痛いと思われつつもやっぱりやっちゃうこの妄想!
インフレがどうとかそんなのは置いといて吐き出してみよう!
実際に登場しそうなものをガチで妄想するもよし、とにかく自分の趣味やネタに走るもよし
※あくまでも妄想なので他人の妄想へのダメ出しはなしの方向でお願いします
次スレは >>960 さんが建ててください
前スレッド ぼくの考えたサーヴァント19
https://bbs.demonition.com/board/11060/
《でもにっしょんch僕鯖僕鯖スレまとめwiki》
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/
参考推奨サイト
本家ぼくのかんがえたサーヴァントwiki
http://bokusaba.wiki.fc2.com/m/
タイプムーンwiki〔特にサーヴァント(スキル)〕
https://typemoon.wiki.cre.jp/wiki/鯖作成のテンプレ
【元ネタ】
【CLASS】
【マスター】
【真名】
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】
【身長・体重】cm・kg
【肌色】 【髪色】 【瞳色】
【スリーサイズ】
【外見・容姿】
【地域】
【年代】
【属性】・
【天地人属性】
【その他属性】(人型、竜属性、愛するものなど)
【ステータス】筋力: 耐久: 敏捷: 魔力: 幸運: 宝具:
【クラス別スキル】
【固有スキル】>>2
【宝具】
『()』
ランク: 種別: レンジ: 最大捕捉:
【Weapon】
【解説】
【人物像】
特技:
好きなもの:
嫌いなもの:
天敵:
願い:
【一人称】【二人称】【三人称】
【セリフ例】
【因縁キャラクター】
【他クラス適性、変化傾向】
《詳細なテンプレ》
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC%A1%BC%A5%C8%BD%B8https://bbs.demonition.com/board/9971/
前スレが落ちるまではそちらに投稿お願いします。【元ネタ】史実、天神信仰
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】天神・菅原道真
【異名・別名・表記揺れ】天満大自在天神、火雷天神
【性別】女性
【身長・体重】160cm・54kg
【肌色】青白い肌 【髪色】灰色 【瞳色】紅梅色
【スリーサイズ】76/60/77
【外見・容姿】
生気を感じられない青白い肌の衣冠束帯姿の女性。
【地域】日本
【年代】845年8月1日~903年3月26日
【属性】混沌・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神性
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:E 宝具:A【クラス別スキル】
復讐者:E
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
忘却補正:A
人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より(つまり、相手が忘れきった時に)襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化する。
自己回復(魔力):D
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。
対魔力:A+【保有スキル】
神性:A
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
天神乗り:A
騎乗の亜種スキル。
アヴェンジャーの雷神としての能力、雷雲を呼び出し騎乗する。
雷雲に騎乗中は魔力放出(雷)を使用可能。
天神の叡智:A+
並ぶもの無き学問の神としての叡智を示すスキル。
比較神話学から電気工学までありとあらゆる学問系のスキルにA~Bランクの習熟度を発揮する。
但しスキルを他者に授けることは出来ない。【宝具】
『清涼殿・冥雷神火(せいりょうでん・めいらいしんか)
''ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:5人''
あらゆる命を死に至らしめる冥界の雷霆を右足に纏い放つ必殺の蹴り。
当たれば即死の生者特攻の一撃、例え外れても幸運と生命力と運命力が揃っていなければ撒き散らされる死穢によりいずれ死に至る。
それは決して死穢の許されない清涼殿であっても例外ではない。
生物としての死を経験していない無生物の英霊、死に捧げられし身スキルの保有者、冥界の関係者には効果が薄い。
【Weapon】
『太刀』イメージカラー:稲妻の色
特技:雨乞い
好きなもの:漢詩、醤油ご飯
嫌いなもの:桃、太宰府
天敵:藤原時平
願い:特に無し
【一人称】アタシ 【二人称】アンタ 【三人称】アイツ
【因縁キャラ】
丑御前:伝承によれば北野天神の子、つまり菅原道真の子ということになる。
源義平:死後雷になって復讐した者繋がり、自身の宝具は彼の逸話から着想を得たらしい。【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】キャスター
【マスター】主人公 (Grand Order)
【真名】テイレシアス
【性別】女
【身長・体重】172cm・65kg
【肌色】白 【髪色】白 【瞳色】黒
【スリーサイズ】B92 W65 H93
【外見・容姿】裸体の上からローブのみを纏った女 2匹の蛇が交差する杖を持つ
【地域】ギリシャ
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】天
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:A+ 幸運:C 宝具:EX
【クラス別スキル】
陣地作成:B
道具作成:C>>12
【解説】
古代ギリシャにおいて、オイディプスやオデュッセウスなど数々の英雄の伝説に登場する大予言者。
神話上において何度も男と女を行き来した逸話を持ち、最初の性別すら定かではない。
元々は少女で、アポロンを拒絶して男にされたという話もあれば、最初から男だったという話もある。
どの場合においても、神々によってひどく振り回される事は変わりない。
特に有名な話では、ゼウスとヘラが『男と女が交わった時、より強く快感を得るのはどちらか』と言い争っていた。
どちらも相手の方が感じている事にしたいので、男女両方で交わった経験を持つテイレシアスに尋ねた。
彼が『10に分けるなら女が9で男が1です』と言ったため、ヘラの機嫌を損ねて盲目にされた。
ゼウスがその詫びとして予言能力と7つの命を与えたのだという。
…痴話喧嘩は人を巻き込まずにやってほしいものである。>>13
老人のような言葉遣いの女性。
その神仙のごとき佇まいや老い枯れた口調に似合わず、性根は割と軽い。
『ピンチはチャンス』がモットーであり、性別を変えられた時は速攻で異性を誘って楽しむタイプ。
未来に関してもできるだけ教えあげたいと思っているが、理性で抑えて慎んでいる。
特技:あらゆる占術
好きなもの:楽しいこと
嫌いなもの:神のわがまま
天敵:アポロン
願い:本来の自分の姿を知る事
【一人称】ワシ【二人称】キミ【三人称】彼・彼女
【セリフ例】
「我が名は予言者テイレシアス。魔術師よ、キミに神託を与えよう。
あっ!あんま良くない結果が出てもワシ責めないでね!
あとワシが予言した未来は変えられないから、『死ぬ』とか出たらご愁傷様!」
「どんなに未来の事は見えても、過去は全く見通せぬ。
ワシがかつて何者であったのか、もはや思い出せないのじゃよ…」>>15
パリス
「うわっアポロン様おるやん!
顔合わせたくねぇな~…マスター、いったんキミの部屋に逃げ…
ウゲーッ!こっちにもおるんじゃが!?」
カイニス
「ウム…まぁその…お互い大変だったな。
よりにもよってポセイドン様との因縁とは、難儀じゃのー!
ん?ワシか?えーとアポロン様、ゼウス様、ヘラ様、ミューズ様、アフロディーテ様…くらいかのう?
…ど、どうしたそのげんなりした顔は!」「全力なら乃公(オレ)に敵うディアドコイはおらんぞ! まあ全力を出すには一国を賄える程のリソースがいるが……そこはそれ、なんとか工面してくれい」
【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】セレウコス1世
【異名・別名・表記揺れ】勝利王(ニカトール) 救世主(ソーテール) 戦象の軍主(エレファンタルコス)
【性別】男性
【身長・体重】215cm・155kg
【外見・容姿】雄牛を思わせる巨体の老翁。錨の印のついた指輪をつけ、イスカンダルの鉢巻(ディアデマ)と双角の兜を被る。
【地域】マケドニア、シリア
【年代】前4世紀~前3世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型 王 神性
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷D 魔力C 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。>>17
【固有スキル】
陣地作成:A+
本来はキャスターのクラススキル。自身に有利な陣地を作り上げる。
セレウコスの場合は数多の都市(ポリス)、植民地(カトイコイ)の建設者としての伝承に由来する。
神性:C
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
アポロン神の子とする伝承があり、その証として錨のマークが刻印された指輪を持つ他、
没後、息子に神格化された結果ゼウス・セレウコスとも評されたという。
解放のカリスマ:A
レムノス島で解放者と讃えられたセレウコス一世の独自の「カリスマ」。
味方の統率・士気の向上に加え、敵勢の統率力・士気を低下させる効果も発揮する。
セレウコスのカリスマ性は、かつての善政を懐かしんだバビロンの民から帰還を喜ばれ、デメトリオスの軍勢に主を見捨てさせた事もあった程だったという。
生前はその求心力故かセレウコス・ソーテール(救世主)とも呼ばれていたとか。
なのにスキル名が救世のカリスマでないのは、本人の「息子やプトレマイオスの奴と被るのは嫌だ」という意向に依る。>>19
【宝具】
『王の表象(エレファンタルコス・バシレイオー)』
ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:50、5~30、5~99 最大捕捉:1000人、200人、1000人
セレウコス朝の王権を神秘として具象する戦車(チャリオット)。
王朝のシンボルたる錨、2本の角を持つ馬、象の三つの形態を有する。
停止時は錨の形態――ギリシャの太陽神アポロンの加護により敵意を削いで平穏をもたらす魔術式の錨(楔)として機能し、
走行中は馬の形態――装甲を施した4頭の馬が牽き、巨大な刃や槍で武装したペルシア式の鎌戦車となって戦場を駆け巡る。
そして、真名解放時は象の形態――戦車と搭乗者が巨大化し、戦車を牽く輓獣も4頭の馬から4頭の戦象に置き換わる。
この戦象は単なるインド戦象ではなく
(セレウコス朝の硬貨に4頭の戦象に牽かれる戦車を駆る女神アテナの姿が描かれている事から)女神アテナの神獣であり
セレウコスが月護王チャンドラグプタより譲り受けた500頭の戦象の力をインドの神秘として内在する兵器であり
イプソスの戦いで合流を試みた騎兵軍団を阻み勝利を決定づけた『動く城壁』でもある。
その多機能はセレウコス朝が束ねた複数の文化が有する多面性の証であるが
セレウコス本人としては文化の融合を果たせなかった無念の象徴でもあるらしい。>>20
『其は、王令にて象りし四都(テトラポリス・ティス・スリアス)』
ランク:A+ 種別:結界/対国宝具 レンジ:???? 最大捕捉:????
「古代世界におけるもっとも驚嘆すべき所業の一つ」とまで評されるセレウコスの都市建設及び植民事業、
その中でも特に著名な四大都市を固有結界の亜種(結晶)として召喚する宝具。
父の名にちなむアンティオケイア、母の名にちなむラオディケイア、妻の名にちなむアパメイア、己が名にちなむセレウケイア・ピエリアの四都市からなる。
平時は名前の元となった人物の姿で行動し、各々がサーヴァントにも匹敵する力と都市の如き堅牢さを発揮する。
しかし、それはセレウコスの意思によって象られた偽りのカタチ。
その本質は生前都市に宿した人工精霊を利用し、彼らの心象風景を結晶化した亜種固有結界なのである。
各々の真名(都市名)をセレウコスが解放する事で、都市は擬人化(結晶化)を解き、各々が有する心象風景を固有結界として敷く。
(セレウコスの心象風景というわけではない)
『其は、覇道を極める中枢(アンティオケイア)』
セレウコス朝の首都にして最大の都市であるアンティオケイアの心象風景は、人が群れ為す巨大都市。
文化都市でもあったアンティオケイアは、何よりも物理的・神秘的な大質量によって他を圧倒する。
また、ゼウス神とも縁深く、神罰の雷を敵対者に向ける武器とできる他、
ゼウスの神鳥である鷲が供物を運んだ場所に建設されたという逸話から、一時的な縮小&空中飛行による設置箇所の変更も可能。
高高度からの急速降下による“押し潰し”は対城宝具に匹敵する威力を発揮する。>>21
『其は、東西を繋ぐ港湾(セレウケイア・ピエリア)』
アンティオケイアの外港でありオリエントとヘレニズム国家を結びつけたこの都市の心象風景は、アンティオケイアを支える港湾都市。
展開後に海との結節点がある場合にしか展開できないが
一度展開すればその機能――海洋の龍脈の流れから魔力を引き出し、アンティオキアへ受け渡す補給地点として機能する。
龍脈の魔力を吸い上げるのではなく“流れ”という概念そのものから魔力を引き出す一種の永久機関。
これ自体の展開・維持に必要な魔力を差し引いても、アンティオキアの維持コストを大幅に削減してくれるが
アンティオキアの維持以外に利用できないように魔力が加工されてしまう為、別の用途に使えないという欠点がある。
『其は、大海を臨む白砂(ラオディケイア)』
海に臨むラオディキアと喚ばれたこの都市の心象風景は、白い海岸を持つ港湾都市。
他のラオディケイアと区別する為に付けられた海を臨むとの異称が概念となり、どこに展開しようと地中海の海水を引き込み、疑似海岸を作り出す特性を得た。
使いようによってはバビロニア戦争で見せたような水計も繰り出せるが、地形変化や塩害など悪影響も大きい。
『其は、覇道を拡げる要塞(アパメイア)』
愛妻の名を冠し軍事植民地でもあったこの都市の心象風景は、軍需物資を山積した要塞都市。
展開後は見た目通りの要塞として機能する他、
駐在する数多くの象兵(インドイ)や騎兵(カタフラクト)、歩兵(アルギュラスピデス)を固有結界の外へと繰り出す事も可能。
聖杯戦争では最も使い出のある固有結界ではあるが、軍需物資が尽きてしまうと心象風景との不一致から自壊してしまう為
魔力とは別に兵団を養う為の様々な物資を固有結界の外から運び込まなければならないという欠点を持つ。>>22
『勝利の神威(ニカトール)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
死後、我が子によってゼウス・ニカトール(あるいはゼウス・セレウコス)として神格化された逸話に由来する第三宝具。
己の霊基を根底から組み換え
ギリシアのゼウスやアポロン、ゾロアスター教のミスラ、バビロニアのマルドゥクなどといった縁のある神霊と霊基を合一する。
すなわち、自らの神霊複合体(ハイ・サーヴァント)化である。
この状態のセレウコスはセレウコス王朝そのものを神格化した神霊とも言え、一国にも比肩する力を有するが
自らの死後の伝承に由来する宝具であるが故に、そう遠くない内の「己の死」を運命レベルで約束する自爆宝具としての特性も有する。
【Weapon】
『コントス』:アケメネス朝のペルシア重騎兵(カタフラクト)に用いられた騎槍。
セレウコス本人が使い慣れているのはクシュストン(マケドニアの騎槍)なのだが
ギリシアとペルシア、双方の兵を使いこなしたセレウコスは、象徴的な武器としてこの武器を備えるようになった。
『銀盾』:マケドニア軍の精鋭歩兵部隊『銀盾隊』が用いた盾。
セレウコスは東征軍においては銀盾隊の指揮官の一人であり、セレウコス朝は同名の親衛歩兵隊を設立していたという。>>23
【解説】
セレウコス朝シリアの祖。征服王イスカンダルに仕えた武将であり、王の没後、ディアドコイ戦争で覇権を争った群雄の一人。
ディアドコイ戦争初期は弱小であり、他のディアドコイの思惑にも振り回されたが、やがて東方世界(アジア)にて雄飛。
軍才を開花させディアドコイ最大の勢力を築いたが、その絶頂期にプトレマイオス・ケラウノスに暗殺された。
†
征服王イスカンダルの東征に随従した武将の一人。
ヒュパスピスタイ(近衛歩兵部隊。後の銀盾隊)の指揮官の一人だったというが、東征では大きな活躍は見せていない。
イスカンダルのディアデマを手にしたという逸話はあるが
これは後に王権を得た事を正当化する為のプロパガンダと思しく、事実かどうかは疑いが残る。
しかしながら、東方人の妻アパメーを他のディアドコイのように離縁せず、生涯大切にした事が後に王権に利したのは事実であった。
イスカンダルが没した後に行われた残された諸将による次代の覇権争い、
いわゆるディアドコイ戦争では、摂政のペルディッカスに仕える騎兵指揮官としてキャリアをスタートさせる。
しかし、プトレマイオスらの裏切りによってペルディッカスが暗殺される(セレウコスも関与していたとも)と
セレウコスはペルディッカス派を裏切り、その報酬としてアンティゴノス派からバビロンの太守に任命される。
この役職は実態を伴わなかったが、セレウコスはバビロンを旧ペルディッカス派から奪取し、群雄としての基盤を固めていった。>>24
アンティゴノスとエウメネスの戦いでは、アンティゴノスの側に立って戦い、エウメネスに苦杯を舐めさせられながらも勝利に貢献。
しかし、戦後はアンティゴノスとの敵対し、為す術もなくバビロンを奪われた。
その後はエジプトのプトレマイオスの下でアンティゴノスと戦う。
アンティゴノスが他のディアドコイと戦っている隙に、プトレマイオスに与えられた僅かな兵を率いてバビロンを再奪取。
バビロン市民の支持の下、アンティゴノス派の再攻撃を退け、他のディアドコイ同様に王を名乗った。
アンティゴノスがプトレマイオスとの戦いに専念している間に、セレウコスは東方世界へと支配権を急速に拡げた。
この勢力の急拡大は彼自身の軍才もあるが、東方人の妻アパメーを離縁しなかった事で現地人の信用を得られたのも大きかったという。
その後、マウリヤ朝チャンドラグプタと(の戦いで敗北した末に?)婚姻同盟を結び、領土の割譲と引き換えに象兵500騎を入手する。
こうして手に入れたペルシア騎兵と象兵という軍事力が、彼を最大最強のディアドコイの座に押し上げる事となる。
アンティゴノス派と反アンティゴノス同盟(セレウコス、プトレマイオス、リュシマコス)が戦ったイプソスの戦いにおいて、
セレウコスは象兵の衝力は重視せず、敵の騎兵の機動を妨害する(馬は象の匂いを嫌がる)防壁として用いる事で勝利を収めた。
局地的勝利に酔って深追いしたデメトリオスの騎馬軍団とアンティゴノスの本軍を象兵によって分断し、孤立したアンティゴノスを討ち取ったのである。
この功績によってセレウコスはディアドコイ最強の勢力となったが、その勢威を危険視したプトレマイオス、リュシマコスが同盟を結んでセレウコスと相対する。
これに対しセレウコスは先に破ったアンティゴノスの息子デメトリオスと同盟を結び、プトレマイオスらに対抗した。>>25
以後しばらくの間、セレウコスは広大な領土の再整備と支配権の確立に邁進した。
数多の都市建設と通貨の統一の推進事業は、東西を結ぶ交易国家としての大繁栄をセレウコス朝にもたらした。
軍事においても余念がなく、裏切ったデメトリオスを虜囚とし、リュシマコスをコルペディオンの戦いで敗死させた。
かくて己が帝国を盤石なものとしたセレウコスは満を持して故国マケドニアへの侵攻を図る。
しかし、この頃、幕下に加えていたプトレマイオス・ケラウノス(プトレマイオス1世の長子)は
マケドニア王にならんとする野心を抱いており、セレウコスを暗殺してマケドニア王となったのであった。
英主を失ったセレウコス朝は、以後、衰退と反乱によってしばらく勢力を減じていく。
またセレウコスの没後のセレウコス朝では農村部と都市部とで東西文化が分断が進み、ついぞ解消される事はなかったという。>>26
【人物像】
早すぎたコスモポリタン。冷徹な計算の上で動く、夢想的な情熱家。
イスカンダルが先鞭をつけ、子孫が打ち捨てた東西世界の融合という夢を、己の手で完成させる――
コスモポリタニズムという理想と東西世界の魅力、そして妻アパメーへの深い愛情の故に、彼はその志に邁進する。
領土を押し拡げたのも軍事力を拡大したのも、東西交易路の安全を確保し、流通を活発化させる為のもの。
チャンドラグプタとの和約に伴う領土の割譲も、東方安定を大目標にして領土欲は二の次だった事の現れ。
また、ペルディッカスを裏切ったのも、他のディアドコイ麾下の将として終わらなかったのも
その誰もが東西文化の融合という理想を持つ同志ではないと見限ったためだったのだ――と本稿では定める。
異文化に対する受容性や気宇の壮大さにおいてはイスカンダルに比肩する器を持つ覇王。
だが、常に主導権を握り先手先手で動くイスカンダルとは違い、セレウコスは好機が来るまで布石を打ちつつ待つ点が異なる。
その性質が故に、ディアドコイ戦争初期の動乱で横死する事なく、最大最強の勢力にまでのし上がれたのだが
寿命の大半を一武将として使い潰したのも、東西文化の融合が果たせなかったのも、そのスタンスが裏目に出た結果であった。
本人にとっては「マケドニアを制し、ようやく本当の夢に取りかかれるかもしれない」という状況で暗殺されたのが一番の後悔。
その無念を晴らす事が彼が聖杯を求める理由であるが、現代的価値観(グローバリズム)という視点を得た場合、願いは少し変わるかもしれない。【関連人物】
イスカンダル:偉大な大王にして自らに輝かしい夢を見せてくれた男。友情はあり主従の関係も崩さないが、直接的な忠誠心は抱いていない。
セレウコスはイスカンダルではなく、彼が体現しかけていたコスモポリタニズムにこそ忠誠を誓っていたのだから。
彼をディオニュソス神と混淆させて崇拝させたのも、純粋に政治的判断であり、敬意の故ではない。
プトレマイオス:友であり仲間であり後援者であり、覇権を争う障害ともなった男。
東西世界の真の融合を目指したセレウコスにとって、ペルシア文化を野蛮と忌み嫌った他のディアドコイは理想を阻む障害であった。
また、農村型国家を善しとしたプトレマイオスと、都市型交易国家を善しとしたセレウコスでは、王政の在り方についても相容れない。
ヘファイスティオン(フェイカー):「言いたいことは分かるが、結局のところ道が違ったのだからしょうがない」と涼しい顔で返答する。
彼の忠誠心は征服王自身やその帝国に向けられたものではなく、ただ彼の示した希望に向けられたものだったが故に、
彼女が怒る理由は推察できても、共感する事は出来ないのだ。
ダレイオス三世:かつて戦い、また後にその領土を受け継いだ者として、一定の敬意を払う。
ちなみにセレウコスの妻アパメーはスピタメネスの娘とする説が有力だが
セレウコス朝は彼女はダレイオス三世の娘だと主張していたという。「義父さん! 娘さんをください! なんてな」
パリス:パリス自身よりもセットでいるアポロンにショックを受ける。「親父殿はなにをやっとんじゃ……」>>28
アショーカ:チャンドラグプタの後裔であり息子の同盟相手でもあった王。
セレウコスと同じく様々な思想を受容した王である事から、非常に好意的に接する。
ロムルス:ローマはセレウコス朝に事実上のトドメを刺した国であり、ある意味では彼の夢を叶えた国でもある。
その創始者たるロムルスに対し、セレウコスは尊敬と敵意と嫉妬が綯い交ぜになった、複雑な感情を抱いている。
アルトリア:イスカンダルの後裔にして自身も採用した重騎兵(カタフラクト)制度の復刻者。
そんな縁から自らの弟子の如く扱い、馴れ馴れしい対応をする。「で、象兵は採用せんのか?」
リクエストにあったので作成してみました>>9
『真名観測』
【元ネタ】日本神話
【CLASS】プリテンダー
【真名】火雷神
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女性
【身長・体重】160cm・65kg
【肌色】青白い肌 【髪色】灰色 【瞳色】黄金
【スリーサイズ】76/60/77
【外見・容姿】
龍のような角と尻尾の生えた衣冠束帯姿の女性
【地域】冥界
【年代】神代
【属性】混沌・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神性
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:B 幸運:E 宝具:A【解説】
黄泉の国の伊邪那美命の体に生じた8柱の雷神の1柱、火雷神。
元々は京都の北野の地で祀られていた雷神だったのだが、清涼殿落雷事件が契機となり菅原道真の怨霊と結び付けられ、道真と同一視されることとなり現在では学問の神として信仰されている。
言わば彼女は役を羽織らされ、本物と同等の功績を残した者、よって彼女のクラスはプリテンダーと定義された。
【人物・性格】
クール系インテリ風残念美少女。
学問の神としての膨大な知識を有しているが、本人にその知識を活用する気が全くない。
一応菅原道真として振る舞っているが真名を隠す気がないため、菅原道真ではない事を指摘されれば素直に真名を明かす。
ちなみに好きな学問は比較神話学らしい。
イメージカラー:稲妻の色
特技:雨乞い
好きなもの:イザナミの胸
嫌いなもの:桃
天敵:イザナギ
願い:特に無し
【コメント】
リクエストのじゃないけどプリテンダーの菅原道真です。>>17
セレウコスをリクエストした者です、作成していただきありがとうございます。「久しぶりだな、マスター。いや、こっちでは『はじめまして』か?…失礼、気にしないでくれ。なに、呼ばれたからにはキッチリやるさ」
【元ネタ】都市伝説(あるいはあり得る史実)
【CLASS】ライダー
【真名】ジョン・タイター
【性別】男
【身長・体重】188cm・87kg
【肌色】白 【髪色】金髪 【瞳色】灰色
【外見・容姿】ガタイはよく、容姿もそれなりに整ってるが概ね一般的なアメリカ男性
【地域】アメリカ
【年代】不定
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:A 宝具:EX
【クラス別スキル】
・対魔術:-
持ち合わせていない。魔術と最も縁が遠いサーヴァントだろうとは本人の言。
・騎乗:C
乗り物を乗りこなす能力。タイターの場合、特に自動車などの機械的なものに対しては高い適正を発揮する。>>33
【固有スキル】
・単独行動:EX
マスターから離れた距離…どころか、マスターの存在しない時空でも活動が可能。「聖杯が存在しえない世界線」に到達しない限り、彼はどんな世界線でも活動が可能である。
・補助装置:B
未来に存在する非常に高度な技術を用いて作られた、高度な戦闘補助デバイス。まったくの空想の産物ではあるが、「未来人ならもっと高度な技術を持っているだろう」というイメージによって発現したスキル。
タイターの時代の科学は神秘を次々と解き明かし、現代の魔術のレベルをもとうに超越したそれは神の領域を今にも攻略せんとしている。これを使用しているタイターも「ただのいち軍人(自称)」でありながら名だたる英霊たちとも十分に戦える戦闘能力を得る。
戦闘時、筋力・耐久・敏捷ステータスが2ランクアップする。
・多世界解釈:A
タイムトラベルの根幹をなす理論。平行世界は無数に存在し、同じ世界線を遡るようなタイムトラベルは不可能である、故にタイムパラドックスというものは起こりえない(新たな分岐が生まれるだけなので)という理論。
あらゆるタイムパラドックス系の攻撃を一切シャットアウトする。
・観測者:EX
タイターのタイムトラベラーとしての在り方がスキルになったもの。
あらゆる世界線を渡り歩くタイターの特技であり、使命である。
別の世界線からの任務を受け、それを遂行する彼は、常人には不可能な「世界線を跨いでも記憶を保持する」ことが出来る。
故に、彼はこれまで観測してきた事象を決して忘れない。あらゆる情景を、選択を、分岐を、彼は観測し、記憶し続ける。>>34
【宝具】
『C204型重力歪曲時間転移装置 (タイムマシン)』
ランク:EX 種別:- レンジ:- 最大捕捉:-
タイターの持つタイムマシン──正確には乗り物に積載して使用するものだが──そのものの宝具。
本来は最大60年の時間跳躍が可能だが、サーヴァントとして召喚された彼のそれは大幅に機能を制限されている状態。
具体的には飛ぶ範囲は5年が限界であり、更にエネルギーの新たな供給が不可能なので起動は3回が限界。また、世界線の性質上、一度使えば契約したマスターとも今生の別れとなり、新たなマスターたりえる存在と契約できるかも運次第という代物。タイムマシンも「一人乗り」なのでタイターは必然的にその世界線の全てと別れを告げる。
現代における第二魔法を科学を以て再現するという文字通り規格外の宝具だが、正直まっとうな聖杯戦争においては無用の長物であろう。
『万路収束する選択(バタフライエフェクト)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
「示せ。この刹那、無数の岐路…、選択はここに定まった。さあ、まだ見ぬ世界へ進む時だ!『万路収束する選択(バタフライエフェクト)』!」
ひとつの行動によって2000年問題を解決した世界線を生み出したタイターの逸話を昇華した宝具。
次の己の行動を「ターニングポイント」に定め、無数の可能性、分岐を考慮し、最適な一手を編み出す。
その行動は世界線を変動させる重大なものとなり、彼の望む未来をより実現に近づける一歩となるであろう。【Weapon】無銘・銃。
未来の技術の産物であり、現代の技術では到底太刀打ち出来ない性能を誇る。
【解説】
タイムトラベルを語るのには欠かせない「実在した」タイムトラベラー。
2000年11月、アメリカのネット掲示板に突如として現れ、2036年からやってきたタイムトラベラーだと自称。タイムトラベルの理論や自身のいた未来の話、未来人である証拠などを掲示した。住人との交流を経て様々な議論を巻き起こし、2001年3月に「未来に帰還」した。
その使命はIBN5100を手に入れることであり、そのためにまず1975年にタイムトラベルし、更に自分が生まれた1998年に飛び、そこから2年間を過ごしたという。また、1975年に彼が起こしたとある行動によって、2000年問題は大したことにならなかった(かもしれない)らしい。
現在は彼の存在はフィクションであることがほぼ確定しているが、その存在はどういう訳か今もSFで取り沙汰され、多くの人を惹きつけてやまない。>>36
【人物像】
気さくだが仕事には忠実な軍人気質。元は米軍の人物なので当然と言えるが。
タイムマシンで幾つもの時代を見てきた一方で本人は『今』を大事にしている。どんなギャッキでも立ち上がることを己にも他者にも課し、安易な逃げを許さない。それは当然自身の能力であるタイムリープも含まれる。
そんな熱い面を持つ一方、過去の旅路では幾度とない『やり直し』を行った事も当然あるようで、本人は『その世界線を見捨てた』と自罰的に考えている。
「世の大抵のタイムリープものはク、ソだ。本人は世界を救った気でいるが、その実自分に都合のいい世界線に逃げ込んでるだけだ」
特技:機械の修理、バスケ
好きなもの:平穏な日常、ネットサーフィン
嫌いなもの:共産主義、戦争
天敵:千里眼持ち(過去を覗かれそうで何となく忌避感があるらしい)
願い:特になし(聖杯嫌い)
「願いはしないが…夢はある。もう叶わないけどな」
【一人称】俺【二人称】お前【三人称】彼、彼女、あいつ
【コメント】
型月的に許される存在なのか分かりませんが作ってみました。初めてゆえおかしな部分もあるかもしれませんがお許しください>>37
誤字修正
ギャッキ→逆境【CLASS】ライダー
【真名】イスファンディヤール/Isfandiyar
【性別】男性
【身長・体重】180cm・71kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B+ 宝具A
【保有スキル】
対魔力:-
「不滅の聖性」を得た代償で消失している。
騎乗:A++
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。Aランクで幻獣・神獣ランク以外を乗りこなす。イスファンディヤールは宝具の影響で例外的にこのランクを得ている。カリスマ:C+
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。集団戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。いずれ大国を率いるであろう王の器だったのだが、色々あってこのランクに落ち着いている。
心眼(偽):B
数々の冒険で磨かれた直感・第六感による危機回避能力。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。
神性:D
神霊適性を持つかどうか。神々の祝福、神代の肉体を与えられた事に由来する。
ザラスシュトラの洗礼:A
拝火教の開祖ザラスシュトラから洗礼を受けた証。拝火教の神々の加護に関連するほぼ全てのスキルに対してB~Aランクの習熟度を発揮出来る。イスファンディヤールがよく戦闘時に使用するスキルは「弓矢作成」による矢の高速連射。
【宝具】
覇道を征く七王威(ハフト・ハーン)
・ランク:A++
・種別:-
・レンジ:-
・最大捕捉:-
ライダーが生前に制覇した七つの偉業が由来。
『生前に武力によって捩じ伏せた七つの困難』を具現化させ、使用する事ができる。尚、具現化させた宝具が破壊された場合、修復不可となって破棄される。>>40
- 二頭のカルグ(Karg)
サイのような角を生やした二頭の雌雄異体の狼。象並みの巨体を有しながらも俊敏に動く事ができる。魔獣。
イスファンディヤールの放った矢の雨に弱り、そのまま頭を叩き割られて討伐された。
- 二頭の人喰い獅子
あらゆる猛獣が遭遇を避けたとされる雌雄異体の獅子。
イスファンディヤールの曲刀(シミター)によって首を切り落とされた。
- 火炎と毒煙の竜
火炎のブレスを放出し、毒煙を撒き散らす名も無き竜。その毒煙は、不死身の肉体を持つイスファンディヤールをして気を失わせる毒性を持つ。
二頭馬の戦車を駆るイスファンディヤールとの攻防で食道を剣で切り裂かれた後、グレイブで脳天を叩き切られた。
- 白髪の魔女
白い髪と黒い肌を持つ魔女。周囲を魅了する美貌を持ち、魅惑のドレスに身を包んでいる。
トゥランの将軍グルグサール曰く「魔女を無数の兵士ごとお前を滅ぼすだろう」と警告する程の存在。しかしイスファンディヤールは神々の加護のもと、魔女の魔術を無効化し、鎖で捕縛、頭を切って倒された。>>41
- 魔鳥シームルグ
英雄ザールを育てたシームルグとは異なる邪悪なるシームルグ。
イラン神話におけるもっとも神聖なる神獣であり、羽ばたく姿は吉兆の現れとも言われ、同時に神の栄光たる王と共にある鳥ともされている。
象を軽々と運べる程の巨体を誇り、その羽毛は治癒の力が宿っている。
イスファンディヤールは戦車を駆り、単独でシームルグと二匹の雛鳥をバラバラに切り刻んだ。
- 三年間の吹雪の中での行軍
降り積もる雪と、荒れ狂う暴風に晒され、それらを乗り越えた先にも乾燥した荒野が待ち構えていたとされる道程。これら自然の脅威を、神々に祈りを捧げて踏破した。
いかなる状況下・環境下に置かれても能力を損なう事なく、十全に能力を発揮できる。
- 大河越え
トゥランの将軍グルグサールは、イスファンディヤールの行軍を妨害する為に、戦場となる荒野で大河を作り上げた。
これに怒りを覚えたイスファンディヤールは、大河を超えてグルグサールの討ち倒した。
フィールドのいかなる敵・障害・足場の悪さをものともせず移動を可能にし、魔力を消費する事によって小規模の空間転移すらも可能にする。>>42
不滅の聖性(アムシャ・スプンタ)
・ランク:A
・種別:対人(自身)宝具
・レンジ:-
・最大捕捉:1人
ザラスシュトラの祝福により、天が授けた聖なる水に浸かった事で得た不死性。
かつて神代に存在し、神代の終わりと共に失われた『神代の肉体』と呼ばれる無敵の肉体。初代イラン王カユーマルス(聖典アヴェスターでは「ガヨーマルト」)が、最高神アフラ・マズダより与えられた金属の肉体。その再来。
青銅の鎧が肉体と一体化しているかのような姿をしている。そして所々に神聖さを表す紋様が浮き上がっている。
常時発動型の宝具。全ての魔性・悪性を一切遮断する対魔防護。不滅性を体現する神代の肉体故に凄まじい防御力を秘めており、あらゆる物理・概念による敵対干渉によるダメージを削減する。
ただ唯一、毒による耐性のみ持ち合わせておらず(ガヨーマルトの死因がアンリマユによる毒殺の為)、また伝承通り、両目は不死性を帯びていないので唯一の弱点となっている。
悪性封鎖(タクマ・ウルパ)
・ランク:B
・種別:対悪宝具
・レンジ:
・最大捕捉:1人
ザラスシュトラが不死性と共に与えた鎖が由来。
三代目イラン王タフムーラスが悪神を束縛した鎖が継承されたものとなっており、フェリドゥーンがザッハークを捕縛する際に使用し、またイスファンディヤールも魔女の捕縛に使っている。
真名開放せずとも「対悪兵装」として常時機能し、対象の悪性・魔性が高い程に拘束度と硬度が高まり、“縛る”という特性上空間転移と言った類いの移動方は一切無効化され、移動手段が遮断される。それ以外にはただの頑丈な鎖として機能するが、宝具であるが故に相手を拘束するには十分な性能を秘めている。また神性・聖性を持つ相手には余り機能しない。>>43
献身せし聖者の軌跡(スプンタ・アールマティ)
・ランク:C〜B+
・種別:対人・対悪宝具
・レンジ:1〜50
・最大捕捉:1人
生前、七つの道程と、大英雄ロスタムとの戦闘で編み出した、大英雄の無敵性と七つの偉業を封殺.する技術。イスファンディヤールの成す高速の七連撃攻撃。
神々の加護を纏った特殊な鏃を使った七発同時発射の高速攻撃で、これを弓以外の武器でも最大発揮できるように練られている。
懺悔すべき破滅への祝福(イスファンディヤール・マウト)
・ランク:EX
・種別:呪殺宝具
・レンジ:-
・最大捕捉:1人
ザラスシュトラにより予言されたイスファンディヤールを殺した者に降りかかる破滅の呪いが由来。
イスファンディヤールが何者かの手によって死に至った場合、消滅後に無条件で発動。対象を宝具やスキルを一切無視して呪殺.する。>>45
【解説】
ペルシャの叙事詩「シャー・ナーメ」に登場する不死身の英雄。イランの王グシュタースプの息子で、イランの王子。
聖典アヴェスターにおいて、その名は「強者、勇敢」を意味し、パフラヴィー語ではスパンダダートの名で呼ばれ「聖なる者(スプンタ・アールマティ)によって与えられた」という意味を持つ。
拝火教の開祖であるザラスシュトラの教えを守る者であり、神秘の衰退した当時のイランで拝火教を布教した最初の人物の一人とされている。そして洗礼を受け、ザラスシュトラから祝福として天から不死の肉体と、悪を縛る鎖、そして自らを討った者に降りかかる破滅の呪いを授かる。
当時、イスファンディヤールが活躍していた時代、王であったグシュタースプは王位を欲しがっていた息子であるイスファンディヤールを疎んでおり、無理難題を押し付けては謀殺を図っていたが、類い稀な武才と神々からの祝福を持っていた為全て失敗に終わっていた。
ある日、王位を約束した遠征の帰還中、グシュタースプの不在時に姉妹がトゥランのアルジャースプによって難攻不落の要塞に囚われた事が知らされ、イスファンディヤールは救出の任務を命じられる。その道程で、大英雄ロスタムが踏破した、同等の七つの険しい試練を乗り越え、要塞を征服し、姉妹を救出してみせる。しかし王位の継承を渋ったグシュタースプは、約束を違えて別の条件を出題する。
その条件とはロスタムの討伐。イランの東側に存在するサブリスターンに広大な領地を持ち、王に匹敵する程の権威を有していた為、グシュタースプにとっては疎むべき存在だった。そして同時に、イスファンディヤールは『ロスタムに討たれる』という預言があったので、互いに潰し合わせる算段もあった。
無論、王国の同志であり、国の名誉、王としての誇り、そして何より大英雄と謳われるロスタム討伐について物申すも、聞く耳を持たなかった為に王命に従うしかなかった。>>46
後日、ロスタムと相対するも無益な戦いはしたくなかったので大人しく連行されるよう説得を試みるも一蹴され、最終的に戦闘に発展した。
不死性と高い武力を以って当初はロスタムを圧倒し、撤退に追い込むまで善戦するも、後にザールと霊鳥シームルグの助言によって、唯一の弱点が両目である事を暴かれてしまい、ギョリュウ(またはタマリスク)の枝で作られ、魔術が付与された矢で両目を射抜かれてイスファンディヤールの生涯はそこで途絶えた。
死に際に、討伐を命じたのはイラン王グシュタースプである事と、息子のバフマンを扶養して欲しいとだけ遺言して息を引き取った。
しかし、イスファンディヤールの想いとは裏腹に、ザラスシュトラに施された破滅の預言がロスタムに降りかかり、後の人生を破滅させてしまっている。
【人物】
黒い髪を束ねた褐色肌の青年。青銅の鎧が肉体と一体化した姿をしている。
一見好戦的にも見える性格で、どこか礼儀正しくも荒々しい言動の持ち主だが、ある程度付き合えば朗らかな人物で分を弁える理性的な一面もある事が窺える。戦争を好んでいると本人は言うものの、その実、一刻も早く武勲を立てて王位を継ぎ、国を統一させて平和な時代を作りたいという本心から来るもので、無益な戦いはしない。尚、結局のところ戦い自体は好きな模様。
イランを支えてきた先達には敬意を払っており、また偉大な英雄たちには憧れているので、先達に恥じぬ志しを胸に秘めている。特に大英雄ロスタムは同じ時代を生きた影響もあってか、彼に対してその思いが一段と強い。
我が強いのでマスターを引っ張り回すじゃじゃ馬気質で、令呪でも使わなければ静止しない事が多々ある。しかし、いざ令呪を使おうとすれば大切な時に取っておけと説教する。理不尽。
割と少年心を忘れない方で、カッコいいものには目を引かれるらしい。
聖杯に託す望みは「自らに王位継承権があるか否か」である。これが無理なら「全盛期のロスタムとの決闘」もしくは「第五宝具の破棄」。>>47
【能力】
聖典や叙事詩において、もっとも勇敢であり、傑出した戦士として語られる。七つの偉業を成し遂げた傑物であり、祝福によって神代の肉体を与えられた最後の聖者。
その実力は老体とはいえ、かつて大英雄として名を馳せていたロスタムに一度は勝利する程のものであり、単独で敵国に乗り込んで実の姉妹を救出する大胆不敵さも持ち合わせている。
ライダーの英霊に違わぬ豪快さを持ち、手綱を握るつもりが、逆に振り回してしまう我の強さがマスターにとって頭痛の種とも。そんな手前勝手な行動が許される高い技量の他に、ザラスシュトラの祝福により獲得した青銅の鎧で眼球以外が不死身なので基本的に不利な状況に陥る事はない。
弓はスキルによって『弓矢作成』を獲得しているので連射を可能としており、その物量は天を矢で覆い尽くしてしまう程。加えて、宝具たる鎖と矢を組み合わせる事で、対象を拘束するまで追跡するホーミング弾を作り出し、そして鎖の上を疾走しながらの肉薄というトリッキーな戦法を取る。
もう一つイスファンディヤールを厄介な英霊たらしめているのは第五宝具の存在である。戦士としての誇りを大事にしたい彼にとって、第五宝具は不要な加護であり、己と相手の名誉を著しく穢すものと考えているので、早々に破棄したいと思っている。サーヴァント募集ページにティムールを追加させていただきました
「·····アーチャー、自分、カリストー。·····今のところはね」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アーチャー
【真名】カリストー?(と、自己申告している)
【異名・別名・表記揺れ】カリスト、カッリスト
【性別】■(本来のカリストーは女性)
【身長・体重】普通のくまより大きい・平均より少し重い
【肌色】ダークブラウン 【髪色】ダークブラウン 【瞳色】薄い黄色
【外見・容姿】どう見ても大きいクマみたいな何か
【地域】アルカディア
【年代】神代
【属性】混沌・熊(自己申告)
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:A 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:D 宝具:B+
【クラス別スキル】
単独行動∶A
くまさんは、生き抜くために、基本的に単独行動するよ
対魔力∶C>>51
【宝具】
『呪われしおおぐまの体』
ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人(自身)
女神の呪いでおおぐまに変えられてしまった話が具現化したもの。
大きな体で暴れまわり、爪で敵を切り裂き、牙で噛み砕く!頑張れば口からビームも出ちゃう!
月の出てる日、特に満月はさらにパワーアップしちゃうかも!?
・・・正式にはこういう宝具名ではなく、説明はふざけていない。
『北極廻天不沈星(セブンスター・■■■■)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2〜10 最大捕捉:30人
ゼウスの手によりおおぐまと■■■が天に登り星座になった経緯から得た宝具
発動と同時に、自身の霊基から2つに分離し大熊の獣を形成。それと同時に自身の姿を■■に変化。それらが対象を中心に飛び回り戦場を蹂躙すると同時に、大熊座をもした北斗七星を模した七つの衛星と、■■■をもした貫通ホーミングがが魔力弾を撃ちながら飛び回りながら一斉掃射を浴びせ、敵を破砕する。>>52
【解説】
ギリシャ神話に登場するニュンペーであり、アルテミスの徒者の1人。
そんなある日彼女を見たゼウスが惚れある他ミスの姿に化け、彼女に近づき交わることに成功した。カリストーが気づいたときにはもう遅くゼウスのせいでカリストーは身籠ってしまう。それをバレないようにしばらくは隠し通していたが、ある時沐浴を強要され、妊娠がバレる。その結果純潔を純潔を尊ぶアルテミスの怒りにより追放され、追放先の道中で出産したもののゼウスの妃のヘラの嫉妬により、熊となる呪いを受けてしまう。
彼女の最期に関しては諸説あり、ヘラが熊に変えた後そのまま殺されたのか、ヘラの言葉を聞いたアルテミスの手により射.殺.されたのか、ちなみに一説では、アルテミスの怒りにより追放と同時にくまに変えられたあと、そのまま射抜かれたとされている。変身物語においてはカリストーの子供に殺られそうになったのか、とされている。
以上が“本来の彼女”におけるカリストーの紹介である。
だが、プロフィールやマテリアルなど見ると、どこかおかしい点もある>>54
「さてはてめぇ、魔女(ヘラ)の手先だな!!?」
「嫌いなもの?嫉妬深く他者に危害を加えるプライドたけー奴と、自分がやったのに全く反省せずのうのうとし開き直ってる奴だよ!無論、種族老若男女問わずだ!」
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】アーチャー
【真名】アルカス
【性別】男性
【身長・体重】168cm・55kg
【肌色】薄い肌色 【髪色】ダークブラウン、左サイドに白銀 【瞳色】薄い黄色
【外見・容姿】左サイドに白銀のメッシュがかった熊耳と熊の尻尾がはえた中性的な美青年
一見華奢に見えるが、よく見ると鍛えられてる方。熊とは思えないほど耳が尖っており、尻尾が長い
【地域】アルカディア
【年代】神代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:A 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:D 宝具:B+>>56
【固有スキル】
神性∶C-(B)
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる
英霊自身の魔物、魔獣としてのランクが上がる度に減少していく。
彼はゼウスとカリストーの子供だが魔獣としての強調と、神々を一方的に嫌悪してるため、ランクダウンしている。その理由を聞くと当の本人は「なんであのク. ソ親父の子して名乗んなきゃなんねーんだよ!」とのこと
女神の呪詛∶A
ヘラにかけられた呪い。
海に入ることもできず。水辺での行動や戦闘に不利補正。
そして、離別の呪いも含まれており、親子二人は永遠に会えない
主神の贖罪∶EX
自身の父ゼウスによって(親子への贖罪も兼ねて)与えられた加護。
主神からの加護によって幸運を除く他全てのステータスがランクアップする他限定的な魔力放出(雷霆)やゼウス由来の能力を使用が可能。
また、このスキルはヘラにかけられた呪いを少しでも減らする効果があり、満月による暴走とかのデメリットがなくなっている。だが、海に入ることできない呪いと離別の呪いだけは除去できなかったよ…。>>57
【宝具】
『忘れがたき母の形見(ウルサ・マヨル )』
ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人(自身)
上記の『呪われしおおぐまの体(ウルサ・マヨル)』の正式名称であり、ありえてしまった可能性の一つ、ゼウスが止めることもできずそのまま母親を射抜いてしまった悲劇、母親だった大熊の外骨格。
装備者の筋力と耐久、敏捷を大幅に上げる。それだけではなく、装備中は限定的に『怪力』『直感』のスキルが開放され、その巨体な見た目から、カリストーと誤認させることも可能。
大きな爪で敵を切り裂き、牙で敵を喰らいつくし、巨体で蹂躙する姿はまさに大熊そのものだろう。詳細は不明だが、口からビームや、北斗七星を模したミサイルを出すことも可能。
満月のときにこの宝具を使用した場合、更に効果が上がり攻撃力が更にます。だがそれと同時に魔力消費が増加するので注意。
また、任意で体の一部を開放して攻撃することも可能。
『北極廻天不沈星(セブンスター・ポラリス)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2〜10 最大捕捉:30人
ゼウスの手によりおおぐまとこぐまが天に登り星座になった経緯から得た宝具
発動と同時に、自身の霊基から2つに分離し大熊の獣を形成。それと同時に自身の姿を仔熊に変化。それらが対象を中心に飛び回り戦場を蹂躙すると同時に、大熊座を模した七つの衛星ホーミングと、小熊座をもした貫通魔力弾を撃ち、飛び回りながら一斉掃射を浴びせ、敵を破砕する。>>58
【Weapon】
『弓矢、短剣など狩猟道具』
ゼウスの趣味なのか、贖罪なのか不明だが、近未来的な武器になっている
『忘れがたき母の形見(ウルサ・マヨル )』
オリュンポステクノロジーか、ゼウスの趣味なのか不明だが、近未来的な外装になった。ちなみに任意で獣モードに変化することも可能。
【解説】
前述のカリストーと名乗るアーチャーの正体であり、ゼウスとカリストーの子供である。彼は生まれついたときに、女神マイアに拾われて、狩人の手によって育てられた。
そんなある日のこと、アーチャーは一匹のおおぐまに出会ってしまう。
おおぐまが近づいてきた(大熊にとっては好奇的な)恐怖のあまり、弓を構えてしまう。
その様子を見たゼウスはそんな悲劇を味あわせまいと二人を天に上げ星座となったのだ。
これが伝承における物語だが、真相は異なる【元ネタ】史実、中南米神話
【CLASS】アルターエゴ
【真名】アスカポツァルコ
【性別】女性
【身長・体重】166cm・53kg
【容姿】赤い髪、褐色の肌の少女。蟻をイメージしたようなアクセサリーを身に着けている。
【属性】中立・善
【ステータス】筋力:B 耐久:D 敏捷:C 魔力:B 幸運:E 宝具:D
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
都市の擬人化存在として最高ランクの陣地作成を持つ。
ハイ・サーヴァント:C
サーヴァントとして現界するにあたり、ある二つの存在をその身に取り込んでいる。
一つは神話においてケツァルコアトルを食料の山トナカテペトルまで案内した赤蟻。
もう一つはそのケツァルコアトルが化身した黒蟻。
これら二つの存在によりアスカポツァルコはその霊基数値を安定、向上させている。>>62
【解説】
アステカ帝国が繁栄する以前、メキシコ盆地を支配していたテパネカ帝国の中心都市。
「アスカポツァルコ」は、ナワトル語で蟻塚を意味し、アステカ文字ではトウモロコシに囲まれた赤蟻として描かれる。
これは神話に由来する。
第5の太陽創造の後、人類の食料を探していたケツァルコアトルを赤蟻は食料の山トナカテペトルまで案内したという。
またこの時ケツァルコアトルは黒蟻に化身したとか。
テパネカは14世紀後半から約半世紀に渡り統治したテソソモクの時代に大きく発展し、
テオティワカン衰亡以降600年ぶりにメキシコ盆地に出現した最初の主要な帝国となった。
領土はメキシコ盆地を越え、南、西、北西へと遠征した。
メシカの都市であるテノチティトランも最初は従属していた。
しかしテパネカの繁栄はテソソモクの一代限りで終わりテソソモクが死ぬと後継者争いが起き、従属国も反乱を起こす事が可能となった。
そしてテノチティトラン、テスココ、トラコパンのアステカ三都市同盟との戦いでアスカポツァルコは攻め滅ぼされた。
テノチティトランの統治者イツコアトルは歴史書を書き換え、テパネカ帝国の記憶を消し去ろうとし、古い歴史書を焚書、メシカに不都合な歴史を削った。>>63
【人物】
自らに住まう者たちを慈しみ、愛する都市。
また同じ都市の英霊に対しても「自分を敬うならば」慈悲を持って接する。
…敬意を持っていないと彼女が判断したならば途端に攻撃的な態度を隠そうともしなくなる。
特に彼女よりも後の時代に建設された(産まれた)都市ならば更に苛烈な対応を取るだろう。
【因縁キャラ】
テノチティトラン:「私を敬いなさい…敬えってば!」
かつて従え、そして自分を滅ぼす事になった都市の一人。
その事から特に敵意を持ってはいるのだが、その末路については若干同情的でもあり複雑な心境。
【コメント】
テノチティトランを(一方的に)ライバル視している感じで作成してみました。
サーヴァントとして成立しているのは黒蟻(ケツァルコアトル)を取り込んでいるからで
単体だと厳しいかな…?というイメージです。>>59[隠された真実(独自設定注意)]
狩りに出かけたその日、天候が不安定であり猛獣や、危険な魔獣が出てもおかしくなかった。だが運悪く迷い、魔獣に遭遇してしまう。二、三匹ならまだしも、魔獣の群れに遭遇してしまった。迎撃しながら逃げるうちに、一匹の牝熊に遭遇してしまう。
絶体絶命かと思いきやその牝熊は彼を襲おうとした魔獣を切り裂き、その群れを追い払った。群れの数が減り、怖気づいている彼に気づいた牝熊は近づいてきた。
だがアルカスは恐怖のあまり、その牝熊を射抜いてしまう。射抜かれてもなお牝熊は歩みを止めず、アーチャーの直ぐ側に襲撃しようとした最後の一匹を倒し、そのままアーチャーの無事を確認するかのように彼の近くに倒れた。そしてわずかながら唸った。
『アル・・・カ・ス・・・逃げて・・・』
牝熊の唸り声が自身を呼ぶ女性の声に聞こえ、我に返ったアーチャーは牝熊が自身を攻撃せず最後まで守ろうとしていたこと、そして自身が心から探していた実の母親だったことを。
だが自身が気がついたときにはすでに遅く、自分は探していたはずの母を自らの手で殺してしまったと後悔、絶望し、狩猟の短剣で命を絶った。
それに憐れんだゼウスは彼をこぐまに変え、二人を天に上げた。
だがヘラはそんな親子を許すことはなく海の神オケアノスに頼み二人を海に入ることができないようにし、そしてこぐまと化した彼を呪った。
「お前も、あの母と同じく巡り会えず呪われてしまえ!」
こうして二人は巡り会うこともできず海に入ることも許されないまま空を廻る星となったのだ・・・>>65
【人物像】
サーヴァント名義と能力宝具の一部が親、肉体と能力一部が子供、記憶が親子混濁しており、再臨すると子どもの方によっていく複雑なサーヴァント。アーチャーいわく「彼奴等の加護と呪いのぶつかり合いのせいでああなった」とのこと。
女神に拾われ、狩人の手によって育てられたにも関わらず、厳しい環境の中で生き抜いてきただけあってドライかつシビアな死生観を持ち、死を悼む程度の倫理観はあるが本質は弱肉強食かつ、生きるか死ぬかであり、命の奪い合いに関しては一切のためらいも抵抗もない。其の為召喚された際には『戦わなければ生き残れない戦争』として認識し、多少はマーダーかつダーティな戦術も受け入れる。其の為割と大人びてる。
根はイマドキの現代っ子であり、時折少年じみた笑みを浮かべ、現代で今どきの流行物を見せると喜ぶだろう。
ただ、生前夫婦のせいで神に対して嫌悪を抱き、特にゼウスとヘラに関しては、特に殺意を向け普通に暴言吐くほど。そのため、それに近かったり想起する存在がマスターだった場合、躊躇や躊躇いもなくマスターの命を刈り取るほど。逆に自身と同じ境遇や、それに似た不遇な過去を持つマスターがいた場合、彼はその人の幸せを得て、それを守るべく力を貸すだろう。
なお、アルテミスに関しては因縁があるわけでもない。ただ互いに「…誰?」とのこと。
実は一説では理想郷の王様とされており、王様適性があるはずなのだが、本人からは何故かきごちない表情を浮かべ、ピンとこないらしい。
「俺が別クラスだったら王様としての俺が見れるかもな」
特技:流行を乗る、狩猟、サバイバル
好きなもの:流行もの、ゲーム
嫌いなもの:嫉妬深く危害を加えるやつ、自分がやったのに咎めもなく反省しないやつ、神々、特に例の夫妻
天敵:神々、特に例の夫妻
願い:母との完全な再会
【一人称】自分、俺(素であり再臨すると)【二人称】アンタ、テメェ【三人称】あいつら、あのヤロー>>67
ゼウス
アーチャーが神嫌いの理由の大半がこれ。
座に至った際に母との出会いを見てしまい別ベクトルで絶望、母の悲劇の元凶だと知り、発狂した。反省してるのなら、父としての自覚あるなら俺らの為に償いやがれ!!てか、もうちょっと違う出会いとかなかったんですか!?
ヘラ
上記と同じもう一つの理由であり、ゼウスとの不義の子だから俺等に呪いをかけた元凶。俺はてめぇ等夫婦を許さない。無論上記と同じ加護や寵愛持ちを見ると手先だと判断し襲いかかるので注意
【他クラス適性、変化傾向】
ランサー
弓矢ではなくジャベリンで仕留めてしまったたことに由来する
ライダー
こぐま座としてではなくうしかい座としての召喚。何故かくま耳なくなっている
キャスター、ルーラー
理想郷アルカディアの王様として
バーサーカー、アヴェンジャー
神を嫌い、全てを喰らい尽くす復讐の獣と化している
【コメント】
北斎ちゃん、馬琴ちゃんの逆バージョン(どちらかというと後者寄り)見たかっただけ
一説では、採用されてないけどこぐま座じゃなくうしかい座だったり、アルカディアの王になったりするとんでもない奴【元ネタ】アーサー王伝説(主に『ペルレスヴォー / 聖杯の至高の書』)
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】カハス
【性別】男性
【身長・体重】165cm・57kg
【属性】秩序・善
【副属性】地
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断:EX
現実においては幻霊相当の霊基数値しか持たず、
実体化すらままならない。その代わり、発見は至難である。
基本能力値の表示は夢の中や精神世界でのもの。
そちらにおける気配遮断能力はDランク相当となるが、
不慣れな者は現実より感知・対応能力が低下しているため
ランク以上の隠密行動が可能となる場合がある。>>69
【保有スキル】
自陣防御:E
本来はシールダーのクラススキル。
自身を除く味方ないし味方陣営を守護する際に
防御限界値以上のダメージ削減を発揮する。
彼の場合、契約者一名の精神・魂への護りとして発揮される。
現実世界において彼が振るう事のできる殆ど唯一の力。
情報刻印:B
記憶力の強化。
限定的な写真記憶を、また情報抹消の類への抵抗を可能とし、
夢の中の出来事も現実と等しく記憶しておく事ができる。
『ロナブイの夢』が語る、主君アルスル(アーサー)の指輪が持つ力の一つ。
目覚めた後には残しておけない筈の記憶、それも詩人(バルズ)でさえ
書物無しには能く語り得ぬほどの多彩を、指輪はロナブイに刻んだという。>>70
夢渡り:A++
灯明の加護のもと、他者の夢へ入り込み干渉する事ができる。
剣の併用により、現実の肉体にまで直接影響を及ぼす事が可能。
他者の夢から更なる他者への多重渡りも可能とする。
……というより、基本的に夢を見ないサーヴァントに干渉したくば
その契約者の夢を足掛かりとした対象記憶層への渡りが必須である。
【宝具】
『仄暗く揺蕩う灯明(ブレィズウィト・ガノウィス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~1 最大捕捉:2人
夢と現の狭間から持ち帰った、黄金の燭台。
揺らめく光は“境界を曖昧にする”力を持ち、
夢と現、己と他、結界や防壁、果ては異界との越境行為を可能とする。
【Weapon】
『夢界の剣』
カハスを殺した刃、燭台と共に夢と現実を行き来した剣。
彼は知らないが、不死の夢魔殺しを可能とする武器である。>>71【解説】
私生児イヴァン(ユーウェイン)の息子カハス(カユス、チョウス、カユ)。
『ペルレスヴォー』物語序盤にて、奇怪な出来事により命を落とした。
危険な礼拝に挑む事を決めた王に、王妃は随員としてカハスを薦めた。
旅支度を整え、広間にて武装したまま眠りに就いたカハスであったが、
何故だか王が先に旅立ったように思われ、慌てて起き上がり馬を駆った。
王のものと思しき馬の足跡を追って辿り着いた礼拝堂、そこは無人で、
騎士が横たわる棺があり、周りには四本の黄金の燭台が立っていた。
遺体は王ではなく、混乱する彼は王を探すよすがとばかりに燭台を取ると
礼拝堂を出た。すると醜く大きな人物がやって来て、燭台を返すよう促す。
断ったカハスと男の戦いが始まり、男の剣がカハスの脇腹に突き立った。
カハスは叫ぶ、目を覚まして叫ぶ。「マリア様お救いを!死んでしまう!」
広間に駆け付け何事か問い質した皆が「なんだ夢か」と安堵しかけた時
カハスは言う、「ですが王様、ここをご覧ください」 彼が腕をどけると
その下では剣が深々と胴に突き刺さっていた。そして燭台も傍らにあった。
「この燭台のために、私は死に至る傷を負いました。王様に捧げ奉ります」
丁重な弔いの後、燭台は父の意思により聖パウロ教会へ寄贈されたという。>>72
【解説(捏造)】
『エルビンの子ゲライントの物語』に語られる
アルスル(アーサー)の寝所を守る四人の侍従、その五人目。
門番ガンドウィの子カディリアイス、ベドウィルの子アムレン、
アルスルの子アムル、カステンニンの子ゴレイが寝所の体を守るのに対し
死せるカハスの霊は、夢を漂う主君の精神を守る役割を自任していた。
半夢魔の魔術師が王のもとを去った後にはその身を癒す暇も術も無く、
叛徒との決戦を前にした王が運命の車輪より転落する夢を見る頃、
擦り切れて消滅した。「天に二日無きように、やつがれの主君は曹公ただ一人。契約者と言えど、そこは心得ておくように」
【元ネタ】三国志 三国演義
【CLASS】アサシン
【真名】程昱
【異名・別名・表記揺れ】程立(旧名) 仲徳(字)
【性別】男性
【身長・体重】191cm・100kg
【外見・容姿】頬と顎に見事なヒゲを生やした巨漢。
【地域】中国
【年代】三国時代
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。>>74
【固有スキル】
陣地作成:B
キャスターではないが、軍師としての実績の大きな程昱は陣地作成のスキルを持っている。
自らに有利な陣地を作り上げる。
軍師の忠言:B+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。
Bランクであればであれば天変地異レベルの不測の事態を除けば80%程の確率で的中する。
程昱の場合、他者を陥れる陰謀についての分析のみ、90%以上の確率で的中させられる。
軍師の指揮:B+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。自己を含めた軍としての力を最大限に引き出す。
B+ランクであれば、倍する敵にも臆さない強兵に等しい力を持つ。
沈着冷静:A
如何なる状況にあっても混乱せず、己の感情を殺して冷静に周囲を観察し、最適の戦術を導いてみせる。
精神系への効果に対してプラス補正が与えられる。特に混乱や焦燥といった状態に対しては高い耐性を有する。
曹操は程昱の胆略を古代の勇士である孟賁・夏育を上回るものだと称えたという。>>75
【宝具】
『埋伏十陣(まいふくじゅうじん)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:300人
太陽(曹操を暗示する)を掲げ持つ夢を受けて改名した逸話と、袁紹を敗北させた伏兵戦術『十面埋伏の計』に由来する宝具。
真名を解放する事で曹操の王気を象徴する小型太陽を掲げ持ち、その陽光を浴びた敵を一時的に混乱状態に陥らせる。
また、この太陽を光源として作られた影は
『十面埋伏の計』に関わった武将や兵士をシャドウサーヴァントとして喚び出す召喚陣としても機能する。
喚ばれる英霊は許褚、夏侯惇、張遼、李典、楽進、夏侯淵、曹洪、徐晃、于禁、高覧と赫々たる武将が揃い、兵士たちも精強だが
小型太陽が作り出す影から離れられず、戦闘できる場が制限されるという欠点がある。
如何に光源を配置し、どこに影を作り出すか。事前の想定や前準備、戦闘の推移に対する予測が問われる宝具と言えるだろう。
【Weapon】
『影冷兵器』:宝具『埋伏十陣』の副産物として影より様々な武器を喚び出し、射出する。宝具で作った影の外に撃ち出せないのが欠点。>>76
【解説】
後漢末期~三国時代の魏の武将・政治家。曹操が兗州に来た時から仕え、魏王朝を支えた功臣。
古代の勇士に勝る胆略と曹操に激賞された智謀の士だが、陳寿からは徳業は無かったと評された。
演義では謀略家としての側面に重点が置かれ、曹操の為ならば手段を問わない軍師として描かれる。
†
兗州東阿出身。謀才と決断力を王彧に高く評価されていた。
東阿の人々が黄巾賊の攻撃を受けて山に避難しようとしていたところ
程昱(当時の名は程立だが本稿では程昱で統一)は人をやって敵勢を調べさせ「街に戻り堅守すれば撃退できる」と述べた。
しかし、人々は黄巾賊を恐れて従わなかった為、程昱は賊を装わせた者を先に山へと送り、賊が制圧したと思わせる事で、人々を街に戻らせたという。
果たして、黄巾賊は東阿の守りを下せずに撃退された。
当時の兗州刺史の劉岱は程昱を幕下に招こうとしたが、程昱は従わなかった。
しかし、劉岱が袁紹、公孫瓚という両雄の争いにどちらに加担するべきかを問うと、程昱は袁紹につく事を勧めたという。
その後、劉岱が青州黄巾賊と戦って敗死すると、
兗州の顔役であった陳宮が兗州の諸士・土豪に説いて曹操を兗州の主として迎え、程昱もまた曹操の幕僚となった。>>77
しかし、対青州黄巾賊の為に招いた曹操はかえって彼らを自らの兵として取り込み、兗州の支配権を確立しようと苛政を敷く。
これを受けて陳宮は(曹操を招いた責任もあり)兗州の人々を糾合し、猛将・呂布を新たな主として迎えて曹操の出征中に反乱を起こした。
この反乱には兗州のほとんどが呼応。曹操に従い続けた者は程昱を含め僅かであった。
程昱は荀彧と共に残された親曹操勢力を守り、呂布に靡こうとする者を説得し、また川の渡しを絶たせて陳宮の軍勢を阻んだ。
曹操が軍を返して帰還すると「君の力がなければ私には帰るところがなかった」と程昱を激賞したという。
後、程昱が若い頃、泰山に太陽を掲げる夢を見ていたと聞き知った曹操は、程昱を「我が腹心になるだろう」と語り
本来の名である程立に日の一字を加えさせ、程昱と改名させたという。
呂布との戦いは苦戦が続いており、袁紹は援軍を寄越す代償に曹操の家族を人質を寄越させようと計った。
曹操はすっかり弱気になっておりこれを受け入れようとしたが、程昱が強く諌めた為、取りやめたという。
やがて曹操は呂布を打ち破り、反曹操分子ごと追い出す事に成功し、結果として兗州の一円支配を確立した。
その後、曹操は程昱らの進言によって献帝を迎え、漢王朝を庇護する臣下を装いつつ、天下を伺う群雄の一人となった。
当時、河北を支配していた袁紹もまた天下を伺っており、両雄の対立は軍事的衝突に発展する。
この戦いで、程昱はあえて少数の兵で鄄城を護る事で袁紹の侮りを誘い、敵軍が鄄城に向かってこないように仕向けた。
これを受けて、曹操は程昱の胆略を「(古代の勇士である)孟賁・夏育を超えるもの」と褒め称えたと伝えられる。>>78
その後、袁紹を破り、袁家の勢力を十年をかけて併呑した曹操は南下を開始し、荊州を勢力下に置いた。
この時、荊州に駐屯していた劉備は孫権の下に逃れており、論者は孫権が劉備を殺.すと見ていたが
程昱は「孫権は権謀はあるが威名はない為、劉備と手を結んで我らに対抗するだろう」と延べ、実際にその通りになったという。
程昱は剛直が過ぎて人と諍う事が多く、謀反を目論んでいるとの讒言を受ける事もしばしばであったが
曹操は程昱を深く信任し、嫡子の曹丕と共に留守を任せた事もあった。
この時、反乱を起こした者の処遇について議論が交わされたが、程昱は無用の専断を避けて曹操の判断を仰ぐように曹丕に説き
帰国した曹操に「軍略に明るいだけでなく親子の間も上手く捌いてくれた」と称賛されたという。
しかし、程昱は曹操からの寵遇に驕る事なく、後に「足るを知れば辱められぬ」と自ら兵権を返上したと伝えられる。
†
正史では将軍の一人であったが、演義では剛直なれど陰険な謀略家として描かれる。
赤壁の戦いに際しては敵の火計や黄蓋の偽装投降を看破するほどの智謀の士とされる一方、
また、劉備の軍師である徐庶の母の筆跡を真似た偽手紙によって徐庶を曹操の下に招く、
赤壁の大敗後、関羽が追撃してきたのに対し「かつて与えた恩にすがり命乞いするように」曹操に説くなど
人の心の動きに通じながらも手段を選ばぬ謀略家ぶりを強調するエピソードが付与されている。>>79
【人物像】
剛直にして自らが正しいと信じるところを曲げない硬骨漢。人に媚びない毒舌家。
「古代の勇士にも勝る胆力」と曹操に激賞されるほどだったが
その胆力の源泉は恐怖を抑え込む勇気ではなく、自らの判断に殉じる覚悟に由来するもの。
一言一句が彼にとっては命を賭けたものなのだと言い換えてもいい。
それもあって彼は自らの主君を曹操(と彼が遺した曹魏)のみと定めており
マスターとの契約については、劉岱に対してそうしたように助言者・客将という関係性を取る。
その視点の高さ、視野の広さ故に、一部の賢人以外は人間扱いせず、禽獣と同程度の存在として扱う。
儒教的道徳についても利用するものであって奉ずべきものではないと考えており、必要とあらば非道な手段も厭わない。
当然、他者の恨みを買う事が多く、強情さも相まって他者と衝突する事もしばしば。
一方で非常に面倒見が良く、一度助けると決めれば決して見捨てず手段を尽くす一本気な男でもある。
史書に残る「愚民は事を計れぬ」という軽蔑しつつも彼らを(騙し利用する形であっても)賊から守った逸話や
劉岱の器を見限り仕える事はしなかったにも関わらず、召見されての問いには答えた逸話が
彼の人物像を示していると言えるだろう。>>80
【関連人物】
呂布:史書に自身が述べた通りの評価。すなわち「粗暴で親しむ者は少なく、強情で礼節なき匹夫の雄」と見る。
一方で彼との戦いで武が智に勝るのをしばしば目にした事で、猛将が戦局に与える影響について再考するようになった、と本稿では設定する。
後に関羽、張飛を万人敵と評し警戒したのも、そうした経験に由来する部分がないとは言えない。
陳宮:同じ兗州出身の軍師。
「智あれど思慮遅しとは荀公達の言だが、その魯鈍が呂布を害し、曹公を助けた、とも言えるな。
やつがれが先んじて倉亭津の渡しを断ち切れたのも、陳宮が遅きに失した故……無能な敵は最大の味方という事よ」と侮蔑する。
一方、陳宮からすれば「曹操を天の下した英雄と崇め、呂将軍を匹夫の雄と呼ばわりとは、無見識にも程がある。
蝗蟲がなければ兗州を追い出されていたのはどちらだったか、胸に手を当てて考えてみるがよろしい」と軽蔑する対象。
諸葛孔明 周瑜:赤壁の戦いで火計を成功させた名軍師たち。演義では程昱はその目論見を見抜いていたとされる。
「曹公の幕僚の尽くがあの程度の計略も見抜けぬ盲揃いと思うな。
貴様らが勝ちを拾えたのは、万民を愛おしむあまり焦ってしまった曹公の志の高さ故と知れ」と反駁する。
司馬懿:同じく曹魏に仕えた臣下同士。司馬氏による簒奪について「思うところはあるが致し方ない」と受け入れてはいる。
ちなみに司馬氏の先祖と程氏の先祖は程伯休甫という人物で
さらに遡れば高陽の子の重・黎兄弟(黎のみだとも)に行き着くという。
つまり、彼らは先祖を同じくする者という事になる。>>81
張角:黄巾の乱の首謀者。反乱そのものは考えなしの泥縄式だと辛い評価だが、結果として曹操の為になったと評する。
「曹公が飛躍の機会を得られたのも、青州兵を召し抱えられたのも、ひとえに張角の無能のお陰だ。
その行いの全てが曹公の為になった。乱世の手始め、英雄を生むための贄としては極上よ」との事。
韓信:十面埋伏の計は元々韓信が用いた計略だったという。
国士無双と名高く、明代では兵仙とも呼ばれた彼は、程昱が敬意を払う数少ない人物の一人でもある。
燕青:燕青拳は別名「十面埋伏拳」とも言われるらしい。自らの計略と同名の拳法という事でそれなりに興味はある。【元ネタ】「丑御前の御本地」など
【CLASS】バーサーカー
【真名】丑御前
【異名・別名・表記揺れ】猛牛のバーサーカー
【性別】女性
【身長・体重】170cm・59kg
【肌色】白 【髪色】紫 【瞳色】赤
【外見・容姿】
牛の角の生えたボーイッシュな見た目の巨乳美女、片目は髪で隠れている。
【地域】日本
【年代】平安時代
【属性】混沌・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・魔性・神性・超巨大
【ステータス】筋力:A 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:D 宝具:A+【クラス別スキル】
狂化:E~A++
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
本スキルは宝具と連動した状態にある。宝具未解放時であれば会話による意思疎通が可能だが、スキルはEランク相当となる。
【保有スキル】
無冠の武芸:-力放出の一種。電撃を伴う。
バーサーカーは北野天神の子、すなわち火雷神の子であるため雷神としての力を持つ。
サーヴァントとしては、魔力放出スキルとして表現される。
鬼神の顕:A-
「鬼種の魔」スキルに似て非なるスキル。
本来は「神性」スキルや「変化」スキル、「怪力」スキルから成る複合スキルである。【宝具】
『牛鬼覚醒・一騎当千(ぎゅうきかくせい・いっきとうせん)』
ランク:B 種別:対軍(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1(300)
魔性としての力を解放した丑御前の第二形態。
宝具の発動中は狂化ランクが上がり続け最終的にAランクに到達する。
頭の角は長く伸び、両腕は巨大化し爪は刀のように鋭く変化、背中からは蜘蛛のような八本の脚が生えた異形に変身する。
戦闘スタイルも力任せに敵を屠る猛牛のような荒々しいものへと変わる。
『一念通天・鏖殺怒濤(いちねんつうてん・おうさつどとう)』
ランク:A+ 種別:対軍~対都市宝具 レンジ:99 最大捕捉:7万
使用させてはならない丑御前の第三形態。
丑御前伝説の幕引きを再現する宝具、真名解放により伝承通り体長十丈(30m)の巨牛に変身し暴れ狂う。
また、暴走した雷神の力によって周囲の天候は大荒れとなり、長雨が降り続ける。
河川が近くにあれば洪水が発生し軍勢を呑み込む。
一度解放してしまえば令呪を以てしても止まることはなく魔力を使い果たすまで破壊の限りを尽くして消えていく、一種の自爆宝具であるため基本的に使用されることはない。【Weapon】
『無銘:太刀・槍・弓矢』
【解説】
丑御前。源満仲の計画によって産み出された人工魔性、魔を以て魔を制す者。
源満仲によって、とある雷神と魔性の因子を埋め込まれた女性の子、計画では魔の力を雷神の力で抑え込み制御するはずであった。
その子供は三年三ヶ月の妊娠期間を経て丑年丑日丑刻に誕生し丑御前と名付けられた。
丑御前は生まれながらに歯が生え揃い、頭には角が生えており、その姿は鬼神のようであった。
望んだ通りの子が生まれたことを喜んだ満仲は鬼の血を引く怪力の女官荒須崎に丑御前を託し、大和国の金峯山で育てるように命じた。
成長し、韋駄天に例えられるほどの足の速さを持つ怪力の武者となった丑御前だったが魔性としての狂暴さも日に日に増大していき、自身でも制御出来ないほどになった。
ある日、暴走した丑御前が金峯山に訪れた公家の一行に危害を加えたことで、公家はこれを天皇に奏聞した、天皇は満仲に丑御前を東国に流刑にするように命じた。こうして丑御前は東国に移されることになったが、丑御前を我が子のように育ててきた荒須崎は怒り狂い東国で兵を集め、朝廷と戦うことを決意する。
荒須崎が丑御前を豊嶋の帝と称し、都に攻め込もうとしていると知った源満仲は息子の源頼光と四天王に七万の兵を与え丑御前の討伐を命じた。
丑御前の親友でもあった坂田金時はこの戦いに参戦しなかったが、荒須崎らの奮戦により頼光軍が劣勢に陥っているのを見て、自ら丑御前を説得し戦いを終わらせようと戦勝祝の宴をしている丑御前の元に向かった。
金時は涙ながらに丑御前を説得したが聞き入れられることはなく、丑御前は源頼光との最後の決戦に望むのだった。【人物・性格】
快活で正義感が強く男勝りな性格、但し頭を使うことが苦手な典型的な脳筋キャラ。
丑の日生まれであるため、丑の日に鰻を食べるという風習を知ってからは鰻が好物になった。
兄とは異なりコミュニケーション能力が異常に高く誰とでも仲良くなれる。特に金時は大の仲良し、なお金時からは女性として見られていなかったらしい。
力を制御できないことがトラウマになっており、魔性の力が暴走するといつも笑顔な丑御前もこの時ばかりは露骨に落ち込む。
魔性ではあるが悪ではなく、源氏の一人として自らの力を京の人々を救うために使いたいと考えており、魔性の力で誰かを傷付けるくらいなら自らの死を選ぶほど。
但し、大人しく自害するくらいなら強敵と戦って死にたいと思う程度には戦闘狂である。
イメージカラー:紫
特技:戦うこと
好きなもの:鰻、坂田金時
嫌いなもの:自分自身
天敵:源頼光
願い:自身の魔性としての力を消し去ること
【一人称】オレ 【二人称】アンタ、貴様 【三人称】あの人、アイツ【因縁キャラ】
坂田金時:自身と同じ雷神の子ということもあり弟分として可愛がっていた。
源頼光:兄、そして自身の目指すべき完成形。
荒須崎:育ての親、最後の最後で余計な事をしてくれたなと少し恨んでいる。
紅姫天王、太三郎狸:菅原道真の娘と平家推しの狸。
丑御前とつるんで遊んでいるサーヴァント、紅姫天王は天神の子であるため丑御前を妹認定している。
イスカンダル:属性丸かぶりな飛蹄雷牛を一方的にライバル視している。
アステリオス:英雄に討たれた牛の怪物という共通点から仲良くなった、丑御前は彼のことを怪物ではなく勇士と認めて接している。
【コメント】
6月なので雨に関連した鯖を作ってみた。>>84
【保有スキル】
無冠の武芸:-
様々な理由から、他者に認められることのなかった武具の技量。
剣、槍、弓、騎乗、神性のランクを本来のものより一段階低く見えるようにし、属性を真逆のものとして表示するが、真名が明かされた場合この効果は消滅する。
魔力放出(雷):A
魔力放出の一種。電撃を伴う。
バーサーカーは北野天神の子、すなわち火雷神の子であるため雷神としての力を持つ。
サーヴァントとしては、魔力放出スキルとして表現される。
鬼神の顕:A-
「鬼種の魔」スキルに似て非なるスキル。
本来は「神性」スキルや「変化」スキル、「怪力」スキルから成る複合スキルである。【元ネタ】デガレ卿
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】デガレ
【性別】男性
【身長・体重】182cm・90kg
【属性】中立・善
【副属性】地
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:C
詠唱が二節以下の魔術を無効化。
大魔術や儀礼呪法など、大掛かりな魔術は無効化できない。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。>>91
【保有スキル】
母の見えざる手:A
母以外の何者にも合わぬ妖精国の手袋、
だというのに母は赤子に添えた手紙に
「これが合う女しか娶ってはならぬ」と記した。
祖父王も含め、彼の周辺には近親相姦の惧れがまとわりついている。
女性に対する(性別不詳の者を含む)防御力向上、および
魅了に対する(性別は問わない)完全耐性の獲得。
竜殺し(打):C
剣を受け付けぬ火竜と戦い、
樫の若木を以て全ての骨を打ち砕いた武勲。
竜種に対する攻撃力・防御力の向上、加えて
人造の武器に対する耐性を同ランク分無効化。
川中城の護り:A
神秘の城の貴婦人に贈られた、宝石飾りの兜と三乙女の紋章の楯。
対魔術・対物理を向上させると共に魔力防御(水)を可能とする。>>93
【解説】
14世紀の英語騎士物語『デガレ卿』の主人公。ブルターニュ王女と妖精騎士の子。
名は『自分がどこにいるのか分からない者』『見捨てられたも同然の者』の意。
天下無双の武勇を誇ったブルターニュ王には、一人娘のほかに子がなかった。
美貌の姫には求婚者が相次ぐのだが、王は自身を馬上試合で負かせる者にしか
娘を嫁がせる気は無いと公言し、これを果たせる者は長い事現れずにいた。
その王女が森で迷った時、彼女を想う妖精国の騎士が現れて力ずくで犯した。
「そなたは子を身籠った。それは男児である。成人した時はこの剣を渡すがよい。
かつての巨人殺しで切っ先の欠けたこの剣が、私に息子だと知らせるだろうよ」
勝手な事をほざいて騎士は消え、王女はさめざめと泣きながら剣を受け取った。
誰にも娶られていない娘と、娘を溺愛する父王。もしも彼女が息子を産んだなら
それは近親相姦の噂を生むだろう。苦悩する王女は親しい侍女に事情を打ち明け、
密かに産まれた子は、経緯を記した手紙と母の手にのみ合う妖精国の手袋を添えて
侍女を介し隠者へと託される。隠者はこの子に洗礼を施し、デガレの名を与えた。
隠者の妹夫婦が十年、隠者自身が十年余り育成した彼は、立派な若者に成長する。>>94
デガレは実の肉親を求め旅立つ。道中、竜を相手に苦戦する伯爵を見かけた彼は
樫の棍棒で竜を打ち殺し、伯爵から馬や武具に従者を贈られ、騎士叙勲を受けた。
旅を続ける彼は、己を試合で負かせた者に娘と王国を与える、とする王の布告を聞く。
彼は知らぬが、それは祖父ブルターニュ王であった。激闘の末に王を打ち破った彼は
手袋によって母と祖父を知り、母から切っ先の欠けた剣を受け取って父探しに出る。
まずはかつて母が身籠った太古の森へ入ったのだが、父に出会う事は無かった。
川中の神秘の城では貴婦人と巡り合い、彼女に強引な求婚をする騎士を打ち倒した。
領地財産、それに自身の身を与えようとする貴婦人に十二ヶ月後の再会を約束して
旅を続け諸国を回る彼は、ある森の谷で遂に父親と出会う。二人は互いに気付かず
激しく争うのだが、やがて父は切っ先の欠けた剣に気付き、相手の事情を聞き出す。
父は頭陀袋から切っ先を取り出し、父子は共にブルターニュ王の城へ馬を向けた。【元ネタ】『ワルタリウス』『ニーベルンゲンの歌』
【CLASS】セイバー
【真名】ウァルター
【異名・別名・表記揺れ】ワルテル
【性別】男
【身長・体重】178cm・67kg
【肌色】薄い褐色 【髪色】黒 【瞳色】緑
【外見・容姿】物語の王子らしい高貴な美青年 近未来的デザインの白い鎧を着ている
【地域】ドイツ
【年代】10世紀頃
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:B 魔力:C 幸運:A 宝具:EX>>97
【宝具】
『白き巨神の鎧(セファール・スキン)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ウァルターとヒルデグントがフン族の下を去る時に持ち去ったという、エッツェル(アルテラ)の財宝。
アルテラが発掘された際に採取された、セファールの表面装甲を用いた鎧。
作中で『珍しい鎧』を着ているとされているのも、この特異な装甲のデザイン故である。
フン族には加工が出来ないため、単純に組み込まれているだけだが、それでもなおすさまじい防御力を誇る。
また、ハーゲンとの戦いで失われた右腕の補完も為されている。
『神の鞭(フラジェルム・デイ)』
ランク:- 種別:対軍魔剣 レンジ:1~30 最大捕捉:200人
『神の鞭』と恐れられたアルテラの壮絶な戦いぶりを見たウァルターが、自力で再現した剣技。
『軍神の剣(フォトン・レイ)』による挙動を模倣し、広域を殲滅する。>>98
【Weapon】『エッツェルの剣』
【解説】
『ワルタリウス』の主人公である、アクィタニアの王子。
幼い頃に王族への人質としてフン族に徴収されたが、エッツェル王によって我が子のごとく育てられ、同じく攫われてきたハーゲンと共に優れた騎士になった。
ある日親友のハーゲンが故郷の噂話に惹かれて出奔し、これを悲しんだエッツェルによってウァルターは強く引き留められる。
許嫁のヒルデグントが残っている事もあって国を出ない事を約束したものの、ヒルデグント本人が故郷に帰りたがっている事に気づき、財宝を持ち出して2人で逃げ出す。
だが故郷への帰路でグンテル王の兵に発見され、フン族に恨みをもつグンテル王はハーゲンと12人の勇士を率いて追い撃った。
迎えるウァルターはグンテル王らの要求を撥ねつけ、むしろ挑発さえしてみせた。
王は怒り、ハーゲンが止めるのも構わず攻撃を開始するも、瞬く間に12人が全滅させられて退却する。
親友と戦いたくないハーゲンはこれを黙って見ていたが、自分の甥までも倒されてしまった以上そのまま帰る訳にも行かず、次の日ウァルターを奇襲する。
そして1対2の戦いに突入するが、グンテル王が片足を切り落とされて脱落し、親友同士の戦いになる。
しかし死闘の末、ウァルターは右手を、ハーゲンは右目を失った時点で「これ以上の戦いは無益」として手打ちになった。
ヒルデグントが満身創痍の3人を治療し、親友は互いの健闘を称えつつ別れる。
こうしてウァルターとヒルデグントは故国へと帰り、王と王妃として末永く国を治めたという。>>99
【人物像】
勇敢で力強く、自信に満ちた英雄的な性格。
フン族とともに多くの戦を渡り歩き、多くの戦闘技術を目にしており、コレを超えるべく己の剣を磨いている。
特によく戦場で目にした「白髪褐色の少女」の戦い方に強く惹かれ、その再現に心血を注いだ。
ただ、あまりその少女の話をすると妻が妬くので控えている。
特技:戦闘技術を取り込むこと
好きなもの:戦い、妻、ハーゲン、アルテラ
嫌いなもの:恨み深い者、貪欲な者
天敵:親友との戦い
願い:「白髪褐色の少女」ともう一度会って剣技を見たい
【一人称】俺【二人称】君【三人称】アイツ
【セリフ例】
「来なッ!この俺がァ!最強の剣士だァッ!!」
「良い技だな!貰っとくぜ!」>>101
アルテラ
「うわっ久しぶり!どうしよう願い叶っちゃったよ!
うん、やっぱ君が本物のエッツェルだよね。知ってた。
…あっそうだ!俺の剣技見てほしいんだけど!
どのくらい再現できてるか確認してくんないかな!」
【他クラス適性、変化傾向】
『獅子号』と呼ばれる名馬に乗っているため、ライダーの適性がある。「勝利王? 違うよ、ボクは世界一罪の深い男。人の純心を食いつぶした怪物さ……」
【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】シャルル七世
【異名・別名・表記揺れ】勝利王、よく尽くされた王、修復王(異名) やさしい王太子(ジャンヌの評) ブルージュの王(蔑称)
【性別】両性具有(宝具の影響。本来は男性)
【身長・体重】159cm・44kg
【外見・容姿】宝具の影響でサムレム槍ジャンヌの少年化Verとも言うべき風貌になった。皮膚には火傷の跡や拷問跡が浮かび上がっている。
【地域】フランス
【年代】15世紀
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型 王
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷A+ 魔力A 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:EX
理性と引き換えに身体能力を強化するスキルだが、シャルル七世の場合、後悔の念が強まっている程度で何の身体的恩恵もない。
しかし、バーサーカーの霊基の影響を受けた宝具により、そのパラメータは大きく変化している。>>103
【固有スキル】
よく尽くされた王:B
良臣たちに力を尽くされた(良臣に恵まれただけだと貶める意味合いも含む)との評価が昇華されたユニークスキル。
その実態は、シャルル七世と敵対することが不利益となり、味方になれば大きな利益を受ける状況を
あらかじめ構築しておく政治手腕がスキル化したものである。
召喚から時間が経てば経つほどに、シャルル七世に対して利益をもたらす判定の成功率が上昇し、害をなす判定の成功率が低下する。
戦略:C
外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
貴族の傀儡から長い年月を経て主導権を獲得し、百年戦争を終わらせ、フランスに王権と秩序を取り戻した手腕に由来。
無力の殻:A
宝具を発動していない場合、能力値が落ち込み、サーヴァントとして感知されなくなる。
逆に、宝具使用によって魔人となった際には反動のように能力値が爆発的に跳ね上がる。>>104
【宝具】
『王の戴冠(ル・ロワ・エ・モール、ヴィヴ・ル・ロワ)』
ランク:A 種別:対国宝具 レンジ:99 最大捕捉:1国
運命の転機となったランスの大聖堂での戴冠が宝具となったもの。
真名を開放する事でランスの戴冠式の様相が幻術的に再現され、シャルル七世を唯一のフランス王とする結界を展開する。
この結界内においてシャルル七世はBランクのカリスマおよびフランス由来の神秘に対する絶大な抵抗力を獲得し
また他者のフランス王権に由来するスキル・宝具を尽く封印する。(シャルル七世が唯一のフランス王である=他者のフランス王権の否定)
しかし、バーサーカーの霊基のシャルル七世にはこの宝具を発動する事ができない。
バーサーカーのシャルル七世は、ジャンヌを見捨てた後悔を中核として成立した霊基であるが故に、自らの王聖を確信できないのだ。>>105
『聖女証す審理集成(ラ・ピュセル)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
ジャン・ブレアルの手で完成されたジャンヌに関する審理集成が宝具化したもの。
ジャンヌの復権裁判で用いられた逸話から、欺瞞、中傷、不正、矛盾といった悪性情報を破却し、対象をあるべきカタチに戻す宝具。
……だったのだが、狂化の影響で効力が歪み、ジャンヌを貶めた様々な悪性情報をシャルル自身の内に吸い込む宝具に変質してしまった。
シャルル七世は常時この宝具の影響を受け風貌が変質してしまっているが、その本領は真名を解放した際に現れる。
すなわち、悪魔と契約し、様々な黒魔術を行使し、毒炎の砲火を撒き散らし、自らの身さえも焼き焦がす魔女ジャンヌ伝承の具現化である。
黒魔術を思わせる神秘を振るうが、厳密には魔術はなく当時の人々のイメージを反映したもの。故に対魔力では無効化されない。
この宝具の影響によりシャルルは期せずして両性具有にもなってしまっているが
皮肉にも、生前のジャンヌの噂には彼女を両性具有の天使であるとするものがあったともいう。
【Weapon】
『ラヴィクトワール』:父・シャルル六世狂気王より継承した剣。
『ラビアンエメ』:シャルル七世の剣。その銘は親愛の意。ちなみに狂気に陥る前の父は親愛王と渾名されていたとか。>>106
【解説】
フランス・ヴァロワ朝の第五代国王。勝利王とあだ名される。聖女ジャンヌの助けによって戴冠した事でも有名。
国内の二代党派による内戦、英国という外患に苦しめられながらも、百年戦争をフランスの勝利で終わらせ、秩序を回復した王。
聖女ジャンヌをはじめとする功臣達は高く評価される一方、本人の評価は今なお毀誉褒貶により定まっていない。
†
フランス王・シャルル六世と王妃イザボーの間に生まれる。
シャルルは五男であり玉座を継承する可能性の低い王族であったが、兄たちが次々に死去していった事で14歳で王太子となる。
しかし、当時のフランスは国王シャルル六世の発狂による統治能力の喪失、
それに伴う国内の大派閥――ブルゴーニュ派とアルマニャック派による内戦、
イギリス王ヘンリー五世の侵攻と内憂外患の有り様を呈しており
フランスの王権そのものが有力貴族の思惑に振り回される神輿でしかないという状況であった。
この頃、王都パリとシャルル六世らフランス王権はアルマニャック派の支配下にあったが
ブルゴーニュ派の棟梁であるブルゴーニュ公ジャンがパリを奇襲し、これを制圧。
パリ市民や王妃イザボーはこれを歓迎する姿勢を見せ、王権はブルゴーニュ派の隷下に置かれるかに思われた。
しかし、シャルル七世はアルマニャック派と共にフランス南部のブールジュへと落ち延び、父王に代わってフランスを統治する執政として亡命政権を樹立する。>>107
この時、シャルル七世は若干15歳であり、実態はアルマニャック派など有力貴族の傀儡に過ぎなかったとも言われる。
ブルゴーニュ公ジャンとの和平および対英国の盟約を結ぶための交渉中にこれを暗殺し、
激怒したブルゴーニュ派を完全にイギリスに与させたのがこの頃の失敗の最たるものとされるが、
シャルル七世がこれにどれだけ関与したかは未知数である。
イギリス王ヘンリー五世はブルゴーニュ派と彼らが有するフランス王らを支配下に置き、フランス王位の継承者と摂政を兼任した。
さらに父王シャルル六世や王妃イザボーを動かしてシャルル七世を廃嫡させ、フランス北部の支配権を確立する。
一方、シャルル七世の側もその政治手腕を開花させていった。
自らを支援する各勢力の利害を上手く操縦し、義母であるアンジュー公妃ヨランド・ダラゴンの支援を背景に徐々に主導権を獲得。
南フランスの各地を歴訪して支持を盤石なものとし、スコットランドの援軍を取り付け、ダージェの戦いでイギリス軍を打ち破っている。
ヴェルヌイユの戦いでの大敗によって軍事力の大半を喪失した後はさすがに意気を喪失し引き籠もっていたようだが
ヨランド・ダラゴンの精力的な活動のお陰で窮地を脱する。
長引く戦いに疲弊したブルゴーニュ派との休戦の密約を契機とした関係強化や
ブルゴーニュ派の要望(ブルゴーニュ公ジャンの暗殺に関与した者の追放)を利用した人事の刷新などはヨランドの功績と目されている。
(尤もヨランドの口添えで元帥となった硬骨漢アルテュール・ド・リッシュモンと
アルマニャック派の筆頭侍従ジョルジュ・ド・ラトレモイユの対立に振り回される事にもなったが)>>108
オルレアンを巡る攻防では聖女ジャンヌの登場までシャルル七世は手をこまねいていたとする印象が強いが
実際には軍資金をかき集め(領内を行脚して支援を求めた)、軍勢を再編し、情報と兵力で勝る戦況を築き上げていた。
……筈だったのだが味方の内輪もめや失態が続き、戦局はむしろイギリス優位に傾いていく。
これを打開したのが聖女ジャンヌの登場であり、彼女に鼓舞されたフランス軍は本来の兵力的優位性を存分に発揮するようになる。
オルレアンの開放、パティの戦いの勝利、そしてランスに至るまでの快進撃は、
彼女が士気を鼓舞し、統率を欠いたフランス軍に一定の指向性を与えていなければ為し得なかった事だろう。
しかし、ランスでシャルル七世が戴冠した後は
パリ進撃を主張する聖女ジャンヌと地盤固めを優先するシャルル七世の政治的対立が表面化するようになる。
相次ぐ戦いでの無理が祟って財政難に陥り停戦を望む者が多かった事、貨幣の改鋳は経済崩壊を招くとシャルル七世が理解していた事、
ラトレモイユが提供する軍資がなければ戦えないのに、そのラトレモイユがジャンヌに敵意を抱いていた事など理由は色々とあったが
何よりジャンヌの政治的代替となり得る『もう一人のオルレアンの英雄』ジル・ド・レェの存在が、シャルル七世にジャンヌを見捨てさせる決定打となった。
(ジル・ド・レェはジャンヌと合流した後に「ラトレモイユに生涯かけて仕える」と宣誓したラトレモイユの懐刀であり
ラトレモイユの政敵であるという理由で名将リッシュモンとジャンヌとの同道を妨害するなど、敵との戦いよりも政争に熱心だった。
ジルを重用しジャンヌを見捨てる事は、不満を示すラトレモイユを懐柔する為の政治的行動だったとも言える)
その後、ジャンヌはパリ攻撃に失敗し、コンピエーニュの戦いにも敗れ、虜囚となった後に火刑に処された。
シャルル七世は虜囚となったジャンヌを解放するように働きかけたが、身代金を支払う気はなかったという。
一方でジャンヌの死については「非常に苦しい痛みを感じた」との言葉も残しており
後に彼女の名誉を復権させる為の裁判を行っている。(ラトレモイユを失脚させた事でジル以外の象徴が必要になったというのもある)>>109
ジャンヌの登場を分岐点として語られる事が多い百年戦争だが
実際はジャンヌの没後も二十年以上もの長きに渡って戦争は続いた。
その中にあってシャルル七世は精力的に働いている。
ヨランド・ダラゴンの策謀に乗ってラトモレイユを更迭した後、主導権を確立し、
ブルゴーニュ派と正式に和約を結ぶ事で彼らにフランス王として認めさせ“フランス王”としての権威を内外に示した。
満を持して発したリッシュモンを元帥とする遠征軍も快進撃を続け、パリを解放する事にも成功。
税制改革により財政を再建し、軍制を改革して常備軍も編成した。
この常備軍の力によって、イギリス方の残党や職を失い賊となった傭兵を駆逐。
王権強化に反発する貴族らの勢力も常備軍の力で減殺.する一方、彼らの一部を常備軍の指揮官に任じる事で懐柔した。
かくしてフランス王権は、長らく失っていたフランス支配の主導権と権威を取り戻したのである。
それはとりも直さずフランス全土に平和と秩序が取り戻される事も意味した。
百年戦争を集結させ、フランスの秩序を再建した修復者とも言われるシャルル七世だったが、本人の晩年は不幸なものであった。
特に息子のルイ十一世との陰惨な謀略戦や愛妾アニェスの横死は、彼の寿命を縮める痛恨事であっただろう。
臨終を迎えた時、シャルル七世は自らを「世界一罪の深い男」と評し
(同じく罪深いとされた)マグダラのマリアの祝日に死する事を神の思し召しだと感謝したという。
度々、冷酷な政治的判断を下してきたシャルル七世だが、罪悪感がないわけではなかったのだろう。
後継者になったルイ十一世は、そうした罪悪感を欠片も抱かない人間だったが故に、父以上に冷酷かつ優れた支配者として君臨した。>>110
【人物像】
万事に悲観的な小心者。行動力に欠け、権力欲も薄く、信頼を置く身内とだけ一緒にいたがる小市民気質。
大きな望みは持たないが、つまみ食い程度のちょっとした欲望には流される。美人にも弱い。
その癖、体面を気にしたり罪悪感に駆られる程度の良心は持っている平凡メンタル。
英霊にしては珍しくそもそも戦い自体を好まない。生前は敵や裏切り者を助命する事もしばしばだった。
その在り方は慈悲深いとも軟弱とも取れるが、冷徹に利害を計算した上での行動でもある。
利害を計算した上でなければ生来の優しさを発露できない(そうでなければ生き残れなかった)と言い換えてもいい。
基本的には人当たりが良いが、それは他者の顔色を伺い続けたが故の処世術。
その本性は、相手の内心を意識せずとも汲み取り、相手が望むように振る舞いながら、密かに操縦・誘導できる宮廷政治の天才。
渉外や複数勢力の利害調整に優れ、決定的な瞬間まで他者に脅威と思われない。
誰もがシャルルに欲求を飲ませていた筈なのに、気がついたらシャルルが一番得をしている、
誰もに言いように利用されていた筈なのに、いつの間にかシャルルが最も力を持っている、という具合。
だが、精神面では凡庸なシャルルにとって、俗欲と奸悪が溢れる政治に生きる事は良心の呵責を伴う苦行であった。
対立した敵、裏切った者であっても命だけは助ける事が多かったのは
フランスの利益を鑑みての判断ではあったが、何より彼が自らの心の平穏を守るための最後の一線でもあったと言える。>>111
だが、精神面では凡庸なシャルルにとって、俗欲と奸悪が溢れる政治に生きる事は良心の呵責を伴う苦行であった。
対立した敵、裏切った者であっても命だけは助ける事が多かったのは
フランスの利益を鑑みての判断ではあったが、何より彼が自らの心の平穏を守るための最後の一線でもあったと言える。
それ故にこそ、ジャンヌを見捨てた事については大きな悔恨が残っていた。
王としての計算は今なお正しい選択だったと断定している。あの段階でラトレモイユの不興を買う訳にはいかなかった、と。
だが、己の感情はジャンヌの名誉を復権させた今もなお、最後の一線を超えた裏切りだと蔑んでいる。
通常の召喚であればその後悔をも乗り越えた王としての精神性を有するが、バーサーカーのクラスで召喚された場合は慙愧の念が表面化する。
――誰もが欲得ずくで自分を立ててくれていた中、あの少女だけは自分を心から敬愛してくれていた。
――その事を理解していながら、自分はあの少女を利用し、使い潰した。
――純粋に己を慕う者を利用し、踏み躙る。これ以上の罪がどこにあろうか。
――この程度の末路では足りない。欲得ありきの陰謀で死ぬのでは、己の罪深さとは釣り合わない。
――――もしも己の罪を贖うに足る罰があるとするならば。
――――それは、あの聖女以外には下し得まい。>>112
【関連人物】
ジャンヌ・ダルク:「最初に出会った時、二人きりで会話をしたね。あの時の秘密について答えられるかい?
答えられぬなら偽者(ジャンヌ・デ・ザルモアーズ)の再来に過ぎないが。
もし答えられるというのなら、それこそ神の思し召し。断罪の使者を遣わす神意に違いない」
ジャンヌ(オルタ):「あの頃、自称ジャンヌ・ダルクはたくさんいたよ。ま、ジル(怪物)の娘というのは珍しいけど」
ジル・ド・レェ:「同族嫌悪もあるけどさ。どうしたってコイツは好きにはなれないね。
ジャンヌの幕下にあった頃からラトレモイユに生涯仕えると誓約した男。遺産目当てで貴族の母娘を攫ったやくざ者。自己顕示欲に塗れた俗人。
ジャンヌの近侍ぶって葛藤していても、本性は汚れきった悪漢さ。ま、そこ含めてボクの同類か……」
シェイクスピア「文才以上にその厚顔ぶりに舌を巻くよ。彼の筆の前では聖女は魔女に、愚将は名将に、妄言は箴言に早変わりだ」
アルトリア「硬骨で真っ直ぐ。リッシュモン伯の女性版かな? そういやあいつもアーサー王の再来って言われてたっけ……」
ナポレオン:「ジャンヌを祭り上げた後世のフランス皇帝か。あなたに最大限の感謝を。
そこに政治的な打算があったのだとしても、あなたは本来彼女に与えられるべきだった栄誉を与えてくれた」
【蛇足】リクエストにあったので。宝具や性格はリクエストの要望を盛り込んだ形。「欺き騙すは狸の本分、ってことでぽんぽこりんっと(牛若丸の姿に変化した)」
【元ネタ】太三郎狸伝説
【CLASS】プリテンダー
【真名】太三郎狸
【異名・別名・表記揺れ】幻影のプリテンダー
【性別】女性
【身長・体重】155cm・39kg
【肌色】白 【髪色】黒/焦げ茶色 【瞳色】緑
【スリーサイズ】その日の気分
【外見・容姿】
黒と焦げ茶色が混ざったロングヘアーを一つ結びにした少女。
服装は緑の着物に茶色の帯、草履を履いている。
【地域】日本
【年代】不明~明治時代?
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・ケモノ科・猛獣・神性
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:B 宝具:EX>>116
【宝具】
『空花乱墜(くうげらんつい)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:不明 最大捕捉:1~300
太三郎狸の使う幻術が宝具として昇華されたもの。
主な用途は源平合戦の戦場の再現。
世界のテクスチャさえも騙し、源義経や那須与一といった名だたる英雄達が入り乱れる戦場を作り出す大幻術である。
相手の五感全てを騙し、血の匂いや風の音、さらには斬られれば痛みを感じさせる、実際にその場に居た人物であっても幻術であると見破ることは難しい。
固有結界ではなく幻術という特性上、長時間の展開が可能であり、源平合戦以外の風景も見せることが可能と自由度が高い。
その他には自身の死を偽装することや、敵を自身の幻と戦わせるなど出来ることは多種多様、それゆえ宝具ランクは評価規格外となっている。>>117
【Weapon】
『無し』
【解説】
屋島の化け狸、太三郎狸。
日本三名狸の一匹に数えられる四国の狸の総大将。
鑑真の時代には四国にいたとされ、盲目の鑑真を案内したという伝説が伝わっている、また老人に化けて空海を案内した、この時の空海との交流によって太三郎狸は学問の大切さを悟り、屋島に狸の大学を設けて、多くの名のある狸が修行を積んだとされる。
平安時代には矢傷を負っていたところを平重盛に助けられたことから平家に恩義を感じ、平家の守護を誓った。
平家の滅亡後は年に一度、屋島の戦いを幻術で再現したという。
その後も江戸時代末期に起きたという阿波狸合戦の仲裁や日露戦争に出兵し小豆を兵隊に変えて戦ったなど、太三郎狸は千年以上も伝説を作り続けた。
英霊太三郎狸の正体
その正体は江戸時代の阿波国に生きていた髪結いの女性である。
彼女は未来視の魔眼を持っておりその力で未来を予言していた。
魔眼の存在を知らない阿波の人々は髪結いの女性に狸の霊が取り憑いたと考えるようになった。
いつしか彼女の逸話は太三郎狸の伝説に組み込まれた、そして彼女は死後に太三郎狸そのものとして人理に刻まれたのだった。>>119
【因縁キャラ】
紅姫天王:獣三人娘の紅の字
「紅の字、土佐はそっちではないぞ」
丑御前:獣三人娘の丑の字
「丑の字、ずいぶん髪が痛んでおるな、今度徹底的に髪の手入れをしてやろう」
鑑真、空海:道案内をした僧侶
「儂の正体に気付いたのはあの二人と、あと……」「チェェェェストォォォォォッ!!!」
田中新兵衛
【元ネタ】史実、幕末四大人斬り
【CLASS】アサシン
【真名】田中新兵衛
【性別】男性
【身長・体重】192cm・110kg
【外見・容姿】原作準拠
【地域】日本
【年代】19世紀・幕末:1832年〜1863年
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:E 幸運:D 宝具:D>>121
【クラス別スキル】
気配遮断:A
完全に気配を絶つ。探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。ただし自らが攻撃態勢に移ると隠密性は大きく落ちる。
一度標的と定めた相手が例え何処に逃げ隠れようとも追跡を可能とする。その気になれば、対象に勘付かれる事なく一ヶ月近くも追い回し続けることが可能。
【固有スキル】
人斬り:A+
「幕末四大人斬り」として恐れられた剣の鬼。対人戦闘における自身の殺傷能力を大幅に向上させる。
彼の場合、「抜即斬」と称される神速の抜刀術を備える一撃必殺に重きを置く剣を扱う。大上段の構えから繰り出される一撃は敵を防御ごと斬り伏せ、物理的に結界を破れるほどの破壊力を秘める。
猿叫堪え難し:B+
薬丸自顕流、野太刀の技にて伝わる技量。気合の解放と相手の威嚇制圧を目的とした“絶叫”である。気合を持って打ち込むことで筋力値にプラス補正を獲得しつつ、耳を劈くような絶叫を浴びせて相手の気勢を削る。
成功すれば、気配遮断のデメリットである攻撃時のランク低下による隙を相手の行動阻害によって打ち消す事ができる。>>122
雲耀(うんよう):A
示現流を極めた者が到達する境地。鹿島新當流「一の太刀」に相当。その太刀の速さは正に稲妻、雲の耀(かがやく)が如く、故に雲耀。
発動時に限り敏捷にプラス補正を獲得する。この体格でありながら、瞬間移動さながらの超加速を可能とする。
猿叫が聞こえたら最後、相手は斬られた事にすら気付かず絶命するであろう。
二の太刀要らず:A++
雲耀=“空を走る稲妻”に形容されるほどの神速から繰り出される必殺剣。剣豪クラスの強者が複数人所属する新選組の局長を務めた近藤勇をして“外(かわ)せ”と言わしめた薩摩の初太刀。
初太刀から全身全霊を掛けて叩き斬る『先手必勝』の奥義にして意地。初太刀から連続して放つ事もでき、初太刀を外された場合においても追撃が可能という、標的を絶対確実に仕留める心情が顕になった剣である。
その威力は“対人”魔剣というには明らかに過剰な破壊力を有しており、実質的に“対軍”魔剣と形容した方が相応しい。>>124
【解説】
幕末の薩摩藩士、尊王攘夷派の志士。尊王攘夷とは、国家の君主たる王を尊び、王や国家の存在を脅かす外敵を斥けようとする思想。
都を震撼させた「四大人斬り」の一人として数多くの要人を襲撃し、しかもその殆どを成功させた凄腕の暗殺者。命令されれば敵味方問わず、その犠牲者の多さや悪名高さから、いつしか「人斬り新兵衛」と呼ばれ恐れられるようになった。
幕末における人斬りとは、実際には「多人数で一人を○す」というのが基本である。対象を確実に○すことが一番重要であるため、凄腕一人にやらせるより並の腕の剣士複数人にやらせたほうが逃げられる確率も減り、成功率が高くなる。
しかし、ここは型月世界。その「当たり前」を無視して、たった一人投入された新兵衛が如何に凄腕であったかが窺い知れるだろう……という設定。>>125
【人物・性格】
先手必勝。罠や結界を強引に破壊して、絶対に初戦で相手を仕留める系の暗殺者。通常攻撃が対軍規模の範囲と破壊力を持っている。恐ろしく目立つが、相手を斬ってしまえば問題ない。万が一失敗しても高度な隠密性能で逃走、からの執念深く獲物を追い詰め必ず仕留める。ただし、一度戦った相手には対抗策を取られやすいのが難点。
良くも悪くも、本人の力量に全投入したサーヴァントである。マスター○しには一家言あり。【元ネタ】史実、『平家物語』、『海御前伝説』
【CLASS】バーサーカー
【真名】平教経/海御前
【異名・別名・表記揺れ】能登守教経、能登殿
【性別】女性
【身長・体重】174cm・55kg
【肌色】薄橙 【髪色】鉛 【瞳色】碧
【外見・容姿】長身細身の雅な女武者。額に生えた小さな2本の角をぱっつん前髪で隠している。
【地域】日本
【年代】平安時代(1160年-1185年)
【属性】秩序・中庸
【副属性】地
【その他属性】人型・魔性・鬼
【ステータス】筋力:B+ 耐久:B 敏捷:B 魔力:B 幸運:C 宝具:C+
【クラス別スキル】
狂化:EX
バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
理性は失われていないが、本来忌み嫌う鬼の力を受け入れて、積極的に使用する程度には狂っている。また源氏の人物に相対すると、敵味方関係なく相手の息の根を止めるまで暴れ狂う。>>127
【固有スキル】
平氏の武練:A+
『無窮の武練』の亜種スキル。その時代における武士の頂の一つ。
「王城一の強弓精兵」と謳われるほどの平家随一の猛将は、たとえ如何なる状況下でも、その武芸が揺らぐことはない。
鬼種の魔(水):B+
鬼の異能、魔性を現す。『天性の魔』や『怪力』、『魔力放出』などの混合スキル。『魔力放出』の形は「水」。
平教経は鬼との混血であり、死後水妖・海御前に変生した。そのため生前より鬼の力を熟知し、『魔力放出』の最大出力が上昇している。
平家に非ずんば人に非ず:EX
栄華を極めた平家の一族がもつ矜持と傲慢。平時忠が残した呪いの言葉は、教経の「人」として生きる支えとなった。
鬼種がもつ反転の衝動を抑える自己抑制の一種であり、非常に高い精神異常耐性を持つ。>>128
【宝具】
『厳島の友成(いつくしまのともなり)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1~10人
平教経が所有したと伝えられる名刀。厳島神社に献納され、今もなお現存する国宝。宗像三女神の祝福を授かった刀身は水の神気を宿す。
この宝具の所有者は三女神の一柱である市杵島姫命であり、本来は水の神気を通じて荒海を鎮める権能を持つAランクの対海宝具。
教経は女神より譲り受ける形でこの宝具を使用している。権能を行使することはできないが、市杵島姫命が司る「水」の斬撃を放つことはできる。また『鬼種の魔(水)』と併用することで激しい奔流の一撃を放つことが可能。
『僑軍孤進・死出の旅路(きょうぐんこしん・しでのたびじ)』
ランク:C+ 種別:対人宝具(自身) レンジ:0 最大捕捉:1人
壇ノ浦の戦いにおいて、ただ一人源氏を屠り続け、怪力無双の武士たちを力尽くで道連れにした逸話の再現。一時的に鬼の血を覚醒させる自己強化宝具。
発動中は2本の角が大きく伸び、沸る身体から水蒸気を放ちながら筋力と耐久のステータスを大幅に向上し、体力は毎ターン回復し続ける。特に筋力は人の身では絶対に不可能なランクであるA++に到達し、鬼神の如く敵陣を蹂躙する。
しかし、肉体の限界を無視した自己強化の代償は大きく、効果時間終了時には自身の霊核に大きなヒビが入り、四肢の部分崩壊が起きる。>>129
【Weapon】
『厳島の友成』
前述する宝具であり、主武装。
『無銘・大長刀』
総長九尺(柄の長さ五尺と刃長四尺)はある白柄の薙刀
『無銘・弓』
状況に応じて武器種を使い分ける。太刀と薙刀による変則二刀流も可能。
【解説】
落ちゆく平家に生まれた平安末期の武将であり、史実では男性。平清盛の姪にして、「王城一の強弓精兵」と謳われるほどの武の天才。能登守教経、能登殿とも呼ばれる。
『平家物語』では平家随一の猛将として治承・永寿の乱(源平合戦)に参戦し、一ノ谷と屋島、そして壇ノ浦ではその武を遺憾無く発揮する。
特に卓越した弓術は、義経四天王をはじめとした多くの兵を討ち取り、彼女の矢面で立っている者はいなかったほど。
しかし、武の天才をもってしても源氏の猛攻を止めることは叶わず、壇ノ浦では幼き天皇、父をはじめとした平家の一族が次々入水していった。
そのような状況でも教経はただ一人戦い続け、敵の大将である源義経の首を求めて次から次へと船上を飛び回った。ついに義経と対峙するも八艘跳で逃げられ、最期は怪力無双の武士たちを道連れに入水し、26年の人生に終わりを告げた。
また、平教経には海御前という妻がおり、海御前は壇ノ浦の入水後に水妖へと変生し、九州で河童の棟梁になったという伝承が残されている。
しかし、両者ともに夫婦仲はおろか生前に関する逸話には不明な部分が多く、記録上では教経に子供はいない。>>131
【人物像】
高潔で颯爽とした女丈夫。
平家としての矜持を強く持ち、己を強く律し、掟破りを好まない。故にクールな印象を与えるが、その実はとても涙脆く、親しい者には柔和な顔つきで接する。
また子供が戦いに参加することは望まず、召喚者が子供である場合、辞退することを強く勧める。
これは自身に仕えた侍童や幼き天皇を守れなかった生前の後悔から来るものであり、これ以上小さな命を目の前で失いたくない心の現れである。
源氏に関しては一族を滅ぼしたため許したことなどないが、知らない所で源氏は滅び、河童を引き連れ残党狩りをしていたため怒りは少し収まっている。ただし、会ったら息の根は止める程度には襲う。
イメージカラー:淀んだ碧
特技:百発百中、水泳
好きなもの:平家、きゅうり
嫌いなもの:源氏、掟破り
天敵:源義経
願い:召喚者の護衛を完遂すること
【一人称】私(わたくし) 【二人称】貴方、貴女 【三人称】彼、彼女「私が死の眠りから起きた時、世界は恐怖に見舞われるだろう」――ティムールの棺に刻まれた警句。
【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【真名】ティムール
【異名・別名・表記揺れ】チムール、テムル、帖木児、タメルラング、ティムーリ・ラング、ティムール・イ・ラング、タンバレイン、タムレイン、タマレイン(表記揺れ) キュレゲン、サーヒブ・キラーン(称号)
【性別】男性
【身長・体重】170cm・65kg
【外見・容姿】老いたる騎馬民族。片足と片腕が負傷の後遺症により萎えている。瞼は垂れ下がりほとんど目を開けられないが、漏れ出る眼光は炯々と輝いている。
【地域】中央アジア、西アジア
【年代】14世紀~15世紀初頭
【属性】中立・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型 王
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷E 魔力B 幸運A+ 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:E~A++
自身に有利な陣地を作り上げる。ティムールの場合は宝具『万骨枯らす英雄譚』の成長に従いランクが上昇していく。
道具作成(偽):E~A++
魔力を帯びた器具を作成する。ティムールの場合は宝具『万骨枯らす英雄譚』の産物である。>>134
【固有スキル】
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
戦闘機動(馬):A
騎乗状態での戦闘に習熟している。騎乗状態での攻撃判定及びダメージにプラスボーナス。
騎乗していない状態での戦闘力が減少するというデメリットが存在する。
神の災難:A+
軍略、戦略、加虐体質の複合スキル。ティムールの軍事的天才と度を越した殺戮に由来するスキル。
勝つための軍制・兵站の整備や諜報・調略などの事前工作、戦場で七軍を的確に指揮する手腕と、その比類なき残虐性を示す。
イギリスの作家クリストファー・マーロウはタンバレイン大王(ティムール)を「神の災難」と評したという。>>135
サーヒブ・キラーン:A
「光り輝く星が高貴な天空から上った」「太陽は知恵、金星は天命、木星は良心」――史家サマルカンディーの対句詩。
自らの出生譚が纏わる雅号と占星術・類感魔術に由来するスキル。皇帝特権とは似て非なるもの。
惑星直列時の出生したという逸話(事実とは異なる)を共通項として
過去の覇王(イスカンダル、チンギス・ハンなど)とティムール自身とを魔術的に類似した存在として扱う。
これによりティムールは霊基を一時的に改竄し、彼らが有するスキル一つを習得した状態となる。
普段のティムールは世界帝国の長に相応しい威厳を見せる為に、彼の覇王のカリスマをコピーしている。
サーヒブ・キラーンとは本来二つの吉兆の惑星(金星と木星)が太陽と重なる現象を指す。
(不吉な星である火星と土星が太陽と重なる現象も同じ言葉で表現されるが)
その瞬間に生まれ、吉兆に恵まれる者を指す称号としても扱われ、イスカンダルやチンギス・ハンも同じ雅称で呼ばれる事があった。>>136
【宝具】
『王の盤面(シャトランジ・アルカビール)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大捕捉:1000人
ティムールが発明したとされるチェスの一種『タメルラン・チェス』とそれに纏わる伝説が、その軍才と共に宝具となったもの。
曰く、ティムールは夜中に一人で巨大なチェス盤を前に駒を動かし、戦術の着想を得ていた、という伝説が存在する。
それが昇華された事で、この宝具は敵との戦闘の前に必勝の運命を形作るものへと変貌した。
傍目にはティムールが駒を動かしているように思えるが、実際はティムール自身にも計り知れない未来の暗喩。
その暗喩をティムールが解読する事で、逆説的にティムールの勝利が因果レベルで確定する。
(TRPG的に処理するなら、戦闘中、ティムールの敗北に直結する判定が強制的に失敗するようになる)
なお、暗号解読の難易度は、ティムールが敵について把握している情報が多いほど低下する。
敵のプロフィール・パーソナリティを熟知していれば、一夜とかけずに必勝の運命を定めることができるだろう。
この宝具を破るには
・ティムールが暗喩の解読に成功する前に戦いを挑む。
・ティムールがこちらについて情報を把握する前に襲撃する。
・幸運による対抗判定に成功して決定づけられた運命を覆す。
などの対処が必要となる。>>137
『万骨枯らす英雄譚(マルフーザート・エ・ティムーリ)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
「ティムールの自伝」の翻訳――という名目でムガル帝国の皇帝シャー・ジャーハーンに献上された書物。
その名は「ティムールの言葉」を意味する。
恐らくは偽書であり、ティムールの生涯を英雄譚として物語化せしめたもの。
しかし、セミラミスの『虚栄の空中庭園』同様、信仰が集まった事で魔導書型の宝具となった。
宝具としての機能は「ティムールの生涯」という物語(虚構)と、実際に存在する生命の血肉(現実)とをすり替えるというもの。
書物を開く事で彼が創り上げた軍勢、都市、建設物(髑髏の塔含む)などを幻想として具現化する――のだが
本質が偽りに依拠するが故か、初期状態では現実に干渉できない、蜃気楼の如き虚構でしかない。
しかし、ティムールが人間ないしそれに類する知性体の血肉を情報体として“解体”し取り込む事で
喚び出す幻想の強度は上昇し、現実への干渉力も増していく。
一国を滅ぼす程の殺戮の末であれば、騎兵、歩兵、象兵が織りなす大軍勢や
青の都、黄道十二宮に擬えた庭園、武具工房、倉庫、牢獄、墓廊、鎖の宮殿、白の宮殿といった
在りし日の大帝国の威容を喚び出し、テクスチャを塗り替える事も不可能ではないだろう。
尤も、その影には血肉を情報体として取り込まれた命の残骸――無数の白骨が散らばっているだろうが。>>138
【解説】
ティムール朝の建国者。モンゴル帝国の復活を掲げて世界帝国を築き上げた軍事的天才。その名は鉄を意味する。
数多といる同名の人物達と区別する為に、ティムール・イ・ラング(跛者)やその訛称で呼ばれる事が多い。
文盲ながら知識力に優れ、有用な学者や文化人に敬意を払う一方、それ以外の人間に対しては過剰な残虐性を示したという。
征服事業だけでなく造営事業に置いても広く知られる。特に青の都サマルカンドとアクサライ宮殿の建築で名高い。
†
若年期の時の出来事について信憑性の高い史料はない。没落貴族の出とする逸話もあるが疑わしい。
強盗団を率いていたところを西チャガタイ・ハン国の有力者カザガンに見出されたとされ、配下に加わったとされる。
その後、カザガンの暗殺、その子アブドゥラーフの失脚を経て
西チャガタイ・ハン国は有力貴族達やモグーリスタン・ハン国の勢力が相争う群雄割拠の様相を呈するようになる。
モグーリスタン・ハン国の支配者トゥグルク・ティムール・ハンに高く評価され、支配権を容認されたが
ティムール自身は現地民の支持を得られず、むしろ現地の有力者に仕えてモグーリスタン軍と戦う事が多かった。
やがてティムールは旧主カザガンの孫であるフサインと同盟を結び、モグーリスタン軍と戦う事になる。
泥沼の戦いでは手痛い敗北を喫して遁走したが、本拠サマルカンドは反モンゴル族を掲げる市民(サルバダール)の手によって守られた。
しかし、ティムールらは勝利に貢献した市民の力を危険視し、歓待を装っての騙し討ちによって彼らを一人を除いて皆殺.しにしたという。>>139
その後、サマルカンドにフサインを指導者、ティムールを補佐役とする政治体制を確立させたが
集権化を目指し重税を敷くフサインと、その動きを逆に利用して声望を高めようとするティムールの関係は日に日に悪化していった。
二人の対立はしばしば軍事的衝突に発展したが、モグーリスタンという外部からの脅威もあった為、和戦を繰り返した。
やがてティムールは反フサイン勢力を糾合する一方、
スーフィズム(イスラム神秘主義)の協力やモンゴル帝国の末裔ソユルガトミシュの擁立など既存の権威も利用し、フサインを追い落とした。
その後、フサインやその支持勢力の多くを抹殺した末に、ティムールは西チャガタイ・ハン国の旧領を支配する事実上の指導者となった。
ただし、彼自身はチンギス・ハンの旧法を尊重してハンを名乗らず、ハーンの娘婿を意味する「キュレゲン」と称したという。
以後もティムールは飽くことなく遠征と殺戮を繰り広げる。
旧敵モグーリスタン国に度々攻勢をかける一方で、スーフィー朝が支配するホラズムにも勢力を拡げる。
この戦いの過程でティムールは国内の部族長達の相次ぐ反乱・離反にも苦しめられたが
ティムールはそのいずれにも力によって迅速・果断に対処し
厳罰や氏族の解体、股肱の臣を部族の指導者に据えるなどの処置によって国内の統制を強化していった。
一方、北方のジョチ・ウルスに対しては、亡命してきたジョチ・ウルスの王族トクタミシュを支援する事で対処している。>>140
モグーリスタン国やスーフィー朝の勢力が弱まると
ティムールはモンゴル帝国の復権を大義名分としてペルシアへの遠征に乗り出した。
当初の動機はペルシアの諸国を従属させる事や、家畜や労働力の確保、肥大化した軍勢を維持するための略奪などが目的だったという。
しかし、従属国に対する重税や現地民のケシュやサマルカンドへの連行、それに苦しんだ人々の反乱と虐殺の繰り返しは
結果としてペルシアの諸勢力の滅亡とティムールによる一元支配体制の確立に繋がった。
三年戦役と呼ばれる西アジアの遠征でもペルシア遠征と同様の流れで現地の国家を次々に轢殺していったティムールだが、
同じく西アジアを狙うトクタミシュと対立を深めていく事となる。
かつて支援した縁もあり、ティムールはトクタミシュとの和約を模索したが
遠征中のティムールの本領にトクタミシュの軍勢が侵攻した事でついに決裂。
猛烈な勢いで軍を返し、トクタミシュの軍勢とそれに呼応した反乱勢力を撃滅した。
その後、モグーリスタン国を攻めて親ティムールの君主を立てる事で後顧の憂いを無くし
トクタミシュの本領であるジョチ・ウルスへと侵攻。
コンドゥルチャ川の戦いでトクタミシュの軍勢を大破し、その勢力を大いに弱めた。>>141
ティムールはトクタミシュを滅ぼすより先に西アジア遠征を再開したが
再起したトクタミシュは西アジアの諸国と共に反ティムール同盟を結成し、ティムール領への再侵攻を開始する。
これを受けてティムールは反ティムール同盟の一部とトクタミシュの軍勢を次々に叩きのめした。
五年戦役と呼ばれるこの戦いで西アジアとジョチ・ウルスに覇を唱えたティムールであったが、
北方ジョチ・ウルスの支配には関心がなかったらしく、現地の有力者や王族に親ティムール政権を樹立させる事で良しとしたという。
インドに対する遠征では当初孫のピール・ムハンマドに軍を率いさせていたが、彼の苦戦を知って自ら親征。
トゥグルク朝の軍勢を次々に大破し、インドの富める各都市に対し略奪と殺戮を行い、壊滅させた。
しかし、遠征の途上(あるいは終了後)に自身の息子で猛将であるミーラーン・シャーの反乱を知り、
同地の支配権を確立する事なく軍を返し、これを鎮圧した。
ミーラーン・シャーの反乱を契機とする七年戦役では
反旗を翻した西アジアの諸勢力や反ティムール同盟の残存勢力との戦いが行われた。
ティムールはミーラーン・シャーを破って更迭し、反ティムールの姿勢を示す諸国を撃滅し、覇権の健在を示した。>>142
この七年戦役において特筆されるべきはオスマン帝国の君主バヤズィト一世との戦いである。
バヤズィト一世は西欧にも恐れられていた無敗の名将であり、ティムールとの戦いは東西の世界的名将の直接対決であった。
この所謂アンカラの戦いで、敵の誘引、その虚を突く戦略的機動、敵の調略、包囲殲滅と戦争芸術とも言える完璧な戦争を実現した。
バヤズィト一世も奮戦したが、結局は息子ムーサー共々捕虜となり、英主を失ったオスマン帝国は壊滅した。
(西欧のキリスト教国はこれを大いに喜んだが、ヨハネ騎士団の領土を奪うなど、決してキリスト教国家の味方ではなかった)
西方遠征からの帰還後、ティムールは異教徒への聖戦と称した東方の明王朝への遠征を計画する。
この時、明王朝は靖難の変に揺らいでおり、勝算は十二分にあったのだが
ティムールは遠征の途上で寒さの為に病にかかり、そのまま回復する事なく崩御した。
ティムールの遠征には騎馬民族という事を加味しても度を越した破壊と殺戮の嵐が吹き荒れた。
また征服地の人々を奴隷として首都サマルカンドや故郷ケシュに連れ帰り、数々の建設事業に従事させたという。
一方で文化人や学者、技術者は(もちろん強制的に連れてきた上でだが)礼遇し、敬意を払ったという。
余談ではあるが、彼の墓廟には「ティムールの呪い」と言われるちょっとしたエピソードがある。
曰く、ティムールの石棺は(警句が刻んであったにも関わらず)二回暴かれた。
一度目はティムールを尊敬していた後世の覇王ナーディル・シャーの手によって。二度目はソ連の学術調査によって。
そしてその度に呪いは現れた――ナーディル・シャーは次第に正気を失い、ソ連はナチスの侵略を受けたのである。>>143
【人物像】
冗談を嫌い、暗記力に優れた。数字の9を好む。ウズベキスタン発祥の格闘技「クラッシュ」の保護者であったともされる。
イスラム国家にはチンギス・ハンの法を、非イスラム国家にはイスラムの聖戦を征服戦争の大義名分とするという
思想や哲学を支配や侵略の道具としか見なさない実際家。
文盲だったが歴史やチェス(チャトランガ)など知的な遊興を好み、学者や技術者を愛し、
タメルラン・チェスの発案者でもあった――というのが歴史からうかがえる彼の人物像である。
本稿では、他者への共感性が欠けたサイコパスであり
ゲームのスコアアタックのような感覚で虐殺を愉しむ殺人狂であった、と設定する。
史実において軍に市民(敵兵にあらず)の首級を取る事をノルマとして課し
虐殺をシステマチックに進める体制を整えたのも、そうした嗜好の現れである。
一方で合理主義的な観点から、殺人スコアを伸ばす為には戦い以外の手段も必要だという事を理解している。
故に、表面上は偉大な覇王、優れた教養人を装い、スコアを伸ばすのに必要ならば殺人欲求を年単位で堪える。>>144
尤も、その残虐性は彼にとっては「無意味な生を送るよりは有意義に活用してやろう」というある種の愛情の発露でもある。
文盲でありながら比肩なき賢者でもある彼にとって、他人は「同じ人間」であるとは認識できず
一部の英俊・賢人さえも喋るオウムと同程度の存在でしかない。
天地に人間足るは我のみという強烈な自我を有するティムールにとって
殺戮は彼の娯楽として、奴隷は建造の為の工具として、部下や学者、技術者達は己が従える畜獣として
人生を無駄使いさせず、より良い方向に活用してやっている、という認識なのだ。
建設的な趣味も有しており、歴史学や文化事業、建設事業において専門家をも遥かに凌駕する見識を有する。
しかし、それらはあくまで殺人欲求をなだめる為の遊興の結果として身につけたものに過ぎない。
文盲であるにも関わらず、遊興でそれだけの見識を身につけられるという事が
彼の知性が並々ならぬものであるという事を証明しているとも言えようか。
征服者は度々反乱を受けるのが常だが、
ティムールの場合は征服地の人間のみならず創業を共にした部下でさえしばしば反乱に身を投じた。
それも彼が本質的にはカリスマではなく絶対的な力と恐怖で支配するタイプの君主であった為だろう。
大抵の場合、こういう支配者は破滅するのだが、ティムールは知謀と武略において世に冠絶していたが故に天寿を全うした。>>145
【関連人物】
イスカンダル:ティムールはイスカンダルやチンギス・ハンと言った過去の覇王を意識していたという。
彼の雅称サーヒブ・キラーンに纏わる逸話(同じように星辰が揃う時に生まれたという伝説)もそうした意識の現れだろうか。
シェイクスピア:シェイクスピアはクリストファー・マーロウの「タンバレイン大王」の影響を受けていたという。
「だが、あれは好みに合わぬ。うぬの手で三つ目の『勝利の書(ザファル・ナーマ)』を書いてみよ」とシェイクスピアに圧をかけるティムールであった。【元ネタ】日本伝承
【CLASS】ライダー
【真名】紅姫天王
【異名・別名・表記揺れ】最上位山崎紅姫天王、白狐のライダー
【性別】女性
【身長・体重】142cm・30kg
【肌色】黄色系人種 【髪色】黒 【瞳色】黒
【外見・容姿】
巫女装束を着た狐耳の生えた少女。
【地域】日本
【年代】平安時代
【属性】秩序・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・子供・神性・ケモノ科
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:E 宝具:B【クラス別スキル】
対魔力:C
騎乗:A
【保有スキル】
神性:C
死後、稲荷神として祀られたことで得た神性。
恐らく狐耳もこのスキルの影響によるもの。
五穀豊穣:B
稲荷神の穀物と農業の神としての力。
土地そのものを賦活させ豊作を齎す。
守護の獣:C
白狐は稲荷神の神使とされる。
稲荷神として神格化された紅姫天王も白狐を使役する能力を有する。
千里疾走:C-
長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力を有する。
また、敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇、といった効果を発揮できる。
宝具の性質上、真名解放時の威力にも上昇効果が適用される。【宝具】
『あまつきつねのおとどけもの(シューティングスター・デリバリー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1
稲荷神の神使である白狐『隈麿』に騎乗し流星の如く駆け抜ける。
生前父親に託された密書を届けられなかった無念と稲荷神の特性が合わさった宝具。
紅姫と隈麿は道中の邪魔者を蹴散らしながら飢えに苦しむ者の元へ食物を届ける。
【Weapon】
『隈麿』
紅姫天王の乗騎である白狐、紅姫天王に代わり戦闘を行う。【解説】
菅原道真の娘、紅姫が神格化された存在。
紅姫は菅原道真の左遷の際に弟の隈麿と共に道真に付き従い太宰府へと向かった。
紅姫にとって太宰府での暮らしは幸せなものとは言えなかった、翌年秋に隈麿が夭折し、立て続けに母親、そして道真を亡くすのだった。
家族の弔いを済ませた紅姫は父から託された密書を長兄、高視卿に届けるために四国へ向かうが、これを怪しんだ藤原氏の放った刺客に追われその凶刃に倒れた。
【人物・性格】
天真爛漫で世間知らずなお嬢様。
右大臣の娘として何不自由ない環境で育ったため一人で生き抜くだけの知恵も力も無いが、使命感だけは強く途中で投げ出すことを何より嫌う、使命を果たすことが出来ない場合は盛大に泣き喚き隈麿や保護者サーヴァント達を困らせる。
稲荷神は食物の神だからか、名前を紅天と略されると毒キノコみたいだからという理由でとても怒る。
なお、最近始めた紅姫デリバリーサービスは引きこもりサーヴァント達の強い味方である。イメージカラー:白
特技:無し
好きなもの:家族、いなり寿司
嫌いなもの:怖い人
天敵:飢饉
願い:高視卿に密書を届けたい
【一人称】わらわ 【二人称】そなた、名前呼び捨て 【三人称】あの人
【因縁キャラ】
菅原道真:父親。密書、届けられませんでした……。
太三郎狸:世間知らずな紅姫の保護者。
丑御前:紅姫の遊び相手、姉妹のように仲が良い。
刑部姫:狐で姫繋がりのサーヴァント、紅姫デリバリーの上得意様その1
大雷神:イザナミエイトの一人、顔を見る度に求婚してくるので困っている、紅姫デリバリーの上得意様その2
【コメント】
大雷神の設定はある程度出来てるけど、最近和鯖続きなので次は違う地域の鯖を作ります。>>132
※訂正
【人物像】の11行目
(誤)知らない所で
(正)知らぬ間に
【因縁キャラクター】
牛若丸:生前討ち取れなかった源氏の武将、戦の天才。その若き頃の姿。
少女の姿で現界していることに困惑し、怒りはかなり収まっている。正々堂々の立ち合いを望む。
平景清:平家の武者たちの成れの果て。源氏殺戮装置と化した怨霊の集合体。
それがよりによって源義経の霊基で現界していることに愕然としている。かつての同胞たちに憐憫の情を覚えつつも、衝動のままに全力で屠る。
武蔵坊弁慶:沢山いた義経四天王の一人。
以前見かけた時と容姿は異なるが、「本物なら私の矢を受けても立っていられるだろう」という訳で無数の矢を放つ。
wiki登録可【元ネタ】アルトワのエグラモール卿
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】エグラモール
【性別】男性
【身長・体重】177cm・80kg
【属性】中立・善
【副属性】地
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。>>153【保有スキル】
厳栄戦馬:A
その背に跨る限り、ジョスト(一騎討試合)でも
トーナメント(集団試合)でも致命傷を負うことが無いという軍馬。
騎乗中に限り、前方・側面からの攻撃に対し防御数値を大きく向上させる。
傷を防ぐ力であって衝撃/落馬を防ぐ力ではないため、
実のところ、槍試合の勝敗に直接貢献はしていない。
護られている事実が勇敢さを後押しするだけである。
使い魔(犬):D+
犬を使い魔として使役できる。
思念を送るだけでも可能だが、正式な契約のもとでは
“如何な生き物でもすぐに追い抜く”とされた生前の猟犬に擬え
敏捷性を強化した上で使役する事ができる。
頑健:B
シドン王女オルガネートから贈られた、宝石のついた黄金の指輪。
物理攻撃に対する不死性を与える力を持つ、が生前に恋人へ贈り手放したため
現在の彼においては耐久値の向上・被ダメージ減少効果に留まる。>>154
【宝具】
『冒険卿かく戦えり(レスペ・アヴァンチュール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
最愛の女性クリスタベルが彼に与えた、
使徒パウロがその手でエーゲ海の海底から引き揚げた名剣。
如何な兜もその一撃に耐えられぬ、とされる。
エグラモールはこの剣を以って巨人の腕や首を切断し、
毛皮で槍を打ち砕いた猪の頭部を牙ごと両断し、
邪竜の首を刎ねて殺す大功を挙げる事となる。
真名により魔力放出(水)に相当する効果を発揮すると共に
通常の防具や肉体による防御(皮膚・肉・骨・鱗・毛皮等々)を無効化、
神秘による護り(宝具含む)であればランク分軽減する。
ただし、基督教系由来の護りに対しては効果を持たない。
“水底より使徒が引き揚げた”この剣は、
“水向こうの異界(異教由来の他界)を基督教化した”典型例だとされる。>>155
【Weapon】
『駿馬』
シドンの王が与えた最上の馬。神秘の力を持つが、名は語られていない。
【解説】
十四世紀の英語騎士物語『アルトワのエグラモール卿』の主人公。
アルトワの古い家系に生まれ、伯爵令嬢に恋し結婚の為に冒険を繰り返す。
武芸優れたエグラモールはある伯爵に仕え、その令嬢である美女クリスタベルに恋し
結婚を望んでいる事を伯に告げるのだが、怒った伯に三つの困難な冒険を課せられる。
「恐るべき巨人がいる西方の森へ行き、証拠に奴の美しい鹿を一頭連れて来い」
彼は一晩の死闘の末に50フィートの巨人を打ち倒し、鹿でなく首を証拠に持ち帰った。
「一ヤードの牙を持ち目に入る全てを殺すか不具にする猪、これを討ち取って来い」
彼は丸三日戦い、四日目の正午にこれを殺した。現地シドン(南レバノン)の王は
この武勲の主を激賞し、祝宴に招く。名を問われた彼はふざけて『冒険卿』と名乗り、
王女オルガネートを脅かしている巨人も討ち取って、彼女と結婚する権利を得た。
だが冒険卿は今はここに留まれぬと告げ、王女は15年間あなたを待つと約束する。>>156
休息期間中に彼はクリスタベルと同衾し、彼女に子が宿る。怒り狂う伯爵は告げる、
「ローマにいる荒れ狂う竜、七マイル以内に近付く者は無いという奴を殺して来い」
彼は竜殺しを成すのだが重傷を負い、十二ヶ月に渡り皇女の看護を受ける身となった。
アルトワに竜殺しの噂が届き、エグラモールが冒険を三つとも成し遂げたと知った伯は
彼が戻る前に約束を反故にしようと、娘と生まれたばかりの孫を舟で流してしまう。
クリスタベルはエジプトに流れ着いておじであるエジプト王の庇護を受ける身となり、
赤子は途中漂着した岩島でグリフィンに攫われ、イスラエルの王に拾われ育てられる。
帰還したエグラモールは伯爵から地位を奪い、母子の魂の平穏を願い聖地へ旅立った。
15年が経ち、デガレベルと名付けられた赤子は国一番の立派な若者に育っていた。
クリスタベルは夫探しの一環として己の身を賭けた馬上槍試合をおじ王に開催させ
大変な美女がかかっているというその試合に、デガレベルを含むイスラエル王一行、
未だ未婚のオルガネートを伴ったシドン王一行、それにエグラモールがやって来る。
まずデガレベルが活躍するのだが、楯のグリフィン紋章から母子の関係が判明した。
それで新たに夫を選ぶ試合が催され、先程参戦していなかったエグラモールが優勝し、
親子三人はここにめでたく再会。エグラモールとクリスタベルは盛大な祝福を受けて
正式に結婚した。ついでにデガレベルとオルガネートも何故か結婚する事になった。「……言っても分からぬ馬鹿ばかり……」
【元ネタ】史実 三国演義
【CLASS】ランサー
【真名】張郃
【異名・別名・表記揺れ】儁乂(字) 壮侯(諡)
【性別】男性
【身長・体重】172cm・67kg
【外見・容姿】やや神経質そうな面持ちの将軍。
【地域】中国
【年代】後漢末期~三国時代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法などの大掛かりな魔術は防げない。>>158
【固有スキル】
狂化:E
通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。
平時は超然とした儒将として振る舞う張郃だが、戦闘時、90%以上の成功率を持つ行為判定に失敗すると逆上。
魔力と幸運を除くステータスが上昇し、暴走する。演義で生性急暴と評された所以である。
仕切り直し:A
戦闘から離脱するスキル。また不利な戦況を初期化することが出来る。
数学的思考:A-
史実において張郃が数学的知識に長けていたという記録はない。しかし、諸葛孔明の軍の兵糧の残量と撤退時期を指折り数えて正確に予測した事がある。
また、郃識変数(張郃は変数を知っていた)という正史の記述がある。
この変数とは臨機応変の策の事だが、本稿では張郃は直観的に数学的定理を組み上げる天性があった(さながらラマヌジャンのように)と設定する。
無自覚、無意識に行われる高速演算は錬金術師の分割思考にも似て未来を予測し、戦闘のみならず戦術・戦略を含めた幅広い範囲で寄与する。
しかし、張郃自身が体系的な知識を持たない為、他者に理解できるように説明する事は難しい。ランクに-がついているのはその為である。>>159
【宝具】
『臨場巧変(けいりゃく、はずれることなし)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
戦勢、地形を料り計略通りに行かない事はなかった、という用兵術(特に馬謖に勝利した際の戦術)が宝具に昇華されたもの。
諸葛孔明の石兵八陣にも似て精密無比な未来予測を行い、敵味方の優劣を逆転させる。
敵が受けている有利な補正の正負を反転させ、さらに毎ターン、スリップダメージを与える。
実際の行動としては、高速演算によって敵失や地形的弱点を導き出し、戦術・計略によってそれを利用・表面化させる、という事になる。
一対一の戦いでも効果を発揮するが、本領は多対多の大規模戦。
張郃以外には理解できない奇手、奇策と、それによる優劣の逆転は、兵法に長けた者であるほどに大きな衝撃を与えるだろう。
【Weapon】
『槍』
『衝車』:祁山で姜敍を救援した際、敗走した馬超軍が残していった大型兵器の一つ。恐らくは張魯より馬超へ供与されたもの。
アーチャークラスで喚ばれた場合は井闌(攻城塔)となる。>>160
【解説】
後漢末期~三国時代の武将。
韓馥、袁紹と君主を変えた後、官渡の戦いで曹操に寝返る。以後、曹魏の宿将として三代に渡って仕え、臨機応変の策略で名を馳せた。
演義では張飛や黄忠と引き分けるほどの猛将として描かれる一方、生性急暴(短気者)とも評される。
†
黄巾の乱に際して募兵に応じ、韓馥に仕えた。
韓馥が袁紹の脅迫に屈して領土を譲ると、そのまま袁紹に鞍替えし、公孫瓚との戦いで功績を挙げたという。
袁紹と曹操の関係が険悪化し対決姿勢を強めると、張郃は曹操と正面から戦うのではなく南方を軽騎兵で撹乱するように進言したが、容れられなかった。
その後、袁紹と曹操の間で官渡の戦いが起こると、袁紹軍は(名だたる将を何人も討ち取られながらも)大勢としては優位に立ち、曹操軍を追い詰める。
しかし、許攸の寝返りによって軍糧を烏巣の地に集積している事が漏洩し、曹操が同地を急襲する動きを見せると、一転、窮地に立たされる。
張郃は烏巣の救援を主張し、郭図は曹操の留守中に短期決戦で制圧する事を主張したが、袁紹は両案を採用するという優柔不断な行動で、どちらの目論見も果たす事ができず敗北を喫した、とされる。
(尤も、足の速い軽騎兵のみを烏巣に急行させるという袁紹の判断は、一刻を争う状況では理にかなってはいる)
それでも張郃は自身の案をそのまま容れられなかった事に腹を立て曹操軍に降伏。それを切っ掛けに袁紹軍は潰走する事となった。
(潰走の後に郭図の讒言を恐れて降伏した、とも言うが、少々疑わしい)>>161
以後は曹操軍の武将として各地を活躍し、于禁・張遼・楽進・徐晃と共に曹操幕下の名将と謳われるほどとなった。
張飛に供周り十数騎しか残らぬほどの大敗を喫した以外は、各地で武功を立てている。
劉備軍と漢中で戦った(定軍山の戦い)際には全軍の指揮を取る夏侯淵が討死し、軍は恐慌状態に陥ったが
郭淮・杜襲によって臨時の総指揮官に推された張郃が激励した事で、軍は平静を取り戻した。
敵将の劉備も張郃を評価しており、夏侯淵ではなく張郃をこそ敵軍の首魁と見込んでいたという。
曹操が没し、曹丕、曹叡と君主が移り変わっても、張郃の地位や武略が揺らぐ事はなく
曹真、夏侯尚、司馬懿といった新世代の武将たちと共に各地で功績を挙げた。
蜀の丞相・諸葛亮が魏の討伐を目指して北伐を開始すると、張郃は曹真の副将として対蜀戦線に赴き、魏軍を遅滞させようとする敵将・馬謖と対陣。
諸葛亮が涼州、雍州を侵食し、一刻を争う中であったにも関わらず、張郃は力攻めを避けて敵の水源を断つという遅攻作戦を取り、大勝利を収めた。
これにより諸葛亮の戦略は根本から崩壊。張郃はただ一度の勝利で諸葛亮を撤退に追い込むという完全勝利を収めたのである。
また、諸葛亮の第二次北伐に際しては敵の軍糧を計算し、その撤退時期を見抜いていたという。
しかし、諸葛亮の第四次北伐においては、総指揮を取る司馬懿と意見が噛み合わず、敵軍との戦いで劣勢を強いられる。
折しも長雨によって敵軍の兵站線が途絶し、撤退に追い込む事ができたが、張郃は追撃中に敵軍の矢に膝を射られ、その傷が原因で死去した。
魏略では、この追撃に張郃は反対したものの、司馬懿の命令で向かわざるを得なかったのだという。>>162
†
演義においても大筋は変わらないが、正史での策略に通暁した賢将としての側面は弱まり、武勇に優れるも気短な一面を見せる。
趙雲や馬超といった猛将に一騎打ちで敗れた事はあったが、後には張飛や黄忠と引き分ける程の活躍を見せた。
その死因は、諸葛亮が魏延・関興という自軍の猛将に敗走を演じさせて誘引し、馬忠が率いる伏兵に射.殺させる、というものになっている。
また、張郃が追撃に至る経緯も魏略の記述と異なっており、司馬懿は追撃に反対していたが張郃に押し切られた、と描写される。
【人物像・独自設定】
上辺は礼儀正しい儒将だが、その本質は天性の演算性能を備えた人間スパコン。
年代が進むに連れて張飛・黄忠といった猛将と互する程の実力者になった原因は
経験を積む程に蓄えた情報量によって脳内演算の精度を上げた事にあった、と本稿では設定する。
理解者に恵まれればラマヌジャンのような魔術的数学者にもなり得た逸材だが、周囲の無理解から癇癪持ちになり孤立していった困ったちゃん。
上辺だけでも儒将らしく振る舞うようになり、時に古例を引き合いにするようになったのは、進言を少しでも受け入れやすくする為の処世術。
それでも「ちょっと言ってる事おかしくない?」という反応をされる事もしばしば。(例え相手が名将であっても。あるいは名将であればこそ)>>163
表面的には将帥にふさわしい超然とした大人物のように見えるが
付き合いが深くなるほど(直観的脳内演算を背景とした)理解し難い言動に困惑させられる。
本人としては「こうすれば上手く行く」と確信を以って進言しているのだが
相手側からすると裏付けとなる理屈が理解不能な為(何なら張郃自身もよく理解していない事がある)受け入れられない事の方が多い。
項羽やシオンのような同類との会話は噛み合うのだが、彼らの会話は傍から見れば電波発言の応酬。
進言が容れられない事が多かったのも(戦術的)変化に巧みと評されながらも後世に史料が残らなかったのも
その戦法が常識的に考えれば道理にそぐわない愚策というべき(にも関わらず成功し続けた)事例が多かった為であり
他者に理解できるように論理立てて説明しようがなかったのだ、と本稿では設定する。
それもこれも張郃が体系的な算術を学ばなかった事に由来する。
黄巾の乱当時から戦い続けた張郃は、九章算術は無論の事、他の算術書も学べる機会がなかった。
また、本人からしても天性の計算能力で用が足りる為、いちいち学ぶ必要性を感じなかった。
結果、張郃の演算能力は既存の体系的数学論にそぐわない我流のものとなり、長じた後に様々な弊害をもたらした。
森羅万象を無意識の計算で把握する張郃の言動は、傍から見ると意味不明なものにしか映らなかったのである。(本人が無意識領域さえも駆使していた為、上手く説明できなかったのもある)
高速演算によるシミュレートを下地とする武芸・戦術も、周囲からは理解できない異端の業と受け止められた。>>164
張郃の側も周りが自分の意見を容れない理由が理解できず、日々フラストレーションを溜め込んでいった。
韓馥、袁紹、曹操と仕える君主を変えていったのも、そうした苛立ちが遠因となっている。(曹操への寝返りについては史実でも荀攸に「袁紹に進言を蹴られて腹を立てた為」と明言されている)
演義で生性急暴と評される短気さも、溜め込んだストレスが時折暴発する所為だった、と本稿では設定する。(学士殿のキレ芸みたいなもの)
最終的に曹魏の宿将となる張郃であったが、その軍中においても張郃の思考が理解されないのは変わらなかった。
時代を代表する名将・曹操さえも自分の言葉を理解できなかった事で「自分は誰にも理解されないのだ」と諦観した張郃は
儒学の古例になぞらえて他者に意見を飲み込ませるという処世術を身につけていく。
やがて張郃は魏を代表する五人の名将の一人として人々の崇敬を集めるまでとなるが
儒教的な振る舞いに縛られた為に、その演算能力が制限されていた事を知る味方はいなかった。
その本質、本領を理解していたのは劉備や諸葛孔明など僅かな敵将だけだったのである。>>165
【関連人物】
張角:張郃が世に出る事を決意した切っ掛けを作った男。生前の時点で反乱の成功率は皆無と演算していた為、世を乱す害悪としか見做さない。
呂布:黒山賊討伐の折にその活躍を見た事がある、と本稿では設定する。あらゆる意味で乱数がブレ過ぎて演算によって予測するのが難しい相手という認識。
諸葛孔明:表面的な勝敗に囚われず、存分に演算能力を競い合った好敵手、と張郃は認識している。諸葛孔明の側もその実力を恐れていたという。
一方で彼の弟子であった馬謖に関しては期待外れとの評価。
あまりに歯ごたえがなかった為に策略かと疑い、独自に動いていた敵将・王平の動きを伏兵と勘違いするという失態を犯している。
趙雲:「度々演算を狂わせてきた乱数の塊だ」と密かに苦手意識を持っている。
穣山の戦いでは一騎打ちに敗れ撤退したが、長坂の戦いでは(相手が疲弊していたのもあるが)趙雲を落馬させている。
しかし、青釭の剣から赤い光が放たれた(劉禅が光ったとも)為に怯み、その隙に逃げられた。
定軍山の戦いでも遅れを取る事がしばしばだったが、本稿ではかつての怪光の所為で演算が定まらなかった為、と設定する。
司馬懿:対蜀のみならず対呉戦線でも轡を並べた同僚。なのだが思考が噛み合わず、進言を蹴られる事も多かった。
自らの最期を招いた追撃に関して、司馬懿に厳命された(史実)のか張郃が逸った(演義)のかについては語らない。
【蛇足】趙雲が出るらしいので作りかけのを手直ししてみました「ランサー、ケパロス…。まさか自分を呼ぶなんて、とんだ物好きだな…。できることならアーチャーの方が良かったよ…。」
【元ネタ】ギリシャ神話『変身物語』
【CLASS】ランサー
【真名】ケパロス
【性別】男性
【身長・体重】179cm・66kg
【肌色】薄い肌色 【髪色】ダークブロンド 【瞳色】曙色の上に紫がかったグラデーション
【外見・容姿】真っ赤な猟犬を引き連れた 陰鬱そうな表情を浮かべた狩人
【地域】欧州
【年代】神代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:B
【クラス別スキル】
対魔力∶D
単独行動∶B>>168
【固有スキル】
神性∶B
ヘルメスとヘルセの子である
女神の偏愛∶EX
暁の女神エーオースによる愛と呪い。
全ステータスアップに加え、魔力放出(暁)も含まれているが、移り気への楔に似た効果と、低確率で気まぐれながら女神自らの手による支援(妨害)攻撃も含まれている。
ランサー本人はそれを好まず自ら進んで使いたがらない。
獣殺し∶C
魔獣や野生動物に対する特攻。
特に逸話等はないもののランサーは優れた狩猟の技量の持ち主である。
プロクリスへの後悔∶EX
サーヴァントになった今でも忘れることができず癒えない傷跡(後悔)
気配察知に加え、魅了や幻覚などを妨害する効果を打ち消す。そしてどういう経緯で不明だが、神性特攻も含まれる。>>169
【宝具】
『炎命猟犬(ライラプス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1人
おおいぬ座の由来であり、狙った獲物は決して逃さないという運命に定められた猟犬である。発動の際に炎のような真っ赤なオーラを放ち対象を逃さず追撃し喰らう。たとえ、対象が世界の裏側に逃げようと必ず追いかけ、
また、ヘファイストスに造られたのか、炎の魔力放出と、自身とランサーとマスターを守る炎の魔力防御を併せ持つ。
『袂別されし暁の鉾(トラジティー・ホリスモス)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1人
元はアルテミスがプロクリスに授け、和解の印としてランサーにプレゼントしたとされている決して的を外すことのない槍
真名開放と同時に無限の可能性をシュミレートし、その中から最適性の答えを見出し、1つの事実として現出させる因果選定の槍。
防ぐ為には何度シュミレートしたところで当たることの無い特殊な条件の防御や回避が必要となる。
だがランサーが望んでいなくても、一度投擲してしまうとそれを止めることができずそのまま貫かれるか、強大な幸運かそれを完全に防ぐスキルか宝具、因果律を捻じ曲げるほどの力がない限り、完全な回避や防ぐことは難しい。
【Weapon】
『弓矢』
狩猟の際に使われたとされている。むしろこれがメイン
『袂別されし暁の鉾』
ランサー本人は投擲しようとせず、手持ち槍として使う。>>170
【解説】
ギリシャ神話に登場する狩人であり、自身の大切な伴侶であるプロクリスの命を奪ってしまった悲劇の人物である。
もともと二人は相思相愛で仲睦まじく暮らしていたが、ケパロスの美しさに一目惚れした暁の女神エーオースが彼を連れ去ってしまった。そして求婚したがケパロスはプロクリスを大事にしており彼女を捨てることができないので拒絶した。それに怒ったエーオースは二人の愛は本物の愛かどうか試すように呪いに近い予言を残しケパロスを別の男性の姿に変え、ケパロス自身もその賭けに乗ってしまった。
一方その頃、彼の帰りを待ちながらプロクリスは完全なる別人と化しやってきたケパロスの求婚を向けられてしまう、まったく別人になったケパロスの求婚を当初は疑い、ためらってはいたものの、寂しさに耐えきれなかったのか魔が差してしまい了承してしまった。
その瞬間、ケパロスの姿は元に戻り、彼は妻の不貞に絶望し、それを糾弾してしまう。プロクリスはそれに耐え切れず、森の中に逃げ込み、アルテミスの従者になってしまった。
しばらくして彼は自分のした事を後悔し、彼女を探し求めた。そして、遂に愛する妻と巡り会ったケパロスは、あのときのことを謝罪し、プロクリスは和解の印にどんな的も外さない槍を授けた。一件落着のはずだった。
だが平穏は長く続かず、自身を愛してくれるかどうか不安になったプロクリスはこっそり彼の後を付いて行き様子を隠れ聞きしてしまう。そこで彼の独り言が他の誰かへの愛に聞こえてしまった。更に不安になった彼女は次の日にこっそりとケパロスのあとをついて行ってしまう。ケパロスは物音に気づき、あの槍を投擲してしまった。すると、何かにあたったのかそれを確認してみると、貫かれていたのはケパロスに付いて行き、様子を伺っていた妻プロクリスだったのだ。プロクリスは息絶え絶えに「アウラーという女なんか付き合わないで」と必死に訴えていた。それを察したケパロスは必死に真実を話した。それを聞いたプロクリスは安堵の表情を浮かべ息絶えた。
その後の出来事は不明だがここでは彼女の後を追うように彼女を貫いた槍で自らの命を絶ったとされている。(独自設定)>>171
【人物像】
某元祖ランサーとは別ベクトルの薄命を持つ男性。
常に自己肯定皆無であり、自己評価も最悪。生前は誠実で真面目だったが、女神と悲劇のせいで心が壊れ、誰に対しても関わろうとせず距離を置いている。無論、マスターも含めて。
通常時はそのような正確だが、生前の出来事のせいで悲劇を味わったのか、振られたからって逆上し他者との傷を妨害したり、腹いせに相手を呪ったり嫌がらせする存在は地雷。もしそのような人物に会うと豹変し不機嫌になってキレる。最悪の場合、命を奪うことも躊躇わないほど。
聖杯にかける願いは『プロクリスにあのときのことを謝ることと、可能ならば彼女に人生を返還し第二の人生を』
サーヴァントになった今でも、あの日の悲劇について忘れることができず、女神と自分を憎み、呪い続ける
あの日、あの槍なんて投擲しなければ、
あの日、投擲してしまう前に気づいていれば
あの日、あの出来事を正直に話していれば
あの日、女神に魅入られなければ
あの日、自身とプロクリスが出会わなければ
果たしてあの出来事は本当に事故だったのか、ただの偶然だったのか、或いはエーオースによる最後の嫌がらせかつケパロスに対する呪いなか・・・?
特技:狩猟
好きなもの:今の自分にそのようなのはない
嫌いなもの:振られた逆恨みに嫌がらせをするやつ、恋愛勘違いスイーツ脳、自分
天敵:エーオース
願い:プロクリスとの再会。彼女に謝ること>>172
【一人称】自分【二人称】君、お前(敵対者に対し)【三人称】あの人、あの子、ヤツ(敵対者に対し)
【因縁キャラクター】
プロクリス
かつては相思相愛だった愛しい人。
もしどこかの聖杯戦争にて相対したら、勝利して聖杯を手に入れるより彼女に自身を殺してもらうべく戦いを放棄し身を捧げるだろう。その行動は、マスターの令呪でさえはねのけるほど。
アルテミス
上記の彼女の上司であり、元はアルテミスの所有物だった
直接的な面識はないが、てかそんな性格だったっけ?できることならそういうの控えたほうがいいんですケド…
エーオース
暁の女神であり、振られたからって逆恨みに自身とプロクリスの仲を引き裂いた忌まわしき女。名さえ聞くと不機嫌になるレベル
もう二度と会いたくないし、何処かで出会ったらその首を刈り取り、心臓を連続で貫きたいレベル>>167
そういう理由なら私の方が土雷神に変更した方が良さそうですね。
どっちにするか迷ってたくらいなので土雷でも全然問題無いです。「そうか、貴様は“敵”か」
【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】フレグ
【異名・別名・表記揺れ】フラグ、イル・ハン、旭烈兀大王
【性別】男性
【身長・体重】189cm・88kg
【肌色】褐色 【髪色】灰色 【瞳色】黒
【外見・容姿】
顎髭を生やした精悍な顔立ちの壮年男性。
【地域】モンゴル、中東
【年代】13世紀
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・王・猛獣(宝具使用時)
【ステータス】筋力:B 耐久:A 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具:B+++>>175
【クラス別スキル】
狂化:E-
フレグの場合、狂化の影響を全く受けていないが敵対者に向けられる残虐性は他のバーサーカーと大差ない。
【保有スキル】
カリスマ:B
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能なため、一国の王としてはBランクで十分とされる。
フレグの攻囲:EX
西征において多くの都市と城塞を落としたフレグの攻城戦の手腕がスキル化したもの。
攻城兵器の建設・使用にプラス補正が掛かる、フレグの場合宝具が攻城兵器と見なされるため宝具威力アップの効果を有する。
また、暗殺教団を滅ぼした逸話からアサシンクラスとの戦闘時に有利な補正を得る。
文明蹂躪:A
一つの文明、文化を滅ぼした者に与えられる特殊スキル。
異なる文化圏の英雄と対峙した場合、相手のスキル・宝具を弱体化させる。
但し自身と同じ文化圏の英雄と対峙した場合、効果が発動しないどころか自身のスキル・宝具が弱体化してしまう。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
ライダークラスではないためこれでもランクダウンしている。>>176
【宝具】
『平安を貪れ殄滅狼(ウラン・ツォスヌィー・チノ)』
''ランク:B+++ 種別:対人、対軍、対城宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:100万''
“羊を襲う怒り狂う狼”に例えられるモンゴル軍のバグダードの戦いにおける大虐殺が具現化した宝具。
フレグの足元に血溜まりが出現し、そこから鮮血に染まった狼『血狼』を召喚する。
この狼達はモンゴル兵の亡霊が変化したものであり、フレグの命令に忠実に従う。
また、この宝具は対人戦闘に長けた人狼形態、対軍戦闘に長けた群狼形態、対城戦闘に長けた巨狼形態の三つのモードを使い分けることが可能。
『群狼形態』
最も基本となる形態、血狼の大群を召喚する。
狼の嗅覚を活かした索敵と物量による殲滅に特化している。
『人狼形態』
フレグが血狼と融合し真紅の人狼に変貌する、Bランクの狂化に相当するステータス上昇の恩恵を受けることが出来るが、思考が敵の殲滅に固定される。
『巨狼形態』
群狼形態で呼び出した血狼を全て一つに融合させ一体の巨大な狼に変化させる。
フレグの最大の切り札であり、この巨狼と戦うと言うことは西征軍全軍を相手にするのと等しく、もし幻想種であれば神獣一歩手前の強さ。
この形態で壊れた幻想を使用すれば核兵器に匹敵する破壊を齎す。>>177
【Weapon】
『複合弓』
モンゴル軍の標準的な武装
『血狼』
通常武装としても用いる、馬を持たないフレグはこの血狼に騎乗する。
【解説】
中東方面へ大規模な軍事遠征を行いニザール派の拠点アラムート城塞の攻略やバグダードの戦いでアッバース朝を滅ぼしたことで知られる、フレグ・ウルスの創始者。
【西征】
チンギス・カンの息子トルイの五男として1218年に生まれる。
幼少期の詳細な記録は残されておらず、歴史の表舞台に姿を現すのは1253年、兄でありモンゴル帝国四代皇帝モンケ・カアンの勅命により西征軍総司令に任命された時である。
この西アジア遠征の最大の目的は未だモンゴル帝国に服従しないニザール派(暗殺教団)とアッバース朝の征服だが、軍勢の多さからエジプトで誕生したばかりのマムルーク朝の征服を狙っていたという説も存在する。
後にフレグの西征と呼ばれるこの遠征でフレグが率いた軍勢はモンゴル帝国史上最大とも伝えられており、モンゴル人のみならず中国人やグルジア人、ペルシア人も含まれていた。
フレグの行軍は非常にゆっくりとしたもので1255年にようやくサマルカンドへ到着、アムダリヤ川を渡りニザール派への攻撃を開始したのは翌年の1256年の事だった。>>178
【暗殺教団の最後】
ニザール派の指導者ムハンマド三世はモンゴルへの徹底抗戦を主張していたがモンゴル軍との戦闘を前に急死、息子のルクヌッディーン・フルシャーが後を継いだ。
フルシャーは父親の方針を転換し、抗戦ではなくモンゴルと和平交渉を行う道を選んだ。
1256年11月、フレグはマイムンディズ城を包囲、フルシャーは弩砲の攻撃によって多大な損害を受け、遂にモンゴル軍に降伏。
フルシャーはニザール派の城塞にモンゴル軍に投降・解体するように指示しており、難攻不落を謳われたアラムート城塞はモンゴル軍の手に落ちた。
これにより暗殺教団は事実上壊滅した。
【バグダードの戦い】
ニザール派、アラムートを攻略したフレグはアッバース朝を征服すべくイラク方面に進軍、1257年11月バグダードに到着する。
バグダードを包囲したフレグはカリフのムスタアスィムの降伏を要求するがムスタアスィムは「バグダードを攻撃すればアラーの復讐を受けることになろう」と降伏を拒否。
1258年1月29日、バグダードへの攻撃が開始された、モンゴル軍の苛烈な攻撃の前に2月5日にはバグダードの城壁は破られ、歴史に残る大虐殺の幕が上がる。
かつてバグダードにはマンスールの築いた堅牢な円城が有ったのだが、円城はすでに放棄されており、このこともバグダード陥落の要因となった。
モンゴル軍はバグダードを徹底的に破壊し、知恵の館や図書館に収蔵された数十万にも及ぶ書物は失われた。
この虐殺による死者は20万から200万とされており「モンゴル軍によって虐殺された人の血でチグリス川は赤くなり、次に、捨てられた書物のインクでチグリス川の水が黒くなった」と生存者は証言した。>>179
【建国】
アッバース朝を滅ぼしたフレグは一旦アゼルバイジャン方面へ進軍し、この地で休息を取った。
1260年シリアへ向かったフレグはダマスクス、アレッポを攻略、次の標的をエジプトに定めるが、 大ハーン・モンケが崩御したと伝えられ撤退を決意、将軍キト・ブカに兵を預け自身はモンゴルへ帰還すべくアゼルバイジャンへ向かう、しかしタブリーズに到着した所でクビライとアリクブケの抗争を知りモンゴルへの帰還は断念、タブリーズを都とするイルハン朝を建国した。
一方シリアに残ったキト・ブカはアイユーブ朝を攻略するもアイン・ジャールートの戦いで敗れ戦死。
その後、フレグはジョチ・ウルスとの関係悪化により動けずマムルーク朝を征服することは出来なかった。
1265年2月8日死去、ウルーミーエ湖湖畔のシャーフー山に設けられた大禁地に埋葬された。
【人物・性格】
征服者の家系に生まれ、他の兄弟達と同じく征服者となるべく育てられた男。
彼にとって征服戦争とは死と同じ、生きていればいずれその時が来るものだった。
チンギス・カンの家系であることに誇りを持っており、チンギス・カンと四駿四狗を尊敬している。
バグダードの知恵の館を破壊しているが、文化面に関心の無い人物という訳ではなく天文台の建設、イルハン天文表の作成などの文化的な功績もあり、バグダードの知識と技術を自らにとって有益な物と理解していたがバグダードを破壊しなかった場合、チンギス・カンの降伏した者には寛容に接するが敵対者は徹底的に破壊し尽くすという方針を曲げることに繋がるのでバグダードを保護するという選択は最初からなかった。
それほどまでに彼にとってはチンギス・カンの一族であることが重要だったのである。>>180
イメージカラー:血の赤、インクの黒
特技:攻城戦
好きなもの:戦争
嫌いなもの:戦争
天敵:モンゴル系英雄
願い:世界平和(その過程で戦争が起きることは容認している)
【一人称】我(われ) 【二人称】貴様、○○(名前呼び捨て) 【三人称】あの者
【他クラス適性、変化傾向】
攻城兵器の使い手としてアーチャー、遊牧民族の王としてライダークラスへの適性を有する。【元ネタ】アーサー王伝説(主に『メロジス』と後期流布本『聖杯の探索』)
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】メロジス・ド・ポールレゲ
【性別】男性
【身長・体重】171cm・71kg
【属性】秩序・善
【副属性】地
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
『馬の王』マルクに瓜二つとされる彼は、騎兵クラスで召喚されたなら
馬の形質を持つものに限り幻獣・神獣までも乗りこなす事ができる。>>182
【保有スキル】
隻眼への隻腕:B
悪騎士『極限の恐怖(ウートゥルドゥーテ)』を討伐し、切断した片腕を
彼に隻眼とされたラキス卿へ贈った逸話。自陣を鼓舞し集団全体の精神耐性を高める。
片目と片腕の対比は、オーディンとテュール等印欧神話の系譜へ連なるという。
出演続行:C+
誓約に縛られたゴーヴァン(ガウェイン)卿の為に敗北と死を演じた逸話。
……ところが婚約者まで彼の死を信じてしまったため、物語は大いに拗れた。
一度だけ死を偽り消滅する事ができる。消滅時指定時点での再実体化までは
規格外の感知能力かルーラー権限によってしか彼の生存を知る事はできない。
予め知らせておかないのなら、それが彼のマスターであろうとも。
諜報:D
気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない能力。
メロジスの婚約者リドワーヌを息子の嫁にしようと企んだ『藪睨み』ベルキス、
その城へと衰弱時に偶々保護され、正体を悟られぬまま過ごしていた事が
最終的な大団円へと繋がった。>>183
聖杯の騎士:C
聖杯へと到達し、キリストの顕現に立ち会った十二騎士の一人。
最後の晩餐での十二使徒を模しており、同ランクの聖人スキルと同等の効果を持つ。
ギャラハッド、パーシヴァル、またボールス卿とクローディン卿には及ばぬものの
アーサーの私生児小アーサーやボールスの息子ヘリンらと同位に在る。
【宝具】
『礼節と美貌の楯(ビオテ・クルトワ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
友とお揃いに設えた<美>と<礼節>の楯。
礼節に適う在り方を保つなら防御判定・ダメージ減少に、加えて
非礼な者に対する命中およびダメージ判定に有利な修正を得る。
彼の/契約者の/現地の一般的な 礼節が矛盾する場合は、この順に優先される。
【Weapon】
『美貌と礼節の剣』
『勇者、英雄(カドゥル)』に由来する添名カドリュを持つ友ゴルヴァンの剣。
美に惹かれ醜を厭い、美しいものへの命中率、醜いものへのダメージが増加する。
外見上の美醜には限らず、行いや心持ちにおけるそれにも対応する。>>184
【解説】
同名騎士物語の主人公、ポールレゲのメロジス。
後期流布本においては聖杯へ到達し聖杯弥撒に参加した十二騎士の一人。
親友ゴルヴァン・カドリュと同じ女性に恋し、どちらがより彼女に相応しいか
宮廷にて王妃の裁定を仰いだ時、グィネヴィアはメロジスを恋の勝者として選んだ。
曰く、彼女の美貌故に愛したゴルヴァンより、礼節故に愛したメロジスが優れている。
腹を立てたゴルヴァンは彼に絶交を言い渡すが、やがて和解し親しい友へと戻った。
希望と絶望の街、数々の徳と悪徳の寓意が争い合った『反キリストの騎馬試合』では
メロジスとゴルヴァンは共に<美>と<礼節>二色等分の紋章を楯に掲げていたという。>>185
流布本は彼をアーサーの治世初期から合戦に参加していた古参騎士の一人としたが
後期流布本はかなり若い世代に置き、コーンウォールのマルク王の私生児だとする。
王は姪を犯し、子ができると人目につかぬ所で産ませた上で姪を殺し赤子を捨てたが
赤子は通りすがりの男性に救われ、実父に(外見だけ)よく似た立派な若者に育つ。
ところがこの実父は、瓜二つの噂が立つ彼を前に「父なし子など近くに置きたくない」
と言い放ち、メロジスは「この宮廷では侮辱を受けるのみだ」と悟り立ち去った。
聖杯探求に参加した彼は、ボドマギュ王を誤って殺した直後のゴーヴァンに遭遇し、
亡き王への敬意故に仇討をしようと戦いを挑む。エリック卿の仲裁が入って和解し
王の埋葬を済ませた後はエリックと探求を共にするのだが、このエリックはかつて
迂闊に交わした誓いを楯とする乙女の要請で、自分の妹を殺す羽目に陥ってしまう。
嘆き悲しみ姿を消したエリックをメロジスが見つけた時には、彼はゴーヴァンの手で
致命傷を負った後であった。メロジスはエリックの遺体をキャメロットへと運び、
手厚く埋葬した後、空席となったエリックの席を得て円卓の騎士となる。
アーサーの私生児・小アーサーが宮廷へ持ち込んだ手紙により彼は己の素性を知った。
彼らは改めて聖杯探求へと出発し、メロジスと小アーサーは共に聖杯到達者となる。
アーサーとモードレッドの最後の戦い後はバン王一族と共に隠者となっていたが
アーサー王を憎み残党狩りをする実父に仕える一人リカノール卿の手で殺された。【元ネタ】イラン神話、『アヴェスター』『シャー・ナーメ』『ブンダヒシュン』
【CLASS】ルーラー
【真名】ガヨーマルト
【異名・別名・表記揺れ】ガヨー・マルタン、カユーマルス、立法者(ピスダード)
【性別】両性具有
神話上のガヨーマルトは両性具有の最初の人間であり、人類に性別が生まれたのはその子マシュヤグとマシュヤーナグ以降からである。
【身長・体重】160cm・2t
金属製。
【肌色】白銀 【髪色】金 【瞳色】赤
【スリーサイズ】
【外見・容姿】豹の毛皮のローブを身にまとった、15歳ほどの少年少女型両性具有アンドロイド。
正体は球であるとされており、光り輝くコアが心臓部から露出している。
【地域】イラン
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】天
【その他属性】機械、性別不詳、神性
【ステータス】筋力:B 耐久:EX 敏捷:E 魔力:A 幸運:B 宝具:A>>187
【クラス別スキル】
対魔力:EX
「ルーラー」のクラス特性。魔術への耐性を得る能力。原初の金属、原初の大地そのものに対して、現代の魔術は一切通用しない。
真名看破:E
「ルーラー」のクラス特性。直接遭遇したサーヴァントの真名・スキル・宝具・ステータス情報などの全情報を即座かつ自動的に把握する。原初存在であり、「他の人間」と関わった経験すらほぼないため、「他者の情報」をうまく活用できない。
神明裁決:A
「ルーラー」としての最高特権。召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントに対して、2回まで令呪を行使できる。原初の存在として、動物や自然にすら語り掛けられるガヨーマルトは、本来あり得ない「他のサーヴァントに向けた令呪の転用」が可能。全サーヴァントに効く令呪14画を持つに等しい。
【固有スキル】
神性:B
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。主神の手で泥より作られた原初の人間であるガヨーマルトは、半神相当の神霊適性を持つ。
原初のカリスマ:A
「ファル」と呼ばれる、アフラ・マズダーから与えられた光輝。動物会話スキルを内包しており、悪魔以外のあらゆる存在が平伏すと称される。
素材作成:A
キャスターのクラススキル、道具作成の変種。体から零れ落ちる金属、神牛の体から零れ落ちる植物は、天界にすら存在しない至上の素材である。
……が、「道具を加工する」という文明が生まれるより前の存在であるため、自力での加工はしないしできない。発想すらない。道具作成に長けたキャスターと組んだ場合、神造兵装クラスの宝具を量産可能となる。>>188
【宝具】
『この世最初の生(ヴェ・ダイト)』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
由来:死したガヨーマルトの肉体が7つの金属の始まりとなった逸話。
あらゆる金属より硬い原初金属でできたガヨーマルトの肉体。アーラシュなどのイラン英雄が持つ「頑健」スキルの原典。
材質としては乖離剣エアと同質であるため、物理攻撃に対しては完全無敵。
が「呪い」への耐性に穴があり、最終的には悪神アンリ・マユに呪い殺された。
また、心臓部の輝くコアは相対的に脆く、物理攻撃も多少効く。
『ヴェ・ダイト』とは、ガヨーマルトが泥から作られたとされる、地上の中心にある川の名。
『零れ氾く豊穣の蹄(ガヴェヴァグダート)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
由来:ガヨーマルトとともに泥から生み出された原初の牛ガヴェヴァグダート。
アンリ・マユに殺された牡牛の精からあらゆる穀物と薬草が生み出されたという。
植物の塊でできた神牛。歩けば体からは穀が零れ、蹄の先からは薬草が生える。
文句なしの神獣であり、さらには「豊穣神」としての側面を持つが故に、無尽蔵の魔力炉心も兼ねる破格の牛。>>189
【Weapon】
金属塊:身体から無尽蔵に生み出される金属の塊。形は自在だが「剣」発明以前の存在であるため、杜撰な鈍器しか構築しない/できない。
が、まがりなりにも神鉄の塊で、原初の神人が投石と打撃を繰り返すだけで凡百の英霊は沈む。
【解説】
イラン神話における最初の人間、ガヨーマルト。
その姿は輝く金属製の球とされる。本当に「人間」……??
アフラ・マズダ神によりヴェ・ダイトの泥から生み出されてから3000年は食べることも喋ることも祈ることもしなかったが、その後30年は正義と法に目覚め、善神アフラ・マズダーの元で邪神アンリ・マユと戦った。
悪竜アジ・ダハーカの姿で化身し、この世に爬虫類、昆虫、ネズミなどのキルム(這うもの、という意味)を生み出したアンリ・マユに対し、奮闘したが呪い殺された。
最期にガヨーマルトの肉体から精が放たれ、女神スプンタ・アールマティを孕ませることで、最初の男女、兄のマシュヤグと妹のマシュヤーナグが生まれた。
『シャー・ナーメ』においてはイランの初代王として登場し、こちらも邪神アンリ・マユと戦う。
【人物像】
究極の指示待ち人間、というか出来のいいペッパー君。何も指示が無ければ植物のように立ち尽くしている。指示があっても正当性が無ければ動かない。
1.ガヨーマルトの正義に準じており 2.かつ誰かからの指示がある ことで起動する救いのヒーロー。
文明や他人が存在しない時代の存在であり、果ては食事や睡眠、魔力供給すら必要としないため、「まともな意思疎通は不可能」かつ「現代知識にも実感がない」、一種バーサーカーと見まがうようなレベルで社会に適合していない。>>190
特技:なし
好きなもの:暇
嫌いなもの:キルム(汚い系の昆虫やネズミなどのことを指す)
天敵:アンリ・マユ
願い:なし。消えたくはないので実際に聖杯があれば受肉を選ぶが、受肉したとしてやることが「数千年ぼーっとする」になる。
【一人称】【二人称】【三人称】:すべてなし 自分以外の人物が存在しなかったため、「人称」という概念がない。主語が抜け落ちる傾向にある。
【セリフ例】「……」「……わかった」「……」
【他クラス適性】:ライダー。ただし、「願い」がないため、召喚に応じることは基本ルーラーに限られる。
イラン神話におけるアダム、ガヨーマルトです。原典通りの『光る金属球』を原初の人間と言い張るのは無茶なので、金属のコアを持つ金属のロボとして解釈。
wiki追加可能です。【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】ライダー
【真名】レルネー
【性別】女
【身長・体重】199cm・59kg(強化装甲装備状態)
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:B+ 耐久:EX 敏捷:B 魔力:A 幸運:D 宝具:A+++
【クラス別スキル】
対魔力:A
ライダーとしてのクラススキル。ライダーは現代の魔術で傷つかない。
騎乗:EX
ライダーとしてのクラススキル。ライダーは自身の器を乗りこなしている。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど物質的な神霊との混血とされる。
ライダーは、下級女神ニュンペーとしての特性を有している。>>192
【保有スキル】
天性の魔:A
生まれながらの怪物であることを示すスキル。
魔力放出(毒):A
魔力により戦闘力に補正を得る。ライダーは、怪物の武器として毒を有しており、あらゆる行動に毒性を付与する。
女神の養育:B
ギリシア神話の女神ヘラに育てられたことに由来する加護・祝福の亜種。ゼウスの血縁に対して特効を得ることなどを主として様々な効果を発揮する。
【宝具】
『毒吐く百頭 (ラドンブレス・デーイアネイラ)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:999
ライダーの第一宝具。神話に語られる英雄殺.しの猛毒。不死を殺.すことはできないが、返上させるほどの苦しみを永続させるほどの呪詛毒であり、いかなる手段をもってしても解毒することはできない。収束したモノを防ぐ手段はなく、神性がなければ余波や残滓であっても即死する。神性があれば、鼻と口に布を当てるだけで防げなくはない。
『毒呑む百頭 (ナインライブス・ヒュドラー)』
ランク:EX 種別:再生宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ライダーの第二宝具。不死身の再生力。自身の毒性魔力を再生力として変換する。あらゆる毒の上位互換であるライダーの毒を変換することが可能なため、ライダーはいかなる毒であっても害されることはなく、それどころか魔力補給の代替とすることができる。
『真勇の友甲 (ブレイブ・カルキノス)』
ランク:B 種別:装甲宝具 レンジ:- 最大捕捉:1
ライダーの第三宝具。巨蟹の友に由来する強化装甲。基本的にライダーの毒性魔力は常時発露してしまっているが、この宝具を身に纏うことで自身のマスターをはじめとした存在を害することを防いでいる。毒性魔力はそのまま、この宝具の動力として活用される。>>193
【Weapon】
『真勇の友甲』
第三宝具。蟹に由来するため、鋏型のウェポンハンドとなっている。壊すと相手が毒で詰むかもしれない理不尽。
【解説】
ギリシア神話に名高き大英雄ヘラクレスの第二試練に登場した怪物ヒュドラー。そのヒュドラーが棲まったとされるレルネーの沼と結びついたニュンペーがライダーの主体である。
ただし、ニュンペーとヒュドラーは渾然一体となって生前から存在していたため、特に区別する必要はない。彼女はニュンペーであり、怪物であるというだけのことである。
ニュンペーとしての彼女は、特に人類を嫌っていたわけでも憎んでいたわけでもなく、その土地がそもそも毒を発する場所であったからそのように存在していただけである。存在しただけの害悪であった彼女はしかし、人類との生存競争のためにその存在を脅かされ、土地を動くことができないためにそこに棲まった一匹の蛇に自らの存在を溶かし込んだ。自衛手段を求めての行動だったのである。物質的な器を得たレルネーは、その蛇の血縁が偶々、怪物であったがためにヒュドラーとして新たに誕生することとなった。
怪物は英雄に斃される、その運命は彼女にもやってきた。ただそれだけのありふれたお話。恨みはない。だけれども、友を道連れにしてしまったことだけが心残り。>>194
【因縁】
ヘラクレス:
上記の通り、特に想うところはない。友のこと以外は。
埋められた首:
不死であるがために、長い年月が人格を乖離させている。これはライダーほど自然同化した思想ではなく、ヒトに近い憎悪と怨念に溺れている。
メドゥーサ:
曾祖母の神性を残した姿。面識はないが、本能的に甘えたくなる。
ゴルゴーン:
曾祖母の怪物としての姿。面識はないが、本能的に従いたくなる。
ステンノ、エウリュアレ:
曾祖母の姉。逆らい難い。
テュフォン・エフェメロス:
父の食べた果実。他人だよねそれ。
カルキノス:
名もなき友。名が記録されていないのではなく、動物のため名前がそもそもないらしい。本当に蟹だったのか、ニュンペーの恋人だったのか、ヘラの兵器のパイロットだったのかは秘密。「レルネー、君は美しい」「存在してはいけないモノなんていないんだ」
【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】セイバー
【真名】カルキノス
【性別】男
【身長・体重】173cm・67kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:B 耐久:A 敏捷:C 魔力:C 幸運:B 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:A
セイバーのクラススキル。セイバーは現代の魔術で傷つかない。
騎乗:B
セイバーのクラススキル。乗り物に騎乗する能力。>>197
【解説】
夜空に輝く星々に宿る物語の一つ、蟹座の英雄。
ギリシア神話の大英雄ヘラクレスは、怪物退治の試練に挑み、その二番目として選ばれたのがセイバーの友、レルネーの沼のヒュドラであった。大英雄に追い詰められる友の姿に、セイバーは敗北を悟りながら挑み掛かり、あっさりと踏み潰された。
その勇気は女神ヘラに讃えられ、友と共に星空に描かれる。それは怪物側でありながら、騎士のような在り方だったと、故に彼は最優のクラス、セイバーの霊基を与えられたのだ。
【因縁】
レルネー:
レルネーの沼のニュンペーにしてヒュドラ。否応なく自身の猛毒によって孤独であった彼女の唯一の友がセイバーであった。
ヘラ:
ヘラクレスへの私怨もあったが、自分達を助けてくれた女神。でも、何で蟹なんですかね?
騎士系サーヴァント:
人間って形式に拘りすぎだよね。護りたいから護るんだろ?「惟憑立國安邦手(国を立て、平和をもたらさんとするなら)
先試青龍偃月刀(先に試せ、青龍偃月刀を)かぁ……余人は好きに言うよなぁ……」
【元ネタ】三国志演義
【CLASS】ランサー
【真名】呂蒙
【異名・別名・表記揺れ】子明(字) 呉下阿蒙(蔑称) 武廟六十四将(称号)
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【外見・容姿】片手に竹簡、片手に青龍偃月刀を有する益荒男。髭はあるが美髯ではない。
【地域】中国
【年代】後漢末期~三国時代
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。>>199
【固有スキル】
騎乗:B+
本来はライダーなどのクラススキル(+は船舶に乗った際のボーナス)。
乗り物を乗りこなす能力。騎乗する対象は生物・無生物を問わない。
Bランクであれば、大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種或いは魔獣・神獣ランクの獣は乗りこなす事が出来ない。
ただし、船舶に乗る事で倍加のボーナスを得る。
心眼(真):B++
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
士別れて三日なれば刮目して相待すべし――
すなわち刮目相看の語源ともなった呂蒙は、常に情報をアップデートする事で洞察力を高め、勝機を掴む確率を上げていく。
軍略:C+
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
呂蒙の場合、魯粛に対関羽の方策を五つ進言した逸話から、一回の召喚につき五回まで軍略による補正値を上昇させられる。
(実際の描写としては事前に練っていた計略を「こんなこともあろうかと」と披露するというものになる)>>200
霊媒:A
本人の意思によって周囲にある霊や魔を肉体に取り憑かせる能力。
孔子によって体系化される前の原儒のシャーマンの秘術(あるいは超能力の一種)でもある。
憑依中、対象が有する情報や能力(霊障)を獲得するが、憑依対象の影響で精神性が変化してしまう。
呂蒙は憑依を解く事で本来の状態・精神性に戻る術も心得ているが
高位の存在を憑依させた場合、除霊に失敗し霊基の主導権を奪われかねないというリスクを孕む。
夢想周易:A
「うーん……むにゃむにゃ……はっ! 寝てない、寝てないぞ!」
酔い潰れた後、伏羲・周公旦・周文王に易経についての深淵な議論を夢に見たが
彼らの議論についていけず、易の内容をそらんじる事しか出来なかった――という(信憑性の薄い)逸話がスキルになったもの。
一時的な意識喪失(夢遊病のような状態)に陥った後、寝言で易を諳んじ、何らかの魔術的効果が発揮される。
呂蒙の力量を超えた神霊・聖人レベルの魔術行使。しかし、呂蒙自身が意図して効果を選択する事はできない。
(要はドラクエのパルプンテ、ウィザードリィのマハマンの類)>>201
【宝具】
『白衣一陣(びゃくえいちじん)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:500人
「帷幄に謀を巡らせば、たちまち神をも取り籠める――『白衣一陣(びゃくえいちじん)』 ! 兵は詭道なり……ってな」
白衣渡江の計とも。 兵士に白い服を着せて庶民(商人)に偽装し、関羽軍の警備を欺いた逸話から。
真名を開放する事で白衣で変装した軍勢を召喚し、自身も白衣を着込んで変装する。
この白衣を着た者はAランクの「無力の殻」スキルを獲得する為、一般人との区別は困難。
さらに白衣を脱ぐ事で「無力の殻」が解除されると戦闘力が一時的に増強されるという追加効果もあり
奇襲に極めて長けた軍勢宝具となっている。
なお、ライダークラスの場合は兵士を潜ませる事ができる大船が付随し、より奇襲能力が高まる。>>202
『関帝憑依・冷艶鋸(我は関雲長なり!)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
呂蒙「あまり使いたくはないんだが……『関帝憑依・冷艶鋸(我は関雲長なり!)』
関羽『うぬの意は汲まぬ!』
呂蒙「グハァッ!(吐血)」
またの名を『偽・冷艶鋸(イミテーション・グアン・ダオ)』。
関羽の武勇を惜しみ叶うならば従えたいと願っていた孫権の為に、呂蒙が編み出した憑依継承(サクスィード・ファンタズム)の亜種。
関羽の青龍偃月刀『冷艶鋸』を触媒に自らの肉体に怨霊としての関羽を一時的に霊媒し、
その力と武芸を呂蒙流に昇華した絶技を繰り出す。
しかし、関羽の力は呂蒙の力量を以ってしても完全に御しきれるものではなく、
判定に失敗すると関羽に肉体を乗っ取られ、致命的なレベルの反動ダメージを負う。
――演義において呂蒙は関羽の怨霊に取り憑かれて体中から血を吹き出して亡くなったと描写される。
正史においては病没した呂蒙であるが、実際に関羽の怨霊が呂蒙の寿命を削っていたのだ、と本稿では定める。>>203
【解説】
三国時代の呉の武将。孫権をして「周瑜に次ぐ奇略の持ち主」と評された名将。
元々は無学な人物であったが、主君・孫権に命じられ学問に励んだ事で文武両道の国士となった。
陸遜と共に北上していた関羽の背後を急襲し、荊州を奪う事に成功した。
†
齢15(ないし16)にして孫策配下で姉の夫でもある鄧当の軍に密かについていった。
功績を挙げて貧困から抜け出そうと志を抱いていた為だったという。
しかし、鄧当の官吏に度々侮辱を受けた事に激怒し、これを斬り殺して出奔。
その後、罪を悔いて自首するが、孫策は自ら謁見して呂蒙の器量を評価し、かえって近侍させるようになった。
鄧当の没後は彼の部隊を引き継いだ。
主君・孫策の後を継いだ孫権は、国内の部隊の統廃合を進めた。
呂蒙は賄賂を送って自らの部隊が目立ち、孫権の目に留まるように赤い服装で統一させた。
孫権は呂蒙の部隊を見てその練度を評価し、呂蒙の部隊に多くの兵を統合させたという。>>204
丹陽討伐、黄祖征伐で功績を挙げ、赤壁の戦いでも周瑜らと共に曹操を破る活躍を見せた。
その後の荊州の戦いでは周瑜の指揮下で曹仁の軍勢を相手取り、
敵軍に囲まれた味方の将・甘寧を救出すると共に、伏兵によって散々に打ち破る事に成功している。
これまでの戦いで呂蒙は知略を見せていたが、文字が読めない程の無学でもあった。
孫権は呂蒙に学問に励むように命じ、多忙を理由に渋る呂蒙を「自身も激務の合間を縫って勉学に努めているのだから」と説き伏せた。
呂蒙は発奮して儒者にも勝る学識を身につけ、彼を侮っていた魯粛をして「呉下の阿蒙にあらず」と言わしめるほどの知見を得たという。
その後も魏との戦いで度々奇略を見せ、諸将に勝る活躍を示し、
荊州を巡って劉備配下の猛将・関羽の軍勢と争った際には、敵将・郝普を偽報によって降伏させた。
呂蒙の前任者である魯粛は劉備との同盟を保ちつつ魏に当たろうとしたが
孫権や呂蒙は魏に攻め上るのは困難と見て、劉備から荊州を奪うのが先決であると考えていた。
魯粛が没したしばらく後、呂蒙は病と称して陸遜に後を引き継ぐと
孫権と共に荊州を支配する関羽を討伐する為の戦略を練った。
そして呂蒙が病に倒れた事で背後の脅威がなくなった、と誤認した関羽が魏の樊城を討たんと北上したのを契機に
魏と密約を結び、商人に偽装した精兵を率いて荊州に侵入。敵将の士仁、麋芳を降伏させて荊州を制圧した。
その攻略の迅速さと人心収攬の見事さによって関羽の軍勢は行き所を失い、四散。
関羽は僅かに残った手勢を率いて劉備の下に逃れんとしたが、呉の将の朱然・潘璋に退路を絶たれて捉えられ、処刑された。>>206
【人物像】
普段はトゲのない言い回しをする謙虚な人物。しかし、その実は中々にプライドの高い叩き上げ。
学問に励んだ事で礼節も弁えるようになったが、若い頃の無茶からも分かるように根は中々の荒くれ者。
とはいえ自身が貧困に苦しんだ経験からか目下の者に対する面倒見は良く、上に対しても過剰に侮辱されない限りは従順。
上下関係を大切にし、上にも下にもきめ細かやかな配慮を行う――と体育会系の美点を多く示す。
また、たとえ面子を潰されても大きな道理に沿うのであれば怒りを解いて虚心坦懐に接する事ができる大人物でもある。
無学であった頃から勇猛果敢であるだけでなく頭の巡りも早いと将器の片鱗を見せていたが
学問に励んだ事で、その器は国士とまで評される程に広く、大きくなった。
どちらかと言えば自ら状況を動かすのではなく置かれた状況に対処するタイプなのだが
あまりにも能力が高すぎる為、相手から主導権を奪ってしまう事もしばしば。
一方、大局的な視点から来る大戦略や事業のグランドデザインを描く事については秀才ではあるものの天性を持たない。
この点に関しては周瑜に明確に劣るところ。
また、人品についても貴公子としての気品・礼節を持つ周瑜と違い、長じてから身につけたものである為、時折ボロが出る。
降伏させた郝普を必要もなく貶めたのはその最たる例であろう。
とはいえ他の様々な美点がそれを補う為、地金も含めて気持ちの良い人柄という印象を抱く者が大半。>>208
【関連人物】
諸葛孔明:周瑜が恐れていた軍師として最大級の警戒を示す。
「関羽を陥れられたのもこの御仁が荊州を留守にしていたからだとも言える。味方にすれば頼もしいが敵に回すとなるとなぁ……」
司馬懿:演義における五丈原の戦いでは司馬懿は呂蒙に習った戦略を取ったという。
「俺が他人に、それも孫権様をして神の如き用兵家と評された司馬懿殿に学ばれる側になるとは。面映いというか恐れ多いというか……」
周瑜:赤壁の戦い~荊州での曹仁との戦いにかけて共に戦った上官。
「学問に励む前は“細面の割にはやる奴だ”ぐらいにしか思ってたんだが……今にして思えば到底俺が及ぶ人ではないなぁ」
赤兎馬:関羽という主人を失った赤兎馬は、他の何者をも主と認めず、飼い葉を食わずに餓死したという。
「ずいぶん奇妙な風体だが人語を解するのならば聞いてみたい事がある。何ゆえ乗り手と認めなかったのか、とな」
呂布:関羽と互する武勇の持ち主。(虎牢関では三対一、徐州では単騎で引き分け)かつての主君・孫策の同盟者でもあった。
「まあ孫策様も張紘様も奴にはあまり信は置いていなかったようだが。軽薄に過ぎるのは問題だよな……」
太公望:後世、武廟六十四将として太公望の廟に合祀された。
「同じ武廟に祀られた誼。できれば六韜だけでなく直接教えを請うてみたいものだが、だめか?」「ダンテ殿が執筆した『神曲』に曰く、僕の中には怒りが満ちていたという。僕の中のこの衝動は彼が言うように怒りなのか、それとも別の何かなのか。僕は、それが知りたいんだ。」
【元ネタ】ギリシャ神話,『神曲』
【CLASS】ランサー
【真名】ポロス
【異名・別名・表記揺れ】フォルス
【性別】男性
【身長・体重】241cm・456kg
【肌色】白【髪色】深緑 【瞳色】碧
【外見・容姿】葡萄の蔓が巻き付いた槍を持つ穏和な雰囲気のケンタウロス
【地域】ギリシャ,アルカディア
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型,神性,非ヒト科,ギリシャ神話系男性
【ステータス】
筋力:B+ 耐久:C 敏捷:A
魔力:C 幸運:D 宝具:B>>210
【クラス別スキル】
対魔力:C
魔術への耐性。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術などの大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
神性:B
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
ランサーは半人半獣の精霊シーレーノスとトネリコのニンフの間に生まれた子である。
獣殺し:B+
魔獣や野生動物に対する特攻。優れた狩猟技術に付随する獣への知識、及び後述する宝具を由来とするスキル。
神授の智慧(偽):B
ケンタウルス座はケイローンが天に召し上げられたものとされる同一性から得たスキル。
INT判定に成功することで英雄独自のものを除く、ほぼ全てのスキルに対してC〜Bランクの習熟度を発揮できる。
また、父シーレーノスより受け継いだ智慧も複合しており、智慧に基づく強固かつ穏やかな理性は高い精神異常耐性を有する。>>211
梣の子:C+
トネリコのニンフ、メリアスの子であることを示すスキル。
メリアスは大神クロノスが天空神ウーラノスの男根を切り取った際にこぼれた血から生まれたとされる。また、トネリコは主に槍の材料として活用されており、英雄アキレウスがケイローンより授かった槍もまたトネリコで作られていたという。
トネリコのニンフたるメリアスから生まれた影響故かランサーは槍術に優れており、槍を用いる戦闘判定にプラス補正を得る。
──本スキルには何故か「狂化」スキルにも類似した効果が内包されている。普段はランサーの理性で抑え込まれているが、戦闘フェイズが長引くと精神抵抗判定を要求され、失敗するほど理性が失われていく。
どうやらこの効果はランサーの精神の根幹に関わるもののようであり、聖杯にかける願いにも関わっているもののようで…?>>212
【宝具】
『天狼刺刻(テリオーン・ハンティング)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:1人
葡萄の蔓が絡まったトネリコ製の槍。「猛獣」属性特攻。
ランサーが召し上げられて生まれたとされるケンタウロス座は、野獣へ槍を突き立てるケンタウロスとして描かれており、元来、ケンタウロス座とオオカミ座は一つの星座として扱われていた。それ故にランサーの槍には常に″相手へ突き刺している″という性質を有する。
故に対象を捉えていれば、本来決して槍が届かぬ位置にあろうとも次元を屈折させ、その穂先を相手へ届かせることを可能にする。ただし、その分消費する魔力量は多く、さらに対象との距離が離れているほど消費する魔力量が増加する。
日中であれば発動に真名開放を必要とするが、夜間であれば真名開放を必要とせず発動可能。
『酩酊神の美酒(オイノス・ディオニューシア)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:400人
ディオニュソスより授かったワインが入った皮袋。
ディオニュソスが作り上げた至高の美酒であり、真名開放によりその酒気を周囲へと蔓延させる。その酒気を嗅いだ者はそれだけで酩酊し、酒に対する抗えない欲望を齎す。大多数の人々がこの酒気に巻かれてしまえば、彼らは狂気に駆られて美酒を自らのモノにするために凄惨な争いを始める。
また、神が作り出した酒の酒気を浴びた者はある種の神秘性を会得し、例え神秘を持たない無辜の民であっても英霊へ損傷を与えることが可能となる。そのため、マイナデスを思わせる狂乱状態へ陥った人々を穏当に止める事は英霊であっても容易ではないだろう。
抵抗には対魔力ではなく純粋なアルコールへの耐性、及び精神耐性を必要とする。
この酒を直接飲んだ者にはディオニュソスの加護が与えられ、理性は失われるが、隠された本能を表出させることで能力を向上させる。
生前に引き起こされた出来事や、宝具の性質上、ランサーはこの皮袋を決して開くことは無い。>>213
【Weapon】
『梣の槍』
葡萄の蔓が絡まったトネリコ製の槍。貫いた相手をそのまま葡萄の蔓で拘束することも可能。
1603年にヨハン・バイエルンによって出版された星図『ウラノメトリア』では、ケンタウロス座は右手に葡萄の蔓が絡まった槍を、左手にワインの革袋を持つ姿で描かれている。
『蹄』
硬く頑丈な蹄。獣の剛力が秘められた蹄と精密に弱点を狙う槍による猛攻は常人では決して捌き切ることはできない。
また、後ろ足の蹄の裏には十字模様が刻まれた蹄鉄を付けており、魔力を込め、蹴りあげることで十字形の魔力衝撃を飛ばすことが可能。
古代ギリシャやローマにおいて南十字座はケンタウロス座の後ろ足を構成する一部とされていた。
【解説】
ギリシャ神話に語られるケンタウロス族の一人。シーレーノスとトネリコの木のニンフを父母としており、賢者ケイローンと同様にイクシオンを祖としない、他のケンタウロスとは異なる出自を有している。
彼の逸話が語られるのは大英雄ヘラクレスの十二の試練、その四番目である「エリュマントスの猪」の生け取りに向かう道中のことだ。
ヘラクレスがエリュマントス山に向かう途中、ヘラクレスはポロスと出会い、彼の住居であるポロエーの洞窟へ招待された。ヘラクレスはそこで歓待を受けたが、酒が欲しくなり、ポロスが所有するディオニュソスから授かったという酒甕を開けてしまった。
この酒はケンタウロス族の共有物であったことからケンタウロス達は怒り、あるいは酒の芳しい匂いを嗅ぎつけ、狂気に駆られた結果ポロスの洞窟を襲撃する。対してヘラクレスはケンタウロス達をヒュドラの毒矢で迎撃し、ケンタウロス達を蹴散らしていく。この際に自らの師であるケイローンを誤って射抜いてしまうがそれはまた別の話。
さて、当のポロスであったが、小さな矢が大きな者を倒したことに驚き、死体から矢を抜いて眺めていたところ、誤って落としてしまい、矢が足に刺さって死,んでしまった。洞窟に戻ってきたヘラクレスはポロスが死,んでいることに驚き、これを弔った。その後、ポロスはケンタウルス座として天に召し上げられたという。
後世ではダンテの『神曲』地獄編十二曲にて、ケイローン、ネッソスと共に登場し、生前その中身は怒りに満ちていたと言及されている。>>214
【人物像】
能動的・外交的
大樹を思わせるような穏やかな雰囲気を有する、純朴な顔立ちをしたケンタウロスの青年。
野蛮だとされるケンタウロスではあるが、粗野な素振りはまるでなく、柔和かつ調和を重んじる気遣い上手な性格。同時に文明圏よりも自然のありのままを好むナチュラリストであり、生肉を好むなど意外とワイルドな一面を持つ。
探究心豊かであり、知らない事、気になった事は積極的に知ろうと行動する。だが、意外とうっかり屋でもあり、そんな気質と合わさることで生前のような致命的な失敗を引き起こすことがある。
無為な荒事を厭うが、いざ戦うとなると躊躇いなくその槍を振るう。命のやり取りに関しては意外とドライであり、こうした一面は文明から離れた自然に生きるが故の割り切りの良さ故のものと思われる。
そんな穏やかな人格を有するランサーだが、その精神の根源にはどうしようもない破壊衝動を秘めている。スキル「梣の子」の狂化に類似した効果はこの破壊衝動に由来しているようだ。
沸々と煮えたぎるマグマのようなその衝動は、ランサー自身が決して表出させまいと理性によって押さえ込んでおり、生前一度も衝動に呑まれることがなかったが故にこの衝動の存在を知るものは殆ど存在しなかった。
だが、全てを抑え切ることはできてはおらず、現に戦闘時のランサーは仄かに笑みを溢し、無意識的に戦いを楽しむような素振りを見せることがある。また、争いの蠱毒たる聖杯戦争に身を投じ続けるのであれば、生前のように衝動を抑え続けることができなくなり、衝動に呑まれてしまう可能性がある。
ランサーはこの衝動に呑まれてしまうことを恐れており、所以も知らないこの衝動の正体を知り、抹消することが聖杯にかける願いであり、現世へと現界する理由である。>>215
この衝動の正体は『神曲』に記されていたように「怒り」である。だが、それはランサー自身を発端とするものではなく、母メリアスより受け継がれた「ウーラノス」の怒りだ。
かつて、天空の神にして神々の王であったウーラノスは息子クロノスにその王座を奪われた。その際に切り落とされた男根より溢れた血から生まれたメリアスはウーラノスの怒りを内包して生まれた。
怒りはクロノスを王座より引摺り降ろすという命題をメリアスに与え、彼女らはその手段としてクロノスを王座より引き摺り下ろすと予言された子、ゼウスを育て上げることで命題を果たしたのである。そうして、怒りは晴らされた……はずだった。
既に晴らされたはずのウーラノスの怒りは消えることなく、メリアスの子であるランサーにも受け継がれていた。だが、クロノスは倒され、その怒りの行き場は彼が生まれた時には既に何処にもなかった。その結果、行き場のない怒りは澱み燻り続け、破壊衝動として現れているのである。
特技:狩り,抑制
好きなもの:自然,もてなし,知見を深めること
嫌いなもの:毒,荒事,酒で起きるトラブル
天敵:ヒュドラの毒,酔っ払い
願い:自らの衝動の正体を知り、消し去る
【一人称】僕【二人称】君,貴方,〇〇殿【三人称】彼,彼女
【因縁キャラクター】 ヘラクレス:歓待した相手にして死因。とはいえ、自らのうっかりが原因で死んだので思うところはあまりなく、むしろ自分の死体で驚かせてしまって申し訳ないと思っている。
ケイローン:生前の知り合い。『神曲』においては上司。また、母であるメリアスはウーラノスの血から生まれているため、クロノスを父とするケイローンはランサーから見ると従兄弟に当たる。尊敬する人物であり、憧れの対象。
酒好きなサーヴァント:ディオニュソスより授けられた酒に興味を持たれているようで、よく絡まれている。
ヘンリー・ジキル&ハイド:ランサーとは異なり後天的ではあるが、自らの内にある衝動に苦悩した者同士。そのため、親近感を覚えている相手。
【コメント】
リクエストより。我ながら色々と不憫枠になりそうな要素を盛り込んでしまった気もする。【出典】史実、ウイッカ
【CLASS】キャスター
【真名】ジェラルド・ガードナー
【異名・別名・表記揺れ】ジェラルド・ブロソー・ガードナー、告知者(サイアー)
【性別】女性(生前は男性だが、「魔女術」のイメージから女性体を取って召喚される。)
【身長・体重】157cm・52kg
【肌色】白 【髪色】濃紫 【瞳色】濃紫
【外見・容姿】鹿角が生え、毛皮と刺青に覆われた魔女。全裸だが魔女帽だけ被っている。
青銅のブレスレットと銀の指輪を付けており、髪は生前通り、悪魔の角のように逆立ちうねっている。
女の容姿は、かつてジェラルド・ガードナーが師事した魔女、ドロシー・クラッターバックのものである。
おっぱいのでかいエッチな魔女。だが男だ。
元は女好きであったが、生前から教義上『同性愛を禁じている』ので、結果的には無性愛者で貞淑。
【地域】イギリス
【年代】A.D.1884~A.D.1964
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【その他属性】性別不詳、ケモノ科
【ステータス】筋力:C+ 耐久:D+ 敏捷:D+ 魔力:B+ 幸運:E-~A+ 宝具:B
魔術師としては高いが、神を二柱取り込んだハイ・サーヴァントとしてはお粗末な程に低い。知名度の低い新興宗教の神を取り込んだに過ぎないためだ。>>217
【クラス別スキル】
陣地作成:A
キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。黄金夜明流の儀式魔術と、古代の祭事を組み合わせた「魔宴(サバト)」を引き起こす。
道具作成:B
キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。いわゆる「魔女の軟膏」などを、鍋で煮立てることで作ることができる。
【固有スキル】
女神の神核(無辜):C
生まれながらにして完成した女神であることを現す、神性スキルを含む複合スキル。魔女の女神アラディア、獣の神ケルヌンノスを取り込んだことに由来する。
……ただ、その神性には曲解が激しく、「ハイ・サーヴァント」「無辜の怪物」に近い変性を経ている。
「神を曲解した」無辜と、「魔女の教祖なら魔女に違いない」という無辜、2つの無辜の怪物が生み出した仮想の女神と言える。
魔女の解放:C
ウィッカにおいて、魔女は人間の体の力を解放できると考えられる。条件付きで筋力、耐久、敏捷、魔力を底上げする。
その条件は「全裸で踊りながら呪文を唱え、時として縛りと鞭打ちを受ける」という非常に異教的な儀式によるものとなる。
三倍の法則:C
「人に行った善行悪行は自身に3倍になって帰ってくる」というウイッカの教え。「情けは人の為ならず」みたいなこと。
相手に対して行った善行悪行により、自身の幸運値が変動する。>>218
【宝具】
「魔女は過去の遺物に非ず。そして今日もまた、月輪が昇る。『今日の魔女術(ウィッチクラフト・トゥデイ)』!!」
『今日の魔女術(ウィッチクラフト・トゥデイ)』
ランク:B 種別:対理宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:-
ジェラルド・ガードナーが復古したと主張する、失われた異教の神秘。
「魔女として告発された人々は、失われた異教を信仰していた」とする、現代史学では科学的にも魔術的にも否定された前提に依っている宝具。
……だが、実際にその神秘は強大。彼が本当に失われた神秘を発見したのか、あるいは一つの魔術体系を「でっち上げ」たのか、あるいはエレナ・プラヴァツキ―の言うところの「マハトマ」のようなものに接触でもしたのか。
いずれにせよ、結果としてガードナーは、「強大かつ既存の魔術理論で説明不能の神秘」を扱うことができる。
【Weapon】
鞭:長い杖の先に複数の鞭が付いた拷問用の武器。杖の先にバラ鞭が付いたような構造。魔女の杖や魔女の箒としても使える。>>219
【解説】
ジェラルド・ガードナーは、「魔女宗(ウイッカ)」の創始者である宗教家にして現代魔術師(オカルティスト)。
裕福なアッパーミドルの家庭、イギリス最古の木材企業の三男として生まれたジェラルドは、乳母によって幼少期から多くの国をめぐる人生を送り、16の頃にはスリランカで紅茶栽培の見習いとして働き始めた。
この頃、隣家に前まで住んでいた魔術師アレイスター・クロウリーとその師アラン・ベネットの残した魔術知識に接触、スリランカの原住民から仏教の秘奥を獲得など、オカルトへの造詣を深めた。
イギリスに帰還後は民兵となり、親戚のサーゲネソン家と共に過ごした。サーゲネソン家は「妖精が見える」と主張して親戚から爪弾きにされていたが、そこでジェラルドは「かつて祖父ジョセフ・ガードナーは愛人の魔女から魔術を習った」「先祖のグリッセル・ガードナーは200年前に魔女として火炙りになった」と聞かされた。>>220
それからしばらくは魔術とかかわりのない人生を送っていたが、母の死により心霊・霊媒術に傾倒、薔薇十字団、ニューフォレスト魔女団などに加入する。
あるとき、ニューフォレスト魔女団の幹部であった魔女、オールド・ドロシー・クラッタ―バックの手によって魔女として覚醒する。
その後は古代ドルイド教団、心霊研究協会(SPR)、アレイスター・クロウリーの東方聖堂騎士団などを転々としたのち、彼の魔女術の集大成である「今日の魔女術」を出版。現代魔女宗としてウイッカを再構築した。
彼の人生、人格には難点も多いが、「魔女の歴史」を現代に復活させたという意味で、稀代の魔術師であることだけは間違いがないだろう。
サーヴァントとしてのジェラルド・ガードナーは、彼が信仰する「魔女術」の性質から、魔女の姿を取って召喚される。
ウィッカの神である「角のある男性神ケルヌンノス、あるいはジャニコット」と「3つの相を持つ地母神、ガイアあるいはアラディア」の姿が複合した、毛皮に覆われ鹿角を生やした魔女、といった姿を取る。>>221
【因縁キャラクター】
アレイスター・クロウリー
魔術の師に当たる人物。
あまりにも人格が破綻していたため、師事した事実を黒歴史にしている。
ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕
魔女のイメージで歪められ、女体化して召喚されるサーヴァントの前例。
……が、「テンプル騎士団の魔女信仰」については、ガードナー率いるウイッカが広めたことから、風評加害者側である。
現代魔女術の開祖、ジェラルド・ガードナーです。
魔女術の開祖らしく魔女にTSした鯖だが、中身はイカレジジーだ。話の通じなさはエレナママと並ぶ上、性格もエジソン並みにエキセントリックだ。最悪か?
wiki追加可能です。【元ネタ】日本神話、『記紀』、『平家物語』 【CLASS】セイバー
【真名】市杵島姫命(+御子姫君)
【異名・別名・表記揺れ】市寸島比売命、狭依毘売命
【性別】女性
【身長・体重】155cm・44kg
【肌色】色白 【髪色】紺碧 【瞳色】水縹
【外見・容姿】紫を基調とした和装を纏う絶世の美少女。水の羽衣を纏い、舞うように刀を振るう。 【地域】日本
【年代】神代(日本)、平安時代(1164年-1181年)
【属性】中立・中庸
【副属性】天
【その他属性】人型、神性
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:EX 幸運:B 宝具:EX
【クラス別スキル】
対魔力:A
セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。
Aランクともなると、どのような大魔術であろうとも、Aランク以下の魔術を無効化する事が可能となる。
騎乗:B
セイバーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。対象は生物・無生物を問わない。
Bランクであれば、大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種或いは魔獣・神獣ランクの獣は乗りこなす事が出来ない。>>223
【固有スキル】
女神の神核:B
生まれながらに完成した女神である事を表す『神性』スキルを含む複合スキル。精神と肉体の絶対性を維持する。精神系の干渉を弾き、肉体は成長・変化しない。
依代を用いた疑似サーヴァントであるため、ランクはBとなっている。
平家の氏神:B++
平清盛の娘を依代に現界したことで『航海の守護者』が変じたスキル。歩く厳島神社。
平家の一族、もしくはそれに属する者は通常効果に倍化のボーナスを得る。また依代も対象に含まれるため、強力な自己強化スキルとしても機能する。
霊剣の欠片:B++
天照大神と素戔嗚尊の誓約において、素戔嗚尊が所持する十拳剣の欠片から化生したことに由来するスキル。
素戔嗚尊が持つ「海神」としての側面を受け継ぎ、Aランク相当の『剣術』と『魔力放出(水)』を使用できる。また、その身に宿す二柱の威光は地属性と魔性への強力な特攻としても働く。
旅の導き:B++
道主貴(あらゆる道を司る神)としての性質。見知らぬ土地や見果てぬ世界を目指す者たちを導き、彼らを守護する。
瓊瓊杵尊の天孫降臨と神功皇后の新羅遠征では彼らの旅路を守護したと云われ、『水辺』や『海上』ではその効果は向上する。>>224
【宝具】
『厳島の友成(いつくしまのともなり)』
ランク:A 種別:対海宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
平教経が所有したと伝えられる名刀。厳島神社に献納され、今もなお現存する国宝。宗像三女神の祝福により水の神気を宿した刀身から強力な水の斬撃を放つ。
また膨大な魔力消費は必要だが、水の神気を通じて海そのものを操り、大規模な波濤を引き起こすことも可能。しかし、基本的には荒海を鎮めることに使用する。
『斎島の弁財天(いつきしまのべんざいてん)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:100人
神仏習合における弁財天(サラスヴァティー)との同一視に由来する宝具。『弁財天五弦琵琶』を源流とし、神代の敷物(テクスチャー)に張り替え『海の権能』を行使する対界宝具。
『厳島の友成』に宿る水の神気を一時的に吸収することで神代回帰をし、神代の荒海を再現する。『古事記』において、原初の海では大地は未だ固まらず海月のように小さく漂っていたとされる。
『海の権能』による海流操作によって、自身を中心とした激流を伴う大規模な渦を形成する。巻き込まれた生物や物体を高濃度の神秘を纏う激流で粉砕し、海月のように液体化させ、魔力に変換・吸収する。
発動中の維持には極めて膨大な魔力消費が必要であり、もし対象を吸収できなければ魔力量の底を突き、現界維持が困難になる。そのため、極めて頑丈な船舶または神代の海を生きた幻獣・神獣に騎乗され耐久勝負に持ち込まれると、令呪三画や聖杯のバックアップなどの膨大な魔力支援がない限り圧倒的不利な状況に陥る。
【Weapon】
『厳島の友成』 前述する宝具であり、主武装。【解説】
日本神話に語られる宗像三女神のうちの一柱。美しき海の女神であり、神仏習合によって弁財天と同一視される。狭依毘売命とも呼ばれる。
古くは玄界灘(九州北西部の海域)の海民から信仰された航海安全の女神であり、日本神話に取り込まれた際に素戔嗚尊の子供となった。また「斎き島(神を祀る島)」を名前の由来とする逸話から、同じ由来をもつ厳島神社では御祭神として祀られる。
『古事記』では天照大神と素戔嗚尊の誓約で化生した神霊の一柱として登場する。事の発端は早とちりで迎撃しようとする天照大神に対し、素戔嗚尊が自身の潔白を証明するために互いの宝物を使い神意を問う儀式を提案する。
互いに口を濯ぎ、天照大神は須佐男尊の十拳剣を、須佐男尊は天照大神の勾玉を噛み砕く。そして、宝物の欠片からそれぞれ三柱の女神と五柱の男神を創造する。
この結果を踏まえ、素戔嗚尊は「俺の心が清らかだから、俺の剣から清らかで美しい女神たちが生まれた。だから俺の勝ち。」と主張し、身の潔白を証明した。
そのような経緯で生まれた三姉妹の女神は道主貴とも呼ばれ、あらゆる道を司る高位の女神として『日本書紀』では天照大神の神勅を受けて瓊瓊杵尊の天孫降臨に同行する。また、神功皇后の新羅遠征では霊威を発揮して守護したと云われる。
美しき三姉妹の中でも格別に美しい市杵島姫命は後世で弁財天と同一視されたことで、航海安全のみならず、芸能上達や金運上昇のご利益をもたらすとされる。
しかし、三姉妹の中で唯一明確な配偶者は存在せず、子供も存在しない。
そのような女神の依代に選ばれたのは御子姫君。
平清盛と厳島神社の巫女との間に生まれ、母譲りの美貌を持つ平家の少女。
『平家物語』では優艶にして華やかな美少女として描かれており、政略結婚のために急遽天皇の後宮に選ばれるも、天皇から好意を抱かれることもなく18歳の若さでこの世を去った。
英雄と呼ばれるような武勲や逸話もない幻霊・御子姫君を依代として選んだ理由は「厳島神社に縁のある美しい女性」もあるが、それ以上に「愛されたかった」、「役に立ちたかった」という少女の後悔に共感したため。>>226
【人物像】
清楚で可憐な女神様。
擬似サーヴァントの特性上、市杵島姫命の人格と御子姫君の人格が混ざり合った第三の人格を形成している。しかし、互いにお嬢様気質かつ恋愛に奥手のため、市杵島姫本来の人格とほぼ変わらない。強いて言えば、御子姫君のトラウマが原因で、「愛されないこと」と「必要とされないこと」に人一倍敏感になっている。
召喚者との関係は神と人。召喚者がどのような道を辿るかを見極め、的確な判断や適切な助言を行い、望む未来に導かんとする。
余談だが、好みの男性について問うと「それはもちろん、高身長で優しくて、父上より強くて、姫をしっかり支えてくれて、浮気などせずに、姫を永遠に愛してくれる殿方です。」と答える。
イメージカラー:鮮やかな群青
特技:航海安全、道案内
好きなもの:穏やかな海、新鮮な魚介類
嫌いなもの:愛されないこと、必要とされないこと 天敵:素戔嗚尊
願い:召喚者をよりよい方向に導くこと
【一人称】姫 【二人称】貴方、貴女 【三人称】あの方【元ネタ】史実?(ブリテン・七世紀)、聖人伝
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ウィニフレッド
【性別】女性
【身長・体重】151cm・43kg
【属性】秩序・善
【副属性】人
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:-
陣地宝具と引き換えに、通常の陣地作成能力は失われている。
道具作成:B+
様々な道具を作り上げる能力。
彼女の場合、契約者に対してであれば互いの合意のもと
宝具と契約経路(パス)を通じて道具を転送する事が可能となる。>>228
【保有スキル】
戦闘続行:EX
首・頭部の損傷が霊核へのダメージとならず、再生も容易である。
それ以外の部位については通常の耐久性しか持たないが、
『外衣』に覆われている部位については自動再生の力が働く。
“頭が身体(遺骸)に騎乗し操っている”ライダー霊基で現界した場合、
逆に切断面から下への攻撃全てが実質的に無効化される。
聖人:D
乙女の導き手カンディド・ウェネフロエダ、白きウィニフレッド。
秘蹟の効果が上昇している。正式列聖は受けていないが、
亡くなって程なく聖人として崇敬を受けていたと推測される。
紅の頸環:B
環状の装身具である頸環(トルク)―――ではなく、
彼女の首回りに残った一度目の死の痕。奇蹟の名残。
秘蹟の効果が向上している。聖人スキルによる上昇効果とも相乗し、
時として奇蹟スキルによらずして奇蹟の域へ至る。>>229
【宝具】
『清水出ずる赤石の間(ファノン・ウェンブレウィ)』
ランク:B 種別:対人・対陣宝具 レンジ:0~1・5~20 最大捕捉:1人
底には血色に染まった石が沈み、乳香薫る苔が生え、
癒しの水を湧かせる『ウィニフレッドの泉』の再現。および泉周辺の聖域化。
場と水自体が治癒の力を持つ他、術(祈り)と苔の組み合わせによって
多様な霊薬(エリクサ)作成を可能とする。
副効果として、血を撒いた場(意図的なものには限らず、
戦闘による負傷の結果も含む)を即席陣地と化す力を持つ。
それが他者による既存陣地内であれば対抗判定を行い、
勝利したならば陣地の浸食形成に成功し、
敗北すれば相手陣地から受ける不利な効果の軽減に留まる。
【Weapon】
『バイノの外衣』
彼女がおじへ毎年贈った、彼の仇名『乾いた外衣(カスルスィフ)』の由来
……とは別物。おじが彼女の首と胴を合わせた後、身体を覆い隠した時の衣。
言い換えれば“この衣の下で蘇生の奇蹟が起こった”品である。>>230
【解説】
七世紀ウェールズの聖人・殉教者、ウィニフレッド
(グウェンブレウィ、ウェネブレダ、ウィニフレダ)。
同じく聖人として伝えられる母方のおじにして師のバイノともども、
ベリ・マウルやグルシゲルン(ヴォーティガーン)の末裔とされる。
テゲイングルを治める領主、その一人娘としてウィニフレッドは生まれた。
敬虔な基督教徒であり、信仰の道にその生涯を捧げると誓っていた彼女は、
近くで庵を編んでいたおじバイノ(既に評判高い聖人)につき学んでいた。
ある日曜日、両親が礼拝へ行き、彼女はミサの為の資材を準備して運ぶ為に
家に残っていた時のこと。王族の一人カラダウクが、狩りの途中で喉が渇き、
飲み物を求めて訪ねて来た。ところがこの男は彼女の美貌を見て情欲を抱き、
同衾を要求し、他の男性(イエスを指す)と結婚する身だと言っても諦めず、
今にも力づくで関係を強要しそうな様子に見えた。>>231
彼女は一旦受け入れるふりをして、着替える為と称して彼の前から姿を消し、
そして両親と師のいる教会へ走った。これを見たカラダウクは激怒して追い、
教会入口前で追い抜くと、教会に入る直前だった彼女の首を剣で刎ねた。
転がり入って来たその首にバイノは、そして勿論両親も、驚き嘆き悲しむ。
バイノはカラダウクを屠った後、祈りを捧げながら彼女の首を胴体に合わせた。
自らの外衣を被せ、鼻孔から息を(神がアダムにそうしたように)吹き込み、
すると細い線状の傷痕だけを残して首と胴は繋がり、ウィニフレッドは蘇った。
そして彼女の血に染まった床がひび割れ、水が吹き出して来た。この泉/井戸は
癒しの奇蹟の力を持つとされ、現代にも滾々と水が湧き出し続けているという。
二つの奇蹟を見たバイノは「この地は貴女のものだ、私は他所へ行こう」と告げ
更に「毎年この時、私に外衣を贈って欲しい」と言う。姪はおじに「ですが師よ、
私は贈りたい時に貴方がどこにいるか分かりません」と言うがおじはこう答える、
「約束の時、河中の(泉の、とも)石に外衣を乗せてくれ、きっと私に届くから」
そして彼は毎年贈り物を受け取り、奇蹟的なその外衣による仇名も得たという。
ウィニフレッドはしばらくテゲイングルに留まったが、啓示を受けて故郷を出る。
やがてグイセリンの地で女子修道院長となり、660年頃にそこで亡くなった。SS使用可鯖は増えるけどSSは全然増えないな、みんなもっとSS書いていいんだよ?
「青い海、白い雲。英雄日和だと思わないかい、マスター!!」
【出典】ポリネシア神話、ハワイ神話、マオリ神話など
【CLASS】セイバー
【真名】タファキ
【異名・別名・表記揺れ】タワキ、タヴァイ、カハイなど。日本語では正確に発音できず、表記揺れが激しい。
【性別】男性
【身長・体重】179cm・73kg
【肌色】日焼けした焦げ茶 【髪色】黒 【瞳色】金
【外見・容姿】長い黒髪を腰まで伸ばした、絶世のイケメン。
タファキは伝説上、赤か黒の肌を持ち、女神を魅了し、従兄弟たちが嫉妬して殺そうとするほどの美貌を持つとされる。
【地域】太平洋全域
【年代】神代
【属性】中立・善
【天地人属性】天
【その他属性】愛する者・夏モード
太平洋を股にかける大英雄は、存在自体が夏モード、すなわち水着サーヴァントとして判定される。
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:A 幸運:B 宝具:A+>>235
【クラス別スキル】
対魔力:A
セイバーのクラススキル。魔術への耐性を得る能力。タファキは特に「雷」と「水」の属性の魔術に対して高い抵抗を持つ。
嵐の航海者:B
セイバーのクラススキル、「騎乗」が変化したもの。「船」と認識されるものを駆る才能を示すスキル。
タファキには船を駆る逸話こそほとんどないものの、太平洋全域に伝承が伝わる英雄として、太平洋を股にかける程度の航海術を有する。
【固有スキル】
神性:C
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。雷女神ワイティリの孫であるタファキはそれなり程度の神霊適性を持つ。
雷神の権能:A
天に上り、タマ・イ・ワホ神から習得した数々の呪文。魔術というよりは権能。理由があってできるのではなく、「できるからできる」もの。
雷神として雷や水を操り、鳥や魚に姿を化身する能力。「魔術」「魔力放出(雷/水)」「変化」等を内包する複合スキル。
魔性の貌:C
女神をも魅了し、あらゆる男を嫉妬させるというタファキの美貌。
もはや運命をも歪める域だが、嫉妬されやすいタイプなので、デメリットとして働くことの方が多い。イケメン有罪。>>236
【宝具】
『魔を裁く大蜘蛛(トゥクトゥクラホヌイ)』
ランク:D 種別:対魔宝具 レンジ:10 最大捕捉:100人
出典:トゥアモトゥ諸島の伝説において、タファキが小鬼をとらえた魔法の網、トゥクトゥクラホヌイ。名は「大蜘蛛」を意味する。
夜の怪物ポナトゥリを捕らえた漁網。獲物を負い、必ず捕らえる。
太陽の属性を帯びており、魔のものを祓う聖別の能力を持つ。
特攻効果を抜きにすれば攻撃性はなく、単に「必ず当たり」「頑丈な」だけの捕縛宝具。……が、これで動きを止めた瞬間、後述の宝具が直撃する。
「天候は晴れ、釣果は上場!海を釣り上げ、島を締めよ!『島を捌く王斧(テパフルヌイ・マテヴァイタウ)』!!! ――――フィーッシュ!!」
『島を捌く王斧(テパフルヌイ・マテヴァイタウ)』
ランク:A+ 種別:対島宝具 レンジ:100 最大捕捉:1島
出典:タヒチ島の伝説において、タファキがオーストラル諸島トゥブアイのマレレヌイ・マルアトア王から受け取った斧、テパフルヌイマテヴァイタウ、あるいはテパフルヌイ。
あまりに大きく重い石斧。通常であれば英雄であろうとも扱えはしないが、海神ティノルアの加護により『浮力』が発生しており、タファキが扱う限りは軽々と振るえる。
さらに、浮力の強化により「風船」として扱い空を飛んだり、浮力解除によりさらなる火力を発揮することも可能。
かつて、巨大な魚だったタヒチ島を殺し安定させたとされ、真名を解放すれば地峡海峡さえ作り出し、島を沈め、大洪水も引き起こす地殻変動級の宝具。
この星で最強の「刺身包丁」。>>237
【Weapon】
宝具:『島を捌く王斧(テパフルヌイ・マテヴァイタウ)』
宝具である身の丈以上の石斧。右手で軽々振り回す。
宝具:『魔を裁く大蜘蛛(トゥクトゥクラホヌイ)』
宝具である漁網。左手で自在に操り、相手を絡めとり、石斧を直撃させる。
【解説】
タファキはマオリ神話の英雄にして、半神。マウイ同様、ポリネシア全域に神話が存在し、そのそれぞれが異なる(そしてしばしば矛盾する)エピソードを持つ。
かつて、人食いの雷女神ワイティリは、「人食い」を意味する名のカイタンガタと結婚し、2人の子、ヘマーとプンガが生まれる。
だが、カイタンガタは実際は食人族でもなんでもなく、意気投合したと思ったのはワイティリ女神の勘違いでしかなかった。失望したワイティリは天界に帰ってしまう。この子、ヘマーと、ウルトンガという女性の間に生まれた雷神のクォーターがタファキである。
父であるヘマーはタファキへの贈り物を探しに行く最中、邪悪な魔人族であるポナトゥリの土地に踏み入れてしまう。ポナトゥリはヘマーを殺し、母ウルトンガを奴隷にした。タファキと弟であるカリヒは、太陽に弱いポナトゥリを家に閉じ込め、朝が来たことに気づかせなかった。そして朝になると、窓を開け家を燃やすことで、太陽の力でポナトゥリを倒し、母を救い出した。
タファキとカリヒは祖母ワイティリに会いに行くと、ワイティリは盲目になり、芋を数えていた。タファキがワイティリの目を治すと、ワイティリは天上へ続く蔓の道を作り出した。
カリヒは道を間違え、垂れ下がった蔓を進み落下死してしまうが、天を貫く蔓を上ったタファキはタマ・イ・ワホ神から魔術を授かり、女神ハパイに一目惚れされる。
その後、女神を妻として連れ帰ったタファキは、その美貌から従兄弟たちに嫉妬され、殴り殺されかける。妻の献身的な介護によって復活したタファキは洪水を起こして従兄弟たちの村を消し飛ばしてしまう。>>238
【人物像】
方向性としてはテセウスに近い童顔の優男だが、海の男のワイルドさも兼ね備えるアイドル系イケメン。
性格は友好的、容姿もステータスも宝具も強く、雷と水を纏い見栄えも映える、最優のクラスにふさわしいサーヴァント。
「やりたいようにやる」という意味で英雄らしい英雄であり、主人公補正がかかりがち。日本国内での知名度が低いのだけ難点。現地では大英雄なのに日本語版個別記事すらないアーラシュタイプ。
【因縁キャラクター】
マウイ
ポリネシア最大の英雄。雷神カイタンガタの祖父に当たり、高祖父に当たる。
【他クラス適性、変化傾向】
太平洋を股に掛けた英雄としてのライダー、エクストラクラスであるボイジャーの適性を持つ。
ポリネシアにおいてマウイに次ぐ第二の大英雄、タファキです。聖なる石斧をぶん回すセイバー。
wiki追加、SS使用可能です。>>234
自分は後付けでも使用可タグ付けて良いと思う【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】主人公(Grand Order)
【真名】ペドロ・デ・アルバラード
【性別】男性
【身長・体重】178cm・76kg
【肌色】白 【髪色】金 【瞳色】赤
【外見・容姿】輝く美貌の男。鷲の羽飾りを着けている。
【地域】スペイン
【年代】15世紀
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:A 幸運:A 宝具:EX>>241
【クラス別スキル】
対魔力:B
単独行動:B
太陽神の神核(偽):B
ケツァルコアトルと共にある戦神トナティウとして恐れられた証。
『神性』スキルを含む複合スキルでもある。
恐怖はある意味で強固な信仰となって、彼の姿を歪めた。
【固有スキル】
仕切り直し:B
戦闘から離脱する能力。
彼は敵の攻勢を受けてほとんど壊滅しつつも、味方の屍を踏み越えてなお進んだという。
コンキスタドール:A
スペイン語で「征服者」を意味する。大航海時代、航海の果てに未開地を征服した者のスキル。
未開の地への侵攻、支配、略奪、奴隷化などの手際を示す。
血塗れの太陽:EX
その美しい姿と残虐性から、彼は太陽と戦の神トナティウに例えられた。
無辜の怪物の一種であり、太陽神の力の一部を振るう事ができる。>>242
【宝具】
『悲しみの夜から逃れて(ウーイェ・デ・ラ・ノーチェ・トリステ)』
ランク:B 種別:対人・対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:500人
アステカ人の大反抗によってスペイン側が大半の戦力を失った『悲しき夜』事件から逃走し、いかなる犠牲を払ってでも生き延びる生存能力が宝具となったも
の。
自軍全体に適用する事が出来、逆境・危機的状況から脱出する際の能力に大きなブーストが掛かる。
『赫奕たる暴威の煌盤(デストルクシオン・トラルチ・トナティウ)』
ランク:EX 種別:対軍・対都市宝具 レンジ:- 最大捕捉:1000人
太陽神トナティウが持っているという、太陽を現す円盤。
トナティウとしての神格を仮託された彼は、疑似的ながらそれを所有する。
アルバラードに太陽神の力を与えている象徴であり、これによって太陽光を放射できる。
人間に対して使用する時、更に強力な殺傷力を得る。>>243
【Weapon】『赫奕たる暴威の煌盤』 剣・クロスボウ・アーキバス小銃
【解説】
エルナン・コルテスの部下としてアステカ帝国に乗り込んだ征服者の1人。
その美しい容貌と残虐性から、現地住民に『太陽の神(トナティウ)』と恐れられた。
優れた騎士であったとされている反面、生前からその危険さと果てない欲望について語られる人物でもあった。
コルテスの待機命令に背いて虐殺を行なった結果『悲しき夜事件』の引き金を引いたり略奪に勤しんだ事で、コルテス以上の非難に曝される事も多かった。
また、時に同胞のスペイン人にすら暴力を振るい、本国に背いて支配地を占有した事もあったという。
各地の征服や反乱鎮圧に精を出し続け、最期は敗戦から逃げる時に落馬し死んだ。
【人物像】
爽やかな容姿と言動で隠した本性は、破壊と略奪に酔った異常者。
他者とは平均以上に高度なコミュニケーションを取って関係を築くが、ある日突然それを全てかなぐり捨てて暴力を振るう。
暴力を最も簡単で有用な手段として捉えているため、自分より巨大な暴力を持つ者には敬意をもって従う。>>246
ジャガーマン
「いてっいてててて!?
何するんですか!…本能が囁いた?
危ない人だな~」
コロンブス
「おっモノホンだ!
僕とは似て非なるスタイルですよね~?
僕は自分さえ良ければなんでもいいですし!」
【他クラス適性、変化傾向】
制御不能の異形な精神構造をしているため、バーサーカーの資質あり。
ぼくの考えたサーヴァント20
247
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