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愛馬達を見ていたアレキサンダーだったが、ある質問をするためにパーシヴァルに声をかけた。
「パーシヴァル卿の愛馬ってパーシヴァル卿と同じ霊基だったっけ?」
「ええ、そうです。あなたのブケファラスのような個別の英霊というわけではなく完全に私の霊基の一部です。」
「ふーん。」
アレキサンダーは少し考えた後屈託のない笑顔で言った。
「パーシヴァル卿の愛馬、休憩が始まってすぐにブケファラスに駆け寄ったよね。」
「ええ、そうですね。」
「すごく寂しがりやか甘えたな性格に見えたんだけど、もしかしてパーシヴァル卿もそういうところあったりする?」
「どうでしょう、ご想像にお任せします。」
パーシヴァルは笑顔を崩さずに答えた。
「ええ、僕はもっとパーシヴァル卿のことが知りたいんだけどなあ。愛馬達みたいに僕もパーシヴァル卿と仲良くしたい。」
「ええ、喜んで。」
それを聞いてアレキサンダーは破顔した。
「やったー!そういえばパーシヴァル卿は聖杯探索に行ったことがあるんだよね。僕、その話が聞きたいな。」
「いいですよ。あの旅は長かったのでどこから話せばいいか…そうですねそれじゃあドラゴン退治をした時の話をしましょうか。」
そしてパーシヴァルは昔話を話し始めた。それをキラキラした目でアレキサンダー見つめている。少し離れたところでは愛馬達がグルーミングを続けている。ほのぼのとした時間が流れていた。話すたびにパーシヴァルの言葉に熱がこもっていき、アレキサンダーも没頭して聞き入って行った。本日の残りの訓練が後日に持ち越しになったのはいうまでもない。
怪 文 書 ス レッ ド 3
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