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聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193/
ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/たて乙です。
前スレのレージュさんのコメントへの返信忘れてました。
ロッコ翁が青年に説明をし終わった辺りでネムレスが「俺は強い奴と削り合えればそれでいい」って言って「大丈夫なのかコイツ」って心配されそう。
>>前スレ1000
ユージーン「出来るだけレアな魔眼持ってて健康な子供を産める女性」
京介「俺より身長が低くて守ってあげたくなるような女性」
ルファス「自分に出来ることを精一杯頑張っている女性、かな」
この中でルファスだけは東堂につまらんやつ認定されそう。さて改めて大我と萄利の友人たちを紹介させていただきます~
加賀谷 翔平(かがや しょうへい)
身長:175cm 体重:65㎏
イメージカラー:ビビットイエロー 特技:コミュニケーション
好きな物:炭酸飲料、『友情・努力・勝利』 苦手な物:座学
天敵:決まりに厳しい先生
一般人の少年、金髪チャラ男。
皆で盛り上がるのが好きなタイプで、いじめ等の卑劣な行為や犯罪は見逃せない。ただし、思春期なせいか口うるさい教師には茶化しながらもやや反抗的な態度を取るが。
クラスの女子たちの「付き合うなら誰が良い?」という会話で名前がパッと出てくるが、「あー、顔は良いけどさぁ……」「ずっとあのテンションで一緒にいたらウザそうw」と評価を下されるタイプのイケメン。
「だから本当だって先生ー、この金髪は生まれつきだってぇ。……え?ピアス?そうっす!ピアスも生まれつきっす!」
「ファミレスって天国だよなぁ。俺一生ファミレスになりたい」
「いやぁ、今俺たち……サイッコーに!青春してるよな!」
「だから嘘じゃないって先生ー、道に迷ってたおばあさんを助けて遅刻したんですってばぁー」>>4
陸奥 慎一郎(むつ しんいちろう)
身長:170cm 体重:……忘れたっす
イメージカラー:青柳色 特技:菓子作り
好きな物:動画配信、スマホゲーム 苦手な物:運動
天敵:体育会系の人間
一般人の少年、黒髪ぽっちゃり眼鏡。
声や感情の起伏が少なく、人付き合いも消極的な感じからぱっと見は「陰気なオタク」に見えるが、実際は細かいところを気遣えて、良い感じにツッコミやストップを入れてくれる良い奴。
高校に入学早々、彼が苛められていた所を三人に助けてもらい、それ以降遊ぶようになった。
菓子作りの腕はかなりのもので、将来はそちらの道を進もうと考えている。
「うるせー、また爆死だったよ……はぁ、もう絶対回さねぇ。」
「いやいや、そんな噂が本当なわけ無いっしょ。ゲームやアニメでもあるまいし」
「おらぁー!バレンタインの手作りチョコだぞ、むさっ苦しい野郎どもー!勿論、ちゃんと人数分あるからな。」
「……3人があの時、助けてくれてなかったら、俺きっと今みたいに皆と馴染めてないと思うんだ。」スレ立て乙ですのー!タイプの女子かぁ…
耿実「そうだねぇ、まあ、趣味とかに寛容なのが良いね。あとはそこそこ丈夫な…いや、何でもないよ」
郁「あ、ある程度落ち着きがあって…本の話とか、出来る人が良いですね。…私がそんなこと言う資格、ないでしょうけど…」
でんでらさん「……………………?」
スィレン「誰かの幸せを願えて、そのために動く人、かな」
熄「うーん、さっぱりしたのが良いネえ。丁か半かで言えば半。ケチなのはやだけどね」
綰「一緒に酒呑めるの!酒屋の切り盛りも手伝ってくれたら嬉しいなぁ!………べろべろのヤツ斃すまでは、嫁も家族も作れねぇけど」
■■■「………私にも訊くの?まぁ、良いよ。お菓子作れて、身勝手だったり飽き性だったり、すぐ物捨てるようなのじゃない人間が良い。ハイ、聴取代2000円」
あと、SS投下してもよろしいでしょうか?レージュさんの投下あるなら待ちますよ・好みの女性について
クッチー「泣き顔と笑顔が可愛いコ。俺の扱いが雑だと尚いいね」
ポルカ「美味しそうなヤツならどなたでも、でしょうか」
刹那「えっとね~、ボクにかまってくれて、ちゃんと尊重してくれる人!」
鳳蝶さん「女性とも異性の方とも恋人付き合いをするつもりがないのでなんとも…。癒されたり困ってたり支えて欲しがっている人、という事になるのでしょうか?」
迅龍「拙は、そういうのよくわからないので…。主になって欲しい人って事でしたら、定期的に使用してくれれば…。」タイプの女子…かぁ…。
ローガン「ランサー」
コレで済ませるのは女々か?>>9
ありがとうございます。それでは、以下連投失礼いたします「────あぁ、私の可愛い■■■(イモウト)」
「もう、どこへも行かないで」
女(アネ)の声が聞こえる。歔欷に濡らされた、淡い声。
■■■(わたし)は知っている。女(ハハ)が、己を■■■(コ)と見ていないこと。己は、■■■(イモウト)として、女(アネ)の下を離れてはならないこと。
「今日は、この服を着ましょう。好きだったわよね、赤色」
「ちょうど、栗羊羹が売っていたの。好きだったでしょう?一緒に食べましょう」
女(アネ)の声が聞こえる。喜色に照らされた、眩い声。
女(ハハ)は知らないだろう。■■■(コ)は、栗羊羹も赤色も、特段好きでもないことなど。むしろ、■■■(わたし)の本来の姿だって知る気もないだろう。
「ねぇ、お願い。答えて」
「貴方は、■■■(イモウト)よね?私の、大切な、唯一人の」
女(ハハ)の声が聞こえる。崎嶇に苛まれた、薄い声。
■■■(わたし)は、その時、なんて言っただろう。きっと、■■■(イモウト)として、頷いたりはしたのだろう。それが、己の役割で、生きている意味であったから。>>13
だけれど、女(ハハ)よ、女(アネ)よ。
■■■(わたし)は、■■■(イモウト)は、知っていたのですよ。
貴女は、確かに■■■(イモウト)を愛していた。溺れるほどに愛していた。そして、同時に、溺れるほどに、憎んでいたと。
貴女は憶えているでしょうか。
■■■(イモウト)を、貴女は、常日頃苛めていた。ある日は火で、ある日は水で、ある日は針で、ある日は糸で、ある日は土で、ある日は木で、ある日は毒で、ある日は薬で、ある日は刃で、ある日は鈍器で。尽きる日はなかった。
“不慮の事故”とはよく言ったもので。本当は、■■■(イモウト)を、貴女が、今日は高所で苛もうとして、それが、誤って。
女(ハハ)はきっと、このことを、忘れたふりをして、けれど憶えているのだろう。
だって、そうじゃないと、■■■(わたし)の身体に、痣なんてつけやしない。火傷なんて負わせない。縫い針なんて立てない。水ぶくれなんて起こさないし、噛み跡や注射痕だって出来はしない。
もしかそれは、夢の続きでは■■■(イモウト)を真に、普通に愛そうとして、けれど、それでも夢を再生しているだけであるから、普通に愛せない、などというものなのかもしれない。今となっては、知りえないことだけれど。
貴女は心底■■■(イモウト)を愛していて、それを今だって追い続けている。轍を踏むことで、貴女は、もう一度夢を見ようとしている。或いは、夢の続きを。
遅かれ早かれ、■■■(わたし)はそのうち死.んでいたのだろう。屋敷の奥に仕舞われて、毎日毎日ままごと遊び。どうせ、■■■(わたし)が■■■(イモウト)ではないし、一生かかったって夢の続きは見れないって、知っていただろうに。
まぁ、だから今の■■■(わたし)は無傷の躰でいられているのだけれど。
■■■(イモウト)の役割を果たせなくなった■■■(コ)を殺して、貴女は新しい■■■(イモウト)を作ろうとした。今度は、成長しないよう。今度は、望まれる限り壊れぬよう。そうして、その人形は、生まれた瞬間あることを望まれなくなった。>>14
「馬鹿みたい」
おんぼろのトランクに詰められて市井に放り出されたとき、そう思った。女は、女(ハハ)は、女(アネ)は、■■■を捨てたのだ。それも、三度。
人間は取捨選択をする。それも、選択肢を選りすぐった上で選択する。鍋の中身を全部捨てず、浮いた灰汁だけ捨てるのとそう変わらない。
要は、己もそれであったのだ。女の中には、■■■(イモウト)は確かに記憶として残るだろう。ただし、それは良い部分だけ。■■■(コ)の存在も、■■■(わたし)の存在も、それらを捨てたことも、全てひっくるめて切り捨てた。夢を追っている間の軌跡だけを残して、結果は綺麗に放棄した。
それからは、色々な人の手を渡った。国内を巡り、海を渡り、大陸を抜けた。>>15
「────ほら、今日もあそびましょう、■■■(トモダチ)」
「今度、バレエをみんなにひろうするの。■■■(トモダチ)にも見てほしかったなぁ」
少女(トモダチ)の声が聞こえる。そう言いながら、■■■(トモダチ)の前で、拙くもくるりと一回ピルエット。
ずっと友達よ、なんて、少女(トモダチ)は話していた。結局、少女は■■■(わたし)をトウシューズと共に捨てた。
「────さあ、稽古の時間よ、■■■(セイト)」
「次はこうやって、軽くひねって…良い練習になったわ、ありがとう、■■■(セイト)」
女子(センセイ)の声が聞こえる。踊りの先生を気取って、その実■■■(セイト)に教わっていたような日々で。
女子(センセイ)は社交パーティーに行って、それから戻ってこなかった。■■■(わたし)は■■■(セイト)ではなくなって、また、レコードと共に捨てられた。
「────おはよう、■■■(ムスメ)」
「今日は、お前に新しい服を作ってやろう。これでも裁縫は得意なんだ」
老人(チチオヤ)の声が聞こえる。赤い布が裁断される音がして、■■■(ムスメ)の目の前にはたくさんの色があった。
そこでは様々な種類の服を着た。■■■(わたし)はそこで初めて「老い」というものを知って、そして■■■(わたし)は■■■(ムスメ)でいられず、裁縫箱と一緒に捨てられた。>>16
「────さて、それでは参りましょうか、■■■(ヒメ)」
「我らに足りぬは忠誠。どうか、■■■(ヒメ)よ。我らを導く偶像となり給え」
青年(ジュウシャ)たちの声が聞こえる。跪き、頭を垂れる彼らの仕草はどれも儀礼的で、だというのに、とても表面的で。
青年(ジュウシャ)たちは昼夜■■■(ヒメ)を崇めた。祈り、拝み、料理を作り、それを供物として捧げた。それでも、■■■(ヒメ)はいらなくなり、道具たちと捨てられた。
「────ねぇ、僕の■■■(コイビト)」
「僕らの愛は永遠だ。いつまでも、どこまでも、一緒にいよう」
男(コイビト)の声が聞こえる。花畑で、小さな花輪を作って■■■(コイビト)に与えたり、ボートを漕いだり、物語を聞いたりもした。
人の言葉は軽薄で、永遠は言うほど長くはなかった。寝て、起きた時。■■■(コイビト)は忘れられ、■■■(わたし)は花畑の中で、如雨露の隣に捨てられた。
初めのうちは、苛立ちがあった。身勝手さに怒り、皮相を恨んだ。復讐なんてのも考えたりした。
けれど、いつのころからか。それすら覚えなくなった。■■■(わたし)の中で、段々と、着実に、自分を拾い似姿を抱く人間へのハードルが下がっていったのだと思う。
そういうものなのだ。ただそれだけで片が着いた。■■■を生んだのはそんな人間だし、■■■を拾うのも、捨てるのもそんな人間で、そんな人間の望みと夢を映して、そのままに捨てられるのが■■■の役割なのだと、他人行儀ながら受け入れられた。
色々な愛に曝された。沢山の愛が吐かれた。種々の愛を手向けられた。そのどれもが、夢の終わりと同時にあっさりと失せた。彼らは、自分たちが持っていた愛さえ捨て去っていった。
もう何か思うこともない。■■■(わたし)も、彼らと同じように、夢から醒めたし、望みや願いやらも一緒くたに捨て置かせてもらった。そもそも、これは■■■の話であって、■■■(わたし)の話ではないのだし。どちらが家主で、どちらが居候の身であるか分からぬのだから、傲慢に共感や同情なんてする必要もないのだし。>>19
◇
「────いません、すいません」
誰かの声がする。瞼を上げれば、そこは食堂。何もかもが黄金色に輝く昼下がり。
軽い振動が身体に入り、思い出す。ここは豪華列車と名高きメルツェル急行車内、食堂車。今の時期は乗客が少なく、いたとしても昼下がりに食堂に来るような者はいないため貸し切り気分を味わおうとやって来たのだ。けれど、日差しがことのほか心地よく、気が付けば、愚にもつかないような回顧紛いの白昼夢を描いていた。
髪をふるい、声の主へ顔を向けると、女性であった。豪華列車のスタッフに相応しい整った面差しで、制服なんかも似合っている。だが表情はぎこちない────■■■の姿を見れば、誰だって顔がひきつるだろうが。
「何でしょう」
「あ、いえ…ご注文などなされませんか?」
スタッフには、■■■がどういった存在に見えているだろう。注文を訊ねてくるあたり、飲み食いをする人間で、客だとは認知しているようだ。中々肝が据わっている。
ここで無いですと答えるのも座りが悪いので何か甘いものを頼もうと、テーブルに立てかけられているメニューを手にしようとするが、手が届かない。椅子から立てばギリギリ届きそうだが、さすがにそこまで無作法なことはできない。だが、このままではメニューは遥か彼方に位置するままだ。>>20
「……よろしければ、子供用の席など、ご用意いたしましょうか?」
「…お願いします」
攻めあぐねていると見かねたスタッフがそう言ってきたので大人しく従う。正直、あのままだとメニューが取れて注文ができても料理に届かないことになりそうなので見栄は張っていられない。この体躯である以上、矜持はある程度捨てなければ暮らしていけない。
しばらくして、今座っているものより数段高い椅子がやって来た。が、今度は上手く乗り移れない。結局、スタッフに持ち上げられる形で座らせてもらった。矜持はある程度捨てないといけないが、時にはある程度から超す部分もある。
メニューを開けば、目を瞠るような値段の料理の数々。ここでコース料理など頼める連中は本物の金持ちなのだろうなと思えるほどの金額だ。当然そんなもの頼めないのでスイーツの欄に目を移し、それでも唸るような価格表示と食欲とが熾烈な戦いを繰り広げ、最終的にアフォガードを頼むことで決着となった。
注文して待っている間、時間を確認し、終点までまだ時間はあり、アフォガードを吟味するだけの猶予はあると安心する。
人間の情やら愛やらにはもう見切りをつけているし、人類滅亡などがあったら、地球を巻き込まないで欲しいというのと、自分は果たして人類に区分されるのかという興味くらいしかない。しかし、甘味に関しては、人間に与しても良いなと思える程度のものではある。どこかの誰かに拾われたとき料理を覚えたが、そこにお菓子作りは含まれていなかった。
「お待たせ致しました。どうぞごゆっくり」
「ありがとう」
お世話になった分、チップを多めに渡しておく。懐は寒くなる一方だが、今向かっている地は■■■のような「芸術品」を好む者たちの多い都市だ。心配せずともまたすぐ財布は厚くなるだろう。>>21
品に視線を遣ると、容器もバニラアイスもカップもスプーンも黄金色に照らされていた。
早く食べないと溶けてしまう。けれど、なんとなく、手が付けられない。窓から外を見遣ると、どことも知れない田舎町を流れる川が、花の混じる野原が、一本の木が、そして、その傍で遊んでいる人々が、同じように黄金色に照らされていた。
その風景も一瞬で、あっという間に森林に入っていったが、■■■の中には得も言われぬものだけが薄ぼんやりと残っている。あとはただ、振動だけ。
「馬鹿みたい」
言い聞かせるように、そう一言。
そうだ。馬鹿だ。
今更、白昼夢一つで感傷に耽るものでもない。何か、大切な───大切であったであろうものを折に触れてみたとしても、それは■■■(わたし)のものではなくて。どうせ、誰かにとっての■■■(アリス)のものだろうから。彼らが見て、愛して、想いを抱いて、捨て置いて行った■■■は■■■(アリス)であって、■■■(わたし)などではないのだから。
黄金の光かがやく昼さがり、われはゆっくり列車旅。
アフォガードを見れば、バニラアイスはもう幾分か溶け始めていた。女性の好みかぁ
神野→「答える必要があるのか?死.ね」
螢→「別に条件なんかはない。そうだな、頭がよくて気立てがよければ充分だ」
アーダルベルト→「可愛い娘なら誰でも好きだよ」好みのタイプかー……うーん、マスター陣はクリスマスプレゼントの時にわりかし詳しく書いちゃったんだよなぁ
サーヴァント勢の方でも書いてみようかなぁとりあえずもう少ししたら投稿させていただきます。その前にお借りするキャラクター達の一覧をば
・間久部理仁
・ブリュンヒルド・ヤルンテイン
・清原さん
・朽崎遥
・エルルーン(匂わせ)
・カサンドラ(匂わせ)
・北欧の神(匂わせ)
北欧の神…いったい誰なんやろうなぁ(すっとぼけ)>>6
女性の好みのタイプか。
義仲:3人の嫁一筋(凄まじい御幣を感じるだろうがそれは気のせいだ)
家綱:生前の妻達は全員愛しているが、その人たちとは別に永遠の憧れがいる
凌振:妻一筋
グリフィン:嫌いなタイプ(いじめっ子)じゃないなら漠然とOK
星雪:貞淑でハッキリと物を言うのが好み>>33
ルファス「空想樹の発芽から90日、3ヶ月の時間が経った。まずは第一段階クリアといったところだろう。皆の尽力のお陰だ」
朽崎「いやいや、まだ俺らはなんにもしちゃいないよ?濾過異分子現象だっけ、あれだって全部異星の神とやらのやったことじゃないか。俺がした事なんて異聞帯の王様と仲良くお茶してたくらいだ」
ブリュンヒルド「ぁ…………ぅ」
朽崎「ん?どうかした?」
ブリュンヒルド「その、ルファス様は異聞帯の王や自分のサーヴァントと……仲良くしろって言ってるんだと思う…」
朽崎「あーなるほど。それならお易い御用だ。────それにしてもルファス“様”ねぇ…コフィン出てから随分と慕われてるみたいじゃん。どしたの?ギリシャ流ナンパ術でも身に付けた?」
清原「────聞くに絶えないわね」
朽崎「ごめんねぇー!俺ってば元々こんな奴なんだ。それもこの状況じゃ5割増でペラッペラのくそ(漢字がNGワードに引っ掛かった)野郎さ!」
ユージーン「もういい、その辺にしとけ朽崎。何はともあれ俺たちは引き続き異聞帯の王のご機嫌取りだ。それでいいんだろ、ルファス」
ルファス「うん、それで構わないよ」>>35
清原「これ以上無駄話するなら私は帰らせて貰いたいのだけど。ルファス、報告した事以外に要件があるなら早く言って」
ルファス「ああ、貴女が既に異聞帯の勢力争いから降りていることは理解している。勿論ただ進捗を聞くためだけに呼んだ訳じゃない。一時間ほど前、私のサーヴァントの一騎が『霊基グラフ』と『召喚武装』の出現を予言した」
全員「…………!」
ルファス「そう、南極からの虚数潜航で行方を晦ましていたカルデアの者達が漸く姿を現すんだ」
理仁「その予言は…信じられるのか?」
ルファス「“信じられない”」
理仁「はぁっ!?」
ルファス「彼女の言うことは信じられない。だがだからこそ、彼女の言を信じられない私自身を信じる。カルデアは現れるよ」
ブリュンヒルド「3ヶ月も虚数空間で漂ってたの?」
ユージーン「ハッ!コヤンスカヤが扱い易い新所長用意して100体以上のワルキューレ軍団で襲撃掛けても生き延びることといい悪運の強い奴らだ」>>38
清原「そうさせて貰うわ。…理仁くん、頑張ってね」
理仁「あ、ああ……」
清原「もし取り逃してうちまで来たら恨むわよ」(退室)
理仁「頑張りますっ!」(退室)
朽崎「それじゃ俺も戻るね。女王様とお茶会の約束があるんだ」(退室)
ユージーン「んじゃ俺も…とその前に。デイビット、あんたの意見が聞きたい。俺の異聞帯のあの『黒い球体』についてどう思う?」
デイビット「情報が欠如している。所感でいいか?」
ユージーン「もちろん。あれに関することなら何だって欲しいしあんたの所感は信用出来る」
デイビット「命綱だ。おまえにとっても、その異聞帯にとっても。オレやヴァーミリオンであれば必要になることはないが、おまえは残しておけ。なんだかんだ言ってそこの住人を見捨てないだろう、おまえは」
ユージーン「そっか。じゃあもう暫く様子を見よう。俺としちゃあんな不気味な物体切り離したかったんだけど。ありがとな」(退室)
デイビット「では通信を切る。予定通り、次の会合は一月後だな」(退室)>>39
ブリュンヒルド「あの……ルファス様…」
ルファス「なにかな?」
ブリュンヒルド「やっぱりあたし、間久部さんが心配で……」
ルファス「そうか。やはり君は仲間思いの優しい女性だ。いいだろう────パラス。海を渡る。祖父譲りの権能の出番だ。北欧に飛び、密かに理仁の手助けをしてくれ。ただし手を出すのは彼だけで対処しきれなくなった時だけだ」
パラス「了解しましたマスター。このパラスにお任せ下さい」(退室)
ルファス「これで安心だ。誰かを守ることにかけて私は彼女に全幅の信頼を寄せている。少なくとも理仁の身の安全は保証しよう」
ブリュンヒルド「ありがとうございます」
ルファス「礼には及ばない。だが正直杞憂に終わると思うがね。何故なら北欧異聞帯には神霊ではない生きた神がいるのだから」>>40
以上です。匂わせ内容としては
・理仁のサーヴァントがどう見てもエルルーン
・ルファスが契約している予言サーヴァントが十中八九カサンドラ
・清原さんが異聞帯レースから降りて何かやろうとしている?
・ユージーンの異聞帯に謎の黒い球体がある
・パラスがポセイドンから権能を譲り受けているらしい
ですね。カサンドラの予言はそんな方法で信じられないよってなった時のための言い訳もちゃんと用意してありまする。
清原さんの話し方とか私のリサーチ不足でガバガバですが指摘してくれれば直しますので許してくだち…。
ユージーンの異聞帯はエジプトです(小声)ビーストも出ます(小声)自キャラ多め(小声)>>42
世界ごと妹も白紙化しちゃった訳ですからねぇ。多分くそ野郎ムーヴしながら虎視眈々と異星の神とやらの計画をぶち壊す算段を立ててる。
ふふ、クリプター会議の何がいいって人理修復シミュレーターやった時に仲良くなってたクリプター達が蘇生後各々それまでとは違った対応をしてくることなんですよね。
キリ様はベリルと決裂したらしいけどクッチーの場合は人理修復の時は妹を取り戻すためにと真面目に頑張ってたんじゃないかなって。
まあベリル枠ですので。公式のブリテン異聞帯がどんなのかは分からないのでなんとなくイギリスっぽいと感じるくらいに留めてます。
>>43
一瞬自分のことかと思って聞き耳を立てたら嫌いなタイプと言われてちょっと落ち込むロルム先生が見えた。>>46
どう見てもあの人です本当にありがとうございます(賢者の石装備)>>26
虞美人…たしかに。ただ、出自としては「自然の具現とも言える精霊種」と「人間に作られた人形(に宿った人格)」とで対極にも位置するんですよね。うへぇ面白い()
> 完全に”捨てない”人に出会ったらどうなるか
まず大前提として、身体であり役割を果たす機能である■■■(アリス)とそれに宿った人格である■■■は全く別の存在であり、言ってしまえば家と住人のようなものです。
“拾われて”“捨てられる”のは■■■(アリス)であって、そこに■■■は存在しません。彼女(彼?)は■■■(アリス)が記録した記憶を後から閲しているだけ。
ですから、■■■(アリス)が拾われて捨てられなくても■■■自体はどうとも思いません。存在しませんからね。「拾う」「捨てる」対象になるのは人間よりの■■■ではなく、人形よりの■■■(アリス)でしょうから。
そういう意味で、■■■が拾われることはありませんし、捨てられることもありません。生まれた瞬間から捨てられてたようなものですしね。拾われるのは常に■■■(アリス)。
もしまかり間違って■■■(アリス)を永遠に捨てずにい続ける人がいて、それを奇跡的に■■■が知覚出来たら、その時は多分「物好きなのもいるんだな」で終わります。感傷に触りこそすれ、結局は二人(?)だって他人、別個存在なのですし、その恩恵は自分には捨てられない限り回ってこないんですから好みの女性ですか
・黒野双介「急に言われてもな…。まあ、話が合って、後はそこから少しずつ始めていけるような奴とか?」
・IF黒野「俺の傍から急にいなくなったりしなければ誰でも良い」
・ジェイド「やっぱ気さくな子でしょ。明るくて優しくて、それでいて相手の心に踏み込み過ぎない! これ以上ベストマッチな要素あります?」
・オーブ「好きな、子ですか。うーん……強いて言えば、火加減の扱いに長けた人ですかね」
・ゆーれいさん:――僕に、それを聞いてどうするんです?
・モンスターメーカー「向上心のある者だね。努力する姿、というものは年齢を問わず美しいものだ」
・三上「知らん。どうでもいい」
…ヤベェ。思ってたよりまともな奴がいねえ>>27
恐らく季節は夏、7月ごろ。
うーん、ほっとくと空調効いててもでろでろに溶けていきますね。センチメンタルも早々に切り上げねばなりません
>>28
いえいえ、お気になさらず。
取捨選択って如何にも人間性を覚える行為ですよね。前を向いて進んでいくのが人間の方法ですし利点でして、けれど、なら振り替えられず捨てられたのはどうなるんだろうって。こうなりました。ヴァンパイアムラマサ。
■■■はルファスさんの主張を否定はしないでしょうね。人間は真っ直ぐ進み続けている。愚かなものでもない。そりゃそうだ。人間からすればそうなるだろう、と言った感じ
>>30
わかりやすく「人間の輪に属する人間ではないもの」の視点なので、裏とか闇とかもあけすけなのでしょうね
>>45
アンチナーサリーライム、みたいなキャラです。
「アヴェンジャーは人好き」という話にもありますが、好きの反対は嫌いじゃなくて無関心、無感動なんですよね。■■■はそっちにシフトした系。待たないし希望もしない。ただお菓子は好きというわけでサーヴァント編最新版(こういう時普段いろんな質問とかステータス開帳とかやりまくってると大体の話題に「もうやってる」ってなっちゃって入れないのよね)
鄭成功:華奢でちっちゃくて可愛らしい感じの子!
藤原千方:……………………正直者。
ヘリオガバルス:体の相性がいいイケメン!(表) / 包容力があって女の子扱いしてくれるイケメン!(真)
風魔忍群:風魔のことが好きならそれ以上は何も求めません!
果心居士:俺のこと殺そうとしない最低限有能な奴なら年齢性別容姿は問わない(そういうこと気にするような意識が根本的に備わっていないとも言う)(表) / 絶対無理そうなことでも頑張る奴(裏)
プリンス・イン・ザ・タワー:婚姻は義務で行うことだし、あまり考えたことはないな。強いていうなら……包容力……?
新九郎(姉) :…………………………義忠様は、いい男だったわ。
新九郎(本物):人格に問題がなく軽挙妄動の類は控えてくれるのであれば誰であろうと問題はありませんが、個人的な好みを挟むのであれば多少じゃじゃ馬な方が好きですね。
端島:永住!永住!
ハーデース:そうだね、僕は管理者としての役割も鑑みてあまり個人の好き嫌いというものを設けないうようにしているんだけど、強いていうならペ野に咲く花のようにル柔らかでセ春の日差しのようにポ温かい感じの年下っぽい美女ネかな!かな!!
ヘルマプロディートス:…………………………もう恋とか愛とかルックスだとか何も考えたくない……。
サルマキス:性格が神とか英雄とは正反対な感じで、けど見た目はマジで神ってるイケメン!
テスピス:趣味に口出さないなら……誰でもいいです……
ブリタニア:やはり、女神を口説こうというならばハイスペックが求められると思いませんこと?そうね、一先ず顔と知能は前提条件としてあとは……………え、望みすぎ?……………………………じゃあ、余裕のある年上のおじさま的な……
エンペドクレス:うーん、強いていうならみんなに愛される王様的な神とか、戦闘と気が強そうな女神とか、あととにかく神とか…………こ、これは蹂躙したい的な意味なんだからねっ!(ガチ)>>50
悲しいなぁ。何が悲しいってそこで■■■に否定されないところ。
>>51
好評なら次のクリプター会議とかも書こうかなと思ってます。
ギャグ落ちするかはさておきサーヴァントにもなれるし清原さんはヒナコ枠です、はい。まあ清原さんが悠久の時を経ても再開したがるのなんてあの方しかいないよねって。
>>52
監獄長来ちゃあ!
そうなんですよ、理エルでカドアナしたいのとオプリチニキの代わりにワルキューレってしたせいで北欧異聞帯にブリュンヒルドちゃんを配置できなくなってしまったのです。どこのどんな異聞帯がいいとか監獄長から希望はありますか?
うふふふ……。でも黒い球体自体は命綱なんです。つまり黒い球体は“彼女”への対抗手段です。>>56
お?需要ある?次となるとあれですね、カドック敗退後でしたっけ。ちょっとマテリアル見直さないと…
>>57
ほほう、それなら理仁くんの次にブリュンヒルドちゃんの所に行く理由にもなりますし良さそうですね。ただ理仁くんのとこを『北欧異聞帯』と呼んでるから何て呼ぶかが微妙ですが。
どんな異聞帯って案があればください。正直ブリュンヒルドちゃんについては最後に大令呪を使うことくらいしか決まってないので…。
カウンターもカウンター、「人類悪には人類悪をぶつけるんだよォ!」案件ですとも。
>>58
原作でデイビットがどんな役割があるのか分からないのとデイビットみたいなことが出来るキャラが思い付かなかったのが理由ですね。なのでデイビットのセリフは基本的に原作の流用です。これ次のクリプター会議書いてて気付いたけど清原さんとコヤンスカヤ(コヤンスカヤ=玉藻の分霊と仮定して)知り合いやんけぇ!
>>67
ではおまけして人理修復シミュレーターでブリュンヒルドちゃんはルファスと最初ぎこちないながらも段々仲を深めていって普通に話せるようになってルファス専用の礼装を作って贈るくらいに仲のいい友達になります。
そんな相手が「は、はい…ルファス様のためなら何でもします…。だから……(捨てないで)(小声)」って言ってきたという。ルファス様と呼ばれる度にルファスの精神に5のダメージ。>>77
基本的に興味もやる気も身内に対する仲間意識を除けばお仕事全振りだから、コミュ力が冨岡って(しかも「どうでもいい相手からの評価はどうでもいい」のスタンスで基本一切の訂正もフォローもしないから)近しくない人からの評価が「人の生き血とか好きそう」になるのも多少はね?おはようございますー
久々にキャラ投下しても良かでしょうか?>>80
あ!確認しましたよー。ルファスくんのトコではちゃんと予言者出来てそうで作り手としてはほっこりです…あの異界言語を解読する技術が確立されたのか機になるところ。
ではお言葉に甘えて投下します!
【CLASS】バーサーカー
【真名】李 逵(り き)/クルースニク
【性別】男
【身長・体重】208cm 150kg
【属性】混沌・悪・人
【天敵】燕青
【好きな物】宋江、筋の通った男、戦闘
【嫌いな物】水、狼(幻霊付与の影響)
【出展】中国・「水滸伝」/ スラブ民話
【ステータス】筋力 EX(B~A++) 耐久 B 敏捷 D 魔力 D 幸運 B 宝具 D
【クラス別スキル】
狂化 E
無頼漢 A
騎乗スキル・単独行動スキルの複合スキル。オマケとして宴会に強くなるなどの効果を持つ。>>81
【固有スキル】
天殺星 A
災いを成すという百八の星が転生した者たちの一人。魔星の生まれ変わりであり、生まれつき厄災と業を背負う。
彼の場合は殺しに長じた天殺星。
天に代わって世の悪を罰する宿業であり、戦闘時では悪属性に対する追加ダメージとして発揮される。
黒旋風 A
乱戦に於ける彼はさながら黒き旋風が如し。
漲るばかりの力の渦は次第に威力を増し、群をも呑み込む暴風となる。
エネミー討伐数に応じて筋力ステータス上昇ボーナスが発生し、最終的には人間の到達限界を凌駕した膂力を獲得する。
蛮勇 B
後先を省みない攻撃性。 無謀な勇気。
同ランクの勇猛効果に加え格闘ダメージを向上させるが、思考回路と判断力が大幅に偏り、攻撃的かつ容赦のないものに固定される。
弱体化(水) D
生前の苦手意識に起因する耐性の低下。デメリットスキル。
彼曰く水に関しては滅法弱く、海や水を司る神性や宝具に対して耐久力が低下している。>>82
【宝具】
『克・白の宿命(クルースニク・エク.ソシズム)』
ランク D 種別 対人宝具 レンジ - 最大捕捉 1人(自分自身)
礼装の様に織り交ぜられた幻霊の宝具。
神の祝福を受けた肉体は本来不死である筈の存在に死を植え付ける概念付与の効果を有している。
言うなれば身体そのものが『概念武装』となったようなもの。彼が所持する武器にも効果は波及し、死徒をはじめとする吸血種全般に絶大な殺傷力を発揮する。
真名解放により全身に白く輝く紋様が出現、吸血種のみならず特定の条件が揃わない限り突破できないサーヴァントの能力さえ突破可能となる。
素となった幻霊『クルースニク』の宿命が宝具となったもの。
なおこの宝具は祝福の代償として「多くの悪を殺さねばならない」という強迫観念に似た宿命に侵される筈なのだが、李逵は精神力でコレに打ち克っている。
故に「克・白の宿命」。
祝福の代償を無効化している代わりに宝具の本来の効果である変身能力は消失している。>>83
『忠義の一献(ちゅうぎのいっこん)』
ランク C 種別 対人宝具 レンジ - 最大捕捉 2人(自分を含む)
李逵本人が持つ宝具。いわゆる死因宝具の一つであり、宋江と呑んだ毒酒そのもの。
自身ともう一人が酒を飲み交わす事で効果を発揮し、自分と相手に3ターン経過後に即死効果を付与する。
毒酒と謳っているものの、この宝具の実態は安楽死を齎す心中宝具である。
無闇に痛みを長引かせず。
無用な禍根を残さない。
真に信頼を置ける相手が死に瀕した際にのみ差し出される一献は不器用な李逵なりの救いの手であり。
死を共にし、死後も付き従うという最上級の忠誠でもある。
【weapon】
雌雄二斧。
生前愛用した二振りの斧。鉈のように刃の大きな形状となっており、距離に関わらず受ければ致命傷は免れない。
戦闘スタイルは力押し一辺倒。
並外れた筋力と体格で凡百の英霊なら圧倒出来るが、強力な宝具や技量に秀でたサーヴァントには手も足も出ないことがある。>>84
【解説】
中国四大奇書『水滸伝』に登場する、天殺星を背負いし無頼漢。
本世界観では水滸伝は小説であり、その登場人物である彼も架空の存在。
梁山泊の義賊達を描いた活劇の中に於いても有数のトラブルメイカーだが、恩義ある宋江に対して終始忠義を貫く一本気な性格。
主である宋江と共に梁山泊入りし、百八星集結後は歩兵隊隊長の一人として切り込み隊長的役割を担う。
まるで乱戦に巻き上がる嵐のような闘いぶりからついたあだ名は『黒旋風』。
殺しに対して躊躇いがなく、無関係の人間や女子供を手に掛けることも厭わない残虐性が戦場では良い方向に作用したが、平時ではその道徳心の未発達がゆえにトラブルも多かった。
それどころか大抵の問題は相手を殺.せばカタがつくと思っている節があるのか、彼絡みの物語は血腥いものばかり。
宋江という恩人や燕青などのストッパー役が居て初めて人間社会で辛うじてやっていけるかどうか……そんな猛獣の様な男として描写されている。>>85
そんな傍若無人な彼にも悲劇的な末路が待ち構えていた。
朝廷を牛耳る悪党・高俅一味に騙されて毒酒を飲んでしまった宋江は、自分が殺されたのを知れば我の強い李逵が謀反を起こして朝廷への忠義・民衆救済の理想が損なわれると考え、李逵を道連れにすることを決めたのだ。
毒酒を呷った後に涙ながらに真実を告げてきた宋江に対し、
「かまうもんか。兄貴が死んじまったら生きていたってしょうがねえ。
俺はあの世でもアンタの一兵卒さ」
そう言って死を受け入れ、敬愛する宋江と共に世を去るのであった。
付き従う背中はこの世になく、最早現世に未練はなし。
彼が純度百パーセントの李逵であるならば聖杯戦争に喚ばれることはないだろう。
……仮に召喚に応じるとすれば、それは彼の霊基に不純物が混じっているとみて間違いない。>>86
此度の聖杯戦争ではスラブの民話伝承『クルースニク』を幻霊として取り込んでいる。
神に祝福された肉体を持つ吸血鬼殺し・悪殺しのエッセンスが配合された結果、本来の彼が持ち合わせていなかった善悪を慮る精神を(ほんのちょっとだけ)獲得した。
これにより平常時より若干物分かりが良くなり、怒りの沸点も緩和されている。
しかし基本的に物騒なのは変わらないので要注意。
一応の社会性を得られたとはいえ、今も「殺した方が手っ取り早い」という思考回路は健在なのだから。
【台詞】
「俺様はバーサーカー、李逵ってもんだ。
いつもなら兄貴以外の主人なんかまっぴらなんだが、今回はまあ構わねぇって気分だ。
………で。俺に殺して欲しい奴は何処にいるんだ?」
「どうやら今の俺は俺であって俺じゃないらしい、ややこしいな。
『クルースニク』っていう異人が俺の中に混じっててよ、ソイツが俺様の頭にブレーキかけてやがんの。
だから普段の俺はもっと残虐で、血みどろで、ナイスガイだ。アンタ本当ならもうとっくに死.んでんだぜ」>>87
「思えば俺は与えられてばっかりで、俺から誰かに何かを与えた記憶がない。
した事といえば命を奪って、奪って、奪い倒す。それだけの人生だった。
最期だって兄貴に最高の死を与えてもらって………いつもの俺なら何の疑問も持たないんだろうけどよ。
頭冷やして考えてみると、その、未練って訳でもねえが、俺も与えたくなったんだよ。誰かに。何かを。
聖杯に喚ばれた理由って言ったらソレしかない。宋江の兄貴に、梁山泊の連中にしてやれなかった事を、俺は成し遂げてーんだ」
「でも俺は出来が悪いからよ。誰かを殺.すことしかしてやれない。
ソレが俺様にとっちゃ一番簡単で手っ取り早いんだけど、それじゃダメなんだよな。
────あぁ。宋江の兄貴は本当にスゲェ、こんな難しいコトを俺だけじゃなく皆んなにしてやろうって思ってたんだからよ」
「此れこそは『忠義の一献』。俺がアンタに与えられるたった一つの救いだ」>>90
異界言語を解読さえできれば予言と認識可能なので、あとはなんとでもなるかと。
ただ異界言語の解読がもう困難で……難易度エニグマくらいと思って貰えれば。大天才が心血注いで漸く解読可能ってレベルです。
バレンタインに関してはまさしくその通りです……良くご存知で!!
水滸伝での描写的にこの人現世に未練もないし、主人も宋江がいるからそもそも聖杯戦争呼ばれなくね?ってなりました。
クルースニク混ぜることでINT値をこんもりと上げて自分を省みられる最低限の理性を獲得させてみました。
幻霊が混ざってる理由は使ってくださる方々の裁量に委ねます。
魔術師が扱いやすい様に幻霊混ぜ込んだって感じでも良いですし、彼の人間性を憂いた宋江ニキが善性の幻霊を混ぜたって感じにしてもOKです。>>94
イェスマム!
「やあ、マスター……何を驚く? 呼び出したのは君だろう?
……しかし、この私に予告状を送りつける人間がいるとはね。一本取られたよ。
それで、一体何の用事だと言うのかな?」
『これ、どうぞ!』
「これは……ああ、今日は外国の催しだったか。ちょうど珈琲に合うお茶請けを探していたところだ。貯古齢糖なら問題ないだろう。感謝する。
ああそうだ。今日貰った甘味にはお返しが必要とも聞いている。
後ほど用意しよう。期待してくれていたまえ。
―――この二十面相の真髄をお見せしよう」
◆
「時間通りだ。流石我がマスター。
時は金なり、良い心掛けをしている。
では、早速始めよう―――少し、後ろを向いていてくれ」
『りょ、了解……?』>>96
『ありがとう/うん、とっても嬉しかった』
「そうか、それならいいんだ。
遅くなったが……ハッピーバレンタイン、マスター。
私が君の戦力になれるかは甚だ疑問だが、何かを盗むことがあれば遠慮なく声をかけてくれ」
『逢瀬と抱擁、全ては夢幻の如く』
怪人二十面相のバレンタインのお返し。
マスターが最も愛する人に化けて、彼/彼女を力の限り、それでいて優しく抱きしめる。
それは、彼/彼女の父母や知人に当たる相手かもしれないし、今はもういないカルデアの誰かかもしれない。
人類の未来を背負った最後のマスター。その心には常に痛みと苦しみが付き纏う。
天下の大怪盗と呼ばれた男は、マスターの持つ傷をも盗んでしまうだろう。
それは束の間、一日限りの夢物語。
その夢が少しでも彼/彼女の痛みを和らげることを二十面相は願っている。
「私に盗めぬものは無い。それが無形であろうとも、だ。
マスターを苛む心の傷、獲物としては十分な価値があるさ」
終わりです。ジャックちゃんとかカリギュラ叔父上の1部クリア後追加ボイスいいよね……………おそようございます!最近は早起きができません!マズい!
それはともかく『■■■・リドル』を登録いたしました。このスレでは>>13にあります。前スレの■■■ともども、まだまだご感想お待ちしております!(ダイマ)
あとどうでもいいけど■■■の話するとき■■■って打つのが面倒すぎて■■■を辞書登録したよ!結果文面がゲシュタルト崩壊か真名隠しじみてるよ!>>91
そこはまあ根気強く接して大体どんな言葉がどう翻訳されているのかを探ったり身振り手振りで外国人と接するように解読していったのだと思います。最終的になんとなく意味を察したルファスが「つまり〇〇〜ということだね?」って聞いてそれに肯定する感じで。その肯定も首を振るのじゃなくてジョジョ立ちで表現してそうですが。
ふふふ、詳しくは言えませんが今回のバレンタインイベントで殺られたクチでしてね…。そういうのに敏感になっております。
>>92
これでもユージーンがそれとなく間を取り持ってくれてるから大丈夫大丈夫。それに自分の異聞帯に戻れば異聞帯の自分と同期したことで異聞アナスタシアみたいになった異聞エルルーンが出迎えてくれるさぁ。
>>97
ゴハッ────
私こういうマスターが人並みに傷付いてるのを普段は隠してたけどふとした拍子に表出するシーンに弱いのよ……>>105
黒鹿さんに言われたときはぎくっとしました…人形、偶像っつったら宗教の偶像崇拝に巻き込まれることは必至だよねって…
ちなみに、持ってる道具たちは■■■(アリス)と一緒に捨てられたもの。捨てられ仲間です>>104
ぎゃふん(死亡する音)>>97
お返しの発想力に脱帽しました。こういうお返しというのもいいですね。頑張っている主人公への励ましとしてはかなりいいと思います。>>103
大変申し訳ありませんでした……>>111
□:突然ですがこんにちは〜!特に恒例とかそういうことはないけどあまりにもssを書き進められないことで半ば発狂した作者により唐突に始まったコーナー、「没キャラでいいとも!」のお時間です!
◯:……こ、こんにちは?というか私たち縁もゆかりもないわよね。こんなんでいいのかしら。
□:縁はありますよ。作者が「どうしてうちにはひんぬーとロリショタとカシンチャンしかおらんのだ……」って思い悩んでる時期に構想してたサーヴァントなので、どっちも胸が大きいです!その縁に免じて、わたしのことは親しみを込めてハコちゃんなりカイちゃんなりお好きにお呼びください!仲良くしようね、マルちゃん!
◯:人をラーメン作りそうな名前で呼ばないで頂戴。……ますます不安になってきた……
□:そうですか?ベストネーミングだと思いましたけどねぇ。だって、あなたのお爺様の名前も別のところでは……
◯:わー!わー!!ダイレクトに真名に繋がりそうな固有名詞の情報禁止!ただでさえ私たちがボツになった理由に「関係者がもう作られてるから」とか含まれてるんだから、ここから正式に新キャラにでも追加されない限りは名前出すだけネタ潰しでしょ!……というか、そんなことより!いまWikipedia参照したらあなた男だって書いてあるんだけど!
□:嫌ですねぇマルちゃん。男にFカップのおっぱいがついてるわけないでしょ。わたしがこんな感じなのは半分は作者の「こうすれば腹は立たずにキャラは立つんじゃね?」っていう思いつきと…………………あとは大体日本人のせいです。そもそも作者が日本人なので十割日本人のせいってことですね。こわーい。
◯:……もう突っ込むのはやめておくことにするわ。で、クラスは?私はどうやらライダーって想定だったみたいだけど。
□:キャスターですよ。本当は設定だけ存在する指揮官クラスなんかがいいんじゃないかなーって思ったんですけど、考えても見たらわたし人集めは得意でも使ったり渡り合ったりはわりかしド下手なのでした!てへっ☆
◯:………………………そ、そんなんでよく英霊になれたわね。
□:周りのみんなが優秀だったおかげですよぅ。そのせいか、わたしの設定上の能力構成って戦闘よりもアウトロー寄りの相手なんかによく効く天声同化系のカリスマと「なかまをよぶ」コマンド特化ですし。>>112
◯:体制側には効かないと。
□:強い意志で拒絶してる相手にも効きません。だから、勧誘フェイズで一回冤罪なすりつけて地位を地に落とす必要があったんですねー。
◯:とんでもない悪女じゃないの!
□:うーん。わたし自身はあんまり酷いことは好きじゃないんですけど〜。これも運命みたいなものだし〜、そもそもわたしが「困ったなー」ってしてたら大体周りの人が助けてくれるので〜、しょうがないですよねー。
◯:………ポンコツそうな善人って第一印象は撤回するわ。あんた、ヘレネーとかそういう感じの国を滅ぼす悪女タイプね。
□:うーん、わたしは、滅びないように味方してあげようと思ったんですけど、ねぇ……
◯:ダメだったの?
□:……わたしが、選択を間違えたんです。みんながバラバラになって、それで…………。………結局、あんな結末じゃ誰も幸せになれない。
◯:その過去を変えることが聖杯への願いってわけ。
□:……それは、ちょっと違います。変えたいんじゃなくって、やり直したいんです。もっと私に何か……魅力全振りの今みたいなのとは違って、武勇とか、政治力とか……そういう力があれば、あんな結末にはならなかったはずなんです。
◯:………………………。
□:……もう!わたしばっかりいっぱいお話しして恥ずかしいですよ!マルちゃんも何か教えてください!宝具の話とか!ね!
◯:……とは言っても、私の宝具って旦那から又借りした戦車だし……すっごい足早くて空飛ぶってだけの。あとはまぁ……神の血筋と神からも愛される容姿か。言ってて恥ずかしくなってくるわ。
□:へぇ、神様!どんな神ですか?よその神様ってあんまり詳しくないので、とっても気になります!
◯:体を寄せるな!ナチュラルにスキンシップを取るな!……もしや魅力って人柄とかじゃなくてそういう意味だったの!?
………ま、まぁ、それはそれとして……どんな神かって言われると………血筋の方が戦神で、惚れられた方が通称「そいつとフラグを立てるとほぼ間違いなく不幸になる」で有名な恋多きイケメンってところかしら。>>113
□:………はぁー……戦神ってことは大して役に立たないんだろうし、後者に至っては災害じゃないですか。大変ですね…
◯:戦神になんの恨みがあるのあなた
□:助けてくれるって言ったのに全然役に立ちませんでした。せめて耐毒とかくれればいいのに……もしくは戦いで力貸してくれればもう少し、こう……なんとかなったのに……
◯:……どこもそんなもんよ。多分そっちでも地上の戦闘に介入する事による神界の政治的問題とかがあるんでしょう。潔く諦めなさい。
□:ぶー。で、マルちゃんは聖杯が手に入ったらどんなお願いをするんですか?
◯:…………私、旦那が死んだ時、気付いたのよ…………私の人生、周りにろくな男がいなかったって………
□:元気出してください!わたしの周りも大体そんな感じでしたよ!
◯:……いや、でもね……お父様は私の結婚邪魔してくるし、旦那はまぁ神よかマシとはいえ誘拐するとかマジでないし、神々はなんかもう神々だし……しかも私の人生、そんな奴らに奪い合われるお綺麗なトロフィーとしての価値しかなかったんだなぁって考えるとなんかもう生きてるの嫌になっちゃって……
□:んー…………もう「取り合ってもらえるわたしってサイコー!」って開き直るしかないんじゃないです?
◯:開き直れなかったのでサクッと自害したわ。
□:わぁお。
◯:それで思ったの……もしやり直しをする機会があったら、もっと自由に私だけの人生を歩みたいって……別に人生そのものが全部嫌だったわけではないけど、こんな終わりじゃやりきれない……
□:満足感って大事ですよねぇ。……わたしも、こんな事になるんならあの時止めたりせずに一思いに殺させてあげればよかった…………
◯:なんか物騒な言葉が聞こえたんだけど?
□:こんなの普通です!とはいえ、今日のなかよしタイムは楽しかったですね!この調子で、正式キャラ昇格目指して頑張りましょう!ふぁい、おー!
◯:これ以上キャラ増やすと行事ごとに作者が作業量で死ぬから無理よ!!
〜おわり〜>>68
そうですね。かなり精神面でキてます。
・普段のクッチー
自己評価:笑ってれば誉が嬉しそうだから楽しそうに笑お(自分死/ね)
周りの人への思考:構ったら(壊したら)面白そうなヤツいないかな?(どうでもいい)
・クリプタークッチー
自己評価:異星の神ぶっ壊したらさっさと死/ね(張り付いたような笑顔)。その他自己嫌悪色々。
周りの人への思考:──死/ね…──。当たり前のように死/ね。悔いながら死/ね、絶望して死/ね。ぶっ壊れろ朽ちろ爆ぜろ。間違ってる奴は死/ね臆病者は砕けろ敗残兵は処されろ。呼吸をするな食事もするな笑うな涙は零すな。抉れろ潰れろ滅ぼしてやる。
──え、人理を元に戻せるって?じゃあ聞こうか。
大体全方位殺戮機構状態です。へえーんなss出来たので貼っても良いですかー!
>>120
蹴鞠野郎……ってことは水滸伝関係の人物ですよね……>>120
毒飲まされた云々で何となく誰か分かった(中国か…………)
(わしゃむりじゃのみんな任せたぜよ)
マルちゃんは『j.^[zx』さんやと思います>>132
記憶の限りでは蹴鞠野郎との縁戚関係はないですね
むしろ色々あって苦手な方かな>>138
ソロモンの鍵かぁ…。確認してみます。
いやまぁ自分でも安直かなぁ、、、って思って検索したら
http://mex-co.cside5.com/solomon72/cardinal.html
https://estar.jp/novels/2959200/viewer?page=10
http://ariadneito.web.fc2.com/top/gojyuuonjyun/n/a/nanatunotaizai.htm
とかの「対応するよ!」ってページ何個か出てきたけど、違うのか…。>>137
お師匠がもう言うてはるけど、七つの大罪っていう概念と天体の概念をむりくりくっつけること自体に意味が無いと思いますんやわ
どうしても無理にやってみたとしても魔術的に強度を維持できるとは思えないし
なんていうかこう、無理すんな。
並び順からして曜日やろ?月火水木金土日やろ?
それならまだ暦の方が親和性高いと思うわ
どうしてもこうしても大罪やりたいって言うなら何かに付け加えることをせずに対応する悪魔あたりを引っ張り出して来るような魔術にした方がええで>>139
対応させるのは構わへんのですけど、そういうのって誕生花とか誕生石とかと同じく「掘ればいくらでもこじつけられるもの」なの。
あと七つの大罪はそりゃ中二病患者なら一度は憧れる厨二界の新参ホイホイだけど、だからこそ使うなら使うでコンセプトとかじっくりねっとり練って欲しいというかそれを「とりあえず付加価値としてつけとくか」みたいにするの勿体無くないかと思うんですよねそも強力な魔術能力っていうのが何をしたいかにもよるわね
根源系魔術師なら人間の精神の負の側面を大罪で分割してクリフォトに当てはめて魂の階梯を下げまくることでキリシュタリア様がやろうとしていたことの逆ベクトルのことができそうではあるよ
向きは逆でも絶対値が同一なら、神化ではなくとも邪神化というか堕天というか、とにかく魂レベルで人間で無くなることが出来ると思うよ
型月世界における魂の重要度からして下げて下げて下げまくればサタンクラスまでいけるかもね、そういえばそっちにサタンおったな
ただバトるために作りましたっていうならそれは多分近代西洋魔術的な感じのものになりそうじゃないかなクロウリー、メイザースとかその辺の『黄金』の系譜やね
こっちだと戦闘とかでの取り回しはよくて破壊力があるけど本質的に魔術としては強度の低いものになりそうじゃないかな、例えばネタが割れるまでは強力な効果を出せるけど本当に知識量のある間にタネがバレたら対策打たれて使えなくなるくらいのイメージだよ
あとはそうだね、さっき『黄金』の系譜って言葉使ったけど、その『黄金』からどれだけ遠いかで使い手の格も設定しやすいっていうのがミソだと思うよ七つの大罪クラスの有名所は「とりあえず」で付与するとたぶん陳腐化するぞ
「何でそうしたの?」に「なんとなく格好いいから」以外で返せないなら止めとけと思う
天体由来の能力で格好付けには充分かと
要素をあれもこれもと破綻させずに積み込むのは難しい七つの大罪は既に出張り過ぎて飽き気味。なら、七つの美徳を使うという逆張りも手かと……。
七つの大罪をモチーフにするとすぐ虚飾と憂鬱に走りがちな自分は隅っこでじっとしてますね……
>>143
このスレのどっかで見たキャラがそんな感じだったような
片方が魂の質を磨き上げることで誰にも干渉することができないほどの天上の美を再現して、もう片方は多くの魂を纏め上げて堕落させて魔性の美を再現するとか
どちらもアプローチは真逆なのに行き着く先は「美」みたいなのがいましたね「目が覚めましたか王妃。重すぎですよ、邪魔なものを取り払っていただきたい」
マリー・アントワネットは己があの男に背負われ、ゆらゆらと揺れていた。手足を動かそうにも指ひとつ動かせず、口を開けるのもやっとだ。朦朧とする頭でなんとか自分が敗北した事を思い出す。
特異点を生み出したマリーの元に多くのサーヴァントが集い、そしてカルデアに敗れていった。彼女も打ち倒され、本来ならば消滅しているはずである。
「私、首が刎ねられていないのね。きっと……刎ねられると思っていたもの」
フランスを恐怖のどん底に陥れた。多くの人を殺めた。ありとあらゆる悪事を成したと言っていい。ならば斬首されるのは当然の事、敗北の瞬間マリーはそう信じていたし覚悟もしていた。
けれどもまだ首は繋がっている。霊基こそ崩壊寸前だが生きている。
「ええ、刎ねられておりません。私が阻みましたので」
男はぽつりと言い放った。己も死にかけだと言うのに、務めて普段通りに振る舞って。マリーはおかしくて口元から笑いを漏らした。
「阻むって、どうしたの」
「それはもう古来より伝わる謝罪を全身に表した姿勢、いわゆる土下座をしました」
「土下座……聞いた事あるわそれ。貴方がそれをしたの?どうして?」
「たとえ人類史を焼き尽くそうとした者の手先であろうとも、たとえあらゆる人間を殺めたとしても、二度も首を刎ねる必要はないだろうと。そう述べたまでです」
男はぽつりぽつりと言い放った。感情の機微はなく、冷血動物の如く。
マリーはおかしくて仕方がなかった。男の生前を知っているならば、決してその様な事はしないと言っていいからだ。
「貴方、自分で言っていたじゃないの。死ぬまで仕事をしたいって。その為なら誰であろうと裏切るって。なのに貴方、私を裏切らなかったのね。それは何故?貴方が私を裏切らなかったのは、何故?」
「……さぁ何故でしょう。分かりません。貴女が負ける事は目に見えて明らかでした。情報を手土産にすれば寝返りも簡単だったでしょう。ですが裏切る気にはならなかったのです」
「不思議ね、本当に不思議。貴方からそんなあやふやな話が聞けるなんて。ところで教えてちょうだい、今は夜なの?まっくらで何も見えないのよ」
「……夜です。かなり暗いので、まっくらなのです」
嘘が下手だ。嘘をつき、裏をかくのが得意技だと言うのになんと下手な嘘をつくのか。>>166
心なしか体が軽くなっている。最後に男の顔を見ようとしたが、相変わらず暗闇だけだ。
「フーシェ、貴方はどうして私を裏切らなかったの?本当の事を教えて。眠ってしまう前に、言ってちょうだい」
「私は多くの人間を殺めましたし罠にかけました。それらは決して間違いではなかったと思っています。けれどマリー・アントワネット、貴女だけは別です。貴女だけは、死ぬ必要などなかった」
「まぁっ……」
「だから今度は最期の時まで貴女のお側にいると決めた。それだけです。ただそれだけの、個人的な事情です」
「……私は幸せ者ね。だって死ぬのは一人でだと思っていたもの。最期に誰かに想ってもらえるだなんて、幸せではなくて?」
それが最後の言葉だった。マリー・アントワネットは光の粒となって消え、空へと昇っていく。血と悲鳴の中で踊り続けた女王の最後は、穏やかな眠りであった。
男はぼんやりと朝日を浴びながら草原へと倒れ込んだ。らしくない事をした、誰かの為に何かをするなど生まれて初めてだ。
誰もが狂っていたあの時、彼女は常に人を愛し続けた。
いつも美しく、いつも可愛らしく、いつも……澄んでいた。死ぬ時まで処刑人の靴を案じるほどに。だから彼女が死んだ時、彼女を殺したのだと理解した時、胸にちくりと棘が刺さった。
……これはもしや、愛だったのだろうか?
「は、ははははは、はっはっはっは!」
男は笑った。盛大に、弾ける様に笑った。まさか自分が、王妃に恋焦がれたなどあり得ない。自分はカメレオンだ、冷血動物だ。他者を裏切り貶め生きてきた男だ。今更、誰かを愛する権利など持っているはずがない。
けれどもしかしたら彼女は首を振ったかもしれない。そんな事はない、私も貴方を愛しているわ、とベーゼの一つでもくれたかもしれない。
「ははは、ははは……は、は、う、うぅ……うううう」
男は次に声をあげて泣いた。ぼろぼろと涙をこぼす姿は彼を知る者なら恐怖さえ覚えるであろうほどに珍しかった。
しばらくして男の泣き声は絶えた。>>158
書いてますよー
とりあえず途中まで書き上がったタイミングでここのえさんと猫さんに確認してその辺の調整もしときたいので一旦置いてますが……一応「水滸伝 乙女ゲーム」で調べたらやっぱりあったアル
>>178
森くんのような忠義者(凶)タイプ、攻略対象として有りだと思いますよ?うーむ…やはり…これは…わし…スランプ(スランプと呼ぶのも烏滸がましい)?
ちょっと皆さんにお尋ねしたいのですが、
ロゼ(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/ビーストⅣ)を一部を除いた大まかな能力や宝具はそのままに、カーマのような人間に憑依したり力を貸したりして顕現したタイプのビーストという経歴に変えようかなあと思っているのですが、駄目な点とかあったりしますでしょうか?なんか電波受けて随分前に言っていた聖杯戦争二種と特異点を混ぜ合わせた聖杯戦争を脳内で進行させてるけど、フォーリナーが3騎くらい出てきそうでダメだった
>>174
でも乙女ゲーって、「なんでコイツ攻略出来ないの!?」ってプレイヤーを悶え苦しませるキャラが一人は必ずいますし、燕青はその枠では?>>184
見た感じ大丈夫だと思います
個人的に気にしてる「ビーストの出番作りにくいよね」問題は全員に共通するものなんでその辺はまぁ今さらですし>>168
フーシェ…不器用な男よ…
逃した側もどんな気分で逃したのか、何とも言えない後味が残る顛末でしたアリウムさん、昨日の夜来てたのか…。クリプター会議の清原さんのセリフとか監修して貰いたかった。
>>115
多分最初はそんな状態だったのをユージーンがそれとなく「実はルファスは異星の神の計画をぶち壊すつもりだ」「もしかしたら汎人類史を取り戻せるかもしれない」と言って裏で共謀して空想樹をいい感じのタイミングで伐採してギリシャに亡命してくる感じになるかなって。ユージーン過労死しそうなくらい全方面に気を使ってくれるのに自分の異聞帯にビーストも出るとかマジ?考えたやつ鬼だわ。私だったわ。
なおクッチーが起源弾のパワーアップ版みたいなのを使って空想樹を『破壊』することで天蓋で繋がってる他の空想樹にも伝播してくる模様。
>>145
ゲフッ(致命傷)
一応大罪戦争はカナディアが聖杯大会の企画で汚染聖杯作ってそれをガメる為に立てた(ちゃんと景品用の聖杯は用意してる)ものでじゃあ何で汚染する?ってなった時に七つの大罪を使おうってなったんだけど途中で「七つの大罪のサーヴァントと七つの美徳のマスターが一組だけ入れ替わってたら面白くね?」とガバチャーしたりそのせいで空いた大罪枠に『正義』で抑止力がサーヴァント送り込んできたりとちゃんと七つの大罪である意味はあるんですごめんなさい許してくださいなんでもはしませんから(早口)
>>168
あのフーシェが土下座をしてまでってのが彼を知る人が見たら驚く所でしょうね。それ程までに…いやこの話は止そう。
やっぱりフランス鯖はマリーの最期に思うところがあるんだなって。リシュリューの人物像を「尊大不遜なイタズラ好き」から「のんびり御隠居系イタズラ好き」に変わりそうだなーこれ…(自分の中で「リシュリューにとってのフランスとは」でのFATAL BATTLEがあった)
具体的に言うと、フランス国家に若い頃恋して…というか国家の脆さ儚さをいじらしく思って、愛子みたく(かなり過保護気味だけど)大きくして、死後紆余曲折あれ立派に育って、よぉし隠居だセカンドライフだ!ってなった人。好きなものはフランスとボルドーワインとイタズラと誰かの策謀を利用された挙句滅茶苦茶にされて項垂れる姿ビーストⅣの変更版がカタチになったので投稿させていただきます
【CLASS】ビーストⅣ
【元ネタ】オリジナル+社会の一種+ギリシャ神話
【真名】ディストピア
【性別】女性
【身長・体重】148cm・44kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久E 敏捷A 魔力A+ 幸運C 宝具EX
【クラス別能力】
獣の権能:A
対人類、とも呼ばれるスキル。
家族などの何らかの集団や、社会の中で過ごしてきた生命体に対して特効性能を発揮する。
単独顕現:C
単体で現世に現れるスキル。単独行動のウルトラ上位版。本来はビーストしか持ち得ぬ特性。
このスキルは『既にどの時空にも存在する』在り方を示しているため、時間旅行を用いたタイムパラドクス等の時間操作系の攻撃を無効にするばかりか、あらゆる即死系攻撃をキャンセルする。
ネガ・リベラル:A
※変更点無し>>189
【固有スキル】
女神の神核:E
生まれながらにして完成した女神であることを現す、神性スキルを含む複合スキル。
神性スキルを含む他、精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。
本人いわく、「人間(わたし)の身長が一向に伸びないのは、このスキルを所有しているからです」とのことだが、
実際は力を明け渡してくれた女神は、正式な神霊の状態から劣化しており、
ランクも効力も低くその理屈は有り得【───このコメントは削除されました───】
自己抑制:A+++
※変更点無し
束縛願望:A+++
※変更点無し
■■■■■:?→アブソリュート・ソード:EX
神霊ディケーの権能に由来するスキル。
悪、無秩序、不平……悪しきものを許さぬ女神の鉄槌。それらを前にした時、自身の攻撃力を上昇させる、
───そのようなスキルのはずだったが、全てはビーストたる少女の主観・匙加減によって反逆者とみなされて裁かれる、というものに歪んでいる。>>191
【解説】
「……ビースト?えぇ、そうですね。一歩間違えれば、欲望を振りかざす人間は獣に身を堕とすでしょうね。
え、人間(わたし)ですか?──────おかしなことを。獣性を乗り越えた人間(わたし)は、人間に違いありませんが?」
かつて、とある研究していた魔術師によって、人道に反する扱いを受けていた被験体―――それが彼女の過去。
度重なる拷問じみた実験により人間らしさを失いかけてた彼女は、その魔術師が実験の一環として行った召喚儀式に、召喚対象を宿す器として選ばれる。
召喚は不可能であったはずのそれは、その呼びかけに応じた。
人類悪の研究などと嘯き、陰惨な行為を繰り返す人間たちの愚かさに怒り、天罰を下すために。
その神霊の名は「ディケー」。人間たちを見守り不正を働くものはただちに父たるゼウスに訴える、正義を司る女神の一人。
……と言っても召喚されたのは、とうに地上を去ったディケーの残滓のようなもの。
長い間人々の負の部分に触れ続けた結果、歪み捻じれ堕ちてしまった影なる存在。
(それゆえに召喚が可能であったと思われる)
廃人同然の少女に憑りついて彼女の命を救い、それどころか自身の力や操作権などあらゆる全てを明け渡した。
それ以降、周囲を乗っ取り自身を頂点としたコミュニティを形成していた彼女は、そこを訪れたとある救世主もどきの青年に出会い、行動を共にするようになる。>>192
■■■■■と出会い聖堂教会に救われた場合、魔術師も研究資料もすべて打ち滅ぼされるのだが、
このルートの場合は青年によって、彼女を捕えていた魔術師は(傀儡と化すも)生き残り、更に研究していた詳細もそのまま手に入ってしまう。
――――――「人の獣性」「人類悪」「災厄の獣」、
それらを、支配・制御できるスケールに落とし込もうという企み。そして、その研究成果である少女。
手元に揃った資料を目に市、自身の人類救済に役立つやもしれぬと判断した青年は、彼女と手を組むことにした。
このビーストは、そんな彼女がもしも聖杯やサーヴァントなど膨大な魔力を取り込み、本格的な羽化を始めてしまった場合の詳細である。
■■■「人は欲望を吐き出してこそ、救われるのです。」
――――そんなやり方は間違いだ。人は欲を制御してこそ本当に救われる。
現に人間(わたし)がそうだった、そうしてみせた。
そう言った人間(わたし)に対し、■■■はただ笑っただけだった。
そう、とても悲しいことに世の中には自分自身を御せない人たちで溢れている。
―――幼い頃、味わったあの地獄のような苦しみ、
―――欲にまみれた人が人をころし、おかし、だまし、わらう。そんな映像を寝ても覚めても見せられた、辛い記憶。
もう体験したく無いし、他の人たちにもそんな嫌な目に遭ってほしくない。けれど、ただこうして主張するだけでは意味が無い。人々に憤り自分を救ってくれた女神のためにも、人間(わたし)がそんな人たちの為に、手助けをしなくっちゃ。>>193
そうして、彼女は人類そのものを管理しようと立ち上がった。
全ては、欲に振り回されてしまう、か弱くも愛すべき隣人たちの為に。
他者を比較するものなど何もない。欲望の形に差異は起こさせない。
人類は彼女によって全て管理され生きていくために、その生涯に特別な『意味』はない。
『黒と白』 『善と悪』 『理性と欲望』 『束縛と自由』
その全てを比較し「尊ばれるもの」を比較し選び取る
誰もが己にしなければならないことをルミナの比較と選択によって行う。
……―――何故ならそれは、理性を重んじることに他ならないから。
―――皆が皆、自身を抑えて耐え忍んでこそ、よりよい未来になると。
―――大丈夫、 わたし がそれを乗り越えて成長したように、皆もきっと乗り越えられるはず。
以上の経歴をもって彼女のクラスは決定された。人類管理なぞ偽りの信念。
規制・糾弾・排除・嫌悪・容疑……あらゆる主張で他者を縛りつける者。
其は人が人の自由を悉く抑圧する、人類史において最も身近な大災害。
その名をビーストⅣ。
七つの人類悪の一つ、『比較』の理を持つ獣である。書けた…ようやくSS書けた…
でも眠気限界なので明日投下しますね…おはようございます&お久しぶりです。
バレンタイン当日から実に一週間遅れですが、バレンタインssを投げてもいいでしょうか!2月初旬。世間では既に『バレンタイン・フェア』と称して、女の子をターゲットに多くのチョコやそれに関連する商品がここぞとばかりに売られている。
ある人は感謝の気持ちを込めて、自分のいるコミュニティで配るために。
ある人は周りで渡していないということで浮かないために。
ある人は密かに想いを寄せる人に気持ちを伝えるために。
チョコレートという形で贈る日だ。
─────バレンタイン。
その起源を辿ると基督教の聖ウァレンティヌスまで遡るのだけれど、多くの人はそんなことを知る由も無いのだろう。かくいう私も、聖ウァレンティヌスのことを知ったのは小学生高学年の頃だったと思う。その時に初めて「日本はバレンタインという文化は浸透しているけれど、それが聖ウァレンティヌスという聖人が由来というところまでは浸透していないのね」などと、小学生ながらに思ったものだ。
けれど、それも当然ではあるのだろう。
そもそも日本でのバレンタインの興りを考えてみれば、売れ行きに悩んでいた菓子メーカーが海外の風習にあやかって始めたのが日本でのバレンタイン文化の発祥であり、聖ウァレンティヌスのことはむしろ後付けに近いものだ。『バレンタイン=チョコ』の文化も、『女性から男性へ贈り物をする日』というのも、全て日本独特のものだ。バレンタインに関連するという意味ではホワイトデーなども日本独自の文化と言えなくもないだろう。
昔の私なら、どこか素知らぬ振りをしていたかもしれない。我関せず─────そう言った方がより分かりやすいだろうか。
そも誰かに贈り物をしようにも、私には誰か想い人がいるわけでもなく、親しい友人がいるというわけでもなく、ましてや改まって家族や身内の方々に渡す、というのもどこか違うような気がしていた。……兄のように、そもそもそれを望んでなどいない人もいるのだから、当たり前といえば当たり前なのだけれど。>>215
それでも同年代の周りと比べると遥かに料理が出来ることが知られていた私は、どこからともなく声をかけられ、なし崩し的にチョコ作りに参加させられていた。
市販品を使って簡単に作れるチョコの指南をしながら、指南している私が何も作らないのもおかしいので最低限の、身内に渡す分だけのチョコを作って簡素なラッピングも施し、当日の朝に渡して回る。私にとってのバレンタインは、常にそんなものだった。
けれど。今年のバレンタインはいつもと違う。
「錫久里先輩……。」
自分の席から窓の外を見ながら、ポツリとその人の名を呟く。
私の恩人にして、私の救い人にして、私の─────愛しい恋人の名を。美しい銀色の体毛の人狼を正体とするその人は、私に多くの変化をもたらしてくれた。
そんな人と、初めて迎えるバレンタイン。
まだバレンタイン当日は少しばかり先のはずなのに、なんだか胸がざわついて落ち着かない。
「蘇芳ちゃーんっ!」
「きゃっ────!?」
不意に後ろから海棠さんに抱きつかれた。
「ど、どうかしましたか海棠さん?」
「んー?いやなに、蘇芳ちゃんが一人で物憂げな顔で窓の外を見ているものだから、それを解いてあげようと思ってね。」
「……ふふ。ありがとうございます、海棠さん。」
クラスの中では一番仲の良い友人である海棠さんにそう言われ、私は自然と笑みをこぼして礼を述べた。
彼女も家のことで色々と大変なのに、知らず気を遣わせてしまっていたのがなんだか気恥ずかしかったから、ただ誤魔化しただけのような気もするけれど。
「もう……!海棠さんじゃなくて、あまねでいいって言ってるのにー。」
少し唇を尖らせてあまねさんは不満を漏らす。>>216
「まあでも、もうすぐバレンタインだもんねー。恋する乙女なら色々と悩むのも当たり前……なのかな?」
「海棠さんはどなたか、贈る予定はあるのですか?」
「んー……とりあえずバイト先には配らないといけないから、そこは確実に作るとして。あとはクラスで配る用と、友チョコ用と……。」
指折りしながら、誰に贈るのかをカウントしていく海棠さん。しかし、そんなに作るのは大変ではないのだろうか?クットカットのような既製品を贈るだけなら楽かもしれないが、一から手作りするのなら今から作り始めないと間に合わないだろう。
「蘇芳ちゃんは誰かに贈るの?」
「そうですね……。家族やお手伝いの方には毎年贈っていますから、今年も例年通り贈ることになると思います。後は昨年お世話になった方にも……でしょうか?」
昨年─────というには、まだ一月と少ししか経っていないのだけれど、恩人やお世話になった人は多い。九重先輩、黒江先輩、唯名さんに九重先輩の親類の方々、それに朽崎家の人にも渡さなければならないだろう。
それに石野先生に───────
「ふーん……。ああ、ところで錫久里先輩……だったっけ?あの変に読みづらい漢字の人。私、あれたまに『すずぐり』じゃなくて『すずくり』って読んじゃうのよねー……って、おーい?聞いてる蘇芳ちゃーん?」
と、思考の海に落ちていた私を、海棠さんの声が現実に引き戻す。
「……え、あ。な、なんですか海棠さん……?」
「いやだからさ、錫久里先輩にはチョコあげないのかなーって。」
「す、すずっ……!?」
彼女の口から発せられた錫久里先輩の名に、私は思わず動揺してしまう。
「いや驚くことじゃないでしょ……?蘇芳ちゃんの彼────むぐっ!?」
言いふらされる前にと焦った私は海棠さんの素早く口を手で塞ぎ、お願いをする。
「そ、それは、で、できれば、まだ内緒にしてくださいっ!そ、その、学校でなければ話していいのでっ……!」
「んぐんぐっ!んーっ!んーっ!」
海棠さんが頷いたのを見て、私は海棠さんの口から手を離す。>>216
「ぷはーっ……!し、死ぬかと思ったぁ……!」
「ご、ごめんなさい海棠さん……。で、でも、そのことは─────」
「分かったよ、ここでその話題は禁止だね。まあ私もそれが原因で死にたくないし……。」
「そ、そこまではさすがにいかないですよ!?」
「あー、そうだ。蘇芳ちゃんってさ、今度の土日空いてたりしない?」
「土日……ですか?」
急な話題転換に戸惑いつつも、頭の片隅で今週の土日の予定を確認する。
「(確か、土曜日は午前中に診察があったけれど、それくらいよね…?)」
少なくとも日曜日は魔術の鍛錬こそあるが予定は特に何もないフリーであり、土曜も午後からであれば十分……だと思う。
「土曜日は午前中に診察が入っているけれど、その後でもよろしければ大丈夫ですよ。日曜日もこれといって大きな予定はありませんし……。」
「ほんと!?」
海棠さんの表情がぱあーっと輝く。その表情を見て、私は海棠さんが何を言おうとしているのかを察することができた。
「あ、あのね、あのね!そろそろバレンタインでしょ!?それでね、その、もし蘇芳ちゃんさえ良ければ一緒にチョコ作りなんてどうかなー、なんて思ったりしててね!」
興奮した様子で、さながら暴走機関車のようにばーっと一息に考えていたであろうことを話す海棠さん。私は口の端に笑みをこぼしながら、海棠さんを落ち着かせることにした。
「海棠さん、落ち着いてください。言わんとしていることは分かりましたし、それにそんなことでよろしいのであれば別にいつでも──────」
「ほんと!?あ、ならさならさ!その、せっかくだしパジャマパーティーとかやろうよ!」
「いいですけれど……二人ならパーティーではなくお泊まり会なのでは?」
「細かいことはいいんだよぅ!語感の方が大切なの!パーティーなら自然とテンション上がるでしょ?」
「それはまあ、そうですけれど……。」>>218
けれどパーティーと言われて私の頭に浮かぶのは誕生パーティーのような楽しく賑わいのある雰囲気のものではなく、どちらかといえば社交パーティーのような煌びやかでありながらも格式高く厳格な雰囲気のあるものだ。
私はそういった場所によく父母に連れていかれた。日本にいる魔術師達の集いのようなものもあれば、父が社長を務める会社に関連した式典や会合のようなもの、私自身に関係したものならばバイオリンの演奏会など実に多くの場を体験した。
いくら幼い子供だからとて、そういった場に行くことが多いと場の雰囲気というものは嫌でも分かる。だから自然と言葉遣いにも気を遣ってしまうし、服装も常日頃からちゃんとするようになってしまった。
きっと、そういうところが大人びて見えてしまう一因なのだろうけれど。
「でもそういうことなら、お父様達に一度確認を取らなくてはいけないわ。まだ週末まで時間はあるのだし、パジャマパーティーについてはお父様達に確認が取れたらでいいかしら?」
「もちろん!いやー、楽しみだなあパジャマパーティー!」
「ふふっ……。」
なんだかすっかりパジャマパーティーをやる気満々な海棠さんに、自然と笑みがこぼれる。
とはいえまずは父母に伺わなければならないだろう。>>219
果たして。ある種の覚悟をしていた私にとっては拍子抜けするほどあっさりと、父母の了承は得られた。
世間体を気にしてのことなのか、はたまた私の交友関係にヒビが入るのを心配してのことなのか。……きっと前者なのだろう。『実の娘の友人を家に入れなかった』となれば、実の娘の交友関係を管理していると受け取られ、周りからは白い目で見られるのは避けられない。そも兄と違って私には『友人』と呼べるような存在は決して多くはなく、ましてや家に招くだなんてことをするのはそれこそ幼稚園以来の話だ。多少の親心……ということも考えられはするが、今更そんなことを気にするような人達でもない。
結局のところ、私は彼らに従うしかないのだから。
「黒鳥さーん、奥の診察室へどうぞ。」
「……はい。」
看護師から名前を呼ばれ、私は考えることをやめ、待合室から診察室へ向かう。コンコンコン、とドアをノックし中から「どうぞ」という声を聞いて、失礼します、と声をかけドアを開けて診察室に入る。
診察室にはこの石野診療所の所長である石野正行(いしのまさゆき)医師が待っていた。既に還暦は超え、もう少しすれば古希が見えてくるお年であるにも関わらず、利発的で溌剌としたその姿は白髪混じりの髪をしていようとどこか若々しさを感じさせる。
この石野所長もまた、先の事件解決に協力と奔走をしてくれた人の一人であり、恵衣流──────サーヴァントにして戦乙女(ワルキューレ)のエイルの仮初めのマスターであった人だ。
先生が挨拶するのよりも先んじて、私から挨拶をする。
「おはようございます、石野先生。」
「おはよう、黒鳥さん。調子はどうかな?」
挨拶をしながら椅子に座るよう促され、それに従いトレンチコートを脱ぎ、服装を整えながら椅子に腰掛ける。
「特に問題はないと思います。日常の生活で困っていることもありませんし……。」
「ふむ……それは身体的な話かい?それとも精神的な話?」
「!それ、は……。」
「ああ、あまり無理に言わなくていいよ。今のでどちらなのかは分かったからね。」
そう言ってカルテにペンを走らせ記入していく。
「では先に、身体の状態について診てしまおうか。身体──────腕と足、どちらが先でもかまわないから付け根が見えるようにしてもらえるかな?」
「は、はい……。」>>220
わずかに声が固くなる。意識にしないようにしていても、『これは経過観察なのだから、恥ずかしがる必要なんてない』と自分に言い聞かせても、恋人や家族以外に限りなく裸に近い形で自分の身体を見られるのはやっぱり恥ずかしい。
そんな私の様子を察してか、石野先生は苦笑を漏らした、
「まあ、緊張するなという方が無理な話だよね。君くらいの年頃の少女であれば尚更だ。僕が嫌なら他の……女性の医師にでも変わるかい?一応、うちに勤務する女性の医師の中にも魔術に関わりのある人はいるけれど──────」
「だ、大丈夫です!これくらいでお手を煩わせるわけにも参りませんので……!」
私は白色の膝丈スカートの端をつまみ、出来うるだけ下着や陰部が見えないように長さを付け根の辺りまで短くする。
「こ、これでいいでしょうか……?」
「うん、これくらいでかまわないよ。それじゃあ少し触らせてもらうね。」
僅かにシワのついた指先が、私の太股に触れる。
「ん……!」
触診だと分かっていても、それでも好きでもない男性に触られているという事実からか、か細く声が漏れてしまう。別段いやらしい触り方なんて何一つされていないし、そもそも医師がそんなことをすれば問題になるのは火を見るよりも明らかなのだから、単に私が過敏すぎるだけなのだろう。
兄さんの華奢でしなやかな指とも、錫久里先輩の大きくてゴツゴツとした指とも違う、年季の入った老木のような指は慣れた手つきで私の足の状態を確かめていく。
「人工皮膚に劣化は無し。その下の接合された足も恵衣流が施してくれた治癒の魔術の効果がしっかりと現れて元の形に戻っているし、この分なら次の診察までには完治しそうだね。」
「そ、そうですか……。」
苦手意識なんて無いはずなのに、どこかぎこちなく返答する。
「次は上を見せてもらえるかな?」
「は、はい……。」
私は黒のカッターシャツのボタンに手をかけ、ボタンを一つずつ外し、肩の部分が見えるようにカッターシャツを後ろ手に脱ぐ。でもやっぱり治療のためとはいえ、好きでもない男の人の前で下着姿になるのはまだ抵抗感がある。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、石野先生が指示を飛ばしてくる。>>221「少しだけ腕を上げてもらえるかな?」
「こ、これくらいでしょうか……?」
私は人の手が差し込める程度の広さを作るように腕を上げる。
「うん、それくらいで大丈夫。じゃあまた少し触るからね。」
そう言って、肩の付け根から触診をする石野先生。
「うん、こっちも足と同じだね。人工皮膚の劣化はないし、その下の腕も恵衣流の魔術の効果で元に戻りつつある。次の診察までには完治するだろうね。」
「…………そうですか。」
安心するべきことのはずなのに、気持ちは前を向くどころか後ろを向いている気がする。その理由なんて明白なのに、私はあえて気付かないフリをした。
「もう服は着てしまってかまわないよ。身体の診察は、ひとまずこれで終わりだからね。」
「……分かりました。」
石野先生の言葉に従い、私は改めてカッターシャツを羽織り簡潔に衣服を正す。
「さて、次はメンタルカウンセリングになるのだけど……このあと何か予定はあるかい?」
「え、えっと……なぜ今そんなことを聞くのですか?」
身体が強張り、意図せず強い口調で私は石野先生を問い詰めていた。石野先生はそれを知ってか知らずか、あはは、と笑って「そう警戒しなくていいよ。」と柔らかい口調で返す。
「心配しないでほしい。僕も患者のプライベートに……それも年頃の女の子のことが知りたいわけじゃない。」
「ではなぜ……?」
「いやなに、もしもこのあとに何かしら予定があるのなら、今日の診察はこれでお終いにしようと思ってね。」
「え……!?」
「君だって泣き腫らした顔のまま、誰かと会いたくはないだろう?友人にせよ、家族にせよ、恋人にせよ、だ。君は誰かに心配をかけさせることを望まない子だからね。」
「そ、それは……そうですけれど……。」>>222
強く否定することは出来ない。事実、私は自分のことで誰かが苦しむのは見たくないと思ってしまう人間だ。それを生まれ育った環境や周囲のせいにするつもりはないけれど、それでもそういった環境であったことがそんな精神性を育んだとも言える。
石野先生は言葉を続ける。
「精神医学に則れば、感情を解放させるのは立派な療養法の一つだけれど、知識が無ければ『腕の無い医者が心無いことを言って患者を傷付けた』ように見えてしまう。似たような心理学でも同様にね。特に君のような患者の場合は、一度タガを外してしまえばどこまでだって感情が溢れてしまう。どれだけ口では『大丈夫です』なんて言おうと、僕のような医者から言わせれば『無理やりに感情を抑えつけてきた反動で、正しい感情のコントロールが出来ない』っていう状況が容易に想像出来てしまうからこそ、患者のことをよく考えて治療を施さなくてはならないんだ。」
「……それは、理解しています。」
「だからもし、このあと君に予定があるのなら今日の診察はこれでお終いだ。その方が君のためになるからね。」
穏やかな、人の心を和ませるような柔和な笑顔を浮かべながら、石野先生はそう告げる。
ここまで言われてしまっては、むしろ隠す方が不誠実だと思い私はこのあとの予定を話すことにした。
「実は……その、このあと友達とチョコの材料を買いに行くんです。」
「チョコ……ああ、そういえばもうすぐバレンタインだったね。なるほど、どうりで最近所内でみんながソワソワしているわけだ。」
そんな雰囲気は受付の人を含めまるで感じなかったが、そこはそれ、プロの為せる技ということなのだろう。
「それで、その……友達を家に招いて泊めることになっていまして……。」>>223
「そうかそうか。なら、今日の診察はこれでお終いにしよう。処方する薬だけれど、身体の方は次の診察までには完治するとは言ったけれど万が一ということもあるから、次の診察日……そうだね、水曜日の午後くらいにしておこうか。そこまでの分の薬は処方しておくから、毎日欠かさず飲むように。精神病薬の方は、今までと変わらず同じものを処方しておくよ。こっちもきちんと毎日飲むようにしてね?」
「はい、分かってます。」
「うん、それじゃあ今日の診察はここまで。お疲れ様、黒鳥さん。」
「はい、ありがとうございました石野先生。」
立ち上がりドアの前まで行くと石野先生の方に振り返り、失礼します、と頭を下げて診察室を出て待合室に戻る。
それから待合室で待つこと都合十分、受付で名前を呼ばれ診察券と薬を受け取り、それを鞄の中にしまい私はあまねに『これから真月駅に向かいます』とメッセージを送り、真月駅へ向かった。>>224
真月駅は真月市の中でも特に賑わいのある場所で、駅周辺には複合型商業施設や大手百貨店、ちょっとしたアミューズメント施設まで一通りの施設が揃っている。
その中でもとりわけ目立つのが『幸運の鳩時計』という街頭時計である。待ち合わせの場所としてこれ以上ないくらいのシンボルなのだが、この鳩時計にはある曰くがある。
都市伝説めいた話ではあるのだが、この鳩時計は普段は白い鳩が定刻に顔を出すのだが極稀に黒いカラスが顔を出し、その黒いカラスが出てきた鳩時計を見たカップルは永遠に結ばれる……というものである。普通に考えればカラスは不吉の象徴であり、それがそういった幸せの象徴というのはなんだか縁起が悪いような気がしないでもないが、都市伝説なんてものは大抵そんなものだろう。
「あ、蘇芳ちゃん!こっちこっちー!」
と、鳩時計の下にいた海棠さんが私に向かって手を振る。
私も軽く手を振りながら、海棠さんに近付いていく。
「すみません、お待たせしました海棠さん。」
「全然待ってないよー、私もついさっき来たとこだし!それじゃ、材料を買いにスーパーに行こうー!」
「ふふ……ずいぶんと楽しそうですね海棠さん?」
「そりゃもちろん!蘇芳ちゃん家に泊まれることもそうだけど、一緒にチョコも作れるんだよ!?楽しくならないわけないじゃない!」
普段よりも気分が高揚している彼女を見ていると、先程までの鬱屈とした気持ちがなんだか晴れていくような気がした。そのことに内心で感謝をする。
「では行きましょうか。」
「おー!」>>225 二人並んで複合型商業施設に入っていく。
ショーウィンドウに並ぶオシャレな服やアクセサリー類に目を惹かれながらも、それらの甘い誘惑を断ち切って施設内の食料品店、もといスーパーへ。
買い物カゴを買い物カートに乗せ、お菓子売り場へと足を向ける。
「んー……ミルクにするかブラックにするか。蘇芳ちゃんはどっちがいいと思う?」
「何を作るのかにもよりますけれど……基本はやはりミルクではないでしょうか?」
「あ、やっぱりそうなの?」
「ブラックの方を使わないこともありませんけれど、ミルクの方がチョコの味の基本とも言えますからね。みんなが食べられる、となるとブラックよりはミルクの方が妥当だと思います。」
「じゃあ、そうしよっか。何枚くらいあればいいかな?」
「どれくらい作るのかにもよりますけれど……海棠さんはチョコを作ったことはお有りですか?」
海棠さんは顎に手を当てて、唸るように考え込むと答えが出たのか返答する。
「手伝いくらいはしたことあるけど、手作りとなると初めてかなあ。蘇芳ちゃんは?」
「私は小学校中学年までの頃はお手伝いさんに手伝ってもらいながらでしたが……小学校高学年になってからは一人で作れるようになりましたね。」
「すごっ!?え、もう小学校からチョコを手作りしてるの!?」
「家族やお手伝いさん達に渡すだけですよ?それ以外の方に渡す……の、は……──────。」
そこまで言いかけて、思考がフリーズする。
よくよく考えてみれば。身内以外の、それも恋人である異性にチョコを渡すのは生まれて初めての経験だ。いや、そもそもチョコ以前に、キャンプや林間学校などの料理を作ることになるイベント以外で、誰かに手作りの料理を振る舞うこと自体が初めてなのだ。
つまり、それは─────────
「(す、錫久里先輩が初めて私の料理を食べるってことよね……!?)」
たとえ既存品を使って作るお菓子とはいえ、料理は料理。そう考えただけで顔から火が出そうになるくらい赤くなる。
逆説的に言えば、一切の失敗は許されないということで。>>226「……おーい。おーい、蘇芳ちゃーん?戻ってこーい?」
「……はっ。す、すみません海棠さん……!私、ついぼーっとしちゃって……。」
「まあなんとなく分かるけどさあ……。とりあえず、この板チョコは何枚買えばいいのさ?」
海棠さんがミルクチョコレートの板チョコを指差す。
「えっと、そうですね……。練習用なども考えるのであれば、十枚から十五枚ほどでしょうか?あとは予備としてブラックの方も五枚ほど買っておきましょう。」
「了解しました、蘇芳先生!」
「も、もう、海棠さん……!」
「あはは、冗談だよぅ!うーん、怒ってる蘇芳ちゃんも可愛いなあ……。」
そんなことを言いながらも、海棠さんは板チョコを一枚、また一枚と買い物カゴに入れていく。
と。
「おや?君は確か千寿の妹さん……だったかな?」
後ろから声をかけられ、誰だろうと思って振り返ると、
「えっ……!?あ、な、中見さん……!?」
そこには私の兄の友人、中見唯名さんがいた。
「唯名でかまわないよ。そして、その反応を見るに僕の予測は当たりだったということかな?」
「は、はい……。え、と、黒鳥蘇芳と申します。いつも兄がお世話になっております。」
「お世話されてるのは僕の方なんだけど……まあいいか。」
少しばかりやれやれといった感じで肩を竦める唯名さん。私は唯名さんにここにいる理由を聞いてみることにした。
「あの……唯名さんはなぜここに?」
「なぜって……ほら、もうすぐバレンタインだろう?今年も弟と、あとは親しい人間に手作りのチョコを贈るために材料を買いに来たのさ。むしろ僕からすれば、君のようなお嬢様がここにいる方が場違いだと思うけれどね。」>>227
「そ、そうでしょうか……?私は、むしろこういった場所は好きなのですが……。」
「君の趣味趣向はどちらでもかまわないさ。単に君のその気品に溢れた雰囲気が、この庶民的な場にはそぐわないというだけなのだからね。」
「はあ……。」
自分の育ちを鑑みても確かに庶民だとは言い難いが、しかし褒め言葉なのだとしても『気品に溢れた』というのはどうなのだろう?いや、もちろん褒め言葉としては間違ってはいないのだけど、けど私のような地味な女にそんな言葉は不相応だと感じてしまう。
「ところで、そちらの小さなお嬢さんは君の妹さんかな?」
「……それ、私のこと言ってます?」
「むしろ君以外、誰がいると言うんだい?私も蘇芳君も別に背は低くはないしね。」
ビキビキと青筋を立てる海棠さん、そして地雷を踏んだことにさえ気付いていない様子の唯名さん。とりあえず止めないとまずいことになる気しかしない組み合わせであると直感し、二人の仲裁に入る。
「そちらは海棠あまねさんと言いまして、私のクラスメイトで友人なんです!あ、えっと、海棠さん!こちらの方は中見唯名さんと言いまして、私の兄の友人でして───────」
「……へえ、そうなんだあ。」
……ダメだ、海棠さんの目が笑ってない。
対して唯名さんはというと、『ああ、なるほどそういう関係だったのか』と一人納得したようである。
「どうやら僕が勘違いしていたらしい。うむ、蘇芳君の友人とあらば礼を尽くさないわけにもいかないな!」
「でしたら、まずは謝っていただけないでしょうか?」
「うむ、君を蘇芳君の妹と扱ってしまったことと背が小さいと言ってしまったことについては謝罪しよう。すまなかった。」
頭を下げる唯名さん。それで溜飲が下がったのか、はあ、とため息をつく海棠さん。
「……まあ、分かってくれたならいいですけど。」
「あの、唯名さんはこの後どこかへ行かれるのですか?」
「うん?チョコの材料を買ったら、家でいくつか試作を作るつもりだけれど……もしかしてデートのお誘いかな?」>>228
「ち、違いますっ!その、唯名さんさえ良ければ私の家に来ませんか?私達もチョコを作るつもりでして……。」
「ふふ、私はかまわないよ?ただ、そこのお嬢さんが認めてくれるかどうか……。」
見ると、海棠さんがふくれっ面で私を睨んでいた。
「あ、えっと、その……海棠さん、唯名さんもチョコ作りに同伴させてもいいかしら……?」
「……別に蘇芳ちゃんがいいなら、いいんじゃないの?私は誘った側ではあるけど、場所の提供主は蘇芳ちゃんだし?蘇芳ちゃんが誘いたいなら、誘えばいいじゃない。」
ふん、とそっぽを向いてしまう海棠さん。そうなってしまうのは仕方ないのだろう。元はといえば、二人きりでやるはずだったチョコ作りに自分の知らない人間が混ざるのだ。あまり気分のいいものではないだろう。
だから機嫌は私が責任を持って取るべきだろう。
私は海棠さんを優しく抱きしめる。
「……いきなり唯名さんを誘ったことは謝るわ。でも、泊まることを伝えているのはあなただけだから、それで許してくれないかしら?」
「……むう。」>>229
「そのね、私なんかを誘ってくれて嬉しかったのよ?あなたなら、他にも誘える友達はいるのにその中で私を選んでくれたのが。だから、ね?機嫌を直してもらえないかしら?……………あまね。」
「!」
初めて呼ぶ、彼女の名前。私なりの勇気というか、彼女の機嫌を直すためにはこれくらいするしかないと思ったのだ。
「……もう一回。」
「……なあに?」
「もう一回、名前、呼んで。」
「…………あまね。」
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
あまねが私の腰に手を回し、ぎゅっと抱きついてくる。……良かった。とりあえずはなんとかなったようだ。
「……こほん。君達?仲睦まじいのは良いことだけどね、時と場所は弁えたまえよ?一応、ここは天下の往来なのだからね。」
「あ、そ、そうですよね……!」
私はあまねから身体を離すと、カゴの中身を確認する。まだ使う分の板チョコは数が足りない。もう少しだけ購入しておかなければ。
棚の板チョコに手を伸ばし、残りの必要個数を入れていく。
視界の端に少し恨めしそうな目で私を見るあまねの姿を見たが、私はひとまず買い物を済ませることを優先したのだった。>>230
「お帰りなさいませ、蘇芳お嬢様。」
「おや、お客人がお一人多いようですが……?」
宮友さんと里道さんが私達を出迎える。宮友さんは礼をし、里道さんは唯名さんがいることへの疑問を口にした。
「ただいま帰りました、宮友さん。里道さん。あ、えっと、それと中見さんなのですけれど、一緒に調理場を使うだけで宿泊はなさらないので、お部屋の用意はしなくてかまいません。」
「そうですか。しかし最近は何かと物騒ですし、お帰りの際は私がご自宅までお送りいたしましょう。」
「はい、お願いします。中見さんもそれでかまいませんか?」
「ああ、かまわないよ。」
中見さんの了承も得たところで、宮友さんが私が持っていた買い物袋を手に取り、左にある調理場の方へ足を向けた。
「ではお荷物の方は先に調理場へ持っていっておきます。蘇芳お嬢様は、ご友人の案内の方を。」
「あ、荷物なら僕も運ぼう。僕はあくまで調理場を貸していただくだけですから。」
「では中見様は私と共に調理場の方へ行きましょうか。」
「そうですね。では蘇芳君、あまね君、また後ほど会おう。」
宮友さんと中見さんが調理場へ向かい、エントランスホールを後にする。
「じゃあ、あまね。泊まる部屋に案内を─────」
「え?蘇芳ちゃんの部屋じゃダメなの?」
その場が一瞬凍りつく。ダメかどうかと聞かれると、魔術道具の類いがあるから素直に首を縦には振りづらい。>>231
「えっと……それは……そのぅ……。」
「……もしかして汚部屋とか?」
「そ、そんなことはないのよ!?普段から片付けはちゃんとしているし、人に見られても恥ずかしくないようには綺麗にしてあるんだけれど……ただその、見られると困るものがあるというか……せめて私の部屋に泊まりたいのなら少しだけ片付けをする時間がほしいなあ、というか……。」
「……なるほどね。まあ、蘇芳ちゃんも年頃の女の子だもんね……そういうモノの一つや二つ、持ってて当たり前だもんね……。」
……なんだか変な勘違いをされてしまった気がするが、背に腹は変えられない。最低限の神秘の秘匿はやらなければ、父母に何を言われるか分かったものではない。
「いいよ、それくらいの時間は待ってあげる。どのくらいかかりそう?」
「えっと……十五分もあれば大丈夫、だと思います。」
「なら、私はここで待ってるからさ。お部屋、片付けてきちゃいなよ。」
「ごめんなさい、すぐに終わらせますから少し待っててくださいね!」
私はあまねをエントランスホールに残し、自室へと小走りで向かう。
「ええと、片付けないといけないものは─────」
私の自室は特にこれといった面白みのある部屋ではない。広い収納クローゼットと大きな本棚が三つほど、それに加えて魔術道具がいくらかと勉強用の机などの勉強道具一式、はたきや掃除機などの掃除道具にそれとダブルサイズのベッドにケースに入ったバイオリンくらいのものである。
その中から魔術道具をいくつか持って、近くにある物置へと移動させる。物置のドアを開け、空いているスペースに魔術道具を目印を付けながら置いていく。それを二度ほど繰り返し、トレンチコートを脱いでシワにならないようにクローゼットへしまい、簡単に掃除機をかけて、あまねの元へ戻る。
「ごめんなさい、お待たせしてしまって。もう片付け終わったので、案内しますね。」
「オッケー!やった、多分クラスで初めて蘇芳ちゃんの部屋の中身を知れるぞぅ!」
「そ、そんな面白いものでもないですよ……?」>>232
端から見てもウキウキしているあまねを、私の自室へ案内する。エントランスホールの真正面にある折り返し階段を上り、右手前から三番目のドアを開ける。
「ここが私の部屋になります。」
「おっじゃましまーす……って広っ!?え、私の部屋の倍くらいはあるんだけど!?」
「そ、そんなに驚くようなことですか……?どこにでもある普通の部屋だと思いますけれど……。」
「いやいやいや!?広いクローゼットはまだしも、普通の家にダブルサイズのベッドは無いし、こんな大きい本棚とか立派な勉強机とか中々置いてないよ!?」
「そう、なんでしょうか……?」
私の基準自体、我が家を除けば昔付き合いのあった友達の家くらいしか判断材料がないのだけど……それでもあまねがそういうということはそういうことなのだろう。
「雰囲気もシックでモダンな感じだし……いいなー!私もこんな感じの部屋に住んでみたいなー!」
「もう、大袈裟ですよ……。それよりも本当に私の部屋で泊まるんですか?」
「そりゃもちろん!むしろここまで見といて違う部屋なんか行けるかあ!というわけで、荷物ここに置いちゃうね?」
「え、ええ……。ではキッチンの方へ行きましょうか、唯名さんをいつまでもお待たせするのも悪いですし。」
「だねー。……私としてはもうちょっと蘇芳ちゃんと二人きりがいいんだけどなあ。」
「……?何か言いましたか?」
「ううん、何も!さ、早く行こー!」
エプロンを持って私達は部屋を後にする。
先程登ってきた折り返し階段を下り、そのまま右手側─────エントランスホールから見て左手側─────に進み、少し先の突き当たりにあるリビングのドアを開ける。
「お、おお……。こっちもまた中々に豪奢な……。」
「あまね、先に行きますよ?」
「あ、待ってよ蘇芳ちゃん!」>>233 リビングを横切って、その先にあるドアを開ける。開けた先にある場所、そこがまさしく調理場───我が家のキッチンである。
既に宮友さんの姿はなく、唯名さんが用意された調理器具と向き合っていた。
「おや、ようやく来たのかい?いいかげん待ちくたびれるかと思ったよ。」
「すみません、お待たせしてしまって……。」
「なに、君と僕の仲だ。これくらいは水に流すとしよう。」
と、唯名さんは買い物袋からミルクチョコレートの板チョコを取り出し、
「それじゃ、チョコ作り開始と行こうか?」
ニヤリと笑い、そう宣言したのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あまね、それじゃまだ大きすぎて湯煎しても溶けませんよ?もっと細かく切らないと。」
「うう……細かくって言ったって、どのくらいを目安にすればいいのさ?」
「そうね……玉ねぎのみじん切りくらい、かしら?」
「うへえ……、じゃあまだまだやんなきゃダメかあ……。」
げんなりとした様子のあまねとは対照的に、唯名さんはテキパキとチョコを作っていく。
「唯名さんは慣れていらっしゃいますね?」
「まあそりゃ、他の料理ならともかくチョコ作りだけなら小学校の頃からやってるからね。むしろそれだけやって下手なら、単純に料理の才能が無いってことだと思うけどね。」
唯名さんはそう言いながら、鍋に入れて沸騰直前だった生クリームを火から上げて細かく刻んだチョコレートに流し込み、そのまま泡立て器で手際良く混ぜていく。
「ガナッシュですか?」
「んー、今回はトリュフにするつもりだよ。君は?」
「私は……今回はクラスの皆さんに配ろうと考えてますので、生チョコあたりにしようかと思っています。」>>234
「お、いいね。せっかくだし、試作が出来上がったら交換して試食しあうかい?」
「はい、かまいませんよ。」
「すーおーうーちゃーん!そっちの方ばっかり見てないで私の方も見てよー!」
「ああ、ごめんなさいあまね!」
唯名さんから離れ、恨みがましく私を見るあまねの方へ向かう。
「チョコの大きさって、このくらいでいいかな?」
「ええ、このくらい細かければ問題ないと思います。それじゃあ、それはボウルに入れて─────」
そんなこんなで。三人集まれば文殊の知恵、女三人寄れば姦しい。楽しく会話をしながら、試作品のチョコレートが出来上がった。
唯名さんは宣言通りトリュフチョコ、私もまた考えていた通りに生チョコを、あまねはシンプルな王道のハート型のチョコを作った。
「では、試食会といこうか。さて……どちらからいただこうかなあ?」
まるで獲物を品定めする狩人の如く、私とあまねのチョコを見る唯名さん。
「わ、私は蘇芳ちゃんのチョコからもらおうかな!」
「お、それなら私も蘇芳君のチョコからいただこうかな?」
二人が私の前に並べられた生チョコをつまみ、口に運ぶ。
「はむ……んむ……うん、これは中々……。」
「あむ……ん!美味しい!甘いけどほろ苦くて……蘇芳ちゃんらしい大人の味って感じ!」
「うん、そうだね。このほろ苦さから考えるにブラックを使ったのかな?」
唯名さんの質問に、私は答える。
「はい。ミルクチョコの方がたくさんあるのですが、やはり皆さん甘いチョコばかりだと飽きてしまうと思いますので趣向を変えてみました。」>>235
「ふふ、良い気遣いだ。この時期に限ったことじゃないが、普段から目にしたり口にすることが多いのはどちらかと言えば甘いチョコだからね。箸休め、もとい口休めにはちょうどいいだろう。」
「ほんと、蘇芳ちゃんって自分より他人優先だよねー。なんというか『THE・大和撫子』って感じ!」
「確かに。まあ今風……というよりは昔気質な大和撫子だとは思うけれどね。」
「も、もう……!私はそんなんじゃありませんから……!」
頰がかぁっと紅潮し熱くなっていくのを感じる。ただでさえそんな言葉自体不相応だと思っている身からすれば、そういうことを言われるのは恥ずかしいことこの上ない。
「つ、次にいきましょう!え、えっと……ゆ、唯名さんのとかどうでしょう!?」
「ん、いいよー。トリュフだったっけ?」
「ああ。蘇芳君のに比べれば甘いと思うが……まあ、とくと味わってくれたまえ。」
唯名さんの前に並べられたトリュフを、私とあまねが一粒ずつつまみ口に運ぶ。
「あむ……ん……。」
舌触りのいいココアパウダーと、それに包まれたとろりとした口当たりのいいガナッシュが舌に絡み、上品で優しい甘さを伝えてくる。
私の作った生チョコとは方向性が似ているようで、まるで逆だ。私のは苦さを主体としたもの、唯名さんのは甘さを主体としたもの。ブラックチョコかミルクチョコかという違いもあれど、やはり目的の相違が一番大きいだろう。
「むぅ……こっちはこっちで蘇芳ちゃんのとは別ベクトルで美味しい……。」
「恐らくですけれど、ガナッシュに使った生クリーム……もしかして通常よりも少し量が多いのでは?」
「お、分かるかい?」
「口当たりが普通のものよりも柔らかかったものですから……。何か差があるとするならそこかなと。」
したり顔でニヤッと笑う唯名さん。
「さすがはお嬢様!やはり普段から良いものを食べていると、舌が肥えるものなのかな?」>>236
「も、もう……!唯名さん、茶化さないでくださいっ……!」
「はは、冗談だよ。でもそういう差異が分かるってことは、それだけ舌が優れてる証拠さ。」
「そうだよ!蘇芳ちゃんはすごいんだから!」
「も、もう……あまねまで……。」
あまりの恥ずかしさに顔を伏せてしまう。そしてあまねが間を埋めるように高らかに宣言する。
「さあ!最後は私のチョコだよ!ぜひとも忌憚のない意見を言ってほしいな!」
そう言ってあまねは自分の前の皿を、私達に向けて差し出す。私と唯名さんが一つずつ手に取り、口に運ぶ。
「ん──────」
「あむ─────」
「………………どう?」
不安そうに私達の顔を覗き込むあまね。私と唯名さんは互いに顔を見合わせた。>>237「(これって、言うべきでしょうか……?)」
「(まあ、彼女が忌憚のない意見をご所望だからね……。)」
即興のアイコンタクトで会話を交わし、互いに頷く。口火を開いたのは私だ。
「えっとね、あまね……その……。」
「うん、何かな蘇芳ちゃん?」
「その……非常に言いづらいのだけど─────」
「…………硬い、かな………。」
私の言葉を取り継ぐように唯名さんが答えた。
「え、か、硬い……?」
「あまね、ココアパウダーは私が言った通りの量を入れましたか?」
「そ、それはもちろん!ココアパウダーの粉っぽさが無くなるまできちんと混ぜたよ!?」
「では冷やした時間は?」
「えっと……確か一時間と十分くらいだったかな……?」
「なら、それが原因だろうね。余分に冷やしすぎたんだ。」
唯名さんの言った言葉に私もこくりと頷く。
「え、冷やしすぎてもダメなの!?」
「お菓子作りは時間管理も大切だからね。どれだけ分量や手順を守っていようと、時間がズレていたら意味がない。プラスマイナス一分程度ならまだ誤差の範囲だが、十分は致命傷に等しいね。」
「そ、そんなあ……。」
「ま、まだ試作品ですもの、そんなに気を落とさないでくださいあまね。次から気を付ければいいだけですから。」
「蘇芳ちゃん……。うん、そうだよね、まだこれからだもんね!」>>238
あまねが気合を入れるように腕を引く。
「蘇芳ちゃん!もう一回、一からご指導お願いします!」
「ええ、頑張りましょうあまね!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから数時間。試行錯誤を繰り返した結果、お互いに満足のいくものが出来上がった。ラッピングも施し、あとは来たるべき日に渡すだけだ。
「ふう……。」
「はぁーっ…………つっかれたー!」
「いやはや、時間が経つのは早いものだね。もうすっかり夕方の時間帯だよ。」
時計を見ると、唯名さんの言う通りもう夕方の五時だ。辺りに散乱した器具を片付けないと、宮友さん達のご迷惑になってしまうだろう。
「後片付けをしましょうか。あまねは─────」
「……………何をしてるんだ?」
後ろから聞こえてきた男の人の声。その声は聞き間違えようもない。声のした方へと振り返ると、そこには私の兄、黒鳥千寿が立っていた。
「に、兄さんっ……!?」
「ただいま蘇芳。そっちの子は父さん達にこの間話してた今日泊まりに来るって言ってたお友達か?」
「あ、はい!海棠あまねと言います!いつも蘇芳ちゃんにはお世話になってます!」
「こちらこそ、蘇芳と仲良くしてくれてありがとう。俺は蘇芳の兄の黒鳥千寿だ。今日はゆっくりしていくといい。」
「はい!ありがとうございます!」
と、千寿は唯名さんの方を見るとなんだか嫌そうな顔をした。そんな顔をするのが私にとっては意外だった。>>239
「……なんでお前がいるんだよ、唯名。」
「僕は君の妹さんからご招待されただけだよ。なに、泊まっていくことはないから安心したまえ。」
「そいつは結構だ。お前がいるとこっちの調子が狂う。」
「酷いなあ、中学からの馴染みじゃないか。」
「それとこれとは話が別だ。そろそろ帰るんじゃないのか?里道さんが車の準備してたが。」
「ああ、ご厚意で私の家まで送ってくれるそうだからね。あ、そうだ。」
と、唯名さんは少しだけ残っていたチョコの試作品を集めて袋に詰め、兄の前に突き出す。
「はい。」
「……いや、突き出されてもそれをどうしろと?」
「食べればいいじゃないか。こんな美少女達の手作りチョコなんて、そうそう食えるもんじゃないぜ?」
「いや一人は妹なんだが……。それに『美少女』って自分で言うか普通……?ったく……はいはい、適当に食っといてやるよ。いいから早く帰り支度の準備しとけ。」
どうやら昔からの友人らしい二人の気安い会話を横目で眺めつつ、私は使った調理器具の片付けをしていた。
するとあまねが、ちょいちょい、と私の服の袖を引っ張る。>>240
「あの人、蘇芳ちゃんのお兄ちゃんなんだよね?」
「え、ええ、そうだけれど……?」
「めっちゃカッコいいじゃん!テレビに出てるイケメン俳優とかアイドルにも全然負けてないし!はあ……蘇芳ちゃんが羨ましいなあ……。」
「……っ、そ、そこまで羨むようなことじゃないですよ……?どこにでもいる、普通の兄妹ですもの。」
……それは真っ赤な嘘だけれど。でも、それをあまねの前で言う気にはなれない。
と、帰り支度の終わった唯名さんを連れて兄が話しかけてくる。
「悪い蘇芳、ちょっと唯名を玄関まで送ってくる。」
「え、ええ……分かりました兄さん……。」
「それじゃまたね、蘇芳君。今日はお招きいただいて、どうもありがとう。もしまた機会があれば、今度は二人きりでどこかに出かけようぜ?」
「……はい、ぜひ機会があれば。唯名さん、どうかお気を付けて。」
二人が連れ立って調理場を出ていく。それと入れ替わりで宮友さんが入ってきた。
「蘇芳お嬢様、そろそろお食事の準備をいたしますのでご退出ください。残りの後片付けも我々でやっておきますので。」
「す、すみません宮友さん……。包丁やまな板は先に手入れは済ませましたので……残りの調理器具の方はお願いします。」
「承知しました。」
「いきましょうか、あまね。」
「そうだねー。」
私達は宮友さんに残りを任せ、調理場を後にした。>>241
「はぁーっ……お料理美味しかったぁっー……。普段からあんなの食べてたら、他の料理の味が分からなくなりそう……。」
「ふふっ……喜んでもらえて良かったわ。宮友さん達にも後で、あまねが喜んでました、って伝えておきますね。」
食事を終えた私達は一緒に入浴していた。あまねが椅子に座り、私が後ろからシャンプーであまねの髪を洗う。
「あまねの髪は綺麗ね……。私のなんかよりもずっと綺麗だと思ってしまうわ。」
亜麻色の髪を洗いながら、ぽつりとそんなことを呟く。
「わ、私のは染めてるだけだよー!元に戻したら地味なだけだって!」
「そんなことないと思いますよ?髪を染めるにしても染めないにしても、それでも髪が綺麗なのはあまねがきちんと手入れを欠かしていない証拠です。もっと自信を持っていいことだと思います。」
「もう……褒めたって何も出ないよ?」
なんだか嬉しげな表情のあまねを見つつシャワーの蛇口をひねり、あまねの髪についたシャンプーを洗い流していく。
「コンディショナーは使いますか?」
「普段はリンスインシャンプーで一纏めにしちゃってるからなあ……。うん、せっかくだしお願いしてもいい?」
「ふふ、分かりました。」
ワインレッドのコンディショナーのボトルからあまねの髪に合った量を出し、髪の芯に馴染むようにあまねの髪先から洗っていく。
「そういえば、シャンプーもそうだけどそのコンディショナーも蘇芳ちゃんが普段から使ってるやつ?」
「ええ、そうですけど……?」
「うわぁ……何かとっても贅沢なことしてる気がしてきたぁ……。」
「ぜ、贅沢も何も普通にどこにでも売ってるものですよ?そんな特別なことでも……。」
「違う違う。いや、こうやって高そうなコンディショナーを使ってもらってることもあるけどね?蘇芳ちゃんの家に泊まらせてもらえて、美味しい晩ご飯もいただいて、その上で蘇芳ちゃんに髪を洗ってもらえてる……クラスのみんなに自慢したら羨ましがられるなあと思って。」
「もう……大袈裟よ。これくらい友達なら普通のことでしょう?」>>242
もう一度シャワーの蛇口をひねり、コンディショナーを落としていく。
「はい、これでおしまいよ。」
「ありがとう、蘇芳ちゃん!それじゃ今度は私が蘇芳ちゃんの髪を洗ってあげる番だね!」
「……そうね。あまねがされて、私がされないのはおかしいものね。じゃあ、お願いしてもいいかしら?」
「もちろん!任せてよ!」
あまねと位置を変え、私が前に座り、あまねが私の後ろに立つ。
「それじゃあまずはシャンプーからだね!この赤いボトルのでいいのかな?」
「ええ、それが私のシャンプーよ。普段は三回くらい押して使ってるから、それくらいでお願いできる?」
「りょうか〜い。」
あまねが私の言った回数と同じ回数シャンプーを出して手に取り、そのまま私の頭と髪につけて洗っていく。それに合わせて私は目をつぶる。あまねの力加減は私が普段する時よりも少々強いものの、十分に気持ちいい力加減だ。
「どう蘇芳ちゃん?力加減とか平気?」
「大丈夫よ、全然痛くないわ。むしろ気持ちいいくらい。」
「そう?なら良かった!」
あまねが私の長い髪を梳くようにシャンプーを絡ませて洗っていく。
「にしても、ほんと蘇芳ちゃんの髪って綺麗だよねー……クラスの女の子で蘇芳ちゃんより髪が綺麗な子なんていないし、学年で見たって蘇芳ちゃんより髪が綺麗なのはほんの数人だよ。」
「そ、それはさすがに言いすぎですよ……。私なんて、クラスじゃ全然地味な方ですし、先輩方も私より綺麗な人はたくさんいるもの……。」
ぱっと思い浮かぶのは九重会長と黒江副会長────正確には元会長と元副会長だけれど────の二人。どちらもなかなかの美人だ。あの華のある二人に比べれば私は地味な方だろう。
そんなことを考えているとシャワーの蛇口をひねる音が聞こえ、温かいお湯であまねが私の髪を洗い流していく。>>243
「ん……。」
「このままコンディショナーも付けちゃうね?さっき使ってたボトルでいいんだよね?」
「ええ、お願いしますね。」
あまねが先程と同じコンディショナーのボトルから先程のシャンプーと同じ量を出して、私の髪に馴染むように洗い、そしてシャワーで流す。
「はい、コンディショナー終わりっ!」
「ありがとう、あまね。」
「どういたしまして!なんなら、このまま背中も流してあげるよー?」
「ふふ……じゃあ、せっかくだしお願いしようかしら?ちょっと待ってちょうだいね、今、髪を纏めるから。」
近くに置いておいたヘアクリップを手に取り、自分の髪を纏めて挟みこむ。
「蘇芳ちゃん、洗われる覚悟と準備はいい?」
「か、覚悟って……。女の子同士でそんなこと気にしないですよ……?」
「ふっふっふっ……甘いよ蘇芳ちゃん。たとえ女の子同士だろうと、世の中には心を許していいものと許してはいけないものがあるんだよ。たとえばぁ〜……こういうこととか!」
そう言ったあまねは、いきなり真後ろから私の胸に手を伸ばし思いきり揉みしだいてきた。
「きゃあっ!?あ、あまねっ……!いきなり何を……ん、んんっ!」
「むぅ……やっぱり大きい……。しかもマシュマロみたいに柔らかいし感度もいいし……。」
「も、もう……!何を言ってるんですかぁっ……!」
あまねが私の胸を弄る指を止める気配はない。
「やっぱり蘇芳ちゃんはずるいなあ……。こんなに胸は大きいし、背は高いし、肌は透き通って綺麗だし、足は細くて長いし、腰は綺麗にくびれてるし……。うう……『天は二物を与えず』って言うけど、現実は二物も三物も与えるんだね……。」
「あ、あまねだって、じゅ、十分に大きいじゃないですか……。」>>244
「私のはただ大きいだけだよー。蘇芳ちゃんはね、全体のバランスが良いんだよ。胸だけじゃなくて腰とかお尻とか、モデルさんみたいなプロポーションの良さっていうの?それに身長だってクラスの女子の中じゃ一番高いじゃない?だから見栄えがいいんだよ、私みたいなちんちくりんじゃそうはならないもん。」
「そ、そんなことないですよ!あ、あまねにはあまねの魅力があります!私なんかと比べなくたって十分に可愛いですよ!」
「にひひー、ありがとう蘇芳ちゃん!その褒め言葉に免じて、もう胸を揉むのはやめておいてあげよう!」
「もう……調子がいいんですから……。」
恐らくにこやかな表情をしているだろうあまねの声を背に感じながら、私は少しほっとしつつ胸を撫で下ろした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後、二人で一緒に湯船に浸かったり、その途中であまねが私の足の間に入ってきたり、ちょっと子供っぽくお湯をかけて遊んだりしてからお風呂から上がり、身体と髪を拭いて寝間着に着替え、ドライヤーで髪を交代しながら乾かした後にちょっとした恋の話をしたりして、私達は一緒のベッドの上で横になっていた。部屋の電気は横になる前に消したから、私達の顔を照らすのはベッドの横の小さな机にあるベッドサイドランプの灯りだけ。
「ねえ、蘇芳ちゃん。」
あまねが私の目を見つめながら話しかけてくる。
「なあに、あまね?」
私は先の言葉を促すようにあまねに応える。
「うん……あのね、蘇芳ちゃん。もし、もしだよ?もし私がさ、誰かの失敗を押しつけられて学校を辞めさせられたり周りの人達から酷い目に遭わされたとして……蘇芳ちゃんはそれでも私を助けてくれる?」
「それは──────」
どう、答えるべきだろうか?
『友達なんだから当たり前でしょう?』、『そんな目に遭ってるあまねを放っておけるわけないでしょう?』とでも言えばいいのだろうか。>>245
でもそもそもあまねほどの人間が、そう簡単にそんな目に遭うとは考えづらい。だからこれは、あくまでも仮定の話のはずだ。
だけど、彼女の言葉にはえも言われぬ凄みがあった。
まるで──────本当にそれを受けたことがあるかのような。
「……ねえ、あまね。」
「なあに、蘇芳ちゃん?」
「……聞きにくいことを聞いてしまうけれど、いい?」
「……うん、もちろんだよ。」
あまねの許可が下りた。
私は頭の中で言いたい言葉を整理する。いくらでも推測や憶測は立てられる。でもだからこそ、その中からあまねの言葉の真意に近いものを探り当てるしかない。
今の私の中で、最もあまねの真意に近いだろう言葉は──────
「……もしかしてなのだけど。あまねのご両親がそういったことを受けたのではないのかしら?」
「……っ、ど、どうしてそう思うの?」
「だって……仮定のお話にしては、ずいぶんと気持ちが篭りすぎている気がしたもの。」
仮定の話であるならば、いつものあまねならきっと冗談めいた口調で言うはずだ。だけど、そうじゃなかった。
なら、自然と答えは絞られる。仮定であることには違いない。ただ恐らく、あまねはあまね自身を対象にしていたのではなく、どちらかと言えば誰かの立場に立って考えたのではないだろうか。それこそ自らの親にだろう。
私にはあまねの家庭事情は分からない。彼女はあまり親のことについては語らないし、バイトをしているのは知ってはいるが、それが生活のためなのか、はたまた自分の欲しいものあるいは将来的な目的のための貯蓄をするためにしているのか、もしくは単なるお小遣い稼ぎのためか。高校生という年頃を考えれば、どれでもありえる話だ。
でも彼女のバイトに関係した話ではないだろう。バイト先の愚痴くらいなら私も聞いたことがある。
だからほとんど消去法のようなものだけれど、私は彼女の親にそういったことがあったから聞いたのではないか、という気がしたのだ。
「……やっぱり、蘇芳ちゃんには分かっちゃうか。」>>246
「……聞かせてくれる?」
「うん、そこまで当てられちゃったら隠す意味もないしね。」
弱ったような顔をしてため息を吐き、あまねは私にぽつぽつと話し始めた。
「私が生まれる前の話、なんだけどね?私のお父さん─────ろくすっぽ顔を見たこともないし見せに来たこともない人だけど、お母さんが言うには『お父さんは酷いミスをして、勤めてた会社を辞めさせられた』みたいなんだって。」
「……それは、あまねのお父さんが原因なの?」
「ううん……それが分からないの。ある日突然辞めさせられたってことくらいしか私は知らないし、お母さんもそれしか話してくれないから。でも一つだけ言えるのは───────お父さんがそんなにダメな人だったんなら、きっとお母さんはお父さんと結婚なんかしなかったと思うの。お母さんはそういうところ結構厳しい人だからさ。」
自分の母親を想起しているのだろう、あまねは苦笑を漏らした。
「……もしかして、バイトをしてるのは─────」
「うん、お父さんを探すためだよ。もちろん大学に進学するための費用を用意するためでもあるけど、一番の目的はそっちかな。」
「……そう。すごいわね、あまねは。私なんかと違って一人でなんとかしようとして……。」
私は素直な感想を言う。今から先のことを見据えて動くだなんて、なかなか出来ることじゃないと思う。しかもそれが私のような家の都合でもなんでもない、自分自身の意思で決めたのだ。
「……あまねのそういうところが、少しだけ羨ましいわ。私は、そんなこと中々出来ないから……。」
「蘇芳ちゃん、それは違うよ。」
「え─────?」
あまねが非難するような強い視線で私を見つめる。
「私のやろうとしてることはね、お母さんにもっとお父さんのことを聞いたり、蘇芳ちゃんや他のみんなに手伝ってもらえばもっと楽になるものなんだよ。だけど私はね、自分が知りたいことだから、やりたいことだから、自分なりに、自分なりのやり方で頑張ってるの。個人的なことに誰かを巻き込みたくないから。だからこれは凄いことでもなんでもない、遠回りな回り道をしてるだけなんだよ。」
「あまね……。」>>247
「でも、それでも私はこの道を選んだんだよ。もっと良い道があったのに。自分なりに考えて、この道を選んだの。だから出来る、出来ないじゃないんだよ。」
あまねが手を私の頬に添える。あまねの温もりが、あまねの手のひらを通して私に伝わる。とても心地が良い、優しい温もり。
「自分がどうしたいのか。それが一番大切なことだって、私は思うな。」
「……あまね。」
私もあまねの頬に手を添えた。私の温もりは冷たくはないだろうか?ちゃんと、彼女に温かいと思われているだろうか?
「そうね……そうかもしれないわね。ごめんなさい、変なことを言ってしまって。」
「変なことなんかじゃないよ。蘇芳ちゃんなりに考えて言った言葉でしょ?なら、それは変なことでもなんでもないよ。それに──────」
あまねが私の額に額を重ねる。
「─────私達は友達なんだから。少しくらい変なこと言ったって、笑い飛ばしちゃえばいいんだよ。それが友達……でしょ?」
「……ええ、そうね。それが友達だものね。」
私は彼女の温もりをもっと感じたくて、あまねの額を自分に軽く押し付けるように寄せる。
「これからもずっと……お婆ちゃんになっても友達だよ、蘇芳ちゃん。」
「ええ……私達は友達よ、あまね。」
そのまま私達は深い眠りに落ちていった。私達の間にある、確かな友情を感じながら。>>248
バレンタイン当日。
普段なら身内だけに渡すものを、今年は多くの人に配って回った。
九重会長には九重会長のお父様と伯父様に渡していただく分のチョコを渡し、黒江副会長にはなんだか身体をたくさん触られた末に渡した。……案の定というべきか、「黒鳥さんが困っているからやめなさい凪咲!」と九重会長から拳骨をもらっていたけれど。
それからたまたま廊下であった香坂先輩にも、日頃のお礼としてチョコを渡した。向こうはすごくギョッとした顔でこちらを見ていたが、すぐにいつもの調子で「ありがとね黒鳥さん!んじゃ、これあげる。私からの友チョコ!」とチョコをいただきそのままどこかへ行ってしまった。
クラスメイト達にも当然自分を除く全員分のチョコを配った……のだけど、まさか私からもらえるとあまね以外は思っていなかったのか同学年を巻き添えにし、とてつもない混乱を巻き起こした。
そして夕方。私は学校の屋上で、待ち人を待っていた。
「はあ…………。」
寒さを紛らわせるために、両手に息を吹きかける。吹きかけた息は白くなり、霧散する。
理由があって手袋は着けていないけれど、それでも防寒対策にタイツを履いたり、マフラーを巻いたりしても、冬の寒さというものはどうにも耐えがたいものがある。単に寒いだけならまだやりようはあるけれど、水道の水やドアノブもその寒さに染まるのだから始末に負えない。
「……でも、この季節はあの人が好きだものね。」
本人曰く、『住んでいた環境に一番近いのが冬なんだ』らしく、もしかしたら本当は駆け回りたくて仕方ないのではないのかと思うくらいに気分が高揚しているように見える。
でも、そんなあの人の姿を見ているのもそれはそれで微笑ましいというか楽しいものだ。>>249
「うう……緊張してきたわ……。」
とはいえ、それでも不安なものは不安なのだ。きっと喜んでくれるだろう、きっと笑顔になってくれるだろうという予想はあれど、やっぱり好きな人の手前、そんな気持ちになるなというのが無理な話だ。
なにより、義理チョコというか日頃の感謝とお礼をこめてチョコを贈ったことはあっても、身内以外の好きな人にチョコを──────それも本命を贈るだなんて初めての経験だ。緊張しないはずがない。
鞄から小さな包みに包まれたチョコとバタークッキーを取り出す。
色々と悩んだ末に、私は少量のチョコを作り、別途でバタークッキーを作ることにし、バタークッキーは昨晩のうちに作ったのだ。
万が一、錫久里先輩がチョコがダメだった場合に備えたというのもあるけれど、結局のところ、私なんかの知識では人狼にチョコをあげても大丈夫なのかどうかの判別はつかなかったというのが大きいのだけれど。
「大丈夫よ……錫久里先輩なら、きっと喜んでくれるわ。」
そう。あの人が喜ばないはずがない。多分、私に関することなら、あの人はなんでも一喜一憂するのだと思う。
でなければ、あんなに必死になって私を探して助けに来たりなんてしなかったはずだ。
「────────っ。」
あの日見た錫久里先輩の表情を思い出す。
──────錫久里先輩は泣いていた。
それは私を見つけられたことに対してだっただろうか?それとも私との間に出来た子供を思ってのことだったのだろうか?
……どちらなのかは分からない。あの時の私は生きる気力のようなものがまるで無かった。意識も朧げで、覚えているのは四肢を一つ一つ切り取られる感覚と、お腹の中の子供がいなくなる感覚。それと──────
「…………っ!う、ううっ……!」
溢れた涙が頬を伝う。
思い出したくない。でも、思い出さずにはいられない。あれは私の罪だ。私への罰だ。これからもずっと、苛まれていかなければならないものだ。
傍観者だった私に─────傍観者以外になれなかった私に与えられた最大の罰。
罪の十字架としてそれを背負い、私はこれから先の人生を生きていかなくてはならない。>>250
「……蘇芳?」
「っ、錫久里……先輩……。」
涙を拭い、待ち人に─────錫久里先輩に向き直る。
日本人離れした大柄な体躯。少し癖のある黒髪と碧の目。そして、少しばかり威圧的な強面。
それが私の想い人、錫久里亥狛先輩のパーソナルだ。
ドクン、と心臓の鼓動が早くなる。いよいよ、だ。
「……大丈夫か?もしかして、体の調子があんまり良くなかったりする?」
「……大丈夫です。錫久里先輩が来てくれなかったらどうしようと思いまして。」
「……冗談でも、そういうのはやめてくれないか?縁起でもない。俺が蘇芳のところに行かないわけないだろ?」
「はい、錫久里先輩がそんな人でないことくらい分かってます。」
両手で持っているチョコとバタークッキーの入った包みを見つめ、深呼吸をする。
「すう……はあ……。」
心を穏やかに落ち着ける。……もう、大丈夫。
そして、私は錫久里先輩にチョコとバタークッキの入った包みを差し出し、このイベント特有の、言い慣れていない言葉を紡ぐ。
「─────ハッピーバレンタイン、です。受け取っていただけますか?」
「……ああ、もちろん。」
錫久里先輩が私の手から包みを受け取る。
「チョコ……は、この袋か。一個食べてみてもいいか?」>>251
「だ、大丈夫なのですか……?」
「ツロルチョコくらいの大きさなら平気だよ。あんまり多くは食えないけどね。」
錫久里先輩が包みを開け、中に入っているチョコを取り出す。
「これは─────」
「ガトーショコラです。本来ならもう少し大きいのですけど、食べやすいように大きさは調節してあります。」
さすがに本命のものを義理と同じものにしてしまうのは誠意がないと思った私は、昨晩ガトーショコラを改めて作ったのだ。
「……ごめん。そういうの全然詳しくないから、言われてもピンとこないや。」
そう言いつつ、錫久里先輩が口の中にガトーショコラを放り込む。
「ん、あま……。」
と、私はそこであることを思いつく。ある意味では、これもまたバレンタインらしいこと。
なんだかちょっとした悪戯のような気もするけれど、でもそれくらいがちょうどいいのかもしれない。
私は自分の中で意を決した。
「あの、錫久里先輩……。」
「何?す──────んっ!?」
少し背伸びをして、錫久里先輩の顔を両手で挟み引き寄せて、唇を重ねるようにキスをする。>>252
「ん……ちゅ……ぷ、はぁっ……。」
唇を啄むように、舐るように。数十秒のキスをして、私は唇を離した。
錫久里先輩の頰が少しだけ赤らんでいた。
「す、蘇芳……。そういうのは前もって言ってくれないか?その……心の準備が出来ないから。」
「……ふふ、でもたまにはこういうことがあってもいいのではないですか?」
「……まあ、たまには、な。」
そう言うと錫久里先輩はそっぽを向いてしまった。きっと、照れているのだろう。本当に可愛らしい人だ。
「改めて……ハッピーバレンタインです。錫久里先輩。」
「……ああ、ハッピーバレンタイン。蘇芳。」
錫久里先輩が鞄に包みをしまう。
「それじゃ、帰ろうか。途中まで送るよ。」
錫久里先輩が右手を差し出す。
「……はい。じゃあ、お願いしますね?」
私は指を絡め、左手でその手を取る。ちょっとだけ冷たくなってはいるけれど、それでもまだ錫久里先輩の手は温かった。
私が手袋を着けない理由はこれだ。錫久里先輩の温かさを感じたいがために、私はあえて手袋を着けていない。
「相変わらず、蘇芳の手は冷たいな。」
「ふふ……そう思うのでしたら、錫久里先輩の熱で温めてくださいね?」
「……善処するよ。」
二人並んで屋上を後にする。>>253
階段を降りながら、私は右手で唇に触れ、先刻のキスを思い出す。
「(……やっぱり、ちょっと恥ずかしかったな。)」
ちらり、と横目で錫久里先輩を見る。まだ少し頰は赤いけれど、それでもどこか表情は緩んで見えた。
「(でも……錫久里先輩が喜んでくれたなら、それでいい、かな。)」
そのキスの味は─────チョコレートのように甘かった。>>257
ノシ いるには居ますがお役に立てるかは……>>259ん?挑発されたら、か。
【元ネタ】『玄同放言』『駿国雑誌』『越後名寄』など
【CLASS】セイバー
【真名】雷竜
【異名・別名・表記揺れ】雷獣、鵺、封込さん
【性別】女性
【身長・体重】163cm・48kg
【肌色】白【髪色】稲妻【瞳色】真紅
【スリーサイズ】93(E)-57-95
【外見・容姿】
稲妻の如き輝きを放つ長髪と業火の如き輝きを瞳を持つ女武者。纏う鎧には竜の鱗を模した意匠が施されており、黒い鎧直垂は雷神を示す巴紋があしらわれている。
【地域】日本
【年代】江戸~明治
【属性】中立・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型、神性、魔性、猛獣、竜
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具B>>261
【クラス別スキル】
対魔力:B-
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
『山伏に倒された』という逸話を持つことから日系の神秘(修験道、神道、密教、陰陽道など)にはE相当になる。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
神性:E
神霊適正を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
後世において神として祀られたことに由来する。
変化:C+
肉体を変化させる能力。セイバーは獣としての肉体、竜種としての肉体、人としての肉体の3つの姿を行き来することが可能。また、この状態では触れたものを侵す猛毒を纏う。
魔力炉心:B
竜種が保有するとされる超抜能力。魔術回路を用いずとも呼吸するだけで魔力を生成可能、
雷獣ではなく雷竜として召喚されたセイバーはこのスキルをBランクで所有しており、同ランクの単独行動として機能する。>>262
千変万化:B
雷獣、鵺、封込さんなど様々な異名を持つことの現れ。その在り方は多くのものを惑わせる。
『毒』『火傷』『スタン』などの状態異常の付与、あるいは霊体化や令呪の支援を受けての魔力供給などの『直接的な攻撃行動』を行う際に有利な敏捷補正を得られる。
Bランクであれば本来は行動できないターンにおいても行動権を獲得できる。
【宝具】
『』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:50人
紅蓮の業火と黄金の稲妻を纏う刃渡り三尺三寸の二刀。
各文献に語られた「鋭い爪と牙」が宝具と化したもの。その刀身には雷獣が起こす雷と、雷獣と共に起きるとされる炎を宿す
右の雷刀は触れた相手にCランク相当の『スタン』を、左の炎刀は触れた相手にCランクの『火傷』を付与する。
これらの状態異常は同ランク以上の対魔力でレジスト可能である。
前述のスキル『千変万化』と併用することで擬似的に剣の疾さと鋭さを強化することも可能、
雷刀は文字通り稲妻の如き閃きを見せ、それに追随して炎刀は地獄の如く荒れ狂う。
剛柔一体、雷の如き獣の太刀。
真名解放と同時に二刀に宿る熱量を極限まで高め、高圧縮した稲妻と火炎の波濤として解き放つ。
測定することが無意味とも言える超高熱と超電圧による破壊の嵐は、さながら竜種の吐息にも似ている。>>263
【解説】
落雷と共に現れると語られる日本の妖怪。江戸時代から明治時代の文献において数多くの伝承を残している。
多くの文献において二尺前後の体長を持つ仔犬、あるいは狸に似た生物であり、鋭い爪と鱗のような毛並みを持っていると語られる。
また、鳥取県の伝承においては体長八尺、鋭い爪と牙を持つタツノオトシゴのような姿をした「雷竜」と呼ばれる生物が伝わっている。
また、滋賀県の富士神社では雷獣が神として祀られている。
かつての滋賀県には落雷が多発する村が存在した。
その地を訪れたとある山伏が鉄杖で雷獣を叩き殺し、自分の役目は終わったと言って村を去った。
以来、村への落雷は激減し、雷獣を屠った村には祠が設けられた。
この祠は雷獣を封じたことから封込の祠と呼ばれたという。
やがて祠は神社へと変わり、その流れで字が富士に改められたとされている。
その正体は零落した竜種。
市井で語られた獣は竜種としての肉体を失った姿であり、本質的には鳥取県に伝わっているものが近い。
本来であれば獣としてバーサーカーやアサシン、あるいはアルターエゴとして呼ばれて然るべきだが、此度の雷獣は神としての側面で召喚されている。>>264
【人物】
傲岸不遜にして傍若無人にあらず。人とは異なった超越者としての視点を持つ、神としての人格そのものの人柄をしている。
人に畏れられ、人に討たれ、人に祀られて神となった竜(ケモノ)
ある意味では最も人に近い立場にあり、そのためその態度に反して人間に対しては友好的。
彼女はただ神としてそこにあったのではなく、祀られ、崇められ、敬われた神(モノ)。根本的に『「供物」を捧げられ、その価値に準じて「力」を振るう』と言う契約(カンケイ)を結んでいる。
神としての格は国津神、天津神には遠く及ばないのだが、その身に纏う神としての覇気と威風は間違いなく本物と言える。
一人称は妾。古風な言葉遣いに紛れてわかりづらいが、基本的に気さくで気安い性分の女性。
神として人とはしっかりとした一線を引くタイプ。ではあるが、その神徳が火伏せ、災難避け、無病息災であるためか無自覚に過保護になりがち。
一地方の一地域のみで語られるため神としての格は極めて低く、前述の通り神性スキルも最低ランクとなっている。それでも神としての力は本物であり、彼女は神としての自信に溢れている。
その強い自負は、火伏せの神として、災難避けの神として、無病息災の神として、今もなお信仰を集めることに所以するもの。
人が祈りを捧げる己は神である。
単純にして明快な思想は、今も尚彼女の核となっている。
後述の通り、雷獣時代は割と黒歴史。零落し荒んでいたとはいえ、人間に迷惑をかけてしまったと反省している……が、ごく稀に好戦的な面が見え隠れすることも。
特に自分の面子が潰れることを嫌っている。神は舐められたら終わりなのだ。>>265
1「サーヴァント、セイバー。召喚に応じここに推参。貴様が妾のマスターということで相違ないな?」
2「退屈だぞ。支度をせいマスター。妾は外へ出向く」
3「良い良い。神である妾に頭を垂れるのが自明の理ではあるがな? 」
4「貴様は妾に供物を捧げる。妾は捧げられた供物に応え力を振るう。これまでとなんら変わりなきことよな」
5「妖怪魔術をしばしば一閃す……妾を断つと申すか、小僧。良いぞ、赦す。この身にその刃が届くことを示して見せるがいい」剣聖サーヴァントに対して
6「ほう。鬼神とすらも契って見せるか、貴様は。ふふふ、それで良い。その程度の度量が無ければ妾のマスターは務まらぬでな」鬼系サーヴァントに対して
7「ふむ。妾の同類が子を成した、か。人の身で我らの血に耐えるとは、人界は奇妙よな」新島八重子に対して
8「妖魔夜行を絵巻に記した怪画師か。時に貴様、人物画の心得はあるか? ……いや何、獣としての妾がこうも周知されるのは少しばかり思うところがあってな」烏山石燕に対して
9「人界に生きた精霊か。貴様の生きた世は、きっと妾にとっても生きやすかったに違いない」雪女に対して
10「好きなものか? 貢物は好きだぞ? どのようなものであれ、人が妾に向ける気持ちがわかるのは心地よい。清濁を飲み込み、好悪を受け入れてこその神というものよ……ただし、人を贄と捧ぐのは好かんがな」
11「嫌いなもの……山伏は嫌いだ。思い出したくないことを思い出す。人間風の言葉に直すと、黒歴史というやつよな」
12「聖なる盃か……このような器物に縋らねばならぬとは。哀れよな、人は。ふふふ、愛い愛い」
13「申せ。貴様の望み、妾が叶えて進ぜよう。そう固くなるでない。貴様と妾の仲であろう?」(絆5以上)
14「祭りは好きだ。人の生み出す喧騒は妾にとって実に心地よい。少し顔を出すとするか。伴をせよ、マスター」
15「貴様が生まれた日か。目出度いな。寿ごうでは無いか……良くぞ、ここまで生きのびた」
終わりです!
宝具が浮かばない!
助けて!>>267
も、もしくは『光芒一閃・紅蓮黒雷』……?>>266
紅葉さんもそうですが古風な言い回しの人外女性っていいですよね。
嫌いなもの山伏。つまり修験道の開祖である役小角は天敵ですか。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E5%BD%B9%E5%B0%8F%E8%A7%92
他のみなさんのコメントについても遡って読んできます。(泥じゃないほどほどの泥…足舐め…イケるか????)
>>273
基本的にフーシェにとってはマリーだけですね余計に殺したなって言う気がしているのは
マリーテレーズなんて椅子蹴り飛ばしてきた時もあったり感じ悪…と今でも苦手です
だからこそ、いろんな人間を貶めて人生滅茶苦茶にしたとしても計算の内であるとしていたからこそフーシェが唯一「余計だったな」と後を引いているのがマリーだったわけです
エゴの塊なフーシェの最も歪なところですね>>272
星ならキリク・レナ君を
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/キリク・レナ
昔の星辰配置を再現することで神代回帰(古代地球環境を再現)しようぜ☆する変態
キリク「それって魔力も神代と同じにしなければならないから、つまりは不可能であると先祖は欠片も思わなかったのだろうか? なんて考える時はあるけどね」>>280
流れ了解です
ありがとうございマシュ、問題ありません~>>280
バーサーカー陣営のパートには監督役の食満も登場させますか?>>255
アハっ!私チョコレート味のキスとか大好き!甘い、ただのチョコレートよりも甘いっ!
やはりドロテーアさんの描写力は素晴らしいですね。
>>266
ふふふ、これはもしや私の性癖を刺しに来ていらっしゃる?膝は既に伊吹童子を受けているので肘に来てください。さあカモン!
宝具名ですが普段の剣だけの時はシンプルに『雷竜の爪牙』にしてビームを放つ時は『雷竜爪牙・炎雷咆哮』とかどうでしょう?読み方は「らいりゅうそうが・ほのいかづちのほうこう」みたいな。
>>272
うーんやっぱり天体科で地球の四季や天候に密接に関係してるルファスですかねぇ。
あとは一応京介が虚数(闇)の研究の果てに日蝕系のあれに至るとか朝倉夜々さんが科学と魔術の融合で宇宙開発を目指してる魔術師だとかはありますがこの場合はちょっと違うかな。
>>275
コヤンは異星の神の使徒ではなかったので別枠としてそのまま配置してますが使徒は未定ですね。もしかしたら原作のをそのまま持ってくるかもですがそうするとラスプーチンの扱いに困る。
……使徒はスレキャラから作るか(小声)とりあえず色々と返信をば
>>256
まあ朽崎君がアレなの知ってたら誉ちゃん経由で渡すと思うな……それでもダメだった場合は知らぬ
>>269
石野先生はまだ設定は詰めてませんが、今後の怪奇譚の方でも出す予定ではあるのでお楽しみに
多分、怪奇譚に出てくる生身の人間としては最高齢になりますけどね!
>>273
怪奇譚の中で彼なりに人間に近づいている証拠ですね、早く人間になりたい(某妖怪人間風に)
>>279
一応、怪奇譚の話が全部終わった後の時系列のお話なのでそこら辺は特に問題なく……
まあ一番のハードルは蘇芳ちゃんの両親なような気がしなくもないですが、旧い人狼の血を混ぜられるならそれはそれで取り入れそうなのが魔術師の恐ろしいところ
>>281
える、知ってるか
「百合は別に恋愛関係じゃなきゃやっちゃいけない」なんて決まりはないんだ、友情方向での百合があったっていいじゃない
あとはまあ、あまねちゃんのキャラを少し掘りたかったのでああいう形になりました
>>285
まあ黒江ちゃんですからね……(遠い目)
多分、海音ちゃんが止めなかったらR指定必須の光景がそこにはあったでしょうね()>>290
クッチー「これは誉のついでこれは誉のついで…(ブツブツ)」
渡す経緯によってどういう反応になるか変わりそう。誉と蘇芳さんが仲いいならまぁ大丈夫だろ…。
直接手渡しならあとで気分悪くなってそうだが。>>287
実はこれでも当初の予定より話は削ったんですのよ?
でもそれも仕方がなかったんだ、こういう時事物は旬を少しでも逃すと今更感が出てきてしまうからもう少し書きたかったのを抑えて、最低限書かなきゃいけないラインのものを抽出して書いてペレスとかも書き進めなきゃいけないから……
ちなみに削ったお話はタイトルをつけると「黒鳥家の食卓withあまねちゃん」「あるクラスのちょっとした大騒ぎ」の二本分の話を削りました
それも書いてたら多分もうちょっと時間かかったかも……体調管理には注意よ…お薬飲むんやで…
>>288
お大事に…
今はとにかく、お医者様の指示に従って体を休めて下さい>>309
アレの理論はまあ、ややこしいので完全にまで飲み込まなくても大丈夫です
そもそも最初の設定作成時に型月魔術的な虚数と数学的な虚数をごっちゃにしちゃったって言うのもありますしね
型月の虚数属性は『ありえるが物質界にはないもの』
この属性を魔術刻印でフィルターにかけて(初期設定では[属性i]×[刻印i]=-1で実数と表現してました)、『光属性』とかいう『ありえるので物質界にも出来ちゃったもの』の基本単位として指先に呼び出してくるのが基礎です
この光属性最小単位が『光素』ってものとして書いています
この光素は『視覚情報の元になるもの』です。これを組み上げると例えば木とか、例えば火とかの映像を作ることができます。ただしこの段階では、あくまでも視覚情報、要するに映像画像でしかないので木にもたれかかってもすり抜けますし火は別に熱くないです
この光素をガンガン使い込んで戦闘をすると山星さんとやってた時のようにフェイクありフェイントあり幻ありの幻術キャラになります
ところでこの光素、映像として物質界に線を引けるなら、この光素で魔法陣を組んでもいいじゃないか。そういう段階に行くとステージ2のリアルタイムでガンガン魔術を組み上げて術式を仕込んでいく魔術師キャラになれます
ここで光素を使ってお星さまの配置を擬似的に自分の使いたい星座に変えて見せて天体科の魔術を使っていくわけです
そして最終段階として、光素で作る映像を本物と比較して精度100%で作ることができた際には本来画像でしかなくて干渉しない虚像を阿頼耶識を介して『そこに(例えば)木があるのに、もたれかかることが出来ないのはおかしい』という誤認で質量を持たせることが出来ます。これは具現化と呼んでいます
山星さんと戦わせていただいた時には空中にガンガンガラスの階段を作って機動力を確保したり、ステージ2で呼び起こしたウリエルと合わせて高火力技の連打を行っていました
いい機会でしたし、はしょりながらですがルーカス・ソールァイトの設定解説でしたいちおう具現化の理屈の「んなムチャな」は元が虚数属性であるってところから無茶を座標空間に落とし込んでる(ほかの人がxyz3次元で戦っているのに対して複素数平面のI軸から引っ張って来ている)分、彼が負うコストは『引っ張って来るまで』であって、引っ張って来たものが実体化するぶんにはノーコストで済むっていう反論理屈はありますよ
>>298
スタンスとかよりはセリフ、かな?
私が書くならこんな感じになる
「なんだぁ?挑発、戦闘の誘いを行うサーヴァントがいるんで来てみたら、案外貧相な恰好じゃねぇか。待ってやるから、マスターに頼んで治癒でもして貰え」
↓
「あぁ?なんだよ、『戦おうぜ』なんてこれ見よがしに殺気を垂れ流しにしてる奴がいるから来てみりゃ、ずいぶんと華奢で貧相な体つきの奴しかいねえじゃねえか。そのなりじゃ大方、テメェのクラスはキャスターかアサシンってとこか?チッ、ちょいとアテが外れたな。」
「さてな、そんなのは戦闘じゃどうでもいいだろ?それがアンタの全力を出せる状態だってのなら是非もねぇ、人気もねえし、さっさとおっぱじめようや」
↓
「さあな。剣を持ってるからセイバー、なんて安直な考えはやめた方がいい。俺はランサーかもしれねえし、ライダーかもしれねえし、もしかすりゃあバーサーカーかもしれねえぞ?ま、戦いになりゃそんなのはどうでも良くなるさ。生きるか死ぬか───────あるのはただそれだけだ。」
「来ちまったもんは仕方ねえ。さあ、かまえな。テメェの素っ首……斬り落としてやるよ。」序盤と最後の展開は決まって中間の展開決まんないのほんとどうにかしてほしい
>>310
なるほど…ほへぇ、凄く作り込まれてる…
全体的にざっくり言うと「光を操る魔術」って認識で大丈夫そうですかね?光を使って幻術じみたことをしたり、その再現度を高めて世界を騙したり、よくある光の魔法陣なんかを書いたり…みたいな。
三鳥のも似たようなものですが、彼女の場合は現実にある光を事前に蓄えて運用可能にまでしておかないといけないって点でルーカスさんのには劣りますね。
勉強になります。丁寧な説明ありがとうございます!テレポスの名前、ライダーさんの「ベルレフォーン(Βελλεροφῶν)」読みにちなんで「テレフォス(Τήλεφος)」に改名しようかな……
>>318
ひゃーっ!ありがとうございます。宋江ニキならぬ宋江ネキでしたか。コレはまた絡めると楽しそうな組み合わせ…
では次のレスからスタートします。時は少しばかり遡り。
亥狛達とは聖杯を隔てて向かい側。
玲亜と麗奈の戦いは早くも終着へと向かいつつあった。
と、いうより。
そもそも戦いにすらなっていない。
四肢を縛りつける使い魔は如何ともしがたく玲亜の動きを封じている。肺に呼吸を送ることさえ一苦労だ。
明らかに生かされている現状。
麗奈が使い魔に指示を飛ばせば身体は五つに分断されてしまうだろう。
そうなっていないのは単に麗奈の気紛れ、気の迷い、或いは酔狂。
どうやって目の前のか弱き羊を料理してやろうか、そう考えあぐねる間だけの束の間の生存に過ぎない。
麗奈としては形勢が傾きつつある現状が歯痒くてならなかった。
彼女が求めていたのは圧倒的な優勢を維持したまま、希望の一欠片も与えぬ内に彼女に絶望を叩きつける。
そんなシナリオの筈だった。>>321
だが現実はどうだ?
形勢は此方が優勢なのは変わりないが気勢は間違いなく向こうにある。
忌々しい。
「小賢しいったらない。聖堂教会が、魔術師風情が幾ら足掻こうとこの状況は覆らないというのに」
麗奈の視線は玲亜ではなく、使い魔を隔てた外の世界の方に向けられている。
聖杯から溢れでた端末が聖職者を薙ぎ払っている。
屈曲な代行者がそれらを食い止めてはいるがそれも時間の問題だ。聖杯に魔力がある限り、聖杯の端末が手を緩めることはあり得ない。足を止めたりはしない。
代行者とて人間である以上無尽蔵の兵を前に消耗は免れない。
なのにどうして諦めない。絶望しない。
「……どうして、みんな邪魔をするの。私は私の夢を叶えたいだけなのに」
素直に、心に澱んだ気持ちを吐露する。
「本当に、わからないの?」
不意に耳に滑り込んだのは玲亜の声だった。
使い魔の蛞蝓に羽交い締めされながら息も絶え絶え、それでいて目はまだ死.んでいない。
麗奈はこの目が嫌いだった。>>322
「たとえ夢だとしても、誰かを傷付けるのは許されていい訳がない。
……こんなの小学生でも思い至る道徳の話じゃない。否定されて当然なのよ、貴女の願いなんて」
拘束はさらに痛みを増す。
肋骨が折れる音がして、同時に耐え難い痛みが玲亜の身体を走る。
それは麗奈の黙れ、という意思表示。
これ以上口を開けばこの程度では済まされないという、無言の忠告。
しかし玲亜は閉口しなかった。
「………敬虔な修道女がらしくないじゃない、いつもみたいに取り繕った声で憂いてみせなさいよ。
それとも私が思い通りに絶望してくれないのがそんなにムカつく?」
「───黙りなさい」
「いいや黙らない。絶望なんかしてやらないし、アンタの思い通りになんか絶対なってやらない」>>323
追い詰めているのは麗奈の筈なのに、彼女の顔に優越の類は見当たらない。
口から血を滲ませ、か細い呼吸を繋げる少女に、いつの間にか飲まれてしまっている。
歯を強く強く噛み締めて玲亜を睨む。
どうして思い通りに動いてくれない、どうして、どうして。
「思い通りに動かない?計算違いが腹立たしい?当たり前じゃない、皆んな貴女と同じ人間なんだもの。
いつまでも世界は自分を中心に回ってるって顔しないでよ。思い上がりも甚だしいわ」
「───────!」
正鵠を射た指摘は麗奈の思考力を一瞬白に染めあげた。
悪意が殺意に切り替わるほんの一秒二秒の激情。
けれどその感情の昂りが仇となる。
生み出された思考の間隙は玲亜の手元の動きを見落としてしまう。>>324
麗奈が使い魔に指示を送るより先に、動きを見せたのは玲亜だった。
意図的に固定化される空気。
玲亜の左手にいつの間にか装着されていた手袋は、指同士擦れ合わせることで音を放った。
耳を刺す異音、肌を衝く振動はこの場にいる人間はおろか魔術の類いすらも停止させる。
玲亜から数メートル離れていた麗奈でさえ意識が揺さぶられる程なのだから、至近距離で纏わりついていた使い魔への効果は覿面だ。
小刻みに震え身悶える使い魔を振り解いて、距離を取り、改めて麗奈を見据える。
左手に装着された礼装だけを頼りに、この場の支配者と対峙する。
「これでイーブン」
小さくて、それでいて意思の籠った呟き。
骨を折られようと、劣勢であろうと、立ち向かう意思は失われない。
even(対等)、と口にしたが。
実のところ現状戦力は拮抗からは程遠い、それは玲亜自身承知の上であり、そう言ったのも自分に言い聞かせる部分が大きい。
そうでもしないとこの絶望的な状況下で、それでも立ち上がる力が湧いて来ない気がしたから。言ってしまえばただの強がり。
けれど、私はそうやって突っ張って生きてきた。
ならもう、コレこそが私であって、私なりの処世術。
虚勢であろうが、偽物であろうが、演じ抜ければ真の自分だ。
「は。使い魔を振り解いたからなんだと言うのでしょう?
失礼ですが玲亜さんは魔術戦のご経験は?」
「……サーヴァント抜きの魔術師同士の戦いって意味なら、これが初めてよ」
「そう。ウ、フフ、アハハハハハ!コレはお笑い種ですね。
真面に魔術師を殺した経験もない生娘に何が出来るというのですか?半人前の魔術師風情が何を──────」
「御託はいいから。かかってきなさいよ」
麗奈の嘲笑を遮るような挑発。
もう後戻りは出来ない。
最初から敗走なんて選択肢にはなかったけど、これでもう、完全に途絶えた。
目の前の修道女の逆鱗に触れる感触があったから。
「──────本ッ当に、むかつく」>>327
一歩。前へと進む。
突如進路を変えた標的に蛞蝓の使い魔は自分の速度を殺.せずに、攻撃は空を切り、地面へと激突した。
地面が捲れ上がる衝撃がその破壊力を物語る。
奇跡的に使い魔の攻撃を回避した玲亜はそのままゆっくりと麗奈の方へと距離を詰める。
一歩、一歩。
自分の生の存在証明を、石橋を叩いて渡るように。
続け様飛んでくる第二撃は、胴を薙ぐ一撃。
当たれば必殺とまではいかずとも、勝負を確定するには十分な威力だ。
「─────」
しかしこれも回避する。
たん、と後ろに飛び退ると触手の鞭は玲亜の身体数センチ手前を通り過ぎて、近くにあった石柱に激突した。
“─────?”
麗奈の脳に違和感が過ぎる。
それは道沿いの小石を蹴り飛ばした程度の些細なエラー。
しかし見過ごせはしない。
単発が避けられるのなら多重で、蛞蝓型の魔獣数匹を一斉に玲亜に仕向ける。.
唸りを上げて振り回される触手達。
しかし。
その全てを玲亜は傷一つ負わずに回避していく。
「な」
「………」
幾度も繰り出される猛攻、しかしその全てはすんでのところで当たらない。
玲亜の不規則的な動きは触手の意識の隙をつき、進路を阻み、攻撃の波長を乱しながら間一髪のところで死を回避する。
これはもう看過できない。
何度も繰り返された奇跡はもはやもう奇跡でも何でもない────必然だ。
ゆらり、と玲亜は立ち上がる。
その姿が先程よりも大きく映るのは気のせいだろうか?
「十年間溜め込んだ想い。それが駄目になりそうな気がして焦ってる、そうでしょう?」
「何、を」
「ひた隠しにしても私には分かるよ、だって“そういう体質”だもの。
……大抵の感情は小さくて読み取れないけど、貴女が私に向ける感情は何十人、いや何百人分にも匹敵するから」>>330
自信気に麗奈に視線を向けた玲亜の顔は、女の矜持を打ち砕くには充分すぎる一撃だった。
今迄格下だと、掌の上の玩具だと思っていた相手が見せるその表情が許せない。
大人しく絶望してくれれば良いものを───私が見たかった貴女はそんな顔をしちゃいけない。
「相性差ってヤツなのかな。貴女が私に執着する限り、私は貴女の一歩先んじる。
────覚悟しなさい、麗奈。この街を玩具にしようとした罪は軽くないわよ」
「─────本当ッ、忌々しい─────!!」
彼女の発破に応じるように、麗奈の背後から無数の触手が湧き上がった。>>335
ありがとうございます!
このお話を書き始めてから書きたかったシーンですので、丁寧にかつ分かりやすく、それでいてきっちり盛り上がるように書き切ってみせますとも!!表記事のセラフ漫画感想ページ見てふと感じたけど、鳳蝶さんってカレン・オルテンシアみたいなキャラ造形って言われつつキアラさん要素もあるのかな?とポツリ。
前回の失敗を踏まえてペルソナ風聖杯戦争プロットガチガチに作ろうとしたらストーリーライン組んで、サーヴァント準備して…の過程でなんかもう頭が乙りはじめてきた
設定ってめんどくせえよなあ!(暴論)このスレのサーヴァントで子供のサーヴァントって誰がいるでしょう?公式でジャックやナーサリーが遊んでるみたいな感じの。
監獄長へのssのワンシーンで安徳天皇と鬼ごっこで一緒に逃げてる子供サーヴァントが一人か二人くらい欲しい。
>>316
もっと養生してもろて…
別に銀髪キャラ全部集めるわけじゃないしエミュしやすい銀髪数キャラ集めるから大丈夫ですよ?まあ菫ちゃんとハクトくんの場合高確率で仄暗い展開になりかねないというのもありますが。
>>332
レアちゃんに執着するが故にうまくいかない。うんうん、計画がうまくいかなくて焦ってる黒幕を見るのって楽しいね(カナディア並感)
しかしレアちゃんがかっこよ過ぎてこれは型月主人公/ヒロインですわってなる。>>346
兵士召喚系かぁ…。
鰐さんのマリュータ・スクラートフ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%20
スティーブさんのキルロイ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%A4
あとは委員会さんのジュゼッペ・タルティーニ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8B
辺りかなぁ、それっぽいのは。
…全員アーチャーじゃんあ、モブキャラ(没にしようか悩み中)投下してもよろしいですか?
では黒くなったので……
【名前】高嶺 柳里(たかみね りゅうり)
【性別】女
【年齢】16歳
【出身】日本
【身長・体重】156cm 42kg
【属性】中立・善
【特技】料理
【好きなもの】先輩、エーデルワイス
【嫌いなもの】風邪
【魔術系統】なし
【魔術属性】水
【魔術特性】─
【魔術回路】質:E 量:E 編成:正常
【起源】運命
【所属】無所属>>353
【解説】
聖杯戦争が開催される街の高校に通う女学生。
聖杯戦争に参戦する魔術師の後輩であり、魔術師に良く懐いている子犬系少女。
聖杯戦争をめぐる物語に於いて日常パートの存在であり、陰鬱な雰囲気をうちはらってくれる自称ギャグ担当。
高校入学で先輩と「運命的な出会い」をしてからの仲であり、自活力皆無な先輩を見かねて甲斐甲斐しくお弁当を作ってきたり、事あるごとに面倒をみるなど世話焼きさん。
しかし恋愛感情はないとのこと。
それどころか先輩の恋愛は積極的に応援するスタイルと公言しており、行動と発言にやや矛盾がある。
曰く「当たり前のコトをしているだけ」。
趣味は料理。得意とするのは家庭料理全般であり、お弁当作りには一家言ある家庭的な一面もある。>>354
その正体は転生者。前世は先輩の母親。
「アカシャの蛇」とは異なり偶発的に魂が輪廻した存在であり、彼女本人は魔術の腕は皆無。
前世は身体が病弱で息子とは二歳の頃に死別、その後巡り巡って高校で再開を果たし現在に至る。
家族として元の形に戻りたい欲求はあれど、自分が介入した結果家族の形が歪んでしまう危険性を恐れている。
その為自ら必要以上に彼の家庭に踏み込むコトを良しとしていない。
割れたコップは使えないように、もう自分は家族にはなれない。
元の形には決して戻るコトはないだろう。
それでも───せめて高校生活の一年間だけでも、息子と繋がっていたい。
成長した我が子と一緒にいさせて欲しい。
そんな悲痛な願いを胸に仕舞い込んで、母は後輩であり続ける。>>345
>>348
>>350
精神年齢も子供なのが望ましいのと水没繋がりでデイヴィくんに軍配ですかねぇ。と言ってもほんとに一言喋るだけの一緒に遊んでるポジでしかないですが。
>>347
それぞれの製作者様方に尾裂シリーズの掘り下げ短編をお願いしております。ディックさんは確か尾裂六号でしたね。彼女の登場するssをお願いします。
自分でテーマを考えるのが難しかったらボーダーのメンテ繋がりで仲が良い設定の四号との絡みとか。
>>351
女主人公と書いてヒロインと読む、みんな知ってるね!
>>356
おお……なんと数奇な運命。型月世界での転生がどんななのか分からないのでその辺は置いといてこれはこれで一本漫画なり小説なりがかけるレベルの題材ですよ!>>361
はい。監獄長は居られますか?
監獄長確認出来てないけど眠気も限界なので貼ってから寝ます。明日の朝見に来るので感想が書かれてると信じて!
カルデアには会わせてはいけないサーヴァントの組み合わせというものが存在する。生前の因縁だったり持ち合わせた属性によるものだったりと理由は様々だが一様に彼らが出会ってしまった時は一触即発となる。
普段はそうならないようマスターや周囲のスタッフやサーヴァントが気を使うのだがこの時は偶然二人の他に誰も居なかったのである。
【カルデアの廊下】
酒呑童子「おい────どういうつもりだ、てめぇ」
安徳天皇「どういうともり、とは?」
酒呑童子「ああ、嬢ちゃんには言ってねぇよ。俺が物申してるのは嬢ちゃんの中に隠れてる駄龍だからよ。
オラッ、俺には「人と連むな」って呪いを掛けたくせに自分は人の子となかよしこよしか?何とか言えやこの莫迦野郎っ!」>>369
酒呑童子「そうか────
嬢ちゃん、名前は?」
安徳天皇「人に名前を聞く時はまず自分から名乗るのが礼儀というものではありませんか?」
酒呑童子「それもそうだな。俺はバーサーカー、酒呑童子。でも人間で言う幼名みたいなのもあってな。そっちの名は…伊吹童子ってんだ」
安徳天皇「うん。わたしはバーサーカー、安徳天皇と申す。ですが諱は言仁です」
酒呑童子「よし、これからカルデアで何かと一緒に行動することが増えるだろうから。よろしくな、言仁」
安徳天皇「よろしくお願いします、伊吹お兄ちゃん」
酒呑童子「お兄ちゃんっ!?」
龍神『ほっほっほ』
酒呑童子「好々爺ぶってんじゃねーぞ!今回は相手が俺だったからいいがマスターの前にその姿見せたら蒲焼きにしてやるからな!」
龍神『蒲焼き……』>>267 >>269 >>270 >>285 >>287
めっっっっっっっっっっっちゃくちゃ悩んだので以下の文を宝具解説に追記して全部採用します(強欲)
前述の通り宝具名は『双刃乱舞・紅蓮黒雷』だが、その場の勢いと気分によって可変する。
本来なら有り得ざるそれは、元来のセイバーが持つ『不確かなモノ』という特性がなせる技である。
以下宝具周りのセリフ↓
宝具選択1「起きろ、雷竜の爪牙。出番だ」
宝具選択2「妾に本気を出せ、とな? むふふ、ならばそれなりの供物は捧げてもらわねばなぁ!」
宝具選択3「音に聞け、目にも見よ、これなるは萬雷一陣の刃鳴!」
宝具選択4「轟け焔! 鳴り響け雷!」
宝具1「爆ぜ咲くは雷竜の紫電。我が神雷を以て塵となるが良い! 『双刃乱舞・紅蓮黒雷』!」
宝具2「爆ぜ咲くは雷竜の業火。我が神火を以て塵となるが良い! 『光芒一閃・紅蓮黒雷』!」
宝具3「疾きこと風の如く、迅ること雷の如く。我が雷を以て、我が契約者の敵を尽く撃ち砕く!『疾風迅雷・鳴神爪牙』!」
宝具4「我が剣は竜神の腕、我が一撃こそが、竜の息吹と知るが良い! 『雷竜爪牙・炎雷咆哮』!」
以上!
ご協力ありがとうございました!>>372
ペレス島投稿したので続きのSSよろしくお願いいたします。とりあえず遠距離狙撃から戦場入りさせましたが、大丈夫でしたでしょうか?>>372
わーい、採用だ特盛だー!>>374
お久しぶりです!続き読めるの嬉しいな。
あ~そういやデポラさんのいない間にちょいちょい設定変更になってるキャラもいるのでプロローグだとワイナミョイネンとか。(あれ、最終更新あんな前だったっけ…?)>>374
気力が湧かない時ってありますよね、そんな時はまあ無理して書こうとせずにのんびりと書きたいタイミングが来るのを待つのが良いと思いますよ。
仕事ではなく趣味なんですから、気楽に構えれば良いのです。
自分も長い時だと半年くらい書かずにスレでウダウダしてますし、気にせずのんびりいきましょイベントも終わりましたし言っちゃいますね。
山星さん大丈夫かなぁ……(エロース的な意味で)>>379
アムール名義とはいえエロース(エロス)が実装されたってだけでも山星さんには致命傷なのにそれが更にカレンの擬似サーヴァントとして実装、その上プシュケーについても言及があって極めつけにビーストを思わせる角が生えるときたもんだ。
どう見ても数え役満です无二打[にのうちいらず]何度打つんですか案件ですの。>>372
金時みたいに本来の宝具名じゃないのを叫んでも真名解放出来るのはあり寄りのありですね。それ故に『本来なら有り得ざる』の一文が型月あるあるの「だがここに例外が」感があってこれもまた面白い。
>>374
お久しぶりです。執筆って書けない時は全然書けないですよね。そんな時は亥狛さんも言ってるように充電期間を設けるとかおすすめです。人によっては締め切りに追われる方が書けるってこともあるので色々試してみるといいでしょう。
何はともあれまたよろしくお願いします。
>>381
よいぞよいぞ!
幸せな気持ちで満たされるって辺りです?
>>382
ま、まあおままごとする道満とかいるし子供たちだってサーヴァントなんだからなんとかなるって遠巻きに見守るくらいで済むんじゃないでしょうかね。眠い……疲れた……書き進められない……なんかもう息抜きに(↓)みたいな表作って周りに聞くかダイスかなんかで書けるもののストック作っとこかな……
1. 真面目に理想的な社会構造の話とか
2. 趣味パ・コンセプトパ縛りポケモン大会(サーヴァント編)
3. 趣味パ・コンセプトパ縛りポケモン大会(マスター編)
4. 誰かの家族の話(誰のだよ)
5. 誰かの過去篇(誰のだよ)
6. いっその事募集してみる>>384
食事すると幸せになるよね、あたりと
幸せを感じると同時に魔力を発生させる
辺りがまさにって感じでしたね>>387
>>独白から始まる生前のあれこれとかでもいけるしカルデアでどんな英霊と仲良くしてるのかとか
(もう大体の人は既に仄めかすなり直接描写するなりでやっちゃったぜ……………)>>394
(色々考えた末に没になったのもあげるね)>>388
八つも首あるんだからどれか一つはこんな感じで人と親しいのがいてもいいんだ!という気持ちで描きました。多分荒御魂の方はもっと荒々しい感じ。
本人曰く「鬼ごっこには慣れてる」とのこと。実際酒呑って鬼にカテゴライズされてるだけで厳密には種族は鬼じゃないしネ。
問題は酒呑童子(伊吹童子)が天叢雲剣を振るほどの相手がどんなのかということ。
>>389
了解ナリ。この後ちょっと戦ってから乱入という感じで考えておきますね。
>>390
あ、そうだよ。ガブリアスは種族値的にも恵まれてて特殊型もあるんだからなみのり覚えさせた方が技範囲広がるやん!
私も考えてみたけどなんだこの脳筋の中に多少の害悪が見え隠れするアタッカーと隠す気の無い害悪共は…。どうしよう……あと私が書いてない過去っぽいものって何かな……
ブリタニア様の全身たるアルビオンが(霊墓ではない)がポッセ(ラッパーではない)の息子だから血筋辿るとしたら一応ギリシャ神に近いかもしれないって話とかペドくんちゃん様の憎悪がミックス補正でかなり歪んでるって話とかかな……「知っているでしょう?サーヴァントの事くらい」
まあるい満月、運命と出会う。
「わざわざ東京だなんて……なぁ」
「君!昨日助けてくれたカッコいい人だよね?私、三義って言うんだ。よろしくね!」
「生徒会長の黒鳥です……あまり、首を突っ込まない方が貴方のためよ」
「知ってるか?噂じゃあもう何人も失踪してるらしい。更になんか怪しいクスリも広がってるとかなんとか……お前もこんな時に転校してくるとは災難だねぇ」
「間久部君は怖くないの?私その、お漏らししちゃって……」
「怖いさ。たまらなく怖い。なんだってこんな事してるんだってキレそうになる。でもさ」
─────自分にしか、出来ない事がある。
Fate/falling moon
「神は、いつだって我らと共にあります。祈りましょう。必ずや祈りが届き、あまねく人々が救われるその時が来ます」
間久部理仁&???
三義経子&???
黒鳥蘇芳(IF)&???『聖杯惑星』、何か段々とセイバーも予想だにしない方向に突き進んでる気がしてきた。
乗るしかない!このビッグウェーブに!
ルファスの成り立ち(四季魔術と天候魔術の融合)的にカセキメラは入れたかったのと流石に禁伝(カイオーガ)は自重した。
>>409
ありゃ、お見舞いssが書ける前に回復しましたか。
チェスト関ヶ原。ただ感想は明日になります。サッと貼ってパッと寝ます
私ことルナ・アードゥルが時計塔で通っている教室は二つある。
一つはおじさん……カイホスルー・アードゥルが管理している考古学科の教室。
そしてもう一つは名無しの教室と呼ばれる一風変わった教室だ。今私がいる教室でもある。
派閥争いの激しい時計塔にありながら、その派閥争いを無視して『誰でも歓迎』なんてルールを掲げている。
このルールがまた厄介な事態を引き起こしがちで、
「ねーやろうよルナちゃん」
割り込む声に思考が中断される。むぅ。
「ちょっと待ってって」
「えー」
ぶーぶーと文句を言うその声の主はセツナ────刹那・ガルドロットという。私と同じ名無しの教室に通う生徒なのだが別にセツナはこの教室に在籍しているわけではない。
これが名無しの教室の厄介なところの一つだ。『誰でも歓迎』というのはまさしく文字通りにそのままの意味。学科の違い、派閥の違い、そして授業を受けるか受けないかも関係無しにこの教室はあらゆる生徒を受け入れる。
だから、なのだろう。この教室はいつもいるメンバーの半分以上が正式に在籍していない生徒という珍妙な状態になっていた。
「ねーやろうよー雨乞いならぬ雷乞いー」
「それ乞うものじゃないと思う」>>412
セツナが言っているのは直前の授業でやった天候魔術の実験をしてみたい、というものだった。
午前の授業も終わって今はお昼ご飯の時間だ。教室には私とセツナと、それとこの教室の管理をしているネストリス先生の三人しかいない。
私もさっさと自分のレポートを終わらせてご飯を食べに行きたい……って時に限ってセツナはこうしてグイグイやってきている。
「今から準備したら天気が変わりやすい夕方に間に合うよ! だからほら!」
「いやいや午後の授業もあるから」
「じゃサボっちゃおうよー」
「ダーメ。それに先生も言ってたでしょ? 天候を操作する魔術は神を喚ぶという側面が強いから、不安定だし失敗したときの反動も大きいって」
魔術における天候の操作は二種類ある。一つはポピュラーな神の気まぐれを手繰るというもの。もう一つは、当たり前の星の巡りに介入するというもの。
どちらに比重を置くにせよ簡単にはいかない。神の気まぐれも星の巡りも本来、人の手には余るものなのだから。……それを成しえてこその魔術師とも言えるけど。
まぁ、なんにせよ、
「……ふざけてたらケガするよ?」
「ふふん。それは大丈夫、ボクにだってちゃんと考えがあるのさ」
「考えって?」
どうせロクなものじゃないだろうなと思いつつ一応聞いてみる。>>413
「巫女さんだよ! 神様が怒らないように、むしろ喜ぶように巫女さんを用意しておくんだよ!」
「巫女、かぁ」
巫女。神の言葉を受け取るもの。あるいは神の意志を人に伝えるもの。言うなれば神と人の境い目に置かれる存在で───なるほど、神を喚ぶ側面が強いとされる天候魔術との相性は良さそうだ。むしろ王道と言える。
「思ってたよりちゃんと考えてたね……」
「失礼な! 失礼だぞルナちゃん! ボクはやればできる系堕天使、サ! でさ、ルナちゃんにも手伝ってほしいんだよね。魔術使えるようになったんでしょ?」
魔術が使えるようになった、というのはまぁ一応本当の話だ。
これまで"夜"に変質した起源に引きずられてロクに使えなくなっていた私の魔術だが、一年かけてどうにかこうにかまともに使えるにはなれていたのだ。
正確には灯明魔術を夜の属性でも使えるよう月と星に焦点を合わせて発展させただけで、既存の灯明魔術は使えないんだけど。
そこら辺をまとめた論文が認められていくつか段階を飛ばして開位の称号を得たりもしたけど、それは別の話だ。
閑話休題。
「なったけど……天候魔術の操作なんて補佐もできないよ? 雲のもっともっと上ならできるけど」
「あぁいいのいいの。術式自体はボクがなんとかするから。ルナちゃんにはね、巫女さんをやってほしいんだ!」
「私? 私が!? 巫女をやるの!?」
「そうルナちゃんがやるの! いやー本音を言えばボクがやりたいんだけどさ? でもほらボクって人ならざる堕天使だからね、こういうのは純人間の方がいいかなーなんて」
セツナは純粋な人間じゃない。人外の要素は持つ魔術師というのは珍しくなく、セツナもその一人だ。本人がたびたび堕天使を自称するのもそういう部分からだろう。私からしたら悪戯好きの妖精なんだけど。それもやることが可愛くないタイプ。
まぁ人としての純粋さ、って話なら私も大差ない……いやいやそれは内緒内緒────……、>>414
「でも吸血鬼さんも人間じゃないよねぇ?」
「うひゃぉ!?」
すぐそばからした声に驚いて背筋がピンと伸びる。
あわてて振り返ったそこにいたのは私とそう変わらぬ背丈の女の子だった。
「あ、アンゼリカ! またこっそり近づいてきて!」
アンゼリカ・K・シェリンガム。セツナと同じく、名無しの教室に在籍せずに遊びに来る生徒の一人。
生徒……生徒なのかな? 去年の秋くらいからいつの間にかひょっこり見かけるようになったけど、普段はどこでなにしてるかまったく知らない。時計塔に住み着いた幻かと思ってたこともあるけど、そういうわけでもないらしい。
最近はこうして私をびっくりさせるのがマイブームらしく、時たまこっそり近づいてきては私を驚かせてはくすくす笑って去っていく。毎回毎回びっくりしてる私も私なんだけど。
「おおやっほーアンゼちゃん!」
「……ん」
「ねぇねぇアンゼちゃん、ルナちゃんが吸血鬼ってどういうこと? ルナちゃんって吸血鬼?」
「ち、違うよ! 私は人間! あいあむひゅーまん!」
「んー……じゃあ吸血鬼さんは人間でいいよ」
そんな投げやりな。
「えーどっち? 人間なの? 吸血鬼なの? ねぇどっちー?」
「…………」>>415
「あれ、アンゼちゃーん?」
「む~……あなたの声はうるさいのぉ、ごちゃごちゃしてて、よくわかんなくてぇ……」
「え、ボクそんなにうるさい?」
「違う、喉から出るほうじゃなくて……まぁ、いいわぁ」
「えーなになになんなの教えてよー!」
……よ、よし! 私の吸血鬼云々は流れた。アンゼリカナイス! もともとアンゼリカのせいだけど!
いやでもこのまま巫女の話題に戻ったらまた私に矛先が向いて、流れ次第ではちょっとマズいことに……。
「あ、そうだ! アンゼリカが巫女をやればいいんだよ!」
思ったことがそのまま口から出る。
「お、イイね! ちょうどいい! 一人より二人、二人より三人だもんね!」
「巫女ぉ? なんの話?」
「雷乞いをするんだよ!」
「だから乞うものじゃないって」
「あー……君たち、自主学習に意欲的なのはいいが、神秘の秘匿には気をつけなさいよ?」
それまで静かだったネストリス先生に釘を刺された。端から見るとヒートアップしてたのかもしれない。反省反省。
「先生はいつもみんなのことを視ているからね?」
「「「……はーい」」」>>416
「それとルナ、君にお客さんだよ」
「お客さん?」
私相手に。次は一体どんな物好きが……と思いつつ扉を見ると、思いがけない人がいた。
「ルーカスさん!」
金髪を切り揃えた、いかにも魔術師然とした雰囲気の貴族がそこにいた。
~ ~ ~ ~ ~
私個人に話したいことがあるということで、私はルーカスさんと二人で廊下の隅まで移動した。
セツナとアンゼリカはあれやこれやと聞いてきたけど、まぁ後で適当に言っとこう。
「それで、突然どうしたんですか、わざわざ考古学科があるロクスロートまで来るなんて」
「君を祝いに来たんだよ。祝われる人を呼びつけるわけにもいかないだろう?」
「お祝い?」
はて。誕生日はまだ先なんだけど、他になにかあったろうか。
「おいおい自分のことじゃないのか、"開位"に昇格したって聞いたよ」
「あ、あー……それですか」>>417
そうだった。
位階を得る。もしくは上がるというのは当然に祝われてしかるべき事柄なのだ。
ただ……。
「もちろん嬉しいのは嬉しいんですけど"開位"は上位の階位というわけじゃないから……」
「ふぅん、まだまだこれから。満足なんてしてられない、ってところかな?」
「まぁ、そういう感じです」
実際のところここ時計塔で開位という称号にはさほど意味はない。あって当然というレベルだ。私はスタートラインに立っただけで、本当なら喜んでる暇もない。
根源の渦を目指すのならば、足りない、足りない。まるで足りず、満足なんて許されなくて。
「……向上心があるのはいいけどね。自分のことも少しは認めてあげるべきだ」
「……?」
「いいかい? 一年前の君は魔術師と名乗ることすらおこがましいくらいに何もできなかった。センス自体はあったけど、それだけだ。
それがたった一年でここまで来た。努力して、積み上げて、それは誰にでもできることであっても、誰もが簡単にできることじゃない。
だから君はまず自分を認めるべきだ。魔術師という生き物は、まず内なる自分を信じることから始まるんだからね。────そうでないと勧誘のしがいもない」
「あ、ありがとう……ございます……」
ちょっとびっくりした。
そんな風に言ってもらえるとは思ってなかった。どうしよう、なんか、嬉しい。ニヤけそうになる顔を止めるのに苦労するくらいに。
うん、よし、こんな顔は隠してしまおう。きっと誰に見られても恥ずかしいから。
だから、誤魔化しちゃおう。>>418
「あれ今、勧誘って言いました?」
「うん言ったよ。実を言うと本当の目的はそっちなんだ。もう一度、君を天体科に紹介しようと思ってさ」
「えーとでも一年前は無理って言われちゃったような」
「一年前はね。でも今の君なら頭の固い天体科のお偉方も否とは言い切れないだろう。……どうかな? ルナ・アードゥル。僕と一緒に来るかい」
「む、むむむ、むむむ~」
「……」
「ぐむむむむむむ、む~~~~」
「……」
「む、む、む、む~~~~~~ごめんなさい無理です!」
「えっ」
ああ、もったいないことしてる。自分でもわかる。ああ前言撤回するなら今しかないのに、そんなことする気がまったくしない。
自分でも、どうかと思う。
「……理由を聞いてもいいかな?」
「やりたいことがあるんです」
短く、私は言う。
「この時計塔で色んな才能を見ました。色んな強さを知りました。
あれらすべてに勝つために、みんなを置いてけぼりにして一番乗りになるために、やりたいことがあるんです」>>420
ここまでです
ではおやすみなさい!(眠気限界久々に顔出したらエルルーンがアナスタシアになってた件
まあアナスタシアもエルルーンもシステム周回できるしな……(錯乱)>>427
とりあえずほやほやの設定をどうぞ~
間久部 彰久(まくべ あきひさ)
アルマソフィアの分家・間久部家の現当主で理仁の義父。
遠い先祖に西洋人の血が入った日本人であり、宝石に関する仕事でかなり稼いでいる家柄。
妻共々ほわ~としたようで芯が強い善人気質な男性。
魔術は使えないが、分家として最低限の知識……というより受け入れ態勢はある反面、
『そうかそうか、魔術の世界は凄いなー』と何でも呑気に受け入れやすいのが理仁の悩みの種(予想)
「理仁、今度の日曜に散歩でも行かないか?」
「そう自分を責めなくていいさ。ゆっくり焦らず行きなさい。」
「ハッハッハ。そうですか、理仁の友人で魔術師でしたか!」クリフォトの対応悪魔の異名みたいなやつ(タウミエルとかの意味?)たぶんページの中段くらいに載ってる表みたいのかなと思うけど
ttp://qoltores.web.fc2.com/qliphoth.htm
個人的にスピリチュアル系のWebページはソースないなら話半分だと思ってるから裏取りは自分でやりなさいよ
他人にググって貰うんじゃなくてソースと言えば、「ソースはウィキペディア()」は止めろぉ!って散々教えられてきたので、wikiのソース元の論文とか物理資料も読んだり買ったりするんですが、最近だと邦訳『ファーヴニルの歌』でレギンがオーディンをルーン刻んだ鉄枷で拘束したり、「おっこれ型月ナイズしたら凄いことになるわ」的な発見が多くて楽しい。財布は死ぬ
でも調べれば調べるほど「…この経歴だと初対面の印象/したいキャラ付けにならないな…」と挫折することが多くなってしまう、してるジレンマがなー>>433
ですかねぇ?>創作作品の造語だった可能性
”スティーヴ・セイヴドウによる死の樹”関連の用語と
https://serendipity-japan.com/tree-of-evil-7169.html#i-11
ってページにあったコレを混同したりしてたかな?その点ポーって凄いよな。図書館に評論も訳集も結構な量あるのに評価がそれぞれ違うんだもん
まぁ、評価の分かれるタイプではある。だけど近代でここまでバラける人間もそうそういないと思うんだ。だからああいったポーになったんだ。
訳書評論少なすぎて悲しい(近隣の図書館でもホラー小説集の一編として取り扱っているだけだった)けど史実の断片追うだけでどれだけ趣味人の勝ち組であったかが分かるからホレスは逆に凄い(実際Wiki以外のソースを掘ってると面白いネタにぶち当たることは多々ある)
(ファラオの第三宝具が大変なことになったのはまさにそれ)原点が少なすぎてwikiに頼った結果薄味どころかブレブレになるので最近鯖を使っていないのが私
猫さんマリー・テレーズやっぱりお返ししもす!自分無理です!>>435
ただいま「間久部夫妻」でwikiの方に登録させていただいたので良ければ見返してください~疲労はすごいがとりあえずきめた
もう何もかもさっぱりきっぱり書き進まんので番外編シリーズの続編書く
聖杯問答(飲み屋で政治の話する厄介客の意)とかするクリフォト*獣胎憑霊法は殻球(クリファー)と肉体の対応するなら
頭物質主義で魔術式の理解、不安定の心臓がオドを生成、脳辺りの色欲と貪欲が生命力や魔力(マナ)を周りから奪い、それらを丹田対応の醜悪が纏め上げて安定化させ、実際に魔術を行使する枠は足とか腕とかに対応するのかなって思った無感動、残酷、愚鈍と拒絶が担うのかなって思った。
無神論は根源的な到達目標だから使用不可能みたいな感じで…。
という謎の構想報告。聖杯惑星の5話が完成したぜ……!
でも寝ないといけないから投下は別の機会にする。
ではおやすみなさい。おはよう。
では聖杯惑星の第5話を投下するよ。怪談・牡丹行列
時は遡り、第3話ラストの時点。
博多区上空。
都市部のせいか熱気が篭っているというのに、それに加えて季節柄湿気も強いため風が吹いていないのも相まってかなり暑い。
それを助長する強いの陽射しの中で、キャスターと和澄を乗せた一反木綿がゆっくりと飛んでいる。
案の定、和澄がキャスターを注意していた。
「不用意にバーサーカーを刺激するやら、うっかりにも程があるわぁ」
「すみません。妖が2人もいましたので、思わず我を忘れてしまいましたー」
「慌てんぼうなんやさかい。それにしても、宝具かそれ抜きの能力か判断できひんけど、バーサーカーは単騎で戦うタイプちゃうわね」
妖怪に対する友好的感情が時たま行き過ぎるキャスターは、言うまでも無くセイバーとバーサーカーが『妖』にカテゴライズできる存在だったから思わず軽率な行動に出てしまった。
とは言っても、現代において妖怪が殆ど姿見せなくなったという実情に対する寂しさも理由ではあるが。
キャナルシティでキャスターがバーサーカーを怒らせた直後、配下2名が突如としてその場に現れたのを見て彼が『人数』で勝負するタイプだと和澄は推測する。>>457
「キャスター。バーサーカーとセイバーの真名、看破できたん?」
和澄がいきなりこのような質問をキャスターにしたのには、ちゃんとした理由がある。
キャスターのスキルの一つである、『芸術審美(妖)』は、宝具が芸能面における逸話を持たない英霊であっても、『妖』であればその姿を見れば高確率で真名を看破できる。
「バーサーカーは『百目鬼』ですねー。セイバーは姓が藤原だとしか分かりませんでした」
「百目鬼……。当人と子分はん達の反応見る限り、藤原秀郷に退治された方ちゃうどすなぁ。間違いのう百穴の方やろうな」
「昔、日光へ御参りに行く途中の、宇都宮宿で聞きました。流石に悪いことしちゃいましたねー」
かなり今更バーサーカーに悪いことをしたと反省するキャスター。
天然ボケの弟分を見るような目でやれやれと思いつつ、和澄はセイバーの正体に関して思案を巡らす。
姓は藤原と分かった。
他にヒントはないかと、考え込む。
ふと、セイバーがアサシンを斬首した光景が、和澄の頭の中にリフレインする。
あの時、セイバーはその刀を『痣丸』と呼んでいた。
姓と併せて考えれば……。>>460
時は進み、ランサー陣営がセイバー陣営のいる場所に到着する前。
キャナルシティの敷地内にあるホテルの、アーチャー陣営が借りているスイートルーム。
アーチャー陣営が借りている部屋。
バックヤード姉弟を連れてランサーが出陣し、直後に『ビジネス』関連の連絡が来たので達龍がアサシンを連れて自分達の部屋に戻ったため、アーチャーとメレクはテレビの緊急速報を見ていた。
相変わらず使い魔がピアノを演奏している中で。
速報の内容は『ナンバープレートも無い無人のフォルクスワーゲン・タイプ1が』
「アサシンは予想以上に派手にやっているな」
「暗殺にはうってつけでも暗闘には向いていないと、彼女自身が自覚しているのか、それとも単純にあおり運転や当たり屋をする人が殺してしまうほど嫌いなのか。どちらにせよ、『ザ・カー』や『クリスティーン』に『サンダーバードの恐怖』もビックリですよ」
「三つめは随分とレアな物を出したな。『バットマ○』のノベライズとはいえ、『ホラー』でもあるが」>>463
つくづく彼女を召喚して正解だったと思う達龍。
一瞬で上機嫌になったが、直後にメッセージをスマホが受信。
画面を確認すると、メレクからであった。
『これからキャスターに仕掛けるので、巻き込み防止のためしばらく外出は控えてもらえると助かります』と書かれていたそれを見て、達龍はふと考える。
聖堂教会は対処しきれるのだろうか、と。
「アーチャーが一騒動起こすそうですが、聖堂教会は隠蔽し切れるのでしょうか?」
「規模次第、でしょうね。それ以前に今のご時勢、ガス漏れ云々だけで誤魔化せるわけないでしょうに」(※英語で喋っています)
「同意するしかありませんね。SNSとスマホが普及している現代、魔術協会も聖堂教会も方針を変えるべきだと思うのですが」>>465
セイバーは慌てず元気よく掛け声を上げてからの飛び蹴りで迎撃。
怨霊機関から発する瘴気をバックブラスト(※ロケットランチャーやデイビス式以外の無反動砲を使用した際、後部から吹き出す爆風)にすることで、セイバーは後方に弾き飛ばされずにそのまま着地。
蹴り飛ばされた1台は衝撃でボンネットが変形し、フロントガラスがヒビだらけになって轟音を上げながら砂浜に転がる。
ワイヤーアクションもかくやの光景に周囲が唖然とする。
双方のマスター達とランサーだけでなく、野次馬となっていた海水浴客達も“周囲”に含まれているのは言うまでもなかった。
「ランサー! 気をつけて!」
「相手は怪物だよ!」
「拙者は人間にて候!!」
ランサーに向けたフィアナとデクスターの注意喚起に対して、セイバーは即座に反論。
怨霊機関の出力を上げ、刀に瘴気を集中させて長大な刀身を形成。
刀身の腹の部分(※より正確に言うと『平地』と呼ばれる部位)で十数台のビートルを薙ぎ払い、あっさりとヴィオランテ達の逃げ道を確保。
「お逃げくだされ! 拙者は後から飛びます!」>>466
セイバーの大声で意図を察したヴィオランテは、即座のギアチェンジと急加速でその場を離脱。
30台のビートルが即座に追跡し、それを阻止しようとしたセイバーにランサーが立ち塞がる。
「邪魔でございます!」
「邪魔しているのだ!」
ランサーは残りの69台からの援護を受けながら、セイバーに襲い掛かる。
対するセイバーは瘴気でサブアームを複数形成し、その中で唯一カギ爪状ではない物で痣丸を抜刀。
69台を次々と斬り捨てる中、やはり両手で振るう刀と、痣丸の切れ味は突出しており、カギ爪型サブアームと比べると切断面は綺麗であった。
どころが、次々とビートルを斬り捨てつつ、ランサーと熾烈な接戦を繰り広げる中でセイバーは違和感に気付く。
斬った回数が敵の数と比較して多過ぎるのだ。
1台一振りで破壊しているにも拘らず、手応えの回数は130近くである。
ランサーに集中し過ぎて気付くのが遅れたのだ。
一瞬だけ視線をランサーから破壊されたビートルに移したセイバーが目にしたのは、斬られてもその時点から自己修復するビートルの姿。
流石にセイバーも素っ頓狂な声を出し、それに対してフィアナとデクスターが即座にツッコミを入れる。>>467
「何という妖怪変化!」
「「鏡を見なさいよ! アイイイイイ!?(※AIE。英語で「ひー!」とか言った意味合い。ニ○ジャスレイヤーの「アイエー!」はこれの意訳)」」
セイバーは2人が乗る偽造ナンバープレー付きのビートルの、ボンネット及びフロントガラスをサブアームで破壊。
流石に埒が明かなくなってきたので、ランサーがビートルを使って包囲を狭めてきたのを合図代わりとして、手に持っていた刀も痣丸も納刀してサブアームも霧散させる。
この怪訝な行動に対してランサー達が動きを止めたのを見計らい、セイバーは背部と蹠(※あしうら。意味は読んでふりがなの如く)から瘴気を噴出させて垂直離陸。
「此度はおさらばでございます!」>>469
数分後、海の中道。
ヴィオランテはスーパーチャージャーを起動させ、更に隠し機能でナンバープレートを隠蔽して窓ガラスも全部マジックミラー化した愛車を走らせていた。
時速はとっくに200kmを超過している。
「その内白バイかパトカーが来ますよ!?」
「身バレ防止用のギミックは発動済みよ! それに、ビートルが大挙して追いかけてきているわ!」
ソフィがバックミラーを確認すると、案の定ナンバープレートが付いていないビートルが大挙して追いかけてきたのが分かる。
よく見ると、車体のあちこちから鈍器や回転ノコギリ、斧といった武器が先端に付いたアームを出している。
しかも、徐々にヴィオランテとソフィが乗っている車との距離が縮まっていく。>>471
同時刻、南区某所。
流石に晴天か続く中で日差しを浴び続けるのは和澄に良くないと分かっているのか、キャスターは一反木綿を着陸させ、和澄と一緒に近くのセブンイレブンに避難。
和澄が2人分の飲み物を購入し、キャスターと一緒に5分もしない内に飲み干した。
やはり炎天下で相当な量の汗をかいていたのだろう。
奇妙なぐらいに多いカラスの群れを見ながら、和澄は呟く。
「季節が季節やさかい、やっぱし汗はかくねや」
「ですねー。あの頃も相当だったのに、それと比べても茹だるような感じですよ」
江戸時代を言われる時期は世界的に平均気温が少し低めだったので、当時の日本は夏の平均気温が現代より2~3℃低目であったとされる。
その時代の夏でまいっていたキャスターにとって、現代の日本の夏は蒸し風呂同然かもしれない。
「こらもうホテルに戻った方がええわね。……その前になおさな(※なおさな=かたづけないと)あかん案件、来たわ」
「……ですねー。どうやら本物に紛れ込ませて、使い魔を街中にばら撒いていたみたいで」>>472
上空を飛んでいるカラスの大半を従えて、華美な装飾を身に着けた中年男性と質のいい服を着こなす少年-言うまでも無くキャスターとメレク-がキャスター達に近づいてくる。
中にはあからさまに敵意をむき出しにしてその2人を攻撃しようとするカラスもいたが、いずれもどこからともなく飛んできた大量のフクロウによってあっと言う間に八つ裂きにされた。
カラスとフクロウだけではない。
カモメや鳩などの他の鳥、それどころか犬やライオンといった猛獣、挙句の果てにホラー映画に出てくるモンスター達まで出現する。
「いやぁ、邪魔だから街中のカラスを片っ端から返り討ちにしてしまったよ」
「10%も残っているかどうか。その方が街にはプラスでしょうけど」
「つまり私はこの街に貢献した事になる。図らずも英霊の面目躍如だな。これは失敬。初めまして、キャスターとその召喚者殿。私はアーチャーだ」
さり気無く不穏な会話をしながら、アーチャーは自己紹介する。
キャスターも礼儀正しく返事しつつ、アーチャー達の狙いが自分達だと見抜く。
「これはどうも。キャスターです。其方、最初から私達に狙いを絞りましたね?」
「流石に気付かれたか。私としてはね、君のことがどうにも受け入れがたい。だからここで死 んでもらおう」>>473
「其方は私が倒れても、ついでで和澄さんを手にかけるのが目に見えていますねー。それ抜きでも、私も其方のことが何故だかいけ好かなく感じますよー」
キャスターにしては珍しく棘のある態度が見られた。
それもそうだろう。
妖達と確たる友好関係を築いたキャスター。
恐怖を撒き散らすために怪物達を具現し、兵器として使うアーチャー。
相容れないのは当然だ。
キャスターも妖の中でも強力な手合いや、多数を相手取れるものを呼び出しているあたり、随分とやる気を出していることが分かる。
大量の人魂を引き連れた、牡丹の柄が入っている提灯を手に持った着物姿の骸骨達数名を先頭に、妖達も臨戦態勢に入る。
和澄が自分とキャスターの、2人分の空きペットボトルを同時にゴ ミ箱へと廃棄。
それをゴング代わりに両者の軍勢が、キャスターとアーチャーの代わりに怒声を上げてお互い目掛けて突撃。
真昼間から、住宅地で恐怖と狂乱と驚愕の戦いが幕を開けた。平安京やら虚数海戦をプレイして思いついた質問なんですけれども、邪神を実数世界に召喚する場合ってどれだけ大規模な儀式が必要になるのでしょうね
公式からお出しされた外からの侵略がああした形なら無理にツッコミどころあるやり方をこっちで考えるやっぱりあちらに倣うべきかしら>>479
やはりそうか…ううむ、どうすっかな…
いやね?こう、今考えてるお話のラスボスが邪神召喚して色々さっぱりさせようぜー!的な思想なんですけどちょっと練り直そうかな…って。クトゥルフへの認識甘かったです本当すみません消えたい…よーし!魔術師さんが提示した案と公式の案を用いてシナリオ練り直しじゃ!魔術師さん感謝です!
>>486
【人物像】
純粋かつ天然。それでいて無垢。外見通りのどこにでもいる普通の少女。
普段は物静かで聞き分けがいいが、喜んだ時には笑顔を見せ、悲しんだ時には当然涙を見せる。
とある理由から現在は学校に通えておらず、そのためか友達を求めている。
加えて両親にも兄弟姉妹にも先立たれた完全な天涯孤独、現在は姉の遺産のようなもので生活している。食を相当に切り詰めているのか、困窮する様子はない。
と、書きはしたものの、本質的に彼女は人間ではない。そのため、正確には切り詰めているというよりも、食を―――人間の必要とする衣食住を必要としていない。
霊視能力や魔術的素養、もっと言えば神秘の世界に縁が無いものが見れば普通の人間にしか見えない……が、その出自から神秘の世界に属する人間が見ればその存在は異物感、空間に空いた巨大な穿孔、虚空のように感じられる。
重ねて述べるが、出自が異質なだけであり、甘いものが好きであったり、聖杯に友達を求めたり、その感性はごく普通の少女―――ひいては、ごく普通の人間である。
イメージカラー:ウィステリアミスト
趣味:深夜の散歩
特技:空中遊泳
好きなもの:甘いもの
苦手なもの:怖い大人
天敵:シオン・エルトナム・アトラシア、両儀式、遠野志貴、マシュ・キリエライト
願い:友達を作ること。>>487
【魔術・特殊技能・特性など】
【魔術系統】悪性情報の操作、擬似『■■■』
【魔術属性】虚数
【魔術回路】質:B 量:A 編成:異常(路地が入り組むような煩雑さをしている)
知性活動から生まれた負の情報活動を操る魔術師。
閉じたコミュニティーで流布される共有常識、匿名性の告発、蓋然性のない証言、浸透率の優れた流行、といったものを利用して成長していく悪質なアジテート。
純粋に利益を求める為に重ねられた嘘、核になる対象が空洞のまま広がっていくデマゴギー。
―――それらを、魔術の世界では悪性情報と呼んだ。
魔力を通すことで具現化することが可能で、情報の因子を混入させることで使い魔としての使役も可能。
ただし、ワニを召喚しようとして全身から粘液を滴らせる異形の頭部を具現化するなど、その造形は極めて不気味で視認したものに嫌悪感を与える……最も、悪性情報を核に生み出したものであるため、当然といえば当然なのだが。
小鳩自身も悪性情報の塊であるため、物理的に傷をつけることは出来ても殺.すことは出来ない。
今の彼女は〝小鳩という少女の姿を取った現象〟である。当然通常であれば人が〝現象〟を殺.すことなど出来ない
――それ故に、死を視る眼・直死の魔眼や、天寿の魔銃・バレルレプリカやその使い手は彼女にとって天敵となる。
最も、素の肉体強度は外見通り少女そのものであるため、無効化することはさほど難しくない。>>488
【来歴】
ある魔術師が生み出したホムンクルス。その本質は人の姿をした悪性情報、もっと言えば『小鳩という少女』を核とした固有結界・■■■。
かつてとある錬金術師上がりの死徒が使用していたものの擬似再現である。
中心たる核には〝何もない〟が故に汎用性が高いオリジナルとは違い、この■■■の中心たる核は〝小鳩という少女〟である。それ故に、此度の虚言の夜は持続性に優れている―――それこそ、現象に過ぎない■■■が少女としての人格を持つまでに。
オリジナル同様に彼女自身も悪性情報によって具現化された都市伝説。
冬のある日、体育倉庫に閉じ込められた4人の子供達がいた。
眠ると凍死することを悟った子供達は、部屋の四隅に1人ずつ座り、自分が最初に座っていた場所の次の角にいる仲間の肩を叩き、それを繰り返すことで眠ることなく一晩を明かすという方法を取った。
翌日子供達は救出されたが、その中の1人が「この方法だと1人目は2人目の場所へと移動しているから4人では出来ない。誰かが2人分移動すれば出来るが、4人の中に2人分移動したやつはいない」ということに気づく。
後にその体育倉庫では過去にも凍死している少女がいることが分かり、4人の子供達は少女の霊に助けられていた。
上記の都市伝説に登場する霊こそが小鳩その人である。
……その大元になったのは彼女を生み出した魔術師の妹であり、元を正せば早逝した妹を蘇らせようと試みた結果小鳩という少女は生まれた。
魔術師は既にこの世になく、小鳩自身も彼女の記憶はおぼろげであり、自分がなぜ生まれたかも未だに理解できていない。
――――少女は、今もなお自分を探し現世をさまよっている。
終わりです
色々とダウングレードさせつつ過去とか掘り下げてみました
感想とか意見とかありましたら是非>>494
いえいえ、お気になさらず。ん~、じゃあフリー設定の渦の魔術適当に拝借しますかね。灰葬魔術辺りかなぁ。クッチーの死霊魔術と関連も出せるし。中華スキーさん、レンタル可能人物が少々事故ってますよ(同時刻に編集した人)
(ソースページ見てきました)
ま〜〜〜〜た横着してテンプレをID的なパス( [#b5b9efa5]みたいなやつ)ごとコピペしたな〜〜〜〜????
それやると片方が亜空間に消えるからやめてください気をつけてねって言ったじゃないですかぁ
あれですか?みんなが見てるわけでもない真夜中に言った私が悪いんですね?注意事項として書いとかなきゃダメですか?>>501
おっと、コピペミスっぽいですね…消えてましたか。
修正後でしたらこちらでまた差し込んでおきます>>501
申し訳ありませんでした……多分終わりました。
原因を説明すると>>501の方々に加え中華さんなのですが、コピペ用フォーマットの「**制作者名前 [#b5b9efa5]」をコピペした後に [#b5b9efa5]部分のおそらく項目の住所を示す項目を消さなかったことで全てが同じ住所であると認識され、結果としてその住所を使った最も新しい記録以外が全て消し飛んだことが原因なんじゃないかなぁと思います。
アリウムさんは上の限りではないのですが「***魔術師・魔術使い [#cdb88685]」をコピペされたことによって魔術師・魔術使いの項目が丸ごと消し飛んでいました。
一旦手動で全部直して該当部分を消した所現在は無事別のIDが割り振られているため、もう同じようなことは起こらないと願いたいのですが、名前を挙げられた方々は「気づかないうちに消えてるんですけど…」という事を避けるためこれをご覧になっているのであればぜひ一旦自分の目で確認していただきたいと思う所存でございます。
島術>>504
確認しました
お疲れ様です>>504
毎度毎度お疲れでございます…差し込み、データベース登録(たぶん)完了!ということで過去レス追っていきます
>>504
お疲れ様でした。修正だけでなくご確認までしてくださって、本当にありがとうございますいや正確に言えばこれ他の人についてもそうなんですけど、「二つ重なり合ってるけどそれぞれ別々のIDが割り振られている」っていう編集履歴がしばらく続いたあと何故か突然その「別々のID」が消滅して全員同じやつになってるっぽいんですよね
もしかしたらエラーかもしれないんでコピペしたしてないの話はするだけ不毛なんですけど、とにかくこれが何回も起きると面倒なんで早い事注意書きつけちゃいましょう>>454
橋は脳幹の一つですね。自分もかじった程度の知識なんで具体的にどういう器官か要約は出来ませんが、まぁ脳にある小脳とか大脳とか色々な脳の構成要素に繋がっている部分と思ってくだされば。あと「きょう」って読んだり。
四方が受け取る情報や思考すら信用できないのは脳幹までもが他人だからだったりラジバンダリ
>>475
「邪魔でございます!」
「邪魔しているのだ!」
この応酬、スピード感があって何気に好き。
そして次回の題が本当にそれなとしか言いようがない。そもそも真昼間からカラスが大量発生って時点で気分が良いものじゃないよね…
>>489
まだ有情になった…か…?
より都市伝説みが強くなりましたね。そして外見の鳩羽つぐみも増したように覚えます。可愛いよね
天敵のキャラたちの共通点とか、どうして天敵かとかってありますか?ちょっと気になります>>510
注意書きというか、直接的なものではありませんが編集した時「保存」の横に「プレビュー」ってあるじゃないですか。アレを保存前に一度押してもらって、自分の編集結果を事前に一度目を通してもらうというのはいかがでしょう?>>504
お疲れ様です。
wikiの編集については何が何やらサッパリで…どうやらアホな自分が誤った編集をしていたみたいですね、大変失礼いたしました。>>490
殴っても無効化→殴ったらダメージはあるけど殴り殺.せるわけじゃない、みたいな違いかな
>>491
情緒不安定で癇癪持ちって設定消すだけでだいぶ落ち着くべなあ……()
>>513
シオン、マシュ/式、志貴はそれぞれバレル・レプリカと直死の魔眼の使い手ですね
基本的に物理で死ぬことのない小鳩にとってブラックバレルと直死は天敵です
>>515
「可憐で、無垢で、純真で―――それでいて底知れない異質の存在」ってコンセプトは崩したくなかったのでこんな感じになりましたね
ヴィラン・エネミー適性もあってこその小鳩だと思うので
>>517
人型の虚数ってのが意味わかんないのもありますが、元々都市伝説は強く意識したキャラだったのでタタリの再現ってのはよりそれらしいかなって
前と比べて容赦の無さは減らしましたね
危害を加える怪異よりも、ただそこにいるだけの怪異の方が時には恐ろしく感じません?ユージーンさんはいらっしゃいますかー?
『Fate/Oriental Amarant』でネムレスに依頼する魔術師が具体的に固まったので紹介したいのですが……「聖杯戦争、聞いた事はある?」
少年、間久部理仁は根暗でひねくれた高校生。魔術師でありながら本家から追い出され、叔父と叔母に一般人として育てられてきた彼はある日、叔父の都合で東京、月見市へと引っ越す事となる。
「わざわざ東京だなんて……なぁ」
慣れない都会暮らしに苦戦しながらもなんとか周囲と打ち解け、新しい生活に馴染もうかというある日、理仁はクラスメイトの三義から不穏な噂を耳にする。
「最近変なんだよ。あんまり大声じゃ言えないんだけど失踪事件が起きたり、不良達の間で危ない薬が出回ってたり……」
「生徒会長の黒鳥です。あまり、首を突っ込まない方が貴方のためよ」
「噂じゃあもう何人も失踪してるらしい。お前もこんな時に転校してくるとは災難だねぇ」
次第次第に街に蔓延する異質な空気、多発する昏睡事件、その裏に理仁は己が忌避する魔術の気配を察知する……。
「私、走る事しか出来ないから!それしか出来ない……馬鹿な子だから」
「殺します。殺しますとも。生かす理由が見つからない、殺さねばならない。そうは思わない?」
「神は、いつだって我らと共にあります。祈りましょう。必ずや祈りが届き、あまねく人々が救われるその時が来ます」
「ワタシより強い奴に会いに行く……それだけよ!」
「黒と黒、名前一緒なのね。でも私は貴女の事嫌いよ。グチャグチャにしてやりたいくらい」
交差する想いと欲望の中、理仁は己の守るべきもの、守りたいと思ったものの為に立ち上がる!
─────オレにしか、出来ない事がある。
Fate/falling moon>>521
遅くなりましたがこんな感じです~
ユアン・オドネル
ネムレスに参戦を依頼した、アイルランドを拠点に活動している魔術師一族の青年。眼鏡をかけたお坊ちゃん。
触媒は家宝として受け継いできた、アルスター伝説に関する装飾品でもある。
自国の英雄たちに敬意を抱いており、今回の参加権を得たことで影法師とは言え彼らに接触できることを密かに喜んでいた反面、どんな優勝候補でも序盤で敗退するのが日常茶飯事な聖杯戦争に、戦闘経験のない自身が飛び込んでも優勝は難しいだろうと判断し、外部からの人間(つまりネムレス)を雇うことにした。
亜種聖杯戦争が盛んなこの世界線、有力なフリーランスの魔術使いや賞金稼ぎは軒並み死亡したり、依頼料が高騰したり、人材不足だったり、と世知辛い事情があったりする。
自身の実力が果たして聖杯戦争に通用するか熟考し、魔術使いのネムレスにも見下さず温厚にする反面、フリーダムな彼に振り回されたりするであろう苦労人枠。
いわゆる「物語序盤で世界情勢や聖杯戦争などといった設定をネムレスを通して読者に説明するポジション」
ネムレスと同行するのではなく、定期的に連絡を取りつつ良い結果を工房にて待つタイプの依頼人。
「手紙でも伝えましたが……──────貴方には是非、『戦争』に参加して頂きたいのです。」
「えぇ、勝ち残れる自信が全く無いからです。これっぽっちも!」
「三段笑いしているところ申し訳ないですが、こちらの契約書にサインを……もしもーし?ミスター・ネムレース?」>>531
あ、こりゃ失礼…直しておきます>>534
故あった隠しておりまする…みんな予告編作るの好きよね
私も好き>>529
いやね、私の中で海賊って言ったらあの帽子を被ってるイメージがあったのでつい…
ちなみに、海賊だとどういったタイプを考えてますか?第二再臨は海軍風を想像しているので、方向によっては掛け合わせられるかもしれません
>>531
メンダコ…かぁいい…(語彙力)
クリオネって一見可愛くて天使みたいなのに、捕食する時はかなりショッキングな形態になるんですよね…パカっと…
デイヴィくんは海全般の恐怖らしいので…ならふんぐるいなのも当然あるよねって…
ついでに言うと鳥籠的なの持ってるのは「デイヴィ・ジョーンズの監獄」から。看守風もアリかなとも思ったけどメイヴがあるからね…
中には金銀財宝が入ってるけど、少しでも得ようとするとサイズに関係なく閉じ込められてコレクションにされちゃうよ。バトルではそこからロケラン出たり魚雷出たり触手出たりする重武装だよ>>534
ちょっと調べたんですが、石燕って景清についてで絵描いてたりするんですよね。そりゃあ、怨霊兜見て景清とは思えんわな…って今頃になって思ったり
あとホレスと石燕は五歳差。しかも石燕の方が五歳年上と知って少しびっくりマンマスター投下して良いすか!!!!
>>548
やはり納言さんの考える海棲生物要素マシマシデイヴィくん服が見たいので、任せる感じかなぁ。
雰囲気としては第五人格の黄衣の王関連の衣装だったり、みたいな感じは海底感ある。
以下リンク
黄衣の王
https://gamewith.jp/daigojinkaku/article/show/117434
クラーケン
http://soul-sf.game-cmr.com/data/monsterbook/kurarken.html>>551
【人物像】
伊地知神社総代。境内では常に巫女服に身を包む凛とした雰囲気の美少女。
両親と兄を早くに亡くしており、若くして一神社の総責任者になったため管理能力や対人能力は高い。
普段は外見通り楚々とした振る舞いの大和撫子なのだが、本性は割とだらしな……可愛らしい人。
寝起きはデタラメに悪く、言語能力は著しく低下し、まともな意思疎通が出来なくなる。
低血圧かつ寒さに敏感という難儀な体質で、気温と外出時間が綺麗に比例する。当然、気温が高ければ高いほど活動時間が長い。
典型的に黙ってれば美人、のようにも思えるが、根は生真面目で律儀、慎み深く奥ゆかしい古き良き日本の女性像に忠実な人物。
それでいて芯は強く、目的のためならば武力行使も辞さない戦巫女。
上記の怠惰な面も含めて様々な側面を併せ持つが、本来はその中間の人となりをしているとか。
巫女として、神職としては優秀な人物であり、総代として振る舞う際は年齢よりも遥かに歳上に思える。
流されやすい部分もある彼女を支えるのは、両親と兄への憧憬である。
今は亡き家族達から引き継いだ大切な神社(ばしょ)を守るために彼女は自分を奮い立たせている。
……余談だが、立海伊吹とは遠縁の間柄である。
彼とはある共通点があり、そこを巡って対立することになるが……本人も、伊吹も、そのことをまだ知らない。>>552
【能力】
九頭竜と呼称される土着の竜に代々仕え、その力を使役する『竜の巫女』。
初代は竜種と契ったと伝わっており、今もその肉体には魔力炉心のような機関が備わっている……と言っても、着実に劣化が進んでおり、魔力炉心と呼ぶにはお粗末なものなのだが。
本土に伝わる陰陽道の中でも式神と呼ばれる魔術を身につけている。
式神とは紙片や木簡などを触媒に生み出す使い魔であり、魔力を糧として起動する魔術生命体である。
使用者の印象や先入観などによって大なり小なり仕様が変わる。
これは元々式神がその場で必要な用途に応じて作り出すものであることに由来する。
ただし五行と十二支によって生命体としての大枠が決められており、そこから逸脱したカスタムは不可能。
火属性の馬が足から火を噴いて空を飛ぶことは可能でも、火属性の馬を水属性の牛に変えることは不可能である。
『竜の巫女』であるだけあって、浅葱が使役するのはいずれも『竜』の式神である。
当然竜と言っても実物の竜種には遠く及ばないが、そのいずれもが500年クラスの神秘を宿しており、使い魔としては破格である。
まだ災害を神の天罰、あるいは怪異化生の暴威と思って恐れていた頃の産物。
使い魔としては間違いなく強力なのだが、その分維持・行使のための魔力は絶大。
特に『最強』『竜の王』と称される巌竜はサーヴァントの固有結界展開や、聖剣クラスの真名開放にも匹敵する。
武芸百般に通じる戦巫女。遠中近に対応可能な万能型だが、スペシャリスト達には及ばない。>>553
■鋼竜
五行は金。象徴は人災(刃傷沙汰)。鋼鉄の四肢を持つ竜。文字通り全身を鋼の装甲で覆っている。その膂力は竜達の中でも随一。全身が鋼ということで電子機器のイメージが投影されたのか、浅葱の使用する鋼竜はハッキングなどもこなす。
■蛮竜
五行は木。象徴は崖崩。かつては山喰いと恐れられた凶悪な竜。全身が微細な砂の粒子で構成されており、身振り手振りに追随する形で砂嵐が巻き起こる。
■暴龍
五行は火。象徴は噴火。青白く燃える炎を纏う竜。暴という字の如く凄まじい火力を誇り、羽ばたき一つで炎の嵐を生む。破壊力だけなら巌竜にも迫るが当然魔力消費はお察しである。
■黒竜
五行は水。象徴は洪水。全身から粘液を垂れ流す三つ首の竜。液体の三態を操る能力を持ち、対象を凍らせたり自身を液状にして内部に潜入して内側からブチ破るなど存外に器用である。
■巌竜
五行は土。象徴は地震。当代の巫女とともに時代を牽引することを使命とするとまで言われた歴代最強の竜。局所的な地震すら引き起こす規格外の力を持つが、燃費に関してはお話にならない。ぐれお本編ようやく書き上がった……これで用語説明さえ書き終われば完結だ……
>>555
ケンカップルの相手はサーヴァントでもありですか?
やっぱり巫女っていいですよね。シャーマニズムな短編を考えてますが、彼女にその役割を渡してもいいかもしれない。
ハクマはバーサーカーとの戦いが終わったので戦後の話をどうしようかなというところです。セイバー陣営はおそらくライダー陣営たちとは合流しないみたいです。アリウムさんのプロット次第ですが。
>>557
マクドナルドでの打ち上げと食満が芽依を保護する場面書いて終わりかなと思います。
あとハクマは次にアサシンが落ちるみたいですし、色々考えてやっぱりライダー陣営は聖杯を平和的に渡すとかなく、最後まで立ちはだかりたいと思います。つまり推定ラスボスは平将門。>>562
特に無いですねー
令呪手放したらそのままハクマ出てフェードアウトです22時にぐれお最新話投げます
>>532
はいはーい!では台詞やらを追記した設定の方を改めて投下いたしますよー。
【名前】洲甘柳花(すあま りゅうか)
【年齢】17歳
【性別】女
【属性】中立・中庸
【身長・体重】162cm 54kg
【特技】乗馬、槍術
【天敵】謂綱詩譚
【好きなもの】強き者、強くあろうとする者
【嫌いなもの】女々しい者、不誠実な者
【国籍】日本
【所属】時計塔には属していない魔術家系
【起源】戦い
【魔術属性】風
【量・質】量 B 質 Bすいやせん、またあとで投下しますね
「我が宝具が……! ノイマン、貴様何をした……!」
瓦解する黒環の崩壊を眺めながら、ミシャンドラが問い質す。
「『コア戦争(Core Wars)』。コンピュータに身を宿すお前なら知らないはず無いだろう? 他のプログラムを書き換えるコンピュータウイルスの前身の一つ。俺の時代より少し後の事象だが、セル・オートマトンの概念と共に俺の宝具に統合されている。」
「我が仮想空間における情報を書き換えたとでも……」
「その通りだ。 お前の全能性はあくまでもこの電子の世界という領域があってこそ。だが、俺がジョン・フォン・ノイマンである限り、たとえビースト霊基であっても機械(おまえ)よりも頭がいい……ってことになってるからな」
ナウマンが得意げに自身のこめかみに指を当てて、トントンと叩くジェスチャーして見せる。
電子計算機誕生に際して ジョン・フォン・ノイマンという男は「俺の次に計算が速い奴が生まれた」と告げたとされる。
サーヴァントとしてその逸話を昇華した彼の頭脳は、いかなるコンピュータであれ必ずソレを上回る計算力を発揮する。
ナウマンというアバターであれ、ノイマンの頭脳を引き継いだ彼にもその計算力は健在であり、ミシャンドラの世界のプログラムも高速演算によって分解し、異なるプログラムによって崩壊させていく。
そして、電子の虚構により成り立つのは獣の陣地(セカイ)のみではなく……
「ぐぅぅぅっ! よもや、我が霊基までもが……ッ!」
「ビースト霊基の完全性、俺の宝具で奪わせてもらおう……さぁ、ここからは根比べだ」
ミシャンドラの真体である仮想空間をナウマンの宝具により侵食されたことでビーストI/Rとしての霊基にもまた罅が入る。
解き明かし、崩すのはあらゆる電子機器を上回るジョン・フォン・ノイマンの計算力と彼がプログラムしたコンピュータウイルス。>>568
ミシャンドラの全能力を行使したところでもはや崩壊が留まることはない。
それを見越して、外の世界のジョン・フォン・ノイマンはアバターであるナウマンをこの世界に送り込んだのだろう。
「……ならば、貴様の息の根を止め、その宝具を停止させるまでのことッ!」
「まぁ、そうなるだろうな……俺も宝具使用中は」
もはや喪失した自身の完全性を快復することは困難だが、これ以上の崩壊は消滅を意味する。それだけは食い止めなければならない。
その為にミシャンドラはナウマンへと向かっていく。
「だから、お前にトドメを刺すのは……他の奴に任せる」
瞬間、突進するミシャンドラを、何かが横からはじき飛ばした。
並列思考を行うだけの能力を喪失し、ナウマンだけを注視していたミシャンドラは突然の出来事に困惑する。
驚いたのは……自身を突き飛ばしたモノが……既知の物体であったこと。
そして何よりその物体、『灯火の盾』を構える人物に衝撃を受けていた。
「……フェリーペ・ジョージ・デ・サントッ!」
「ミシャンドラ……俺がお前の最後の相手だ!」>>569
◇
ナウマン(ノイマン)が宝具を解禁した時、フェリーペのもとにある男が現れた。
「ふんッ、ナウマンのヤツめ。こんな重要なことを黙っているとはな……」
「……ミケランジェロ!」
ソレはカルデアで共に戦い抜いたサーヴァント……キャスター:ミケランジェロであった。
「さて、フェリーペ。メンテーを失い、ナウマンを動かした……それで、貴様はどうするつもりだ?」
「どうするも何も……俺にもう戦う力なんて……」
相棒のサーヴァント(メンテー)を持たないマスターであるフェリーペではビースト相手にどうすることも出来ない……無力感に苛まれるが……
「ふん、俺を誰だと思っている。神の如くと称された改革者 ミケランジェロ・ブオナローティだぞ?」
そう告げるとミケランジェロはフェリーペの身体に術を施す。>>570
「これは霊基強化の……」
「宝具の応用だ。貴様(フェリーペ)をキャンバスに見立てて能力を向上させる……本来ただの人間に行使出来るモノではなかったが……相性が良い強化素材があったからな。」
ミケランジェロは地に突き立つ『灯火の盾』を眺めながら呟いた。
メンテーの残した盾、その縁を辿ることでフェリーペの身体能力を一時的にサーヴァント級まで底上げ出来たのだ。
「さて、最低限の手段は提供した。このまま行かずともナウマンの手によって奴は葬られるかも知れないが……貴様はどうする?」
「決まってる……たとえ偽りだとしても俺はカルデアの一員で、紛れもなくセンパイのマスターだからな……ッ!」
己を守り抜いた愛すべき者の盾を手に取り、強化された身体能力でフェリーペはミシャンドラのもとへと駆けていく。
「やれやれ、また俺は取り残される立場か。 こんな作業はレオナルドにでも任せておけばいいものを……」
そんなフェリーペの背を見送りながら、ミケランジェロはぼやいたのだった。>>571
◇
「フッ、ハァ!!」
「ぐぅっ……フェリーペ、貴様ァ……!」
地に突立つ『灯火の盾』を支えとして、フェリーペはカポエイラの蹴りを繰り出す。
本来、如何に身体能力が上がったと言ってもビーストであるミシャンドラにそう簡単に攻撃を仕掛けることは出来ない。
だが、既にミシャンドラは霊基に多大なダメージを受けている
その状態でサーヴァントにも近い能力を持つフェリーペの技を受ければ、崩壊は加速する。
盾を携え、ステップする姿はさながら踊るようであった。
「負けるワケにはいかない……我は人理(セカイ)に刻みつける! 失われた人類史に、我が霊基に……意義を見出す為に!」
「見ててくれ、センパイ!ハァァッ!」
壊れかけの機械仕掛けの神とサーヴァントもどきの人間。
フェリーペの蹴撃がミシャンドラを削るかと思えば、ミシャンドラの腕がフェリーペの体躯を薙ぎ払う。
どちらも純正な英霊から見れば力不足な、泥臭い攻防が続いていた。>>572
「何故だ……貴様は何故立ち上がる! 貴様にどれほどの大義があるというのか!!」
ミシャンドラは拳を握ったまま、フェリーペに問いかける
「大義、なんて立派なモノじゃないかも知れない……それでも! これは皆に支えられて、俺が選んだ事だから、是が非でもやり通す!!」
「その皆を失う選択に何の意味がある! 何もかもが喪失した虚無を目指すモノが、我が道を阻むな!!」
互いに身体を破壊しながら、それでもなお両者は止まらない。
「………無、じゃない!」
「? 今なんと言った……」
「たとえ記録に残られなくても、俺達の旅路は────虚無なんかじゃない!」
「何を……ッ!」
「全て消えたって、俺が覚えてる! だから、俺はお前に立ち向かえる!」
メンテーも、ナウマンも、ミケランジェロも……カルデアも特異点で出会った全てを忘れることなく背負い込んだフェリーペ。
ただ一人でその記憶(セカイ)を背負いながら、孤独ではないから未来へと踏み出せる。
その覚悟を全て乗せ、フェリーペはミシャンドラへ向けて『灯火の盾』を思い切り、振り下ろした。>>573
「 ───── █████████ッ!!」
凄まじい金属音を響かせながら、ミシャンドラの躯体に盾が突き刺さる……。
「────我が、█体 ガ、 計k█ 人理改訂ガガGAGAGAッ! おWA って なるMONO か……! 人理の無念を、我が存在の意味を刻みつけるのだ!! 」
もはや、後戻りが出来ないほど破損しながらも、妄執のみで立ち上がるミシャンドラ。
その姿を目の当たりにしてフェリーペは……
「もういい。 もういいんだ……。 たとえ記録に残られなくても忘れない。カルデアも特異点もこの世界も……そして、ミシャンドラ。お前のこともな」
「……何だとッ!?」
慈悲の眼差しを向けて手を取った。
「お前の無念も俺は背負う。叶えてはやれない。でも、決して忘れない。俺はそういう選択をしたんだ」
この世界はミシャンドラが作り上げた架空の世界。ならば、ミシャンドラの存在そのものも抱くというのがフェリーペの選択だった。>>574
「空白となったこの歴史を、記録にすら遺せぬ魔神(ミシャンドラ)を、元の世界に戻っても永遠に記憶し続けると……?」
「あぁ、約束しよう。だからもう、眠ってくれ……」
「人間如きに絆されるなど屈辱だ。あぁ、だなしかし……人と共にあってこその 我(カガク) であったな。電子の虚妄であった私が誰かの心に存在を刻むとは……どうしてなかなか悪くない」
自身の存在を受け入れられたミシャンドラは憑き物が落ちたように晴れやかな表情を浮かべる。
死者の帝国(カタコンブ・ド・パリ)に由来する物品である『灯火の盾』を、ミシャンドラの墓標として、長きにわたったフェリーペの戦いは遂に終結した。レージュさんおりまする???
書き忘れていたんですけど間久部夫妻ってそれぞれおいくつ??>>567
お待たせしてしまいすいません最近ちょっとこれじゃない感があったイスファンディヤールを改造しました。いきなり投下します。
【CLASS】アーチャー
【真名】イスファンディヤール/Isfandiyar
【性別】男性
【身長・体重】180cm・71kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B+ 宝具A
【保有スキル】
対魔力:-
「不滅の聖性」を得た代償で消失している。
単独行動:A
マスター不在でも行動できる。ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。>>588【宝具】
覇道を征く七王威(ハフト・ハーン)
・ランク:B
・種別:対人宝具
・レンジ:-
・最大捕捉:1人
ライダーが生前に制覇した七つの偉業が由来。
七回まで使用できる奇跡のストックを保持し、消費する事によって念じた内容の奇跡を具現化させる。
使い方は、距離制限無しの空間転移、マスター不在での戦闘続行、ダメージの瞬間回復、宝具の威力倍増などなど用途は多様だが、ストックは七つしかないので、それ以上は使用不可となる。しかし、膨大な魔力供給があれば、時間はかかるもののストックの回復が可能になる。
不滅の聖性(アムシャ・スプンタ)
・ランク:B+
・種別:対人(自身)宝具
・レンジ:-
・最大捕捉:1人
ザラスシュトラの祝福により、天が授けた聖なる水に浸かった事で得た不死性。
青銅の鎧が肉体に張り付き、一体化しているかのような姿をしている。そして所々に神聖さを表す紋様が浮き上がっている。
Bランク以下の物理攻撃と魔術攻撃、並びに宝具攻撃をを無効化し、それ以上のランクはBランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計算する。また魔・悪の属性に対する特防効果も有しており、防御力と合わさって絶対的な対魔性の防壁と化している。
伝承通り、両目は不死性を帯びていないので唯一の弱点となっているが、目への攻撃はどの英霊にとっても急所に当たる為、ライダーにとっては目を狙われるというにはそこまで不利という訳ではない。
この祝福は代々聖王に継承されている神の肉体であり、イスファンディヤールこそが最後の後継者という証明。万象なる天子。>>590
そういえば前にちょっと話した業平が開祖の退魔組織を同一にしよう、という案はその後どうでしょうか。>>589
献身せし聖者の軌跡(スプンタ・アールマティ)
・ランク:C〜B+
・種別:対人・対悪宝具
・レンジ:1〜50
・最大捕捉:1人
生前、ロスタムとの戦闘で編み出した、大英雄の無敵性と七つの偉業を封殺.する技術。イスファンディヤールの成す高速の七連撃攻撃。
元は鏃が金剛石で作られている特殊な矢を使った七発同時発射の高速攻撃だったのだが、これを弓以外の武器でも最大発揮できるように練られているが、今回はアーチャーとして現界しているので弓を主流としている。
この技能宝具は様々な方法で使用可能で、例としては:
・『覇道を征く七王威』の効力と合わせる事で出力と威力を上昇し、連撃の数を増やせる。
・金剛石の鏃を用いる場合、概念防御の概念を貫通して相手にそのままのダメージを与える。
・矢を対悪兵装である「鎖」に換装し、対象を拘束するまで追跡するホーミング弾を放つ。また、束縛した対象の属性が悪、または悪性を宿す者ほど効力と硬度が上昇し、“縛る”という特性上空間転移と言った類いの移動方は一切無効化され、移動手段が遮断される。しかし、悪でない者にはただの鎖を然程変わらない。
懺悔すべき破滅への祝福(イスファンディヤール・ウルヴァン)
・ランク:EX
・種別:呪殺宝具
・レンジ:-
・最大捕捉:1人
効果は変わらず。>>592
【解説】
ペルシャの叙事詩「シャー・ナーメ」に登場する不死身の英雄。イランの王グシュタースプの息子で、イランの王子。
拝火教の開祖であるザラスシュトラの教えを守る者であり、彼から祝福として天から不死の肉体と、悪を縛る鎖、そして自らを討った者に降りかかる破滅の呪いを授かる。
当時、イスファンディヤールが活躍していた時代、王であったグシュタースプは王位を欲しがっていた息子であるイスファンディヤールを疎んでおり、無理難題を押し付けては謀殺を図っていたが、類い稀な武才と神々からの祝福を持っていた為全て失敗に終わっていた。
ある日、王位を約束した遠征の帰還中、グシュタースプの不在時に姉妹がトゥランのアルジャースプと呼ばれる無敵の要塞に囚われた事が知らされ、イスファンディヤールは救出の任務を命じられる。その道程で、大英雄ロスタムと同等の七つの険しい試練を乗り越え、要塞を征服し、姉妹を救出してみせる。しかし王位の継承を渋ったグシュタースプは、約束を違えて別の条件を出題する。
その条件とはロスタムの討伐。イランの東側に存在するサブリスターンに広大な領地を持ち、王に匹敵する程の権威を有していた為、グシュタースプにとっては疎むべき存在だった。そして同時に、イスファンディヤールは『ロスタムに討たれる』という預言があったので、互いに潰し合わせる算段もあった。
無論、王国の同志であり、国の名誉、王としての誇り、そして何より大英雄と謳われるロスタム討伐について物申すも、聞く耳を持たなかった為に王命に従うしかなかった。
後日、ロスタムと相対するも無益な戦いはしたくなかったので大人しく連行されるよう説得を試みるも一蹴され、最終的に戦闘に発展した。
不死性と高い武力を以って当初はロスタムを圧倒し、撤退に追い込むまで善戦するも、後にザールと霊鳥シームルグの助言によって、唯一の弱点が両目である事を暴かれてしまい、ギョリュウの枝で作られた矢で両目を射抜かれてイスファンディヤールの生涯はそこで途絶えた。
死に際に、討伐を命じたのはイラン王グシュタースプである事と、息子のバフマンを扶養して欲しいとだけ遺言して息を引き取った。
しかし、イスファンディヤールの想いとは裏腹に、ザラスシュトラに施された破滅の預言がロスタムに降りかかり、後の人生を破滅させてしまっている。>>593
余談だが、イスファンディヤールの成し遂げた偉業は:
・怪物のように恐ろしい二頭の一本角の狼の討伐。
・獅子さえ食べてしまう男二人の討伐。
・ドラゴンの討伐。
・魔女の討伐。
・邪鳥シムルグとその子供達二匹。
・三日間の嵐を勇敢に乗り越える。
・砂漠越え。
【人物】
黒い髪を束ねた青年。青銅の鎧が肉体と一体化した姿をしている。
一見好戦的にも見える性格で、どこか礼儀正しくも荒々しい言動の持ち主だが、ある程度付き合えば朗らかな人物で分を弁える理性的な一面もある事が窺える。戦争を好んでいると本人は言うものの、その実、一刻も早く武勲を立てて王位を継ぎ、国を統一させて平和な時代を作りたいという本心から来るもので、無益な戦いはしない。だが、結局のところ戦い自体は好きな模様。
イランを支えてきた先達には敬意を払っており、また偉大な英雄たちには憧れているので、先達に恥じぬ志しを胸に秘めている。特に大英雄ロスタムは同じ時代を生きた影響もあってか、彼に対してその思いが一段と強い。
我が強いのでマスターを引っ張り回すじゃじゃ馬気質で、令呪でも使わなければ静止しない事が多々ある。しかし、いざ令呪を使おうとすれば大切な時に取っておけと説教する。理不尽。
割と少年心を忘れない方で、カッコいいものには目を引かれるらしい。
聖杯に託す望みは「自らに王位継承権があるか否か」である。これが無理なら「全盛期のロスタムとの決闘」もしくは「第四宝具の破棄」。>>594
【能力】
王子であり、生粋の戦士。七つの偉業を成し遂げた勇者であり、不滅の聖性に見定められた聖者。
その実力は老体とはいえ、かつて大英雄として名を馳せていたロスタムに一度は勝利する程のものであり、単独で敵国に乗り込んで実の姉妹を救出する大胆不敵さも持ち合わせている。
ただ、アーチャーのクラスにも関わらず遠距離に徹さず、前に出ては正面堂々の戦いを挑もうとする我の強さがマスターにとって頭痛の種とも。しかもその行動で能力が上がるのだから強く諌めることもできない。ただし、そんな手前勝手な行動が許される高い技量の他に、ザラスシュトラの祝福により獲得した青銅の鎧で眼球以外が不死身なので基本的に不利な状況に陥る事はない。
弓は一撃ごとにありったけの力を込めるタイプで、連射に関しては『弓矢作成』スキルを持たない事から多用できない。
もう一つイスファンディヤールを厄介な英霊たらしめているのは第四宝具の存在である。戦士としての誇りを大事にしたい彼にとって、第四宝具は不要な加護であり、己と相手の名誉を著しく穢すものと考えているので、早々に破棄したいと思っている。
以上になります。ライダーからアーチャーになりました。あ、じゃあ23時に洲甘さんリメイク投下しますね。
では宣言通りいきますねー
【名前】洲甘柳花(すあま りゅうか)
【年齢】17歳
【性別】女
【属性】中立・中庸
【身長・体重】162cm 54kg
【特技】乗馬、槍術
【天敵】謂綱詩譚
【好きなもの】強き者、強くあろうとする者
【嫌いなもの】女々しい者、不誠実な者
【国籍】日本
【所属】時計塔には属していない魔術家系
【起源】戦い
【魔術属性】風
【量・質】量 B 質 B>>597
【解説】
生徒会役員を務める女生徒。
学内における政治的手腕は教師陣をも黙らせる程であり、教師、生徒両方から畏怖される女傑。
ついたあだ名は「鋼の女」。
なおこの渾名は大変不服らしく、自分としてはユーモアと慈愛に溢れた聖母の如き女だと思っているもよう。
傍から見れば完璧超人・鉄血宰相と思われがちだが、意外にも家事全般が大の苦手。
古(いにしえ)から続く魔術師の家系。
ワルキューレの血が混じっている一族の末裔だが血が薄く、魔術的な属性等は殆ど引き継がれていない。
洲甘の血筋は女が強い一族。
養子、婚姻、或いは隷属、屈服───代々様々な形で優秀な遺伝子の持ち主を招き入れ、産まれた子達を選別し、最も優れた者が魔術刻印を継承する特殊な家系。
なお此処で言う「優秀」というのは魔術回路の多寡や属性の希少性のみならず、精神・肉体・武力なども評価される。
その独特な慣習は祖先であるワルキューレの宿命が代数を経て変化したものだという。>>598
魔術師の家系でありながら精神性が英雄のソレに酷似している。
自由に闘い、奔放に愛し、思うが侭の人生を全うする。
それはある種の冷血さでもあり、敵を容赦しない割り切りの良さでもあり、自分の命に頓着しない危うさでもある。
聖杯戦争に参加する目的は、聖杯戦争を通じて「自分の眼に適った優秀な遺伝子を探す」こと。
拳で語らい合い、繰り返される肉体言語の果てにこそ真に私の追い求める雄が、波長の合う異性が見つかる筈────ワタシより強い奴に逢いに行く。
全ては「根源の渦」へと至る礎となる為。
……だが魔術師としての命題はさておき、異性との結婚生活に人並みに夢を抱いている部分はある。
召喚する英霊は「背中を預けるに足る英傑以外は召喚しない」と豪語しており、武闘派英霊の触媒を確保している。
使用する魔術はルーン魔術。
かつて祖先のワルキューレが大神から授かった武具を秘宝として保管しており、聖杯戦争に参戦するにあたって『神の槍』の複製品を持ち出す……かもしれない。>>599
【台詞】
「好きな言葉は『熱烈峻厳』、嫌いな言葉は『優柔不断』!
たとえ過去を駆け抜けた英雄と言えど腑抜けた言動は許さんからそのつもりでな」
「借り物の魔剣で即物的な強さを手にするなんて愚の骨頂、そんな男が白鳥の衣に袖を通したかと思うと虫唾が走る!!
……我が祖◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎よ、何故あの男などに力を貸した。どうして……」
「目的はただ一つ、私が認める強き伴侶を探す!以上だ!
我が一族の秘術をもってすれば霊体と子を成す事も不可能ではないからな、場合によってはサーヴァントを籠絡するのも大いにアリだぞ」
「……やあダーリン。夕餉にするか?沐浴にするか?それとも褥を重ねようか?
─────ふむ、今一つしっくり来ないな。所謂恥じらいがなさすぎるせいか?客観的意見が欲しい」はぁ……物凄くへこむことがあったのですが今日も私は元気です。
という訳で我が家のぬこを撫で回しながらスレ辿ってきますね。明日には頑張って注意書き用意してくるからまってて
それはそうとうちの聖杯問答()、真面目に考えれば考えるほどラインハルトしかいない銀英伝だゾ……ヤンはどこだヤンは……衆愚政治を肯定しろ誰か……>>526
しれっとフォーリナーがいる時点で普通の聖杯戦争にはならないことは分かる。
>>530
ネムレスにサインは酷じゃよ。あやつ少なくとも自分の名前は無いと思っておるもの。
>>555
サーヴァントに匹敵する使い魔じゃと?と思いましたがこれ魔力消費がヤバいとのことでイメージ的には聖杯のサポート無しでサーヴァントを使役するようなレベルの魔力が必要だから『魔力さえあれば出来るけど単独じゃ難しい』みたいな感じです?
獣国なのですがみっちゃんによる治療シーンを書いていただきたく。大まかな治療内容は『ミュンヘンにシルトグリューンの樹液を摂取させる』なのですがそれをどんな風に摂取させるのかを細かく描写していただけると助かります。直接飲ませるとか気化させて吸い込ませるとか注射器で注入するとか。
>>576
展開が熱すぎて私も灰になったわね。ここからのエピローグでどうなるか。FGOではマシュは蘇りましたがはてさて。
>>595
ライダーからアーチャーに変わったなら宝具四つは多くないかなと思いましたが別にリレーで出る場合は開催地とか他の参加者との話し合いで宝具が減ったりもするでしょうし問題無し!そもそも大英雄だしネ!
>>601
この女傑、色々な意味で強いっ。精神が英雄寄りと言われてるようにケルトの英霊あたりと相性良さそうですね。
「……やあダーリン〜」のセリフから実力を認めた相手といい仲になったらクーデレみたいになるんじゃないかな?と思ったり。なるとしたら私の性癖に刺さります。>>611
ユーモアも慈愛も決して嘘じゃないんですよ、ただめっちゃ判りづらいし判っても笑って良いか困るギャグぶっこむもんだから……>>612
時臣とか普通の魔術師ならばサーヴァントがいかに人間的情緒があっても、私たちで言うところのAIみたいな認知でしょうからAI搭載の二次元キャラクターに肩入れするなんてナンセンス、みたいな考え方かもしれませんね。そう考えると洲甘女史やその一族はかなり異端児ですな。
第二の生が欲しいと思うダレイオス一世と相性いいかもしれませんね。彼ならばどうせならと受肉も望むことでしょうが、このペアで自由にやらせたら大きな影響を及ぼしそうです。彼、(身体は)小型のイスカンダルみたいは人ですし。>>609
ただ難しいことにどれもクラス分けによって外れるような宝具じゃない事なんですよね。
覇道を征く七王威(ハフト・ハーン)→ヘラクレスのような逸話昇華パターン。どのクラスでもオートとで保持。
不滅の聖性(アムシャ・スプンタ)→カルナさんのようなパターン。基本的にどこクラスでも装備。
献身せし聖者の軌跡(スプンタ・アールマティ)→技能昇華宝具。三騎士クラスとかだったら持ってこれるタイプ。
懺悔すべき破滅への祝福(イスファンディヤール・ウルヴァン)→離別の呪いレベルで染み付いている祝福。なのでどう足掻いてもセット。
と、このような感じに。
>>610
皆んな強い英霊を呼びますからね。イスファンディヤールが呼ばれるレベルとなれば、抑止力的に周囲のレベルも上がると思われ。◇
(ここは……俺達は、どうなったんだ……)
フェリーペが目を覚ましたのは窮屈な霊子筐体(コフィン)の中だった。
正規のカルデアにてレフ・ライノールの妨害工作により致命傷を負い、生命維持の為にコフィンの中で凍結されたフェリーペは他のマスター候補達と同様に一年をかけた末に解放された。
仮想空間に転移したのはあくまでフェリーペの意識のみであり、ソレが消失したためにフィードバックされるのもまたフェリーペの意識のみだった。
(そうか、全部……終わったんだな……)
ミシャンドラは眠り、複製人理も消え果てた。
あの世界におけるメンテーも、ヨハン・ナウマンという存在も、ミケランジェロというサーヴァントもまたカルデアには存在しない。
(後悔はしない、これは……俺が選んだ事なんだから……!)
カルデアのスタッフにはミシャンドラが起こした人理改訂や複製人理について話していない。
あらゆる可能性(イフ)を許容する人類史の防壁 カルデア……逆に言えば、あらゆる可能性を観測してしまうということだ。
万が一、あの出来事について告げたせいでこちらのカルデアとミシャンドラの存在が繋がりを持ってしまえば、あの選択が無駄になってしまう。>>623
(たとえ、誰にも話せなくても……何にも記せなくても、俺だけはあの世界のことを忘れない)
辛いこともあった、それでもかけがえのない旅路……誰かが覚えていることがあの世界の、そして自分自身の救いになるとフェリーペは信じていた。
それに、果たさなければならない約束もある……。
解放されたフェリーペは同じマスター候補の中から目的の一人を探し始める。
目当ての人物は案外すんなり見つかった。周りと比べて小柄な少女は、どこか周囲から浮いていた。
────もし、向こうの私に会ったらよろしくしてやってくれ。取っ付き難いかもしれないが、本当は寂しがりだから。
かつて交わした約束を、心の中で反芻する。
「センパイ!」
意を決してフェリーペは ────少女へと声をかけた。>>624
「……もしかして、私のことか?」
キョロキョロと周囲を見回しながら、メンテーはフェリーペの方を振り向いて問いかけた。
「あぁ、俺はカルデアに来たばっかりだし……年齢はどうあれ元からカルデアにいたマスター候補はセンパイだろ?」
「……そういうモノか?」
怪訝そうな顔をしながらも、先輩扱いされたことにメンテーは内心浮き足立っているようだった。
「それで、君はなんで私に声をかけたんだ?」
「いや、なんだか寂しそうな顔してるから気になってさ」
一方的に面識があることなど説明できない以上、適当な言い訳をするフェリーペ。
「……雑なナンパのやり方だな」
(俺もそう思う……)
言い訳に無理があったせいで、メンテーを余計に警戒させてしまった。>>625
「だいたい、私を先輩として敬う礼儀があるなら……まず君から名乗るべきなんじゃないか?」
だが、やはりセンパイ呼びが満更でもないようであり、会話を打ち切るようなことはなかった。
「俺は、フェリーペ・ジョージ・デ・サント。気軽にフェリーペって呼んでくれ……。それで、センパイの方は?」
此処では場所で共に戦った彼女に、再び巡り会った目の前に居る彼女に、フェリーペは問いかけた。
「私はメンテー・プルトランプ。……これでいいか、後輩?」
メンテーの返答に、苦悩の末に選択し、掴み取った未来の価値を感じ……フェリーペは僅かに頬を緩ませた。
終着特異点 人理総統機関 アルス・カルデアス ──────人理修正
──── Fate/Grave Order Selector in Virtual Space ────完>>626
用語・展開補足
人理総統機関 アルス・カルデアス
人理消却……改め人理改訂の為に黒幕・ビーストI/R ミシャンドラが生み出した偽りのカルデアそのもの。
つまりフェリーペとメンテーが拠点とするカルデアそのものである。
このカルデアはミシャンドラの権能により電子の海(ネットワーク)へと『2015』年以前の人理を複製(コピー&ペースト)することで完成した仮想空間である。
ミシャンドラはカルデアを起点として複製した人理を本来の人理と接続することで上書きし、自身が統べる新たな歴史を造り上げる事を画策していた。
それこそが人理改訂計画の全容である。
仮にフェリーペの協力を得て現実世界と接続した場合、異聞帯に匹敵する脅威と化していた。
七つの特異点
聖杯によって生み出された複製人理の歪み。
フェリーペ達は魔弄王(ミシャンドラ)が造り上げたモノだと認識していたが、真相は真逆。
複製人理を掻き乱し、人理改訂を破綻させるための抑止力の具現こそが七つの聖杯の正体だった。
ミシャンドラはそれに気づくが、自身の手で対処すれば自体が悪化すると感じ、フェリーペという正当性を持った修正者を利用することで抑止の目を掻い潜ることを選んだ。>>627
魔弄王 スライマーン
ビーストI/Rが名乗った偽りの真名。
ソロモンに由来するモノとして概念としての相性が良かった為にその姿を選んだ。
魔術式 ゲーティアの影響を受けながらも、完全なる科学の中で生まれ、魔術を支配する目的のもとに行動した最新の魔神は正しく「魔術を弄ぶ者」であった。
ちなみに初めにレフ・ライノールの姿を取ったのは、本来の歴史(カルデア)との齟齬を少しでも少なくするため。
ビーストI/R
真名はネットミームにより誕生した魔神 ミシャンドラ。
本来は幻霊にも満たない存在であったが、表のカルデアにてソロモン/ゲーティアが存在を失ったことで行き場を失ったエネルギーの受け皿となるカタチで大幅に霊基の質が向上した。
魔術(ゲーティア)の暴走により意味消失した2015年から2016年の『空白の一年』を憐れみ、其処に意味を見出すべく、人理改訂という計画を立案した。
自身の領域である仮想空間の中では全能に近い存在であったが、ヨハン・ナウマン=ジョン・フォン・ノイマンという天敵の存在によって完全性を失い、尚も諦めずに立ち上がったがフェリーペとの最後の戦いで敗北を受け入れた。
極星の天象儀
ヨハン・ナウマンがビーストI/Rの領域を書き換えたことで、これまでフェリーペ及び偽りのカルデアと縁を結んだサーヴァント達が召喚された事象。
人理改訂に否定的でない、或いは否定する意思を持ちえないサーヴァントやカルデアへの協力を拒んだ一部のサーヴァントは召喚されていない。
こちらも複製人理と同じく『複製された英霊の座』から召喚されているため、この場で起きた出来事の記録は本来の『座』へと持ち帰られることは無い……一時ばかりの奇跡である。>>628
ミケランジェロ・ブオナローティ
カルデア所属のサーヴァントの一騎。
最後の戦いに挑むフェリーペに自身の能力で強化を施し、見送った。
こちらのカルデアではレオナルド・ダヴィンチを召喚することは叶わない故に、ソレに相当する存在としてミシャンドラの介入により『Grave Order』世界へと呼び出された。
『Grand Order』において英霊の座へと収まっていない彼がこの世界に召喚されているのはそのため。
ヨハン・ナウマン/ジョン・フォン・ノイマン
『Grave Order』世界のカルデアにおける統括技術者。
その正体は『Grand Order』世界において召喚されたジョン・フォン・ノイマンが仮想空間に送り込んだアバターである。
表のカルデアにおけるノイマンは召喚されてすぐに科学の叛逆を察し、カルデアから自身に関する全ての痕跡を消去して事態解決に動いた。
ミシャンドラに気付かれることがなかったのも、表のカルデアに召喚記録がないのもそのため。
アバターであるナウマンは黒幕に気づかれない為にノイマンの頭脳と宝具以外を残した全てを書き換えた存在であり、外見・年齢はおろか、精神性すらノイマン本人とは異なるよう設計されている。
そのため、ナウマンの自己は仮想空間の消失と共に潰え、ノイマンにフィードバックされることは無く、ミシャンドラの撃破とはナウマンにとっては自.殺行為に等しい。
故にナウマンは最後の判断をフェリーペに委ね、その結果として宝具を行使し、ミシャンドラの破滅を招いた。>>629
メンテー・プルトランプ
フェリーペの相棒とも言える擬似サーヴァント。
本来の世界にいた時から内側に複数の死霊を宿しており、ミシャンドラはそれに気づかない状態で完全な複製を行ってしまった為、結果的にイレギュラーな存在となった。
選択に悩むフェリーペの背中を押し、一つの願いを託して、最期は自身の宝具によって彼を守り抜いた。
フェリーペ・ジョージ・デ・サント
『Grave Order』における唯一のマスター。
本来の世界では瀕死の状態でコフィンの中で凍結されており、意識のみが仮想空間へと転移している。
ミシャンドラからは本来の世界と仮想空間を繋ぐ触媒と看做されており、理不尽のない理想の世界を築く為と勧誘されるも、人理改訂によって正しく未来を取り戻した者達(カルデア)に降り掛かる不条理を看過できずにそれを拒絶した。
これまで特異点で共に戦ったサーヴァント達、カルデアのミケランジェロやナウマン、そしてメンテーとの別れを決意し、ミシャンドラを打ち倒し、仮想空間を終息させた。
表のカルデアに復帰後は起こった出来事全てを自身だけは決して忘れないと秘匿した。
カルデアから解放された後は、仮想空間で最後に交わした約束を思い出し、再びメンテー・プルトランプと出逢った。以上、3年近くかかった『Fate/Grave Order』の物語はこれにて完結です
Wikiに登録された魅力的なサーヴァントを何とかして少しでも多く活かしたいと思い始めた『Grave Order』。
個人SSではありますが、スレにいた皆さんのおかげでなんとか書き上げることが出来ました。
フェリーペとメンテーの物語もこれで一つの区切りが着いたと思っています
とはいえ思い入れはあるのでちょくちょくフェリメン時空でまたSSを書くこともあるかもしれません
お読みいただきありがとうございました!>>631
感無量…ただ…言葉に尽くせないほどの感動…!
完結お疲れ様です。そして、素敵な物語を見せてくだだり本当にありがとうございます。どの特異点にも、どの出会いにも感動と意義に満ち溢れたもので、どのキャラにも想いがあって、その末の旅路の終わり…フェリーぺさんの選んだ道、そしてメンテーさんとの初対面という名の再会にぐれおの全てが詰まっているようで…ただ、満ち足りた感情だけ…
新参であった自分のキャラまで採用してくださったこと、重ねて感謝します。ぐれおのおかげで色々なキャラを知ることができて、私がここに入れ込めたのも一重にぐれおのおかげと言って過言ではないほどで…だからこそ、この堂々の完結に精一杯の祝福と感謝を…!>>580 >>611
我、壮大な物語のラストバトルが泥臭い殴り合いなの好き好き民
全てが終わった後のエピローグ、納得いくものになったと思いたいです
>>581
ノイマン出すと決めた時から絶対入れようと思ってた逸話です
アポコラボのダーニックの最期はイベシナリオでもかなり好きな方なので、そう言っていただけると嬉しい
>>582
監獄長におかれましては、フェリーペさんをお貸しいただいて本当にありがとうございます
明るさの中に後悔の影も見え隠れする人物だからこそ、この結末が書けたと思います
>>583 >>585
仲間の残した武器を手に取るのは王道……!エピローグも読んでいただければ嬉しいです
>>609
メンテーとフェリーペの結末に関しては初期からバッチリ決めてあったので、エピローグで確かめてもらえれば嬉しいです
>>618
短いようで長かった、長いようで短かった物語も遂に完結です!>>638
女の子ではないですが、『はたらく細胞』のマクロファージみたいな大柄武器(巨大鉈、斧とか)を振り回す淑女とかいいと思います。>>638
わかるマーン!!巨大武器と女の子の組み合わせは鉄板で御座る>>646
なるほどなるほど……なんか日本でもそういう逸話ないかな……
>日本でも、斧は神事にも用いられており、その代表例は伊勢神宮の神宮式年遷宮に用いられる用材の伐倒式である。これは斧入れ式と呼ばれ、古来から伝わる「三ッ緒伐り」という方法で2本の檜の巨木を伐採する。
>長野県諏訪大社の御柱祭でも、儀式に使用される樅の大木は斧と鋸を利用した昔ながらの方法で伐採される。山から下ろされた巨大な丸太は支える綱を斧で切断されて「木落し坂」を滑り落ち、最終的には斧で先端を削られた後、諏訪大社の境内に立てられる。(以上Wiki先生から抜粋)
これは斧使いの巫女とか作れるのでは……?
またメネス王お借りするかもしれませんね(白目)(親の顔より見たファラオ)よく考えたら二月って今日までじゃんね(白目)
というわけで短いですけど蓮ツタのバレンタイン投げますね。>>652
「……おはよう。いつにもまして眠そう? 放っておいて。昨日は遅かったのよ。
はいこれ……なにって、バレンタインよ。バレンタイン 貴方の国のお菓子を焼いてみたの。バスブーサって言うらしいわ。知らないけど。
どう? 貴方の舌に合うといいのだけど。
……前にネメス王に振る舞われたものとは違う香りがする? 気のせいじゃない?
まあいいわ。ハッピーバレンタイン、アーチャー。
じゃあ私は昼ごはんまで寝るから。出来たら起こしに来てね。
今日の昼食担当、貴方でしょ?」
『ガザニア・バスブーサ』
蓮見静香がアーチャー・ツタンカーメンに送ったバレンタインのプレゼント。
チョコレートではなく故郷のお菓子を食べて欲しいと願う静香の気持ちが込められている。
ちなみに、ツタンカーメンが感じ取った香りは気のせいなどではなく、実際にある花から香りがつけられている。
花の名前は勲章菊。
花言葉は―――貴方を、誇りに思う。>>653
「おはよう、シズカ。貴方が私より遅く起きるなんて珍しい? そんなこともあるさ。昨日は少し慌ただしくてね。
というか、自覚があるなら少しは直してくれ。
ってその話は別にどうでもいいんだ。えーっと……その、この前は美味しいお菓子をありがとう。
そのお礼にね。これを用意したんだ。喜んでくれると嬉しいんだけど……
ああ、試しにつけて見るかい? ……うん。よく似合ってる。僕の見立てもなかなかじゃないか。
こんなもので良ければ、どうか受け取って欲しい。
……嬉しい? そうかい。それは良かった。
ハッピーホワイトデー、シズカ。どうか、良い一日を」
『ホワイト・オーナメント』
アーチャー・ツタンカーメンから蓮見静香に送られたバレンタインデーのお返し。
菊の花を模した白い髪飾りで、艶やかな黒髪を持ち、普段から和服を愛用する彼女にはこの上なく似合う一品。
英霊からの贈り物であるそれは当然普通の髪飾りにあらず。耐火、耐水、耐雷、耐毒、耐爆、耐呪、耐時間、耐偶然、その他200の耐性とトドメとばかりに耐粛清防御まで付与された特級の魔術礼装である。
ちなみに、モデルとなったのは勲章菊と呼ばれるもの。
花言葉は―――最早、語るのは無粋であろう。
彼女と彼の根底には、互いに対する敬意と尊重がある。
二つの贈り物は、それを何よりも示している。Wikiの方も更新しました! これで遂に完結ですことよ
>>632
こちらこそお貸しいただいて感謝です
特に第肆特異点の構想はカスパーあってのモノでもありますし
>一重にぐれおのおかげと言って過言ではないほどで
そこまで言っていただいけるなら書いた甲斐があります、ありがとうございます!
>>634
なんとか完成させることが出来ました
フェリメンのオチは決まってたのでストレートにいけました
あの時の二人とは違うけど、また一から未来へ再スタートを決める感じで
>>642 >>644
ありがとうございます
第一回大会のメンバー+αで特異点Fやりたいって感じで始めて随分と遠いところに来てしまいましたね……
>>645
ありがとうございます!
冠位エルヴィスとか自分にはない発想だったので、せっかくだしお借りしなきゃ!ってなりましたね>>666
聖杯大会運営が保有する島にある無人の市街地。それが今回の“催し”の会場だ。
ダダダダダ、と戦場に自動小銃の音が響く。しかし放たれた複数の弾丸は水で出来た壁を突破することが出来ない。
「チッ……」
「無駄だ。神秘を纏わない攻撃でこの防御を突破することは困難だ」
男が笛を咥えてひと吹きすると壁になっていた水からいくつか分裂して姿を変えていく。それは小さな魚の形を取りこちらへと勢いよく射出された。
「くっ────!」
捌ききれなかった魚の弾丸が私の体を裂く。厄介なのは分裂していること。これでは返り血での反撃をしたところで全体に変化が行き渡らない。
一見するとこちらの攻撃は通じずじわじわと削られている状況。しかし私は焦ってはいない。何故ならこうして時間を稼ぐだけで十分だからだ。>>667
師匠が傭兵の男と戦っている場所から約800メートル離れた地点。いい狙撃ポイントを探して辿り着いたビルの上で僕は担いできた狙撃銃を置き、伏せ撃ちの姿勢を取る。
「焦るな……師匠なら大丈夫。少なくとも今すぐどうにかなるなんてことは無いはずだ……」
スコープ越しにターゲットの動きを追いタイミングを待つ。
狙撃銃と言っても本物の銃という訳じゃない。これはただの銃の形をしたモデルガンのようなものだ。普通ならこんなものは玩具以外の何物でもない。けれど僕がこれを使えば立派な魔術礼装だ。
『鬼火』、死霊魔術とガンドを組み合わせた呪いの火玉。相手を指差すことで発動するそれを訓練と魔術の応用を経て“銃を向けて引き金を引く”ことで銃口から呪いを飛ばすことに成功した。
普通銃と魔術の噛み合わせが悪いのは弾丸に神秘を乗せるのが難しいから。でも『鬼火弾』と師匠が名付けてくれたこれ(正直安直過ぎだと思う)は物理的破壊力を伴う呪いだ。
外道な魔術にばかり頼りたくは無い。でも近代兵器だけで戦えるほど強くもない。そんな俺だからこその中途半端な、俺だけの戦法。
「────今だ」
引き金を引く。すると銃を撃ったとは思えない静かな音と共に薄緑色の小さな火球が放たれた。>>668
流石に少しきついな。
私の血を浴びた魚型の弾に起こった異変に気付き男が水の壁を細かく分断して周囲に浮かせるようになってからというもの、それまでよりも攻撃が通りづらくなった。自分の血を掌に受けて血飛沫を飛ばしても小さな水球が幾つかだめになるだけに終わる。
「そろそろ終わりにしよう」
「奇遇だな。私もそう思っていたところだ」
強がりではない。本当にそろそろこないと限界だぞ、ハクト。
そう思っていた矢先に男が水球を変化させ一方に集めた。やれやれ、やっときたか。
「やはり狙撃か。見え透いた時間稼ぎだったからすぐに分か──がっ!?」
無駄だ。ハクトの鬼火弾は実体を持たない呪いの弾丸。それも放たれる火球は火ではあるが化学的な火ではないのだから水で防ぐことは出来ない。
物理的破壊力を伴う呪いは肉体的にも魔術的にもダメージを負わせて短時間だが魔術の使用に不具合が生じる。厄介な水の壁が無くなった隙に接近する。
「ぐっ、舐めるな…!」
「舐めてなんかいないさ。だから!」
男が手にした剣を振り上げたのを躱し、その腕を掴む。そして男の体に“私の魔力を注ぎ込んだ”。ふと、作家系キャスターを思いついたのはいいけど、宝具の内容が諸に版権NGに引っかかるので諦めた。
>>682
クッチーからガツガツ行っても…無理そうっぽいかなー?となると残念。それなりに同類トーク出来そうだったので。>>680
魔術と科学の融合と聞くと、なんでかサイバスターを思い出す。
オーラバトラー? コモンには魔術は無かったから。>>677
それですです
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
しかし今振り返ってみると、神秘の少ない現代で2日放置すればフル充填可能って結構コスパ良いのでは…?特異点F BC.1857 荒唐無稽開拓フロンティア
“甘き■■”■ッド■■サ■
第一特異点 BC.1919 ■■崩壊楽土ボ■■ン
“無垢なる屠殺者”リジー・ボーデン
第二特異点 BC.1692 異端■■裁判■イ■■
“夢の中の夢”エドガー・アラン・ポー
第三特異点 BC.1926 ■■■道路マ■■・ロード
“鋼鉄の奔馬”ハーレー・ダビッドソン
第四特異点 有機■■都市■■コ■■レー
“悪魔の■■”■■■・■■■・■■■■
第五特異点 南北分離戦争シビル・ウォー
“大■■殺し” ■■・ハー■■■・オズ■■■
第六特異点 第■接近遭遇ケネス・アーノルド
“遊星よりの使者”フー・ファイター
第七特異点 ■■■■岩礁■■■
“蒼の魔竜”■■ファ■・■■モン■■
リレー回し終わったら書き始めます!
誰が誰だか当ててみよう!あれっぐれおが完結してる……?すごいやおめでとう……
というか今月曜日の夜……?どういうことなの……?
とりあえず注意書きなんですけど一行ぐらいのを足してみますねアァアアァアアァァァアーッッッ!パソコンスーパー大切断ッ!アァアaxaaAッッー!
Requiemさん、デイヴィくんの絵完成遅くなります…すいません…すいません…>>631
完結お疲れ様でした。
人理修復という、原作にしろオリジナルにしろ莫大な風呂敷になる物語を纏め上げ、描ききったのが本当に凄いです。
これからのフェリメンに幸せな未来が待っている事を祈ります。>>688
ヘアッ…ポーがいる…しかも…え…?メイン…?セイレム…?で、合ってるよね…?魔女裁判…?え、え…
あと特異点Fのキーサーヴァントはマッドガッサー、第五特異点はリー・ハーヴェイ・オズワルドと推測しておきます…>>693
パソコン自体趣味用ですし、SSのも画像フォルダ系もバックアップ取ってるんで無問題ですの。ぶっちゃけ本体問題。買い替えの時期かな…って感じですの。
日曜の終わりになって良いもんじゃねぇよ…ホワイトデーイ♪ホワイトデーイ♪
生きる理由が一つ増えた~♪連レスでくだらないこと言うけど、ポーは実のところ生前は一度も「エドガー・アラン・ポー」とは署名しなかったんですよ。「エドガー・ポー」ってしてたんですよ。
そもそもエドガー・アラン・ポーの名前は、ポー家に生まれたからポーで、ファーストネームも普通にエドガー。その間のアランは養父であるジョン・アランがアラン家の人間であるからと挟んだので生まれたものなんですよ。言ってしまえば、ポーの生まれたままの名前ではない。親が生きていれば付けられることのなかった名前なんですよ。
それで、ポーとアランは反りが合わず、アランが病に臥せって臨終くらいの頃に見舞いに行っても「どうせ遺産狙いだろ」と追い出されるほど。だからポーはアランのことが嫌いで、それ故にエドガー・アラン・ポーとは名乗らなかったンです。
では何故、自分でどうとでも変えられるサーヴァントネーム、霊基名を「エドガー・アラン・ポー」としているかと言うと、その名前が後世の人々の中での「自分を示す符号」だからなんです。ポーの名前がペンネームの由来である江戸川乱歩も、それは「エドガー・アラン・ポー」から取っているんですよ。後世の彼らにとって、自分はエドガー・アラン・ポーで、エドガー・アラン・ポーこそが後世での共通言語、共通符号なんだと知ったからこそ、彼は自分を「エドガー・アラン・ポー」としているんです。
とんでもないファンサ精神。まぁ生前はそんなファンサすら出来なかったんで当然と言えば当然のことなんですが>>706
部活全員の武器というか宝具を一斉に展開するとかどうです?>>719
出来ますよ!
ちょっとラフつくってきますね~>>722
お久しぶりです。
戻って参りました。
本戦に乱入弓陣営のSSを投下してるので確認お願い致します。>>730
「真性悪魔」とか本物の悪魔で無ければいけるかと……?ぬあ!くあ!おお!また二人戻ってきている!喜ばしき事ですな
ところで…あのう…falling moon 第一話が出来たので貼っても良いですか?よおし、当たって砕けろだあ
「……東京ねぇ」
間久部理仁は車窓から見えるビル群を見つめながら億劫そうにぼそりと呟き、スマホを起動する。新幹線に揺られること数時間、もう午後四時に差し掛かろうとしている。うん、と伸びをしてみると背骨がパキパキと音を鳴らした。
「やだ、凄い音が鳴ったわね。私も伸びしようかしら。うーん」
隣の座席にちょこんと座る義母、美和子の背骨は音を立てるどころかびしりと正されてそのままだ。そもそも新幹線に乗ってから姿勢が全く変わっていない様に思える。理仁はジト目でうんうん唸る義母を見つめつつ、おもむろに座席から立ち上がる。
「ちょっとトイレ行ってくる。まだ着かないでしょ」
「そうね、あと二駅くらいかしら。気をつけてねー」
手足をぴんと伸ばしロボットみたいにキビキビ廊下を進む。こうでもしないと体が痛くて痛くして仕方が無いのである。慣れない新幹線という事もあって尚更体が鈍って仕方が無い。
義父、彰久の仕事の都合で家族三人で東京で一年間暮らす事となり現在に至るのだが、理仁はあまり乗り気とは言えなかった。先に東京で生活している彰久は「良いところだぞー」なんて電話口で朗らかに言ってくるし、美和子も「東京って色々お買い物出来るんでしょう?楽しみだわ」とワクワクしていたりそれはもう能天気と言い様がない。
(あの二人はそりゃコミュ強だから良いだろうけどさぁ。高校二年、東京に転校生とかもうめっちゃ、胃が痛い奴なんだぜ……もう大体のコミュニティが完成しちゃってる奴……)>>736
端的に言うならば理仁は人付き合いというものが苦手である。引っ越す前も親友と呼べる人間はおらず(該当する人間は数人いなくもないが色々混み合っている)、どの人間とも当たり障りの無い距離間で生きてきた。そのせいか生まれてしまったのが超絶コミュ性だ。
慣れない都会、慣れないアーバンライフ、溶け込めそうに無い新学期……転校生なんてよほどのイケメンか才能を持っていなければ微妙な期待を持たれた挙句そっぽを向かれるに違いない。
と言う風に来たる不安に理仁が頭を悩ませながらトイレまでやってくると、と向かい側からライオンの様な少女が歩いてきた。年は理仁と同じくらいだろうか、歩き方から既に気迫を見受けられる。
「ん……?」
どうやら少女もトイレが目的らしい。互いに見つめ合って数秒して理仁はすごすごと退いてトイレを譲る事にした。
「どうぞ……」
「……」
理仁の振る舞いが気に障ったのか少女はすっと目を細めるとそのままトイレに引っ込む。レディファースト、それなりの親切心のつもりで取った行動であったのだが逆効果に繋がるとは思いもせず、しばし理仁はトイレを見つめてしまった。
「理仁ー、もうすぐ東京だけど……あら、何してるの」
「いや、なんか……なんか悪かったみたい」>>737
「やあ二人共、久しぶり! 美和子は相変わらず綺麗だな。理仁は背が前より大きくなったんじゃないか?」
「いやだお父さんったらそんな、恥ずかしいわ」
「久しぶりも何も一週間とちょっとしか経ってないって……」
月見駅についてすぐに彰久は理仁と美和子を見つけ駆け寄ってきた。見送った時と何ら変わりない朗らかな笑顔と電話口での会話が結びつき、やっぱりコミュ強なのだなと理仁は呆れて口の端を歪める。
行き交う人々は以前住んでいた場所とは比べものにならない。会社員や学生を交えて数え切れないほど多くの人間を駅を出入りしている模様はまさに有象無象と言うべきか。
「じゃあ新しい我が家に行くとしようか。理仁、悪いが母さんの荷物を持ってやってくれ。そこに車を停めてるから」
「え?良いわよそんな……」
「いや、持つよ。持つ持つ」
目を白黒させる理仁を慮って彰久が声をかけて鍵を放ってくる。はっとしてそれを受け取り、理仁はすぐに美和子の荷物を抱えて彰久が指差した可愛らしいピンク色の軽自動車へと向かった。他に停めてあるものと比べると二回りほど古いが、それもまた彰久らしい。
荷物を全て後部のトランクに仕舞い終えるとタイミング良く彰久と美和子がやってきた。美和子は「まぁ」と声をあげてピンクの車体に熱視線を送り、
「どうしたのこんな可愛らしい車……私大好きだわこういうの」
「ちょうど余っていたのがこれだけだったんだ。でも母さんが気に入ってくれて嬉しいよ」
「はいはい、人前なんだからイチャつくのはそこら辺で……」
車に乗り込みシートに背中を預ける。大して座り心地の良いものではないが、それでも緊張がほぐれてきたのか理仁は猛烈な脱力感に襲われた。彰久と美和子と共にいる、それだけで幾分か気が楽になり家にいる様だ。>>738
車が走り出したあたりで彰久は再会の喜びを隠せない声色で、
「家の写真はこの前送ったと思うが、実物はもっとしっかりしているよ。二人の部屋の掃除は一通り済ませておいたからすぐに使える。ちゃんと我が息子の部屋は端っこだからな」
「そりゃどうも……」
「転校先の学校に挨拶するのは明日だから、今日は夜の散歩は無しね。ちゃんと寝るのよ」
「疲れてるからしないよ……って気付いてたの? 滅茶苦茶静かに出て行ってたんだけど」
「気付くに決まってるでしょう。まるっとお見通しなんだから」
「はっはっは、母さんは鋭いな。でもな、夜は出歩かない方が良いぞ。どうもここ最近変でな」
「事件って?」
理仁の問いかけに彰久はしばし口をつぐみ、助手席の美和子を窺ってから、
「今日はいなかったが駅や街中にあまり素行が良くない奴らが増えてきたんだ。どうやら妙なクスリが流行っているらしくて、テレビや新聞でも取り上げられてる。重ねて言うが、夜中には出歩くなよ」
ミラー越しに義父の視線が向けられる。普段の穏やかなものとは打って変わった強い眼差しに理仁は声も出さずに深く頷いた。
「……と、湿っぽい話はここまでだな、すまん。ともかく今日はゆっくり休んで明日はバッチリ学校の人達に挨拶するとしような」
「絶妙に忘れたかった話題をお出ししてくるなぁもう……」
億劫そうにため息をついて理仁は窓の外に目を向ける。建物の間隔が狭く、まるで地面を埋め尽くそうかという勢いだ。よくここで生活している人々は息が詰まらないものだ。自分もこれからその一員になるのだと思うと、気が重くなった。>>739
「ここが一年間お世話になる家だ。どうだ、大きいだろう」
「本当に写真より綺麗ね。というか……前の家より大きくないかしら?」
新しい家は某夕方六時半の魚介類系家族を彷彿とさせるても大きな一軒家であった。理仁は美和子と思わず顔を見合わせてしまい、彰久はもしや事故物件を掴まされたのではないかと邪推したほどだ。
実際はわざわざ東京に来てもらったのだから住むところくらいは……と仕事先の人間が用意してくれたそうだ。彰久の人徳のたまものだが、それにしても大きい。三人で住むにも大きすぎる。
「なんか幽霊でも出てきそうだなこれ」
「良いんじゃないか? 幽霊でも一緒に住む人が増えると嬉しい」
「それもそうね。幽霊さんの主食って何かしら……」
「冗談を本気で捉えないでくれるかな!?」
何処まで本気なのか分からない両親の発言にこめかみを抑えつつ荷物を運び込む。幾つも部屋がある内、理仁の部屋は確かに端の方に位置している。程よく彰久達の部屋とは距離があり、パーソナルスペースとしては確かだ。
前の家も和風であったから特に住み心地に変化は無い。畳の匂いも変わらず、理仁は安堵のため息をついて荷物の整理を始めた。大した趣味と言える趣味も無いため、クレーンゲームの景品をいくつか置いた程度のなんとも質素な部屋が完成した。
畳に寝転がりもう一度安堵のため息。忙しない一日で体は疲れ果て、早く寝たいと訴えかけてきている。章久達の目もある、今日は素直に寝た方がいいだろう。
これから一年、この月見市で生活する。果たしてうまくやっていけるものか……。
「おーい理仁、そろそろ夕飯にしようか。寿司を取ったんだ」
「今行くー」>>740
廊下から彰久の声が飛んでくる。体は気怠いが腹に何も入れないと後々響いてしまう事だろう。
重い体を起こして居間へ向かおうとしたその時、理仁の左手に針で刺した様な鋭い痛みが走った。
「痛っ……なんだ?」
見れば左掌がじわりと赤くなっている。何処かにぶつけたのだろうか、と揉んでみるが特に痛みはない。しかし確かに掌は腫れている様に赤く、理仁は首を傾げた。
「理仁ー?」
「そんなに呼ばなくっても行くよー」
痛みが無いのならば気にする事ではないだろう。彰久達を待たせる訳にもいかない、理仁は小走りで居間へと向かった。>>743
とりあえずチャラ男の方はクリスマスがまだ終わってない(シナリオ組んであるけど出力できてない)ので残しておきます
ニーベルングは完結って事で動かしときますね
あとfallin moonは登録しておきましたウボァー。
クリスティに関して重大なミスしてたことにやっと気付いたー。ミス・マープルとハーレー・クィンの正体はクリスティ、と設定してんだけど、ニコニコ大百科で彼女の項目を見て
色黒で痩せぎす、仮面をつけたように見える顔の青年
とハーレーが紹介されてて「あれ?」と思ってちょっくら調べたら、ハーレー・クィンはマ ジ で 男 だ っ た 。
ハーレーの初登場作も収録した短編集の原題が『The Mysterious Mr Quin』だったという。
この辺に関して後で解説の方を修正しとこう。Wikiに登録してある項目の、解説の箇所を加筆完了。
なので寝ます。>>750
『Graduation(スーツを着て校門の前で佇むツタンカーメン。その手には大きな花束が抱えられている)』
桜舞い散る学び舎で、誰かを待ち侘びる男がいた。
強ばった表情は人を寄せ付けず、それでいて神聖な空気を感じさせた。
10分か、それとも1時間か。
永劫にも近い時間を断ち切るように、振袖に身を包んだ少女……否、女性が彼の姿を見て駆けてくる。
待ち人は来たり。
鉄面皮のような表情は、少年のようなあどけない笑顔に変わっていた。
「卒業おめでとう。その……君はこれからどうするんだ? やりたいことは無いのか?
……そうか。その、よく聞いて欲しい。
これから、君を支えさせて欲しい。新しい目標を目指そうとする君を、これまでよりも近くで支えてあげたいんだ……ダメ、かな?」
こんな感じでしょうか!
え?お相手?誰でしょうね?>>752
第1回だと別離しちゃいましたけど基本的にあの2人は一緒なので!
いやまあこの概念礼装はCBCなんですけど!()ホワイトデー……
それは普段スーツじゃない男子キャラにスーツ着せてあとは眼鏡と革の手袋と肩掛けコートとかオプションも合法的に組み込めるイベント(性癖全開)
着衣故のスケベさを演出できる素敵行事……CBC……つまりはイケメン……自キャラでやれそうなのは……鹿之介だな!
……なんか去年も似たようなこと言った気がするCBCネタ…うーむ、どうしよう
素材はあれど、どう料理したものか見当もつかない>>748
ナンダロネーホントネー
マジで最初は難しい…急ぎすぎてもダメだしのんびりやりすぎてもダメだしCBC…そもそもマトモなボーイがあんまり居ねぇよウチには。
>>742
あぁ、この日常から非日常へ緩やかに移行していく感じ…良いですね…ファンタジーの導入としてとても惹かれる展開でした>>777
けっこうな割合で一ちゃんだこれ!
差別化でサングラスとかかけよう…>>771
義輝もちゃんルールは守りますよ。ただ相手選手が「こいつ嫌だわ」と思うようなプレイをしたりしますけど。反則をさせるようやプレイです。オーバーネットを誘うとか。でもサーブとか普通にプレイしても上手いし、どんな局面でもイキイキして士気高揚する面倒なプレイヤーです。CBCで思いついたのは、バーとかですかねぇ。バーテンダー枠、お酒を嗜んでいる枠、ミルク枠、ダーツ枠と。
>>780
ビリヤード枠もあってもいいと思います。あれ、霊衣で執事枠はありますが執事の礼装はありましたっけ?
>>750
『銀河へ響け、恋の詩(うた)』
時は2xxx年、人類、サーヴァントの活動範囲は宇宙まで広がり、
聖杯戦争の規模も宇宙規模へと広がった。
宇宙聖杯戦争の被害を抑えるべく動く宇宙連邦教会の一員である男、ムネチカ・三条は戦いの最中、
高らかに詩を歌い上げる謎のサーヴァント、曹丕と出会う。
彼らはまだ知らない、彼との出会いが後にこの宇宙聖杯戦争終結の鍵となる事を。
そして今、宇宙聖杯戦争を巡る壮大なスペースオペラがここに始まる!
「『すぺーすおぺら』が何かはよく解らぬが、宇宙聖杯戦争なんぞくだらぬ! 余の詩(うた)を聞け! 」
フィオナ騎士団のお二人がジャスバイビーコミュニケーイションしてたから曹丕くんが詩で宇宙を救ってもいいじゃないか……この間エアライブ見ちゃったからね……>>771
あいつ機械というかシステマチックな存在なのでこういうのにはちょっと…
ガヌロンの方がまだ向いてるかもしれませんというわけで、即興で思いついたネタ礼装SSを投下
ちなみに店名になってる『シカトリス』とはフランス語で『傷跡』という意味です
『Barシカトリス』
繁華街の裏路地、街灯の光も届かぬ奥底にその店は存在する。
ヤクザ、チンピラ、殺し屋、あるいは売人。どれ程国が発展・成長しようとも、世間に馴染めぬ人間は一定数存在する。
ここはそんな奴らの安息の場。表において許されぬ取引も、次なる悪行の相談も、あるいはただ一時静かな時間を過ごしたい者も。皆等しく受け入れる。
ただしくれぐれも羽目を外し過ぎないように。さもなくば、偏屈なマスターとおっかない用心棒の牙が貴方に向く事になるだろう…。
ガヌロン「あまり店を汚してくれるな。後始末をするのは儂らだという事を忘れてくれるなよ」
ジョリー・ロジャー「へいへい、面倒くせェこって」
丸目長恵「つー訳だ兄ちゃん達。泣き言なら、叩きのめした後で存分に聞いてやるよ」誰もいないけど、こっそりCBCネタを投下。
『ハンターたちの狂騒』
新緑が生い茂る森丘にてモンスターあり。
茫洋と広がる大海原にてモンスターあり。
険しく聳え立つ剣山にてモンスターあり。
富、名声、力、そして自らの勇気を示すべく武器を手に取る者たちがいた。
その名はハンター。強大なモンスターに立ち向かい、彼らは今もまた己の信念を賭けて猛る。
狩れ、狩れ、狩りまくれ!
ハンターたちの冒険は終わらない。さあ行こう、未知なる世界の探求へ!
オッドル「タラクスの、宝玉が、でぬぞ!」
羿「幸運値の低い私たちでは確率が限りなく低いのでしょうね」
ニムロド「またもや同じクエストか……」
イスファンディヤール「あー、もう俺が代わりに剥ぎ取ろうか? 幸運B+だし」
弓使いしかいないとか思ってはいけない。だから俺は獣胎憑霊法魔術師は肉体に魔獣パッチワーク形式に仕上げていく感じで。
>>794>>789
一応全員「自分が『いいもの』を選ぼうとすると消耗品とか実用品になるからなぁ……」という思考を辿っての気遣いの「金!」なのでわりかし真面目で無難な選択肢なのだな。>>800
把握に関しても仰る通りで、あとはスペックの差別化も面倒。>>802
数作ってないので大体全部(サーヴァント全員出身違うので。)
>>803
パパ黒つくったなぁ俺は。いやちゃんと欠点らしきものは設定してるけど…。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E8%BF%85%E9%BE%8D%28%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%29>>802
多く作っているわけではないのですけれどユノー様がギリシアの代表でなければなんなのかって話ではありますね。>>812
厩戸皇子ですか。業平はSSで結構書いてますが厩戸皇子はフランス特異点意外だとあまり書けていないのでもっと書きたいです。
世界史をより細分化するならば英国史はエドワード黒太子、ペルシャあるいは中東という区分からはダレイオス一世ですね。エジプトならばプトレマイオス、アメリカならばアームストロング船長。>>814
まあ納得度合いは人それぞれですからね。因みに私の満足度は想像していた通りのキャラと設定になった時です。CBCと和風アイスキュロス先生描いたついでに没ネタリサイクル短縮版を投げておきます ボス配置のつもりでした
配役概要は自分だけがたのしい(頭数の為に黒歴史ノートからもピック)やつなので反応次第とさせていただきます
愁嘆/終端 回帰/怪奇 劇場『テアトロン・メランコリア』
此岸の外れ、何処かの狭間にてその『劇場』は在ると云う。
噂に曰く、観客を捉えて離さない怪奇劇場なのだと。……住人たちもまた其処に囚われている。
記憶喪失の雑用係、落ち着かない様子のメイド、掴み所のない雇われ支配人、蚊帳の外のストレンジャー、家に帰りたくない葬儀屋見習い、姿を見せない脚本家。
脚本が擦り切れるまで、或いは誰かが結末を受け入れるまで舞台は廻る。眠らなければ明日は来ないのだと、駄々を捏ねる童のように繰り返し拒み(リテイク)、繰り返し拒み(リプレイ)、繰り返し拒む(リフレイン)。
そうしてストレンジャーが幽霊劇場に飽きた頃、ある決意を託された案内人と共に新たな客人たちが訪れる。
「━━君の小さく、しかし大きな逡巡が為に些か大仰になってしまったが。まあ何だ、大袈裟な程度が君の背を押すのに良いのだろうよ」
━━未だ咲き初めぬ君の青き懊悩に捧ぐ。
此度の函に用意した後悔と憂鬱と、少しの希望が僅かでも君の教師足らんことを切に願う。
聴いてはいけないものを聴き誤った選択をした後悔。
何も知らず何も選べなかった悲哀。
ただ求められるまま流され何かに成る虚無。
選ばざるを得なかった路にも愉しみはあるのだと謳う希求。
そしてじきに此処を訪れる彼らは示すだろう。
置いていかねばならないものを惜しみながらも、前へ前へ進み行く決意を。
其の先に惑い迷う、我が主のモラトリアムに捧ぐ。>>813
これは通いたくなるリストランテぇ……でもお高いんでしょう?>>802
神話系だと、現時点ではギリギリ周公旦ぐらいかな。>>802
レーヴァテイン
英雄どころか人間ですらない武器(?)ですが、それでも神話系代表と聞かれたら迷わずこれを推しますどうもお久しぶりです。最近ソードワールドに嵌ってキャンペーンシナリオ練ったりとか仕事がしんどかったりとかイベントで爆撃食らったりとか色々あって顔を出せてなかったユージーンです。私に関することで何かありましたでしょうか?
>>832
マスター勢はここ(↓)
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%2FTV%20SHOW%20Christmas%20Radio%202020
サーヴァント勢は誕生日がはっきりしようのないやつが多いけど、そうでなくとも公式に有名な説があるわけじゃない場合は勝手に決めないことにしているのでヘリオガバルス (3/20)ぐらいかな、ざっとWikipediaとか参照する限り>>824
全然考えてなかった…
そういえば基本中のド基本な設定なのに全く意識してませんでしたわ
年齢とかはちゃんと設定してたのに>>824
なんとなく、何月生まれかは決まっているけれど正確な生年月日は決めてませんね。
カトカが5月、耿実が6月、グランデが3月、郁が9月、でんでらさんが1月、スィレンが8月、三鳥が3月、熄が9月、笑加が4月、綰が2月、四方が11月といったところ
大体雰囲気です>>843
わかります。ゲームや小説とかに影響されちゃいます。
イーブン8やっていたら、運び屋な魔術師とか考えたくなりました。聖杯を手に入れて依頼人に届ける!という理由で聖杯戦争に参戦とか。>>845
あの名探偵殿は最近その手のゲーム方面へ発展してますよね…
自分が今考えてるのは、アレです、風祭警部とか鞍馬六郎みたいな感じ
………あと、島物語、楽しみにしてますよ(肝心の島の名前忘れた)>>851
カモォーン!>>851
濃いめの黒になったので投下します。北風の運ぶ旅の通達者。それがアタシたち────違う、アタシたちがそう在ろうとした姿。
地上にて生を受けた時からそうではなかったけれど、翼を獲たワタシたちは特別である事を欲した。
────半神の証たる双翼。
────順風を帯びた美髪。
妹たちにない神性。
北風神の血をもっとも色濃く受け継いだアタシたちの特異性が────。
ワタシたちの存在意義を、無慈悲な神代の世界で生きる意味を与えてくれた。
誇らしかった。
優越感に浸れた。
けれども世界は思ったより広く、そしてアタシ/ワタシたちに残酷な現実を突きつけてくる。
ある時、アルゴー船に乗った。そこには数多の国から集った戦士たちが冒険に挑むべく上船していた。
アタシたちは、神の血を引く特別な存在……そう思っていたけど────。
ワタシたちだけが、特別ではなかった。
多くの半神たちがいた。
それだけなら別に問題なんてなかった……けれど、自分たちより優れた力を持った戦士の存在に、身を打ち拉がれるような衝撃を受けた。>>854
アタシたちは船を運ぶ追い風。
ワタシたちは旅路を導く北風。
それぞれの役割があったが、それでも自分たちが井の中の蛙である事を実感させられるのにそう時間はかからなかった。
天にて輝ける導きの星。風よりも高く、そして決して見失う事のない光。
ああ、アタシたち以上に導ける彼らがいたから────ワタシたちは船の進航を促す風となるしかなかった。
悔しかった。
認めたくなかった。
船内では決して弱い地位にいた訳ではないが、遥か高い実力差の壁を目の当たりにして胸が鬱積する思いだった。
けれど────。『噂に違わぬいい追い風っぷりだ。その力があるからこそ、アルゴー号は止まる事はない。その類稀なる力、存分に振るってくれ。期待しているぞ』
期待のこめられた言葉を贈られ、それが一種の救いとなってくれた。
自らの特別性を肯定してもらえた気がしたのだ。
だから、ワタシは彼を────。
『君の為に一曲吟じてみたんだ。暗然としていた僕に声をかけてくれて、色々と世話になってしまったからね。だからこれは、僕からのお礼だよ』
美しい詩を贈ってくれた。親愛とも、友愛とも感じ取れる音色は、冷たい北風に熱を吹き込んでくれているような気がした。
ほっとけなかった詩人に、ただ単に慰めの言葉を投げかけただけなのに。
だから、アタシは彼を────。
しかれども、アタシ/ワタシたちの想いは芽吹く事はなく、伝える事もなかった。
何故なら風は気まぐれで、誰かを束縛するような事はしない自由のはためきだ。
……いいや、これはただの言い訳。
実際のところ、結局は怖かっただけなのかもしれない。拒絶される事が、受け入れられない事が、恐ろしくて逃げてしまった。
そうやって逃げて、強がって、風の成すがまま身を委ねた結果────双翼は撃ち落とされた。
気まぐれで、時には悪辣な北風が生んだ結果。きっとどこ嫉妬も入っていたに違いないが、後悔はしていない。
ただ唯一、死に際に浮上した心残りと言えば、アタシ/ワタシの想いを────。>>824
考えていないですね。
桃夢がかろうじて「十代になったのは阿片戦争の前」って設定しているぐらいです。うし!貼るべ!
【氏名】三義経子【性別】女【年齢】17歳
【出身】日本
【身長・体重】168cm・55kg
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】灰
【スリーサイズ】73/63/84
【外見・容姿】見た目はショートカットの牛若丸 生まれ変わりとか特にそう言うのではなくただ似ている
【令呪の位置】
右肩
【属性】混沌・善
【魔術回路】質:C 量:C 編成:通常
【起源】追跡
【所属】高校生 陸上部
【魔術・特殊技能・特性など】
一般人なためこれといって魔術は持たない
【外見・容姿の詳細など】
重ねていうがショートカットにした牛若丸
【人物像】
こざっぱりとして周りとすぐに打ち解けられる素直な性格。男女の友情は存在すると思うタイプなので男子だろうが女子だろうが全く同じ態度で接する。その距離感に勘違いして「え?こいつまさか……」というイベントは数えきれない。
困っている人は見過ごせないし頼まれるとついついOKしてしまう……そんな絵に描いたような善人である。
恋愛は非常に奥手。いつも好きになった人に想いを告げられずに先に奪われてしまう。告白したいのだけれど何故か怖くて引っ込んでしまう。>>862
だから代わりに経子は想い人を見つめる。穴が開くまで見つめる。目を真円の様に丸くして。
だんだんと見つめるだけでは終わらなくなり、経子は相手の行動を観察する様になる。好きな食べ物、嫌いな食べ物、趣味、朝何時に起きて何時に寝るのか、1日のスケジュール、友達は、家族は、恋人は、他には、他には他には他には他には……。
そうして、いつも見つめてしまう。タチが悪い事にBランクの気配遮断スキルに相当する何かを有しているらしく、見つめられたり追跡されている時対象からは気取られない。
決して悪い事をするのではない。ただ知りたいのである。好きな人の全てを知り、満足したいだけなのだ。告白したくても出来ないのだから、見つめるのだ。
けれどたまに、相手のスケジュールを全て把握した上で偶然会った風に装ったりする。
距離感を誤ってはいけない。下手に距離を取ると経子は満足するまで見つめ続ける。運良く気付いたとしてストーキングをやめてほしいと言えば止まってくれるが、見つめる事だけは絶対にやめない。失恋するまでは決して。
歪んだ育ち方をしたわけではなく、純粋に経子は恋をする事への耐性がまるでないのである。幼稚園の時から好きな子を見つめ続け、そのたびに失恋してはまた別の誰かを見つめる事を繰り返している。
誰にも気付かれずに恋をして誰にも気付かれずに失恋する。それが三義経子である。
心の底では告白をしたい。けれどもしも失敗したら?失恋してしまったら?相手とギクシャクしてしまったら?
全てが怖い。誰かに嫌われるのよりも、砕けてしまった時の方が怖い。
それ故経子はずっと見つめる。相手が自分に、声をかけてくれる事を期待して。>>863
イメージカラー:灰
特技:短距離走
好きなもの:しょっぱいもの せんべいなど
苦手なもの:甘いもの ケーキなど
天敵:カンが鋭い人全員
願い:争いとかよくないですよ
【一人称】私 【二人称】あなた 君 【三人称】あの人 あの子
台詞例
「私、三義経子って言います!よろしくお願いします!これはお近づきの印のせんべいです!」
「お困りの様ですね!私にお任せを!なんでも言ってくださいね!」
「…………………………………………………………………………(ずっと見つめている)」
「朝は必ず6時半に起きて夜は11時に寝る。朝食は大体トーストで昼食は手作りのお弁当、夜は近所のスーパーで割引されている具材を使った炒め物中心。交友関係はそれなりだけど親友と言える人間は小学生からの幼馴染。趣味は音楽を聴く事、昨夜学校からの帰りに近くのお店でギターを見ていたからきっと自分も弾いてみようかなと考えているのかな。うちの学校には軽音部があるからそこに入るつもりなのかも。でもあの人結構飽きっぽいからギターを買ってもすぐに埃被る事になりそう……あれ、そういえば最近隣の女子とよく話しているなぁ。ひょっとして……どうしようそうなったら、ううん……どうしよう。告白してフラれたらやだなぁ。うん、見てるだけで良いややっぱり。見ていよう。明日の休日は何するんだろう……会ってみようかなあ」
「あー!偶然ですね!私もギター見にきたんですよ。ちょっとだけ興味がありまして!」
「ぬああ……またやっちゃったぁ。もうっ、なんで、早く告白しなかったんだろう……」>>865
こっわ、こっわ!
ストーカーに気配遮断与えちゃダメじゃ!案の定有効活用し倒しとるやないか!>>874
まあ、ビートルはどちらかと言うと暗殺にうってつけの凶器(交通事故に偽装しやすい)だからなぁ。
生前の暗殺のターゲット自体、T型の世界記録『だけ』だし。>>876
①:クッチー(アイツ属性"狂"なので)
②:デイヴィくん、かな?(あんまり思い付かんかった)
悪属性付与…「神毒・十二翼の赤蛇(サマエル)」を使えばサタンが行けそう。>>876
①高峰妙子(作家鯖を幽閉して納得行くまで脚本を書かせる。超強いミザリーみたいな人)、ツタンカーメン(本人の意思とは無関係に呪いが散布される)
②モーズグート(門の前で居眠りする。起きて猛省する。可愛い)
あとそのまんま邪智のカリスマ持ってる怪人二十面相がいます>>876
①
フロールヴ・クラキ……シュガーレイズドの大量オーダー。暴食の王と化す(セイバーオルタのハンバーガーのようなもの)
マラジジ……幻術による悪戯のレベルが洒落にならなくなる。
②
ヴィルギナル……だらけ過ぎて置物になる。
悪属性付与はこちらにはいないです。申し訳ないです。>>876
①ジョン・ウィリアムズ…元から悪属性なんで、マスターに付与してくだされば。無差別猟奇殺人事件勃発です。
ドン・ファン…とても原典寄りになります。要は愛に生きる。狙った女性を手に入れるために何でもする。そのくせ手に入ると飽きて他の女性を狙う。ド屑。
ホレス・ウォルポール…恐怖とゴシックとセリマ以外の全てを利用して恐怖を広めようとします。ホラー映画が始まります。
阿弖流為…悪路王、或いはお山にいた頃の精神になります。強い奴が生きていける、弱い奴は餌になれ。悪路王だとしたら鬼種のソレになります。
②カスパー…悪事という悪事を知らずに死んだので悪属性になっても効果はあまりありません。ただいつもより棘が増えるかも。
ポー…悪いことしたらヴァージニアに叱られる…ので、精々ウィスキーを一気飲みするくらいです。そして倒れる。
ワット…「女王陛下のご命令を無視してみました」…後で死にます。
悪属性付与キャラは、ジョン・ウィリアムズが宝具で「汝は竜!」的に付与出来ます。しかしその場合即処刑なのであまり意味なし>>883
すみません、ダレイオスは宝具のおかげで悪属性付与は効きませんでした。ダレイオスは撤回。
フロームンド→こちょこちょと脇腹をくすぐる
と差し替えお願いします。>>885
>「この国は腐っている。病んでいる。膿んでいる。最早このアメリカは、国として成立していない。
> 宗教とは、万人に保証されるべきものだ。祈りを捧げることに好悪などないのだから」
>宇宙幻想文学(コズミックホラー)の始祖は語る。
>外なる神の使徒として、あらゆる祈りは赦されるべきだと男は断言する。
>故に、魔女裁判などというものは、到底認めることが出来ない。
>「それ故、私は貴方を殺.す」
>我が道を阻むなエドガー・アラン・ポー。
>例え貴方であろうとも、私の夢を壊すことは許さない。
>「それ故、私は貴方の夢を壊す」
>彼は自分から何を学んだのだろうと、男は内心で吐き捨てた。
>空想とは、空想であるからこそ尊ぶべきもの。
>神は世に在らじ、故に世は奇しく怪しい―――姿形を持つ神など、邪神でしかない。
まだ書きかけですし相当先なんで変わるかもですけどこんな感じで……一人ずつって言った、一人ずつって言った!(処理しきれぬ)
流石に全員は出せないので何人かだけになりますが小話を書こうかとね。>>886
やっぱC案件じゃないですかー!最早魔女裁判と来たらCなのか…?
あとアポジャンヌ、なんか分かりました。天草とジャンヌ的な感じですね。あのバトル良いですよね。あの後のジーク天草バトルへの繋ぎも熱くて好き。
リレーとかも上手く進んでいませんし、忙しくなるこの頃ですから、どうぞ体調やリアルを優先してくださいませ>>876
①嘉隆(ソマリアの海賊路線に走る)
②ヴィオランテ(相手の頭にひまわりの花を置く)女戦士が描きたい……洋ゲーに出てきそうなゴリゴリのぉ
鯖案落とし
・リチャード・ウィッティントン:14世紀のロンドン市長と彼にまつわるサクセスストーリー、民話。第一臨がショタ、第二臨はイケおじ、そして第三臨は完全に民話と溶け込んだ結果猫になる
・レオナルド・ヒーバー:イギリスの五大讃美歌作家にして、「聖なる、聖なる、聖なるかな」という讃美歌の作詞者。悪魔、悪霊などに対して特攻を持つ
・シャルロッテ・フォン・ベルギエン:メキシコ皇帝、マクシミリアンの妃。稀代の独裁者レオポルド2世の妹。数奇な運命と陰謀に翻弄され、現界時は精神の平衡の危ういロリの姿。「マックス」という人形を持っている。宝具で鐘の丘を出現させ、相手を銃殺.する
・ジョン・ワイズ:気球の先覚者。生涯に亘り気球の研究、実験、改良を重ね、ある実験にて気球に乗ったまま行方不明に。怪しい香りがしますね…枠意外と雪舟ってサーヴァント化されてないんですね、逸話も多いし功績のデカさから日本でも有数のキャスター候補の一人だと思うけども。
逸話と功績が多すぎると「まとまんね!無理ぽ!」ってなるのは自分だけじゃないと信じたい……
>>908
よろしくお願いします似たような個性のサーヴァント百人作るより中長編一本書き上げる方が偉いしな
>>913
ぎゃー!!!申し訳ない!!
ですが致命的なものでは無いのですぐ修正させていただきますね!やっべ。もうwiki貼っちゃったんでアリウムさん削除お願いします…。完成版確定したらもっかい貼るよ!
>>912
バトル描写難しい!いや今の片っぽは鬼滅映画イメージすればいいからそれなりに楽だけど!>>917
いえいえ、改めて完結おめでとうございました!!>>919
これが手書きだと一から作成し直すことになりますからねぇ、本当にデジタル様様です。>>891
お疲れ様です。拝見しました。ライダーたちの打ち上げを書いて、ライダーたち側も5/2へ移りたいと思います。あとアウリムさんのタスクは食満に保護されてフェードアウトするくらいですよね?
打ち上げの場面は立候補者がいないようであれば私が書きますが、書きたいという方がいらっしゃれば教えて下さい。>>923
あ、開戦SS 覇久間ページには残ってないけどページ自体はありました(書く際に参考にしようと、思ってたので自分も気になってました)
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E4%B8%83%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%99%82%E3%82%92%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%81%A6
ゲーティア周りの描写とか問題なかったですかね?(あと何となくネッブの神殿が空中にあるイメージだったんですが、合ってるか不安)>>931 >>932 >>934
私が思う「悪属性」の「悪」って「それが悪いことだと知っていても我欲や自分の都合のためならやるタイプ」っていう定義なんで、主な我欲であるところの富・名声・女等の要素を富豪・王族・妻帯者で満たして満足してるし基本嗜好が「正しいと思ってるから曲がらない」で「ルール大好き」なハ様はそもそも悪事を働く理由がないのだわ。
ならばどんな事なら「悪いとわかっててもやる」状態になるのかというと、例えば「個人としての嗜好を前面に出す」とかになるし、そうすると最終的には「ふっふっふ一人でケーキをホールまるごと食べてやったぞ悔しかろう」みたいな方向性に落ち着くという結論。
……確保・収容・保護癖が悪化しないとは言わない。>>933
あくまで使い魔なので一線引いているのと、聖杯や願いに興味ないのが理由ですね
なんで聖杯なんて物を欲しがるんだろうか??という疑問の方が強い
ソロモン神殿(偽)を展開した時点でネッブとゲーティアは一体化します~
なんだろう、AIによる自動操縦、的な店員に勧められるままに買った結果、取説とカスタマーセンター、Yahoo!知恵袋と交互に睨めっこをすることになり後悔
土日中に設定終われるかなこれ…
ところで何かありましたか?>>946
割と新入りよりな納言さんです。作者ページぽいっ。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%AD%A3%E8%A6%AA%E4%B8%AD%E7%B4%8D%E8%A8%80
中華さんとかも顔出しがあって新規リレー作品がスタートしたっすね。
リドリーさんも戻ってこねぇかな>三周年に向けて着々と人が集う流れ踏んだので建ててきます
これは俺が立てる流れでやんすな!ヨシキタ!
>>948
まだ途中ですが終章のタイトルに今からアワワ……! く、くもしもしくkms>>952
猫さん、ハクマの対アサシン戦は>933のようにオジマンディアス戦のようにしたいと考えていますか、セイバー陣営で何かやりたいことはありますか?全然!遅い!じゃん!速さが足りない!!
>>952
ブルックリンの吸血鬼が本当に吸血鬼になってんじゃがパイセン、これは!!?!>>953
もしやるとなれば2部のロゴもどうかお任せあれとこそこそ(小声)ブランクがあり過ぎて公式ブローが既に古傷になってしまった我が身ですがアレだけ言いたかったのですわ
源氏進軍!源氏進軍!やはり平安武者をマスターにするのが最強の戦略だったのだーー!!\\\\٩( 'ω' )و ////>>961
(私はシャルロット・コルデーに暗殺されましたという看板を首から下げている)
(公式の解釈で殴られんじゃなくて公式のシナリオで殴られるとか思わないじゃん!?)気づいたらレスが進む。これだから土曜の夜に油断は出来ない…
>>944
ありがとうございます。明日にでも友人に訊いて見てもらおうと思います…流石に一人じゃ厳しい…
>>945
あ、なるほど乱戦は後の話でしたか。自分はそれで構いません。時系列が大きく影響する訳でもない…でしょうし。
看取りは…んー、私の記憶が正しければ、神殿崩壊してネッブさんが落ちた先がエーデルワイスの花畑で…みたいなのが消滅シーンであったような…ここら辺自分もうろ覚えなんで、ここのえさんに確認とらないとな…
>>949
はい、中納言です。野暮症で名無しのまま挨拶してしまい、こちらこそすいませんでした…ローゼンは、ド○えもんです()
ところでなのですが、ジャスパー・マスリケンさんがサーヴァントの中にいらっしゃるのですが、どういったキャラなのか教えていただけないでしょうか?>>963
マスケリン……もはや何もかも懐かしい……
ジャスパー・マスケリン
【クラス】キャスター
【出展】史実
【年代・地域】西暦1902〜1973・英国
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力EX 幸運B 宝具EX
【アライメント】混沌・善(人)
【クラス別スキル】陣地作成 C 道具作成 D
【ユニークスキル】奇術 C+ 軍略 D 情報抹消 C
【宝具】
『我ら十五人の華麗なる魔術師団(マジック・ギャング・ミスリ-ド)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:500 最大捕捉:1,000
大英帝国中東方面軍司令官アーチボルト・ウェーヴェル大将によって組織され、ジャスパー・マスケリンの元に集った十四人の専門家を召喚する。その名をAフォース。通称マジックギャングである。
建築家、大工、電気設計士、電気技師、科学者、舞台技師、画家、絵画修復技師など、非戦闘員からなる人員で構成されたマジックギャングはマジックショーで各戦地で慰問を行いながら、小さい物はタイヤ痕・キャタピラ痕による偽装から大きいものは巨大回転鏡でスエズ運河を隠蔽するなど様々な欺瞞工作を行った。
キャスターとして召喚されたジャスパーとその仲間たちは各種スキルを駆使して完全な欺瞞工作を行うだろう。
「どうやって勝つつもりかだって? それはマスター、君が考え給えよ」>>964
やっぱ人間サイズの鬼械神って最高じゃん!って思いながら詰めてったらめっちゃ北欧神話の人になった……どうして……
まあレージュさんに書いてもらったイラストだと完全にマスターテリオンなんじゃが……(そう発注したのは俺)
もう公式に採用されなくても十分生きていけるくらいの色んな思いを貰えた特異点でした
だって堀江の由衣さんだぜ?やっぱ成瀬川なるって最高じゃん?【解説】
ジャスパー・マスケリンは第二次世界大戦に従軍した英国人奇術師・発明家である。
先祖にグリニッジ天文台の長を務めたネヴィル・マスケリンを持つ。
第二次世界大戦中、イギリス戦争省情報部(日本語で言うところの秘密情報部)第5課…通称MI5に所属し西アフリカ戦線において大規模な欺瞞・偽装工作を展開し大英帝国の勝利に貢献した。
その功績は時の英国首相ウインストン・チャーチルに讃えられたが世間の評価は芳しくなく、ケニアに移住し自動車学校を開き晩年を過ごした。
没後に発刊されたガーディアン紙では「マスケリンの功績は公式には全く認められなかった。これは虚栄心の強い男にとっては耐え難いことであり、彼はみじめな酔っ払いとして死んだ。彼の経歴は胸躍るものだが、その最期はいくばくかの痛ましさを残している。」と綴っている。
「辛辣か! 言い返せない死者に向かって! 私ほどの大マジシャンに失礼が過ぎる!!」
聖杯に掛ける望みは自身が認められ、成功を収めた世
こんなキャラで特異点で出会う現地サポーター的なポジションで。当時は非戦闘員鯖ブームだった気がしますネ>>968
自分も自覚症状としては今回が初めてなのでツラツラタラタラ…
新スレも立ってるし、埋めついでにポツポツとブランク期間に煮詰めたネタを投げて行きますわよー!やっぱりグランドオーダーネタはやりたい。そして最近不穏さを隠さなくなってきたアーケードに設定の裏打ちをされながらグツグツ……
まぁ思い浮んだネタをしっかりカタチにする時間を取れなかったので原型だけなのだけど
ローマ特異点…のあらすじ的な
衰退する筈のローマ帝国が聖杯の力でヒャッハーしてしまったポストセプテム。
カルデアが到着する前に現地に召喚されたライダー / ハンニバル・バルカ率いる反ローマ連合は厳しい戦いを強いられていた。
雷神バアルの力を宿したトップサーヴァントのハンニバルだったがローマ帝国の陰謀で早期に退場。バラバラになる反羅連合をカルデアとそのマスターは何とか纏め上げ勝利するのだった
登場サーヴァント
|騎| ハンニバル・バルカ …Requiem版が不明瞭だけど明確な差別化を図る為に半神霊鯖化。強過ぎ問題により早期退場。想定強さはイスカンダル級
|剣| アルミニウス 『英雄大剣・羅馬失墜』…ジークフリートやシグルドのモデルになったらしいゲルマン英雄。カルデアに協力してくれるナビゲーター枠。ディートリッヒとライバル関係にあるらしい
|?| ウェルキンゲトリクス 『アステリクス』…霊薬を飲んで超パワーアップするフランス系イケメン。ガリア英雄
|?| ガイセリック 『ヴァンダリズム』…敵宝具を破壊できるトンデモ持ち。反羅連合の中でも一番の曲者。蛮族ザ蛮族に見せかけて超頭脳派なパターン。フン族の王と関わりがあると言うことでアルテラの知人。
敵ボスローマ皇帝は未定。ここ産でも選り取り見取りだしネ?>>972
面白そうですね。ハンニバルが出てくるのも期待値上がります。
>敵ボスローマ皇帝は未定。
ボスキャラが似合いそうなローマ皇帝がうちにいますよ。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%94%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%8C%E3%82%B9北米特異点○・○・○○○
レイシフトを敢行したマスターの前に待っていたのは鬱蒼と生い茂る密林!正にアマゾンの奥地だった!襲いくる大蛇!大蜘蛛!半魚人!?
予想外の展開だがエネミー相手の闘いで英雄たるサーヴァントが遅れをとる筈がなかったのだ……が、脚を進めれば一転。アマゾンを抜けた先に待っていたのは断崖に聳える古城だった。
特異点攻略の糸口を見つけるべく古城を目指すカルデア一行の前にゾンビ!ゾンビ!シャーク!
あぁ、これってつまり……
(中略)聖杯の力によって自身の理想の映画を作り出そうとしたフェイカー / アラン・スミシーを追い詰めたカルデアだがスミシーは幻霊・透明人間と融合しているため逃亡を図られてしまうが
「するってえとなにかい。アンタ、あっしから逃げられるとでも思ってるんですかい?」
登場サーヴァント
|偽| アラン・スミシー …特異点の核とする為に黒幕により生み出されたサーヴァント。姿なき映画監督は透明人間と融合させられた事で狂気に堕ちた。
|剣| 座頭市 『無明ノ閃』 …スミシーの用心棒を自称しカルデアの前に立ちはだかった盲目の剣士。実は〜〜/目が見えないが故に透明人間のスミシーを見事斬り伏せた。農民メソッドで座頭市のモデルになった人とは別人
|狂| アルカード …北米特異点にキャスティングされた人のひとり。
|狂| ヴィクター・フランケンシュタイン
モンスター映画のモデルになったゴシックホラー強めでハロウィン適性高そうだな、と○○特異点エルドラド
レイシフトした先でカルデア一行が見たのは正に黄金の国。全てが金で覆われた有り得ざる繁栄の都を支配するのはバーサーカー / ミダス王だった。
サーヴァント化した事で飲食の必要がなくなったミダス王は思いの儘に全てを黄金に変え栄華を極めていた。
特異点の中心となるミダス王を討つために暗殺を行うとするマスターと(味方サーヴァント)だったが、宝具による攻撃さえも黄金化され防がれてしまう。
何とか逃げ延びたカルデア一行は対ミダス王の為の策を講じるためにも現地で新たな仲間を探す中、黄金郷のスラム…金山採掘に使い潰される奴隷たちを救う巨漢と遭遇する。その男は裸にマントの変質者で……?!
登場サーヴァント
|狂| ミダス 『触れるべからず黄金の魔手』 …黒幕によって召喚されたサーヴァント。神の呪いによる黄金化は例え神霊サーヴァントでも抵抗出来ないチート能力だったが…
|?| 裸の王様/幸福の王子 …伝承に残るミダス王が黄金化させてしまった一人娘……は実は男で童話「幸福の王子」の正体で後に裸の王様になったんじゃよー!!既に黄金だから黄金化されないというカウンター召喚サーヴァント>>975
>>978
北米……モンスター映画……よしこの俺様野郎がいいな!
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3
>>977
ボスキャラも主人公の相棒もできる器用な奴です。あと赤いですね。だけど赤い彗星ではないので池秀一ではありません。>>965
>>967
ありがとうございます!あとマスケリンでしたね…
個人的に史実の方も気になっていた人物なので、サーヴァントになっているのならどんな性能なんだろうなと思いましたが、なるほど宝具をそういったものにするとは…とても使い勝手の良さそうな宝具ですね
>>968
了解です!とりあえず、消滅シーンとその後の夢莉さんの動向はwikiの覇久間聖杯戦争に書かれている通りということでよろしいでしょうか?
>>969
キャスターですからね…言霊によるサポート中心、あと言霊パワーにより統一言語の否定(概念マウントの拮抗)により相手方の阻害とかでしょうか。
あ、あと魔神柱は確か人格が統一されているんでしたっけ?だとしたら知魚楽で行動パターンを読んで警告したりなんかも出来るかも?うーん圧倒的サポート型
ついでに言うなら、ネッブ消滅シーンのエーデルワイスの花畑くらいなら宝具で出現させることも出来ますが…そこら辺はここのえさんの方に聞いておかないとですね>>975
ホレス「ゴシックホラーと聞いて!」
ポー「ステイ」>>975
北米、映画、かつ中南米の戯画世界ならフラカン(ハリケーン)とか相性いいかなって>>977
三部作ゆーても黄金時代編は舞台がギリシャに変わるからローマとしては二部作なんですがの。
あくまでエルシュタインが三部作。
せめてトラヤヌス帝はそちらでは最後までラスボスとして……。『悪竜現象・強欲症励(ファブニ-ル・モデル・グリ-ド)』
ミダス王が黒幕により移植された悪竜の因子によって竜と化した特異点エルドラドの本ボス。
七つの死に至る大罪…即ち「強欲」「暴食」「色欲」「嫉妬」「怠惰」「傲慢」「憤怒」から至る悪竜が聖杯を抱え人理を蝕んでいる。
強欲…ミダス王
暴食…ヘンリー八世
色欲…○○○○○○○○
嫉妬…○○
怠惰…○○○○○○○○
傲慢…○○○○
憤怒…○○○
そしてその悪竜の因子をばら撒いた黒幕、救世の王、ランサー○○○○○○○など云々かんぬん……みたいなね事をやりつつここから二転三転>>990
キャラとしてしっかりと形にするならまだしも、設定や構想を投げるだけで他人のネタ潰し扱いはちょっと>>985
お前は誰だよぉ!?(ツッコミ)
次スレになりますが、セイバー・クリュサオルをちょこっと改修したのを披露しようかと思いますこんなところに箇条書きされた単体ではシナリオの良し悪しの判別すらできんレベルのかんたんプロットくんで潰されるほどヤワなモン書くわけにも行きませんでしょ
…ま、私にも「このスレで出てる神のキャラが解釈違いだけど周りは特に文句ないみたいだから一次創作で欲求不満解消しとこ」とかあるから設定ただ出しときゃいいとも思いませんがなーんか盛り上がってる…と思ったらスレ終わりが近い
とりあえ埋め埋め二次創作である以上公式周りとのすり合わせは大事だろうけど、解釈違いを言い出したら合作なんて出来ないだろうからうん……
>>992
構想当初の僕「ビーストジャバウォックを倒したグランドアサシンアリス!」
公式「ハサン以外にグランドアサシンはいませんよ」
僕「スン……」
はい……ロリータドレス+金髪碧眼+竜の角と竜の鱗っていう属性もりもり幼女だったよ
お前は幼女しか作れんのかね!アリスは呪われてるんだ…(■■■を見つつ)
あとはこういう英霊が作りたい、欲しいってのをポツポツ
【アジア・アフリカ > 極東 > 日本】
|讐| 大石内蔵助 『忠臣蔵四七士』
|?| 烏丸光広 …柳生十兵衛とやりあっちゃうくらい強い麻呂の元ネタの人。画像も貼らずにスレ立てとな!?な人の元ry
【アジア・アフリカ > 極東 > 中国】
|剣| 劉邦 『赤霄剣』 …カリスマ全振り、本人よわよわ…と思われてた前漢の皇帝、劉邦の若い姿。白竜となった始皇帝を倒した際に武力を失った設定で皇帝ではなく無頼のドラゴンスレイヤーとして現界
|狂| 李徴 『月に吠える』 …恥ずかしくて虎になっちゃう人。我この人すき!動物会話と芸術審美(自爆)とかネタはあるが舞台がない
【アジア・アフリカ > 極東 > モンゴル】
|騎| ゲセル・ハーン …リン・ケサルとも呼ばれるモンゴルの大英雄。イスカンダル以上ギル未満には盛れそうな雰囲気を感じる
【アジア・アフリカ > 中近東 > バビロン】
|裁| ハンムラビ 『目には目を、歯には歯を』 …法典で超有名なバビロン王。「あの人」と同一人物設があるから採用
【アジア・アフリカ > 中阿 > コンゴ】
|?| ムウィンド …優しくて頭もいいアフリカの英雄でも何故かやることなすこと裏目にでる。どうして……
【ヨーロッパ > 中欧 > ハンガリー】
|?| フィルニゲシュ …ハンガリーの喋る竜。伝承だと倒される役目だけどいいヤツだって絶対!
とかグレイスオマリーとエリザベス一世(男)でドレイクの姉御はチェンジリングだったんだよ!入れ替わった瓜二つの男の子だから結婚しなかったんだよ!それなのに伝承のグロリアーナと融合して…とかね
思いつきはするけどカタチにならなかったり他の人に完成して貰った方が良作になるんじゃね?とかチョイチョイ
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#182
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