本日騎士パーシヴァルの愛馬が呼ばれたのは、パーシヴァル本人の部屋であった。呼ばれた愛馬はウキウキした足取りで主人である騎士の元に向かった。それもそのはず今日はご褒美を貰えることになっていたからだ。
とあるサーヴァントから絵のモデルになって欲しいとお願いされて、暫く愛馬はモデルをしていた。無事絵は完成したのだが、それまで辛抱強くじっとしていた愛馬に騎士はご褒美をあげる約束をした。それが今日である。と言っても愛馬にとっては主人の側にいられるだけで充分嬉しいのだが。
「この前はありがとう。お前も慣れないことで大変だっただろう。今日はゆっくりしよう。」
騎士の手には馬用のブラシが握られていた。愛馬はそれを見て軽くステップを踏んだ。たまに騎士がやってくれるブラッシングが愛馬は大好きだった。
「どんなに嬉しいのかい?それは良かった。」
パーシヴァルはまず馬の鎧を外していった。愛馬の首を撫でて、落ち着いていることを確認すると騎士はブラッシングを始めた。毛並みを整えるようにゆっくりとブラシをかける。まずは首続けて肩、腰、胸とブラシを動かせば、愛馬は喜んで目を細めた。愛馬は尻尾をゆさゆさ振ってもっと欲しいとねだった。それに応えて騎士はマッサージするように丁寧にブラシをかけていった。
怪 文 書 ス レッ ド 3
623
レス投稿