>>637
「とりあえずデータ取りは終了したよ。2人共協力ありがとう。まだ戦い足りないと思うけど、今日のところはこれで終わりにして欲しい。今日のデータ解析が終わって問題ないことが確認できたら続きをしてもらって構わないよ。その時は優先的にシュミレーターの使用権を確保するつもりだよ。」
モニタールームのダヴィンチの声で今日の手合わせは終わりとなった。
パーシヴァルは馬から降りてカルナに駆け寄った。
「手合わせはありがとう。あなたに感謝します。」
「礼はいらない。」
「なぜですか?」
困惑するパーシヴァルに満足そうな笑みを湛えてカルナが答えた。
「俺もお前と戦ってみたかったからだ。いつもと違う相手との対戦…とても実りの多いものだった。」
パーシヴァルが聖杯込みの力だったとは言え、カルナにそれを押し返す力が不足していたのは事実だ。特にスキルの持久力が弱い。もっと効率のいい良いスキルへと昇華する必要があり、またこの戦いを経てそれができそうだとカルナは実感していた。
「ところでお前の最後の一撃だが、思ったよりスピードが出ていなかったな。よもや手を抜いてないな。」
「いいえそのようなことはありません。その前のあなたの馬の足への一撃、ダメージこそ入りませんでしたが衝撃は伝わりました。それゆえ最後の一撃に力が入らなかったのは、私の不出来故です。」
「なるほど。それは覚えておこう。」
カルナは自分の判断が間違っていかったことに心中で喜んだ。
怪 文 書 ス レッ ド 3
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