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聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193/
ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/たて乙です。
宿命の対決…つまり
ネムレス「ハハハハハッ!やはり俺とお前は運命の赤い糸で結ばれていたらしい。そう、戦う運命にあった!今度こそ死ぬまで削り合おうじゃないか〇〇〇〇ッ!!」
〇の中はご想像にお任せします。たて乙です~
これは荒木又右衛門 対 柳生十兵衛 では!なんだか今日はスレッドが静かですねぇ。
>>5
まあ昨日が平日なのにエキサイトし過ぎだったのかねぇ。
飛鳥ちゃん→クッチー
死霊魔術、戦闘技能その他諸々の師匠。幼馴染の誉ちゃんのお兄さんで前から何度か会っていたこともあって数少ないノーマル飛鳥ちゃん時代から割と普通に話せる成人男性。
飛鳥ちゃん→IF黒野くん
遥さんの事務所に所属してるお兄さん。魔術使いだと知ってびっくりした。歳が近いこともあって話しやすい。一緒に遥さんに振り回されることもあるし逆に振り回すこともある。
飛鳥ちゃん→鳳蝶さん
綺麗な人だけど時々遥さんとSMプレイしてるんだよなぁ…。それ以外の点では仲良くなれそうな気がしなくもない。
大体こんな感じですかね。
確かに。飛鳥ちゃんのIF化に必要な条件が
①父親が死ぬ←これはどのルートでも京介が暗殺執行するから確実に達成
②クッチーの所に飛鳥ちゃんを弟子入りさせる←京介に頼まれたら基本クッチーは断らないと思う
だから順当にいけば進化するのよね。IFじゃなくて未来飛鳥ちゃんとかに改名しようかしら。
呼び方はまあ私は大体話の感じでどっちを指してるかは分かると思うからこのままで。スレ立て乙ですのー!というかあの勢いは何でしたのー!?平日の折り返し地点でしてよー!?
そして狂人云々へのご回答ありがとうございますの!難しいもんですのねーやっぱり。
因縁の対決って言えばうちだとやはり阿弖流為と田村麻呂さんかな?どの田村麻呂さんかによるけど因縁の対決になるかは分かりませんが、スタルカドとシグルドでやりたい事はありますね。
「────魔剣完了」
「────聖槍抜錨」
みたいなの。他のキャラでも似たようなのができたらやりたい。>>5
クッチーと鳳蝶については以前も解説した通り
・クッチー→恩人&職場の上司
・鳳蝶→恋人未満同僚以上
飛鳥ちゃんに対しては魔術師である事に内心羨望を抱いているものの、基本的に年上として節度を保って接してるといった感じですね。
あとIF化した後では振り回される割合が上がってるという
>>7
あのーすいません、一応ツッコんでおくとIF黒野は魔術使いではないのですが…
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E9%BB%92%E9%87%8E%E5%8F%8C%E4%BB%8B%28IF%29
礼装は自己完結型のシステムですし、あくまで適性がないので普通の傭兵レベルです建て乙。
宿命の対決……。
ヴィオランテ対グリフィンは鉄板。黒野くんは魔術使いたくても使えない系一般人だからね…
あ、建て乙ですそういえば、前スレで魔術師さんがレッドアについて「魔術協会に消されないか」「1920年代のキャラだから」というご指摘ですが、まずレッドアは「1920年代のニューヨーカーのような性格」なのであって「1920年代のニューヨーカー」ではありません。紛らわしい書き方をしてしまいすみませんでした。
次に、魔術協会に消されないかというのについては、協会としてはノーマークだった無所属没落家出身だったということで、気づいたら一個人としての社会への影響力が大きくなり過ぎてしまったのが原因です。マフィアとも(本人にしてみれば友好関係程度の意識)繋がりがあって、世間にとっての存在感やコネクションが消せる範囲に収まりきらなくなってる。なまじっか交友関係が神秘非神秘問わず広すぎるせいで、消してもそれを怪しんで探ってくる輩がいる。あと色々な企業や個人に資金を出しているためにレッドアを失った時の経済的な打撃が大きすぎるのです。
情報社会は恐ろしいね>>38
牧野信一さんか!?>>30
近代なら墓でも触媒にできる(例:刹那のクリスティ召喚)し、器物なら本物をorカタログでどうにでもなる(例:達龍はビートルのカタログをeBayで入手)けど、近代以前はどうやって確保するんだろう。夢野久作さんは…何というか、キャラにはし難い人ってイメージあります…単純な「狂気」「猟奇」「キ◯ガイ」では表せないというか…ある意味キャラクターに出来ないのがらしさであるというか…
だから、ジョーンさんがどういった風にメイクしたのかは私、気になりますたしかに「無人島で育った兄妹が文明から離れた近親○生活の後帰還を拒み死を選ぶ」とか「コンプレックス持ちの女学生が焼死してからいろんな闇が噴出」みたいなのはショタデルセン的感受性より大分スレてる気はする
>>44
押し切ろうとするとそれはそれで批判される前例はここではいくつもありますから忖度して取り下げるのもいいと思います。逆に大人になってスレた感性になったのを嫌った子ギル的なショタサーヴァントとかどうだろう。ラーマの例を見るに英霊本人が「ここが全盛期!」と言い張れば全盛期は弄れると思うし。キャスターの子供バージョンとバーサーカーの大人バージョンに別れるんだよぉ!
いやまぁ譲れない一線とか拘りとかはあるだろうし「好みじゃなきゃあんまり関わらなきゃいいの!」してもやはり我慢できないというか「どうしても我慢できんのやあん畜生め!」とかはあるから難しいだろうけど。
>>60
言い方とタイミングがよろしくなかったんじゃないでしょうか。”そうじゃありませんように”とか言っちゃうと否定的なニュアンスにはなっちゃうじゃん?近現代の日本の作家で確実に資料の原文読めるんだからね
探しても読めない人物ではないんだからね
その分安易だったり萌え先行だったりのキャラ付けのツッコミは入りやすいと思うよ私がショタ久作作るなら詩経、易経、四書五経などを教わって能楽修行に入門した頃に"何か"アプローチを得た、その3歳の時が全盛期。
胎児の夢の逆回しで再臨するごとに年齢が巻き戻って最終的に異形化するとかそんな設定にする。夢Qの捉え所のない「狂気」はやはりその「狂気」の多様性にあると思うのですよ。どうしても人間生きていくうちに環境による常識や集団内の良心などを知っていき、そのうちに何が正しく何が正しくない(≒狂っている)のかを無意識のうちに定めていく。だからどうしても人は一つの基準に縛られてしまう。
そんな中で夢Qの作品に登場する「狂気」はその縛りが薄く、色々な人間が色々であるが故に持つ違った「狂気」を何の屈託もなく描けているのが特徴だと思うのですよ。なんなら狂人の狂気定義すら描出している。だから一定性が見つかりにくいというか、漠然とどんな読み手にも「この作品は狂気的だ」と思わせるし一方で「この作品はどこか正しい」という考えも抱かせる。些細な正気の人による違いをちょっとした差異で読み手に気づかせる人なのではと。
そういう意味では、彼は一片では狂気だし一片では正気だとなるかと存じます。狂っていて、けれどその狂いは千変万化で、そしてその内にはとても正気であると思える狂気すらある。
本人が狂気に浸る、閲することを望んでいたかは知れませんが、もしショタにするなら「正気狂気という区分をまだ知らぬ純粋無垢な心身で現代の周囲の狂気正気と接してみたい」的な思いがあったりするのはどうかなと。これはあくまで私の夢Q解釈ですが>>59
「(黙って静かに受け入れている)」(了解です~)我さあ…クセルクセス王失敗したなあって思うんだよね
超強大なクセルクセス王に立ち向かったからレオニダス王の勇姿が映えるのに、俺が作った設定だとレオニダス怖いよおって目を背けてたわけじゃん
これレオニダスバカにしてんじゃん…あかんじゃん…>>77
いや、今回は解釈的なのがぶつかっただけですし、そこまで気にしないでよろしいかと!
俺ジェームズさんとかガングランさんなど活躍見たいですよ。>>65
おおー、確かに書いた話の中でもエロス全開の私の推し作品とかではなく幼少期の体験の方を前面に出して側面を作るなら子供の姿も悪くないかもしれませんね
>>69
一応キャラとかssを作るときに心に決めてることなら
・英霊を神様(絶対的に強い他者)におんぶにだっこにはしない。英霊になるものは善なれ悪なれどこかしら歩き出せる強さや特異性があるからなるものであり、上位存在に頼りきりでは親離れできない子供と変わらない(そういう個性って設定のキャラなら別)。
・悪(ヴィラン)性を持つ人を「実はいいところもあるんだ」という設定にするために善性の人間(ヒーロー)を貶めるような逸話をつけない。
・意外性全振りの設定を付ける時でも、必ずその設定の派生元になりうる要素を持ってくる。そういう要素が作れない場合は、「その要素があった故にどうなったか」をきっちり説明する。英雄は過去の偉い存在の写しであって私のおもちゃではないので、その辺の限度のない性癖遊びは必ずマスター枠でやる。
・軽々しく神を倒すとか神に届くとかさせない。そういう展開をするときは入念に準備や時の運を整えてある描写をしてからにすること。確かに人が努力で圧倒的上位存在に一矢報いる展開は素晴らしいが、加減を間違えてしまえばチート系になって駄作一直線になるのでプロットを作る際に絶対に一度おいて見直す。
・軽々しく誰かのことを狂っているとか書かない(深いテーマとして真摯に掘り下げる覚悟がない場合はギャグ調にして冗談だとわかるようにすること)
・ただ悲惨なだけの物語は退屈であるので、最低限希望はチラつかせておくこと「誰かの萌えは誰かの萎え」って言いますし、「(型月設定的にあり得ないとか現実の事情的な意味で扱えないとかじゃない限り)このキャラはリレーじゃなくても個人で使いたい!」って強く思ったらつくって良いのでは?
>>79
作品のイメージで「狂人」「世捨て人」「小説を取り上げたら何も残らない」みたいなイメージありますけど、農園やったり軍人やったり色々と手広い方なのでそういうのもありかなと。
『毒茸が ひとり茶色の粉を吹く 何事もよく暮るゝ秋の日』で毒をばらまいたりとかそういう……>>44
他人に見せて感想求めるなら俺くんだけ面白くても駄目なんですよ
押し通すためにはいろんな強さが要るんですよ>>84
追記
「英雄の旅」理論とか三幕構成で説明するとわかりやすいかな
・日常を離れて旅へ出る
↓
・試練を受けて成長する
↓
・成長した技能や精神性を披露する一大試練を乗り越える
↓
・ご褒美もらって帰宅
ってのが王道ストーリーなんですけど、私が何より重視してるのが「日常を離れる」って部分なんですよね。起こるべきことが起こるべくして起こってそれで終わるなら物語じゃないですよねみたいな。
例えばいわゆるくっころとか尊厳破壊みたいな「強いものの転落劇」みたいなものには「読者側がルサンチマンを発散できる」っていう利点があるんで存在することに問題はないと思うんですよ。古来悲劇は愛されてますし。
ただ、弱いものがただ虐げられて滅んで、それが世の中になんの影響も及ぼさないみたいな話だったら私は好きじゃないんで「それでも多少救いはあったよ」っていう描写をちゃんと付けるよみたいな。
そういう。>>90
まあ『強いキャラ』程度ならまだ良いと思います、強弱のバランス取れてこその創作ですし
問題は『強すぎる』キャラを大量に作ってしまう事
よくあるパワーインフレ問題みたいに、過ぎたる強者たちの存在はえてしてロクな事に繋がらないもんです強くても不満が出ないような描写を目指したいですね。
公式ではギルとカルナは設定だけ見れば鯖界でのインフレ組ですが、魅力的なキャラとしての物語が描かれているので文句が出ないという。>>96
どぞ~。青くなった!?こわい!!
「アンタさぁ、クリスマスなのに妹とイチャつかないの?」
「お前こそなんでこんな日にいつも通りグダグダしているんだ?相手とかいねえの」
「いないいない。そこまで入れ込むほどの奴、これまで会った事ないし。あー……このまんま時間止まらないかなあ」
「なんで?」
「私さあ、今度の正月実家のある日本に帰らないといけないんだよねえ。なんか話があるとかないとか。あー、マジめんどい」
「実家嫌いなのか?」
「嫌いっていうかただめんどい。本当なら行きたくもない。なのに来い来いってうるさい。だから本当に心の底から行きたくないけど帰る。しばらく会えなくなるけど、寂しくて泣かない様に」
「誰が泣くか。むしろお前としばらく会えなくなったのちに再会するという避けられない未来にため息が出るわ」
これが最後の会話。いつもの様にこき使われ、いつもの様にどうでもいい会話をして別れた。十二月二十五日、クリスマスの事である。
年が明けても世界はさして変わらぬものだと思っていた。大体あと数年は、こうして微妙な関係のままで駄弁っていくのだろうと予想していた。>>99
やかましいバイブ音に目が覚める。ぼんやりとする意識のままで枕元の
携帯を見ると、まきなからの電話である。時間は深夜0時。確か日本とイギリスでは八時間の時差があり、向こうは今午後二時くらいだろうか。
「私に会えなくて寂しい?散歩に連れて行ってくれる飼い主いないもんね」
とかそんなふざけた電話だろうな、などと思いながら通話ボタンを押す。
「おい、今何時だと思ってんだ。せめて時差をだな」
「……はぁ、はぁ、はぁ」
電話口の向こうからは荒々しい吐息が聞こえる。まきなのものだ。もしや、と顔をしかめる。
「まさかとは思うがナニかしてんのか?正気かお前。実家に帰りたくないとか言ってたのに、結構ノリノリじゃないか」
「ちがう。わたし」
ぶつり、と通話が切れた。イタズラ電話、そう捉えるべきだろうか。寝転がったままでしばらく考え、もう一度電話を繋いでみる。しかし一向にまきなの声は聞こえず、呼び出し音がループするばかりだった。
まきなからのおかしな電話を受けてすぐに、東京の新宿が吹き飛んだというニュースが飛び込んできた。原因は不明、テロ攻撃が起きたとか区内に細菌兵器だかがばら撒かれたとかニュースキャスターの女性が捲し立てている。
携帯が再び震えた。画面にはまきなの名前が浮かんでいる。
「もしもし?」
電話口から聞こえてきたのはまきな、ではなくまきなに似た声色の誰かの様だった。ゆったりとした口調で、何処か幼い印象を抱かされる。
「もしもし?貴方は誰ですか?」
「お前こそ、誰だ?まきなじゃないのか?」
「荒屋敷まきなは死にました。いえ、死ぬより凄惨な姿になったと言っておきましょう。私は荒屋敷ゆきな、彼女の妹です」>>100
何が起きたのかとか、考える暇など無い。気付けば持てるものを全て懐に入れて日本へと飛んでいた。ミアは連れて行ける訳がないので、なんとか説得して置いていく事にする。
首都の中でも特に大きな地区でトラブルが発生しただけの事はあり、空港は国外へ逃げようとする人々で溢れかえっていた。そのおかげだろう、激流の中で佇む荒屋敷ゆきなを見つけるのはそう難しくはない。彼女は目が見えないのか、瞼を閉じたまま。それでも何かしらの手段があるらしく足音に反応して顔を向けてきた。
「初めまして。新屋敷ゆきなと言います。ラウさんでよろしいですね。姉さんとは、どの様な関係で?」
「どの様な、と言われると難しい。脅迫される側とする側?そんなところだ」
ゆきなはこちらの返事に眉をひそめる。無理もない、電話の相手がどんな人間なのか見定めようとする気持ちは当然だ。
「教えてくれ。アイツに何があったんだ?」
「ここで話すのもなんですから、外へ出ましょう。見てもらった方が早いかと」
空港を出たところで、黒い光を目にする。首都東京の更に中心部より突き出た文字通り漆黒。アレが何であるか、理解したくもない。かぶりを振ってゆきなへと向き直る。
「アイツはあそこにいるのか?」
「より正確に言うならば、その中枢に。何しろ事態の元凶は姉さんですから」
しばらくゆきなの横顔を見つめる。何故こうも冷静でいられるのか、どうしても理解出来なかった。
「まきなが、やったのか?」
「その名前は既に常世にはなく、ああして地上を飲み込まんとするのはアラヤの怪物と言うものです。急がなければ邪魔者達に先を越されてしまいます。急ぎましょう」
「その通りだ。助けないと」
「……ああ、そうですね。貴方はそちらの方ですね」
動き出そうとしていた足を止める。振り返るとゆきなはクスクスと笑い声をあげていた。何がそんなにおかしいのか、姉を助けたいのではないのか。
「いいえ、違いますよ。先を越されると言うのはですね、私以外の誰かに姉さんが殺されてしまうって事です。なんとしても、この手で荒屋敷まきなをころす。それが私がここにいる理由です」
少女は笑った。世界が終末に近付こうとする中で、ただ一つの願いを叶えたいと。>>94
そういう人でなしに敵対する人=悪の敵として作成したヴィオランテは、このスレでも特異なのかも。まー、キャラ作るならマスターにしろ鯖にしろ「出来る限り公式からはみ出さない範囲で」「作りたいものを肉付けする上でモデルにしたものが出過ぎないようにしつつ矛盾しない設定にする」って意識は大事だと思いますね
流行りに乗っかってキャラを作るのもそれはそれで大切ですが、「ただそれ作りたかっただけじゃん!」って突っ込まれては元も子もありませんし
>>30 >>40
触媒に関してはまず魔術的価値より先に、考古学的価値なんかのもっと別なものの方が入手の難易度に関わってくるんじゃないかな?
例えばイスカンダルのマントの切れ端は魔術的には特にこれといった価値のない遺物ですが、考古学的にはイスカンダルが身に付けていた品物なわけですから真偽はさておきそれだけで安く見積もっても数百〜数千万、高ければ億〜国家予算規模の額が動いても不思議じゃないと思います
逆に魔術的価値も考古学的価値もなく、多分売値としても買値としても高くてもせいぜい数千円に収まりそうな偽ジャックの触媒である「切り裂きジャックの銘が彫られたナイフ」とかもあるわけで本当に触媒に関してはピンからキリじゃないかと
>>69
そうですねえ……自分としては「生まれながらの悪党や悪人はいない」ですかね
言峰とかもそうですがキャラクターとしては悪人であっても、必ずそこには何らかのきっかけが存在するわけで生まれた時から既に悪であった存在は型月っていないと思うので女女間莫大感情ネタは自分も一本書きたいネタがあるんですけど登場人物のキャラシがまだ出来てないんですよね……
サーヴァントがどうこうよりも自分は「キャラシに起こしたいキャラと動かしたいキャラが一致しない」状態を何とかしないと行けないかもしれない。>>114
あっ、ゆ、百合百合?まーた東京の渋谷殿が大変な目に遭われておられるぞ!
>>109
私は姉妹間のでか感情が書かれていたので荒屋敷ポインツ+1000点!グリフィンドール!!のテンション>>115
そこら辺は様子見つつ鯖鱒増やしたり、徐々に徐々にキャラシに起こしたいキャラと動かしたいキャラの形を添わせるみたいな感じで…。>>106
書いてるうちに丸くなっちゃうんですよねぇ
日和ったぞコイツと気づいては修正を繰り返してる…>>121
紫式部は地獄行きを囁かれたから地獄で受ける刑罰の跡があるとか……?お風呂上がりのコソコソ小話
長寿で放浪者で身元不明で金銭感覚皆無、身寄りもないというどうやって生きてたんだコイツ系のでんでらさん。銭湯の利用方法も知らないので不潔なのではと思うけれど実はそうでもない。
というのも、でんでらさんは存在が(概念的に)軽いし薄いので、汚れが段々と溜まっていくにつれ概念的な重みがでんでらさん<汚れになって、水分を蓄え切れなくなった雲が雨を降らせるように汚れが自然と落ちていくのだ。なんなら落ちた直後は無味無臭と言えるほどに清潔なのだ。
>>102
わぁ…不穏だ…東京が酷い目に遭っているのはいつもの事として、一体まきなさん達の身に何が…こういったおどろおどろしいというか、物々しい空気感のSSもいいですね>女女間?ってなんです?
こう、清少納言が定子様に向ける感情であったり紫式部が清少納言に向ける感情だったり……ローラがカーミラに向ける感情だったり……まぁ、そういうアレです
うちだとアリウム→兼武が一番そういう面が強いですやーばい、今日逃したらたぶん二週間後になる設定入ってる!
未完成だけどマスター投下します!!【名前】三千院赫夜/sanzenin kaguya
【異名】
【性別】不明
【方針・属性】混沌・善
【魔術回路・質/量】A+/A+
【魔術回路・編成】変質(魔術回路が血管や神経と融合した、幻想種に近い)
【魔術系統】占術を基礎に、召喚術、変身術、結界術を用いる
【魔術特性】回帰
【魔術属性】風、火
【起源】比較
【代数】なし
【所属】三千院家
【魔術/魔術礼装/技能など】
〇宇治入り:E~A++
「宇治の宝蔵」への扉を開くこと。
三千院家の魔術刻印、一族の理論と魔術式は「宇治の宝蔵」と空間を繋げる魔術を蔵している。輪番制(誰かが亡くなっても鍵錠を継げるという意味で)のため、一族の代表格として外部に喧伝できる実力を備えていれば、魔術刻印が継承されるのだ。
赫夜は独自にこの魔術をアレンジ。過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術である召喚術によって「宇治の宝蔵」内に収められた概念を、百鬼夜行という霊的存在として語り上げ、使い魔として運用する。宝石ランクの魔眼という霊的な要石ならば、奥深くに眠る大霊を呼び起こすことも可能と目されている。>>130
〇編纂の魔眼:A+
宝石ランクのノウブルカラー。
視線を投射することで、無限にあるべき未来をたった一つに限定する。
測定型の未来視だが、自分の視界に映らない対象の未来を決定することはできない。
未来視で作り出した結果への強制的な追従。意識、体勢、慣性、術式、加速度などの諸要素を無視して、誘引する。また、実際の行動から導き出される未来と異なる未来像を作成することで、意図的に因果のコンフリクトを発生させ事象阻害を引き起こす。
【解説】
――魔術師に憧れ、ただひたすらに追いすがるために魔道を歩んだ。
――いつしか魔術世界においても注目されるほどの台頭を果たした時。
――彼が目指した“魔術師”という存在は何処にもいなかった。
ルーツを京都、宇治に住まう龍神に遡るとされる極東の名門、三千院家の魔術師。
知られながらも分からないモノ――魔術全盛の平安時代に建造され、極東史上最大の神秘を蔵するという異界「宇治の宝蔵」に関与することが許された(魔術回路が存在した)輪番の末裔であるという。>>131
誕生日:4/27
年齢:27
身長・体重:168cm・(教えへんで)kg
外見:骨格の体型と顔の作りは女性。頭頂部に地毛の黒色が残った赤髪のミディアムボブ。やや吊り目の狐目で、瞳の色は茶色寄りの黒。肌の色は黄色人種だが美白。柄の入っていないシンプルなデザインの衣服を好み、シャツとズボン(ジーンズかフレアパンツが多い)のみのマニッシュスタイル調コーデといったこともあるが、スタイルの整った長身のため何にでも合うと評判。よく選んでしまうカラーは白を基調に黒を差し色に使っている服。
特技:目録の管理
好きな物:冠位英霊、魔法使い
嫌いな物:死徒、喧しい人
決戦の日:三千大千世界
人を小馬鹿にした、にやけ笑いが張り付いたかのような不敵な人物。
京都人だが「はんなり」とは真逆の、はすっぱな性格。京都に生家があり拠点でもあるが、完全な京都育ちという訳でもないので色々と混じったエセ関西弁。ただでさえ高慢で自己中心的なところで嫌われているのに、それがまた親族の神経を逆撫でするのだとか。
男尊女卑を隠そうともしない、生粋の貴族主義。権力闘争に明け暮れる時計塔の魔術師と違い、真っ当に根源を目指している高潔な理想が転じて、冠位英霊と魔法使い以外の全てを見下すようになった。正確には魔術師としての理想を寄り辺に、認めたくない現実を耐えるための手段に使っている。
三千院家に与えられた冠位指定に関しては、「根源に至れば同じことや」と鰾膠も無い。無論、与えられた起源(オーダー)に真摯に向き合った結果である。
〇独化天神:C
ひとりなりませるあまつかみ。
日本神話にて最初期に現れたとされる、別天津神に見られる性質。神世七代以降の夫婦神、陽神と陰神の双神と違い、五代のいずれも独神であり、そのまま身を隠したという。
神性・神核と性質は近いものの、正しい在り方ではないためランクはC止まり。
このような神秘という側面を抜きにすれば、いわゆる両性具有である。
血盆池地獄のように褥の血を穢れと認識した古の思想に基づく男尊女卑、魔術師であらずんば人にあらず、という思想が当然のようにまかり通る三千院家では、自らの血脈が産んだ神秘故の体質であろうとも差別の対象となった。この経験が、結果として“三千院家の人間”らしい偏った価値観を形成したことは想像に難くない。>>132
概念(カミ)と人間(ヒト)が分かたれる前の神代の物理法則。神代回帰。第五真説要素が満ちる星の裏側へと魂が至るための舟。肉体と精神の絶対性を保持する反面、ヒトとしての生殖能力が失われている。根源に拘るのも、自身の遺伝子を受け継いだ子孫が誕生しないからに他ならない。そのため自分が両性具有であるという事はコンプレックスであり、誰にでも言いたくない秘密となっている。隠したいと思っている体質である一方で、男の姿、女の姿、両性の姿を切り替えられることを利用する強かさを持ち合わせる。その性差を楽しんでいるのだ。
〇冠位指定:EX
グランドオーダーとも呼ばれる至上命題。
『始まりと終わり、その差異を示せ(アルファメガ・ノギウス)』。
西暦以前から続く家系が持つはじまりの命令、家系が起こる際に神から授かった責務。魔術世界におけるもっとも崇高な血の掟とされ、一族が途絶えるまでその使命に殉じさせる呪いじみた絶対厳守の誇り。神代からの魔術師たちにとって冠位指定は一族の指針でもあり、最も成長するための助けでもあり、試練でもある。勅命を授かる代わりに、その恩恵として優れた魔術回路を与えられる。
言い方を変えれば、魔術師としての――――起源である。
「宇治入り」が許された者は、分家を含むそれ以外の一族(宇治十帖に準えた部隊)で構成された十の下部組織への命令権を有し、冠位指定に専念するためのサポートチームを擁する。赫夜が所有するのは第七番隊「浮舟」。現在は三千院家の社会的な全国的に展開するホテルグループの高級ブランド“グランド・クラウン”を転々としている。根無し草ではなく、魔術理論の特許や地脈変動によって起こる歪芯霊脈の使用権を獲得し、未来に資源という価値を残すために動き回っている。
未来を見据えながらも、どうしようもなく過去に生きている。
それが魔術師の習い性だからではない。決して得られない“時間(かち)”だからだ。>>133
【台詞例】
一人称:私/僕
二人称;アンタ/オマエ/〇〇君/〇〇ちゃん/貴方/貴女
三人称:アイツ/アレ/彼/彼女
脳内CV:
「かぐや、や。私の名前。家は全部嫌いやけど名前だけは好きやさかい、そう呼んだって」
「何やの、オマエ」
「君じゃ私の相手にすらならんでしょ(笑)」
「ええ乳しとるやん。って偽乳(パッド)かい!!」
「しょせん代わり物に過ぎんのや、私も」
「沙金千両の値、水竜の音。海神を呼べ!」
「さすが東京、過密人口に不夜城の摩天楼。死せる魔力から生まれる呪いの質がちゃうわ」
「自分ん家の魔道に自信がないから、根源に繋がっていた神代の概念なんか利用するハメになるんやろ。歴史が無いから歴史の有るもん、引っ張って来たんやろ」
「どいつもこいつも馬鹿みたいに留まってる出来損ないや」
「根源にも至れず、魔法使いにも成れず! 何のために魔術に手を出したんや!! 何のために魔道に足を踏み入れたんや!! 僕はこの惑星(ほし)でアホ面晒して生きとることにも気付かない出来損ない共とは違うで!!!」
【テーマソング】
【製作者】ここのえ>>135
こういう凄い歴史持ってる御家は、協会となんらかの繋がり持っとらんの? という疑問が少し出てきますね……。
三千院って某サンデー漫画のコンバトットバトラーのお嬢様を思い出します。少し前までならともかく「単行本派だからやめて欲しい」って意見があった上で続けるのは……と思いますけど。
その前にご自身でパクリって言ってるのもちょっと……と思います。
少なくともご自身なりに差別化された上で「○○がモチーフです」って語るべきではないかと。ちなみに私は別にネタバレされてキレるタイプではないけどトレンドに上がった名前で推しの死を知ったりしたことはある
でもチェ連載終了以降買うのやめたのは自己責任だから仕方ないのよね
今週は偶然一回もやってなかったけど諦めてネタバレ満載の掲示板漁りに行こ
>>141
ああ、あの関西弁の……
多分私が見てない掲示板とかで出回ったネタなんでしょうね、あとで探してみよう掲示板とかTwitterとかそんなに漁らない方だから取り残された感が凄い……。
一つ言えるのはこの件で悪いのは確実に芥見先生ではないので呪術廻戦を嫌いになるのはやめてやってほしいということなんだ
確かになー、なんとなくジャンプ本誌で大きな動きがあるたびに新しいキャラや新基軸の魔術に関する話題が投下されては後々単行本読んだ(あるいはどっかでガッツリネタバレ踏んだ)私が「ああー……」って納得する、みたいな流れは思い返せばわりかしあった気がしなくもないんだけどそれでも悪いのは絶対芥見先生ではないからなー
頼むからそこは混同しないであげてほしい>>147
まぁ、大英雄アキレウスが強いのは逸話的にも知名度的にも納得行きますし……(ヘラクレスのヒュドラ毒も現代で入手・加工の難易度考えれば弱点としてはどっこいですし)今後とも気をつけます。特に明日とかも。
んんん、帰宅して風呂入ってる間にまたネタバレ云々でスレッドが荒れておる…。
正直>>137を見るまで私も単行本派って可能性を失念して「一週間くらい経てばいいやろ」くらいに思ってました。ですがどうか呪術廻戦そのものを嫌いになるのはやめていただきたい。
創作を扱う関係上新しいネタが出たら真似したくなるのは人情とは思うのですがご本人の言う通り流石にまんま過ぎでは?となりますね。一度やらかしたことある身で言うのもなんですがもう少しオリジナル要素を取り入れてブラッシュアップしてからでないとキャラとして扱うのは危険かと。先人の作に倣う換骨奪胎とは申しますが
名作から真似びながらも正真正銘自身のモノとして創りなさいよということであって
他人の肉と骨を継ぎ接ぎして何か作れってんじゃないんですわ>>156
すまない。一応「投下されるのが戦えるキャラクター」というのを前提として。
能力が被るのはもう正直仕方ないというか能力バトルの代名詞みたいな存在であるジョジョの現行作品に出てくるスタンド能力が大分わけわかんないことになってる時点でどうしようもないとは思うんですけど(もちろんよほど露骨、例えば時を止めるマッチョな使い魔を召喚とか両手を合わせて物質を構築するとかじゃない限りですが)
そのキャラを構成する要素が被りまくるのはアウトなんじゃないかと個人的には思います。
刀を振り回して亡霊を倒す退魔師はよくあるキャラ造形だしセーフとは思うんですけど、それに地毛が金髪で不良と勘違いされるとか母親が亡霊に殺されてるとか隠してるけど親父は元退魔師だったって設定が追加されるとアウトなんですわ。>>135
こういう「ど畜生系実力派エリート」好き!じゃあしょうがないから私がマスター勢のキャラの元ネタになってるキャラの名前を片っ端から挙げた怪文書の質量で上の流れを押し流してあげるよ
丸パクリした人は誰一人いないからそんなに傷つかない
まってろチャージしてくる菅原道真って呪術廻戦に出ていることは知っているんですが、自作のミチザーネはかなり似てたりするんですか?
>>162
多分、ちょっと設定とキャラが変わるかもしれせん……!別に自分はお呪い廻り全然読んで無いんで全くもってノーダメージなんですけど、とりあえずジャンプ読んでる組は週刊でキャラ作るの一旦止めたらどうですか
あるいは設定に性格をつけてキャラクターにするのをやめて、術式だけ構想して置いておくとか
繰り返しますけど自分はいまジャンプ読んで無いんでネタバレ関連全くノーダメージなんですよ
でもスレが荒れるのは困るわけですよおそらく明日はss投下すると思いますし
あとお呪い廻りですが、あの作品が出てからこのスレにおける呪術キャラの解像度が目に見えて上がってるんで参考にすること自体はとても良いと思います
今回の争点はジャンプ組が衝動でキャラ作るとネタバレ反応になるパターンがあるって感じなんであと自分は元ネタの存在するキャラクターを作ることは決して悪いことではないと思います。
多作品のあのキャラを型月ナイズして活躍させたいって気持ちは大変結構です。自分もやりました。おそらく勘の良い方は気が付いていることでしょう。思い浮かばなかったなら特に詮索する必要は無いので勘弁してください。
ですが自分はそのキャラを作る際に自分の信仰対象であるソイツを徹底的に要素分解した後に、ソイツがやっていることを型月ないしきのこ的な思想で同じ結果に導こうとするとどこをそのままに、どこを反転させないといけないか全部頭の中に作ってそれから組み上げ直しました。
リスペクトキャラクターを作るのは大変結構ですが、バレないように溶かし込むのもまた必須動作なのでは無いかと思います。まぁ、明日の午後以降否が応でも人の出入りは少なくなるだろうし……
反応欲しいならそれより前にSS仕上げちゃった方がいいですよね……(まさに書いてる途中から)>>168
なるほど、ありがとうございます
別に呪術廻戦パロやごっこ、オマージュするのは大丈夫ですし面白くなるならむしろ良いと思いますが、自作の菅原道真は呪術廻戦じゃなくて一応オリジナルで考えたものですよと一言。(参考に型月のケイローンや源頼光を見ながら考えましたが)>>173
お久しぶりです。また会えて嬉しい。幽歌のモデルはミミッキュで礼装のモデルは特性の化けの皮(相手の攻撃を一度だけ無効化する)です。
使う術式は神楽がつるぎのまい、疾撃がかげうち、須佐舞がじゃれつくです。これはベタなミミッキュの技構成です。
六人部家って超強い家系と同じくらいポテンシャルがあるってのも元々のステータスはそれなりだけどステータス高いポケモンにも渡り合えてるからです。特にミミッキュの場合はステータス高くなりがちなドラゴンタイプにメタを取れるってのが大きいですが。
性格も「ミミッキュはピカチュウを憎んでる」って設定がベースです。恨みを糧に今の力を手に入れたんじゃないかって個人的な解釈。
この要素に自分の「日本産魔術師で伝奇バトルやりたい欲」と日本特有の陰険な封鎖体質の家系を突っ込んで出来たのが。
こんな感じでマスターは大体モデルがいます。>>181
了解承りました〜(実は顔は既にできている)十三人 こんだけ混ぜれば わかるめぇ (島術心の俳句)
まぁぼんやりとシーン単位だけ考えたキャラとか入れると数が倍に跳ね上がるんだけど、一部読み解かれると元ネタ作品のとんでもねぇネタバレになるやつがあるからわざと読みづらくしとくね
天城雪子、エリアーナ・ベルンシュタイン、間桐桜、操丘椿、オルガマリー・アニムスフィア、フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア、セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア、日番谷冬獅郎、遠野秋葉、ジャックフロスト(ガーディアンズの方)、加藤段蔵、エリザベート・バートリー、銀河鉄道の夜に出てくる蠍座のサソリ、鑢七実、安心院なじみ、哀川潤、浅上藤乃、両儀式、峯沢維弦、外印、明智吾郎、常月まとい、榎木津礼二郎、ミミッキュ、メディアリリィ、夢野久作、丸喜拓人、古明地こいし、ミュウ、黒桐幹也、中野四葉、藤村大河、カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア、人吉善吉、春琴と佐助、メアリ・アルバートとアディ、宝生麗子と影山、魔眼蒐集列車のキャラ全般、宮園かをり、ヴィクトリカ・ド・ブロワ、双葉杏、中禅寺秋彦、ウァラク・クララ、イデア・シュラウド、天王寺璃奈、芳沢すみれ、鳳凰院凶真、アグネスタキオン、妲己、プロフェッサーX、行橋未造、マオ、浦部鹿乃子、霧雨魔理沙、狩谷純、与次郎次葉、春野はるか、姫河小雪、田中ぷにえ、ガロウ、花村陽介、関口巽、ジョン・H・ワトスン、当時TRPGシナリオで作ってたモブ>>135
気になる点として(自分の誤解もあるかもだが)
ユリフィスと同じ冠位指定が存在するのか、
嫌いなものに死徒とあるがバルトメロイのように対死徒に関してのエピソードはないのか
そもそも日本人の家系に冠位指定があるのか
宇治の宝蔵とか百鬼夜行とか個人的には好きだしいいと思うけど正直設定が過積載に見えます>>184
す、スゲェ。結構羅網してやがる……!
私はちょっとだけ西野つかさの小悪魔的要素を入れたり、本当に些細な要素しか取り入れた事ないですね。真夜中のこそこそ話
自作の戦国時代サーヴァントはだいたいbasara風味の味付け、これまでもこれからもそんな感じ以前言ってた、リディア関連のSSが完成。
かなり特殊な形式だけど、2:35に投下する予定だよ。コウペンちゃんが元ネタな悪魔もいるでよ
挫折したけど認めていない天才、「俺とお前らを一緒にするな!(本当は同じだと気付いている)」の部分は『スピリットサークル』のフォルトゥナから
「こっちは根源(星の裏側)目指しオーダーと向き合っているのに、皆目指しておらんやん!!」、性別蔑視の被害者あたりのコンプレックス持ち、は直哉(というより禪院)からの引っ掛かりを得てはいましたが、そこそこオリジナルのつもりだった...
三千院は本当に偶然なんです京都っぽい名字で語感ですむしろ三千院ナギから
冠位指定はアルファメガ・ノギウスの形式だけは共通で、霊とか人理とかの対象が違うっぽい??という認識でバクシン
投射呪法に関しては、遷延の魔眼のピン留めの亜種にして似たような挙動をするだけに
現代的な、古い家系の異物、強がっている、というイメージで書いていたので、個人的には表面的なロールプレイの部分しか残ってないと思っていました!誤認です!すみませんでした!!>>194
時間になったので投下。
ヴァイオレントリー・アズ・バトルス・ウィズアウト・オナー・アンド・ヒューマニティ
赤ん坊の頃の彼女はかなり病弱で、10歳まで持つかどうかも分からないほどであった。
両親は何か手はないかと常連客たちから情報をかき集め、自分達の行きつけだった店に行き着く。
その店は、元々現代医学では根治出来ない病気も治せる料理が出ると噂されており、両親は藁にも縋る思いで店のオーナーに相談。
常連客の頼みとあって快く引き受けたオーナーは、離乳食も兼ねた強化薬膳(メニュー:白魚の骨の出汁で炊いた粥)を用いて彼女を治療。
両親はたいそう喜んだがオーナーはただ一言、「代償として骨も筋肉も強化されてるさかい、力加減に気ぃつけてや」と。
以後、数学関連の才能を発揮しながら、健やかに成長した。
話はいきなり変わるが、アメリカは正当防衛の条件が日本の司法視点では相当に緩い。
酔っ払って凶器を手に突撃すれば、攻撃を受ける前に射 殺 しても罪に問われない場合だってある
ついでに言うと、彼女の家はガンショップだ。
なので強盗が押し入ったら容赦なく撃つのは常識ですらあったとも言える。
こうして物心付く頃には『対話を拒むなら暴力を使う』という思考は自然と構築されていたが、彼女の家はDVとは無縁だったので暴力に訴えるしかない事態は起きなかった。
幼稚園に入るまでは、際立って整った容姿だけが普通ではなかった、普通の女の子だったのである。
切っ掛けは、突然訪れた。
ある日のランチタイム、自分にしつこく絡んでいた、別のクラスの男子が遊ぼうと誘ってきたのだ。>>198
「一緒にランチ食べない?」
「嫌よ」
今まで執拗な嫌がらせを散々受けていた彼女は当然拒否したが、逆ギレしたその男子に突き飛ばされた。
当然、他の園児達から非難され、それでも態度を改めない姿を見て彼女-リディア・ツキオカ-は遂に弾けた。
元々、彼女には十分な下地はあったのだろう。
何の躊躇も無く、その男子の横っ面に右ストレートを叩き込んだのである。
リディアは、足元が覚束なくなったその男子の右膝裏にローキックを叩き込んでダウンさせ、我に返った担任が慌てて止めるまでその男子の背中を蹴り続けた。
結局、この件は双方の親が話し合った末に男子の親が「好意への照れ隠しを拗らせた息子の方」と謝罪して解決。
あの男子が自分にしつこく突っかかってきた理由を知り、それ以降リディアは『好きな子をいじめるタイプ』が大嫌いになった。
余談だが、幼稚園からリディアがいじめに対する反撃で相手を叩きのめした件を知らされた際、2人の脳裏にはあの時のオーナーの注意がよぎったという。>>199
小学校に進学した際、近所に住む親戚からお祝いとして日本のライトノベルをプレゼントされたリディアは、その内容に夢中となる。
同時期に仕事でリトルトーキョーで長期滞在を始めたばかりの、フリーの日本人ルポライターである間桐雁夜と出会う。
親戚に貰ったライトノベルが切っ掛けとなって出会った縁で、彼と友達になる。
この経験からリディアは執筆業を志す。
ライトノベルをプレゼントしてくれた親戚と雁夜の双方に相談し、2人からのアドバイスを受けて兼業小説家になると決意した。
仕事を終えた雁夜が帰国した後も連絡は取り合っており、彼との性別と年齢を越えた友人関係は現在も続いている。
小学校ではその容姿から男子からの人気は密かに高く、人付き合いのいい性格から同性との仲も良好であった。
しかし、この時点で既に『対話を拒むなら暴力を使う』という思考は完成していたのである。
ある時、別のクラスの男子が髪を引っ張った上に殴りかかってきた。
咄嗟に腕を掴み、どうしてこんなことをするのかと抗議したが、相手は侮蔑の言葉を吐きながら足を蹴った。
これで完全に「反撃するべし」と判断したリディアは腕を掴む力を強め、相手の鳩尾にボディーブロー。
相手はダウンしてもなお、髪を離さなかったのでリディアもヒートアップ。
髪を掴んでいる方の腕をロッカーの角に何度も叩きつけて、ようやく離した。
「私は! アメリカ人よ! そんなことも! 分からないの!?」>>200
声を荒げながら怒りのストンピングを容赦なく炸裂させ、それは我に返った友人たちが止めるまで続いた。
リディアはその後も、いじめを受けるたびに苛烈な反撃でいじめっ子を黙らせることとなる
もしも雁夜と出会わなければ、リディアはギャングの会計係になっていただろう。
中学生になっても、いじめっ子を返り討ちにしながら日々を過ごしていたリディアであったが、ある時転機が訪れた。
高いIQと学力に着目した担任から、飛び級で大学に進学しないかと言われたのである。
リディアとしては飛び級が出来るならそうするか、程度の感情であったが進学先で揉める事となる。
学費のかからない公立を選ぼうとしたのだが、両親と担任からそれぞれ「学費は唸るほど払えるから、他に行きたいところがないか考えなさい」ご両親の言うとおり、学費だけで進学先を決めては駄目だ」と説得されたのだ。
これを受けて悩んでいたリディアは、夜空に浮かぶ月を見て不意に昔テレビで見た『月面に降り立つ』映像で知った宇宙飛行士を思い出す。
気分転換にとその宇宙飛行士のことを調べた末に、彼の出身校の一つが地元の私大であることを知ったリディアにとっては、その偶然は天啓であった。
以前、興味本位で購入した学術雑誌に掲載されていた、「内容が分からなかったから、分かるようにもっと賢くなる」と誓う切っ掛けとなった論文を書いた経済学者が在籍している大学でもあったからだ。
この2つの点は、その私大に入りたいという気持ちをリディアに芽生えさせる。
気持ちに後押しされるまま、両親と担任に件の私大に行きたいと打ち明けたリディアを彼らは応援してくれた。
飛び級が認められ入試も合格し、晴れてその私大への進学を勝ち取ったエイディアは現在、学友達に時として振り回されながらも楽しいキャンパスライフを送っている。>>201
現在、とある私大の講堂。
「自分の過去を第三者視点風にまとめてみる」という趣旨のレクリエーションに友達付き合いで参加したリディアは、上記の短いレポートを発表していたのだ。
「……とまー、ここに進学するまで私はケンカと隣り合わせのスクールライフを送っていました。好きな子をいじめてしまうタイプの人が大嫌いな理由は今説明したとおりです。補足しておきますが、ケンカは全て正当防衛ですから」
ちょっと引いている他の参加者達を見て、淡々と補足する。
彼女の血の気の多さを知っている主催者もフォローしてくれた。
「キャンパスでは有名ですが、時々不審者の撃退もしてくれます。最近ではチアリーダーチームのメンバーを助けたとか」
主催者に感謝しつつ、自分の席に戻るリディア。
自分の血の気の多さを受け入れてくれる、運命の人と出会えるのかと少し不安になりながらも、このレクリエーションを楽しんだ。
このレクリエーションが終わった直後に、特別コーチの名目でチアリーダーチームの面々に連行されることを、リディアはまだ知らない。
以上。
予想以上に時間がかかった。それではどうぞ。一部作成時には登場していなかったキャラもいるかもですがそれは作成後のキャラ方針に影響を与えたということです。
ユージーン:ギャルゲーの友人、古明地さとり(東方Project)、斉木楠雄(斉木楠雄のサイ難)etc…
空野恋:遠坂葵(Fate/Zero)、フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア(Fate/Apocrypha)、etc…
大鳳京介:黒崎一護(BLEACH)、ハイレイン(ワールドトリガー)etc…
ミリアルカ:アリッサ(でこぼこ魔女の親子事情)、べリウス(テイルズオブヴェスペリア)etc…
リンク:釘崎野薔薇(呪術廻戦)、レン(魔女兵器)etc…
ルファス:キリシュタリア・ヴォーダイム(FGO)、パチュリー・ノーレッジ(東方Project)etc…
>>206
全部挙げる必要は無いんやで。では俺もキャラの元ネタを出す。
伍星雪:伍行壊(鉄鍋のジャン!)
伍桃夢:伍行姫(鉄鍋のジャン!!2nd)
グリフィン・グリーンウッド:ギルス・グリーンウェル(RED)
……いろんな意味で意外と少ない?
と、明日も仕事なんでこの辺でお暇します。
おやすみなさいー。うーん、私の方は元ネタをあげようとすると「あれ? 思いつかないぞ?」となるくらいにはいない……鯖の方でなら某北欧鯖でFF7のキャラのセリフや性格をモチーフにはしましたけど、それだけ。
後、ヴィルギナルの堕落側面は「かりぐらし恋愛」というエr……恋愛シミュレーションゲームに登場する「荒波杏」をモデルとしています。【三千院赫夜の元ネタについて】
京都、関西を出身にした時点で“直哉っぽい関西弁”はクリアされたので、ここに「嫌味」を口にする原動力……まぁ魔術師なので家系で、更に御三家は型月的にあり得ないので“御三家と同等の価値”は何かというので、グランドオーダーをテーマに選んだんですね
そしてこの時点で、どうやっても直哉君のメンタルとは別物だな、と
御三家と括れるほどの名門の次期当主と、至上命令に縛られる生き方をされる名門では求められるロールが完全に違うからと思ったからです
ここでグランドオーダーに縛られる=目標に全力=権力闘争の温床になっている魔術師社会、魔術使いではない「魔術師」を見下している、というエモーションになります
両性具有は個人的に欲しかっただけで無くても良い枝葉ですが、「不能者」にしたのは家系に対するコンプレックスを追加することで「僕はお前らとは違うで!!」という叫びに対して悲壮感出る…のではないかという効果を狙ったもの。優れている天才なのに劣っている。ここで家系の目的、根源に至らなければ死ぞ!という背水の陣になって余裕がない=言葉に棘があるようになっている
だから「ネタバレです!!匂わせです!!」と言われても、ち、ちがっ…オリジナルのはずなんやけど…
誰か関西弁と魔眼以外で「ここ元ネタが露骨すぎない??」って言ってくださいまし
>>141 >>211
oh!アルファメガノギウスのところは消しておきます~>>215
いえいえ、ありがとうございます
?「うおおおお!待っているが良い3e<e3ーr!」わーい!色々感想きてた!そうね!やはり新宿と渋谷なのね!!
あと元ネタについてかい!
榊遊勝、ガンダムキマリスヴィダール、フラッシュ、バージル、アイギス、デミックス、エレン・イェーガー、七海建人
こんなところかね!意外とわかりやすいんじゃないかい!けんどもまあ正直最近新キャラの間隔短くない?ちゃんと管理してる?とは疑問に思いました
ただでさえwikiに名前だけ載っているキャラが多いのにそこに更に追加したら止まらないんじゃない?現状某漫画(いいかげん名前出すのがネガキャンみたいで失礼な事してる気分にになってきました)が都合のいいネタ帳みたいな扱いになってるのはまぁ作品に対するリスペクトの表し方は人それぞれだし単独犯ではないから100歩譲っていいとしてでもですね、なんかこう……もっと……いやいいんですよ?良い作品を見て、そこに出てくる要素に惹かれた。でもそれをキャラ制作の初期段階から知ってる作品のキャラ名を挙げられて「こいつです」って言うのって正直「聴き手側のキャラ像解釈や魅力に関する、キャラクター的に最も重要な部分が元ネタのイメージに依存しちゃう」って言う大きなデメリットもあると思うんですよ。
せやけんそういうのの明言は作る前でも作った直後でもなく、作って、SSやリレーで動かして、魅力が十分に伝わるような描写をして、然る後にすることにしません?「実はこのキャラ作る時こういうの参考にしたんだよね〜」みたいな穏当な言い方で、あと対象を単数に限定することなく。
自分から「これパクリてぇ〜」とか「もろパクリました」って言っていいの多分同じように週刊連載の土台に乗った人がインタビューを受けた時ぐらいだしそういう人でも言い方次第じゃ炎上するんじゃないかなぁ既存の漫画・アニメ・ラノベ・ゲームをモチーフにしたキャラ創作って色んな意味で難しそうだなぁ(他人事のように)
>>226
わざわざ他人事って言わなくても……もう黙ります……すみません。
待とうちょっと待とう
そういうのちょっと抑えようとかそんな咎めるほどのものなんだちょっと待とう
なんか明らかに変な方向にシフトしている気がしないでもない落ち着こう自分が全面的に悪いのは分かっているので!
ごめんなさい!ネタバレって思う動線の持って行き方もしてるし!
え、え?そうなるの??っていうそこには何か言っておきたかったんです!ごめんなさい!!https://bbs.demonition.com/board/6783/15/
島術さんが書いた『魔導少女マジカル・ココナ(自称)! 第217話「ええっ!?町にナゾの影!?」』、副題『風は桶屋を知ったこっちゃない』
の裏側ショート、『舞台裏、あるいはもう一つのメインステージOther's_side,_without_the_magical_girl.』の投下をはーじめーるよー- 235舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:35:09ID:YwMDU1Nzc(9/60)NG報告
>>234
金曜日はけっこう好きだ。なぜなら明日から週末だからね。あと学校もちょっと早めに終わる。
「それでですね、今回の古文のこの表現は、近くにいるのに制約があって逢えない彼女の心情がですね──」
「わびさびってなんなんだよぅ…………」
とある少年が頭を抱えてテーブルに突っ伏している、そこは学校帰りの喫茶店だった。4名がけテーブルの対角線の先で黒髪の少女がため息をつく。
「先輩はもう少し共感能力を鍛えたほうが良いですよ? 古文なんて読めれば解けるんですから、読めてる先輩が解けないのは自分の気持ちを優先させてるからです」
「…………じゃあこの古文に試験まで付き合わなきゃ行けない気持ちをわかって…………」
「はいはい、私も数学に対して同じ気持ちですからじゃんじゃん進めますよ」
時刻は16時ちょっと前。今日は陸上『同好会』の後輩とのお勉強だった。ちなみに現在突っ伏している残念な先輩は数学を感覚で解けるので、もう1時間もすれば突っ伏す側とため息をつく側が逆になる、はずである。
ぢゅーーーっとコーヒーをストローで吸い込む。氷だけが後に残ってガラスとぶつかり音が出る。
「先輩、電話鳴ってますけど」
「ん、なんか海外からみたいだし。間違いじゃない?」
聴きたくない音はシャットアウトしたい派の少年は左手にグラスを持って軽く振りながら氷をジャラジャラ。
「切れましたね」
「やっぱ間違──」
スマートフォンが再び持ち主を呼び出し始めた。
「──い……」
今度は直で切ボタン。全くもって迷惑な話である。海外からの迷惑電話とは。
そして、残念ながら無情にも、3回目の電話が鳴った。 - 236舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:36:10ID:YwMDU1Nzc(10/60)NG報告
>>235
「もう出てあげたらどうですか? 待っててあげますから」
「…………ほんっとごめん、すぐ帰ってくるから」
貴重品が入った方のセカンドバッグを持って、電話に出るために店の外に出た人蓑祐輝に後輩の少女は軽く手を振った。店の時計は午後の4時だ。
「夕食込みで4時間までなら待ってあげますよ」
彼女は山のように出ている課題の、解きやすい方から手をつけ始めた。
『やっとつながった! やあ、僕の─』
「お前マジで空気読めよまじで顔面ぶん殴るぞマジで」
『それで、ひととおり理不尽な叱責を受けたわけなのだけれど』
「おう、どこが理不尽だよ言ってみろよ」
喫茶店を出て通りを少し歩いたら、路地裏の入り口がある。かつての事件では待ち合わせ場所になったり、戦場になったりした、いつもの場所だった。
『えぇ? 恋人とのデートだったの? 君は性質上そういうのは作らないほうが良いって─』
「ちがうわそういうのじゃないし。俺の好みはお祈りしてる姿が綺麗なシスターさんなんだっつってんだろ。つーかてめーマジでどのツラ下げて電話かけてきてんだこら、こないだは人のこと囮にしてくれやがって一晩中知らん国で1人で走り回る羽目になったんだぞ」
さて、と電話の向こうで少年の都合を無視した区切りが入った。 - 237舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:36:51ID:YwMDU1Nzc(11/60)NG報告
>>236
『居去 獲継(いぬい とりつぎ)という魔術師が居てね』
「もしもーし? 話聞いてるー?」
『S県のK市で活動しているのだけれど、ちょっと君、行ってきて撃破してきてくれないかな』
「電話切るぞてめー」
少年が路地裏から出て通りを歩いていく。当然方向はさっきまで居た喫茶店の方だ。
『まあまあ、僕の話を聞いてくれたまえよ』
「はぁー…………なんでてめーの都合で俺が動かなきゃならんのだよ。大体そのいぬいさんが何してるっつうんだよ、しかもS県って電車で片道1時間半はかかんじゃねーかふざけんな」
『さて、では順番に話をしよう』
「人に話聞けっつー割にはお前は俺の話聞かねーよな」
おそらく電話の向こうでいい椅子に座って喋っているであろうアイツの様子を想像すると、なんかもう以前のことも併せてぶっ飛ばしたい気分になってくる少年だった。
『居去獲継はS県に拠点を持つ魔術師だ。僕の基準で言えば三流だね』
「はいはい、手段を"選べない"魔術師な」
『一応、所属は時計塔なんだけど、何をしているかと言われれば魔獣を使って一般人から魔力を吸い上げているね。これは術式を用いた間接的な物ではなく、直だ。イメージとしてはヒルかな?』
「……………………」
『現在の所死者が出るには至っていないよ。けれどそれはその魔獣がうまく育って居ないから吸い殺し切れないだけで、そのうちに出るようになる。居去が殺さないようソレを制御していたとしてもね』
「…………テメェ」 - 238舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:37:25ID:YwMDU1Nzc(12/60)NG報告
>>237
『凄むなよ、僕の『英雄』。まあ本来なら神秘の隠匿の観点からも時計塔から人員を送ることになるだろうけれども、それでは最初の死者には間に合わないよ。これは『魔導士』としてのこの僕が断言する。ストーリーを理想的な形で閉じるには今君が登場するのがいちばん"都合がいい"んだよ』
「…………?」
『だから君に電話をかけた。僕の誘導に従ってくれたまえよ』
「……まあ、お前がそう言うってことはそうなんだろうな」
気がつくともう例の喫茶店前だ。店の外からあの子が見える。少年は入り口の少し前で足を止めた。
あの子は真面目なタイプだから、自分の課題を広げていた。
不真面目な方の少年は、電話の向こうにバレないように、ごめんの一息を噛み潰した。
「名前とやり方が分かってるけど探すのは現地でやれってか、何日掛けるつもりで言ってんだお前」
『ああ、現場と魔獣の構成からして次のスポットはもう分かってるよ。あとはそこで君が接触さえできれば、あとは君の"重力圏"で絡めとり切れるだろう』
少年はすでに例の店を通り過ぎている。坂道を下って歩いて行く。
「そこまで分かってんならなおさらてめーが来いや」
『行き帰りで何日仕事になるのさ、面倒くさい』
「次会った時は右で殴ってから左でも殴ってやる」
『交通費は出してあげるから許してくれたまえよ』
「往復分と夕食代も込みでだぞ」
電話を切る。すぐにメールで情報の入ったファイルが送られてきた。
「さて、速攻でカタつけて帰るか」
坂道の通りの一番下側、駅の時刻表を確認しつつ、少年は切符で改札を潜った。 - 239舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:38:05ID:YwMDU1Nzc(13/60)NG報告
>>238
わたし、なんでこんな所にいるんだろう。
根尾 遊子(ねお ゆうこ)が意識を取り戻した時考えたのは、そんな呑気なことだった。
たしか、学校の帰りで、数学の試験が近くて、交差点の隅で……あたまがぼうっとしてうまく思い出せない。
けれど、腕の中の動物の毛のような感触がおおよそを思い出させてくれた。そうだった。交差点の隅で変わった仔犬(?)を見かけたから、手に取って抱いてみたんだった。
そうしたら立ちくらみみたいになって、貧血かもと思って、その交差点は事故がちょくちょくある危ない所だったから、建物の影で休もうとして、それで今の状況になっているんだ。
休んでいるはずなのに、一向に気力が戻ってこない。このままだと抱いているこの子を落としてしまいそうだけれど、しゃがんだらきっともう立てないから離してあげることもできない。
せめて、倒れるなら私が下に───
───そう思いながら抱えていたものを、突然何かが迫って吹き飛ばして行った。 - 240舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:38:35ID:YwMDU1Nzc(14/60)NG報告
>>239
「いぃぃぃっってぇぇ足つったッッッ!!!?!?」
まるで悪夢にうなされていた状態から目覚めたような根尾だったのだが、むしろ状況は理解し難くなっていた。
この辺りでは見覚えのない制服の男子が足を抱えて叫んでいて、路地の奥の方にはさっきまで彼女が抱えていた仔犬がいた。
「いだだだだだだだだ、やっぱりカラテとかやってないと蹴りはダメかぁ…………」
「ちょ、ちょっと! あの子に何を─」
蹴りという言葉から、彼女はなんとなく理解した。彼があの子を蹴り飛ばしたのだ、それもサッカーボールのように軽く十数メートルは。
少年を糾弾しようとした根尾だったが、指さした先にいたソレを見て言葉の続きを忘れてしまった。
少なくとも彼女に抱き抱えられた程度の仔犬だったはずのソレは、すでにゆうに大型犬のサイズにまで膨らんでいた。しかもなお成長は続き、唸る口元に至ってはまるで、映画のエイリアンのようなありえない形状になっている。
「えっ? えっ?? ヒッーーーッッ、んんっ」
「わっわっ、待って待って声は出さないで、人が増えるとややこしいから」
学ラン少年が根尾を抑えると、壁に寄せて手で口を塞いだ。状況についていけなくて、とりあえずこくこくと頷いてしまう。
犬(?)の化け物は成長しきったのか、人を乗せて走れそうなサイズにまでなっていた。少年は根尾の方を向いているので見えていないが、あちらは脚に力を入れて、今にも駆け出そうとしているように見える。
「ぷぁっ、うしろ、後ろ!」
「ん?」
ソレは速かった。10メートルはあったはずの距離なんて、一歩分にもならないと言わんばかりの勢いで迫り、ありえない形状の口ををガパリと開く。まるでバナナの皮みたいだなぁ、なんて受け入れ難い現実から卑俗な例えが浮かんでいる間に、振り向いた学ラン少年の右腕を呑み込んでいた。 - 241舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:39:06ID:YwMDU1Nzc(15/60)NG報告
>>240
「ぁっ、ぇっ……………………ひっ」
現実感が無さすぎてリアクションも薄い。右腕全体が肩まで飲み込まれているんだから、だからなんだろう? これからどうなるんだろう。噴き出すはずの赤いイメージから目を逸らす。
けれど、現実感がないのは彼の方もだった。
噴き出すはずの血が、いつまで経っても出てこないし、そもそも痛そうにすらしていない。根尾が彼に警告してから何秒経ったのか、それとも一瞬の出来事だったのか。あやふやな時間感覚の中で、根尾遊子は確かに聞いた。
「つっかまえた」
学ランの少年が化け物に飲み込まれたままの右腕を振り回す。地面に叩きつけるとビスケットみたいにコンクリートの表面が破れて、側面にある建物の壁面に何度も何度も打ちつける。こちらは壊れはしなかったけれど、まるで一切食いついているものの重さを無視しているように軽々しく振り回して殴りつけて行った。
堪らず腕を離して化け物が逃げ去っていく。
「たっ、助かっ……」
「あっぶねー、服破れたかと思ったけど丸呑みで助かったわ」
左手で携帯電話を取り出してどこかへと連絡を取る彼を、呆然として見ている。
「おいこらくそ『魔導士』、中間連絡。お前が言ってたポイントにいた。悪い、最初で魔獣仕留め損なった。逃げてく時に鎖っぽいのが見えた。まずここまで」
ブンブン腕を振って汚れを落としていく少年の様子に、根尾は安心感を取り戻した。ついでに疑問の気持ちも、だったけれど。
「いま『食べられ』てた女の子といる。その子はとりあえず叫ぶだけの元気はあるっぽい。本体の魔術師はまだ視認してない。以上」 - 242舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:39:47ID:YwMDU1Nzc(16/60)NG報告
>>241
一言一句を聞き逃さないように集中してみる。残念ながら電話の向こうの声は聞こえないけれど。
「鎖の先、本体。本体の魔術師優先。女の子は連れてく。了解」
携帯をしまった少年に根尾は声を掛ける。
「あの」
「あっ、ええと、ごめん、とりあえず─」
「『魔導士』って、なんですか?」
とりあえず、の続きが消えた。
「えー…………そっから…………?」
「あと魔術師ってなんですか? 私、目がいい方なんで多少暗くても見えてたつもりなんですけど、鎖ってなんですか? 見えませんでしたよ」
「…………まって、ちょっとまって。言えることと言えないこととかが」
「知りたいですけど!! 私何に襲われたんですか!? 今さっきまでここにいたのは何だったんですか!?」
さっきまで軽々魔獣を壁に叩きつけていた学ラン少年が、今度は根尾の勢いに押されて背中を打つ。
「あと、これから追いかけるにしたって、道判るんですか? このへんの服じゃないですよね? たとえ『見えないもの』が見えてたとしても、どうやって追いかけるかも分かるんですか?」
「…………………………まぁ、連れてけって言われてるしなぁ」
胸ぐら掴まれてガックリ来ている学ラン少年は、割と押しには弱かった。
「あと『食べられ』てたってなんですか? 私何され─」
「あーーーーーもういったんだまって! 頼むから!!」 - 243舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:40:25ID:YwMDU1Nzc(17/60)NG報告
>>242
去居 獲継(いぬい とりつぎ)は魔術師だ。
せいぜい30前半の弱輩者だが、降霊系統にはそれなりの力があると自負している。
去居の手にある鎖のその先に居るのが、彼の作り上げた傑作たる魔獣だ。これは動物の死骸をベースにして作った、いわばキメラだ。他人の著作物の名を借りるなら『フランケンシュタインの怪物』が相当するだろう。
しかし、かの文学作品に出てくる空想の死骸の寄せ集めと異なる点──そして去居にとっての自慢点──こそは、死骸に詰め込んだ野良犬たちの怨霊の存在だった。
もっと生きたい、死にたくない、何か食べたい、痛い苦しい悔しい欲しい。そんな彼ら彼女らの今際の際のレコード。それらがあの魔獣を動かす原動力になっている。だからこそ、その魔獣をつかって一般人から魔力を『食う』時には、構成要素のどれかが轢かれた交差点の近くを選んでいた。
もちろん魔獣は飼い主にとっても非常に危険な存在だ。こんな危ない橋は、手元にある鎖が無ければ成立しなかっただろう。
『愚者の鎖』。天に召されゆく儚き魂を、現世に繋ぎ留めようとして造られた鎖。つまり、霊魂を縛ることができる、あの魔獣にとってのリード兼首輪がこれだった。去居が自らの魔力をこの鎖を通じて流し込むことで、あのキメラは従順になる。
一般人から魔力を吸い取り、工房での活動に使用する。余った分はキメラのエサとなり、あの魔獣をより大きく成長させる。まさしく一石二鳥の仕業である。 - 244舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:40:55ID:YwMDU1Nzc(18/60)NG報告
>>243
そして、だからこそ、いつかこういう日が来ることも予測はしていた。そのためにキメラを成長させて、十分返り討ちにさせられる程度には強くして、さらに狩を続けてどこまで大きく強くなるのか知りたい、そんな計画を立てていたというのに。
「ッーーーーー!!! まだキメラの成長が足りなかったのか? それとも偵察を省いて初手から強戦力を送り込んできたのか?」
キメラは敗走し、去居もまた逃げている。
路地の先に潜み、あの様子を伺っていたからこそ、不利を理解して(させられて)鎖を伝い逃げるように命令を出せたのだ。そうでなければ最悪あの場でキメラを失っていたかも知れなかった。ただし、失うものを失わなかったその代償として、被害者の少女を目撃者にしてしまったのだが。
「先ずは彼を始末する! その次にあの女学生を消さなくてはならない、くそっ仕事が増えているじゃないか……!」
そのためには先ずあの少年──この辺りでは見かけない学生服の彼──が、どうしてキメラの攻撃と、生命力の吸い取りをレジスト出来たのか、からを考えなくてはならない。居去にとっての最大戦力であるキメラの歯が、物理的に立たないのならば、歯の立て方か、別の手段を用意しなければ撃破が叶わない。
「皮膚に何かしらの防御壁……いやそれでは服も破れなかった理由がつかない……肉体の周囲に一定の厚さの膜のようなものが…………?」
臆病なことは彼の寿命を伸ばしたが、撤退があまりにも早すぎた。足りない情報で推論を立てるのをやめ、彼は第二のプランに頭を切り替える。 - 245舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:41:32ID:YwMDU1Nzc(19/60)NG報告
>>244
「……工房にある予備の『鎖』を総動員して、あの少年の魂を拘束する。訳の分からないものは……捕まえてから調べればいい!」
方針を決めれば迅速に。居去は自らの工房への最短ルートを駆けていく。このあたりの道は人通りがない上入り組んでいて、見通しが悪いため、いざというときの撤退経路の一つに決めていた。
隠蔽をかけて、自分から離した上で警戒のためにキメラは屋根の上を走らせていた。
そのキメラを見ていたがために、そして「こんな道、誰も通らない」という油断があったために、複数ある曲がり角の一つに入ろうとした瞬間、居去はだれかに激突してしまった。
「ぐへぁ!」
聞くに耐えない悲鳴のような何かを上げて、(今日のターゲットだった彼女と同じ制服の)女子高生が尻もちをついた。後生大事そうに紙袋を庇ったせいだろう、激突の瞬間身体がこわばってくれたせいで居去の勢いも完全に止まってしまった。
どうせ子供ならもっと小さい相手だったら、そのまま突き飛ばしていけたものを、という思いと、タックルくらい出来るように、身体をもう少し鍛えておくべきだったか、という心残りを人睨みしてその場に捨てる。こんなところで余計な時間を食う暇などないのだ。 - 246舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:42:00ID:YwMDU1Nzc(20/60)NG報告
>>245
元行くはずだった道へと入り、十数秒ほど走ったところで『かわいい飼い犬』から意思が流れ込んで来た。
「呪体? アレがか? アレを食えれば戦えるのか?」
鎖を伝って知ることができるキメラの感覚は、今日の食事が中途半端であったためかひどく空腹で虚しい。それを満たせるだけの魔術的要素が、さっきの邪魔をした少女にはあると、アレは告げていた。
「彼女をキメラに食わせれば、キメラはまだ、戦える…………」
ここへ来てファーストプランが復活する。つまり、あの少年に牙を突き立てられるほどにキメラを強くできるのならば、キメラの負けを認めて攻防に逃げ帰らずとも良い事になるのだ。
キメラはまだ、負けていない。
居去獲継は踵を返して先程の少女の方角へ───
「よっ」
視点を変えて、時間を少々遡ろう。
「だから言ってんじゃん!! 俺から言える情報ってほっとんどないんだよ! あのバケモンはやばいやつで、さっきは君がヤバかった、そんだけしか言えないんだって!」
「それであなたはアレを退治するためにこんなところまで来させられたんですよね、誰かの指示で!」 - 247舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:42:32ID:YwMDU1Nzc(21/60)NG報告
>>246
人蓑祐輝と根尾遊子は口論しながら走っていた。最初はひどい貧血のような症状で、先程までは怯えていた彼女だったが、思いのほか元気が残っているらしい。そうでなければ好奇心が肉体を凌駕してしまっていることになる。
「じゃあもういいです! 私が勝手にくっちゃべってその反応見ますから!! まず───」
「いた。あの緑の看板の建物があるところへはどの道?」
「───こっちです。ちょっと、話ちゃんと聞いてくださ……ってふぁっ!?」
勢いに任せて角を曲がろうとした根尾だったが、学ラン姿の少年に後ろ襟を掴まれて無理やり引き戻される。
根尾が通っていたはずの場所と時間で、色彩の薄い腕のようなものが何も掴めず空を切った。
「着いてきてもらってる身の上で大変申し訳ないのだけれど、俺より前には出ないで」
「…………はぃ…………」
息を整えて走り直す2人。
「ところでさ」
「はい?」
「誰かの指示でって君は推理してたけど、それは違うよ。俺は結局、俺の意思でここに来てる。たしかにここのことを連絡よこして来やがったやつはいるけど、そいつに命令されて来てるわけじゃない」
「……じゃあ、わざわざ他所から来たのは善意ってことですか?」
「それこそ違うよ。別に良いことがしたくて何かやってるんじゃない。やりたいことをやってるだけだよ、俺は。いつだって」
「それって、結局───」
「…………そこか」
少年の声が一段階低くなると、さらに走るスピードが速くなった。根尾を置いてけぼりにして見つけた対象へと向かっている。 - 248舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:43:18ID:YwMDU1Nzc(22/60)NG報告
>>247
根尾は少年が駆け出す前に見ていたであろう廃ビルの屋上を見上げる。彼女の目には何も見えないが、彼は何かを見つけたのだろう。どうやら彼には、見えないものが見えているようであることだし。
「ちょ、ちょっとまってくださいよ!!」
慌てて後を追う彼女だったが、『それって、結局───』、なんだったのだろう。根尾は言いたいことを忘れてしまった。
「怪我は!?」
「すみませんありがとうございます。この通り、どこも怪我なしです」
ギリギリだった。居去の姿がギリギリ少年の目に捉えられる範囲に入っていたのだが、それはどうも、この尻もちをついている少女とぶつかったのが原因なようだった。
手をひらひらさせて「大丈夫です」というあたり、特に何かしらの攻撃を受けたわけではなさそうなのが救いだった。
「なら良かった。ごめん、俺人を追ってるんだ━━なんか、こう、痩せ型で怪しい感じの男通らなかったか!?」
「えっと……あっちに行きましたよ」
そういって、その子は男が入っていったという道を指差す。そういえば、ここで突き飛ばされたであろうこの子と、さっきまで一緒にいた彼女も同じ制服だった。
「助かった!」
「ど、どうもー」
声を後ろにして、少年はまた走り直す。
そして、今度こそ。
「よっ」
見えづらい曲がり道のその先、誰も通らない通用道路で、人蓑祐輝は居去獲継に追いついた。 - 249舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:43:58ID:YwMDU1Nzc(23/60)NG報告
>>248
「…………ッ! 上手くは行かないか」
「なぁー、一個だけ聞きてーんだけどさぁ」
身構える居去に対して、多少汗をかいている程度の少年が自然な態度で問いかけた。
「なんでオマエ今こっち向いてるわけ? 逃げてたよな、俺から」
「それを話せば君は私を見逃してくれるのかね」
あまり走ることには向いていない居去の靴が、道路の砂でジャリと音を立てる。
「いや? 話しても話さなくても見逃さねーから、どっちでも同じだからしゃべってけっつってんだよ」
言っている少年はおよそ居去の目的には気がついているらしい。横に伸ばした右腕は、ここを通しはしないと言う意思を示していた。
「結局、ここを突破出来なければあの小娘をキメラに食わせることは叶わなさそうだ」
「そっか。じゃあここがボーダーラインだ」
握った鎖(リード)に力を込める。
「こっから先は、俺の法則でやらせてもらう」
「ぬかせ余所者の学生(ガキ)がッ!!!」
振るった勢いで愚者の鎖が波打って行く。
「キメラッッッ!!!!」
居去の背後から現れた(もともと少年の眼は隠蔽魔術を貫通していたのだが)キメラが、人蓑祐輝に向かって駆けて行き、そして彼の側面を壁を蹴って通り過ぎた。
少年の瞳孔が滲む。彼の魔眼に起句は要らない。あれは心のスイッチに過ぎない。視線が鎖の軌道とその先のキメラへと向かっていき、そして居去が視界の端から消える。
先程の少女がいた方へと走るキメラ、それに繋がった鎖を人蓑祐輝が掴んだ瞬間、居去もまた行動に出た。彼とキメラをつなぐリード、その鎖の一端から手を離し少年へと投げつける。 - 250舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:45:03ID:YwMDU1Nzc(24/60)NG報告
>>249
おそらくは西部劇の投げ縄のようにも見えたであろうが、実際にはその動きは獲物に巻きつくヘビに近かった。物理的な挙動ではなく魔術的な高低差を利用した鎖は、少年の首に巻きついていく。
居去は、自分が『飼い主』であることを一時的に放棄したのだ。つまり、いまリードで繋がっている少年こそが、現在はキメラの『飼い主』になる。
キメラとは、数十では効かない数の野犬の怨念の集合体だ。
「キィメラァァァァァァァァァ!!!! 魂ごと引きずって行けぇぇぇぇっっ!!! あの小娘の所までぇぇぇッッッ!!!!」
『製作者』である居去は、自らの魔力でキメラを制御できるが、ただ『飼い主』であるだけの少年の言うことをキメラは聞かない。そして魂同士をつなぐ愚者の鎖が少年の精神と魂を直接縛りつけ、その怨念たちによる反抗をダイレクトに伝えて行く。どれだけ肉体の強度があろうが、直接百に届く怨念をぶつければ精神を壊し、魂を傷つけることにさえ手が届く。
その居去の理論は、正しい。そして彼が現在の装備で撃ち得た最善手でもあった。
少年が声も、気合の声もなく、そのまま鎖を枯葉のように握りつぶさなければ、という前提さえ乗り越えることが出来ていれば。
「……は? 愚者の鎖は、半霊体───」
それ自体が一個として礼装だったからか、少年の手の中で砕け散った一部分は、彼とキメラの首元の両方まで崩壊が進み、まったく全てが屑になる。 - 251舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:45:59ID:YwMDU1Nzc(25/60)NG報告
>>250
怨念を肉体に定着させるために利用されていた鎖が消えて、キメラの勢いが急速に縮んでいった。
少年は握った拳のままスタートを切る。十数メートルがあっという間に残り5歩に、4歩に。
キメラは、いつのまにか居なくなっている。リードの切れた飼い犬は、飼い主の元へは帰ってこない。
3歩を詰めて、残り2歩。
鎖は、そもそもさっき破壊されたばかりだろうに。
1歩。
どうすれば、何をすれば、何が出来る。
「お前にはもう、何もさせない」
少年の足は、下がろうとした居去の足を追い抜いた。
距離0歩を超えてそのさきへ。踏み込んだ勢いをそのままに、右の拳が、居去獲継を撃ち抜いた。
根尾遊子が学ラン少年に追い付いたのは、ぶっ飛んだ痩ギスの男が地面に転がされた直後だった。
(ていうか、さっきいたの多米さんだったよね……)
つい見つからないように隠れてしまった分で、どうもクライマックスを見逃してしまったらしいことを悟る同級生だった。
「あっ、追いついて来てたんだ。こっちから迎えに行こうと思ってたんだけど」
「いやちょっと、知り合いいたんで……その、見つからないように………」 - 252舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:46:52ID:YwMDU1Nzc(26/60)NG報告
>>251
「知り合い? あーさっきの。なんともなかった? 俺のときは大丈夫だって言ってたんだけど」
「あっはい、普通に広い道に出てったの観ました。それにあの、あんまり関わり合いに……」
「えっ、なんで」
目が泳いでいる根尾に対して学ランの少年は話を続けようとする。当の本人が指をくるくるさせながらごにょごにょと続けて言うには。
「だってあの子、悪いことはやってないけど魔法少女を名乗る痛い…えっ、ちょっとまって、魔法って、えっ」
「よしこの話はここで打ち切っとこう聞いた俺が悪かった! ごめん! これ以上登場人物増やさないでくれ!!」
なんだか同級生についてつながってはいけない情報がいくつかつながってしまったようだが、学ラン少年がどこかへ───おそらく、さっきと同じ相手だろう───連絡を取ろうとして携帯電話を取り出した時、彼女は慌てたまま最後の推理を口に出した。
「なんかこう、そういう、裏の探偵みたいな裏の警察みたいな、そういう組織があって、そういう組織の人なんですか?」
学ラン少年は携帯を持ったまま、軽い調子で「違うよ」と否定した。
その上で、ただ一言付け加えたけれど。
「でも、うーん…………今回に限ってはそうだったかもしれない」 - 253舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:48:02ID:YwMDU1Nzc(27/60)NG報告
>>252
『やあお疲れ様、僕の『英雄』。終わったかい?』
「居去さんはここでのびてるよ。さっき言ってた子も一緒にいる。けど魔獣だけどっか行っちまったからこれから追っかける。具体的な知恵よこせ」
『いや、良いよ。あの魔獣の方や今君といる子への対応は別に動いている人間がしてくれる。居去獲継の撃破を達成できた時点で君へのオーダーは達成された』
「……………………」
『お疲れ様、君のおかげでストーリーは理想的な─』
「おい『魔導士』」
『─なんだい?』
「おまえ、もう良いから電話代われ。そこに居るだろ、黒幕」
電話の向こうの、おしゃべり好きのやつの声が消える。
『こんにちは』
「もう夜だよ、くそ野郎……て、ああ"Hello"か。で、おおよその予測はついてるけど、一応名乗ってくれよ」
『その前に。俺様に言いたいことがあったから従弟(アレ)から電話を代わらせたのだろ? どうやって俺にたどり着いたか種明かしくらいはしても良いだろう』
「変だと思ったのは割と最初からで、考えをまとめたのは移動中。そもそも最初のアイツの電話からしてもうおかしかったし」 - 254舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:48:59ID:YwMDU1Nzc(28/60)NG報告
>>253
『具体的には?』
・・・・・・・
「得がねえんだよ。いぬいさんをわざわざ俺に倒しに行かせて、アイツに得があるかないかって言われたらないだろ」
人蓑祐輝は電話に興味を示す少女を片手で静止しながら続ける。
「はるかイギリスから東経に135°も回した先にいる、アイツ基準の三流を俺に倒させて、いったい全体アイツが何を得するんだ」
『得、ではないかも知れない。例えば彼のさらに上から彼に対して指示が出たとか』
「それなら尚更無い。アイツは本当に興味が湧かなかったらさらに下請けに押し付ける」
『上からの指示に従う加点要素にしたかった可能性は?』
「おまえがそれ聞くか。アイツは自分の加点要素を他人に任せたりはしないよ。自分の加点は、自分で稼ぐ。俺が知ってるアイツはそういう奴だ」
少年は、その親族を相手にはっきりと言い切った。電話向こうの男は、携帯越しには気持ちを読み取れない息を吐く。
『たしかに、そうだね。では、君に対して本当にただ情報を伝えただけという場合は?』
「…………俺とアイツは別に、憎しみあってる訳じゃ無いけど、学校帰りにいっしょにどっか寄るようなお友達って訳でもない。アイツは俺を使うし、俺もアイツの言葉は信用する。けど、アイツにはアイツの目的があるし、俺はアイツの誘導に乗っかって俺がいちばん良いと思う決着に持っていくんだ」
『…………』
「俺らは、そういう関係だよ。アイツもたぶん、それは分かってる」
電話はつながったまま、音声は送られて来ない。 - 255舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:49:52ID:YwMDU1Nzc(29/60)NG報告
>>254
「それで思い返して見たんだよ。そうしたらわざわざ最初の連絡の時に、俺が動くのが都合が良いって言ってたわけじゃん。アイツに得がなくて、俺も別に知らなくて損するわけでもなくて、でも俺を動かすようにアイツが誘導したっていうなら、それはもう初めから、俺を動かしたいやつが別に居たって考えた方が自然だろ」
『なるほど、うちの従弟の言う、思慮の足りない阿呆では無いというのが分かったよ』
「よくもこないだは一晩中追いかけ回してくれやがったな、名前覚えてないけど」
『時計塔法政科、特殊執行部のロバート・エーテライトだよ。こんどこそしっかり忘れないでくれたまえ』
『さて』と、ロンドンの一室で、ロバートが会話の区切りを作った。
『居去獲継の行動は時計塔から見てもあまり看過はできないものであって、彼に礼装や特殊な媒体を流していたパトロンはすでにこちらで"始末"をつけてあったのだが』
「誤魔化してんじゃねぇよ、くそ野郎。『魔導士』動かしてでも俺でなきゃいけなかった理由を言いやがれ」
『はぁー……以前、ロンドンで君が関与した事件があったろう? 俺と君の接点を作った"寝覚めの鈴音"のアレだよ』
「アレは、アイツが身内権限でなあなあに済ませるっつってたろ」
『アレの調書を作るのに君の存在がノイズでねえ。実例が欲しかったんだ。"本件に於いて関わりのあった人間は時計塔の人員の管理下にあり、その指示に従う存在である"っていう一文を書くための実例が』
「……」
『別に実際のところ君がどうだかは関係ないんだ。欲しかったのは、君が、俺たちの、指示に従った、この事実だけだよ。協力に感謝しよう』
「……要するに、なんだ。その一文書きたいがだけってことか」 - 256舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:50:40ID:YwMDU1Nzc(30/60)NG報告
>>255
『そうなるねー。わざわざ俺にたどり着いて電話を代わらせたんだ、言いたいことがあれば聞こうじゃあないか』
学ラン少年は、気絶した居去をおっかなびっくりつつく少女に目をやった。
彼女だけではない。自分が来るまでにも死ぬほどではないにせよ、ひどい目にあった人間はいるし、今回は彼女だったが、他の人がそうなっていたかも知れない。
逃げ切ってくれたらしい先程の子なんかだって、何かがひとつかけ違えば取り返しのつかないことになっていたかも知れない。
それを、よくも。平然と。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「俺を動かしたいなら直接俺に来いや。お前らが、何も知らねぇパンピー人質に取るようダセェ真似してんじゃねぇよ」
返答はない。なので続ける。
・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・
「勝手に使えよ、好きに巻き込みゃあいいんだよ。ただし、それでそっちが望む結末になるとは限らない。俺が参戦する以上、俺の望む形で決着をつける。目的があるならそっちが勝手に調整しろ。テメェがそのセコいやり方で次からも俺を動かそうってんなら、次の"敵"はテメェだ」
『……うちの従弟が何故そこまでお気に入りなのかが、妙に分かった気がするな』
相手は否定も肯定もしなかった。それは敵を宣言したとしても、それで自分たちが態度を変えるほど軽くはないという返答だった。
『そろそろ別の側がそこにやってくるから、面倒を避けたければさっさと立ち去るように。被害者の少女も居去もそこに置いておいて構わない。交通費は後から従弟に補填させる。では─』
少年は、言いたいことは言ったし、聞きたいことも聞いた。なので、繋げておく義務のない電話を切ると、黙ってその場から立ち去った。 - 257舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:51:29ID:YwMDU1Nzc(31/60)NG報告
>>256
根尾遊子が学ラン少年がいなくなったことに気がついて1分もしないうちに、謎の金髪の男性が、これまた別の少年を連れて彼女(と、やはりノックアウトされているままの居去獲継)の元へとやってきた。
あれこれ話そうとする彼女の口もとを指先で塞ぐと、まるで疲れを思い出したかのように彼女は眠った。
次目覚めた時にはすでに、彼女は今回の記憶のほぼ全てを無くしている。
「うん。遠くの方から見ているね。用心深いというよりは律儀な性格のようだ」
「捕まえて話聞いときますか?」
アレクサンドル・野紀・ヴィヴラメントの青い瞳が少年を見据える。
「いや、話をややこしくするよりも先に魔獣の方の片をつけよう。相当弱ってはいるだろうがその分捕食衝動も大きくなっている可能性が高い。そうそうに確保してしまおう」
「了解です」
方針を決めるとさっさと先に駆け出していった弟子だったが、被害者と加害者をセットでそのまま残しておくわけにも行かない。被害者の方はとりあえずどこか安全な場所まで運ぶとして、加害者の方は、拘束した上で一旦放置すれば良いと判断して、現実世界に重なるように幻術の世界を上から載せる。
「師匠?」
通りの奥の奥の奥、既に表に帰った場所から見つめる少年を、野紀カンパニーの社長は見返していた。だがそれも打ち切ると、被害者の少女を抱えて弟子の少年に歩を合わせる。
「いや。それにしても、アレは流石に『重い』と思ってね」
「師匠……女性にそれは」
「そう言う意味ではない」
「私たちを見ていた、これをやった彼の事だよ」
──2人が多米少女と出逢い、事件が完全決着するまで後3分。 - 258舞台裏、あるいはもう一つのメインステージ Other's_side,_without_the_magical_girl.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:52:53ID:YwMDU1Nzc(32/60)NG報告
>>257
「はい。おかえんなさい。正直間に合うとは驚きです」
「何にぃぃぃ……………………」
所変わって喫茶店だった。
なんやかんや人を待たせている自覚のあった少年は、なんだかんだ急いで戻るくらいには気を使う機能が存在したのだった。
ちなみに時刻は、帰り着いた時点で19時45分。一本電車を乗り逃せばアウトコースだった。やんややんやとちょっと質問攻めがうるさかったりもしたが、間に合ったのはあの子のおかげだろう。心の中でありがとうを言おうとして、名前を聞いていなかったことを思い出した。
「ちなみにラストオーダーは終わってますので、残念でした」
「おなかすいた……………………」
「それはお可愛そうに」
今度は空腹で机に突っ伏す残念な先輩に成り下がったひとみの少年に、天から恵みの声が降り注ぐ。具体的にはウエイトレスさんの「おまたせしましたー」の声が。
「晩ごはん!!!!」
「こちらデザートのブルーベリーパフェとなります♪」
「スイーツッッッ!!!!」
今回に限らず、だいたいこんななのでウエイトレスさんもくすくす笑っている。
後輩の子がちらりと奥を見る。個人経営のお店だったら、顔馴染みの常連特権くらいあってもいいだろう。店長が厨房に入って行ったのを確認した上で、彼女はパフェを食べるにはちょっと大きいスプーンを差し出した。
「はい。お疲れさまでした、先輩」 - 259舞台裏でもステージでもない袖口 Out_sides,_right_and_left.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:54:10ID:YwMDU1Nzc(33/60)NG報告
>>258
「ああ、切られた」
そこは豪奢な一室だった。日本の時刻から逆算すると、午前10時だったことになる。
エーテライト本家、その中でも『若い世代』が使うための会議室だ。とはいえプライベートルームなので、堅苦しいような装いでは無くむしろ、広い応接間にそれぞれの特徴ある椅子が『4つ』あって、中心にはケーキと茶を乗せるためのテーブルがある、というような配置ではあるのだが。
「いろいろあるけどさ」
ロバートが途中から黙りこくったルーカスに話しかける。
「お前、友だちじゃないんだって」
「うるさいなぁ!!! 従兄さんは黙っててよ!!!」
そういえばしゃべるの好きなルーカスが途中から口を挟まなくなると言うのはちょっとした異常事態ではあったのだ。ちなみに、最初っから最後までずっとこちらの携帯電話はスピーカーモードだった。つまり向こうはお兄さんと話してるつもりだったがこっちは全員丸聞こえだったのだ。
「というかお前、ワザと俺にたどり着けるようちわざわざ違和感を提供していたな?」
すねたルーカスがべっと舌を出して返答を拒否する。
「"協力料"、ちゃんと払ってよ」
「分かってる分かってる」
「あなた達が言うからどれほどの相手なのかと来てみたけれど、別にそう言うわけでも無さそうじゃない」
口を挟んだのは最も豪華な椅子に座る女性だ。
本家長女であるウルティマ・エーテライトは気難しい。
「基本誰に対しても辛口評価の姉さんは置いとくにしても、今回のコレだけじゃあちょっとオレにも彼の旨味は分からなかったかなぁ」
追従したのはギルバート・エーテライトだ。 - 260舞台裏でもステージでもない袖口 Out_sides,_right_and_left.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:54:40ID:YwMDU1Nzc(34/60)NG報告
>>259
本家の次男である彼は、魔術とは違うスキルにおいて、この一流の空間に居座っている。
「いやいや、それは多分、単に直接ぶつかってないからだろう」
否定したのは本家長男のロバート・エーテライトだ。
「始末する気のないお兄様から一晩逃げ切ったという話でしょう? それなら一定ラインを越えれば誰にだって出来るわよ」
「誰にでも出来るわけではないと思うけど……」
小声でちゃちゃをいれたギルバートがフォークでザクザクしばかれている。
「まあ、その辺りを共有するための集会ではあるんだが」
いちばんよく分かっている人間がソファーで丸くなっているので話が進まないのである。
「早めに復活なさいよ」
「お嬢様、新品のフォークを。それから皆様、こちら、本日のモーニングティーとケーキでございます」
「あら、ありがと母さん。別に良かったのだけれど」
「フォークで人を刺すなという遠回しな忠言でございます」
3人がカップに口をつける。本来なら4人でするのが開始の合図なのだが、今回は一名致命傷なので1人足りない。
「さて、では会議を始めよう。議題はルーカスからの持ち込みで、とある少年について、だ」 - 261舞台裏でもステージでもない袖口 Out_sides,_right_and_left.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:55:31ID:YwMDU1Nzc(35/60)NG報告
>>260
とある県(あるいは都)の一室のパソコンが突然起動した。
『こんにちは、こんにチは、聴こえているといいのだけれど』
液晶に映っているのは会ったことのない魔術師だ。もっとも、魔術の世界において、顔を合わせたことがないと言うだけで知らない相手とは限らないのだが。
『申し訳ないが、これがそちらに届いているのが何日の何時かまでは分からないんだ。時刻に合わせた挨拶が出来ないことは容赦願いたい。また、これが敵対行動ではなく"忠告"と"警告"であることを知って欲しい』
魔術にも反応できるウィルススキャンを素通りしてきている時点で、確かに攻撃行動ではなかったのだろう。画面の向こうでワザとらしく丁寧な態度を取る金髪に、若干苛立つ。この手の慇懃さは相手にではなく、相手に対し敬意を払う自分へと向けられた丁寧さだから。
『さて、初めに君の安心を慮ってどのようにしてこの映像データをそちらのパーソナル・コンピュータに送信したのかだが』
なんか語り始めた。いつのまにか手で透明なケーブルをくるくる振り回している。
『今日びの高度情報社会ならついていないとグレートが低いと言わざるを得ないコレだ。光ファイバー通信網。石英ケーブルを用いた"光"による"情報"連絡回路だよ。まあ、量子的な解説はさっくり省略させてもらうが、微弱光による暗号通信の余剰領域にこの映像の情報を蓄積させてもらった。言ってみれば、君がインターネットを利用すればするほど、早くこの映像が完成することになる。1日2日で完成しないことを祈ろう、君の規則正しい生活のためにね』 - 262舞台裏でもステージでもない袖口 Out_sides,_right_and_left.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:56:08ID:YwMDU1Nzc(36/60)NG報告
>>261
心にも無いことを大きなお世話で言ってみせる。
『うちは本来ならこういう、細か(ミクロ)な制御にこそ強い魔術だからね。かと言ってそれが僕の可視的(マクロ)な扱いが劣るわけでも無いのだけれど。これを初めに断っておくのは、君の存在と居住地の割り出しについて、少々自慢出来ない手段を用いたからだ。具体的には身内のコネと職権濫用だね。君がどう思おうが、我々は本件において得た君の情報の一切を攻撃には利用しない』
おそらくわざわざ断るあたり、律儀な方の性格ではあるのだろう。その上で根拠を示さないあたりは現役で権力ゲームに勤しむ時計塔の彼ららしい、のかも知れない。実感は無いけれど。
『閑話休題、本題に入ろう。君が『アレ』をどこからどう見つけてきたのかは知ったことじゃあないが、勝手に使うのはいただけない。けれど許そう。『アレ』の性質を知れば事件に巻き込まないという選択肢は無い。だが僕を通じて、と言うのはよろしくなかった。この僕に、他人が、『アレ』を利用させるとは。その結果こうしてここのラインを繋げてしまった。ところで、『アレ』が言うには、自分を巻き込みたければ、直接自分の所に来いと言うことだ。こちらは忠告だね』
続けて、金髪の魔術師はどこか自慢げに語り繋ぐ。
『2つ目、こちらは警告だ。君は、人蓑祐輝の"重力圏"に捕まった。たしかに事件解決のために『アレ』を使うのは極めて効率的だが、ふふっ……『アレ』を魔術的に直接掴んで現場に放り込むとは……そんなのは、ブラック・ホールでスイング・バイするようなものだ』 - 263舞台裏でもステージでもない袖口 Out_sides,_right_and_left.◆TvNZI.MfJE2021/06/11(Fri) 15:56:50ID:YwMDU1Nzc(37/60)NG報告
>>262
バカにしているわけでは無いのだろう。コレは単に自分のジョークでウケているのだ。
『君は黒幕で居るつもりだろうが、『アレ』はいつか必ず君を引きずり込む。それがいつかは知ったことじゃあ無いけれど、ゲーム盤に駒を乗せる立場にいた君の立ち位置は既に、方眼の延長戦だ。駒としての『アレ』の射程圏外に居るだけでね』
『以上僕からの忠告と警告だ。活用するかしないかは勝手にしたまえ。話すのが好きなんだ。長々と悪かったね。デは、"元"ギリシアの運命女神(モイライ)よ、東の果てで良い休暇を。失礼』
「アレアレアレアレうるさい……」
元に戻ったパソコンの前で、九泉シノンがため息をついた。
そもそも元から人に恥じるようなことはしていないのだ。今回の(とはいってもすでに1週間以上は前の)事件についても、彼女は誰かを害したわけでは無い。むしろ効率的な幕の閉じ方を選んだことに感謝こそされるべき立ち位置だろうに。それがこうして特定までされて、まったくうっとうしいったらない。
「けれど、まあ」
立ち上げたパソコンの、メモがわりに使っている入力ソフトを立ち上げる。そこには、今回関連を持てる可能性があった人間と、それを盤上に乗せるための周辺人物がまとめられていた。
件の人物のあたりをドラッグ。カーソルの先は、カットではなくコピーへと。
「おもしろくはなってきた、かもね」
特定人物のページに、2名分の文章を追加して、彼女は保存をクリックした。 >>264
○人蓑 祐輝(学ラン少年)
学校帰りに海外から電話が来て、「これ耳寄り情報なんだけどこのままじゃ死人出るで(意訳)」と言われて即座に駆けつけてくれたすごいいい人。本当なら一回撒かれて後からフル武装の相手と再戦闘になる予定だったが、偶然にも道を教えてくれる親切な地元民がいたおかげでイベントスキップによるタイム更新に成功した。
→ヒトミノ星からやってきた宇宙人。両親に地球生まれ日本育ちの人間を持ち、本人も弥一市で生まれ育った高校生。これまで運動部としか情報が出ていなかったものが、今回じみーに初めて陸上同好会だと明かされた。
一回のストーリーのなかで『ちげーし、アイツとはそういうんじゃねーし』と2度も言ったやつ。うち1人は精神に致命傷を負った。
バカっぽい見た目と言動から繰り出されるやたらクレバーな推論で本家のお兄さんはちょっとだけびっくりした。
基本的にコレは、○○したい! だから○○する! というような肯定性よりも、○○は受け入れられない! だから○○する! というような否定性で動いています。そのあたりは本人も自覚的なので「いい人なんですか?」と言われたら本人は否定します。
あの後パフェを完食してから、スプーンで食べられる系の晩御飯をちゃんと取れました。
○後輩の子
設定だけはずっと存在している後輩の子。この子がいないと陸上同好会は同好会ですらいられなくなる。ストレートに頭が良い系の女子で、得意科目は文系。
「4時間くらいなら待ってあげます」というセリフがあったが、これは字面の献身性ほどは待ちぼうけというわけでもなく「やることやってたら3時間くらいはふっとぶからあとは息抜きに携帯見たり夕食食べてれば時間になる」という彼女にとってのふっつーの時間勘定の結果なのでそこまで重たく捉えなくてもけっこうです。
実質2人部活? 平然と荷物預かってる? そもそも2人で勉強会? 知らんなぁ。>>265
○ルーカス・ソールァイト
友だちだと思っていた自分の推しに『友達までじゃないと思ってるから……』と言われたそこそこ可哀想なやつ。一応フォローしておくと、向こうは『日常編の話の中で出てくる人じゃない』と言っただけで、基本的にこいつは自分に嘘をつかないというレベルで信用しています。ただこっちは時計塔での貸し借りゲームが身に染みているので、○○するから☆☆してくれ、☆☆したから○○教えろというような交換関係を前提に行動してしまっており、それが向こうに『なるほど、そういう感じの間柄なんだな』と認識される理由になっています。友だち関係に貸し借りはない、という概念が無いのです。
自分の推しを勝手に使われるのは別にまあ許せなくも無いけど、自分に推しを使わせたという一点だけは腹にすえかねたのでネットの世界で『特定した』ドッキリをかます暴挙に出た。ちなみに、アレアレアレアレうるさかったのは友だちじゃないって言われてキレてたからです。アレってワード全部"僕の『英雄』"に置き換えるのがフラットな状態になります。というかあの痛電実質僕の推しめっちゃすごいんやで語りなので話半分でもいいかもしれません。本人もそう言ってますしね。
ロンドンで友だち囮にして逃げた件と今回ダセェやり方で自分を巻き込んだ件で、二つ合わせて次会った時に右と左で2回殴られる未来が待っています。至急なんとかして加点しないとまずいです。○去居 獲継(いぬい とりつぎ)
魔術師。自作の魔獣を使った疑似餌戦法で魔力を吸い上げまくっていたが、バレて善意の人に追いかけられたので必死に逃走。見つかりにくい道を逃げて時間を稼ぎ大技で反撃するつもりだったが、何故か的確に通った道を当てられあえなくぶん殴られた。
→選択肢で正解しか選んでないのに可哀想なくらい状況が悪化しかしなかった残念な人。もうチャート組まれてるからしかたないね。
キメラの制御に使っている愚者の鎖を応用して相手の魂を拘束しようという大技は、決まればそこそこ格上にも届くと思われるのだけれど残念ながら発動様式が鎖を巻きつけるというアナログ手法なので、キメラを撃破してきてコレを使わないと勝てないような相手にはそもそも当たらないという残念仕様だった(ひとみのは相手の攻撃を回避することが負けフラグの一部なので例外処理)。痩せギスなのはキメラの調整なんかでグロいものを見過ぎで肉が苦手になったから。
事件後、時計塔の人員(下請け)に引き渡された後魔術刻印を含めた神秘関連の家財を全ボッシュートされたが、本人的には「キメラ….わたしのキメラ……きえた…………」とこっちの方向でしおしおになった。キメラが生きて(?)居ることくらいは教えてあげたい所なのだが、知ったら知ったで現飼い主を始末してでも取り返しに行きそうなのでこのまましおしおになっていてもらいたい。
ポケモンのレベル上げの感覚で人間襲っちゃいけませんよ。>>267
○キメラ(いぬ)
いぬではない。お仕事は通りすがりの人間をおびき寄せて死なない程度に栄養を摂ること。でもそのままだと死人が出るまで秒読みだった。飼い主の魔術師がぶん殴られて魔術が緩んだ影響で野良になった。その上いきなり追いかけ回されて十分の1サイズになるレベルで弱っていたが、そこに現れた無限エネルギーの人に「いぬ」って言われたのでいぬになった。すごくなついた。実はけっこう強い。
→元野良のイッヌ、現フランケンシュタインのイッヌ。さまざまな要因で行き倒れになっていたイッヌの体の使える(生きている)部分を獲ってきては継ぎはぎして作られた生きているイッヌぼでーに、その素材になったイッヌたちの怨念をOS搭載されて動いているイッヌ。本編中はずっと鎖の効力で怨念の方が固定されていたため『ニンゲン……エサ……ハラヘッタ…………』という感じだったのだが、どっかの少年がリードを破壊したため無理やり繋ぎ止められていた怨念が9割ほど維持できなくなった。しわしわのふらふらになったあたりでさっき見ためっちゃ美味しそうな子に拾われました。
本編後はどこぞの全身呪体体質に拾われた影響でつねにお腹いっぱいなので他所に食いに行く必要が無くなって落ち着いている。2度目の生に安らかならんことを。ちょくちょく飼い主を甘噛みしているが、口もとはたぶん見ると正気度判定が入るやつ。ちなみに鎖が消えたら元の継ぎ接ぎに戻るのでは、という問題はあったが肉体は完全に生きているイッヌなので、怨念OSを利用した初期起動がうまく行った都合上、脳がきちんと機能しているため、不思議なことに生きている。動物のお医者さんから見て「どの犬種か特定できないんだけどとりあえず身体の構成的に犬としか言いようがない」と言わしめるぼでーなので、たぶんいぬいさんは降霊よりも動物関係の方が向いてた。>>268
○根音 遊子(ねお ゆうこ)
この子は島術さんからの原案のない完全オリキャラ。金田一とかだと連続事件の途中で見てはいけないものを見てしまって3人目の被害者にされてしまうタイプ。現場に生存フラグが服を着て走ってるやつがいてよかった。魔法少女への興味は自分の見てた世代の好きだったキャラの色が言えるくらい。「あー、あの黄色の子好きだったかも」とかそのへん。
事件後は学ラン少年のこともいぬいさんのこともすっかり忘れたのだが、そのどちらでも無いクラスメイトの魔法少女(ガチ)疑惑だけが残ってしまい、自分でも理由がわからないのに同級生が本物のプリキュアであるという確信的な予感に突き動かされて彼女をつけている。悪い子ではないのでそのうちごみ拾いあたりから手伝い始めるかも知れない。
途中のやり取りについて、「いい人なんですか?」「俺は勝手にやってるだけだよ」「それって───(つまりいいひとなのでは?)」
と言う流れなんですが、本人は自分をエゴイストだと思っているのでいい人ではないと思っています。『誰かのためになるエゴ』って「いいこと」なんですかね?
結果だけ見ると同じなような気がしますが、きっと彼は自分の気持ち一つであっさり敵味方の立場を変えます。
今回は根尾さんの視点から人蓑祐輝の背中を見ていましたが、正面から見た彼はどう見えたでしょうか。
○多米椰宵
魔導少女マジカル・ココナ(自称)。主人公にして、ベストオブ蚊帳の外で賞。彼女の大体の行動を「正義の魔法少女ならこうする」という姿勢は我々に「魔法少女とは」という疑問を投げかける。
→後から追加された裏側話で終盤狙われていたことになった系女子。ちょっとヒロインっぽい、ぽくない?
忌まわしい生まれのクリーチャーを愛されるマスコット枠に収めたという意味では大変魔法少女らしいハッピーエンドであるので、事件に対して蚊帳の外でもなりたい自分に対しては花丸だと思います。>>269
○謎の金髪男(隠し子疑惑)
怪事件を察知して連れと一緒にやってきた。本来なら追い詰められて凶暴化したいぬと壮絶バトルを繰り広げる予定だったが、いぬが適切な飼い主を見つけて大人しくなったのでそのまま帰った。結果的にいえば女子高生を呼び止めてケー番渡しただけ。ナンパかな?
○安心背丈
連れてこられた。本来なら追い詰められて凶暴化したいぬと壮絶バトルを繰り広げる予定だったが、予定が変わって活躍が消滅した。ラッキーなのか可哀想なのか。
→これ以上役者が増えるとそろそろ収集がつかなくなってしまうので直接接触はさせてあげられなかった師弟コンビ。自分の手癖で動かせなかったことも一因なのですが、大変申し訳ございません。
ここで名前がでていないのは、とある少年の重力圏に引っ掛からなかったからです。あそこから関わり持ってもそのままラウンド2開始の延長戦なので、社長の判断は正しかったと思います。>>270
○ロバート・エーテライト
黒幕(左)。従弟よりも政治力と戦闘力が高いというノーマルキャラクターの中ではかなりハイエンドなスペックの持ち主。
今回の件、やらなきゃいけないからやったのではなく、良い機会なので動かしてみたかったからという理由で一般人を引き合いに出して人蓑祐輝を動かしたために本人にキレられました。ぶっちゃけ自分たちの言う通り動いた、という根拠さえあればそれで良かったので、従弟に「彼に今からコンビニに行ってカルピスを買ってくるように言って」と言って、それが実行されたらそれでも良かったのです。
『大きな流れ』として、いぬいさんのパトロンにケジメをつけたあたりで因果律の介入があることに気がついたので従弟に話を持ちかけて今回のストーリーを作成しました。
「こないだお前が言ってた子いたやん、あの子なんか因果律改変で外部から今追っかけてるやつの事件に巻き込まれる未来っぽいんやけど良い機会だからお前、お前の言う通り動くか試そう」
「おかのした。そのかわり僕のに勝手に触ったやつの特定やって」
「おかのした(地下の天文台の予約を取りながら)」>>271
○九泉 シノン(Moiraさん)
ヒキオタ。魔法少女オタクではあるが、実は魔法少女よりは怪獣映画の方が好きだったりする。ものすごい黒幕ムーブだけど、結果としては善行にしかなってないから周りの人にも放置される。
→めちゃくちゃ良い人。おそらく今回正しい意味で『自分ではなく他人のためになること』という意味での善意で動いていたのはこの人だけだと思う。あーでも野紀さんと大我くんもかな。
結果として善行しかしていないのに突如イタ電をかまされた上パソコンの画面をハックされ半ギレの推し語りを10分弱聞かされるという憂き目にあった。
最後のアレは、要約すると『僕のに勝手に手を出したのは僕のが有用だから許すけど僕を操作して間接的に僕に推しを操らせたのは良くないよ』という文句です。
警告の方は難解なワード使ってますが要するに『黒幕で居られなくなる日がいつか来るよ』ということですね。それがいつかは分かりません。
(人蓑祐輝を動かすのにルーカスを使えと言ったのは自分ですので、ストーリー展開への文句ではないことをはっきり記しておきます。あくまでも各キャラクターの性格としてお互いにこういう文句が発生した、という話です)ものすごくあたまがよさそうなはなししてるーという非常に頭の悪い感想しか出てこない
群像劇と政治戦がカッコいいですね。いぬすごい一応ミニ解説を入れると彼女の因果律干渉は「いっぱいある確率の中で望んだ乱数を出すための乱数調整法や望んだ結果を出すための選択肢を見る」ってやつなんで大したことはやってないよ
今回やったのは多分確実性を求めて「ひとみのくんがソールァイト方面の案件で動くことになる」ってイベントフラグをこのイベントで切られるように若干の働きかけをしたこととやよいちゃんが外に出て他人にぶつかるようにしたことぐらいじゃないかと思ふ
あと基本善行にしか使わないのは「他人に二人分押し付ける」でも「妹に押し付ける」でもなく「自分が引き受ける」を選んだ兄に対する敬意
>>273
あっ(自分が書いたssで一個描写ミスがあったことに気づいた)wiki載せるとき直しとこ……
キャラクター描写とかも色々とおもしろかったですギリギリ(間に合わなかった)けど新宿ライダー陣営編を18:00に投下します
>>211
予想以上にバイオレンスになったのは否定できない。
ちなみにタイトルは英語で『仁義なき戦いのように激しく』という意味合い。(仁義なき戦いの英題が『バトルス・ウィズアウト・オナー・アンド・ヒューマニティ』)「日本の新宿に向かうわ。あなたも準備なさい」
「………日本、ですか?」
主の突然の宣言に奴隷は困惑していた。
目的地である新宿は日本の首都圏の大都市である。
魔術師を相手に商売を行う彼女達は余程のことがなければそのような極東の島国、その都市中枢に向かうことなど無い。
「相変わらず愚鈍ね。奴隷は私の言うことに従っていればいいのよ」
しかし、新宿では今まさにその“余程のこと”が行われようとしていた。
聖杯戦争。七人の魔術師が七騎の英霊を従えて、万能の願望器たる聖杯を奪い合う儀式。
奴隷にとっての主────アンジェラ・バートンはその聖杯戦争への参加を望んでいた。
噂通りであればその魔力によってあらゆる願いを成就させるとされる聖杯は彼女の所属する組織『魔術商会』も求める最高級の逸品である。
『商会』としては何としても手に入れたい品ではあるが、監視の眼が多い先進国の都市部となれば神秘の漏洩を気にする魔術師も尻込みする。
ましてや、土地勘も馴染みもない極東の島国であるため、主に欧米で活動する組織の助力も得られないとなれば、進んで向かう者は限られてくる。
アンジェラはそんな者達を横目に自ら進んで聖杯の獲得を申し出た。
元来、アンジェラ・バートンという人物は真っ当な魔術師ではない。
故に神秘の漏洩を気にかけることも、魔術組織による支援を求めることも無い。
『商会』は組織として利益を得るために聖杯の入手を望んだが、アンジェラは組織に対する忠誠心などあるはずもなく、我欲の為に聖杯を欲した。>>280
「聖杯が本当にどんな願いでも叶えられるならそれこそ魔術師共の破滅を、仮に紛い物なら『商会』を通じて魔術師に流通(なが)して、その破滅を眺めるのも一興でしょう」
アンジェラ・バートン……自らが売り捌いた商品によって魔術師を破滅に導いく悪魔の商人。
彼女の根幹にあるのは自らの全てを奪った魔術師という人種と魔術世界への復讐心。
かつての彼女は魔術師の実験の為の生贄として使い潰され、実験の失敗によって全身に傷を負い、左腕そのものと両足の自由を失った。
アンジェラという名前すら彼女のモノではなく、それ以前の名前は魔術師への復讐の為に捨て去った。
だからこそ、彼女は聖杯によって魔術世界を破壊することを望み、その為に戦地に赴こうとしていた。
「……しかしご主人様、それではご主人様の身に危険が───」
得る前から聖杯の使い道について語るアンジェラの姿がまるで既に聖杯という力に魅入られた魔術師のようで……奴隷は彼女に意見せずには居られなかった。
だが、制止の言葉が続くことはなく……アンジェラの平手打ちが奴隷の頬を張り倒した。
「奴隷のくせに私に意見するんじゃない。私が決めたからには行くの。二度も言わせるな」
そうだ、奴隷の身で主の考えに意見を挟むなどあってはならない。
彼女は“強い”アンジェラ・バートンなのだから。自分以外の何者にも左右されない。
奴隷にとっては分かりきったことであり、普段であればそんな主の姿に恍惚としていたはずだ。>>281
(なのに、どうしてこんなに胸がザワつくの……?)
その朧げな感情の正体にも気づかないまま、奴隷は主に指示された通り、旅の支度を整え始めた。
◇
────それから数週間後。
アンジェラ・バートンは新宿のホテルの一室を借りて、聖杯戦争の開始を待ち構えた。
新宿に着いてから一週間後に右手の甲に令呪が浮かび上がり、その後は見事ライダーの英霊を召喚し、聖杯戦争への参加資格を手に入れた……のだが。
「それでライダー……あなたの願いについてだけど」
「だから何度も言うがな……俺に願いはない。いや、“既に”ないとでも言うべきか」
個室内では二人の女と一人の男がテーブルを挟んで何やら話し合っていた。
二人の女は言うまでもなく、アンジェラと奴隷の主従である。
アンジェラは奴隷と二人きりの際はつけていなかった仮面を被り、車椅子に乗っている状態だった。
対する一人の男こそがアンジェラがこの聖杯戦争において召喚したサーヴァントである。>>282
二メートルを超える体躯に生い茂る赤髪にそれと同じく赤色の立派な髭をそなえた男。
黒い上着を纏い、髑髏の意匠があしらわれた三角帽を被った……知らぬものが見ればそういった仮装(コスプレ)かと誤解するほど、“それらしい”海賊。
アンジェラにとってサーヴァントは自らの目的達成の為に他者を屠る、程の良い殺し屋のようなものだ。
だが、アンジェラは相手を道具ではなく雇用相手として見る以上、相手に心があることも理解している。
相手を道具と見なして感情を無視した結果、寝首を搔かれるような顛末を迎えるつもりはなかった。
サーヴァントとて自らが戦場に向かう以上は相応の願いを秘めているはずなのだ。
しかし、目の前の……赤髭の大男は自らには願いなどない、の一点張りである。
「自らの望みをひた隠すようなモノに命を預けるほど、私は不用心ではないわ」
そんな相手に、どう交渉を行えというのだ……アンジェラは内心焦っていた。
「確かにマスターとの信頼関係は大事だがよ……隠し事があるのはお互い様じゃねぇか?」
そう言って、ライダーは自らの顔を指差すジェスチャーをした。
彼は仮面で顔を覆ったアンジェラもまた彼に対して秘密を抱えているだろうと糾弾したのだ。
「何も、アンタに素顔を見せろってワケじゃねぇ……俺が言いてぇのは取引相手であっても一定の秘密は必要ってコトさ。俺はアンタについて詮索はしない。だから、アンタも俺が自分から話すまで願いについては不問ってことでどうだい?」>>283
生前から取引には慣れているのか、余裕を持った笑みを浮かべながら男が問いかける。
「願いを明かさない相手を、私が信用できるとする根拠は何?」
「そりゃあ、これから互いの働きぶりから見定めればいい……令呪が三画も残ってる以上、優位性はアンタにあるんだからよ」
確かに令呪がある限り、原則サーヴァントはマスターに従わざるを得ない。
それでもなお、拭いきれない不信感を解消するべく、相手の願い……パーソナリティを確認する考えでもあったのだが、無理に聞き出して関係を悪化させるわけにもいかなかった。
「まぁ、今はいいでしょう。その代わり、あなたには働いてもらうことになるけれど」
「構いやしねぇさ、荒っぽいのは慣れてる。それでマスター……ついでに一つ、頼みてぇコトがあるんだが……」
「なにかしら?」
「そこの嬢ちゃんと二人っきりにしてくれねぇか?」
ライダーが奴隷に顎を向けて言うと、アンジェラは仮面の下で表情を曇らせ、今まで以上の不信感を剥き出しにする。
「私の奴隷に何か用があるの? 私がいたら不都合かしら?」
「まぁ、な。安心しな。手を出したりはしねぇよ。神に誓う……って言っても俺が言ったんじゃ信用ならねぇだろうし……そうだな、我が故郷・レスボス島に誓って約束しよう」>>284
実のところアンジェラには故郷に誓われたところで安心する理由などない。
だが、仮に本当の願いを隠しているならばマスターである自身の逆鱗に触れ、聖杯を得る機会を失うようなマネはしないだろうと判断した。
「いいわ。あなたを信頼するつもりはないけれど、要求は呑みましょう」
「話が早いマスターで助かるぜ」
あくまでもここで借りを作ることで後々、自身の要求を呑ませる口実とするためにアンジェラはそれを受け入れた。
◇
アンジェラが退室し、部屋には奴隷と赤髭だけが取り残されていた。
「さぁ、お話しようぜ奴隷のお嬢ちゃん。別にご主人様がいなきゃ話せないってワケでもあるまい」
赤髭の台詞に反発するように奴隷は押し黙った。
話せないわけではないが話さない理由(ワケ)はある。
奴隷にとって主が最優先であり、主と対等を気取って腹の探り合いをするような相手に余計な情報を与える気はない。
そして同時に奴隷は個人的に、主と話している目の前の男に対して不快感を覚えていた。>>285
「冷たいねぇ……『ご主人様の奴隷は私だけだ』ってか?」
「……どうして、それをっ!」
図星だった。先日から感じていた胸のざわつきの正体はそれだ。
奴隷がアンジェラの聖杯戦争参加に苦言を呈したのは、結局のところアンジェラが自分以外の奴隷(サーヴァント)を持つことを疎んだのだ。
目の前の男が自分の内心を見透かしているようで……奴隷が戦く中、ライダーは続けて語った。
「安心しな、俺はアンタらの関係に割り込むような無粋なマネはしねぇさ。それは俺が一番嫌う輩のすることだからよ」
そう告げる男の表情は柔らかさを感じさせ……しかし、だからこそ不気味さを醸し出していた。
「それだけ伝えたかったからよ。話は終わりさ、早くご主人様を呼んでくるといい」
奴隷はアンジェラが戻ってくるまで暫くの間、得体の知れない者を見るような眼でライダーを睨んだのだった。
◇
────あぁ、俺は本当にツイている。>>286
ライダーのサーヴァントである赤髭は召喚されてすぐにそう直感した。
自らの召喚者とそれに連れ添う従者……双方共に女性である。
二人の立ち振る舞いややり取り、何より“彼女達の影響で変質した”であろう自らの霊基の状態からして、彼女らの関係が非凡なものであることは理解出来た。
(“兄(オレ)”と“弟(オレ)”が同一の霊基で混じり合ってる……なんざ、普通じゃあねぇからな)
縁こそあれど別人である自分“達”が混晶することがあるとすれば、それは召喚者や触媒の相性による影響と考えるのが自然である。
(俺達とはカタチは違うが……マスターとその奴隷は『二人で一人』、そういう存在ってこったな……)
そして、その歪んだ関係はライダーにとっては好ましい関係だった。
だからこそ、ライダーは自らの望みを語ることなく二人を観察することを選んだ。
ライダーが望むのは自然な二人の距離感であり、自身の存在を意識した上で不自然に振る舞われてしまえばライダーはきっと満足が出来ないからだ。
(聖杯戦争……派手な戦場はくたばるにしろ生き残るにしろ、人の運命を大きく変えるが……この二人はどうかな?)
ライダーは心底楽しそうに、自らの召喚者と奴隷の行く末を思い描きながら、海賊らしい欲に塗れた笑顔を浮かべたのだった……。我、どこの地域にも霊地があるならわりかし「冬木の遠坂」みたいな「三鷹の山口」とか「サンノゼのスミス」みたいな人がいるんじゃないかと思ってるから多分丸の内・大江戸線大結界とか山手線内周結界とかやろうとすると高田馬場の鈴木とかに無許可だと怒られるんじゃないかと思っている
こそこそ話
大我の鬼化した左手には特殊な包帯が巻かれており、外見を誤魔化す魔術もかかっている為、一般人には普通の手にしか見えない。
霊感がある人間や魔術をかじった程度の者は左手に違和感を覚え、平均以上の実力を持つ魔術師や優れた魔眼を持つ者には看破される程度の偽装レベル妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェが配信されましたね。私は駄弁ってるとネタバレを口走りそうなので顔出し頻度さげようと思います。妖精絡みっぽいし、刹那・ガルドロットのスペックに今後変化あるかもとは思った。では。
せっかくなのでバルバロッサの二重霊核について軽く解説しときましょうか。
まずバルバロッサが二重霊核を持ってる理由ですが『バルバロッサ』という赤髭の海賊がいることは結構いろんな人が知ってると思います。サブカルとかでも赤い髭の海賊は特徴的ですのでね。しかしそのバルバロッサが『バルバロス・オルチ(ウルージ)』と『バルバロス・ハイレッディン(ハイレディン)』の兄弟だということを知っている人はどれだけいるでしょう?
バルバロッサという反英雄を英霊の座は「二人で一つ」と定義した訳です。二人の功績をごちゃ混ぜにして一体の『バルバロッサ』として。
もちろんOUTRAGEで本人が考察していた通り召喚するマスターの影響もあります。二人で一つというレベルに依存し合う二人が召喚したりするとそれに引き寄せられてバルバロッサが来ます。
なので二人組のマスターだと召喚される確率が高くなって結果百合に遭遇することが多くなるという訳ですね(書いてて気付いた)型月作品とここのキャラクターで感情関係って夢魔以外だと何がありますかね?
>>329
確認はするけどまずマトモなアドバイスは出来ないかもしれない。それでもいいなら。>>329
お役にたてるか分かりませんがいます~>>329
ここにも一人よんでもらえてよかった
きのうのよる、命燃やすぜ! したかいがあった
>>274
そんなに頭の良い話はしてませんよ。『なんか変だと思った』からの『こいつはこう言うことしないと思う』の積み重ねなのでかなり感覚的です。そこをちゃんと言語にまとめて喋っているだけで。
>>275
君はしゃーないんや、解説枠では名前を出さないって言う演出が発生したんや……
>>276
(なんか最後のシーンに絵がついたみたいでうれしい……うれしい…………!)
おもしろいと思っていただけたなら良かったです。そちらのストーリーに乗っかる形で作成したものなので、よろしくない出来だと足引っ張りになるかもという部分もありはしたので。
あと勝手に同級生捏造してなんかごめんね
>>290
今回は直接盤面に乗っかってないのでかなりコメディーに振ることが出来た面もありますね>ルーカス
ただちょっと今回はだいぶゆるゆるにしちゃったので次こいつ書くときは一流魔術師であることを思い出していただけるような描写しないといけませんね。
>>298
デシニモデスマストハオモッテナカッタ…………
ごめんなさい!修正かけますね!!
>>312
鎖はせっかく設定のある呪体ですから使ってやりたいって言うのが半分、もう半分は今回のゲストキャストの使い捨て魔術理論をいちいち考えるの大変なので既にある設定を有効活用しているって感じです。あと言うほど群像劇ではないんです。メインが確定してて、そいつが走ってるラインをいろんなキャストがいろんな角度からカメラで見てるだけなのでかなり一本筋ですよ。
>>315
そう感じてもらえたなら今回のテーマとしてはよかったです。結構こいつは見る角度から印象が変わるように造形してあるので、『後ろから見たら英雄に見える』っていうのをきちんと出来ていた一つの証拠になりました。ありがとうございます。さて、じゃあ『前から見たこいつ』がどう見えるのかを次書くとしたらやりたいですね。おまけのおまけ
>>277
(実はあの日、カシンチャンが駅にして5駅分くらいのところまで来ていたことにして、最後終わってから帰るまでの間に接触させる案もあったんです)
(『面倒見てるやつの地元が近いから寄ってくわ、ちょっと切符買ってきて』と言って弟子一号くんが離れた瞬間、見えないものが見えているかのように虚空を見つめる犬猫みたいな目でカシンチャンを見つめる学ラン少年がいて)
(しばらくじっ……と見つめられたのちにカシンチャンの方から『地球で生きていたいなら、地球の法則に従っとけよ宇宙人(本編後書きの"ヒトミノ星の宇宙人"はこれがネタ元)』って言われて電車の時間が来てふっと立ち去るっていう)
(切符買ってきた弟子一号に『よし、じゃあそれ払い戻してこい。戻ってきた金はなんか食いたいもんあったら買っていいぞ』『気が変わったからやっぱり帰る』って言って特に何も起きずにそのまま別れるって言う話でした)
(自信持てなくてやっぱりボツにしたので、これはもう今のところはなかった話なんですが、こういう構想もあったというおまけでした)人は居るようですし後から見て貰える事もあるかも知れないので貼ります
感情魔術
感情そのものをエネルギーとして取り出す魔術
極地に第3魔法の亜種がある
何かの事柄に指向性を持たせる際真っ先に向くものは感情であり、心の中から湧き出るそれをリソースとして蓄えた場合半永久的に蓄積を続けられるというコンセプトの元に研究された
純粋な感情ほど変換の効率が良く、多くのリソースを得ようとした歴代の当主は精神修行も行う
あくまで本来はエネルギー源としての運用が主であるが、電気の変換に熱としてのロスが産まれるように変換元の感情によって様々な現象を発生させる
またこれを運用する者は皆感情を抑圧し続ける為に感情の起伏が薄い、または大げさなように感じられる>>333
そうですね。私にも言えることですがコメディ面を描写したらちゃんと一流魔術師としての面も描写しないと。>>319
アリスとアリス・リデル(不思議の国のアリスのモデルになった実在の少女)とか?>>336
個人単位の感情では微細な魔力しか取り出せないこと、そもそも魔力を得ることを目的とするだけであれば生贄などの手法を取る方が手早くかつ効率的であることなどから「あまりにも回りくどくリターンの少ない魔術」として長年軽視され続けてきた。
しかしながらこの魔術には「複数人の感情を一致させ共振を起こさせることで得られる魔力が指数関数的に増加する」という特徴がある。
「コンサートホールの熱気に当てられて、つい熱狂してしまった」などの体験も、大枠では偶発的に生じたこの魔術による魅了効果の一端である。
近年、情報技術の発達により、多くの人間を同時に熱狂、驚きそして恐怖に陥らせることが容易になった。
「魔術師と過去の英勇たちによるバトルロワイヤル」など、まさに人々を魅了する上で恰好のエンターテイメントである。
聖杯戦争という儀式そのものをテレビ放送する事で亜種第三魔法である『聖杯』起動のエネルギーを得る。
これからが「Fate / TV show」である!!>>343
そうですね
不純物が多すぎると変換時のロスが安定しないので確実にエネルギーに変えてから使ってますが
100%の純粋さだとロス無く確実に変換しきれるので物質化が可能になります>>345
ルネサンス!
聖杯大会スレッドのダンテとなるのだ!!それを踏まえた上で完成したマスターがこちら
【名前】くじら
【性別】女性
【年齢】14歳
【身長】156cm・55kg
【外見・容姿】
黒い髪に茶色の瞳
黄色い外套を羽織っている
【属性】感情
【魔術系統】感情魔術
【魔術特性】受動
【魔術回路】質:B 量:A 編成:通常
感情魔術の可能性を模索していた一族の一つの到達系
本人の持つ魔術特性である「受動」により本来自身の感情のみを変換する感情魔術の範囲に自分へ向けられる感情を含める事で大幅にスケールアップするはずだった
魔術刻印を継いだその日に自身へ向けられた『期待』により生家を消し飛ばすまでは>>349
それ以来各地を転々とし誰の注目を浴びる事も無く生きてきたがある日同じ感情魔術を研究する魔術使いと出会い共に行動している
【礼装・装備】
外套『慈愛』
家を消し飛ばした日に生き残った理由の一つ
彼女がそれまでに受けてきた慈愛・寵愛の発露
防御力が特別高い訳ではないが彼女を愛する人がいる限り決して傷つく事は無く、傷を癒やす効果がある
彼女に向けられた『期待』に打算はあったかもしれない
しかし彼女への『慈愛』に偽りの無かった事はこれによって証明されている
彼女自身は比較的感情豊かに振る舞う少し演技がかった人間だがこれは感情魔術に携わる上で相手とのコミュニケーションを円滑にする為に師匠にあたる魔術使いから教えられたものであり性根は落ち着いている
本来人から恨みを買ったり憎まれたりするとそれを自らへの呪いに変換するが『慈愛』によりシャットアウトされているカポネと、リディアのSSをちょこちょこ加筆修正して登録しましたー。
西洋占星術やヨガ、アロマとか絡めたライフスタイル系のサイトを見てたら、「催淫効果のある精油」とか普通にカテゴリーがあってフフッとなりました(小並感)
催淫はともかく、こういうところは魔術や魔術的な思想とか考えるとき参考になりそうかしら私はキャストリア最優先なので今の所はギリギリまで静観派
ウギギ…でも欲しい…新鯖欲しい…
>>354
それはそれとしてゴーサイン出たので上げます!>>353
いますよー
6章前半は終わったけどメンタルぐりんぐりんであれこれ手がつかない…※注意!!
最初に言っておきますが、このSSはいつもの本スレカルデア時空ではなく、本家カルデア時空です!
なので藤丸とマシュ、その他カルデアメンバーも出てきますが生暖かい目で、もしくは無関心な目で見逃していただけると幸いです!
あとかなり無茶やらかしてる感もありますが、どうかお見逃し下さい!!>>357
追い詰められた、とひしひし感じる。
異聞帯の王とは決着が着き、この場においてめぼしい敵と呼べる存在は自分だけ。退路もとうに失われ、頼れる手駒も今や満身創痍に等しい有り様だった。
そんな状況にあってなお。クリプターの少女――黒江凪咲は普段と変わらないままに笑っていた。
「ずいぶんと余裕だなァ元マスター。状況が分かってねえのかァ?」
海賊服を纏った骸骨がケタケタ嗤う。
そのいかにもな悪人口調が妙に可笑しく、いっそう凪咲は笑みを深めた。
ジョリー・ロジャー。海賊ならぬ海賊旗、より正確にはそれに込められた海賊たちの信仰心と誇りが具現化した反英雄。人どころか生物ですらなく、モノと呼ぶにも語弊がある存在。
そして――凪咲(わたし)が、この異聞帯で召喚した相棒(サーヴァント)。
けれどそれも昔の話。今の彼は、故あって敵であるカルデア側に与している。
まあ故も何も。
「ずいぶんと馴染んだようね、ライダー。私の所に居た時よりもイキイキしてない?」
「あァ。なにせどこぞの誰かさんと違って底抜けのお人好しばかりでなァ。オレ様の事もこうして大事にしてくれるんで、すっかり染まっちまったよ」
「そう、残念だわ。ほんの少しでも私に未練があったなら、今からでも許してあげようかと思ってたのに」
勿論嘘だ。コロすつもりは別にないけど、一度裏切られた手前素直に受け入れるなんて事するわけない。
持ち前の魔術と、この異聞帯でかき集めた外法と令呪で二度と逆らえないよう徹底的に改造するつもり。だった
けれど、それももう不可能だ。ここまで追い詰められたとあっては、流石の私もできる事は限られる。
例えば――>>358
「……降伏、してくれませんか。黒江凪咲さん」
盾を構えた少女が、沈痛な表情で訴えかける。
マシュ・キリエライト。懐かしい顔。カルデアAチームに所属していた折、幾度となく言葉を交わした少女。
あの頃は機械的でどうにも堅苦しい子だと思っていたけれど。
「変わったわね、マシュ。あの頃のあなたなら、『降伏しないと殺しますよ』くらいは言い放ちそうなものだったのだけど」
「そ、それは……! いえ、全くなかったとは言い切れないのです、が。いえいえ、やはりそれは言い間違いと言いますか!」
うん。やっぱり変わってる。
昔の彼女なら、こう弄られた所で淡々と、あるいは不思議そうな顔で受け流しそうなイメージがあったのに。
やはり――隣に控えてる彼が原因なのだろう。
強い意志と、その奥底で揺らぎ続ける感情が印象的な少年。私から見ても傷ついてるようにしか映らないのに、それでもこちらを見据える瞳に躊躇いはない。
まるで立木のようだ。風雨に晒され、虫に食われ、それでもなお揺らがず大地に根を張り続ける天然の化身。
そう思えばこそ、私が此処まで追い詰められたのも必然なのかもしれない。どこか他人事めいた気分で、凪咲はぼんやり考える。
とはいえ。もう時間切れだ。
もう少し語らってはいたい所だが、生憎場の空気がこれ以上許してくれそうもない。
だから。凪咲は立ったままの姿勢で、ただいつも通りの声で宣告する。
「令呪をもって命じます。セイバー、命尽きるまで彼らを足止めなさい」>>359
「グ――ガ、ギガァアアアア!!」
「凪咲さん!」
「――ケッ、案の定悪あがきかよ。往生際わりィな、元マスター!」
セイバー。汎人類史の英霊、元カルデア側のサーヴァント。
かつて罠に嵌め、彼らから奪い取ったその剣士は、今や私の毒と異聞帯の王の御業により忠実な下僕と化していた。
王が敗れた今その効果も半々といった所だが、それでもセイバーは満身創痍。神秘に劣る私の毒と、絶対命令権たる令呪が合わさればこのような酷使も罷り通る。
けれど、所詮は死に損ない。いかにサーヴァントとして劣るロジャーと、デミ・サーヴァントであるマシュをもってしても、今なら容易く打ち破れてしまうだろう。
現に今、まさにセイバーはロジャーのサーベルに斬り伏せられようとしている。
でも――
「そう。それでいいのよ、セイバー。……私が欲しかったのは、このわずかな時間だけなのだから」
空想樹に手を伸ばす。
王に頼み込み、限りなく近くに建ててもらったこの神殿。
流石に危険性を考慮して触れることまではできないが、これだけ近ければ十分だ。
私が、大令呪(シリウスライト)を用いて無理やり稼働させる分には。
「大令呪をもって、クリプター・黒江凪咲が命ず――」
外部からの干渉に、空想樹が反発する。
如何にクリプターの特権と言えど、空想樹への直接干渉は埒外もいい所。当然ながらこの暴挙を黙って見守ってくれる筈もなく、外皮――と呼んでいいのか――の部分を枝に変えてこちらに突き刺してきた。>>360
そして。それこそが黒江凪咲の望みだった。
「我が命を賭して、この世界を染め上げろ」
空想樹が震える。
黒江凪咲を突き刺した枝を伝って、急速に禍々しいナニカが浸透していく。
咄嗟に切り離す事で逃れようとした空想樹だったが、間一髪遅かった。まるで大木に吸い上げられた水のように――けれど原理的には全くの逆に、ナニカは空想樹に到達した。
そして。劇的なまでに、変化は訪れる。
『こ、これは……!? 一体どうなってる、技術顧問! 何かあの空想樹、ヤバい事になってないかね!?』
『ヤバい、どころじゃない。こんな事、有り得るのか……! 人間が手を伸ばして良い所業じゃないぞ!』
「ダ・ヴィンチちゃん!? 一体何が!?」
「空想樹、が――」
黒く、暗く、そしてなお黒く。純白と宇宙を内包した空想樹が、ブラックホールさながらに漆黒へ染め上がる。
同時に、遥かな真下に見える光景にも変化が訪れた。どこまで青く、あるいは碧く広がっていた大海。それもまた、ぶちまけられたコールタールのように変色していく。
まるでバビロニア特異点のケイオスタイドのような――けれど、禍々しさはそれにも引けを取らぬ程。
上空もまた例外ではない。先程まで澄み渡る程の快晴だった空は、唐突に訪れた暗闇で蓋される。
光が消え――否、奪われていくような地獄絵図。瞬く間に、凪咲をはじめとした一同がいる場所は暗黒に満たされた。>>361
「何をしたんだ、黒江凪咲!」
「――ふ、ふ。どう、素敵、でしょう? クリプター、になれば。こんな、無茶も、できるのよ……?」
クリプターに与えられた特権、大令呪。
それは本来、死の淵より甦った彼らに与えられた生命維持装置であり、同時に世界そのものを塗り替えるという。
凪咲が用いたのは、後者の可能性。すなわち――あらゆるものに侵食し、己が好み通りに作り替える黒染魔術と、世界そのものを塗り替えられる大魔術の合わせ技。
反則を通り越して無謀としか言いようがない荒業で、今彼女はこの異聞帯の全てを己が意思で破滅させようとしていたのだ。
「どうして――どうして、こんな!?」
理解できない、という風にマシュが叫ぶ。
彼女だけでなく、凪咲以外の全てがそうだ。いくら詰みかけていたとはいえ、この暴挙は逆転どころか反撃とすら呼べない。
言うなれば自分の命も何もかも捨てた、完全なる自爆特攻。生還の目は失われ、脱出すら最早叶わない。
――まあ、それ以前の問題として。先程の空想樹からの反発で、既に凪咲の身体は致命傷を負っていたのだが。
「ふ、ふふ。ふふふふ……ええ、そうね……あなた、には……。いい、え……あなたたち、には理解、できない、でしょう……」
痛覚遮断を用いる余裕さえなく、一言喋るだけで激痛が奔る。
常人ならば失神、どころかそのままショック死してもおかしくない程の痛み。
それでも。それでも――凪咲は笑っていた。>>362
「そう、ね――強いて、言えば――これ、が……わたしの……すべて、だったから、かしら……?」
物心ついて、魔術を修めるようになって、そのせいで両親も何もかも犠牲にして。それでも、止まる事も改心する事もなかった黒江凪咲。
恨みや憎しみがあったわけではない。両親の事は大好きだったし、それ以外の人間に対しても、まあ好悪の差はあれど別に死ぬほどの仕打ちを受けるかどうかは微妙な所だっただろう。
けれど、凪咲は平然と犠牲にした。そうある事が当然のように――あるいは、そうすべきだとでも言うかのように。
彼女の全身を流れ、血と同じように脈動する『黒』。その、昏い意思が囁くがままに繰り返してきた。
きっと、凪咲にとっては同じ事だったのだろう。食事を摂り、眠りにつくという当たり前の行為と。誰かを傷つけ、弄び、その果てに使い潰すという行為そのものの重さが。
だから今回も凪咲はそのようにした。敗北は不可避。ならば、自分を負かした相手がとびっきり嫌がるような一手を、最後に遺してやるという。死に様の、最大級の嫌がらせ。
はたしてその効果は、凪咲が考える以上に覿面だった。
『不味いぞ……! 空想樹を侵食する物体――『黒』が、異聞帯全体に浸透しつつある! それに伴って、異聞帯の各所で異常現象も確認した!』
『魔獣の発生、凶暴化、それに……うげっ!? な、なんだこれ!!』
『ええい、何が起こっとる! 報告ははっきりせんか、ムニンノボタン!』
『つ、津波。いや濁流が意思をもって現地住民に襲い掛かってます! いやそれだけじゃない、水溜まりから海水まで、あらゆる水が牙をむいてる!』
『ふむ、そういえば彼女――黒江凪咲の魔術属性は水と土の二重属性だったか。成る程、相性抜群というわけだ』
『感心してないで、何か打つ手はないのかねホームズ! このままでは我々も、そして藤丸たちも危険なのでは!?』
『そう言われましても……実際、打つ手らしい打つ手と言えば一つしかないのでは?』
ホームズの言葉に、視線が一点に集められる。すなわち、半死半生の凪咲とその背後にある空想樹に。>>363
『暴走する空想樹が元凶。ならばそれを破壊すれば、少なくともこれ以上の被害は抑えられる、かもしれない。どうあれ伐採する事に変わりなかったのだし、ダメもとで仕掛けてみては?』
『ダメもとって、君ィ!?』
「――やります、新所長」
決然とした声が響く。
そこには、覚悟を固めた顔の少年――藤丸立香が空想樹を睨み据えていた。
「先輩……」
「いこう、マシュ。これ以上、あの人の暴走に付き合ってられない。何としても止めないと」
「――ッ! はい! マシュ・キリエライト、了解です!」
「ハッ。ガキの癖にいい顔してんじゃねえか。いいぜ、オレも付き合ってやんよ。――きっちり引導渡さにゃならん相手もいる事だしな」
切り替わっていく空気を前に、凪咲の笑みは変わらない。
自分がやれる事は最早ない。後は、彼らの側に寝返った死神が自分の首を取りにくるか、あるいは彼らが空想樹を伐採するのが早いか。
どちらが先になるんでしょうね、と。そう薄れゆく意識を繋ぎ留めながら、凪咲は迫りくる終わりを笑いながら見つめていた。>>367
ええんではないでしょうか>>367
どうぞ~では投下します。
夏空市をの土地一帯を管理する権利を持つセカンドオーナー。
元々は衰退したしがない魔術家であり、没落の道を決していたが、ふと知り合った北欧の女性と結婚し、魔術への道を復活させた。こうした経緯からゲルマン人(主にドイツ人、スウェーデン人)との繋がり経て魔術協会との交流を持つようになり、夏空市の管理者(セカンドオーナー)を任される。
臼鬽家と婚姻を結んだのは古代ゲルマン神話における『氷の女王ヴィルギナル』を信仰していた村の出身であり、その精霊の記録を継承した最後の女性。
伝承記録者と呼ばれる魔術に精通した一族であり、自らの魔術回路に精霊の魔力を浸透させる事によって存在を記憶させるもの。よって肉体は人間であるものの、精霊由来の「氷」の属性と「凍結」の特性を有しており、また驚異的なまでに回路の効率を良く、オドを消費しても大気中のマナを一度の深呼吸で回復させてしまう。
この血を取り入れた事で臼鬽家は魔術家として大成し、衰退の危機を逃れた。しかし今度は逆に、代々当主の才能が枯れることなく寧ろ発展してしまった為に根源への研鑽を怠るようになってしまい、研究者の観点からすると宝の持ち腐れ状態へとなってしまった。
精霊の血が流れている実質初代臼鬽家当主は長命で、普通に一〇〇歳以上生きていたらしいが、代を重ねるにつれて平均寿命は下がっていき、現在では普通より少し長く生きられる程度にまでなっている。
ただし、肉体に関しては未だに若い期間が長く、五〇近くなっても老化しない。
そして、臼鬽家現当主である臼鬽泪は両親が既に故人なので一人で家を切り盛りしていたのだが、後々にヴェルセリオファミリーを後見人としている。>>366
やられた側にとっては最悪の嫌がらせ、やった側にとっては最高の意趣返し
死ぬ気でやればできない事はないのです(悪魔的思想)
>>367
討伐済みというか、適当なところでお互い折り合いつけたといいますか
まあ異聞帯の王ほどの存在ともなれば黒江の厄ネタ感はアリアリと理解できてると思うので、多分最初から共闘もへったくれもなかった事でしょう
>>368
その辺の諸々は単発ネタという事でお見逃し頂きたく、たく(平身低頭)
自分でもやりすぎたなー、という自覚はありますが黒江の性格考えるとやらせずにはいられませんでした
あと空想樹道連れにして~は2部3章でヒナコ(虞美人)パイセンが似たような事やってましたし、オフェリアさんの使用例も結果的に見ればスルトの現世要石破却&シグルドの一時回復と大戦果にはなってましたし>>377
>セイバーさんは誰
特に決めてませんでした
とりあえず
・カルデアに味方しそう
・善良そう(=黒江たちには絶対従わない)
だけの前提で何となくチョイスしたので…凄まじい勢いでメモ帳に×マークが付けられまくってて一周回って気持ちよくなってきましたね(感覚麻痺)
あーそういえばね、クセルクセス王は一時凍結します。
猛烈な自己解釈違いに晒されてあやつを動かす事に凄まじい申し訳なさが生じたました。>>387
抑止力かもしれませんし、人外の血がある故の「根源? ほーん、で?」的な意識もあるのかもしれません。>>389
はい、セイバールートの結末は決まっています。しかしそれ以外のルートの結末がまったく……。>>391
ただではやられない!とかそう言うの大好き
良いやつも悪いやつもみんな置き土産残してくれるとうれしい>>403
(自キャラの外見にイメージドンピシャの人がいるのでめちゃくちゃわかりみが深い……)魔眼殺し
わたくしの口の軽さを鑑みるに、まったくプレイできてないのは逆の意味で護身完成している(私はリアルで忙しいので6章全然進んでいませんの看板を掲げている)
生放送はですね、「場所」と「サーヴァント」でのランダム即興シナリオは割と使えるな〜と思いながら見てました。自分は1キャラ1シナリオしか書けないタチなのでわーいわーい六章も終わったしようやく色々できるぞー
まずはロドモンとマラジジの話だ〜死.ね 死.んでくれ 死んじゃった
もアウトだあとりあえずゲルトさん納言さんレージュさんの何方かが6章終わらせたりで手が空いたらパロミデスのキャラデザお願いしようかなとは思う今日。円卓の深堀りも今後あるだろうから、パロミデスの経歴とかキャラ性ももっと精練させねば…。
>>419
追記:
『単純な』と言いましたがこれはあくまで「単に」とかそれくらいのニュアンスです
スルトさんの好悪や趣味嗜好に含む所がある訳ではないので、誤解なきよう直近の目標は残光の魔眼ちゃんの使い道を考えてあげること
魔眼なんて持ったら生き方を縛られるような子に贈ってあげたいくじらの話が出来たので上げたいんですがいいですかね?
>>425
どうぞー吹き飛んだ家、赤く染まった室内、耳をつんざく悲鳴、すすり泣くような嘆き。8歳になったばかりの少女が産み出したとは考えられない光景だった。
何も考えるな、何も気に病む事は無い、これは夢に違いないんだから。
足を進めていくと二人のボロボロの男女が一人の少女に声をかけている。
───ごめんなさい、許してくれ、大丈夫よ、愛している
黄色い服の少女の意識は朦朧としており、その言葉が届いているとは到底思えない。
夢だから何も気に病む事は無いとしっかりと自分に言い聞かせる。
誰も私
ふと少女と目があった。
先程まで焦点のあっていなかった瞳がまっすぐに私を見つめる。今はもう無い大きな火傷の痕がくっきりと残ったその顔を見た瞬間、心が震え出すのを感じる。
煮えたぎる怒り、鉛のような後悔、蠢く不安感、突き刺すような自責
その全てが████という人間に向けられる。
ほんの少し残った冷静な私が警鐘を鳴らすが止める事は出来そうに無い。
私の想いを受け取った少女の表情が苦悶に変わる。彼女の苦痛が私にも文字通り痛い程に理解できてしまう。
そこからはもう止まることは無かった。彼女の苦痛が私に流れ込みそれへの憤りが私達の身を焦がしていく。
私達の蝋燭が削れていくのをひしひしと実感しこれで共倒れというところで目が覚めてしまった。>>430
まだ朝焼けさえ望めない時間帯に目を覚まし顔を洗いに行くと男が帰ってきていた
「どうした、ひどい顔だぞ。またイヤな夢でも見たのか?」
「ほっといてよ。自分だってろくに眠れてない癖に。…何ヘラヘラしてるの」
「ええっと…その…すまない。まさか帰りが遅いのを心配してくれてるとは思わなくってね…」
「嫌味に決まってるでしょ。」
「そうかぁ…やっとくじらが心を開いてくれたと思ったんだけどなぁ…」
「フォーが私に心を開く事を説くのね。次はいつ出るの?」
「仕事が近くだったから来ただけだし3日も居ないと思うけど…もっと長居しようか?」
「いやいらないけど。」
「そうそう!会合でくじらの話題が出たんだよ!」
「どうせ聞かれてもないのに勝手に話題に出したんでしょう。」
「いやいやそんなんじゃないさ!
もうじき大きな仕事があるって話でね、くじらにも手伝って欲しいって話が来てるんだよ!」
「…何をさせられるの。」
「Fate/TV showってわかるかな?アレに出てほしいって話なんだけど…」>>432
まだ年端も行かないからなのか、強力な術式を持ちながらも感情を御し切れていない感がありますね。
TV show!戦いの舞台でどう変わっていくのか、期待ですね。因みに、ザミエルくんは味覚が鈍いので、海の家で食料品関係の料理販売は不向きじゃないかなって……!
マタギ的な実力を海でも活かせるかが勝負の分かれ目!!>>435
もしかしてあの、与太話的に作った設定を活かしてくださっている……!?
言われて気づくとは、功夫が足りない……>>439
個人的には辛さには美味しい辛さと美味しくない辛さがあると思ってますね
美味しくない辛さっていうのはとにかく辛いのだけ盛りました!みたいなので美味しい辛さってのは辛い!けど箸が止まらない!みたいな朧げな未来が確かな影となって眼に残り、眩いほどに焼き付けられたその光景が激しい光を見たときの瞳のようにいつまでも染み付いて取れない……そんな残光の魔眼先輩を誰かに送りつける個人的魔眼オークション企画(ss)開催
>>439
実際辛いのに耐性のない人やただ辛いことに全力を尽くしすぎたものは味がわからなかったりあまり美味しくないって思うことはありますね
けど物によっては激辛だけど魚介の旨味が……みたいなものとかもあったりするので一概にそうとは言えないかもです【名前】フォー
【性別】男性
【年齢】37歳
【出身】日本
【身長・体重】174cm・72kg
【外見・容姿】
茶髪と二本の輪が入った茶色い瞳のぶ厚いコートの男性
【属性】水
【魔術系統】感情魔術
【魔術特性】抑制
【魔術回路】質:C 量:A 編成:普通
くじらの師匠であり自称父親でありサイフ>>446
感情魔術と特殊な魔眼を用いる魔術使い
くじらの事は溺愛しておりいつか「父さん」「パパ」「ダディ」と呼んで貰うのが夢
とある組織に所属しておりフォーはその組織での肩書の一つ
地位はヒラもいい所なので比較的扱いは悪いがそれは彼の感情の制御が卓越しており本心が読めない事と日頃の言動が原因となっている>>448
そうおっしゃっていただけるとありがたいです
実際スルトさんがおっしゃるように、心中描写だけでまとまってるってのが問題な所ありますからねー
なのでもっとこう、行動ではっきり示していかないとです>>448
俺もぉ!!すきぃ!!
>>438
そう!そうなんよ!!!(デカデカvoice)
>>426
まぁ…まぁうん…まぁ()…。そういう方式もあるだろうし「そっちの方が早かろ」も分かる、んだけど…。色々積んでるのでちょっとそこにタスク追加はヤバいっちゅーかまず間違いなく全部進まなくなりそうと言うか…。”やることが…、やることが多い…”になるというか…(ろくろグ~ルグル)。
あと自分ある程度キャラ固まった状態だと「良し!イラストの結果で人物像とかは掘ろう!」ってなるから、そういう意味じゃこんな感じの理由で自分でトライよりも他の人に頼みたいというか…(ごにょうにょ)。
まぁ言い訳言われたらそうかもだけどぉ!>>453
そういえば第■回は聖杯大会という呼称ばかり使ってたような……。模写はガチ
あととりあえず一枚しっかり最後まで描ききってどこがおかしいかよく見直すやつ
精神的にも達成感があるしどこが悪かったのかちゃんと全体を描いた上で見直せたりします聖杯大会の設定が出来たので見てほしい
>>465
Fate/TV show emotion!
とある組織がある種の資金調達の為に復活させたテレビ番組
運営メンバーの感情魔術により番組そのものへの感動などがそのまま儀式の到達点として直結する為に願望器が複数存在するような自体も起こり得る
基本的なシステムは聖杯大会と同じだが、表向きには取れ高、実際には儀式への貢献に対する報酬としていくらかの特権が個人に与えられ、また観客が冷めるような行動(過度な穴熊戦法など)にはペナルティが課せられる
参加する事自体のリスクが薄い為倍率が高く参加枠に求められるのは「どれほどドラマを生み得るか」が問われる事になる
本来の聖杯戦争に比べ召喚される英霊の知名度がそのまま自身の目的達成に繋がり得るので大会全体のセオリーとして触媒を出し惜しみしない傾向となっている
今回の企画では極東の霊地「木伽」を用いる予定絵を描く際のガチ初心者の方には先ず、キャラの香だけを模写することをオススメします。
>>470
マジの番組! 魔術師ってテレビ慣れとかしてるんでしょうかね……。>>447
個人的には二章と四章が好きなんで自分が書くならそっちの方向になりますかね〜ある種の滅びの美学的に無残に散ってこその悪の華だと思う。
ブーテースのざっくりとしたラフデザイン描けたけど……どういうわけか、槍とミツバチの巣箱が一体化してしまったのじゃが……。
>>479
それとはまた別のカテゴリーなんですがね。
どうせ伝わらないんでもういいです。1〜4すっ飛ばしてLost belt Ct.5書きたい欲求が出てきてしまった……でも先に新宿の術殺狂書かなきゃ……
まあ、少なくとも今回は「悪は徹底的に撃滅しなければならない」なんて理屈持ち出して無いんですけど。
それ持ち出してたら滅びの美学なんて表現使わないんですけど。1部の頃から一緒に歩んできた記憶喪失のサーヴァント(元異聞帯の王)が人理修復の旅で主人公達と生前どんな話をしたかとかどんな討たれ方をしたとかの記憶を取り戻して行ってそれでも主人公の守った世界が気に入ったから最期まで付き添って終局で消滅した後実家の異聞帯で出会った時からずっと隠してきた本音が主人公に伝わる誰も幸せにならない話が書きてぇ〜〜!!
ヌマ・ポンピリウスは実はニンフのエゲリアその人だったんだ!という超理論と平行して
「アイネイアースの盾にはアクティウムの海戦までしか記されていない、すなわち鍛冶神ウルカヌス(ヘファイストス)の予言をもってしてもそれ以降の歴史を紐解くことはできなかった(何を意味するかは未定、いわゆるパンドラの箱に対する反証?)」
というフレーバーテキストを考えて、「……盾が違うんだよなあ!!」ってなる今日この頃マヤ暦を筆頭に世に蔓延る「予言の書途中で途切れてる問題」の大半は「そっから先を書く必要性は?」「めんどくさいからとか紙の余白がないからとかじゃダメなん?」で終了だからなぁ
>>487
向こうはリレー用だから誰かとつなげたいわけでなければこっちで
本当に何十レスも使うぐらい長いならwikiに載せてリンクもあり>>488
ではお言葉に甘えて
奇妙な音楽家▷▷▷
この章にはバトルがありません
「ふむ…随分綺麗な行き倒れが居るな…そういえば葬儀屋の歌は作った覚えが無い…いや作ったか…?
やっぱり駄目だ…思い出せない…
まぁいいだろう、想って燃やして埋めれば大体火葬と一緒だ。
葬儀屋の音楽家なんてこの世に二人と居ないはず、この経験は作曲に役立つな!」
>[生きてます!]
[火葬反対!]
「げぇっ!?生きてる!?
なんだただの旅人か…いや待てよ?
こんな世の中だし、私と関わってしまった時点でもう先は長くない…なんだか可愛そうになってきたぞ…?
やっぱりここで私が燃やしてやるべきなんじゃないか?」
>[勝手に人の人生を儚まないで!]
「ええい人の好意を無下にするものじゃない!こうなったら力ずくだ!潔く眠っててもらうぞ!」>>490
奇妙な音楽家▶▷▷
>[弱い…]
[弱すぎる…]
「行き倒れかと思ったら随分健康体な野盗じゃないか…この恨みは必ず…」
「大丈夫ですか先輩!」
>[マシュ!]
「うわぁい新手か!?言っておくが私を殺しても奪えるのは二束三文にもならん紙切れだぞ!
ああ言ってて悲しくなってきた…この時代の奴らは私の歌をなぜ理解しないんだ全く…」
『やっと通信が繋がった!大丈夫かい立花君?』
>[変な葬儀屋に絡まれた…]
[珍妙な野盗に絡まれた…]
「誰が変な葬儀屋だ!これでもかなり高名な音楽家だったんだぞ!」
>[おかしな作曲家に絡まれました…]
「それなら許そう」
『音楽家なら何でもいいのか…それにしても随分鍛え直したね…サーヴァントを無傷で抑え込むなんで早々出来たものじゃない。それも神霊に近しいなんて…』
「え?ドクター今なんと…?」
>[サーヴァント?]
「何だ何だ今度は売り払う算段か!?」>>491
奇妙な音楽家▶▶▷
「つまり君達は野党でも行き倒れでもなく正義の味方で、私は君たちからすれば過去に名を残した英傑の一人って訳かい?」
「概ねその認識で間違いありません。というか、ご自分がサーヴァントという自覚が無いのですか?」
「まあ無いと言えば無いんだが…死んだ覚えも無ければ生きた覚えもそれ程無いんだよ。記憶喪失って奴だね。」
「ではご自分の名前は…」
「さっぱりだ。私の名前なんてものが残ってるのも信じ難い位だよ。
ところで君達、体に異常は無いかい?」
「異常…ですか?」
>[特には…]
「私はその…ちょっとした病気持ちみたいでね。以前過ごした街の人はその病気で倒れたから…」
『病気持ちって…この反応は間違いなく宝具の類だ!周囲の空気から貰った楽譜まで全部が影響されてる…むしろどうして君達は平気なんだ?』
「そんなに恐ろしい病気だったのか…ちょっと距離をおいて話す事にするよ」
『これを聞いて尚それで済ますのは医療部門としてちょっと見過ごせないんだけど…
というか君本当に戦えるのかい?』
「難しい事を言うなぁ…まあこの時代で一人旅が出来ている以上はそれなりに戦えると自負はしているが…世界の危機と言われてはねぇ…」
>[無理じゃない?]
[一般人に負けてるし]
「なんだとぅ…?言っておくが戦い方の相性の問題でね!普通なら君のような奴に遅れを取るなんてありえないんだからな!」最近思ったのですが……日本て可笑しな性癖開拓しすぎじゃありません?
>>493
簡易鯖使わずに封じ込めた……? 余りにも弱すぎる……。第■回はメンバーが次々と欠けてくし、参加してたリレーは本格的に動く前に止まるし、結局自分の考えは解りやすいところだけ切り取られて覚えられてるってのは解ったし、このスレには思い入れはあるけど、流石に創作するモチベが無くなってきました。
どうせ自分の事ですし何日かしたら復活するでしょうけど、それまでは休止します。
スレ自体はROMってるので、何かあったら連絡を。
>>497
日本在住の日本人だけど全くついていけない。
というか特殊性癖っぽいものが表に出てるような……。拙僧、心の弱いオタクだから『シグルイ』とかでも心臓バクバクしてくる
でも慣れると、あの爆速で肉体寿命が減る感じも悪くないなって(脳破壊済み)>>517
蘇芳ちゃんはそこら辺でじっくり書かないといけないからね……あんまりノリ良く喋るタイプじゃないから地の文で思考とか感情とか色々と出していかないと大変なのだ
>>「──真名封鎖、宝具限定解放──『■■■■□■■■■(◆◆◆◇◆◆)』ッ!!」
のところは要らないのです、はい。
まあ、そこはノリってことで一つ
剣兄貴も割と今日になって即興で真名限定封印時の宝具名付けちゃったし>『陽光揺らめく光の剣(ソフド・クラウソラス)』
>>518
弱点かどうかはともかくとして、聖別された武具には弱いんじゃないかなあ(主な流布の要因だし)
あとはRPG的に言うなら光属性とか、ダンテの神曲と絡めるなら氷とかに弱いイメージ>>519
まああって困るものでもないですしね。伏字になってるので真名バレの心配もありませんし。
とりあえず今夜はもう寝ますがこの後どうするかが決まったらコメントください。VSサタンパートは誰から書くのかとか。遅くなってしまった……
ここのえさんはいらっしゃるでしょうか、是非とも評価してほしいサーヴァントがいるのですが……>>524
【クラス別スキル】
狂騒の灯:B
アイネイアースと争わせるため神妃ヘラが差し向けた、凶兆と狂気の女神アレクトーによってバーサーカーに埋め込まれた、理性を揺さぶり闘争心を滾らせる呪いの松明。
通常の狂化と違い、所有技術や言語機能はそのままに魔力と幸運以外のステータスを1ランク分強化するが、非常に好戦的になっており、少しの刺激で猛り狂い、戦闘体勢に入ってしまう。
【固有スキル】
神性:B
母に女神ウェニーリアを持つ、半神の英雄。
カリスマ:B
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる。
勇猛:A
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。>>525
女神の加護:C++
女神ユノーの加護を示すスキル。時に、バーサーカー自身が予期せぬカタチで加護が発動し、彼を護ることもある。
【宝具】
『泉姫の泪よ、兵仗と化せ(ラクス・イウトゥルナエ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:人
妹でもある水の女神ユートゥルナからの寵愛にして加護。
水で全てが構成された万能型流体概念。
時には戦うための武器と化し、時にはバーサーカーを護る結界と化し、時には偵察や侵入に傷病の回復それに家事その他をこなす使い魔と化し、あらゆる面でサポートしてくれるよく出来た宝具(いもうと)。
またその攻撃は、神体結界(アイギス)の概念防御を有した、神鋼製の鎧を身に付けていたアイネイアースを矢で負傷させた(※ここのえさんちのアイネイアース参照)逸話から、概念防御を無効化しながらダメージを与えることが可能。
『冥河の刃よ、死を齎せ(ヴルカーノ・ステュクス)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:人
鍛冶神ウルカヌスがトゥルヌスの父のために、冥界のステュクス河にて鍛え上げた神造兵器。
ウルカヌス由来の火の概念とステュクス由来の死の概念の両方を併せ持つ、死霊じみた青白い炎を纏った魔剣。
神鉄による切れ味もさることながら、魔力を込め纏っている蒼炎を周囲に振り撒けば生命力を吸収、あるいは低確率で即死効果を押し付ける広範囲攻撃を発揮する。>>526
『神妃の赫怒よ、紊れじの鎧と成れ(・)』
ランク:A++ 種別:神化宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:自身/不明
神妃ユノーがアイネイアースに抱いた、深い憎悪と恐るべき執念、そしてこの炎帝を陥れるために動かした奸計と権能の数々……、それらをバーサーカー自身に降ろし、彼を通して女神の怒りを爆発させることで、『アエネース』にて語られた戦乱の如き破壊力を周囲に齎す。
バーサーカーを強化する強化外骨格で、女神がベースであるためか流線的であり、それでいて彼女の殺意を現すかのような黒炎を噴き轟かした禍々しい外見をしている。
身体能力の大幅な向上をはじめ、置かれた状況や環境をものともしない適応力、空間・時間跳躍、軍勢や城壁を一瞬にして塵に帰す神代魔力の放出、運命力の強制歪曲、心身問わずあらゆる干渉を無効化する特殊な神核付与…………等その効果は絶大だが、代償も大きい。
発動すればバーサーカーの霊基は降臨した神霊ユノーの怒りに侵食され、権能を使う反動に耐えきれず、自壊していく。
もしも、この宝具を好まないバーサーカーが、自ら喜んで解放するとすれば。それは生涯で唯一、宿敵と認めた──────>>527
【解説】
アイネイアースを主役にしたラテン文学の名高き叙事詩、『アエネース』に登場する古代イタリアがルトゥリ族の若き王。
アイネイアースに許嫁であったラウィニアを奪われ(更にはアイネイアース率いるトロイア人を憎んだユノーの企みもあり)、戦争をしかけ彼女を苦しめた最大の宿敵。神妃や実の妹など神々から支援されながら、名のあるトロイア人を多数葬り、物語の終盤にはアイネイアースと一騎打ちを行うも劣勢に陥ってしまう。
その最期は、「せめて我が遺体を一族の元に届けて欲しい」と懇願するもトゥルヌスが殺め記念に身に付けていた、若きトロイア人パッラスの剣帯に気づき逆上したアイネイアースによって、トドメを刺され絶命したとされる。>>529
しかし……「アイネイアース」。その名前、あるいはその気配、あるいはその姿……。少しでもかの炎帝のことを認識するだけで、彼の心は燃え滾り、恐るべき燎原の火の如く暴走をしだす。
……婚約者を奪われたことも敗れたことも殺されたことも、未練は無い。
……ユノーとアレクトーに埋め込まれた狂気に未だ囚われている自覚は有る。
……最後まで支えてくれたにも関わらず、悲しませてしまったユートゥルナには謝りたいとも思う。
──────しかし、我が最期に見た、アイネイアースの、あの顔。
美神の写しにして偉大なる大英雄の、どこまでも冷静で崩すことができなかった顔が、「何か」で剥がれ歪む様を見た時、トゥルヌスに疑問と未練が生じてしまった。
「あれは、目をかけていた若人(パッラス)を殺された怒りに過ぎぬ顔か?戦を楽しまず、取り乱すことなく味方を導いていた王が?……否。否!否!!!
──────だが分からぬ。分からないが、かの王には押し隠している『何か』がある。俺はそれが何か、そして俺自身何故こんなに執着しているのか。……それを知りたい。」それでも私はスキルは基本汎用か汎用の亜種で勝負するぞ……
だって正直スキル全部オリジナルネームで説明文に長文説明&ポエム付きとかなると目が滑って読めたもんじゃないからな……
少なくとも一つは「汎用スキルのアレです」で説明してやる…汎用スキル2つ(〇〇のカリスマや〇〇軍略など亜種含む)、オリジナル1つ。
これが一番バランスのいいスキル構成ッ!!(個人の感想です)
まあ神霊やら幻霊やらビーストやら特殊で汎用スキルで説明しづらい鯖ならオリジナルスキルで固めても何の問題もないンだ。重要なのはスキル効果のわかり易さ。オリスキルだけど仕様はステ強化とか汎用スキルの複合ってのが1番わかりやすいと思いますね……
英霊ってオリジナルを一部の側面っていう汎用的な型に落とし込むところも含めてサーヴァントだってのもあるけど、非汎用スキル乱れ打ち派は往々にしてスキルドカ盛りインフレ派も兼ねてるからそういう人とは単純にお近づきになりたくないってとこもある
>>544
「ふむ?失礼だが何処かでお逢いしたことがあるだろうか。おお、このように美しい貴女と出会いながら、なんたる非礼を……!」
とか言っちゃうんだ……おかしい…瀧廉太郎本編ifを書いていたはずなのに超ビックネームのサーヴァントがほぼ完成している…
>>548
【宝具】
『人の方舟、獣の檻(・)』
ランク:EX 種別:対粛正宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ノアの方舟の逸話の再現。用意された素材から舟を作り出し自身の加護を与える。
舟のサイズによって製作にかかる時間が増加していき、原典のような舟を作る場合100年の月日がかかる。
また、大きさに関わらず素材には神秘を帯びた木材が求められる為に製作したとしても物理的な強度に多少の不安が残る事となる。
完成した方舟は外界で何が起ころうと単独で存在し続け粛清の完了を待つシェルターとして機能し、外の安全が確保されたと内部の人間が認めるまでの間決して開く事はない。
完成した方舟に乗っていれば世界の剪定さえも乗り越える事が出来るが、外に移動する為の手段は別途必要となる為棺桶と化す可能性も十分にある。
【Weapon】
なし>>549
【解説】
旧約聖書に登場する人物であり、事実上の人類の父。
500歳であったノアは100年かけて方舟を造り、あらゆる動物の番を収容した上で神の粛清、人の罪の清算を迎えた。
性格は善良かつ真面目だが酒癖が非常に悪い。また方舟を作る事に関しては決して乗り気ではなく、本当に必要だと判断するまで製作に身を乗り出す事は無い。
「だってあれ、作った割には狭っ苦しいし大変なんだぜ?」とは本人の談。
聖杯にかける望みは大洪水で置き去りにしてしまった知人に対する謝罪。
正しき人であり神とともに歩んだ彼は神に選ばれ舟を作る事となった日、正しさを捨てた。
友人を切り捨て自らの一族が生き残る事への罪悪感と友人と共に有りたいという欲望は、彼を善き人で有る事を赦さなかった。
それ故、完成した方舟に彼の席は存在しない。
キャスタークラスでの召喚も可能ではあるがただでさえ悪い酒癖がますます悪くなる上、彼の道具作成のランクはEである。>>552
最近離れ気味の誰かとかかもしれないしそこを詮索するのはちょっと……(今回で言えばスキル周りの)意見が出た!参考にしよう!はいいけどそこ疑心暗鬼で詮索すると不和不和ゲージが増えるからやめよう。
>>553
酔って息子に呪いかけた所から持ってるんですがよく考えたら呪術かなこれ…>>551
個人的にはノア氏の裸を見た者への呪い云々は「体系だった呪術を習得してる」っていうよりは神話の逸話的に単発の逸話としてのそれ(どっちかというと神の罰とかそういう系)だと思うんで、そこは長期間持続のステータスダウン付与とかそういう感じの効果を持つオリジナルスキルとしてもいいところじゃないですかね>>556
リディアのSSでそのゲージを削ろうとしたけどあんまり効かなかった様子。ss上げた反動で灰になってました。そろそろちゃんと復活します。
>>531
ユノーさま
「あら? 加護はあげられないけれど、私の怒りを使うのなら私の名代としてきちんと勝ちなさいな」
>>550
うーん『友人を捨てた』って言うのが少なくとも聖書の上では彼と彼の子孫以外堕落しきっていたっていう前提があってあんまりしっくりこない(アイツちゃんと神様のルール守ってんだぜダッセェよなー的な感じで爪弾き者だったような覚えな)のですが、その辺はまあキャラクターパーソナルなので書く人の感覚で合わせていいと思います。
あと他の方もおっしゃってますが、呪術スキルではなくて神の呪いは別枠かなと。公式と被ったのでもう自分は動かすことを放棄しましたがロンギヌスの呪詛みたいなのも自分は呪術スキルとは別枠にしてました。
個人的には発動して相手を狙い撃つって言うよりは、地雷行動を踏んだ相手にオートで作用する系のアンコントローラブルな自動スキルなんかおもしろいと思いますよ。
固有スキルと汎用スキルの問題は結構根深いんですよねー
汎用で全部染めきってもなんかパンチが足りないし、けれど固有ばかりだとインパクトが強すぎますし。
自分は直近だとヨシュアで『複数の汎用スキルをまとめて1つの固有スキルとして振る舞わせた』っていう対策をしてみました。
あと○○のカリスマシリーズは()つきで、基本は普通のカリスマだけどfgoに翻訳すると…みたいな自分の場合は複合の方が一枠でスキル3,4個分の効果あるのずるない!?って感じちゃうから難しいところなのだわ
個人的には統一規格あるなら合わせちゃいますかねー(兼武ちゃんとかは公式で『雲耀』があるので助かってる)
とはいえ公式の推しがユニークスキルの申し子のような女なのであんまり強く出れないの……>>561 >>562 >>542 >>543
色々な意見を鑑みるに、汎用スキル2つ(〇〇のカリスマや〇〇軍略など亜種含む)、オリジナル1つ。
複合スキルなら同系統は3つぐらいでもいいけど(怪力に勇猛、加虐体質のとか?)、違う系統のスキルを複合させるなら2種程度。
という感じの「サーヴァントのスキルはこんなルールで原則3つ、多くても4つね!」
みたいなのがサーヴァントとして生前から側面切り取りでスペック調整されてる&スキル効果のわかり易さや覚えやすさを両立してるのかな?
と思ったり。まぁ仮に厳密な「最近サーヴァント制作時のスキル多すぎ問題なんとかするぞ!」となればもっと会議するべきでしょうから俺個人の意見ですが
>汎用スキル2つ、オリジナル1つ。複合スキルも構成数は抑える。Hey!私は個性を出すために固有スキルは欲しいけど汎用スキルが無いのはそれはそれで寂しい人だゾ。ついでに言えば汎用スキルに(〇〇)って付いてたり〇〇のカリスマとかのスキルは汎用スキルの範疇だと思うゾ。
ついでに私のキャラで一番オリジナルスキルが多いのはバルバロッサ(信仰の蹂躙と二重霊核)だったりする。
>>531
スキルは汎用スキルで分かりやすく、宝具は汎用性が高そう、性格もアキレウスを彷彿とするカラッとしたイケメンでベリーグッド。バーサーカーが宝具三つって多くない?と思わなくもないけど公式でも宝具三つのバーサーカーいるしいいか☆
>>551
グランドライダー候補のノア様来たわね。
方舟に自分の席は無いってのでこの人を思い出しましたね。でも見た目的にはお爺ちゃんなのです?>>563
>>裸を見たら服従の呪いって所が割とオートに落とし込むの難しい
結果として出力された効果は「裸を見たら服従」ですけど、聖書を読み解くに実際に問題視されているのはノアの裸を見たことそのものではなく「ノアが酔っ払ってぐでんぐでんになってる醜態(父の無様な姿)を他の人に見せようとした父権主義的家庭制度に対するある種の反逆行為」であり、多分これキリスト教的に言えば試し行為なんですよ。神がエデンの園に知恵の実置いたくせに食ったら食ったでキレるあれと同じ、自由意志を持つことは許すけど自由意志を以って父(≒神)に逆らうのは許さんっていうあれ。
なんで、本質的に言えば「無礼を働いた場合に呪い」っていうところまで広げられるんじゃないかな。>>572
追記:効果が単純な服従とする場合、範囲広すぎ効果強すぎ問題は「宗教基盤がキリスト教でない地域出身には弱体化」とかそういう条件をつければある程度解決できると思いますし。トゥルヌスのパーソナリティーをご紹介~
イメージカラー:ヴァーミリオン 特技:早駈け、交戦
好きな物:勝利、神々への誓い 苦手な物:敗北、神々の干渉 天敵:アイネイアース、ユノー
髪の色:朱色 瞳の色:金と緑のグラデーション 肌の色:白
「我こそはルトゥリ族が長、炬王トゥルヌスなり!……して、貴殿に問うが。炎帝アイネイアースは此処にはいるか。いるのか。」
「ふむ、よく兵(おれ)の使い方を心得ている。中々の采配ぶりであったぞマスター。」
「貴殿への紹介がまだだったな。これなるは我が宝具にして妹でもある、ユートゥルナだ。俺が知っている限りでは、随一の清廉さと美貌の持ち主である!どうだ麗しかろう?(フンス)」『っもう、兄様ったら……』
「皆の者、王たる俺に続け!勝利の女神(フォルトゥーナ)は我らにあり!」
「ふぅむ、シミュレーションゲーム、とな……ふむふむ。」
「アイ、ネイアー……ス……ぐ、おおおおぉ……!!──────■■■■■■■!!!」『あぁ兄様、どうか落ち着いてくださいませ……!』
「フハハハハ!!!女神ユノーよ、御身が悲憤にて敵を……我が宿敵を!!蹂討ち取らん!!!」>>531
おっと、レージュさんの方にもサーヴァントが。アイネイアース方面の伝承には詳しくないので細やかな感想は言えませんが、このバーサーカーはカッコいい。カッコいいバーサーカーは正義。そういえばマイ天使の魔術系統は一応「植物科」のものに分類される事が判明しましたが、グレイのような系統になるとどの学科が合致するんでしょうかね?
学科分けはちょっと頭使う……。>>551
安直ですがヘブライ語で「テヴァト・ノア」とかいかがでしょう?>>583
旧約聖書ってそんなモンだから……禿バカにしたら天罰来ますし。ノアに呪われたのはハムではなくてカナンですよー。
私が知っているのは、裸体を「見た」というのが婉曲表現で、ハムがノアを辱めてしまったという説です。
裸になって寝ているノアを見て欲情したハムが、他の兄弟たちを誘って性暴力を働こうするのですが、兄弟たちは誰も乗って来なかった(見ないようにした)。
ハムは一人で行為に及び(もしくは、ハムに唆されたカナンが行為に及び)、酔いが醒めてからそれを知ったノアは怒ってハムの末っ子であるカナンに呪いをかけた。
というものです。
不親切でよくわからない箇所だから色々な説があると思いますが、私はこれが一番納得できる説かなって思っています。
最初に出てくる人たち、気軽に呪いすぎ問題……>>596
ならばもう少しストレートに「プロクラトル・ユノー」(ラテン語で「ユノーのエージェント」の意)。>>597
もしかしたら私が「どっちかというと神の罰とかそういう系」って書いたから神の呪いではないって補足してくれたのかもしれなくてもしそうだったら申し訳ないので一応書くですけど、少なくとも私が書いたのは「たとえばアテナ神はアラクネを呪ったけど、だからと言ってアテナ神には呪術スキルをつけたりしないよね?」という意味での「神の罰とかそういう系」であり「ノアは別に呪術師だったり魔術師だったりしないから呪術スキル持たせるのは違う」という意味であって本当に神が罰を与えたと思っているわけではありません
どちらかといえばノアの方(人類全ての祖先とか預言者とかでっかい肩書きばっかついてる)に神性に類するものがあると思ってます、格的に
>>596あれ、でもそういえばアテナ神がアラクネを蜘蛛にしたのって呪い説と「よかれと思って」説があるからこの場合若干不適当なのか
スレの流〜れに身を任せ〜(意訳、話についていけなくて私は悲しい)
>>603
はい!アテナ様とアラクネとのことで山星さんのアラクネをチェックして来たところアテナ様はアラクネの不遜さに怒って呪いをかけたと見て間違いないかと。
そして呪いとなってますがこれって機神由来の何かしらの機能を使って無為転変みたいな感じにナニカサレタヨウダしたのかもと考察します!うちのアラクネはそれのミックス版ですねぇ
アテナ「お前は不敬がすぎる、何か申し開きは?」
アラクネ「神様お得意のルール無視?私に勝てないからって随分とみみっちぃのね。そんなだから人間に勝てないのよ。学びなさいな」
アテナ「……一理ある。よって、私はお前を地獄に堕とすのではなく、その力を評して懺悔の罰と蜘蛛の褒美を与えよう」
みたいな感じで神に働いた不敬を咎める一方、神の権能に人の技術のみで互角に持ち込んだアラクネへの賞賛で懺悔する精神を持つ蜘蛛の魔物へと変生する呪いと慈悲を与えた……みたいな>>600
旧約聖書あるあるだったり……?
ダビデの親友であるヨナタンも“親友(意味深)”という説もあるみたいですし。もーーーー混沌として来たやんけーーーー!!!
今手元に聖書あるから、創世記9.18ノアと息子たち見てるけれど>>596はちょっと、そうは読めないというか、そういまは昔読んだ方はきっと聖書ではなく聖書の深読みが好きな昔の方だったんだろうなって感じですね
>カナンの父ハムは、自分の父の裸を見て、外にいた二人の兄弟に告げた。
>セムとヤフェトは着物を取って自分たちの肩に掛け、後ろ向きに歩いて行き、父の裸を覆った。二人は顔を背けたままで、父の裸を見なかった。
>(中略)こう言った。「カナンは呪われよ 奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」
内容的にはまさしく>>572でしょうね、ホントになんでも知ってんなほんますごいと思いますわ。
あと旧約聖書に出てくる『呪い』は、基本神の信徒が神の名を出して神に行ってもらう呪いなので自分はこれは(ノア発注で実行は)神様からのものだと思います。>>609
一般的なキリスト教社会以外での解釈は詳しくないんでウィキ先生頼りですけど、上のホモ説の原本っぽい記述を見つけてきましたよ
https://en.wikipedia.org/wiki/Curse_of_Ham
↑の記事のところに「バビロニア・タルムードっていうユダヤ教聖典では『ハムは去勢かソドミーに及んだんじゃないか』って書いてあるし、ギリシャ語翻訳版でも『見る』って同士をホモい動詞に置き換えてるパターンがあるよ」って書いてあると思いますよかった…嘘つきのwikiソース先生は居なかったんだ…
まあほら、何に対しても「それって性欲求のせいだよ」って言い始めるフロイト先生的な考えは何にでも一定以上当てはまりますし、与太話程度に思ってくださいだ。
あと一応オックスフォード聖書でも例の説は紹介してるみたいで、いずれにせよ「裸見たぐらいで罰するのは幾ら何でも」って議論の的になった結果によるものだと考えられてるみたい……かな?
ウィキ先生の記述で書かれてる中でも
・その頃の文化的にナニを見られるのは今以上に深刻にアウトな事態だった説
・道端で寝てるお父さんを見せびらかして笑うのは大罪だよ説
・去勢したよ説(クロノスとウラヌスの逸話とかの影響もあるんじゃないかと言われてるとか、じゃあ切ったものから女神産まれたん???)
・「見る」っていうのはエッチなことをするって意味やで説(?????)
・寝てる間にノアの妻(おかん)とコトに及んでたよ説
とか混沌としてるから好きなのを採用すればいいんじゃないかなワ…ワターシエイーゴワーカーリーマセーン…
>>610
読んでたらあーーーなるほどウラヌスの去勢とか他にもヒッタイトとかでもあった『偉大なる始祖にして師父なオトンを去勢する』っていう他神話要素との関連からの考察なんですね。
神話学的には興味深いと思うんですけど、個人的にこう言うところではよっぽど上手くやらないととっちらかりそうな印象です。特に聖書って一神教なので大まかには多神教なほかの宗教を引き合いに出すとすり合わせに難儀しそう。
(トリビアとしてはとてもおもしろいので両名ともありがとうございます)
ていうか読んでたらハムさんはノアの嫁である自分のオカンと不倫関係にありカナンは不義の子なのでハムより優先で呪われたとかあって草生えるんですけど神話や考古学において男性同士の絡みや深い友情は「ホモ」と深読みされる、または比喩されがちですよね。不思議。
アカンわこれこの神話トリビア掘り下げすぎると色んなキャラに変なイメージつきかねん、そこそこで話済ませやんとやばいでこれ
>>617
なんでもそうですが、特にサーヴァントなどはある程度の取捨選択が必要ですよね。
神話(宗教的な話を含む)は伝言ゲームですから、語り継がれる中で色々なバリエーションが出てきますし、全部まとめるのは不可能に近い……!>>618
フェチズムに関しては進化……退化? してるから……。
まあ紀元前から続く性癖があったのを最初知った時は感心とドン引きを同時にしましたが。>>624
ばっちこいですよ!!!!おや、お客様。この眼が気になりますか?
ええ、そうですとも。此処に売られているのが眼を模したただの硝子珠なわけがありません。正真正銘誰かの眼です。
その誰かは未来が見えました。見たいものを見て、見たくないものにピンが刺せる特別な眼を持っていました。はるか先の可能性を見通せる、素晴らしい眼でした。歴史上、それを持っていた人間はその人を含めて2人ほどでしょう。
ああけれど、残念なことです。もう1人の少女と違って、そのお人は活用する方法すら見出せなかったのですから。第六架空要素に至れる眼だから何だというのか、それが一般人たるその身になんの役に立つというのか。そのくせ可能性の光が身体を蝕むのですからお辛いことです。
少女は、日曜日が嫌いだと……暖かい沼のような泥に首を包まれて溺れるような愛と魔道に窒息していきましたが。この人はそれすら出来なかったのです。なんせ使い方がわからないのだから先がない。先ばかりは見えるけれど掴みたい先が選べない。引き伸ばし続けるだけの魔眼。
強い魔眼を持って生まれたものは時にそれに人生を縛られると聞きます。ああ、残酷ですね。そもそもな話、男色に対する風潮ってキリスト教というかアブラハムの宗教の台頭以前と以後でうんぬんかんぬんウルカヌス
……ええ、ええ。もちろんこれはこの“右眼”のお話。その横にある“左眼”はまた違うものですよ。
名を、残光の魔眼。宝石の階位たる魔眼です。これを手に入れた人も、魔術師などではない只人でしたよ。違うところは、これを使った人生に自ら進んで囚われたことでしょうか。
測定寄りの未来視の魔眼なんです、これ。だから自分が見たい未来を映し出せる。私は使ったことはないですが、使った感覚としては……そうですね……
「未来の光景という名の光が過去という名の現在に流れ込み、この眼に焼き付いて見える」んだそうです。「焼き付いた光景が延々とフラッシュバックして、いつまで経っても眩しすぎて頭の中が暗くて何も見えない」とも。
かつてあったという泡影の魔眼がこの世界の過去を泡に映すなら、この魔眼は世界の未来を光に映す魔眼といえますね。未来の事象を“必ず起こす”ことを世界に確約したのなら、その事象を現在に持ってこれるような規格外の魔眼だったのだとか。
タネさえわかればやりたい放題。あとでそうなるべきものを用意さえすれば手品のようになんでもできる。魔術を知らぬ者にはとんでもないものに見えたでしょう。いいえ、知っていてもあり得ない、規格外だと思われていたかも。………おや、お連れの方はお詳しいのですね。そうですそうです、身の丈に余りすぎた眼を持った人間が耐えられるわけもなく。頭の中に流れ込み続けるこびりついた残影に、最後は己を撃ち抜いたとか。その眼が光を失うまで、ずっと銃弾が火花を散らしていたそうですが。
いかがです?それぞれおひとつずつの眼を所有されていたようですから、合わせて二つ。宝石が二つ。これほど素晴らしいものがありますでしょうか。ええ、値は張りますがいかがでしょう?
きっと楽しいですよ。だってほら、あなたの眼───────
「やめなよ」泡が、硝子が、スーツを着た悪魔を射抜く。過去を見つめ過去を浮き上がらせるその眼は男が何者で、どんな災禍なのかを的確に見抜いている。
「一応私の中では可愛い良い子で、大事な大事なお財布くんなわけ。変に言葉を飾るのはいいけどさ、悪徳商法はどうかと思うよ。封印指定さん」
「………泡影の魔眼と収斂の魔眼。どちらも宝石で過去視。バレたら封印指定はお互い様だと思うけどね、荒屋敷さんちのマキナちゃん」
男を覆っていた闇を暴き立て、男の姿を露とする。慇懃無礼のように見えたそれが一転し、あらゆるものを楽しむように見える八重歯がギラつく刹那的快楽主義者の顔。ああそれは、かつて魔術協会にて一つの偉業を成した男の顔だ。
“黒歪工房”。あの人形師と同じく名高い化け物が姿を見せている。
「実のところ、君がこの子に向ける慈悲なんてみそっかすでしょ。君の眼(過去)と相反するものだから、君はそれが面白くないだけ。自分の特権を取られたくないだけじゃんか」
「それの何が悪いの?少なくとも、ここで止めたらコイツの人生は壊れないし私の財布も財布のまま」
「そっかぁ。………ま、いいやぁ。じゃぁねえ」
縁がなかった。そう呟いて男は影に消える。何をしているかもわからない男だから、何をしてもおかしくない。男は惜しまない。だって、目の前の子供が後にこの眼に手を出すことを知っているから。その瞳がこの輝きに釣られていたからだ。それをまきなが見抜けたかどうかはわからない。荒屋敷まきなの眼は過去は見通せるが未来は観れない。後ろだけを振り向いている。
「人の在り方は億人億色。それぞれがそれぞれの色彩画を描いて本を綴っていく。だから俺にもどうなるか、わからないけどぉ。もしかしたらこの眼に縛られず生きていられるぐらい強い子になるかも。英雄譚になる可能性は捨てちゃいけないってことだよね」
ところでこれを観ていたあなた、綺麗な綺麗なお目目の横の、不思議な指環が気になりますか?残光の魔眼
ランクは恐らく『宝石』。朧げな未来の光をこの眼に焼き付け「確かに在るのだ」と決定づける未来視カテゴリの測定の亜種。この眼で未来視を行ったのであれば、その対象とした場面に起き得る未来の光景が薄らとした弱い光のような白い影となって映る。
的確に扱うことができなければ、その眼に宿したモノクロの光はいつまでもいつまでも脳と眼を行き来して焼き残り続ける。頭が真っ白に、目の前が真っ暗になるようなほどに観測した未来が残り続けて終わらない。
この眼の特色を利用したものに、未来に自分が起こす事象を観測、起動したタイミングでその事象が起こる前に発現させるという規格外の能力がある。
1.絶対にその事象を起こせる環境と条件が手元にあること。
2.事象を設定した時間(発現から5秒後にその事象が起きる)通りにその事象を身体が勝手に起こす。その未来に起こせる状況でないならば事象の前借りはできない。
その誓約を世界に果たしたのであれば。瞳が映した朧げで触れたら消えてしまいそうな影は、確かにそこに存在する光(事象)となって具現化する。
この眼を保有していたN氏は20■■年、突如錯乱すると共に銃弾で己を貫き重体に。その数週間後、魔眼は消え去りただの眼になった状態で入院していたところを協会が発見。
秘密裏に検査を行なったところによると、魔眼の存在やそれを使っていた記憶すら無くなっていたとのこと。我々はこれを『博物館』の影響として依然捜査を──────
みたいな感じで設定だけ出来てた残光の魔眼のお話を一つ
善人系一般人とか平凡以下の魔術師くんにあげたいですねパンドラの箱に最後に残ったのは「前兆」だという話があります。
これが残ったことで未来が分からないから人々は希望を抱けるのだということでした。
手にするために未来への望みを捨てなくてはならない、まさに「魔」眼ですね。『幻獣大全』なる本が出てきましたが、すごい参考になりそうです。
世界の巨人やヒト型の怪物・妖精に植物系・虫系クリーチャー、人造モンスターと中々の豊富だあ>>639
────イザナギだ。「北欧の魔術師は、肉体特化型の『巨人』、精神特化型の『予言者』、その両者に劣るが両方の特性を持つ者、の三種類がいる」
ザックリですが興味深い説明を見つけたので……これは参考になりそう!今継続中のリレーって何がありますかね?
新しく立てたいんですが渋滞は避けたいです>>661
1(時計塔が~)は問題なさそう。後見人な訳ですし。2,3(マフィア間で~、マフィアの力~)は規模にもよるのでは。時計塔にもその方面…つまり神秘の隠匿やらの部隊はあるでしょうし、マフィアとかの現実的反社組織と魔術社会って大体反社の方が不利ですし。
>>668
とりあえずペレス聖杯戦争(ランチャーさん待ち?)と伏神聖杯戦争(コロナが落ち着くの待ち)はまだ続けられると思いますし続けたいです。
ハクマと第■回は専門外なのでどうなってるか今一把握してないです(でも更新ストップはしてないかな)
異聞帯リレーは、獣国はユーさんに確認するとして、アメリカ異聞はリドリーさんが最近全然いないのでほぼ展開ストップで凍結行きになるのかな、って印象です個人的に。ふと、芸術審美の食事版効果も持ったスキル「ガストロノミー」なるものを思い付きました。
>>674
ナイスバルク!ヘラクレスの如き神代の筋肉美!!>>676
ありがとうございます!
この先生きのこれる可能性がちょっと高まった!(ちなみに左慈と于吉をある鯖にブチ込む(厳密に言うと特異点にて取り込まれる)的なアレをしようと思ってた)
>>681
基本的には『実体を伴った別人格』って面もあるからね。
うちのハダリーは出自から外見のコピー元とイヴとガラテアの別個体、ということでアルターエゴにした(設定上、ガラテアにあるアフロディーテの欠片も完コピ済み)。>>684
了解しました
じゃあボス枠にします
丞相の方は鴨さん的なNPCポジでもワンチャン行けるかもしれないですがまずは話進めないと…アラクネのSG、一つ目を唯我独尊にしてたけど多分アイツ隠そうとしないので一つ目は着せ替え趣味にします
他人に一切関心を抱かない、唯我独尊のように見えて他人を観察して着せたい服着せて愉しむのが悦びな感じ>>689
とりあえず企画の土台は出してそれで反応とか見つつゴー出す感じで…。>>691
まぁアリでは。そういう時系列のずらしと言うかは。伏神とかでもちょいちょいあった気がしますし。ペレスはランチャーさんもそうですが、中華さんもあまりいらっしゃらないように感じまする。
いや、ざっくりしか見れていないので断言できませんが。どうでしょう?>>691
うーん、いい加減サーヴァント勢の人達とか喋らせてあげたいですし進めてもいいかもですねぇ>>696
>色々なリレーに手を出してしまうと、何かあって抱え落ちした時に広範囲に被害が出て
ですねぇ。なのでまぁ人が集まらんかったら、という事で。
次にリレー出すならポルカさん*パロミデスか迅龍くんと誰か、辺りをにらんでますが、パロミデスは経歴とかもっと練りたいですし(パロミデスはアーサー王と敵対してた巨人的なグループから来たみたいなのを構想中)とりあえずペレスの次の手番は順番的にランチャーさんかな……廃工場に今いるので書いてないのはそれくらいだし
ただここであんまり派手にドンパチやると私の投げた引き的に「初日なのにもうクライマックス」感が半端じゃないので、ここらでアサシンに撤退してほしくはある
というかこのままだと蘇芳ちゃんのメンタル面の成長早くなりそうだから、それを避けたいのだな>>695
中華さんはリアル事情らしいのでまだしばらくは様子見ですね。
ガラっと色々ドタバタしてるらしいので。>>701
わぁ、奇抜なデザインのパーカーだあ(白目)>>701
アンニュイな感じもまた良いですね!
いつも本当にありがとうございます!
……トテモ素敵ナパーカーデスネ(目逸らし)
意匠をデザインに落とし込むの本当にお上手……!
くじらひげをパーカーの縁取りに使ったり、不気味さを残しながら放送コード(?)に引っかからない程度にデフォルメしたり。
このデザインで売っていたら、私、買います!第■回について補足すると、現在、ランサー対アサシンの戦闘中です。
そして、それが終わるとフォーリナーさんか猫さんが帰ってくるまで事実上の停止状態になりますね。
猫さんは不明ですが、フォーリナーさんは8月位には復帰出来るそうです。タイミング的に悪くないかな、と思うので聞いときたいんだけど、”A.D.1925 不滅人生堕落論 ニューヨーク〜見よ!アメリカ大陸は動き歩く!〜”ってもう凍結SSへ移行というかメニューから抜いてもいいのかね?リドリーさんどうしちゃったんだろうか…。
いやー、「聖杯惑星」は個人SSでよかった。(白目)
>>709
海の悪魔、デイヴィ・ジョーンズ!!!
サタンは一応地獄でコキュートスで半身が氷漬けになってるそうだけど、ちょっとズレるかな?>>709
うちのだと嘉隆(海賊)、マウイ(漁師)あたりですね。
他の方のだと島とかもいますが。>>709
氷・冬ならば「雪女」、海ならば「平教経&海御前」と「サミュエル・ベラミー」、水・海ならば「プロテウス」がうちのキャラに当てはまりますね~>>709
水はストックに藤原俊仁がいるけど完成してないからなぁ。>>709
冬繋がりでそのまんま『冬将軍』
海繋がりで『ジョリー・ロジャー』と『ウィリアム1世』がいますね>>709
私作サーヴァントの中で水関係の話といえば思いつくのは河精(サルマキス)混じりのヘルマプロディートスと島国と航海の側面が割と強いブリタニア様、絶海の孤島端島ちゃそ、親が倭寇系水軍だった鄭成功
もう一人アイアコスがいるけど彼ストック鯖だからなぁ>>709
うちだとエウペモス・ワルタハンガあたりがそうですね>>709
水・海
パラス・アテナ:海神の子
バルバロッサ:海賊
クラーケン:海の怪物
人魚姫(姉):一応海の怪物
氷
クロケル:氷の剣を持ったセイバー>>721
タイミング的に見てないだけだったりするかもだからこういう話は何度か言ってからにした方がいいと思うよ。>>722
確かに。では改めて。
”A.D.1925 不滅人生堕落論 ニューヨーク〜見よ!アメリカ大陸は動き歩く!〜”
を凍結SSへ移行というかメニューから抜いてもいいでしょうか!>>722
どうぞ。>>722
どうぞどうぞ「サーヴァント、キャスター。召喚に応じ参上した。貴様が私のマスターか。私を召喚するとは、随分な物好きに見える、良い、赦す。貴様の期待通り、全てを破壊してやろう」
【元ネタ】スコットランド伝承
【CLASS】キャスター
【真名】ベイラ
【性別】女性
【身長・体重】173cm・52kg
【肌色】白【髪色】スノーホワイト【瞳色】アイスブルー
【外見・容姿】
頭の頂辺から爪先に至るまで白と言う色彩に身を包む女性。編み込んだ白い髪とアイスブルーの瞳が特徴。
キャミソールタイプのワンピースの上から白いローブを羽織り、ニーハイブーツを履いている。
【地域】スコットランド
【年代】神代・スコットランド、あるいはアイルランド
【属性】秩序・悪
【天地人属性】地
【その他属性】女性、神性
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具A>>728
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。"工房"の形成が可能。彼女が作り出すのは自らのかつての住処である洞窟に酷似した結界である。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。オガム文字が刻まれた石碑やヤドリギ製の杖や護符など、自然崇拝の理論体系に含まれるものなら一通りのものは作成可能。
【固有スキル】
カリスマ:B+
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。女王としての彼女が有する才覚の現れ。
対象が水棲生物であれば+補正が加わる。
魔術:A
スコットランドに伝わる自然崇拝に基づいた魔術を収めている。自然崇拝は文字通り炎や水、大地や樹木などを神聖なものとして扱い祈りを捧げるというもの。
キャスターが司るのは当然『冬』『海』である。
神性:E
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
キャスターはケルト神話の女神・ブイが零落した姿である。>>729
【宝具】
『氾濫せよ水妖の海嘯』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:3~20 最大補足:20人
フーア・フディン。水妖(フーア)の波濤。カリアッハ・ワイルドハント、とも。
半女半山羊の怪物・グラシュティグ。
鮭の尾を持つ乙女・ケァスク。
半人半馬の怪物・ナックラヴィー。
緑衣の美女・ニクシー。
ルルガン海の怪物・ムルドリス。
水の小人・ルホルパーン。
伝承通り、木を小突くと葉を枯らせ、大地をつつくと瞬く間に凍土へと変えてしまう杖を触媒に様々な水棲生物の軍勢を召喚する。
意思を持つ小人や全てを飲み込む怪魚、神獣一歩手前の怪物まで多種多様。
『波濤の大海竜』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:1匹
セードラグ・クロイン。スコットランドに名を残す海竜。
神獣一歩手前の大幻獣。その黒き鱗は何者にも傷つけられず、その蒼き吐息は全てを押し流す大海嘯である。
ただそこに存在するだけで他者を圧倒する生気(オーラ)を宿す。
個の暴として完成されながら奸計にも長け、伝承においては自身を小魚に変化させることで『餌』である漁師の元へ自ら運ばれると言う手段を取っていた。>>730
【解説】
スコットランドの伝承において語られる冬の女王。渦潮を住処とする海の女王とも、冬に訪れる嵐の擬人化ともされている。
晩秋になると杖を携えて活動を始め、日差しを暗くし、雪を運び、大地を凍らせ冬の訪れを知らせる。
春の間は石に変わり、季節の変わり目であるハロウィンの日に蘇るという。
ケルト神話の冬の女神・ブイが零落した姿とされている。
冬の女王の名に相応しく、吹雪のような威圧感を放つ女性。
居丈高で高圧的、冷酷で酷薄。無駄を嫌い、効率を好む徹底した合理主義者。
感情も感傷も不要と断じ、目的のためなら手段を選ばない冷血漢。
容赦も無く呵責も無い、それ故に油断するということもない。
海を自身の支配領域と定める海王にして、人々に厳しさを与える冬王。
冬と言う季節は、耐え忍ぶ時期である。
人は地に堕ちるからこそ這い上がれるのだし、試練があるからこそ成長出来る。
寒波、豪雪、本来であれば耐えられない『冬』と言う試練(しゅくふく)を与えることで人の成長を促す、厳しくも優しい女王。
自身もすこぶる有能でありながら目端が効き、言葉の端々には気遣いが感じられる。
全て自分でやれば何も問題が起きないにも関わらず「それでは相手のためにならぬ」と対象の出来る範囲の限界ギリギリの仕事を与えることで能力を引き上げようとする。
為政者として、上司としてはどこまでも非の打ち所が無い。上辺のみであればただ厳しいだけのように見えなくもないが、真意を知っている相手には慕われるタイプ。>>731
マスターに対しては意外や意外、サーヴァントとマスターとしての線引きをきっちりと引くタイプ……が、本質的には自身が王でマスターは臣下と認識している部分がある。
執着心が強く、自分の気に入ったものは人間であろうと『所有物』として扱う。
人は己に足りないものを強く求めると言う。それは自然の擬人化である彼女とて変わりなく、彼女は人との繋がりを求めている。
人と人の繋がりは対話を持って築かれるべきもの。
己の感情のままに相手を振り回す彼女とはどこまでもかけ離れている。
どれだけ取り繕っても、彼女の本質は『嵐』なのだろう。
イメージカラー:フロスティグレイ
特技:ポーカーフェイス
好きなもの:風呂、アイスクリーム
嫌いなもの:夏
天敵:スルト
願い:無し。彼女はただ、己の力を振るえる戦場のみを求める。>>732
【一人称】私
【二人称】貴様、御身
【三人称】奴ら、彼、彼女
【セリフ例】
「海の悪魔か……ふふ、面白い。この私の前で悪魔と名乗るか、小僧。気に入った、抜錨を許す。その不敬に、私自ら判決をくれてやる」デイヴィ・ジョーンズに対して
「もしや貴様は……ああ、失敬。御身に良く似た知り合いがいるものでして」プロテウスに対して
「……抑えろクロイン。彼は同盟者だ。確かに漁師のようだが、貴様の『餌』とは違う」マウイに対して
「海の賊と書いて海賊、か……ふふふ。実に面白い。自らを賊と呼びながら、その胸には確固たる矜恃がある。人とはこうでなければつまらない……どれ。一つ奴らの船に寒波でもぶつけてみるか」ジョリー・ロジャー、サミュエル・ベラミーに対して
「女神ブリタニア……だと……? 女神と縁を結ぶとは、貴様は随分と強運らしい。良い。臣下が幸運なことは、私にとっても収穫だ」ブリタニアに対して
【他クラス適性、変化傾向】ライダー、バーサーカー
【製作者】ジョーン
以上です。セリフはまた後々追加していきます。>>709
洪水を越えたノア位ですかね…>>726
へいお待ち!
三代前まではヴェルセリオファミリーはイタリアに籍を置く普通のマフィアだった。
ある時敵対組織の謎の新兵器に壊滅寸前まで追い込まれてしまう。そしてボスとその肉親、一部のメンバーを連れてファミリーの一員の故郷である日本の夏空市まで夜逃げする。
当時の夏空市の人々が自分達を受け入れてくれた事に感謝し当時のボスは夏空市を陰ながら守ることを決意。
この頃日本土着の魔術師である水上家と接触。魔術の存在を知りあの時自分達を追い込んだ新兵器が魔術によって作られた礼装であったと知る。
それ以降お抱えの魔術師として水上家を迎え入れ魔術方面でも対策を立てるようになった。
マフィアや夏空市の裏社会的な抑止力などと銘打っているものの特にこれと言った違法行為は働いておらず地域密着型悪の組織()のようになっている。現ボスであるレオーネが学校の教師をやれているのもこれが理由。
ただし夏空市の住人に手を出そうとする犯罪者や夏空市の霊脈を狙う魔術師にはこの限りでは無い。
魔術方面の知識を付けるために魔術使いや魔術師相手に取引を持ちかけることもあり臼鬽泪を抱え込んだことを切っ掛けに時計塔とも縁を結んだ。
>>733
人に試練を与える系(元)神。
我、この方、好き!!>>744
どうぞ~。やってみたいリレーの企画もどうぞ~。>>747
【魔術礼装】
蒐集霊地「木伽」
木伽家の管理する情報を蒐集、記録、自己拡張する霊地。
あらゆる事象を記録する事で根源と同一する事を試みて作られた物だが文明の発展により完成は絶望的となっている。
古くは地母神との契約により得た霊地を元に組み上げられたモノである。
契約の対価として木伽家の人間が2世代以上存在する事はなく、孫の代が産まれると祖父母の代は地母神の元に送られ、その贄として産まれる木伽家の人間は小柄である。
鍵限輪「新木」
木伽の情報にアクセスする端末と情報を管理する権限、それをサポートするツールとして役割を果たす礼装。歴代の管理者の起源を記録し機能が拡張されている。
【魔術系統】接続魔術
パス等の接続に特化した魔術。
木伽家は土地に接続する事で内部の存在を管理する為この魔術を伝えている。
木伽家の人間は管理する上での節目の儀式で自らの起源に覚醒し木伽内部の情報に影響を及ぼす事が可能となる。すみません、自分ss投げます!
夏、都内某所。
湿気と太陽の日差しが相まって、自分の汗すら鬱陶しくなる。
「あ、お帰り……」
「ただいま、ゆきなちゃん」
荒屋敷まきなは、実家というものが好きではない。
都内とはいえ売ればせいぜい一億いくかどうかという土地、老朽化をごまかすように継ぎ接ぎのリフォームを繰り返した家屋、そして――古臭いものの筆頭である地下室。その何もかもが気に食わない。
「珍しいね、姉さんが帰って来るなんて」
「立ち寄っただけ。ゆきなちゃんの顔を見たらすぐに出る予定」
「そんなこと言って。おきな叔父さんも喜ぶよ、あ、お茶請け出してくる」
(本当に、すぐ帰るつもりだったんだけどナ~)
でも、妹の好意を無下にするほど、ひとでなしではない。はず。
玄関で突っ立っているのも何なので、とりあえず居間に上がることにした。
荒屋敷は魔術師ではない。呪術を専門とする呪術師……時計塔の呼ぶところの魔術使い、の家系だ。魔道を進み、根源(あるいはそれに比する大願)に到達するのではなく、ただ現実的な手段として魔術を扱うだけの者達。
その中でも荒屋敷の呪術というのは“一代限り”の呪いを見つける。例えば、まきなとゆきなの母親(父親は入り婿なのだ)は“眼”を呪うことによって娘達にその呪いを受け継がせた。まきなには過去を視る神域の魔眼を。ゆきなには霊子の流れ、天体のネットワークを視る視覚を。
まさしく呪いだ。>>752
その身勝手な“強制”のために、妹はその両目を潰されたようなものなのだから。
「よう、まきな」
「ああ……くそうるさいヤツがいるよ」
「仮にも叔父さんだろうぅ!?」
「二人とも、そういうのいいから。早く座って座って」
畜生揃いの荒屋敷家において、辛うじて人間なのが、おきな叔父さんだった。
この家で唯一の私達の味方をしてくれた人。母の、弟。
無精ひげをジョリジョリと撫でているのが、年齢を感じる。
「というかさ、ゆきなちゃんもそろそろ高二でしょ? 進学どうするの」
「まだな~んにも決めてない」
妹のくだけた表情は、初めて見たかもしれない。
「へぇー、しっかり者のゆきなちゃんも、ずぼらだらけの荒屋敷の血を継いでいたってワケ」
「ちょっと真剣に悩んでいるんだけど」
「真剣に、って?」
「魔術師になるかどうか」
「…………そ、そう」>>753
「そういうまきなは、時計塔に留学中だろう。ということは将来は魔術師か? まあ、真面目に魔術式やらを研究していないだけで魔術回路自体は中々だと思うんだが、この家は!」
「ゆきなちゃんに魔術師は向いてないよ。それに、ほら、魔術回路も評価基準的に質がCに、量がBでしょ? 一代じゃ難しいって」
「それは皆そういうものなんじゃない? 私、意外と魔術書の解読とか上手だって褒められたんだ」
「…………い、いや、そういう問題じゃなくない?」
「ふ~ん、そう? でも時計塔って魔術協会の総本山っていうことぐらいしか知らないもんね。やっぱり色々と大変なの?」
「まあ、貴族主義と民主主義なんて派閥が出来ている時点で碌でもない。根源に至れないから現世利益を得ようとする妥協の産物でしょ?」
「??? そ、そうなの……?」
「――――ほう」
おきなは、ふと目を細めた。
「お前、時計塔では何を学んでいるんだったか」
「え? ああ、降霊術とか……どっちかっていうと生物版の投影魔術。変身術系統の合成獣(キメラ)を使って感応魔術を経由して神霊とその依り代の数値(イメージ)をより近付けることで霊基再臨を強制的に誘発するための呪詛の魔術式を研究し、して……」
そこまで言って、我に返った。
「ははあ、なるほどな」
「え? 何? 何の話?」
「ゆきな、魔術師になりたいのなら、もうちょっと真面目に魔術の勉強をしろってことだな」
「んー! してるんですけどぉ!」>>754
荒屋敷まきなの魔眼は、両方とも過去視に関する。
泡影の魔眼、収斂の魔眼。そのどちらもが神域の魔術を蔵する宝石ランクのノウブルカラーであり、そのどちらもが異なる認識覚(チャンネル)を見せてくる。魔眼を持つ者は何であれ魔眼の影響を受けるというが、まきなは特に酷かった。今も酷いのだが、魔眼殺しなしでコントロールできるようになるまでは、半幽閉に近い対応を“せざるを得なかった”記憶がある。過去という現在のための基盤をひっくり返せる力を持っていたからだ。
そういった過去を視る力があるということは、それは過去を目指す魔術師であるというのと本質的に変わらない。同じ生き方であるという点で、荒屋敷まきなは魔術師に向いている。現在(いのち)に意味はなく、過去だけが価値を持つ。そういったモノの。
「結局、私はどうして、ゆきなが魔術師になろうとするのを反対したんだろう――」
電柱に張り付いた蝉の抜け殻を横目で見ながら、駅の改札を抜けた。ss投げた後で「こいつ会話と思考回路がキンクリしとるぞ…???」ってなるの目がやばいな…
TVCM風
蒼天が霞む黄魔の都にて、将の激戦の幕が上がる。fate grand order epic of remnant、黄魔動乱。俺には、護るべき物がある。
シーン的なアレ
五人程の武将(その中に若い頃の趙雲もいる)と主君らしき男の影が映り、次のシーンで成長した趙雲以外がフェードアウトする
デイヴィが川の上でリシュリューの兵と戦う、冷静に笑うリシュリュー
許褚の槌とパロミデスの槍が激突する
祭壇に立つインドラジットの前で不敵に笑う周瑜
門の下で仁王立ちする大嶽丸の前で槍を構える趙雲
黄衣の男が札を出し、それが邪悪な光を放つ
炎の中で笑う男の後ろに柱の様な物が現れる
炎の都を走る華佗、宮が映りタイトル>>768
あー、pvワードまで。以前に私も作った事がありますが、そっちは思いつきませんでした……。
(便乗しよ)
亜種特異点 死灰忘却都市ポンペイ
(空から降る灰の画面から、闘技場の中央に切り替わり、カルデアのマスターとサーヴァントたちを映す)
灰雪降りし忘却の都市。
(灰に埋もれた街中で、必死に駆け抜ける漆黒を纏った独腕の青年)
(それと相対する血涙を流した、魔剣を持つ女性)
営みに埋もれた亡霊の闘士たちは、今も尚凱旋に酔いしれる。
(狂気に取り憑かれた戦士たちの蠢く影)
Fate/Grand Order -Epic of Remnant-
(美しい中性的なローマ皇帝が愉しげに笑いながら灰を掬い、そっと空へと吹きかける)
〜追想の闘技場〜>>762
カリアッハ・ベーラの方が有名かも知れない。ベイラは表記揺れの一つでもあるので。
後にも先にも公式的には『そういう立ち位置(御三家ポケモンとか伝説ポケモンみたいな)』ではないポケモンが主人公と呼ばれることはガブが最初で最後だと思いますね。
ポケモンモチーフならこんな子が!
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E9%BB%9B%E5%B9%BD%E8%8A%B1
>>765
いいですよね6章……ネタ被り怖い怖いしてたけどいざはじまったらめちゃくちゃモチベ湧いてきた……
なるほどそんな宝具が……(検索)……(確認)……表記が違うのでセーフということで!>>775
神話級海棲生物デカすぎ問題。
なんか互いに属性被り過ぎて反発し合いそうですね。>>768
っぽい!めっちゃCMで流れるやつですやん!
インドラジット(祭壇前ってことは炎がバックだから絵的には映えるんだけど、追い詰められてるってことなんだよね〜)>>766
「どうして、ゆきなちゃんにあんな態度取ったと思う?」
「そりゃあ、妹が大切だからだろ。お前もさ」
などという会話が後日あったそうな...??
叔父様はワンダリング・アラヤシキ(シナリオ上の意図を持たずにランダムに登場する荒屋敷家の人、の意)なのでー!今夜、あるいは明日、新サーヴァントを投下してもよろしいでしょうか?
突然ですが今日から週末まで出張することになりました。出張先でWiFiがあるか分からないのでもしかしたらしばらくここに書き込めないかもしれません。
フーシェ「アイドルと政治は同じでは???」
ロドモン「そうか何言ってんだお前」では、投下します。
【元ネタ】御伽草子、坂上田村麻呂伝説
【CLASS】セイバー
【真名】藤原俊仁
【性別】男性
【身長・体重】165cm・56kg
【肌色】血色の悪い白 【髪色】藍色 【瞳色】薄緑
【外見・容姿】
和風の黒一色の軽鎧を纏った片目が伸ばした髪で隠れた陰鬱そうな美青年。目元に隈ができている。血色が悪いこともあってかその様は生きる屍かと見間違うことも。
【地域】日本【年代】平安時代初期
【属性】秩序・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型、竜、魔性
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:A 魔力:D+ 幸運:E 宝具:A-
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。>>782
【固有スキル】
神性:C
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
セイバーは人間と龍の天女との間に生まれた半神半人である。
無窮の武練:A+
鍛え上げられた武の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
その武の領域は後世で木曽義仲を評価する際に「田村・俊仁・余五将軍・致頼・保昌・頼光・義家とくらべて遜色ない」と初めに並べ称されるほど。
魔力放出(水):B
武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
セイバーの場合は益田ヶ池の大蛇の息子という出自から水を用いた魔力を扱う。
悪路の契り:B
かつて討ち取ったことで成立した悪路王への縁。
セイバーへの堕落を誘う幻聴として顕れ、これと言って手助けをする訳でもないが……?>>783
【宝具】
『闇刀・夜叉水龍(れんげはちりてあまたのりゅうがようどうす)』
ランク:A- 種別:対軍宝具 レンジ:20~40 最大捕捉:300人
刀身すらも鈍く光る黒で染め上げた黒刀。
かつて並みいる魔性を切り悪の究極、悪路王の首すら刎ねた毘沙門天より賜りし宝剣。
今やその加護は喪われ魔剣へと変じている。例え全盛期を再現するサーヴァントシステムといえど神の側から断たれた加護を取り戻すことは叶わず。
そのため、本来のものよりランクダウンし、宝具としての性能も変容している。
真名解放をすることで居合の刀から墨のように黒い水が溢れ出し龍の如き斬撃として放たれる。
【解説】
平安初期。御伽草子に描かれた伝説的な人物。
坂上田村麻呂と共に魔性を討ち祓い、朝廷に仕え闇を切り拓いた大英雄。
龍の天女との人間の間に産まれ、天下の大将軍になると予言されたという。
幼名を日龍丸といい、三つの時に父と死に別れ七つの時に桓武天皇より近江国の倉光・ 喰介という大蛇を角突弓、神通の鏑矢で以って討伐することで俊仁将軍の宣旨を賜った。>>784
その後、十七の時に照日御前と契りを結び、それを妬んだにより流刑となるも京が流刑の最中で退治した大蛇の魂魄により異変に見舞われこれを鎮めることを条件に流刑を免れ再び照日御前との契りを叶えた。
その彼女が拐されたことで俊仁の人生は大きく動き出す。
即ち陸奥国の赤頭四郎、悪路王との決戦である。
道中、田村郷の悪玉姫との出会いを経、悪路王の配下である地獄龍を従え、悪路率いる鬼達を鞍馬の山にて毘沙門天から賜りし宝剣を投げその首を残さず落としたとされる。
時は晩年、55の時、文徳天皇の命にて唐の征伐を受けその足掛かりとして新羅を攻めるも不動明王が日本へと渡り仏法の守護神になることを毘沙門天に誓約したことで俊仁の剣から毘沙門天の加護が失われると供に半ばから折れ、その毘沙門天の降魔の利剣によって首を撥ねられた。>>785
【人物像】
神仏から悪とされ裏切られた最期を迎えたことで自己の存在価値、信念を見失い陰鬱とした性格となっている。
朝廷に仕えた者としてサーヴァントとして使役されるのには抵抗が無く主が秩序を志すのであればそこに忠義を見出しその武を振るうだろう。
本来は寡黙なれど剛毅な気質でその器は悪事を行っていないのであれば妖怪であろうと無下には討伐しないほど。
悪路王、悪玉姫、妖狐、地獄龍、見馴川の大蛇と妙に人理秩序の外側である悪側の人外に好かれやすく、当人もそこを突かれると困惑してしまう。
特技:怪異征伐
好きなもの:義理人情
嫌いなもの:約束を破ること
天敵:悪路王
願い:自身が何故人界より神仏より悪とされたのか、その理由が知りたい
【一人称】俺
【二人称】貴殿/お前>>786
【セリフ例】
「セイバー、藤原俊仁。俺のような堕ちた男に何が出来るわけでもないが……。喚ばれた以上出来うる限りのことはしよう」
「ぅ……、く。黙れ悪路……!俺はお前の言葉には従わない……!」
小野小町所持
「小町殿。日本異聞帯では醜態を晒し、その拭いを払って頂き面目もありませぬ……。貴女の説法が無ければあの世界の俺はきっと惑い続けただけでしょう」
坂上田村麻呂所持
「やはり、お前は凄いな田村。どこでもお前の輝きはあの頃から何も変わらない。それに比べて、俺は──」
エミヤ所持
「何故だろうか。あの弓兵を見ていると他人の気がしない……」
藤原千方所持
「お前のその優しさは心地良い。悪獄の中ででも自分を失わずにいることは、尊敬に価する」
【因縁キャラクター】
坂上田村麻呂
生前の同僚。只人の身で時代の頂点に立った大英雄。
その武威に敬意と畏怖を示し、肩を並べる者として恥じないように戒めている。──戒めていた。トゥルヌスの第三宝具名なのですが色々考えた結果、
>>599さんの『神妃の赫怒よ、紊れじの鎧と成れ(インキピッド・ベッルム・ヤーヌス)』
と名付けさせていただこうかと思います!漣爻智の改修版を投下して宜しいでしょうか?
後、爻智はもう半ば舞台装置と化させます。青くなたので投下シマス。
漣 爻智(さざなみ こうち)
年齢:30歳
性別:男性
身長:174cm 体重:65kg
特技:血液検査、環境適応
好きな物:コミュニケーション
苦手な物:高い所
国籍:日本
所属:フリー
起源:血・繋がり
魔術回路:質:A/量:B+ 編成:変質(半ば血管と同化している)
【解説】
特定の場所を拠点とはせず、ただ日本という国を転々としている魔術家。
外見的特徴として親族は「血のように赤い髪」を持っており、また「血」と深い関連性を持つ魔術を扱う。
元々はノルウェーにて医学を主軸とした錬金術師クラウーカリス・アウリーゼを先祖とする魔術家であり、どういう経緯で渡日したかは不明だが日本に直系を残している。>>797
錬金術師クラウーカリス・アウリーゼは、幼少の頃に妖精によって『取り替え子』をされた経験を持っており、そんな経緯からか特異な体質を持つようになる。
いかなる血液、髄液、細胞に拒絶反応を示さない肉体である。しかしその代償として他者にとっては劇薬として反応する毒血となってしまう結果ともなった。
だがそんな境遇に悲観するどころか、寧ろ嬉々として自らの細胞を使った研究を行い、魔術界でも血医の錬金術師として呼ばれるようなった。
時は過ぎ、子孫は日本にて繁栄し、姓を「漣」へと変えていた。
そして近年、漣家に鬼才が誕生すると同時に一族の壊滅が確定する。
稀代の魔術師として期待を寄せられていた漣爻智が成人する際に一族全員を始末し、その血を自らに取り込む諍いが発生したからだ。それを境に血筋は途絶え、残された血統は爻智のみとなった。
以降は世界各地を放浪とするフリーの魔術師となり、魔術協会のいずれかにも所属はしてないが、商売的な繋がりを持つようになる。>>798
【人物】
血のような赤い髪色に、桜色のワイシャツが目印の、ややくたびれた雰囲気の男性。一人称は「僕」。
性格は少しだけ物静かという印象を受け、喋る際もややゆっくり目だが、雰囲気に反してコミュニケーション能力が高く、相手に飽きさせない話題を振り、また相手の話にもしっかりと耳を傾ける、話し上手と聞き上手を合わせた人物なので、そのギャップに惹かれる女性が多い。
生活面はだらしないの一言。身嗜みには気をつけているが、それ以外は割と無頓着で、整理整頓らが一切できない。これは研究ばかりに感けて他がお座なりになっているのと、一点に留まらず、各地を転々としていた事の弊害だったりする。だらしないと言われれば、肯定しつつも開き直り、更には何故か最後には言いくるめられているので半ば手に負えない。
このように人が好さそうな人物であるが、その実生まれながらにしての破綻者であり、“繋がり”という起源の理念に沿ってあらゆる物を取り込もうとする狂人。
過去に成人したのを機に一族を皆殺.しにし、全員の血を取り込むという暴挙を犯しており、そこには当惑も躊躇もなく、寧ろ未知への探求心と期待感で溢れていた。
二重の意味で逸脱しており、一つは一般社会・表社会における倫理観の無さだが、これは魔術師という人種では然程珍しくもない。しかし、“魔術師”でありながら後世に未来を託そうとはせず、自らの手で根源に至ろうとするのに血族に手をかけた異端者。ただし単なる考えなしの無能という訳でもなく、自身を延命させるだけの手段を確立させており、各地を放浪としながら研鑽を重ねている。
言動は温厚、しかしてその実態は冷酷無比なる魔術師。起源に従って「繋がり」たる人間関係を構築しているが、それは研鑽に利用できる価値のあるものだと認識しているからであり、純粋な博愛主義から基づくものではなく、研究の為には如何なる手段をも用いる合理主義者。
ここまで冷血な本性を持っているにも関わらず、交流関係のある人物は何故気づけないのか。それは単に、言動そのものに変化が見られない、表裏のオンオフの切り替えすら無い、どちらも一貫して爻智という人間の貌だからである。
偶に偽名として「クラウーカリス・アウリーゼ」の名前を使う事がある。>>799
【能力】
漣家は「血」と深い関わりを持つ御家であり、血縁者は必ず「血」の起源を持って生まれる。それにより、魔術の特性と研究内容もそれに連なる事が多く、爻智もその例に漏れない。それどころか、血とはまた別の「繋がり」の起源を覚醒させているので、その特性上他のいかなる血液を自分の肉体に注入しても悪影響が起きず、血液の大元である生物の肉体的能力を微小ながら加算する事も可能にしている。この特異性により爻智の血液は『輝血界繋(カイメラズ・ブラッド)』と呼ばれ、秘密裏の取り引きでは高価格で売買される事が多い。そして爻智自身の渾名にもなっている。
血による繋がりの研究の過程で『紅血魔術』と呼称される魔術を作り出す。能力は「血」と「繋がり」による特性を利用して爻智が体内に保持している幻想種等の血を合成させる事で、血液で構成されているものの、新たな生態系を構築する魔術。これよって作られた物質を「混血獣」と呼び、生物でないにも関わらず生物と同じように思考し、戦闘を通して相手の動きを学習する“知能”が存在する。また、戦闘力も高く、一見強力な存在に見えるものの7回程の攻撃を受けてしまえば飛散し、構築する為に使った血液はは永久に使用不可になってしまうデメリットが存在する。
尚、幻想種の血は裏オークション、裏取引、化石から採取したDNAを分析して再構築し『純血』を調合する事で手に入れている。
非常に特異な血液だが、実の本命は心臓の方であり、心臓を中核として肉体内部に結界を展開している。結界内では血流、血種類、自律神経を操作する事ができ、攻撃を受けても致命傷を回避できる上、細胞の活性化を瞬時に行えるので、治癒力も非常に高い。加えて、体内で展開されているのは一応“結界”なので、肉体に悪影響を及ぼす毒・呪詛等も防護可能。
漣家由来の魔術刻印も継承はしているが、爻智個人としては余り必要としていない。理由は血液そのものが一種の魔術刻印としても機能しているからである。
肉体面での戦闘力は然程高くなく、できると言えば常人より少しだけ回避能力が高い程度。しかし、幻想種の血液を投与しているせいか、少々丈夫。実力はあるが、それは魔術が強いのであって決して彼自身の素の能力が高い訳ではなく、何より爻智自身が肉体労働を嫌っている。曰く「自分の体(商売道具)は大事にしないと」との事。>>800
『紅血魔術』について平たく言えば血液や細胞関連でイメージできてしまう事は大抵できる。
────しかし、本来の真価は別にある。
漣爻智は先祖である“クラウーカリス・アウリーゼ”の先祖帰りとも呼べる人物であり、その血液は『輝血界繋(カイメラズ・ブラッド)』と称されているが、その実態は『碧血化生(イミル・ヴェイン)』と呼ばれる神話時代の生態系を再現できる物質。大地母神の系統とは異なる、原初なる巨人を起源とする血。取り替え子によって生じた人間の手には余る神代の産物である。
【碧血化生(イミル・ヴェイン)】
北欧の創世神話において原初の巨人から生じた始まりの血。
全ての生物の根源であると同時に、全ての生物にとって死を齎す毒血。生態系を一から構築できる物質であり、一つの神話体系の基盤を創り出すきっかけともなった超新星の雛形。
神代では巨人たちを生み出した生命の海ともされ、また同時に神々をも冒す毒としても作用していた。
漣爻智の持つ『輝血界繋(カイメラズ・ブラッド)』と『純潔』はこれの副産物であり、あらゆる幻想種の細胞を取り込み、存在の再現を可能にする。
このように一つの生物として真理に迫っているにも関わらず、根源の渦へと至れないのはひとえに単一の生命体ではないのと、未だ器に縛られている不完全な次元の生命に止まっているからである。
この血液は漣爻智にとって生命を構築する源ではあるが、他者にとっては猛毒である。しかしそれも成分を薄める事で霊薬としての効能を発揮する百薬の長にもなり、分量を間違えれば命を奪い兼ねない劇薬にもなる。>>801
そして、副産物で作り出したものが以下の通り:
・輝血界繋(カイメラズ・ブラッド)
爻智の起源特性を利用し、作り上げる事に成功した血液。
数々の幻想種の血が混じり合い、拒絶反応を起こす事なく存在として成り立った血。魔術、回路、刻印、礼装と、様々な用途の使用できるが、全てを扱えるのは爻智のみ。
紅血魔術とは別に、摂取した血液から幻想種の能力の一片を再現することが可能で、更に能力同士を組み合わせる事もできる。
裏取引でこの血液を商品として売買しており、魔術礼装として取り扱っている。
上述の通り血液の核は心臓であり、心臓が稼働している限り血流は巡る。
・純血
文字通り混じり気のない血液を示す。
爻智の肉体に流れる血は殆ど幻想種のものが混入しているので、純粋な“単一の血”はないに等しい。
純血は幻想種の細胞と調合する事で、かつて存在していた幻想種の血を再現するのに必要不可欠なもので、この一つの特異性があるからこそ、爻智は数多くの幻想の血を保有している。
この血液は、左腕全体まで繋がっている血管のみ改造し、防護する事によって他の血液とは混ざらず、純血を保っている。
尚、この改造の影響で左腕全体は多少変わった見た目になっている。よって特殊な礼装を巻いて隠している。>>802
【魔術師として】
漣家が生んだ鬼才。
魔術回路こそ平均的な数なのだが、それよりも高い質と、当人の持つ圧倒的な才能。歴代の誰もが持ち得なかった特異性を持って生まれ、加えて幼少期から自らの目指すべきテーマ、研究対象が何であるか察知する頭脳と機敏さも有していた。
根源への道は「血の回帰」を目指している。原初の一に繋がる始まりへと至れば、自ずと生物の祖、即ち“世界”に辿り着く理論のもと、爻智は研鑽を深めている。早い話が、死体創世神話などで登場する、世界の基盤となった生物への到達という概念。
幻想種の血を収集しているのも、より古い神秘を獲得し、自らの血を徐々に回帰させるのと単一の存在へと至らんとする為の行動。これは特異体質を有していた爻智が為せる方法である。
時には実験と称して、魔術・神秘的要素を引き上げ、且つ自身の起源と相性の良い母胎を選抜し、その女性と良好な人間関係を構築し、やがて男女の関係となったところで実験である“子供”を設ける。ただし出産の成功率は五割以下であり、胎児の成長に応じて爻智の毒血も母胎に広がっていくので、その影響で母体ごと死産する事の方が多い。
だが、その五割以下を超えて生まれた子供は「子」としてではなく、新たに変異した幻想血を持つ「観察対象」として見ており、利用価値があるまで育成している。後の観察結果で価値が無いと判断すれば殺.害し、回収する。
霊墓アルビオンに眠る貴重な資源に興味はあるが、わざわざ身の危険を冒す程の事でもないと判断している。技術と技能があれば骸竜の魔術回路を狙っている様子。
現在はフリーの魔術師ではあるが、以前は時計塔の動物科(キメラ)に所属していた学生で、その才能を遺憾なく発揮し『色位(ブランド)』の階位を授与されており、また合成色の『紫』の称号を賜っている。
しかし後に、血液の特異性が協会にバレてしまい、封印指定が発令されたので身を隠しながら各地を放浪している。
因みに「賢者タイプ」である。>>808
後は吐き気を催す邪悪としても扱いです。
能力に関しては本当に……。びっくりするくらいここ数日の流れ追えてないけどそろそろ戦線復帰したい私
明日には新キャラお披露目したぁい(6章やってないのは)ライズが面白いからと申すか!ならばそのJoy-Conを取り外す!(お奉行様感。あんまり意味ない)
クッチーが奉仕犬属性を食っちゃったので墜ちた占星術師の性格どうしようかしら。ものすごい面倒くさがり(面倒を減らす為に効率重視でパッパと仕事終わらす系)ってだけだとパンチ弱いしなぁ…。>>832
あー、戦闘力は関係なく(無くても良い)、例えば「カドック・ゼムルプスは西洋人」だよね~という意味なんです
無国籍レベルまで無臭化したいんですね。「BB」「フィニス・カルデア」みたいな…SS貼っていいですか?
>>835
では
「またこのパターン……安直ね。暇なのかしら、あの人達」
二度目の角を右折したその時、少女……黛幽花はそう毒づいた。
音もなく背後に現れた亡霊にノールックでガンド……黛家では疾撃と呼ばれる呪術の弾丸を叩き込む。
同時に踏むステップは華麗であり鋭利、足運び自体が呪術となる術式……天之手によって強化された左手で放つ掌底は、同時に現れた鎧武者の腹部を爆散させた。
肥大化した犬、巨大な鋏を持った女霊、形容することが困難な異形……少女が選んだ帰路は、地獄と呼ぶのが生温い死地そのものだった。
正確には選んだのではなく、地脈に干渉した遁甲法によってルートが制限されたのが正しいというべきか。加えて、任意の場所に魔力溜りを生み出すことで意図的に魔性の霊を産み出す工夫まで施されている始末。
「はあ。本当に、本当に馬鹿みたい」
安直、あまりにも安直な程度の低い嫌がらせ。他者に暴行を加える際の最低な金言として「顔は目立つから胴体を殴れ」と言うものがある。それに照らし合わせると、この所業はお粗末極まりなかった。
どう見ても幽花のみを狙った凶行。地脈を用いたそれは、土地の管理者故に許される蛮行である。
魔術師にとっての土地とは極めて大きな財産である。少女一人に嫌がらせをするために地脈の消耗を加速させる彼らの行為は、魔術師としては到底褒められた行為ではなかった。
仮に他家から問い詰められたとしても「未熟な分家の娘を育てるために仕方なくやったこと」と言ってしまえばそれ以上に咎められることはないだろう。
呪術師が土地の管理者を務める場合、その土地に沸く雑霊達の処理も業務の範疇故に、分家である黛の人間にも最低限の戦闘力は求めてしかるべきだ。>>836
「こりない人達。どうせ管理なんてしてないんでしょうね……自分達が差し向けた雑兵の管理くらいすればいいのに」
彼らにとっての誤算は、その方便が現実のものとなったことだろう。
分家故足りぬ魔力を補えるだけの膂力を生む神楽・天之手。
膂力で補うが故に消費する魔力を増強でき、その分速度・威力共に雑霊であれば纏めて撃ち抜ける域にまで至った疾撃・影牙。
回路は足りぬm、質も量も、本家と比べればお粗末と断じられても仕方の無い術師としての素質。
それを補って余りある実戦経験―――『本家』と言う立場に胡座を掻いている面々とは比較にならないほどの実力を今の幽花は身につけていた。
「なあお嬢ちゃん。あんた、筋は悪くないがまだまだ詰めが甘い」
大なり小なり幽花の中に目覚めていた自負。血筋に囚われずとも、研鑽は決して己を裏切らない。
17年の人生で培ったその哲学は、目の前の闖入者によって砕かれることとなる。>>837
「我、吉祥天に帰命し奉る(オン・シュリー・マハディヴィ・ソワカ)」
流れるような結印と詠唱。そして、溢れ出す膨大な量と圧を持つ魔力の波濤。
前者は一朝一夕に身につけられるものではなく、後者は残酷な程にその出自が物を言う先天的な才である。
幽花は即座に理解した。それは、血筋を持つ人間が研鑽を重ねた場合、己とは比較にもならないほどの実力者になるという単純な真理だった。
「荒屋敷流降"神"呪術―――涅槃蓮花」
湖……? と、幽花は思った。
湖面を思わせる蒼光が地面を覆ったその刹那、蓮の花が開いたかのような光彩を残して、雑霊達は完全に消えていたから。
「荒屋敷……荒屋敷ですって……?」
幽花にも――いや、呪術を収める幽花だからこそ知っているその家名は、呪術師の世界では名の知れた存在だった。
「ああ? おお。お嬢ちゃんも知ってたか。まあ、今となっては大した名じゃないがね」
男―――荒屋敷おきなが飄々と、どこか諧謔を込めた声色で笑う。
荒屋敷の呪術というのは"一代限り"の呪いである。おきなの振るうそれも、既存のモノとはかけ離れていた。>>838
呪術の世界における神とは何か。
神とは自然であり、神とは世界であり―――神とは、世界に存在しながらも定められた形を持たない概念を指す言葉である。
荒屋敷おきなの降神呪術。
その真髄は―――「時の経過」と言う概念を降ろす術式だった。
かつて荒屋敷家が2人の少女を残して全滅したその折、『全滅して然るべき理由』なった御老体一行は、死後数百年が経過したかのような白骨死体になっていたという。
老害の末路としては、これ以上に無いくらい相応しい最期であろう。
「一体一体落としていくよりも纏めて祓う方が色々手っ取り早いだろう。まあ、経験値として捉えるなら理には適っているがな」
「それで、本題はなんです。荒屋敷の呪術師が私のような末端の人間に用などあるはずがないでしょう」
警戒を解かず、精一杯の気勢を込めて睨みつける。
目の前の男は己を始末しに来た暗殺者なのかもしれない。本家の人間を根絶やしにするという計画がどこかからか漏れたのかもしれない。
そもそも、荒屋敷と言う家名は既に廃れた家名だ。わずか数名の残党を残してとうの昔に滅んだ家の人間が自分に接触を図ってきたということがすでに異常事態だった。
「通りすがりだよ。通りすがり―――ってのは嘘だな。いやなに、お嬢ちゃんを初めて見たのは何日か前だが、少しばかり見覚えのある"眼"をしていたのが気にかかってね。こうして会いに来たってわけさ」
「眼……?」
要領の掴めない発言に怪訝な表情を浮かべる幽花。気が動転したのが隠しきれていないのか、挙動不審になった様子の少女を見て、おきなは静かに苦笑した。
「"眼"だよ。家なんて、血筋なんてくそくらえって眼さ……昔の俺に良く似ている」
「昔って……もしかして、荒屋敷は、貴方が」
「そういうことだ……ということだ。どうするねお嬢ちゃん。お前さんが良ければ、俺の全てを教えてやってもいい。これも何かの縁だ。協力は惜しまんぜ」>>839
「私は黛……黛幽花です」
「ほう、これはこれは。ご丁寧にどうも……で、どうするんだ?」
「これから師事を受けようとする相手に、名を名乗らないのは無礼でしょう―――そういうことと思って頂いて結構です」
ほぼ即答だった。
己に必要なものであれば清濁問わず飲み込もうとする姿勢。自分の気に入らないものはとことん気に入らず、受け入れることを良しとしない反発心。
礼を知っているようでいて、どこか未熟な部分が隠しきれていない年相応の在り方。
掃き溜めのような実家で、少しでも正しくあろうとした2人の少女の姿を、おきなは確かに幻視した。
「助言も教授もしてやる。その代わり、期待はするな。
俺は荒屋敷おきな―――家を滅ぼすくらしか能がない男さ」
少女が差し出した右手を、男の右手が柔らかな力加減で包み込んだ。
「貴方が『くらい』と呼ぶ力を、私はきっと誰よりも強く求めている。どうか、この縁が末永く続きますように。師匠」
今ここに、家系の枠を越えた師弟が誕生した更新なければ、自分もss投げます~
「ああ、ウィルキンソン君は新任の霊子工学整備部門員だったね。出身は時計塔?」
「それはそうです。魔術世界で外界と交流があるのはもう、時計塔しかないですから」
「私は魔術回路があるとはいえ、エンジニアとしての起用だから、そういうのには詳しくないんだよねえ……」
「まぁ、国際的なプロジェクトなので、むしろ我々の方が異分子なのですが」
「そうなのかい? 僕の聞いた話によると“隠れ蓑”らしいけど」
「出資の割合は、時計塔の影響下にある社会的なダミー会社が5割、有名企業の活動の一環として4割、個人出資が1割なので、確かに事情は事情なのですが、それでも名分というものがありますから」
「例えば『アレクサンドリア図書館(アレクサンドリア・ビブリオテーケー)』という名前を使うのも、その名分の内かい?」
「記号というのは、伝わりやすい方が優秀でしょう」
「なるほど。それはそうだ」
彼らはロンドン市内のビルにあるオフィスへと入る。
アレクサンドリア図書館、の名前を冠していながら活動拠点をエジプトに限る必要はないからだ。
『アレクサンドリア図書館(アレクサンドリア・ビブリオテーケー)計画』というのは、世界中の書籍を所蔵した、かつてのアレクサンドリア図書館に倣い、電子的にそれを再現しようと試みる運動であった。要するにすべての本の電子書籍化プロジェクトである。
だが、その実態は魔術世界も含めた文明の保存である。>>846
(要するに、“全知”とか“万能”ってヤツを物量で作るっていう計画なんだから無茶なんだよな……?)
ウィルキンソン・マーシアという青年は現代魔術科の出身だった。
家伝の魔道に邁進する財力がない魔術師は、こうして魔術を仕事に使うしかない。それを貴族(ロード)様方は魔術使いと揶揄するのだが、前提(スタートライン)が違うのだから仕方のないことではないか、と歴史の浅い自分は思う。
食べなければ生きていけない。
魔術であってもそれは変えられない。変えるにはそれこそ“魔法”しかないのが現実である。
だからこのような理想論だけのようなプロジェクトであれ、学んだことを活かせる雇用の機会と考えれば、需要はあるというものだ。
「ウィルキンソン君も仮想現実……バーチャルリアリティ、これは魔術用語で何というのか、ちょっと体験してみないかい? 価値観変わるよ?」
「そうですね、現状の進捗も知りたいので……。それと、時計塔でもシミュレーターとかの比較的新しい概念には英語を使いますよ。魔術式、理論自体はとっくのとうにありますが」
「ああ、つまり過程か結果のどちらかが異なれば、違う言葉を使うということかな」
「そうです。昔は幻術とか、夢に関する精神系の魔術で主流でしたが、今は霊子工学……疑似霊子とかありますから」
「へえ、やはり歴史というのは面白いね。文明とは思想と行為の堆積ともいえるが」
「グッドウィルさんはこのプロジェクトに向いていらっしゃいます」
ヘッドセットで眼を覆う。
視界、というものは人間の知覚情報の多くを担っていると言われている。
現実世界を遮断することで、異なる世界に目を向ける。そういうことが出来るようになるのだろう。魔術世界においても“眼”とは大きな意味を持つのだから…………。>>847
再び目を開けた先には、古代エジプト世界というものがあるのならば、と。
まさにそう思わせる光景が広がっていた。
ヒエログリフが刻まれた石柱、獣頭の神像を奉る神殿、風が吹くたびに舞う砂埃。
なるほど、アレクサンドリア(古代エジプト)というのは宣伝のための吹かしではないらしい。
「やっぱりMMちゃんとしては仮想敵はぁ、『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』とか王様気取りのバルトメロイの『貴き魔術回路(ブルーブラッド)』なワケですよ」
「なんということだ。AI(これ)を作った奴のお里が知れる。対抗意識丸出しじゃないか」
君の頭は最強厨(アトラス院)か?
そう、思わず嘆息してしまう。
優雅(エレガント)、というのが一般的な時計塔の魔術師の振る舞いである。時計塔の十二の頂点である君主(ロード)にしたって表向きは直接的な干渉をしない。根回しとか、そういった政治の類であるのが暗黙の了解だ。
「いやでも、同じ結果(イミ)が待つのなら、劣っているモノに価値(イミ)はあるんです?」
「それは極端だよ。確かに僕はこのプロジェクトで生まれる管理AIに対して、かの“万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)”レオナルド・ダ・ヴィンチを人為的に作り出すようなことが出来るという、高揚感は持って参加したがね」
「おっと否定していないではないですか」
「真作と贋作、という問題は根が深い。君の演算回路に悪影響を与えたくもないし、ここで私自身の明言は避けておこう。」
「それは理解できますがねー」>>848
「個人的には到達点よりも、そこに至るまでの副産物にこそ興味があるのさ」
「ああ、科学文明の発展みたいな? でも原理的には膨大なデータベースから引用してくるというだけのプロジェクトですよ」
「それはそれで便利だろう。現状ではサーバーが足りないから、色々と座礁しているというのが本音なのだが」
実際はこの計画を総括する人理を網羅した――いわば“全知者”といった趣の電子生命体を誕生させる、というのが時計塔の出資者の目的でもある。
「そうですよ。早く情報量を多くしてくれないと、このままの性能ではとてもとても過去の補完などというお題目は叶いそうもないのですからー」
「サーバーについては資金が、ね……しかもボランティアみたいなものだから、人件費とか……」
「そういうのは関係ないんですよー」
「まあ、裏技は考えている。サーバーが足りないのなら持ってくれば良いのさ」
「??」
「降霊術と似た方法で、本体(魂)の座標を定義して、並行世界の同一存在を演算に使うのさ」
それは奇しくもアトラス院の疑似霊子コンピュータと同じ発想なのだが、かの組織とは没交渉な以上、このアイデアを自信満々に語ったことは想像に難くない。
「おおー! それ理論上は無限容量っぽいじゃないですかー!」
「ふふふ。現代魔術科にいた頃から疑似霊子理論には目を付けていてね。魔術式の完成度だけは高いと自負している」>>852
イケオジと女の子の絡みっていいですよね…
俺も好きです>>861
んふ、個人的に片目だけ反転して中途半端に理性が残ってるくらいが好き。理性と暴虐の葛藤で唸って欲しい。>>857
前提として「魔術師の家系を滅ぼしてる」って設定があるのでバトルさせるならそれに見合ったスペックが必要だったのです……
>>858
観測対象を『個人』
使用機能を『境界記録帯の再現』に限定することで「誰でも手軽にマスターになれるモザイク市世界」の擬似再現、とか!
>>859
強すぎワロタ。
降神術は神=概念を降ろす術です。
おきな叔父様の場合は「時の経過」って概念を降ろせるので相手は全員白骨死体になるという。
霊を祓う時は霊の『時の経過』を別の物質に転移させるってやり方です。結果として転移させられたものは風化しますが。
>>860
わかりみが深い……自分のメモ帳がそんな感じなので……
メスガキ術式ってなんなんだ……
自己防衛がしてない奴が呪術師になんてなるわけが無いので……呪術師は陰キャ……!(偏見偏見)
ゆきなちゃんと幽花はあれで向上心強い同士ってことで上手く行きそうな気がするんですけどまきなはどうだろうなあ……頑張れ叔父様(丸投げ)(イアソン並感)>>866
ディ、ディンドラン……?監獄長さんの異聞帯ネタで、気分転換にSSを執筆中。
何の事はない、鯖とクリプターの酒盛りしてるとこのお話です。>>868
魔術刻印・回路、霊脈の調律師としての顔があるしヴァイオリン演奏で極小規模のコンクールとかしてそう、あと魔術師なので金持ち!故に顔は広そうだけど性格が嗜虐癖、戦法はゴリ押し系(防御能力も高い)なので凄い秀才って訳でもなさそうなポルカ・ドラニコルさんはどうです?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB>>880
【宝具】
『我が身に宿りし書庫の鍵(ライブラリー・オブ・バベル)』
ランク:A- 種別:対人宝具 レンジ:− 最大補足:1人
魔女ケリドウェンの息子タリエシンの持つこの世の全てを知る叡智。
言葉通りにこの世の全てを記録している彼の頭脳には真偽正誤過去未来を問わずあらゆる情報が収まっている。
あらゆる判定を知識による判定に置き換える事が可能だが、彼のよく知らない技術や知識を引き出す場合は非常に大きなマイナスの補正がかかる。
キャスタークラスでの現界でない場合、彼の中で確定した事実以外にはこの宝具を使用する事は出来ない。
『導く事なき理想郷(クラック・オブ・アヴァロン)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1〜999 最大捕捉:1人
マーリンの友、ブリテンの宮廷詩人タリエシンに許された一度きりの理想郷への誘い。
発動すると理想郷へ繋がる航路を展開し対象の行動を「理想郷を目指す事」に制限する。
ライダークラスでの現界でない場合この宝具によってアヴァロンに辿り着く事はなく、タリエシンが解除するか消滅するまで彼と共にあての無い航海をする事となる。
『詩人タリエシンの世界(ブック・オブ・タリエシン)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
吟遊詩人の長タリエシンに許された特権。【Weapon】
竪琴・無銘
【解説】
魔女ケリドウェンの息子、マーリンの友、ブリテンの宮廷詩人、吟遊詩人の長
魔女ケリドウェンが生成した“知恵の霊薬”を舐めた召使いのグウィオン・バハが逃亡の果てに麦となったところを、雌鳥に変身した魔女に喰われる事となった。
その後魔女はグウィオンを妊娠したが我が子を殺めることは出来ず、海に流された赤子は騎士エルフィンに拾われ、その「輝く額」からタリエシンと名付けられた。
前世の脱走の末に獲得した叡智は本来彼の為の物ではなかった故に、彼はこの世の全てを知りながら、本質的に無知な人間となってしまった。
魔術師マーリンは全てを知りながら全てを知らぬ無垢な彼を気に入り、タリエシンもまた自らの不確かな知見を確実な物とし得る彼と友人になった。>>885
>>288
シリアス悪役モードの海賊、怖いけれど格好いいですね…アンジェラさんの特殊な素性と赤髭さんのこれまた特殊な概要が総じて陣営としての特殊さを演出していて良い…良い闇だ…
>>350
お久しぶりですね、そして「くじら」というどこかファンタジックな響きの名前とは裏腹に中々ハードな経歴のお人だ…人らしい性格を「演じている」というのがミソなように思えますね私
>>365
凪咲さんは…どこまでも通常運転ですね…(遠い目)
しかし一方で、死に際して彼女の行動原理というか、悪役云々を抜いた彼女の内側のより深い部分が見えたように思えます。やはり今際の独白には人物というものが透けてきますね
>>432
この繋ぎは…まさか、遂に聖杯大会が復活する…のか…!?
あの独特な設定やムーブが好きな私としては、密かに胸の高鳴るお話でした。くじらさんがここからどうなるのかも気になる…なる…
>>470
キター!TV SHO!新鮮なTV SHOだ!私ドキのムネムネが止まらない…ドラマ性重視なのも良いですね…
個人的にはスポンサーにレッドアを持っていきたいけど、舞台は極東…ううむ…>>886
>>493
このサーヴァント、弱いッ…!真面目に一般人であるマスターに負けるとか相当ですね…
記憶喪失は大抵ろくでもない展開になるのが定石となっていますが、はてさてこの出会いはどんな結末を迎えるのか…
>>531
し、知らない…けど、凄くて強くて格好いいのはひしと伝わってくる…!こういう純粋に堅実に強いサーヴァントは安定感がありますよね。エルバサ的狂気も行動パターンの想像がつきやすい&強さに対して制限をかけられるという点で良設定ですね
>>551
ノア!ノアの方舟のノアだ!グランドライダーだ!
酒癖が悪いとはちょっと意外でした。なんだか思っていたよりとても人間味のある人ですね
>>635
悪魔の囁き…と言いますか、達者で引き込まれてしまいそうになる口調が怖いですね…そして看破されても飄々として、むしろ冷静に分析しているところが特に…これが封印指定者か…
残光の魔眼は、元の持ち主の人は不運すぎたとしか言いようがない代物ですね…魔眼は往々にしてそうですが、人間が扱うべきでないものが多い…
>>733
人間試練ほいほい系女神様…また扱い難易度激高なお方がいらっしゃいましたわね…
味方にすると頼もしい…とも言い切れない(味方も振り回されそう)なところがいかにも「嵐」ですね…>>887
>>750
「基本外」がしばしば横行しそうな聖杯戦争ですわね…
>>755
いいなー!ちょっとお節介なおじさまいいなー!ってなりました…尊いな…うん…
>>767
やだ、推しと自鯖が戦ってる…こんなの見たら私燃えかすになっちゃう…すごい楽しみ…
>>789
悪路王が…女の子…だと…?予想外すぎて我が目を疑ってしまいました…
真面目で誠実で陰気で卑屈気味、それでいて魔性に好かれやすい…うん、どれも素晴らしい…特に陰気なとこ…卑屈気味なとこ…異聞帯すごく楽しみにしてます…
>>804
うっわ、ろくでなし…魔術師らしい冷徹な部分が極まり尽くされた感じですね。この場合は「冷血」かな?
ここまで舞台装置としていてくれた方が良い人も稀有なものですね…
>>841
おきなさん強いなこれ…この人が出会ってしまったら、もう本家の命脈はないに等しいとしか言えませんね…恐ろしい邂逅もあったものだ…関連セリフで少しだけ言及のあったシャフリヤーナとまきなちゃんのssを投げたい
>>884
英雄譚を完成……?なるほどなるほど……ブリテン……>>868
レッドアとかいかがでしょう。顔も広いし、INTも低い…というか「心理学、アイデア判定しますか?」ってKPに聞かれても「信用できると思うんでやりません!」って言う奴です
関係ないけどモンティラードって姓、自分としては完全造語のつもりだったけど検索してみたところフランスに同姓の方がいらっしゃるようなのでモンティラード家は独立戦争期でのフランスからアメリカへの移住者であるというファミリーヒストリーが出来ましたローザ・ユスティングリーとシャフリヤーナ・アスタム
創造科の問題児二人が起こしたとされるとある事象の責任を取らせるために、ブリジット・ミィシェーレと荒屋敷まきなが訪れる話です〜
「よぉ、遅かったな、マキナ」
「随分暗い顔ね、ブリジット。魔術師なら殺し殺されは慣れなさい」
褐色と白肌、黒髪と金髪、金銀妖瞳のヘテロクロミアと輝くほどの紫眼。
互いに相反する見た目であり、「生物学的にどちら」なのかわからない見た目と声をしていながら、おそらくその場にいる四人の中でも至高の美しさを誇る。
創造科の中でも至高の域に達する男、スピルバーグ・フォーサイトの生徒として名を馳せている二人である。「俺の方はマキナだろ?わかってるわかってる。時計塔の古臭い規律だもんなぁ。こっち来いよ、じっくり色々話してやっから」
「……やだな、アンタのところに来るの」
褐色の方の背の小さい美少年……シャフリヤーナ・アスタムは軽薄に意地の悪い顔で荒屋敷まきなを見つめてニヤついている。
「つれないな。俺はお前のこといい女と思ってるんだが」
「目つきがセクハラ親父。なに?そういう目で見てたの?」
「俺にそんな欲求あるかよ。どこにも何もぶら下がってないし割けてすらない。持ってかれちまったからな」
ひらひらとステップを踏むシャフリヤーナ。彼の服装は年がら年中長袖長ズボン。襟は首を覆うほどにあり、手袋もいつも着けている。フリーなのは顔ぐらい。そんな服の隙間から時折見える体には、びっしりと刺青が刻まれているではないか。>>884
た、タリエシンだー!!!!
騎士は大概出尽くした感がありますが、やっぱりアーサー王伝説は人材の宝庫!
マーリンとの関係性がぐっと来ますね……互いに認め合えるいい間柄……
拙宅のサーヴァントにマーリンの姉がいるんですが、弟にこんな親友が出来て感無量だろうな……「妖精の祝福ねぇ……でも、持ってかれる前の自分がどうだったかなんていうのは覚えてるでしょ」
「いいや?記憶も名前も何も持ってかれたから俺は俺の性別がわからない。家族に聞こうにもそれを妖精に許されてない」
その体は呪いだらけ。刺青に見えたそれも妖精から贈られた荊の祝福(呪い)であり、断じてファッションなどではない。そも、彼に触れる人間はほとんどいない。
「不便だぜ、この体。なんせ他人に触れられない。年中長袖長ズボンだから暑くてたまらねぇ。良いことなんてなーんにも」
「魔術触媒生み出し放題なのに」
「だからだよ、妖精郷で一度味わってみれば良い」
鬱陶しそうに手袋を引き剥がす。あまりに暑くて堪らなかったのか、かいていた汗が飛び散り、床に落ちる。それだけでその床からメキメキと宝石が植物のように生える様は人が紡ぎ出す技術のそれでは断じて無い。正真正銘、妖精の神秘だろう。
「俺の体は極上の神秘の畑。古き妖精(フェイ)の証だ。持つものは苦労する。お前も知ってるだろう、魔眼持ち」
「私とアンタを同じにしてほしくないっていうか、私の方が苦しいと思うんだけど。頭の中が泡で満ちた経験は?あり得たらよかった過去の出来事を瞳に写し続けたことあんの?」人のあり得ざる過去を映し出し、その可能性だったものをを今ここにあるのだと現実に反映させる収斂の魔眼。
かつて起きていた事象を泡のように影のように浮き上がらせて、それを弾ける夢のように今この場に浮かばせる泡影の魔眼。
他人の人生において無限と存在するあり得た世界が脳裏に映し出され一つの過去視の結果として収束していく。その場に染み付いたモノクロの過去が泡のように弾けて消えて記憶に刻まれていく。
魔術師だからまだよかったというもの。魔眼の扱い方もわからない、持て余すだけの一般人なぞであれば、今頃まきなに己というものは残っていない。それが宝石の階位たる魔眼を二つも抱えるということ。
「魔術とは過去を辿ること。私は過去を辿る者。だからこその苦痛は誰にも理解できない。誰も昔に帰れないんだから」
「───────だから、優越感に浸ってるわけか。他人の過去も思い通りだから」「悪い?いいじゃんそれで、何が悪いの。超越した特別感という力に酔う。人間って、魔術師って、そんなもんでしょ」
「いいや?何も悪くないぞ。ただ、そうだな……テメェは程度が低いと思ってるぜ」
自分に対する侮辱を許さない。その一心で呼び起こしたブラックドッグ(使い魔)をさらに古き黒狗へと回帰させる。もとより依頼で仕留める手筈だったのだ。少しイラついたからここで四肢をもいで自分の傀儡にしてもバチの一つも当たらないだろう。
「まあ聞けよ。くだらない自尊心はいったん捨てろ」
神域に値する魔眼の狗とぶつけ合うのであれば、こちらも神域に値する妖精の呪いであるべき。解析不可能な言語をシャフリヤーナが囁けば、彼の作品がブラックドッグを取り囲む。力的には互角。戦況を動かしたいならばさらに追加の戦力が必要だ。
「これは俺の推論で、お前のその眼の魔術に対する考察だ。当たっても外れても自由な反応をしろ。神秘の秘匿は魔術師の義務だからな。
………ぶっちゃけると。お前のそれ、完全な過去改変なんかじゃねぇだろ」
「根拠」
「あり得た過去の可能性を見て、今のその現在に至るまでの可能性だったものを否定して?そのあり得た過去を継ぎ接ぐ?出来ない話じゃない。見たくない可能性の未来を見ない魔眼があるように、映したいifの過去を映し出す魔眼もあるだろうよ。ただそれは絶対じゃない。なぜならそれは魔法だからだ」事象の巻き戻りはあり得ない。事象の確定たる未来視は数多く存在する未来の中から「見たいものを掴み取る」だけであり、それは未定のものを決定しただけに過ぎない。
ざっくり言って仕舞えば未来を掴み取れる者たちにとっては常人が本を読みたいからこの本を読むことにした、というのと同じこと。
しかし、過去視は違う。測定の過去視だったとしても、測定の未来視とは大きく異なる。
望む未来を弾き出せる未来視と違って、こちらは望む過去は弾き出せない。なぜなら既に決まって終わったことなのだから。
もし、仮に。過去に起きたものを取り消して別のものを掴むのであれば、それは紛れもなく魔法だ。
時間旅行単体は魔法として認可されていないが、時間旅行は魔法の一部である。それが出来る人間(だったもの)は魔法使いの数人だけ。
それは神秘が消え去り規律に縛られたこの世界において、たった五つ存在する人知未到の神秘の不文律(ルール)である。
「泡影の魔眼はかつてあったものを再び映し出すだけだ。そりゃとんだ無茶な魔術だが、魔法じゃない。なかったものは何をしてもないままだが、あるものは違うだろ?
けどお前のそれ……収斂の魔眼は別だ。なかったものをあるものとしてこの世に映し出している。それ、完全な過去の塗り潰しじゃねぇな」「だったら、何?くどい」
「あり得たかもしれない過去の捏造は、永遠に持続するもんじゃねぇと俺は踏んでるんだが……どうだ?強めの捏造はせずに、定期的に施してるって感じだろ」
無言………睥睨………舌打ち。
「そもそも他人をぶっ壊したり貢がせるのが悦びの女だ。それが目的で眼をそういう使い方してたんだと思ってたんだが……にしては魔眼に振り回されすぎな印象なんだよなぁ。お前、過去がどうの魔術がどうのと言いながら、なぁなぁで済ませてんだろ?」
「私の制御は完璧。絶対に外さないし絶対に捻じ曲げる。そんなわけないじゃん」
「じゃあ俺を視ろよ。使い魔なんかに頼ってんな、俺の過去を見て弄ってみればいいじゃねぇか。俺を壊して作り替えた方が楽だろ。
………出来ねぇよなぁ?お前、俺の過去(妖精郷)を覗くの嫌なんだろ。ひよってんなよ、なぁ?」一人の幼児を攫い、数年に渡って愛し玩び続け、終いには記憶も、性のあり方も、名前も、何もかも大事なものを奪い去った妖精たちとその住処。それを覗いて捻じ曲げて。果たして己は無事なのか。
観測できれば干渉できる。干渉できれば支配ができる。それはあちらも同じこと。だから、できない。この眼は人の魔術で到底掴めない古き神秘だが、それはあちらも同じことだから。
「骨の髄まで魔道に堕ちた魔術師なら、それでもやるぞ。なぜならそれがその魔眼を使ったアプローチには最適解だから。
過去を読んで魔術を辿ると豪語したお前の在り方なら、そのリスクを呑み込んでまで妖精の神秘に触れるのは正解だろ。けどしない、なんで?
そこまで魔術師としての悲願に沈みきれてないからだろ。悪くないさ、悪くない。人としては何も間違っちゃいない。ただ、そうだなぁ。
──────お前、魔術師向いてないよ。さっきお前が言ったみたいに。
罪悪感と快感のジレンマに陥るような、ちっぽけな“特別”に浸っていられるぐらいの人間でいたらどうだ?」
「黙れよ」弾ける魔犬と弾ける泥の妖精。おかしい、とまきなは激情の傍にそう考える。少し前までは、こちらの方が強かったはずだ。戦闘経験はあちらが上だとしても、純粋な神秘の差で叩きのめした筈だ。それがなんだろう、これは。何があった。
『報告書。某日、○○○にて膨大な魔力の反応を観測。また、該当地域の数分間にわたる観測不可能領域化(ブラックボックス)を確認。詳細は不明だが、特別な魔眼や磨き抜かれた獣性魔術などに該当する“特異点”が複数確認されたと────』
「ああ、そういえば。私がこの依頼を受けた理由はそれだった気がする。なんだ、アンタとっくに克服できてたんじゃない。妖精の呪い」
「呑み込んだが正しいんだが。堕ちるとこまで堕ちて、母なる地球の神秘をもぎ取ってやった」
「万物の源は地にあるか天にあるかってこと?そう………やる気失せた。気分悪い。頭いたい。ガン萎え。帰る」
シャフリヤーナがぶつけたことは全部わかってるし、それに対して思うところはある。けど、素直にはいそうですと聞いてやりたいほど聞き分けのいい子供でもない。だから、何もその件については話してなんかやらない。
「マキナ」
「………なに」
「俺はお前のこと面白いと思ってるぞ。至るやつは至る、至らないやつは至らない。それが根源だ。お前は頑張りゃ極天に着くだろ。たぶん」
「アンタは、どうなの」
「俺は諦めた。諦めて沈んで沈みまくって……近づくとこまで近づいてやっぱり諦めた」
「そう、私が臆病者ならアンタは随分と怠惰な豚野郎だね」秋特異点SSの続き、決着まで書けたぞー!
という訳で、今投下してもよろしいでしょうか?あと裏ペ更新
>>907
あ、ローザとブリジット(フォークスさんとこの子!)はまた今度というこで>>912
「では、始めるとしましょうか」
先手を打ったのは、バフォメットだった。
フェリーペを狙い、炎を纏わせた槍を突き出す。
だがその穂先は届く事なく、エウラリアの槍の前に弾かれた。
「彼の相手はわたしが引き受けます! マスターさんとメンテーさんはベルゼブブを!」
「ああ、頼む!」
「すまない、任せた!」
「任されました!」
少女と言えど、エウラリアもれっきとしたサーヴァント。その一撃は常人のそれを凌駕し、目で追う事は不可能に等しい。
だが。バフォメットは悪魔であると同時に、ジャック・ド・モレーという英霊でもある。
「たいそうな発言ですが――忘れてもらっちゃ困るね。己(オレ)が誰の霊基(カラダ)を借りてるのかという事を」
「くっ……!」
一介の殉教者でしかなかったエウラリアと、借り『者』とはいえテンプル騎士団の総長まで勤め上げたバフォメット(ジャック・ド・モレー)。
両者の間には、単純なステータスだけでは推し量れない技量の差が存在していた。>>913
当初の勢いは削がれ、徐々に受け身へと回されるエウラリア。
畳みかけんとするバフォメットだったが、その時彼の総身を凍えるような恐怖が貫いた。
「では。今度は神代ギリシャの御業をお見せしましょうか」
危険を察知したバフォメットが回避する。直後、すぐ前まで彼がいた場所に強烈な蹴撃が着弾。石造りの床をも粉砕し、小さくも尋常ならざる威力の陥没孔が出来上がる。
「ヒュギエイアさん!」
「手を貸しますね、ランサー。いくら三騎士とはいえ、貴方にこのような無頼漢の相手は難儀でしょう」
「は。二対一とはずいぶんだな。いいのか? あっちのマスターに加勢せずとも」
「ええ。心配ではない、と言えば嘘になりますが。それはそれとして彼らが敗北するとも思ってませんので」
それに、とヒュギエイアは続ける。
「――貴方には、十分すぎる程してやられてきましたからね。恨むのであるならば、他ならぬ過去の貴方自身の所業を悔やむ事です。病巣」
「駄患者、ではなく病巣呼ばわりときたか。……やれやれ、少し調子に乗りすぎたかな?」
パンクラチオンと槍術が激突する。
特異点で生まれた因縁、その総決算となる戦いはまだ始まったばかり――>>914
一方その頃。当のフェリーペとメンテー、そしてマグダラのマリアはベルゼブブとやり合ってる真っ最中だった。
「このっ……!」
「どうした、盾の少女。この程度ではオレを倒すなどと夢のまた夢だぞ?」
打撃・射撃・砲撃。あらゆる手段を用い肉薄しようと試みるも、ベルゼブブはその全てを平然と受け流す。
攻撃が当たらないのではない。実際、幾度となくメンテーからの攻撃は命中している。
問題は――その攻撃が、まともに通っていないという事。
「奴の宝具か……! なんて厄介な」
ベルゼブブの第二宝具『我、暴食を司りし魔王なり(ヘル・オーバーロード・ベルゼブブ)』。常時展開型であるこの宝具は、地属性・人属性のサーヴァントからの攻撃を八割削減する効果を持つ。
一定ランクの神性持ち、あるいは天属性であれば逆に大打撃を与えられるのだが、如何せんメンテーはどちらにも当てはまらない。
唯一この場において優位を持つマグダラのマリアは。
「……ッ!」
「マリアさん――」
マグダラのマリアは動かない、否動けない。>>915
戦闘開始前まで健常に見えた筈の身体は、今や全身に刺青めいた呪紋が浮かび上がり、彼女に動く事を許さない。
「なんともまあ、見るに堪えん有り様だ。そうは思わないか、フェリーペ・ジョージ・デ・サント」
その様を蔑みながら、ベルゼブブは嗤う。
「オレがその聖女をむざむざ放置していると、本気で思っていたのか? 違うな、放置していたのではない。最早手を出す意味も必要もないと分かっていたから、あえてそのままにしていたのだよ」
「ベルゼブブ! マリアさんに、一体何を!?」
「何、単純な話だ。――この特異点の食べ物は、一部を除いて汚染されていると聞いていただろう? そして、その呪縛から免れたのは、あそこで戦っている小娘どもだけだったとも」
「まさか――」
「英霊といえど、この特異点にあっては食と無縁ではいられん。そうなるよう、そうするようにオレが調整したのだからな。まして聖者といえど所詮は人、原始の欲求と人体の摂理には抗えん。故に」
得意満面、さながら悪戯が成功した悪餓鬼のように――そしてそれをはるかに上回る邪悪さをもって、大魔王(ベルゼブブ)は宣告する。
「その女は、当の昔に我が呪縛の虜だ。それこそ、貴様らと出会った時点でな」
まあ半分はあそこの二人の分も肩代わりした結果でもあるが、とベルゼブブは付け加える。
その言葉通り、マグダラのマリアにかけられた拘束は格別だった。戦闘行動はおろか、指一本動かさせない徹底ぶり。
それ以上の効果――霊核の破壊や汚染にこそ至ってはいないようだが。事実上封じ込められたも同然の有り様だった。>>916
そしてマグダラのマリアが動けない今、ベルゼブブへの決定打も存在しない。
このまま戦い続けたとしても、どちらが先に力尽きるかは明白だった。
(どうする……どうすればいい……! 何か、何か打つ手は――)
必死で考えを巡らせる。
ノウム・カルデアとは連絡が取れない。エウラリアとヒュギエイアも、バフォメットの相手で手一杯。
フェリーペが装備する礼装等による解呪も試してみたが、効果はなかった。
いよいよもって詰みかけたその時――ふと、フェリーペは己に向けられる視線に気が付いた。
視線の主は、マグダラのマリア。
「マリアさん?」
「――マスター、いいえフェリーペさん。一つだけ、確認させてください」
「確認って、何を」
「この先、何があったとしても。私の事を最後まで信じて下さいますか?」
唐突な問いかけに、フェリーペは言葉に詰まる。
その視線は普段と変わらない優しいものだったが、どこか強い覚悟を感じさせるものでもあった。>>917
「……ああ、もちろん。だって、俺は貴方のマスターですから」
「そう。よかった」
たおやかに微笑むマグダラのマリア。
その様子を感じ取ったのか、戦い続けていたメンテーとベルゼブブも視線を向ける。
「マリア、さん? 一体何を――」
「この期に及んで愁嘆場か? だが、何をしようと今更……ッ!?」
マグダラのマリアの身体を覆っていた呪紋が弾け飛んだ。
まるで風船が破裂するように、あれ程毒々しく覆っていた呪いが跡形もなく消え失せる。
「バカな……! 貴様、一体何をした!?」
「私は何もしていませんよ。ええ、『私』はね」
「「マリアさん!!」」
弾けた呪紋の反動か、マグダラのマリアの唇から血が零れる。
けれど彼女は揺らがない。優しさの中に、確かな強さを見せつけながらベルゼブブをきっと見つめる。>>918
「ベルゼブブ、あなたの目論みは見事なものでした。私を封じ込める、その一点においては確かに勝っていたと言えるでしょう。――そう、『私』を封じ込めただけですが」
「あの女医か!」
「その通りです。私が彼女たちの分まで呪いを抱え込んだ理由は二つ。一つは、いずれ解決に来るマスターさん達の為、少しでも頼りになる味方を揃えて置く為。そしてもう一つは――彼女たちを助けておけば、いずれ私も必ずや助けてくれると信じていたから」
その言葉通り、ヒュギエイアは確かに成し遂げた。
ギリシャ神代、そしてサーヴァントとして現界してからも積み重ねてきた医学と医術。その粋を尽くし、特異点の限られたリソースの中で、彼女はずっとマグダラのマリアの呪いを解く薬を調合していた。
そしてその成果は今ここで実を結び――見事、彼女を解放してみせた。
だけど。
「舐めるなよ、聖女。その程度でオレの呪縛が完全に振り払えるとでも?」
弾けた呪いが、再び形を取り戻していく。如何に打ち砕かれたとはいえ魔王の呪い、そう易々とは逃さぬと言わんばかりに再びマグダラのマリアの身体を蝕まんとする。
「マリアさん!」
「大丈夫です、マスターさん。――私が欲しかったのは、この一瞬だけでしたので」>>919
突如として、光が放たれる。
呪いがまさにマグダラのマリアの身体に触れようとした刹那、マグダラのマリアの身体より眩いばかりの光が放たれたのだ。
光は呪いを吹き飛ばし、なおも輝きを増していく。
「貴様……何を!?」
「……マスターさん、申し訳ありません。今までまともに力になれなかった事、そしてこの局面にあっても、呪いの後遺症のせいで助勢できない事、サーヴァントとしてお詫びします」
ですが、と。マグダラのマリアは微笑みながら続ける。
「せめて、そうせめて。あの魔王を打ち払う為の助けは呼びましょう。――願わくば自分でも頼りたくない力でしたが、それで大事な人とものを失ってしまっては元も子もありませんから」
「ま、さか……この光は……! やめろ、やめ――!」
「マリアさん!」
「大丈夫。後は『彼』がきっと助けになってくれるでしょう。――後は託します。マスターさん、メンテーさん」
やがて一際強く光り輝いた所で、急速に世界は戻っていく。
否。正確に言えば元通り、ではない。光が消えた後、そこにいたのは。
「――サーヴァント・シールダー。使徒アンデレ、ここに参上仕りました。かの御方の決意と献身、確かに。望みに応え、今こそ全霊を尽くしましょう」>>920
マグダラのマリアは消え、代わりに立っていたのはシールダー・アンデレ。十二使徒に数えられし中でも最初期の者であり、救世主亡き後も託された信仰に殉じた弟子。
そして――サーヴァントとして担うその力は、あらゆる苦境にあっても揺らがなかった心が織りなす聖なる守護。
「お、のれ……! あの小癪な罪人がァ!!」
「そこの乙女とマスター、こちらに! 宝具解放、『清廉なる魂よ、ここに天の導きを指し示せ(サンクトゥス・アンドレアス・クルクス)』!!」
怒りに任せ、ベルゼブブが攻撃を叩き込む。
しかし、その魔手が届く事はない。短槍長槍、あらゆる攻撃はアンデレが展開する護りの前に呆気なくはじき返される。
まるで、先程までのベルゼブブがそうであったように。
「これで隙は作りました。ですが、私にできる事はここまで。後始末はお任せします、二人とも」
「何が後始末だ! さっきまでオレに押されていた連中如きに何ができると――!?」
「――霊子砲台、展開」
ガシャコン、と。鉄火の盾が変形する。
先程まで無骨なガン・シールドであったそれは、今や大きさも威容も変貌していた。>>921
それは砲台であり、要塞であり、あまねく全てを撃ち落とす可能性の光。
人として、相対する上位存在に打ち克つ為に作られた降霊兵装。
その名は――。
「撃て、センパイ!!」
「ああ! 『アルクス・イーリス』、発射ァ――!」
其は神をも撃ち落とし、未来を切り開く虹の弓。
攻撃を防がれ、隙だらけだった大魔王の霊核を。過つ事なくその一撃は確かに貫いた。
そして、同時刻。決着が着いた者たちがここにも。
「ぐっ、ふっ……!」
霊核を打ち砕かれ、バフォメットの身体が崩壊していく。
エウラリアとヒュギエイアも無傷ではなく、特に幾度となくエウラリアを庇ったヒュギエイアは今にも消えかねない有り様だったが、かろうじて現界を繋ぎとめていた。>>922
「結局……己もここまで、というわけか。嗚呼(あーあ)、それなりに愉しめてたんだがな」
「奇遇ですね、私も今この上なく痛快な気分です。何しろ、この上なく厄介な病巣をやっと摘出できましたので」
「はは……そりゃ……つまらねえ、話、だ……」
バフォメットが今度こそ完全に消滅する。
その末路を見届けて、倒れそうになるヒュギエイアの身体をエウラリアが支えた。
「ヒュギエイアさん、しっかり……!」
「――大丈夫ですよランサー。あちらも、決着が着いたようですし」
遠く、離れた玉座の傍に立つ二人をヒュギエイアは見つめる。こちらもこちらで死闘故に手を貸す事はできなかったが、どうやら上手くいったらしい。
彼女――マグダラのマリアが消えてしまった事だけは、忸怩たる思いだったけど。それでも、一番大事なものは護れたのだと、ヒュギエイアは安堵した。
「すいませんランサー。手間をおかけしますが、彼らの所へ連れて行ってくれませんか? なにぶん身体がボロボロでして」
「……っ! はい、はい! 勿論です、ヒュギエイアさん……!」>>923
そんな後ろのやり取りにはついぞ気づかず。
フェリーペとメンテーは、今まさに消えようとしているベルゼブブをじっと見つめていた。
「――なんて顔、してやがる。それが勝者の様か?」
「ベルゼブブ」
「はっ、バカだよお前らは。ここで大人しく引きこもっていれば、この先待ち受けるだろう地獄とは向き合わずに済んだっていうのに」
嘲弄する声にも、普段の力はない。
アルクス・イーリスの力をまともに浴びた事で、既に霊核は九割がた消え失せている。
今喋れているのは奇跡か、あるいは魔王故の執念か。
「いずれ後悔するぞ。このオレの誘いを無下にした事をな……」
「――そうかも、しれない。色々啖呵切ったけど、俺たちもそこまで強いわけじゃないから」
でも、と。フェリーペとメンテーは確かな力を瞳に込め、決然と言い切る。>>929
人を弄ぶのが悪魔、されと人がいなければ成り立たないのも悪魔
そんな感じの、悪魔ポリシーを表してみました>>930
あ、これは当分甘いもの抜きとか言われそう……
「糖分」なだけに!ガッハッハ!!>>929
収斂、私は良いと思う(画像略)!
荒屋敷家のはたぶん亡くなった人含めて、本当の意味での魔術師は一人も生まれなかったんじゃないかな〜とは思いますね。そこはかとない無常感>>938
【傀釈呪術】
相手の髪の毛や血液などを編み込んだ藁人形を対象と同期させ藁人形に与えたダメージを本体へ反映する呪術。丑の刻参りに似ており日本や中国等の魔術基盤を利用すれば効果が高まる反面『人に見られたら呪いが倍になって返ってくる』というデメリットも発生する。
サブカルなどで呪いの藁人形的な術が人形の手足の動きで相手の動きを支配するシーンがあるが曰く「それ程強力な繋がりを作るには出来合いの人形に血や髪の毛を編み込むのでは無理。それこそ相手の血肉で1から人形を作る必要がある」なので手間にリターンが見合わないため非現実的。
傀釈呪術・丑刻
上記の丑の刻参りの魔術基盤を利用した傀釈呪術。白い衣を着て頭に蝋燭を立てる礼装で傀釈呪術を発動することが条件。大元が傀釈呪術なので丑の刻参りの七日間儀式を行うという工程を行わずとも相手を呪殺.することが可能。
また、敢えて相手に儀式を見せることで自分に倍返しになってきた呪詛を更に相手に返す“呪詛返し返し”なる力技が存在する。玄上リンクの母親、玄上香澄はこれの更に発展系である『合鏡式呪術』を得意とする。
【呪言】
言霊の一種。強い意志や悪意、害意を持って発した言葉で相手を呪う。玄上リンクは幼少期からこれの適性が非常に高く強い感情を抱かないよう心掛けていた。現在は女性の肉体に男性の魂が入っている影響で幼少期程強力では無くなった反面小回りが効くようになった。具体的には意思に関係無くオンオフが付けられるようになり対象を細かく選べるようになった。ただしある程度実力のある魔術師ならレジストも容易である。
【ガンド】
指差した相手を呪うルーン魔術の一種。玄上リンクが使うそれは単なる呪いではなく『対象を呪った』という繋がりを作る術として使われる。そしてその繋がりを人形に移し傀釈呪術を使用することが出来る。ただしガンドによる繋がりは呪術的には非常に弱くいくら釘を打ち込んでも痛みだけで致命の一撃には至らない。またガンド単体の威力も物理的破壊力を持つ程までに至っていない。
『銀の釘』
主に傀釈呪術にて使用する“人ならざるものを屠る”という念が込められた銀製の釘。その通り人外に使用すれば普通の釘よりもよく効く。なお“人ならざるもの”の判定は『人に害をなす者』であるため実は殺人鬼等にも効果がある。ただし無害な獣には効かない。>>939
【解説】
玄上リンクは呪術師の老舗であるの玄上家の長男であった。しかしある日事故に遭い生死の境をさ迷った後に目を覚ますと……女の子になっていた!何度確認しても上も下も女の子。あるべき物は無く無いはずのものが有る。さようならシックスパック。
そして驚くべき事に戸籍やアルバム等からも『玄上リンク』という人物は最初から女性だったことになっていたのだった。
なんとか自分の体に起きた異変の原因を探るべく家の倉を漁ったところある礼装を発見する。それは先祖が編み出した銀製の人ならざるものを屠る為の釘とその製法だった。しかし欲しいのはそれではない。でもそれはそれとして銀の釘と製法は貰っていく。
肉体が女性なことの影響か段々と思考が女性寄りになりつつある。しかし両親が「例え男女が変わってもリンクは自分達の子供だ」と受け入れてくれたことで少しだけ和らいだ。今は男性と女性の間で揺れていて状況に応じて男性らしくも女性らしくもなる。基本男性寄り。
【人物像】
自分は男であると忘れないように男性らしく振舞う。しかし体は女性なので状況に応じて女性らしく振る舞うこともある。段々女性らしい振る舞いに躊躇が無くなっていっておりその度に呪術のキレが上がっているのは内緒。
ユージーン(with魂識の魔眼)曰く「四角い容器に入った猫が四角くなるみたいに魂の形が女性に近付いていってる」状態。
料理が非常に上手なうえ掃除洗濯と家事全般が高水準。更に編み物すら特技に上がるという女子力の塊。これは玄上リンクが男性だった世界では母の玄上香澄がバリバリ現役で平日家を空けることが多く自分で家事をこなす事が多かった為。なのでTS前より女子力が上がっている。>>940
特技:編み物、料理
好きなもの:みかんの缶詰の汁、植物の匂い(枯れ草やい草や木材等)
怖いもの:怒った時の母さん、人を試す時の婆ちゃん
天敵:(´・ω・`)な顔の時の父さん
願い:男に戻れたら戻りたいorいっそ完全に女になりたい
【一人称】俺、あたし
【二人称】お前、あんた
【三人称】あの人
【セリフ例】イメージCV釘宮理恵
「おーい、ゲームやろうぜゲーム」
「いや体は女でも俺男だからな!?」
「なに?あたし急いでるんだけど、ナンパならお断りよ。────ああもうしつこい……【去.れ】!」
「そぅら召し上がれ!俺特製ナスカレーだ!」
「【捥.げ…やっぱやめた。痴.漢!この人痴.漢です!あたし見ました!【信じて】!」
「長ーい長ーい髪の毛一本、真っ赤な血を数滴垂らして……でーきた。俺を敵に回したことを後悔しやがれ」
「純白のドレスに綺羅びやかなアクセサリー、なんてな。傀釈呪術・丑刻……!」
「痛みだけなら、指先ひとつで十分なのさ!」
「おーおーぶっ刺.さってるじゃんか。そんだけ悪いことしてきたんだな、あんた」>>941
【性転換の真実】
玄上リンクは事故のショックとその後の臨死体験が切っ掛けとなり天文学的な確率で『玄上リンクが女性で同じように事故に遭い同じように生死の境をさ迷っている世界』と混線し両者の魂が入れ替わってしまった。
かくして“女の体に男の魂が入った玄上リンク”と“男の体に女の魂が入った玄上リンク”が誕生したのである。
余談だが男性の肉体に女性の精神が入った方の玄上リンクは男性の肉体に順応し男としてノリノリで大学ライフをエンジョイしている。
しかし女性だった頃強い感情を抱かないように人との接触を避けてきた反動でとんだプレイボーイになってしまった。
そして二股して彼女達に刺されましたとさ。あーあ。
【製作者】ユージーン【大罪戦争ss】
主な変更点
・呪術の名前が芻霊呪術から傀釈呪術に変更
・呪言の追加とガンドの弱体化
・銀の釘の特効対象の明記
・TSによる精神の深刻さを和らげた代わりにほぼ手遅れに
・性転換の原因から起源覚醒を削除
こんな感じです。>>890
いかがわしい高級バーで色々と雑談する程度ですね。
異聞帯のどこがおかしいのか少しでも表現できたら儲け物ですが。FGOタリエシンのセリフ集です
「はじめまして、カルデアのマスター。私こそ世界最高の吟遊詩人、輝く額のタリエシン。さて、どんな噺がお望みかな?」
「マスター、外に行こう。何って…ネタ探しに決まってるだろう?」
「いやぁカルデアは最高の場所だな!右も左も英雄とその好敵手だらけ!まさに語るに尽きないって奴だ!」
「生まれ直し?馬鹿な事を言うものじゃない。たった一度だけでこんなにややこしい事になったのにそう何度もやるわけ無いだろ。あんなのリップサービスさ、リップサービス。」
「良きヒーローには良きヴィランが必要だ。そういう訳で私は悪役だってある意味立派な奴らだと思っているよ。」
「好きなものか?真実、英雄、そして笑顔。まあ、私に必要な物全部だな。」
「嫌いなものは…なんだろう?大体の苦難は英雄譚の一部、謂わば私の飯の種だからね…あぁそうだ、バッドエンドはいただけないな。報われない英雄譚なんて三流もいいところだ。」
「聖杯か…私が使うっていうのは考えた事が無かったな…………
やめやめ、やっぱり聖杯なんて私のガラじゃない。」>>945
「マーリンに会わないのかって?うーん…アイツに会うのは私にとっては答えあわせなんだよ。私の知りたい真実を教えてはくれるんだが…悔しいから出来るだけ聞かないようにしてるんだ。」
「円卓の騎士か、彼らもまた素晴らしい英雄達だ。私が語り継ぐのにこれ程相応しい者たちもそう居ないだろう。」
「ここに居る王は随分楽しんでるみたいだな。やっぱり、カルデアは最高だ……」
「マーリンの姉さん!?いや知識としては当然あったんだが…アイツが私に嘘をつくなんて事あるんだな…少しショックだ…」
「私の知らない別の歴史から来た英雄か…ん?つまり今までにトンチキ過ぎるって考えないようにしてた奴らも存在する可能性が…駄目だ、頭痛くなってきた…」
「疑似サーヴァント。英雄が自らの代わりに足るとして選んだ人間か…凄いじゃないか!やっぱりいつの時代も英雄の器は存在するんだ!」
「フィオナ騎士団団長、輝けるフィン・マックールか…
こう言うとアレだが…随分と似ているような…
いやいや、アレにしては私の知識は使い勝手が悪すぎるな……いやでも、絵面ならいくらか分があるか…?」
タリエシンについての補足
第一宝具は「タリエシンが見た事のある、又は信頼できる情報筋から聞いた事のある」事なら何でも代用できます。
やろうと思えばトリスタンの弓やランスロットの剣術の真似事も理論上は可能ですが宝具やスキルは再現出来ないしステータスが足りないしで基本的に噛み合いません。
それに加えてキャスタークラスじゃないとまず知らない情報を引き出す事が出来ません。デイヴィくんに画像みたいな服を着せたかったこの頃(自分がイメージしてた第三再臨がちょうどこんな感じでした)(魚の骨装飾がドンピシャでした)
>>907
この二人の間、すごい空気悪いな…めっちゃギスギスしてる…
収劍の魔眼の考察からのまきなさんの心象の推察を熟せるのは世に魔術師ごまんとおれど一握りなのだろうな…と。妖精なんて何してくるか知れないですもんね、そりゃ怖い
>>926
おぉー!まず持って大団円、と言ったところでしょうか。とても面白い秋特異点でした。おふざけ系な序盤からのシリアスはやっぱり良いですね…「悪魔」である彼の在り方も知れた気がします
>>942
CV釘宮氏のTSとかヤバすぎでは…?
怖いもの、天敵が一様に家族関係なのが親しみを覚えますね。呪術師ではありますし特異すぎる素性持ちですが、そこら辺はなんとも人間的で好きです>>955
そのまま登録してもいいと思います。>>955
取り替え子……?
成り立ちがちょっとしたホラーっぽくて、本人の心境的に結構複雑だろうなあ……
私も登録大丈夫だと思います!
強いて言うなら、東洋基盤の呪いと西洋基盤の呪いという全く異なる要素が混在しているので、なぜ両方使えるのか、お家の成り立ちについて少し深掘りしてみたら良いのではないでしょうか?>>962
一応中東人といのもあって必然的に浅黒い肌にはなるかと……でもポリコレ対策枠にもなりますね。最近は厳しいですからね……。らくがきアゲハverほぼ2.0
よっしゃいきまーす
【氏名】シメオン・ノーリッジ 【旧名】シメオン・パグラム
【性別】男性
【年齢】34
【出身】モロッコ
【身長・体重】174cm・70kg
【肌色】褐色【髪色】黒色【瞳色】鈍色
【外見・容姿】クセっ毛を強引にまとめたソフトモヒカンの男。片目はくりぬかれているので常につむっている。首には愛用のカメラがかかっている。
【令呪の位置】隻眼の奥
【属性】秩序・中庸
【好きなもの】写真、宝探し、輝く才能
【嫌いなもの】ネバネバしたもの、金欠
【魔術系統】U! F! O!(エジプト魔術)
【魔術属性】地
【魔術特性】回転
【魔術回路】質:C+ 量:E 編成:通常
【所属】時計塔・現代魔術科(元)
【階位・称号・二つ名】長子(カウント) 運び屋(自称)>>967
魔術・特殊技能・特性など
『UFO魔術』
パグラム家がかつて研究していた魔術をシメオンがつぎはぎで再構築した魔術と呼ぶのも躊躇われるお粗末なシロモノ。
エイリアンの宇宙船。未来人のタイムマシン。ある意味での新時代の神。つまりは回転しながら空を飛ぶ円盤───世間一般的なUFOへの信仰を基盤にした魔術。
古今東西に存在する正体不明の円盤に対する信仰も取り入れており、強引なUFO認定による応用もきかせられる。
その効果は丸くて回転するものを制御するという曖昧で大雑把なもの。シメオンは主に車輪やスクリューの回転に用いている。
シメオンはこの魔術で『我らが立つこの星こそがUFOである』という結論を証明し根源に至ろうとした。
元々はエジプトの太陽神アテンに端を発する日輪信仰を元にした魔術だったのだが、今や見る影もない。
礼装・装備など
『魔眼レフカメラ』
一眼レフならぬ魔眼レフのカメラ。魔術の気配・魔力・実体を持つ前の幻想種などを把握できる妖精眼(グラムサイト)が埋め込まれている。
もともとこの妖精眼はシメオンに発現したもの。視界と世界の認識のずれに脳が耐え切れずに摘出した妖精眼を再利用している。
覗き込むだけでこの世ならざるものを認識できる。もちろんシャッターを切ればそのまま保存できる。
『フォルトゥーナ号』
中古で購入した水陸両用車「パンサー」を魔改造したシメオンの愛車。
その動力は従来のエンジンに加えUFO魔術による車輪駆動をプラスしたハイブリッド仕様。魔力だけで動かすこともできるので急なエンジントラブルにも対応可能。
車体全体には免許のアレコレや国境を超える云々の面倒を避けるため認識阻害の魔術でコーティング。見知らぬ土地でも迷えず動けるよう占星術を組み込んだカーナビを搭載。巨大な荷も積めるように空間拡張と重量緩和の魔術を用いて積載量を大幅に増加しており、さらにいざという時の逃走手段として励振火薬を活用したスーパーブースターも備えている。
この愛車あってこそシメオンは運び屋としての己を全うできるのだ。なお、購入・改造にかかった莫大な費用は借金としてその肩に重くのしかかっている。>>968
来歴
『運び屋』を自称する魔術使い。
秘骸解剖局やトルコ地下に存在する大規模魔術市場などに通い魔術専門の卸売業で生計を立てている。
荷物の運搬や危険地帯に向かう足替わりを務めるなど、自分の特技を活かせる依頼を大雑把に引き受けることも。
また、世界中から魔術の才能がある者を見つけて時計塔にスカウトしている。これだけは趣味というかボランティア活動に近い。
シメオンはかつて魔術師だった、魔術を諦めた家系に生まれる。
生まれつき妖精眼を備えており家に残っていた魔術の痕跡を掘りおこしたことから魔術社会の存在を知る。
祖先が魔術師であったこと。
代々血とともに魔術を受け継いできたこと。
その血を受け継ぐ自分もまた魔術師であること。
これらの事実はシメオンはひどく歓喜させた。魔術師という存在がいったい何を目指すべきかも知らずに、自分は特別な力を持つ特別な人間なのだと舞い上がった。
以後シメオンは家族に疎まれながら魔術に没頭し続ける。やがて家族全員から魔術をやめるよう説得されたが、猛反発した勢いで家を飛び出す。
一般社会を平凡と見下し、魔術社会を至上とし、自分も至上の社会で成り上がれると信じて時計塔の門を叩いた。
───門前払いされた。>>969
当然であろう。歴史も無ければ実績も無い、どころか根源の渦の存在すら知らない魔術をかじっただけの一般人に構ってやれるほど、時計塔は暇でも寛容でもなかった。
若かりしシメオンは路頭に迷った。無駄な意地をはって家にも戻らず、あっちをふらふらこっちをふらふらと彷徨った末にロンドンの片隅で行き倒れた───ところにひとりの救いの手が差し伸べられる。
救いの手を差し伸べたその人物は現代魔術科創設者のノーリッジと名乗り、シメオンに対して時計塔入学の手引きと資金援助を申し出てくれた。
シメオンはこれを快諾。勢いのままノーリッジの養子となってノーリッジ性を名乗るようになる。
そして四年ほど魔術の勉強に明け暮れる日々を終えて時計塔を卒業したシメオンは、かつて祖先がしたのと同じように根源へ至ることを諦めた。
時計塔で過ごす四年間は根源を目指す道の険しさと、それを目指す才能を差を感じさせるには充分すぎる時間だったのである。あるいは、時計塔を卒業するという結果だけで満足してしまったのかもしれない。
しかし、根源の渦は諦められても魔術を手放すのは惜しい。魔術の道を開いてくれた恩師ノーリッジにだってなにも返せていない。
ではどうしようか。
考えて考えて考えた結果、恩師のマネをしようと決めた。
世界中に眠っているであろう魔術の才能を見つけて時計塔にスカウトする。環境に恵まれない魔術師、その才能に気づいていない魔術師、そも時計塔の存在を知らない魔術師……そういった魔術師たちを時計塔に招く。上手くいけば魔術社会全体の貢献になり、ひいては恩師ノーリッジへの恩返しにも繋がるはずだと。
こうして、『運び屋』を自称する魔術使いシメオン・ノーリッジは誕生した。>>970
人物像
そこそこ諦めの早い口と態度が軽い男。趣味と、生活と、恩返しと、ロマンとを一石四鳥で満たすために運び屋をやっている。
危険がけっこうつきまとってくる仕事なので護衛としてフリーランスの魔術使いを雇うことが多い。そのためそっち方面ではちょっと顔が広い。その顔の広さから仲介役をこなすことも。
魔術師として大成することはとうの昔に諦めている。「けっきょく魔術を諦めたご先祖様は正しかったんだなぁ」としみじみ思いながら、根源なんて大層なものを目指すことは自分が見つけた才能と未来あふれる若者たちに託した。その上で魔術の世界から離れられない自分をバカだと笑っている。
【一人称】おれ【二人称】お前さん、○○さん、お客様【三人称】あれ
台詞例
「よっす。お疲れさん」
「おっとお客様はお目が高くいらっしゃる。こちらの呪体はかの秘骸解剖局で卸してもらった品で………───」
「魔術習えば誰でも戦えるとか思うなよ!? こと戦闘に限って言えば正真正銘のザコだぞおれは!!」
「おっ、いいねぇお前さん才能あるよ。ちょっと魔術やってみない?」
「しっかりとお手元の手すりに掴まりやがりませお客様! こっから本気でぶっ飛ばすぜェ!」
「バッカだなお前さん水陸"両用"だから良いのよ。海と陸どころか砂漠も雪原も岩山も踏み越えて進むカッコよさってもんがあるだろうよ?」
「おれにとっちゃもう魔術はただの道具になっちまったからなぁ。そりゃたまにゃ夢だった頃を思い出すが、それだけだ」
【製作者】黒鹿ファン>>948
確かに既存キャラとの絡みとか考えれば運び屋の方が活動圏広そうだしそっちのがいいかもしれないな。
>>957
>>959
なるほどそういう解釈が。
ただアレよ!私はパロミデス=イスラム教徒やら黒人である的な逸話に対しては「へぇ、時期的には変?じゃあその設定カットでええやろ!」となった。
ので。(全く無視した訳ではなくて、”オジェ・ル・ダノワにコルタンを伝えた”的な感じでシャルルマーニュ伝説と円卓をつないだという感じに)、そこまでイスラム感なくてもいいんですよ!
他の円卓女性よりは背ぇ高いから、マルミアドワーズを奪い返しに来た巨人族的なのとかどうよ!?
最近のソシャゲで印象に結構あったキャラがあったのでその人でイメージしてます(画像参照)>>965
ヒャッハーッ!新鮮な鳳蝶さんだ!!ロングになって病み感増して…最高やな!!!
この儚げ陰あり巫女が年上弟的な童貞狂悪人(クッチー)とお馬さんプレイしたり”朽崎遥が絹ごし冷奴持ち上げ、崩したら頭踏み踏み”とかやるのか…、素晴らしい!!YES(デカデカVOICE)!!
マジ感謝っス!wiki登録、オッケーでしょうか!!??
>>973
拍手!!!ちくせう以前から構想していた潮汐魔術師(もと流星系の占星術師でキリ様見て色々投げ出した面倒くさがり)を先に100点満点花丸合格でやられた感ある!!脱帽!
ちょい湿度のあるカラッと系イケおじね!いいと思う!
主役として切った張ったは出来ないかもだけど、知識や経験やらでいつの間にかいいトコ持ってく活躍しそうなタイプ!いよっ、名脇役!!>>978
より雄々しく武骨になりましたね……!主人公が目を覚ますと、そこは人いきれの綺羅、摩天楼の天蓋、繁栄の交差点(スクランブル)──ニューヨークであった。
「自分は聖杯戦争に参加した」という記憶はあるのに、何故己がここ(ニューヨーク)にいるのか、サーヴァントがいたはずなのに誰であったかを思い出せない主人公は、途中で出会ったニューヨークの星、レッドア・モンティラードとキャスターたちと共に不自然な記憶の欠片を、真実を求めて、聖杯戦争に挑んだ──
「さあ、次のページを開こう」
みたいな、ニューヨーク舞台の聖杯戦争をホテル聖杯戦争の片手間で考える今日この頃。ちなみにニューヨークは滅茶苦茶になる。主人公は未定(ホテルは女子だから男かな)>>978
なるほど、字名が子龍だから龍モチーフと見た……!
生涯無敵の槍って豪語するだけあってとても強そう!サーヴァントこそこそ話
『長靴をはいたネコ』に猛獣特性は無く、他適応クラスはフォーリナーが存在する
(ФωФ)「…………」>>986
私はいいと思う
emotion!の募集かけたいんですが他に決めておいた方がいい情報ありますかね?>>993
クッチーが紛争地域へIF黒野くんを派遣するときとかで関わり行けるかもしれないな。>>973
貴方とってもマハトマだわ!
一“眼”レフの発想がとても好きです。
適度にサイコパスで魔術師シンパらしい発想で良いですね。
きっと聖遺物なんかを事前に奪われることなく安全に用意できるのもこの人のおかげなんだ……自分以外の方が作成したキャラにイメージソングをつけるとしたら。
1000なら主人公/ラスボス談義
ここ二日忙しかったので返信遅くなりましたー。
>>790
自分でも全力で厨二を込めました。刺さる方が居てくれて感無量ですわ……!
>>791
はい、確かにそこに捻じれ曲がっていますが愛はあります。俊仁は無自覚無意識下で魔性相手に入れ込みすぎる性分があるのでそこを悪路は見抜いてお前は未来悪として切り捨てられるからこっちに堕ちろ♪って誘ってるんですわな。
悪玉姫に神通の矢を形見として置いてったり見馴川の大蛇の霊魂を見逃して都に異変齎したりでちょくちょくね……。
>>793
本人がそっち側に脇が甘いからね。そりゃあ好かれますわ。
>>795
悪路王は日本版神霊悪竜現象的なモノ……。土地の不浄と人の怨念、それによる畏怖の信仰が混じり合って出来る初めから堕ちている悪神。またの名を悪路システム。度々出てきたり倒してる人物が違ったりするので悪路 = 悪王子説を採用しました。
>>796
日本異聞帯では汎人類史だと毘沙門天によって倒されたけど悪路王がそこから無理やり存命させたせいで1500年間思い悩んで英霊ではその辺り自分は秩序側と最低限決めているところをあっちにふらふらこっちにふらふらと完全に立ち位置決められてない状態にね。
>>813
ダークヒーローを意識して作ってます!
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#192
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