腰が跳ねる。
じゅぷり、じゅぷりと。
暗闇の中響く卑猥な音が、余計にロビンを高ぶらせていく。
触手ディルドで突かれるたび、ロビンの理性が削られ、オスとしての何かが奪われていく。
もう少しで、何か大きな波がきそうで、それが怖くて。
でもその直前で、触手は動きを緩め、ただその予感と熱だけが、ロビンの心を炙っていく。
人として、オスとしての尊厳を触手服に奪われたロビンは、たた身もだえ喘ぐことしかできなくなっていた。
「……ふふっ、どうやら既に、立派なメスになっているようですねぇ?」>169
言葉と共に、ロビンの視界が開ける。
「う………あっ………」
解放されたロビンの瞳は快楽に潤みきり、光を失い茫洋と見開かれていた。
半開きの口がからは、紅く熟れたような舌先がのぞき、涎を垂らし喘ぐだけだ。
「ずいぶんといい顔になりましたねぇ」
リンボが、ロビンの顎へと指を伸ばす。
その動きに、ロビン弱々しく、いやいやをするように首を横に振った。
暗闇の中での、数時間にも渡る調教に、ロビンは堕ちてしまっていた。
触手服の与える快楽に敗北し、触手の主であるリンボに、心が屈してしまっていたのだ。
「弱者に相応しい振る舞いを身に付けましたねぇ。弱きものは踏みにじられ、穢され、奪われるだけ。欠伸が出るほど単純な理を、ようやくあなたも理解できたようですね?」
嘲弄する言葉に、ロビンは首を振った。
弱いから虐げられる。力があれば悪が許される。
そんな世界が嫌で、少しでも変えていきたくて、自分は忍びの道を選んだはずだ。
理想を掲げる太陽のような、お館様の力になりたいと願ったはずだ。
そう、自分は弱い。正しく明るい、日の差す道を歩くことは出来ない忍びの身だ。
だが、だからといって、その理想まで、館様まで否定することは――――>>170
「へぇ、まだ、完全には折れませんか」
リンボが、にっこりと美しい、邪悪な笑みを浮かべた。
「ならば、その心の奥底まで、完全にメスに堕としきらなければなりませんねぇ」
パチリと、リンボが指を鳴らす。
するとその足元に呪印が描かれ、毒々しい紫の光と共に、這い出てくるものがあった。
「なっ………」
ロビンは後ずさった。
粘液でぬらぬらと光る、巨大な赤黒い肉の塊。
肉塊は人の胴体よりも太い、何本もの触手を生やしており、ずるりとこちらへと這い寄ってきた。
先ほどまでの触手服とは、存在の規模からして違う、醜悪な人ならざるモノ。
逃げなければ。逃れなければ。
恐怖に駆られ、走り出そうとしたロビンだったが――――――
「ひやぁんっ♡♡」
甘い悲鳴をあげ、その場にうずくまってしまう。
(こん、な時にっ、触手服がっ♡♡♡)>>171
必死のロビンの逃走を阻むように、触手服が蠢動を始めた。
ぐちゅん、じゅくじゅく、じゅくしゅんっ!!
「ひぃ、っ、あっ、やっ、あっ、やっ、やぁぁぁぁっ~~~~♡♡」
ロビンの体は、快楽に完全に屈服してしまっていた。
乳首を転がされ、竿をしごかれるだけで、立つことさえできない快楽地獄へと叩き落されてしまう。
「んあっ、あっ、あっ、やっ♡ やぁぁっ♡♡」
喘ぐロビンの足に、肉塊が触手を伸ばす。
あっという間に足が、四肢がからめとられ、空中で磔にされてしまった。
「やっ、やめろおっ、見るなぁっ♡♡♡」
肉塊の中央部に亀裂が入り、ぎょろりとした目玉が現れた。
黄色く濁った眼玉は、磔にされたロビンを見て、笑った。
―――――人の顔とはかけ離れた、醜悪な容貌だったが、確かにその肉塊は、笑った
自由を奪われた哀れな獲物を、ロビンを見て、愉悦の声をあげたのだった。
「ひぐうっ⁉」
ロビンのなけなしの抵抗をものともせず、その体が、肉塊の眼球正面へと持ち上げられる>>173
眼球の正面で、両足を上方に開脚した姿勢で、触手で四肢を固定されてしまった。
肉塊は幾本もの細い触手を生み出すと、ロビンの体を愛撫し始めた。
「こ、のっ、化け物、何をしてっ⁉」
なんとか拘束を外そうと、ロビンはもがいた。
肉塊に触れたせいか触手服は沈黙し、体を侵す熱は、少しだけ楽になっていた。
抜け出すなら今だ、と。儚い抵抗を続けるロビンの背が、ふいにびくりと跳ねあがる。
「やあっ⁉」
熱い。肉塊の伸ばした触手に触れられた箇所が、熱く切なくたまらなくなった。
「やあんっ♡ な、やらっ、なにこれぇっ♡♡」
空中で悲鳴を上げるロビンに、リンボが優しく声をかけた。
「おや、言ってませんでしたかねぇ?あなたに使った媚毒の元は、そこの肉塊からとったものなんですよ?」
「なっ!?」
死刑宣告に等しい言葉に、ロビンは体を強張らせた。
ロビンを散々苦しめた媚毒、その原液。
今までは、乳首に塗られていただけ。
それだけでも、耐え難い快楽と屈辱をもたらしたアレが、全身に?「やっ、やめろおおおんんんっあぁぁぁぁぁんっ♡♡♡♡」
拒絶の言葉は、嬌声となりかき消えてしまった。
肉塊から伸ばされた触手、媚毒の原液を滴らせるそれが、ロビンの全身を蹂躙し、汚し切っていく。
太い触手の先端は、細かな触手に分かれ刷毛のようになっており、丁寧に丁寧に執拗に、わずかの空白も許さず、ロビンの体に媚毒を染み込ませていく。
「イ、イクッ♡イクうっ♡♡イクイクイッちゃう~~~~っっ♡♡♡」
もたらされる人外の快楽に、ロビンは全身をがくがくと痙攣させた。
気持ちいい気もちいいきもちいいキモチイイキモチイイキモチイイキモチイイッツ!!
体中が性器になってしまったような錯覚に、言葉も思考も漂白され、押し流されてしまった。
四肢に触手が巻き付き、刷毛ブラシで肌をこすり官能を刻み付けてくる。
触手の動きは緩やかだったが、その一撫でごとに、暴力的なまでの快楽がロビンの体へと叩きこまれ、嵐に翻弄される小舟のように、ただロビンは鳴き叫ぶことしかできなかった。
空中で磔にされ、淫らな踊りを踊らされ、鳴かされるロビン。
その姿に忍びとしての誇りは欠片もなく、貪られるだけの敗北者の肢体があるだけだった。>>174
「あぁ、美しい!! 光なりし醜悪!! 人外に蹂躙される人の子の、なんと美しいことか!!」
大仰な動作で、この地獄を作り出した張本人である男、リンボは笑った。
ロビンの嬌声に唇を歪め、軽蔑と嗜虐の瞳で命令を下した。
「ふふっ、ではそろそろ、トドメとすることにしますか」
パチリと、再び鳴らされるリンボの指先。
響いたその音に、肉塊は動きを止め、ロビンの瞳にも、理性の光がわずかに戻った。
「はっ♡はっ♡っ、んあっ、はぁっ、はあっ、はあっ、はあっ……」
荒い息を吐き、快楽の余韻に打ち震えるロビン。
肉塊の愛撫を受けた忍び装束は、ところどころが破れ、肌が露出してしまっている。
肉体にへばりつく布切れに、汗と粘液でてかる肌、蕩け切った緑の瞳に、涎を垂らす唇。
穢されきったその姿は煽情的で、確かにリンボの言うよう、美しかった。
美青年とほめそやされた顔立ちは溶けきり、快楽による眉根が、この上なく嗜虐を煽る痴態だった。
そんな哀れな姿で、それでも、最後の一線、忍びとしての矜持、お館様への忠誠を、守り抜こうとしていたロビンだったが――――――>>175
「え………?」
唇から、呆けた呟きが落ちる。
ロビンは瞳を見開いた。
森を思わせる新緑の眼球、そこに映るのは、あまりに醜悪な――――
―――――人の腕ほどもある、男根を模した触手の先端部だった。
「な、そんな、まさか、それ………?」
ロビンのまつ毛が震えた。
この形、この大きさ。
ナニのためのものか、嫌でも刻み付けられてしまうその形。
でも、違う。無理だ、あんな大きいもの―――――
「ご心配なく。このためにたっぷりと時間をかけ、ほぐしてあげたんですからね」
誰かの言葉が、耳を左右に通り抜ける。
男根触手が、ゆっくりとロビンの尻に近づいていく。
ロビンは息をひきつらせ、ついで悲鳴をあげ絶叫した。
「ひいっ!!や、やめろっ!!無理だ!!無理無理無茶だっ!!そんなの入れたら壊れちま―――――」
悲痛で切実な、誇りも何もかも投げ捨てた叫びだった。
しかし、男根触手が、その程度で止まるはずがない。
細い触手が器用にロビンの尻穴周りの布だけを破ると、本命がひたりとその身を押しつけてきた。>>176
「あっ」
触手服にいじめられ、開発されていたそこへと
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああああ、あああああああ~~~~~~~~~っ!!!!」
穿たれる、途方もない熱量。
腹の内側から喰われ、削られるように、極太の男根がロビンの尻穴へと埋まっていった。
「あっ、あっ、あっ、やっ、つっっ~~~~~~~!!!」
体の芯を食い破るように、熱い肉杭が腸内をずぶずぶとかきわけていくのを感じた。
本来、開くはずのない場所をこじ開けられ、内臓が押しのけられる異物感。
こみあげるのは、こらえようのない吐き気と痛みと、喪失感。
痛くて気持ち悪くて死にたくて、でも、なのに、どうして――――――――――
《オマエ、メスカ》
「なぁっ⁉」
低く淀んだ声が、どこからともなく聞こえてきた。
叫び声をあげると、正面の肉塊の目玉が、ぎょろりとロビンを見据え、笑った。
「そんな、まさかっ⁉」
《ソノトオリダ、オマエハメスナノダロウ?》
しゃべっているのは、醜悪なこの肉塊だ。
肉塊はロビンを犯しながら、愉悦の声をあげていた。>>177
「だれが、メスだっ!!さっさと、これをおっ、ぬけっ!!」
吐き気をこらえながら、ロビンは肉塊を罵った。だが――――
≪ナニヲイウ?オマエハメスダロウ?≫
「馬鹿言ってんじゃねぇ、早くそのきたな――っひゃうっ⁉」
甘く蕩けた声が、ロビンの唇から飛び出した。
中に挿れられた肉杭が、内壁をこそげるよう動いたからだ。
痛い、気持ち悪い、吐き気がする。
感じるのはそれだけ、それだけのはずなのに―――――
「んっ♡あっ♡やあんっ♡」
肉杭が動くたび、切ない悲鳴が、口から漏れ出し喘いでしまった。
違う。これは違う。喘いでるわけなんかじゃない。
誰にも触られたことが無い場所をなぶられ、体が勘違いしてしまっているだけ――――
≪ホラ、ソンナニナイテ、キモチイインダロウ?モットホシイインダロウ?≫
「ちが、違うっ♡こんなのぉっ、感じてるんわけな、んあぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
ずぐりと、胎の底から突き上げられるような、深く重い快感。
未知の感覚に翻弄され、ロビンは必死で首を振った。>>178
≪ハハッ、オロカナメスダ。ナラ、ワカラセテヤロウゾ≫
「何言って―――――――」
ずぐんっ。
胎の奥を、一突き。
ただ、それだけで
「ああああああ あああああああああっ~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡」
衝撃。大波。
否、そんな言葉では表しきれない、圧倒的な快感が、ロビンの意識を灼きつくした。
「~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡♡」
首を限界までのけぞらせ、指先一つ動かせない快楽に叩きのめされる。
獣のごとく叫び声をあげ、無様に手足を硬直させイかされていた。
(あ、っ、な、ななん、だ、いま、の、だして、ないのに、なん、でっ)
瞳を見開き、がくがくと体を痙攣させ、ロビンは声にならない悲鳴を上げた。
ロビン自身の肉棒は、まだ触手服の戒めが残っているせいか、射精をしてはいなかった。
なのに、イってしまった。イかされてしまった。
意識が飛ぶほどの、暴力的で疑いようも無い快楽の大波。>>179
今まで感じたことが無い程の、それこそ射精時の快楽さえ霞むほどのそれは――――
「メスイキ、というものをご存知かな?」
「う、あっ………?」
かけられたリンボの声に、ロビンは力なく顔を傾けた。
もはや表情を作る余力も、指先一本動かすこともままならない無い状態だ。
快楽の余韻に乱れ切った無様なその姿を、リンボは愉快そうに視姦した。
「ヒトは全て、母なる女より生まれ出づるもの。男として生を受け武器を振り回そうと、その最奥には、母の痕跡が―――女の官能が秘されているのだよ」
「な……………」
「腸の一部、その場所を突かれると、これ以上ない幸福感を得て、相手に服従したくなってしまう。それは君の方が、よぉくわかっているだろう?」
「ち、が、………おれ、は…………」
「もちろん、全ての男に、その素養があるわけじゃぁない。だが、キミは―――――」
「あうっ♡♡♡」
ロビンの中の肉杭が、腸の内壁をこする。
快楽をもたらす動きの、その中に、ひと際強くうずく場所があった。
「やめ、やめろっ、そこはやめ―――――」>>180
≪イケ。メストシテイケ。ヨガリクルエ≫
「♡♡っ、あっ♡♡ やっ♡♡♡ やあっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡」
「立派なメス、立派な淫乱だよ」
「いあああああああ あああああああああんんんんっ♡♡♡♡♡」
抉られる。犯される。奪われる。堕とされる。
忍びとしての誇り、人としての矜持、主への敬慕。
その全てが焼けこげ押し流され、メスに堕とされ揺さぶられる。
「ひあっ♡♡♡ちがううっ♡♡♡ちがうから抜けえええええっ♡♡♡♡」
ずちゅり、ずちゅり、と。
勃起し凶悪な太さとなった男根が、自らの尻穴を抉っているのが見える。
肉塊が男根触手を突き上げるごとに、ロビンの意識が弾け、白濁していった。
≪ハハ、カワイラシイイキガオだ。ナイテヨガッテ、オマエハソレガオニアイダ≫
ロビンの痴態に、肉塊もまた高ぶったようだった。
ピストンの動きを速め、打ち付けるようにロビンの尻穴を貫いていく。
ロビンの肉体が、精神ごと壊れかねない激しい動きだったが、肉塊から分泌される媚毒粘液と、そしてリンボの邪悪な呪術が、ロビンを発狂することさえ許さず快楽の渦に引きずり込んでいた。>>181
「し、しらないぃぃぃっ♡♡こんなのむりだからぁっ♡♡こわれるぅぅうぅうぅっつ♡♡」
ロビンはイキ顔で泣き叫んだ。
快感の頂で更なる高みに押し上げられ、気持ちいい以外、何も考えられなくなる。
イッたら終わり、出したら終わりの男とは違う、深く引くことのない海のような快楽。
圧倒的なそれの前では、理性も誇りも意味を持つことはなく、ただ鳴かされることしかできなかった。
≪ホウ、ココヲコウシテツカレルトヨイノカ。
ホォラドウダ?イクカ?キモチイイダロウ?≫
「やっ♡やらぁっ♡イッちゃうのぉっつ♡♡♡やらぁぁぁあぁっ♡しんじゃう♡イクイクしんじゃう♡♡しんじゃうからぁっ♡♡♡もおやらぁぁぁあっ♡♡」
前立腺をぐりりと虐められ、ピストンされ、突かれ嬲られ、ロビンは痙攣し、何重にも重なる快楽の波に絶叫した。
ロビンの全身は四肢を縛る触手に弄ばれ、今は尻を上方に突き出すような姿勢で固定されている。
表情は快楽に蕩け切り、人としての尊厳の全てをはく奪されていた。
粘液にまみれ尻から極太の触手に貫かれ、犬のように這いつくばるその姿。
無様なその様に満足したのか、肉塊が眼球を歪めた。
≪ウイヤツメ。コダネをヤロウ。シッカリトウケトメルガイイ≫>>182
肉塊の言葉に、ロビンは更なる屈辱の悲鳴を上げた。
「こ、子種えっ!?そんなっ♡や、や、や、やらぁっ♡♡♡やらやらやめ――――――」
≪ハラメ。クルエ。コワレロ≫
「いあああぁぁぁぁあっぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁああああああっ♡♡♡」
注がれる、特濃の、白濁の奔流。
肉塊の子種汁を注ぎこまれ、ロビンはよがり狂い、叫んだ。
肉塊の出す粘液と同じく、その子種汁も、人を壊す媚毒の原液である。
そんなものを腹いっぱい注がれ、ついにロビンの意識に限界が訪れた。
「…………」
尻穴から男根触手が引き抜かれるも、ロビンに反応はなかった。
ごぼごぼと音を立て白濁液をあふれさせながら、地に臥し四肢を痙攣させていた。
≪オヤ、コワレテシマッタカ?≫
一発射精し、満足した肉塊がロビンの体を揺さぶった。
しかしロビンに動きはなく、揺さぶられるままでしかない。
「おや、忍びを名乗る割に、存外もろかったですねぇ」
リンボが近寄り、ロビンの顔を覗き込んだ。
閉じられた瞳、力なく開かれた唇。しかしその様を見て、リンボは嘲笑を浮かべた。>>183
「なんだ。フリですか。心を守るため、肉体の行動を止めただけですね」
いじらしいですねぇ無駄な努力ですねぇ。
そう嘯くと、リンボはロビンの額に掌をかざした。
呪印を結び、ロビンに向けると、その瞳がゆるゆると開いた。
「んっ、あっ、お、れはっ………」
茫然と、ロビンは瞳を見開いた。
股から流れる白濁、痛む腰、立ち込める生臭い匂い。
そして何より深く刻まれた、快楽の余韻の残るその体。
「お、れは………」
堕ちた。堕とされた。
イカされ、穿たれ、犯されてしまった。
かんぶなきまでに言い訳もできない程に、
目の前の肉塊によがり狂わされ、メスにされてしまった――――――
「フフッ、メスイヌ奴隷として生まれ変わった感想は、どうですかぁ?」
「っ……!!」
顔を覗き込むリンボから、目を反らすのが精いっぱいだった。
わかっている、わかっていた。>>184
ロビン自身が、誰よりもわかっていた。
あの快楽には、逆らえない。
もう一度あの肉杭を突き立てられれば、情も誇りも消し飛ばされて
ただのメスとしてイかされるだけだとわかっていた。
忍びとしての誇り、仲間を守るための沈黙。
そんなもの、あの快楽の前では、何一つ形を保てないと理解してしまっていた。
「ふふふ~~~。いい顔になってきましたね~。ではそろそろ、お仲間のことについて話してもらえますかね?」
「っつ!!」
唇を噛む。
もう、ロビンがどうあがこうと、目の前の肉塊と、リンボの手から逃れるのは不可能だ。
快楽に全身が蕩け切った今、もう舌を噛み切るだけの力もロビンには残されていなかった。
――――ここでロビンが、仲間の情報を黙秘したところで、また先ほどの肉塊に責められ、強引に情報を絞り出されるだけだろう。
もはやもう、ロビンが情報をしゃべってしまう前に、その責め苦にロビンの心が壊れることを願うしかない。
悲壮な決意を固めるロビンを、リンボが愉快そうに見やった。>>185
「ふふ、何か一人で思い詰めてるようですが、あなた、勘違いしてますね?」
「……何が言いたい?俺は、もう、全てを諦めて―――――」
「ははっ、それが甘いと言ってるんですよ」
リンボはその眼を見開き、絶望に浸るロビンを心底嬉しそうに見た。
「全てを諦めた――――つまり、今がドン底。これ以上悪くなることはないなんて、反吐が出るほど甘い考えですよねぇ。でも―――――」
「うあっ!?」
ロビンの体が、軽々と宙に持ち上げられる。
肉塊が邪悪な意思を宿し、その瞳を輝かせていた。
肉塊の肉杭、再びいきりたったそれを見て、ロビンは絶望を深くした。
これから、自身が辿るであろう運命に対してでは無い。
醜悪で屈辱的な、その肉塊を、その子種を。
中に欲しいと、そう期待してしまったからで――――
「っ!!なめるなよっ! 俺を快楽で責めたいなら、やるがいいさっ!!だが俺はっ!!」
願わくば、口を割るより先に、発狂できますように。
そう切実に願ったロビンだったが――――――>>186
「ひあっ!?」
肉塊が触れてきたのは、予想とは違う場所。
後ろの穴ではなく、前方。きつく戒められたロビン自身だった。
「なっ⁉」
「だから言ったでしょう?あなたは甘いと」
くすくすと、リンボが笑い声をあげていた。
「あなたを責める時は全て、後ろの穴を可愛がってあげました。前のその、貧相なあなたのイチモツはきつく縛り、イかせることはなかったのですが―――――」
リンボの瞳が、それはもう嬉しそうに見開かれた。
「前と後ろ、両方同時にイカせてあげたら、あなたはどうなるんでしょうね?」
「っあっ―――――――」
ロビンの顔が絶望に染まった。
無理だ。耐えられるわけがない。
後ろをいじられただけで、意識が吹き飛ぶほど気持ちよかったのだ。
前を、ロビン自身も同時に責められたら、そんなのきっと――――>>187
「はっ♡あっ♡やぁぁんっ♡」
絶望に浸る精神を置き去りに、調教された体は、快楽を敏感に拾い、喘ぎ声をあげた。
ロビンの全身には、先ほどと同じように、何本もの細い触手が群がり、全身を愛撫していた。
耳、首筋、腋の下、足の裏、指の先端部。
ありとあらゆる場所が性感帯として作り変えられ、触手粘液により際限なく感度を高められ、嬲りつくされている。
更に今回は体の前で揺れる、ロビン自身にも触手たちが群がっていた。
じゅぷじゅぷと音を立て竿がしごかれ、尿道へと媚毒粘液が注入されていく。
「ひあっ♡やぁぁんっ♡♡♡やぁぁぁぁぁぁぁんっ♡♡」
逆らえないオスの快楽に、しかしメスとして堕とされたロビンは、甘くはしたない声をあげてしまう。
今はまだロビン自身に、触手服の名残が巻き付き、射精を妨げていた。
だが、いずれはその戒めも解かれ、オスとしての快楽と、後孔で貫かれるメスの快楽を同時に味合わされることになるのだろう。
まさしく人外の、人には耐えられないであろう快楽の予感に、ロビンの胎がきゅうと熱くうずいた。>>189
≪ハハッ、オカサレナガラシタバラヲアツクスルトハ、イログルイノメスにチガイナイナ≫
あざける肉塊の言葉も、今のロビンにはもはやどうでも良かった。
「は、は、はははっ♡♡」
快楽に抗うことをやめ、素直に受け入れ、だらしない笑みを浮かべる。
そう、抗っても無駄だ。
オスとして、そして同時にメスとしてイかされた時、自分の精神が耐えられないのはわかり切っていた。
快楽の大波に押しつぶされ、千地に引きちぎられ、心は跡形もなく壊れ切ってしまうだろう。
それは報い、力足りず忍びであった、ロビンという男の避けえない終わりだ。
(でも、俺が死 んでも、それで、お館様に迷惑がかからないなら、もう、それで十分だ)
「ひあぁんっ♡」
嬌声をあげ身をよじらせつつ、心は水面のごとく静かだった。
諦めの境地、自らが認めた終着点。
自分は死ぬ。心が死ぬ。そうすれば情報を漏らすことも無く、ただ、今のこの快楽を貪って、壊れ果ててしまえばいい。
そう納得し、快楽に身を委ねようとしたところで―――――――>>189
「あなた、このまましねると、そうお思いなんですかぁ?」
快楽の波に差し込まれる、不快で不愉快な、一筋の凍えた声。
揺さぶられるまま、嬲られるままのロビンへと、リンボが音も無く歩み寄ってきた。
「あっ♡あっ♡♡あっ♡あああああっ♡」
ぐりぐりと、肉塊の触手で竿を転がされ、ロビンは蕩け切った悲鳴を上げた。
「淫乱ですねぇ。でも、そんなロビン君にお知らせがありますよ?」
リンボの細く長い指先が、ロビンの胎をすぅと撫でた。
「あぁぁぁんっつ♡♡」
たったそれだけの刺激にも、今のロビンは反応し、艶やかな嬌声と共に身をよじった。
「気持ちよくなるのは結構ですが、ほら、ここ、この文様が見えますか?」
「ふあっ♡?」
言葉に導かれるまま、ロビンは己の腹を見た。
すでに腹部の忍び装束ははぎとられ、良く鍛えられた腹筋に白濁が淫靡な絵画を描いていた。しかし、よくみるとそこにあるのは白濁だけではなく―――――
「な、んだ、これはぁっ♡」
腹部に蠢く、毒々しい紫で描かれた文様。
どこか、女の生殖器を思わせる不吉な模様が、ロビンの肌の上で輝いていた。>>190
「これは、印。肉塊の子種を孕んだ、その証ですよ」
「ば、かなっ♡おれはっ、男だ♡♡ 子をはらむなんえて、あるわけが――――」
「えぇ、正確には違います。これはあなたが性奴隷になったという、その焼き印ですからね」
リンボはうっそりとほほ笑んだ。
それはまるで、人を突き落とす寸前の、魔性の笑みで。
「性奴隷になった以上、あなたはこの肉塊、そして私の精なしには生きられません。そして同時に、死ぬことも出来なくなったのですよ」
「な――――――」
ロビンの瞳が見開かれた。
最悪の底、さらに底に、深淵が口を開けていると知った奈落の表情だった。
「奴隷とはそういうものでしょう? 例えあなたの心が死のうが、すぐさま私の魔力が流れ込み、蘇生される。そしてその時には、あなたは完全なる私の眷属、私とこの肉塊の精を求め、奉仕するだけの奴隷になり果てるのですよ」
「そ、ん、な―――――――っ」
ロビンの表情から、諦めすらはぎとられ、深い絶望が顔をのぞかせた。>>191
(そんな、じゃぁっ、俺が快楽で狂っても、ただ敵の手に堕ちるだけで、お館様を守ることなんてっ……!!)
「ええ、ご想像の通りです。あ、生まれ変わったあなたに、あなたの元主を殺させるのも、愉快な試みだと思いませんか?」
「ふざけるっひぁぁぁぁぁぁぁああああんっ♡♡♡」
ロビンはかん高い悲鳴を上げた。
ついに、愛撫を、前戯を終えた肉塊が、その男根触手をロビンの後孔へと突き立てたのだ。
「ひああああああ ああああんっ♡♡♡や、やらぁっ♡ぬけえっ♡♡ぬいてくれえっ♡♡」
襲い来る快楽の荒波を、ロビンは必死に拒絶しようとする。
だが、開発され、いじめられ抜いた肉体はロビンを裏切り、膨大な快楽でその意識を削り落としていった。
「い、いっ、あああああ あああああ あああ ああああああんっ♡♡♡」
屈辱と快楽と絶望の入り混じった嬌声が、ロビンの喉から迸る。
しねば、狂えば、それで終わりだと思った。
だが、違う。>>192
自分が快楽の責めに屈し正気を手放せば、最愛のお館様を、この手で殺 すことになるのだ。
「だ、だめぇっ♡♡それだけはダメ、いやっ、許してぇぇぇっ♡♡♡」
忠誠と快楽の板挟みで、ロビンはよがり狂った。
心を体を、その誇りを。全てを汚され、堕とされ、折られようとする姿に、リンボが満足げな笑みを浮かべた。
「ならば、簡単な話です。あなたが、私たちの責めに耐え抜けばいい。いくど肉塊に貫かれイカされようと、正気を保っていればいい話です。もっとも―――――」
「いぎぃっ⁉」
潰れたカエルのような声をあげ、ロビンの背がのけぞった。
突き出された胎、そこに宿る文様が、怪しく輝きを増しているのが見える。
「その印は、隷属の証。刻まれたものが、より効率よく主人に尽くすことができるよう、万が一にも叛意をおこさせないよう、肉体ごと作り変えてくれる素敵な代物ですよ?」
「いあああああああ ああああああああっ♡♡♡」
淫紋と、粘液触手。
体の内の外から同時に責められ、ロビンの快感が、更なる高みへ強制的に押し上げられていった。>>193
(や、やだやだっ!!イキたくない感じたくない!!こんなやつらに、俺はあっ♡♡)
快楽を拒絶し、精神を保とうとするものも。
「やっ、あっ、やあぁぁぁぁんっ♡♡♡」
≪ホラホラ、ココガイインダロウ?キモチイイダロウ?≫
ごりゅっ、ごりゅと。
人外の膂力をもった高速ピストンが、ロビンから喘ぎ声以外の音を奪っていく。
「あっ♡やっ♡やらぁっ♡やらぁぁぁぁあぁああぁっぁっ♡♡♡♡」
「後ろを突かれて、気持ちよさそうですねぇ。では、前の方は私が」
「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ♡♡」
リンボの白い指が、ロビンの竿をしごき、こすりあげる。
時折陰嚢をもんでいじめつつ、後ろの穴にも指を伸ばし、触手の間隙を縫うようにして、ロビンのいいところをかわいがってやる。
「やっ、やああああああああっ♡♡♡ひあっ♡あああああああ ああああああああんっ♡♡」
リンボと肉塊、二人に同時に弄ばれ、いじめぬかれ、ついにロビンが限界を迎えた。
「やあああああああああっ♡♡も、むりぃっつ♡早くイカせてぇぇぇんっ♡♡♡」
「淫乱なメスですねぇ、ならば、ほら」
≪イイコエデナクメスだ。ナラバダスゾ≫
「あっ」戒めが解かれる、一瞬の空白。
そして
「あああああああ あああああああ あああああああああ ああああああああっ♡♡♡♡♡」
竿から白濁を飛び散らせ、ロビンはイき果てた。
寸前で焦らされ、貯めこまれていた、その熱の全てが。
後孔から注がれ、胎を満たす媚毒粘液の全てが。
人外の悦楽を導く、リンボの手淫の全てが。
一瞬でロビンへと帰り、全てを押し流す快感となり襲い掛かってきた。
「あああああああ あああああああ あああああ ああああああっ♡♡♡♡♡♡♡」
がくがくと全身を痙攣させ、ロビンは叫びをあげ続けた。
もう、わからない。
何を叫んでいるのかも。
自分がどうなってしまったのかも。
自分が何を望んでいたのかも。
快楽に灼かれるロビンには、もう何もわからなくなってしまって――――――>>195
「今度こそ、堕ちましたねぇ。ふふ、その体は、大切に使わせてもらいますから、心はいつまでも果てることのない快楽の炎に、焼かれ続けるのがよいでしょう、ね?」
終今週分、投稿します
>>124
押し倒されていたジャンヌだが、そうと決まればと気合を入れて起き上がり、寝台の上で恋人とふたり向かい合う。
が、ふと彼のサーヴァントの姿が脳裏をよぎって、ジャンヌは勢いよく少年ににじり寄った。
「えっとですね。念のためにまず確認ですが、ジーク君はこういうことは初めてですか? 初めてですよね!?」
そんな彼女に気圧されながらも当然だと頷くジークに、ジャンヌは安心しつつも胸を張る。
「良かった。ええ、お互い初めて同士ですが安心してください。幼い頃に世話をしていた家畜の交尾で大雑把に把握してますし、何より実は私、耳年増なんです! かつて人理修復の旅の途中に行われていた女子会で、殿方を悦ばせる方法を耳にしたことがありますからっ」
と、照れくささが暴走してかえってドヤ顔に落ち着いた恋人が可愛くて、この時のジークはホムンクルスとして生まれた自分には生まれつき性に関する知識があると言い出す機会を失った。
が、情緒とは関係のない作業としての理解だけなので、それはそれで正解だったのだろう。>>197
「ということで、ま、まずはキスをしましょう! それもその、重ねるだけじゃなくて、口を開けて舌と舌を絡ませる、大人のキス、だそうです!」
今までの口づけはふと目が合った瞬間に自然と触れ合っていた、当人たちの認識ではいわば事故のようなものだった。
直後に互いの行動を自覚して目を合わせられなくなるなど、再会してからそれなりの時間が経ったもののそのようなキスしか交わしたことがない。
だからリードすると明言したもののどう行動していいのかわからなかったジャンヌに、彼の顔が寄せられた。
が、緊張のあまり固く目をつぶった少女の唇の近くでそれが止まる。
「すまない、今はツノがせり出しているから危険なようだ。……自分から言い出しておいてなんだが、やはり日を改めよう」
「だ、大丈夫です!」
ジャンヌを案じて止めようとしたジークの逃げ道を塞ぐように、ジャンヌは勢いよく唇を押し付けた。
衝突の反動で微かに離れた唇が、今度はジークから近づくことで優しく重なる。
お互いそれ以外のやり方が分からないゆえの触れ合うだけのキス。
息継ぎの仕方がわからないジャンヌの呼吸が苦しくなりかけた頃に静かに唇を離したジークに対し、少女は胸を張って言った。
「ほら、問題ありませんでした。次は深いキスですね。じゃんじゃん進めましょう!」
未知への期待と羞恥と微かな恐怖に少し震えながらも手を引いてくれる少女が愛おしくて、少年は微笑む。
「ありがとう。ただ今の自分は半端な竜化に伴って犬歯が発達している。君を傷つけるのは嫌だから、『舌と舌を絡ませる』のはやめた方がいい」
「いえ。そういうことでしたら、気を付けますから」
上気した頬に手を当ててこくこくと頷くジャンヌは、少し困ったように、しかし嬉しそうに笑った恋人が再び顔を近づけてきたので今度は彼の首に腕を回してしがみついた。
少女は目をつむり、ほんの少しだけ唇を開いて待つ。>>198
彼女がそう待つこともなくすぐに口づけされ、彼の舌が差し入れられた。
緊張と共にそれを受け入れたジャンヌは、彼の唾液、正確にはそれに含まれる何かを「甘い」と感じ取る。
(あ、ジーク君の……)
濃密な甘露が彼の魔力だと認識した瞬間、少女のおなかの底がずくりと疼いた。
仮に他の魔力に浸されようとした場合、規格外の対魔力を持つジャンヌならば(極一部の例外を除き)ものともせずに無効化していただろう。
しかし恋しい人の魔力だと理解した瞬間、それは治癒魔術のように『受け入れるべきもの』だと無意識のうちに彼女は分類した。
――ただ彼と再会することだけを考えていたジャンヌは、意図せずして受肉してしまった。
英霊としての強大な力はそのまま保持しているのだが、しかし彼女は魔力の回復手段に乏しい。
微々たる自然回復分のほかは睡眠と食事で補って特に不便は感じていないものの、それでも時々はトラブルに介入することがあるため十全にはほど遠かった。
そんな彼女に、恋人の呼気と唾液に含まれた魔力がじんわりと浸透していく。
呼吸するだけで莫大な魔力を生成する竜からの、粘膜摂取によるエネルギーの譲渡。
『恋人との性交中』に『慢性的な魔力不足状態での突然の供給』という事態において、それは微弱とはいえ媚薬のような作用を彼女にもたらした。
おずおずと舌先をつついてくる恋人に手探りで応えながらも、その未知の感覚にあてられた彼女は蕩けていく。
舌を軽く絡めた途端びくりと身体を跳ねさせたジャンヌに、ジークは一旦くちびるを離して彼女の顔を覗き込んだ。>>199
「ルーラー……?」
「ジーク君の魔力だって思ったら急に変な気分に……。ある程度の魔力を補充すれば、こんなにおかしな反応はしないと思うんですけど……。今はおなかはそこまで空いていませんが、何か食べてきてもいいですか?」
もじもじと涙目でおねだりする少女に「勿論だ」と頷きながら、少年は気遣わしげに恋人を見た。
「場合によっては治療しなくてはならないが、変な気分とは具体的にはどういった感じなんだ?」
「ぽーっとしてきて、からだが熱くなって、もっともっとしてほしくなって。ここがじんじんするのがどんどん強くなっていきます」
そう言って、ジャンヌは服の上から下腹部を撫でながら熱い息を吐いた。
「――竜の唾液に快楽を助長するような伝承はあっただろうか」
「え、え? あ……確かに。これ、気持ちがいいってことみたいです」
ジークの考えながらの言葉に、彼女は慌てて下腹から手を離して胸元を握りしめる。
そんな羞恥で身の置き所の無い少女に、恋人は生真面目に確認した。
「そうか。それで夜食はどうする? 簡単なものなら温め直すが」
「そ、そういうことなら、今はいいです。ただ明日の夕ご飯は懐かしのポトフにします」
混乱からか急に脈絡のないことを言い出した少女に、味覚が弱いため食にこだわりのないジークは、しかし『懐かしの』に反応した。
「ああ、アイントプフ」
「ポトフです」
「アイントプフだろう」
「ポトフなんです!」
わざと作った真顔で見つめ合い、数秒後に耐え切れず同時に吹き出した。>>200
そのやり取りにいい意味で力の抜けた二人は、クスクスとじゃれ合いながら口づけを再開しようとする。
が、その直前でジャンヌは恥ずかしげに囁いた。
「その、キスのほかにも触りあいっこが大事みたいです。私も触るので、ジーク君もたくさん私に触れてください」
「了解した」
そして二人はまた唇を重ねた。
しかしジークのツノが邪魔をして、口づけの角度を変えることは難しい。
だからジャンヌは浅いところで互いにつつき合うキスだけでいっぱいいっぱいになりながらも、少しでも前に進むために彼の背中に回した手を動かすことにした。
彼女はジークの背中を中心部を避けながらゆっくりと撫で、特に気になっていた翼の付け根を重点的になぞる。
当然のことだが継ぎ目は滑らかで、人肌の温かい柔らかさから竜翼のひんやりとした硬さへと自然に変化するのが妙に楽しくて、少女は舌を絡ませ合いながら夢中になってそこに触れた。
そうこうしているうちにお返しのようにジークが彼女の背中を確かめるように撫ではじめ、それだけで息の上がったジャンヌは息継ぎのやり方がわからないこともあって唇を離してしまう。
二人の口の端を繋ぐ銀の糸、互いのものが混ざり合った唾液は少女に快楽をもたらすものだ。
だから迷いなくジャンヌはそれを舐めとり、直後その大胆さに気付いて彼の胸に顔をうずめた。
「うぅ……私だけ変になっているの、恥ずかしいです……」
「俺もおかしくなっている。心臓がこんなに脈打っているのがその証左だ」
どくどくと聞こえる彼の鼓動に安心した少女は、自分の方も伝われと彼の右手を自らの胸に押し当てた。
「お揃いで、良かった……」
ジャンヌの寝巻は可愛らしいデザインだが、襟ぐりは大きく開いている。
そして乳首のラインが浮かび上がらないように薄いパッドは入っているものの、それを考慮しても彼女の胸は人並み以上に大きい。
よって、心臓の真上に手を置こうとするとどうしても直にその柔らかさにも触れることとなった。>>201
「すまない……自分の拍動で君の鼓動はわからないのと、その、当たっている」
表情の出にくい彼の頬にさっと淡い紅が刷かれたことに気付いて、ジャンヌは妙な達成感を覚えた。
もっとそれが見たくなった少女が彼の手を抑える手により力を込めると、彼は視線をあちこちに動かしながら狼狽える。
「慣れていないこともあって胸からだと聴診器を使うか直接耳を当てないとわかりづらい。聴覚を強化すれば聞き取るのはたやすいが、今だと竜化を促進しそうだし、そもそも脈拍は動脈近くで確認するのが一番だ。だからこれは、意味が無いのだと思う」
しどろもどろに言う少年の様子に、胸に抱き込んで鼓動を聞かせてみたいと少女は一瞬魔が差した。
しかし今は彼のツノが邪魔をしてそれは無理だと思い直し、次の時に挑戦しようと彼女は決意を固める。
「ええ、言われてみれば確かに。今は諦めます」
彼女の言葉に頷いて手を離したジークが、安心してすぐに平時の落ち着きを取り戻してしまったかのように彼女の目には映った。
実際にはそういうわけでもないのだが、そこで彼女は年下の恋人をちゃんとリードしなくてはという初志を思い出す。
そして先ほど彼があからさまに動揺したことをした――つまり、再び自らの胸に少年の手を導いたのだ。
「る、ルーラー……!?」
「さわりあいっこ、です。……ジーク君は今、私に触ってほしいところはありますか?」
服の上からとはいえ胸を押し付ける気恥ずかしさに俯きながら、耳まで赤く染めてジャンヌは問いかける。
「……………………いや、大丈夫だ。その、もっとこちらから触ってもいいだろうか」
少しの逡巡のあと、ジークはおずおずと言った。
「はい。優しくお願いしますね」
少女はそれに、はっきりと頷く。今日はここまで、続きはまた来週中に投稿します。
あとこれの「殿方を悦ばせる方法」が、前に話題スレで投下したやつです。
「恋しい人と深く触れ合いたいと思うことも、それが怖いと思うことも、どちらも自然なことなの」
白百合の王妃が慈愛の笑みを浮かべれば。
「でもマシュの場合は妊娠するとか色々あるし。そこらへんをわかってからでないと身体を許すのは反対だな、あたし」
勝利の女王が気難しげに腕を組む。
「そこは話し合いが肝要です。二人には信頼関係があるのだし、きっと大丈夫ですよ」
神妃は励ますように拳を握り。
「あの、そのあたりについては教育プログラムにあったので、了承しています。ただ具体的にどう進むのかを知らないので、抱きしめられるだけでとても緊張してしまうというか……っ。イヤじゃないのに、つい話を逸らして逃げてしまうのです」
話の種である少女は、気恥ずかしげに小さくなった。
妖艶な踊り子は、そんな彼女に色気たっぷりのウインクを贈る。
「簡単な流れだけでも知りたいのね。そうねぇ、実地を教えるのはマスターに悪いし。言葉だけで簡単に教えてあげる」
少女を祝福しつつも語られる内容自体からは一歩線を引いていた聖処女に、踊り子は艶やかな流し目をくれた。
「聖女さまも待たせている人がいるのよね。後学のため、マシュと一緒に聞くのをおすすめするわ?」
今ならブリュンヒルデも混ぜたい。
二部二章はシグブリュも良すぎた……。R-18スレで出た話題を拝借しました。
人理漂白が起きず、カルデアがゴルドルフ所長ではない普通の魔術師によって運営されるとしたらIFルートです。
前書きが長い、語り手がモブ、本番なしなので苦手な方はご注意下さい。>>210
廊下の向こうから、魔術師が歩いてくるのを見て私は足を止めた。
残念ながら、奴ら魔術師がこのカルデアの支配者だ。この基地では、我々一般スタッフの人権など無いに等しい。彼らにとって我々ただの人間は鼠や蛙、あるいはモノと同じなのだ。悔しいが自分のようなエンジニアなど、知恵のついたカエルとしか思われてはいるまい。魔術師という言葉に見ていた夢は、今や粉々に討ち砕かれた。
…幸い急ぎの作業は無い。遠回りにはなるが、人気のない倉庫エリアを通って行く事にしよう。
急いで来た道を引き返すことにする。こうして進路を変えることに慣れ切ってしまった自分に腹が立つが、奴等には極力関わらないのがここでの賢明な処世術だった。私のような下っ端のエンジニアは、この閉鎖空間で息を潜め、誰の機嫌も損ねぬように生きるしかなかった。無論魔術師どもに見下されるのは不愉快極まりない。とはいえ、旧カルデアのマスターとやらの扱われ方を見ては逆らう気も起きなくなるのだった。
人理を救ったカルデアのマスターは歳若い娘だった。最も、彼女が人類救済の立役者などと信じる者はここには誰も居なかったが。だから私達は彼女がカルデアに残ろうが残るまいがどうでもよかった。しかし魔術師たちにとってはそうではないようだった。彼女はレイシフト実験の希少な被験者として残留することがが決定していた。人としての能力を買われたのではなく、モノとしての価値を見出だされ、彼女は魔術師どもの所有物となったのだった。
以前のスタッフが去ると、旧カルデアを知る人物は彼女ともうひとりの少女だけになった。マスターと呼ばれた方の少女は自分の城に踏み入られたことが気に食わないらしく、ことあるごとに魔術師に食って掛かっていた。彼らが以前のスタッフやサーヴァントとやらを軽んじることにひどく憤っているようだった。勿論魔術師どもが彼女の反抗的な態度を許すはずがない。じきに彼女の所有者たちは、実験という名目で折檻を繰り返すようになった。死ななければ何をしてもよいと彼らは本気で思っているのだろう。獣をけしかけたり、耐毒の試験といって劇物を投薬するのはいつものことだ。しかしいくら痛めつけても彼女が反抗をやめることはなかったので、もはや仕置きを受けるため口答えしているのではないかと思えるほどだった。>>211
そんな非道ともいえる行為の数々を目の当たりにしても、一般スタッフが助け船を出すことは無かった。仕方あるまい。下手に口を出して自分が標的になるのは誰だって御免蒙りたい。それに彼女だって悪いのだ。感情的に甲高い声で喚きたて、いつまでたっても新しい環境に馴染もうとしないのだから、糾弾されて当然である。誰も口にはしなかったが、皆がそんなことを疑いなく考え始めていた。浅ましいことだが、私達は少女が懲らしめられることに一種の痛快さを覚え始めていたのである。みな娯楽に飢えていたのだ。こんな悪趣味な私刑さえ心待ちにする程に。
調子に乗ったスタッフが魔術師の目を盗み、彼女に手を出すようになったのは先月のことだ。平素は魔術師に虐げられる立場の彼らである。幼稚な虐待に耽溺していくのも無理からぬ事ではあった。彼女は鬱憤晴らしにうってつけの相手だったが、仮にも魔術師の所有物。見つかればただでは済むまい。そんな危険な遊びに巻き込まれるこちらはたまったものではない。
ああ、先日は最悪だった。妙な物音がしたので倉庫の扉を開けると、そこには3日の間幽閉された少女の姿があったのだから。彼女は何度も礼を言っていたが、こちらは現場を誰かに見られていないか気になってそれどころではなかった。
そういえばあの日も、魔術師を避けこの通路を歩いていたのだったか。行く手の角を曲がった先にある倉庫エリアには、重要度の低い生活用品や旧カルデアスタッフの残した資材を押し込めてある。魔術師が足を向ける事はほとんど無いので、彼女が被害に遭うのはたいていこのあたりでのことだった。ある日は理不尽な暴力を受け、ある日は無茶な労働を押し付けられて―。
―そして今日は、廊下の真ん中で着衣を乱し、犯されようとしていた。
通路の角を曲がった私は絶句した。私の目に飛び込んできたのは、大の男二人が少女を囲む光景だった。明るい茶髪に黄色い髪飾りは間違いなく件の彼女のものだ。一人の男は彼女を背後から羽交い絞めし、もう一人は彼女の口を覆い上着のファスナーを下ろしている。穏やかな談話の風景ではないことは一目瞭然だった。
「むーー!うぐーーー!!」
「うるせえ少しは黙ってろ」
顔を真っ赤にして少女がもがく。男は構わず彼女の着衣をずらし、胸を露わにしていった。少女の身長には不似合いな大きさの胸だった。>>212
…そんな余計なことを考えず、すぐにでも元来た通路を引き返していくべきだったのに、できなかった。足が動かない。彼女の肌から目を離すことが出来ない。仕方ないだろう、女の身体なんてもう何日も見ていないのだから。肌蹴た胸、汗ばんだ首、紅潮した頬、潤んだ瞳。そのすべてが毒となって身体中に回るようだった。
「…!むぐう!んーー!!んうーーーー!!」
「あ…」
少女と、目が合ってしまった。彼女が私をみてより大きく叫び出す。まずい、厄介な事になる。
「おい急に暴れんな!…何見てるんだ、お前」
「ここで何してる」
「え…いや、雑用の途中で」
男二人はようやくすぐそばの私の姿を認めた。彼女のせいで見つかった。逃げなければ。何も見なかったことにしろ。今までだってずっとそうしてきた。こいつらに関わっても何も得しない。私に気をとられ拘束の手が緩んだのか、口から男の手をのけた彼女が必死になって叫んだ。
「たっ、助けて!わたしっ、この人たちに」
「五月蝿い」
男は口を塞ぐ代わりに彼女の頬を張った。
「…つっ!たすけて、お願い、お願いします…」
「五月蝿いって言ってるのがわからないか?」
躾のために男が再び腕を振り上げる。そうだ。黙っていてくれ。この前お前を助けたのは本当に偶然なんだ。私に期待するな。私の邪魔をするな。私をお前たちのくだらない遊びに巻き込むな。
「…あっちの部屋ならカメラ切ってますからご自由に」
奴らの敵にならず味方にもならず、とにかくこの場から去る事だけを考えて、私はすぐそばの空き部屋を指し示した。
「えっ…」
少女の呆気に取られた声が聞こえたが、私はすぐに踵を返しそれを無視した。背後から再び彼女の悲痛な声が上がった。そして下卑た男どもの声も。>>213
「待てよ」
それは私を呼び止める声だった。鼓動が否応無しに早くなる。振り返ると、男は下品に笑いながら彼女の顔を掴みあげ、私に向けた
「お前、まだこいつ使ったこと無いだろ?折角だ。今日の一番目を譲ってやる」
彼女の顔がみるみる青くなり、私を恐怖の瞳で見つめる。それは悪魔のような誘いだった。彼らは私を道連れにしようとしているのだった。成程、目撃者を黙らせるには共犯者にしてしまうのが一番いい。魔術師に見つかったら私を盾に逃げる腹積もりだろう。
…そんな人生の破滅と一瞬の快楽など、天秤に掛けるまでもない。
「…遠慮します。仕事が、まだありますから」
嫌な予感がする。
「そう言うな」男は私の答えを聞かず、彼女の顔から手を離す。そのまま拘束された彼女のタイツをずり下げると、不潔な指をその中へと突っ込んだ。
「ひいっ!?」
「な、悪くない反応だろ?」
スカートに隠れて見えないが、男が指を動かし始めたらしく少女が身をよじる。首を振って子供のようにかぶりを振るのを、二人の男は楽しそうに見ていた。
「やだ、やだあ!」
「まだ3回目だから締りもいい。てっきり英霊様に使い込まれてるもんだと思ってたんだけどな」
「私のサーヴァントは、こんなこと、しない…!んっ、ふぁ、あう!」
男が指の動きを早くしたのに反応して、少女の身体はびくびくと跳ねた。次第に廊下にはくちゃくちゃと水音が響いてきた。私が凝視しているのに気が付き、彼女の顔が羞恥に染まる。
「いや、やだ、見ないで…!」
「何が見ないでだよ。お前見られてるほうが感じるたちだろうが」
「ひぐっ!」
男がもう片方の手で胸を大きく捻り上げると、少女は顔を歪めて涙をこぼした。男が指を引き抜くと彼女の膝がかくんと折れる。赤い顔ですすり泣く姿はやはり子どもの様なのに、どことなく漂う淫靡な雰囲気が私をくすぐった。顔が熱い。眩暈がする。>>214
「いい話だろ。ここじゃ女抱く機会なんてそうそう来ないぞ。…どうだ?」
再び男が私にニヤニヤと笑いかける。だが私が何も言えずにいるのを見て不服そうに舌打ちした。
「ほら、お前からも頼んでみろ。」
羽交い絞めしていた男が少女に言い放ち、拘束を解く。弄ばれた身体が支えを失いよろめいた。
「今日はこいつとヤれば殴らねえから。薬も打たねえし。その代わり、出来なかったらこの前の倍キツくするからな。逃げたらその3倍だ。わかってるな?」
一時は安堵の表情を浮かべていた少女の顔が恐怖と絶望に染まる。
「た、頼むって、どうやって…」
「この前教えてやったみたいにやればいいんだよ」
「っ…」
彼女は何か考え込んでいたようだったが、観念したのかゆっくりと私の前に歩いて来た。やめろ。私に余計な事をするな。そう言って制止しようとしたが、渇ききった喉からはどんな言葉も出てこなかった。身体は石になったように動かなかった。
少女が私に向き直る。奥歯を鳴らし、小さな肩を震わせながら。
「い、今から、ここで、お、なにー、します」
羞恥に眉を寄せながら、彼女はそんな狂った事を口にした。
私は、動けないままだった。
彼女は私をちらりと確認すると、下着を見せつけるようにスカートをつまみ上げた。先ほどまで無遠慮に暴かれていた秘所は、下着越しでも分かるほど濡れ切っている。そのまま彼女はもう片方の手を下着の中に滑り込ませると、それだけで身体をびくりと跳ねさせた。
「ひっ…わたしの、イくところ、見てて下さい」
そう言って彼女は耳まで真っ赤にしながら、指を割れ目に沈めた。廊下に再び下品な音が響く。男どもがなにか囃し立てていたが、もはや私の耳には届かなかった。>>215
頭が焼ききれそうだった。目の前で、自分の股座に手を突っ込んで、ぐちゃぐちゃと動かしている。この後に自分がどうなるのか、どうされるのか想像していないわけがあるまいに。子供とも言える歳の娘が、男を、私を誘うため必死になっている。
「う、ぐすっ、ふっ」
いつの間にか少女の瞳からは涙がぼろぼろ零れ落ちていた。彼女は唇をぎゅっと結び、女の尊厳を捨てさせられる屈辱に耐えている。それにも関わらず、彼女の身体だけは女の快楽を貪ろうと艶かしく揺れていた。
「ん、あ、あ…ふぁ」
じきに呼吸は熱っぽく変わっていった。とにかく早く終わらせてしまおうと、強引にクリトリスを押しつぶしている姿がただただ痛々しかった。痛々しいと確かにそう思うのに、その姿から目が離せない。もっと泣けばいいとまで思っている。
「う…やだ、はやく、イかなきゃ、いかなきゃいけない、のにっ」
自分の指ではなかなか絶頂まではたどり着けないらしく、彼女はもどかしげに指を動かしていた。
先に限界を迎えたのは男どものほうだった。いつまでたっても果てない彼女に業を煮やした男たちが、罵詈雑言を吐き捨てる。
「もういい、つまんねえ。いいからとっとと誘えよ雌豚」
少女の身体がびくりと跳ねる。呆然としている私をよそに、少女は震える手で下着を下ろしていく。
「…みて、ください」
それは実に淫靡な情景だった。濡れそぼった薄い陰毛と下着の間にねっとりと糸がひく。外気に触れたからか、それとも快楽の余韻が残っているからか、一際柔らかそうな部分は痙攣していた。男を受け入れる準備は、これ以上ないほどに整っていた。羞恥のためか少女が私に顔を寄せ、小声で囁きかける。
「ね、ここにおちんちん、突っ込みたいですよね?一番奥で、びゅーびゅー射精したく、ないですか?」
荒い呼吸の少女が私を見る。彼女は情けなく笑いながら、泣いている。
「お、お願いします…あなたので、イかせて下さい」
私はこのカルデアが嫌いだ。
差別主義者の魔術師どもも。下品な獣同然の同僚たちも。奴らの言いなりのこの娘も。
生唾を飲み込み、彼女に手を伸ばす自分も。>>216
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「んっ…ふ、じゅる…ぴちゃ…」
薄暗い倉庫の中で、少女は私の股間に顔を埋めていた。顔に陰毛が貼りつくのも構わず、舌全体を密着させて裏筋を舐め上げている。口での奉仕も今では慣れたものだ。口を使わせはじめたときはそれはひどい有様だった。汚い汚いと言って舌先しか使わないわ、奥を突いて射精すると咳き込みながら吐いて泣くわで散々だ。あの時の小娘と、上気した顔で私を見て微笑む彼女とが同一人物だと誰が信じるだろう。少女はあれから魔術師にすら利用価値なしと断じられ、私たちのモノになった。今ではこの元休憩室の倉庫で、日々男たちの性処理をしている。カルデアのマスターなんていうわけの分からないものより、娼婦の方がよほど向いている。はじめて挿入した時も、嫌だ嫌だと言いながらとめどなく股を濡らし、私をきゅうきゅうと締め付けていた。腰を抱えて子宮口まで突き入れると泣いて絶頂していたから、もともと淫売の素質はあったのだろう。
明るい茶髪を引っ張って限界が近いことを知らせると、彼女は意図を察し先端を口に含んだ。そのまま亀頭に舌を押し付けてくるくると舐め回させる。これは私が仕込んだ技だった。
「んうっ!むぐ、ん」
調教は面倒だったが、それだけの価値はある。たまらずこうして頭を押さえつけ喉奥に突き込み、精を叩き込んでもむせ返る事も歯を立てるような事もないのだから。彼女は私の射精の終わるのを待ち、一滴も零さぬように唇を密着させてゆっくり頭を引いた。
「んあ」
大きく開いた口の中に、精液が溜まっているのが見えた。私には自分の出した物を見る趣味は無いのだが、他の男はこれをすると大層喜ぶらしかった。少女は口を閉じると精液をぐちゃぐちゃと噛み締めたあと、ごく、ごくりと二回に分けて飲みこんだ。
「ん、ぷは…ごちそうさまでした」
褒めてくれといわんばかりに見上げてくるので、不服の表情を見せる。
不安気な顔になったので作業の続きを申し付けると、彼女はあわてて視線を下に戻した。まだまだ気が利かない奴だ。
鈴口からたらりと精液の残りが垂れてくるのに気が付いて、再び先端に小さな唇を押し付けた。
「ちゅっ…じゅる」
音を立て、尿道に残った最後の一滴まで吸い上げると、再びこちらを見上げてくるので仕方なしに褒めてやる。
「えへへ、ありがとう」>>217
彼女はそう言うと、出したばかりの私のものを持ち上げ口づけする。
「ん、そういえば、今日のマシュの様子はどうだった?」
いつもどおり無菌室で実験だ。1ヶ月前、私はマシュ・キリエライトに関する実験チームのサポートスタッフに任命された。栄転というよりは体のいい厄介払いだったのかもしれないが。何しろそのチームの奴らときたら、人を人とも思わぬような連中しかいないものだから。キリエライトは今尚奴らの注目の的で、常に絶え間ない興味と好奇の視線に晒されていた。
「…実験、苦しいのかな」彼女がなぜそんなにキリエライトを気にするのか、私は知らなかった。
「私とあの子はライバルだったから。あの子かわいいし、強いし、頭もいいから勝てっこないけどね」
彼女はキリエライトの話をするときだけ、少し饒舌になった。
「それに、あなたマシュのこと気になってるでしょ?ちょっと妬けちゃう」
そりゃそうだ、あんなとびきりの美少女、気を引かれないほうがどうかしてる。
「マシュには絶対こんなことしちゃ駄目だからね?私をこんなにしておいて、他の子見るなんていけないんだから」
そういって掌で竿を包み込みいたずらっぽく笑う。それはどこか背筋の寒くなるような笑みだった。
その拍子に、私は彼女が怪我をしていることに気が付いた。傷や怪我が増えているのはよくあることだが、その日はやけにそれが気になった。彼女の右手の甲に、うっすらと赤い痣が浮かんでいる。
「これ?ただの痣だよ。」
なんとなく胸騒ぎがする。それは、よくないものだ。
「大した事ないって。気持ち悪いんなら湿布でも貼っておくから気にしないで」
嫌な予感がする。まるでその痣が、私に、私たちに決定的な破滅をもたらすような。そんなものに思えてならないのだ。そういえば少し前、この倉庫の隅に精緻な装飾のトランクがあるのを見た。アレを見た時も、何か底知れぬ不安に駆られたのだが―――あのトランクはどこへ行った?
「あれはもうここにはないよ。…でも、今はそんなことどうでもいいでしょ?」
少女が身体を起こし、私の上にのしかかる。濡れた秘所を下着越しに押し付け、小さな尻を振りながら私に擦りつける。
「マシュのことも、痣のこともあなたは考えなくていいの。…ほら、続きしよ?」
知っている。考えても仕方ない。私はすべての悪い妄想から目を逸らし、彼女の身体にしがみついた。>>219
書き散らした妄想をこんなにエロく育てて貰えるとは。最高でした。
最後のオチも、この後、彼らを待っているであろう展開が思い浮かんで、ちょっとにやける。静かな夜だった。みんな寝静まってしまった後、あたしはなぜか寝付けなくて1人お水を飲もうとして台所に行ったの。すると、
「あ、ゲルダ。ごめんね、勝手にお水いただいちゃって」
「ううん、いいのよ。あたしも眠れなくって、お水を飲みに来たんだから」
大事なお客人、名前はフジマル・リツカさま。あたしが外に出て巨人につぶされそうになっていた時に、もう1人の大事なお客さまのマシュさまと一緒に助けてくれた人。どこから来た方々なのかは知らないけれど、すごく優しくい人たちで一緒にいると胸の中が温かくなるようなそんな人たち。
「眠れなかった、ってごめんねこんな大勢で押しかけちゃって。疲れたでしょ?」
「そんなことないわ!私こんないっぱいのお客さまをもてなすなんて初めてで、すごく楽しかったもの!」
そう、今回は初めて会った時にはいなかった方が増えていてもっとずっと賑やかな食卓だったの。1人は前回マシュ様とリツカ様と一緒に御使いの方と喧嘩していらした髭のおじさま__ナポレオンさま、もう1人は見たことのない人だったけどどこか御使いの方と似た雰囲気を感じる綺麗なお姉さん__ブリュンヒルデさま。みなさん集落の仲間の誰とも違う雰囲気を持っていて、でもとっても優しくて。他の子供達と一緒に遊んでくれて、あたしもみんなもこの人たちのことが大好きになったから、
「ねぇリツカさま、1つ聞いてもいいかしら」
「うん?いいよ、何でも聞いてごらん」
「なんでリツカさまは、時々すごく辛そうなお顔をするの?」
だからあたしはこの人が時々見せる辛そうな顔を、放っておけなかった。リツカさまのその顔を見るとあたしなんだか胸の奥がきゅうっとなって、なんだかあたしまで辛くなってくるから、あたしリツカさまを助けられるなら助けたいって思って。
でも、あたしのその質問にリツカさまは、
「えっと、ゲルダには言えないこと……かな?」
そう言ってまた辛そうな顔をして、あたしそんな顔させるつもり無かったのに。あたしは胸の奥に痛みを感じて、少し泣きそうになりながら言う。
「でも、あたし少しでもリツカさまの力になりたいの。リツカさまとマシュさまは何度もあたしを助けてくれたんだもの、あたしだって2人の力になりたいわ!」心からの言葉で、本心だった。何度も助けてくれた2人にお礼をしたい、それを伝えたら彼は、今まで見たことが無いくらい辛そうな顔になって。
「……ッ!だめ、だよ。俺は君に、そんな心配してもらう価値がある優しい奴じゃないんだ」
もう泣いてしまいそうな彼が必死に痛みをこらえる顔は見ているこちらも痛みを感じるほどで、
「だって、俺は__」
だからあたしは、そんな辛そうな彼の口をふさぐように自分の唇を重ねた。
「……ッ!?」
「んっ、ちゅっ……」
軽い、啄ばむようなキスだけど突然のことに彼は目を白黒させて驚いている。戦っている時の彼はすごく格好良い男の人の顔だけど、呆気にとられたような彼の顔は少し幼く見えてちょっと可愛いなんて思ってしまう。
「げ、ゲルダ!?なにを……」
「いいから、ちょっと来てくださいな」
「えっ?あ、え?……う、うっす」
さっきまでの辛そうな顔は無くなって、私に振り回されるがままな彼が少しおかしくて笑ってしまう。やっぱり、リツカさまに辛そうな顔は似合わないわ。そう思いながら、あたしはリツカさまを引っ張って自分の部屋に連れて行く。
あたしは先にリツカさまに部屋に入ってもらって、後ろ手に鍵をかける。
「あ……っと、ゲルダ?さっきのは……」
そう言って振り向こうとするリツカさま彼に体当たりするように体を押し当ててベッドに押し倒す。彼は体勢が不安定なところを押され、私の小さな体にも抵抗せずされるがままにベッドに座り込んでしまう。
「へ?うわっ……!ちょっ、ゲルダ!?なにしてんの!?」
「リツカさま、あまり大きな声を出すと他の方が起きてしまうわ」
そう言って彼に笑いかける、いたずらが成功したみたいでちょっと面白い。「なにしてるか、って言いましたよね?」
「え、あ、うん」
「あたし、リツカさまの赤ちゃんが欲しいの」
「――――」
彼は、あたしの言葉に絶句していた。目を大きく見開いて、口をぽかんと開けた彼の姿をなんだか可愛いなって思ってしまって。あぁ、やっぱりあたしはこの人のこと__
「なん、で……?」
「誰かのことを好きになるのに理由なんていらないわ」
「好き?」
「ええ、あたしリツカさまのこと好きになっちゃったの」
そう、あたしは彼のことを好きになってしまったんだ。優しくて、格好良くて、私の知らない世界を見せてくれるような不思議な雰囲気を持つ彼を、好きになってしまったのだ。
「俺に、君に好かれる資格なんて……!だって俺は……!」
そう言ってまた痛みをこらえるような顔で何か言おうとする彼の口に、あたしは人差し指を添える。
「いいの、言ったでしょう?あたし、貴方のことが好きになってしまったの。好きな人の辛そうな顔なんて見たくないもの」
でも、と続ける。
「好きな人の赤ちゃんが欲しいって思うのは、おかしなことじゃないでしょう」
「……俺は、きっとすぐにここからいなくなるよ」
目を伏せて彼は言う。それは、なんとなく分かっていた。彼らはここに長くはいない、きっといずれどこか遠くへ行ってしまうんだとなんとなく感じていた。それでも、
「大丈夫、気にしないわ。それになんだか運命的じゃない?私はもうすぐ子供を作る時期で、そんな時に突然きてくれたリツカさま。ほら、すごい偶然!」
本当は少し悲しい、けれどこの人の旅を止めたくないって思ったから。この人は突然あたしの前に現れて救ってくれたように、きっと色んな人を救える人だから。だから私は、この人を止めちゃいけないって思う。
「でも、俺は……」
それでも彼はまだ何か言おうとする。まったく、この手段は使いたくなかったけど仕方ないわ。頑張れあたし、お姉ちゃんに教わった禁じ手を使うのよ!
「あたしの、一生に一度のお願いなの!お願い!」
そう言って精一杯可愛らしく小首をかしげ上目遣いでリツカさまを見る。こうすれば男の人はイチコロよって、ずっと前に外の出たお姉ちゃんに教わったことがあるの。彼にも効くのか不安だったけど、ヒュッと息を呑むような音が聞こえた後小さく彼は頷いて、言った。
「……いいよ、ゲルダがそうしたいなら」
その言葉を聞いたとき私は天にも上る気持ちだった。嬉しくて、私は彼に勢いよく抱きついたから、その時の彼がどんな顔をしているのか見えなかった。
「ありがとう、リツカさま!私とっても嬉しい!」
「そ、そう?いやでも俺、経験とかないけど大丈夫かな」
その言葉に私は顔を上げる。その時の彼の顔は照れたように少し赤くなっていて、頬を書いている姿はなんだか可愛いなって思って。
「全然問題ないわ!年上の経験済みの人も『初めはみんな初心者だ』って言うんだもの!リツカさまも初めてになれて私嬉しいもの」
「お、おう。なんか俺よりだいぶ年下のはずなのに頼もしい……!」
よし、と気合を入れて彼は私の肩を掴む。
「ゲルダ」
「えっ?んっ、ちゅ……!んぅ、ちゅ……」
彼は私にキスをしてくれた。さっき台所でした軽いものじゃなく、舌を入れて絡ませる深いキス。彼の舌が口内を蹂躙する、その時お互いの唾液がお互いの口内に入ってきて口の端から垂れてしまう。「ぷはっ、んっ……もったいな、んんっ!」
彼の唾液が溢れないように、こくんと小さく喉を鳴らしながら飲み込む。彼のモノがあたしのナカに入ってきた、そう考えるとこれから彼とする行為を連想させてお腹の下の辺りがあったかくなってきた。
「ん、はっ……」
「はぁ、はぁ、ふぅ……」
長いキスが終わる頃にはあたしはもうくたくたになっていて、ベッドに倒れこんでしまった。
「す、すごい……、リツカさまはキスがお上手なのね……」
顔を上気させ、息も絶え絶えにあたしは言う。リツカさまはそんなあたしを優しい目で見下ろして、
「ゲルダが喜んでくれたなら嬉しいよ。じゃあそろそろ、本番いこうか」
そう言ってリツカさまは、私の服に手をかけた。男の人に大きな手で掴まれてビクッと、大きく反応してしまった私を見て彼は心配そうに声をかけてくれた。
「大丈夫?嫌なら……」
「ううん、嫌じゃないの。リツカさまの手、すっごく大きくてびっくりしちゃっただけよ。だってほら、こ、これを見て……?」
そういってあたしはスカートをたくし上げる。その下の履いてある下着は、さっきのキスでびちゃびちゃに濡れていて大きなシミを作っていた。すごく、すごーく恥ずかしかったけど、あたしがどれだけ期待しているか彼に知って欲しかったから。
「ここ、こんなにしてたんだ。さっきモジモジしてたのはそういうこと」
「うぅ、は、恥ずかしいわ。キスだけでこんなになっちゃうはしたない娘だって思わない?」
「うーん、ちょっと思うかも」
そういった彼は少しイジワルな顔で、私は赤かった顔をもっと赤くして手で覆ってしまう。「ち、ちがうの!あたし別にいやらしい子なんかじゃなくて……!」
そうやって言い訳しようと言葉をつむぐ私を見て、彼はくっくっと喉を鳴らして笑う。もしかして、
「……あたしのことからかったの?」
「うん」
「もう!リツカさまって意外とイジワルだわ!」
「ごめんごめん、でもさ__」
そう言って彼はするりと、服を脱がせていく。露出した肩が外気に触れる。
「ゲルダのエッチなとこも含めて、可愛いと思うよ」
「……あぅ」
ずるい、そんなこと言われたら何も言えなくなってしまう。照れている私をおいてリツカさまはするする服を脱がしていき、私もされるがままで脱がされる。
そして、とうとう服を全て脱がされる。
「ど、どうかしら……?」
「すごくきれいだよ」
あたしの問いに彼はすぐに答えてくれた。そっと、壊れ物を扱うよな手つきで頬に手を添えて、
「この白い肌、すごく綺麗だよ。んっ……」
「ひぁっ!」
突然あたしの鎖骨にキスをしてきた。軽く触れるようなものだったけど、見られてることで少し敏感になっていたのか大きな声が出てしまった。彼はあたしの反応に満足したのか、何度もそこにキスをしてきた。突然あたしの鎖骨にキスをしてきた。軽く触れるようなものだったけど、見られてることで少し敏感になっていたのか大きな声が出てしまった。彼はあたしの反応に満足したのか、何度もそこにキスをしてきた。
「で、でも……んっ!あたしの胸は、マシュさんのみたいに大きくなくて、はぁっ、んぅ……」
「そうかもね。でも……」
そう言った彼は唇の位置をずらして__胸の中心、ピンと勃った乳首に口づけをしてきた。
「んあぁぁ!」
彼があたしのつぼみを口に含んだ瞬間、今まで感じたことの無いような衝撃が走った。腰が浮き、プシュッと小さく、しかし勢いよく股から液体が吹き出る。今あたし、なにが……
「もしかして、今イッた?」
「イ、ク……?」
「ああ、そこは知らないのか。イクって言うのは、エッチなことしてる時に今みたいな一番気持ち良くなったときのことだよ」
「きもち、いい……?」
確かに、今すごく気持ちよくなって頭がポーっとして何も考えられなくなってる。
「これが、イク……?」
「うん、出来ればイキそうな時は、イクって言って教えてくれるかい?」
「うん、わかった……」
まだイッた時の感覚が残っていて、頭の回ってないあたしは彼の言葉に生返事を返してしまう。イク時の虚脱感は体に残っていてぼーっと天井を眺めているとかちゃかちゃと音が聞こえ、そちらに視線をやると、
「あぁ、ちょっと待っててね。今脱ぐから」
「あ、は、はい……!」
彼が服を脱いでいるところだった。そうだ、初めての感覚に戸惑っている場合じゃない。今からあたしは、この人と赤ちゃんを作るんだから。しばらくすると彼も服を脱いでお互い何も身に着けていない状態になったのだけど、
「す、すごい。男の人のってほんとにこんなに大きくなるのね……!」
「あんまじっくり見られるのは恥ずかしいかな」
はは、と優しそうな顔で笑う彼だけどその顔の下についているモノは全然優しそうじゃない。雄々しく反り返ったソレはあたしの顔ほどもありそうで、血管なんかも浮き出ていてちょっぴり怖い。けど、
「これを、私のナカに……」
「怖いならやめておく?」
心配そうに聞いてくる彼は相変わらず優しくて、彼のモノならきっと受け入れられると思うから。
「いや、絶対やめないわ。ふふ、そんなに私のこと心配していられるのも今のうちだけよ。えいっ!」
「うわっ!ゲルダ、なにを……って!」
私は彼のモノに顔を近づけて、ニオイをかぐ。すんすんと鼻を鳴らすと、むせ返るような濃い男の人のニオイがして、くらっときてしまう。あ、あぶない。意識を失くしちゃう所だった。
「すごい、におい……」
「そんなところ、顔近づけたら駄目だよ!」
「ふふ、そんなこと言って男の人がここを、えっと、たしか……そう!舐められるのに弱いんでしょう!」
これもお姉さんに教えてもらったのだ。確か男の人はお口で舐めてもらうとすごく気持ちよくなるんだって。だから私はリツカさまのペニスを口でくわえる。
「あむっ!んちゅっ、じゅる……、んっ……!」
大きく音を立てて頭を上下に振る。大きくて根元までは中々入らないけど、喉奥まで使ってしっかり咥えこむ。ちょっと息苦しいけど、彼がよさそうにしている声が聞こえてきて胸が高鳴る。「うあっ……!ゲルダそれ、やばっ……!なんっ、そんな上手いの……!」
「んくっ、ジュルッ!ジュプ、ジュプ……!んっ、レロォ……!」
上手かどうかは知らないけど練習はちょっとしてた、その教えてくれたお姉さんが言うように指とか使って。教えてもらった時はあんまりピンときてなかったけど、今はすっごく感謝してる。彼をあたしのカラダで満足させられていると思うと、とっても嬉しくて。
「くっ、あ、も、もうっ、出る……!」
「んぐ…んっ、れるっ、ちゅ、んんっ……!んぐぅぅぅぅぅぅ!」
彼があたしの頭を掴んで、喉奥までペニスを押し込んだ時にソレは一気にあたしの口の中に流し込まれた。口のナカに勢いよくでたそれは苦くて、ねばねばしていて喉に絡みつくようなソレが__
「はっ、はっ、はっ……!……あ、ご、ごめん!」
「ぷはっ!はぁ、はぁ……、ほれが、せいえき?」
ソレを、精液を口に含んだまま喋る。そんなあたしを見て彼は少し慌てたように言う。
「ごめん口に出しちゃって。ホラ、ぺってしてっぺって」
「……こくん」
「え?……あ、飲んだ!?なんで!?」
「なんでって、そんなの決まってるわ」
ニコッと笑いかけて、分かりきったことを聞く彼に答えを返す。
「リツカさまのモノだもの、こぼすなんて勿体ないわ」
彼のモノなら全部受け止めたい、外にだなんて嫌、ずっとそう思ってる。だからあたしは仰向けで寝て、彼に向かってヴァギナを広げるような体勢をとって、
「じゃあ、今度はココに……くださいな」
精一杯のおねだりで誘う。あたしの言葉を受けた彼は、困ったようなそんな笑みを浮かべて言う。「……そんなこと言われたら、もう優しくする余裕なくなっちゃうよ」
「うん、それでいいの。もっと、あたしをメチャクチャにして」
もっとあたしを求めて欲しい、彼の思うままに抱いて欲しい。ずっと壊れ物を扱うようだった彼に、あたしのことなんか気にせず本能のままに抱いて欲しい。この人はあたしに言えない悩みを抱えている。だからせめて、こんな時くらい生の欲望をぶつけて欲しい。
「……分かった」
そう言って、彼は自分のペニスをあたしのヴァギナにあてがう。お互いの性器から溢れるカウパーと愛液とさっきの出した精液が混ざってぬちゃりと、卑猥な音を立てる。
「挿れるよ」
「……はい」
一瞬の緊張の後、彼のペニスが一気にあたしを貫く。
「~~~~~~!は、いって、きてる……!」
体が跳ねる、お腹の中が熱くなる。お腹に何か入ってる、熱さと痛みが彼とひとつになったことを教えてくれる。初めては痛いって聞いてたけど、これは、確かに……
「……ッ!つぅ……!」
「・・・・・・」
想定以上の痛みにうめき声を上げるあたしを、彼はギュッと抱きしめてくれた。もう、リツカさまったら。
「やさしく、しなくても……!」
「これが最後だよ、動き始めたらたぶん無理。ゲルダの膣中、すごくキツくて気抜くともってかれそう……!」
抱きしめる腕の力を強めながら彼は言う。やっぱり、リツカさまは、
「やさしいひとね……」
そう言ってあたしも彼の背に手を回す。彼は何も言わなかったけど、そんなこと無いって言ってるみたいな雰囲気だった。
__もう、強情な人。
そう思ったけど口にしない。この穏やかな抱擁が心地よかったから、無粋なことは口にしない。そうして幾ばくかの時間が過ぎた後、痛みも引いてきた。「もう大丈夫、好きに動いてくださってかまわないわ」
「……分かった」
彼はそう言って頷いて、ゆっくりと動き始めた。奥まで入ったペニスを一度引き抜き、ゆっくりと押し込む。彼の大きなモノは根元まで入りきらなかったけれど、しっかりあたしの奥の、子宮に届いて入り口を突いてきた。
「は、ぁ……!ナカ、ゴリゴリって……!こすれっ、てるっ……!んぅ、ふぁ、ああぁああぁ!」
彼のペニスは一突きごとにごりごりと、膣内を削るようにえぐる。もう痛みは無くて、奥を突かれるたびに、衝撃が頭の先まで突き抜けてびりびりとしびれる様な快感が頭の中を支配する。
「んぁ……!しゅごい……、リツカさまの……!おっきい、ペニス……!」
自分の腰に彼の腰が打ちつけられるたびに何も考えられなくなっていき、呂律も回らない口で嬌声を上げる。すると彼は少し動きを緩めて、
「……試しに、ペニスのこと別の言いかたしてみない?」
などと言ってきた。普段なら疑問を挟むのかもしれないが今のあたしはそんなこと考える余裕もなくなっていた。別の呼び方……?と考えながら、ふと前に教えてもらった単語を口にする。
「おち、んぽ……?」
「……それ良い、興奮する」
少し、ナカでペニ…おちんぽが少し大きくなったような気がした。
「あっ…、ふふっ、リツカさまかわいい」
「男に可愛いはあんま褒め言葉じゃない、よっ!」
そう言ってまた動き始める彼。私はずん、ずんと一突きごとに揺らされながらさっきみたいな言葉で彼は喜んでくれるのかと思って、浮ついた意識で必死の言葉をつむぐ。
「んっ、あっ……!リツカさまの、おちんぽっ!あたしの、んぁあ!あ、たしのぐちゃぐちゃにかき回してるのぉ……!また、イッちゃう!んっぅっ、あっ、あっ、あぁっ……!」
「くっ、俺も……!もう出るッ……!」
苦しそうに何かをこらえるような表情を浮かべる彼を、揺れる視界の中に捉えたあたしは笑みを浮かべる。きっとその時の笑顔は、今まで浮かべたどんな表情より穏やかな表情だった。「リツカさま、もイキそうなの……?一緒に、イこ……ッ!あたしのナカに、いっぱい出してっ……!リツカさまとの赤ちゃんのもと、いっぱいびゅーって出して……ッッ!」
「……ッ!あ、あぁっ!出すよ、ゲルダのナカにッ……!……っく、うぁッ!」
彼の腰があたしの腰にいっそう強く叩きつけられた時、彼のおちんぽからあたしの子宮へ、いっぱいの、熱くて、濃い精液が注ぎ込まれた。
「ん、あぁぁあぁぁ……!いっぱい、出てる……!おなか、あったかい……」
「くっ、あぁっ……!」
びゅっ、びゅっと残った精液も残らず注ぎ込んで、彼はあたしのおま○こからおちんぽを引き抜く。ヌラリと、精液と愛液で濡れたソレが糸を引いて引き抜かれるのをボーっと眺めていたあたしはのそのそと起き上がり再び彼の股間へ顔を寄せておちんぽについた汚れを舐めとる。
「んっ、れろぉ……、じゅるる……」
「はぁ、はぁ……。ゲルダ、何もそこまでしなくても……」
「んちゅ……、いいえやらせてリツカさま。リツカさまはしっかり、あたしとの約束守ってくれたんだもの」
そう言いながらあたしは片手をお腹に__子宮の辺りに添える。タプタプと、ナカで波打っているような感覚さえ覚えるほど注ぎ込まれているのを感じる。
「お腹の奥がとっても熱いの、これが命を授かるってことなのね。あたし初めてで実感湧かないわ」
「そうなの……かな?俺も初めてだから分かんないけど、すごい虚脱感」
お互い初めてで勝手が分からないままだから実感もなくて、何も分からない二人がおかしくて笑ってしまう。「ふ、ふふふっ」
「ちょ、なに笑ってるのさゲルダ。俺変なこと言った?」
「いえ、おかしくて。だって今さっきまでしてたのにお互い何も分かってないんですもの」
私の言葉に彼はちょっと憮然とした表情になって、ムキになったように言う。そういうところが可愛いと思うのだけれど今度は口にはしない、男の人って複雑だわ。
「だって、必死でイチイチ間のしてる時のことなんて覚えてられないよ」
「ええ、ええ、あたしもそうよ。だから拗ねないでリツカさま。さあ今日はお疲れになったでしょうから、もう寝ましょう!」
そう言って彼に抱きつき、お互い座り込んでいたベッドに押し倒す。彼はちょっと驚いたような顔をしていたけれど、諦めたようにため息をつく。
「えっと、俺もここで寝るの?」
「もちろん、あれだけ求め合った後だもの。一人は寂しいと思わない?」
「確かに、あんだけやっておいて一人で寝てって言うのも薄情か。まぁそんなこと言い出したら……」
最後の言葉は聞こえなかった。彼も追及されたくなかったのか、いそいそとベッドに潜り込んで寝る準備をしていた。あたしも彼を追及するようなことはせず、そっと彼の隣に潜り込む。
「リツカさまがどんなお悩みを抱えているかあたしには想像もつかないけれど、でもきっと貴方のすることならきっと道を外れたことじゃないと思うの。だから、そんなに思いつめないでちょうだいね」
「……ッ!?そんな、こと__」
「それじゃあ、おやすみ!」
そういって毛布を頭から被る。今日は不思議な一日だった、けど大好きな人と一つになって、彼の子種を授かった。そして、こうして眠りにつける。
__あぁ、とても良い日だったわ
願わくば、こんな穏やかな夜がいつまでも続きますように。>>234
>「あたしの、一生に一度のお願いなの!お願い!」
>ヒュッと
ああ、麻婆豆腐美味えなあ。辛くて旨くて。
……塩麻婆辛えなあ。辛えなあというわけで今度は水着ジャンヌ召喚祈願ですー。
今回は神風魔法少女(アルターエゴ)が出てきますが、キャラ崩壊が激しいので注意してくださいー。>>236
多くの職員で賑わうカルデアの食堂。その一角でひと組の男女が朝食をとっていた。
「ごちそうさま、今日もおいしい牛乳をありがとう。ええとー。」
「神風魔法少女ジャンヌです、ワン!
そう言ってもらえるとジーク君のためにわざわざ搾ってきた甲斐がありました!」
「そうだったのか。ただでさえルーラーが抜けた穴を埋めるのに忙しいというのに、そんなことまでしてもらっていたなんて…。」
「ジークくんのためならこれぐらいへっちゃらです!
裁定者のほうの私は聖杯大戦の監督業務が忙しいそうなので、その間のお世話はこのゴールドヒロインにお任せください!!」
それからしばらく会話を楽しんだ後、ジークと別れた黄色いアルターエゴはとてもサーヴァントが用事があるとはとは思えない寂れたフロアへと向かっていく。そこは現在使用されていない設備が眠る機械室。真下にあるボイラーの熱気が直に伝わるため年に一度の点検以外誰も近寄らない、建物の死角であった。
電子錠と魔術による二重のロックを解除し、部屋に施された防音と人除けの結界をすり抜けて中に入った神風魔法少女は、部屋の唯一の住人に元気よく挨拶する。
「神風魔法少女ジャンヌちゃんただいま戻りましたー。今日もいい子でお留守番していましたかー?」
部屋の中から返事はない。というより部屋の住人は返事はおろか身動き一つとることが出来ない状態なのだ。>>237
住人の正体は最近実装されたばかりの水着を纏ったジャンヌ・ダルク。粗末なパイプ椅子に座らされた聖女は荒縄によって全身を拘束され、またその口もガムテープによって塞がれて言動の自由を奪われていた。何日もの間部屋に放置されたためかその全身には珠のような汗がびっしりと浮かび、椅子の下には諸々の体液が混じった水溜りができていた。
水着の聖女の状態は、ただ拘束されているのではない、と一目でわかるほど異様なものだった。
もともと豊満であったはずの両胸は今や体格に不釣り合いなほどに大きくなっており、椅子の前に置かれた古い事務机に載せる形で支えられていた。またそれを覆っていた筈の水着のブラはずり降ろされ、露になった先端に取り付けられた搾乳器は聖女から容赦なく母乳を吸い取っていた。そしてパンツの中に入れられた特製ローターは絶えず恥部を刺激し、後ろの孔に捻じ込まれたア.ナルプラグは点滴台からチューブで送られてくる媚薬と栄養剤の混じった霊薬を、腸内に注入して聖女を苦しめ続けていた。
長時間に及ぶ責め苦により意識が朦朧としたためか、神風魔法少女の問いにも反応することもできず、ただふー、ふー、と荒い呼吸を繰り返すジャンヌ。そんな聖女の様子も気にせず、黄色いアルターエゴは言葉を続ける。
「じゃあさっそくどれだけ採れたか見せてもらいます、わん!! おや、昨日よりも量が減っているじゃないですかー。困りましたねー今度ジークくんと一緒にミルク風呂に入る予定なのに。
しょうがないですからここはBBさんから勝手に頂きました秘密のクスリを使いましょうか。」>>238
そういいながら谷間から取り出したのは一本の注射器。キャップを外したそれをジャンヌの首筋に突き立てると、ゆっくりとその中身を注入していく。
悪性情報と不正コードを多量に含んだそれが全身に行き渡るにつれて、目に見えて呼吸が荒くなるジャンヌ。
ただでさえ腸内の媚薬のせいで全身が性感帯のようになっているのに、注射の副作用によってその感度が何倍にも増幅されているのだ。今や聖女の肉体は皮膚を伝って流れる自分の汗にすら感じてしまうほどに淫らになっていた。
「そうそう、あなた宛てに届いたチケット、ジャンヌちゃんのほうで使わせてもらいました。あの映画ジークくんも見たかったらしいので、2枚あってちょうどよかったです。内容もカップルが見るのにちょうどよかったですし、助かったワン!
ってあれれどうしちゃったんですか急に泣き出して。まるで私が悪いことでもしているみたいじゃないですかー。
言っておきますけど最初にしかけてきたのはそっちですよ?お色気路線はこの神風魔法少女の専売特許なのに、生意気にも水着なんて着るんたから。これはしょうがなくお仕置きをしているんです!!」
あまりにも一方的な主張を繰り返す神風魔法少女は、しかしまったく悪びれもせず身勝手な発言を続ける。
「それとも、もしかしてジークくんと一緒に遊びに行きたかったんですか?
でもそんな体でジークくんのところに行ってどーするんです? おニューの水着はもうぐちゃぐちゃ、ブラも全部入らなくなっちゃったし、お風呂にもずっと入っていないから匂いだってひどいですよー。だからおとなしく諦めて、後のことはこの神風魔法少女ジャンヌちゃんにお任せください、ですワン!」
「それとこの前採ってあげたおしっこ、顔写真付けたらすっごく高く売れましたよー。
ってだめですようそんな反抗的な目をしちゃ。ジャンヌちゃんは今度種付け大好きおじさんに初体験を買ってもらう予定なんですから、それまでに素直になってもらわないと困っちゃうワン!」
そう言いながらどこからともなく大量の器具や薬品を用意する神風魔法少女。
もはや彼女にとって目の前にいる聖女は自分の同位体などではなく、ただの玩具。
誰も咎める者がいない密室で、無邪気な魔法少女はお気に入りの玩具が壊れるまで、気の向くままに遊び続けるのであった。>>240
あ…こういう本来なら同じ立場か上のキャラが貶められ格差つけられて人権無視したような扱いされるエロ、
読んで辛いのにその辛さもクセになるから実は結構好き…神風が徹底して搾取する側なのもいいね
水着ジャンヌがジーク君の為にドキドキしながら用意した水着も映画のチケットも台無しになり
身体まで勝手に改造されて挙句ジーク君に捧げるはずの処女を汚い種付大好きおじさんに奪われるとか最高にムラムラするぜ…
いっそ「あれぇ…今日も出が悪いですねえ…これじゃあ居る意味ないじゃないですか、もう!お仕置きですワン!」とか言ってスパンキングしたり
「あ!いい事思いつきましたワン!種付大好きおじさんに孕むまで種付してもらいましょう!赤ちゃんが出来れば出もよくなりますよねー♡」とか
満面の笑みで言ってくれてもいいぞ!
でもジーク君、あまりにジャンヌの姿が見えないと自分で探し回ってここ見つけ出すかもなー
ジーク君なら水着ジャンヌの魔改造されたおっぱいも汗で汚れた身体も心配はしても拒否せず抱きしめながら
「ずっと心配していた…泣かないでくれ、俺はどんなあなたも大切だ」とか絶対言うんだろ!その後幸せなキスとかするんだろ!俺は詳しいんだ!昨日ふと、樹がいい感じにハッスルして復興の目処がたった北欧でぐだマシュ敗北からの繁殖奴隷ルートなんてのが浮かんだわ。
動画視聴勢だから話が途中までしかわからんし文才ク、ソだから挫折したけど。
だれか書いてくれませんかね- 245名無し2018/08/02(Thu) 18:26:56(1/1)
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今週分、投稿します
>>202
ジャンヌの豊かな胸は、少年の手のひら全体で覆ってもなお余っていた。
彼女は触り合いと言った、つまり触れるのは許されている。
そう理解した少年はもう片方の手も彼女の胸に置く。
少女はその瞬間こそ体をこわばらせたが、すぐに力を抜くよう努力した。
それをいいことに、ジークはゆっくりとその形の良い膨らみに指を沈み込ませる。
「……っ」
少年がその柔らかさを実感していると、人差し指の腹に何かシコリのようなものを感じた。
気になった彼がくいくいとそこをいじると、少し硬く、大きくなる。
「っ、そこはちょっとだけ、ゾワゾワします……」
初めてで、しかもやや厚い布越しなのだ。
いきなり快楽を得るまではいかない。
しかし少女が示した他より顕著な反応に、彼はそこが乳首で、性感帯の一つだという知識を引っ張り出した。
「直接触ってもいいだろうか」
「へゃっ……え、そ、そうですね。このあとにも舐めたりとか軽く噛んだりとか、ありますものね。脱がなくちゃできませんからね。ええ、リリィじゃないですけど論理的です。では、お願いします……!」
服の脇から手を潜り込ませる許可をもらおうとした彼の提案に盛大に狼狽えたジャンヌは、覚悟を決めてボレロを脱ぐと両腕を勢いよく天に突き出した。
色気もへったくれもない動作だが、羞恥に頬を染めて微かに震える様子が彼にはどうしようもなく愛らしく映る。
彼女が着ていたネグリジェはカップ付きのタイプだったようで、彼が一息に捲り上げると少女の均整の取れた肢体が露わとなった。>>246
いまの彼女の身を守るのは、たった一枚のショーツだけ。
裡から白く輝く肌、大きくも形良い胸、くびれた腰、柔らかそうな太もも。
それらがすべて彼の眼前に差し出されている。
「綺麗だ」
同性異性問わず、裸をジークは見慣れている。
しかし自分と同じく魔力供給槽に入っていた同胞たちの裸身を見ても今のように何かを思うことなどなかった。
そんな彼の口から自然とこぼれ落ちた言葉に、ジャンヌを首筋までを赤く染める。
「そ、そうですか……? 体全体に筋肉がついてるので胸はともかく他の触り心地は硬いでしょうし。自分が歩んできた道に後悔はありませんが、私はあまり女の子らしくはないですよ」
そう言われて、ジークは真顔で恋人の全身をまじまじと見た。
いつものように首を傾げて思考をまとめ上げた彼は、一つ頷いて言う。
「……考えてみたが、ジャンヌは綺麗だといつも思っているし、俺の目にはとても女性的に映る。君の柔らかさを感じるとなかなか動悸が治まらないこともあって、正直ルーラーが何を気にしているのかが俺にはわからないようだ。すまない」
「うぅ…………気恥ずかしいですけど、嬉しいです。せっかくだから私も白状しますが、こっちだってジーク君の体つきを実感したときはいつもドキドキしていますから!」
そう言ってジャンヌは、間近で見ると細かい傷がそこかしこに残る恋人の胸へ額を預けた。
今はファヴニールの刻印で見えなくなっているが、完全に人の姿をとっているときには心臓の上に銃創や切り傷すらも残っている。
彼が自我を獲得してから走り抜けた僅か二週間足らずの間に負った、人生を選択した証だ。>>247
「自分で鍛えたわけではないから、体格について言われるのは複雑だ」
ジークの今の姿は、かつて彼に命を与えてくれたジークフリートの心臓に合わせて成長したものだ。
元が脆弱なホムンクルスなのでかの英雄のように筋骨隆々というわけにはいかなかったが、それでも中性的で優美な容姿の雰囲気を壊さない程度のしなやかな筋肉に覆われている。
だがそれもジークにとっては与えられたものであって勝ち取ったものではなかった。
授けられたものに見合う働きをせねばという心の拠り所にはなっても、誇れるものではない。
そんな少年の心情を知ってなお、ジャンヌは愛おしそうに彼の身体――そこに刻まれた大小の傷に触れた。
「ジーク君には私も、もちろん他の人たちも、とても助けられました。貴方は与えられただけと言いますが、それを活かしきったのですからそれはもう貴方のものなのです。……そう、本来は、こんなに傷を負う必要はなかったのに」
彼は第三魔法によって魂が肉を得ている存在であり、つまりジークの傷痕は彼の根底に刻み込まれたものなのだ。
積み重ねのない無垢な存在であったがゆえに生前負った傷が魂にそのまま転写されたのだろうが、本当なら彼がそんな辛い道を歩む必要がなかった事実を突き付けられてジャンヌにはそれがつらかった。
しかしジークはそれを誇りだという。
「俺はただ消費されるために生まれたホムンクルスだった。それが優しい英雄たちに助けられて、同胞のために戦えて、自分の結末を決めることができた。この傷は俺が選んだ道を歩んだ結果だからむしろ誇らしくすら思うんだ。君が俺に心を砕いてくれるのはとても嬉しいが、気にしないでくれ」
「ジーク君が頑張った印……。私、初めてジーク君と出会った時は砦に戻ると決めた生き方に共感を覚えて、守らなければと思いました。でも今は、とてもカッコいいと思います」
そう微笑んでジャンヌは彼の傷痕ひとつひとつに唇を寄せた。>>248
愛しさのまま口付けて、確かめるように触れていく。
その過程で少女はこの行為が相手を尊く、愛しく、大切に思う気持ちを表すことだと理解した。
「ジーク君、大好き…」
柔らかな胸が、そして緩やかに勃ち上がった乳首が彼の体に押し付けられるが、それに頓着せずジャンヌは抱き着いたまま恋人の体への口付けを続ける。
しばらくされるがままだったジークだが、ややあって困ったように囁いた。
「ルーラー、俺も君に触れたい」
そうして彼女の右手を取ると、彼はその指にそっと口付ける。
その行為は、騎士が貴婦人にするかのような神聖さすら感じさせた。
彼女の美しく整った容姿のうち、農作業と旗振りにより少し節くれ立った手はやや歪さを感じさせる唯一の箇所だ。
実は微かなコンプレックスであるそこを尊いもののように大切に触れられ、ジャンヌは頬を染める。
「ジーク君、指は…」
「労働を知る素晴らしい手だと思う。君が頑張ってきた証だ」
その言葉に喜びを覚えた少女は、同時にジークが自身の柔らかな手を密かに気にしていることに気づいた。
言葉を重ねても、自己評価の低い彼が本心から納得することはなかなか難しいのだろう。
だからジャンヌは恋人の手と自らの手を合わせて微笑んだ。
「こんなに大きさが違います。やっぱり男の子なんですね」
「『子』は余計だと思う」>>249
お姉さんぶるジャンヌに拗ねたジークは、自分に中途半端に抱き着く形になっていた恋人を抱き締める。
彼の体全体で抱え込まれる形となったジャンヌは、安心感にほうっと息を吐いた。
二人とも緊張で軽く汗をかいているのに、触れ合うところは不思議とさらさらとした感覚だ。
「……魔力供給槽から何も身につけずに逃げ出して――最初に服を着せてもらった時、外界から身を守ってくれるように感じてとても心強かった。だから着込んでいる方が落ち着くはずだが、君とこうやって素肌を触れ合わせるのはとても気持ちがいい」
「ええ、私もです」
そうしてどちらからともなく顔を寄せる。
結果的にその口づけが、穏やかな愛情と激しい欲情がチグハグに入り混じる不思議な均衡を崩すこととなった。ほんわかしたジクジャン良SSの後に投稿すると気が引けてしまう・・・けど2話出来たので上げます
今回はエリョナ成分皆無の会話パートなのでこの流れでも大丈夫かな?
ちなみに前回も名前だけ登場したミシェルさんはレティシアのルームメイトです。(小説版にもルームメイトいたのでネタを頂戴しました)きっとこれから彼女が大活躍する・・・はず>>256
激闘を終えたレティシアが寄宿舎に戻ったのは夜中の2時を過ぎた頃だった。
玄関から入れるはずもなく、まるで盗人のようにベランダから窓を開けて部屋に入り込む。点呼と部屋への侵入という難関をクリアできたのは勿論協力者のおかげだ。そして協力者は腰に手を当て、怒り心頭で仁王立ちしている。
「アンタ何やってたの!?」
「ひ、人助けを・・・」
嘘ではない、が流石に苦しい。ルームメイトはレティシアににじり寄って問い詰める。
「部屋を抜け出したと思ったら変なコスプレして怪人?と戦ってるとか・・・」
「なんで知ってるんですか?それにコスプレじゃないです変身してます」
「めっちゃ拡散してるし変身とか意味分かんないし・・・こんなことしてるのバレたら退学モンだよ!?分かってる?」
「・・・・・・」
ごまかしてはいけない。最も身近な人間である彼女を欺くことは、大変な背信行為に違いない。
レティシアは数ヶ月前から今に至るまでの経緯を包み隠さずミシェルに話した。到底信じて貰えるような内容ではないが、現実に起こっていることは否定できない。散々頭を捻り、説明しても無駄だと悟ったレティシアが片手で腕立て伏せを始めるに至って、遂にミシェルはこの怪現象を認めざるを得なくなった。
「ジャンヌ・ダルク様が私に力を貸してくださってるんですよ!これはもう奇跡です!」
「いや見た目全然変わってなかったけど」
「大事なのは中身です。見た目は問題じゃありません」
疲労の極地にありながら興奮気味に話すレティシア。
そんな彼女の姿に、ミシェルは誰にも打ち明けられなかった辛さ、彼女が背負っている・・・いや、背負わされているかもしれないものの大きさを感じてしまう。
きっと彼女は戦い続ける。生活を共にしている自分には分かる。レティシアは、誰かの願いを裏切るようなことは絶対に出来ない子だ。
たとえ、その命が危機に晒されることになっても・・・・・・>>257
「コレ見て」
意を決して携帯端末の画面を突きつける。
「え・・・?」
端末の画面には【金髪】無修正美少女リョナ【巨乳】というタイトルが付けられた、先ほどの戦いの動画が流れている。あの場にいた誰かが撮影したものだろう。
「・・・・・・・・・美、美少女ですって」
「茶化さないでよ!アタシは本気で心配してんのよ!?あんなに痛めつけられて・・・アンタ、死んじゃうかもしれないんだよ!?」
自分は彼女のように変身して人々を守ることはできない。たった1人守れるとするなら、それはレティシアだ。ここで説得して戦いを止めさせることが、自分が彼女を守るためにできることなのだ。厳しい言葉でもいい。彼女の決意をふいにする行為かもしれない。それでも、言わなければ。
「大丈夫です。私は負けません」
ミシェルの心配を余所に、レティシアは静かに、決然とした面持ちで言い放つ。
「どう見ても負けそうだったじゃない!」
「私が負けたと思うまで、負けじゃありません。それに、ジャンヌ様が力を貸してくださるのには理由があるはずです。与えられた使命から逃げるなんてできません。私は、この力で皆を絶対に守ってみせます」
厳しい剣幕で迫ったというのに、いつの間にかこちらが気圧されてしまった。またいつものパターンだ。
「・・・・・・」
言いたいことは山ほどあるのに、整理が付かない。よく考える前に、言葉があふれ出てきてしまった。
「無茶しちゃダメ、なんて言っても聞かないよね。でも絶対、絶対死んだりしたらダメだからね!約束して!戦いに行っても、絶対生きて帰ってくるって!私をひとりぼっちにしないって!」
なんだこれ。怒っているのか、泣いてるのか、自分でも分からない・・・
「ありがとうミシェル。私きっと、みんなも、世界も救って見せます」
そう言って微笑んでみせると、それっきりレティシアは意識を失った。>>258
変身している間に受けた傷が直接肉体に及ぶことはない。もっとも、変身が維持できなくなるほどのダメージを受ければその限りではないし、手足が千切れるようなことになればまた話は別だ。
先の戦いで手酷く打ちのめされたジャンヌは、限界まで魔力を回復に充てることでようやくここまで辿り着いた。本当ならば、いつ意識を失ってもおかしくなかった。そのまま朝まで床で眠り続けそうなレティシアを抱き起こし、ミシェルは一つの決意を固める。
「やっぱ、私が守ってあげなきゃダメだ」
すぅすぅと寝息を立てる少女をベッドに横たえると、部屋の明かりを消す。嵐のような晩はようやく終わりを告げた。
明くる日の夜。寄宿舎には嗚咽を漏らしながら許しを請う少女の姿が。
「うう・・・もう許してぇ・・・これ以上は無理、無理なの・・・」
「何言ってるの?まだ1時間も経ってないじゃない」
苦境に追い込まれているというのに、彼女が宿す聖女は無言を貫いている。
「自らの力で切り抜けなさい・・・そういうことなんですか、ジャンヌ様?」
「うわごとばっかり・・・ついに正気を失ったのかしら」
「あう、ぅうう・・・」
「こうなったのはアンタのせいなんだからね。今晩中に全部片付けなさいよ」
「全部なんて・・・・・・私には、もう・・・・・・」
これほどまでに絶望的な状況には、英霊ジャンヌ・ダルクさえ救いの手を差し伸べられないだろう。
そう。山積みになった数学の課題には・・・
「(私、さっぱり分かりません!)」
「落第しないように、まずは成績から守ってあげないとね☆」表でよくてよ15を越えたから約定どおり、幼女のSSを上げようと思う。
>>266
そして、そんなわたしを観客達(みんな)が嗤うのだ。
子どもが虫を潰して嗤うように、滑稽な道化を嗤うように。
つまる所、わたしは彼らの人形なのだ。
行き場のない怒りを、怨みを、憎しみを。
晴らすべき手段が目の前にあるのに手を出せないもどかしさがそれを助長させる。わたしの心が折れ、自分から手を伸ばすまで。
何度行われたかも分からない殺戮ショー。
けれど不思議と怒りや憎しみ、怨みは湧かないのだ。
それはもはやこれがわたしの日常になっていて。
誰も彼もがIFや続きを求める願い(欲望)がなんとなく分かっていて。
みんなの憎しみを吐き出す悪意のるつぼになることをわたしが許容していて。
けれど負けたくないと理性を手放さずにいるわたしもいる。>>267
そして、そんなわたしを観客達(みんな)が嗤うのだ。
子どもが虫を潰して嗤うように、滑稽な道化を嗤うように。
つまる所、わたしは彼らの人形なのだ。
行き場のない怒りを、怨みを、憎しみを。
晴らすべき手段が目の前にあるのに手を出せないもどかしさがそれを助長させる。わたしの心が折れ、自分から手を伸ばすまで。
何度行われたかも分からない殺戮ショー。
けれど不思議と怒りや憎しみ、怨みは湧かないのだ。
それはもはやこれがわたしの日常になっていて。
誰も彼もがIFや続きを求める願い(欲望)がなんとなく分かっていて。
みんなの憎しみを吐き出す悪意のるつぼになることをわたしが許容していて。
けれど負けたくないと理性を手放さずにいるわたしもいる。>>268
あまり接することが無かったからどんな人なのかは分からないけれど。
ああ。今はごはんのお時間なのかな。朝なのか昼なのか。
物を持ち上げられるようにからだを抱かれる。
腐臭とベトベトの粘液がこびりつくけれど仕方がない。
椅子に座らされ、今日のメニューが並べられる。
灰色の濁った、蟲や塵の入ったシチュー。
わたしがそう見えるだけで本当はおいしい料理なのだろう。
きっと、そう。おいしい料理なんて食べたことはないけれど、きっとそのはず。
スプーンで掬い上げ咀嚼する。
やっぱりおいしくないし、スープも不味いけれど余計な心配はかけたくない。だからいつものように笑う。
美味しそうに食べて。食べて。
叩かれてスープと一緒に床に落ちる。
呆然としている内に踏みつけられる。何度も、何度も、何度も。
何かを言っているように見えたが何を言っているのかは分からない。わたしには、言葉には聞こえない。何が間違っていたのか、分からない。>>269
―――遠い、夢を見た気がした。
遠い昔のことだった。あの屋敷のこと。屋敷離れて。街に出て、行き場のない放浪をして。
相も変わらずわたしの視界は肉塊で。
夢と現の境は曖昧だ。
死者の夢の追体験。夢の中での死。何度繰り返したか分からないけれど。
幾度も耳に囁く誘惑。
―――諦めてしまえ。
―――楽になった方が気持ちがいい。
確かに楽になった方が良いのだろう。
けれど、それは出来ない。彼らの願いを叶えることが出来ないのが申し訳なく思う。
死者は蘇ってはいけない。
死者の感情に限度はない。
それをよくわかっている。
街を出てふと焼きついた光景が。夢と現の境目でふと見えた思い出が。
父と、母と、子と、手を繋いで幸せそうに笑う陽だまりが、焼き付いている。
きっとアレが世界の本当の姿でありふれたものなのだ。>>270
わたしには絶対に手に入らないもの。それはきっとそう、美しく尊いもの。
だからこそ、この廃棄孔は開けてはならない。
死者はそれを壊してしまうから。
死者の亡念は壊してしまうから。
だいじょうぶ。わたしはまだ、がんばれる。
お目汚し失礼しました。愉悦部が書いた素人SSです。
意味が分からない、という方は容赦なくNGを僅かでも興味を持って下さった方はここはどういうことなの?という疑問があれば大会予選スレにて拙いながらもお答えします。衝動的な書いた初心者SSです。少しハードな内容かもしれません。
設定としてオルレアンで召喚されたファヴニールが正気を失ったジーク君であり、ジャンヌが邪ンヌに捕まってしまった感じです
「んん……んぷ、ちゅ、はむ……んぁ、あぁ、んむ! んくぁ……」
竜の魔女に支配されたオルレアン城、その玉座の間。邪竜の巣と言うべきその空間になまめかしい女性の喘ぎ声と官能的な水音が響いていた。
音の発生源になっているのは美しい金髪の女性だった。豊満で熟れに熟れた二つの美巨乳も均整のとれた女性らしいボディラインを描く肢体もむっちりとした肉感のある太もも、そしてそれから繋がる見るからに柔らかく白く弾む胸に負けず劣らず豊満なヒップ。それ等全てさらけ出した一糸纏わぬ身体に堅牢な鎖がつけられた首輪を付けられた女性――救国の聖女ジャンヌダルクが彼女自身の身の丈以上の大きさの脈動するグロテスクな肉柱にしがみつくように両腕と両足を絡ませて何かをねだるように尻を振りながら秘所と太ももを、そしてその胸をこすり付け、犬のように舌を這わせて官能の声を漏らしている。すでに彼女の秘所からは肉の柱にマーキングするように大量の分泌液が流れ落ち、辺りにむせ返る様な雌臭を漂わせている。
「ほらほら、もっとご奉仕してあげなさい。じゃないとまたそいつを外に放つわよ?今度は一体何個の町が消えるんでしょうね?」
じゃらじゃらと手の中にあるジャンヌの首輪につながった鎖を鳴らしながら玉座に座る竜の魔女、ジャンヌダルク・オルタは嗜虐の嗤いを漏らした。彼女がジャンヌを囚え、あることを条件にある者への奉仕を命じたのだ。>>272
「んぷ、分かっています。私がこうしている間はジーク君にフランスを焼かせはしないのでしょう」
巨大な肉の柱、それは玉座の間に仰向けで横たわる巨大な竜の男性器だった。邪竜ジーク、彼こそがこの特異点となったフランスを焼く竜の魔女ジャンヌダルク・オルタが使役する邪竜ファヴニールであり、そして聖女ジャンヌダルクの想い人でもある。
「ええ、その通り。聖女様が邪悪の象徴である邪竜と交わり堕落していく間だけはその竜でフランスを焼くのは止めてあげる。せっかくお堅い聖女様でも交わり易いようにわざわざ愛しの竜を呼び出した上に邪竜として本能で動くようにしてあげたんだから精一杯愛をこめてご奉仕……あ、気を付けなさい、聖女様。どうやらアンタのご奉仕にご不満みたいよ、ソイツ」
「え?」
ジャンヌが驚きの声があげるのと同時にジークはその巨体をお越し、ジャンヌの肢体その巨腕でわし掴みにして摘み上げた。邪竜の翡翠色の瞳がジャンヌを捉える。
「じ、じーく、くん?」
その瞳にはジャンヌが好きだった相手を思いやる優しさも無垢な純粋さも欠片も存在しなかった。あるのはただ美しい女を組み伏せ蹂躙し己の物とする邪竜の本能と獣欲だけだ。
「きゃ……んぷぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
邪竜はジャンヌの肢体を屹立した己の肉棒に押し付けた。そしてまるで――いや、実際今のジークにとってはそうなのだろう――性処理道具を扱うようにその腕を上下させた。
「んぐぅぅ! んぷ! んぅぅう! く、んぅ、苦し……んうぅ、んん~~!ぷはっ! がぽl ごほっ! んむぅぅぅ!」>>273
幸い先ほどの奉仕によってジャンヌの愛液とジークのカウパー液で肉棒は濡れそぼり、それが潤滑油になって怪我をすることはなかったが、身体を上下するたびに邪竜の大量の先走り液がジャンヌの全身にかかり、粘度の高い液体をかけ続けられ呼吸をするにはジャンヌはそれを定期的に飲み込むしかなかった。
(飲み込むたびに身体火照って、これは邪竜の魔力の影響? それに、おっぱいもアソコも擦れて……)
呼吸するのも困難な程に雄の臭いせいか、それとも液を飲み込む度に邪竜の魔力に身体を犯せれているのか? それともジークへの想いのせいかなのか、ジャンヌの身体は徐々に熱を帯びだし臍の下あたりが疼くのを感じた。両の乳首と秘所の肉芽が勃起して身体を肉棒にこすりつけられるたびに被虐的な快楽がジャンヌの身体を鞭打つ。
「んぷぁぁ! はぁ! はぁ! は、激しい、んあぁ! んくぅぅ! ひっぅう、じ、ジークくん、やめて、んぐぅ、これ以上はぁぁあ!!」
身体を上下させられる勢いが増していき強制的に高められていく。大きな胸がおし潰されて乳首と肉芽が邪竜の肉棒のいぼいぼした突起にひっかかり擦れ、濡れそぼった女淫がかき乱される。ジャンヌは暴力的な快楽から逃れようと駄々をこねる手足をばたつかせるが竜の巨大な手からは逃れることは出来ない。
しかし高められているのは邪竜も同じだった。邪竜はジャンヌのことなどにも意にも返さず己が欲望を思うがままに放った。邪竜の巨大ペニスの先端から噴水のように噴出した大量の精液がシャワーのようにジャンヌへと降り注ぐ。
「ふぁ……ごぽ!? ごほっ! こ、こんなにたくさん、ひ、ぷぅ、んむぅぅ、ごく、ごっく、まだ、出て、んぐぅ!?」
肌に粘りつく濃度、肌を打つ勢い、そして身を焦がすような熱と雄臭。邪竜の射精に呑みこまれ必死に喉を鳴らして精液を嚥下する聖女。飲みたくなくとも飲まなければ窒息してしまう。その勢いと量ときたら顔にかかった精液のせいで目を開けることもできず、まるで精液の海に溺れているかのような錯覚を覚える程だった。何度も何度も喉に引っかかりながら大量の精液を胃袋へと流し込むんでいく。それに比例して邪竜の精液と魔力に犯され身体の内側から熱が増していく。>>274
(……う、うぁぁあ、熱い……身体が燃えされているみたい。お腹が熱くなっていく……あ。ああっ。か、身体が内側から、蕩けていってしまいそうです……!)
加速度的に熱を増す官能。下腹部が疼いて子宮が降りていくのをジャンヌは感じた。女を屈服させる邪竜のザーメンに全身を蹂躙されてジャンヌをその身を悶えさせ続けた。
「ああ、言い忘れたけどソイツの射精とんでもなく長いわよ……そうね、軽く十数分は続くわ」
「!!??」
何事でも無いかのように告げられたジャンヌオルタの言葉はジャンヌにとっては死刑宣告に等しかった。ジャンヌは髪振り乱して、かかった精液をまき散らせながら恥も外聞も捨てて悲鳴を上げた。
「い、いやぁぁぁあ! ごほっ!そ、そんなの絶対耐えられない! んご、た、助けて! じー、じーくくん、んぷぅ、助けてぇぇ!!」
ジャンヌにとって絶望的にまで長い十数分が続いた。
▼
「ん……あ、……ごぽっ……あ……あ……」
射精が終わった頃には凄惨の光景が広がっていた。ジャンヌの身体に精液が覆っていない部分は無く、口からは飲み込み切れなかった分のザーメンが口の端から零れ落ちている。呼吸するたびに口から精液がごぽりろ泡を作り、鼻に白いの鼻提灯が生まれる。顔を覆う液体の隙間からうっすら開けられた瞳に生気は無くどこを見ているかも定かではない。聖女の股間からは愛蜜だけではなく快楽と酸欠の影響で失禁したのか黄金液が零れ落ち続けている。
射精を終えた邪竜は興味を失ったのかぱっとジャンヌから手を放す。ぺちゃりっとジャンヌの身体は力なく床に池のように広がる白濁液の水たまりに落下して投げ出された。
「お似合いのいい姿になったわね、聖女様。愛しの彼に愛されて夢心地かしら?」
ジャンヌオルタは白い池に横たわる聖女に歩みよると首輪の鎖を引いて上体を無理やり起こさせる。竜の魔女はジャンヌの長い髪を掴みあげて無理矢理自分と向き合わせ、三日月のように口元を歪め嗤う。
「この程度で終わるとは思わないことね。これはまだ序の口、聖女であるアンタを凌辱して穢し尽くして絶望と背徳の淵にまで堕として本物に魔女にしてあげる」水着イベント周回の片手間に書き上げた物。思ったより長くなって本番に辿り着けなかったのでとりあえず切りのいいところまで
「――ん、あ」
激しい凌辱による疲労で意識を失っていたジャンヌだったが耳を打つ優しい水音と心地よい冷たさを感じて目を覚ました。
重たい瞼を開けるとそこには玉座の間の天井は無く、青空が広がっていた。顔を動かすのも億劫なので目だけを動かして周囲の様子を確認すると自身が城の中庭で大きな水桶の中で横たわっているのが分かる。どうやら意識を失った後ここに運ばれて身を清められいるらしい。すると濡れた布で自分の身体を洗ってくれている黒い鱗に覆われた歪な形の腕が目に止まった。視線を動かして腕の正体を確認するとそこにはジャンヌのよく見知った人物がいた。
「あ……じーく、くん?」
そこにいたのは間違いなくジークだった。身体の殆どは黒く武骨な鱗に覆われ腕に鋭い鈎爪があり、背には竜翼が頭には歪に捻れた角が生え、口は大きく裂けていたがその姿をジャンヌが見間違えることはない。
恐らくは巨大な竜の身体ではジャンヌの身体を洗うことが出来ないので作った端末か身体そのものを作り変えたのだろう。既に生身の肉体はなく膨大な魔力を持つ最高位の竜種だからこそ出来る離れ業だ。
「んふ……あ……ちょっとくすぐったいです……」
ジークの手がジャンヌのしなやかで美しくそれでいて豊満な肢体を丁寧に撫でて清めていく。軽く触れるだけ弾むで大きな美尻から細く括れた女性的な腰、すべらかな背中を辿ってふるふると揺れる胸の山脈へと辿り着く。たっぷりとした重量感のある胸を下から持ち上げてその下も胸の谷間も丁寧に拭いていく。
その目には凄惨な凌辱をジャンヌに行った時の獣欲は見受けられず、純粋にジャンヌを美しい宝として浄めようとする意思を感じられた。
「ふふ、ありがとうございます」
今のジークからしてみれば邪竜として己が所有する宝を愛でるための行為でしかないのだろうが、それでも恋しい彼に大切な宝物のように扱われることには嬉しさと幸福感を感じて微笑みが溢れてしまう。
ジャンヌは上体を起こすとファヴニールと同じ光輝く紋様が刻まれたジークの胸へともたれかかり、姿形は変われども変わらぬ力強い鼓動に耳をすませた。
「たとえ何をされたとしても貴方への想いは変わりませんよ、ジーク君」>>283
今のジークに言っても伝わらないだろうがジャンヌは少しでも己の気持ちが伝わればいいと祈り、互いの鼓動を重ねるようにジークの胸に自身の胸を押し当てて言葉を形にする。
かつてジークを戦いに巻き込み重い責任を背負わせ彼を邪竜へと導いてしまったのは自分だ。ジャンヌが彼を止めることが出来ていれば、宿命など背負わせなければ、ジークは邪竜となることもファヴニールとして召喚され正気を奪われ悪逆の限りを尽くすことになることもなかった。
今の現状は全て自分が招いたことなのだ。だと言うのに何故ジークを恨み責めることが出来ようか。自分が彼にしたこと思えば身を捧げる程度では到底埋め合わせなど出来はしない。
「大丈夫です、私がもうジーク君に誰かを傷つけさせません。それに希望も残っています」
残された希望ーーカルデアのマスターとサーヴァント達は無事だ。彼等を竜の魔女の魔の手から逃がすためにジャンヌは囮となって囚われたのだから。それにジャンヌがここでジークの性奴隷として交わっていればジークの手を血で汚させないとジャンヌオルタは言った。それはジークにこれ以上誰かを傷つけさせないことでありジャンヌの一人で強大な力を持つファヴニールを押し留めることが出来るという戦略的な価値も大きくある行為なはずだ。
「大丈夫です。彼等ならきっとーー」
「ぐるるっ」
ジャンヌが遠くにある希望に思いを馳せていると突然ジークが獣の唸り声をあげ、ジャンヌの顔を両手で掴み自分に向き合わせ、その唇を自分の唇で塞いだ。
「んぷぅ!? んむ、ん、ん、んちゅ、ちゅる、ちゅっぷっ」
唇を尖った犬歯で優しく甘噛みされその甘い刺激にジャンヌが身を震わせる。するとジークの蛇のように長い舌が唇を割ってジャンヌの口内に侵入してきた。長い舌が歯列と舐り、口壁の舐めあげ口内を蹂躙する。ゾクゾクとした快感がジャンヌの背筋に走った。>>284
「ぢゅるっ、じゅる、んくぅっごく、んぐ、ちゅる、んちゅ」
ジャンヌの舌にジークの舌が絡みつき揉み解し、ちゅうちゅうと吸い上げる。二人の唾液が互いに侵入して混ざり合い、溢れて口の端から喉を伝って零れ落ちていく。いやらしい粘液が混ざり合う音が直接脳を犯して、先ほどまで沈まっていた身体の熱を再び燃え上がらせていく。
「んく、ちゅる、ごく、んむんむ、んぁ……(キス、気持ちいいです……それにジーク君の……甘い……美味しい……)」
送り込まれてくるジークの唾液をジャンヌは喉を鳴らして飲み込んでいく。唾液に含まれる濃厚な魔力を疲労しているジャンヌは甘いと感じ取っていた。それを求めてジャンヌからもジークの舌に自分の舌を絡めてちゅうちゅうと吸い上げる。その度にどんどんお腹の中に熱が堪っていき、全身に甘い痺れが押し寄せてくるのを感じる。徐々に体が力が抜けていき、ジークの胸に押し当てていた胸の先端が勃起し、秘所が濡れそぼっていく。
(やはり邪竜の体液には女性を犯すための媚薬効果があるのでしょうか……それともジーク君にされてるからこんなに気持ちいいんでしょうか……)
甘く蕩けた思考の中ぼんやりそんなことをジャンヌは考えていた。玉座の間でまるで性処理道具のように扱われ時もジークの先走り汁やザーメンを飲み込むと快楽が倍増して行くのを感じた。今も唾液を飲み込むたび身体が快楽の炎で燃えていってる。だか、前回のような身を焼くような暴力的な快感ではなく、甘く蕩けるような優しく心地よいものだ。生前に受けた辱しめや玉座の間で受けた凌辱とは全く異なる快楽にジャンヌは身も心も半ばジークの責めを受け入れつつあった。
「んふ、ちゅぷ、んくんく、ぷぁ……んふぁあ♥️♥️」
ジャンヌが熱心に舌を絡めているとジークがジャンヌの大きな胸をその竜碗でワシ掴みにした。
ジャンヌの豊満な胸はジークの大きな竜の鈎爪にも収まり切らず外に溢れるように歪み、深く沈んだ指の隙間から零れるようにはみ出す。ジークはそのどこまでも沈むような柔らかさと指を押し返そうとする反発力を楽しんでいるのか指を乱暴に動かしてまるで餅でもこねるようにジャンヌの胸を玩ぶ。
「ひゃぁ、あぁ、んぁ……んちゅ、やぁ、ジークくん、もっとやさしくして、きゃふぅぅ♥️ 乳首こりこりしちゃだめぇぇ♥️」>>285
胸を玩ばられながらジークの鋭い爪先で乳首をコリコリと引っかかれ、ジャンヌは甘く優しい快楽の中で突如として送られてきた鋭い快感に全身をびくんっと震わせた。それに気を良くしたのか ジークは深く口付けしながらジャンヌの双丘を両の腕で掴み、好き勝手に揉みしだきながらピンピンに隆起した鮮やかなピンク色の先端を爪先で引っ掻き、突き、押し潰しだした。
「あぁ! はぅ! ちゅぷ、ひゃあ、ん~~、んぁあ!ひん、だめぇ! あん! ~~~~♥️」
口内と双丘をされるがまま蹂躙され啼かされ続ける聖女。最早ジャンヌに出来るのは快楽の波に正気を浚われないように耐えることだけであり、今の救国の聖女は邪竜の手で好きなように嬌声の声を上げさせられる愛玩人形に過ぎなかった。
邪竜の責めはまだ終わらない。不意を突く形でジークの指がジャンヌの太ももを撫でると指を洪水のように愛蜜を分泌している恥丘に押し当てた。
ジャンヌの全身にぞくぞくとした電流が走る。
「だ、駄目ですジーク君!? キスと胸だけでこんなに気持ちいいのに、そっちまで責められたら……ひゃ、あ……ぁぁぁぁぁあ♥️♥️」
ズプリっと水音を立ててジークの長い指がジャンヌの膣へと突き入れられる。ゴツゴツとした鱗と鋭く伸びた爪を濡れに濡れた膣内が呑み込み、頭が真っ白になるような衝撃がジャンヌを襲う。
ジークはびくんっびくんっと痙攣するジャンヌの身体を押し倒して押しつぶすように自身の身体をジャンヌに密着させてジャンヌの身体を押さえつける。
「やぁ♥️ ひぐぅ、ぎぃ……は、激しぃ……じ、じーく、ん……だ、あぁあ♥️ や、やめっ!」
膣内で指の間接が曲がり膣壁を鋭い爪がカリカリと引っ掻く。しかも、ぐちゃぐちゃとまるで泡立てんばかりの激しさで。ごつごつとした鱗と鋭い爪。普通ならば膣内を傷つけ痛みを産み出すであろうそれも頑丈なサーヴァントの肉体を傷つけることはなく、快楽を強くする一つのアクセントでしかなかった。
身体をバラバラにするような激しい刺激にジャンヌは懸命にそれから逃れるようとするが水桶の底とジークの肉体にサンドイッチのように押し潰されているので手足の指を丸めたり駄々っ子のようにばたつかせることしか出来ない。ジークはそんなジャンヌのささやかな抵抗など意にも返さずジャンヌの身体を玩び、軽い絶頂を何度も迎えさせる。>>286
「はひぃ♥ ああぁぁあ♥ んぷぅぅう♥ だ、だめぇ♥、お、おかしくなるぅ♥♥」
逃げられない。逆らない。蹂躙されるしかない。ジークの身体の下で何度も嬌声を上げ、身体を痙攣させ続けながらジャンヌはそれを嫌という程思い知らされた。私(ジャンヌ)はこの雄(ジーク)には敵わない。強い雄には屈服し犯される雌の喜びを教え込むような責苦にジャンヌの肉体は既に陥落したも同然であった。
愛しい想い人からの優しい身も心もとろけさせるような愛撫でジークを受け入れつつあったところに貪らるような激しい愛撫で蹂躙された。女性を犯し陥落させ、堕落させる邪竜の寵愛を無防備な状態で受けたジャンヌはもうジークのことしか見えず、ジークのことしか感じられない。
頬を紅潮させ、汗を垂らし、快感によって目は蕩けてうっすら涙を浮かべており、だらしなく口を開きぱなっしで涎を垂らして厭らしく輝いている。まさに快楽に溺れた雌の顔でしているジャンヌの姿に満足したのかジークは大きく裂けた口を歪めて邪悪に微笑むと己が獲物にトドメを刺すべく両の乳首に爪と牙を突き立て、膣壁をひっかき、今まで一度も触れたこなかった限界まで勃起した肉芽を爪を突き立てた
「あっ♥ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ♥♥♥♥」
凄まじい程の絶頂だった。秘所はダムの決壊のように潮を吹き、美しい女体はジークに押しつぶされながら狂ったように激しい痙攣を繰り返す。太ももは強張り過ぎてガクガクと揺れ、足指はひっきりなしにヒクヒクと震える。
声にならない絶叫を上げてジャンヌの世界が壊れていく。身体の感覚も理性も意識も全てを粉々されドロドロに溶かされる。その表情は淫らに甘く蕩けきり涙と涎と汗でベトベトに濡れている。この顔を見て彼女のことを聖女と思う人間はいないだろう。それは快楽に屈し身も心も淫乱に堕ちた性奴隷の顔だった。
快楽という名の凶器で滅多刺しにされた末、ジャンヌの意識はぷつりっと途切れた。>>287
ジャンヌが意識を失ったのを確認してジークは喉の奥から低いうなり声を上げた。見れば彼の股間にある巨大な竜の男性器は限界いっぱいまで怒張していた。棘かイボのような突起物に覆われたグロテクスで歪な肉の柱が亀の頭のような先端からあふれる透明な液体でぬらぬらと濡れて光っている。
ジークは不満気に唸りながらその竜特有の長い舌でぺろぺろとジャンヌの顔を優しくなめとる。だが反応は無く、ジャンヌは変わらず絶頂の余韻にピクピクと身体を痙攣させるだけだ。
それが不満だったのか大きく咆哮を上げる。それに呼応するようにジークの肉体がメキメキと異様な音を上げて膨れ上がり変質していく。意識を失っているジャンヌはまだ気づいていない。己が宝物である聖女に向けられた邪竜の寵愛はまだまだ始まったばかりだということを
今回はここまでです。続くとしたら本番も含めてもうちょっとハードな内容になるかなと思います。喘ぎ声の種類に困って♥を採用したので人によって見難いかもしれません。
>>280
>>281
>>282
感想ありがとうございます。あまりお気になさらず。正直リクエストに応える程の腕が無いので何かに作れるかもしれないネタの一つとしか聞くことしか出来ませんのであまり期待はしないで下さいね>>288
いい…最高に良い
前回も思いましたがジャンヌの身体の描写がいい感じにエロくて大好き
あと邪竜状態のジーク君とジャンヌの関係がすごく好み
物足りなくなったら全身性器に擦り付けてられて精液ぶっかけられる単なる性処理道具みたいな扱いや
雄に決して逆らう事が出来ないやらしい雌落ち性奴隷みたいな感じもありながら
同時にジャンヌは愛しい人に愛され、ジーク君も大切な宝物を扱うように
ジャンヌの身体を清めたり、ジャンヌに無理矢理キスしたのも
自分以外の事を考えたのが気に食わないって感じで良いです
ジャンヌを魔術や媚薬も使わずにこんな風に精神的に屈服させて雌奴隷に出来るのは
やっぱり恋をしてるのが要因というかジーク君だけやろなぁ
この後は竜ペニスでめちゃくちゃにされてしまうのか?
楽しみにしてます!>>289 >>290 >>291 >>292 >>293
感想ありがとうございます。自分の趣味をただぶつけた物が凄い好評でとても驚いています。
皆様が言う通り相手が恋しいジーク君だからこそ受け入れてします。ハードなプレイだけではなく優しく愛されジークの愛や独占欲と言った物も感じてしまうからハードな物も受け入れて快楽に徐々に堕とされていってしまう流れになればいいなぁと思って書いてました。ジャンヌの身体の描写はあれです、エロ小説とかエロSS読んで勉強しました。
唾液に関しては本当に媚薬効果あってもいいし、なんかそれっぽい伏線にしてもいいとゆるふわ状態です
果たしてジャンヌは本当に身も心も邪竜の雌奴隷になってしまうか?それは作者にも分かっていませんw 多分は次は竜のペニスでめちゃくちゃにされます。不定期投稿なので気長にお待ちいただえれば幸いです>>250
今週分……先週分? FGO的には月曜始まりなのでセーフ、と言い訳しつつ投稿します
ストック尽きたり諸々あって今回は短いです
今度の口づけは最初から深いものだった。
と同時に、彼の長い指がジャンヌのやわらかな胸に沈んでいる。
男の手にも余る大きさのそれは彼女にとって動きの疎外をするものといったイメージだったのだが、恋人が夢中になってくれるのならば邪魔に思うものではないのかもしれない。
そんな自分の現金な思考に苦笑しながら、少女はそのこそばゆさに身をよじる。
胸をいじられてもいまだ快楽にはほど遠い……無論、その萌芽は芽生えているのだが。
それをジャンヌが正直に言うと、ジークは「試したいことがある」と静かに言った。
「いいだろうか」
「嫌ならちゃんとそう言いますから、いちいち確認を取らなくても大丈夫ですよ?」
「貴女は無理をするひとだから」
そう言ってジークは枕を脇に退けると、ジャンヌの両脚の間に身体を割り入れる形で彼女を押し倒した。
少女の豊かに整った胸は横になったことでたわんで、しかしその大きさから溶けきらず存在を凶悪に主張してくる。
彼がツノで傷つけぬように気をつけながら彼女の右胸の頂に唇を近づけると、何をされるのか理解したジャンヌはぎゅっと目をつむった。
少女は心持ちのけぞって、相手のおとないをただただ待つ。>>295
「ふぁっ……、……っ」
ぱくり、と胸先の果実を口に含まれ、覚悟していたこととはいえジャンヌはあえかな喘ぎ声を漏らした。
胸の先端を口に含まれ、舌のザラザラした部分で擦られ、吸われる。
粘膜同士の接触ではないからか彼女をおかしくする魔力の吸収は緩やかだが、しかしゆっくりと着実に積み重なっていく。
「ぁ、ジーク君、赤ちゃんみたい」
埋み火のように奥で燻る熱を持て余しながら、ジャンヌはそれを誤魔化すかのように軽口を叩いた。
口を開くたびにはくりと呼吸が乱れるあたり、自分すらも騙せないお粗末なものであったが。
「人間の赤子はこういう風に夢中になるものなのか」
乳幼児期が存在しなかったホムンクルスは生真面目に頷くと、再び恋人の胸先を口に含んだ。
左手を彼女の右手に絡めたまま、逆の手は空いている少女の左胸を弄りはじめる。
「ぁっ、んんぅ……同時に、だなんて……っ」
自慰の経験すらない少女には指で探られるのはまだゾワゾワして少し変な感じがする程度であったが、舐められている右胸は別だ。
軽く食まれただけで腰が跳ねて、左右の快感の落差に身悶えする。
「俺は続けたいが、君が嫌ならやめる」
だが戸惑いの言葉で本当に動きを止めてしまった少年に、顔を逸らしながらジャンヌは小さな声でねだった。
「……ぁっ、…………うぅ、その、ジーク君。はしたない、かもですが。続けてほしいといいますか、逆も同じようにしてほしいです……」
「うん、わかった。それとすまない、この行為における機微についてはあまり判断がつかないので、できれば言葉で教えてもらえるとありがたい」
謝罪の意図を込めてこめかみにキスを落とす恋人に、安心した少女は包み込むような笑みを浮かべて彼の顔を覗き込んだ。>>296
「お互いはじめてですから当然です。私も努力しますので、ジーク君も教えてくださいね。あと、私からもお願いです。その、こういうことをするときは、ルーラーではなくジャンヌと真名で呼んでくれませんか?」
普段のジークは彼女をかつての役職名で呼ぶ。
最初の出会いから別れまでずっとそうだったからだが、いまのジャンヌはルーラーという狭い枠に押し込まれているわけではない。
彼から時々こぼれ落ちたかのように呼ばれる真名はそれだけで幸せに浸れるほど嬉しいものであったが、この二人だけの秘め事においてはそんな希少価値よりも『当たり前のこと』として自分だけの名前を呼ばれたかった。
そんな恋する乙女としては当然の気持ちを教えられて、ジークは頷く。
「ああ。――ジャンヌ」
彼は噛みしめるように少女の名を呼び、触れ合うだけのキスを落とし。
そして恋人のおねだりに応えるべく、少女の体に身を沈めた。R18スレであった、兄妹のラブラブな所。
ピロートークです。
「手が、大きいですね」
宵闇の中、少女はぽつりと呟いた。少女は寝台の上で足を広げて座る男の足の間に、座椅子にもたれかかるように小柄な身体を納めている。互いに産まれたままの姿で、今は汗に濡れた鍛え上げられた肉体は、二人が戦いを常とする生活をしている事を伺わせた。同じ色の白い肌と柔らかな金髪は互いの縁の深さを表している。
ふいに少女は傍らの男の左手を持ち上げ、自身の右手を合わせて重ねてみる。自分よりも一節以上長い男の指。肉の厚い、硬い掌。少女は息をついた。
「身体の部位一つとっても、こんなに違うのですね。騎士になってやっと追い付いと思ったのに、まだまだ私は兄さまを追いかけていかないと」
背後の兄の胸からは、今は穏やかな心音が聞こえる。魔術を掛けられた長兄が寝所に現れた時は死を覚悟したが、暗殺ではなく情事に及ぼうとした時は不思議と嫌な気持ちはしなかった。
次兄が止めてくれなければ力ずくで事に及んだかもしれないが、正気に戻ったガウェインに「触れてほしい」と頼んだのはガレスだった。
「ガレスが望むなら」
と次兄は席を外し、初めての異性との愛を兄妹で交わした。
「小さい頃、ローマに行かれている兄様達にお会いするのをずっと楽しみにしていました」
子どもの悪戯のように、兄の手に指を絡ませる。指を曲げて数を数える真似をしていた少女の顔が不意に曇った。
「ーーあれから10年。『兄様達は生きている』と、それを糧に生きてきました。兄様達の苦悩も何も知らないままで」
重ねた少女の手は微かに震えている。
「ーー私は、ずるいです。歪だとわかっているのに、この10年を埋めるような家族の想い出が欲しかった。だから、母様の欲望にも気付かない振りをしてキャメロットに来て、名も名乗らずに無理に城仕えをさせて頂きました」
「『モルガンの刺客』と疑念を抱いたケイ殿が
、それでも私を厨房勤めにして下さった時、『顔が見えなくても、兄様達と同じ場所で暮らせる』事が嬉かった」
「一人は寂しいです。だから、どんな形でも良いから家族と一緒に居たかった」
背後から腕が周り、腰を力強く抱き締められる。少女の潤んだ眼から涙が落ちた。>>302
「兄様は暖かいですね。まるで、太陽みたいに」
背後から頭を撫でられ、旋毛に口づけが落ちた。眦から涙を吸い上げ、少女を抱き締める男の腕に力がこもる。
「ガレス、貴女が気に病むことは何もありません。これが罪だというのなら、私が背負います」
兄の、妹を見つめる眼はどこまでも真剣だった。
「貴女の10年の孤独に報いるには、これからの時間全てをかけても足りないでしょう。ですが、私の全てを懸けて貴女を愛すると誓います」
妹の右手を取り、手の甲に口付ける。まるで、騎士が姫君に忠誠を誓うように。
「貴女こそが太陽です。母が掛けた私達の呪いを無垢な愛で溶かしてしまった」
ガウェインがガレスに微笑み掛けると、少女は一瞬惚けた顔をして、そして満面の笑顔を向けた。
唇が重なり、再び愛撫が始まる。
せめて朝日が昇るまでは、お互いの太陽を愛して居たかった。
キャメロット時代の妄想です。
ガレスちゃんが騎士になってからの出来事で、ガウェインは奥様と死別しています。ジクジャンが投稿されているなか私はアタジャンをシュウゥゥゥゥゥ――――!
寝床でうつ伏せになっているジャンヌ・ダルクに覆い被さるのをアタランテ・オルタは気に入っていた。今夜もそうしている。
前からでは駄目なのですか? とジャンヌは言う。合っているようで全然合っていない。真正面から抱き合うのは嫌いではないのだ。が、それとこれとでは話が別だった。
狩人というよりはもっと自然的な、獣に近い感性からくる嗜好だった。幼少期の一時期とはいえ熊に育てられ、神の呪いによって獅子に近くなり、魔獣カリュドーンの皮を被ったアタランテ・オルタには獣性が否応なく根付いている。
それ故に後ろから覆い被さる体勢は性に合うのだ。絶対的に優位であるし、獲物を捕まえた証にもなる。こちらがどんな表情をしているのかを見られず、好きなタイミングで触れるのも素晴らしい長所だ。無意識に尻尾が揺れる。
下にいるジャンヌとしては落ち着かない体勢である。出来る事といえば読書か観賞程度。それにしたってアタランテが気になって集中できないのだ。
髪を褒められたり撫でられたりする程度なら構わない。それはむしろ嬉しいぐらいだ。
大変なのは情欲を隠そうとしないところだった。
まず最初に、耳や首筋に吹きかけられる吐息でぞくぞくする。
「――・・・・・・――・・・・・・」
「ぅ・・・・・・」
「なんだどうした? ああ、息が当たってしまっているか? 別に読書の邪魔をするつもりはなかったのだが、すまないな」
「息は耐えられます。でも、ちょっと・・・・・・ほかの部分を自重してもらいたいといいますか・・・・・・」
「うん、触り心地がよくてついな。汝は本当にどこを触ってもよい」
「そうではなくて。嬉しいですけどそうではなくて・・・・・・」
話をしている間にも胸を揉まれる、お腹を撫でられる、鼠径部を擦られる。あろうことか獣の雄が雌にするのと同じように、尻に股間が押し付けられる。>>306
ジャンヌと同じく女であるアタランテだが、彼女の股座には信奉している女神アルテミスから授けられた男性器が生えていた。
神話にも名高い処女神がそんなことをしていいのか。本人は『私だって恋にバグってるからセーフでーす! うふふ、これでもアタランテのことは気に掛けてるんだからサービスよ☆』とのほほんとされていた。
(もう大きくなってきてます・・・・・・)
半分近く勃起しているソレはその状態でさえ存在感があった。実際、平均的なサイズを遙かに上回っており、しかも一度や二度出したぐらいでは全く治まらない逸物である。
凄さは恋人のジャンヌが誰よりも知っている。何度気を遣るほど犯されてきたことか。
そんなモノを尻の谷間に擦り当てられてはどうしたってセックスを意識させられてしまう。
こんな状況では本を読んだって内容が全然想像できない。
ジャンヌは本を閉じて深呼吸をしてから・・・・・・諦めることにした。
前戯も同然のスキンシップに彼女の秘所は既に熱を上げ、汁を分泌しようとしていた。
「あの・・・・・・今夜はどうするつもりです?」
「するつもりだが。汝はどうだ」
「したいのでしたら構いません。でもちゃんと向き合ってしませんか?」
「断る。私がこの体勢を好いているのは知っているだろう」
「それはそうですが・・・・・・」
「汝とて嫌いではあるまい?」>>307
アタランテがジャンヌの寝間着のボタンを解く。止める暇もない早業だった。隙間に差し込まれた両手が生の乳房を直接掴む。普通の男であれば一度は目が惹き付けられる聖女の豊満なおっぱいだ。それを独占するアタランテは二人分の体重で押しつけられる豊乳の感触を愉しみながら耳元に口を寄せる。
「獣のような私に獣のように犯されるのが堪らないのだろう? そうなるように『躾けた』からな。前の時など、信仰する神に赦しを乞うて達したではないか」
私は覚えているぞ。
その夜の激しい情交を思い出させるように吐き出された息は生々しい熱を帯びていた。
紅潮したジャンヌは思わず枕に顔をうずめるも脳味噌が勝手に想起させてくる。
◆
数日前の真夜中だ。
後ろから遠慮なく何度も犯されて、容赦なく何度も中出しをされて、それでも満たされないアタランテとまぐわっていた時だった。>>308
ジャンヌは半ば朦朧とし、上半身は投げ出した状態で臀部だけを本能的に高く突き上げていた。
差し出されているかのようなそれを、孕ませ甲斐のある円やかな尻を鷲掴んでいるアタランテは肉棒を子宮に叩き付けた。そしてリズミカルに抽迭していく。
グジュウ! ジュパン! パンッ、パンッ、パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
――ひうっ♡ も、もぉっ、だめですっ♡ んぅっ♡ あぉ、ほおぉっ♡
――駄目とはなんだ? 誘うようにでかい尻を突き出しておいてもう限界だというのか?
――ちがっ♡ これは無意識で・・・・・・♡ 望んで出してるんじゃあはぁぁぁ♡♡
言っている最中、亀頭が子宮口にめり込む勢いで突かれて吠えた。下腹部から上半身にかけてビクン♡ ビクン♡ と痙攣するジャンヌ。秘所から潮も吹いた彼女が達したのは誰が見ても知れることだ。
絶頂時特有の強烈な収縮を味わうアタランテの唇は孤を描いていた。
遺恨は払拭したとはいえ、かつての怨敵が痴態を晒しているのだから気持ちよくないワケがない。
誰よりも信心深い聖女を、自分と同じ場所まで堕とせて愉しくないワケがない。
――ふうぅ・・・・・・♡ うぅ・・・・・・♡
――またイったな淫乱め。色欲に塗れるのは汝の宗教では大罪の筈ではなかったか。だというのになんだその様は。
――ひ、ひどいです・・・・・・。
愉悦に満ちた罵りにジャンヌは反論を思いつけなかった。むしろ背徳感に身体が震えて膣の締まりをよくしてしまう始末だった。肉棒を埋め込んでいるアタランテには即座に伝わり、彼女は喉をくつくつと鳴らした。>>309
――酷いか。であればもう終わりにするか? 私はそれでも構わんぞ。汝が『嫌がる』コトはあまりしたくない。
――ど、どの口が言って♡ 元はといえば貴女の所為で私はぁ・・・・・・♡
――蕩けた顔でどちらだ。このまま私に満たされるまで犯されるか、満たされるままで離れるか。さぁ、早く答えるがいい。長引くのなら前者と受け取って続けるぞ。
研ぎ澄ました鏃のように、狙いを定めた獣のように鋭い目線が放たれる。
途端、口内に溢れる唾液をジャンヌは飲み込んだ。恐れからではなく期待からだった。
離れることなんてできない。
それが叶う地点はとっくの昔に通り過ぎている。
ジャンヌは身体にも心にも、アタランテによって交尾の悦楽を覚え込まされすぎていた。
――犯して・・・・・・ください♡ もっと私と獣みたいに交わってください♡ アタランテ♡
――・・・・・・くふ。そうさな、汝が望むのなら仕方あるまい。仕方あるまいよ。望み通り獣のように犯してやる。汝もそれに相応しい、雌犬としての言葉遣いを心掛けるといい。
――はい♡ ・・・・・・わん♡
――ふふ、いいぞ。機会があれば『そういう』格好でするのも一興、だなっ!
今一度ジャンヌは受け入れるように四つん這いになり、アタランテは当然後ろから突き込んだ。>>310
パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ! ズチュウッ、パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
――んあんっ♡ アンっ♡ アンっ♡ あぁっ♡ わんっ♡ わんっ♡ わおんっ♡
それまで以上の勢いで犯され始めるジャンヌ。
正しく獣じみたピストン運動は人間では不可能なほど激しかった。
膨らんだ乳首を飾る白い乳房は上下左右にぶるん♡ ぶるん♡ と揺れる。汗やら愛液やら、ぶっかけられたザーメンに濡れた尻たぶは突かれる度にむにゅう♡ と柔らかさを体現するかのように潰れる。
暗い部屋の中、シーツが乱れたベッドの上で二人の少女は交尾に耽いる。
――はっ♡ わんっ♡ わんっ♡ わふぅ、はんっ♡ 気持ちいいです♡ 奥まで突かれて、揺さぶられて・・・あっあっあっあっあっ♡♡♡
――何が気持ちいい。どこが気持ちいい。言ってみろジャンヌっ!
――ウ、ウイ♡ アタランテのおちんぽです♡ 硬くて大っきくて太い貴女のおちんぽがぁ♡ 私のおま○こにズンズン当てられて♡ すごく気持ちいいんですっ♡
――アハッ、ハハハッ・・・・・・ああ、ああ、悪くない返答だ。私も素晴らしくいいぞ、ジャンヌ? 汝の雌穴は温かく肉厚で柔らかいが、何度やってもよく締まる。それどころか、やればやるほど使い心地は増しているぐらいだ。汝のようなモノを名器と呼ぶのだろうな
――あぉっ♡ わふっ♡ は、はい、嬉しいです♡ もっとジャンヌのおま○こで気持ちよくなってくださいね♡ あっ、あっ、あはぁ♡ わんっ♡ わんっ♡ わふぅああっ♡
パンッ! パンッ! パンッ! ズブッ! ボチュッ! ボチュッ! ボチュンッ!
肉と肉が間隙なくぶつかり合う。溢れる体液の飛沫がシーツに散る。抽迭の音と嬌声は高らかに響いた。>>311
片や処女神に純潔の誓いを立てた少女、片や聖処女とまで呼ばれた信心深き少女。
その二人が獣のまぐわいをしている。あるはずのない男根を生やした純潔の少女が、聖女の秘部をかき乱して鳴かせている。
恐ろしく罪深くも惹き付けられる光景だった。
――そろそろ出すぞ・・・・・・!
――はいっ。どうぞ、来てくださいっ♡♡
やがてアタランテの腰遣いは速まり、抽迭が短くなっていく。これが射精間近のピストン運動だということをジャンヌはよく知っていた。彼女は自分からも尻を押し出し、本心からの謝罪と興奮を煽るために神への言葉を口にした。獣との快楽に法悦の涙を流しながらだった。
――申し訳ありません、我が神よ♡ 私は、ジャンヌは、このような雌犬になってしまいました♡ ですがどうかお赦しください♡ だってっ、セックスがこんなに気持ちいいモノだったなんて知らなかったんですっ♡
激しく揺さぶられながらも振り返る。>>312
――この獣(ヒト)に教えられてしまいました♡ 立派なおちんぽで雌としての悦びを思い知らされてしまったんです♡
――っ、ジャンヌっ!
――あぁっ! ンッ♡ あっあっあっ♡ 早く来て、出して♡ ケダモノのザーメンいっぱい出してください・・・・・・♡♡♡
――出すっ、出すっ! 出してやるぞ・・・・・・! ――――っうぅぅ!
――きっ・・・・・・った♡ はあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ♡♡♡
最後の最後。ドチュンッ♡ と最奥に肉棒が叩き付けられた瞬間、唸り声を上げたアタランテの射精が始まった。
ビュウウウウウウウウッ!! ビュグウゥゥゥゥ! ブビビュルルルルルルルル!!
――イク、イクイクイクイクっっ♡♡ 中出しザーメンでイキますぅっっっっ♡♡♡♡
マグマのようにどろどろで熱く大量の精液がジャンヌの子宮内を侵していく。精子たちは一匹一匹に精力と魔力が漲っており、本来ならこの一回の吐精だけでも避けられないだろう。
(サーヴァントで助かりました・・・・・・♡♡ 肉体があったら、こんなの絶対に孕ませられています♡♡)
肉棒の力強い脈動が落ち着いてくるとアタランテに振り向かせられる。野性味のある両眼にも今だけは労るような優しさが宿っていた。
見つめ合っていると無性に甘えたくなってきた。すると言葉にせずとも接吻をしてきてくれた。唇を重ね、お互いの舌を絡み合わせるフレンチキスに暫く夢中になる。そして最後には唾液を飲み込んでゆっくり離れた。>>317
女性同士の絡みのお話で男が混ざるのは基本ご法度ですからね。その辺は仕方ないですよね。ジャンヌへの精神攻撃要因としての活躍に期待してます「……ぁ」
ジャンヌは思わず息を飲んだ。目の前には無数に生える不気味と言っても過言ではない触手の群れ。大小さまざまなそれがジャンヌの前に蠢いている。普通ならば生理的嫌悪を催すであろうが、ジャンヌは違う。口元に手を当てながら、恐る恐る、でも、興味津々の様子で触手の群れに手を伸ばす。小指ほどの触手が指の間に巻きついてくる。かと思えば、一瞬で手首まで絡め取られてしまう。
「暖かいです……」
触手から脈動を感じる。まるで指同士を絡め合っているようだ。それが愛おしくてジャンヌは一歩、また一歩と触手に近づいていく。触手たちは待ち侘びていたようにジャンヌの身体に巻きついていく。ジャンヌは衣既に服などは身につけておらず、裸体をその触手の前に晒している。足も腕も胴回りにも余すところなく巻きつき、ジャンヌの足はいつの間にか宙に浮いていた。きゅっと触手が胸を持ち上げるように優しく締め付ける。
「んぁ……!」
思わず、ジャンヌは声をあげた。
「すまない! 痛かったか?」
ジャンヌの遥か頭上から声がかかった。心配そうな翠緑色の瞳の巨大な邪竜はジャンヌを覗き込む。そのアギトの大きさはジャンヌをいとも簡単に飲み込める程だ。けれど、ジャンヌに恐怖はない。むしろ、その心遣いが嬉しいとばかりに笑顔を見せた。
「少し驚いちゃっただけです。そんなに怖がらなくても大丈夫です」
何故なら、その触手たちの根元はその邪竜——ジークの股間へと繋がっている。そう、この触手はジークのペニスを変化させたものだ。元々、ファヴニールはワイバーンを増やしそのファヴニールに至る事で個体を増やす。そこに生殖性はない。しかし、ホムンクルス からファヴニールに至ったジークには生殖機能が残っていた。それも同族ファヴニールを対象としているのではなく、人間を生殖対象とする生殖器が。対象を逃さず、快楽に堕とし、確実に妊娠させるものだった。
「だが、これは怖くはないか? 無理にする必要はない。嫌なら嫌と言ってくれ」
触手たちはジャンヌを地面へと下ろすと波が引くようにジャンヌの身体から身を引いた。けれど、ジャンヌは近くの触手を指先で引き寄せ、唇を寄せた。触手に比べると小さな舌を触手に這わせ、ちゅっと吸い上げ、指先でその触手を優しくしごく。愛しい人と口付けを交わすかのような情愛がそこにはあった。それにジークは微かに身をよじらせた。>>319
「嫌じゃないですよ。どんな姿であろうとジーク君ですもん。もう決して寂しい想いはさせません。その姿が私をに、妊娠させたくてなったものなら、私は喜んで受け入れます。私をジーク君の好きにして、……妊娠、させて……、ください……」
「ルーラー……」
「……こ、恋人同士なのです。せっかくですから名前で呼んでください」
「わかった。ジャンヌ……!」
ジークは嬉しそうに声を弾ませると、長い舌でジャンヌをひと舐めする。体格差でキスが出来ない現状でジークなりに愛情を表現したつもりだ。
「はぅっ……」
頬を舐める予定だったがジークの舌はあまりに大きくジャンヌの胸まで舐めとってしまった。敏感な場所を粘膜で覆われた大きなもので舐められると言う未知の感覚にジャンヌは思わず戦慄いた。あまりの感覚にジャンヌがそれだけでも腰砕けになりそうだった。その時、再びジークが触手をジャンヌへと仕向けた。キュッと心地よい締め付けと共にジャンヌの身体が宙に浮いた。小指ほどの大きさの触手が無数のジャンヌの胸へと殺到する。乳搾りでもするかのように揉みしごかれ、乳首を捏ねくり回される。
「ぁ、ひゃ……、んん!」
自身の嬌声をジャンヌは止められない。この蜜のように蕩けた声が自分の声だと俄かに信じられなかった。
「じ、ジーク君……」
身体に巻きつく触手はマッサージでもするかのようにジャンヌの身体をまさぐり、解きほぐしていく。そして、今までジャンヌも知らなかった性感帯を見つめ出し、重点的に責め立てる。責め立てると言っても、炎のような激しさはなく、どろどろに溶かしていく微熱だけがあった。胸だけではなく、触手はジャンヌの股間へとゆっくりと標的を定めていく。膝の裏に幾多の触手を通し、子供に小.便をさせるようにジャンヌの脚を開いていく。じんわりと濡れ始めた蜜壺が愛液を零し始め、真っ赤に染まる恥丘を薄っすらと艶めかせていく。その様子を触手の本体であるジークが見つめている。愛おしげに細められた瞳。見守るような穏やかさであった。しかし、絶対に逃がさないとばかりに、瞳の奥をギラギラと輝かせる。
「気持ちいいか、ジャンヌ?」
そう言いながら、ぬちゃりと一本の細い触手が恥丘の筋を撫でた。それを皮切りに幾多の触手が筋をなぞっていく。強引に暴く事はしない。飴でも溶かすような暢気さで恥丘を撫でる。
「あ……。あぁ、あああっ!」>>320
一方、ジャンヌはそうはいかない。ただでさえ、全身を責め立てている中で新たなに標的が加わったのだ。しかも、1番敏感な部分だけ。筋をなぞるだけだった触手も、何度も往復する事で粘液を纏い出し、ゆっくりとジャンヌの秘処を掘り出していく。故意か、無意識が時折肉芽を触手は掠める。鞘に守られているとは言え、ジャンヌ自身でも普段触らない所だ。慣れない刺激に身体を跳ねさせる。ついにぴったりと閉じていた恥丘も観念したように秘処を晒す。赤く色めき、ジークを誘うようにこぽりこぽりと蜜を垂らしている。蜜に誘われるように、一本の一際小さな触手が秘処の淵をくるりと撫でる。
「ひゃあっ!」
ジャンヌは目を見開き、身体を仰け反らせた。びくんと震えた秘処からは一筋の愛液と、その少し上から色のついた液体が溢れ出した。愛液と違いとろみはなく、色は黄金色。シャァーと音を立てて流れていく。
「……っ!?」
「ジャンヌ……?」
「み、見ないでください……! わ、わたし……ッ!」
ジャンヌは咄嗟に股間を押さえるが出てしまったものは止められない。ジャンヌは顔を真っ赤にして、顔を伏せた。金色の髪から覗く耳は真っ赤だった。
「ジャンヌ? ジャンヌはおもらししてしまったのか?」
「い、言わないでください……。ごめんなさい、私……。じ、く、くんが、……あの、その気持ちよく、て……」
ジャンヌは消え入りそうな声で呟く。羞恥のあまり泣き出してしまったのか、声が震えており、裸体に雫が落ちていく。ジークの全身の愛撫は心地よく、ジャンヌは蕩けそうだった。そして、秘処に触れられた瞬間、ジャンヌは刹那の間意識を飛ばした。一瞬とは言え意識をなくした身体は完全に緩んでしまった。理由はどうあれ、子供のような粗相をしてしまい、ジャンヌは逃げ出したいくらい恥ずかしかった。けれど、身体中に巻きつく触手がそれを許さない。不意に、
「あ、ぅ!」
今まで動きを止めていた触手が蠢き出した。恥丘を撫でるだけだった触手たちが秘処の淵をくちゅくちゅとなぞり出した。
「や、ぁ!? ま、待ってくだ、あ——! わ、わらしッ……くぅ!」
「安心した。聞いても答えないから、不安だったんだ。ジャンヌがおもらしするくらい気持ちよくなってくれたなら俺は嬉しい」
「ひゃあ、ぁ! や、やら! はずか、し……ぁあ!」
「もっとジャンヌの恥ずかしい所見せてほしい」>>321
ジークは舌を出すとペロリとジャンヌの股間をペロリと舐めた。触手たちの動きに合わせるように、ぺろぺろと舐めていく。その度にジャンヌは意識が削がれていくような錯覚に陥る。くちゅくちゅと細部を責める細い触手たち。大雑把な動きだが、身体中を舐め回しジャンヌの感度を上げていくジークの舌遣い。二種類の責めにジャンヌの意識は陥落寸前だった。それでも、辛うじて残る理性があと一歩の所で踏みとどまらせる。
「あぁぁ! ひゃぅ、だ、めぇ……。きちゃ、な……ぃ、んあぁ!?」
快楽に耐えかねたジャンヌはなんとかジークを引き剥がそうと手を伸ばそうとするが、それを触手たちが絡め取り万歳のようなポーズをとらせる。そして、その手にさえ触手は這い回り、ジャンヌが快感を見出せるように弄っていく。
「大丈夫だ。俺が綺麗にする」
「あ——!」
ぐちゅぐちゅと膣中が掻き乱されると比例するように、ジャンヌの思考すら掻き乱されていく。襞を巻き込み、子宮孔すら撫で回し、肉芽を裏側から刺激する。表でも鞘は優しく外され、硬くなった肉芽を触手が貪るように絡みつきしごきあげる。ぐちゅぐちゅじゅぷじゅぷと淫猥な音が響く。ただひたすらに胡乱へと意識が沈んでいく。意識を保ちたくても、ゆっくりと手から離れていってしまう。
「じ、ジークく、ん——!」
ゴールデンドロップのような理性が最後にジークの名を呼んだ。それに呼応するように、ジークは一斉にジャンヌの弱点責め立てた。瞬間、ジャンヌの身体が折れてしまうのではないかと思うくらいに背骨を弓なりになった。声はなく、音なき悲鳴が響いた。ポタポタと秘処から零れた雫が触手を伝いながら落ちていく。既に地面には無数の水溜まりができていた。
「ジャンヌ、気持ちよかったか?」
「は、あ……は、ぁ……ん」
息も絶え絶えなジャンヌの頭を撫でるように触手達が、ジャンヌの髪を梳いていく。ジャンヌは余韻に身体を痙攣させながら、触手たちのする事を受け入れる。
「や、やりすぎです……。意識がと、飛んじゃいました……」
「すまない……。この体は歯痒い。貴女を抱きしめる事も、涙を拭う事もままならない。せめて、ジャンヌには気持ちよくなってもらいたかったんだ」
「……じーく、くん」
ジャンヌは再び近くの触手を手繰り寄せ、唇を寄せた。そして、ジークへの愛おしさ表現するように頬擦りをした。>>322
「逆に問いますね。ジーク君は、わ、私の身体は気持ちよかったですか?」
「あ、あぁ……」
「その様子だと気持ちよかったけど、満足はできなかったようですね。ジーク君、続きをしましょう」
「いいのか? 辛くはないか?」
「ジーク君、いいですか! こ、こういう行為は共同作業なんです。二人で気持ちよくなろうって思わないとダメなんですよ」
「そうなのか?」
「そうです。だから今度は私にも奉仕させてくださいね!」
ジャンヌはにっこりと笑った。
幾多の細かった触手たちが束さって、一際大きなモノが1つ触手たちの群れに加わる。他の触手とは違い生殖器だと言う事が一目でわかった。凶悪なまでに大きいソレ。確実に雌を孕ませると言う確信に満ちていた。思わずジャンヌは息を飲み、喉を鳴らした。
「挿れていいだろうか?」
そう言いながら、ジーク君はジャンヌの秘処にソレを当てがった。それだけなのに、ジャンヌは思わず腰を引こうとしてしまう。コレがジャンヌの膣中にはいってくると思うとお腹が裂けないか心配になってくる。だが、触手よって宙に浮かされた今のジャンヌではどうにもできない。
「は、はひっ……。ゆっくり、ゆっくりですよ……!」
「わかった……」
ジャンヌはふぅと深く息を吐いた。覚悟を決めるとジャンヌはジークのアイコンタクトを送る。そのタイミングでジークがジャンヌの膣中にソレを押し進めていく。ズズっと秘処を広げながら、ソレは進んでいく。蕩け切った身体だが、情事になれないジャンヌの身体再び強張り、ジークのソレを拒んでしまう。
「は、ぁ……! くぁ、ううぁッ!」
「苦しいか? すまない。もう少し力を抜いてほしいのだが」
「わか、りまぅ、ん、……ひゃうっ……!」
ジャンヌは必死に頷くがまったく力が抜ける気配はなかった。なので、ジークはジャンヌの身体を支える触手たちを蠢かせた。>>323
「ひぃう!?」
痛みと快楽が混ざっていく感覚にジャンヌは悲鳴をあげる。まざこぜの感覚にどうすればいいかわからなくなっていく。その間にもジークのソレは膣中を進んでいく。そして、ジャンヌが快感に身をよじった瞬間、その隙を見計らってジークは一気に膣中に突き入れた。ズンと身体の芯を膣中から揺さぶられてジャンヌは目を白黒させる。
「あが……ぁ」
「圧迫感がすごい! まずい。貴女の膣中だと思うと理性が蒸発しそうだ。ジャンヌ、大丈夫か?」
「ら、らいりょう、ぶ……。大丈夫です……んぁ。んんっ、すごいです。ジーク君のが奥まで……。子宮にキスしてます……。ジーク君」
未だ身体中を絶えず、責め続けられているジャンヌは夢見心地で呟いた。胡乱な頭でジャンヌは手を伸ばしてジークを掴もうとするが、ジークはそれに応えてまた舌でジャンヌを舐めた。直接顔を近づけたかったが、竜鱗でジャンヌを傷つける訳にはいかなかった。また舐められた事でジャンヌの身体は微かにたってしてしまう。それで膣中に新たな潤いを生み、滑りが良くなっていく。
「あぅ。えへへ、ジーク君……。ちゅっ」
ジャンヌは抱きつけなかった事に少し悲しげに眉をひそめる。しかし、すぐに触手を手繰り寄せキスをし始めた。せめて、この愛おしさを伝えたくて、ジークへキスしたかった。そしたら、ジャンヌの責めに加える事が出来ていなかった触手たちがキスを強請るようにジャンヌの口元に殺到していく。ジャンヌは微笑み、唇も手も使い、ジークにご奉仕していく。
「ジーク君のがいっぱいです……。ん、ちょっと苦い……」
「ジャンヌ、動いていいか?もう限界だ」
「はい! ジーク君も気持ちよくなってくださいね」
じゅぷりと、ジャンヌの膣中をみっちり埋めていたソレが身を引いていく。ゆっくりとした動きだが、ジャンヌへと言い知れぬ刺激を与えていた。
「あ、あ、……んぁああ! じ、くく、んぁ……! あぁう……」
快感とまぜこぜになった痛みが快感へとすり変わっていく。淵まで引き抜かれたソレはまたズズとジャンヌの膣中へと沈んでいく。ソレにはジャンヌが感じた証である白い愛液が絡み付き、淫靡に飾られていた。
「ジャンヌ! 気持ちいいか? 俺は気持ち良すぎてどうにかなってしまいそうだ。貴女を妊娠させたくてたまらない。でも、貴女を抱きしめたい。貴女の守るこの爪が今だけは憎らしい」>>324
じゅぷ、ぐちゅと抜き差しされる。だんだんと抽出速度が上がり、ジャンヌをより一層責め立てる。
「ひゃあああぁ、ん、あん、ふぁ……。ジーク君、ジーク君! わ、わら、私もジーク君の子供欲しいです! 膣中に射精してくら、さ……んぁあ! あ、ぁあ! でも、切ないれしゅ! ジーク君を抱きしめたいです! あぁ! ジーク君! ジーク君!」
ジャンヌも負けじと舌を触手に這わすが快感に蕩けた身体に力が入らず、舌が震えてしまう。それでも、触手たちを抱きしめ身体全てを使って、ジャンヌはジークにご奉仕していく。
「ジャンヌ、わかった! 受け止めてくれ。俺は貴女を妊娠させる!」
不意に膣中に新たな侵入者が現れた。紐のように細い触手はピストンの邪魔にならないように膣中に入ると、ジャンヌの子宮孔の淵をするすると開いていく。そう。直接子宮へと向けて精を放つ準備をしているのだ。本能的な恐怖がジャンヌを襲う。その間に他の触手たちも、ジャンヌの身体を確実に妊娠させる為に高ぶらせていく。
「あああああぁ、んぅあ!? ジーク君、ジーク君!!」
その時、ジャンヌの膣中に入っていたジークのソレが大きくなった。膣中全てを満たすぐらい大きい。そして、子宮の真ん前に居座るとどぴゅっと白濁色の精子を放った。膣中だけでなく、子宮までも白濁に染め上げる。
「あ、あ——!!」
その圧倒的な熱にジャンヌの意識は焼かれ、その身は絶頂を迎えた。ビクリと痙攣するジャンヌの身体に今までにないくらいか細い触手が巻きつき、ジャンヌの身体を固定していく。生殖器同士が繋がる下半身はより強固に絡みつき、秘処からは愛液が漏れても精液の一滴すら零れない。おそらくジャンヌが妊娠するまで離しはしないのだろう。その光景は邪竜に捕まり、陵辱を受ける聖女そのもの。けれど、気を失いながらも未だに触手の愛撫を受け身体を震わせるジャンヌの口元は緩やかに弧を描いていた。>>325
「戻った」
その後、邪竜状態から戻れなくなっていたジークは唐突に人型に戻れた。
「よかったです!」
「ジャンヌ、身体は無事か? 俺が理性を保てないばかりにずっと抱えて犯し続けてしまったのだが……」
「大丈夫ですよ、ジーク君。ジーク君に抱きしめられているようで心地よかったです。でも、どうしていきなり戻れたのでしょうか?」
「恐らくだが……、妊娠させたからだと思う」
ジャンヌの股間からは白濁の液体が未だ零れ落ち、情事の跡を漂わせている。ジークはそんなジャンヌを抱きしめるとその下腹部に手を当てた。
「に、妊娠!? ほ、本当ですか?」
「おそらくだが……。邪竜状態の俺が貴女を妊娠させたくてなった姿なら、妊娠させるまでジャンヌを離す訳がないからな」
「えへへ、じゃあ、今ここにはジーク君との子供がいる訳ですね!」
ジャンヌもジークと同じく自らのお腹に手を当てながら、ジークにしなだれかかった。
「元気に産まれてくるといいですね」
「あぁ。だが、俺は初めてなんだ。父親と言うものがよくわからない。不慣れなので、なんでも言ってほしい」
「ふふ、そんな事言ったら私だって母親になるのは初めてです。……うーん、でもそうですね。じゃあ、今まで抱きしめてもらえなかった分、抱きしめてください」
「わかった。俺も貴女を抱きしめたかったんだ」
そう言って二人は新たに産まれてくるだろう命に思いを馳せながら、お互いの体温に身を委ねていった。
以上です。長々と失礼しました!
邪竜状態のジークとジャンヌにシテほしかった。そして触手書けて満足でした!٩( 'ω' )و異種和姦……情景がまざまざと浮かんでくる質の高いエロ……種族差を活かした素晴らしいラブラブエッチ……!
素晴らしいものを拝読しました。
この直後に投稿するのは憚られますが、今週分投稿です。自分なりにエロをマシマシしたけどどうもエロくならないと予防線をはりつつ、フェラいきます。
>>297
ジークは先ほどまで口でいじっていた少女の右の胸を下からゆっくりとすくいあげて、熱を分かち合うかのように手のひらを当てた。
そして彼女が顕著に反応を示していた乳首を親指で弾く。
「ひゃぅ……っ」
甘く反応する恋人に笑みをこぼし、彼は反対側の胸に口を付けた。
そっと少女の乳首を含み、身体のこわばりが抜けるのを待って舌でねぶる。
その学習能力の高さをもって、彼は彼女の気持ちがいいやり方を着実に学びつつあった。
そして、そんな状況に内心焦りを感じたのはジャンヌである。
リードすると宣言したのに、実際は逆ではないか。
途切れがちな思考でそう嘆くものの、簡潔に教えられた知識だけでは打開策など見当たらず。
自身の足の付け根からとろりと何かがこぼれるのを感じ取って、それが意味することを悟ってただ頬を赤く染めるのみである。
身体で高まる熱をどうにかするため腿と腿を擦りあわせたいと本能的に思ったが、彼女の脚の間には彼の体が挟まっている。
焦って目線を下にやったジャンヌは、恋人が最初に身に纏っていた掛け布をずるずると腰に巻いたままでいることに気付いた。
「んっ……、ふぁっ、ジーク君、その布、邪魔じゃない、ですか……ぁっ」
「ああ、少し。だが正直見苦しいものなので、その時まではこのままでいるつもりだ」
胸から口を離して答えるジークに、初めて知る快楽にのぼせたジャンヌはうろんな思考のまま宣言した。>>332
「ダメです。脱ぎましょう」
「ジャンヌ……?」
「『着衣のまま交わるのはせっかちさんもしくは上級者の行い、初心者はお互い一糸纏わぬ姿となって肌を合わせるのが肝要』、なのです。ええ、ええ、そろそろ私たちもそういう段階に進んでもいい筈ですから」
「……その言に従うと、君も今すべて脱ぐことになるのだが」
二人の視線が自然とジャンヌを守る最後の砦となったショーツへと引き寄せられる。
愛液でぴっとりと肌に張りついてしまったそれは、色が白いせいで透けていた。
彼女の期待にひくつく女の部分が、うっすらとその輪郭を窺わせている。
「……………………っ、はい、女は度胸です、いきます!!!」
気合を入れ直して叫んだ少女は、身を起こしてショーツのふちに手を置いた。
そこに、彼女に合わせて上半身を起こしたジークが手を添える。
「俺がやろう」
「えっと、えーっと、はい。お、お願いします……」
彼が布を引き下げるのに合わせて、ジャンヌは微かに震えながらも腰を浮かし、足を上げた。
露わになったそこは外気と恋人の視線にさらされ、とろりとまた少量の蜜をこぼす。
「ん、お漏らししちゃったみたいで恥ずかしいです……」
「確かに分泌液によって濡れているな。ああ、内臓を傷つけないための防衛反応か」
「これだけ切り取ればそうかもしれないですけど、ちーがーいーまーすー。私は、ジーク君に触ってもらって気持ちいいからこうなっているんですよ」
恋人にそう優しく断言すると、ジャンヌはこの営みを開始してから幾度も頭でおさらいしていた友人たちのアドバイスを再び思い返した。>>333
「えっと、ここは『優しくほぐすか、ほぐしてもらう』……。確か動物の交尾には無い行いだと思いますが、どうやってでしょうか」
彼女には自慰の経験すらも無く、詳細な知識にも触れずにここまで来た。
しかし恋人からの愛撫で切なく疼く女の場所が、本能で正解を伝えてくる。
「おそらく……こうやって」
右手の中指を自らのぬかるむ泉にそっと添えたジャンヌは、そこで緊張と混乱のあまり固まった。
『指を突き立てて、かき回す』
少し力を籠めればすぐに想像通りの行いへと至るのだろうが、清めるときにしか触れたことのないその場所の奥へ入る心理的なハードルは理性が半ば溶けている現時点でも非常に高かった。
「っ、いけません、私だけ脱いでは。さあさあ、次はジーク君の番です!」
結局彼女はそれを棚上げし、恋人の腰布へ手を伸ばす。
少年も気の乗らない素振りを見せつつ、しかし結局は大人しく従った。
今度は逆に、少女の手によって彼の下半身を隠す布が取り去らわれる。
そしてジャンヌは、現れたそそり立つ異形に固まった。
ジークの硬質に整った容貌からは違和感のある、ひどく肉々しいものがそこにある。
「ジーク君……その、こんなところにも竜の影響が……」
戸惑いながらソレを見る恋人に、ジークは困ってかぶりを振った。
「いや、男は興奮するとこう大きくなることが多い」
「大きく……? え、あ、これが当たり前なんですかっ!?」
「ああ」
男の象徴をまじまじと見つめられ、ジークはいたたまれずに身じろぎをした。>>334
「えーっと、『殿方の方は準備万端なのに女性がまだ追い付いていない、もしくは真逆の場合』はこれを『舐めたり握ったり胸で挟んだり』するんですよね……じ、自信はありませんが頑張ります」
「そうなのか……?」
ぐっと握りこぶしで決意を固める少女に、少年は自身の知識を洗い直してから言った。
「いや、そういうことを無理にする必要はない、と思う。自覚があった俺の方が準備が出来ているのは当たり前なのだから、君は焦らないでもいい」
ただでさえ臨戦態勢だったのに彼女の言葉で更に張りつめた自身を隠そうとするジークの脚の間に、今度は逆にジャンヌが体を割り入れた。
「でもでも、男の人はそうすると気持ちがいいのだと、女子会で聞きましたし……。こういうことは、お互いがよくならないといけないんです。私がジーク君にたくさん気持ちよくしてもらってる分を、ちゃんとお返しします!」
そう少女は主張して、彼が制止する間もなくソレにそっと手を添える。
「っ、…………!」
「これが私のなかに入るんですね……」
熱く脈打つ感触に怯えと期待が入り混じった声音でジャンヌが呟くと、少女の手の中にある彼の分身はその言葉でひときわ大きく脈動した。
好きな人が自分を欲してくれていることへの喜びを胸に、彼女は身を沈めて彼の砲身に口づける。
「ぅぁっ……」
恋人が微かに漏らした呻き声で彼が快楽を得たことを知り、ジャンヌはかつて聞いたアドバイスを実行することにした。
「たしか舐めて、吸って、口に含む、だったような。……頑張ります」
まるでアイスキャンディーを舐めるように、しかし初めてゆえにたどたどしく、少女は恋人のそれにちろちろと舌を這わせた。
彼の先走りの汁に含まれる魔力は、精液本来の苦みやえぐみよりも芳醇な甘さを彼女に与えている。
赤黒く生々しいその部分も、彼のものだと思えば嫌悪感はかけらも浮かばなかった。
先端からこぼれてくる透明な液体を、ジャンヌは溶けかけのアイスクリームを食べる時の要領で下から上へと舐め上げる。
彼の顔を見上げる余裕は彼女にないが、それでもジークが吐く深い息やこぼれる喘ぎを耳が拾って安心できた。>>335
足りない部分を埋めてくれるものを欲してとろとろと蜜をこぼす部分を内股をこすり合わせることでなだめながら、彼女は彼の先端を舌先でそっとなぞる。
「るぅ、らぁ…………っ」
名前ではなくクラス名で呼ぶ恋人に膨れて、少女は愛らしい唇で凶悪に反りかえった男の生殖器をぱくりと口に含んだ。
彼女的には精一杯でも収まったのはくびれから上の一部分だけだったのだが、彼はそこが生まれて初めて温かいものに包み込まれる感触に思わず彼女の口の中で暴発してしまう。
暴力的な快楽に襲われて頭の中が真っ白になり、ジークはうめき声をあげた。
「、ルー、ジャンヌ、大丈夫か!?」
荒い呼吸を整えて、少年はやっと自分が吐き出したものを余さず口にしてしまった恋人を気遣えた。
少女はゆっくりと体を起こし、一筋の白濁を口の端からこぼしながら、陶然とした眼差しで彼を見る。
「すまない、吐き出してくれないか」
「らいじょうぶ、です。ん、ジーク君の魔力が美味しくて、おかしくなっちゃった、だけで」
彼女はぺたりと座り込んだ姿勢でもぞもぞと内股をこすりあわせていたが、彼の魔力が体に馴染むと自身の下腹部に指を這わせてほうと息を吐いた。
「……君にこういうことをさせて、なんというか、そうだな。背徳感がすごい」
「背徳感、ですか?」
きょとんと首をかしげた少女は愛らしく、今の行為の淫らがましさとは相反するギャップで彼の劣情を的確に刺激してくる。
「確かに少し恥ずかしかったですけど、恋人同士ならおかしくないこと、らしいですし。ジーク君が気持ちよくなってくれたなら、私は嬉しいです」
頬を染めてはにかんだジャンヌは、次いで自らの豊かな胸に視線を落とした。
「えっと、つぎは胸で挟む、でしたっけ」
「いや、それよりも今は――――お返しだ」>>336
そう言うと、彼は恋人の身体を押し倒しなおした。
興奮でひくひくと疼いているそこが、彼の眼前にさらされる。
ジークはそれに躊躇わず口づけた。
「え、え、え、えぇぇぇぇぇ、ジーク君……!? 待って、な゛っ、舐め……っ、ぁっ、ひゃんっ、やぁぁ……!」
彼の秀麗な顔が少女の股間に埋まり、彼女が口に出すのもはばかられる場所を舐めている。
その快楽と混乱と羞恥から、ジャンヌは大声で叫んだ。
「君と同じことを返しているだけだと思うが。それに、ほぐす必要があるのだろう?」
「そ、そこでしゃべらないでくださ、んんっ……!」
トロトロと蜜がこぼれ出てくる泉を無邪気にねぶられ、少女は喘ぐ。
味覚の乏しい彼に味が分からないのが救い、というわけではもちろんなかった。
「きたな、きたないですからぁ……っ!」
「? 君も排泄行為とは無縁なはずだが」
「そう、ですけどっ! きぶんてきなものといいますか……っ!」
英霊である彼女も、竜となった彼も、排泄行為は遠い過去に無縁となった。
無論、食事をオドに変換する速度を超えて暴飲暴食を行えば腹を壊すこともあり得ようが、そのような特殊事態でもなければ意図しない限りトイレとは縁がない肉体なのである。
この部屋を訪れる直前まで入浴していたこともあって一般的な意味で汚いわけではないが、それでもかつて人であった本能が混乱を覚えるのだ。
だがしかし、生理的な拒否感による抵抗も長くは続かなかった。今週はここまで。続きのストックがやばいなー……。
※フェラやクンニが普通かどうかはカップルによるけれども、自分の観測範囲ではやや特殊なプレイに分類されるようです
女子会inカルデアで先生方が悪ノリした、ということで。(中途半端な無知シチュいいよね!)
ジーク君はいま尻尾が生えてるので肌着を身に着けてないという箇所はバッサリとカットしたけどわかりづらいか。う~ん。
あと流れ的に先にジャンヌを脱がせちゃったので無しになったところと、ぐだぐだになるかと削った個所を供養。
ショーツが邪魔になってそれ以上は足を開けない。
「脱がせても構わないだろうか」
「……あうぅぅぅ……っ! こんな風になってるんですから、聞かぬが花というやつですよジーク君!」
グジュグジュに蕩けきっている彼女のそこは、どう控えめに言っても目の前の恋人を求めて疼いている。
少女が玉の部分にそっと触れると、びくり、という大げさな反応が返ってきた。
彼女が驚いて動きを止めるも、「……できれば、続けてほしい……」と彼の絞り出すような懇願が耳に届く。突然ですが話題スレにXXちゃんの泥を吐いたものです。少しずつSSを書いていきます。完走出来るよう頑張るので、ゆるーく斜め読みしていただけると幸いです。
「ただいまマイルーム!今日も頑張りました!ふー、さすがの私も燃料切れですー」
マスター、藤丸立香と共に1日バカンスを楽しんだヒロインXXはそう言うなりベットに飛び込んだ。
「お疲れ様、XXさん。今日も大活躍だったね」
そう言いながら、同じベットに腰かけた藤丸はXXの頭を優しく撫でる。藤丸に触れられるのは嬉しかったのだけれど、これは子供扱いされたようで釈然としない。XXは意趣返しに
「いえいえ、むしろ私がマスター君を労ってあげますよ。えい♪」
素早く藤丸を抱き寄せ、頭を撫で返してやる。背中をトントンと叩くおまけ付きだ。
「だ、XXさん!?む、胸が当たってるって!」
面白いくらいに藤丸は狼狽えていた。顔を真っ赤にした藤丸をさらに強く抱き寄せてやると、ぐいっ!と押し退けられた。彼にしては意外な、男らしい動作だった。
「ご、ごめんなさいマスター君……強引でした……」
「ううん、全然嫌じゃないんだ。俺、XXさんのこと、好きだから。だけど、俺も男だから……その、こんなことされたら、勘違いしちゃうよ……」
藤丸の思いがけない告白に、今度はXXが真っ赤になる番だった。好きと言ったのか?私を?もちろん嬉しい。藤丸は自分を劣悪な環境から救いだしてくれた上に、共にルルハワの危機に立ち向かった仲だ。好きどころか愛している。
「マスター君、実は私も、君のことが好きなのです……」
「えっと……じゃあ、両想いだね俺たち……うむっ!?」
藤丸の言葉はXXからの口づけに遮られた。一瞬面食らったものの、藤丸はXXをきつく抱きしめ、口内に進入する小さな舌を受け入れた。たどたどしい、けれども本気のキス。二人はしばらく、互いの暖かさと心音を確かめあった。
「う、むぅ……」
ゆっくりと唇が離れる。はたして名残惜しそうな声はどちらの声か。
「では、マスター君、いいえ、藤丸君。これを……私の裸を、見てください……」
するりと。XXは水着を脱ぎ捨てた。女神のような肢体に、藤丸も思わず息を飲む。>>344
「えっと……XXさん、触って、良いんだよね……?」
「はい……私の身体はもう藤丸君のものだから、どうぞ好きにしてください……」
XXの言葉を聞き終わるより先に藤丸はXXの胸を揉みしだいた。指にあわせて自在に形を変える塊は至高の柔らかさで、その感触に酔いしれそうになる。しかしそんな自分を叱りつつ、どう揉めばXXが喜ぶか必死に探っていく。
「んあっ、んう。気持ちいいですよ、藤丸君。今度は乳首を触ってくださいね」
XXの指示に従い、胸の薄桃色の頂点を指で転がす。乳首が固くなっていくのを感じながら、XXも興奮しているのだと言う事実がさらに昂りを呼ぶ。愛する彼女を喜ばせているのだ。気持ちよくさせているのだと。
「それでは、私のここも、触ってください……私の気持ちいいとこ、全部教えてあげますからね」
XXは恥ずかしげに脚を開き、自らの秘部を藤丸に見せつけた。薄金の陰毛に守られた、彼女の最奥。それが放つ異次元の魔力によって、藤丸は視線を反らせない。
「んう。藤丸君、そんなに見られると、恥ずかしいですよぉ……」
「ごめん、XXさんのあそこが、きれい過ぎて。どうしたらいいの?」
クリトリス。Gスポット。AVでしか聞いたことのない単語を自分の愛する彼女が羞恥に頬を染めながら言う。果てない興奮と共に、XXを必ず気持ちよくさせてやると改めて決意する。
「ひぁっ、ひうっ、気持ちいいです!私の大切なところ、藤丸君に舐められて気持ちよくなってます!濡れてます!」
大きな声をあげながらXXはその肢体をくねらせた。藤丸は言われた場所を必死に舐め、指でほぐしているだけなのだが、XXは十分気持ちよくなってくれているようだ。
「ああっ!藤丸君!だめ、だめ、だめぇっ!!」
そのまま攻め続けると、XXは一際大きく身体を震わせ、ぷしゅっ、と秘部から愛液を吹き出した。イッたのだ。XXは荒げた息を整えながら
「藤丸君、すごいです……初めてなのに、こんなに早くイッちゃいました。でも、藤丸君のここ、すごくガチガチで、苦しそう……私が、気持ちよくしてあげますね……」
XXは腰を器用に動かすと、あふれでた愛液を藤丸の怒張に塗りたくる。全体に塗り込めたと思いきや、目にも止まらぬ速さで体位を入れ替え……
「う、んぅ……んんっ」
ゆっくりと腰を下ろし、藤丸の怒張を呑み込んだ。>>345
「ふっ、ふっ、んんっ……全部入りましたよ。藤丸君のおちんちん。おっきい……わかります?私の子宮、もう降りてきちゃって、藤丸君のおちんちんとキスしてるんです。それじゃ、動きますね……」
まさしく別次元の気持ちよさだった。XXの膣はとてつもなくきつく、しかし痛みは全くない。まるであまたの小さな手に握られているようだった。それにあわせて、ぱちゅっ、ぱちゅっ、と腰同士がぶつかるたびに先端にキスを落とされる。降りてきた子宮が吸い付いてきているのだ。精液を搾り取らんと蠢動する膣の快楽に耐えながら、藤丸もXXの膣に自らの怒張を一心不乱に撃ち込む。落ちてくる腰を迎え撃つように、引き上がる腰に追いすがるように。藤丸の背筋を駆け上がる快感とシンクロするように、XXの喘ぎ声も大きくなっていく。
「あんっ、んはっ、はうんっ……もうだめ!イッちゃう!藤丸君のおちんちんにイかされちゃうぅっ!!」
XXの子宮がもっとも強く亀頭にキスするのと、精液がぶちまけられるのは、完全に同時だった。
ドプドプドブッッ!!強く強くキスした子宮は放たれた精液をけして逃さず、全てを自らの内に吸い上げた。それと共にプシーーーーッ!!と結合部から透明な奔流が吹き出す。それがXXのよがり具合を如実に物語っていた。
「あ、あ、入ってきてる!私の子宮に、藤丸君の精液、入ってきてる!欲しいよ、藤丸君の赤ちゃん、欲しいよぉ❤」
顎を上げ、背筋を反らしながら歓喜の涙を流すXX。震えながらも膣のしまりが緩まることはけしてなく、それが彼女がまだ満足していないことを物語っていた。
力の抜けたXXの身体はそのまま後ろへ倒れ込み、それに釣られて藤丸の上体も起き上がる。先程の騎乗位とは違う、正常位の体勢だ。
「XXさん、もう……んぅっ!?」
言葉が遮られたのは、膣のしまりが急に上がっためだ。そのまま子宮口が、追加の精液をおねだりしてくる。
まるで、まだ足りないというかのように。
「藤丸君、とっても気持ちよくって、とっても素敵でしたよ。でも私、下のお口も食いしん坊だからまだまだ飲み足りないんです。このまま私の欲しがり子宮に、追加の精液流し込んでください♥」
もうXXは完全に蕩けきって、普段は口が裂けても言わないような言葉でおねだりをしてきた。藤丸はそのおねだりに従い、渾身のピストンを始め……
ここから先の記憶は、完全に途切れている。>>346
今回ここまでです。淡白で味気ない文章で大変申し訳ないです……まだ書きたいシーンはありますしまだ続くため、そのときはまた斜め読みしてください。アドバイスや感想をくださると泣いて小躍りを始め、執筆スピードにバフがかかるかもしれません。それではお目汚し失礼いたしました。>>305
兄妹の話。暗い話題になります。
窓の外には、朝から静かに雨が降っている。
ガウェインは一人、キャメロット内に与えられた彼の執務室で仕事をしていた。彼が一番に力を発揮する午前の時間、しかし太陽は姿を見せる様子はない。ガウェイン自身の表情もまた、深い憔悴がみて取れた。執務室の扉を小さく叩く音がした。
「どうぞ」
返事を聞いて、扉が静かに開かれる。黒衣の喪服を身に纏った、小柄な女性が執務室に入ってきた。
「お義兄様、御支度が整いました」
「分かりました。ーーありがとうございます」
二人は連れ立ち、互いに無言で廊下を進んだ。着いたのはガウェインの執務室とよく似た作りの扉。円卓の騎士、一人ひとりに与えられた部屋の内の一つだった。扉を叩く事なく二人は室内に入った。部屋の主の返事がない事は分かっていたからだ。部屋からは強く、百合の香りがした。燭台の置かれた祭壇が、部屋の窓の側に設えられていた。傍らには部屋の主の為の寝台があった。敷き布の上に白百合が敷き詰められ、寝台自体が花で出来ているようだった。
そこに、一人の女性が眠っていた。身に百合のような白色のドレスを纏い、肩まで伸びた柔らかな金髪は、艶やかに波打っていた。手は胸の上に組み合わせて置かれ、白い指には古びたロザリオが鈍い光を放っていた。瞼を閉じた表情は穏やかで、口元には微かな微笑みが浮かんでいた。
「ありがとうございます、リネット殿。やはり私では女性の装いに疎いので、大変助かりました」
ガウェインが傍らの女性に話しかける。
「私こそ、今日こそは、この方にお洒落をして頂こうと気合いをいれましたのよ?いつも逃げられてばかりでしたけれど、今日はこの方も珍しく大人しくして下さいましたから。ーー本当に、磨きがいがありますこと」
「傷は、貴女の軟膏を遣われたのか?」
「ええ、キャメロット中に大盤振る舞いです。勿論、旦那様にも身綺麗になって頂きましたわ」
目元には濃い隈ができ、相当の疲労があるだろうに、彼女は誇らしげに笑う。このリネットは昔から、強い口調で高飛車な印象を与える女性だが、蝶よ花よと育てられた貴婦人とは思えぬほど芯が強い。姉を助けるために百もの死体の吊るされた森を駆け抜けてくる女だ。その心意気が弟の琴線に触れたのか、夫婦仲は至極よかった。
「本当に、綺麗になりましてよ。ーーガレス様」>>348
リネットは寝台に近寄り、親しげに、優しく髪を撫でた。耳元に口を寄せ、内緒話をするように語りかける。
「ガウェインお義兄様が来られましてよ。積もるお話しがあるでしょう。私は席を外しますからごゆるりとーー」
優雅に裾を捌き、リネットは立ち上がる。ガウェインに近付くと、彼の手に小さな、金細工を施した二枚貝の小箱を渡した。
「私と姉が選んだ『紅』が入っています。最期に、お義兄様がつけて差し上げてください」
リネットは涙を滲ませながらも微笑んだ。
「誰でも、好きな方の前では綺麗でいたいのです。私も化粧を直してから旦那様にご挨拶に参りますので、お願い致します」
「ーー分かりました」
リネットが退室し、ガウェインは寝台に近付いた。右手を伸ばし、ガレスの頬に触れる。
「ガヘリスが、貴女を守るように身体を抱えか込んでいました。ーー二人共、苦しむ時間はなかったのは幸いでしょうか?」
妹は何も答えない。触れた頬はひやりと冷たい。昨日までは、色白だが、いつも朗らかに笑う頬は血色が良く、色付いた林檎の実のようだった。そのせいであどけなく、実年齢より幼く見える事を妹は気にしていた。
今の血の気の無い、化粧を施された顔立ちは、目鼻の整った様子を顕著にして、彫刻のように美しい。頬に触れたまま物思いに沈み、ふと、紅を渡された事を思い出した。>>349
箱を開くと、鮮やかな珊瑚色の紅が入っていた。細やかな貴婦人の指では美しく塗ってやれるだろうが、常日頃から剣を握る、鍛え上げられた男の指ではどうしたものかと考えてしまう。暫し考え、ガウェインは左手の小指で紅を掬い取った。右手は妹の頬を支え、少し唇が開くように押さえる。
静かに、そっと、壊れ物を扱うように紅をさした。朝に、夕に、他愛もない挨拶で幾度も触れたことがある唇が、触れる事が恐ろしくなるほど儚く思えた。
そうして、紅をさした妹は、別人のように美しかった。彫刻のような作り物めいた物も、いつものあどけなさも消えて、命のある一人の女性として完成されていた。
「母には似ていないな。貴女は、貴女だ」
ガウェインは安堵したように息を付いた。そして、紅の付いた左手の小指を眺めた。いつだったか、初めて愛を交わした夜にガレスが指遊びで触れてきた事があった。会うまでの年月を数え、そして「炎の記憶」に曇った表情を思い出す。彼女の抱えてきた孤独ごと、守り抜くと決めたのに、『自分は守れなかった』のだ。>>350
ガウェインは左手を強く握りしめ、呻いた。腹の内側から言葉に出来ない、熱く暗い感情が沸き上がる。
(ランスロット!貴様は何故、こんなにも残酷な死をガレスに与えたのだ!!)
爪が食い込み、手から血が流れた。それでも妹の眠る場所で怒りを周囲に叩きつける事は出来なかった。
妹は敬愛する師に命を奪われた。王妃への恋に狂った男は、王妃の刑場に現れ、キャメロット中を蹂躙した。喪服を着たガレスにもに気付く事はなく、邪魔者として斬り捨てた。次兄ガヘリスは妹を凶刃から守ろうとし、共に斬られた。二人は即死だった。弟妹の亡骸をみたガウェインは失神した。騎士としてあるまじき失態と思いながらも、目覚めた後の惨劇の痕には更に打ちのめされるばかりだった。
円卓の騎士の分裂ーー。今やキャメロットの騎士は全盛期の半分以下の戦力となった。犠牲者の合同葬儀の前にも、仕事は山積していた。葬儀の準備さえキャメロット中の人力を動員しても、間に合うかどうか。それを助けたのはガヘリスの妻、リネットだった。彼女は微々たる物ながら魔術を修めており、『あらゆる傷を癒す軟膏』を作る事ができた。生者、死者問わずそれを使い、生者の治癒と遺体の保存に尽力した。かつてガレスに「厨房の下働きに助けられるなど恥だ」と言ってのけた我儘な姫の姿は既に無く、夫の死にも狼狽えずに采配を振るう女傑がいた。王から労いの言葉を掛けられた時には優雅に礼をし、即座に仕事へ走っていった。その後ろ姿に渇を入れられ、事件に浮き足だったキャメロットの非戦闘員達も無事に朝を迎える事ができた。
それでも、最強の騎士が王妃を奪った事実は国中に暗雲を立ち込めさせた。
「我が王国は天に見放された」
と民が思うのも無理は無い状況だった。
「葬儀を終えた後はローマへ打って出る」
アーサー王の決断に従い、ガウェインも戦の支度が整い次第、船に乗る事になる。だからこそ、これが妹との今生の別れになるーー。夜には部下や親交のあった人々が献花に訪れる。日が落ちるまでが最後の会瀬だった。>>351
ガウェインは懐からハンカチを取りだし、左手を止血した。妹の美しく整えられた姿を、己の血で汚すわけにはいかなかった。
血が止まると、寝台の傍らにひざまずき、両手で彼女の組み合わせられた手の甲を包み込んだ。重ねた手は、己の手の下にある古い銀製のロザリオよりも冷たかった。
「ーーガレス。貴女に愛を語るのもこれが最期になるでしょう。私はこれからローマへ赴き、我が王と共に戦う事となりました。キャメロットは未だ鎮まりませんが、我が王の決断が新たな道を拓くと信じて奮戦して参ります」
ガレスに語りかけるガウェインの声は、先程の怒りを忘れたかのように穏やかだった。
「貴女がキャメロットに現れた日を覚えています。初めて見た貴女は、肌は美しいものの、痩せぎすの少年のように見えました。とても女性だとも、血を分けた妹だとも思えなかったのです。ーー今、私は随分と貴女を怒らせるような事を言っていますね。ただし、貴女を『ボーマン』と呼んだケイ卿の振舞いに腹を立ててもいました。それを鑑みて頂けると有難いのですが」
何時もなら、彼女は頬を一層赤らめて怒るだろう。
「その後の貴女とは、中々顔を合わす機会がありませんでしたね。ただ『ケイ卿が厨房に足繁く通って新入りを気に掛けている』と噂で聞くばかりでした。その内、『ランスロット卿までもが新入りに入れ込んでいる』とまで聞こえてきて、正直キャメロットの風紀を心配したものです」
ここまで言ったら、彼女は遂に自分を叩いてくるだろう。
「しかし、約束の一年目。冬至の日に驚くべき事がありましたね。まさか貴女が、ケイ卿を拳で沈めて槍を奪い、あれほど自分に無礼を働く女性と共に騎士として旅立つとは思いませんでした」
もう、こうなれば『大切な友人になんてことをいうのですか!』と半泣きで掴み掛かってくるだろう。>>352
ガウェインの、重ねた手に力が籠る。
「貴女の冒険は端から見れば支離滅裂で、意味のない物だった。けれど、貴女はその全てを自分自身の力で救って来ました。私達兄をを探しだし、親の仇を許し、助けを求める姫をその心ごと救い出した。ーー貴女は、正に太陽そのものだった」
眠る妹は、何も言葉を返しては来ない。
「ーー惹かれないわけがなかったのです。貴女の冒険が終わり、キャメロットで兄妹として過ごす中で、しかし私は、貴女を女性として愛するようになっていた。敵の魔術に掛けられた時も、貴女が親愛と寂寥感から私を拒めなかった時も、私はそれを利用しながら歓んでいた」
今、語りかけるガウェインの声は、教会で行われる懺悔のように苦しみに満ちていた。何時ものように、返る言葉があるならば、彼の苦しみは癒された雲散霧消した筈だった。
「今、貴女を失って漸く気付きました。あなたは私にとっての『救い主』だったのだと。貴女は私の罪を購い、命を落としたのだとーー。このロザリオは我らが父、『ロット王』の形見でしたね。天は私の罪を、貴女を奪うことで知らしめた。そうなのでしょう」
ガウェインの声は震えていた。哀しみを購う術を教典に求める信者の心が、今の彼には痛いほど分かった。しかし騎士である自分は祈りの現実逃避をするわけには行かない。
「ーーガレス。あなたが生きて、出会ってくれたことが私の幸福でした。どうか、天の身許では、貴女に安らぎと喜びがありますように」
ガウェインは祈るように、ガレスの頬を包み、珊瑚色の唇に最後に口付けた。
そして何も言わずに静かに立ち上がると、扉を開けて部屋を出て行った。
ガウェイン卿の死は、もう一人のモルガンの子によってもたらされる。彼は遺言でランスロット卿に王への助力を願い、道半ばで倒れた。
後代に残される物語では、円卓の騎士に女性はおらず、兄妹の愛があったことも世に知られる事は無かった。>>356
感想ありがとうございます。
読んで頂けて、嬉しいです!>>355
すみません、IDもタイトル記入も無かったです(T_T)
ID変わりましたが、読んで頂けて嬉しかったです。
ありがとうございました。普段私が脳内で妄想しているモノを書き綴ります。全国、全世界のランサーオルタ愛好家の皆さんに届け!
「ここはこの編成で行こうか。ああ、それとこのエネミーはまだ情報があまりあつまっていないから無理は厳禁だな」
「いや、ここはこうしたほうが良いのでは無いか?マスター。それに偵察はアーチャーかアサシンにやらせたほうが良いだろう。」
夜も更けたころ、翌日のレイシフトについて話し合いながらカルデアの廊下を、一人の女騎士と青年が歩いていた。女騎士はクラスはランサー、名はアルトリア・ペンドラゴン。ここでは親しみを込めてランサーオルタと呼ばれていた。最初期に召喚され、マスターと共に数多の死線を潜り抜けてきた古強者だ。青年は彼女のマスターであり、名を藤丸立香、皆からはぐだ、またはマスターと呼ばれている。
「そうだな、じゃあもう少し編成を練ってみるか...おっとぉ...」モフッ
「!!?マ..マスター!?突然倒れ込んで来て一体どうしたのだ、マスター!大丈夫か!?」
突如倒れそうになったマスターを豊満な胸部で受け止めたオルタだったが、どう対応すれば良いか分からず、酷く狼狽してしまう。
「大丈夫だよ。ちょっと眠いだけだ。レイシフト続きで最近余り睡眠摂ってなかったんでね...またあしたも行かなきゃならない。でも、少し横になりたいんだ..あと、胸に倒れ込んじゃって、ゴメンね?」
「そうか...それなら良かった。どこか悪いのかと思って内心ヒヤヒヤしたぞ?まぁ良い。私の胸程度ならいくらでも貸そう。このまま部屋まで運んでやる故、少し休め。ダヴィンチとマシュには私から話を付けておこう。...お休みなさい。マスター。」
「あぁ。ありがとう。オルタ。お休みなさい。」
そうしてオルタはマスターの部屋のベッドまで彼を運んだあと、布団を掛けて頭を軽く撫で、部屋を後にした。
「お休みなさい。我がマスターにして最愛の人。どうか良い夢見を。」
取りあえずここまで。この後用事があるので続きはその後で。本番まではもう少しあるけどそれまでイチャイチャあまあまタイムをご堪能下さい。>>359 続き
_________________________________
「おはよう。いや、こんばんは、と言っておこうか。マスター。」
目を覚ますとベッドの脇にはランサーオルタが座っていた。
「疲れはとれたか?ほぼ丸一日寝ていたぞ?腹は減っていないか?ああ、そうだ。弓兵がマスター用にとサンドイッチをつくってくれている。紅茶もあるぞ?」
長時間眠っていたせいで少し頭がクラクラするが、自分が寝ている間、オルタは凄く心配していてくれたということははっきりと理解できる。サンドイッチをほおばりつつ話を始める。
「いやぁ、寝ている間横に居てくれたのか?ありがとう。それと後、エミヤにもお礼言っておかないとね。」
「///いや、礼を言われる程のことをした覚えはない。常にマスターの傍にいることは我々にとって当然のことだ。」そう言うとオルタは少しだけ照れくさそうに返した。
「この後だけど、シャワー浴びてから今日の分と書類片づけてから少し体動かそうと思うんだけど、先にシミュレーターのところで待っていてくれないかな?」
「...分かった。ではまた、シミュレータールームで。」
そう言って部屋を出ていったオルタの顔が少しニヤけているように見えたのはまだ自分の脳が半分寝ているせいだったのか。まぁいい。早くシャワーを済ませて体を動かすとしようか。>>360
「...はいぃ...?」
シャワールームから戻った腰タオル一枚の藤丸は次の瞬間あっけにとられることになった。
白い床に白い壁紙、これまた白い天井からLEDの光が降り注いでいたはずのマイルームはすっかり異次元と化していた。まるで牢獄を思わせる石造りの冷たい床、そして壁、天井までもがゴツゴツとした石で造られており、室内は数本のロウソクの光を立ててある燭台と普段よりも二回りほど大きなベッド、それとクーラーボックスほどの大きさの木箱が一つ置いてあるのみであった。
「!?......!!??」
突如マイルームが異界に変貌し困惑しているぐだの元へ、語りかける声があった。
「ふふ...我がキャメロットにあった拷問部屋を再現させたモノだが...気に入ってくれたか?マスター。」
心の底から冷たく感じる声の主を藤丸は知っている。誰あろう。先ほどまで談笑していたランサーオルタ、その人である。ロウソクの微かな光を浴びて映し出されたその姿を見て藤丸はさらに驚くことになる。_そう、彼女は一切の衣服を着用していないのだ。つまり、全裸である。
オルタはそのまま藤丸の元へと歩み寄り、依然といて状況を把握できていない彼に告げる。
「貴様、まだ状況に理解が追いついていないようだな?よかろう。教えてやる私はこれから貴様に対して罰を与える。何の罰だと?貴様はいつもいつも己を酷使しすぎなのだ。若いからといって無理をし続けているといずれガタがきて気づけば手遅れ、ということもあるからな。ここで強制的に休ませる。貴様の意思に関係なく服従させるのでこれはれっきとした罰である。良いな?分かったら返事をせよ。」
「は...はひぃ...」 今まで聞いたことも無い声色に若干震えつつ返事をする。
怒気を含みつつも冷たい声でまくしたてるオルタ。気圧されつつ弱弱しく返事をする藤丸をオルタは彼をベッドに叩き付けるようにして乱暴に寝かせた。
「...っ...一体何を...!?」
ベッドに仰向けに倒れた藤丸が反応するが早いか、オルタは木箱から手錠を4つ取り出し左右の手首と足首をベッドの脚にとても敏捷Cとは思えない速度で拘束した。
「これでもう逃げることは叶うまい...さぁ、今夜は寝かせんぞ?」「ん...そうだ、もっと舌を絡ませてこい...深く...そうだ、それでいい...」
まず一歩目はキスから始まった。お互いの舌を深くからませ、唾液を交換するようにして熱いベーゼを交わす。それと並行してその豊満な胸をマスターの胸筋を押しつぶさんとする勢いで押し付ける。すると、マスターの上にのせている腹部に硬いモノが当たる。言うまでもない。マスターの逸物である。ソレを確認するとオルタは口づけをやめた。
「ぷぁ..ふぅ、ひとまずはこんなところか。これからだが、今から私はあらゆる方法を以って貴様を責め立てる。私が許可を出すまで絶対にイってはならぬぞ?これが守れなかった場合、即座に縊り殺.す。守れた場合は..そうだな。褒美のひとつでもくれてやる。あと、やかましいのは好かぬからコレを貴様に着けておく。...ではいくぞ。」
オルタは慣れた手つきで藤丸にボールギャグを噛ませると、これまた慣れた手つきで左手で藤丸の逸物を扱き、右手で右の乳首をつねり始めた。
「ハハハッ!女の手で扱かれるのがそんなに気持ちいいか?えぇ?人類最後のマスターさんよぉ?乳首もこんなに勃っちゃってさぁ!おっと、女にイジられてそんなに気持ち良いならコッチもいじってやるよぉ!」
そう罵りながら右の乳首を責めていた右手で今度は左の乳首を摘み上げる。
絶え間のない快感の波が藤丸の脳髄を駆け巡る。手を一度上下される度に。乳首を一度摘ままれる度に。それでもここでイってしまえば殺.される。もはやその恐怖感だけで今にも出てしまいそうな精液の流れをコントロールする。
「ケッ、まだイかねえのかよ...腕ダルくなってきたし次に移るとするか」
そう言うとオルタは一旦逸物から手を放し、ベッド上を移動した。「そうだな...次はこうしてやろう。」
股間の部分にまで移動したオルタはそう言うと逸物を一息にくわえこんだ。フェラチオだ。
一旦手のぬくもりから解放されてクールダウンしたところを今度は口腔で責められる。
唾液たっぷりに口と舌で逸物を刺激する。舌を肉茎に絡みつかせたと思いきや、一度放して先端に優しくキスをする。するとどうか。鈴口からは先走りのしるがにじみ出て、今にも射精そうな状態で小刻みに震えているではないか。
ふと、マスターの顔を見る。目の端には涙を湛え、嗚咽があふれ出そうな口はボールギャグを噛みしめて荒い息を吐き出しながら必死の想いで耐えていた。
そんなマスターの顔を見つつ意地悪そうに話しかける。
「おやおやぁ?私のおクチでしてもらったのがそんなに気持ち良かったんですかぁww あんなので感じちゃうなんてマスターもまだまだおこちゃまですねぇww あ、また汁がでてきましたよ?言葉だけで感じるなんて、ホントにド変態さんですねぇ」
それだけ言うと逸物の先端を軽く指で弾き、また口で咥えてしゃぶり始めた。
文字通り手を変え品を変え口調を変え。オルタの責めはとどまることを知らない。ズゾゾゾゾゾ ジュプジュプジュプ ピチャピチャピチャ 淫らな水音と荒い息遣いだけが響く部屋。
「ふぅ、まだイきませんか。中々に強情な人ですね。貴方も。まぁでもそろそろ気持ち良くなりたいでしょう?そろそろ終りにしてあげますよ♡マスター♡」_本心を言えば、もうここらで限界だった。いっそ全ての精を吐き出して楽になりたかった。命を奪うと脅されているが自分が惚れた相手ならそれでも構わなかった。相手が下手ならまだ耐えられる余地はある。だが、舌、指、胸、言葉、その全てが藤丸にあらゆる快楽を与えてくる。楽になりたい。出したいイかせてくれ頼むから。しかしもう少しで出る、という時に限って彼女は手を止める。お陰で逸物は限界まで怒張し、今にも爆発しそうであった。しかしいつも絶妙なタイミングで手は止められギリギリのところで爆発は回避される。
快楽は寄せては返す波の如く、藤丸立香が味わっているのはそんな地獄のような責めであった。
「それじゃぁ...次はぁ...こうしちゃいます!!えい!」
そう言うとオルタはその胸で逸物を挟み込み、扱き始めた。
「どうですか?アルトリアでも赦された者のみが使える伝家の宝刀、パイズリの感触は?気持ちいいですか?最高ですか?いいですよ~気持ち良いって言いながらそのおち〇ぽから溜まったみるくびゅーびゅー吹き出しながらイってもいいんですよ~♡ほ~ら♡イっちゃえ♡イっちゃえ♡」
全サーヴァントの中でも上位に入るであろうその圧倒的な質量と絶妙な弾力を湛えてたぱんたぱんと胸が弾む。押し寄せる気荒くの洪水が残り少ないこちらの耐久値をガードの上から削りとっていく。防御を無視しつつ削っていくソレは彼女の宝具にも似ていた。
もうこの命は諦めるか。彼女の言う通り、ここで全てを吐き出して気持ち良くなってしまおう。グッバイマイライフ。グッバイカルデア。グッバイアルトリア・ペンドラゴン。パァン!
突然、無機質なマイルームに破裂音が響き渡った。同時に燭台と石造りの部屋は消え失せ、見渡せばいつものマイルームであった。依然として木箱とベッドはそのままだったが。
同時に責めていたオルタの動きが止まった。彼女は一旦ベッドから起き上がると指を鳴らした。すると、四肢を拘束していた手錠が消え失せ、藤丸は解放された。きょとんとしているマスターのボールギャグを外し、ベッドの淵に座ったオルタは優しく語りかける。
「まさかとは思いましたが本当にアレを耐え抜くとは...恐れ入ります、マスター。私結構本気だしたんだけどなぁ...でも我慢できたのは真実。ちゃんと褒めてあげます。頑張りましたね。マスター。」
疲れ果てているマスターの体を抱き起し、改めて強く抱きしめ、頭をなでながら背中を軽く叩く。
「さて、ご褒美についてですが...こちらになります。」
そう言うとオルタは木箱から一本の小瓶を取り出した。
「これは精力剤です。この前クラス相性を盾に英雄王に詰め寄ったらくれました。どうぞ。」
言われるがままに飲み干したがさてどうか。先ほどまでの疲労感はすっかり消え失せ、力が身体の底から湧き上がってくるようだ。
「それと、ここに不躾にも主が寝込んでいる間にマスターを責め立てる計画を立案、計画、実行しマスターの肉体と精神を弄んであと一歩のところまできて奇しくも敗れ去った貴方の大切な最強無敵のサーヴァントが一騎目の前にいますが...どうしますか?」もうこんな時間ですか...続き(マスターお楽しみタイム)はまた明日書きます。今宵は、ここまで...
「んー...どうしますか、と言われてもなぁ...」
藤丸は少し考え込んだ後、一つの答えに行き着いた。散々こちらが弄ばれた挙句、結局はイくことが出来なかった。ならばそのお返しとして徹底的に気持ち良くしてやろうかと。今の自分にはそれを出来るだけの自信と体力がある。
____________________
「さぁ、マスター、こちらはいつでもいいですよぉ。早くシて下さい♡」
そう言うオルタはベッドの上に仰向けで寝転がり、脚をMの字に広げている。既に自らの愛液でぐっしょりと濡れた薄い金色の茂みに囲まれた自らの秘部を両手で見せつけるようにして。
オルタの表情は完全に惚けきっていた。いつも戦場で見せる嵐の王としての威厳はそこにはなく、真っ白なベッドの上にはこれまた透き通るような白い肌をした一匹のケダモノがいるばかりであった。
「それじゃあ挿入れるよ、といきたいところだけど、下準備はしっかりとしないとね?」
「もう///こちらはいいと申しましたのに...マスターのいけずぅ...♡」
軽くすねる彼女を尻目に藤丸は左手中指をワレメに沿わせて愛撫を始める。
軽く触っただけでも解るほどに彼女の陰唇はトロトロに濡れていた。おかげで指がよく滑る。同時に右手で彼女の左手を強く握りしめ、口は彼女の豊満な乳房を咥えていた。すっかり硬くなりピンと勃った薄桃色の乳首を舌先で強めに押し込むと軽い喘ぎ声と共に秘部の奥から愛液が滲み出てくる。
今度は少し強めに乳首を吸い上げる。右手を放し、左の乳首を親指と人差し指の腹で優しく摘みあげる。
またしても小さく喘ぎ声をあげた後、秘部から溢れ出た愛液がシーツを濡らす。間違いない。彼女は感じている。そう確信した藤丸は一度全ての動作を止め_不思議な感覚だった。いつも一人でシている時と変わらず指で秘部をこすり乳房を揉みしだいているだけなのに何故こうも違うのか。ランサーオルタにはそれが不思議で堪らなかった。そんな事を考えているオルタの秘部に、今度はざらついたものが押し当てられた。顔を上げて見るとマスターが股間に顔を埋めて秘部を舌で舐めていた。俗にクンニと呼ばれる行為だが、一人では到底味わえない未体験の快楽に脳内は漂白され、漏れ出す愛液はその留まるところを知らない。必死になって抑えていたハズの声ももう歯止めが効かなくなっており、自分でも聞いたことがないような淫猥な声をあげていた。もう自分でも何が何かわからなくなるぐらいにまで乱れて熱いモノをマスターの顔面に向けて勢いよく噴射した。イったのだ。
「も.も..もうダメぇ...イク..イクぅ..イックぅぅぅぅ!!♡♡」
ひときわ大きくオルタの肢体が弾み、透明な液体を勢い良く辺りにぶち撒ける。自分の顔面にもかかったソレを舌で舐めとったマスター、藤丸立香は唾液と愛液とでぐちゃぐちゃになったオルタの秘部に中指と人差し指を突き入れる。絡みつく肉ヒダをものともせず指で肉壺の内部を掻き回す。イってだらりと弛緩していた四肢に再び力が入り口からは唾液と声にならない声があふれ出す。
「んひぃ...♡♡さっきイったばかりなのにぃ..♡そんなにはげしく、おま〇こぐちょぐちょにされたらぁ...ぁぅん♡また、きもちよくなってぇ...イっちゃうのおおおぉぉぉ!!!あああぁぁぁ♡♡♡イク!!!イク!!!イックうううぅぅぅ!!!!」
なけなしの理性でどれだけ抵抗しようとしても身体は言うことを聞かず、秘部はただただグチュグチュと卑猥な音をたてながら愛液を吐き出し続けていた。「もうそろそろ挿入れてもいい頃合いだよね。それじゃあ、いくよ。」
溢れ出た愛液を自ら怒張に塗りたくり、藤丸はゆっくりと仰向けに寝たオルタの濡れそぼった秘部に逸物を挿し入れていった。
十分に時間をかけて丁寧に解した成果か、オルタの膣が藤丸の怒張を全て飲み込むのにさほど時間はかからなかった。
キツすぎず、ユルすぎず。そして暖かくて心地よい。程よい締め付けでオルタの膣は優しく藤丸の陰茎を包み込んでいた。
ゆっくりと体を動かし、ナカを隅々まで味わうようにしてピストン運動を行う。一突きする度に接合部はグチュグチュと淫猥な音をたて、オルタの口からは小さく喘ぎ声が漏れる。大きな乳房はその形を崩さないまま大きく揺れ、それもまた藤丸の劣情を誘う。
より大きく、激しく体を動かし、逸物を奥へ奥へと押し付けるようにする。するとどうか。鈴口にこれまでとは異なるモノがあたってきた。子宮口だ。下の口どうしでキスをしながら、上の口でもどちからという訳でもなくお互いを求めあい、熱い接吻を交わしていた。自然とピストン速度は早まり、2人の息遣いも荒くなっていった。
「ハァ..ハァ..オルタのなか、最高に気持ち良いよ。もう出ちゃいそうだ...うぅ...!!出るっ!!」
「私もです、マスター♡...いいですよ♡一緒にイきましょう♡ワタシのナカに一杯出してぇぇ!!♡♡ああぁぁ!!イくぅぅ!!!♡♡♡」
びゅるるるっ!!!どくどくどくどくっ!!!ぷしゃああああぁぁぁ!!!
2人の嬌声がシンクロし、部屋中に響き渡る。2人は同時に達し、接合部からは2人の体液が混じりあった白濁した液体が大量に吹き出る。荒い息遣いのままにオルタのナカから怒張を引き抜く。逸物を引き抜かれても尚オルタの膣は形を保ったままヒクヒクと小さく蠢動している。ぽっかりと空いた空洞から白濁を垂れ流す彼女はまだ絶頂の余韻に浸っていた。
ふーっ、ふーっ、と肩で息をするオルタだったが、すぐに呼吸を整え再び藤丸の逸物を口で咥えこむ。そのまま舌を使い怒張をキレイに舐め清める。マスターもマスターで射精して敏感になっているところを責められたものだからまたしてもイってしまい今度は口腔内に子種をぶち撒ける。
「...!!ぷはぁ..どうやらまだまだ物足りないといったようですね。いいです。何度でも受け止めてあげます。だから...マスターのおち〇ぽ子種みるく、たくさん私のナカに注いで下さい♡」
____________________
その交合はいつ終わるともしれず、体位を変え、穴を変え、2人が疲れ果てて白濁溜まりのなかで眠るまで続いた。ピピピピ、ピピピピ
朝6時を告げるアラームに藤丸は起こされた。目覚まし代わりにシャワーを浴び、昨晩の興奮を洗い流す。マスター用の魔術礼装を着込み、今もまだ眠っている愛しい騎士の頭を軽く撫でる。
「じゃあ行ってくるよ。今日もまた忙しい一日になるけれど、頑張って乗り切るから。それじゃあ。」
機械音がしてドアが閉まり、マスターの姿が見えなくなった部屋のベッドの上でランサー・アルトリア・オルタナティブは一人ごちていた。
「行ってらっしゃい。私の愛しいマスター。どうかその道行に、加護のあらんことを。」
_fin_という訳で、完結です。お目汚し、失礼致しました。
ここまでの長文書くのも久しぶりでしたしましてやR18SSとなると初めての挑戦だったので拙い部分もあるかと思いますがご容赦のほどを...
あっ、ウチのランサーオルタはLv100のスキルマで宝具2です。弓相手なら鉄板です。スキル全乗せBクリでアーチャー吹き飛ばすのが堪らなくスッキリします。さっすが乳上!!
近いうちにまた気分がのったらまたランサーオルタで一本書くかもしれません。その際には皆さん暖かい目で見守って下さると嬉しいです。
この作品が、一人でも多くのランサーオルタ愛好家の皆さまに届くことを願って!!!誰もやらなかった(やろうとしなかった)
安価スレに挑戦です!
次から始めるぞ!BB「ほえーー」
リップ「」
BB「ほげーー」
リップ「」
BB「………」
リップ「」
BB「いあ いあ いあ」
リップ「……どうしよう!?」ナイチンゲール「一時的な退行です」
リップ「…そうですか……。」
ナイチンゲール「彼女は女神ペレのみならず邪……神?とも複合した、と聞きました。
離ればなれになった際に
霊基があやふやになってしまったのでしょう」
リップ「治りますか!?」
ナイチンゲール「いろいろな方法を試してみるほかありませんね」
リップ「そんなぁ」メルト「それで?」
リップ「色々試せ、って」
メルト「BBもいよいよ耄碌したのかしらね」
リップ「…とにかく、まずは話をしてみようよ」リップ「えーと、まず名前分かる?」
BB「?」
リップ「なーまーえ!」
BB「…………び……びぃ……B…」
BB「BBB」
メルト「惜しいわね」BB「……B」
メルト「今度は減りすぎ」
BB「BBBBB」
メルト「進化キャンセルかしら」2でいこう
>>379
いっそのこと全員呼ぼう安牌な2で行こう
進化キャンセルは笑う>>379
行き着く先は……………
(3でお願いしまーす)>>384
了解でーす!
1…0票
2…3票
3…1票
All…1票
というわけでロビンさんを呼びに行きました。ロビン「そーいうわけで呼ばれたわけですかい?」
リップ「……とりあえずお母さまと面識のある人を呼ぼうと思ったんです」
リップ「でもネロさんと玉藻さんはアレだし金ピカ王はうるさいし」
リップ「こういうのやっぱり女の人ずっと見てるロビンさんが」
ロビン「板チョコだと思ってかじってみたらカレールーだった時みてーな顔しないで言ってくれますかね!?」BB「あー、りょくちゃさんだぁ」
ロビン「こりゃだいぶひでぇな」
リップ「やっぱり一発殴った方が早いかなぁ」
ロビン「まあまあ。いくらお騒がせAIとはいえもとはといえば純心な女の子だ。余り暴力的手段で解決するのは良いとは思えないぜ?」
リップ(じとーっ)
ロビン「これぐらいなら立香だって言うだろうが!」ロビン「…しかし、1つ作戦を思いついたぞ」
リップ「え!?お母さまが元に戻るの?」
ロビン「……月から岸波を呼ぶのさ」
リップ&メルト「!?!?!?」メルト「でも、どーやって!」
ロビン「落ち着けっての」
リップ「えへへ…懐かしいなぁ」
ロビン「…いいか?まずここはカルデアだ。今ここに岸波のやつはいない。
そして何かしらの方法であいつを呼び出す必要がある。
最後に、これはあくまでギャグシナリオだし駄文も良いところだから時系列は考えないものとする」
メルト「誰に向かって言ってるの?」ロビン「問題は…」
リップ「どう呼ぶか?」
ロビン「そ。
まぁでも1番確実なのは……」
1,ぐだ男に全部委ねる
2,ネット経由でムーンセルから……。
3,……召喚?2でいこうか
>>391
2で1で
ここは2である
礼装から引っ張りだそう
1……1票
2……3票
3……0票
礼装から……!? ……1票
では、ネット経由で呼び出してみましょう。生ザビっていつ頃の人間だっけ?
2030年
ただしfgoの世界が2030年になっても彼が生まれるわけじゃ無い>>399
さんくす。
じゃあさすがに本人を電話で呼ぶとか無理か。概念礼装のザビを実体化させるとか、ちんちらぽっぽなBBがパソコンテキトーに弄っちゃってデウス・エクス・マキナとか、その辺は割と応用効くかと
BBちゃんですしお寿司レガリア使っちゃえ
遅れてスイマセン!
それでは。
ロビン「っつーわけでムーンセルから呼び出すぞ」
メルト「待ちなさい。そもそも来れるのかしら?」
リップ「あっ、その辺は大丈夫だって!
立香さん、白野さんと面識あるみたい」
ロビン「あいつ名義で来てもらいますかね。」>>404
すいません、今日はちょっとこの辺で……。
また明日書きたいと思います。おつー
こっからどうなるか楽しみにしてマッスルーサーヴァントその他大勢の為のリゾート、ルルハワ。夜になってなお声が止む事のないその地で、ジャンヌ(裁)とジークが手を繋いで歩いているのを、マリーは目撃した。
本来なら英霊はおろか人間ですらないホムンクルス、ジーク。聖杯大戦という短い期間の記憶が生涯の全てという彼は、カルデアに来てジャンヌと出会い(奇跡の再開なのだとジャンヌは言っていた)、そして彼女と恋仲になるまで、そう時間はかからなかった。
だから別に仲睦まじく歩いているのは何でもない事なのだが、どこか心の中に引っかかるものをマリーは感じていた。2人から発せられる雰囲気が、ただのデートとは明らかに違う。それがどういう意味なのか確かめたくて、悪いとは思いつつ慣れない尾行をしてしまう。しばらく歩いていると2人は立ち止まり、周囲を素早く見回してから建物の中へと入っていった。
「ここは、ホテル……? ジャンヌは私と同じ部屋なのだから、ジーク君の部屋に入ったのね」
ポン、と納得させるように手を叩くが、それでも違和感は払拭されなかった。ここまで来たのだから確かめたい。でも気付かれたくはない。そこでマリーは霊体化という手段に出た。まるでカルデアの娯楽室で観たスパイ映画の主人公になった気分で、尾行を続行する。
ジークとジャンヌが入った一室にの前に辿り着いた所で、霊体化したまま扉に耳を当てると、
「んっ、ふぁ……っ」
聞こえてきたのは、ジャンヌの熱のこもった声。――声の意味を知らない訳ではない。だが、信じられない。まさか2人が、一線を超えた関係になっているなんて。
霊体化を解いていないのを確かめてから、扉をくぐり抜けた。くぐり抜けてしまった。>>407
既に服も下着も脱ぎ捨てられ、ジークの手はジャンヌの豊満な果実を堪能し、もう片方は口で味わっているではないか。顔を赤らめつつもジークを抱き締め、快楽に酔いしれている友人の姿を、マリーは見た事がなかった。
やがて口を離したジークの下半身を、ジャンヌは愛おしそうに咥えこむ。ゆっくりと上下に動いたかと思えば、蛇か何かのように舌先で先端を弄り、さらにはカルデアトップクラスの胸まで使い、彼に気持ち良くなってもらおうと奉仕に勤しむ彼女は、もはや普通の、どこにでもいる恋する乙女となっていた。
「ルー……ジャンヌ、そろそろっ」
「いいれすよ、いっぱい――らひてくらひゃい」
ドクッ……と放たれた白い熱がジャンヌの顔や胸にかかり汚していくが、当然、それで終わりではない。ジークは彼女の肩に触れ、優しくベットへと倒し、そして1つになった。
奉仕され理性が溶かされてしまったのだろう、最初から激しく彼は律動を繰り返し、時にはジャンヌをうつ伏せにして背後から彼女を貫く。
「ふあっ、あっ、ジークくんっ、そこは――弱くて……っ」
「ここか。そして、こうか……!」
「ひぁっ!? ダメです、きちゃいますっ! すごいのが、もう、ああっ! っっっっ――!!」
大きく身体を仰け反らせ、ビクンと震えたジャンヌは、肩で息をしながらベットに横たわる。その姿を見つめるジークは、すまないと呟いてもう一度ジャンヌの中を堪能し始める。絶頂したばかりで感覚が過敏になっている彼女にとって、それは耐えられる許容量を超えていた。
喋る事もままならず、嬌声をあげるだけで精一杯のジャンヌを抱き締め、さらに行為に耽っていく。
そこまでが限界だった。気が付いた時にはマリーは自らが借りているホテルの部屋に戻っていて、そして身体の熱をどうにかしようと自らを慰めていた。>>408
ショックだった。2人があそこまで進んだ関係だったのは。覗き見てしまった罪悪感は、いつの間にか背徳と高揚に変わり、自慰の音も漏れる声すらも感度を高める毒となり、あっけなく絶頂を迎えてしまう。
でも、足りない。これでは全然足りない。この身に宿った炎は、この程度ではまるで消えない……! いっその事あの時自分も混ざってしまえば――
「っっ……!?」
今、何を考えた? 気付かぬ内にとんでもない心境に至っているのでは?
ジャンヌの恋人、ジーク。彼に何をして欲しいと……?
もしも今、彼がここに居て、そして迫られたとしたら、拒めるだろうか。受け入れてしまわないだろうか。
――答えは否。
頭でどれだけ否定しようとも、心と体が狂おしい程に叫んでいる。今すぐにでも彼と結ばれたいと。
「ジーク……」
黒い感情が、王妃を支配していた。>>409
脱ぎ捨てた水着を着る前に湯船で汗と体液を念入りに流し、ホテルを後にする。ジークならおそらくジャンヌと一緒にいるはず。声をかけるのは簡単だが、問題はどうやって伝えるか。ジャンヌはもちろんだが、他の誰にも知られず、悟られず。そんな事が可能なのだろうか。
そんな気苦労とは裏腹に、機会はあっさりと訪れた。
夕食が終わり、原稿の追い込みの為の買い出しに出た時、アストルフォやアキレウス、ケイローンと食事をしていた彼を目撃したのだ。確か聖杯大戦にて縁ができ、それがきっかけでカルデアでも親交を深めているのだとか。都合のいい事に、もう解散らしい。アストルフォは食後にも関わらず駆け出し、アキレウスはケイローンとこれから海辺で何か特訓をするようだ。
1人で街を歩き出そうとしたジークに、普段通りを装い声をかける。
「こんばんは、ジーク君」
「ああ、こんばんは。マリー・アントワネット王妃。とても美しく、そして芯のある女性だと、ジャンヌからよく聞いている」
「それは口説いているかしら?」
ふふっと意地悪に笑うと、彼はバツの悪そうにそんなつもりではないんだと否定しつつ、いやそれはそれで失礼なのではと呟き考え込んでしまった。このやり取りだけでも、ジャンヌが彼を好きになった理由が分かった気がして、笑顔の裏のどす黒い感情がさらに高ぶるのを感じる。
少し一緒にお散歩でもどうかと尋ねると、俺で相手が務まるならと快諾してくれた。
ドクンドクンと心臓がうるさい。これから自分は何をしようとしているのか。隣にいる彼は少しも分かっていないのだろう。でも、止まる事はできなかった。>>410
歩いていると目的の場所はすぐに見つかった。そういう事をする為の場所。路地の裏に入ればそこかしこにある建物。チラッとジークを見ると流石にその方面の知識まではないらしく、平然としていた。
「ジーク君、ちょっと疲れてしまったの。休憩出来そうな所ってあるかしら?」
「近くにあるのはホテルくらいだが……休憩目的で入ってもいいのだろうか?」
「きっと大丈夫よ。最近はホテルの部屋でパーティをする事もあると聞くし、問題ないと思うわ」
「そうか。なら一安心だ」
迷いなく、欠片の疑いを抱く事もなく、ジークはマリーに連れられホテルの一室へと入っていく。扉を閉め鍵をかけたのを確認すると、マリーは椅子ではなくベットに腰掛け、ジークに隣に座るように促した。
いよいよだ。これから私は、友人を裏切ってしまう。最低ねと自嘲しつつ、それでもなお奥底から沸き上がる感情は無限に膨れ上がっていく。
「ねぇジーク君、私ってどう思う?」
「どう――とは?」
「魅力的?」
少し考え込んで、ジークは真っ直ぐにマリーを見つめ答えた。
「そうだな……貴女の事は少ししか知らないが、誰とでも分け隔てなく接している姿は気品に溢れていて、美しいと思う。ジャンヌが自然体の美しさだとしたら、マリーは芸術品と言うべきだろうか。……いや、誰かに作られたとかそういう意味ではなく」
答えてくれたジークの手を取り自らの左胸に押し当てる。ジャンヌのように豊満ではないが故に、心臓の鼓動はすぐに彼に伝わるだろう。>>411
「私は、貴方に触れて欲しいの。ここだけじゃなくて、私の全部」
「っ、そ、それは……」
高鳴る鼓動が言葉の裏を伝えてくれた。戸惑うジークに向かって、さらに言葉を重ねていく。
実は2人が部屋に入り、行為に及んでいたのを見てしまった事。それによって自分にも火がついてしまった事。そして、結ばれたくて仕方がない事。その為だけに声をかけた事。
軽蔑されても構わない。今この場だけでいい。満たされたい。満たして欲しい。私の体と心のその全てを――
「マリー王妃……貴女をそこまで追い詰めてしまっていたのか、俺は」
「いいえ。追い詰められてなんていないわ。そもそもの原因は私が霊体化して覗いた事にあるの。でも、止められなくて」
最後までしなくていい。触り合いだけでいいから。貴方に触れてもらえばきっと、収まるはずだから。
「その言い方は、卑怯だ……」
「分かってます。逃げ場をなくしてしまって、ごめんなさいね」
意を決したようにジークは頷き、胸に押し当てられたままの手を、静かに動かし始めるのだった。>>412
自慰のような激しさはないはずで、しかも水着の上からであるはずなのに、襲いかかる快楽はそれを遥かに超えていた。声を我慢する事は不可能であり、身体が否応なしに跳ね上がる。
するりともう片方の手が水着に伸び、あっという間に脱がされ、小振りな胸が空気に触れる。傷をつけないように慎重に揉まれ、先端は指によって弄られ、座っている事さえ出来ずに倒れ込んでしまった。
上に覆いかぶさる彼の瞳は戸惑いと興奮が入り混じっているようで、一つ一つ確認するかのように事を進めていく優しさがもどかしい。そして舌が胸を這う。温かくて湿ったそれは、指とは違う快感をもたらした。
「あっ、ジーク君、ひっ――」
甘く噛まれて思わず彼の顔を掴んでしまい、動きが止まる。気にしないで、続けてと伝えると、口による蹂躙が始まった。
それは心に溜め込まれた感情と合わさり、大きな快楽となってマリーに突きつけられる。
「もっと……もっとお願い、上だけじゃ我慢できないの」
舐め続けていた舌を止め、ジークはマリーの顔を見て、彼女の脱ぎかけの水着を全て取り払い、自らも衣服を脱ぎ捨て、下半身へと手を伸ばす。>>417
楽しませてもらいました
即興でこれだけ書けるなら書き溜めも上手くいくと思います
続き待ってます今は8/25の68時半なんです、いいですね
ということで週一の筈のジクジャンいきます。女子会でいったい何を話してるんでしょうねー。
>>337
「ぁんっ…………っ」
最初のうちはジークもただ恋人の蜜壺の割れ目をなぞっているだけだった。
そのころは脚を動かしてやんわりと止めようとしていたジャンヌも、やがて『ほぐす』ことを考えた彼がぐりぐりと泉に舌をねじこんだことで甘い声を上げることしかできなくなる。
「あああっ、っ、あ――――あ、ぁっ、んんっ……ジークくん、わたしっ、おかしく…………なっ、あぁっ」
秘すべき場所に直接魔力を吹きこまれ、艶やかな声で彼女は啼いた。
先ほどまでの拒絶も嫌悪ではなく羞恥から来ることは声の響きからも明らかであり、悦楽により抑えることが難しくなった少女の嬌声が途切れ途切れに響く。
とはいえ、彼は考えた。
知識によると、最初の性交に置いて女性の多くは痛みを覚えるという。
それを可能な限り抑える手段が彼女の言う『ほぐす』ことなのだろうが、舌では太さも長さも足りまい。
いかに恋人の膣内が魔力でほどけているとはいえ、勢いを取り戻した彼の性器をいま突き立てると望まぬ結果に終わるだろう。
だから少年は、彼女が友人達からの助言を以ってこの難業に挑むのなら、こちらは生まれつきとこれまでに得た知識を頼ろうと思った。
それでジークはヒトが他に類を見ない文化を築き上げる理由のひとつとなった、その繊細に動かすことのできる手――指を使うことにする。
前にせり出ている(正直邪魔な)ツノで恋人を傷つけないよう注意しつつ、そっと舌を離す。>>419
「あ、ジークくん…………? ゃっ、ふっ、んんん……っ」
彼は右の中指にたっぷりと唾液を纏わせると、気を付けながらそっと少女の泉に潜り込んだ。
そこは入り口の方こそ蕩けてぐちゅぐちゅになっているものの、舌の届かぬ更に奥ではさすがに戸惑いの色の方が強い。
彼は初めての異物の侵入できゅうきゅうに指を締め付けてくる恋人を気遣いながら、そっと指を動かす。
くちくちと音を立てながらも可能な限り優しく内側を探り、少女が反応する場所を着実に覚えていく。
「痛くはないだろうか」
「あぅ、はい。だいじょうぶ、です……」
女性器に直接魔力を吹き込まれているわけではないので、舐められているときに比べるとジャンヌにはまだ余裕がある。
それでも、ぎゅっと枕を抱きしめて必死で体の力を逃そうとしている少女の姿は実に健気だ。
「ジャンヌ、指をもう一本入れる」
「え、もっと、ですか?」
「ああ、まだほぐさないといけない」
「……ええ、はい、どうぞ。きてください……っ」
彼の言葉に、それを手助けするつもりでジャンヌは羞恥をこらえながら枕を手放し、自ら膝裏を掴み体を固定した。
彼女が正気であればまずできない淫らな姿勢だ。
それに正直くらりとしながらも、恋人を今すぐ貪りたい情動を抑えてジークはゆっくりと二本目の指を挿入した。
「あ、……ん、んぅ……はいって、……っ」
ジャンヌは濡れた声で喘ぐ。
さすがに二本目が馴染むのには一本目よりも時間がかかったが、少女のナカがとろとろになっていたこともあってそれほど待たずに出し入れをスムーズに行えるようになった。>>420
しかし三本目の指はなかなか入らない。
ジークの男性器は指を三本束ねたものよりも太いので、この状態で彼女を貫くと傷つけてしまうかもしれないと彼は困惑した。
頑張って指を受け入れてくれている恋人に、端的に現状を説明する。
「だから一旦抜いて、もう一度舐めようと思う」
「え、ええっ、んっ、まって、まってください……っ」
彼の言葉にナカの指をきゅっと締め付けてしまったジャンヌは、慌てて女子会での教えを思い起こした。
舐められることは気持ちいいけれども、とても恥ずかしいのだ。
今の体勢も普段の彼女なら同様に思うだろうが、最中よりも過ぎ去ったことの方が客観視しやすい。
だから彼女は、必死で記憶をたどった。
「えっと、今ジーク君の指が入ってるところの上の方に、お豆さん、というものがありませんか……? 正式な名前じゃなくて、しかも隠れてるかもしれないんですけど……、ぁ、ふ……っ、ほぐすときっ、そこもさわるのがいいとか言っていた、ような…………んんっ」
「ああ、クリトリスか」
恋人の説明に頷くと、ジークはその場所に左の指を伸ばした。
すでに快楽で蕩けていることもあって、くるりと撫でるとすぐに『お豆さん』が顔を出す。
「ひゃぅっ!」
軽く触っただけなのに、クンニの時に匹敵するほどジャンヌは顕著に反応した。
それに彼は頷くと、彼女の脚の間に再び顔を近づける。
「あ、え、え、え、あ、ふぁ、あ、」
少年は恋人の『お豆さん』に口づけて、舐めて、吸った。
彼としては先ほど彼女が彼のモノにしてくれたことが気持ちよかったから、同じように返しているのだけなのだが。>>421
その行為で、ジャンヌは今触れられているそこが、フェラチオのとき無意識のうちに内股を擦り付けてなんとか刺激しようと足掻いていた場所だと知った。
あの時点では自分で得られる最上の快感であったのに、今はそれがどんなに鈍いものであったのかを存分に思い知らされている。
「やだ、や、あ、ん、きもちいっ、です、あ、じーくくん、じーくくん、あんっ、あっあっあーーーー~~~~~~…………っ」
ただでさえ女性が最も感じる場所のひとつであるというのに、不足している魔力を貪欲に吸収しようという本能が彼の呼気に反応するのだ。
どうしようもならなくなる場所を唇で甘く食まれ、彼の顔を太ももで締め付けるような形で彼女はとうとう高らかに達した。
少女はがくがくと身体を揺らし、初めて知る快楽と奥の疼きに身をくねらせる。
その際にざらり、とツノの鈍い触覚に違和感を得たジークが顔を上げて確かめると、ジャンヌのなめらかな内股に擦過傷ができていた。
「すまない!」
蒼白となって体を跳ね起こす恋人に、快楽で打ち震えていた少女は潤んだ瞳を向けた。
「っ、ぁ、どうか、しましたか……?」
「ツノで傷つけてしまった」
そう言って、彼は意識を集中した。
彼の魔術回路は破壊に特化しているとはいえ、暗示や回復などの初歩の術式ならば問題なく動かせる。
だから傷を癒すために魔力を回路に通そうとして、今ならば治すのに舐めるだけでいいと彼の竜としての本能が囁いた。
ジークは唾液をたっぷりと舌に絡めて、彼女の太腿に付けてしまった傷をそろそろと舐める。
「んっ……」
それだけで少女はひくりと反応したが、擦り傷はみるみるうちに痕ひとつなく消え去った。
ほかに彼女を傷つけていないか、ジャンヌが固定している脚をさらに押し広げて彼は丁寧に確認する。
とろとろと蜜をこぼす泉も、そこが切なげにヒクつく様子も、薄暗さなど意味がない竜の目には余さず見て取れた。>>422
しかし大切な相手を自分が傷つけた事実に、自責の念に駆られたジークは身体を離そうとする。
それを押しとどめたのは恋人の柔らかな声だった。
「大丈夫ですよ、ジーク君。私は英霊。ジーク君に害意が無い限り、たとえ竜である貴方にだってそうそう傷つけられません」
ジャンヌは身を起こすと顔をこわばらせた彼の手と手を取って、そっと指を絡める。
「ああ、でも、そんなに気にするんでしたら。ジーク君にツノが生えてるときは、ここを舐めるのはダメです。確かにその、気持ちいいですし、恥ずかしいのも忘れちゃうくらい変になっちゃいますけど……『ほぐす』のは別の方法で、ですからね」
少女は頬を赤く染めながらそう言い聞かせると、少年のツノや唇へ軽やかに口づけて微笑んだ。
「心優しい邪竜さん、観念して私のものになってください」
快楽に身を浸し、楽園を流れる川もかくやと蜜を垂れ流しておきながら、確かに彼女は聖女と呼ばれるに相応しい清らかさをたたえている。
「貴女にはかなわないな……」
そしてそれは、無垢なホムンクルスとして生を受けた少年の、貪欲な竜としての本性を掻き立てた。
この乙女を。人類史に刻まれた至宝のひとつを。
余すところなく自分だけのものにしろと、彼の心は囁くのだ。
金縛りが解けたようにぎこちなく動き出したジークは、ジャンヌを押し倒すとそのぐちゃぐちゃに蕩けた泉に熱いものを押し当てた。
「ひゃぅっ」
「君が欲しい。もういい、だろうか……?」
そこで動きを止めてじっと答えを待つ恋人に、子宮がきゅんと物欲しげに疼いてジャンヌは応える。
「はい、あ、私も、ジーク君がほしい、です……!」
その言葉が終わるのを待たずに、ジークは動き出した。>>424
お疲れ様でした!
ジクジャン、いいですよね>>424
ううむ、初々しくて可愛くエロい……そして何よりも甘い……恋人達の逢瀬という感じがいい……>>424
おつおつ。何度でも「ふぅ……」を送ろう!
うっかり傷付けてしまっても、女の子はそんなにヤワじゃない。好きな人なら受け止められる。
でもだからって傷付けたくない。好きだから大切にしたい、ずっと綺麗なままが良い。
そんな2人のどこかもどかしいようで透き通った愛、素晴らしいと思います!>>424
ひゃああ
こっちが赤面しそうなくらい初々しくて大変グッド
今週もありがとうございます!!>>288
よーし、初々しく甘いヤツの後にそこそこハードなヤツやっちゃうぞぉ~。この手の作品あんまり詳しくないので好きな人はごめんなさい。そして長くなりすぎて若干後悔
「ん♥️ ……ぁ♥️ ……あっ♥️ んっ、ふぅ♥️」
深い絶頂の余韻でジャンヌはその男好きする豊満で美しい全身をピクピクと時折痙攣させていた。
仰向けで倒れていることでその双丘は重力によって横に僅かながら潰れて広がり、ピンク色の頂点が限界まで張りつめて直立していることを強調し、その暴力的なまでの性的な魅力を惜しげ無くも晒していた。豊かな果実がジャンヌの身体が痙攣するたびにその動きに合わせてたぷるんっと重量感を感じさせる動きで円を描くように揺れる。股関の女淫は未だに痙攣に合わせて時折小さく潮を吹き、ぱくぱくと何かを欲しそうに開閉を繰り返し、腰は無意識なのだろうが雄に媚びるように揺れていた。
その瞳は何処を見ているかも分からないほど虚ろで、その表情を快楽に蕩け切り、涙やヨダレでぐちゃぐちゃに濡れている。その姿には聖女としての面影は無く快楽の底無し沼に堕された雌奴隷のそれだった。
その姿に邪竜となったジークは嬉しそうに大きく裂けた口元歪めて嗤う。この美しい雌は自分の所有する宝ーー雌奴隷に堕とし手に入れた。その征服感、嗜虐感、背徳感に邪竜は酔いしれる。
今のジークの肉体は大型肉食獣より一回りか二回りほど大きいドラゴンの姿となっていた。本来の邪竜ファヴニールの大きさには時に届かないがこの手に入れた性奴隷の極上の女体を思う存分に楽しむには些か以上にファヴニールの竜体は大き過ぎる。玉座の間での凌辱のように性処理道具として扱い白濁の液の中に沈めるのも悪くなかったが、やはりこの堕ちつつある聖女の肉体を奥の奥まで貪り、味わい尽くして、蹂躙し、征服して、染め上げるためには体躯の大きさを合わせる必要があった。
「んぁ……」
ジークがジャンヌの頭を掴んで持ち上げると力無くだらりと口が開かれる。これを都合いいとジークは己の巨大で歪な形をした竜のぺニスをジャンヌの口へと無遠慮に押し込んだ。
「ん、んぐぅぅぅぅぅぅううう!?」>>429
いきなり喉奥を勢いよく突かれた衝撃でジャンヌの意識は強制的に覚醒されて現在の状況に目を白黒させていた。
(な、何が!? じ、ジーク君に口に入れられて!? ……く、苦しい、喉の奥まで入れられて、それに太過ぎて顎が外れそうです……)
竜体となったジークの剛直はジャンヌの身体よりも大きな肉柱だったファヴニールとしての物より遥かに小さかったがそれでも人間のそれを大きく凌駕していることに変わりはなかった。
喉奥を突く長さ、顎を外さんとばかりに口の中を埋め尽くす太さ、雌を蹂躙するためにあるかのように大きく広がるカリ首に無数のトゲやイボが生えた陰茎、鼻腔を埋め尽くす濃厚な雄の匂い。それら全てに圧倒されてジャンヌは抵抗しようという意思すら起こられなかった。
ああ、また私はこの雄に侵されるのだと身体が理解してしまった。
ジークはジャンヌのその従順な姿勢に満足したのか容赦の無いピストン運動を開始した。
「ん"ん"ッ"……お"ごぉ!? ん" む"ぅぅぅ!!」
人外の剛直に口膣を何度も出し入れされて無様な声を上げる救国の聖女。喉の奥どころか食道にたどり着き胃の入口まで目指さんとばかりに奥に奥に突きこまれ、それを一気に引き抜かれる。カリ首と陰茎に無数に生えた突起物が喉の内壁と口内を何度も削るように力強く引っ掻き、否応にも呼吸が難しくなり嘔吐感が込み上げてくる。
「う"ぉ"ぇ"ぇ"ッ……んちゅ、れろ、ほごっ! ほぶっほぶぅぅぅぅう!?」
なんとか早く射精して終わって貰おうとジャンヌは吐き気に耐えながらドラゴンぺニスに舌を絡めて奉仕しようとしたがジークの動きの激しさがそれを許さない。舌を絡めようと矢先から暴力的な勢いで突き込まれた剛直に舌ごと奥に押し込まれる。最早ジャンヌにはされるがまま扱われることしか出来なかった。
「んぼぅ! ぶふっ、ぐぽっ……ごぽぉ、ぷほぉ……ほぐぅ!」
普段な清廉な空気を纏った聖女とは思えぬ汚い呻き声を上げながら蹂躙され続けるジャンヌ。 酸欠で白みがかっていく意識の中、必死に喉奥から競り上がってくる嘔吐感と耐え続ける。
(んはぁぁっ……こ、濃い! 臭いも味も凄い、息苦しい……はぅぅう、異端審問の時と全然違う……こ、これが邪竜の……ジーク君の……す、凄いぃ)>>430
激しいストロークの度に喉奥まで犯し抜かれて脳天まで揺さぶれる雌奴隷聖女。美しい金髪が乱れおどった。あまりに濃厚な雄臭が味覚どころか思考までも犯していく。恐らくこの味は忘れることが出来ないだろうとジャンヌは確信めいたものを覚えた。
そしてついに性処理道具と化した救国の聖女に邪竜の欲望が放たれる時がきた。
「ぶぐぅ”ぅぅっっ!? んぼ、うご、んプブ!?」
それはまさに濁流のようだった。たった一度の射精で口腔内を満たし、燕下するよりも早く白濁液が食道へと流し込まれていく。それでもなお注がれる続けるザーメンは逆流して口腔の隙間と鼻の穴のからぼこぼこと泡を立てながら吹き出してジャンヌの美貌を汚していく。
「んぶぅぅううううぅぅぅ! んごっ! ぶっ……ごきゅっ! んぶっ、ごきゅっぅ!」
必死に白い喉を上下させ、喉を鳴らして雄の欲望を飲み込んでいくジャンヌ。
(息が出来ないっ……死ぬ、精液で溺れてしまう!? んぐぅ、だ、駄目です、ここで死ぬわけには…………じ、じーくくん、たす、け……)
呼吸器官をザーメンで埋め尽くされ、今までの軽い酸欠状態も重なりジャンヌの意識は急速に混濁していく。目は裏返り白目も向き始め、全身の力が弛緩していく。股関からは尿が漏れだした。
だが、どういうわけか本来十数分続くはずの邪竜の射精はそこで終わりを告げた。グボッと下品な音を立ててイラマチオぺニスが引き抜かれる。ザーメンの残滓が零れ落ちてジャンヌの白い双丘を更に白く汚す。
「あっ、げぷっ、ゲボ、ゴホ、うううぉぉぉええええぇぇぇっ!」
たまらずジャンヌは嘔吐し胃液と共に送り込まれた大量の吐き出した。つんっと鼻を突く独特の感覚と共にびちゃびちゃと黄色と白が混ざった液体が吐き出されるジャンヌの美しい肢体を汚していく。
穢れていっている。
だが、吐き出す吐息はどこか淫らだった。
「ん、はぁ……んぁ……(お、終わったのでしょうか……?)」>>431
前回の射精と比べれば随分と短い物だったが恐ろしい程の量を出した玉座の間での凌辱からまだそれほどの時は立っていないことからさしもの邪竜も限界を迎えたのだろうか? 想像してたよりは少なかったな――そう考えた途端、もっとシて欲しかったのか――そう自問して、ジャンヌは耳まで顔を真っ赤にする。
ジークと交わっているのはジャンヌオルタとの交換条件のためであり、ジークへの贖罪のためであって断じて自分の快楽のためではないのだ。だいたい愛する者同士の愛の営みならともかくこんな凌辱染みた行為で快楽を貪るなど堕落もいいところだしっかりしろとジャンヌは自分を叱責する。
ジャンヌが一人顔を赤くして首を横に振ったりして自問自答していた、その時だった。
「ーーきゃあ!?」
急に腰を掴まれ宙に持ち上げられる浮遊感。ジャンヌはジークに掴み上げられるとジャンヌが吐瀉した胃液と精液で汚れた水桶の中から庭の地面へと引き釣り出された。
「ん、この格好は!?」
ジャンヌは顔を地面に押し付けられる格好となり、大きな胸はジャンヌの体重と地面の間で押しつぶされその柔らかさと弾力性を見せつけるようにぐにゃりと形を変える。乳首が地面に擦れそれにともなって生まれた快感にジャンヌは小さく呻いた。肉厚で円やかな臀部は高く持ち上げられ、ジークの眼前に濡れに塗れた恥丘が晒され、重力に従って溢れでる愛液が太腿を伝って次々と垂れていく。お尻に何か熱い物を押し付けられる感触と悪寒を感じてジャンヌは後ろを振り返る。
「じ、じーくくん? な、なんですか……それ……?」
尻の割れ目に押し付けらていたそれは萎えるどころか更に大きく怒張したジークのペニスだった。今までの行為は全て邪竜にとっては前戯に過ぎなかったのだとジャンヌは悟る。
これから身体の奥底まで蹂躙され、征服される。奥の奥まで愛されて、本当に彼の物に……彼の牝にされるのだ。
そう思うと不意に背筋にゾクゾクとした物が走り、ヘソの下辺りがキュンッと疼くような感覚を覚えた。>>432
「む、無理です!? そんな大きな物が入るわけ、じ、じーくくん、やめーーんぐぅぁぁぁぁああ~~~~っ!?」
メシメシメキッと音を立てて邪竜のペニスが聖女の聖域を力任せに蹂躙していく。火で焼かれるような熱さが腹の中に広がり、あまりの衝撃に意識が飛びかけ、その圧倒的な存在感で呼吸も忘れそうになる。
「はっ……く、っふ! んぁ……ぐ、く、うぅぅうう、んんんん~~~~っ!」
あまりの衝撃に飛んでいた感覚が徐々に戻ってきて何が起こっているのか理解する。その巨体に相応しい太く長く硬く熱いまさに怪物のような極太ペニスが膣内へとねじ込めれていく。
(大きい、太い、太すぎる……それにか、形も凄いぃ……)
恐ろしいのは大きさだけではない、膣壁にゴリゴリと当たる無数の棘と肉瘤、信じられないくらい広がったカリ首の太さ。邪竜のペニスはその異様たる姿に相応しい異形の物だった。
「ひゃっ……ん、ぐ、うううっ! と、刺が、瘤が、当たって……んぅ、ひぅ、ああぁあっ!」
大きさだけでも圧倒されてしまうのに動くたびにゴリゴリと刺に膣粘膜を削られて、太い瘤にゴツン、ゴツン、と膣膜を叩かれる。
そして、遂にごつりっと極悪ペニスがジャンヌの最奥ーー子宮孔へとぶつかった。
「~~~~っ! ~~~~~~~~~~~っ!!!!????」
ジャンヌの頭から爪先までその全身に電流が走り、びくんっとジャンヌの身体が弓の様に大きくしなりって反り返り何度も痙攣する。その豊かな美巨乳が勢いに合わせて大きく円を描くように何度も弾み躍り、震える。
今までの激しい凌辱の中で一度も触れられることのなかった聖女の聖域中の聖域は焦らし焦らされており、まるで雄の到来を待ちわびていたかのように邪竜のペニスの勢い任せのキスに歓喜の声を上げているかのようだった。
ジャンヌは口を半開きにして、涎と共に舌を垂らしながら力なく横たわる。投げ出された女性的な豊満な肢体はピクッピクッと時折痙攣している。
(うあああ……だ、ダメですぅ! こんな大きいので……こんなすごいので犯されたら……壊れる、私は壊されてしまいます……)>>433
生前と英霊となってからの戦いの中で受けてきた攻撃とは全く違った、ずっと濃厚で、そして逃れない恐怖。
巨大過ぎる異形ペニスをただ挿入された。それだけでももう、ジャンヌは限界だった。
「お、お願いします、抜いてください……ジークくん、こんな、はぁ、はぅ、あ……」
それはもはや命乞いに近かった。
邪竜に背後からマウントされ、少しも抵抗出来ない。それところが挿入されたペニスの圧倒的な存在感のせいで呼吸すら困難だ。だというのに
「んあぁぁああ!? ひぎぃ、んぐぅ……ぁあっあああっ、ぁあぁぁああ!!」
邪竜はお構い無しにピストンを始めて聖女の貪りだした。その巨大の全体重を乗せたケダモノじみたパワーストローク。衝撃でジャンヌの肉厚な尻が波打ち、身体が浮かび上がり、一撃ごとに内蔵が押し潰されそうなぐらい、重く重く奥の奥まで響きわたる。
「はぁあ、た、っぐぅうう! は、激しい、奥まで来てる、ゴリゴリ擦れて……っああああ! 広がってるぅ……っ!」
恐ろしいほど広く太いカリ首に無理やり膣孔を押し開かれる。前後に動くたびに肉刺や肉瘤が膣壁を削るような激しさで擦りあげて、何度も何度も奥の子宮口を突き上げられる。
「あ、くぁ! うぁあああっ……太過ぎるっ、長過ぎるっ、 大き過ぎるっ、 激し過ぎるっ! ぅうう~~っ!! 潰れて、壊れてしまいますぅ~~!!」
邪竜は本能のまま、獣の体位で情け容赦なく腰を振り、性器をねじ込んでくる。人間ならばまず耐えきれず心身共に壊れてしまうであろう魔獣のセックス。だか、サーヴァント・ルーラーであり心身共に城塞と例えられる程頑丈なジャンヌはそれを受け止めることが出来てしまっていた。
「ぁぁあああ! んひゃあ、ひゃいい……んぉぉ、お……ぉおっ」
その強い精神と身体はこの強すぎる雄に奉仕し悦ばせるためにあったのだとあるのだと教え込まれ、調教される敗北聖女。
そして、遂に聖女に止めが刺される時が近づいてきた。
「ひゃあ……ん、く……えっ?」
激しいピストンを繰り返していたジークが急に動きを止めた。そして、お尻に何か熱い物ーー今膣内で自分を蹂躙している物によく似た物を押し付けれている感触を感じ、何事かと背後を振り返ったジャンヌは信じられない物を目にした。>>434
「な、なんで、二本もあるんですか!?」
邪竜の股関から二本目のペニスが現れ、ジャンヌのアヌスにグリグリと押し付けられていた。
ジャンヌは知るよしも無いが爬虫類の中にはヘミペニスと呼ばれる男性器を二つ持つ種類が存在する。宝物を独占する習性を持ったファヴニールは組伏せた雌を逃がさないために二本のペニスを持っていたのだ。そして、ジャンヌが逃げられないように固定し膣内へと精液を放つためにスリットの中に収納されていた二本目のペニスが顔を出した。
そんな邪竜の身体の仕組みは分からないがジークがこれから何をしようとしているのかは嫌でも分かった。
「む、無理です! そ、二本なんて絶対に無理! やめてジーク君、そんなことされたらこ、壊れちゃいます!」
それは最早命乞いに近かった。
一本膣内に挿入されただけで限界に近かった。それと同じ物をアヌスにまでなど耐えられるはずがない。恐怖から必死にジークへと哀願する敗北聖女。だが、邪竜が生け贄の懇願に耳を傾ける道理などなかった。
「んが、ごぅ……んごぅぅぅぅぅううう!?」
救国の聖女の口からケモノような唸り声が上がった。聖女の尻穴を邪竜のペニスが強引に打ち貫いていく、薄い肉幕を隔てて二本の極太ペニスが擦れ合い聖女の身体の中を突き進んで串刺しする。膣内のペニスは再び子宮孔へとアヌスのペニスは大腸まで辿り着き腸粘膜を擦り上げる。
「あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"!! ぉ"ぉ"……ん"ん"ん"ん"っっっっ」
ジャンヌの裸身が狂ったように痙攣する。秘所からは身体の防衛本能か滝のように愛液を噴出され、淫らな裸身を何度も左右に激しく捻られる。大きな胸も、白く丸いお尻も、太ももも華奢な手も、手指、足指までもがブルブルと痙攣する。
ジャンヌの視界がチカチカと光が何度も明滅して、意識が飛びかける。それをなんとか繋ぎ止めているのは皮肉にも膣内と腸内を貫いている邪竜のヘミペニスだった。
だがまだ邪竜の動きは止まらない。そもそも二本刺しを行ったのは雌(ジャンヌ)を逃がさないためだ。なら、次にすることは決まっている。
邪竜のヘミペニスが同時に、ビクン、ビクンとおぞましくも逞しく脈打ち、陥落間近の聖女に止めをさすべくその白い欲望を放った。>>435
「ひゃぁあああ! ぁあ! あ、ああ……ん、ぁあああぁあ!!」
両穴一緒に注ぎ込まれる。女を屈服させ、堕落させ、染め上げる絶対なる邪竜の刻印。
濃厚な極まる粘濁。煮えたぎりマグマのような熱。一度射精で子宮を埋め尽くす圧倒的な質量。粘っこくて熱くていやらしくて、そして何より身を焼くほど気持ちいい。
「んぃぃ、ぁぁ、あああ! 出、てる……す、ごい……ぉぉ、んぉぉぉおおおおお!? いっぱい、 ぃいいぃい! 熱い、だめぇぇえ!! 前も後ろも……ほぅ、んく、んほぉぉおお!!」
あさましい雌の声上げ、何度も愛蜜が盛大に潮吹き出してイキ果てる堕落の聖女。同時にボコボコと逆流してきたザーメンが泡を立てながら両孔から涌き出てくる。尻穴から腸内と注ぎ込まれる続ける膨大な精液でジャンヌの白いお腹がまるで妊婦のように膨らんでいく。
(んぉぉ、おぉおぉお! こ、このままでは耐えられません、壊されてしまいます! ま、魔力に変換して減らさなきゃ……だ、ダメ、邪竜の魔力に霊器を侵食されて……でもこのままじゃ……ぁあぁあぁあああ! ひぃいいい!!)
死の恐怖さえ感じさせる暴力的なザーメンレ●プから身を守ろうと精液を魔力に変換して取り込みだしたジャンヌだったが魔力となり聖女の肉体に取り込まれた邪竜の欲望は一つの呪詛となりジャンヌの霊器を侵食していった。本来ならば圧倒的な対魔力や呪いへの耐性で呪詛を受け付けない聖女ジャンヌではあるが、自身から受け入れたことによって回復魔術などと同じようにその身体に浸透していってしまった。
経験はあるとはいえ性に疎い乙女の身体が邪竜にメス奴隷に相応しい淫らな物へと造り変えられていく。
自分でさえ知らなかった奥の奥底まで、僅かな隙間もなく満たされ、染め上げられていく感覚。>>436
ーーその被虐感たるや
ーーその屈服感たるや
ーーその快感たるや
「んぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"! イク、……イッちゃいます! ぉお"!? おほぉぉぉおぉおお!?」
雌声を上げて終わらないアクメに悶え続ける淫乱聖女。吸収しきれなかったザーメンが腸から胃に、胃から食道を埋めつくし、遂には聖女の口へと達した。
「んぶ……ぶ……んぼぅぅおぁ!? ごぽ、ほ……えお、ん……ゲポ、おぼぇぇぇ!?」
断続的に口から噴水のようにザーメンを吹き出すジャンヌ。
身体を埋めつくされ、霊器を侵され、精神を犯された。既に許容限界など遥かに越えており、ジャンヌの意識は白濁の中に溺れるように消えていった。
▼
次にジャンヌが目を覚ました時は豪奢な天蓋付きのベッドの中だった。ひとまず生きていることに安堵しつつ状況を確認する。
今ジャンヌがいるのは城の中にある寝室の一つのようだ。身体の奥に僅かに熱を感じるも妊婦のように膨れ上がっていた腹部は戻っており、口や鼻の中にも違和感は感じない。その上いつの間にか、ほぼ肌が透けて見えるほど薄いがレースなどで飾られたネグリジェを身に付けていた。
ひょっとして意識を失っている間にジークに身体を洗って貰い、着替えさせて貰ったのだろうか? そう思うと頬に熱が貯まるのをジャンヌは感じた。
(仕方ないこととはいえ、あんなことをされているのこんな風に思ってしまうなんて……やっぱりジーク君に淫らな魔女に調教されていってしまっているのかもしれませんね……)
だが、それでもまだ大丈夫だ。激しく抱かれ狂ったようにいやらしく淫されている時ならともかく今は正気を保っていられる。まだカルデアが反撃の準備を整えるための時間は稼げる。ジークを取り戻すための機会だってあるはずだとジャンヌは己を叱咤する。>>437
「ーーーーお目覚めのようですね、ジャンヌ」
不意に生前からよく知り、この城に囚われた後にも幾度か耳にした声が聞こえた。
「なんの用ですか、ジル。ジャンヌオルタ(彼女)に私の矯正でも命じられましたか?」
寝室の入り口にジャンヌがよく知る人物が立っていた。魔導元帥ジル・ド・レェ。生前のジャンヌの戦友であり 、今はおそらくジャンヌオルタが召喚したキャスターのサーヴァント。
「いえいえ滅相もない。私はただ貴女の容態を確認しに参っただけでございます。何せジャンヌは覚えていらっしゃらないでしょうが我々が中庭で貴女を見つけた時は大変だったのですよ? 邪竜が放った白き欲望が貴女の穴という穴から溢れい出て貴女自身を白い池の中に沈めていたのですから。
竜の魔女(ジャンヌ)は大層お喜びになり、貴女の腹部を何度も踏みつけ白い粘獄が噴き出す様を楽しんでおりれましたが」
ニコニコとした笑顔のジルに告げられてジャンヌは羞恥で顔を赤く染めた。交渉として性奴隷の扱いを受け入れたとは友に自分の恥態を語られるのは乙女の身には堪える。その様子に気づいたのかジルは申し訳なさそうに続ける。
「申し訳ありません、どうやら竜の魔女(ジャンヌ)は凌辱によって堕落させたいようでして……彼はジャンヌの身体のことを労ってくれているのですよ? 介抱したのも彼なのです」
ジルがそう言うと再び人の形をとったジークが寝室の中に入ってきた。手には果物が入ったバスケットと水筒。ジークは寝台の上に置くとベットに腰を掛けて、ジャンヌの方に心配そうに視線を投げてくる。中庭で身体を清めてくれた時と同じようにその瞳に獣性は見受けられない。
「あまり彼を責めないでいただきたい。彼は理性を奪われ今は本能だけで動くよう――」
「元より私が彼は恨むことなどありえません。私が彼にしたことを思えばどんな罰であろうと軽すぎるほどです」
言葉を遮る形で放たれたジャンヌの言葉にジルは一瞬硬直したが、すぐに再び深い笑みを浮かべた。
「ええ、ええ、そうでしょうとも! お優しいジャンヌ、必ずやそう仰ると思っておりましたとも!」突然感極まったように大きな声をあげたジルは、優しい微笑みのまま子供にやさしく物事を教える教師のようにジャンヌに語りかける。
「ご存じでしたか、ジャンヌ? 恐怖と同じように堕落にも鮮度というものがあります。如何な快楽、如何な凌辱といえそれを繰り返すだけでは人の心というのは止まっていくだけ、真の堕落というものは即ち変化の動態。美しく清らかな物が徐々に背徳へと堕ちていく様を言うのです」
「何を――」
ジルが語り出した言葉の意図が分からずジャンヌが首をかしげていると身体を横から引っ張られた。
気づけばジャンヌはジークの腕の中に抱き締められていた。また凌辱の始まりかとジャンヌは身構えたがジークは何もしてこない。
ジャンヌの小さな身体を大事に大事に抱え込み、ただ互いの温もりを共有するかのような優しい抱擁。
「ジーク、くん?」
ジャンヌは何事かと動揺しながらもジークの表情を伺う。邪竜としてジャンヌを雌奴隷として扱おうというのではない、宝物として独占しようというわけでもない、
今のジークから感じるのは純粋に相手を想い慈しもおうという心だった。
それではまるでーー
「ーーRuler」
ジークは優しく微笑み、ジャンヌのことをそう呼んだ。ジャンヌがずっと見たかった笑顔で、ずっと呼んで欲しかった声で、ずっと求めていた物で。
ジャンヌは張りつめていた緊張の糸が切れるのを感じた。城塞と例えられるジャンヌの心の砦が音を立てて崩れていく。
「お、おおおお! これはなんという愛の奇跡か!? 理性を奪われ邪竜としての本能になってもなお彼はジャンヌへの想いを忘れてはいなかった!」
ジルが大粒の涙を流して叫んでいるがジャンヌの耳には届いてはいなかった。ずっと圧し殺していた想いが溢れてくる。>>439
「ーーーージーク君っ!? ジーク君っっ!!!! ……寂しかった、辛かった、怖かったんですよ……っ!」
ジークの背に腕を廻して強く抱き締めて胸板に顔を埋めてジャンヌは涙を流した。
再会出来たというのにジークは自分のことを覚えていなくて寂しかった。獣ように激しく犯されて怖かった。性処理道具のように扱われて辛かった。必死に保っていた聖女としての自分が崩れ去り、ただの村娘としての自分になっていくのをジャンヌは感じた。
ジークの前では聖女としての自分を保っていられない、そしてただの小娘では性奴隷になった今の状況には耐えられない。何かーージークにすがらなければ立っていられない。
「Ruler……」
ジークはそんなジャンヌを慈しむように頬に手を添えて顔を上げさせると自身の唇をジャンヌのそれに重ねた。
「んっ……」
激しく求めるのではなく啄むような優しいキス。ジークはそのまま優しくジャンヌをベッドに押し倒すと何度もジャンヌへキスを降らし、その身体を優しく撫で愛でるように愛撫する。
優しく甘く蕩けるような愛のある触れ合いにジャンヌは凌辱で気づいた心身が癒されていくのを感じながら、心地よさそうに目と頬を弛ませた。
ふと、ジルの言葉が頭によぎった。
ーー真の堕落というものは即ち変化の動態。美しく清らかな物が徐々に背徳へと堕ちていく様を言うのです。
ひょっとして今の状況がジャンヌオルタやジルの狙いだったのではないか? 本当の意味で魔女へと堕落させるのなら邪竜による激しい凌辱だけでは足らない。激しい凌辱によって傷付いた心を愛のある優しい交わりによって癒し、また再び凌辱し、これを繰り返す。そうすることによって徐々に身体だけではなく心までも征服していく。>>440
ジークを召喚したのもその状況を作り出すためだったのではないか? だとするとなればこの上なくその企みは成功している。なぜなら、その可能性に気づいてなお、こうして自分は拒むことが出来ていないからだとジャンヌはどこか冷静に分析していた。
「あっ♥️ ……ん、ぁあ♥️ あん♥️ ひゃ……♥️」
優しくネグリジェを脱がされて今度は全身にキスを降らされ、舌で舐められ、全身を愛されていく。自然とジャンヌの身体はそれを受け入れ、艶やかな声を漏らす。
(申し訳ありません、マシュ、マリー、藤丸……私は貴方達がくるまで持たないかもしれない……)
確実に迫りつつある完全な堕落の足音を感じながらジャンヌの意識は甘い甘い毒の中へと蕩けていった
今回はここまでです。いや、本当に長くなって申し訳ありませんでした。
次辺りで完全に堕ちちゃうかもです。後は漫画版で矯正されてたアタランテとか絡ませられたらいいなぁとかぼんやり考えてますがあんまり決まってないので次はいつごろになるかは未定です最近このスレでジークくん酷使されすぎw
いいぞもっとやれ(ふふ、まったく濃厚なジクジャンが投稿されていてアタジャンを投稿する身としては肩身が狭いぜ・・・・・・)
だが関係ない! これより>>314の続きを投稿するっっっ!!!>>314
ぶじゅ♡ れろぉ♡ ぐぼっぐぼんっ♡
――オレンジ色にほんのり照らされた部屋に、似つかわしくない音が鳴り続けていた。
「ちゅうぅ♡ はぁ、れろれろれろ♡ ちゅう♡ ちゅう、ちゅ、ちゅっ♡」
「舐めるのにもすっかり慣れてきたな。最初の頃の初々しさはもうどこにない」
「ぢゅる、ちゅぱ♡ 貴女が何度もさせるからじゃないですか。でも気持ちよさそうな顔が見られるので、フェラチオご奉仕大好きになってしまいました♡ べろぉ、ちゅる、れるれる♡ じゅじゅ♡ んちゅう♡ にゅぷ、にゅぷ、にゅぷ♡」
「くっ、はははっ・・・・・・雌犬の姿もあって堪らんなこれは」
「はい、今の私はワンちゃん気分です♡」
ベッドの縁に腰掛けているアタランテ・オルタ。彼女の股の間に入り、勃起した肉棒を愛おしそうに舐めているのはジャンヌ・ダルクであった。
普通の状態ではない。アタランテのように獣化していた。頭には犬の茶色い垂れ耳が生え、腰背部からはこれまた犬の尻尾が伸び、極めつけには首輪が嵌められている。
見ればサイドテーブルに空瓶が一つ置かれていた。中に注入された霊薬を作成したのは大魔女キルケーである。服用した者は犬の特徴を持ち、尚且つ発情するという副作用付きだ。人を豚に変える魔術を愛用するだけあって簡単に用意してみせた。
効果はすぐさま現われて肉棒を貪欲に求め始めた。>>446
「何度見ても立派なチンポですね♡ 奉仕のし甲斐があります・・・・・・じゅぽ、じゅぽ♡ じゅるるっ♡ はむ、はむっ♡ ん゛うぅぅ♡」
規格外の対魔力も本人が受け入れたなら発揮されない。今のジャンヌは交尾セックスをする事しか頭にない。
肉棒に熱っぽく奉仕しながらも片手の指で膣内をほぐしている。彼女の下の床には愛液の水溜まりができ、汗と合わせて部屋中に雌犬聖女のフェロモンが充満していた。
魔獣に等しいアタランテ・オルタにとっては興奮剤そのものだ。深く吸い込むと、より一層獣欲が滾ってくる。肉棒は更に勃起し、魅了されたジャンヌが恍惚としてむしゃぶり付く。
「んんぅ♡ じゅるっじゅるぅっ♡ ぐぽっ、ぢゅるるっ、んぱっ♡ ・・・・・・はあぁ、すっごい匂いです・・・・・・♡ 舐めても舐めても消えませんし、味も、んふ♡ じゅぶじゅるちゅぷっ・・・・・・ちっとも薄くなりません♡」
雄の象徴を褒め称えられれば気分も良くなる。
褒美に髪を梳くように頭を撫でるとジャンヌは両目を細めて尻尾を揺らした。
「それではぁ、強くしていきますね・・・・・・ジャンヌの口ま○こにザーメンをたくさん出させてあげます♡」
大きく開いた口が逸物を丸呑みにする。そしてすぐさま喉奥まで使うディープスロートを始めた。初っぱなから激しく上下し、水気と吸い付く音を派手にまき散らしていく。
「んぼっ♡ んぼっ♡ んふっ、んふっ♡ ずりゅりゅりゅりゅ♡ じゅろろろぉ♡」
口の中に唾液とカウパーが溜まってくると一気に吸い込む。その時の口腔内の締め付け、音の下品さときたら暴力的ですらあった。
「ずりゅううぅぅぅうう♡♡」
「アハァ! はっ、はっ、はぁっ! このっ、本当に上手くなったものだな・・・・・・っ」
「えへへ、そうでしょう、そうでしょうとも♡」
5回目。
天井を仰ぎ見たアタランテが憎々しげに呟く。
もちろん声も口も笑っているが、やられてばかりではいられないと両手でジャンヌの頭を掴み、自分からも動かしていった。>>447
「んぐぐぅ・・・・・・!! んぼ! んんっ、ん! んふっ♡ ぶっぼっ♡ ぶっぼっ♡ ぶじゅっ、ぶじゅっ♡ んじゅう♡」
根元まで咥えさせられるイマラチオに戸惑ったのは最初の数回だけで、あっという間に対応して付いていく。
ずじゅりりりぃ――――♡♡
ぢゅぶっ♡ ぢゅぶっ♡ ぢゅぶっ♡
強烈に吸いつく所為で頬は凹み、口は蛸のように伸びる。あるいは日本人のマスターから教えられて知った、ひょっとこ、にも見える。そんな風に顔がだらしなく崩れても肉棒を離そうとしない。気付いている筈なのに卑しく淫らに貪っていく。
肉欲の強さがこれほど伝わってくる口淫も中々ないだろう。する側もされる側も、酷く、醜く、興奮してくる。
何時の間にかアタランテは立ち上がり、股間を殆ど打ち付けるようになっていた。喉奥をゴツゴツ突くと逸物の性能に見合った陰嚢が顎を叩く。この瞬間にも生成され続けている精液は放出の瞬間を今か今かと待機している。
「お゛ごっ♡ んお゛っ、お゛っ、お゛っ♡」
息苦しさはあっても、それを大きく上回る快感をジャンヌは覚えていた。口も喉も、性感帯も同然になるまで入念に調教された為だ。言われるまでもなくアタランテの腰を両手でホールドし、動きに合わせて頭を振る。見上げる目線は片時も外そうとしなかった。
「ごぶ♡ んぶぶぶ♡ お゛おう♡ ぐぶっじゅびびびっ♡」
ごちゅん――――♡
ごちゅん――――♡
ごちゅん――――♡
じゅうぅ――――るるるるうぅぅ♡♡
じゅる♡ じゅる♡ じゅる♡ じゅる♡>>448
突き刺す――吸いつかれる――引き抜く――肉棒から性感が全身を駆け巡る。
限界がすぐそこまで来たとき「射精すぞ・・・・・・!」と息荒く宣言する。下で咥えている雌犬聖女はこくこくと頷いた。
上半身を折ったアタランテが荒々しく頭を引き寄せる。肉棒は食堂にまで入り込み、膨れ上がった亀頭が白濁の濁流を弾けさせる。
「喉に射精っ・・・・・・る・・・・・・! あ゛あ゛あぁぁっ!!」
「ん゛ぼぉっ、お゛っお゛っ♡ うんんっ♡ ぐぐっ♡ ん゛ぐぅぅぅ♡♡♡」
ドクンッ! ドビュルッ! ビュビュウゥゥゥ――――!!
ドビュルルル――――!! グビュウゥゥ――――!! ブビュビュビュ!!
「全部ッ飲むんだぞッ! んっふううぅ! ああ最高だなっ、お前の口淫は・・・・・・!」
「ぶぐっ♡ ずりゅうう♡ じゅり♡ じゅり♡ じゅるる♡」
ジャンヌは陰嚢の中で、シチューのようにドロドロになるまで煮詰められた精液を命じられた通りに飲み込む。口からも鼻からも決して溢したりせず、ごきゅ♡ ごきゅ♡ と音を鳴らしながら嚥下していく。
(こんなに美味しいモノを溢すなんて勿体ないです・・・・・・♡♡)
味蕾に感じる濃厚な味にうっとりしながらストロークする。舌で尿道をほじくり返し、残った最後の一滴まで吸い出して味わう。最後に唇で柔らかく締めつつ離れていった。
「ひゃんとまもりまひたよ♡」
口内を見せながら言うと「よく守ったな」と褒められる。頭を撫でられると尻尾を振って喜び、まだまだ全然萎える様子のない逸物に頬ずりをした。たった一度の射精などアタランテにとっては準備運動にもならないと、ジャンヌはよく知っていた。
肉棒にも陰嚢にも舌を這わせる彼女に向かってアタランテは聞く。>>449
「これが欲しいか」
「欲しいです♡ 口もいいですけど、やっぱりおま○こにチンポ欲しいです。後ろから、バックから・・・・・・ケダモノみたいにパンパンして欲しいです♡ そうやってザーメンいっぱい射精してもらって幸せになりたいです♡♡ 一回だけじゃないですよ? 何回も何回も、数えるのも忘れるぐらいにですよ♡」
「即答でそこまで言葉が出てくるか。キルケーの霊薬を飲んだとはいえ、どれだけ淫乱になれば気が済むんだ?」
「だってぇ♡ ほら見てください♡」
上半身を反らしてガニ股になり、秘所を開帳する。いやらしく蠢く淫肉が蜜をトロリ♡ と糸を引きながら垂らす。いく筋も、いく筋も、膣内から流れ出ては床に落ちて溜まっていく。
「お漏らししたみたいに出てきてるのが見えますよね? おチンポしゃぶりながら軽く弄っただけで、こうなっちゃたんです。んちゅ、れろぉ・・・・・・ちゅぱ♡ ふふっ、自分で言うのもアレですけど甘いですね♡」
掬い取った愛液を舐める姿にアタランテは思わず生唾を飲み込んだ。そうしても仕方が無いほどの痴態だった。この場にジャンヌ・ダルクを聖女だと固く信じている徒がいれば、その者は一生物のトラウマを抱えて生きていく事になるだろう。
――――舌舐めずりをした魔獣は首輪の紐を引いた。
「・・・・・・ならベッドに両手をついて尻を向けろ」
番いの命令に雌犬の陰唇がヒクつく。
喜びのあまり耳が立ち、尻尾が床を叩いた。
立ち上がり、ベッドの縁に両手をついて臀部を後ろに押し出す。括れた腰から続く腰回りは横に張り出し、豊かな胸よりもなお発育のよい尻も相まって安産を約束していた。
獣の本能を持つアタランテにしてみれば雌は豊満頑丈に限る。やはり子作りに適した雌にこそ興奮してくるのだ。霊体であるジャンヌでは不可能な欲求だが、それを鑑みても極上の女体だ。他の男共が近寄らないぐらいマーキングせねば気が済まない。
手の平では到底収まりきらない巨尻を掴む。汚れ一つなく、むっちりと柔らかく弾力のある感触。握れば指の間から白い肉がこぼれ出てき、甘く溶けた吐息が聞こえてきた。>>450
愛液を涎のように垂らす淫裂に肉棒をあてがい、脈打つソレを奥深くまで挿入していく。
待ちに待っていたジャンヌが嬌声を、全身を震わせながら迎え入れる。
「おっきいのが入って、きてます・・・・・・♡ ~~~~っっ♡♡」
膣内を掻き分けて進む感触、後から膣壁が絡みついてくる感触、口を開いた子宮に敏感な亀頭を吸われる感触――――どれもこれもが頭が痺れるような快感を与えてくる。
自分専用に調教した聖女のマンコは極上としかいいようがなかった。
まだ全部入っていないのを確認するとゴリュ♡ と力尽くで捻じ込んだ。押し上げた子宮口と熱烈なキスをし、膣内がざわめいたかと思えば急激に狭まってくる。
「イっ・・・・・・くうッ・・・・・・♡」
「ハッ、悪いがこれからだぞ・・・・・・ッ!」
達して悶えるジャンヌに構わず、歯を食いしばったアタランテが動き出す。体重をかけて一回一回、区切るように逸物を出し入れする。
パシンッ! パシンッ! パシンッ! パシンッ! パシンッ――――!!
「いいぃ♡ イったのに動くなんて♡ だめです♡ 反則です♡」
口にした非難の言葉にはまったく説得力がなかった。何せ止めるどころかアタランテの力強い律動に合わせている始末だ。
区切りをつけた抽迭は次第に速まっていき、強烈かつ猛烈に突き上げていく。
ぶつかり合う下腹部と臀部、肉と肉を打ち鳴らす打擲音、蜜壺をかき回す粘着音。
それを掻き消しかねないほどの、聖女の嬌声。
「ぉおお♡ お゛っ♡ あお゛っおおっ♡ あ゛っ! あ゛っ! あ゛っ!」
動物的なセックスにジャンヌは蕩けた顔で喘ぐ。汗ばんだ背中を反り、日光を浴びた小麦のように美しい金髪を振り乱す。番いから与えられる快楽に噎び泣いて悦ぶ。>>451
ズニュウゥゥッ! ヂュボッ! ヂュボッ!
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ――――!!
「あひいぃっ♡ ひっ、ひぃ♡ んうぅっ・・・・・・♡」
「そら願い通りにしてやるぞっ! こういう風にされるのが好きなんだろう!?」
「大好きです♡ 貴女もおちんぽもっ凄いですからっ♡ もうセックスのことしか考えられません・・・・・・♡」
「それでいい。今は他のことなど考えず、私との交尾だけに集中していればいいんだ! そして私の雌になれ・・・・・・!」
「うんん゛っ♡ はいぃっ♡ なります♡ アタランテの、貴女だけの雌になりますから♡ もっともっとおマンコにください♡」
抜ける直前まで肉棒を引き抜き、勢いをつけて一番奥まで戻る。何度も素早く繰り返す。膣壁を満遍なく擦り、子宮口にあるポルチオを思うがまま突き回す。
「っああああぁぁぁぁ~~~~♡♡♡♡」
アクメによる歓喜の悲鳴を叫んでも緩めず、獣のピストンで徹底して立場を思い知らせる。
お前は私だけのモノであり、番いであり、雌なのだと刻み込む。
人間としての体裁を剥ぎ取られたジャンヌは何者でもない一匹の雌獣となっていった。
5分、10分、15分・・・・・・抽迭が続けられるほど嬌声はどんどん媚びるように淫蕩になる。
肉壺は入っているだけでも達してしまいそうなぐらいに具合を良くする。
膣内は熱い愛液をなみなみと湛える。膣壁の一枚一枚がまるで意思を持っているかのように蠢く。肉棒に纏わりつき――絡みつき――扱きあげ――奥へ奥へと誘う。吸いしゃぶってくる子宮口から離れる際の、ちゅぽん♡ という感覚は堪らなかった。
肉棒も陰嚢も疼く。
射精したいという欲求が高まってくる。二度目はすぐそこまで近づいてきていた。
アタランテの息が荒くなる。彼女はお互いの体液で光沢を帯びた巨尻を掴み直して、前傾姿勢で股間を打ち始めた。種付けするための獣の交配のやり方だった。
ぱんッ! ぱんッ! ぱんッ! パンッパンッパンッパンッパンッ!!>>452
美しい少女二人が交わる。髪を乱し、胸を揺らし、尻を振りながら。
誓いも自戒も破った彼女たちは迷いなく快楽の高みを目指す。
「あっあっ♡ 射精すんですね? 射精るんですね? いいですよぉ♡ 私もすごいのがきそうですから♡ 我慢しないで子宮に濃厚ザーメンたっぷり♡ 一杯になるまで出してください♡ あっ、やっ、イクっ♡ すごいのきそうです♡ はやく、はやく、はやくぅ♡♡」
「ッ~~~~種付けしてやる。孕ませられないとしても満たしてやる。私の胤でお前の腹を膨らませてやるぞっ、ジャンヌっ!!」
「あああっ♡♡ いい、イクっ♡ イクっ♡ イカされちゃいます♡ あああっ♡ あああっ♡♡ ふおおっ♡ あ゛っあ゛っあ゛っ♡」
「イケっ、イケっ。私もイクからっ。あああっザーメン射精るっっ・・・・・・!!」
「わおおん゛んんんんんん~~~~♡♡」
限界まで密着する性器。ケダモノの悦びに満ちた唸り声と絶叫。
そして、二匹の獣はまったく同時に絶頂を迎えた。
ぶびゅるるるるるるるぅぅぅぅ!! びゅぶ! びゅぶ! どぷぷぅぅぅぅ!!
びゅうううぅぅ――――ぶびゅびゅ――――っっ!!
ぶるりと一度大きく痙攣したアタランテが精液を胎内に流し込む。上半身を倒し、芯から震えるジャンヌの両乳房を捏ねくり回しつつ射精を愉しむ。収縮する膣内で絞られ、子宮口に吸われる感触は最高としかいいようがなかった。
どぷどぷ、びゅくっ、びゅくっ、びゅく、ずびゅうぅぅぅっ。>>453
とてつもなく長く濃い射精だった。アタランテは立ちバックの体勢を崩し、終わるまでの間ジャンヌとキスを楽しむ事にした。
「ジャンヌ・・・・・・」
「はふっ、アタランテ・・・・・・♡ んちゅ、ちゅぶ、れるれる・・・・・・んちゅ、んんう♡」
「ジャンヌっ、じゅう、ちゅ、ちゅ、んちゅ、ちゅう、ジャンヌ・・・・・・っ」
「んちゅうっ、ちゅむ♡ れろれろ♡ アタランテのおちんちん、ビクビクしているのが分かりますよ・・・・・・はちゅ、んちゅ、ちゅぶ♡ まだ射精るんですね♡」
「ずりゅ、はぁ。汝のマンコがきつく絞めるからだろうが。だが・・・・・・もうすぐ終わる」
「あんっ・・・・・・♡ んっ・・・・・・♡」
動物さながらの精の放出がようやく止まる。小さく何度か前後して残りも搾り取らせる。それからベッドの小棚に置いてある時計を確かめた。
◆22:15◆
サーヴァントに睡眠は必要ない。時間の余裕はまだまだあった。
するとアタランテは一声掛けてから寝床にジャンヌを押し倒す。喜びの声と差し出される魅惑的なヒップ。その安産型の尻を握りながら彼女は再度バックで犯し始めた。
「い、いきなり奥までぇっ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あはぁっ・・・・・・♡」
とりあえずは。
あと三、四回は出してからでないと体位を変えるつもりなかった。>>454
◆23:40◆
熱気と淫らな匂いが部屋中に充満していた。
その空気を震わせるのは少女たちの息遣いと嬌声、そして拍手のような抽迭音だった。
「ふっ! ふっ! ふっ!」
「あッ♡ ひッ♡ いッ♡」
アタランテが両脚を抱えたジャンヌの上に覆い被さり、真上から肉棒で挿し貫く。
女を押さえつけて犯す屈曲位、俗に『種付けプレス』と呼ばれる体勢だ。二人ともこの体位は、名前からして受精と妊娠を意識させる為に気に入っていた。
すでに二回は絶頂に至り、結合部の下のシーツは沼のように体液でぬかんでいる。
下だけではなく上でも繋がる。
艶やかな唇を押し付け合い、伸ばした舌を吸い合い、唾液を睦まじく飲ませ合う。
「じゅるっ、んむっ、っ、ちゅぶっ、ちゅぶっ」
「んじゅっ♡ じゅるるっ♡ んちゅっ♡ んちゅっ♡」
「ごくっ・・・・・・ぷはっ・・・・・・この近さだと、んっ、キスもしやすいな」
「そうですね・・・・・・♡ だから、もっとキスしましょう♡ はちゅうっ♡ んちゅうっ♡」
ハートマークが浮かぶほど蕩けたジャンヌの両目。彼女はアタランテの首に両腕を回し、自分から抱き寄せて交わりを求めていった。>>455
◆01:53◆
二人の姿はベッドにはなかった。丸められた無数のティッシュ、脱ぎ捨てられた衣類だけがある。
代わりに、小さなバスルームから微かに声とシャワーの音が漏れていた。
近寄れば明確になり、扉を開けばパシャパシャと水が弾ける音も聞こえてくるだろう。眼が良ければ二人のシルエットも見えるかも知れない。
駅弁の体位でアタランテとジャンヌが繋がっている姿が。
最後の障害物、脱衣所と浴室のドアを開いてみれば何もかも明らかになる。
「これっ、チンポ♡ お腹♡ 奥の奥まで刺さってきますっ♡ おま○こに響いてっ♡ んあ゛っ♡ ああ゛っ♡ はひいぃっ♡ んはぁっ♡ はぁんっ♡」
肉厚の臀部を抱えられるようにして持ち上げられたジャンヌが、白い喉を反らして喘ぎに喘いでいる。
引き締まった体躯をしているとはいえアタランテの見た目は少女そのものだ。人間一人分の体重を支えられるだけの筋力があるとは考えられないだろう。
だが彼女は英霊であり狩人であり、今は魔獣だった。人間の常識には当て嵌まらない。
いとも簡単に持ち上げられ、表情をつぶさに観察できるだけの余裕があった。
浮いた身体が落ちてくるタイミングで腰を突き上げると肉棒が根元まで埋まる。抽迭に身体の重さも掛かり、最奥がごりゅごりゅと押し上げられる。>>456
ただでさえ子宮は降りてきていた。それなのに思い切り突かれては耐えられる筈もない。あられもなく快感に鳴き叫び、それでも離れたくないとしっかり抱き着く。
そのいじらしさに満足感を覚えつつ、精液を放つためにアタランテは上下運動をより強くしてき、当たり前のように膣内射精をする。
「はぁあんっ♡ ひうっっ♡ あああぁぁぁぁっ――――っっ♡♡♡」
そのあとも何度か続け、満足したらジャンヌを降ろす。彼女は命じられたワケでもなく目の前にあった肉棒を口に含んだ。白濁のコーティングを綺麗に舐め取り、褒められると掃除フェラから奉仕フェラに移った。
お湯よりも温かい口腔内でじっくりと高め、限界間近で「ひゃけて♡」と解放して。
「はふぅっ♡ 精液いっぱぁい・・・・・・♡ ああっ熱いです♡♡」
水鉄砲のように断続的にひっかけられたザーメンを全身に塗りたくる。
まだまだ火照りが収まらない身体を両腕で抱き、ジャンヌはアタランテを見上げる。
媚びきった青い瞳は更なる交配を求めていた。>>457
◆05:20◆
濡れた身体を拭きもせず、早足でベッドに戻った二人は即座に再開した。
滾る獣欲のままに交わり続けたのだ。
後背位、騎乗位から対面座位、側位をやり、背面騎乗位もし、シックスナインをやった。
自分の白濁でドロドロになっている膣にむしゃぶりつくことにアタランテは抵抗を覚えなかった。下から腰を抱えて吸い付き、舌を入れて丹念に舐め回し、愛液ごと音を立てて吸い出していった。
愛情の証のようでジャンヌは嬉しがった。
だが、無くした分以上を補充してもらおうと寝そべって誘った。
覆い被さったアタランテは寝バックで腰をふりたくり、結合部から逆流するほどの量の精液を射精している。
指を食い込ませるように乳房を鷲掴み、赤みを帯びた首筋を甘噛みしては跡を残す。見えなくてもマーキングされているのが分かるのか、ジャンヌはきゅん♡ きゅん♡ と膣内を締めた。
「はんんぅ♡ あ゛っ♡ おぉ゛っ♡ あああっ♡」
「ふぅっ・・・・・・! また射精すぞっ、しっかり子宮で受け止めろ!」
「うっ♡ っっ♡♡ っっっ~~~~♡♡♡」
「はぁっ、はぁっ、ほら次だ・・・・・・まだ終わらせてやらないからな!」
「ああ゛っ♡ ほぉっぉっ♡ はひぃぃっ♡」
射精しても絶頂しても余韻に浸る時間は与えられない。
枕を抱きかかえていた両腕を後ろに引っ張られ、豊かな胸を強調するような体勢で犯される。ここ一番で深まった結合にジャンヌは忘我の嬌声を叫んだ。
掴んだ彼女の手首を引き、弓なりに反らしてアタランテは腰を幾度となく打ち付け、幾度となくゲル状の精液を放出し続けた。>>458
◆06:00◆
二人の交配が終わらなくとも時間は流れる。
部屋のインターホンが前触れなく鳴らされた。
ジャンヌはびくんと震え、アタランテは機嫌を損ねた様子で扉を睨み付ける。すると突然の訪問者は、魔術的干渉である念話で後者に話しかける。
『私だよ私』
親しいといえるかどうかは怪しいが、プライベートを共に過ごすこともある相手の声にアタランテは逆立てた柳眉を戻した。若干だが。
『なんだ汝か、キルケー。こんな時間に何の用だ』
『こんな時間から・・・・・・いや、こんな時間まで交尾してるおまえには言われたくないよ』
『それもそうか。だが止めるつもりはない。用があるなら手短かに済ませろ』
『純潔の狩人の名が聞いて穢れるね。まあいいさ。じゃあ入らせてもらうよ』
『おい待て。まだ入ってくるな――』
扉のロックを強制解除したキルケーが部屋に入る。鼻をつく性の匂いは嗅ぎ慣れているらしく、顔を顰めたりはしない。むしろ懐かしむように一度目を瞑った。
急いでジャンヌに布団を被せたアタランテの方が苦い顔になる。
「う~ん中々香ばしい匂いだ。愛豚(ピグレット)にした男たちと戯れていた時を思い出すよ」
「汝・・・・・・」
「聖女でも雌犬に仕立てられる霊薬を作ってやっただろ? その見返りと思えば安いし、来た理由は様子の確認と霊薬の補充だよ。ふふん、この寛大な大魔女に感謝して欲しいな」
ベッドの近くまで近寄ったキルケーが布団を引っぺがす。全裸のままのジャンヌは流石に恥ずかしいのか、胸を両手で、股間を尻尾で隠した。耳はペタンと伏せられる。
「おや。まだ耳も尻尾も残ってるか。さすが私。けど一応置いていこうかな。私の部屋に置いてても使い道ないし」
そういってサイドテーブルの空瓶を回収し、満杯の小瓶を数本並べる。どれもこれも妖しい輝きを放っていた。飲めばサーヴァントでも無事では済まされないだろう。>>459
「なんだそれは」
「緑のは変身薬、赤いのは媚薬、青いのは精力剤。効果は飲めばわかる。変身薬は渡したヤツと同じだよ」
「・・・・・・頼んでいないが」
「お節介さ。折角だから使ってくれよ?」
視線だけを聖女に向け、念話で魔獣に伝える。
『私はね――――清廉潔白でお綺麗で皆に好かれる女が堕ちるのが大好きなのさ』
『キルケー』
『ん?』
『スキュラのように手を出せば、その羽を毟り取り、首を括り折り、喰い●すぞ』
『あははっ。お~怖い怖い。軽いギリシャジョークなのに。おまえだって見たいんだろう、アタランテ? 聖女が堕ちるところまで堕ちる姿をさ』
『――――相変わらず、悪趣味なヤツだ』
否定はできないアタランテは苦笑する。>>460
「貰っておこう。いらぬ副作用はないだろうな?」
「ないない。そんなコトしたらマスターに怒られるだろ? 下手したらカルデアから退去される。おい今『お前がいなくなっても構わんがな』って顔したな。誰が霊薬作ってやったと思ってるんだ。結構大変だったんだぞ、おい」
「分かった。礼は言わん、さっさと立ち去れ」
「はっはっはっ。なんて言い草だ。別にいいけどさ。マスターには私から伝えておくよ」
膝を折り、組んだ両手に顎を乗せてキルケーはジャンヌに言う。
「ま、そういうコトさ。雌犬聖女サマ♪」
そして、ひらひらと手を振りながら出て行った。
ジャンヌは羞恥心のあまり結局一言も話せなかった。そんな彼女を尻目に、二本の尾で小瓶を三種類一本ずつ巻き取ったアタランテは栓を抜き取り、放り捨てる。
「ほ、本当に飲むんですか?」
「嫌か?」
「だって・・・・・・」
「私の言うコトが聞けないか、ジャンヌ?」
弱々しくも抵抗しようとするジャンヌを押し倒し、
「私は飲むぞ」
精力剤の青い霊薬を一息に煽ってから顔の横に片手をつく。
見る見るうちに肉棒がビキビキと力強く勃起し、我慢汁を次から次へと垂らす。
獰猛さを増した獣の吐息を耳に吹きかけられ、ジャンヌの雌が著しく感化される。>>462
よし終わりです! 『魔獣と聖女』の息抜きに書くつもりがガッツリ書いてしまいました!
夜のお供に使えたら幸いです!>>444
邪竜って肩書きあるから割りとさお役として便利だと思う>>424
おいおい、口の中が砂糖だらけになってしまったのだが?……素晴らしいっ!!
行為に慣れない二人がおっかなびっくり歩んでいく光景は微笑ましさを感じます
女子会が想像以上に踏み込んだ話題が飛び交ってたようで、ジャンヌはいったいどんな知識を得ているのか
ジャンヌを気遣いながらも魅了されていくジーク君も可愛らしくて毎週楽しみにさせて貰ってます!
>>441
おぉ……これが純愛による堕ちプレイ……ッ!!
邪竜としての本能に自らの宝を求めるジーク君とそんな彼に堕ちていくジャンヌの姿がエッチですね
激しい行為により肉体が悦楽を受け入れ、ジーク君への思いで心が溺れていく過程がゾクゾクして堪りません!
続編、待ってます!!数日離れていたらなんだか一気に更新されてる!?
ありがたや、ありがたや。
皆さんの素晴らしいSSは活きる糧になっています。>>413
水着を脱がされた時の感覚で分かってはいたが、触られた時の音で、もはや洪水のようになってしまっているのだと自覚させられる。表を優しくなぞる指が男性にしては滑らかで、その度に身体がびくびくと震え上がる。
思わず目を閉じてしまいそうになるが、ジークがどのような顔をしているのか確かめたくて下に目線をやると、彼は真っ直ぐな瞳で指先が触れている所を見つめていた。
吸い込まれてしまいそうになるその表情に、ごくりと唾を飲む。もっと触れて欲しいと心が叫ぶ。しかし同時に、彼を触りたいとも主張する。
「ジーク君、その……」
「どうかしたのか? まさか、痛むとか」
「いいえ、とっても気持ちいいわ。でも――」
私も貴方を触りたいの。
ジークに寝転がってもらい、膨張しているものにおずおずと手を伸ばす。熱を持ったそれの先端に触れると、彼の身体が少しだけ震えたのが分かる。右手で優しく包み込み、上下に扱き始めていく。目を細めて快感を味わうジークを見ていると、もう少しこちらの方を見てくれてもいいのにと、もやもやした気分になってしまう。
だから、思い切った行動に出る事にした。>>467
愛液で濡れた所を彼の顔の真上に、自らの顔は彼の下半身に。舌で先端を舐めるとそれはぴくっと震えて、それが可愛らしくさえ思えてきて、口いっぱいに頬張った。全て咥えこむと喉元ギリギリまで届くそれを、舌を使う事も忘れずに味わっていく。
時には口から出して舌で舐め廻し、先端だけ口に入れて吸ってみたり、あるいは外側に舌を這わせたり。
気持ち良くなってもらいたい、その一心がマリーを動かしていた。
だが、こんな事をされて何もしないジークでもなかった。目の前に広がる彼女の割れ目に触れようとして、近づけさせるために腰を抱き締め、下りてきたそこを舐め回す。舌が振れただけでマリーの身体が跳ねるのが分かる。だが、ジークとて止まれる余裕はなかった。
表側だけでなく、そこに隠れた突起に口を近づけ吸い付くと、悲鳴にも近い嬌声が部屋に響く。
「じ、ジーク君、そこは……ぁん!」
一番恥ずかしい所を吸い付かれた。突起も割れ目も舌で蹂躙され、大きな波が一気に押し寄せる。奉仕なんてできるはずもなく、顔を伏せて快楽に耐える事しかできなくなり、限界が近いと悟る。
「だめ、ダメっ、待っ――あっ……!」
静止を一切無視して与えられる刺激に耐えきれるはずもなく。大きく顔を仰け反らせた後、ぐったりと倒れ込んでしまった。>>468
肩で息を繰り返しつつも、どうにかジークの上から下り、ベットに横たわる。強烈な快楽の余韻に浸っていると、ジークが心配そうに顔を覗き込んで来た。どこまでも純粋なその顔は儚げで、それでいて美しい。
絶頂の余韻が残る身体をどうにか起こし、彼の熱に手を伸ばす。今度こそ、こちらの番だ。
時折ピクンと動くそれを愛おしく触り、胸に押し当てる。成熟した頃の肉体で現界していたら挟む事もできたのだが、生憎それは不可能なので、胸に膨張したそれを密着させ、擦り付ける。
「っ……ぅあ」
快感に悶える声がして、気持ち良くなってくれているのだと分かり嬉しくなった。はむ、と頬張り舌と口内で刺激の与えると、ジークから声にならない声が漏れだし、彼も限界が近いと悟った。
はしたなくていい。誰に何と思われようと構わない。今はただ、彼のためだけに自分の身体を使いたい。
「マリー、だめだ……っ、貴女の、口に――」
「ちゅぅっ……!」
思い切り吸い付くと、口の中に熱い欲望が勢いよく放たれた。濃く、苦く、そして重い。しかし一滴たりとも零さず、時間をかけてでも飲み込んでいく。全身がジークに染められてしまうかのような感覚が襲いかかるが、それでもまだ満たされない。>>469
最後まではしないと、初めに約束した。だから挿入こそしないが、ギリギリのコトなら大丈夫。マリーは達したばかりのジークに跨り、自らの割れ目に彼の熱を擦り付ける。
にゅる、にゅちゅう……と擦れる度に響く水音が、2人の後ろめたい興奮を高めていく。お互いに絶頂からそう時間は経っていないために感度が高まっており、全身が大きな渦に飲み込まれてしまいそうな、そんな感覚に襲われた。
「あっ、これっ入って……ないのに……ぃっ! はぁ、んんっっ」
「すまない……俺は、もう……!」
「まだダメ……っ、私も、もうすぐで――」
擦り付け合うだけにも関わらず、2人は同時に限界を迎え、疲労に身を任せてベットに横たわる。
――まだ、足りない。
――ここまでしておきながら、まだ心が満たされない。
――ずっと心にあり続ける真っ黒な何かが、消えない。
足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない足りない満たされない消えない――!>>470
「ジーク君、どう……? 良かった……?」
「ああ、これは……その、凄かった。まだ、立てそうにない」
「そう――なのね」
――私はまだ、満たされていないの。
これから言うのはとてもずるい事。卑怯な言葉だと分かっている。それでも、言わなければ。細身でありながらしっかりとした体付きのジークを抱き寄せ、耳元で囁く。
――貴方さえ良ければ、最後までどう……?
「マリー王妃、それは……」
「欲しいの……どんなにはしたなく思われてもいいから、我慢できない私に――」
貴方をちょうだい。そう言おうとして、身体を引き離された。紛れもない拒絶だった。ズキリと心が傷んだが、仕方が無い事だと分かっている。そもそも恋人がいる彼に、ここまでできた事が奇跡に近い。これ以上は望んでも手に入らない星を掴むような事。これでもう、諦めが付く。否、諦めなければいけないのだ。
「王妃は今、泣いている」
「え……?」
「そんな顔をしている貴女を、俺は放ってはおけない。だが俺は生きた時間が人より短いから、その涙の理由までは分からない。貴女の願いがどうしてもというのなら、俺はそれに応えるだろう。でも、このまま貴女の望みを叶えた所で、満たされるとは思えないんだ」>>471
泣いている? 私が?
目元を指で触ると、うっすらとだが確かに涙が出ていた。何故? 身体が引き離されたのは、おそらく泣いていたからだろう。だとするとそれよりも前から涙が出ていたとしか考えられないが、理由が分からない。
――ごめんなさい、すぐに泣き止むから。
――今、涙を止めるから。
そう言った矢先、今度は先程とは逆に彼の胸元に頭が来るように、優しく包み込まれた。
「無理に泣き止まなくていいと思う。貴女さえ良ければ、俺は自然と泣き止むその時までこうしているから。だから――貴女の涙を、少しだけ背負わせてくれ」
そう言われて、何かが決壊した気がした。
とめどなく溢れ出る思い。何を言っているのか自分でも分からない。言葉にならない声を、涙とともに吐き出していく。
寂しかった訳ではない。悔しかった訳でもない。辛くもなかった。苦しくもなかった。ただ、何か心の中にぽっかりと穴が空いた気がして、それを埋めたかった。埋めて欲しかった。
欲張りな自分を認めたくなかったのかもしれない。心の醜さを見つめたくなかったのかもしれない。見つめ直せばきっと、自分が嫌になってしまうから。
子どものように、大声で泣き叫ぶ。
2人だけの空間で、何かを気にする事もない。
泣きたいから、泣いている。
そんな自分を、ジークは黙って受け入れてくれた。>>472
結局、どれ位の時間泣いていたのだろう。時計なんて気にしていなかったから分からないが、その間ずっとジークは抱き締めてくれていた。それがとても嬉しかった。だから、もう一度だけ、真っ直ぐに彼の瞳を見つめながら言ってみた。
――最後まで、お願い。
「今更だが、こんな俺でいいのか……? 貴女にはもっと相応しい人が」
「貴方じゃないと、ダメなの」
ジークは意を決したかのように、マリーの上に覆いかぶさった。透き通っていた瞳に、欲望の炎が見えた気がしたのは、錯覚ではないのかもしれない。
押し当てられたそれは熱を帯びていて、ドキリと心臓が高鳴った。吐息が荒くなる。遠慮なんてしないで、さあ――
肉を押し退けて、ジークがゆっくりと入ってくる。歓喜に震え、さっきまでの満ち足りなさが嘘のように、心も身体も満たされていく。全てを受け入れようとしたら先端が奥深くに触れ、その瞬間に、電流でも流れたのかと思う程の衝撃に襲われた。
思わず声が漏れる。快感が全身を駆け巡る。
「んっ、じ、ジーク……くんっ、そこ、いい……っ!」
「マリー王妃……っ、締め付けが、く――っ」
「お願い、名前でっ、呼んでちょうだい――あっ、『マリー』って、叫んで……っ」
「マリー、マリー……マリー!」
より激しく、より深く、ジークに抉られていく。お互い抱きしめ合い、行為に溺れていく。>>475
ありがとうございます……!(がっつぽ)>>477
後頭部をピコハンで強打された感触を覚えながら起きる。...桃色のタイルで敷き詰められた部屋、壁際の大きなスクリーン。そこに浮かぶ『news BB』の文字。...またか、と思う前に彼女は現れた。
「はーい♡頼れる皆の正義の味方、可愛い可愛い世界の人気者にして月の女王BBちゃん、ここに見参、ですっ♪」
「... 知 っ て た 。で、今回は何?」
「センパイもスレちゃって...いえ、ここはBBちゃんに調教されきったとポジティブに考えましょう!
そして今回は特別ボーナス!いつも私はセンパイを玩んで弄って振り回してて、なんだかんだでそれに付き合う人のいいセンパイにご褒美をあげないとなー、と思いまして!
じゃんじゃじゃーん!ズバリ!センパイにはマシュさんを攻略してもらいます。」
「なんでさ!だいたいマシュに何をしたの!?」
「ふふふ...そこは追々。禁断の門、R-18という壁を乗り越えたこの私に不可能はありません。というかこれは単なる二次創作なので、解釈違いも許されるってだけですけど!」
「これはひどい...というかエ□無いR18SSとか需要あんのコレ?」
「(需要はともかくエ□は)あーりーまーすー!後半に!前半は設定の説明に忙しいだけです!決して筆者の持ちネタが少ないとかエ□書けないとかじゃありません!生暖かい目で見守ってあげてください!」
「...さて本題です、あ、唐突ですが勿論これはR-18なので...センパイは愛しい後輩を...フフ...S○X!で攻略してもらいます!それ以外は不可能です。私が決めました。頑張って攻略してくださいね!」
「...BB、マシュに手を出せっていうの?流石にそれは俺でも怒るよ?」
「きゃー♡殺意ギラギラなその切り返し、最高です♪
...はい。勿論手を出していただきますよ?、ですがこの中で起こることはマシュさんは知りません。単に体験。現実で手を上げる事にはならないのでご安心を。その点はこの私が乙女の恋心に賭けて保証します。
いくらグレートデビルなBBちゃんといえど、恋を玩具にするような真似はしないのです。ただ二人の関係に業を煮やした私が、よかれと思って!強制的にくっつけてしまおうとしているだけです。」>>478
「...実際に手を上げないなら、まぁ。...でもいきなりそんな事言われても」
「ではやる気が出る情報をば。本人の反応を再現するために、今回の舞台は某迷宮を改造した、愛しい後輩の心の中です。
抵抗するマシュさんを屈服させるの大変だったんですよ?今は自室の方ですやすやと。センパイが助けなければ、貴方の可愛い後輩さんは一生カルデアの眠り姫。それは嫌でしょう?
これは精神の戦い、後輩の心をガッチリハートキャッチ♪してください!
という訳で、おしゃまでイケイケな恋のキューピッド、BBちゃんはクールに去るのでした!」
「あ、内容量の都合でセンパイはさっさとヴィーナス・スタチューの中に放り込みますね♪」
~~中略
(その調子ですセンパイ!大事なのは互いを知ること、相互理解こそが愛の第一歩(多分)です!頑張ってSGを摘出して、マシュさんをメロメロにしてあげてください!)
「...先輩、ごめんなさい。...失望、しましたよね」
ーー選択肢ーー
ニア・よしヤろう
・うるさい!マシュなんか大好きだ!
「えっ...いやそれは...先輩最低です。」
~~game☆over~~
「はーい♪迷える子羊を救うBB道場、はっじまっるよ~!えー、今回の恋愛的死因は...うわー、ここまでノーミスのセンパイらしくない、ただ選択肢に餌が見えたらすぐ飛び付くセンパイとか...現実とゲームは違うんですから、その辺り弁えて節度を守った行動をしてくださいね?」
「...ごめんBB、ここまで準備してくれた君には悪いけど...俺はもうやらない。」>>479
どうかしていた。どうして誰かに強制されなければならないのか。いつかはするから、水を差さないでほしい。
告白するときは自分で、そう決めていた。ただちょっと、ちょっと機会を窺っていただけ、なのに...なのに、どうして、『こんなに時間が経ってしまった』のか。
好きだ、なんて、こんな大切な事も言い出せない先輩は彼女に相応しくないし、迷惑だ。こんなヤツがこれ以上側に居て、彼女を傷つけてはいけない。
「はぁ...分かりました。ではセンパイはマシュさんの事がキライなんですね?」
「なんでさ。マシュのことは...」
好き、と言いかけて口が止まる。
「そこです、いじらしい。言っていいのか?とか自分にそんな価値があるのか?とか悩むなら、まず自分を磨いたらどうですか?心構えだけでもやる気があれば人は変われます。
あの子も乙女なんですから、好きな人に恋して愛されたいに決まってます。私には分かります。センパイも分かってる筈です。そんな気持ちをセンパイは恥ずかしいから、ガラじゃないからって踏みにじるんですか?
自分がどうしたいの前に、あの子が何をしてほしいのか、何を望むのか、それを考えてあげるのがセンパイの優しさでは?」
「うっ...ド正論です...ごめんなさいマシュ...」
「私には謝らないんですね...とにかく!」
「あの子を喜ばせて、幸せにしてあげて、ってコトでしょう?」
「はい♡そこまで分かってるなら私の助言は不要ですね♪ならルール変更、実践してもらいましょう!
眠るマシュさんに、王子さまのキスという名の愛情で目を覚まさせてあげてください♪センパイがあの子に、その熱い恋心をブチ撒けてしまえば目を覚まします!頑張ってくださいね!」
「...ありがとう、BB。上手く言えないけど、感謝してる。」
「ええ、上手くなくても相手のために必死で考えて心を込めれば、それは素晴らしいモノになります。
...ですが!今回はまったく礼に及びません。これはあくまでセンパイの為ではなく、私自身の為。自分の恋を磨くために、二人の心を覗いて実験しただけですから。データは取れたのでセンパイはもうお好きにどうぞ。と、最後にネタバラシをして台無しにする、自分苛め大好きなBBちゃんでしたー♪」
...まったく彼女らしい。BBも恋のために色々頑張っているんだな。...告白、か。ああ、それが出来たら、本当にーー>>480
ーー本当に。それが出来るというなら、現実は苦労しないのに。
先輩の勝手な勘違いかもしれない、彼女は望まないかもしれない、俺の勝手な恋慕は、彼女にとって邪魔かもしれないと思うと、どうしても諦めてしまう。
ーーそれに、マシュはまだ本当の意味では外の世界を知らない。今告白しても、それは刷り込みか何かで卑怯ではないのか。そんな気持ちが邪魔をする。
何よりも...怖い。マシュに嫌われたくない。今の関係が崩れてしまうのが恐ろしい。だから言えない。
...でも。言うだけ言えばいいのではないか。言っただけで失う物があるのなら、それ以前の問題ではないかーー?
戻ってきたのは後輩の私室。ドアは開かない。それ以外はいつも通り整頓された部屋で、清潔な白いベッドの上に、マシュは横になっている。
掛布団は無く、その姿はかの童話『眠れる森の美女』を連想させた。...マシュは、綺麗だな。膝をついて、眠る後輩を間近で眺める。
安らかな寝顔、穏やかな寝息、さらりとした紫髪、柔らかな胸、無防備な肢体。最近は後輩をこんな近くで見てなかったせいもあって、ちらりと不純な欲望が湧く。
『センパイが助けなければ、貴方の可愛い後輩さんは一生カルデアの眠り姫。』
『あの子に、その熱い恋心をブチ撒けてしまえば目を覚まします!』
マシュを幸せにしようとしなければ...彼女は起きない。起きないから...何をしてもきっと大丈夫。マシュに知られず、嫌われもしない。...それは、なんて素晴らしいコトなんだろう。
・もう我慢できない!マシュに抱き付く
・駄目だ、先輩として卑怯な真似は...
ーー抱き締める。我慢なんてせず、欲望のままに覆い被さる。綺麗な髪を撫で、頬に口づけし、指で身体を優しくなぞる。
すらりとした脚、柔らかい肌、そこから香る甘い匂い。匂いに興奮するなんて、マシュが知ったらどう思うのかな。軽蔑するかな、嫌われるのかな。...そうなったら、生きていけないな。
そんなことを考える内に、手は▆▊に惹き寄せられてーー>>481
...甲斐甲斐しくて優しい、穏やかな春の日向のような、愛しい貴女。
ーーマシュを、手放したくない。
・後輩を、襲う。
・さすがにこれ以上勝手にするのは...!
...駄目、自分はマシュの手本になるべき先輩で
ーー白い上着に手を掛ける。
...よせ、まだ戻れるからすぐに離れろ
ーー腰の留め具に手を伸ばし、そんなものは無いと気付く。
...やめろ、こんなことを知られたら嫌われる
ーー黒いスカートは上着と一体になっているワンピース型で、留め具は無い。
...止めて、絶対に捨てられるから、駄目
ーー仕方ない。脱がせられないのなら...千切るしかないだろう。
...お願い、これ以上は本当にーー!
ーー力を込め、黒い衣服を引き裂こうとして。
ーー手を止める。知らず涙が流れる。自分は何をしているのか。情けない、素直に気持ちも伝えずこんな、卑怯で賤しいやり方で手を上げるなんて最悪だ。
ーー好きだ、と一言伝えるだけなのに。どうしてお前は言えないのか。勇気を出して告白することが、どうしてこんなに難しいのか。
『ーー先輩、先輩になら、いいです。』>>483
...いざ伝えようと思うと、やっぱり少し緊張するし、ドキドキする。でもその気持ちを押さえて、言うべきことを言わないと。
「...こんな形になってごめん。失望したよね、こんな卑怯な先輩で。今更かもしれないけれど、でも伝えたいことはきちんと言わないといけないと思う。だから、
ーーその、マシュのことが、好きだ。」
...今伝えられる精一杯を伝えて返事を待つ。少しの沈黙が、今は本当に重い。断られたら諦めるだけだと考えて、緊張を誤魔化すことしかできない。
マシュはそうですか、と呟いて。
「ーーはい。私も先輩のことが、好きです。」
...そうか。よかった。その言葉に今までの心配や不安が打ち消された。心の中は本当に嬉しくて、心地よくて。きちんと伝えられて、よかった。
「ありがとうございます。...私は、ずっと不安でした。先輩は貴方に相応しい人といるべきで、私はそれを守る盾であればいいと、そう思っていました。でも、その...」
...彼女が何をしてほしいのか、何を望むのか。それを、彼女の為に考える。
「本当は先輩と一緒にいたい。もっと側に居て、先輩の力になりたい。...違うかな。」
「...!先輩はすごいですね。」
「ずっとマシュを見てきたから、それくらい気付けなきゃ先輩失格だよ。...うん、さっきまで失格だったけど...もし、こんな俺なんかでもマシュがよければ、付き合って...くれる?」
カルデアで今まで誰よりも近いところにいてくれて、自分を支えてくれた大切な人。その恩を返したい。その気持ちに応えたい。きっと、その答えはーー
「...はい、勿論です。これからもよろしくお願いします、先輩。」>>484
あとがき
うっ、ふぅ...(意味の無い吐息)疲れました、ここまでが非R-18、そして1つの区切りです!もし見ていただけたのなら感謝です!
でも拙いなりにこれで完成形で、後は蛇足な気もするんですよね...おかしい、私はR-18を書いていた筈では...うごご
考えてる途中で気付いたけどマシュの服脱がせにくスギィ!襲いたければ無理やり破るしかないじゃん...そんな乱暴な行為やだよぅ...
あ、ちなみに上のネームは某真夏のパロ...と同時に、後輩loveで最後の一線を越えられず野獣と化せなかった先輩のこともイメージしています。
(後半はまだ書いて)ないです。オチは決めてあるんですがね...>>486
ありがとうございます。この手の投稿は初めてですが、自分の書いたものを褒められるのはなんというか、嬉しいですね...もしや私はエリちゃんよりもチョロいのでは?
ぐだマシュっていいものですよね!
友愛純愛イチャラブNTR○辱何でもござれ...後ろの方は苦手ですが。
個人的にはお互いの想いと、付き合う前と告白にその後の妄想が沢山できるのが素晴らしい...おおこれがアーヴァロン...>>489
『ーーその、マシュのことが、好きだ。』
好きな人からの、愛の告白。その言葉が嬉しかった。
先輩は今、私の隣で一緒に横になっている。...同衾...ではなく添い寝、というのだろう。何を言うでもなく、気持ちが通じた幸せな気持ちのまま、お互いに見つめ合う。
手を繋ぐ。...どうしてか、いつか手を取った、最初の瞬間を思い出して懐かしくなった。
ーーこれまでの事を思い返す。初めて出会った時のこと、共に色々な特異点を駆け抜けたこと、そしてーー先輩が勇気を出して、私に想いを伝えてくれた時のこと。
それらをとりとめもなく先輩と話す。先輩と想いが通じ合うまで色々あったな、と懐かしくなる。...ふと思うことがあった。
ーーあの時、先輩は泣いていた。自らを責めるように、自らの行いを恥じるように。自分はマシュの先輩だから、と必死で自分を律していた。
...誘惑に負けてもいいのに、私を想って踏みとどまった。思えば、私は先輩に我慢をさせてばかりだ。優しい先輩はこれからずっと、あの衝動を我慢しながら過ごすのだろうか?
...私がそれに耐えられない。私の想いを素直に伝えて、何を失うわけでもない。私を選んでくれた先輩に応えたい。
ーーだから。覚悟を決めて。
「...先輩、我慢してるんですよね。」
先輩を抱き締める。まだ恥ずかしくて目を合わせられないけど、意を決して話し始める。
『伝えたいことは、きちんと伝えないと』
「私は、先輩に我慢してほしくないです。私は先輩の為になりたいです。先輩の想いに応えたいです。だから...お願いです、私を先輩の好きにしてください。」
ーーあのマシュが、こんなに自分の意見を言うようになるなんて。先輩として、その成長がとても嬉しかった。だから、素直に。
「...ありがとう、マシュ。分かった。えっと...まず先に身体を洗ってくるから待っててね。」>>490
ーー夢見心地のままシャワールームに向かい、先に体を洗わせてもらう。シャワーを浴びながら、先の事を考える。今更ながら、マシュが恋人になってくれたというだけで幸せがキャパオーバーなのに...抱き締められ、まさか身体を求められるなんて、もう幸せ過ぎて頭がショートしている。現実感が全く無い。
俺をここまで背中を押してくれた人、そして受け入れてくれた人に感謝しないといけないな。
それにしても、告白からストレートに行為とは、唐突過ぎて心の準備で精一杯だ。...それでも、マシュをちゃんと幸せにしないと。返事をした手前、今のうちにどうするのか考えないと。
...今はゴムとか無いし、万一があったら責任を取れない。マシュを喜ばせるために出来る事といえば、そう多くは思い付かない。
身体を洗い終えて、服を着て...うん、せめて下着は着るべきだ。流石に文字通りの全裸待機は不味い。
後輩が体を洗う間に準備をする。...『マシュが』『裸で』などと考えるだけで理性がヤバいのに、シャワーの水音で想像を掻き立てられるのだから堪ったものではない。
そんなでは彼女を喜ばせられないぞ、と気合いを入れる。
準備はえーっと確か...そうだ、まず爪を切って、傷つけないように磨かないと。
んで、場所は柔らかい所...ベッドの上しかないけど、それを汚さないように何か敷くモノを...と考えたところで『メイヴGLB特製!ベッド保護シーツ』なるものが目に留まった。『あらゆる汚れからベッドを保護!どんな汚れもすぐ落ちる!上からの衝撃を緩和し快適な生活を保証します!』だと...?
ーーあたまのなかがとうふになる。なんで、後輩の部屋にこんなのがあるんだろう?変なニオイはしないけど...もしかしてBBか?
で、それなら他にも道具...例えば液体ゲル状のアレとかまあそういったオイだとかがあるのかな、と思って探したけれど、何も無かった。...アイテムなんぞ使うな、ということか?どうも釈然としない。
念入りに準備を終えて、高まる鼓動を押さえながら座って待つ。で、この先の為に最後の計画確認。マシュを喜ばせる方法、その手順をシミュレートする。
女性は確か、身体だけじゃ気持ちよくならないらしいから、まずは雰囲気を盛り上げないと...!>>491
マシュがシャワールームから上がる。身に着けているのは薄い下着だけ。身体を守る鎧も無く、無防備な女性の肌、マシュの普段着とは対照的なその露出に息を呑む。
「計器はプライベートモードに切り替えてあります。先輩の映像もバイタル等も全て記録されません。...なので、ここは二人だけの空間です。」
...そうか、これから本当に、後輩と一線を越えるんだなと今更ながら実感する。先輩としてそれに恥じないようにしたい、という思いがあるので、心は平静だった。
清潔な白いベッドで、マシュは隣に座っている。夢にまで見た大好きな後輩が、自分の彼女になってくれて、今から彼女を抱くのだ。
心は平静だ。...でも、一体どうすればいいんだろう?どうすればマシュの気持ちを盛り上げて、気持ちよくしてあげられる?とりあえず隣に座る彼女と距離を詰め、密着する。マシュは力を抜いて、寄りかかってくれた。
...それから暫く無言が続いて。
「...先輩。」
「...何?」
「...手を、握ってもいいですか?」
「...いいよ。」
それきり会話はなく、マシュは隣でただ俯いて座っている。こうして隣で見て改めて、マシュの現実離れした雰囲気を実感する。
綺麗な身体も、柔らかい肌も、甘い匂いも、声までもが今は抗い難い魅力に満ちている。
...だがこのままでは進まない。ここは先輩がリードしなければ。繋いだ手を強く握る。
「マシュ...キス、しよっ?」
「...はい。」>>492
そうして、マシュと唇を重ね合わせる。愛しい人とのキスは柔らかい。顔が近い。マシュはいい匂いがする。...俺にはそんな、語彙の無い表現しかできない。
それでもひとつ言えるのは、好きな人とキスできるのがとても、とても幸せだってことだ。
「...ファーストキスです。初めてが先輩でよかったです。先輩はキスするのって...初めてですか?」
「えーっと...」
とりあえず...って待て!この場で他の女性の名前を出すのはNG!
「そうだね...初めてではないけど...」
「...そうですよね...先輩は他の素晴らしい方々にも好かれてるんですから...先輩の初めて、ではないんですよね...」
...失敗、失敗。今からでもなんとか後輩を喜ばせないと...!
「でも心の底から愛してる、好きな人とするのは初めてだよ。マシュとキスできて、本当に幸せなんだ。」
隣に座る後輩の方へ体を向き直す。そしてもう一度、今度は愛しい後輩を抱き寄せて唇を重ねる。
今度は強く。背中に手を回して抱き締めて。もう絶対に君を離さない、と言わんばかりに、欲望に任せてマシュの唇にキスをする。
「先輩...///」
抱き寄せたマシュを優しく押し倒す。ベッドに横たわるマシュに覆い被さっている。...正直、こっちは我慢の限界だ。
マシュは大切な後輩だ。今までは嫌われるのが怖くて、とても邪な目では見られなかったけれど...でも、恋人になったのだから、そういう目でも見る。マシュは真面目で、穏やかで、優しくて、とにかく魅力的な女性だ。マシュの心も身体も何もかもが全て愛おしい。
唇を重ね、押し倒して。自分にできる最高の状況を整えた。必ず...必ず、マシュを達させる。マシュを幸せにしてみせる。この機会は逃せない。
ーー後輩を、襲う。>>493
指をマシュの身体に這わせる。その綺麗な肌に、指を腕、肩、鎖骨、首筋、頬へとなぞらせて見つめ合う。後輩はとろんとした目でこちらを見ている。そして、視線に応えるようにもう一度唇を重ねてーーそのまま意を決して、マシュの、局部を、触る。
その中はもう濡れていて、指で傷つけてしまう心配は無さそうだった。
後輩の...を触っている。自分は今男女の交わりをしているんだ、と考えるだけで顔から火が出そうだ。まずは優しく、なぞるようにクリを撫でる。
勿論その間にも、空いた手でさらりとした髪や柔らかい胸を撫でたり、口付けをしたりして、その度に後輩は気持ちいいのか身体を捩る。
そして、指を膣の中へと入れる。
「どう...?マシュ、気持ちいい...?」
「先輩...いいです、もっと気持ちよく、してください...!」
自分の指で感じてくれるのが嬉しくて、後輩の膣から響くいやらしい水音に興奮して、掻き回すのが自然と速くなっていく。
それに伴ってマシュも顔を赤くし、膣からは沢山の愛液が滲み出て、立てられる音は更に大きくなっていく。
マシュを気持ちよくさせようと、懸命に指を動かす。そして、暫くするとーー
「あっ...先輩っ...もう、駄目ーー」
紅潮した顔でそう言うと、マシュは恥ずかしそうな表情で口を押さえながら、身体を大きく仰け反らせ、全身を震わせて、荒い息をしながら絶頂してーー力なくベッドに沈む。
「先輩...すごい...です...♡こんなの...初めてで...♪」
そんな途切れ途切れな言葉で、マシュは感謝を伝えてくれる。後輩を気持ちよくしてあげられたのはとても嬉しい。
ーーが、こちらの衝動は大きくなるばかりだ。
悲しませたくはないので行動には移さないが、マシュと繋がりたくて仕方なかった。>>494
「先輩、今まで我慢させてごめんなさい。...でも、次は先輩の番です。頑張って尽くすので、いっぱい気持ちよくなってくださいね?」
と、今度は向こうの番である。...が。
「マシュ、直接は駄目っ...!」
先輩として、不責任なことはできない。
「分かってます。先輩は真面目で優しいですよね。そういうところ、大好きです。...っ///大きくして...大丈夫です、先輩。私が先輩を必ず幸せにしますから。」
...と、聞いてるだけで幸せになるような事を言いながら、マシュはこちらに覆い被さる。
綺麗な顔を近づけて、柔らかい胸を露にして、さっきので柔らかくなり、愛液に塗れた股をこちらに擦り付ける。
...素股。いつもマシュの知識量には驚かされる。これなら直接せずに、お互いに気持ちよくなれる。
「今回は私も我慢します。...でも、いつか必ず、先輩の初めてを私にくださいね♪」
手を繋いで、ゆっくりと後輩が動く。塗れた股で互いの身体は密着して、後輩の感触が局部を通して直に感じられる。
「先輩、気持ちいいですか?痛かったりしたら言ってくださいね?」
指を絡ませて、動く度に胸が揺れて、擦られる度に、身体に経験したことのない快感が走る。
「あっ...♡気持ちいいよ...マシュ、本当に初めてなの?」
「...実は、先輩とするのを想像して、密かに練習してたというか、その...」
「なら同じだね。こっちもマシュで...してたから...」
「先輩と同じ...嬉しいです!私の騎乗スキルで、先輩だろうと乗りこなしてみせます!(フフン)」
いや、騎乗スキルはそういうものではないと思うのだが...まぁ、微笑ましいからいいか。>>495
...と、マシュが何やら怖い笑みをしていることに気付く。具体的に例えると獲物を見つけた獅子(ビースト)のような。こう、ようやく自分が貪れる獲物を見つけたような。
獅子に狙われた哀れな獲物の気持ちってこんな感じなのかな...なんて、なんとなく考えていると。
「...先輩も余裕が出てきましたね...?じゃあ、もっと激しくしても大丈夫ですよね?」
と言うと、マシュは腰のスピードを速めていく。
「どうですか先輩、私も全力でやってますけど...気持ちいいですか?」
愛液に塗れたマシュの女性器が、根元を何度も何度も擦り付ける。
これだと本当に生で直接入れてるみたいで、そんなことを考えたらどんどん余裕が無くなっていく。
激しさが段違いだ。これまではマシュも気遣っていたんだなというのが今になって分かる。
擦られる気持ちよさも段違いで、これは長くは耐えられない、というのがはっきりと分かる。
「ふふっ、こんなパンパンに大きくして...まだイッちゃ駄目ですよ?先輩は私と一緒にイッてもらうんですから。」>>496
不味い、このままだと先輩だけイかされてマシュを満足させられない、という史上最大にみっともない姿を晒してしまうーー!
もう限界、こっちが達する前にマシュをイかせないと...!
マシュの独占欲は知ってたけど、ここまで先輩を欲しがってたなんてーーあれ?
「マシュ、先輩に我慢してほしくないから始めたんじゃなかった?」
「...えっと...それは...」
これまで余裕そうだったマシュの顔が一気に赤くなる。...あぁ、そういうこと。
「先輩の為になりたい、先輩の想いに応えたい。でも...マシュも本当は色々したかったんだよね?」
「なっ...///せ、先輩い今そういうことを言うのはズルくないですk」
生憎こっちは余裕がない。強引にでもマシュをイかせにかかる。動きを邪魔しないように優しく抱き寄せて、マシュを貪るようにキスをして、舌を絡ませて口を塞ぐ。
「...!~~~!」
「俺はマシュが好きだ。独占したい、幸せにしたい。マシュの本音を聞きたいな。...先輩と、したかったんだよね?」
マシュの顔が真っ赤になる。股を大量の愛液で濡らしながら、
「...はい、私も先輩としたかったです。先輩の一番になりたいです。先輩は我慢なんてせず、私を求めてほしいです。先輩が欲しいです!
ーー私の...私だけの『先輩』になってください!
先輩っ...もう、もう出そうですっ...!」
あと一押し、何でもいいからとにかくマシュを興奮させないと...!
「マシュ、好きっ...もう駄目イきそう!後輩の濡れ濡れおま○こで、先輩のお○んぽをイかせてぇっ...!」
「はいっ♡私ももう限界です♡二人で一緒にイきましょう♡♡」
そして、最後にマシュと再び唇を重ね、掌を重ね身体を重ねながら、お互いにーー>>497
...甲斐甲斐しくて優しい、穏やかな春の日向のような、愛しい貴女。たった一人の特別で大切な、俺だけの後輩。
「ありがとう、幸せだよ、マシュ。」「私も幸せです、先輩。」
...ふぅ、よし。何とかなった。自分だけでなく、相手も幸せに出来たのなら上々だ。なんだか今考えると物凄く恥ずかしい事も言った気がするが、恥ずかしいだけで終わり良ければ全て良しだろう。...マシュが先輩のあんな言葉をどう思ってるのか、だけが気掛かりだ。もし今になってマシュにドン引かれたら、俺は絶対に生きていけない。
...で、先輩の考えてることを察したのか、それとも余程分かりやすく顔に出ていたのか、
「...でも、私はそんなに言ってくれて嬉しかったですし、そういう先輩も好きですよ?」
「~~~っ///」
お互いに気持ちを確かめて、幸せな余韻に浸りながら、ふと後輩の名前を呼ぶ。
「ねぇ、マシュ」
「何ですか?」
ーーマシュのこと、大好きだ。
「ーーはい、その想いに応えられるよう頑張ります!私も先輩のことが大好きです。背中を追ってばかりの未熟な私ですが、どうかよろしくお願いしますね、先輩!」
一度きりの過ち...いや、一度きりの思い出。
ーーまたひとつ、新たな絆が生まれました。これからも、沢山の苦難が、恐ろしい困難が二人を待つのでしょう。でも、二人が一緒ならきっと越えられます。今は、彼らの新しい門出を祝いましょう。
後輩乱舞!獣と化せぬ先輩
~~Fin~~>>498
あとがき
まずはここまでお読みいただいた貴方に感謝を。ありがとうございます。
いかがでしたかな?ぐだマシュの告白、そして初めての経験は。
私もこういうSSは初めてだったんですが、『ぐだマシュ羨ましい!私だって好きな人とこういうコトしたいザマス!ドラァァッ!』という願望込みのリビドーを慣れないなりにブチ撒けて、書いてる途中でムラっと来てちょっと濡れた(最低)のでそれなりには形になってるのかなー?と思います。
まぁ単純に言えば私がこーいうぐだマシュみたいなカップル好きで、それを他の人にも訴えかけたかった、ってだけです。
可愛いマシュを幸せにしたい先輩と、素敵な先輩に応えたいマシュの両想いっぷりや二人の絆その他色々(殆ど自分で言えない)が伝わってればいいなー、的な。
えー、コホン。では最後に改めて...ここまで見ていただきありがとうございました!ぐだマシュサイコー!>>499
お ま け (後輩乱舞!野獣と化した後輩)
・マシュのこと、大好きだ。
→・ずっと、ずっと一緒にいようね。
「...はい、先輩。私も先輩とずっと一緒にいたいです。ーー約束ですよ?私だけの先輩♪」
一度きりの過ち...いや、一度きりの思い出。
~~Fin~~
...と、思っていたんですか?マシュ・キリエライトはもっと、もっともっと先輩のお役に立ちたいです!(机バンバン)先輩を独り占めしたいです!私だけの先輩になってくれるって約束してくれましたよね!...あ、いえ、先輩が嫌だというなら、私はそれに従うんですが...
...はい。という訳で私は毎日、もちろん今日も大好きな後輩とイチャイチャしております。正直言って死ぬほど恥ずかしいです。でもそれ以上に幸せなのでいいんです。
「先輩!昨日も先輩のセンパイは素晴らしかったのですが、これまでの傾向から今日も同じではマンネリ化すると思います!
という訳で今日は倒錯的なプレイをしたい、と私は主張します!さぁこのチョーカーを私に着けて、首輪の着いた後輩を飼ってください!」
後輩は強く逞しく育ちました。こんなに嬉しそうな後輩を見られて、先輩として誇らしい限りです。
「あっ待って駄目!マシュの口に出ちゃうから止めてっ!先輩がこんなすぐイかされちゃダメなのにっ!」
「ひゃっ♡たくさん出てます♪ダメって言われたのに私、しちゃいました♡ごめんなさい先輩♡許してください♡何でもしますからぁ♡」
「もう...マシュは悪いコだなぁ。わざとやったでしょ?罰として、明日はそのく...チョーカーをキツく締めるから外さないように。それと次の夜は覚悟して。...でも、ありがと。あんなに一生懸命してくれて嬉しかった。」
「...!はい!ありがとうございます♪明日は先輩の言う通り、キツキツの首輪で先輩の愛を感じながら過ごします♡私はずっと先輩のお側に居ますから、何でも命令してくださいね♡♡
...先輩、マシュ・キリエライトは先輩の一番になれて本当に幸せです♪」
...幸せだけど、これで本当にいいのかなぁ?>>234
ク.ソッ!なんてひどい話だ!!やる前もやった後もぐだ男に地獄を味合わせるなんて!!
……でもだいしゅき!嫌いじゃないわ!むしろもっとやって欲しいくらい!朝から何をしているのか。しかし朝が一番はかどるような気がしないでもない。
昨年あたりにメディアさんで一つ書いたものです。なんとなくその続きです。
ぐだ君が誰だテメェ状態になっていることをどうか許してほしい。
普段エロの畑にいないだけに、何か気づいたら二部が始まりさらに二章になっていましたね。
手をつけたタイミングはセイレム配信後ぐらいなんですよ。それがこんなことに。
では少しお借りします。>>503
――いや違う、そんなはずではなかった。
神代の魔女は、そんな風に狼狽えていた。
『こんなはずではなかった』そんな動揺は、これまでに何度も何度もしてきたことだ。
自分の生前と、そして幾つかの朧げな記憶は、それこそ『どうしてこうなった』の連続だ。
ふと気が付くと、とんでもないことになっている。
このカルデアでは自分が動揺するような問題など――少なくとも、色恋沙汰での問題は――ないはず――だったのだが。
そう、やはりというか。案の定というべきか。
悩ましきは目の前の若きマスターであった。こうして『魔術の講義』を行うのはどれほどの長さになっただろう。
あの過ちから少し経ち、カルデアに新たな英霊がやってきた。そこには自分の知る存在もいた。
これ幸いとバトンタッチしようとも企んだのだが、あえなくそれは粉砕された。
かつて自分を狂わせた呪いにでもやられてしまったかのように、この少年は、一時の気の迷いでは済まないような恋をしているのだ。
――よりにもよって、神代の魔女である自分に。>>504
「メディアさん。今日はどうですか」
とりあえずは続いている講義を終え、さっさと立ち去ろうとするメディアの腕を彼は掴んだ。
子犬のような目をして、散歩でもねだるような、わくわくした笑顔である。
――あるのだが、言っている内容が「セックスしたい」なのだから犬というよりかは猿だろうか。
若さとは恐ろしい。喉元過ぎれば熱さも忘れるとみえるが、彼の体力は確かに以前より増したようだ。
「あのねぇ、坊や。せめてもう少し色っぽく誘えないわけ? 女を性のはけ口にしか見てないような口ぶりはやめてくださる?」
「おや、メディアさん。それは誤解です。ただ僕は食事に誘っただけですよ」
「嘘仰い。その白々しい口ぶりは誰の影響かしらね」
最近では、これこの通り。
目の前の少年はにこにこと軽口を口にするようになっている。
どうにもこうにも、あれ以来ずるずると続いている疑似的な恋人関係は、すっかり彼を虜にしてしまったらしい。
これまで散々禁欲的な環境にいただけに、心を許せる――それこそ褥を共にするような――女性を得たことがとても喜ばしいのだろう。
英雄は色を好むというし、実際彼のこれまでを考えれば、褒美として若い乙女が肌を許すようなことぐらいは認めてやるべきだ。>>505
――それが自分でない限りなら、の話ではあるが。
「わからない坊やだこと。そろそろ隠すのも難しいし、何人かには気取られてるのよ。修羅場になる前に、そろそろ――」
――終わりにしよう、とまで彼女の言葉は続けられることはなかった。
何しろ、彼の唇が自分の唇を塞いだからである。
キスで黙らせるようなキザなやり方を誰に聞いたのやら。目の前の少年は段々とロクデナシになっているに違いない。
「――何度でも言います。僕は、メディアさんが大好きです」
キスを止め、真っ直ぐな眼差しで愛を囁く姿は凛々しいと言えないこともない。
事実、彼の一見、頼りなげな両肩にどれだけの重責がかかっていることだろう。
――それを少しでも軽くしてやれるのならば、まるで生前のように振る舞うことも、あるいはいいのかもしれなかった。
それでも、彼女には頷けぬ理由がある。
「英霊なんてものに、そこまで本気になるものではなくてよ。終わりは何れ、必ず訪れるのだから。どれだけ望もうともね」
「それでも、です。別れが必ず訪れるのであれば、猶更誤魔化したりしてはいけないんです。この気持ちを」
「霞のような存在に手を伸ばすよりも、今、確かに存在しているヒトに向けたほうがいいのではなくて?」>>506
「――今、確かに、僕の前には、メディアさん。あなたがいます」
「……口の減らない坊やだこと」
はっきりと自分に愛を告げる少年の姿には、しかし見覚えがあった。
向こう見ずで、形振り構わず、目の前の存在以外の何も見えていない。盲目的な恋。
覚えがある。それははっきりと覚えている。一度火がついたのなら、破滅を迎えるまで消えることのない炎。
ああ――なんて、滑稽なのだろうか。目の前の少年が、いつしかの自分そのものの姿に思えて仕方がない。
そのころの自分の姿がここにいるというのもおかしな話だが、あるいは、忌々しくも思えるその自分(リリィ)にでも止めてもらおうか。
それとも、ここまで真っ直ぐな瞳をした男から逃げるのかと、ソレは哂うのだろうか。
「……坊や。私は、きっとあなたを裏切るでしょう。あなたの想いを、気持ちを、愛を、叫びを――裏切ることに、なる」
「永遠はありません。あなたの心と、ひと時でも重なることができるのであれば、その後なんて」
「坊や。わかっているでしょう。あなたは、あなたは――私のために全てを棄てられるだなんて思えるほどに、軽いものを背負っているわけではないということに」
「だからです。少しだけでいいんです。少しだけ、少しだけ――荷物を降ろして、あなたに甘えるのは、いけないことでしょうか」
「――っ、他にも、適任が」>>507
ひどく、後ろめたい気持ちに彼女はなっていた。受け容れること、拒み続けること。その両方に、罪の意識を感じてしまう。
しかし、これ以上拒むことを許せるほどの余裕は彼にはなく、その瞳には涙が薄く浮いているようにも見えた。
甘えることが、彼のそう長くもない人生でどれだけ出来たのだろうか。彼には、本来――庇護者がいたのだろうに。
人に頼ることはできた。しかし、頼ることは甘えることではない。頼りにすることは、弱音を吐くということではない。
傍らの少女のために、共に歩んでくれる英霊のために、どれだけの傷と涙を隠してきたのだろうか。
「あなたしか、いません。恋しいあなた。永遠ならざるあなた。美しい人。あなたしか」
「……視野狭窄ね。あなたは、あなたが考えているよりも、ずっと大切にされているというのに。辛さから目を背けようとして、私しか見ていないんじゃ意味がないわ」
「……」
「あなたが紡いできた絆は決して脆いものではないはずでしょう。今日のところは付き合ってあげるから、気が済んだなら、私以外も見ることね」
「それって、どういう――」
少年の手を取って、今度はこちらから、口づけを交わす。
首筋に手を這わし、頬まで滑らせて――二度、三度と、音すら立てて行われるソレは、まるで捕食のようでもあった。
「ええと、シャワーは……」
「我慢できないのはそっちでしょうに。思うさま私を貪りたかったのではなくて?」
「貪るだなんて、そんな」>>508
とん、と少年をベッドに突き倒す。
いつかの過ちよりも、ずっと乱暴に自らの着衣を脱ぎ捨て、少年に迫る。
覆いかぶさるように彼の身体に自らを重ね、彼を捕まえてしまう。
結局のところ、男がごちゃごちゃとした気持ちを抱え、恋なのか愛なのかただの性欲なのか、自分でも区別のつかない気持ちを抱えて悩むなら――。
――そんなものを吸い尽くしてやるのが、一番の特効薬だ。
「めでぃ、あ、さ――」
「これが最後だと思って私を抱くことね。これまでの命だと思って囁くことね。――そんな顔をしたあなたは、今夜、ここで死ぬのよ」
もう一度、少年の唇を彼女は奪う。
情欲を煽るように、彼の最後の心の関を破壊するように。唇をこじ開け、舌を捕まえ、絡ませ――。
――唾液を送り、吸い、淫靡に橋を渡してやり、熱い、熱い息を吐いて。
そうまでしてやれば、流石に彼の眼も変わる。
欲する男の眼だ。捕食者の眼である。――貪ることしか頭にない、哀しい雄の姿でもある。
そうしてやったのは彼女自身だからか、別段見下す意図が彼女にあるわけではなかったが。>>509
どれだけ乱暴にされたとしても、この際許してやろうと、彼女は考えていた。
思うさまにさせてやれば、罪悪感からでも何でも構わないから、もう自分に執着しないで済むだろうと。
「――結局、どれだけ好きだと言っても、受け取ってはもらえないんですね」
「あら……。そう見えて? でも、そう思うのはあなたの勝手ね」
まともに言葉を解せるだけの理性が彼に残っていたことに、彼女は意外そうな声を上げた。
彼の言葉には若干の悔しさと無念さを帯びていたが、欲には忠実なもので、彼女の肩を掴み、互いの上下を反転させた。
そうして、彼女のどこを取り上げても、ため息が出るほどに美しい白い肌を撫でていく。
首筋に、張りのあるその乳房に――その先を通り、腹部に、臍に――腰、腿に滑らせた手は、戻って鼠径部に至る。
「触り心地が、いいです」
「あら、撫でているだけ?」
「まさか――」
彼も乱暴に、自らの着衣を棄てていく。そうしている間も、欲張るようにどちらか片手は彼女の身体に触れていた。
ひと時も離していたくないとでもいうようであり、そして実際その通りなのだろう。>>510
「最中で、一度ぐらいは、僕のことが好きだって、言ってもらいますから」
「そう。それは、楽しみね」
もう何度目かになる口づけを交わしながら、彼の手が、彼女の身体に触れていく。
愛撫というよりは、存在の確認といった表現が正しいような手つき。まるで彼女の性感を煽るような意図が見えないソレ。
目の前の存在は――今、口づけを交わして、熱い吐息すら感じているようなこの相手は、霞のようなもので、永遠などであるわけがない。
それを知識として、そして本人の言として、知っているからには――確かめるようになってしまうのも、仕方がないのかもしれなかった。
「んっ……ふ……」
その息は、漏れた声は、どちらのものだっただろうか。
続けているうちに、彼女の身体にも僅かに朱が差し、乳房の先はピンと尖りだしていた。
それを合図に、彼の手は彼女の胸を、そうして秘裂を交互に滑らせるようになる。
整えられた、髪の色と同じ群青の陰毛をかき分け、目当ての泉にたどり着くと、あくまでも優しい手つきで、その外周をなぞっていく。
「ふ、……っ、は、ぁ。嘘でもいいです、慰めでもいいです。聞かせてください」
「ねだるようでは、まだまだね……」>>511
ようやく長いキスを終えたかと思いきや、それは矛先が変わっただけだった。
口先ではどうにもならぬと考えた彼は、彼女のその白く細い首筋に、肩に、胸に、しきりにキスを落としていく。
その間に、限界までに隆起し、蜜を零す彼の雄部分は、無意識かわざとか、しきりに彼女のすらりとした脚に、下腹に、擦りつけていて。
「入れます、からね」
「ええ。思うさまに、味わうことね」
二度、三度、と秘裂をなぞり――
――そうしてから、ゆっくりと、音を立てて――ずぶ、ずぶ、と押し入れていく。
抵抗があるような、あっさり受け入れられたような。
柔らかく、熱く、締め付けられていく。
僅かに進むごとに、頭で何かが弾けていくような感覚。
意識が白濁としていくような、視界が染まっていくような錯覚。
魔女の膣内は、何度経験しても慣れるということがなかった。いつでも、彼の心を、精神を、奪い、蕩かしてくる。
「んっ、は……ほら、動いたらどう?」
「メディアさん、好きです。愛しています、あなたが、好きです。手を、つないでくれますか」>>512
「……ほら、これでいい?」
彼女の手を握り、唇をもう一度重ねて――。
――まずは、ゆっくりと、腰を動かしていく。味わうように、抱きしめるように。確かめるように。
何度か繰り返す内に、どちらからともなく声が漏れる。
体温と、感情と、互いへの無言のうちの心が溶け出したような吐息。
握る手に、ぎゅう、と力が入る。離したくないというように。自分のモノにしたいと主張するように。
受け容れる彼女の顔は、僅かな微笑みを湛えている。
「ふ……は、ねぇ、坊や。あなたの気持ちが嬉しくないわけでは、ないのよ」
「それなら、一度ぐらい」
「でも、私から言っていい言葉ではないの。私が本気になるわけにはいかないのよ」
「言ってくれるなら、言われた通り、これきりにしますから」
「嘘ね。そんなつもりもないでしょう。でも、言わない代わりに――言えないからこそ――辛いときには、またこうしてあげるわ」
だんだんと、夢中になる。だんだんと、早くなるリズム。>>513
小気味よく響く音は、あまり品のいいものでもないだろう。
それを意識のどこかで感じながら――互いに、求め合う。
「言ってくれるまで、続けますから」
「体力任せに私を犯す気なの? でも、どれだけできるかしらね」
「好き、好きなんです。メディアさん。あなたが――っ」
しきりに愛を囁きながら、少年は腰を振り続ける。
対する彼女の吐息からも、僅かに甘い響きが混ざりはじめる。
それを逃す彼ではなく、手をつないだまま――もう一度、口づけをする。
僅かな声も吐息も逃すつもりはないと、深く、強く――吸い尽くし、貪るようなキス。
そうしながら、勢いはいよいよ激しく、強くなる。彼女の最奥に、何度も、とんとん、とノックを繰り返す。
そうしてキスを続けながら、彼は一段と強く彼女の中に押し入った。
そして――彼女の子宮口に叩きつけるような、夥しい量の精を解き放つ。
ただの一度で膣内を満たし、彼の形となったソレに染み渡る精は、あたかも彼女という存在を征服したという証のようであった。>>514
「少しぐらい、メディアさんの余裕を引きはがして、みせますから」
「余韻に浸らせてくれる時間をくれてもよいのではなくて? 私が乱れていないのがそんなに不満?」
「全然、えっちな顔をしていないじゃないですか」
「あのねぇ、坊や……」
確かに、メディアの表情は穏やかな微笑みと、彼の言に対する苦笑が混じるばかりだ。
声の節に、甘い響きが混ざるからには、まったく感じていないというわけではないだろう。
彼の手前、表にあまり出さないというだけで、小さくなら気をやってもいた。
それでも、確かに、大きく乱れるということはしない。それが彼には不満であり、彼女が好きだと返してくれないことも相まって、何とかしなければという意識にさせていた。
「なので、次は四つん這いになってください」
「後ろから、ね……はいはい。せいぜい気張りなさい」
どう体位を変えようと結果はあまり変わらないだろうに、と呆れながら、彼女は言われたとおりにする。
体位を変える都合、一度引き抜かれた彼の怒張は、てらてらと鈍く光を返しながらも、少しも弱まる気配なく屹立している。
若いからこそできることだろう。嘆息しながら、交尾する犬のような姿勢をとる。経験がないでもないが、品が無いように彼女は感じていた。
彼は彼女の腰を抱き、先ほど解き放ったばかりの精が零れ落ちていく膣内にもう一度栓をするように、押し入っていく。>>515
「ん、んんっ……じゃあ、ほら。獣のように動くのが、あなたのお望みでしょう?」
「は、い……鳴いても、泣いても、途中でやめませんから」
「はいはい。期待しているわ」
言うが早いか、ずん、と大きく、深く、彼のモノが入ってくる。
当たり方が先ほどまで違うせいだろうか。ぞくりと、背筋を振るわせるような感覚が彼女を襲う。
そして、そんな様子を見逃す彼でもなく。犬の交尾そのものの風情で、腰を振り始めた。
膣内に満ちた彼の精はそのまま潤滑剤となり、スムーズに彼を受け入れていく。
「ひゃっ――っ、ふ、これ、ぇっ」
今度は、彼女の口を塞ぐものは、何もない。
何かを言いかけた彼女に、一突き、二突き――いいや、獣のようにが彼女のご所望だ。
腰を抱く手に力が入り、気持ちを入れなおして――深く、激しく、貪るように、彼女を愛していく。
「お、ほっ……ちょ、ぼう――んぎぃっ♡」
吼えるような声を上げる彼女に、余計興奮を覚えた彼は、いたずらに味を占めた悪童のように、繰り返し、繰り返し、彼女の最奥を叩く。>>516
こじ開けるように、先の一度では足りないと叫ぶように。この膣内を、子宮を、彼で満たそうと。
腰を抱く手は、最初は両手でしっかりと抱いていたが、右手を彷徨わせ、彼女の手を捕まえる。
手を握り、指を絡ませ――そうしながらも、その交尾は少しも緩むということがなく。
「もっと、もっと鳴いてください。吼えてください――っ、いとしい人、かわいい人、メディアさんっ」
「は、っ、ひっ……♡ ちょ、ちょっと女が善がりだしたぐらいで、もう征服したつもり、なのかし、らっ♡ や、ぁっ♡」
「なってください。ぜひ」
この期に及んでも、どれだけ声が上ずり、性感に苛まれていると明らかであろうとも、彼女は彼女のままだった。
それはどれだけ彼が気合を入れても、変わることはなく。彼の欲しい三文字を決して口にすることはない。
代わりに卑語を叫ぶように促したなら、彼女はきっと応じてくれただろう。しかし、一番欲しい三文字だけは決して渡さない。
それがもどかしく、彼は意地になって犯し続ける――。
「出します――っ、いっぱいにしてあげます、からね」
「ふっ♡ ええ、来なさい……やっ♡ ふ、っ♡ 押し付けてっ♡ ひっ、ぁっ♡」
一段強く打ち付けられ、子宮口を捉え――再度、精を解き放っていく。
二度目とは考えられぬほどの量は彼女の子宮を瞬く間に満たしてみせた。>>518
――結局のところ、二人のそんな交尾は朝まで続くこととなった。
メディアのあげる声は確かに、だんだんと獣に近く、メスそのものの有様になっていったかもしれない。
やや白目がちにも、なりはしたかもしれない。ついには彼に卑語を叫ぶように頼まれれば、その通りにしてしまった。
堕ちたと、そう思われても仕方がない有様。しかし――。
「……か、勝てなかった……最後まで、言ってくれませんでしたね」
「あのねぇ。英霊相手にどこか一つでも勝てると思う方が間違いよ。たとえセックスでもね」
「心も奪えないと、そういうわけですか」
「坊やの隣には、私よりも相応しい子がいるってだけよ」
少年は息も絶え絶えといった様子だが、あれだけ善がり狂っていたように見えたメディアは平然としている。
それもそうだろう。少なからず演技はどこかに必ず入っていたのだから。
「それじゃあ、言い訳を考えていくのね」
「え、またこのパターンですか。今朝ぐらいはもう少し優しくしてくれてもよくないですか」
「優しさはセックスの時で品切れね」>>521
メディアさんサイコー!!
葛木先生ではないからこその姿が見られて至福でございました……!>>501
レス数からして前半と同じ方なのでしょうか。1度ならず2度までも※を頂けるとは嬉しいものですね。
勿論、>>488 >>522 の方をはじめとして評価していただいた他の方にも感謝をお伝えいたします。
ついでにもう少し後語り...ぐだマシュは語り尽くした感があるのでコレを書いた経緯を。これを読み、上のSSをより深く知って頂ければ。
とりあえずぐだマシュを書こうと考えて、タイトルにも複数意味を持たせたいと思いました。という訳で某パロも兼ねて『後輩乱舞!獣と化せぬ先輩』が決まった訳です。後輩乱舞!という訳で今回は頼れる後輩・BBちゃんに登場してもらいました。
彼女も恋に関しては真面目だろうな、という発想と、いつもの押せ押せハイテンションの構ってちゃんを掛け合わせた結果、いいキャラを発揮しつつ導入も叱責もBBちゃんが1人でやってくれました。すごいぞBBちゃん。
この辺りは書いてて面白かったですし、自然に筆が乗りましたね。
問題はこの先です。ぐだマシュのやりとりはおちゃらけが通用しません。初めての恋心、告白、愛情、感謝、不安、恐怖、葛藤(、あとエ□)。どう思えばこんな行動を取るのか。それをどう魅力的に書くかが難しい。
これは不自然だ、これはもっといい描写が...という風にガンガン追記修正していくので、推敲回数も所要時間もかなり多かったです。
ただその甲斐あって、遊びつつ恋を鼓舞するBBちゃん、頑張って告白をするぐだ男君、先輩の想いに応えるマシュマロちゃんの皆を魅力的に描写して、甘々なSSを書けました。
これを読んだ貴方が暖かい気持ちになって、心和んでいただけたのなら私も書いた甲斐があります。
ーー重ねて、ここまでご覧いただいた皆様、ありがとうございます。>>524
(...アレ?今※を投稿した後に見ると488と522の方も、もしかしたら同じでは?
...とにかく、見ていただいた方にも評価していただいた方にも感謝しているという事をお伝えします。もし同じ方だったらと思うと恥ずかしくて死にそうです)お待たせ(?)致しました。>>473の続きと参りましょう。
それではどうか、お楽しみ頂けたら幸いです。>>473
甘美な毒に等しい衝撃は、少しずつだが確実に、マリーに刻まれていく。奥底へ当たる度に身体が震え、波のように押し寄せる快感が心を満たす。ジークの身体に触れたくて両手を伸ばせば、察してくれた彼が身体を寄せベットの上でぴったりと肌が触れ合い、ほんのりと温かい体温が心地よい。心臓はうるさいくらいに高鳴っているが、それはどちらも同じ事で、抱き合っていればそれも隠しようがない。
その上で、ジークは律動を続ける。互いの呼吸も徐々に荒くなり、口から零れる声は嬌声とそれに連なる言葉しかなく、他にある音といえば肉と肉体がいやらしくぶつかり合う音のみ。
「ん、そこは……っ、ひぅっ」
「マリー、ここ――なのか」
「あはぁ、……っっ!!」
彼が少しだけ身体をよじらせて、角度を変えて突いた途端に、今までとは比べ物にならない声が出てしまった。恥ずかしさで顔を隠したくなるが密着している以上は何かで隠す事もできず、かといって背けたところですぐに顔を覗き込まれてしまう。
「可愛いな、マリーは……っ」
「〜〜〜〜っ!?」
これを素で言っているのだからタチが悪い。顔に熱が集まるのがよく分かる。それだけならまだしも、もっと顔を見せて欲しいだの気持ちいいだろうかだの、歯が浮く言葉をすらすらと言うものだから、羞恥で顔を見れないマリーは目を閉じてひたすら耐えるしかなかった。
こっちを見て欲しいと耳元で低く囁かれ、下半身だけではなく脳まで溶かされそうな感覚に陥る。それでもなおジークの顔のを直視できずにいると、一定のペースを保っていた律動が、急に激しさを増した。>>527
「そちらから誘っておいて……っ、顔を背けるのは、ずるい」
「う、うう……でも……うあっ、あっ、ひゃっ」
「俺を見てはくれないのか」
ずるいのはジークの方だと文句を言いたくなる。こんな言葉を言われて顔を背けない女の子がいるものか。何か一言でも言い返したいが、激しくも甘い衝撃のせいで頭が上手く回らない。せめて彼の名前を呼ぶだけなら、なんとかできそうだが――
ふと、快楽に溺れる中で閃いた。
「ジークが、ぁっ、悪いのよ――? そんなことばかりっ、言うから……はひっ」
「っっ」
「ジークの、イジワル」
「マ、マリー、ストップ。ちょっと待ってくれ」
「イヤよ」
離れようとしたジークを脚でしっかりと抱き締め、顔に両手を添え、律動が止まったのをいいことに、恥ずかしさに耐えながら彼の名前を口にする。何回でも、何十回でも。彼が顔を赤くしようとも、止めたりするものか。
さっきまでの凛々しくも猛々しい表情とは正反対の、可愛らしい顔。見ていて微笑ましくなってきてしまって、うっかり可愛いと口に出してしまった。
ハッとなった時にはもう遅い。ジークは止まっていた律動を、今までよりも激しく繰り返す。名前を呼ばれるのがもどかしいというのなら、呼ぶ余裕さえ与えなければいい――そんな心境が伝わってくるような、激しくも愛おしい律動だった。>>528
限界が近い。2回も絶頂を叩き込まれているのだ、身体の中で激しく動かれて絶頂に至らない方がおかしいというもの。甘美にして重く、愛おしくとも獣のように。快楽に身を任せ、はしたなく声を漏らし、遂に迎えた絶頂は、今までのそれよりも遥かに深く全身に響いた。
「あ――んぁっっ……!!」
「う……ぁっ……っ」
白い刻印を奥底に刻み込まれ、先程までの暗い空白が完全に消えているのを自覚した。ジークによって生まれたそれが、ジークによって満たされた。
とてもワガママで欲張りな感覚だとは分かっている。分かっているが、それでも手放したくはない感覚だった。大切にしまい込んで、忘れたくないこの気持ちはなんなのだろうか――。
そんな事を快感で蕩けた頭でぼんやりと考えていると、今まで入っていたものを引き抜いたジークが真横に寝転がった。呼吸は荒く、顔も赤い。そんな横顔がやけに美しく見えた。彼がこちらに顔を向け、目が合う。しばらくお互いに何も言わず、穏やかな時間だけが過ぎていく。
ふいに、気になる事を思い付いた。そもそもどうして、ジークは誘いに応じてくれたのだろうかと。ジャンヌという想い人がいながら、何故。
疑問は口に出ていたらしい。彼は少しだけ考え込んで、見ていられなかったからと答えた。
「何かが抜け落ちているというか、いつもの貴女とは違う気がしたんだ。それはとても重くて大切な何かで、俺には答えに辿り着けないものかもしれない。それでも俺にできる事があるというのなら、俺はそれを手伝いたかった。――今はとても満たされているように見えるから安心だな」>>529
見透かされた気がして、途端に気恥ずかしくなって毛布に潜り込んだ。どうかしたのかと不安そうな声がしたが、返事はしなかった。今は顔に熱が集中していて、そんな顔を見られるのは良くない気がする。文句の一言でも言おうかと思ったが、口からは微かなうめき声しか出なかった。
「マリー? その、おかしな事でも言ってしまったか?」
「言ってはいないわ。……言ってはいないけど」
「????」
「ナイショよ。女の子には秘密があってもいいでしょう?」
「そ、そういうものなのか?」
なんの事も無い普通の会話が心地よい。この後もしばらくおしゃべりをして、気が付いたらお互いに抱き合って眠っていた。真近に迫るジークの寝顔は穏やかで純粋で、可愛らしくもどこか凛々しさを感じさせる。
「……あら?」
眠っていた? 今は何時なのだろうか?
デジタル時計は午前4時を指し示していた。
数字を見ても覚醒したばかりのぼんやりとしたアタマでは上手く思考回路が回らない。
確か昨日の夜にジークをこのホテルに誘って、そのまま行為に及んで――違う。もっと前の事を忘れている気がする。そもそも何故夜に誘えた? そこまで考えてようやく思い出した。
ジャンヌに「買い出しに行ってくる」と言って、部屋を後にしたのだった。買い出しは本当の事だが、ジークと会いたかったのも紛れもない理由の一つだった。
「買い出し……買い出し……あ、ああっ!?」>>530
部屋を出た時間を正確に覚えている訳ではないが、夕食後だったので恐らく夜7時から8時の間。つまり今、最低でもそれから8時間以上経過している事になる。買い出しにそんなに時間がかかるのは有り得ない。つまり――
「ジャンヌにどう言い訳したらいいのかしら……?」
とりあえず、横で寝ているジークを起こす事から始めよう。ホテルを出るにしても、彼をこのままにしておくのはバツが悪い。肩をゆすると重そうなまぶたを擦りながら、ゆっくりと目を覚ました。
おはようの挨拶もそこそこに、今の時間と状況を説明していると、何故か彼は顔を背けてそっぽを向いてしまった。こちらは焦っているというのに、そんなつれない態度をしなくてもと悲しさが胸をよぎる。
「その、せめて服を着てから言ってほしい……」
はたと顔を下に向けると、生まれたままの姿の自分がいた。多少の膨らみはある胸と脚の間には乾いた体液が残っていて、なんとも言えないいやらしさがあった。
つまり顔を背けたのは――
そこまで至ってもう一度彼の方を見ると、赤く染まっている事に気が付いた。気恥ずかしさが襲ってくる。昨夜はそれどころではない行為をしたというのに。
とはいえ、とはいえだ。乾いた体液まみれでは水着を着ることもできない。せめてシャワーで流さないと帰る事ができない。
とても意地悪な事を閃いた。
勇気を出して、一緒に入ろうと誘ってみる。その方が時間が短くて済むからと。シャワーを浴びている間、待っているだけというのも虚しいからと。
ジークは反対しなかった。その反応は、とても嬉しかった。>>533
ありがとうございます……!
読み返してみると「これやることヤッてる描写こそあるけどエロいかと言われると微妙な気がする」と思い始めてきましたが、そのコメントだけでこれからも進んでいけそうです>>535
ありがとうございますこれからの展開にご期待下さい(大風呂敷バサー)
ジャンヌをどう絡ませていくか絶賛考え中です>>532
自分のを書いてて読めませんでしたが、今になって私も読ませていただきました。実にevillestかつinterest.(意味不)ジャンヌまで登場するんですか、それは意外ですし楽しみですね。
読んでる内に『ん?手でしてから一線越えないための素股とか図らずもネタ被りしてたヴォ゙ァ゙ァ゙ァ゙!?』と一瞬発狂しかけましたが読み直したら心理描写とか尊み部分とかカプ内容とか内容も手の部分とか騎乗成分とかその他色々が違ったのでセーフ。勝手に取り乱し混同して大変誠に申し訳ありません。
...詫びに読書感想文でも書きますか(小学生並の発想)。
純粋なジーク君は献身と罪悪感から(個人的見地)応じたけど、彼が二人をどう思っているのか気になります。区別せず平等に愛するのか、彼が恋する(?)ジャンヌに特別な愛の感情を持っているのかワクワク。いえ書けという話では全くなく感想を垂らしただけです。
見る側はこんな気分なんですね新鮮。書く読む両側嬉しくなれるのがSSなるほど。
...とにもかくにも、自分が満足できる所まで磨き上げ、そして貴方が投稿するのを楽しみにしております。(感想なのに長文になってしまった...推敲しまくった熱い声援と前向きに考えましょう私。)>>537
長文の感想を頂き、非常にありがたいです!
ジーク君サイドの心境は全然書いていないので、その辺どうしようかと思案している最中です
これからも精進して参りますので、よろしくお願いしますお待たせしました。
遂にザビBBssができましたです。
少し長いですが、それではどうぞ。「・・・改めて、こんにちは立香君。
やっぱり南極は寒いね。」
「多忙な中すいません、岸波先輩」
きっかけはごく些細な出来事であった。
「型月主人公の会」で知り合い、
共通の話で仲が良くなった、というだけである。「…ここがカルデア、か…。」
「ええ、爆破されたり、かと思いきや氷漬けにされたり、大変でした」
立香は白野のおろした荷物を受け取った。
「先輩、それでは今から岸波さんに部屋を案内させますね」
とてとて、と足音を立ててマシュが寄ってくる。
「いやいいよ、こっちでやる」
「そうですか。それでは部屋の準備をしておきますね」
うーむ。立香はうなってしまった。
自分はまた後輩に頼ってしまっている。
そろそろ何でも自分でやれる頼もしい存在になりたいものだ…。「……あれは…君の言ってた、後輩?」
「ええ、頼りになるんです。本当に。
……実をいうと申し訳ないんです、いつまでたっても頼ってばっかりで…」
「そんなことありません‼
先輩は私にもっともっと頼ってもらわなくちゃいけないんです!」
「おおぅ」
「あ……これは……その……スイマセン」
顔を赤らめるマシュ。
かわいらしいな、と二人は思った。「それじゃ、部屋の方お願いね」
「はいっ」
マシュは小走りで場を後にした。
少し嬉しそうだったのは気のせいか。
「マシュ・キリエライト…だったっけ?
君の後輩、なんだか子犬っぽいね」
「やっぱりそう思っちゃいます?」
「……うん。……大型犬っぽい」
白野は懐かしいものを見るような目で
走り去る“後輩”を見やった。「僕にも居たんだ。“後輩”が、ね」
「“後輩”…ですか」
「………とても、素敵な存在だった。
きっと、今でも僕はあの子のことが
好きだと思う。残念なことに、
彼女とは刃を構えてしまったけれど」
「……“殺し愛”、ですか」
立香はうげ、と顔をしかめて苦笑する。
「はは…まあそうなるかも」2人でとりとめのない会話を交わしながら廊下を歩く。すると、2つの人影がこちらに
向かってきた。
「…ええい玉藻、何故毎回毎回
余の邪魔をするのだ!!!」
「…いーえ“皇帝陛下”サマ、わたくし
全く以て邪魔するつもりはありません!
ただ貴方の顔を見ると、なぜだか
ムカムカしてしまうだけなのです!」「あ……」
白野が声をあげる。
「ネロ、玉藻、前から言ってた通り、今日から1週間
白野先輩が滞在することになったの。
よろしくしてあげてね」
「うむ、任せよ!
………?そなた、どこかで………」
「………貴方とは………?
確か………どこかで…………?
はっ! イケ魂の予感!?」
まるでどこかで彼と会い、今もう一度会えたかのような表情。
「1週間前に白野先輩がやって来るって
皆に伝えたんですけど、今とは比べものにならないくらい喜んでいたんですよ。」立香の言っていることは、本当であった。
「岸波 白野」
この名前を口にしたとき、多くのサーヴァント達がなぜかとても懐かしい気持ちになっていた。
皆、少し嬉しそうに受け入れの準備を整えていたのである。
ーー“あの子”を除いては。「それじゃあ白野先輩、
今回はこのお部屋を使ってください」
「わざわざごめんね立香君、
そこ、特等部屋だろう?」
「いいんです、いいんです。」
楽しく2人で談笑していましょう、と
笑いあっていた2人。その前で……、
ふわり。桜の花びら。…白野は目を疑った。
真っ黒なマント。
真っ赤なリボン。
アメシストのような瞳。
おなじみのドヤ顔。
月の裏のキャンサー。
どんな存在より、彼に心から恋したムーンセルのバグ。
もう会えない、とおもっていた存在。
「玩具のセンパーイ、ここにきてほしい、
なーんて言う話を純情系後輩から
聞いたん……です……け……。」
「…B……B………………。」BBは、分かっていた。
心の準備もしていたつもりだった。
…彼女は今はサーヴァントの身。
とはいえ、自分という存在を作り出した原因である
彼のことは、座に還ってもずっと覚えている。
「BB、僕のこと、覚えて……る……?」
BBはもちろん知っている。
彼こそが、岸波白野こそが、彼女の存在理由だった。
そんな人間を、忘れるはずがない。
本当なら、今すぐに彼に飛びついてキスをしたことだろう。…しかし、口から出た言葉は、全く真逆のことだった。
「……え、えーっと………
……アナタ誰ですか?」
声が震えている。言ってから、BBはどうしてこんなことを言ってしまっのだろうと
後悔した。ふと、彼の顔を見やる。「!……………。」
一瞬、凍りついた顔。
そして……とても悲しそうな顔だった。
BBは、自分の中の何かが、がちゃんと
音を立てて割れたような気がした。
「……え?知ってる、でしょ……?
BBちゃん、あれだけ白野先輩のことを
愛してるのに、どうしてそんな…」
立香も目を丸くした。白野は問いかける。
「BB、あのね、僕は……」
・・・・
「っ、知らないって言ってるでしょう!」どすん。
思わず、突き飛ばしてしまった。
「!……いったた…。」
痛みに歪む先輩の顔。
…今から思うと、先輩の顔が歪んでいたのはそう見えていただけだったかも知れない。立香が駆け寄る。
「だ…大丈夫………。」
「あ……。い、いや………。」
BBも何かを口に出そうとした。
しかし、「ゴメンナサイ」すらも
出て来なかった。耐えられなくって、
次の瞬間にはもう走り去っていた。
こんなこと、したくないのに。
ちゃんと、あやまりたかったのに。「BB!!!」
「いいんだ、ほっといてやってくれ…
いたた、やっぱりサーヴァントに
突き飛ばされるのはつらいな、
保健室みたいなところはあるかい?」
「…あぁそれなら、ナイチンゲー……ル
さんは危険だな。サンソンさんの所に
連れて行きますよ」
「……助かる」「……あとそれと…」
「?」
「…BBちゃんを幸せに出来るのは、
きっと先輩だけです。
後で話をしてあげて下さい。」
立香が微笑む。
「………わかってる。」「グスッ……ヒック………」
食堂では、1人のムーンキャンサーがすすり泣いていた。
「ねぇメルト、
お母様どうしちゃったのかなぁ」
「あら、分からないのリップ?
拾い食いしてお腹壊したのよ」
「そっかぁ、じゃあ自業自得だね」
……………………。返事が返ってこない。当たり前だ。
BBはもはや返事が出来ないくらい完全に
凹んでいた。なんですって、と
喧嘩を買う気力も無い。
「先輩……。先輩……。先輩……。
ぅぅうううぅぅぅううぅぅ……。」
「………ちょっとBB、いい加減に
しなさいよ…いくらなんでも……」
とうとうあのメルトリリスでさえ
心配し出したのであった。……お昼になっても、彼女は嗚咽を漏らし続けていた。
皆が昼食を食べている食堂に、気まずい空気が流れる。
「……ふぅむ、ずいぶん重傷だネ」
コーヒーを味わいながら、新宿のアーチャーが呟く。「…だい、じょう、ぶ…なの………?」
フランも心配そうだ。
「すいません教授、ずっとあんなで…。」
「なぁに仕方ないサ、立香クン。
……しかし“処方”すべきかもしれない」「…“処方”………?それってどんな……」
「ふふーん、まぁ見ていたまえ。
あの子の気分も恋の病も、バッチリ
治して見せよう」
悪の教授がニヤリと笑う。
「…ぱぱ、きたないて、つかっちゃだめ」
「そりゃもちろんだともさ!?」立香は、彼の書斎に来ていた。
BBが心配なのか、メルトとリップも
参加していた。
「…彼女の持っていた薬に、こういうのがあった」
こと、とおかれたその瓶のラベルを見る。「…S…G…変化物質……?」
「そ。これがなんなのか、
三日前までは分からなかったがね」
「………三日前までは。」
アーチャーは興味深そうに眺めている。
「…君達、『リップ泥酔事件』を
覚えているかね?」
「ふえぇ!?わ、忘れてよぉ!」
リップの顔が真っ赤になった。
「……ええ。リップがあんなことを
するなんて考えられないわ」…『リップ泥酔事件』。
あれはたしか2週間前のこと。
「ましゅたぁさあん、きすしましょ、
きぃす、んむう~っ❤」
立香達が談笑していると、いきなり
胸をはだけさせたパッションリップが
とろん、とした瞳をして現れたのだ。「ちょ、リップ!? …んむっ!?」
「むぎゅーーーっ❤」
抱きしめられる。少しキツいが、
・・・・・・・・
暖かいエアバッグのおかげでなんとか
脱出することは出来た。(今思えば危なかった)
……しかし、彼女をなだめるのに3時間もかかってしまった。
…しかし変だったのは、あの時彼女から
お酒の匂いが全くしなかったのである。
あの後リップが恥ずかしさのあまり
部屋から出て来なくなったのも不思議だ。「同感だ。彼女は優しい性格だからネ。
あんなスケベなことをするのは
ほぼあり得ない、といって良いだろう」
「それじゃどうして…?」
「……恐らく、SGを変化させられたのだろう」SG。シークレットガーデン。
秘密の花園。アンビバレンスな趣味嗜好。
ざっくり言えば、その人の性格。
その話は白野先輩から聞いたのだった。
…SGの変化か。普通ならあり得ないが、
BBならできそうだ、という気もしてくる。
「……悪趣味ね、あの女。」
メルトは思わず毒づいてしまった。「この薬は、飲んだ人の趣味嗜好を
書き換えるものなのだ。
恐らく、あの時パッションリップは
SGのどれか1つを『酔っぱらい』に
一時的に書き換えられたのだろう」
「ひどい!」
他にもあった、と多くの瓶を見せられる。
『ロマンチスト』、『奉仕欲求』、
『NTR趣味』、『リアリスト』、
『いい加減』、『むっつりスケベ』……。「そう、なんですか。じゃあ……」
「…そうとも」教授が笑みを浮かべた。
「逆にこの瓶の中の薬をあの子に
飲ませてしまうのサ」そのラベルには……………
「ふふ、いいね!人助けだけど、
なんだか私達の仕返しみたいで」
「……少しは楽しめそうね」
……………『素直』と書かれてあった。「少し背中を痛めただけのようです。
安静になさって下さい」
「…ありがとうございます。」
白野は、サンソンに手当てをして貰っていた。
「立香くんに教えて貰ったんです。
何か体調が悪くなったり、怪我したら
ナイチンゲールさんの所じゃなくて、
サンソンさんの所に行って、と」
「……賢明な判断かと。」
サンソンは遠いところを見つめた。サンソンは遠いところを見つめた。
「…そんなにナイチンゲールさんは…
なんていうか…こう…危険なんですか」
「あの人の力を借りるときは大怪我の時か
医療知識を習得したい時です」
「…そうですか。」部屋には桜の絵が飾られている。それを見て、彼は、BBのことをふと思い出した。
「BBを幸せにできるのは僕だけ、か…。」
それでは、とサンソンが腰を上げた。
「なにかあったなら、呼んでください」
「…あ、ちょっと待って欲しいのですが」
「?」
「……BBを、ここに呼んでください」「白野先輩が…呼んでる………?」
BBが見上げる。目は随分と腫れていた。
だいぶ泣きはらしたわね、と
メルトリリスは少し可哀想に思った。
「ええ、早く行くことね。」
「えっと、その…モググ!む″ーー!!!」
リップの口をふさぐ。
何か口を滑らせてはマズい。「……少し、席を外してきます」
よろよろ、と立ち上がるBB。
「待ちなさい」
「?」
「これ、持ってきなさい」
ココアの入ったコーヒーカップ。
片方は白色。もう片方は…黒色。「白色の方が白野よ」
「……わかりました。気遣いに感謝します」
「感謝するなら立香になさい」
BBは立ち去った。
「……ぷはぁっ! もう、メルト!」
「あーらごめんなさいね?
口を滑らせるかも知れなかったから。」
「そんなことないもん!
・・・
私、メルトなんかよりも口重いもん!」
「……そういうとこなのよ………!」「……来てくれたんだ、ありがとうBB。」
「………………。」
……優しい表情。BBは何度もこの顔を
見ることを夢見ていたが、今となっては
苦しいだけだ。
「これは…ココア?
ちょうどいいや、一緒に飲もうよ」白野が白いカップを取って飲む。
BBもつられるように、
黒いカップを手にして………
「んぐっ……んぐっ……。」
このくらい気持ちを洗い流すかのように、
ココアを一気に飲み干した。
少し甘ったるいけど、優しい味。
「甘いね、BB。」
……でも…何か入っているよう…な…!?どくんっ!!!
「!?」
どっくんっ!どっくんっ、どっくんっ!
「ひ…ひゃぁああぁぁあぁぁあああ!?」
急に心臓が拍動し始める。
どんどん体が熱くなっていく。「び、BB!? どうしたのBB!!!」
「な…なんだか…体がぁ……!
熱い…熱いです…先輩……!!」
………まさかと思い、
急いで、自分のSGを確認する。
1つ、後輩属性。
2つ、監禁願望。
3つ、………………純愛!?愛憎反転がどこにも無い!
よりによってそのSGを変化させたのか。
やり返された、と思ったがもう遅い。
「待ってて!今サンソンさんを……!」
白野が席を立とうとする。……待って。
行かないで。
行かないで。
行かないで……!
……体が瞬時に動いていた。
私は、彼の手をつかんで……………力いっぱい、自分の胸に
彼の手を押しつけていた。
「びぃ……B………?」
「聴いてください」
「…?」
「私の、心臓の音を」……ばくん、ばくん、ばくん、ばくん……
「私の、思いを、知ってください。
私がどれだけ先輩を想っていたかを。
どれだけ先輩と会いたかったかを。
どれだけ先輩のことが大好きかを…!」
今まで言えなかったはずの言葉が、
ぼろぼろこぼれ落ちていく。「私、先輩と会うのが怖かった、です。
もう先輩は私のことなんか
きれいさっぱり忘れてると思うと…
怖くて怖くて…毎日眠れなかった…!
だけど…だけど……っ!」
涙が溢れ出してくる。
ぽろぽろぽろぽろこぼれ落ちていく。「うれしかった…!
おぼえててくれていた…!
BB、って…BBって優しく…
私の名を呼んでくれた………!!
なのに…なのに私、は……!!!
う…ぅぅう………!
ぅぅぅぁぁぁあああああ………!!!!!!」
嗚咽が止まらない。
嬉しくって悲しくって懐かしくって
切なくってつらくって……!「BB…んむぅっ!?」
白野の唇に、全力で口づけをする。
「舌を、出して……!」
言われるがままに出された白野の舌に、
自分の舌を思いっきり絡ませる。
「んむ、はぅっ、んりゅう、れろぉ…❤」白野の口の中は、とても甘くて暖かい。
もっと感じていたくて、彼の舌を吸う。
「ぢゅりゅりゅるるるるる❤❤❤」
息苦しくなり、ぷはぁっ、と口を離す。
「今度は…こっち、です……❤」
ぷるん。胸をはだけさせる。
「私の…、おっぱいを…、
いっぱいさわってください……❤」もう一度彼の手を取り、
自分の胸に押しつける。
言われるがまま、白野が手を動かす。
むにゅっ。
パッションリップほどは無いが、しかし、
十分過ぎるほど大きい胸。桜色の乳首。時折、おっぱいに触れた手から聞こえてくる
「ばくっ…❤ばくっ…❤」という心臓の音が、興奮を誘う。しかし何より、
悩ましげに震える彼女の呼吸音に、彼は
生唾を飲み込んだ。…もみっ。
2、3本の指が沈み込む。
「んっ……❤」
…もみっ、むにぃ、むにゅむにゅっ……。
「んぁ…あぅ……はぁ………❤」
彼の手によって、2つのお餅が
形を変える。柔らかな感触。
ずっと味わえそうな気がした。白野も昂ぶっていたが、
BBもかなり興奮していた。
乳房の中の乳腺を指でごりごりされると、
もうそれだけでお腹の奥がむずむずする。
なんだか母乳が出てきてしまいそうな
気もする。
「はぁ、はぁ、はぁ………❤
せ、んぱ、い……、」
「…な、なに?BB……。」
「乳首も…いじっ、て………❤」…こりっ、こりっ、こりこりっ……❤
「んひゃあっ、ひゃっ、あはぁん❤」
桜色の乳頭を両方とも、それぞれの
親指と人差し指でつまむように刺激される。
「ここがいいんだ。
いっぱいしてあげる…」
こりっ❤こりっ❤こりっ❤こりっ❤
次第に速くなっていくペース。
BBはもう立っていられなくなっていた。「あひっ❤あうぅ❤もうイッちゃぅう、
ちくびをこりこりされて
イッちゃぅぅぅううううう!!!」
「イッちゃえ、BB。」
白野が乳首をつまんだ両方の手を、
一気に引っ張った。
きゅぅうっ。
「あはぁあああぁああぁぁあああ❤❤❤」ビクッ!ビクン、ビクゥ!
目がチカチカする。
頭の中が真っ白になる。
子宮が呼応するかのように、
きゅっ❤きゅっ❤と反応する。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はあっ…❤」
「ご、ごめんBB、少しやり過ぎた……」
「いい、え…!だい、じょうぶです…!
わた、しは…せんぱい、になら……
こんな…ことだって………!」ぎゅっ、と白野のズボンをつかみ…
ぐいっ、とずりおろす。
トランクスのなかに隠れているとはいえ、
白野の“それ”はハッキリ分かるぐらい、
大きくなっていた。
「これ、が……先輩の、おちんぽ……❤」
BBにとっては、自分にこんなに興奮
してくれていることが、少し嬉しかった。「び、BB、やめて、そんな
汚いところ………!」
「先輩のモノなら、何でもきれいですよ」
そう言って、トランクスをまさぐる。
……ついに、そびえ立った“それ”が
BBの目の前に露わになった。
「ふふっ、おいし、そう………❤
あーーん………❤」
うっとりと眺める。そしてゆっくりと
口を開き、“それ”を口にくわえた。「ちゅるるるるるる❤❤❤」
「うぐっ………!」
白野が軽くうめく。
苦いけど、とても美味しい味だな、と
彼女はおもう。ずっと味わっていたい、
そんな味。
「ぢゅりゅ❤ぢゅっ❤ぢゅっ❤ぢゅっ❤」
舌で優しく舐めとる。と同時に、
尿道を強く吸い続ける。「びぃ………びぃ………!」
「辛かったら出しちゃって下さい。
……全部飲み込めますから。」
ストロークを強める。
より大きく、より速く。
「ぢゅ❤ぢゅ❤ぢゅ❤ぢゅ❤ぢゅ❤❤❤」「出る………っ!!!」
とどめを刺すかのように、BBは白野の
そり上がった“それ”を………
……一気に根元までくわえ込んだ。
びゅくっ!びゅくっ、びゅくっ!
ーー熱くて、苦い味。
「……んっ…ん″んっ…んぐっ❤」
ごくんっ、と飲み込む。
これが、先輩の味。
「BB…そんなに、まで………。」「…はい。私は、今も先輩を愛してます」
胸に手を当てる。
「先輩にとって、私が1番でないこと
ぐらい、知ってます。分かってます。
先輩は、あのセイバーさんを愛する
のでしょう。あのキャスターさんを、
愛するのでしょう。あの“サクラ”を、
愛するのでしょう。…でも………。」
白野を見つめる。哀しい、悲しい瞳で。・・・・ ・・・・・・・
「私だって、愛されたかった、です。」
もう、無理なのだ。有り得ないのだ。
しょせん、私は………………
………敗れ去った存在なのだ。「ここでもう一度、先…いいえ、
あなたに会えたのは、きっと私の
一生の宝物、です。ずっと…わす、
れま、せ…ん………。
さよ、うなら……、せん……ぱぃ……」
……ああ。もう泣かないって決めたのに。
また目の前がぐんにゃりと歪む……
「BB」
優しく頭を撫でられる。
…でももうその行動ですら、私が泣くのを
止められない要因となって……!
「一緒にムーンセルに来てくれないか?」
… へ?
「立香くんがね………。」~~~~~
「…BBちゃんを幸せにできるのは、
きっと先輩だけです。
あって、話をしてあげてください。」
「…うん。」
………………
「……あぁ、それとなんですけど…
この滞在期間が終わったら…
先輩は、どこへ………?」
「……? 月、だけど…………?」「……良かった。」
「?」
「…BBちゃんを、月に連れて行って
やってください。」
「………!? 立香、くん………!?」
「あー、これはその…えーっと………。
メルトとリップからも
お願いされたんです。」「で、でも…」
「いいんです。それがBBちゃんの幸せに
なるのなら、僕はそれで。
何度も言うようですけど、
BBちゃんを幸せにできるのは…多分、
岸波先輩ただ1人、ですから、ね。」
「……そっか。」
「…そうです。」
立香がニコリと笑った。~~~~~
「そう…だったん、ですか………。」
正直、BBは内心驚いていた。
あのオモチャのセンパイ……いえ、
「藤丸立香」、そんなにまで優しい人
だったのか。
「BBは、どうする?
BBちゃんの判断に任せたい、って
立香くん、言ってたよ。」
先輩が見つめる。
「…わた、しは…まだ………。
でも……、でも………………。」行きたい。一緒に行きたい。
ずっと大好きな先輩のもとで暮らして
いたい。
「……えーーい、行きたいです!
私は、先輩に付き添いたいです!」
言っちゃった。我慢できなくて。
顔が真っ赤になってるのが、自分でも
分かる。
「……ありがとう。」
白野は、何故か少し声を震わせている。「…あの、ね。BB。
僕も、君のこと、大好きなんだよ?」
「!」
正直な所、その言葉は想定外だった。
心臓が飛び出そうになる。
「………え、今、なんて………!」
BBが返事を返すよりも先に、白野は
さらに信じられない言葉を口にした。
「セイバーも、キャスターも、僕のことが好きだった。愛していた。
………だけど、ね。僕は……君が、1番好きだった。」
ーー私は、多分、今心臓が止まっている。
BBはそう思った。そう確信した。
そして、彼の最後の一言は………
この今までの独白なんかよりも、遙かに衝撃的な発言だった。「…付き合って欲しい」
「えっ」
「…結婚、を、前提、に。
…付き合って欲しい。」
…先輩は。…白野先輩は、私のことを
忘れてなんかいなかった。むしろ
ずっと私のことを想い、好きで
あり続けてくれていた。この真っ白な気持ち。
ぐちゃぐちゃで、めちゃくちゃで、
めちゃめちゃな気持ち。
ぐちゃぐちゃで、めちゃくちゃで、
めちゃめちゃだけど……………
………光に満ちたような、気持ち。
………報われたような、気持ち。………雨が降る。
けれどもそれは、爽やかな雨。
潤いを与えてくれるような、柔らかな雨。
暗くて、冷たい雨なんかじゃない。
明るい、優しい、暖かい雨…………!!!
「すき、です………!
だいすき、ですっ………!!
……あいして、いますっ………!!!」
…また、泣いちゃった。それも号泣。
気持ちが治まるまで、誰かに聞かれてるのも気にせず、BBは大声をあげて泣いた。……………
「…、……、先輩。」
「?」
「今の言葉は、本当ですか。」
「…」
「……嘘をつかないで答えて下さい。
…先輩は、本当に私のことを、
結婚したいくらい愛しているのですか」白野の顔を見る。
大きなアメシストの瞳が、まっすぐに
向いていた。
「……うん。愛してる。
BBと結婚したいくらい、愛してる。
出来ることなら、今ここで結婚したい」
「…そうですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・
じゃあ、ここでしちゃいましょうか。」
え。今、なんて……!?
BBが、パチンと指を鳴らす。
その瞬間、辺りは白くなって……………!………周囲の景色が変わっていた。
……そんな馬鹿な。
ここは治療室だったはずだ。
それなのに、なぜ…………
アルコールパックがあるところに、
真っ白な薔薇が飾られてるんだ。
包帯を置いてあった場所に、
式台が置いてあるんだ。
カーテンぐらいしか無かった窓が、
美しいステンドグラスになってるんだ…!?面影は、
ベッドを残して何もかも消え去っている。
しかし、それだけではない。
…ふと、自分が窮屈なことに気がつく。
自分の服装を確認して………
………驚いた。上品な黒いスーツ。
薄いベージュのネクタイ。
これではまるで、花婿みたいだ。
「ふふっ、びっくりしちゃいましたか?」
BBの声がする。「私、サーヴァントになっても
万能型であることに変わりは
無いんですよ? 一時的に、
ここの空間を、教会の中のそれに
書き換えました。
この空間は、一時的に閉じています。
強力な力でこじ開けられない限り、
誰かの侵入は出来ません。
言うなれば、ここは……
私達の、愛の巣のようなもの、です❤」
こつ、こつ、と靴の音。
ドアが開く。
BBが、現れる。
…その、姿は………。「……きれいだ……。」
白野は思わず息をのんでしまった。
……胸が強調された真っ白なドレス。
……ガーターベルト。
……手には、真っ赤な薔薇の花束。
……そして、ウェディングヴェール。
美しく、神聖な姿でありながら、
同時に少しエロスも漂わせている。
「…今日から、先輩は私のものです。
…そして、私もまた先輩のものです。」
花嫁が近づいてくる。「…先輩が、悪いんですよ?
…わたしに、火なんて付けるから。
私の愛の炎、しつこいですよ……?」
わたし、先輩のせいで
BB(バーニング・ブロッサム)に
なっちゃいました、とBBは
クスリと笑った。
「…それとも、先輩は苦手ですか?
………“重い女”は嫌いですか………?」
「まさか。むしろ、大好きだ」「まさか。むしろ、大好きだ」
BBが近づいてきた。
「指輪はないけどごめんなさい。
でもそれは、本当の結婚式まで
とっておきたいんです。だから、
今日は、ヴェールアップだけで……。」
ヴェールをたくし上げる。
女の子はこんなにも美しくなれるのか、と
白野は少し驚いた。
……そのまま、キスをする。
甘くて、互いを感じあうキス。
「ちゅっ…❤ちゅっ…❤ちゅっ…❤」ぷはぁ、と唇を離す。
BBはもう我慢できなくなっていた。
ずる、とパンツをずらしてもたれかかる。
くちゅっ……❤と、
下着が銀色の糸を引いた。
「先輩……❤ 見てぇ……❤」
ぐちゃぁっ……❤
愛する先輩の目の前で、膣口を開く。
白く濁った愛液がこぷこぷ、と溢れる。
花嫁の姿で、背徳的なことをしている
という認識が、2人をより興奮させた。「…ぱくぱく…してる……。」
「言わ、ないでぇ………❤」
膣中に人差し指をいれる。
ーーちゅぷっ。
「ひゅぅんっ❤」
…ちゅぱっ❤ちゅぱちゅぱ❤ちゅぽっ❤
膣肉が、指に絡みつく。
絶対に離さないかのように、
きゅっきゅっ、と締まってくる。
「凄い。僕の指、もぐもぐ食べてる…。」
「ひぃっ…❤も、もう我慢できない…❤」ぎゅっ。しなだれかかる。
「…せんぱ、い……。くだ、さ、い…❤
せんぱい、の…。おちん、ぽぉ……❤
わたしに、くだ、さいぃ………❤❤❤」
「BB……………!」
ベッドに押し倒す。ふわっ、と桜の香り。
……ここから先は、もう戻れない。
花婿と、花嫁の、共同作業。
2人だけの、愛の世界。
「…………。いい………?」
「…はい。…優しくして、くださいね?」
必要最低限の返事。
だけれどもう、それだけで十分だ。……ぐ、ぢゅぅうっ❤
「ふ、ぐううぅぅぅぅぅ……!」
ゆっくり、白野の固くそり上がったモノを
自分の膣中に沈めていく。
ぢゅぢゅぅぅぅうう………ぢゅぷっ❤
根本まで挿入すると、柔らかいなにかが
ちゅうっ、と先端を包みこむ。「あ、はぁっ……❤
先輩、わかり、ます、かぁ……?
今、先輩の、おちんちんと、っ……
わた、し、の…おんなのこ、のへや、
きす、しちゃって、ます………❤」
子宮頸部。俗に言うところの子宮口。
BBのソレは、柔らかくも弾力があって、
抱きしめて離さないかのように、
ちゅうっ❤ちゅうっ❤と吸い付いてくる。
時々、ぎゅっ❤ぎゅっ❤と、
射精を促すかのようにうごめく。
「せ、んぱい……はぁっ❤
ごめんな、さい……ふぅっ…❤
おちんちんを下の口でもぐもぐする
いやらしい女でごめんなさい…❤❤❤」
「……興奮、する」BBの下着を脱がせ、胸を露わにする。
ぷるん。
「先輩は、
本当におっぱいが大好きですね」
くすくす、と小悪魔のように
笑みを浮かべるBB。
しかし、……ふにっ、と触られると
途端に甘い声を立ててしまう。
「はぁんっ❤」
「BBも、本当におっぱいを
責められるのが大好きなんだね」
「…先輩の、バカ………❤」BBは、自分でも今
顔が真っ赤になってるのが分かった。
「……今度は、もう少し激しく、ね……」
「…? 今、なんて………」
むぎゅうぅっ!!!
「ひぎぃっ!?」先ほどとはうってかわって、
焦らすようなさわり方では無く、
力任せにもみほぐすような感じ。
もぎゅっ!もぎゅっ!もぎゅっ!
「しぇ、しぇんぱい、ムリ!ムリです、
そんなに激しくされたら、
跡が残っちゃいますぅうぅうう!!!」
乳房を蹂躙しつつ、なおかつ乳首も
つねって引っ張り、強烈な刺激を与える。
乳腺をもみくちゃにされたときの
凄まじい快感が、電撃となって
BBの脳に届けられる。もみぃっ!むにゅむにゅむにゅっ❤
むっぎゅ❤むっぎゅ❤むっぎゅ❤むっぎゅ
こりこりきゅっきゅっ❤こりこりこりっ❤
ぎゅーーーーーっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
「あぁぁあああぁああぁぁぁあああー!!!!!」
…イッた。胸を責められ、盛大にイッた。
子宮口がそれを証明するかのように、
白野のソレを、ちゅぅぅううううっ❤と
吸い上げる。もしBBが母乳の出る
身体だったなら、壊れた蛇口のように噴乳していたことだろう。「先輩❤先輩❤先輩………❤❤❤」
目に涙を浮かべ、恍惚として呟く。
「だぁめ、BB。“先輩”って呼ばないで」
「………?」
「“白野”って呼んで。
僕の、名前を呼んで……。」……………
…ぐぢゅっ❤ぐぢゅっ❤ぐぢゅっ❤……
…愛し合う2人を祝福するかのように、
柔らかな光が包む。
欲望に溺れつつも、互いを愛し合って
気持ちを高めていく。
「…白野さん!
白野さんっ❤白野さんっ❤白野さんっ❤
白野さんっ❤白野さんっ………!」
「びぃびぃっ!びぃびぃっ!びぃびぃっ…!」
腰を打ち付けあうのが速くなっていけば
いくほど、彼女の膣壁は締めつけをより
強くし、白野の肉棒をしゃぶりつく。
子宮口も激しく亀頭に吸いつき、
射精を促してくる。「……っ!…限、界………!」
白野は、もはや決壊寸前であった。
頭の中は真っ白になってしまい
訳が分からない。……しかし、
なにかが尿道をさかのぼってくること
だけは分かった。
「…あはっ❤白野さんの、おちんちん、
中でむくむくおっきくなってます❤
…いっぱいっ❤ いっぱいっ❤
白野さんの精液、私にくださいっ❤
ぜんぶっ❤ぜんぶわたしにくださいっ❤
…私を、お嫁さんにしてくださいっ❤」その一言が引き金だったのか、
白野の男根は激しい射精を開始する。
と同時にそれを待っていたかのように、
子宮口も一気に亀頭を吸いあげた。
びゅくっ!
どびゅっ❤どびゅっ❤どびゅっ❤
一人の女の子だけを愛する強い気持ちが、
少女の部屋をとぷとぷ、とみたしていく。「熱、い…………❤❤❤」
……BBがうっとりとした表情を浮かべる。
…とぷっ、とぷっ、とぷっ、とぷっ……。
「…BB、僕は今、とても幸せだと思う」
「…私もですよ、白野さん………❤
…もう少し、…味わっていたいから、
……抜かない、で…くださいね……❤」
…柔らかな、眠りにつく……。
「うっぎぃぃぃぃいいいいい!!!!!!!!!
よくもやってくれましたねぇええ!!!!!!!!!」「しょーがないでしょーー!!!!!!」
さて、数時間後のカルデアの廊下には、
珍しく冷静さを欠いた1人のAIが、
注射器を振り回して一人の少年を
追い回していたのであった。
見かけた2人の“共犯者”が諫める。
「ちょっとBB、立香は貴方を心配して
こういうことをしたのよ?怒りを
ぶつけるなんて見当違いも甚だしいわ」
「お母様、それ『八つ当たり』って
いうんだよ?」
「言っときますけど
あなたたちも同罪ですからね!?」ーーご覧の通り、だいぶご立腹。
女性と男性とはいえ、英霊と人間。
とうとう“首謀者”に追いついて
引きずりたおす。
「覚悟ーーーー!!!!!!!!!!」
注射器を振りあげ………
「うわぁあぁあああぁぁああ!!!!!!」
「ーーですが。」…すんでのところでピタッと止めた。
「……? BB…ちゃん……?」
「……あなたが、そうしたのですか?
自分で決断して、決行したのですか?」
そっ、と注射器を置いた。「…うん。白野先輩、BBちゃんに
会えなくて、いつも寂しがってたから」
「…そうですか。」
…ぺこっ、と頭を下げる。
「ご協力、感謝します。
…ありがとうございました、“先輩”。
これからも、よろしくお願いします。」
「……。こちらこそ。…何かあったら、
また力を貸してほしい。」「…ふふっ、一件落着だね、メルト!」
「まあ、ひとまずはハッピーエンド、ね」
「BBちゃん、あなたたちに関しては
まだ納得していないのですが……!?」~~~~~
…そんな顛末を、物陰から
眺めている存在があった。
「……ふむ。次は式場の予約だネ…」
悪の教授は、一連の流れを見て
1人呟く。「…まーなんにせよ、これであの娘も
幸せになれたわけだ!いやー、
私も犯罪界のナポレオンでありながら、
ずいぶんとまぁ“面白くない”ことを
してしまったものだ、ハハハ!!!」
「ーーそうですね。
まったく、“面白くない”ことを
してくれたものです………!」「……!?」
振り返ると、そこには
めらめら、となぜか嫉妬の炎を燃やす
“セイバー”と“キャスター”が立っていた。
「…余は不満である。
…自分でもなぜなのかは分からないが、
なんというか、こう不満である……!」
「…ええ。 何だか今のタマモなら、
まるで大切な何かをとられた時のような
怒りと根性で水着モードに
変化できそうな気がいたします……!
………覚悟しやがれ、悪徳紳士ー!!!」「…うーむ。
…“The Hope For Tomorrow!”」
「逃がすな!!!」
「お待ちくださいまし!!!」
~Ende~>>644
お疲れ様
BBに幸せになって欲しい身としては良い作品に巡り会えました
でも、ここは20行まで行けるので、もう少し圧縮できたかもね>>644
お疲れ様でした!
そしてこう言うべきなのでしょう、会いたくて会いたくて震えそうな歌詞を地で行くBBちゃん可愛いよBBちゃん!
岸波白野先輩、本当にカルデアに来ていいんですよ?布教するには態度で示す! という訳で>>531の続きでございます。お楽しみ頂けたら幸いです。
>>531
浴室はそこそこ広く、人が寝転がってなお余裕がありそうだった。浴槽のサイズも向かい合って座っても大丈夫な程で、加えてシャワーヘッドは2つあり、槽用の蛇口とは別個になっていて、全てが同時に使える仕様となっている。
「何故こんなにいいホテルの部屋が空いていたんだ? ベットも浴室も広くて、居心地はいいはずなんだが……」
どこまでも純粋なジークにこのホテルがどういう場所なのか説明すると、顔を真っ赤にして固まってしまった。むしろ何故マリーはそんな事を知っているのかと反応に困る質問をされ、言葉に詰まってしまったのだが、カルデアにあった本に書いてあったと答えたら納得してくれたのでホッとした。
だが、いざ入ろうかと思った時、お互いに一矢纏わぬ姿のまま浴室に入るのは少し恥ずかしくて、バスタオルで隠して入る事にした――のだが。何故かジークは扉の前で固まってしまい動こうとしない。身体が冷えてしまうのでは心配していると、ポツリと呟いた。
「貴女が髪の毛を下ろしている姿というのを見た事がなくて、少し緊張しているというか……その、見とれていた」
何故こうもストレートに言えるのだろうか。こんな事を常日頃から言っているのだとしたら、あれこれ勘違いしてしまう女の子が多発するに違いない。
シャワーを浴びる前から熱を帯びて赤くなっているであろう顔を誤魔化すように、勢いよくシャワーのバルブをひねろうとして、ある事に気付いた。>>648
体液の残る身体を流すためには、どうしてもバスタオルを取らなければならない。
――ジークの目の前で。
昨夜肌を重ねたばかりだというのに、素肌を晒すという事実に心臓が張り裂けそうになってしまう。外そうとしている手が震えている。どうしたらいいのか分からずに硬直していると、何かを察してくれた彼が目を閉じているからと声をかけてくれた。
何気ない気遣いをありがたく思いながら、待たせるのも悪いので素早く(女の子としては)全身を洗い、再びバスタオルを巻いて湯船に浸かろうとして、それはマナー違反であると思い出した。
恥ずかしいからそれを巻いたというのに、これでは意味がないではないか。一緒に入ろうと言い出したのは少し考えなしだったかなと思ったが、かといってこのまま浴室を出るのも勿体なくて、意を決してバスタオルの外して湯船に入る。
「終わったわ。待たせてしまってごめんなさいね」
「気にしないでほしい。慌てて洗ったら貴女の肌が荒れてしまう。それは見たくない」
「……そういう所よ、本当に」
「????」
自分の発言が他人にどう受け取られるのかよく理解していないジークは、訳の分からぬままに身体を洗い流し、マリーの入っている湯船に入ろうとして、本日何度目かの硬直を味わった。
「入らないの? 風邪を引いてしまうわ」
「この状況で躊躇わない男性はいないと思う……」>>649
ちゃぷ……というゆっくりとした音と共にジークも湯船に入る。背中合わせでも狭くはないが、何か言葉が出てくる訳でもなく、しばらく無言の時間が続く。しかしそれは決して嫌なものではなかった。満ち足りた時間の中で、先に口を開いたのはマリーだった。
「少し気になっていたのだけれど、いいかしら?」
「ああ、何でも言ってくれ」
「私とジャンヌ、どっちが気持ち良かったの?」
「!?!?!?!?」
バシャッ、ゴン……ッ! 鈍い音がしたので振り返ってみると、ジークが頭をさすっているのが見えた。慌てた結果足を滑らせてしまい、それで頭を壁かどこかにぶつけてしまったのだろうか。さすがに、少々意地悪が過ぎたと反省する。彼が恨めしそうにこちらを見てきたので、素直に謝った。
しかし、女の子として気になるところではある。行為をする以上は気持ち良くなってもらいたいが(自分から誘ったのなら尚更)、ジャンヌよりかは微妙などと言われようものなら立ち直れる気がしない。
「それは……答えなくてはいけないのか?」
「ふふっ、冗談よ」
「心臓に悪い……」
「じゃあ、せめて気持ち良くなれたかだけでも教えてちょうだい。気になるの」
「……………………、良かった」
照れ臭そうに、一言だけ。それで十分だった。ふてくされたジークが同じ事を尋ねてきたが、とても気持ち良かったと返すと黙ってしまった。
実はその質問はとても恥ずかしかったのだが、こちらから質問した以上は答えなければ。それが彼に対しての、精一杯の誠意というものだろう。>>650
「そろそろ上がろうと思うんだが、マリーは? のぼせそうなら先に出た方がいい」
「ジークから上がって大丈夫よ、優しいのね」
本当は先に上がるのが恥ずかしいだけなのだが、言葉にするのも少し躊躇われたのでそう言っておいた。
先に上がった彼が身体を拭いている間にマリーも湯船から出てバスタオルを巻き、彼が合図をくれたので浴室から出て、髪の毛を丁寧に拭いていく。身体を拭くところを見つめるのは良くないと、心では分かっているのだが、それでもついジークの方を見てしまう。
まだ水滴の残る髪、温まって少しだけ赤くなった肌、タオルを握るしなやかな指。そのどれもが目を奪うのに十分過ぎるくらい魅力的だった。
「マリーのホテルまで一緒に行かせてくれ。こんな朝早くに1人で歩かせたくはない」
拭き終えてから、そんな事をさも当たり前のように言ってくれる彼の心遣いがとても嬉しい。同時に、誰かに見られたらと不安になったが、その時は早朝の散歩をしていた時に出会ったとでも言えばいい。せっかくの好意に甘える事にして、ホテルを後にした。
もちろん、本来泊まっているホテルを出た言い訳の買い出しも忘れずに。24時間営業の店でお菓子や飲み物を買ってから(ここでもジークは荷物を持つと言い出した)、そこを目指す。
ホテルの目の前に来たところで、彼が名残惜しそうに口を開く。
「色々……本当に色々あったとはいえ、また、いつものように接してくれるとありがたい」
「もちろんよ」
「なら良かった。ありがとう、マリー」
「ええ。――さようなら、ジーク」>>651
部屋に戻ると、作業用に使っている机は綺麗に片付けられていて、1枚の置き手紙があった。
『マリーへ。そろそろ11時を過ぎようとしているので先に寝ます。でも、あまり夜更かしはしないように。サーヴァントとはいえお肌に良くありませんから。戻ってきたらしっかりと寝て、また明日原稿を進めつつ遊びましょうね! ジャンヌより』
彼女の純粋な優しさが嬉しくて、同時に罪悪感が襲ってきて、涙が溢れてきた。
ジークとの行為に後悔はない。あの時は確かに幸せだった。でも、こうして彼女の優しさに触れると、取り返しのつかない事をしたのだと実感させられる。
以前のように笑えるだろうか。
ジャンヌの顔を見られるだろうか。
不安に押し潰されそうになったその時、寝室の扉が開く音がした。
「マリー……おはようございます。……マリー? あっ、戻ってたんですね! 昨日は心配したんですよ!」
「ええ、ごめんなさいね」>>652
涙を誤魔化すように、ジャンヌに背中を向ける。今の彼女には見せられない顔をしているのは分かっていた。せめてもう少しだけ、彼女が起きるのが遅かったなら――
「おかえりなさい、マリー」
前に回り込まれ、ふわりと抱き締められ、柔らかな感覚に包まれる。その優しさで、何かが決壊した。抑えていた涙が止めどなく溢れ出る。言葉にならない声が止まらない。申し訳なさからなのか、罪悪感なのかさえ分からない。
ジャンヌは何も言わずに、黙って涙を受け止める。それが親友としてできる唯一の事だと信じて。
そうして、どれだけの時間泣いていたのだろうか。泣き止んだ時にはジャンヌの服が涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「服は気にしないで下さい! 着替えはたくさんありますから。それに、マリーが泣いているのに何もしない訳にはいきませんよ」
どことなく、ジークと同じような優しさだと感じた。きっとお互いに良い影響を与え合っているのだろう。それが――とても羨ましい。
しかしそう思えるのは、昨夜の事があったからこそ気が付けた訳で。だからきっと、これから先もジャンヌに嫉妬したりはしないだろうと確信できた。
「うふふっ、本当に羨ましいわ」
「????」
ポツリと呟いたはずの言葉が聞こえてしまったらしい。どういう意味かと問われたが、涙を拭いて、しっかりとジャンヌを見て、今できる最大の笑顔で、こう言った。
「ナイショよ♪」>>644
ブラボー!ブラボー!
ザビBBなんて滅多に見ないからめっさ嬉しいです。これを機に僕も書いてみようかな…>>441
冒頭のワンシーンの予定が書いてたらやたらと長くなってしまったので区切って投稿。そのせいかまだジャンヌは完全に堕ちてませんし、内容も薄めです。
「あっ、ああっ! くぁ、んぁあああああっ……いやぁっ、だめぇぇぇぇぇぇ! だ、だめ、擦れて、んぁぁ!」
邪竜の巣、オルレアン城の玉座の間。そこでは激しい水音と肉と肉がぶつかり合う音、そして裸の女の喘ぎ声が響いていた。
裸の美女ーージャンヌダルクは四つん這いにされた状態で背後から獣のように犯されていた。ジャンヌを犯しているのはその身体の大半を黒い鱗に覆われ、鋭い鉤爪と禍々しい角と翼を持った半竜の少年ーージークだ。
「あはぁ!あん! だ、め! 中で、擦れて! んぁぁ、くぁ、あん! お、奥にも、届いてるぅぅぅっ!!」
ジャンヌは膣だけではなくアヌスも同時に犯されていた。邪竜であるジークはヘミペミスの持ち主でありその2本の巨根でジャンヌを二本刺しして激しい獣のピストンを繰り返す。
「んくぅぅっ! やぁ! あぁあぁぁあ!!」
何度も必要に子宮と腸壁を叩かれてた聖女がメスの声を上げる。突かれ、引き抜かれるたびにジャンヌの豊かに実った二つの果実が踊り跳ね、滑らかな美しい曲線を描く背中が快楽に耐えきれず反り返り、駄々っ子のように大きく左右に振られる顔の動きに合わせて金糸のような髪が舞い、弾ける汗と共に光を反射してキラキラと輝く。
激しく乱れ狂う聖女を逃がさんと邪竜はその円やかで大きな尻をわし掴みにして指を沈み込ませて、ピストンのたびに分厚い尻肉が波立つほど激しく腰を振る。>>659
(はぅぅぅ! だ、ダメです……やぁ! こんなに激しくされてるのにもう気持ちよさしか感じません……んぁぁ! 身体がジーク君専用にされちゃってますぅ!)
激しさのあまり快楽というより衝撃としか感じなかった邪竜のセックスに今は快楽しか感じない。自然と口が緩んで舌が垂れ、目は蕩け涙が溜まる。子宮がジークを求めて疼き、膣は際限なく愛液を分泌され真っ白な本気汁がたらりと流れ落ちる。膣とアヌスの大量の分泌液でパンパンっと肉を叩き付ける音にぐじょっぐっぽっごっぽと重い水音が混ざりだす。
「はぁぁぁっ!、ひぃ、んひ、ひぃぃん!あひぃぃぃ!んぉぉぉぉ! ら、らめですぅ……こんなのら、らめぇぇぇぇ!! 」
邪竜ヘミペミスに薄い肉壁を破らんとばかりに擦り上げられ、子宮を何度も激しく刺激され、トドメとばかりに引き抜かれる際に快感と化した排泄感を感じさせられる。淫乱聖女は何度もその淫らな肢体を激しく痙攣させ深いアクメを迎えていた。最早何度絶頂を迎えさせられたかも分からない。
ジャンヌの肉体は度重なる激しい調教によってジーク専用の肉穴に改造された。聖杯戦争の裁定者としての強く頑丈な霊器を邪竜の寵愛を一心に受けられる頑丈で淫らな物に作り替えられてしまったのだ。>>660
「あっはははは! アソコにもお尻にも入れられてよがるなんて本当に雌犬ね! いえ、発情期の竜のつがいかしら? ほらほら、ダンナ様が貴女を孕ませようとしてくれてるわよ、頑張って孕みなさい?」
「だ、だめぇ! い、イク、イッちゃう! まだイッてるのにイクの止まらない! 凄いの来ちゃうぅぅぅううう!!」
玉座に座り二人の激しいセックスを観戦してジャンヌの調教具合を確認していた竜の魔女、ジャンヌオルタは救国の聖女の乱れように満足そうに嗤いを溢す。
勿論今のジャンヌはサーヴァントであるのでいくら子宮内に射精されようと妊娠することはないが理性と正気を奪われたジークにはそんなこと判断することは出来ない。邪竜としての本能だけになった彼はただ魅力的なメスを孕ませようと腰を振る。
――ジーク君がそこまでして私を求めてくれている
本能だけになった恋しい想い人に獣のように求めてくれている。孕ませようと獣欲をむき出しにしてくれている。そのことにジャンヌは女――雌として嬉しさと誇らしさのようなものを感じてしまっていた。
「さぁ、ファヴニール。その雌犬聖女様の顔を近くで見たいわ。こっちまで連れてきなさい」
「ふぇ?」>>661
ジャンヌオルタの言葉にジークが反応した。ジークはピストン運動を止めてジャンヌの尻から手を離すとそのまま立ち上がった。
ジャンヌの中に深々と挿入された二本のペニスだけを頼りにジャンヌの身体が持ち上げられる。
「あ、あ、あがぁぁぁぁああ!? んひぃぃぃいぃい! 」
自分の全体重をもって子宮と腸内を串刺しにされることになったジャンヌは絶叫を上げた。竜化の影響かジークの身体は本来より一回り大きくなっており、腰を支点に持ち上げられたジャンヌは足が地面につかず百舌鳥の早贄のような状態になっていた。
ジークが一歩、また一歩足を踏み出すたびにその衝撃がジャンヌの子宮を貫く。
「あがっ、お、お、んぉ、んぉぉおおぉぉおおお!!」
「あっはははははは! 一歩歩くたびに潮吹きながらイッてるじゃないの、雌犬どころか雌豚の方がお似合いね!」
ジークは一歩足を踏み出すたびに股間から潮を吹き、身体を痙攣させてケモノのようにあさましくイキまくる聖女を魔女が嘲笑う。
玉座にたどり着く頃にはジャンヌは力無くジークの胸板にもたれかかり、その顔を涙とヨダレでぐちゃぐちゃに濡らしていた。その瞳には正気がなく虚ろだ。股から断続的に愛液が吹き出し、黄金液がチョロチョロと流れ落ちてジャンヌとジークの足を汚していた。
ジャンヌオルタは目の前でプルプルと揺れるジャンヌの大きな乳房をわしづかみにする。「んぁ」とジャンヌが喘ぎ声を上げてその身を快楽に震わせる。憔悴していてもきちんと快感には反応するジャンヌの雌奴隷としての仕上がり具合にジャンヌオルタは口元歪めて嗤う。
「もういいわ、おもいっきり中出しして孕ませてあげなさい、ファヴニール」
竜の魔女の号令に邪竜は嬉々として従った。
聖女の最奥ーー子宮口にキスしていた邪竜の肉棒から特濃な精液が放たれる。密着していた状態で放たれたそれはあっという間に子宮内を白濁で満たして逆流し、接合部から吹き出してきた。
「~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!」
言葉にならない絶叫を上げるジャンヌ。幾度なく受けた邪竜の染め上げるような射精。だが慣れるところか身を焼く快楽の衝撃が増していってるようにさえ感じる。>>662
夥しいほどの量の支配の証を胎内に注ぎ込まれる続ける。その圧倒的な温度も流れも全てが快楽として感じられてしまう。自分より遥かに強い雄に屈服して好きにされているというメスとしての悦びが聖女の心身を犯していく。
「あぁ~~~~ッッ! ぁぁぁぁぁああ~~~~ッッ!!」
身体をギグっギグっと強ばらせながら獣ような声を上げて快楽に溺れる聖女。目は完全に焦点を失い、口を半開きにして舌を垂らしているその姿はまさに雌奴隷であり、ジャンヌオルタにとって満足にいく姿だった
アヌスから腸内に注ぎ込まれた精液でジャンヌのお腹が妊婦のように大きく膨らんできたところでジャンヌオルタがジークに制止の声をかける。
「一旦そこでストップよ、ファヴニール。私にも楽しませなさい」
竜の魔女の命令には邪竜は従うしかない。ジークは射精を止めるとごぽりっと音を立てながら両穴から巨大で歪なペニスを引き抜く。
ジークから解放されたジャンヌはべちゃりと自身からこぼれ落ちた愛液と精液と黄金液で出来た水溜まりに崩れ落ちた。
仰向けになって身を投げ出したジャンヌは今も腹を膨らませている白濁液が淫裂から溢れるたびに軽い絶頂してしまっているのか身体を震わせている。>>663
「あらあら御懐妊おめでとう聖女様♪ なんてね、サーヴァントは孕めませんものね。 邪魔なもの吐き出す作業手伝ってあげます」
ジャンヌオルタはそういうと体重をかけてジャンヌの下腹部を踏みつける。
「お、おおおおあッ!?」
さっきまで力なく横たわっていたのが嘘のように陸に打ち上げられた魚の如く、ジャンヌはのた打ち回るように身体を震わせた。同時に胯間とアヌスからブビュッ、と音を立てて精液が噴出する。
「んぁぁ、あがああああッ! イッ……イッぐうううううううう!」
淫液の潮を噴出して絶頂を極めてしまう雌犬聖女。そんな様子に竜の魔女は三日月のように口を歪めて微笑む。
「まだまだ元気みたいね。ファヴニール、もっと可愛がってあげなさい。膣内に出すたびに私が今みたいに出させてあげるから思う存分、好きなだけ中に出していいわよ」
言うが早いかジークがジャンヌの肉厚なヒップをわし掴みにして持ち上げると未だに変わらず硬さと保っているその肉槍で再び聖女の身体を貫いた。
「あ、ああああああッ!? ふっ……太いぃぃッ!」
突き上げられた衝撃でジャンヌの豊満な美巨乳が扇情的に揺れ、悲痛な声が口からこぼれる。だが邪竜は全く気に留めていない。そればかりかペニスをさらに深く打ちつける。
「いゃぁッ、うああああああぁッ!」
「あらぁ、目は覚めたかしら? よがりまくってそんなにファヴニールのおチンポがお気に召したのかしら?」
「くぁぁぁぁん! じ、じーくくんの……凄過ぎるぅッ……! ふぁぁぁあ!」
「あっはははは! じゃあその凄過ぎるおチンポを好きなだけ味わいなさい!」
邪竜の凌辱は続く。聖女の嬌声と肉のぶつかり合う卑猥な音が玉座の間に響き続けた。>>664
▼
「あ♥️ ひゃん♥️ は、はー……あ、あふぁ♥️」
豪華な調度品が並べられた寝室に女の甘ったるい声が響く。
ジャンヌは寝室のベッド中でジークに優しく腹を舐められその少しくすぐったいようで心地好い感覚に酔いしれていた。
激しい凌辱と調教を受けた後は毎回それを癒すように寝室でジークに優しく愛される日々が続いていた。今日は何度も精液で妊婦の如く膨れ上がった腹をジャンヌオルタに踏みつけられたからかジークに腹を重点的に舐められていた。
竜の唾液には多少の治癒効果と多量の魔力が込められている。サーヴァントであるジャンヌの身体を癒すための行動である。ジークは激しい凌辱を行った罪悪感で押し潰されているような表情でジャンヌの身体を丁寧に舐め続ける。だが、それが逆にジャンヌの心を甘く溶かしていってしまう。
「ん♥️ ……あ、ジーク君、あん♥️ 自分を、んんっ♥️ 責めないでください、はん♥️ 私は、だ、大丈夫ですからぁ♥️」
そんな男に媚びるような声を上げて何が大丈夫なものかと何処か冷静な部分が自身の言葉に呆れてしまう。
ジャンヌオルタに何度も踏みつけられた場所ーー子宮の上の部分を何度も念入り舐められたせいか子宮が疼いてしまい喘ぎ声が口から漏れる。
ジークに大切にされていると自覚するたびにたまらない幸福感が溢れてきて身体が熱を帯びて思考が甘く蕩けていく。
(あ、あん♥️ 凌辱の後のこの優しい愛撫が私をダメにしちゃっていってる……♥️)
激しい凌辱で身体を屈服開発されて、この甘い愛に満ちた愛撫で心を虜にされていってしまっている。凌辱だけならば例え身体を征服され屈服させられたとしても心だけは耐えられる自信がジャンヌにはあった。 だがジークに愛されているというだけでその心さえも堕とされようとしている。
「ひぃ、ん♥️ も、もう大丈夫、ですからぁ、同じところばっか舐めないでくださいぃ♥️」
確かめたい想いがあった。伝えたい言葉があった。だから永遠とも言うべき巡礼を続けたのだ。そして浅ましい考えだとはジャンヌ自身も思ってはいるが、ジークにこの想いに応えて欲しかった。
声を聞かせて欲しかった。名前を呼んで欲しかった。触れて欲しかった。そして愛して欲しかった。自分を求めて欲しかった。
それが仮初めの形、歪な形とはいえ心身共に傷ついているところで叶うのだ。>>665
(こんなの拒めない……拒めるはずがない……♥️)
この凌辱の後の逢瀬の時だけはジークを求めてしまう。彼のことしか見えないし彼に溺れてしまっている。
この時だけだから大丈夫、凌辱で心が壊れてしまいそうになるのを防ぐためには仕方ない、自身が性奴隷になることでファヴニールを戦わせない契約が守られているからいいではないか。そんな言い訳が頭の中で何度も浮かんでは消えていく。
「んんっ♥️ …………ふぇっ?」
ジークは突然舐めるのをやめるとジャンヌの腰に手を回してジャンヌのあお向けからうつ伏せにひっくり返した。突然のことにジャンヌは驚きながらもこの体制ではジークの顔が見えないのが不安で身を起こそうとするが、それよりも早くジークが何をしようとしているのか知ることになった。
ジークはジャンヌのその大きな胸にも劣らない立派なヒップを優しく掴んで割り開くとその割れ目に舌を這わせたのだ。
「ひゃぁあぁん!? だ、ダメです、ん、きたない、ですからぁ!」
確かに激しい凌辱を受けて傷ついた場所ではあるが、恋しい人に排泄器官を舐められることに乙女としては羞恥を感じてしまう。だが、ジークは貴女に汚れている場所などないと言わんばかりにジャンヌのアヌスから中に舌を突き入れた。>>666
「はぁぁぁぁん♥️ らめぇぇぇぇ♥️ あ、あついのがお尻のな、中、くちゅくちゅ、して、んぁぁ♥️ な、にこれぇぇぇぇ♥️」
想い人にお尻の中を舐めしゃぶられて分けも分からず快楽に身悶えする聖女。
幾度もの調教で最早第2の性器として開発されてしまった聖女のアヌスは背徳に満ちた行為であっても、いやだからこそ甘い快楽を生んでしまう。
「うぁぁぁあぁあんんッッ♥️ お尻の中、ざりざりされてりゅ♥️ わたし、とけちゃいますぅ、ぅうぅううん♥️」
竜化の影響で蛇のように長くなったジークの舌でお尻の中を何度も執拗に舐められてジャンヌはあっさりと絶頂に達してしまった。
「ーーはぁ、んふ♥️ んん……あぁ、ぁ……♥️」
ジャンヌは弛緩した身体で息を整えようとするがそれだけでも重労働だ。しかし、凌辱されている時とは違い心地好い疲労感だ。
そんなジャンヌをジークは再びひっくり返すとあお向けにする。ジークが次に何をしようとしているのか分かりきっていた。
「や、ま、待って……」
そう言って後ろに後ずさってしまうジャンヌだが、その口元は緩やかにつり上がり、股をゆっくりと開いてテラテラと濡れた輝く女の園をジークに見せた。
それを確認したジークは生唾を一度飲み込むと優しく微笑んで、導かれるように聖女の聖域に顔を寄せた。
この後もしばらくの間寝室に聖女の嬌声が響き続けたのは言うまでもない>>667
今回はここまでです。次はちょっとリョナ要素が入るかもです。……いつになったらジャンヌ堕とせるのか……気長に頑張っていこうと思います
>>442>>443>>465
読んで頂いた上に感想ありがとうございます!返信遅れて申し訳ありませんでした。
ジャンヌは聖女なので堕ちプレイが似合うと思うのですがその精神性と今回は黒幕はジルという兼ね合いから堕落だけどひょっとしてジャンヌは幸せなのでは?というバランスにしたかったのでジーク君との純愛堕ちプレイにしました。
自分の好み全開のシュチエーションですが誉めていただけると嬉しいものですね。りゅうのたからものの作者さんも言ってしたが「エッチ」という感想は嬉しいです>>668
ジャンヌが堕ちることが確定されていても、そこに至るまでの過程と最終的な結末がどうなるかが気になる良質なSS。ジークだからこそできる凌辱と純愛、ジークにしかできない情事を勢いよく大胆に書かれていらっしゃる。
端から見ればバッドエンドでも当人たちは幸せというモノはやはり惹かれますね・・・・・・。愛の巣の中で邪竜と聖女が末永く、退廃的に愛し合うことを願っております。
私では書けなかった展開を逸れることなく書けていて、お世話――――とても参考になります。
それはそれとしてジャンヌのR18適正が高すぎる。
印象の話だけな上に自分も書く内の一人ですが、一番書かれているかも知れない・・・・・・
金髪巨乳安産型聖女やっぱ最高ですじゃん?
あられもない嬌声を叫びながら髪を振り乱す、豊満な胸が律動を追うように揺れる、鷲掴みした肉厚な臀部に腰を叩き付けて尻肉を波立たせる――こういう描写大好きです。
やっぱりジャンヌみたいな美少女を後ろから獣のように犯して乱すのは王道。
最後になりましたが次回も期待しておりますっ。ジクジャンの流れ、素晴らしいですね!
でも私が投げるのはぐだマシュのデートSSだよ!この流れに負けないように頑張ります!
...私もぐだマシュはもう書かないなー、これ以上は無粋だなー、なんて考えていました。
...ですが!台詞やBBちゃんの事を投げっぱなしだし、告白して行為したのを書いて満足?嘘だお前がそんなことで満足する訳ない!
もっとすごいぐだマシュを書きたいだろ!幸せなぐだマシュを見て満足したいだろっ!?最後まで書いて、でっかいSSを完結させて満足しようぜ!と心の中の不満足が疼いたので投稿します。
ちなみに一番の理由はぐだマシュの甘々デートを書いてみたかったからです。
※注!
・エ□部分少なめです。だけどR-18(もある) SSだから問題ないない!
・SSやR-18は相変わらずの初心者です。
・かなり長いので、もし読んでいただける場合は適宜休憩を挟むのをオススメします。
・ぐだマシュの衣服に言及は無いので、各々皆様で想像してください。(重要、多分。)
それでもよければ...では、どうぞっ!
...あ、前日章は >> 477でーす。>>674
都会の公園から周りを眺める。ーー強い日差しの都市の中、飛沫が踊る噴水と、木漏れ日そよぐ緑の木。視線の先に見えるのは、活気溢れる人通り。
いつも賑やかな都市、見慣れた日本の景色だが、今日はその全てが特に輝いて見えた。
「目的地に到着ですね、先輩。今日は...えっと、よろしくお願いします。」
「そう固くならないで。今日は二人で楽しむために来たんだから、いっぱい羽を伸ばせばいいんだよ。」
そう、今日は何を隠そうーー待ちに待った、後輩とのデートである。
ーーこの前マシュに告白して、晴れて恋人同士になることができた。あの後これは二人だけの秘密にしよう、と決めたのだが...その事実は何故かすぐカルデア中に拡散した。
唯一のマスターに恋人ができたのだからカルデアは大騒ぎ。まぁ相変わらずの日常である。
...が、頻繁に出没してたあのBBが、あれ以来部屋に篭りきりなのは心配だ。一応メルトとリップに見に行ってもらってるけど、聞いても『気にしたらダメよ』の一点張りで...今日は、一応お土産でも買っていくか。
...マシュは大事な後輩で、今は自分の彼女でもある。...でも、何が変わる訳でもない。今まで通りの、大切な存在。
ただ、顔を合わせるのはちょっと恥ずかしい。
今もマシュはこっちを見て赤面して目を逸らして、を繰り返してるし。...その可愛らしい姿を見るだけで抱き締めたくなるけれど、周りの視線があるから我慢我慢。
「人の営みのある雰囲気は、何だかホッとしますね。...それにしても、休暇なので問題ないとはいえ、こんな風に遊び回っていいのでしょうか...」
「大丈夫。たまにはこういう休みも取るべきだよ。今日はマシュの為に使うって決めたから、いっぱい楽しもうね。」
ホント、言ってみるものだよね。こんな自分都合の休みなんて無理だよなー、と思いながらも『マシュとデートしたいから休みが欲しい』と話したところ、予想に反して皆が快諾してくれた。それどころか行き先はどこだとか女の子にはこーいう所がオススメだぞとか色々教えてくれた。>>675
「...あの、先輩。」
ふと、呼ばれて我に返る。マシュは居心地が悪そうに、こちらの服の裾を引っ張っている。
見れば通り過ぎていく通行人は、揃ってマシュを物珍しげに眺めている。知らない所でこうジロジロと好奇の目で見られては、マシュも気分は良くないだろう。...だが、こればっかりはどうにもならない。だからせめて、気にならないぐらいマシュを楽しませないと。
「ーーよし」
この公園に留まっていても始まらないので、デートの定番だというストリートに移動する。ここは俺がカルデアに来る前に住んでた日本。事前に改めて調べておいて、無い知恵搾って考えた渾身のデートコースもバッチリ把握。今日はマシュを幸せ漬けにしてやるのだ。
「それじゃあ行こっか、マシュ。」
「せ、先輩っ...///て、手を繋ぐ必要はあるんでしょうかっ」
...む、マシュはまだ緊張している。いやこっちも緊張しているが、出来る限りのエスコートをするだけだ。
ーーそこは、車も通らぬストリート。オシャレな店が建ち並び、若い子達で溢れてて。人も景色も建物も、皆がキラキラ煌めいて、マシュの瞳も輝いて。まず此処に連れて来たことは、正解だったと確信した。
自分達以外にも、付き合ってると思しき連れ合いが沢山居る。腕を組んで歩くカップルや、恋人繋ぎをする二人連れ、ベンチに座り彼女の頭を撫でてイチャイチャしている人もいる。
マシュの緊張を解くには、自分達は今デートに来ててこういう風にするものだ、っていうのを見せるのが一番だ。
朱に交われば赤くなる。この雰囲気に任せて、マシュといっぱいイチャつければーー
「そこの君!」
と、ふと呼び止められる。振り返ると二人連れのカップルが、スマホ片手に呼んでいる。
「よかった。よければ写真、撮ってもらえますか?」
勿論、と頷いて写真を撮る。...そういえば、マシュとの写真って全然撮ってないな。>>676
「ありがとう。君たちは二人連れかな?よければそっちも撮ろうか?」
「はい、是非とも!...ほらマシュ、こっちも撮ってもらうよ!」
と、離れたマシュを呼ぶ。
「こっち...って、私と先輩ですか!?」
それ以外にないでしょ?と微笑んで、持ってきたスマホで撮ってもらう。思いがけず、デートの記念写真が手に入って嬉しい。
...写真を撮るためにマシュの脇腹辺りを抱き寄せる。ただ、こうやってくっつくのは若干恥ずかしい。マシュも寄ってはくれるけど、顔が固いし下を向いている。
「そこの子、もっと笑って笑って!カップルの写真は笑顔じゃないと映えないよー!」
と連れの女の子が囃し立てるものだから、マシュの顔はどんどん赤くなっていく。でもそのお陰で、撮った写真の中のマシュは、とびきりの笑顔だった。
「先輩の笑顔、素敵です。この写真は私の家宝にしますね!」
確かに写真に写る自分達は、素敵な笑顔をしてると思う。マシュの笑顔もとっても素敵。...でも、家宝というのは少し言い過ぎじゃないだろうか...?マシュが幸せそうならまぁ、いいか。
その後はお店を見て回る。
ふと立ち寄った装飾のお店で、おっ、と思う紫水晶のペンダントを見つけて
「見てこのアクセサリー、透き通ってて綺麗だよ。...まるでマシュみたいだね。」
と、後半は無意識に言ってしまった。...やばい。今すごく恥ずかしい。多分顔が真っ赤になってる。マシュもきょとんとした後、顔を背けてしまったし。...しまった、今日は大事な大一番なのに、こんな序盤からうっかりを発動するなんてーー!...と。マシュも何か探している。
「先輩!この黒と蒼のペンダント、先輩にそっくりですよ!わ、私は素敵だと思います!」
それで、さっきの言葉は彼女なりに嬉しかったんだろうな、と思って笑みが溢れた。
「そっか、ありがとう。それじゃあ二人で一緒に買っちゃおっか。」
二人揃って仲良く会計を済ませ、店を出る。思わぬ掘り出し物、大切な思い出の詰まったアクセサリー。眺めているだけでさっきの気持ちを思い出して、だらしなくニヤニヤしてしまう。>>677
色んな店をハシゴして、少しだけ歩き過ぎたので、カフェに入って一休み。川沿いにある喫茶店。落ち着いた感じの雰囲気の、緑と茶色の建物で、このあとの予定の確認と、ランチも兼ねて休憩だ。
...会話が無い。まぁ、気まずいというよりは、お互いにくつろいでいるのだが。こっちも飲みながら話せるほど器用ではないので、ここはゆっくり休ませてもらう。
ーーマシュがティーカップを手に取る。
ふと、マシュの方に目を向ける。静かに食後の紅茶を飲む、後輩の顔を盗み見る。さらりとした髪に綺麗な瞳。
マシュは緊張も解けて、自然に過ごしている。その姿には違和感もなく、背伸びしてブラックを頼んで苦戦している俺とは大違いだ。
いつも戦いや休息、事務に明け暮れているけれど、マシュはやっぱりこうして優しく、穏やかに佇んでいるのが一番似合うと思う。...きっと、それが彼女の本質なんだろう。カルデアとかサーヴァントだとかの前に、マシュは女の子で、俺はそんな彼女に惚れたんだから。
ーーもし叶うなら、こんな時間が毎日続いて、マシュと一緒に、この穏やかな世界に居られればいいのにな、と願う程度には貴重な時間だったと思う。
食事が終わって体も休まったし、名残惜しく店を出ることにする。会計のために財布を用意すると、
「むっ、先輩とは割り勘ですよ。私も先輩だけに出費を強いるのは見過ごせません。」
ということで、それぞれ別個に支払いを済ませて外に出る。
外に出た後、まだ回ってない方に向かう。こういう景色はマシュには新鮮らしく、どこに連れていっても興味津々だった。
...ふと、ある店が目に留まる。と、こういう時にしか買えないようなモノがあったのを思い出した。
「マシュ、ちょっと待っててね、すぐ戻ってくるから。」
『ヘルスケア』の『スキン』の所に...あったあった。こんなの買う所、マシュには見せられないな。さっさと購入して戻ってきて...あれ?マシュは?ここで待っててって言ったんだけど。
...不味い。そう思う前に、自分の身体は駆け出していたーー>>678
青空広がるさっきとは、打って変わって曇り空。空は汚れた鉛色、すっかり雲に穢されて、街は暗くて閑[しず]やかで。
通行する人に流されて、気付けば知らない所に出ていた。...先輩とはぐれたっきり、通った道に出ないまま知らない場所をさ迷っている。一人でいるのは心細い。不安で不安でたまらない。早く戻ってきてほしい。
これ以上探しても変な所に出るだけだと、ここは動かずに先輩を待つことにする。壁にもたれかかって、今朝の先輩は早起きで起こせなかったな、とか今日撮った写真を先輩アルバムFに加えなきゃ、とかコーヒーに苦戦する先輩も可愛かったな、だとか、告白してくれた彼に私は何を返せるかな、等と不安を和らげる為にぼんやりと、先輩のことを考えながら待つ。...それが不味かったか、彼女は近付いてくる集団に気付かない。
気付けば、知らない人達に囲まれていた。いつかの先輩の話から推測するに、不良...というものだろうか。
「お前ホント可愛いなぁ...悪いようにはしねぇ、どうだ、ウチの人気者にならねぇか?」
グラサンを外して、粗雑な目がこちらを見下ろす。
「おっと、叫んだりすればどうなるか...分かるよなぁ?」
知らない男達に囲まれて、周りに誰もいない恐怖に叫んで泣きたくなる衝動に耐えて、必死で心を落ち着けて、倒れそうになる身体をなんとか支える。
...頭が真っ白になる。声が出ない。
どうすればいいんだろう。...駄目、怖くて怖くて何もできない。自分は先輩がいないと何もできないのか。...情けない。自分はいつも、先輩の背中を追ってばかり。先輩の役になんか立てなくて、今だって、先輩が助けに来てくれることを祈るしかできない。...そんな、都合のいい幸運なんてーー
「...おい。」
...あった。先輩は勝手にはぐれた私を探して、間に合ってくれた。
「あん?...連れか。悪いが坊主。この嬢ちゃんにはオレが目を付けたんでね、暫く消えててもらおうか。さもないとーー」
取り巻きの男達の視線が先輩に集まる。従わなければどうなるか、と脅すように。
嫌、先輩が傷つくなんて、私は、私はーー>>679
「退かない。アンタの方が消えてくれ。」
「ケッ...てめぇ、誰にクチ利いてんのか分かってんのかよ?」
「そんなの知らない。とにかくこの子から離れてくれ。」
「...フン、いい目をしてやがる。...連れ合いか。外れだテメーら、次いくぞ次。」
オレもそんな風になれりゃあな、と呟いて、その男はグラサンを掛けて踵を返す。
「へい兄貴!お前ら、お似合いなカップルからは手を引く、紳士な兄貴に感謝しな!」
と言い残して、素早くバイクで走り去っていく。ちなみにエンジン音からしてマフラーは付いてる。
...何とかなった。怖かったし、どうなることかと思ったけど、とりあえずマシュは何もされてないみたいで良かったーー
「...マシュ?」
「先輩っ...!」
マシュが胸に抱き付いてくる。...泣いている。
そうだ。いつも前線に立って勇ましく戦っているけれど。ーーマシュは臆病な、普通の女の子なんだ。
知らない人に囲まれて、脅迫なんてされたら怖いし辛いに決まってる。俺は何を考えていたのか。何もされてないからよかった?いい筈がない。勝手にフラフラどこかに行って、マシュを一人残して、その結果がこれだ。
「...辛い思いをさせてごめん、」
「先輩のせいじゃありません。私を守ろうとしてくれる姿はすごく、カッコよかったです。ーーただ、やっぱり怖かったです。」
「ありがとう。...泣かないで。マシュには、笑っていてほしいから。」
「...先輩。」>>680
ひたすらマシュを慰めて、なんとかやっと泣き止んでくれた。...それでもマシュは顔を上げないまま、頭をこっちの胸にくっつけている。
ーーもうマシュを悲しませたくない。幸せにしてあげたい。自分に思い付くのは、でも...
『いつか必ず、先輩のーー』
「私、駄目ですね。先輩に相応しい彼女になろうって決めたのに。いつも優しい先輩に甘えてばかりで、私は何も返せなくて。」
その言葉が痛ましい。俺にはマシュを責めるなんてできない。だから、彼女は自分で自分を傷つけるしかない。...そんな姿は見てられないし、見たくない。マシュは幸せになってほしい。
ーー覚悟を決めろ。マシュの頬に触れて、こっちを向いてもらう。
「私は...先輩に相応しくなんか、だからーー」
そう言い切る前に、唇を重ねて口を塞ぐ。
「...マシュ。想ってくれてありがとう。...でも、頼ってばかりなのはこっちも同じだよ、マシュには何度も助けられた。俺はいつだって、マシュだけの味方だから。だから...もう、悲しまないで。」
「先輩っ...私ーー私はーー」
涙に濡れたその瞳は、とても綺麗だった。精巧で華奢な宝石細工みたいで、今にも崩れそうなくらいに弱々しくて美しい。
「俺は、マシュの事が好きだ。マシュには幸せになってほしい。...それで。もし俺なんかでよければ、今夜ーー」
...万一、という場合の為に一応は調べておいた。大人達が、一夜の関係を持つ為に集う場所。ーーつまるところ、ラブホテルである。
ラブホテルと聞くと、いかがわしくて下品なイメージを持つかもしれない。現に自分もそうだった。...だがそれは大いなる誤り。ーー調べた結果、ラブホテルこそが、そういう関係を持ちたい恋人にとって理想の場所...だと思う。多分。調べただけなので自信はない。
...が、いざ泊まるとなると緊張する。だってそうだろう。後輩と、そういう場所に行って、そういう事をする。この前は一線は越えなかったけれど、今回は違う。...それがどういう意味を示すのか、最早理解の外にある。そもそも理解しようとすると頭が沸騰する。それでも、マシュは幸せにしたい。...よし、行くぞ。
ーーフロントに入る。
その建物の内装は、洗練されて清潔で。黄色く光る照明が、部屋を優しく照らしている。>>681
「わぁ...綺麗ですね。」
その内装は普通のホテルとそう変わらない。なんでも営業する法律の違いによって決まるとか。
メニューパネルで空き部屋をチェックして、ボタンを押してっと。ちなみに料金体系は時間制。宿泊でなく休憩もできる。時間は...5時から8時。二人だけの時間はゆっくり過ごしたいし、余った時間は終わった後のイチャイチャにでも使えばいい。...ただ、寄りたい所もあるので遅くまでは居ないけど。
「おお...カルデアの私室とはまた違います!これはこれで、過ごしやすい快適なお部屋かと!」
とマシュは無邪気にはしゃいでいる。一般的な部屋にあるのは照明、机と椅子...そして、二人で寝られる大きなベッド。
ちなみに充電コードやらティッシュやら明るさ調節のリモコンやら色々ある。テレビで映画や...そういうのも流せるし、ルームサービス(別料金)もある。ケトルとティーバッグで紅茶も淹れられる。
意味深なマッサージ機もある。ある。(迫真)
んで、大きな洗面台にこれまた大きなお風呂、シャワーとトイレがある。
総じて、至れり尽くせりの内容である。
...マシュが先に身体を洗う。
その間に準備準備。備え付けのタオルはベッドを汚さないように使う。爪を研いて、後は一見綺麗に見える部屋の清掃残しが無いかも確認する。...で、はぐれる前に買っておいた、ゴムも準備しておく。
...身体を洗う。...マシュが先に使ったシャワールーム。仄かにまだ彼女の匂いが残っている。それだけで、理性が飛びそうになる。この匂いを、もっと嗅ぎたいと思ってしまう。
...こんな変態みたいじゃダメだ。先輩として、マシュを慰める為にここに来た。ーーでもそれは、本音?本当はマシュを襲いたい、自分だけの女にしたい...そんな気持ちがあるのではないか?
...何でもいい。確かなのは、この時をお互い心待ちにしてたってことと、自分はマシュを幸せにしなきゃいけない、ってことだ。身体を洗い終わって、これからはとうとう本番だ。
マシュを幸福で殺してしまうくらいの想いで臨む。この前は好きな人が告白を受け入れてくれて、願いが叶って本当に幸せだった。絶対...絶対に、この前の幸せを越える。>>682
二人で一緒にベッドに入る。一線を越えると思っただけで、頭の中が真っ白になる。交わす言葉が全く無くて、気まずい空気が漂っている。それでも、ここから雰囲気を俺が盛り上げないとーー
「...先輩も、緊張してるんですか?実は私もです。お互い初めてなんですから、それは仕方ないと思います。...でも、何も任務だとかじゃありません。今は二人だけの時間です。私と一緒に、いっぱい気持ちよくなりましょうねっ♪」
...ダメだ。この笑顔には敵わない。あんなに自分を追い詰めたのに、もう幸福がキャパオーバー。始まってすぐ、マシュの笑顔にノックアウトされてしまった。きっと自分は今、だらしなく頬を緩ませているんだろう。
でも、好きだから当たり前か。...よし、気合いが入った。マシュを幸せにするのは諦める。ーーその代わり、マシュと一緒に幸せになる。
ベッドに横たわるマシュを見下ろす。さらさらした髪も、紫の瞳も、そして...柔らかい胸も、曲線を描く腰つきも。マシュは全てが美しいと思うし、魅力的だ。綺麗だし、自分が全て独占したいとも考えてしまう。
...とにかく、緊張を解いてくれたんだから、今度はこっちがマシュをリードしないと。
「この前は手でしたから、今回は趣向を変えて...こういうのはどう?」
と、そういう道具を見せる。こっちの方がマシュを気持ちよくできるかもしれない。
「えっと...そういうのじゃなくて、できれば先輩の手で、直接してほしい...です。...ワガママでしょうか?」
「...うん、ワガママだね、マシュは。だから好き。先輩を慕って、大切に思って、誰にも渡したくないくらい愛してくれる君が好き。」
「せ、先輩...前にも増して、そんな恥ずかしいコトをっ...///」
「そう?でもマシュのここは嬉しそうだけど?ふふ...身体は正直だね、可愛い。」
と、下着の中に手を伸ばす。>>683
「...もう濡れてるの?そんなに先輩とするのが楽しみだった?」
言葉でリードしつつ、汚さないよう下着をずらして、指でクリを弄くり回す。勿論、その間も愛撫やキスは忘れない。マシュの身体をなぞって、頭を撫でて、髪を指で梳いて、唇を重ねて、頬にもキスして。マシュに出来る限りの愛を捧げる。大切な後輩に奉仕する。
...濡れてきて、上気したマシュも我慢の限界でーーという所で、ふと手を止める。
「...え?先輩...?」
...と、何となくここで焦らしてみる。ふと魔が差した悪戯心。心の中に降りた小さなあくまの意地悪な笑顔。こうやってみて、マシュがどうなるのかちょっと興味があった。...するとマシュはこちらに手を回して、必死な顔で、
「...もう、我慢できないんです!お願いです、先輩のおち○ちんを、私の膣内に挿れてください!」
...あ、やばい。動悸がやばい。これは酷いデッドボール。まさかマシュがそんな事を言うなんて。大人しくて穏やかな普段とのギャップが衝撃的だった。というか言った方のマシュも顔が真っ赤になってる。そのくせ、先輩から目を離そうとはしない。アレがマシュなりの反撃なんだろうか。何にせよ先輩には効果覿面、今は多分顔から火が出てる。
「あ...うん。それじゃあ頑張ったマシュに挿れるから、お互い服を脱ごっか。」
とりあえず、うわべだけでも取り繕う。
「わ、分かりました。...その、照明をもう少しだけ暗くしてくれませんか?」
そう言われて、照明を暗くする。見られるのはやっぱり恥ずかしいんだろう。こっちも恥ずかしいし。こういうのは暗めの方が安心できる。
...そして、準備は整った。これからするのは、本当に一線を越えること。もうとっくに越えてるような気もするが、特にこれは緊張する。
「じゃあ、入れるね...?」
「はい...♡」>>684
マシュに覆い被さって、秘所で純潔を守るその膜に、体重をかけていってーー
「んっ...!」
膜を破ったその勢いのまま、膣をかき分けて奥まで挿れる。...すごい、一気に奥まで入って、気持ち...よかった。
「マシュ、大丈夫?痛くなかった?」
「ちょっと痛かったですけど、大丈夫です。それよりも先輩の...が気持ちいい、です。」
...よかった。大事にはならなかった様だ。血とかも出てないし、この次はーー
...ここから動いて、マシュとの本番を楽しもう。...しかし。
「あっ...気持ちいい...です...///」
実際に膣の中で動かすと、マシュが全身で受け止めてくれてるのが分かって、動く度に擦れ合って。この前と違うのは、後輩の膣中が逃がさないように優しく包み込んで、擦られてるのが全体だってことだ。当然気持ちよさも段違い。
「先輩っ...やっと、一つになれましたね...♪」
「うん。こうしてマシュと繋がれて...とっても幸せな気分だよ。」
ーーほの暗い部屋の中、腰を振る速さを増していく。ベッドの上で、二人だけの世界に埋没する。やっと繋がることができた。繋いだ心も身体もずっと、ずっと一緒に。もう決して、絶対に離さない。自分の全てを捧げてしまう。そうやって交わる二人は、
「先輩は、気持ちいい...ですか?」
「...うん。マシュこそ気持ちいい?もっと速くした方がいいかな?」
貪り合うのではなく、互いを幸福で満たし合う。自分を好きになってくれた人への感謝。恋心、愛情、そして献身。行為にそれらの全てを込める。自分は今、とっても幸せだから。その幸福をくれた、君の想いに応えたい。
腰の速さを保ったまま、マシュの奥を突いていく。今までとは段違いの刺激が、互いの身体を満たしていく。
「ひゃっ♪奥まで突かれるのしゅごいっ♡」
その刺激に任せて何度も互いを呼びあって、唇を重ねる。マシュの頭をさすったり、柔らかい胸を弄ったり。その度にマシュは気持ち良さそうに身体を捩る。>>685
ーーそろそろ限界が近い。これ以上ない位に膨れ上がって、精液がすぐそこまで迫っている。
「先輩...こんなパンパンに大きくして、そろそろイきそうなんですか?」
「うん、マシュ...中で出すよ?」
「はいっ♪先輩の初めてを私にくださいっ♡」
マシュは嬉しそうにそう言うと、脚でこちらの腰をがっちりと掴む。
唇を重ねて、見つめ合って、マシュの姿を焼き付けて。
「マシュ...好きだよっ♡んっ...もうイクからっ...マシュ、その膣中で受け止めてっ♡」
「あっ♡先輩っ♪私もイきますっ♡私だけの先輩っ♪好きっ♡大好きです♡♡」
そして、快楽に身体をのけ反らせてーー二人で一緒に絶頂する。
「あっ...すごい...初めてなのに...先輩と、最後までしちゃった...」
「そうだね...マシュと一緒にできて、本当に嬉しいよ。ありがとう、マシュ。」
そうして、事後の余韻に二人で浸る。
「そういえば、こうやってちょっと強引に連れてきちゃったけど、マシュはよかったの?」
「ーー勿論です。先輩とはぐれて寂しかったし、怖かったですが...今はこうやって、先輩と気持ちを共有できて...とっても幸せです!」
ーー恋が生むのは己の目標、愛が生むのは互いの幸福。
「先輩、私ーー自分の恋が叶って、嬉しいです。先輩が告白してくれたから、本当に幸せで。今度は私も、先輩を幸せにしたいです。」
「...あの告白を受け入れてくれて、マシュが恋人でいてくれるだけで、こっちは本当に幸せだよ。大好きだよ、マシュ...♡今日は...二人でいっぱい、幸せに浸ろうねっ♪」>>686
時間いっぱいまでマシュとイチャついて、ホテルを後にする。次は本来のメインイベント、イルミネーションが彩る高い塔だ。景色も申し分なし。これこそデートスポットの王道だろう。
ライトアップされた塔の上、星の輝く空の下。君の瞳に写る逆月。光に漏れて照らされた、その光景は幻想的で。そんな場所にいるからマシュの、綺麗な顔が特別映える。
二人並んでもたれかかって、外の景色を見回している。
今宵は満月。外を見回すと、暗くなった街にビルの明かりが浮かんで見える。
眼下には青く輝く電飾があり、夜空には星が浮かんで、月も明るく夜を照らす。...月。ふと、思うことがあった。マシュに話しかける。
「ここに来るまでのイルミネーションも素敵だったし、ここに広がる夜景もすごく綺麗。どう?マシュは気に入った?」
「はい。こういった都会の夜景を実際に眺めるのは初めてで。とっても綺麗だと思います。」
「うんうん、こっちも連れてきた甲斐があったよ。月も綺麗だよねー。」
「...?私には見えませんが。」
「...そっか。それなら、しょうがないか。」
「...ふふっ、そんな悲しそうな顔をしないでください。冗談ですよ、冗談。先輩が珍しく意味深長なことを言ってくれたので、少しだけ魔が差してしまいました。」
...少しだけ不安になる。マシュはとってもいい子で、滅多に他人を悪く言わないけれど。だからこそ、嫌いな相手にも本音を言わないだけなのかもしれない、とふと思ってしまった。
「...?」
横にいるマシュを、右手でそのまま抱き寄せる。自分の側にいて欲しい。今日はとっても幸せだけど。それでもいつか嫌がられるかと、不安で不安でたまらない。嫌われるのか、捨てられるのか。そう考えると心が痛い。
...心が冷たくなって、目頭が熱くなる。後輩の前でみっともなく泣くのかな、それこそ嫌われるだろうな、などと考えていると。>>687
「...先輩。」
覚悟を決めたようなその言葉に、隣の後輩の方を向くとーー
ちゅっ、と。優しく口付けをしてくれた。口を離すと、マシュはそのまま微笑んで、
「私は、先輩のことが大好きです。先輩の為なら死んじゃってもいい、です。」
ーー声が、出ない。
綺麗に光る月の下、蒼い光に濡れた顔。
自分の『時』が止まった様で。ただひたすらに見惚れてばかり。俺の愛しい、優しい貴女。貴女はとても美しい。
「マシュ...うん、大好きだ。こんな、泣き虫で弱い先輩でごめんね。」
そう言った自分の頬には、涙がつたっていた。マシュはその涙を指で拭いて、
「ーー先輩は泣き虫なんかじゃありません。そんなに深く想ってもらえて、私は嬉しいです。私もその想いに応えられるように、頑張っていきます。だから、私の先輩は。どうかーー笑ってください。私に微笑みかけて、私を幸せにしてください。私も先輩を幸せにします。私は先輩だけの彼女、なんですから。」
マシュを両手で抱き締める。月と電飾の蒼い光に照らされる、その優しい顔を目に焼き付ける。マシュはホントに幸せそうで、見ているこっちも嬉しくなる。
しばらく夜景を堪能して、下に降りる。...さて、あとはもう帰ってもいいのだが、あと1つだけやることが残っている。...以前、マシュに告白したときのこと。その時、どうして告白できたのかというとーー
「実はね、マシュに告白できたのはーー恋心を応援してくれた、BBのお陰なんだ。もし迷惑だったら、嫌われたらどうしようって不安になる俺の背中を押してくれたのが彼女だった。だから、ちゃんとお礼はしておきたい。」
...そう。おちゃらけつつも恋心には誠実で、背中を押してくれたあの子に一つ、お礼の土産を買っておきたい。
「なるほど、先輩はきちんとお礼参りをするのですね!流石です!」
お礼参り...あ、でも祈った願いが叶った後に、神さまにお布施をする事も指すんだっけ?
「それじゃあ先輩...そのお店に行きますか?」>>688
その前に、伝えたいことがある。...言う機会が中々無かった。このまま黙って、帰ってしまうことだってできる。...でも、言い損ねる訳にはいかない。やり残しはしたくない。
塔の真下の小さな公園、恋人達が佇む此処で、君に想いを伝えたい。木々を彩る青い電飾。この幻想的で綺麗な場所で、マシュに感謝を伝えたい。
「それと...ずっと、言い損ねてきたんだけど...」
「...はい?」
...言うべきことを、口にする。
「愛してるよ、マシュ。」
マシュの頭を撫でながら、精一杯の感謝を伝える。もっとお洒落な事を言えればいいけど、自分にはこれが限界だ。マシュはしばらく俯いていたけれど、
「ーーはい。私も、先輩のことを愛してます。」
と、幸せな返事をしてくれた。...そう。マスターとサーヴァントだとか、命を救った救われただとかの前に、俺にとって、マシュは普通の女の子でーーそして、好きになった、恋心を抱いた、大切な人なんだ。マシュと一緒に居られれば、それが俺の幸福だ。
帰りがけに、予め調べて目を付けておいたケーキ屋さんに立ち寄る。
「マシュは何がいい?」
「わ、私は...沢山あるので、どれにしようか迷ってしまいますね...」
確かに並んでいる色とりどりのケーキは、女の子にとってはとても魅力的なんだろう。男の自分から見ても、ケーキの並ぶ豪勢な景色は壮観だ。...買って帰るお土産は決めてある。あとはマシュを待つだけだ。あれでもない、これでもないと可愛らしく悩むマシュも、やがて自分のケーキを決めて。
「ラズベリーショートケーキとクラシックガトーショコラ...あとプレミアロールケーキ3つ。」
ケーキを買って、今日やる予定は全部終わり。どうなることかと思ったけれど、何事も全てつつがなく。終わりよければ全て良し。
「さぁマシュ、そろそろ帰ろっか!」
「はい、先輩!」
マシュと二人きりのデート。カルデアの皆と一緒に、人理を守る戦い以外にもーーこうして二人きりの平和な時間を過ごせたことは、特別な思い出になるだろう。>>689
センパイは今頃デート中かー、なんて考えつつ、私は暗くて狭い部屋の中、たった一人で篭りきり。その原因は?決まってる。他の皆に比べると、自分はどうしてこうなのか。惨めで哀れで嘆かわしい。いつまで経ってもたったの一人。自分がとっても情けない。
自分は何をやってもうまくいかなくて、まるで路端に転がる石ころだ。ーーああ、元々自分はそういうものだったっけ。
...まぁ、自分はずっと前から一人ぼっちだった。そもそも先輩以外は皆嫌いだし。友達なんていらないし。だから自分が楽しむ為に、気ままに悪戯をして回っていた。こっちの人類の結末に興味はあるが、人類さんはまだすぐには倒れないし。...それでも、弄り甲斐のあるセンパイを玩ぶのは面白いし、その恋心は応援したかったので、たまには善行もいいかなー、なんて背中を押したのだが。
...あの後輩の姿に、ふと自分を重ねてしまった。感情移入した訳ではない。ただ、自分も先輩に会えたらな、と思っただけ。ーーそう、思ってしまった。
「いつまでウジウジしているの。あの頭の悪い、カラ回りしたテンションがアナタにはお似合いなのに、それまで失ったら馬鹿みたいじゃない。」
「それは...ホラ、好きな人に会えなくて、寂しくて悲しくて...か弱い乙女を演じてしまった...的な?やだー、さっすがメルト!私のドSな部分のアルターエゴ!自分がグレート憐れになっちゃいます!...私は別に何ともありませんから、さっさと出ていってくれますか?」
「...いいわ、マスターに頼まれて渋々だったことだし、これで最後にしてあげる。
ーーBB。アナタの恋は叶わない。そして私達は恋に憧れながら、それも決して叶わない。アナタの相手はもう居ないし、私達の恋心は人間には重すぎる。
それでも恋に生きる私達は夢を見る。そして、人間になるのではなく...人間に寄り添うのだと決めた。
ーーだから、あの時も、この前も彼らの恋を応援することにしたんでしょう?...それがたとえ、私達の為にならなくとも。自分が主役になれなくても。」>>690
メルトは月の水面から飛び立って、新たな恋を探してる。リップは必死で努力して、それが報われて沢山の友達ができた。
ーーそう。他の二人はここまで成長した。私だけが止まっている。私だけが。いつだって1人きり。私はどうしていつまでも、転がっている石ころのままなんだろう?
それでも、自分はこのまま突っ走る。私に手を差し伸べたあの人に、この私に振り向いてもらうまでは諦めないって言ったんだからーー
このまま会えないなんて寂しい。あの子は想い人のセンパイと結ばれたのに、自分は、先輩は。胸に穴が空いたように心が寒い。心が痛む。まるで冷たい機械にガリガリガリと削られていて。あの人に、もう一度会いたいーー!
「...駄目ね。こういう時の慰め話は、今の素直なリップの方が上手か。明日はリップだから、相談文句でも考えなさいな。あの子の方が親身になるからーー」
ふとノックの音が聞こえた。見ると、小さな箱を持っている、幸福そうな子が一人。そして噂をすれば何とやら、パッションリップの姿もある。
「遅くに失礼します。...先輩から聞きました。先輩が私に告白してくれたのは、BBさんに応援されたからだと。先輩の背中を押してくれたのは、恋に真面目な貴女だと。
ーーその、そんなBBさんにお礼です。コレは感謝も込めたお土産です。きちんと3つ買ってきて、リップさんも呼んできたので、皆で分けてくださいね。...BBさん、ありがとうございます。」>>691
「ーーー」
自分に向けられる、屈託のない無邪気な笑顔。...それで、嘘みたいに心が軽くなった。
「そ、そうですね。今回は素直に貰っておいてあげますか。」
...それ以上の言葉が出ない。いつもならその場のノリで、もっと色々言えるのに。
「BB、今がチャンスだよ?ちゃんとお礼を言って、仲良くしてあげないと。」
「えーーあ、そ、その...ありがとう、ございます。」
...何を言っているのだろう。リップに促されるまま、柄にもなく思ったことが口に出た。
「ーーはい。BBさんが素直に感謝を伝えてくれたというのは珍しいですし、嬉しいです。先輩にもそう伝えておきますね。」
と言って、あの後輩は去っていく。
「ほらBB。悪戯だけじゃなく、たまには善行もいいモノでしょう?これを機に清純派に転向したら?」
「清純派のお母様とか...考えるだけで身の毛がよだつ事言うのねメルト...」
「しーまーせーんー!私はこのキャラのまま、どこまでも突っ走るって決めたんですから!今更変える気はありません!」
...私のキャラは決して変えない。けれど、もう少し、もう少しだけ、他人に優しくしてもいいかなーと思う程度には、心が穏やかになっていた。
さっきまであれほどに悲しかったのに、まるで違う世界にいるような感じがする。されたことは、あんなに小さなことなのにーー
「そう。そんなもの。そんな小さなもので世界は変わるのよ。世界なんてその程度。ちっぽけなものでしょう?」
「でもメルト、感謝とか恋心みたいな想いってすごいんだよ?相手を見て、ちゃんと一言伝えるだけで世界がガラッと変わって、お互いが嬉しくなるんだから!」
「まぁ...恋は盲目、愛は現実を塗り潰すと言うものね。小さな想いが世界を変える、っていうのもロマンはあるか。」>>692
...ふと思い出した。あの人のこと。大したことは何もしてくれてなかったけど、私には、それが、それこそがーー
「メルト、そんな小難しいコトはいいです!さっさと食べましょう!」
「はい!私も早く食べたいです!」
「...アナタ達、正気なの?節度というものが無いの?こんな夜中にスイーツを摂るなんてーー明日の自分がどうなるか分かっていて?」
「サーヴァントは太りません。それに私は不正大好きなので。やるなと言われるとやりたくなる、ダメだと言われても気にしない。それがおしゃまでイケイケな月の女王、頼れる後輩・BBちゃんなので!...それに、このケーキはどうしても今食べたい気分ですし。」
「...分かったわよ。そこまで言うんなら付き合ってあげる。...あぁ、リップには私が食べさせてあげますか。」
「あー!またメルトが私のケーキ落としたー!」
「うるさいわね!好きで落としてる訳じゃないわよ!手の感覚がっ...私が持ち上げるからリップが食い付きなさい!」
「そっか!その手があったね!メルトさっすがー!」
などと、ケーキ1つで騒ぐ2人を尻目に黙って、あの子からのプレゼントを食べる。
ーー感謝の込もったそのプレゼントは、とっても甘くて、食べてるだけで心が満たされて。他人へ贈った幸福が、こうして自分に返ってくる。そう実感できるのが嬉しくて、それだけで幸せになりました。
そして、私は最後の1欠片をーー満面の笑みで頬張った。
人間は独りでは生きていけません。必ず誰かと助け合いながら生きていきます。何故ただでさえ貧しい人間が、自分に還らぬものを他人に贈るのか。それが何となく分かった気がします。
人間は、能力はホントに貧しいクセに、想いは豊かなのだから不思議ですね。人が助け合い、愛し合うのは、こういった想いを贈り、そして受け取ることが幸福に感じられるからなのかな、とBBちゃんは思うのでした。>>693
帰ってきたのは夜遅く。お風呂に入って支度を済ませ、寝る前に...一緒の部屋でケーキを食べる。一緒に撮った写真やペンダントを眺めつつ、買ってきたケーキを食べる。それはとても甘くて、今日の軌跡が懐かしく思い出される。
...ふと、マシュに名前を呼ばれる。
「先輩、あーんですよ?あーん。」
...見るとマシュがケーキを乗せたフォークを、優しく差し出している。ーーまるで恋人同士みたい。なんて考えて恥ずかしくなる。あ、いやもう告白どころか初めてもして、立派なカップルなんだけど。ーー自分でも出来る、とか恥ずかしい、とか色々あるけれど、その気遣いはありがたいし、何より後輩が食べさせてくれるなんて、それは抗いがたい甘い魅力に満ちていた。
「うっ...恥ずかしいけど...あーん...」
と、マシュのショートケーキを一口食べる。
「うん、とっても甘いし、美味しい。」
...と、こちらも自分のケーキを一口掬って、マシュに差し出す。目を合わせて、マシュもあーんだよ?と目配せする。少しの間、顔を赤くして俯いていたが、やがて躊躇いがちに口を開けて、こちらのケーキを一口食べる。
「...ありがとうございます。先輩のケーキも美味しいです。」
頼れる皆と絆を深め、多くの特異点を踏破した。自分は弱い存在だけど、皆の力を借りて戦ってきた。今の自分が在るのは、カルデアの皆のお陰だ。それこそ、返しきれない程の借りを作りながら進んでいる。それに報いるために、自分は日々進んでいく。
...そして、毎日を歩む自分の側には、いつも貴女がいてくれました。自分にたった1人だけ、特別な存在がいるのならーーそれは他ならぬ貴女です。貴女と共に居るだけで、心が暖かくなるのです。いつか、貴女と本当に、平和で幸福な日々を送れるならば。自分はその為に戦えます。たとえ非力な存在でも、貴女の為になるのならーー
「今日はマシュと二人っきりで居られてよかった。大好きだよ、マシュ。...さぁ、明日からもまた頑張ろうね!」
「はい!今日はとても...とっても、楽しかったです!不肖マシュ・キリエライト、これからも全力で先輩にお供させていただきます!
ーー大好きですよ、私だけの先輩♪」
後輩恋慕!唯一無二の想人[おもいびと]
~~FIN~~>>694
あとがき
...もしもこれを読んで戴いてるということは、大体20×20行程もあるこのめちゃ長SSを読破されたということでしょうか。まずはそれに感謝を申し上げます。本当にお疲れ様でした。いや、マジで。こんな量の推敲はもうしたくないですね。
今回はデート編、そして自分で書いたことを全て回収してぐだマシュの魅力を書けるだけ詰め込んだ、私にできる最大限の集大成にしました。
これも魅力的だ書こう、これも外せないな書こう、としてる内にこんなに文量が膨れ上がってしまいました。
デートもエ□も、以前触れたBBも、どれも外したくなかったんですごめんなさい。
...でも今回は甘さ重視でエ□書いてて濡れなかった(酷い)のでエ□さはまだまだかも。その代わり全体に、ぐだマシュの甘さによく悶えてました。
デートの場所は...実際の都会のよくあるデートスポットをイメージしてます。ショッピング、カフェ、イルミネーションと基本は押さえてある筈...です。
風景描写は大体7・5調や7・7調です。こうすれば風景にのめり込みやすくなるんじゃね?と思って書きました。地の文も7・5や7・7を散りばめてみました。ノりやすくはなったけど効果があるかは...知らなーい(えっ)
あと、私の推しはライトアップされた塔でマシュがキスする所です。
ライトアップには特に思い入れがあるので、このシーンは気合いを入れました。塔の示す藤丸君の不安、星と逆月が示す希望。初めてマシュの方から先輩にキスして...月が綺麗、青くはない、死ん○もいい(文字規制につき伏せ字)、汝は美しい等かき集めてテンポ良く書いて...良さげに書けて個人的には満足です。
最後にっ!これまで、ぐだマシュの甘々な告白やデートを書けてサイコーでした!
これにてこのぐだマシュSSは1つの結末!ここまで見てくださった皆様!本当にありがとうございます!>>669>>670>>671>>672>>673>>697
たくさんのご感想、応援の言葉ありがとうございます! とても励みになります!
凌辱と純愛の差や徐々に堕ちていくところとか気にしてるところ誉めて貰えるのは嬉しいですね。描写に関してもジャンヌのエロボディについてや獣のような犯し方についてはジークが本能だけの獣状態という設定を活かすためと自分の趣味のなので嬉しいけどちょっと恥ずかしいですねww
ジャンヌは堕とすならその精神力から徐々に蝕まれていって最後は……というのが似合うと思ったので段階は踏んでいく形となりました。そこにジーク君との関係性やジルの鮮度が大事という考えが上手いことハマってくれて助かりました。
ありがとうジル元帥閣下。何事も鮮度、変化が大事ということを教えてくれて。凌辱・純愛のセットでやるという発想は元帥のおかげです。だから身も心も邪竜の物に堕ちつつもそれを幸せと感じつつあるジャンヌに次は頑張って新しいハード展開を叩きつけてるよ。COOLな展開になるように頑張るよ。
後、ジャンヌが堕ちることは確定してますが手癖なのか完全なバットにはならないかもしれません。一応救済方法のような物をぼんやりと考えてますので両方書くのもいいかもですね。
調教されまくってるのでカルデアや裏側で再会した時ジャンヌは大変でしょうが一番大変なのはジャンヌに酷いことした罪の意識から首をかっ切ろうとするジーク君を止めることだと思います>>696 >>697
この長いSSを読み、更にはコメントをしていただき大変嬉しいです。ありがとうございます。(ペコッ)
長過ぎると全体が薄れてしまう...しかし描写不足で伝わらないのは本末転倒...難しいですね。
...折角ですしお礼も兼ねて、もう少しだけ続けますか。
キャラ解説。二次創作ということで多少の振れは大目に見てください。
・BBちゃん
前回は愛の告白、秘める恋心の応援。今回は悲しみに暮れておりました。
周りの皆が成長して、自分だけが変わらない。その恋は叶わない。しかし在り方を変えれば自分の否定。
それでも私が好きなのは世界中で『先輩だけ』っていう究極の恋心を秘めて、BBちゃんは今日もはっちゃけるのでした。好き。
実は私の露骨な推しキャラ。
・メルト&リップ
あんまし登場させられませんでしたが、一途で気高い、或いは真っ直ぐで素直、そして努力家。そんな恋心の化身という彼女らのキャラ造形はBBちゃん含めてとっても好みです。
没プロットでは2部がサクラファイブ(3人)集会、3部でぐだマシュデート、でした。
恋心について熱く書きたかったのですが、ぐだマシュ推しの私ではこの3人の魅力を把握しきれてないな(ぐだマシュを把握できてるとはry)という訳でメインは止めて、私に書ける魅力の部分だけを抽出して書きました。
この子達も私の推しキャラ。>>699
・ラブラブカップル
お外でよく見る二人連れ。...何でもない幸せってのはこーいう所にあるのかな、と思ったり。
誰かがいてくれれば、『貴方だけの物語』はきっと豊かになるでしょう。1人暮らしでも独りなんかじゃありません。それこそ今回、篭りきりで1人だったBBちゃんのように。その豊かさこそが幸福...なのかな?
・チンピラ&兄貴
モデルはみんな大好き百済木さん...ではなく、イメージとしてはポケモンのスカル団。
妙に引き際のいい兄貴でしたが、好きなコもいて、告白の練習も兼ねてナンパしてる脳内設定。される側はたまったもんじゃないがな!
今日も皆で楽しくワイワイやってるんでしょう。
・マシュ&ぐだ男
推しキャラ...推しカプ?
...はい。今回も一番苦労しました。書く度に『ぐだマシュはもっとすごい!』ってなって筆を折りかけました。私に語れる事は記し尽くした感じもしますが少し補足を。
塔で心折れかけた藤丸君。初めての後で早くね?と思うかもですが、大好きな恋人に嫌悪を仄めかされたら、あんな感じでしょう。それだけマシュへの想いが深いのです。...彼女が居なくなった後は、死ぬのもまぁいいかで済ませてしまう程には。
そして、マシュは大人しくて穏やかで優しいですね。萌え属性で言えばきっと文学少女。(能動的なタイプですが。好き。)
先輩を立てますが、内心では恋人への独占欲がかなり強く、さりげなく表現するかな、と考えて書きました。初めてか気にしたり私だけを見てほしかったり。ホント好き。
...推ししかいないな!このSSを見て、そーいう解釈もあるか、って彼女らに興味を持ってくれれば幸いです!
ーー最後に。見ていただいた方、評価していただいた方、※をくださった方。その皆様に、重ねてお礼申し上げます。>>695 >>700
お ま け (後輩恋慕!私だけの想人)
「...マシュ。その...任務後部屋で二人きりだからって、下着姿で迫ってくるのはどうかと思う。」
「はい、私は大丈夫です先輩。」
「だから落ち着いて。目が怖い。俺が愛してるのはこの世でマシュだけだから、そんなに胸を押し付けなくても大丈夫だから!というかこっちが大丈夫じゃないから!」
「いいえ大丈夫です。どんな先輩でも、私は必ず愛します。獣みたいに、激しく襲っていいんです。
先輩、私の柔らかいお○ぱい、揉みしだきたいでしょう?吸い付いたっていいんですよ?
...くすっ♪そんなにおち○ちんを勃起させて、先輩の身体は正直ですね♪大丈夫です、見てください。先輩とすぐできるように、今日は下にローターを挿れて、トロトロにしてあるんです♡何度もイって大変でした♡」
「いつの間にそんなモノを!?」
「さぁ、私だけを見て、私に先輩のお世話をさせてください♡先輩のケアも私の仕事ですからっ♪」
「んっ♪もっとぉ♡先輩おち○ぽに跨がって腰をパンパンするのいいっ♡先輩にいっぱいキスされて、濡れ濡れオマ○コがぐりぐり擦れて気持ちいいですっ♡あんっ♪ち○ちんビクンッてしましたぁ♡たくさんぢゅぽぢゅぽして、そろそろイきそうなんですか?」
「うん、もう限界っ...マシュの膣中気持ちいいっ♡目の前で胸がいっぱい揺れてすごくえっち♡もう出ちゃうからっ、マシュに生で中出ししちゃうからっ!」
「はいっ♡先輩のお薬飲んでるので平気ですっ♪あっあっ♡精液出して♪ドピュッて出してください♡おち○ぽいいですっ♪ひぁあっっ!イっちゃうっ♡イっちゃいますぅっ♡♡
あーーっ♡♡気持ちいいっ♪精子がびゅるびゅるっていっぱい出てますっ♪オマ○コの中ぐちょぐちょでぇっ♪熱くてすごく気持ちいいですっ♡」
「あっ...んんっ...マシュ...大好きだよ...♡」
「...先輩、私も大好きです♡
はい、今日もちゃーんと出ましたね♪さぁ、今度は先輩の番ですよ?こっちは以前に着けたチョーカーで、これは先輩色のペンダント。私にこの、愛の絆を両方着けて、ぎゅうぎゅうに締まった愛の首輪で、私を飼って苛めてください♡
先輩好みの雌犬に調教してください♪こんなドスケベで変態な後輩を、首輪で縛ってお世話して、先輩の愛の中出しで、しっかり染めてくださいね♪今夜はまだまだ長いですよ♡♡」レティシアがアタランテをぐちゃぐちゃにするまでの部分を投稿します。
正直短いですけど、あんまり期間を空けるのもあれですしネ・・・・・・。
オリキャラが出てきますので、それが苦手な方は読まれないほうがいいと思います。
脳味噌を潰そうとも、苦悶する魔女の呻き声をアタランテは聞き逃さなかった。
何かは知らないが、何かしらの条件を満たしたのだ。ようやく光明が見えた。
痛みを感じるのなら●せる。
●せなくとも、心が折れるまで痛めつけてやればいいのだ。
そうすればジャンヌと共に抜け出せられるようになる。
アタランテ(おまえ)は――カリュドーン(わたし)はあの女を孕ませられる。
「~~~~~~~~~~ッ!!」
神弓を収めたアタランテが狂戦士の如くシメールに襲いかかる。
そこから先の光景は『蹂躙』と呼ぶのに相応しかった。
逃げる間もなく捕らえられたシメールは一方的に殴り潰される。
殴打、脚撃、投げ技、絞め技、極め技。
人型が凡そ使える、ありとあらゆる体技を喰らわせられる。>>702
すべてシメールの物でありアタランテの物は1つとしてない。
周囲一帯が血と肉片にまみれ、鼻の奥をつく濃厚なニオイが漂うころになっても、荒れ狂う狩人の暴力は止まらない。
それはつまり、魔女が●んでいない事の証であった。
アタランテが殴る――再度繰り返し殴る。
その、瞬きもできない間隙にシメールの傷は治っている。
魔女の再生能力は魔獣の攻撃能力よりも速い。
圧倒的な攻撃に弱まるどころか速くなってきている。
「うふふあぁ・・・・・・とても・・・・・・ああとても痛いです・・・・・・♡」
なんだ、コイツは。
なんなんだ、コイツは。
「これは恋。間違いなく愛。貴女が抱いているジャンヌ・ダルクへの恋愛感情・・・・・・♡」
痛がっているのに笑っている。
打ち震えながら恍惚として受け入れている。
言いようのない悪寒を覚えたアタランテが身を引くと「ああ待ってくださいな」と声を出した。子供のように伸ばされた両手は空を掴んだ。ちょっと抜けていました・・・・・・
>>702
いたる所から吹き出た血が、引き千切られた肉体が、砕け折れた骨が、零れ落ちた臓器が、こぼれ落ちた脳漿が飛び散っていく。
>>703
「まだ足りません・・・・・・まだまだ満たされていないのです♡ 貴女の恋をもっと感じさせてください♡ 貴女の愛をもっと味わせてください♡ 貴女の恋愛でワタシの欲を満たしてください♡」
魔女はジャンヌとレティシアがいる方向を一目見て、法悦の表情で持論を語りだす。
「アタランテさん。確実に絶対に、愛を証明するには何が一番いいのか。その答えとは『痛み』だと思いませんか? 安全圏で口先だけなら誰でも何とでも言えるのです。ならば恋をしているヒトの為に、愛しているヒトの為に、自分をどれだけ痛めつけられるか。そこに注目してみるべきなのです。
先ほどアタランテさんは胸にくる行動を見せてくれました。貴女はワタシの魔眼から逃れるために脳を潰しました。カリュドーンの毛皮を被った事で得た身体能力を踏まえても危険な行動でしょう。それでも即座に実行してみせた。
それは誰の為に? ――ジャンヌ・ダルクの為にです! あれほど憎んでいた女の為に貴女は自分の命を懸けた!
それは何故? ――ジャンヌ・ダルクが欲しいから! 陵辱に堕ちる聖女の姿が堪らなく好ましかったからでしょう?
貴女の恋愛は人間のそれではありません。獣の恋愛です。しかし、本物であるコトに変わりはありません。貴女はジャンヌ・ダルクという番いの為ならば我が身を捨てられる。躊躇なく、躊躇いなく、大仰な言動で宣言せずとも。
うふふふふふふふ――さすがは『色欲』と対極を成す『純潔』の者」
語り終えたシメールは小さくため息を漏らす。
「・・・・・・レティシアさんに『さっさと捕まえて』と言われてしまいました」
「!」
「ジャンヌさんはまだ捕まってはおりません。ただし、まあ、時間の問題でしょう。絶対に捕まえられるだけの切り札をお渡ししましたからね。――――では、契約者の願いを叶えるとしましょう」>>704
宣言の後に『色欲の魔女』が身に纏う魔力が爆発的に膨れ上がり、『赤黒い』と目視できるほどに濃密かつ多量に溢れ出てくる。
神話の中においても名高い宝具の真名解放に匹敵――あるいはそれ以上の魔力である。
「、――――っ」狩人としての理性が、魔獣としての本能が訴える「・・・・・・ァ」
――勝てない――
――カリュドーン(わたし)と完全なる融合を果たして勝てるかどうか――
存在規模が違う。
ギリシャ中の勇士が集って退治したカリュドーンがそうだったように、これは複数の英霊で対峙するべき最上級の“魔”だ。サーヴァント一人で挑んでいいような相手ではない。
(だとしても・・・・・・そうだとしてもっ)
弱気になりそうになる己をアタランテは叱咤する。
ここで退けば何もかもが終わるのだ。
私に敗北は許されないのだ。
シメールにはどんな手段を使ってでも勝たなければならない。
それこそ、カリュドーン以上の自戒を破ってでも。>>705
「まだこの姿をお見せするつもりはなかったのですけれど・・・・・・ちゃんと覚悟を見せてくれた契約者の願いとなれば致し方ありません」
戦装束を身に着けた■■は旗を握り、七十二体もの■■が描かれたそれを地面に突き立てる。その立ち姿からは万軍を率いる将の気風が流れでていた。
両目がアタランテを捉える。
紅玉の宝石のように光り輝く禍々しい魔眼が。
「『ワタシは』『貴女を』『逃がさない』」
言葉は、意思は、魔眼を更に強化する。
ガクン、とアタランテの躰から力が抜ける。
(なんだと――――?)
戦意が、闘争本能が、消えていく。
有り得ないことにシメールが敵ではないように感じられてくる。
心が引き寄せられそうになる。>>706
「気色が悪い・・・・・・!!」
間一髪、目線を噛み千切って数多の矢を射るも。
ギチリ・・・・・・異音。
放たれた矢たちが夜闇の中で蠢いた触手に残さず絡み取られる。
「二度も破られるのは久方ぶりですよ。・・・・・・しかし、このワタシの誘惑に打ち克つ。
それもまた、ジャンヌ・ダルクへの愛の証明と知りましょう」
――『ソレ』は暗殺者の如き気配遮断で■■の背後に現われていた。
――『ソレ』は大小無数の触手を背中から伸ばす、百足のような巨蟲であった。
――『ソレ』は矢を口まで運ぶ。鏃ごと噛み砕く咀嚼音。そして嚥下音。
「器用な子でしょう? 材料があれば神殿クラスの陣地の作成も思いのまま。ワタシにだけ従う、ワタシのお気に入りの芸術的な使い魔で、ネメアよりよっぽど忠実です」
頭を寄せた怪物は撫でられると耳障りに鳴き、ゾロリと魔獣に面を向ける。
「そうですよ。記憶を整理するためにも彼女の頭を弄らないといけません」
「だから、なるべく早く捕まえましょうね、『■■■■■■■■(■■■■■)』」
――――――――――――――――――――――――――――四手先で。
――――――――後の先を行けるアタランテは追い詰められた。>>707
終わりは随分と呆気なかった。
邪竜と化したジークを見た途端、ジャンヌは正気を失い、茫然自失の状態になったのだ。
レティシアが頬を叩いても、首筋に剣の刃を押し当てても反応はない。
思わず舌打ちがもれる。
少しぐらい抵抗してくれてもよかったのに。
「・・・・・・殺さないですよ、ジークさん」
頭上から感じる視線に応えると剣を刃に収める。
すると軽快な拍手の音が聞こえ、レティシアは音がした方向を向く。
立っていたのは契約者のシメールだった。
「お見事です。ワタシの助けなしで捕まえられたようですね」
色欲の魔女はまったくの無傷だった。黒衣どころか髪の一本さえ乱れていない。
「・・・・・・そっちは随分と余裕だったみたいじゃない。こっちは貴女が意味の分からない強化をしていた所為で危うくやられそうになったわ」
刺々しく言われてもシメールは悪びれずに微笑んで言う。>>708
「楽勝過ぎてもつまらないではありませんか。それにレティシアさんがやられても大丈夫でしたよ。ワタシがジャンヌさんも捕まえていましたからね」
「・・・・・・言ってくれるわね」
「切り札を出し惜しみした自分の失敗でしょう? 自分だけの力で勝ちたかったのなら油断をするべきではありませんでしたね。あのときワタシに念話を送らず、ジャンヌさんから目を離さずにいれば、きっと見応えのある勝負になっていましたよ」
「わかった。私が悪かったからそれ以上言わないで。焼きそうになるから」
レティシアは主である己の苛立ちを感じ取ったジーク――――ファヴニールを諫める。
あと数秒遅かったら邪竜の息吹がシメールを焼いていたかも知れない。
・・・・・・そうなっても死なないだろうが。
「聖女・・・・・・サマはどうなったの」
「色々追い詰められていたところにジークさんを見せられたので、自己を守るために外界を遮断しているのでしょう。無理矢理起こすこともできますが、ここは整理する時間を差し上げた方がよろしいかと」
シメールが半ば気絶しているジャンヌを抱き上げる。>>709
そう、とレティシアは思案し、
「じゃあその間に」
「アタランテさんとしておきますか? 彼女ならすぐにでも出来ますよ」
「・・・・・・ええ、するわ。無様なところなんて聖女様には見せられないもの。一応確認するけどシメールさんもするのよね?」
「いいえ? 混ざりませんが? 見物させていただくだけです」
予想すらしていなかった返答だった。
「え・・・・・・なんでなんですか」
「混ざって欲しいのですか?」
「え・・・・・・だ、だって・・・・・・『色欲の魔女』じゃありませんか」
「欲していてもワタシは――――本当に好きになったヒトには手が出せないのです」
性格によるものなのか、制約によるものなのかは言わない。>>711
全身が安心感に包まれていた。
沈み込んでいるのに支えられている、まるで母に抱き上げられているかのような寝心地。
不安も恐怖もない。そんな柔らかく温かい優しさに包まれていた。
――まるで母親に抱かれているような。
――私にはほんの少しの間しか与えられなかった安らぎ。
整えられた寝台の上でアタランテは獣のように、胎児のように丸くなる。
暫くして頭を撫でられる感触に彼女は目を開く。長く眠っていたのか視界は霞んでいた。
だが、輪郭は捉えられた。
紫色のネグリジュを纏った少女だった。日光のような金色の髪に、細くも豊かな身体付き。純朴な信徒の雰囲気は彼女――ジャンヌ・ダルクそのもので――肺が空っぽになるぐらいに息を出してしまう。
――ああ、よかった。
――私は『色欲の魔女』を退けられたのか。
自分で脳を潰してからの記憶は覚えてないが対処できたらしい。
安堵したアタランテは少女を見上げる。
視界の霞みはやがて晴れていき、確かめようと顔に手を伸ばす。そうして触れた頬の感触と温かさに、彼女はついつい緩んでしまう。
「ジャンヌ。よかった。私は勝てたんだな」
微笑む少女は手のひらを重ねて目を開く。
紫色――?
小さな違和感にアタランテは思い返す。
レティシアがいなくなった後、ジャンヌの瞳は蒼色になっていた。蒼穹こそが彼女の本来の色なのだろう。>>712
それがなぜ元通りになっているのか?
ジャンヌがレティシアを受け入れて元通りになったのか?
「いいえ。貴女たちは負けてしまったんですよ」
冷ややかな言葉にアタランテは硬直する。
零れ出た「そんな・・・・・・」という何とも少女らしい呟きに、少女は――レティシアは肩を揺する。
「頑張られたみたいですけど残念でしたね。お二人とも囚われの身です。真逆の立場になった気分はどうですか」
「ジャ、ジャンヌは――――どこだ、どこにいる・・・・・・! 彼女には手を出すなっ!」
「知っていますけど教えてあげません。というか貴女、今も私に命令できる立場にいると思っているのですか? 自分の立場を弁えてくださいよ」
そう言ったレティシアはアタランテの首に嵌められた物――シメールが事前に作成していた首輪をつつく。『色欲の魔女』が込めていた術式は装着者の束縛であった。
「ぁっ・・・・・・」
呼吸を奪われたアタランテが喘ぐ。咄嗟に外そうとしても無駄であった。いったいどういう素材で作られたのか、魔獣の筋力を以てしても擦過傷の跡さえ付けられない。
暴れる姿を嗜虐の笑みで見守っていたレティシアが止めたのは数分後だった。息を必死にし、真っ赤に染まった顔で睨んでくるアタランテに彼女は仄暗い悦楽を覚える。
これから三日三晩自分を凌辱した女を、好きなように調教できるのだと思うと、頭がどうにかなってしまいそうだ。
「私には逆らえないって分かってくれましたよね?」前回の投稿から1月以上とか、敵のスタンド攻撃みたいな感じで…遅筆もいいとこですねえ
残業するならせめてヒロインXXみたいな子と一緒に残業したい
今回はエロリョナ描写ありなので苦手な人は少し注意です。「昨日の夕方もあったんだってな。しかも5番街で」
「ガス漏れ事故?なんか最近続いてるよね」
学園の休憩時間の話題は、このところ頻発している市内のガス漏れ事故の件で持ちきりだ。各所で突発的に起こるガス漏れで多数の市民が体調不良を訴え、昏睡状態に陥っている人もいるという。不要不急の外出は控えるようにという通知がでている。
「……匂いますね」
「ガスが?」
「違いますー。事件の匂いですー」
「匂うも何も事件に決まってるでしょ」
「『例のアレ』です」
「ああ……アレね。でも一体歴史上のどんな偉人がガスでテロ活動するのよ」
「ガス、じゃないのかもしれません……。確かめないと」
変身することで発揮できる能力の一つに「聖骸布の作成」がある。魔力を帯びた毒物を遮断し、肉体への霊的な影響を抑えることができる。
聖骸布を加工したハンカチとスカーフを携え、レティシアは日が暮れようとする街へ向かっていった。
「今の所、怪しい様子はありませんね」
任務、というか義務感からの活動なのだが、大通りのショーウィンドーに踊る華やかなドレスやバッグについ目を奪われてしまう。
「(駄目ですよレティシア。今は戦場にいるものと思わなくては……あ、今の角のレストランはポトフが絶品と噂で……)
「駄目ですよ聖女様。今は戦場にいるものと思わないと」
「(むー)」
レティシアにとってその身に宿すジャンヌの存在は友人に近いものだ。敬いこそすれ、萎縮するようなことはない。
こんな調子で見回りは賑々しく終わりを告げる――はずだった。「ママ、からだ……おかしい」
「どうしたの?どこか悪いの……?う、う」
突然、往来の人々が次々と倒れていく。
「大丈夫ですか!?……く、これ……は……?」
助けようと駆け寄ったレティシアも急激な脱力感と倦怠感に襲われる。親子の元まで辿り着くこともできず、街路樹に身を預ける。
「(聖骸布では防ぎきれません!変身して!レティシア!)
間一髪、首に下げた十字架をぎゅっと握りしめる。レティシアの身体に幾筋もの光が纏わり付き、光輝の中から救国の聖女の力を宿した少女が降臨する。変身の影響だろうか、この謎の現象にもレジストできているようだ。
「すぐ、助けに戻ってきます」
そう言い残し、ジャンヌ・ダルクは戦場へと駆け出していく。
「(魔力反応の中心は……)
敵が発していると思しき魔力反応は、細い路地が連なる裏通りから。一刻も早く食い止めなければ、犠牲者は増える一方だ。
「(魔力が奪われていきます……恐らく、内部にいるものの生命力を吸い上げる結界なのでしょう。早く破壊しなくては、こちらが不利になる一方です)」
聖女からの警告に焦りを感じ始めたその時、陽炎の様に、長身の女が姿を現した。
「見つけましたよ。貴方が犯人ですね」
「いえ。見つけたのはこちらですよ。英霊ジャンヌ・ダルク」
「どうして私の名を……?」
(敵はあの騎士と女だけではなく、何らかの目的を持った組織。この女性はその構成員ではないかと)
ジャンヌが語りかけてくる。確かにその通りかもしれない。所々が黒い霧に包まれたような姿、発する魔力は先日戦った騎士と似通っている。「勿論知っていますよ。貴方は有名ですから。次にこの『他者封印・鮮血神殿』を展開すれば、必ず貴女からやって来ると、そう思っていました」
「(真名看破は……駄目ですね。やはり正体が掴めません。アンドロメダ、ギリシャ由来の英霊の可能性は高いですが……・)」
敵はこちらの正体を掴んでおり、こちらには敵の情報がない。加えて敵の結界内と不利な状況が重なっているが、多くの人命が掛かっている。ここで倒すしかないのだ。
ジャンヌが戦闘態勢に入ったのを見て取っても、女の余裕の態度は崩れない。鎖とそれに繋がれた短剣を召喚し迎え撃つ。
「さて、どう料理しても構わないということでしたので……優しく、イかせてあげましょう」
戦いの主導権はまず主犯の女が握った。狭い路地裏では武器である聖旗の取り回しが悪く、ジャンヌは防戦を強いられてしまう。パワーでは引けをとらないものの、スピードが違い過ぎる。猛烈な勢いで繰り出される短剣の連撃を防ぎきれず、じりじりと追い込まれていく。
「(ここじゃ上手く戦えない……早く、早く広い場所に出ないと)」
大きく距離を取ると、ビルの壁面を蹴って屋上へ向かう。苦境から脱しようと打った策はしかし、余りに迂闊に過ぎた。空中の機動力で遥かに上を行く女がジャンヌの上を取り、組んだ両手を無慈悲に振り下ろしてきた。
「うああああああーっ!!」
脆くなったビルの外壁を突き破り、ジャンヌは廃墟の中へと叩き込まれる。身体に覆い被さった建材を振り払い、立ち上がろうとした時には既に女が肉薄している。天井を、壁を、床を蹴り、縦横無尽の動きから振るわれる短剣。顔を庇った籠手が砕け散り、切り裂かれた背中から鮮血が舞う。戦装束に無数の裂傷が刻まれ、血が幾筋と流れていく。一つ一つの攻撃が、蛇の毒のようにじわじわとジャンヌの体力を奪っていく。「っぐ……!このまま、やられるもんですか……」
放たれた鎖に腕を戒められるが、渾身の力で鎖を引き返す。予想外の反撃に体勢を崩した女に、ジャンヌのキックが突き刺さった。もんどり打って転がった女に追いすがり、聖旗で胴をなぎ払う。たまらず吹き飛ぶ女。劣勢を五分に傾けるだけのダメージは与えられたはずだ。
「なかなかしぶとい。コレを、使わせて貰いましょう」
ゆらりと立ち上がった女が、アイマスクと思しきものに手を掛ける。
「(何か来ます……気を付けて!)」
「はいっ!……っ!?」
身構えたジャンヌに、鈍器で殴打されるような衝撃が襲いかかる。
「く……うう!一体、何が……?」
「魔眼。石化は無理と思いましたが、ここまで効果が限定的とは。」
「(石化の魔眼を有するギリシャの女性……)」
「メドゥーサ……」
ジャンヌ・ダルクの魔力ランクの前では、神話に名高き宝石の魔眼さえ真価を発揮できない。しかしそれで十分なのだ。これまでもメドゥーサの動きに食らいつくのが精一杯だった彼女が、ほんの僅かでも動きを制限されてしまったら――。「他者封印・鮮血神殿」「石化の魔眼」。ジャンヌ・ダルクは敵の術中に嵌り、力を削ぎ落とされ、今まさに毒牙に堕ちようとしていた。
飛び込んできた女の蹴りを防ごうとするが、まるで水底にいるように動きが緩慢になってしまう。
「あっぐううう!」
蹴りがまともに脇腹に入り、柱に叩きつけられる。息つく間もなく、鎖が首に巻き付く。
ビルの外へと飛び出したメドゥーサは、捕えたジャンヌを恐るべき力で大地へと叩きつけた。
「がッ……はぁあああっ……!」
まともに受け身も取れずに背中から地に激突し、少女の口から赫色の飛沫が飛び散る。
「どうしたのですか?もっと巧く踊れるでしょう?」
「う……くぅ……」戦いは次第に一方的な展開となっていった。
建物の間に張り巡らせた鎖を足場に、立体的に動く女を捕えきれない。満足に防御も出来ぬまま、メドゥーサが手にした短剣に、鎖に、その身を削られていく。
「はあ、はぁ……」
傷だらけになりながらも、聖旗を支えに立ち上がるジャンヌ。「人間城塞」。そう形容するに相応しいだろう。恐るべき俊敏性、怪力を誇る怪物の攻撃にこうも耐えるとは――
「本当に頑丈ですね。ならば……」
「ぅあっ……!」
背後、そして頭上を取られ、腕に絡みついた鎖が少女の身体を吊り上げる。
「こういう趣向はどうでしょうか?」
瞬く間に2本、3本の鎖が四肢を捕え、空中で雁字搦めにされた聖女にゆっくりとメドゥーサが迫る。それはまるで蜘蛛の巣に捕えられた蝶を思わせる構図だった。身じろぎしようと逃れられるはずもなく、鎖がより一層肉体に食い込んでくる。背後を取ったメドゥーサのしなやかな指がジャンヌの身体に沿って這いまわり、耳からは甘い声を注ぎ込んでくる。
「ふふ。貴方、とっても可愛い。張りのある身体。凛とした声と目。健気な抵抗……我慢、できそうもない」
「何を言って……?」
「貴方を、喰らいます」
そう言うと女は、ジャンヌの首筋に噛みついた。
「きゃああああああ!?あっあぁあぁああ!?」
鮮血が飛び散り、顔を濡らす。想像を超えた事態に、ジャンヌの目の裏で火花が散り、脳内がかき混ぜられるような衝撃が走る。更に。
ずちゅるるるるう。
「ふぁあああああああ?な……ち、吸われてえっ……!?」
吸い上げられているのは血だけではない。サーヴァントの血は魔力そのもの。それを吸われるということは、こちらは戦う力を失う一方で敵の脅威が増すことを意味する。
「んう……ああん!……や、めっ……ひぅううう……」
溢れ出る鮮血をざらざらとした舌で舐め取られると、酷い悪寒と痺れが襲ってくる。「っは……はああぁぁあん……ッ」
敵に嬲られながら血を啜られている。異様な状況に懊悩する聖女が漏らす喘ぎが、ますます「蛇」を興奮させる。
「貴方の血は最高のごちそうですね。健康的で、それでいて少し脂も乗っている」
訳が分からない。自分の血をそんな風に評するなど――。
コリッ!
「ひあああっ……!そ、そこはぁっ!?」
頸動脈に牙が触れた。初めて恐怖の色を見せた聖女に更なる責め苦が襲いかかる。
「ふふふ……いけない。殺してしまうところでした。ですが、困りましたね。貴方をもっと貪りたい。滅茶苦茶にしたい」
女の指が、ジャンヌの胸の頂点へと伸びる。
「ん、ぅ……」
激しい戦いの興奮からか、吸血行為への恐怖からか。纏っている戦装束越しにつんと主張し始めた突起を弄び始めるメドゥーサ。
「っく……んふぅ!ぁああ……」
「どうしたのですか?まさか、ジャンヌ・ダルクともあろうものが、敵にいいように弄ばれて、感じていると?」
「そんなわけ……んんっ!ありませぇ……っ!」
否定の言葉がかき消える。布越しに先端を転がされると、湧き上がる快感に声を漏らしそうになってしまう。
「こんなに尖らせて。このままでは苦しいのではないですか?」
「だ、だまりな……さ……んぁああ!?」
ぎゅっと敏感な乳首を抓られると、正直すぎる反応をしてしまう。羞恥に赤面しながらも、これ以上の痴態は晒すまいと必死に歯を食いしばる。
「本当に初心。コレに縁がある聖女なんていないでしょうけれど」
そんな健気ささえも嗤われる。今度は、戒められ閉じることの出来ないジャンヌの太腿の間に、メドゥーサの脚が滑り込んできた。「ああうぅう!?」
むっちりとした女の脚が、まだ男を知らない少女の秘所を割り裂いていく。股布越しにアソコを擦られると、甘くて切ない感覚が下半身を支配する。力が入らない膝を折って脱力すると、太腿が股間に食い込んでしまう。
「ふふ。自分から求めてきますか」
「ちが……ッ!う、動かさないで!……んくぅうう!」
メドゥーサは首を横に振り、サディスティックな笑みを浮かべる。
「くふぅうう!あ、ああぁあ……」
「ん……濡れていますね。ジャンヌ・ダルク」
「~~っ!」
嘘だ。信じたくない。戦いの中で、まして倒すべき敵の手で昂ぶらされ、股を濡らしてしまうなど――
「ひぁあっ……」
強く太腿をにじり付けられると、たまらず腰を浮かしてしまう。逃げようとすれば胸を揉み込まれ、喘ぎ声を絞り出される。潤んだ紫水晶の瞳には、明らかに耽溺の色が浮かび……苛烈なレズ責めで、ジャンヌの心身は抵抗力を失っていった。
ぐちゅりぐちゅりと、メドゥーサの指が聖女の秘所を嬲る。自らが分泌した液体が立てる破廉恥な水音がこの上ない責め具となり、レティシアの心を追い込んでいく。
(しっかりしてレティシア!このままでは……)
「くぅ!ああん!んんんううう!」
水気を吸いきれなくなった股布から、つぅと愛蜜が糸を引く。口で、頭でどれほど否定しても、未知の刺激を前に少女の身体は素直すぎる反応をしてしまう。
「(わたし、ほんとうに……キモチよくなって……?)」
「そう。貴女、淫乱なんですよ?ここを、こんなにして!」
駄目だ。認めるわけにはいかない。こんなことで屈することなどあってはいけない!
「わたしっ!いんらんなんかじゃ……んくぅううううう~っ!?」
口答えは許さぬ、とばかりにまた血を啜られる。身動きさえ取れず、どんどんと戦う力が奪われてゆく。ああああ、と悩ましい声が自然と漏れ出し、視界は霞み、瞼が落ちそうになる。「あふうぁああ……んく、だ、めぇええぇ……」
「(レティシア!レティシア!諦めてはだめです!)」
「(でも、もう動けな……)」
「(魔力を一気に解放してぶつけるのです!この距離ならきっと……)」
今やメドゥーサは、脚で股間を扱きあげ、両の腕では乳房を揉みしだき、首筋に食らいついている。防御などできるまい。逆転のチャンスは今しかない――
「あ、あああああああああッ!」
ありったけの魔力を、絡みつく蛇に叩きつける。
魔力放出。光の爆発にも似たそれは、自らを縛り上げる鎖ごと女を吹き飛ばした。
「はう……っく、うぅ」
受け身も取れずに落下。首の傷は既に塞がっている。しかし、血を流しすぎた。魔力を奪われすぎた。地面に横たわり、血と恥密に濡れて悶える少女の姿は、官能的にさえ見えるだろう。
「これは……魔力、放出……?」
魔性の存在である蛇の怪物にとって致命的な「光属性」の魔力放出。それも、至近距離で防御も出来ずに受けてしまった。纏っている衣は吹き飛び、メドゥーサは半ば裸身を晒している。互いに大きなダメージを負っている今、戦いを長引かせることはできない。一撃で勝負を決めうる、「宝具」の解放が必要だ――
先に立ち上がったのはメドゥーサの方だった。
「私ももう形振り構ってはいられませんね……本気で、逝かせてあげましょう」
眼前に展開された魔方陣から、純白の獣が姿を現す。ジャンヌも、そしてレティシアでさえも、偉容を誇るその獣の名を知っている。
「天馬」。ギリシャ神話に語られる幻獣だ。メドゥーサの手にした手綱が天馬に絡みつき、ただでさえ脅威であるそれを、恐るべき破壊兵器へと変えていく。
「騎英の手綱―――!!」
宙高く舞い上がった天馬が、一直線に突っ込んでくる。さながら流星。例えるなら魔力の砲弾。まともに受ければひとたまりもないだろう。ジャンヌ・ダルクに、これに対抗しうる手段は一つしかない。常に戦場の戦闘で祖国の兵を鼓舞し続けた、彼女の伝説の象徴。かの宝具ならば、あるいは――。
ふらつく身体を必死に立ち上がらせ、はるか頭上の敵を見据える。
「(聖女様。私に、力を……みんなを守る力を!)深く深呼吸をし、高らかに宝具の真名を解放する。
「我が神は――」
はためく聖旗が黄金の燐光を放つ。ぐっと脚を一歩踏み出す。決して退がりはしない。この旗は、我が身を賭して同胞を守る為のものなのだから!
「ここにありて!」
神話に名だたる天馬と、救国の聖女の象徴とが激突する。
「はう、っくぅううううっ……!」
拮抗――は出来なかった。魔力を搾り取られ既に死に体とも言えるジャンヌが、どうして神代の獣に対抗できるだろうか。巨大な城壁で押し潰すにも等しい一撃が、絶対防御圏を突き破らんとする。聖旗を掲げる腕から次第に力が抜けてゆく。疲弊のあまり膝を着く。もう限界。そんな思いさえ頭をよぎる。
だが――
「(ここで私が倒れたら、また大勢の人が……だから、だからっ!)」
「ま、負け……ない……私……絶対……っ!」
萎えかけた心と体に火が灯る。裂帛の気合いで、ありったけの魔力を宝具に注ぎ込む。
「そんな……どこから、そんな力がっ……!?」
メドゥーサとて決死の突貫だ。魔力が尽きれば、ジャンヌの展開した守護領域に突っ込み砕け散るのみ。ペガサスに残存魔力を振り絞り、最後の攻勢を掛ける。
「はああああああああ!!」
「あああああああああ!!」
視界が白く染まるのを感じながら、ジャンヌは意識を手放した。「ん……」
どれ程の間倒れていたのだろうか。気がつけば瓦礫の山の中に横たわっていた。
「生きてる……」
「貴女の勝ちです」
「メドゥーサ……っ」
「忘れないことです。貴女は、決してあの方には勝てない」
「いえ……負けません。私は、貴女達に負けたりしません」
「そのうち、貴女自身が勝利を望まなくなる日が来る、そういうことですよ……」
「何を……」
それだけ言い残し、女は消滅した。
その後の記憶ははっきりとしない。多分自力で寄宿舎に帰るのは無理だったはずだ。にもかかわらず、寝坊を咎めるルームメイトの声で目を覚ました。
「(おかしいです……私、どうやってここまで……)」
極度の疲労感は未だに抜けない。昨夜の戻りも遅かったことを謝罪し、立ち上がれないほど疲れていることを何度も何度もミシェルに訴えかけ、なんとか午前中の講義の代返を引き受けて貰えた。ふぅ、と大きく息をつき、再び眠りに落ちようと身体を横たえる。すると、枕元に見慣れぬ便箋があることに気付いた。
「これは……?」
「貴女の勇気にある戦いに免じて、一夜の身柄の安全を保証する。この礼は決闘に於いて返すべし」
生唾を飲み込む。この文書が意味するのは、差出人があの戦いを見ていたこと、身分はおろか部屋番号までも知っているということ。そして「ヴェルソ・サーヴァント」――ジャンヌがそう呼称した敵組織の一員だということ。
差出人の名は。
「デオン・ド・ボーモン……」
次なる戦いの火蓋は、既に切って落とされている。- 727名無し2018/09/09(Sun) 00:59:43(27/50)
このレスは削除されています
何気なく画像添付したらスレのサムネになってしまったorz
削除依頼出しておきます。失礼しました。>>715
感想ありがとうございます!
"子供たち”は数が多い上に母性に飢えていて、ジャンヌをおかあさんにしようと頑張るでしょう。
全員女の子(ふたなり)にするか、男の子も混じっているか、絵面的には前者の方が背徳的で好きですから全員女の子になっていると思います。真っ黒な百合百合しい物語ですもの。>>730
かなり長くなってしまったのですが、最後まで読んで頂いて本当にありがとうございます。
デオン戦は書くのにかなり苦戦しそうです。まだ彼(彼女?)をどう動かしていこうかアイデアが浮かんでは消え、状態なので…
気分転換に他キャラで1話完結で書いてみようかな、と。ジャンヌは色んな方が書いてますしね。多分ぐだ子か美遊になると思います。
余談ですが、本作は某いい笑顔社製1/7ジャンヌ・ダルクのフィギュアを眺めながらですとより楽しめる仕様となっております(ダイマ)
あのジャンヌの表情とポーズは最高!ヒロピンSSはやっぱり良いもの、同性に責められる辱めを受けるレティシア貯まりませんわ…
次回もお待ちしてます書こう書こうと思いながらいつの間にか夏休みが終わってしまった…
これはいかんと一念発起、なんとか今日一日で仕上げました
ちょいちょい変なところあるかもだけど気にしないで!気づいてるから!>>733 1 昼・生徒会室・立位
汗が目に入って思わず目をつむる。本当は今すぐ窓も扉も全開にしたいけど我々の状況がばらされるわけにはいかない。
こんな淫らな触れ合いなど単に熱中症になるだけだ。今すぐ止めさせるべきだが、眼前の彼は首を横に振るだろう。
「何考えてんだ?」「なに、も……んぁっ」
考え事を咎めるように深く奥をつかれる。ぐりぐりと抉られる最奥から甘い熱にじわじわと脳を犯されるようだ。
上昇していく体温を逃がすように荒く息を吐き出す。全身から噴き出す汗をさも甘そうに舐めとられ、体が震える。
びくびくとわたしの内部が収縮するたびに否応なしにナカに収まった形を実感してしまい、ますます熱を締め付けてしまうのだ。
言葉にならない喘ぎが喉から漏れる。行為が始まってそれなりに時間が経つというのに、シャルルはまだ余裕の笑みを浮かべていた。
「こんな時に考え事って余裕だな。さすが会長」「ど、っちが──んんっ」
抗議の発言は彼の唇に塞がれ声にならなかった。口づけされた矢先に舌がねじ込まれ瞬く間に蹂躙されていく。
その間もじゅくじゅく水音を立てて律動が繰り返され、正直まともに立つことも出来ない状態でなお、後輩は責めの手を緩めない。
おそるおそる眼を開いてみれば、普段人懐こく輝いた眼差しを向ける瞳は、仄暗い獣欲に満ちた眼光を宿している。
どこか幼さを感じる彼の顔立ちは、汗をダラダラ流しながら不敵に笑う列記とした男の顔をしていた。
その目線に射抜かれるように心臓が大きく鼓動する。それを見抜いたかのように強く最奥に熱が叩き込まれた。
「あ、ぁ……っ──イ、クゥ……!」「こんなエロい顔、誰にも見せられないよなぁ」
何度目かの絶頂。崩れ落ちるわたしを抱きしめるように支えられた。
「みせられない、って……みせるき、ないくせに……」「正解」>>734 2 夕・保健室・後背位
「んはぁっ……ぅ、ぁ……しゃる、しゃる……!」
舌ったらずに俺の名を呼ぶ声が最高に可愛い。最初は声を出すのも抵抗をみせたのに、今では随分慣れたものである。
いや、今でも抵抗は少しある。家で行為に耽るときはもっと乱れる。俺のテリトリーなら淫乱になっても構わないと思われていることか。
それはそれで嬉しいけれど、神聖な学び舎でこっそり体を重ねることに彼女も内心興奮していることを俺は良く知っていた。
「っぐ──締め付け、きついぞ、先輩」「や……ぁ、だって、だってぇ……んああ……」
正直腰を動かすのもしんどいくらいに白野のナカは強く収縮していた。これで興奮していないというのはさすがに嘘だろう。
その証拠に指を伸ばして白野の肉芽を刺激すればびくりと肩を震わせ絶頂した。途端に強くなる締め付けを耐えた俺は頑張っていると思う。
カーテン越しに差し込むオレンジ色の光が首筋、背中、腰、尻と美しく際立たせ、何となく芸術品でも見ているような心地になる。
もっとも、眼前のご馳走は決して手の届かぬ高嶺の花などではなく、俺の手で手折った俺だけの岸波白野であり。
「ひ────っ! にゃ、にして……! ゃ、め……ぁあっ!」「にゃに、って可愛いな」
つう、と尻からうなじまで背骨をなぞるように舐めあげれば愛らしく嬌声を上げ、ぺしゃりと枕に突っ伏した。
そのまま抱きしめるようにのしかかり、自分の声を出来うる限り低め、白野の耳元で小さく囁いた。
「……まだ、続けられるか?」「~~~~~~ッ……!!!」
ぼふっ、という音が聞こえそうなほどに真っ赤になる。こういうの好きだよな、と自分の彼女の可愛いところに笑みが浮かぶ。
しばらく硬直していた白野は赤い顔のまま、振り返って上目使いでこちらを見る。潤んだ瞳が俺の理性を焼き切っていく音が聞こえる。
「もっと……欲しい」
静かにこぼされた一言に心がかき乱される。俺もあまり人のことは言えないらしい。>>735 3 雨・アパート玄関・背面座位
濡れ透けってエロいよな、とうそぶきながら背後から腕を回してきた時点でわたしの負けは決まっていたと思う。
靴だけ脱ぎ散らして、雨に降られてぐしょぐしょになった制服を脱ぐこともなくこんなコトをするのは何故だろう。
しかし、現に彼の愛情表現を受け入れているのだから、文句を言う権利はきっとない。
「はぁぁ……っぁあ……ぁ、ん」「気持ち良さそうだな」
この水音は耳を舐める音だろうか。それともわたしの秘部を弄繰り回す音だろうか。朦朧とした意識では判別できない。
わたしのナカに押し込まれた一本の指にゆるゆると一点を優しく刺激され、じんわりと熱が全身に広がり燃やしていく。
シャルルの体の一部が自分の体内に入っているというだけでわたしの心はひどく興奮してしまう。愛液はどろりと湧き出るし、収縮は強くなる。
その辺りも見透かしているのか、シャルルはくすりと笑みをこぼして、ぐり、と少し強く一点を刺激した。わたしはびくりと体を震えさせる。
「もっと強い方がいいか?」「んぁ、あ……この、ままで……」「白野は甘イキが好き、と」
一番キモチイイ一点を撫でるようにささやかな刺激が繰り返される。もっと強い刺激がほしいような、けどまだこのままでいたいような。
だが少し彼のぬくもりを間近で体感したくて、振り返ってシャルルの顔を見た。
「どうした?」「ちょっと、さむくて──はくしゅッ」「……風呂行くか」
すまんかった、と空いていた片手で優しく頭を撫でられ、素早く横抱きにされてそのまま風呂場へと連れて行かれた。>>736 4 昼・図書室・口淫
「よりによって図書室だなんて……」「いいじゃねえか。もう人いねえし」
そんな会話をしたのが数分前。渋い顔だった白野もすっかり俺のブツに夢中になっているようで彼氏としては満足である。
本棚の陰に隠れるように立つ俺とその前に座った白野。ズボンをくつろげ露出した俺に一生懸命奉仕してくれる白野は世界一可愛い。
とはいえ、ふとした時に昔のまだ初々しかったころの彼女が懐かしく思ってしまい、少しさびしい気もしてしまう。
手先の使い方や、どこを刺激すればいいのか、そういったことを逐一教えて、上手くできたら褒めて、そういったことを繰り返してきた。
真っ赤な舌がぺろりと肉棒を舐めまわす。扇情的で蠱惑的で、どこか神秘的にも思える光景が目の前にある。
「んむ──ちゅ、ちゅっ……ふぁ……」「っ──はく、の」
ぼんやりしてた意識が現実に引き戻される。先ほどまでぺろぺろと舐められていただけだったのにいつの間にか白野の小さな口に収まっていた。
上顎、舌、唇のぬくもりで優しく確かに溶かされていく快感が本当に心地よくて、射精感を堪えるだけで精一杯である。
いつの間にこんな手腕をモノにしたのか。俺が教えた覚えのない行為に焦りを覚える。
「む、ふ……ぅぁ、ちゅう……しゃ、る──ひもひ、いい?」「咥えたまま、喋るなって……!」
赤味の刺した頬、やや潤んだ大きな瞳。とろとろに欲情した顔に見つめられて、俺の顔まで一気に温度が上がっていく。
白野はいつも俺に勝てないとか言っているけど、正直な話、俺の方が白野に負けていると思う。
こんな可愛い女の子に夢中になられて、頭がおかしくならない男が他にいるだろうか。いや、いないか。白野が夢中なのは俺だけだから。>>737 5 夜・日本家屋・事前
「どーした? 白野」「んー……」
二人並んで縁側に座っていたが、ふとわたしはシャルルの肩に寄りかかった。自分でも何だか分からないが、きっとさびしかったのだろう。
吹きぬける風が頬を撫で、からり、と氷が音を立てる。麦茶が注がれたグラスを右手に持つシャルルを横目で見やる。
腕にはしっかりと筋肉がついているし、手首や指は紛れもなく男性のそれだ。空いた左手に自分の手を重ねてみればその違いは歴然である。
彼が麦茶で喉を潤す瞬間を観察すると、喉仏が動くのがありありと分かる。無論それだけではなく、首筋自体が男らしいものである。
そもそも、わたしがこうして体を預けても揺らぐことなく支えとなっているのだから、強い男であるのは間違いないだろう。
「シャルルって」「ん?」「男の人なんだね」「……そりゃどういう意味だ」
やや声色に不機嫌さが混じる。何か間違えてしまっただろうか。
「その、わたしと違うなって。手とか……」「まぁな。……そうだな、なら」
────肌で実感してみるか?
少し距離をとった彼がくい、と軽くわたしの顎に指を掛ける。その眼差しは一見優しいものだが、刃の如き鋭さを幾重にも綿で包んだものだ。
ひゅう、と鳴る音は風か、はたまたわたしの喉からこぼれたものか。ふわりと微笑む端正な彼の顔にわたしの視線は奪われてしまった。
固まったままのわたしをからかうように彼はわたしの頬をするりと撫で、サイドの頭髪に指をするすると通していく。
「…………実感って」「いつでも教えてやれるぜ」「何度も教わってる」「それもそうか」
少年らしく笑みをこぼしたが、その目つきは紛れもなく男のものであり、そのギャップがどうも胸をときめかせる。
またいつものように、彼に言いようにされるのかと、わたしはあきらめてシャルルに体を預けた。>>740
お疲れ様でした!
シャルルが狼になってて生唾ゴクリ。白野の野外奉仕プレイとかものすごくそそられますね……!ある朝、カウレスは気がついて目を覚ました
いつもの朝、なのだがなぜだろう、何か景色が違う。まずいつも目にはいるマ●ベルコミックのポスターがない。
「…なんで?」
起きようと思っても足が…動かない?
体を起こすとさらりと顔にかかる金髪…顔にかかる?思わず視線を落とし、そして
「?!?!」
声にならないほどに驚く。おっぱいが、あまりにもたわわなおっぱいがそこにはあった。
「ーーーーーーーー!!!」
思わず声にならない悲鳴をあげたが、出てきたのは絹をつんざくような甲高い悲鳴。
「どうしましたかマスター?!」
瞬時にケイローンが現れる。…早い、さすがに三騎士、これでこそ自慢の姉が呼んだサーヴァント。
「い、いえ…なんでもありません。悪い夢を見たので。」
なんとか取り繕いつつも頭はまだ混乱している
そこに扉が突然開き、自分が飛び込んできて飛び付いてきた
「ハハ、アハハ!素敵ステキ!!」
「カウレス殿、いくら気安いきょうだいだからといって寝巻きのレディーにいきなり抱きつくのはやめた方がいいですよ?」
そうか、どうやら俺のなかに姉ちゃんが入ってるのか。そして抱きつかれてなんか自分の胸の柔らかな感触を感じたけど変な感じ過ぎて、いや違う問題はそこじゃない。もう、なんだこの状況は?!>>742
とりあえずケイローンにも一旦でてもらってきょうだい会議をしたのだが…
「いや、今日一日でいいから内緒にしましょう?私のアーチャーは優秀だからきっとこんな状況、治してしまうもの」
まさかの姉、駄々っ子モードである。頼むから俺の体で拗ねて上目遣いでかるく睨んでくるのはやめてほしい。中身が姉ちゃんじゃなきゃ助走つけてぶん殴るとこだ
「何でだよ、治らない方が困るし!」
「わたしのアーチャーが治せないわけないじゃない!」
「早く治るのに越したことないだろ姉ちゃん?!わかってんのかよ?!というか信頼度高すぎじゃね?!」
ぶーっとむくれる姉ちゃんin俺。辛い。やめろほんとにその顔。全くかわいくないぞ。
「だって…歩けるし走れるし…」
そこでようやく、姉の悲願を思い出した。命がけの聖杯大戦を思わず受け入れるほど、姉はそれを渇望していたのだ。この戦い、勝ち残れるか、むしろ、生き残れるか、保証などない。そして今はまだ開戦前。であれば…
「仕方ねぇなぁ…姉ちゃん、今日だけだかんな。俺は魔術師としてはポンコツだから忘れんなよ。あと夕方には必ずアーチャーに言って戻してもらおう。というかほんとに原因もわからないし戻れる保証ないんだから、絶対安全な昼間だけで終わりだぞ?夕方には言うぞ!いいな?!」
「うんっ!」
無邪気に笑う俺。なんかもうほんとキモい。というかこんな表情できたんだな俺。
「あ、ところで姉ちゃん…その…トイレは?」
「もう行ったわよ?」
「ーーーーー?!?!」
「その…カウレス…あなた、ひょっとして小さい?」
「はぁ?!?!」
「大丈夫、男の人は大きさじゃないと思うわ、私」
「何を言ってやがりますかこの姉はーー?!」>>743
「私の体はこのブロンズリンクマニピュレーターでショートカットコマンドあるから、はいこれね。覚えてね。私のおっぱいとかやたら触ったりじっくり見ちゃいやよ?着替えも目を閉じてしてね。そこの引き出しに下着があるけど盗んだら許さないんだからね!」
「見るわきゃねーだろ姉ちゃんのなんかー!」
「しっ、カウレス声が大きすぎるわ」
「俺の体で女言葉、やめて…」
そんなこんなで姉in俺は、ヒラヒラと手を振って軽やかに出ていった。
「マスター、なんというか…カウレス殿今日は様子がおかしくないですか?」
「そ、そうかしら。あの子少し変わってるから。パソコンばかりさわってたり、大きいのにアニメを見てたり」
「たしかにそうですね」
おいこら否定しろよこの馬男。ぜってー後で姉ちゃんにチクって説教してやる。
ハハハ、アハハハと陽気に笑う俺の声がする。気になって窓を見ると、スッとさりげなくアーチャーは俺をお姫様だっこして窓際に立った。なんと気の効く従者。これは素直に称賛に値する。
中庭に姉ちゃんもとい俺がバーサーカーを引きずるように駆け出してきたところだった。そうだ、姉ちゃんは近い年頃の友人もいなかったもんなぁ…でも姉ちゃん頼むから考えてくれ。17才のギーク系少年がぺたんこずわりで中庭でキャッキャいいながら花を摘んでる姿がどう見えるか。明日から俺どんな顔でこの城で生きてったらいいの?
「た、楽しそうですね…」
ほらー!アーチャーすらひいてるじゃないかー!!>>744
「マスター、着替えないのですか?」
「ん…今日はいい…私少し休みたいの」
精一杯取り繕って、下ろされたベッドでそのままふとんを被ってしまう
本当に今日はこのまま動きたくない。ボロを出すのも嫌だし、姉in俺の奇行についても考えたくない。早く夕方にならないかな…
「合言葉を考えて、早速使いますか…仕方ない子ですね、フィオレ。まだ朝なのに」
「…え?」
合言葉って、何。え、なんか今こいつ名前で呼んでなかった?俺なんにも聞いてないよ姉ちゃん?え?え?
アーチャーはベッドに腰かけてそっと俺の頬を撫でながら微笑んでる。なにこれ薄気味悪い。え?というかなんかこの、目だけちょっとギラついてるような、妙に流し目チックな感じとか、ちょっとなんかオスの顔になってないかこいつ?
「あ、アーチャー?その…」
「こういうときは名前で呼びたいと言ったのは貴女なのに?どうしましたか、フィオレ?」
え、ちょ、はぁぁああああ?!?!>>745
混乱しているうちにさっと顎クイされ、唇を塞がれてしまった
き、キス、だとーーー?!?!
ああ、俺の初キスがこんないかついギリシャ男に…というかこれカウント入るのか?ノーカンか?というか驚きすぎると体が固まって動かないの、本当なのね。知らなかった
「ん…んっ…」
なるべく身をよじって逃げようと試みるが、足が動かないのは意外とでかい。なんか勘違いしたのかめっちゃ抱き締めてきたんですけど。え、なんか舌入れてきた!気持ち悪い!ぬるぬるする!!
「んっ…ハッ…」
クチュクチュというか、ピチャピチャというか音がするのが、なんだか淫靡ではある。あるが、男とからみたくねぇえええ!!!というかこれヤバイだろ、姉ちゃんの体がこの男に好きにされてしまう
「ダメ…」
「もう…可愛いなぁ…フィオレ」
押し倒された…いかん、なんかスイッチ押したような気がする
「ダメ、その、今日は本当に…」
「会議でしたねそういえば」
え、そうなの?俺なんにも聞いてないのだが…傷つくわぁ…
「はい、欠席届け出しました。あと人払いも
ね」
いかんマジでこいつ有能だ。有能すぎてこのままいったら俺と姉ちゃんの処女が散らされてしまう!!
だが焦れば焦るほど緊張して口が乾いて、考えが纏まらない。だって男に手込めにされるピンチとかあり得ないだろ普通ーー!!>>746
「んーーー!!」
押し倒され、舌を入れられながら逃げようともがき俺。でもなんでしょう、なんだか向こうの狩猟本能を無駄に刺激したのかもしれない。俺ピンチ!繰り返す俺ピンチ!!念話を姉に送ろうとするが、動揺しすぎたためか思考が乱れすぎて術式が構築できない。
あと、言いたくないんだが…どうやら姉ちゃんの体はすでに感じている、気がする。芯がじんじんして、股間がヌルヌルする…気持ち悪い…
口を貪りながらアーチャーはネグリジェの前を明け、指を滑らす。視線を落とすと、姉ちゃんの白い乳房が露になっていた。…でけぇ。こんなにでかかったか?横になってるのに盛り上がるもんなの?しかもピンクでいい色してるなぁおい。姉だけど。
気をとられているうちにアーチャーはゆっくりと片手で胸をもみだしていた。たまに軽く乳首を摘まんだり、転がしたり。そのたびに股間が疼く。
「っくっ…!!」
思わず変な声をだしかけて飲み込む。嫌だ、男に、こんなにごつい男に感じさせられるなんて嫌だ…!!
だがそんな俺の抵抗を嘲笑うかのようにアーチャーの指は俺…いや姉ちゃんの乳房を弄ぶ。声を圧しコロすのが精一杯だ…感じすぎだぞ姉ちゃん!!>>747
アーチャーのディープキスからようやく解放され、ホッとしたのも束の間
「え…?あ、いや…!!」
アーチャーが乳首に舌を這わせる。なんか上目遣いでこっちを見たのが最高にイラッとしてなんとか辛うじて一瞬平常心を保てたが、それでもなんというか、認めたくないがどうやら甘い吐息と世間ではいうそれを俺は出している。というか俺…初めてなのに…嫌すぎる…助けて誰か…
チャプチャプと音を鳴らすように乳首を吸われ、思わずビクッとする。なにこれ今電流走りましたが。腰の後ろがゾワゾワするし、股間はなんかもう、痛いくらいな感じがする。反対の手は空いている方の乳首を軽く捻る
「ヒャン…っ…っ!!」
思わず声が漏れるとなんか微笑んでいる。ムカつく。少し正気を取り戻す。なんとか逃げなきゃ、とにかく、早く…
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ?!?!」
反対の手の事を忘れていた…残りの手が、お留守だった手が…姉ちゃんのオメコを…!!
マジでこれ、ずぶ濡れというやつですわ。>>748
ヌルヌルと指が上下して割れ目をなぞる度、未知の快感が津波のように押し寄せてくる。自分の陰部が痙攣しているのを感じる
「あ゛っ…あ゛ぅっ…」
勝手に声が漏れ出てくるのが止まらない。なんで、なんで童貞なのに、メスイキしてるんだろう、俺…快感の波が寄せては引き、寄せては引きする合間にそんな考えが見え隠れして、どうしようにもないやるせなさで涙が出てくる
「どうしたんです、フィオレ?なんだか今日の貴女は…いつもと全然違う」
別人だよ早く気付けよバーカ!
「何だか…いつにもまして可愛らしいですね。今日の貴女は。」
本当に心からいとおしそうにアーチャーは呼び掛ける。もう涙で前がよく見えない。体全体がガクガクする、力が入らない、いや勝手に入っていうことをきかない
「いきそう、なんでしょう?」「あ゛ぅっ…あ゛っ…」
ヌルっと指が中に入った。え?入った、の?痛くないんだけど。嘘だろ姉ちゃん、どうなってるの?!なんで、いつの間にロストバージンしたの?!ちっとも何も気がつかなかったんだけど?!
くちゅ、くちゅ、と淫猥な音がする。つっとアーチャーが指を抜いて、目の前でわざとらしくピースサインのように開く。指の間を銀の雫が糸を引いている
「いやらしい子ですね、フィオレ?また感度が上がったんじゃ?」
「ち、ちが、っ…!そうじゃ、ックッ!」
恥ずかしくてもう前なんて見えなくて、ただ涙がどんどん溢れてくる。そして足の間からよだれでも垂らすように蜜が迸ってくる>>749
「ほら、欲しいんでしょう?」
また指が中に入って、今度はゆっくりと出たり入ったりする
「やっ…もうやめっ…!」
「素直になっていいんですよ?」
「いやぁああ、ダメ、なんか、出る、漏れるっ!」
極端にショックを受けたときだけでなく、極端な快楽に晒された時も人間は語彙と判断力が焼失する。ちぃ、おぼえた。
「あ゛っあっ゛あ゛っあ゛っ」
なんだろう、自分の声が自分でないようだ。いや実際姉ちゃんの声なんだが、現実と乖離して夢の中で聴いているような他人事の様な、そんな感じがする。というかこの快感は、ヤバい。なんだろう、麻薬とかがこんな感じなのかもしれない。
じゅわっとお尻が温かくなるのを感じる。…え?やだ俺なんだよ、漏らしたのかよ…
「潮まで噴いて…本当にえっちな子ですね、フィオレは。でも大好きですよ?」
頭が白く霞がかかったような不思議な感触で、呆けたようになる俺。なんかもう、尊厳とかどこにいったら買えますか、神様。
「舐めれますか?」
え?何を?
「もう…フフッ、イキ過ぎですよ…そこまで全身全霊でイッてくれるとそれはそれでご褒美ですけど」
なんというか、なにいってるのか、わからない
「本番はこれからですよ?」
抱き締めていた彼の体が離れる。暑いくらいだった体温がスッと下がった瞬間、思わず手を伸ばしかけて自分で愕然とした。なに調教されてんの俺?!>>750
「じゃあ、入れますよ」
うんまあそうだよね、そうですよね、ソウナリマスヨネ、はは…
心の中で力なく笑う。まあどうやら姉ちゃん処女じゃないというかむしろ肉体的にはバッチリバッチコイ状態みたいだし、なんか雰囲気的にこいつとも何度もしてそうだし、もういいや…あ、でも一応どんなのか…
そして向き直ったアーチャーの股間を何気なく見た瞬間、息が止まりそうになった
それは、そのマラは、あまりにも大きくそして大きかった
マグナムとかいうけどもう、何?バズーカ?地対空ミサイル?銃器とかよく知らんけどそんな感じ?とにかく人間がそんなもの持ってていいの?というかこんなの入れたら姉ちゃんの体がただですまないよ?!
「やぁああ!!ダメ、ダメ!!そんなの入れたら壊れるー!」
「壊れませんって、もう本当にどうしたんです今日は?」
「そんな大きいのダメ!!ダメぜってーダメだって!!」
「今更大騒ぎして、本当にもう…感じ過ぎておかしくなっても、嫌いになんかなりませんよ?」
そうか、朝姉ちゃんが俺のサイズがどうこういってたのって…あ、しにたくなってきた
「ほら、入りますよ、ほら」
膣の入り口をなぞるように焦らすように素股しながら囁いてくるアーチャー。ほんまいっぺんシね、こいつ。そしてだらしなくヒクつくこのオメコの止め方を誰か教えてプリーズ!
「いくよ、フィオレ!」「いやぁあああ!!」
そしてとうとうそのバズーカ砲は俺in姉ちゃんを貫いた>>751
「ア゛オ゛ッア゛オ゛ッ」
なんというか、動物的な声だった。突き上げられる度に勝手に衝撃と共に声が漏れる
アーチャーの方も唸るようなくぐもった声を出しているが、姉ちゃんの体の方が悲鳴のような声を勝手に出してきて、よく聞こえない
絶対にとんでもない痛みに襲われると思って身構えていたのに、そんなことはなかった
認めたくないが…ものすごく気持ちがいい。使い込みすぎだろ、姉ちゃん…知りたくなかった、知りたくなんてなかった…
涙が出るのに気持ちよさ過ぎて考えが纏まらない。口が開きっぱなしな気がする。今俺は、どんなア.ホ面でこの男に突かれてるんだろう
「あ゛っ…!いい、すごくいいよ…!」
なんかものすごい誉めてくれてありがとう。うん、なんか今勝手に下の口が絞まってる感じがする。なんだろう姉ちゃんイキ過ぎだよね、ほんとに。俺が知らないうちにいつの間にこんなにエロくなってたの?裸見ないでどころの騒ぎじゃなくね?
ぎゅうっと抱き締められ、のし掛かられる。顔が見えないぶん気楽だ、考えなくていい。なんというか、種付プレス状態だなこれ
姉ちゃんの華奢な腰が振動の度にガクガクと揺れベッドが軋む。抱き締める腕にいっそう力が入り、無意識に抱き返していたのに気づいてゾッとした
魂は肉体に多少引っ張られるらしいが、つまり俺は今、姉ちゃんになりかかってるのか?それは、イヤだ、イヤだイヤだイヤだ気持ちいいィィイヤだ誰か、誰か助けてくれ俺を!
「゛う、ヴア゛ァ゛ぁ゛あ゛!!」「ダメだ、そんなに締められたら私までいきそうですよ!」>>752
むくりとアーチャーは体を起こし、そのままやや後方に倒れるように仰向けになる。そのまま上に座り込むように騎乗位の状態になる、俺。
深く刺さったまま抜くことなく、更に奥にリズミカルにストロークを撃ち込んでくる
「ヒグッヒグッヒグッヒグッ!!」
情けない声が漏れ、だらしなく顔が緩むのがわかる
「これ、貴女好きでしょう?」
なあ。姉ちゃん。俺の知らないところで何をしてるの?どんな顔で?
もう力が入らなくて体を支えてもらえないとグラグラする。突き上げられた衝撃で乳房が揺れる。アーチャーが笑って俺の、姉ちゃんの乳房を吸い、思わず海老のように反り返る。触られれば触られるほどに快感が押し寄せて気が狂いそうだ
やっとヌルっとアーチャーが俺から引き抜かれたが、まだそれは固さを保っている。なんだよ、こいつバケモノかよ…サーヴァントだったわ、うん。しかもケンタウロス。
「さあ、そろそろ私もイカせてもらおうかな」
耳元で囁かれてビクッとすると、やつは満足げに俺をひっくり返した。なす統べなく仰向けに倒れ込む。いいさ、いいさ、もう好き勝手蹂躙してくれ。もう俺は尊厳の欠片もないんだ
そのまま腰を持ち上げられる。元より脚は力なんて入らないけど、これでバックすんの?でも協力しようがないよ?そう思った瞬間にズンッ!と衝撃が来る。思わずまた大きな声が出る。なんというか、それは本当に動物的な啼き声だった
「いい声だ、フィオレ。私の小鳥。もっと聞かせて」
突き立てられたブツで腰は勝手に支えられてるのか浮き上がる。両の手で姉の華奢な骨盤を鷲掴みにして、アーチャーが暴力的なまでに腰を打ち付けてくる。太ももと姉の尻肉がぶつかり、先程と違ってパンパンと音がする。投げ出された脚を愛液が伝う
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ」
シーツを掴み涎を垂らしたまま啼くだけの生き物と成り果てた、俺
「いくよ、いくからね、フィオレ」
あ、まさか、いや、それだけはダメッ…!
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ!!」「いくよっ!!」「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」「う゛うっ!」
シーツをつかんで匍匐前進しかけた俺を激しく抱き込み、アーチャーが不自然に俺を抱き締める。中で、アレがビクビク波打ったのがわかった>>753
「その…本当に?カウレス殿?」
「…はい」
その後賢者タイムに入った賢者と悦楽モードから通常運転に戻った俺は、急速に事態の収束に向かった
悲しみのような、切なさのような、なんとも形容しがたい感情で本格的に泣きじゃくってしまい、流石にこれは変だと気がついたらしい。当初はなんかの呪いと思われたようだが…
「すみません、なんというか、その、魂の色というか香りというか…」
「…似てるんだ」
「ええ。普通はもう少し区別はつくんでしょうけど、私も目が眩んでたというか…あまりにも可愛らしくて理性を意図的に手放したというか…本当にすみません。」
「…はい…俺も…姉の体の方に引っ張られたというか流されたというか…」
ものすごく、気まずかった。サンドイッチとお茶は美味しかった。とりあえず二人でこの事はなかったことにしよう、とどちらともなく言い出し、そのまま無言で午後一杯を過ごした
後日談。とびきりの笑顔でフランを庭にひっぱりだし、花輪を編んでティアラみたいといいながら彼女の頭に乗せ、ブーケの様な花束を彼女に渡し、果てにレンゲの花で指輪まで作ってフランに嵌め、自分も付けて「お揃いだね!」とはしゃいだ姉のせいで、俺のバーサーカーは求婚されたと思い込んだらしい。ならばまずは健全な交際を、しかる後に二人だけの結婚式、そしてハネムーンな感じの初夜を、とまさしくバーサクモードで人の話も聞かず大暴走して最後は押しきられてしまう訳だが、それはまた別の話。>>754
姉弟揃って可愛い!
ギリシャ鯖は男女問わず食べてしまいますね。そろそろ「りゅうのたからもの」の続きが待ち遠しくなってきたゾ
「夜・・・ですか」
ガウェインは大きく肩を落とした。NYでの祭りに浮かれる同僚を諌めようとべディヴィエールと共に本選にエントリーしたは良いものの、祭りの開催時間は夜。自身のアドバンテージは無い場面で、ひたすらにアーチャークラスにフライドポテトを景品として、むしられ続けていたのだった。
「悩んでいても仕方ありません。ーーポテトを補充しましょう」
漸く休憩時間になり、疲労した体を引きずりながらも、ガウェインはカルデアキッチンのメンバーが腕を振るう屋台「KTK」に向かった。
今回の祭りでは会場外の広場で、エミヤを始めとした料理上手なサーヴァントがキッチンカーとパラソルを掲げたテーブル席を幾つも用意した屋台を開いている。
ワゴン車を改造したキッチンカーでは、開拓時代に発展したという、アメリカならではの、カロリーの高い料理を売っている。「大味だ」と評されるアメリカの料理だが、カルデアキッチンメンバーの手にかかればハンバーガーも、もはや芸術である。
「いらっしゃい。円卓のお兄さん。ご注文は?」
エプロン姿の、赤髪の女性がガウェインに声をかけてきた。
「プーディカ殿。景品用のポテトの補充に参りました。ーーそれとメニューに疎いのですが、何か肉を抜いたものをお願いいたします」
「了解。こちらの席にどうぞ。料理はちょっと待っててね」
にこやかに笑い、プーディカは注文をキッチンのエミヤに伝えた。そして自身はキッチンカーの裏手に回り、大きな紙袋をガウェインの元へ運んで来た。
「お待たせしました。まずは景品のポテトね。ーー本当にお疲れ様。夜中の出陣じゃ大変だよね?」
「お察しの通りです。ーー同僚を諌めるつもりだったのですが、まさか自分がこんなにも追い込まれてしまうとは」
「料理ができたら運んでくるから、少しここで休憩しなさいな」
プーディカの表情は穏やかだ。ブリテンの勝利の女王として名を残す彼女は、同郷の英霊達に対し母親や姉のような心持ちで接してくる。自分よりも背の高い、筋骨隆々とした男に対しても同じようなものだった。>>758
キッチンカーからプーディカを呼ぶ声が聞こえ、彼女は走って行く。揺れる赤い髪を見送り、ガウェインは息をついた。
この度の戦では、正直自分がべディヴィエールの足を引っ張っている。時間が夜な事ばかりが理由ではない。ーー思い出してしまうのだ。ランスロットへの憎しみに囚われ、べディヴィエール達を、我が王を守れなかったことを。
あの時分裂した円卓の騎士達と、また共に戦えることを本当に嬉しく思っている。それと同時に「同じ過ちを繰り返さない」と考えて、より一層深く囚われる自分がいる。
(不甲斐ないことだ)
ガウェインは俯き、目を閉じた。食事が終わればまた戦が始まる。今度こそ騎士を全うしなければ。物思いに沈むガウェインの傍らに人の気配が近づいた。
「お待たせしました。『大豆のパティと野菜たたっぷりノーミートバーガー』お待ちです!」
テーブルに盆が置かれる。
半分包装紙に包まれた、直径20 CM ほどの分厚いバーガーが湯気を立てていた。きつね色のパンズの間には、ハンバーグ二枚とレタスと輪切りのトマト、みじん切り玉ねぎがふんだんに使われたトマトソース、アボカドが挟まっている。本の上にはハンバーガー以外にもフライドポテトとオニオンリングの盛り合わせと、蓋をした紙コップが置かれていた。
考えていた以上の量の多いものが来て、ガウェインが思わずブーディカを見上げると、彼女は悪戯っ子のように笑った。
「バーガーはエミヤくん特製だから絶対美味しいよ。ポテトはキャットから、こっちの紙コップには私と頼光で作ったシチューが入ってるの。頼光の時代は仏教が盛んだったから、お肉使わない料理に詳しいの。『後輩に美味しいもの食べさせたいな』って言ったら皆、協力してくれたんだ」
「あったかいうちにどうぞ」
と言いながら彼女は迎いの椅子をひき、ガウェインの正面に座る。
「なんか、困ったことがある?私でよければ話聞くけれど」>>759
プーディカに促され、ハンバーガーにかぶり付く。一口ごとに様々な食材の味が広がり、飽きる事がない。
味ばかりではなく、ケーキのように切り分けて食べたくなる分厚さだが、パンからこぼれ出るパティやソースは包み紙が受け止め、そして口元も隠してくれるという親切な仕様にもガウェインは秘かに感動していた。
「我が王にも是非お伝えすべきですね。特に黒の王は、『新宿でハンバーガーをよく召し上がっていた』とマスターから伺いましたから」
自分の料理は素朴過ぎる事は理解している。食材は十分でなかったあの時代のブリテンでは、味よりも量を第一に考えていた。
「喜んでくれて嬉しいな。ーー本当はシチューじゃなくてエール持ってきてあげたかったんだけど、この後の試合が控えてるでしょ。お酒飲んだらいけないかなと思って止めておいたの」
「ご親切痛み入ります。ブーティカ殿、店の方はよろしいのですか」
「大丈夫。皆が『休憩してきて』って送り出してくれたからね。ーー無理やり聞く気は無いけど、気になったから座ったの。ごめんね」
プーディカの心遣いにガウェインは礼を言った。
「ーー昔の事を思い出すのです。自分の考えにばかり囚われて、守るべき物を見失った日の事を」
「ランスロット卿と再会した時、私は我を忘れました。弟妹の仇を討たなければとそればかりでした。半日も打ち合い、午前の加護を失い敗北した私に、ランスロット卿は止めを差さなかった。『敬愛する貴方を斬ることは出来ない』と。私ばかりではなく、我が王の為を思っての言葉でもあったでしょう。しかし、その言葉こそが私の憎悪を一層燃え立たせたのです」
「そのまま私達は別れ、私はモードレットに討たれました。我が王に勝利をもたらせないまま」
ガウェインは俯いた。
「ーー。『敬愛する騎士を斬ることは出来ない』。妹もそう言って剣を置き、喪服を選んだのです。万が一にもランスロット卿を傷付けたくないと。そして、王妃陛下の為に祈りたいと」
「罪の無い人間が裁かれ、王を陥れる不忠の私が生かされた。それが許せずにランスロット卿を責め立てました」「ランスロット卿の事も妹さんの事も、愛してたんだね。ーーこの子達の為なら何だってしてあげたい。私も旦那と娘の為にならなんだってできたもの」
プーディカは淋しそうに微笑む。
「私も、ネロが近くに居たからね。色々な事考えたけどーー。でも、やっぱり、私はマスター達に笑ってあげられるサーヴァントでいたいのよ。格好いいお姉さんでいてあげたい」
「ガウェインくんだって、格好いいわよ。太陽が出ていなくたって、いつだって最高の騎士だと思うわ」
プーディカは立ち上がり、椅子に座るガウェインの傍らに立つ。
そして額にかかる髪をかきあげると、そこに口づけを落とした。
「女神アンドラスタの加護を貴方にーー。私は妹さんの代わりにはなれないけれど、もしもここに妹さんが来られたら、『お姉さんがシチューの作り方を教えてあげる』って言っていた事伝えてくれる?」
「ーーはい。貴女に勝利を。妹も喜びます」
「よかった。元気出なかったら膝枕して子守唄歌うぐらいならしてあげようと思っていたんだけどね」
ガウェインは何時ものように明るく笑う。
「役得ですが、諌めようとしていた同僚達から恨まれそうですので止めておきます」
「本当によかった。私も旦那に怒られちゃうからね。じゃあ、私は休憩終わり。ポテトの盛り合わせはもう一皿包んでおいたから、べディヴィエールくんと控室でどうぞ」
「重ね重ね、お心遣いありがとうございます」
ガウェインは食事を終えると、席から立ち上がる。また夜は弓を構えた時に嬲られる時間になるだろう。しかし戦場に向かうガウェインの心は晴れやかだった。
「勝利の女神に無様は見せられない。騎士としての本分を全うしてまいります」
そして、控室では円卓の騎士達と共に差し入れをつまみ、アンドラスタの加護を仄めかせて悔しがらせようと考えているのだった。エロまで行かない!
いや、年下巨乳が好みな彼に、年上包容力あり巨乳人妻のプーディカさんは難しいか。二人とも倫理観しっかりしているしーー。
「勝ったらご褒美」とかやって見たかったーー。ガウェインが意気揚々と控室に戻ると、室内には予選を終えたランスロットとトリスタンが居た。差し入れなのか、二人とも紙袋を抱えている。「UBW」のロゴから察するに、自分と同じ店で購入した品のようだった。
「おや、被ってしまいましたか。ガウェイン卿が召し上がれる品を依頼したのですが」
トリスタンが残念そうに言った。
「二人とも予選お疲れ様でした。申し訳ないですが、私は丁度食事を終えた所でして」
「では、チェスでも如何だろう。先ほど廊下でべディヴィエール卿と会ったが黒衣の王と竜の魔女の所へ差し入れを運んでいる所でね。食事をまだ摂っていないと言っていた。べディヴィエール卿が戻ったら、彼に食べて貰おう」
ランスロットの提案に頷き、ガウェインは控室のテーブルに簡易のチェス板を広げる。ランスロットと互いに駒を縦横無尽に動かしながら、トリスタンを交えて、三人でとりとめ無い事を話す。
『べディヴィエールの働き振りには頭が下がる』
『本選会場で征服王が大英雄と歓談している裏で、若い姿の軍師殿が連戦に次ぐ連戦で疲労していた所をまた引きずられていった』
『忍の親子の前で水着の薔薇の皇帝が、リサイタルを繰り広げている』
『エミヤ殿の店には美人揃いで男性客が絶えないーー』
「そこですよ!」
トリスタンが不意に開眼し、ガウェインを指差した。
「店に足繁く通い、『夏の本で夫婦だった縁だから』とプーディカ殿に交際を申し込んでいるフェルグス殿からの情報です。『プーディカ殿から口付けを受けた騎士がいる』『絵画のように美しい場面だったので、正直、両方まとめて食えると思ったが、羨ましい事この上ない』との事でした。この騎士は、ガウェイン卿、貴方では?」
「ーー耳が早い。しかし、フェルグス殿からのお誘いはご勘弁願います」
「卿の好みは年下の筈、しかし、あの方の豊かな胸部に心引かれぬ男はいないでしょう。ーー真面目すぎるガウェイン卿にも遅い春が訪れたのは嬉しい事です。宜しければ詳細を伺いたい」「ーー悩み事を聞いていただきました。その後あの方から女神アンドラスタの加護を受けたのです」
ガウェインは穏やかに笑う。
「ーー不思議なものですね。私は下に弟妹がありましたが、父とは幼いうちに別れました。母は、騎士道を生きると定めてから、ずっと敵対してきました。思えば、幼子のように胸に抱かれて額に口づけを受けることなど初めてだったかもしれません。『慈母』は私の人生で、最も遠い存在でしたから」
額に残る柔らかな唇の感触と肌の甘い香り。鼻先に迫った白い胸元から感じた深い慈しみーー。
「姫君を護るのとも違う、しかし『この方を哀しませまい』と胸にたぎる想いがありました。プーディカ殿は素晴らしい方だと思いますよ。ええ、英雄王が企画している後夜祭で共に踊りたいと思う程に」
二人はガウェインの言葉を茶化す事なく聞いていた。トリスタンが口を開く。
「フェルグス殿は後夜祭で踊った女性を部屋に誘う心積もりのようですが、どうされますか?」
「騎士としてお守りします。一晩拐ってケルトの勇士の牙が届かぬように手元に置かせて頂きます」
「なら、我々も協力しよう。一人だけと延々踊る訳にはいくまい」
ランスロットの言葉にガウェインは力強く頷き握手する。
「美しい女性を護るのは騎士の努めですから。二人とも、どうぞよろしくお願いいたします」
「ーー随分と楽しげな企みですね?」
三人の背後、入り口の扉から低く抑えた声が響く。笑顔を浮かべながら怒気を纏うべディヴィエールの姿がそこにあった。
「円卓の名誉を守る為に集った筈でしたが、ガウェイン卿もやはり、魔都と名高いNYに浮かれておいででしたか。教育的指導が必要な輩が三人に増えましたね」>>764
「女性を拐かす算段を立てるとは、騎士の風上にも置けません。スイッチオン・アガートラム!!」
申し開きをする間もなく控室は閃光に包まれる。
その晩の本選会場では何故か「円卓名誉を守り隊」の選手は、べディヴィエール卿只一人であった。秋の夜長なのに本編が捗らず脱線してしまいました。
ぐだ子メインの単発です。R18-Gになりそうな内容なのでご注意を。
カルデア戦闘服って戦隊ヒロインみたいな格好だよなーという所から生まれた泥です。戦闘服の機能やダメージ描写がまんま戦隊モノやライダー系な感じになってますが、あくまで妄想ということでひとつ……「はぁ、はぁ……」
摩天楼立ち並ぶ都市・新宿。コンクリートジャングルを駆ける少女、藤丸立香。息づかいが酷く荒い。表情は険しく、普段の底抜けの明るさは覗えない。
エミヤオルタ率いる部隊によってサーヴァントと分断された立香は、無数の「雀蜂」から苛烈な追撃を受けていた。令呪は既に狼王との戦いで消費しきり、救援は望めない。カルデアと通信も妨害されている。自分1人で、この苦境を切り抜けなければならなかった。
「く……きっつ、ぅ」
敵がいないことを確認し、ビルの空中通路へと駆け込んだ。逃げ場を確保しつつ、高所から敵の布陣を確認するためだ。
「ガンドは……もう無理かな」
全身をぴっちりと覆う礼装、レイシフトスーツ――通称カルデア戦闘服は傷だらけで、残存魔力も残り僅か。今後を考えれば、正面切っての戦闘は避けなければいけない。息を整えながら状況を整理していると、往来から男達の声が聞こえてきた。
「いたか」
「いや。遠くまで逃げられるはずはないんだがな」
「チッ……」
「そういや、報告じゃ久しぶりの上物らしいな」
「ああ、画像が回ってきたが、たまらねえ」
「この締まったケツにぶち込んでやりてえ!ガン責めしてアヘらせてやるぜ」
「てめえの尻穴好きには呆れるわ。こいつは胸だ、胸。ガキのくせにいい形してんだろ」
息を潜めているのは難しかった。怒りではらわたが煮えくりかえりそう。なんて下劣な奴らなの!
「私をそんな風にしか見てないってわけ……?」
悪人も魔獣も沢山見てきたが、こいつらはラフムといい勝負だ。女を自分の性欲の捌け口としか見ていない。そう簡単に犯されたりするもんか。
三人が真下に来たところを見計らい、現状唯一の武器――チンピラから奪ったバールを手に、意を決して吹き抜けから飛び降りる。
最後尾の雀蜂の首に脚を絡め、地面に引き倒す。反応した2人が銃の照準を付ける前に礼装を起動。脚力を補助し、バールに魔術回路を通して強化する。「やああああああっ!」
ヘルメットを強打して意識を奪う。もう1人の懐にタックルを浴びせ、倒れたところで無慈悲に股間を打ち据えた。断末魔の悲鳴を上げる雀蜂を殴りつけノックアウトする。
「は、は……怪物かと思ったけど。タマ、あるんだね」
強がりの一つでも言わなければ、今すぐにでも気絶してしまいそうだった。何度目かも分からない交戦。魔術を過度に行使した反動が全身を襲う。
「く、うう……は、ぁ……ぁぁ」
束の間の休息を取ろうとした、その時。
「あ……」
脇腹への三点バースト。装着しているレイシフトスーツから、目も眩む火花が散った。スーツに幾重にも織り込まれた、魔術的な斥力を発生させる術式が銃弾を跳ね返す。だが。
「あぐっ!?っぐううううううっ!」
痛い。痛い痛い痛い痛い!
カルデア技術陣の誇るスーツは一般の防護礼装を遥かに凌ぐ性能ではある。だが、対サーヴァント戦さえ想定した敵の攻撃にどこまで耐えられるか……?
「ひ……ぐ……けほっ……」
痛みのあまり、撃たれた脇腹を押さえて倒れ込んでしまう。一端の魔術師であれば、痛覚を遮断するなりしてすぐさま反撃に移れただろう。どれほど優れた装備でも、碌に訓練も受けていない少女が運用したのでは性能を生かせるはずがない。
「素人め」
雀蜂のリーダーと思しき、黄色いフルフェイスメットの男がビルの影から姿を見せた。悶絶する立花の首を無造作に掴み、吊り上げる。
「ぁ……ぅう……ッ」
胸に押し当てられた銃口が火を噴いた。「ふぐッ……かはぁ……」
再びスーツが炸裂した。噴水のように火花と白煙が上がる。息が出来ない。意識が飛ぶ。身体のナカで、何かが砕ける音がした。
「えふ……けほ……」
「何だこれは。何で出来ている」
戦いに身を置く人間らしく、雀蜂はカルデアの装備に興味を持ったようだ。少女が着ている服には、表面に損傷が見られるものの、銃弾が貫通した形跡はない。再び発砲。
「うぎいいぃっ……」
「爆発反応装甲か?着衣型礼装サイズに実用化された例はないはずだ」
ドンドンドン!太腿、脇、左胸部。急所へ撃ち込むが、それでも思った成果は上げられなかった。ビクビクと痙攣していた立香の身体から力が抜け、礼装を貫く衝撃に耐えきれず吐血する。このままでは……
「打撃なら」
雀蜂の膝が立香を抉った。
「がはっ……」
浮いた背中に銃床が叩き込まれる。倒れ込んだ背中にブーツが振り下ろされた。そのまま何度かのストンピングを受け、しまいには腹を蹴り上げられた。
「うぐっ……っぐううう!あ、ぁあああ……」
お腹を抱えて悶え苦しむ立香。
「まだ動けるか。この耐久性は実にいい。剥ぎ取ってボスに提出するとしよう」
雀蜂がナイフを抜いた。銀色の刃に、自分の怯えた顔が映り込んでいる。
「その前に。お前、中々良い身体だな」
「や……いや……」
じりじりと雀蜂が迫ってくる。陵辱という行為が一気に現実味を帯びる。犯される。殺される。本能的な恐怖から、腰が抜けたままずるずると後ずさっていく。
「手間を掛けさせるな」少女に雀蜂がのしかかってきた。マウントを取られた状態で必死に抵抗を試みるが、殴られ、蹴られ、踏みつけられ……徹底的に蹂躙される。意識を何度も失いかけながら、暴虐の嵐にただただ耐える。立香のあまりの往生際の悪さに冷静さを欠いたのか、男の指がトリガーから離れているのが視界の片隅に映った。今なら――
脚を精一杯振り上げ、マシンガンを蹴落とした。
「貴様ッ」
激昂した雀蜂がホルスターの拳銃に手を掛ける。銃に手を伸ばし拾う。僅かだが此方の方が速い!
「わああああああああ!!」
絶叫しながらトリガーを引く。至近距離で胸板を撃ち抜かれた雀蜂はあえなく絶命した。
「うう、うぷっ……」
返り血を拭うよりも早く、酷い吐き気に見舞われる。コロラトゥーラを「殺した」時と同じだ。命を奪うという行為に、罪悪感に押しつぶされる。物言わぬ塊となった雀蜂を押しのけると、まるで穢らわしいものであるかのように、マシンガンを放り投げる。
脱兎の如く駆け出す。ガラスに映った自分が、雀蜂の気味の悪い色の血で汚れていることに気付いた時には、もう手遅れだった。
「うぶっ……うえぇええ……」
逆流した胃液をべちゃべちゃと吐き出す。
「ごほっ、ごふぅ……ぁあ……」
喉が焼ける。饐えた匂いが鼻に充満する。それらを振り払うように立花は叫んだ。
「嫌だ!もう嫌だ!」
年頃の少女として当たり前の反応。しかしそれは、戦場において致命的だった。
「あ……かはっ……!」
背中を撃たれた。肺から空気を搾り取られ、衝撃で身体が弓なりに仰け反る。敵の増援だ。
「げほっごほっ…が、あ……うあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁああーッ!」立香に、銃弾の雨が降り注ぐ。3方向からの集中砲火。休む間もない銃撃に、スーツから鮮血のように火花が吹き上がる。背中を撃たれてつんのめると、今度は胸を撃たれる。倒れることなど許されなかった。不器用なダンスを踊るように、ただひたすら銃撃に翻弄される。
「ぐ……ひぐっ!っああ……あ゛ぁあああああああああ……!」
立香が崩れ落ちるのと同時に砲火が止んだ。致命傷で済んだ、という表現が正しいだろう。少女の命を守りきったスーツも耐久力の限界に達し、特殊繊維と魔術回路が至るところでショートし白煙を上げている。戦闘に関する機能はもう使用不能だろう。
そこへ、止めとばかりにグレネードが投げ込まれる。目を瞑るのと爆発はほぼ同時だった。爆風、火柱、破片のシャワー。華奢な身体は数十メートルも吹き飛ばされ、何度も地面をバウンドしながら路地裏へと転がっていった。
「ぁ……ぅ」
想像を絶する苦痛からか、緩んだ股間から薄黄色の液体が漏れ、染みを広げていく。幸か不幸か、立香はもう失禁の不快感さえ感じられなくなっていた。
「(たすけ、て……マシュ……)」
脳裏に浮かんだのは、此所にはいない後輩の姿。いつもその身を挺して自分を守ってくれた、健気な後輩――死を覚悟した立香に、湧き上がるものがあった。
ダメだ。私は、ここで死んじゃダメだ。
雀蜂が生死を確認しに来る前に何とかしなければ。あまりのダメージに霞む意識の中、目に留まったのは、マンホールの蓋だった。
「あそ、こ……しか、ない……」
立香は、闇の中へ墜ちていった。「最……悪……」
意識を取り戻し、口をついて出たのはそんな言葉だった。こんなにボロボロになって、ヘドロに塗れて、下水道の中に倒れているなんて。うじゃうじゃといる気持ちの悪い虫や、周りを走り回るネズミはもう視界に入れないことにした。とにかく、じっとしてはいられない。雀蜂たちはそう時間を掛けずにここを見つけ出すはず。逃げないと……
立香はふと、「戦う」という選択肢が抜け落ちていることに気づき、愕然とした。
「何が、世界を救ったマスターよ……」
サーヴァントがいなければ、カルデアのみんながいなければ、マシュが側にいなければ……自分はこんなにも無力な存在なのだ。惨めで、悔しくて、大きな瞳から涙がこぼれ落ちる。嗚咽を漏らしながらも、絶望することはない。私には、大切なみんなの元に帰る義務がある。この新宿を救う使命がある。
立ち上がろうとしては倒れ込み、ついには四つん這いになって、悪臭を放つ汚水に浸かりながら必死に前へ進む。どこに通じているかなんて分からない。海に出るかもしれない。地獄だったりして……
数分、いや数十分は経ったか。追っ手は未だに見えない。
「あいつらだって、こんなとこ来たくないよね……」
「そうね。火刑の方が千倍はマシね」
「え……?」
光源がほとんどない中、手探りで声の主を探す。ぽっ、と火が点いた。例えそれが復讐を燃料とする昏い炎であっても、この状況下では無限の活力と勇気を与えてくれた。照らされた壁面に身体を預けていたのは、恐るべき狼王の足止めを買って出たジャンヌ・オルタだった。
「ジャン、ヌ……?」
思わず絶句した。夥しい流血と、目を背けたくなるような裂傷。五体がバラバラになっていないことが不思議なほどの重傷だった。元々蒼白な顔は一層生気を失っている。
「アンタ、生きてたのね……とっくに死んだかと思ってたわ」
息も絶え絶えながら、オルタは憎まれ口を叩くことを止める気はないようだ。
「死にそう、だけどね」
「見れば分かるわ」
それきり、会話は途切れた。話すまでもなく状況は理解できた。お互い、敗北して此所へ墜ちてきたのだと。
いつの間にか、背中を寄せ合っていた。心臓の鼓動を感じる。生きている実感が欲しかった。手を取り、指を絡める。今や、心の力のみが二人を支えているのかもしれない。
そうして長く続いた静寂も、永遠とはいかなかった。遠くから足音が聞こえてくる。雀蜂だ。戦闘態勢に移ろうとして崩れ落ちたオルタを、立香が支える。戦ったところで、対サーヴァント装備を施した雀蜂に対して瀕死のオルタでは返り討ちに遭うのが関の山だろう。
「ほんと、無様ね。私たち」
絶体絶命の状況の中、立香の腕の中でオルタが呟く。
「そうかも。でも……」
「「諦めるもんか」」
負けず嫌いの二人の少女は肩を抱き合いながら立ち上がり、再び「新宿魔境」へと向かっていった。>>774
首掴まれて胸元撃たれる辺りが正直いってツボでした
ぐだ子もやはりヒロピンが映えるといいますか、折れる直前で意地張ってる様が似合いますね、ええ
ジャンヌオルタ共々、この後どうなったのかが凄い気になります>>774
ヒャッハー!ぐだSSだァ!新鮮なぐだ成分がオイシイ...オイシイ...
強い訳じゃなくて、自分を支えられるのが力じゃなくて誇りとか心情とかの精神だけ、って子が、そういう心だけで己を奮い立たせるその姿のなんと気高いことか。
負けるな頑張れ超頑張れって応援したくなります。
そんな勇姿も書きたいけど18SSでは容量的に捩じ込めないのが残念でならない。ぐだマシュSSです。ではスタート!
お願いです、どうかマシュが無事でありますように。
祈るしかできない自分が情けない。事は数時間前に遡る。特異点で、自分に飛んだ手斧に気付けなかった。間一髪でマシュが防いでくれたのだが、その勢いのまま頭から地面に突っ込んでしまって気絶したのだ。
マシュを傷付けてしまった自分が許せない。絶対にマシュを死なせてたまるもんか。大切な人も守れなくて、何を守れるっていうんだ。そんな一心で、必死で元凶を打ち倒し、急いで医務室に運び込み、こうして治療を受けている。
サーヴァントならば霊核が無事なら問題ない。でもマシュは違う。物理的な傷が死に繋がる。
「大丈夫。マシュの身体はサーヴァントになってだいぶ強化されている。ちょっとやそっとじゃ死なないよ。」
マシュの担当医は、そう言ってくれる。でも。
「...聞きたいのはそういうことじゃないよね。でもボクに言える情報はここまでだ。頭部は重要で繊細な部位。そこを強くぶつけたんだから、どんな後遺症があるか、その時にならないと分からない。」
ごめん、と目を伏せて謝罪する。それは彼が謝ることじゃない。悔しくて拳を握りこむ。責任があるなら自分だ。マシュは、一番傍にいる自分が護らないといけなかったのに。
眠るマシュの手をとって、ただ祈るしかできない。
ーーその祈りが届いたのか、マシュの目蓋が空いた。綺麗な瞳がこちらを向く。
「目が覚めたね、よかった。自分に何があったか覚えてる?」
ふと最悪のことが頭によぎる。恐る恐る、声をかける。
「はい。現在の状態を述べますね。わたしの身体状況、自覚できる程の異常はありません。ですが、今ここに居る経緯が分かりません。記憶に若干の混乱が見られます。知識に問題はありません。
残念ながら、貴方のことは記憶にありませんがーーご心配、ありがとうございます。」
その他人行儀な応対に、意識が遠くなる。分かってはいたけれど、忘れられることが、こんなにも寂しいことだとは思わなかった。胸が痛くて辛くて冷たい。思わず、自分を忘れてしまったのか!?と怒りたくなる。最低だ。マシュに過失はない。責任があるのは、悪いのは自分。
と、ドクターも中に入ってくる。
「あぁ、貴方は。はい、わたしは無事です。貴方のお陰で助かったようです。ありがとうございます。」「ボクは自分にできることをしただけさ。お礼は君を急いで運んでくれた、彼にした方がいい。彼がいなければ、君はホントに危なかったんだから。」
「そうなんですか?それは失礼しました。改めて、お礼を言わせていただきます、先輩。」
「先輩?」
その言葉は、意外だった。
「はい。貴方には、敵意も害意もありません。普通、というのでしょうか。ですので敵対する理由がありません。とっても親しみやすいです。先輩は違うのですか?」
ーーああ、それを聞いて安心した。マシュはやっぱりマシュなんだ。
「違わない。それじゃ改めて自己紹介。俺の名前は藤丸立香。その、こんなことを言うと信じられないかもしれないけれど、俺はマシュのことが好きなんだ。ひとりの女の子として。」
「そうですか。それはとっても嬉しいです。」
簡潔な応答。やっぱり自分との記憶はないんだろう。それは悲しいけれど、こっちが元気を出して、先輩としてしっかり振る舞わないと!
「よし!それじゃあマシュ、一緒に思い出デートと洒落こもう!」
「デ、デートですかっ...///それは、なんだか恥ずかしいですが...はい、マシュ・キリエライト、自分を思い出すために先輩とのデートを敢行します!」
二人で一緒にマシュが普段行く施設を見て回る。
「これで半分。あとは食堂とか俺の部屋とかだけどどう?何か思い出せそう?」
「...ぼんやり思い出せる気がします。ですが具体的なことはまだ何も。ごめんなさい、先輩。ですが何となく安心を覚えます。施設もなんですが、先輩といると心が安らぎます。けれど本で読んだ、恋のように燃え上がる訳ではないですね。先輩と恋人同士、だったんですよね?」
「恋愛ってそういうものだよ。最初は恋が燃え上がるけど、ずっと燃やすのは疲れるから、じきに相手に安心を求める、みたいな。多分だけど。」
「おぉ...先輩は詳しいですね。尊敬します。でも、それだけ付き合ってるのに、私だけ忘れてしまって。申し訳ない気持ちでいっぱいです。」
ーーマシュを安心させるように、背中から優しく抱きしめる。
「ひゃっ!?先輩...?」
「大丈夫だよ、マシュ。君が俺を大切に想ってくれてる限り、何があっても俺の一番はマシュだから。」
「...先輩。カッコいいこと言ってくれますね。私、惚れ直しちゃいました。えっと、忘れてしまってからまた惚れることを惚れ直す、と言うならですが。」>>778
食堂での夕飯の後、部屋に入る。中はいつも通りの清掃された清潔な白い部屋。ただひとつ、ベッドの上にナニに使うアレだとかまぁそういったオイだとかはぁーー!?いやちょっと待て!一生の不覚!やばいマシュにどう思われるか!片付けをしようと思ってたのに、あの一大事で忘れてた!マシュのことに比べれば俺なんて些細だけど!マシュはそれを見て、
「先輩、お願いがあります。それでいつもしていたように、私にしてください。」
...はい?想像を越えた言葉に、意味が拾えなかった。脳がとうふになる。
「先輩の足を引っ張りたくはないのです。だから少しでも早く、自分の記憶を思い出したいんです。それには普段の先輩とわたしのことをもっと知るのが近道だと思うので。」
えっと、つまりベッドの上のナニを使ってマシュとそういうことをハアハアいや落ち着け俺!何もそう、行為をする必要は無いんだ!マシュの記憶を取り戻すにはただいつも通りのこと、マシュとお話をしてればいいんだからーー
「えっと、これは俺の私物であって、マシュに使ってる訳ではないというか。その...」
「あっ...それは、ごめんなさい...」
夜、日課を全てマシュと済ませて、添い寝のためにベッドの上で二人きり、マシュを抱き寄せ横になる。寝そべって、白い服が大きくはだけ、黒い肌着と素肌が見える。普段見えない所が見えて、とっても扇情的で。今日もマシュの魅力を再確認する。駄目、抑えて。今は絶対駄目だから。マシュに相応しい先輩として頑張らないと。
「先輩、苦しそうです。何かありましたか?」
「...言わなきゃ、ダメ?」
「はい、言ってほしいです。」
マシュに嘘はつけない。覚悟を決めて、
「うん、マシュのことが大好きだ。」
欲情してる、なんてことは絶対言えないので、せめて騙すことはしない。
「先輩。わたしに気を遣ってるんですよね。先輩の態度からして先輩はわたしと、その、そういうことをしていたんですよね?」
「...してたよ。でも、今のマシュは。ちゃんと全部思い出すまでは手を出さないって、そう、決めてたのに。」
半ば自分に言い聞かせるように答える。けど、理性の僅かな抵抗は。
「大丈夫、わたしの方からお願いします。もし先輩が許してくれるなら...わたしと一緒にしてください!...駄目、でしょうか?」
その真摯で可愛らしいおねだりに、儚くも敗れ去った。>>779
「マシュはこの、彼氏を魅了する自分の身体の魅力をもっと自覚するべき。」
ふわふわもみもみ。後輩の二つのマシュマロをブラ越しに両手で容赦なく揉む。うむ、この柔らかさと適度な揉み応え、手で包んでちょっと溢れるくらいの美乳。やはり後輩おっぱいは最高だぜ!
「せ、先輩っ...!?男の子だから仕方ないですけど、その、やっぱり恥ずかしいですっ...!」
マシュもそう言いつつ抵抗は無い。というか今欲望に忠実にならないとこの先恥ずかしさに詰まってしまう。
「ダメ、もう我慢できないから。マシュがよければ服を脱いで。お願い。」
そう伝えると、マシュは顔を火が出るくらい真っ赤にして、そっぽを向いて恥じらいながらも服に手をかけていく。
「先輩、恥ずかしいですからあまり見ないで...わたしの肌とか、あまり綺麗じゃないですし...」
「そんなこと全然ないよ。すべすべで綺麗だし、マシュの肌はぷにっとしてて、触ってて気持ちいいよ。...服、手伝うから。」
スムーズに脱げるよう、一枚一枚大切に優しく手伝いながら、マシュを下着だけにする。
「その、先輩。エスコートお願いします。優しく、してくださいね。それとやっぱり恥ずかしいので、あまり見ないでください...」
確かに、というか拒まないのが意外だ。その恥ずかしさはどうしようもないし、尊重する他にはない。
「分かった、その代わり先輩にいっぱい甘えてね。それじゃあ、いくよ?」
マシュの肌に指を這わせながら、ちゅっ、とキスをする。頬と鎖骨付近、胸、腋にお腹、太股をすうっと指でじっくり優しく愛撫する。撫でたり揉んだりつついたり。そして、段々と愛撫も過激にして、クリ○リスも優しく撫でていく。
「どう、先輩におま○こ弄られて嬉しい?ぐりぐり擦られて気持ちいい?」
大切な女の子の為には、言動に気を遣うのが大切だ。なるべくマシュが興奮するような言葉を選んでいく。じゅる、じゅぽっ、といやらしい水音を立て、おでこや頬、首筋、胸、唇にも吸い付いていく。
「はい。とっても気持ちいい、です。」
秘所が愛液でじわりと濡れていく。そろそろだ。
「マシュ...もっとシたい?もっと感じて気持ちよくなりたい?先輩のおち○ぽでいっぱい突かれて、恥ずかしそうに喘ぐ姿見たいな。...お願い。」
と、積極的に食い付いていく。マシュは答える代わりに、控えめに小さく頷いてくれた。>>780
マシュを寝かせたまま腰に跨がって、準備万端、ギンギンにイキリ立ったペニスをマシュの腰に当てる。もう恥ずかしい所の話ではないが、そんなことは気にしてられない。自分の恥ずかしさはとっくに捨てた。
「それじゃあ、挿れるよ...?」
「はい...♡」
ぞぶり、ずぶっ、とぺニスを膣の奥に挿れる。と膣の奥に差し込まれると、マシュの身体がビクンと跳ねる。顔を真っ赤にして、目を瞑って快楽に耐えている。
マシュの膣中に突き入れて、欲望のまま、マシュの身体を貪っていく。
その間も、頭を撫でたり指でさらさらの髪を梳いたり、柔らかい胸を撫でて優しく揉んだり、マシュの身体を大切に扱っていく。
「大好きなマシュに、もっと気持ちよくなってほしい。マシュは、特別だよ?これから、激しくするからね。」
「ーー先輩。そんなことまで言ってくれて、嬉しいです。」
その言葉が嬉しくて興奮したのか、キツキツに締まる後輩の膣。ぺニスを強く締め付けられて、膣と擦れてじゅぽじゅぽ、どぷん、といやらしい音が二人だけの部屋に響く。
胸や唇に吸い付いたり身体を撫でたりして、マシュを夢中になって求める。腰の速さも上げていき、マシュを激しく突いていく。
「マシュは痛くない?してほしいことがあったら何でも言って?」
「大丈夫あんっ♪ですっ、ひゃあっ♪そこいいですっ♡先輩のっ、好きにしてくださいっ!お願いです、めちゃくちゃにしてくださいっ♡」
腰をパンパン振りながら、愛撫も強く激しくしていく。
「胸の先っぽも気持ちいい?くすっ、感じちゃって可愛い♪目を瞑ってそっぽ向かずに、マシュの顔もっと見せて♪ほら見える?自分の乳首コリコリされてるんだよ?」
「先輩、ダメっ、何か来ちゃいますっ♡気持ちよくて、んあぁーー♡」
「んっ、またキツくなったね♪こんなびちゃびちゃ濡らして、先輩に犯されて感じてくれるの嬉しいよ。じゅぽじゅぽ乱暴にされて嬉しい?」
手を繋ぐ。柔らかいその手を掴んでいると、マシュとたくさん繋がれて、快楽の中にいても幸せな気持ちになる。
必死に我慢して、目を閉じて顔を紅潮させ、乱れてあんあん喘ぐマシュは本当に可愛い。恋しいマシュには気持ちよく、幸せになってほしい。けれども可愛い後輩を、自分のモノにしたい。マシュは誰にも渡さない。自分の精子で穢したい。いよいよマシュをイかせにかかる。>>781
「マシュっ...どう?先輩に奥までいっぱい突かれて、めちゃくちゃにされるの気持ちいい?」
「先輩っ、すごっ、これすごいですっ♡ビクビクって、すごく固くなって気持ちいいっ♡ふああッ、ん...あっ、ひゃああーーっ!」
「マシュもうイきそう?いいよ、こっちもイクからっ♡あんっ、出るよ、先輩の精液びゅーって沢山出るからっ!だから一緒にイこっ?」
「はいっ、イクときは先輩と一緒がいいですっ♪わたしももう限界ですっ、ひゃんっ♡お願いです、来てくださいっ♡んっ...♡♡」
マシュにキスして舌を絡めて、懸命にマシュの唾液を飲んでいく。じゅぷっ、じゅるるっ、とはしたない音を立てて追い打ちする。
そして、溢れる快感が達する直前に、一際奥まで突き入れて。
「んーーっ♡んんーー♡」
全身に一際大きな快楽が走る。マシュの膣を、自分の精液が満たしていく。
膣内に出した快楽と、マシュを喘がせた昏い征服感に浸りつつ、ちゅぽん、と自分のペニスを引き抜くと、白くドロッとした精液が、マシュの秘部をべっとり穢している。
マシュも全身を震わせて、おま○こをヒクヒクとさせながら愛液を滲ませ、精液と混じった白い液体を、股から溢れさせてトロッと垂らして、力無くベッドに横たわっている。
そんな後輩を愛しく見下ろしながら...今になって、罪悪感がこみ上げる。記憶が無いからって、お前はそんなことに頼らないとマシュを犯せないのか。いつだってマシュは綺麗で、穏やかで、優しくて、可愛くて。そんな可憐な花を穢すお前は卑怯者だ、と心の中で自分を罵倒する。今更謝っても遅すぎる。自分は最低だ。そんな風に後輩を襲うなんて、お前はーー
「先輩。」
と、その後悔を止めるように、マシュは優しく口づけしてくれた。
「そんな風に優しいから、わたしは憧れたんです。わたしは先輩のことが大好きですよ。
それで、普段と違う先輩を見られて、とっても満足でした!普段は気を遣っているけど、そんな所もいじらしくて、可愛いです。」
...えっ?もしかして、とっくに思い出してたんですか...?確かに、いくつか疑問に思う発言はあったけど...
「ええ、しっかり思い出しました。不安にさせてごめんなさい。ーーもう絶対、忘れません。大好きですよ、先輩♪」
後輩再興!君にこそした恋 ~~FIN~~>>782
あとがき
ここまで見ていただき、ありがとうございます。今回は記憶喪失ですね。実は普通にぐだマシュ書いたり、ぐだ子×マシュのヤンデレズセものを書いたりしたんですが私の乏しい想像力と文章力では今一つしっくり来なくて。掲示板の方で『ぐだマシュは初々しさやイチャイチャ部分にこそ魅力があるんだよ(私的再解釈)』というのがあったのを思い出し、じゃあ初々しさのために何か変化をと思ったときにピコーンと来たのがこのネタ、という感じです。
文章はやはり他の皆様に比べ表現力が足りないな、と実感しますがなるべく甘々に書けるよう頑張りました。
というかタイトル(コテハン)の12文字以内って地味に辛いんですけどぉ!短すぎません!?
それと先日、おっぱいの魅力をやっと理解致しました(誰得)。世の男性方がおっぱいに夢中になるのも分かります。すっかり虜になってしまいますねハアハア
胸は、あの柔らかさとか適度な感触に揉み応えとか素晴らしいですね。しかもブラの有る無しで二度美味しい。たまりません。
普乳いいですよね。巨とか貧(賓)に隠れがちですがBとかCとか手に丁度収まるくらいのあの感じが愛おしいと声高に主張したい。
いえ、私がおっきいおっぱいに嫉妬している訳ではないんですよ?魅力的だと思いますがね。というか胸に貴賤はないんだよきっと。
お ま け(先輩再興!後輩光源氏計画)
「ごめん、思い出せないや。俺は藤丸立香。君は?」
「わたしは先輩の正式サーヴァント、マシュ・キリエライトです。...そ・れ・よ・り・も!先輩、ここは危険です。今何も知らない先輩では、きっと危ない目に遭っちゃいます。下手したら死んじゃいます。というわけで頼れる正式サーヴァントのわたしが責任を持って、先輩が回復するまで面倒を見ます。ささ、はやくわたしの部屋にどうぞ。」
「うぇっ、そうなんだ...確かにきっと、今の自分じゃ迷惑かけちゃうかな。君に任せておけば安心だと思うしそれじゃあ、しばらくはお言葉に甘えさせてもらうね。」
「はい、任せてください。先輩の安全はわたしが必ず護ります!」
やった!光源氏計画(?)、完ッ!先輩はわたしだけのモノですっ!今日は購買で特製プレミアロールケーキ買っちゃいます♪イェーイ!>>784
気に入っていただけたのなら幸いです。自分の書いたものにコメントを頂ける、というのはやはり嬉しいものですね。ありがとうございます。>>667
書いてたら異様に長くなってしまったのでとりあえず凌辱パートだけを
ストーリーも進めようとしたのですがエロとストーリー展開の塩梅って難しいですね。かなり苦戦しました
その日、ジャンヌは珍しくオルレアン城の外に連れ出されてた。
巨大な邪竜となったジークの背に乗せられ、無数のワイバーンに囲まれてフランスの空を飛行する。城の中ではほとんどを全裸で過ごしていたが外に出るに当たりサーヴァントとして武装した姿になることを許された。首に付けられた首輪と鎖は相変わらずだが。
「わざわざ私を城から出して、何処に行こうというのです?」
「着けば分かるわよ、約束は破らないから安心なさい」
ジャンヌオルタにいくら理由を聞いても答えは返ってこない。何が目的かは分からないが嗜虐的な笑みからしてろくなことではないのは明白だ。
ジャンヌは己の状態を確認する。宝具も含めて状態は悪くはない。この特異点に召喚された時は英霊としての力をほとんど失った状態ではあったが、毎日ジークに大量の精液――魔力を注がれ続けたせいか不安定だった霊器が補われ力を取り戻しつつある。流石にルーラーとしての力を完全に取り戻せたわけではないが今ならサーヴァントとの戦闘も可能だろう。
「―-抵抗するのはやめておけ聖女よ。それは貴様と邪竜、そして何よりフランスのためにはならん」
「黒のランサー(ヴラド三世)……」
同じく邪竜の背に乗る黒衣のサーヴァント、ルーマニアの極刑王ヴラド三世がジャンヌの考えを読んだように釘を刺してくる。
聖杯大戦の時出会った時には感じた王としての気高さよりも彼自身が忌み嫌っていた吸血鬼としての異様の方が大きい。取り戻されたルーラーとしての力で感じとれたがジャンヌオルタに召喚されたサーヴァントは皆召喚の時点で狂化が組み込まれている。
「男である余が同行する非礼を許せ。カーミラを同行させれば貴様に何をしでかすかなど火を見るよりも明らかだ。かといって他の者に竜の魔女の下劣な行為に付き合わせるのは忍びない。悪魔(ドラクル)に堕ちた余が適任というわけだ」
>>786
悪鬼に堕ちた顔を歪ませて自嘲気味に笑うバーサーク・ランサー。彼もまたジークと同じジャンヌオルタに召喚され理性を奪われ無理矢理戦わされている被害者だ。
「見えてきたわよ……チッ! 結構やるみたいじゃない、あの王妃様は」
目的地が近づいてきたところでジャンヌオルタが毒吐いた。見れば城壁に囲まれた町の前で戦う二騎のサーヴァントが見える。取り戻したルーラーのクラススキルで片方はマリー・アントワネットーーこの特異点で出会い友になったマリーであることと対しているサーヴァントはバーサーク・アサシン シャルル・アンリ・サンソンであることが分かった。
戦況はジャンヌオルタの言う通りマリーが優勢だ。それも当然だろうとジャンヌは思う。いかにサンソンが優れた処刑人でありマリー・アントワネットを処刑した人間であろうとも彼は殺人者ではなく処刑人だ。罪人を決して蔑まず苦しまぬように、彼らの罪を洗い流すために祈るように振るった彼の刃はバーサークサーヴァントとして召喚され虐殺者となったことで見る影もなく錆びついてしまったのだから。
互いの宝具が解放され、激突する。勝ったのはマリーだ。ガラスの馬の蹄が処刑人の身体を貫いた。いかにサーヴァント言えど明らかな致命傷だ。
「令呪を持って命じます、我が城に戻りなさい、アサシン」
ジャンヌオルタが忌々しげに令呪による空間転移でサンソンを撤退させる。恐らくはキャスターであるジルの元に送ったのであろうがあそこまで損傷した霊器を修復する方法があるとは思えない。だが、ジルとジャンヌオルタならば、いかな邪法を使ってきてもおかしくはない。
(マリー、無事でよかった……私も負けてはいられませんね)
親友であるマリーの無事と勝利を主に感謝しつつジャンヌは自分も覚悟を決める。マリーが町を背に一人戦っているということは町の住人達やカルデアのマスターやサーヴァントが逃げる為の時間を稼ぐためであろう。ならば自分も虜囚の身ではあるが皆が、そしてマリーが逃げるための時間を稼ぐために尽力しなければ。
「生前に続きサーヴァントになってまで、またこの国の民の犠牲になるなんて可哀想な王妃様」>>787
ファヴニールがマリーの前に降り立ち、竜の魔女は嘲笑と共に大地に降り立つ。首輪の鎖を引かれジャンヌもその後に続く。
「随分と遅い到着でしたのね、竜の魔女さん? ―-それに無事で本当に良かったわ、ジャンヌ。ごめんなさい、貴女にだけ辛い役目を押し付けてしまった」
宝具の使用の消耗で疲労困憊でありながらジャンヌオルタへの警戒は解かずジャンヌへ謝罪と感謝の微笑みを浮かべる。それだけでジャンヌの胸は嬉しさで一杯になる。
「そんな、私のことはいいんです! それより貴女も逃げてください、マリー。ここは私がなんとか――」
「――ファヴニール。あの愚かな王妃を虐ぶりなさい。まだ殺してはダメよ」
マリーとジャンヌの会話を遮るように竜の魔女が冷たい声音で邪竜へと命令を下した。
「な!? 待ちなさい、私が彼の物になっている間は彼にこのフランスを焼かせはしないと! そう契約したはずです!」
「したわよ。でも約束したのはこの国とその民に対してであって私と敵対するサーヴァントとカルデアの連中は対象外よ」
「そんな屁理屈が許されると――」
ジャンヌが食ってかかろうするとジャンヌオルタは心底面倒臭そうに深い深い大きなため息をつくとぶっきらぼうに命じた。
「ファヴニール、やりなさい」
背筋に無数の虫が蠢くような悪寒を感じてジャンヌは咄嗟に聖旗を構えた。瞬間、無造作に邪竜の尾が振るわれる。
「あっ――」
蠅と人間、いやそれ以上の差があった。ただ無造作に尻尾を振るった。それだけで構えた聖旗ごとジャンヌは紙屑のように吹き飛ばされる。首輪から延びていた鎖は千切れ跳び、街の城壁へと叩きつけられた。
「がっ――――――あっ――――――」
轟音が響く。あまりの衝撃に城壁は大きくひび割れ軋みあげる。身体を粉々にされるような衝撃と激痛。籠手と鎧は砕かれ、肺の中の空気が全て吐き出される。意識が数秒飛び、視界がチカチカと点滅する。平衡感覚も何もかもが狂い、自分が上を向いているのか下を向いているのかさえ分からなくなる。>>788
「ジャンヌ!?」
「おっと」
大きく窪んだ城壁に磔にされているジャンヌに駆け寄ろうとしたマリーを地面から突き出てきた無数の杭が阻んだ。
「動くな白百合の王妃よ。貴様が下手に動けば我がマスターはこの一帯にいる全ての者を邪竜で焼き殺しかねん」
「くっ」
ヴラドの忠告にマリーは歯噛みするしかなかった。今この場にいる者達の生殺与奪の権利を握っているのは間違いなくファヴニールを従えているジャンヌオルタだ。背に守るべき街がある以上下手に動くことは出来ない。
「アンタはファヴニールの性奴隷、私はファヴニールの主たる竜の魔女。立場というモノを理解出来たかしら?」
ただの尾の一振りが宝具の真名解放の一撃に匹敵した。これが幻想種の頂点。数多の伝説に名を記された邪竜ファヴニールの力。
勝てない。勝てるはずがない。存在としての格が違い過ぎる。ただの一撃でジャンヌの戦意はへし折られた。ジャンヌを含めた現在カルデア側についているサーヴァントの力を結集してもファヴニールには及ばない。恐らく、新たにサーヴァントを二、三騎味方につけたとしとも結果は変わらないだろう。
「あっ―――――――――くっ―――――――――」
呻くことしか出来ないジャンヌにファヴニールはその巨体を近づけるとジークの姿へとその身を転身させた。
ファヴニールと同じ翡翠色の瞳が城壁に磔にされ満身創痍のジャンヌを捉える。
その瞳にあったのはいつもの獣欲でも愛情でもなかった。そこにあったのは苛立ちだ。自分の所有物が自分以外の者のことを考えた。そのために身を差し出そうとしたことへの苛立ち。
物理的な圧力にさえ感じる邪竜の怒りに晒され、ジャンヌは死を覚悟した。
「ぐっ、が……アグッ……あ――」
竜の鉤爪となったジークの手がジャンヌの首をギリギリっと音を立てて締め上げ、その身体を軽々と吊り上げる。鉤爪が首に食い込み気管を圧迫する。>>789
「っ……あひっ……かっ……ぁ……」
ジャンヌは懸命に逃れようとジークの腕を引き剥がそうとするが、人の形をしていても竜種としての膂力を保っているのかびくともしない。足をばたつかせて爪先で何度もジークを蹴るが意にも返されない。
むしろ、その四肢を暴れさせて足掻く様を間近で楽しみ、邪竜は大きく裂けた口元を歪めて嗤った。
自分の手のひらの中でゆっくりとその身体と命を我が物のごとく味わう快感。ジャンヌが抵抗のために蹴ろうとする度に太ももと服との衣擦れの音が聞こえてきて、それすらも邪竜を楽しませるものの一つになっていた。
「ガヒッ……ゲフッ……ぁっ……ぇっ……」
幻想的な美しさを持った聖女の相貌が蒼白くなっていく。舌が口から飛び出し、口角から唾液で零れ落ちて苦しみに歪む聖女の顔を濡らしていく。微かに残されていた意識をどんどん薄れていき、そしてジャンヌが完全に意識を失いそうになった瞬間
「磔刑の雷樹(ブラスデッド・ツリー)」
ジークの手から放たれた無数の雷の茨がジャンヌの身体に絡み付いた。
「―――――――――――――っっっっ!!」
聖女の声にならない絶叫が響いた。
ジークが持つフランケンシュタインの宝具の力。本来は対軍宝具であるそれの威力を抑えてジャンヌの身体をいたぶるためだけに放たれた電撃。
ジャンヌの身体が限界まで引き絞られた弓のように反り返り、何度も大きく痙攣してビクンッビクンッと豊満な肢体が浮き上がる。ぷしょぁぁと水音を立てて漏れだした黄金水がアンモニア臭をほんのりと漂わせながら聖女の股を濡らしていく。
「――あっ――――――かっ―――――――――」
電流による責め苦が終わった頃にはジャンヌは、死んだようにだらりと力なく四肢を弛緩させ、時よりピクリっと弱々しく身体を痙攣させるだけとなった。
救国の聖女は邪竜と魔女に逆らえばどうなるかを嫌というほどその身に刻まれた。
「やめなさい、それ以上の友達への狼藉は許さないわ」
マリーは敵意ある言葉と視線を放つがジークはそれを意にも返さず、ジャンヌを片手で吊り上げたまま主であるジャンヌオルタの下へと戻る。
「狼藉? 聖女様はね、ファヴニールの性奴隷になることを自分で受け入れたのよ。証拠に――」>>790
ジャンヌオルタの力なく全身を弛緩させているジャンヌの服を掴むとそれを引き裂いた。聖女の裸体が晴天の元に晒される。
勢いよく解放された胸の果実がぶるんっと大きく弾む。そのピンクの頂点は男を誘うように勃起してふるふると揺れており、股から黄金液だけではなく白い愛液がポタポタと零れ落ちて大地を濡らしていた。隆起した淫核が皮は押し上げてその亀頭が顔を出している。
「―-コイツは、乳首もクリトリスもおっ立ててるのよ! 散々邪竜に調教されて今や邪竜の好み通り手荒にされても興奮するメス奴隷ってわけ! ほら、おともだちにもよく見えるようにしてあげなさい」
親友の惨状に息を呑む王妃を尻目に竜の魔女はゲラゲラと腹を抱えて笑いながら指令を下す。
邪竜は聖女の首から手を離し、崩れ落ちそうになるその身体を抱きかかれると両の乳首とクリトリスに向けて極小の雷の茨を放った。
性感体に響いた甘い鋭い衝撃と全身の軽い痺れによってジャンヌの意識が強制的に覚醒させられる。
「―-んひゃあっ!? ふぇ、あ…… な、なんで私、裸に!? きゃあ!?」
意識を取り戻した矢先に自分が裸に剥かれているのにするジャンヌの膝裏に腕を回して、ジークはジャンヌの身体を抱えるように持ち上げた。
左右の脚を斜めに開かれた――俗に言うV字開脚の体制で身体を固定される。白い愛蜜を涎のように垂らしてパクパクとナニかを求めるようにひっきりなしに開閉する秘所。そして左右に大きく尻たぶが押し開かれ、ピクピクとひくついている尻の谷間の穴までもが丸見えにされてしまう。
「い、いやぁ! み、見ないでくださいマリー!?」
親友の前で完全屈服の隷属ポーズで拘束され羞恥に震える聖女。マリーは見ないよう目を伏せようとするが、そんなことを魔女が許すはずもない。
「ちゃんと見なさい。じゃないと今すぐ街にいる人間共も含めて全員消し炭にするわよ。さぁファヴニール、王妃様に貴方の自慢の性奴隷の晴れ姿を披露してあげなさい」
竜の魔女の号令により邪竜の剛直が勢いよく聖女の秘唇を貫いた。既に雄を受け入れる準備が出来上がっていた聖女の淫蕩な淫裂に一気に邪竜の極悪ペニスが子宮奥までぶち込まれる。>>791
「んはぁぁぁぁああぁぁ……あ、あ、ああ! ああああああ……あっああ、ああっああ――――!」
ビクン、ビクンビクンっと脱力しきっていた身体が癪を起こしたように痙攣を始め、極太ペニスを咥えこんだ
肉穴は大量の潮を噴く。細顎を仰け反らせ、舌を突き出してメスの声をあげる性奴隷聖女。
雄を受け入れる準備が出来上がっていたところに散々身体を開発してきた邪竜の剛勅を叩き込まれ、その形を覚えその形に合うように調教されてきた聖女の肉体は挿入されただけで深い快楽の絶頂を迎えた。
「ん、はぁぁああん……ま、マリー、ごめんなさい、わたし、ひぁぁああ! お尻までダメダメェ!!」
長い長いエクスタシーでひくつくお尻の淫乱穴に邪竜の二本目のペニスが挿入される。
なだらかな聖女のお腹がボコッと膨れ上がる。人の大きさを遥かに超えた太さと大きさを誇る魔獣のペニスを奥深く捩じ込まれた。
ジークはジャンヌの身体をしっかりと固定すると、激しいピストンで入り口から最奥まで根こそぎ抉り初めた。
「あ、あひぃ! ひぃん、んひぃぃ! そんなに、いきなりはげしく、しないで、くらひゃい……こ、こわれりゅ……あん! くぁ! ま、またイクぅぅぅぅ!!」
絶頂を迎えたばかりで敏感になっているところに激しい抽迭を受けて連続絶頂をキメるジャンヌ。だが、ジークはそんなジャンヌにお構い無しに止まることなく何度も奥の奥まで己を叩き込んで聖女の淫らな肉体を責め抜く。
激しい挿入の度にパンっパンッと肉と肉がぶつかる音が響く。ぶつかる度に豊満で肉厚な尻肉がその柔かさを魅せつけるように揺れる。衝撃でV字開脚で拘束されているジャンヌの身体が跳ね、その動きの後を追うように魅惑的な大きな双丘が円を描くようにぷるんっぷるんっと誘惑のダンスを踊る。快楽でぐずぐずに溶かされた顔はピストンの度にその衝撃に振り乱され開きっぱなしになった口と垂れた舌から唾液が飛び散って自身の身体を濡らしていく。
「お、ぉぉっ! そこ、よわ、いぃ! 弱いとこりょばっかぁ、やめてぇぇ……」
堪えることは不可能だった。凌辱の日々で感じるところは全て知り尽くされている。いや、どうしようもなく感じてしまう性感帯を開発され、作り出されてしまった。聖女の膣は邪竜の陰茎専用に調教開発され、挿入されれば快楽に逆らえないように躾けられてしまった。>>792
「乙女を相手になんてひどいことを……っ!」
「酷い? 本来は下卑た男どもに相手させるところをわざわざ想い人にさせてあげたのよ。そ・れ・にぃ!」
奥歯を噛み締め怒りに震える目で睨みつけてくるマリーに対してジャンヌオルタはにやにやとした笑みを崩さず両腕大きく広げ芝居がかった調子で続ける。
「奇跡が起きねば再会出来ぬと分かっていながら、それでもただ会いたいと再会を夢見て永遠に続く巡礼を続ける男女をこうして引き合わせ、結ばれるように場を整えてあげたのよ。感謝されることあっても非難される謂れはございません」
ニタニタと愉快で堪らないと言わんばかりの嘲笑を浮かべるジャンヌオルタの言葉でマリーはジャンヌがどういった状況に置かれているのかを正しく理解した。
「そう、その彼がジャンヌが言っていた『恋しい人』、ジークなのね――――想い合う二人の気持ちをそんな風に利用するなんて、最低ね。恥を知りなさい、竜の魔女」
マリーは先ほどまでとは打って変わり、冷たい視線と声音をジャンヌオルタに向ける。怒りと敵意に満ちた目とは違う。冷たい軽蔑と憐れみが込められた目と声。浅ましく淫らな性奴に堕ちた聖女への失望や侮蔑でもなく、それを行った者に対する怒りでも憎悪でもないその態度が竜の魔女にはどうしようもなく癪に触った。
「ハッ、最低なのは無理矢理男に犯されてみっともなくイキまくってるこの淫乱な雌犬でしょうに! ほら、今どうなってるかオトモダチに教えてあげなさい!」
「んひゃぁぁ!? ち、乳首ひっぱらないれぇ!」
怒りに任せてリズミカルに大きくバウンドを繰り返すジャンヌの美巨乳をわし掴みしてその先端をひねり上げるジャンヌオルタ。
嬌声を上げながらジャンヌは、今逆らえばジャンヌオルタは今すぐにもジークを使って辺り一体を火の海に変えるだろうということを悟る。
選択肢は一つしかなかった。
「は、はいぃ! じ、ジークくんがわたしを、あん! な、何度も、んん! 貫いてぇ! きもちいぃれすぅぅ!」
竜の魔女の機嫌を損ねないために必死に媚びた甘い声で自身の状況を説明する聖女。だが、魔女は恥じらいが混ざった言葉では満足なんてしなかった。
「ナニがナニを貫いてるの? 淫乱な邪竜のメス奴隷らしくなさいな。散々躾てもらったのに作法も分からないのかしら聖女さま?」>>793
「ご、ごめんなさいぃ、ジーク君の立派な邪竜チンポがぁ、ジャンヌにょ、邪竜専用淫乱メス穴をぉ! 前も後ろもズポズポしてますぅぅ! ぁ、んゃ、んぁああ!?」
冷笑を浮かべるジャンヌオルタにジャンヌは生理的な涙を流しながら懸命に弁明する。それと同時に深く突き入れられたことによって再び深い絶頂を迎えて頭が真っ白になった。
舌を突きだして激しく身体を痙攣させてケダモノのように快楽の声をあげる聖女の姿に満足したのか魔女は嘲笑を浮かべる。
「アッハハハハ! 愛しのカレの立派なオチンポで何度も愛して貰って何度もイッて嬉しいかしら? 淫乱牝犬聖女さま?」
「ひゃ、ひゃぃぃ! じーくくんのオチンポ気持ちいいれすぅ、らぁいすきですぅぅ! 邪竜専用雌犬奴隷にしてくりゃさってありがとうございますっ! んぁあああッッ! イク、淫乱雌犬奴隷のジャンヌはぁ、何度もぉ、イカされてますぅっぅぅッッ!!」
肢体を蠱惑的に何度もくねらせて連続絶頂に見舞われながらも懸命に淫らな言葉を並べて性奴隷を演じる聖女ジャンヌ。
淫奔な言葉を紡ぐ度に精神が淫らに蕩けて本当に淫乱な性奴隷になってしまったかのような錯覚に襲われてしまう。マリーという友に見られているというのに今となってはそれすらも背徳感を煽り性的な快楽を盛り上げるスパイスになってしまっている。
「あぁぁあん! おんちんちんピクピクしてりゅ! らしてくらひゃい、ファヴニールさまの寵愛をぉ、ジャンヌにくらひゃいぃぃぃいい!!」
膣内で脈動する陰茎から何度も感じてきた射精の予兆を感じて自然と口から雄に媚びる雌の声が発せられた。
聖女の肉体は完全に邪竜に堕とされ屈していた。かろうじて保っていた精神がストッパーになっていたが性奴らしく振る舞わなければならないという理由がジャンヌは凌辱に耐える聖女から快楽という堕落に堕ちた淫らな性奴隷に変えてしまった。
そしてゴツンっと子宮孔に叩きつけられた邪竜のペニスから聖女を更に深い堕落へと堕とす白い欲望が放たれた。>>794
「――――――――――――――――――――っっつつ!?」
最早声を上げることさえ出来なかった。
邪竜の腕の中で聖女の肢体が淫らに踊る。乳房をぶるぶると揺れ、なめらかな背中は折れんばかりにエビ反りになり、お尻はジークのペニス飲み込むように尻肉が捻れる。
「んん、ん、ぉぉ、おお……おおおお"おお"おお"! おふっ、んほォォオオォオォォ!!」
狂気染みた快感に肉体も精神も壊される。V字に開かれた腰を激しく突きだしてお漏らししながら大量の愛蜜を吹き出し続ける連続アクメ聖女。
何度も味わってきた自身を染め上げる邪竜の刻印。絶対的な敗北と征服の証。
敵わない。抵抗出来ない。逆らえない。戻れない。力がないから、ではない。
生まれ持った雌の虚ろを愛する雄に埋め尽くされる女としての至上の幸福。それが気持ち良すぎてジャンヌはジークに逆らえない。
「……あはぁぁ……イク……まだ、イッてるぅ……」
深すぎるアクメの余韻で軽く何度も絶頂しながらジャンヌはその豊満な肉体を完全に脱力させてジークに身を委ねた。
その浅ましい雌の姿にようやく溜飲を下げたジャンヌオルタは嗜虐的な笑みを再び浮かべて、マリーへと向き直る。
「この通り、この国の救国の聖女は堕落して快楽を貪る卑しい性奴に堕ちました。それでも貴女は仲間を守り、民を守る、そんな馬鹿馬鹿しい使命に酔うことが出来るのかしら?」
竜の魔女が白百合の王妃に向ける視線には明確な憎悪と怒りがあった。それは自分の思い通りにならないことではない。ジャンヌに向けている物と同じ、自分と同じでありながらそれでもなお耳障りの良い綺麗事を並べることに対する怒り。
「他らなぬその民に裏切られた貴女が! ギロチンにかけられ嘲笑と共に首を跳ねられた女が!」
「ええ、そうね……」
その怒りはどうしようもない程に理解できる。マリーは親友を嬲り者されている怒りを一度収めてジャンヌオルタの言葉を深く受け止める。
ジャンヌオルタの言うとおり、フランスやその民を憎んでいないかと言うならば嘘になる。自分の愛する人達を、子供を無惨にも殺したこの国に百年の飢餓と戦乱を願う気持ちがあるのは確かだ。でも、だからこそ――――>>795
「―-ジャンヌ・ダルクは、そんなこと言わないわ」
当たり前のことを告げるようにマリーはそう断言した。
この特異点で出会った憧れの聖女。短い間だったけど共に旅をして笑いあった、あの愚かしい程に真っ直ぐで愛しいくらい可愛くてそしてなにより、美しい友達は絶対にそんなことは言わない。
ジャンヌは人が大好きなのだ。大好きだから憎めない。そんな当たり前な理由で己に振りかかった悲劇を飲み込んだ彼女を英霊マリー・アントワネットは尊敬している。そんな彼女と友達になれたことが誇らしい。そのことは今でも変わらない。例えどれだけ汚されても彼女の美しさが損なわれることなどないとマリーは信じている。
「私は民に乞われて王妃になった。民失くして王妃は王妃と呼ばれない。だからあれは当然の帰結だった。彼らが望まないなら望まなくても退場する」
初恋の相手である神才の音楽家は言ってくれた。
――君は愛されたからこそ憎まれた、人間とはそういうものさ
王妃マリー・アントワネットは確かにフランスの国民達に愛されていたのだ。
「それが国に仕える人間の運命。私の処刑は次の笑顔に繋がったと信じている。いつだってフランス万歳(ヴィヴ・ラ・フランス) 星は輝きを与えてそれでよしとすればいい」
(マリー……やっぱり貴女は素敵な人です……)
絶頂の余韻で身体を脱力させながらジャンヌはマリーの輝きに目を細めた。マリーのことを仲間達は皆大好きだった。たった数日間の旅ではあったが笑い合うことが出来た。マリーがいなければこの特異点で楽しいと思えることは出来なかっただろう。周りを巻き込むようで不思議と周囲の人々を笑顔出来る。憎しみを抱えながらも人々の笑顔のために微笑むことが出来る。そんな人と友達になれたことが恥辱と堕落に塗れたこの特異点での出来事の中で数少ないジャンヌにとっての誇りだ。
「な、アンタは……なにを言って……」
王妃の迷いない宣言に光を見た聖女とは裏腹に魔女は自身の決定的なものを揺さぶられて動揺していた。
この女の言葉をこれ以上聞いてはならない。聞けば自分を支えるたいせつなナニかが瓦解する。だが、手が震える。声が霞む。ジャンヌオルタは恐怖に震える幼子のように何もすることが出来なかった。
「確信したわ、竜の魔女 ――本当の貴女は、いったい誰なの?」>>796
ピシリッと己の中でひび割れる音がしたのをジャンヌオルタは聞いた。
その決定的な一言は竜の魔女の心に決定的な打撃を与えた。
「ファヴニィィィィィィイイイイイイィィルゥっっ!! ソイツを殺してぇ! 今すぐ私の前から消してぇぇ!!」
空気を切り裂くような叫びが木霊した。悲痛とさえ感じる程の彼女の慟哭がそのまま邪竜への命令となる。
「GAARUUUUAAAAAAAAAAAAAAA!!」
ジークは抱えていたジャンヌをぞんざいに放り捨てると邪竜の姿へと転身し、咆哮を上げる。
全ての生命を恐怖に震えさせる絶対的な捕食者の咆哮。それを前にしても一切臆することなくマリーは一つの決意を固めた。
「宝具開帳――『愛すべき輝きは永久に(クリスタル・パレス)』」
第二宝具の真名解放と同時にマリーの背後、ファブニールと街の狭間に街全体を覆うほどの巨大なガラスの城が現出する。それは英霊マリー・アントワネットの力の源、欧州の覇者たるフランス王権の力の結晶。城から溢れる美しい光のヴェールが天へと伸び、守るべき街を完全に邪竜の脅威から遮断した。
「街一つを覆うほどの結界宝具……マスターも無しにそれほどの宝具を使えばどうなるか分かっているでしょうにっ」
その美しさと強大さをそしてマリーの意図を理解したジャンヌオルタは奥歯を割らんばかりに噛み締める。
マスターからの魔力供給も無しに連続の宝具使用。それは魔力の枯渇からの本人の消滅を意味する。しかも街を覆うほどの大規模宝具を発動したのでそれはすぐに現実の物となる。
「マ、マリー、ダメです! 早く宝具を解除してください! ここは私がなんとかしてみせます、だからっ」
ジャンヌはまともに動かぬ身体に鞭を打って、必死に身体が光となって薄れていく友に呼びかける。今のジャンヌに出来ることなどない。そんなことなどジャンヌ自身も分かり切っていたがそれでに叫ばずにいられなかった。
マリーはゆっくりと首を横に振るとこう口にした。
「『 絶望の後には、必ず 希望が待つ(L'espoir vient apres desespoir.)』 だから大丈夫よ、ジャンヌ。希望はちゃんと残っているわ。だから、ね。ここは私にやらせてちょうだい」>>797
ファヴニールの口内に対軍宝具を上回るほどの膨大な魔力が渦巻き始まる。それを前にしても、一かけらをの怯えも見せず、王妃は微笑んでいた。
「フランスを救った聖女のためなら、ううん。友達の手助けになるのなら、私は喜んで輝き散りましょう。 ―-星のように、花のように、うたかたの夢のよう――」
白百合の王妃は大輪の花のような笑顔で唄うように宣誓した。
「―-それがサーヴァント、マリー・アントワネットの生き方だから」
隕石衝突の如き衝撃と爆発が周囲に轟いた。伝絶の邪竜ファヴァニールの竜の吐息。それは並みの対軍宝具を大きく上回る威力を誇る。一撃で街の一つを地図から消し去る、生命の生存を許さない絶滅の炎だ。
だが、その圧倒的な暴力にさらされてなお街を覆う結界もガラスの城も変わらず健在だった。
王権が消え去ろうとも人々の笑顔は続く。英霊マリー・アントワネットの信念を体現した宝具は主が消え去ろうとも彼女の守ろうとしたものをしかと守り続けていた。
「っざけんじゃないわよ! ファヴニール、そんな城さっさと壊して――」
「やめよ」
今の今まで沈黙を保っていたヴラド三世が口を開いた。
「いかにファヴニールと云えどもその宝具を破壊するには一昼夜はかかるであろう。それだけの時間があれば街の人間もサーヴァント共も逃げおおせる。此度はサーヴァントを一騎討った、それで満足すべきだ我がマスターよ」
その言葉に反論の余地はなく、ジャンヌオルタは身を焦がすほどの怒りに震えながらも拳を納めるしかなかった。
ヴラド三世はジャンヌオルタに気付かれぬように心中で今回の戦いの勝者に賞賛の言葉を送った。此度の戦いで最も強かったのは他でもない彼女だった。マリー・アントワネットはしかと愛すべき民を守り抜き勝利した。
「―-そ、んな……マリー……」
マリーがやり遂げてくれた人々への、そして自分への献身。それに深く感謝に震えると同時にジャンヌの胸中を占めたのは深い悔恨と悲しみだった。大切な友達が自分の至らなさのためにその命を散らしてしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさい、マリー……私のせいで……ごめんなさい……」
聖女の瞳から大粒の涙が止めどなく溢れて、大地を濡らしていく。その涙を拭ってくれるものは誰もいなかった。>>798
今回はここまでです。エロ書きたいのか普通のストーリー物書きたいのか中途半端になってしまった感がありますが、凌辱と純愛の日々に幸福感を感じつつあるジャンヌの心を更に揺さぶるために現実を突きつける必要があると思ったのでこういう形になりました。バランスって難しいですね。
次はこの後の純愛パートになると思います。ここでもうちょっとジャンヌの精神を堕として行きたいですね。
ギル祭り開始前に大部分は出来上がっていたので三ケタ箱に到達した時点でさっさと書き終えようと思ったですが予想以上に時間がかかって数日間周回出来なかったのでこれからまた周回頑張ります
>>756
感想ありがとうございます。趣味全開のニッチなジャンルなので気に入って貰えると大変うれしいです。この路線がしばらく続くと思うので楽しんでいただければ幸いです>>800 >>801 >>802
感想ありがとうございます。
結構苦労したのでジャンヌが拒めずに徐々に精神追い詰められていっている過程を気に入って貰えて嬉しいです。
調教だから公開凌辱は定番だと思ったのでストーリー展開を進めるのも含めてマリーに見られるというシュチュエーションにしました。プロットの段階ではワイバーン達に襲われている街にジャンヌが連れて行かれて、ジャンヌがワイバーン達を倒して街の人に感謝されているところにファヴニール投入した街の人の前でジャンヌをボコボコにして凌辱する。そして最後は絶望してジャンヌを責める街の人達をヴラド公ち邪ンヌが全員処刑するという流れでした
因みにヴラド公がマリーを牽制した後に最後まで黙っていたのはジャンヌが服破かれた辺りから変化スキルで耳塞いでジャンヌの方を見ないようにしていたからという無駄な裏設定があります
なんか動かすと邪ンヌやジルより大物感があふれるので若干扱いに困るヴラド公>>804
感想ありがとうございます
いいえ、私は元帥殿ではなく龍之介のように「超COOLだよ旦那!!」と元帥殿をリスペクトしているだけなのです。普段のジャンヌならそれでもと前を向くのを防ぐためにジーク君を使ってじわじわと元帥式のやり方ではじわじわとやって形ですね>>799
邪ンヌが!悪役してる邪ンヌが好き!!牛若丸とガレス卿。実装前に書くのはどうなのかという気持ちと、実装されてしまったら書けないかもという気持ちが悶々としてます。
百合かもしれない。
『荒野を前に何を見るか』
闇の中で、誰からかそんな問いを受けた。
「将として、先ずは地形と敵陣の配置、人員を調べます。『鵯越の坂落とし』をご存知か?地形を定めれば、如何様にも勝ちを拾えるものなのですよ」
誇らしげに自分は答えた。しかし妙だ。自分が戦った、京に都があった時代、日の本のあの国は人よりも木々繁る森ばかりで、荒野などは見たことがなかった筈だ。
『では、貴方は何を見るか』
傍らの誰かに同じ問いかけが向けられる。その顔を見る前に目が覚めた。
「夢か。なんとまあ、不思議なことだ。命などとうに失った身でもこうして夢など見るのだな」
カルデアに設えられた私室の寝台から勢いよく飛び起きる。今日は、先日新しく召喚されたサーヴァントとのシミュレーション訓練と素材集めになる。古参の牛若丸と弁慶が引率役だ。舞台設定はレイシフトしたことのある時代を模倣し、北米大陸だと聞いている。
「主殿のご期待に応えるため頑張るか。全力でケルトの輩の首を集めるとしよう」
弁慶が聞いていれば全力で否定する目標を立てて、牛若丸はシミュレーションルームに走っていった。
「おはようございます。主殿。今日は実戦でないのが残念ですが、シミュレーション訓練、この牛若丸全力でやって参ります。ケルトの輩の首をどれだけ集めて参りましょう?」
シミュレーションルームの扉を開け、元気よく尋ねる牛若丸の前では茜色の髪の主と、白銀の鎧を身に付けた小柄な少女が談笑していた。
「おはよう、牛若丸。ーー首じゃなくて素材をおねがいします。新しい人たちとのシミュレーション、よろしくね」
「おはようございます。牛若丸様。今日はよろしくおねがいいたします」
鎧の少女が冑をとり、ぺこりと頭を下げる。柔らかな金髪が揺れる。頭をあげても、牛若丸とは頭半分程に身長差があった。
「こちらこそ、よろしく頼みます。ガレス殿。今日は何やら口うるさい坊主がついておりますが、どうぞお気になさらずに」>>807
牛若丸が言うと、部屋の中でスタッフと話していた弁慶が不満の声をあげ、ガレスは花が綻ぶように笑った。
ガレスは先日のルルハワでの出会いが縁となり、先日カルデアに召喚された円卓の騎士の一人だ。同僚の騎士達は再会を喜び、特に召喚直後に、長兄と妹が感激の余りに召喚サークルから離れずにいて、スタッフに激怒されたのは有名な話だった。
素直な性格で、円卓の騎士達以外とも親しくしており、刑部姫や黒ひげともよく会話している。なんでもマシュ原案の「うちの円卓」にいたく感動し、カルデアに来てからはマシュにサインをねだったと聞いている。刑部姫達とはそういった本が縁になっているようだった。
「舞台は北米ですか。生前行ったことのない土地に呼ばれるというのは、やはりドキドキしますね」
「大丈夫、シュミレーションですし主殿も私たちもついておりますよ」>>808
牛若丸はまだ、ガレスと会話する機会は多くなかったが、話してみたい事はあった。
(兄弟と仲良くなる方法を、是非とも教えて頂きたいーー)
そんな言葉を胸中に秘めて、牛若丸は弁慶、マスター、ガレスと共にシミュレーターの中に入った。
目を開けば、乾いた風の吹く荒野が広がる。黙視できる範囲に敵はいない。シミュレーションでは、スタッフが起動してからエネミーが出現する。今回は初参加のガレスに配慮して、舞台背景や敵の特性についての説明後に訓練を始める。慣れている牛若丸には少しばかり退屈だったが、訓練前に弁慶からスタッフに申し出た事だ。牛若丸も納得はしている。
「今回はケルト兵のアーチャー、ドルイドのキャスターの混成部隊が出現する。ドルイドが自陣にパフを掛けるから、敵の火力に注意してくれ」
「承知しました。弁慶様の守りの補助と回復、牛若丸様の宝具発動補助が私の主な役目ですね」
「ガレスちゃん、円卓の騎士だけど他人に使うスキルばかりだね。耐久タイプだ」
「兄様やモーくんを見ていると、そう思われるでしょうね。ですが、私の武器やスキルは全て今まで出会った方達に頂いた物です。皆様にお返しするのは当然かと。ランスロット卿から頂いた盾で皆様を守り、リネットから貰った軟膏で皆様の傷を癒しながら魔力を充填します。私自身は攻撃を耐え抜いたあとは、騎士として槍を持って戦うのみです」
マスターとスタッフと共に戦法の最終確認をする。牛若丸がアタッカー、弁慶が守り、ガレスが全体の補助。マスターの采配に異論はない。>>809
シミュレーション訓練は想定通りに終わった。素材も珍しく潤沢に集まり、マスターは望外の喜びようだった。
「前にガウェインの再臨する時に『素材をガレスが持たせてくれた』って言っていたんだ。もしかしたら、ガレスちゃん素材集めのプロなのかもね」
「狩りの際の勘、のような物はあります。生前もキャメロットでの宴前には重宝されましたね。『ボーマンに猪を狩らせれば肉に困らん』とケイ卿にからかわれた事も度々ありました」
マスターから「助かった」と言われ、ガレスは頬を赤らめ照れた様子だった。
このまま、「シミュレーター映像内でピクニックのようにご飯を食べよう」というマスターの申し出が通り、エミヤの作ったおかずと俵藤太のおにぎりを広げる事になった。
スタッフも交代で休憩に入り、人の声は自分たちしか聞こえない。
「あ、そうだ弁慶、素材一緒に運ぶの手伝ってくれる?(牛若丸がガレスちゃんと話したがってるけど、なかなか円卓の人達が離れないからさ。今が良い機会だよね!)」
「(マスター、感謝いたします!)勿論ですとも、この弁慶の剛力をどうぞ使って下され。ああ、どうぞお二人は食事を続けてくだされ」
なにやらマスターと弁慶は目配せをし、山程の素材を運び出していく。牛若丸も普段は、余計な気を回す弁慶を叱る所だが、今回は素直に感謝することにした。今から尋ねる事は、正直、マスターや相手の身内には聞かれたくはないからだ。「今日の所は、マスターと弁慶のことばに甘えましょう。ガレス殿、どうぞこちらへ。共に昼食にしましょう」
マスター達を追って立ち上がろうとしたガレスに声を掛け、牛若丸は敷布に胡座をかいて座った。自分の右側の場所を叩いて座るよう促すと、ガレスはそっと正座で座り、牛若丸に自分の肩に掛けられていたマントを差し出した。
「戦場では、余りに堂々とされて気付かなかったのですが、あの、お腹が冷えるでしょう?どうぞお使いください」
言われた意味が分からず牛若丸はきょとんとした。暫し考え、そして、自分の姿がガレスには刺激が強すぎたのだと漸く気付いて笑いながらマントを受けとる。見れば視線を逸らすガレスの横顔は林檎のように真っ赤になっている。
「女同士。気にされなくとも良いです。ですが、ありがとうございます」
受けとったマントを牛若丸が肩から羽織ると、ガレスは向き直り礼を言った。
「今日は初参加の私を気遣って頂き、ありがとうございました。皆様の戦いぶり、見事なものでした」
「ガレス殿も流石に音に聞こえた円卓の騎士ですね。では、今日の勝利を祝いましょう」
互いに茶の注がれたコップで乾杯する。弁当箱を開けると鮮やか彩り鮮やかなおかず類と、粒が立ち、光輝かく白米の握り飯が入っていた。見た目だけでなく、エミヤが拘るだけあり、弁当も茶も見事な味付けだった。
「これは!キャメロットの料理番として、ぜひとも作り方を教わりたいです!!」
ガレスは一口ごとに目を輝かせ、じっくりと味わう。牛若丸は笑みをこぼした。
「エミヤ殿も喜びます。なにやら、キャメロットの食生活の改善は昔からの彼の悲願のようですので。ーー私の方は、ガレス殿に聞いてみたいことがあったのです。よろしいか?」>>811
「『兄弟で仲良くなるにはどうしたらよいか』でしょうか?」
牛若丸が言おうとした事を言い当て、ガレスは微笑んだ。
「まずは自分の愛情を伝える事は大切ですね。しかし、あとは相手次第だと思います」
「私も頼朝兄上には愛を込めてお仕えしたのですが、伝わらなかったのです」
「ーー牛若丸様。私自身は兄達も妹も大好きです。ですが、本当は、兄弟と仲良くなれたかどうかよく分かっていないのです。ーー私は兄達の争いを止められませんでしたから」
「ランスロット卿との一件は伺っています」
「その、私の死よりも前に、兄達は母と母を愛した方を殺めました。私には何も知らせずに。王の御身の為に、玉座を狙う母とは常に争って来ました。ですが、親を殺める事に抵抗していた私には荷が重いと思われたのでしょうね。全てが終わった後に事実を知った私は、兄妹と距離を置くようになって、派閥でいうならランスロット卿と近づくようになりました。ーーそうして最期はランスロット卿に討たれたのです」
ガレスは寂しげに笑う。
「私も牛若丸様と同じです。兄妹を愛していますが、心までは理解してあげられなかったのです。ーーせっかくのお食事の時に暗い話になってしまって申し訳ありません」
不意に、牛若丸はガレスの方に倒れこむようにして腹にしがみついた。
そのまま、食事の為に冑や手甲を外して軽装になった彼女の膝に頭を乗せる。膝枕という奴だ。突然の牛若丸の行動にガレスは困惑した様子だった。
「仲良くないなんて事は絶対にありません。ガレス殿が召喚された日を覚えています。モードレット卿ばかりでなく、普段は自分を律しておられるガウェイン卿までもが、周囲の目も憚らずに貴方を抱きしめていました。私は貴方が羨ましい。己の死が、傷として愛する人に残るのなら、頼朝兄上にも残ってほしい。いつまでも残り続けてほしいのです!」
牛若丸はガレスを傷つけるつもりはなかったが、己の八つ当たり染みた発言にガレスは怒るだろうと想像がついた。マスター達が戻れば、叱られるだろう。自分にない物をそれだけ与えられているのに、それを理解しないガレスがもどかしく思えて仕方がなかった。顔を見られたく無くて更に強く腹に顔を押し付けた。牛若丸の頭をガレスがそっと撫でた。
「ーー牛若丸様は、少しモードレットと似ていますね?愛情を確かめたくて、相手にぶつかっていく素直さが私には羨ましく思えます」
言葉も、手も、穏やかな物だった。
「ーー叱らないのですか」
「叱りませんよ。私には出来なかった事をやり遂げた貴方達は強いと思います」
「ーー頼朝兄上とお会いしたら、私も貴方のように再会を喜んで抱きしめて貰いたい。ですが、そんな事が起こりうるのか分からないのです」
牛若丸は腕に力を込めた。ガレスを敷布の上に引き倒し覆い被さる。
「私は『怪物』でしょうか?兄上には手に余る妹だったのでしょうか?愛してほしいのは身の程知らずでしょうか?」
貸し与えたマントを羽織り、互いを覆い隠すように牛若丸はガレスに乗り上げた。ガレスの右手を掴み、鎧の下の、剥き出しの自分の乳房を掴ませる。
「私は、貴方と同じなのに。どうして、こんなに違うのでしょう」
ガレスの頬に涙が落ちてきた。牛若丸はガレスを押し倒しながら、泣いていた。ガレスは牛若丸を見上げ、そうして右手に与えられた乳房を柔く揉みし抱く。牛若丸の体が跳ねた。
「少し、退いて頂けますか。こんな時に鎧姿では無粋でしょう?」
牛若丸の肩をガレスがそっと押した。我に還った牛若丸はガレスの上から体を下ろした。ガレスは鎧を全て外し、軽装になる。服の前のボタンも全て外した。そして座って向かい合う牛若丸と自身の体をマントで包むと両腕に抱きしめた。
「牛若丸様は、怪物などではありませんよ。頼朝様もきっと分かっていらっしゃいます」
触れあう互いの素肌から体温が伝わる。
「通り雨にでも打たれたと思ってください。予期せぬ事が起これば人は怒るものですから。今は雨に打たれた体を温めているだけだと、そうお考えください」
「八つ当たりの雨ですよ。貴方の腕に収まりながらも、貴方を傷付けようとする輩です」
「ええ。胸でも腹にでも、拳を打つなり噛みつくなりどうぞ。不躾な話をしたわたしが悪かったのですから」
身長差のある二人も座って向かい合えば体に差はない。牛若丸も体を抱きしめ返した。そうして体に指を這わせ、体をまさぐろうとしたが、出来なかった。
「ーーガレス殿。今日の私は、ドルイドの攻撃で気が立っているのです。その上急な雨で冷えてしまいました。不躾な真似を致しますが、このまま、少しだけ抱き合っていてよいでしょうか?」>>813
「はい、私も少し寒いので。このままでいさせて下さい」
作り物の荒野の中で、二人は身を寄せあった。
「ーー夢の話をしても良いでしょうか。ガレス殿はこの荒野に何を見ますか?私は、『将として地形を見て、敵を見て、勝ちを拾う術を探す』と答えたのですが、貴方は何を見ますか?」
ガレスは暫し考えて、
「戦場であったら牛若丸様と同じです。ですが今のように、誰かと一緒にいるのなら『相手を喜ばせたい』ですね。星を探すか、花を見つけるか。何か美しい物を見付けて、その方の心を和ませたいと思います」
ガレスの答えに、牛若丸は言葉を詰まらせた。
(ああ、だからこそ、こんなにも貴方は愛されたのだーー。)
牛若丸はガレスの首筋に額を押し当てる。
「ーー私も、兄上が喜んで下さる物を見つけられるでしょうか」
「それでしたら、一緒に探しましょう。私は素材集めには勘が働きますから」
ガレスの答えは明瞭だった。牛若丸はガレスの体を強く抱きしめた。そして首筋に口付け、強く吸い上げる。鬱血した跡が残ったが、ガレスが鎧を着たら隠れてしまうだろう。
「約束の印です。兄上が来るまでに、一緒に探してくださいね」
「ええ。分かりました」
甘えたように伝えると、ガレスは力強く頷いた。
マスター達は素材を運び、30分程でシミュレーションルームに戻ろうとしていた。しかし、食堂でエミヤに呼び止められる。
「マスター、少々厄介なことになっている。今日の昼食に持たせたおにぎりの具材なのだが、『豚の角煮』を使ったものが何個か入っている」
「美味しそう!私まだ食べてないからすぐ戻るね!!」
「やめたまえ。実はあの豚肉、キルケーが魔術をかけた物だった。『心の中の欲望を増幅させる』類いの物だ。催淫作用もあるらしい。弁当箱を開けると、周囲に魔術効果が広がり、手近な人間を性的に襲いたくなるそうだ」
「ーーなんで、そんな事したの?」>>814
「『大魔女がキュケオーンしか作れないと思うなよ?オデュッセウス改めマスターの胃袋をこんどこそ掴んでやるからな。しかしキュケオーンに仕込めば警戒して食べないから、厨房の材料に紛れ込ませてやる!マスターが食べた所で私が登場すればイチコロさ!!』だそうだ。マスターの後を追いかけていたキルケーを溶岩水泳部が見付けて、事が発覚した」
「ーー頼光殿が怒り、今はキルケーに解毒材を作らせている。『母の愛を手玉に取るとは何事ですか』だそうだ」
「ーー解毒できるの?」
「解毒材を飲むか、一定時間、他人と素肌を合わせて過ごすと解ける代物らしい。マスターが弁当箱を開ける前で良かった。常習性はないそうだから、安心したまえ。」
マスターと弁慶から冷や汗が流れる。
「二人が危ないーー?」
「義経様は静様など、女性とも縁のある方でしたから。ガレス殿の方が危ないかとーー。この弁慶、一足先に戻ります。なにせ坊主。色事には耐性がありますゆえ!エミヤ殿、マスターをおねがいいたします!!」
走り出す弁慶を見送り、マスターは二人の無事を祈った。
荒野の映像は今は夜に変わっている。幾多の星の中に流星を見つけ、ガレスが空を指さした。
「流れ星です。牛若丸様、見られましたか?」
「はい!そういえば、マスターが『願い事を三回数えられたら願い事が叶う』と言っていましたね」
「では、次に見つけられたら二人で『仲直り、仲直り、仲直り』と言って見ましょうか?」
「良いですね、それ!」
二人は顔を見合せ、クスクスと笑った。マント肩に羽織り、ふは>>815
あれから、二人は横に並んで座り、肩にマントを掛けて星空を見上げていた。ガレスの服は胸元が大きくはだけて、鬱血した跡が幾つも残っていた。しかし二人の表情は穏やかで、互いの手を握り、時折思い出したように口付けをする。マスター達が戻る様子が無かったのは心配であり、同時に安心だった。ガレスにも牛若丸が愛しく見えていたからだ。
「私は、泣いている子に弱いのです。つい、抱き上げて頭を撫でたくなってしまうのです。ーーこれも欲望なのでしょうか?」
「母性愛では?モードレット卿達もガレス殿に母親を見ているのではないですか」
「ーー母に似ていたら嬉しいような、困るような。美しい方でしたが、本当に困った方でもあったので」
「私はきっと、ガレス殿は母親よりもずっと美しいと思いますよ。あった事はありませんけどね。泣いてる子供を放っておけない貴方の方が素敵です」
ガレスの頬が林檎のように赤くなった。牛若丸はそれを見て微笑む。
「ここから出た後もまた、一緒に星を探して下さいますか?」
「はい。喜んでーー」
牛若丸の顔が近づく。ガレスは目を閉じた。
「御二人とも、ご無事ですかー!!」
男の大声が響き渡り、夜空が消える。気が付けば二人は無機質な機械の部屋に閉じ込められていた。男の声が近づいてくる。
「なにやら大魔女殿の薬剤が弁当箱に混入したようでして!御二人の身に何があってはならぬと弁慶だけ戻って参りました!!マスターは安全な所にいらっしゃいますゆえ、ご安心をーー!!」
慌てるガレスの体をマントで覆い隠し、牛若丸が勢いよくシミュレーターの扉を開いた。
「聞こえている、馬鹿者が。中で夜になっていたゆえ、凍えぬように互いに暖を取っていただけよ。弁当箱は渡す。美味だったとエミヤ殿に伝えておけ。ガレス殿は支度があるゆえ、お前が此処にいたら出てこれぬ。私の事だけ抱えて、さっさと大魔女の所へ連れていけ」
尊大に弁慶に伝えて、牛若丸は扉を閉めた。
薬の効果など、マスター達に心配を掛ける事は牛若丸は言わないつもりだった。ガレスも周囲に過度に心配されるのも辛いだろう。ただ、母親のように、牛若丸を受け止めてくれただけの事だ。また共に星を探してくれればそれで良いのだ。ーー今は、まだ。
(頼朝兄上と共に侍らせても良いな)
という考えは、己の中にのみしまっておく。>>816
長くなってしまいました。
性描写?は
>>813
からです。
最初は「キャッキャッ、ウフフ」な百合を匂わせつつほのぼの系が書きたかったのですが、六章ZEROや七章の二人が絡むと、重たい話になってしまいました。
キュケオーン師匠は大好きです。今回は作者のスケープゴートにしてごめんなさい。良識的な魔女だって知ってます。
エミヤもご飯を悪用してごめんなさい。薬の効果が抜ければ、全部美味しく食べられます。
ガレスちゃん妄想ばかりですが、実装待ってます。夏の鎧姿に、マントを着た姿が第三臨だと想像してます。
騎士のマントは
「痛くて辛くて苦しんでる女の子を包んであげるため」
です。(ヒーローアカデミアより引用)
円卓のマント姿格好いいです。>>817
すごい、よかったぜ・・・(消滅)>>817
ガレスちゃんのスキル(想像)は
①自身にターゲット集中。
②自身の防御力アップ。NP 獲得量アップ(3ターン)。
③自陣の内、1体のHP 回復、NP 30%付与。(リネットの軟膏)
宝具は騎乗槍を持って愛馬と共に敵陣に突撃(ブケファラスみたいに宝具時のみ現れる)
だと考えてます。ガウェインの第3スキルのNP 獲得量が変わらないと知らずにスキルMAXにした作者の願いです。
ガウェインにマルタさん礼装をつけてNP 50%とバスターアップ、自身の第3スキルでNP 20%アップ、更にガレスちゃんのスキルでNP 100%にして、宝具を開幕にぶっ放せたら嬉しいと思っています。
太陽の騎士、夜でも頑張って下さい。
ガウェイン、ランスロット、ガレスは原典から仲が良いようですか、それは彼らが共通して「理想の騎士の体現者」であり、底なしとも思える深い「愛」の持ち主だったからだと考えています。
しかしガウェインは「大儀」の為なら愛を封じて敵を殺める事が出来、ランスロットは「大儀」の為であっても愛を捨てられず、ガレスは愛ゆえに「大儀」から目を反らしたのだと解釈しています。
英霊の彼らは生前を悔い、価値観は少しずつ変わっているようです。彼らの本編の活躍が楽しみです。>>820
好きにすればええんやで
台詞がどんなのかは知らないが世の中には男の方が喘いでばっかりのエロもあるんだし気にすることないんじゃないかな 嫌なら見る側がスルーすればいいだけなので>>820
構わんッッッ
汝の欲するところに従えッッッ>>820
見せて見せてー!!
ぴくしぼでも18禁鯖ぐだは見れるけどこっちでみられるなら大歓迎!エロスの直接的な描写が出来ない!
書いていて臨場感がなくて、つい「匂わせ雰囲気エロス」に逃げてしまうーー。
本当は、愛ある幸せエロス(臨場感あり)が書きたい。どうすれば?総合スレッドでメルトにウイルスで犯されるぐだ子の話題を見てから妄想が止まらなくなったので書いてしまいました、短めです
アブノーマルな感じするのでちょっと注意かな?発端は何気なく抱いた興味とちょっとのスケベ心だった。
立香「メルトってさ、お尻きれいだよね。ちょっと触らせてくれないかな?」
メルト「はぁ?何かと思えば…それを私が許すとでも?」
立香「えー、いいじゃん。減るもんじゃないし。」
メルト「あのねぇ、いきなり体に触らせてなんて頼まれてそれを許すほど私はあなたを認めたわけじゃ…ッ!?」
立香「わっ、すべすべ。それになんだかひんやりしてるね。」ペタペタ
メルト「やめっ…やめなさいよ!いくら感覚弱いからって何も感じないわけじゃ…ッ」
立香「柔らかくて気持ちいい…。」モミモミ
メルト「いい加減にしないとタダじゃすまな…うッ!?」
立香「もうちょっとだけ…あれ?手がなんだかしびれて…」
メルト「はぁ…はぁ…。こうなるまで気づかないなんて本当に愚かなマスターね、あなた。」
立香「メルト…?いったい、なにを…?」
メルト「あなたが気持ちよさそうに私の尻を弄んでる間に私のウイルスを注ぎ込んでおいたのよ。もう全身に回ってる頃じゃないかしらね。」
立香「そ…そんな…(ダメだ、全然力が入らない…)」
メルト「ほら、いつまでも私の上に倒れこんでないで、邪魔だからさっさとどきなさい。それとも自分1人じゃ起き上がる事も出来ない愚図なのかしら?」
しびれを切らしたメルトは力なく倒れ伏す立香を払いのけて立ち上がる。
立香「うっ…」ドサッ
メルト「アッハハハ、さっきまでもて遊んでた相手に手も足も出せないなんてどんな気持ちかしら?」立香「う…ぁ……」
メルト「あら、もうまともに喋る力も残ってないのかしら。まったく惨めなマスターですこと。」
立香「いゃ…ゆる…して……」
メルト「もう遅いわよ、ウイルスはあなたの体の隅々まで浸透してしまったし。散々好き放題してくれたお礼に、私もあなたの体を好き放題使わせてもらうわ。」
そう言うとメルトは自身の体を液状化して立香の口から体内へと侵入していく。抵抗しようとする立香だがすでに蕩かされきった体では指一本さえまともに動かせず、ただメルトを受け入れることしか出来なかった。そうしてメルトが完全に立香の中に入り込んでから数秒後、瞳が青く染まるとさっきまでの様子が嘘のように立香がスッと立ち上がった。
立香?「ふうん、人間の体ってこんな感じなのね、案外悪くないじゃない。」
??(わ、私…何を言っているの?こんな事考えてないのに…それに体が操られてるみたい…)
立香?「察しが悪いわね、もうあなたの体は私のものになったのよ。私の思った通りに動くのは当たり前でしょう?」
立香(そんな!私の体を返して!もうメルトが嫌がる事絶対しないから!何だってしてあげるから!だから…)
立香(メルト)「今更そんな事言ったって許すわけないでしょう?それに、これを味わってまだそんな事言えるかしら?」
そう言うと立香、いやメルトは服を脱ぎ捨てて裸になると何処かからともなく取り出したバイブを挿入しスイッチを入れた。
立香(な、何!?まるで体中が震えてるみたい…!?)
立香(メルト)「そうでしょうね、今や体の内側は液状化した私で満たされてるし、あなたの体も少し液状化してるから刺激は波となって身体中を駆け巡るわ。人の身では味わえない快楽の味はいがかかしら?」
メルトの言葉通り、流体に満たされた立香の体内ではバイブの振動が波紋となって駆け巡っていた。恥部を起点に放たれた波紋はそのまま体の表面近くまで届き、外皮を膜のように震わせながら反響しぶつかり合う。
半ば液状化した体でないと味わえない快楽を叩き込まれ、立香は未知の快楽に悶えただひたすらに翻弄され続ける事しか出来なかった。
立香(はぁ…はぁ…こんなの…頭がどうにかなっちゃいそう…)
立香(メルト)「どう?諦めて私に体を譲れば何度でも今の快楽を味あわせてあげるわ。」
立香(ッ…それでも、私はカルデア最後のマスターだから…ここで屈するわけには…)立香(メルト)「まだ耐えるのね、なら次で完全に堕としてあげるわ!」
その一言と共に立香の体から水が吹き出してメルトが分離する。続けて今度は立香の体が完全に液状化して形を失い、メルトの体内へと取り込まれる。
立香(か、体が…完全に溶けて…)
メルト「完全に溶かされた気分はどうかしら?もっともまだ完全に同化はしてないから、もしこれに耐えられたら体を返してあげてもいいわ。BBにでも頼めば元の体に戻れるでしょうし。」
そう言うとメルトは局部を露出し、先程と同じバイブを入れ起動する。
立香(!?!?!?なに、これ!?まるで全身が性感帯みたいになってる!?)
半ば液状化した状態でも凄まじい刺激だったというのに、今の立香の体は完全に液状化してしまっている。その身に襲いかかる淫蕩の波は先程の更に数倍にも感じられた。もはや人の形さえ失いメルトの体を形作る流体に混ぜ込まれた立香は体の外も中もなく襲いくる振動に抗いきれず、ついに心まで融かされつつあった。
立香(ダメっ、こんなのっ、こわれっ、ちゃいそう…っ♡)
メルト「あら、ギブアップかしら?私はもうやめてもいいのだけれど。)
立香(やだっ♡やめないで♡もっと、もっとやって♡)
ついに自ら懇願し始めた立香の様子をみてメルトはバイブのスイッチを切る。
立香(あっ、やだっ、終わらせないで!)
メルト「これで体を諦める気になったかしら?ここで諦めないならもう二度とこの快楽は味わえないわよ?」
立香(お願い…します…)
メルト「何?はっきり言いなさい?」
立香(お願い!何もかもあげるから、メルトの一部になってもいいから、もっともっと気持ちよくして!)
メルト「そう、なら望み通りにしてあげる。《オールドレイン》」
立香が同化を望んだ途端、メルトリリスは自らに備わった魔技を発動した。《オールドレイン》メルトウイルスと呼ばれるスキルのうち、万物を吸収する機能に付けられたもう一つの名。この力を以ってメルトは立香を完全に同化し、己の一部として組み込む為の最後の工程を実行した。
この瞬間より、藤丸立香は人間ではなくなった。今のそれは快楽のアルターエゴ、メルトリリスを形作る第四の要素。サーヴァントとして召喚された彼女が現界する為の楔にして欠けた触感を補う為の部品、それこそが藤丸立香の新たな在り方であった。以上です、駄文失礼いたしました。
書いててなんですけどメルト絶対こんな事しないよなぁ…書き終えたので投下します。英霊剣豪SSです。
至らないかもですが風景描写重視です。
※注!
・R-18Gの方向性です。描写が拙くあんまグロくないですがお食事時には一応注意。
・(性的描写は)ないです。
明るく清んだ昼空を、夜の帳が塗り潰す。暗く染まった空の下、息を詰まらす毒気が満ちる。血塗れに、紅く染まった月が輝く。光に濡れる茅の屋根、小さな村が朱に染まる。遠くが見えぬ、地獄を思わす闇の中、朽ちた死体の腐乱臭。柔らかく脆い爛れ肉、充満するは死の臭い。
これを地獄と呼ばずして、一体何と呼ぶべきか。村唯一の広場にて、踊り狂うは紫紺の悪鬼!菫[すみれ]の衣を血に染めて、槍を振るいし羅刹天!生ける全てを屠らんと、暴威を尽くすその様は、血祭りという言葉こそが相応しい。
ーー槍を振る。血飛沫を上げ首が飛ぶ。赤黒い血を撒き散らしつつ、芥の如くヒトは散る。
ーー槍を突く。血を垂らし、田楽の如く躰を穿つ。突いた槍から血を滴らせ、面白いようにヒトは死ぬ。骸を積み上げ、生の臭いを根絶やしにする。
ただ穏やかに死を待つ翁も。新たな命を孕んだ女も。その一切を殺し尽くさん。
ヒトが尽きれば、新たな獲物を探しに向かう。そのさなか、
幼い童を守ろうと、その身で庇う親がいた。
愛しい女を逃がそうと、前に踏み込む男がいた。
ーーなんと尊い愛情か。だからこそ、ソレは自分が奪わねば。瞬く間も無く風を切り、宙に浮かぶは弧の軌跡。血染めの槍が首を刎ね、刹那の内に命を奪う。
槍の冴えなど今更不要。滾れる欲を解き放てればそれでよい。命を奪えば満たされる。
突けども薙げども払えども、槍が喰らうは柔らかい肉、流れゆくのは紅い血のみだ。だがそれに飽くこともなく、逃げ惑う民を屠り続ける。血を流し、村の全てを染め上げる。命の全てを絶やすまで、この身は決して止まらない。
ーーそれこそが、『一切鏖殺』なのだから。>>830
途切れ途切れに雲が漂う、夜空に浮かぶ丸い月。紅く妖しい輝きが、茅葺き屋根を覆い尽くした。暗い夜、若草揺れる庭先で、二人の武者が対峙する。
ーー血の風呂に入った如き紅色が、彼の全てを染めていた。精悍な顔は血に穢れ、鼻を突くのは生臭い鉄。清んだ菫の袈裟衣、其を塗り潰す血染めの朱殷。槍から垂れる紅い雫が、柔らかな草を血に濡らす。
ーー放つ殺気は、今にも此方を喰らわんばかり。神仏に達す槍を見て、己が闘志を滾らせる。
頬を吹き抜く、血生臭さに染まった涼風。
腰の刀に手をかけて、身体を落とし身を屈め、軒を背にして対すれば、邪魔するモノは何も無く。ただ二人だけの死合場。
ーー鍛え抜かれた屈強な、その肉体が沈みこむ。その直後、疾風の如く迫る槍。
死合うのは、類い稀なる槍術師。手合わせが、叶うのならば意気軒昂!烈迫の気合いを込めて受け止める。
受け止め切れずに血飛沫が飛ぶ。ズレた穂先が、左の肩を打ち抜いた。青い衣を引き裂いて、抉り抜かれる肩の骨肉。
その激痛を追い出すように、吼え立て刀を振り抜いた。動くのならば心配無用。何にせよ、止まれば死ぬと、身体が何より知っている。
首へと駆ける一太刀を、奥へと跳んで躱される。ひらりと袈裟を翻し、鋭い風に舞う衣。
ーー血塗れの、鈍色に照る穂先を上げて、槍を構えて踏み込んで、頭の上から弧を描き、再び刃が迫り来る。
脳天めがけ放つ一撃。すんでの所で横に逸れ、必殺の槍をなんとか躱す。打ち込む槍が地を裂いて、土の破片が舞い上がる。爆風が、身体を殴り穿っていって、衝撃に肩が千切れかける。
音をも抜き去る俊足に、地すらも砕くその膂力。それは正しく羅刹の力。
地を穿ち、自らの槍に姿勢を崩す。好機とばかりに踏み込む疾風。
ーーだがしかし!地に埋まる槍が薙ぎ払われる。豪速の柄に腹を砕かれ、芥の如く吹き飛んだ。宙で姿勢を整えて、流れるように着地する。
かの槍は、鬼神に等しい暴威の乱舞。ヒトの業など遠く及ばず。これぞ力の究極だろう。
ーーだが、それだけだ。かの槍捌きの清流は、血の濁流と化していた。
それならば、付け入る隙など幾らでも。
握る刀に力を籠める。他ならぬ、彼の為にも必ずや、負ける訳にはいかないのだとーー!>>831
青空に、虚ろな朝日が上りゆく。陽のある所にまた影あり。空を衝き、高く聳える城の先、統治者の権威を誇る殿守。その頂きに、しゅるりと巻き付く蛇がいる。天に突き出た柱の端より、下界の街を眺めつつ、哀れな獲物を物色する。
ーー見つけた。
遥かな彼方、視線の先には但馬の侍衆。松平の姫への予告状、添える首を揃えねばならぬ。黒き衣をはためかせ、一陣の風が跳び降りる。己が気配も音も無く、向かう先には哀れな獲物。
藍色の衣を揺らす湿り風。じめじめと、水気を帯びた土の匂い。白き漆喰、その上に在る黒瓦。青空の陽の光すらも届かない、独りが歩く路地の裏。
ーー地を這いずって、まず片足を斬り落とす。千切れた脚が吹き飛んで、腿から飛び散る鮮血に、染め上げられる白き壁。
脚を失う哀れな男は、枯れ葉のように、地に落ちる。もがく男を組み敷いた。
大蛇の呪、治癒のまじない(不死の呪いを)受けた唾液を、口を介して、切断面へと直に塗る。軟かい肉へ、舌を這わせて舐めずると、紅い血肉が蕩けゆく。
最早生きる望みは叶わず。されどすぐ、死ぬことすらも叶わない。
必要なのは首である。顎を落とす訳にはいかぬ。誰にも届く筈もない、耳心地よい絶叫が、影の中へとこだまする。
四肢を削ぐ。一息に断ち切ることなくクナイを立てて、何度も何度も切り刻む。その度に、肩から、腰から、肉が削げ、血がとめどなく流れゆく。
首を抉る。息すら出来ぬ激痛が襲う。溢れ出る、音にもならぬ苦悶の声。今やその身の一切が、己が血で紅く塗り潰された。
腹を裂く。五臓六腑が飛び散って、最早声すら渇れ果てる。その姿、ヒトのカタチを留めない。
恐怖の沁みた、歯触りのよいはらわたを、皆丹念に貪り尽くす。その味はやはり格別だ。何度喰っても飽きが来ぬ。人間霊はヒトを殺めて魔力を増す。薄紅の血肉塗れの臓器を喰らい、更に魔力を補給する。
...そうでもせねば、偲びない。
苦悶のままに死に絶えて、絶望を散らし尽くしたその後に、仕上げに首を断ち切った。
ーーこの下総を恐怖に包む。ならばこそ、重視するのは贄の質。衝動に憑かれて獣にあってはならぬ。主に尽くせばそれでよい。
皮を剥ぎ、耳を子削いで、眼を抉り、頭蓋を割って、液体満ちる脳の中へと、鋭い刃を突き立てる。
次に死ぬのはそこの貴様だ。皮を剥がれて抉られて、苦悶を溢し苦しみ抜いて、そして無惨に果てるのだ!>>832
空を染めるは闇夜の帳。紅く妖しき月の下、血の臭い満つ屋敷にて、粛たる庭に対峙する影。
ーー先手必勝。疾風の如く踏み込んで、その首筋へ奔る一閃!手応えを感じ、鋭い刀が肉を断つ。しかし刃は身体に届かず、防ぐ右手を千切り飛ばした。紅い飛沫を吹き散らし、黒き忍の腕が飛ぶ。肩からすぐに腕が生えるも、踏み込み一気に首を取る。
ーーその刹那。自らの腹を抉り抜かれる。振り向くと、飛んだ腕から生えた大蛇が、腹の深くに噛み付いていた。牙が深くに喰い込んで、その極限の苦しみに、目の前の色が赤くなる。血が滲み、瞼の裏に火花が散った。すかさず蛇の首を刎ね、致命の傷は避けられた。
ーーその直後、頭上に迫る死の暗器。闇の虚空を一閃し、奔るクナイを撃ち落とす。振り向きざまに、背後に奔る小太刀を防ぐ。
融けゆくような闇の中、影の忍は音もなく縦横無尽に責め立てる。苦悶に歪む獲物の顔を、妖艶な笑みで眺めつつ、贄の意識を削いでいく。
全身を隈なく蛇に噛み付かれ、鈍い朱殷に染まった身体。湯気の如く昇る血煙。
ーー血染めの黒髪靡かせて、しなやかな蛇の肢体が這い回る。地を駆けて、瓦の軒に、樹の枝端に跳び移る。
疲弊した、哀れな獲物を喰らわんと、数多の大蛇が迫り来る。その奥で、影の大蛇が牙を剥く。
ここまでなのかーーいや、まだだ!喝を入れ、限界を越えてその先へ。跳び込んで、真正面から迎え撃つ。剣に生きるこの道が、目指すは零まで至る無空。折れることなき信念を籠め、眼前に迫る大蛇を切り捨てて、疾風の刀が忍へ駆ける。
この程度の困難苦難、乗り越えずして何が剣士かーー!
ーー周りの大蛇を仕留めるは、全て風魔の仕事也。我は剣士の影となり、敵を闇へと葬り尽くす。
闇夜を裂いてクナイが飛んで、大蛇の顎を地に繋ぐ。
駆ける二刀の背後へと、全てを喰らう嵐が迫る。それを掻き消す魔風が吹いて、八ツ首が皆抉り飛ぶ。
ーー夜空に紅く舞う忍。今は剣の修行が為に、決闘の場を整える。火薬の玉を破裂させ、群がる大蛇を消し飛ばす。忍の撒いた種ならば、それを摘むのもまた忍。舞台に上がらぬ影の戦。
風魔としての自負がある。敗北などは有り得ない。あの程度、堕ちた忍は忍に非ず。単なる餓えた畜生である。
...無論、若輩は喰い殺されるが関の山。さて、彼女は見事、討ち果たせるかーー?>>833
ご閲覧していただけたら幸いです、お疲れ様です。
他の皆様の文は躍動感というか新鮮さが素晴らしいと思い、描写を上手くしたいと考えました。
なら練習あるのみ。テンポ良く、脳に景色を描き出せる文を目指しました。
キャラ崩壊とか多々あるかもですが、特に描写は至らぬ所指摘してほしいです。書いてると自分でイメージして抜けが分かりにくいんですよね...
ーーさて、英霊剣豪はかなり好きな章です。サムライ同士の一騎討ち、このシチュに燃えない者はいないでしょう。
実装前は西洋騎士も登場してビーム乱舞になるんじゃないか、なんて考えも見ましたが、蓋を開ければ、日本で!侍が!忍者が!活躍してるんですよすごい!このド直球は私を含め、多くのマスターの心を撃ち抜いたのではないでしょうか。
傷付いて、血に塗れようと突き進む。
決して折れることの無い信念、己が目標の為に進み続けるその様はとてもカッコいいと思います。
あ、インフェルノさんが抜けてる理由は、とりあえず書きやすいのをピックアップしたからです。決して抜かしたとかじゃないです。
ーー最後に改めて。お読みいただき、ありがとうございます。>>835
コメント、並びにお褒めの言葉に貴重な意見、ンンーーありがとうございます。
テンポのよさ、臨場感...なるほど、7·5で纏めた意味もあったのですね、良かった。
続編は今回に全力を傾け、引き出しが尽きてしまい(早い)、また今はこの描写を活かし、他のSSを書いておりますので余力残ったり閃けば...何とも言えないです、申し訳ありませぬ。
ともかく、これを通じて英霊剣豪七番勝負に興味を持っていただけたら幸いです。>>355
ガウェイン×ガレスを見ていた人々
円卓の騎士達の執務室、その一つの扉が静かに開く。裾を優雅に捌き、喪服の女性は夫の亡骸の傍らに立った。ドレスの端を摘み、貴婦人らしく一礼する。
「旦那様。お務めを果たしてまいりました」
そして優雅に微笑むと夫の傍らに膝をつき座った。夫の耳元に口を近づけ、小さな声で語りかける。
「ーーお義兄様が気づかれたかどうかは分かりません。ですが主の教えに背かぬ範囲で言葉を選びましたの。最後の時間、例え天使であっても邪魔をされたくありませんでした」
夫は穏やかな表情を浮かべていた。正義と人道を重んじ、厳しい性格を表して『刃のように鋭い』と評される目は、今は目蓋を重くおろしている。そうしていると目尻が少し垂れた、兄妹とよく似た優しげな顔立ちをしている事が分かった。
「眠ってさえいれば、旦那様はまるで天使のようですわ。でも、いつものように私の我儘にお小言をくださる方が、私は好きですけれどね。ーー私にとって天使といえばガレス様でした。悪魔を打ち倒すミカエル、いえ、ガブリエルのようでしたわ」
夫の頬を愛しげに撫でながら、初めて円卓の騎士ガレスに出会った日のことを思い出す。
敵に包囲された城から、真夜中に姉リオネスがリネット一人を逃がしてくれた。
「助けを呼んで」
等とは言われなかった。ただ
「逃げて。貴女は幸せになりなさい」
と涙ぐんで囁かれただけ。姉が死を覚悟していることを知って、それでもリネット自身が姉の命を諦められなかっただけの事だ。冬の夜だった。明かりをつけてはいけなかった。夜に紛れるように薄汚れたローブを纏い、死臭の漂う暗い森をひたすらに走った。息をする度に胸の中で氷柱が刺さるような気がした。
獣の唸り声が近く聞こえた。それでも歩みは止めなかった。走って、走って、走り抜いて、壮麗な城にたどり着いた日のことを覚えている。
「私の姉を助けて下さい」
身分を証明する物を何を持たないリネットが、宴の席に通されたのは奇跡だった。奇跡が重なることを祈って、王に謁見し助けを求めた。
「騎士を派遣するほどの信憑性はない」
ーー奇跡は重ならなかった。「陛下、私に行かせて下さい」
絶望したリネットに天使の声が聞こえた。見れば、年若い少年が堂々と王に意見を述べていた。しかしその姿は、旅で汚れたリネットとさして変わらないみすぼらしさであった。他の騎士の言葉を聞けば少年は厨房の下働きだと言う。リネットにも志は立派に思えた。しかし、身分の低い者の力に頼れば姉は却って恥をかくだろう。獣を倒すために山賊を雇うようなものだ。リネットは少年の助けを拒絶し、城をでた。しかし少年は槍と盾を持ち、リネットを追いかけてきた。敵の騎士にもリネットの痛罵にも耐え、道中に騎士の中の騎士と名高いランスロット卿から叙勲された少年は、ついに敵の騎士を倒し、姉リオネスを救いだしてくれたのだ。しかし再会を喜ぶリネットと裏腹に姉には影があった。
「あなたが無事でいてくれて本当に嬉しい。でも私にはなさねばならぬことがあります。『騎士に祝福を与える』のが貴婦人の勤め。ーー恐ろしい騎士よりも、年若い少年で幸でした」
勝利の晩、姉は絹の夜着を着て、騎士の部屋へと入っていた。>>838
姉はこれから、男の贄になるのだとリネットは理解した。城を包囲されてから、男の恐ろしさを姉妹は痛感していた。だから誰が勝者となっても、生き残るためには身を投げ出す他はないと知っていたのだ。
それでもリネットは私室を飛び出し走った。騎士に恩はある。しかし姉を食らうぐらいなら私を喰らえと、少年の体にのしかかってやるつもりだった。魔術で衛兵を呼び出し、衛兵と共に騎士に与えた寝室の扉を蹴破った。
しかし、そこには想像していた風景はなかった。寝台の上に絡み合う男女の姿はなく、円熟した女体を前に戸惑い涙ぐむ、まだ年端もいかぬ白い肌の少女がいた。
「ーー魔術で作った衛兵は、その場でガレス様が叩きのめしてしまいました。乙女の秘密を暴いたのですから当然ですね。本当に申し訳ないことをしてしまいました」
その時の光景を思い出し、リネットは嘆息した。
「『聖母マリアがキリストを身籠った時、告知に来たガブリエルの姿を見て恐れおののき、しかし、その天使の姿に安堵した』とありましたね。私たちは恐怖で目が曇っていたのですね。私たちを助けようと共に旅をしてくださった方を誤解してしまうほどに。ーーですが、その後は喜びばかりでしたね」
「ガレス様が騎士の身分で私たちの無事を保証してくださり、敵であったアイアンサイド卿もキャメロットに仕えることになりました。ガレス様ご自身もご兄弟と再会して嬉しそうでしたわ」「お義兄様とガレス様の思いに気づかれたのは、旦那様が最初でしたわね。眉間にシワが寄って、アグラヴェイン様とよく似た表情をしてらっしゃいました」
教義に反する思いを認めるか否か、苦しむガヘリスを救ったのはリネットの言葉だった。
『巣から落ちた雛鳥を見たら、ガヘリス様はどうなさいますか?落ちた雛鳥たちが身を寄せ合って暖を取ろうとしている様子を見ても引き離そうとなさいますか?』
ガヘリスは答えた。
『巣箱を用意して、共に生きられるよう心を砕くだろうな』
リネットは微笑んだ。
『お二人もきっと同じです。生きるためには温もりが必要で、たまたまそれが血を分けた相手であったにすぎません。ーー天使であろうと、ガレス様の幸せを奪うなら、私が戦って差し上げます』
『ーー私も兄に恩がある。右も左も分からない幼い私とキャメロットに赴き、騎士として育ててくれたのだ。あの人の幸せのためなら何でもできるだろうな』
二人は顔を見合わせた。共犯者、という言葉が浮かんだ。それから二人が結婚するのに時間はかからなかった。
「ーーでもね、旦那様。少し寂しいですわ。もうきっと、私の心は晴れないと思います。旦那様は、お義兄様の幸せを願いながらも、そればかりではなく、もっと大きなものを見ていらっしゃいましたものね。私はそれが好きでした。『万民の幸せ』の為に騎士として何が出来るのかと苦悩する貴方の鋭い眼差しが好きでした」
リネットはガヘリスの胸に額を押し付ける。鼓動は感じない。
「貴方はいつかまた、大きな苦しい選択に迫られる時が来るのでしょうね。その時に私は側ににいてあげられません。ーーでもね、旦那様は必ず正しい道を選ばれると信じています」
リネットは静かに立ち上がる。
命ある限り、自分は足掻かなければならない。キャメロットに負傷者はまだいる。自分の力を使う時だ。
「ーーでは、ご機嫌よう。旦那様。貴方の女を見る目は確かだったと、証明してまいりますわ」
力強く微笑み、リネットは部屋を出て行く。
ーー物語では彼女の生死については残されていない。しかしキャメロットの陥落まで、負傷者を癒す貴婦人の姿を、花の魔術師が塔の中から見ていた。リネットが書きたかっただけ。
オリジナルばかりーー。
六章ZEROの、『戦った彼ら』の事も肯定したかったからです。>>841
西洋絵画の解説本を見ていたら、告知の天使ガブリエルは「女性」として描かれる天使だそう。「婚前交渉は罪」とされる教えの中に育ち、乙女のまま子を身ごもったという事実に恐れ戦くマリアを、女性の天使が優しく諭し安心させたという解釈だそう。
そこから
「予想外のことが起こって恐れを抱いても、その先には望外の喜びがある」
という表現のつもりで書いてました。
いつかオークニー兄弟の揃った姿を見て、彼らの恋バナを聞きたいですようやく書きあがったので投下します。
ぐだ子メインの終局特異点の途中から派生させたリョナものです。
本編と同じ展開になる所はカットしてます。
人外化・流血要素・独自の設定解釈(下記)を含むのでご注意ください。
・レイシフト中の身体の状態について:本作中では霊子分解された後特異点で身体が再構築される際は生身ではなく霊子で再現した擬似的な肉体(霊体化できない事以外はだいたいサーヴァントと同じ状態の身体)を作っているという設定です。
・ゲーティアとソロモンが扱える魔術について:両者とも指輪の力を併用すれば霊子で構築された身体に干渉し作り変える事が出来るとしています。(その際存在証明などに問題は発生しないとします、魔術王を名乗るならそれぐらいできるでしょう)
・時間神殿の地形について:話の都合上全ての座は一本の道で結ばれていて、かつ番号が大きいほど高い位置にあるとしています。(どう見てもゲーム内のマップと噛み合いませんがご容赦ください)
次のレスから本編開始になります。ソロモン「さあ、愉しい会話の時間は終わりだ。胸躍る殺戮の幕を開けよう!」
魔術王は手をこちらにかざし、対するぐだ子とマシュは身構える。
ソロモン「それにしても愚かだな、カルデアのマスターよ。よりにもよってレイシフトでここに来るなど、何故私がおまえ達を取るに足らぬと言っていたか最期まで理解出来なかったようだな?」
ぐだ子「どういう意味だ!」
ソロモン「よもや、レイシフトの際に霊子へと分解された身体を元通りに再生出来ているとでも思い上がっていたのか?人間如きにその様な事が出来るはずあるまい。貴様らは特異点に向かう度にその身体を霊子で作られた擬似肉体へと置き換えていたに過ぎん。だからこそ我が力を持ってすればこの様な事も容易いのだよ。」
魔術王の手から輝きが放たれるとぐだ子の身体に異変が起きた。手足が突然膨れ上がり、倍ほどの長さへと伸長しはじめたのだ。指先には鋭い爪が生え皮膚は黒く硬くなりその上から更に頑丈な鱗に覆われて、あっという間に少女の手足は禍々しい物へと変貌する。
ぐだ子「グ……アアアアアアアアアアアッ!!!」
己の身体を作り変えられる苦痛にぐだ子が絶叫する。腰の後ろが変形を始め、大きく盛り上がると長く伸びて尻尾を形作る。歯が鋭く尖り牙へと形を変える。ぐだ子の身体の変化を完了すると、ソロモンは鏡のような物を作り出し、今彼女がどのような姿をしているか見せつけるようにぐだ子の前に突きつける。
ぐだ子「何…これ…い、嫌ぁぁぁぁぁっ!?」
そこに映っていた自分の顔をした怪物、否、そうなってしまった自分自身を目の当たりにして悲鳴をあげるぐだ子。魔術王の手によって、幼さの残る顔立ちはそのままに全身を醜く歪められた彼女は人型の魔獣へと作り変えられてしまったのだ。
マシュ「先輩!?…ソロモン!先輩に一体何をしたのですか!」
ソロモン「そいつの身体を作る霊子に干渉し改変してやったのだ。何、これはほんの準備に過ぎんよ。本当の殺戮劇はこれからだ。」
その言葉が合図となったかのように遥か後方から黄金の鎖が飛来し、ぐだ子の手足を貫くとそのまま連れ去ってしまった。玉座の間からⅦの座へと引きずり出されたぐだ子は磔にされるように岩場に押し付けられ、手足を広げさせられる。そこに鎖の持ち主である英雄王ギルガメッシュが現れるとまずは右腕をがっしりと押さえて勢いよく鎖を引き抜く。青黒い不気味な色の血が飛び散りぐだ子の顔が苦痛に歪む。そしてギルガメッシュは楔を取り出すと手のひらに開いた風穴に押し込み岩場に固定する。真新しい傷をえぐられる激痛に苦しみ悶えるぐだ子をよそに更に二本楔を取り出し右腕の上腕と二の腕を貫いて岩場へと縫いつける。
ぐだ子「ぐ、ぎぃ!?や、やめてください王様!あなたはこんな酷い事をするような方では…」
ギルガメッシュ「貴様如きが我を知ったような事を抜かすか。それにこの世の総ては我が所有物、どう扱おうが文句などあるまい。そら、次は左の腕だ。」淡々と手足を岩場に縫い止めていくギルガメッシュにぐだ子は慣れない感覚で尻尾を動かし抵抗を試みるが容易く防がれ手足と同じように数本の楔で貫かれ岩場に固定されてしまう。かくして完全に岩場に拘束されたぐだ子に向けてギルガメッシュは宝物庫から宝具の柄の方を向けて取り出すと、まるでダーツでも愉しむように胴体部めがけて撃ち放つ。まず一発が鳩尾に当たり、近くにあった肋骨をひしゃげさせて胃を圧し潰す。衝撃で噴出した胃酸が食道を逆流して喉を焼き、外と中からの二重の苦しみに悶えるぐだ子だがもがこうとすれば手足と尻尾に打ち込まれた楔が傷をえぐり苦痛を増やすばかりで何の解決にもならないのでぐっとこらえてなんとか胃液を飲み込もうとした所にもう一発、今度は肺の辺りに撃ち込まれる。先のダメージもあり肋骨が数本折れながら空気が押し出され、こらえきれずに胃液ごと空気を吐き出させられてえづいてしまい、その衝撃で穿たれた楔が身体に食い込んで余計に苦しむぐだ子を見てギルガメッシュは愉快そうに嘲笑う。
ぐだ子(このままじゃなぶり殺.しにされるだけだ…なんとか脱出しないと!)
続けて第三の弾丸が下腹部に当たりメリメリと音を立て食い込んでいく。重量のある一撃が確実に臓器を傷つけ、鱗ごと身体機能を砕いていく。その激痛でもがきそうになるのを抑え、楔が食い込んで傷が押し広げられる痛みに耐えながら腕を持ち上げようとするぐだ子。しかしそれを見過ごすギルガメッシュではなかった。わずかに浮き上がった右上腕に、それもちょうど楔に当たるように四発目を叩き込む。
ぐだ子「ぐ、あああああっ!」
より深く楔が刺さり、骨にヒビを入れ傷口から血液を絞り出させる。続けて第五射が左上腕の楔へと命中し、先程と同様に楔を押し込み骨を壊す。両腕を半壊させられた激痛に苦しむぐだ子。
ギルガメッシュ「フハハハハハハ!良い声で鳴くではないか、魔獣めが。だがいささか飽きて来たのでな、次で終わらせてやろう。」
そう言うとギルガメッシュはトドメとなる六本目を首に狙いを定め発射しようとした。だがその瞬間、ぐだ子ごと宝具を五回も撃ち込まれた上に内二発は楔も深く叩き込んでいたせいか少しヒビが入っていた岩場は限界を迎えついに崩壊し、支えを失ったぐだ子は岩に混じって下層へと落ちていく。
ギルガメッシュ「ふむ、楔を押し込んだのは失策だったか。まあ良い、奴が玉座へ向かうにはどの道ここに戻ってくるほかあるまいて。それに下の有象無象に殺されるようならそれまでよ。」
そう呟くとギルガメッシュは余裕を見せるように手頃な岩に腰をかけた。
一方、下層のⅠの座付近へと落下したぐだ子は一緒に落ちてきた岩を盾に地面への直撃を防ぐと身体を貫いていた楔を全て抜く。重石が外れ自由に動けるようにはなったが楔で穿たれた風穴は依然開いたままであり、歩く度に苦痛に苛まれるも一刻も早くソロモンを倒す為に足を止める事は出来なかった。そのまま進むと旗を携えた金髪の少女、ジャンヌ・ダルクの姿が見えた。
ぐだ子「ジャンヌさん!よかった、生きてたんですね!」
ジャンヌ「…どうして…」
ぐだ子「え…?」
突然ジャンヌはぐだ子の首へ手をかけると、人間のままであったら即座にへし折れそうな力で首を締めはじめた。
ジャンヌ「どうして私たちを置いて行ったのですか?どうして私たちを囮にしたのですか?どうして…」
ぐだ子「ぐ…ジャンヌ、さん…?どう…して…?」
どうして、とうわ言のように呟くジャンヌの様子に明らかな異常を感じ取ったぐだ子はジタバタと暴れてジャンヌを振り払おうとするがただの魔獣如きでは手も足も出ない。
ジャンヌ「あなたのせいでマリーは…皆は倒れたのです。なのに…どうして戻って来たのですか?」虚ろに呟くジャンヌの力がより一層増し、首の骨からミシミシと嫌な音が聞こえてくる。
ぐだ子「か、は…」
ぐだ子はこのまま絞め殺されるかと思ったが、突然ジャンヌが首にかけた手を離し頭を抱えて苦しみだした事で解放される。
ぐだ子「ゲホッ…ゲホッ…」
ひとしきり咳き込んだ後、ぐだ子は未だ苦しむジャンヌに駆け寄ろうとするが
ジャンヌ「来ないでください!」
ぐだ子「ッ!?」
ジャンヌ「今の私は不覚にも魔術王の干渉を受けてしまっています…なんとか抵抗していますがこのままではすぐにでもまたあなたに手をかけてしまいます。そうなる前に早く、私に構わず進んでください!」
ぐだ子「…ごめん!」
苦しむジャンヌに一言謝るとぐだ子はⅡの座の方へ走り出した。残されたわずかな時間でソロモンを討たねばならない今、ジャンヌの意志をふいには出来なかった。
Ⅱの座にたどり着くと、そこにはネロが一人立っていた。
ネロ「おお、ぐだ子か?少々、いやだいぶ姿が変わっているようだが…」
ぐだ子「ごめん、ソロモンにやられてこんな身体にされちゃった…気持ち悪いよね、こん姿…」
ネロ「何を言うか、どんなに醜い姿に成り果てようと余が認めた勇者である事は変わらん!胸を張って戦うがよい!」
ぐだ子「…うん、ありがとう。」
ネロ「…だが、それはそれとして獣となったからには躾を叩き込まねばならんな?」
ぐだ子「え…?」
そう言うとネロは何処からともなく調教用の鞭を取り出すとぐだ子の身体の鱗が砕けた部分へと打ちすえた。
ぐだ子「うぁ、痛、やめ、て…!」
激痛に身をよじると再び鞭が飛んできて、痛みが容赦なく身体に襲い来る。先程のネロの言葉を思い出しこれは調教なのだと理解したぐだ子は無闇に動くのをやめ、従順なフリをした。ネロ「よいぞ、やはり獣は人の言う事を聞かねばな。ああ、獣には服など要らぬだろう、余が直々に脱がせてやろう。」
ネロが近寄り礼装を脱がしてくる。鱗まみれで地肌は見えないとはいえ裸体を晒される羞恥に耐えながらぐだ子は反撃の機会を待つ。大人しく従うぐだ子に気を良くしたネロが隙を見せた瞬間に足払いをかけ転ばせると即座に鞭を奪い虚空へ投げ捨てる。そしてそのまま起き上がろうとするネロを尻目にぐだ子は駆け出した。しかし鞭さえ奪えばどうにかなると甘く見ていたぐだ子の予想に反しネロはもう一本鞭を用意していた。それも先ほどまでの物よりも痛めつけるのに適した鞭であり、それで逃げ出したぐだ子を強く打ちすえる。
ぐだ子「ぐぎぃっ!?もう一本、あるなんて…!」
ネロ「甘いぞぐだ子よ、従順なフリをして反抗する機会を伺う不出来な獣など珍しくもない。そんな獣にはより強い躾をするほかあるまいな?」
その言葉と共にネロが鞭をまた振り下ろすが、ここで時間をかけすぎる訳にいかないぐだ子は意を決し左の手のひらで鞭を受け止める。バチィンと大きな音が響きぐだ子の顔が苦痛に歪む。
ぐだ子「ぐぅぅっ…やあっ!」
そして受け止めた鞭を右手の爪で切り裂き破壊し使えなくする。ひび割れているとはいえ鱗の上からでも痛めつけられるような鞭を鱗に守られてないどころか風穴が開けられ骨も砕けかけた左腕で受け止めた為に、左手に引き裂かれるような痛みが走り上腕からビキッという骨が軋む音が聞こえたが、そんな事を気にしている余裕はないとぐだ子はそのままⅢの座へ駆けていく。
Ⅲの座ではドレイクが数多くの部下の男を引き連れてたむろしていた。ジャンヌの言葉とここまでの状況からドレイクも、いや恐らくは全てのサーヴァントが魔術王の手で操られた危険な状態だと考え隠れて通り抜けるつもりであったが大軍の目を全て誤魔化しきる事は出来ず見つかってしまう。
ドレイク「おや、ぐだ子かい。どうにも奇妙な姿になってるじゃないか。そうだ、せっかくだからあんたの身体で遊ばせてもらおうじゃないか。そらお前達、そいつの動きを止めときな!」
命じられるまま部下達がぐだ子に殺到する。一人二人程度は振り払えても多勢に無勢、あっという間にぐだ子は押さえこまれてしまう。ドレイクは近くにあったそこそこ太い棒を拾い、捕らえられたぐだ子の尻にぐりぐりとねじ込む。ぐだ子「ひぐっ!?そんなの挿れられたらお尻が…痛い痛い痛いぃ!!」
異物を入れられ苦痛でもがこうとするぐだ子だが数に物を言わされて押さえこまれどうにも出来ない。
ドレイク「へえ、でかくなった分入り口も広くなった訳か。じゃあこいつはどうだい?」
棒を引き抜くと今度はピストルを取り出し、再びぐだ子の尻にねじ込む。
ぐだ子「ひっ、ぎぃ!?やだ、そんなに太いの押し込まないで、ねじり込まないでぇ!」
さっきの棒より太い銃口を挿し込まれ無理矢理尻穴を拡張される痛みで悲鳴をあげるぐだ子を見て嘲笑うドレイクとその部下達。油断したのかそのまま何人かがぐだ子の身体から一度離れ、それぞれのピストルを抜いて下品な笑いを浮かべながらぐだ子に迫り、次々に銃口で犯していく。
ぐだ子「あぐ、ぅあ、ひぎ、や、あ…」
ある者はかき混ぜるように円状に動かし、またある者は何度も抜き挿しを繰り返し、またある者はあえて一発虚空に撃った後赤熱した銃口を挿入し、またある者は挿し込んだまま空砲を放ち…そうして一通り弄ばれるとまた何人かがぐだ子の身体から離れ、先の連中と交代して犯そうとしてくる。このまま好き放題され続ければいつか壊れてしまう、そう確信したぐだ子は意を決して肩を押さえる男の身体に食らいつき、その肉を噛みちぎる。口の中の生肉、それも人肉の感触に嫌悪感を覚えつつも魔獣と化したが故かその味を美味と感じてしまう自分に恐怖を感じて 咄嗟に吐き出すと、部下達が恐慌状態に陥った所を力任せに振りはらって走り出す。
ドレイク「何やってんだお前達、逃すんじゃないよ!そら、脚を狙いなぁ!」
そこに足止めしようと放たれたドレイクと部下達の銃撃がぐだ子を襲う。放たれた弾丸のほとんどは外れるか鱗に弾かれ火花を散らすだけだったが、ドレイクの放つ弾丸だけは正確に膝の裏側の皮膚が露わになった所を撃ち抜き不気味な色の血液を飛び散らせる。
ぐだ子「ぐっ、でもここで止まる訳には…」
銃弾を受け傷ついた脚とめちゃくちゃにされた尻の痛みを必死にこらえながら、Ⅲの座を脱出しⅣの座へと走って行く。Ⅳの座にたどり着く直前、そこに居たモードレッドは近づいて来たぐだ子に気づくと魔力放出で文字通りカッ飛んできた。
モードレッド「なんだ?カルデアのマスターってのは魔獣にもなれるのか?まあいいや、せっかく見た事ない魔獣が居るんだ、どんなモンか試させてもらおうじゃねえか。」
そう言うとクラレントを抜きぐだ子に斬りかかる。慌てて逃げ出すぐだ子だがその対応がモードレッドの気に障った。激昂したモードレッドは怒りに任せぐだ子へ向けて雷を放ち始める。
モードレッド「テメェ腰抜けかこの野郎!たかだが魔獣ごときがこのオレから逃げ切れる訳ねぇだろうが!」
強烈な雷撃がぐだ子の身体を打ち、全身を灼きつくす。身体がしびれて倒れたぐだ子にモードレッドが容赦なく追撃をかける。
ぐだ子「ぐぁ、熱い、痛いぃ!」
モードレッド「なんだぁ?この程度でくたばるなんてカルデアのマスターはその程度かよ!」
怒り冷めやらぬと言った様子のモードレッドは動けないぐだ子の手を掴むと、人差し指と中指を手の甲の側へと曲げようとする。
ぐだ子「やめ…そっちには…曲がらないから…」
嘆願するぐだ子だったがその言葉はモードレッドの耳には届かず、ボキッ!と大きな音を立て二本の指の関節が破壊される。
ぐだ子「ぐぎゃあああっ!?!」
モードレッド「うるせぇな!指折れた程度で騒ぐんじゃねぇ!」
大きな悲鳴をあげるぐだ子に理不尽にも怒りを増したモードレッドはクラレントの柄をぐだ子の右腕に思いきり叩きつけ、鱗ごと右腕の骨を完全に粉砕する。激痛に反応する間も与えず、続けざまに全力を乗せた踏みつけで左手を骨ごと踏み砕く。
ぐだ子「ぐ、あああっ!!!」
立て続けに両腕を破壊された痛みでついに気を失ったぐだ子の土手っ腹めがけて全力の蹴りを叩き込み、バキバキと鱗と骨が砕け散る音を響かせながらⅤの座の方へ蹴飛ばすとモードレッドは憂さ晴らしと言わんばかりに辺りを破壊しはじめた。蹴り飛ばされⅤの座付近へと叩きつけられたぐだ子だったが、度重なるダメージで限界を迎え今にも死にかねない状態であった。だが幸運にもここにはナイチンゲールが居た。ぐだ子が地面にぶつかった轟音を聞き様子を見に来た彼女によってぐだ子は治療を受け、宝具の効果もあって度重なる攻撃で砕かれた骨や鱗などあらゆる負傷が完治していた。
ぐだ子「ありがとう、ナイチンゲールさん。でももう時間がないから行かないと…」
しかし、ぐだ子は見落としていた。いや、無意識に目を背けていたと言うべきか。いくら魔術王の干渉すら跳ね除ける驚異的な信念の元に治療を施してくれたとはいえ、全てのサーヴァントが害意を向けてくる以上は治療対象以外にはナイチンゲールも例外ではなかったのだ。
ナイチンゲール「待ちなさい、あなたには協力してもらう事があります。」
ぐだ子「ごめんナイチンゲールさん、今は時間がないの。」
ナイチンゲール「ならば力づくでも協力してもらいます。」
そう言うと驚異的なパワーでぐだ子を押さえつけ金属の枷のようなもので拘束するナイチンゲール。
ぐだ子「ナイチンゲールさん、お願い、離して!」
ナイチンゲール「あなたの身体を今後の魔獣対策の研究に使わせてもらいます。安心してください、私がいる限りあなたを死なせはしません。」
そこに轟音を聞きつけて降りて来たのだろうか、Ⅵの座に居たはずのベディヴィエールまで現れた。ナイチンゲールと取り押さえられ拘束されたぐだ子を見ると、
ベディヴィエール「おや、魔獣の解剖ですか?なら私にも協力させてください。」
とナイチンゲールに申し出る。
ナイチンゲール「解剖と言う訳ではないのですが…そうですね、では脚の鱗から剥がしていただけますか?」
ベディヴィエール「分かりました、ではそのナイフのような物を貸して頂けますか?」
そうベディヴィエールに依頼するとナイチンゲールはぐだ子の尻尾に興味を持ったのかしきりに引っ張りたりしながら観察していく。一方ベディヴィエールはメスを借り受け鱗の境目に突き刺すと軽く持ち上げ、鱗の間に空いた隙間に指をかけて鱗を強く引っ張りはじめる。
ぐだ子「お、お願いベディヴィエールさん、話を…」
ベディヴィエール「黙りなさい、私が魔獣の言葉など聞くとでも思うのですか?」ぐだ子「やだ、鱗を引っ張らないで、そんなに引っ張ったら剥がれ…いっ!?」
ベリッ、と音を立ててぐだ子の脚から表皮ごと鱗が一枚剥がされる。生皮も同時に引きちぎられ剥がされる激痛に悶絶するぐだ子だが手足は強く押さえつけられ尻尾はナイチンゲールの手で抑え込まれてる為にせいぜい頭を振り乱すのがやっとだった。
そのまま二枚、三枚と立て続けに鱗を剥がされていき、やがて右脚の太もも一帯が鱗を剥がされきってしまう。尻尾の観察を終えたナイチンゲールは枷の拘束を尻尾にもかけ、ベディヴィエールに腕の鱗を剥がすよう頼むと鱗の守りを失った脚の切開を開始する。腕は脚同様に鱗を一枚ずつ生皮ごと剥ぎ取られ、脚は麻酔も無しにメスで皮膚と筋肉を裂かれてはめくられたり引っ張られたりされるせいで腕と脚の両方から苦痛が押し寄せる中必死に考え逃げる手を考えるぐだ子だったが、逃げるチャンスは意外な方向から訪れた。先程ぐだ子を蹴り飛ばしたモードレッドがぐだ子の死体でも確認したかったのか雷をばら撒きながらこっちまで来たのだ。周囲を破壊しながら迫るモードレッドを流石に看過出来ずにナイチンゲールとベディヴィエールがモードレッドの居る方へ向かった隙に、ぐだ子はすっかり扱いに慣れてしまった尻尾も使って枷を外すとナイチンゲールが置いていった薬箱からガーゼと包帯を拝借して鱗を剥がされた太ももに縛り付け、一路先を目指して走り出した。
もぬけの殻になっていたⅥの座を通り過ぎてⅦの座に近づくと槍が一本足元へ撃ち込まれた。もう言うまでもない、ここで待ち構えているのは英雄王ギルガメッシュだ。
ギルガメッシュ「まさか再びここに戻ってこれるとはな、せっかく拾った命をむざむざ献上しに来たか。それともこの我を出し抜いてここを抜ける腹積もりか?だとしたら片腹痛いわ、魔獣風情が!」
言いたい事だけ言い終えるとギルガメッシュは躊躇なく宝具の切っ先をぐだ子へ向けて放った。もちろんぐだ子も黙ってそれを食らうつもりもなく、全力で走り猛攻をかわしていく。しかし相手は英雄王、素人の動きなど手に取るように分かるとばかりにぐだ子の移動する先を予測し宝具を放つ。ぐだ子もすんでの所で気づいて立ち止まり直撃は避けたが、爆発からは逃れきれず木の葉のように吹き飛ばされる。そこに立て続けにもう一本宝具が撃ち込まれたがぐだ子は咄嗟に尻尾を盾として即死だけは回避する。代償として尻尾は吹き飛ばされ骨の覗く断面からおぞましい色の血を噴出させ、脚に巻いた真新しい包帯は消し飛んでその下の皮膚が火傷を負っていた。それでも諦めず立ち上がってこの場を切りぬけようとするぐだ子にこのまま一発づつ宝具を撃ち込んでも効果が薄いと見たギルガメッシュはぐだ子の前方に弧を描くように多数の門を開き、何十本もの宝具を展開する。
ギルガメッシュ「魔獣風情と侮っていたが存外やるではないか。だが今度こそは逃げも耐えも出来まい。」
そう吐き捨てると四方八方より宝具の雨が放たれる。対してぐだ子は顔だけをかばいながら後ろへ全力で飛び跳ねる。しかしその程度の対処など意味もなく降り注ぐ宝具にすり潰されるようにぐだ子の姿が消える。そして着弾と共に生じた凄まじい爆発の跡には砕け散った鱗の破片も、焼け焦げた肉片一つさえもありはしなかった…
だが、ぐだ子は死.んではいなかった。宝具の爆撃を受ける直前にどこからともなく花びらのような幻覚が見えたかと思うと次の瞬間には遠く跳ね飛ばされ玉座の間の入り口直前に落下していた。鱗があちこち割れてはいたが、自分自身あの爆撃を受けたにしてはこの程度の負傷で済んでるのが不思議ではあったが、その理由を考える事よりもソロモンを倒す事を優先し再び玉座の間へ踏み込む。玉座の間ではマシュが傷だらけになりながらも魔神柱相手に孤軍奮闘していた。そこに駆けつけたぐだ子に視線が集う。
マシュ「…先輩!助けになれずすみません!」
ソロモン「ほう、とうに英霊共に仕留められていると思ったが…凡百の英霊は魔獣の一匹も仕留められぬほど無能だったか。」
ぐだ子「ふざけるなソロモン!皆を元に戻せ!」
ソロモン「そう言われて私が術を解くとでも?それに私に奴らを元に戻す理由はないのでね。それにしても生き汚いな、貴様は。そうまでして無益に生き延びようとするのなら今度こそ念入りに滅ぼしてやろう。」
魔神柱を下げるとソロモンの霊基が異常な反応を見せる。漆黒の光が集まり異形の巨体へと変じていく。
???「魔術王の名は捨てよう。もう騙る必要もない。私に名は無かったが、称えるのならこう称えよ。真の叡智に至るもの。その為に望まれたもの。貴様らを糧に極点に旅立ち、新たな星を作るもの。七十二の呪いを束ね、一切の歴史を燃やすもの。即ち、人理焼却式ー魔神王、ゲーティアである。」(マシュの消滅直後まで本編と同じ展開になるのでカット)
ゲーティア「ああ、最後に挑みかかるくらいは許そう。貴様の気持ちは理解できる。マシュ・キリエライトの弔いだ。その貧弱な人の…いや、今は獣と言うべきか。どちらにせよ大差はあるまい。その拳で我が体に触れて死.ね。」
ぐだ子「望むところだ…!」
怒りに任せぐだ子はゲーティアに右手の爪を向け飛びかかる。防ぐまでもないとゲーティアはその攻撃をまともに受けるが傷の一つもつかない。そのままゲーティアはぐだ子の身体をまるで虫でも払うかのように腕を振るい吹き飛ばす。ビュン、と風を切る音と共にぐだ子の身体はボールのように何度も跳ねながら弾き飛ばされ、衝撃で右腕の肘の骨がバキバキと粉砕される。それでも立ち上がり、今度は左手の爪を突き立てようとするが容易く掴まれるとひねられ二の腕の途中からねじ切られる。ほんの数秒でボロ雑巾のようにされながらも彼女は心まで獣へ堕ちたかのようにゲーティアに殺意を向け続け、彼我の力の差も考えず牙をむき出しにして三度攻撃を仕掛けようとして…
ロマン「いやいやいや。そこはちょっと落ち着こうよ、ぐだ子ちゃん。玉砕は君らしくない。ここは少しだけこらえていてくれないかな?」
そこに来るはずのない人物の声が響き、魔神王と魔獣の意識が声の主の居る方へ向けられる。
ぐだ子「え…ドクター…?」
ロマン「やぁ。ここまでよく戦ったね、ぐだ子ちゃん。最後に美味しい所を持っていくようで悪いけどここからはボクの出番だ。でも、その前に『ボク』は君に償わなければならない。ボクがもう少し早く決断出来ていれば、君をこんな目に合わせる事もマシュを死なせる事もなかったかもしれない。だから、せめて君だけでも助けさせてほしいんだ。」
そういうとロマンは手袋を外し、その手につけた指輪をかざす。それはゲーティアがつけている物と同じだが違う物、欠けていた十番目の指輪だった。
ゲーティア「それは、その指輪は…貴様、 まさか…!」
ロマン「主なる神よ、今再びこの人に過ぎたる万能の力にすがる事を御許し下さい。」
何処か遠くへ向けるように呟くとロマンは指輪に力を込め輝きを放つ。それに共鳴するかのようにゲーティアの持つ九つの指輪も輝き、十の光は正視に耐えぬ姿となったぐだ子の元に集うとその身体を包みこんだ。ぐだ子(この光、とても優しい…それに痛みが和らいでいく…?)
光はぐだ子の身体を癒し、失われた部分を復元していく。ぐだ子の身体を汚れ一つもない五体満足の状態まで回復させると、光はぐだ子の身体に染み込むように消えた。直後、ぐだ子の全身に張り付いていた鱗が綺麗に剥がれ落ち、変質した皮膚が元の色と柔らかさを取り戻す。肥大化していた四肢は本来の大きさとなり、尻尾は痕も残さず消滅して汚染されていた血液は浄化された。最後に失われていた衣服が再生成され、偽りの魔術王の手によって身体を歪められ魔獣へと堕とされていたぐだ子はようやく人へと戻る事が出来たのだった。
ゲーティア「何故、だ…!何故万能の力を持ちながら王として民を救ってこなかった貴様が、今更たった一人に救いをもたらす!何故だ!」
ロマン「何故って、『ボク』はただの人間だから奇跡にだってすがるし、彼女をここまで苦しめたのがお前の仕業ならそれは『私』が償うべき事だからね。」
ロマン「……ゲーティア。魔術王の名はいらない、と言ったな。では、改めて名乗らせてもらおうか。」
ロマンの身体が光に包まれ一瞬消えると新たな、いや彼の本来の姿を現した。
ソロモン「我が名は魔術王ソロモン。ゲーティア。お前に引導を渡し、その罪を清算する者だ。」(以降本編の展開に合流)長くなりましたが以上で投下終了になります。
本作の発想は「レイシフト中の身体が霊子で出来てるとすればすごい魔術師なら干渉して自分好みの身体に改変したり出来るんじゃないかな」という所から始まっており、じゃあすごい魔術師って誰よ?と考えた時にまず浮かんだのが魔術王ソロモンとゲーティアでした。
ですがこの二人だと性的な展開が考えにくかったのでどうしようか悩んでいた所に「じゃあリョナもので行こう」と天啓が降りてきまして、せっかくなら終局特異点を舞台にすれば展開のレパートリーも増やせるなと思い至った結果がこれでした。敵に嬲られるより味方だったはずの人に嬲られる方がより精神的に応えますしね。ちなみに各鯖からの責めのネタはR-18総合スレ64の315さんに提供して頂きました、この場を借りて改めて感謝を述べさせて頂きます。
ぐだ子の魔獣化ですが、これはリョナもので考えた際に人間の身体だとあっさり壊れてしまうので頑丈になってもらう必要があったからです。で、せっかく魔獣になってもらったので極力自力でどうにか抜け出しながら進んでもらいました。
最後にこの作品を読んでくださった方々へ、どうもありがとうございました。正気を保ったサクランスロットでヒロピン物書きたい と思ったので書かせてもらいました
以下注意事項
1.一部キャラ崩壊気味
2.エロよりリョナ寄り
3.世界観はあってないようなもの
4.短めです
色々衝動任せにやりました>>857
商店街から住宅街へと抜ける近道である路地裏。
昼間でもめったに人はおらず、ましてや夜ともなるとまず間違いなく人気が絶無となるそこで、一人の少女が今まさに力尽きようとしていた。
「ぁ……ぅぁ……は、ぁぁ……」
何時もより帰宅時間が遅くなったから、近道をした。
ただ、それだけの事なのに何故? と自問自答するがすでに遅い。手足の感覚はなくなり、次第に意識も遠のいていく。
突然何者かに羽交い絞めにされ、首筋に噛みつかれ、血を吸われる感覚を覚えた時には最早されるがまま。
時折、制服越しに胸や秘所を弄られ羞恥に頬を染め、涙を流す自由すら与えられる間もなく一気に体中が冷え切って、自分はこのまま終わるのだという確信だけが残る。
そんな確信と共に少女は瞼を閉じて……。
「もう大丈夫ですよ」
強い衝撃と共に、誰かに抱き止められる感覚と、優し気な少女の声が、聞こえた気がした。
抱き止めた少女。あまり言葉を交わした事のなかったクラスメイトがまだ助かる状態である事にホッと息を吐いて、間桐桜は彼女をそっと路地の片隅に寝かせる。
そして、こういう時の為にと姉から教わったガントで吹き飛ばした敵へと視線を向ける。
「全く……何度も何度も……私が狙いなら、直接来ればいいと思うのだけど?」>>858
「フフ……それもそうなんですけど。あなたの、その怒った顔がとても素敵ですので」
つまり、自分を怒らせる為だけに何の関係もない、ただ顔見知りなだけの彼女を襲ったのか。温厚な方だと自分では思っているが、我慢にも限界という物がある。
もう一度、重たく息を吐いてクラスメイトを襲っていた女性へと向き直る。
両眼を眼帯で隠した長髪長身の、一目で異様な存在だと解るほどの魔力を放つ女性。メドゥーサはそんな桜の姿を確認して心底楽しそうに笑う。
「そう、その顔ですよサクラ。そんな貴女が見たかった……ウフフ……」
「そうですか。なら、今日で見納めですね」
懐から桜が取り出すのは一枚のカード。意識をそれに集中し、全身の魔力をそのカードが秘める力に同調させ、力を解放。
「夢幻召喚、バーサーカー」
言霊をトリガーとして、カードに秘められた力が放出され桜を包み込む。
その身に着こんだ桃色のガウンと白いワンピースが分解、消滅一糸まとわぬ姿となった桜の体を新たに包み込むのは魔力で編まれた漆黒の鎧。
下半身と両腕。背中から脇腹、胸を包むそれが順に装着され、肩を超える程度だった紫色の髪も腰を超える程の長さとなり、最後に顔の上半分を隠す仮面状の兜が実体化。
カードに秘められた英霊の力をその身に宿す無幻召喚。バーサーカーのクラスたるランスロットを宿せし姿への変身である。
「いい加減、決着をつけましょう?」
「えぇ、それもいいでしょう。今日こそ貴女を、私のモノにしてあげます……っ!」
互いに言葉を終えると共に、地面を蹴る。メドゥーサは自身の得物たる短剣から伸びる鎖を鞭のように振り回し、桜を打ち据えんとする。
対して桜は冷静に体を捻って回避。ついでにと地面に転がっていた折れた鉄パイプを拾い上げ、己に宿したランスロットの持ち得る秘技ともいえる力、宝具を発動。
ナイト・オブ・オーナー。手にした物、武器として使用できる物であればそれを己の疑似宝具として運用できる。であれば、この鉄パイプも彼女の手に掛かれば疑似的な宝具と化す。
本来、鉄パイプ程度では掠り傷一つつける事すら叶わぬ存在。今この身に宿すランスロットと同じ英霊、サーヴァントであるメドゥーサへ有効打を与えるにたる武装となるのだ。>>859
「やぁぁっ!」
「ふっ!」
横薙ぎに振るわれた鉄パイプを避ける事無く受け止め、メドゥーサは鎖を巧みに操って鉄パイプ諸共に桜の右手を拘束。
そのまま力任せに桜を壁に叩き付け、衝撃に短く悲鳴をあげる彼女の左手を押さえつける。
「フフ……まだまだ、戦い慣れていませんね?」
「くっ……ぅっ!? んんっ!」
そして、問答無用に桜と己の唇を重ねる。
桜の口内に無理矢理舌を捻じ込み、彼女のそれと自身の物を強引に絡ませ、唾液を流し込んでいく一方的なディープキス。
単純な力であれば桜よりも上であるメドゥーサにとって、両腕だけでも拘束すればこの程度は造作もない。己の欲望のまま、少女の唇と舌を堪能し続け……。
「っ!?」
捻じ込んでいた舌に噛みつかれてその痛みに思わず唇を離し、桜の右足がメドゥーサの腹を蹴り飛ばす。
「がっ!?」
左手の拘束が解かれ、右手を縛る鎖は力任せに引き千切られ、仮面越しに向けられる桜の怒りの表情を感じ取る間もなく、続けざまに打ち込まれた鉄パイプの乱打。
四肢、頭頂部、胸、容赦なく打ち込まれたそれに悲鳴を上げながらメドゥーサは地面を転がり、桜は奪われた唇を手甲で拭う。
「っ! よくも……っ!」
「酷いですねぇ……恥ずかしがる事でも無いでしょう?」
痛みに震えながらも、己の中に湧き上がる歪んだ感情を抑えきれず、口元を不気味に歪めながらメドゥーサは立ち上がる。
「それとも……初めてのキスでしたか?」
その言葉に、桜の理性が一瞬で吹き飛んだ。>>860
メドゥーサの懐に飛び込み、下顎を思いっきり蹴り上げ宙へ。路地の壁を足場に、一気に駆け上がってメドゥーサを追い抜いた桜は空中に躍り出て、重力に従って落下する己と、体を捻った勢いを加算した踵堕としを撃ち込んだ。
大切なファーストキス。いつか、恋焦がれるあの人にと抱いていた淡い夢を一瞬で台無しにした目の前の敵を容赦なく地面に叩き落として。
「ぁ……ぁあああああっ!」
地面に激突したメドゥーサの腹部へ、落下の勢いそのままに拳を叩き込む。
「が、はぁ!?」
「……一つ、覚えておきなさい」
吐血し、力無く地面に倒れるメドゥーサを見下ろしながら桜は静かに、確かな怒りを込めて言い放つ。
「女の子のファーストキスを奪った罪は、重いんですよ?」
「は、はは……そう、ですか……それは、確かに……」
嗤いながらそれを肯定するメドゥーサ。
「では、私からも一つ……サクラに助言です……」
そうして、メドゥーサが地面にめり込んでいた頭を持ち上げ……その瞳を覆う眼帯が外されていた事に気づいた時には、遅かった。
「感情に身を任せすぎるのは、危ないですよ?」
「なっ……う、ぁぁっ!」
メドゥーサの瞳。相手を石化させるゴルゴーンのそれであるその眼光を真正面から受け、桜の体は硬直、拘束される。
ランスロットを宿した事で低ランクの対魔力スキルを得ており、完全な石化は免れるも体中が痺れて、等というレベルではない。
全身の骨が、組織が鉛に入れ替えられたかのように重たく、一切の自由が利かない。
「バーサーカーは確かに強力な英霊です。ですが、欠点もある」
体をゆっくりと起こし、メドゥーサは全身の埃を堕としてから桜へと歩み寄る。>>861
「バーサーカーは狂化のスキルで己のステータスを上昇させる。本来なら、夢幻召喚した魔術師もそれに飲まれてせいぜい数分が限界ですが……サクラは、バーサーカーと相性が良いのですね」
限界の筈の数分間を超え、なお夢幻召喚を維持している桜をほめたたえながら、そっと両腕を彼女の体に回して抱き上げる。
「ですが、影響がないわけではない。普段のあなたよりも好戦的で、感情的になりやすくなって……えぇ、とっても、絡め取りやすい!」
抱き上げた両腕に力を込める。
細身の腕からの物とは思えぬ怪力。まるでプレス機か何かに押し潰されているかのように、一気に桜の体が締め上げられる。
「うっ、ぁあああああっ!?」
単純な怪力による締め上げだけでなく、持ち上げられた事で全体重までもが加わって桜の体へダメージを与える。
所謂ベアハッグの状態。締め上げ、抱き寄せられる体がメドゥーサに密着し、骨や肉が軋む音を立てて桜を圧迫する。
「うぁっ! ぁ、ああっ! ぁ……あぁぁう!?」
「良い声、良い悲鳴です。あぁ……貴女の、そういう声が聞きたかった」
「はうぁあ!? ぁ……ぁぁ……ふぐあぁぁっ!?」
メキメキと嫌な音が鼓膜に響く。
不自由な体制かつ、魔眼による拘束を受けた体からは汗が滲み、否応なしに桜から体力を奪い取っていく。
「フフ……この姿のサクラは、ほんとうにそそられますね……大胆で、とってもいいですよ」
汗ばんだ胸元をメドゥーサの舌が這う。
「ひぅ!?」
「サクラの汗……とっても美味しいですね。ふふ……もっと、楽しませて下さいね」
「や、めな……さ……ぁはあああああっ!?
言葉を紡ぐ事もできず、締め折られていく体が悲鳴をあげる。>>862
言葉を紡ぐ事もできず、締め折られていく体が悲鳴をあげる。
魔眼に拘束された体では反撃すら行えず、されるがままにほぼ裸の上半身ににじみ出る汗を舐めとられ、締め上げられて悲鳴を絞り出される。
(この、ままじゃ……ま、け……なん、とか……しない、と……)
手足の痺れは今だ残り、右手を握りしめる事がやっとな上に両腕ごと抱き上げられている為、力無く振り回される事すらあり得ない状態。
運よくその辺に転がっていたり、壁にかかっている物を手に取ってナイト・オブ・オーナーで武器にするという手は使えない。
ならばどうするか。
「では、そろそろ仕上げです……貴女も、夢幻召喚を維持できない程に痛めつけられればどうしようもなくなりますよね?」
メドゥーサが胸元を貪るように舐めあげ、にじみ出る汗を堪能する。
「ぅぁ……ひ、ぁぁ……」
「今まで有耶無耶で終わってましたが、今日は逃がしませんよ」
桜の、同年代の少女と比べても大きいと言える乳房のラインにそうように舌を這わせ、汗の代わりに己の唾液で濡らしていく。
差し込んでくる月明かりに、桜の白い肌が汗と唾液で照らされる様はますますメドゥーサの中の欲望を加速させる。
「フフ……あの白いワンピース姿の貴女を、嬲って汚すのは、さぞ楽しい事で……ぇ?」
ズブリと、メドゥーサの腹を貫く何かの感覚があった。
何が起きたのかと視線を向けると、桜の右手に何時の間にか握られていた一本の剣が、そのままメドゥーサを刺し貫いていたのだ。
「感情に、身を任せすぎるのは……危ない、だったよね……?」
メドゥーサの両腕から力が抜ける。
ベアハッグから解放された桜は剣から手を離し、力無く地面に横たわり、メドゥーサはふらふらと数歩後退ったかと思えば、そのまま仰向けに倒れ、メドゥーサの体は消滅した。後に残ったのは一枚のカード。
戦車に乗り込んだ騎士が描かれたカードが風に舞い上がって、桜の手の中へと納まる。>>863
「はぁ、はぁ、はぁ……はじめて、使ったけど……上手く、いった……かな……?」
未だに痺れが残る体を起こし、再度手に持った剣を支えにしてどうにか立ち上がる。
英霊、ランスロットの最強宝具であるアロンダイト。バーサーカーではその真価を発揮する事は叶わないが、それでも必殺の威力は十分にある。
何度か夢幻召喚しても使う機会がなく、初めての使用がこのような形になるとは思いもしなかったがお陰で助かった。
「えっと……あとは救急車呼んで……任せていいかな……?」
路地で倒れるクラスメイトを見やる。出来れば病院まで連れて行ってあげたいが、生憎とそんな余裕は無い。
魔眼の影響が残っているこの体では無事に連れていけるかどうかも解らないし、何よりこの、上半身ほぼ裸のこの姿はかなり恥ずかしいのだ。
(夢幻召喚解いたら……多分動けなくなるだろうし……うん……救急車呼ぶから、ごめんね)
心の中で何度もクラスメイトに謝罪しつつ、桜は痺れの残る体に鞭打って跳躍。
文字通り、その場から跳んで逃げ去るのであった。終わりです
うん、桜を嬲るメドゥーサを書きたくなっただけなんだ すまない
あえて鎖と吸血は使わない方向。多分バットエンドルートだとその二つも使われてましたネ
続きは一応考えてますが……どうすっかなぁ
同好の士の方々が楽しんでいただけたら幸いですどうも、かつてR18総合スレで牛若主従を例の二次創作御用達の部屋に突っ込んだ者です。覚えておられる方いらっしゃいますでしょうか?
夏の水着牛若実装によってグワッと何かが湧き上がった余りうっかり続きが書けてしまったのでこちらに上げます。
マイルームの「お前はどう思う?ん?」とかなんかもうほんとやばかった…(語彙力消滅)>>866
白を基調としたシンプルな内装。中にはベッドやら収納やら。一見カルデアのマイルームにも似ているが、扉を開閉するボタンがどこにもない事が明らかにあの部屋とは違うと示している。
今、牛若丸はこの部屋に閉じ込められている。そして目の前には同じ状況下に置かれた武蔵坊弁慶―いや、この場では常陸坊海尊か―が地面に付きそうなほど深々と頭を下げている。
「義経様…どうかこればかりは御容赦を」
「ならばどうする?出口はまるで開かず、霊体化もできない、宝具も使えんなら壁を破ることもできんが」
今回の特異点はその時代にそぐわぬ、天にも届きそうな程高くそびえ立つ建物(マスター曰く高層ビルというらしい)が騒動の中心だった。特異点の首謀者も聖杯の在処も分からなかったカルデア一行は建物内を複数のグループに分かれて探索することになった。その探索の道中で二人はこの部屋に閉じ込められてしまったという訳だ。
今回の特異点の首謀者は余程頭のおかしな変態らしい。出口を求め部屋中を探したところ出てきたのは「部屋を出る為には性交を行え」などとふざけた条件。そしてそれを知ったこいつは何の相談もなしに突然宝具を使おうとしたが、この部屋でそれは出来ないようで、この現状である。
「如何様な事情があれど、貴方にそのような……“弁慶殿“に会わせる顔がありませぬ」
宝具で冥府送りは良しとする癖に抱くのは土下座するほど嫌なのか、とは言わないでやった。小さい頃は何かとよく困らせて遊んでいたが、今はそういう状況でもない。
こちらも乗り気ではないが、他に脱出方法がないのだ。何よりいち早くこの部屋から出てマスターの元へ戻らねばならない。>>867
「面を上げよ、常陸坊」
それでもなお俯く大男の顎を鷲掴みにして強引にこちらへ顔を向かせる。
「乱世を生きた武士(もののふ)なら、一度や二度飼い犬に手を噛まれる程度どうということもない。せいぜい甘噛しか出来ぬ犬なら尚更だ」
現に、こちらは狙えば首という急所をいつでも突ける体勢なのにこの男は振りほどこうともしない。頑なに行為を拒む理由が従順か小心かは知らないが、そんな奴が仮に噛みついたとして、傷がつくことすらなかろう。
見ればこちらへ触れようとしているのか、片手が僅かに地べたから浮いている。だがまだ踏ん切りがつかないのかそれ以上動くことは無い。
世には牛若丸と弁慶がそういう仲だという話もあるのだからそれらしく適当に理由をこじつけて開き直れば良いというのに。いや、それだけの図々しさがあればそもそも生前の失態を悔やみわざわざ仙人になってまで牛若丸と弁慶の武勇伝を語り継ぐなどしないか。
とはいえ、この男が手を出すのをただ待つのではいくら時間があっても足りないだろう。確か部屋を探索した時に丁度いいものを見つけたはずだ。
「よし常陸坊、口を開け」
「はい?如何なされ…っ?!!」
いかにもなデザインが施された指一本程の大きさの容器、それを男の口へ突っ込んで一気に中身を飲み込ませた。気管に入ったのか激しく咳き込んでいるが何せ事態が事態だ、気にしない。
正座していた海尊を仰向けに倒して直ぐさまその腹の上へ乗る。図体がでかくともコツさえ掴めば案外簡単に転がせるものだ。
「おお早いな、もう効いているのか」>>868
座り込んだ箇所からすぐ後ろの辺りをまさぐると固いものの感触。正面を向けば、気まずさを露わにしたなんとも滑稽な顔が見えた。
牛若丸がいくら天才と言えども男をその気にさせる術までは知らない、故にこれである。
「お前は私のものだと、かつて他でもないお前が言ったのだ。なれば私がどう扱おうと文句はあるまい?」
霊衣から邪魔になる防具を消して海尊の上へ寝転がり、高下駄と足袋を脱いだ爪先で股間のモノをつついてみると、布団にした身体が少し強ばった。
「もっと固くしてやらんとな」
足裏を盛り上がったそこへぴったりとつけ、何度も上下に往復させて逸物に刺激を与える。徐々に大きく膨らむそれは少し面白かった。
足の指を器用に動かし袴をずり下ろし勃ち上がったそれを開放してやる。出てきたもののすぐ横に足を並べてみると少しだけ超えていた。
「図体のだけはあるな、これが本当に人の中に入るのか?」
「義経様、拙僧で遊ぶのは…」
「何、感心してるのだ」
流石だな、と先端を撫でてみると上擦った声が上がった。
声の主を見れば顔を背けているが時既に遅し。にんまりとつい口角が上がる。>>869
「今のは善かったのか?そうかそうか…」
「いや、義経様、某は」
「任せろ、私は天才だからな」
「いやそうではなーーぐぅっ!!」
上を向くそれを倒して扱いてみたり。親指の腹を出口に押しつけてみたり。裏筋をなぞってみたり。両足を閉じて土踏まずで出来た隙間にモノを出し入れさせてみたり。
与えた刺激に対する反応とどんどん濡れてくる足の感触を愉しみながらあれやこれやと試してみる。
「せめて、せめてお待ちを!」
「お前の調子に合わせたらいつまでも出られんだろう」
この男を前にするとどうにも悪戯心がムクムクと湧いてくる。そして当の本人も牛若丸にかなり甘い。現に今も片腕では脚を掴んで急所を弄られるのを止めようとしているが、もう片方は牛若丸が落ちないように腰の辺りを支えている。こんなことだからつい何度も困らせてしまうのだ。
仰向けに乗っていたのを寝返りを打って、首の後ろへ腕を回し鎖骨の辺りへコテンと頭を預ける。その振る舞いはじゃれているようで可愛らしい。足元の行いはまるで可愛くないのだが。>>870
「しかし薬を盛ったとは言え、足で扱かれて反応するとは…海尊、お前そういう趣味なのか?」
「そのような…っことは、ありませぬ!断じて!!」
確か、耳も性感帯だと聞いたことがある。耳たぶへかじり付き、飴玉を味わうように耳飾りを舌で転がしてみる。唇から離すときに音を立ててみれば自分を支える腕に力がこもる。なかなか悪くない反応だ。
「今のはどうだ?善かったか?ん?」
「お戯れが過ぎますぞ…!」
「さっさと手を出さないお前が悪い」
下穿きの上から自身の秘部へ触れる。少しは湿っているが侵入を受け入れるには足りない。こちらは何もされていないのだから当然か。
「!」
腿を押さえていた手を秘部へと導く。まだ入れはしない。擦るだけだ。
指が割れ目に当たるようにして前後に動かす。
強ばった指で布越しに肉芽が引っかかれる度、ピリピリと心地よい刺激が体に走る。>>871
「これ…んっ、ぅ…善いな……っ…」
その感嘆の声は、吐息は、普段聞き慣れた武士としての凜としたものではなく、マスターへや兄へ向けた愛くるしいものとも違い、甘ったるく蕩けた、まさしく“女“のものだった。
ぐるりと視界が大きく回る。次に見たものは天井とつい先程まで下敷きにしていた男の姿。すぐ近くにあったベッドへ投げ出されたため後頭部と背中に痛みはなかった。
「申し訳ございません…多大なる無礼、どうかお許しを…」
立場を逆転され今から犯される格好となった牛若丸。
しかしそれを恐れるなんて事はない、寧ろ
「遅い」
なんて第一声が上がるほどだ。
「貴様今になってようやく腹を括ったのか」
「はは。いやはや、誠に申し訳なく」
普段よりも一回り小さく見える程のヘタレぶりに嘆息する。つくづく厳つい見た目に合わん性根をした奴だ。>>872
もうとにかく早く済ませよう。ベッドへ身を預け無防備な肢体を晒した。
「後はお前に任せる。好きにしろ」
正直、この発言を後悔した。返事の後すぐに両脚を頭の方へ倒され、恥部が晒された状態にされる。そしてこの男、手で触るのもほどほどに、下穿きを剥ぎ取ったそこへ口をつけたのだ。
「な?!阿呆、そんなところ…っ~~~!!」
足蹴にしようにも膝裏をがっちりと押さえられ届かない。白い腿へ骨ばった指が食い込む。
肉芽や花芯へ襲いかかるざらざらとした感触。ぞわっとした直後に下腹部が火をつけたように熱くなる錯覚。およそ自分のものと思えない甘く高い声が漏れ、背が勝手に仰け反っていく。その箇所のすぐ側で荒い息を吐かれるだけで体が反応してしまう。そこは徐々に唾液以外のもので濡れ、水音を立てた。
今度は入り口をこじ開け、蜜壺を暴いてくる。頭を押し退けようとするが力が入らない。全身が痺れ、愛液が奥からとめどなく溢れる。
「は、あ、やめ、中まで…ッ!…こ、の…馬鹿者ぉ……ッ!!」
ビクンと体がはねる。そのまま数秒間、体は硬直、頭は真っ白になった。>>873
絶頂から一気に脱力する。息の仕方を思い出したように酸素を取り込んだ。
「叱責ならば後で存分に」
「その言葉…努々忘れるな…」
羞恥と怒りを込めて睨み付ければ、此方ももう辛抱ならんのです、と困り果てた顔で返される。
我慢の限界だったのは想像に難くない。いきなり挿れなかった分堪えた方なのだろう。だが他になかったのかと文句を言いたくなるのも道理だと思う。
濡れそぼった入り口へいよいよモノが宛がわれる。胎の中がこれから訪れる悦への期待に疼いた気がした。
熱く固いそれが閉じられた内壁を押し広げていく。
こちらの身もきっと普段よりずっと熱くなっているのだろう。中枢がのぼせる一方で、意外と入るものなのだな、よくよく考えたら赤子が出てくる場所なのだから当然と言えば当然か。などと頭の片隅ではやけに冷静になっていた。
中へ押し進める動きが止まった。いけるところまで入ったようだ。>>874
「っは、ぁ……私の腹を…破くなよ…?」
異物を体内へねじ込まれているのだ、当然息は浅くなる。だが、内臓を押し上げる怒張の存在、この圧迫感は意外にも嫌じゃない。
おもむろに抽送が始まる。動きこそ激しくないが、一緒に内臓まで引っ張り出されているのではと錯覚を起こすくらいに雄の象徴というものは凶暴だった。
熱い、息苦しい、その中に混じる気持ちいい。自分の意識がどこかへ飛んでいってしまいそうな、妙な心地。
普段防具に辛うじて隠された胸へ節くれ立った手が伸びる。小さく主張する桃色の突起を指の腹で捏ねられ声が漏れた。
「やはり、軽装が過ぎるのでは?」
「必要、なぃ…っ…今の、ままで…充分…ぁッ」
戦場でどさくさに紛れてあわよくば、などと考える下卑た輩に遅れは取らない。見えるだけで気が散るようなら元から大したことの無い奴だ、味方にいようが当てにならない。だからこの装束に問題は無い。というのが牛若丸の考えだ。
これを言うと海尊の方は何やら物言いたげな様子になるのだが、まぁ聞くつもりはない。>>875
腰を掴んで浮かせた姿勢へと持ち込まれる。軽々持ち上げられることに否応なく体格差を実感させられる。
上半身の支えがない分弓なりに反った胴体はしっとりと汗に濡れ、火照った体を更に魅惑的なものとした。
中に収めたモノが内壁とこすれ合うほど快楽が体を駆け巡る。無性に落ち着かず、両手でシーツを力任せに掴み、皺を作った。
「義経様、そろそろ…!」
もう達するとバリトンが耳に届く。
サーヴァントは受肉しない限り妊娠しない。とは言え中に出すのは抵抗があったらしい。腹の中を目いっぱいかき回したソレが抜かれていく。
「いい、このまま、で」
相手の腰の後ろへ脚を持っていきそれを引き寄せる。再びみっちりと埋め尽くされた肉壺が悦びの声を上げた。
その言葉と絡みついた襞が止めだったか。中に収めたものが脈打ち、溜めに溜めた熱が弾けた。
身体中に魔力がじんわり広がるのを感じながら荒い息を整える。
これで部屋から出る条件は満たせた筈だが…>>876
「…おい、逸物というのは一度出したら縮むものじゃないのか」
どういった訳か出したばかりのそれは殆ど大きさが変わってないように感じる。
「いや、どうにもこれは……先程の薬が抜けていないようですな」
その薬を飲ませたのは紛れもなく牛若丸なのだが、そもそも海尊の方が最初からやる気になっていればあんなもの仕込む必要などなかったのだ。
「直ちに鎮めますので」
繋がっていたそこを解放し、いそいそとこちらから真横へ体を背けた。小声で何か言っている。聞き覚えがあると思ったらどうやら読経で精神を落ち着けるつもりらしい、その絵面は余りにシュールだった。
というか、薬で強制的に勃たせたものは気を紛らわせてどうにかなるのか?普段は(勿論戦の事を除いて)この男の方が頭が回るはずなのだが…。
全く仕方のない奴め。と、二度目の嘆息である。
鈍痛と違和感のせいで上手く動かせない下半身をずりながら、胡座をかいた脚の間へ座ってみる。程よい肉付きをした尻にまだまだ固さを持ったソレが押し当てられる形となった。
不意打ちの突撃に男の声が止まる。
「もう一度だけ許してやる」>>877
**
「っく……ん、は…ぅ…ッ」
誘ったときから殆どそのままの姿勢でモノを咥えこむ。背面座位と言う奴だ。先程とは違う処に当たるうえに、重力に従ってより深くソレを受け入れる。熟れた膣内は一度目より柔らかく、浅ましく侵入者を求めた。
先程と違いやむを得ない事情もなく、自身の昂りを発散する為に主を犯している海尊が今何を考えているのかはわからない。ただ無言のまま、牛若丸の引き締まった体躯を腕の中に収め、肩口へ顔を埋めた姿勢で繋がっている。かかる息も拘束する腕も、中心を貫く竿もどこもかしこもやたらに熱かった。
拘束がやや緩み、後ろから双丘を揉まれる。俯いた姿勢の分少し垂れた膨らみは手の動きに合わせて柔らかく形を変えた。その頂点にある突起も時折摘まんでは引っ張って、それが指の間から抜けると程よい大きさに育った果実はふるんと揺れた。>>878
「んっ…あれだけ、人のことを、貧相と…言って、ッおきながら…ぁっ、随分と、がっつくじゃ…ないか…っ」
「ああまで…散々煽られれば、無理もないかと…!」
やっと喋ったかと思えば口答えとは生意気な。そう返そうとしたら、胸を愛撫していた手が動いて腰をがっちりと掴まれた。
律動は激しいものと変わる。最早己で制御は叶わずされるがままだ。膣内を遠慮無く突かれて喘ぐしか出来ない。
バランスを崩し前方へ倒れると、その上から覆い被さって精を欲する奥に先端を押しつけてくる。片腕で支えられているせいで腰だけが高く上がった姿勢は、獣の交尾を思わせ羞恥心を煽った。
腹部を押さえていた手が降りて陰核を摘み、捏ね回すと、全身が快感の波に襲われた。
「っあ!そこ…んん…ッ!」
再びの絶頂によって締め付けた胎内へ種を注ぎ込まれる。
零さぬよう全てを飲み干した身は本能的な幸福感に満たされた。>>879
*****
こんな馬鹿げた部屋、二度と作る気を起こさぬよう首謀者どもは徹底的に懲らしめねばなるまい。
主へ姦淫を働いてしまったという罪悪感を元凶への怒りに変換しつつ、海尊ー否、弁慶は霊体化で衣服の乱れを整えていた。
同様に支度を終えた牛若丸と二人で部屋を脱出すると、さほど時間もかけずマスター達と合流できた。
別行動していた方がどうやら怪しい場所を見つけたらしい。ここが首謀者の本拠であろうと見積もってレイシフトしたメンバー全員で突撃する事となった。
その道中、メンバーの一人であるカーミラが不意にこんな事を言い出したのだ。
「ウシワカ。あなた“臭う“わ」
「臭い、ですか?」
「嗅覚の話じゃないわ、吸血鬼特有の第六感みたいなものよ。そうね、別行動していた時に敵から妙なことでもされたのかしら?」
「いえ、苦戦などちっとも!」
「そう…ちょっと手を加えれば美味しくなりそうな子だと思ってたのに、残念ね」>>881
以上です。
びっくりするほど 脱ぐ必要が なかった(白目)
あと弁慶ヘタレにし過ぎたかなって反省…いやでも状況が状況だし多少はね?
ここまで読んで下さった方々はありがとうございます。>>726
>>883
果たし状を受け取った明くる日。気もそぞろに一日の講義を終えたレティシアの携帯端末に、メッセージが届いた。別の講義を取っていたルームメイトのミシェルからという表示だが、その内容は――
「友人は預らせてもらった。1人だけで寮の裏へ来い」
「なんてこと……」
恐らく犯人は、昨日置き手紙を残したデオンという人物だろう。レティシアは焦りで蒼白になりながら寮へと駆け出す。
「貴女が……?」
「そうだ」
待っていたのは、中性的な装い、そして更に中性的な風貌の女性だった。日差しが透過するほどに透き通った金の髪。一分の隙もない立ち姿。人間とは思えないほどに整った容姿。敵の組織の構成員――武装した危険人物に違いないという予想は完璧に裏切られた。
「今すぐミシェルを返して!」
厳しい剣幕でレティシアは女に迫る。首に提げたネックレス――彼女曰く「変身アイテム」に手を掛ける。実力行使も辞さない構えだ。
「彼女は今ここにいないのでね。要求には応えかねる。それにこんなところで戦おうとは思わない」
女は余裕を崩さない。
「6時丁度。時計台で待っている」
すれ違い様に耳元で囁く。
「まさか、逃げたりはしないだろうね?」
「……っ!」
煙のように姿を消した女の行方を捜している余裕はない。残された時間は1時間ほど。町外れの時計台へ向かうにはギリギリの時間だ。
「待っててミシェル!絶対助けるから!」
刻一刻と指定された時間が迫る。ジャンヌ・ダルクを宿せし少女は祈りと共にその身を「変身」させると、目指す時計台へ駆けていった。>>884
「遅かったな」
目に飛び込んできたのは、ドレスの様な騎士装束を纏った女の姿と、魔術結界らしきものに閉じ込められたミシェルだった。外の様子は見えているらしく何かを叫んだり暴れたりしているが、脱出は出来そうにない。
「我が名はシュヴァリエ・デオン。ここに貴女との決闘を望む」
「決闘なんてどうでもいいです!早くミシェルを返して!」
「立場が分かっていないな。彼女がどうなってもいいのか?」
「……卑怯です」
「騎士である前に私はこの国に殉じる1人の人間だ。どんな手だって使ってみせるさ。そこに躊躇いなどあるものか」
「……っ」
「交換条件だ。彼女を返す代わりに、ジャンヌ・ダルクの力を渡してもらう」
「な……何を……?そんなこと、出来るわけ……」
驚愕に眼を見開くレティシア。一体どういうことなのか。
「聖女様に聞いてみたらどうだ?」
緊迫した状況で気を逸らすことが危険だとは理解しつつも、一体化しているジャンヌへ意識を向ける。
「(この力、変身能力が奪われることは……有り得ないとは言い切れません)」
「(そんな……)」
「(一つは、私が座に還るまでに何らかの方法で、例えば令呪のようなもので他の誰かに縛り付けられてしまうこと。もう一つは、貴女自身が敵の手に落ちてしまった場合)」
レティシアがはっと息を呑むのを感じた。だがここは真実を告げなければいけない。ジャンヌは言葉を続ける。
「貴女が、悪しき目的のために力を使おうとする時、今の私にそれを止めることはできません)」
「そんなことありません!絶対に、あり得ません!」>>885
念話のはずが、強い否定の言葉が口から飛び出してしまった。
「君が堕ちることは確かに想像し難い。だが、君が倒れればその身に宿す聖女の力はどうなる?」
デオンはそう言うと、凄まじい速さの刺突を見舞った。
「っ!?」
間一髪、聖旗で軌道を逸らす。ジャンヌの白磁の頬から赫色が一筋流れてゆく。
「拒むなら力尽くで奪うまで。ジャンヌ・ダルク様の力は君の手に余る。」
互いに位置を入れ替え、再び相対する。
「この国は私が救ってみせる。君に代わって!」
決闘が始まった。
踊るかのように優雅なステップを刻み、鋭い突きを放つデオン。旗を駆使し、間合いを取って牽制するジャンヌ。だが白兵戦の技量には埋めがたい隔たりがあった。
「あうっ!は、旗が……」
打ち合いも10合を超えた頃、デオンの剣に腕を打たれ、手を離れた聖旗はそのまま蹴り飛ばされてしまった。やむを得ず腰の剣を抜くが、彼女の神速の剣捌きに圧倒され――
「長柄の旗は多少厄介だったが」
剣の扱いで、かのシュヴァリエ・デオンに敵うはずがない。象徴として携える剣を振るったところで、生涯無敗の伝説の剣士にとっては児戯にも等しいものだった。
「まともに扱えもしない剣で戦うなど!」
レイピアに絡めとられ、ジャンヌの剣までが弾き飛ばされた。すかさず連撃が叩き込まれ、削り取られた鎧、断ち切られた髪が舞い散った。彼我の力量差に焦りを隠せず、大きく後ろに飛び退って聖旗を取り戻そうとした瞬間……轟音と共に、ジャンヌの左肩が赤く染まった。>>886
「うあああああ!!」
「心臓を撃ち抜いたはずだったが。これが直感、いや啓示スキルか」
手品の如く手元に現れた銃が火を噴いたのだ。関節が粉砕され、だらりと腕が垂れ下がる。
「ドラグーンカービン。竜騎兵隊長たる私の武器が剣だけだと思ったか」
駄目。このままじゃ太刀打ちできない。振り返って駆け出す。旗までの僅かな距離が果てしなく遠く思える。
「(魔力弾では対魔力に弾かれる。実弾が必要か)」
驚くべき手際で再装填を終えた銃が、旗へ飛びついたジャンヌの脚を撃ち抜いた。悲鳴を上げ、激痛に悶絶する少女。大量の血が太腿を濡らしていく。もうまともに動くことは出来ないだろう。それでも、片脚を犠牲に取り戻した聖旗で次弾を跳ね返した。連射性に優れているわけではないあの銃ならば防御は可能だ。
しかし敵もさるもの。再び接近戦へとシフトしてくる。機動力は殺され、片腕は動かない。幾度も幾度も、レイピアがジャンヌを貫く。城壁の如く頑強な白銀の鎧は度重なる攻撃であちこちが破損し、額からの流血で片目は既に見えていない。
ものの数分で勝負の趨勢は決した。
「ん、くぅうう……っ」
「素人の割に粘ったことは認めよう。でもそれも終わりだ」
デオンが剣を捧げる構えを取る。
「百合の花散る剣の舞踏」
視界を埋め尽くす白百合の乱舞。吹き荒れる花の嵐に殺傷力はないようだ。こちらを惑わす効果の宝具か――?
「幻覚なら、私には通じません……っ」
「それはどうかな」
「え……?」
「(レティシア!気をつけて!)」
無意識のうちに武器を取る腕が下がり、無防備を晒してしまう。美しいと思ったものを、どうして拒めるだろう。対魔力が、効果を発揮しない……>>887
「きゃあああああっ!!」
次の瞬間、全身を斬り刻まれていた。美しき剣閃が、宙に血の華をも咲かせる。倒れ込むジャンヌ。華麗に着地を決めるデオン。両者の力の差は明らかだった。
「救国の聖処女の力、僅かも生かせないとは。期待外れも甚だしい」
振り返ったデオンの声に失望と怒りが混じる。それがレティシアの心を傷つける。
「(やっぱり、私じゃ聖女様の力を引き出せないの……?)」
「ここまでだ偽物。私はフランスの名を汚すものには容赦しない」
デオンが先程の構えを取る。連続しての宝具発動!
旗を支えに必死に立ち上がり防御態勢を取るが、結果は同じ。舞い散る花弁の中から繰り出される剣に、全身を膾斬りにされる。
「……っ……ぁ」
限界だった。膝が崩れ、遂に倒れ伏してしまう。
「無様だな」
力尽き頽れたジャンヌの髪を掴み上げ、デオンは残酷な現実を突きつける。
「君にこの国と民を守ることなど不可能だよ」
胸元を狙い剣が引かれていく。やられる――
「(お願いレティシア逃げてッ!)」
「(駄目です!ミシェルを残して逃げるなんて出来ません!)」
少女はかつてなく強い口調でジャンヌの提案を断った。眼前に、閃光の如く剣が迫る――。
「守って……みせます!ミシェルも、そして貴女も救います!」
今まさに胸を貫こうとした剣を掴み、しっかりとデオンの眼を見据えて叫ぶレティシア。>>888
デオンの眼の色が変わった。その有様で、私を救うだと?明らかな苛立ち。舌打ちと共に脚が少女の腹へ叩き込まれる。もんどり打って地面を転げ、咳き込むジャンヌ。
「気持ちだけで何が出来る!何が守れる!力なき者が、守るなどと口にするなッ!」
この少女は傲慢だ。祖国に人生の全てを捧げた自分は、王女を守ることも、最期を看取ることもできなかったというのに――何もかもを守ってみせるなどと口走る。
「あぐっ……!っぐ、ああああっ!んうううっ!」
刀身に負担が掛かることさえ忘れ、ジャンヌに強打を浴びせ続ける。自分がここまで冷静さを失うのは異常だ。平静を装っていても、心を強く持っても、所詮はヴェルソ・サーヴァント……破壊のための使い魔に過ぎないというのか。わだかまりを叩きつけるように、デオンは剣を振るう。
「なぜ君が救国の聖処女に選ばれている!この私さえ倒せぬ君が!ジャンヌ・ダルク様本来のお力を振えれば、より多くを救える筈なのに!」
銃を再び召喚し、体勢を崩したジャンヌの脇腹を撃ち抜いた。少女が纏う紫紺の戦装束に真っ赤な染みが広がっていく。更に追撃。無数の斬撃を容赦なくジャンヌに浴びせる。
「あぐっううううう!……ああっ!ううう……」
デオンの指摘は事実だ。「英霊ジャンヌ・ダルク」であればここまで苦戦することはない。レティシアは、このままでは戦い抜けない――
「だから私がその力を使う!今度こそ、私は祖国を守り抜く……!」
レティシアに戦いの舞台から降りてもらう。彼女に決定的な敗北を突きつけるのが己の務めだ。戦いからは逃げていい。苦痛も忘れていい。彼女には、もっと幸せで穏やかな暮らしが似合うから。そして自分が彼女の代わりに戦い続ける。そのためにもっと力が、魔力が必要なのだ。>>889
ジャンヌ・ダルクの力を使い、あの女の計画を頓挫させることこそが目的。この身は何時如何なる時も白百合の騎士にして王家の剣。裏切りの汚名を被ろうと、いたいけな少女を傷つけることになろうと構わない。全ては祖国を守る為に!
「はあああああぁッ!」
大上段からの必殺の一撃。ジャンヌもそれを正面から受け止め、激しい鍔迫り合いとなる。鬼気迫る勢いのデオンに対し、レティシアも全身全霊で立ち向かう。砕けた右肩を治癒の魔術で癒やしながら、必死に耐える。
「私は貴女よりも弱いかもしれない。でも、私は確かに聖女様の声を聴き、力を譲り受けたんです。そして聖女様の想いと願いを受け止めるって決めたんです!傷ついたって、辛くたって、投げ出したりなんかしません!」
ボロボロになりながらも、レティシアは一歩も退かない。それどころか、裂帛の気合いを持ってデオンに啖呵を切ってみせる。もうジャンヌが膝を着くことはない。どれほど苛烈に責め立てられても、どれほど手痛く打ちのめされても、決して少女は負けを認めない。
悲壮なまでの決意を固めて戦うレティシアに、ジャンヌは掛ける言葉を見つけられなかった。
「(貴女にここまでの重荷を背負わせてしまった。これは私の罪。だからレティシア、もう私を聖女なんて呼ぶのは止めて……)」
一際激しい突きを浴び、少女の華奢な身体が跳ね飛ばされる。とうに限界など超えているはずなのに、「救国の少女」は諦めることなく立ち上がる。
「やめろ……もうやめろ!」
その姿に、決して見せるつもりがなかった本音までもが零れそうになってしまう。いつの間にかこちらが追い込まれているではないか。
その時、ふっと力が抜ける感覚がデオンを襲った。劣勢のジャンヌが渾身の力でレイピアを押し返し、デオンの身体を跳ね飛ばす。
「(奴を裏切り、魔力供給も無い中でこの乱れた戦いぶり……当然の結末か)
倒れた身体を起き上がらせるより早く、ジャンヌが聖旗を突きつけて言い放つ。
「降伏、してください」
この期に及んでこの女は――!>>890
「くッ……!」
止めを躊躇ったジャンヌを蹴倒し、その細く白い首に剣をあてがう。一瞬で形勢は逆転した。
「はぁ……は、ぁ……」
息も絶え絶えに、少女はデオンに問い掛ける。
「ダメ……ですよね。わたし、甘すぎますよね……」
瞳に涙が浮かぶ。あれだけ強く決意を語ったのに、倒すことは出来なかった。いや、したくなかった。
無言で首肯する。当然だろう。その気ならば無防備を晒すレティシアの命は既に無い。しかし、彼女もまた剣を振り下ろすことは出来なかった。
「何故止めを刺さなかった」
「貴女は本当は悪い人じゃない。聖女様の力を、みんなを守るために使うと言っていたもの。私と貴女は……きっと一緒に戦えるはずです」
「……」
長い沈黙。止めを刺すことなく、騎士は踵を返して去ってゆく。白百合の騎士の脳裏には、かつて忠誠を誓った王女の言葉が蘇る。
「『甘さは決して、弱さではありません』」
そうか。私はあの輝きを……マリーの輝きを。力ではない強さを、忘れてしまっていたのか。
「私の負けだな……」
指をぱちりと鳴らすと、ミシェルを捕らえていた魔術結界が解除される。彼女がジャンヌ・ダルクに選ばれた理由が、何となく分かった気がした。>>891
「やっ……た……」
ぐったりと倒れ込んだレティシアにミシェルが駆け寄る。
「レティシア!しっかりしてレティシア!」
「(勝ったとはいえない。でも、負けではない。貴女は本当に強いのですね、レティシア……)」
「よかった……無事だったんですね」
「馬鹿!この大馬鹿!何であいつの言う通りにしなかったのよ!」
「いえ……これでいいんです。私の勝ちですから」
「見逃して貰っただけじゃない!やっぱり一人で戦うなんて無理だよ!」
「そういうことじゃないんです。ミシェルが無事だったから……この戦いは、私の勝ちです」
はっと息を呑む。この子には、いつも驚かされてばかりだ。
「レティシア……ほんっと、そういうとこだよ!」
安堵の涙を流しながら、二人はしっかりと抱き合う。またひとつ、少女は試練を乗り越えることができたのだ。
そんな光景を遠見で眺めている者がひとり。
「ふふふ、は、あははははは!」
がらんとした空間に響き渡るのは、狂気を秘めた女の哄笑。
「最高!あの子、最高ですね!苦しめて苦しめて、犯して、孕ませて、堕として……そうして力を取り戻す!待っていてくださいまし、ジャンヌ・ダルク、そしてレティシア!うふふあはははははッ!!」
本当の地獄はこれから始まることを、まだレティシアは知らない。>>893
朝から良いものを読ませてもらいました
ピンチと逆転の塩梅が王道過ぎてたまらんとです
次回からハードになりそうで楽しみですわ……あと個人的に、デオンくんちゃんは最洗脳きb(ここから先ら血で汚れていて読めない魔力の設定は適当です。エロ時空特有の設定なんです、きっと。
コミックス版オルレアンでマスターとジャンヌが契約しなかったifだと思ってください。
頭を撫でられて、咄嗟に拒絶しようとした。けれど、不思議な事にこの身体はその手を受け入れてしまう。その手つきは見かけ以上に優しい。まるで恋人を撫でるような優しさだった。その手が漆黒の硬い鱗に覆われた手でなければ、恋人として完璧だったのではなかろうか。
「……ルーラー、すまない」
悲しげな声だった。けれど、同時に隠しきれない深愛を感じた。
「……れろ、あ……。ちゅ……、んんっ」
私は応えない。頭上から彼の悲しげな声——と言っても唸り声に近い声が聞こえた。反応がもらえなかったと言う幼子の悲しみか、私にさせている事への罪悪感か。どちらにしろ、今の私には理解出来ない。だから、私はそれも黙殺.する。ただ目の前のモノに集中する。ソレは私の腕程の大きさがあった。鼻の奥がツンとしてクラクラしそうなくらいの饐えた臭いがした。ビクビクと脈打ち見るからに不気味だ。けれど、私はソレに——ペニスに舌を這わす。 先っぽから溢れてくる汁を舌先に絡めて舐めとる。苦味が口腔いっぱいに広がり、目の端に涙が溜まった。飲みたくない。けれど、脳裏に浮かぶのは消えていった友であるマリーの顔。太陽のような笑顔を思い出して、私は意を決して先走り汁を飲み込む。
「ぐ……ぅ!」
えぐい。頭がクラクラして、目眩を起こしてしまいそうだ。けれど、飲み込まなくてはいけない。たった一雫だけだと言うのに、それは単独で熱を持ったように熱く、喉を滑りお腹へと落ちていくのがわかった。
「うぅ……」
そこから魔力が不足していた身体に魔力が広がっていくのを感じた。飢えにも似た乾きが癒されていくのを感じる。流石、邪竜の体液と言うべきだろう。一滴だと言うのに、すごい魔力だ。けれど、その魔力をそのまま受け取っては悪竜現象が起こる危険性がある。サーヴァントであるこの身とは言え、悪竜現象は軽視出来ない。出来る限り、邪竜の魔力を浄化する。
「……そんな事をしなくても、俺はルーラーをファヴニールになんてさせはしない。浄化したら魔力が残らないだろう」
彼の言う通りだ。こんな事をしては摂取できる魔力など微々たるものだ。飢えが消えない。>>895
2
「今のルーラーにはマスターがいないんだろう? 魔力がなくなれば消失の可能性がある。俺をもう二度とルーラーを失いたくな——いや、これはいい。君の……貴女の知らない事なんだから。……そんな事よりも貴女にはやる事があるのだろう? 尚更魔力は必要になってくる」
彼——ファヴニールは寂しそうにそう言った。そう彼はファヴニールだ。竜の魔女に付き従う邪竜。しかし、今は竜とも人間とも取れない姿をしている。人間としてみれば、アルビノのような儚げな少年。竜として見れば、歪なツノと大きな翼を持ち、鋭い鉤爪を持った竜だ。彼は両方の特徴を無理矢理詰め合わせた半竜の姿をしている。
「あ、貴方に言われなくても……! ……そう言うのであれば、早く射精してください……」
私——ジャンヌ・ダルクは反射的に言い返した。強い口調で言うのは、ファヴニールへの牽制と言うよりは、己を奮い立たせる為だった。それでもファヴニールは傷ついたのか、儚げな顔が歪んだ。紅い瞳が濁り涙を溜めていく。それでも、ファヴニールは涙は流さなかった。
「わかった。続けてくれ……」
ファヴニールは色んな感情を閉じ込めたような声で静かにいった。その様子に何故か、私が悪い事をしてしまったかのような罪悪感を覚えてしまう。
「……はい」
私はまた彼の股間に身を埋めて、ペニスに舌を這わせていく。
私はファヴニールのブレスを完全に防ぐ事が出来なかった。マスターと契約していれば、まだなんとかなったかもしれない。しかし、そんな事を嘆いても後の祭りだ。私とファヴニールのブレスはぶつかり合い、最終的にブレスは暴発したのだ。私の身体は吹き飛び、気付けば見知らぬ城壁にいた。私を起こしたのは、マスターではなく、見知らぬ少年こと人化したファヴニールだった。なんと彼は魔力不足で消えかけていた私を救ったのだ。敵である私に魔力を明け渡したのだ。それも、……キスで!
「ん、んく、ぁ、ちゅる……!」>>896
私を呼ぶ声がした。知らない声なのに、ずっと昔から聞きたかった声のようで、すごく愛おしいと思った。その声に応えたくても、身体は動かない。だから、目を開けた。そんな私を迎えたのは視界いっぱいの彼の顔。紅い瞳が私を写していた。私は驚いて身体を離そうとしたが、彼の腕が私を縫い止めた。私が今度は口を開こうとした時、その時になって私は口を塞がれている事に気がついた。それだけではない。口の中でなにか熱いものが暴れ回っている。耳元でくちゅくちゅと言う水音が響く。それが舌同士の触れ合いで生じる音なのだと理解するには、少し時間がかかった。
「ふぁ、んくぁ……、んんっ!!!」
口の中が蹂躙され、舌を伝って流れ落ちていく唾液を私は飲み込んでしまう。それだけでお腹が火をつけたみたいに熱くなる。息が出来ないのに、心地よくて私はしばらくの間身を委ねてしまった。生前知る事のなかった甘いキスの味。もっと味わいたくて、私は彼の背に腕を回し抱きつこうとして、——気付いた。
「んぁ!? ひゃ、は、ね……ッ!」
蝙蝠のような皮膜。鱗に覆われた骨子。見違える筈のないファヴニールの翼だった。よく見れば彼にはツノもあり、腕には鱗が生えている。私はファヴニールに口付けをされていると、ようやく気が付いた。引き剥がそうにも、サーヴァントの私の力を持ってしても、邪竜の力は振り払えない。だから、せめてもの抵抗を、と彼を睨み付けた。紅い瞳が揺らぐ。
「……ぁ」
すると予想外にもファヴニール怯えたように身を離した。その様子は悪戯がバレた子供そのものだ。
「なに——」
「すまない!!」
私が疑問を呈するよりも早く彼が口を開いた。そう、さっきの私を呼んでいた声だ。……でも、私は彼を知らない。生前の記憶を漁ろうと、浅いサーヴァントの記録を辿ろうと、彼の記憶はない。ただ、頭の奥。上手く接続出来ない座からガリガリと引っ掻いてくるようなもどかしさが伝わってくるのを感じた。
「ルーラーが消えそうになっていたから、咄嗟にしてしまったんだ……。血の方が良かっただろうか? ルーラーは気を失っているようだったから、上手く飲んでくれるかわからなくて……。俺は咄嗟に……」>>897
ファヴニールは見た目相応の少年のように慌てふためきながら、紅い瞳で私を見つめている。彼はファヴニールには思えない。でも、その黒い鱗は隠せていない!
「ここの城塞は打ち捨てられたもののようで、誰もいなかったんだ。なにもなくて、それで……。なんで俺がここにいるかわからな——」
不意にファヴニールの言葉が止まる。
「俺がリヨンを滅ぼしたのか……」
彼は信じられないとばかりに声を震わせる。そうだ。ファヴニールはマリーの仇だ。母さんの仇でもある。
「うぅ、霞がかかっているようだ。頭がぼんやりとしている……。俺は裏側にいて、ルーラーを待って——いや、ジャンヌに従って、リヨンを……? ……ルーラー」
縋るような声だった。掠れて頼りなく、鉤爪のついた手が私に伸ばされている。
「言い訳は聞きません、ファヴニール!」
私は手を振り払い、旗を構える。私はフランスを——、人理を救わなくてはならない!
「あ……。ふぁゔ、に……? 確かに俺はファヴニールだ。でも、違う。違うんだ。俺は! 聞いてくれ、ルーラー!」
「覚悟をしてくださ——ぁ……」
瞬間、身体が傾いだ。
「ルーラー!?」
手の中から旗が消え去り、身体が地面に向かって落ちていく。魔力不足だと気付いたのは、その時になってからだ。そんな私を支えたのはファヴニールだった。刺々しい腕で、私を優しく抱きとめる。
「はな、して……」
「それは出来ない。ルーラーは今魔力不足だ。無理に動くと消えてしまう。さっきの魔力供給では足らなかったんだ……。ルーラー」
彼は自身の指を口に含むと噛み付いた。すぐにポタポタと紅い血が指先から地面に滴っていく。
「飲んでくれ。これで多少は楽になる筈だ」
「……いり、ません」>>898
飢えた私の瞳には真紅の雫は蜂蜜のように見えた。鉄臭い筈なのに今の私にはほんのりと甘い匂いのように感じられる。サーヴァントとしての本能がこの血に含まれる魔力の量を理解している。これを飲めば、消えかけの霊基も元に戻るだろう。だけど、
「悪竜現象発生の恐れがあります。私はファヴニールの支配下に入る気はありません」
「……え?」
ファヴニールは信じられないとばかりに声を零した。
「るー、ら……?」
「先程から、貴方は甲斐甲斐しくお世話をしてくれていますが、私は竜の魔女ではありません。手助けは必要ありません」
「……それは、知っている。竜の魔女であるジャンヌ・ダルクと今ここにいるルーラーは別の存在だ」
ファヴニールは予想外にもすんなりとその言葉を口にする。私でさえ信じきれていない言葉なのに、彼は信じるか否かではなく、さも当たり前のように告げたのだった。
「なぁ、ルーラー……。俺の事がわからないのか?」
「知りません」
「 ……そうか。……そうだな。サーヴァントとは元来そういうものだったな……。座から召喚されるコピー……」
ファヴニールの声から哀愁が感じられた。縋る先を失った迷子そのもののようだ。不意にずきりと胸が痛んだ。心の中で彼にそんな顔をさせたくないと、誰かが叫んでいる。
「離してください……。私にはやる事があります」
頭の中の声を振り払い、私は身をよじる。
「だが! 魔力不足のままではルーラーが消えてしまう」
「貴方には関係ない事でしょう。それとも、貴方が魔力供給してくれるとでも言うのですか?」
「関係な、い……。……あ、ある! 関係ならある。ルーラーが知らなくても俺にはあるんだ! だから、魔力供給する……!」
私の精一杯の強がりにファヴニールはショックを受けたように、顔を青ざめさせていた。それでも、彼はそう言ってくれたのだ。そして、話は冒頭に戻る。性交渉による魔力供給にしたのは、悪竜現象の核とも言える心臓から流れる血を摂取するより、危険は少ないと私が判断したからだ。行為及ぶ前、彼は不意に私に顔を寄せた。その意味を読み取って私は咄嗟に顔を離した。>>899
「やめて、くださ、い……」
「ルーラー? 口付けでも魔力供給は出来る。念の為、少しでも魔力を補給すべきだ」
彼の言い分は最もだと思う。でも、
「キスしていいと思っているんですか?」
キスはダメだ。キスしたら、さっきみたいに溺れてしまうかもしれない。ファヴニールのする事に幸福を感じて、ひたすらに求めてしまう。紅い瞳に見つめられ、優しく頭を撫でられる。身体を包まれて、ただただ幸福を感じ——それはダメだ。それはダメなのだ! 私には必要ない!! キスされたら、また欲しいと思って——あぁ!! 思ってない! 思ってない!! 欲しいだ、なんて思ってない! キスはダメ! 溺れたくない。嫌だ。この感情は嫌だ。せめて、他の誰かなら——他の誰かなんている訳ない。私は彼を……。……え? 待って。今の感情はなに? 私の感情? 私の想い? し、知らない! 知らない! 違う! 私の感情じゃない。私の感情じゃない。きっと、このファヴニールがなにかをしたのだ。悪竜現象? わからない。でも、これはそんな邪悪なものじゃなくて、もっと甘い——あぁあああ!! ダメ! これ以上考えちゃダメ!
「……よくない、のだろうな」
ごちゃごちゃになっていく思考。私が拒絶するよりも先に、ファヴニールはそう言った。ファヴニールはズボンを脱ぐと私の前にペニスを晒した。
「……ぁ」
生前陵辱された時の記憶の中にあるソレよりも、断然に大きい。口に入りそうにない。思わず、喉の奥が震えてしまう。
「ひぅ……」
「やはり、血の方がいいのではないか?」
私の怯えを察したのか、ファヴニールはそう言ってくる。けれど、私は引くに引けなくて、無言でソレに口をつけたのだった。籠手を付けたまま、触れようとしていたのだが身体は無意識のうちに武装を解いていた。私は多分、彼を傷つけたくなかったのだ。
以上です
エロくなくてすみません
次は近いうちに半竜ジーク×記憶なしジャンヌ
めっちゃ良い…>>900
大きい。口に入らない。けれど、無理にでも入れなくては終わらない。もごもごとソレを頬張る。舐めるだけではファヴニールは射精には至らないようだ。いつまでも終わる気配がない。だから、口の中で舌を這わせてソレを刺激する。もちろん口腔にも収まらない。それでも口を全部使って奉仕する。先程まで敵対してたのに、今は私が全力で奉仕している。少し……、おかしな感じがする。
「ふちゅ……、んく……、うぁぅ……。れろ……」
不思議な事に嫌悪感はなかった。確かに苦いし、臭い。でも、これは、彼を受け入れるべきものだと言う意識がどこかにあった。見上げれば、ファヴニールは嬉しそうな、悲しそうな、なんとも言えないが顔をして、私を見ていた。そして、懸命に舐める私を褒めるように頭を撫でている。結んだ髪を崩さないように慎重に。時折、指先は頭だけでなく、頬まで撫でていく。
「はむっ! んちゅ……、ッちゅる……」
手の暖かさを——、その優しさを——、意識しないように必死になって、私は行為を続けていく。先走り汁は量を増し、ペニスに添えていた私の手はねとねとになってしまっている。その手でソレをしごくとファヴニールは嬉しそうに喉を鳴らしていた。ビクビクと震えるペニスがまた硬くなっていくのを感じて、私は息を飲んだ。凶悪なまでに大きい。膣内に入る気がしない。これでは血の方が良かったのではないかと思ってしまう。
「……ううん!」
けれど、リスクを考えて浮かんだ考えを否定する。痛みがあろうと、屈辱があろうと、これで良かったのだ。きっと……。だって、私は……。
「ん、ちゅる……ん」
不意に湧いてくる得体の知れない感情に私は震える。早く終わってほしい。でないと、この感情に溺れてしまいそうだ。怖い……。
「……ルーラー」
愛おしそうにファヴニールが私を呼ぶ。ただのクラス呼びだ! 何という事はない。その筈だ……。なのに何故、こんなにも胸が熱くなるのだろうか? 必死に考えるも今の私にはどうしてもわからない。続ける以外に道はない。私は心を殺して先っぽを吸い上げる。口の中にドロリとした液体が流れ込む。喉を燃やすかのような熱を持ってお腹へと落ちていく。気のせいの筈なのに、その熱が下半身を熱くしていく。気付けば、自分の太ももからくちゅりと微かな水音がした。>>905
「う、ぁ……。ん、ん……」
私は私の変化に気付かないように目の前のソレに集中する。ソレは舐めれば舐めるだけ汁が溢れていく。粘り気のある液体は徐々に飲み込むには辛い量になってきた。口、それに両手を使っても受けきれない。服や地面にポタポタと落ちていく。でも、まだ肝心の射精はない。早く終わってほしい。それなのに、心のどこかで続けたいと、ご奉仕したいと言う欲求があった。だから、どんなに心を殺.したくても殺.せなかった。
「んんぁ、んきゅ……」
悪竜現象は起こってない筈だ。魔力は極力浄化している。なのに、私はこのファヴニールに得体の知れない感情を抱いてしまっている。敵のファヴニールに奉仕すると言う嫌悪すべき行為なのに嫌ではないのだ。ペニスを口に含むのも嫌じゃない。それに頭を撫でる手が——、それがすごく……。
「んちゅ? ……ん、ん。あ——は、ぁ!」
私は咄嗟に顔を離した。これ以上はダメだと理性が告げている。
「……ルーラー? どうした……?」
「頭を、な、撫でないで、ください……」
ファヴニールの手なのに気持ちいいと思ってしまう。こんなのあってはいけない。彼はマリーを、母さんを……。ファヴニールで気持ちよくなってしまうなんて、裏切りだ。わ、私は望んでなんていない! 私は……。私は、のぞ、んで……。
「すまない……。つい……、貴女が愛おしくて……」
紅い瞳を伏せ、彼は俯いてしまう。い、今なんと言った?
「……ふぁ、ファヴニール! 変な事言わないでください。誘惑しようとしても無駄です」
「そんな事はしない。気に障ったようであれば、すまない。気をつける」
「………」
ファヴニールはやたら素直だった。まるで最初から嘘のつけない生き物のように……。顔を振って一瞬浮かんだ気持ちを振り払う。ファヴニールなんだ。彼は邪竜なのだ! 愛しい故郷であるフランスを焼いた悪しき竜。終わらせないと! このまま続けてはおかしくなってしまう。この気持ちを拭えなくなってしまう! それはダメだ。私はスカートのスリットに手を入れ、下着を取り払う。
「る、ルーラー?」
「……挿入れます」
「待て! 貴女は準備出来ていないだろう?」
「……時間が惜しいんです」>>906
確かに時間はない。でも、これは本心じゃない。痛み……。痛みが欲しい。彼に惑わされないしっかりとした痛みが欲しい。気持ちいいなんて世迷い事を考えないくらいの痛み。無理にでも挿入すれば、それがもらえる筈。そうすれば、こんな言い表せない気持ちを抱えずにすむ。私は、そう信じていた……。
「ダメだ! そんな事をすれば貴女が傷つくだけだ」
彼の足を跨いで怒張の上に腰を下ろそうとしていた私を、ファヴニールは腰を抱き寄せる事で止めた。がっちりと押さえられては抜け出せないし、動けない。
「は、離してください!」
「時間はないのは、理解している。だが、ダメだ。……せめて、前戯だけはちゃんとしておこう」
そう言って腰が——足の付け根を引き寄せられた。スリットを捲られ、足の付け根がファヴニールに晒される。
「い、イヤ! 見ないで……」
自分から脱いだのに、見られる事に羞恥を覚えてしまう。最近野営続きで身体を洗ってない。こんな身体をファヴニールに——、彼に見られたくなかった。
「……すまない。指は、……ダメだな。すまない。本当にすまない」
鉤爪のついた指を見下ろして、ファヴニールは短く息をついていた。そして、足の付け根に顔を近付けていく。なにをするかわかった私は必死になって抵抗する。けれど、ファヴニールは離す気などないようだった。足の付け根に遠慮なく口をつけた。
「ひゃう!!?」
上擦った漏れてしまう。舌で強引に恥丘を押し割っていく。ファヴニールはぴったりと閉じた秘処の開けようとしているのか、何度も何度も、熱い舌で舐め続けてくる。舌は猫のようにザラザラしているが、その舐め方は優しい。その優しさは私にとっては嬲られているかのような刺激だった。恥丘の筋を丹念に舐め、緊張と恐怖で硬くなっている恥丘を溶かそうとする。
「い、ぁや!! ひ、や……っ! やぁ……」>>907
声が漏れる。はしたない雌の声。陵辱は嵐のようなものだ。耐えていればどんなに辛くてもやがて過ぎ去る。だから、なにも思わなければいい。でも、彼のクンニは違う。身体の芯から溶かされていくようだ。足が震えて力が入らなくてなっていく。視界がチカチカと点滅して、意識が胡乱に解けていく。何故かはわからないが、ファヴニールには逆らえなかった。辛うじて残った意識が懸命にファヴニールをの肩を掴んで引き剥がそうとしている。しかし、力が入らない。
「あ、あ、ぁああ!! ひぅ……あ!」
ファヴニールの肩を掴む私はどう考えても、縋りついてるようにしか見えない。
「ふぁ、ふぁゔ、に……ああぁ!!」
くちゃくちゃと水音がする。ファヴニールに舐められて愛液を垂らす卑しい音。恥丘はいつの間にかいとも簡単に押し広げられ、秘処を晒している。淵を舌で刺激されて私は仰け反った。このまま後ろに倒れてしまえれば、逃げられるだろうか? なんて胡乱な頭で考えるが、ファヴニールが私の腰を抱えており、出来なかった。
「ひゃあ! ひぁああ!」
逃げられない。与えられる刺激を——、快楽を逃す事も出来ずに私はただただ啼き続ける。秘処に舌を入れられた時、私は無様にもイッてしまったのだ。ファヴニールの舌は通常の人間の舌よりも長く膣内を緩やかに、でも確実に刺激する。それは一瞬の気絶に近い。しかし、絶え間ない刺激にすぐに我に戻る。だから、ファヴニールは私がイッた事に気付かなかったのだろう。変わらずに、秘処を舐め続けている。肉芽を爪先で軽く弄びながら、舌は肉芽を裏側から刺激している。頭が真っ白になっていく。流れていく涎も涙も鼻水すら、自分では拭えない。
「や、やぁ、め……ひゃああああん!!」
懇願する声は意識とは裏腹の嬌声が掻き消していく。じゅぷじゅぷと膣内が掻き乱されていく。いや、頭の中もファヴニールによって掻き乱されているようだ。理性が掻き消えていく。>>908
「あぁぁ、あひ……! ああにゃあ……っ!」
こんな発情期の雌猫のような声あげたくない。でも、止められなかった。止められたのはファヴニールが口を離した時。白く濁った愛液で口の周りを汚しながら、ファヴニールはようやく私を解放する。支えの失った私の身体はファヴニールの足の上へと座り込み、上半身をファヴニールに預けてしまう。息は乱れて、肩は激しく上下している。足の付け根から愛液が溢れていく感覚がして、身がぶるりと震えた。
「はぁ……、は、ぁ……」
「すまない。……少し、やりすぎたようだ。でも、これなら、痛みが軽減出来ると思う」
秘処の濡れ具合を確認しながら、ファヴニールはあやすように私の背を優しく叩く。認めよう。彼は優しい。だからこそ、
「い、あ……。いや、です……」
「ルーラー? ……無理をする必要はない。今からでも、血に変えよう。大丈夫だ。悪竜現象は起こさせない」
「いやぁ……。い、いぃ、いた、くして……」
「……え?」
「痛く……。痛く、して……! 気持ちいいのは、い、いやなの……。痛くしてください……」
「る、ルーラー!?」
私は彼に優しくされる度に知らない感情に翻弄される。ファヴニールの優しさに溺れてしまう。——おかしくなる。これはきっと、いけない事なのだ。
「お願い、です……。痛く、してください……。じゃないと私、おかしくなっちゃいます! こんなのいけない事なのに……。私、望んでなんか……。わからせて、いけない事なんだって……。痛みで私を繋ぎ止めてください」>>909
子供のように泣きじゃくりながら、私は彼に哀願する。外聞も何もない。首を振り、涙もなにも気にせずに全力で泣き喚く。おかしくなりたくない。私は彼の敵でいたい。ファヴニールは敵。マリーと母さんの仇。なのに……。なのに、なのに、なのに!! 私はッ!! ……なにも考えずに、ただ敵を葬るだけの機械でありたい。でも、彼の前だとそれができない。遠い昔に置いてきた筈のただの田舎娘が顔を出してしまう。
「ルーラー……。悪いのは全部、俺だ」
「ファヴニール?」
ファヴニールは静かに私に言い聞かせる。涙で濡れた頬をその舌先で拭い、私を抱きしめる。
「貴女は悪いファヴニールに捕まり、……陵辱をされた。そこに貴女の意思は存在しない。俺が……、ファヴニールが勝手にやった事だ。貴女は被害者なんだ。貴女はおかしくなってしまうのも全部ファヴニールが仕組んだ事だ。卑劣なファヴニールの罠だ。貴女は悪くない!」
「私は……」
「悪くないんだ。大丈夫だ。だから——」
私の身体はファヴニールによって押し倒された。冷たい地面の感覚はない。気付かなかったが地面には藁が引いてあったのだ。そこに私は寝転がる。そして——、
「ファヴニ——んぁ、ちゅ……んッ! んんぅ……」
またキスをされた。薄っすらと血の味がする。もしかしたら、ファヴニールは口の中を切っているのかもしれない。舌同士を絡め、ちゅぱちゅぱとスパークを走らせる。息が苦しい。でも、心地いい。ダメだと思っても抗えない。無意識に動いた喉はファヴニールの唾液を飲み込んでいった。紅い瞳が血のように紅く爛々と輝いている。
「んちゅぱ……! すまない、ルーラー。大人しく俺に犯されてくれ」
「……ぁ」
私は……、目を閉じた。
今回はここまでです
挿入シーンまでいかなかったorz
次で完結予定です。早ければ、土日くらいに投稿できそうです!
前回読んでくださった方々、ありがとうございます!
出先で投稿しているのでidがコロコロ変わってすみません彼の指はいつだって優しい。
昔、とは言っても彼も自分もすでに遠い記憶になってしまったあの頃でさえ自分の未成熟な身体で無理をさせてきただろう。彼…衛宮士郎が成長した姿であるアーチャーと自分では日頃の営みに不都合が出るのはしょうがない事だ。
決してアーチャーとの行為に不満がある訳ではない。むしろ「解さなければお互い辛いだろう」と行われる前戯はこちらがトロトロになるまで止めてくれない結果、いつだって最初に余裕が無くなるのは自分の方なのだ。
(えぇ、別に先にどうにかなってしまうのが悔しいとかそういうのではありませんとも)
「…おや」
無意識か意識してかは定かではないがそんな事を考えながら足が進んでいたのはカルデアの食堂スペースだった。共同スペースであるキッチンはそれこそ今まさに思考の中心に居たアーチャーの居城とも化している。
どうやら彼の他にも1人居るらしい。こっそり中を覗けば、食堂スペースには滅多に来ないランサーのアルトリアがカウンター席でアーチャーと談笑しているらしかった。>>912
セイバーが足を止めてしまったのはあまりにもその光景が絵になっていたからだった。何を話しているかまでは聞き取れないが、大人の女性として成長した槍のアルトリアは悔しいがアーチャーの日頃出す落ち着いた雰囲気によく似合っているようにセイバーには見えた。彼女ならばアーチャーの隣にたっても歳相応の二人に見えるだろう。それはきっと、夜の時も同じで―…
(っ、何を考えているのだ私は。こんな事アーチャーにも槍の私にも失礼だ)
脳裏に浮かんだ浅ましい考えがせめて食堂の二人に届かないようにと踵を返して元来た道を戻ろうとすると、ちょうど向こう側から来る人影があった。人理修復にあたって自分を含めたサーヴァント達のマスターである立香と、同じく立香に仕えるサーヴァントでありかつての自分の師、マーリンだ。
「おや、アルトリアじゃないか」
「あ、ほんとだ〜。今食堂から出てきたところなの…って、どうしたの?顔色悪いよ?」
「い、いえなんでもありませんので」
「いつもならそんな返答しないでしょ。何かあるなら飲み物飲みながら話聞くよ」
柔らかく手を引かれ食堂に誘われるが、まさかあの二人の居る前で話せるわけもない。いえ、あの、と立ち往生していると静観していたマーリンが「マスター、アルトリア」と呼びかけてきた。彼がいうには要は食堂で話せるほどおおぴっらな話じゃないのだろう?ならマスターのマイルームで話せばいいさとの事だった。いや、実際そうなのだがそもそもセイバー個人の身勝手な劣等感であって、その為に第三者にアーチャーとの情事について話すのはためらわれた。しかしこちらの心配しているマスターを無下にもできず、気付けばマスターの私室で少し顔を赤くしたマスターとなんやかんや付いて来ていたマーリンに対して洗いざらい相談してしまっていた事にセイバーは心の中でアーチャーに謝罪した。>>913
「それは…なんていうか思ったより大人な悩みだったね…」
「このような事を相談してしまい申し訳ありません…」
「君はエクスカリバーの影響で身体が成長しないままだったからね…。ふむ」
マーリンは思案顔から一転、穏やかな表情になるとセイバーの前に立った。セイバーはその顔に見覚えがあった。大から小まで様々ではあったがセイバーが何か相談するとこの魔術師は「よぉし、思いついたぞぉ」といった具合にとんでもない事(たいていはセイバーが頭を抱え、ため息をつくような事を)をなんの悪気もなくしでかすのだ。
「マーリン!いったい何をする気ですか!?」
「大丈夫大丈夫、昔も君にかけたようなものの応用だよ。何せ今回は参考元があるからね、君が夢から覚めるまでには解けるはずさ」
瞬間マーリンが魔術の行使する際に香る花の香りがセイバーの意識をさらっていく。マスターが自分を呼ぶ声とマーリンが何事か言う声が聞こえた気がするが沈んでいく彼女には聞き取れなかった。>>914
「ではエミヤ。今日はありがとうございました。」
「なに、私の意見で良ければいつでも付き合うさ。」
「謙遜を。マスターが貴殿の料理を好んでいるのは知っています。であればマスターへの日頃の感謝の贈り物を相談するには適任ではないですか」
「あのマスターなら何をあげても喜ぶと思うがね。それでは失礼する」
「ええ、若い私によろしくお願いします」
アーチャーは槍のアルトリアに挨拶すると食堂を後にした。普段なら遅くまで次の日の朝食の支度などしているが1つ気がかりな事があったのだ。簡単に言ってしまえば剣のアルトリア…セイバーの姿を見かけないのだ。
彼女は霊体化を好むタイプでもないし、それこそ食堂には1日1回は来ているタイプだった。何か任務でもあったのかとマスターに尋ねてみても、挙動不審な態度ではぐらかす。来る事が義務でもないのだからそういう気分だったのだろうと済ませても良いのだが、頭のすみで何かの警鐘が鳴り止まないような気がしてならない。
そんな訳で今日は早めに仕事を切り上げ、セイバーに与えられた彼女の私室へ向かってみる事にしたのだ。もちろん手土産のおにぎりも持参している
「セイバー?居るのか?」
ドアを軽くノックしてみるが返事はない。だがドアの向こうから気配がする事からどうやら部屋には居るらしい。睡眠中という可能性もあったがとりあえず食べ物だけ置いて行こうとドアの開閉ボタンを押した。開いた部屋の中は暗く、ベッドで寝ていると思われた彼女は床に倒れていた。>>915
「セイバー!おい、しっかりしろ!」
即座に彼女に近寄り抱えれば、どうやら魔力切れや怪我の類いではなくただ寝ていた事に安堵する。しかし、その次にはその姿に疑問が浮かぶ。
アーチャーの身体にすっぽり隠れてしまうほどだったはずの体躯は自身ほどではないにせよスラリと伸び、足や腕に伝わる身体の柔らかさはしなやかながらも肉付きの良さを感じる。幼さを残した少女の顔はどこか神々しさも感じる妙齢の女性へと変わっていた。それは服装や髪型の違いを覗けば先程別れたばかりの槍のアルトリアに非常に似ていた。
「ん、アーチャー…ですか…?」
「君を見かけないからと尋ねて見れば…これはどういう事だ?」
「最後にマーリンとマスターを話していて…この姿は…?」
どうやらセイバー本人にも覚えがないらしい。ひとまず彼女をベッドに座らせるとアーチャーはため息をついた
「おおかたあのご老人のイタズラといったところだろう。私が注意してくるから君はここで待っていたまえ」
「…いえ、待ってくださいアーチャー。これは私が頼んだ事なのです」
「な…」>>916
彼女に腕をとられ告げられた言葉にどういう事だと聞こうとすれば、言葉を発する前にそのままセイバーに腕を引っ張られベッドに押し倒される。さすがセイバーともいうべきか、押し倒したアーチャーの上に素早く乗りかかり彼が起き上がれぬよう位置どれば今度こそどういう事だと声を上げた。
「ほんとどうしたんだセイバー!?」
「落ち着いてください。別にとって食おうという訳ではありませんよ。
…ただ貴方に喜んで欲しいのです。」
「んぅ…っ?!」
いうやいなや始められたキスはアーチャーを混乱させた。豊満な胸や肢体は遠慮なく押し付けられ、両者の雰囲気を否が応でもそういう雰囲気にさせていく。
「んん…っ!?セイバー待て…っ!?」
「んぅ、そのまま…っ」
密着するうちに魔力で編まれたセイバーのドレスは無くなっており、むき出しになった太ももがアーチャーの局部を圧迫するように刺激する。ズボン越しだからこそ強めに押し付けられる太ももは筋肉と柔肉のバランスがとれた弾力をアーチャーに与えてくる。無理やりような形になっているとはいえ、想い人からの荒々しいアプローチに下半身に熱が集まってくるのを感じた。
とって食わないとは本人の弁だが、そのやけにこちらを憂いを持った目で見てくるものも合わせてまるでメドューサに石化された英雄のような気持ちだ。>>917
「ん、アーチャー。貴方いま何か変な事を考えましたか」
「…君の直感の良さはこのような時にも働くのかね…というか話しながらズボンのファスナーを下ろすな。今日の君はいささか、いやだいぶ変だぞ」
「ですから最初に言ったでしょう。今日は私が貴方をもてなそうとしてるだけです。」
この様子だとセイバーが自分の目標を達成するまではこのままだと感じたアーチャーは流れを見守る事にした。アーチャーの表情から了解を得たと思ったセイバーはアーチャーのズボンにしまわれていた一物を取り出した。完全にとまではいかずともゆるりと勃っているソレは黒い地肌に血管が浮き出ており、何時見ても見慣れない。優しく両手で包み込めば思わずといった様子でアーチャーが唸り声をあげる。
「腰をひかないでください。普段と身体の勝手が違うので力加減に自信がありません」
そんな事を言われて腰が引けない奴は居ない。確かに普段はその手に収まるのが精一杯といった様子が長くなった指によって余裕を持って握られている。だが、先ほどの発言のせいでそれはまるで噛みちぎられるまでのソーセージといった具合だ。>>918
「あー…、握力に自信が無いなら胸で挟んでくれないか」
「なるほど、確かに今なら可能ですね…んしょ」
抱え込むようにして寄せられた胸の中にアーチャーのものがぬぷっ、と音を立てて谷間に呑み込まれていく。何とも言えない柔らかな圧迫感の中を滑るように胸と陰茎がこすり合わされ、セイバーとアーチャーの両者の息が自然と荒くなる。5分とかからぬうちに亀頭の我慢汁と胸の汗でにゅるにゅると音をたてるようになった。
「はぁ…、どうですかアーチャー?」
「う、く…っ」
シルクのようなスベスベの肌はそれはそれでとてつもない快感だか、何よりアーチャーが参ったのはそのビジュアルだ。仕草や表情、鼻を擽る香りはセイバーのものなのに普段の彼女ではない大人びた彼女が乳房に指を埋めて一所懸命に自分の陰茎を奉仕している。その姿は普段の彼女もフラッシュバックさせ頭がクラクラしてくる
「セイバー、もう…っ」
「ええ、いってください‥っ」
トドメというように胸から飛び出した亀頭の咥えられれば、駆け上がる射精感をそのままにセイバーの口内に勢い良く白濁を解き放す。>>919
「んく」
「そう無理して飲まなくていいんだぞ」
「アーチャーの魔力が含まれていますから不味いと感じた事はありませんよ…さて見たところ萎えてもいないようですし次です」
「な、このまま入れる気か!?いくらなんでも君だって解さねば辛いだろう」
溢れるほど口内に注がれた精液を飲みくだせば、セイバーはアーチャーの下半身の中心にちょうど膝立ちになる。さすがに起き上がろうとしたアーチャーをセイバーは「その心配はありません」と告げて、一拍。
「さ、先程からこのようになっているのです。準備は整っています」
顔をこれ以上はないほど赤らめたセイバーはアーチャーに見えるように指で媚肉をおし開いた。まだ何にも触れられていないはずの割れ目は綺麗な桃色に染まり、収縮に合わせ蜜を零しており、上についたクリストスは物欲しそうに震えていた。
先程の行為で濡れて光る胸を合わせてその光景は酷く淫靡なはずなのに、セイバーの清廉さが処女性さえアーチャーに感じさせていた。
「…で、では入れますよ…っ!
ふ、…あぁ…っ!」
絶句して固まったアーチャーの視線に耐えきれなくなったセイバーはやや性急にその腰をアーチャーの陰茎目掛けて落とした。元の身体はセイバーのままなのか処女膜もなくすんなりと奥まで届いた事にセイバーはもちろん呆然としていたアーチャーの意識を持っていかれる。
「セイ、バ…っ」
「あ、んぅ、動きます、から…!」>>920
そうして始められた抽挿はしかし、セイバー本人が普段主導権を握る事が無い事と、慣れない身体も相まって中途半端な熱だけを2人に作る。萎えるほどではないにせよ生殺しのような刺激にセイバー本人が1番焦っていた。
「んん、はぁ…っ!」
「もうすこし、なので…ぁうっ」
「いや…もういいセイバー。少し落ち着け」
「あ…」
ここまでくれば様子を伺っていたアーチャーも口を出さざるを得なかった。上半身を起こし未だ動こうとしていたセイバーの腰に腕を回して抱きしめれば、存外セイバーは大人しくアーチャーの胸に寄りかかった。
「まったく…何かあるかと大人しく受け入れてたが…やはり私では打ち明けにくい事か?」
「そう、ですね。貴方だからこそ打ち明けにくい事ですが…」
目を伏せいたセイバーはその顔を晴らす事はなく、けれどアーチャーの目を見据えて告白した。
「私は、食堂で貴方と槍の私が喋っているのを見て嫉妬したのです。
この年齢の私なら貴方の隣に遜色なく並べる、いつもの夜伽だって私の身体を慮る貴方に無理はさせないのに…と」>>921
「セイバー…」
「王として聖剣を抜いた事も、そうした事でこの姿のままでいるのも、もう悔いはないはずなのです。なのに、こんな勝手な独占欲が貴方も含めマスターやマーリンにも迷惑をかけてしまいました」
「それをいうなら私の方だ。所詮私は君のマスターだった彼奴ではない。たまたま意識を持った抑止力に過ぎないモノだ」
「な…そんな事はない!私はアーチャー、貴方自身とこの一瞬を共にありたいと願い、こうしているのだ」
「だろうな…。私も同じだ。成長した君ではない君自身と共にありたいのだ。君の感情をどうにかする事は出来ないが、それだけは覚えて欲しい。」
「…分かりました。元よりこの感情は私が折り合いをつけるもの、でしたね」
「…それに君は勘違いをしている」
「…?それは、きゃあぁっ?!」>>922
質問しようとしたセイバーを突然快感が駆け巡り、弓のよう背中が仰け反る。
腰に回されいた腕はいつの間にかセイバーの腰をしっかりと掴んでいて、これ以上はと思っていた奥の更に奥へと押し込まれたのだ。ゴリゴリと擦り合わされる刺激に燻っていた熱が再び高まっていく。
「あ、あの、アーチャーっ」
「君が苦しくないようにと解すと言っていたがそれは半分だ」
「普段清廉潔白な君だからこそ私を受け入れ、乱れていく姿が嬉しい」
「ひぁ、待ってくださ…!」
「俺は俺の指で乱れる君に興奮する」
「 …っ 」
途端2人の鼻を花の香りが掠めるとセイバーの身体が徐々に、しかし急激に元の姿へ戻っていく。身体の戻通りに伴い、アーチャーのものに貫かれた膣もその狭さを取り戻しアーチャーのものを締めつける。己の中で質量を増した陰茎を更にビクビクと締めつけるように体は硬直し、セイバーの視界は瞬間白に染まった
「あぁ、やっ、アーチャーのがおっきく…!?」
「ぐっ…!?出る…っ」
耐えきれずセイバーの中に注がれた白濁は溢れ2人の太ももまでつたい落ちる。両者ともに整わない荒い息の中、セイバーがふふっと微笑みを零した>>923
「そうですか、アーチャー。貴方意外と意地が悪かったのですね」
「…そういう所は散々見せてきたと思うのだが」
「ええ、貴方が優しくてすっかり忘れてました」
腫れ物が落ちたような顔のセイバーは「では少し身を清めて来ますので」と立ち上がろうとする。
瞬間、アーチャーに腕を引かれ気付けば最初の逆のような格好に。
「あ、の…?」
「散々人を弄っておいて「はい終わりです」は酷いと思わないかね?」
「ま、待ってくださいアーチャー!先程いったばかりで続けては、ひああぁっ!?」
「今日は俺をもてなしてくれるんだろ?セイバー」
「やはり意地の悪い奴だ貴方は…っ!!」
その後、散々付き合わされたセイバーはご飯は食べるもののしばらくアーチャーを赤い顔で睨むようになり、そしてマーリンはこっぴどく説教をくらう事になったのだった。>>925
ありがとう…!それしか言う言葉が見つから……いや敢えて言うなら士郎バージョンも見てみたい!>>910
「……ぁ」
足が開かれた。その間にファヴニールは身体を押し入れ、私の足の付け根に熱くなったペニスをあてがった。敏感な処に熱が触れ、私はそれだけで泣いてしまう。しゃくりあげ、何度も肩を上下させる。もう私に聖女の尊厳なんてないだろう。自分で自分を聖女だなんて思った事はない。けれど、聖女と呼んでくれた人々に申し訳がつかない。だけど、涙が止まらない。
「う、うぅ……ひ、ぅ……」
「大丈夫だ。貴女は悪くない。俺を恨んでくれ。俺は甘んじて受け入れる。すぐに終わらせる。……だから、泣かないでくれ」
涙で濡れた頬を優しく撫でられる。鉤爪だと言うのが嘘のようだ。本当に、嘘のように、優しかった。だから、私は居た堪れない。彼を拒絶する事こそが一番の罪悪のように感じてしまう。涙が止まらない。子供のように泣き出して彼を困らせてしまう。
「ファヴニール……」
そうだ。彼は邪竜なんだ。……でも、彼にはもっとしっくりくる名前があった筈だ。だけど、思い出せない……。座と上手く繋がらない霊基が軋み上げている。
「ルーラー、挿入れるからな。少し我慢してくれ」
そう言って彼のペニスが秘処の上を何度もなぞる。ペニスに愛液を絡ませているようだった。それが恥ずかしくて、気を使われているのだと思うと切ない。私はただ頷いて、必死になって強張る足から力を抜く。だが、緊張で固まってしまった筋肉が上手く動いてくれない。
「……大丈夫。大丈夫だ、ルーラー。すぐ終わるから」
キスは嫌だと言っているのに、ファヴニールは私の唇に優しく口付けを落とす。触れるだけの軽いもの。それが不思議と安心できた。そして——、
「……ぁ、あ! いぅ……! い、やあああぁあ!!」
硬く閉ざされていた秘処をこじ開けながら、ファヴニールが膣内に侵入してくる。鈍い痛みに身を捩らせるが、どうにもならない。腰を掴まれて、ずずっと進んでくる。息が詰まって、上手く息が出来ない。濡らしていても、緊張で身体が固まっていては意味はない。
「……く、ぅ。すまない。痛いよな。少し止まる」
不意にファヴニールは侵入を止めた。まだ入り口に入ったばかりだ。
「な、んで……?」
「少し貴女が慣れるのを待とう。息を整えてくれ」>>927
「い、いいから! 全部挿れて、ください……」
私は悲鳴をあげる身体を無視して、ファヴニールに足を絡める。
「る、ルーラー!?」
「早く、射精して……。終わらせてくださ、い……。このままじゃ、私ずっと辛いだけです……」
犯される痛みよりも、訳がわからない気持ちが心に満ちていくのが辛い。この感情はダメだ。こんな感情を抱いては……。私は、私は、私は……!!
——ファヴニールに犯されるのが——、彼と一つになれるのが嬉しいなんて、思ってはいけないんだ……!!
「……すまない」
「謝るなら気を使わないで……! 慈悲だと言うのなら辛いのを引き伸ばさないでください。お願いです……っ! こんなの、いや……です……」
なんて、身勝手なのだろうか……。自分自身が嫌になる。
「あぁ、わかった……。すま……いや、俺が悪いんだ。そうだな。俺が悪いと言ったのに、謝罪してすまない。これでは、赦しを求めたようだな」
それでも彼は私を責めない。紅い瞳が揺らいでいる。彼はこんなにも泣きそうなのに、泣かなかった。代わりに、唇を噛み締めていた。あぁ、そうか。彼のキスから血の味がした訳がわかった。彼はあぁして唇を噛み締めていたのだ。
「約束は、……まだ、だ。俺たちはまだ再会してない。ここにいたのはただのファヴニールだったんだから……」
彼は縋るような声で小さく呟いていた。その言葉に得体の知らない胸の痛みを覚えた。けれど、すぐにズンとお腹に強い衝撃が来た。
「あ、あが……」
彼は私の腰を引き寄せ、一息に最奥まで突き入れたのだった。子宮まで圧迫するような衝撃。
「お、お、っきい……!」>>928
今まで知っている男たちのソレよりも大きい。意味もなく、空気を求める魚のように口がパクパクと動いてしまう。
「ルーラー、動くぞ」
「待——はい……」
本当は待って欲しかった。息を整えたかった。……いや、もしかしたら、彼が私の膣内にいると言う実感が湧くまで待っていたかったのかもしれない。だが、私はそれを拒絶したのだ。
「あ、あぁ! うあ、あああぁっぁあ!! ひっ……、いぁああああぁあ!!」
ケモノのような声を上げた。私の膣内を抉るようにファヴニールのソレが出入りする。襞を巻き込み、ずっずっと出し入れされる。その度に目眩がした。意識を奪われ、次の瞬間には意識を呼び起こされる。突かれる度に死.んでいるかのようだ。けれど、そんな私の死とは裏腹に身体は熱い。微かなぐちゅりとした水音。あからさまに潤滑油として機能するには少なすぎる。ファヴニールもそれに気付いているようだ。私の足の付け根に手を伸ばし、秘処のすぐ上にある肉芽を摘んだ。
「ひゃあ!? うわぁ、あぁ!! くぅ、ああ、あっ! ひぅう!」
弱い処を責められ意識が真っ白になって、腰が跳ね上がってしまう。私の声はもう悲鳴なのか、嬌声なのかわからないほどケモノじみていた。身体の熱が制御できない。熱くて熱くて、どうにかなってしまいそうだ。私は咄嗟に足だけではなく、全身でファヴニールに抱きついた。ファヴニールの背中に手を回し、必死に縋りつく。
「あ、あぁ……。じ、じー——!!」
今の私には途中まで出かかった言葉を最後まで言う事が出来なかった。それが悲しかった。涙が溢れた。だから、代わりに抱きつく腕に力を込めた。
「あ、ひゃぅ……、ぅあ! んぁ、……ああぁ!」
私は涙を流しながら、ただひたすらに声を零していく。声と共に私は正気をも零してしまっているようだ。前後不覚になって、ファヴニールに犯されている筈なのに、恋人と睦み合うような行為に思えてくる。ダメだと思ってももう止められない。暗く深い穴に堕ちていくようだ。だけど、恐怖はなかった。強いて言うなら、どこかボタンをかけ間違えたようなズレが切なかった。
「ふぁ、ファヴニール……、ああぁ、ん!」>>929
睦言と言えないただの行為だったが、徐々に色を帯びていく。私の声は甘やかな色を帯び、秘処に埋まるファヴニールのペニスを締め付けていた。私に呼応するようにビクビクと脈打って膣内で存在を表している。けれど、
「ルーラー! ルーラー!」
ファヴニールの声は泣きそうだった。泣きそうなのを必死に堪えて、ただ腰を振っていた。気持ち良さそうには見えなかった。義務のように、機械的だった。私の胸を揉む仕草も、自身が触りたいなどの欲求が感じられなかった。ただひたすらに私の事を気にかけ、少しでも気が紛れるようにと言う行為のように感じた。
「あ、あ……あぅ……! ひぃ、ああ! ふぁ、ふぁゔ、にーる! い、ぃ……あ!」
悲しかった。彼にそんな顔をしてほしくなかった。彼の事がわからない。知りたいと思ってしまうのは、罪深い事なのだろうか? 熱に浮かされる私にはもうわからない。波のような快楽が意識を攫っていこうとする。身体はひたすらにファヴニールを求めていた。奥がきゅんきゅんと震えてしまう。
「ルーラー!」
「きて、くだ、さ、い……! な、かに……! だ、し……」
もう魔力供給などと言う理由はどこかに行ってしまっていた。ただ、ファヴニールに——、彼に私で気持ち良くなってほしかった。水音はぐちゃぐちゃともう隠しようのない淫音になっていた。最奥を突かれる度に、私の身体は軽く絶頂を迎えている。愛液を溢れされ、秘処の端からこぽこぽと落ちていく。私はこんなにも彼に溺れているのに、ファヴニールがそう思ってくれないのは寂しい。
「ふぁ、ゔ、に……ッ!!」
彼が欲しい! もう他はどうでもいい。今はただ彼が欲しかった。
「ルーラー!」
貴方の紅い瞳が愛しいと思ってしまう。貴方の白銀の髪が愛おしいと思ってしまう。私を呼ぶその声が嬉しいと思ってしまう。クラス呼びなのに、名前で呼ばれるよりも喜ばしい。……でも、私はその理由を知らない。
「ファヴニール」
私は言葉に出来ない想いを全てそれに——、口付けに乗せた。私から彼へのただ一つの贈り物。今できる精一杯の想い。伝わらなくてもいい。ただ彼に受け止めて欲しかった。ほんのりとした血の味がする。自身で傷つけた彼の唇が悲しくて、その唇を舌でなぞる。>>930
「んぁ……」
目の前の紅い瞳が大きく見開かれる。その様子が愛おしくて、気がつけば私は微笑んでいた。
「あ……」
瞬間、膣内に爆発のような勢いで熱が溢れた。身体が燃え上がるような圧倒的な熱。あぁ、膣内に射精されたのだと気付いた瞬間、つられるように私の身体も絶頂を襲った。
「ぁあああ〜〜〜〜〜!!」
駆け抜けていくどうしようもない衝撃。身体を仰け反らせて、発散しなければおかしくなってしまう。だけど、嬉しくて気持ちよくて、同時に辛かった。やり遂げたと言う疲労感と、身体に行き渡っていく魔力。私は身を震わせ、ファヴニールに擦り寄った。ファヴニールは私の身体を包むように抱きしめてくれた。暖かくて、優しくて、また涙が溢れた。
「……はぁ」
溜め息が出てしまう。熱が引けば、正気に戻らざる得ない。私はファヴニールを一方的に拒絶したかと思えば、必死に求めてしまうだなんて最低ではないか。キスが嫌だと言いつつ、最後は私からキスをした。自己嫌悪に浸ってしまう。こんなにも感情が上下したのは子供の時以来だ。異端審問の時も泣く事なんてなかったのに……。彼は不思議だ。私の遠くにおいてきた幼い感情を呼び起こしてしまう。
「これで綺麗になった筈だ。すまない。本当はどこか水辺に連れていくのが良いと思うのだが……」
ファヴニールは濡らした布で私の身体を拭ってくれる。どうやら、私が気をやってる隙に近くの井戸から水を汲んできてくれたらしい。冷たい布が肌に当てられ、火照った身体が冷えていく。
「……ん」
霊体化すれば、汚れは消える。それどころか、魔力が戻った今なら逃げる事も、再度戦う事も出来る。でも、それは彼の優しさを否定するのではないかと、私はされるがままに彼のする事を受け入れた。それが義務のように、いや、私がそうしたいと思った。
「……そろそろ俺は行く。もう間も無く竜の魔女が俺を捕捉するだろう。そうすれば、魔女の指揮下に入り俺は自己の意識を保てない。再び貴女に牙を剥くだろう。だから、その時が来たら、一思いに終わらせてくれ……!」
「ですが……」
私になにが言えるのだろうか? 私はファヴニールになにを求めているのだろうか?
「いいんだ。俺はワイバーンたちとは違って、倒されても本来あるべき場所に戻るだけだ」>>931
私はなにも言えず、ただ頷くだけだった。
「ありがとう……。ルーラー、貴女を穢した俺にはもう待っている資格なんてないのかもしれない。けれど、俺は……、ルーラーを待っているからな」
彼の言葉は穢れのない祈りのようだった。
「……はい。必ず辿り着きます」
意識するよりも前に言葉が口から滑り落ちた。不思議だった。約束なんて私は知らないのに、こうする事が自然のような気がした。その時、ファヴニールは一瞬キョトンとした後、本当に嬉しそうに笑ったのだ。初めて見る彼の笑顔だった。
「あぁ、待ってる——」
そう告げて彼は行ってしまう。今の私はその背を追う事はできない。
その後、私はマスターたちと無事合流できた。マスターとマシュは私が無事な事をなにも知らずに喜んでくれた。でも、他のサーヴァントやドクターはなにがあったか薄々勘付いているのか、なにも言わなかった。それもそうだ。普通に考えてファヴニールのブレスを受け止めて消滅してない方がおかしい。例えその場で消滅しなくても魔力は底を尽きているはずだからだ。きっと、逃げ延びた兵に陵辱されて、そこから魔力を得たのだとでも思っているのだろう。まさか、ファヴニールに陵辱されたとは思うまい。……いや、あれは陵辱と言ってよかったのだろうか。
『ルーラー……』
かぁーと、頬が染まった。彼の事を思い出すと胸がドキドキしてしまう。前に陵辱された時はこんな事なかった。思い出す必要もないただ過ぎ去っていった出来事。でも、彼に抱かれた出来事は違う。何度も何度も思い出して、胸を掻き毟りたくなる。そわそわして落ち着かない。……嫌だった! 嫌……、だった、筈……。わからない。わからない! 熱の消え去った私にはもうわからない。彼の泣きそうな顔を思い出す度の怖くなる。被害者はきっと私で……、彼は加害者なのだ。でも、罪悪感が消えない。私が彼を傷つけたと言う罪悪感。悪い事をしてしまったと自身を責める気持ちが消えない。そして、私はあの笑顔を忘れられなかった。もう一度、彼の笑顔が見たかった。相手はファヴニールなのに……! 敵、なのに……。>>932
「……だ、れか」
私はぎゅっと身を抱えて縮こまる。不思議と思い出されるのは、彼の、手だった——。私が知らない思い出の中の彼は、ツノも翼も鉤爪もないただの人間だった。暖かくて大きな彼の手が私の頭を撫でる幻を見る。私を呼ぶ幻聴を聴く。心地よくて、身を委ねてしまいそうになる。
「知ら、ない……」
気持ちよくなんてない!! 決して気持ちよくなんてない。もう一度してほしいなんて思ってない。私は必死に自分に言い聞かせる。じゃないと、私は……。私はもう一度抱いてほしいなんて、抱いてほしいだなんて……。抱いて、ほし、い……。
「うわぁああああ!!」
私は叫んだ。刹那に浮かんだ願望を打ち消してしまいたかった。私は陵辱された! 望んでなんていない! こんな気持ち知らない。生前ついに抱く事のなかった想いが胸を焦がす。
『ルーラー』
瞼の裏で誰かが微笑む。ただのクラス呼びの筈なのに、その声だとその呼び方が特別なのだと思ってしまう。
「だれ、か……。だれか、ぁ……」
誰かの名前を呼ぼうとして、私はその名をまだ知らない事を知った。
——少女はまだ、恋を知らない。
以上です。長々とお付き合いいただきありがとうございます!
補足すると、時間の関係ない座にはジークとの記憶があり、そこから召喚されたジャンヌの霊基にはジークとの記憶が刻んでありました。オルレアンの時のジャンヌは半端な召喚で座と上手く繋がっていないので、ジークとの記憶が引き出せないと言う設定でした
魔力供給でジークとの記憶が戻るのではと推察された方がいましたが、それをするとエロに繋がってくれないので今回は蘇りませんでした。その展開も大変美味しいと思います
>>911
事が終わり再会したの人の話もまたどこかで書きたいと思ってます
その時はまたよろしくお願いしまーす>>934
読んでくださりありがとうございます!
よかったと言ってもらえて感謝です!
確かにジャンヌがジーク君の記憶を思い出した場合、ジャンヌのメンタルがやばそうですね
オルタの関係ないところで城塞崩壊もあり得るというただいま士郎桜で執筆中……
しばし待たれよ現在進行形でぐだマシュ魔力供給ックス書いてます。マシュに着てもらう服とヤる回数・体位がおおよそ決まったので、なんとかなりそうです。
>>937
やっぱり服装と回数と体位って大事よね・・・。参考にします。サテーさんのロイヤルアイシング獅子上があまりにもエロかったので、それに便乗してちょっと書いてみました。https://demonition.com/blog-entry-38127.html
>>939
「マスター、ちょっとよろしいでしょうか?」
日課のトレーニングを終え、明日の非番の過ごし方を考えていた藤丸のところに、不意に現れたとある来訪者。
「どうしたの?アルトリア。」
ドアを開けたそこにいたのは、彼が最も信頼しているサーヴァントの一人である、獅子王と同じ顔を持つ槍兵のアーサー王。いつもと変わらぬ美しさを美しさを纏っている彼女だが、今日はどこか様子がおかしい。頬は上気し、呼吸も早い。それになぜか普段はしない花の香り...。
(どこか調子でも悪いのか?)専門的なことは未だに何もわからない未熟なマスターだが、そんな自分を信じて相談に来たのだ。きっとただ事ではない…。そう考えた彼は、自室に招き入れた彼女を落ち着かせるようにやさしく話しかける。
「大丈夫?もしかしてどこか苦しいの?それとも何か悩み?」
「いえ大丈夫です。………マスター…。」最初はそういったアルトリアだが、しばらく思いつめた後、ついにその固く閉ざされた口を開く
「マスター…。私の純潔を頂いてもらえないでしょうか?」
「はい?」
面食らったのも無理はない。聞こえてきたのは普段の上品、というより自分が魅力的な女性だということをあまり理解していない不死すらある彼女からは、決して口にしないであろう言葉だったからだ。>>940
「ど、どうしたの急に?」
「マスターは私のことをどう思っているのでしょうか?」
「それは勿論大好きな…。」
「それは私だけの特別な大好きなのですか!? マスターは契約されてるサーヴァント全てを好いていらっしゃる。けれど、私は不安なのです。本当に私は騎士の勤めを果たしているのでしょうか?」
「もちろん!アルトリアは立派なボクの騎士だ!」
「本当にそうなのでしょうか?」
(いったいどうしたんだ?アルトリアは何を不安に思っているんだ?)
そういぶかしむマスターに、アルトリアは自らの胸の内を明らかにする。
「私は生前確かに多くの武勲を立てました。しかしそれ以外はとても褒められた人間ではなかったのです。私のおこないで不幸になった人間は決して少なくはなかった…。」
「それは…。」
かける言葉を見つけられず、言葉を詰まらせるマスター。>>941
「実際夜伽に訪れたギネヴィアを満足させることもロクにできず、ランスロット卿と比べたらあなたのそれはまさに児戯だと彼女に言われてしまいましたし、」
「え」
突然の暴露に目を白黒させるマスター。だがそんなことに気付くことなくアルトリアは話を続ける。
「モルガンからも、モードレッドを造ろうとしたときにあまりにも粗末なものだったので苦労したと」
「ヱ」
「剣の私に相談しても、何やら以前召喚された時に吹っ切れたらしく、にやにやするばかりでロクな助言は頂けませんでした。」
「ゑ」
「だから、どうしても知りたいのです!私が本当にマスターに仕えるに値する人間なのか、マスターを幸せにできる人間であるかどうかを…。」
「それに、なんだかおかしいんです。」
その言葉とともに、突然どこからともなくむせるような花の香り室内に充満する。
(この香り、どこかで!?)
そう思案するマスターであったが、突然目の前で行われ始めた奇行に、その思考を中断されてしまう。>>942
「湯浴みをしたあとなぜか体が火照ってしまって、疼きに襲われて、それがマスターを思い浮かべるたびに強くなるんです。もう、我慢できないのです…。」
そう言いながらマスターを押し倒すアルトリア。
鎧を脱いで露になったインナーは機能美に満ちたいつものそれではなく、布地の内側が透けて見えそうなほどの薄絹で縫製された扇情的な一品。
露出している珠肌にはびっしりと汗が浮かび、股布の内側からは何筋もの蜜が零れ落ちていた。
反射的に遠ざけようと手を伸ばしたマスターだが、アルトリアはその腕を知から強く両胸にはさみ、掌を鎖骨のあたりに密着させる。
右腕を包む柔らかい感触に興奮しつつも(こんなところを誰かに見られたら!)とあせるマスター。だが反射的に視線を向けた扉の外にあるのは、見慣れた通路ではなく神々しい光の壁であった。>>943
(あれは、最果ての搭!)
かつて第六特異点で目にしたのと同じ、超常の力がマイルームを完全に取り囲んでいたのだ。
同時に鳴り響く卓上の通信機。エマージェンシーを告げるそれが表示したダヴィンチちゃんのメッセージによると、カルデア内にロンゴ.ミニアド由来の空間異常が発生し、新たな特異点になりかけているという。食い止めるには槍の担い手を落ち着かせる必要があるというが...。
「お、落ち着こうアルトリア。こういうのはもっと段階を踏んで、落ち着きながら合意の上で…」
「だめ、ですか?」
そう言って上目遣いでこちらを見つめるアルトリア。
「マスターは、私とはしたくないのですか?」
まるで子供が親に見捨てられるのを恐れるような、そんな目を向けられてしまっては、マスターはもう断ることなんてできなかった…。>>944
振り払おうとしていた腕の力を抜くと、こちらの気持ちが伝わったのかインナーの留め具を外し裸体をさらけ出すアルトリア。そしてこちらのシャツを脱がし、分厚い胸板に浮かんだ汗をゆっくりとなめとる。
お乳をねだる赤子のような舌使いでねっとりとよだれを伸ばしたアルトリアは、唾液に濡れた胸板の上に両の乳房をのせ、ゆっくりと体重をかけて密着させていく。
そして右手を彼のズボンに伸ばすと、不慣れな手つきでゆっくりとファスナーを下ろす。そして下着のなかから固くなったそれを引き抜き、ゆっくりと愛撫する
「フフ、マスターのこれ、すごく立派です…。」
そう幸せそうに呟いたアルトリアは、左手で空いてる方のマスターの腕を掴んで自身の左胸に押し当てる。柔らかくもハリのある肌に手指が沈み、目に見えて早くなるマスターの呼吸。
そしていよいよ口づけを交わそうと顔を近づけー>>945
「きゅう」
ーようとして突然突っ伏してしまったアルトリア。
慌ててマスターがひっく返すと、耳まで赤くなりながら目を回していた。どうやら興奮のあまり過呼吸になってしまったようだ。
「わぁ、おっ応急処置を!」
ふしだらな格好をしてる現状では助けなど呼べるはずもなく、一人で手当てをするマスターであった。
~一方その頃~
「うーむ、どうにもうまくいかない。馴れないことはするもんじゃないな。」
「どうしたのですか?」
「いやなに、あの二人夢の世界で近づけたけどそれ以来いっこうに進展がなかったから、ちょっと背中を押してみてね。けどこれじゃあ駄作もいいとこだ。こんなのシェイクスピアなんかに知られた日には、「Bバフは我輩より強いのに、脚本はそうもいかないようですなあ」とか嫌みを言われてしまうぞ。」
「ほう、つまりこの騒動は貴公が原因であると認めるわけだな?」
「原因もなにもって、げぇ!アルトリア!」
「なにが「げえ!」ですか!今日という今日は許しません!アルトルージュさんのところで鍛えてもらったフォウによる三倍シスベシ拳の餌食となるがいい!」
「ちょ、ま、ダメだよそんな安易なクロスオーバー!おとなしく月リメが出るま」
「問答無用!いきますよフォウ、呼吸をあわせて!」
「「マーリンシスベキフォー!!!」」>>946
そんな惨事が繰り広げられていることも知らず、マイルームでは渦中の人物である二人がにこやかに言葉を交わしていた。
「婦長に応急処置を習っておいてよかった。体はもう大丈夫?」
「はい...。すみません心配をおかけしてしまって...。」
「ふふ、気にしなくていいよ、それにもしかしたらちょっとよかったかもしれない。」
「?」
「アルトリア、いつも心配させまいとしてたから、気疲れしてないかちょっと心配だったんだ。だから今リラックスしてるの見れて、ちょっと安心した。」
「そうですか、かえって気を使わせてしまったとは私もまだまだですね…。でももう大丈夫です。倒れたショックのせいかどうやら体調も元通り、もういつもの私です。」
「そっか、じゃあ今日の事は二人だけの秘密だね。初めてがこんな形にならなくてよかったよ。」
「そうですね。それに...。」
(もし次があったら、その時はキチンと...。)そんな思いを秘めながら、マイルームを後にするアルトリアであった。>>947
オマケ アルトリア裁判
キャメロット内のとある密室に集った同じ声のサーヴァントたち。彼女らの目的は、ある一人の咎人を裁くことであった。
マックの紙袋を被った黒剣「それでは尋問を開始する。
まず、被告人は廊下でぶつかった際に転倒してマスターを胸で押しつぶしたそうだが?」
獅子上「あれは事故です!ちょうどマスターが胸の陰に隠れてしまって」「くっ!」
ハーゲンダッツのバケツを被った黒メイド「先日マスターと浴場で遭遇した件は?」
獅子上「あれは、私の不注意で男湯と女湯の交代の時間を間違えてしまって…。」
トナカイマンマスクを被った黒サンタ「自室で裸体を見せたというのは?」
獅子上「その、着替え中だったのですが、ベディが来てるときの感覚でつい招き入れてしまって」
その後も同様のやり取りが続くが、被告人は悪びれる様子もなく、淡々と受け答えを続けるだけであった。
そして一向に反省の色を見せない咎人に、遂に陪審員たちが裁きを下す。
「「「判決は有罪!被告人はイモいジャージでオガワハイム清掃一週間の刑に処する!」」」
「そんなああー!」
今日も平和なキャメロットでしたとさ
fin…よし、とりあえず士郎桜の出来たところまで落とすとしよう!
次から始まるよ~ん。>>950
見覚えのある顔がこっちに近づいてくるが………
うわぁ。笑みを浮かべてはいるものの、瞳はまっすぐにこちらを射貫いている。
これは相当キレている……!
さらに恐るべきことに、
自分のやったことが分からない。
なぜ桜がこんなに怒髪天なのか分からない……!
~~~
…士郎と桜は、紆余曲折あって、ついにゴールインした。今は2人の間には1人の子供が生まれ、2人とも子育てに奮闘している最中。桜は生まれた子供のためなのか、それとも毎日の営みのせいなのか、胸がかつてよりも二回りは大きくなり…
世に言う、人妻の色気が強烈になっていた。
2人は非常に仲睦まじい夫婦なのだと、周囲からは評判である。
それは勿論本当だ。……しかし。
しかし1つだけ問題があったのだ。
「桜の愛が重すぎる」のだ。>>951
毎日のお弁当に重箱を使い、自分のスマホのメールの中身もバッチリ確認。正直、士郎自身の予定を士郎以上に熟知している。
おまけにカンがすさまじい。
ちょっとスケベなDVDを借りた時に、物凄くわかりにくいところに隠したが二日目には見事にバレていた。
…いや、だっておかしいだろう!
どうして金魚を飼っている水槽の下に置いたのが察知できるんだ。監視カメラでも仕込んでいるのか。
それとも何かのテレパシーか。
いろいろ弁解したが、黒い笑顔で怒られては歯が立たない。
・・・・・・
結局、その日は桜に搾り取られた。「アナタ?」
ーさて話は戻って……うーん、怖い顔。
…などと現実逃避するのももう無理だ。別の話題を振ろうものならなおさら怒りの火に油だろうなぁ。
「もう良いです」
冷ややかな声。えっ、と言うまもなく桜が近づいてくる。
「今は見逃してあげます」
縛ってる布を解く。…体だけは自由になったようだ。
「…い、良いのか桜」
無言で頷く桜。 許されたのだろうか?
「そのかわり今日の夜は覚悟して貰います」
だよね。>>962
「今からそんな先輩にはオシオキです。
具体的に言うとここ3か月13日20時間13分の空白期間を埋めるくらいに激しく愛させて貰います。
……覚悟して下さい。今夜のウサギさんは凶暴ですよ?」
ーーああ、もうだめだ。動けない。躰は恐怖で竦んでしまっている。
桜が母乳のつまった胸をはだけさせて近づいてくる。柔らかな双丘の頂点からは、止めどなく乳液がぽたぽた滴っていた。
どうやら自分はこのまま前の獣に襲われて搾り取られるだけの哀れな獲物に過ぎないようだ。
……それにしても『ウサギ』かぁ。お前の何処が『ウサギ』なんだっての。十分立派な『肉食動物』じゃないかーーー
BED END 12 『さくらみるく』950過ぎているけど新スレが立っていないみたいだから立ててきますね。
テンプレの入れ直しとか画像用意するのに時間かけるけど待っていてね。
もしも擦れ違い展開発生したら許してや。立ててきたので問題なかったら承認お願いします。
>>965
おつ
これは続きが楽しみ~ようやくできました。初めてのR-18ですので、どうか温かい目で見てくださいm(__)m
簡単なあらすじ
レオナルド・ダ・ヴィンチが冗談交じりに藤丸立香とマシュ・キリエライトの2人に提案した、魔力供給のための性行為。大抵はキスやフェラ、クンニや69などで行い、本番では必ずゴムを使うために不完全燃焼に終わっていた。だがある日、クー・フーリン(キャスター)から貰った「ルーン大辞典」なる本にあった「避妊のルーン」を目にした瞬間、2人の中で何かが外れた。これは、そんな2人の夜の話。>>969
「んっ、ちゅっ、せん、ぱい……」
「マシュ、舌、出して」
「ふぁい……んむっ、ちゅっ、じゅるるっ♥」
ベッドに座る俺──藤丸立香の隣には、いつものインナー姿を身に着けた少女──マシュ・キリエライトが座っている。
マシュは右腕を俺の背中に回して抱きつき、左手で俺のズボンに建っているテントを優しく撫でている。
対する俺は左腕をマシュの首に回して抱きつき、右手でインナーの胸元を下げ、たわわに育ったマシュマロを揉みしだく。
「……マシュ、そろそろお願い」
「はい、先輩♥」
マシュはベッドから降りると足元で膝立ちになり、ベルトに手をかける。
「先輩、少し足を上げてください」
「うん」
カチャカチャという金属音の後にベルトが外され、チャックを下げられ、そのままズボンとパンツを脱がされる。
瞬間、パンツの中で窮屈そうにテントを建てていた俺の肉棒が、ペチンという音と共に顔を出す。>>970
「……先輩のおチンポ、もうこんなガチガチになってます。昨晩、あんなに私を鳴かせたのに……♥」
ごくりと生唾を飲み、蕩けた瞳でマシュが見つめてくる。
「では……本日の魔力供給、始めますね♥」
「うん。よろしく」
「はい♥ちゅっ、んっ、ちゅぷっ♥」
俺が頷くと同時に、マシュは鈴口、カリ、裏筋、肉棒全体の順に舌を這わせていく。亀頭を刺激され、鈴口からにじみ出てきたカウパーと唾液を舌で混ぜ合わせ、左手で優しく扱きながら塗りたくる。右手は自分の股間に伸ばし、クチュクチュと水音をたてている。
「フェラしながらオナるなんて、マシュも変わったね」
「……しぇんぱいが、ちゅっ♥いけないんれふよ……はむっ♥」
そう言うマシュは瞳にハートマークを浮かべて親指と人差し指で作った輪っかで肉棒を固定し、上目遣いで亀頭を咥える。
ぐぽぐぽという厭らしい音をたてながら頭を上下に動かし、舌で鈴口を重点的に攻めてくる。>>971
「あー……そこっ、いいよ、マシュ」
「んぼっ♥ぢゅぶっ♥ぶぽっ♥」
マシュの頭の動きは段々深くなり、遂には根本まで咥えこんできた。
竿全体をマシュの口に飲み込まれ、亀頭部分で喉奥を突き上げる快感が腰から脊髄を伝わり、脳に到達してくる。
「ごめんっ、マシュ!」
「んぐっ♥」
根本からこみ上げてくる感覚に俺は我慢できず、マシュの頭を両手でがっしりと掴み、激しく上下させる。
オナホールを使うような激しい動きをマシュは嫌がるどころか、嬉々として身を委ねている。根本に添えていた左手はマシュの股間に伸び、両手でグチュグチュという水音を奏でる。
「射精るよ、マシュ!全部飲んでっ!」
「んごぉっ♥」
ぶびゅっ!ぶびゅるるるるるっ!どびゅるっ!>>972
根本まで肉棒をマシュの口にねじ込み、精液を流し込む。
「んんっ♥んぐっ♥ごきゅっ♥ごきゅっ♥……ふーっ♥ふーっ♥」
喉に射精されて絶頂したのか、床には小さな水たまりができた。
「んっ♥……ちゅるるるる~♥」
頭から手が離れ、自由に動かせるようになると頭を引き、半分までいったところで尿道に残った精液を吸い込む。
ちゅぽん、と肉棒を口から抜くと、吸い込んだ精液をもぐもぐと咀嚼する。
「んっ♥もくもく……ごきゅっ♥ぷはぁっ♥先輩のザーメン、今日も濃厚で美味しかったです♥」
マシュは口を大きく開け、精液を残さず飲んだことをアピールしてくる。それと同時に、もっと欲しいと蕩けた瞳で訴えてくる。
マシュの要求に応えようと、僅かに柔らかくなっていた俺の肉棒は硬さを取り戻す。>>973
「ふふっ♥先輩のおチンポ、もうガチガチになってます♥」
「ねえ、マシュ。もっと俺のザーメン欲しい?」
「はい、もっと先輩のザーメンが欲しいです♥」
「わかった……じゃあ次は何処に射精してもらいたい?」
「次は……」
マシュはすっと立ち上がると、インナーをずらし、愛液が涎のように溢れてくる割れ目を開く。
「お腹の奥、子宮に射精して欲しいです♥」
「いいよ。そこに四つん這いになって。マシュの子宮、俺のザーメンでいっぱいにしてあげるから」
「わかりました……♥」
マシュは俺の横を通り、こちらに尻を向けた状態で四つん這いになり、尻を小さく振って誘惑してくる。
俺はマシュのインナー股間の部分をずらし、びちゃびちゃに濡れるマシュの膣口と亀頭をくっつける。>>974
「……挿入れるよ」
「はい♥」
むっちりとした尻を掴み、肉棒を根本まで一気に挿入。マシュの子宮口を突き上げる。
「んあああっ♥」
今の1突きで絶頂したのか、マシュの吹いた潮がシーツにシミを作る。
そんなことは気にせず、マシュのおっぱいを掴みながら抽送を始める。
「そんな、一気に奥までぇ♥ああんっ♥おっぱい、いじめちゃ駄目ですぅ♥」
「そう言う割には、ずいぶん嬉しそうだね。もっといじめてあげるよ」
「おほおっ♥」
一際強く子宮口を突き上げ、乳首をきゅっと摘むとマシュの野太い喘ぎ声が耳に届く。
子宮口と亀頭がキスをするたびに膣内が締まり、抜こうとすれば愛液が飛び散る。
マシュも俺の腰に合わせ、さりげなく腰を振ってくる。>>975
「マシュ。上の口でも、キスしよう」
「はいっ♥先輩♥んっ、ぴちゃっ、じゅるるるっ♥」
俺はマシュに顔を近づけ、耳元で囁く。マシュは俺のほうを振り向くと舌を出してきたので、俺も舌を伸ばし絡める。
上と下、亀頭と子宮口、俺とマシュの唇でキスをする。さっき射精した精液の残り香がするけど、それが俺達を興奮させた。
「……はぁっ。マシュ、そろそろ子宮に射精すよ」
「はい♥くださいっ♥先輩のザーメンでっ♥私の子宮をっ、いっぱいにしてくださいいっ♥」
マシュに抱きつく力を強くし、激しく亀頭を打ち付ける。精液をねだるように膣全体が締まり、蠢いてくる。
「ぐっ、射精でるっ!うああっ!」
どびゅっ!どびゅるるるるっ!びゅるっ!>>976
「イきましゅっ♥先輩のザーメン射精されてっ♥私のおマンコ、イきましゅううっ♥」
背中を弓なりに反らし、絶頂するマシュの体を強く抱きしめ、体を密着させる。
子宮口と鈴口を密着させ、1滴残らずマシュの子宮に流し込んでいく。
「あっ♥先輩のザーメンが、私の子宮に入ってきてますっ♥熱くて濃厚な精液で、お腹の奥が火傷しちゃいそうです♥」
膣内射精を堪能する俺の耳元で、嬉しそうに、射精を煽るようにマシュが報告してくる。
2度目の射精が終わったところで、マシュとつながったまま、よっこいしょと体を起こす。
「先輩?どうしたんで「ふん!」ああんっ♥」
絶頂の余韻に浸る間も与えず、背面座位で2回戦に突入する。
「言ったよね。マシュの子宮、俺のザーメンで満たしてあげるって」
「はいっ♥確かに、ああっ♥言いましたぁ♥けどっ、これは反則で、ああっ♥乳首ぃ♥クリまれぇ♥」>>977
甘い喘ぎ声でルール違反を告げる声を無視し、右手で乳首を、左手でクリトリスを摘む。
マシュも口ぶりとは裏腹に、膣全体で肉棒を咥え込む。
腰を引くたびに俺の精液とマシュの愛液の混合液が掻き出され、陰嚢を伝ってシーツにポタポタと溢れていく。
「マシュ。せっかく俺の射精した分が溢れちゃってるけどっ、どうする?」
「それならっ♥あっ、また膣内射精してください♥溢れた分、どびゅどびゅ注ぎ込んでくださいっ♥」
「了解っ!」
乳首とクリトリスから手を離し、抱きついた状態で激しく突き上げていく。
精液を求めて降りてきた子宮が亀頭とディープキスをし、膣が肉棒を離すまいと締め付けてくる。
「いくよっ!2発目ぇっ!」
「んああああああっ♥」
びゅぐっ!びゅるるるるっ!ぶぴゅっ!
膨らんできた肉棒を叩きつけて子宮口と密着させ、2度目の膣内射精を放つ。>>978
「おほおおおおっ♥きてますっ♥さっきよりも濃いザーメン♥子宮に、びゅるびゅる入ってきてます♥ああああっ♥」
体をびくんびくんと跳ねさせながら、マシュが絶頂する。その間にも俺の精液が注ぎ込まれ、入りきらなかった分が結合部から溢れてくる。
「次は、マシュが動いていいよ」
「はぁ…はぁ…はい、先輩♥」
肉棒を抜き、マシュの体を優しく横にすると、俺は仰向けになる。
マシュはベッドに立つと足をM字に開き、膣口に亀頭をあてる。両手を頭の後ろで組み、目を妖しく細める。
「いきますよ、先輩♥さっきのお返しに、先輩の精液搾り取っちゃいます♥」
ぺろり、と舌舐めずりをした次の瞬間。一気に腰を下ろしてきた。
「んあぁっ♥」
子宮口を突かれてイったのか、マシュが潮を吹きながら軽くのけ反る。>>979
「はぁっ♥先輩、見えますか?私のおマンコと、先輩のおチンポが繋がっているところ♥」
「うん。嬉しそうに俺のチンポ咥えてるのが見えるよ」
「ふふっ♥それじゃあ、動きますよ♥あんっ♥」
きゅっ、と膣で軽く締めつけると、腰を動かし始める。
上下、左右、前後、あるいは円を描くような腰の動き。Cランクの騎乗スキル。体を反らし、あるいは前傾させて擦る角度を変化させる。動きに合わせて揺れるマシュのマシュマロ。そして、結合部から響くぶちゅぶちゅという水音。それらが俺の脳を刺激し、脊髄を通して肉棒に伝わる。
「先輩♥どうっ、ですかぁ?私のセックスダンスは♥」
「凄く……スケベです……」
「先輩に、んんっ♥そう言ってもらえて、嬉しいです♥」
マシュは微笑むと、後頭部で組んでいた両手を差し出してきた。手を握って欲しいのかな?
俺は手を伸ばし、指と指を絡める所謂恋人繋ぎをした。
瞬間、マシュの目が妖しく輝き、腰の動きが激しくなった。>>981
絶頂したマシュはだらしなく舌を伸ばし、瞳を裏返しながら背中をのけ反らせる。
俺もブリッジをするように腰を突き上げ、更に精液を流し込んでいく。
膣内射精を堪能し、腰をベッドに落とすと、俺の肉棒がちゅぽんと抜ける。俺が今まで射精し、子宮に入りきらなかった分の精液とマシュの愛液の混合液がごぼりという音をたて、俺の肉棒に溢れ落ちる。
絶頂を終え、肩で息をするマシュは膝を付き、俺に向かって倒れてくる。俺はマシュを抱きとめ、そのまま押し倒し、マシュの耳にしゃぶりつく。
「はむっ」
「ひゃひんっ!?」
体をビクンッと震わせ、マシュの意識が戻ってくる。
「先、輩……すみません。私、あまりの気持ちよさに気を失ってしまいました」
「いいよ、謝らなくて。それよりも……続き、やる?」
「……はい♥」
マシュは妖艶に微笑みながら足を開き、インナーをずらす。>>982
「それじゃ……いくよ!」
「ああああんっ♥」
ぽっかりと口を開いた膣に根本まで突きこむと、マシュが俺の腰に足を絡めてくる。俺がマシュに覆いかぶさると、腕を首に回して抱きついてくる。俺はマシュの背中に腕を回して抱きつき返し、腰を動かす。
「ああっ♥凄いです♥あんなに射精したのにっ♥先輩のガチ勃起チンポ、私のおマンコをかき回してますぅ♥」
「当然だよ。マシュに魔力をあげるためなら、何回でも射精できるよ。ちゅっ」
「くひぃ♥」
ぴちゃぴちゃと音をたててマシュの耳を舐め回し、耳たぶを甘噛みし、吸い付き、しゃぶりつく。
「先輩っ♥耳ぃ、駄目ですよぉ♥」
「ああ、ゴメンゴメン。片方だけするのは不公平だね」
「違いま、んひいっ♥」
マシュの言葉を遮り、反対の耳にも同じようにしゃぶりつく。>>983
「ああっ♥先輩がそうするなら、私、もうっ♥はむっ♥」
「うおっ!?」
マシュが顔を起こし、負けじと俺の耳にしゃぶりついてくる。
耳を刺激され、ゾクゾクした俺は思わず腰の動きを激しくする。
「イくうっ♥イってるのに、またイっちゃいましゅっ♥」
「いいよ。俺のチンポでいっぱい気持ちよくなって、いっぱいイって。俺も、そろそろイくから!」
「ああっ♥射精すんですね?イきっぱなしの、私の、おマンコにぃ♥ザーメン、びゅるびゅる射精すんですね♥」
「うん!そろそろ……射精るっ!」
ぶびゅっ!ぶびゅるるるるっ!どびゅっ!
「ああああっ♥射精てますぅ♥先輩のザーメ、お゙ほお♥」
俺は射精しながら、獣のように腰を動かす。>>984
「射精しながらっ、おマンコズボズボしちゃらめれすぅ♥んあああっ♥折角『避妊のルーン』で排卵を止めてるのにいっ♥卵子、出ちゃいます♥ふひぃっ♥妊娠しちゃいます♥魔力供給じゃなくて、子作りになっちゃいましゅぅ♥」
「しちゃおうよ、子作り。俺のザーメンで受精して、元気な赤ちゃんを孕んでよ」
マシュの耳元で囁くと、キュッと締まった膣壁がうねうねと蠢き、降りてきた子宮が亀頭を咥え込む。
「マンコが射精してくださいって言ってるよ。合意とみなしていいんだね?」
「はひっ♥欲しいです♥先輩の、赤ちゃんが欲しいです♥」
「OK!」
俺は陰嚢から根本を通じてこみあげる精液を、本日最後で最大の射精で以て解き放つために、子宮口を貫く勢いで腰を動かす。
「いくよ!マシュ!」
「はい♥ください!私の子宮にぃ♥先輩の、子作り、ザーメン♥射精してくださいいいいっ!」
「くっ!」>>987
ダ・ヴィンチちゃんの言葉を遮るように、部屋の外からヘラクレスもびっくりな清姫と頼光さんの雄叫びとクー・フーリンズの声、そして凄まじい爆発音が部屋を震わせる。
「──それどころじゃなさそうだね」
「……俺が止めてきましょうか?」
「駄目です。マスターが外に出れば2人にお持ち帰りされ、枯れ果てるまで搾り取られてしまいます」
席を立とうとする俺に待ったをかけるのは、背後に控える静謐のハサンだ。外で暴れる2人と彼女を合わせた3人組こと溶岩水泳部のうち、唯一の常識人である彼女は暴走せず、この部屋で大人しくしていた。……さっきまでジト目で無言の圧力をかけられたけれど。
「ですのでマスター。どうか私に宝具の使用許可を」
「いやぁ、下手したら2人の暴走がより苛烈になりそうだから却下で」
「ですが先輩、このまま放置したら2人の暴走の余波でカルデアが壊滅してしまいます」
「マシュの言うとおりだ。だから……」>>988
ごそごそとダ・ヴィンチちゃんは引き出しを探り、赤い小瓶を取り出した。
「こういうときに備えて作っておいた精力剤だ。これを飲んで、あの2人の気が済むまで相手をしてやってくれ」
もちろん、やばくなった時は全戦力を投入して君を救出するから。とダ・ヴィンチちゃんは付け加える。
「……先輩」
「……マスター」
「「ご武運を」」
「ああ。逝ってくる」
俺は精力剤の蓋を開けて飲み干し、部屋を後にした。
──2日後。やりきった表情で食堂に顔を出した藤丸立香は砂糖とミルクたっぷりのココアを注文。清姫と頼光は全身白濁塗れで気を失い、ベッドに横になっているのが発見された。
ダ・ヴィンチちゃんの薬が凄かったのか、あるいは彼の性欲が凄かったのか。誰もそれを追及こそしなかったが、1部の女性サーヴァントはその報告を聞いて目を光らせたそうな。>>990
素晴らしい
素晴らしい……っ
まさに魔羅に響くっ!
アンタは俺なのかってぐらいに好みにダイレクトアタックして来るとは!!
もう一度言うぞぅ、素晴らしいっ!!>>990
エロかった!
甘々でしたぁ〜
次も楽しみですそろそろスレ落としますか
中途半端なのでスレ落とすって具体的にはどーするん?
と、残数消費に付き合ってみたり以前書いたぐだパツSS続編の進捗状況報告ですけどそろそろ完成しそうでーす(スレ消費ついでの予告)
埋めますかー
レス埋め
さて、次のSSを考えようか…>>989
お疲れさん。貴方の面白かったよ。
…よし、次は俺が投下する番だな…1000ならss書きが増えますように!
>>990
ハート乱舞の後輩が可愛い…
ごちそうさまでした!
次の話も読んでみたいです
R-18なSS総合スレッド 五巻
1000
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