カルデアキッチンのテーブルに普段見られない2人組が座っていた。一人はアビゲイル、もう一人はパーシヴァルだった。テーブルには二人分のティーカップとティーポット、それにスリーティアーズ(3段タイプのケーキスタンド)が置かれていた。スリーティアーズの中にはサンドイッチやスコーン、ケーキが見栄え良く並んでいる。
スリーティアーズを見てアビゲイルが目をキラキラさせながら言った。
「まあ、素敵!こんなに頂いても良いのかしら?」
「ああ、君には随分と迷惑をかけてしまったからね。これぐらいはさせて欲しい。」
事の次第はパーシヴァルがうっかりマスターの精神世界に干渉しそうになったのがきっかけだった。無意識の出来事だったが、幸いにもアビゲイルが干渉前に防いだので大事には至らなかった。後日カルデアで調べてもらったところ、聖杯強化の副次作用でマスターとのパスが強化されたのが原因と判明。そちらの対策は数日前にカルデアスタッフにより解決した。問題がひと段落したので、パーシヴァルからアビゲイルにお礼の意味を込めてお茶とお菓子を奢る事になったのだ。
怪 文 書 ス レッ ド 3
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