夏真っ盛りのある日。その日はサバフェスの初日ということでガレスは浮かれていた。会場の入場待機列に並んで会場時刻を待っている間もワクワクする気持ちが抑えられなかった。今回は一般参加なのだが、予め優先的に周るサークルは決めていたし周る順も決めていた。本音としては1サークルずつ吟味したいのだが、モタモタしていると人気サークルの本はすぐに売り切れてしまう。こればかりは英霊といえどどうしようもないことだった。
会場時刻からまもなく、ガレスは無事入場できた。その後は事前準備もあって欲しいものは一通り入手できた。後は掘り出し物を探して色々なサークルを物色する予定だった。どこから回ろうかとガレスが周囲を見渡すと、周りからみて頭ひとつ飛び抜けている男が見えた。灰色の髪色や格好は自分の知っている人とよく似ていた。
「パーシヴァル卿?いえ、パーシヴァル卿はこの手のイベントは興味ない方ですし…コスプレイヤーの方でしょうか?」
ガレスがその男の方を見ると、男の方も気づいたらしくにこやかな笑顔でガレスに向かって手を振っている。間違いなくパーシヴァル本人だった。慌ててガレスがパーシヴァルのいる島に向かうと、パーシヴァルから笑顔で挨拶が来た。
「やあ、ガレスじゃないか。君もサバフェスに来てたのかい?」
「ええ、私は毎年参加していますよ。パーシヴァル卿の方こそ珍しいですよ。」
2人は軽く挨拶を交わした。幸いこの周辺は人が少なく暫く話をしても問題なさそうだった。
怪 文 書 ス レッ ド 3
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