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聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193/
ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/たて乙です~
日常パートですか……
アリウムさんへ、
前スレの883に解答を書き込んであります&遅くなってしまい大変申し訳ありませんでしたスレ立て乙ですのー。
どうやら前スレ終盤にはサーヴァントの作成においての文献の問題のお話であったよう。
うちは最近のものだと鵺がありましたね。鵺は平家物語っていうかなりしっかりした文献があるのですが、それも含めてどの文献にも「不気味な声鳴いてたら天皇御病身になられて源頼政に矢で討たれた」的な内容だけで肝心の鵺自体は殆ど触れられていない、そういう妖怪で片付けられていたので、どうせならと副産物…能の「鵺」とか、宝具名の元ネタの映画「悪霊島」を色々漁って…
それで至ったのがお前よ、鵺(フォーリナー)。
正直、残ってる文献の差がエグいんですよね…ジョン・ウィリアムズや志賀清林なぞほぼないし、一方ドン・ファンや阿弖流為、クリスチャン・ローゼンクロイツは多すぎて恐らく全部は無理
外国語読めるようになって外国の文献も漁りたい…あ、日常パート?
戦争内でも日常パートが挟まれるはずなのにそういうの一切なしにシリアスごちゃごちゃパートに入った聖杯戦争の話する?「Fate/Agnostic Sphere」って言うんだけど整合性、というかソロモンをキメて来て「お前のソロモンの解釈は間違っている!ゲーティアパンチ!」されて来ました!
ネッブの構築ミスを殴られ続ける90分...!まあ、なんということでしょう。
ああでもないこうでもないと唸っていたら新スレに変わっているではありませんか(白目)
納言さんにおかれましては呼称を間違えてしまい大変申し訳なく……wikiに登録する時に変更しておきます
整合性というかレッドアさんと契約してるセイバーを動かすたびに俺の頭と心を乱気流が襲う。よしんばあの2人がめちゃくちゃ高頻度で顔出してくるから尚更大変なことになってる()ある程度余裕が出てきたのでちょこっと久しぶりです
スレ立て乙〜
前スレ>964
エイルの幕間ってあれはあれで大変だったというか、まずエイルにせよスヴィプダーグにせよ日本語資料がほとんどない上に英語版漁っても日本語版と大差ないレベルしか出てこなかったからエイル視点でもスヴィプダーグの歌の部分は触りしか使ってないという……
あとはまあ他のワルキューレが恋だ愛だで人間らしくなっていくのが多い中で「1人くらい負の感情で人間らしくなるワルキューレがいたっていいじゃろ」な精神で書いたのはあるかも
でも一番大変だったのはシグルドとブリュンヒルデです()
あの北欧夫婦のエミュ難しすぎる……
>>5
文献なぞ飾りよ……というか結局のところ「どういうやつを作りたいか?」で資料を選別したり、一部分だけ抽出したりと工夫しないと全部取り入れるとかまず無理だから!
スキルにせよ宝具にせよ、そういうとこで選別するのが一番大事>>21
あー、シグルドみたいな魔力供給が反則的な強サーヴァントでしたか。同じ竜でもアルトリアみたいなパターンかと思ってました。
応竜はお竜さんみたいなものなんですね。マスターの魔力が必要なら応竜召喚したら干からびそう。シグルドタイプだとマスターがアキレス腱にならないのは強みですが、マスター欠いたあとも聖杯戦争にやる気あるかって問題はありますから、ストーリー的にはバランスは取れているわけですね。>>20
実際サーヴァントって同じ人物の色々な側面を切り取って現界してる訳ですしね。全盛なんてしなくていいのよ。
あー。クロさんが頻繁じゃないからアレかもだけど、ペレス術陣営どうするんです?アリウムさんディックさんか。まぁ他に希望があればそちらでもいいのかなって部分もありますが。CH覗いてみたらスレ切り替わってたでござる
とりあえず忘れないよう前スレから第一回決着ダイスの件を再度貼っときますね
・ダイスロールは今週土日。参加者側の都合を鑑みて、時間指定等は特になし
・ロール結果は各自報告。結果収集はこちらで行います
・勝敗はダイスロールで決定
・ダイス担当は監獄長陣営および黒野陣営を除いた他参加者さん+製作者枠で黒鹿さん
・振った後の、偶数・奇数の数次第でそれぞれの勝敗を決める
・引き分けの場合、再度全員で振り直し
・1ダイス6出目、振る回数は各自1回
・なお今回の場合は偶数が黒野陣営、奇数が監獄長陣営
ダイスロールのサイトは下記リンク先をご参照ください!
https://cthuwebdice.com/dice/>>29
コテハン忘れてた>>27
そうですね。立ちはだかるとしたら「自分が勝ち残らなければならない時」「相手が邪悪の時」ぐらいで
お茶友...理性的な人なので、基本的に彼は誰とでも付き合えますが、自然から離れすぎた人...発達した知性をもつ利己的な人間、「王様!」している王系は嫌悪の対象になります
獣、裏表のない人、そして聖人(清貧を良しとする自分に近いから)を好みます。素朴であれば...良いのではないかと!建て乙。
前スレの>978
うちで一番強いのは景清とビートルです。
前者は怨霊機関のおかげでステにかなりブーストをかけられる&魔力切れの心配が無いから。
後者は宝具が理不尽に強いので。
性質が悪いのは文句無しにカポネ。
アメリカ史に悪名を遺す極悪非道のギャングスターなので。雑談スレで主人公やカルデアのマスターは一度や二度と死.んでいるのは当たり前みたいな流れあったけど、ぐれおはkill数稼ぎというかBADEND描写(CCCイベみたいなやつ)とか盛り込めなかったなぁ
>>36
いえ〜、お答えいただきありがとうございます
参考にさせてもらいまーす!>>29
ダイス決着に関してもう一つ連絡
とりあえず明日明後日(7/31、8/1)は決着がはっきりするまで
0:00,12:30,19:00,23:00
の4回に分けて定期的にダイス結果収集用の安価先をこちらで投下しますね
なので昨日申し上げた第一回参加者の皆さん&製作者枠の黒鹿さんはダイスロール後、そちらに順次報告してください
全員の結果が集まり結果が出たら、土曜日内であっても決着としてSSを上げる方向でいきたいと思います
監獄長さんもこれでよろしいでしょうか?私は一度、サーヴァントをムシキングのカードに見立てた事も……Buster鯖はグー、Quick鯖はチョキ、Arts鯖はパーが必殺技と。
ムシキング覚えてる人おるかなぁ。>>41
物部氏さんはアプローチの仕方によっては、凄い存在にできるかもしれませんが厩戸皇子の関係者ならば、弟の当麻皇子ほうが魅力的だな、と個人的には思いますので、クローズアップするなら彼ですね。青くなったらOP投げてこようと思います
>>49
スキルセットと宝具は決まってるんですけど性格がまっっっっったく文にならない……ウィーラーフとダレイオスの設定を一部調整しました。ウィーラーフは家族構成の変更、ダレイオスは中身は同じですけどランクの変更です。
ソロモンの映画の内容もネタバレ厳禁ですよね……?
>>52
祭りの時間じゃァァァ!!
さて、狂陣営はどこまで暴れられるか…!!カライス「ヒャッホー! この帆が風に乗る感じ久しぶりー!」
ゼテス「ちょっとカライス、あんまりはしゃぎ過ぎて変な風起こさないようにしてちょうだいね。ワタシまで胡乱な目で見られるのは御免だから」
スタルカド(ランサー)「否、生前においてもこれ程ここ良い船旅はなかった。この風あってこその快適さだろう」
ウィリアム・マーシャル「私は船旅というのは初めての経験でしてね。ええ、とても新鮮な気持ちです。私も年甲斐もなくはしゃいでしまうくらいに」
〜英霊巡遊「ボレアズ/スタルカド(ランサー)/ウィリアム・マーシャル」〜
書いてみただけ。>>52
15の英雄と怪物……鯖鱒の数ですかね……
いよいよ始まるか……あ、前スレなんか強いだの悪いだのの話になってる…
一番強いの…ローゼンかな…絶対上手く描けないけど…
一番性質悪いの…ジョンとか鵺とかホレスとか…
でもジョンは大体善意で動くからちゃんと「殺.すとか嫌だから別の方法で手伝って」ってすれば最低限の自制はしてくれる。
ホレスは適度におすすめしてくるホラー映画とか観たりお化け屋敷行ったりホラゲーしたりしてして怖がるなりなんなりすれば恐らく無問題(怖がれば「だろう!」って調子づくし怖がらなくても「別の恐怖に晒してやろう」ってなる)。
鵺は…人類より繁栄する種族が現れれば…()
性能的な意味で性質悪いのはポー。殺.しても死なない。の割に攻撃力も耐久力もない。総じて面白味がない。
>>42
子供にモンスターボール投げられて捕まらず「ねーママーボール投げてもつかまんないー」「あら、きっと他の人のポケモンなのよ」って親子に言われるのか…インタビューはご自由に書き始めてくださいな
基本的にタリエシンが担当すると考えてください>>65
やはりアイキャンフライで飛行していたか(白目)>>73
むしろ令呪で命じれば3発は撃てるので温情という……(令呪無しだと一発限りの大技扱い)
リターンというか、聖剣っちゃ聖剣なので威力は十二分に出ますね。>>76
よ、弱いわけじゃないんですよ……?
原典というか資料では「1人で300人以上倒しても■■■には敵わない、■■■は1人で900人以上を打ち破った」とか言われてるスーパーケルト人ではあるので……>>76
・参加動機
・聖杯への望み
・警戒対象
・意気込み
とりあえずはこの辺りですが話を膨らませる方向に自由に質問させて下さい。どうも皆さん、お久しぶりです。ユージーンです。
今日会社の壁に拳くらいの大きさの蜘蛛が張り付いてたのを見て「ユージーンが見たら悲鳴上げそうだなぁ」とか思ってました。
ついに始まりましたか木伽聖杯大会。もう口上が上手いですよね。実際テレビとかでこれが流れたら見入ってしまいそう。>>82
貼ってなかったので探してきました。
代償魔術
生贄を捧げて奇跡を起こす黒魔術の亜種。自分の体の一部を犠牲にすることで自分や対象を強化したり犠牲にした部位を礼装へと変化させることが出来る。
大抵の場合代償に捧げたことで得られるリターンよりも失ったことによるリスクの方が後々へと響く為『弱者が一時的に強者に近づくための魔術』や『次代への遺産として自身を礼装化するための魔術』とされる。
実は裏技として自身が命と同じくらい大切にしているものでも効果を発揮することが出来る他、なんらかの方法で魂を繋いだものであれば自身の一部として生贄に用いることが出来る。
代償魔術を扱う魔術師の家系ではこの裏技を利用するために次代を担う子供のことを大切に育て子供が自分のことを大好きになるようにした後に自分を生贄に捧げさせるという手法や親が子の為の礼装に成るといった手法を用いる。
ジャン=ロベールは魔術師にこの魔術を用いて戦うよう強要され、弟妹達を生贄に捧げる代わりに自らの体を代償に戦っていた。
魔術師の元を開放された後もジャンはボロボロになった体を酷使しながら弟妹達を養おうとしたが弟妹達が自害し、代償魔術が発動したことで体の欠損も修復され身体能力や魔術回路も強化された。
ジャンが使用する代償魔術は生贄にするものを燃やす必要がある。これはドルイドの儀式ウィッカーマンを源流とし『燃やすことで神の供物として捧げる』という工程を踏むためである。>>84
あ、やっべベルティーナさんをベルディーナさんって書いてしまった…登録の際に修正しておきます、すみませんでした…寝落ちしていた…。電気代もったいない…。でもこういう生活リズムリセットも大事よね的な。
>>75
5。(目的は違えど殺人止める側の愛込が二人より身長低いんだよなぁ)
>>108
アイマム!
「ウーゼルの子アルス、君の問い掛けに応え推参した。
問おう―――君が、私のマスターかい?」
【出典】史実、『カンブリア年代記』、『ブリトン人の歴史』などの歴史書。
【CLASS】セイバー
【真名】アルス・ペンドラゴン
【異名・別名・表記揺れ】ウーゼルの子アルス、人王アーサー
【性別】女性
【身長・体重】154cm・42kg
【肌色】白【髪色】ジョンブリアン【瞳色】スペアミント
【外見・容姿】肩下まで伸びた金の髪をシニョンに結っている。龍の意匠が目を引くマントに青い草摺の上から鎧を纏った少女騎士。
【地域】イギリス
【年代】5世紀〜6世紀
【属性】中立・中庸【天地人属性】人(星)
【その他属性】女性、王
【ステータス】筋力:A 耐久:C 敏捷:B 魔力:A 幸運:B 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:B 騎乗:A>>114
【固有スキル】
無窮の武錬:A
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
1人で300人を倒してもなおアルスには敵わない、アルスは900人以上1人で打ち破った、などと語られる武勇の具現。
可能性の光:EX
星の開拓者に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。
実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像が英霊アルスであり、現界した彼女は「期待」と「可能性」の具現として振る舞う。
可能性の光、聖剣の如く。
彼女と出会った敵対者は、いずれ王権を示す星の輝きを見る事になるだろう。
自らの望む展開を引き出し、それを不可能なまま可能にする能力。
使用回数が重なるごとにその霊基は少しづつ「アーサー王」に侵食されていき、やがては「アルス・ペンドラゴン」では無くなってしまう。侵食が進むに連れてアルスの記憶は薄れていき、使えば使うほどこれまで築いた信頼関係が無くなっていく。
人間観察:A
人々を観察し、理解する技術。
ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、その人物が有益か否かを判断する解析力が重要とされる。
対立した赤い竜と白い竜の内、赤い竜の助力をしたことが由来でヴォーティガンを打ち破った逸話の具現。
この赤い竜と白い竜は比喩表現であり、実際には2つの氏族を指す言葉だった。赤の氏族をアルスが召し抱え、白の氏族をヴォーティガンが召抱えた結果、赤の氏族は白の氏族を打ち破ったという。
2つの氏族を比べて、相性のいい方を瞬時に見抜く審美・観察眼。>>113
ゲルトさんの勝利で決着ですね
黒野君もおつかれさまです、それと火村さんダイス判定の取りまとめをしていただいてありがとうございました>>115
【宝具】
『輝かぬべき勝利の剣』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000人
エクスカリバー・ガレフルディアン。
ジェフリー・オブ・モンマス著『ブリタニア列王史』以降に登場するアーサー・ペンドラゴンの剣。
光の剣。人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。聖剣というカテゴリーの中では頂点に立つ宝具である。人々の“こうであってほしい”という想念が地上に蓄えられ、星の内部で結晶・精製された“最強の幻想(ラスト・ファンタズム)”
真名解放によって所有者の魔力を光に変換し、収束・加速された光を剣先から放出することで万物を焼き払う。
召喚当初から保有している宝具ではあるが、真名解放は不可能。真名を解放するには、可能性の光の多重乱用―――すなわち、アルスがアーサー王になることが必要不可欠である。
加えて、アーサー王になっても霊基自体はアルスのものであり、その霊基は聖剣の真名解放に耐えるだけの力を持ち得ない。そのため、真名解放によってアルスの霊基は消滅してしまう。
使用は聖杯戦争を通して一度きり、文字通りの切り札である。
令呪使用によって限定的に使用することは可能だが、一度使う事にアルスの霊基の1/3がアーサー・ペンドラゴンになっていく。
『十二の試練』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
グローリー・ペンドラゴン。
生前に駆けた十二の戦場を具現化した、祝福であり呪い。奇しくも、遥か遠き海洋を超えた地に伝わる、人類史きっての大英雄と同じ名を冠す宝具。
ランクC以下の攻撃をシャットアウトし、現界中致命傷を負っても11回まで代替生命で蘇生する事が可能。一度受けた殺.害方法にある程度の耐性を身につけて二度と殺.せなくなる。なお耐性獲得は傷が治った時点で完了するらしく、死ぬ必要はないという。
地脈ではなく水脈に眠るブリテンの赤き竜から授かったとされる加護。アーサー王は竜の騎士であるという幻想の具現。
ただし、水棲の竜による加護が由来であるため、稲妻、あるいは竜殺しの属性を持つ攻撃はランクを問わず通用する。加えて耐性などもつかないため、人の叡智によって雷霆を天から引きずり下ろした科学者、竜を打倒した逸話が多いゲルマンの戦士や主の御使いたる聖人は天敵中の天敵である。>>118
【解説】
騎士王アーサー・ペンドラゴン、その原型となったブリトンの王。
ローマ兵アルトリウスでもなく、
竜王アンブロシウス・アウレリアヌスでもなく、
簒奪帝マグヌス・マクシムスでもなく、
当然騎士王アーサー・ペンドラゴンでもない。
人として、人のまま、多くの人を導いたもう一人のアーサー王。
人のためのアーサー、人王アーサー・ペンドラゴン。
イギリスに今なお語り継がれるアーサー王伝説、赤き竜の血を引き、魔法の剣を振るい、今も理想郷で眠り続ける騎士王……とは異なった、かつて確かに存在した、ケルト人の君主。
「アーサー王伝説は物語かもしれない」
「それでも、アーサー王は確かに実在する」
そんな人々の憧憬と幻想によってサーヴァントとして昇華された王。
理想郷とは縁もゆかりも無く、本来ならば聖剣を振るうことすらない。『ブリタニア列王史』以前、アーサー王伝説と呼ばれる物語が産まれる前のイギリスで語られていた君主の1人、それがアルス・ペンドラゴンその人である。
余談だが、勝利の女王ブーディカや魔槍の女王スカサハ、勇士の女王メイヴを筆頭に、当時のブリテンやケルトには女性の王は珍しくなかった。
アルスもそのうちの1人、当時当たり前のように存在していた女王の1人である。>>113
ついに……ついに完結かあ……
監獄長も黒野さんも、朽崎君もライダーさんもスルトさんも黒鹿さんも委員会さんもみなさん本当にお疲れ様でした……>>113
ついに決着ですか!おめでとうございます!終戦はまだですが3年くらいかかりましたか?>>124
あっはい。
そうですね、終わらせ方が決まっただけで進んだわけではないですね。
さて、じゃあここからもう一仕事ですねー。
8月中には完全に完璧に締めましょう。>>132
マジっすか…
じゃあ食満が聞いた消失の噂は数十年に一回周期的(木枷家が亡くなるタイミング)にって感じに修正しときます霊地木枷では、数十年に一度の周期で生物が神隠しの如く消失する現象が起きているという。
一応前回起きたのは17年前になるかな?
>>135
良いと思います>>131
拝読いたしましたー。
これは良い使命感のあるしっかり者神父…この聖杯大会での数少ない良識人っぽい…
これで一度戦いとなるとっていうのが、うーんいつ考えても恐ろしい>>125
エクスカリバーが出てきてからアーサー王が剣と魔法の世界の住人になり始めたのでそれ以前の文献から見えた人物像や逸話を形にしたのがこのアーサーです。この頃からギネヴィア、マーリン、モードレッドの原型になった人がいたとか何とか。マーリンはまだ魔術師でもなんでもない少年だったらしいですけど。
>>128
ガレフルディアンはブリタニア列王史を書いたジェフリー・オブ・モンマスの異名ですね。研究者の間ではブリタニア列王史に影響を受けているかいないかで『ガレフルディアン以前/ガレフルディアン以降』に分かれるらしいので「ブリタニア列王史由来の聖剣」ってことでエクスカリバー・ガレフルディアンになりました。
>>130
自分はアルトリア自体は5世紀〜6世紀を生きたとは思ってるので、それ以前のブリテンにいた王だと思ってます。アルスの後に一度王朝が滅んで、その後にウーサーを始めとしたペンドラゴンの系譜が王になったのかなと。
>>138
ヘラクレスの持ってる剣(マルミアドワーズ)をアーサー王が持ってるとも言われてるので、ヘラクレスに限ってはセーフ、ってのが自分の解釈です。あと文化も土地も何もかも違う土地に似たような話か伝わってるのにエモを感じるので……(見るなのタブーとか)
実はステータス自体は筋A耐久C敏捷Bで十分強いんですよ……これでステータス上がったらスーパーケルト人2になってしまう……>>131
拝読しました。食満が立派に仕事人してる!ハクマだとどうしても出番が少なくなっているけど、こちらでは仕事が色々ありそう。
そして自動車と同じくらいに歩ける人ってポイントをピックアップしてもらえてよかったです。
そういえば綺礼の法衣はケプラー繊維で作られて護符を裏打ちにした仕様でしたが代行者ってそれがデフォルトなんですかね。>>121
ぶった切ってしまい、申し訳ない
TS系ではなく原典からして女性(というか女王)騎士王サーヴァントとは…
スキルや宝具の設定からもジョーンさんの知識力がまじまじと感じられて、深いこだわりを感じます
ただやはり、『十二の試練』に関してはちょっと名前を変えた方がよろしいのではないかと
効果も似通っている上に名前も呼び方以外同じだと、どうしてもややこしさを感じると言いますか…
『十二』のキーワードは変わらないので、その後の部分を変えるだけでも良いのではないかと思います
例えば『十二の戦果』とか>>142
弓陣営は優勝してもおかしくないくらいスペックでしたし、そういう結末も納得です。サーヴァントだけ見てもかなり強い陣営じゃないですか。
アーチャーで、アキレウス、アルトリア、カルナ、ヘラクレス、マーリン相手に「うぬら五人か」が出来そう。>>147
ではそうさせていただきます
…にしてもついに決着かぁあ、そうだ監獄長さん
念の為に確認しますが、今アーチャーがぶっ放そうとしてる宝具って第三宝具の『黄昏の尽より眠る日射(ヌディ・ムバ)』でよろしいでしょうか?
他二つが身に着けてる装備なので、多分これだとは思うんですが…第一回の勝敗が決まったようで、参加者の皆様おめでとうございます
全員とは言えずとも人がいるうちに終わることができるのは、とても喜ばしいことですよ……いや本当に
オリエント辺りのこの鯖の情報を収集しつつ女王クババ計画を進めなければ>>152
よくてよ!
とりあえずこちらの方は出来上がったので、本戦の方に載せてきますね!(フットワークが軽い)>>154
『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』の花子さんも印象に残るおかっぱ。流れを無視した疑問。
アトラムってムスリムなのかな?>>168
敬遠な、ではなく敬虔な、でした…>>168
FGOでも第1部の6章でアサ子さんが堂々と酒飲んでた記憶。
現実でも、食のタブー的な意味で気合いの入った背信者(ポーク食いたさに来日。これ、専門学校で講師が話してくれました)がいますからねぇ。>>172
了解でーす>>185
あ、特攻野郎Aチームを忘れてた>>185
いいともー!
なんだったら特攻野郎Aチーム(クリプターに非ず)もいれていいぞ。
天空から落下する戦車を砲撃で飛ばしたり、迫りくるワイバーンを機関銃で撃ち落とす、そんな夏イベントがあってもいいと思うんだ。”鯨憑き”下畑来野の前日譚的なものの第1話を投稿させていただきます。
ペレス含む他の世界観とはちょっとパラレル入っているかも。>>189
昔々のお話です。
〇〇村という村に、青年が暮らしていました。
村は鯨漁で生計を立てていて、青年はその村一番の鯨漁師でした。
そして、若いながらもみんなに尊敬されていました。
ある日のことです。
青年がいつものように浜を歩いていると、今にも崩れてしまいそうなボロボロの小舟が、波打ち際に突き刺さるようにして打ち上げられているのを見つけました。
そして近くには、小舟から投げ出されたように倒れている人影が。
「これはえらいことだぞ!」
青年は恐る恐る人影に近づき、顔を覗き込みました。
それは、若い女の人でした。
青年と同じくらいの歳でしょうか。雪のように白い肌と、すらっと高い鼻。丹を塗ったように紅い唇。銀色に煌めく髪は、まるでお月様がそのまま降りてきたようでした。
あまりの美しさに、青年は時を忘れて見入ってしまいました。
◆◆◆◆◆◆
『Wは嗤わない / 鯨憑き』>>190
◆◆◆◆◆◆
そろそろ初夏に差し掛かろうというある日のこと。
「ちょっと誰、こんなところに花瓶を置いたの。縁起でもないじゃない、冗談でもやめなさい!」
東雲玲亜は声を荒げた。
昼休みの終わりごろ、クラスの一角にある机の上に校内美化用の赤い花が飾られているのが目に入ったからだ。
誰のものとも知らないが、正義感の強い彼女にとって十分憤慨に値することである。
それを聞いたクラスの男子が、ばつの悪そうな顔で寄ってきた。
「悪い悪い、トランプするのに邪魔だったから、ちょっとどけただけだって。でもさ、だれも使っていない机なんだから、少しくらいいいじゃんか」
「あら、そうなの?・・・・・・いえ、それでもこれはちょっと――」
「いや、空いている机ではないんだけど」
また別の方から声。
玲亜が振り返ると、スカートを短くした派手な身なりの女生徒がどことなく不機嫌そうな表情で立っていた。
武井 莉花だ。
伸長があるから、ちょっとムスッとしているだけでそれなりの威圧感がある。>>191「そこ、下畑さんの机だって」
「下畑?誰それ?俺、一度もこの机が使われてんの見たことねーんだけど」
「いや、アタシもないんだけどさー。不登校で、まだ一回も学校来てないらしいし」
「あー、そうだったのか。それはマジでごめん。俺、誰も使ってねえと思ってたからさー。戻してくるから、マジ勘弁な!」
もうしわけなさそうに花瓶を撤収する男子の後姿を見送ってから、玲亜は莉花に向き直った。
「ありがとう武井さん、助かったわ。でも、私も学校に来ていない子がいるなんて知らなかった」
「別に。・・・・・ただ、つむぎがこないだ『莉花ちゃんのクラスには呪われた生徒が――!』とかなんとか言ってたし、さすがにそれはかわいそうだから。一応、言っとこうと思って」
「“呪い”?」
日常会話ではあまり使われない単語に、玲亜は鋭く反応した。
彼女の家柄上、また彼女が自分自身に科している責務上、聞き流せない単語だったからだ。
「・・・・・・武井さん、申し訳ないのだけれども、もう少し詳しくその子のお話を聞かせてもらってもいいかしら?」
「うーん、本人いない中でそういうウワサするのはアタシ的に気が進まないっていうか・・・・・・でも、東雲は別に悪口言いふらすようなやつじゃないしね。いいよ。」
つむぎに聞いた話なんだけどね。と前振りしてから、少女は話し始めた。
「『昔々のお話です。〇〇村という村に、青年が暮らしていました――』」>>192◆◆◆◆◆◆
美しい女の人を海岸で見つけた青年は、彼女を連れて帰り、看病してあげることにしました。
しばらくして気が付いた女の人は、青年に感謝し、時折つっかえながらも身の上を話しました。
それは、こんな内容でした。
「私は生まれつき悪霊を呼びやすい体質でした。そのため厄介者として故郷を追われてしまいました。その先でも追われ、追われ・・・・・・とうとう海の外まで出たところ、嵐に遭ってこの日本にたどり着いたのです」
青年は静かにその話を聞くと、ふん、と鼻を鳴らしました。
「悪霊だなんて、くだらない。そりゃあ、この村にも古い伝承を信じる者が大勢居るが、おれは何とも滑稽な話だと思っている。第一、そんなものがいるとしたら、数えきれないほど魚たちを仕留めているおれは真っ先に呪われとるはずじゃないか。いいさ、うちであんたを匿おう。おっとうとおっかあにはおれから言っておくさ」
※
それからいくらか月日がたち――
ぶっきらぼうだけれども心優しい青年と、元来の天真爛漫さを取り戻した女の人の二人が恋に落ちるのは、あっという間でした。
仲睦まじく暮らすふたり。村のみんなも、最初は常人離れした女の人の容姿に驚きこそしたものの、少しずつ二人を祝福してくれるようになりました。
青年は幸せでした。
何もかもがうまくいっているように思えました。
ですが、一つだけどうしても意見が合わないことがあったのです。
青年が鯨漁に行こうとすると、女の人が必死に止めるのです。>>193
「後生ですから、鯨を獲るのはおやめください。彼らは人ほどに賢い生き物なのです」
青年は「おれたちの生活は、鯨を売った金で成り立っているんだ。獲らんわけにはいかんだろう」と何度も言って聞かせたのですが、あんまりにも女の人が泣くものですから、ほとほと困り果ててしまって、また惚れた弱みもあったものですから、最後には「鯨を絶対に獲らない」と女の人に約束までしてしまう始末でした。
青年は渋い顔をして言いました。
「しかしなあ、鯨が獲れないとなると、どうやって生計を立てていけばいいのだ」
それに対して女の人はにっこり笑顔です。
「心配には及びません。その代わりにお魚を獲りましょう。貴方が漁に出るたびに、私が『貴方がたくさんのお魚を獲れますように』とお祈りをします。すると、貴方は必ず船にいっぱいのお魚を獲って帰ることができるのです」
能天気で幸せそうな女の人の様子に、青年はなんだか気が抜けて、なんだか全部がどうでもよくなってしまいました。
「ああ、そうだな。そうあってほしいものだ」>>194
※
はたして、女の人のいう事は本当でした。
青年が漁に出かけると、女の人は浜に行き、海に腰まで浸かります。そして一言二言異国の言葉でおまじないをするのです。
そうすると、青年の網におもしろいくらいたくさんの魚がかかるのです。
それは、危険を冒して鯨を獲るよりも、ずっとたくさんのお金になりました。
面白くないのは他の漁師たちです。
なにせ青年が抜けたことで前ほどたくさんの鯨を獲ることができなくなったうえ、本人はと言えば何不自由なく暮らせているわけですから。
あるとき、鯨がほとんど取れなくなる年がありました。
そしてその時、こんなうわさが流れたのです。
「青年の家の女は妖だ。やつが鯨の妖にとり憑かれたから、村がどんどん破滅に向かっているのだ。青年の家は“憑き物筋”だ。やつらは“鯨憑き”だ!」
うわさはどんどん広がっていき、青年の持ち物を壊したり、家族や女の人に対して暴力を働く人まで出てくる始末。それはもう、ひどいありさまでした。
最初はかばっていたお父様とお母様も、しまいには耐え切れなくなり、青年を呼んで言いました。
「おまえよ、あの女は災いだ。もちろんあの子が悪いわけではないのは分かっているが、それでもこのままではもっと惨めな目に遭ってしまうよ。死なせてしまうのはさすがにかわいそうだから、今度の新月、あの子が眠っている間に元来た小舟に乗せて海へ流してしまおう。運が良ければ他のところで平穏にくらせるはずさ」
悲しそうな顔をした両親の言葉を、青年は静かに聞いていました。>>196
武井はここで話を切り、玲亜の顔をじっと見つめた。
玲亜は少し考えてから、思ったことを口にした。
「その・・・・・・昔話?と、下畑さんとにどんな関係が?」
「うん。姿を消した二人の子孫が下畑さん。どこからともなくこの町に移り住んできたのだけれど、当時閉鎖的な気風があったうえにあまり見ないような髪色をしていたもんだから、みんなその人たちを“憑き物筋”だって敬遠したんだって。『下畑』っていうのももともと蔑称で、不毛な“下の下”な“畑”を耕す一族、って意味でその人たちにあげたみたい」
「本当にくだらない!」
玲亜は大きく鼻を鳴らした。
「クラスメートなのにその子を知らなかったの、不思議だったけれど、納得したわ!きっと、まだその差別的な風習が残ってて、『関わらないでおこう』みたいなことを大人の人たちが思っていたからなのね!憤慨よ!」
「まあ、いろいろあるんじゃない?それに、理由はそれだけじゃないらしーし」
「他にもあるの?」
「うん。なんか下畑さん自身が『私は他の人を不幸にするから』って、学校に行くのを止めちゃったみたい。――これを見て。つむぎが送ってきたんだけど。さっきの“昔話”の続き」
武井はスマートフォンを取り出すと画面を玲亜に向けた。
覗き込むと、長い年月のうちに色褪せた誰かの手紙の一部が写っていた。
そこには、このようなことが書かれていた。>>197
◆◆◆◆◆◆
──────突然、〇〇村が一晩にして壊滅しました。
村人たちは皆、【黒く塗りつぶされている】という、それまで見たことも聞いたことも無いような悍ましい死に方をしていました。
唯一、偶々その村の近くを通りかかった隣町の住人【黒く塗りつぶされている】が証言するには、
「どこからともなく目に見えない『ナニカ』が村中に集まっては飛び回り、家のあちこちから悲鳴があがったと思えば一瞬にして人の気配が消えて……
ありゃあまるで地獄だったよ……俺は、生きながら地獄を見たんだ……」
とのことでしたが、当局判断により、酔っ払いの戯言として片づけられました。
事件発生時、この村在住の青年【黒く塗りつぶされている】および同居中の女性【黒く塗りつぶされている】の姿は無く、当初は二人を殺人の容疑者として取り扱う方向で捜査が進められておりましたが、死因が死因だけに人為的なものではないとして、事件性のないものとして処理されました。
また、二人の捜索も程なくして打ち切られました。
不可思議な点が多く、また捜査が進まないよう、何か強い圧力がかけられていたように思います。
我々はこの悲惨な出来事を風化させてはなりません。そのため私は記録を残すものとします。
いつか誰かが真実にたどり着【赤黒いシミがあり読めない】
◆◆◆◆◆◆いやぁ…自分が言うのもなんですが、第一回が終結へと向かう中で新たに木伽が始まるっていうのが何か感じ入るものがありますね…自分も、皆さんと一緒に駆け抜けたい
>>140
あー、ふむなるほど。
差異を出すとすれば、ルビを違ったものにするとかにする…とか?確かにエモはありますが、ヘラクレスとアルスさんは別人で別の英雄なのですし
>>159
拝読させていただきました。
二人のこれまで積み上げてきた絆、信頼が一言一句から伝わってくる分、「勝てなかった」ことへの黒野さんの無念さが強く感じられました。しかし、后羿さんが言っているように鹿之介さんの想いは届かぬ者がいなかったと思います。
月並みな表現ですが、とても熱い、良い二人でした
>>161
拝読いたしましたー。
魔性の女(男)…キャッチーで視聴者から人気の出そうな人ですね。半月さんのスタンスがよく読み取れて、これからバイバルスさんと出会ってどう動くことになるのか今から楽しみです
>>200
昔話の語りと学校の風景が交互にやってくるのが独特で、なんだか物語と現実との間をふわふわ浮かぶような感覚になりました。
「憑き物筋」「呪われた子」…まさか真実とは誰も思うまいといったものですが、それでも素気無いものですね…>>199
◆◆◆◆◆◆
伏神市の外れに位置する一つの建物、名を私立伏神探偵事務所。
その寂れた外見とは裏腹に、『表にはできない』悩みや問題を抱えた多くの依頼人たちが日夜訪れる。
そこの主、ウィリー・ジャックは接客用ソファに身を沈め、何の感慨も読み取れない冷たい目で依頼人の少女を見据えていた。
依頼の内容は『不登校の解消』。
下畑来野とかいう生徒が不登校になった原因を解消し、学校に来れるようにするというものだった。
大きな息を一つついた後、彼は目を通していた依頼書を机に投げ出した。
「児童相談所に頼め」
「それで解決するようなら、こんな場所まで足を運ばないわよ。調べた感じ『こっち側』の案件だったから、こうしてお願いしてるんじゃない」
「・・・・・・」
「おそらくこの『呪い』の正体が思った通りのものだったとしたら、悔しいけれども私だけじゃ太刀打ちできないわ。ウィリーさん、あなたは荒事の経験も豊富だとお聞きしました。そんなあなただからこそ、見込んでの依頼です」
「み――」
ウィリーが何かを言おうとした瞬間、バタン!と大きな音を立てて事務所の扉が勢いよく開かれた。
同時に、つやのある真っ黒なレインコートにガスマスクといった出で立ちの少女がレジ袋片手に上機嫌で飛び込んでくる。>>204
「伏神最っ高!ほかの町じゃあこうも気楽にぶらつけないよ。コンビニのねえちゃんも『あんたくらいの奇人、ここにはいくらでもいるよ』だって!・・・・・・ん?これ、わたしも奇人カウントされてない?まあいいけど。――あ、もしかしてお客サマ?」
「こんにちは、初めまして」
「ワーオ女の子だよ女の子。ここ最近、悲壮な面構えのしなびたジジイやババアしか見てなかったから、こういう子だとヴィラン冥利に尽きるね。ねえ、この子の家に落書きするとしたら、赤と黒どっちのスプレーだと思う?」
話を振られたウィリーは、しかしそのとち狂った問いに答えず、あくまでなに事もなかったかのように言葉を続けた。
「未処理の依頼がたまっている。最優先にしろというのはどういうことだ」
「伏神の秩序のためよ。本人にも制御できない大きすぎる力は危険だもの。まだいないようだけれども、遅れれば死人が出るわ」
「断るといったら?」
「あなたの家賃が10倍になるわ。可能よ。ここ、私の管理している土地だもの」
「こっわ。えー、どうするー?わたし的には追い出されてPS5できなくなったら困るんだけど」
ウィリーは膝の上で指を組んで数秒目を瞑った後、ゆっくりと目を開けた。
「礼金は弾んでもらうぞ。“伏神の管理者”東雲玲亜」>>205
◆◆◆◆◆◆
「着いたわ。ここよ」
玲亜に先導されたどり着いた下畑宅を見て、ウィリーはわずかに眉根を寄せた。
石垣と大和塀で囲われた敷地はずっと先まで続いており、中には瓦吹の平屋が少なくとも2、3棟は建っているようだ。
そのうちのしっくいで塗り固められたひとつは倉庫だろうか。
いずれにせよ、豪邸と言っていいような大きさである。
「村八分にされていたと聞いていたが」
玲亜は呼び鈴を押しながらウィリーの疑問に答えた。
「まさに執念といったところね。他を見返してやりたい一心で、一族で強固に団結して急成長したそうよ。私たちが普段使っているものにもここの一族が関わっているものがあるし、近いうちに『ペレグリヌスベース』とかいう人工島に進出する予定もあるみたい。徹底して部外者を信用しないきらいがあるから、場所を知ってても中がどうなっているかなんてわからないけれどね。私も同じクラスにここの子がいるなんて知らなかったわ」
※>>206
しばらくの後、出てきた使用人が二人を出迎えた。
特殊な家に仕える苦労の表れだろう。
大多数が白髪に置き換わった頭と深いしわのために、初老くらいの印象を受ける。
しかしながら、声の張りや歩調などから、実年齢はまだまだ働き盛りくらいなのであろうことがわかる。40代くらいだろうか。
「東雲様、よくぞいらっしゃいました、中へどうぞ。・・・・・・失礼ですが、そちらのおふたりは・・・・・・?」
「ウィリー・ジャックだ。東雲嬢より依頼を受けて来た」「相棒のアサ子でーす!」
「ふたりとも私が呼びました。『通常ではないこと』のプロフェッショナルです。私が保証します」
ウィリーから渡された名刺に目を通しながら段々と胡乱な目つきになっていく使用人に対し、玲亜はすかさずフォローを入れた。
こんなところで追い返されてしまったら、たまったものではない。
「はあ、承知いたしました。どうぞ、おふたりもこちらへ」
※>>207
「それにしても、私がここに来るのを、よく来野さんのご両親が許されましたね。結構ダメ元だったんですが」
敷地内とは思えないほど長い渡り廊下を歩きながら玲亜が尋ねると、使用人は困ったように微笑んだ。
「いえ、おふたりはしばらくこちらを空けておりますので。これはわたくしの独断です。お嬢様のこと、どうにかして差し上げたいとかねがね考えていたのですが、わたくしにはどうすることもできず・・・・・・その時、東雲様からのご連絡をいただいたのです。これは好機と。我ながら、少々思い切ったことをいたしました」
「それはそれは・・・・・・。来野さんが学校に行かなくなったのって、何かきっかけが?」
「ええ・・・・・・お嬢様には仲の良いご学友がいらっしゃったのですが、ふとした時にケンカをいたしまして。子供ならだれでもあるような、そんな些細なものです。その末に、ご学友が『来野ちゃんなんて大っ嫌い!』とおっしゃったとたん、そのまま倒れてしまったのです。そして今に至るまで、その、なんと言いますか・・・・・・」
「生気の無いような感じに?」
「そう、まさに。健康状態は一つも悪いところが無いのですが、ぐったりと、まるで何事もする気力がなくなってしまったかのように動かなくなってしまったのです。そのことにお嬢様は大きな衝撃をお受けになって、以降、部屋に閉じこもって出てこないのです。――ああ、着きました、ここです」
和風の建築用式が続く一角。和洋折衷な造りの空間があり、どうやらここが居住空間らしい。
そのうちの一つ、飾り気のない木製のドアの前で使用人は足を止めた。
「それでは、わたくしは万一に備えて近くに待機しております。何か御用があればお呼びください」
最後に一度深く礼をし、彼は去っていった。>>210
あれだけ魔術師なゲルトですら、勝利の喜び以上の衝撃を覚えるのは結構なことですね。
短い中にも複雑な感情が込められていて良かったです。
さあ、数多の死闘の末に、いったい彼は何を願うのですかね。木伽術陣営の双子、えげつないよう……
子供のする発想ではない……!!
何の罪悪感もなしにこういうことをする、闇のトリックスターといった感じですね。
狂陣営は、あくまでも実直な神父様ですね。
欲の集まる聖杯戦争の中、かなり崇高な考えの上で参加している彼は、実は一般の人からしたらありがたい存在。
実力者な彼ですが、ドラマチックな演出が魅せられるかが勝負の行方を握っていそうです。
勝負を演出という意味では、かなり分がありそうなアヤシアさん。悪女!
でも、何ででしょうか。アリウムさんの悪女キャラクターって、なんとなく幸せになって欲しい子が多いですよね。
普段から演技をしている彼女が、本心から願うことって何なのでしょうか。気になりますね。第1回聖杯大会が終わりを迎える中着々と木伽参加者のプロローグが出てきてますねぇ…
第一回はアーチャーの勝利で終わりましたがこちらはどうなる事やら>>209
些細なことが、取り返しのつかないことに繋がってしまう……後悔しても遅いという人もいるが誰にも事態(みらい)なんて分からない……22時ぐらいになったらぐれお2部の予告というかダイジェスト的なの投げて大丈夫ですかね?
流れる箒星を追いかけて、私は贖いを重ねましょう。
かつて見たあの光景を、私たちは忘れないでしょう。ああ、忘れられるはずがないのです。
商いの日、いつか来たる蹂躙の日。我らに訪れる大災害。誰もが恐れる誰かの祟り。避けること、能わず。ただ、然るべき罰を与えるまで。
だってみんな罪深い。誰も彼もが生きていられないほどの咎を抱えている。だから、一緒に死にましょう。
往ね、去ね、屍を晒せ、醜く腐り果てろ。誰も生き残れない。シネ、シネ、シネ──────私は魔女。この地に遺された最後の魔女。私の手は愚かな人間を逃さない。希望も懇願も赦さない。
「いつか来たる滅びの光。我らはそれを受け入れるのです」
【雨と蛇と魔女の森】GAME0“思い出”
8/3公開魔弄王の人理消却もとい人理改訂計画を防ぎ、現実へと帰還したフェリーペ。
その先で、新たな門出を迎えるはずであった彼を待っていたのは新たな災厄……
人類が活動を休止し、星から文明の灯火が消失する現象────“救世主”と称される存在の成した人理沈澱事件であった。
更に現行の人理────汎人類史が活動を停止するのに伴い、彼方から夢の帳……夢想檻なるモニュメントが世界各地に向けて降り立ち、剪定された歴史である異聞帯を再現する。
七本の夢想檻と異聞帯、それを担うのは“救世主”が遣わせた七人のマスター……人理焼却においてカルデア傘下の組織である海底鉱山基地オメラスに取り残されていたマスター候補生 通称Bチームであった。
Bチーム監督役であるキリク・レナは汎人類史への宣戦布告を行い、フェリーペは自らが取り戻した未来が失われたことを知る。
義憤に燃えるフェリーペに手を貸したのはカルデアへと新たに赴任した所長であるローリー・コンシンシと技術顧問である西行・キャスリーン・華恩、カルデアのサーヴァントであるThis Manが現れる。
更に並行世界───人理総統機関で死した自らを降霊し、一時的に自身の能力を取り戻したメンテー・プルトランプまでもが加わり、フェリーペにとっては二度目の未来を選び取る戦いが始まった。>>225
◇
中東異聞帯を切断した後、未だ人理が再興する兆しは見えない中、カルデアの元に一件の通信が入電する。
発信先はトルコ・イスタンブール。人理沈澱を逃れた存在からの通信を頼りにカルデアはトルコ異聞帯へと侵入を開始する。
突入した先にあったのは戦乱の光景、終わりの見えない支配と内乱が続く大帝国の統治世界。
異聞帯の王はティムール朝の帝王ティムールの黒櫃、その呪いを受けて帝王の意識を転写されたオスマン帝国の雷帝バヤズィト一世。
ティムール・バヤズィトとも言えるその王は矛盾する精神に苦しめられながら双方の国家を蹂躙した後に統合、その武力を持って世界を征服した。
カルデアは現地の叛乱軍に与しながら、雷帝を降し、夢想檻 ジャンナを切断することに成功した。
トルコ異聞帯の切除後、発信先に到着したカルデアの一行。
そこでカルデアを受け入れたのはその地に根差した魔術協会組織『ビュザンティオン学院』の魔術師だった。
ビュザンティオン学院が有する『地下霊園』は、地表の下であり西方世界と東方世界の境い目、神秘の抜け穴という性質から人理沈澱の影響を回避することに成功していた。
そこでカルデアを迎え入れた魔術師レイラ・バーナッジとそのサーヴァント:セルゲイ・コロリョフの協力を得て、カルデアはビュザンティオンの地下霊園に拠点を構えた。>>226
◇
拠点を得たカルデアは最大の領土を誇るギリシャ異聞帯に突入する計画を立てていたが、その最中に所長であるローリーが未知の病毒に侵されてしまう。
ローリーを襲った病は日本の異聞帯から持ち込まれたモノであると分かるとフェリーペ達はローリーを救う手立てを得るべく、日本異聞帯へと向かう。
第三の異聞帯は神や戦争ではなく音楽に支配された世界であり、魔力を帯びた音楽に全てを委ねてしまったばかりに人類の歩みが成されていない世界だった。
王である『瀧廉太郎』────汎人類史では男性として生まれ落ちたはずの彼は異聞帯では女性であり……卓越した音楽センスと神霊・石長比売の恩恵を持った存在であった。
たった一人の音楽と神霊から譲り受けた権能によって世界を維持するため生き続ける彼女に対して、フェリーペ・メンテーは自分達の信念をぶつけて対決に挑む。
その末に日本異聞帯の夢想檻 トコヨクニを切断、日本異聞帯は消滅に至った。>>227
◇
広大にして堅牢なギリシャ異聞帯に突入する為、シャドウボーダーの改造を行うカルデア。
改造に際して必要な部品を集めるべく、一行はアメリカ異聞帯へと遠征を開始する。
異聞帯のアメリカではトルコ異聞帯同様に苛烈な闘争が行われていた。
しかし、トルコ以上に発展した科学兵器により環境は荒廃を極めていた。
自らが生み出した兵器の脅威を自覚し、自責の念から生じる自己暗示によってクリシュナの神核を得た物理学者クリシュナ=オッペンハイマーを王とする異聞帯。
神代の神秘を帯びた大量破壊兵器が猛威を振るい、フェリーペ達は追い詰められながらも現地サーヴァントの協力により王を打倒する。
そして異聞帯に遺された夢想檻パラダイスを切断、終わり無き争いを終結させた。>>228
◇
地下霊園 ノウム・カルデア
四つの異聞帯に勝利してきたフェリーペ達。
アメリカ異聞帯にてセルゲイの宝具を用いて強化されたシャドウボーダー。
ついにカルデア一行はBチームの監督役にして代表であるキリク・レナが担当する最大版図のギリシャ異聞帯へと突入を開始する準備が整った。
中東異聞帯以来の神代の世界、神秘に溢れる山々に囲まれた都市。
この人理沈澱事件における最大の難関とも言える異聞帯を前にフェリーペ達はこれまでの戦いで得られた情報を振り返っていた。
「異聞帯の王、“救世主”……分からない点はいくつもありますが、最も注視すべきは異聞帯の要たる存在……夢想檻であると思われます」
夢想檻。ユートピア・ケージ。各異聞帯を担当していたBチームの面々が語った、世界を繋ぎ止める為の枷。
技術顧問である西行が生徒相手に授業を行う教師のような雰囲気でその名称を告げた。
西行は尾裂シリーズという絡繰を従えており、それぞれに役割が割り振られている。
今回は夢想檻のデータをそれぞれの観点から推察し、その情報を主である西行が説明していると言うところだ>>229
「夢想檻について分かっていること。まずはアレ自体のエネルギー反応は限りなく弱い……けれど虚数空間に接続が可能ということ」
それ単体でも微弱ながら魔力を帯びているとはいえ剪定された世界を成立させるほどの力はない、とのことだった。
夢想檻はあくまで異聞帯の動力ではなく、異聞帯を運営する為の部品なのだと。
「そして、これまでの夢想檻エデン・ジャンナ・常世の国・パラダイス……全てが各文化圏における楽園や理想郷の名を有しています」
中東・トルコ・日本・アメリカ、各異聞帯(付けられた識別名はBチームの人員が語ったモノである。
一時期、アメリカ異聞帯の王を相手に共闘したBチームメンバーは「自分が名付けたのではなく、そういう名称であると“救世主”及びこの異聞(セカイ)によって決定された」とのことだった。
「また夢想檻は異聞帯の王ならびに住民と接続することでソレを宿主として異聞帯を維持している。そのリソースは恐らくは虚数空間から引き出した魔力、王と民はその魔力に指向性を与えていると言ったところでしょう」
夢想檻自体が限りなくゼロに近いエネルギーでありながら異聞帯を成立させられる理由がそれだ。
ソレは空白だからこそ、宿主たる王の影響を受けて変化し、虚数空間から望むカタチで魔力を捻出する鍵足り得る。
「夢想檻自体に明確な意思は感じ取れず、あれは生命体ではなく魔力で編まれた一種の構造体(モニュメント)であると考えた方が無難かと」
実際に夢想檻と相対した経験を持つフェリーペとメンテーはその言葉を聞いて頷いた。
自らがまるで霞を叩こうとしているかの如く、まるで手応えも抵抗も感じさせないながらも、破壊自体は困難であるというソレは人理改訂の頃にすら感じたことの無い、異物に対する恐怖だった。>>230
「それと、夢想檻は異聞帯との接続を強めるほど周囲に靄(モヤ)を発生させて外から内、そして内から外の観測を困難にします。この内部の存在を閉じ込め、外部の干渉を困難にする性質ゆえにアレは『檻』を関する名称を与えられているのでしょう」
さながらシュレディンガーの猫ですね、と西行が付け加える。
夢想檻は各地に異なる時代間・文化圏の神話・伝承の再現を可能としているのも、双方を認識させないことで世界観の整合性を保っているのだろう。
「全容は知れませんが、残る異聞帯はギリシャ・ブリテン島・北極圏の三つ。その中でも最も広大な版図を誇るギリシャ異聞帯に我々はこれから向かいます」
残るBチームのメンバーは謎多き青年・ジャック。幻想主義嬢 グランデリニア・グレーヴェンマハ。────そして、Bチーム監督役 キリク・レナの三名である。
これから臨むギリシャ異聞帯では間違いなく、キリクが障害として立ちはだかるだろう。
「便宜上はギリシャ異聞帯ですが実態としては欧州の大半が夢想檻に侵食されている状態です。この広範囲を駆けるにはボーダーの出力強化は必要不可欠。 そのためにアメリカ異聞帯でセルゲイ氏の改造を受けたんですから」
アメリカ異聞帯。高度に発展した科学技術により紛争の絶えなかった世界。
セルゲイ・コロリョフは兵器である大陸間弾道ミサイルの開発から、宇宙開発の技術を生み出した人物であり
その経験を活かしてアメリカ異聞帯で使用される資源を利用してシャドウ・ボーダーを『宇宙であっても航行可能』なレベルまで改造を行った。
「夢想檻を降ろした……“救世主”なる黒幕の目的は依然として見えてきませんが、それでもギリシャ異聞帯を放置するワケにはいきません」
ギリシャは現状でも既に最大の異聞帯である。これ以上力を付けられれば太刀打ちできない上に、異聞帯がある限り、元の土地が解放されることもない。>>231
「キリク・レナ。かつてはこのビュザンティオン学院にも所属していたという彼が……何を目的として救世主に与しているのか、その真意も確かめなくては……」
ビュザンティオンに所属する魔術師としてレイラもまた、キリクの存在を無視できないようだった。
「考察は以上です。それでは所長、ビシッと決めて下さい」
情報共有を終えた西行が話を一区切りつけると……所長であるローリーに対してだいぶ大雑把に話を振った。
「えっ!? ここで急に私かね!?」
ローリーは急に話を振られたことに困惑しつつも、ひとしきり考え込むように首を捻るとオホン、と一度咳払いをしてからフェリーペ達に向き合う。
「あー……。目標はギリシャ異聞帯、目的は夢想檻の切断……いくら相手が強大であろうも我々のすることは変わらん。“救世主”なるモノの手から人理を取り戻すために戦うのみだ。総員、臆せず挑もうではないか!」
普段は小心者で頼りないが、ある異聞帯では自身が死にかけながらも、カルデア所長として折れることなく立ち上がった「やる時はやる」気質の持ち主であるローリー所長。
彼の激励に職員一同は気を引き締め、フェリーペとメンテーもまた次なる戦いに向け、覚悟を決めた。>>232
◇
ギリシャ異聞帯 会議室
かつてオメラスというカルデアの支部組織に所属した予備要員(Bチーム)。
人理焼却の一件によって人理を保証するという役割を失った彼等は今、新たに顕現した“救世主”の御使いとして七つの異聞帯と夢想檻をそれぞれ授かり、汎人類史に仇なす脅威となった。
そんな彼らもカルデアに次々と自身の夢想檻を切断され、ある者はその戦いの中で命を落とした。
今や会議室に揃っているのは過半数以下……三名の男性陣のみである。
「いよいよカルデアの奴らがここに来るみたいだぜ、レナ“先生”」
優れたガタイにサングラスをかけた男────マックス・バレットがキリクに対して声を上げた。
マックスは先のアメリカ異聞帯でカルデアと戦い、異聞帯を失いながらもギリシャへと転移し、生き延びたBチームのメンバーだ。
「マックス、先生呼びはやめてほしい。 監督役で派遣されてきたとはいえ、今は同じBチーム……私達は対等な立場だろう?」
それに対して甘いマスクにブランド物のスーツを着た、貴族然とした男────キリク・レナは僅かに顔を顰めた。>>233
「いやいや、自分の異聞帯を失った俺がこうしてギリシャに居候させてもらってるんだ。カタチだけでも敬意を示さないとな」
「ならせめて『カタチだけでも』の部分は伏せてほしかったけどね」
そう言いながらも、軽口のやり取りによってキリクの表情は自然な柔らかさが取り戻していた。
「そいつは失敬。 ところで先生、俺が言えた義理じゃないが……アンタの異聞帯は平気なのか? カルデアは手強いぜ」
一度敗北したからこそ分かる、とでも言うようにマックスが真剣な顔で問いかけるが、なおもキリクは涼しい顔だ。
「カルデアが脅威であることは理解している。だが、手抜かりはないよ。私も王────朋友たる天狼リュカイオスも総力を持ってカルデアを撃ち落とすつもりだ」
ソコに僅かに帯びた強い感情を察知し、マックスは「ヒュ〜♪」と口笛を吹いた。
「アンタがそこまで言うなら安心だ。カルデアの連中が不憫なくらいだぜ。それなら先生よりも未だに音信不通のグランデリニアの嬢ちゃんの方が心配だな。異聞帯の環境に呑まれてなきゃいいが……」
未だカルデアの侵入を許していない地点の異聞帯を担当しながらも、一切の連絡を絶っている少女にマックスは思いを馳せる。
「北極圏の異聞帯は健在だ。若くあれど彼女もBチームの一員。サーヴァントを連れていれば不覚を取ることはないだろう」>>234
「それに、彼女はBチームの中で誰よりも夢想檻の性質と相性が良いからね」
まるで見て知っているかのようなキリクの口調にマックスは違和感を覚えた。
「夢想檻との相性ねぇ……そこまで言い切るってことは、先生はもう夢想檻が『どういうモノ』か理解しちまってるってことかい?」
マックスは魔術を嗜むとはいえ目的の為に魔術を行使する魔術使いであるため、生粋の研究者である魔術師のように夢想檻の本質を見抜くことは出来ていない。
「失言だった。どうか、忘れて欲しい。」
対してキリクは暗に「教える気は無い」と追求を避けるようなことを口にする。
引っ掛かりを感じたが、キリクの意思に背いて敵対するのは得策ではない、とマックスは判断した。
「まぁ、俺には異聞帯も夢想檻もないから関係ない話だけどな。それより、ジャックはいいのか? 自分の担当を放っておいてわざわざギリシャ異聞帯まで来るなんて」
マックスは室内にいるもう一人の男に視線を移した。
マックスと比べて……否、一般的にも不健康そうな痩せ細った身体付きに鋭く尖った眼の悪人ヅラ、それでいて場に相応しくないラフな格好をした青年────ジャック。
彼もまたBチームの一人であり、ブリテン異聞帯を任されていたはずだが……>>235
「ありえた可能性(IF)の人類史なんて言うもんだから期待したのに……ありゃあないわ。退屈が過ぎる」
剣と魔法の英雄譚(RPG)を期待してたのにさぁー、とジャックはボヤいていた。
元々興味を惹くか否かで態度が極端に変わる享楽的な面を持つ彼にとってブリテン異聞帯は既に「興味無いモノ」のようだった。
「先生、いいのかい? コイツはこんな感じで」
「Bチームの監督役としては嘆かわしいけどね。何れにせよ今はカルデアへの対処が先だろう」
キリクは椅子から立ち上がるとマックスとジャックに目を合わせてから口を開いた。
「これから私は王への謁見を行ってくる。カルデアの来襲を知らせなければならないからね。君達はそれまで楽にしていてくれ」
そう告げてキリクが退室すると、マックスとジャックは二人きりの会話を弾ませることはなく、今回の会議はここで終了した。異聞深度_A+
Lostbelt Ct.5
星を降ろした日
BC.12000 神代堕神山嶺 アルカディア
神の恩恵を受け広がる山麓。
それは星を貪り、空を仰ぐ大地を呑み干す——神の罪。
Fate/Grave Order Utopia on the Lost Belt ────神代堕神山嶺 アルカディア
……Coming Soon第一回がいよいよ決着……感慨深い。
今大会でもトップクラスの大火力に対するは、一人の武人の勇姿。
戦力差が大きいながらも、良いラストバトルでした。>>244
こちらこそ、ありがとうございました
最高に良いもん見せてもらいましたとも>>251>>252ありがとうございます、ては!
【CLASS】(自称はコマンドー)
【真名】黄夫人
【性別】女性
【身長・体重】170cm ・58kg
【属性】中立・夏
【ステータス】筋力C+ 耐久D+ 敏捷C+ 魔力C 幸運A- 宝具
【クラス別スキル】
対兵器:B
人が作り出した兵器に対する抵抗力。また、魔力によって強化された武器や魔術によって生み出された武器による、物理的な攻撃も対象となる。
騎乗:EX
「夏らしい乗り物」ならば何でも乗りこなす。なお、何が夏らしいかは黄夫人基準であり、例え第三者からどう突っ込まれようと、彼女が夏っぽいと言えば夏っぽい乗り物なのだ。
狂化:E+++
技術・思考能力・言語機能はそのままに身体能力が向上している。が、気分は常に夏と納涼を求め、餓えている凶戦士。>>253
【固有スキル】
幻術(夏):B
幻術が季節に合わせ変化したもの。太陽ぎらつく夏が見せる幻、人はそれを『陽炎』と呼ぶ。
夏の暑さに乗じて人を惑わす魔術。現実世界への虚像投影などを指す。
軍隊作成:E++
自身に忠実な軍隊と作戦遂行に必要な装備や武器などを作成するスキル。黄夫人の場合は、お手製の使い魔人形を基本的に兵士として用いる。規模は「小隊(プラトゥーン)」クラスと小さいが、そこは臥竜の妻がこさえた兵士(にんぎょう)たち。総員で戦えば平均的な水着サーヴァントと渡り合えるほどの戦力を誇る。
……「平均的な水着サーヴァント」って、なに?
サマー・コマンドー:A
夏を全力で満喫するための特殊部隊スキル。偵察や奇襲、後方撹乱に護衛などに能力を発揮する。
更に軍隊作成で作り出した兵士たちにも、このスキルを取得させることが可能。
でも林業とか調理とか、何かに影響を受けたのかは定かではないが特殊部隊らしからぬスキルも入っている。>>254
【宝具】
『酷熱一陣(仮)(※読みは未定)』
ランク:※未定 種別: 対軍宝具 レンジ:1~ 50 最大捕捉:500人
奇門遁甲によって真夏の如き気焔万丈さを自軍に賦与し、総力戦に挑む。
※あとでもう少し具体的書きます
【解説】
それは連日続く猛暑のせいか、兵器開発が上手く行かず徹夜を重ねたせいか、はたまた空調機器が壊れたためか……
水着イベントということで遂に脱いだ黄夫人は、弾けた。
参考資料に見た映像作品の数々に感化され、武装した孔明くん人形たちを引き連れ、彼女が定めた指命(オーダー)はただ一つ。
「──────これより、ミッション(バカンス)を開始します!戦闘(バカンス)を!一心不乱の闘争(バカンス)を!」
なお、彼女自身が「コマンダー(指揮官)」であり、「コマンドー(一部隊)」でもある。故に自称は『コマンドー』。
第一再臨「二の腕にスカーフ+迷彩ビキニ」
第二再臨「ベレー帽+ティアドロップサングラス+首にスカーフ+迷彩ビキニ+ホットパンツ」
第三再臨「ロングのレースカーディガン+サンセット色のビキニ」>>251
読んでもらってるのもフェリメン好きって言ってもらえるの、すごい嬉しい
励みになります>>255
石長比売の加護とそれによって産まれた時間とそれによって発展した医療で成立した異聞帯なので場所は割とどうにでもなるんですよねおー、第一回も終了がマジで見えてきましたねぇ。なんだか爽やか、とは言えないけど、これからの糧になりそうな感じがヨシ。
ところで見返したらアメリカ大会の聖杯って不発するらしいけど、そこら辺どうなるんですかね?対策としては賞金2倍か催眠か、ってのを想定してたそうですが。
>>262
ペレスの術枠どうしますか?もうアリウムさんかディックさんの希望鯖鱒聞いて現在開催中リレーの状況とか見つつ決めます?それとももうちょっと募集?木伽zeroのもう少し前が出来ました。投げてもいいですか?
2体の怪物が崩れ落ちるように消えて行く。一方は光の粒子となって、もう一方は霞のように。
怪物退治の代償は、結果的に彼だけが支払う事となった。令呪2画分の魔力を無理に通した彼の回路はオーバーヒートを起こし、もう先程のような模倣は使えないだろう。
所詮再現と言えども神話の怪物を相手にその程度で済んだのは、彼の意志が生んだ奇跡と言っていいだろう。
座り込む彼に向かって歩みを進めると、先に彼の方が口を開く。
「まあ、そんな気はしていたけどさ…
流石に裏切られるっていうのは堪えるなぁ……」
「裏切るとは人聞きの悪い事を言うな。別に私は聖杯にかけるほどの望みは無い、使った後の枠さえあれば十分だからね。
あの怪物のおかげで聖杯はほぼ完成だ。好きに使うといい。」
「見逃すって言うのか?」
「それ以外に何がある?マスターもサーヴァントもボロボロで魔力供給も満足にできていない。アーチャーのクラスとはいえそう長くは持たないだろう。
協力報酬だと思って素直に受け取るといい。」>>270
このまま戦ったとしても勝敗は歴然。共通の願いを持つ彼らが断る理由は何一つ無い。
「普通ならハイわかりましたってありがたく甘んじるが正解なんだろうな。」
「その通りだ。」
「勝者の慈悲に縋って願いを叶えて、相手の思惑通りに動くのが道理なんだろうな。」
「ああ。」
「─────悪いが、答えはNOだ。
敵に情けをかけられて物語が終わる英雄が何処に居る?少なくとも俺達がなりたい英雄はそんなじゃない。
英雄譚ってのは勝って格好良く終わらせるモンだ。負けてみっともなくなんて終わりたくは無い。分からないか?」
「悪いけど、英雄になりたいなんて考えた事も無くってね。」
「そういう訳だ。素直に付き合ってくれ、すぐに終わる。」
その言葉に偽りは無い。彼の魔力もアーチャーの現界も長くは持たないだろう。ましてや、今から本気で戦ったらすぐにでもリミットが来るはずだ。
「身内を手にかけるような事にはさせないでくれよ?」
「そっちこそ舐めてかからない方が良いぜ?劣勢をひっくり返すのもまた英雄の資格だからな。
───令呪を持って俺の英雄、アーチャーに命ずる。『永久に語り継がれる英雄であれ!』」
聖杯戦争の最後の戦いは、私を撃ち抜いた弾丸によって幕を閉じた。>>274
OK!(ズドン)「チェック」
「待った」
「待ったなし」
「あら残念。じゃあ約束通り、千年ものの魔術師の一族の刻印と最高傑作は送るわ。百年に一度の掘り出し物なのに、残念だわ」
この世は遊戯(ゲーム)だ。痛みと死、そして絶望が味わえるこの世も所詮はそういうスリルのあるゲーム。けれど、ゲームだから必死にならないというわけじゃない。みんな必死で生きているけど、それはおかしいことじゃない。ただ、私がロクデナシというだけ。だってそうでしょ?
「ゲームって思っていれば、やらかした時の心も自ずと軽くなるわよ。けど負けるのは悔しいから、次やる時もやる気が入るわ」
「それって、追い詰められた時の馬鹿力が発揮できないんじゃないですか?」
「追い詰められて負けたら人生ゲームは終了。そしたら二度と遊べなくなるわ。それは嫌だから気合は入るわよ。真面目に生きてない私だから言えることね」
「そうですね、貴女ほど真面目に生きない者はいないでしょう。この世も周りもゲーム扱いなんて、馬鹿みたいなことをおっしゃる」
「………ゲームに本気になるとか馬鹿みたいと人は言うけれど、私は逆。“ゲーム程度”に本気になれない奴がゲーム以外に本気になれるものですか」
時間に追い立てられることなく、仮面の非人間と紫黒の美女がチェスをする。博物館なる場所の片隅で、時計がひどく緩く進むこの空間で、血のような紅茶を啜り物騒な人身売買。将棋でないのに駒を渡し、駒から女の所有物であった男女を取り出し鑑賞する仮面。「ふむ、これほど恵まれておきながら性格に難あり。どうしようもない極悪人の双子。まあ性格はどうでも良いことですね。貴重かそうでないかが重要です。ええ、是非この『パンゲア』に展示を」
「そう、じゃあ良かったわ。チェスも終わったことだし、そろそろ失礼しましょう」
「本当に残念そうなのに、戸惑いがない。………古き吸血種、ティム・ドルチェ。貴女のゲームではない現実とは、何ですか?」
「あら、それを聞くの?なら答えは一つだわ。
私の心はあの方のもの。ああ、何千年も前なのにちっとも色褪せないあの光景。私に一つも目もくれないあの麗しい惨さ。恐ろしさ。今でも震えが止まらない」それは月からやってきた。なんにもなくなった月から降ってきた。
この地球に見事に取り入り、己の仔たる端末を作り出して。黒い翼、白い翼、星の神子に渡るまでのこの地球の神秘を蹂躙し、己が眷属とした。あの美しくも悍ましい存在に、私はあの頃から目を奪われたまま。
「ああ、タイプ・ムーン、月の最強種。朱い月のブリュンスタッド!私はアレに恋をしている!あの時から、私の現実はずっと取りあげられたままだわ。あの、偽りの月が落とされた時から」
「だから、あなたはマイアに酷い態度をとるんですね。彼が出来損ないとはいえ魔法を観たから」
「ああ……魔法使い……魔法使いね……ユスティーツァやはじまりの魔法使いほど謙虚ならば良かったのに。今生き残っているゼルレッチも、アオザキも、そうじゃないし。特にゼルレッチね。本当に許せない。
魔法なんて、第五法の時にはとっくに意味なんてないのよ。第三法までで良かったじゃない。ああ、第六法を待つまでもない。仮に意味がないものだとしても。あの魔法使いたちに死はなくとも、アイツらは私の爪で引き裂いてやる」
人はそれを、愛する人を殺された怨みという。それを彼女がどう思うかは別として、確かにそれは怨みなのだ。この世をゲームとして捉えているのも、実際は初恋の相手が死んだことで熱意を向けられないだけに過ぎないのに。「だから私はこの博物館で働いているのだけれどね。……仕事がしたいわ。地球儀を起こします」
「どうぞ、ご自由に。………ですが珍しい。現地回収ではないのですか?」
「ええ。前に下見に行った時に、少しね。……まさか二柱もなんてね。驚きを通り越して呆れてる。だから私も盤上じゃなくて盤外から行かなくちゃ」
「そうですか。まるで花の魔術師のようですね、貴女は。では地球儀を起こします。祈りを捧げるので、こちらへ」
恭しくなにかを拝謁するように、天上に映し出された数多の星の幻影を見上げると同時に、それが眩く煌めいた。
『どうか、あなたの宝物を抱きしめてあげてくださいね』『死霊病棟』
「っ………痛み止め、切れたかしら」
痛覚だって壊死している部位が多いのに、いまだに残っている痛覚は律儀に痛みを訴えるのだ。本当に煩わしい。けれど自分のこの萎びた体が動かせるわけもないので、使用人に痛み止めを打たせる。壊れかけたその体は、まだ止まろうとしてくれなかった。
壊れかけた一族ばかりの在りし日の残骸しか残らないガブリエール、その当主……アリウム・ガブリエールは今日もまた、暗い諦観に沈みながらも手を伸ばそうとしまた沈む。
二代前の当主であるモンテスラ・ガブリエールが施した呪いはそれを更に苛む要因となっている。風の噂程度ではあるが、そのくせ、モンテスラは独立して別のナニカとして蠢いているらしいのだから責任放棄にも程がある。どれほどの家族が初まりから嘆き苦しみ壊れていったというのだろうか、それ知っているはずなのに。
「でも、これ以上沈むにしても起き上がるにしても、今日でひとまず進展よ。あの子の語る未来がその通り、なら……」
一族の中でも比較的健常であった子が失いかけていた眼から視た未来だ。可能性はかなり高い。かなり高いし、その未来に関連すると思わしき人物から連絡が来たのでここまでのルートは空けている。おそらく、間違いなく、彼女だろう。「こんにちは、麗しいプリンセス。今日も一段と諦観気味だね」
「ええこんにちは、麗しいヴァンパイア。相変わらずまともに入ってこれないのね」
窓硝子を叩き割って入ってくる紫黒のドレスの女。彼女はそのままベッドに横たわるアリウムに美しいと手のひらへキスをする。他人がどう思おうが、アリウム自身がどう思おうが、この女はこういうものだ。アリウム・ガブリエールを本当に美しいものと思っているから戸惑うことなく口付けができる。
「窓硝子の修復ぐらいお手のものさ。そこらの魔術師だってできるだろう?美しい貴女、これも予知通りかな?」
「………今更驚きもしないけど。やっぱりどこからかあの子のこと聞きつけたのかしら。
手は出さないでね、貴女が望む悪人と違って良い子よ。自分も眼と耳が悪いのに、積極的に症状が重い人たちを介助してくれているわ」
「もちろん。あとで甘いキャンディでもあげようかなと思っていたところさ。もちろん、君にもあげようか。飴玉じゃなくて、脳で直接知覚するお薬でも」「遠慮しておくわ。頭の中まで壊れたら、本当にどうしようもないから。………それで?あの子の言う通り、貴女が私に対する『奇跡』でいいの?」
この女……はるか昔、人の想像がつかぬ世から生きてきておきながら、変に人に馴染み過ぎている女はその問いかけにわざとらしく勿体ぶって腹立たしいぐらいニヤけている。初対面で私の口調を尊重してわざわざウザったらしい話し方に変えた女は今回もウザったらしく内容を語ることに決めたらしい。
「もちろん。君に送るのは、君の後に生まれる子供たち……その子達に待ち受ける、複雑怪奇に絡み合った遺伝の呪いの解呪だとも。不幸な運命に巻き込まれた君たちとは違う身体を持って生まれてくるための祝福だよ。ああ、君たちの体の治療でもいいがね」
「別に、私は私のこの身体が好きだから。私は別に良いわ。………それより、それは本当ね?本当に、この遺伝障害を除去できるのね?」
「できるとも。遥か先、ギリシャの土地に眠る森で行われるオークション─────そこで競売にかけられる『ゴルゴーンの血液』ならばね」ゴルゴーンの血液………神話においては、死した人間を蘇生するための薬の材料にもなり、また猛毒の獣を生み出し、人を殺しうる猛毒ともなりうる聖遺物。神話の中ですら貴重品として扱われたそれが、この世に現存するという。
「そうね……死霊術師(ネクロマンサー)が適切な扱い方をすれば、私たち一族の中に絡みつく因果を断ち切ることは可能でしょうね。それ単体ではないとはいえ、死した人間を生き返らせる死霊術(ネクロマンス)の極地よ。それほどの力はあっても不思議じゃないわ。そう、それがあるならば……確かに……」
「あとひとつ、希望を打ち砕くようだがね。これがただ出来るのは、後の世に引き継がれる遺伝異常の病とモンテスラが施した悍ましい呪いの打破さ。君の本当の願いは叶えちゃやれない」
「アレは病気でも何でもないものね。道理といえば道理だし。………いいわ。高望みはしない。人生諦めることも肝心だわ。ソレを決めるのは、子孫に任せましょう。いいえ、子孫を残すことすら、私が決めることじゃないのだから」
なぜ私の願いを知っているかは問いたださない。どうせわからないから。要らないことを聞くよりは、さっさと切り捨てて別の方にシフトしていくことが大事だろう。とりあえず現段階での最善手を引き寄せればいいだけで、身に過ぎたことはしない。「それで?私にその情報を教えた理由は?ただオークションに行って私が頑張るさまを見たい……そういうわけじゃないことぐらいわかるわよ」
「ん?んん?そうだなぁ。じゃあ正直に言うとだなぁ………君、とびっきり可愛らしい男子高校生の人助けはお好きかな?」
「…………事案に手を出すつもりはないわよ」
「安心してくれ。むしろシッターだから」
「…………はぁ?」紫黒のドレスを纏った吸血種さんはこちらです
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/博物館…スペードとダイヤ
>>288
c4e4tyd@w@3f@;wqed@94r.]ー2@dqezwezwjpyw@dqz:?>>288
いや、よもさんの設定と浮上率の高さが理由ですかね。
あと、3l4]xyifh@;6i2@i専念dwmoeqese4<t@et@……>>295
了解です。フォローありがとうございます。>>297
破廉恥は違うか
趙雲「…月英殿、水着に着替えられたか。む?あ、いや、… 水着とはいえ、些か露出しすぎではないだろうか…?(赤面目逸らし)ふむ…浜辺に舞い降りた大佐、一心不乱の闘争と。成程。…?(宇宙背景のアレ状態)」真夏の日差しが強いあるリゾート地にて、主従の様な雰囲気で歩く2騎がいた。
「〜♪」
1騎は水着を着た美女、もう1騎は屈強な体躯に黒のジャケットを着た偉丈夫。
水着の美女の後ろで周囲に警戒しながら歩いているそれは、さながら護衛の様であった。
「趙雲様!!次はあそこのホビーショップに行きましょう!!」
「……分かった。」
水着の黄夫人の呼び掛けに些かぶっきらぼうに頷く。
それに気が付いたのか、疑問が投げかけられた。
「…趙雲様、何かあったのですか?今日は些か体調が悪い様に見受けられますが…」
「……すまん。その、何だ。」
目を逸らし、はにかみながら呟く。
「…当世のその、水着?は…やはり見慣れんというか、直視しづらいなと思ったのみで…特に何かあった訳ではない…」
「…ふふ!趙雲様は、昔から変わらないですね♪」
「……」
悪戯っぽく笑う彼女を見て、最早何も言えずに下を向く。
この2騎は、蜀にいた時代に孔明を介して知り合っていた為、互いの事は割と知っている。
そして黄夫人は、趙雲の過去の事を知っている為に、この様な女性に弱い、可愛らしい所を見ると安心してしまうのであった。>>299
「ヘェーイ!!そこの嬢ちゃん!!俺ちゃんいい雰囲気の奴らに挟まりたい男ォ!!一緒にお茶しnぶヘェ!?」
突如として現れたナンパチンピラを容赦ない凱角ウィンドが襲う!!そして壁にシュウウウウウ!!超⭐︎エキサイティン!!
「…お茶なら俺が付き合ってやろうか?」
「ヒェッ…許してください!!宝の情報教えるんで!!」
「お宝…?それは何でしょうか?」
ファッキンナンパ野郎の言ったワードに興味を持った黄夫人が聞く。
「よくぞ聞いてくれました!ここの南の炭坑で滅茶苦茶良い素材が取れるって噂なんスよ!!アンタ如何にも発明家って面してるし行ってみません!?俺ちゃんが案内するんで!!」
無言で青筋立てながら槍を構える趙雲とは対照的に、黄夫人は高ぶらずにはいられなかった。
「…趙雲様。…行きましょう!!」
めっちゃ目キラキラしてる。発明家魂に火が付いてるなこれは。そうなったら最早彼に止める選択肢は無かった。
(孔明殿にどう説明した物か…)
____>>301
わあ!ありがとうございます&護衛の一騎当千ぶりがヤバーい!
しかし……「何が始まるんです?」6周年でシステムが更新され、無事(周回の奴隷となることが決定して)死亡
推しがきらきら(QPと種火で)輝くの!
新サーヴァントのマテリアルについてちょっと考えることがあったので、これは15日に~
>>301
とんでもねえ、待ってたんだ…!
「(宝について)一番気に入ってるのは……」「何です?」「……値段だ」
おいおいおいこの反則すぎる二人の空気感、俺が死んだわ――!?サンデーナイトフィーバーすぎる…
>>209
不穏だなぁ、良い着地点が出来ると良いですけど…鯨憑きの不気味さとかが全面に現れていますね。うまく付き合えなかった結果と言いますか…
>>211
いえいえ、むしろ自分こういう書き方が好きなんで読んでいてとても楽しかったです!
>>210
お疲れ様でした。拝読させていただきました。
力量を見ればある種当然とも言えてしまう結果でしたが、それでも得た勝利への冷めやらぬ感情がよく伝わってきますね。安定した二人だからこそ、それは強く印象にのこりました。
エピローグまで楽しみに読ませていただきます!
>>213
これがローゼンと契約を結ぶことによってどれだけマシになるか…と言ったところですね。
木伽においては現状一番ダークな二人なので、そこも重視していきたいです>>238
へぁっぐれお二部…!?これは大変に気になる展開…!ダイジェストの異聞帯も気になるものがたくさん…夢想檻…救世主…
そしてまさかのグランデ!消息不明とか不穏だなぁ、夢想檻との相性が良いっていうのも不穏だなぁ。北極圏の異聞帯とは一体どんなところなのか…
アルカディア、楽しみです!
>>245
拝読いたしましたー。ジャックさんの飄々とした、掴みどころのない雰囲気が伝わってきましたね…ジャックさんは果たしてこのゲームをどこまでエンジョイすることが出来るのか!注目させていただきますね!
>>257
流石は物作りのプロフェッショナル、夏のお遊びおちゃらけであろうと本気度が段違いだ…!
あと、第一第二でふざけて第三で真面目に綺麗な服装になるのはどうかと思いますー!困りますー!
>>273
おぉ、最後に愛込さんたちと争ったアーチャー陣営さんの深掘りだ!
まだ明かされていない部分が多々あるようで、参加者としてそのことについてどこまで深入りできるか…キャスターらしく行きたいな!>>287
少年たちの冒険譚の前の影を見ているようですね…これは、色々な思惑情動の絡みあったものになりそう…
窓硝子、修理するとはいえダイナミックエントリーは心臓に悪い…主に音が…
>>294
どうやって魔術の勉強するんだろうって思ってたら、そうかぁハイエナか…ルナちゃんの行動力には驚かされますね。
そして、最後に話題に上がった人狼…続きが気になる引きですね…
>>301
夏!水着!ビーチ!と来たら、やっぱナンパですよね!
趙雲さんのセコム度が強い…
道灌「………アレをナンパは流石にヤバいっすよ、無理っす無理」
ドン・ファン「何を言ってるんだい。君と私ならむしろずっと余裕だと思うよ?」
道灌「へ?」
ドン・ファン「君が趙雲君の相手をすれば良い」
道灌「手前囮っすかー!?」いやぁ、ほんと昨日今日で色んなものが始まってる…私も乗るしかないこのビッグウェーブに!
………乗れるかな…
あとペレス四方とプロスペローさんが代打を務めるようで。御選出ありがとうございますー!ディックさん、四方のRPなどで気になることがございましたら何なりとお申し付けくださいー>>256の宝具材での読みは『酷熱一陣(けっせん、なつのじん)』にしようかしら……
>>305
黄夫人(ライダーというよりバーサーカー疑惑)「第三衣装は『オープニングかエンディングで羽を伸ばしている主人公』がコンセプトであります!戦士のひとときの休息……!そして男は地獄(せんじょう)にまた帰るのさ……!」「ああ……魔法使い……魔法使いね……ユスティーツァやはじまりの魔法使いほど謙虚ならば良かったのに。今生き残っているゼルレッチも、アオザキも、そうじゃないし。特にゼルレッチね。本当に許せない。
魔法なんて、第五法の時にはとっくに意味なんてないのよ。第三法までで良かったじゃない。ああ、第六法を待つまでもない。仮に意味がないものだとしても。あの魔法使いたちに死はなくとも、アイツらは私の爪で引き裂いてやる」
魔法についての意義を語ってたりこれぱっと見超越者の視点か??と思うけど実はこれ愛する男(朱い月のブリュンスタッド)を殺されたイラつきなんですねぇ〜!
>>313
確かに刺さりはしましたね……絶妙な小出しの追記情報が……
>>314
森の中にあるでっかいお屋敷を旅するアル。兄弟子のダヴィもついてくるから良い夏休みネ〜>>315
なら安心ヨ~!良い想い出になりそうネ~!
…………うん>>261
キリクさんはBチーム代表としていろいろやってもらいたいなって……天体科のエリート魔術師といえばギリシャ異聞帯なのだわ!
>>262
一体誰ビーストなんだ……!? >>286の件も了解です! 正直、戴冠式とかタスクとかで厳しい気もしたので……とりあえず木伽とぐれおに集中します!
>>266
船体強化のネモ枠ですねー、本家のインド見たくアメリカに行く理由付けもできるので
>>269
元々、ビュザンティオン学院(というか沈澱から逃れた地下霊園)に行く予定ではあったので渡りに船って感じでしたね
>>305
デイビット枠で正統派魔術師のキリクさんとは別に異質な魔術師の枠が欲しくて……グランデさん、めちゃくちゃ設定が好みなのもあり……>>318
ティムが普通を嫌ってダイナミックエントリーでファーストコンタクト取った時に「前例がある」って言われて「……?」ってなる光景はあったかもしれませんね
アスPのそれは死霊術ではないですけど死者蘇生とかは死霊術的観点からも見れる→つまり死霊術にも色々な活用ができるのでは?あとゴルゴーンの血液の癒しの力もあるし、という
ただあくまで癒しなのでモンテスラの呪いを解くことと体に根付いた遺伝異常の正常化しかできないわけで、魔術回路の除去は不可能、というかティムのスタンスが「そこの選択は君と後世の一族で考えるべき」みたいな
あとアリウムちゃんってサーヴァントが一切関わらない舞台で奥の手みたいなものってあったりします?死想延命はサーヴァントに使えるっぽい大魔術みたいですし>>238
オリジナルを踏襲しつつも少しずつ違う世界……この違いがどんな変化を生むのか、とても楽しみですね。
成長する空想樹や積極策な人理漂白とは違って、人理沈殿、夢想檻と徹底的に留まり続けることを望んでいるような印象を受けました。
クリプター陣営の強キャラ感がすごいですね。>>323
クッチー「…し、失墜の死翼とかも似たようなものじゃない、です、かね…(真正面からぶった切られて真顔になった男)」とりあえずドロテーアさんとユーさんで相談しつつある程度展開進めて(撤退方向?)、俺がサタンの帰宅SS出す感じですかね?
>>335
トリックだよ!>>301
声かけただけで殴り飛ばされるパリピ哀れ……!
テンションが天井突き破ってる!SSと言うが予告編貼っていいですか?
>>344
よくってよ~>>338
抱えてるものは重いし、願いも切実なものだったりしますが……それを表に出さない位には強い子です。
現状投下されてる作品の中で最もWASP結成から時間が経過しているイメージで書いてるので、経験値もそこそこ。世界とは鏡のようなものだ。
世界を変えるには、変化を自分自身を変えるしかない。
人類は世界に呑み込まれた。叡智を手にし、繁栄を極めた。その代償として、自らの獣性を失った。
哀れなり、人類史。愚かなり、人類史。
今のお前達の歩みは、過ち以外の何者でもない。
人とは意志を持つ獣。
今のお前達の在り方は、空を飛ぶ魚にすぎない。
ならばこそ、この私が今一度救済を与えよう。
これは人理焼却ではなく、人理改訂でもない。
我が理法に従って人理に判決を下す―――人理裁定である。
牙を取り戻せ。爪を取り戻せ。今一度、野生に還り―――お前達の欲するままに振る舞うがいい。
この私が、そうするように。
―――我が名は人類悪アレイスター・クロウリー。
―――欲望のままにお前達を救済する、大いなる獣である。>>355
「あれが貴方の有り得たかもしれない末路。いかがかしら、ミスター・チャップリン」
「貴様が語ると説得力が段違いだな、天上王。最も、かの人類悪を傀儡とする貴様は元より視点が違うのだろうが……これが、王とやらの視点なのかもな?」
「私は、御身達の進む未来を見てみたい。一度我が国を訪れた以上、御身達を庇護するのは女王たる我が責務。我が全霊を以て、遍く全てを打ち破って御覧に入れよう。起きろ、クロイン―――食事の時間だ。魔神柱などこの程度、全てを喰らい尽くして見せよ!」
「さあ、出番よ私の子供達! 今こそ―――マスター達の道を照らす灯火となりましょう!」
「息を合わせろ……って言っても無駄か。俺がお前に合わせる。好きにやれよ。その方が、お前らしい」
「誰に物を言ってるのかしらこの松明持ち。貴方は私で、私は貴方。息なんて、勝手に合うものでしょう?」
「父……さん……?」
「話は後だ。細かい部分は俺がやる。今は好きにやってみろ―――ああ、俺の娘はこんなに立派になったのか」
「保ってくださいよ……マードック号……! 私は、こんな所で倒れるわけには行かないのです……! 偉大なる星の開拓者のお歴々。その末席に座するものとして、彼らの力にならなければならないのですから……!」
「よく戦いました。騎士ガレス。その……騎士というものは私の領分ではありませんが、兵士としての貴女は敬意に値する。
我が赤き竜(ペンドラゴン)の真名を以て、貴女を称えましょう」
「ハ、ハ、ハ! 救済を語るか、小僧。貴様もアルビオンの民。ならば俺は王として、お前に一つ忠言しよう。
過ぎたる力は身を滅ぼす。俺達のようなものは、誰かを救おうと思うべきではない……そう、教えてくれたマスターがいた」>>356
「サーヴァント、ランサー。真名をガレス。貴方の一番槍として、ここに馳せ参じました!」
「聞け、この領域に集いし一騎当千、万夫不当の英霊達よ!
相容れぬ敵同士であろうと、今は互いに背中を預けよ!」
「私のよう円卓の末弟がこんなことを言うのもおこがましいでしょうが……いいえ。私だからこそ、言うことが出来ると今は考えています」
「何故なら―――未来を作っていくのは、我らの最も新しい末裔達なのですから! そう! 今ここにいるマスターがそうであるように!」
そうして、少女の姿をした騎士は、その槍を高く掲げ―――
「我が真名は美しい手(ボーメイン)のガレス。我らが円卓の誇りにかけて、貴公らの盾となろう!」
「ああ……君は俺だ。フェリーペ・ジョージ・デ・サント。
人類後の――いや、かつては人類最後のマスター『だった』男さ」
Fake/Grave Order 終局特異点 理想黄金神殿セレマ
まもなく配信>>358
バプロディカがアップを始めました。
「んっふふ……んっふっふっふっふ────」最近悟ったが、俺は一見マトモを主張するク.ソヤバ人間(特に女性)が好きなのでは…?(唐突な性癖の開示)
わー!『ルナ・アードゥルの冒険旅行記』が更新されていた……!
なるほど、「見に行く」ってそういう……そういう……(不安)
人狼も気になりますがルナは果たしてどんな痴態を見せたのかな???今唐突に、
『地上で最も優美なハイエナ』がルヴィアならば、
『地上で最もお気楽なチンチラ』がルナ、
という電波を受け取った
多分メレクには時々チンチラに見えてるんだあ>>366
なるほど。了解です。
少し累の逸話とか見ながらリメイクしてみます。>>367
ね。>とある兄妹の下に同居してる『彼』
ただまぁシスカさんに拾われた世界線とかもあるから、時計塔に行く√って一つじゃないのよねイコマ君。
あぁあとクッチーがイコマ君を時計塔に行かせるかな?もある。熱中症で倒れたりバイトに行ったりひたすら種火周回をしている間にスレがめがっさ進んで追いきれなくなってしまったのです……
まぁいいや今週は週末まで暇だしゆっくり読もう>>376
つ 寝酒の冷えたビール>>376
大事に至らなかったなら安心したんよ~なんとか明日中にはアヴァロン・ル・フェ実装分を終わらせて、アメリカ大会リレーのクッチー締めSSを投稿したい。
あと今まで若干フワフワしてた刹那のイメージソングがある程度固まった気がする!コレよ!!YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=euLqEIIk_j0&list=PL_B2PkT0YPnUhZaXxfpAu0F4BRFs3qgqu&index=3
ただいま、ヴィオランテのSSを構想中。
もしかしたらレージュさんとこのつむぎ、莉花、琴羽の3人娘が留学していた頃のヴィオランテの友人という設定で出るかも。あ、サーヴァントは不可でお願いします。
fgoシステム更新&ソロモン映画で、マイカルデア熱がめっちゃ上がってしまってる...
サビ終了までにマイカルデアの生きた証を残したい...
>>358
>理想黄金神殿セレマ
あっ...
人理、裁定!ふええ...ネッブも出張る最終決戦だぁ!>>381
おお~、了解しました!>>390
「相対するのはうちのインフレ枠ミソラ・オオガミちゃんなので。」
わあ(白目)
……なるほど。とにかくそういうわけでしたら、自分はロゼとプルフラスペアを推します~>>392
設定もそう思うことありますが、登録したデザインも後から描き直したくなることはありますね……>>392
うーn……私はよっぽどのこと(公式の設定開示による徹底的かつ無視できないレベルの矛盾とか)でもなければ改修はあんまりしたくない派なのでちょっとわからないですかね。
「頭の中で設定として練り上げたものを設定表に書き写しきれていなかったから齟齬のないよう書き足す」、ってのならいいんですけど、能力とか性格とか根本的に変えちゃうのとかあるじゃないですか。
できる限り「他の人の作ったキャラも同じ世界にいる」っていう都合で考えたい関係上そういうこと何回もされると「書いてる途中にまた改修されるかもしれない≒キャラクターに人間としての安定性が足りない」って理由でssで採用とかできなくなるんで……SS(終局特異点前編)貼っていいですか?
人理修復の旅。
7つの特異点を越えたフェリーペとメンテーが最後に挑むことになったのは、人類悪アレイスター・クロウリーが座す黄金の神殿だった。
コフィンに入るメンテーとフェリーペ。
最終決戦に赴く人類最後のマスターとサーヴァント。
その面持ちは、神妙という言葉の例えにそのまま流用出来るほどに固まっていた。
ふと、フェリーペはメンテーを見た。
自身より小柄な身体の、自身より幼い少女。自分は彼女に守られてきた。
確かに、彼女は後輩だが―――人生という意味では、自分の方が先輩だ。
彼女はあの時俺の手を握ってくれた。あの時の恩を返さずして何が後輩か。何が男か。
自分の頬を両手で叩く。コフィンの中に響く乾いた音に、メンテーは思わず隣に座る青年と視線を向けた。
「こ、後輩? 」
「―――楽しいことを考えよう、センパイ。これからのこと。未来のこと」
「……どうした後輩。君にしては随分と仰々しい。また変なものでも食べたのかな?」
「ああ。実はメイザースちゃんが作ったプリンを……じゃなくて! 良いだろ。たまにはかっこつけても。これで最後なんだし」>>399
「そういうのはいざという時に取っておけ……と言っても、聞かないんだろうな、君は。全く、最後まで私の手を焼かせるかい? 君は」
「後輩ってのはそういうもんだ。そう言ったのはセンパイだろ?」
「……そうだ。良く覚えてるじゃないか。私は君を先輩として導く。そう言ったのは私だったな」
フェリーペの飾らぬ言葉にようやく肩の力が抜けたメンテーは、そのまま彼にもたれかかった。
「勝ちたい。勝ちたいよ。勝てるかな、私達」
ポツリ、と漏れたのは、これまで一度足りとも彼女がこぼすことのなかった本音である。
「……勝てるさ。今までだってそうしてきただろ。俺達は」
もたれかかるメンテーを押しのけることもなく、受け入れたままフェリーペが答える。
「一度、カルデアの外に出てみたいな。付き合ってくれる? フェリーペ」
「当たり前だろ。何を今更―――約束しよう。センパイ。お互いがお互いのために。必ず、俺達はあのカルデアに帰る。もちろん二人揃ってだ」
「お互いがお互いのため……か。もちろんさ。約束しよう。きっと、カルデアに帰ってみせるってね」>>400
◆
まず振りかかったのは、隕石のような鉄拳だった。
緑衣の外套に身を纏う貴公子然とした容貌とは裏腹に、その膂力は魔術師離れしていた。
降り立った神殿を構成する地面を粉砕し、岩盤を砕かれた大地が陥没する。
吹き飛ばされそうになったフェリーペを、メンテーの手が引き寄せる―――それを分断するかのように、天を突くほどの巨大な樹が2人の間に現れた。
「流石だな。大魔導師アレイスター。後輩であれば一生かかっても成し遂げないような魔術をこうも簡単に」
「俺を例えにしなくてもいいだろ!」
軽口を飛ばすメンテー。その精神状態は、完全に平時のものへ戻っていた。
「お褒め頂き恐悦至極―――では、次はこういう趣向で行こうか」
大仰な仕草で片手をあげるアレイスター。その足元から汚泥が吹き上がり―――その中から、かつて打倒した、回帰の獣アルディンナが現れた。
「なん……だと……」
「狼狽えるな後輩! 勝てると言ったのは君だろう!」
盾を振り上げ、全体重を乗せて叩きつけるメンテー。その渾身の一撃は、ビーストを象った模造品を爆散させた。>>402
『フェリーペ君! メンテーちゃん! 私の声が聞こえまして!?』
「取り込み中だ! 後にしてくれるかなミスター!」
『わかりました! わかりましたの! あと、ミスターではありませんわ!』
「わかりましたって、何が!?」
突如、2人の間に割り込む声があった。
『ええ! 例えフェリーペ君とメンテーちゃんの目を誤魔化せても、この私の眼は隠せませんわ!
いいや、いいや! これは、この俺にしかわからねえ!
やつは、やつは―――あいつはバルバトス! ソロモン72柱の1人だ!』
「め、メイザースちゃん!?」
「おい。素が出てるぞ。ミスター・メイザース」
カルデアからの通信。いつもの胡散臭いお嬢様口調をかなぐり捨てた女性の声がフェリーペとメンテーの耳元に飛び込んだ。
2人からメイザースと呼ばれたのは、カルデアの技師を務めるサーヴァント。
クラスはキャスター。真名をマグレガー・メイザース。
『ソロモンの大いなる鍵』を筆頭に『アブラメリンの魔術』『アルマデル奥義書』など数多くの魔術書を翻訳し―――あろうことに市販品として売り出した、魔術世界にその名を残す神秘の破壊者。
時計塔の追っ手から逃れるべく、身体を女性のものに換装して逃げ続けた結果、その姿が英霊として座に登録された筋金入りの魔術師(ろくでなし)である。>>403
荒唐無稽。あまりにも荒唐無稽な発言に、メンテーとフェリーペの二人は絶句し。
「―――そうとも。貴方の言う通りだ。マグレガー・メイザース。
とは言っても、まだ半分でしかないがね。我が主の遥か後世を生きた魔術師の評とするなら、賞賛に値する」
そうして、目の前の大魔導師は、彼女の発言を肯定した。
「我が真名―――否、我が霊基の名はバルバトス。かつて憐憫の獣の尖兵として人理を焼却した魔神。
そして今は、この身を形作る幻霊の一騎」
「幻霊……だと……?」
かつて、魔術王ソロモンに使役された悪魔がいた。
その名はバルバトス。憐憫の獣が起こした人理焼却の折、その総体200万体を駆逐され尽くした魔神柱である。
その内のある個体は、特異点から逃れ出た。
冠位時間神殿ソロモン。この世のどこにも存在しないが故に、あらゆる世界の観測が許されるその地。
人理焼却の是非。その本質を見極めるべく、バルバトスという名の魔神柱は、ロビンフッドのものへと自身の霊基を偽装した。>>404
「そうとも―――私は、元々形の無い存在だった。形の無い空虚。人格のみ与えられた虚構。我が半身の内で眠り続ける仮面(ペルソナ)」
かつて、セリオンと呼ばれた者がいた。
アレイスター・クロウリーの中に潜む獣性。抑圧された意思は、バルバトスとの融和を果たし、ここに人類悪として顕現した。
哀れなり、人類史。愚かなり、人類史。
お前達は、繁栄するべきではなかった。
「―――我が真名は人類悪セリオン!
アレイスター・クロウリーの内に眠る憐憫の獣!
お前達の人類史に判決を下す、大いなる獣なり!」
アレイスター・クロウリーなど偽りの姿形。
其は人の繁栄によって生まれ、最も栄えた文明を滅ぼす大災害。
憐憫の人類悪セリオン。
かの大魔導師から生まれた、大いなる獣である。>>405
【元ネタ】史実・近代魔術史
【CLASS】ビーストI/R(レプリカント・複製)
【理】憐憫
【真名】セリオン
【性別】男性
【時代】近代
【地域】イギリス
【身長・体重】154cm・42kg
【外見・容姿】深緑の外套に身を包む狩人風のイギリス人男性。
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力EX 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
獣の権能:A
対人類、とも呼ばれるスキル。英霊、神霊、なんであろうと“人の幻想によって昇華した英霊”に対して特効性能を発揮する。
単独顕現:B
特殊スキル。単独行動のウルトラ上位版。存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
自己改造:EX
自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。
セリオンは魔神柱バルバトスとの完全な合一を果たしている。>>406
【固有スキル】
ネガ・カルチャー:EX
憐憫の獣。我欲の人類悪が保有する権能に等しい能力。
人の持つ理性を否定し、人の育んだ叡智を否定し、人の築き上げた文明を否定する。
あらゆる能力、あらゆる技術を無効化し、肉体に宿る獣性のみを肯定する概念結界。
陣地作成:A
本来はアレイスター・クロウリーが保有するスキル。自らを奉る“神殿”を作成可能。
道具作成:A
本来はアレイスター・クロウリーが保有するスキル。儀式魔術師である彼はタロットカードを始め火の棒、水の杯、風の短剣、地のペンタクルなどの儀式魔術にまつわるおおよその道具を作成可能。
降霊術:EX
本来はアレイスター・クロウリーが保有するスキル。自身と同等の存在―――すなわち、自身とは異なるビーストの霊基を降ろし、ネガ・○○○以外の保有スキルを行使可能。
作中で披露されたのは快楽の獣ナディアの森霊魔術、回帰の獣アポフィスの怪力、愛玩の獣アングルボザ、憐憫の獣ミシャンドラが保有する高速演算、など。
破壊工作:A
本来はバルバトス、ひいてはロビン・フッドが保有するスキル。
セリオンのものは対人に特化しており、人の知性活動から生じた悪性情報の波で対象を飲み込む。>>407
【解説】
イギリスの儀式魔術師であり、魔道書である「法の書」を書き上げた大魔導師。
その内側に眠り自らも名乗ることがあった名、それこそがセリオンの正体である。
汝の欲するままに欲せ。周りの環境に流されることなく、己自身の意志を貫き通せ。
アレイスター自身もかくあろうとしたが、神秘の秘匿を保持したまま思うがままに振る舞うことはそう容易いことではなかった。
抑圧された意思はペルソナと呼ばれる第二人格としてアレイスターの中に根付く。
根付き……本来であれば、根付いたままに形になることはなく生涯を終えるはずだった小さな存在。
そんな彼の運命は、ある日を境に大きく変わることとなる。
バルバトス。憐憫の獣ゲーティアが使役した魔神。
かつての決戦で討ち滅ぼされた200万の魔神の内の一柱は、人理修復の是非を確かめるべく冠位時間神殿から逃亡を測った。
人類史のどこにも存在しない特異点故にあらゆる世界の観測が許されるその地において、バルバトスが目をつけたのは「フェリーペ・ジョージ・デ・サントとメンテー・プルトランプが所属するカルデアの存在する世界」だった。>>408
バルバトスの消耗を恐れた彼は、自身の霊基を自身と同一視されるロビン・フッドのものへと偽装した上で異なる世界へと転移する。
転移した先、カルデアのサーヴァント実験によって召喚された彼は―――人類に絶望し、人理焼却を試みることとなった。
人の悪性に対する審美眼を持っていた彼は、既に召喚されていたアレイスターの中に眠るセリオンに目をつけた。
人としての姿形を得ることを望んでいたセリオン。
人類悪の尖兵であり、新たなる獣の目覚めを求めたバルバトス。
2人の目的は合致し、大いなる獣は魔神柱の肉体を触媒として受肉することになった。
アレイスターの内側から覗く世界は、彼にとってモノクロに等しかった。
いつか自分自身の肉体を持った時、それは変わるかもしれない。
人類は成長出来る。彼がそうだったように。きっと。
その希望は―――他ならぬ人間自身の手によって砕かれることになる。ふと「オレオレ詐欺の電話がかかってきたのに「もしかして…お父様!?お父様なのね!ああ、お会いしたかったわ!」と言って一応そう言うことにしておいたら「お父様、お声が少し変ね?…まあ!お風邪をおひきになったの!?そうね、最近冷えるものね。あ、そう!最近ね…」と話が脱線していき特有の電波言語を交えていき堪えかねた詐欺者に途中で電話切られるグランデ」という概念を思いつく盛夏の頃。
ちなみにその後「さっきの詐欺だよ」と伝えても「いいえ、あれはお父様よ。だってお父様だもの!お父様以外あり得ないわ!」と言って聞かない模様
頑張って追っていきまするー>>317
うぇっ、グランデまさかのデイビット枠!?これは絶対に見逃せない…!
めちゃめちゃ好みとか、すごく嬉しいです…!ありがとうございます…!
>>325
拝読いたしましたー。
びっくりするほど平和だ…なんかこう、はじめてのおつかい的な雰囲気…このノリから聖杯戦争に、というのもある種聖杯大会という概念の特権ですね
木伽の清涼剤、癒し枠に…と思ったけど、サーヴァント、スキュレーさんか…穏便にはいかなさそうだなぁ
>>358
えっワット…?マードック号ってことはワット…?ワット出てる…?What is happening…?
>>411
ってなってたら早速全編来とったー!?アレイスターのペルソナぁ!?バルバドスぅ!?驚きの連続なのだが、だが!()
えふごともぐれおとも違う展開の終局特異点、これからのストーリーが楽しみです!覚悟を決めたフェリメンはいつ見ても良いものだ…>>418
ちなみに別の人の場合、
レッドアは「What happened?親友、金が欲しい?別に構わないぜ。けど何があったのか教えて欲しいな」からめっちゃ親身に相手の素性聞いて「Life goes on!まずは30万ドルやるよ、それでひとまずはやれるだけやってみろ!応援してるぜ!」って社会復帰のための金を渡して改心させる。
その後「さっきの詐欺ですよ」って言われると「マジで!?オレ詐欺られたのかよ!」って大爆笑する>>392
公式と矛盾しよーが性能がどうだろうが基本的に設定はいじりませんが、キャラクター性はよくずらします。
リレー自作問わず、他者作のキャラクターとのやりとりの中でより良い物語になるなって自分が感じたら、やりそうにないこと以外は大体許容しますね。
設定はただの設定でしかないですしね。
自分だけの設定で完結しているよりも、その方が面白いじゃないですか!
なので私の場合、物語ごとに設定がブレてます。
パラレルだと思ってください。
お使いになる場合も、あまり気にせず使ってくださいね。>>427
願いが叶わなかった!じゃあどうする?って部分を含めて締めじゃないですか!
聖杯を追い求めてきたこれまでと、聖杯大会中のやりとりの中で経験を得た今とでゲルトさんがどう変わったのかとか、願った結果何が起きたのかとか、考えるとワクワクしますね。以前作ったインフレ勢の改修をしたので投げてもいいですか
>>432
それでは
【名前】ネバ・タセツ
【性別】女性
【年齢】23歳
【身長・体重】169cm・50kg
【方針・属性】混沌・悪
【回路・編成】異常(誰が見ても異常を感じるが正常に稼働する)
【回路・質】B
【回路・量】C
【魔術属性】風
髪の色:黒 瞳の色:蒼
特技:逃げる事 好きなもの:間違った物
嫌いなもの:正しい物
【魔術・特殊技能・特性など】
「拝読者の眼」
千里眼の一種。自らの目を通じて見る世界を文章として認識する。
持ち主によって認識する文章の形式や媒体は異なるが彼女の場合、小説の形式で認識する。
モノローグという形で他者の心情を掴む事や実際に見た物から重要な情報だけを得る事が出来る。>>434
文章を極限まで洗練し言霊として成立させる研究を進める多雪家に産まれた彼女は、一族の悲願であった「拝読者の眼」と「誤り」という起源を持って産まれた。
元より変換魔術の機能が制限されている上に乱れたもの、歪んだもの、誤りを良しとする彼女にはこの研究を進めることは叶わず一族から棄てられた。
人間としては美しく整った物を嫌い醜く歪んだ物を好む異常者であるが、彼女は無法者と言う訳でもなければ人間を嫌う訳でも無い。
彼女は人間は過ちを起こす生き物であり、それから生じた文化文明もまた不完全な物だと考えている為、人間の創る世界を愛している。
彼女の基準においては秩序こそ邪道であり、誤りこそ正道なのだ。
しかし人間は基本的に正しくあろうとするものである事も理解しており、正しい状態が誤っている存在として生まれている彼女は根本的に人間には自身を不必要な物、人間ではない物として考えている。>>427
その辺りの設定覚えてないのですが、聖杯にくべられた鯖が7騎超える(段蔵ちゃん、ディオニュシオス2世、ルドルフ・クラウジス、ヴィルヘルム・テル、影の軍団、アイエーテス、ツタンカーメン、ザッハーク、山中鹿之助)ので、過剰出力で強引に願望器として使えるとするのも有りかなとは思います。
流石に願いが切実ですし。設定周りの改修一つとっても、色々と考えがありますね。自分は実際にある程度長編SSに出るまでは存在がフワフワしてる感じがする+設定の全共存は無理だろ派なので設定が確定するまでは自由度高くてもいいでしょ、って考えになってるのかな。
実際に他の人が自キャラをガッツリ使用する段になったらその時点で設定は固定、完成!ってつもりではありますので、そういう「折角自分のSSに出したのにアイツ設定変更しやがった!」的な展開はほぼ無い筈…。多分(うろ覚えですまん…。ちょっとはあるかも…。)ところでアメリカ大会のバーサーカー陣営の締め、投稿しました。なんかアメリカ大会の話ってよりは朽崎遥と朽崎誉の話っぽくなっちゃったけど…。
>>427
こういう時委員会さんが残っていればなぁ、としみじみ悔やむ
まあ自分としてはゲルトに願いを叶えてもらって(むしろ叶えてほしい)構わないのですが、この辺のすり合わせは監獄長さんにお任せしますまぁどうしても困ったら1d6して3以上だったら叶うとかでいいでしょう(てきとう)
感想ありがたい……戴冠式のネタバレ解禁までには完結させたいです……
エピローグ含めてあと4話くらいかかるけど……()
>>412
ははーん、これは174cm・62kgの間違いですね(白目)
バルバトス=ロビンフッド、自分がぐれおを読んだ時と同じようなサプライズをやりたいと思って考えたので驚いて頂けるのは嬉しいですね……
>>413
もっとだ……もっとよこせバルバトス……!
ぐれおの人類悪がRなのでそれに倣った形になりました。Lも考えてはいるのでそのうちお出しするかもですね(公式が6・7・終局ってアニメ化したので6章くらいまでは書いてもいいのではって思いつつある)
>>414
やっぱFGOの黒幕は捻らないといけないなって……
>>415
ぐれおの作者の方に美味しく味わって貰えるの嬉しい……
自分の書くメンテー、気持ち乙女というか可愛らしさを意識してまして、「メンテーが可愛くて何が悪いんじゃい!!!!」の精神で書いてます。
『アレイスター・クロウリー』を『ビースト』として扱うって考えた段階で能力に関してはめちゃくちゃ考えました……嬉しい……>>443
>>416
ぐ、ぐぇー! ひ、拾われてしまった……メイガース君ちゃん……!
メイガース君ちゃんは今後も自分がFakeを書くために考えたダ・ヴィンチちゃん枠の人です……
自分の脳内で検索かけた時にいの一番にこの男なら魔美肉(魔術美少女受肉)おじさんになるという確信があった。史実がエクセントリックすぎる……型月世界で魔道書を市販するんじゃないよ……
>>421
これはあれです。「ロビンフッドは数多く存在し、そのどれもが等しくロビンフッドである」っていう座の認識を利用した形になってます。なので霊基名をつけるとしたら「ロビンフッド(バルバトス)」になるかと。
>>422
wikiをひたすらイングランド、イギリス、ブリテン、アイルランド、ケルトでサルベージしてビビッと来たサーヴァントはお借りしようと思ってます。ワットもその一人です。
フェリメンはいい……オーソドックスなボーイミーツガール……いい……もっと書きたい……(強欲な書き手)
>>427
一通りビーストを読ませて頂いたんですけど、ネガ・○○○以外の能力って感度良好みたいな自己バフと輪廻する風時計みたいなその人のオプションありきの能力しかなかったんでシンプルに強力な畜獣母体と怪力には助けられました……
>>430
ラスボスと言うこともあってアレイスター/セリオンはかなり気合を入れて考えたのでそう言って頂けて嬉しいです。>>427
聖杯の行使ではなく貯蔵された魔力のやり繰りで結果的に願いを果たすとか?
ゲルトさん的には大会優勝者として名を残すのもある意味では願いを断片的に叶えたカタチとも言える気もしますが願いは叶えちゃっていいと思いますけどねー
普通に勝ち抜いた結果ですし、叶えたらまずい願いというわけでもなし
GMである委員会さん的に問題があるのなら戻ってきた時に詳細を聞いて後から修正するという形にしてもいいし
なによりここで決まらないまま終わりが遠のいちゃうのは非常によろしくない【TIPS】
士郎……僕はね。前編とセリオンのキャラシを並行してて書いてた時にね。降霊術の仕様が決まった段階でミシャンドラのスキルは絶対使うって決めてたんだ。
【こぼれ話】突然ですがどなたか私と短編リレーをしてくれる方はいませんか?
前に監獄長とサーヴァント戦をやったので今度はマスター戦をやりたいなぁと思いまして。ちょっ……まっ……
まだ追えてない…………
まって…………おねがい……
動き出したら動き出したで今度は展開が早すぎる……色々と考えた結果………………ハッピーエンドにしてあげようと思います!
最初に始めたリレーで「本当に、本当にありがとうございました(切嗣の慟哭顔)」では余りにも酷いと思うので。>>456
おー(拍手)。ハッピーエンド。いえーい。
>最初に始めたリレーで「本当に、本当にありがとうございました(切嗣の慟哭顔)」では余りにも酷い
確かに。すいません、今ちょっと気持ちにまとまった余力がないので木曜日の夕まで待ってください
そこまで行ったらちゃんと全部に追いつき直してまた来ますので、ごめんなさいおうふ。
スペイン語に関して勘違いしてたことに今更気付いた。
まさかBとVがどちらも『バ行』発音(=スペイン語の発音に『ヴァ行』が無い)とは。>>462
こら、後々ヴィオランテの文字表記を「ビオランテ」に修正しとかんとな…。>>447
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飯テロイベントとは恐ろしい……!(腹を空かせつつ)行き場のない想念が人間の噂話(童話)をカラにして新生した、妖精(童話)
固有結界・異界常識・伝承防御・妖精領域が本来は悪魔と精霊だけが使えた/精霊種の中にも悪魔のカテゴリーがある、というのと考えると、一般的に名前のある(聖書などに登場する)悪魔がこれのような感じもして
童話の他に神話伝説をカラにして生まれると、英霊幻霊サーヴァントの発生の仕方になって
童話を、魔術を介して新生(物質化)させるとプロイキャッシャーになる(「魔法以上に魔法に近い」は伝承防御、固有結界そのものだから??)
とか、まったくss書かないで色々と考えていると、もう18時には戴冠式だ~ではでは、GAME0『思い出』の続きを
「またのご来店をお待ちしております」
暗く輝く宝石のような男性の、軽やかに空気を揺らす声が響く。それはまさに男の経営する宝石店において、本日の最後の客を送り出したところである。後に残るのはこの麗しい青年と、その後ろの厨房で作業をしていた、青年に引けを取らないほど美しい少女である。
「おつかれさま。お茶淹れたから一息入れましょう。今日のお茶菓子はシフォンケーキだよ」
「ありがとう、パメリ。………このチャイ、いつもより甘い?」
「疲れてるだろうと思って。ダヴィは甘いの、好きでしょう?」
「………嬉しいです、ありがとう」
互いに互いを熱く見つめ合い、何もないのに笑みが溢れる。自然と手と手は重ねられ、絡み合う。同棲に加えてここまでしておきながら、彼らは付き合うことはおろか好き合ってすらいない。両片想いにすらなっていない歪な愛、恋人家族友人恩人ペット、そのどれとも結びつかない愛。もしくはどれとも結びついているのか。
この宝石店の店主であるダヴィ・ガルシン・アインツベルンとその従業員であるパメリ、彼らの日々は変わらない。「今日のお客様は久しぶりにあっち側だったんだっけ。大丈夫?恨み買うようなことはしてない?」
「どちらかと言えば、私よりもお客様が心配ですね。たかが一つのマフィアが魔術師のパトロンをしたところでいいように騙されるのがオチです。スクラディオ・ファミリーや獅龍鳳の類は稀と言えるでしょう。アレは時の運も絡む」
「ふーん……一般人は暗示に対する抵抗力なんてゼロだものね。拍手やコインを簡単にポンっ、で終わりだもん」
「ええ。熟練の裏社会の人物が尾行に気づかない程度には、ですからね」
突如爆発するドア、そこから入り込む暗い影が五つ。しかし最初と最後の影は入った瞬間崩れ落ちる。
一般的にマグナムと称される銃器から放たれた弾丸が影の頭を砕いたからだ。容赦もなく、呵責もない。無慈悲な黒い銃口をダヴィが向けている。
しかし刺客も怪物そのもの。後の三体は瞬時に弾丸を把握し翅がある虫のように部屋を飛び交う。そういう魔術なのか、それともそういう風に“作られた”のか、その動きは弾丸よりも早く止まることがない。「なのに辺りに風は吹かない。それって、重さ自体はそこまでってことじゃない?」
それが使い魔に類する怪物である以上、少女の容赦はない。部屋中に張り巡らせた不可視の銀糸が一体を絡めとり十分割。もう一体を転ばせて、糸を通じて人が生きられないほどの衝撃波として水蒸気が爆発。結果的に粉微塵。
最後の一体はパメリ自身が駆け抜け頭を拳で砕く。魔術戦闘も近接戦闘もこなせるアインツベルンの元戦闘特化ホムンクルスだった彼女にはこの程度造作もないことだった。
「手応えが軽い………やっぱり。ダヴィ、これ多分、使い魔だけど分身とかに近い。生物を使い魔にした形ではないと思う」
「でしょうね。真横で命が消えた時に動揺が微塵もなかったから。困りますね、それでは刻印を脅しの材料として剥ぎ取れないというのに」
「どうしようか。やろうと思えば探せるけど、そこまでせずに野紀さんに任せたほうが……ん?待って、これ……」
魔力痕やさまざまな残存術式から構造解析を行おうとしたパメリの顔つきが一気に怪訝な顔になる。どうやら何かを読み取り、それに対して不快感が表れているらしい。「……最悪。最初からそう伝えればいいのに、わざわざ事務所を破壊しようとかする?随分嫌な女だね」
「何がありました?喧嘩なら買いますよ、再起不能になるぐらい毟り取りますよ」
「いやいや。………オークションのお誘いだよ。この使い魔を壊して解析される前提で仕込んでたみたい」
使い魔たちを火にくべて燻る煙が文字を成す。………そこには一言、『現存する不死鳥の琥珀』という文字と、そのオークションの開催地が記されていた。羅城宅
「困りましたね。いやはや、どうしましょう」
何気ない顔でパソコンを弄っていた自分の師匠であり、両親を亡くした自分を引き取ってくれた人が、わりと本気で悩んでいた。健全な男子高校生であるこの羅城大我も、どうしたのかと気になるというもの。
「どうしたんですか師匠。何か問題でも?」
「あー……前々から予約をしていたとあるパーティーというか、オークションというか……そこに出席する予定日に丁度、別の話が被ってしまいまして」
「予定の調整、効かないんですか?」
「出来ることなら後に入ってきた方を片付けたいんですよねぇ。早いところ潰しておかないと該当場所……石飴街の子供が危ないので」アレクサンドル・野紀・ヴィヴラメント。野紀一族で社長や当主を務めておきながら、ある事件の後に俺に対して『私は人ではあるが、これは本物のアレクサンドルの姿を借りているだけ』と伝えた非人間。偽りの金髪碧眼の美しい男は勝負をしない。
なぜなら、勝負をする前に勝敗が決しているから。相手の用意したゲーム盤で対局をした際には、すでにゲーム盤は崩壊している。盤外戦術はお手の物、知らず何重もの罠を踏み、戦う前から負けている。そんな狸爺である。
だから、当日の予定地が石飴街なる場所とはかけ離れたアメリカでも、何かしらの仕込みがあるのだろうとしか思えなかった。そして、こういう些細な仕込みの末が野紀という師匠の戦いであることも知っている。
「むぅ……行きたかったんですけどねぇ、オークション。どうしても手に入れたいものがあったので。まあここで手に入れられずとも、また機を待てば手に入るのでしょうが」
「珍しいですね、何が欲しかったんです?」
「遺物を少し。現代じゃまず再現不可能なものばかりですので」
「…………師匠、それって」
寿命が近い。そんな大我の命を救うための術を模索し続けている師匠。最終的には『一部の例外を除いて現代魔術での除去はほぼ不可能』と結論づけたそれを、現代ならざる過去の遺物で片付けようと試みる。そのために、野紀が色々と世界を回っていることも知っているのだが、この男は何も言わないのだ。「師匠、俺が行きます。俺にその権利を譲渡してください」
「ギリシャですよ?ギリシャ語が話せなくても最低限英語は話せないと」
「頑張ります。なんなら、師匠が教えてくれた言語の最適化の魔術使ってみせます。……俺の腕のために頑張ってくれたんなら、俺自身が行かなきゃ筋が通らないじゃないですか」
その真っ直ぐな瞳に折れたのか、同じ場所に兄弟子であるダヴィさんも訪れるからなのか、師匠は俺に一つの条件を言い渡した上で旅行を許してくれたのである。
「ってな訳でその条件が同行者を一人連れて行くことなんだけど……レオくん、大丈夫だったりしないか?」
「俺ぇ?いや、わからんけど……俺で大丈夫なん?」「師匠にも相談したらレオくんなら大丈夫だろうって……同行者を付けなきゃいけないのは俺が勝負事はよく暴走しがちだから、そのストッパーが要る……みたいな話らしいから」
「………とりあえず、今日は持ち帰らせてもらうわ」
高円寺零央は高校生である。よって、今は夏休みである。だからこそ、今日お呼ばれした誘いに応えることもできるし、誘った大我も夏休みだからこその誘いであると理解している。
「ギリシャか……言うて、空港に着いたらそこから目的地まで目隠しして連れて行かれるんやったっけ。なら、ギリシャ語覚えんでもあまり問題はないわなぁ……んん……」
零央は悩んでいる。なんせ行かない理由はないが行く理由もないのだ。友人に旅行に誘われた、の一文でその悩みの種自体は言い表せられるのだが、いかんせんその内容が内容だ。異国の地でオークションの競り合い……しかも鬼の腕に絡む割と死活問題である。そう、割と責任重大なのだ。
「んー……師匠、も好きにしろ言うたしなぁ……将来こっち側に行くなら役に立つとも聞いたし……」
そう、零央は将来を決めかねている。いやいや、そう書いてしまえばそれは高校生にとって誰にも等しく訪れる進路のアレコレであるという考えに皆達するのであろうが、この場合の将来とは“魔術に関わるか否か”なのである。
仮に関わることを決めたのであれば、その後の自分の道がどうであれ常人ならざる存在の影は着いてくる。それの良し悪しがどうであれ、それは確実だ。嫌なら完全にシャットアウトするしかない。「師匠、少しお聞きしたいことあるんですけど、大丈夫です?」
「俺にか?まあいい、話してみろ」
「師匠、前に俺が広島の伝統芸能テレビで見て気になった時、実演してはりましたよね?あと、何百年物の伝統工芸品とか」
「ああ、うん。工芸品は家にあるしそういう技能は見て出来るからな」
「それと似たみたいに、魔術のやつ……なんやったっけな……ああ、たとえばほら、ゴルゴーン?とかいうやつの見たら石になる眼、あんなんは再現できたり?」「………魔眼のプロセスを通さずに別の過程から石化の結果だけを残すなら工房籠って術式作って後でここでも披露してやれるが。魔眼となると……再現のどうこうはあれど、一旦見て解析しねぇとわかんねぇな。神代の希少種、停止の最上級を見ずに再現は無理だろ、多分(今の俺は)」
「もしかして、そういう風に今この場で再現不可能みたいなもんって結構あります?」
「当然だろ。確かに俺は天才だが何もない状態で何でも生み出すのは無理、というか人として気持ち悪いらしいぞ。人なら色々サンプルを得て、そこから創り上げてこそだと思うけどな。むしろここで見れるもんなんてたかが知れてるわ。世界中の神秘と比べろ、まだ沢山ある」
ここでは体験できないことを、学ぶ。最後に自分がどう選ぶかは度外視して、とりあえず今は何を経験として積むかを考えて。
「………師匠、俺行ってきますわ。師匠が言うようにここじゃ見れない貴重なもんが沢山あるなら、仮に将来こっちを選ぶとして、一度は見てみんと損なわけやし」「というわけで着きました、ギリシャ」
「暑……都市部あっつ……日本と変わらん、というか日本より高いやん」
「まあまあ、迎えがくるっぽいから。それにしてもレオくん凄かったな。英語でちゃんと対応できてたの憧れる」
「バレない程度の言語化の魔術で上手く切り抜けてたタイガくんも大概や思うけど。もう少し練習せなあかんなぁ思たし」
ダヴィとパメリとは現地集合。それぞれ師匠に託された様々な物を手に、乗るは専用の豪華そうな車。目隠しをして、車に乗って、揺られることどれぐらいか。途中道が荒かったのかガッタンゴットン揺れまくる車は、二人の車酔いが激しかったらそこでゲームオーバーを感じさせていただろう。というかどこに向かってるのか若干怖い。
「到着しました。ここが魔女の眠る最後の森。停滞城セレーネです」
森を抜けた先で降ろされ、そこに見えるのは巨大がすぎる城だった。この森に入る前に一瞬だけ目隠しを外したが、なぜその時に見えなかったのだろうと思うほどに大きな城。「でっか………なぁんでこんなん見えへんのやろか。おかしいもんやね。認識阻害?」
「だと思う。師匠が言ってたけど、まだこの世界には“人知未到”かつ“特定の人間”の土地は多く存在するんだって。この森と、あのお城もその類いだったらしいよ。あくまで昔の話らしいけど」
「はぁ、そないに。……過去形ってことはここのお城はどうなってるんやろねぇ」
『ここは魔術との縁も切れたとある一族がひっそりと暮らしてたのだけれど、ある時とある魔術師の一派に蹂躙されたそうよ。だから今はその一派のもの。ここまでの霊地だから、存在がバレたら当然のことかもしれないけれどね』
「へぇ。ありがとうございます、お姉さん……って、はい?」
二人が背後からともなく聞こえる声に振り向く。気配はなく、影もない。歩いて大地を踏みしめる音もなかったから、全くの油断だった。
振り向けば、そこにあるのは一匹の死した鳥であった。いかにもグロテスク、というほどではないがつぎはぎがあってやっぱり生きているようには見えないそれから、女性の声が発せられている。あまりスプラッタ方面が得意ではない零央にとっては、いきなりのそれは多少恐怖を与えられた。
「はっ……えっ?なに、女の人?」
「ストップストップ。深呼吸深呼吸。……すいません、使い魔越しで話しかけてたりとか、してます?」『……ええ。あの、驚かせてしまったかしら。ここに集まったオークションの参加者たちと違って、あまり経験がなさそうだったしどこかオロオロしていたものだから。つい気になって話しかけてみたのだけど』
「い、いえ。俺も連れも、少しびっくりしただけです。その……あなたも参加者、なんですか?」
『そうね。私の名前はアリウム・ガブリエール。ネクロマンサーです。………あの、勘違いだったら申し訳ないのだけど。貴方達、日本から来て、男性で、高校生だったりする?』
やけにピンポイントな質問に対して、二人はそうだと答える。何かこちらを害する意図がなさそうである、ということを何となくではあるが察している以上、その程度の情報開示は別にしてもいいと考えたからだ。
『…………そうなの。そういうこと、だったのね。ジャパニーズデーモンとドールなんてタチが悪いわ、ティム』
「え?今なんて……」
『何でもないわ。それより、ほら。こういうところは初めてでしょう?パーティーとか社交会もあるけれど、色々魔術がかけられたりしているから。私が案内してあげる』>>493
恐怖の森と混ざった?>>496
なるほど、アレ(に似た)の後と……野紀は「戦う前に全て終わる」ので現地に来る前の仕込みでいざこの舞台で何かが起きる前に事を終わらせてしまう
西行さんは島術さんとのこの前の会話で私が把握しましたが「察知ができなければ手は遅れる。そして全て察知できるわけではない。ただ介入した際は盤面をひっくり返せる力がある」とのこと
つまり師匠二人が、最悪どちらか片方でもこの事件に関わったらその時点で「何も起こらない、もしくは大した被害はない」んですね〜
>>498
次回からがゲームの始まりですからねぇ〜!
>>502
そうですね、どうなるか見届けていただければ
>>505
意地の悪い吸血鬼に頼まれたお守りはどうなるのか、またなぜ頼んだのか、明かせたらいいなと思ってます>>507
あーやっぱか。なるほどなるほど。>>517
>フリーになった迅龍くんがどうなるか
次の主はどこだろな!でどっか行きますね。今頃になって副反応で熱が出てきた。ちょっと今夜は無理そうですわね。
>>522
古代エジプト文明の人なので余裕で紀元前。詳しい時代は決めてないので大体オジマンディアス辺りにしときましょうか。確かラムセス二世ってエジプトの中頃だった気がするし。
ネフティス神関連で詳しく調べたらまた変わったりしそうですがまあ今のところはそのくらいという感じで。>>528
おっかしいなぁ…。アイツ本来超傍迷惑な破壊願望持ち悪人な筈なのに…。
なーんで身内がいる状況に放り込むと大体の問題全部解決しようとする方向に動くんだろう…、便利な男…。>>533
あのままニーナとの戦闘もあり得たかもしれないけど、ニーナはあれまともにやったらバカを見るタイプのやべぇのなので……
生命メタと死霊メタなのエゲツないっすよね……どうだろう、うちだと誰が良い感じの塩梅かな便利というかなんというか。
「スレでの共通認識が持たれてる」って上で魔術師とサーヴァントを動かす舞台としてのビュザンティオンとぐれお版カルデアの存在はめちゃくちゃありがたい……
でもぐれお書いてるとキャラシ作りてえサーヴァントが増えてくんだ……
タスクが増えてくんだ……一応木伽の方がインタビュー直前のプロローグ来てないの愉悦部さんとライオンさんなんですけどインタビュー入っても大丈夫な感じですかね。
よく考えたらインタビュー前は特に指定してなかった気がする。お っ つ い て き ま し た
まずは本線スレ第一回の方から
>>159
武器は刀でも、ある意味でとてもランサーにふさわしいような見事な突撃でした。届きこそしなくても、その身を削られながらであっても、勝つための激突で格好良かったと思います。
>>210
マスター同士の命のやり取りが(原則)ない聖杯大会ならではの幕引きだったと思います。サーヴァントが命をかけるように、マスターはその分命の代わりに気持ちをかけると言うか、だからこそ相手への綺麗な心持ちが見られると言うか。それはそれとして、アーチャーとのハイタッチでもってきっちりとケリがついた実感を得られました。
>>446
そんなことないで、よかったで。
(ところで『死んだと思ったから心配した』からの硬直は愛されている判定からの気分悪い判定を降ってたって解釈で合ってますか?)
>>497
合同で締めてくださってありがとうございました。
じゃあ魔術協会の『上の方』からのエピローグはうちで持ち回らせていただきますね。6章後編あたりから怒涛の公式ラッシュで、整理することが多くて何もやりたくないな~()状態が続いているんだわ……
ワイケルト系製作者、ついにゲッシュを破ることを決意する。
……自己解釈オベロン、作らせて頂きます。毎回の話だから一応先に警告しておくけど……ネタバレ解禁期間が来る前のそれっぽい話は……たとえ匂わせであっても……やめようね!
「あの展開がね……」とか「あのキャラがね……」ぐらいなら大丈夫かなって思うかもしれないけど……普段の言動と照らし合わせると……知らなくても……何言おうとしてるのかけっこう具体的に……わかるからね!
私はこの後ちょっとネタバレに抵触する話を書く予定があるけど……それはwikiに置いてリンクを貼る形にするし……置くときはちゃんと「ネタバレ解禁期間以前の場合お手数ですが感想はラフム語で」とかいう注意書きつけるから……ね!
や め よ う ね !後SSとかは遡って全部読んだけど連日の徹夜と夏バテが祟って感想を書く気力がぬぇです!ごめんね!じゃ!
>>540
自己解釈ふくめ、とりあえずメモっておいて使える時に「あっ、これ今なら使える!」しておくのが一番良い感じしますよね...
ちょっと、あまりにも、多い(大量のスクショを見つつ>>538
感想ありがとうございます
ランサーには過酷な展開になってしまいましたが、その分だけ遺したものがあると思いたい…
あと最後の突撃を刀にするか槍にするか地味に迷ったのは今になって言える秘密だったりします。せっかくの宝具だったので刀にしましたが>>547
朋友(画像略)
まぁ、色々やるべきことが溜まっているのでそっち消化が先ですしそれえあを片した後もこの情熱が続いているかは微妙ですがネ
>>550
なるほど。でも、今回がお初なバートランドさんはわかりませんがラウさんはそういうのあるとはあまり考えにくいものですがね…
> 「英雄」と「怪物」どちらが面白くなると思います?
ぐっ難しいことをお訊きになられる…え、どうしよう…怪物として悪人として動くも良いし、英雄も…
ただ双子の性格上、本人が英雄になろうとしてなるこよはまず…なさそうだなぁ…アメリカ特異点のジェロニモさんみたく「世界に恩を売るのも面白そう」とか言えるほどの余裕…出来るかなぁ。どちらかと言うと怪物として動く中に英雄が生まれる…悪行の中に意図せぬ形で善行が生まれる系のが似合うな…うーん、うーん…>>553
自分も先にFakeで出番作ってからですね……
戴冠式のネタバレ期間までには完結させたいので結構後になる……そういうわけでエドワード5世()とブリテン女神と演劇狂が仲良く茶をしばき回す話を書いています
日付変わる頃には完成させたいな、これも>>552
あー、ふむふむ…
魂喰い必要だっけ…と思ったけどローゼンどちらかと言うと燃費悪い…と言うか普通に燃費悪いな…魂喰い…ということは双子がカニバるかローゼンがカニバるかってことか…
ていうか運営側が言わずとも双子ならローゼン止められなかったら魂喰いとか関係なく人殺しそうだし勝手に怪物になりそう…
自分の発想内だと英雄…ですかねぇ。ローゼンが根回ししつつ双子を上手いこと言って引きこみそうなところからして。
しかし両方怪しいとして両方の援助切る線もあり得るし、利用するものはなんでもって性質上両方を利用するってことも考えられる…
ぶっちゃけたことを言うと、まだ現段階では決めかねるものですね。どの陣営とどうなるか、劣勢になるか優勢になるか、木伽の実態なのが不明なので…焦ったい答えですみません…ビオランテのSS、「食」という点から見た『彼女はスペイン人』がキーになるのだが、それをどこまで表現できるのやら。
>>561
了解です。「英雄」か「怪物」か、二つのルートが取り得ることを念頭に置きつつ動かしていこうと思います『聖杯惑星』のこそこそ話。
1:ハダリーと葵は雁夜経由で面識がある
2:『聖杯惑星』の世界線において、雁夜は既婚者(結婚したのは遅くとも2001年が来る前)>>562
何だろう()
まあ中納言さんならどう転ぼうと双子らしい物語を描いてくださると、信頼しているので!!!>>570
あっはい、なるほど参考にさせていただきます
西行さんも特に解釈の相違がないようで良かったです、このままレオくんのエミュがんばりますぐれお貼っていいですか。短いですが一応の山場の一つではあるので……
>>577
よくってよ~!>>576
はい。じゃ行けるタイミングで開始!とか言ってくださいな。夜は大体空いてますので自分https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%88
というわけで最新シナリオのネタバレになりそうな要素を大いに含んだ短編を書きましたよろしくおねがいします
感想とか書く場合はその部分を限りなく濁すかラフム語でプリーズなのだナ!ではキャットはさよならニンジンまたきてカボチャなのである!ドロン!「正直な話な。お前はよくやってるよ。俺だけじゃない。みんな言ってる」
不意に、ドクターからそんなことを言われたのを思い出した。
アレクサンダー・ウィンフールド。カルデアの医療責任者兼技術主任。
優男風の外見とは裏腹に態度は荒っぽく、それでも決して人を不快にはさせない男。
背中を押す、というよりも、背中を叩くという形でフェリーペ達を導いてきたカルデアの総指揮官である。
「珍しいな。ドクターが真正面から俺を褒めるなんて」
「あ? そんなことねえよ。俺の教育方針は褒めて伸ばす、だぜ?」
「ははは、よく言う。最初は「俺がレイシフトしたほうが早い!」って言って周りに止められてたのに」
「あー……そんなこともあったか。さっさと忘れろ。指揮官命令だ」
「ドクターの指揮官命令って、めちゃくちゃ都合がいいよな」
そんな談笑。いつかどこかでしたような会話。心のどこかで兄のように慕っていた人との和やかなやり取り。
あまりに慣れ親しんだそれに、フェリーペの気持ちは完全に弛緩しきっていて。
「まあ。これで失敗したら笑いものになるだけだがよ。所詮俺達魔術師と一般人のお前じゃどうしようもない差があったってな。ヒャハハハハハ!!!!」
そんな発言に、彼は心底凍りついた。>>581
「―――誰、だ。お前は。センパイをどこにやった。ドクターはなんだったんだ。答えろ! お前は誰だ!」
ドクター、と呼んだものの首が歪に捻じ曲がりグニャグニャと形を変える。それはすぐにセリオンのものになった。
「ほう。今のを耐えるとはな。言ったろう、趣向を変えると。先程は我が力の一端をお披露目した。次は―――お前の旅路、その真価を測るだけのことだ」
スキル『破壊工作』。本来であればバルバトス、あるいはロビンフッドが有する対集団スキル。人を裁くべくビーストとなったセリオンの手によって歪んだそれは、人の知性活動が生む悪性情報を流し込む能力へと変質した。
汚泥、としか形容出来ない情報圧がフェリーペの身体を侵食する。
破壊があった。
戦争があった。
あらゆる罪、あらゆる悪、あらゆる人の業。
人類史が積み重ねた悪性をフェリーペの長駆を飲み込んだ……かのように。
「だ、から……どうした……っ! 怯むと……思ったのか……これしきのことで……!」
しかし、それでも倒れない。常人なら、良識人なら、善人なら卒倒するほどの悪性を見せつけられているにも関わらず、彼の心は折れていない。
「なん……だと……?」
これは、セリオンにとっての致命的な見落とし、彼が自ら生んだ敗北への道筋であった。>>582
フェリーペ・ジョージ・デ・サントの母国はブラジルだった。
世界ランキング13位に入るほどの治安劣悪国、コカイン消費量第2位の薬物大国。
セリオンに知る由もないが、この19歳の少年は―――年齢にはそぐわないほどの悪性を知っている。
最も身近な所では弟を薬物で失った。銃声など珍しくもなく、実家が裕福なこともあって誘拐されかけたことだって珍しくもない。彼がカポエラやカラリパヤットなどを身につけたのも護身という意味が大きい。
セリオンと対峙した人類最後のマスターは、人の悪性を熟知している。
人の悪性を知り、その上で前を向いて戦える。
故に、彼だからこそ大いなる獣セリオンに抗うことが出来た。
世界広しといえど、憐憫の獣セリオンを打倒しうる可能性を持ったものは、フェリーペ・ジョージ・デ・サント以外に存在しない―――!>>583
「ター……スター……マスター! 手を! どうか、私の手を取ってください!」
漆黒の汚泥を払い除け立ち上がったその刹那、フェリーペは声の方向に手を伸ばし。
次の瞬間、眩いばかりの輝きと共に、フェリーペの意識は現実世界へと舞い戻った。
「君、は……」
「ええ、ええ! 良くぞご無事でマスター!」
金色の髪をウルフカットに纏めた少女騎士が心底心配そうな表情でこちらを見つめていた。
(君は、君は確かに……あそこで……)
フェリーペの感情を察した少女は頭を振り、それから、柔らかく微笑んで。
「サーヴァント、ランサー。真名をガレス。
貴方の一番槍として、此処へ馳せ参じました!
さあ、ここからは忙しくなりますよ。マスター・フェリーペ――なんせ、この特異点に馳せ参じたのは、私だけではないのですから!」
ガレスの口上とほぼ同時―――特異点の漆黒を、数多の星(ヒカリ)が覆い尽くした。>>584
「そうそう! ガレスちゃんの言うとおり! アタシもいるよ!
あんた見誤ったのは人の意思、人の想い。こんな場所に助けなんてこないと思った?
一個だけ教えてあげる。人の想いは奇跡だって起こせるんだよ! 『神願魔術式・恋せよ乙女!(ヴィーナス・デスピニス)』!!」
「カルデアの使者フェリーペ、そしてメンテー。私は、御身達の進む未来を見てみたい。一度我が国を訪れた以上、御身達を庇護するのは女王たる我が責務。
我が全霊を以て、遍く全てを打ち破って御覧に入れよう。起きろ、クロイン―――食事の時間だ。契約に従い我が命に応え、人類悪を喰らい尽くして見せよ!」
「サッフォー! ベイラさん!」
かつて特異点で出会った詩人(ムーサ)と女王。彼の心に今も強く残る旅路を象徴する2人がこの地に駆けつけていた。
「どうよ。あれから少しは―――って、言うまでもないようだな。見ればわかる。強くなったな、お前。
俺は王都の門、お前は帝国の門。共に掲げるものは違うが―――同じ門番同士だ、馬は合うだろ?」
「回りくどい男だ……力を貸そう。シールダー……いいや。お前が、私に力を貸してくれ。この獣を討つために」
「グレヴィルド……ヘラクレス……!」
メンテーの側に現れた巨人と大英雄。現れたのは無論彼らだけではない。
悪魔、巨人、竜、妖精、魔術師。フェリーペとメンテーの旅に彼らの存在は欠かせなかった。
それも当然―――彼らが駆けたのは、大英帝国の繁栄を辿る旅路。かの国にとって、幻想譚とは切っても切り離せないものなのだから。>>585
まるでハロウィンのようだと苦笑しながら、メンテーとフェリーペは今一度セリオンへと向き直る。
盾の主従が体制を整えたのを確認し、騎士ガレスは一歩前に歩み出た。
「聞け、この領域に集いし一騎当千、万夫不当の英霊達よ!
相容れぬ敵同士であろうと、今は互いに背中を預けよ!
―――勝鬨は高らかに、まるで神託のように。
少女の声に、誰もが耳を傾ける。
まるでその様は、全ての人を惹きつけたとされる騎士の王のようで。
「私のような末弟がこんなことを言うのもおこがましいでしょうが……いいえ。私だからこそ、言うことが出来ると今は考えています。
何故なら―――未来を作っていくのは、我らの最も新しい末裔達なのですから! そう! 今ここにいるマスターがそうであるように!」
口上は終わる。円卓の末弟、誇り高き狼の騎士は、その槍を高く高く掲げ――――
「我が真名は美しい手(ボーメイン)のガレス。我らが円卓の誇りにかけて、貴公らの盾となろう!」
そうして、この特異点最大の戦いが幕を開ける―――!真名は早い内に開示しとくべきって話を聞いたので俺も洛陽の最後の制作中の新規サーヴァント(NPCかもしれない)開示しときます
核心に繋がるネタバレがあるので見たくない方は次のレスをスクロールか何かで飛ばしてください深夜のひそひそ与太話。
迅龍くんと同時期に始皇帝が作った同じ戦術駆体な項羽さまって今はバーサーカーですごい強いじゃん?汎人類史でも中華トップクラスの戦闘能力な訳じゃん…?
でもあの人(?)の本来の役目って文官じゃん…?なら武官枠の戦術駆体もいたのでは…?迅龍くん=項羽と最高二大幹部で国主を支える枠として存在してたのでは…?
知略の項羽!武威の迅龍!として!的な妄想。……いけなくはない気がする(欲望マシマシ連想多め)ところでフェリーペくんの弟は何歳で亡くなってしまったんだろうか……?(過去にもう話していた設定だったら申し訳ない)
>>593
そう、こいつが丞相の正体です
NPCポジか鯖にするかはまだ迷ってます
宝具は死体が一日燃え続けて消えなかったって話を使って、自分に仇なすと判定した射程内の敵全てに多量の呪詛を込めた黒い炎を放つみたいな物を考えてます以上です
あとは洛陽をお楽しみにとしか言えないですね
ちなみにもしこいつ鯖化するなら洛陽の新鯖でPU2候補が許褚張角董卓とかいう色々カオスすぎるラインナップになりそうっすね>>596
途中でぶつ切りにしてしまい、申し訳ないです……
わあい董卓!ギラギラした暴君すきー!>>591
あ、これの説明しないとアレか
洛陽の核心かもしれないんで見るなら覚悟して見てください
彼は怒った。己という優秀な単独の統治者を認めずに殺した者達に怒った。
そして、三国鼎立という馬鹿げてるが面白い物の末に統一した晋国。それがすぐ破滅した事に呆れ、怒った。
彼は思う。民を救う、平和などという甘ったれた反吐の出る事に執着した。それ故に甘さや裏切り等が生まれた。それが三国の敗北の原因だと。
永劫の統一国家こそが真の究極の国。ならばどうするか?決まっている。
裏切りを作る余裕すらない程の絶対的な支配体制を敷き、全てを権力により操作する。己のみが国を動かせばよい。
民なぞ気にしている余裕はない。政府さえあればそこが国だ。
儂が甘ったれた貴様らに見せてやろう。これこそが真の永劫の国家だとな…!!>>600
そうですねぇ…
こいつが1.5部恒例の例のアレと張角と組んで何するかってのは四つの渦を撃破した後に明かされますので楽しみにしていただけると…
…下手しなくても多分半年以上先になるな?(震え)
中華ガジェットは持たせないつもりですね。
董卓は武器的な逸話ないので攻撃手段は宝具の黒い炎を剣に纏わせるとかかな…?>>602
わー、クトゥルフにそんなの居たような……。
やっぱり英雄ルートのみで……ホエールズに行く理由、考えないと。>>604
マジで!?やったー!敵対でも有効でも、既出キャラでも新規キャラでも、自分の子に目をかけてくれるのは嬉しいですね。うおお~!アッシリア異聞帯の続き、投稿させていただきます!
ちなみに無窮水域文明 アッシリア prequel・sideA(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E7%84%A1%E7%AA%AE%E6%B0%B4%E5%9F%9F%E6%96%87%E6%98%8E%20%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%20prequel%E3%83%BBsideA?pc)はこちら!>>608
そんなバーサーカーに、遠くから少女に似た色合いや風貌をした男性が声をかけてきた。
「──────……おーい、バーサーカー殿ー!そろそろ一息つきませんか…………って、おいコラー!?また勝手に侵入したなー!!」
「あっ、管理長だ。というわけでお暇します!お野菜見せてくれてありがとうございました!……管理長も、じゃあねー!!」
バーサーカーを呼ぶそれが自身を咎める声色に変わるのを聞き、慣れた素振りで図鑑をポシェットに放り込み、軽やかに走り去る少女。
その後ろ姿を見送るバーサーカーの元に、先ほど『管理長』と呼ばれた男性が息を切らしながら駆け寄ってきた。
「はぁ……はぁ……日頃の、デスクワーク三昧が、祟ったかな……ふう。あのじゃじゃ馬娘め、今日こそは帰ったらお説教だぞ。大体あの子は好奇心が旺盛過ぎる!誰に似たんだか……」
呼吸を整えながらそうプリプリと怒る管理長(ちちおや)をバーサーカーは微笑ましく見やる。>>611
今見返したら台詞も地の分もバーサーカーバーサーカー言いすぎました……
wikiに乗せるときに調節しますこのマヌケぇ>>613
間違いも罪もないが消え去るしかない世界ですからね……
ふふふ>>616
oh……ご自愛くだされ……
感想は気が向いた時に、で大丈夫ですのれ>>580
6d5et@d@oekxー4@3ys 66c4
bztkg@dyt、dy0=mquetniqer.ted7hmrgw@r<
bk^y、b4dgifb\yv@3hoedtejpydhttps://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/終わりの星%E3%80%80%2528戴冠式ネタバレ注意%29
島術さんの例に倣って書いてみました。六章戴冠式のネタバレ注意です、内容に深く関わるご感想がいただけるのでしたらラフム語でお願いします
またここで言ってもネタバレ日数的には問題ないので言わせていただきますが、光のコヤンスカヤに対するうちの隠神刑部の反応を書いています
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/A.D.1945%20神機滅光禍島%E3%80%80禍津日ノ本
こちらと関連しております
>>580
ee……3.v@6yskqevt@ee……
2@lwyk/t@nsdwk3ltqt@tt@7ewe.……
>>611
ひぃ異聞帯なの……ひぃ……心が……死ぬ……>>622
心が死ぬだなんて、そんな、ははは……ははは>>622
jq@hl3w@gweuekw@rt@、\gm3o2@lc4q@u3zw、6kkewejr……
へへへ、種火や素材やQPかき集めるの、楽しいや……監獄長さんへ、ちょっと重要な質問が。
グレンデルマッマですが66ge-4(wg)saexe-4(ntq)、2qli0:wmq@ed@942@w@d94t?こんばんはー!
朽崎くんはいらっしゃいますかー?>>630
ありがとうございます~!唐突なビオランテのこそこそ話。
日本に留学中、クラスメートたちからは「エリカ」という愛称で呼ばれることもあった。>>638
訂正
特に関羽は劉備との関係性に必要不可欠だから聞きたいって事です景清さんがお越しになったので腹括って彼(彼女)に対する泰衡の深掘りSSを書こうと思ったは良いものの苦しみを言葉にするのは難しいなという話。
ひとまず「泰衡が平景清の要素にならなかった理由」「アヴェンジャー適性がない訳」を描きたい…
あ、新章は未クリアなんでその手のSSの感想は残念ながら書けませぬ。レス追っていきますねー>>643
じゃあ迅龍くんが山でなんかしてる飛鳥ちゃんを強襲してその後ちょっとしたらある程度ネタ晴らしで~、という流れにしましょうか。火蓋切るのは任せていいですか?>>587
悪性への耐性…というのはなんとも言えないものですが、それが屈することを防いだ…というのはまさしくフェリーペさんだからこそのものですね。
そして続々と揃う万夫不当の英雄…総力戦の幕開けはいつでも心が弾みますね…!
>>599
鴨さん系は良い…!粗暴で攻撃的な愛国者となると、何となく、リシュリューが喚ばれたのも頷ける気がする…
>>611
うぉお…プレイヤー(読み手)たちの心を折っていくスタイルぅ…
ビーアさんと現地人のやり取りが微笑ましいなぁ…(現実逃避)
>>642
拝読いたしましたー。
見栄張ってる感じというか、この隠せない常識人っぽさというか、そういうのが視聴者にウケそうですね。色々と逸脱した存在の多い中でこの陣営はある種の安心感がある…
ひそかに、ラウさんの他陣営やキャラクターたちの匂い鑑定ないかなー、なんて身勝手にも思っていたりします…>>641
あっ、以前うちの隠神刑部が好きだと言ってくださってたので隠神刑部の部分(戴冠式ネタバレなし光のコヤンスカヤについてはあり)だけあげますね
「………あ゛ーイライラする………」
いつもニコニコ、ニヤニヤ、ケラケラ。人に親切にするときはケラケラ、人を褒め倒すときはニヤニヤ、人に悪戯するときはニコニコと笑顔を絶やさない隠神刑部が、どことなく、というかとてつもなく暗い顔を浮かべている。
いつもは「学生コスらしくお酒なんて飲みませーん♡」と言っているのにそのエミュもやめてガブガブとビールを呷っているのだ。おまけに水煙草を吸ってプカプカしている。横で葉巻を加えたバロールも、これには驚き呆れている。
「こりゃまた、なんでそんな感じになってんだ?」
「なんでも何もあるかよ巨人王。俺が嫌いな狐野郎がまた増えやがった!しかも……しかもなぁ……!」
シュミレーションにて、弾丸を撃ちまくり、踊るように激しく爆発させまくり。神秘の化身たるサーヴァントにあるまじき量の近代兵器の大暴れ。
「あれ、兵器大神(いくさうつわのおおみかみ)ってアイツ、幾分か神に霊基寄ってんじゃねぇか!ああ忌々しい、忌々しい!あの時と、一緒─────!」「落ち着けよ。お前の大本が殺されたのは太陽神たる天照大神。けどアイツ、太陽神……じゃたねぇだろ。うん。ありゃあどちらかというと戦神だ。いや、獣だがよ」
「それになに!?マスターにあんなにベタベタ愛で玩びやがって!一生オモチャ?その様が面白い!?
ふざけんな、そうやってマスターを弄んでいいのは俺だけなのに。
BBとかいう特大同業者が来てワシの心穏やかじゃないのにまた同じ奴が、というかよりにもよってアイツがその属性引っ提げてくるなんて!あーもう、アイツの想い人は月にいるからって慢心しきってたー!!」
「……キャットはどうなんだよ。アレもマスターラブ勢だろ」
「あんなんどうだっていいんだよ!ワシと同じ属性じゃなきゃいい!くそぅ、カルデア古参から縁も結ばれてないのに召喚されて、いつかあなたがどうのこうのなんて匂わせしながら弄りキャラして、ついに日本異聞帯でその正体を明かせたのに!!
それを!上回る!!キャラでこられたらどうにもならないんだよー!!カルデアの敵対者で獣の幼体なんて……属性が強いすぎる……!」
「はぁ。………アイツも大変だな。神仏魔物の類に愛されて、お疲れ様って言ってやりてぇわ」>>646
そうですね。
荒々しい感じの鯖が多いのは正に真黄巾党や董卓の思想に合ってるって感じですからね…
暴れさせるのがガチで楽しみです(ネタバレ飛んで)
「じゃ、儂はそろそろ行く。また一人で呑み直す」
去り行く狸に、巨人王は再度言葉を口にする。それは、このカルデアでできた友人である目の前の妖が直面する一つの問題。一つの在り方。
「お前……あの日本異聞帯で見た天探女は消えたが、アレに乗っかってもう一つ『陰』が生まれたろう。何処かにいるんだな?」
「………儂に言われても何もできんぞ。ただ、まあ、そうさな。………成功するかどうかは別だがアレは成る可能性はあるな。儂と違って。儂よりも人間を憎んではおるが、儂よりも人間を愛しているから」
それを最後に、神通力を使うとともに隠神刑部の姿は消える。それはまるでそこに最初からいなかった虚像のように。
「はぁ………お前がいる時には決して言わねぇけどな。お前と、玉藻の前は似てるよ。何がとは言わんが、その運命から何までも」終わりです
わりと たぬきは どうぞくけんおユーさん寝落ちしたんかな…?今日の所は一旦PC落とすのでリレー返答は遅れますおやすみ。
誰もいないですがこそこそwikiにお話を登録させていただきました
>>568
取り下げない人は、結局そういうの関係なく取り下げないから……!
ストーリーを仕立てている時点で明確に使い方が示されることになるので、漠然と「思いついたから投稿しました」っていうよりも幾分か良いような気も私はします……?>>655
ss書きながら寝落ちという久々なムーブをキメてしまったorz
すまぬ、すまぬ、今書いているからしばらく待ってオレオ>>658
ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです……!
個人的な縛りとして「異聞帯の描写多め、しかしカルデア側空気にしてはならない」を決めていたので、この先も頑張りまする>>664
そのレベルじゃないと、そうそう発展性なんて失われるものでは無いのだと思います。
ある意味では、秦は完璧な幸福な世界とも言えますし、ギリシャもゼウスの寿命以外はそんな感じですし。
菌糸類は人間を何だと思ってるのでしょうか?
期待が重過ぎません?……あれ、異聞帯って「住んでいる人たちは罪も落ち度もないけど、何かが間違っているから不要とされた世界」という認識であってました?
全ての異聞に「異聞帯の王」なる存在がいることや空想樹の接続者が大抵の場合は王になることを思うと「たった一人の王に運営される世界」が異聞帯になるのかなぁと、個人的には認識してますね
だから自分が異聞帯書くなら王の精神性ありきにしちゃうなぁと>>667
大体そんな感じかなぁ、、と思いつつ、自分はまだ妖精国を踏破していないのでノーコメントとさせていただく。ヤガとかゲルダにアーシャちゃんなど、ヒトベースならそういう解釈で大丈夫だとは思う気がする。そういえば曹操ゆかりの武器は京極さんの趙雲が持つ青紅剣だけでしたっけ?倚天剣のほうは未出でしたでしょうか?
そういえば、異聞帯を持っている方はイメソンとか考えていたりしますか?
>>679
それもそうなんですがかといって工房を敷設して置かないのもキャスターの採る戦術としては不合理だと思いますから、ホームとなる工房はやはり欲しいです。>>656
コヤンが大人なお姉さんならこちらはショタよ!!!
>>670
人間世界におけるさまざまな癒しのサービスからありえないとんでもない衣食住まで提供してくれるとんでもサービス!
好きなもの/嫌いなもの/聖杯についてを聞くとこんな感じ
「好きなもの?因果応報です。ああ、罪には罰を、という世間一般のものではなく。………頑張ったものには頑張った報酬を。何かのために何かを切り捨て努力した人には、それ相応の癒しを、ね?いつでもご利用くださーい☆」
「嫌いなもの……ああ、身が擦り切れるまで働いたのに、何も幸福を望まないのはダメですね。頑張った分、人は報われないと。今日も一日お疲れ様♡偉いねー♡ってやつです」
「聖杯?いやいや、嫌いです。行動無くして対価なし。何もしないのになんでも叶うなんてムリムリ!……ああでも、聖杯戦争のシステムは好きですね。頑張って勝ち残って、苦痛で何かを失って、最後に共に戦ったサーヴァントを自害させて、最高の報酬を得る……イイ……」ちなみに実家の様子はというと、「まあ?あの双子はちょっとした保険程度で育てただけですし?次期後継者たる長子だって健在ですし。」とぶちキレながらもどうにか自分たちを宥めつつ、それでも抗議や警告の使い魔送ったけど、双子にガン無視されるどころか呪われてまたキレてそうな両親。
あと、両親を横目に何か思うところはあったけど、黙って事を見守る長子。
きっと双子が死んだらまっさきにゲラゲラゲラゲラ笑ってくれる両親が見れる。あ、司会者の人はタリエシンさんとのことなので木伽さんはタリエシンさんのエミュの方もご精査ください…
>>685
よかった…勝手に聖杯への願いを「二人でいつまでも平和に暮らす」にしちゃってすみません…
おとぎ話のような聖杯への願いもそうですが、双子は「未熟さ、視野の狭さ」を各所で表現出来たらなぁ、と思っています。その狭量さを大会を通じて多少でも広げられたらな、と…それからの彼らが一体どんな物語を歩むのかは、その時に…
>>687
>>693
これ、頑張った人「には」ということは…まぁ、ある意味当然のものではあるでしょうが…
最後には「自分」を切り捨てることにまで行きそうだなぁ…
>>688
そうですね。自我の確立、そのための己のうちにいる他者の殺.害。それが目標です。
詠唱も普通のものと変わりませんね
>>689
>きっと双子が死んだらまっさきにゲラゲラゲラゲラ笑ってくれる両親が見れる。
このッ……この……ッ(言葉にならない感情)>>710
https://nico.ms/sm37726284?camp202103tw=C1VOMFUT9e_1628337364144
ちなみに、こんな曲>CYBER KNIGHTniconico
【ゆるぼ】第一回乱入弓陣営の内容
いや、ランチャー陣営もうエピローグ的なSS書いちゃったんですよね……
日本に帰った蓮見の話とかでもいい……?
ダメ……?>>721
ディックさんお久です!
oh……マジか……でもGMいないんじゃしゃあないか……。あと生まれた時こそ京介が力づくで抑え込める程度の力しか無かったけどそのままの運用方法だったらいつか抑え込めないくらい強くなったら暴走して破滅してたって隠れ設定があったりなかったり。
そう言えば、監獄長さんの異聞帯ネタだと、キリシュタリア以外の原作Aチームはどうなってんだろ?
アメリカ西部劇合衆国では、担当クリプターに誘拐されたぐだ&マシュの救出にペペ達5人と鯖の面々が異聞帯攻略と平行して奔走するという流れが脳内で構築されつつあるので気になった。>>727
お、お大事に……。書き始めやら話をどう持っていこうかを悩みIng…。明日はバイト故返答は遅れそう…。すまぬ。
>>737
いえいえ、こちらこそ熱出したり寝落ちしたりで遅れた原因になってるのでお気になさらず。
話的には迅龍くんに「あなたと戦うようにある人に言われました」的なことを言って飛鳥ちゃんが「ははーん、さてはお兄ちゃんか遥さんだな?」ってなる感じでしょうか。
あ、それから飛鳥ちゃん視点なので描写してませんが大人型のフィルニースはまだ飛鳥ちゃんの近くで待機してます。腕を鉤爪みたいにしていつでも攻撃できるように構えてる感じ。>>741
まああくまで神秘の差で殴るっていう乱暴なやり方ならの話で魔術師のレジストとか神秘の使い方次第でその辺は変動すると思います。そもそも呪いって都合上浄化する系の力に弱かったり相性がありますので。
物量でこられるとキツイです。あくまでシャリーファの包帯で巻き付いたら自由を奪って生殺与奪を握れるくらいのものです。拘束力はマグダラの聖骸布くらい。>>742
一応飛鳥ちゃん本体の強さはそこまででもないから使い魔を掻い潜って一撃当てれば瓦解するって弱点はありますしリレーだったら一方的にならないよう相談したりするので多少はね…。
未来飛鳥ちゃんのコンセプトが『周りが天才だから相対的に自分が力不足だと思い込んでる秀才』なので天才以外にとっては強いくらいがちょうど良かったり。どうしても閉塞したらひとみの呼んでね
あいつはそのためのキャラだからあれ?木伽、ラウさんのインタビュー前パートが二つ別名で登録されてる…?
いよーし!ホエールズから受けられるサポートが完成したぞ!
なんだか凄い事になっちゃったけど投げてもいいですか!『魂の原石』
ホエールズの店主によって造られる個の人間の原石。その者の歩んだ歴史、積み重ねた理想、為すべき責務を集約し形にした物。
この状態ではただの壊れることも削れる事も無い石ころだが、『原石』の名の通りカットする事で真価を発揮する。
「自らの一生をこれから何に捧げるか」を心に決め、それを果たした暁に何一つ残る事が無いとしても成し遂げる覚悟を持った時。自らの魂の全てをたった一つの自らの願いに向け、感情を発露する事が出来た時。
この原石は研磨され、その願いを叶える為の一つの礼装となる。使用者の想いによって出力を変えるそれは、あくまで理論上に理論上を重ねた話だが『星の聖剣』にも勝る可能性もある。
最も、その込められた願いに最適な形を常に取る為、形を保つには常に発露した感情を保ち続ける事が必要。
また、この石はあくまで「個人の理想実現」にのみ反応し、かけられた責務や代々伝わる役目なんてモノにはなんの意味も持たない。
曰く、英雄に齎される最終手段。冒険の終着点(クエストリザルト)。
ただし、これはあくまで1個人が魂をかけた願いへの片道切符。一つの夢が叶う時、持ち主の魂は失われる……
かもしれない。第■回投下しました。
後はもう、止め刺してもらって構いません。
>>705
お久しぶりです。
第■回も終わりが近づいてきました。
猫さんは一度生存報告がありましたが、まだ忙しいようです。そういや迅龍くんと飛鳥ちゃんの身長差凄いな…。20cmある…。
>>759
ここにちょっとしたssが書けたのですがある程度人がいたら投稿しようかなと思います。
>>751
何一つ残らなくても成し遂げる覚悟の仕方をしないソフィには使えそうにないですね。
ソフィに有るのは犠牲にならずに生きて成し遂げる覚悟……自分が犠牲になって皆を助けても、皆はそれを喜ばないのが解ってるからね。>>758
迅龍くんが可愛いのはガチだからそこは問題ない。TwitterもインスタもTikTokも全部やってそうな子ならうちの鯖にいますね……
多分YouTubeもしてる。この一か月強、何もしていない人になっているので、ただ「本編に出てきた情報をまとめただけ」なss投下します~
完全なる個人用なんですが!!「虚数観測機・ペーパームーン、展開。
オクシリンコス外部装甲に論理術式展開。実数空間における存在証明(ハーケン)、着脱(ハズレ)。
未来予測・二十秒後に境界面を仮説証明。時空摩擦減圧、0.4秒間で緩和。
オクシリンコス、現実退去(ザイルカット)。
虚数潜航――ゼロセイル、敢行」
視界を満たす世界が平面図となり、捻じれ、歪み。
渦となって、異物だったものは虹を描いていく。
あると定義しなければこの世界は成立せず、かといって触れることのできないマイナスの世界独特の光景は、虚数潜航技術によって例外的に個々の感覚が虚数を誤って観測した結果、錯覚させている映像にすぎない。
生命が生まれる前の無の海、バビロニア神話で語られるところによる深淵のように、原初の混沌……天地、寒暖、善悪、一切、それら二元が混然一体となっているために万能の可能性を含む、世界の太母……が存在する。
虚数空間とは、それとは似て非なる万能性を有する。
混ざっているがゆえに万能である原初の混沌とは異なり、観測不能のため万能たり得るのだ。世界の裏側であり、観測不能域。既存の物理法則では垣間見ることすらできない場所。故に、あらゆる可能性がそこに仮定できる、という意味でもある。
もっとも、本来ならば虚数空間において価値観を共有できる構造体は創造できない。あらゆる物体が存在しえない。虚数属性以外のモノがあり得るとしたらそれは、心象風景(ゆめ)を実数空間として成立させる固有結界のみ。
結局のところ、実数と虚数は相互不可侵なのである。
これはその境界を超えるもの。
オシリスの肉を食らったと神聖視された、聖魚“オクシリンコス”の名を戴く柩(コフィン)。>>770
その船体の外殻は、まるで骨格標本の形をしていた。
全体のシルエットは魚類である。枯れた大樹の幹のように節くれ立ったフレームの接続部が複雑に入り込んだ胴体と、退化した手を思わせる鰭状のスクリュー・フィン。シルエットこそ魚なのだがその細部は鳥や恐竜、虎、蛇などのサイズも生きた時代も別々の生物の骨を寄せ集めて組み上げて、巨大な人型になるように組み立てた歪な構造体だった。
骨皮質と海綿体に三重の結界を敷いた、灰白の骨細工――虚数潜航艇オクシリンコスの船体の素材となっているのはエグゾフォルム。クルドリスの探求した身体の可能性、家伝特質であった。エルトナムのエーテライトが神経、思考の延長であるならば、クルドリスのエグゾフォルムは骨、基盤の延長である。
クルドリス。
シムカ・クルドリス・レムリア。
その名は時計塔の十二の君主(ロード)に相当する、アトラス院の六源が一角の生まれであることを意味していた。
「虚数空間の良いところは、『時間』の積み重ねがないところ。この空間にいる限り、私たちは経年劣化をしない。でも、私たちの生きる宇宙は『時間』の概念で成り立っている。本来なら『時間』には過去も未来もなく、積み重なっていれば前後も乱れていても問題はない。その軸を頼りにしているのは私たち。
だから、外に出た時にどうなるかは分からない。一秒も時間を重ねていないかもしれないし、何百年もの時間を重ねているのかもしれない。そうならないように、外部空間との誤差をいちいち正さないといけないのが難点」
分割思考を二つ使用しての演算を前に、ふう、とかぶりを振れば、肩までで切り揃えた蒼い髪が揺れる。
未熟とはもう言えないぐらいには成育した容姿の少女だった。おそらくは十代後半から二十代前半。背が高く、無駄のない曲線美の身体を保持している。何よりも特徴的なのが、自然界には通常ありえない青髪と、紫の瞳。
そのような彼女が纏っているのは、白いシャツの上に羽織った紫のジャケットとケープ、それにミニスカート。そしてクルドリスを示す紺色のネクタイが特徴の制服だった。その名もずばり、魔術礼装・アトラス院制服。彼らが「最強であるものを作る」目的で試作した魔術礼装に他ならない。>>771
その紋章と制服を身に着けるということが、シムカ・クルドリス・レムリアはアトラス院の錬金術師(アルケミスト)であるという証左であった。
アトラス院。エジプトにあるもう一つのアトラス山に根付いた錬金術師の学院、別名を巨人の穴倉。魔術協会の三大部門の内、蓄積と計測の院。中世から主流となった現代錬金術とは異なる、魔術の祖、世界の理を解明する錬金術の集団。この錬金術の発端はエジプト神話の魔術師の祖、女神イシスの流れにある。魔術師でありながら、魔術回路の乏しい学徒たちが属しており、当然の帰結として神秘を学ぶ過程において魔力に頼らず、多くの道具に頼った。その在り方は科学技術による発展に近い。疑似霊子、魂を観測可能なエネルギーとして扱い、魔術回路を持つ生命、ホムンクルスさえ創造した。
“自らが最強である必要はない。我々は最強であるものを創り出すのだ”。
それが彼らの格言だったし、シムカ・クルドリス・レムリアもその例に漏れなかった。
結果、彼女の工房も無数の魔術礼装の貯蔵庫と成り果てた。
◇◇◇◇
操縦席(コクピット)から数メートル。
オクシリンコスの心臓部は、アトラス院の中心部を模していた。
といっても、いくら内部の空間を歪曲させようと、一つの街ほどあるアトラス院には遠く及ばない。あくまで外面だけ。“冥界を飛ぶ鳥”の名を与えられている、疑似霊子演算器トライヘルメスの姉妹機として開発された巨人機(ヘルメス)がそこに設置されていた。
周囲を囲む何層にも重なった青く光る構造体は、賢者の石と呼ばれている。ほぼ無限の情報を記述し得る究極の記録媒体にして、至高の書物。地球上の多くの情報を収集・区分け・記録する、まさに『ただあるだけの情報の海』。
対象を霊子分解して数値として時空帯に出力するレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システム、霊子変換計算に、このヘルメスを使う。
指定地点の観測手段にはペーパームーンを。惑星航路図、通常空間と虚数空間を同時に計測できるこの羅針盤は、人間を過去に、特異点に送るための手段として、ヘルメス内の特定の時代の情報を抽出する観測手段となる。レイシフト自体の転送なら問題ないが、存在証明が完全ではないので遡れる時代には制限がかかるのだが。>>772
無論、レイシフトは時計塔が天文科の君主アニムスフィアの秘奥。
これはそのものではない。あくまで、霊子変換技術という収束進化だ。
時空観測技術レイシフトさえ可能ならば、逆説的にこの霊子変換の大本である英霊召喚の術式も把握できる。ヘルメスに接続すれば、英霊召喚が可能となる。
クルドリスの祖が行ったのは“神喰らい”。
境界記録帯の因子を植え付けた、疑似サーヴァントと呼ばれる英霊もどきの製造である。彼女はそれを更に容易に、エーテルの代替としてエグゾフォルムを骨骼にした英霊兵を開発した。
周囲の魔力・怨念を、空間に刻まれた記録帯へ流れさせ、骨を媒体にすることでカタチを作る。なり損ないとはいえ、野獣のごとき速度と、冷たく研ぎ澄まされた殺意と動きは、魔術師の使い魔よりもサーヴァントに近い、シャドウサーヴァントなるものである。>>776
コヤンスカヤと逆の因果応報……!(なおどちらにせよ人は破滅する)
もちろん性能も兵器大神などではなく癒し特化の……
バロールはかつて毒の煙を己の内に封じ込めた時に神としての全能と神の座と引き換えに星の未来と人類史を守った設定ですからね……だから神性が零落して醜い巨人になったのです(なお強さ)
かつて、自分の内に繋がった「 」(から)とはこのような会話があったとか
「やめておけ。それを手にしたが最後、テメェは星でなくなるぞ」
人類史を殺して、私たち星が栄える世界にする。遥か彼方で、朱い月ができなかったことを私は可能にする。この全てを見通す眼ならば、人類亡き世の存在証明は可能だ。この星の、宇宙の運命を人なんかに渡してたまるものか。そんな幸せを選ぶこともできて。
けれど。どうか、どうか遥か彼方で。一人でも多くの幸せがありますように。剪定された未来でない、編纂された世界であるように。
「多くの人が笑っていました。多くの人が生きていました。僕たちも、滅んでなんていなかった。ならば、きっと。間違いではないと思うのです」>>777
動物が因果応報を示すの、「自然には報復機能がある」からっていうのが回収されて個人的に好き
バロールさん精神がアルトリア族...!てぇてぇ...!諸々悩むぐらいなら先送りとか断念でいいんじゃない、キャラメイク。
>>781
呂布が五体に雷気をみなぎらせて自分でも制御しきれない気勢があったらしいですからね。彼が作らせた剣もそのパワーを活かすために、と。ありがとうございます、何かすっと入ってきました。>>782
どっちかというとなにがしたくてそのキャラ作ってるのかのほうが重要な気がする
タイミングとか見るにいま京極さんが三国志系のSSを作ってるから自分も作りたい
ってなってるからってのだと正直僕鯖案件だと思うけどやりたいこと決まってるなら
いいんじゃないって感じですわね>>778
ツインテールに日焼け、蕪ちゃん柄の浮き輪がトロピカルキュート!>>778
ライブの時のサイドテールかと思っていたら、可愛いツインテールだったんですね。完璧に似合っている……!
本人は黙して語らないけれども、バッチリ日焼けが漂流サバイバルの顛末を物語っているとかいないとか……
きっと大きなガバタルに助けてもらったのに違いないと思うよ。
なんにせよ、戻って来れてよかった……!!
いつも素敵なイラスト、ありがとうございます!!>>753
あ、ごめんなさい自分でやらなきゃと思って登録しちゃってたんですはい返事かけたよ。
>>792
涼しげだぜ波打ち際のハンター!>>793
了解、それ見て色々変わる、かも?
迅龍くんの最後のヤツは~、なんだろ。
水着の牛若のエクストラアタックとか2ndQとかみたいな感じのモーションです。YouTubehttps://youtu.be/qEzNruh8mrc
あるいはモンハンの鬼人化【獣】で回避しまくって切る感じみたいなアレ。>>795
了解です。
ありがとうございます。>>800
カルデア内にたくさん当てはまりそうだあ……>>792
ええやん(ありがとうございます保存しました)
ええやん(ムキムキしてないのが解釈一致ですね)>>805
ワシは明日遊びいくので反応遅れるが楽しみにしてます。日曜日の深夜なのに起きてる人達がいる……。
>>807
日本じゃ振り替え休日よ〜!!>>809
鯨は友達
うしろはおめめ?>>809
ぱっちりお目目がいい感じ。でも怖いって言われるのもっと引いた所から見た部分なんだよなぁ。人居ますか?ss投稿したいのですが
明日朝起きたら投稿します。
>>809
とてもかわいい!
これは今流行りの「ぴょい」のポーズ……!
悪戯っぽい表情が魅力的です、ありがとうございます!
>クジラこわくないよ
そうかな……?そうかも……?
昨日投稿したやつだとあんまりにもあんまりだったので…-不慣れながら、頑張って余計なノイズ取って色を置いてみました。
デザイン・色彩センスが壊滅しているので、色合いが無印良品!>>813
馳せ参じましたー
リアルタイムでコメントできるかわかりませんが、いつでもどうぞ!予定より大分早く来客の報せが届いた。バスの便を一本早めたのだろうか。そう思いつつ玄関へ向かうとそこに居たのは予想していた人物とは違っていた。
「おっす、遊びに来たぜ」
「帰れ」
全く、よりによってこんな時に。
「ひでぇな!?遠路遥々やって来たダチに言うことかよ?」
「せめてアポを取れ。ただでさえ今日はイギリスから客が来る予定なんだ」
あからさまにオーバーリアクションで抗議するユージーンを突き放すよう言った直後に後悔した。こいつ相手に興味を唆るようなことを言えば心を読まれるのは明白だというのに。
「────あぁ、そりゃ大変だ」
「話が早くて助かる。分かったら今日のところは…」
「いいや、俺も立ち会うぜ。そのルファスって奴に興味が湧いた」
「はぁ?」
こいつ…黒狼号(ゴキブリ)とパーカー(大蜘蛛)で無理矢理追い払ってやろうか。>>816
「おっそろしいこと考えてんじゃねーよ!待て待て、俺を立ち会わせると良いことがあるぞ」
「……例えば?」
くだらないことを言ったら地下の蠱毒室に放り込んでやると思いながら話を聞くことにした。当然これも読んでいるのは織り込み済み。これでビビって引き下がってくれればいいが。
「まずうちは天体科とコネがある。占星術なんかじゃ“観る力”が重要になるし魔眼の移植とかを請け負うこともある。
丁度最近親父がその手の仕事を受けてたし何か交渉するつもりなら俺が口添えしてやれるかもしれない。どうだ?」
…悪くない。読心の魔眼で弱みを握るなんて言い出したらどうしてやろうかと思ったが意外とまともな意見に正直驚いている。
時計塔とのコネか…この様子だと天体科以外にもあるな。伊達に三千年の歴史は刻んでいないという訳か。
「地味にいい所を突いてくるな、お前は」
「ハッ、褒め言葉として受け取っておくぜ。それじゃお邪魔〜」
「邪魔するなら帰ってくれ」
「はいよー……………いや止めろよ!?」
半分くらい本気だったんだが。>>817
「粗茶ですが」
伝統的な日本家屋であるうちに合わせた和風なメイド服に身を包んだ女性……まあフィルニースなんだが。フィルニースがユージーンに茶を渡して下がる。
「なあ、あのメイドもしかして例の黒いやつじゃね?」
「よく分かったな。今のはフィルニースが人型に化けたものだ。使用人代わりとして複数に分裂して働いている」
「うげぇ…あれが何人も居るのかよ…」
顔を顰めげんなりした様子を隠さないユージーン。そういった包み隠さない姿勢は本人が相手にもそうして欲しいからしている面もあるだろう。
「そう言えばお前の魔眼は相手の心が本の形式で読めるのだったか。興味ついでにあれらの心はどのようなものか教えてくれないか?」
「あー、一見普通の本に普通の文字が書かれてるんだけどよ。よく見たら装丁は人間を含むいろんな動物の皮で出来てるし文字も小さな呪や殺とかの文字の集合体なんだよ。CoCとかだとSANチェック不可避ってやつ」
それは…確かに少し想像したくないな。
「それで書かれてる内容が『今夜はとっておきの〇ゅ〜る食べよ』とかだから脳がバグりそうになる」
あいつら仕事中にそんな事考えてたのか。>>818
そんなこんなで雑談に興じ適度に緊張も抜けた頃、予定時間の10分前に件の人物が到着した。棚引く金糸の髪に宝石のように赤い目が特徴的な男、ルファス・ヴァーミリオン。どこかの誰かと違い一ヶ月前にアポを取ってきた常識人だ。
「おい」
ユージーンを無視して玄関へ向かい戸を開いて出迎える。
「いらっしゃい」
「驚いた。予定より早く来たのに家主自ら出迎えてくれるなんてね」
意外とフランクな口調でそう言ってきたのでこちらも軽く種明かしでもしよう。
「うちの周りには優秀な物見がいるから」
庭に止まった一羽の鴉を指さしながらそう言うとルファスもまた「ああ、使い魔か」と合点がいったようだ。彼は以前俺が使い魔契約術を施したルーカス・ソーラァイト経由で俺の事を知って興味を持ち、日本まで来たらしい。改めて考えると凄い行動力だな。
「立ち話もなんだ、上がってくれ。靴はここで脱いで…少し待ってくれ、今スリッパを出すから」
「無くても構わないよ。それより畳はあるかな?実は畳に座るのが楽しみで…」
そう照れくさそうに話す様子はなんだか可愛らしいな。あれ?確か俺より年上だったような……恋と同い年と考えたらなんだか腑に落ちた。>>819
「お、来た来た。いらっしゃーい」
先程まで洋室に居たはずのユージーンが既に客間に移動していた。そういえば未来視の魔眼も持っているのだったか。────もしや今日来たのもそれでルファスの来日を知ったからだったりしないだろうな?
「♪〜♪♪〜」
「京介君、彼は?」
「紹介するよ。俺の友人のユージーン・バックヤード。偶然遊びに来たからそのまま居てもらっている」
バックヤード家の名は知っているらしくほう、と少し驚いている。
「挨拶が遅れてしまったね。はじめまして。私はルファス・ヴァーミリオン。」
「これはこれはご丁寧に。紹介に与りましたユージーン・バックヤード。此度の会合に同席させていただければ幸いです────なんてな。よろしく頼むぜ“ルファス”・ヴァーミリオン」
普段の軽い態度からかけ離れた仰々しく、ともすれば慇懃無礼にも取られそうな態度での挨拶から舌の根も乾かぬうちにいつも通りに戻った。どうやら普通に接した方がいいと読んだらしい。>>820
それから三人で話していると不意にユージーンの声が頭に響く。確かこれは自分の意思を伝える伝達の魔眼というやつだったか。声も届けられるのか。
『京介、こいつ嘘をついてるぞ』
『嘘?具体的にはどこだ』
『名前だよ。こいつ本当はルファスなんて名前じゃない』
『それは偽物あるいは影武者ということか?』
『あーいや違う。世間的にルファス・ヴァーミリオンと呼ばれてるのはこいつで間違いない。ただ訳あってルファスって名乗ってるらしい』
『またいつもの暴きたがりか。頼むから話が拗れるようなことはするなよ』
『大丈夫だって。それとなーく、な』
「────そこで相談なんだけど一度魔術協会の門を叩いてみるのはどうかな?」
「それは、「それはお前個人のスカウトと見ていいのか?■■■■・ヴァーミリオン」>>821
パチンッ(京介が指パッチンする音)
シュルルルッ(蜘蛛の使い魔がユージーンを絡め取る音)
パウッ(猛スピードで退出する音)
(この間約2秒)
「(座敷牢にでも放り込んでおけ)
すまない、あれは人の秘密を暴きたがるどうしようも無いやつなんだ。友人として謝罪する。だから許してやってくれないか」
「……はっ、つい呆気に取られてしまった。安心して欲しい、私もその名で呼ばれたくらいで怒ったりしないさ」
ああ、安心した。少なくとも口封じに殺されるなんてことは無いだろう。
「ああでも、他の人に言いふらされないよう口封じしておかないといけないな」
前言撤回だ。なんてことをしてくれたんだあの馬鹿!冷や汗を拭いながら口を開く。
「具体、的には…?」
「うーん、秘密にしてくれるよう誠心誠意頼むしかないかな」
「っ────。それは…間違っていないがそういう時は口封じよりも口止めと言った方がいい。そちらの言葉にもニュアンスというものがあるだろう?」>>822
座敷牢から解放されたユージーンが悪態をつきながらやって来た。
「だから大丈夫だって言ったろ?」
「それとなくとも言ったな。どこがそれとなくだ、とんだ火の玉ストレートじゃないか」
ユージーンをルファスの前に座らせて二人の様子を見る。ユージーンが不意に■■■■と呼んだことを謝罪しルファスがそれを許す。さて、ここからだな。
「ユージーン、この事は俺達だけの秘密だ。いいな?」
「分かってるって。でも何でそう名乗ってるかくらいは聞いてもいいだろ?」
なんだ、やけに素直に秘密を約束したな。一応言っておくがバラしたら四肢をバラして時計塔へのお中元だからな。
『ヤクザかおめーは』
「そうだね、少し長くなるけど。聞いてくれるかい?」>>823
私の家、ヴァーミリオン家が四季魔術のヴァーミリオンと天候魔術のバーミンガムが合併したという話は知っているかな?行き詰まった両家が状況を打破するために手を結んだのさ。
それで二十五年前に生まれたのがルファス・ヴァーミリオン。私の、兄だ。
両親の目論見通り兄は四季魔術と天候魔術両方を扱う魔術回路を持って生まれてきた。ただし性質の異なる二つの魔術を同時に発動しようとすると回路に負荷がかかる、不完全な回路だった。
それでも兄は両親の期待に応えようと努力したが、九歳の時限界を迎えてね。倒れてしまったんだ。
そしてすぐに両親が作ったのが私さ。それも今度は四季魔術も天候魔術も十全に扱うことが出来る回路を持って生まれてきた。両親は歓喜しただろうね。
私は両親に大切に育てられ、兄はもはや不要なものとして幽閉された。そして私が五歳になった年に、兄は死んだ。
兄の部屋に押し入って手記を見た時にその事実を知って幼心に愕然としたよ。自分がのうのうと生きてきた裏で兄はこんな地獄を味わっていたのか、と。
それなのに兄は私に今まで必死に練ってきた魔術式を遺してくれた。「最期にお兄ちゃんらしいことができたかな」とね。
私は兄の遺した魔術式を使って時を加速させた。加速した空間の中で十年分歳を重ねた私は■■■■ではなくルファスと名乗るようになった。
■■■■が死.んでルファスが快復した。という体になっているんだ。>>824
「────待て、待ってくれ。だとしたらお前はっ」
「うん、実年齢は十五歳ということになるかな。とはいえ加速した十年間も含めるとちゃんと二十五歳ということになるね」
そんな事を言っているんじゃない。その話が本当なら五歳の時に自分の人生を捨てたということになる。そんな、第二次性徴すら迎えていない子供がだ。いくらなんでもそんな惨いことが────
ユージーンが何も言わないということは、事実なんだろうな。はぁ…
「ルファス!」
「うんっ?」
「何か困ったことがあったら、俺に言え。俺に出来ることがあれば協力を惜しまないから」
「あ、ありがとう…?だったら、さっきの話の続きなんだけど一度魔術協会に来てみて貰えないかな?君達が学べることも多いだろうし他の生徒への刺激にもなると思うんだ」
こいつ、この歳でもうそんな事まで考えているのか。大したやつだ。
「ああ、いつか他の友人達も誘って行ってみるよ」>>825
「ユージーン、一体いつからルファスについて気付いていた?」
ルファスが帰るのを見送った後、まだ居座るつもりらしいユージーンに聞いてみた。
「んー?「これはこれはご丁寧に」のところから」
「ほぼ最初からか…」
「ルファスとは多少強引にでも仲を深めといた方が良い。それにあれが無きゃお前時計塔行こうとしなかったろ?」
「……まあな」
「初対面の他人じゃなく同じ秘密を共有する仲間同士ってすりゃ少しは話を聞く気にもならぁ。それもあの内容ならお前は放っておけない。そうだろ?」
その通りなんだが、なんだか全てこいつの手のひらの上のようで腹が立つな。
「ハッ、対人関係なら任せとけって。俺以上にこういうのが得意な奴他にいねーよ」
「吹けば飛びそうな虚弱体質が言うじゃないか」
「あー!言いやがったなコノヤロー!」嘘予告で世界ク_ソ女総進撃聖杯戦争をやろうと思ったけど自前じゃストックまで引っ張り出してきてもセイバーとランサーが用意できねぇ……
まっっっっっっったく筆が進まない+書き手の方がいらっしゃるので先行して1パート投げます。
その時、ウィリアム・トーチハンズの頭上を『6発』の弾丸が駆け抜けたが。
彼がそれに気づくことはなかった。
◆
カルデアでの日々。それを悪魔(かれ)が救いになると思ったことは無いし、悪魔(かれ)にとっては無駄に近いものだったかもしれない。
それはまるで、旅の途中の渡り鳥が木に止まるようなもの。
彼の長い人生と比較すれば、小指の先程のわずかな時間。
無駄に近いものではあったのかもしれないが、無意味とは思えなかった。
師匠と呼んで付いて回る癖は最後まで直らなかったが、それも含めて悪くはなかったと思う。
神を試す者は、罪を犯す。
その論から言えば、二度死 んでやっと悔い改めた、ドの付くようなナントカである彼は大罪人も大罪人であった。
そう、端から見たら支援にしか見えなかったその射撃は、彼にとっては牽制のようなものだった。
万が一道が外れるようなことがあれば、遠慮なく魔弾を叩き込む。
彼がこの最終決戦に馳せ参じたのは、そういう理由に由るものが大きかった。
終ぞ放たれることは無かった『7発目』。
魔弾の行方は、射手のみが知る。以上です。
>>837
せ、せいばーとらんさーがいないから……
いやぁ、マスター枠はあえて破綻者寄りでない人縛りにして「マスターが完全に使い物にならなくなる前に誰が他六人を全滅させるかのスリリングなスピード勝負!」みたいな嘘予告書こうと思ってたんですが……
……なんというか具体的に言うとそういうクラスに割り当てられるために必要な要項としての武具を持ってて尚且つ性格が「これは…ちょっと……」な女の例が思いつかないし……かといって性格の良い悪いについては「作者の人は本当に聖女だと思って書いてるタイプの畜生(スコッパーしてるとよく見る)」っていう例とかもあるから他の人からは無断で気軽に借りれんし……>>755
返信遅くなってすみません
了解しました!ちなみに今いるのは究極メンヘラストーカーとその付き添い(強制)の方、人外カニバ女、一番まともに見えるけど内心「まぁ私が一番美しいしな…」で埋まってる女、ジェネリック玉藻、本場中国伝来の本物の悪って感じだよ
>>839
さくしゃの人に「あなたの作ったこのキャラこれこれこういうところでやな奴だなぁって思うんですけどそういうとこ特にピックアップして使っていいですか?」って言ったら場合によっては戦争になるでしょ!!
>>840
ほー?
>>843
みぃ……私としては「性質として人外だから」という理由で性格アレ認定を外さなきゃいけないなんてことはないと思うのです……
や神ク理論にしたって、私はそれが明確にそこにいる人類にとって害としか感じられない出力をされているなら「人類愛はあるから文句を言うな」と言うほど総体主義にもなれないんで……まぁ、判断基準としては本人がその「他者にとって害」な行為を行う際他に代替できるもっと穏当な手順はないのか、本人はそれを楽しんでやっているのか、または被害規模だと思うのですよ
ただ、ハデス様に関しては「冥府を生きる、しかも神の思考を現世の人類の思考に迎合させようなんておかしいと思わないんですか?あなた」って思うんでハデス様(神話)を悪扱いする輩にはそりゃ全力で反対しますが……(某漫画)とか(某ゲーム)とか(某アニメ)?あれはハデス様ではないよ、たまたま名前と設定が似ているだけの別の存在。関係は全然全くまるっきりすっかりしっかりこれっぽっちも総じて完膚なきまでに一切ない。>>844
りぃかぁ? つまり要約いたしますと、悪女であるという認定に重要であるのは他害行為のやり方やその客観的な苛烈さ具合、またそれを事務だけではなく悪意を持って行なっているかどうかという判定ということでいいんですわね?
それでしたらランサーの枠でユノー様をご提案させていただきますわ。あの方は作りとしては『正当な妻の権利としての報復』として苛烈行為を行なっていたという設定ではあるのでございますの。しかし、それはそれとして報復自体はつま先で石ころを転がすような気持ちで行なっている側面もございますの。
わたくしの解釈では秩序側の行いとなっておりますが、作の空気感、場の空気に馴染ませる範疇としてはギリシア・ローマ神話でドンびかれつつも楽しまれたような無慈悲、無寛容、『あの』ユノーを押し出してもらっても構いませんことよ。ちょっとした報告。
WIKIにあるページのヴィオランテの名前表記、『ヴァ行』の箇所をいくつか『バ行』に訂正しました。
全部やるとWIKIの更新履歴を塗り潰しちゃうので、残りは後日改めて。
しかし、スペイン語は文章でも会話でもvとbの発音が同じだったとは予想外でした。>>844
うにゃうにゃ……
「魔女狩りの犠牲者になった『ジャンヌ』という名の少女が、魔術的な繋がりによって、(今は名誉を回復されたとはいえ)魔女の烙印を押されていたジャンヌダルクの信仰を得て、幻霊止まりから反英霊にランクアップした存在」
「呪いと悪意をまく魔術と拷問器具、そして死罪を具現化した槍(っぽいもの)が武器」
「ジャンヌオルタを無秩序かつ破滅的にした性格。同時に『無辜の怪物』『狂化』スキルを持っており、本来の彼女と異なる性格である可能性もある。果たしてどこまで彼女の振舞いが真実で人々に『そうあれ』とねじ曲げられたのか不明」
「いわゆるジャンヌ顔だけどジャンヌ顔じゃない、でもちょっとジャンヌ顔なサーヴァント」
このサーヴァントの弱点:「魔女ならキャスターじゃないんですか?」>>849
「魔女として裁かれたジャンヌ」という魔術的な繋がりで微妙にジャンヌってます
このサーヴァントのポイントは「くそな性格がどこから人々の信仰を押し付けられてそうなったのか、どこまで自分の意思で行動していたのか、あやふやなところ」だったり>>853
悪魔は、あるいは青年は、ただ背中で語るのみ……【備考】
心理描写のみの決定稿以前には某山羊頭さんと会話を交わすシーンがあったとかなかったとか。>>860
イギリスから見たアメリカ英語みたいな感じやね。>南米スペイン語いやー……書く時は途中でご飯休憩入れないとダメですね……
そんなわけで更新でーす
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%90%B8%E8%A1%80%E9%AC%BC%E3%81%A8%E4%BA%BA%E7%8B%BC%E3%80%80%EF%BC%93>>860
(一応槍は持ってるけど別に宝具なわけじゃないランサーでいいならご用意できますけど……)
(カス具合に関しては手放しで推奨出来ます)日付も変わったので>>856を供養
「おや。『7発目』は使わなかったのかな?」
「……『6発』で十分だろ。いや、『6発』でも多すぎるくらいだ。見てみろよあれ。どんな火力だ。山火事かよ」
「おお、怖い怖い。己(オレ)のような半端者は燃え尽きてしまいそうだ……いやなに。君が誰かと共闘するとは珍しいものが見れたと思ってね」
「……オレには何の意味もなかったが、決して悪くなかった。まあ、あの松明持ちと藁葺き女がそれなり満足したならそれでいいんじゃないの? 俺を師匠だの先生だの呼ぶ癖は最後まで変わらなかったけど」
「君ともあろうものが、契約を結ばずに誰かに力を貸すとはね。明日は雨でも降るんじゃないか?」
「この人理に明日があれば、だがな……というか、知らないのか山羊頭。悪魔ってのは――嘘つきで、気まぐれなのさ」
ザミエル製作者さん宅のザミエル君とレージュさん宅の山羊頭さんことバフォメット/ジャック・ド・モレーさんの終局での会話です。バフォメットさんは最初ザミエル君の会話相手にいたから絡ませようと思って、Wiki見たら「おもしれー男」ってなって気づいたら本当に絡ませてた。
最初はこんな掛け合いだけにするはずでしたがエミュがあってるかどうかで自己矛盾を起こしたのでモノローグオンリーに逃げました(正座)>>870
クッチー「僕の血裂弾で"吸血鬼"としての在り方を『破壊』出来たりするとか行けるかな?」「ねー、僕の『英雄』」 「なんだよ急に」
「僕の強化形態とか、どんなのがいいと思う?」 「しらーん。ていうかおまえ山ほど技持ってる上に奥の手で世界滅ぼしてくるじゃん。いらんやろ」
「いや、弱体化するかもしれないし」 「弱体化してから考えたらいーんじゃねー」
「そうだねー」 「そうやろー」
/
「ねえ、僕の『英雄』」 「なんだよこれまた」
「最近何かの作品で『私の英雄』呼びが被ったような気がするんだよねー」 「おまえ信じられないくらいツラの皮厚いなお前なー。俺は腕にセットしてレバー倒すやつまでしか見てないけど」
「呼び方変えよっかなって」 「いまさら名前呼びされても困るからそのままにしとけよ」
「そうかなー」 「そうやろー」
/
「ねー、僕の『英雄』」 「なんだよしつこいなー」
「これ、どのタイミングでやってるんだろうね」 「多分、イギリス編やって次が日本だったから、その次のお前が出ないフランス編の後のロシア編直後くらいじゃねーの」
「そっかー、じゃあ背景雪原に変えとくねー」 「背景美術はおまえが担当かー」
「そうだよー」 「そうなんかー」
/
「ねえ、僕の『英雄』」 「…………」
「全く日本人に関わると僕は碌な目に遭わないようなんだね」 「…………」
「ねえ、僕の『英雄』」 「…………」
「どうして死んじゃったんだろうね」 「…………」
「じゃあ、列車に乗り遅れるといけないから、行こうか」>>872
これにはワイとバフォジャックもニッコリ>>876
すみません、誤爆です。>>876
どういう因果です!?>>881
あ、『時々小石を投げて自分に被害が来ない程度に爆発させる』が抜けてた。これが無けりゃ権謀術数の時隣に添えると頼もしいんだけどなぁ。15時にアッシリア異聞帯の続きを投げます~
──────その女は怪物。
女神の肉体。破壊の化身の欠片。『母』なる権能。
それらが統合されて生まれた、決して人と相容れぬ存在。文明を喰らい破滅を齎す、美しくも残酷な魔物。
……そのような在り方のはずだった。セイバーのク-ソ女を探さないと……三騎士ってエクストラクラスにしちゃダメだったよな?本家がダメなら私もダメな気がする……チクセウ他のssも進めんといかんというのに…
>>895
あー、ホントだ。(以下の”クラス”の欄)。でもまぁ「冬木の聖杯戦争では」って感じですし、冬木は冬木!ウチはウチ!でもまぁ行ける気もするかなぁ…。俺はそれで行きたい(セイバー枠をアルターエゴで!みたいな感じ)
https://typemoon.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%88#cite_ref-12あとメタ的に言うとわたしの趣味のせいでキャラの出身が希希日(?)希日中になっててめたくそ偏りがあるからここらで一発ヨーロッパか中央アジアあたりの人を入れておきたい
ダメですよー死ぬのはー
死んだら終わりな上に、大抵において周りの人間に大迷惑です
周囲の人からも生気を奪って元気をなくして行きます
物語で取り扱うときには軽くしないようにしたいですねー出来るだけ世にある、世にあらぬ、それが疑問じゃ…
生き死にの話だとやっぱり熄について掘り下げたいなぁと思う今日という一日。色々ありすぎて何も出来ていない今日という一日…まぁ偽りの聖杯戦争開始時点で剣落ちスタートだったし(アレは結局真偽の架け橋的な立ち位置だったけど)
上で言われてる通り、亜種聖杯だと7クラス揃わないことのが多いらしいんでどうしても七陣営欲しいわけではなければ抜かしてもいい気も……ちょっと息抜きに久々にちょっとヒュギエイアのss書こうとしたけどうまくいかない…6000文字まで書いて「つまんねこれ…」となってる…
明るい話書こうにも引き出しがないぞ!どうすんだおい!!むしろ無理にセイバーを探してくるよりも、セイバーが欠けていることを物語の展開のフックにした方が話が早いかも知れませんね。自分はそういう風な作りの方が好きというか得意というか、エネルギーが低くて安定すると思います。
ところでゲルトさーん、ゲルトさーん、第一回の、聖杯で願いを叶える描写が入って、アメリカの聖杯大会が終了したのを確認したら次うちのエピローグを投下しますねー。
探しているわけではない(こちらもまだ書き始めているわけではない)のですが、順序だけ宣言しておきますので了解していただきたくー。今更今更ではあるが、そういうくりえいてぃびてぃな話をすると俺のRequiemはクラス数もうちょっと減らしても良かったのかな、と思わない時が無いでもない。
>>906
なんか人情系診療所なお話を読むとか…?あるいは甘々な日常モノとか…。日付変わったらドイツ異聞帯のプロローグわ投げます
記憶を焚べ、身を燃やし、存在を焦がす。残った灰を押し固め、私の身体に繋げなおす。航海の成果を身に注ぎ込む事でまた燃料に変える。
今の私の何パーセントが始めた時の要素を残しているだろうか。こんな事なら船の名前もテセウスとでもすべきだった。
このルーチンを繰り返して何年になるだろう。出発から10ヶ月経ってからは数えるのも止めてしまったが、私の霊基の変化からして2、300年では済まない。
元より時間の概念が意味を為さない航海だが、再利用による霊基の変質までは流石に考慮していなかった。>>911
些か私の時間を焚べすぎたのか身体はあの頃より小さく若くなっているようだし、私の歴史は船乗りとして私自身を認識し始めている。
何より、私を突き動かす感情が曖昧になってきた。
煮えたぎる怒りを抱えて舟に乗った。
締め付ける悲しみの元に舟を出した。
腐り落ちるような怨みと共に薪を焚べてきた。
なぜ怒っていたのか分からなくなってきた。
何を悲しんでいたのか分からなくなってきた。
誰を怨んでいたのか分からなくなってきた。
今の私に残されているのは深い深い憾みだけ。誰に向けることも赦されない悔しさだけが私の心を満たしていく。
いつかこの悔しさを残して全て忘れてしまったとしたら、私はこの航海の果てに何を為すのだろう。>>907
了解しました〜。「輝かしきアルジュナの伝統を受け継ぐ、この我々に両手を合わせるのなら、もはや貴方は何も恐れる必要は無い。たとえ、貪欲、偽証、窃盗、邪悪、狡猾、貧困、闘争、それらを呼び込む貴方であっても」
生まれながらに悪であると定められた彼に、微笑む少年はその身に宿す奇蹟のために“ヴィシュヌに守られし者(ヴィシュヌ・ラータ)”と呼ばれていた。
イクシュヴァークのように自国民を守り。
ラーマ王子のようにブラーフマナに帰依し自分の言葉に忠実で。
シビ王のように保護を求める者には寛大で。
月王族のバラタのように祭祀者と国民の名声を広め。
弓取りの長として二人のアルジュナに匹敵し。
火のように難攻不落で。海のように征服しがたき者となり。獣の王である獅子のように雄々しく。ヒマーラヤのように人々から頼られ。大地のように不滅で。両親のように忍耐強く。ブラフマー神のように心平静で。シヴァ神のように慈悲深く。ヴィシュヌ神のように全ての生き物の支えとなり。優れた徳と気高さにおいてクリシュナの足跡に従い。ランティデーヴァ王のように寛大で。ヤヤーティのように敬虔で。バリ王のように堅固で。プラフラーダのようにクリシュナへの信仰心がある。
およそ地上に叶うはずもない美徳を併せ持った、王聖。
それもそうだ、そもそも彼は誕生する前に原罪の禊ぎを済ませている。かの王は祖父たちパーンドゥの五兄弟の世代に起きた王位継承争い、クル・クシェートラの戦いにてアシュヴァッターマンの凶矢に倒れた。胎児でありながら報復の対象となったのだ。
しかし、それを許すヴィシュヌ神の化身クリシュナではない。出産の際には自らが神明裁決にて蘇生を誓い、アシュヴァッターマンには三千年の業罰を与えた。
その名をパリクシット王。
神代における最後の“偉大なるバラタ族(マハーバーラタ)”である。>>917
「けれど、非法の友である貴方は、決して私の国に留まるべきではないだろう」
――ああ、なんて美しい(きたない)。
――この男はきっと醜悪さとは無縁だったのだろうな。
他方で俺は、王様の見かけだけを真似した滑稽なシュードラ。
末法の世になって一本足で歩く雄牛の姿となった法(ダルマ)を棍棒で殴打し、乳牛の姿をした大地を仔牛と引き離して蹴りつける。
率いるのは戦士ではなく魔獣。鰐に似た顎に、六足の魔獣。こいつらは、アーリア系神話において世界の終わりに滅ぼされるという大悪。インド神話においては最悪の羅刹カリと呼ばれている。クリシュナの死がカリ・ユガの始まりであり、その実態は世界の抑止力が生み出した存在であり、神代の終わりという環境の急激な変化に対する大地の悲鳴と呼ぶべき、揺り戻し。
何も生み出さない虚無。
最初から自滅機構(アポトーシス)でしかない。
「ならば居場所を、王よ。
あんたの時代が終わるまで、俺に居場所を与えてくれ」
「四つの悪が生まれる賭博、酒、淫気、屠殺にいるといい」
「まだ足りない」
「なら、黄金の中にいることを許そう」
――これはとある御伽噺。
――誰しもが罪深いという、その証。>>926
>SS作るのが大変
それはそう。
>割とアリなら書いてみようか
やったぜ。
>せっかく作った以上、動かさないのはもったいない
ならやぱり自分でコントロールできる分だけなキャラメイクをですな…(ろくろ回し短絡ブーメラン)(最近良さげな北欧アーチャーを見つけたけど、心のストックにしまっておくとしよう)
ただいま884をwikiに登録させて頂きました~
うーーーーーーーーーーーーーーーーん
………なんかなっがい割にアレなss出来たんですけど貼っても?>>938
よくてよ
あと女医さんお借りしますね、うちの紫音と医療繋がりで絡ませたいので>>940
あ、自分です。>>937
あー、それが十二学部の魔術が使える...っていう話に繋がると
「万能が尊ばれるのの一端に、魔術師なら自前の魔術回路でスマホぐらい代用できるって痛んだ赤が...」「たわけ」>>940
大丈夫です、お願いします〜!
石舟斎、今はNPC③にいますのでご容赦を...よっしゃ黒いから貼ろう!
オチとかもうよくわからないもんが出来上がったから許してほしい(今のところは予想通り……配下の連中は皆謁見の間周辺に固まっている。やはり今夜が好機)
この職場くそだな、というのがクリームヒルトの傘下についてまもなくジョゼフ・フーシェが抱いた感想である。現界して早々に兵士に囲まれた時はどうなるかと思ったが、すぐに敵ではないと意思表示をしてそのまま配下に組み込まれたのは幸運であった。問題はそこからで、思っていた以上に女王が統治する北欧は将来性のない国だったのだ。
まず女王が暗い。国を治める立場にありながらあの陰鬱とした口調は民にはまず好かれないし加えてキラキラが足りない。もっとガラスのようにキラキラせねば女王ではない。
民全員に女王の血が混じっているばかりに人肉を食わなければならないというのも非効率極まりない、というか運営する人間の飼育に非常に時間がかかる。
あまりにも救いがない。あまりにも未来がない。あまりにも希望がない。
なのでフーシェは信頼をほどほどに勝ち取るまで耐え忍び、それから逃げ出す事にした。かなりの汚れ仕事を背負わされたが、その全てを私頑張って成し遂げました私は女王の忠実なる部下です、と信じ込ませる為に達成した様に見せかけた。汎人類史のドン・ファンを処刑せよと命じられた際には少ない時間を練って彼に協力を持ちかけ、あたかも大砲で吹き飛ばした様に偽装工作までした。カルデアの面々にはあくまでも女王軍の一人として接していたが、いつでも彼らの側に寝返っても問題無い様に予防線を何度も張った訳である。
そして遂にヘグニが街中で暴れ回った事件を機に、フーシェは城からの脱走を決意した。常日頃から女王の目をかいくぐり、彼は城内の構造を少しずつ把握していったのだ。そして女王を含めて誰も知らない抜け穴を探し当て、今日へと至る。
(厨房のそば、誰も立ち入らない暗がり。何度も確認したから間違いはない。そこに向かえば……)
と、フーシェは思わず足を止めた。計画にミスはない、今のところなんら予想外のトラブルもない。けれども厨房に向かうまでにどうしても経由しなければならない部屋がある。彼にとっては近付きたくないものなのだ。
しかし今は好き嫌いを持ち出す場合ではない。一刻も早く城を抜け、カルデアと合流する必要がある。フーシェは足を速め、厨房へと続く地下へと向かう。>>945
(女王クリームヒルトがファヴニールに変質して千年、竜種というものに関してはクリプターから僅かに聞いたが、本当にその通りならば彼女の肉体は異常だ。他の生物に己の血を交わらせる事で眷属とするなど、まるで吸血鬼の様だ)
長い階段を下る。頭の中で考えをまとめる事でフーシェは嫌なものを見ない様に試みる。
(数百年前、女王がその身を竜へと変えた日に何が起きたのか知る必要がある。彼女の日記に書かれている通りならば変質の原因はジークフリート……だが、それだけでは説明しきれない。『悪竜現象』と呼ばれるものがどういった存在なのかを詳しく調べな―――――)
吐き気を催す血の臭い、そして腐臭。フーシェの思考は無理矢理現実に引き戻され、否応なく彼は凄惨な現場を目の当たりにする。
家畜部屋、とでも言うべきか。食料として飼育されている人間達が閉じ込められている檻の様なものが幾つも並べられている。その数は十、大きさは大人の男性が立てるかどうかというくらいのその中には、異臭とは不釣り合いに健康的な人間達がいた。
「―――――」
汎人類史においては万物の霊長であった生き物の姿に、フーシェは言葉がなかった。人間達も突然現れた男に視線こそ向けるが特に何をするわけでもなくぼーっと石畳を見つめている。彼らは家畜だ。この地を統べる竜人とでも呼ぶべき者達の為に育てられ、バラバラに切り刻まれた挙句に食われていく食肉用家畜なのだ。
生前に残酷な光景は何度も見てきた。だが眼前にあるものはそれらを遙かに上回る形容しがたいものだ。
また足を止めてしまった、と毒づくのを堪えてフーシェは厨房へと足を向ける。脱出ルートである抜け道まではもうすぐだ……。
「あれ、そこで何をしているんです?」
声。想定外の要素に背筋が粟立つ。フーシェは声の主が誰であるかも即座に理解した上で、ゆっくりと振り返った。
クリームヒルトが考えついたサーヴァントを眷属にするというアイデア、その一号に選ばれたのは捕虜として捕えたカルデアのキャスターだった。真名はヒュギエイア、薬師の英霊であった為に家畜の繁殖を任されている。>>946
「フーシェさんじゃないですか。こんな夜更けに、どうして?」
「……」
「いつもおしゃべりな方なのに黙っているのは珍しいですね。具合でも悪いんですか?私これでも医者ですし、診てあげますよ」
柔和な笑みを浮かべるヒュギエイア。けれどフーシェは警戒を緩めず、獣と遭遇した様にじっとその場を動かない。
「どうしたんですかそんなに怖がって。いつもみたいにべらべら喋ってくださいよぉ」
女王によって眷属とされたヒュギエイアは人格に著しい影響を及ぼし、バーサーカーと言うべき怪物に成り果てた。眷属となった事による人肉への飢えは異常なまでに膨れあがり、彼女は衝動的な食欲に突き動かされる存在へと変貌を遂げたのである。
フーシェは廊下を血まみれで歩く彼女を何度も目撃し、どれだけ身を清めようともこびりついて離れない血の臭いも何度も嗅いだ。いついかなる時であっても決してヒュギエイアには近付かない、口をきくとしても必要最低限の連絡事項にみ留めよう、そう決意するほどにフーシェはこの怪物を恐れていた。
「いえ、仕事の気晴らしに散歩を思いまして」
「へえ、ここにですか。でもフーシェさん、いつも避けていましたよね?」
「それは」
「逃げるんですよね?」
心臓を鷲づかみにされる様な衝撃に襲われる。フーシェは戦闘を出来る訳も無いのに咄嗟に身構えた。ヒュギエイアは予想が的中し喜ばしげに片目を隠す髪を指で弄る。>>947
「気付かないと思いました?嘘つくの下手ですね貴方」
「……そうですね、白状しますとここからおさらばしたいと思いまして」
彼女はいつでもフーシェの首を吹き飛ばせる。その緊迫感と、まだ死ぬ訳にはいかないという焦燥が両足に流れ込む。今すぐにでも走り出せば逃げ切れるか、否、やはり殺される。フーシェは起死回生の策を考えるが、どうやってもそれらしきものは出てこない。詰みである。
「良いですよ。早く逃げてください」
「……は?」
思わぬ返答にフーシェは眉をひそめた。ヒュギエイアはにっこりと微笑むと大袈裟に両手を広げ、
「殺されると思いました?冗談ですよ冗談。わざと怖い演技するのも大変でした」
「演技、ですか?」
「そう、演技です! 私こう見えて演技派なのです。確かに女王の眷属にはなりましたけどあの人、実は全然眷属の動向を観察するとかそういう事やっていないんですよ。なのでこういう風に動くのも簡単なわけでして」
朗らかに女医は笑うと、すぐに困った風に指でこめかみを掻く。血なまぐさい匂いは相変わらずだが、フーシェの知る彼女とは一転して正気と言うほかに無い様子だ。
「私も貴方と同じ様にこの城を偵察していたんです。あくまでもこちらの側についたサーヴァントとして、女王に忠誠を誓います!なんてね」
「そうですか」
「ええ、ですがもう下手な芝居は終わり。私もご一緒しますね! マスターに謝らないといけませんし!」>>948
「人を沢山食っておきながら、ですか?」
フーシェはいつ言おうかと考えていた事を言い放つ。ヒュギエイアはびくりと肩を震わせると、その場で申し訳なさそうに口元を抑えた。
「ほ、本当は食べたくなかったんです。でも食べないと怪しまれますから仕方なく……」
「その割にはとても幸せそうでしたが。食べたくない、と言う割に子供ばかり選り好みしていましたよね」
「……それは、その」
「更に気になっていたのですが、ずっと隠している方の手には何を握っているんですか?」
「え?」
最初から、フーシェに声をかけてきたその時から既にヒュギエイアは片手を腰の辺りに隠していた。プレゼントを隠すようなあまりにも露骨な仕草、そしてあまりにも都合の良い言葉の数々。いずれもカメレオンとまで言われたフーシェからすれば「白々しい」の一言だ。
ヒュギエイアの目が泳ぎ始める。今度は彼女が策を練り始める番の様だ。
「え、ええとそれは、ええと、ええと、ええと」
「どうかしましたか。身の潔白を証明できなければ、貴女をマスターに会わせる事は出来ません。早く見せてください、貴女が汎人類史のサーヴァントであるというその証明を」
「しょ、証明ですか?証明、証明……」
ゆっくりとフーシェは厨房へ向かうべく後退りする。ヒュギエイアは目を泳がせたまま、ああでもないこうでもないと嘘を作ろうと試みている。言うまでもない事であるが、彼女は嘘をついている。汎人類史側など真っ赤な嘘、そう判断せざるを得ない。
>>949
「ああ、それではこうしましょうか。本当に貴女がこちら側と言うのでしたら、この檻の中にいる人間を連れて帰りましょう」
「連れて帰るんですか?この人達を?こんなに美味し、でも連れて行くのは目立ってしまいますす」
「涎が垂れていますが、お腹が減っているんですか?」
「ち、ちが、違う。違う……いや、違わない!違わない!!」
だらだらと涎を垂れ流し、まるで獣の様にヒュギエイアは檻へと跳んだ。乱暴に錠前を開け、彼女は手近な少年へと飛びかかると躊躇いなく牙を突き立て、そこら中に真っ赤な血が飛び散る。同じ人間であるはずの人々は何をする訳でも無くぼーっと眼前の光景を見つめている。
しばらくして、白い服を真っ赤に染めてヒュギエイアは檻から現れた。口にもべっとりと血が残っており、さながら食事の後の猛獣である。
「ふう、ふううう……ああああ、もう良いです下手な芝居はホントに終わり。折角優しくしてあげたのに空気の読めない人。後ろから優しくころすつもりだったのに、勘の良い奴、面倒な奴」
「勘が良いというのは間違いです。バレバレですよ貴女の演技。嘘は苦手なんですね」
「は、はあ? そんな訳ありませんし。勘が良い人には見抜かれただけで、全然、演技力高い方でしたし。ていうかなんですその偉そうな態度。戦闘一つまともに出来ない人がなんだってそんなに落ち着いているんですか?」
「いえ、あまりにも下手な演技に一言言ってやらないと気が済まなかっただけです」
「……そうですか、もう死ぬ覚悟は出来ていると。それじゃあ思い切り痛くしてあげますよ!」
ヒュギエイアがまた跳ぶ。一撃で終わらせてはくれないだろう。手足を一本ずつもぎ取られ、最期は無残に食い散らかされるに違いない。しかし反撃の手段を持っている訳も無く、フーシェは迫り来る死を受け入れるほかになかった。今回は駄目だった、次召喚される時こそうまくやろう。そんな風に諦め、瞼を閉じてフーシェはヒュギエイアの爪を受け入れ……>>950
「あ、あれ?なんで?」
爪は届かなかった。フーシェの鼻先でヒュギエイアはぴたりと動きを止めていた。寸止めして恐怖を煽ろうというのか、と彼は見下げ果てた考えを軽蔑しようかと思ったが、ヒュギエイア自身も何故自分の動きが止まっているのか理解出来ていなかった。
「お、おかしいな。なんで……ガッ!?」
爪をぎらつかせていたヒュギエイアの右手が突然動き出し、彼女自身の首を鷲づかみにする。まるで意思を持っているかの様に右手は強く首を締め付けた。ヒュギエイアの中にもう一人ヒュギエイアがいる、そう表現するしかない状況にフーシェはただ呆然としてしまう。
「くそっ、やめ、ああっ」
糸が切れた様にがくりとヒュギエイアがうなだれる。左手に隠し持っていた注射器が地面に落ち、砕け散る。中に込められていた液体が石畳に触れるや否や、歪な音を立てて石を溶かしていく。彼女は猛毒を隠し持っていたらしい。
一体何が起きたのか全く理解し得ないが、それでも命の危機は去った。フーシェは立ち尽くすヒュギエイアに背を向け今度こそ厨房へ向かおうとする。
「あ、あの……ちょっと今割と良い感じの展開だと思うんですけど声とかかけてくれないんですか」
「下手に近付いてだまし討ちされるのは嫌ですので。貴女は何処のどなたですか?」
ヒュギエイアがゆっくりと再起動する。先程とは打って変わった憂いの帯びた表情は演技の様に見え、フーシェは距離を取ったままで呼びかけに答えた。>>951
女医はわなわなと体を震わせながらも、
「フーシェさん。初めまして、ですよね。私はヒュギエイアと言います。手短に説明をしますのでよく
聞いてください。今はこうして話せていますけど、多分私が私でいられるのはこれで最後です。これまで何度か正気になる事はありましたが、分かるんです。少しずつ自分の中でいろいろなものが消えていく、そんな感覚があるんです」
女医は淡々と話し始めた。努めて冷静に話そうと試みているようだが、その声は震えている。今にもまた発狂しようかというギリギリの瀬戸際に彼女は立っているようだ。
わなわなと震える手でヒュギエイアは懐から小瓶を取りだし、フーシェへと放り投げる。彼がなんとか受け取ったそれには血液らしき赤い液体が並々とあった。
「私の血から女王の眷属化に対抗する血清を作り上げました。それがどれほどの効果をもたらすかは、マスター次第です。ええと、お前それだけかと言われると結構キツいので勘弁してください。ああ、それとその、ものすごく頼みづらいんですけど……まだ私が私でいられる内に、トドメを刺してくれませんか?」
そう言ってヒュギエイアは懐からまた新たな注射器を取りだし、油の足りないブリキに様にぎこちない動作でフーシェの足元まで滑らせる。内容物が猛毒の類いである事は確認するまでもない。>>952
「何故私なんですか。自分でやればいいものを」
「それがですね、女王は自分から私達に干渉する事は決して無いんです。けれど自害だけは許さない。どれだけ努力しても自ら命を絶つと言う行為をこの肉体が阻んでしまうわけなんです。ですから、だから……お願いします。ちょっと弄った毒ですからきっと効くと思います。
もうアレになりたくない。目が覚めるといつも血の海の中にいる、そんなのはごめんなんです。ころしてください、終わりにしてください。」
「……」
隠されていた片目、爬虫類の様に細く不気味な瞳が露わになる。美しかった顔は歪み、フーシェではどうにもならない。
悲痛な懇願だった。もしも彼女の言葉通りであるなら、目が覚めては人を食ったという事実だけがのしかかってくる苦しみがどれほど辛く惨たらしいか。医者がただ殺めるだけの存在として生きるなど、無惨にも程がある。
無言を貫いて注射器を拾い上げ、フーシェは細い首に針を突き立てた。一気に毒薬を流し込むと女医の体はびくりと跳ね、安堵の表情を浮かべたかと思えば力なく倒れ込む。介錯をした、と考えるべきなのだろうがフーシェからすれば人を殺める感覚を押し付けられたのだから気分は最悪である。
重苦しくため息をつき、すぐに朽ち果てる死体に背を向けて今度こそ厨房へと向かう。もう邪魔する要素は何もない、これで城から脱出し……>>953
「ふ、ふふふ、ふふふ、あはははは、あははははははは!!!!」
背後から笑い声が聞こえた。フーシェはもう振り返りもせずに走り出し厨房へと駆け込む。レンガの壁の一部にあるヒビめがけてサーヴァントとしての全力を込めて拳を叩きつけると、なんとか人一人は倒れる穴が出来た。
「毒!!毒ですって!!あははははは、効くわけないのにそんなの。馬鹿みたい、馬鹿みたい。死ぬ事なんて許してくれない、ずっとこのままなんです。死なないんです。ころしてください誰かころして、ころしてみせて!!!あははははは!!!!」
笑い声から逃れるように穴に潜り込む。追いかけてくる様子もなく、フーシェは声をあげそうになりながらも必死に進んだ。
狂っている。どうかしている。まるでいつかの処刑台の様だ。こんな世界あってはいけない、こんな世界残しておいてはいけない。
フーシェは怒っていた。決して怒りなど抱かないと決めていた彼の中でこの歪な世界への猛烈な嫌悪が憤怒に変換されていた。「私は、知らない間に貴方の道を汚していたのかもしれませんね」
柳生石舟斎宗厳。柳生新陰流の祖。
有限(カタチ)に囚われない剣を振るうその様は、彼女の“眼”を眩ませた。
嗚呼、なんて美しい在り方(カタチ)をしているのだろう。
使われぬ剣など棒切れと同じ、そんな物に意味は無い。
かつてそう断じていた彼女の価値観は、柳生石舟斎という男に塗り替えられた。
彼女の生家は神変夢想流に通じていたが、その帰属意識はあくまで柳生にあった。宝具の一つに昇華したその剣技がそれを証明している。
伝承曰く、柳生新陰流とは天狗の兵法を発端とするという。
人界に生じながら、地に属する彼女にとって、柳生の剣はあまりにも馴染んだ。
「些事、だとも。道とは重ならぬもの。重ならぬべきもの。流派ごとに模範としての答えはあるが、それはあくまでも模範だ。辿り着けぬのなら、辿り着けずとも良い―――それが、そのものの限界だったのだろう」
無味乾燥で機械的。冷たくも寂しい、それでいて何処か芯の通った解答。
―――それを、彼女が認めることは出来なかった。>>957
「―――どの口が、そんな戯言を。導かねばならないのでは無いのですか、貴方は」
「乞われれば教えよう。君の剣は、既に至っているように―――」
思えるようだが。
男の優柔な言葉を、斬という音が文字通り断ち切った。
「これは単純な話です。貴方が鬼一法眼と相見える機会があるとして、その刀を抜かずにはおられますか?」
カルデアの武道場、その片隅に置かれた巻藁が、瞬く間に切り裂かれた。
男の眼に映ったのは、巻藁の末路ではなくそれを断った剣閃の方だった。
十三。間違いようがない、彼女は一息のまま十三の斬撃を放った。
十三の刃。柳を断つ天狗の剣。
その銘、柳十三断。
河内源氏筆頭・遮那王義経が揮ったと語られる魔剣である。
「成程……そうか。そういう事か」
石舟斎が彼女の在り方を変えたのと同じくして、彼女も石舟斎
の認識を大きく塗り替えた。ペレスはドロテーアさん来たら進む感じっすかね?今はアヴァロン終末ぐらいで遅いけど進めてはいますので…。
刹那の妖精要素どうしよっかなー。ヤバいね妖精。いや刹那純正じゃないけど。>>974
余裕ありげに、楽しそうに、それでいて相手をコケにしたりはしない事ですかね。
劇的な登場人物として演出する為に聞いてほしい事をインタビューさせて貰えれば幸いです。ビオランテのSS、完成したけど投下は次スレにする。
おやすみー。>>973
タマモナインは猫だったり兎だったりしても狐なのでそもそもナインではないですね
妖怪の種類からして違うのでダキニ天か白蔵主しか出てコン……
アンティフォノの武装に関して変更点あり。
聖葬砲典
聖釘の祝福が込められた金属を材料とし、作成された超ロングバレル回転式片手銃剣。聖葬砲典は銃砲身に古代ヘブライ語で書かれた洗礼文字が彫られており、ギリシャ人の福音によって鍛えられている概念武装の一種。これを媒介する事で通常の弾丸も自動的に聖別された武装となり、この世に蔓延る凡ゆる不浄を浄化する。
銃口の下部分には銃剣の「剣」となるパーツも組み込まれおり、その刀身にも浄化の古代ヘブライ文字が刻まれている。
グリップ部分は使い捨ての聖骸布が巻かれていて、これによって洗礼力の向上も図っている。
しかし通常の拳銃とは異なり、長い銃砲身とそれに伴って大きくなっている口径から放たれる火力は、常人では扱えない代物となっている。なので、概念武装であるならば一級品だが、銃火器のカテゴリーからすると欠陥品もいいところ。
担い手であるアンティフォノはこれを『聖なる者の櫃』という概念を情報として組み込んでおり、古代ヘブライ語で書かれた洗礼文字もそういった意味合いが持たされている。
「これなる銃は聖なる者の櫃。これなるは刃は聖なる者の剣。これなる弾丸は聖なる者の投石。
汝、あらがう事なかれ。この一節は聖戦なり、聖罰なり、聖絶なるもの。
故に────ここに慈悲を示す。さあ、一発ぶちかまそうか!」>>985
丹下は完成形にしたら発展させないタイプなんですね。林崎も義輝も技が宝具になるほど完成されてはいますが、まだより洗練させたい進化の余地を見つけて進化させたいと発展を望むタイプなんですよ。アキレウスみたいにサーヴァントになってももっと上を目指そうとがんばる姿勢って好きなんです。
めだかタイプとは異なりますが林崎は継国縁壱タイプの天才ですね。>>988
おお……なるほど湿度が高い……本人の流派としては夢想流で柳生の剣は基礎的なものしか使えないけど、帰属意識は柳生流にあるって塩梅です。
むしろ隻腕だからこそ強いってのがありますね。
左膳でやりたいことを短く纏めると「架空の触覚は、同じ空想の怪物を許容する」になるので、剣豪や剣聖キャラはそれぞれ個別に追究したいコンセプトみたいのを持たせたくなりますね。そうでもしないと宗矩や武蔵ちゃんのキャラクターを見ているとそう思います。
そういえば隻腕の剣士は丹下左善以外だと伊庭八郎くらいしか心当たりはないのですが他にもいましたっけ?>>914
からだも思いも、途中に得たもので入れ替わっていく。初心忘れるべからずと言っても、人の寿命ですらなかなか酷な話ですが……
後悔のない航海になりますように……1000ならfgo的ステータス(素振りぶんぶん)
1000なら水着イベント
>>993
そうですね、キャスターなんでわざわざ乗り込むこともないでしょうし。プロスペローも血気盛んな人でもないですから。裏切りとかは2日以降に起こしたいです。1000なら雁夜と結婚してても問題なさそうなキャラ
1000ならキャラのモデルとか脳内CVとか
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#196
1000
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