端遥先輩は普段からたくさん食べる方だが、それはこの夏祭りでも変わらなかった。色々な出店に顔を出してはいろんなものを買っている。さっきは一番大きい袋のベビーカステラを買っていた。私にも食べていいよと言ってくれたので、3個だけ食べた。実はベビーカステラは大好きなので本当はもっと食べたいのだが、あんまり手を伸ばすとガッツいているみたいに思われそうで我慢した。
「そう言えば、さっきから私ばっかり買っているけど、君は何か食べたいものはないのかい?」
「そうですね、かき氷が食べたいです。」
「夏祭りに定番だね。」
2人でかき氷屋を目指して歩いた。私はどのかき氷を注文するのか決めていた。
「端遥先輩はかき氷食べますか?」
「うん、勿論だよ。でも何味にしようか迷っているんだ。」
「私はブルーハワイを注文しますけど、王道のイチゴ味はどうですか?」
「それじゃあ、オススメのイチゴ味にするよ。」
注文するかき氷の色を2人の浴衣の色に合わせたのは内緒だ。バレたらとても恥ずかしい。
かき氷を買った後は、ゆっくり食べられるように人通りの少ない場所に移動した。解けないように急いでかき氷を食べたせいか頭がキーンとした。チラリと横目で端遥先輩を見るとモグモグ結構なスピードでかき氷を食べている。お勧めしたイチゴ味のかき氷が気に入ってもらって何よりだと思った。
怪 文 書 ス レッ ド 3
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