NG報告
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ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/なんか1000狙ったようになってしまって申し訳ない。
お詫びにちょっと絆礼装書いてきます
>>3
いますよ〜>>3
いますよ!
いつの間にかにスレが変わってた!?では投下します。
クウィン・クリオスルファー/Qwin Cryosulfur
年齢:34歳
性別:男性
身長:182cm 体重:69kg
特技:模型、積み石、絵画
趣味:人間観察(知らぬ間の)
好きな物:才能とそれに見合うだけの努力
苦手な物:ケイネス、努力しない人
魔術属性:地・火
【解説】
イギリスの魔術師の家系であるクリオスルファー家の当主。
魔術師の家としては九代目という経歴を持ち、時計塔では鉱石科の講師を勤める程の秀才を長年輩出し続けた実績を持っている。>>6
【人物】
プラチナブロンドの髪が特徴的な男性。
生まれから現在まで貴族としての教育を受けてきたので、従来の貴族主義派。よって貴族として、魔術師としてもプライドは高く、自らより身分の低い人物には積極的に関与しない。しかし、完全に見下している訳ではなく、才能があり、それを能動的に伸ばそうとする若い芽にはアドバイスするなど、口調は厳し目だがプライドの塊のような魔術師よりは少々優しい。
かつて学生時代にてケイネスをライバル視し、天才的な実績を残していく彼に対抗して、同じ学科の研究にのめり込んだが、同様の評価を得るに至れなかった過去がある。故に貴族としての矜持も無論あるが、それ以上に魔術の研鑽を重ねた魔術師としてのプライドが高く、相手が相応の魔術師であれば見くびる事はない。
時計塔での評判は上々だが、天才以上にはなれないので、現代魔術科の問題児たちを請け負っているエルメロイ二世に対する評価は「末恐ろしい」。一度だけ生徒として教えた鉱石科の災厄二人には頭を抱えたとかなんとか。
ケイネスをずっと見てきた影響か、観察癖がついてしまったので、本人としては治したいと思っている。>>7
【能力】
魔術師としての才能は秀才だが、ケイネスに追いつく為に多大な努力を重ねている為、能力自体は天才に並ぶものとなっている。
魔術属性は「地」と「火」の二重属性で、特性である「固体操作」と「発火現象」を得意としている。これらの特性を活かすに至って降霊術、召喚術、錬金術らの分野に精通している。(どれもケイネスが通った過程なのは、本人には言わぬが仏)
実は多少の戦闘経験があり、魔術を用いた実験、実地訓練を行い、そこでも教鞭を振るっていた。そして偶にだが、時計塔からの依頼もあって経験を積んでいる。
魔術刻印は背中に刻まれており、九代目というのもあって自動詠唱や、自動治癒魔術を施してくれるすぐれもの。
後述の礼装を扱うにあたって並列思考を習得しており、複雑な操作をしながら別に思考を当てる事ができる。しかし長時間使うと疲労してしまう弱点がある。
・陽霊結晶(ルティル・スルプル)
クウィンの魔術礼装で、自身の魔力を溜めた砂状の硫黄結晶。
硫黄の特徴である結晶体と燃焼を利用したもので、攻防共に優れている。クウィンの思考で操作が可能なので、距離が離れていても問題なく使用できる。
攻撃時には結晶を活性させて巨大化を施し、鋭利な武器として転用するか、燃焼させて対象を燃やし尽くすなどの方法がある。または結晶で相手を閉じ込め、内部で発火させる事により、燃焼と二酸化硫黄の毒素でじわじわと殺.す方法もある。
防御面においては、物理的な攻撃は結晶化で防ぎ、魔力による霊的な攻撃は火で防御する。火は最もエーテル体に近い属性であり、最も物質の固定化が弱い属性なので、同じエーテル体と衝突は理論上可能で、これを四散させる面に優れている。
ただし、より大きな活性化は魔力を多く消費してしまい、それに伴って礼装の出力が低下する弱点があるので、あまり長期戦には向かない。【名前】リルガ・プッチ・デラルゴ(Rilga Pucci Dellargo)
【性別】男
【年齢】32歳
【出身】イタリア
【身長・体重】179cm 68kg
【属性】混沌・中庸
【特技】一度覚えた事を忘れない事
【好きなもの】誰もいない海、魔術の探究
【嫌いなもの】教会
【イメージカラー】セピア色
【魔術系統】解析魔術
【魔術属性】水
【魔術特性】回顧
【魔術回路】質:C 量:A 編成:正常
【起源】追憶
【所属】なし
【想定契約サーヴァント】
ランサー 聖エウラリア(Fate/Requiem)
ライダー ヘロストラトス>>18
【解説】
聖杯戦争に参加したマスターの一人。
近世初期に興ったとされる魔術家系「デラルゴ一族」の現当主。
元々は自分の兄が当主筆頭格であったが魔術師同士の霊地の争奪戦により死去、繰り上がる形で彼が当主となった。
然し本来当主となる筈だった兄と比べて才覚は平凡、斜陽の一途を辿りつつあるデラルゴ一族の再興と根源への到達を成就する為に聖杯戦争に参加する。
使用する魔術は解析魔術、それも水に偏重したもの。
水は全ての生命の起源であり、水に内包された生命生誕よりも前の情報を読み取る事で根源を目指そうと画策する。
彼の魔術は水が持つ情報を解析する事で、科学的なアプローチでは知り得ない情報でさえも容易に獲得する。
例えば水面に映った景色、例えば水に溶けた血の情報、水面が揺れた時間など多様。水は全てを記憶し、そこに主観は介在しないが故に信憑性が高い。
戦闘面では殆ど役に立たないが情報収集能力は極めて優秀、研究や鑑定に特化した魔術と言える。
デラルゴ一族は論理的思考と客観的状況把握を重んじ、感受性を「不要」とする傾向が強く、情緒が強い傾向にある女性を一切一族の運営に介入させない事で有名。
だが実態は更に酷く外部から良質な子孫を残せる女を招き入れては、役目を終えれば即処分するという冷徹な側面を持っている。>>19
一族にとって女性とは良質な子孫を遺す為の装置。リルガの兄嫁もそういった経緯で招かれた魔術とは縁のない女性だった。
最初から処分される結末は確定していながらも、事実を知らされることもなくのうのうと生きる女をリルガは憐んでいた。
然し魔術の世界の外側からやってきた彼女は彼にとって不可解で、新鮮で、彼女の人間らしい部分が何故だか嫌いにはなれなかった。
だが兄嫁に向ける名付けようもない想いは結局「殺処分」という形で幕を閉じ、それが恋だと気付く事さえ出来ないまま終わりを迎えた。
後継を中々産めなかったが故に魔獣の餌にされた彼女が最期に何を思ったか、誰を想ったか、それは知る由もない。
だが兄嫁の遺した思い出は見る度にリルガの心をささくれ立たせる。
追憶を起源とする男は決して忘れない。
ほんの気紛れに連れて行った冬の海と、遺骸を埋めた道すがらに聞いた教会の鐘の音を。
聖杯に賭ける願いは「一族の繁栄」。
だが本当の願いはもっとありふれて感情的な、魔術師らしさの欠片も無い願い。
令呪の形は流体文字の様な、見ると不安になるような形。今大丈夫かな……でも前1000の話とかしたい人くるかもしれないしな……
>>25
じゃあ貼るかぁ
ラジオの書き起こしだと思って読んでね
第一回 「英文学 - 高慢と偏見 / 蝿の王」 紹介者:ダイアナ・アッシュコット
今回の登場人物:ダイアナ・アッシュコット(D)、西行・キャスリーン・華恩(K)
D:というわけで、これより名著紹介シリーズ第一回を開始させていただきます。当企画において栄えある第一回を担当させていただくという事は非常に光栄であり……
K:うん、そういう前置きいいから。とりあえず、その手でガッチリ持ちすぎて皺だらけになりかけてるカンペを一旦置こうな?
……てかなんで第一回がこのメンツなんだ。俺の代わりにもう少しばかり明るいやつ呼んできた方が良かったんじゃあないか?
D:それについては、「設定上明確に読書家なのはこの二人だから」という回答をいただきました。なお、今後も紹介は対話形式で行うので、毎回紹介者の他にも反応用のゲストが招聘されることになるそうです。
K:……………まー、読むけどさ、本。…じゃあしょうがねェし、早速紹介に入るか。お前さんの好きな本っていうと、やっぱり洋書か?イギリスと言や世界名著番付のメンバー常連だもんなァ。
D:はい。やはり私は英国出身ですから、本の紹介といえば英文学を推さないわけにはいかないな、と……実は、一番好きな小説の作者はイギリス人ではなかったりするのですけど。
K:ふーん。誰?
D:「八十日間世界一周」……作者はジュール・ヴェルヌ。フランス人です。……あ、でも、物語の主人公はイギリス人の資産家なんですよ?
K:冒険小説か。じゃあ、ブライやビスランド(※1)に憧れてたりするのか?
D:そうですね、当時の情勢を考えてもその度胸は尊敬に値するというか……いえ、これ以上は話が脱線してしまいますね……本題に戻りましょう。
(※1 : ネリー・ブライとエリザベス・ビスランド。いずれもアメリカの女性記者であり、「八十日間世界一周」を参考にし実際に世界一周を敢行した)>>26
D:では、気を取り直して本日最初の紹介に参ります。
やはり、第一回でもありますしここは王道中の王道、ジェーン・オースティン作『高慢と偏見(※2)』を推させて頂こうかと…
K:これまた王道も王道だな。それこそ『世界の名著』ってタイトルの記事なんかでよく見る名前だ。
D:ええ、そうなんです……先ほども仰られていましたが、英文学界にはいわゆる「これだけは読んでおきたい名作」が多すぎます。随分と悩みまして……シェイクスピアは今後紹介したいという方がいましたし、嵐が丘はドロドロしていますし、1984年は名作ですがイギリス色は薄いので、最終的にこれになった次第です。
K:ああー、『高慢と偏見』はイギリス的且つハッピーエンドのラブストーリーだもんな。
D:少女漫画はあまり詳しくないのでわかりかねますが、はい。男女が惹かれ合い、障害を乗り越え、そして結ばれる……という題材は王道でしょう。
K:ま、世の有名な恋愛モノって結構死亡エンドなんだけどなー。ロミジュリ(※3)とか。
D:その話は今いいですから。……では、まず作者の紹介から。ジェーン・オースティン––––18から19世紀にかけてのイングランドの日常を舞台とした作風を得意とする作家です。ジャンルは主に恋愛系でしょうか。基本的にプロット自体は淡々としているのですが、それを彩る文章が面白いので読んでいて退屈はしない……と、思います。私は。
K:うーん。俺恋愛モノってよくわからなくて苦手なんだよなァ……
D:そういう方のために後半は恋愛要素が皆無の本を用意しましたので、今は堪えていただきたいです。
K:………はい。
D:そういえば、彼女が住んでいた地域は私の家と同じ県でもあるのです。現在は記念資料館が建てられていますね。
K:ああ、バース(※4)か?前仕事で近くまで行った時に寄ったな。町歩きのついでに老舗のチョコ屋とか行ったりしたわー。
D:チョコレートですか?なんだか、意外な……
K:俺用じゃあない!………土産に買ってくと喜ぶ奴がいるんだよ。>>27
D:次はいよいよ作品の内容の紹介ですね。
主人公はエリザベス・ベネット。イギリスの片田舎に暮らすジェントリ家庭の次女……身分的には中の上というところでしょうか。貴族院に属しているような上流中の上流ではありませんが、一般人に比べれば裕福ですし貴族的な振る舞いも求められます。
K:お前さんの家はその「上流中の上流」だっけ?
D:一応は、はい……あまりひけらかすような事でもありませんけど…………と、ともかく、エリザベスの家は作中に登場する同階級の人物の中でも地位が下の方、ということだけ把握できれば問題ありません。その上、主人公たち姉妹には相続権がありませんので、母も必死になって娘たちの相手を探そうとしています。そんな中街に資産家の男性が友人を連れて引っ越してきて––––––というところが、序盤の大まかなあらすじですね。
K:その頃だとまだ「女の労働は下品」って時代だしなー。上流階級じゃ尚更普通に働けないだろうし、そりゃ結婚しかない。
D:そうなりますね。その点についても、オースティンは作中で描いています。えーっと……ここ、エリザベスの友人が結婚を決めるシーンです。彼女に結婚相手に対する愛はありませんが、それでも「この機会を逃せば次はないかもしれない」という気持ちと名誉のために結婚せざるを得ない。当時のリアルな事情、ということでしょうか。
……こほん。そういったサイドの事情は一旦置いておいて、ここは主題でもある主人公の恋愛について語りましょう。主人公であるエリザベスの相手になるのは、先ほど言った「資産家の男性」の友人であるダーシーです。彼のキャラクターは現代の少女漫画?でも受ける造形になっているように感じますが、その辺りは漫画の国の方視点でどうでしょう?
K:俺の印象で述べると………なんてーか、金持ちの俺様系?不器用系?ってやつか?……ま、一定の需要はあるわな。俺は嫌いだけど。
D:俺様?というのは少々違う気がしますが、やはり王道の人気属性ではあると。
K:でも、アプローチが不器用なのってかっこ悪くないか?
D:不器用なところがいいのですよ、好きな人には。
K:…………ふーん。>>29
K:そういえば、いわゆる古典名作ってパロディもよく作られるよな。
D:パロディですか。あまり造詣が深い方ではないジャンルですが……
K:それこそ、『高慢と偏見とゾンビ』とか。
D:……ぞんび?
K:ゾンビ。アメリカのパロディ小説(※5)だよ。英米合作で映画化もしてたぞ?基本的なあらすじは『高慢と偏見』だが、舞台はゾンビパニックにカラテで対抗する世紀末ワールドと化したイギリスだ。
D:………………?
K:主人公のエリザベスは訓練を積んだ凄腕の戦士で………何だったかな……「私の差し向けたニンジャを倒すとは」みたいな台詞?アレは俺の弟子にバカ受けだったぞ。
D:ちょっとなにいってるかわからないです
K:安心しろって、ちゃんと最後はくっつくから。
……あ、そうだ、同じ二次パロ作品で映像化したのだと『高慢と偏見、そして殺人』ってのもあって、こっちはウィカム(※6)が殺人容疑で逮捕されたところからのミステリー仕立てに……
D:………次の紹介に移りましょうか!
(※5:作者は『ヴァンパイアハンター・リンカーン』でも知られるセス・グレアム=スミス)
(※6 :作中登場人物の一人。エリザベスの妹の一人と駆け落ちし、高額の持参金を要求してくる。くずやんけ)>>30
K:で、次は何だ?確か恋愛要素が無い話だって言ってたが。
D:はい。次は、ウィリアム・ゴールディング作『蠅の王(※7)』を紹介しようかと。
K:…………まじでェ?現代英文学のダーク系だったら『動物農場(※8)』とか『1984年(※9)』の方がいいんじゃあねェの?
D:オーウェル作品を真に説明するためには、どうしても冷戦時代周辺の歴史の説明時間を割く必要があるのでは無いかと思いますし………それに、『蝿の王』は私が好む「冒険小説」というジャンルのパロディに似た側面もあるところが紹介に値するのではないかと。
K:それもそう……かァ……?
D:まあ、こちらの書籍もキリスト教的価値観についてある程度知っておかないと読み取れない部分はあるのですけどね。
……えーと、こちらは作品のあらすじから紹介していきましょうか。舞台はある「大戦」の最中にあるイギリス。子供たちを疎開先に送り届けるための飛行機が墜落し、子供たちが無人島に置き去りになってしまったところからストーリーが始まります。
K:ここまでは普通の漂流ものなんだよな。
D:はい。『二年間の休暇(※10)』に代表される冒険小説の一ジャンルですね。ですが、この作品の注目すべきところはこの導入から始まる子供達の狂気と悪性の発露ですから。
K:言っても、最近はデスゲームとか不条理ダークな殺し合いも大量に作られて、子供の殺し合いって点には目新しさも無いかもしれないけどな。
D:ふぅむ………この物語のデスゲーム作品との違いは、殺しあう必要などどこにもなく協力し合えばいいというだけなのに、それでも存在しない闇の恐怖に怯えて非文明的な凶行に走ってしまうという点かもしれません。
作品のタイトルにもなっている「蝿の王」……つまり悪魔ベルゼブブですが、これは作中では「人の心に潜む悪性である」と示唆する描写がありますし……>>31
D:ここで一旦作者の方にも目を向けてみましょうか。
K:ウィリアム・ゴールディング。天下のノーベル賞作家様だな。
D:……その言い方は少々気になるのですが、話を続けましょう。
この方の創作の原点には第二次世界大戦での従軍経験があると言われています。なんでも、あのノルマンディー上陸作戦にも参加していたとか。このあたりにの半生記について深く話すと、長くなりすぎてしまいますが……
K:「小説の内容から見る当時の世相」とかは俺の担当回でも触れる話題だから、今のところは深くやらなくてもいいぞ。
…………ま、あの頃は、割と地獄だよな。うむ。人類嫌いになる人がいても否定は出来ん。
D:見てきたように語りますね?
K:そう?(※11)そんなことより続けたらどうだ?
D:……ええと、先回りされてしまったのですが、そうですね。彼の作風はある種性悪説的だと思います。『蝿の王』も救いのない話ですし……文明という枠から解き放たれて起こる、人類の獣性の解放というか……
K:性悪説ってのはともすれば中二病的な痛い露悪趣味になりうる題材なんだが、それを大人がちゃんとした文章で物語に仕上げれば「奥までえぐった名作」になるって事かね。
D:何よりも、作品として仕上がっていることが大事ですね。正しいとか間違ってるとか以前に、物語が面白くなければ誰も興味を持ちませんから。>>33
K:で、お前さん個人の意見としてはどうなんだ。
D:意見……ですか?
K:何つーか、シメ的なアレだよ。無きゃ締まんないだろ?ちょうど前半がハッピーな恋愛小説で後半がアンハッピーなサツバツ小説な訳だし……幸せなのと不幸なの、どっちが好きなんだ?
D:……それは、また難しい質問です……
K:そうか?
D:私個人の意見を述べるのであれば、物語に貴賎はないと思います。もちろん、愛着のある人物が幸せになる物語は読んでいて嬉しいものですが、だからと言って不幸な終わりの作品を否定することはないですし……読んでいて展開に納得できるのであれば、どんなテーマや趣味が盛り込まれていてもいいのではないでしょうか。
K:こりゃまた大らかな。
D:ストーリーというものは本の登場人物にとっては人生そのものですから、ストーリーが破綻するほどのものでない限り不条理や偶然が否定されるべきではありません。
もちろん、好みじゃないジャンルや親に読むことを反対される本もあるので「全てを試した上での結論」とは断言できないですが……言っててなんだか恥ずかしくなってきたわ(小声)。
K:いいじゃん別に。俺ですら読まないジャンルはあるんだから、全てを読んで確かめるなんて無理だろう。
D:いずれ死ぬその時までの限られた間にどの本を読むか、というのは読書を嗜むものとしての永遠の命題でしょうね……
K:………読みたい本を読みきるのに時間が足りないなら、寿命の方を伸ばせばいいのでは?
D:普通の人にはできませんから!>>34
K:そんな感じで、今回の紹介は終了だ。……だよな?
D:時間的にもちょうど頃合いです。
K:だとさ。次回以降もぼちぼち放送されるだろうから、お楽しみにって感じで?それでは、本日の「名著紹介シリーズ」、紹介者(プレゼンター)は事前に用意した原稿の総量を三分の一まで削られたダイアナ・アッシュコット、相方はスタッフに「余計なことは喋るな」と念を押された西行華恩でお送りしましたー。
D:ちょっと!
(おわり)
……と以上のようになっております。
「作中のキャラが自然に共有している情報なら説明するの不自然やろ」病を解消するために注釈を導入したら注釈の番号をミスる、という致命的なミスをやらかしましたが、この路線で大丈夫そうならこれからもちょくちょくこんな風にしていこうと思います。
なお、断言できますがこれはシリーズの中で一二を争う真面目回です。参加者の根が真面目だからね。>>43
了解です~絆礼装、今投げてよさそうですかね
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
スレッドが、スレッドが変わっているぅぅぅ!!(久々)>>35
書店の岩波文庫の外国書籍の棚の前で「これ買おうかな、それ買おうかな、あれは流石に長そうだな、どれにしようかな」みたいなことを最近ずっと続けてしまってる(結局手に取ったのは変身物語含むギリシア神話関連とイギリスの失楽園)ので、ダイレクトな紹介をしてくださるのはとても興味深くておもしろいですよ!!
ちょっとかなりけっこう注目してますので!楽しみにしてますよ!!
別件のくっつけになりますが、京ルーの使い魔ssのやりとり更新させていただきました報告も。>>48
(この鬼毎スレそれ言ってる……)
(日輪刀を取り出す音)「私は君が好きだよ。
それが異性としてどうかは君の解釈に任せるとして―――私は、君と言うマスターを好ましく思う」
「君が良ければ、私は君を永遠のものにしたい」
「凍らせ、固め、その時を永劫に留めていたい」
「なんて、ね。時よ止まれ、汝は美しいと言ったのはファウスト氏だったかな」
「ねえ、マスター。君はどうしたい?」
「私の世界(なか)で永遠に同じ時を過ごすか、それとも―――」
「さあ、聞かせておくれ。私のマスター。君はどうしたいのかな?」
『永遠なる君へ』
シュニーヴィトシェンの絆礼装
雪に閉ざされた王国。六花の世界。固有結界ドヴェルグランド。
どこまでも白く、どこまでも美しい―――すなわちそれは完成された世界。
永劫にして無間、老いることも病むこともないそれは神話の時代に語られし妖精領域(アルフヘイム)―――その世界への勧誘は、彼女にとっての最大の親愛の表明である。>>51
「はじめまして、かな? 私はキャスター、真名をシュニーヴィトシェン……ああ。白雪姫と言った方が通じるかな。あ、もしかしたらどこがって思ったかな? 確かに、君が知ってそうな絵本とは見た目が違うだろうからねえ。でも気にしないで? 慣れてるから」
【 クラス 】キャスター
【 真 名 】シュニーヴィトシェン/Schneewittchen
【 別 名 】白雪姫、スノーホワイト、マルガレータ・フォン・ヴァルデック
【 出 典 】史実・ドイツ
【年代・地域】1533年〜1554年5月15日
【 属 性 】秩序・中庸
【副次 属性】地・人間・人型・女・王
【身長・体重】168cm・53kg
【B・W・H】87(D)-53-90
【外見・容姿】
雪を織り込んだかのような真っ白な髪を持つ女性。降ろせば腰の下まである長い髪はシニョンに結っている。
レース地のボレロにオフショルダーのタイトなワンピースを纏い、太腿の半ばまであるニーハイブーツを穿いている。
その上にフレアスリーブのローブを着ており、その容姿は人々の想像する魔法使いと呼ばれるものに近い。
服装は何から何まで純白で、凍りついた湖面を思わせるアイスブルーの瞳だけが唯一の色彩を湛えている。
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具A>>52
【保有スキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。キャスターが作りだのは自らの“王宮”であり、種別としては“工房”である。
道具作成:B
魔力の宿った器具を作る。キャスターが作るのは原初のルーンによるもの。ルーンに魔力が宿るため一般人でも使えるが、分厚い手袋をしなければ冷たすぎて持てないという欠点がある。
原初のルーン:C
北欧の魔術刻印・ルーンの所持。
最高神オーディンより、ルーンの中でも最古の神秘を持つ「原初のルーン」を授かっている。
正確に言えばオーディンがドヴェルグに授けたルーンを更に受け継いだもの。
複製のまた複製ということでランクが低下している。キャスターは氷にまつわる現象を意のままにすることが可能。
白きカリスマ:A
軍団の指揮能力・カリスマ性の高さを示す。
セイバーの白貌は彼女の象徴として機能しており、「彼女の容姿を美しい」と感じた相手に大きな補正をかける。
雪の導き:A
人を導き、光を示す。彼女の王道がスキルとなったもの。白き女王が授ける雪の祝福。自らの魔力を分け与え、対象の霊的能力を向上させる。>>53
【 宝 具 】
『六花の世界(ブラムヘイム)』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1000人
固有結界ドヴェルグランド。万年雪に閉ざされた氷の世界。キャスターの願いが宝具となったもの。
それは、氷結領域ニヴルヘイムを住処としていた魔龍ニーズヘッグの持つ氷獄の理。あらゆる概念を凍らせるそれは、万象全てに停止を命じる氷の牢獄である。
結界の内部では自らが認めたもの以外文字通り全てが凍結される。それは時という概念も例外ではなく、この世界では時の流れが零に等しくなる。永遠に続く時の停滞。決して流れ出すことの無い停止の地獄。
我が国に永遠を。病も死も何もかも、私の世界に入ることを許さない。愛しき全て、皆すべからく永劫無限に停止しろ。
そんな彼女の祈りの創造、形を成した願いの具現である。
ただし、彼女がこの宝具を使用することは滅多にない。
停滞し、朽ちることも尽きることも無いということは、成長もしないということ。国の繁栄を最期まで願っていた彼女にとって、この宝具は文字通りの地獄の具現にほかならない。
妖精世界(アルフヘイム)ではなく氷結世界(ニヴルヘイム)―――元より全てが死に絶えた世界など、彼女の理想には程遠い故に。
加えて、この宝具は彼女の祈りの創造であり―――すなわち、彼女自身の願いが極まらなければ発現しない。
全てを凍らせてでも留めておきたいという願い―――それに至るには、現世において最も身近な存在であるマスターとの仲を深めなければならない。
メタ的に言うと、絆レベルによって使用が解禁される宝具。
【 武 器 】
『祝福されし凍土の杖(イースヴォルヴァ)』
氷柱を削り出して作られたかのような白銀の杖。宝具ではなくキャスターの魔術行使をサポートする礼装である。
キャスターは基本的に氷の花弁を用いて攻撃する。一見美しい純白の花びらに見えるそれは、1枚で大河を凍てつかせるほどの冷気を秘めている。>>54
【 解 説 】
六花の魔女。氷の女王。麗しのスノウホワイト。
マルガレータ・フォン・ヴァルデックがキャスターとなったサーヴァント。
騎士ではなく為政者、王としての側面の白雪姫。
戦場から離れて久しいため私人としての性格が強く出ている。
ついでに背も伸びて、胸も大きくなっている。
穏やかで人当たりがよく、包容力のある柔らかな女性。女王というよりも女神に近しい人となりをしている。
スノウホワイトよりも距離感が近く、マルガレータよりも砕けている。
騎士であり戦士、その立場は彼女にとって枷のようなものでもあり――そこから解き放たれた今は奔放で、その清廉な容貌に反して蠱惑的に思える。
サーヴァントとして、そして王としてマスターを支え導こうとするが、基本的には自堕落で物臭な人物であるためあまり説得力はない。
幼少期は屋敷暮らし、屋敷を出てからは戦場を常としていたため、平穏な日々というものを知らずに生涯を終えた。
そのため、サーヴァントとなってからは「神秘の秘匿とは……?」となるほどに現世を謳歌している。
特技はウィンタースポーツ全般、特にスキーに関しては「これがあれば少しは進軍も楽になっただろうなあ」と思っている。
ただし、趣味はインドアなもの全般。休みはコタツにこもり、酒を飲みながら映画を一日中眺めてるというダメなOLのような日々を過ごしている。
たまに遠出をしても目的地は熱海か箱根という筋金入りぶり―――もしくは、ただのおばあちゃんなのかもしれない。>>55
【 セリフ 】
「相変わらずだねえ、昔の私は。あんなに肩肘を張って疲れないのかな? マスターになにか迷惑をかけていないといいのだけどね」マルガレータ・フォン・ヴァルデックに対して
「あの黒いのも私かい? へえ。また随分とあれは……色々とあったのだねえ、私も」スノウホワイト・オルタナティブに対して
「永遠の美、ハリウッドの妖精……会えて嬉しいよ。オードリー・ヘップバーン。ローマの休日は何度も繰り返し見たものさ」オードリー・ヘップバーンに対して
「君がクロケルかい。なに、マルガレータから話は聞いてる……その、君が彼女の友人になってくれてとても嬉しい」クロケルに対して
「火焔領域ムスペルヘイム、それを縁にする英霊かぁ……うへえ、怖い怖い。あんなの命がいくらあっても足りないよ……まあ、何もかもを凍らせてしまっていいなら話は別だけどね?」スルト、シンモラ、レーヴァテイン、レーヴァテイン・オルタに対して
「君が英国の聖剣使いか。なに? 知り合いに似ている? いやあ、そう言ってくれると嬉しいねえ。かの騎士王殿の友人ということはさぞ立派な……へ? ろくでなし? どういうことかな?」アルトリア・ペンドラゴンに対して
「英雄王、では無く賢王か……なるほど。友の喪失ね。私にも覚えがあるよ……私達は、似たもの同士なのかもしれないな?」ギルガメッシュ(術)に対して
「流石はシンデレラ、話通りの美人だね。それにしても、少しばかりアグレッシブな……うん、そうだね! 私も昔は似たようなものだった!」灰被りのエラに対して
「ああ、ありがたい。ちょうど酒を切らしていてね。お礼に何か映画を……またかい。別にいいけど。変わってるねえ君も。ワルキューレなのに恋愛映画が好きだなんてさ」エルルーンに対して>>56
「あんまり使いたくないんだけどね? まあ、君が言うなら仕方ないか!」
「時よ、止まれ―――」
「其に悪は無く、其に滅びはなく、其は完成された世界。全て、全て、穢れなき雪の純白に染まれ。
真名、開帳―――『六花の世界(ブロムヘイム)』
眠りなさい。永遠に」
「地獄そのものさ。私の宝具は。響きが似ているだけあるといえばいいのかな。死者世界(グラズヘイム)といい勝負だよ」
【 制 作 】猫の藩士
【クラス適正】セイバー、バーサーカー
【レン タル】可
【NG 表現】無し。ただしエロスは程々に
以上、前々から話してたアイディアを統合したキャスター白雪姫でした
なお白雪姫達で姉妹ロールをするなら長女シュニー、次女マルガ、三女オルタになります
カラーリングは年が進むごとに白に近づきます(黒→灰→白)>>60
お姉~さ~ん~(ルパンダイブ)総集編みたいな感じに文まとめるのって難しいね…
>>前811
まさかの幼女が所長枠。
性と出産の快楽に溺れた幼女を話させると泥案件になるから仕方ないね……。
>>前889
おぉ、言及ありがとうございます!
ウチの子からだとこんな感じですね。
「クリシュナ、シヴァの化身か。
同じく神の化身、運命の為に戦争を加速させる為の傀儡だったお前は、持つべき己(モノ)を見つけられたのか。
そうか。そうか……」タイプの違う魔術や異能の同時使用が可能、と日替わり(一週間ローテ)で使える魔術や異能が変化する、
ならどちらが作中や執筆面で使い勝手の良さや書き易さ上なんだろうか。やっぱ同時使用可能かな?>>72
ないです!オッケー!
灰津のストーリーをポンと……これの続きも出来てますけどそれは紫音の成長版ができてから……なので明日
ちなみにこれは前話
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/魔神、蹂躙「あの巨人は人間を傷つけることができない。無理に傷つけようとすれば何か不都合があるんだろう。だから、俺以外の誰かがあいつに突撃して隙を作ればいい」
口から出るのは命を軽んじる言葉。生か死かの血で血を洗う戦場にいた元一般人だった男。だからこそ、なによりも最適解が見えるし最適解を実行せんとする。
「仮にそうだったとして……いや、俺がそれを決意したところでだ。あの攻撃の中を切り抜けられると思わない」
「そうだな。そしてそれは俺に関係ない。むしろそれで競争相手が死ぬのなら本望だ」
そしてそれは当然の帰結。時間はないぞと追い立てる黒野は既に銃のストッパーを外して都羽に向けている。マスターの死はルール違反。しかし何も殺さずとも脅すことはできる。暴力で四肢を機能不全にすることだって可能なのだから。
対する紫音はその状況に愕然とし、ニアディールもそれはいかがなものかと口を挟み、そのままニアディールは己の不可視な異能を用いて黒野の動きを止めんとする。
「だーめ。せっかくこの子が捨て駒になってくれるっていうのに、そんなことしちゃあつまんないでしょ?……ああ、そうだ!あなたも一緒に飛び込むといい」
トン、とニアディールの首筋に当てられる黒いナイフ。この場において最も暗く血に濡れた悪である女、ジェーン・リップが黒野の意見に加担していた。それもそうだろう。彼女は聖杯を求め、稀代の殺人鬼であり、どこまでも深い魔術師。目的のために非道に手を染めるなどとうの昔に勇んでやっているのだから。
「選べ。お前ら二人で飛び込むか、この女がダルマになるか」
「何も死.ねって言ってるわけじゃないの。死なない可能性の方が高いでしょ?」
殺人鬼と傭兵。二人の悦楽者は己が望みのために人を切り捨てる。二人の笑みのままに、状況が打開される。それは一つの救いでもあり、それと同時に戦場で戦う戦士の侮辱でもあった。故に、だからこそ、それを咎めるものがいた。「もう一つある。貴様等が永劫の苦しみに囚われる、なんていうのはどうだ?」
突如現れた大男がジェーンと黒野を蹴り飛ばし、そのまま二人の武装を解除する。その大柄さ、そして容姿は先程まで彼らが眺めていたそれと一緒だ。
「バロール………!?けどなんで、だってあっちにお前は……」
「端末だよ、ランサーのマスター。俺はただの端末。だから別に意味はない。そこの愚者二人を罰するためにここにいるだけさ」
魔王の動きは止まらない。銃口やナイフの切っ先が向けられる前に二人の首を片手ずつで持ち上げ、酸素がうまく体に回らないように適度に締めている。体格差からか足がかなり浮き上がっているそれはその光景のみで恐怖を感じさせるものだろう。
「確かに策としては悪くない。したければすれば良いとも。しかしそれは場の全員がそれを飲み込む、もしくは抗議する前に事を済ませられたらという話。そして俺は抗議出来たから今こうやってしているのだ。
俺は少なくともそれを認めない。サーヴァントであろうが人間であろうが俺を傷つけることを許すのは俺の前に立ち塞がった英雄のみ。下手な小細工を仕込んだものは全ての力を以って粉砕する。俺を止めたいのであれば、己が全てを持ってここに来い。真正面から立ち向かえ。
この忠告が終われば俺はこの端末を消滅させる。しかし覚えておけよ。今、貴様等が口にしたような所業をした場合。俺に立ち塞がった哀れな生贄は勿論のこと、主謀者である貴様等も等しく殺.す。不殺の戒律?それがどうした。本来の死ではない実質的、精神的、肉体的な死など呪いで幾らでも与えられるのだからな」
それだけを言うと、大量の花弁に姿を変えて消失してしまう端末。しかし最後にマスター達に向けた視線は、この闘争を踏み躙るものを魔王は許さないという、何よりも威圧を放つものだった。「…………己が王道を破砕する全てを許さない。己が望むものの為、立ち塞がる全てを殲滅し、服従させ、天を獲る。それがお前の矜恃か、巨人王」
「そうとも。故に俺は戦う。凡百の英霊も、有象無象の人間も、天を牛耳る世界そのものも。俺は全てを飲み干して塗り替える」
端末との会話を聞いていたバロールとアフラースィヤーブ。何よりも危険性を理解していた拝火教の魔王は、異邦の魔王たる巨人の一撃をほぼ完璧という形で防ぎ剣を交わしていた。
「いやしかし、そうか。貴様は我らと同じ誓約を課されているのか。人間に手が出せない、と」
「ああ、そうだな。……しかし、それももう終わりさ」
寒気。それは春うららな季節であるのに感じてしまうほどの寒気。それを漂わせているのはバロールに他ならず。
「魔神……その濃密な死の気配は……貴様、まさか」
「ただ直死の魔眼を発動すると思われているのか。些か心外だよ」
濃密な死の気配は変わらない。あらゆる生き物を死に追いやるオワリそのものが形を成すかのようにバロールの眼に集まって………
否、否だ。あれはバロールの周りに集まっているのではない。その気配が薄れることなく広がっていく。今やアフラースィヤーブや復帰してきた他のサーヴァント全ての足元を冷やすかのように立ち昇っている。そしてそれは、天に昇華……いや、大地も天空も全てを包み込むように。
「このっ……魔眼の大投射か!範囲は、この島一帯……!」
「そう。何がどうとは面倒なのでな。有機物無機物、意思あるものないもの関わらず全て殺し尽くすことにした。そうすれば手っ取り早いだろう」
「ヴァラッ!?☆おペインはnothing♡」魔眼の発動に注力しながらもクルサースパとピロクテテスの攻撃を軽々といなすバロール。いや、むしろキレが増していると言うべきか。彼の本質は死。誰もが迎える究極の零に近づいているからこそ、何よりも世界を知覚し冴え渡っている。今の彼は魔力と魂の動きで誰が何をするかが手にとるようにわかっている。サーヴァントといった大きな魔力や魂を保有するものは尚更だ。
それは隠形のルーンで姿を隠したヘルヴォルと、バロールの影の内から現れ出でて首を狩らんとするカマソッソも同様であった。
「だからそうだな、お前ら二人の攻撃も手に取るようにわかる。俺には、お前達が行動に移す前からそれを読むことが出来るでな」
「……大神仕込みのルーンをこうも返されては、ね……!」
「グヌゥ……!!我のこの暗技を防ぐとは、万死に値するぞ貴様ァ!」
サーヴァントほどの大きすぎる魂が取る行動は彼にとっては目にはっきりと入りすぎるものだ。それが霊基を動かす前に、その思考が手にとるようにわかる。だからこそ、彼は止まらないし止められない。サーヴァントでなければ太刀打ち出来ないのに、サーヴァントである限り敵わない。そしてタイムリミットがきてしまえば最後、直死の魔眼が島全体を包み込む。
「不殺の誓約は、きれてない筈だろう……!」
「そうだな。しかしそれは聖杯との契約に基づいて施されるものだ。………残念なことに、いま俺は聖杯と魔力パスを繋ぐのではなく、この土地そのものからパスを繋いでいる。普通ならば叶わんがまあ俺は精霊種に近い巨人種だ。いいとこ取りと言えばそうだがな。
だからこそ、俺はもうじき不殺の誓約を破ることができる。秒読み、といっても構わないほどだな。島全体と繋げたこともこの大投射が出来るようになった要因でもある。……さあ、怯えろ。平伏せ。死はもうお前の背後にいるぞ」
天に巨大な瞳にも似た魔法陣が展開される。その瞳が彩るは極彩色の幾億幾兆の死。七色に光り輝く『虹』の魔眼。これが神殺しの魔神が誇る万象一切を終わらせる死の権能。
「直死──────」>>82
うーむ……>>81
声に出してみると『奔放にして嵐の如き王の掠奪(カリビアン・ブラックストーム)』の方が駆け抜ける感じがして好きです>>81
カリビアン・ブラックストームの方が、口に出した時に語呂がいい気がします!
技名であることを考えたら、こっちの方が私は好きです。──────幼い頃から、ヒーローになりたかった。
誰かの手を取って幸せな方向に向かって引っ張ってあげられるヒーローになりたかった。
強くなくていい、弱くたっていい。ただ、誰かの手を引いて、泣いてたら笑わせて、傷ついてたら治すことができる。優しさで救える人になりたかった。
現実はそうもいかなくて。怖いことに立ち向かう勇気がなくて。だから自分はそうなれない。英雄(ヒーロー)になんかなれない。だってそんな決断をしてしまったから。弱虫で腰抜けだから。そう思っていたから。
『俺を止めたいのであれば、己が全てを持ってここに来い。真正面から立ち向かえ。これが、魔王バロールたる俺の意志だ』
でも、それでも、己のこの胸の内をどうしようもなく焦がし続けるこの感情が捨てきれないと言うのなら。それを変えるためにこそこの戦いに参加したと言うのなら。この醜いエゴがエゴのまま終わらないために咲き誇りたいというのなら。
───────この気持ちがヤケだったとしても、どうせ死ぬからという諦観だとしても、それでもいいから足掻きたいと、自分の足は駆け出していた。目を瞑っているバロールに視覚はない。その上で敵の動きを感知し戦えていたのは一重に他の感覚器官の異常な発達と、霊的要素による判断……すなわち、魔力や魂の動きによって知覚していた。
魔眼発動中のバロールにとって魂が大きすぎる英霊の動きなど、仮にステルス系統の能力を使ってきたとしても簡単に看破できるし、例えそれが人間でも大魔力を使っている魔術を付与していたりすれば手に取るようにわかる。だからこそ、サーヴァントの支援で人間が立ち塞がることすらできないのだ。
………そう、超常の力に頼ってしまえば、バロールという怪物は仕留められない。それはつまり、頼らなければ。そして、人であれば──────
「───────!」
バロールの前に、人間がいる。サーヴァントの支援もない、大魔術で加護すらつけていない、小さな小さな魔力のままに走ってきて、なんの防御もないままバロールの前に立ち塞がる青年がいる。
仮にその前に気づけていれば、未だ不殺の誓約に縛られているバロールでもやりようはあった。昏睡、空間転移、彼の魔術ならばその対処程度どうということはないから。だからこそ支援も魔術も全て彼の前では塵芥だったのだ。
しかし、気づけなかった以上はそれまでだ。反射的に振るってしまった槍は、目の前の小さな命を奪う前に誓約に則り勝手に止まり、魔王に大きすぎる隙を生む。
「ン見えタッ!!水のティアードロップンヌッ☆」
「光のルーン!」「穿てよ、弓兵……!」
発動直前だったバロールの魔眼を矢が貫く。その一矢の絶技は勿論のこと、ヘルヴォルとアフラースィヤーブによって矢に施された光と太陽の加護はかつてのバロール討伐神話……光神ルーの変化した槍をなぞる形となる。
「フハハハハハハハハ!!侮ったな魔神よ!我が刃、次こそその心臓を抉り取る!」
「これで終わりだ、巨人王!俺のマスターを舐めたツケだああああぁぁぁぁっ!」
バロールの胸にカマソッソの黒曜石のナイフが差し込まれ、心臓を切り潰す。そこに、ダメ押しであるかのようにクルサースパの矛が矢を更に脳髄の奥深くに叩き込み……!剛風、閃光、大爆発。荒れ狂う魔力の奔流が治まった際には、バロールとその目の前に立っていたちっぽけな人間………紫音だけが、残っていた。
「く、くく、くははは………いやはや、そうかそうか。まさか俺が、サーヴァントでなく、魔術師でなく、はたまた『それ以外』でもないものに打倒されるとはな。……貴様、名を何と言う」
「……紫音。雷、紫音。そこのランサーの、マスターだ」
「そうか。シノン、しのん、紫音か………おい、暗い顔をするな。お前は俺を打倒した益荒男だろうが。胸を張れよ」
なんの加護もない、貧弱極まりないお粗末な強化のみで魔力と暴風が荒れ狂う中をかき分けてバロールの前まで走り抜けたのだ。途中で幾度死の危険があっただろうか、そして目の前に立ち塞がった際、バロールが攻撃を戸惑わなかったら、己は挽肉となっていたのではないだろうか。その恐怖を踏み越えて魔神の前に最後まで立った彼を軽蔑する者など何処にもいない。だからそう怯えるなと、バロールは言う。
しかし、それにも首振るばかりの紫音は内心を吐露するように口を開く。
「………俺は前に立ち塞がっただけだ。お前に攻撃をしてもいないし、別に勇敢な決意だってわけでもなかった。どうせ死ぬなら、最後になりたい自分がやってみたかったことを、やろうって……そんな、立派な決意ありきだったわけじゃなくて……」
こんな勝ち方をしたかったわけではない、こんな活躍をしたかったわけではない。………自分は、さして高尚な人間ではない。そうやって卑下し自嘲する紫音の頭を、はっきりと。死の権能を纏っていない温かい太陽と心地いい大海の色をした目で眺め、大きな手で優しく撫でて。
「そう卑下するな。お前が、いやお前こそ、魔神バロールを倒した英雄だよ。何も恥じることはない。お前こそが、ヒーローだ」
全てを見透かす目を持ったからこそ、自分を倒した青年のことを見抜き……そして、それでもお前は頑張ったんだよと、彼の決断と勇気を称えながら……巨人の王様は、春風のように消えた。〜戦闘後、○○○○○より〜
「終わったか。ふむ、歴史に刻まれた英雄ではなく、今を生きる者がピースになるとは思わなんだ。………いや、私の在り方としてはそれもあるのか?」
この場にいたもう一人の魔王、アフラースィヤーブはあの青年が立ち尽くす姿を見て一人ごちる。ああ、そうだな、自分(魔王)という存在にはまさしくあれが特攻なのだと。そして、だからお前も負けたのかとバロールに対して胸中で問いかけ。
「……それにしても、些か困る。このままでは大神殿の創造に時間をかけてしまうし、その間で我らが敗北しかねん」
この聖杯大会、どこの面子も強力無比なサーヴァントばかりだ。無論、アフラースィヤーブもそうではあるが負ける可能性は十二分にある。早い所神殿を想像したいが、その条件が彼を縛る。
「大規模な神殿跡地などでもあれば1日2日をカットできて楽なのだが……む?」
その言葉を自問自答した時、カチリとピースがハマった感覚がして。ああ、そう言えば。この島全体を魔術回路(サーキット)とした輩が先ほどまで立っていたから。
「お前が居てよかったぞ、もう一人の魔王。お前のそれは、私が有効活用しよう」納言さんおられたので投げます
【氏名】雷紫音【性別・年齢】男性・21
【身長・体重】180cm・72kg
【肌色】黄色人種の白【髪色】若草色【瞳色】蜜柑色
【外見・容姿】白衣を着たお兄さん。意外と筋肉質【令呪の位置】心臓
【魔術系統】霊媒医術・治療魔術・魔術製薬技術
【魔術属性】水【魔術特性】調合・転化
【魔術回路】質・量:A 編成:正常【起源】決意・癒す
【称号・二つ名】王星極天所『献癒部(エリクシェンド)』・春の英雄
【魔術・特殊技能・特性など】
霊媒医術、治療魔術の両方を非常に高レベルで習得しており、もとよりその二つへの才能が天才的だったことと大量の研鑽によりその道で言えばほぼほぼトップクラス。彼自身が創り出した魔術薬との併用を考えれば少し埒外に片足突っ込んだ回復も可能。
魔術薬の製薬技術もほぼほぼ上位クラス。呪いやエンチャント方面よりも毒、治療薬といった体に直接作用するものの方が得意。体を癒すということは転じて壊すことにも長けているということ。薬に置いては勿論のこと、霊媒医術で霊体を切り開いて相手の体も切り開くなどと言った扱いが得意。また、通常の医学薬学にも深く精通している。表向きは医者。
【礼装・装備など】
『熾天織る四乙女(エピオネ)』
かの医神アスクレピオスの妻であり、当人もまた医療の神であったとされるエーピオネーの名を冠した魔術医療セット。四つの用途がありそのどれもが一級の医術品。そのそれぞれがこらまたアスクレピオスの娘から取られている。
『祝福の良薬杯(ヒギエア)』
「ヒュギエイアの杯」で有名な女神ヒュギエイアの名を冠した杯。超高精度の演算機や記録機のようなものであり、問題の毒物を投与、または傷害データを記入することで様々なルーチンを通しながら最適解の魔術薬式や魔術式を導き出す。
『施しの療薬瓶(パナケア)』
「万能薬パナケイア」で有名な女神パナケイアの名を冠した魔術薬製造専用の補助礼装。魔術薬製造という用途にだけ限ったことと引き換えに使用者の魔力コントロールを高めるし、ヒギエアの出した式に応じてオートサポートをしてくれる。『忍耐の医術具(イアソー)』
治癒を司る者として有名な女神イアーソーの名を冠した霊媒医術・治療魔術具。医療に必要な機能を高度に所持しており様々な形へ変化する。使用者の腕がうまければ術後の傷を残さないことも可能。反面、壊すための武器として使うことも。
『褒美の寝息所(アケソー)』
回復を司る者として有名な女神アーケソーの名を冠したアフターケア、継続治療を行う即席簡易工房。内外を区切る視覚妨害の結界の中には半径数メートルほどの入院室のようなものを作っている。そこで継続的な治癒や疲労回復を伴うケアを施す。
『R.I.P(ロクス・アエモヌス)』
紫音が己が心象風景を描き創造する固有結界。世界卵の才能を持っているからこそ顕現できる魔術の極致の一つ。うららかな春の風、暑すぎず寒すぎない日の光、流れる小川は命を育み、咲き誇る草花は生命を主張する。牧歌的楽園すら想起させるそれは生死の輪廻の現れでもある。
前述した光景の際には結界内の全ての存在に対して永続的な回復を付与する。四肢の欠損程度ならばすぐに修復され、生命力を譲渡するので魔力不足の者も補える。即死でない限りはある程度の道理をねじ曲げて人々を癒す事ができる安息の楽園。
しかし、それは春と夏の間のみ。生命力を人々に託して枯れ果てた楽園は再起のために命を欲する。魔力も、生命も、何もかもを吸い上げ溜め込む終末論。アルファがあればオメガもある。生命が溢れれば死も当然存在する。恒久的な平和と生命のサイクルはただ栄え続けるだけでは叶わない。
これは紫音の心象が「栄え続けるものなんてない。永遠の命は人には遠い。自分は全てを救い取れない」ということから意味するものであるが、それと同時に紫音は「それでも、と。誰も彼もが傷つかない世界が欲しい」という意志からこの固有結界を嫌っている。
【人物像】
灰津聖杯大会を終え自分の夢に確かな道と決意を持ち、そこにあたってひたすら努力を重ね続け挑戦を諦めない好青年。
戦場や難民地区などを旅し、神秘の秘匿に抵触しない限りの魔術医療や普通の医療を行い続けた結果、正式な医大には通っていないのにも関わらずそういう医術に対してのプロフェッショナルと若きながらもなっている。本人は「戦場や荒れてる所を渡り歩いてただひたすらに人を癒す術を求めていたらこうもなる」と言っていたが、それは一重に彼の才能と努力の裏打ちでもある。「四季折々の怪事件」「三原色のオーケストラ」と言った中世以降には中々見る機会が少なくなった魔術的大事件に携わったことで「春の英雄」やとある魔術使い事務所で『献癒部(エリクシェンド)』の名を冠することを果たした。
逃げてしまった過去、弱い自分、何をどうしたいと叫んでいても結局は独りよがり、そう胸に潜んでいた彼の慟哭を彼自身が認め、受け入れ、それでも諦めたくないと求め続けることを受け入れたからこその姿。戦争を終わらせたようなヒーローなどではないけれど、多くの命を救ってきた彼はまさしく現代の英雄(ヒーロー)に他ならない。
イメージカラー:ラベンダー色・特技:製薬・折り紙
好きなもの・苦手なもの:人形劇と猫と犬・スパゲッティモンスター
天敵:黒百合のマーメイド・勇士と戦乙女の人形役者・大爆薬庫火力神父・陽炎と鬼灯のカニバリスト
【一人称】俺【二人称】君、お前【三人称】あの人、彼、彼女
「泣かないで。どこが痛いか、ちゃんと教えられる?……良い子。すぐに治してやるから」
「俺はね、魔法使いなんだ。だから泣いてる子だって簡単に笑顔にできちゃうわけ。………そうやって本気で信じられると、少し困るかもしれない」
「任せろ!どんな傷だろうがなんだろうが、俺の前で泣かせたりなんかしない。何がなんだろうが治して治して治し尽くす!」
「死なせないって………言ってんだろ……!誰も死なせない、自分の前で誰も彼もが泣いて良い理由なんて、ない!エゴだとかどうとか知らないから、とりあえず今だけは生きて前を見てろ!………死にたいのなら、一種に手を取ってやるからさ」
「悪に立ち塞がる正義の味方……それもいいけど、俺は優しさでみんなを癒せる方が好き。血を流して戦う英雄よりは、泣いてる子の涙を拭って痛みを消せる何かになりたい」
大体こんな感じ。このスレの医療従事者達とは多分仲良くなれる。多分海賊ネタ繋がりと言うか何と言うか。
バーソロミューって188cmだったんだあ……勝手に180前後くらいかと思ってた、でけぇ~……>>101
この一難の示唆の答え合わせの間に3〜4こ程難がありますよろしくおねがいします
東に走っては傷を治し西に走っては病を治し南に走っては病を振り撒いた神秘を叩きのめし北に走っては医学の研究をするヒーロー君ですよろしく>>102
ああ大神殿……(ひどい見落とし)>>105
ショタ系はうちにはいないんですよね。ダレイオスのような、小柄な美少年はショタとは違いますよね?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/ダレイオス1世
>>103
くろひーもそうですが体格の良い悪党が気持ち悪いテンションで迫るのは怖いです。>>108
灰津は割とマスターが表に出ることが多い、というかそっちにフォーカスが当たることが多いですねぇ
固有結界は魔力量的に大して使えないし紫音もあまり好きじゃないって言う感じのアレ。なんでも固有結界名がRIP(安らかに眠れ)なのがもう気にくわないらしい)
>>110
魔王たる己を倒したお前は疑いなく英雄なのだから誇っていいぞと褒めて消えるバロール。ちなみに出番はまだあります。令呪で自害して運営の手駒になる前に仕込んだ策があるからね!
>>111
うち割とショタいますよー!いかがっすかー!
ちなみに最近話題になった
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/ダヴィ・ミーニャ
は15歳で174cmかつ52kgというちょっとしたファンタジー体重
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/雷%20輝宙
も14歳で177cmかつ53kgというさらにファンタジー体重どうも、この土日ずっとボックス周回でウホウホしてたユージーンです。
大体の話は聞かせてもらった。うちからは2m超えの巨漢バルバロッサと必殺仕事人中華ショタの王宇轩くんを貼っときますね。
バルバロッサ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B5
王宇轩
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E7%8E%8B%E5%AE%87%E8%BD%A9我が家のショタはメネスと言うファラオ系若作りショタと鞍馬天狗と言うショタジジイとメレクと言うドSショタがおる!(ダイマ)
>>115
あ、あの二人はファンタジー体重の例としてふと出してみただけなのでショタ関係ないですー
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/アドニス・メルクーリ
150cm44kg
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/ダヴィ・シウバ
149cm40kg
ガチガチのショタはこの二人>>124
wikiにR18ssはちょくちょくありますし短編ssに※R18注意とか書いてとかどうでしょう?>>128
最終的に複製した宝具の保護衣を託される展開とかあるかもしれない。現代の素材を用いて作ったやつだからロルム先生退去後も残るというね。>>127
ぼくの考えたサーヴァント10
https://bbs.demonition.com/board/5192/
まとめwiki
https://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/d/
(ストックを此方に貼る...という手もありますぞ...)お待たせしました信長様
ご要望のR18SSでございます
登場キャラはアレンと>52の人
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/R18SS%252Fあまい夢
感想を……感想を……何卒……何卒……>>132
ここであれなら私のR-18ページでもいいので……ので……(何分初めてのことなので普段より意見・感想が欲しいのです)
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/おいでよ!ラフムの森(まあR-18というか泥要素って、結局自分の中の語彙力とやりたい描写への理解とそういう知識がどれだけあるかだからね……書きたい話のイマジネーションを出力するのはある意味普通の話を書くよりも難しいかもしれない)
(でもだからって書かないよりは書いた方がいいとは思う、絵とかグラフィック無しの文章だけでそういう情景を想像させられる技術の向上にもなるからネ!)18禁かぁ……一回試し書きでもしようかしらねぇ。素材(キャラ)は豊富にあるし。
>>93
黒野がヤベェ奴と意気投合(?)してる…
そして紫音くんの勇気に敬礼
魔神を打ち倒す決定打が、英雄の宝具でも悪辣な策謀でもない、只人の決意と勇気という所が最高にぶっ刺さりました
>>98
聖堂教会代行者見習い「情熱があるのはいい事よ。けど、くれぐれも自分の身は大事にしなさい。――我が身を捨てての奉仕、なんて結局誰の救いにも繋がりはしないのだから」
ジルと出会ったらこんな事言ってそうだなぁと思いました
あと何となくですが、仮面ライダー最終話の主人公っぽくもあるなと
>>139
やはりスノーフィールドで聖杯戦争(大会)と言ったらあの場所でしょうってね
続きはどうしましょうか?
一旦監獄長さん側の事情説明入れます?「だってボクってば堕天使だから、サ★!!」
「人生はさ、強引にイェイだよ!今を楽しまなきゃ、損だって!え、『ゴーイングマイウェイじゃないか』だって?うん、そうとも言うかもね!」
「キミは寂しいんだね?分かるよ。だってボクがそうだもの。自分がこの世で一人っきりだと感じた時の身を切り凍てつかせる戦慄、そして他所の誰かはそんな自分の事なんて知らんぷりして楽しそうに笑っているのを知った時の妬心といったらアレ以上に己を苛む絶望は無い。そうだろう?それを共有できるという点でボクとキミは友人に、笑いあい、愚痴を言い合い、楽しさを共有し、傷を舐め合い、孤独を乗り越える為に協力する事が出来る。さぁ、馬鹿騒ぎしようよ、生真面目なのはヤだよ?目立たないのも嫌いさ。それじゃあ足りないというのなら、キミはボクに何を求めるんだい?キミがボクと仲良くしてくれるなら、ボクがなんでも差し出すよ?さぁ言ってくれ。金銭かな?魔術の知識かな?それとも肉体だったりしてもいい。キミに都合のいい肉奴隷になれ、というのならボクはなれる。ほらほら、欲しがってくれ、要求してくれ。それとも、アレかな?ボクのような様々な要素が入り混じった怪物のようなボクが気持ち悪いというならそれでもいい、嫌われたままでもボクはキミへの友情を捧げる事が出来るからね。ストレスを解消する為に虐めたり、単純に無碍に扱える対象が欲しいというのならサンドバックにでもなろうじゃないか。兎にも角にも、ボクはキミが泣いたり、悲しんでいるのが見たくないんだ、キミには笑っていて欲しい。だから仲良くしたいんだ。さぁ、友達になってくれないか。ボクはキミを救いたいし、キミにこの寂しさってヤツから救って欲しいんだ。さぁ、握手をしよう、いや、違うな、してくれないかな?」
「ねぇ、・・・・独りにしないでよ」名前:刹那・ガルドロット
年齢::17(+50~)
性別:女性
属性:中庸・悪
身長/体重:167㎝/58㎏
スリーサイズ:B88(E65カップ)・W60・H87
特技:ブレイクダンス いたずら
趣味:ショッピング 音楽観賞
好きな物:喧騒 ボードゲーム ガトーショコラ
苦手な物:侮辱行為 座学 犬
嫌いな物:孤独
国籍/所属:イギリス・時計塔(エルメロイ教室)
起源:悦楽
魔術:都市魔術/獣胎憑霊法(リカントロピー)
属性:虚数
編成:異常(妖精体質の為、常人とは少々異なっている)
質/量:B/B+
制作者:◆B8D4AQBhU2
・とある魔術的な実験達の結果、非常に混沌とした体質や能力を保持・運用する事となったよく分からない存在。>>154
【キャラクター】
おっぱいおっきいEカップ。エルメロイ教室に入り浸ってフラット達とバカ騒ぎするのが常。いつも悪戯っぽく笑っている小悪魔系おねーさんなキス魔。基本的に他者を振り回すタイプだが、若干のMっ気アリ。
自室は好きなもの(チェスを始めとしたボードゲーム、通販で買ったラノベ、脱ぎ散らかした衣服など)をため込んでしまう性格や獣胎憑霊法(リカントロピー)で生み出した魔獣を飼育する為に諸々でにかなり散らかっており、週に一度、断捨離を兼ねた大掃除をしている。
魔女のような三角帽子にグレムリンを模した刺繍のされたタンクトップ、ゴーストを意匠したパーカー(サイズ発注をミスった為、萌え袖状態)を着ている。耳に複数のピアス、左目には眼帯をし、右の頰にはタトゥーがある。マニキュアもしている。音楽を聞く時はイヤホン派。
・人間ではなく、獣やそれ以外にも成り切れない自分の事を堕天使、と称する電波系。
・他人をからかい、意地悪をし、困難を乗り越えたい人には力を貸し、慈しみ、あるいは攻撃する。誰かと仲良くなりたいし、自分は能力的にも優秀なので多分誰もが仲良くなってくれる筈、と思っているが、属性が入り混じった自分のような存在と仲良くなってくれるヤツは居ないだろう、とも考えているので自己プレゼンが長くなりがち。>>155
【経歴】
ある時、獣胎憑霊法(リカントロピー)の家系で大々的な試みとして人狼を自分達の手で一から製作する『人狼人造計画』が発動した。後述の通り、人間の胎児へ降霊、受肉させる、という方法で、である。人狼の造る実験そのものにはそれなりに上手くいったが、結果としては失敗し、その人狼は産まれる以前、そして産まれ落ちる時までに周囲一帯の生命や魔術、神秘を片っ端から喰らい、吸収した。しかも存在としては人狼のような特性を持った生命というだけで、人狼そのもの、という訳ではない。つまり誕生時、彼女は獣胎憑霊法(リカントロピー)の魔術を刻印ごと取り込み一つの魔術師としての適性を得た訳である。その後は暫く野生児として獣同然の生活をしていたが、更に現代に戦乙女を再誕させる魔術儀式「戦乙女再誕儀礼(reヴァルキュリア=ビフォアタリア)」に巻き込ま100年級の眠りに落ちる。が、人狼の特性である魔術の無効化が発動、魔術儀式の結実の恩恵を半端に受け取る結果になり、戦乙女、即ち半神の属性・・・が極度に零落した妖精としての属性を得るに至る。その後、紆余曲折の結果時計塔に籍を置く事となり、誰かに認めてもらいたい、友達が欲しい、チヤホヤされたい、注目されたい、という思いによって都市魔術を確立した。現在は時計塔内部をウロチョロしつつ、(いつか失ってしまうかも、という恐怖を抱きつつも)、魔術世界での生活を楽しんでいる。>>156
【魔術】
・都市魔術
どんなに文明が発達しても人が全知に至れる訳はなく、現代社会に息づく都市伝説や噂を新時代の神秘として目を付けた最新の魔術
・都市伝説(アーバンレジェンド)≒小説、戯曲など、を基調とした幻霊による概念の強化、取得の魔術。
・タブレットを用いた擬似高速詠唱、術式簡略化。
・都会との親和性が高い『最新の使い魔』であるグレムリンやポイ捨てされた新聞紙・雑誌に扮した偽装式神の使役。
・地下水路、環状線、道路などの「流れ」を水脈に見立てたり、基盤にした風水や魔方陣、結界の構築。
・獣胎憑霊法(リカントロピー)
獣の胎児を媒介にした降霊による怪物の生成及び操作術。降霊による幻獣回帰
幻獣回帰による根源到達が目的。雑にいえばティアマトの霊呼び出して受肉させて現代にティアマト生み出そうぜ、といった感じ(もちろんそれが可能かといえばそうでもないし根源到達かといえば怪しい。なんにせよこの魔術のコンセプトから考えれば多分強力な神秘を纏った獣を作れれば最高)
作業としては『降霊』『受肉』に分けるのが主。胎児を使用するのはホムンクルスと同原理(魂が清らかだからとかそんなん)
魂の在り方などの学問であるから多分錬金術から分化したタイプ。おそらくジーク君(竜)を見たらぶっ倒れる。クローディア嬢見てもぶっ倒れる。
もちろん霊を複合して強力なものに仕上げるのもアリだし、受肉先を弄るのもアリ、無茶苦茶なところだと人間の胎児に受肉させて文字通り人狼を造る(この場合…というかデミ・サーヴァントといえばわかりやすいのもしれない。要するにこの魔術自体かなりの無茶)
【剥影(はくえい)の魔眼】
その眼で見たモノを剥ぎ取り、溜め込み、任意で解放、再現、付与する魔眼。ランクは『宝石』
剥ぎ取れるモノはダメージ、感情、運など。一度につき一つのカテゴリーのモノしか貯められず、その間は質・量に比例した幻痛が襲う。>>158
>全年齢だからってそういう話をしちゃいけないルールはありませんよ
あっ、そうだった…………(痴呆)
>私も何度かしか覗いたことはありませんが、やっぱりあそこ頭おかしい(褒め言葉)
天才達の砂場…………!(ポプテピ顔)一応検索ワード絞ったら一般人でちょくちょく出てきたな…明日あたり学生系まとめて一つのページにしてみようかしら
>>145
強大な存在に一撃を与えるのが小さな存在、っていうのすごいツボなんですよぉ
ジルさんは紫音にそういうだろうなぁって思ってました。異端と教会、立場は違えどそういう心配をしてくれるの優しみ
>>96の成長した紫音の固有結界について簡単な名前のモチーフの説明とか
『R.I.P(ロクス・アエモヌス)』
RIP(requiescat in paceまたはrest in peace)
安らかに眠れ、という冥福を祈るのが本来の使い方。しかし最近はスラングの意味で「○ね」とかいう意味に使われることも多い
ロクス・アエモヌス
安全快適な理想郷的である安息の場所を表す文学用語。木、草、水、そして穏やかな場所であれといった特徴がある
RIPで死を、ロクス・アエモヌスで生を体現したネーミングになります
あと何気にはじめての固有結界キャラ>>170
高校生で一般人であれば、カルデアのマスターことフェリーペと、出自はアレだけど一般人のリュンベルがおります。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/フェリーペ・ジョージ・デ・サント
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/ミュハエロ・リュンベル
>>181
そうですねぇ、マスター次第になりますね。
戦いはどちらから始めましょう?>>182
「うちの同僚にも、魔術を扱う人は少なくないもの。私だって気休め程度とはいえ治癒魔術を行使するしね」
「ただし。私も見習いとはいえ、れっきとした代行者。……貴方が道を違えて文字通り魔道に堕ちるようなら、その時は躊躇なく解体(バラ)すから」
基本的にジルの姿勢としては「魔術には頼りたくない、でも使えるモノは利用する」なので、魔術にもある程度理解はあります。
…理解はしてても、必要とあれば即仕留めにかかるのが代行者スタイルなのですが(紫音に対するこれは、人格と功績を加味した上での最大限の譲歩)>>186
(ニッコリ)>>191
うーん……完全にそちら側に甘えきりとなりますが
・今までの付き合い分
・黒野との圧倒的実力差
・アーチャーへの信頼
この三点を加味してゲルトがあえて黒野と一緒に見物に回るか、あるいは戦闘の余波でお互い相手を気にする所じゃないって感じですかね?
>181で張った戦い方だとクレーター内がまず地獄絵図になりますし、数キロ離れてるとはいえアーチャーからの流れ弾考慮すると必ずしも安全とは言えませんし
加えて開けた砂漠であれば、狙撃されない限りはワンチャン……いや無理か。ゲルトの身体スペックなら追い付かれそう
とりあえず、続きに関してはまた明日話させてください。もう寝ないと明日がヤバいのですいません…誰もいない早朝にこっそり小話投下。こちらのお話(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/巨人は出来損ないを抱く)の続き的な。
◇◇◇◇◇
─────あの運命の日から、一夜明けた日の事。
「んみゃ…………ロゼ、調理中か?今起きたぞ。」
天気の良い10時過ぎ。いつもの寝ぼけまなこのだらけた調子で主に挨拶をすれば、
「あぁやっと起きたか。おそようって奴だな、プルフラス。」
台所に立つ、忌々しい巨漢に挨拶を返された。>>193
「……ロゼはどこだ。サーヴァントでありながら何故側を離れて……貴様、分身体か。」
「ほう、その通りだ。一目で見抜くとは流石に魔神柱の写しだけはあるな。
本体の方はロゼと一緒に改めて必要になった分の買い物に行ってる。昼過ぎに戻ってくるそうだ。」
「分身体である貴様は敵が攻めてきても対処できるのか?それともそうやって家事をこなす程度か?」
「本体が駆けつけるまでの時間稼ぎ程度にはな。
まぁその前に、この家に仕掛けておいた防衛システムが阻んでくれるだろうが。」
「…………ふん。」
あからさまに面白くなさそうな反応でもって会話は途切れる。
一旦殺意は鎮まったものの、改めて使い魔としてのスペック差を見せられ、プルフラスの苛立ちは頂点に達していた。>>194
セイバーが退却したその後、提供された家にて防衛や結界を敷くよう命じた時も、
室内の掃除を命じた時も、ロゼとプルフラスの荷解きを命じた時も、あるだけの材料で夕食を命じた時も、
キャスターは余裕綽々で完璧なまでに理不尽な命令をこなしてみせた。
……そしていびっていた事がロゼにバレて「いい加減にしなさい!」と怒られた。
ソロモン王が作り出した使い魔、72柱より遥かに実力は劣るプルフラスだが、それでも使い魔としては破格の性能を持っているし誇りに思っている。
しかし神代の魔術師たるキャスターがロゼと契約を結んでいる今、自分の存在価値が無くなっていくのではないか、という危機感にプルフラスは囚われていた。
そんな心の昏さを抱えたまま洗顔を終えて自室に籠ろうとすれば、キャスターに呼び止められる。>>195
「ほら喰ってけよ、昼食前だから一枚だけだが。」
「…………。」
形も焼き目も手本のように綺麗なふわふわパンケーキ、
その上には蕩けて角の取れたバターと琥珀色に輝くメープルシロップ、
そして側にはミルクたっぷりのイングリッシュ・ブレックファストティー、
暴力的だ。
パンケーキとミルクティー。たった2点だけの簡素なブランチは、何も食べていないプルフラスの視覚と嗅覚と胃袋にとってあまりにも暴力的だった。
もはやネチネチとぶつけてやろうと捏ねていた不平も不満も、席につく頃には霧散していた。
「………………仕方あるまい。……いただきます。」
「応、召し上がれ。」
本人はいたって無表情で食べていたつもりであったが、キャスターからは食べる度に幸せそうにしていたのがバレバレだったという。>>170
自分のキャラでしたら
乾 麒一郎
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/乾%20麒一郎
仮庵ミモリ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/仮庵ミモリ
のふたりですね!是非使っていただけたら…!>>163
戦乙女再誕儀礼(reヴァルキュリア=ビフォアタリア)について
…これは単純に以前作成してポシャったランサー茨姫のリサイクルですね~。
あの時に
俺「よっしゃ荊姫ランサーで作ったぞ(((o(*゚▽゚*)o)))!!」ってしたけど、
・サーヴァントとするにはちょい説得力足りなくないか?俺「せやな(書けんキャラ無理に増やしても意味ないし…)」→没!!という結果に終わったけども
多分視聴者さんが「眠れる森の美女の逸話である茨に囲まれて王子様を待つ、という要素はブリュンヒルデの逸話に似ているからそこからワルキューレ系のナニカも持ってけれないかな?」って言われたのを覚えてまして…。
それを再利用した感じですね。
要するにいろんな女の子を森の中で茨に囲わせて眠らせ、魔術的要素を強化して戦乙女再誕!!みたいな感じの儀式です。
この儀式の結果、刹那の性自認や体の基本は女子になりました。>>163
>>171
刹那は自分が妖精兼人狼のようなナニカである事の(神秘や希少性とかの)価値は「すごい珍しくって皆欲しがる筈!」みたいな風に認めてるんですが、翻って意味は認めていないというか「なんでボクってばこんな変な怪物なんだろ…、人間として普通に暮らしたかった…。一人嫌・・・」って気持ちも同時に思ってて、なので(少なくとも今の経歴だと)自分の体質についてはあんまり積極的に利用・活用とかしたがらないんですよね。
でも新たな魔導の確立はしたい!!だってそれ成したら皆が自分を見てくれる筈!そうだ、交われば寂しくならなさそうな都市について魔術にしてみよう!!人の営み好きだし!!─周り(いやぁ魔術基盤は脆弱だし、無理やろなぁ)→やってみた!出来た!!
こんな流れを想定しています。
野生児時代に「うわぁ、星キレイだなぁ…」とか感じてたら流星魔術作った!!とかしてたかもしれないですね。一時期ね、人外魔術師キャラの抱える矛盾とアンジェラを組ませたら愉しいなぁとか考えてたんですよ。
でもみんな強い…屈しない心持ってる人多い…魔眼とかは降霊受肉する前の人間として既に保持してた、か。妖精状態になった以後の放浪中に譲渡、移植された、みたいな感じを想定してます。
魔眼の希少性を考えるといっちゃん最初から持ってた、が最適設定かなぁ。
>>167
同時使用すると属性や性能がゴッツンコして扱い難そう、というのは自分でも感じているので、人(魔眼)・人狼(獣胎憑霊法)・妖精(都市魔術)って3要素をそれぞれに使う時には他の要素が弱くなって他のスペックが使えなくなる、とか日替わりで使える神秘が変動する、なんて設定も考えてます。
>>69でそれっぽい事言ってますね。
あ、そういや刹那の設定に自分の服飾のいくつかは獣胎憑霊法で生まれた魔獣の死骸で作成している、とか偶に魔獣の毒物なんかを注射してトリップしてる、って設定の記述するの忘れてた。登録時に書いとこ。>>148
どうやら一緒くたに見たようで…これでアステリオスくん出したら本格的に目覚めるんだろうかと興味がある反面恐ろしさもある
>>152
わかる…ジェネリックりえりーさんだと思ってる。
あと、wiki登録の件は伝えて返信待ちです。気長にお待ちください…
>>167
友人の手にかかればおおよそのキャラがショタ認定されそうだなと思ったり
ダレイオスさんはむしろ少年なのに熟達した判断力っていうのがカッコいいポイントでは?
>>159
キャラがより濃くなりましたね。都市魔術はRequiemさんのお気に入りだったり?自分も着想大好きですけど
獣人になれて広範囲に作用する都市魔術使えて魔眼持ってて…と迅龍くんに比肩する強さも持っているなと。ヤバイなぁ…
自分も魔術使い投下してよかですか?青くなったので投下しようと思います。以下連投失礼いたします
>>215
【階位・称号・二つ名】
「死の証人」
【契約サーヴァント】
【魔術・特殊技能・特性など】
『起源:死有』
仏教の用語において、臨終、死の瞬間。有情が巡る輪廻転生のサイクルの内の一刹那。死後の世界の概念を内包しない、純なる死そのものの起源。
この起源がためか、彼はいつも死と隣り合わせにあり、そして生者にとって彼は宛ら死の具現のように思える。彼が死を呼ぶのか、死が彼を呼ぶのか。彼の向かう地は常に死人が生まれる。彼の歩く道はまさしく罷り道。彼の降り立つ場はすなわち終の棲家。
しかし甚だ奇妙なことに、彼は自分を死に導くことはできない。彼が死へ誘えるのは自身以外の生者のみ。もしか、それは彼が「死」そのものであるが故なのかもしれない。
『幽明橋』
彼の持つ心象風景にして固有結界。魔術に縁のない彼が扱える唯一の魔術。
其処は、彼の特異な様相の瞳と同じようなムラのない黒滔々たる闇色の上に雲やら何やらを焦がさんばかりの禍々しい焼かれた紅葉色の夕焼けが乗っかった、目も眩むほどのコントラストを持つ天下。荒っぽい、舗装されていない旧式の道が漠然と続く中。入った者の眼前には、澄んでいるというのに底の見えない大河と、それに架かる弁柄鮮やかな古びた太鼓橋が心寂し気に見える。静寂の中で、只川が岸を打ち大勢が手を鳴らしているように聞こえてくる波音だけの、そんな哀愁と霊妙、懐古が忍ぶことなく纏わりついてくる底気味の悪い風景。
この結界内の、取り込まれた対象のいる岸は言ってみれば生であり、橋の向こうは煎じ詰めれば死である。故に、橋を完全に渡りきれば死ぬ。死という概念を対象が持ち合わせていない限り、この死には抗いようがない。
アドバンテージは大きく、世界に存在を否定されるために短時間しか顕現できない固有結界の中で彼のものは「展開する地の地脈と死という概念をバイパスとしてリンクする」ことで他のものより長く維持できる。>>216
また、「渡りきると死ぬ」という話だが、これは「対象が自らの意志で最期まで渡った」時にのみ適応される。誰かが手を引いたとしても渡りきることはできず、死なない。
では渡らなければ良いじゃないかという話だが、今を生きる人々の中でそれが可能な者は少ない。なぜならこの結界内にて人の「生きたくない」「生きるのが辛い、苦しい」「生から逃げたい」という生への倦怠、厭世、嫌悪の念は増強され、その分「痛みなく、渡るだけで死へ逝ける」ということに惹かれるようになるから。この現世に、僅かばかりも生を厭わぬ、今を呪わぬ者が果たしてどれだけいるだろう。
さらに本質が死者であるサーヴァントは生者であるマスターのいる岸には居られない。両岸には明確な境界があり、死人に口なしというように声も届かず魔力の伝導も通常の4割減となっている。
不思議なことに、或いは必然的に、結界の主である彼は死の岸の側におり、声は届けど、姿は見えど触れられない。そのため彼が対象に物理的な接触はできず、対象が彼に接触することもできない。
しかし当然ながら制約も多分にあり、まず結界の展開には「落つ日の姿は近からず、月の光は未だ来ず。風は哭けども鳥啼かず。命無きては人は泣き。入相の声聞えずば、其は誰が訪いしうそうそ時や。其は誰が逝きし夕去方や」という詠唱が、閉ざす時は「斯くも痛き哉、斯くも哀しき哉。祈ひしは、其の名努々寂れじと。其の身努々埋もれじと」という詠唱をする必要があり、相当に魔力も消費する。具体的には使用して数時間の間はサーヴァントの現界すらろくすっぽ出来ないほど。
【礼装・装備など】
『暗箱カメラ』
古ぼけたフォルムのカメラ。
見た目は中古の、何年製のものかもしれぬ暗箱カメラだが、改良により首から掛けられるほどの軽量に、且つピンボケを最低限に抑える工夫がなされ、現像にも時間や労力はかからず、現代のカメラと使い勝手に遜色はない。
因みに、このカメラの改良は熄の元級友であり知人のM氏の手によるものらしい。一体なに蘭氏なんだ────。>>217
『知骸新聞』
彼が不定期で発刊する新聞。基本紙媒体なのだが、最近はニーズに合わせて電子媒体での販売も始めた。
彼にとってこれは謂わば研究発表の論文のようなもので決して著名人の訃報を報じるためのものではないが、悲しいかなそういったことも載せないと売れないため仕方なく載せている。そちらのほうが人気だというのだから埒が明かない。
だが骨頂は熄の書く死への考察文で、それが宿す力は凄まじい。その精神への干渉力はある種のマジックアイテム、礼装に近しく、平凡な一般人が読むには後述の通り刺激が強すぎる。
巷では取材から編集、印刷まで一人がこなしているということもあって都市伝説として広まっている。通称「死を招く新聞」。
【外見・容姿の詳細など】
カジュアルなセットアップを小粋に着こなした気障な伊達男。
といってもどこか旧時代的な今風でない雰囲気があり、性格や所作もあって実年齢より上に見られがち。
特徴的な瞳は上下で区切られているように見え、下はのっぺりとした黒が占拠しているのに対し上は夕焼け空をそのまま映したような晴れ晴れしい紅葉色が支配している。
実は令呪の紋様にある七人の小人の柄のうち一人、掌の側の中央にある小人柄は令呪ではない元からのもので、リスカをした際に血が溜まって不自然に痕が残った。
【人物像】
べらんめえと慇懃無礼とが合わさった珍妙で古臭い喋り方で、胡散臭さと軽薄さが目立つ。
商人らしく抜け目がなく、新聞記者らしく多方面から物事を見る。敢えて誤解を生むようなことを言い相手をからかったり弄んだりと実年齢の割に老獪で世慣れている。
酒をよく呑み、特に度数の高い辛口を好む。しかしばかすか呑むわけでなく、時間を空けてゆっくりと飲み干していく。みみっちく貧乏くさくはあるが、これは仕事上速さがウリで二日酔いを避けるためのもの。好きなつまみは肉豆腐。>>218
イメージカラー:紅葉色
特技:撮影、編集、執筆
好きなもの:熱いシャワー、カミカゼ、旅行
苦手なもの:水風呂、ペンだこ
天敵:特になし
願い:特になし
【一人称】俺、私(公的な場において) 【二人称】貴方、アンタ(親しい間柄)、お前(同輩以下)、〇〇さん、〇〇、〇〇の旦那、〇〇嬢(お得意様) 【三人称】彼、彼女、彼奴、あの人、あの子、あの娘、〇〇さん、〇〇、〇〇の旦那、〇〇嬢(お得意様)
台詞例
「どうもどうも、皆さまお揃いで。はじめまして、で合ってますかね?私は篠千熄と申しまして、まアこれでも新聞記者のはしくれです。知骸新聞というのですが……ご存じない?あっそう」
「お、まさかお嬢さんたちみたいな娘が俺の新聞を知っているなんて、ちょっと意外ですわ。いやア、何事も続けてみるもんですねぇ……都市伝説?また、すこぶる元も子もない広まり方だねぇ…」
「おぉ、朽崎の旦那じゃございませんかア。ご無沙汰しております。…ところで、此方、刷りたてほやほやの新刊なのでして。今回も耳寄りなものばかり取り揃えてみましたのですが…一部、いかがです?」(朽崎 遥に対して)
「おやおや、名探偵殿のお出ましたア、これは万事解決に違いない。いやねぇ、俺ァ仏さんの第一発見者だってのにお上たちはすぐ後に来たお嬢こそが第一発見者だって言って此方に取り合ってくれないんです…貴方なら、俺が嘘ついてないことくらいおわかりになるでしょう?」(とある殺人事件現場付近、アレン・メリーフォードに対して)
「死ぬ奴ァ死にゃ良いさ。生きるんなら生きりァ良いさ。どっちが辛いか楽しいかなんて其奴にしかわかんねぇ。だが……今のアンタは、随分と生き苦しそうだねぇ。良い画が撮れそうなくらい」
「落つ日の姿は近からず、月の光は未だ来ず。
風は哭けども鳥啼かず。命無きては人は泣き。
入相の声聞えずば、其は誰が訪いしうそうそ時や。其は誰が逝きし夕去方や。
生きていくのは辛かろう。逃げ来るのは楽じゃろう。痛みなど、向こうに渡りァ一瞬さ。永遠に生き苦しいなんてより────さ、君も仲間に入れたげよう。此方へおいで。手の鳴るほうへ」>>219
【来歴】
T都某市の名門魔術家鹿花家の次男────であった男。
生まれたころにはすでに兄が魔術師として頭角を現しており、本人の魔術への才の平凡さもあって彼は一家にとって「余分なもの」「無駄なもの」として育った。表向きは名家の次男坊でさぞ良い暮らしをしているように見えながら、その実は一般人と大差ない、どころか一般人以下の生活を長年送る。彼の処世術は、この頃周囲に自身の生活の実体を気取られまいとしたために身についたものである。
そうやって「無駄なもの」として過ごしてきた彼は、漠然と自殺願望を抱き、朧気に生きることから逃れようとしていた。記憶にある中で一番古いのは、6歳の時、ボタンを喉に詰まらせて窒息死しようとしたこと。その時はいち早く気づかれ適切な対応をされたため死にきれずにいたが、それからというもの様々な手段で死のうとした。
しかし、その度に生き残った。首を吊れば、縄が千切れ。手首を切れば、あと少しのところで助けが入り。練炭をくべ眠れば、病室で目を覚まし。どうしようと、どうしようもなく彼は生きた。
そうして、悟った。「死は転換期になるようなものじゃない」「生きるのも死ぬのも差はない」「少なくとも、どちらに対しても特別感情を持っていないなら」。元より天才肌な割に諦め上戸であった彼が死ぬのを諦めるのもそれからそう時間はかからなかった。
だからこそ、気になった。「死」について、知ろうとした。生きるが死ぬへ変わる瞬間に何がどうなるかを明らかにしたくなった。全ては子供心と好奇心から始まった。
そこらへんで拾ったおんぼろカメラを工作好きな知人に修復させ死を撮影した。初めは車に轢かれたヒキガエル。彼はそれを自分の手で編集、印刷し、新聞として学校中に配った。
結果、記事の冒涜性に学校の教員を含む関係者の5割が体調を崩し、うち6割の人物がトラウマを抱え、7割以上が彼を非難し咎めた。しかし、2割弱の人物(大多数が生徒)が新聞に感銘を受けたと支持し、うち2割が「気が楽になった」などと言い自殺をした。このことから彼は学校を退学、当然家庭内での評価は「無駄なもの」以下となった。>>220
しかしこれにも飽き足らず彼は被写体をスズメ、カラス、タヌキ、イヌ、ネコと進めていき、遂には対象は人間となる。新聞は一部の人間の熱狂的な支持を集め、多種多様なルートによって日本中へ広まった。それを知った鹿花家は一族の保身のためにも彼を切り捨てることを決意。彼は弱冠17にて勘当され、路頭を迷うこととなった。
だがそんなことで彼が挫けるはずもなく、むしろ行動範囲を広げられたとして捨てられた名の代わりに「篠千 熄」と名乗り日本各地を巡り、そこで死────こと「自ら状態を生から死へ切り替えた」者の今際を撮り続け、筆を執り続けた。
やがて彼の行動範囲は国内から海外にまで渡り、新聞も「知骸新聞」となり一般的には都市伝説のような形でひそやかながらも名を知られるようになった。それに伴い新聞も只蒐集した死を載せるだけでなく様々な界隈の著名人たちの訃報をどこよりも早く報じるようになり、魔術師の界隈においては権力闘争を有利に進めんとする魔術師たちの需要を生み出した。故に、一般人には聞きなれない名でも魔術師であれば一度は耳にしたことのある程度の知名度と影響力を持つようになっている。
どれほど隠し通そうと、どれほど辺境であろうと、彼はその死を報じる。魔術に縁のない彼という第三者の報道を妨げられる者は、未だ現れない。
【性格】
厭世的で楽観的。剽軽な気取った態度が鼻につくが、それでも筋や義理は通す魔術師にはない人間味を持つ。
総じて「死を蒐集し閲する」ということ以外において主体性がなく、その分必要に応じて昨日敵であった相手とも手を組み、今日争った敵と肩を並べるような柔軟性と豪胆さを有している。
「生きるのが苦しい」を「生き苦しい」と表現し、そういった人を積極的に死に誘う。だが最期は本人の意志に任せるため死ぬのが怖くなっても心変わりがしても彼は責めず、無理に死へ導こうとはしない。
【行動規範・行動方針】
取材する。撮り、執り、そして採る。死というものに頓着をしないため危ない綱渡りも平然とやってのけ、シビアさと容量の良さを以てしぶとく生き残ろうとする────この際は語弊があるため訂正すると、死を蒐集し、追究する。故に、生きるのが目的ではない。生きるのはあくまで手段なのだ。>>221
戦闘は基本しないが、するとすれば海外で遊んで覚えた拳銃(愛用はワルサーP88)を使う。ただし魔術的なものは一切ないので勝てそうにないと思うや逃げ足を活かして逃亡する。
もし己が死ぬこととなった時は、その時のためにと仕込んでおいた仕掛けを用いて自身の臨.終の瞬間を写真に撮り、知骸新聞最後の記事、そして最初の号外としてネットワークを介して全国の購読者に配る。最期まで、彼は死を取材する記者「篠千 熄」として生き続ける。
或いはそれこそが、「無駄なもの」として育てられた「鹿花 斉」の夢なのかもしれない。
【参戦理由】
上述。
【サーヴァントへの態度】
体のいい、且つ都合のいい仲間。それでも趣味が合えば相棒ぐらいには心持を変える。切り捨てるときは切り捨てるが。
また、自死なんかを遂げたサーヴァントに対しては度々「死んだときどんな感じだったか」を問う。一度死を通過した者であるというだけで、彼にとっては大変に興味深い取材相手なのだ。
【役どころ・コンセプトなど】
第一発見者にして信用出来ない情報提供者。不気味なようで単純で、明快なようでその実複雑。案外「死」を具現化したらこうなのかも知れぬ。
「人を殺.す」より「人を死なす」のが得意な搦め手型。そも、「殺.す」と「死なす」の違いはどこにあるかという話があるのだが。>>183
ならそういう方向にこだわらなくても良かったかもですねー、肉体の繋がりってそれだけで色々と表現出来るので深く考えずに作ったのはちょっともったいないです>>233
あ、亥狛さんいるー!
……完全に事後確認なんですけど、亥狛君って泥描写ってNGだったりしますか?
↓のリンク先のやつで思いっきり確認取らず書いてたので気になりまして……
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/好きで、甘くて、愛しくて>>236
とりあえず経歴として問題なさそう、って感じでよさそうだな。いや、山星さんの意見もあるから結論は早計ですが。
>>233
どうでしょうかね~?
まず都市魔術はレジストされるでしょうし(あと単純にイコマさん原案なので普通によりよい対処されそう)、人狼としても格下なので、多分獣胎憑霊法で製作した魔獣たちと数で押す感じになりそう?でもイコマくんの生命体の質で返り討ちされそうでもあり。
刹那「さぁ?自分でも全然わからないな。認めるのはすごく嫌だけど、とても苦しいけれど。まずボクは人間じゃないよね。でも妖精じゃあない。人狼としても紛い物だ。人狼でも無い、妖精でも、戦乙女でも、ヒトですらない。だからそうだなイコマくん。ボクの属性は堕天使、とでも呼んでくれないかな?前置きが長くなったけど、ボクとキミの間に確かにある共感できる事柄に比べたらそんなのは些細な問題だろう?人狼でありながら人に成りたいキミ、怪物でありながら友達が欲しいボク。ボクの知識によってキミは人になれるかもしれない。そうだ、キミとボクはそうやって孤独を癒し、立ち塞がるだろう試練と偏見を乗り越え、素晴らしい未来に到達する事がきっと出来る。ボクはキミの願望に価値を見出す事は出来ないかもしれないが、それでも意味は理解できる。共感できる。ボクらはお互いに欲しいモノの為に踏み出せる、手を取り合える。理想の関係を構築しよう。契約といってもいい。といってもコレはキミにとって非常に得な事柄さ。だってキミはボクを利用するだけでいい。ボクはキミという存在のそばに侍れる、どれだけで満足なんだから。ボクはキミになんでも捧げよう。キミが望むものならなんでも。愛でも、友情でも、金銭でも。或いは肉体でもいい。だってボクはキミと仲良くなれるだけで至高の幸福が享受できるんだからね。だからキミに尽くすよ?尽くせる。尽くす女の子は好きだろ?いや、もしかしたら嫌いかもしれないな。まぁとにかくボクはキミが欲しい存在になれるよう努力できる。これは愛かもしれない。さぁ、キミはボクにどう応えてくれるのかな?決めるのはキミだ。願わくばキミにはボクの手をとって欲しいけど、無理強いはしない。キミに拒絶されたら寂しさで死ぬかもしれないけど、後悔はしない。だってこの溢れんばかりのキミへ向けた感情は本物だからね。さぁ、さぁ。キミはボクと友達になってくれるかい?」「ようこそ、少年。我が家は幽弦の使者、オルフェウス。私は君の物語を綴る者、君のこれまでを残す者だ」
花咲き誇る庭園の中心、琴を手に青年が唄う様にそう告げた。この世の者とは思えない声色はただ耳にしただけで意識がぼやけてしまう。何とか頭を振り、負けるものかと青年を見据える。
「ふふ、それでいい。それではまず君の名前を聞かせてもらおうかな?」
答えようとし、ふとこの何処までも広がる庭園に疑問が浮かぶ。ここは何処なのか、何故自分はここにいるのか、どちらともはっきりしない。どうやら青年の問いかけに答える事しか残されていないようだ。
……間久部理仁
「リヒト…リヒト・マクベ。君は自分が今日までどのように生きてきたか、覚えているかな?何が起こったのか、思い出せるかな?」
……思い出せる。
高校二年生の春。12月25日に起きた連続殺人事件に巻き込まれ両親を失った俺は親戚の家へ引き取られる事となった。そして慣れない都会暮らしに加えて、事件の事が忘れられずにいた……
そうして君は引っ越した先で不幸にもまた事件に巻き込まれる事になった。そう、聖杯戦争に」
不可解な殺人事件、その裏に見え隠れする魔術の気配、覚醒するサーヴァント……そう、大きな闇へと自分は身を投じようとしているのだ。
Fate/spring of awakeningみたいなのを短編で書こうと思ったり思わなかったり
昨夜聞いてみた学生シリーズはこれで何かしら登場させらんないかなーと>>251
エロは全てを解決する……?>>240
本編で明確に雄性体と番うことを想起した乙女がいたと思うのだけれど、お兄ちゃんはどう思う?>>263
書いてみよっかなレベルなんで過度な期待はストップじゃ…>>262
「まだかなぁ…」と〜
アタシがとても好きなシチュエーションだわ…あとちょっとっていうのが特に…待てよ最近あとちょっとって見た覚えあるなと思ったらチェンソーマンのレゼだわ
まぁ後は自分は台詞切らずに長くしがちなので、「そこら辺をキャラ設定として組み込めば長台詞でも大丈夫じゃん!」という考えもあった。刹那の長文プレゼン。
>>231
気付くのが遅れて申し訳ない…
では次はそちらの手番待ちという事で
よろしくお願いします気を許すと寝落ちしてまう癖を治したいものですわね。ということで皆さんご感想ありがとうございます。
>>224
耿実といい、私のT都への偏見が見えるキャラです。
神秘に関してはどうなんでしょ、精神系って案外分かりにくそう(というかあくまで精神への影響力がそこらのマジックアイテム級ってだけ)ですが…
>>225
契機なんかにはなるけれど、最期は相手次第ってタイプですから、死神みたいな強要することはないのです。でも大体あってる
医療従事者にしちゃ熄とペイルライダーどっちがマシなんでしょ。強制的じゃない分熄かな?
>>230
熄「はん、お嬢さんのその眼…良い色してるねぇ」
識死の魔眼には結構興味示しそうだなと。ただ男だからダメでしょうね()
>>235
熄「おっと、こいつァ失敬。お得意様には下手で、っていうのが癖なもんでね。……はいはい、毎度ありぃ」
本人の意欲がないのと、中立性が失われるからですね。一般人の目線で死は蒐集したい。魔術師だとそこんとこ鈍りそうだし>>280
なんというか……この例の場合の「一番欲しいもの」属性は「相手と遊びに行くこと」だったのでその点以外は全てが万事うまく行くんですよね。普通友達と遊びに行くぞーって時に「遊びに行く日に友達が急死しないといいな」とか思わないでしょ?
多分「一番欲しいもの」属性が「相手の生存」になった時は普通に相手死ぬんやないかなぁ。
まぁだから設定上逃走判定の成功が異様に出やすいってことになってるのは「自己の生存」を究極目標にして行動したことないからなんでしょうね。>>281
長くなったので続き。
>>241
素敵な墓場で暮らしましょ、なんて言いそうな男。固有結界は秋の夕暮れイメージでしたが、凋落の色が垣間見える晩夏も良いですね
あなたは別格でしょうと言いたい…でも熄が仮にバロールさん喚んだらどうなるかも気になる。最終的に反りが合わないように思えるけど
あと熄って成長した紫音さんからしたらどう見えるんだろうと。固有結界の内容についても気になったり
>>242
この場合纏わり付かれるのは熄よりか熄に目つけられた人というか…纏わり付く側っぽいというか。
固有結界は戦力にはならない分条件下で即死、という型。ジョジョでいうとダービー兄みたいな(熄の方は熄を倒しても魂帰ってこないけど)
>>246
でも熄は実は死後の世界は格別意識してない。三途の川なら向こうには何もないような…
固有結界に関しては天性のそれです。逆に言えばそれぐらいしか魔術的に際立たない。これが黒魔術や死霊魔術ならきっと別だったでしょうが…あと熄はそれなりに需要があるってことを利用してネットワーク展開してその手の追っ手なんかが来たら逃げおおせてそう。魔術の戦いに持ち込まれるとまず弱いからね。
あとは支援者の家なんかを隠蓑にして…といった感じ。人死にの現場にもそう長居しないから顔バレもそこまで無さそうだし
誤って追っ手と対峙することになった時のことSSにしても良いかもね>>283
バニキは別にそういうの気にしない。気にしないけどその死の在り方はあんまり好きじゃないなぁ、死を履き違えてないかなぁとは思ってる
紫音は新聞のせいで死のうとしてる人がいたらぶん殴ってでも止めようとする。死を望む在り方は一つの形だし答えだから自分一人で死のうが死ぬまいが気にしないけど周りの手を引いて引きずり込むのは大嫌い
「死で得られる安息がないとは言わない。けど、生きてて掴める幸せに目を向けさせないのは違う」
>>281
時計塔って「神秘の秘匿に障るような魔術師や魔術使いを摘発する、魔術社会統制の役割を果たす法政科」があるので……見つかってはいるんじゃないかと?
でもまあ、「見たら必ず死ぬ」んじゃなくて「自殺欲を掻き立てられる」程度みたいですしかなり大規模な事件を何度も起こさない限りは黙認されてそうですけどとりあえず問題無さそうなので、新生刹那・ガルドロットをwiki登録(更新)しようと思います!……まだ「待った!」って人がいれば是非。
>>285
なんせ死について模索中ですからね…スタンスとしては「死は救済にはなりにくい。けど生きたくない奴がいるんなら生きるよりよっぽど救済になる」といった感じ。安楽死や尊厳死賛成な人。
一応言っちゃうと、知骸新聞読んだ中で「生きたい」「死にたくない」って思いのある人は体調を崩す。元から「生きるの辛い」「死にたい」「でも死んだら周りに迷惑かも」って人に「気楽に逝こうや」って魂に直接語りかけて結果自殺に踏み切る人がいるって話です。たぶん体調崩すのは魂レベルの語りかけを拒んだから。ウィルス撃退するのに熱が出るのと一緒の原理あー、誰か自分以外で蘇芳ちゃんの話(エロでも可)書いてくれないかなー!
他の人が書いてくれた蘇芳ちゃんが見てみたいなー!(欲望吐き出し)ただいまwiki内に>>193の小話を登録させていただきました~
>>273
苗床さんはなんだかんだでバーサーカー運用出来る魔術回路を持ってましたからね、下手に優秀だったのが運が悪かった。
殺して餌にするよりも良質な蟲を作る為に生かした方が良いという悪魔的判断をされた訳ですよ…
鐘架さんは逆に殺.すしかなかった。下手に生かすと何されるか分かったもんじゃないし、何より苗床は苗床さんで事足りてましたし餌にする他ないなと。>>264
壊れたんじゃないんです。カッコいい王子様に話しかけられた=友達になれる可能性出てきた、のでテンションがブチ上がってるだけなんです。>>292
> そちらの時空では平穏無事に添い遂げて欲しいものです。
………………ウン、ソウダネ(今後の展開から目逸らし)>>302
度々呟いてるアレン君の話の舞台ですね
君には開放的な南の島で多種多様な女性陣と面倒くさい男共に囲まれてもらう>>302
魔術工房はどこら辺にあるかなと考えることはありますね。例えば螢は全国津々浦々移動するからあちこちにありそうだなと考えてます。東京や名古屋の繁華街の地下、マイアミにセーフハウス兼工房を作る、みたいな。神野は全国殺戮一人旅しているので前線基地とかセーフハウスみたいな工房になりそうだなと思います。ガリガリ君を食べ終わって棒を見てみたら当たりが出て草生える
>>317
生物の生き血とかありそう工房、工房……
黒江家:とりあえず血の匂いが染みついた地下室とかありそう。あと鍛錬用の生贄がいくつも飼われている
加々見家:使い込まれた人形や糸繰車がそこかしこに転がっている。
二人ともそこそこの一軒家暮らしなので、スペースには事欠かないですね
あと魔術師じゃないけど、ジルは自宅に自前の診療スペース作ってたり>>320
返事考えてる間にスレが進んでこっちにあっちの書き込みが遅くなってたのじゃ。すまぬ。
>>322
しかも巣が一向に見つからないというね。場所も分からないで仕事終わりに玄関前でビクビクしなきゃならないからストレスが更に倍。そんな時は「蜂も黒狼号(京介の使い魔の蠱毒ゴキブリ)に喰われたんだよなぁ」と思ってざまぁしてる。
>>325
しかし野生動物はそこまで追い詰められてる事は稀なのでちょっと切り付けたら逃げようとして萎えちゃって速攻始末しちゃう。
ネムレス「やはりアレン・メリーフォード!アレン・メリーフォードでなければ俺のこの強者への飢えは満たせない!待っていろアレン・メリーフォードォ!!」
この一セリフの間に三回も名前を呼ばれるなんて愛されてるなぁ()ちなみにこれがうちの所のマスター枠の住居+魔術工房(?)の簡潔な説明だよ
まぁ誰だかはわかるよね
①ごく一般的な1LDKに二人暮らし
②伝手で教えてもらったフラットシェア・ハウス
③タワマン的な所の一室。防音はバッチリ
④高台のマンションを丸ごと所有
⑤山奥の迷い家的な所にある巨大な家。くそでか図書館が取り柄。
⑥本邸は正統派の豪邸としか言いようがない(多分時代物のドラマとかに出せる)。別邸は普通の一軒家
①古本や怪しげな瓶・干植物の山で埋まったごっちゃりルーム。少しカビ臭い
②防音室の壁が開くとあら不思議!道具が隠してあるではありませんか!
③奥まった所に隠れたようにある祠
④一見魔術師の工房なんだかメカオタクの部屋なんだかわからない。奥の方の棚に相手がいなくてできないワンナイト人狼とかCoCルルブとか隠してる。実はここだけではないうーむ、バニープルフラスを描こうと思ったけどつるぺたロリが良いかムチムチお姉さん体型がいいか……
>>335
クロケル「もちろんさ。君がするならなぁ!」
エリゴス「すまない、美形故に似合ってしまって本当にすまない」
プルフラス弄りが捗る。>>328
一通り見てみたんですがクロさんとこのキャラだとサーヴァントと主従組んでるよりもゲルトラウデ嬢のアイドル追っかけしてるイメージがスッと出てきましたね。
刹那「────ゲルトラウデ・アーレ。彼女は凄いよ。魔術師、という隠匿を旨とすべき業界において、アイドルと魔術師という二重生活を見事に成し遂げ、どちらでも素晴らしい成果を成している!ああ、彼女は何故アイドルになろう、なんて決意したんだろうか。少なくとも、既にある権益、立場が崩壊するかも、という考えが欠片も浮かばない、という事は無かっただろうから、その孤独・孤高への恐れを噛み砕き、天上の魅力に得るまでの苦難を乗り越えた彼女の今には価値がある。歌声の美麗さ、そして凛としたあの姿。非常に可愛いし、美しい!────つまりは、”推せる”、という訳、サ!!。────ええっ!?Sirenの新作アルバムの販売が決定!?視聴用保管用鑑賞用布教用に幾つか買わなきゃ!!貯金おろしてこよ…」>>342
そもそもの人型が定まっていない分、ロリにもお姉さんにも成れる!(なお中身の成長具合)
プルフラス「♪~~~(貰ったものを掲げて小躍りしている)」>>350
ならば別の兎を投入してみせんか!
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/かちかち山の兎
>>347>>352
・金持ち……
好みの相手には貢ぐタイプ。愛情をお金で買うとまでは言わないけれど、相手になにかを求めるならこちらから見返りを支払う義務があると考えてしまう。
・夢女子……
そもそも対人経験がないのでどうやって他人に好意を伝えたらいいのかわからないタイプ。いつか運命の王子様がよくわからんぱわーで自分のことを助け出してくれると信じている。
・真面目……
欲情と愛情の区別がつきすぎてるせいでわけわからんことになるタイプ。ものすごく相手のことを大切に大切に扱うが大切にしすぎて触れないし触れるようになってるならすでに目がヤバイことになっている。
・お人形……
愛ってわからないというタイプ。自分のことを害さない相手なら身を任せるのであとはご自由に。
・高校生……
そんなことよくわからないというタイプ。普通の少年にそんなこと聞いて明確な答えが返ってくるわけがないのですよ。>>352
真っ当に人を愛するマスターだとうちでは夏美、アーダルベルト、カイホスルー
自分の愛情が捕食者としての衝動なのか自信が持てないケーフェンヒラー
超然としていて自分自身では愛に疎そうな螢
愛を知っていたから壊れて今では誰かを殺.すことしか思考しない神野
よかった、ちゃんと真っ当な人たちはいてくれた。>>352
うちのは大体愛し方はまともだから……
いや嘘だわ、蘇芳ちゃんはどう考えても愛し方がまともじゃない
というか愛情表現からして「相手が幸せになれることならなんでもする」スタンスだから相手次第じゃ普通にヤベーわこんな夜更けですが、地獄館を更新させていただきます。以下連投失礼いたします
他の人の作ったマスター見てると作り込みというか、なんで言うんだろう肉付けがすごいんだなぁって。
そもそも自分マスターそのものを作れない(設定練れない)からいつまで経っても良いのが編み出さないでござる早くミアリメイク完成させたいでござる。四 各個踏破の事、並に鏡面の魔の事
メンテー「─────よし、着いたな」
メンテーの声に目を覚ます。落ち着きが払われていて、だのにどこか焦燥と疲労の積もった声色。原因は自明、ここまでの度重なる逃避行と退路の確保がための多くの戦闘だ。各々のテリトリーたる場においての脅かし役たちの強さは凄まじく、一騎相手取ることでさえ厳しいというのに、それが募った結果など今まで一緒に戦場を駆けたフェリーぺの知れぬところではない。
周囲を見回すと、不思議なことにそこはフェリーぺ達が初めにいたあの不気味な館であった。煙たい空気感も、薄ら寒い心地のする静けさも、何一つとして変わらない。唐突な現実への帰還に、もしや自分たちは鏡になど潜っていなかったのではないかという思いさえ抱いてしまう。
フェリーぺ「……もしかして、俺たち戻ってこれたのか…?」
メンテー「どうだろうな…油断は出来ない。後輩、私のそばを離れるな」
安心感から頬をほころばせるマスターとは違い、メンテーの顔は緊張感から解放されておらず一粒二粒と額から顎にかけてつつと汗が伝う。困憊の色が濃いというのに、それを後輩には見せまいと意気込んでいるようだが、悲しいことに気概だけで隠し通せるほど彼女の疲れは浅くない。
メンテーの横顔を見つめながら、フェリーぺはこれまでのことを思い出す。>>363
恐るべき獣竜を従えしヘンリー・フェアフィールド・オズボーン。電光纏いし石火の女丈夫、新島八重子。虎視が如く耽々と、月夜に蠢く怪猫、プルートー。冥奥にて惑わせし精霊の魔術師、どうして此処(作家が拵えたアトラクション)にいるのか不明なプロスペロー。未知不可視の追跡者、タロス。変幻自在の恐馬燈、グレンデル。剛力無比の荒々しき追跡者(内心「またか」と思ったのは内密)、ブリアレオス。八本腕の巨体を揺らす強き者、スタルカド。誰もが趣向を凝らした恐怖をフェリーぺ達に刻んだ。ある者は細やかに、ある者は大胆に。ある者は力でもって、ある者は知でもって。そのいずれもにフェリーぺ達は成す術なく追い込まれ、死に物狂いで逃げてきた。しかし、それらはメンテーの盾ありきのことであり、はたしてフェリーぺが彼女の役に立てたかと考えると苦々しいことに「ノー」と返事が返ってくる。いつだってそうだ。マスターはサーヴァントに守られるもの。そんなことは承知だが、それでも、やるせなさがいかんともしがたくフェリーぺの心を嬲る。
メンテー「……後輩」
フェリーぺ「……どうかしたか、センパイ」
メンテー「………いや、なんでもない…」
お互いに探り探り、息も絶え絶え。奇怪な様相を呈した館の内装も相まって、二人の間には鬱屈とした空気が広がる。とにかくフロントに向かう。そこでポーとアヴドゥルがいれば、本当に元の館に戻ってきたということになるだろう、と辛うじて指針が固まったものの、それから話が盛り上がることもなく、ただ絨毯を蹴る二つの乱れた足音が響くだけである。
─────キィイイイィィィーン。と、耳障りな雑音が聞こえてくる。それと同時に、フェリーぺの体から力が抜けていく─────否、「力が伝わらなく」なる。足が折れ、そのままどうしようもなく深紅の絨毯へ倒れ伏す。指の一本すら動かせない。
メンテー「どうした!?後輩!」
フェリーぺ「…ぁ、な…ぃ……!」
口も動かせず、「わからない」という声も出せない。慌ててメンテーが駆け寄り、フェリーぺを起こそうとした、その時。
「─────フフ、フフフフフフフフフフフふフふふ……」
玉が合わさったように艶やかな女性の名状しがたき嬌声が、廊下中に響き渡った。声はどこから聞こえたかも知れず、辺り一面に点在する鏡が反響しては重なって絶えず耳朶を打つ。>>364
メンテー「……ッ!ここもまだ現実ではないか!」
フェリーぺ「………ぐっ、ぅ…!」
メンテー「安心しろ、落ち着くんだ。後輩…!」
表面上は後輩を諫めようとしているが、その実この状況に誰よりも怯えているのはメンテーだ。なんとか声を出すことでフェリーぺを安心させ、自身にも言い聞かせている。この場で動けるのは己だけである、と。ここが正念場である、と。
かたやフェリーぺは、そんなメンテーの心中を察し、またも脳を巣食う虚しさに噛めぬ上唇を噛み心を殺している。守る守られるじゃない、肩を並べるべき仲間だというのに、自分は斯くも無力なのか、と。彼女に無理を強いるのか、と。
メンテー「なんとかして、別の空間に─────ッく!?」
「フフふ、ふふフフふ……」
フェリーぺを担ぎ、出口となる鏡を探そうとしたメンテーの前の鏡が反射したかと思うと、洗いざらしの黒髪をざんばらに流した、なまめかしくもおぞましき幽霊じみた女性の姿が映し出される。口角をにいと引き裂かんばかりに上げ、明確に、的確にメンテーたちを見つめ、嗤っている。
訳も分からず駆けだすメンテー。だがその女性は鏡どころか窓ガラスやタイル、鉄など「映るもの」に須らく映り哀れな主従を追いかけてくる。倦怠が足を重くし、怖気が心と正常な思考を容赦なく屠っていく。
前後不覚で辿り着いたのは件の絢爛たる鏡の間。鏡だらけ、映るものだらけの空間へ二人を導くとは、いよいよもって運さえ二人を見放したか。しかし、メンテーは苦虫が脳漿の中で踊り狂っているかのような表情をしているにも関わらず歩を進める。足を緩めず、一枚の鏡へぐんぐんと向かっていく。
その鏡とは、何を隠そうメンテーたちをめくるめく恐怖巡りへ誘ったあの鏡。見ると、左右非対称な蔦の装飾が、以前見たそれとは正反対のものになっている。すなわち、ここは鏡の世界。何かによって映された現実の鏡像無間地獄館なのだ。となると、ここから脱出する方法は唯一つ。
「………ッ!?」
今まで余裕綽綽と笑みを侍らせていた女性の顔が強張る。それを見ると、メンテーはそれまでの強がりではない、本物の笑顔を乗せ、丸鏡を手に鏡の前へ立つ。>>365
メンテー「これが正解だ。帰らせてもらう……!」
言うが早いか、丸鏡と鏡を合わせる。例のごとく光は燦々と辺りを照らしていき、急速に勢いを強め、そして世界を白へと塗り替える。
暗転。己の体すら見えぬほどの黒滔々たる暗闇の中で、メンテーは、不自然に自身の肩付近にあった重みがなくなっているのに気づいた。
◇◇◇
─────意識がはっきりと、遠方から駆けてくる。視界が明瞭になっていき、呼吸が深くなり、思考が速さを取り戻していく。
フェリーぺが目を開くと、そこは無機的で、それでいて懐かしさを覚える場所が在った。カルデア。人理継続保障機関「カルデア」だ。フェリーぺは、そのマイルームのベットの上に横たわっていた。
フェリーぺ「……どういう、ことだ?」
思考力は元通りになったはずだが、てんで状況が読み込めない。何故自分がカルデアに戻ってきている?メンテーは?特異点は?疑問は尽きず、どんどんと水脈のように溢れていく。
何とかして現状を理解しようと、部屋を出る。異様に静かだ。何気ない物音すらしない。どころか電気も点いていない。不思議なことに、施設の設備はいずれも経年劣化によりヒビが入ったり変色していたりする。外の様子を窺おうとしたが、夜なのか真っ暗闇が広がるばかり。それも、都市部から遠く離れているというのにまるで星がない。電源を切ったスマホの液晶画面のように、フェリーぺの顔を映すだけだ。
フェリーぺ「どうなってんだ一体…」>>366
理解をしようとしたはずなのに、更に理解は遠のいていく。ここも鏡の中の異空間なのか。答えてくれる者はいない。
ふと、足音が向こうから聞こえた気がした。かつ、かつという靴の音。慌てて、けれど慎重に音のするほうへ足をやると、ほの暗い空間の中で、良く見知った人物の姿が見えた。メンテーだ。を、理性が留める。そうだ、おかしいのだ。
メンテーは。メンテー・プルトーランプは。
あんなに髪が、地につくほど長くなかったはずだ。
あんなに足が、棒切れのように細くなかったはずだ。
あんなに右腕が、針金のように捻じれていなかったはずだ。
あんなに腰が、砂時計のようにくびれていなかったはずだ。
あんなに左手が、猿のそれのような形でなかったはずだ。
違和感ばかり、相違点ばかりなのに、何故なのか。フェリーぺは「アレ」を「メンテー・プルトーランプ」と認識している。服か。髪色か。肌色か。わからない。到底理解が及ばない。アレはメンテーではない、そう結論が出ているというのに。
フェリーぺが当惑していると、「メンテー・プルトーランプ」はこちらに気づいたのか、ゆっくりとこちらを振り返る。その姿たるや。
子供が手慰みに描いた絵のように滅茶苦茶な口は歪み。蟷螂の目をくりぬいて、そのままはっ付けたような瞳は見開かれ。糸が縫いつけられたような眉は一文字に表情を見せず。丸太が使われたような寸胴の首は、風船のような頭と胴体とを繋ぎ。嗚呼、それなのに!フェリーぺは、そんな下手くそなディペイズマンの風刺画のようなソレを「メンテー・プルトーランプ」と認めているのだ!
走り出す。今の彼には、それしか出来ない。この陰々たる世界で、フェリーぺは、逃げることしか。>>372
あー。一応刹那関連でヤンデレの雑多な特徴について知って
・特定の誰か(妹の誉)を愛している、他は(時に自分自身さえ)どうでもいい
・愛している特定の人のためになんでもする「護って、尽くす」行為がベースにある
・愛している人にそっぽを向かれるのを何より恐れるが、それ以外の他人からどう思われようが知ったことなし
辺りがクッチーに当てはまるなぁ、と思ったんですよねぇ。
アイツ誉には魔術学ぶ事ダメっつってそうだし、過保護だし。でもまぁ他のヤンデレ定義見てると微妙だし島術さんの使うキチデレの方が似合ってそうだなぁ。>>352
我が慕情は殺戮!我が慕情は破壊!私は総てを愛している!アルバート・フィッシュ!
私に危害を加えて全てを赦します。だって、私はみんなを愛しているのだもの。マリー・アントワネット・ドートリシュ!
アーラシュ様は亡くなってなどいません。彼は今も私の隣にいるのですから。アルスラ・タバリー!
王妃様(あなた)は美しい。掛け値無しに美しい。貴方の写し身となることが、貴方の美しさを後世に知らしめることになると信じている。ドミニク・ヴィヴァン!
ペンギンが他の鳥と比べて数が少ないのは海が少ないから?じゃあ世界を海に沈めればいいじゃない!フレデリック・ミラー!
兄上が悪いのですよ。私の愛を受け取らず、あんな泥棒猫を選ぶのですから。日本武皇子!
白は純白、どんな色にも染まります。どうか私を、貴方色に染め上げてください。ムスペル!
我ながらやばいのしかいないな……
補足するとマリーとアルバートの愛は同等です。天秤にかけたらちょうど真ん中で釣り合います>>352
お前はハーゲンだ!だって悪い奴だから!
イカれた喪服美女クリームヒルト!>>383
いっそ生やしてもいいのかもしれーぬ(うさ耳?馬耳?が生えているカイニスや、魔術触媒たるケモ耳が生えているニトクリスを見つつ)>>385
サーヴァントの結婚に関する設定ならば、和歌知顕集曰く3733人の女性と関係を持ったらしい在原業平。超然した人柄だけどちゃんと夫婦仲は良かった厩戸皇子(嫁が4人いた)。初婚の相手が歳上バツイチだったエドワード黒太子。私のほうの設定でも歳上好きでキアラがあと干支一回りくらい年齢重ねてたら彼のストライクゾーンだった。わぁーん行き違い、中納言行き違いきらい。あとカードを使ったギャンブルもきらい
>>386
実際プロスペローさん、どうして参加したんでしょうね…ホレスに担がれたか、ホレス以外の誰かに懐柔されたか…エピローグでどう動かすか悩んでたりしまする…
違和感ってホラーの序の口には大変相応しいと思うんですよね。「なんとなく不気味」がずっと解明されないままなのもいいし、高まったところで真諦が突如として現れるのもいい。繋ぎやすいんですよね>>385
サーヴァントの結婚………キング・オブ・ロックでお馴染みのエルヴィス・プレスリーですが彼の義理の息子はキング・オブ・ポップであるマイケル・ジャク.ソンです道真公は正室と妾と(ほかの女性もいたかも)に、子供が15人or20人以上……お盛ん!
>>393
「私のようなつまらないものと祝言をあげさせられ、あのような終わりを選んだ……なんて、可哀想な女性(ヒト)」
自分が伴侶になるとか可哀想って思ってたしその死にも同情的です
今は流石に反省して兄に対する執着も薄れてるし負い目があるので何かのきっかけで再会したら今度は上手くいくかもしれない>>395
なんか描きたくなった奴です
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/残滓特異点『常夜学園謳歌%E3%80%80ソロモナリエ』
これネタにしました
あと色々の元ネタは動画ですYouTubehttps://youtu.be/HjZVWCQOPec
>>395
>探偵としての役割がある。
これは……アレン・メリーフォード(ドン・ファン)の流れ……!>>387
おぉ…………ホントだ(見返した)
この状況での乳の親は半端なく怖い……本人に正面切って言ったら面倒くさい位にへこむけど。すいません
報告なんですけど、中々時間が取れないのと他所でのSS作成の件もあって本編更新もう少し時間かかりそうです無明の街、魔道の学舎、常世の学園。
人々の活気に溢れるその世界に、二人の男が現れた。
「今回は剣が使えない。それだけでなく私には謎を解き明かす、探偵としての役割がある。なに、任せたまえ!」
見目麗しい騎士装束に身を包んだ男が高らかに宣言する。
それを隣で聞いていた書生服の青年は静かに溜息をついた。
「……護衛を頼んだつもりだったのですがね。まあ、たまにはいいでしょう。僕にも手を抜きたい日はある。お手並み拝見と行きましょう―――とは言え、探偵(ぼく)から本業を奪ったのもまた事実。採点は多少辛口になるかもしれませんが、それは覚悟するように」
かくして、諸聖人の宴(ハロウィン)を舞台にした、2人の探偵による推理劇が幕を開けた。
Fate/Status night スペシャルイベント
残滓特異点『常夜学園謳歌%E3%80%80ソロモナリエ・リバイバル』
開幕―――未定いえーい、18禁ssを書いている途中で唐突に賢者タイムに至ってしまった私。なんで書いてたんだろ……。
電気羊の紹介したい → ブレードランナーにも触れたい → 映画を見たけどうまい紹介構成が浮かばない → 図書館に行って映画考察本を借り読み漁る(イマココ)
モン娘じゃなくて亜人(エルフ耳。人狼)が一番適切じゃねーか(遅)。
>>403
ネッソス「ちょっと、おーパイセン!言いにくい上に俺そんなに『~っス』を使ったこと無いっスよぉ~!……( ゚д゚)ハッ!」>>408
アンタはほんと勤勉だよ
そういうところがすごいと自分は思うんだよ>>406
わかりました
ありがとうございますあの……きちんとしたストーリーや活躍するサーヴァントが定まっては無いとは言え、水着鯖ならぬハロウィン鯖を皆さんから募集するのはおかしいでしょうか?(小声)
このイベント特異点(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%AE%8B%E6%BB%93%E7%89%B9%E7%95%B0%E7%82%B9%E3%80%8E%E5%B8%B8%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E5%9C%92%E8%AC%B3%E6%AD%8C%E3%80%80%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%80%8F)、礼装と配布鯖まで考えたらピックアップ内容まで気になりだし始めて……>>416
霊基違いのハロウィン鯖ですね、「水着エルルーン」ならぬ「ハロウィンエルルーン」的な!
ちょっと今お願いしたい条件みたいの纏めます>>439
悲しい(くそざこだ)なぁ……
あ、裏ページ更新させていただきました~実写版ムーランをみたせいか、ここの彼女を描きたくなってしまった……。
なんとなくオトレーレの英語wikiを見たら、
「見合いで知り合った夫と結婚した主婦だったが夫に酷い扱いを受けていた(DV?)」「密かに剣や弓の腕を磨いていた」「他の主婦たちのもその教えを広め、反乱を起こし街を乗っ取った」「近隣の町に行進、女性を解放し、男性は虐殺・奴隷にした」「配下の女性たちを引き連れて国を逃亡、その後なんやかんや『アマゾン』の部族として知られるようになった」
とかそんな風に書かれていて吃驚。超アブレッシブだぁ……wikiとはいえこういう日本語では知ることが出来ない情報を見るとワクワクしますねえssの構想はある〜♪ssの構想はある〜♪
だけれど家に帰ったら〜♪飯食って風呂入って〜♪力尽きる〜♪
そんな仕事終わりの歌〜♪
ほんとに『こんなss書きたい』って案はいくらでも浮かぶけど書く体力が無いのよね…歳かな…。>>445
ほへー、私は父親が八本腕と解釈してしましたが……祖父だったのですか。伝承の説明的に父親がトールに嫌われていたと思ってました。>>456
残滓特異点『常夜学園謳歌 ソロモナリエ』に募集するサーヴァント
【ハロウィンサーヴァント】
要はハロウィンに因んだクラスに変わった既存サーヴァントたち、元々のクラスと同じでも可能(セイバーオルタとセイバーリリィ、みたいな感じで区別出来ているならOK)。
ステータスやスキル、宝具にそれなりの紹介文などは考えて欲しい
最大☆5×2、☆4×4の計六騎が現界?
【ハロウィン霊衣】
衣装だけ変わるサーヴァントたち
☆5、☆4、☆3の計三騎が現界?
・このイベだけに新しいサーヴァントを用意してもらうのは申し訳ないので、なるべく既存から
・礼装に選ばれたサーヴァントはお休みしてもろて
・「もし特異点を歩くとしたらこんな風に動く・こんな風に遊ぶ」とか考えてもらえると嬉しいという訳ですので、イメージ画(霊衣)だけでのご参加もアリアリですよぉ~
>>463
ありがとうございます……!>>451
とても色気があって良い……
我は 愛の けものー♪以下の文章は深堀りできないジョークの供養であり本採用はされません。>>451 >>452 は霊衣での参加でお願い申し上げます。
【CLASS】ハロウィン!
【真名】ザミエル (ハロウィン)【出典】ドイツ伝承、ハロウィン【性別】男【身長】182cm【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B+ 魔力C 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
単独行動A+:一匹狼。
陣地作成C:自身に有利な狩場を形成できる。
狂化(ハロウィン)E:悪魔属性とハロウィン属性の相性が良すぎたか、はたまた狩人属性と狼属性の相性が悪かったのか。混乱のため、いつもと様子が違う。縄張りの侵入者を適切な対応がされるまで追いかけてくる。「Süßes oder Saures!!!(甘いお菓子と酸っぱい悪戯のどっちにする、の意)」
【保有スキル】
ハロウィンモンスターC:神出鬼没のヴェアヴォルフ。魔弾の理屈を自身に適用し移動力が上昇している。移動開始から接敵(着弾)までの過程を認識させ難くし、タネを知らないと突然現れたように見える。ハロウィンのお化けとしてのセオリーは律儀に守るので、お菓子を渡されればおとなしく帰らなければならない。本当はお菓子よりおつまみが欲しい。スイートよりサワーがいい。
狼憑きD:トランス(憑依)の一形態。ハロウィンに取り憑かれている。悪魔憑きも獣憑きも属するカテゴリはおおよそ同じだろう。獣性を付与し獣の身体能力や感覚を得る。ランクは低いので外観は頭の角が狼の耳に変化するに留まっている。ちなみにいつもの角と同様、着脱可能。
魔弾作成A:説明省略。この霊基では近接メインのため影が薄め。散弾だからね。
レライエの瞳(偽)C:右目が異常発達した超望遠視覚。アゴニスト異常症における症状に似ているような違うような。ソロモン72柱のレライエ(レラージェ、ロレイ他とも)と魔弾伝承の悪魔との関連性を指摘する者もいる。[要出典] 名称はこいつが勝手に言っているだけで同名の悪魔とはたぶん無関係である。本来は別の自分のスキルだ、とも証言している。ハロウィンマラジジで思いついた宝具。
『びっくり仰天の盂蘭盆箱(ディアブル・エン・ボワット・デ・ハロウィン)』
対象をビックリ箱に詰め込んで使い魔と悪魔合体。何が出るかはお楽しみだが、最終的には爆発する。>>451をWikiにうpしました。
ギャラリーはどこに突っ込むか悩んだのでお任せします。すみません。>>484
あんぎゃあ!!修正しました申し訳ない!…………………レージュさんはいらっしゃるかな?(小声)
>>489
では!!!!
「いらっしゃいませー! あ、ごめんなさい。ついお客さんかと思って。私はキャスター、名をエルルーン、笑うかぼちゃ亭の女主人とは私のことよ! よろしくね、マスター!」
【 クラス 】キャスター
【 真 名 】エルルーン[ハロウィン]/Olrun[Halloween]
【 別 名 】エールのルーンを司るもの、宴を司るもの、水の女神
【 出 典 】残滓特異点『常夜学園謳歌 ソロモナリエ』、あるいは北欧神話のワルキューレ伝承
【年代・地域】現代の10月・ハンガリー?
【 属 性 】秩序・善
【副次 属性】地・人間・人型・女・神性
【身長・体重】160cm・52kg
【B・W・H】87(E)-55-88
【外見・容姿】
ディアンドルと呼ばれる民族衣装に身を包む女性。頭頂部に羽が生えている。
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具A/HP10831 ATK11030
【カード構成】Buster2枚、Quick2枚、Arts1枚/Buster宝具(1体辺り10Hit)>>490
【保有スキル】
陣地作成:B+
自身にとって有利な陣地を作り上げるスキル。
キャスターが作るのは“工房”。それはキャスター自身がルールとなる特殊な空間であり、後述の宝具の発動に関わっている。
道具作成:EX
魔力の込められた道具を作り出す。キャスターが作り出すのは神代の神秘が込められたエール。その魔術的価値は計り知れないものがあり、それゆえのEXランクとなっている。
大神の智慧:A
北欧神話の大神・オーディンから授かった天賦の知恵。
分割思考、高速思考、現代で言うところのスパコンに匹敵する処理能力を持ち、これほどのスペックがあればどれだけ大人数の注文・会計であろうと捌くことが可能。
【自身に『弱体状態付与時に攻撃力をアップする状態』を付与(3T)+自身の防御力をダウン(3T)[デメリット]】
宴会のルーン:A
魔術刻印・原初のルーン、その中でも特に宴会用に特化したもの。
サーヴァントとしてのキャスターはこのルーンを主な攻撃手段として用いる。
食材用の動物の召喚、天ぷら用の大火力の火炎、包丁やハンマーなどの調理器具の投影―――そして、瀑布と見紛う如き大規模な酒の『波』である。
【自身の宝具にArtsカードとQuickカードの性能を付与(3T)+自身の宝具威力をUP(3T)】>>491
【 宝 具 】
『至福の時を貴方に(スケル・クーフェン)』
ランク:EX 種別:接客宝具 レンジ:陣地作成内 最大補足:全てのお客様
笑うかぼちゃ亭、とも。スケルは笑い、クーフェンは店を指し、訳すると『笑顔を提供する店』となる。
陣地作成で作り出した工房をベースに作り出すパブ。スカンディナヴィア地方に古くから伝わる木造建築の様式を取っている。
経営者、あるいは酒を振る舞い、宴を司るものとしてのキャスターの信念が宝具となったもの。
飲兵衛も下戸も、子供も大人も、男も女も、神も人間も―――全ての存在に楽しんでもらいたいという願いの具現。
その効果は、レンジ内の対象全てに『酩酊』の概念を付与するというもの。
気分の高揚、ストレスの発散、そして戦闘意欲の低下などを引き起こし、対象を無力化する。とあるアーチャーとは似て異なる非戦闘状態を構築する宝具。
この宝具を使用された相手は、二日酔いもなく、頭痛や体調の悪化もなく、千鳥足にすらならない健全な酔いを楽しめる。
【自身に『WAVE開始時に敵全体にBuster耐性ダウンを付与する状態』を付与(3回・3T)】
『出禁よ、お客さん(ラグナロク・リーヴスラシル)』
ランク:B 種別:対客宝具 レンジ:0〜40 最大補足:100人
店長権限・お客様は邪神です、とも。
自身の霊基をワルキューレのものへと転臨し、ヴァルハラへと至る勇者の魂を導くための機能のすべてをより合わせ、肉体から魔力の光を放つ。
対象に光学ダメージを与えると同時に、効果範囲に一種の結界を展開。
あらゆる客を慈しみ、同時に、他者に迷惑をかける存在を否定する。
絡み酒、セクハラ、アルハラ、モラハラ、食い逃げ、お土産の万引き、など『酒を楽しむ場所』における迷惑行為を引き起こす存在を追い払うのである(抵抗判定に失敗した個体を退散させる)。>>492
【 解 説 】
残滓特異点『常夜学園謳歌 ソロモナリエ』に登場するサーヴァント。
城を改築した全寮制の魔術学校、その裾野に広がる城下町に存在するパブ『笑うかぼちゃ亭』の女主人。
気さくで明るく、親しみやすい人となりをした女性。
「100人でも1000人でも接客して見せるわ」と断言する豪傑で、事実それを可能とする凄腕の持ち主である。
北欧神話における戦士達の宴、その最高責任者であり、他者をもてなし楽しませることには他の追随を許さない。
調理、接客、加えて宴会芸まで最高の水準を誇る稀代の店員にして店主。
『笑うかぼちゃ亭は人々を楽しませる場所』という信念を持っており、それを妨げる狼藉者には客であろうと容赦しないという一面も。
【 制 作 】猫の藩士
【クラス適正】ライダー、ランサー
【レン タル】可
【NG 表現】モンスタークレーマー(面倒な客の意)以外への宝具の発動
【性能・仕様】
星4のキャスターサーヴァント。ATK寄りの性能をしており、星4では初となる「宝具を含めたバスターチェインが可能」なキャスター。
いわゆるシステム周回でのアタッカーに特化している。ライダー時が「多段Arts宝具によるもの」ならばこちらは「多段Buster宝具によるもの」
それは「Buster宝具をBusterの特色を維持したままArtsとQuickの性能を付与する」というスキルが実現させる極めて特殊なシステムである。
端的に言えば、マーリンや陳宮、ナイチンゲールなどをサポートとして使うことでキャストリアやスカディを使うのと変わらぬシステムを可能とする。>>496
プルフラス「!!……ではチョコケーキとかぼちゃプリンとイチゴパフェとry」
いえいえ、主なあらすじや世界観を壊してない素敵な設定ですし、むしろこういう風に名称しかない場所を使っていただけて幸いです。ハロウィン仕様の鯖を投下します。
【CLASS】ライダー
【真名】マラジジ / Malagigi
【性別】女性
【身長・体重】151cm・42kg
【スリーサイズ】B80/W56/H81
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運B− 宝具C
【保有スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化して、大魔術、儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのを難易度ハードにしちゃうんだよ☆ どうしてかって? 魔法少女合戦とかストーリーでは必須で、それで魔術対策しないとかただ間抜けじゃん。
騎乗(箒):A
乗り物を乗りこなす能力なんだけど、今回は魔女っ子なので箒特化にしてみたゾ☆ 魔女っ子の乗り物と言えば箒だし、絶対的必須アイテムでしょ! 魔法少女とかだったら分かんないケド。>>498
使い魔(カボチャ):B
霊基が変化して本来宝具だった召喚術の機能が低下した影響で、使い魔たちが全くの役立たずと化した……ので、カボチャを素体として無理やり働かせる事にしたよ! これは決してパワハラではない、歴とした契約上の酷使なんだゼ!
魔眼:A+
対象の使用する魔術や、魔力を持つ凡ゆる事象・現象、実体を持つ前の幻想種を感知、把握できる……な感じで能力は健在だけれども、何故だか悪霊・悪魔を鑑定するだけの眼になってるんだよね。言ってしまえばポ◯◯ン図鑑みたいなものさ。
変わった杯:B
元々持っていた杯が薬草とか煮詰める代物になっちゃった。回復を期待するなら、ボク特製の霊薬(味見してない)を召し上がれ☆
【宝具】
『びっくり仰天の盂蘭盆箱(ディアブル・エン・ボワット・デ・ハロウィン)』
・ランク:C
・種別:対人宝具
・レンジ:1〜20
・最大捕捉:1人
マラジジが有していた妖精郷と召喚術の宝具の機能が低下してしまった為に、急遽劣化した二つの宝具を合体させたもの。
妖精郷の箱庭特性と、召喚による使い魔たちを合わせ、ハロウィン式特別仕様のびっくり箱を作り上げたのだ。魔改造とか悪魔合体とか言ってはいけない。
対象をビックリ箱に詰め込んで使い魔と悪魔合体。何が出るかはお楽しみだが、最終的には爆発する。正に外道。>>499
【解説】
ハロウィン用に霊基を仕立て上げたマラジジ。
魔女っ子、魔法少女を名乗り、JKとも自称している……年齢について深く突っ込んではいけない。
魔導騎士であった頃は多少秩序を重んじていたものの、この霊基になってからは混沌方向へはっちゃけており、何かしらやらかすトラブルメーカー。アストルフォといい勝負である。
余談だが、マラジジは一応キリスト教の信徒的立ち位置にあるのだが、異端である魔術を使っている時点で追及しない方がいいかもしれない。
【能力】
魔女っ子だがクラスはライダーで、けれども戦闘では魔術と使い魔を行使するなどといったツッコミどころ満載。
自身の得物だった剣を「箒にも鈍器にもなる魔法のステッキ」に改造し、それを恰も魔法少女の武器のように振るっている。
使い魔たちは特異点の影響で収縮し、弱体化して戦闘には使えないレベルに落ちてしまっているが、マラジジはハロウィンの魔力が籠ったカボチャを纏わせる事で強制的に能力増強を施し、カミカゼアタック強いている。パワハラ上司ここに極まれり。
戦闘以外の面では、登場する悪魔たちの解析、解説役となっており、どちらかと言えばこっちの方面のが役立っていると言わざるを得ない。以上、混沌が増したマラジジとなっております。
霊基再臨の姿は以下の通り:
1……ステッキを持った女子高生姿。
2……制服を基調とした魔法少女の姿。
3……ちょっとえっちぃ格好な魔女っ子姿。>>501
わぁい魔女っ娘?ライダーだあ、かわいい!壬生竜胆とバフォメット/ジャック・ド・モレーの短編いきます
それは癇癪のようなものだった。
目が覚めると普段よりも痣が濃くなっていた。
ついにこの日が来たのかと、寝起きのぼんやりとした頭で他人事のように感じていた。
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――」
触媒も何も無い英霊召喚。お願いだから力を貸して、この呪いを解くことが出来る誰か、我が声に応えこの地に来たれ―――!
閃光が迸り、粒子が像を結ぶ。
「ランサー、召喚に応じ参上した。真名は……ふむ、そうか……まぁ、好きなように呼ぶといいさ。我が契約者。」
大気を震わせる魔性の声。形を成す魔の象形。
そうして、私はその日運命(あくま)に出会った。
◆
「なるほど、弟君が……それで、君はその呪いを解きたいと?」
「ええ。そのためにサーヴァントを呼んだのだけど……まさか、貴方みたいな人を呼び寄せるなんて」
「そう言うなよ。一応呪術は己(オレ)の得意分野でね。少しばかり流派が違うのは頂けないが……まあ何とかなるだろう。ただし」
「ただし、魂を頂く、でしょ? はいはい、また今度ね」
「つれないな君は。まあ、そこが唆られるんだがね?」>>504
◆
走馬灯、と言うのだろうか。そんなやり取りを最期に思い出したのは、きっと偶然ではないのだろう。
今の私は満身創痍、いつ死ぬかもわからない。だからだろうか、私は何もわからなくなっていた。
年数にして12年、私の生涯は戦いそのものだった。
殺して、殺して、殺して、殺し続けた。呪いの進行を遅らせるための殺し、他者の魂を贄に捧げることで己の死を遅延させる。
現在の司法で語るなら私は重罪人だろう。でも、そんなものが些細なことになるくらいに私には大事なものがあった。
壬生竜一、私の光。弟(かれ)のためなら、なんでも出来ると思ったから。
ダメなお姉ちゃんで本当にごめんね? でも私、がんばったんだよ。がんばったんだもん。貴方を……竜をこの呪いから遠ざけるために。
私は地獄に落ちるだろうけど、貴方は絶対に生きて。
毒も穢れも何もかも、私が全部持って逝くから。
「ほら、早くなさい。今ならいつでも、好きなように奪えるわよ……それとも、私なんかじゃ不服かしら?」
「いや……まさか、君からお誘いの言葉を頂けるとはね。光栄の極みだね」
「馬鹿なこと言わないで。今は時間が1秒でも惜しいのよ」
しゃがみこんで私を眺める悪魔の襟を引きよせる。その目は、一点の濁りもない黒に染まっていた。
さあ、契約の時間よバフォメット。こんな私の魂で良ければ、好きなだけ喰らいなさい。
「当然。契約は守るとも。己(オレ)は悪魔だからな。君を我が地獄(せかい)に歓迎しよう―――『其は魔宴の主にして罪人に有らじ(ファルスム・ソドミス)』」>>505
◆
そうして、私は目が覚めて。
視界の先に広がるのは、無限に広がる荒野だった。
「やあ、再会出来て嬉しいよ、我が主」
聞こえた声に振り返ると、そこに立っていたのは見慣れた姿をした悪魔(おとこ)だった。
「よほど暇なのね、貴方。こんなところまでついてきて、楽しい?」
「もちろん、君は己(オレ)に魂を売るような契約者だ。ついて行かなければ勿体な……いや、申し訳ないだろう?」
「今さらっと何か言いかけなかった? まあ、もう何でもいいけど」
どうせこの先一生彼がまとわりついて来るのだ。こういう軽口にはそろそろ慣れた方がいいだろう。
悪魔の甘言は、聞き流すのが一番だ。
「それで? 君はこれからどうするんだ? このまま立ち止まるのか? それとも―――」
「―――ええ。折角だから、物見遊山と行きましょうか」ハロウィンで盛り上がる今日この頃
こちらも以前発表した秋特異点のSS、その導入部がようやく書き上がりました
てなわけで、ここに投稿してもよろしいでしょうか?>>512
食とは文化である。
ただの栄養補給。ただの生存行為でしかなかった筈のそれは、人類が知性を得て文明を育むにつれ新たな意義を得た。
すなわち、美食と飽食――「より美味なるものを」「より多くの食べ物を」という価値観だ。
それらは、獣だった頃の人類には決して無かったものであり。
同時に、人が人であるが故に持ちえた一つの成果とも言えた。
だが――人類は知らない。
「もっと美味しいものを」「もっと多くのものを」
こう望むことは確かに誰しも普遍的に持ち得る感情だ。
しかし――それは同時に、『あらゆる人間に、獣(悪)と成り得る素質がある』証明であったという事を。
今から語る内容は、とある年の秋に起きた狂騒劇。
ある魔王が目論み、あわや人類全体の危機に陥りかけた――暴食と混沌の宴のお話である。>>513
その日、ノウム・カルデアは朝から静かだった。
「……静かだな、センパイ」
「そうだな。後輩」
マイルームにて、フェリーペとメンテーは紅茶を傾けていた。
今日は二人揃って非番の日。特に予定らしい予定もなく、このままのんびりしていようかと思っていたのだが……
「なあセンパイ」
「何だ、後輩」
「今日のカルデア、なんだけどさ。――ちょっと、静かすぎやしないか」
「……」
フェリーペからの問いかけに、メンテーは答えない。
ただ静かに、紅茶のお代わりを注ぎカップを口元へ運ぶ。
対するフェリーペは、構わずに話を続けた。
「いやほら。いつもはさ、何騎かサーヴァントが現界してそこら中うろついてるじゃないか。トレーニングルームだったりレクリエーションルームだったりさ」
「……」>>514
「けど、今日に限っては朝から誰とも出会わないし、見かけもしない。待機状態に入ってるとしても、全員霊基グラフの中とは思えないし」
「……」
「――あの、さ。センパイ、これってもしかしなくても」
「……後輩」
フェリーペが自らの予測を口に出そうとした、その瞬間。それまでずっと聞いてるだけだったメンテーがカップを置き、フェリーペに向き直る。
その表情は何とも嫌そうな、あるいは苦虫を噛み潰したとでも言うような有り様だった。
「全く奇遇だな――私も、そうなんじゃないかと思っていた所だよ」
直後、警報が鳴り響く。
まるで見計らったようなタイミングで響いたそれに、フェリーペは身をこわばらせながらも立ち上がる。
一方メンテーはといえば、薄々感じていた予感が的中した事に眉を顰め
「……休暇は終わりだ。せっかくの、非番だったのに」>>515
「あ、来た来た! お疲れ様です、二人とも!」
「おう、ご苦労さん。待ちかねたぞ」
警報を聞き、管制室へと駆け付けたフェリーペとメンテー。
そこには既に――というよりも、普段から待機している――シオン・エルトナム・ソカリスとヨハン・ナウマンの姿があった。
「ヨハン! それにシオンさん、この警報は――!?」
「はいはい、落ち着いて。例によって例の如く、非常事態です」
「ずいぶんと冷静だなおい? 事と次第によっちゃ、カルデアどころか全世界の危機なんだが」
「いやーウチじゃ世界の危機とか日常茶飯事ですし? ――とはいえ、気が抜けないのもまた事実。既に被害も出ている事ですし」
被害、という言葉にフェリーペとメンテーの表情が険しくなる。
対するシオンもまた、真剣そのものといった顔で淡々と説明し始めた。
「既にお気づきかもしれませんが、今朝――より正確には、本日未明から本施設内におけるサーヴァントの反応が消失しています。それも一騎二騎どころではない、大勢の反応が」
「やっぱり……!」
「といっても、いきなり前触れもなくパッと消されたとかそういう類ではないようです。その証拠に」
シオンが傍らにいたカルデアスタッフに目線を送る。
意図を察したスタッフが手元のコンソールを幾度かタッチし、正面モニターにあるモノが映し出された。>>516
「これは、録画映像?」
「ええ。本日午前0時~1時頃のものです。場所はノウム・カルデアの片隅、今は使われていない空き部屋の筈なんですが」
スタッフの操作により、カメラ角度が切り替わる。
先程までは部屋に入っていくサーヴァントの姿が映し出されていたが、今度は部屋の内部を映す角度となって表示される。
表示される、筈だったが。
「何も、見えない……」
「イエス。御覧の通り、完全にブラック状態です。一応付け足しておきますが、この部屋自体に特別な仕掛けや魔術等は施されておりません。完全な空き部屋、フリースペース……の、筈だったんですがねぇ」
「この映像の後にも、何度かサーヴァント達が入っていく光景が記録されていた。だが出てきた奴は現状一人もいない」
「じゃあ」
「……認めたくはないが、ノウム・カルデアの片隅。其処に堂々と、サーヴァント達を招き入れるナニカがあるって事になる。それも、間違いなく厄ネタ臭いナニカがな」
「――厄ネタ、とは。実に言ってくれるな、人間ども」
突如、何の前触れもなく謎の声が管制室内に響き渡る。
その場にいた全員が緊張する中、変化はすぐに現れた。
すなわち、正面の巨大モニター。その映像が乱れるという形で。>>517
「外部からのハッキングを確認! ……何だこれ、どこから干渉されてる!?」
「こちらから遮断不能! 映像、強制的に切り替えられます!」
スタッフの悲鳴と同時に、映像に砂嵐が混ざり内容が一変する。
そうして映し出されたモノは、見覚えのあるサーヴァントの顔だった。
「およそ数時間、いや十数時間ぶりといった所か? カルデアのマスター、それにシールダーのデミ・サーヴァント」
「ベルゼブブ……!?」
「お前――これは一体、何の真似だ!」
「そう逸るな、久々に魔王らしく振舞っているんだ。――なら、まずは頭を垂れて有り難く拝聴するのが礼儀というものだろう?」
管制室全体の空気が凍りつく。
画面越しでありながら、その放たれる覇気と威圧には些かの乱れもなく、まるですぐ目の前にいるかのように錯覚させた。
――その、威圧に気圧されないように。シオンが、いち早く問い返す。
「はは、いきなりやってくれますね。それで? その魔王様が、此度は一体何用で我々にお声がけしに来たのでしょうか?」
「下手な敬語を使うな、素人め。あけすけな罵倒の方が余程耳障りが良い。……まあいいだろう。此度ばかりは特別に許す。いちいち口を出していては進む話も進まんからな」
「それはどうも。感謝します」>>518
「フン。さて、本題に入るとしよう。既に貴様らも当然察しているだろうが、お前たちのノウム・カルデア。其処にいた英霊どもは全員オレが預かっている」
「なっ……!?」
何よりも知りたかった情報。それを至極あっさりと告げられ、管制室内に動揺が奔る。
対するベルゼブブはといえば、その反応を愉しむような顔で続けていった。
「まあ安心しろ。誰一人として傷つけてはいないし、そうするつもりもない。今のところは、な」
「何の為に、こんな事を――」
「何もへったくれもあるか。オレはただ、招き入れてやっただけだ。オレが開催する催し――気晴らしの祭典、サーヴァント・グルメ・フェスタにな」
「…………はいい?」
サーヴァント・グルメ・フェスタ。
聞き慣れない単語を前に、今度は管制室の全員が唖然とする。
「古今東西、ありとあらゆる英霊たちが一堂に会し、美食と飽食の限りを尽くす催し。それが、サーヴァント・グルメ・フェスタだ。似たような話は、貴様らも聞いた事があるだろう? いや、正確には『経験した』だったか?」
「……ひょっとして、サバフェスの事か?」
「そう、それだ。オレは興味なかったが、聞けば中々に賑わったそうだな。で、あれば。オレもまた同じような祭を開いても問題はなかろう」
「いやいやいや! ナイナイ! 全然ありまくりですから!」
「ないのかあるのか、どっちなんだ」>>519
あまりといえばあまりな言い草に、シオンが肩を怒らせ前に出る。
ヨハンからのツッコミを綺麗にスルーしつつ、相手が魔王である事も忘れての勢いだった。
「見ての通り、こちらは人類存亡がかかった戦いの真っ最中なんですが? そりゃーイベントとか催し事は大歓迎ですけど、そういうのは一度こちらに話を通してもらわないと困ります!」
「イベント自体は大歓迎なんだ」
「というか、話を通したら許すのか……?」
「アホか、オレは魔王だぞ? 何故いちいち事を為すのにお前らの都合に合わせる道理がある。それに話は最後まで聞け、これはただの祭典などではない」
「――何ですって?」
ベルゼブブがニタリ、と笑顔を浮かべる。
それは、魔王を名乗るにふさわしい悪意と愉悦に満ちたものだった。
「先程も言った通り、英霊どもは全て我が手の内にある。ごく一部を除いて抵抗している奴らも居るが、所詮は時間の問題。放っておいても、我が手に下るよう整えてある。そして――そうなった連中は、二度と貴様らの下へ戻ることはない。既に、我が掌中に収まった者共も含めてな」
「何だと……!?」
「それが嫌だというのなら、こちらが送る座標にレイシフトするがいい。オレはその地で待っている」
「この通信は招待状であり、宣戦布告だ。お前たちノウム・カルデアが真に人理を救うに値するか――英霊どもを率いるのにふさわしいか確かめる為のな!」>>520
そこまで言い切ると、映像は完全に途絶した。
画面の表示は通信前の状態に戻り、何のノイズも砂嵐も示さない。
呆然とする一同だったが、すぐに我に返ると各々行動へ移り出した。
「野郎、ふざけやがって……! おい! 特異点反応をチェックしろ! 何か変化はあるか!?」
「は、はい! たった今、新たな特異点反応をキャッチ! 場所は……」
「すぐにレイシフト準備にかかれ! フェリーペ、メンテー! 見ての通りだ、非番なのにすまんが――」
「皆まで言うな、ヨハン」
「分かってる。特異点にレイシフトして、ベルゼブブをぶっ飛ばして、囚われてるサーヴァント達を全員助ける! だろ?」
「……頼もしいね」
肩をすくめつつ、ヨハンは他職員共々レイシフトの準備にとりかかる。
その姿を横目に、シオンは複雑そうな顔でフェリーペ達に向き直った。
「やられちゃいましたねぇ」
「――」
「相手が相手、と言ってしまうのは簡単ですが。こう何度もバックドアを作られては私としても忸怩たるものがあります」
「シオンさん……」
「ですので! 私から言いたい事は二つ! 一つは憎たらしいあの魔王に一泡も二泡も吹かせてくる事! そしてもう一つは――」>>533
夜の貴婦人
「素敵なお洋服をいただけるだなんて!」
フロームンド・グリプスソンに贈られたハロウィン霊衣。吸血鬼をモチーフにした黒いドレス。奇をてらわない、彼女らしい好みの装い。しかし、似合い過ぎたのがいけなかった。結い上げた髪、衣裳によりクールな美貌が冷厳なオーラを演出。そして生来の間の悪さもあっていつもより誤解を招くことに……
「あの……私と視線が会うと皆さん、『お菓子あげますから命だけは助けて』と言うのはなんとかなりませんか?」
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/フロームンド・グリプスソン
イメージは添付画像のようなドレスです。あんまり面白い方面で考えられなかった……>>539
ありがとうございます!只今登録させていただきますね~あ゛っ゛
申し訳ない、マラジジ(ライダー)って☆4でしょうか、それとも☆5?>>552
便利そうな上に無料とは…>>557
そうですね、ああいう感じでお願いします。お久しぶりです。
東鬨のSS最新話が今日中に挙げられそうなのですが、一時半ごろに投下しても良いでしょうか?宣告どおり、最新話投下します〜。
タイトルは「今どんな気持ちですか?」です。>>563
目の前に広がる現実を「これは現実だ」と飲み込むまで時間が掛かってしまった。
聖杯の間へと繋がる道は見たところ一つ。
一刻も早く亥狛たちは進まなければならない。
二人を阻止するのはたった一人の人間だ。
それも一見するに虚弱そうで、何の手応えもなさそうな男。
対して此方は五体満足なサーヴァントに人間の手に負えない力を持った人狼、もう「どっちが強いか?」だなんて質問自体がジョークになってしまう戦力差だ。
だが。
現実はどうだ。
舞い飛ぶ剣戟の嵐、打ち払う槍の冴は決して鈍ってなんかいない。
ランサーは短い髪を振り乱しながら敵の乱撃をいなしてゆく。その表情に余裕はない、言うまでもなく彼女は本気だった。
こんな瀬戸際の状況で彼女が手を抜く筈もない、けれど攻勢に出れずにいる。>>564
────これは一体何の冗談だ?
彼女が本気を出してなお肉薄する人間がこの世に存在するだなんて思わなかった。
闇討ちであったのなら、それかランサーが本調子じゃなかったのならまだ肯けた。
でもそうではない。
真正面から、正々堂々打ち合って、それでもこの人間は生き存えている。
絶句。
亥狛は翔び交う男の姿を捉える。
人間の背中には羽が生えていた、だが世間で認知される鳥の翼とはまるで違うものだ。
羽搏きもしないで揚力を生む硬質でかつ光沢のある羽は無機質で、どこか飛行機の翼を想起させる。
その黒い翼が魔力を糧に爆発的な推進を与えているのは間違いない。
でも彼に人間離れした力を与えているのは黒い翼だけではないらしい。
右手に煌く黒の極光。
剣から溢れ出る黒色の魔力は死を想い起こさせて止まない。
「─────◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎!!」
男の雄叫びは己の心を鼓舞し、敵の心を麻痺させる。
奇しくも亥狛が本気になった時に放つ恐慌の声に近いモノだった。>>565
それを一身に浴びて、精神を竦ませながら、漸く亥狛は認識を新たにする。
人間の芸当じゃない、最早怪物だ。
だが生まれながらにして怪物な自分とは違う。
黒色の外套と禍々しい剣を自らの意思で手にし、怪物へと変貌を遂げた怪物。
ランサーは魔剣使いの咆哮に一瞬身体が拘縮してしまい、その隙を逃すまいと鋭い蹴りが突き刺さる。
一転、二転と身体は跳ねて勢いそのままに壁に激突していくランサー。コンクリートの柱はくの字に折れ曲がって地響きを上げながら崩れ落ちていく。
「まさかこれ程とは」
瓦礫を払い除けてランサーが立ち上がる。その額に一筋の血を流しながら、気にする暇はないと乱暴に拭いとった。
「流石は北欧の礼装。消える間際の焔とは言え人間を英霊相当まで引き上げるとは恐れ入ります。
推測するに北欧神話史上最悪の魔剣と、戦乙女が纏う外套……ですが私の読みが正しければ、その外套が黒色なのが説明がつきませんね」>>566
ランサーは戦いの過程で魔剣使いの力の由来を推測してみせる。
北欧神話は亥狛にとっても馴染みの深い神話だ、何せ彼の祖先は北欧の神話体系に由来する。
だからこそ、ランサーが語る予想はすんなりと受け入れられた。
北欧神話で最も悪辣な魔剣に、純白なる戦乙女の外套。
これらの宝具を踏まえると、彼の召喚したサーヴァントは自ずと絞られてくる。
勇士を天上の戦地へと召し上げるワルキューレにして魔剣の正統なる所有者。
───不幸を招ぶ魔剣に唯一打ち克った女騎士ヘルヴォル。
若しくは、その血を引く者か。
詩譚は黒い外套の襟を正した。
「どうしてかね、本来は白らしいが俺が纏うと何故かこうなる。大方所有者の精神性を反映してんのか、それとも正統な所有者じゃないからか。
どうやら白鳥には程遠い、見窄らしいカラスがお似合いと見做されたんだろうぜ」
「何を言うのです」
電光石火。ランサーの言葉が詩譚の耳朶を震わせる頃には既に、彼女の身体は詩譚の懐にまで踏み込身を終えていた。
「たとえ借り物だろうとも生命を削ってでも手にした強さです。それなのに自らを徒(いたずら)に卑下するものではありませんよ?」
鋭利に砥がれた穂先は詩譚の喉元を目掛けて、最短距離に軌跡を描く。>>567
耳を刺す金属音。
槍と剣とが触れ合った衝撃が大気を揺らす。
ランサーの刺突を紙一重で受けられたものの内心は穏やかではなかった。
「ほう、今のも防ぎますか」
そう感心するランサーを余所に、心臓の脈拍が跳ね上がる。
……危なかった。
魔剣の自動補正が無ければ、或いは白鳥礼装による機動力の向上効果が無ければ、今の一撃で間違いなく息絶えていた。
こんな瞬間が、相手には気付かれないが幾度となく訪れる。
およそ数十秒毎にやって来る命懸けの綱渡り、魔術髄液の副作用より前に心労で死にかねない。
ストレスによる過負荷は詩譚の身体を着実に蝕んでいく。
それでも詩譚は相手に気取られまいと虚勢を貫き続けなければならない。
「卑下も何も、この力は利用出来るから振るってるに過ぎない。矜恃なんざ持つだけ肩が凝るばかりだって思わないか?」
「考え方の相違ですね、思想はこれっぽっちも共感出来ません。
でも間違いなく腕は一流ですよ、ああ、状況が違えば存分に刃も競いあえたでしょうに。なんと勿体ない」
「減らず口を」
冷や汗を抑え、動悸を殺し、息を細める。>>568
この瞬間、一分一秒でも永く相手に強敵であると思わせる為に。
ひいては聖杯(いもうと)を守り通す為に。
一見して均衡する戦況。
そんな中、亥狛は二人の戦闘を少し離れた位置で見届けるばかりである。
物見雄山に耽っているのではない。ただ目の前の戦闘が苛烈に過ぎて介入する余地すらないのだ。
令呪による補助さえも許さない敵の猛攻は畏怖を憶える程に烈しい。
また亥狛自身が無闇に動ける状況でもなかった。
亥狛は感覚器官をより人狼に寄せ、広く深く研ぎ澄ます。
真っ先に察知したのは一面に広がっている違和感だ。
北欧の出だからこそ判る、それは触れれば即ち死に繋がる魔の刻印。
“……ルーン、か“
それが現代にあり触れたルーンであったならどれだけ良かっただろう。
詩譚が事前に刻んでいたソレは遥か昔に失伝して久しい未知のルーン、北欧の英雄が死のルーンと称して畏れた“エイワズ“。
宝具にも匹敵する特級の呪印が辺り一面に広がる死の花畑。
それこそが今の戦場の全容である。>>569
普通なら身動ぎ一つするのも躊躇われる異常な環境。
だがランサーはその地雷原を認識して尚、それらを第六感と亥狛との感覚共有を頼りに避けながら戦闘を継続している。
およそ人間離れした身体能力と並外れた気骨があるからこそ出来る芸当だ。
少なくとも、亥狛にそれを真似出来るほどの無鉄砲さはない。
誰だって、たとえ怪物でも命は惜しいもの。
場合によっては行動原理が本能に因る処の大きい怪物の方が臆病であったりするものである。
「死を恐れない」というのは即ち本能に対する抵抗に他ならない。
動かなきゃ、事態は変えられない。
そう理解していれど脚が竦む。
“くそ、何も出来ないってのか“
自分の実力不足を歯噛みしながら、ただ激戦を静観する他ないのが悔しくて堪らない。
「早くしないと、聖杯が起動してしまうって言うのに……!」
だが口惜しげに放った亥狛の意図せぬ一言は、意外にも詩譚の表情を曇らせた。
魔剣でランサーを吹き飛ばし距離を確保すると、戦闘中にも関わらず剣を下ろした。
そうして亥狛に対して疑念を向けた彼は、軈てその貌を憐みに染めた。
「ひょっとして、気付いてないのか」>>570
何を。
そう問い掛けるより前に亥狛は自力で答えに辿り着けてしまった。
更に神経を研ぎ澄まし感覚の捕捉領域を広げたことで、必然的に。
「……ああそうか、理解した。そういうことなんだな。
俺の予想が正しければ、お前らは本当におめでたい連中だ」
詩譚は力無く嗤う。
呆れるというよりも愚鈍で可哀想な生き物を慰めるみたくして。
そして対照的に亥狛は笑うことさえ出来なくなっていた。
「どういうことですか、イコマ────?」
「ま、さか」
信じたくない。
でも鼻腔を刺す魔力の流れが、肌に纏わり付く魔力を含んだ湿度が、詩譚の哀れんだ顔が。
散逸する状況証拠が一つの事実を浮かび上がらせる。
「あの女が、本当に、約束を守るタマだと思ったのか?」>>571
玲亜は転移後に襲われた吐き気が未だに治らず、本調子にならないまま劣勢を強いられていた。
そも東雲玲亜は戦闘向きの魔術を殆ど持ち合わせていない。
自衛の手段こそあれ、通用するのは魔術とは縁のない一般人くらいだ。
対してシスター戸波麗奈は多数の使い魔を一度に操る術を持っている。
たとえ玲亜が本調子だったとしても地力の差は歴然である。
蛾の群れは玲亜を執拗に追い立て回し身を切り裂く。
しかし殺しはしない、致命傷には至らない浅い傷を無数に刻みつけてゆく。
その目的は肉体的な死にあらず。
終わらない攻撃に増え続ける裂傷は戦意を細かく寸断する、どちらかと言えば精神的な死を目的とした私刑や拷問に近い行為だ。>>572
「ライダーの反応消失、同時にアーチャーも。共倒れしたみたいですね、実に残念。これで私の手札はゼロになってしまいました」
けれど麗奈の声色からはライダーを惜しむ気持ちは感じられない。
勝利を確信した軽やかな声。
下手すると鼻唄さえ奏でるのではないか、と思ってしまう。
「しかし無力な身ではありますが、こうして貴方の心を揺さ振り斃すのは造作もありません。
今の状況は言わばチェックメイト、手痛い損失は被りましたが勝利を掴めるのなら必要な犠牲と呑み込みましょう」
盤面は既に傾いて覆すのは困難。
喉元に突き付けられた刃を前に出来るとすれば、潔く死を受け入れる覚悟を済ませる事くらいか。
玲亜の表情は窺い知れない。
俯いてできた影は彼女の表情に膜を覆い隠している。
「──────ぅ」
使い魔を使役して無理矢理顔を上げさせる。
首を締め付けられた玲亜は苦しそうに息を漏らした。
「どのようなお気持ちですか?」
四肢を縛り上げる力は徐々に増していく。
木の幹ほどの太さの蛞蝓が全身を絡め取り、最後の足掻きさえも奪い去る。
肺が押し潰されて呼吸が上手に出来ない。
辛い。でもそんな表情は曝けてはならない。
少しでも弱さを見せようものなら、それこそ麗奈の思う壺だからだ。>>574
結局の所、麗奈は自らが口にした宣言を守るつもりなんて毛頭なかったのだ。
明確な時刻さえ定めれば時間を目一杯使って策を弄してくるのは予想が付いた、だから敢えてそうさせた。
戦力を一箇所に集中させ、狭く入り組んだ神殿に招き入れることで外の変化を悟られないようにしたのだ。
聖杯戦争の最後を決戦で終息させる、という前提を疑わなかった時点でもう麗奈の掌の上だった。
気づくべきだった、これは戦争なのだと。
ルールも無ければ暗黙の了解もない、勝利こそが正義の場。
悲しいかな魔術師という人種はその辺のシビアな部分を理解していない。
……だから踊らされるというのに。
「のうのうと敵の言葉を鵜呑みにして、聖杯は夜まで起動されないとタカを括っていたのです。
まさしく怠惰。真剣に勝ちを奪りにいくなら放水路を丸ごと爆破でもして仕舞えば良かったものを」
とは言っても、そんな暴挙は不可能だ。
放水路は市街地の地下にまで及ぶので、しようものなら街の一部が崩れ落ちてしまうだろう。
それは冷血な戦争屋だからこそ思い浮かぶ悪魔の一手、少なくとも東鬨の街を庇護する東雲玲亜に出来る戦略ではない。
けれどそれを判っていて麗奈は煽る。
玲亜の失態を誹り後悔を浮き彫りにさせる為に。>>575
「何とか言って下さいよ」
「─────とても正気とは思えない、倫理観とかないわけ」
肺に残った微かな酸素を振り絞って放たれた言葉は懺悔ではなく糾弾だった。
「倫理は真理ではないのですよ、玲亜さん。私は私が思う道理に沿っているだけです」
「そう、までして」
そこまで言って玲亜は激しく咽せ込んだ。
か細い蚊みたいな息を一生懸命に吸い込んで生を食いつなぐ。
まだ彼女は完全には折れてはいない。
「そうまでして、何が。貴女をそうさせるの」
浮かび上がった感情は疑問。
彼女をこんな暴挙に駆り立てるのは、きっと相応の理由がある筈だと玲亜は思ったのだ。
彼女の家は聖杯戦争を執り仕切る御三家の一角、前回の聖杯戦争によって衰退した人間の末裔であるのだから、きっと思う所があったのだろう。
復讐。
或いは悲願の成就。>>576
「………御自身の御父様の葬儀を憶えていますか?
前当主であった東雲の式は洋風の葬儀で行われ、この街で唯一の教会である青倉岳教会にて執り行われた」
「………?」
「ご存知ないかもしれませんが、私も葬儀の場に居たのですよ。聖歌隊としてですけれど」
記憶を思い起こすと確かにそんな人達が居たような気もする。
だけどその中の一人がまさか麗奈だとは気付きもしないし、たとえ気付いたとしても何の感慨も抱かないだろう。
……あの時玲亜に余裕なんてなかった。
若くして亡くなった前当主に変わってなし崩し的に当主に就いたのは小学生の頃。
魔術師として気丈に振る舞わねばという思いから涙一つ溢すものか、と決意していたのは憶えている。
太腿に爪を立てて痛みで哀しみを誤魔化してでもしっかり物を演じてみせたのは、今だって鮮明に。
けれど、それが今の話と何の関係があるというのか。
「今でも忘れはしない、あの日、貴女は幼いながらも葬儀をやり仰せたのです」>>578
言ってることが何一つ理解できない。
言語はきちんと耳を通り抜けるのに、脳が呑み下してくれない。
これはきっと防衛本能だ。
理解したら毀れる、そう身体は理解っているから。
麗奈は在りし日の記憶を、まるでアルバムの中の写真を取り出すかのように、大事に丁寧に語る。
その言葉の一つ一つが悪意に塗れているのを知りながら。
「本来起動する予定でなかった『南米の至宝』を無理矢理喚び起こしたり、聖堂教会に忍び込んで怪しまれない立ち位置を確保したりと………本当に長く、辛い道程でした。
でもこの悲願が漸く成就される、今迄の努力が報われる」
玲亜は酷い思い違いをしていたのだ。
行動にちゃんとした理由が伴うのは普通の感性の持ち主に限った話であって、一部の異常者にはその前提は適用されない。>>579
異常者。
先天的に、致命的なまでにナニかが欠けたまま育ってしまった、人の世では手に負えない“異物“。
彼女もまた、人とはかけ離れた怪物(モンスター)なのであった。
「そう。聖杯戦争が起きたのも、私が無為に人を殺そうとするのも全部────偏に貴女の絶望した顔が見たい、ただそれだけの為!」
失念していた。
別に麗奈を侮っていた訳じゃない。
ただ彼女が想定していた麗奈という人間よりも、実際の麗奈は歪んでいただけ。
麗奈の表情は思い出を語る少女から、次第に熱を帯びた女の貌へと様相を変えていく。
もう我慢はしなくていい。
十年溜め込んだ歪な欲をぶち撒けれるだけぶち撒けるつもりだ。
それで目の前の想い人がどうなろうが知ったことではないし、寧ろ壊れてしまえば良いと思う。
澱んで。沈んで。腐り切った、私の恋を啖え────と。>>580
「貴女の破滅こそが今の私を突き動かす唯一の真理にして指針なのです。
貴女が悲しむならなんだってします、手段は選びません。例え世界が滅ぶとしても、何人の人が犠牲になろうとも、それで玲亜さんの心が粉々に砕けるのならどれだけ時間を浪してもやり遂げましょう。
それでも貴女が折れないのならまた別の絶望を用意する、何度も、何度も、何度でも。
貴女が悲嘆に暮れて世を儚むまで私は絶対に諦めません」
自分の胸を押さえつけ、堰き止められていた気持ちを吐き出す。
でもこれでもまだほんのちょっと、一部分に過ぎない。
十年間もの間熟成させた想いは胃液の様に、自分も相手も融かす劇物となった。
思いの丈はまだまだこんなものじゃない。
でも一度に吐き出すのは勿体ない。
これから少しずつ小出しする事で彼女を皮膚から臓物にかけて緩慢に溶かし、啜り、そうして堪能(りょうじょく)するつもりなのだから。
ひとしきり捲し立てると麗奈は満足したのか深く息を吸い込んだ。>>581
「では改めて尋ねましょうか」
縛り上げられた玲亜の髪を無理矢理に引っ張って、まじまじと彼女の表情を眺める。
虚ろな眼。
熱を帯びた吐息。
愛慾に溺れ上気した頬にシスターの面影はない。
そこに居るのは爛れた欲を吐き散らかす一人の毒婦だった。
「─────今どんな気持ちですか?」>>592
成る程、それなら汎人類史を残すのが目的の螢ならばやるかもしれない。その場面よりも早くカルデアと交流していなけれぱキリシュタリア抹殺はあり得ます。>>587
言及……既存ならアデーレとチェイテ異聞帯かなぁ……
新規ならアリウムとオセアニア(ソロモン諸島)異聞帯
異聞帯の王 ワルタハンガが海神の権能で境界超えてオセアニア全体のテクスチャを飲み込み、統合した世界
神話の境すら超えた超統合神性ワルタハンガに支配され、時として神の肉を喰らうことで生きながらえ、時として王に異聞帯運営のリソースとして捕食される、自身の尾を喰らう円環蛇のようなロストベルト>>595
鰐さんトコのナポレオンオルタだから被ってなくて安心!(だよね?)
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%BF
でもストーリーライン的に連チャンで同じ人物が異聞帯の重要人物だとアレですし、なんか別の異聞帯かんがえましょうか?>>598
元からその手のものが好きなので小説なんかはそこそこありますが、半可通ではないかと不安になって二の足を踏んでしまうのが悪い癖
フロームンドさんの霊衣、まっとうなハロウィンデザインって感じで良いですね。お洒落
>>599
>>490
こんな活発な戦乙女が看板娘な酒場なんて入り浸っちゃいますよ…かぼちゃをメインにした料理がたくさんありそう。パンプキンパイとか
>>504
竜胆さん、悪魔呼ぶとか凄いしヤバいな…二人の、ドライそうで、でもアメリカ映画のペアのような雰囲気が良いですね。アメリカ映画あまり知らないけど
>>602
>>583
玲亜さん頑張ってマジ頑張って。麗奈さんの底恐ろしさが艶かしくも如実に表れた文は読んでいてヒヤッとしますね。これからどんでん返しがある…よね?あるますよね?()
>>524
食の秋…うーむ、なんとも魅力的な響きだ…(甘味を頬張りつつ)
ある意味大変悪魔らしい催しですね。三大欲求の食欲につけ込むとは…続きがとても楽しみです!
下手に戦前の世界観、空気感が好きだからこそ拘ってしまう…文化の鈴なり…思想の爛熟…>>606
超世界黙示録 パンゲア・プロクシマ>>608
メインはパンプキンパイとかかぼちゃのフライとかになるけど、材料さえあれば頼まれたものはなんでも出てくる深夜食堂みたいになってます。人気なのはもつ煮とエイヒレ、あといぶりがっことなんこつの唐揚げ
この2人は前から動かしたかったのでダイジェストでも書けて満足でした……
竜胆の見せかけクールで単純馬鹿、精神年齢5歳なところは今後も描写していきたい>>605
BC.2■■■ 呑蛇循環島嶼 フィゴナ・オセアニア
地域:オセアニア全域
クリプター:アリウム・ガブリエール
サーヴァント:薬丸兼武
異聞帯の王:ワルタハンガ>>605
パンオプティコン
異聞深度:D
年代:AD.800?
人智統合真国とか星間都市山脈とかのネーミングは思いつきませんでした。>>605
なんか、酒呑童子か茨木童子辺りが旗手となって魔国に変わった日本の異聞帯とか…?
これぐらいしか思いつかんかった。。。
BC.1■■■ 人妖狂界魔国 大邪洲国
地域:極東全域
クリプター:朽崎遥
サーヴァント:サタン
異聞帯の王:(酒天童子(コルセスカ)とか?)
+ワンゲスト:迅龍(設定的には出れる)>>621
ビーストIII/Lですね、間違えてた……(Rはうちの感度3000倍じゃねぇか)
あー、個で完結した世界に双神のディオスクロイかぁ……なるほど……
ぐれおで2部やるなら「異聞帯って王の夢じゃん!」ってことでクロ嬢ボスに据えて、夢を渡り歩くみたいなのも考えてたので(ちょうど夢を歩く男との縁が出来てるしね)
まずは第五特異点からですが……>>627
前から話してた竜胆とバフォジャックの顛末が504に
竜胆の見せかけクールな感じは掘り下げていきたい昭和だと私はまさに納言さんとは真逆に戦後が好きですね……
夕凪の街、桜の国……いいよね……>>639
なんてこった!スレッド鬼さんが死んじゃった!!>>629
4章は「家族」かと思われますね
アスクレピオスは母、テルは息子、アルジュナとカルナは兄弟と縁が深いので
オセアニア異聞帯も「家族」「繋がり」「諦め」がテーマだったりします
ハサン投げます【元ネタ】暗殺教団伝説
【CLASS】アサシン
【真名】不殺(ころさず)のハサン
【性別】男性
【身長・体重】164cm・46kg
【外見・容姿】髑髏面をつけた痩身の男。
【地域】中東
【年代】不明
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:A 魔力:B 幸運:D 宝具:A
【クラス別スキル】
気配遮断:A+
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見する事は不可能に近い。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
【固有スキル】
人体研究:B
人体の何処を傷つければ致命傷に成り得るかをを理解した暗殺技量。
翻っていえば、死なずに済む攻撃や後遺症が残らない攻撃を意識して使い分けることが出来る。>>649
音感:B
音に対する感覚の鋭さ。視覚に頼らない察知能力。
物体が移動・活動する際に発する和音を知覚し、理解できる。
更には魔術を用いた『異音』すら感知することが可能。
【宝具】
『夢想髄液(ザバーニーヤ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
可聴領域を超えた歌声で相手を操る業。
超音波の域にあるアサシンの歌声は呪詛の如く、対象の脳裏を蝕み、時として魔術回路にすら不調を起こさせる。
暗殺術でありながら殺傷性は低いものの、『音』という性質上、一度で多数に伝播する無二の強みを持つ。
【Weapon】
『無銘・剣』
切っ先が二つに分かれた曲刀。
アサシンはコレを音叉のように用いて宝具『夢想髄液』やスキル『音感』の効用を補強している。
また、分かれた刃で相手の攻撃を挟み込み、叩き折る武具破壊(ソードブレイカー)としても利用可能。>>650
【解説】
暗殺教団の山の翁……『ハサン・サッバーハ』の名を継いだ者の一人。
黒衣で身を多い、髑髏面で素顔を覆い隠した痩躯の男。老練さと溌剌さを同時に感じさせる掴みどころのない人物。
暗殺教団に所属しながらも、不殺の誓いを立てており、その生涯において誰一人として殺さなかったことから『不殺(ころさず)』の二つ名を与えられた。
その名が示す通り、アサシンでありながら殺.しを良しとしない殺さない暗殺者。
そのため破壊工作による戦闘の事前回避や、人体研究による殺さぬまま戦闘を行う術に長けている。
例えマスターの命令であってもマスター殺しは良しとせず、令呪を用いて従わせようとすれば、命を奪わぬ状態で令呪のみを剥ぎ取ってくる。
とはいえ、あくまで殺さない“だけ”なので、死なないギリギリを攻めるのは得意とのこと。
倫理観ではなく信条として、“殺さない”という目的の為に動いている為、どこか魔術師のようななズレがあり、本人も自身を善人だとは思っていない
善人な巻き込まれ主人公の相棒から、殺.,しが関わらないのならば暗躍系黒幕の走狗までこなせる。
その在り方は生前の暗殺教団幹部からは疎まれていた。
暗殺教団の頭目たる『ハサン・サッバーハ』が日和った不殺主義者では部下達に示しがつかない。
それでもアサシンが教団のトップに立ち続けていたのは誰一人殺さずに教団に益をもたらしていたからに他ならない。
暗殺対象を時として懐柔し、あるいは傀儡化し、はたまた生命を保ったまま再起不能とした。
そうしてのらりくらりと、場合によっては必死になって『ハサン』という立場を守り続けた。
しかし、暗殺.せずにそれと同等かそれ以上の成果を得るというのは効率が悪すぎる上に、その後についていこうとするモノはいなかった。>>651
あまりにも不安定な綱渡り……だからこそ、彼の破滅は必然であった。
教団から離反者を出し、明白な不利益をもたらしてしまった。
不殺の信条を押し通そうとする彼は教団内部と衝突しながらも『ハサン』の立場に固執した。
教団に不和をもたらし、自身の矜恃を貫くことさえ困難となった男を晩鐘は指し示した。
「不殺よ、自らへの戒めで何を得た。他者の命脈を己が支配したという思い上がりか。身の程知らずめ、首を出せ───」
歴代のハサンと同様に、『不殺のハサン』は首を断たれる……はずであった。
「いえ、初代様──ボクの務めは今この時の為にあったのです……夢幻を踠け『理想生命(ザバーニーヤ)』!」
◇
彼はごく普通の信仰に厚い青年だった。
しかし、教徒として生きる中で、彼の特異な音感は決して聴くはずのなかった『異音』を聴いた。
──晩鐘。葬礼を人々に知らせる死の響き。
それはあまりにも荘厳なる鐘の音。
青年はその音に導かれ、暗殺教団とハサン・サッバーハ……ひいては初代にして最後の山の翁の存在を知ることになる。
教団の歴史を知った青年は、ただただ悔やんだ。
誇りある翁達の業が断たれる運命、そしてハサンを断罪する者として縛られた初代山の翁の存在。
その仕組みを自らの手で変革すべく、彼はハサン・サッバーハとなった。
「暗殺者の深淵たる初代に、同じ暗殺術では叶うはずもない。ならばボクは殺しを棄てよう」>>652
不殺の戒めは、死の境界に立つ剣士と対等に向き合うする──ただそのための制約。
青年が行ったのはあらゆる『生』の蒐集。
健全なる者、瀕死の者、不具なる者、盲目の者、声を失った者、廃人と化した者……
青年はあらゆる生き方を『蒐集』し、生の極点を以て成し得た『第二の御業』で“山の翁”と相対する。
『理想生命(ザバーニーヤ)』
ランク:A 種別:対死宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
アサシンに移植された、悪性精霊シャイターンの肋骨を用いた業。
肉体を突き破り露出した肋骨で対象を拘束。
生前に類感呪術を用いて肋骨へと転写された、『あらゆる生の情報』を対象へと流し込み、シャイターンの魔力によって擬似的な受肉をさせる。
生死の境界が曖昧な対象を明確な『生を受けた者』とし、死者たる霊体に生命を与える神の如き御業。
その規格外の性能とシャイターンの魔力を消費する都合上、一度の聖杯戦争で一度しか使用できない。
青年と“翁”の結末を知る者は二人を除いて他にはいない。
ただ、青年は『不殺のハサン』として名を残し、ハサン・サッバーハという名は後代へと引き継がれた……。>>654
【人物像】
特技:治療・拷問・脅迫……その他、殺さない為の行為。
好きなもの:先代達、心地よい音
嫌いなもの:暗殺、雑音
天敵:エリザベート・バートリー
願い:暗殺教団の変革。翁達の解放。
【一人称】ボク
【二人称】アナタ
【三人称】カレ、カノジョ
【セリフ例】
「アサシン ハサン・サッバーハ。召喚に応じ馳せ参じました。アナタがボクのマスターですか?」
「アサシンではありますが、暗殺は致しません。拷問や脅迫までなら得意ですが……」
「殺さぬ暗殺者を認めてくれる……ボクはとても良いマスターに巡り逢えたようです」
「目や耳、四肢を潰された程度で何だと言うのですか。生きていてこその人間でしょう。」
「不殺なれども無抵抗だと思うなかれ……虚像を曝せ『夢想髄液(ザバーニーヤ)』」>>646
第一異聞帯 夢想凍土王国ツヴェルクランド
クリプター&パートナーサーヴァント:錫久里亥狛&シュニーヴィトシェン
第二異聞帯 再演侵略国土レコンキスタ
クリプター&パートナーサーヴァント:壬生竜胆&バフォメット/ジャック・ド・モレー
第三異聞帯 新説封神演義MIN
クリプター&パートナーサーヴァント:許仲琳&太公望
第四異聞帯 帝政十字都市アーリア
クリプター&パートナーサーヴァント フレデリカ・ウェウェルスブルク&カトリーヌ・モン・ヴォワザン
第五異聞帯(前) 終末北欧世界ラグナロク
クリプター&パートナーサーヴァント:拝羽々丸&ワルキューレ(ロカセナ)
第五異聞帯(後) 終末北欧世界ゲッテルデメルング
クリプター&パートナーサーヴァント:間久部理仁&エルルーン
第六異聞帯 愛欲円卓楽土キャメ■ット
クリプター&パートナーサーヴァント:ナディア&バビロンの大淫婦/女神ババロン
第七異聞帯 侵食密林世界ジュラ
クリプター&パートナーサーヴァント:瓜生恵&メフィストフェレス
今後変更あるかもだけどこんな感じで>>657
第二宝具でシャイタン出てくるやんけぇ!とシャイタンからの台詞を書いてきました。
シャイタン「不殺のか。妾の身体を使って得た業が生命を与える業とは、其方らしいの」
あとwiki見直してきたらシャイタンのページ概要から先しか乗ってなかった!という訳で修正修正っと。
>>661
余計にタチ悪いんだよなぁ(財布的な意味で)
ガチャ限で増えるならアルトリア属かな?
>>662
IF飛鳥ちゃんは可愛い子だから絡んでいくってのもあるし素材が手に入れば儲けとか思う。髪の毛とか普通の魔術師なら人の手に渡らないようにすると思うし。
普段は考えてないけどいざ死んだ場面に遭遇したら何食わぬ顔でフィルニースに喰わせる。中立・悪だからね、是非も無いよね。>>665
ノーマルは星3だから気づいたら宝具マになるし、ランサーの方は最初の10連に入ってるからまあ運が良ければ重なるのでー!
これはエルルーンをサンタにするしかないのか……!>>653
「それから」良いですよね…自分が特に高等遊民を羨ましく思ったのは森鴎外の「かのように」の綾小路からです。ホンマ羨ましい…
>>657
なぁんかあざとい。ボクはあざとい()
信念が力強く、異端なりの死への向き合い方が好きですね…ヴィランもやれるってのがポイント高し
>>658
いえいえ…とりあえず纏まりました…自分のでんでらさんへのイメージが雲烟の如く縹渺としていた…
髪や目などのイメージは画像のような感じ。持っているのは売り物の「もっけさん」です。眉は太めですがマロ眉ではなく、髪はややぼさっとしていて後ろ手に緩く結んでます。痩せぎすな感じで、服と身体の肉付きが見合っていない感じだと嬉しいです。目はジト目気味でお願いします。我頭の中でキャラデザ思い浮かべてアニメ放映しないと文章書けない勢、そう遠くないうちに男性三人分を用意しなきゃいけない事実に気づき0 / 1D2のSANチェック(流石に再現ビデオに他作品キャラ仮置きし続けてるとそっちに引っ張られすぎて元ネタバレたり独自性無くなったりしないか怖いぞ)
情報量が…情報量が多い…!
やだいっぱい進んでいらっしゃる……流石日曜日……覇久間で本編が入ってなかったページにスレへ投稿されたときのSSを登録しました。
反応少ないけど投下しちゃえ!キャラとか大丈夫かな」、って不安はあるけれども!
という事で前のrequiemの続きです。
前話あらすじ
「飛鳥ちゃんのメンタルブレイクに関して対処法を知らなかった灯里ちゃん。クッチーに助けを求めたがクッチーは断り、なんなら見捨てる宣言をする」朽崎遥が、廊下を歩く。…楽しそうに。猫背気味であったが、今にも鼻歌や笑顔が漏れそうな、そんな気配を漂わせ。
「さぁ、灯里ちゃんはどうでるかな?…ゥククッ。あぁ、楽しみだ。どうなるかな?どうなるかな?楽しめるかな?まぁ俺はどう転んでも楽しめるからオールオッケーなんだけど」
そうしてとある部屋の前に立つ。ノックしながら部屋に這入って
「どーもどーも。京介君飛鳥ちゃんのおとー様?これからの事でちょっとした相談がありますよ~、っと」
そう、言った。
私は、彼を待つ。クチサキハルカを。思いついたあの方法が上手くいくかなんてわからない。あの人が信用、あるいは信頼できるか、なんて保証はないのだ。少なくとも、さっき自分の甘い見積もりは崩れたのだし。…いや、ココに留まっていてもダメだ。先ほど、なんとなく信じていたのが裏切られたのを忘れたのか…?
「探さないと…。セイバーさん!クチサキさんを探しましょう!戻ってくる保証なんてありませnドヵ”パァン!!
…えっ、何今の音!? 銃声?」
「音は此方だ。行くぞ」>>684
セイバーさんと一緒に、でも私はおずおずと歩みを進める。どうやら発砲は飛鳥さんの家であるこの邸宅の一室で起こったようだ。
そろり、そろり、と襖を開けると、そこには赫があった。そこかしこに飛び散る鮮血、ナイフ。二人の男性がいて。一人はクチサキさん。もう一人は、誰だろうか。脱力しながらも肩口を押さえていて、手の隙間からは血が流れている。更に体の所々にそれなりに目立つ傷。そしてクチサキさんの手には黒くて歪な魚っぽいシルエットのライフル?が。。。
「──ん、、、ぁっ。やぁ、灯里ちゃん。さっきぶりだねぇ。さ、どういう選択をするか、決められたかな?」
「な、なにをしてるんですか…?」
「僕としては死後に君の肉体明け渡す辺りが灯里ちゃん自身は痛くないだろうからオススメだけど。ああ、コレ?大した事じゃないから。ほらほら、とっとと決めなよ。飛鳥ちゃんのメンタルだって、いつまでも平静なままじゃないんだ。無駄に出来る時間はないでしょ?────ああ、セイバーは手出し無用だよ?さっきと似たような問答、もう一回したい、ってんならいいけどさ。」
苦悶の声を漏らす男性と、穏やかに語り掛けてくるクチサキさん。飛び散っている血痕に塗れた笑顔も優し気で、本当になんでもないと錯覚しそうになる。セイバーさんを抑えるのも忘れていない。実際、彼と私たちの間に、彼のサーヴァントが立っている。
「わ、私は、貴方に、いr」
「だ、誰、か、いる、のか。。。あ、すかか…?コ、コイツをなんとk」
「あんたは黙ってろよ」
朧げながら意識が戻った男性が私に助けを求めたと同時、躊躇なくクチサキさんは発砲した。銃声、そして反響。耳がビリビリと痺れる。>>686
「あ~、灯里ちゃん?もうちょっと待っててね?今からコイツ殺してバラすからさぁ。君の選択を確認できるのは後回しになりそうだ」
申し訳なさそうに、彼は言う。
「オラ、とっととくたばれよ。つーかさっきなんて言った?飛鳥って言った?飛鳥って言ったよね?…ふざけるなよ。あんたにそんな事言う権利はないでしょ?」
グザグザと、手にしたナイフを刺す。肉を裂き、骨を砕く。そんな鬼気迫る様子である。先ほどまでの何処か飄々として余裕を感じさせたクチサキさんは別人のようだ。一体、自分と離れてからの彼に、何があったのだろうか。
「何があったんですか!?教えてください!!」
声を張り上げ、叫ぶ。
「えぇ、なんで?…って思ったけど、ウン、その顔を見る限り、言わなきゃ君は納得しなさそうだね。解った。言うよ。実はさぁ、さっき、この人とあって、『飛鳥ちゃんがどうも魔眼によって精神が不安定になってるみたいなので、何か対処法とかありませんか?薬とか得意でしょう、貴方のトコの魔術は』って聞いたらさぁ」
イラついているようでどこか平坦な口調で、彼は続ける。その間も、刃物で傷つける事はやめない。
「コイツ『そんな事はどうでもいい。貴様らが居る事でココが襲撃される可能性がある。さっさと出ていけ』、だってさ」
そういって、彼は一旦抜いたナイフを持ちあげ、>>687
「親だったら!子供を心配して、なんとかしようとするのが当たり前だろうが!」
思いっきり振り下ろす。
「ふざけんなよ。コイツ何様のつもりなんだ?親の自覚がないのかな?コレなら京介のヤツが愛想尽かすのも当然だよね~。だから殺/すのさ。解った?」
にこやかに、まるでそれが世界の真理であるかのように、言い切る。
「怒ってる理由は、わかりました。でもなんでそんなに」
「何言ってるの?親ってのは自分の子供を愛するものだ。愛されるべきじゃないのは子供が欠陥品な場合だけさ。俺みたいなク/ズな愚か者とか、ね。ああ、いやそれはそれで言い過ぎだな。でもコイツは親の自覚なんてまるでない。だから殺/す。自分の家族を心配しないヤツなんかに、生きてる資格はない、って俺は思う。君は違うのかな?」
不思議そうに、微笑をうかべながら聞いてくる。先ほどから、頭がおかしくなりそうな事ばかりだ。いや、でも。コレを見過ごしては、多分飛鳥さんに顔向けが出来ない、ように思った。
「クチサキさん。今すぐやめなさい」
だから勇気を出して、そういった。
「なんでかな?君のお願いとかは聞く気ない、って言った筈だけど」
「コレはお願いじゃないです。依頼、です」>>688
苦痛の声と人体を損なう音が消えた後、クチサキさんは部屋から出てきた。そして、彼は言う。
「さて、コレでさっきも言った通り。灯里ちゃんは俺の依頼者だ。請負人として、出来る限り、望み、というか、さっき言ってた通り聖杯戦争に対抗し、聖杯を掴む為、一緒に頑張っていこうか!」
がんばるぞ~、お~!などと。先ほどまでとは全く違う、いっそ怖い程穏やかな態度。
「あ、でもさ?灯里ちゃん、お代払える?それなりに高いよ~?」
「そ、それは名刺の割引で…」
「お~、よく覚えてたね?うんうん、記憶力良くてうらやましいなぁ。あ~ぁ、灯里ちゃんが苦悶の表情で、ビクビクしながら対価を払う、って言った後に依頼人になればいいんだよ、って言って驚く顔とか見たかったのに。残念」
「ま、それはそれとして。実はさっきまでの君たちを見捨てるっての、冗談なんだよね」>>689
「────は?」
意味が分からない。全然理解できない。
「確かに俺はさ。”マスターである朽崎遥、としてはもう君たち要らない”って言ったけどさ。俺個人がどう思ってるかは、まだ言ってないのよね?俺はヒトデナシだけど、友人とか身内は大事なんだ。君たち二人の事は結構気に入ってるし。そもそも飛鳥ちゃんが壊れたら誉が悲しむ。で、君が死んだら飛鳥ちゃんは勿論、回り回って誉や京介も気分が塞ぐ、と思うんだ。それは、俺も悲しい。だから君たちが死亡とか、精神的にヤバい状態になって聖杯戦争から日常生活に戻るのは嫌なのさ。じゃあ、これからの行動だけど…」
恐ろしい、と怖気が走る。ちょっと理解できるかも、ってなる部分があるのが尚更、相いれないように感じて。怖くなって、聞く。
「貴方は、飛鳥ちゃんの家族を殺して、なんとも思わないんですか?」
「…ん?勿論。ク/ズな親が居なくなった。飛鳥ちゃんの今後の精神的にも悪影響は減るし、俺は戦力の補強が出来た!良い事尽くめじゃないか。さ、作戦会議始めよ?飛鳥ちゃん自体にも、確認したい事とか、あるしさ」
策が成功した直後は、心強い味方が出来たかも、なんて思ったけれど。私は、もしかしたら、怪物の手を取ってしまったのかもしれない。あ、やべぇ。>>688と>>689の間の文章抜けてるじゃん。すいません、コレ入れて読んでください…。
今のクチサキさんに対して、私が何か出来るかと言えば、コレしかない。コレが、私がさっき思いついた策。
「クチサキさん、言いましたよね?『女の子の頼みなら無碍になんてできないし。あ、依頼の形式にしてくれるならより完璧に仕事する』って。だから今から私は依頼人です!いう事を聞きなさい!」
コレでダメだったら、本当に打つ手がない。ついさっきクチサキさんが言ったように”死後に君の肉体明け渡す”なんてしなければならないかも…
「ククッ。…クハハハハハハハッ!ゥフフッ。うん、正解正解。ベストアンサーさ。灯里ちゃんが俺に対して、自分は何のダメージも受けないまま、俺に何かさせよう、てんなら、それが最上さ」
感心した、とでも言いたげな、クチサキさんの顔。諦めたかのようにナイフを抜く。良かった。コレで一旦、彼は私でも上手く共闘出来そうな相手に成りそうだ。
「じゃ、じゃあ」
「でもコイツに関しては無理だね!」
勢いよく目玉にナイフをぶっ刺した。
「どうせこんなヤツ、生かしとく意味ないんだ、飛鳥ちゃんの精神にも悪影響さ。だったらココらで死/んで、俺の礼装の材料になるのが大鳳家の為だよあぁ。こっからは阿鼻叫喚タイムだろうし、外でてていいよ~」
私は、彼の凄惨な笑顔に、怖気づいてしまった。>>693
あ、そっか。納言さんは比較的新規の人だし、クッチーの色々知らないか。
では改めてクッチーがなんでこんな狂人にあったんかの解説をば。
クッチーの妹は朽崎誉、と言います(以下wikiのキャラページ)。詳しくはイコマさんの東鬨聖杯戦争に出演してるので読んでね
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9C%BD%E5%B4%8E%E8%AA%89>>693
さて、クッチーの経歴、経歴~。う~ん説明難し。
スゲーザックリ言うと
クッチーは子供の頃に興味本位で起こした事故で親を殺/害(父)&虫の息(母)にしたんですね。
その時クッチーは「わぁ~何かが壊れるのってキレイ!楽しい!」とか思ってました。
が、気付けば親がヤバい状況。すごく動揺しましたし、自分は何やってるんだ、と思いました。
母親が這いながら近寄ってきます。クッチーは怯えました。叱られるし、罰せられると思ったからです。
ですが、その時母親は全く叱ったり恨んだりはせず、逆に二人は最期までクッチーの事は大事な子供で愛している、と抱きしめながら告げ、亡くなりました。
結果クッチーは頭がよりおかしくなり、破壊中毒の狂人で、自分が壊した聖杯を修繕する為に八方手を尽くし、そして家族や身内認定した人間を非常に大事にする、そんな感じの人間になりました。
コレで納言さんとかに伝わるかなぁ…?解らんとかあれば質問してくださいね!>>706
よかよ~!>>706
どうぞ!そういえば、ふとぐれおを見てもう第七なのかとびっくりした。
アレン・メリーフォードが依頼を受け乗り込んだのは魔術協会にも正式に容認された魔術オークション。遺物、魔術礼装、概念武装、使い魔など様々なものが売り買いされ悍しい欲望が飛び交う場所に突如起こる殺人事件。容疑者は三人、その誰もが動機を満たすに充分で………
容疑者1:安藁鐘架&音咲空葉
「俺と空葉は代行者だ。確かに疑われても仕方ないが……ハッ、バカにするなよ。殺.すならもっと上手くやる。ここに来たのは別件だ」
容疑者2:幽宮綾美
「考えが甘いわ。愚かな考えで近くにいてちょうど良い魔術遣いだったから、という理由なら実に愚かしいわね。本当に愚鈍だわ」
容疑者3:フレデリカ・ウェウェルスブルグ
「ちょっとアレンさーん!私の祖先の仇だからってそんなことすると思います!?確かに私の英雄達は重火器ですけど!ええい引きずらないでー!」
その動乱の中、吸血鬼の中でも古参中の古参とされる甘味の死がついに重い腰を上げる。
「私は私の欲しいものを平らげる。七つの罪を背負い喰らい、私の咎は止まらない。大罪を重ねて積み上げる。だから、止まってあげない」
『暴淫暴蝕』かつて魔術社会を風靡した連続事件、「御伽事件」はとある二組の師弟の協力により解決された。主犯たる存在の命はすでになく、何事もない世界が広がっていた……
「って引きで充分じゃないのか!?師匠は海外に出てるし、西行さんだっていないし、どうすんのレオ君!」
「師匠も野紀さんもおらんもん、大我君と俺で解決するしかないやろ!って速い速い速い!君は鬼かもしれへんけどこっちは違う!俺は人間やのにそんなスピード出されても困るわぁ!」
「「って前からも来たぁー!!」
「美しさが欠片も感じられない。街がブスならその住人もブスなのかしら。サイケデリックなだけならまだしもその要素はナンセンスだわ。何よりアタシが気に入らない。……何よシャフリヤーナ」
「いいや?そりゃあ確かに俺はお前がこういうの嫌いだろうなとはわかってたさ。しかし、まぁ……子供が大好きなワンダーランドを相手にそうもムキになるなよと思ってな。面白いぞその顔。鏡で見ろよローザ」
「は?」「あ?」「喧嘩はやめてぇ!」
御伽事件の再来、開かれる特大のワンダーランド。歪んだ魔法の世界を壊す為に魔術師は傍観を辞める。
「人の尊さは即ち人の感情だよぉ。俺はそれを輝かせてあげるために力と努力を惜しまない。さあ、今夜の主役(プリンセス)は誰?」
『黒歪工房』この世の一切衆生は英雄を求めている。何もかもをぶち壊し、新たな道先を指してくれる英雄を。そんな英雄が生まれるための阿鼻叫喚の死合舞台。踊れ踊れと熱狂する阿頼耶識が今、ここに。
「黒百合人魚も北欧人形師も火薬神父も人喰い異能者も俺が倒した。俺がいる限りアイツらは手出しできない。だから安心して俺に治されろ。大丈夫、俺は『春の英雄』の雷紫音だから」
「命を賭けた凌ぎ合い(高め合い)?知るかそんなもの!私は魔術師を殺し尽くすっ!邪魔するなネムレス・ウォーフリークゥッ!!」
「ふ、ふはははははッッッ!!!良い、良いぞ志村千早!ラナ・アレマンノ!お前たちの軌跡は素晴らしい!故にさらにさらに命を賭けた殺し合いをしよう!もっと楽しもう!」
「ごちゃごちゃと喚くなよ鬱陶しい。ネムレスは疾く死.ね。千早、お前にどんな大義名分があろうとお前は悪だ。故にお前も死.ね。言葉を発するなよ、息をするなよ。私がお前らの断罪人だ。黙って首を落とされろ」
増え湧く狂人たちとそれを殺し尽くす戦士達。そんな彼らを前に誰であろうと死は許さないと挑む紫音を試すかのように、本物の英雄たる騎士が前に現れる。
「アタシは英雄だ。英雄にしかなれない。普通の生き方など生まれた時から知らない。それは私がそう願ったから。それで、いい」
『歩く神殿』雨が、降る。優しく悲しみを洗い流すような雨が。降り続けて、降り続けて、いつか晴れるように。全ての歪みを洗い流して、明るい世界になるように。優しい世界ではなく、冷徹な世界になるように。
「なんでも、混血だったりの『人外』が拐われるんだとか。ええ、本当に怖い話。もしかしたら全身細菌のあたしは殺されてしまうかもしれない。ねぇ、理仁?」
「そうしたら俺はそいつを殺してお前と一緒に死ぬ。ルピアがいないと俺は生きている意味がないから」
「俺は人間に憧れている。人狼だったとしても、人と相容れない神秘の塊だったとしても、錫久里亥狛は人を諦めたくはない」
「鬼としての己を克服する。誰かを傷つけることはもういい。もう充分だ。ああ、そうだ、ナイトハルト・ケーフェンヒラーは人間だとここに証明する」
「どうでもいいんすよ、本当。ダヴィ君的にはお金さえ稼げたらなんだって。殺しも盗みもなんでもござれ……それが罪なき混血の誘拐でもね」
雨は止まない。止まない雨は魔を誘う。誘った魔の全てを洗い流して呑み込んで、全部全部糧とする為に退魔ならぬ喰魔は忍び寄る。
「心情なんて知ったことか。内の歪みも頭の歪みも魂の歪みも僕は何も知らない。その代わり、体の歪みは見過ごさないっ!!」
『誘い雨』リメイクしようとしたら元ネタに対する解釈が変わってしまいには新クラスで新しい側面キャラクターが出来る……。
分かる人はいるだろうか……。>>587
超遅レスですが、うちのエリザヴェーダ辺りはベリル枠として適格じゃないかなーと思います
異聞帯を担当するならカナダかメキシコ辺りかなあ……ロドモン「もうダメだ!俺は、俺はホモになるしかないのか!?」
オリヴィエ「何故そうなる!?」
こんなss書こうと思ったんだけど火村さん許してくれるかな…>>725
『真名は甲賀三郎。といっても、FGOで紹介された甲賀三郎とは異なる世界の存在。
昔、浅間山のふもとで美しい妻と仲睦まじく暮らしていた、狩りの上手い青年だったが、
青年の才能や成功を妬んだ二人の兄によって、蓼科山にある底なし穴へ突き落とされてしまう。』
『壮絶な経歴とは裏腹にゆるく気のいい青年。少年漫画の主人公を出来そうな感じの外見。
野外活動と探索が得意な斥候(スカウト)であり、自らのマスターが邪悪な存在でない限り、
頼もしい人生(探索者)の先輩として支えてくれる。』
つまり忍者ではなく、斥候や狩人キャラでして……もしお話的に扱いづらければ、リストラしていただいても構いませんぞ(小声)>>658
音感スキルで音に敏感な分、その手の攻撃には弱いという欠点持ちですね……エリちゃんは最強のサーヴァントなんだ
>>660 >>665
ザバーニーヤの詠唱かっこよくて好きなので悩みました……
シャイターンの肋骨による強制受肉、ビジュアル的には露骨な肋骨ですね
>>668 >>674
一つは制限ありだけど御業×2や破壊工作持ちですが、不殺という縛りで相殺.する感じですね
対サーヴァントだとあんまり突出したステでも無いので不殺貫くと難易度も跳ね上がるだいぶハズレ枠
でも、放っておくと破壊工作仕掛けてくるので序盤からサーヴァントで叩いておくのが正攻法ですね
>>670
神の模倣(生命を吹き込む)、求道者ということで裏モチーフにアヴィケブロン先生がいたり……ボクはあざとい
研鑽の為に不殺やってるのでメンタルは魔術師寄りなんですよね、なのでヴィランもそこそここなせる(ただしスペックはさほど高くないので暗躍向き)
巻き込まれ主人公とかがマスターだと「誰も殺.したくない」って言ったらめっちゃ同意して協力してくれます(中盤あたりで価値観のすれ違いに気づきそうですが)>>712
第伍が終われば……ようやく人類悪戦できる……本戦の方に話を投げてきました。
シルヴァさんマジヤバい(銀河並感)山星さんの嘘予告に触発されて書いた嘘予告投下していいですか
>>735
どうぞ~>>734
別に謝る必要はないので大丈夫ですよーー。
この期に及んでまだ大ボスが確定しきれていない執筆者もおりますし!>>718
魔女狩りからの城から排他した奴ら、ですかねぇ
みましたよー!魔女マスターと魔女サーヴァントの主従……!カルデアにとって厄介になりそうな予感!
>>721
師匠は二人ともいないぞ頑張れレオタイガーコンビ!
>>733
人としての意地を見せて欲しいですよケーフェンヒラー君には
>>737
紫音は回復力が段違いなのでどれだけ殺されかけようが即死じゃないならなんとかなる系ボーイなのでセーフ!あと「英雄」が後で現れてレイドボスになるし
>>739
そこまでの長編になる予定ではないので本編化も検討してますねぇ!
各章で最後に喋ってたのはこの人たち。四人ともマイ型月世界観の魔術社会で以前に大きなことやらかした奴らだったりします
『暴淫暴蝕』死徒:ティム・ドルチェ
『黒歪工房』封印指定:マイア・シューグリット・ヒュンケル
『歩く神殿』現代の英雄:アルテミシア
『誘い雨』喰魔師:ヒノメ・ファンイェン>>741
残念なことに私の方のリンドヴルムはC要素ゼロの方のリンドヴルムでして……竜王の方は別の方のキャラですねぇ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/リンドヴルム%28雷星%29
こっちが私の方。私のC要素ありキャラは今のところヒノカグツチのみ第一の異聞は雪に閉ざされた王国。森羅万象その全てに停止を命じる氷の牢獄。
我が国に永遠を。病も死も何もかも、私の世界に入ることを許さない。
愛しき全て、永劫無限に停止しろ
「眠りなさい、永遠に。それが君達のためだよ」
「俺は俺、君は君。他の誰にも否定させない―――これが、錫久里亥狛のたった一つの真実だ……これでいいんだよな、キャスター」
第二の異聞は再征服運動に燃える鉄の孤島。
それは、とある少女が己の悲願を成就させるための物語。
愛する弟のため、唯一無二として奉った希望(ひかり)のため、彼女は悪魔に魂を売り渡すだろう。
毒も穢れも何もかも、私が総て引き受ける。
「我が地獄(せかい)へようこそ。星見台の諸君。己(オレ)自ら、君達を歓迎しよう」
「あの子は私の全てなの。だから足掻く。なんだってする。泣いたら叶うような奇跡なんか、私はいらない」>>740
無事乗り越えたら「聞いてくださいよ師匠!俺たち本当に頑張ったんですよぉ!?」っていっぱい思い出話語りまくりそう>>743
第三の異聞は仙代中国。仙河が流れ、仙山を戴く墨画の世界。
それは、ある師弟が本懐を遂げるまでの物語。
廻れ廻れ万仙の陣。他に求めるものなど何も無い。
世界の全ては夢に沈む。誰もが満ち足り、誰も傷つくことの無い幸福な世界。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――それが、絵に描いた餅を眺めるだけだとしても、なんの問題があるというのか。
「愚問だな。兵法こそが我が真髄。軍師が最後に勝ちを狙って何が悪い……!」
「さようなら、師匠……いえ、子牙。私は、貴方を愛しています」
第四の異聞は無明の夜に包まれた暗黒。
魔女達が宴を繰り返す世界の深淵から、帝国の闇が溢れ出す。
我らに勝利を与えたまえ、我らに栄誉を与えたまえ。
この魔城で、我らこそが世界の中心にある。
「勝利万歳(ジーク・ハイル)―――おめでとう。さあ、先に進みなさい……どうか、貴方達は私のようにはならないで」
「……私には息子しかいなかったけれど。貴方との日々は悪くなかったわ。ありがとう、フレデリカ……私の、たった一人の娘……」>>745
第五の異聞は北欧世界。
滅び去ったはずの大神が再びこの地に降りる時、最終戦争(ラグナロク)が再開する。
「来るがいい、人間。お前の倒すべき神(てき)はここにいる」
「お前がそれを望むなら、俺がもう一度ラグナロクを起こしてやるよ、兄弟……!」
「俺には女神(おまえ)がついてるんだろ? 今更イモ引くような真似するかよ……行くぞ、ライダー、最後の勝負だ」
「本当にごめんなさい。だって、私が本当に貴方にとっての女神ならこんなことにはなって無かったのだもの……だから、私は貴方のサーヴァントとしてこの旗(やり)を振るいます。行きましょう、マスター!」
続く異聞は真なる地獄。
黙し秘すべき終焉がそこにある。
これなるは七つの天、極点に連なる異聞帯(ロストベルト)
この旅路の先に、彼らは一体何を見るのか。
Fate/Status night Cosmos in the Sky lab
配信―――未定>>749
本当だ!!!!
ごめんなさい!!!!
でもヴォワザンとの関係はこんな感じになります!
母娘のようで姉妹のようなあれ!>>732
お、結構ストレートですね。只今、常花院 撫子(花総の貧乏くじ引く黒幕)の性格を善人寄り(魔術師にしては)にして、参加者全員を消す理由を「フリーダムさに呆れていた上に、参加者によって自身のクラスメイトが被害に遭い激怒、正義の心に目覚めたから」と言うことにしました~
なお結果なんか知らないけどもしもヘグニがオープニング映像に出るとしたら黒塗りで目だけ光りながら地面砕いてるシーンとかだと思っている
requiem最新話とショタトリオ及びでんでらさんの画像wiki保存完了。
他にwiki関連でやる事あったっけ?秋特異点の続き出来ました!
てなわけで、今から投下してもよろしいです?>>759
レイシフトに成功し、無事特異点に降り立ったフェリーペとメンテー。
そこで二人が目にしたものは――。
「「こ、これは……」」
「らっしゃいらっしゃい! 焼きたてほやほやのバゲットはいかがかな!」
「棒棒鶏に回鍋肉、小籠包に担々麺アルヨ! 早い者勝ちね! 皆、ジャンジャン食べてって!」
「ドラゴンステーキのピリ辛ソース添え、一丁上がり! さあ、ガッツリいっとくれ!」
「東洋からやってきた、伝説の寿司職人による握り寿司だ! ネタもピッチピチの魚介類が勢ぞろい! さあ食いねい、どんどん食いねえ!」
「疲れた胃袋には果物がおススメよ! うちの農園で採れた産地直送品、好きなだけどうぞ!」
「うっめぇ~! 流石伝説、ほっぺたが蕩け落ちそうな濃厚さだぜ!」
「おい、あっちの屋台もすごいぞ! 何とあのヒュドラ肉を使った鉄板焼きグルメだとさ!」
「あ~んもうやだ、こんなの食べ続けたら太っちゃう~。でもやめられないとまらない~」
「食え食え、食っちまえ! こんな美味いもんも知らずにいるなんざ、生きてる意味がねえってもんだ!」
見渡す限り、一面に広がる食べ物屋台の群れだった。>>760
和食、洋食、中華。肉料理に魚料理に野菜料理、はてはデザートからジャンクフードに至るまでありとあらゆる料理の屋台が揃っている。
各々声を張り上げ、またその声に釣られた客が上げる歓声により、盛大な喧騒が奏でられていた。
祭り、真っ盛り。まさにそうとしか表せない光景が、目の前に広がっていた。
「……グルメフェスタがどうこうとか言ってたけど」
「確かに、奴の言う通りだったな。さて、これからどうしたものか……」
行く当てもなく人込みをうろつく二人。
そこへ突然、道を塞ぐように男たちが現れた。
「失礼。お二人さん、この辺りじゃ見かけない顔のようだが」
「(っ。後輩)」
「(待った、ここは俺に任せてセンパイ)。え、ええ。この辺りには今日来たばかりでして……何か、問題でも?」
咄嗟に動こうとしたメンテーを制し、フェリーペが自然な旅人を装い話しかける。
すると男たちは笑顔を浮かべ、次の瞬間競うように二人に詰め寄ってきた。
「やっぱり! そうじゃないかって思ってたんだ! ぜひ、お近づきの記念にうちの串焼きを食べていって――」
「おい、抜け駆けするな! 旅人さん達! こんな奴の料理より、うちのレストランに寄ってってくれ! 今日は貴重な珍味を仕入れたんだ!」>>761
「バーカ、テメェんとこのゲテモノなんざ旅人さん達に食わせられるか! なあ、あんたら長旅で疲れたろう? ここは一つ、うちの特製スープを飲んで一休みをだな……」
「え、えぇー……」
「……」
予想外、あるいは想定外というべきか。
各々の料理をこれでもかと勧めてくる男たちを前に、二人は完全に立ち尽くしていた。
見ず知らずの、それも特異点で出会ったばかりの人間からの食べ物を口にするには躊躇いがあり。さりとてせっかくの厚意を無下にするのも申し訳なく。
「(せ、センパイ。どうしよう)」
「(私に聞かれてもだな。……まさか、こんな奇襲を受けようとは)」
そうこうしている間に、男たちは勝手にじゃんけんを始めていた。どうやら、勝った人間の料理をこちらに差し出そうと決めたらしい。
程なくして串焼きの男が勝利し、天高く拳(と串焼き)を突き上げる。
「っしゃあ! 俺の勝ちだ! 文句はないよな、お前ら?」
「ちっきしょう……」
「覚えてやがれよ! あと旅人さん達、次は絶対うちの店に来てくれよな! 最高の食材を用意して待ってるぜ!」
「あ、ああ……」>>765
「聖エウラリア! 無事だったのか!?」
「無事、か。そう喜んでばかりもいられなさそうだがな後輩……!」
突然、そして思わぬ再会に驚くフェリーペ。一方、メンテーは喜びをにじませつつも険しげな表情で周囲を見回す。
二人を除いた周囲の目線は聖エウラリアに向けられ、こちらに気を配る様子はない。それでも各々が向けている視線は決して穏やかなものではなく、どころか一つ変化があれば今にも暴発しかねない危うさがあった。
そして――その変化は、すぐに現れる。
「……よくも」
不意に聞こえた、暗い声。
憎悪と憤怒、怨嗟と悲嘆を孕んだそれは、野次馬たちの喧騒の中にあって不思議と二人の耳に届いた。
いいや、それは不思議でも何でもない。何故なら――
「よくも。よくも。よくも。よくも――オレノリョウリヲフミニジッタナァアアアアアア!!」
その声の主は、他ならぬ串焼き男のものだったのだから。
「ガァアアア■■■■ッッ!!」>>766
「なっ! センパイッ!!」
「っ、ああ! 分かっている!」
串焼き男――否。それはもう男でも、人間でもなくなっていた。
頭部から突き上げるように伸びた双角。爛々と不気味に光り輝く両目。猛々しさと禍々しさをむき出しにした爪と腕。
多くの特異点・異聞帯で対峙してきた魔人――デーモンがそこにいた。
「グルァアアア!」
「ッ!」
デーモンが聖エウラリアの立っていた屋台に突っ込む。
先んじて見切っていた聖エウラリアは難なく躱すが、デーモンの勢いは止まらず暴れ狂っていた。
「ヨクモ……ヨクモォオオオ!!」
「くっ――!」
一体のみといえど、デーモンの戦闘力は高くサーヴァントにも引けを取らない。
加えて周囲には多くの野次馬。徐々に押され出す聖エウラリアだったが、そこに新手が割って入った。>>767
「ハァッ――!」
「グルァ!?」
「――!?」
新手――戦闘状態となったメンテーが盾ごと突貫し、デーモンに激突する。
強烈な不意打ちにさしものデーモンも後退し、幾ばくかの余裕が生じた。
「大丈夫か!?」
「え、ええ……ありがとう、ございますっ!」
メンテーの救援により、立て直しを図る聖エウラリア。
その間にフェリーペも支援できる位置に移動し、形勢逆転――かに、思われた。
だが。
「おい……なんだよ、あいつら。被害者じゃなかったのか……?」
「なんで料理を潰した方の加勢に……? まさか、あいつらもグルだったのか」
直後、フェリーペの背後から粟立つような殺気が複数放たれる。
振り返る余裕もなく、とっさにその場から飛びのいた瞬間。>>768
直後、フェリーペの背後から粟立つような殺気が複数放たれる。
振り返る余裕もなく、とっさにその場から飛びのいた瞬間。
「ガァアアア!!」
「なっ!? こ、こいつ……!」
「後輩!」
フェリーペが数舜前まで立っていた場所。そこに、魔人の剛腕が振り下ろされる。
かろうじて躱す事は出来たものの、フェリーペ達の顔に余裕はなかった。
何しろ――その場に集っていた野次馬全員が、デーモンに変わりつつあったのだから。
「おい嘘だろ!? 何だこの大群!」
「十体や二十体、どころの話じゃないな。まさか、この街にいる人間全て――」
「……ええ。その通り」
メンテーの予感を、聖エウラリアが引き継ぎ確定させる。
それは限りなく最悪な予感であり――同時に、紛れもない現実だった。
「ここはパンデモニウム。暴食の魔王が支配する、悪魔たちの楽園です」貧血で一日中寝込んでた上にss完成させてたから全然覗けなかったんですけど、私が見といたほうがいいあれこれとかありましたか
あともうちょっとしたら載せていいっすか>>773
わあいニアミス()
このイコマ君のセリフは「俺は人狼である以前に錫久里亥狛という1人の男だ。俺は人間に憧れる前に、まずは俺という個を認めなきゃいけない」って趣旨のセリフなので一応前進はしているのです……(あくまでも私の解釈ですが)
そして亥狛君のパートナーはこちらに→https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/シュニーヴィトシェン>>776
あ、前進してたのですか…良かった…!
でもこう、前進出来ずに燻ってる人狼も描写してもええんですよ?
そしてキャスター白雪姫は存じ上げてますとも!
幻想寄りの存在同士の繋がりと考えると下手するとガレスより縁召喚の適性高いかもですよね。
そして見る度思う宝具の弩級っぷりよ…強い!>>782
某坂本監督ばりにフォームチェンジ!
なお、包囲網突破には足りない模様。
自分は大丈夫です。FUMU!人がいないみたいなんでちょうどいいし貼りますね!(形式上どうしても長くなるのだ)
>>786
第二回 「サイエンスフィクション - アンドロイドは電気羊の夢を見るか? / マーダーボット・ダイアリー」 紹介者:ハーデース
今回の登場人物:ハーデース(H)、仮名尾崎市子(一)、仮名尾崎仁那(二)、仮名尾崎胡々乃(九)
H:どうもー。それでは、名著紹介シリーズ第二回を始めていこうか。…………ねぇ、この「今夜はロボ祭り」ってどういう意味なんだろうね?
二:愚問。思索を巡らす必要もなく理由は我々の共通項が機か–––––
一:………二号……相手が……明かしたいとか、思ってないなら……無理には、明かさないのが、マナー……
H:ありがとう。別に明かしたくないってわけではないんだけどね。ただ、神たるものは皆信仰対象(アイドル)なわけだし、その築き上げられたイメージが崩れるような事は流布したくないだけさ。………あ、これは僕個人のポリシーの問題だから。もし他所で身内がやらかしてたら、暖かい目で見守りつつ避難してくれると助かるかな。
九:有名人……有名神?も大変ねー。あ、何か飲むカンジならウチのついでに注文しとくよ?
H:じゃあ、紅茶かな。砂糖とミルクはたっぷりお願いするよ。
九:オッケーオッケー。じゃあイングリッシュ・ブレックファースト・ミルクアンドシュガーマシマシにー……ついでにスコーンでも頼んじゃおっかな。ジャムとクリームだったらどっち派?
H:うーん。どちらかといえばクリームが気になるかなぁ。イングランド式だっけ?
一:……話題、逸れてる……
二:提言。本格的なティータイムに入ってしまう前に本題の紹介を進めておくべきです。
H:……そうだね。デザートの方は終わった後に運んでもらうとして、今は飲み物だけにしておこうか。
九:りょうかーい!>>787
H:それでは、前例に倣い今回もサクサクと紹介していこうね。今回最初の紹介作品は、フィリップ・キンドレド・ディック作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(※1)』だよ。
一:ああ、あの……
九:なんかタイトルがかっこいいやつ!
二:検索………事実、後世のパロディネタの一種として「〇〇は〇〇の夢を見るか?」等の文句が多く使われる、とデータベースにはあります。
H:そうだね。やっぱり、タイトル内の名詞二つを差し替えるだけで簡単に原型を残したパロディーにできるのが強みなのかな。
一:……『ニューロマンサー』とかだと……改変、大変そうだしね…
H:そうそう。三文字変えるだけで僕があまり好まない言葉になっちゃったりするしね(※2)。
……おっとっと。また話が逸れているかな?………あいも変わらず美少年プロトコルと迅速な目標実行は相性が悪いな……えっと、話を戻して……僕は読書マニアというわけではないし作者についての面白い話なんかはできないから、これの映画化作品について触れておこうかな。『ブレードランナー(※3)』は聞いたことがあるかな?
二:肯定。共有データベース内、五号の管轄領域に保存されています。
H:なら問題ないか。有名な話だろうけど、あれの原作……いや、原案、かな。は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』なんだよね。ストーリーからして全くの別物だから、どちらかの媒体しか見ていない人間同士だと会話が成り立たないだろうけど。
九:はいはーい!ウチ食文化以外の文化芸術は管轄外だからデータ取得してないんだけど、それってどれぐらい違うの?
H:うーん。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をオデュッセイアだと仮定したら、『ブレードランナー』は「キルケーがオデュッセウス達の旅についてきた上に結婚して幸せに暮らしました」ぐらいには差があるかなぁ。
九:ギリシャ神話知識も最低限なんだけど、それってマジヤバ案件?
H:マジヤバだねぇ。……まぁ、それこそオデュッセイアで例えるなら、『ブレードランナー』の主人公は脚本の関係で帰るべき妻(ペネロペー)が存在しない状況なんだからね。それぐらい、前提からして違う世界ってことかな。>>788
H:それじゃ、次は本のあらすじに行こうか。
舞台は未来の地球。科学技術の発展により普通の生物と見分けがつかないレベルの高度な機械生命体が作られるようになっている代わりに、自然が絶滅の危機に瀕しているため「本物の動物」が非常な贅沢品になっている世界だ。ありとあらゆる生物が絶滅危惧種に指定されてしまっている状態なんだね。そんな世界で、あまりに高度なために「隷属を拒む」という知性までをも手に入れてしまったアンドロイド(※4)を処理する仕事をしながら「いつか電気じかけではない本物の羊を飼いたい」という目標を追っているのが……まあ、主人公①ってところかな。
九:なるほど。だから「電気羊」。………てか、高度な機械生命体って、それこそウチらの製作者のやってる事なんじゃ……
二:提言。データベースに蓄積された現代工学の知識を分析した結果、ここは「意外とショボいな、SF未来」よりも「なんで一人でSFに両足突っ込んでんのあの人」と出力するのが「一般常識」という枠の範囲内であるという結果が導き出されました、九号。
一:……あの人……一応、本業は、魔術使いの方だから……
九:じゃ、ファンタジー?
H:あの子のはちゃんぽんって事でいいんじゃないかなぁ。多分、どちらにせよ現行の地球の生命からしたらインチキみたいなものだろう?……それはそれとして、「高度な機械生命体」って言葉に目をつけたのはちょうどいいね。なんといっても、この話のテーマはそこにあるんだから。
二:…機械。
H:「非常に高度に再現された機械の生物と、生身の生物の違いってどこにあるの?」って事だよ。電気の羊が生の羊に劣る所はどこにある?人間のようにデザインされた機械と人間の違いは?……ってね。>>789
九:機械の羊じゃジンギスカンが作れない………! H:そ、そうだ……ね?
……えと、解説に入れ損ねていたけど……この世界、アンドロイドと人間の区別に赤面現象等を利用した心理テスト的な方法を用いるんだよね。ショッキングな事柄に対し正常な反応を見せない場合、アンドロイドであると判別されるよ。
九:正常な反応を見るテストかー……うちの作り主なんて生身なのに引っかかりそうね!三大欲求が無いとか人としてありえないし、人の心わからないし!
一:……やめてあげて……
H:うん、どこからともなく変な声が聞こえたような気がするからやめたげようね。あと、この世界の人類種は感情をコントロールする装置の開発に成功していてね。それにより、やろうと思えば「マイナスの感情を一切抱かない生活」なんてものもできるようになっている。生身であるにも関わらず「人類」というくくりに入れてもらえない人物も登場する事だし、混沌だよね。……人類種の特色といえば種類の豊富さと人海戦術だろうに、わざわざ自分たちから可能性を狭めていくとは。
二:笑止。……と言うべきでしょうか。機械に必要以上の機能は不要。感情など最たるものです。高性能を求めるあまりに反逆を招く人類側も、作り手に背き役割から逃げるアンドロイドも、同様に愚かしい行動を取っています。
一:………。
H:感情、そんなにいらないかい?確かに効率で見れば不確定要素は潰したほうが早いけど……や、しかし効率的な行動には不要な物を愛づるもまた「人類種」の文化なれば、そうあることを否定するものが否定するのもまた必定か……ま、そのあたりの議論は最後の総括に回すとして、今度は同じく高度な機械を題材にした、別視点での話を紹介していこうかな。
(※1:原題『Do Androids Dream of Electric Sheep?』)
(※2:「ネクロマンサー」であると推定される)
(※3:原題『Blade Runner』。1982年公開、監督は『エイリアン』等でも知られるリドリー・スコット)
(※4:映画『ブレードランナー』ではレプリカントと称される。「アンドロイドというワードにより先入観を持って欲しくない」という拘りから)>>790
H:……さて、今度紹介するのはこちら。マーサ・ウェルズ作、『マーダーボット・ダイアリー(※5)』。こちらは人間に作られた機械が視点人物として動く話だね。
一:珍しい……の、かな……?
H:そうかもね。ちなみに性別は一応女の子だそうだよ。今回のテーマとゲストにぴったりだと思わないかい?
……この話、実は続き物なんだけど、実はこの企画「邦訳版が刊行されていないものは紹介してはならない」ってルールがあるから、ここでは邦訳されている部分だけをさらっと紹介していく事にしたんだ。
二:成程。その縛りについてはデータにありませんでした。データのアップデートを実行します。その間に、紹介の続きを。
H:了解。……先に述べたとおり、この物語の主人公はロボットだ。とはいえ、「ロボット三原則(※6)」のような縛りは課されていないみたいだね。代わりに存在する統制モジュールの軛からも、自身をハッキングしたことにより解き放たれている。ちょっとひねくれ者で、趣味はドラマ鑑賞の警備ユニットだ。今風の言葉を使うなら、コミュ障、ってやつかな?
九:ウチらみたいなもの?とはいえ、ウチらに厳しい縛りが無いのはハッキングとかじゃなくて単に上がそういうの嫌いだからだけど。
H:機械の一団を運用するのであれば統制機構はしっかり設けておいた方がいいと思うのだけどね。……ま、あの子はそもそも人間を創造する方に興味が向いているわけだから、仕方のないことか。
二:……否定。当機(わたし)は機械です。何があろうとも、決して人間ではありません。
H:自分で考えた結果、機械であることを選ぶのもまた一つの選択肢ってことじゃ無いのかい?
二:…………!
九:おっとおっとー?話がよくない方に逸れる前にキャンセルね!どういう話か、解説プリーズ!>>791
H:物語の内容自体はアクションありの冒険ものって感じだよ。主人公は、自身が「マーダーボット」になった理由である暴走に関しての記憶がない。そのあたりをスッキリさせるのが全体としてのストーリーの内容かな。SFっていうと難解なテーマとか高度なテクノロジーとか扱わなきゃいけないのかって思いがちかもしれないけど、この話にはそこまで難しいところはない。主人公がロボットだからといって迫害されたりはしないし、むしろ人権を適用したがる人が出てきたりするしね。大体は雰囲気で読める話なんじゃないかなって僕は思うよ。
一:……初心者向け?
H:そうだね。……実はディストピアものや『ハーモニー(※7)』あたりを題材に君たちの作り手と人類の幸福について激論を交わすっていうのも考えたんだけど、僕たちそのあたりの意見については全くもって意見が合わないと思うからやめたんだ。無駄な争いは非効率的だし。そういうわけで、難しいテクノロジーの話に興味がない人でも読めるような話を用意したよ。紹介企画だし、とっつきやすい方がいいだろう?
九:百里あるかなー。ウチなんか本なんて料理のレシピしか読まないし、あんまし難しい話されるとついてけなーい。
二:肯定。統括機である一号と研究業務の補佐を担当する当機(わたし)はともかく、役割と興味を食文化にのみ振り分けた九号が機械工学や哲学に関する必要な知識を持ち合わせている可能性は低。会話の進行に支障をきたす可能性が想定されます。言い換えればお荷物、です。
九:言い換えないでね。
H:あはっ。予想が的中したみたいでよかったよ。
(※5:『All Systems Red』『Artificial Condition』『Rogue Protocol』『Exit Strategy』の四つの中長編が『マーダーボット・ダイアリー』上下巻として創元SF文庫より刊行中)
(※6:アイザック・アシモフの小説内において定義されたロボットの行動原則。「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」)
(※7:作者は伊藤計劃。人類管理社会系ストーリー。アニメ映画化もされている)>>792
H:ええっと……そろそろ時間もちょうどいいところだし、総括に入ろうかな。今回のテーマは––––そうだね。「人類と相違ない、ともすれば一部より優秀である思考回路を備えた機械」として生まれたものとして、君達は機械と人間の差異についてどう思う?
九:別にー。おいしい料理を作るのがウチの仕事。「難しいことを考えると飯がまずくなる」なんて言葉もあるし、そういうのはウチの親?と統括機(じょうし)に丸投げしまーす。人がウチに人間性を見出そうが見いだすまいが、ご飯の味は変わらないしね。釜飯の名を知らない人の鼻にも、釜飯は美味しく香るでしょう(※8)!
二:愚昧。考えることすら無駄であると定義します。機械は代用が効く便利な道具であり、それ以上になるべきではありません。ましてや、私情を優先したり人類に対し同格の権限を要求するなどは明らかに害の域。作る側も作る側で、まず「心を持った知性こそが最上」という思い上がりを捨て去るべきです。
一:私は……機械だって、考えられるなら、生きてる……って、思うけど……
H:三者三様だなぁ。他の姉妹もこんな感じなのかい?
一:……女の子の、プライベート……追求、ダメ絶対…!
H:おっと、すまない。目の前の物をついつい見定めようとしちゃうっていうのも、一種の職業病かな。
一:………それで、あなたは…?
H:……僕は………もう、機械じゃないから……正確な意見は出せないかな。比較的機械的な方……というかダイレクトに血も涙もないやつだって言われる事はあるけど(※9)、それでも本来のメカ的な在り方からはかなり弄ってるし、意見を出そうとしたら人間寄り感情肯定派になっちゃうんじゃないかな。最終意見は「どうでもいい」って総括できるかもしれないけど……
…………どこぞの下郎が身内を「所詮は人を真似してるだけの機械だな」とか馬鹿にしてるようならついつい分解しちゃうかもしれないが、それは神の悪口を聞こえるところで言うのが悪いから仕方ない!
九:なんか恐ろしい言葉が聞こえるー。
二:九号。触らぬ神に祟りなしという言葉が存在します。危険であると分析したのであれば、速やかにその場から離れるか応援を要請するように。>>793
H:やだなぁ。生きてる者には基本何もしないよ?……基本は。
九:物騒に物騒を重ねてどーするの!大丈夫?甘いもの食べる?
二:疑問。なんの弁解にもなっていないように推察されますが。
一:……あ、カンペ……「そろそろ〆て!」……だって
H:了解了解、委細承知だから!
……えーと、次回の子達から預かってるカンペ……「次回、接点が無いコンビですが頑張ります」だってさ。それじゃ、本日の「名著紹介シリーズ」、プレゼンターはちょっと名前は公に言えない美少年、聞き手役はコネで派遣してもらった美少女家政婦?の三人でお送りしました〜。
九:よっしゃ!スコーン運んでもらおー!
H:いえーい。
一:……あの神……甘党……?
(※8:『ロミオとジュリエット』より「バラと呼んでいる花を別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」を聞きかじったまま適当に改変したものと思われる。意味が通じない)
(※9:なお、「血も涙もある奴に冥府の王なぞ勤まらないが?」という反論で完封するためダメージは一切受けない)>>717
ネムレスが最高にネムレス過ぎてフンガムンガ生える。全方位から殺意向けられて「正に四面楚歌と言うやつだな!」とか言いながらハイになってるのが目に浮かぶ。
>>727
この人についてちょっと質問なのですがマスターに「殺さなくていいから敵のマスターを拠点から引きずり出して。とどめは自分が刺すから」と言われたらそれは是ですか?
>>747
やっぱりこういうのワクワクするなぁ!何故だか最後のナレーションだけ中田譲治さんで再生された。何故だろう?
>>752
私は基本的に事前に相談してくれたら(キャラ設定に大きく背かない限り)大抵の事はOKです。なのでぶっちゃけIF飛鳥ちゃんが誰かとラブラブになろうと魔術師殺しにぶちころがされようとバプられようと事前に「IF飛鳥ちゃん起源弾でケイネスみたいになっていい?」って言ってくれれば「OK!!」ってGOサイン出します。
requiemについては大鳳父は残当。朽崎くんが成人(18歳)なら裏ページで彼の色々とアレなエピソードを語ってあげられるのですが。
>>770
食べ物の恨みは恐ろしい(違)異界の食べ物は危険って千と千尋の神隠しで子供でも知ってる常識だべ(バルトロメオ並感)
>>795
面白かったです!登場人物達が生き生きしていて個性的でした。注釈をつけるやり方真似させてもらおうかしら。
仮名尾裂夜空「何処までいこうと機械は機械、人間は人間。たとえ人と相違ない機能を持っていたとしても同じとは言えません」(オリヴィエの一人称って私と僕のどっちだっけという顔)
>>803
見ます見ます。ジブリはトトロのはじめに出てきたキャラメルとか千尋の両親が豚になった屋台のご飯とか、そういう美味しそうなものばかり出して来るから卑怯ナリぃ……
wikiにある、ナイアーラトテップの作者って誰なんでしょう。使いたいなと思っているのですが…
>>795
機械と人間の差異はSFの命題ですよね
電気羊は聞いたことあったけど、マーダーボットの方は初めて聞いた…
探してみようかしら>>795
電気羊を楽しみにしていたはずですのに気がついたらマーダーボットにめっちゃ興味を惹かれているのですわ、これでまた書店散策が捗る
そうそう、傲慢と偏見見つけたよ!
今は失楽園積んでる(&土曜日のポワロでアガサ読みたい熱がポップした)からもうちょっと後になるだろうけれど、機会を作って手に取ってみようと思いますわ!
読書モチベが湧いてくるからこのシリーズ好きよなんかものすっごい不義理な奴に見える言い方しちゃったかもしれないから、製作者不明のキャラをここで借りたい宣言して作者さんが名乗り出たらちゃんと本人許可取ろうね、って付け加えときますね
あとテレゴノスの製作者さん居たら把握したいんで安価お願い致します>>821
やったあ合格だあ!では次は全身に取り掛かりますね~今って人いますか?髑髏面が書けたので投げたいのですが…
>>824
(Requiemさんてもしや古参…?パイセン…?というか今年で二十歳ってことは入った時は…?)
ありがとうございます。
朽崎さんの来歴も読ませていただきました。起源ってやはりその者にとって強い存在感を持ちますよね。情と起源に擦り減らされて「壊れた」というのは起源的カルマな感じで好き。家族系が地雷なのにも合点。わざわざご説明くださりありがとうございます。
奈良ホテル聖杯戦争→キャラ決まってる。ストーリーライン決まってない(初め考えていたのが諸事情により破綻)
大正聖杯戦争→ストーリーライン決まってる。キャラ決まってない(ラスボスは決まってる)
互いが互いに大事な部分が欠けあっている、そんな私の聖杯戦争妄想>>829
……確かその話、私も関わってたような無かったような?というかクトゥルフについてのレクチャーサイドだった気がする
いやそれは小鳩さんの時か?まあいいや、とりあえず髑髏面投げてしまおう
いつもの如く長いからネ!七不思議。
それは小学校あるいは中学校で伝わる怪異の噂を基にした、ちょっとした怪談話。
一つのオカルトとしても相応に名高い存在でこそあれ、それでもいつしか人はそれらを忘れるものである。もちろんそれを娯楽として嗜む人もいるかもしれないが、しかし『娯楽』としての七不思議と『怪異』としての七不思議は全くの別物だ。
『娯楽』────ある種のエンターテイメントとして話を楽しむ七不思議はどんな形にせよ、必要最低限の結末が用意されていることが多い。例え終わりに救いが無くても、どんなに謎を残したとしても、それは想像の余地として捉えられ登場人物達には事の功罪・善悪に関わらず何らかの『エンディング』が与えられる。それが善きにせよ悪しきにせよ、一つのエンドマークが打たれるのだ。
だが『怪異』としての七不思議は違う。
『怪異』としての七不思議に『エンディング』なんてものは存在せず、ましてやそれを一度知ってしまえばより深く知りたくなるのが人間という生き物である。しかし─────それが時として良くないモノを招き寄せることもある。ソレをそこにいると認識してしまえば、ソレをそこにあると証明してしまえば、それはどうしようもないほどにその存在を確立させてしまうのだ。
どれほど忘れようと、どれほど風化させようと、一度確立したものが消えることはない。
ただ一つだけ。名前が忘却されることさえなければだが。
これより始まるは、真月学園で語られし七不思議の第二幕。その題目の名は『暗闇に嗤う髑髏面』。解決に挑むは『校庭で啼くルーガルー』を解決せしめた錫久里亥狛。はてさて、一体どのような結末を迎えるのか?皆々様、どうか最後まで目を離しませんように。
目を少しでも離したら────────暗闇に囚われてしまいますよ?>>836
ルーガルーの一件を解決してから、もう2週間が経とうとしていた。あれ以来、ルーガルーの噂はぱったりと止んだ。
クラスの話題もルーガルーから様々なものへと移り変わっていった。
「まさかあのドラマがあんな展開になるとは思わなかったよねー。」
「あー、分かる分かるー。いきなり主人公の元カノが出てきて主人公の刑事にすり寄ってきた挙げ句、まさかの主人公が今カノ捨てて元カノとよりを戻そうとするとかないわー……。よりを戻そうとするくらいなら、他の女と付き合うなっての。」
「まあドラマの中だからまだ許せるけど、もし自分があの立場だったらと思うとねえ……。今カノには同情しか出来ないよ。」
「なあなあ、昨日の陽乃愛鳥のゲーム配信見たか!?」
「見た見た!相変わらずトーク面白いよなあ〜。プレイもなんだかんだ上手いし安定感あるよな!」
「分かる。俺も少しだけど投げ銭しちゃったわ〜。」
「昨日のビッグマンズ対アメボシーズすごかったよなあ……アメボシーズが7回裏からの怒涛の反撃は敵ながらすげえと思ったよ。」
「確かにな〜。8点差をひっくり返すとか普通なかなか無いもんな。」
ドラマ、配信者、スポーツ……とにもかくにも色々ある。だがそこに『七不思議』の『な』の字もない。至って平穏、至って普通の日常だ。
「はあ〜〜〜〜〜っ………………。」
けれど、この茹だるような暑さだけは相も変わらず俺を責めていた。どれだけエアコンや扇風機が効いていようと、窓際の席ではそんなものは関係ない。むしろこれからが本番だと思うと休学でもしてやろうかと思ってしまう。
「つっても、そんなことしたら単位落とすよなあ……。」
まあ普通に考えたら得策じゃない。というかまる一ヶ月休んだら勉強に追いつけるわけがない。今でもわりといっぱいいっぱいなのにそんな理由で休んだらますますもって追いつけなくなる。
「ほらー、席に着けー。ホームルームを始めるぞー。」
担任の男性教師がそう言いながら教室に入ってくる。
そして、何気ない日々がまた始まっていく。>>837
クラス……いや学校全体の変化としてはそんなものだが、俺個人の話となるとルーガルーの一件は間違いなく大きな変化をもたらした。
具体的に何かと言うと───────
「あ、錫久里先輩……。」
「やあ。こんにちは、蘇芳。隣いいよね?」
「はい。どうぞお座りください。」
彼女……黒鳥蘇芳という彼女が出来たことだ。
まだルーガルーの件で欠損した左目は完全には戻っていないのか眼帯を付けているが、それでもそれを補って余りあるほどの美貌は健在だ。……もっとも、そんな美貌に痛々しいほどの傷を付けてしまったのは俺なのだけど。
とはいえ大っぴらに付き合っていることをお互いに喧伝はしていない。蘇芳が嫌がったのも一つあるが、俺自身蘇芳ほどの美貌の持ち主に男の影があるとなると何かしら実害が出るのではないかと思ったからだ。ストーキング、嫌がらせ、無視、疎外、暴力……ザッとあげるだけでもこれだけ、さらに予想や予測をするならもっと出るだろう。ましてや先のルーガルーの件を鑑みるに、蘇芳は自分をないがしろにしてまで他者の幸せのために献身しようとするきらいがある。
率直に言って、それは非常にまずい。
もちろんその考え方や思想的な部分は称賛されるべきだと思うし、ちょっとしたボランティア活動なんかでは感謝される部類のことだと思う。だが、ここは学校……それもまだ心身ともに成熟しきっていない少年少女が集う場所だ。自分の死さえ『他人の幸福のためなら』と笑って受け入れる彼女の善性は、まだ悪性を完全に抑えきれない同年代の少年少女にとっては正しく劇物にして劇薬であり、都合のいい玩具にしかならない。
なにより一番まずいのは、彼女が『そういう捌け口として利用される』ことだ。余計なお世話だと思うし、考えすぎだと自分でも思う。しかし一度でもそういうことが起きてしまえば、彼女の学園内のカーストは一気に最底辺に落ちるだろう。カーストに関してはあまり自分で気にしたことはないが、それでもカーストの上位────例えば比並さんや香坂さんみたいな明るい人達────は大抵容姿が優れている。それにどれほど寡黙だろうと、どれほど内気だろうと、一定ラインを超える容姿というのはそれだけで上位のカーストに位置付けられると言ってもいいと思う。蘇芳はまさしくその一定ラインを大きく超えた容姿だ。>>838 当の本人はかなり頭は回るものの控えめな性格だしそんなことを言えば謙遜するのだろうが、その類稀な容姿はどうやったって人の目を惹く。見惚れる者、憧れる者、羨む者、嫉妬する者、憎悪する者、殺意を抱く者……様々な視線が彼女を見て感じることだ。そんな容姿を持つ彼女が仮に、もし仮に「あなたが幸せになれるなら何でもしていいですよ?」と言ったとしたら。それは一体どれだけの人間の理性を奪うのだろうか?彼女の聖母の如き優しさに、きっと、俺を含めて多くの人間は耐えきれない。自分の中の悪しき欲を抑えきれない。
だからこそ、俺達の関係は秘匿すべきだ。それが結果として凶行を封じられることに繋がるのなら尚のこと。
「錫久里先輩……?あの、どうかなさいましたか?」
「ああ、ごめん。ちょっと考え事してた。」
「……私達が付き合ってることを隠してることについて、ですか?」
……頭が回るのも考えものだな。いや、それとも俺の顔が分かりやすいのか?どちらにせよ、上手くはぐらかそう。
「……まあ、そんなところ。こんな美人な後輩と付き合っているんだ、上手く隠せなきゃ妬んだ他の奴から襲われるなんて可能性もゼロじゃないからさ。」
「さすがにそんなことをする人はいないと思うんですけど……」
「そうだといいけどね……。まあどちらにしたって、ただ俺が考えすぎなだけだからそんなに気にしなくていいよ。それより、早くご飯食べちゃおうか?」
「そうですね。いただいてしまいましょう。」
そういうと、彼女は脇から大きな包みを二つ取り出した。包みの封を解くと、そこには二つの弁当箱があった。片方は女の子が食べるに丁度良いサイズ、もう片方は明らかに男が食べるとしか思えない大きいサイズだった。
俺は大きいサイズの方の弁当箱を手に取る。
「別に無理して作ってこなくてもいいのに……。」
「私が作りたいから作っているんです。それに後片付けも楽ですから。」
「そうは言っても朝起きて一から作るなんて大変じゃない?それも、こんな大きさだと特にさ。」
「確かに大変は大変ですけれど……でも、錫久里先輩が食べてくれるんだって思うと、なんだか途端に頑張れる気がしちゃうんです。」
はにかみながら臆面もなくそんなことを言う蘇芳。何か言われてるこっちが恥ずかしくなってくる。>>839
でもこんな美人からこんなことを言われるのなら、どんな男であれ嬉しいものだろう。ましてや手作りの弁当が嬉しくない男なんて希少種としか思えない
弁当箱を開ける。
中に入っていたのは左側に白飯、セパレータで区切られた右側におかずとして卵焼き、唐揚げ、ほうれん草の胡麻和え、かぼちゃの煮付け、それにうさぎの形に切られているりんごといった具合だ。栄養バランスもさることながら、色合いにも気を使ってくれている。
不意にあることを思い出す。
『いいかい亥狛君?デキる女というのはね、誰に言われるでもなく自然と気遣いが出来るものなのだよ!視野の広さはもちろんのこと、何をすべきで、何に気を付けるべきで、何が一番優先すべき事柄なのかを上手いこと区別して事に当たるのさ☆』
……とかなんとか。確か昔、そんなことを誉さんが言っていた気がする。その後に『それはどちらかと言えば、良い奥さんの条件みたいなものでは?』とツッコんで誉さんの機嫌を損ねてしまい、その日の晩飯はかなり侘しいものになったのは今でも忘れない。
「……いただきます。」
「いただきます。」
お互いに箸を手に持ち食事のための挨拶をする。
「(さて────)」
箸を構えて、どのおかずから食べようか品定めをする。
いきなり煮付けや胡麻和えにいくよりは、やはり弁当の定番かつ王道とも言うべき卵焼きか唐揚げにすべきだろう。
「(どっちにしようか……?)」
蘇芳の料理の腕はかなり高い。どちらを選ぶにしても美味しいのは間違いないが、それを分かっていても悩むものは悩む。
「(よし、こっちにするか。)」
卵焼きを摘み、口に運んで咀嚼する。ふんわりとした食感と品のある仄かな甘みが口の中に行き渡っていく。しかし、以前食べた卵焼きと比べると甘さの質が何か微妙に違うような……?砂糖を入れた程度でこの甘さになるとは思えない。分量や砂糖の種類を変えれば可能なのかもしれないが、それでも砂糖特有の甘さではもう少し甘みは強いはずだ。
ちょっと蘇芳に聞いてみよう。>>840
「蘇芳、この卵焼きに入れたのって砂糖じゃないよね?」
「はい、そうですよ。この卵焼きにはお砂糖の代わりにはちみつを少しだけ入れているんです。」
「なるほど。はちみつか……」
どおりで味が違うはずだ。砂糖ではあんな風味にはなりづらい。
「ふふ、でも錫久里先輩?よく気付きましたね、お砂糖じゃなくてはちみつが入ってるって。」
「ああ、いや、前に作ってた卵焼きと比べると何か違った気がしたからさ。」
「それはそうですよ。以前に錫久里先輩に食べていただいた卵焼きはまだはちみつの量が多かった頃のものなんですから。」
「……ちょっと待って?前からはちみつ入りの卵焼きだったの?」
「はちみつ入りにしたのはつい最近ですよ。それこそ初めて食べていただいた時はまだお砂糖を使っていましたから。でもその時の錫久里先輩の表情がなんだか『甘過ぎて食べにくい』みたいな感じのしかめっ面をしていましたので、1週間くらい前からはちみつに切り換えて試行錯誤していたんです。」
「なんと!?」
1週間……そ、そんな前からだったのか……。俺、もしかして味音痴なのか?というかどんな表情をしてたんだよ俺。こんな美人の料理でしかめっ面とかよっぽどまずくなきゃ出来ないだろうに。
「あ、あの……。もし、甘いのが苦手というのでしたら、少ししょっぱいのにでもしましょうか……?」
蘇芳の潤んだ濡れ色の瞳で見つめられる。その儚げで悲しげな表情に胸がどきりと跳ねる。美人の泣き顔はそれだけで反則級の威力だと思う。しどろもどろになりながら俺は答える。
「い、いや大丈夫。これくらいの方が俺は好きだからっ!」
「そ、そうですか……?」
「う、うん。だからそんな顔はしないでくれないかな?」
主に俺の心が保たないから。その言葉はグッと堪えて飲み込む。すると蘇芳は自分の卵焼きを一つ箸で摘み、俺に差し出す。>>841「……?蘇芳、どうし───────」
「あ、あーん……。」
思考が停止する。いや、蘇芳が特段おかしい行動をしてるわけではない。ある意味、互いに互いを好き合っているカップルがすることとしては至極真っ当なことだ。ただそれを知っているのと、実際にそれをされるのとではどうしても感覚が違う。
なによりも自分がその立場になるということの実感のなさと違和感が凄まじい。
「あ、あーん…………。」
いつまでもこのままというわけにもいかず、俺は差し出された卵焼きをほおばる。けれど、そんな現実感のなさに俺の舌は麻痺したのか先ほど感じたものは全て感じない。目の前の蘇芳が取った行動に俺の頭は完全にパニックを起こしているのだろう。いや美味しいことはよく分かるのだけど、具体的な感想は何も言えないからそう言わざるをえないだけだからなのだけど。
不安げな顔をした蘇芳が俺の顔をじっと見つめ問いかけてくる。
「あ、え、あ、えっと……どう……ですか?」
「お、美味しいよ。俺も蘇芳にお返ししないとね。はい、あーん……。」
俺も弁当箱から卵焼きを一つ摘み、蘇芳に差し出す。すると顔を真っ赤にしながら手をぱたぱたさせて蘇芳は断ろうとする。
「い、いえ!私は別に、だ、大丈夫ですのでっ!」
「でも俺がもらってばっかりなのも悪いし、少しくらいお返しはさせてもらわないと。」
「で、ですけど……!」
「ほら、早く決めないと食べる時間なくなっちゃうよ?」
「うう……錫久里先輩の意地悪……。」
観念したのか、蘇芳は箸を弁当箱の上に置いてこちらに向いて左手で髪をかきあげながら卵焼きを口にほおばる。
「はむ……ん、む……。」
「────────っ」
たったそれだけ。たったそれだけのことなのに、俺の視線は彼女に釘付けになっていた。
夜のような黒髪を左手でかきあげる姿、薄桃色の艶やかで柔らかそうな唇、薄く開けられた目と細く長い黒色の睫毛。その美しさと色気はただ食事をしているだけなのに、どこまでも扇情的で艶やかに見えた。>>842
「(ああもう、ただ蘇芳が食べてるだけなのに、何でそんなこと考えてんだ……!別に普通のことしかしてないだろう!?それとも俺の理性が弱すぎるのか?こんな程度で蘇芳を性的な目で見てるとか発情期の犬でもしないぞ?!)」
「……?ふぁの……んく、錫久里先輩どうかしまさたか?」
「うぇっ!?べ、別になんでもない!」
「なら、いいのですけど……」
なんとか邪な考えを悟られないように誤魔化すことが出来た。
それからは唐揚げと竜田揚げの違いは何かだとか、授業の内容はどうだとか、そういった他愛もない会話をしながら何事もなくお互いに弁当箱の中身を全て食べ終えた。
「ごちそうさまでした。」
「お粗末さまでした。」
お互いに手を合わせ礼をする。
「そういえば錫久里先輩。また七不思議が噂になっているのはご存知ですか?」
「七不思議……って、またルーガルーが現れたのか!?」
「いえ、そうではないんです。ただルーガルーとは違う、また別の七不思議の噂が最近流行ってきているみたいで……」
『私もたまたまクラスで話題になっていたことを又聞きしただけですので』と蘇芳は前置きして新たな七不思議について話し始めた。
「新たに現れた七不思議の名は『暗闇に嗤う髑髏面』、というものらしいです。」
「髑髏面?」
「なんでも骸骨のお面のような物を付けていたみたいで、そこから名前は来たみたいですね。私も兄からルーガルーの話を聞いたのと同じタイミングで名前だけは聞いたことがあります。」
ふと、頭にある疑問が浮かんだので蘇芳に聞いてみる。
「ねえ、もしかして蘇芳は他にも七不思議を知ってるの?」
兄から聞いたという七不思議。ならば彼女は他の七不思議を全て知っているのではないかと思ったのだ。話の詳細は置いておくにしても、名前だけなら全て知っていてもおかしくはない。>>843 蘇芳は眉尻を下げながら答える。
「……ルーガルーと髑髏面を合わせて六つほどは。でも、兄は最後の七不思議だけは頑なに教えてはくれませんでした。」
「七不思議っていえば最後の七不思議は知ったら終わり……みたいな話があった気がするし、大事な妹を巻き込みたくないから言わなかったんじゃないの?」
「……だとよいのですけれど。」
話が逸れましたね、と蘇芳は話の軌道修正をする。
……その時の彼女の表情がどこか悲しげだったのを今でも俺は忘れない。
「初めに目撃したのは科学部の部長さんみたいです。薬品や実験器具等の整理を終えて、理科室の鍵を返しに行こうとしたタイミングで遭遇したそうです。」
「如何にもな雰囲気の場所で出たんだな……。理科室って言えば七不思議の定番の場所だし出てもおかしくはないけれど、実際に出たらビビるだろうな。」
「ええ。科学部の部長さんも突然現れたものですから、驚きのあまり叫んでしまったそうなんです。」
ですが、と言った蘇芳は困ったように眉根を寄せた。
「まだ、何かあるんだよな?」
「あるといいますか……ないといいますか……」
どうにも蘇芳の言葉の歯切れが悪い。
「何か実害でもあったとか?」
「いえ、その、そうではなくて。科学部の部長さんの叫び声を聞いた先生方が理科室に集まってきたそうなんです。」
「……それって、かなりの大ごとじゃ?」
「私もそう思ったんです。でも、そうはならなかったみたいで……。その一件は『疲労によって見た幻覚』として処理されたそうなんです。」
「『疲労によって見えた幻覚』って……別にふざけてやってるわけじゃないんだろ?それで幻覚っておかしいだろう。」
「ええ……私もそう思います。でも、そう処理されたのは科学部の部長さんだけではないんです。」
「他にもいるってこと?」>>844
「はい。科学部の部員の方はもちろん、運動部系の部活動に所属している生徒や興味本位で集まった一部の生徒達に目撃されているようなんです。そして事の始まりが今から一週間ほど前のことなので、ちょうどルーガルーの噂が収束し始めた時期に出てきた話題ということになります。」
「ふぅん……」
また、七不思議が現れた。
ルーガルー以上に関わってやる理由はないのだけど、仮にこれが俺がルーガルーを倒したことで起きた出来事ならそうも言ってられない。
「分かった。そういうことなら個人的に調べてみるよ。その辺のこと知ってそうな人もいるしね。」
「九重会長……ですね?」
「ああ。まだ前の約束を果たしてないからな。」
元からアポイントメントはあってないようなものだし、放課後にでも行ってみるとしよう。
「あ、あの……」
「うん?」
「あ、えっと、その……今度の土曜日、お時間ありますか……?」
「あるけど……どうかしたの?」
「えっと……その、その日に公開される映画があって観に行きたいのですけど……ひ、一人で観に行くのは躊躇われる映画なので一緒に来ていただけないかなと……」
……どんな映画なんだ、それ?いや確かに映画だからこそ出来る表現はあるにはあるが、それでも一人で観に行きづらいとか内容が気になる。というかこれ実質デートのお誘いではなかろうか?だとしたらなおさら断る理由もない。
「いいよ。待ち合わせ場所は────」
「10時頃に満月(みつづき)駅前の時計塔の前……でいかがでしょう?」
「ん、分かった。じゃあそれでいこうか。」>>845 俺は弁当箱と包みを彼女に渡し立ち上がる。昼休みはまだあるのだが、二人一緒に降りると余計な勘繰りをされそうなのでそれを避けなくてはならない。
「お昼ありがとう。美味しかったよ。」
「いえ、このくらいでしたらいくらでもお作りしますよ?」
「……それはありがたいな。また今度、ご相伴に預かるとするよ。これは今日のお礼ってことで。」
身体を屈め、蘇芳の額の髪をかき上げ、額にキスをする。
「え─────あ、え、あ、ええっ!?」
「じゃあ、午後の授業も頑張ってなー。」
いきなりの出来事に呆然とする蘇芳を残し、俺は屋上から立ち去るのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
亥狛が立ち去った後の屋上。蘇芳は彼の取った行動に呆気にとられ呆然としたまま立ち尽くしていた。
「……なんだか、別人みたいだわ。私のやってることに慌てだしたかと思ったら、今度は私が慌てるようなことを平然としてくる……。」
そう呟きながら、先ほど亥狛からキスをされた額に手を当てる。
蘇芳本人には自分が今している表情は分からないが、端から見ればその顔はとても幸せに満ちていると言っても過言ではないくらいに頬は緩み赤らんでいた。
幸せの絶頂、とはまさしくこの事を言うのだろう。
けれど。
「あら……?」
キーンコーンカーンコーン、とチャイムの鐘が響く。しかしながら昼休みの終わりの予鈴にはまだ五分ほどの猶予があるはずだ。
─────放送委員の誰かが早く鳴らした?
いいや、そんなことは無い……とは言い切れないがそれでもそんなことをやる意味が見出せない。
なによりも今日は自分のクラスの放送委員の子が担当だったはずだ。顔や名前までははっきりとは思い出せないが、時間にはとにかく厳しい性格だったと思う。そんな子が予鈴よりも早くチャイムを鳴らすとは考えづらい。上級生がいるなら話は違うかもしれないが─────>>846
「考えるだけ損、でしょうね……。きっと錫久里先輩のせいで頭が混乱しているんだわ。」
そう自分の中で結論づけ、蘇芳もまた屋上から出ていく。
「フフフ……」
しかし。そんな彼女を見つめる一つの影があることに蘇芳は気付かなかった。
「ヨウやく……ヨウやく見ツけたゾ!我ガ愛しイ────我ラが主ガ欲せシ少女(ベアトリーチェ)よ!!」
彼女を、蘇芳を見てそう叫ぶはサーヴァント。クラスは『キャスター』。
そして、この真月学園で語られる七不思議の正体であるが──────それが何であるか。誰もが知る由はない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後。俺は鞄を持って真っ直ぐに生徒会室へ向かう。この時間帯ならば、まだ学校にいるだろうという予測をしてのことだ。
途中、「ねえねえ聞いた?新しい七不思議のう・わ・さ!」「聞いた聞いた!人狼の次は髑髏面……だっけ?まあどうせ誰かのコスプレでしょ!」と言った七不思議に関する噂を耳に挟んだが、今は他に優先すべきことがある。
生徒会室の前で足を止め、コンコンコン、とノックをする。
「どうぞ。お入りください。」
「失礼します。」
九重会長の声が聞こえたので、挨拶をしながら扉を開ける。
「あら?錫久里君じゃない。どうかしたのかしら?」
「あ、ホントだ。やっほー、錫久里くーん!元気してるー?」
「あらま、ほんまや。今日はどないな用事で来たん?」
「……どうも。」
案の定、というべきか九重会長は鬼灯先輩と黒江先輩と共にいた。三人から代わる代わる声をかけられ軽く会釈をする。>>847
「えっと……以前のルーガルーの件でお約束した七不思議について聞きに来たんですけど……。」
「ああ……そういえば話してなかったわね。分かったわ、そこにかけてちょうだいな。」
「う、うす……。」
扉を閉め、示された九重会長の前の席に座る。
「さて……七不思議のことについて聞きたいのよね?それは最近話題になっている髑髏面のせいかしら?」
「……まあ、それも理由の一つではありますけどね。」
そういえば、と周りを見て思ったことを一つ尋ねる。
「あの、他の生徒会の人は……?」
「他の生徒会の子達はみんなそれぞれ別の仕事で出払ってるわ。ここに残ってる私達は書類整理を請け負ってるだけだから時間はあるの。」
「そ、そうですか……。」
「それで七不思議の何を知りたいのかしら?」
「知りたいことは……。」
正直、知りたいことは山ほどある。ルーガルーと今回の髑髏面の関連性はもちろんだが、そもそもの七不思議の発端となったものは何なのか?それ以外にも七不思議と聖杯戦争と呼ばれる戦いの関連、ルーガルー以外の七不思議もサーヴァントなのかどうか、放っておいて問題はないのか……。
問うべきことはたくさんだ。ただやはり概要を知らないことには何も聞けないだろう。
「……やっぱりルーガルーを含めた七不思議全体について、ですかね。すお……いや、黒鳥さんから聞いた話だと『暗闇で嗤う髑髏面』も七不思議なんですよね?」
「ええ、そうよ。もっともこういう噂話が流れなければ知られることもないのでしょうけど。」>>848
ことん、と鬼灯先輩がいつの間にか淹れた煎茶の湯呑みを俺の目の前に置く。九重会長の前にも同じものが置かれ、九重会長はそれを手に持ち啜る。
「……七不思議。学校のオカルト話としてはこれ以上ないくらい適切なものよね。聖杯戦争という争いを隠すのにもってこいの隠れ蓑だもの。」
「正体を探ろう、という人が出てくる可能性は考えなかったんでしょうか?」
「考えなかったと思うわよ?どこまでいこうと所詮は噂話や都市伝説の類い、それに加えてサーヴァントは霊体化出来るのだもの。よっぽどでない限り見つかる、なんてことはありえないわ。ルーガルー……バーサーカー・ジェヴォーダンの獣を見られた元マスターは相当気が回っていなかったようだけどね。」
どこか呆れたような、安堵したような表情を浮かべながらそんなことを言う九重会長。
「さて話を戻しましょうか。残っている七不思議は六つなのだけど……あなたが、というよりは一般生徒が知ることが出来るのは五つだけね。」
「……?それはどういう──────」
「残る一つを知ることが出来るのは、代々この真月学園の生徒会長に選ばれた者のみという決まりなのよ。どうしてそんなことになっているのかも含めて、ね。」
……なんだかそこだけはあまり深入りしない方がいい気がする。
「そういうことなら、教えていただける残りの五つの七不思議を教えていただいてもいいですか?」
「ええ、もちろん。」
九重会長は一呼吸おいて話し始めた。>>849
「残る五つの七不思議。それぞれの名は、『天より来たる戦乙女』、『生者を求め彷徨うミイラ』、『夢に嘶くホラ吹き騎士』、『煉獄へと誘う演奏者』、そして今の学園の話題となっている『暗闇で嗤う髑髏面』。当然ではあるけれど、これらもまたルーガルーと同じくそれぞれ表向きの話もあるわ。」
「……聞かせてもらっても?」
「ええ、かまわないわよ。」
こほん、と九重会長は一つ咳払いをする。
「まずは『暗闇で嗤う髑髏面』から。とは言っても、顛末そのものは今話題になっていることとそう大差は無いわ。夜、部活の片付けをして帰ろうとしたところで髑髏面を付けた何者かが現れた。」
「……あれ?男か女か分からないんですか?」
「ええ。そもそもまともに灯りも付いてない教室で面を付けていられたら、顔が男か女かなんて相当目が良くなければ判別なんて不可能よ。ましてや黒い外套を身に付けていたとなれば骨格から判断するなんてこともままならないわ。」
思わず息を呑む。黒い外套……。確かにそんな物を身に纏って髑髏面を付けて現れたのなら、男か女か見極める以前にパニックに陥るだろう。
「そして、髑髏面はこう告げるらしいわ─────『ツギハオマエノバンダ』とね。そして髑髏面は姿を消し、それを言われた者は失踪する……というのが主な内容よ。」
「失踪する……。」
「まあ、今回はまだ失踪者は出てないようだからいいのだけど……。もし出たのなら、こちらも色々と考えなければならないわね。」
''もし出たのなら''。それはつまるところ''以前の髑髏面が出た時は失踪者が出た''ということに他ならない。そう確信した俺は九重会長に問いただす。
「ルーガルーの時みたいに昔は失踪者がいたってことですか?」
「……断言は出来ないけれどね。そもそも七不思議の基盤が出来上がったのも第二次大戦前後の時期だったから、家の都合などによる失踪や蒸発は珍しくもなかったのよ。ある意味、それもこうして七不思議を彩る要素に繋がったのかもしれないわね。」
「戦後、か……。」
以前に話していた聖杯戦争。先のルーガルーと繋がっていたことを踏まえても、今回も同様だろう。どうしてもバラバラに起きたとは考えづらかったのだ。>>850
「さて。髑髏面の話はこのくらいにして、次は『煉獄へと誘う演奏者』の話を─────」
「九重会長はいらっしゃいますかっ!?」
九重会長が次の話をしようとした、その時。生徒会室のドアが勢いよく開けられた。そこにはチアガールか何かのコスチュームを身に付けた女生徒が息を切らしながら立っていた。
「深山さん?一体どうしたの?」
「た、大変、なんですっ!アレがっ……!アレがっ……!」
「落ち着きなさい深山さん。アレ、では何のことか分からないわ?もっと具体的に何があったのか言ってちょうだい。」
深山さん、というらしい女生徒に落ち着くよう促しながら正確な情報を求める九重会長。緊迫しつつある状況下でも冷静でいるあたり、生徒会長になるべくしてなったというべきだろうか。
「ど、髑髏面が……!」
けれど。落ち着きを取り戻した女生徒の言葉に、俺は嫌でも駆け出すことになる。
だって、女生徒が口にしたのは───────
「髑髏面が現れて、比並さんをどこかに連れ去っていったの!!」
俺のクラスメイト、比並鏡香の名前だったのだ。>>831 >>833
やったぜ。ふぅなんでもしてよくて良かった。
勿論、キャラは遵守しつつ虐めていきたいと思います。
>>832
まぁ。自慢じゃないですがこの聖杯大会スレが設立された頃からいます。
自分でもちょっと気になったので確認したら一番最初にレスしたのは17歳(高校3年生)でした。
いろんな意味でガキだったなぁ…。
クッチーの経歴ちゃんと理解できる説明できてよかったぁ。
>
奈良ホテル聖杯戦争→キャラ決まってる。ストーリーライン決まってない(初め考えていたのが諸事情により破綻)
大正聖杯戦争→ストーリーライン決まってる。キャラ決まってない(ラスボスは決まってる)
そうやって若干詰まったらある程度情報開示をしてキャラやアイデアの募集をするのです!!(あと地味にスマホが壊れたのでしばらくタブレットからの書き込みになります)
(必然的に執筆もタブレットに……スマホの操作感に慣れてたせいで辛い、とても辛い)
(なので次の髑髏面更新は遅くなるやもしれない、年内に開演編終わるといいな……)>>859
(実は元のやつの間違いに気づいて修正しました)>>861
大丈夫ですよ~、他人の描写を見るのが痛そうだなあと苦手なだけで嫌いではないんでぬわー!端々の場面はイメージ出来るのに初めの一歩が足らん!
何故数日有って、ゼロセイルまで進まぬのじゃ!?>>864
しかもこの話の途中で映画デートも確約済みですのよ奥様?それはもちろん砂糖過多でブラックコーヒー不可避なものに仕上げますとも!
ハサンはまあお楽しみということで……(背後に積まれたハサン達の資料を隠す)>>872
私はオッケーですよーぬあぁぁぁぁぉぁミアリメイク完成したぞおおおおおおはってもよろしいですかぞおおおおお
ぬあぁぁぁあいくぞおおおお
【氏名】ミア・プロビデンス
【性別】女
【年齢】12歳
【出身】ギリシャ
【身長・体重】153cm・43kg
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】青
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】体の節々に包帯が巻かれた痛々しい風貌の少女
【令呪の位置】
へそ
【魔術回路】質:A量: B編成:通常
【起源】
陶酔
【所属】プロビデンス一族
【魔術・特殊技能・特性など】
血を媒介とした攻撃魔術
【礼装・装備など】
特になし
【外見・容姿の詳細など】
全身の至る所に包帯が巻かれている。顔の半分も包帯で覆われており、かつては美しい少女であった事が辛うじて判断できる。>>879
【人物像】
プロビデンス一族の一員でありラウの妹。
身体中に包帯を巻いているという歪な外見だが性格は年相応に好奇心旺盛、誰にでも明るく接する心優しい少女である。
そんな彼女が何故痛ましい風貌となったのか、それにはミアの体質が関係している。生まれついてミアは生物を惑わせるフェロモンを発する特異体質なのだ。
この体質は幼少期からミアを蝕み、周囲の人間は愚か動物とさえ真っ当なコミュニケーションを行う事が困難であった。魔術師ならば魅了への耐性をつければ対策できるが、常人が耐えられるものではなくミアを襲うのだ。
長い黒髪は思わず手が伸び、撫でてしまうほどに美しかった。
丸い瞳は誰もが引きつけられ、目線を逸せなかった。
美しい声は耳にした者の心をくすぐり、身を震わせるほどに官能的だった。
このままでは危険が及ぶ、と兄であるラウは特製の香水を使ってフェロモンをごまかそうとするがうまくいかず、一族内でもミアは扱いに困る存在となりつつあった。何しろそこにいるだけで周囲の人間を狂わせる爆弾同然の存在、どれだけ魔術師として優れた素養があろうともまともに生きる事さえ出来なければ意味がない。
気付けばミアは自室に閉じこもり、ラウとだけ触れ合う様になっていた。信じられるのは兄だけ、兄だけは私と一緒にいてくれる…そんなミアの希望はまもなく打ち砕かれてしまう。
ある日の事、いつもの様に部屋を訪れたラウと談笑しながらミアは異変を感じ取った。兄の表情が時折、苦しそうに歪むのである。何かを堪える様に、くしゃっと。
香水でフェロモンをごまかしているのはわかった。だがそれ以上の何かにラウは顔を歪めていたのだ。
ラウは独特の嗅覚を持ち、ミアの放つフェロモンを通常の人間とは全く違うカタチで捉えてしまっていた。
つまるところ、臭かったのだ。
ラウが心の底からミアを愛おしいと思っていたのは間違いないし、彼女もそれを疑うつもりはなかった。それでも、それでも信じていた兄が自分に嫌悪感を抱いていたという事実にミアは何処かで「壊れて」しまった。
自分というものが本当に嫌で、自分の全てが憎くて、だから自分を壊そうと決めた。>>880
長い黒髪は一気に切ってしまった。なんなら剃ってしまいたかったけど、流石に出来なかった。
丸い瞳は片方潰した。両目を潰したら生活できないからだ。
美しい声を発する喉は潰して、しゃがれ声しか出ない様にした。
綺麗じゃない様に、臭くない様に、とにかく「私」というものは壊すべきだと思った。
美しかったミアの肉体はあっという間に醜く歪んでいった。この行動に意味はあったらしく人を惑わすフェロモンは消え失せ、残ったのは壊れた少女だけとなった。
特異体質が無くなってもなお、ミアは自分の体を傷つける事をやめられなかった。というのも何もかもを壊した日、血相を変えて抱きしめてくれたラウの表情には臭いものを嗅いだ事による嫌悪感が無かったからである。
そうだ、どんどん傷をつけよう。傷をつけると兄さんはすぐに来てくれる。血の匂いで兄さんが来てくれる。
臭そうにしない、むしろ怖がってくれる。
だからもっと、もっと、もっと…兄さん見て、今日はお腹だよ。昨日は指だったね。明日はもっと沢山血を出そう。血は臭くない、血で私を洗い流そう。>>881
イメージカラー:ピンク
特技:特になし
好きなもの:兄さん
苦手なもの:他の人
天敵:兄さん
願い:兄さんと幸せでいられます様に
【一人称】私 【二人称】あなた 【三人称】あの人
台詞例
「初めまして、私はミア。あなたの名前は何て言うの?」
「兄さんったら…過保護で困っちゃう。そんなに心配しないで、ね?」
「痛い、痛い…でも、臭くない!臭くないよね!」>>883
>ニーアレプリカントが背中を押してくれたので完成させました。
受けてはいけないものに影響を受けていますぞー!!!!(ヨコオタロウファン並感)(白雪姫のモデルはシノアリスのスノウホワイト)ぬあああ見返すと整合性が!整合性がぁぁぁぁ!
>>885
う、wikiに登録するときに直せば大丈夫大丈夫……
この歪んでしまった具合が良いですねえ!あぁあとミアが固まったのでラウの設定もいくつかアップデートしていきたいと思います。
聖杯への願いはミアの傷と特異体質を治す事ですね。
>>889
初期の物静かな娘は死にました。リメイクミアラウ兄妹とクッチーを搦めて見たい感出てきた。
「自分を壊すミアちゃんか~わいっ」となるか「家族なんだからもっとお互いを大事にしなきゃ!」ってなるのか気になる(多分どっちもしそうだが)久々に真名当てやっていいですか?
>>893
これはこれで味があって良いですねえ>>897
吸血鬼と化したアルバート、吟遊詩人のエルヴィス、人魚と化したエルルーン(槍)、さあどれ!
では行きます!
「サーヴァント・アーチャー。貴様が私の契約者と言うやつか。ふん、まあ無碍にはせん。せいぜい上手く使え」
【 クラス 】アーチャー
【 真 名 】■■■■
【 別 名 】幕末の■■■■・■■■、■■の■■■、元祖■■■■・■■■■、日本の■■■■■■■
【 出 典 】史実・日本・■■■
【年代・地域】弘化~昭和
【 属 性 】秩序・中庸
【副次 属性】人・人間・人型・女
【身長・体重】180cm・67kg
【外見・容姿】血に染ったかのような緋色の髪を持つ、全身の至る所に傷を負った女性。身体の各所に包帯を巻いており、その下にはケロイド状の皮膚が存在している。緋色の羽織の下に■■■■■時代の黒い軍服を纏っている。
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具A>>898
【保有スキル】
単独行動:A
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクAならば、マスターを失っても一週間現界可能。
自身と反りが合わなかった人間とは身内であっても徹底して距離を置いたという逸話によるもの。
人体理解:B
精密機械として人体を性格に把握していることを示す。
治療系のスキルや魔術の行使にプラス補正。相手の急所をきわめて正確に狙うことが可能となり、攻撃時のダメージにプラス補正が加えられ、被攻撃時には被ダメージを減少させる。
鋼の看護:B
魔力で形成されたメスや薬品を使用して仲間の治療を行う。人を救う逸話によって強化されているため、重傷であっても治療可能。人間でもサーヴァントでも変わらず治療できる。本来は十九世紀〜二十世紀の技術なので、他の人間が同じことをしても同じ治療効果は望めない。
千里眼:B+
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
アーチャーの先見性がスキルとなったものであり『作戦立案時』のみにおいて限定的な未来視を可能とする。
多くの死を見てきたアーチャーが可能とするのは『死の因果』にまつわるもの。具体的には「○日後に神社で焼死する」「校庭で凍死する」「駅前で爆死する」と言ったもの程度で、誰がどのような手段を講じるかまでは分からない。>>899
【 宝 具 】
『常在戦場・焔の世界(じょうざいせんじょう・ほむらのせかい)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:10〜100 最大捕捉:約500人
その生涯を多くの戦場と共にした逸話が宝具となったもの。
アーチャーの瞼に焼きついた過日の具現―――紅蓮の劫火が大地を舐め、人々が死に続ける焦熱地獄の顕現である。
アーチャーを中心とした半径100メートルを覆う煮え滾り沸騰する爆炎の隔壁を展開する。
燃え盛る炎に酸素の大半を奪われるためか、内部に取り込まれたものは息苦しさと閉塞感を感じることとなる―――100メートルという広大な範囲を包み込んでいるにも関わらず、である。
―――それは、例えるならば、彼女が有する銃の砲身に放り込まれたのと同義であろう。射程全てが砲身内である故に必ず中る必中の焔。
また、常在戦場とあるように、この世界はアーチャーの思う「戦場」が形となったものである。
故に物理法則の埒外にあり、流水で掻き消されたり砂礫で揉み消されたりするようなことはありえない―――その程度で消える炎など、地獄と呼ぶには生温いということか。
アーチャーは内部の獄炎を自在に操る能力を有しており、不規則に燃え盛る劫火はアーチャーの意思一つで火弾、火槍、火砲となる。
流星雨の如く煌めく紅蓮の弾丸が百二百千二千と飛び交う様は正にアーチャーの面目躍如と言ったところだろう。
これほどの強力な宝具は、当然彼女自身の力で成し遂げれられるものでは無い。
この宝具には、■■■■■としての彼女に恩恵を受けた多くの■■■達の信仰が注がれている。
そのため、彼女の熾す炎は敵を焼くと同時に味方を癒す能力をも有している。
劫火の持つ熱量を生命力に変え、魂を賦活し傷や病を治す。
「戦場とは獄炎の燃え盛る地獄であり、傷を負った同胞を癒すために戦う場所」という彼女の認識が宝具として昇華されたものである。
ちなみに、この宝具から漏れた炎を自前の銃や刀に纏わせることも可能。
炎刀を振るえば剣閃は熱波となり、炎銃の引鉄を弾けば火炎の弾丸が敵を襲う。八重の桜のあの人?
おのれおのれ…自分の設定まとめ力おのれおのれ…うまく考えていることがアウトプットできねえ!なんかわからない情熱がほとばしる!
カプリコうまうま(週半ばの有給サイコー)
>>902
一体何処のジャンヌ・ダルクなんでしょうねぇ(すっとぼけ)ふーむ、髑髏面の感想少ないなあ
やはり平日の夜という時間帯がダメだったか?>>909
ではー!!!!
「サーヴァント・アーチャー。貴様が私の契約者と言うやつか。ふん、まあ無碍にはせん。せいぜい上手く使え」
【 クラス 】アーチャー
【 真 名 】山本八重/Yae Yamamoto
【 別 名 】新島八重、幕末のジャンヌ・ダルク、会津の巴御前、元祖ハンサム・ウーマン、日本のナイチンゲール
【 出 典 】史実・日本
【年代・地域】1845年12月1日~1932年6月14日
【 属 性 】秩序・中庸
【副次 属性】人・人間・人型・女
【身長・体重】180cm・67kg
【外見・容姿】血に染まったかのような緋色の髪を持つ、全身の至る所に傷を負った女性。身体の各所に包帯を巻いており、その下にはケロイド状の皮膚が存在している。緋色の羽織の下に従軍看護婦時代の黒い軍服を纏っている。
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具A>>911
【保有スキル】
単独行動:A
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクAならば、マスターを失っても一週間現界可能。
自身と反りが合わなかった人間とは身内であっても徹底して距離を置いたという逸話によるもの。
人体理解:B
精密機械として人体を性格に把握していることを示す。
治療系のスキルや魔術の行使にプラス補正。相手の急所をきわめて正確に狙うことが可能となり、攻撃時のダメージにプラス補正が加えられ、被攻撃時には被ダメージを減少させる。
鋼の看護:B
魔力で形成されたメスや薬品を使用して仲間の治療を行う。人を救う逸話によって強化されているため、重傷であっても治療可能。人間でもサーヴァントでも変わらず治療できる。本来は十九世紀〜二十世紀の技術なので、他の人間が同じことをしても同じ治療効果は望めない。
千里眼:B+
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
アーチャーの先見性がスキルとなったものであり『作戦立案時』のみにおいて限定的な未来視を可能とする。
多くの死を見てきたアーチャーが可能とするのは『死の因果』にまつわるもの。具体的には「○日後に神社で焼死する」「校庭で凍死する」「駅前で爆死する」と言ったもの程度で、誰がどのような手段を講じるかまでは分からない。>>912
【 宝 具 】
『常在戦場・焔の世界(じょうざいせんじょう・ほむらのせかい)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:10〜100 最大捕捉:約500人
会津戦争、日清戦争、日露戦争などその生涯を多くの戦場と共にした逸話が宝具となったもの。
アーチャーの瞼に焼きついた過日の具現―――紅蓮の劫火が大地を舐め、人々が死に続ける焦熱地獄の顕現である。
アーチャーを中心とした半径100メートルを覆う煮え滾り沸騰する爆炎の隔壁を展開する。
燃え盛る炎に酸素の大半を奪われるためか、内部に取り込まれたものは息苦しさと閉塞感を感じることとなる―――100メートルという広大な範囲を包み込んでいるにも関わらず、である。
―――それは、例えるならば、彼女が有するスペンサー銃の砲身に放り込まれたのと同義であろう。射程全てが砲身内である故に必ず中る必中の焔。
また、常在戦場とあるように、この世界はアーチャーの思う「戦場」が形となったものである。
故に物理法則の埒外にあり、流水で掻き消されたり砂礫で揉み消されたりするようなことはありえない―――その程度で消える炎など、地獄と呼ぶには生温いということか。
アーチャーは内部の獄炎を自在に操る能力を有しており、不規則に燃え盛る劫火はアーチャーの意思一つで火弾、火槍、火砲となる。
流星雨の如く煌めく紅蓮の弾丸が百二百千二千と飛び交う様は正にアーチャーの面目躍如と言ったところだろう。
これほどの強力な宝具は、当然彼女自身の力で成し遂げれられるものでは無い。
この宝具には、従軍看護婦としての彼女に恩恵を受けた多くの看護師達の信仰が注がれている。
そのため、彼女の熾す炎は敵を焼くと同時に味方を癒す能力をも有している。
劫火の持つ熱量を生命力に変え、魂を賦活し傷や病を治す。
「戦場とは獄炎の燃え盛る地獄であり、傷を負った同胞を癒すために戦う場所」という彼女の認識が宝具として昇華されたものである。
ちなみに、この宝具から漏れた炎を自前の銃や刀に纏わせることも可能。
炎刀を振るえば剣閃は熱波となり、炎銃の引鉄を弾けば火炎の弾丸が敵を襲う。>>913
【 解 説 】
会津藩出身の女性。
会津戦争においては鉄砲を主力に戦うべきと考え、刀や薙刀で戦うとした婦女隊には参加せず、スペンサー銃と刀を持って奮戦した。
その後、準宣教師である夫の新島襄と結婚。欧米流のレディファーストが身に付いていた襄と、男勝りの性格だった八重は似合いの夫婦であったという。
しかし夫をかしずかせ、車にも夫より先に乗る姿を見られた際には世間からは「悪妻」と評された。
それでも夫婦仲はとても良く、夫の襄はこの時期にアメリカの友人への手紙で「彼女の生き方はハンサムなのです。」と書いている。
その後、夫を早くに亡くし篤志看護婦として従軍。
日清戦争や日露戦争に参加し、怪我人の看護だけではなく、看護婦の地位の向上に務めたという。
サーヴァントとしては会津戦争終了後、23歳の頃の肉体に従軍看護婦として戦場を駆けた日露戦争終戦後の精神で顕現する。
山本という名は旧姓であり、新島を名乗らないのは彼女なりの夫への義の証である―――それは「私を新島八重と呼んでいいのは貴方だけ」という狂おしいほどの愛情の現れなのだが、本人は気づいていない。>>914
女丈夫。そんな形容が何よりも相応しい女傑。
そもそも、女や男という枠組みで評価されることを彼女は嫌っている。
苛烈で辛辣、軍属らしい厳粛な人物でその思想と行動に一切の遊びというものが存在しない。
生まれながらにして楚々や淑やか、たおやかという言葉と縁がなく、本人自身も関係ないと断じている。
愛や恋という情も解さず、新島襄との結婚も彼の在り方に心打たれるものを感じ、忠誠の意を表すために籍を入れたという筋金入り。
女性らしさ、などと言うものは破棄すべき概念だと思っており、多くの戦場を駆けたこともあり、人材としての優秀さを何よりも重視する。
そのため、見栄やプライドなどを重視する魔術師らしい魔術師ほど相性が悪く、確固たる意志を持って参戦する魔術使いや巻き込まれた一般人との方が相性がいい。
そも彼女にとって戦場とは命を賭すべき場所、そこに命以外のものをベットする存在とはすこぶる相性が悪い。
逆説的に言えば、彼女の召喚後に思想を鞍替えし、生きることに全霊を注ぐようになるような魔術師であれば助力を惜しまない。原作で言うウェイバーが該当する。
会津藩藩士の元で生まれた根っからの上官気質。従軍看護婦時代に40人もの看護婦達を指揮していたこともあり、他者の尻を叩くということに適性がある。
高火力の宝具、高い単独行動、戦士としては稀有な回復能力、サーヴァントとしては極めてバランスの取れた御仁。>>915
しかし、私人としての彼女は繊細な機微を有している。
男女と言う区分けを嫌う―――前述した通りであり、それこそが完璧である彼女にとっての唯一のアキレス腱となっている。
彼女の根底には、夫との死別と言う喪失が刻まれている。
何よりも守るべきものを守れなかった。銃を持ち、傷を作り、容貌からは女としての魅力などとうの昔に消え失せている。
それでもなお、私は家族(おっと)を失った。
本来維持すべき性的役割を破棄し戦いを選んだ。その結末がこれだ。
私は、女としても人としても劣っているのだろうか。
彼女の胸中には、そんな自責の念が炎となって渦巻いている。
そんな彼女に、新島襄はきっとこう言葉を送るだろう。
「そんなことはありません。貴方は誰よりも女性らしい」
彼女は、無自覚とは言え彼のそう言った穏やかな気質に心を奪われたのだから。
人としてはともかく、恋愛面での情緒は小・中学生にも劣る少女(おとめ)。それが山本八重という人物である。
忠誠の意を表すために籍を入れた―――それは、見る人が見れば愛する男へ送る求婚でしかなく。
彼女は、愛を知らぬ故に愛という感情に何よりも素直なのだろう。
【 制 作 】猫の藩士
【クラス適正】セイバー、キャスター、バーサーカー
【レン タル】可
【NG 表現】恋愛(応相談)…うん!読み直すとミアのプロフィールがまるでごちゃごちゃだね!リベンジだね!もう少しわかりやすくしようぞ!
>>929
勿論大歓迎です~>>928
最初から「この物語はAとBがくっつくまでを描く物語だぞ」or「これはひたすらいちゃつく男女を眺める話だぞ」ってのが見え透いてるようなジャンルなら何も感じないし普通に見られるし、ラブコメ漫画は好きなんですけどね……(感想が言えるとは言っていない)
「恋愛ADV」ならはいはいオッケーオッケーって感じになるのに「選択肢によっては仲間とそういう関係になるRPG」だと途端に全員お友達でいたくなるし、「実は没ボイスで男から告白されてるねんで」ってデータで盛り上がってる人見ても「気持ちはわかるでうちもアイツなんか重いなって思ってたもん」とは思うけど二次創作で普通にR18男男交際してると「ちゃうねん……ちゃうねん………!!!!」ってなる不思議見せかけクールのメンタル幼女は私の性癖
>>918
あっ(完全に忘れていた顔)
そして彼女特有のスキルですか……なるほど……
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
死知の眼:A
死を知る眼。多くの死を見てきた彼女に蓄積された経験がスキルとなったもの。
死を知る故に活殺自在。対象に死を与える際には射撃行動に補正がかかり、死を遠ざける際には未来視が発現する。
未来視と言っても具体的には「○日後に神社で焼死する」「校庭で凍死する」「駅前で爆死する」程度の内容しか見れず、誰がどのような手段を講じるかまでは分からない。
ではこんな感じにしようと思います〜!
>>923
ヘグニの時もそうでしたけど既存キャラと被る時は差別化&見劣りしないようにと思う結果長くなりがちな私です。傷に関してはBLACKLAGOONのバラライカの姐御を浮かべて頂ければだいたい合ってます
>>925
納得行くものを作りたくて手はつけてませんでしたけどいつかこういう男勝りというか他人称貴様が似合う女傑を作りたかったのです。考えてなかったけど言われてみれば戦闘スタイルは土方さんそっくりだ……>>932
より良くなったのではないかと!>>934
ほど
なる
それと、いいですよね若奥様……
可憐で、儚くて、甘くて残酷で……素敵な人です
文字化しにくいって言ってらしたことを無理に訪ねてすいませんでした&きちんと答えてくださってありがとうございました
…………言われてみりゃぁ自分も感想ってか、演出に対して自己解釈の解説の羅列をするだけであんまり上手じゃなさそうたぞぅ?あれえ??Requiemさん、いらっしゃいましたらナイアーさんの妄想内聖杯戦争での行動を纏めました。
舞台は1926年春、神戸。クトゥルフ神話のクの字もなかった時代に何の数奇か聖杯戦争の黒幕は外なる神、ナイアーラトテップをサーヴァントの規格に落とし込めて呼ぶことに成功してしまう。原因は不十分であった詠唱が黒幕本人の性質(起源)によって外なる神を招来させる呪文の要素も得てしまったためであるが、それに食いついたのが彼(彼女)である。
そうして黒幕の真意を聞いたフォーリナー、ナイアーラトテップはサーヴァントとして協力を誓う一方で「大正時代」というものに興味を覚え、好き勝手に暗躍するようになる。
だが、サーヴァントの規格へ落とされていることや、依り代がないための壊滅的なまでの知名度(信仰)の低さ、何より「来訪者」という存在の異物さがナイアーラトテップから神性としての権能を大幅に落とし、辛うじて残ったのは宝具である魔導書と、「誰でもある」という性質のみ。しかし彼(彼女)はそれすら愉快に思い、所謂「縛りプレイ」を満喫することに。
序盤は、その権能を用いてどこにでもいる少女へ姿を変え他陣営の偵察や交流、神戸の観光を楽しみ、それに飽きると魔術を使って他マスターに疑心暗鬼を誘発させるような悪夢を送り不和を招いたり怪事件を発生させたりと危険な方向へシフト。中盤あたりで「バーサーカー」として少女の時に親しくしたとある陣営(主人公役)と対峙、倒されるも消滅する際に少女の正体が己であることを明かし主人公にトラウマを植え付ける。
しかし目的はそれだけではなく、自身を含め三騎のサーヴァントが消滅したことにより現れた聖杯に回収される寸前に令呪によってサーヴァントの領分の逸脱、及び異物としての濃度を飛躍的に高め「座にいないはずの英霊が座に還ろうとしている」というバグを起こす。そしてその隙に聖杯を乗っ取ることに成功する。ここで彼(彼女)はマスターであった者を鼓舞しつつ本来の宇宙へ戻った。>>939
「これで後は他の陣営が潰しあうのを待つだけ」と言いつつもその実自身が消滅する前にタネを他陣営にチラつかせ、自然と計画が失敗するように促していた。とことん楽しんでいる。
ついでに言うと、一時的であってもナイアーラトテップの本体と繋がりあった聖杯と地脈は概念が汚染され、その成分を排除しない限り七騎分の魔力が溜まり願望器として動かされると同時に「外なる宇宙と地球という星を繋げる魔法陣」として動き、日本、ひいては世界を狂気の坩堝へ誘うことになる。これも本人は理解しており、聖杯に興味のない陣営に対してはこれを仄めかし駆り出す。
そのすべては「面白そうだから」で片付く。彼(彼女)にとって、星一つの存亡など手遊びでしかない。
大海を渡った先に、自身らを「神話」として観測し綴っている男がいることにはそこそこ関心を抱いたが、「彼には今よりもっと後に知らせたほうが面白そう」としてスルーしたとか、なんとか。
といった感じなのですが、いかがでしょう?ラスボス的存在としてRequiemさん以外のご意見もお聞きしたいです>>946
【固有スキル】
カリスマ:B
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる。
Bランクであれば国を率いるに十分な度量。
狂戦士の鼓舞:A
代々受け継いだ狂戦士としての性と、自らに宿る王としての威光がミックスされたスキル。
セイバーの鼓舞は一時的に自身を含めた味方に低ランクの狂化を付与する効果があり、これによって恐怖心や苦痛に対する感覚が麻痺し、どこまでも戦い続けることが出来る。
血濡れの加護:A
魔剣ティルヴィングを用いたスキル。幸運度の上昇、行動に対する運命的な補正値の付与。
心に決めた宿敵以外との戦いでセイバーが討ち取られることは無いが、逆を返せばその者との戦いは絶対に避けられなくなる加護(のろい)。>>947
【宝具】
『(ティルヴィング)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
北欧ではお馴染みの魔剣。長い年月をかけて血と憎悪と怨念を浴びた結果、
もはや無機物(剣)というカテゴリーを逸脱し、血に飢えた怪物となりつつある。……そのうち喋りだすのでは?(適当)
切れ味はさることながら、斬った敵の血肉や斬り滅ぼした魂などを逃さず自主的に吸収する、という厭な効果を持つ。
吸収した分だけ魔力へ転換・貯蓄し、宝具の運用やセイバーへの魔力供給へ当てるといったことも可能な燃費の良い魔剣。
更には、以下の宝具に利用することが出来るが、ティルヴィング的には大変腹が減るのでやめて欲しい模様。
『(ティルヴィング・フロースクヴィア)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
ゴート族とフン族の戦いを決着づけた、セイバーの虐殺の再現。
ティルヴィングが溜め込んだ魔力を、あるいはセイバーが魔力を注入し、強力な呪詛の奔流として周囲にいる敵へ流し込み、その呪いによって死へ至らしめる一撃を放つ。
物理的なダメージをたたき出すほど強力な呪いだが、更にはセイバーが追い詰められた状況に比例して、「パラメーターを1ランク低下させる重圧」「回復阻害」「物理・魔術問わず防御無効」など様々な副作用も追加されていく。>>948
【解説】
かの魔剣・ティルヴィングの最後の所有者にして、狂戦士ヘイズレクの息子でありヘルヴォルの孫。
ややこしいことに一族には「アンガンテュール」という名前の者が複数人出てくるが、
「ヘルヴォルの父・アンガンテュール」、「ヘイズレクの兄弟・アンガンテュール」、
そしてセイバーこと「ヘイズレクの息子・アンガンテュール」
更には「ヘルヴォル」も「ヘイズレクの母・ヘルヴォル」と「ヘイズレクの娘(つまりセイバーの姉妹)・ヘルヴォル」がいたりもする。
父ヘイズレクの死後、王となったセイバーに対し、異母兄弟にしてフン族の王子・フロドは遺産の平等な分配を主張するため、宴の最中セイバーの元へ訪れる。
しかし、彼の来訪を歓迎しつつもセイバーは平等ではなく三分の一を分け与えたいと述べ、
更にはその場にいたヘイズレクの里親にして古くからの側近・ギズールが
「王子とは言えど、敗北した奴隷の息子にはそれでも分不相応な贈り物」とフロドを前に発言してしまう。
……フロドは、ヘイズレクがフン族の王・フンリを打ち破った際にその娘である女王・シフカを捕えて犯し、生まれた息子であった。>>949
この侮辱から兄弟どころか一族同士の争いに発展、フンリとフロドは30万人以上の大軍を伴ってゴートの王国へ侵略・土地を荒らし、
(その時に、女戦士にしてアンガンテュールの妹・ヘルヴォルが戦死する)
最後はドナウ川にて両軍はぶつかり合った。
最初の8日間はフン族が押し気味だったが、その後は魔剣ティルヴィングを手にしたセイバーが前線に立ち、遂にはフンリとフロドを屠ってゴート族の勝利で決着がつく。
死者は数え切れず、兵士と馬たちの遺体で川は埋め尽くされるほどであったという。
物語はアンガンテュールが川からフロドの亡骸を見つけ出し、兄弟同士で殺し合う運命の残酷さを嘆いたところで終わる。
───セイバーの代より前で魔剣の呪いはとうに消滅している。つまりこの争いはそれぞれ自分たちが起こした悲劇であった。
なお、戦いを生き延びたセイバーは滅びることなく、数多くのヴァイキングたちを輩出していったという。>>950
何処か陰のある青年であり、その見た目通りネガティブで自虐的な性格。
かつては仰々しく威厳溢れる態度をとり、血気盛んだったが、フロドの件が余程堪えたらしく今ではそんな振る舞いは黒歴史と化し、すっかり鳴りを潜めている。
戦いの後の無常さ・虚しさを誰よりも知っており、特に親子兄弟で争う人を見る度に心を痛めている。
しかし、「時に家族同士でも侵してはいけない禁忌」があることも十分承知しているため、余程のことが無い限り見守ることが常である。
だがいざ戦闘となればヴァイキングの王らしく抜け目なく勇猛に、そして時に父親譲りの凶暴さをもって敵に挑むであろう。
……とここまで見ると完全な陰キャ、と思いきや人を招いて宴を開くことが好きだったり、
王としての立場から出来なかったことや、生前にはなかったアクティビティなものには興味津々であり、人との交流を好む陽側の存在だったりする。
「セイバー・アンガンテュール……戦い以外使えないヤツっすけど、よろしくどーも。」
「家族なら、やっぱり仲が良いのが一番だと思うんすよ、俺。」
「」
「おぉ~……これは確かに『映える』ってヤツっすねえ、記念に撮ってあげとこ。」
「あぁ、マスター丁度良かった。今晩飲み会を開こうと思っていたんだけど……どうかな?」
「やれやれ、これからマスターに頼まれたお使いだってのに…………今退けば命だけは見逃してやろう、下郎よ。」
「食事の時間だ、目覚めろ。ティルヴィング」
「見よ!これぞ我が罪、我が業、我が宿命!─────血濡れの川へ沈め、『ティルヴィング・フロースクヴィア』!!」>>941
SAN値が…レージュさんのSAN値が…!
存外、部外者ではないかもしれませんよ…?(サーヴァントラスボス以外何も決めてない人)
>>942
神様で、かつトリックスターですから…して、狐さんとはいったい…?
>>945
動機のいらないラスボスっていいね…なんてこと思いながら考えてました。さすがシナリオでも引っ張りだこな御方だ。
>そういや納言さんに自分が古参って事驚かれてたけどどういう印象持たれてたのかな?
実年齢言う人珍しいし、かつ大学生と聞きましたので…なんとなく、新しめの人かなぁ、と。17歳でスレ参加ってすごいですね…行動力パねえ
>>952
わぁい神話。神話技能底辺な私はキャラの所感しか言えない。悲しき哉
魔剣って結構たくさんあるんですね…陰キャに見えながらその実陽キャとは、これは裏切られるマスターやサーヴァントが多そうだ…個人的に「陰のある」「ダウナー系」「戦闘時かっこいい」と中々ビジュアルが気になる人ですね…
スレの方は特にないかと。……たぶん>>957
狐さん、というのは西尾維新先生(化物語とかが有名ですね)のデビュー作品、”戯言シリーズ”のラスボス、西東天(さいとうたかし)、の事でしょうね。
ジェイルオルタナティブ(代替可能)…全てのモノには代わりがいるという事。誰かが何かしなくても別の誰かがその代わりとなるものをやるという事。
バックノズル(時間収斂)…起きるべきものはどうしたって起きるという事
という思想を持つ着流しの着物と狐面の服装の男性です。物語/世界の終わりが見たい『人類最悪の遊び人』
性格はいたって飽きっぽく、なにに関しても考えなしに動いている為、主人公に「アンタは飽きっぽい女子高生か」と突っ込まれた事もあります。>>965
話術…話術…特にないですね。大事なのは話術では無く言葉そのものっていうキャラにする予定なので。
というかアンガンを見ていて思う。ロドモンはマンドリカルドが陰キャに見せかけた陽キャだとしたら陽キャに見せかけた陰キャだ…。、>>970
両側巨漢に挟まれて二人とも「…………」という気まずさよ>>969
確か今の所、火村さんのレーヴァテインとはこの作品(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%8C%97%E6%AC%A7%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%80%85SS.Part2%E3%80%80%E3%80%8C%E4%BD%95%E3%81%8C%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%9F%E3%80%8D%E3%80%8C%E5%A4%A7%E6%83%A8%E4%BA%8B%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A0%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8D)でちょろっと匂わせていただいた程度ですかね?>>968
そうねぇ……あと、「謎の力で童心に返った(物理)」って設定だから精神性が九割九分人外(しかも割とフットワークが軽くて人類に対する協力を惜しまないタイプの)で、下手にシリアス案件絡めると一人で勝手にTASしてシナリオを崩壊させる可能性があるから迂闊に他の人に貸せないのよね……自分でなんか考えなきゃなのだわスレが変わる前にやっちゃんの追記設定とセリフを張っておきます
武家の生まれということもあって好戦的な気性の人物。基本的な沸点自体は低くないため自ら事を起こすことは滅多にないが、売られた喧嘩は利子をつけて倍額返済する主義。
茶道家、かつ華道を嗜む側面もあり、その人柄とは裏腹に芸術に対して理解を示す一面も持つ……ちなみに、現世では少女漫画や恋愛小説にハマっているとか。
愛や恋は解さない一方で、子育てには一家言持っている。夫との間には子が生まれずに養子を取ったが、初子という娘を除いて相手から一方的に離縁されている。
当然教育方針は厳しく、彼女曰く「私が厳しすぎるのではやつらが温かっただけのことだ」だとか。
天敵は意外や意外アーサー・ペンドラゴン。
人間としても英雄としても敬意を持っているが、近づくとさぶいぼが立ち頭痛がするため距離を置いている。
種を明かせば、彼は彼女の好みど真ん中の御仁であり、免疫が無いのに加えて夫への不貞を防ぐために本能的に遠ざかっているだけである。彼女はどこまでも一途でピュアなのであった。
【 セリフ 】
「ほう……終末の炎を宿す劫火の剣、か。面白い。来るがいい。私の炎で貴様の刃を見てやろう。鈍刀ならば塵すら残らんと思え」レーヴァテイン、レーヴァテイン・オルタに対して
「ああ、お前か。ふっ……よくやるよ、まったく。なんだ、引きつった顔をして。悪魔など燻蒸消毒してくれるというとでも思ったか。なに、私もそこまで見境がないわけではないさ。そうだな……騙される方が悪い、とでも言っておこうか」バフォメット/ジャック・ド・モレーなどの悪魔系サーヴァントに対して
「ほう、あれが異なる世界の私か……鵺というよりは猪だな。結構。戦士とはこうでなければならん」新島八重子に対して>>976
「女は嫌いだ―――何度となく言ったろう。ああ、やはり貴様は相容れんよ……貴様に意地や矜恃があるのは理解してやる。が、我らは道を交えるべきではない。それが互いのためだろう」カトリーヌ・モン・ヴォワザンに対して
「花火師が英霊か、それでいてクラスが同じというのもまた面白い。ああ、花火は嫌いではないよ。私の炎同様に、あれは人に益をもたらすものだからな。そもそも、あれを嫌う日本人などいるのか?」玉屋&鍵屋に対して
「戦士に必要不可欠なもの―――それは、血と教育だ。御身の御息女を見れば、御身が如何に優れているか一目瞭然というものです。ああ、意外でしたかな? 私は優れたものに敬意を払います。私が厳しく見えるのは、敬意を払うに値しないものが多すぎるだけなのですよ」オトレーレに対して
「多種多様なヒロイン? くだらん。心底くだらん。貴様の様な愚かな男がいるから、愚かな女共が付け上がるのだよ。忌々しい」ハングドマンに対して
「楽奏も演技も優れた才には変わるまい。偉大な人間であればサーヴァントになれるのなら、彼らにもその資格があるだろう。まあ、些か贔屓目があるのは認めるがね。かの新大陸には多少ばかり縁がある」エルヴィス・プレスリー、オードリー・ヘップバーンに対して
「嘆かわしい……実に嘆かわしい……」チャラ男ーズに対して
以上です
やっちゃんとヴォワザンはそのうち掘り下げたい>>960
あぁ…まほよわからないの一緒です…(フォーリナーに釣られて始めた)
>>961
その折はどうぞよしなに…
裏切り陰キャ君…もうちょっとこう、手心というか…
>>963
西尾維新…お名前はよくお聞きしますが、詳しく知らない人だ…そしてご説明ありがとうございます。確かに似てる…かも。安心院さんなんかとも通ずる価値観ですね(辛うじて知っているキャラ)
>>977
ドン・ファン「おや、憐憫を覚えるなんて…随分と繊細なお嬢さんだ。安心したまえ。私は、君が思っているような存在ではないですよ?」
道灌「あぁー…ドンさんのはお気になさらず…というか、手前もっすか…ちょっぴりショック……いや、何でもないっすよ、何でも」>>978
しかし考えて欲しい。
「あ、この人も自分と同じ陰キャなんだ」と安心して近づいてみたら「今日皆で集まって鍋パするんすよ、寒くなってきたし」とか「あ、俺とカメラのことは気にしないで良いんで、SNSにあげようと思って。」とか卑屈なくせに嬉しそうに言うのだ人を招くのだ……!>>977
業平「あなた存外、繊細な方のようだ。その勇名とは異なる意外な一面を見れて嬉しいですよ」
「恋の炎に身を焦がすより、風になって思い人のもとに行くことこそが、私の在り様なのです」
考えてみるとノリはドン・ファンと似ていました。流石は平安のプレイボーイ……なんということだ……やっちゃんが乙女ゲーの主人公みたいになっている……(想定外の挙動すぎて驚いている顔)
やっちゃん本人が感じてるように恋愛は不向きな人なんですが(特に見た目で選ぶような人には絶対選ばれない。傷がなければ美人なんですけどね)チャラ男ーズに見た目で選ぶようなアレなやつはいなかった……!
そういえばそうだった……!>>969 >>975
一応私の脳内設定での話ですが、こんな感じ
参考になれば嬉しいです。
・生前は人間体としての姿を持っていなかった為、創造主と被造物以上の関係はなし
・人間体を得たのは北欧神代以後。具体的に言うと人々の信仰(という名の創作が原因)
・当の二人(というか二振り?)からの評価は極めて辛辣。元々の語源に「人に害為す~」の意味があったり兵器故の無機質さもあるが、それを差し引いても酷い
・なのでカルデア等で出くわした場合、一見すると『被造物に舐められる創造主』的な関係が出来上がり
・ただし根本的に創造物→被造物なので本気で叛逆はしないし出来ない(短編SSの行動がこれ)。ただ一度きりの切り札使用時を除いては
>>977
レーヴァテイン「お望みとあれば喜んで。わたし達は兵器ですので、ご満足いただけるまで稼働致します」
レーヴァテイン・オルタ「――笑わせますね、人間風情が。ましてこの身を鈍ら呼ばわりなど、お前のような不完全の塊めいた輩には言われたくないものです。男としても、女としても」
玉屋「分かってるじゃねえか、姐さん! どうだい、今度あんたの為にとびっきりの一発を――あいた!?」
鍵屋「余計な口を叩くないボケナス。……あー、うちのが大変失礼した。戦場ではお前さんの方が先達だ、こんな二人だが愛想つかさずどうかよろしく頼む」
オリジナルと比べるとめっちゃ毒舌なのがオルタの特徴です「ヘイズレク」を「へイドレク」に変更しようかと、それから以下のような説明文と会話を追加します~
ちなみに父へイドレクに対しては暴君の一言では片づけられないほどの傲岸不遜ぶりと凶暴さに辟易してはいるものの、強さや叡智には敬意を抱いていて、そういう面が全然似なかったことをコンプレックスに思っていたりする。
生前、戦っていたばかりの父と触れ合いらしい触れ合いをしたことが無く、もし二人っきりになればどうすればいいか分からず気まずい雰囲気になるであろう。
イメージカラー:メタリック・レッド 特技:戦闘、指揮
好きな物:親しい人たちとの交流、アクティビティ 苦手な物:家族愛 天敵:ティルヴィング
髪の色:ダークブラウン 瞳の色:赤茶 肌の色:白
「何用かマスター……じゃねえ!もうしわけない!ゴホンッ、ど、どうしたんすかマスター!?」
「…………(へイドレクの方をちらりと見る)…………(時計を確認する)…………(魔剣や装備を見やる)…………(へイドレクの方をちらりと見る)」
「……フン。かの王の息子であることを恥じたことなぞ、一度も無いさ。」
>>987
本当は統一なり共通点なり何とかしようかなあと思いつつ、思い切って変えてみたのでそう言ってもらえて嬉しいです。
そしてカッコイイ、ヒュー!>>993
火属性攻撃を無効化するレーヴァテイン・オルタVSオートリジェネかかってるやっちゃん
これは千日手ですね間違いない……()
脳死バトルジャンキームーブでも恋愛面を掘り下げても美味しいやっちゃんは本体性能同様キャラクターとしてもめちゃくちゃバランスが取れている……>>998
まあ待て待て、お菓子をあげるか「ハロウィンの悪戯は命に関わるものであってはいけません、そして私は高いところから落ちたり動物に噛みちぎられたら死にます」って教えれば無害ではあるんだ
むしろ今の状態ならお願いすれば文字通りなんでもしてくれる(場合によって「なんでも」の手段がヤバくないとは言っていない)ぞお尻
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#165/旧聖杯大会予選
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