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ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/書き込む内容を書いてたら1000埋まってたでござる。
スレ立て乙です。
民話、童話ねぇ……人魚姫の姉なら。前スレ、やはり公式がとんでも設定を出してくると自分もしたくなるもんですよねぇ…えぇ。
私は大いに結構、むしろ色々聞かしてほしいくらいです。自分の想像力の程度を知りたい。
さて、スレ立て乙ですの。
民話ですか…民間伝承ならば、京丸を改修しようと思っていますが、今のところ結構なてんこ盛りになりそう。
神話とは一切関係がないので、性能に変化は見られませんが>>2
民話、童話だとかちかち山の兎やマンイーターがいます。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%81%8B%E3%81%A1%E3%81%8B%E3%81%A1%E5%B1%B1%E3%81%AE%E5%85%8E
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
民話、童話由来のサーヴァントだとひーさんのムーラン、猫さんの白雪姫が印象的でした。童話かぁ。。。
ウチだと常世神信仰の鳳蝶さん、民間伝承で人狼と竜種の神秘パワーハイブリッドになったヴク、あとは経歴にいばら姫の要素がある刹那さんかなぁ、それっぽいのは。>>2
民話・童話で異類婚姻譚……日本最古のがおりまっせ。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/乙姫前スレ話題継続
・血裂弾…準備は楽だが破壊対象が単体。別のモノを楯にするなど、回避や防御可能(ちょっと矛盾してる?)
・九相図…完全な状態の死体(新鮮だと尚ヨシ)が毎回必要なので準備が大変、破壊対象は結構広範囲。故に回避や防御は難易度高め
大雑把なクッチーの破壊礼装の特徴を捉えるとこんな感じなので、皆さんの意見も含めて破壊呪詛を埋めるとすると…
毎回行使する度に詠唱、ないし術式名の発声が必要。あとは血液や髪などを混ぜた特性の液体に触れておくとか?(準備面)
破壊の範囲(記憶や感情、肉体)は結構自由だが、必ず手で触れる必要がある。生命体限定(死霊魔術使いだし)
対策…魔術で防御したらセーフ、ただし防御に使った術式は『破壊』されてもう一度組み直すまで使用不可
代償…多用し過ぎは自分の人間性の破壊に繋がる(最終的には記憶障害と迷子と人格崩壊を併発して、元の人間とは程遠いナニカに)
こんな感じかな?真人の無為転変*死柄木弔の個性『崩壊』を混ぜて球磨川禊の『大嘘憑き』みたいなテイストにした感じかしら。民話と言えば昔読んだあまのじゃくの民話が忘れられない……
悪さした罰とその時の効果音が……あ、あと、童話憑きが私大好きなので使いたいなぁと思っておりまして。
でんでらさんに何か良い感じのを憑けて、稚児霊たちの生ける依代且つ生ける卒塔婆みたいなのの後押し設定にしようかなぁとも思ったんです。でも属性盛りすぎだなぁ、と思ってやめました。
今は「鶯座敷」で考え中…ですけど、引きこもりになってしまって…それじゃ駄目じゃん、状態です。いやぁ難しいランサーのがらがらどんさんマジで好きです
元ネタが馴染み深いのと能力がロマンあるあたり
それはそれとして22:30ぐらいにぐれお投下したいと思います御伽噺系ってあんまり思いつかないんだよなあ
吉備津彦命は最初鬼ではなく鬼と思われていた異邦人を殺し尽くした罪を背負っているのに無辜の怪物で無かったことにされてるっていう設定にしようと思ったけどアレすぎてやめた経緯あり敵対した相手よりも必ず一歩先をいく『うさぎと亀』の亀さんとか、虚数の海の底まで旅行した結果時間遡行能力を得た浦島太郎、真名を知られない限り無敵なルンペルシュテルツヒェンとか球数はまだまだありますとも。
『聖杯惑星』の第2話を執筆中。
せっかくポアロがいるんだからヘイスティングス大尉も出さないと、という事でしょっぱなから出しております。レージュさんいらっしゃいますかー。とりあずルナについての指定をちょこちょこ書いたので貼りますね
えーとまず第一に大事なのは銀髪。髪色は少し白色に寄った感じ。髪型は先に出した画像メーカーのものでもいいですが、複数パターンを用意できると言ってくれるならお願いしたいです。後、どんな髪型でもやや短めのアホ毛がほしい
眼の色は赤。血を連想させるような赤と少しの黒が混じったような色をお願いします
表情はちらりと歯の見えるにかっとした笑顔とか、"そういうの"に慣れてないが故に赤くなっておろおろしてるのとか、涙目になってぷるぷるしているのとか、あぁそれと好きなモノ見つけた時のような眼を輝かせてるのもいい
服装は……そうですねぇ、とりあえず魔術協会制服でお願いします(冒険用の魔術師の恰好ってどんなのだろう…)
参考にするべきキャラクターは『ATRI』からアトリ御伽噺系と聞いて何故か思いついてしまった
アヴェンジャー『ア ロ ア ・ コ ゼ ツ & パ ト ラ ッ シ ュ』!で、えーと童話ですか
童話とはちょっと違いますけど近々〇〇版ナーサリーライムを投下するつもりです
その時皆さんに変なお願いすることになりそう…>>31
ありがとうございます。お願いしまーす!投げますが、かなり長くなったので一応謝っておきます
『つまり、なんだ……聖杯によってセシル・ローズの霊基はパーソナリティーごと二つに分割され、そのうち悪属性の霊基が聖杯を持っていったってことか……』
「正確には私が三分の一で向こうが三分の二ですけどね」
『それで、シャドウサーヴァントが蔓延ってるのはどういうわけだ……?』
「それも、悪の私の仕業ですね。話すと長くなりますけど……」
CRの話では聖杯を手に入れた悪のCRはその魔力を用いて次々とサーヴァントを呼び出しているのだという。
英国による支配体制を作り上げるためか、呼び出した英霊の中でもより強力な英霊を自身の手駒として契約し、残りの英霊を呼び水として他の英霊を呼び出しているのだ。
また、いくつかの英霊は地に沈め、この土地を霊地として開発するのに利用しているらしい。
「随分と安く見られたもんだな、英霊召喚も……」
「それだけじゃ、ありません。サーヴァントのみならず支配下に置いた土地のマナやこの地に住まう住民のオドまで利用して何かしているみたいです」
何をしているかまではCRもディートリッヒも掴めていないようだが、どの道危険な行いなのは違いない。
「しかし、悪のセシル・ローズにもミスはある。英霊を召喚しすぎたことで制御出来ず反旗を翻す英霊も現れている。私もそのうちの一騎。これから他のレジスタンスとも合流しようと思う」
「まぁ、私がついていけるのはここまでですね。レジスタンスにまで顔を出すと無用な混乱を招いてしまいますし……悪のCRちゃん(わたし)の情報が掴めたら、またこちらから連絡しまーす」
そう告げるとCRは一旦、カルデアとディートリッヒ達に別れを告げて別行動をとった。>>35
ディートリッヒ達が辿り着いたのはアフリカに数あるダイヤモンドの鉱脈の一つだった。
セシル・ローズは宝石魔術によりダイヤに魔力を込めることが出来るらしく、その採掘の為に多くの住民が労働を強いられているようだった。
しかし、この地に召喚されたサーヴァント達はそれを逆手に取り、セシル・ローズに反感を抱く者達の手を借りて隠れ潜んでいるようだった。
フェリーペ達は監督官の目を盗んで鉱脈に侵入し、レジスタンスのサーヴァント達と合流する。
フェリーペ達に姿を見せたのはタキシードを纏った悪魔じみた男、青銅の肌を持った長身の女性、揃いの白装束に身を包んだ槍兵……
「初めまして、マスター。僕がアサシン、ガイ・フォークスさ。権力者に対する抵抗には覚えがあってね。ここで指揮のようなことをやらせてもらっている」
「私はバーサーカー、クレタ島を守護した青銅の巨人、タロスです。よろしくお願いします」
「サーヴァント、ランサーのがらがらどんです。小さい僕の事はチョキンと」「中くらいの私はパチン」「大きいオレはストンだ、よろしく頼む」
『抵抗と匿名の国際的シンボルに、ギリシャ神話の巨像、北欧の民話における大山羊……見事にバラバラだな』
「セシル・ローズはそれだけ多くのサーヴァントを節操なく召喚してるってことだろうな」
複数の英霊がいる中で、フェリーペはもう一騎、気になる存在がいることに気付いた。
現代人と変わらぬ格好の不気味な男……それは泡沫の夢であった第陸特異点で縁を結んだ放浪者(ストレンジャー)。>>36
「This Man(ディスマン)!」
「はい。お久しぶりです、フェリーペさん。以前の発言通り、またお会い出来ましたね」
「我々サーヴァントはここの労働者達には感謝している。生まれた時代は違えどセシル・ローズは同じ英国の権力者、僕も彼女の横暴を黙って見ている気は無い」
「この青銅の身体を……ここで労働させられている者達は疎まずに受け入れてくれた。私も彼らの力になりたい」
「彼女はローズの巨人とも呼ばれてますが」「私達はもとより巨人(トロール)を討ったモノ」「奴を討つというならば、望むところだ」
「私も異存はありません。もっとも、私に出来ることは限られていますが。」
レジスタンスというだけはあり、全員が特異点の黒幕を討つことに積極的だった。
宝具により己の身を分かち、斥候を生み出せるガイ・フォークスは既に敵陣の情報を掴んでいた。
また、セシル・ローズの陣営にはそれぞれ陣地内の結界の要となる英霊が居り、彼らを打倒し、結界を破らなければセシル・ローズを討つことは出来ない、とのことだった。
『だが、そんな重要な拠点を守る英霊だ……強力なことはまず間違いない』
「あぁ、故にカルデアの力を借りたい。」
「もちろんだ、あの『ガイ・フォークス』と共に戦えるのは誇らしい」
フェリーペは快くそれを承諾した。>>37
「ほう、僕を知っているのか」
「一応だけど、信仰に殉じた偉大で誠実な人物だったって聞いてる」
「このような悪魔の姿となった僕をそこまで言ってくれるなんて。これは、僕もいいところを見せねばな……」
◇
「大英帝国だか世界征服だか知らないけれど……この“千の腕(サハスラバーフ)” アルジュナ 一騎で十分でしょうに……」
弓を構えながら浮遊する少女……見かけこそ幼さを感じさせるがインド神話における屈指の弓取り、カールタヴィーリヤ・アルジュナ。
セシル・ローズの有するサーヴァント達の中では間違いなく最強格に位置する存在であり、結界の守護を任せられるのも納得の存在だ。
『正面からやり合っても分が悪すぎる。幸い、数の利はこっちにある。近接に秀でたセイバーとランサーで気を引いて、アサシンを二騎を有するこちらでイニシアチブを取ろう』
カールタヴィーリヤ攻略の為に、フェリーペ達は拠点を守るタロスのみを残して、現状の全戦力で仕掛ける。
「巨人を相手取ったことはあるが、それに勝るとも劣らぬ気迫……ベルンの王、このディートリッヒが相手をしよう!」
「へぇ、アンタが……いいわ、七つの大陸の支配者・賊王カールタヴィーリヤ・アルジュナが相手になりましょう」
ディートリッヒとカールタヴィーリヤ、大英雄同士がぶつかり合う。>>30
あとはアッティス=キュベレーとか、オオカムヅミ(黄泉比良坂でイザナギが逃げる時に使った桃が邪気祓いの神霊になったもの)=桃太郎とか
フォモール族は大海から現れた、バロールの魔眼は太陽のようであると形容される、後の歴史においてクロウクルワッハ(太陽と生死を司る龍神)との絡みがあることを捏造される、とかからバロールは「大海と太陽運行を司れたのではないか」説とか>>38
「私も忘れて貰っては困りますよッ!」
北欧の雄、がらがらどん・パチンもディートリッヒに加勢し、山羊の角を思わせる捻れた槍を振るう。
彼らが戦闘をしている間にガイ・フォークスの武器である爆弾を直撃させるのがフェリーペ達レジスタンスの作戦だったが……
「気づいているわよ、その他大勢のサーヴァント」
カールタヴィーリヤの異名の由来たる聖仙より授かった『千手千臂』がその動きに勘づく。
『本体から離れた場所にも腕を生やすことができるのか……ッ!? 無茶苦茶だ……』
単独で軍隊とすら言える賊王の千の腕、もはや数におけるアドバンテージは消失したに等しく、ディートリッヒと並行してガイ・フォークス達も相手取った。
遠隔で操作された千の腕にカラリパヤットという古代インドの格闘術を組み合わせた戦術にレジスタンスのサーヴァント達は追い詰められる。
「まさか、これ程までとは……」
「もう音を上げるの? 張り合いが無いわね……」
絶体絶命の状況下だが、ガイ・フォークスのみは不敵に笑っていた。>>40
「カルデアのマスター、いやフェリーペ。まずは君たちに作戦の本質を黙っていたことを謝ろう」
「ガイ・フォークス……?」
「そして、賊王と呼ばれし者よ知るがいい……千とはいかずとも己の身を分かち動かせる者はお前だけではなく……我等こそ王を討つ逆賊と恐れられた者であると!」
「あぁ!」「そうとも!」「今こそ我等の面目躍如!」
ガイ・フォークスの叫びに呼応して、三つの人影が飛び出してきた。
ガイ・フォークスが己の宝具『信仰は四方にあり(ガイ・トマス・アンブローズ・キーズ)』により生み出した、三人の盟友である。
本体同様、気配遮断を持ったアサシンであり前衛で戦う二騎、更にはフェリーペ達すら陽動に使うことで賊王の探知からすら逃れていたのだ。
「千の腕、優れた武勇を持とうと……苦痛は感じるだろう……『燃え落ず、堕落の宮殿(トラジェック・オブ・ウェントミンスター)』!」
宝具解放。それは爆発物による物理的な破壊を与えるモノでは無い。
「くぅっ……」
それは彼らが受けた凄惨な拷問と処刑の追体験。与えるのは肉体・精神に対する直接的なダメージだ。
如何に優れた千の腕であれど、形を持たぬ攻撃は防ぎようがない。
加えて、ガイ・フォークス本人と分身三人による重ねがけ。
生前、千の腕を引き割かれた賊王には四肢を裂く処刑による精神ダメージも大きく、大英雄であってもタダではすまない。>>41
だが、宝具発動の隙を突いて賊王もまた動いていた。
千の腕を持ってガイ・フォークスの急所を撃ち抜いている。
彼が宝具を発動できたのは不屈の意思によって自身を奮い立たせているからに過ぎない。
「感謝するぞ、抵抗と匿名の英雄! ハァァァァ!」
カールタヴィーリヤが怯み、注意をガイ・フォークスに向けた一瞬で、ディートリッヒは魔力放出による推進で距離を詰め、斬り伏せようもするが……
「はーい、そこまでデース!」
地面から隆起した土の壁に阻まれてしまった。
「その声は……セシル・ローズか!!」
「正解です。覚えていてくれたんですね、センパイ 。」
「アンタの助けなんかいらないわよ」
「そうはいっても貴女の力は“この先の目的”には必要不可欠ですから、強制的に帰ってきてもらいます! それでは、ディートセンパイ……またいつか」
カールタヴィーリヤが瞬間転移する。結界内でのセシル・ローズは相当に万能らしい。>>42
◇
脅威は去ったものの、既にガイ・フォークスは現界不可能な致命的ダメージを負っていた。
「……ガイ・フォークス」
「そう嘆かなくともいいさ、マスター……フェリーペ・ジョージ・デ・サント。」
既に霊核にまでダメージが生き届いているというのに、ガイ・フォークスは気丈に振る舞う。
「僕は正しき信仰の為に行動し、その末に刑罰によって死.んだ。悔いはないし、見返りは求めていなかった……それでも我々が後世に名を記し、多くの同胞の力となれたと知ったのは、嬉しかったよ。」
「そして、またカタチは違えど『正しき未来』の為に戦う君達の力になることが出来た。人理の為に戦うマスター。君達の幸運を僕は祈っている。」
フェリーペとカルデアの背を押して、仮面の英霊は消滅していった。>>43
◇
『しんみりとしているところ、申し訳ありませんがCRちゃん通信です! アチラ側のサーヴァントが拠点を突き止めてしまったようで……今はタロスさんが食い止めていますが、敵は複数騎……拠点が時間の問題かと』
「なら、すぐにタロスを助けに向かわないと……!」
「緊急時だ、人を乗せた経験なんかないが、オレに任せろ」
がらがらどん・ストンが容貌を大山羊のモノへと変化させる。
騎乗スキルを持つディートリッヒががらがらどんの背に飛び乗り、フェリーペ達もそれに相乗りする。
「マスター。しっかり掴まっていろ……飛ばすぞ……!」
◇
「ぐぅっ……!」
サーヴァントの襲撃を受けて拠点を護るタロスは追い込まれていた。
神代の自動人形、アルゴノーツとすら渡り合ったタロスは正面からの戦闘では引けをとることはない。>>44
「あの権力者に従うのは業腹だが……これも必要な事……倒れなさいッ!」
だが、襲撃を仕掛けてきたサーヴァントは破壊工作と敏捷さに長けた英霊である。
タロスの巨体ではその俊敏さには対応しきれず、じわじわと追い詰められていく。
「私は屈しない……この青銅の身体を、受け入れてくれた仲間とここにいる人々を……護る!」
しかし、タロスの本質は守護者。護る為の戦いでタロスが折れることはない。
「人々を庇護する……か」
そのタロスの姿に敏捷なる英霊──緑の外套に身を包む女弓兵の動きが僅かに鈍るが……
「見上げた精神、神代の産物と言えども、同じ被造物としても敬意を払おう。人型なのが惜しいが……」
「どうしたアサシン。自慢の脚が遅くなっているぞ? この天才が無闇に戦うことはなしにして欲しいが……」
タロスの敵は一騎ではない。既に複数のサーヴァントに取り囲まれていた。
「黙りなさい、アーチャー。このサーヴァントは私が仕留める。貴方はその技術によるサポートに専念なさい。」>>45
アサシンの構える弓に力が篭もる。タロスもまたこのままでは堪えられないと魔力を収束させる。
「『雷光疾る(ブロンテ ────」
「────『不倶戴天たる(ウィーウェ」
「ちょっと待ったァァァ!!」
互いの宝具が開放される、というタイミングで声が響く。
それは駆けつけたディートリッヒとフェリーペ達の叫びだった。
「タロス、よく持ちこたえた……我々も戦うぞ」
「あぁ、俺達の戻る場所を守ってくれてありがとう」
「ディートリッヒ……マスター……みんな!」
「退くぞ、アサシン……今の我々の戦力では大英雄を相手には出来ん」
「クッ────、青銅の巨人……次こそは必ず仕留める。ライダー、頼む」
「いよいよ私の出番か……では、いざ出発進行。」
ライダーと呼ばれた存在はその呼び声に応えて実体化する……その姿は……>>46
「……き、機関車!?」
「そうとも。私こそ産業用蒸気機関車の原点。ロケット号。」
「アサシン、みだりに真名を口に出すな……」
アサシンとアーチャーは、ライダー:ロケット号に搭乗し、その機動力によってディートリッヒ達の追跡を振り切り、その場から去っていった。
◇
『今回は守り抜くことが出来たが、拠点がバレてしまったのなら相手は総力戦で此方を潰しにくるだろう……加えて、こっちはガイ・フォークスを失っているのが痛い』
「あの、千の腕のアルジュナが回復するのも時間の問題だ……速攻で決めなければ……」
『結界の起点を放棄させる事で結界再生の隙を作れたのは大きいですね。相手が攻勢に出る前にもうひとつぐらい結界を落として起きたいところですね』
散っていったサーヴァントによって得た活路を無駄にするわけにはいかない。カルデア一行は次の作戦を練る。
『幸い、一部とはいえコチラのCRちゃんにも力は残っていますから。結界の起点の位置は把握出来てますので……行っちゃいます?』
「当然だ!」
次の目的を定め、フェリーペ達は突き進む。>>47
◇
「ったく、大英帝国がなんだとコキ使う。星の抑止もずいぶんと厄介なじゃじゃ馬を寄越したモノだ」
フェリーペ達の前に現れたのは槍を構えた巨体の戦士。両眼は視界を隠すようにして布が巻き付けられている。
「眼(コレ)の事ならば気にするな……故あって封じている。この程度、ハンデにもならんがな……」
「ほう、いってくれますね……二対一ですが、文句はありませんね」
「さっきも言ったろう。ハンデにもならん」
ディートリッヒとがらがらどん・チョキンが大男に向けて跳ぶ。
盲目の大男は槍を振るいながら、魔術を以てして二騎を圧倒する。
『これだけの白兵戦の能力を誇りながら……霊基反応はキャスター……。あの賊王にも劣らない強敵だ』
「くぅ……パチン、交代です」
チョキンが中くらいのヤギであるパチンへと交代する。
がらがらどんの能力が向上するも、大男の膂力はそれを上回る。
「おいおい、この程度か。星の生み出した刃とやらの力は……先が思いやられるぞ」>>49
バロールの叫びと共に複数体の巨人が召喚される。
数こそ多くはないものの、神代の巨人族。その戦闘力は驚異的である。
「巨人であるならば……私がッ!」
ディートリッヒは巨人殺.しの英雄である。
敵が巨人王 バロールとその配下ならば、宝具によって優位に立てる可能性はある。
だが、バロールを相手に真名を解放する余裕があるとも思えず、攻めあぐねている。
「いや、ディートリッヒ……お前はセシル・ローズとの戦いまで温存しなければならない……ここはオレがヤツを仕留める」
思い悩むディートリッヒに声をかけたのは、大きい山羊 ストンへと交代したがらがらどんだった。
「がらがらどんッ! だが……」
「お前は奴の手下を足止めしてくれ、頼む」
「……任された。お前の力を信じよう」
ディートリッヒの振るう巨人殺.しの剣ががらがらどんの為に道を開く。
勢いのまま、がらがらどん・ストンはバロールへと接近する。>>50
「今こそ、大物喰い(ジャイアント・キリング)の時だ! 『山羊のがらがらどん(ゴートシュミレーター)』!」
がらがらどんは山羊である。巨獣殺.しを為した知恵と力のある山羊である。
その宝具はその事実を利用し、巨獣を討つに相応しい肉付けとして『山羊であるモノであれば如何なる強力な姿にもなれる』という性質を持つ。
エンキの変じた山羊魚、アベルが捧げた山羊、トールの戦車を引くタングリスニ……そして
「なるほど、妖精(プーカ)ときたか……!」
黒山羊の姿に変じるとされる、アイルランドの妖精・プーカにも変身できる。
同じくアイルランドに由来するバロールには馴染みがある、だからこそ彼の術を理解する為にその姿を選択した。
バロールが魔術による攻撃はプーカの知識によって対処されるが故に、正面からの打ち合いで勝敗を決する他ない。
「行くぞ、巨人王……!」
「来るがいい、山羊風情が……ッ!」
黒山羊の角が、巨人王の槍が、互いの肉を抉り、互いを削り取った。>>51
「ここまでか……よくぞ、この俺を討って見せた。だが、油断するなよ星の刃、それに異なる時代からの来訪者共……これは自ら魔眼を閉ざした俺からの忠告だ。目に見えることが全てではない。疑ってかかれ。」
バロールの霊核は砕かれたが、がらがらどん・ストンもまた霊基を失う。
「どうやら、オレはここまでか……あとはパチンとチョキンに託すとするか。短い間だが、楽しかったぞマスター、それに勇士王。」
「あぁ、今回は私もお前に助けられた……感謝するぞ、ストン」
◇
バロールを討ち、結界の起点を奪うことに成功したフェリーペ達。
いよいよ、敵の首魁であるセシル・ローズを打倒する時である。
『起点を向こうの私の支配権は弱まってるでしょうが、最低でも例のアーチャー・アサシン・ライダーが立ちはだかります』
「加えて、賊王もいつまでも動けないわけじゃないだろう……」
「敵のサーヴァントの数からしても現状でギリギリだな」
『セシル・ローズはディートリッヒが討つとしても、他のサーヴァントはタロス・がらがらどん・メンテーで食い止めるしかないな……ThisManは……』
「申し訳ありませんが、私は夢を渡る以外は基本的に無力です」
「この状況だと、だいぶ使いどころがないな……」>>52
『とはいえ、ただそこにいるだけでも、サーヴァントであれば敵陣の注意を割くことはできるでしょう。』
「とりあえず、機を見て速攻を仕掛けるって感じだな」
結界の起点を奪われ、対応が遅れたところを全戦力で叩く……という作戦であったが
『ッ!!? 敵性反応だ! サーヴァントの反応だが、これは……!? 』
「……まさか、向こうからこんなにも早く仕掛けてくるなんて! 後輩、戦闘だ! 他のサーヴァントも備えろ!」
煙に包まれた機関車を駆り、複数のサーヴァントがフェリーペ達の拠点に攻め入る。
ロケット号、カールタヴィーリヤ・アルジュナ、先刻のアーチャーにアサシン、そしてセシル・ローズまで含めた敵陣の総戦力……本気で拠点を攻め落としに来ている。
『敵性サーヴァントの反応は観測できるが……位置が把握しきれない。ただの蒸気じゃなくてコチラの観測を阻害する、或いは誤認させる宝具の類か……!』
メンテーが千の腕のアルジュナの矢を受け、がらがらどんが地を駆けて、機関車を止める為にタロスも動くが……
「言っただろう、次こそは仕留めると……」
「アサシン……ッ!」
アサシンの矢がタロスの動きを阻害する。>>53
「がらがらどん、民話の山羊……人ならざるものながら、人の姿を取るとは何事か!」
「ならば、お望み通り……本来(ヤギ)の姿で相手をしてさしあげましょう」
一方、急進する機関車・ロケット号を がらがらどん・パチンは宝具によって山羊タングリスニの姿に変身して追いかける。
「匿名の英雄、ガイ・フォークスに敬意を評して……アンタ達は私が全力で倒してあげる!」
「私だって後輩のサーヴァント!散っていったサーヴァントに後を託されたんだ!負けてたまるか!!」
メンテーもまた格上の大英雄との戦いに臨む。
「また、お会い出来ましたねセンパイ。いくらセンパイといえど、これ以上の邪魔立ては見逃せません。ここでプチっと潰しちゃいます」
「それはこちらの台詞だ……ここで貴様を討って、この特異点に決着をつける!」
そして、ディートリッヒはセシル・ローズと二度目の対面を果たす。
「さぁ、惑星(ホシ)の意思に呑まれなさい。 ポリシー オブ カイロ・ケープタウン・カルカッタ……!」
セシル・ローズが持つ宝具の真名が解放され、彼女の周囲の大地がタロスすら比較にならない程の巨人を生み出す。>>54
『馬鹿な……! 結界の起点は破壊されたはずなのにこれだけの規模の宝具を発動するなんて……
!』
「えぇ、それには随分と手を焼きました…が、当然ながら非常手段も用意してあります。私ってば、抜け目ない植民地首相なので」
ナウマンは計器から感じ取れるセシル・ローズの宝具の強力さに驚くが、当の本人はけろっとして答える。
「ロケット号の走った路に魔力を敷く事で簡易的な結界を再度構築し、上書きしています。以前より範囲は狭まっていますが……この周辺は既に私の手のひらの上……理解出来てますか、センパイ?」
地を飲む併合の巨人が顕現し、セシル・ローズは勝利を確信するが……
「この勇士王に、巨人を差し向けるとは……巨神の悖戻者として、今度こそ相応しい剣を振るおう」
巨人と向き合いディートリッヒが剣を振るうと、その拳が切り刻まれて落ちる。
足場となる大地すら呑み込む巨人の脅威を、ディートリッヒは魔力放出(炎)による飛翔によって躱し、距離をとる。
「式典、冀望という名の軌跡を描き、生命(いのち)に輝きを齎す蒼き花弁。蓋世の威光を以って我、ベルンの王が裁決を下す。咲かし咲かせた炎と共に、花と散れ──『紡がれし冀望の天花(エッケザックス・レイヴニスロガル)』!」
ディートリッヒが手に携えた『冠せよ蓋世の輝巨(エッケザックス)』に魔力を灯す。炎の魔力放出の過負荷を受けて形成された大剣が、膨大な熱量を伴ってローズの巨人に向けて振り下ろされる。
そして、地を踏み締める巨躯を天に舞い散る炎の花弁が両断した。>>55
◇
「嘘でしょう、こんな事が……」
セシル・ローズは防御に全力でリソースを回すことで辛うじて宝具の直撃を避けたが、自身の宝具で生み出した巨人は完全にディートリッヒに破壊された。
炎の熱量は大地すら灼き、彼女の結界すら阻害しているために、再度宝具を発動することは出来ない。
「ここまでだ、セシル・ローズ……」
「いいえ、まだです!」
降伏を迫るディートリッヒに対して気丈に振る舞うセシル・ローズ。
その手には宝石魔術の為のダイヤモンドが握り締められているが、高ランクの対魔力と防御宝具を持つディートリッヒを相手取るには不十分だ。
「お困りのようだな、植民地首相殿」
「ッ……! アーチャー……!」
勝敗は決したかのように思えたその時、声が投げかけられ、そちらの方を向くとそこには先刻アサシン・ライダーと共に襲撃を仕掛けたアーチャーのサーヴァントがいた。
ディートリッヒとフェリーペはアーチャーの攻撃を警戒するが……。>>56
「なっ!?……かはッ!! 」
アーチャーが攻撃したのは二人ではなく……窮地に追いやられていたセシル・ローズの方であった。
「仲間割れ……ッ!?」
「人聞きが悪いな。もともと私はある目的の為に潜伏していたに過ぎないのだから……おっ、ようやく見つかったな」
倒れ伏すセシル・ローズに向けてアーチャーが近づき、探っていると手応えがあったのか、腕を引き抜きソレを取り出す。
「あれは……聖杯!?」
「あぁ、そうとも。純然たる魔力の塊である聖杯……私はもともとこれの回収を依頼されていてね」
「……依頼?」
『いやぁ、ご苦労様でした。これでようやく覚醒の準備は整いましたね』
アーチャーとフェリーペ達の会話に割り込むようにして聞き慣れた声が響く。
それはこれまでフェリーペ達に与していた側のCRであった。>>57
『ようやく、目障りな“もう一人の私”を排除することが出来ました。カルデアのマスターさん方には感謝しています』
「俺達を騙していたのか……」
『セシル・ローズは私と同質、加えて相手は強力なサーヴァントを従えている……となれば私は第三者を利用せざるを得ませんでしたからね。隙を作ることが出来れば御の字と思っていましたが、バロールを討ち取れたのは嬉しい誤算でしたね』
「お前は、一体なんなんだ……セシル・ローズから分かれた存在じゃ……」
『あぁ、アレはウソです。同質ではあっても同一ではありません。私は剪定された可能性(イフ)。惑星と契らず、偉大なる原初の太陽へと繋がった眷属。聖杯の魔力を以て、彼女を呼び覚ます為にある御使いです』
アーチャーがCRに聖杯を手渡すと、彼女は聖杯を掲げて叫ぶ。
『オペレーション クローズド・コロナ・コラプション。 聖杯よ、虚数の果てより旧き日光を喚べ!』
聖杯から放たれた魔力が虚空へと伸びていく。
魔力の奔流が虚空を穿ち、大円の孔を生み出す。
否、それは断じて孔などに非ず────其処のみがポッカリと切り抜かれたと見紛うほどの、一切の光を通さない……闇が、確かに其処には在った。
それはとある剪定事象のセシル・ローズが、“繋がってしまった”モノ。>>58
『おい、一体何が起こっている!? この異常な魔力の数値は ─── ̄―_ ̄ ̄─__ ――― ̄__― ̄ 』
その存在の放つ、余りに強大な魔力は磁場を生み出し、観測していたカルデアのナウマンの通信を切断してしまう。
「なんなんだ……何が起こっているんだ、いったい!? 」
傍で見ているはずのフェリーペもまた状況を理解出来ず、ディートリッヒもまた立ち尽くしていた。
これまで乗り超えてきた六つの特異点、その全てを凌駕する埒外の脅威。
阿州の地にて最大の悪が、獣の夢が目を醒ます。>>25
うん。。。>>65
と、ごめん。
ロケット号のページに『生前、人の姿を持たなかった物が人の姿に化けるの善しとしないのだ。』って明記してあったのを忘れてた。
ほんとすんません。>>68
そうですよねぇ。。。
似てる方向性のマスターな獅子劫さんは詠唱とかしてないし、切嗣も「Time alter―double accel」って数秒で終わる文言ですし。
IFは考えても結局書かないのが目に浮かぶし。>>71
といっても候補が無いというか、クッチーぐらいしかいいそうにないんだよね、
・・・こんな自虐的で陰気な台詞。彼をイメージした呪文だから当たり前だけど。
以下が>>21以外で今手持ちの呪文。
・「いつか死ぬなら今がいい」「だけど死にたい訳じゃない」「矛盾と逃避の渦の果て」「苦悶と愉悦を膳へ撒き、歓喜や恐怖は盆に盛り」「無惨な骸がカトラリー、満たせぬ器を噛み砕け」「…空の魔賊の凶界(ネバートルゥークローズ)」
・「堕ちて委ねて穢れて満ちて」「汝は虚空に住まうモノ」「私は貴方の紛い物」「貴方は私を穿つ者」「何かを為したい訳じゃない」「誰かに成りたい訳じゃない」「私は貴方の手を握り」「貴方は骸の目を開く」「それでは願いのパーティーを」「泥土に塗れて踊りましょ」「二人ぼっちで歩みましょ」メネス「もうすぐで来年になるが、お年玉をせがむほうで行くか、それとも振る舞う方で行くか。むむむ」
>>78
あれ死徒でしたか?まあ、私もうろ覚えなのでなんとも言えませんが……、幻想種の吸血鬼との混血ができるならそれはそれでありがたい。>>84
✕なり
○ならぬそもそも「吸血種」というのは死徒以外にもたくさん存在するわけで(ラミュロス種、シオンが成ったやつ、メデューサ)
恐らく「幻想種の中の吸血鬼のラミュロス種」という括りである以上伝承の吸血鬼のような吸血種は他にも存在するのかもしれない
真祖、死徒、幻想種の吸血鬼(吸血種)の様々な種の伝承が一般人に伝わる上での吸血鬼なのかもしれませんね、とかいう個人的考察。幻想種である以上純粋な奴らは基本裏側行きだろうし現代に残ってるのが死徒ばかりなのも理由がつきやすいかもしれない
>>80
こっち逆に行き着くとこまで行き着くと吸血鬼成分消えちゃうんですよね……
ルナちゃんが陰中の陽だったのが陰中の陰に向かっていってるならこっちは陽中の陰だったのが陽中の陽になっていく感じ
>>79
よくってよー>>88
了解です。>>93
某先輩な配布水着にもなった精霊種のお方とか、ですね。真祖ですらないのにコヤンに真祖扱いされた人>>89
ありがとうございまーす
○リディア・メルトさんに対して
「歴史ある家系に才覚ある担い手が生まれるのは当たり前だからいい……けれど、本来技術でもって制御するべきところを外れかけた起源で誘導しているのが実に惜しい……まだ幼くて、技量を上げる作用もあったろうに、起源という形で本来持てていたであろう自由度を大きく損なわれている」
「けれどまあ、その辺り以外に損なわれるような点は無いし、起源の影響もあるにせよ彼女本人も魔術師としてはあの歳でそれなりだからね、悪くは無いのではないかな?」
やっぱり起源ですねぇ…………魔術や家系で評価したいのに起源の要素が強くって『それ一代限りの起源ですよね?』になっちゃうのが惜しポイントです。
逆にいうとそれを知らずに接していたら歳のわりに実家の技能を使いこなしているとして結構な高評価だと思います。>>102
「自由度、そこはまだ開発の余地があるとは思ってますが。起源を使わずともこれぐらいは出来ますので。ですが忠告と受け取り、これからも己が始まりにかまけず研鑽いたします。
………起源というものが血で引き継げないのであれば、私そのものを道具にして次代に渡せばいい。今気づきました!」
一応起源は本当にプラスアルファで1から10まで全部自前の才能と研鑽と魔術でやってるんですがまあ「じゃあお前一切起源使ってないんだな?」と言われると「その上でさらなる向上のために使ってます」としか言えないので残当
むしろその評価で上記セリフみたいに「じゃあ自分を礼装にすればええやん」とか言い出しそうでなんやこいつほんま>>109
そもそも根源自体が「至ることができるやつは至る。至る可能性がないやつはどう頑張ったって至らない」な辺りワンオペの極みみたいなとこあるのでまあそこはそう
「光素も実用化するには基本一代限りでは……?」と皮肉やイラつきなしに思う
↓
「そう考えると、私含めて基本一代限りというのはどうにも扱いづらいですね。貴重な才はいつまでも残しておけという封印指定の理念も納得です」
↓
「じゃあ私の一族がいつまでも私の利点を使えるようにしましょう!私よりも才能がある人が私の才能を私以上に使いこなせるかもしれない」
だから本当にこのあたおかはとばっちりですね……ふと思ったけど、あの世界の吸血鬼って『ブラッドソーセージ』みたいな「血を食材にした料理・食品」は口に合うのだろうか?
>>110
河上彦斎「だぞうでござるよ? 又右衛門殿? ―――竜退治、男子(おのこ)の宿願であろう?」
又右衛門「西洋の御伽噺によると、竜退治は聖剣の担い手の宿命だとか。私が振るうのは魔剣だ。魔性の剣、魔縁の剣。竜を討つには些か荷が重いさ」
彦斎はこんなやつです
……実はマスターに虎眼流もどきを使う男がいたり陸章が前後編になったんだから漆章も前後編になるよね(事後報告)
>>62
バニキは生まれが特殊だからね、星が生んだという意味ではディート先輩の更に先輩みたいなところあるし
目隠しの理由はまた後編で……
>>63
ぶっちゃけありえない!(プリオタ感)
いよいよビーストを動かせるので正直拙僧もワクワクしておりまする
>>65
1に関しては完全にミスりました、申し訳ない
2についてはCRちゃんの影響というより単純に敵陣営だから辛口評価になってる感じでひとつ
>>66
強キャラだ!これは相応に扱わなきゃ!って思って書いたのでそういってもらえて何よりです(後編も活躍してもらう)
C.C.Cについては『C.C.C.(カースド・カッティング・クレーター)』→『C.C.C.(カースド・キューピッド・クレンザー)』見た時から複数表記用意したいなと思った代物です、楽しい!>>115
本選スレにハクマを投稿したのでご確認お願いします。ぐれお時空で2部を進めるならば、リンボたちのポジションは誰がちょうどいいか悩ましいです。リンボみたいな美味しいキャラ、作れる自信がないです。神父と村正をモデルにした敵幹部はこのスレのマスターでアルターエゴに出来そうだなと妄想。
>>115
了解です>単純に敵陣営だから>>124
まぁ、ぼくも年内は個人SS完結させたいなぁってのがあるので……
流石に一月二月も待たせるのは悪いと思うのですが、もう一週間ないですし……>>104で言っていたお正月イベ、あらすじが固まったので投稿させていただきます
『バトル・イン・ジャパン ~オオエド・ピラミッド御前試合!2021~』
正月を迎えたマスターに、新年早々の呼び出しが。
「カルデアゲートによくわからん空間が現れたのだが……一先ず説明するより見た方が早いか。そういうわけで向かってほしい」
ゲートにたどり着いたマスターが目にしたのは「ようこそ!ファラオの御膝元、オオエド・メンフィスへ!」という看板と、
江戸とエジプトを混ぜたようなよくわからん街並み。
「マスターよ、新年あけましておめでとう!新年と言えば華やかな祭事!
実は、メネス自らコツコツとこの日の為に色々準備してきたのだ!
──────と、いうわけで!今ここに!バトル・イン・ジャパン ~オオエド・ピラミッド御前試合!2021~の開催を宣言する!!
武闘よし!運動よし!文学よし!芸術よし!料理に漫才、遊戯もよし!
兎に角、ファラオたる礎(よ)の前で面白きことを披露し合えば、どのような競い合いもよし!!
無論!勝った者には豪華景品が待っているぞ!!それとメネスから、ありがたぁいお言葉が……え゛っ゛!!それはいらないっ!?」
というわけで、新年にピッタリかどうかはさておき、ボックスガチャが幕を開ける──────!!>>132
夕子さん「開けてしまってよろしいですか? ……何が出るかは、開けてみてのお楽しみ。なんて、ふふふ」
「おめでとうございます。大当たりです、マスター。ですが、まだまだ続けますよね?」
「もうおしまいですか? ……少しだけ、寂しいです。まだ、続けてくれますよね? 約束ですよ? マスター?」
ツタンカーメン「ネメス王たっての依頼だ。無碍にするつもりは無い。さあ、思う存分吟味するが良い」
「ほう。これを所望するか。中々見る目があるではないか」
「こ、これは……我ら王族に伝わる……! いや、構わない。ファラオに二言は無し。どうか役立ててくれ」
「ふむ、これが良いのか……マスターというのは不思議なものだ」
みたいな!ぐぐぐぐ…また変な電波が降りてきよった…お仕置きのお尻叩き……!ぐぐぐぐぐか!!
>>132
アイテム交換係:厩戸皇子
「ああ、卿よ、よく来た。ここは店だ。この私が、店番というものを任されている。ゆっくり見ていくといい」
「聖徳溢れる私が店番を務めるのだ。いわゆる一般的な店とは違う。いかなる地域の通貨も、黄金や宝石も通用せず、特殊な交換のみが行われる店だ。怪しいか?はっはっは。いやいや、怪しむ必要はない。此処には中々の代物が用意されている。ふっ……期待しておく事だ」
「新年からこの勤労ぶり、誠に大義である。ふふ……この厩戸も遅れをとるわけにはいかぬな」
「承知した。では、こちらの品を包もう」
「とっておきの礼装だ。さあ、持っていくがよい。はっはっはっ。有意義な交換だったな」
ボックス開け係:プトレマイオス1世
「救済者(ソーテール)。ラゴスの息子。プトレマイオス1世だ。先達への友宜もあり、この務めを果たそう」
「ファラオであり、将帥でもある俺には物資の補給がいかに大切さかよくわかる。そなたも精神論で乗り越えられるとは思わないことだ」
「レッスン1 “回転”だ。さあ回せ!回転こそすべてだ!」
「回転開始!トライ&エラー!とりあえず、やってみなければ始まらんからな!」
「おっと、希望の品は届かなかったか?ふむ、指運が悪かったな。次だ、次に期待せよ」
「はははっ!ついに至宝を得たか!王家の宝物、大切に扱えよ」
とかどうでしょう?>>126
今のところうちのマスターはそういうタイプはいないかなぁ……
ネイはむしろ神道的な意味でサーヴァント全員神様扱いしているまである
「高次意識帯に昇ること、それだけで只人にはできない尊いことです」>>138
審判(芸術)にルドルフ2世!譲れない戦いがそこにはあった・・・・・・っ!!>>145
年末のラストスパートで、やっとこさ時間が空いて・・・・・・
ありがとうございます!
術陣営の召喚シーン、確認しました。
詠唱にものすごい力が入ってる・・・・・・!!
イオン、愛妻家なのに罪深い人だぜい。>>149
ありがとうございます。
お決まりのやつはどうしてもやりたかったけれども、本家の凛々しさとぶつかることからは逃げました!
威厳のある王様の方がスタンダードですから・・・・・・!!
芯がある人じゃないと大衆を導けないですよね。
ディックさんのサーヴァントはとても立派に王様していていいと思います。>>138
ルーラーじゃないけど周公旦で立候補します。ここで『バトル・イン・ジャパン ~オオエド・ピラミッド御前試合!2021~』に出す自作サーヴァントたちの限定礼装をご紹介!
☆5
『ディバイン・サンライズ』
登場サーヴァント:メネス
幾度も我々を照らしてきた陽光も、この時ばかりは格別に神々しさを増しているように見える。
「厳かなものも賑やかなものも良いが、こうしてそなたと静かに迎える日の出も良いものであろう?」
※自身のArts&Buster&Quickカードの性能を10%アップ+自身にガッツ状態を付与(1回)
☆4
『匂ひおこせよ梅の花』
登場サーヴァント:菅原道真
梅は古来より、歌や俳句、家紋などに度々取り上げられるほど、人々の身近にあった。
特に、平安時代の偉人・菅原道真が生前梅をこよなく愛していた、というのは有名な話である。
「雲一つない新春の空に、咲きほこるは紅梅に白梅。ここはひとつ、久方ぶりに吟じましょうか」
※毎ターンスターを3個獲得+自身の防御力10%アップ旦那様は知らぬふりをしてくださっているが私が許せぬ
これからケネベト=ブギョーショに行く>>162
途中送信!☆3礼装はこれとかどうでしょう?>>160
スキップ了解です〜>>137
スッ…(こんなん好きかもしれん)
https://storia.takeshobo.co.jp/manga/mahoako/_files/20/フェリーペ「なんで...何であんたが異星の使徒なんだ...!」
姜子牙「私は何も変わらないよ、少年。太公望のアルターエゴ姜子牙。異星の神に雇われ、軍師をやっているだけさ」
という電波を受信がが(混線カルデアといい一発ネタばっかりや!)>>166
私もアルターエゴ・天の女王(バプロディカ)とか作ってありますし……。>>167
ありがとうございます。
この先生きのこれるか……?
まあ、なんとかなるんじゃないですかね。NPCでのナレ死しなければ、殺意が高い人も今の所いないし……>>169
わーい、ルドルフ2世ありがたい!
星3礼装埋まってた!!じゃあ星4で!
なんか男性の礼装って、ほとんど星5にならないイメージ。ちょいちょいはありますけど……じゃあアイテムとボックス担当はディックさんにお任せ(うちの2人がやってもディックさんの2人がやってもうちとディックさんで1人ずつでもおk)するので代わりに概念礼装を提案させていただきます
星5『双花参拝』(白い振袖と赤い振袖に身を包み、初詣の行列に並ぶモーズグートとパウサニアス)
「ええ。たまには異国の衣装に身を包むのも悪くはありません?」
「そう? 私としては少し動きづらくて窮屈なのだけど」
「わざわざユウコが仕立ててくれたのです。感謝はすれど、文句を口にするのは感心しませんよ」
「はいはい。わかってるわよ」
大晦日の夜、揃いの振袖を身に纏う少女達の姿。
その麗しさは、まるで双輪の花のようだった。
こんな感じでどうでしょうか!>>169
>>176
ちょっとテキストが完成したので投下します。
☆5
『御屠蘇天国・御屠蘇地獄』
登場サーヴァント:フォルクスワーゲン・タイプ1、李逵、ハダリー(両隣で笑いながら酒をひたすら飲む2人に挟まれ、とても酒を飲む気になれず御屠蘇の入った杯を手に困り果てるハダリー。3人とも振袖姿)
御屠蘇(おとそ)。
それは去年までにたまった邪気を払い、長寿願いも兼ねて正月に縁起物として飲む酒にして風習。
本来は屠蘇散と言われる薬を浸して作る薬酒であり、薬効は気休め程度である。
正月に朝から堂々と酒を飲める口実とも見做せるが、あくまでも縁起物だ。
両隣が縁起云々にかこつけて大笑しながら大量飲酒していると、全く実感できないだろうが。>>178
バーサーカー選択の理由が一般的な魔術師の思考からかけ離れているというか、本当に聖人としての片鱗が垣間見れますね……
でも、バロールの最後の発言はダウトだよ!絶対ただの少年の枠には収まらんって!!
ありがとうございます。
幸せから逃げない!!
今度は良い結末を迎えられるといいなぁって。
他の陣営が強者だったり、そもそも舞台が不穏だったりするけれども……最後まで優勝を狙っていきますよ!>>178
そうか、ただの少年かー(抑揚無し超棒読み)。ただのとか普通など信用できるか!という謎めかす雰囲気がバーサーカーにありますよね。そしてマスターのバーサーカーを選ぶ理由は浮世離れしたものでビックリ。そういう考え方もできるか……と思いました。>>178
拝見いたしました!
やはりバーサーカーを選ぶ理由がユニークですね。そして召喚の時の描写でアドニスの凄みがよくわかりましたもしかせずともうちのマスター連中は数あるルートの中でもかなり失敗したルートを進んだ(進んでいる)のを正規として投下している…?
>>186
赤ずきんちゃん、思ったよりも面倒くさい……
景伏さんの疲れ切ったサラリーマン感好きです!>>186
アーチャーとのこのファーストコミュニケーションの際の危険性はモードレッドみたいに不可抗力なものを感じますね。問答無用で粛正でないだけマシですが。ここから、相性で召喚される理由がわかってくるのですね。>>191
……だってよ……!!
…………!!
ザミエルくん……!!
舌が!!!(ドン!)
多分このスレッドでも一二を争う料理(向かない)担当……!!>>193
野菜の皮むき:できる
獣や魚をさばく:できる
レシピ:ちゃんと読む
分量:守るから具体的に書いて
味付け:味音痴の自覚がある
相対的に生活力があるばかりに()>>194
ルドルフ2世(バーサーカー)
「ルドルフ2世だよ。芸術は上手下手以上に、どれだけ作者の魂が感じられるかだよ。小手先のテクニックじゃなくて、心を込めて描いてほしいってルドルフ2世は思うよ。」
☆4『厄災もお休み』
登場サーヴァント:ザミエル、ロゼ、プルフラス、ブファス
新しい年の始まりは、誰にとってもおめでたいことだ。
彼らにとってもそれは変わらない。
こたつにミカンにゲームにポテトチップス。
そろそろお雑煮も煮上がるころ。
さあ、悪魔の宴の始まりだ!
ザミエル「(しかしさ、オレが調理担当なのはおかしいんじゃないか?)」
※自身のArts&Buster&Quickカードの性能を7(10)%アップ
個人的に、ザミエルくんArts、ロゼ&プルフラスQuick、ブファスBusterのイメージ!
星4礼装の倍率って、これで合ってましたっけ?えっと、今現在の話題はいかなもので?(流行りに乗り遅れた感)
>>194
星5『双花参拝』
絵柄:白い振袖と赤い振袖に身を包み、初詣の行列に並ぶモーズグートとパウサニアス
レアリティ:5
HP: 0(0)
ATK:500(2000)
コスト:12
効果:
Busterカードの性能を10(15)%アップ&Artsカードの性能を10(15)%アップ&宝具威力を5(10)%アップ&NPを50(50)%チャージ
テキスト:
「ええ。たまには異国の衣装に身を包むのも悪くはありませんね」
「そう? 私としては少し動きづらくて窮屈なのだけど」
「わざわざユウコが仕立ててくれたのです。感謝はすれど、文句を口にするのは感心しませんよ」
「はいはい。わかってるわよ」
大晦日の夜、揃いの振袖を身に纏う少女達の姿。
その麗しさは、まるで双輪の花のようだった。
こちら概念礼装のテキストになります!>>201
はぁ、いっぺんに三つもの企画が動いて。>>179
求黒さん…儚い命…
そういえば効果時間を明確に決めていませんでしたね…失念しておりました。そうですねぇ…せめぎ合いつつ、若干フラカンさん優勢、ということで「雨風の中に柔らかな色の花弁が混じって、それに触れるたびに力がふつと浮いてくる」程度ですかね。
>>192
>>194
やったー内定!でもスポーツってくくりからして嫌な予感しかしないぞぉ!()
清林「誰であろうと、この場においては審判である俺の名の下に、フェアプレーを遵守すること、良いな!…って、おい其処!魅了使って相手を誘導しない!其処も、不満があるなら口で言え、観客をぶつな!……待てこら!メルヒェンたち!そのホムンクルスは警備用であって、倒しても斬っても素材は出ないから!…………はぁ…」
※吾輩と鰐さんの“メルヒェン”「子どもたちが屠殺ごっこをした話」をお借りしました>>60
ひゃっほう、人類悪のお目覚めだぁ!()
いやぁ、強大な敵が登場するときの描写が大変好きです。通信からの魔力数値の尋常じゃ無さや焦りが、来たんだなって思えて…うーん、人類悪はこういうのが本当に好き。
他にも、個性豊かな…豊かすぎる…なメンツが敵味方共に入り混じっていて、とても読み応えがありました!後編がとても楽しみです!あ……ガイさんへ
ルドルフ2世はwikiにある「ルドルフ2世【ハロウィン】」のバーサーカーにリンクを繋いで大丈夫なのでしょうか?>>206
わかりました。宝具を使う前にそういった描写を入れておきます。
ライダーの強みである乗り物による機動力を捨てるこになる選択をしてしまうから、ライダーが阿呆と言ったわけです。と、とりゃー!!
>>194
『初春演舞』
多くの場合、武というのは単純な争いのための力とは違い、自らの内なる神に問いかける手段でもあった。
そして演舞とは神に奉納するための舞い。
ならばこの二つの概念が結び付くのは時間の問題であったといえるだろう。
浄めの炎と共に、剣の舞にて厄払い。
「太公望殿と違って剣しか取り柄のない身故、厄を一つや二つでいいのなら、斬り伏せて御覧にいれよう」
「石舟斎殿と違って私は非才の身。貧乏神や疫病神を調伏するぐらいしか能がない」
「ははは、言いますな」「いえいえ、そちらこそ」「はははは」「ふふふふ」「「わっはははは!!」」
スター集中度+100%(200%)
クリティカル威力クリ威力+5%(10%)さて、自分も早いトコ刹那の召喚シーンを投稿せねば。
はっ!>>21の詠唱、血裂弾発動用パスワード的な詠唱、という感じに事にすればいいんでは…?
血裂弾は着弾すると相手をぐちゃぐちゃにぶっ壊す訳で、切嗣の起源弾と違っていつ撃っても問題無いからこそ万が一誤発動とかしないように詠唱を挟むのは結構合理的!
あと相手の死亡を”メリー”で祝ってるっぽさでクッチーの趣味の悪さみたいなのの描写にもなる!ヨシ!
…先日はお騒がせしました。あとからいい案思いつくのなんでやの…?んああだめだーっ一話どころか一節あたり三日は考えて書き直ししないとまともな文章ができないせいで物凄い勢いで時間だけがすぎていく!
ちょっとモチベというか尻叩きにこないだwikiに載せたぶん+少しだけできた書き足し分のダイジェスト投下してみてもいいかな!>>194
厩戸皇子
「明けましておめでとう。新年からよく励んでいるな。重畳重畳。卿に負けず、私も務めを果たすとしよう」
プトレマイオス1世
「お前か、それでは回すのだな。何がそんなに楽しいのか俺にはわからないが……、俺も伊達や酔狂で主上と遠征をともにしたわけではない。余人にはわからない楽しみもあるだろう。さあ、存分回せ!」
イベント台詞ですーボックスガチャっぽいイベントなので、以前書いたマラジジのものを。
・来訪時
「やーやー、よく来たねぇ! ここはボクことマラジジが経営する運命の回り場所さ。さて、ブツは持ってきたかな?」
「むっふっふ、物欲に塗れた思考が解る解る。回る度に目が一緒に回っているの……気づいてるかなぁ?」
「ボクに全て貢ぐ準備はできたかなぁ? 余す事なく、一文無しになるまで、ボクという開催者に全てを委ねるんだ。そうしたら、良いことあるかもよ?」
・回転時
「この駆け引き程、心踊る瞬間はないよねぇ! さあ、気持ちよーくまっわそー!」
「魔眼で中身を覗いてもいいけど、それじゃあ詰まらないからねぇ。自らの運勢でチャレンジあるのみ!」
「ボクは施す時は施す人間さ。それ相応の勇気と実力を試させてもらうけど……死にはしないからイイよね!」
・当たり
「おっと、これはこれは」
・結果発表
「幸運の女神は微笑まなかったみたいだねー。さ、次の抽選にギブミーマネー☆」
「運も実力の内。今回は君の能力不足って事で、次に期待を寄せるといいさ」
「ジャックポット! その引きの良さ、正に聖剣を引き当てた勇者の如く! 随分のみみっちい勇者だけどね!」>>222
異聞帯に無事到着したシャドウ・ボーダー。……が。その瞬間、乗員全員の頭の中に直接叩きつけられるように声が響いた。
『随分とこちらを待たせてくださったカルデアの皆さんへ。……ったく、どうせ待たせるのならその時間で他の奴らを切除してから来てくれれば良いものを。
事情があって離れられませんので、遠隔通信より失礼。一方的に事実だけを通告させていただきます。あなたがたに返答の権利はありません。』
「……な、にを……!」
直接頭の中に響くような轟音に困惑する一同に、続けて言葉が投げかけられる。
『これは降伏勧告です。今この場で、そちらの持っている全てごとこちらの下に着くと決定すれば、そちらの希望はできる限り叶えた上で現状そちらで生存している人員全員の命を保証します』
「そんなこと……」急に流れ込んできた声に硬直していた一同の中で、いち早く立ち上がったマシュが声を張り上げた。「……そんなことは、ありえません!」
『………だろうな』
感情が抜け落ちたような声でポツリと呟く声がした後、『では仕方ないので、強引に奪う方針に移らせてもらいます』とだけ告げて通信は一方的に断たれた。
※ ※ ※
「こちらのプランAは案の定失敗っと。そんじゃ、俺次の準備するからそっちのターンな」
『承知した』
※ ※ ※>>223
「あれは……」
「はい。先ほどの技術についてはわかりませんが、ほぼ間違いなくAチームの–––」
動揺を抑え、確認しあうように顔を合わせる藤丸とマシュだったが、そのやり取りは突如ボーダーにぶつけられた叩きつけられるような衝撃により中断される。
敵襲だ、こちらの探査を潜り抜けてきただと、ちゃんと監視していたのかね、抜かりなくしていたとも、と広がっていく声を横目に、二人は急いで体勢を立て直し出撃の準備を整えた。
「申し訳ないけど、これ以上食らい付かれれば走行機能まで損傷が出る!できる限り早く片付けてほしい!」
と、焦るような声に押され、船のハッチが開かれる。その瞬間、一行の目に飛び込んできたのは鈍く光る犬のような怪物がこちらに向けて大きな口を開く所だった。
「先輩、危な–––––」
「あーぶなーい!」
マシュの声を遮るように大きな声が響くと、突如藤丸の頭に噛み付く寸前であった「犬」の体が勢いよく横に吹き飛んだ。その勢いで着地した人型の影が、ちょうどハッチを守るような位置にしっかりと立つ。
「盾男君、背中の子落とさないように!……それと、そこの船乗り様方」影の主が、未だ状況を把握しかねるボーダー一行を見下ろすように視線を下ろした。「カルデア、の方々でよろしいですね?……半信半疑ではありましたが、こうはっきりと現れたからには信じざるを得ませぬな」
続いて、飛び乗る影がもう一人。
新緑のマントをなびかせた青年は、困り顔のまま「……あ、あとこの子一回引き取ってくれると嬉しいっす……流石に背負ったままじゃ撤退の援護はキツイという……か!」と抱えていた少年を下ろすなり、今一度迫っていた獣の牙を盾で受け流した。
必然的に投げ落とされる形になった一回り小さい影を、ちょうどいい位置にいた藤丸がギリギリで受け止める。
「あ痛………もう少し丁寧に下ろしてほしいものだね」
腕の中に収まる形になった少年が、脇腹を中心に体全体を庇うように身を捩る。来ている服が黒いTシャツであるせいで分かりづらいが、受け止めた藤丸の腕につく量からして身体中がべっとりと血に染まっている状態のようであった。
「……やあ、カルデア諸君。間違いなくカルデアから来た諸君––––––」少年が心なしか力無い笑い声と共に、よろよろとボーダーの床に立った。「とりあえず、さっさとここから逃げてしまおうか」
※ ※ ※>>224
■■■■■■中央部、「中央大神殿」。
どこか退廃的なまでに荒涼とした雰囲気の漂うホールに、厳かな声が響く。
『伝令、伝令』
「こちらに」と返すのは、素早くホールの中心に控えた少年だった。
『カルデアはどこだ、敵はどこにいる、外敵、異邦人、倒すべき敵……!』
「……申し訳ありません。ご命令の通りに猟犬を差し向けましたが、なんらかの方法でこちらの探知を潜り抜けているものと思われます。ですが、必ずや……」
『御託は、よい。疾く見つけよ。我はこれより人形師と語らう故に』
報告が途中で断ち切られたことに、「伝令」の眉が僅かに動く。整った睫毛が少し不満げに揺れたあと、変わらぬトーンで「………御意に」と声が上げられた。
『………ああ、そういえば。我は何故狩に犬を使うのであったか。形、質……更なる改良をする必要が………或いは……犬との関わりが………?」
「我が神よ、それは……」
「別にいいでしょう。犬は従順ですし、可愛いものですよ?」
くすくす、という笑い声に向き直ると、ちょうど少年から見て死角になる柱の裏のあたりから長い黒髪の人影が向かってくるところだった。
『………そうか』
「ええ。終わりのない雑談で部下を引き止めるのは上司としてあまり宜しくない姿勢かと」
『………む』>>225
声が止み、歩み寄ってきた女に「お行きなさいな」と肩を叩かれた「伝令」は静かに唸り声を上げる。
「………随分と、気に入られているようだな。どう取り入った?」
「……あら。勘違いなさらないでくださいね?伝令。
ワタシと王たる神は『共通の目的により友誼を結び、互いに惜しみなき協力をする協定を結んだ者』です。決して仲間などではありませんし、後添いだのなんだのと妙なことを邪推されるのも困ります。努努間違えないように」
言って、女性が耳元に垂れた黒髪をかき上げ、目の前に立つ「使者」の耳元に口を寄せる。
「もう少し、よく考えなさい。……たとえば、今貴方が見ているものが何一つ『真実ではない』可能性とか、ね」
「………何を、言っている?」
「さぁ。そんなことより仕事に戻ったらいかがでしょう。他でもない貴方のご・主・人・様がお怒りでしたよねェ?」
はぐらかすように唇の端を持ち上げた目の前の相手に、「伝令」が不満げな顔を向ける。
しばらくその状態でにらみ合ったあと、「伝令」は忌々しげな顔で舌打ちをしてその場を足早に去った。
※ ※ ※
『……些か、ヒントを与えすぎではあるまいか』
「そうでもないだろ。あれにはそれを理解する準備がない。相談する相手もな」
『ならば、何故「あれ」には伝えぬ?言うなれば汝の僕、手足であろうに』
「それは、駄目。お前の思ってるような状態とは全然違うし………英雄、だからな」
『………成程。』>>226
※ ※ ※
「……どういうことなのだねあの子供は!?」
と、ヒステリック……にしたいのは山々だが怪我人の前で声を荒げるわけにもいかないので抑え気味の声で、ゴルドルフが唸った。
「異聞帯突入直後に味方と合流できた事は非常に幸先が良い!……が、いきなり……なんだ、英霊らしからぬ?格好で飛び込んで来て、ボーダーに何やら細工をして!挙句「休むから寝床を用意しろ」と来た!全く訳がわからん!」
最後に至るにつれ徐々に大きくなってきた声に、ナースが「患者のいる部屋では静かに!……だいぶ動き回ってはいましたけど、致命傷ギリギリの状態だったんですから……」と軽く窘めるような声を上げた。
「英霊らしからぬ格好……については、これまでの経験からするとあまり突っ込めないような………」と遠い目でハロウィンやらユニヴァースやらを回想している様子の藤丸に代わり、隣に座っていたマシュが「ボーダーにされた細工の方は、問題ないのですか?」と話を進めるよう促す。
「ああ。ネモ達と協力して総出で調べたけど、「こちらに役立つデータである」という以外の結論を出しようがなかった。いわゆるステルス機能というやつだね。無論この船にも元から付いている機能なのだけれど……なぜか、あの子が付け加えた方だけがさっきの敵に対し有効に働いている状態みたいだね」
ダヴィンチ(とはいっても周辺探査等で忙しいので船内通信のホログラム越しなのだが)が組んだままの腕を指でトントンと叩き、「……そういうわけで、現在あの敵性生物からの追跡は完全に振り切れているらしい」と言葉を結んだ。
「一人で何かを考え込んでいる様子の名探偵さんは置いておいて……とりあえず、これからやるべきことを整理しよう。まずは何処かに拠点を置くべき。最重要なのは召喚サークルに適した場所の確保。それが出来次第、周辺の調査と……あなた達にもじっくりと話を聞きたい。……それでいいかな」
藤丸が隅の方で若干所在なさげにしていたサーヴァント2名に問いを投げかけると、首肯で返される。
「それならば、ここから暫く移動した先に村があります。その外れに霊脈的にちょうどいい場所があるかと……」>>227
大まかな方位と距離を述べ、黒髪の方が「ね、盾男君」と同意を求めるように目を合わせに行く。やりづらそうに「……そうっすね…ハイ……」と返事を返されると、改めて大きく頷き「………です!」と笑顔を見せた。
「随分と準備がいいね」
若干の疑惑を込めて上げられた声に、そのサーヴァントは不快に思う様子もなく「ええ、随分と準備していたものですから」と笑った。
「今や残っているのはこれでほぼ全てとなっていましたが、前まではもう少し仲間がいたもので。その中には、まぁちょっとした予知だか計算ができるものもおりまして………その全てが、理由も説明できぬままに何故かこう言ったのですよ–––––」
ここでサーヴァント––––服装こそ男だが、声の具合などを見るにどうも女性であるらしい–––––が一度言葉を切る。そのあとを継ぐように、隣に立っていた男性が口を開いた。
「……を待て」
「え?」
「『機を待て』と…………あ、いや俺たちも全員と会えた訳ではないんで正確な情報かはわからないんすけど……とにかく、正面から戦うな。できる限り死ぬな。『その時』が来るまで……っつーのが俺らに伝わってる限りの話で………あ、具体性無くてすみません……黙ります………」
話している途中で急激に自信を無くしたように声量も背筋も縮んでいく青年を、女性が慌ててフォローしに入る。
「いえいえ、それで現状を過不足伝えられている。実際、その言葉を信じて我々は今まで逃げ回りながら調査と準備を進めてきたわけですから……」
女性が軽く目線を写し、布団を被って寝込んでいる様子の少年を見やる。彼ならもっと知っているはず。が、教えてくれてはいない。……そう言いたげな目線であった。>>228
「じゃあさ、とりあえず二人の真名だけでも……」
話を続けようとした藤丸を、女性がすかさず「それはできません」と押しとどめる。
「……それと、そちらの……サーヴァントの方々。注意が遅れましたが、あなた方もできれば暫くの間は名乗らぬ方がよいでしょう」
何かを思い出すように神妙な面持ちとなった二人を、藤丸が「……せめて、理由くらいは教えてもらえるんだよね?」と確認を取るように覗き込む。
「……最初の頃は、いわゆるレジスタンス側の英霊にも名乗りを上げて戦いに挑む奴らがいたんすよ」青年がげんなりとした様子で、ポツリと声を零す。「そいつ、ある時、急に自分で自分を刺し殺しました」
「………は………」
「俺の丁度目の前で起こった事だし、間違いなく断言できる。自分で、持っていた剣で、その体を滅多刺しにした……ってね。
トライアンドエラーの結果、『異聞帯側の誰かに名前を認識されるとまずいらしい』っていうのが条件じゃないかって所までは頑張って突き止めたんで、お互いあだ名で呼び合う事でなんとか対応している状態っす」
※ ※ ※>>229
「じゃあ、気をつけて」
何やら意図的に口を開かないようにしている様子のホームズと、「あの子供が起きたらビシッと言い聞かせて洗いざらい吐かせてやる」となぜか何かしらを調理しに走ったゴルドルフを他所に、藤丸とマシュはサーヴァントの二人を伴う徒歩移動の準備を進めていた。
ある程度身を隠す術ができたとはいえ、目的地は一番近いそれでも開けた土地の先である。ボーダーでまとまっているよりは、身を隠しながら少人数・徒歩で移動した方が会敵率も低くなるというのが一同の結論であった。
「……えっと、探偵さんでしたっけ?がさっきから全然出てこないんすけど、なにか失礼でもありましたかね」
先程取り決めた通りに、あだ名で呼び合う。それを遵守しながらも少し気まずそうに口を開いた青年に、マシュが「いえ、とんでもない」と返す。
「様子が不自然でしたので聞いてみたところ、『今探偵が出るのはまずい』とだけ……」
「……なんか、『話しちゃいけない事』だらけっすね、俺ら」
お互いなんだか釈然としない様子である二人の会話を横目で見ながら、藤丸が小さく「話しちゃいけない事、か……」と呟いた
※ ※ ※
ボーダーの外に出ると、一行の目に飛び込んできたのはひたすらに荒涼とした大地であった。本来の「歴史上の座標」であるはずの地中海沿岸地域とは似ても似つかぬ植生……いや、そもそも「見渡す限り白い」と形容していいほどに生の気配が見当たらない。土にすら栄養が通っていないと思えるようなその様子は。まるで何かが地上丸ごと拭い去っていったかのようだった。
「……この先に、集落が?」
「ありまする、これが」女性が自分も納得がいかないというかの様に深く頷き、「……ま、見ればわかりましょう」と歩き出す。
発見を避けるために慎重を期す必要があるとして、一同が選んだのは岩等の遮蔽物の多い回り道だった。
何かを思い出す様に「敵に、狙撃をできるものもおります故」と目を伏せた女性に深く尋ねる事を控え、一行は黙々と岩場を進んでいく。
……と、突然「きゃあああっ!?」という甲高い叫び声が周りに響く。
警戒しつつ確認できる位置に移動すると、岩の横で蹲っている少女とそれを困ったように見下ろす少年が目に入った。>>230
「うわぁあああん!転んじゃったああ!だから無理だって言ったの!神殿から離れたらご加護も離れちゃうって、みんな言ってたのに!」
「……でも!お前だって気になるだろ!うちの他にも『村』っていう、俺たちみたいな人間が住んでいる場所があるんだって!御使い様たちの話を聞いてたらそう言ってたんだから、間違いないよ!」
「もしそれが本当だったとして、じゃあどっちにあるっていうのよぅ!」
「……えっと……………」
「………おにいちゃんの、ばかああああっ!うわぁあああああん!」
「……迷子、でしょうか」
警戒を解くべきか悩みながら、マシュが潜めたままの声で尋ねる。
一行の中に、それを否定する論拠を持つものはいなかった。少し遠く、岩場のあたりでワタワタとしている二人の動きは、とても訓練された者の取るような動きではない。どちらかといえば「荒野の只中にいるにしては危機感もなにもあったものじゃない」という類の不自然さはあったが、敵のようには見えなかった。
「心配なら、放っとくってのも手っすけど………」
「流石にそれは、人道に悖るよね」
しばらくの会議の後、まずは代表してセイバーが話しかけに行くことで方針が決まる。もとより泣いている子供を放っておいていい気分がする者などいないメンツであったし、こうなるのもまた必定であった。
「……えーと、そこの少年少女?こんなところで何をしておいでかな?」
声をかけられ、少年少女がぱっと顔を上げる。その顔からは恐怖や警戒といったものが微塵も見て取れず、むしろ深い安堵が広がっているのがわかった。>>231
「人間だ!」
「バカね、神のご加護を離れて外を歩くなんてことする人、おにいちゃんぐらいしかいないわ!見たことないけど、きっと御使いさまよ!」
そう言うと、擦り傷の見える脚でふらふらと立ち上がった娘が、慌てたように頭を下げる。
「ごめんなさい!おにいちゃんはちょっとバカだから、神の恩寵から離れてくことがどういうことかわかってないの……です!止められなかった私も罰は受けますから、その分罰はちょっと優しくしてくれると嬉しいです!」
そう言いながら隣に立っている兄であるらしい少年の頭を掴んで強引に下げさせると、彼は「やーめーろーよー!」と軽く抵抗する。そんな調子で目の前で七の字を形成してしまった兄妹を見下ろして、セイバーは「……ええと」と頭を掻きながら後ろを振り返った。「どうします?これ」と目線で伝えてくるセイバーを見かね、藤丸が二人の方に歩み寄る。できる限り優しい声で顔を上げるよう伝えると、二人はおずおずと直立に近い姿勢に戻った。
「ええっと……俺たち、その、『御使いさま』ではないんだ。だから、君たちが謝る必要なんてないよ」
そう投げかけられた藤丸の言葉に、少年が大きく破顔した。
「やっぱり俺たち以外にもニンゲンっていたんだ!な、ニオ!ほんとだったろ!」
「おにいちゃん!それとこれとは––––––」
肩をいからせて再び怒鳴りつける体制に入った少女の前に、盾の青年が「どうどう」と言いながら割り込む。そのままくるりと少年の方に向き直り目線を合わせると、その肩に手を置いて諭すように口を開いた。
「確かに、君の言ってることは正しかったかもしれない。でも、こんな小さい妹ちゃんを連れ回して、怪我をさせて、一緒に謝らせる……っていうのは、少し良くないんじゃないかなーって、俺は思う」
そう言いながら妹の擦り傷のついた膝を指し示す青年に、少年は「う」と小さく声を上げた。「……ごめん、なさい」
「……別に」妹が両の拳をぐっと握りしめ、そっぽを向いた。「わかれば、いいもん」
「ありがとうございまs……」
「ああああ柄でもない事言ったぁあ何一丁前に割り込んで良識人気取っちゃってるんだ恥ずかしいぞ俺………あっすいません何か言いましたか目隠れちゃん」
「……いえ、なんでもありません」>>232
少し離れた位置に戻った盾使い二人が小声で話しているのを横目に、セイバーが藤丸の方に近寄り耳元で素早く囁く。
「個人的な戦闘経験から言わせてもらえば、この二人からは殺気も訓練された者特有の立ち居振る舞いも見受けられません。十割とまでは言いませぬが、九割ほどの確度でただの子供であると類推します。長距離移動をする予定だったにしては装いの準備不足感が気になりまするが…………申し訳ない。現地人の集落は敵の手の者の主要かつ頻繁な立ち寄り先との事でしたので、我々もあまり近づけず。場所はともかく、内情の情報の方が、あまり……」
「ありがと。情報不足はこっちも同じだから、気にせずこれから一緒に調べよう」藤丸が軽く微笑みながら返事をした後、若干ばつの悪そうな顔で「それでさ、悪いんだけどちょっと提案があって」
「はい」
「この子達、家まで送っていってあげられないかな。……もちろん、召喚サークルの確保と戦力の増強が最優先なんだけど、でも、ほら……ほっとけないし……」
藤丸が駄目そうなら遠慮なく言って、と言葉を結ぶと、ひそひそと話すこちらを不思議そうに見上げる少年少女の方に目を向ける。一切の飾り気が見られない簡素ながらも上質そうな布の服に、岩場含む長距離移動をするには向いていないと言わざるを得ないこれまた簡素なサンダル。人に遭遇したことで多少元気を取り戻したようではあるが、それでも二人の表情には明らかに疲れの色が見えていた。妙な警戒心の無さも鑑みるに、放っておけば家に帰る以前に野垂れ死にそうである。>>233
「そう、ですね……」セイバーが考え込むように顎に手を当てた。「これまでの戦況を分析した結果からの推論にございますが、この世界を支配する神とやらはどうやら自らの支配下の人間に『争い』というものを一切見せたがらない様子。………と、いうよりは、我々という敵対勢力が存在しているということすら、住民に知らせたくないようである……と言った方が正しいでしょうか。人間の住居のある地帯に近づくと、攻勢が明らかに緩みます。侵入を試みたアサシンの何名かは警備網に阻まれ帰らぬ人となりましたが、住人に存在を察知されない程度ならば、近づく程度は可能。実際、我々の目的地も小さな村のそばでありますし……で、あれば、あの二人を自力で家まで帰れそうな位置に送り届けるぐらいは……まぁ……可能なのではないかと……?」
確定情報ではないゆえか、セイバーの答えは少々歯切れの悪いものである。それでも、藤丸はにっこりと微笑んで「ありがとう。もちろん、無理ない範囲に収めるから」と返した。
「あちらの二人にも相談してきます」とその場を離れたセイバーに代わり、藤丸が二人の方に歩み寄り話しかける。
「その……君。名前は?」
「オレ?ティータだよ」そう言って、少年が後ろに隠れるようにして一行の方を伺っている少女の方を指差す。「こっちがニオ」
「じゃあ、ティータ。君はこれからどうするつもり?」
問いかけを受けた少年が、妹の方を軽く振り返るようにして「……家に、帰る。お、俺はまだ大丈夫だけど……あいつが、疲れてるみたいだし」と、もごもご返した。
「そっか。……よかったらなんだけど、俺たちと一緒に来ない?少し寄り道することにはなるけど、二人じゃ危ないと思うし。家まで送るよ」
「……いいの?」
「もちろん!」>>234
※ ※ ※
「……そういうわけで、召喚陣に最適な場所を当たってサーヴァントを召喚できたら、その足で一旦あの子たちの村に向かうことになった」
勝手に決めちゃってごめん……と肩を落とす藤丸に、マシュが「いいんです。わたしも、きっと同じ意見を言いましたから」と口元を緩める。幸いなことに、日が落ちる頃には目的地に辿り着く。兄妹が眠っているなりなんなりしている間に事を済ませる事は十分に可能だったし、二人が外出になれない子供であることもあり、ヘロヘロになるまで歩いたらしい村からの距離も一行からすれば大したものではない。
ここは異聞帯。二人が本来の目的を達成すれば、全ては剪定の彼方に消えるもの。……だが、それでも、困っている人間を見捨てるような気分の悪いことは極力避けたい二人であった。
※ ※ ※
「サーヴァント、アサシン。召喚に応じ参上した。我が真名はアd––––––––––むぐ!?……なんで!?僕ちゃんと自己紹介できてたよね!?」
召喚陣の下に現れた見目麗しい少年の口を、マシュが素早い動きで塞いだ。
「すみません!……今はちょっと、名乗らない方がいいようで……」
「そうなの?じゃあいいか。あ、そっちの子がマスター?よろしくね」
突如口を塞がれたことに若干困惑の様子を見せていた少年が、けろっとした様子で立ち上がり藤丸に手を差し出す。握手を求められていると察した藤丸がその手を握りかえすなり、その腕は「うん、うん」と満足げに上下に振り回された。
「へぇ……結構若いんだね。よし!仲良くしよう!ね!」
「……え、あ、うん……」
おそらく聖杯からの知識だとは思うが、握手の仕方を間違えて覚えてはいないだろうか。というかいつまで続けるんだこれ。そろそろ俺の腕、もげるよ?……などと考えつつも、ニコニコと友好的に振る舞ってくれている少年の手を振り払うわけにもいかない。結局、先輩の肩の具合を懸念したマシュが止めに入るまでの間、彼は腕を激しく上下に揺さぶられ続けることになった。
静かに眠る兄妹と、それを見守る二騎のサーヴァントの横で、である。側から見る事ができるものがいれば、「非常にシュールな光景だ」と感想を零した事だろう。>>239
いえいえ、外出中だったので規制を食らって投下が遅れてしまって申し訳ない。すっごいダメな事だけど!
いっぱいヒュギりたぃぃいいぃぃぃぃ
※ヒュギる
特定のキャラクターをリョナ展開にする事>>243
俺は…、ク/ズいクッチーを書きたい。ひいては精神が荒れるクッチーが見たい。>>247
マジですか。こりゃまた急な話で…
ですが了解しました
今後とも復帰お待ちしております>>247
了解です。落ち着いたらまた楽しくやりましょう。ご自愛くだされ。>>247
それはたしかに急なお話ですね。承知しました。ハクマは弓パートになりましたら、ハクマのwikiページで書いておきましょうか?監獄長さんの復帰を心待にしています。>>247
なんと。了解です、また復帰できて会える日をお待ちしています~>>248
盾男「え……、あ、すみません……」(心を閉ざした野生動物のような顔)
男前発言を否定されたと思って、「やっべ、知ったかぶりと思われた!恥ずかしい!」となって語彙力消滅。陰キャだからしかたないですね。ぺレス島アサシン陣営の召喚SS投下完了!
確認ヨロです~。
英文で,打つと赤の波線が出るのは何故だろか。>>247
ふえっ?
なんにせよお疲れ様です、しばらくということで戻ってくると認識したうえでお待ちしていますね>>258
ハイテンションキャラな印象、自分持ってるからかな>スピード感
【触媒について】
ん~、刹那の妖精体質が触媒って事になりますかね。元「神の従僕」だったサタンと「オーディン(神)の従者である戦乙女」の体質を儀式によって得た刹那、みたいな感じ。
あとは抑止力的な都合かも?っぽいことをGMなクロさんが言ってた覚え。
刹那がガチで触媒ナシの相性召喚したら、多分自鯖だとデイヴィくんが召喚されるかな、って想定です。>>247
監獄長がいる間に漆章書けなかったのが本当に無念です……
年内完結を目指してるので、監獄長が戻ってきた時には読み返せることを目指して書きつつ、帰還をお待ちしております>>257
とりあえずアサシンが令呪狙ってセイバーが退けた、というイベントがあったのを前提に話をして進めていただけると助かります、という感じで>>266
【固有スキル】
加虐体質:A
戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。
プラススキルのように思われがちだが、これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほどに加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。
神造四肢(真体):B+
肉体が神造の機構、特に元素組成金属で作られたものとなっている。
戦闘に関連する行動判定や、スキルの成功判定にボーナスが加わる。Bランクは四肢のみが『真体製の具足』となっていることを示す。
伝承に置いてペルセポネに授けられたとされる鳥の下半身と翼。
真体の残骸を元に作られた元素組成金属製の具足であり、水の精としての超抜能力を行使可能。
液体操作、流体操作、そして肉体の流体化などをバーサーカーは使いこなす。
魅惑の美声:A
天性の美声。男性に対しては魅了の効果として働く。
魔力では無く肉体に語りかけるものであるため対魔力を貫通する。
ただし、耳栓で容易に抵抗が可能。>>267
【宝具】
『その歌は荒波のように(プランクティア・カタストロフェ)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1〜2 最大補足:1人
バーサーカーの奏でる歌、その秘奥。
正確には流体操作能力と歌、そしてバーサーカーの有する具足を用いた連撃技(コンボ)というもの。
真名解放によって水を氾濫させそのまま相手を拘束する。
『振動』として歌を叩き込むことで相手の精神をドロドロに溶かし、前後不覚になった相手に具足での連続蹴りを叩き込む。
小波のような歌声、大波のような瀑布、そして荒波のような蹴りの三重攻撃。
水は炎にまつわる相手にはかき消され、歌は耳栓で抵抗され、足技も武勇を誇る英雄には見切られる。
これらそれぞれの持つ短所を、それぞれの長所で補完させたコンビネーションアタック。
水は簡単にかき消せても波を消すことは容易ではなく、歌はともかく振動は耳栓では防げず、身動きが取れなくなったところで敵を串刺しにする。
文字通り、英霊としてのバーサーカーの切り札。大技も大技だが、同時に緻密なコントロールも要求される。
そのため発動中にバーサーカーの精神が乱れるようなことが起きれば発動はキャンセルされる。
【解説】
ギリシャ神話に登場する海の怪物。上半身が人間の女性、下半身は魚、あるいは鳥の姿をしている。
岩礁から美しい歌声と容姿で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせていた魔性の妖婦。
歌声に魅惑された挙句セイレーンに喰い殺された航海者達の骸は、彼女達の住むアンテモエッサ島に山を成したという。>>268
【人物】
5人姉妹と語られるセイレーン姉妹達の長女。
最も美しく、最も可憐で、最も優れた声を持ち―――そして最も残酷な魔性の存在。
純潔にして妖艶、無垢にして冷酷。少女としての愛らしさと、妖婦としての恐ろしさが完璧に調和している。
狂化の非発動中は意思疎通こそ可能ではあるが、根本は人ならざる獣であり、人に害なす魔性の存在。
人を、特に男を狂わせることを至上の喜びとして語る人格破綻者。
彼女にとって人とは捕食対象でしかなく、相互理解の可能な相手ではない。
が、人を魅了しその上で食い尽くし糧にするという行為が持つ意味は理解しており、出会い=捕食とならないのもまた事実。
彼女にとって人が食糧なのは紛れもないが、欲望のままに食らい尽くした結果自らが破滅することもまた理解している。
彼女と人間の関わりを正確に表すなら「養豚場の豚とその経営者」というものが最も的確だろう。
より美味く、より肥えさせ、より食べ頃になる時期を虎視眈々と狙っている。
元々はニュンペーと呼ばれる精霊の一種であり、人々とは崇拝対象として良好な関係を築いてきた。
そのためコミュニケーション能力はそれなり。が、基本は天上天下唯我独尊。
自分が誰よりも美しくそれ以外は全員豚と認識しているため、高圧的な言動を常とする……が、一度『餌』と見定めた相手には面倒見のいいタイプ。本人としては「変な病気にでもなって自分に移ると厄介なので管理下に置く」という認識。
スキルに反映されているように加虐主義者でサディスティック。しかし決して排他的ではなく、むしろ自分に振り回される相手に悦を覚える主義。
総じて、ガキ大将的というか、ジャイアニズムに満ち溢れた女性。
…………………余談だが、生娘であり、恋愛に免疫が無い。それ故愛と美の女神アフロディーテの手によって完全に鳥にされ、神から怪物へと堕ちたという過去を持つ。
そのため、前世での悲劇(トラウマ)を克服するべく恋愛には積極的である。>>269
【セリフ】
「オデュッセウス? 確かに! あいつは! 見た目はいいわ! でも見た目だけよ! 人の歌を聞くために全身を拘束するだなんてどんな趣味なわけ!? 普通に失礼と思わない!?」オデュッセウス
「ああ、アイアイエー島の。ええ、悪くなかったわよ? 私が住むのには少しばかり海が静かすぎたけれどね?」キルケー
「…………………………………………最低よ。最低」ハーデース
「うっわ。あの変態がいるじゃない……何よマスター。ふんっ、あんなやつ変態で十分よ。人間のくせに私の歌を楽器ごときでかき消すだなんて、生意気よ生意気!」オルフェウス
「近づかないでちょうだい。首を跳ねるわよ……………よく分からないけど、あの男には近づいちゃいけないって感じているのよ」ドン・ファン
「ちょっと! 人聞きの悪いことは言わないで! そもそも、何がどうしたらこの鋼鉄の羽を毟れるというのかしら!」パウサニアス
「ええ。何もかも飲みこんでしまいましょう」
「私に宝具を使わせたこと、後悔するんじゃなくってよ?」
「いいわ。心まで奪ってあげる。私に溺れ、身も心も何もかも捧げなさい? 『その歌は荒波のように(プランクティア・カタストロフェ)』……はい、さよなら。精々いい養分になりなさいな」
「さあ。最後に言い残すことはある? 光栄に思うことね。その遺言、この私が聞き届けてあげるわ。『その歌は荒波のように(プランクティア・カタストロフェ)』……ご馳走様。悪くなかったわよ? 貴方」>>247
了解です。
何が有ったか解りませんが、此処はあくまで趣味の場ですし、落ち着いたら戻ってきて下さい。
復帰出来る日を楽しみにしてます。>>274
>247に監獄長さんがしばらくこのスレから離れるご連絡。ここのえさんも1月は創作できないらしいのでハクマの進捗速度が落ちる可能性あります。
>266に小鳩さんの新作サーヴァントがあります。
>222に島さんのSSがあります。あれー?おっかしいなー、亥蘇のssが全然書き終わらないぞー?()
あと少し、あと少しなのにそれがとてつもなく遠い……!あ、青髪と黒髪は違いますよ……?
一応髪色:ネイビーブルーって書いてますからね……?
>>272
黒髪ロング……良いよね……(掌返し)(1人目のマスターが蓮見の顔)
>>273
考え方の方向は異聞帯の王とかに近いかもしれませんね
>>278
↓(画像)
Sヘビー級をラムダで回ってたらついね……ドン・ファンに言及あるのもそういうことです……ボックスイベが……ボックスイベが俺を狂わせる……(かなり先の予定だけど5姉妹ってのもそういうことです)(なおうちにはオリジナルはいない)
でもまあ本家(?)よりもっと相互理解不可能な感じには寄せました。上辺は悪くないけど根っこの部分では……って意味ではメルトよりヤバめ
【募集】この狂戦士のマスターに立候補してくださる猛者んんー、禹の禹歩がどれを基準にした魔術行使にするか非常に悩ましい...
公式に忠実にいけば神霊の扱う、対城クラスになるんだろうけど>>247
どうかご自愛を。
またお目にかかれることをお待ちしております。>>284
恵まれてるというか………
体ガチャの結果に恵まれなさすぎて変な方向の努力した結果というか……新キャラ作ったので投稿します!
【CLASS】ランサー
【真名】アステロパイオス / Asteropaios
【性別】女性【身長・体重】162cm・56kg
【スリーサイズ】B82(D)/W59/H81
【出典】トロイア戦争【地域】ギリシャ
【属性】秩序・善【天地人属性】天
【ステータス】筋力C+ 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:C
【固有スキル】
心眼(偽):A
神霊からの恩寵:A
河神スカマンドロスからの恩寵。勇猛スキル、直感スキルを付与され、戦場にて行うあらゆる行動に有利な判定を受けることができる。
軍略:B
神性:C
河神アクシオスとアケッサメノスの娘ペリボイアの子のペラゴーンの子である。>>291
【宝具】
絶えし穿つ飛翔する疾霆(グリゴロス・ケラヴノス)
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
アキレウスとの一騎討ちで同時に放たれた二本の槍。一本目の槍が防がれる、避けられたとき二本目の槍は因果律に干渉し対象を必ず貫く。不死身の英雄アキレウスを傷つけた武勲から、この宝具には不死身殺し、守護破りの力が追加効果として持つ。伝承防御、概念防御を失効させ対象を貫く。この性質上、『十二の試練』であっても不死の守りも突破するだけでなく、耐性がつけられたとしてもその耐性を無視してダメージを与えることができる。不死に対して優位性は持つが追加ダメージの特効があるわけではない。
涌沸し奔瀑する嚇怒の波濤(ヒマロス・スィモス・スカマンドロス)
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:0~200 最大捕捉:300人
アステロパイオスが戦死したことで河神スカマンドロスが大水を起こしてアキレウスを襲った逸話。
河神スカマンドロスの神威である膨大な水を噴出させて操る。水はアステロパイオスの意のままに動き、アステロパイオスの移動の補助や、激流や動物の形を取らせるなど自在に形を変えての直撃攻撃に使われる。
他にも、この水が生む水煙の中の物体や魔力の動きを感知し、アステロパイオスに伝える効力もある。水煙だけを出すならば魔力の消費は格段に低くなる。
【WEAPON】
槍
神獣の角を雷で鍛えられた穂先とトネリコの柄で作られた槍。アキレウスとの戦いにも使われたもので二本所持している。>>292
【略歴】
トロイア戦争においてパイオニア人の武将としてピューライクメースに従ってトロイアに赴き、ギリシア軍と戦った。パイオニア勢で最強の戦士。トロイア軍がギリシア軍の防壁を攻撃した際には同盟軍を指揮したサルペドンによって、グラウコスとともに副将に選ばれて戦った。パトロクロスの死後、アキレウスが戦争に復帰したとき、トロイア軍とともにスカマンドロス河に追い落とされ、アキレウスに攻撃された。
このとき河神スカマンドロスはトロイア兵を殺戮するアキレウスに怒り、アステロパイオスに勇気を吹き込んでアキレウスに立ち向かわせた。アステロパイオスは両手に2本の槍を持ち、同時にアキレウスに投げ、1本は防がれたが、1本はアキレウスの右腕を傷つけて血を流させた。アキレウスもアステロパイオスに槍を投げたがアステロパイオスはかわし、岸に深く突き刺さったアキレウスの槍を引き抜いて戦おうとした。しかしアステロパイオスは槍を抜くことができずアキレウスに討ち取られた。
後世、アステロパイオスを討ったことはトロイア戦争におけるアキレウスの武勲の一つとされるほどの戦士であった。彼女の死後、武具はエウメロスに、トラキア製の大剣をディオメデスのもとへ渡った。
【人物】
肩に付かない位置で切りそろえた漆黒の髪に濡れたような黒曜の瞳を持つ、みるからにやさしく優婉な姿態をしている美女。漆黒の全身スーツと上半身には鎧をまとってる。
性格は温厚、控えめである一方、難事に対して柔軟に対応する優れた機知も持ち合わせている才女。忠義心に厚く、明朗快活。素朴で飾り気がなく、下からも上からも信頼されるタイプ。感情表現が豊かである一方、おっちょこちょいなところもある。パイオニア勢で最強の戦士とされる女丈夫だが感性は女性的で他者を労わる心を持っている。マスターに対しては強い忠誠心を向ける一方、惚れた相手には情愛が振り切ってしまい、振り返れば恥ずかしい言動をすることもある。お転婆なところがある。ちなみにむっつりスケベ。
両手利きの戦士で左右両方の腕を同じくらい器用に動かせる。一本の槍を巧みに操るだけでなく二槍を操ることができる。果敢な戦いぶりの一方で戦況を冷静に見渡し、自らを自制する心得も身に付けている総合すれば勇将型の指揮官。トロイア戦争でも高度な戦術理解力と戦闘指揮能力といった優秀な能力を有していることを示した。>>293
【イメージCV】井上麻里奈
【一人称】私
【二人称】あなた
【三人称】彼 / 彼女
【台詞】
「例え我が霊基、我が魂が燃え尽きたとしても、私はあなたに寄り添います」
「マスター、アステロパイオスです。私のような非才の身を評価してくださり、本当にありがとうございます」
「ま、また将軍と共に戦えるとは……。光栄です! よろしくお願いします!」(サルペドンへ)
「むむむ、この荒々しい覇気。アキレウスがいるのですね。敵にすれば恐ろしいですが、味方なら、これほど頼もしい戦士もいないでしょう」(アキレウスへ)
「ん……メムノーンがいらっしゃるのですね。今度こそともに戦いましょう」(メムノーンへ)
「ああ、兜輝くヘクトール殿!また共に戦えるとは感激です!」
「ふふ、なんとなくですが気が合うようです。私と良玉さんは」
「落ちついてくださいペンテシレイア。アキレウスも悪気があった訳ではないと思います。……尚更タチが悪いというのは、同意しますけれど……」(ペンテシレイアへ)>>301
お願いしまーす>>303
途中送信すみません
追記
お騒がせいたしました申し訳ございません>>308
大丈夫ですよ~
他の皆さんもイベで言いそうな自作キャラの台詞等、付け足していただいて構いません!>>313
ウチのディートリッヒ君。>>319
すまない、パンダロス君……。キュクノスちゃんは末期に嗅いだアキレウスの体臭が強烈な刺激になったのか……。アステロパイオスはキュクノスちゃんと話していても引きつつもドキドキしてそう。むっつりだから!
キュクノスちゃんは不死身ボディ、白鳥への変身とスキルや宝具になりそうなものが多いですね。>>317
了解です~!>>321
>291にメムノーンの関係者のサーヴァントを投稿しました。詳細は不明だけど何故か相性召喚で赤ずきん呼んじゃった人に比べたら平気平気
第■回、二日目の終わりを投下しました。
何度も言いますが、参加者の皆様、三日目の戦闘までに何かやりたい事あったら早めに言って下さい。
無さそうなら三日目の戦闘始めるので。>>337
してますよ。痛くもない腹は探られたくないので、略歴はwikiに登録したときに変更してます。
トロイア戦争においてサルペドンの副将として参戦、トロイアに組したパイオニア勢で最強の戦士。パトロクロスの死後、アキレウスが戦線復帰したとき、アステロパイオスはアキレウスの襲撃を受けてトロイア軍とともにスカマンドロス河に追い落とされた。河神スカマンドロスは河でトロイア兵を殺戮するアキレウスに怒り、アステロパイオスに勇気を与えアキレウスに立ち向かわせた。アステロパイオスは2本の槍を同時にアキレウスに投げて1本目は彼に防がれ、2本目はアキレウスの右腕を負傷させた。アキレウスの投げた槍をアステロパイオスは回避して、岸に深く突き刺さったアキレウスの槍を引き抜いて戦おうとしたが、槍を抜くことができず、その隙をアキレウスに突かれて彼に討ち取られた。
後世、アステロパイオスを討ったことはトロイア戦争におけるアキレウスの武勲の一つとされるほどの戦士であった。彼女の死後、武具はエウメロスに、トラキア製の大剣をディオメデスのもとへ渡った。
以上が変更した略歴の文章です。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%B9>>342
了解です~>>336
気持ちはわからなくもないですけど人が来るたびに作りましたって言い続けるのも過度だと逆効果な気もします。個人のSNSならまだしも掲示板でしたらその書き込みでほかの人の書き込みを目立ちにくくしてしまうわけですし何回聞くねんって印象を与えてしまう部分もあるかと思いますよ
スマホでも50までは書き込みは開いたときに見れるわけですから繰り返さずとも見えてますとも好意的な意見じゃないといらん波風立てるしな……でスルーした方がいいかなって思うところもあるし、切り替えは大事
>>361
いつも通り、黒鹿さんが大丈夫ならばオッケーです!>>361
レージュさんがおっけーなら私もいいですよ~リリスをリメイクしようとしてたら、当初:悪魔ママ→誇り高き復讐者→リンボ
に変遷してんのなんで……?なんで……?小さいことですが『バトル・イン・ジャパン ~オオエド・ピラミッド御前試合!2021~』に出した礼装、
『ディバイン・サンライズ』 HP:0/ATK:500(2000)
[[メネス]]
幾度も我々を照らしてきた陽光も、この時ばかりは格別に神々しさを増しているように見える。
「厳かなものも賑やかなものも良いが、こうしてそなたと静かに迎える日の出も良いものよな!」
自身のArts&Buster&Quickカードの性能を8(10)%アップ+自身にガッツ状態を付与(1回)
↓
自身の攻撃力を10(15)%アップ+自身にガッツ状態を付与(1回)
に効果を変更します。他の方と若干被るのはイクナイ~>>377
〇太公望がハリー・ポッター〜
×妲己がハリー・ポッター〜
あの二人の関係性、神の視点である読者にしか分からないエモみがあって好きなんですよね……夜中に投下した第■回ですが、
「ホント、罪が重い相手程避けられない斬首の剣閃というジャイアントキリング向きの宝具に加えてそのヒーロー性……違法召喚されたルーラー:ハインリヒ・クラーメルをその宝具で討ったりもしてるし。そこで敗退したとはいえ、アサシン:加藤段蔵との一騎討ちも名勝負だったし」
というふうに一カ所修正しますね。
>>335
セイバーサンソンはサンソンRPが難しくて没った鯖ですね。
処刑剣による斬首(カルマ値が高い相手程それに対して身動きが取れなくなる)がギロチンの代わりに宝具になってます。ちなみにガバ・タルは食用も可!
噛んだ瞬間にガラスを引っ掻くような、もしくは絹を裂くような絶叫(のような音)を発するけれども、味はチーズケーキに似て甘くて美味しいよ!ハロウィンなどのお菓子に大人気!!
植物なので痛覚はないから安心してね。中国サーヴァント……少ないようで普通に多かった……(人物像がぽわぽわしてるので言及セリフを考えて明確にさせる試み)
>>386
まあ素質があるだけで今それじゃないなら別にバランスを気にする羽目にはならないですしね。うちの不湯花も行き着くルートの一つは精霊だし
詠唱……呼ぶ気があってちゃんと召喚魔術に則ってるなら詠唱が違ってもなんとかなりそうな気はしなくもないアドニスだってその本質は死徒になる前のメレム・ソロモンみたいな星の神子ですよ。まあそれはメルクーリにおけるアインツベルンのユスティーツァ(つまり祖先的なもの)みたいなものでアドニス自体はそれに到達しうるかもしれない最高傑作(アインツベルンのイリヤみたいなもの)で
>>390
英霊核って霊核のことなんで理論上でいけばサーヴァントの霊核取り込めばいけますね……できるかどうかは別として来年の抱負はもっと創作に関する技術力を向上させたいです(せっかち)
来年は……(無理に)盛らない、(動かせないなら)増やさない、蒸発しない……って感じで……
ペレスって、あと剣と槍陣営さんの召喚が終わったら次に進む感じであってますかね?
ちょっとしばらーく見れてなかったので、見落としてはいないですよね?あ、呪文内容も貼っといた方がいいかな?こんな感じです。
一応魔術始めるよ、魔術内容はコレだよ、みたいな降霊の魔術っぽさはある詠唱だと思ってますが。。。
「The labor we delight in cures pain.(ボクの魔導の始まりだ!鍵束を持って門を開けろ)」
「…Life is but a walking shadow.(…此度の魔術は英霊召喚、過去の誰かをご招待!)」
「I will preach to thee. When we are born,we are cry that we are come to this great stage of fools(そうともボクは貴方を呼ぼう。もしや願いは成就せず、無駄死にするかもしれないね。それならトライはムダだって?)」
「No!(そんな事はありえない)」
「All the world's a stage,And all the men and women merely players;.(”誰”にも”いつ”にも価値がある。個人に必ず役割一つ)」
「Life's but a walking shadow, a poor player That struts and frets his hour upon the stage And then is heard no more.(それなら貴方を舞台に挙げて、私の踊りの相手としよう。舞台にあげれば死人でも、喋れる台詞はある筈さ!)」
「To be, or not to be: that is the question.(さぁ、手をとって。一緒に戦で踊ろうぜ!)」>>400
クロさんの意向にもよりますが、まぁそうなるんでは。
ただここ数日ーさんドロテーアさん居ないですし、もうちょい先になるかも?ユーさんは獣国優先で書くかも~、みたいな事も言ってましたので。
俺の来年の抱負かぁ。。。
リアルなどとココをはじめとしたプライベートの両立かなぁ…。あとはSS書く。
まぁ間違いない頻度が落ちるタイミングはあるだろうし。記憶違い!
恥ずかしいね!!>>404
他には『リア王』とかも入ってるので、完全にシェイクスピア詰め合わせ。今後刹那の詠唱、どうなるかな>>399
よかったぁ……一安心さて。レージュさんに描いてもらった喜びでSS一本書けちゃったんですが、投下していいです?
よーし。サクサクっといきます
大きく深呼吸をする。
冬の冷えた空気を肺いっぱいに吸い込んで、吐き出す。ロンドンの冬は厳しいと時計塔に来る前から聞いていたけど、予想以上だった。
私───ルナ・アードゥルがいるここは考古学科が管理しているとある教室専用の戦闘訓練室だ。
……戦闘訓練室、なんて言ったけれどここで実際に魔術戦の訓練が行われたことなんてない。ちょっとした事情で私しか使う人がいないからだ。一人だけじゃそんな訓練なんてできるわけもない。
なので、ここはもっぱら私の魔術の鍛錬をするためだけの場所になっている。
これまたある事情で、私の通ってる教室はここら辺の管理が非常に杜撰だ。ろくに手入れがされない部屋を見てもそれは明らかだろう。
まともな空調はついてないし壁もあちこちひび割れている。ちょっと風が吹くだけでみしみしと音を立てる窓がなんと頼りないことか。
それでも贅沢は言えない。今の私が夢に向かって努力できる場所なんて限られているのだから。
「さて、と。やろっか」
深呼吸をして落ち着く時間は終わり。私は今日も日課の魔術の鍛錬を開始した。
今日は、どうにも集中しきれない。
魔術回路はいつも通りに稼働している。体調だって睡眠不足を除けば特に変わったことなし。
おじさん、いやいやカイホスルー先生の友人だとか言ってたスィレンさん────だったか、たまたま考古学科に訪れていたあの人が私に向けた『哀れだ』『不幸だ』『可哀想に』と語るかのような目が嫌なくらい忘れられなかった。
嘲るとかとはちょっと違う、純然たる上から目線。アレがどうにも私の無意識を引っ掻くというか、無視しきれないというか、…………いや、素直に言ってしまおう。私はムカついている。非情に。
うまく理屈で表せないけれど、あえて言うなら感じるまま腹が立つ。あの"目"に対して一言二言三言いやもう十言くらい言いたかった。結局言う前にさらっとあの人は去ってしまって、私はムカムカモヤモヤしたまま一日を過ごしてしまった。>>416
だから、だろうか。集中しなければいけないはずなのに集中できない。ムカムカした感情に引きずられるように、たくさんの人の顔が脳裏にチラつく。
ルーカス・ソーラァイト。ローザ・ユスティングリー。アンゼリカ・K・シェリンガム。レスリー・サルバドーレ・マイトストーン。メレク・アルマソフィア。
この一年にも満たない時間で私に少なからず影響を与えてきた人たちの顔が浮かぶ。
私は────そんな人たちに、いつもいつもいつも嫉妬していた。
彼ら、彼女らは輝かしい。私が夜空に求めた光に勝るとも劣らないほどに。
けれど、月がどれほど綺麗でも。星がどれだけ輝いても。私は夜空を見上げることしかできない。
悔しい。
羨んでばかりの自分が悔しい。
嫉妬ばかりの自分が情けない。
けど、だって、でも、勝てないんだ。
この時計塔で私が勝てる相手なんて一人もいなかった。みんなが強くて、みんなが輝いてて、私だけが何にもなれないままで。
「……ぁぁぁあ!」
感情に任せてさらに魔術回路を駆動させる。過剰な魔力が痛みと共に全身を巡る。
時計塔に来てから色んな人に出会った。
天才がいた。達人がいた。幸福な人がいた。不幸な人がいた。貴族もいて平民もいて王もいて、その誰もが魔術と共に存在していた。
私はそんな人たちと出会った。
私にとっては何もかもが新しくて魅力的で───そして手が届かないものだった。来年……来年こそは、せめて外伝SSと秋特異点SSを完結させたいです
秋特異点は今書いてるのでやっと半分ですが、あと4つ目の試練さえどうにかなれば大筋は決まってるのでワンチャン
一年頑張った自分へのご褒美にとスマブラSPを買ってしまったばかりにこうも遅れる事になろうとは……なんたる時間泥棒>>419
けれど───いいえ、それでこそ魔術師を名乗るにふさわしい。
愚かでいい無様でいい何を言われたって構わない。
私が一番魔術を好きなのだと言いたいんだ。
好きなもので、一番になりたいんだ。
ああそうだ。好きなんだ。どうしようもないほどに私は魔術が好きだ。好きだから、こんなファンタジーのような夢を見続けている。
だからこんなの痛くも痒くも苦しくもない。
「はは、ははははっ」
意識せず笑い声が漏れる。
全身を苛む痛みはもうけっこう酷くて、今にも倒れそうになってて、それでなくても酷い寝不足でふらふらするのに。
ああ、バカだなぁ、私。
そんなバカでいいと思ってるんだから、救いようがないや。
「ははははっ、あははははは!」
月が綺麗で星も綺麗な闇蠢く夜に、笑い続ける女が一人。
うんうん、いかにも魔術師っぽくていいじゃない。
さぁ、今日はとことんまでやってやろう。
夢を叶える道のりはまだまだ遠いんだから────────…。>>425
そうか やるのか
やるなら やらねば>>410
お久しぶりです。今年中の獣国の更新がないようで残念です。
私事だとトロイア戦争の鯖を作りました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%B9ちょくちょく覗いてはいたけど、亥蘇ssの執筆に手間取ってるのと「そういやクリスマスまだ周回してなかった!やべえ!待ってろサンタカルナさん!」で金林檎ムシャムシャしながら周回してました(懺悔)
あ、サンタカルナさんは無事回収しましたのでご心配なく
ペレス待たせるのも申し訳ないし書くかあ……道筋ははっきりしてる分楽だけど>>385
宝具効果は強くてもヘラクレスとかアキレウスとかジークフリートとかカルナとか強豪ばかりだからマウント取れるわけではないという、バランス感覚。それてもアキレウスの武勲になれるくらいにはお強い人にしました。うちのキャラではヒロイン適性高めな人です。あ、そういや抱負とは関係ない、努力するのが努力目標なアレとしては七つの大罪系サーヴァント制作フルコンプとかはしてみたいですね。どっかでヤンデレアスモデウスとか見かけたからかな。
抱負かぁ…美しい…ってなるssを書きたいなぁ
>>441
いえいえ、こちらこそ!楽しみに待っております!>>441
ユスティングリー本来の魔術(他者の欲望が思い描く姿に合わせて自分を造形する万人に愛される美、つまりカーマ/マーラみたいなやつ)からはかけ離れすぎてて落ちこぼれ扱いだったのを「お前ら他人の思い描く美に自分を寄り添わせようとかするとか性格ドブスかよ、自分の美で相手を振り向かせようとかいう努力しないの?」っていう考えでローザ本来の美で全員叩き潰して当主に成り上がったのがローザですから……
自分の一族の魔術と自分は決定的にかけ離れていたから自分の一族の方針と魔術を自分に無理やり合わせるようにするわ!→したのだわ
がローザ抱負か……。
『聖杯惑星』を絶筆させない、ってところかな?
来年中に完結させる自信は無いけど、投げ出すわけにも行かないので。>>430
植民地支配の女神、生死の境破ろうとする人たちに「しつこい」ってする方、英霊召喚に「猿め…」ってなる奴、の三名なのだわ。
ノリは……まぁ、地雷さえ踏まなきゃ割と乗ろうとはしてくれる方だから……>>450
勘違いあったら改めてwikiに登録するので画像ください。>>454
ほんとほんと。でも私レージュさんがどの方向に居るか分からないから多分こっちには居ないだろうって山勘で海側に足向けて寝てる。
んー、とりあえず私が見たかった『デイヴィくんと海の怪系サーヴァント』はこの間見れたので特には。ちょっとした疑問。
鯖同士ってある程度距離が縮まれば、お互いの位置は検知できるのだろうか?ここのえさんはいますか!
太公望の関係者出来たんですけど貼っていいかな!黒なったんで行くわ
【元ネタ】『封神演義』
【CLASS】セイバー
【真名】通天
【異名・別名・表記揺れ】通天教主
【性別】女性/男性
【身長・体重】167cm・52kg/177cm・75kg
【スリーサイズ】88(D)-55-90(女性体時)
【肌色】白 【髪色】墨色【瞳色】薄墨色
【外見・容姿】
妖艶媚態、傾城傾国と謳われた妲己とは真逆の容姿を持つ。氷肌玉骨、雲中白鶴を地で行く怜悧な外見の美女。
【地域】中国・
【年代】古代中国
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【脳内CV】川澄綾子/櫻井孝宏
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具A>>458
【クラス別スキル】
対魔力:EX
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。種別を問わず、『魔術』に分類される物で害する事は不可能。
両腰に下げた註仙剣と戮仙剣、背中に背負った陥仙剣と絶仙剣を起点として展開される仙術符陣・誅仙陣。その効果は領域内の内功(魔術)を象る霊子を崩壊させ地脈に還元するというものである。
騎乗:B
【固有スキル】
鴻鈞の教え:A
万象に通じる混沌、それを司る原初の神仙から授かった教え。
『五行太極、論ずるに能わず。万象こそ道に通ず』
噛み砕いて言えば「あらゆるものが答えに通じるのだから、何かに縛られるのはやめなさい」ということ。
明鏡止水、青雲秋月。鴻鈞の理を誰よりも体現するセイバーは極めて高い精神耐性を誇る。>>459
截王道人:A
截教の教主。截道を開き、王座へと座る人。セイバーを象徴する在り方の一つ。
十天君、四聖を筆頭に数多くの仙士を引きつけたカリスマ性。おおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望を有している。
また、このスキルは軍団を指揮する際の能力の高さも示し、後述の宝具と併用することで火計、水計などの大規模な計略を擬似的に再現可能。
変化:A
氷肌玉骨、雲中白鶴と形容するに相応しいセイバーの容姿。類稀なる美貌がスキルと化したもの。
幻体成形。借体成形と似て異なるもの。後者が他者の肉体に宿るものであれば、前者は自らの肉体を内功で作りかえる。
対妲己を根底にセイバーが立案・設計・実装したサーヴァントとしての肉体。
妲己が妖艶媚態、傾城傾国として謳われるのであれば、セイバーは氷肌玉骨、雲中白鶴。前者が肉欲に訴える容貌とするならば、後者は人の美観に訴える容貌である。
相手の五感・霊感等を支配し、対象を誤認させることが出来る完全催眠や、行動や運動を禁止することで拘束する金縛りを可能であり、「停止」の最上位である「石化」に等しい妲己の魔貌―――それに匹敵する魔性の容姿を追求した末に至った極致。その魅了効果は上書き不能の強固さを誇り、前述の指揮能力に補正を与える。【宝具】
『四宝剣』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ: 最大補足:1人
セイバーが有する四つの宝剣。四龍剣、四聖剣とも。
人や仙士によって作られたのではなく、自然の精気が凝縮して生まれた至宝。
中国大陸を四分割し、それぞれに走る龍脈を剣と化した星の聖剣。
朱、玄、白、青の四色を称える四振りの剣。刃渡りは三尺程度。刀身は鱗を模しており、その意匠がそのまま分割数となって分離する多節剣である。
天地自在、縦横無尽に敵陣を蹂躙するその様はまさしく四匹の龍そのものである。
特筆すべきはこの宝具が剣であると同時に地脈を凝り固めたものということ。
すなわち、この剣自体が陣を張る『地』となり得るということである。
迅雷轟く天絶陣、大地揺るがす地烈陣、天風逆巻く風吼陣、氷雪吹き荒ぶ寒氷陣、閃華煌めく金光陣、黒砂舞い散る化血陣、劫火燃え盛る烈焔陣、蝕酸満ちる紅水陣、血塵乱れる紅砂陣、魂魄失墜す落魂陣。
十絶陣と呼ばれるこれらの符陣をセイバーは付与術式(エンチャント・スペル)として使用する。
本来なら符陣として行使して然るべき術式を剣に宿すことでその威力は絶大的なものとなる。
『営鎮抱一』
ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:可変 最大補足:可変
截教流道術奥義。回転運動によって自らを以て円=完全なる循環を示し、道へと至ることで自身の霊的位階を向上させて仙境への扉を開く。
瞬間的に霊格を押し上げ、再得した仙人としての魂魄全てを燃料に変えて解き放つ壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)>>461
【解説】
截教教主。中国明代の神怪小説『封神演義』の登場人物の一人であり、道教に置ける原初の混沌を司る神仙・鴻釣道人から直接教えを受けた。
約5mの巨体を誇る四人の仙人・四聖、仙道の極地である十絶陣を扱う十天君などを筆頭に、後に仏尊や神として扱われる面々を導いた大道士。
太公望を擁する闡教と反する截教の総代であり本来であれば截教に伝わる道術を使用可能。截教の道術は太極や五行思想などの系統立ったものではなく、森や河などの自然物、動植物、天体などの森羅万象から学びを得るもの。
通天と名乗るように彼は天体に通じ、太歳、太白、鎮星、歳形、歳破、歳殺、太陰、太陽の七星からなる内功を振るう。真火、倒海、五雷響亮、圧星、指地成鉄、地行など、自然・天体に通じる道術を使いこなす。宝具である万仙陣はその極地で、瞬間的な宇宙の掌握まで可能にする……が、セイバーという霊基の都合上道術は封じられ、万仙陣も持ち込めていない。万仙陣自体は本人の「闡教の道士に破られたものが妲己に通ずるはずがない」という理由から持ち込んでいない、というのが正確なところ。
サーヴァントとなるにあたって仙人としての霊格を返上している。本来は自身も神仙と称えられる英傑なのだが、彼にはそれを破棄してでも成し遂げなければならない大願があった。
それはずばり、妖狐妲己の討伐に他ならない。結果として太公望が成し遂げた妲己の討伐。それは通天教主にも課せられたかもしれない使命であった。天帝は太公望を選んだが、それ以前の星辰においては『闡教の軍師か截教の総代のいずれかが妲己を討つ』と語られていた。
後世にて妲己が蘇りを果たすことを知っていた彼はその身が至った『道』を捨て、妲己を討つべく英霊となった。そのため霊基名も通天教主ではなく通天となっている。
彼は仙道を極めた教主ではなく、妖狐を討つ使命を帯びた一人の剣士なのだ。>>447
概念防御、伝承防御も破るのでアイギスやカルナの鎧も破ります。ただ、治癒封じとかないので、致命傷を与えられなかったらカルナは鎧で怪我を治してしまうので決定打不足になってしまうかもしれません。ヘラクレス相手も命のストックを全滅とかできないので耐性を無視してもストック無くすまで戦わないといけないので難易度veryhardなままです。必中効果も刺しボルグみたいな致命傷確定ではないというところもつけ入る隙になってます。>>462
【人物】
私人としては飄々としたという形容が似合う人物。弟子は弟子、自分は自分という線引きをしており、太公望との対決においても弟子達に「死にたくなければ家でおとなしくお経でも読んでいなさい」と言い渡している。
弟子が師を超すなどということは邯鄲の夢のようなもの思っており、その延長線上に「己の戦いに弟子を巻き込みたくない」という自戒がある。
太公望と矛を構えることになったのも彼らに弟子を惨殺されたという理由が大きい。
歯に衣着せず、本質を突いた言動が多いため誤解されがちだが、決して弟子を愛していないわけではなく、むしろ仇討ちに立ち上がる人間としての美徳を持っている。
元はと言えば闡教も截教も道教の一派閥でしか無く、その師の影響もあってか彼が納めた道術は源流に極めて近いもの。
そのため闡・截、あるいはそれ以外に置いても「仙道に通ずる全ては私の弟子」を自称する。
当事者が聞いたら疑問符を浮かべそうだが流派は置いても彼の卓越した技術は本物であり、その師事を受けることは確実に成長へと直結する。
本来の霊格こそ神仙ではあるがその出自は人間である。自身も神から教えを受けたこともあり、格下が格上の発言を理解することの難しさを熟知している。
そのため、他者と隔絶した力を持ちながらその教えは懇切丁寧かつ極めてわかりやすいもの。道士としてだけではなく、教育者としても一流である。
肉体は女性だが精神は男性。基本的には中性的な振る舞いをしているが、必要とあらば女性として振る舞うことにもためらいはない。
水が上から下に流れるように。形あるものはいずれその形を失うように。
女性としての肉体を持つならば女性として振る舞うことが自然と思っているからだ。>>465
【セリフ】
「おお、馬鹿弟子、馬鹿弟子じゃないか……なに? 私を師に持ったつもりは無い? ふふん、だからお前は馬鹿だというのだよ。仙道に通ずる全てのものは私の弟子さね。お前とで例外じゃないさ」太公望
「哪吒太子。久しいな。ああ、メンテナンスが必要ならいつでも声を掛けなさい。幸い、時間だけはいくらでもあるからね、ふふん」哪吒
「あの師匠にしてこの弟子あり、か。いやはや、これほどの逸材があの時代に名声を上げずにいたとはね」許仲琳
「文王もそうだったが、如何に英傑と言えど病には勝てぬものだ……だからこそ、その願いは美しい」鄭成功
「むっ! これは女狐の気配! ……っと。これはすまない。倭の国の術師殿。なぜかな。貴方を見ていると古い馴染みを思い出してね」玉藻の前
「帝辛……また随分と見違えている顔をしている。やはり、貴方とあの妖狐は出会うべきではなかった……ああ、案ずるな紂王殿。此処は古今東西あらゆる神仙英傑が集う星見の宮、そなたを決して飽きさせぬよ」紂王
「抑止の守護者……そうか。これが抑止の後押しを受けた……いやなに。過ぎた悔恨がよぎっただけさ。良ければ忘れてくれ」木蘭
「姫昌殿のご子息か……それで? なんでも、君と太公望が揃えば格の比較で負けることなどない。とか? 面白い。ならば見せてもらおうじゃないか。君のいう『格』というものをね」周公旦
「医神華佗……いや、此処はいい場所だなと改めて思ったまでさ。本来なら会うことが叶わぬものにこうして謁見を果たせるのだからね」華佗
「私に情欲を抱いた? それは上々。元々妲己への対策としてこの姿を取っているからね。君一人籠絡出来ないようじゃ意味が無いからね」
「ふうん? なるほどぉ? 君さえ良ければ望みの姿になってもいいけど? 何、気にするな。出来る人間が出来ない人間の頼みを聞くのは当然のことだよ」
「太公望はいない。両教の仙人達も、神仙のお歴々も。
ここには私と貴様しかいない。ここで終わらせよう、妲己。我らの封神に、これ以上誰かを巻き込む訳にはいかない。
来るがいい、仙界に名を残す最悪の獣よ―――今から私が、貴様に死をくれてやる!」>>468
書き込んだセリフに反応して頂いたのが地味に嬉しい。
と言うわけで周公旦からの返事。
周公旦「流石の地獄耳よ。貴殿よりも先にあの悪獣根絶を成し遂げし太公望と、その太公望から『平時の英雄』として勝る者もいないと太鼓判を貰った我輩。半分自画自賛となるが、二人一緒なら格の比較で貴殿にすら勝つのも止む無し! と言うわけで謹んで『格』をお見せしよう!」>>468
対魔EXはルーラー特権あると思うのでA+あたりにしておきませんか?と、
変化AがブーストかかってそうなのでこっちはA+が適正評価じゃないか?ってところが気になりましたかね
あとはまあ良いと思います。
自分は設定の盛り方に対しては『きょうび別に全キャラがバトる訳でもないし、キャラクターに見合う盛り具合ならまあ別段』ってスタンスそのままなので特に何も言いません。上の評価値だけ気になったかな?ってくらいです。>>469
仙人としての霊格を返上ってとこで神性を返上というのは見たことがあるんですけど仙人の場合でそんなことってできてましたっけってとこぐらいですかね上記以外のフレイバーで個人的に気になった部分は
弁慶がやってたんでしたっけ?>>471
すみません二つ以上の話題を同時に書いてしまったせいで結局何が言いたいのかわからない感じになってたかもしれないです。
神仙の類であれば英霊召喚システムになんらかの形で干渉できてもおかしくない(というかギリシャの狩猟女神とか北欧の眼帯親父とかあからさまにやってるしタマモッチに至っては座で草の根ネットワーク作ってると思わしい)ので仙性返上のあたりは割とどうでもいいのですが、スキルも宝具も殆ど「仙人集団の長・通天教主」そのものとしてビルドされているにも関わらず「彼は仙道を極めた教主ではないです。だから真名も教主なしの通天です。」って書かれていたものですから「え?」「教主であるという事の責任等から発生する枷だけ上手いこと外して、スペック自体は問題なく教主的なもの持ってこれるの?そんな上手いこといく?」ってなったというか。
個人的な「高い地位とそこから得られる利益は責任と義理を果たしてこそのもの」って主義のせいで私個人のその辺の判定がえらい厳しいことなってるだけだと思うので、まぁ大丈夫だと思います。>>480
いえいえ。
タイピングが止まる原因が解決できたので助かりました。
とは言っても、『聖杯惑星』には正体隠蔽持ちが二騎もいますが。(うち片方はアサシン)>>482
ああ!アレキサンダーとイスカンダル的な!
まあうん、ですよね。書いてて俺もライネス・エルメロイ・アーチゾルテって単語が頭をよぎったもんね
「妲己討伐が悲願」って成分を強めにしときます。基本はまともだけど妲己が絡むと情緒がガバガバになる感じで(深夜テンションでぶっちゃけるのだけれど、本当にメジャー所以外はサブカルでモチーフが拾われているのを見たことがない限り元ネタわかんない人なので、原典を反映させた上での性格があってるかどうなのかは今回に限らずわからんちんです)
(というかみんなはなんでそんなにサーヴァントいっぱい作れるんですか?神話とか歴史の本とかいっぱい読んでるんですか?あるいは日本史世界史選択が関連あるんですか?)
(わたしはサーヴァントについては極々一部の聖書組(ゲルトさんがいるからわざわざ担当する意味がない)と個人的に興味あって書籍買って読んで調べたりしたギリシア組(ギリシャプロの島術さんがいる中でわたしがやる価値ありますか?)と日本人なら一般常識とちょっとした検索でフォローできる範疇の日本神話・武将組(これなら誰でも出来ますよね)以外は大体知識がチーンってSE鳴ってる状態です)
(´・ω・)タシケテ>>484
(自分は書きたいSSのネタから逆引きするかスレッドの流れだったり必要そうだったりする場合のみってパターンです)
(前者は最近だと二十面相(帝都舞台の物語にふさわしい黒幕)、又右衛門(十兵衛相手に斬り合える剣豪)、通天(終局みたいなでかい舞台で出したい)。後者だとヨハンとかハサンとか忍者組がそうですね)
(ヨハンはフランスでのマリーメタで作って俺がバタバタしてる間にフランスが始まっていた)
(忍者組はニンジャーウォーズの時)
(ハサンはスレの流れで)
(あとサーヴァント作る上で必要な基礎知識が古典文学と児童文学と童話と民話で止まってるから神話は全然わからんちん)
(ペルソナの影響で魔物・怪物がわかる以外は全く未履修)キャラ作りはですね……まず今まで旅行した場所、博物館で見たもの、授業で習った物事、読んだ本から興味を持った人物名を思い出すでしょう?個人的には「サーヴァント作りてー」って動機で必死こいて探すよりもそうやって出す方が愛着が湧くというかそんな気がするので。
そこからまた本を読んだりウィキペ先生のソースページから参考になりそうな文献を見つけたり、情報を集めて。型月設定と擦り合わせるとどうなるか考えつつ、とりあえず頭の中で「その人は何を考えてる人なのか」ってことを考えるでしょう?
あとは型月wikiやfgoマテのフレーバーテキスト、すでにこのスレで作られたサーヴァントの設定などと付き合わせながら「その人は何を目的として動いて」「何ができて」「どこが限界値なのか」っていうのを考えながら逸話を取捨選択して(全部盛りはサーヴァントって存在と相反する概念だと思うし、なんでもできる奴は単純にストーリー中で動かす上で面倒でウザくなりがちなのでここ大事)スキルと宝具とランクを決めるでしょう?
全部できたら初めて僕鯖wikiとかをちょっと覗いて、だだ被りになってたりしないか確認する(ただし私の作るサーヴァントはなぜかあんまり被らない。なぜに。)でしょう?
あとは性格部分に性癖をちょい足しして完成です。
……改めてまとめて書くと当然かつ簡単な事しかしてなくてアレだな……恥ずかしいな……>>492
今まで溜め込んできた雑学と、ウィキペディアだ!>名前の仕入先>>494
そういえば、ランスロットって荷車に関する逸話もあったんだっけ。
Fate/-って二次小説に、ディルムッドがその件を持ち出して挑発するシーンがあったから印象に残ってた。(私作の中でもっとも原典(?)から乖離してると思わしき某妖術師だって、逸話探して読んで「こいつ偉そうなことは散々言うけど、結果として出た被害が大体ちょっと悪質な悪戯レベルだぞ」「こいつ強者っぽい事は言うけど雑魚狩り以外の行動ほぼ逃走だぞヒソカか?」「……もしかして責任能力がないのでは?」と「段蔵さんはすごくかわいいので、というかそれ以前にテクノロジーが明らかに戦国レベルでないし魔術で言い訳できるレベルにも限りがあると思うのでこんなの作れる奴は明らかに人間じゃないか外宇宙から電波を受け取ってる(確信)」、ひいては「忍者の教師用教育ロボ作ろうって話になって黒髪ロングの少女作る奴は明らかに何らかのトラウマか何かで精神を病んでると思う」などの私見から合理的に考えた結果アレなのだわ……だわ……
>>494
似たような例だとストックにパトロクロスがいるのですが、宝具がアキレウスの宝具を一時的に借りる『我が友(ピロス・アキレウス)』、瀕死の状態のときに自分を触媒にアキレウスを召喚する宝具とか考えたけれど、アキレウスありきでパトロクロスがアキレウスの代替物のようでパトロクロスに対する敬意が足りてないかと思って、お蔵入りになってます。鯖作るときは結構好き放題やるけど、一番自由にやれたのはビートルと景清だと思う。
まずは原典の果心居士の逸話です。面識がある相手とされているものは原典とみられる伝承、司馬遼太郎、小泉八雲諸々を漁ってみると三英傑の時代となります。これは「戦国時代」……つまり室町時代が安土桃山時代に移ったぐらいの時代なので1500年代後半ぐらいには確実に成人男性であったと考えられますね。
次にFateで言及されている果心居士ですけど、こちらは初代風魔と一緒に(のちに5代目風魔小太郎にとっての母上となる)加藤段蔵を作った冷血漢だそうです(要約)。つまりその時代にはすでに実力ある成人男性でなければならないんですよね。
……ここでちょっとお手元のマテリアルで風魔小太郎(5代目)が仕えたとされる主人の名前見て欲しいんですけど。
「氏綱」なんですよ、「氏綱(1487〜1541)」。私は半分ぐらい「氏政」かなんかの間違いじゃないかと思ってるんですけど、わざわざご丁寧に「早雲の後継者」とまで書いてあるので氏綱様であるということで話を進めます。
一般的な代数で考えれば、五代前(高祖父)は200年ぐらい前の人になります。徳川幕府なんかは初代家康から5代目綱吉まで80年ぐらいで駆け抜けてます。
風魔の代替わりシステムがあまりはっきりしていないので兄弟同士の席の取り合いとかで代数比の時間を短縮している可能性もあるので「これで決まり」とはいい切りませんが、上の情報の間をとってふんわり考えると初代は小太郎くんの時代から100年ぐらいは前の人となるんじゃないかと思うわけです。
……ここから「小太郎くん氏綱様の在位時代(1520年ぐらい)から戦乱の終わり(処刑云々の説考えると江戸幕府成立、最低でも黄瀬川の戦いが起こった1581ぐらい)までずっと現役なの?」とか考え始めると「氏政の誤字説」と「風魔小太郎不老長寿説」で悩み始めて「鬼の混血ってむしろ早死に要素ですよねえ!?」とか発狂することになるんですけど、今果心居士の話をしているところなのでそれは割愛するとして。>>507
そうなると氏綱様の在位……大体1520年ほど、の100年前だから1400年代前半に果心居士はそれなりに研鑽を積んだ成人です。こっから随筆の逸話(1612)とか拾おうとすると、余裕で100年以上全盛期で生きてるバケモノが爆誕するんですよねぇ。
……あ、「代々その名前引き継いでる別人」って理屈を使わなかったのは「興福寺を破門された」って逸話をちゃんと活かそうと考えると後継がせるような家系ではないと考えたためです。はい。
私果心居士って人物自体はサンジェルマン枠だと思ってるんですけど、その場合思いつく正体が「未来予知能力者」「詐欺師」「人外」の三種類なんですよね。上記の考えとイビルウィンド・オーバーテクノロジーを踏まえたらもう三つ目を採用するしかなかった次第で。
でも、超越者なら気に入った相手が死にそうだったら危害加えるやつをペロムシャっと行くぐらいしそうじゃないですか。それをしない理由として考えつくのは「愉快犯だからそこまでしてやる義理はない」と「そうするほど意思とか責任能力がない」の二択なんです。前者を選んだ場合プロトタイプ(死徒のやべーやつ)が出来上がるのですが、後者を選んだので今のカシンチャンになりました。
で、無責任な、いわば核兵器持った赤ん坊みたいなガキャアのくせにどうして戦国武将や忍者の根城なんていう明らかな死地に飛び込んでいくのかと言われれば、愛歌様がアーサーを好きなようにカシンチャンは人類(英雄)が好きというわけですね。好きな相手が死んだらどうなりますか?心が傷つきますよね。そういうわけで性格は承認欲求が強いめんどくさい奴になりました。
黒髪ロング好き(というか幼年期のリンチ体験とおねえさんだいすき状態)の理由はまぁ上記が100%正しくFGOで姿を見せてる加藤段蔵の姿から「あれを作りそうなイカレポンチ」っていう説得力が欲しくて、なおかつ「単なるそういうフェチの変態だから」だと私がなんとなくムカつくからです。
他の選択可能な部分が大体「かわいそうはかわいい」する方向に向いてる理由は大体性癖ですが、本人の性格が招いたことといえばそうなので仕方ないのだわ。なんとなくお題:正月といえばリヨ氏による☆3正月礼装が定番ですが、ああいう感じのオリジナル正月記念礼装を考えるとしたら?
魔術師さん、ペレスについての質問です。
来野のようなイレギュラー召喚の場合、「運営が察知して教会まで案内する」のような対応は可能でしょうか?
聖杯戦争への参加意思を確認して、もし無いようであればリタイア&秘匿ための記憶消去をするため、みたいな理由付けを考えています。
現状、ダンジョンへの入り口を見つけることが難しい状態です。
どこかの陣営のお世話になろうという考えもあるのですが、展開上の都合もあるでしょうし、ダメだった時の保険として他のプレイヤーが絡まない方法を確保しておきたいです。>>515
タイプミスでしたー!
魔術師さんのコメントが上にあったから……
ごめんね!>>516
通天「どうしたね。その顔は。内功を以て身体を弄るなど別に珍しくもないだろうに」
原典的にちょっと違うのはわかってるんですよ……でも原典に元々なんだったかとか書いてねえんだもん……こうするしかないよね……
通天「そなた、セイバーのくせに仙術持ち込むとか大人気ないのではないか?」>>510
TS鯖はね、ただでさえその鯖でやる必要ある?ってなるからまず説得力とかやりたい方向性が欲しいからね
まうちの場合は「TSして何が変わったか」に重点をおいてますね
公式だと信長と信勝の関係が分かりやすいですね(有能だが女である信長を認めなかった家臣団とそれごと心中した信勝)
あとは頼光さん周りなんかも丑御前の併用で大きく変化しています
うちだと兼武ちゃんなんかが分かりやすいかな、「島流しにされた理由は異端の女剣士だったからです」ってあたり
「性別だけ変えてるけど性能と基本的な生い立ちはほぼ同じで差異ないです」って言われても「そんなことあるか? アーサーとアルトリアでもだいぶ違うぞ?」ってなりますそもそもアルテラの大元のセファールに関しては「元の性別が分からない」「型月においてはセファールが軍神の概念を打ち倒した結果がギリシャ神話のアレス・アテナの対立構造の原典」「ワルキューレはセファールの破片を参考に作り出された」とか複雑に入り組んだ結果の女神化なので……
>>523
牛若、荊軻は性別のバランス調整という理由が明言されているのは知っているのですが、後づけでもそれ以外の理由があれば知りたいものです。(ないならないで悪いとは思いませんが)
アルテラはセファール由来でも、ヒロインにしたかったから女性化も加えたのでしょうね。表記事にも疑問として上がったこともありましたがアルテラのポジションがアッティラである必要があるのか、とも。
>>524
ギネヴィア問題だと「そもそも死後の存在である彼が別の人を好きになってもいいのでは?」と思うので私もギネヴィアへの不義理と言われるのは疑問に思いますね。妙な例えですが配偶者と死別した男やもめが再婚したら不倫になるの?と思うんです。アルテラの元ネタはタッシリ・ナッジェールのセファールにある壁画『白い巨人』
タッシリ・ナッジェールの壁画でもう一つ有名なのは『火星の神』。ギリシャ神話の火星の神はアレス。
この2つで対の構想だったからアルテラは女性体なんじゃないかなって。
そもそもなんでアッティラでやったのかはわからんせん。
ゲーム内男女比&牛若丸は弁慶と対峙した1番有名な伝説で女装していたから、実装予定のものの中で1番女性にしやすかったからだと。TS鯖のTSの理由は自分のキャラの中での性別のバランス調整の理由が多いです。それ以外だと
ロビンフッド→“ロビンフッド”の中には女性がいてもいいのでは?という理由
フロームンド→魔剣に愛されるのは男や勇士とは限らないから
イオラオス→より一層「お前には無理」と言われても這い上がってくるヘラクレスを追う人が欲しい、ヘラクレイダイにとても親身なのはバフみと解釈もできるのでは?という発想>>468
木蘭「仙人だけど、仙人ではない…? な、成る程(え、仙人の地位とかそういうのって返上できるの? マジで?)」
単純なステータスそのものの高さより、スキルや宝具で押していくタイプのサーヴァントだなと思いました(小並感)
精神攻撃を主軸とするサーヴァントにとっては特に天敵とも言える存在になるかも
>>484
自分が作った鯖だと大体2パターンに分かれます
片方は『純粋に性能重視、立ち回り重視で作ったサーヴァント』(本多忠勝とかオリヴィエがこれ)
もう片方は『キャラとして作ってみたかったから作ったサーヴァント』(木蘭とかロジャー、レーヴァテイン等)
前者は第一回リレーでの反省を踏まえ自分からも能動的に動けるよう考えた上で作りましたが、後者はリレーの都合を考えつつも面白そうだから作ってみたというのがほとんどです
勿論リレーに出す事も想定した上で、性能面や弱点もきっちり考慮してはいますが>>524
>>528
公式のではないけれど公式で出ている情報から限りなく公式のギネヴィア像に近づけたギネヴィアを作った自分から言わせてもらうと、アルトリアはまだ言い訳出来るんですよ
端的に言えば「女同士だから仕方がない、時代的にもそれが認められる時代じゃなかった」だから、生前自分を男だと偽っていたアルトリアが女の子として幸せになるのに士郎と結ばれるのは何ら問題はないわけです
ただこれがアーサーとなると話が違う、確かにお二人の言う通り「別に死後なのだし綾香と結ばれるのは問題ないのでは?」という意見は正しいですし間違ってはいません
問題なのは「綾香がアーサーにとっての初恋である」という一点なんです
要はこれって「ギネヴィアを王妃としては見ていたけど、一人の女としては見ていなかった」ってことでもあって、仮にアーサーがギネヴィアを本当に愛していたとしてもその愛の意味は少なくとも「一人の女としてギネヴィアを愛していた」にはなり得ないんですよ
「王妃という役職を務めているからギネヴィアを愛していた」という意味でなら成立もしますが、それも結局のところ「仮に王妃がギネヴィアでなかったとしてもアーサーは同じような愛し方をする」ってことになってそもそもの義理すらまともに果たしていないから言われてしまうってだけの話です>>533
それができれば苦労しないんだよなぁ…!>他の人が手を付けていない伝説的な英雄を探す。
公式もココもサーヴァント割とコンスタントに増えていくというのに。。。>>526
頭数は更にフィルニースを分割することで増えるというね。とはいえ個々のユニットの強み弱みがはっきりしてるから。
クッチーの触媒集めについてはまあ単純にコネを総動員すりゃ何処かしらには繋がってるやろみたいな感じです。友達の友達の友達〜とか辿ってWASPに繋がれば風花ちゃんが持ってたとかも出来る訳ですし。
>>530
だって可愛いんだもん!
>>532
活用するかどうか分からないやつですがやっぱり明言しておいた方がいいですかね?
アテナ本人はアカイア側だけどトロイアにはパラディオン(パラス・アテナの像)があってパラディオンがある限りトロイアは安泰という加護を与えたのもアテナなんですよね。それをパラス一人に集中したのが宝具の『難攻不落の処女神像[パラディオン]』です。
パラス・アテナとしてでなくパラスとかパラディオンとかで調べると出てきまする。あとはアテナ側からもちょこっと載ってますね。プロトギネヴィア問題の真の問題点は「女同士だから」って理由もあって「誰も悪くないのにこんな事に……」って感じの内容にまとめてたFate史観での解釈を男アーサーに置き換えて考えた結果「じゃあアーサーって妻に不貞働かれるぐらい夫の義務果たしてなかったん?(意訳)」ってなる層が出た事だと思うんだよなぁ……
初恋がアヤカになるのはまぁ恋は制御不能だから恋なのでいいとしても、当時の結婚なんて貴族または王族の義務として発生しているものなんだからそれに失敗したら「義務を果たしてない」って事で多少はとやかく言われても仕方ない気もしますが。別に恋したり愛したりしなくてもいいけど、国の長としては不用意な事が起きないよう対応対策はしっかりとするのが最低限の義務なのではと思わなくもない。フランス貴族だって政略結婚と恋愛の兼ね合いは「公認愛人」とかでそれなりに折り合いつけてたと思いますし。>>542
追記:キャラの行動を神目線で責めるほど無駄なこともないので私個人の心情として叩いたりとかはしないですけど、こういう目線に至った人がアヤカに「恋した!守りたい!」ってなってるアーサー王見て「お前女ひとり不幸にしといて何をのうのうと……」みたいな妙な感情に至るのはまぁ思考の流れとして理解できなくもないと思います。女体化問題は難しいよね…女体化するメリットと理由づけが大事なのだもん
なのでわしは怖くてやらない!ペレス、どなたか緒戦しませんか?
戦い方やスタンスのデモンストレーションも兼ねて。>>557
障害にもいろんなスタンスがあっていいと思いますぜい!>>560
回答ありがとうございます。そうか、魔獣とかはいないのか…。こうなったらパラスちゃんに巨人を弱らせてもらって文字通りのジャイアントキリングするしかないかな。
フィルニースは初期段階で魔獣ランクと幻獣ランクの境の魔獣側なのでどうにか幻獣ランク以上を捕食するか魔獣ランクを複数喰らわないと正面からは神秘の差で押し返されてしまう。そういえば、神代から生きているペガサスは神獣クラスだとか。普通のは魔獣クラスで。
巨人種もギリシャ由来なら神々と戦えるクラスだから、基本的にエンカウント=死でイメージしていいんでしょうか?>>566
幻獣のケルピーとサーヴァントが互角だったり、神獣のスフィンクスが少なくとも平均的なサーヴァントと同クラスと言われたりと必ずしも幻獣>サーヴァントとは言えないかもしれません。それこそ戦闘能力がない幻獣クラスの神秘を持ったやつとかも探したらいるんではなかろうか
そこも含めてカリュドーンの猪は強いは強いけど女神バフかかってたんじゃね?と私は思ってたりする>>565
>>女神バフ
私もその解釈ですね。FGO的に言うならアトランティスで出てきたラミアとかみたいにバフマークが付いてる感じ。だからといってカリュドーンが弱いという訳ではなく幻想種のランクと強さはノットイコールだと思ってます。>>569
幻獣でしたっけ!ありがとうございます>>573
! なるほど、私は心で錬金術の奥深さを感じ取ってしまったのか……(増長)>>580
ユージーンさん含めて、私としてはありありですよー。
別に開戦自体は召喚シーンがなくてもできるかなって思うので、可能ならそのまま書いちゃおうかなって考えているのですが、いいですかね。>>577
ありがとうございまぁす!>>585
私は桜色と空色が好きー>>592
金より良いって(以下ループ>>596
ひぃ仙人じゃあ!ってなるなった
ちなみにキャスターがさいつよ云々はあくまで普通の聖杯戦争で召喚できる範囲
神霊サーヴァントになるのでカルデア時空とかじゃなければ召喚はできませんがさいつよはライダーのこの神
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/キュベレー%2Fアルゴル赤好きカミングアウトしたところでついでにカミングアウトしまーす!
バルバロッサ作った時海賊サーヴァント作ろうと題材探してた時にレスボス島出身で百合好きを閃いたのもあるけど赤髭って部分にビビっときたのが一番の理由だったりします!>>596
>>598
仙人や神霊とは恐ろしい。うちでさいつよはグランドアーチャーのイリヤー・ムーラメツ、グランドランサーのアームストロング船長かな?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0【CLASS】ライダー
【真名】月面信仰(仮名)
【性別】不定
【身長・体重】不定・不定
【地域】宇宙
【年代】はるか昔から
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:E~A 耐久:E~A 敏捷:E~A 魔力:E~A 幸運:E~A 宝具:EX>>607
【宝具】
『月の海の落書きたちよ(????)』
ランク:EX 種別:観測宝具 レンジ:380,000 最大捕捉:1人
人類が月の模様から連想したモノ。
『餅をつくうさぎ』『幽閉された男』『編み物をする女性』などの月面上における幻想の存在を現実に映し出す、常時発動型の自身に対する観測宝具。
召喚された際に自動で発動。マスターという観測者を通して自らの霊基を組み上げる。端的に言えば月面のナーサリー・ライムと言って差し支えない。
組み上げられる霊基はマスターが月面に見ているもの思い描いているものがそのまま反映され、それに伴いあらゆる能力が変化する。場合によっては『かぐや姫』や『月面都市』にすら成れるだろう。
キミにはなにが見える?
餅をついてるうさぎかな?
おけと天秤棒をかついだ娘かな?
ほら貝を持ってる老人かな?
頭と前足だけのヒキガエルかな?
空を見てほえるライオンかな?
あるかもわからない星条旗かな?
なんでもいいよ。なんでもありさ。
なぜなら月には、そうとも月には、
なんでもあって、なんにもないから。
───さぁ、キミにはなにが見える?>>609
【解説】
はるか昔から人々が夜空に見上げていた月の幻想の集合体。
いろんな時間、いろんな角度、いろんな人達が見上げていたソレは決まった形を持たない。
マスターによる認識、観測結果がこのサーヴァントを構築する重要な要素となる。
いかなる触媒であっても召喚できず、『月に想うものがある』人間だけがライダーを召喚しうる。
戦う理由も聖杯への願いもマスターに依存する部分が多い。マスターとサーヴァントの関係は聖杯戦争において非常に重要であるが、ライダーは特にその関係性が重要となってくる。
なぜならば、ある意味でライダーを召喚したマスターは月面に映した自分の心と向き合わねばならないからだ。
自分の心を直視できないような人間は、月を見上げることすら叶わない。
【人物】
マスターによって大きく変化。
【製作者】黒鹿ファン>>614
ちなみにグランド除けば役小角、ダレイオス1世、ディートリヒ、厩戸皇子、エドワード黒太子、スブタイがうちでは最上位に入ります。>>626
多分銀河は二日目の夜までは心神喪失状態でしょうし中央のホテルじゃないかなー、と。>>612
『月』に一票。うおおおぉぉ超久々だけど夏イベの続きが書けました!投下して良いっすか!
>>635
ありがとうございます。
それでは、以下連投失礼いたします九 婀娜な女性の事、並に総力戦の事
??「───鬼を語れば怪いたる。……なんて言葉、ありますよねぇ。」
「元を辿って言うなれば、“白日に人を談ずる事なかれ。人を談ずれば害を生ず。昏夜に鬼を語ることなかれ。鬼を語れば怪いたる”。」
「人の事をとやかく言えば、それは廻り廻って貴方の害となる。同様に、化け物の話をすれば、化け物はいずれやって来る。口は禍の元、ってことであります。」
ポー「はい、皆さまお久しぶりです。鏡像無間地獄館案内係、エドガー・アラン・ポーにございます。」
「こうやって私が出ずばって参りましたのは、この話の更新が途絶えて久しく、いざ始めようと思っても、はて鏡像無間地獄観とは何であったかな、と読者の方々に思われるのを恐れたためでありまして。要は、文字通り皆さまの「案内係」となります。」
「さて、これまでに何があったか順を追って話しますと。」
「夏といえば水着イベント。今年は地獄を模した微小特異点にて数々の納涼系アトラクションを踏破しましたフェリーぺ、メンテー御一行は洋館変則的迷路型アトラクション「鏡像無間地獄館」へ来館。諸事情により二人一組で行動することとなり、お約束の組み合わせといいますか、当然にフェリーぺ君はメンテーさんと行動をすることに。」
「遍在する鏡の中の世界を渡り歩く仕組みに驚きつつも走破せんと意気込むお二人…ですが、事態はそこまで甘くはなく。待ち構えるスタッフたちは、自身のテリトリーということで絶好調の有頂天。そんな彼らに、為す術もなく逃げ惑う主従。」
「強敵である不気味な黒髪女性の世界からも何とか脱出し安心したのも束の間、世にも奇妙な「もう一つのカルデア」に辿り着いてしまい、もう一人のフェリーぺ、メンテーと交戦することに。」
「僅差ではあれ無事───メンテーさんの精神状態は微妙ですが───もう一人のフェリーぺ、メンテーを斃しますと、もう一つのカルデアも消滅。常闇の中で茫然と揺蕩うお二人を、館主であるホレスが救助…ということで、良いんでしょうかね…?」>>637
「まぁ、まぁそういうことで。複雑錯雑大混雑な事情を知らされ、訳が分からぬままながらひとまず帰ることが出来ると安堵すれば、あにはからんや、恐怖心からヴォワザンご婦人のお子様方が大暴走。それを引き金にほか来館者も混迷状態になり、果てはいずれかの鏡面世界からモンスターも出現。」
「碌な統率も出来ぬまま続く抗争は泥沼となり、あわや鏡像無間地獄館倒壊の危機。それをホレスに聞かされ、主従は大混乱。」
「───と、いったところで前回は終わっていました。」
「いやぁ、展開が取っ散らかってますね。しかも、始まったのは八月中旬でありながら、現在、十二月末、大晦日一歩手前。無精もここまで来ると眩いもんですね、全く。」
「とにもかくにも、こうやって再開したわけですので、どうぞ生暖かい目でご覧になっていただければ…」
プルートー「お父様ぁ!?」
ポー「おぉっと…先刻申し上げた通り、モンスターエネミーに館内のスタッフは総出で対応しております。私、エドガー・アラン・ポーも例に漏れぬわけでして…。」
「それでは、皆さまはフェリーぺ君たちの視点へお切替えください。年末夜分、お目汚し失礼いたします────」
◇フェリーぺ・ジョージ・デ・サント
暗い、暗い、洞のように暗い空間を、無言で歩いている。
前には、ホレス・ウォルポールがいる。後ろには、メンテー・プルトランプがいる。
三人とも、何も話さない。普段は何かと喧しいホレスも、今は静かに、落ち着きはらった足取りでフェリーぺとメンテーを先導している。それは、二人を気遣っての事かもしれない。或いは、ホレスなりに思索に耽ったりしているのかも知れない。彼の性根というものを知っている身からすれば、後者の方をまず想像するし、実際後者なのだろうなと思う。それが、必然的に二人を気遣っているように見えるのだ。
対するメンテーは、後方への警戒を怠っていないようにも見えるが、その実違うことはよく理解る。>>638
フェリーぺも、メンテーも、現状を咀嚼しきれていない。もう一つのカルデア───ホレスが謂うところの「違世界」のカルデアの事、その違世界というものについて、そして、今鏡像無間地獄館が崩落の危機に瀕しているという事。何とか頭を動かして、先ほど起こった事態を三つに分類した。だが、それ以上はどうにも進まない。
メンテーならば、それはひとしおだろう。彼女は違世界のフェリーぺを傷つけて、死なせてしまった。その後のホレスへの食い下がりようからも、彼女の精神の荒み具合は重々察せられる。
ホレスに訊けば、何かわかるかも知れない。だが、ホレスの性格について考えると、のらくら躱される気配が濃く、結局今の今までフェリーぺも無言を貫いている。
ホレス「……お、見えてきた見えてきた」
ふいに聞こえたホレスの声は、沈んでいる様子も何もない、自然体なそれだった。むしろ、少し高揚しているようにも思える。
覗いてみると、前方には円形の薄ぼんやりとした穴───向こうにはベルベット生地のカーテンが見える───が構えられ、そして、傍らにはおどおずと佇んでいる女性がいた。
女性の姿をはっきりと捉え、思わず身震いがした。
闇の中に溶け込んでしまっているように黒い長髪を自然に長し、それが白い着物をよく映えさせている。首は細く、頬は大理石よりも冷たく、それでいて大福餅にも見えるほど柔らかだ。しっとりとした光が浮かぶ瞳はせわしなく周囲へ向けられて、眉は本人の心情を克明に表しているのか、一筆で描かれたようにすうと下がっている。>>639
それだけなら、日本的で、なお且つこの場によく似合う、お誂え向きな幽霊美女に感じられる。しかし、女性の身体は、その印象を許さなかった。
大きい。どこが、とはとても明言できない。ただ、遠目ですぐにそれが認められたほどに、大きい。
フェリーぺの名誉のために補足すると、フェリーぺは断じてその豊満さに震えたのではない。以前自分とメンテーとを玩弄し、怯え竦ませた鏡の女と同一であると解ったからである。
女性は、確かメンテーの話だと「乳の親」という英霊である。
乳の親はホレスたちを認めると、心底嬉しそうに、しかし心底申し訳なさそうに顔を綻ばせ手を振り、三人に近寄った。フェリーぺは目を丸くする。あまりにも速い。
乳の親「えっと…その、無事でよかった…!」
ホレス「うむ。それで、館内の方はどうなって────」
乳の親「あぁ、本当に!」
ホレスの話には耳を貸さず、乳の親はフェリーぺに寄り、喜ばし気に、悲し気に、恥ずかし気に頬を紅潮させ、目の端に涙を浮かべる。
豊満なそれが、触れる。
乳の親「あの、何と言ったら良いか…本当に、本当にごめんなさい…私のせいで…!」
フェリーぺ「い、いや。ちょっと、その…」
乳の親「ごめんなさい…怖かったでしょう?独りぼっちで…心寂しかったことでしょう…?」
ずい、とさらに寄ってくる。
豊満なそれが、さらに当たる。>>640
フェリーぺ「その、だから、一旦離れて───」
乳の親「そんな不安そうな顔をしないで…もう大丈夫よ、私がいるから…!」
フェリーぺ「おぶッ」
はし、と抱かれる。
抱かれるというか、頭を、そのまま豊満なそれに埋没させられる。
視界が全面白くなる。生地濃しに、肌の温もりが生々しくぶつかってくる。柔らかいのに張りがあって、嫋やかなのに圧がある。苦しい。恥ずかしさと驚きで一杯になって何も考えられない頭を、乳の親は「よしよし…」と撫でるようにして動かしてくる。豊満なそれが、顔全域を容赦なく押してくる。
苦しい。苦しい、くるしい。息が、出来ない。さんそが、たりない。
メンテー「…その、乳の親。そろそろ止めて───」
乳の親「あぁ!やっぱり、私のせいよね…貴方も、ごめんなさい!私がしなきゃ、いけなかったことでしょうに…!心細かったわよね、辛かったわよね…!」
メンテー「いy、グぇっ」
唐突な解放感。というか、一方的な抱擁からの解放。
酸素を巡らせ、思考を取り戻す。見ると、今度はメンテーが抱擁の、豊満なそれの餌食になっている。拒もうとしているが、乳の親は驚くべき膂力によりメンテーを離さない。
フェリーぺ「せ、センパイも苦しそうだから、今は…」
乳の親「…!ご、ごめんなさい!あまりにも嬉しくて…申し訳なくて…鏡の中と外だと、力が違い過ぎて…加減が出来なくて…ごめんなさい、こんな言い訳、聞きたくないわよね…ごめんなさい…!」
フェリーぺ「い、良いから、とりあえず、離そう?」>>641
漸く引き離されたメンテーの顔は真っ赤で、くらくらと目が回っている。それは、おそらく酸素が足りていないからというだけではないだろう。
ホレスはというと、そんな惨状をゲラゲラと笑い、今では腹を抱え、却って苦しそうにしている。それをなんとか腹に下し、
ホレス「ふぅ、っクク……ま、まぁ、ひとまず、だ。館の方は、どうなっている?」
乳の親「え、えぇっとね。相変わらず、エネミーと皆は膠着状態が続いていて…館内だから、宝具なんかの大掛かりなことをするわけにもいかなくて…それで、その…」
何とも要領を得ない口ぶりである。本当にあの、自分たちを戦々恐々たらしめた恐るべき女なのだろうか、と訝りたくなる。
乳の親は、悔し気に眉根を寄せる。
乳の親「あぁ…!私の監督が不届きだったばっかりに…せめて、エネミーが鏡の中にいれば…」
ホレス「まぁそう自分を責めるな。単純な役割分担だ。これは、いずれ来るであろうものでもあった。こいつらがそれを、これから制圧する。それだけの話よ」
少し引っ掛かることがあった。が、それは今は留める。
乳の親は、いよいよもって心配そうにフェリーぺとメンテーを交互に見遣る。こちらが心配したくなるほどに不安げだ。
乳の親「…二人とも、どうか、無茶はしないで…何かあったら、すぐ鏡の中に来るのよ?私が守ってあげる…信用できないでしょうけど…」
メンテー「いや、そんなことないさ。任せてくれ」
フェリーぺの横に立ち、乳の親にそう告げるメンテーの顔には、前にあった後悔や自責の念は失せている。今やるべきことを完遂しようという責任感に満ちている。>>642
乳の親も、その表情に感銘を受けたのか、安心したのか、比較的安らかな笑みを二人に見せる。
メンテー「よし。…行こう。後輩」
フェリーぺ「あぁ。センパイ」
先んじて通っていたホレスに続き二人も穴を通り抜ける。
光と音が感覚器官を満たす。今までがあまりにも静かすぎて、暗すぎたために一層ひどく鮮やかにそれらを捉える。
響く足音。爆裂音。詠唱音。ラップ音。溜息が出るほどに美しかった鏡の間は、見るも無残な状態に塗り替えられていた。
鏡は割れ、大理石の床に破片を散らばらせている。その大理石の床も鈍器やらなにやらによって罅が入れられ、所によってはクレーターのように抉れている部分さえ見受けられる。天井につるされていた豪奢なステンドグラスはボロボロに壊され不完全な形で落ちていた。
そして、そこで大勢のサーヴァントたちが入り乱れて一方向に攻撃を繰り返している。
その方向に目を遣り、覚えず息をのんだ。
高い天井が高くないように思えるほどの巨体。靄がかっていて、全体的に黒い。輪郭が見えない。二足で歩いているが、顔や首などの部分は判然としない。巨腕を振るえば、ガラガラと音を立てて壁や鏡が砕かれる。一歩踏み出せば、それだけで上等な大理石の床が崩される。まるで怪獣映画の怪獣の縮小版のようだ。
アヴドゥル「こんにちは万に通じ葉末は弾丸を木っ端にサラダのようだ!」
ポー「皆さん、横に逸れてください!拡大砲、いきます!」
アヴドゥルの言葉を素早くポーが通訳する。ざっと道が開け、次の瞬間にアヴドゥルを中心として超高圧的な魔力砲がエネミーに向かって放たれる。>>643
ブリアレオス「怯んだ!我らも行くぞ、北欧の雄よ!」
スタルカド「■■■■!■■■■■■■!」
もうもうと上がる粉塵を切り裂き、二つの巨躯の戦士が飛び出す。通り過ぎるようにしてエネミーの横合いに飛び、左右からそれぞれに多腕を以て脇を抉る。ブリアレオスとスタルカド。二騎の猛攻は、荒くも冷静にエネミーの力を削ぐ。
ヘンリー「今こそ出番だぞ我が子たち!そこの大入道も!」
タロス「お、大入道!?私一応女型なんですが!」
次いで現れたのも先の二人に負けぬ巨体。一つは生物界の頂点、ヘンリーの牛耳るティラノサウルス・レックス。そしてもう一つは、青銅の巨人、タロス。大きいということは力に直結し、それはこの場においても揺るがない。体当たりだけでも館内を大きく震わせる。
八重子「よぉし、私たちも行きましょう!」
グレンデル「えぇ!乙女パワーを舐めないでくださいよ!」
乙女パワー、という奇矯な言葉に反し、二人の少女は、グレンデルが威圧感のある翼竜に変化し、八重子がそれに乗りスペンサー銃をマシンガンレベルに連射する、という雄々しい戦い方で中空からエネミーを叩いている。>>644
プルートー「…もしかして、私はこの人と合わせ技しないといけない感じなの?それっぽいこと言わなきゃならない感じ?」
プロスペロー「厭なら構わんが」
プルートー「取り残されてる感じがするから良いわ…私をサポートしなさいよ!」
一方、この二人は即席的だ。だが、プルートーの攻撃にプロスペローの使役する妖精たちはきちんとタイミングを合わせ彼女を支援する。妖精のバフが乗っかった一撃は重く、鋭く、そしてこれまでのどの攻撃よりもしなやかだ。
一騎当千のサーヴァントたちが、陰気な洋館で暴れている。壮観を通り越してシュールの域に突っ込んでいる。相手が怪獣映画なら、こちらはCG多用のコメディアクション映画に見える。無論、CGなど一切使われてはいないが。
サーヴァントたちは、否応がなしに強い。スタッフたちを筆頭に、ヴォワザンやロカセナ、牛頭鬼も種々の攻撃方法でエネミーを迎撃している。見ているだけで気圧されてしまいそうになる。
が、エネミーも同じくらいに強い。それぞれの攻撃に耐えうる耐久性を持ち、当たればサーヴァントでも勢いを削ぎきれず飛ばされるほどの威力の腕を暴力的に扱う。膠着状態とはなるほど言う通りで、また、このままいけば館が崩壊するのも時間の問題であるというのにも得心が行く。
なら、どうすれば良いか。メンテーの顔を見た。彼女はもう決意を決めている。フェリーぺが声を上げるのを、待っている。目が合う。鮮やかな赤色が、意志固く、フェリーぺを見る。フェリーぺは笑ってみせた。>>647
最後の総力戦の展開は怒涛の勢いで良かったです。ヘンリーもプロスペローもあれで大丈夫ですよ。ヘンリーのタロスへのあれはきっと聖杯からの知識のせい。
プルートーのプロスペローへの面倒臭そうな反応が好きです。猫だから好き嫌いはっきりするの仕方ないですね。
あと、私事ですがギリシャのサーヴァントを作りました↓
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%B9>>652
ここ好き!!!!(寝落ちしてた&寝直す前の戯言)>>655
wikiありがとうございます。
助かります!狂バロール、目だけじゃなくて五感全部なの……
人とは根本から違うとはいえ、何かと不便そうですね。
それでも溢れ出る強者感!
なにを!こちらも曲がりなりとも、あの竜王と戦ったことがあるわけですからね。簡単には負けぬ!
(などと言いつつ)
さて、どうやってエンカウント&戦おうかな……おや…ひょっとして年内のチャラ男完結無理…?マジ…?思ったよりリアルが忙しかった奴?マジか!
>>657
読みやすかったですか、そうですか……(ほっと胸を撫で下ろす)
蘇芳ちゃんの良家のお嬢様感は口調とか地の文とか含めて軽くなりすぎないように気を付けつつ、重く感じない程度の柔らかい敬語と言葉遣いになるように意識しましたね
俗に言う「おーほっほっほっ!」とか「〜〜ですわ!」とかのテンプレお嬢様口調は蘇芳ちゃんのキャラに合わないので書くのちょっと大変でした
>>659
自分の中で運命構図をやりやすい組み合わせですからね、あとは蘇芳ちゃんは運命構図になってる姿が想像しやすいのもある
>>661
聖杯戦争を通してこの優しすぎる少女がどう成長していくのか、こっちとしては聖杯戦争とは別に主軸になる要素なので最後まで行けたらいいなあ……12時頃になったらぐれおの漆章の後編投げたいと思います
え、監獄長さん離れ…?(今しがたスレを追った人)
何はともあれ、またお話できる日を楽しみにしております。どうぞお体にお気をつけて…
>>271
淑やかなお嬢様風に見せてのドS!良いですねぇ、やっぱりSはロングですよね!()
やはりCVは早見沙織さんだったり…?
ドン・ファン「おや、随分と手厳しい…安心してほしい。私は今は、マスターに害をなすつもりはないよ。今の私は、マスターのために…そして、君のような麗しい女性のために戦う剣士、さ」
>>295
わ、わからない…!(対外知識雑魚)
出来る女性、という感じのする人ですね。良玉さんジェネリックっていうのは、服装からもわかります。それでも、中々どぎついですね…私だったら目合わせられない…
>>354
かわいい!ルナちゃんって長髪だったんですね。髪短い&ハイライトオフなイメージ…カーマ第一再臨を少し大きくしたイメージでした。
>>422
↑からの、これですよ…いやぁ、ルナちゃん頑張れ…私はどこまでも見守ってるよ…!
あと、スィレンがカイホスルーさんの友人になってて吃驚。ルナちゃんにはそう見えた、って話かな?スィレンはルナちゃんより(人として)できてないからなぁ…真面目に。
狂おしくも、くじけず前に進もうとするルナちゃんは本当に報われてほしい…報いたい…>>612
月人壮士、月夜見壮子、月人男…なんてどうでしょ?どれも古語で「月を人に見立てた言葉」です。少し砕けたものでは「ののさま」(幼児語で、仏、神、日、月のように尊ぶべきもの)とか。
月関係の英霊も増えてきましたね…文字数調整終わったので12:30から投下します
ソレはエジプト神話における神の一柱であり、かつては太陽神であったが、後に不要とされ暗き淵へと堕ちていった闇の化身。
真名はアポフィス。原初の水から産まれ落ち、世界を照らす太陽としての役割を得た原初の神。
アポフィスは己の使命に満足し、自身の行いが生命を育んでいた事に喜びを感じていた。
しかし、彼女はある時になって捨てられたのだ。
新しき太陽神となったラーに取って変えられたのだ。旧き日光は必要とされず、新しい世代の為に高き天から堕とされた。
不要の烙印を押され、皮肉にもアポフィスは生まれ故郷であった原初の水に戻ってきた。
こんな事になるなんて思わなかった。何もかも耐えられなかった。
────孤独が耐えられなかった。
────忘却が耐えられなかった。
────疎外が耐えられなかった。
彼女は嘆き、涙し、その果てで憎悪した。怒りに狂い、幾度となく己の居場所を奪った怨敵に向かい、その度に堕とされた。
彼女のその行いは世界に闇を齎す厄災とされ、神々によって虚数空間へと追放される。
存在意義のない、活動するだけで闇を齎す彼女は既に邪魔な怪物だ。誰もが彼女を蔑み、貶し、本質を忘れ去った。
以後、アポフィスは再び地上へ戻る時を待ち、ある転機が訪れる。>>668
何処で目覚めた異なる獣。その出現により連鎖的に表に引き上げられ、異なる可能性を辿ったある英霊の可能性(イフ)と接続した。
闇より出し化身は再び動き出す。
星全域を原初へとリセットし、後に自身と同じように現在の太陽を不要として切り捨て、あらゆる存在を照らす太陽に返り咲くという欲望の為に。
以上の本性をもって彼女のクラスは決定された。原初の太陽神なぞ偽りの名。
其は時代に置き去られ、星に最も拒絶された大災害。七つの人類悪の一つ『回帰』の理を持つ獣・ビーストⅡである。
◇
「なんなんだ、アレは……」
勇士王 ディートリッヒ・フォン・ベルンですら目の前の存在を前に動揺を隠せなかった。
巨人や竜種といった人の域を侵す怪物を幾度となく目撃し、討滅した彼女から見てもその黒き陽は異様であった。
比肩するモノがあるとすれば、己の身に刻まれた宿敵・白き巨神ぐらいのモノであろう。>>669
「フェリーペ、撤退だ……」
「ディートリッヒ!? でも、ここで逃げれば拠点が、それに此処で労働させられてる人達も……」
「だがどの道、我々だけではアレに対処出来ない……」
ディートリッヒは臆病風に吹かれたわけではない。ただ直感で『コレには勝てない』と理解していた。
同じ時代に生きた竜殺しは弱点である背中を除いた肉体を守護する『悪竜の血鎧』という優れた能力を持っていた。
コレも恐らくはその類の……特定の手段を除いた攻撃を弾く能力を持っている。
そう思えば、このまま相手の能力も知らずに戦うのは愚策である。
「おおッ!?」
「フェリーペ、悪いな。振り落とされないでくれ……」
ディートリッヒは片脇にフェリーペ、もう片脇にセシル・ローズを担ぐと、魔力放出(炎)を用いて、その場から離脱した。>>671
フェリーペ達の帰還を待ち、メンテーは千の腕を相手に耐え忍び続けていたが……
「センパイ!!」
「後輩!? セシル・ローズは討ち取ったのか!?」
「それどころじゃなくなった! 黒幕はこっち側のセシル・ローズだったんだ!」
「何だって!?」
セシル・ローズが二騎いる故に話がややこしくなっていた。
そんな時、ディートリッヒに抱えられたセシル・ローズが口を開く。
「カールタヴィーリヤ・アルジュナ……アポフィスが、“原罪の獣”が目覚めました……」
「ッ!? ついに、ってわけ……!」
二騎は何やら顕現した存在について知っているようであった。
「そのことを聞きたくて、セシル・ローズ・…お前を連れてきた。答えてもらうぞ」
「まぁ、負けちゃいましたし素直に答えますよ。争っている場合ではありませんし……ただ、今はここから逃げるのが先決でしょう?」>>672
負傷しながらもあくまで飄々と受け答えをするセシル・ローズ。
しかし、その表情には確かな焦りが浮かんでいた。
「ライダー、アサシン、アーチャー……緊急事態なので一時休戦です。ライダー、発進準備を」
「先輩、タロス、がらがらどんも一旦、収めてくれ」
フェリーペとセシル・ローズの声を受けて両陣営のサーヴァント達が戦闘を中断する。
「ひとまず、我々は撤退しますが、センパイ達はどうするつもりですか?」
「撤退って……アレはなんなんだ、説明してはくれないのか!?」
「ここももう長くは持たないでしょう。留まっていたら全滅ですよ。移動しながらであれば話しても良いのですが」
セシル・ローズはフェリーペとレジスタンスのサーヴァントにも拠点を放棄し逃げるように伝えるが……タロスが抗議する。
「待って! 此処を放棄したら働いている人達は」
「どっちにしても、ここで応戦すれば被害が出てしまいますし、割り切った方がいいでしょう」
「なら、せめて……彼らの避難も……」
「今から避難を促すとして、アレが……アポフィスが待っていてくれる保証はありませんが……」
「それは……しかし」>>673
「まぁ、彼等を守るために残るなら残るで文句は言いませんが……私には関係ないですし」
タロスの要請を素気無く突っぱねるセシル・ローズ。しかし……
「セシル・ローズ……私も、バーサーカーと同意見だ。彼等を見捨てることは出来ない……」
「アサシン……貴女もですか?」
「確かに人理から見れば少ない犠牲だが、私が私である以上……少数が切り捨てられるのを見逃すわけにはいかない」
アサシンがタロスに同意し、ここに残り、時間を稼ぐことを告げる。
彼女の提案によって、タロスとアサシンが脱出による時間を稼いでいる間にロケット号に乗り脱出する旨が伝えられた。
「多くの人を運ぶのは機関車の誉れだ。任せてもらおう。」
ライダーは快くそれを受け入れ、各々が自身の行動に移った。
◇
「なんだ、ありゃぁ!?」「湧き水、いや泥か?」「っていうか、なんなんだよあの黒いのは……!?」>>674
漆黒の陽から液体が滴り落ちる。
その正体ははアポフィス自身を産み落とした、全ての生命の源・原初の水ヌンの権能……そしてそれがもたらす影響は……
「ひぃぃぃぃ! 溶けっ、溶けてく……!」「触れんな、触れる端から溶けていくぞ!」「そうはいっても……どんどん迫って来やがるぞ!」
地球創生記の真エーテルを循環させているこの水は────ヌンから産まれなかった如何なる存在であれ、肉体、魂、生命、魔力の全てを溶解され、アポフィスが活動する為の糧とする性質を持つ。
捉えようのない液体というカタチで迫り来るオワリの具現に労働者達は戸惑い、恐慌の悲鳴を上げる。
もはや、このまま……死を待つのみかと絶望した、その時……
「逃げろ! ここは、私が食い止める!!」
「青銅の嬢ちゃん!」 「た、助かった……」「逃げろたって、どこまで」
「少し進めば汽車が待機している! 急いで乗れ!!」
タロスとアサシンが労働者達に逃げるよう働きかける。
「アサシン、私の我儘に付き合わせてしまってすまない」
「いや、他者を護ろうとするその姿に私も思うところがあってな……それに、ロビンフッドだ。そう、呼んで欲しい」
「ッ! ああ……ありがとう、ロビンフッド。」>>675
ロビンフッドとタロス、時代は違えど護るために戦った二人の英霊の束の間の共闘。
タロスが青銅外装によって迫り来る原初の水を塞き止め、ロビンフッドの矢が宙に浮く、黒き太陽に向けて矢を放つが……暗闇に阻まれ、その矢は届かない。加えて……
「やれやれ、予測はついていたが……この土壇場で共闘か。手間のかかる」
「くぅぅぅ……!」「貴様、アーチャー……いや、アイザック・ニュートンッ! タロスに何をした!?」
敵側についたアーチャー……アイザック・ニュートンが二騎の前に立ちはだかる。
「なに、真名がタロスであるならば、その弱点も自ずとしれてくる……脚から神血を抜いてしまいさえすれば、如何に巨躯とて脅威ではない。おっと、これ以上近くにいては私も巻き込まれてしまうな。お暇させてもらおう。」
ニュートンはタロスが原初の水に気を引かれているうちに背後に回り込み、天賦の叡智を以てして神血の放出コードを割り当て、打ち込んだのだ。
着々と神血が放出され、膝をつくタロス。このままでは現界を保っているのも厳しい。
「タロス、大丈夫───ッ!? な、何をしている!?」
ロビンフッドがタロスに近づくと、タロスは余力を振り絞り、ロビンフッドの身体を持ち上げる。そして─────
「ロビンフッド。マスターと皆を、頼む。」
「待て、まさか自分一人残るつもりか!? うぁっ!!」>>676
力の限り、鉱脈の出口の方へと投げ飛ばした。
タロスは既に限界が訪れている事を理解している。
だからこそ残された者達を想い、タロスは全力で原初の水へと立ち向かう。
…………嗚呼、今度こそ守り抜く為に戦える。今度は自分の意思で。なんて、誇らしい。
「宝具、解放───────『雷光疾る終演の腕(ブロンテー・テロス)』!!」
魔力の一片も残さず、自身を燃やし尽くす。敵の糧になどなって溜まるものか。
青銅の巨像から放たれる火花が暗闇を引き裂いた。
◇
タロスを残すことで何とか逃げ延びたフェリーペ達はセシル・ローズに対してアレは何かと問い質していた。
「あれこそは人類が滅ぼす大悪、クラス・ビースト。本来は冠位の英霊を以て対処するべき災害とも言える霊基(クラス)です。真名はエジプトの原初神 アポフィス」
「クラス、ビーストに原初神って……何で、そんなものが現代に」>>677
「…………アレは並行世界、剪定事象の私が呼び覚まし、この特異点へと連れ出したのでしょう。ビーストとされる存在ならそれくらいは可能なはずです。」
それから、セシル・ローズはこの特異点で何があったかを説明する。
あちらのセシル・ローズが顕現したことで召喚された彼女は人類悪の存在に気付き、いち早く対策を行った。
即ち、聖杯の確保とビーストを打倒しうる英霊の召喚である。
また、アフリカ大陸後半に『太陽(スペイン)を落とした、沈まぬ太陽の国 英国』という概念を敷くことで、アポフィスの動きを封じていたのだ。
「本来であれば、太陽神の息子であるインドの英雄であるカルナやエジプトの太陽王(ファラオ) オジマンディアス、或いは太陽を落とした海賊(テメロッソ・エル・ドラゴ) フランシス・ドレイク 等を召喚したかったのですが、『座』に不備でもあったのか繋がらなくてですね……仕方なく、めぼしいサーヴァントが出るまで召喚を繰り返していたわけです」
「全てはアポフィスから世界を守るためか……。なら、どうしてその事を話さなかったんだ? 世界征服だなんて言って」
「まぁ、そりゃあ世界征服目指してたのも事実ですし? 私、アングロ・サク.ソンが世界を牛耳るべきだと思っていますので。まぁ、今となっては元も子もありませんが……」
セシル・ローズから冗談とも本気とも言えない台詞が飛び出してきたことに唖然としていると……
『………よし、ようやく繋がったな。なんだったんだアレは』
ナウマンとの通信がようやく回復した。
セシル・ローズはそれを見計らうと、その場の全員に声をかける。>>679
アポフィスの姿が、黒き球状から神話に語られる蛇型の竜体へと変化していく。
一度顕現してしまえば、身長・体重といった体積の規模は測定不能。
原初の水・ヌンを用いて際限なく拡大していく。
タロスの霊基(いのち)を賭した宝具攻撃でさえ、アポフィスには届いていない。
アポフィスは、自身が太陽として返り咲くために星を覆い尽くす。まずはアフリカ大陸を呑むことになるだろう。
「あぁ、それでいい。獣よ。お前達は強靭なる人理を保証する為の礎なのだから。」
その様を、自身の錬金術によって原初の水を中和しながら立つニュートンは満足気に眺めていた。
◇
『分析した結果とカルデアのデータを元に導き出したアポフィスの霊基情報なんだが……』
「何ですかコレ!? あなた、アポフィスにいくら積まれたんですか!?」
『人類悪から賄賂なんて受け取るか! 現実を受け止めろ!!』
セシル・ローズ、いやCRに促されるまま組んだ同盟に基づいた作戦会議。
ナウマンの側から提出された討つべき存在であるアポフィスの情報は全て規格外のものだった。>>680
基礎能力の高さはもちろんのこと、獣の権能、原初の水、単独顕現、闇の化身、ネガ・サン……どれをとっても厄介な能力ばかりだ。
これではCRがビーストを贔屓していると疑うのも無理はないが、受け入れねばならない事実である。
『なんにせよ、まずは原初の水をどうにかしないことにはな。近づけないんじゃどうしようもない』
「それでしたら、僕がなんとか出来るかも知れません。」
「がらがらどん、本当なのか……?」
「えぇ、ただ相当な無茶をする必要がありますが……」
『原初の水さえ止まれば、敵の進行を防ぐことが出来る……!』
「そしたら、私が本気を出してアレを撃ち落としてやるわ」
がらがらどんに続いてカールタヴィーリヤも声を上げる。
「ですが、アーチャー……ニュートンやもう片方の私も黙って見ているわけではないでしょう。私自身が相手をしてもいいんですが……」
「ニュートンは私が相手をする。タロスに護られた私の責務だ」
「アサシン!? 生きてたのか!」
『なんにせよ、各々の役割が決まっているなら後は詰めていくだけだ。最後の特異点攻略、ここが正念場だ!』>>681
◇
『作戦は決まりましたが、正直な話かなり分が悪い賭けですから、一手誤れば瓦解するので要注意ですよ、それではご武運を』
CRの言葉と共に作戦が開始される。
まずはがらがらどん・チョキンが前に出て、原初の水を散らさなければならない。
「チョキン、大丈夫か……?」
「不安が無いといえば嘘になります。ですが、カルデアの皆さんが教えてくれました。僕達の姿は遠い国々の子供達へと語り継がれていると……ならば僕達も情けない姿は見せられません」
そう、覚悟を決めるとがらがらどん・チョキンは原初の水へ向けて駆けた。
触れれば溶解する恐ろしき神代の真エーテル。
その本質は虚空であり深淵、宇宙(そら)にて広がる星々の海を表し、生半可な者が触れれば忽ち呑まれてしまう。
ソレに対してがらがらどん・チョキンは驚きの行動に出る。
「原初の水を……飲んでいる!?」
敵側のセシル・ローズの驚愕が伝わってくる。
これこそがらがらどんのスキル『経口吸収』。食事によって得た魔力の吸収効率を向上させるスキル。>>682
地球創生記の真エーテルを循環させている原初の水であれば相当な魔力を獲得できる。
しかし、触れるだけで溶解してしまう液体を体内に取り込むなど自.殺行為だ。
「令呪をもって命ずる、がらがらどん! 耐えて乗り越えろ!!」 「ええ、心得ましたマスターッ!」
それを、令呪の魔力によって強引にカタチを保つ。
「宝具解放────『山羊のがらがらどん(ゴートシュミレーター)』!!」
それはがらがらどん・ストンがバロールとの戦いに用いたモノと同じ、山羊であれば何者にも変身することが出来る宝具。
しかし、如何に変身が出来るといってもこの状況を打開可能な存在(ヤギ)など存在するのか……無論、在る。
ストンとパチン、二頭のがらがらどんから譲り受けた霊基キャパシティ、高濃度の真エーテル、令呪によるバックアップ、それら全てで成し得た変身。
其は生まれて間もなく父王から生命を狙われるも逃がされ、雌山羊アマルテイアの乳で養育されたモノ。
父王を討ち、巨神を撃破した神々の王たる山羊の仔。がらがらどんと同じく雷鳴の象徴。────即ち、大神 ゼウスの降臨である。>>683
虚空であり深淵、宇宙にて広がる星々の海を表す原初の水、何するものぞ。
其が振るうは宇宙を焼き尽くす大雷霆、存在を示す大権能……その真名は
「空よ、裂けよ。星よ、砕けよ。天に有りしは全て我! 『我、星を裂く雷霆(ワールドディシプリン・ケラウノス)』!!」
雷霆が宇宙(ソラ)を裂き、ここに神話は再現された。
◇
雷によって全ての水が蒸発し、アポフィスの侵攻が停止する。
しかし、あまりの高出力によってがらがらどんの霊基もまた崩れ始める。
「僕にできるのはここまでです……後は託します。」
「すごかったぞ、チョキン! これでようやく勝機も……ッ!?」
フェリーペがチョキンを看取り、次なる攻勢に移ろうというタイミングでフェリーペは信じ難いモノを見た。
アポフィスが、翼を生やして飛行し始めたのだ。>>684
「あの雷霆には驚きましたが、我が神はかつて天にに在った太陽。飛べぬ道理などありません」
飛行が可能となれば、原初の水がなくともアポフィスは進撃を続けられることになる。
そうなれば、この先の作戦も意味をなさなくなってしまう。
「いえ、むしろ好都合だわ。わざわざ空を飛んでくれるなんてね」
絶望するフェリーペを他所にカールタヴィーリヤ・アルジュナは弓を構えていた。
この程度で絶望するなど英雄に非ず、自らが成すべきことを成すのみだ。
「私の在り方も私の力も全ては私のもの……だけど、今だけは千手千臂を破壊しなかったガイ・フォークスに感謝してもいいでしょう」
これより放たれるのは、「千手」を消費することで放たれる特攻形態。千腕によって得られるあらゆるアドバンテージを捨て、真名解放と共に解放される宝具。
「飢える炎神に我が都を捧ぐ。贄となれ――炎神の星舟(マヒシュマティ・アグニ)』!」
飢えた炎神アグニに自国の領土の一つである森を捧げたことによって得た炎の城壁。
その熱量を矢に込めて放つ必滅の一矢。
また、炎神アグニは空中では雷電、地上では祭火────そして、天上においては『太陽』となり輝く神性。>>685
故に、太陽の概念を有するその矢は旧き太陽アポフィスを撃ち落とすに足る一撃となる。
『███████████████ ────────!?』
カールタヴィーリヤの放った熱量はアポフィスに命中し、その翼はおろか竜体の大半を焼き尽くした。
『アポフィスの墜落を確認した! ヤツが無防備なのは今しかない! 攻め落とせ!』
「行きますよ、ロケット号! 発進です!!」
すかさずCRがロケット号を走らせて、アポフィスへと迫るが……
「行かせると思ったか?」
ニュートンがそれを妨害しようと現れる。
「貴様の相手は私だ! 『抱擁のゆりかご(オムニア・ウィンキト・アモール)』!」
「煙幕か……だが、私には通用しない。毒の類も既に対策は取っている。私の相手には役者不足だよロビンフッド」
ロビンフッドはニュートンに対して戦闘を開始するが、高位の千里眼を持つ彼には煙幕は通じず、錬金術によって毒を中和する霊薬(ポーション)も保有する彼との相性は最悪だった。>>686
「……『不倶戴天たる腐蝕の王(ウィーウェ・メモル・モルティス)』!」
「ぐっ……! だが、無駄だこの程度の毒であれば中和して……ごふっ、な、なんだ……これは。私の知っているロビンフッドの毒ではない……まさか!」
ロビンフッドの毒矢を受けても余裕の表情を浮かべていたはずのニュートンが毒に悶えはじめた。
「貴様が私を侮っていることは明らかだった。だからこそ。私は貴様の気づかない方法……タロスの置き土産で貴様を始末する!」
「劣化し、毒素を生んだ神血を回収していたのか……! この程度も見抜けないとは、私の目も曇ったものだ」
ニュートンの能力ならばその毒素も中和する事は可能だろうが、それよりも早くロビンフッドの刃が彼の胸を貫いた。
「すまない、我が友■■■■よ……」
「今のうちです、急ぎますよ……!」
「させると、思いますか? この私が……!」
ニュートンが倒れた隙を突いてロケット号が駆けるが、向こうのセシル・ローズもまた影の巨像を這わせて追走する。
「ここは私が食い止める! 後輩達はアポフィスを食い止めろ!!」 「センパイ!!」>>687
影の巨腕をメンテーが列車から降りて、盾で受け止めた。
「邪魔を、するなァァァァ!!」
「それは平等と不可侵を保証する安息地──顕現せよ、『いまは眠れ死者の帝国(カタコンブ・ド・パリ)』!!」
◇
「さて、いよいよですよ……準備は出来ていますか? 」
「これを使うのは心苦しいが、何処までも続く人類の線路のため……宝具発動指令を確認。地獄への片道切符を拝見します。『世界で初めての災いを君に(ディザスター・フロム・スチーム・ランド)』!」
CRの声掛けと共にロケット号が宝具を開放する。
それは、かつて起きてしまった、世界初の鉄道事故の再現。
レール内に標的を拘束、車両の分霊を呼び出してフルスピードではね飛ばさせる宝具……だが、それだけではアポフィスには通用しない。
「一つ程度では“魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)”は名乗れませんが……それでもワンオフ一級品 です────射出機構「ローズアイ」、展開! 直死の魔眼、投射!!」
呼び出された車両の分霊から虹の輝きが放射される。
光を投射されたアポフィスの肉体がボロボロと崩壊し始める。>>688
『直死の魔眼……バロールのモノか!?』
「えぇ、死の概念を持たないアポフィスに死を植え付ける切り札としてバロールから譲渡された魔眼です。無論、これで終わるとは思っていませ
んが……」
ビーストが持つ『単独顕現』スキルは一度顕現を果たせば、如何なる時空にも存在を確定させる運命即死耐性。
アポフィスはの在り方は太陽そのものであるが故に、逆説的に世界に“太陽”という概念そのものがある限り、消滅する事は決してあり得ない。
だからこそ、その先を往く一手を此処で打つ。
「令呪をもって命ずる! 俺達を、“夢”に運べ……ThisMan!!」
「普段は独り身ですが、令呪を行使されては仕方がありませんね」
其は無力であるが故に誰もが気に止めることもなかった夢を渡る男の唯一の能力行使。
原初の太陽と人類最後のマスター達に触れ、普段と何も変わらないと言うように、その男(ディスマン) は夢を歩く……。
◇
「ここは……誰の夢の中なんだ……?」
「これは、恐らくは私とディートセンパイの記憶、つまりは星の持つ記憶……物理法則とは別の敷物である世界の裏側……その再現ですか」>>689
見渡す限り広がる幻想世界を見て、CRは呟く。
幻想種達が渡った世界……何故そのような世界へとThisManがフェリーペ達を連れてきたのか。
「人が生きる世界の裏、人理の下に広がる敷物……即ち、太陽の恩恵を受けない世界です。もっとも本来は魂のみが辿り着く地ですから、これはその再現でしょうが……」
陽の光が当たらぬ世界の裏側を、現実に影響されない夢と電子の世界で生まれた男が再現したモノ。
それこそが回帰の人類悪 アポフィスを討つ為に用意された舞台である。
「いま、此処でならアポフィスを倒せるってわけが!?」
『いや、待て……! アポフィスの魔力が上昇している……まさか、宝具!?』
「この空間もろとも私達を倒して、太陽の下に帰還するつもりですね……!」
「私は夢を渡る以外は非力です。なので、ひとたまりもないですね」
『█████████ ────ッ!!』
膨張した魔力が解き放たれ、フェリーペ達を呑み込まんとした、その時>>690
「Ledies&Gentleman!! Boys&Girl!!」
ギュイイーンという雷の如き音が響き渡る。一瞬にして絶望によって染められた場が塗り替えられる。
皆の視線がその音に、ギターを持って立つリーゼント姿の男へと向けられる。
「エルヴィス!? どうして此処に!?」
「やぁ、フェリーペ! 言ったろう? またすぐにでも逢えるってね」
夢の世界へ現れたのは第陸特異点にて出会った、ロックンロールの原点であるミュージシャン。
「さて、それじゃあ……“この霊基”として相応しい活躍を見せるとしよう!」
『この霊基反応、まさかとは思っていたが……!』
「原初の太陽、その在り方に敬意を評し……我が冠位と共に 貴方に俺のロックンロールを捧げよう!!」
ギターの音を聴き、アポフィスの動きが止まる。
エルヴィス・プレスリーの『解放の調べ』は希望』『理想』『夢』『喜び』など多種多様の理念・概念を音に乗せて歌い上げるスキルである。
冠位の英霊としての彼は、その音楽によって人類悪に成った彼女の深層に訴えかけている。>>691
『まさか、エルヴィス・プレスリーが冠位の英霊 グランドアーチャーのクラスで現界するとはな』
「ハハッ、俺に出来るのは音楽を聴かせて心を揺さぶることまでさ。あの仰々しい霊基(カラ)を破って、彼女と対話するには他のサーヴァントとフェリーペ、君の役目だ」
「対話……? あの女神と対話なんて……」
「フェリーペ、彼女はカタチはどうあれ、かつて太陽として星を照らし、人類史の礎となった神様だ。先達へのリスペクトは未来に生きるモノの礼儀……そのうえでぶつかったならば、聞かせてやるといい、過去を乗り越えて先に進む君達の信念ってヤツを……」
『だが、あんな化け物に無策で突っ込めば対話なんてとてもじゃないが……』
「ならば、先陣は私が切り拓こう……」
「なっ、お前は……女神ヴォーダン!?」
フェリーペ達とエルヴィスの話に割り込んで来たのは第弐特異点で遭遇した女神ヴォーダン……のようだが
「いや、私だ。ディートリッヒ・フォン・ベルンだ。此処に来た時には既にこの霊基になっていたんだが……そんな事はどうでもいい。私の剣でアポフィスを無力化し、フェリーペが辿り着けるように導こう────『幽けし星を廻る刃(ヴェラチュール・アストラル)』!」
「世界の裏側」という空間に引き摺られた為か、神霊寄りの霊基となったディートリッヒが宝具である聖剣を振り上げる。
それは嵐の王を表す星の剣尖そのもの、真エーテルを纏い、刃状に形成して突撃する姿は正に全てを断ち切る「星の刃」。
輝く聖剣がビーストIIであるアポフィスの霊基を両断する。>>692
「今だ、進め! フェリーペ!!」
ロケット号に乗ったフェリーペが光の刃によって切り開かれ、露出したアポフィスの神核に接近し触れた。
◇
フェリーペの脳内に、アポフィスの記憶が展開される。
それはサーヴァントとの契約によって見る夢と似た感覚……しかし、その情報量はその比ではない。
太陽を司る神として誕生し、他者を照らす自身の在り方に喜びを見出した女神の姿。
しかし、新たなる太陽神の誕生により不要とされ、その怒りから幾度となく太陽神に挑み、最期は虚数空間へと追放される。
永きに渡る孤独によって太陽への回帰を求め、人類悪にまで堕した原初の神。
エルヴィスの音色によって憎悪を抑制された彼女が浮かべたのは哀愁に塗れた貌だった。
『おもいだしてほしかった。ひとりに、しないでほしかった。 わたしは────ここにいたかった。』
フェリーペはその姿が、何故だか自身が失った、最も大切だった弟、その最期の姿と重なった。
彼女の抱える原罪は人類の鏡だ。人類最後のマスターであるフェリーペにも過去に戻りたいと願う気持ちはある。>>694
◇
「しっかりしろ、大丈夫か後輩!!」
「センパイ……アポフィスは……?」
アポフィスとの対話を経て、気を失ったフェリーペの意識を覚醒させたのは、夢の外側で戦っていたメンテーであった。
「アポフィスは見事ディートセンパイとあなたが鎮めました。人類悪 撃破、おめでとうございます」
「……そう、だったのか」
フェリーペ自身には自覚はなかったがアポフィスの撃破には成功したようだった。
ここに至るまでに多くのサーヴァントが犠牲となったが、それに見合うだけの結果を、フェリーペは示したのだ。
「馬鹿な……我が神、我が太陽が、数騎の英霊と一人のマスター如きに、そんな……」
「まだ、続けますか? もう一人の私?」
アポフィスを信奉するセシル・ローズは一人取り残され、唖然としていたが、やがてその瞳を敵意に染めた。>>695
「当然です。私が絶たれた可能性であっても、信じるべき神を失おうとも、自ら退く道理なんてありません。 この人理の正しさを示すならば、私を倒してから進みなさい!」
「さぁ、人類最後のマスター。この特異点における最後の戦いです。 全てを賭けて、勝利しましょう。」
「あぁ、令呪をもって命ずる。自分との戦いに、打ち勝て CR!」
◇
互いに同質、加えてCRはニュートンに受けた傷が癒えていない状態での戦闘。
令呪によるブーストがあったところで厳しい戦いではあったが、僅かな差でCRが勝利を納める。
「負け、ですか……。私と貴女(わたし)、一体何がそこまで違ったというんでしょう」
「さぁ、選んだ職場(カミサマ)の違いが大きいんじゃないですかね」
「貴女(わたし)は満足しているんですか? 自身の選択に後悔してやり直しを選ぼうとは思わないんですか?」
「……無念はありますが、それでも選択して得た物と選択するまでに築いた物を否定したくはありませんし。だからこそ、私は貴女(わたし)を全力で否定しなければなりませんでした」
選ばなかった選択肢・可能性が許容されてしまえば、選択自体の価値は消失してしまう。
故に、人は大いに悩み、取り返しのつかない選択に迫られながらも、前に進むのだ。>>696
「悔しいですが、納得はしました。それでは、さようならもう一人の私。さようなら異なる世界の旅人達……」
特異点最後の敵は、そう言い残して消滅していった。
◇
『聖杯の回収を確認、今度こそ本当に終了だ。』
「お疲れ様、よく頑張ったな後輩」
「いや、センパイこそ……」
カルデアが挑んだ最大の特異点もついに終わりを迎えて、英霊達との別れを向かえることとなる。
「フェリーペさん。お疲れ様です。私の夢を渡る旅路でもなかなか体験出来ないことばかりでした。貴方の旅路にも良き終わりが訪れることを願います」
「人類悪との対話の手助け。ようやく、俺らしい活躍をする事が出来た。原初の太陽を鎮めたのは君自身の力だ。誇るといい。それじゃあ、また逢おう。」
「ThisMan、エルヴィス……ありがとう」
始めは敵対していながらも、後に共通の敵に立ち向かったサーヴァント達も退去していく。>>697
「短い間の共闘だったが、人理を護る……その在り方に敬意を。いずれ、貴方達が私を召喚したなら全力でそれを支えましょう」
「銀河鉄道として宙を駆けることは出来なかったが、世界の裏側……夢の世界を走る貴重な体験が出来た。それに感謝し、いつかまた君達に力を貸そう」
「世界を守る大義ねぇ……まぁ、盾兵の娘の方は見所があるから、そのうちまた見てあげてもいいでしょう。せいぜい励むことだわ。」
「ロビンフッド、ロケット号、カールタヴィーリヤ……みんなも力を貸してくれたお陰で乗り越えられた。感謝してるよ」
そして、この特異点で最初に出逢ったサーヴァントとついでにCR。
「君は成し遂げることの出来ない難行を乗り越えたんだ。フェリーペ、勇士王として君の在り方を私は肯定する。」
「こっちこそ、何から何までディートリッヒの力に頼りっぱなしで……本当に助かったよ」
「ちょっと、CRちゃんはオマケですかぁ? 私もダメージ受けた状態でかなり頑張ったんですが? 」
「CRは割と元凶みたいなところあるけど、でも本当に助かった! それに後輩仲間でもあるしな。カルデアに来たらまた力を貸してくれると助かるよ」
全てのサーヴァントとの別れを済ませ、フェリーペとメンテーはカルデアに帰還していった。>>698
「行っちゃいましたね、カルデア。ディートセンパイは、この先どうするんですか? まだ、国をやり直したいって願いを抱えてるんですか?」
「……知ってたのか。そうだな、私の願いは未だ変わってない。揺らいではいるけれど……」
「まぁ、今回のケースはたまたまビースト顕現まで至ってしまいましたが……ケースバイケースじゃないですか? 回帰が仮に悪だとしても……いえ、どのような悪徳であれ、願いを抱くこと自体は誰も罰することはないでしょうし」
「CR……意外と考えてるんだな。いい事を言う」
「意外とは余計ですが。 私の世界併合もそうですけど結局、その願いを持っていたからこそ、ディートセンパイや私が此処に来て、全員でアレを倒せたんですから。理想(ユメ)くらい好きに見てもバチは当たらないでしょう」
「そういうものかな……。どうやら私の退去も始まったらしい。逢えてよかったよ、セシル・ローズ」
「どうせ、いずれまた逢えますよ。私達は星と契約している同僚みたいなモノなんですから。」
「私は生まれつきだが、お前は後悔していないか? 星に魂を譲り渡すなんて……」
「まさか、ですよ。 貴女と同じ道を歩く。それは──── 私自身が選んだ物語(ユメ)なんですから……」
第陸特異点 第漆特異点 神代回帰特急 C.C.C. 人理定礎値:A++ ──────定礎復旧用語・展開解説
第漆特異点 神代回帰特急 C.C.C.
ビーストII アポフィスと接続した剪定事象のセシル・ローズの介入によって発生した特異点。
アポフィス側の介入と聖杯の発生はそれぞれ別の出来事であり、今回の聖杯はアポフィスに対する星の抑止として発生した魔力の歪みだと思われる。
聖杯は発生直後に召喚された汎人類史のセシル・ローズが回収し、本編にあるように英霊召喚とアポフィス封印の結界の為に利用していた。
剪定事象のセシル・ローズは自身と繋がったアポフィスを目覚めさせる為に、己を善のセシル・ローズと偽り、カルデアやレジスタンスを利用して汎人類史のセシル・ローズ撃破を画策していた。
アイザック・ニュートン
セシル・ローズの側と見せかけ、本当はアポフィスの側についていたサーヴァント。
ビーストIIの覚醒を幇助し、それを利用して何かを画策していた。
タロスの神血を抜くことで致命的なダメージを与えたものの、それが仇となりロビンフッドの標的となり、彼女に討たれた。
アポフィス
原罪のⅡ 回帰の人類悪である原初の太陽神。
星そのものを自身で包み込み、新たなる太陽として返り咲くことを願い行動した。
がらがらどんの雷霆によって原初の水を蒸発され、カールタヴィーリヤ・アルジュナの矢によって竜体の大半を失い、最期は陽の光が届かない夢の世界で冠位の英霊と神霊に依ったディートリッヒの力で討ち取られた。>>700
エルヴィス・プレスリー
冠位の弓兵。武力ではなく音楽で人類史に名を刻んだ文化の英雄。
獣の顕現とフェリーペとの縁、そして夢という彼の音楽が揺さぶる情動に近い空間に呼応して呼び出された。
冠位を返上し、余った霊基を魔力に変え、音楽に乗せることでアポフィスの暴走を食い止め、心という概念を芽生えさせた。
カールタヴィーリヤ・アルジュナ
千の腕を持つ賊王。汎人類史のセシル・ローズが契約したサーヴァントの一騎。
正直、権力を振りかざすタイプのセシル・ローズは気に入らないが、状況が状況な為に協力していた。
また、七つの大陸の支配者として世界併合を掲げるセシル・ローズの気概は買っており、全てが終わったら殺.し合うつもりだったが、退去が始まったので断念した。
ガイ・フォークス
レジスタンスのサーヴァント筆頭。
本来はセシル・ローズが召喚したサーヴァントだが、相性が悪すぎて離反した。
現地の労働者に布教するほど熱心な信仰の徒であり、彼らからも慕われていた。
賊王の動きを捨て身の宝具行使で封じ、カルデアの窮地を救った。>>701
がらがらどん
三匹で一つの霊基を共有する特異なサーヴァント。
聖杯がアポフィスへのカウンターとして召喚したサーヴァントでもある。
大きいストンはバロールと相討ちになり、残った中くらいのパチンは自ら霊基を譲渡し、残されたチョキンが宝具を発動して、アポフィスの侵攻を食い止めた。
セシル・ローズ
皆さんお馴染みのCRちゃんですよー、え? 言うほど馴染んでないんですか?
召喚直後に聖杯を確保し、英霊召喚と英国の概念を宿した結界を展開し、アポフィス封じに奔走した。
ディートリッヒの召喚に内心、めちゃくちゃテンション上がっていたものの、緊急時だったので抑えていた。
本当は協力を打診したかったが、土地や住民から魔力を巻き上げていることを指摘されて決裂してしまったが、終盤で共闘を果たし、内心ウキウキだった。
セシル・ローズ(剪定事象)
病で死の淵を彷徨った際に虚数空間のアポフィスと接続してしまったセシル・ローズのIF。
オルタサーヴァントですらなく、強いて言うならば天草四郎に対しての妖術師といった存在。
単独顕現によって1923年のアフリカに現れ、特異点発生の原因となった。>>702
タロス
レジスタンス側のサーヴァント。
青銅の巨体を気にしていたが、それを受け入れてくれた現地労働者達に心を開き、彼等の為に戦うことを決意する。
アポフィス顕現時は自らが盾となって原初の水を受け止め、瀕死に陥るも、宝具を使用し、彼等とフェリーペ達が逃げる時間を稼いだ。
ディートリッヒ・フォン・ベルン
星の刃ことディートセンパイ。
セシル・ローズに対する連鎖召喚だが、本人はカウンター召喚だと思っていた。
そのため、セシル・ローズが現地住民や土地、サーヴァントに対する行いに憤り、それを止めるために行動していた。
大英雄なだけあり、賊王やバロール、アポフィスといった強敵との戦いで幅広く活躍した。
ThisMan
夢を歩く者。その性質から真偽が曖昧な第陸特異点という夢に近い世界に限定的に現界を果たした英霊もどき。
第陸の特異点で遭遇したフェリーペに興味を抱き、今回は共に行動することになる。
長い間、ただそこにいるだけのサーヴァント状態だったが、アポフィスを隔離するために彼女とフェリーペ達をまとめて夢へと渡らせる活躍を見せた。>>703
バロール
汎人類史のセシル・ローズが契約したサーヴァントの一騎。
星から生まれた守護の眷属であるため、ディートリッヒとCRにとっては更に先輩と言える存在である。
アイルランドを巻き込むセシル・ローズは気に入らないが、そういった事情もあり、渋々協力している。
直死の魔眼をロケット号へと譲渡し、自身はカルデアとディートリッヒがアポフィスを討つに足る存在かを測るために戦った。
ロビンフッド
汎人類史のセシル・ローズが契約したサーヴァントの一騎。
権力者であるセシル・ローズは気に食わないものの、事態が事態なので従っていた。
タロスとは二度の戦闘を経て好敵手と認め、他者を護ろうとする在り方にもシンパシーを感じていた。
自身がタロスによって護られる側に回ったことに動揺していたが、すぐさま立ち直り、仇であるニュートンを討ち、カルデアを救った。
ロケット号
汎人類史のセシル・ローズが契約したサーヴァントの一騎。クリア配布枠
機関車の器物英霊であり、自身を登用するセシル・ローズのことはそれなりに気に入っている珍しいサーヴァント。
自身の宝具とバロールから譲渡された魔眼を組み合わせてアポフィスに死の概念を与えた。
世界の裏側を駆け抜けたことにはかなり満足気にしている。>>705
文章力じゃないよ文章量だよ、自分の文章に自信満々な人みたいになっちゃってるよあ、3時半くらいに東鬨最新話投下しても良いでしょうか?
時間になりましたので投下します。
先に言いますが長いですので、年末年始にゆっくり見てもらったら…ではでは刃が擦れ合う音が鳴る。
繰り返すこと数十、数百。
ヒトの動体視力の許容範囲を超えた速度が翔び交い合う。
魔剣の剣戟は数を増すごとに魔力を上げ、威力を高めていく。もう残り幾ばくもない命を惜しげもなく消費していくような蛮行、しかし詩譚は寿命を魔力(どうりょく)に変換する。
受ける側のランサーに余裕はない。
曲がりなりにも円卓の騎士に数えられる彼女であるが、相手の乱撃は彼女の想定を逸脱していた。
額に汗が流れる。
ランサーは改めて、目の前の魔剣士との斬り合いにやりづらさを感じる。
その理由は明白、彼の剣には“致死の一撃“が織り交ぜられているからだ。
剣戟で刻まれる“ユル“の文字。
死を意味する文字は無色透明な閃きとなって射線上の亥狛目掛けて殺意を放つ。>>711
視認は不可能。
回避も困難。
ルーンの結果が不可視である以上、彼の剣筋を見誤る事なく目視して漸くぎりぎり対処できるかどうか───至難の一撃なのは言うまでもない。
「危ない!!」
ランサーは一瞬でマスターの元へ戻ると、目に見えない殺意の波動を槍の柄で受け流した。
「すまないランサー、助かった」
「礼に及びません!それより亥狛はルーンの嗅ぎ分けを─────!?」
意識の二割を自分のマスターに割いた瞬間だった。
視界の端に捉えていた筈の魔剣使いは、その場から消え失せて、
「上だ!ランサー!!」
「──────、ッ──────!!!」
突如降りかかる重圧。
亥狛の声が無ければ対処出来なかったであろう、そう思うくらいに重く、芯に響く。
詩譚が渾身の力を込めて振り下ろした剣は、ランサーはおろか後ろのマスター、更には地面さえも斬って捨てる勢いで肉薄する。
周囲が音を上げ、抉られてゆく。>>712
地形さえも変えてしまう威力を前にして、ランサーはなお、マスターを守る為に踏み止まる。
「く、ぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
加速度的に膨れ上がる魔力はその全てがランサーの力へと変換された。
剛をもって剛を制す。
しかし爆風で浮き上がった詩譚の身体は、空中でピタリと静止した。
停止ではなく、静止。
瞬間的に切り替わる動と静は詩譚の背中に生えた無機質な翼だからこそ成し得る芸当。
魔剣が有する記録の中に埋蔵されていた“かつて魔剣を持った者達が所有した宝具“の一つ、白鳥礼装(スヴァンフヴィート)の賜物に他ならない。
白鳥とは似ても似つかない黒く汚れた翼を広げて魔剣使いは睥睨する。
肉体の消耗は激しい筈なのに、それを露ほど感じさせない。
白銀の騎士は槍を構えて詩譚の姿を捉えて唸る。
「この太刀筋、溢れ出る魔炎。設置型ルーンで機動力を削ぐ機転も見事という他ありませんね」>>713
でも、という接ぎ句は風切り音でかき消された。
「─────だからこそ、惜しい!」
上空に浮かぶ詩譚目掛けての飛翔。
詩譚の白鳥礼装を破壊せんと不意を狙ったが、彼の魔剣がそれを遮る。
勢いを殺し切ることなく石柱へと突っ込むランサーはそのまま身を翻し、再度詩譚に向かって飛び掛かった。
地面を踏みさえしなければ、ルーンを気にする必要はない。
そう言葉にするのは容易、しかし実行に移せる人間は世界にそうはいないだろう。
英霊の英霊たる基礎能力の高さが垣間見える瞬間である。
何度も、何度も。
ランサーはコンクリートの柱を踏み砕きながら詩譚を撃ち落とさんと猛進する。
息衝く暇もない連撃はその一撃一撃全てが真摯で、容赦がない。
「それ程の腕ならばこんな所でなく、別の場所で戦ってみたかったと!
あの聖杯に守護する意味などあるのですか。答えなさい魔剣使い!」
ランサーが声を荒立てる。
彼女にとっては珍しい感情の発露。
他者を慈しむことや悲しむことはあれど憤りを覚える姿は、亥狛をして見たことがなかった。
それほどまでに口惜しい。>>714
「愚問だランサー。俺は俺の意思でこの場に立っている、自分の命を賭す価値があると判断したまでだ」
「それは、多くの人の命よりも重いとでも言うのか」
呻るような低い声が、詩譚の足元から聞こえてきた。
ランサーのマスターの声だ。
腐肉に塗れた地の底から人間らしからぬ緑の瞳を光らせて、睨め付けてくる。
なんとも鬱陶しい目線だ。
「諄(くど)い」
「後ろにある“アレ“は、俺にとっては世界中の命を天秤に掛けてなお重い、掛け替えのない命(たから)だ。
……もう二度と、失いたくない。これ以上喪って傷付いてたまるかってんだよ」
嘗て自らの欲を自覚しながらそれをひた隠した男が叫ぶ。
身を引き裂かれるような喪失感はもう繰り返すまい、と。
「だから、俺の欲の為に死.ね。有象無象」
自らの心に素直に生きる事こそが幸せを掴む唯一の方法なのだとしたら。
今。
愛する肉親を護る今この瞬間こそ、自分にとっての至福であるに違いない。>>716
魔剣の矛先はランサーのマスターに向けられ、X軸は定められた。
前回バーサーカーに放った時は地面に剣を突き立てたが、剣が座標上に安定しさえすれば形式は問わないらしい。
魔剣を中心点に、そして所有者をY軸にして何層もの魔方陣が発生する。
「これなるは、最果てに眠る先人に捧ぐ我が葬送。
欲望に身を窶し、その身を滅ぼした全ての愚者(おろかもの)よ。我が栄光、そして非業の末路を見届け、嗤いたまえ」
嘗てない大規模、嘗てない大射程。
キリキリと流転する螺子巻き細工のように、魔方陣はその瞬間毎に切り替わってゆく。
同じ一瞬はなく、無駄な工程(アクション)はない。
魔方陣がもたらす因果は一帯の焼滅に帰結する遊びのない一撃だ。
「────────」
以前と比べて魔剣との同調率が上がった為か、一度目のような意識の明滅はない。
しかし残り僅かな命を無理矢理駆動させる感覚だけは確かにある。
心臓が挙動不審に陥って止まらない。
間違いなく自分の命は此処で潰えて亡くなるだろう。
臓腑の異常はその警鐘に他ならない。
“今度こそ死ぬぞ、ってか“
上等、と吐き捨てる。
元より自分の命など勘定に入れちゃいない、であれば出し惜しみなど無意味だ。>>719
急激な気温の上昇で、大気が軋みを上げ始めた。
魔術で強化が施された聖杯の間でさえ抑えきれない魔力の奔流。
さながら大海の荒濤、巻き込まれれば四肢は粉々に砕け散るだろう暴力の渦。
その真ん中を穿つように騎士は突撃してゆく。
黒い炎の海に差し込んだたった一筋の光明は一見して無謀であった。
対城を想定した宝具に対軍用の宝具で相殺.するというのは、ミサイルに対して機関銃で応戦するくらい滑稽で語るに値しない。
分の悪い賭けなのは、それこそ“火を見るよりも明らか“で。
ランサーがソレを自覚していない訳がなかった。
つまるところ、多大な犠牲は覚悟の上だったのだ。
魔銀(ミスリル)が融ける臭いがした。
鎧は剥がれ溶け落ちて、摂氏数千度の熱はランサーの身体に矛先を向ける。
燃え盛る炎の中、酸素は燃焼に補填され呼吸さえも儘ならず。
多重の責め苦がランサーの身に降り掛かる。
「───、─────」
耐え難い苦痛は囁く。>>720
“諦めろ“、“もう十分頑張った“、“その手を緩めても誰も責めやしない“。
雑音が思考を塗り潰す。
傷みが理想を磨り潰す。
しかしランサーは諦めない。
悪魔の甘言を即座に切り捨てて前へ、前へ。
そしてその度に槍は輝きを増していくのだ。
白銀の槍は彼女の心が折れない限り、いかなる干渉も押し通す強度に還元されてゆく。
それは人間讃歌。
たとえ相手が超然とした脅威だろうと打倒困難な難業だろうと、諦めない限り人間に不可能はない。
彼女の背中はそう高らかに謳っている風に見えた。
「────」
なぜだか既視感を覚える。
今までこんな光景は目の当たりにした覚えはない筈なのに、懐かしいと感じてしまうのはどうしたことか。
記憶を漁り、やがてふと思い至る。>>721
“ああ、あの景色か“
掘り返したのはかつて見た人里の風景。
自然災害に見舞われながらもそれでも一歩ずつ歩むことを止めない人間達の姿と、それを遠くで見つめ続ける異形の姿。
絶望的な窮地を前に、取るに足らない人間が持ち得る全てを出し尽くして未来を切り開く、そんなワンシーン。
合点がいった、これはあの日の再来だ。
“でも、あの時とは違う“
嘗ての景色と違うのは。
もう自分は傍観者じゃないということと、ただ眺めるばかりで憧れる段階はとうに過ぎたっていうこと。
彼女の背中が美しく見えたのはきっとあの日の人間達と重なって視えるからだ。
ランサーは現在進行形で黒い太陽に抗っている。勝算が薄いにも拘らず、それでも勝利を掴み取ろうと懸命に槍を握っている。
ならば彼女のように、嘗ての人間のように、死力を尽くして明日の希望を勝ち取ってみせる。>>722
喉を震わせ、大声で告げる。
“俺も、まだ諦めていない“と。
「令呪を以って我が槍に命ずる。己の信念を胸に、我が陣営に栄えある勝利を!!!」
黒い陽光の中でなお赤く煌めいた閃光は、ランサーの背中を押す助力となる。
融け落ちた肉体と鎧は再構築され、目には希望の火が灯る。
令呪の行使も確かに有り難かったが、何よりランサーが喜ばしいのはマスターも同じ気持ちだったという事実だった。
怖くて当たり前、諦めたくて当然の状況下でなお足並みを揃えてくれるとは。
何という望外の喜び。
これに応えずして何が騎士か、何が英雄か。
腕に力が漲る。
心が張りを取り戻すと共に、槍は一際清廉さを帯びてゆく。
対軍を想定した槍はその存在規模を拡張し、名実共に“聖槍“となりて、黒い太陽の腹を穿たんとする。
「────────」>>723
ここから先は未知数の領域。
魔剣の太陽が勝つか、騎士の聖槍が勝つか、実力は完全に五分。
どちらかが均衡を崩してしまえば勝負はそのまま雪崩れてゆくだろう。
地下に滞留する魔力がこの場に一極集中している錯覚を覚え、即座に首を振る。
濃密すぎる魔力と神秘同士のぶつかり合いは人狼さえ拐かす。
「──、───。───」
背後に侍らせた魔方陣の一つが割れた。
硝子が粉々に砕け散る音にともなって、一つ、また一つと。
“ふざ、けるなよ“
心の中で焦燥が駆ける。
魂を燃料にして、様々な代償を設けて絞り出した一撃が、あの令呪一画の助力で覆ってなるものか。
ランサー達が諦めていないように、いやそれ以上に、魔剣使いは諦めていない。
聖杯を手放すという選択肢を慮外に置き去ったままにしている。>>724
出力が敵より劣っているならば更に出力を上げる他にない。
もう残り滓しかない命を更に投げ打って最大の出力を搾り出す。
『最終宣告だ』
しかし、脳に鮮明に声が聞こえる。
『もうコレが限界だ。お前の魂を燃料にしてもこれ以上の出力は望めない』
それは死刑宣告よりも無慈悲な現実だった。
言葉にはいつもの悪感情はなく、悪戯に神経を逆撫でさせる余計な一言もない。
ただ憮然と、終わりを告げる為だけの発言。
“─────、るかよ“
『は?』
“諦めて、たまるかってんだよ“
詩譚の心はそれでも死ななかった。
臨界点を超える魔方陣。
幾重にも張り巡らされた牙城は一つの綻びから次々と瓦解し始め、やがて完全に崩落する。
「────、────ぁ───」
式を失った太陽は酸素の供給を絶たれた炎のように少しずつ、減退の兆しを見せはじめる。>>725
そして歴戦の雄であるランサーが見逃す筈もなかった。
「届け────────!」
一念天に通ず。
暗黒の渦を一条の光が突き抜けた。
中を穿たれ崩壊の決定打を叩き込まれた太陽は雲が晴れるように四方へと霧散する。
それに伴い、走り抜ける衝撃波。
地面を捲り上げ瓦礫を弾き飛ばし、錐揉み回転する世界はまるで空間そのものがミキサーの中みたいだ。
足元の地面ごと吹き飛ばされそうになるのをギリギリで持ち堪えながら、亥狛は視線を逸らしはしなかった。
見つめる先は黒い太陽の向こう側。
この異常を創り上げた元凶との決着を見届ける為に。
届け、届け、届け。
そればかりをひたすらに願う。
光が織りなす軌跡は希望の轍。
その最先端を走る彼女の影は、今確かに、魔剣使いと交錯した。
.>>727
三画目の令呪を使い切って。
羽根と片腕をもがれて、地に堕ちて───命を散らすまでの数秒の間隙。
そこにこそ最後の勝機あり。
詩譚は未だ勝ちを諦めていなかったのである。
「────重ねて」
背筋に寒気が走る。
数秒後に死が確定した男が発してはならない、平坦な声色。
何が何でも勝ちをもぎ取ろうとする強欲が、彼の言葉、姿勢、態度、全てに滲み出ている。
「我が命をもって、命じる─────魔剣よ、今再び、地獄の業火を」
令呪が無ければ魂を焚べる。
それは死に体で魔力を精製出来ない身体で、それでも大技を繰り出したい場合脳裏をよぎる捨て鉢の一手。
“どうして、そう躊躇いもなく切れる“
亥狛が驚愕したのは彼が即座に命を度外視した行動にでたからだ。>>728
死を前にして何故迷わない?
訪れる恐怖を何故嘆かない?
人間見習いの人狼にとっては不可解な行動。
彼の行動は無機質な自動人形(オートマータ)に近いものを感じる。
自分の命を考慮せず、与えられた命令に従って、死へと直走ってゆく絡繰仕掛け。彼らにとっては命令が神の言葉であり、それ以外に優先すべき事項がない訳なのだから、まだ理解の範疇だ。
だが奴は。人間だ。
自分の頭で考えて感じて答えを導き出せる理性ある獣に他ならない。
であれば彼の場合“理性的に物事を精査した上で、自分の意思で死に直行した“ということになる。
コレが、亥狛には、理解不能だった。
本能を有する生き物なら生存に縋って当たり前だから。
“意味が、わからない“
無理解は恐怖に直結する。
人間に憧憬の念を抱いたことはあるし、時に失望の感情を向けかけたこともあった。
けれど人間に“畏怖“を覚えたのは生まれて初めての経験だった。
亥狛の目には、死に体の魔剣使いが人の皮を被った悪魔に見えて、ならない。
.>>729
隻腕の悪魔は静かに、真っ直ぐ剣先を此方に合わせる。
純粋に人狼の死を願うが為に差し出された右腕は、緩慢(ゆっくり)と、正確(しっかり)と、射線を亥狛に向ける。
真っ逆さまに加速する世界で、上下が反転した視界で、死が待ち受ける現実で、心臓が拍動から次の拍動を行う瞬間の中。
悪魔は。ただひたすらに。
亥狛の死を導き出す。
魔剣使いの背後にまた魔方陣が展開される。
先程の出力とは程遠いが、それでも周囲一帯を灰塵に変える力を内包している。
全身が総毛立つ。
身震いが思考を阻害する。
恐怖は理性を、遠く、本能の彼方へと追いやろうと促してくる。
“でも─────諦めない“
ざり、と脚に力を入れた。
意識を生に集中させて眼は改めて敵の方へ。
恐怖を完全に捨て去るのは難しいが、理性と同居させてやるのはそう難しくはなかった。>>731
亥狛と詩譚を結ぶ直線距離。
地面が捲れ瓦礫は散乱し、必然的に一帯にばら撒かれた死のルーンは有耶無耶になってしまった。
亥狛が行ったのはその再探査。
鋭敏な嗅覚を発揮して死のルーンと瓦礫とを嗅ぎ分け、踏み抜いても大丈夫な聖域を導き出す。
「承知!」
黒い太陽を打破して満身創痍である筈のランサーは、ここ一番に快い返事をくれた。
マスターの想いはサーヴァントへ、彼女もまた亥狛同様諦めていない。
軋む身体を酷使する、もう指一本だって動かすのが辛い。
霊核に損傷を自覚していた。
対城級の宝具と真正面からぶつかったのだから、これくらいなくちゃ可笑しいし、寧ろこの程度で済んだのが幸運だ。
金色の髪を揺らして槍兵は直下する。
魔力によるブーストを施して、自由落下する魔剣使いよりも更に疾く。>>732
地上に降りたち、再度前進。
踏み抜く歩数は二つ。それが魔術式を阻止できる唯一にして最短の歩幅。
突き詰めて無駄を削ぎ落とした結果導き出した、敵の心臓を穿つまでの最速行程。
当然魔剣使いも黙ってやられる訳がない。
回らない呂律を加速させ詠唱を早める。
ランサーが自分に致命傷(とどめ)を刺す前に、自分が地上のマスターに引導を叩きつけてみせる、と。
早く。
速く。
疾く。
奇妙にも敵同士同じ思いが交錯する。
キリキリと展開されていく魔方陣、第一陣、第二陣、第三陣。
先ほどよりも小規模であるが故に展開速度は先ほどとは比べ物にならない。恐らく、あと数秒すれば魔力が充填されるだろう。
つい数十秒前に猛威を振るった黒い太陽の第二波は顔を覗かせている。
“間に合え、間に、合え“
疾駆する身体をよそに頭は祈りでいっぱいにして。ランサーは臨界を突破する。>>735
結論から言うと、亥狛は無事だった。
黒い太陽の一撃は亥狛の頭上を通り抜け、背後の柱に直撃した。
その証拠に石柱は跡形もなく消し飛んで黒い残骸が遺るばかり。
九死に一生を得た人狼はもはや立つことすら億劫で、その場にぺたりと座り込んだ。
目の前に映る光景は勝利を確信しても許される程に決定的だったからだ。
魔剣使いの心臓には深々と白い槍が突き刺さっている。
心音は聞こえない。焦点の定まっていない眼はここではない遠い空の彼方を仰ぎ見る。
黒い極光が撃ち抜いた天井には大きな虚が開き、そこから夜が顔を出していた。
雲ひとつない星々。
その無数の天体達が、哀れな男を見下ろしている。
生存を勝ち取った二名は、激闘を乗り越えた充足感と今更雪崩れ込む疲労感に溺れそうになっている。>>736
「─────は、ぁ……」
終わってみれば呆気ないものだった。
数秒前にあった大爆発から一転して周囲から音が消え失せた、静寂。
ただ聖杯の肉肉しく蠢く蠕動音だけがしていて、その音がランサー陣営を現実へと引き戻す。
まだやるべきことは残っている。
「生命活動停止。魔剣使い、撃破成功です」
ランサーは息も絶え絶えに断言する。
今度こそ終わりだ。
戦いは此処に終結した。
「本当に、終わったんだな」
聖杯の破壊という主目的をほっぽいて安堵の息を漏らしてしまいそうになる。
周囲に地雷のように撒かれたルーンが輝きを失っていく。
設置した張本人の生体反応が消えたのだから、その術式も自ずと失効していく事だろう。
中身だけがポッカリと喪失し、次の日には爪痕だけが凄惨な瑕として残ってゆく。つわものどもが夢の跡とはよく言ったモノである。>>737
だが、緩慢になった空気に水を差す存在が一つ。
それも激毒の水だ。
身を滅ぼす程の執念は、持ち主が死して尚燃え広がる。
“まだだ。まだ終わらせない“
心臓は完全に破壊され、脳は思考を停止しようと、意志は────願望はまだ剣の内に。
魔剣は、妖しく光る。
.>>740
いや、うん。
凡人を主人公補正が無いと駄目な拷問に放り込んだら案の定人格が壊れました(どうにかして気合入れ直したらまともになる)な雁夜おじさんより、こいつ駄目だ感が……。>>743
感想ありがとうございます。
やはり彼の役回り悲しいってか虚しいって方は多いようですね……しかしご安心を、一応納得がいくであろうハッピーエンドの準備はあります故。
長い気持ちで見守っていただけたらと。>>665
アステロパイオスはマイナーですからね。ポジションで言えばボスキャラではないが強敵だったみたいに語られる人って感じです。ジョジョで言えばダービー(兄)とかリゾットみたいな。
衣裳の元ネタである真も結構セクシーですから、前から見ても後ろから見ても刺激的です。ペレスの投稿を行いました。
山星さん、よろしくお願いします!年越しの準備、OK!ということで、>637へのご感想ありがとうございます!久々なのに感想が多数あって嬉しい…
>>649
ポーはタモ◯さんだから…(違
総力戦はプリキュアオールスターズを観ながら書いてました。ああいうの、良いよね…
>>650
一つの敵に向かって、様々な英霊たちが味方として戦う…浪漫ですよね…明らか夏イベでやるようなのじゃないと思いますけど。
ヘンリーさんとプロスペローさんのエミュ大丈夫そうで良かったです…プロスペローさんは本当に不安だったんで…
何気に、プロスペローさんとプルートーさんは「創作物の主要キャラ」という繋がりがあるんですよね。作者への態度が大違いですが。
>>651
増えすぎると私が死ぬるので、これぐらいでちょうどよかったなと幸運に感謝してます…
>>656
乳の親さんのエミュ…というかキャラって、あんな感じで良いのでしょうか?ぶっちゃけ一番手探りだったんで…
多分、戦闘の時みんなに「領域外の生命特効状態付与」してくれるアヴドゥルさん。きっちりエネミーは領域外の生命。
ブリアレオスさんがフェリーぺさんたち来る前のリーダーだった感がありますよね。頼もしさが出せてると嬉しいです。
タロスさんは、なんかこう、振り回されて欲しいなって…()自分の出自、体形を気にする女子良いよね…
しかも近づきざまに着弾点を噛みちぎっていくぞ!物騒!実はCRがディードリッヒをセンパイ呼びする理由がよくわかっていませんでした
>>757
じゃあ、その辺から被せるような形で投稿お願いしまーす!以前投稿した蓮ツタの話を本戦に投稿してきましたー!!!!
追記・修正してたら文字数がほぼ倍になったんで良ければ読んでください!!!!
特に第1回のメンバーはなにとぞ!!!!なにとぞ!!!!
第1回聖杯大会・乱入弓陣営、これにて全ての物語を投稿完了いたしました。
これで当初から1番書きたかったシーンを全て書き切ることが出来ました。
不義理で不出来な書き手でしたが、一応は静香とツタンカーメンにそれらしい……かつて「主人公」と言われていた頃のような別れをさせてあげることが出来たのかなと思います。
みなさんには本当にご心配とご迷惑をかけてしまいました。
特に第1回参加者のロバートさん、ゲルトさん、黒野さん、ライダーさん、クローディアさん、そして委員会さんには感謝してもしきれません。
起源に縛られ呪われた呪術師の少女と、それを導く王の物語。
少しでも楽しんで頂けたのならそれに勝る喜びはありません。
今年も……1ヶ月と少しですが大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。>>758
誉√もちゃんとあると勝手に思ってますが、それはそれとしてヒロイン(男)√もあるんじゃないかな…(HFには言峰ルートっぽい残滓?があったりする~、みたいな事言われたりするらしいじゃないですか)
麗奈さんとのフラグっていうかイコマ君が排斥されて完全に折れたら~とかそういう分岐はありそうだなぁ…、って読者の想像です。
>>760
やはりアーチャーの退場は爽やかでありつつもどこか寂し気な感じが似合うな、と。
古書堂って大会後の世界線な感じだったのかぁ…、なるほど。
>>761
今もめっちゃ嬉しい。ぺレス島もよろしくお願いします。今度は皆で楽しめるようにがんばります。
そういえばランチャーさんが離脱した頃?から今現在でクッチーの設定というか性格面とか初期から結構変わったりしてるんですが、その情報って初耳だったりします?>>748
>ミスルトルートとかで詩譚は仲間になったやも
なんですか、その私得ルート……!?>>765
タロスは幼女だった……?(あながち間違いでもない)まって、めっちゃ作ってなおかつ好きな属性?それなら私は気の強い女子です
お前らは私の道の前では邪魔でしかないので全て捻り潰して叩き潰して押し通るタイプの女子が多い
メンヘラ、ヤンデレ、情緒不安定は私の一番好きなタイプの属性ですね……あれ?ひどない?>>779
えー、ランチャーさんが知ってる彼は「破壊!破壊!楽しい!ギャハハ!!(ラフム感)」って風なノーマル破壊好きな狂人だと思うんですが、現在のクッチーは過去が酷い過去の性で常にメンタルブレイクしてる感じのド級シスコンで破壊好きな狂人になりました。
・過去に自分の家系に伝わる礼装(亜種聖杯)を興味本位で壊してその余波の爆発で親を死亡させる(母親がクッチーを「それでも愛してる」って言って爆発からかばう)→かばわれてる時に「わぁ~、この破壊の惨状きれい~」ってなって”アレ?俺頭おかしいんじゃね…?なのになんで「愛してる」なんて言われるの…”という精神崩壊を起こす。
・結果、「俺は怪物なんだから破壊を楽しむモンスター野郎じゃないとね?」って破壊を楽しむ狂人に。
・自分が愛される事が解釈違い。
素で型月における鬼種っぽいとか「救いようがないし完全に詰んでる、死/ぬのが一番マシ」みたいな事なんかを言われるようになった。なお誉っていうたった一人の家族な妹を残して逝けないので死ぬに死/ねない模様。
こんな感じになりました。このSSとかがランチャーさんには新鮮あるいは衝撃的だったりするかも…?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B2%E3%83%8F%E8%9D%B6%E3%81%A8%E7%8B%82%E9%AC%BC>>705
お疲れ様です
前回の引きから今回のカタルシス、実に良い落差なSSでした
随所随所に原作オマージュが見られつつも、アリウムさんならではのアレンジが施された展開には惚れ惚れさせられます…
>>739
しぶとい、魔剣使い本当にしぶとい
心臓が破壊されても死なないとは正に魔剣使いの宿命というべきなのか
あるいは、死.にたくても死.ぬことが許されないのか…
自業自得と言ってしまえばそれまでですが、因果応報にしても無惨な定めもあったものだなと思いました
>>760
拝見いたしました!
最後までゆるぎない、美しい離別でした
また乱入弓陣営さんのSSを見れただけでなく、その結末まで拝むことができたのはこの上ない幸運だったと考えております。
願わくばいつかどこかで、再び同じリレーSSができますように…>>787
(もう一個、「元凶が良かれと思って大我に優しい理想の夢・精神攻撃を与えて現実世界から逃がそうとする系の話」があることは黙っておこう)1日遅れましたごめんなさい!!
vs山星不湯花&キャスターの返答投下してきましたぁ!!>>784
ありがとうございます!
そう言って頂けてよかったです。実は最初蓮見はファラオの呪詛に巻き込まれて死亡って展開が書きたかったんですが、結果的にそうならなくて良かったなと思います(そっちはそっちで需要があれば書きたい)
自分も復帰した年の年の瀬に投稿出来て良かったです。心残り無く穏やかな気持ちで新年を迎えられそうです
前回はほとんど戦えてないんで自分も黒野さん含む第1回メンバーとはどこかでリレーしてみたいです。なんか同盟組むだけ組んでザッハークに特攻かけて終わったし(流れ的にしゃあないっちゃしゃあないですけどね)>>793
そう言っていただけるとありがたい…
今後もこんな風に、人間性と異常性が絶妙に絡み合うキャラを書いていけるよう努力していきたいですそういえば魔術師さんのところのテレゴノスは愉悦さんのところのオデュッセウスとキルケーとの子供なのでしょうか?
>>801
こちらこそ今年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
無事に今年もガキ使を観てお腹が痛くなるくらい笑って年越しができます。>>801
こちらこそよろしくお願いします。
蕎麦も食った。
ガキ使もみてる。
その最中に『聖杯惑星』の第2話を書いてる。
第1戦まであと少しです。
今年中に間に合うかな?年末ということで最後にダイマを
以前こちらに投下した第1回乱入アーチャー陣営の最終パートを本戦スレに投下しました
以前のものと比べて倍以上(計算したらほぼ2.5倍だった)になってるので年の瀬に2人の最後を見届けて頂けると幸福です
感想頂けるともっと幸福です!!!!(強欲)
https://bbs.demonition.com/board/6193/
それではみなさん良いお年を!>>772
スケベ、おっぱい、スケベ。>>806
便乗する形になりますが、本戦の方にペレス聖杯戦争剣陣営召喚シーンを投下しています
まだ見ていない方はご一読あれ〜来年もよろしく!
>>807
めっちゃ的確な言語化してくれるやん…。感謝。明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします!
では、新年明けましておめでとうございます。
今日中には『聖杯惑星』の第2話を投下したい。明けましておめでとうございまーす!
抱負とかも言っちゃったのでなにも言うことない…今年もよろしくお願いします明けまして!おめでとうございます!改めて今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます!!!
本年もこのスレにおりまするのでどうぞよろしくおねがいします!!!
>>800
相手の手とかフィールド効果とかは打ち消してナンボですからね、魔術師ならなおさら
その上でも結構びくびくでなんとかおっかなびっくり攻めてたのですけれど、色々な手を出せて楽しかったです!
綺麗にまるっと一年でしたね、いやこれは自分の手が止まってた時間が多かったせいなのでダメなんですが、ちょうど一年前の今日初めて昨日決着がついて明けましておめでとうございますー。
いやぁ、特番は最高でしたね!今年もよろしく!
PS4、買ってみようかなぁ。あけおめですのー!迎春来福、本年もどうぞよろしくですのー!
ゲーム掛け持ち勢の戦いはこれからだぜ…(すでに血反吐)あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
皆様にとって良い年でありますように。おめざっす……
………去年のうちに目標が果たせなかったのは残念なのですが、今年こそはなんとかして頑張ります。ちょっと色々衝撃があって立ち直れてないのですがなんとか頑張ります。はい。あけましておめでとうございます!
改めて、今年もよろしくお願いします!
今年は既存鯖をなんとか全員リメイクしたい……
なんとなくビジョンは見えてるんだ……やるぞ……GWと盆に今から予定が入ってるから出来るうちにやるぞ……
あとマスター主体の新規SSを立ち上げたいですね。空の境界とか魔法使いの夜みたいな方向で幸先がいいなおい!
呼符で目当ての鯖を召喚できたぜ!!特番見逃したので情報は今から収集します。ガキ使パロディのSS書きたいと思って去年もまた書けなかった……。
PS:ランスロットは不倫仮面の適性があるかもしれない。明けましておめでとうございます、今年も元気におっぱいしていこうと思います。
あけましておめでとうございます〜!
初日の出見に行くまでちょっと寝てきますのでまた後ほど〜。>>822
新年早々だいじょうぶですか……?
プラスの方の衝撃なら良いですけれど立ち直れてないってマイナスっぽく感じられますしどうかお心は大切になさって……こういう対決をリレーで書きたいなと思いつつ、うまくタイミングが合わないこともあるのでいっそのこと戦うだけのSSを書いてみよう!&戦闘描写の書き方になれようという目的みたいな理由で対戦SSを構想中。そしてSSのタスクが増えるという。
全ての特異点を攻略したフェリーペとメンテー。
本来であれば、これで人理は修復されるはずだが……。
「まだ、終わってない……」
「あぁ、魔弄王 スライマーン。 奴の動きが読めない。元凶を討たない限り、この人理修正は終わらないだろう……」
『いやはや、七つの特異点攻略おめでとう。実に、実に御苦労だった。』
フェリーペ達の元に届いたのは聞き慣れた……レフ・ライノールの声だった。
レフはまるで其処にいることが当然だとでも言うように、カルデアのブリーディングルームに佇んでいた。
「レフ、ライノール……! 何故、カルデアにいる」
『ん? レフ……あぁ、この姿が気に入らなかったか? まぁ、目に見える姿などに意味はない。 このようにな』
レフが自身の顔を片手で覆うとその輪郭が歪み、姿が変わっていく。
現れたのは第肆特異点にて邂逅した魔弄王 スライマーンそのものの姿であった。
「後輩、私の後ろに……!」
『待て待て、攻撃の意思はない。貴様らを害するつもりならわざわざ姿を表さずとも可能、仮令そこの娘が盾を構えたところで葬るのは容易だ』>>836
あまりにも不遜な態度ではあるが、それを可能とするだけの実力差が魔弄王とカルデアの間には存在した。
『貴様らが七つの特異点(バグ)を修正した事によって、我が計画はようやく第二段階へと移ることが出来る。故に、褒美として我が神殿に招き入れてやろうというのだ』
「なんだ!? 計器に異常な反応……! これは特異点か? だが、この座標と年代は……」
『2015年、位置は西経0度にある南極大陸。つまりは……ここ、カルデアと同じ位相を指している、と言いたいのだろう?』
「まさか、科学技術を用いているとはいえ、カルデアは魔術的工房だ。こんな間近に敵の神殿があって気づかないはずが……」
「………世界の裏側か?」
「ほぅ……賢しいな、フェリーペ・ジョージ・デ・サント。特異点で類似の例でも見たか?」
スレイマーンは謳うように続ける。
「カルデアと同じ位相にありながら反転世界、異なる空間(レイヤー)にて脈動する我が胎。刮目するがいい、『人理総統保証機関(アルス・パウリナ)』 !!」
見慣れたカルデアの光景が、まるでオセロの石を裏返すかのように反転する。
全ての特異点を超えた先の終着点。
人類史を舞台にした壮大な旅の終わりがいま、フェリーペとカルデアに迫っていた。
■■.0000 終着特異点 人理総統機関 アルス・カルデアスあけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
いやね、色々発表された大晦日でしたからね、今年も頑張っていこうと思います。あけましておめでとうございます。
なんか凄い事になってますが、今年もよろしくお願いします。遅ればせながら平安京クリアしたんだけど自分の中で作りたい悪役像がようやく固まった気がする
リンボみたいなトリックスターな感じが一番やってみたいやつだ>>848
「新春かくし芸大会第十二組目」
H:どうもこんにちはー。掃天地星スペクトルでーす。
K:……覆面同人サークルだよな俺ら…?
H:名前だけでも覚えて帰って……くれると困るかもしれないな。どうしようか?プリンセスヤゴコロ先生。
K:話を聞け。そして俺の恥だけ上塗りするんじゃねェ。
H:そういえば君。少し僕の相談に乗って欲しいのだけど。
K:……なんだよ?
H:僕って人と会話するときにどうも恐れられてしまう気がして……身内にすらつまらない奴だと思われてるんじゃないかなって、時々思うんだよね。やっぱりユーモアのセンスとか磨いたほうがいいんじゃないかと思って、今勉強しているところなんだよ。
K:……いや、お前さん相当おかし……面白い奴なんじゃあないのか………?
H:テンパった時の爆発力には定評があると言われているよ!えへん!
K:胸張るところじゃあねえな。
H:でも実際、イベントなんかにも馴染めないっていうのはサーヴァントとして活動していく上でも支障をきたすと思うんだよね。円滑な情報伝達が機構全体の効率的な動きに繋がるのは、人類の組織でも同じだろう?
K:ん……まぁ、一理あるか。>>849
H:そういうわけで、僕と組んで今度の新春かくし芸大会で漫才やってくれるよね?
K:異次元で宇宙なのは出身だけにしろよお前。
H:そっか……君は単独(ピン)でもモノマネ百連発で出られるから断るのも納得よね。えっと、蘆屋道満くん?
K:『ンンン!然り!拙僧、比類なき多才の身なれば……』
………ってやらすなや!…………やらすなや!!!あれは基本内輪の場以外じゃ使わないっつの!
H:本当強く振られると断れないよね君。
……わかった。じゃあ諦めて雑談でもしようよ。……そういえば僕、最近コンビニ店員というものに興味があるんですけども––––––
K:………お笑いやがな!
H:どうしたのかな?
K:お笑いの文法やがな!それ「ほなちょっとやってみよかー」言うてコント始まる奴やんか!しらこいやっちゃな!お前まだ漫才路線諦めとらんやろ!
H:ふふふ。よくぞ見抜いた。流石は関西人……やわー。
K:奈良と大阪を一緒にするんじゃねェ!もういいからお笑い路線から離れろお前!
H:大丈夫、大丈夫。こう見えてプランBも用意してあるんだ。歌を歌うのも立派なかくし芸、だろう?
K:お前の口から出る殺人怪音波を音楽と見なすならそうなんだろうな。
H:むっ!……ぼ、僕だって練習すれば一曲ぐらいは君たちの感性に合わせた歌を歌えるようにはなってるんだよ!
K:え、あの冒涜的音響兵器お前の家族に共通のセンスなの……?
H:多分そうだよ!……前試作品を聞いてもらった時は何故か怒られたんだけど……
うーん、よく考えれば弟の嫁が可愛いって話なんて聞きたくなかったかもしれないね二柱(ふたり)とも。今度はもっとお料理とか法律とかテーマにしてみようかな。歩み寄りというものの重要性についてはこの間読んだ「ギクシャクした人間関係をなんとかしたい時に!猿でもわかるコミュニケーションメソッド」って本にも書いてあった。
K:そうか。一回殴られろ。>>850
H:?……とにかく。今回は君たちが言うところの現代で流行った曲を楽譜も節回しもそのままなぞるだけさ。定められたことをやるだけなら大得意だよ、僕は。
K:ほーん?じゃあお手並み拝見といくかな。………おいその六弦琴(ギター)どこから出した。
H:これはリラといって、古代ギリシャのオシャレ男子必携アイテムだよ。
K:いや六弦琴(ギター)………
H:リラ。
K:…………まぁ……どう見ても別の弦楽器にしか見えない竪琴が存在しても……いいか………
……とりあえず歌ってみろ?
(ギターの音)
K:ふーん。少なくとも出だしの演奏は割とまともだな。
(ギターの音)
H:なんでだろーう♪なんでだろー♪
K: 漫 才 を !
H:……?
K:…… 漫 才 を ! 諦 め て な い や ろ お 前 !
H:なんのことかな。
K:いちいちしらばっくれんなやおっとろしいやっちゃの!それだいぶ前に流行った奴やんか!丸パクリやん!芸ないで!つかせめて最新のM1決勝あたりからネタ持って来!
H:そうか……独創性と芸術性を両立した創造行為というものには造詣が深くなくてね……そうなると、やっぱり諦めるしかないかな……
K:……ま、神のことは知らんが人間だったら向き不向きなんてあって当たり前だしな。……その……あんま、気ィ落とすなっていうか………マンドリカルドの最終再臨見ていて思ったのだけれどもしもロドモン最終再臨イラストあるとしたら膝をついているマンドリカルドとは対照的に飛び跳ねる様な姿勢になるのではないだろうかとふと考えました
意味などございません拙僧思った事を口走ったぢけですのでザミエルの人です
おはようございます
明けましておめでとうございますよろしくおねがいします
今年はいいことありますようにあけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします!
今年の目標としましては本年度中の東鬨終了、キャラクターのリメイク、あと別ルートor新しい聖杯戦争スタートを考えております。
……あくまで目標ですので達成できなかったらごめんなさい、ハイ表記事のアルクエィドのイラスト、島術さんのやつじゃありませんのん?
そうであったとしてもなかったとしても、綺麗なイラストですね。明けましておめでとうございます
本年の目標としましては真月学園怪奇譚とペレス聖杯戦争の進展を頑張りたいと思います
……多分、合間に月姫リメイクを挟むことになるとは思いますがね!.
魔剣ティルヴィングは多くの持ち主の手を渡り歩いてきた魔剣である。
誰もに破滅を分け隔てなく振り撒いた災厄の剣。
呪いに耐性がある神代の英雄達でさえ持て余した剣。
もし仮に魔剣を現代の人間が掴んだとしたら、それは目を覆うような最期を迎えるのは自明の理である。
しかしこの魔剣は破滅だけを与える訳ではない。
最後に非業の死を齎すのは必然なれど、その過程に輝かしい栄光を授けるのもまた魔剣ティルヴィングの特性である。
だからこそ過去の英雄達はこの魔剣に手を伸ばした。
例えその終わりが滅びとなろうと、その歩んだ道程が華やかであれば良し。
或いは、自分だけは呪いを打破してみせられる。
そんな思惑を抱えながら────>>868
……と、ここで矛盾が生じてくる。
握った者に必ず栄光を付与する筈の魔剣、然し現在の所有者である謂綱詩譚はその“栄光“とやらを授かっていない。
戦績は全て黒星、どの戦闘に於いても惨敗、惨敗、惨敗。少なくとも華々しい勝利とは程遠いものばかりだった。
そして不幸なことに所有者の心臓は完全に停止し、栄光を授ける手立ては無くなってしまった。
では勝利を授ける相手が居なくなり、宙ぶらりんになってしまった“栄光“はどうなってしまうのか?
致命的な自己矛盾に陥った魔剣は、演算を繰り返して煩悶する。
魔剣として、破滅と栄光の不均衡は赦されない。
然し既に所有者の命は終わっている。
だが勝利なくしては、願望の成就なくしては魔剣の存在価値すら瓦解してしまう。>>870
金属が悲鳴を上げている。
耳を刺すような高音は、詩譚の喉からのものだ。
心臓は停止し、生物としては既に終わりを迎えて、それでもなお駆動し続ける。
「馬鹿な、命を獲った感覚は確かにあったのに」
「……違う。確かにアイツは死んだ。心臓の音が聞こえない、アイツを動かしてるのは単純な意地だけだ」
歯噛みして亥狛は魔剣使いを睨む。
「或いは、魔剣の恩寵か。どちらにせよ怪物じみてる。」
死骸は秒刻みに弱くなっていく、死徒とは異なり魔剣の恩寵は死を否定した訳じゃない。
だから身体は補強される。
魔剣の炎が詩譚の亡骸を包んでいく。
魔剣の柄から詩譚の身体は取り込まれ、次第に異形へと変わっていく。
黒く爛れた羽根は飛ぶ機能を失って、焼き焦げた木の枝のように空へと伸びて。
身体は魔剣を動かす為の媒体。
だが彼自身の意志だけは明瞭で、死にながら生かされ続ける苦しみに苛まれながらも、しなきゃいけない使命と欲望は確かに刻まれている。>>871
それは、英霊とも、人間とも呼べぬ、魔剣に取り込まれたナニカ。
死者の身体を使って意思を代行する殺戮機構。
だがソレを敢えて英霊として形容するならば。
────セイバー“魔剣ティルヴィング“。それこそ今の彼に相応しい名だ。
詩譚、もといティルヴィングの耳に彼等の言葉は届かない。
詩譚の意思を反映する装置となった魔剣は、ただ彼等の侵攻を食い止めようとのたうち回っている。
何と、哀れな生き物だろう。
「ランサー、此処はもういいから早く聖杯を破壊してくれ」
「しかし」
「どのみちコイツは止まらない。聖杯を守るって意地で動いてるだけだ。
────だから早く終わらせてやってくれ、その時間稼ぎくらいなら俺にだって出来る」
みきみきと音がする。
燃え盛る魔剣の化身が、一歩、また一歩と此方に進んでいる。
「頼む」>>873
「────」
人を夢見る怪物は、怪物に身を落とした人間を見る。
そうして、拳を構える。
「──────」
言葉は何もない。もう語り掛ける意味はない。
相手は聖杯を守りたい。
自分は聖杯を壊したい。
至極単純明快な敵対。
どう考えても対話の余地は皆無。
ならやるべきことは一つだけ。
拳を交えるのみだ。
.「──────冬は好き?」
「……え?」
「お兄ちゃん、冬は好きって聞いたの。」
「あ、あぁ……好きな方、かな。空気がいつもより済んでいる気がして。」
そう大我が応えると、少女は初めて笑顔を見せながら、嬉しそうにこう告げた。
「そう。……私とお兄ちゃん、気が合いそうだね!」
「──────やはり貴方の言う通り、私たちには無理でした。」
涙すら枯れ、疲れ果てた顔で少女の祖父は口を開いた。
「……お願いです、野紀さん。どうか。どうかあの子を、──────殺してください……!」
──────この世に、生まれてはいけないものは、存在するのだろうか?
>>771で話していた、皆が曇る系のお話の嘘予告>>866
いつもお世話になっていますありがとうございます神!今年も宜しくお願いします!!
神楽舞アタック……可愛いけど迷惑!
ザミエルくん苦労人過ぎない?付き合い良くて人もいいから余計に……
当然のようにいる根菜牛もかわいい!
新年早々素晴らしい絵をありがとうございました!!>>825
読みました。前に書いた離別をもっと補完したものでしょうか? より一層別れに深みが出ていて惹きつけられるような終わり方でした。
羿と鹿之助の戦闘頑張りたいと思います。
>>830
いいですよ。基本的に私の鯖は貸し借り自由なので。
>>831
お元気で。
>>839
読みました。全サーヴァントを動員してティアマトの如く緊迫した描写がとても良かったです。
ディートリッヒとアポフィスをここまで活躍させてくださってありがとうございます。
>>875
グレンデルが見たら悲しむでしょうね。友人が変貌したのもさることながら、自分と同じように怪物へと成ってしまった事がね……。
オッドル「やはりあの魔剣は埋葬すべきだったのだ」感想ありがとうございます!
詩譚くんドンドン落ちぶれてってますが、救いはありますとも!多分…多分…
>>876
玲亜は多分純粋に悲しむでしょうけど、麗奈は愉悦部的な嗜好はともかく展開的には喜べないでしょうね。
御し安い半英霊から制御困難なバーサーカーに変わった様なものですし。
>>880
詩譚的には望むところだったりします。
肉体は死.んでも“意識”は一応残ってるので、まだ自分の意思でランサー陣営を食い止められますし。
>>881
ティルヴィング「良かれと思って」
ホントこの聖杯戦争怪物だらけだな、と改めて思いますよ。
>>879
ほんとヘルヴォル余計なもの掘り起こしやがってからにホント…
全くグレンデルには絶対見せられないですね、今の姿は。作者としても詩譚さんには幸せになってもらいたいところですよ。>>886
あ、今気がついた!ピク〇ンだぁ……
ここで唐突に思いついたフリーサーヴァントの紹介を。
『アルターエゴ:三魔女(三女神)』
堕ちた女神たち、あるいは無辜の魔女たち。
昔からあった概念「三相一体で信仰される女神」というものが、時代が流れて悪魔や魔女など堕落した存在に堕とされ、生まれたサーヴァント。
ワルキューレのように三人揃っているため、大変姦しい。
「魔女的な要素が全面的に出された魔女(銀髪ちみっこ超ロングおさげ)」
「女神の包容力・豊かさが全面的に出された魔女(金髪ボインあらあらうふふ角娘)」
「女神の威光・恐ろしさが全面的に出された魔女(黒髪メカクレ三白眼ギザ歯)」
キミナラドレガスキー?>>875
美しい……まこと美しい……>>875
もういい……もういいだろう……!と画像のような思いです。>>863
眠りながら考えた雑プロットだと
ホームズ:蓮見
ワトソン:弦さん
依頼人:朽崎くん
レストレード警部:夏美さん
こんな感じになるやも。別に推理要素があるわけじゃないけど配役としてはこんな感じと思う
>>857
☆5『偉大なる神王(ファラオ)』
キャラクター:ツタンカーメン
効果:宝具威力を15%アップ(1ターン)
テキスト:
「後世に置いてのファラオとは、太陽の子、ラーの息子を指すという。
余と縁があるのは天空神ホルスだが、民がそれを願うならためらう余地は無い。
我が威光、我が輝きを以て、遍く全てを照らす日輪とならん。
それがファラオたる務めならば、是非も無し。
さあ行こう、我が契約者よ―――僕が、君の進む道を照らす灯火となってみせる」
こんな感じでどうでしょうか!>>892
ありがとうございます、早速登録させていただきます~夏イベの続きを投下してもよろしいでしょうか?
黒くなったので貼らせていただきます。以下連投失礼いたします。
十 ソット・ヴォーチェの事、並にサー・トーマス・ブラウンの至言の事
一昔前の様式を模った酒場(パブ)「ソット・ヴォーチェ」は今、驚くべき大乱痴気状態となっている。
店名からして、コンセプトは無風森閑、落ち着きとモダンを重視したものであろうが、今夜はまるでその気色はない。それでも店側が文句を言わない───言えずにいるのは、客人たちの異様さからであろう。
右を見れば、プルートー、新島八重子、グレンデル、乳の親が姦しくじゃれ合っている。女三人寄れば姦しいとは言うが、それは三人以上でも当てはまるらしい。耳を欹てたところ、グレンデルと八重子は「夫にするならこんな男」という談義を弾ませている。八重子の場合はどちらかというと「貴方ならこういう夫が~」という風な事が多く、まるで彼女の月下氷人にでもなるよう。乳の親はそれをニコニコと眺め、プルートーは乳の親に膝枕をされて眠っている。普段の彼女ならば人と関わることを厭うはずだが、傍に転がっている「ヴァイス・カッツェ」という酒のアルコールが許しているのだろう。ポーとしては、乳の親の豊満なバストと膝の上に挟まれていては起きようとしても起きれないのではと少し心配になる。
四人娘の近くでは、アヴドゥルが床に寝転がっている。乱れた髪や赤らんだ頬、抱き枕代わりに抱えた「ドウナ」というラベルの貼られた瓶から察するに、初めは四人と一緒にいたが早々に酔いつぶれたのだろう。寝ているのがどん詰まりの通路なのが、通行の邪魔になっていないという点でまだ安心か。
左はというと、どちらかといえばこちらのグループの方が威圧感に長けており、店側を牽制しているのではないかと思う。何せ、多腕の体高2m超えの大男が二人も座しているのだ。
そしてもう一人、そんな異形に臆せず話をしているのはプロスペロー。彼も彼で光に乏しい暗い眼をした仏頂面であるために威圧感は勝るとも劣らない。丁度ブリアレオスとスタルカドの巨躯に隠れたところにシフォンケーキやらクリームブリュレやらがあり、それがせめて店員に見えれば少しは違ってくるだろうになと思えど口には出さない。>>899
北欧、ギリシャ、ミラノの魔術師と、異文化交流も甚だしい。プロスペローの真意を当てることは難いが、ポーは異なる世界観を持った神話の魔術についてをかじろうとしているのではないかと推測している。熱心だと思う一方、それもまた戯曲での描かれ方に沿った行動をしているだけではないかと考えると中々に哀愁を感じる。ブリアレオスは、その磊落な性格もあって三人の会談の進行役を務めている。スタルカドのバーサーカーらしい意味不明な口ぶりも把握し、プロスペローに丁寧に咀嚼して話している。アルコールが回っている様子もあまりないので、もしポーが打ち上げの収拾を切り出すならこのグループだなと定めておく。
巨体による圧でいうならタロスも当てはまる。彼女は周りを意識して、初め入店した時から寸分も移動せず、皆を俯瞰的に見ている。彼女の肩に座って勝手気ままに喋っているのはヘンリー。聞くに恐竜の素晴らしさについてを酔った勢いで熱弁しているのであろうが、タロスの方も、恐らくはヘンリーか四人娘のいずれかに勧められるままに呑んだ酒酔いからうつらうつらと眠たげなため聞いているとは到底思えない。この二人は、先の総力戦からの縁だろう。
そう、総力戦だ。フェリーぺとメンテーの助力もあって、エネミーは無事に討伐できた。しかし、エネミーも生物らしく自身の命脈が切れる寸前に馬鹿力のまま大暴れをしたために館は全壊。鏡像無間地獄館はそれをもって閉館終業ということになった。フェリーぺたちは申し訳なさそうにしていたが、正直あれはどうしようもなかったと思う。むしろ、一人の被害者も出さずに終われた時点で重畳であるとさえ思える。
そのままなし崩し的に地獄館スタッフたちは館主ホレス・ウォルポールの提案から打ち上げを敢行。その結果が、これである。>>900
ポーも酒は好きだ。大好きだ。酒は色々な物事を忘れられる。酒による損害の方が人生では多かったが、それでもポーは、この世界の酒が好きだ。これのために英霊やってるといっても過言ではない。しかし、今はコニャックを水割りにしてちみちみと呷っている。
最初は、奢りのただ酒というわけで浴びるほど呑んでやろうと思っていた。しかし、入店してすぐにトイレで用を足し、戻った時既にこの惨状一歩手前状態になっていたことからただ酒にありつくのは諦めた。
今のポーは、店員が営業妨害だか何だかで苦言を呈してくれるのをずっと待っている。店員に素早く同調し、ブリアレオスらに解散を促し、良い感じに「話の分かる人」というポジションでカルデアに帰還する。いざという時はポー一人なら勝手にカルデアに戻ればいいが、なるたけ店側のイメージは今後のためにも良くしておきたい。
現状は、店側は異様としか言いようのない団体に震悚し諫めてくるようなことはない。だがそれも時間の問題だ。ポーはその時を、酒気の誘惑を拒みながら今か今かとカウンター席にて待ち構えている。
そして、もう一つは、
ホレス「何だ、誰とも絡まずに腐って」
そう言って、ポーの隣席にホレスが座って来る。
この男は他の英霊たちとはつるまず、代わりに店員や狂騒に我慢強く耐えながら酒を嗜んでいた客に恥ずかしげもなく絡んでいた。不審がられようが、遠回しに謗られようがホレスは気にすることもなく突っかかり、中には本当に親しくなっていた人もいた。酒の席というのは斯くも恐ろしい。
ホレスの方を向くと、案の定彼も酔っぱらっている。小洒落たグラスに入った黄金色の洋酒を傾け、普段より一層だらしのないにやけ面をポーに向けている。
ポー「別に…どう呑んだって私の自由でしょう」
ホレス「それは、まぁ確かに」
ポー「………ところで、」
グラスに、コニャックと水を注いで飲み干し、話を切り出す。>>901
ポーが粘り強くカウンター席に貼りついていたもう一つの目的は、この酔っ払いに疑問と、それへの推理を聞かせてやることだ。
ポー「貴方が仕込んだんでしょう。もう一つの…貴方が言う「違世界のカルデア」も、館のパニックも、急なエネミーの登場も」
ホレス「……探偵の真似事か?」
ポー「皮肉のつもりですか?」
軽く睨んでやると、ホレスは鼻で笑い、そして顔はカウンターに向けながら、目だけ───今彼が手にしている洋酒と同じくらいに粘っこい色をした目だけを、ポーに遣って、
ホレス「…良いだろう。推理くらいは聞いてやろう」
ポー「それはどうも」
セイレーンたちがどんなように歌ったのか、アキレウスが女たちの中に潜んだ時にどんな偽名を使ったかを当てることは確かに難問だが、まったく、推測できぬというわけでもない。
答えを当てることは考えず、答えを推測することだけに焦点を絞って立てた推理を離せば良い。ポーは名探偵ではないが、それぐらいのことは出来る。イオン化エネルギーさんは……今、いらっしゃらないだろうか……
『Fate/Oriental Amarant』のアサシンを自作ハサンから「流麗のハサン」に変えたいな、と思いまして。>>906
アントニオ・サリエリとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを並べてモーツァルトを当てろとかいう凶悪問題が出来るカルデア。「ううん…………」
「いったいここは……?」
「読書をしていたらいきなり視界が真っ暗に……」
「教授の講義の時間が!」
「まさかこの僕様が拉致をされるとは」
「いったいどこの勢力だこのやろう」
「どこであったとしてもかまいませんよ?」
突如なんか知らんうちに拉致された『一流』の魔術師たち
暗転した部屋から出た彼らが見たのはやたらめったら上等なネームプレートと『一流魔術師』の看板がついた7組の椅子だった
鳴り響くなんかひょうきんな声によると、これから一流の魔術師であれば答えられるという7問の問題を回答しなければこの妙な空間からは脱出できないという
今、一流魔術師の一流魔術師へ向けた一流魔術師のための格付けチェックが始まる…………!
セリフを言ってる子たちは、一応このスレの子たちの中にイメージした子がいますがとりあえずは誰でもです
我こそは一流魔術師と思う方はどうぞどうぞ>>918
は~いごゆっくり~。>>906
スキュレー「一口だけ?……物足りないわね」コソコソ話
ロドモンは伊達に王様やっていないのでGACKTである>>916
き、嗅覚でどうにか……。(前編)https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E7%AC%AC%EF%BC%9F%E9%96%A2%E9%96%80%EF%BC%9A%E9%8F%A1%E5%83%8F%E7%84%A1%E9%96%93%E5%9C%B0%E7%8D%84%E9%A4%A8%2528%E5%89%8D%E7%B7%A8%29
(後編)https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E7%AC%AC%EF%BC%9F%E9%96%A2%E9%96%80%EF%BC%9A%E9%8F%A1%E5%83%8F%E7%84%A1%E9%96%93%E5%9C%B0%E7%8D%84%E9%A4%A8%2528%E5%BE%8C%E7%B7%A8%29
漸く鏡像無間地獄館wiki登録。長過ぎて三つに分けることになっちった…分割の方にも僭越ながら登録させていただきましたー
>>904
やはり八重子さんと襄さんは良き夫婦…鴛鴦夫婦…良いね…
うとうとしちゃうタロスさん可愛い。酒瓶抱えて寝ちゃうアヴドゥルさんも可愛い。やっぱりお酒弱い娘は可愛いですねぇ!
ブリアレオスさんは、プロスペローさんたちとの会談が終わり次第事態の収拾に回りそうな気がする、そんな良識人なイメージですね。
>>911
打ち上げは無礼講、楽しそうにお酒呑む人たち書くのは楽しいですから!(間接的アル中)
自我怪しい系に挙げていらっしゃったので、思い切って描写を加えてみました。何が真実かわからないの、重いですよね…
ヘンリーさんは酔ったらすごい熱弁ふるってきそうだなぁと思っておりました。昔気質のおじさんともなると、結構ドンピシャそうで一安心サーヴァントだけじゃなくマスターでも…と考えてみたら一瞬でユージーンが出禁になったでござる。企画潰しも甚だしいもの。
他の魔術師は合ってたり間違ってたりで一喜一憂する一般枠。アリウム「視覚は大半、味覚も大部分、聴覚は……まぁ無事ですが、そんな私に何をしろと?」
兼武「お前、何しに来たの?」>>927
八重子はアーチャーで来てるが故に落ち着いているけど、キャスターだと新島八重子リリィみたいなモンなので気の強さが3倍濃縮されてる&色恋?なにそれ美味しいの?な鋼の女硬さマシマシ状態っていう……自分同士で正面衝突しちゃう……。
酔いどれな女の子いいよね……タロスは多分酒に弱いのにぐいぐい飲みまくって後半だんだん酔いが回って量が減ってくタイプだと思うんだ……アヴドゥルは単純に弱いタイプ。>>906
欲望に繋がる贅沢が服着て歩いてるような女なのでしっかり全問正解する剣ババと、知識と経験で正解していくクルティザンヌ。
勘と経験で二流で留まるブリアレオス。
庶民感覚のお陰でなんとか三流魔術師に収まる乳の親。
勘はいいけど美的センスとかいろいろ終わってるせいでそっくりさんになる異聞シュタインと運だけでそっくりさんに収まったタロス。
ドヤ顔キメて全問不正解して写す価値ナシになるラムレイ、スヴェイズ、スカタクの写す価値ナシ三人集。
こんな感じに分かれそう。東鬨勢格付けチェック!
セイバー陣営…詩譚は節穴、ヘイドレグはああ見えてインテリ王族なんでGACKT枠
ランサー陣営…お察しの通り
アーチャー陣営…玲亜「余裕です(助けてアーチャー!)」
ライダー陣営…正答率が高いのに雰囲気がヤバい
アサシン陣営…欠席。華道をみてミスルトがピキるかも?
バーサーカー陣営…グレンデルが可愛い、ウォーレンは自信満々に回答してハズす。『聖杯惑星』の第2話が完成したぞ!
今から風呂入るので、投下はその後。ちなマスターだと
全問正解する(鬼龍院ポジに対して精神的にGACKT様より酷い仕打ちをする)スィレン
正解率ほぼ100%で一番GACKT様ポジが似合う三鳥嬢
同じくほぼ100%だけど運がないのでなんだかんだ一流からは落ちるのが郁
初めはやる気がないけど煽られると負けず嫌いから意地でも正解していく耿実
勘でかなりの正解率を出すけど悪目立ちすると良くないのでそこそこに手を抜いて楽しむ熄
意気込んだは良いものの高いとも低いとも言えない正解率を出してなんとか二流に入るカトカ
正解がどうかより自分の好みの方を選択するせいで正解率は高くないのがグランデ
一般人なんで正解率は芳しくはないけどエンジョイするのが笑加と綰(綰は酒効きにおいては無敗)
そして番組史上最短で映る価値なしになるのがでんでらさん。もう何も求めるな格付けいっぺんも見た事ないから今一話題に乗れない…。迅龍くんは当て外れのふれ幅でかそうだな、ってのは分かるが…。
>>934
生け花……よりにもよって植物を人間の価値観と常識に当てはめて飾りつける行為なので、ミスルト的にはまぁ地雷ですよね……格付けなら、
フォークス、ケリー:最速で消える。嗜好品を買う余裕があるのなら、そのお金で100人にパンを振る舞うため、そもそも味を知らないから。
渡辺綱、ルドルフ2世:音楽や踊りは間違えない。食は全問間違い。良いものは食べてきているものの、一切興味が無いから。
磐長姫:最速で消える。楽しみを知る前に死亡したのでどれもわからない。
蚩尤、アフラースィヤーブ:少なくとも良い線までは行く。享楽を知り尽くしているため。
魯智深、甲斐姫:最速で消える。
エビュテルヌ:お茶の間の人たちと同レベル。
カルキノス:高級蟹とカニカマの違いが分からなくて消える。格付けか。
新八:食い物関連と映画以外はてんでダメ
景清、ハダリー、周公旦:最後まで一流を維持。ハダリーは宝具で思いっきりズルする
嘉隆、ビートル、クリスティ:一流を維持できるかは賭け
鉄牛、百岡:それぞれ別の理由により即行で消える
ロケット号、凌振:食い物関連が無理なので呼ばれない>>941
時間になったので投下する。
キャナル会戦
福岡県、県庁所在地。
早朝、某地区にある豪邸ホテル。
ウエスタン・メトロポリス財団が試験的に運営しているホテルである。
豪邸ホテルとは、元はバブル崩壊の煽りで不良在庫化した豪邸の使い道として発案された。
言い方を代えると、『ホテルも兼ねたモデルハウス兼家電と各種設備お試しコーナーに転用した』とするべきか。
フォーリナー陣営はロード・エルメロイII世の伝手でここを拠点としている。
目を覚ました刹那・ガルドロットがダイニングに来た頃には、既に人数分の朝食が用意されていた。
真っ先にセツナの存在に気付いたアーサー・ヘイスティングスが彼女に挨拶した。
「おはよう、セツナ。時差ボケになってないよね?」
「もう治ってるから大丈夫だよ、大尉」>>943
フォーリナーの宝具には探偵達だけでなく、彼らの助手達も召喚する機能もある。
サタースウェイトやヘイスティングス以外にもジェームス・ハロルド・ジャップ(※そういう名字)、朝食を用意してくれたルーシー・アイルズバロウもいる。
ルーシーの存在をいつものようにしみじみとありがたく感じつつ、セツナは室内を見回す。
直後、ポアロがロード・エルメロイII世を抱えながら入ってきた。
刹那のお目付け役として同行させられたのだが、部屋でゲームに没頭したりゲームセンターに通いつめたりと、中々のゲーム漬けな日々を送っている。
なので刹那からは開口一番で疑いの言葉を投げかけられた。
「また徹ゲー?」
「徹夜は認めるが、時計塔にいる友人達とリモート談笑をしていたんだ……」
「そんなに親しい関係の人って……いましたね。学生時代、超凄腕のキャスター召喚して一緒に彼女の教え子しながら、地獄の第四時冬木聖杯戦争を生き延びた仲が2人」
「2人とも、表の共同事業絡みのトラブル解決に忙殺されてマッケンジー夫妻に会えないから荒れていたぞ。ポケットマネーに物を言わせて私よりも会いに行く頻度が高いくせに……。ところでミスター・ポアロ。いつ降ろしてくれるのだ?」>>944
ツープラトンで愚痴を聞かされつつも談笑自体は楽しかったようで、口から出た言葉の割りに語気と表情から上機嫌であることが分かる。
その一方で抱えられたままなのは嫌なようで、降ろしてほしいとポアロに頼み込む。
それを受けて釘を刺しつつ、ポアロも素直に降ろした。
「連日徹夜とは、感心できませんね。さあ、ミス・アイルズバロウが用意してくれた朝食が待っていますよ」
同時刻。
中央区の高台にある、市内を一望できるホテル。
ライダー陣営はここを拠点としている。
ビュッフェ形式のレストランでライダー達は朝食を取っていた。
その光景はセレブの独身女性3人が、マフィアから派遣された用心棒と一緒にいるようにしか見えないが。>>945
「結局、教会が開催を宣言するまでどこも不意打ちとかはしなかったな」
「対外的には県外や国外からの観光客ばかりだから拠点を探すのは面倒、と言う点が大きいわ。全ての陣営が夜中に出歩いて遭遇、なんて可能性も低いわよ」
「まあ、それ言われりゃそうだよなぁ」
他愛も無いが聖杯戦争に関する話題なので、ライダーとマグダレーナ・グロースはドイツ語で会話している。
マグダレーナと2人でライダーのマスターとなったクラリス・セーレイズと、なし崩し的に付き添いとなったアンジェリーナ・コスタもそれを普通に聞いていた。
召喚時、余りにもアレなライダーの趣味趣向を目の当たりにした衝撃で、クラリス達が『信仰の蹂躙』によるデメリットを受けなくなったせいか内輪揉めの兆しはまるで見られない。
「とは言ってもホテルに篭るだけなのは論外。外に出ないと目的は達成できないから。そういえば、アンジェリーナは今日もウエスタン・メトロポリス財団の人と話し合い?」
「今日はあちらの代表がスケジュールの都合でこれないから、私の方が本部のあるところまで行くことになっているわ。ホテルに戻るのは早くても夕方過ぎね」>>947
同時刻。
中央区の高級ホテル。
1978年に開業し、現在も元気に営業中である。
キャスター陣営はこのホテルにある、和室の一つを拠点とした。
1階のレストランで和の雰囲気香る朝食をとりながら、鬼灯和澄とキャスターは小声で話し合う。
「遂に始まりましたねー。ですが、こちらの目的はあくまでも和澄の無事な生還ですからー」
「私達はどちらも聖杯には興味あらへんどすさかい。他の陣営殺しおうてるのを見ながら、逃げの一手に尽きるなぁ。問題は、それで聖杯を手に入れてもうた時どすけど」
「その辺は、……その時になってから考えるしかないかと」
最初から聖杯そっちのけである和澄とキャスターにとって、聖杯を手に入れてしまった場合の想定は悩みの種となっていた。
しかし、キャスター陣営の目的はあくまでもキャスターの発言通り、和澄の無事な生還である。
「確かにそうどすなぁ」>>948
同時刻。
東区、パークポートにある客船ホテル。
ウエスタンメトロポリス財団がどこからか引っ張ってきた古い豪華客船を改修した物である。
市内の港湾施設を一望できる立地から、隠れた人気ホテルだ。
バーサーカー陣営の拠点であり、常世鳳蝶とバーサーカーのみならず、バーサーカーの配下である100名もの精霊達もここに滞在中だ。
今は朝食時。
天気もあってフロントデッキを利用したオープンテラスのレストランで朝食にありついていた。
天界で神仏から叩き込まれたようで、配下達のテーブルマナーは意外なほどしっかりしている。
バーサーカーと鳳蝶は日常会話のノリで今後の方針について話し合っていた。
「今日はこのままここに篭りますか?」
「それも一手ですが、穴熊戦法に徹するのも悪手です。このホテルを沈められかねませんから」
「そういえば第四次冬木聖杯戦争では参加者の中に、相手を始末するためだけにホテル1個を爆弾テロで潰そうとしたテロリストもいたとか」
「幸い、未遂に終わりましたがトンでもない迷惑好意なのは事実ですね」>>949
それをやろうとした当人が聞いたら間違いなく硬直するであろうバーサーカーの発言。
鳳蝶も辛辣な言い方で相槌を打った。
それだけ第四次冬木聖杯戦争で魔術師殺しがやろうとした行為は、魔術師達にすら顰蹙を買っていたのである。
幸い、ロード・エルメロイI世に召喚されたライダーが幸運と推理力と直感により爆弾の存在に気付いたおかげで未遂に終わったが。
そもそも、あの最後の冬木聖杯戦争にも不明な点がある。
アインツベルンの失策により汚染された聖杯の内、小聖杯はキャスターが浄化(ドサクサに紛れて麻婆神父の手に渡ったのだが、誰もそれを気にしなかったので彼は戦いの最中で見つかった願いを叶えた)。
大聖杯はセイバーが太陽の魔剣で一刀両断したのだが、残骸が未だに行方不明なのだ。
時期を同じくしてアインツベルンの当主も行方をくらまし、魔術師殺しが現在も行方を追っている。
数年後の1999年には、聖堂教会が作った聖杯を用いた東京聖杯戦争の第2回が開催されて東京が大騒ぎになった。
「それでは、夕方まで出歩きますか?」
「そうしましょう。敵陣営と出くわしたらその時です」
改めて今日はどうするのか、というバーサーカーの提案。
今度は二つ返事で了承した鳳蝶であった。>>950
数時間後。
市内の商業施設、キャナルシティ。
地下1階の擬似運河近くの噴水広場。
中華料理店で昼食を済ませたソフィとセイバーは、待ち合わせの場所でヴィオランテを待っていた。
無性にラーメンが食べたくなったヴィオランテだけ、別の店に行ったのだ。
「ヴィオランテさん、意外と遅いわね」
「ラーメンミュージアム、意外と行列が出来やすいとヴィオランテ様が零しておりましたから、目当ての店に行列が出来ているのかもしれません」
雑談で暇を潰す2人。
高校卒業後、ヴィオランテは留学生としてこの街にある専門学校に入学し、2年間を過ごした。
その間に豚骨ラーメンに入れ込んでしまったのである。
スペインは歴史的背景から地方を問わず豚肉を重用するため、スペイン人であるヴィオランテにとって文字通り骨の隋まで利用する豚骨ラーメンは好みど真ん中なのだ。
ソフィの食の嗜好を考慮して、食事に関しては出来るだけ彼女にあわせているヴィオランテだが、時々自分が好むものを食べたくなる時がある。
そういう時は大体別行動してしまう。
開催が宣言された後は自重する気ではあったのだが、「明日からは発作も気軽に起こせなくなりますから」とセイバーの進言を受け、今日も別行動に至ったのであった。>>951
「そういえば、この辺は『カブト虫』が多いですね。街中の中古車ディーラーが大量に仕入れたのでしょうか?」
「ヴィオランテさんがそれを調べたら、無人でナンバープレートも無いタイプ1が大量に走ってるって目撃情報が先々月から発生していたって」
「不気味な話ですが、偶然とは思えませんね」
「サーヴァント、とか? ヴィオランテさんも疑っていたし」
「聖堂教会から開催のお知らせが来た昨日から一気に見かける数が増えましたから、杞憂とは言えませんね」
ヴィオランテたちがこの街に来た頃から、街中にナンバープレートが付いていない無人のとある外車が大量に走り回っている、という噂が出回っていたのだ。
特に危害を加えることは無いが、警察をからかうかのように神出鬼没なため、『集団お化けビートル』なんて名前まで付いている。
疑念を膨らませるセイバーとソフィ。
そのタイミングで、ヴィオランテが合流した。>>952
「待たせてごめーん。思わず食い溜めしたから時間かかっちゃった」
「……そんなに食べたんですか?」
「全部乗せに替玉3回、明太ご飯とチャーシュー丼」
「そういえばヴィオランテさん、昨日の晩御飯でもたくさんお寿司食べてましたね」
ちょっと恥ずかしそうに自供するヴィオランテに対して、呆れ混じりに一言返すソフィ。
ヴィオランテは相当な健啖家だ。
痩せの大食いである。
食べる量をセーブできるが、長時間に及ぶと反動も凄い。
このやり取りを見て呆れていいのか分からず困惑するセイバーであったが、どうしていいのか分からず視線を逸らした瞬間に表情を険しくして呟く。
「ケ・セマド……」(※スペイン語で「マジかよ」と言った意味合いのスラング。同義語に「ケ・フエルテ」がある)
セイバーの視線の先には蝶のようなリボンで髪をポニーテールにした和装の女性と、リゾートに来たと言わんばかりの服装をした温和な表情の偉丈夫。
前者は表情も目つきも穏やかだが、後者はセイバーに合わせるかのごとく眉間のしわを寄せた。>>953
「明らかに人とは思えぬ肌をしたそこな御仁。サーヴァントですね?」
「如何にも。拙者はセイバー。貴殿もサーヴァントとお見受けいたします」
「拙僧はバーサーカー。真名ではありませんが、百岡(ひゃっこう)と名乗る者。鳳蝶さん、後ろに下がってください」
「ヴィオランテ様、ソフィ様。お下がりください」
睨み合うセイバーとバーサーカー。
バーサーカーがポニーテールの女性-鳳蝶を-下がらせた後、セイバーもヴィオランテとソフィを下がらせる。
それに合わせて双方の服装も下から変化していく。
片や不自然なまでに無骨で重い鋼鉄製の錫杖を手にした修行僧、片や夜の帳のような黒い甲冑を纏った侍。
睨み合いが続くこと数秒後、噴水から水が吹き出たのを合図としてセイバーが抜刀。
それを見てバーサーカーが錫杖を横なぎに振るう。
セイバーは軽いバックステップで回避し、刀に瘴気を纏わせ縦一文字切りを放つ。
バーサーカーは咄嗟に法力を錫杖に込めて、それで斬撃を受け止める。>>954
「そなた、何者!?」
「敵に尋ねられて答えるほど、拙者は迂闊ではありません!」
体格差(バーサーカー:189cm。セイバー:200cm)と怨霊機関による出力差に物を言わせ、徐々にセイバーはバーサーカーを押していく。
白昼堂々の激突は大勢の地元住民や観光客の目に留まったが、それには目もくれない両者。
圧倒的ではないが徐々に不利になっていくバーサーカーを見て、鳳蝶がどこへともなく大声を出す。
「皆さん! 百岡さんに助太刀を!」
「「百も承知だぜー!」」
大語で発せられた返事と共に幽霊の如く鬼が2人、突如として出現してセイバーに襲い掛かる。
この声に反応してセイバーは再度のバックステップで鬼達の不意打ちを回避。
その内の片方に突きを放つ。
突き刺されそうになった方も紙一重で慌てて回避。>>955
「頭! あの侍やべーぞ!」
「腕っ節もそうだけど、瘴気もとんでもねぇ! なんか全身から噴き出してるよ!」
鬼達はバーサーカーを守るようにセイバーの前に立ち塞がる。
2人の言う通り、セイバーの全身から瘴気を滾らせており、魔力を持たない人間にも見えるほどだ。
おかげでソフィが周囲の野次馬に「モキュメンタリー風の特撮映画の撮影」と必死で誤魔化している。
野次馬の中にはゴシック調のスーツを着た青年と品のいい身なりの少年の2人組みや、鳳蝶とは違う感じの和装の美少女と上品な和装の青年の2人組みもいた。
前者は不審な笑顔で、後者は騒然とした様子でこの様子を見ている。
やがていても立ってもいられなくなったようで、和装の青年が野次馬を掻き分けてセイバーとバーサーカーの前に飛び出す。
「ご、御両人! どちらも妖ですな!?」
何を言っているのだと言わんばかりの表情をするセイバー。
対照的にバーサーカーは更に表情が険しくなる。>>956
「拙僧はバーサーカー。そなたもサーヴァントですな?」
「御名答。私はキャスターですー」
和装の青年-キャスター-は暢気な表情で自己紹介する。
昔を髣髴とさせる形相となったバーサーカーとは対照的であった。
ロード・エルメロイII世「戦いは噴水の前で始まった。寄しくも全ての陣営がその場にいた。更なる戦いの火が巻き起こる。神秘の秘匿なぞ無駄であると嗤うように。特撮映画の撮影でいつまで誤魔化せるのだろうか? 星の開拓者が忌々しく嗤っている。次回、『笑うビートル!襲うビートル!』!」
ハダリー「Not even justice,I want to get love and truth!!」
ロード・エルメロイII世「愛と真実は見えるか!?」
以上です。
次回は更なる混戦の予定。
それと、950を踏んだので次スレを立てる準備します。次スレ、本戦スレへのリンクを追加して立てましたが、今度はスレのナンバリングを間違えました。
謹んでお詫び申し上げます。今年は史実系のサーヴァントをあれこれしたいなあ
>>959
大聖杯をぶった切ったセイバーも公式キャラです。(アーサーではないのは確定事項
グレイ、ライネス、フラットは現時点ではお留守番。
グレイは自他共に認めるII世のお世話係であることを根拠に最後まで粘りましたが、ケイネスに「ミス・アイルズバロウ以外にもその道のプロがフォーリナーの宝具で召喚されているのだから、君が留守番していてもかまわないだろうに」と言われて轟沈しました。
すれ違いか……、書けるかどうか分からないし、書けてもすぐに和解しちゃうだろうけど、やってみるのもいいかも。>>962
ロケット号は宝具発動時、レールの上がそれに良く似た感じの空間になることで回避される危険性を極限まで下げます。>>967
そりゃもうかなり弄り倒してます。(そもそも騎士王が男である方の世界線、って設定だし。Prototypeの聖杯戦争に言及してるのもそのため
当人的には超切実、だけど第三者から見ればささやかな願いを叶えてもらいました。領域展開にせよ固有結界にせよ、極まった技術の産物か人外の持つ異能の類なのでうちは「そこ(設定)に無ければ無いですね」のスタンスですかね
心象風景なら誰もが持つものかも知れませんが、人の心なんて大概移ろい易いモノですし、それを定めて結界にまで昇華すること自体が稀な才能だと思うので……
でも、オイディプスの『スピンクスの謎かけ』を固有結界にしたので、必中謎かけを強制するギリシャスピンクスの設定はちょっと練りたくはある>>979
うむ、書き方悪かった。したらってよりは出来るとしたら、が言いたい事の表現としては正しかったなぁ…。
心象風景の話がしたかった訳ですね。>>982
流れを大まかに説明すると、
・ケイネスたちもウェイバーたちも生き残って時計塔に帰還。
・キャスターの指導でそれぞれの得意分野も苦手分野もパワーアップした三人を見たケイネス、個人的な打算とウェイバーへのお仕置き、そして教育者として彼がどこまで成功できるのかを見たくなったという好奇心から『触媒を盗んだ挙句返却の意思を見せないことへの制裁』と言う名目でウェイバーをロード・エルメロイII世にお膳立てする。
・ケイネスとソラウの子供は無事に成長し、将来的にはロード・エルメロイIII世になるのが確定している(ウェイバーに対して両手に花ルート(花=ライネスとグレイ)に行けと扇動して当人と両親に怒られたことがある)。
となります。>>990
カブなのかビーフなのか>>990
そして動物たちのタマシイからカブです……1000なら自鯖・自鱒による隠し芸披露
もう勇者しない。
愛ですよ、愛
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#178
1000
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