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ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslator/前スレで言ってたSSが書きあがりました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E5%8F%A4%E6%9B%B8%E3%81%A8%E5%B5%90%E3%82%92%E5%91%BC%E3%81%B6%E8%A7%A3%E9%87%88%E9%81%95%E3%81%84
オチを書きたいがために私は地獄の苦しみを味わいました!楽しもうね!!!!
あ、そうだ前スレの995から現スレ鬼氏のSSがあるからそっちも読もうね(ダイマ)
個人的にはなんというか私ゲスやろうが割と好きなタイプでござるので、ああいうのもやっぱ一人はいなきゃなって思ったよ(小並感)>>7
ミス!!イコマ山さん→亥狛さん>>7
>>厄介だしうっとおしい
アンドリュー・バックヤードというキャラの設計的にそう思っていただけるのは大成功です。そして周りに嫌われててもそれをものともしないメンタルの強さ図太さとかも彼の魅了の一つと思っていただけるといいなぁって。立て乙です。
アンドリュー野郎!
あれソラが知ったらメンタル死ぬというかノータイムめんたま抉り出しになるのでは…?
あと若干の設定認識に齟齬というか、すれ違いあったので一応。
伊織の目ってアレ魔眼じゃないんですよね。メインとしては機械で出来たセンサーというか、魔術的な細工が施されただけの義眼というか…、なので。>>4
?「そっちがOKでもこっちが無しです。……トラウマ的な問題なんでそっちの責任ではありませんが」
>>5
後ろから見る方法、あるいは開いた本を閉じる前に渡してもらえば実際本人以外も読むことは可能なはずですけど、この場合の問題は肝心の本の内容の方だからそれを許せる女子じゃないと内容理解した時点でアッパーカット食らう気がするんですYO
>>6
そりゃそうなるよ(真顔)
>>7
案ずるな大我くん、読んだ人間はだいたいそういう感想になるぞ
……実際「d@2@ysd@2@yt@bb\=8.dwe.s@4pek3ew(euef@3efm2@iuljr)k、a943yeu5\s@4d@y=9jx;.3:@hitz2[lyh@kt:x@yv94gwgifd@2@yt@ng@bwe」って状況を受容できる猛者ならシュールギャグあるいは実用品として楽しめる品ではあるんだよなぁ
今回のメンツの中でも「d@2@yt@vq@luo8.dq」とか「3yed@7ueuo8.dq」とかあるし>>12
バフォジャック「面白い本があると聞いて」
道真公「あー……成程、これが噂の××男子や××××や××××おじさん、と言うものですか」提案から時間が空きましたが、リレーSSの参加を募りたいと思います。
世界設定、開催・募集要項は以下の通りです。
本日から募集を開始して、金曜日の夜くらいから設定を煮詰めたり、参加者同士の本格的な話し合いに移れたらと思います。>>21
〇用語解説
・世界大聖杯:
世に唯一の、あらゆる願いをかなえる願望器。誰が作ったわけでもなく、この世界に突然出現した。代理戦争によりこの器を取り合い、優勝国の長が世界大統領として4年間にわたり国連を束ねることになる。
聖杯の選定により、参加国は事前に3~7か国に絞られる。選定の基準は不明。
使用が認められるのは優勝した魔術師とそのサーヴァントそれぞれに1度ずつだけで、優勝国はシンボルとして次の大会までその所有が認められる。
・サーヴァント召喚:
聖杯戦争を戦うためのサーヴァントを召喚すること。使用する触媒や呼び出すサーヴァントは個々人の裁量に任せられているが、国の代表としての意識が強いマスターは自国のサーヴァントを狙って召喚する傾向がみられる。
以下のような法則が存在する。
(1)知名度による補正は存在しない。
(2)あらゆる英霊をサーヴァントとして呼び出すことができるが、その力はかなり平均化がなされる。(“ルールを順守する方法で召喚がされた場合”)どんなに強大なサーヴァントでも、平均的なサーヴァント2騎でなら互角に戦える程度の力量差に収まる。
聖杯戦争のタームが短く、また所在が移動する特殊な聖杯システムのためだと言われているが、立証はされていない。
・マスター:
サーヴァントと契約を結び、聖杯戦争で戦う魔術師。自ら志望して参加する者、代理人として雇われるもの、望まずに巻き込まれる形で参加する者など、参戦理由は様々。望まずに参加してしまった者は、本来参加するはずだった国の代表の代理として任命される。
・聖杯戦争管理協会:
「協会」。どこの国・どの宗教にも属さない、聖杯戦争運営の為に作られた組織。Fate本編における教会のポジションを担う。>>19
お久しぶりです。アメリカ異聞帯はつい最近多数決で直近の展開と出番が決まりました。
あと私の新キャラを登録しました。感想いただけると嬉しいです。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E9%9B%B7%E9%9B%BB%E7%88%B2%E5%8F%B3%E3%82%A8%E9%96%80>>18
…………見ているキャラの一人称が間違っている、なんてアホな地雷があったり?
メネス「むー!『礎(よ)』じゃなくて『余』になっておる、筆者出てくるが良いー!」>>28
横綱ではなく大関なんです……
活躍のコンセプトとしては仰有る通り快男児みたいに極限まで命を燃やして成果を出して退場する、ですね。そういう活躍が期待できそうな宝具になっていると思います。ベルゼブブ、wiki登録しました
そして自分の中で蘇芳ちゃんとベルゼブブ絡ませたい欲がすごい……というのもいきなり頭の中に「気弱な女の子とオレ様系イケメン鯖による主従って良さげじゃない?」という乙女ゲー的発想によるところが大きいのですが
>>26
一応参加表明だけ……他の方がいらっしゃればお譲りします
>>19
お久しぶりですー
うちの新鯖のベルゼブブ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/ベルゼブブ
そしてここの人達に「救いてえ……」と思わせた黒鳥蘇芳ちゃんのSS(※泥要素アリ)をここに貼っておきますねー
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/黒鳥蘇芳ss%2F%22変わらない%22一日%E3%80%80%E3%80%80※泥%28R-18%29につき注意>>17
宇轩くんは必要以上の(余計なとも言う)仕事をしない、雇い主の事を詮索しない、与えた仕事は何がなんでもやり遂げる、敵に情報を漏らさない、と闇組織の部下に欲しい要素いっぱい持ってますからね。ただ一つ宇轩くんの爺様が「李達龍を始末しろ」と命じたら一切の情無く殺ってしまえるってのが不安要素。
まあ爺様は割と李くんの事気に入ってるので余程ヘタレない限りそんな事はにはなりませんが。
>>27
風花ちゃんは前から元施設の研究員で神羅やエラルドと違って改心した訳でもないアンドリューの事を「好きじゃない、どっちかと言えば嫌い」くらいにぞんざいに扱ってましたが今回の事で明確に「嫌い」となりました。当然ですよね、自分の身体を奪っていった奴らの筆頭で未だに大好きなWASPの皆の命を握ってるとか好かれる要素が無い。
>>29
ユージーンとしても一族の魔眼を自分の研究の為に使い潰したアンドリューの事は絶許だし可能なら見つけ出してしばき回して目玉抉り取って帰りたいと思ってるので……おや?
ユージーン「利害の一致!」
アンドリュー「身の危険を感じる!」>>31
>>32
参加意思表明ありがとうございます!考えた世界観に参加したいと思ってもらえて嬉しいです!
ただ、すみません。このスレッドの近況がほとんど分からなくて申し訳ないのですが、ハクマ、九終、アメリカあたりのリレーって凍結になったのですか?
舞台を設けようと思った1番の理由は、参加したいと思っているけれども、なかなか機会に恵まれず見ているだけになってしまっている人たちもリレーに参加できればなって思ったからです。
また、リレーの掛け持ちになってしまうと、いま手が空いていても、手番が重なった時などに大変になってしまいます。また、もし続行ができなくなってしまった場合のリスクも大きくなってしまいます。
現在進行中のリレーにご迷惑をおかけすることは、本懐ではありません。
そのため、今回は「初参加の人」「リレーにおける出番が終わった人(舞台から降りた人)」「参加していたリレーが諸事情で続行不可能になってしまった人」などに限らせていただきたいのです。
人数が集まらず中止になってしまうかもしれませんが、それはそれで(残念ですが)しょうがないかなって。
もちろん、その辺のリレーが終わっているのなら大歓迎です!
ご確認お願いします。
実際のところ、現在、リレーSSってどれくらいが生き残っているのですか?>>39
いぇす。フランスも凍結です。>>39
フランス特異点は現在更新一時停止中に移動したので抜かしました。なんかこう、せっかく参加表明してくださっているのにケチをつけて回っているみたいになってしまい申し訳ない……
意地悪でやっているわけではないのよ……
>>43
了解です。
ありがとうございます!そういえば橘さん、私が普通にやってた時からいらっしゃらなかったような気がする……?
九終は代筆とか立てられないのですか?島の人はもうほとんど来なくなってしまった……私もそろそろショタコン三太夫(流石にこれは冗談)とかに名前変えようかと思ってるぐらい時間空いてるし……
>>18
こ、今回は「親しい相手」って条件も適応されたからなかったと思うよ……今回は……(2度目以降に開いた場合ランダム生成される可能性からは目を逸らしながら)
どちらかというと今回辛くも難を逃れたAPP18オーバーくんとかの方が)そういう悲劇に巻き込まれそうというか、現状ネームドキャラレベルで目立ってる同性の知り合いが内心苦手に思ってる義兄弟と母親の愛人しかいない時点で「どうあがいても絶望」というか……
>>27
最後の一行から逆算して書いたぐらいではありますからね(そのせいで赤い三連星あたりで地獄を見た)
>>34
……やっぱあのボス人生がハードモードなんだよなぁ……
製作者の私ですら思いつく救済法が「乙女ゲームのヒロインをぶつける」かギャグルートの「過去の世界線分岐で先代支配下の組織が西行さんあたりを怒らせて『カチコミの時間じゃオラァ!オイコラピョンピョン跳んでみろや!ホラ持ってるじゃねーかいい物よォ!!!』された結果、なんやかんやで比較的マシな保護者に引き取られる」ぐらいしか出てこないもんなぁ……>>48
そういえばGMAさんもいらっしゃらない……?
ほぼ無人島っていう設定のせいだったり……(不謹慎)もう橘さんも姿見えなくて半年以上経ってますしそういうことなんだろうな、って……悪いとかじゃなく、仕方ないことなんですけど
>>44
フランス特異点とかが一時停止かなぁ、ってなった時に「どうする?」みたいな話題だしてそれで一応雰囲気としては「まぁ・・・」みたいな感じですかね。。(GM含めて5/9ぐらい顔出しなかった訳ですし)
伏神リレーは現在かなり終盤(多分そろそろアサシン陣営&アヴェンジャー脱落するし)&俺の仕事はほぼほぼ連絡・調整オンリーなので、負担的には大丈夫です。
ただリアルの方で学業とか色々あるので確実な参加は厳しい、と思います(レポート課題とか多いし。。。)>>49
複雑なんですね……シマ、ヒトイナイ、オレ、サビシイ……
もはやアリかねよりもっぱらフェリメンか芽衣フラ書いてるところある……
アリかねはクリプター異聞帯ネタあるけどとりあえずはぐれおか覇久間の出番が終わるまでは出せない……
李さんとか三上さんとか借りてアウトレイジみたいな聖杯戦争やりたい気持ちもある(そもそも思い返してみると今まで創作で長編を完結させたこと無かったなって)
私の場合、設定"だけ"は魅力的に作るしその場の勢いで数話はガンガン書けるけど後に続かないからなあ
ただエイルやギネヴィアの幕間やら蘇芳ちゃんのssとか短編なら書けてるから、これはもう自分の書き手としての問題なんだろうな……長編の話すると私は灰津を進めていないことが突き刺さってしまう
キュベレー特異点は終わらせた。日本異聞帯も終わらせた。けどこれだけは片付けられていない……やらなきゃ……>>69
最近はもっぱら個人ss派ですよ
事件簿、というかサーヴァント絡まない現代人のみのお話シリーズも書きたいんじゃあ。代行者とか死徒絡みとか、時計塔絡みとか個人SSのぉ!プロットが!二転三転してる上に!書いてるのが三つもあるから!結果的にどれも終わりません!!(号泣)
>>69
グサァ(個人SS放置して久しい人)
やる気が……やる気が出ないじゃ……
あと書けども書けども「本当にこれでいいのか?」なループにハマって抜け出せない自分がいる>>76
私、ミステリーとかサスペンスとかじゃないと関わりのある名有りキャラはある程度の出番を作りたくなっちゃう病持ちなので……エイルの幕間然りギネヴィアの幕間然り少しでも関わってるなら公式キャラでも取り込んで話を練りますし
……最悪九終は世界滅亡√を辿らせることも出来ますしね(ボソッ>>87
【固有スキル】
投擲(人):E
人を弾丸として投擲する能力。アーチャーとして獲得したスキルだが、本人が「流石にこれはいかがか」と思っているので低ランクとなっている。
柔道:A
柳生心眼流、天神真楊流柔術、起倒流などの柔術の長所を纏め体系付けた武道の一流派。
徒手空拳の武道ではあるが打撃よりも投げ、あるいはその後相手を押さえ込み行動不能にする固めという技術に特化している。相手を投げやすいように体勢にする「崩し」という技法が特徴的で、相手を自分の得意とするフィールドに持ち込むことに長けている。
また「心身を鍛える武道」である柔道を極めているアーチャーはBランクまでの精神干渉を無効化する。
交稽古:B
まざりげいこ。
生前複数の流派を学び、その特色を抽出した新たな武道を作りあげたことから獲得したスキル。任意の対象の用いる体術を吸収し、その術理を取り入れる。
このスキルをBランクで有するアーチャーは他者に体術の師事を受ける時の交渉に有利な判定が得られる。>>88
■以柔制剛(やわらのみち)
ランク: - 種別:対敵絶技 レンジ:両手の届く範囲 最大捕捉:1人
柔を以て剛を制す、とも。
柔道と呼ばれる武道の真髄、相手の力を利用するという技の究極系。
レンジ内に入った「自身の害を成す存在」を掴み、投げ飛ばしてしまう。
単純ではあるもののその分効果は絶対的で、レンジ内に入ってしまえば対象の大きさ・重さ・量は関係ない。
また「相手の力を利用する」という観点が大きいため、投げ返したものはそれを放ったものの元へ自動で帰っていく。
端的に言えば、この技で投げたものにはホーミング機能が付与される。
無敵、究極とも言えるカウンターを行えるが「人を殺める技」である柔術ではなく「心身を鍛える技」である柔道が極まったものであるため、この技を使って直接的な殺.害を行うことは出来ない。
ベースとなったのはアーチャー自身が得意とした「浮腰」と呼ばれる技で、片方の手で対象を掴みもう片方の手を添えることでわずかに押し出し、その後に腰の回転を用いて一気に投げ飛ばす。
柔道家であるアーチャーがアーチャーたる所以となった技。
欧州を視察した際に勝負を挑まれたロシア人を返り討ちにした技もこの「浮腰」とされている。
生前のアーチャーが最も信用した技、それが英霊となり宝具にも等しい神秘を持つに相応しい絶技へと昇華したもの。
【解説】
講道館初代館長。柔道家。教育者。外交官。
「柔道の父」「日本の体育の父」とも。
柔道・スポーツ・教育分野の発展や日本のオリンピック初参加に尽力するなど、明治から昭和にかけて日本に於けるスポーツの道を開いた。
明治という時代の動乱に迎合し、国際化を始めた日本の鏑矢となった人物。>>89
【人物】
オールバックの黒髪と豊かな口髭が特徴的な新私服姿の男性。戦闘時には当然柔道着に身を包む。
鷹揚とした振る舞いが特徴的な男性。
基本的には穏やかで紳士的なのだが、豪放磊落でこざっぱりとした気質を併せ持っている。
武道家らしく強者とのぶつかり合いを好んでいる。武器を持った相手はやや不得手だが、それでも臆することなく彼は立ち向かうだろう。
戦士・騎士・武術の達人である相手に対しては好意的で、折を見ては試合を挑もうとする。
それは相手が神代の大英雄でも変わらず、一目には無謀としか思えない……裏を返せば、それは自身の武勇に絶大的な自信があるということでもあるが。
外交官、師範代としての経歴が長いためコミュニケーション能力が高く、いわゆるトラブルメーカーになりそうな性質でありながらその交友関係は広い。
強者には礼節を欠かさず、当然弱者だからと言って見下すような真似もしない。
教育者であり、八人兄弟を育てあげたこともあって子供の面倒を見るのが上手いという一面も。
武を愛し、柔道を愛し、何よりも日本という国を愛する根っからの日本男児。
聖杯に賭ける願いは「肉体を獲得し、当世において最強の座を手にする」こと。
文明開化の次代を生きただけ基本的には近代的な思想の持ち主だが、その本質は死力を尽くした全霊の勝負を求める戦士である。
『己の強さを証明する』―――男として生まれたものの全てが一度は思い至る憧憬を彼は今も尚宿している。>>90
趣味:柔道、強者との試合
特技:柔道
好きな物:柔道、鍛錬、風呂、酒
苦手な物:武器、殺人(特に理由のないもの)
天敵:殺人鬼
「サーヴァント・アーチャー。嘉納治五郎と申す。一つよろしく頼むよ。主殿。む? 武闘家ならアサシンではないか、だと? ははは、馬鹿を言ってはいけない。柔道とは「人を活かす道」だ。断言してもいいが、私が誰かを殺.すことはないだろう」
「好きなものかね? 柔道、鍛錬、風呂、それに酒だな! わはははは!」
「ほう……君があの武蔵守の息子かね。いやあ、若いのに大したもんだ。それほどの剣気を持ち合わせているとは。私が君の年くらいの頃はまだまだ……いや、昔話はいい。故郷の英霊と出会ったのも何かの縁。一つ手合わせ願おうか」宮本伊織に対して
「ほお! 君があの坂田金時か。時に君、柔道というものを知っているかな? なに! 知らない! それはもったいない! どうだ、よければこれから手合わせでも!」坂田金時に対して
「見たまえマスター。子供はいい。子供はな、日本という国の宝だよ。子供の行く先には日本の未来がある」子供サーヴァントに対して
「鬼まで召喚しているとはな……どうだね君、一つ飲み比べでも」大嶽丸に対して
「やあ爲右エ門君。調子はどうかな。なに、新技が出来ただと!早速手合わせ願おう!!!」雷電爲右エ門に対して
「身體精神を鍛錬修養し、斯道の真髄を體得する。それ即ち『以柔制剛(やわらのみち)』―――来たまえ。特別指導の時間だ」
「努れば必ず達す」
「こちらへ来なさい、マスター。そこにいては私が返し切れない」>>94
あー、そういうのはあるかもしれんですね。至極単純に対策を考えるとしたら、wikiの各リレーページに「今手番は誰さんですよ~」って更新されるごとに記載するとか?それやったらノルマっぽくなってアレだけど、停滞するよりはいいと思うような…。どうなんでしょうね。。。?>>92
イベントでのりゅーたんみたい立ち位置ができそうなキャラクターだなと思います。スキルに関して言えば柔道による精神防御は宗矩くらいでもいいと思います。嘉納治五郎先生ならばそれだけの説得力があると思います。
>>97
蒲池夏美と香坂夏美を推します。二人は異世界の同一人物でして……sn士郎と美遊世界の士郎みたいなもんです。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/蒲池夏美
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/香坂夏美>>92
>人を投げるからアーチャー
あ、これぶん投げた人間がお星さまになるやーつ…
トラブルメーカーになりそうな気質ながら人付き合いが広いって絶妙に主人公感ありますね
>>97
・志村千早
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%BF%97%E6%9D%91%E5%8D%83%E6%97%A9
・加々見梓
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%8A%A0%E3%80%85%E8%A6%8B%E6%A2%93
・黒江凪咲
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E9%BB%92%E6%B1%9F%E5%87%AA%E5%92%B2
うちから紹介できるのはこの三人ですね
あと反則手段ではありますが、実はIF黒野も高校生として出せたり(Fate/CP参照)>>102
はい、大丈夫です。どちらでも構いません。>>101
精神面へのクローズアップがされているので剣聖と同じ境地でも良いかなと思ったので、一応書かせていただきましたが、ご放念ください。
雷電「嘉納の旦那が使う柔の術理は俺が知るものとは違うな。まるでふわっと投げられたのは笑っちまったぜ。まあ、投げなら俺も負けてねえけどな。試してみるかい?」
大嶽丸「俺を酒宴に招待するとは胆が太いやつめ。さて、手ぶらも無粋だ。肴を用意するか」>>112
エリザヴェーダでも推しておきましょう
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/エリザヴェーダ・ラジェンスキー>>97
では羅城大我を推しましょう
>>112
ふむ、ではではラーズ・リュングベリ(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%99%E3%83%AA)を~>>80
神羅さん、よくそんなの受け入れたな…人質取られたら抵抗できなくなってズルズル駄目な方向にいきそうなタイプか?>>97
ひとみの!うちのちゃんと動かしてあげないといけない子の1人のひとみのがいますよ!
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/人蓑祐輝>>112
水氷属性の賞金稼ぎ系武闘派魔術使い、ヴェネツィアの白熊ことオルソビアンコさん
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/オルソ・ビアンコ>>111
本人は寺(とは言っても現代的なイメージの牧歌的な感じではなく、当時寺社勢力の代表格だった寺だからだいぶ武装勢力寄りではある)でめちゃめちゃ虐められた件については「まぁあの世界で異端なのは俺だし仕方ないっちゃ仕方ないわな」「成長してからはやり返したからまぁいっか」「たまにご飯くれるときもあったし」って認識で特に恨んではいない(むしろ「地元同じじゃ〜ん」とか言われるとちょっと喜ぶ)からそこまでの悲壮感はない…………はず>>97
おお!それは嬉しい!!
是非とも使ってやってください!>>112
ウチのセイクアッド・ウォーレンさんを…
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/セイクアッド・ウォーレン>>125
おお、なんと。楽しみにしています~!>>127
くっ、ポルカ推薦しようとしたが時間的に〆切だったでござる。
オルソさん戦闘描写の参考にドぞ~。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Back%20Street%20Fight>>130
監獄長>>133
月島さんじゃねーか!(実際そういう事が出来そうなんですよねぇ)
ふと神秘の秘匿の為になんの罪もないガス会社の人に『自分のミスで爆発を起こしてしまった』という記憶を植え付けるとかいうド外道な使い方を閃いてしまった…。Fate / Fighting stage(仮)!!
〇用語解説
・世界大聖杯:
世に唯一の、あらゆる願いをかなえる願望器。誰が作ったわけでもなく、この世界に突然出現した。代理戦争によりこの器を取り合い、優勝国の長が世界大統領として4年間にわたり国連を束ねることになる。
聖杯の選定により、参加国は事前に3~7か国に絞られる。選定の基準は不明。
使用が認められるのは優勝した魔術師とそのサーヴァントそれぞれに1度ずつだけで、優勝国はシンボルとして次の大会までその所有が認められる。
・サーヴァント召喚:
聖杯戦争を戦うためのサーヴァントを召喚すること。使用する触媒や呼び出すサーヴァントは個々人の裁量に任せられているが、国の代表としての意識が強いマスターは自国のサーヴァントを狙って召喚する傾向がみられる。
以下のような法則が存在する。
(1)知名度による補正は存在しない。
(2)あらゆる英霊をサーヴァントとして呼び出すことができるが、その力はかなり平均化がなされる。(“ルールを順守する方法で召喚がされた場合”)どんなに強大なサーヴァントでも、平均的なサーヴァント2騎でなら互角に戦える程度の力量差に収まる。
聖杯戦争のタームが短く、また所在が移動する特殊な聖杯システムのためだと言われているが、立証はされていない。
・マスター:
サーヴァントと契約を結び、聖杯戦争で戦う魔術師。自ら志望して参加する者、代理人として雇われるもの、望まずに巻き込まれる形で参加する者など、参戦理由は様々。望まずに参加してしまった者は、本来参加するはずだった国の代表の代理として任命される。
・聖杯戦争管理協会:
「協会」。どこの国・どの宗教にも属さない、聖杯戦争運営の為に作られた組織。Fate本編における教会のポジションを担う。【魔術名】祭礼魔術(マギア・オリンピア)
【解説】
“奉神作法”相撲。
“神々の闘技”ボクシング。
“翼蛇の流派”ルチャ・リブレ。
遥か古来より人々とスポーツ、神秘とスポーツは深い結びつきがあった。そこに着目したのがこの魔術である。
この魔術は強化を主な特性としており、イゼルマが提示した「極まったものは根源に通ずる可能性を持つ」という理念に乗っ取って「極まった肉体強化」によって根源を目指している。
この魔術の使い手は優れた強化魔術の使い手であると同時に優れた格闘家でもある。
この魔術の使い手は表向き格闘家として活躍している魔術師も多く、転じてマスメディアで強い力を持つものも多い。
サラブレッドという概念があるように、この魔術を納めた家系の人物はフィジカルエリートである。
魔術は浮かんだけど使い手は浮かばないので放流します
>>115
了解しましたー>>142
相撲は神事って言って神に納め奉るための作法の一つだしボクシングはギリシャ神話にも使い手いるくらいだしルチャリブレはルチャリブレだしそもそもオリンピックの発祥が古代ギリシャなので神秘的には格があるのではなかろうかと記憶魔術師でキャラ作ろうとすると内面エモエモしく出来るのでは疑惑
記憶を読み取る魔術であるが故に[洗練された情報]ではなく[個人の体験した過去]に触れ続けなければならない
ex)魔術で万有引力の法則を学ぼうとするとニュートンの感情までセットになってしまう
追体験の連続で次第に自分の過去が【誰かの】記憶だったのではないかと疑念を持ってしまう
「自分探し」が最大欲求になるも他者の記憶を利用した魔術を使わなければ魔術師を続けられないジレンマ>>127
ありがとうございまーす!
基本的に硬い生真面目な性格、ふざけた人は嫌い。
くらいのふわっとした性格をしております。
戦闘に関しては、剣に収納した水や周囲の水を利用した大味な戦闘。遠近両方を高水準で備えた『そこそこ強い魔術使い』です。
一応他にもありましたら聞きます
とりあえず登場作品置いときますね
短編SS『Back Street Fight』
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/Back%20Street%20Fight
魔術探偵アレンの事件簿 case:1『真夏に降る雪』https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/魔術探偵アレンの事件簿>>158
①日常時は帯刀無し、緊急時用の水ボトルから即席の剣と魔弾を作ります。
ただしあくまでも緊急時用で量は無いため、付近の水がある場所に誘導する戦い方を取ります。
休日の趣味は格闘技観戦。
②仕事中の場合は目的の遂行が優先。
ぶつけた水の魔弾を凍らせて拘束、強硬突破を試みます。水のストックに限りがあるため無益な長期戦は望みません。
クレバーな仕事人です。
③襲撃する場合、水場の近くか逃げ道の少ない路地裏にて襲撃を行います。戦闘はもっぱら大質量の水と氷を操作しての面制圧。
水場では無敵です。
傭兵の一族のため、剣の腕はその流派の師範代レベルにはあります。腕力も結構あります。
近代兵器に対しては利用はしませんがそれなりの理解はあります。>>161
鉄くらいの強度です、魔術強化は相性と出力次第なら簡単にいけます。モブと専門でない人はおよそ無理程度のものです。ふと思いついた、二次創作の話なのでこちらに
アニメの感想サイトや掲示板でキャラクターに喋らせるような書き込みがちらほら見られるけれど、これってもしかすると誰にでも出来る二次創作なのかもしれないね。
少なくとも書き込んだ人の中のそのキャラはそのセリフを喋っていて、そのためにはそのキャラクターのエミュレーションができてないといけない。ってことはその1レスは視聴者や読者がそのキャラクターで作った創作なのではないかな。
もちろん1ファンの感性で書いてるわけだから「このキャラはんなこと言わねー」みたいなツッコミを受けることが多いけれど、それって一次キャラの出る二次創作でも多く見られる現象で。
ともすればキャラクターに喋らせるレスポンスというのは最小単位の二次創作と言えるのかもしれない。
ミカエラ「そんなことより書きかけの僕のショートを早く書き切ってくれ」>>165
と思ったけど作者は被らないようにって言ってた!恥ずかし!>>172
改訂前のやつよりって意味ですわそういやうちのキャラ同士で関係性作ってみたらサーヴァント同士なら「仲良くしよう!」になるけどマスターとか現代人同士になったら途端に
「○ねよ屑」
「とっととくたばれこの売女」
「話しかけないでくれる?腹が立つのよ」
「気持ち悪ーい。お話ししたくないかな」
「一度己の人生を振り返ってはいかが?」
って大体険悪モードなの笑っちゃうわね。空気悪くね?
>>155
いけるいける。導入スムーズにいけるなら恋愛モノはいけるって!!>>179
よくてよ!【氏名】スィレン・ヌフクロッシュ
【性別】男性
【年齢】22歳
【出身】ベルギー
【身長・体重】181cm・63kg
【肌色】白(白人)【髪色】ベージュカメオ【瞳色】ミオソティス
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】病衣のような簡素な服の上にローブコートを羽織った青年。
【令呪の位置】首元。裂かれた蜥蜴のような紋様。
【属性】混沌・善
【魔術系統】治癒魔術・灑掃魔術ほか
【魔術属性】アベレージ・ワン
【魔術特性】摘出、流用、変転
【魔術回路】質:A++ 量:A+ 編成:正常
【起源】幸福
【所属】元時計塔(中退)>>186
【階位・称号・二つ名】
「花盗人」
「幸福な人間」
【契約サーヴァント】
【魔術・特殊技能・特性など】
『起源:幸福』
「心配事や不安がなくて心の満ち足りたようす。しあわせ。」
その通り、生まれた瞬間からの絶対の多幸を約束された起源。多才にして聡明、富裕にして美丈夫、息災にして勇壮。それらの、何れも人々が乞い願う幸福という幸福を先天的に勝ち得た者。
『浄波璃の魔眼』
浄波璃の鏡。地獄の閻魔大王が持つとされる、対象の生前の善行悪行が映される鏡の名を冠した魔眼。
過去視に連なり、目視することで相手がそれまでに積んできた善行悪行を知れる。色になって見えるらしく、善行は淡い暖色なのに対し悪行は濁った寒色に映るのだとか。
おおよその人間は、この魔眼の前では毒々しいほどに濁りと澱みを湛えていることになるだろう。>>188
『灑掃魔術』
汚れや不純物を取り除き、清潔な状態へと変じさせることを言う。
この魔術の肝は「物事を形成する多数の概念のうちの一つを選択し、それ以外の概念を不純物と見なし除去することで選択した概念を強める」というもの。十から九を引き、原初の一を引き出す、単純明快な減法の魔術。
基本は道具の強化に使われるが、スィレンほどの才と腕をもってすれば他者からの攻撃を形成する概念の中で害の薄いものを選りすぐりそれ以外を灌ぐことで無効化も出来る。
剣であれば「斬る」概念。薬であれば「治す」概念。水であれば「流す」概念。概念は人工天然に限らずありとあらゆるものに宿るものであり、その汎用性や医療との掛け合わせの良さからヌフクロッシュ家は古くから魔術師界隈外の一般人の暮らす社会とも交流を持っていた。
【外見・容姿の詳細など】
地はおおよそ同じ種族とは思えないような絵にも描けぬ美貌。しかし後述する長年の蟄居生活からあまり見た目を気にしないようになり、ちょっとは目視できる程度にまで落ちている。
肢体も大変に佳麗で、すらりと伸びた手足や程よい肉付きの頬をはじめとした透明感のある羽二重肌は、見た者の誰もが一度は触れてみたいと思うほど。
双眸もご多分に漏れず美的で、長く整った睫毛に囲われた中に鎮座する紫色の瞳は、澄んでいながらも爛熟しているように感じられる。しかしそれすらも頽廃的という言葉を用いればその玉姿をひときわ引き立たせていることとなる。
【人物像】
素っ気なさも感じるが、話には乗ってくるしノリは存外軽いしで実際はそこそこ円満で活発。
穏やかで滅多に怒らないが、これは「自分は相手より幸福で、相手は自分より不幸だから」という高慢さによるもの。>>189
イメージカラー:ミオソティス
特技:外科手術、調合
好きなもの:夜、曇り空、箱庭、蝸牛
苦手なもの:特になし
天敵:幸せそうな人
願い:本当の幸福を掴む
【一人称】僕 【二人称】君、○○さん、○○君 【三人称】彼、彼女、あの人、あの子、彼奴
台詞例
「スィレン・ヌフクロッシュ。まぁ、よろしくどうぞ」
「しあわせかなー?しあわせですともー!」
「幸福というのは、誰にでも平等にあるべきなんだ。そのために、他ならぬ僕が、誰よりも幸福でなければならない」
「…へぇ。不幸は幸福を掴むためのものだと思っていたけど。幸福も掴まず不幸でいる者があるのだね…可哀想に。割りきれないなんて不幸を抱えるなんて」
「進歩のために何かを踏みつけて、幸福のために不幸になる。全くもって不幸だ。全くもって愚かだ。そんなの、君も嫌だろう?」
「Le lit est ma maîtresse…」
【来歴】
ベルギー人の魔術師。クロヴィス1世の治世の頃から続く名家「ヌフクロッシュ家」の葉末。
前述の通り、彼の起源は幸福であり、生出の時から幸福であった。それは、出産時に泣き声一つあげず、極めてリラックスした状態で出てきたほど。>>190
何故幸福か。それは、ただに幸福であるから。大病も事故にも遭わず、眉目秀麗な美丈夫に育ち、文武両道、魔術の才能、適性も高く、家庭も魔術師の家に関わらず円満であった彼を幸福でないとしてなんとするか。
親に、身内に友人に常々期待され、毎度期待以上のことをなに食わぬ顔でしてのけるスィレンへの人々の羨望や信頼は日増しに大きくなっていった。それも当然幸福だからであり、故に彼は幸福であった。
しかし、その幸福の中で異彩を放つものがあった。スィレンの持つ「浄波璃の魔眼」。これにより彼は、生まれ目を開いたその日からありとあらゆる悪行を見てきた。
暴力、窃盗、詐欺、恐喝…魔術師であるが故に、友人にも身内にも、家族にも見えた罪の色。そしてそれらの殆どが己が幸福になりたいがために為されていることであると知った彼は、その不幸を悲しんだ。そうやってでしか幸福を得られない、得られなかった今昔の人々を憐れみ、だからこそ不幸なしに幸福である自分が人々を率いるべきだと考え、利他的に、それでいて独善的に育った。
10歳となり、時計塔に入った後も幸福であるからにして生徒として優秀に、幸福な学生生活を送った。そこでも様々などす黒い悪行の色を見たが、その頃には小綺麗な笑顔の後ろに幾多の罪があろうと心動かすこともなくなっていた。
多才さと本人の心根が原因で、裏で妬まれたり煙たがられたりもしたが、彼にとってはそれすら馴れたものであった。二つ名のうちの一つである「花盗人」は、いつも美味しいところ=花を横から盗っていくところが所以。
本来なら、そのまま、満ち足りたままに幸福な魔術師としてヌフクロッシュ家の跡取りとなる筈であった───ただ一人の生徒と会わなければ。
その生徒は、魔術の実験中に起こった事故によって片目片耳が失われており、顔は爛れて誰もが目を背けるほどの醜悪な様相をしていた。身分も卑しく、座学も運動も下から数えた方が早いような、スィレンとは対極をなす存在であった。故にスィレンは、後ろ指を指される存在である生徒を憐れみ慰みとして交友関係を築いていた。
然れど、付き合っていくうちにスィレンにとって理解し難いことが出来る。それは、侮蔑の眼差しを常に向けられているにも関わらず、その生徒がいつもしあわせそうで───それこそ、幸福である自分よりも幸福そうであること。>>191
ほんの些細なことから生じた疑念はやがてスィレンの身を蝕んでいき、彼もいよいよ堪えきれなくなりある夜生徒に問うた。
「何故そのように幸福そうなのか」と。返ってきたのは、あまりにも簡素なものだった。
「何故と言われても、幸福なのは幸福だからとしか言えない」と。
愕然とした。卑しき身分であるというのに、秀でたものがあるわけでもないのに、優れた容姿を持つわけでもないのに、認められてすらいないのに。「幸福だから幸福なのだ」と。そんな理由で幸福であれるのは自分だけなはずで、他の不幸な連中が、即物的でもない漠然とした理由で幸福であれるなんて、あり得ないのに。
突発的に、スィレンは手近にあったアイスピックで生徒の失明していない方の目を突いた。そして問うた。
「これでも幸福か」と。
生徒は、目を抑え、閉じた瞼の内から止めどなく溢れる血に手を濡らしながら、何も言わずに、えへらと笑った。まるで、スィレンを嗤うように。
押し倒し、今度は聞こえる方の耳の穴の奥までアイスピックを突き立てた。何かを潰す感触を覚えながら更に問うた。
「これでも幸福か」と。
もはや何が見え、何が聞こえているかもわからないような状態になりながら、生徒は抵抗もせずえへらと笑った。児戯に付き合う親のように、スィレンを嘲るように。
情動に任せてアイスピックを何度も何度も生徒の顔に、身体に、腕に、脚に振り下ろした。アイスピックの柄が、己の服が、手が赤く汚れようと、言い知れない激情が収まるまで惨めな肢体を傷つけた。
最終的に収まる頃には生徒はありとあらゆるところがミンチのように細かく潰れ、顔に至っては原型を留めているのが歯だけという肢体となっていた。そのまま茫然とした心持ちで家に帰ったスィレンであったが、服を脱ぎ、アイスピックを机に置き、水をあおり、手を洗いに行く際、心はどういうわけか大変に静まっていた。爽やかさすらあった。>>192
そして手を洗い、鏡を見た時、瞳が映していたのは、薄汚れた斑な鈍色を背負った自分だった。
かのようにして、彼は気づいた。自分はもう幸福などではないと。不自然なほど静かな気持ちの正体は、目障りな奴を殺したことから来る不幸な幸福であると。そも動機からして、盲者、聾者への差別という嘆かわしき不幸が梃子であると。
幸福な頭の良さを持つ彼は更に気づいた。今まで魔眼を惜しげも恐れもなく使っていたのは、度胸があったからでも、幸福であったからでもなく、己より格下の不幸な連中を見て優越感に浸るという大変不幸な幸福を無意識のうちに得ようとしていたからだと。知らぬ内に、己は不幸な彼らと同じ存在となっていたのだと。
どうしようもなく、笑った。泣いた。叫んだ。喚いた。呻いた。嘔吐いた。赤子が、初めて外界の光を見た時のように。
声が嗄れるやいなや、アイスピックで己の目を突いた。清々しいほどの痛みが、全き闇と共にやって来た。頬を涙のように血が伝うのにも構わず、引き出しにあったメスで耳を伐った。心地好ささえする痛みが、アンバランスな静寂と共にやって来た。勢いのままにもう一方もと意気込んだところで、怒声を不審がった使用人に見つかり押さえつけられた。
その後、ヌフクロッシュ家の面々は収集に悩み、発足当初からの理念である「世間の体裁に重きをおくこと」に則りスィレンを精神病と断じ時計塔を養生のためと中退させ、母国ベルギーとルクセンブルクの国境付近の片田舎に押し込んだ。以降、資金の提供を他にヌフクロッシュ家がスィレンに関わることはなくなり、彼は実質的に永蟄居の身となった。
しかし、幸福なことに勤勉であった彼は、片田舎に移った後も魔術や座学の研鑽を続けた。それはひとえに、「本当の幸福を得る」ため。己は幸福であるからにして真の幸福を掴まねばならぬという思いが原動力となったのだ。
手段は選ばなかった。薬学から得た知識により作った麻薬を服用した。精神外科と呼ばれる医学から得た知識を頼りに自分で自分の前頭葉を摘出した。科学、心理学、魔術を合わせたチップを脳に埋め込んだりもした。>>193
だが悲しき哉。そういったことをすればするほど、元あった満ち足りし幸福は欠け遠のいていく。あるのは「不安も心配事も感じられない思考回路」だけ。「不幸のない生活」だけ。
そうなれば、最早後に残されたのは、不幸を吐き捨てるほどに生産し唯一つの奇跡たる幸福を産み出す願望器───「聖杯」に、縋る他なかった。
【性格】
円熟した、それでいて快活な人好きのする穏やかさの持ち主。
───の裏には、摩耗しきった捻れた安楽とそれを歪な形に矯正する「不幸のない幸福」への憧憬が本人も意識しない袂で渦巻いている。
自分より劣る者、不幸な者を憐れみ情をかけているが、無意識のうちでは嘲り蔑み優越感に浸っている。一方で、未だに自分が幸福であるが故に幸福であるということを信じているというやや破綻した思考もしている。現実逃避は、確かに何よりも手っ取り早い幸福の取得方法なのかも知れない。
【礼装・装備など】
『イーホルアルーミル』
脳埋込チップ。或いはStimoceiver。魔術と科学の掛け合わせにより生まれた奇妙な物体。銀箔のようなものにくるまれている。
スィレンの脳内に埋め込まれており、外界からの刺激によって陰鬱な気持ちになりそうな際それを除去する特殊な波動を流す。暗示の魔術と脳科学のハイブリッド。
また、精神や神経系に働きかけてくる魔術や技術を弾く力もあり、場所が脳内なのもあって暗示等の魔術の大体は効かない。>>194
『起源弾』
スィレンの片目と片耳と前頭葉から作られた、彼の起源「幸福」が籠められた銃弾。
撃たれた相手は一時的に気分があげぽよのぽぽぽぽーんのオンタンチン・パレオロガスになり、最終的に「しあわせ」になる。誰も否定できないほどの安寧と満足の享受。
幸福とはすなわち満ち足りた状態。決して欠けてはならないもの。少なくとも、一度得てしまったからには。
故に、幸福となった相手はその状態を崩さないように動く。動きかたは銃弾の原料によって変わる。
目の場合、穢れた不幸な外界を見ないようにと瞑目する。ややもすれば、自ら目を潰す。
耳の場合、汚れ荒んだ音が耳朶触れないようにと耳を塞ぐ。ややもすれば、自ら耳を千切る。
前頭葉の場合、歪み沈んだ思考を持たないようにと考えるのを止める。ややもすれば、自らその幸福のままに命を絶とうとする。
こと目に至っては、先述の魔眼もあって外界がより廃れたものに見え速やかに眼球を壊そうとしてしまう。
【行動規範・行動方針】
聖杯狙い。必死だが、性格の通り幸福であると思い込んでいるために聖杯もじきに自分が手に入れるだろうという謎の余裕もある。
不幸な者には情もかけ、助けを求められれば余程でない限り助ける。だが情けはない。
ぶっちゃけ起源のせいでなんでもできる。剣術棒術格闘馬術重機械操作機械修理裁縫サバットガン=カタなんでもござれ。
因みに、起源弾などで使うのはジャスポー銃。屋敷の納屋にあったのを改造した。銃剣付き。浪漫である。
【参戦理由】
上述。>>195
【サーヴァントへの態度】
「名を馳せたというのに使い魔の規格に押し込められ使役されるなんて不幸だな」とひっそり思っている。つまりは不幸な者扱い。
パートナーだろうし、友人だろうし、主従だろうし、もしかしたら師弟になるかもしれない。だが、どの関係でも上記のスタンスは崩さない。崩れないと言った方が正しいか。
【役どころ・コンセプトなど】
強さやら経歴の濃さからラスボス張れそうな人。個人的な「これ以上強い魔術師作れない、作らない」の指標でもある。「根源接続抜きで考える強さ」を詰めてみたり。盛りすぎ感は否めない。
モチーフはベルギー出身の作家モーリス・メーテルリンクの著作「青い鳥」。
以上、属性盛りすぎ感全開な魔術師でした。イメージCVは石井真さんだったり。
ご意見ご感想てこ入れお待ちしております。連投失礼しました。>>197
ゲシュタルト崩壊は避けられませんがね…概念バトルの最高峰の大奥が復刻となりますし、存外タイムリー?
>>199
色々なものに影響受けた結果です…自粛という不幸な幸福から生まれた純培養。
起源弾の「しあわせ」は「幸せ」と「死合わせ」をかけてたり。
どうなるんでしょうね…起源弾云々についての情報が少ないせいでてんでわかりません…でも起源の塗り替えは面白そう。
>>201
キリシュタリアのスタンスというかコンセプトはどうしても影響受けちゃってます。存在感が大きすぎる。
>>202
作り始めた頃には意識しなかったほどに噛み合っているようで自分も嬉しい。
語彙力の低さがバレてる…また色々調べて再度決めてみます。編成も異常にしようと思います。ご意見ありがとうございます!
>>203
ある程度ネタ元の数が少なかったお陰ですかね。それでも相当な継ぎ接ぎキャラですけど…元から性根が噛み合っていないからそれこそ生まれた瞬間からかけ違っている…
話の流れにのって訊いてみますが、スィレンと合わせてみたいって鯖魔術師います?あと、時計塔での学科全く思い付いていないのでそのご意見も募集中です。>>211
セイバー、アーチャー、アサシン、は主人公力高いし、強いし、三つ巴の戦いになったら激戦になりますね。こうしてみると、千早と甚助は性能的にも相性いいんですよ。広域制圧や殲滅技はないけれど魔力の過剰燃費がないので、彼の存在維持さえできれば他のクラスの彼らとも対等以上に戦えるという……剣聖怖い!
異聞帯ニトクリスはイオンさんのSSでのペアですね。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E5%80%8B%E4%BA%BAss%E7%95%B0%E8%81%9E%E5%B8%AF%20%E6%B7%B1%E6%B7%B5%E4%BE%B5%E9%A3%9F%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88>>213 >>216
じゃあ載せます
※ ※ ※
それは、あまり期待していない賭けであった。
ただ、「それ」がそこに逗留していたらしいという噂を聞いて、幼少の折に聞いた話を思い出したのだ。曰く、その目は幾枚の壁を隔てた先をも見知り、その耳は千里先まで聞こえているようだったという噂を。
無論、そんなものを信じてはいなかった。神仏の加護を得ているとしか言いようのない者ならば知ってはいるが、そのように人の領域に留まってすらいないようなものがこの世にいるはずはないのである。
だから、そう。他のものもほぼ寝静まった今、何とはなしに「いるのであれば出てこい、話をしよう」とその名を呼ばってみたのは本当に出来心からくる行動だった。
返事が返ってくるなどとは皆目思っていなかったのだ。
–––––「ほう、何を話したいって?」と、背後から声が響いてくるまでは。>>217
「……誰だ?」
「誰だ、とは随分な言い草だな。お前が今呼んだんだろうに」
振り向けば自分は死ぬのだろう、と直感的に感じた。背後の声から伝わってくる気配はさながら灯無しに夜を歩く時の漠然とした恐怖感ををぎゅうと人一人ほどの大きさに纏めたようなものである。下手に目を合わせて、機嫌を損ねられれば命はない。
「振り向かないのは賢い選択だ、陽舜坊。寿命が伸びたな」
後ろでけたけたと笑う声はうら若き小娘のようにも聞こえるし、随分と年を経た老人のようにも聞こえる。なんにせよ、把握しようとするたびに姿を変えているように不明確だった。
「な」とにかく、何か声を出そうと思った。「何故––––」
「だから、お前が呼んだから来てやったと言っているだろう?飲み込みの悪い奴め」
鈴の音を転がすようにも聞こえた笑い声がぴたりと止まる。いや、最初から相手は笑ってなどいなかったかもしれない。
「まぁ、そうだな……話がないってんなら、今すぐにでも帰ろうか。呼び出しといて土産もないなんてあり得んし、ここで寝ている兵士どもの首でも持って」
「–––––––やめろ!」
思わず声を上げたところで、一つの違和に気づいた。先ほどから何度も言葉を交わしているのに、陣の中にいるものは誰一人気づく様子がない。
無論、眠っているというのはある。しかし、ここは野営中の陣だ。皆が異常事態に備えピリピリしているし、外側では起きて警戒している兵もいる。特に先ほど自分が上げた叫び声などは、誰かしらが聞きつけて騒ぎになっていなければおかしい。
「おやおや、陽舜坊。これではまるで陽舜坊やだな。大真面目な顔で地面を見ている暇があるのなら、少しは前に目を向けたらどうだ?」
そう言われて、ようやく自分が地面を睨みつけていることに気がついた。
言われた通りに「前に目を向ける」と、目に入ったものは陣幕だった。……陣幕だけだったのだ。
寝ていたはずの兵も、夜通し警邏に当たっているはずの兵も、誰一人いない。
「………何を、した」
「お前が話をしたいというから、会話するのに邪魔なそれ以外には一旦消えてもらっただけだが。なんなら外も確認しに行ってみるか?どうせ誰もいないがな」
くすくすと低い笑い声が響いた後、「安心しろ。殺しちゃいないさ、今はな」と言葉が続けられた。>>218
「……今は、か」気をしっかり保とうと言葉を発する口が、カラカラに乾いていくのを感じる。「どうしたら、それは『今後も』になるのだ?」
「さぁ?ひとまずはお前がさっさと本題に入るところじゃないか?俺は今なんでもいいから攻撃したい気分だし、あまり待たせると足軽の首でお手玉を始めちゃうかも––––––」
「わかった!わかった!本題に入る!」
一つ、思い違いをしていた。「機嫌を損ねられてはいけない」ではない。後ろのソレは、すでに死ぬほど機嫌が悪いのだ。敵陣のど真ん中にいる事に対する緊張を微塵も感じさせない口調で誤魔化されてはいるが、気を抜けば一発で潰される。
「……妖術師よ。伊賀里に逗留していたと聞くが、そこも最早落ちることは決まっている。この後は、どこへ向かうつもりか」
後ろの声は答えない。しばらくの間、沈黙が続いた。
質問を間違えたか、と目頭を掴んでいると、暫くして「………さぁな」と返事が飛んできた。
「今は特に考える気分ではないし、また適当に流れるか……いや、だが、そうだな………面白半分の愉快犯で、お前の主君でも暗殺してみようか」
「な……!」
思わず立ち上がりそうになった背中に、「何頭に血を登らせてるんだ」と呆れたような声が浴びせられた。
「お前のあいつの妙な王気に当てられたクチかよ、気持ちわりー。今の時代なんて、分が悪くなったらすぐに裏切ってヨソに着くの繰り返しだろうが」
「…………」
今現在臣従している主君を貶されているという状況ではあるが、どうにも言葉が出てこなかった。確かに織田の三郎様の精神性は傍目から見れば異様な者であるかもしれないし、その燃え盛る炎が如き気性に「毒されている」と言えるほどに心酔して見えるのは我が親しき友たる十兵衛だった。
慎重に言葉を選ぼうと考えた挙句、ようやく絞り出せたのは「彼の方が、殺された程度で死ぬようには思えぬ」という言葉だけだった。
「……あっははは!どうかな!意外とあっさり死ぬかもしれないぜ?それも、意外と身近な相手のせいで!」
どういう意味だ、と尋ねるのはやめておいた。これ以上話を長引かせれば本当に足軽の首でお手玉を始められるかもしれなかったし、会話の行き方次第ではその足軽の首が自分の首に挿げ変わらない保証もないのだ。>>219
「暗殺を、思いとどまってもらうわけにはいかないか」
「え、やだよ」
取りつく島もない。
「俺は今なんでもいいから破壊したい気分だし、それがアイツの首の骨だったりしたらますます愉快な気がする––––ああ、そういえばお前、松永弾正が討たれた時にも敵だったな。ますます言うことを聞いてやる義理なんてない。今の申し出でますます苛ついてきたし、ついでに周りで偉そうにヘラヘラしてる奴らも骨抜きぺらぺらの死体にしてやろっかな」
「––––––彼の方が、あの方々が、いなくなれば……この国は乱れるぞ…!」
今一度しばしの沈黙が続いた後、「あは」と乾いた笑いが耳に届いた。
「俺を世界の秩序から弾き出した奴らの一派が、俺に秩序を守るように命令するかよ。こいつぁ大したご冗談だこって」
「……何の話を」
「………ああ、そっか、あいつらが自分が俺に何をしたかなんて話を馬鹿正直に伝えてるわけがないよな」
一瞬だけ、声が寂しげになったような気がした。が、すぐにまた陽気なのだか不気味なのだかわからない「それで、国が乱れる、だっけ?」という声にかき消される。
「人間一人が消えて乱れる程度の国ならば、好き放題乱れればいい。どうせ、そうだな……10年ぐらい後に……上杉だか、毛利だか、北条だか、武田だか……長宗我部でもいいが……ああ、もしかしたら伊達かもな。誰でもいいけど、天下取って国平和にするだろ。結果的に起こることは変わりません。めでたしめでたし。よかったな」
「そんな適当な……」
「適当じゃねーよ。国が無駄に乱れるのなんてみんな嫌がってるだろうが。今有力候補が一人死んだところで、別のやつがその位置に入って頑張るだけだろう。単にちょっとばかり期間が延びるだけだ。何の問題がある」
「は……」
あまりの言い草に、返す言葉が思いつかない。
「ああ、もしかして一刻も早く民を救いたいとか、そういうお為ごかしの話がしたかったのか?本当の本当に、お前たち全員がこれ以上人間を苦しめたくないと思っているならば、なぜ協力して戦なしに話を収めない?結局自分たちが一番上でいられない世界が嫌なだけなくせに」
言っている意味が理解できなかった。理解できなかったが、自分たちの根幹そのものが否定されているということは理解できる。
しかし、ここで声を荒げて怒ってしまえば自分が次の朝を迎えられないであろうことも理解していた。>>220
おそらく、後ろの声が先ほど殺意を匂わせていた相手には自分の懇意にしている人間たちも含まれている。そうなると、後ろの怪物をそのまま行かせてしまえば、自分は主君どころか有力な人脈まで失ってしまうことになる。忠誠心というかそれ以前に、破滅を避けるためになんとか意識を逸らしてもらわなければいけない。
考えろ。この場をうまく切り抜けつつ、自分の立場が崩れないようにする選択肢を。
……そこで、ふと一つの噂を思い出した。
「………ならば、契約をするというのはどうだ」
その内容というのはこうだった。後ろの声は、契約をすればこちらが破らない限り必ず履行するというものだった。主に「アイツは敵から寝返らせることができない」という趣旨で聞いた内容だったのだが、本当であるならば縋る価値はある。
「契約?どんな」
「そうだな、たとえば……私は、私の周りでお前が捕らえられたり、追われるような事が起これば必ず逃亡できるように手引きしてやろう。代わりに、私が生きている間は私の主君に手を出さないでほしい。私が破滅すれば、手助けはできないからな」
「へーェ」冷たい声が背中に突き刺さる。「俺が、逃亡に、お前程度の助けを必要とするとでも?」
選択肢を間違えたか。思わず体がこわばり、呼吸が速くなる。>>221
「…………ま、いいか」
唐突に、あっけらかんとした声が降ってきた。
「俺に対した実りはない契約だが、そんなあっさい考えで俺に話しかけようと思った蛮勇に免じて聞いておいてやろう」
「………は………」
「話はそれで終わりか?初回営業限定の良い子ちゃん期間は御仕舞いだから、これ以上続けるつもりなら全財産でも差し出してもらって––––」
「いや!………いや、終わりだ。聞いていただき、感謝する」
「あっそー」後ろから響いてくる声は、幾分かうんざりしているような気配だった。「あっそ。……あ、契約の通り、お前が死んだら故・お前の元・主君で遊びに行くから。せいぜい長生きしろよなー」
「じゃ、いい加減機嫌が限界だし俺帰るわ」と、そこらの人々が「明日は雨が降りそうだ」と言うのと同程度の口調で声を上げると、それっきり後ろの気配は跡形もなく消滅した。
急にガラリと変わった空気にしばし放心していたが、ふと気がつくと周囲の人の気配は何事もなかったかのように復活していた。
「………はーぁ」と、大きくため息をつくと、そのまま力を抜きがっくりと肩を下ろす。
「できる事なら、2度と会いたくないものだ」>>223
あと、説明を忘れたので視点人物がどこのどなた様かについてはWikipediaを参照してもろて
https://ja.wikipedia.org/wiki/筒井順慶
あと舞台がどこかについてもWikipediaを参照してもろて
https://ja.wikipedia.org/wiki/天正伊賀の乱#第二次天正伊賀の乱なお、続編(書く予定はない)は要約すると約一年後を舞台に
順慶さん「ファッ!?光秀本能寺ファイヤーナンデ?予告してたけどお前の差し金???」
唐突に現れた謎のかいぶつK「ちげーし!!あのカルト野郎のやり口って奴は、認めたものはとことん寵愛しつつ嫌いな奴は残酷に潰す事で敵にも味方にも注目されながら『あの人に特別に見ていただいてる…』って優越感で少数の狂信的シンパを残すタイプだと思うから!俺が直接殺らなくてもそのうち身内に『あの人殺れば唯一の存在になれるんじゃね!?!???!(発狂)』とか「他のやつなんて見ないで!!!!(発狂)』とかされて死ぬんだろうなって思ってただけで!俺何もしてねーし!そんなことより、お前光秀に着こうとしてるけどアイツ負けるぞ!あわれだねぇ!」
順慶さん「デジマ!?じゃあやめとこ!」
ってやるだけなので特に内容はないよう
>>225
これでも(さっき友達と物別れになったばかりなので機嫌が史上最低レベルだということを差し引いても)故郷が同じ補正でちょっとだけ態度がいいんやで>>229
なぞのかいぶつ改めノッブ反対強硬派K「え?早口?いやー!べつにアン……チ?とか?そういうのじゃないんですけど?でもアイツ根本的に『自分の民以外どうでもいい』って思ってそうな感じがあるというか?確かに奴は優秀だし、邪魔入らなければ天下いけちゃう実力者だと思うよ?でもな?アイツな、自分にとって味方じゃない、役に立たない奴はとことん無視なわけ。それ自体はいいよ?俺の友達にもそういう奴いたぞ?でもさ、奴が目指してるのって要は世界征服なんだぞ?仮にアイツが統一国家として日本手に入れたとするじゃん?そしたらあれよ、無意識レベルで自分に役立つやつだけ優遇してあとは切り捨てるノッブ、礼賛するシンパども。地獄だね!俺はさ、無能は嫌いだしボンクラなんて視界にも入れたくない。でも、無能がいても揺るがなくてボンクラが生きてても許されるのがいい社会だとも思うんだよ。優れてないやつが冷遇されなきゃいけないっていうならな、まず不治の持病持ちで『褐色金目金髪』っていうあの世界から見たら十二分に異形だった俺がまず消えなきゃいけないんだよ。あのマチョマチョしい世界で、ちょっと世界のテクスチャ弄れるぐらいが何になるっていうんだ。でも、そこで生きてていいって言ってくれた人がいるから、今俺がいるわけ。で、あいつ絶対自分の役に立って自分の意を汲んでくれる奴が大好きだし、それができない奴も見捨てないかもしれないがいずれ自ずとついていけなくなるじゃん?そんでもってあいつにとっての民になれない敵は皆塵殺じゃん?乱世の将としてならそれでいいよ?というかな、カリスマは認めてるんだぞ俺も。ただ、アイツの理想とするだろう世界、奴の目指す天下布武に俺は生きている事ができないだろうし、生きていたくもない。これは別に俺が出生的に神秘側に近いからとかではないぞ。自分でこんな風に生まれたいと思ったことなんて一度もないし。一回『あいつ面白そうだし近づいてみてもいいかもな』って思った後観察してみて、改めてそう思った。それだけ!(早口)」なお上の意見も参考に私がなぜカシンチャンシリーズは全体的に「光の強い女」ってものが好きなくせに「思想がぶつかるレベルで深く関わる相手」として相性は最悪なのかって考えた結果
・「頑張れ」って言われると「もうたくさん頑張ったしこれ以上頑張るの辛いけど頑張って力つけて完璧でいないとなんの価値もなくなって見放されるから仕方なく頑張ってんだよ!」って遠回しに言いながらキレる
・「あなたはあなたのままで最高よ」って趣旨のこと言われると「世間はそう思ってくれなかったしこれからも思ってくれないだろうけどな!」ってキレる
・「自分に嘘をつくな」って言われると「現実直視しても死にたくなるだけだろうが!!!」ってキレる
・お伽話とか例えで引いて頑張ればいつか報われるって話すると「真面目に考えろよいくら妖精さんが助けてくれようが元が性格悪いドブスだったりしたらどうにもならねーんだよというかそもそもそういう奴は妖精さんも選り好みして選ばねーよそして俺はさながら性格悪いドブスのシンデレラだよ!!!」ってキレる
・慰めようとすると「憐むな!!!!」ってキレる
・有能さを褒めると「どうせそれ以外に価値なんてないから当たり前だな!」って拗ねる
っていうわけわかんないぐらいの地雷地獄のせいだと思うんですよね
多分全体的に幼少期のあれこれを根に持ってるけど、それをした人たちの事は悪だと断じて欲しくない感じだろうか。だってそいつらが悪だったら黙って殴られてあげてた自分が余計に惨めになるし。
正解に一番近いのはおそらく「確かにお前は社会的に存在を認められないかもしれないし屑だけど、個人的に言えば俺は好きだよ」みたいな社会生活不適合であることは否定せずなおかつ矯正も試みず、あくまで個人的な関係で止めるコミュニケーションなのだろうか。
なんというか一片でも「かわいそうだな、救ってあげなきゃ導いてあげなきゃ」みたいな気持ちが入った瞬間「上から目線やめろや」ってキレる気がするから、あくまで珍獣を扱うぐらいの軽さがあった方がいいのかもしれない……なんなんだろうこれ……
でもうちの強い女筆頭のお嬢とは「自分に優しくない世界で生きていくために才能ある分野で頑張ってるのに色々言われるの超ウザい」って点で話が合いそうなんだよな……ますますなんなんだろうこれ……>>231
そしてあれだ、なんというか「立ち塞がる敵は誰であろうと許さない」とか「曲がった事が許せない」とか「自分の意見を押し通す」みたいなのを常に能動的に行う感じの強い人類構文を意識した時「自分は粉砕される敵で粛清される曲がった事で尊重されない意見なんだ」って自動変換しちゃうのがあいつなんやなって思った。
これ考えた時点で「上記の特徴大体ハ様やん」って思ったけど、よく考えればあの方生死の境、つまり神ルール関連以外では基本そこまで頑なでもないから「常に」ではないし「死んだ人に帰ってきてもらいたいけどその人が死ぬまで自身の選択で頑張って生きてた事は否定したくないから勝手に蘇生したいとか言えない」っていう奴の拗らせオタク思考とは相反しないんだよな。
なんというか「正義」って側に「おのれ魔性め!退治してくれる!」ってやられるのに慣れすぎて自然と自分が討伐対象なのが前提条件になってるというか、「努力してもどうせわかりあえない」っていう希望を捨てきれはしてないけど諦めを拭い切れるわけでもない感情というか、長年続けてきたあくのようじゅつしムーブの弊害っていうか
いっそ「お前はちょろいし役に立つので使ってやる!」とかストレートに言っちゃうような闇属性ムーブの方が好感度高く保てそうなレベルだわ戦闘描写マジ大変だけど頭つかうわ……。
>>208
やだ人外怖い。特に獄卒さん怖い。絶対懲罰対象じゃないですかーやだー!()
魔眼といってもランクは性能的に低いでしょうけどね。それでも貴重であるのにかわりないので大変勿体ない。あまつさえそれを起源弾にしてるんだから勿体ない婆さんが来そう。
>>210
なるほどカイホスルーさん…となると年齢的に教師と生徒の関係で考古学科所属ってことになりますかね?
使う魔術も「原初の一を引き出す」だし、なるほどこれは合ってそう。
>>211
生まれた瞬間から魔眼で不幸を見て、それにより幸福を知ったキャラですからね…両方なんじゃないかな。蜜だと思っていた(思っている)毒に溺れ続け埋もれ続けている、みたいな。
聖杯の仕組み的にスィレンはたぶん幸福にはなれないですね。そもそも幸福をはっきりわかっていない。謂わば猫がどういった存在かも知らず「猫にさせてくれ」と言っているようなもの。そして本人はそれに気づいていない…戦争中に気づけるか否かがいろんな分岐点になりそう。
>>223
こういう、「歴史の裏での一幕」みたいなの好きです。妖術師Kさんとっても不気味…カッコいい…いつものギャグっぽいキャラに馴れてるだけにギャップが激しい。>>236
元から歪んでいた心根を自覚したという話なんですがね。
経歴濃すぎ長すぎな分「落っこちた」感が出せているようで私は嬉しい…カイホスルーの灼血や灯明魔術について設定を作り込んでみました。灼血を研鑽によって礼装を使わずとも、灼血を制御して使い方に多様性を持たせて手足から炎を出し、攻撃・防御・移動などに幅広く応用できる。
一族の魔術に合わない攻撃性や制御の難しい灼血と、灯明魔術をあえて混成させた技とか持たせてみたいな、と思いまして指先から噴出させた炎を超高温状態に変化させて作り出したプラズマを剣のように振るう。……名前は未定!
あと血界戦線のザップみたいに血を糸にして燃やすというのも面白いと思いました。(森くんとか懐の深い所もあるし…!)
とか読者視点では思うけど、それはそれとして謎のドールアーティストコースだと日清日露、太平洋戦争時代に何を思ってたのか、とか
次回、高度経済成長期突入!バブリーカシン爆誕?!とか過去回気になるわいね>>245
18世紀の東アフリカに属するマダガスカル島。海賊ミッソンと修道士カラチオーリが中心になって興された国家リバタリアが舞台。
人種も身分も関係なく、全ての人々が自由と平等を謳歌する理想郷………「海賊史」ではマダガスカル島の先住民により壊滅したと記され、ミッソン含めその存在は著者チャールズ・ジョンソンの創作と思われてきた。
その真実は抑止力の介入に滅ぼされた早過ぎる民主主義国家であった。人理■■に際し、抑止力の失われた世界で再び平和を希求する荒くれ供が立ち上がる
第○特異点:自由解放海域リバタリア
みたいな>>247
魔術での攻撃の軽減については、攻撃してきた相手がどうかより攻撃してきた手段がどうかが重要になります。言うなら、「誰が」なにで攻撃してきたか、より誰が「なにで」攻撃してきたか、というような。
ですから、悪人狂人の攻撃であっても火や水の攻撃などなら無効化できます。但し、人工的な殺意100%な代物(手榴弾や毒性しかない毒など)はどこを灌いでも大して意味がないです。ですから、例え善人でも殺意がなくても道具がそれらなら無効化は不可能。普通に避けたりします。
ですから例にあげていただいた中だと、一番はモノによって無効化可能、二番は基本不可能、三番は不可能となります。
袴ブーツ嬢は魔術が変わらず難産でして。流星から着想を得て「星の光」を主体とした魔術「星降魔術」というところまでは思い付いているのですが…いやぁ、ムズい。
人として重要なのは、やはり善悪がどうとかではなく清濁のどちらも経験として積んできたかといった感じですよね。魔術師に限らず一般人でも難しい話ですが…>>251
「閻魔の魔眼」「閻王の魔眼」とかストレートなものしか浮かばない……>>250
スィレンは人殺しを…しかもミンチよりひでえや状態にしましたからね。かなり重い誅罰が下されるでしょう。
不幸生徒の殺人.事件は、遺体の損傷や生徒自身の身分の低さなどから世間の関心なんかをあまり得られず今やお宮入りしておりますが、まぁそんなこと獄卒さんには関係ないですね!怖い!というか懲らしめられない=罪を犯していない魔術師、人間なんているのだろうか…仏教だと、虫であれば蚊であろうとも殺したら罪になりますし…>>251
言った手前、何か言わねばと思うんですが自分でも難しいですね…
追想、追録、暴露、罪業視…浄玻璃があまりにもニュアンスぴったりで名前が格好良いもんな…>>251
業鏡の魔眼とかどうです?浄玻璃の鏡の別称なのですが。
うん?これ余計に牛頭鬼さん来るやつでは?>>233
味方だったら内心ちょっと喜ぶけど、敵だったら「その結論を五百年前に全人類に伝えてくれなかった時点でお前に用はないんだよ引っ込んでろロートル」ってキレる台詞やなぁ
>>236 >>237 >>239
いやぁ……誰なんだろうなぁ……
……でもこの時は無意識でキレてるの+「友人として、友が死んだのであれば怒るべきだろう」+「皆に恐れられる妖術師なら有名人の一人ぐらい殺してみないとね!」って感じで割と真面目に計画してたから、この契約は積み上げてきた歴史的なものをしっちゃかめっちゃかにされなかったって点ではかなりのファインプレーだったと思うんだよなぁ
なお契約した陽舜坊は一年後に友が主君をエンチャントファイアしたことで両方を失った上に次の主人にパワハラ食らって死ぬもよう
>>242
森くんの話振ると3分ぐらい長々と早口で森家を褒めた上で「でもあいつが大目に見られたのは絶対森長可が『森長可』であったからで、それは寛容なんじゃなくて主君の身内贔屓で依怙贔屓なんだよ」って繋げたのち「『あの子やあの子の家族と仲良いから』って理由で集団の秩序を乱すやらかしに対する責を甘く見てあげていいのは、小学校の学級会までだよねー!そりゃあいつキチってさえなけりゃ有能だけどねー!限度ってもんがあるよなー!」っていう安地コメントで〆られるからオススメしないよ
なんというかあの周辺に関しては「戦国人物名鑑」みたいな本のライターを任されて解説・レーダーチャート・星の数で評価するように求められたら解説とレーダーチャートでは高く評価した上で「でも俺は嫌いなので星1です」ってつけるタイプのこじらせた反対派だからねカシンチャン>>259
怪文書おじさん、実は上記のレスで書かれている本の執筆任されたとしたら完璧主義の行き過ぎのせいで友人含め誰一人星5ランクがいないって事態になる(一回でも采配ミスしたら最高4)からその本書かせるには最も向かない人材なんだ……(小声)ちなみに私は歴史についてはかなり雑食派なのですが、本棚の関連書籍の数からどこが一番好きか割り出すなら古代ギリシャです
はるか紀元前の、古代ギリシャです1人だけ感想返しがないと不安になる夜。
「自分は何を間違えたんだろう」「自分は何もしゃべるべきじゃなかったのかな」「いまさらあんたが人の作品の感想なんて喋ってんじゃないよ」
そんな声が聞こえてくる初夏の晩。
…………普通に考えて1人だけないってことは普通に見落とされたと考えるのが妥当ですけど、
(普通に考えて複数人で1人だけあえてシカトするというのは嫌らしいから)
『できるだけ感想ください』って言ったなら「そうじゃねぇし」でもいいから感想返しはして欲しいです。不安なので。自分が求められていないような気がして。>>235
ぎゃっす、感想見直してたら間に抜けてるのがあるの見つけた
これだから半日丸々寝たくないんだ我
文体には気をつけたよ(具体的にはちょっと古風な和ホラーを読んでから書いた)
多分ね、奴が表に出たがらないのって「あの時代が異聞帯の分岐点になるとしたら考えられる理由は俺が表に出たことぐらいだろうよ」って言うだろうってぐらいには周りへの評価が普通に高い(欠点が見えるから星5はつけられないけど、個人的な感想で言うなら欠点も含めて割と好き)からなのよね
多分魔術師らしくあろうと思ってそうした訳ではないんだと思うんだけど、良かれと思ってした行動が結果的に自分を自分が嫌いなものに近づけてるって考えるとなんか業みたいなものを感じるのですわ>>269
どうぞ~https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/隠神刑部
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/アレクサンドル・野紀・ヴィヴラメント
のお話です
人間が嫌いだった。あの大岩に封じ込められてからの幾年、どうやって人間に復讐しようかということしか考えていなかった。
特にあの稲生とかいう男。アイツだけは、これから何世紀経ったとしても許すことはできないだろう。許せないし、許したくないし、あり得ないほどに腹が立つ。なんだあのセリフは。
『─────どうか私を、恨んでくれ………!!』
憎しみのままに封じ込められたのならばまだ納得がいく。ああ、人間はこの程度の存在だったのだと割り切りがつく。
なのになぜ、お前はそうやって泣くのだ。泣くなよ。こっちが悪いみたいじゃないか。やっぱり人間は嫌いだ。嫌いで嫌いで大嫌いだ。自分とは違う異端を受け入れずに排除するのが人間というものだろうに。
封印された世界の中で心臓が破り裂けそうなほどに苦しかった家族や友との別れを得た後もだ。いざ外に出てきてみれば邪悪であると排他された「隠神刑部」は人々を守る神である「山口霊神」として敬われている。そもそも守り神として守ってきたこちらを封印したのはお前達だろうに。全く意味がわからない。
傍に崩れ落ちている、アイツが持っていた小槌を撫でる。何もない、何もかもをなくした自分が、一体何を出来るのか。わからないけど、動いて見たいと思ったから。
「………泥臭くてもいい。惨めでもいい。我が愛しの家族達。もう一度、人と触れ合うことを許してくれるだろうか」「………馬鹿みたいに遠い夢ですね。なぜこんなものを今更夢に見たのか」
少し傾き気味だった会社を軌道に戻し直した、という一大プロジェクトを終わらせたからだろうか。うたた寝で夢を見てしまった。
「なんの夢を見てたのやら、お気楽なことで」
「貴方もとってもご存知のことですよ?」
「へぇ……何かなぁ?オレに教えてくれる?」
「大岩に封じ込められて、そこから出るまでの幾星霜の夢」
「…………聞かなきゃよかった。注意書きぐらいしとけ」
「聞かれませんでしたので」
隣で機嫌が悪くなっているのはかの四国の妖怪大将隠神刑部だ。かつての自分から切り離した妖怪としての霊核を盗まれ、大規模降霊が行われ、最近巷で流行りの聖杯戦争のサーヴァントとはまた違った形の現界、受肉を果たしたのがこの妖怪狸だ。
そんな昔あった事件の話はまた今度するとして、彼はとてもいい部下として働いてくれている。こちらを見るたびに殺そうとはしてくれるがなんだかんだ言って殺さないでくれるのだから良い子だろう。
「何考えてるかわかんねぇけど、別にオレはお前を殺したくないわけじゃないから。あの妖術師だったり鬼モドキだったりのセコムが多いからだから」
「……この前、爪を私の心臓に突き立てようとして泣いて止まったのを覚えていますよ。ありがとうございます」
「やめろよ憎たらしい。…………どうして、どうしてなんだ。お前と儂は、いったいどこで掛け違えた?」
「それがわかるほど運命や人情に理解を示すなら、このような境遇にはなっていなかったかと」
「そんなくだらない正論はいい。儂が聞いてるのはそのようなことじゃない。……どうして、お前は幸せそうなんだ?ねぇ、教えろ。教えてよ。なんでよ。なんでお前はヘラヘラしてるんだ。儂だって頑張った。皆が儂に対して抱いてた『妖の長』としての自分を貫き続けたのに、なんで、それを捨てたお前の方が幸せそうなんだよ」醜い嫉妬だというのは理解している。理解しているが止められない。自分と、野紀。いったいどこをかけ違えたのか、何処をどう選択すればそうだったのか。しかし、止められないのだ。他ならぬ己であるがだけに、だからこそ、この黒い黒いコールタールは止まらない。
「………私が幸せですか。そう思います?」
「思うね。仮にそれが罪悪感に苛まれたからこそのものだったとしても、オレからしてみれば幸せな光景にしか見えないから」
「そう思ってもらえたなら、僥倖だと言ったのですよ」
「は?」
「私の頭の中には常に逝ってしまったみんなの声がするから。ドロドロとした死体臭い手が私を掴んで引き摺り込もうとしているように時々感じるし、食べているものの味も何がなんだかわからなくなる時があるから。
そんなものに苛まれて苦しんでいる姿を、周りのみんなに見せては心配されてしまうでしょう?だから、よかった。私の姿はいつもどおりに見えていた。演技が成功したんですよ」
「………イカレたか?」
「狂人で結構。こんな世の中、狂ってないとやっていられないでしょう。ああ、幸せかと聞かれればそれには違うと答えさせてください。
まだ足りません。私が幸せになるというなら、まだ多くの人の手助けを重ねなければならないから。この程度ではとてもとても。もっともっと重ねて、積み上げて。少しでも幸せな世界を紡げるように。私、欲張りですから。この程度では足りません」
「アイツらの苦しみはどうなる」
「背負いました。その上で生きると誓いました」
「なんで人を許せる?」
「許したわけじゃありません。人間とはそういう存在なのだと理解したまで。私の中では今は大事な大事な子供達の認識に人の子だっていますからね」
「アレを受け入れたまま何かを妥協することなく突き進むのか。修羅の道だぞ」
「元より、生まれ出た時からこの身は紅蓮に焦がしてきました。今更世の災禍、苦痛、仏門の四苦八苦に苛まれたとて誰が怯え慄くと言うのでしょう」
「……………………」
「問答は終わりましたか?では、ここに隔離されている被検体の子達を保護しに行きましょうか」聞かなきゃよかった。そう思うのはあとの祭り。ああ腹が立つ腹が立つ。
「………あんなものが、別の儂か……」
自分に向けられた銃弾を空中で留めつつワルツを。ワンツーステップでくるくると。
魔術だってこちらを襲うことはない。神通力による物体操作は誰もが隠神刑部を傷つけることを許さない。それも束の間、目の前に現れた隠神刑部に顎を叩き割られ、倒れ伏す男たち。瞬間移動かとも錯覚してしまうような技だ。
「神通力……ああ、神速通とか縮地って言うんだったか?それだよそれ。大して怖がることでもないだろう、鬱陶しい」
鬱陶しいので、己の腕を大きく大きく大きく………以前話したことのある茨木童子のアレのように大きくする。狸の変化は存在の変化。それ相応の対価を支払えば鬼にも竜にも成ることができる。
「潰れよ」
「掃討完了。おい、社長?………そいつらか、実験台のガキ共は」
「ええ。……ああ、暴れないで暴れないで。傷が広がってしまいますよ」
自分と違って、コイツは妖怪の力を捨てたのだ。かつての全能感を喪失し、自己という存在を砕いて人へと堕ちることの恐ろしさは勿論、大した強さも残っていない。ここに来るまでに傷を負っているのに、恐怖で錯乱しているガキの攻撃を優しく受け止めている。そりゃあ、ガキ共も実験の影響で負傷しているとはいえバカの極みだろうに。…………腹が立ったので、嫌がらせをしてやることにした。
「おい、オレに寄越せ」
「はい?でも貴方は人が嫌いだと……」
「うるさい。……おいガキ共。これを見ろ」
指を鳴らして空中に花やお菓子を浮かばせる。古来から世界中で子供はファンシーな世界に弱い。というのは割と常識である。出来るだけ優しい色合いのものを選び、それを見た奴らに呪術でぐっすり10時間睡眠してやるように呪いをかけてやる。ついでに傷も治してやる。
「おお……なんだかんだ言って優しいですね」
「うるさい。お前も寝ろ」
「いえ、私は彼らを車に乗せて事後処理も……」
「いいから寝ろ」
自分の傷の心配をしてないのがまた腹を立たせるのでコイツも眠らせてやった。別に神通力を使えば浮かばせて運ばせるぐらい朝飯前なので大して気にすることがないからだ。しばらく野紀の頬をつねったりして満足したので変化で野紀の姿に成る。
「はぁ……『もしもし、私です。はい、ええそうです。治療の準備をしておいてください』………なんだって、儂がこんなこと……」
度が過ぎたお人好しのようなお前。けれど、今回のこの施設を含め多くの存在を食い物にしてきたお前。被検体としてさらわれた子供を助ける以外にも、この施設の財産や研究結果を回収しようと企んでいた辺り、やはりただのお人好しというわけでもなく。
「悪を喰らう巨悪、と言っちゃあ聞こえはいいが。………お前が何をどうしたいのか、儂にはわからんよ」
かけ違えた別世界の片割れは。どこもかしこもちぐはぐで。きっと自分以上に壊れているんじゃないかと。そう思った気がした。>>278
なんで?(なんで?)
>>279
こちら、隠神刑部が一方的に嫌っていてでも別のルートの自分だから切り捨てることもできなくて……なのとは別にもう色々通り越して一種の世捨て人のような面を持った野紀が「手のかかる子」扱いなのがポインツ
>>280
「その先は地獄だぞ」と呼び止める隠神刑部を「知っていますよ」と笑いかけながら振り払う野紀の構図となっております
>>281
狸「オレ、アイツの鬼の腕が友達のやつだったってことも含めてキラーイ。ハンパやろーめ!」
野「私たちだって人とも神とも妖とも言い切れない半端者でしょうに(悪意ゼロ)」
狸「は?」
自分のことを気にすることがほとんどない行き過ぎた光属性による善人っぽさと無感動に無感情に世の悪を喰い散らかして肥やしにする巨悪な悪人っぽさが両立しつつ自分のことを何一つ語らないせいで胡散臭さと厄介さが増してる野紀なので知り合いには大抵
「近づかないで欲しい」扱いだったり。西行さんは割とかなり仲が良い方
こんな扱いされるのは不湯花もなんだけどね。この二人は割とそんな感じ。本人たちが気にしてないだけで>>286
動物会話 D
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。動物側の頭が良くなるわけではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
ランサーの純真な精神は動物に通じるものがあり、仔細は通じずとも心を通わせられる。
弱体化(■) D
伝説に於いてランサーの前に立ちはだかる最大にして最後の壁。■■の加護を受けた者、或いは縁者に対する耐性が若干低くなっている。
勇猛 EX(B~A++)
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
ランサーの場合後述の宝具によってランクが上昇し、最終的に最高値であるA++相当に到達する。
【宝具】
『怖めず、臆せず、顧みず(ブレイブ・ストーリー)』
ランク B 種別 対己宝具 レンジ なし 最大捕捉 1人(自分自身)
彼は等身大の勇敢さで己の世界を切り拓いた。身体に刻まれた■■■■は数多の難行に打ち克った事を示す栄光の証である。
自分自身に命題を課し、それに打ち克った暁にはランサーの身体に■■が刻み込まれ、擬似的な霊基再臨を果たす自己昇華宝具。
達成時には筋力、耐久、敏捷ステータスの内のどれか一つを上昇。更にスキル「勇猛」を1ランク上昇させるボーナスを獲得する。
ただし命題はランサーが達成する事の困難なものに限られ、課せられる命題は最大で3つまで。>>287
【weapon】
無銘の槍
魔獣の歯を穂先に据えた無骨な長槍、数々の魔獣を葬り去った歴戦の武具は魔獣・野生生物に対して特効効果を有している。
【解説】
「僕は困難を越えて、勇敢なる男になってみせる。いや、ならなくちゃいけないんだ」
全身に黒い入れ墨がある褐色の少年。
純朴だが少々気弱な面の見受けられる等身大の男の子だが、胸に秘めた勇敢さは英雄の兆しを垣間見せる。取扱説明書っぽくキャラクターのプロフィールを纏めるにはどうしたらいいじゃろ。。。
フォーマットか何か欲しぃ…。https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9F%8F%E5%8E%9F%E3%81%AE%E6%80%AA%E4%BA%BA%EF%BC%88in%201581%EF%BC%89
>>217からのssをwikiに載せるついでにページをちょっと更新してNPC欄に今までのssで言及された関連人物の項も足しておいたよ
あとこれはおまけとして用意した「実は服汚れるし全然楽しくないからやりたくないんだけど、一般的に他人が自分に求めてる邪悪な人外じみた妖術師像ってこういうことらしいから必要とあらばやらなきゃいけない人」のいらすとです
>>291
会いたくて震えてたくせに会ったらこれって……じゃなかった、●ASRAC案件ゥ!
>>284
えっだって私が私をみつめて二人いて………え、ちょっと待って……ごちうさのアニメって五年以上前なの……?え………?????じゃあすいません、アンケートを取らせてください。
ざっくり言うと知名度調査です。wikiは見ていない状態でお願いします。
実はですねこのスレができた2年前ごろに自分はとあるキャラクターを作成して、そのキャラクターのショートストーリーも作って投下したことがあるんです。
ミカエラ・ミシェルというんですけどね、この子の名前を見て、『あーいたなそんな子』と思えた方は安価をつけて『あーこの子っしょ、こういう子』みたいなのをこのレスに付けてくれませんか?
スレが終わるまで受け付けてます。よろしくお願いします。>>295
うーん……私ちょっと今日体調悪いくせに調子乗ってカルピスサワーなんて飲んでしまったので頭が絶賛大不調なのですが、その範囲で思い出せる情報をいうならたしか本来の欧州聖杯探索(予定)にいたりしませんでしたっけ、なんか、協会の、なんか……なんだっけ……頭が痛い……
>>294
そっか……続編が放送されているなら最近のアニメってことでいいか…
女の子がわちゃわちゃ歌っているタイプの萌えアニメのオープニングはね……なんか古の電波曲の波動とか感じて疲れてる時に聴くと癒されるんだよ……最近だとよいまちカンターレとか夢路らびりんすとか………え、嘘……うらら迷路帖のアニメって三年ぐらい前じゃん……うそぉ……>>296
しかもよいまちカンターレってEDじゃないか、何一つ合っている情報がないぞ私>>295
なんかいたような気はする……どこに出てたかまでは定かじゃないけど>>295
惚れたホムンクルスの女の子を冬木の大聖杯を越える聖杯にしたい黒幕系神父でしたよね?>>295
お互い好き同士なのにすれ違って、周りの友人とかにも恵まれてるのにひとりで空回って……みたいな代行者の少年!>>295
なんかメレムに目ぇつけられてなかったっけ
SSで原作キャラいるの珍しいからその辺だけ覚えてたような…人違いなら申し訳ない>>305
やらない善よりやる偽善、全ては救えないからと一人も救わないなんてのはお門違いっていうスタンスなんですねぇ
「誰も彼もに手が届くとは思わないしそんなことはとっくの昔に思い知りました。けれど、手が届くかもしれない人に手を伸ばさないことのほうが馬鹿みたいじゃないですか?」朝起きたらメモ帳が開いてて確認したら作った記憶の無いサーヴァントが登録されていた……なんですかこのホラーは……あ、おはようございます……
>>295
ガブリエラって相方がいたような……?>>295
代行者の青年で、傍らに女の子がいたような……>>304
なんというか、全盛期?のヤツは
周りの一般人「不気味な見た目の奴が不気味な目つきしてるぞ……きっと人の生き血とか啜ろうとしてるに違いない…」
周りの反応を見ていたカシンチャン「そうか、人の生き血をすすればいいのか…絶対まずいしなんでそんなことしなきゃいけないかわからないんだけど啜るね……」
周りの一般人「人の生き血啜った!やっぱあいつ化け物だよ!苛めよ!」
みたいな事を幼少の折から繰り返した結果何がしたいのか自分でもよくわからなくなってるフシがあってな……>>295
孤児だった教会のエク ソシストな少年で、おなじ孤児院か何かで育ったエク ソシスト仲間の少年達も四大天使のネーミングで彼等と仲が良くて、特殊な能力を持った人外系ヒロインを助ける為に聖杯を求める……といった感じだったはず。>>316
いますよ>>291
スルトちゃん「……これが…現世の、恋愛……?」
シンモラ「流石に……こんなワガママ、長続きしないような……それとも、男女の仲ってこんなものなのでしょうか?」覇久間聖杯戦争の未収録分を登録しました。
戦闘シーンが文章化できない……脳内のイメージが文章にならない……!>>321
いいですよ一日色々考え、「浄波璃の魔眼」は>>259のご意見にあった「積悪の魔眼」にしようと思います。そして日本文化が好き(他アジアの国とあまり区別付いていない)で、本人は「浄波璃の魔眼」と呼んでいる、というような感じで。
そして再びご意見をお聞かせいただきたいのですが、「積悪の魔眼」の性能は「見た相手の罪がわかる」というものですが、これを「見た相手の悪行がアカシック・レコードより自動で検索され見える」というものにするのはいかがでしょうか。相手を見るのは一瞬で良く、その一瞬以降はアカシック・レコードを見ているので対処や妨害、また魔眼が使用されたかの確認が難しい、とか。盛りすぎ感は否めないですが…(納言さんいるうちに林崎のSSだけでも貼っちゃおうかな……でもまだサーヴァント出来てないしな……解説欄と設定は後で作ろうかな……)
青くなったしSS貼ろうと思ったんですけど、猫さん先に貼ります?
>>331
あ、でしたらお先にどうぞ!じゃあ、投下
「平安時代について教えて欲しいィ……?」
フェリーペの言葉に驚いたような表情を浮かべるのは金髪に浅黒い肌、タンクトップにダメージジーンズと一見して現代的なナンパ男に見える出で立ちのサーヴァント──清原致信である。
そんなナリだが彼は列記とした平安時代出身のサーヴァントである。
「そーゆーの聞くならもっと在原業平とか菅原道真マシな人材いんじゃん?わざわざ野盗紛いの郎党に構わなくても、さ」
「いや、平安時代って言えば国風文化……『枕草子』とか『源氏物語』とかだろ?だったら当事者に聞いておきたいなと思ってさ……」
「つってもオレは言うほど宮中に精通してるわけじゃ……」
気遅れ気味の致信だが、そんな中……
「今、源氏物語の話をしましたかマスター!?あっ、そういえば複雑な相関図にご執心とお聞きしました!では源氏物語は……」
致信とは逆に押しの強いオタクが乱入してきた……。>>334
────────説明パート────────
「なるほど、そういうことでしたか……では源氏物語のお話はまた次の機会に……」
いや、そもそも普段から源氏物語の話しかしてないだろ……フェリーペはそう思うが口には出さなかった。
「私も当時の人間ではありませんが、憧れの紫式部様のことはキチンと調べているので、そういうことであれば協力できます」
「あー、そういう事なら心強いわ。ヨロシクな、菅っち」
「菅っち!?」
「ん、イヤだった?じゃあ、原っちでもいいけど……」
「い、いえ……渾名呼びに慣れていないもので……それでは気を取り直して『致信&孝標女のよく分かる(※個人の感想です)宮中事情』〜〜〜!!」
「思いきり予防線貼ったね!?今!!」
フェリーペのツッコミを無視して講義はスタートした。>>335
「んで、フェリっぺは なーこと紫某についてどんだけ知ってる?」
「あー、二人とも女流作家で……確か上司がそれぞれ別にいるライバル関係だったかな……?」
「まぁ、基礎知識としてはンな感じか……じゃあ、二人の上司は知ってるか?」
「いや、流石にそこまでは………」
「では、説明致しましょう!清少納言様の上司は藤原道隆様の御息女にして一条天皇の正妻 藤原定子様!対して紫式部様の上司は藤原道長様の御息女であり一条天皇の正妻 藤原定子彰子様になります!」
「あー、藤原道長は聞いた事あるかも……って、正妻が二人いたのか?」
「その辺も複雑だから説明しとくか……まずは藤原道隆と藤原道長。この二人は一条天皇の母親である国母 藤原詮子の兄弟だ。その関係上、どっちも宮の中枢に食い込む権力者ってワケだ。特に道長はここのカルデアだと頼光四天王の連中とついでにオレの上司、の上司にあたるんだべ」
「あれ、でも致信は源頼光の兄弟に……」
「それは言わんでおくんなまし……まぁ、何処も突きつければトップは同じってワケよ!」>>336
「脱線してしまいましたが……道隆様も道長様もそう簡単に権力を手に入れたわけではありません。主上であらせられる一条天皇に対する女御として御息女、つまり定子様・彰子様を入内させることでより確固たる立場を得ようと企んでいたのです」
「もうあんま気にならないけど、一条天皇とその皇后も従兄弟同士だったんだな……」
「ただそこで色々面倒な事があって……三后っていう、言っちゃえば后位につくのは一代に三人 皇后(中宮)・皇太后・太皇太后の三人だけって決まりがあったんだ」
「既に皇后(中宮)には円融天皇の后である藤原遵子様、皇太后には一条天皇の母である詮子様、太皇太后には昌子内親王がいたので先に入内していた定子様は正式な后には慣れなかったわけだ……で、どうしたと思う?」
「どうしたって……后位が空くまで待つしかないんじゃないのか?」
「ところがどっこい、なんとかして娘である定子様を后にして権力を磐石にしたい藤原道隆は、在位の天皇である定子様を強引に立后したんだ。中宮としてな」
「????」
「えーと、本来は同一だった皇后と中宮という役職を二つに分離して、皇后はそのままに、中宮に定子様を据えたというわけです」
「そんなのアリなのか?」
「まぁ、相当無理を通したから周囲からは否定的な声も多かったらしいなぁ……とはいえ、これで道隆は実権を握ったわけなんだが……」>>337
「不運にも道隆様は病死、その後継である定子様の兄 藤原伊周様も失脚してしまい、定子様が後ろ盾を失うと同時に道長様は宮中でもトップクラスの権力者になるのです……」
「それで今度は道長の娘が一条天皇に……?」
「そうだな、その辺で一回なーこは宮仕えを辞めたって話だったが……まぁ、それは枕草子に詳しく書いてあるからそっち読んでくれ」
「彰子様が入内すると今度は道長様が彰子様を中宮に立后し、定子様は空席になっていた皇后につくことになりました。でも、今回は両方とも同じ天皇の后という更に特殊な状況。これが『一帝二后』と後に言われる状態ですね!」
「二后とは言うものの、後ろ盾を失った定子様は実質お飾りの后様、一条天皇はそれでも愛していたようだけど……彰子様が中宮になって暫くしてから崩御してしまった……これが大雑把ななーこ達の生きた宮中の概要な」
「なんというか、思った以上に複雑なんだな……」
「まぁ、宮中なんてウチに限らず何処も似たようなもんだろうけどな……で、こっからが本題だ。度重なる不幸に見舞われ、一条天皇の御子を産んだ直後に定子様が崩御された後、なーこ……清少納言もまた役目を終えたと思ったのか宮中を去った……」
「定子様の死後、一条天皇の御心はまだ彰子様へは移ろいませんでした。それを問題に思ったのか道長様は彰子様の魅力を引き立てる家庭教師として教養が深い女房……即ち、紫式部様を就けたのです!!」
「ここに来てようやく紫式部の名前が!……うん、待ってくれ、そうなると時系列的に清少納言と紫式部は……」
「会ってないことになるな。少なくともなーこからその名前を聞いた覚えもないし……」>>338
「そ、そうなのか……!?ライバルって呼ばれてるからてっきり直接競い合ったのかと……」
「紫式部様が競い合ったというのなら、それはきっとその場に居ないはずの清少納言様の影、という事になるでしょうね。中宮付きの女房で女流作家。同じ境遇だけど性格が全然違う相手と比較されるのはとても、お辛いことでしょう……しかし!そんな中、紫式部はあの素晴らしき『源氏物語』を書き上げたのです!!」
高らかに謳い上げる孝標女に対して、致信はどこか冷めた表情を浮かべていた。
「まぁ、普通になーこに対する愚痴も『紫式部日記』に綴ってたワケだがな!ってか、なーこの落剥伝承の一因もアレだろ!」
「そ、それは……アレはきっと紫式部様自身の障害であり、超えるべき目標である清少納言様に対する熱い想いが湧き出た結果で……ツンデレってヤツですよ、きっと!!」
「デレ要素が何処にあるんだよ……まぁ、こういう話になるからあんましたくなかったんだよなぁ……」
致信が自身の、天狗化した肉体に生えた羽を撫でる。
彼にとっては妹に対する無辜の怪物(フウヒョウヒガイ)の要因であるのだから複雑な思いがあるのだろう……。
「まぁ、でも二人のお陰でちょっと分かった気がするよ。清少納言と紫式部が面識無かったなんてなぁ……」>>339
「いや、そうでもないかもしれんけどもね」
「は?」
ここまでで学んだことを思いっきり覆すような発言に思わず唖然としてしまう。
「結局のところ、オレらはなーこでも紫某でもないからな……所詮は推測でしか語れんべ」
「もしかしたら、二人だけの秘密の関係かも知れませんし?それは当人達が来たら聞くのがいいかも知れませんね!」
「当人達に…………?」
「まぁ、なーこもフェリっぺなら気に入るだろうし、いんじゃね?」
「紫式部様もきっと話を聞けばマスターの旅路の力になってくれるような素敵な方ですよ!」
清少納言や紫式部、そんな遠い国の遥かに昔の人物、それも二人にとって親愛と憧憬の象徴とも言える存在にも誇れるマスターであると、二人は遠回しにフェリーペに告げたのだ。
「ありがとな、二人とも!参考になった!」>>340
知識もそうだが、何よりも大切な信頼をフェリーペは再認識できた。
ならば、胸を張って前に進もう、残りの特異点も恐れずに、それが二人の、そしてカルデアの皆の信頼に応えることになるのだから…………
────────後日 カルデア────────
「後輩、意気揚々と挑んでたのを見た後だととても言い難いんだが……」
フェリーペの前に現れたメンテーはなんとも言えない表情で告げた
「サーヴァント 清少納言及び紫式部の召喚に失敗した……」
真実を知る日はまだ当分先のようだった…………とある特異点のとある戦場。
そこに男二人は対峙していた。
片方は赤と青の羽織を素肌に纏う傾いた容姿の男。
片方は氷塊を削り出して作り上げた彫像の如き男。
性別以外は共通点の無いように見える二人だが、彼らには血よりも濃い繋がりがあった。
それは、共に人類史と呼ばれる歴史に功績を残し、仮初の姿を得た英霊であること。
それは、共に屍山血河の果てに剣聖と呼ばれる域に至った大剣豪であること。
「まさか。あの林崎居合抜刀術の開祖とこうして渡り合える日が来るとはな。これも天神様の加護ってやつかね」
双色羽織の男が明朗な声色で語る。対する氷像の男の心に揺らぎは無い―――ように思えたが。
「お前が我が名を語るか。なるほど、存外悪くない気分だな」
今、明鏡止水を体現するこの男に、僅かな喜悦の色があった。
無理もない。
目の前にいる男は紛れもない「最強」の代名詞なのだから。
時代場所を問わず、日本に生を受けて剣を振るったものならば―――否、男に生まれたものならば一度は心を惹かれる「伝説」と対峙しているのだから。
「強者って呼ばれる奴の名前は頭に叩き込んであるもんでね。お前さんもその内の一人さ」>>348
「しかし、妙といえば妙だな。かの大小はどうした。お前の代名詞だろう」
「剣? それならばとうに抜いている。見えぬか林崎甚助。この太刀が」
極めて自然体として構えられた両の手、その掌中には紛うことなき大小が握られていた。
否、握られているように見える。
アサシンの尋常なる剣気、そしてその身に宿る『空』の気がそこに御佩刀を映していた。
「形無き剣。それがお前の至りし『空』の極地か」
「ご名答。いやあ、同類との立ち会いはいいもんだ。話が早くて助かるやね」
口笛を吹き楽しげにこぼすアサシン。
本来であればこの時点で剣を抜いていたセイバー……林崎甚助であったが、そうさせないものがこの男にはあった。
「然して、朧の如き太刀で我が剣を受け切れるか? セイバーでは無いその身には些か無謀に見えるが。アサシン」
「―――言ったな。ならば我が太刀、受けてみるがいい。セイバー」
構えは自然体のまま、仁王の如き覇気がアサシンの体躯を包み込んで行く。
アサシンが仁王であればセイバーは弁天と言ったところか。
霊峰に流れる清流の如き澄んだ剣気が、アサシンの放つ覇気とぶつかり合い、さながら蜃気楼のように空間をゆがめていく。>>349
「―――林崎居合抜刀術。林崎甚助」
「―――二天一流。宮本武蔵」
クラスは不要。今この時のみ、我ら一振の剣として御相手仕り候。
漢と漢。剣豪と剣豪。
共にその生涯を剣に捧げた英傑同士の死合がここに幕を開けた。
英霊剣豪●番勝負、番外、二天一流・宮本武蔵VS林崎居合抜刀術・林崎甚助.END
「サーヴァント・アサシン。大剣豪・宮本武蔵ここに推参! ってな。あんたが俺の新しい主君ってことに違いはないな?」
【 クラス 】アサシン/セイバー
【 真 名 】宮本武蔵/Musashi Miyamoto
【 別 名 】藤原玄信、新免武蔵守、新免玄信、新免武蔵、宮本二天
【 出 典 】史実
【年代・地域】1584年〜1645年・日本/作州
【 属 性 】混沌・善
【副次 属性】人・人間・人型・男
【身長・体重】180cm・80kg
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A 魔力E 幸運B 宝具A>>351
【保有スキル】
気配遮断:A+
サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。
ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
本来であれば気当たりだけで他を圧倒する剣気を持つアサシンだが、後述の極地に至っているため極限まで抑えることが可能。
五勢:A
二天一流。アサシンが生み出し、彼にとっての象徴とも言える剣術流派。
その真髄は「二刀を一刀のように振るう」と言わしめるほどの極まった身体操作にある。
地の如く己を定め、水の如く心を定め、火の如く面持ちで、風の如く敵を斬れば、其の剣は何れ空に至れり。
二刀の刀の利点、威力を最大限に発揮する構え。
剣の思うまま、状況の流れるままに戦う二天一流だが、強敵と対した時、運命と対した時のみ己を静め、剣心を零に落とし、構えを取る。>>352
五光:A
可能性の光、とも。
星の開拓者に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。
実際に自身にまつわる偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像がライダーであり、現界した彼女は「期待」と「可能性」の具現だとされる。
可能性の光、五輪の如く。
彼と出会った敵対者は、いずれ秘剣の煌めきを見る事になるだろう。
五天:A
地・水・風・火・空。仏教における五大要素を司る天部衆。
その何れもが紛れもない御仏であり、その名を冠するこのスキルはアサシンに極まった精神性を与える。
否、このスキルはアサシンの極まった精神性が形となったものである。
透化、明鏡止水、不惑。剣の世界―――否、武の世界に置いて極みと呼ばれるもの。
このスキルによってアサシンは精神干渉系スキルを無効化する。>>353
【 宝 具 】
『虎伏』
ランク:B 種別:対人絶技 レンジ:0〜1 最大捕捉:1
とらぶせ。現代においてはとらぶりと伝えられるもの、その原型。
獲物を見定めた虎のような前傾姿勢を取り、対象の抜刀と同時に疾走―――振り抜かれた対象の剣よりも疾く懐に入り、二刀を以って切り捨てる後の先の太刀。
ニ刀の太刀を地に突き刺すことで姿勢維持とし、限界近く弛んだ二刀を解放することでその反発を撥条として極まった加速を得る。
それと同時、自身の脚力をも上乗せし、無拍子と呼ばれる特殊な挙動で逆袈裟に切り上げる。
相手の剣を避け、返しざまに自分の剣を見舞うという後の先の究極系。
一同三斬の秘剣・燕返しを破るためだけに生み出された秘剣返しの秘剣。
相手の剣の届かないギリギリまでしゃがんで剣を避け、相手が振り抜いた後に自分が剣を抜くという机上の魔剣。
餓鬼の妄言の如き理論を、アサシンはその極まった運体技術で実現する。
―――空を返(ひるがえ)る燕の太刀も地に伏せた虎には届かない。>>354
『有構無構』
ランク:A 種別:対人絶理 レンジ:自身 最大補足:自身
かまえあってかまえなし。ゆうこうむこう。不佩刀、無刀、とも。
万年のセイバーが辿り着いた剣の極地。『五輪書』において語られる空と呼ばれるもの。
二天とは身繰の随法なり。故に我が剣に刀は要らず。
この技、この体、そしてこの心が剣ならば、それ即ち二天なり。
尋常なる剣気が結実したその時、アサシンの掌中には御佩刀が映る。
形無き剣、朧の剣。武蔵が斬るなら箸でも太刀となる、とまで言わしめた剣腕の具現。
如何なる名刀でも手から溢れれば棒切れと同じ。ならばその身とその気を太刀とすればいい。
武蔵だから成し得た、武蔵にしか成し得ない奇跡の具現である。
人間とは思い込みの生物である。
かつての大戦中の実験の一つに「血と偽ってぬるま湯を垂らすことで出血死させることは出来るのか?」という議論が発展となったものがあった。
結果から言えばその実験は成功した。
実験対象となった人物は、思い込みだけで出血死と同じ症状を発症した。一滴の血も流れていないにも関わらず、である。
あるいはパントマイムと呼ばれるパフォーマンス。その優れた使い手は存在しない壁を生み、存在しない風船を生む。
アサシンの宝具はその究極系。
持たざる太刀を以って相手を斬る。心技体極まった武蔵の誇るもう一振の秘剣。
虎伏と有構無構、その二振りを以って二天一流は完成となる。>>355
【 解 説 】
常勝無敗、天下無双。
六十余度の死合にて多くの剣豪・剣聖に打ち勝った説明不要の大剣豪。
黒田藩に仕え、桶狭間の戦いや天草・島原の乱に参戦し、晩年には仏像や墨画、五輪書を書き上げた兵法家。
古今東西あらゆる創作物において「最強」の称号を欲しいままにした漢。
その信仰は可能性の光を得るにまで昇華された。
泰然自若、行雲流水を地で行く自然体かつ不適な男。飯に目が無く、金に目が無く、酒に目が無く、美女に目が無い。
加えて強者との死合にも目がなく、折を見ては鯉口を抜き誘おうとする。
欲にどこまでも忠実なその姿は、無念無双には程遠く―――然して、宮本武蔵を名乗るにはどこまでも相応しいものと言える。
そも剣とは己が欲を満たす手段でしかない。
益荒男との戦い、武士との戦い、強者との戦い―――男なら恋焦がれる飢え苦しむ闘争を満たす手段である。
豪放磊落、痛快無比、外見通りの傾奇者で宴会と祭、そして馬鹿騒ぎをこよなく愛する極めて陽性の男性。
しかし芸術を解する感性も持ち合わせ、骨董や美術品の価値にも理解を示す。
その在り方は『粋』を好み『筋』を好むもので、両者が揃った作品に彼は惜しみのない賞賛を送る。
無頼漢で粗忽者のようでいて、礼節は弁え通すべき筋はきちんと通す漢。
義に厚い好漢であり、英霊となるに相応しい精神をした武士である。>>356
【 セリフ 】
「天流・斎藤伝鬼坊。ああ。さぞ凄惨なる鍛錬を詰んだに違いあるまい。どれを見てもその技量は一級品だ―――が、剣以外に浮気するようじゃあこの武蔵には届かんぜ?」斎藤伝鬼坊に対して
「ほお、薬丸示現流か……ああ。二度、いや三度だったか。立ち会ったことがある。九州には縁があってね……しかしなあ。これほどの別嬪さんでこれほど腕が立つ武芸者を女の一言で切り捨てるのは頂けねえな」薬丸兼武、薬丸兼武(老)に対して
「おっ! 林崎甚助か! あの時以来かね? こうして会うのは。さて、あの日の決着はどうする? あの時はわいばあんとかいう竜に割って入られたからな……なに? れいしふとではよくあること?」林崎甚助に対して
「『殺.せぬ剣など餓鬼の棒振り』……ね。間違っちゃいねえ。剣なんてもんは強者と戦うためのもんで、殺し合うためのもんだ。それで相手を殺.せねえと来た日には、餓鬼の棒振りでしかないわなあ」丸目長恵に対して
「あんたが伊藤一刀斎か……いや悪い。こっちの話とわかっちゃいるがな。一つ黙って勝負を受けちゃあくれねえか……感謝するよ―――年貢の納め時だぜ。爺さん」伊藤一刀斎に対して>>357
「可能性の眼……流石だな。音に聞こえし柳生十兵衛。人の身なぞとうの昔に越えていたか」柳生十兵衛三厳に対して
「!!! この気配……天神様がいやが……いらっしゃるのか! ああくそ! めんどうくせえ! 悪いな主殿! ちょっと会ってくる!」菅原道真に対して
「如水殿。あの時は世話になった……ああ。そしてすまなかった。あの時の俺は一兵卒だったが、やはり根無し草が性に合っていてな。とはいえ、不義理な真似をしたのも事実。今の俺は仕える主を持つ故その不忠に対する罰を受ける術を持たないがね。この地を離れる日が来れば、この首を貴方に捧げることを約束しよう……何? 話に聞いてたのと違う? おいおい、あんたは俺の初の主君なんだぜ。敬いもするし襟も正すさ」黒田官兵衛(如水)に対して
「坊主(ボン)が俺の息子っつう剣士か……息子、息子ねえ。いや。なんでもない。詮無きことだ。不快にさせたんなら謝るよ……いや、お前はこっちの方がいいか。一つ稽古をつけてやるよ」宮本伊織に対して
「あの美丈夫が佐々木小次郎ねえ……いや。なんでもよ。こっちの俺は女らしいじゃねえか。そういうこともあらあなって思っただけよ」佐々木小次郎に対して
「あのべっぴんさんが俺かい! ほう……なるほど……これはこれは……あ? 性格もだいたい俺? …………………マジかあ……参ったなあ……見てくれは極上なんだがなあ……」宮本武蔵に対して
「乾坤を其侭庭に見る時は、我は天地の外にこそ住め―――二天一流・秘奥『虎伏』」
「構えあって構え無し。これなるは我が空道、我が生涯。五天の極みたる無空也―――二天一流、宮本武蔵。いざ尋常に、勝負、しようかぁ!」>>333
>328のものといい、過去視や調査系でも色々な魔眼がありますね…
過去視でも制限がかなり多いですし、等級はそこまで高くなさそう。積悪の魔眼もどれだけか気になりますね。高くないのは目に見えてますが。
>>343
「悪」を「積む」っていうのがニュアンスに合っているなと。他の方もそうですが、難しい話にお付き合いくださりありがとうございます。
>>342
平安の解説!流石時代が長かっただけあって複雑ですね…それでもキャラの持ち味を活かして解説もわかりやすく、楽しく学べました!
そしてフェリーぺさん、ドンマイ…
>>360
武蔵がアルトリア並に増殖(語弊)している…それでもそれぞれ毛食が違うっていうのが面白いですね。スキルや宝具での差別化もしっかりと作り込まれていて見ごたえがありました。
………時にお訊きしたいのですが、一刀斎と武蔵って何か接点ありましたっけ…?()あ、覇久間のバーサーカーレイド戦後何か集まりがあるんならキャスターついてって良いですか?(唐突)
武蔵は武蔵ちゃんとは真逆の「人としての強さを極めた男」がコンセプトの一つです
でも見た目は武蔵ちゃんオマージュだったり(結った白い髪に赤と青の装い)
>>366
やっぱり武蔵は男で無ければね……豪放磊落な快男児で無ければね……
>>367
あと魔術師の当主にアイドル声優スキーも一応あいつの周りの女性陣ではありますね……
>>368
一応原理としては「武蔵のパントマイムによって相手にノーシーボ効果を起こす(肉体に不調を起こすプラシーボ効果をこう呼ぶそうです)」ってものなので……
なんというか武蔵ちゃんは割と特別と思うので武蔵には人の範疇でいて欲しさがあるんですよね、斬撃飛ばしたりしないのもそういう部分があったり
(最初は火水土風空を合成して放つビーム剣!!!!とか考えてたのは内緒だ)
>>371
男武蔵いいですよね……吉川英治の宮本武蔵もいいしそれが原作になったバガボンドもいい……あと刃牙道の武蔵もあれはあれで好きです……
>>378
いましたね……NARUTOの自来也みたいなおじいちゃんの甲賀三郎が……>>384
ふむ。。。ではとりあえずそれでキャラメを試す感じでいいのでは。
科学的な理論ですが、「宇宙の距離梯子」って理論?もあるそうですし。
それでのトライがむずいなぁってなったらまた、別のアプローチ試すとか、変更ナシの流星魔術でやってみればいいかと。ディズニー作品やら童話やらの履修のしすぎで光属性しか書けなくなっちゃいそうになってる今
男武蔵きた?いつかは来ると思ってたけどきた!───その人は不思議な人だった。
常に微睡みの中にいるようで、その実誰よりも聡明だった。
何にも興味のなさそうな顔をしながら、全て人並み以上に熟していた。
あぁ、本物の天才とはこういう人のことを言うのだと思ったものだ。
周りはその才能を疎んだのか、学校ではいつも独りのようだった。
少し垂れ気味の目を伏せながら困った様に微笑む姿を見るのが好きだった。
いつ彼女に心奪われたのか、何がキッカケだったのか思い出せないほど夢中になっている自分に驚く。
長く、そして少しウェーブのかかった髪が風に揺れる。夕日が落ちて行く黄昏の中で、美術の知識も碌にないのにまるで名画のようだと思ってしまう。
この人と一緒にいる。ただそれだけで満たされる。そんな気持ちを抱くのと同時に別の感情が鎌首を上げる。
彼女の発したたわいの無い言葉、僅かな所作でさえも心を掻き乱される。されさえも心地よく思っていた。
だからこの言葉が口から出たのは自分でも予想外だった。
それだけ自然に、閉じていた筈の唇から溢れ落ちていた。
「先輩。あなたが好きです」
知らぬ間にこの恋に落ちていたように。
迷惑だろうか、嫌われるだろうか。彼女はいったい、自分をどのように見ていたのだろうか。
心臓の音がうるさい。耳が赤くなっているのが鏡を見ずとも分かる。彼女の顔が見れない。こわい。あぁ、どうせ告白するならもっと準備をして………
『ありがとう』その言葉に視線を上げる。後悔は吹き飛び多幸感に支配される。
『でも、ごめんなさい』
先輩は、いつもの困った様な笑顔で………
暗転。
少年はひとり、空き教室で立ち尽くしている。
少しすると自身がどうしてここにいるのか、何をしていたのか。若干疑問に思うも備え付けの時計を見て足早に教室を後にした。
後にした教室には小さな青い花が飾られていた。その花の名を彼は知らない。
否、思い出すことはないだろう。
記憶とは情報である。情報とはエネルギーである。恨みを残したまま亡くなれば怨霊になるほどの。
だとしたら恋ならば、いったいどれほどのエネルギーを得られるだろうか。それが自分に向けられたものならば………記憶魔術でキャラの内面どやんす?!どやんす!!?って考えてたら健全な男子が犠牲になっていた!教授これは!!?
魔術の介在なしに自分が愛されることで自己の存在証明みたいなことをしたい+魔術で忘れさせても真実の愛なら忘れることは出来ないはず!で犠牲者を増やし続ける困ったちゃんが爆誕してしまったー!スレ鬼さーん!この子引き取ってくだちー!ちょっと待って、記憶魔術の子オイシ過ぎない?うちの子と絡めたら楽しそう!特にアンジェラ!(鬼畜感)
>>395
いっそユージーンさんのキャラとは別の、というか記憶魔術の家系を二つ作ってしまってもいいのではないかと思ったり>>383
それも良さそうですけどイコマさんに確認を取らなければなりませんね
自分としてはウィリーの狙撃で気が逸れた所をアサシンが攫う感じと想定しています>>395>>397>>400ありがとうございます~
>>398>>399そして失礼します
「亜種聖杯戦争」
『Apocrypha』の世界において、十数年前から乱発されている極小の聖杯戦争。
かのダーニックが撹乱のために聖杯戦争の仕組みを魔術師という魔術師にバラ撒いたせいで発生したとされる。
召喚される英霊数は冬木のものには届かず、
わずか二騎で行われるものから、相当の規模である五騎までと様々である。
大雑把に百の聖杯が作成された場合、九十五が途中で頓挫、残り五つのうち四つが不完全で暴発、
そして最後の一つが冬木とは比較にならないほど劣化した儀式として成立する。
極東の魔術師一族・「常花院家」が収める日本某所・「花総(はなふさ)市」。
そこで『冬木の聖杯』に極めて近いクオリティの亜種聖杯戦争が開催されることになり、世界中から注目を集めることになる。
……しかし実際の目的は「根源への孔を開け、そこまで至る」のではなく、
聖杯戦争に釣られて集まったサーヴァントと魔術師たちを喰らう為に開催された。
『Fate/Oriental Amarant』>>402
代々、常花院の当主は亡くなると所有している霊地に埋められ、遺体の魔術回路を置換した魔法陣(魔術式)を使い、
土地内の魔力を吸収・増幅させ専用の巨大な魔力プールをつくっていた。
「固有結界」
術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界、魔術の奥義。
今ある世界を壊しているため、抑止力による排斥対象となるわけであり、数分から数時間程度しか維持できない。
しかし一方で、「持って生まれた肉体と外界との遮断」は概念的に最も無理がないことを利用し、
結界の範囲を自らの体内に限定するという手法をとることで、長時間の展開も可能である。
そこで当代の当主である「常花院 芙蓉」は、亡くなった歴代当主たちの魔術回路が組み込まれている常花院の霊地に目を付けた。
「魔術回路がそこにあるのだから、外界に有りながら常花院という魔術師の『体内』としての条件下に当てはまるはず。」
その目論見は見事に功を奏し、霊地内ならば長時間の固有結界の展開が可能となった。
芙蓉はそこを大聖杯として改造を施し、参加者と英霊(いけにえ)を呼び寄せ、固有結界(たいない)に吸収し、
聖杯戦争で取り入れた膨大な魔力とこの術を用いて、根源到達を目論む。
其は、天を目指し、花開くことを夢見る『空想華』。敗者たちの血肉と願望を啜り、艶やかに咲く『不凋花』。>>403
※黒幕パターンが2通りあります。パターンその1
常花院 芙蓉:
今回の黒幕でありラスボスであり大聖杯。表向きは「体調が芳しく無いので参加は断念し、主催者としてこの聖杯戦争に望む」と言っているが、
まったくの嘘であり、普段外部の人間と接触しているのは、彼女に良く似せたホムンクルスであり、本人は大聖杯と一体化し覚醒の日を待っている。
ノイン:
聖杯戦争に関する技術の提供者。若ジジイ。
アインツベルンを仕切るゴーレム・ユーブスタクハイト、その人間型端末筐体の8代目である「アハト」翁の予備として生まれた「9」体目のゴーレム。ゆえに「9(ノイン)」。
亜種聖杯戦争ブームが起こる前、故あって外部に持ち去られ闇オークションにかけられていた彼を買った(救った)のが、芙蓉であった。私が来た!!(ssすすまなくて軽く鬱ってる産業)
よし、レージュさんも一通り投稿終わったっぽいですね…
では自分からも失礼して…
【氏名】帆間ライア(はんま・らいあ)
【性別】男性
【年齢】■■歳(本人曰く「企業秘密」)
【出身】不明
【身長・体重】165cm・62kg
【肌色】褐色【髪色】濃紺めいた黒髪【瞳色】金色
【外見・容姿の詳細など】
暗い緋色のロングコートを纏う少年。
顔の下半分(鼻と口元)を布で覆い隠しており、身体も両手の指先以外は露出していない。
また、頭部に猫耳帽を被っている。
【人物像】
歌と演奏をこよなく愛する少年。
気さくで他人に気後れしない性質であり、初対面であろうとすぐ打ち解ける明るさの持ち主。
普段は路上でのフリーライブをやっている他、動画サイトを通じて歌唱配信も行う。再生回数はそこそこだがマニア間での人気が高く、文字通りの半覆面歌手として知られているとかいないとか。>>409
【属性】混沌・悪
【魔術系統】獣性魔術『化け猫』
【魔術属性】土
【魔術特性】変貌
【魔術回路】
質:A+ 量:A
編成:異常(長年の積み重ねにより編成が通常のそれより変質しつつある)
【令呪の位置】舌
【所属】フリーランス
【魔術・特殊技能・特性など】
・獣性魔術『化け猫』
獣の性質を利用した魔術全般を指す名称。
彼(?)が使う魔術は主に猫のそれに偏っており、特に『化け猫』あるいは猫の魔性の逸話を反映した能力が多く見られる。
例えば暗闇における視力強化、各種身体能力(跳躍・疾走・筋力等々)の向上は序の口であり、一時的な変身能力や使い魔創造(下記参照)。果ては死体の使役といった死霊魔術の領域にすら手を伸ばしている。
主だった特技は以下の通り。>>410
【魔術・特殊技能・特性など】
・獣性魔術『化け猫』
獣の性質を利用した魔術全般を指す名称。
彼(?)が使う魔術は主に猫のそれに偏っており、特に『化け猫』あるいは猫の魔性の逸話を反映した能力が多く見られる。
例えば暗闇における視力強化、各種身体能力(跳躍・疾走・筋力等々)の向上は序の口であり、一時的な変身能力や使い魔創造(下記参照)。果ては死体の使役といった死霊魔術の領域にすら手を伸ばしている。
主だった特技は以下の通り。
【獣性魔術・爪牙】
肉体強化・改造能力。
両手と口中に魔力を纏い、鋭さを持つ牙や爪として変化させる。その鋭さは鋼鉄すら容易く引き裂ける程で、魔術的な防御であっても下位の護りであれば打ち破られる危険がある。
戦闘時はこの能力と、上記の身体能力強化による肉弾戦が主なスタイル。
【獣性魔術・変化】
変身能力。
一時的に他者に化ける事が出来る能力で、上記の肉体強化とは異なるもの。
戦闘力こそ自前の身体能力に依存する反面、一度化ければ化けた相手の仕草・手癖・立ち振る舞い等といった特徴を忠実にトレースする。
さらに体臭や声色・身長体重まで似せる事が可能であり、見た目だけで見破るには相当な困難が伴う。
が、根本的にこれも魔術によるものである為、魔力感知に長けた術者や機器があれば/いれば簡単に見破れてしまうという弱点もある。
当人の性格から、この力を好んで使う事も多い。>>411
【獣性魔術・死役】
死体操作能力。彼が用いる魔術の中でも異質なもの。
猫にまつわる逸話の内、『死を招く黒猫』『猫が死体に憑りつく』など死と絡めた逸話を元に構築した術式で、その性質上死霊魔術の術式が一部混在している。
主に小動物を対象にしており、自らの一部(体毛、血液)をそれらの死骸に植え付ける事で使い魔として操作できる。後述のキャットボールとの最大の違いは『即席で作れる』という点にあり、極論小動物さえいればその場で作り出してしまう事さえ可能。
【鳴き真似】
魔術とは異なる、ライア自身の特殊技能。
一度聞いた人物の声をまるっきり模倣してみせるというもので、声質・声色・声音など声にまつわる要素全てを再現する。
あくまで模倣するものは声だけである為、より完全な成りすましには上述の魔術が必須となるが遮蔽物越しであれば声だけで見抜くことは非情に困難。
また、魔術としての使用も可能でその場合は声に魔力が込められ効果が増す。具体的には説得力・命令力、および威圧感の向上。人間でいう「ドスの利いた」声をさらに強くしたものとなり、心の弱いものであればへし折り意のままにする事すら可能。>>412
【礼装・装備など】
・キャットボール
ライアお手製礼装。
彼の身体の一部と動物の肉片をこね合わせて作り上げた使い捨て礼装。
死役と異なり長い時間をかけて醸成する必要があり、最短でも一個作るのに一か月半はかかる。ちなみに作った後の寿命は一個につきおよそ半年。
見てくれは猫の顔を模した饅頭。ぶっちゃけ可愛くない。
主に偵察やかく乱を担っており、時には内包した魔力を解き放つことで爆弾としても使える。威力は並の手りゅう弾より少し劣る程度だが、大抵複数個同時に運用する為まとまって発動すると結構な破壊力となる。
余談だが、運用の際は内臓魔力による自律行動とライアからの魔力供給により遠隔操作式の二パターン。前者は主の魔力を浪費せず運用できるが爆発時の威力が低下、後者は主の魔力を消費する代わりに爆発時の威力を減じず発揮できるメリット持ち。>>413
【来歴】
その正体は獣性魔術を操る魔術師。
出身・本名・性別、その他あらゆる個人的な情報が謎に包まれており、神秘界隈においては『クリーピーキャット(不気味な魔猫)』の二つ名で知られている。帆間ライアという名前も偽名に過ぎず、そもそも日本人かどうかすら明らかではない。
魔術師としての来歴も不明であり、どこの家門の出なのか、どうやって魔術を学んだのかも謎。
分かっている事は、彼(?)が相当な実力を持つ魔術師であるという事。そして恐ろしく狡猾で気まぐれな性格の持ち主であるという事のみ。
異名の『クリーピーキャット』も、大半は彼自身の得体の知れなさに寄るところが大きい。
【性格】
表向きは人物像の項目にも書いた通り、無邪気で明るい人間。
だがその本質は強欲かつ俗悪的な野心家であり、人に嘘をついたり騙す事を何とも思わない人でなし。
一般的な魔術師らしく不要な場面では本性をさらけ出さず善人としての仮面を被り通すが、必要とあればどこまでも冷酷・冷徹に他者を利用する。
また口調の節々に小さいア行を混ぜる癖があり、特に善人として振舞ってる時に多くなる。
【行動規範・行動方針】
基本的に序・中盤は様子見&準備型。
相手の情報を収集しつつ、せっせと罠や奇襲の準備に奔走し一撃で相手を仕留められるよう策を練る。
また、聖杯大会の場合は自らの特技を活かして運営側に回る事もあり、その場合『新進気鋭のアイドル』として宣伝工作や隠蔽に奔走する事も。…ただし聖杯への野心は忘れていない為、可能と判断すれば奪取側に回る立ち回りも出来る。>>414
【参戦理由】
『人が嘘をつけなくなる世界が欲しい』
この理由に、嘘偽りの類はない。
ただし前提として――願いを叶える人物――つまりライア『だけ』を除いた人間全てが嘘をつけなくなるというものが存在する。
誰もが嘘をつけず、また嘘をつかなくなった世界で彼が何を望むのか。その答えは、決して語ろうとしない。
【サーヴァントへの態度】
面従腹背を地で行く態度。
表向きは気さくに、かつ神妙に敬意を払い接するが、内心では自分の目的の為に必要な使い魔として利用している事を忘れていない。
悪属性よりも善属性サーヴァントの方を好みがちで、その理由も「出し抜きやすそうだから」「騙しやすそうだから」と非常に露悪的なもの。
ただしそれで海千山千の英霊たちをまんまと騙し通せるかどうかは、また別のお話。>>415
台詞例・真
「おいおい、なぁんて顔をしてるんだい。最初から言っただろう? 君みたいな、正直者で嘘をつけない人間と共に過ごせたことはこの上ない喜びだって」
「猫かぶり、だなんて心外だね。誰だって人に見せられない顔の一つや二つ持っているだろう? それを棚に上げて責めるだなんて、フェアじゃないにも程がある」
「しっつれいだなぁ。ボクは一度だって嘘はついてないよ。ただ、『ちょっとばかり』大事なことを言わずに置いただけさ」
「ああくそっ、うざったいったらありゃしない! もうお前の役目は終わったんだから、とっとと退場しやがれよ!」
「……や~れやれ。本当に焦らせてくれたねえ。ま、もういっか。どうせもう喋れやしないし」「………コーヒーなんて色も味もドブそのものだよ、と紅茶派がこき下ろすのは良く聞く話だよな、メアリー?」
「紅茶なんて腐った茶葉じゃないか、とコーヒー派がそれに応えるようにこき下ろすのよ。まあそんな過激派は両方ともにいないだろうけれど、ジェイド」
街中に鳴り響く悲鳴、残響。それを聴きながらも二人は紅茶とコーヒーを嗜む。
『It's a small world after all……』
「そこでその大作の歌を歌うのか?ずいぶんと悪趣味だな、メアリー」
「失礼ね。これでも私、ちゃんと街の人たちを助けてるじゃない」
爆裂する轟音。街人を襲おうとしたピエロの頭を貫く弾丸。それは正しくメアリーと呼ばれた女が撃ち放ったものだった。
「青髭?それともペニーワイズ?」
「空飛ぶ象……いや、イカロスじゃないかしら。ほら、礼装を使った『空想主』は大きな大きな皮膚の乗り物ができてる。羽毛なんてない皮膚だけの」
「ああ、なるほど。あのピエロは自嘲か、それともただの趣味か」
「親しい人がそばにいないことに耐えられなくなったのかしら、実に殊勝なことね」
「哀れなこって。普通の姿ならまだしも、そんな風に成り果てて、罪なき人を傷つけるようじゃあさらに離れていくだろうに」
「あらそう?私は好きよ。自分の身に降りかかる不幸に耐えられなくなって耐えられなくなって、最後に手を出したのが人を捨てることなんだもの。それは一種の決意だわ。敬意を表するべきだと思う」>>379
>>380
聖杯問答についてはお宅訪問が採用されるならば弓・槍・騎はそこでやって、チーズバーガー食べるときはその陣営を省いて術陣営の掘り下げをするのはいかがですか?
>>417
使い勝手が良さそうで色々やれそうな魔術ですね。獣性魔術はアーダルベルト(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/アーダルベルト・シザームンド)の恋人でも使い手はうちないますが、ここまで汎用性はなかったので「こういう手があったか」と思いました。
あと性格については、半沢直樹を観ていた性格「大和田常務」みたいな人だなぁと思いました。メアリーが立ち上がり、今度はしっかりとライフルを構える。ひとりでも多く住人達を救うように。
「だから、そうね?心優しき人だった彼への追悼として、ひとりでも多く助けてあげる。それがこの物語を作り出してくれた彼への礼というものでしょう」
「……おうおう、そういう割には不機嫌そうな顔してんなぁ」
「………この物語を、私たちよりも遥かに遠く遠くの場所で見ている『悪趣味な奴ら』が私たちを『悲惨な事件をニヤニヤと眺めてるだけの屑共』と誤解してしまうかもしれないわ?ただでさえ、そういう奴らばかりなのに」
「おっやぁ?アンタ、そういう風に見られるのは苦手なのか?」
「いいえ。そんな有象無象の奴らなんてどうだっていいの。けれどね?それは今回の私の役目とは、違うからよ。ヒロインが読者によってモブ同然として見られるのは、その物語の製作者が嫌なようにね」
某日、○市の成人男性の身体が突如異形へと変化。体から生み出した多くの使い魔とされる存在達と『サーカス』を開き○市の人々を観客とし、『スカウト』を行いながら血縁者である母親が収監されていた刑務所へと進もうとした事件が起きた。
時計塔の刺客達により無事鎮圧、協会と教会の共同作業の下、神秘の秘匿は行われた。この事後処理には騒動が起きた際に○市のインターネット網が外部と遮断されていたことが功を奏した。
男の体から皮膚で出来た非常に大きな翼……それで空を飛び立とうとし、飛んでいたことから『30c030f3───(情報処理済み。詮索を禁ずる)』もとい『イカロス』として呼称。遺体からはピンクのピエロと象を象ったペンダントの魔術礼装が発見された。
これぞ、後に『御伽事件』と称される連続魔術事件の発端である。>>426
ふむふむ、そうですね
そんな事になったら悲しいのでこの子の存在は無かったことにしましょう>>425
これはエロイ(えぐい・ろくでもない・いやらしいの略)事件の予感……!探偵業を営むアレン・メリーフォードの下に訪れたのは、今話題の超売れっ子作家。
「いやー、こんにちはこんにちは!私の名前は、花刄和鹿っていいます!早速ですが、アレンさん。………髪長姫(ラプンツェル)は、ご存知ですか?」
episode1.「鳥籠の中の亜麻色幽鬼姫」
羅城大我は、ある日、浜辺で、声の出ない少女と出会う。
「さあ、契約者にサインを。私ならきっと、あなたを助けてあげられる」
episode2.「生まれて消えた人魚姫」
フェリーぺ・ジョージ・デサント、ミハイル・リュンベル、氷瀬竜胆は身も凍りそうな冬の日に、黒い羽と白い羽を拾う。
「この身が氷の彫像になって、私の美しさはこのままなら、それでもいい気がする。だって私は、ずっと踊り続けたいから」
episode3.「白鳥は今夜空へと溶けて」>>430
もう個人の感情は残っていないですね、ただ「根源到達」を目指す存在になっています。
ホムンクルスが精々『人間だった頃の芙蓉の性格』を再現している程度。>>438
それはありがたい。カイホスルー存分に使ってください。>>443
やっちゃー!!たのすぃみだー!!>>446
西行さんも出てくるよ。ていうか以前のssの赤い靴(カーレン)事件もこれの一つだねよし、じゃあ貼るぞ
前置きするとこの話の中で提示される疑問に対する私の回答は「実力が十二分にある中二病(邪気眼的な意味ではない方)」だよ>>452
「…………え…?」と心底意外そうな顔を見せる師匠に、「それはこっちのセリフです。てっきり、散々引っ張られた師匠の正体をようやく教えてもらえるものだと……」と声をかけてみる。普通の場合ははぐらかされていると考えるべきところだが、たまに「山で狐にでも育てられたんですか?」と聞きたくなるレベルでコミュニケーションを失敗することがあるこの人の場合は、本当に思い至っていないだけだという可能性も十分にありえる。下手に(いわゆる)京都式の話し方をして深読みされてしまっては、また以前あった何度かの失敗と同じように変な結果で終わってしまいかねなかった。
「正体………………か……」
師匠が軽く首を傾げ、しばらく黙り込んだ。
「それに対して語れる答えを俺は持ち合わせていない」
「………『まだ自分探し中です』っていうオチのつもりだったら普通に面白くありません」
「いや、本当にわからないんだって」と、師匠が困ったように眉を下げた。「例えば、一般的に伝わっている情報で述べるのであれば俺は西行華恩だ。英語の通名はキャスリーン。身長は172cm。好きなことは人間観察と旅行と工作と色々。ドールアーティストとして管理してるウェブページにもそれぐらいは書いてある」
「はぁ」
「それで、呪術と幻術が得意だけど、基本的にはなんでもできる。魔術の属性は基本的には水と地で、回路は質・量共に優秀の部類だ。喧嘩を売ってきた魔術使いをボコボコにした数は数知れず、美人で努力知らずの天才だな」
「………自分で言ってて恥ずかしくなったりはせぇへんのですか?」
淡々と自分を褒め称え始めた師匠を、少し呆れたような目線で見つめてみる。事実ではあるだろうが、本人が言うのは流石にちょっと神経が太すぎるとしか言いようがない。
「事実だろう」と真顔で言い切った師匠が、ここで一度言葉を切ってため息をついた。>>453
「だが、俺の正体を語るとなると話は変わる。俺は西行家に生まれた華恩ちゃんではないし、無論キャスリーンなんかでもない。この体は義体だから身長172cmでもない。好きなことは……まぁ、これぐらいは本当だと思いたいが、魔術属性も回路もこの体の基礎を作るときに扱いやすくしたからこれも本物ではない。より本物に近いのは、緊急用として地下にしまってある本来の体をなぞった方の義体だろうな。無論、顔も本来は美人でもなんでもない。そうだろう?」
「は……はい……」
本来の顔については見てもいないものなので顔が綺麗かどうか聞かれてもわからないし、この人のことだからまたどうせ「色白二重以外は全部ブス」とかそういう基準で不当に評価を下げているってオチなんじゃないだろうかと思わなくもない………が、ここでそうやって混ぜっ返して拗ねられても困るので素直に同意しておいた。
「こういう風に、俺は自分が何ではないかは分かっている。でも、自分が何なのかはわからない」
「………その心は」
「例えば、俺の生まれは応仁の乱の頃だし、製造されたのは筑後。島国の外から流れてきた魔術師が実験で作ろうとした特別な子供…の、恐らく思った通りに完成はしなかったが一番新しいバージョンだ。で、流れに流され育ったのは大和の興福寺だ。そこでつけられた名前は果心というもので、居士って呼ばれることもあるが俺としては自分をあまりいい仏教徒だとは思わないから必要がなければつけない。今住んでいるここは、元は旅の途中で仲良くなった友人が住んでいた村をここ200年ぐらいで軽く異界化したもので………」
次々と爆弾発言が出てきている気がするのだが、まぁこれまでに考えた数々の説に比べればよっぽど現実的に思えるので話が終わるまで口は挟まないことにする。
「でも、今まで出した情報は全て只のプロフィールだ。正体、ではない」
「……うーん、俺としては今のでも十分答えとして満足……というかお腹いっぱいなんですけど」
頭の中で情報を必死に整理しながら返事をした俺を意にも解さないように、師匠は「そうか、で……」と話を再開した。この人が夢中になっている時には止めようとしても無駄だということを、忘れた俺が馬鹿だった。>>454
「で………例えば、あれを見ろ」そう言って、師匠が今は眠っている妹弟子の本の表紙を指差した。「彼女はジャンヌ・ダルクだ。フランスの農夫の娘で、神の啓示を受けたとしてフランス軍と共に百年戦争を戦った。魔女として火刑に処されたが、今やフランスどころか世界中で彼女は救国のヒロインとして知られている」
「ええ、はい。知ってます……その歴史教育漫画、元は俺のやし。それが何か」
「彼女のことは皆が知っている。フランスを救い、今や国家の三大英雄としても名が挙がるであろう立派な人間だ。
これも、正体ではない。彼女が本当はどういう人間であったのか、もう誰も知らない。本当は怯えながらも戦っていたのかも知れないし、汚い考えがあったのかもしれないし、今知られている活躍も本当は全てでっち上げだったのかも知れない。遠い未来の、遠い島国からでは真実はわからない」
何やら陰謀論めいた哲学の授業のようになってきているが、なんとなく言いたいことは理解できてきた気がする。
「……えと、つまり……その人が何をやったか、何をできるかは正体とは違うと」
「そうだ。例えば、少し前に本能寺の変はなぜ起こったのかという議論が話題になっていただろう?
もしもふと魔が差して襲ってしまったのであれば、明智光秀の正体は十分な根回し確認もせずに主君を襲うぐらいの大バカ野郎になる。
もしも積りに積もった非道な仕打ちが限界に達してしまったのであれば、織田信長の正体は後々の影響も考えずいきすぎたパワハラをした擁護のしようもない本物のうつけ者だ。
もしも秀吉にそそのかされたのだとすれば、秀吉の正体は主君殺しで恩知らずな、狡猾な裏切り者で卑怯者だ。
同じ出来事でも解釈を変えるだけで、いろいろな偽の正体が出てきてしまう。だから、本当の正体というのは実際に全てを観測して理解しなければわからない。つまり………表層に現れるのは、どこから来たのか、何のために生まれたのか、何がしたいのかだ。俺については、それが全くわからない」>>455
大真面目な顔でアンパンマンみたいなことを言い出したぞこの人。
「………そもそも、師匠。年齢と性格から考えると、あなた本能寺の変がどうして起こったのかって正しい答え知ってますよね」
「……………それは………」と、師匠が何かを言いたげに顔を歪める。「………知らない方が美しいこともあるんだ……」
もし深く聞いて「痴情のもつれだ」なんて言われた日には一生まともに大河ドラマを見られなくなりそうなので、そこについての質問はやめておくことにした。
「と、とにかくだな。俺の正体は、俺自身もわからない。
どこから来たのか…が、まず曖昧だ。えーとだな……人間、の胎児……に、ちょっと言いづらい経過の儀式を施して、人ならざるものを降臨させて使役する媒体にするっていうのが作り手の実験の趣旨だったらしいんだが……多分、かろうじて残ってた実験資料から計算する限り、俺は失敗例なんだよ。本当は、おそらく神話の本に出てくるようなでっかいのを捕まえて縮小規模で使役する術式なんだ。そうだな……魔術師、としての完成形を目指してるなら……ヘカテとか、そういう感じのなんか。でも、俺は自分が何の人外かなんてさっぱり知らないし、というか多分属性的には純粋な人外ですらないし………前、オーラが見えるような奴に聞いてみたら『一見整って見えるけどよく見るとしっちゃかめっちゃか』て言われたし。多分、うまく元の人間としての魂だか属性だかが弾き出せなかったんだな。だから、ぐちゃぐちゃだし体の調整も上手くいかなかった」
師匠の口からは「他人に説明する」、というよりは自分の考えを整理するように乱雑な言葉がどんどんと湧き出てきている。
「そもそも、こんなちゃちい失敗するような奴が本当に狙った……神?みたいなものを降ろせているのかどうかすら怪しいだろ。奇跡的な相性のせいでちょっと性能がよく出てるだけのコックリさんとかでも信じるぜ、俺は。
そういうのを調べられないかって何回か観たり感じたりが得意な魔術師にコンタクトとった事もあるんだが……どうにもな。頭の中をざっと見る、とかまでは問題ないらしいが、下手に弄ったりしようとすると良くないらしい。性質をちゃんと調べる、っていうのは下手な弄り方に入ったんだろうな。情報量が多すぎる、とかなんとか。一人は魔術回路が焼けついただかなんだかで暫く使い物にならなくなって、随分抗議されたぜ」>>456
「じゃあ何のために生まれたのか。これもわからない。
製造主……多分、遺伝上は父親にあたる人間だが……そいつは、まぁ、魔術師だし根源を目指していたんだろうよ。でも、俺は多分感覚的に根源ってものが他の生き物より近いのかもしれないし、だからかはわからないがあまり興味を感じない。なんというか、今感じているつまらなさとか倦怠感をさらに大規模大質量にしたものが根源であるような気がする。少なくとも俺にとっては、根源は生まれてきた理由じゃない。
だったら他に何をすればいい?……俺は武家の生まれだったりしないから守らなきゃいけない家もないし、看護に生涯を捧げたり世界中に歌を歌ったりって人間でもないみたいだ。都合よく中にいるらしい神様めいた何かがお告げをくれたりもしないし、皆目見当付かん」
「うーん。漫画だったらよく『それはお前が生きていくうちで探すんだ』って言われるやつですけどね」
「俺、今までに生きてて『俺はこの一瞬のために生まれてきたんだ』って思った事一度もないんだよな。我ながら薄情なことに、友達と話している時ですら」
「はぁ……」多分、わずかな声の変化からするに友達と出会う事を生まれてきた意味にできなかったのは本人的にはかなり不本意な事なのだろう。「それは、難儀な」
「これは何をしたいのかって話にも絡んでくるんだが、要は俺何をしててもどっかしら楽しくないんだよな。
楽しみってさ、要は努力が実った時とかに感じるものだと思うんだが、俺努力が必要ないし。なんというか、出来合いのDIYキットを渡されて延々と組み立ててる感じ」
「なんや一般人に顔面ビンタされそうな悩みですね」
「俺からしたら結構切実なんだよ……例えば、お前は徹夜で勉強してテストで100点取れたら喜ぶだろう?それは、徹夜という努力がちゃんと実ったからだ。苦労した分嬉しくなる。でも、俺はといえばテストで例えるなら教科書ちょっと見て公式覚えてそれ適応しただけで100点になるような状態だから、徹夜の分の喜びはどうやっても絶対に得られない」>>457
「は、はぁ……」何やら自慢をされているような気もするが、多分師匠の今までの言動を鑑みるに悪気はないのだろう。「俺は徹夜せんで100点取れるならそっちの方が嬉しいですけどね」
「でも、それもやっぱりできない事ができるようになったことに対しての喜びだろう?お前、自分の心臓が動くことに喜び感じるか?」
重篤な心臓病になったら感じるようになるかもしれないのでないとは言い切れないが、この場合は「最初から無意識にできることで達成感や優越感は感じない」という趣旨であると思われるので「ない」と答えるのが正解だと思う。
「俺がまだずっとずっと小さい時に……大人が一生懸命何回も練習して覚えたらしい長ったらしいがありがたい言葉を、俺は一度聞いただけで覚えたらしい。それ以降も、周りの人間の動きの間違いの指摘だったり……まぁ、要は周りの人間が努力して手に入れるものの否定をして、気付いた時には化け物扱いだ。俺としても、なぁ……別に心を折りたかったわけではなくて、他の人間が楽しそうにしていたから自分もやってみたかっただけなんだが」
呟くように言葉を口に出すと、師匠は遠くを見るように目を逸らした。
「だから、自分がする事で他人が楽しくなくなるようなら、俺にしたいことなんてない。何をしてても優越感とか舐めた気持ちが抜けないから、結局何も」
「……凡人からすれば随分贅沢な悩みに見えますけど……まぁ、仕方ないか。みんなどっかしら不満はあるものやし」
「そうなんだよな……みんな価値観は違うわけで……
あ、強いていうなら……楽しそうに楽しいことして、褒められる人間になりたいかな。剣術とか、機械とか…挙句魔術ですら、俺が好きなような奴はみんな何かしらに使命感だったり、誇りだったり、楽しみを抱いているわけで。俺はそういうのが好きだから真似っこで練習したりするわけなんだが、本物みたいにモチベーションがあるってわけではないからどーも身の入り方がなー。魔術だったら俺超天才だからできちゃうかもしれないが、他はなー」
「………」こほん、とため息をつき一度師匠を制止した。「そろそろ嫌味ですよ、お師さん」>>458
「……そうか。じゃあ話を戻すが、俺は自分の正体がわからないんだよ。
俺は俺の友達の友達だ。幾人かのクライアントにとっては取引相手で、お前にとっては師匠で、シャルにとっては養育者だ。もう少し昔の俺を知る奴は口を揃えて化け物とか言うだろうし、今だったら天才美人ドールアーティストだ。それでいいって言ってくれたダチもいるっちゃいるんだが……やっぱり、こんな中途半端は俺には納得できん。結局、全部周囲の反応を見て動いてる節があるし」
語り口が抽象的で分かりづらいが、おそらく「お前はお前だ」という答えでは納得できなかったらしい。なにしろ三度の飯より詳細データが好きな師匠であるから、そうなるのはある程度頷ける。
思えば、こんな……親しい友人を家に招きたいと言った次の日には相手の身長座高好きな人等々取り揃えた調査票を持っているような人間が、他ならぬ自分に対する疑問を放っておけるはずがなかったのである。というより、先ほどまでの話を総合するにむしろデータ収集癖の方が「自身の正体を知りたい」という衝動にを他人の正体を知る事で解消する代償行動の一種にすら思えた。……いや、この人に限っては「いや?単に嫌がらせに使うからだが」と言われても驚かないが、それはそれとしてだ。
「だから……まぁ……さっき出した『経歴』でお前が満足できるのであればそれでいいが、『正体』は俺にもわからないから教えられない」
「そうですか……」
これ以上話を続けると師匠が「誰もがよくある、寝る前に漠然と人生が不安になるアレ」の無限スパイラルに呑み込まれそうな気配が出てきたので、話はここで終わらせることにした。そもそも、師匠が言っている通り俺は「経歴」で満足できるらしい。
ただ、ある事を思いついたので、指をピンと立てて師匠に声をかけた。
「………ああ、師匠?」
「なんだ」
「その『正体』の情報、一つ付け加えておいてください」
立てた指を相手の鼻に突きつけるようにして、宣言する。
「たぶん、きっと!悪いやつではありません!」
「………せめて断言しろよ!」
きゃんきゃんと声を上げる師匠を見ながら、俺は「やっぱり『まだ自分探し中です』ってオチだったじゃないか」と内心でため息をついた。只今wiki内の自作ページの誤字脱字、変だと思った表現を訂正しました~
昨日話していた設定を「花総の聖杯戦争」として一先ず登録しました~
コンセプトは「黒幕組も参加者も好き勝手暴れようぜ。魔術協会と聖堂教会の胃は死ぬと思うけど。」久しぶりに続き投稿です。
「何たることだ!これではもう、一族の魔導を受け継がせるなどできない!」
失望を湛えた嘆きの声が聞こえる。
「魔術師どころか、これでは人間とすら……」
落胆の色を含んだ怖れの声が聞こえる。
「次期後継者も堕ちたものだ」
目障りな存在が失墜したことを隠そうともしない喜悦の声が聞こえる。
それらは彼女の頭の中に響く声であり、確かに過去に投げかけられた言葉でもあった。
うーん、どうしていま思い出すかな。
老婆のように白い自分の頭にコンコンと人差し指を打ちつける。
頭髪以外は、十代の少女相応の容姿であるため、余計にその白さが異物感を醸し出す。
彼女は髪の色を含め、身体自体が異常なものに変化している。
自分の肉体をこのままにするつもりはないが、こそこそ外見を隠す趣味もないので、常人とは異なった身体を堂々と晒しているが。
気分をクリアにするため、目の前の冷たいコーヒーを啜る。
あ、おいしい。
欧州ではアイスコーヒーの概念なぞ存在しないので、怖いもの見たさだったが悪くない。
冷たさが、苦さの奥に潜む味わいと香りを引き立たせている感覚もあって、正直舐めていた。
「おいしい」
感想を口にすると、グラスを拭いている店主が口元に笑みを浮かべる。>>469
「君みたいな若い娘にそう言ってもらえて光栄だ。ヨーロッパから来たというので、てっきり紅茶でも注文するのかと思ったが」
そう言う店主にも西洋の血が混じっているのだろう、瞳に灰色と青の中間めいた色が見てとれる。
「紅茶を頼んだほうがよかったですか?」
「いや、紅茶も出すが、珈琲を売りにしているから実は嬉しいんだ」
喜色の顔を、カウンターに置かれた複数のコーヒーサイフォンに向ける。
スタンドの形状やロートの幅がそれぞれ微妙に異なっている。店主の拘りが伺える。
「海外じゃ扱ってないらしいが、冷えたものも悪くないだろう?」
「ええ本当に。普通の珈琲なら尚のこと美味しいんだろうなって思っちゃいますね」
店主は意表を突かれたかのように目を瞬かせ、やがて快活に笑う。
「こいつは一本取られたな。じゃあ、ホットも頼むかい?」
あからさまに感情を表に出す店主を見るに、自分のような若い客が訪れるのは珍しいのだろうなと彼女は推測する。
西洋風の家屋が急勾配に軒を連ねるこの地区にあって、さらに奥まった裏路地に、この喫茶店はある。
立地や雰囲気からして知る人ぞ知る店の類なのだろう。>>470
「いいですね、と言いたいんですけど……ちょっとこの後大事な用事が続くので。あはは」
「そうか、それは済まない。せめてその一杯を飲んでいる間、音楽でも聴いてリラックスしてくれ」
軽快にウインクを一つすると、店主はカウンターの奥に向かい、スピーカー機器からの曲を変えようとしているようだ。
しかし、ふと何かに気がついたのか、困ったような表情で彼女を見る。
「いやいかんな。イギリスから来たとは聞いたが、人を選ぶ音楽なのを忘れていたよ。私は好きなんだが」
興味を覚えて、彼女は尋ねる。
「ちなみに誰の曲なんです?」
「カイホスルー・ジャプルジ・ソラブジというんだ。変わった名前だがれっきとしたイギリスの――」
「へえ……」
そこから先は耳に入らなかったし、店主との会話の内容も碌に覚えていない。
カイホスルー。その名はよく知る名だ。
無論、件の音楽家ではない。同じ名の彼女が知る別人とは違う。
だが、唐突に耳に入るその名は、ぼんやりと心を揺さぶる。
何故なら、彼女の――ルナ・アードゥルにとっての、かつて歩くべきだった道の象徴めいた名前なのだから。
もう無くしてしまったそれを惜しむ気持ちは、ルナに存在はしていないのだとしても。>>471
一見すると、穏やかなやり取りと時間のはずなのに……切ない在りし日の芙蓉と、ノインの会話的なやーつ
「芙蓉は花のような女だな。」
「あら、お褒めの言葉かしら?。」
「自ら動くことは無いのに、香り(そんざいかん)を発し、否が応でも人々の目につく。」
「……褒めているのかしら、それ。」
「私はただ、自分が出来る事を精一杯やるだけよ。それでどんな結果が出ようと受け止めるわ。」
「そもそも、根源へ辿り着こうが、失敗して散ろうが、我々が生き残る可能性なんて無いからな。」
「うふふ、そうね。……楽しみだわ」
「催し物は準備期間が一番楽しいぞ。」
「ノインったら、一族の悲願を背負ったこの儀式を何だと思って……―――正直わかるわ。」
マイペースふわふわ女子と超絶クール天然男子な黒幕組『変調の魔眼』
魔力など身に見えぬものの流れを変える、魔力回路のスイッチを弄る等、横槍に特化したとも言うべき魔眼
『射影の魔眼』
観測した存在の影(分身)を生み出す魔眼。
サーヴァントに使えばシャドウサーヴァントのような存在をつくれるが、無論消費する魔力量と眼にかかる負担はかなりのもの。
欠点は生み出した影は目を離さず観測し続けなければ、途端に消滅してしまうこと。
ふと思いついた魔眼シリーズをこそっと昨日ぶりです。
アサシンさんへの返答ですが、提案に乗らせていただこうかなと思います!
亥狛誘拐の流れは如何しましょうかね?>>479
おや、是非見せていただけるとありがたいです!よっしゃ!。。。ユニットとしてバランス取れてるんかなコイツ…。
「ゆら~り。ぐら~り、ピタリ」(カックンゆらゆら、カックンゆらり)
「あれ、『それ』ってそもそもなんだっけ?……拙って誰だっけ?」
「拙は迅龍(シュンロン)。貴方の魔道と共に在る者……どうかよろしくお願いします。」
【迅龍・取扱説明書】
このたびは忘れ去られた魔導人形(注・使い魔):迅龍をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。末永く愛用頂く為に、この説明書をよくご確認いただき、正しくお取り扱いくださいますようお願い申し上げます。
この取扱説明書には、迅龍のスペックや思考回路及び、安全に正しくお使いいただくための注意事項等が記載されています。本人形をご使用になる前に、必ずお読みください。なお、この説明書は大切に保管し、必要に応じて御覧ください。
【本人形の特徴】
迅龍(シュンロン)は人間の死体は勿論、四凶の端材や猛獣の筋肉などを用いて作成されたフランケンシュタインの怪物的な僵尸(キョンシー)です。
等級としては飛僵(ひきょう)クラスであり、使い魔としては勿論、魔術の使用者としても極めて高いレベルとバランスを誇ります。どのような人間や指示にも従順であり、ほとんどの行動を完璧に実行することが可能です。>>481
【基本スペック】
迅龍は身長:六尺(約1.8m)/体重:約180斤(90㎏)です
100mを8秒で走り抜ける、300kgの重量物を軽々持ち上げる、達人レベルの八極拳の技量、「雲耀」の域に達した居合など、非常に高い身体能力を持ちますが、視力が弱いです。
しかし、神通力(特に天耳通:世界すべての声や音を聞き取り、聞き分けることができる力)や飛行能力etc.を獲得している為、あまり問題にはならないと思われます。また、肉体が破損したら、適当な死骸や礼装などを用いて自己修復を行います。
先述の通り(そして構成材料の影響で)身体能力は非常に優れていますが、精神面が非常に未熟です。自由意志での判断を間違う事はありますし、記憶力や判断力という点では情緒不安定と言ってもいいでしょう。これは逆に言えば不平不満を漏らさないという事でもあり、メリットとするか、デメリットと感じるかは使用者次第です。
【性格・外見】
属性としては中立・中庸です。基本的に指示を待ち、ある程度の優先順位は存在しますが、他者の為に行動します。
また、神通力により他者が自分に何を期待しているのかをある程度把握し、実行します。
大衆が連想するであろうキョンシーそのままの外見をしています。死臭がし、爪には毒素が含まれる為、頻繁に体を洗浄したり爪を切るなど綺麗好きです。顔の血色も悪い為、主になったら風呂に入れてあげたり化粧を施すなど、ケアをしてやるといいでしょう。
好きなモノは他人の幸福のようです。周囲の人間が幸せそうにしていると笑顔を見せます。
逆に苦手なモノは鏡や雷です。成長前の弱点を引きずっていると考えられます。
自己の製作者の事を忘却しているため、世界を放浪しつつ創造者、そして自身の主足り得る人間を探しています。
放浪中はボ~ッとしていますが常に他人から頼み事をされるような暗示魔術を自分に課しているため、良く依頼を受けます。
先述にも似た記載を行いましたが、使い魔としてではない状況での精神面(趣味嗜好etc.)は非常に子供っぽく、指示された時以外で複雑な思考をする事は難しいようです。性別的なモノが存在するかは不明瞭ですが、形容するならばショタいです。
月の光を浴びすぎると狂暴化し思考能力が向上するので、敵対する場合は厄介でしょう。ですがこの状態でも主の命令を聞き、危害を及ぼす可能性はありません。>>482
【魔術師として】
現時点での魔術回路の編成は質:C++/量・B+です。魔術属性は【アベレージ・ワン】です。補修によって魔術回路の状態は変わるので、偶に確認をしてあげて下さい。
・法力と仙術を備えており、オリジナルの魔術として都市魔術を扱います。
※都市魔術:どんなに文明が発達しても人が全知に至れる訳はなく、現代社会に息づく都市伝説や噂を新時代の神秘として目を付けた最新の魔術です。
・都市伝説(アーバンレジェンド)≒小説、戯曲などを基調とした幻霊による概念の強化・取得の魔術が可能です。キョンシーという自分の概念の強化にも用います。
・タブレットを用いた擬似高速詠唱・術式簡略化が行えますが、あまり頭が良くない為、常時はさほど有効活用できていません。
・都会との親和性が高い『最新の使い魔』であるグレムリンやポイ捨てされた新聞紙・雑誌に扮した偽装式神の使役が実行できます。
・地下水路、環状線、道路などの「流れ」を水脈に見立てたり基盤にした風水や魔方陣、結界の構築が可能であり、迅龍は特に多用します。
【戦闘方法】
基本的にレベルを上げて物理で殴るタイプの魔術使いです。都市魔術による風水や魔方陣、結界の構築でのバフで自分の膂力を向上させたり、デバフで敵性対象のスペックをダウンさせ、八極拳や所持している刀を用いた居合による攻撃を行います。
・武器は自身の肉体と、二種の日本刀です。長さ等が違い、特性により使い分けています。居合切りをメインにしていますが、それ以外の剣術が出来ないという訳ではありません。>>465
猫です。大ウソつき畜生です
※ここで今更裏(でも何でもない)設定開示
ライアの素顔は少女と見まごう中性的フェイスです
普段は覆面に隠されてる為分かりませんが、布を取り去ると絶世一歩手前な尊顔が拝めます
だ が 男 だ花総の聖杯戦争に色々と追加しました、これからもちょこちょこ追加していく予定です~
≪通常の聖杯戦争との相違点・ハウスルール≫
冬木の聖杯は「それ自体が西洋の概念によって創られたもの」であるため「西洋圏由来、もしくは西洋圏でも知名度のある英霊」しか召喚できなかったが、
花総の聖杯は西洋外の概念を持つ、常花院家の霊地をベースに改造されたものであるため、「西洋圏以外の英霊」や「英霊に倒されるべき反英霊」が召喚可能となった。
≪キーワード≫
監督総会:
あのルーマニアの聖杯大戦から早数年、送り出した監督役の暴走により魔術協会への貸しをつくってしまった聖堂教会だが、
今回の聖杯戦争は常花院側の提案により、監督役を頼まれた。
しかし、協会側との話し合いにより、「魔術協会・聖堂教会、双方がより密に手を組み、聖杯戦争を取り仕切るべき」生み出された組織。
ツーマンセルで行動する監督役達を代表に数人ずつスタッフが現地に派遣され、互いが互いを見張り合い、時に蹴落とし合いながら戦争を監視していたりする。>>437
元キャラの界隈自体が大王様を始めとして倒された悪役が後に敵以外で再登場するのが有り得るというのも有りますが、アイツの場合、公式設定で最終的に(一応)改心してて、パラレル外伝で商人ポジションだったりで、単純な悪役とも言えないポジションになってますし。
何より、もっとドノツラフレンズなのも居たとはいえプレイアブル化してたり、倒された後は本質的には構ってちゃんだったり……。「……すぎのこはないの?」
>>461 >>495
メタ情報なしとありで「お前……何者だ!」ってセリフに対する回答の解釈温度差が「さぁ?(お前なんかに教えるかよ)」と「さぁ?(さぁ????)」ぐらい差がある人ゆえな。自分の客観視は「苦手なもの」の中でもトップクラスの苦手さを誇るので、自分でも何考えてるのかわからなくて蟻地獄に落ちるのな
>>462
なんといっても色々と不完全だから、ギリ楽しさとか意外性は感じられるんですよね
だからこそあっさり諦めて自死したりができなくてだらだら長引くんですけど
>>485
奴がなんだかんだで単純な人とかこの世の複雑さを割り切った人相手の方が相性がいいのって、案外そういう「突き詰めれば単純」を示せるからかもしれないですね都市魔術という特異な魔術を際立たせたいなら、仮にキョンシー自体の設定を色んな調べた情報に対応させてスペック増加させるよりは情報準拠な部分を減らした方がいいかな、なんて思ったり
>>505
これは私のふとした疑問なんですけど
天耳通やぺぺさんが使う三つの神通力は六神通と言って仏教における六つの「神通力」なんです。仏教由来なわけですね。修験道の魔術による六神通がぺぺさんの神通力というわけで
他にも鈴鹿御前が使う神通力は「物を浮かせる」みたいなものですし、神通力って広義的なものなんですよ
で、キョンシーは道教の術の一端で作り出されるのに仏教由来の六神通が使える理由が知りたかったりします
浮く、飛ぶ、とかなら鈴鹿御前みたいな神通力の範囲だし何も考えずとも大丈夫だと思いますよ。うちの狸も神通力で浮きます。それにしてもそこまでの技が可能な時点で現代人を越えるぐらいには魔術スペックは高いですけど、四凶の一部とかいう時点でそこは気にすることもないかと>>506
たしかに……道教の道士みたな方向性のほうがそれっぽいですね。
個人的に道士といえばシャーマンキングの道潤とゴーストハントのリンが連想されます。>>492
ありがとうございます!!!!
道真公への言及は史実の武蔵に由来するものですね(武蔵ちゃんの宝具セリフもそれだと思います)
>>498
史実と型月世界のね……すり合わせってね……大事ですからね……
史実で〇〇だから〇〇出来ます!ってなると秦山府君祭って術で死者蘇生が出来る晴明というか陰陽道系魔術師はみんな青子やゼル爺のお仲間になってしまいますからね……
「型月世界のキョンシー」ってコンセプトはすごい好きですし都市魔術も前から考えられてて思い入れがあると思いのでいっそのこと「キョンシー」「都市魔術師」をわけてみてはどうでしょうか
そこのすり合わせするなら私も協力しますよ。
「史実の魔術・神秘を型月ナイズする」のは好きなので>>504
「だから冥府の神は地上の争いには介入しないって。僕が先にどちらかを選択した時点で僕が陣営を選んだことになるんだって」
……でも出されたものを食べないのはそれはそれで失礼なので、詰んでるよ!いえーい!!>>497
……ん?
これもしかして海外ドラマのLaw&Orderのシャツかな?
ミカの知名度アンケートについて、ありがとうございます。確認いたしました。本来なら一つ一つ安価をつけてお返しするのが筋でございますが、レスが過剰に高くなってスクロールしなきゃならないとお邪魔かと思われますので略式でまとめてお礼させたいただきます。
意外と記憶に引っかかってもらってるものですね。ちらほら覚えていてくださる方がいらっしゃったり、うろでもちょくちょく要素は合ってたりでした。
今ミカのショート書いてるので、それを投下する前の事前調査でした。
wikiの情報を更新する予定があるので、それを前置きにして完成したらあげさせていただきますね。>>519
四大天使ネーミングの少年達とか、解りやすく覚えやすい特徴があるのは強いなあと。
全体でお礼されてますし、特に気になったコメントだけ追加で返信したり、全部に返信するけど似たような内容になるコメントは纏めて(>>○○、>>○×、といった感じ)返信したりしても良いんですよ。>>517
剣聖、剣豪だけでも、
林崎甚助、伊藤一刀斎、宮本武蔵、宮本伊織、座頭市、上泉秀綱、薬丸兼武、丸目長恵、念阿弥慈恩(相馬四郎義元)、寺田宗有、白井亨、河上彦斎、田中新兵衛
と結構いますからね。
武術鯖だと雷電為右衛門、嘉納治五郎、尚雲祥、斎藤伝鬼房など、戦国武将とか武士を除いても結構いますよね。
製作したいなと思う剣豪や武術鯖は
・名古屋山三郎
出雲阿国の旦那で歌舞伎の開祖の一人。織田家や蒲生氏郷にも仕えた槍の達人。
・荒木又右衛門
鍵屋の辻の決闘の剣豪。魔界転生で蘇った魔界衆の題材にもなった。
新免無二
武蔵パパ。十手術の達人。
足利義輝
剣豪将軍。林崎甚助とは同門の剣士。>>526
或いは二段・三弾ジャンプとかかな?これから自由自在に飛行、ぽくは見えるでしょうし。高い身体能力の保証っぽくもなる。
ヴァン=フェムのゴーレム城に関しては知識が無かった。。。>>531
【解説】
聖杯戦争開催地の高校に在学するサブキャラクター。イギリス人と日本人のクォーター(父親が日本人で、母親がハーフ)。
ダークブラウンの髪に灰色の瞳という日本人離れした容貌の所為で周囲から浮きがちだが、持ち前の人柄から上手く溶け込んでいる。
「おいっス」「ダメだこりゃ!」「いってみよぉ」などドリフな台詞回しが特徴、自分を「絶対領域親善大使」と称してはばからないが、これは恐らく彼女自身が作り上げたペルソナ。本当の性格は真面目で仕事に妥協をしない勤勉家だったりする。
幼少期はその見た目で周囲から孤立していた時期もあり、おどけ役を演じることでクラス内で立ち位置を確立した、という経緯がある。
その、為人から求められれば「どんなキャラクターにでもなってしまえる」長所とも短所とも呼べる特徴を持つ。
必要とあらば思ってもない事を発言できるし、やりたくない事だって出来てしまえる。
そこに自分の意思はなくとも、真に迫った「ふり」が出来る────要するに魂レベルで役者気質なのである。>>532
幼少期に「魔女」と呼び慕っている老人がいたが、ある日を境に会えなくなったという。
孤立していた頃に街の外れのサナトリウムに入院する老人に良くして貰っていたが、彼女がたった一度だけ見せてくれた魔術の存在を、クラスメートに構って欲しい一心で言い触らしてしまった。
以降魔女とは連絡が付かず、一連の出来事は心の傷としてのこり続けている。
【余談】
彼女が「魔女」と呼び慕うサナトリウムの老人は、ミモリが魔術の存在を公に晒した事を知っていた。
魔術師は「魔術の存在を口外する者を処分しなければならない」という不文律を実行するくらいなら、と自刃し果てている。
つまり彼女は自分の所為で恩人を殺した訳だが、サナトリウムの老人は後任に魔術を継がせる意思もなく、「魔術が彼女の友達を作る切っ掛けになるなら」と願いながら逝った。
【台詞】
「あのね。玄人は下に目がいくものなんだよ、大胸筋にうつつを抜かしている様じゃあまだまだなのだよにゃあ」
男子生徒の猥談に違和感なく滑り込んでの一言。絶対領域親善大使の面目躍如といわんばかりのマジレスど真ん中ストレートに、ビギナーは閉口必至。
「ダメだこりゃー」
頻繁に使う台詞。あっけらかんとした語感がお気に入り、とのこと。
「………それは、駄目だよ。仮にお婆ちゃんが私を許したとしても、私が私を許す理由には、ならない」
サナトリウムの「魔女」が消えたのはきっとミモリの所為じゃない。例えそうだとしても彼女に落ち度はないし、魔女は憎んでなんかいない。
もう自分を許すべきだ────そう慰められた上での発言。
彼女の真面目な本性が今もなお彼女を罪の意識に縛り付ける、自分は許されてはいけない罪人だと。山星さんの都合も有りますし、第■回はどうにか今年中に終わらせたい所。
ヘタイロイを倒すかどうかはお任せ(倒さなかった分はこちらで始末)しますので、出撃シーンはなるべく早めにお願いします。
とりあえず、短縮の為に代筆になりそうな陣営の行動パターン変えました。>>519
「Law and Order」なんてあの方が「Secure. Contain. Protect.」以上に好きそうな単語ですやんか?(多分深い意味はない)>>541
どんなコメントがあろうとも、調節しない人は調節しないので、最終的には自分の塩梅でいいんじゃないかなって。
あるいは、せっかくの都市魔術なのだから、それを生かした飛行法にするとか?
あらかじめ作っておいた、街に溶け込む新しい形の「楔」。それを目掛けて飛行する。結果は同じだけれども、専門的な部分でトーコのそれとは理論が異なるため特許には引っかからない。
町中にある出所不明のストリートアートは彼の仕業。迅龍くんバンクシー説。
みたいな?
ロアのように、街全体に描いたストリートアートで風水的に重要な流れを抑えて巨大な魔法陣を完成させているから超強い!とかも面白そう。
生活していて普通に目に入るのだけれど、それ自体はただの絵でしかないし、東洋の魔術は西洋のそれとは体系が違うから他の魔術師はそうであると気づかないの。
落書きが増えたなー。治安が悪くなったなー。くらい。
最後半になって強さの秘訣に気付いた主人公は、町内会に呼びかけて町内清掃キャンペーンを実施。
一般の人間たちの善意が、街に蔓延る魔術師の謀略を打ち砕く!>>534
何気ない日常の象徴になってくれそうでいて、傷と闇を抱え込んでいる……良いですね!好き!
追加中の花総の聖杯戦争(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E8%8A%B1%E7%B7%8F%E3%81%AE%E8%81%96%E6%9D%AF%E6%88%A6%E4%BA%89)の設定について、
「ここの説明、わかりずらい」とか「この設定、無理があるよ」とか有りますでしょうかと言いつつ、また夜に来ます~>>551
あ~そこら辺偶に言われますね。アメリカ大会とかヤバかったし。
まぁ最近は騒動は起こしてない筈、ですが、…どうなんでしょうね。
とりあえずキョンシーと都市魔術の個性を両立させるため、刹那を都市魔術師に戻しました。
やはり他の人からの意見・批評があるとキャラメイクとかの見直しやより良い状態が作れるからいい……。以前言っていた学園モノssが出来たので投下してもいいです?
そういえば哪吒テクノロジー再現未到達(劣化品?)にする場合、何の類似品ってことになるんでしょうか(神?それとも仙人?)。。。明確な区分がちょっと判断できなかった……。イコマさんか設定詳しい誰か教えてプリーズ!
>>553
どうぞ七不思議、というものを知っているだろうか?
小学校、あるいは中学校で伝わる怪異の噂を基にした、ちょっとした怪談話。
トイレの花子さん、音楽室のベートーベン、夜になると数が変わる階段、廊下を歩くテケテケ、理科室の人体模型、夜の校庭を走る二宮金次郎の像、魔の合わせ鏡。
細部や怪異は違うかもしれないが学校に通ったことがある人間なら、誰しもが一度は聞いたことがあるはずだ。そうでなくとも児童文庫であったり、ドラマやアニメなんかでよく取り上げられることの多いホラージャンルの代名詞とも言えるだろう。
けれど、今挙げたものは比較的小中学校までのものが多い。そういった噂話はどういうわけだか高校へ上がるとてんで聞かなくなってしまう。それにいくら口で"七不思議"────とは言ってもどこまでいこうと自らの目で確かめない限りは結局ただの噂話でしかなく、子供の頃特有の好奇心ならいざ知らず大人になりつつある高校生で確かめようと思う者は少ないだろう。
……たとえそれが、何者かの暗躍であったとしても。
確かめられなければ、それは"噂"でしかないのだから。>>555
6月3日。私立真月学園(しりつまつきがくえん)2年B組の教室。エアコンや扇風機が付いているとはいえ、日本特有のじめっとした暑さはどうにも不愉快だ。まだ6月なのに動いていないのに勝手に体から汗が噴き出て、それが肌着を通り越してワイシャツに付いてベッタリとワイシャツが体に張り付いてくる。自分が窓際の席だということや6月から制服が夏服に衣替えしたということを加味しても、これはいくら何でも異常だ。そんな状態ゆえに自分の机の上で突っ伏してしまうのも仕方のないことだろう。
「……………。…………て。…………きて!」
心なしか頭もガンガン痛む。ただでさえこの茹だるような暑さだけでもキツいのに、頭痛まで併発するとか勘弁してほしい。
「…………起きて!…………ん、起きて!…………くん、起きて!」
とうとう幻聴まで聞こえてきた。これはもういよいよ年貢の納めど─────
「錫久里君、起きて!授業遅れちゃうよ!」
「うわっ!?」
耳元で大声で怒鳴られ、突っ伏していた体を跳ね上げる。声の主の方を見ると、クラスメイトの比並さんが立っていた。
「え、と……どうしたの比並さん?」
「『どうしたの?』じゃないでしょ!次の授業は音楽なんだから移動教室だよ?」
「あー……そうだっけ。」
あまりの暑さのせいで授業のことなんて頭からすっぽ抜けていた。それくらいこの暑さは堪えている。
「ほら、教科書持って早く行くよ?私が来なかったら、勝手に授業をサボるところだったんだから。」
「……なんか、ごめん。」
「謝るなら何か飲み物でも奢ってよ?貸しはそれでチャラにしてあげるからさ♪」
「分かった……とりあえず昼休みに入ってからでいいか?」
「もちろん。今、飲み物を買われたって温くなっちゃうもん。この時期にそれは勘弁してほしいからねー。」
自分の教科書を持ちながら軽いやりとりをして、共に音楽室に移動する。……なぜだか飲み物を奢ることになったが、まあ、授業をサボることになるよりは遥かにマシだと思おう。>>556
「(それよりも、だ。)」
横を歩いているクラスメイト・比並さんを一瞥する。
比並さんの立ち位置を単純明快に言うなら『クラスの中心的存在』だ。明るく、元気で、優しくて、俺みたいな変わり者でも分け隔てなく接する姿は正しく『善い人間の見本』のように思う。実際、ここに転校してきた時に一番世話を焼かれたのは誰かと聞かれたら間違いなく彼女の名前を上げるだろう。
「(まあ、だからって迂闊に距離を詰めるわけにもいかないんだけどな……)」
『クラスの中心的存在』ということは必然的に人気もあるということだ。彼女の周りには多くの友人がいるが、それと同じくらい彼女に恋慕の情を寄せる者は少なくない。それこそ全員で牽制しあってるんじゃないかと疑うくらいには"匂い"でそういうことが分かる。もしこれで迂闊に距離を詰めようものなら、抜け駆けと思われてそいつらからまとめてボコボコにされてしまうのではないだろうか。
「(さすがにそれは被害妄想すぎるな……ありえない話ではないけど。)」
「おーい?錫久里君、そろそろ着くよー?」
「あ、ああ。ごめん、面倒かけて……」
「これくらい面倒なうちに入らないよ!それに、うちにはもっと手間の掛かる弟達がいるからねー。それに比べたら錫久里君はかなり楽な方だよ?」
はにかみながらそう答える比並さん。……単に俺が弟達と同じくらい面倒だと言われたような気もするが、比並さんにそんな意図は全くないのだろう。ガラガラとドアを開きながら比並さんと一緒に教室へ入ると一気に好奇の視線に晒される。まあ、そりゃそうだろうな。>>557
「もう!遅いぞー、鏡香!」
「いや、ごめんごめん。錫久里君を起こすのに手間取っちゃってさー」
そう言いながら友人である香坂夏美さんの元へ移動する比並さん。基本音楽の授業は自由席なので席は早い者勝ちだ。比並さんの席は香坂さんが確保していたけれど、そんな人がいない俺は周りを見渡すと窓際の席が空いていることに気付き溜め息を吐きそうになるが、それをグッと堪え窓際の席の端に座る。
ほどなくしてチャイムが鳴り授業が始まる。音楽は良い。動物の世界で鳴き声という"音"はあるけれど、それらを本能的にではなく意図的に、それも道具や自身の力で楽しむべき娯楽に昇華させ文明となっているのは人間くらいのものだろう。少なくとも、俺はこの授業が嫌いということはない。せいぜい『この暑さの中で受けたくない』と思うだけだ。
不意に耳に比並さんと香坂さんの喋り声がひそひそと聞こえた。耳が良いのも考え物だと思う。
「そういえば聞いた?あの"噂"?」
「噂?」
耳に入ってきたのは、二人の女子らしい(?)会話だった。それでもそんな話は俺に関わりのない縁遠いものだと、この時までは思っていたのだ。
「うっそ、知らないの!?マジで!?もうだいぶ有名だよ?」
「やー……バイトが忙しくてそういうの知らないんだよねー…。それでどういう噂なの?」
「なんでも、うちの学校で出たらしいのよ────」
けれど香坂さんの口から発せられた言葉で俺は否が応でも、ソレに関わらざるをえなくなった。いや、正確には確かめざるをえなくなったというべきか。
なぜなら、その"噂"になっていたのが────
「─────"人狼"が。」
「"人狼"……?」
「───────」
他でもない、俺自身に関わることだったからだ。>>558
昼休み。いつもなら昼食を食べ終えたら適当にトイレで時間を潰すのだが、今回は違う。俺は寝たフリをしながら、比並さんと香坂さんの会話に耳をそばだてた。
「(盗み聞きみたいで気は引けるけど……でも、聞かないことにはどういう"噂"なのかも分からないしな。これは俺のためにも必要なことだ。)」
少しばかりの罪悪感に後ろ髪を引かれながらも、『必要なことだから』と無理矢理に自分を納得させて気持ちを抑えつける。
そして二人の会話を聞くことに注力する。
「さっき言ってた話だけどさー……"人狼"が学校に出たってどういうこと?」
「正確には"人狼"じゃなくて"ルーガルー"って言うらしいんだけどね。まあでも言葉通りの意味よ、ソレがうちの学校に出たんだってさ。」
ルーガルー。それは確かフランスで人狼を指す呼び方だったはずだ。でも、日本にあるこの学校でその呼び方はどことなく違和感がある。何か作為的にそう呼んでいるような……そんな違和感が胸の奥を削ぐ。
「出たってことは見た人がいるんでしょ?その人の勘違いか、何かと見間違えたとかじゃないの?」
「見たのが一人、二人だったら私もそう思ったよ?でも見たのが十人二十人ってなるとそうもいかないじゃない。集団幻覚でも見たってなら話は別だけどさ。」
「うっそ、そんなに見た人いるの!?でも、それなら生徒会の人達も動くんじゃ……?」
確かにそれもそうだ。この学園の生徒会……もとい生徒会長はこういった問題への対処は迅速だ。ちょっとした不審者の情報があれば、すぐに情報を精査して学校側と話をつけるくらいには真面目だと思う。ところが香坂さんの口から出てきたのは予想外の言葉だった。
「んー……それがねー。なんでも生徒とかに直接的な被害が出たわけじゃないから、生徒会としては今はまだ巡回の強化をお願いするだけしか出来ないんだってさ。」
「けど、見た人がいるのは事実なんでしょ?」
「それはそうなんだけどね。でも、まず普通に考えて"人狼"を見たって人がいるのはおかしいでしょ?そういうのはあくまで幻想、ファンタジーの存在だから面白いわけで、実際にいるなんて信じる方がどうかしてるよ。」
……実際にここにその幻想でファンタジーな存在の人狼がいるという事実はあるのだけど、それは置いといて。>>559
「(生徒会はこれを問題視していない……あるいは何が起きているのか分かった上で放置している?)」
問題視していないわけではないのだろうけど、だとしても巡回の強化しか案がないのが引っかかる。俺は別に生徒会の人間というわけじゃないが、それでもこういう事態であれば複数の案を提示するのが普通のはずだ。
「(でも、今の話を聞いている限りだと……恐らく第一発見者は多分用務員や教師じゃなくて、一般生徒が目撃したはずだ。つまり、残りの人達もそういう噂好きの生徒が早めの肝試しをしたという線もゼロじゃない。)」
なによりも本当に人狼だったのなら、何もないというのも妙だ。もちろん手は出していないのだとしても、人狼はかなり鼻が利く。人間の匂いがすれば、その場から姿を消してもおかしくないはずだ。だとしたら、その"人狼"の目的は─────
「(チッ、ダメだ。これだけの情報で答えなんて辿り着けるわけがないが、だとしても実像がハッキリとしない。)」
何かの要因があるのは間違いない。だが、それだけだ。その要因が何であるかまでを突きとめる術を俺は持たない。と、そこで。
「ならさ……私達で調査してみない?その"人狼"ってやつをさ。」
「(!!)」
比並さんが香坂さんに向かって調査の提案をしたのだ。
「調査って……別に生徒会の人達に任せればいいじゃん。私達が調べる必要性ある?」
「でもさ、何か面白そうじゃない?こう、怪談話みたいな感じでさ!」
「まあ……それは否定しないけど。」
「じゃあ決まりだね!あ、そうだ!ちょっと待ってて!」
そう言って比並さんは席を立つと、足音がどんどん俺の方に近づいてくる。
「錫久里くーん?ねえ?起きてるー?」
「……何?比並さん?」
「いや、さっきさ、貸しは飲み物の奢りにしてって言ったじゃん?あれ、変えてもいいかな?」
……なんとなく展開が読めた。とりあえずはその先を促してみる。
「変えるって……具体的には何にするのさ?」>>560
「にひひ、それはもう決まってるよ!」
子供が何かいたずらを思いついたような顔をして比並さんは俺に告げる。
「私達と一緒に"人狼"の調査をしよう!」
というわけで放課後。噂の"人狼"を調査することになっていたのだが、比並さんは二階の踊り場の掃除に行ってしまったため、俺はここで香坂さんと一緒にその帰りを待っている状態だ。
「いやあ、まさか錫久里の奴が来るとは……。なに?アンタ、もしかして意外とこういうオカルト話好きなわけ?その図体で?」
「……悪かったな、こんな図体でそういう話が好きで。」
つい、香坂さんに悪態をついてしまう。香坂夏美もまた比並さんと同じく『善い人』のカテゴリーではあるのだけど、かなりベクトルが違う。比並さんを『クラスの中心的人物』だと評したが、香坂さんは真逆、どちらかと言えば『クラスが円滑に回るために必要な油』といった感じだ。一見どちらも同じに見えるが、まとまるために必要な『軸』と全体を動かすために必要な『動力』の違いは大きい。
今のこの状況は、まさしくまとまるために必要な『軸』がない状況だった。
「いや、別に悪いとは言ってないし。ただ意外だなあ、と思ってさ。」
「意外?」
「錫久里ってさ、普段こっちから話しかけないと自分から喋ることはほとんどないじゃん?だからどういう趣味してるのかとか全然知らなかったし、その体なら何かスポーツとかそういうのが趣味なのかなあって漠然と思ってたからさ。」
「……なるほど。」>>561
人の印象というのは最初に見たイメージで九割ほど決まるという。中でも見た目はおよそ六割ほどを占めていて、声や言葉遣いよりも重要とされているらしい。そして、自分の体格について考えてみる。いってはなんだが、この学校にいるどの男よりも背は高いと思う。少なくとも自分と同じ目線に立っている人間は、この学園では見たことがない。そして背が高いということはそれだけでスポーツが得意と思われやすいのだ。事実、バスケやバレーボールといった技術以上に元々の背丈がものを言うスポーツも存在する以上あながち間違いとも言い難い。
「やー、ごめん!待った?」
ぱたぱたと鞄を持って小走りしてくる比並さん。
「比並さん。」
「んにゃ、ぜーんぜん?むしろ錫久里の奴と話せてちょい楽しかったし。」
……楽しかった?今の俺との無愛想極まりない会話のどこが?
「それでどこ行くのよ?」
「まずは聞き込みによる情報収集!……といきたいところなんだけど。」
「何か問題でもあるの?比並さん?」
「いや、問題というかさ。噂の"人狼"について調査するには元の"人狼"っていうのがどういう存在なのか知らないといけないな、って思ってね?」
「……確かに。」
まだ噂の段階とはいえ、そもそも"人狼"そのものの知識がなければ正体に迫ることは出来ない。なるほど合理的だ。……実物が目の前にいることは黙っておくけれど。
「なので今日は図書室に行きます!この時間ならまだ図書委員の人もいるだろうし、その辺の本がないか聞いてみよう!」
「オッケー、それじゃ図書室に行きますかー。」
三人連れ立って図書室へと歩く。しかし───>>562
「(視線がすごい痛い……)」
よくよく考えてみれば、この状態は非常に悪目立ちする。主に俺が。
「(端的に言っても二人とも美人だしなあ……)」
そう。比並さんも香坂さんも方向性が違うとはいえかなり目立つタイプの美人だ。活発系の比並さんと少しアダルト系な香坂さん。そしてその二人と連れ立って歩いている無愛想で大男な俺。これで俺に目立つなという方が無茶な話である。端から見ても美人二人を侍らせてる大男か、あるいは美人二人にこれからナニかをさせるために移動していると見られても完全に否定しきるのは難しいだろう。
「……早く図書室に入りたい。」
消え入るような声でそう呟く。図書室は基本的には本を読むか何かを調べるために利用するものだ、好奇の目に晒されることは少なくなり特段怪しまれることはないはずだ。
「そういや今日の図書委員の当番って誰なの?うちのクラスの奴いたっけ?」
「渡辺さんと友田さんは今日はお休みみたいだよ?でも二人が言うには今日の当番は一年生の子なんだって。」
「あー、一年生かあ……。となると、そこまで詳しくはなさそうだなあ。」
「確かに。二ヶ月くらいであの図書室の本を全部把握しきれるとは思えないな……」
図書室にはこの学園に入った時、何度か訪れたことがある。さすがに街の図書館には劣るものの学校としてはかなりスペースは広いと思ったのを覚えている。同時にその分本を探すのも手間がかかると思ったが。一応、蔵書検索用のパソコンが常設されているからよっぽどでなければ問題ないだろうけれど……こういう時に限って当番が一年生となると探すのを手伝ってもらうのは難しい気がする。
しかし比並さんは少し言葉を探したのかゆっくりと口を開く。
「それが……そうとは限らないかもしれないの。」
「え?」
「どういうこと比並さん?」
「その一年生の図書委員の子なんだけどね?二人が言うには今年卒業した前生徒会長の妹さんなんだって。」
「前生徒会長って言ったら、あの爽やかイケメンの人でしょ?確か────」
「黒鳥千寿先輩だよ。」
「そう!確かそんな名前だった!」>>563
「まあ夏美はあんまり関わりなかったらそんなもんだよねえ。でも品行方正な先輩で、悪い噂とか一切聞かなかったよね。」
「確かに……私も黒鳥先輩の悪い噂なんて全然聞いたことないや。」
二人が和気藹々と前年度の会長のことを話しているが、俺はこの春に転校してきたばかりでその辺のことは全然詳しくない。ただ二人の話を聞く限りでは悪い先輩、ということだけはなさそうだ。
「でも妹さんなんていたんだね。私、初耳だよ。」
「うん、私も初耳だった。でもすっごい美人らしいよ?二人が言うには九重生徒会長よりも綺麗だって。」
「うっそ、マジで!?九重生徒会長以上とかこの世にいんの!?」
「あの、二人とも……そろそろ図書室に着くけど……?」
「あ、ほんとだ。全然気付かなかったや。」
「んじゃま、その妹さんやらに挨拶しましょうかねー。」
図書室は湿気対策として扉はほんの少しの廊下を挟んで二重扉になっている。香坂さんが先陣を切り扉を開け中に入るとすぐに立ち止まってしまった。
「うっそ……え……あれ本当に同じ人間……?」
そんな呟きが聞こえた。
「ちょっと!そこで立ち止まらないでよ、夏美!一体、どうしたって─────。」
文句を言いながら比並さんも中へ入ると香坂さん同様にすぐ立ち止まってしまった。
「二人とも、一体どうしたって───────」
二人を押し除けるように俺も図書室の中に入り、そして、言葉を失った。>>564
「………………」
そこには、天使かあるいは彫刻のように研ぎ澄まされた絶対の美があった。艶やかな黒髪、どこか憂いを帯びた夜のような瞳、絹のように白い肌、長い睫毛、低すぎず高すぎもしない鼻、柔らかな印象を受ける唇……それら全てが高レベルで纏まり類稀な容姿を作り上げていた。
「………………」
本人はきっと何の意識もせずに本のページをめくっているだけなのだろう。でも、そのたった一動作がまるでドラマや映画のワンシーンのように思えてしまう。何の本であるかとかどんな内容だとかそんなことはどうでもよく、ただ本を読んでいるだけで画として完成している。それほどまでに彼女はそこにいるだけで存在感を放っている。
そして、それと同じくらいに──────
「(ものすごく、心が落ち着く匂いがする……)」
俺は無意識のうちに彼女の匂いに惹かれていた。
人間誰しもがその人にしか持ち得ない『匂い』というものがある。例えば比並さんなら『暖かい陽だまりのような匂い』、香坂さんなら『優しい柑橘系の匂い』といった具合に、その人特有の匂いが存在する。これはあくまでも人狼という人並外れた存在だからこそ言えることなのかもしれないが、今まで見てきた人間の中でも彼女は最上位と言ってもいい。『甘美で柔らかくどんな人でも受け入れてくれる匂い』というのは、恐らく動物にとってはどこまでも心を落ち着かせて安らぐことのできるものだ。
比並さん達が同じかどうかは分からない。ただ俺は、その『匂い』にどうしようもなく心を奪われたのだ。
けれど。
「(心が落ち着く匂いの他にもう一つ匂いがあるな……これは、血、か?)」
人狼である俺の鼻は良く利く。良く利くからこそ、どれほど薄まっていてもほんの僅かな血の『匂い』にも気付けてしまう。
「(てことは、きっと彼女は魔術師なのか……?とてもそうは思えないけど。)」
「…………はあ。」
溜め息を吐く彼女。おかしな邪推を俺がしていようと、彼女が溜め息を吐くことだけでもやはりそれは一つの画として立派に映える。>>565 「……はっ!?やばやば、あまりの綺麗さに見惚れてた!?ちょっ、鏡香!錫久里!行くぞ!ほら!!」
正気に戻った香坂さんに腕を引っ張られ、彼女へと近付いていく。
「あのー……ちょっといいかな?」
「はい、何でしょうか?」
透き通った声が耳朶に響く。決して声量は大きくないが、それでも確かに耳に届いた声の響きは『匂い』と同じくらいに心地の良いものだった。
「えっと、うちの前生徒会長……黒鳥千寿さんの妹さん、でいいんだよね?」
「……兄を知っているんですか?」
「学園じゃ、ちょっとした有名人だったからねー。クラスメイトからその妹さんが図書委員に入ったって聞いて用事のついでに見に来てみたのよ。ねえ、名前聞いてもいい?」
「……えっと。黒鳥、蘇芳と、言います……。」
俯きながら自己紹介をする彼女。黒鳥蘇芳。それが彼女の名前だった。
香坂さんはそれを聞き頷きながら自分の名前を言う。
「黒鳥蘇芳ちゃんね。私は香坂夏美。こっちのピンク髪が比並鏡香で、こっちのやたらとデカいのが錫久里亥狛ね。……てか、二人ともいつまで見惚れてんの?」
「はっ!?危ない危ない、危うく何かに目覚めるところだった……ありがとね夏美。あ、私、比並鏡香!よろしくね蘇芳ちゃん♪」
「ぁ……よ、よろしくお願いします……。」
「ほら、錫久里も!早く挨拶しなって!」
「……っ、分かったよ。俺は錫久里亥狛だ。つってもこっちに4月に転校してきたばっかだから、あんま先輩としては頼らないでくれ。まあ、その、なんだ。よろしく。」
軽く自虐しながらぶっきらぼうに自己紹介をする。こんな挨拶の仕方じゃ怖がられても文句は言えない。
「……よ、よろしくお願いします。あの、それでその……用事というのは?」
「えっとね、"人狼"について書かれた本がどこにあるか知らない?」
「"人狼"ですか?それでしたら、伝承のサの164番から180番までの本が"人狼"についての伝承が多く書かれていますよ。後は"人狼"をモデルにした小説や漫画もエンタメコーナーにいくつか置いてあったと思います。」>>566
スラスラとどこに何の本があるのかを言っていく黒鳥蘇芳さん。黒鳥さんは何かに気づいたのか、俺達三人に手招きをした。俺達は顔を見合わせると、彼女に顔を近付ける。
「あの……もしかしてですけど。『校庭で啼くルーガルー』について調べようとしているんですか?」
「「「『校庭で啼くルーガルー』?」」」
三人揃って顔を見合わせる。当然、誰もそんなものは聞いたことなどない。
「……この学校に伝わる七不思議ですよ?私はてっきり皆さん知ってるものなのかと……」
「七不思議っていっても……そもそもうちにそんなものある事自体初耳だわ。錫久里は知らないとしても、鏡香何か知ってる?」
「おい待てナチュラルに俺を省くな。」
「うーん、さすがに分かんないなあ……。昔、そういう噂が流れたってことくらいしか聞いたことないや。」
「そうですか……兄から少しだけ聞いたことがあったので、もしかしたらと思ったのですけど……」
少し顔を伏せて思案にふける黒鳥蘇芳さん。何か思いついたのか伏せていた顔を上げると、
「あの……先輩方さえよければ私にも調査のお手伝いをさせてもらえませんか?」
と提案してきた。
「それはありがたいことはありがたいけど……でもいいの?」
「はい。私も『校庭で啼くルーガルー』がどういうものなのか、興味がないわけではなかったので……」
「なら、二手に分かれてさっき蘇芳ちゃんが言ってた場所を探してみようか!私と夏美はエンタメコーナー見てくるから、錫久里君は蘇芳ちゃんと一緒に伝承の方を探してきてもらえるかな?」
「いやちょっと待って比並さん。いきなり初対面の後輩の女の子と組ませます普通?」
「なに言ってんのー、さっきから鼻の下伸ばしてるくせにー。」
「伸ばしてない!」>>567
「いーや、伸ばしてたね確実に。気を付けなよー黒鳥ちゃん?アイツに隙を見せたら押し倒してくるかもしれないよー?」
「え……!?」
「香坂さんも変なこと吹きこまないで!というかそんなことしないからね黒鳥さん!?」
「え、えっと……?それで、あの、私はどうしたら?」
「ああ、錫久里君と一緒に伝承のとこの本探して!それじゃ行こっか夏美!」
「オッケー鏡香!錫久里、頑張れよー!」
そう言って比並さんと香坂さんの二人は俺を置いてエンタメコーナーへと行ってしまった。黒鳥さんとの間に重い沈黙がしばし流れ、
「えっと……それじゃ行こうか。でも、俺は伝承の本棚がどこにあるかは分からないから……黒鳥さん、案内頼めるかな?」
そうなんとか切り出したのだ……。>>568
「ここが伝承の本棚ですね。」
「うわマジか……。」
思わず、そんな言葉が口から出る。この学園の本棚がある程度の高さがあるのは知っていたが、まさか俺の身長でも最上段の本に手が届かないほどとは思わなかった。とはいえ、目当ての本そのものを探すのはそう難しくない。簡単に手の届く位置に集中してあったため、少し屈めばすぐに取れた。
「"ジェヴォーダンの獣"、か……」
最初に取ったのは狼の話としてはそれなりにポピュラーな"ジェヴォーダンの獣"だった。
"ジェヴォーダンの獣"は18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方に現れたとされる。その姿は狼に酷似していたのだと伝えられているが、まだ写真や映像媒体が浸透していなかった時代のそんな話に果たしてどこまで信憑性があるものか……。
「(待てよ?そういえば、ルーガルーもフランスだよな?)」
ルーガルーもまた何の因果かフランスにおける人狼の名だ。何かが胸の奥を引っ掻いた気がした。一旦、本を元あった場所に戻す。
「……錫久里先輩?どうかしましたか?」
「い、いやなんでもない。黒鳥さんの方はどう?」
「改めて探すとなるとやはり難しいですね……。本は見つかるのですが、それがどこまで七不思議と合っているのか……」>>569
そういえば肝心なことを彼女に聞いてなかったな、と思い出す。ちょうどいい機会だ、話を聞こう。そう思い、黒鳥さんに向き合う。
「そうだ、そのことについて聞いておきたいんだけどさ。黒鳥さんが知ってる七不思議……『校庭で啼くルーガルー』ってどんな内容なの?」
「えっと……」
「何でもいいんだ。黒鳥さんが知ってる範囲で教え────うわっ!?」
そこまで言いかけたところで、ナニカ(・・・)に足を取られた。黒鳥さんに無意識のうちに詰め寄っていた体は当然ながら咄嗟にバランスを取ることは出来ず、そのまま黒鳥さんのいる方に倒れることしかできない。
「やばっ、黒鳥さん避けて!」
咄嗟に黒鳥さんに避けるように指示を出すも、単純に考えて身長差は優に約20cmもある。後ろに下がるのも、前へ抜けるのもこれでは無理がある。加えて今いるスペースが本棚と本棚の間であること。俺一人が本棚ではなく通路側へ体を向けるだけで人一人通れなくなる幅では黒鳥さんが逃げる隙間なんてありはしない。黒鳥さんも何とか後ろには下がったが少し距離が足りない。
結果として。
「わ、んむっ!?」
「え─────きゃっ!?」
俺は黒鳥さんの胸に顔をうずめながら、黒鳥さんを(不可抗力とはいえ)押し倒した。>>570
「(と、とにかく早く立ち上がらないと……!これを誰かに見られたら完全にアウトだ!いやでも、それはそれとしてもう少しこの甘い匂いを嗅いでいたいような気も─────いやいや何考えてるんだ俺!?冷静に考えろ。こんな状況、他の誰かに見られた瞬間、どんな誹りを受けるか分からない!何より相手が年下の女の子なのがよくない。大人しそうな黒鳥さんの見た目もそうだが、俺の見た目だとどう考えたって俺が無理矢理脅して押し倒したようにしか受け取られない!結果として何が待っているか?決まってるだろ!全員から白い目で見られるようになって、ただでさえ灰色の学園生活がさらに灰になっちまう!(ここまで約3秒の思考時間))」
頭の中でぐるぐると思考が回っているが、ひとまずは立ち上がらないと。釈明することすら出来ない。
とりあえず近くのものに手をやろう。例えばこの、
「ぁ、やっ……!」
柔らかいモノとかに手を置けば少しはマシになるはずだ。……ちょっと待て、本のページと椅子のクッション以外は硬いものしかない図書室のどこに柔らかいモノがあるっていうんだ?
「(ま、まさか──────)」
「あ、あの……錫久里先輩?そ、その、わ、私の胸から、て、手を退けてもらえませんか……?」
「(ですよねーーーー!!)」
黒鳥さんのすごく恥ずかしそうな消えいる声での指摘で気付き、体のバネをフル活用して元いた位置に立ち直り、すぐさま土下座の姿勢を取り全身全霊で謝罪する。
「黒鳥さん、本当にごめん!わざとじゃないんです信じてください!何でもしますから今回のことはどうか内密に─────!」
もうとにかく平伏するしかない。なんならこのまま土下寝をしたいくらいだ。いくら何でもセクハラはない、なさすぎる。いや興味がなかったかどうかで言えばなかったとは言えないが、だとしても手を握るとかそういう甘い感じのやつではなく胸を触るセクハラ行為なのはそういう目的でもない限り(あってもダメだけど)擁護なんか自分でも諦める。>>571
「え、えっと……あの、顔を上げていただけませんか?錫久里先輩?」
そんな俺の色々と切実な思いとは裏腹に、優しい声音で顔を上げるように促してくる黒鳥さん。だが今まさにセクハラ行為を行った人間がどんな顔をしてセクハラを受けた女の子の顔を見ればいいのだろうか?何?ゲスな笑みでも浮かべながら見ればいいの?余計ダメだろそれは。
恐る恐る黒鳥さんの言うとおりに顔を上げて黒鳥さんの顔を見る。黒鳥さんも体勢を直し正座……というよりは胸を少し抱きながら女の子座りでこちらに向き合っている。頬が心なしか朱に染まっている気がしなくもないが、多分羞恥心から来るものだと解釈しよう。うん。
「いや、その、本当にごめん……わざとやったわけじゃ────」
「……錫久里先輩?私、別に怒ってなんかいません。その、た、たまたま錫久里先輩の手が私のむ、胸に触ってしまっただけですから……」
頬どころか耳まで朱くなりながらそういう黒鳥さん。ただでさえ罪悪感がすごいのにさらに罪悪感が増していく。神様、俺は前世でどんな罪を犯せばこんな状況に晒されるのでしょうか?
「あ、あの……」
「……何?黒鳥さん?」
「その、もし錫久里先輩さえ良ければ……も、もう少しだけ触ってみ─────」
「そ、それよりも!『校庭で啼くルーガルー』のことについて教えてくれないかな!?」
無理矢理黒鳥さんの話を遮り、元々の話題に転換する。むしろ転換しなきゃダメだろ。というか女の子に何てことを言わせかけてんだお前?いや、『据え膳食わぬは男の恥』ということわざもあるが、それはあくまでそういう関係が成立しているからであって水商売ならともかく初対面同士でのそれはさすがに躊躇うべきだろう。ましてや相手は俺より年下なわけだし、この状況を考えても色々とアウトだ。>>572
「そ、そうですね……!えっと、私が知っている話で、い、いいんですよね?」
「う、うん。黒鳥さんが知ってる範囲で教えてくれれば……」
「それでは─────」
さて、さすがに黒鳥さんの話の要点を掻い摘んで話すとしよう。
そもそもの話として、まずはこの真月学園が何時頃に出来たのかを知らなければならない。
この真月学園が出来たのはおよそ大正13年……ちょうど関東大震災が起きた次の年の春頃だ。西洋文化が色々と入ってきてラジオなどのマスメディアが始まったとされる時代だ。
さて、そこから如何にして『校庭で啼くルーガルー』が起きたのか?
事の始まりはある女子生徒の証言からだという。
「お、狼が校庭にいたんです!」
曰く、その女子生徒は運動部の部員でその日は道具の片付けなどで帰りが普段よりも遅くなり20時頃に帰路に着こうとしていたという。そして、校庭で狼を目撃した。しかしながら当時の時点ですでにニホンオオカミは絶滅しており、エゾオオカミも同様に。外来から持ち込まれていない限り、日本でオオカミを野生で見ることなどとてもではないが不可能だ。ましてや動物園から脱走してきた狼であったのなら、ニュースにならないはすがない。
「きっと野犬か何かと見間違えたんだろう」
そう、女子生徒の証言は扱われた。だが。
「お、狼が校庭にいたんです!」「私も見ました!あれは確かに狼でした!」
二人目、三人目、四人目……と狼の目撃例が増えていった。さすがにこれを見過ごす事は出来ず、当時の真月学園は地元の猟師と警備員と教師で狼退治に乗り出すことにした。
そして、狼退治をすることになったその晩。確かに校庭で狼はいたという。だが。
「アオオオオオオン!!!」
狼の遠吠えが学園に響き渡ると同時に、狼は姿を消したという。それ以降、狼が学園で、校庭で目撃されることはなくなった。
しかし余りにも奇異な出来事であったため、当時の生徒会長がこう書き残し、そして面白がった生徒達によって名前が書き換わり、その名が今も伝わっているのだという。
それこそが『校庭で啼くルーガルー』というわけだ。>>573
「と、私が知っているのはここまでですね。」
黒鳥さんが話を終える。
「なるほどな……。今の噂の状況とだいたい同じってわけか。」
「はい。だからその……もしかしたら、今夜見れるかもしれません。」
「見れるって、そのルーガルーがか?」
あまりにも都合がいい、と思わなくもない。だが、黒鳥さんの言葉にはどこか確信めいたものがあるように感じた。
「はい……なので、香坂先輩達が戻ってきたら一度提案してみようと思います。」
その後、戻ってきた香坂さん達に
「夜になるまで張り込みしてみませんか?」
と提案し、彼女達もそれを快く引き受けた。
そして現在。時計の針はもうすぐ7時を回ろうとしていた。
「夜まで張り込み……か。まあ、でも、それで本当かどうか確かめられるならそれに越したことはないか。」
「見れるかどうかは半信半疑だけどねー……」
「でも、いつかはやることになっていただろうしちょうどいいんじゃない?黒鳥さんもそう思うよね?」
「あ……はい。ルーガルーのことばかり調べても、噂の存在がいるかどうかは確かめないといけなかったでしょうし……」
俺達は図書室を出て、校庭へ向かう道すがら何気なく話していた。
「(でも─────)」
俺は昼間の図書室であったことを思い出しながらある疑問を思う。>>574
「(あそこには何も無かったはずだ。なのに、俺は一体何に引っ掛かったんだ?)」
特段つまずくようなことはしていない。強いて言うなら黒鳥さんに詰め寄ったくらいだが、あの至近距離でつまずける人間はそうはいないだろう。
「(もしかしてルーガルー以外にもナニカがいる……?いや、まさかな。)」
頭の余計な思考を削ぎ落とす。今は目の前のことに集中しよう。
「にしても、夜の学校って結構不気味だよねー。幽霊とかそういうのが現れても何もおかしくないっていうかさ。」
「あー、確かに。何かこうゾクッてする感じ?」
比並さんと香坂さんは昼間と変わらない様子で喋っている。そういう姿を見るとどこか安心する気持ちになれる。きっと何もないんじゃないかという気持ちが。
けれど、そうはならなかった。
「(……!?この匂いは、俺と同じ─────)」
校庭に出ようとした瞬間に、鋭敏な嗅覚が感じ取った同族の匂い。ナニカが、いる。そして恐らくは、校庭に─────
「なに、あれ……?」
比並さんの震えた声。香坂さんはソレを見たのか完全に絶句している。黒鳥さんだけが、確かハッキリとした目でソレを捉えていた。
俺もまた、ソレを目にした。
美しい銀色の毛で全身が覆われところどころに血と思しき赤色が付着している体躯。夜であるというのに確かに光って見える金眼。鋭く輝く爪と牙。
その姿はまさしく──────
「"ジェヴォーダンの獣"……!?」
その本を手に取っていたがゆえに、咄嗟に口をついて出た名前。フランス・ジェヴォーダン地方に現れたという怪物。
それこそは"ジェヴォーダンの獣"。
そして、この真月学園で語られる『校庭で啼くルーガルー』の正体。>>575
金色の眼がゆらりと、こちらを捉え、そして。
「アオオオオオオオオオオオオオオン!!!」
遠吠えし、その眼で捉えた俺達を捕食するべく、俺達に向かって迫る。
「────────逃げろ!」
俺は三人に向けて叫ぶ。脇目も振らず校舎へと全力で逃げる。だがいつまで保つだろうか?
恐ろしい夜は、まだ始まったばかりだ。>>578
まあミステリー系は子供の頃からよく触れてたジャンルなので……黒幕は多分今回出るかどうかは微妙
蘇芳ちゃんのお兄ちゃんは普通に外面はいいですよそりゃ、でないと父母の評判落としかねませんし普通は魔術のことなんて知る由もないんだからまだ精神的な安定度は上です
>>579
サーヴァントといってもプリヤに出てきた黒化状態のサーヴァント達と同程度の戦闘力しかないので実はやろうと思えば亥狛くんと蘇芳ちゃんで頑張れば倒せたり
ちなみにジェヴォーダンの獣は「どうせならサーヴァント絡めるか」のノリで追加しました、この後ももしかしたら……?
>>580
割と亥狛君の描写のために東閧を読み直しましたね……さすがにちゃんと書けるか不安だったので
ちなみにここで蘇芳ちゃんの言葉を最後まで聞いて行動に移したら社会的なバッドエンド不可避だったりします>>584
あ!それで話し方が割と初期の方の亥狛の喋り方だなって思ったんですよー。ぶっきらぼうで意図的に人を突き放すような喋り方とかまだ学校に馴染めていない感がしっかり出てて上手だなって思いました。>>577
学園伝奇物って感じ!
イコマくんの不器用な感じがよく出ていていいですね。
獣なんてやっつけちゃえ!()>>590
良いと思います。>>595
そこもまだ全然決まってないですね。>>590
いいんじゃないです?要望は出すだけ出せばいいんですよ!>>599
そうですかー、残念。
開催できなかったので、場合によっては参加申し込みとかしたかったなー。なんて思ってました。
公開、楽しみにしてます。ちなみに今ザッと考えた参加者たちの条件・指針的なやつです
PC1『巻き込まれた主人公』
参加経緯:常花院からの招待(本人には自覚無し)
設定条件:正当な魔術師や代行者では無い
推奨指針:最期まで自身のサーヴァントと共に聖杯戦争を駆け抜ける
ある日突然、あなたの日常は非日常へと変わり、―――その日、運命に出会う。
PC2『挑む者』
参加経緯:常花院からの招待
設定条件:花総出身の魔術師
推奨指針:自由
―――聖杯戦争、上等じゃないか。あなたの実力は、果たしてどこまで通用するだろうか。
PC3『執着する者』
参加経緯:常花院からの招待or正統な参加者から強奪
設定条件:他のPCに執着心を抱いている
推奨指針:聖杯戦争中に、対象と決着をつける
憎き復讐相手か、愛して病まない憧れの方か、止めるべき大切な人か、いずれにしろ、あなたは寝ても覚めてもその人物の事で支配されている。東鬨・requiemの令呪イラストの各個人SSページ追加と調整後の迅龍くんの登録を行いました。
確認等お願いします。また、調整後迅龍くんに関する意見などありましたら言って下さい。>>605
あら、それはすみません……
条件面で参加可能な方が少なかったのん。
緩くしたら緩くしたで、リレー停滞の原因になっちゃいますからねえ。
レージュさんが本格始動しないのなら、もうちょっと時間を置いてから再募集してみましょうかね。
本当は四連休前に始められたらよかったけど……>>604
まさにボードゲームチックでワクワクしますね。
人狼ゲームの恋人的な、タッグになるけれども、どちらかが脱落したら相方も脱落する役割とか……?>>607
うちのキャラメルで考えると
PC1→香坂夏美
PC5→アーダルベルト・シザームンド
PC6→構想中のマスターにいます
PC7→ナイトハルト・ケーフェンヒラー
と当て嵌められます。
個人への執着、どん底が意外といなかった。「友達として好き」「人として好き」「アイドルとして好き」「付き合いたい好き」etc 全部違うからさ……
どれもある意味モテてますけどね。そういうことです。覇久間聖杯戦争 監督役サイドを投稿しました。これでバーサーカーの暴走がみんなに伝わる、という布石にしたいと思います。
あと地味だった食満四郎助の代行者らしい人間離れした描写もあります。タスクの長シナリオを書けば書くほど「もしかして私は人をいっぱい苦しめたいだけのサイコパスで、芸術性がないのかもしれない……」と思えてきてしまったので息抜きに使いどころのわからない表を作っていましたねこです。よろしくおねがいします。
>>611
クラスの雰囲気にもよります。陽キャが集まるクラスだったりしたら結構男女の境が曖昧なんですけど、たまに根暗とかそんなに積極的じゃない人が集まったクラスがあったりすると男女がそもそも滅多に会話しなかったり。ここまで極端なのは流石に珍しいとは思うんですけど、一応実際見たことある例です。
とにかく、私は「その集団における標準ラインよりも人気があるならモテ」ぐらいの意識ですね。>>577
美女3人と七不思議を調べる亥狛君羨ますぃ…。亥狛君の心理描写が丁寧で分かりやすかったです。
残りは後編に出るとの事ですがもしやうちの子も出るのです?なんというか、こう、夜だからこそ目を閉じていると「私は自作キャラクターも他作キャラクターもいる世界がとても好きなのに、いずれ放棄しなければならない」という事実と向き合ってしまうというか。
fc2wikiがなくなったり、でもにchが無くなったり、そうでなくとも住民が誰も来なくなってしまったら私は恐らくもうここに今いる誰とも、二度と連絡を取れる事はないのでしょう(性質上持ち出しのできない話ですし、Twitterとかdiscordとかの交換も非現実的というかしたい人がいるかどうかすらわからないでしょう)し、私が考えている大量のプロットを出力せず去ればもう誰にも読めないし、そうでなくとも人がいなくなれば読まれる事はなくなりますよね。
そうなれば私の作ったキャラももう物語を紡ぐ事ができないと考えると、亜種タナトフォビアでおかしくなりそうです。私ではなく、キャラクターの本当の意味での「死」で。
もし3年だか5年だか10年後ぐらいにTwitterだかpixivでどっかの零細絵師が「昔こんなオリキャラ描いてたんですよ」ってイラストとかミニssとか出てても、どうか怒らないでくださいね。あくまで予防線ですが。
もし零細Web漫画家の作品にどっかで見たことあるキャラがいた時だったりしても、そうだと助かります。
私が生きている間ぐらいは記録したいとです。
深夜の戯言ですけど。
>>624
言った内容を理解してくれる、という点までは「聞いて」くれてるけど、そこから「聞き届けて」くれるかどうかまでは保証されないのよね>>625
……はじまったものがあるならば、いつか終わりが来るわけで。
まあ自分も、別の場所でぽろっと見たことあるキャラたちを描く可能性は有りますねと言いつつまた夜に来ます~………………わかりみが深い
というか、個人的な一次創作で既にやっていたりします
名前も違うし英霊とかではもちろんないけどエルルーンとか白雪姫みたいなキャラはいたり
というかこの2人に関してはいわゆるストックキャラクターになってしまいました
これから先何年かしたら「銀髪で氷使いの女騎士」とか「水を操る酒飲みのお姉ちゃんとその彼氏であるヤンキーのコンビ」みたいなのとどこかでお目にかかることがあるかもしれませんね>>611
リアルにおいては女の子と喋る事がモテてると必ずしもイコールじゃないんだよなぁ。
学生の頃なんかは寧ろ会話はするけど少し距離感あった方が女の子から恋愛対象に見られ易かった覚えが……と、好きだった子から軒並み「いいヤツ」認定されて碌に彼女出来なかった私が語る>>611
彼氏or彼女が途切れたことがない人、かな
ファンタジーの存在と思うなかれ、こういう人種は実際します>>630
あとイコマさん。東鬨聖杯戦争ページに令呪集結イラストのっけたので、場所に不満などあれば移動させてくださいね~。みんなありがとう!!!正直私構想自体はあと5年ぐらいは戦えそうなぐらい浮かぶマンです!!その間にプラットフォームが消えないといいな!!
それはそれとして明日にでも心臓病か何かで死ぬかもしれないのは確かなので、データから未投稿の中で一番時系列的に古い話だけ書き上がってないせいで載せられなかった奴を発掘してきて力づくで完成させたので今から載せたいと思います!
今出来てるやつで全部投げるとくそ長羅生門になるので分割する配慮です!!!なんか夜まで待ってると多分また新キャラとか投下されてゴチャるんやろなって思うんで!
はるかかなた過ぎて忘れられているかもしれない前回までのあらすじはこちらで!!!
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%2F%20MemoiRandom>>634
「……ああ、もう……パパもママも、どこ行っちゃったのよ………携帯も通じないし!」
そう言って周囲を見渡している金髪の少女の名は、間久部フランティナ。
母が懸賞で当てたホテルの名物朝食メニューである「ふわもこフルーツパンケーキ」を無事ゲットし、近場にあるという遊園地がなかなかに良いというのでそこに出かける事にした……ところまでは順調に進んだ。が。ちょうど昼食を食べ終えたあたりで、周囲の空気が突然異様なものへと変化。爆発音が響きその方向から群衆が押し寄せてきたかと思えば、両親はなぜか謎の黒服に追われているし………そんなこんなで人ごみに押し流された挙句、絶賛迷子中な彼女であった。
「……ん?」
とりあえず人混みにもみくちゃにされない位置まで移動しようとしたフランティナだったが、ふと、甲高い少女の声が耳に飛び込んできて足を止める。
「そういう事ならお任せなのです!地図持ってるので、ご案内するのですよ!」
「ありがとう………それじゃ、行こうか」
どう考えても怪しい光景だった。
その場にいる中でも道を訊くには最も不適切そうなちびふわ娘と、それに対し道案内を求める男性というシチュエーション。すなわち、どう見ても誘拐犯の現行犯(今ならまだ未遂)である。
一瞬の逡巡ののち大きくため息をついたフランティナは、「いかにも慌てて誰かを探していました」という雰囲気を出しつつ怪しげな二人のところに駆け寄った。
「………あー!いたいた!こんな所に!ママが探してるよ!早く帰らないと!……ところでその人誰?」
大きな声で話しかけながらちびふわ娘の肩に触れると、途端に男が人混みの中に紛れて消える。
「……あのぅ、わたしママはいないので人違い……あれ、あれ?行っちゃったのです……」
「……やっぱり。」フランがため息をついて少女を見つめる。「あんたねぇ。今の、多分ただのロリコンよ?ついてっちゃダメって教わらなかった?」
「でも道に迷って困ってるって………」
「本当に困ってるなら、保護者が来ても逃げないでしょ。大体、本当に道に迷ってるならもっと頼り甲斐のありそうな大人に訊くと思わない?」
少女は、ふわふわした顔のまま考え込むような動作をした後「………それもそうなのですねぇ」と頷いた。>>635
「あれ」と。腕に抱えたぬいぐるみを抱きしめつつ、ふわふわ娘が声を上げた。
「………あれあれ?そういえば知らない人と話しちゃいけないって言われてるのに、今話しちゃってるのです……」
「今度からは気をつけなさい」
「気をつけるのです。それで、わたしは一人で買い物に来たのでパパは一緒にいないのですが、お姉さんの親御さんはどちらにいるのです?」
「う゛」対面の少女に覗き込まれ、「お姉さん」が気まずげな声で「………はぐれた」と答える。少女視点ではどちらかというと「自分がはぐれた」よりも「向こうがはぐれてる」状態なのだが、はぐれている事に変わりはない。それに、「向こうがはぐれたのよ」などという迷子の常套句を述べるのはなんとなく嫌であった。
「へぇ。そうだったのですねぇ。では、わたしはもう目的のウンパちゃんぬいぐるみを手に入れたので、お姉さんをお手伝いするのです!」
「へ?」
***
「うーん、見つからないのですね……フランちゃんさんのゴリョウシンさん」
「敬称が多いわ。………でも、確かにここまで見つからないなんて、何かに巻き込まれているとしか………」先ほどの爆発音のことを思い出して、金髪の少女がため息をついた。「それにしても、この公園にはどう見ても……親探しどころか、誰もいないし。騒動の中心を探りに行った方がまだ見つかると思う」
フランの言葉を受け、ぬいぐるみを抱えた少女が「うーん」と唸り声をあげる。
「……でも、サーヴァントさん同士の戦いの最中は危ないから近づいちゃだけだって、パパが」
「『サーヴァントさん』?」
サーヴァント。サーヴァント、と言ったか。目の前の少女は。
「どういうこと?えーと……シャル、は、今何が起こっているのか知ってるの?サーヴァント、ってもしかして聖杯戦争ってやつ?」
ガクガクと肩を揺さぶるような勢いで尋ねるフランに、シャルは「ええっと……でも、この話は普通の人にしちゃダメってパパが……」と目を白黒させていた。
「パパがパパがって、もうそんな事言ってる場合じゃないの今は!聖杯戦争……魔術に関わるトラブルなら、私の親が巻き込まれてるかもしれないの!そもそも、サーヴァントって言葉のこと知ってる時点で『普通の人』じゃないし……」>>636
「あらぁ、いいこと聞いちゃった!」
唐突に横合いから浴びせられた声に二人が振り向くと、そこにはキラリと髪をなびかせた美しい女性が立っていた。
(これは、まずいかも)と、フランは内心舌打ちする。ニヤニヤとしながらこちらを見据えている女は一見自分よりも小柄な少女に見えるが、漂ってくる気配は一般人とは言い難い。相手が手元でくるくると回しているのがどう見ても刃物に見えるという点も、実に最悪だった。
「漁夫の利狙いで遠くから眺めてたけど、今回はどうも隙がなさそうでどうしようかと思ってたの。まさかこんな、一石二鳥な獲物が現れてくれるなんて……」女が一歩、こちらに歩みを進める。「……ねぇ、あなた達を探してた筈の『ママ』はここにはいないの?」
「あんた、さっきのロリコン………!?」
「失礼な。ロリってほどじゃなくても若ければいいわ」女が嗤い、また一歩足を進めた。「妙なことは言わない方が賢明だと思うけれど?態度次第では、生き絶えるまでに泣き叫ぶ時間を少しだけ短くしてあげても……」
唐突に、女の顔に火花のようなものがぶつけられた。
「目くらましぐらいにはなるか…………逃げるわよ!」「は、はいなのです!」
一対一ならば勝機もあるかもしれないが、なにぶん女側の戦力が未知数である。それに、喧嘩は得意とはいえ、小さい子供を連れたまま刃物を持った『殺し慣れてる』相手と戦うほど勇気と無謀を履き違えた娘ではないフランティナだった。隣で何やらぬいぐるみをいじっていた少女の手を掴み、そのまま人気があるだろう方角に走り出す。漁夫の利を狙いたいらしい陣営であれば、大勢の人の中で暴れることをリスクと考えるだろうという計算でもあるが…本当のところは、相手がそのリスクを一顧だにしない相手であった場合に想定される被害を想定して体が冷え切っていくような感覚を覚えている。
「………ったく……!最近の若者はどうなってるの!オンナの顔狙うなんて!」
未だチカチカとする視界を振り払うように頭を振った女が、「もっとじっくり追いかけっこでもして遊びたかったけど、もういい–––––適当に泳がせた後、捕まえて!」と声を飛ばすと、黒い影がその場を駆け抜けた。>>637
***
「………はあっ……はあっ……流石に、ちょっと……疲れたかも……」
強化魔術も交えた、子供一人を引っ張りながらの全力ダッシュである。使い魔などの追跡も考慮に入れて我武者羅にめちゃめちゃなルートを走ったこともあり、フランの疲労は限界に達しつつあった。
「フランちゃんさん、きゅーけーなのです」引きずられたり抱えられたりで散々振り回され同様に疲労しているシャルが、ぽふんとぬいぐるみを頭に載せる。「バリアーなのです、バリアー!」
魔術が行使された気配と共に、二人の周囲の空気がぐにゃりと歪んだ。
「………これは……」
「パパが貸してくれたレーソーなのです。ゴシンヨーというやつなのですね。あくまで見えなくなるだけらしいので、動いたり大きい声を出しちゃだめなのですよ」
耳元で小声で囁く少女が促した通り、フランがその場–––不気味なほどに人気の絶えたショッピングロードの隅–––に腰を下ろした。
「………この術、効き目はどれぐらい?」
「……たぶん大体の人は騙せるのです。それこそ、よっぽど変な人でもなければー…」
「そう、じゃあ少し休憩したらまた移動を––––––」
「仲間と合流する気配はなし……か。合流するようなら一網打尽にするつもりだったんだが…………ふ、では命令どおり捕まえる事にしよう」
突如後ろから響いた声と共に、シャルがぐいっと上に抱え上げられた。
「ぴゃあ!?………うそー!?わたしならともかく、パパのなのにー!?」
「いや?実に素晴らしい隠行の術だったさ。知人経由で『見慣れた』ことがなければ、見張っていたのに騙されるところだった。まさか、こんなところでまた幻術を拝むことになるとは………あいつが流派を開くようなタマとも思えんから、偶然だろうが」
冷静にニヒルな笑いを浮かべこちらを見下ろす灼眼を睨みつけながら、フランが「……その子を離して」と低い声を出す。
「離さなかったらなんだというんだ?お嬢さん。命令は『二人とも捕まえてこい』だから、下手に抵抗しないでくれた方がお互いに得だと思うが」>>638
直感で理解できる。目の前に立っている和風の男は、どう考えても只者ではない––––サーヴァント、なのだろう。
間久部フランティナは、ここで己の詰みを確信した。喧嘩であれば覚えはあるが、相手の経験値はそれ以上。そろそろマスターの方も追いついてくる頃だろう。食い下がって時間を稼ぐだけならまだしも、戦って勝利するということは自分一人ではできそうになかった。できたとしても、捕らえられている少女の方が無事ではすまない。
運よく誰かが加勢に入ってくれたりは、と考えてはみるが、周囲の通り一帯は不自然なほどに人の気配を感じない。
(何か…………何か、打つ手は…………誰か………!)
たらりと顎から落ちた汗が地面に落ちた事に呼応するように、周囲が光に包まれた。
「––––––––おーおー、うら若き娘相手に脅しかけるなんざ、ふてぇ野郎じゃねえか」
光の中から、一人の大男が立ち上がる。その見た目は何故か昔の漫画によく出てくるタイプのようなヤンキーのようではあったが、その気配は確かに英雄たるものの存在を示していた。
「サーヴァント・セイバー、ここに推参!……悪逆非道を働こうってんなら、まず俺を倒してからにすることだな!」
***>>639
「サーヴァント………セイバー?マスターは……この状況だと……私⁉︎……だって、召喚の儀式なんて……」
一瞬混乱したように呟きを漏らしたフランが、思い直したように頬を叩いて気を引き締め、表情を作って顔を上げる。
目の前には、仏蘭西人形(のような娘)を抱えた時代劇ドラマにいそうな男が古のツッパリと睨み合うというB級ドラマでもそうそうない珍妙な光景が広がっていた。
「下手に動けば……任務の内容からは少しずれるが、この娘を危険にさらす事になるぞ」
「そうなる前に全速力でテメェをぶっ飛ばせば、そんなことは起こらないな」
木刀を構えガンを飛ばすセイバーを見て、男が「………ククッ……口だけ、とも言えなさそうな所が実に恐ろしいな。さすがはセイバー…三騎士の一角といったところか」と片手で頭を掻いた。
「とはいえ………速さ、というのは俺も自信がないわけではないが……」言って、男の灼眼が少し離れた位置に向けられる。「相手が二人掛かりとなれば、勝ち目が薄いと見える」
言うや否や、男はおもむろに小脇に抱えていた少女をセイバーの方に投げ飛ばす。やむなくセイバーが少女を抱きとめる姿勢を取っている間に、男の姿はどこかに消えていた。
「………ち、逃げられたか……最後まで卑怯な……」
「マスター、の方も……今の調子じゃもう逃げてるわね」
できたばかりの主従は顔を見合わせため息をつくと、ぶん投げられた拍子に目を回しているふりふり娘を見下ろした。
「そういえば、私……がマスターってことでいいの?確か、聖杯戦争では、召喚の儀式とか必要だったと思うんだけど」
「それは俺にも全然わからなくてな……」>>640
二人が訳のわからないまま状況を整理しようとしていると、おもむろに「あー、いたいたー。ようやく見つけましたよぉ!」と呑気にも聞こえる声が背後からぶつけられた。振り返ると、ストロベリーブロンドの髪をしたギャル風の女がニコニコと駆け寄ってきている。
ふらふらとしながら体を起こしたシャルが「あれ、知ってる人なのです!おーい、アー……」とまで言ったところで、その口は勢いよく塞がれた。
「はぁい♡あなたのお世話係のロクサーヌちゃんでーす!」
にへらと笑って手を振る女に、セイバーが不審げな目を向けた。
「……あらぁ?『ヤンキーのお兄さん』、何かご用ですかぁ?私、さっさと自分の仕事済ませたいんですけど☆
そ、れ、にぃ。そこの女の子、すっごく疲れてるように見えますけど、休ませてあげた方がいいんじゃないですかぁ?親御さんでしたら、なんとなーく東の方角に行けば会える気がするけどなぁ?」
白々しいほどに明るい調子でぶつけられた言葉に、セイバーの動きが一瞬止まる。その隙を見計らうように、女は「ささ、帰りましょう!お父様がお冠ですよ☆」と言いながら(今更ながらになかなか質量のある)ふわふわを抱き上げてすごい速さで歩き去ってしまった。
「…………ええっと……」なんだったんだ今の、と考えながら、フランがセイバーを見上げた。「とりあえず、親と合流しようと思うんだけど……いい?」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※>>632
自分のキャラクターやストーリーとかならばハーメルンなどよそで活動するときに使っても良いのではないかと思います。>>642
色々と動き始めた感じがしますね。生前の知己(だよな?)故に礼装の効果を見抜くとかは新鮮。
>>644
SS色々
伏神のイコマさんvsアサシンさんの展開が若干進展
俺が新キャラ作った。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E8%BF%85%E9%BE%8D%2528%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%29
こんな感じかなぁ。>>642
ええんやで(ええんやで)
唐突に不安に駆られることっていうのはあると思うからそれを吐き出すのはええんやで
でも、(大丈夫かなこの人、精神的につぶれてしまわないかな?)とか、
(ふらっと限界来て消えてしまったりしないかな?)って心配になるから、大丈夫になったら大丈夫だって言って欲しくもあるんやで
今回の心臓病も『もしかしたら明日トラックに事故られるかも』みたいな突然なにが起きるかわからない形容やと思うんやけど、どきっとするから大丈夫な時は大丈夫って言って欲しいんやで
推し作者が悲しんでると私は悲しい
ーーー
聖杯戦争は序盤が一番キャラクターを動かしづらいんだよね。でもいい感じに軌道に乗ってきてそうだから、ここからストーリーが動いていきそうだね。わっしょい、サーヴァント投下しても問題ないですかね!?
大丈夫と見た!
>>658
【CLASS】アサシン
【真名】鬼一法眼
【異名】鞍馬天狗
【性別】女
【出典】『義経記』『鬼一法眼三略巻』ほか
【身長・体重】165cm・58kg
【スリーサイズ】B93/W60/H91
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力:A+ 耐久:A+ 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:B 宝具:A++
【クラス別スキル】
○気配遮断:A
【固有スキル】
○軍師の戦略:A
超常に対抗するために人が編み出した、人としての術理の窮極『六韜三略』の書。鬼一法眼はこれを陰陽博士安倍泰長から学び、陰陽師に。また兵法の達人となった。
坂上田村麻呂がこれを愛読することで悪路王を撃破したという伝説や、平将門は分身の術を体得したとされる。中国が武経七書の一つ『六韜』とは文韜、武韜、竜韜、虎韜、豹韜、犬韜という六巻から成り、特に兵法の奥義が記された虎韜、虎の巻のことを秘伝書の意味で使う。戦術と魔術を組み合わせた“太公望”呂尚(姜子牙)の太公兵法、その集大成とも云うべきもの。俗に兵法の奥義、奇門遁甲。黄帝が蚩尤との戦いの最中に天帝から授けられたとされている占術「奇門遁甲」によって、明確な方位を基準にして勝利を得たというのが起源とされている。式占、呪術、兵法を兼ね備えた特殊な魔術系統で、運命を読み取り、凶運を吉運へと好転させる事を目的とする。>>659
○剣神の頂き:A
技術の果ての奥義魔剣、妖術、忍術、人道惑わす邪魅甘言なにするものぞ。どのような神業であろうと、その有限(カタチ)を見極め斬り捨てる。他者との差異を測るパラメーターは意味のないものと化す。「武を極めれば舞に到る」という言葉があり、技の動作を切り取った“型”を超え、一挙手一投足の所作全てが“絶技”になる鬼一法眼の剣理は、既に有限(カタチ)に囚われない。
鞍馬山には、源義経が鬼一法眼に就いて修行し、超人的な腕前に達したとの言い伝えがある。その通りに鬼一法眼は義経の他、鞍馬の八人の僧兵へ武術を伝えており、これが鞍馬八流、または京八流と呼ばれる。剣を用いた術技の源流あるいは始祖として、剣神と崇められている。古い柔術の中には流祖を鬼一法眼とする流派も存在し、「来らば即ち迎え、去らば即ち送る。対すれば和す。五、五は十なり。二、八は十なり。一、九は十なり。即ちこれをもってすべて和すべし」という言葉も残されている。
根源から流れ出す事象の川の内、時の流れと人々の意識が幼く細分化される前の、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく根源に近い太い流れを保っていた「剣術」によって根源の渦に到達したことで獲得した、あるいは到達するために獲得したスキル。
○鬼神の魔:A
天台宗系の天狗信仰や山岳仏教の信仰対象となる鬼神、鞍馬山の大天狗である鞍馬山僧正坊と鬼一法眼は同一視される。隠(おぬ)を由来とする、元々は人であった存在がまつろわぬ者として呪われるうちに、人外に変じてしまった「化外の鬼」としての異能および魔性を表す。変転の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、神性などが混じり合った鬼種の特性の総称。魔力放出の形態は「風」すなわち暴風(あからしまかぜ)として現れる。天狗としての異能を発揮する際には髪と眼が赤く染まり、反転する。魔の血による人外の側面に切り替わり、「社会という大きな世界を知る個」である大我が「自分自身という小さな世界のみに満足する個」である小我に飲み込まれた状態となる。失われる理性は人としてのものあり、必ずしも知性や正気を失うということにはならない。>>660
【宝具】
『今劒(いまのつるぎ)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:300
現在という時間が形になった短刀。過去にも未来にも繋がらず、ただ在るもの。すなわち無限という本来ならばこの宇宙に有り得ない概念を現実のものとする。鞍馬山僧正坊としての『天狗ノ羽団扇』に等しく、暴風、分身、飛行、縮地法、火焔操作、魔の調伏などの多岐にわたる能力を発揮する際に必要と成る。
今剣(いまつるぎ)。柄には紫檀を貼り合わせ、鞘尻に唐草模様に籐を巻き、竹の輪違いの紋をあしらった拵。元は、鞍馬山を祈願のために訪れた三条小鍛冶宗近が奉納していったもので、六寸五分の剣であったという。「今剣」という名前は後に鞍馬寺別当の東光坊阿闍梨、蓮忍が名付けたもの。鞍馬にいた頃の遮那王(牛若丸、後の源義経)に与え、守り刀として使われた。源頼朝によって追われることになった義経が、奥州藤原氏当主である泰衡に居館を攻められ衣川館持仏堂に篭り、自刃し果てた時に使ったとされる。
【解説】
京都の一条堀川に住む陰陽師。
幼名を鬼一丸(きいちまる)。伊予の国の陰陽師の子供で、成長した鬼一法眼は陰陽博士の安倍泰長の門人になり、天文地理を学ぶ。文武両道にすぐれ、呪術兵法書『六韜三略』を秘蔵していた。京八流の祖として、また剣術の神として崇められている。十七歳の義経は、兵法書『六韜』の噂を聞き、一条堀川の鬼一法眼の館へと出かけた。鬼一法眼に面会して『六韜』を見せて欲しいと頼むのだが断られてしまう。義経はあきらめず法眼に仕えて法眼の娘、幸寿前(皆鶴姫とも)と懇ろになり、その手引きによって密かに読破して暗記してしまう。『六韜』を暗記してしまった後は公然と婿のようにふるまっていることに怒った法眼は、妹婿で白川の印地の大将である湛海に命じ、義経を五条天神で待ち伏せして殺させようとした。しかし逆に湛海はその仲間とともに義経に斬り殺されてしまう。義経はその首を館に持ち帰り、法眼に投げつけて館を去っていった。娘は義経を慕って焦がれ死にしてしまい、法眼は悲しみにうち沈んだ。
かの鞍馬天狗は源義経に剣術を教えたことから、浄瑠璃『鬼一法眼三略巻』などで見られるように鬼一法眼と同一視されており、鞍馬寺に鬼一法眼社が存在する。>>661
【人物像】
剣神・鬼一法眼。
天地無用の自由自在、全方位剣術を得意とする、高名な陰陽師にして兵法家、剣術家。そして――鞍馬山の大天狗、鞍馬山僧正坊。
人の言う事など、まったく意に返さない贅沢で華美な人物。理知的かつ淡々として冷静。感情表現が苦手という訳ではなく、高い洞察眼から来る観察力に基づく所為である。八方美人というより見栄っ張り。他人にどう見られているか気になるという自分本位が回りまわって、如才なく諸方に気を配る素振りができる。
六韜三略を読みふける過程でその身を鬼に変えてしまうほどの修練の果てに、根源の渦に到達、霊子が拡散して魂が変換される直前で引き返してきた。全知と一体化、悟ることに価値を見出せなかったのだ。結果、自分を高めるのは自己顕示欲と承認欲求であるという悟りを啓く。まさに天狗道。帰還後は見どころのある剣士相手に自慢同然の稽古をつけ、今に至る。
「それ月も鞍馬の影疎く、木の葉落どしの小夜嵐。物騒がしや――今劔!」
「人は須らく“完璧になるべき”であるから。間違っても完璧になる、なんて言い出さないように。無駄だから」
「狭い世界で競うから争いになる。聖(ひじり)の道はなお遠いぞ」
「自分だけで完結した世界は、冷たく、寂しい」
「許しを知らない魂は怨霊だ。意思の運動を上昇する螺旋から、熱量が尽きるまで行き場のない円に閉じてしまう恐ろしい力。それが呪いだ」
「愚者は当然のように賢者に説明表現の能力を求めるが、それは別の才能だろうに」
「あれが師匠の太祖、安倍晴明の御母堂か。うん、狐だ」葛の葉に対して
「かの石鎚山法起坊殿、はじめてお目にかかりました」役小角に対して
「念阿弥か! その剣技、“成った”と見た」念阿弥慈恩/相馬四郎義元に対して
【脳内CV】瀬戸麻沙美(『東京喰種』真戸暁)
【他クラス適性、変化傾向】
【製作者】ここのえ自分が、僕鯖作ってるのは「創作者にはなれないけど、この胡乱なアイデアを死蔵するには惜しい」という情熱からですね~
あと2chとかしたらばと違って、体感的に投下しやすい(?)>>645
例のS・K氏の欠点の一つとして「努力せずに得たと認識している自身の技能に希少性を見出していない ≒ 身内になったら割とあっさり手の内開示するの」ってのありますしね。
実はカフェssが伏線だったりするんだ
>>647
持病の「自分以外が作ったキャラクターを動かしたくてもエミュがふわっふわになる病」をかなり無理して押し切った状態だから、違和感ある描写になってなかったら嬉しいナ!
>>648
いやぁ、実は生来の妄想癖が祟ってメンタルは割と常に大丈夫じゃないというか飛行機乗ったら降りる瞬間まで「落ちるかも」って考えるぐらいの小心者ではありますけど、頑張ります。
元は「やりたい展開だけ決まってプロローグとか全然書けない」っていう欠点治す意味もあって始めた長編嘘予告(矛盾)なので、プロローグのラストまではちゃんと貼れたらと思いますです
>>649
多分あの場でまともな格好してるのフランちゃんだけじゃないすかね?
……いや、アサシンさんはちゃんと「身元隠して街に出る仕事がある」って決めてれば一般常識わきまえた服装してくると思うんですけど、忍び的に。
>>654
(これからもっとこんがらがるんだよなぁ……)強い奴が弱者に戦いを挑むのは言うまでもなく、強者が弱者に挑むのも、まあ、言うほどのことはない。
でも、弱者が誰かを守るため強者に立ち向かっていくのは本物のヒーローと呼ばざるを得ない。
大怪我を負いながら妹を犬から守った6歳の少年のニュースを見てそう思いました。
流れに関係ないけどね。ごめんね!ぼくの考えたサーヴァント10
https://bbs.demonition.com/board/5192/
《でもにっしょんch僕鯖僕鯖スレまとめwiki》
ttps://seesaawiki.jp/demonition-bokusaba-bokumasu/l/
隙あらばリンクを貼る。何故なら、最近過疎って来たから!!
...ダメ出しはなしという方針だから感想や反応が少ないと言うのはあるかも...一応全体としては非難一色では無かった気はするけど、皆さんの体感や印象として最終的な迅龍くんスペックはリレー登場出来るのかなど的には大丈夫なんだろうか。
E3MDE4NTUさんに言われた通り自分の塩梅でいいのかもしれないけど、無意識で「自分に甘い」可能性は全然あるんだし……。
アドバイス色々貰ったし、完成版に対する山さんの意見も聞きたいなぁ。>>680
なるほど。理解理解。そういう感じですか。確かにでもにchが使えなくなったらたまり場的なヤツは欲しいですよね~。
ちょっと趣旨が変わるからアレですが、
ハーメルンにユーザー登録すればメッセージ送信利用でSS送信は可能そうですし、活動報告の機能使えば雑談もいけそうだし、現在でもそれ(ハーメルンで希望者リレー投稿)出来そうかも。
因みに自分もハーメルンにアカウントは持ってますよ!!>>692
使い魔の件、構わないです~。それでも着くのはバーサーカーが拡大するギリギリって感じで
林崎甚助には「眼を養いなさい、“神”は裡にしかない。ショッギョ・ムッジョ!」
役小角には、全天狗界の憧れ故に「なんか思ってたのとちがーう!」とか「んんん、ぱないわね!」>>695
【容姿】
日に焼けて色素の抜けた茶髪をポニーテールに纏めている。近年は室内でのトレーニングをメインとしているため肌は白い。
ネコ科の動物を思わせる瞳を持ち、そこから放たれる圧力は常人であれば直視することも叶わない。
遅筋と呼ばれる耐久型の筋肉を徹底して鍛えているため細い見た目に反して触れるとしなやかな力強さを感じられる肉体の持ち主。腹もうっすらとだが割れている。
ジャージ、作業着、Tシャツなど動きやすい服装を常とする。しかしTPOは弁えており必要とあれば女性らしいファッションをすることも。本人の嗜好的にはこちらの方が好みらしい。
【人物】
飄々とした振る舞いが特徴の浮世離れした空気を纏う少女。
基本的に軽薄だが年長者や優れた格闘家、何よりも強い『心』を持った相手には小学生だろうと敬意を払う。
どこまでも強さを追い求める性分。そこに女も男も関係無く、純粋な『武』というものを追い求めている。
が、それはあくまでも数年前の話。
身内の中とはいえ一度頂点に立ったことで憑き物が落ちたのか、現在は普通の高校生らしい生活を送ろうとしている。
しかし現在でもトレーニングはやめておらず、むしろ心理的な枷から解放されたためか当時よりも技の切れ味は増しているとか。
今の彼女は紛れもなく日常を求めている。
だが、見る人間が見たらわかるのか、それともそういう星の下に生まれてしまったのか。
今もなお彼女の周りには『そういう』人間が集まる傾向にある。
「普通の女の子なら恋愛をするはず」と思っているため恋バナに強い憧れを持つ……が周りに集まるのが荒くれ者であるためお察しである。>>696
【能力】
最も卓越しているのは合気道を主体とした格闘能力。
相手の力を逆手に取り、足払いなどで体勢を崩す戦法を主とする。
「彼女には1日が30時間存在する」と例えられるほどの高密度のトレーニングを幼少期から続けており、同年代の男子と比べても高い身体能力を持つ。
ただしというかやはりというか、体格面・体力面では成人男性の武道家にはどうやっても叶わない。そのために収めているのが合気道という「力ではなく技で相手を打ち倒す」武道である。
骨法の「大蛇締め」「徹し」、空手の「夫婦手」「廻し受け」、中国拳法の「消力」など各流派の秘奥・秘伝とも呼ばれる最上級の術理を使いこなす。
これらの中には本来は表に出ないものも含まれ、それを彼女が会得しているのは両親や兄の演舞、あるいは稽古中の様子からラーニングしたものである。
達人と呼んで差し支えない家族達の技を見切る目、見切った技を自身に取り入れる柔軟性など格闘と呼ばれる技術に対する高いセンスの持ち主。
14歳の頃、半年に一回行われる一族総出のトーナメント戦において優勝を果たしている。
当時の最年少記録を10年以上更新し、現在でもそれは破られていない。>>697
【修得魔術】
道。タオではなくどうと読む。オリンピア・マギアと呼ばれるものの傍流の魔術。
“奉神作法”相撲。
“神々の闘技”ボクシング。
“紳士の流派”バリツ。
“東洋の神秘”忍術。
“森羅の手”八極拳
遥か古来より人々と武道、神秘と武道は深い結びつきがあった。そこに着目したのがオリンピア・マギアであり、1549年に日本に伝来したものの一つである。
元は大ヤコブの技を再現することを目的としていたが、日本に伝わったことでその在り方は大きく変わった。
この魔術は強化を主な特性としており、創造科が提示した「極まったものは根源に通ずる可能性を持つ」という理念に乗っ取って「極まった肉体強化」によって根源を目指している。
この魔術を修めた魔術師は優れた強化魔術の使い手であると同時に優れた格闘家でもある。
表向き格闘家として活躍している魔術師も多く、転じてマスメディアで強い力を持つものも多い。
サラブレッドという概念があるように、伊那部家の人物はフィジカルエリートである。
また、その根底に「自然や宇宙の法則に和合することによって理想の境地を実現する」という理念を持つ合気道を亜紀が修めたことでより着実に根源へと近づいている。
亜紀は背中に魔術回路を持ち、励起した際には羽根を思わせる魔力の粒子が現れることから『天使(エンジェル)』『戦乙女(ワルキューレ)』と呼ばれている。
優れた格闘家が「手足を武器とする」ように、この魔術の使い手は所作の一つ一つを用いて暗示をなし、身振り手振りを詠唱の代わりとして魔術を発動させる。
原理としては密教や道教に見られる手印・結印と呼ばれるものに近い。>>698
【セリフ】
「女らしさってなに? 女が強かったらダメなんて誰が決めたの?」
「『男に生まれたものは誰しも一度は最強を夢見る』……ね。寝言は寝ていいなよ。強さに憧れるのは男だけじゃないって」
「ああ……もういつ死.んだっていいや……」
「合気(わたし)相手に掴み(それ)は悪手でしょ。お酒が抜けてないならまた今度相手になりますけど? 師範代?」
「名無しの戦争狂い(ネムレス・ウォーフリーク)……いい名前ですね。ええ、皮肉とかではなく。嫉妬すら覚えます。本当に。では、いざ尋常に―――」
【関連人物】
アレン・メリーフォード……兄を巡る諸問題を解決した時に手を貸してくれた人物。バリツを学ぶために住み込みで働くことになる。
伊那部辰馬……父。修めた流派は空手道。合気は門外漢だが互いの他流試合に対する欲を満たすために定期的に手合わせを重ねている。
ジョー・オーランド……とある小国で国王として君臨する男。亜紀の実の兄。すなわち彼女は王様の妹であり正真正銘のお姫様と言える。
【制作】猫の藩士
【レンタル】可
【NG行為】武術で悪行を成すこと(正当性があればその限りではない)>>669
ならよかったですにゃ
>>665
なんというか陣営たちに表側メイン、裏側メイン、運命構図枠とか役割を与えていくにあたって「セイバー陣営は正統派でいかなアカンな……」と思ったので、関係者縛りの中だと綱ニキはええ感じやなって思て
>>673
実際ハ様がメンテーちゃんと同じ空間に放り込まれると「メンテー………メンテー…⁉︎……あ、よかったただの同名の方……」みたいになるだろうから絡みとしては結構面白そうなのよね
>>676
ここからもっとエミュが難しい部分があるのぉ(涙目)
>>677
情報量……まぁこの時系列の時点で六陣営ぐらい同時進行で別々の行動してるからなぁ。私も割と混乱するのですわ
数えてみたら思ったより短かったからもう一パート続き貼っていい?>>708
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「はーい、いっちょあがり………っとォ」
立ち上がり、壁中につないだモニタを眺める。あとは魔術方面(使い魔の視界)と科学方面(ハッキングした監視カメラ映像)の両方を投影すれば、Y市全域が一目で見られる夢の部屋の完成である。
一息つく動作として、大きく伸びをした。義体であるから実際のところ効果はないのだが、単に気持ちの問題だ。
そうこうしていると、開いたドアから聞き慣れた暢気な声が飛んできた。
「アーチャーさんのお目々は青いのですね」
「そうですねぇ」
「わたしとお揃いなのです」
「そうですねぇ」
「でも肌の色は違うのです」
「そうですねぇ」
……朗らかな表情を保っているが、どう見ても面倒になって適当に相槌をうっているのは明らかだ。これはあとで何かしらの埋め合わせをするべきだろう。
「アーチャーさん。娘の回収ありがとうございます。ちょっとこちらへ」>>709
「へぇ。これで街全体を把握するんですかぁ。ハイテク!って感じです」
「はい。……それで、先ほどの連絡にあった『サーヴァント召喚に成功した少女』に監視をつけておきたいので、一応確認を。ここに映ってるこの……」画面の中に映る金髪の少女を指差す。「この子で合っていますね?」
「ん……合ってますよぉ♪お嬢さんたちが逃げてるとこ、本当にやばそうなら割り込むつもりで見てたんですけどぉ……とっさにルーン魔術使ってました。間違いなく魔術師、そして今回の『マスター』の一人です⭐︎」
「えー!見てたのですか!?だったらもっと早く来て欲しかったのですよ!」と恨みがましい顔でアーチャーを見つめるシャルには「アーチャーの仕事は偵察。見つけ次第突っ込んでちゃ偵察にならないだろうが。今回のは子供二人で、危ないところから即座に離れる判断をしなかったお前のミスだ。反省するように」と言い聞かせた。いや本当に。大抵の不審者なら教えた精神操作と幻術で追い払えるはずだが、今回の相手は魔術師…殺人鬼の、魔術師だ。
だから勝手に出歩くなよ–––––と話しながらモニタを眺めているアーチャーを確認すると、その表情は目に見えて強張っていた。
「…………何かありましたか?」
そう声をかけると、何事もなかったような微笑みと一緒に「なんでもないですよぉ?」と声が返ってきた。が、その声音にもわずかに怒りのような感情のブレが滲んでいる。
「なんでもないです…………けど、ちょっと出てきますね?」
アーチャーは張り付いたような笑みのまま立ち上がると、何故かと聞く隙を作らせまいとするかのように「ほほら、私ってばカワイイ美少女じゃないですか?ウィンドウショッピングとかしてみたい気分だったりー。マスターさんには上手く言っておいてください⭐︎」と言いながら扉から出て行った。>>710
「……この辺の映像で、神代北欧の奴が多少なりとも動揺しそうなものなんて一つや二つしか思いつかないが…………まぁ、お互い深堀りはしない代わりに協力するって取引だもんな」
正体不明の正体を明かすというのは大層面白そうな試みではあったが、契約違反を犯してまでするようなことでもない––––––––それに、今は謎解きに勤しむほど余裕があるわけでもなかった。
溜息をしながら開いた画像には、貴重な映像記録として手に入れたサーヴァントの姿がある。
とても見たことのある、ぎらりと光る灼眼。記憶の中ではもっと皺のあった顔、白髪が混じっていた茶髪。
「………あーもう、なんでこうなるかなぁ」
手元のタブレットを投げるような勢いのままソファーに転がると、向こうの方のテーブルでシャルが機嫌よくクッキーを食べているのが見えた。>>711
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「逃げられただって!?」
電話越しに告げられた定期報告を聞きながらも、拝羽々丸は焦っていた。
「最初から俺が呼んでると素直に伝えるべきだったか……いや、それだと逆に家族旅行に割って入って娘婿に圧をかけたいくそ親父の所業だと思われた可能性も………ああ、もう『始まっている』!時間がないというのに……!」
「……ふん」
鼻で笑う声に、携帯を閉じ焦ったように頭を抱えていた男が顔を上げる。
「親父とか、家族とか……お前から聞く言葉でそれ以上腹が立つものが思いつかないぐらいだ」
そう言って目深に被っていたパーカーのフードを上げた相手の顔を見て、拝が大きく息を呑んだ。
「……お前……!」
「……余計な言葉は要りません。神経逆撫でされたら困るので」ピンクブロンドの柔らかい髪を弄りながら、女が舌打ちする。「うちのマスターってば監視癖ですから、はずみでうっかり殺しちゃったりしたらソッコーバレますし!警戒されないように、大きな騒ぎが起きるような行動は控えるよう言われちゃってるんですよねぇ」
手に持った端末を掲げながら「調べましたよぉ。会社社長ですって?死んだら一面ニュースになっちゃいます」と口調とは裏腹に不機嫌そうな声で話す女を、男は静かに見据えている。
「ああ、心配なさらず?……この口調からもわかるとは思いますが、今回は『サーヴァントとして』怪しげな魔術師の様子を伺いに来ただけです。
さしずめ……宣戦布告って感じでしょうか。あなたの全部を叩き壊してあげるので、せいぜい無駄な努力に励んでください!……みたいな?ちょうどお互い敵同士になりそうな予感がしますし」
「………話を」
「しませんよ?少なくとも、今は♪これ以上長話して内通とか職務放棄を疑われちゃったら、計画が台無しになっちゃいますしぃ……次回以降会った時に土下座で頼んでくれれば考えてやらないこともない、と言っておきましょう!」
強引に話を打ち切るようにして歩き去った女の背中を見て、拝は大きなため息をついた。>>713
シャルちゃんは可愛いなぁ!!(不穏な匂いをかぎ取っての現実逃避)
大丈夫大丈夫!違和感覚えたところなんて無かったです。強いてあげるならば、
「しませんよ?少なくとも、今は♪これ以上長話して内通とか職務放棄を疑われちゃったら、計画が台無しになっちゃいますしぃ……次回以降会った時に土下座で頼んでくれれば考えてやらないこともない、と言っておきましょう!」を、
「しませんよ?少なくとも、今は♪これ以上長話して内通とか職務放棄を疑われちゃったら、計画が台無しになっちゃいますしぃ……次回以降会った時に惨めに土下座しながら縋ってくれれば考えてやらないこともないぜ?じゃあな、くそジジイ」にするとよりアイツらしいかな、と猫被るけど最も神経逆なでされる相手にはたまらず最期らへんでボロが出る(素のチンピラ感が爆発する)、それが性悪キューレ
>>716
エミュ違いとか解釈違いとかあったら悶絶してしまう……
亜紀ちゃんと組ませてみたら面白い武術関係鯖!
雷電爲右エ門(相撲)!スブタイ(モンゴル相撲)!イオラオス(パンクラチオン)!ほとんど相撲ばかりだ……>>702
まあ武術で根源を目指すのではなくあくまでも肉体強化で根源を目指してるので……
あとコンセプトの1つが「格闘漫画のキャラ」なんですけど格闘漫画だと他流派の異なる技が使えるのはよくあるしいいかなって
>>703
お兄ちゃんですね……実は最初はお兄ちゃんを出そうとしてたんですけど経歴を詰めてたら「漂流→流された島の長に→その島を国として昇華する→国王になる」って言う流れになってしまい「英霊かな?」となってぶん投げたという裏話がありましてね……
なのでジョー・オーランドはその国(オーランド)での名前で本名は伊那部仗というバリバリの日本人なのですね……
>>705
うちの17歳はどうしてこうも……これが現状唯一のマスター兼学生なのだからもう……
>>706
まあ直接指示したわけでもないのであくまで技術としての技が使えるってだけですね
>>716
実は人を投げるアーチャーこと柔道の父・嘉納治五郎先生を召喚する話とセットでこの子を投下する予定だったんですね……柔道はまだ未経験なので教わる流れを書きたいなとすいません、一応念のために『接近格闘戦』と言い換えておきます。
強化以外にもバフ盛ったり、相手にデバフ積んだりして射程の短い強攻撃を打つことはあるので。というか山星さんとやらせていただいている今のがまさしくそのような形なので。>>714
だってこの話って施設育ちの子もギリ触媒としてセーフな身内判定になったせいで難を逃れた(難を逃れたとは言ってない)某光のたぬき氏以外はみんな自分か自分の関係者がぶつかりまくる地獄ワンダーランドですものぉ……!おそらく総合的には弓陣営が一番(他陣営の特定人物に対する複雑な殺意的な意味で)ひどいけど!拝さんはギリ逃げられなかったので地獄に付き合ってもらうことになるんですよね!
………どうして、私は、こう……こないだ「主人公にした長編がどんな話になるか考えるよ」ってお題で出たベロくんの話についても考えると「スネグラーチカぶつけたら途中でいい感じに曇ってくれないかな」とか考えて全然話が進まないし……!もう………!
あ、了解です、永久保存版はそっちにしておきますねー
>>716
>>キャラ崩壊とかいつも怯えずにいられない…
わかる
わかる
わ か る>>721
そういえばフラットは強化しても運動音痴だから近接弱いんでしたね。経験して自動制御で近接戦闘に対応する対策するのは流石です。>>700
はい好き(直球)
「フハッ人は俺をそう呼ぶがな…いや、今はそんな事どうでもいい。お前は強い!なら削り合いだ!どちらかが死ぬまで止まらんぞ伊那部亜紀ィ!!」
ネムレスは一度戦いだすと全力全開フルスロットルで殺しに掛かるので試合感覚だと痛い目を見る可能性があったり。特に関節キメて無力化とか考えると無力化しなくてグサリとかありますです。
それ以外だと空野恋と絡めてみたいですね。恋姉は護身術兼趣味でいろんな格闘技の足技メインに習ってますし強化魔術で格闘技って所は似てますし。
恋姉の場合滅茶苦茶強化してゴリ押すパワーファイターで強化込みなら成人男性(強化込み)よりパワー“は”あるとかいうフィジカルゴリラなので差別化も出来ますし。
あと恋バナとかも出来るしネ!
>>713
あっちもこっちも生前の知り合いと再開しても敵陣営だったりで複雑な心境でしょうねぇ。つら…つら……いいぞもっとやれ。
拝さん周りには今回は出てませんが更にローズル様という爆弾が控えているというね。うちのマスターたちで武術学んでいるの人だと
蒲池夏美:エスクリマ(護身術程度)
浅井螢:プンチャック・シラット、合気道(達人)
神野幸長:自衛隊格闘術(超人)
食満四郎助:柔道(達人)
ケーフェンヒラー:ボクシング(達人)
カイホスルー:クラヴ・マガ(一人前)
アーダルベルト:ジークンドー(達人)
香坂夏美:なし(子猫を仕留めるほど容易い)
こんな感じですね。カイホスルーは達人ではないが充分に強いと言えるレベル。
夏美のエスクリマは扇を棒の変わりに使います。強化魔術使っても、螢やケーフェンヒラーの攻めを2度やり過ごせばラッキーくらいには実力的格差はあります。ペン入れごっこは楽しいが眠いので諦めて寝ます
>>731
ならよかったばい……武蔵周りの設定を忘れないうちにポイ
佐々木小次郎……本名佐々木雪乃。武蔵世界の佐々木小次郎。本家の燕返しと同じ燕返し使い。それなりに高名でそれなりに血筋を重要視する家系の生まれ
宮本伊織(実子)……武蔵世界の伊織。雪乃と武蔵の間に生まれた娘。雪乃に子供が出来たことが実家にバレ、その方が幸せと言い聞かせた武蔵の元を離れる。その後父と再会することは無かった
宮本伊織(鬼さん作)……伊織と別れた後に武蔵が育てた子供。その剣才もだが、育てる気になったのは伊織と言う名前が1番大きかったとか。
すり合わせるならこんなんでどうでしょう鬼さん
>>731
白血病になったあの子かな(すっとぼけ)
亜紀ちゃんはフィジカルゴリラでありながらテクニックゴリラでもあるので恋姉をいなすところが目に浮かびますね……相性めちゃくちゃいい……
恋バナにはめちゃくちゃ食いつきますな!明日は仕事なんでそろそろ落ちるんぬ…………おやすみんぬ…………。
>>739
それどころか無理矢理指を置けるところを作ったりするぞ(震え声)
あっちも☆こっちも☆どっちも☆
ゴ リ ラ ・ ゴ リ ラ ・ ゴ リ ラ
>>739
な、夏美はゴリラじゃないし……
そうですか、決まっていないならば割りと自由度は高く作り込めそうですが、その台詞を言いそうなパーソナリティーであると考慮してみます。
いつかは開きたい剣豪や武人だらけの聖杯戦争。キャスターも雷電や念阿弥がいるから7クラスを武人や剣豪で満たせそうなんですよね。昨日の話題に今更乗ってうちの子魔術師長男長女達のフィジカル&接近戦適性をペタリ
ユージーン:一応強化は使えるけど接近戦で戦う術を持たないので基本的に近づかれると弱い。その代わり射程範囲は視界全てと広い。
京介:フィルニースによる攻防一体の装甲と強化でかなり強い。ただし特定の武術を修めている訳ではなく実戦向けの身のこなしを身につけているだけ。
恋:うちの子随一のぶっちぎり強化倍率から繰り出されるゴリラパワー。いろんな格闘技を齧ってるけどそこから趣味で足技縛りしてる。
ミリアルカ:本人が戦うことがないので弱い。従者の方は『幻想種の力+強化+武術』と『幻想種の力+戦闘用ホムンクルス』なので強い。
リンク:一応強化は使えるけどユージーンよりマシ程度の近接戦能力。むしろ相手から血や髪等の呪術の触媒を奪うのが主目的。
>>734
うーん、伊織くんは武蔵ちゃんが男武蔵の世界で拾った子で転移する前にその世界線に居る宮本武蔵に「養子として引き取って」と持ちかけたというものなので武蔵の世界に元から『宮本伊織』が存在するというのがちょっと…。
佐々木小次郎(雪乃)との間にできた娘がいたけど歴史に名を残してるのは息子の方の伊織って感じでどうでしょう?
そもそも恋姉の場合格闘技は護身術の延長であって魔術的には極限まで極まった強化の方が本質なのでいなし、受け流し系の武術には弱かったりします。その辺ダメ出しされながら稽古付けてもらってる光景が浮かびますな。
恋バナはあれですねぇ、「自分より強い男性を求める」って部分とか共通してそうですねぇ。>>705
申し訳ない、見逃していたのだわ……
キャラ的に言いそうな事も「偉そうなショタ」以外詳細は定まっておらず、
そして比叡山や天台宗ともどう絡ませようかも定まっていないふわっふわ天狗よあと花総の聖杯戦争のPCたちは
参加経緯:
行動方針:
理想エンディング:
の三つの項目をそれぞれの作者さんたちが自由に話し合って決めてもらう、という体にしようかなと。【名前】市銀 ヒロキ(しぎん ひろき)
【性別・年齢】男・20代の男性
【出身】不明
【職業】ゴーストライター、ヴァーチャルライバー(女)
【属性】火
【魔術系統】ルーン、変化、その他北欧園の魔術に精通する
【魔術回路】質:A 量:A 編成:??
【身長・体重】180cm・68kg
【趣味・特技】動画配信、音楽活動・リップサービス、銭を投げさせる
【好きな物・嫌いな物】動画配信に関する真摯なコメント・某アイドルプロダクション社長、先入観や被害妄想による批判
【外見的特徴】赤メッシュが入ったグレー髪、ごつくチャラチャラしたロックファッションが特徴の青年。
拝羽々丸さんを見てたら思いついた一発ネタ。……誰だろうね>>749
新免無二はバーサーカーで構想してますから、そこに入れたら親子対面ができますね。狂化は歳三みたいなパターンなので意志疎通はできます。十手術の達人なのでセイバーやアサシンの適性もあり、と考えてます。とりあえず前出した対人戦闘を想定したリストをここに貼ります
参考にしてネ
・ダイアナ・アッシュコット
個人戦闘力:E (物理E 特殊C) メンタル:D 権力:C
総評:いい家柄の娘さんなんで金と力はそれなりにあるんです。魔術も時計塔トップレベルの天才と並べると一見カスに見えるだけで、一般レベルではそこそこいい線行っています。ただし闘争心が足りません。カカポ以下です。島以前の時系列だと何もしてなくても謝ってくるレベルです。諸々のイベント後ならもう少し上になるよ。
・西行・キャスリーン・華恩
個人戦闘力:A (物理A 特殊S+++) メンタル:EX 権力:C+
総評:やればできる子なのに、やればできすぎてやる気がなくなってしまいました。メンタルは基本無敵の人のそれなのですが、たまにナメクジ並みになります。モノマネの才能はあっても武人の才能はないから極めた級の相手には無力なのに、やたらと物理攻撃を好みます。この無い物ねだりめ。
・高円寺零央
個人戦闘力:C (物理B 特殊D) メンタル:A 権力:D
総評:格闘は保護者が割と熱心に教えてくれるのでそれなりにできますが、魔術の適正の方はfateシリーズキャラで近似値を示そうとするとFGO主人公になるレベルです。メンタルが強いというか、なんか変なところで達観しています。そりゃ人間が生きてるうちに見られるもので「家族みんなのバラバラスプラッタ死体」以上にショッキングなもん中々ないだろうけど、それを「ショッキング」の基準値にするのはちょっとどうかと思うぞ。
・西行・シャルロット・千鶴
個人戦闘力:D (物理E 特殊B) メンタル:C+ 権力:D
総評:幻術・暗示等の対人特化な魔術技能は優れるものの、素の身体能力が小娘であるしそもそも人を傷つけるような行為(主観に基づく)は嫌いなので戦闘にはあまり役立ちません。精神の方は(生まれがアレなせいで)殺されかけても「ほえー」で済ますぐらいにずれたところがあります。権力の方は保護者が例のアレなので色つけておこうね。>>751
・海棠あまね
個人戦闘力:D (物理D 特殊E) メンタル:C 権力:E
総評:一般人の女子高生に何を期待しているんですか?
・李逹龍:
個人戦闘力:D+ (物理C 特殊D) メンタル:A 権力:B
総評:物理がCなのは拳銃補正です。本人も戦闘力は欲しかったのですが、体の方に適性がなかったので「強い奴雇えばいいか」という思想になりました。精神がパワー厨キメてるのでそうそう崩れないことと、特に中華圏なら気に入らない奴を即日身元不明の死体にできる裏社会パワーが売りです。
・アレクサンドル・ベロノソフ:
個人戦闘力:B (物理C 特殊B+) メンタル:B 権力:D
総評:優等生型ですね。特に格闘技をやっているとかそういうことはありませんが、村で自分も力仕事とかしてたぶん一般的な力持ちの少年ぐらいの運動能力はあります。魔術についても対人で使おうと思えばそれなりの破壊力ですが、メンタルの強さを裏打ちしてもいる善性精神の事もありそこまで凶悪にはならないでしょう。氷雪系最強と呼んであげよう。
・エレーナ・スミス
個人戦闘力:D (物理E 特殊C) メンタル:A 権力:C+
総評:戦闘力はわざと鍛えていないのですが、彼女の場合人を殴らないのは優しいからとかではなく「殴って指を痛めたらバイオリン弾けないから」です。従者の強火な主人観もあり、意図的に戦闘技能等は磨かないようにしています。それを鍛える時間を音楽に使ってるし。ただし、どうしても暴力が必要な場合は蹴りを使います。
・カイ・ゲオルギエフ
個人戦闘力:C (物理B 特殊D+) メンタル:A 権力:E
総評:「優雅で可憐で上品なお嬢様は戦闘なんて野蛮な行為はしない」という強火解釈を事実にするために、護身術の類をすごく頑張って修めています。自身の独特なプリンセス観に対し戦うお嬢様等から「女は戦わないなんて偏見だ」とか言われると「今俺が言ってるのはうちのパーフェクトお嬢の話であってお前の話はしてないからすっこんでろでしゃばりメスゴリラ」をオブラート100枚に包んで真顔早口で返すタイプの真性です。欠点は「勝たなきゃお嬢様の名誉に関わる」みたいなシチュエーションでもないとがんばらない事です。負ける事も世渡りと捉えている節があります。>>753
hロキ「本当ですよぉ。サーヴァントなんか相手に出来ねえし、下手したら人間相手にわからせされてしまうくらい弱々な存在だぜぇ?」
ちなみにVライバーとしての名前は「悪来 ロクサナ」。『オタク君を煽って弄ってくるタイプのビッチ』『顔と声と体は良いのが腹立つ』『歌うと綺麗すぎて「誰だこの美少女!?」と困惑させられる』と評価されている美少女なのだ!対人戦闘ですか…主要マスターは大体は肉弾戦特化か、肉弾戦ク.ソ雑魚ナメクジですね。
あ、Requiemさん、東鬨の令呪については特に問題ありません!ありがとうございました。主人公
・実は混血(先祖返り)であり、自身の衝動に悩み自棄になりつつある不良少年。グレた羅城大我をイメージしてもらえば
・サーヴァントは未定
ヒロイン
・主人公の補佐役を買って出た善良なシスター。自身に巣食う『泥の獣』が切り札中の切り札。プルフラスのいないロゼをイメージしてもらえば
ロリ淑女
・魔術師らしい淑女を演じているが、人との触れ合いを渇望する悲しい女性。・サーヴァントはランサー・バフォジャック
サイコキラーな双子
・亜種聖杯戦争に参加するためだけに生まれ、調節された男女の双子。・サーヴァントはバーサーカー・ジェヴォーダンの獣
エリート魔術師(ゴリラ願望)
・家柄も才気も一流の魔術師……しかし、それは周囲の期待に応えているだけであって、本当は白兵戦を求める脳筋志願者。
・サーヴァントは未定
不死身の蟲野郎
・蟲を操る魔術使い、姑息で小悪党で悪運の強く、調子に乗っては相手に潰されて毎回死の淵から復活する生命力G。
・サーヴァントは未定>>763
麗奈さんも良いですよね、
もしヒロインで出すとすれば主人公をじわじわ苦しめて、最後にネタバラシしながら主人公と相打ちに逢い、その間なんやかんや大聖杯が暴走して大量虐殺endとか!>>390
感想ありがたいです(遅い)
あの辺は一族間の政略がなかなか入り組んでますからね……
なぎこさんも香子さんもロクジョウを見るに互いに思うところはあったんでしょうね……
それでもなぎこさんはそれを置いて去り、香子さんも一連の騒動が起こるまで秘してきた……二人とも真摯で強かな女性だなって……
爆死報告、意識的にはこれだったんですけどオチとしての使いやすさがあって……亜紀ちゃんの人物像ですがこんな感じで行こうと思います
飄々とした振る舞いが特徴の浮世離れした空気を纏う少女。基本的に減らず口と軽口の多い態度を崩さないが、年長者や優れた格闘家、何よりも強い『心』を持った相手には小学生だろうと敬意を払う。
どこまでも強さを追い求める性分をしており、そこに女も男も関係無く、純粋な『武』というものを追い求めている。
が、それはあくまでも数年前の話。身内の中とはいえ一度頂点に立ったことで憑き物が落ちたのか、現在は普通の高校生らしい生活を送ろうとしている。
しかし現在でもトレーニングはやめておらず、むしろ一度は最強と呼ばれる立場を得た自負からか当時よりも技の切れ味は増しているとか。
今の彼女は紛れもなく日常を求めている。
だが、見る人間が見たらわかるのか、それともそういう星の下に生まれてしまったのか。
今もなお彼女の周りには『そういう』人間が集まる傾向にある。
「普通の女の子なら恋愛をするはず」と思っているため恋バナや恋愛に強い憧れを持つ……が周りに集まるのが荒くれ者であるためお察しである。
ちなみに好みのタイプは「王子様みたいな人」だとか何とか。
加えて、彼女自身『戦う』という行為から完全に離れられていない。伊那部家は豪族の家系であり―――その血は彼女にも十二分に引き継がれている。
益荒男の血、武士の血、強さこそを至上とした戦士の遺伝子はそう簡単に抗えるものでは無い。
戦うこと、どちらが強いかを決めること、強くなることに無常の喜びを感じてしまう。
そんな自分を『獣のようだ』と自嘲しつつ、心から嫌悪しているわけでもない。
『生死を賭けた戦いでなければ真の強さは得られない』と思っており、『そのためなら獣でもいい』とも思っている。
『強さに男女の差はない。最後に立っていた方が勝者』という哲学を持ち、そのためか『女性である』という理由で手加減されることを蛇蝎の如く嫌う。
前述の「恋愛がしたい」という願いも大元を正せば「自分の子孫を残したい」という本能的な欲から来ているもの。
「王子様のような人」という理想のタイプは『肉体面での強さ』は自分が、『精神面での強さは相手』は相手が担うという合理的な考えによるものである。あれから(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%81%AF%E5%87%BA%E6%9D%A5%E6%90%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%92%E6%8A%B1%E3%81%8F)ちょっとだけ経過したバロールとプルフラスの会話文、的な。
「なぁ……何歳なんだ、お前?」
「ふん、神妙な面持ちで何を聞くかと思えば……
我はかの王がこの世を去ったと同時に生を受けた、古からの高位の存在であり…… 」
「ダウト。」
「!?」
「聞き方が悪かったな、俺が聞きたかったのは『活動年数』という意味での年齢さ。
……ふむ、俺の見立てでは恐らく……二十歳のロゼと同じか、下手をすれば年下じゃあねえの、お前?
話を聞くからに経験よりも知識から話をすることが圧倒的に多いし。そもそも感性が幼すぎるというか。」
「……」
「…………」
『………………──────新生門、開錠。我が命題は、』
「おっと。キャスターたる俺を前に、転移魔術(たかとび)なんてさせるかよ。」
「離せぇ!このケダモノぉ!!」>>771
「ちょっと抑え込んだくらいで失礼な。ケダモノって言うのはな、例えば……と、話がずれるところだった。
ロゼはお前の年齢、知ってんのか?」
「…………知るわけ無いぞ!あぁ、そうだとも!!
貴様の言う通り、十数年程度しか活動していないガキだとも!!これで満足か!?」
「そうかそうか。まぁかっかするなよ、俺は年齢を聞いて馬鹿にしたかったわけじゃない。」
「……ふん!では何だというのだ。」
「ロゼの中に封じ込めている『アレ』の事といい、ロゼの兄貴分として頑張っている事といい、
その歳でよくやっていると関心してなぁ。……偉いぞ。」
「…………ほ、」
「『ほ』?」
「保護者面しよってぇえ!!貴様なんぞ認めないからなぁああああああ!!」
結論、プルフラスはロリショタ枠。>>757
こんな魔術なら構想にあったり...(フリー素材)。
【魔食同源】
料理魔術とも。料理とは台所の魔術であり、人間が味覚に目覚めてから遥か長きに渡って伝えられた技術であり、様々な神話や宗教儀式でも重要な役割を担う。
失われし至高の旨味である醍醐味の再現、アンブロシア、ネクターなどの神代の食物の再現などによる根源到達を目指すものから、強烈な旨味による人心掌握、政治利用に主眼を置くものなど...数多くの流派が存在し、魔術的に調理された料理は極めれば英雄すら魅了し、料理による強力なバフ、回復、魔力供給すら可能だといわれる。
なお、肉体に大きな変化をもたらすものや秘蔵のレシピ、食材などを除き、神秘の秘匿性にはある程度許諾されている。あ、そうだ
今日も続きを載せますね
本日分はキャスター陣営とキャスター陣営の予定になっております。誤字ではないです。よし、人がいなさそうなので今貼っちゃおう
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
とある裏通り。ふらつくように歩く蜂蜜色の髪の青年を支えるようにして、昔の学生のような出で立ちの青年が腕を差し出していた。
「ここまでくれば––––」
「………ああ……楽になった……と、思う。すまない、キャスター……」
そう言いながらも頭を押さえ大きくよろける男を、「おっと」と軽々と抱きとめる学生風の男。
「……悪いことは言わない。今すぐ宿に戻って休むぞ」
「……そう、だな……だが、今は、表通りは通れない……あ、何故……美味しそうな……!」
「落ち着け」と大きくため息をつくや否や、ふらついている青年のけして小さいとは言えない体がひょいっと抱え上げられた。
「さっき街中でドンパチやってた鬼……あいつと随分相性がいいみたいだな。近づいただけでも過剰反応で暴走しかけてやがる。………部屋まで寝とけ」
体の力が抜けたようになった「マスター」を抱え、サーヴァント・キャスターは「………なんとも、厄介な事になった……」と大きなため息をついた。>>775
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
小さい頃から、創作者になりたかった。
それが無理だと気づいたのは、中学高校大学と勉強していくうちに自分の実力をはっきりと理解した時だ。
子供時代、「周囲で火事が起きる呪われた子供だ」と言われて捨てられた先の養護施設でも上手くいかなくて。そんな時に引き渡された別の施設に出資をしていた野紀さ……野紀社長や職員の人たちは、来るたびに「口伝なら紙と違って燃えないだろう」とどこから集めてきたのかもわからないような色んな昔話を聞かせてくれた。
体質の制御ができず、下手に他の物に近寄ることもできなかった当時の自分にとって、それを思い出す時間がどれだけ救いになったことか。
だから、自分もいつか昔の伝承を語り継いだり、絵にしたり、もしくは自分で新しく作り出したり……そんな事ができたらどんなに素晴らしいだろうか。
そんな夢を見ている子供だった。
だったんだけれど。
現実はそんなに甘くない。文才は無いし、画才も無いし。せめて関わりだけは持ちたいと取った資格もポストがなければ無駄である。結局たどり着いたのは、中小出版社のルポライター。
応援してくれた周囲の人々には申し訳ない限りだ。
(………あれ、どうして……昔のことなんて、思い出してるんだっけ?)
ぼうっとした頭でそう考えていると、鈍い痛みと腹のあたりを濡らす生暖かい何かによって意識が現実に引き戻された。
(あぁ………これ、走馬灯かぁ)
遡ること2日前。俺––––帆村昭治(25歳)は、最近世間を騒がせている武装博物館強盗集団について調べていた。世界的に騒がれている大規模組織で、目的はいまだにはっきりとしない。ただ一つわかっているのは、その組織が歴史的価値の高い遺物を狙うということだけ。
日本でもたった一月前に起こった「大日本文芸展展示品強奪事件」およびそれに付随する警備員の死亡事件が記憶に新しい。
所詮は三流雑誌の編集者。自分がやる仕事といえば「新興宗教団体が儀式に使っている」とかそんな与太話のような情報をまとめるだけだったのだが、そこに信憑性が高いとされる未公表情報が入ったと知らされた。「某港湾都市の港の倉庫に、先日盗まれたとされる美術品が隠されている」というタレコミだ。>>776
情報が入った以上は取材をせねばならない、と早速現地に飛ばされた本日現場に直行し、俺は雑誌掲載用に怪しいとされた倉庫の写真を撮っていたのだが……
「大当たりかよ………!」
突如現れた集団に追いかけられ、ほどほどに能力を活用しつつ撒こうと走っている間に腹を拳銃で撃ち抜かれた(痛くて貫通したか中に残ってるかわからないが、たぶん)。その上、偶然扉に隙間があったので逃げ込んだこの倉庫……見た目こそ廃倉庫だが、その中に乱雑にしまいこまれている物はどう見ても。どう見ても、写真で見たことある。あそこの棚に見える壺とか重文じゃなかったか。
「………まじか。日本だろここ……銃刀法、違反じゃん…………や、強盗団が、そんなこと……気にするわけ、ない……か………」
コレクターに売るにしても、こんなオンボロ倉庫に乱雑に仕舞っては劣化してしまわないか。そんなことを考えていると、ふつふつと怒りが湧いてくる。
人に広めるべき貴重な文化資料を盗んだ上にこんな風に扱うなんて、物書きの端くれとしては許しがたい。
(警察に知らせて………)
と、ここで、かろうじて保てていた歩調が崩れて、壁際にへたり込む。押さえていても血はどんどん染み出してきているし、失血死も近いかもしれない。
どっちみち血痕は残してしまっているだろうから、それが見つかっても終わりだ。
「あーあ………悔しい…な……ようやく、何かができるって、思ったんだけどなぁ」
携帯電話を落としたのがまずかったな。お世話になった先生たちは悲しむだろうか。迷惑がかからないといいな。せめて死体は見つかるようにしてほしい。そんなどうにもならないことばかりを考えて––––––
–––顔を上げると、そこに女性が一人佇んでいた。
憂いだろうか、それとも感心しているのか。そんな不思議な表情をして……丁度俺が寄りかかっている、壁から見て斜めの位置に立てかけられている屏風をしげしげと見つめていた。
なにより変わっているのは、その女性が身につけている衣服はその屏風の中に描かれているのと同じような形の………なんだったか。そう、十二単であること。>>777
(……付喪神?)
そういえば、小さい頃よく先生に「古いものには付喪神が宿るので、粗末にしてはいけませんよ」と教わった。そんなわけあるかいと笑い飛ばしていたら野紀社長が真面目な顔で「いいや、そうやって笑って道具を粗末にすると、夜寝込みを襲われるんですよ………」と囁いてくるものだから、怖くて折れたクレヨンを弔う祭壇を作ったり–––––
–––また走馬灯に意識が行ってしまった。
ともかく、だ。自分は「表の社会で生きていきたいから」と「裏」については能力の制御以外は深く教わらずに生きてきたが、発火能力者がいるのであれば妖怪だっているのではないか。思えばこんな海沿いのボロ倉庫に押し込まれるなんて屏風としては不本意極まりないだろう。化けて出るのも当たり前だ。
もちろん、遠のく意識が勝手に作り出した幻という線もあるけれど……
「あの………す…いません……」
腹部に走る鈍い痛みに耐えつつ声を出すと、女が横目でこちらを見た。
「もしも……あなたが、俺の見てる幻覚でないのなら……ここの、美術品、どこかにずらしてくれませんか」
本格的に遠のいてくる意識を無理矢理引き戻し、言葉を続ける。
「たぶん、そこの……絵とか……雰囲気的に高貴な人ですし……とても綺麗だから……俺の血で汚すの、申し訳、ないんで……」
「………」>>778
かたり、と音がして、衣擦れの音が遠ざかっていく。実体がある付喪神だったのか。あるいは話に聞いた「クラボッコ」というやつか。
(まぁ、いいか……汚れ、付かずに済んだし。あとは警察が見つけて、ちゃんとしたところに返してくれる事を祈るしかない)
目を閉じて「もう限界だしこのまま眠ってしまおうかな」と考えていると、衣擦れの音が戻ってきた。
「名前は」
なまえ?
「………帆村、昭治……」
「……そう」
芳しい香りが鼻に届き、ようやくあの女性が自分の耳元で囁いているのだと気付いた。
「我が忠はただ一人に捧げるもの。如何なる時であろうとそれは変わりません。ですが、貴方が『あのお方』に向けた敬意に免じ、この場は助けましょう」
何を言っているのだろう。そう考える暇もなく、俺の意識は暗闇に吸い込まれていった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
以上です。
キャスター(表)陣営の話がいまいち短いのは彼らの話って主にプロローグ以降の他陣営との絡みで進むから「くそ長嘘予告」「プロローグだけss」ってコンセプトの話だとあまり描けないからなんだ。すまない。なお彼については何書くかはずっと決まってたのに「召喚は時系列的に最後にしよう」という縛りのせいでここまで遅れた上に出番を書いてないからNPC或いはキャラとしてキャラシ作って載せる訳にもいかないしなんとなく先に他の出番書きたくもないという状況になっておりました
ごめんね……山星さん見つけてちょっとだけ設定のすり合わせしたら設定まとめたるからね……
>>781
意図的に突っ込んできた一陣営を除き全員が「巻き込まれた」という認識の特殊な状況の中で、さらに黒幕すらこいつがマスター枠になるとは思っていなかった真性のキングオブ巻き込まれ枠………なのに初手で事件の革新にめちゃ近い所まで辿り着いている謎の豪運の持ち主ですわね(ただし代償として死にかける)
なんというか、あの人の場合何も知らないで見ると「は?」みたいな選択肢が実はそれなりにいい線いってた、とかの方がしっくりくるなと思う私です。
>>782
何かでっかい事はやってみたいとはいえ、歴史ある美麗な芸術品に血痕を残して価値を落とした男として有名になるのは嫌だったとかなんとか……
あとなんか、美というものは人の心を動かすという事ですね>>700
魔術と武術の複合とはグロース家(マグダレーナの実家)に近い考えかな。
こっちは空手ベースにしたオリジナルの武術に強化や属性付与の魔術を組み合わせる形で、マグダレーナ自身は魔眼や探検家としての直感もあって生存性に秀でた回避盾タイプ。
ちなみに、マグダレーナの恋バナは全部女の子同士になります。覇久間聖杯戦争の監督役サイドを登録しました。あと業平と雷電のページの文章をいじりましたが、内容の変更はありません。
>>780
美が人を動かすと言っても死の間際でああいう選択をできるところは非凡だと思いました。そして契約することになった理由にも納得。>>786
見ました~
アサシン陣営的にはセイバー陣営以外は壇上に上がってないので、セイバー陣営を経由して「これは戦争なんだし、別に正々堂々と一騎打ちしなければならない理由もないだろう?」的な感じで混ざってくれた方が助かりますね
もしくはもう戦いが避けられない状況で混ざっていただくか>>790
んー…うーん…たぶん一番最初にくるのは「羨ましい」ですかね、魔術師としてもアードゥルの人間としてもついに夢にまで新規サーヴァントが出てきた私は本当にどうかしているかもしれない…………………()
>>758あれから考えた結果、
「リアクション・解説役、真面目一流魔術師マスター役」にキリク・レナ(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%8A)を、
「戦闘狂マスター役」にネムレス・ウォーフリーク(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8D%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF)を、
「女傑マスター役」にセルレア・フォーサイス(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B9)を、
使わせていただこうかなと。
そして「主人公&ヒロイン」「サイコキラーな双子」はそのままに、
「狂信者の青年」と「恋する■■乙女」を新たなマスターとすることで7人のマスターが出そろった!
楽しい楽しい!!>>801
×がっつり活躍させれない
○がっつり活躍を描き切れない
ニホンゴ ムツイアルヨ>>804
特にはなかったと思います。
新サーヴァントを作ってみました。意見感想ありましたら嬉しいです。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E9%9B%B7%E9%9B%BB%E7%88%B2%E5%8F%B3%E3%82%A8%E9%96%80>>807
プルフラス「ちっとも可愛くなんかないぞ!!(ジタバタプンプン)」
どうぞどうぞ~>>807
イコマさんのアドバイスです。イイ感じの強さ&設定成立への説得力が出てありがたい。
SSチェスト~「物理で戦わないと出られない部屋?」
「バカにしてるのか?」
この場に集められた4人の男女は困惑を隠しきれない。何をどうしろというのか。殺し合えというわけでもなく、ただ相手を本気の武術でノックダウンさせたら勝ちという何ともわからないものである。
「えっと……私は別に、君たちを殺そうとは思っていないんだが?」
セルレア・フォーサイスは戸惑い気味に答えてしまう。それもそのはず、というか大体はそうだろう。
「あの、僕も……殴り合いなんて危ないし」
最年少のアドニス・メルクーリもそう答える。先程のセルレア(17歳)とアドニス(12歳)はどちらもとても良心がある。あるの、だが……
「殴らないと出られないなら殴り合おう!」
「それ賛成。日頃のストレス解消にもなるだろ」
雷輝宙、音咲雛葉の二人は知ったことかと臨戦態勢である。死ななきゃ安いを地で行く二人はこの程度ならなんてことはない。とはいえ此処まで割り切りが良いのは中々いない。
「あ、でも僕はアドニスとセルレアを相手するのは嫌だな。君たちの相手をしてたら肉体がいくつあっても足りないから」
「じゃあ私は輝宙とー!セルレアとアドニスは二人でやっててー!」
「というわけだから、お手柔らかに頼むよアドニス。……ジェラールに変わるかい?」
「じゃあ、それで。……交代だよ、ジェラール」
痩せさばらえた少年の体がボコボコと脈打ち、変化し、高身長の青年の姿となる。温和な顔立ちは一変、暗く険しい顔つきとなり……「よう、フォーサイス。俺はお前を仕留めりゃいいのか」
「一応殺さずともいいのだが。君がお望みなら、四肢をへし折ってもいいけれど、ジェラール?」
「嘘だよ嘘。俺はアドニスを愛してる。コイツがお前のこと大好きだからな。だから俺はお前を殺さない」
人智を超えた速度で振り抜かれる腕を剣でのいなしのみで弾くセルレア。ジェラール……魔術生命としての個体名『La bête du Gévaudan(ジェヴォーダンの獣)』は肉体スペックが現代のそれではない。低ランクの神代回帰に属するとされるほどのその神秘の肉体は速く、鋭く、敵を抉る。
しかし、セルレアが相手をしているのは『人外』そのものだ。古代から脈々と伝わる対魔獣などの特別な技法を使用しているとしても、彼女本人が磨き上げたスキルは正しく武の一種の形である。
「またスピードをあげたかな?私もそろそろ挽肉になってしまいそうだ」
「並の武芸者なら強化を使ってても今ので頭が石榴だわ。謙遜をしながら銃をぶっ放すんじゃねぇよ気持ち悪い」
「そう言われては仕方ない。ギアを上げるとしよう」
一振りの長剣と古びた長銃を片手に持ち、それらを駆使して戦うのがセルレアのやり方だ。大層な盾も鎧もない。人外の身体は生半可なものは貫き砕いてしまうから。剣で流し、銃弾で逸らし、相手の急所を貫き砕く。守りは回避と受け流しのみ。それが彼女の紡ぎあげた武だ。
「よくもそこまでポンポンと流せるもんだ。怖くないのか?」
「死に対する忌避感など、人ならば誰しもが持って然るべきだと思うが。私はそれを押し殺して戦っているだけだね。……それよりも、骨や血を使わなくていいのかい?」
「……Oui」
ジェラールの肋骨辺りから突き出された骨がセルレアの頬を掠める。肘から突き出る骨の刃、そして腰から吹き出す大量の血が尾のようにうねりながらセルレアの腹を貫かんとする。
「やはり恐ろしいね。一応くくりは人間なんだろう?」
「アドニスの体に知らねぇやつらがやれ幻想種の欠片だのやれ高濃度の魔力結晶だのをぶち込むせいでなぁ。人は人なんだが外れかけたものになっちまった。それが俺だな」
「………君に武術の心得はない。単なる身体能力と野生の戦闘の勘でその力を100%引き出しているんだ。すごいことだよ」
「人のくせに吸血鬼だの戦闘用ホムンクルスの群れだのと互角以上に殴り飛ばす奴に言われたくなーい」「鍛錬の賜物さ。……あちらもあちらで白熱しているみたいだね」
「雛葉はさぁ!僕のことをぶった斬ろうとしてるのかい!?」
「どうせならガッツリ本気で行きたいじゃん!まずは目の前の男の子をぶった斬ってから!」
「これだから低脳は……!後悔するなよ愚か者!」
この四人の中で一番武術に優れているのは輝宙である。セルレアに比べると筋肉の付き方や身体能力の強化の腕、そして殺し合いの経験で劣るために遅れを取るが、純然たる武術の腕ならば彼が一番だ。
中距離の相手には蛇腹槍で変則的かつ一方的優位を取った攻撃を、遠距離の相手には風の弓矢という厄介極まり無い弓術を、近距離の相手には仕込み刃の笛と簪により一撃で仕留める技を。あらゆる場面にあらゆる対応を見せることが彼の強みである。
「まーたそれ!その蛇腹槍やめてよ!読みにくいんだから!」
「読みにくいようにしてるんだよ。僕に近づけなんてさせるものか。これでも僕の本命(日本刀)は使ってないんだから感謝してくれてもいいんだけど」
「うっわぁ面白いこと言うね!……右、左、後ろから仙骨狙い……」
「急に高速思考の精度を上げるのをやめろ!」
大鎌を担ぎ、パイルバンカーを振るう。雛葉の小さい体格に見合わない武器といい、他の三人よりも劣っている身体能力と武技といい、本来ならば既に負けているはずだ。
それでも彼女が戦えているのは彼女の扱う分割思考と高速思考だろう。本来アトラスの秘奥であるそれを数百年前ほどからとある経路で入手した音咲。しかもその当主である少女となれば軽い予知レベルの力を振るうのは当然のことだろう。「ま、もうそろ開くでしょ。私たち、和鹿と山星と商談の予定だったし」
「それもそうだね」
「こんにちはー。魔術を解いてもらいにきましたー」
「きましたー」
不意を突いて四人を閉じ込めた集団に殴り込みをかける花刄和鹿と山星冬縁香。当たり前といえば当たり前である。
「はっ……チビと作家が何言ってんだ。この結界内じゃあ魔術もまともに使えねぇのに。おい、お前たち。片付けてやんな」
「乱暴極まりないな。猿かな?」
「あらあらまあまあ。じゃあ喋らないようにしないとね」
真っ先に殴りかかった二人のうち、片方の頭にナイフが刺さり、もう片方の声帯が動脈ごと引きちぎられていた。……そう、目の前の女二人だ。
「まあ確かに私がチビなのはわかってるけど、それって殺し殺されにはなんの意味もないんだよね」
10、20……それ以上かもしれないほどのナイフを投げ、刺し、振るい、切り落としていく冬縁香。足や口を使ってまでして刺したり、腕や爪先に括り付けた紐と、結ばれたナイフを振り回したり。遠くから機を伺っている輩は隙だらけなのでタイミングを見計らって拳銃を使って銃弾を撃ち込む。
「多刀流っていうのかな?私の得意な戦い方なんだよね、これ」「あっららー!冬縁香ちゃんってば可愛いの。面白くなってきたわね!」
カラコロと笑う和鹿。最初の勢いはいざ知らず、今はただ逃げ回っているだけ。
「和鹿さんも働いてくれないかな。貴方の『役』に興じるのも別に悪くはないけど、面倒だし」
「私は今回モブに徹するつもりよ?だってそっちの方がいいじゃない?」
「………いい加減にして、メアリー」
「─────仕方ないわね」
途端に拳を振るっていた男の胸が開かれる。そしてすぐに後ろの男の頭が丁寧に割れていくではないか。
「まあ確かに、このシチュは物語としては面白いかも……じゃあ、とっとと解体していきましょうか」
和鹿……否、メアリーは何も武器を持っていない。ただ素手で相手を次々に殺しているだけに過ぎない。それなのに、鮮やかに敵を解体して見せている。これはかの修験道の魔術使いや退魔四家の至高の暗殺者が扱う武術や技術と同義。如何に効率よく相手を殺めるか、解体するかを突き詰めたものである。
「おお、すごい。あっという間に片付いた」
「だから面白くないのよねぇ……あと私好きじゃないのよ、こういうの。殺しなんて趣味じゃないし楽しくもない。なんならしたくもないわ。嫌いでもないけど」
「あ、術者が死んだから空いたよ。迎えに行こう」
物理で戦ううちの子たちでした。つぎはかぐや姫のお話「私は、私の予想を超える方と結婚しとうございます」
こう言えば、大抵の男は折れる。私に向けて歌を詠んだ男も、大した才もないから私の歌を返せない。財力が自慢だという男も、私が老夫婦に贈った財には敵わない。勉学や遊戯、そして女の扱いに優れているという男も、私の要望や望む水準には届かない。
ああ、でも、そうね。違ったわ。五人ほど、私に食い下がるほど優秀な方々がいたわね。身の程も知らない可愛らしい塵芥。
そんな彼らがあまりにもおかしかったから、ざっと五つほど、欲しい物を言ったの。龍の頸の五色の玉、火鼠の皮衣、仏の御石の鉢、燕の子安貝、蓬莱の玉の枝。どれも奇跡の代物よ。凡百の輩には手に入らないほどの貴き幻想(ノーブル・ファンタズム)。
ええ、皆さまはとても頑張った。本当に本当よ。瞬きの間なら称賛してあげてもいいぐらい。ええ、素晴らしかった。良い見世物だったわよ。……石上麻呂足だけは、少し不愉快だったかしら。命をかけてまで私を求めた意味があって?愚かで少しだけ心が削がれた詫びとしては、彼らの子や妻の生活を保証してあげたの。
藤原不比等は……ああ、そうね?彼も少しだけ不快だったわ。持ち帰った、なんて豪語しても私の目からしてみれば偽物だってすぐわかった。だって神秘が篭ってない作り物だったもの。けれど、あれも知恵の一つとしては優れたもの。私としては拍手を送りましょう。ああ、殺された職人は不運だったわね。彼らの生活も保証してあげたし、許してくれないかしら?
「………そこまでするほどに、誰かに己を許そうとしなかったのはどうしてなんです?」
「私は天上人で、彼らは蟻も同然。それ以外に何か理由が必要ですか?事実、誰もが私の要望に応えられなかった」
「難題は、あなたが持っていたんでしょう?」
「ええ。子安貝や皮衣、玉の枝も世界中を探せばあるいは、というものではあったけれど。けど、何にせよその五つもこの神秘が無い世では希少も希少。見つけられないのも仕方ないかと思いますよ?」「意地悪そうな笑い方。……それで?帝は?文武天皇か天武天皇がモデルと聞きますが、どうだったんです?」
「………知りません。あんな人。嘘つきの愚か者の話はしないでいただけますか」
「おやおや、つれませんね。同じガイア繋がりでキュベレーお母さんに言ってみてくださいよ」
「私は月出身ですので、朱い月のブリュンスタッドまでお申し付けください」
「もう魔法使いに殺されちゃってますよ。代わりの真祖の姫君を探せと?」
「あら、残念。では私が彼をどう思ってるかなんてのは証明がつきませんわね」
数週間前、カルデアに召喚されたサーヴァントであるかぐや姫は、その美しさからかやはり、幾分は関心を惹いた。
礼儀正しくも己の高い自尊心を隠すことなく振る舞うその姿は慇懃無礼と言っても差し支えなく。実際にその態度に差し支えないほどの力を抱いているのだからしょうがない。
「見目麗しい月の姫、よければ僕とお話していきませんか?」
「……恋多き六歌仙である貴方のお眼鏡に私が敵うといいのですけれど」
「御冗談を。貴女のその美しさは一つの至宝だ。謙遜も過ぎると嫌味です」
「あら、面白いこと」
在原業平は同じ平安ということもあって誘いをかける。それもまあ当然の事だろうと誰もが思い、二人は折角なのだからと歌の詠み合いに転じたらしい。
「〜〜〜〜〜昨日今日とは思はざりしを 」
「………僕の歌の趣を踏んでくれたのかな」
「自分が死ぬことなんて露にも頭に入ってなかったなんていうお話ですから。……それで?私の気持ち、理解していただけました?」
「ええ、もちろん。僕には貴女は手に余る。願うことなら、貴女を落とした殿方と会ってみたいね」在原業平が数回歌を返し合っただけで手を引いた。この話はよく彼とつるむ幾人かの恋多き男性の関心を引いたものだ。
「ねえねえ。かぐやちゃん、って言うんだっけ?オレね、ロドモンって名前。よろしくー!」
「まあ、ロドモンさん。素敵な響きですね」
「そう?まあそう言ってくれるなら嬉しいなー。早速ぶっちゃけるとさ、オレとお茶しない?」
「………貴方が私の好みの殿方なら、それでもいいかなと」
「お?脈アリワンチャン?どんなタイプが好みなわけ?」
「……高い身分でありながら、自ずと戦場に出向き、私を守れるほどに強い方などは好みです」
「マ?オッケーオッケー、じゃあ今度一緒に周回行こうよ。オレのカッコいいとこ見せたげるから」
「ちょっとちょっとー!オレ聞いてねぇんだけど!?何あの怪物!」
まさかの予想外な展開である。高位の魔獣程の力を持っている群れが現れるなんて思わなかった。軽い用のつもりだったから、本腰を入れた戦闘班は少ないのだ。
「でも、ま……ここでオレが頑張ればかぐやちゃんもオレにノックアウトっしょ」
剣を構え直して、敵に突撃しようとするロドモンだが……
「ちょっ!?かぐやちゃん、なんで前出てんの!?」
先程までロドモンなどの前衛サーヴァントの武器にエンチャントをしているだけだったかぐやが前に出ている。しかも、誰よりも前に。まだ大して仲も深めていないとしても目の前で女に死なれるのは気分が悪いと急いで駆けつけようとする。
「─────まぁ、貧相な牙に爪。それに汚らしいわ」かぐや姫を喰いちぎらんとした獣がかぐや姫の羽織っていた羽衣に締め付けられ束縛される。そのまま鋭い刃のようになった羽衣によりバラバラに切り落とされて殺されてしまう。
次いで最寄りの獣の頭を羽衣で締め付け潰し、その近くの複数の獣の首を羽衣の片側の打撃により首をへし折る。もう片側で何匹もの首を締め付け殺し、塵のように投げ捨てる。
「面倒です。やはりあなた方のような虫以下の存在に丁寧に戦ってあげようなんていうのが間違いだったわ」
ふわりふわりと天高く舞い上がった後に、指で獣どもを指し示し。
「竜の頸の五色の玉……塵は塵のように死ぬがよろしい」
色とりどりの魔力の銃弾が獣を抉っていく光景に、ロドモンはかぐや姫を落とすことを諦めたという。
「ごきげんよう、お嬢さん。私の名前はドン・ファンというんだ。お名前を聞いても?」
「かぐや姫。日本の貴族の一人です」
「それはそれは。マスターが日本人ということもあって私も漢字を少し学んでいてね。かぐやとは“輝く夜”だったりするのかな?」
「まあ、よくお調べになっておられるのですね。日本人でも現代ならば最初にそう読める方は中々いませんわ」
「おやおや、手厳しい。……率直に聞こうか、私は君に好かれる可能性はあるのかな?」
「伴侶や恋人としてではないのなら、あらゆる方を好いていますよ」
「面白い冗談だ。周りは全て有象無象……そう思っているようなのが隠し切れていないが」
「あら、そうですか?……そうですね、私の愛している殿方はたった一人。あの方に他なりません。貴方があの方以上に私の愛を燃え上がらせてもらえるなら、別ですけど」
「どんな男だったのかな?」
「不老不死の薬を使わずとも千年、万年かけようとも私を見つけてくれると約束してくれた人。例え敵わないと知っていても惜しみなく世界に立ち向かってくれる人」
「私では力不足かね」「ええ、勿論」
「ふむ……そこまで想ってくれるとは、さぞかし立派な方なのだろうね」「ええ。再会できて、本当によかった」
「そんな様子だったのでしょう?それはそれは。……肝心の彼とは、仲良く?」
「毎日が幸せです。この時間がずっと続けばいいと思うぐらい」
「……気をつけてくださいね。冥府神とか、そこら辺り厳しいですから」
「ご心配なく。先日既にパンクファッションの冥府神から『僕は管轄が違うから君たちの範囲で“そこまで”は咎めないけど……まあ、身の振り方に気をつけることだね』と言われましたから」
「あら。……諦める気は?」
「ようはあの方が否定するのとは違う別の方法で一緒になればいいだけなので。もう二度と離れるつもりはありませんし」
「へっくしゅん!」「どうしました、華咲さん?」
同日カルデアの食堂にて。日本人かつ同性かつほぼ同年代であるマスター藤丸立香と職員である緋桜華咲は仲良く食事をとっていたのだが。
「いや、なんか寒気がして。なんだったかなぁって思ったのです。空亡さんはもう私の体から出てるし」
「かぐや姫と出会えて華咲さんの中にいる意味がなくなったから、でしたっけ?まだ仲良いんですか?」
「私の中にいた頃から私を傷つけることなんてしなかったし、度々謝ってくれましたから」
むしろ華咲を傷付けようとした奴らを千切っては投げ千切っては投げ……を繰り返したのだとかなんだとか。
「いやぁ、それにしても。千年の時間をかけてけて二人が出会えて満足です。きっとこれから二人は幸せに……」
「すいません、先輩と華咲さん!第二区画で空亡さんが暴れ回っているとの報告が」>>822
アレン「17歳ゴリラ女連盟(セブンティ-ンゴリラウ-メンユニオン)を連れてきたよ(げんなり)」←バリツゴリラ
伊吹「17歳ゴリラ女連盟(セブンティ-ンゴリラウ-メンユニオン)!?」←混血ゴリラ
「シャーマンゴリラ、マリサ・トゥルコック」
「産まれたての白熊にも劣りますね、貴方は」
「剣術ゴリラ、壬生竜胆」
「剣は凶器、剣術は殺人術。そうでしょ?」
「フィジカルゴリラ、伊那部亜紀」
「強くなりたくば喰らえ!!!!」
こうですか!
表ではあくまでも格闘家としての範疇のスペックしか出してないのでセーフですよセーフ!!!!
え?素でフィジカルエリートじゃないのか?せやな()このssでも出したけどうちの子近接できる子多いわよ
まあ近接筆頭にガラスの靴のプリンセスいるあたりお察しね
簡単紹介
セルレア・フォーサイス→片手に長剣、片手に長銃のブラッドボーンスタイルな騎士団長。防ぐのではなく躱す、いなすなどに力を入れて不意を突いてぬっころす
アドニス・メルクーリ/ジェラール→人ではない身体スペックを使った暴力と野生の勘による獣の戦い方
雷輝宙→近距離は短刀、中距離は蛇腹槍、長距離は弓を使ったあらゆる場合で主導権を握って追い詰めていくスタイル。なお本人の一番の得意武器は日本刀
音咲雛葉→大鎌、パイルバンカーといったロマン近接武器を担ぐガール。護身術以上に戦闘はこなせるがそれらの専門にしてみれば少し劣るので高速思考によりカバー
山星冬縁香→不湯花時代には不得手だった魔術なし近接を鍛えた。ナイフを沢山使う多刀流と拳銃によるファイト
メアリー・アンスフィールド→近接最強。如何に効率よく相手を解体するかという殺人術。本人はこれがあまり好きじゃない
>>823
「○○しなけりゃ出られない部屋?」
「じゃあ仕方ねぇするか」
って割とドライなのよみんな。誰かを殺さなきゃ〜とかじゃない限りはちなみに今考えている「狂信者マスター」のモデルの一人は「ブラッ〇ボーン」の「血族狩りアル〇レート」、(あとセルレア嬢にご執心だよ☆)
「恋する○○乙女」のモデルの一人は「こんるる~」だったりする。
……へへ。>>829
料理番ってだけじゃなく、”訳ありそうだと何も言わずに離れていてくれる”かぁ。。。
フォルカー・フォン・アルツァイ…?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E2%97%86B8D4AQBhU2※※※※※※※※※※※※※※※※※※
––––あたりもすっかり暗くなった、Yグランドホテルにて。
その部屋の空気は、非常に重いものだった。
とはいえ、空気の重さの理由は口喧嘩などからくる攻撃的なものではない。どちらかといえば、「どうしようこの状況……」というものであった。
テーブルの正面部分、豊かな髭を生やした長髪の男性はサングラスを置いて頭を抱えているし、向かい側の少々目つきの悪い青年は挙動不審になっている。その隣の空を映した水面のような髪色の女性は周囲を警戒しているような様子であり、見た目の割には……まるで会談の場で行儀が悪いと烈火のごとく叱る上司の下にでもいたかのようにちゃんと座っているツッパリ風の男性は、疲れた様子で栄養ドリンクを飲んでいる少女の方をチラチラと見つめていた。
「……もう一回確認するわ。……私にもどうしてこんなことになったのかはわからない……けど、ここにいるセイバーは私のサーヴァントで、私は今開催中の聖杯戦争のマスターって事らしいのよね」
ドリンクの瓶から口を離し、フランが大きくため息をついた。
「……まぁ……それは……見れば、わか…………りマスヨネ、ハイ」と挙動不審が止まらない理仁が小声で言ったところで、隣に座っているエルルーンが「そこ、味方にビビらない」と軽く肩を叩く。
「いや……嫌な予感が的中したというか、予想以上に悪かったというかとにかく胃が痛たたたたた」
「え、胃薬胃薬………あ、ちょうどよかった、ここに二日酔い用の胃腸薬が!……ほら、水!飲んで!」>>840
一見コントに見えるが割と深刻に悩んでいる両親(魔術を知っている家系のものであれば近年の「大災害の裏には聖杯戦争あり」という惨状も多少は知っているし、そもそも彼らは経験者だ)の様子を横目で伺いつつ、フランティナは「……で、こんな『奇跡的』なタイミングで現れたって事は、何か知ってるでしょ」と拝の方に向き直る。
「あそこの」と、言いながらセイバーを手で指す。「セイバーは何がどうなっているのか全然わからないらしいし、できる事なら何が起こってるのか説明して欲しいんだけど」
質問を受け、拝が静かに首を振る。「……それが、俺にも詳しい事は……」
「は–––––」
「アイドルプロダクション社長『拝・ボルソン・羽々丸』としてはもちろん、裏側からも…気持ち悪いぐらいに情報を隠した痕跡が見えるばかりだ。それに、てっきり狙いは俺の方だとばかり……」苦虫を噛み潰したような顔で、その壮年の男性は息を吐いた。「……予定外だ。危なくなる前に離れてもらおうと思っていたら、まさか爆心地にいるとは」
「……じゃあほとんど何も知らないのね」
「いや、待て待て」男は、慌てて両手を振って弁明した。「情報を隠蔽した奴、というか調査段階で横槍を入れて俺を意図的に遠ざけようとしていた奴の正体の見当はついてるから!多分、フットワークの軽さ的に今すぐにでも向こうの方から……」
そこで話を唐突に止め、「………来たみたいだな」と部屋の入り口の方を指差す。
拝が指した先には、扉から半身を覗かせているビスクドールのような服装の少女がいた。
少女はこちらが見ていることに気づくと、「こーんにーちはぁ」と気の抜けた声をあげ、フリルまみれのスカートの裾をつまみぴょこんと一礼する。「ホテルの人に『質問』したらこっちだって言われたので、来たのです」>>841
「よく来たね、お嬢さん。」室内の人々が高級ホテルの貸切にしたはずの貸部屋に唐突に闖入してきたレースの塊に驚いている間に、いち早く立ち上がった拝が少女の方に歩み寄った。「メッセージがあったら受け取ろう」
「ええっと……知らないヒゲのおじさま。知らない人に話しかけられたらそれはロリコンだから返事しちゃだめってパパに言われたので、おへんじできません。ごめんなさい」
そう言うと、少女は手元に持っている防犯ブザーらしきものを上に掲げた。……返事をしているではないかとツッコんではいけない。
「……君のお父さんとは『知らない』仲ではない」
「えっと、わたしフランちゃんさんにメッセージを渡しにきたのです。それにこれはパパにはナイショなのですよ」
そう言うなり、ふわふわ娘がぶんぶんと首を振り、拝の横を通り抜けた。
少女はそのままぬいぐるみの中から携帯電話を取り出し「……はいなのです。お電話かわるのです」と二・三会話を交わすと、その携帯を「はい、どうぞなのですよ」とフランに手渡す。
「にいさまがお電話ですって」
満面の笑みで携帯電話を差し出してくる少女から携帯を受け取って耳にあてるなり、フランの耳に「……もしもし。そちら。間久部さんでよろしいでしょうか」と緊張したような声が飛び込んできた。
「………何の用だか、聞いても?」
「……こほん。失礼しました。高え………いえ。こちらが名乗るのはまずいかもしれまへんね。とにかく、そちらに敵対する者ではないとだけ」
関西地方のものらしい訛りの混じった口調で告げた男が、「……時間がないので本題に入りましょう」と慌てて話を区切る。
「本題、っていうと今起こってる聖杯戦争のこと?」
「わかっていただけるなら話は早いです。とにかく、あなた方の置かれている状況は非常に危険なものです。手引きはこちらでできますので、急いでその町から……いえ、国外に脱出を––––」>>842
「お前にそんな権限はないだろうが」
と、後ろから来た人間に携帯を取り上げられる。
「大体お前今ブラジルだろ。動きたいなら先にさっさと仕事を終わらせて……わーったわーった、わかったって」と会話をした後通話を切った闖入者は、一拍置いて室内の面々に向け「失礼」と一礼した。
「………パ…」
「あいつに頼まれたんだろうが、言い訳は後で聞く」
シャルを後ろに下がらせるように腕を回し、黒髪の女性が髪の毛を直しながらため息をつく。
「やはりお前絡みだったか。……この部屋、一応最高級ホテルのセキュリティを動員してもらってるはずなんだがな」
「人聞きの悪いことを。ここの警備がザルなんでしょう。ワタシ、誰にも止められずに入れましたけど?」話しかけてきた拝に向かってあからさまに顔をしかめながら、女が「ご家族が大事でしたら、そっちがもう少し警備に気を使いなさい」と不機嫌そうに吐き捨てる。
「ああ、もう。そんなどうでもいい事を言いにきたんじゃあないんですよ–––身内を回収しにきただけですから」とシャルの手を引いて去ろうとする女に、セイバーが「待て」と声をかける。
「さっきの電話の向こうの奴が言ってた、『国の外に逃げなきゃならない危険な状態』ってのはどういう事だ。確かに聖杯戦争っつったら物騒な殺し合いになるだろうが、それ以上に不自然さやらキナ臭さが目につく」
「……はぁ」女が毒気を抜かれたように今一度ため息をつく。「どういう事、も何も言葉どおりですが。できれば顔も変えたほうがいいでしょうね。命が惜しければ」
しばしの沈黙。しばらくしてから、女が「仕方がありませんから、話せる範囲で開示してやりますよ」と目を伏せた。
「まず最初に断っておきますが、あなた方が聖杯戦争に参加する羽目になった事自体はワタシのせいではありません……止めることに成功した複数例のせいであなた方に回ってきた側面が皆無であるとは保証できませんけど、できる事なら引っ込んでて欲しかったですとも。
ともかく、あなた方がここで聖杯戦争に関わることになったのはワタシも追いかけているある者の謀略によるもの–––––なのですけど、そんなことは関係ないって輩もいるのですよね。何しろ、ご存知ないかもしれませんが現在『聖杯戦争に好んで参加する魔術師なんてみんな許されるべきではない』なんていうキチ…過激派が出てきたりしているもので」>>843
「……それで?」フランが、額にシワを寄せながら続きを促した。「私たちが逃げなかったら、どうなるっていうの?」
「そうですねぇ。…………まぁ、一家離散は確定というか……有力候補は実験体ですね。『ワルキューレ』なんて、希少でしょう?なので、まぁ、そういう輩に見つかる前に尻尾巻いて逃げろってのはなかなかにお勧めできるいいアイデアですよ。
何しろ、今回の聖杯戦争……誰かが誤魔化しようの無い面倒ごとを起こしたらワタシが即殺しに行かなきゃいけないってぐらいには切羽詰まってるので。昼間のは運よく物理的被害が少なかったせいで目撃者どもを騙くらかして誤魔化せましたけど、もしサーヴァントの戦闘に巻き込まれた人が死んだりしたら参加者はもれなく連名で『聖杯を望む欲深い殺人鬼』扱い。魔女狩り開始です」
「…………なに、それ」
凍りついた部屋の空気を見て、女が自らの毛先をいじりながら「そういう風潮なんです。ワタシだって色々やってるんですけど、どうにもねぇ。文句があるのでしたら今まで世界中で『被害を出しても隠蔽すればなんとかなる』って押し通してきた多数の魔術師と、そんな奴らをちゃんと諌めずに地位を大量殺戮兵器にまで失墜させたサーヴァントの皆様にお願いしますわ」
何かを言いたげに腰を浮かせたサーヴァントと元・サーヴァントを片手で制しつつ、女性が肩を竦めた。
「そういうわけですので、さっさとそこのご老人から金でもむしり取って高飛びでも……」
「嫌よ」
怪訝な顔で首を傾げた女性の目を見据え、金色の少女は腕組みをし声を張った。
「私も、パパもママも、顔を変えて一生逃げ回り続けるなんてまっぴらごめん!
要は、『私たちは巻き込まれたんです』って証明すればいいんでしょ?その黒幕って奴の首根っこ掴んで引き出して、私も他の人たちもまとめて巻き込まれただけの被害者ですって宣言してやるわ!黒幕本人に吐かせれば、文句はないわよね」
「……あー……それなら……押しきれなくも、ないでしょうけど……」>>844
「じゃあ決まりよ。この聖杯戦争で、人を殺させない。黒幕と、ついでに昼間のロリコンも取っ捕まえて熨斗つけて過激派って奴らに渡してやるわ。売られた喧嘩を買わないのは性に合わないの!」
「……そうですか。じゃあ、あなたも参加続行と。1組ぐらいは説得で脱落させられないかと思っていたのですけど、この分じゃあ他の陣営はもっと望み薄ですねぇ」
女が身を翻し、少し後ろで待っていた娘の背中を押した。
「ちょっと事情があって味方とか応援はできませんけど、あなたの目論見が成功してくれればこちらとしてもだいぶ楽になります………」と、扉に差し掛かったところで、女が拝の方を向き「……ああ、そうだ」と声を上げる。
「……つかぬことをお伺いしますが、あなたストロベリーブロンドの髪の女性を手酷く騙した挙句に捨てたこととか、甘い言葉を囁いた挙句にその女の財産だけ持って逃げたこととかございます?」
「……………俺がそんなことをするような人間に見えるとでも」
「逆に見えないって答えが返ってくるとでも?スノッリの詩語法でも暗唱して差し上げましょうか。お望みなら古ノルド風にアイスランド語で。箴言の其の107でもよろしゅうございますけど」
「……なんのことだか判りかねるな」
「あっそう。………ま、あまり尋ねると契約関係に問題が生じそうですから答えは必要ありませんでしたし………それじゃ、今度こそ本当にお開きです。次会う時までに死体になっていない事を祈っておきますわ」
歩き去る女に手を引かれながら、シャルが「ばいばいなのです。またねー」と手を振った。
バタン、とドアの閉まる音とともに、部屋全体の空気が塗り替わる用に変化する。
まるで今まで全体が誰かにコントロールされそうになっていたと言わんばかりの変化に思わず深呼吸しつつ、少女は心配げに見守っていた両親に「……ごめん」と言った。
「勝手に色々決めちゃった。でも、ここで逃げても何にもならないから」
「保身のため……っていうのもあるかもしれないけど……何より、自分達だけ逃げ出して、周りが酷い目にあう事から目をそらして生きていくなんて嫌。…お願い。………みんな、力を貸して」>>846
たぶん待機中のストロベリーブロンド「あのホテルだけラグナロク並みの爆発が起きて皆消滅しねーかな」
やはりと言いますか、セイバー陣営とアーチャー陣営とシャルちゃんと高え……くんの事とか気になりますね
そして胃痛もちにもなった理仁ェ……(嬉しそうに)>>846
野紀が保護者のジャーナリスト君どうなるのーっと
あと野紀がとるムーブ>>846
狸とナイトハルトはどうなるのかなーっと>>846
とりあえず聖杯の正体というか行方が気になる所
まあまず間違いなくロクな予感がしませんが
爆発? 解体?
それとも行方不明?とりあえず聖杯戦争の黒幕の目的と「ラストバトルって何よ?」的な奴はあとでもう一回まとめるので今はこの辺だけ
・セイバー陣営:一編の物語にするとしたら一番主人公的な陣営。他陣営との接触回数も(裏から見ている事を接触と数えない場合)全陣営最多。仕事は他陣営と死なない殺さない程度に戦いつつ、重要情報を繋ぎ合わせて当初の宣言通り「死亡事件の起こらない聖杯戦争」を進める事。途中人喰い鬼事案や殺人鬼事案が起こりそうになったところに、主に武力方面からの押さえ込みで活躍した。拝さんがいるせいでアーチャーとの友好関係を築く確率はとてもアレだったが、高なんとか氏経由のお願いにより西行さん→間久部家の好感度は割と悪くなかったため結果的にはトントンである。
・アーチャー陣営:真マスターであるマフィアリーダーが裏で色々と人間社会の都合を通しつつ、サポーターとして西行さんが参加した。……が、西行さんが中盤のアサシン退場まで本人が思っている以上に「黒幕許さない……ころしてやるぞところジェンの助…」って感じのキレ方をしているせいであまり使い物にならないというハプニングが起こったため、セイバー陣営の労力が増えた。ポンコツめ。アーチャーの方も「拝弄りに全力を傾けたら多分黒幕の思う壺で、それはすごくムカつく」という理由で黒幕が捕まるまでは大人しかった。なお、黒幕が捕まり次第セイバー陣営を丸ごと潰そうとしたもよう。(マスターたちはある程黙認した)
・キャスター陣営:実力は確かなコンビのくせに、マスターが不定期に「ニンゲン……クウ………いや、食べない食べない……クウ……」みたいな状態になるために取る行動が基本的にヒットエンドランだらけになった。不憫。……名誉の為に言うなら食べなかったぞ。セイバーにもランサーのマスターにも挙げ句の果てには西行さんにまで「お前ら人襲ったら最優先ターゲットだからな」と言われながらも耐え抜いたし、キャスターもその点については感心してたぞ。なお、ラストバトルは敵が人間ではない為思う存分暴れられたよ。やったね。>>852
・キャスター陣営:実力は確かなコンビのくせに、マスターが不定期に「ニンゲン……クウ………いや、食べない食べない……クウ……」みたいな状態になるために取る行動が基本的にヒットエンドランだらけになった。不憫。……名誉の為に言うなら食べなかったぞ。セイバーにもランサーのマスターにも挙げ句の果てには西行さんにまで「お前ら人襲ったら最優先ターゲットだからな」と言われながらも耐え抜いたし、キャスターもその点については感心してたぞ。なお、ラストバトルは敵が人間ではない為思う存分暴れられたよ。やったね。
・バーサーカー陣営:有力株なのにマスターのやる気が超無かった陣営。それもそのはず、彼女も巻き込まれ枠である上に本来の目的は「定子様所縁の品が金目当ての不逞の輩に強奪されて盗品として流れたらしいって噂を聞いたので事実ならシメる」と確認しに来ただけなのである。話の都合上、主に裏キャスター陣営からみたライバル側。なお上記の話はガチバナだったもよう。
・裏キャスター陣営:ssのシーンの後病院で治療を受け、全治ウン週の傷を負ったまま「盗まれた芸術品を元あるべき場所に戻したい」という論旨でサーヴァントを説得し、「主従ではなく、あくまで目標を達成するまで協力してやるだけの関係である」という約束の上で参戦。なお芸術品強盗の犯人は黒幕陣営なので、彼らは最初からものすごく核心に近い位置にいる。主にマスターが問答無用の最弱である為、逆に警戒されずに各陣営のマスターに接触して情報を共有できた。その存在が許せないという理由でバーサーカーのマスターからは執拗に狙われていたが、最終的には「あくまで定子様ファーストという事で」と一応は休戦した。ラストバトルでは一切戦っていない割にシナリオをグッドエンドにする為には重要な動きをする。>>853
・野紀さん:信じて送り出した子供が初手死にかけからの入院エンドなんですけどー!?……本来黒幕が誘い出そうとしていたのは彼か彼にもっと近い位置にいる存在だったのだが、誘き寄せるための餌として不審死してもらおうと思っていた帆村くんが以外にも今回のマスター枠としてセーフ判定であった為難を逃れた。自分の身内を明確にターゲットにした行為にそれなりに(悲しみの割合が強いにしても)怒ってはいたが、目の前にそれ以上にキレて「一族労働三界に居場所ねェよーにしてやりますわ!!しねどす!!」となっているどっかの妖術師がいた為むしろ黒幕陣営を助けてやる為に裏から働きかける事態になった。なお、最終決戦の後帆村くんが全治数週間の怪我を数ヶ月に悪化させて帰ってきたときは、流石に「無茶しすぎ」と苦言を呈した。
・高なんとかさん / 京都の子:この世界では聖杯戦争に巻き込まれたせいで孤児になっている。当時のちに間久部夫妻になる二人に助けられたため恩返しに助けに行きたいと思ってはいたが、ちょうどその時ブラジルで聖杯戦争を止める仕事をしていたので西行さんに「仕事を片付けるまでこっちには来ず、余計な手出しも考えるな」と厳命された。全速力で終わらせて最終決戦には間に合った。
・シャルちゃん:基本的に賑やかし、というか気を抜くとギスギスパラダイスになるかもしれない(特に今回は西行さんが全編クッッッソイライラしてる)全体をなんとかマイルドにする為に呑気な物言いをする存在。他陣営が困っているところになんとなく現われて「ボランティア」と称してともすれば役に立つことをする。・黒幕:世界を股に掛ける軍事企業の、ボンクラ後継者(29)。設定上はアメリカ人。神秘の秘匿云々がガッタガタになりつつある世界においてサーヴァントという「人型兵器」の存在を知り、「これを量産型にして売れば儲かるんじゃないか」と考えた諸悪の根源。ところで昔それと似たような事やった第三帝国があるって知ってます?研究の結果「サーヴァントには個体性能があるし、特定のSSRを安定して連続引きできないとダメだな…」という結論に至り触媒を用意するという手を考案するが、肝心の触媒を手に入れる方法を強盗に頼った為いろんな所から睨まれた。アホだナ。
「占術師」と呼ばれる、「儀式により未来予知に似た事象を引き出せる」魔術師を使った上で「Hey Siri, 触媒になりそうな人間を集めて聖杯戦争起こしたら関係者がサーヴァントとして来るのか試したいからどうすればおびき寄せられるか教えて」と尋ね忠実に実行した結果、見事に揃えることに成功した。予言の未来は絶対なのですね。
終盤「みんなあいつが悪いやんけ!」という結論に至った当時残っている全陣営に袋叩きにされそうになり大量生産した英霊兵器試作型で対抗を試みるも、兵器自体がちょっと物珍しさを期待して行った西行さんが「は?あほくさ。こんなんただのちょっと強いオートマタじゃねーかよどこが英霊だころすぞ」とキレる出来栄えであったので物量を個々の力で押し返され敗北。(自分が雑魚であるということを自覚した上でできることを探した結果「これだ!」という発想に至った)帆村くんの突撃生放送をとどめとし、「なんかよくわかんない兵器で日本の都市にテロしかけた凶悪犯で、最近はやりの強盗の元締め」という烙印を押された上に敗北。なおこの生放送(のちに一般人には改めて魔術が映っていない差し替え版の方が広められた)のおかげで魔術師狩り強硬派に対しては「いやー!一時はどうなるかと思いましたが、現地でいい人たちに協力してもらえましたよ!こんないい人たちが聖杯目当ての殺人鬼なんてありえないっすよね!」という名目でなんとか「処分はナシで」と押し切ることに成功している。>>858
推しをめっちゃdisられ殺意の波動に目覚めた西行さんに尊厳をめちゃめちゃ(エロい意味はマジで全くない)にされそうになったが、どこかの社長とかが止めに入ってくれたおかげで残りの人生格子の向こうで臭い飯を食うだけで済むことになった。よかったね。
なお因縁シャッフルについては聖杯づくりの段階で設計をミスって配線がごっちゃになった状態になっていただけなので、別にこいつの策略とかではない。
・ラストバトル:つまりは某都市の港周辺を舞台にした、敗北条件は「街に敵の兵器が出る」の無双ゲーである。
以上です。
>>856
基本捕まったら死(死人が出るとゲームオーバーの陣営からは手を貸してもらえる)の逃げゲーですのよ
>>855
いやぁやさしいからたいへんなめにあってしまうのかもしれませんね>>860
「えっ……でも……禍根を残さないよう根切りがセオリーっていうか……」って真顔で返してくる奴をなんとか説得する難易度地獄ミッションなんだよなぁ
……一応ここまで殺しにかかってるのは
アサシンが誰かに倒されるのは解釈違い
↓
自分で殺るしかない(一応ニンジャマスターに対し「忍者大好きだからずっとメタり方考えてたの♡♡♡♡」というちょっと独特な愛情表現で有利取れるので無謀な策ではない)
↓
今の自分が素面で殺るのは無理
↓
殺れたころのテンションに戻るしかない
っていうちょっと「なんなのお前何がしたいの」って言いたくなる経路を辿った上で自己暗示で「おれはわるいようじゅつし、にんげんしんでもこころいたまない」に一時的に戻った後遺症と、そのガバの多い作戦でなんと勝利した時にアサシンに「お前が俺がどうでもいい奴の下についているのが解釈違いだっていうけど、俺は主人に従うのが仕事なんだからカスだって守るぞ」って言われたせいでアサシンの遺志を無駄にしないためにマスターを抹殺できずストレスを溜め込んだままであることと、あと英霊兵器の出来が悪くて期待したほど面白さが感じられなかったことの積み重ねだから普段は一族郎党を滅ぼすほどには怒らない……よ…?多分…………
>>857
ゆえにこの話でセイバー陣営とかが苦しめられるのって「いかにバーサーカーに人を襲わせない、襲わせたとしても死傷者を出さないか」っていうところなんだなぁ……
だって「被害が出たらゲームオーバー」って条件のフィールドにフランクに被害出そうとする奴が放たれてるんすよ?>>861
「そのセオリーは今のご時世ダメなんですって!ストップ!ストーッッッップ!!」
事後処理終わった後変化も解いて疲れたように数日間眠り続ける野紀が見える見える
一応一族郎党どん底は回避出来たのか。すごいな。よくやったぞ野紀>>861
なんと、セイバー陣営はご苦労をしますねー。アメリカ異聞帯の大嶽丸は設定では第一部からの付き合いですが人理の危機と藤丸の善性からの影響、藤丸がコミュでファンブル出さないで絆レベル上げた、などがあってこそですからね。静謐やジルとどっちがマシかってくらいに危険極まりないです。>>865
モザイクが必要なほど映りはしないかな……
まあこれは気持ちの問題というか、「どこまでの行為が泥判定なんだ?」ってところがあってね?例えばセッ!!とか自○とかはさすがに泥だけど、「胸を触る(性的な意味で)」とかの場合は泥なのかどうかというとかなり怪しいでしょ?
恋愛のABCとかでも書き方によってはAの描写だって泥になりうるわけだから、どうしたものかなってwikiに載せてきました ↓
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252F%20MemoiRandom
あと、偶然にも敗退が確定している二陣営については書いていないことに気づいたので書いておいたぞ
・ランサー陣営:破邪の力と参加者の中でも比較的健全健康な精神を持つことから「被害を出さず戦争を終結させる」という方針に真っ先に賛同するも、アサシン陣営との会敵をした一度の間にランサーが「自身と似た存在」の影響を受けたことで、悪性が抑えきれないほどに強力化してしまう。抑えるための努力の果てに、最終的には殺し愛的な行為に励む羽目に。覚悟を決めた故に勝ったマスターの方は、以後セイバー陣営に協力し「ほっとくとヤバイ」奴らの抑えに回る。
・アサシン陣営;マスターの殺人鬼的方針に従って行動していこうとするも、主にやたらと邪魔してくるセイバー陣営と最初から殺意全開で妨害してくるアーチャー陣営のせいで全然上手くいかない。最終的にはニンジャマスターに対し「忍者が好きだから500年の間ずっとありとあらゆるメタり方を考えていました!」というヤバめの粘着ストーカーをぶつけられ敗北。アサシンの真摯なお願いによりストーカーがマスター抹殺を諦めてくれたため、マスターの方は生け捕りにされた。若干不憫だが、作中のゲームオーバー要員としてはバーサーカーに次ぐ危険指数を誇るので仕方ないといえなくもない。実質の中ボス。一羽流。
関東八流から端を発した鹿島神道流に学び、諸岡一羽景久自身の気付きを束ねたカタチ。その極意とは、相手の動きを見切ることで相手を思うがままに断つというもの。
術を確立した剣豪、道に至った剣聖の“機”を捉える眼に、神気が乗れば断てぬ道理無し。
短身痩躯の優男の結った長い赤髪が、必殺の構えにともない僅かに揺れる。
「『経津之太刀』―――斬捨、御免」
神速の居合抜刀の前に、ただ声だけが残響する。
(あ、これ避けられないな)
鬼一法眼はふと、思った。
鞍馬山の奥地、僧正ケ谷の不動堂にて。
「ぎゃっ」「ぐえー」
二体の烏天狗が身軽な少女に倒されて、形代という本性を曝す。
鬼一法眼の魔力によって体を作られた即席の使い魔、式神だ。
「お師さまはもっとちゃんとした兵法を教えてくださいませんか」
遮那王牛若丸、後の源九郎判官義経が不貞腐れて言う。
「式神、烏天狗たちが相手では不足?」
「もちろん。天才ですから、もう彼らの動きは覚えました」
ぽんぽこりん。
さもありなん。遮那王は鬼一法眼からしても、疑いなく天才であると断言できる少女だった。何もせずに求められる結果に到達するものではなく、努力という模倣の効率性を上げる力の持ち主。それに加えて天性の割り切りの良さ、意識の箍を外す頭の柔軟さがある。
「動きを覚えるだけが遊びじゃない。遊びとは是則ち修行也。世界をもっと楽しむ観の目を持ちなさい」>>874
「仏教徒と言いながら、そもそも何でお師さまは天狗なのです? 外法、魔縁、天魔波旬。無間地獄の天狗道。仏法とは対極に属するように思えるのですが」
そう、天狗とは鬼神。呪いの窮極にあるようなもの。
もろもろの智者学匠の、無道心甚だしい者が、死して天魔という鬼になり申す。その頭は天狗、身体は人身にて翼が生えており、前後百年のことを予知する通力を有し、空を飛ぶこと隼のごとく、僧侶なれば地獄には堕ちず、無道心故往生もできず、魔界の天狗道に堕つ。無道心の僧、高慢の学匠は皆天魔となり、天狗と呼ぶ。
「私は神になれると確信した時点で、真っ当に生きる道から外れてしまった――――」
「うわ、走馬灯見えた!」
六寸五分の短刀と、三尺三寸の鉄刀が鍔迫り合うその光景は異様であった。
天狗だからこその膂力と、魔剣に依らず成道に至った剣神の技量。その二つがあってこそ太刀筋を見極める、斬られる直前で押し止めることができる。
「流石、拙者の剣では“剣神”には届かないでござるか」
「真逆、届いているから素直に受け太刀に回ったんじゃないか。防がれたことに嘆くのなら“天下五剣”の名工、三条宗近にやってくれ。無限を形にできる名工なんてそうはいない」
そもそも技術という名の効率化と実現化は、総じて後世の方が優れている。
鬼一法眼は剣神などと謳われても、実際の技量に関しては洗練されていないと見る者が見れば理解できるだろう。だが、それでも“剣神”と言わせるだけの何かがある。後世の者が至れない隔絶された境地が。
「ならばこちらも秘剣を出そう。見よ!」
「直線、突き――じゃないでござるか!?」
鬼一法眼が飛び上がると同時に手の内に隠していた石ころ、それを天狗の風によって超高速で撃ち出す天狗礫。秘剣や剣術などまったく関係ない、ただの奇襲である。
固定観念によって不意打ちされても瞬く間に切り伏せるのは、流石は経津主神を降ろしめる剣豪剣聖であると言えた。
「その剣筋、正直すぎて剣神に挑むにはまだ遠い(はやい)な」
空中に浮遊しながら、辺り一面が砂場となった地面を睥睨する。
天狗礫は囮、真の的は地面の分子構造であった。どのような神業を有していようが人間である以上は踏み込む足場を失えば、動けず沈むのみ。>>875
「うーむ。参ったでござる」
「鬼一法眼か何か知らないけどね、あんた。遠い(はやい)とゆうてもね、旦那様はうちを呼び出したんよ?」
「フツノ、剣の神と剣術の神では“別物”でござる」
「???」
「沢庵和尚の、人間の考え方なんて神様には分からないだろうが、要するに剣禅一如ってことだ」
「これは十兵衛殿! 情けないところを見られてしまったでござる」
「噂の剣神とやらに会いたくてな。何、神様が上にいようと聖者(ひじり)様の価値が損なわれる訳じゃない。文字通り、人間と同じ次元に居ないんだからな」
獣のような笑みを浮かべて霊刀、三池典太光世を抜く。
「親父殿の域に達せれるかは分からんが、剣神鬼一法眼のお相手、次は柳生十兵衛三厳が仕る」
「お断るぅ!」
「はぁー!?」
「そもそも私は剣だけで飯食ってる奴とはちーがーう!!」>>876
脳内にはいるのに、鬼一法眼の性格が上手く書けないな~ということで書いたss!
お借りしたのはお二人。エミュとか解釈が間違ってたらすみませぬ切腹し申す
猫さんのhttps://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/諸岡一羽景久%2Fフツノ
レ―ジュさんのhttps://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/柳生十兵衛三厳>>879
服の上からなら、ラノベとか一般文芸でもありそうな表現ですからセーフかなと思います。>>879
まあ最終的な判断は本人になるけど
直接的すぎる描写じゃないならセーフじゃない?アメリカ異聞帯を更新しましたのでご確認お願いします!
>>882
よくてよ!※微エロ注意!苦手な方は読み飛ばすorブラウザバック推奨です!
「あ、あの……」
「……何?黒鳥さん?」
「その、もし錫久里先輩さえ良ければ……も、もう少しだけ触ってみますか……?」
「─────────」
絶句した。というか誰が聞いたって絶句する。え、何?黒鳥さんってば、まさかそういう性癖でも持っていらっしゃる?実はマゾだったりするんです?
「あ、あの、錫久里先輩……?」
「…………黒鳥さん。」
「は、はい、何でしょうか?」
「その言葉、後からひっくり返さないよね?」
「す、錫久里先輩が誰にも話さないとお約束出来るのでしたら……」
顔どころか耳や首筋まで朱に染めながら、黒鳥さんはイエスの意味が込められた返答をする。
凄まじい背徳感と高揚感に襲われる。でも男なら誰だってこんな誘われ方をされて何も感じないはずがない。後輩の、それも相当美人な女の子がだぞ?これで手を出さない奴がいるなら、そいつは相当の好きものかあるいは生物としてそういう機能を持ち合わせていないかのどちらかだ。
「よし、言質取ったからね?後から撤回しないでよ?」
「は、はい……」
「それじゃ、早速──────」
無造作に彼女の双丘に手を伸ばす。
「んっ……!」
艶っぽい、僅かな羞恥に染まった声を上げる黒鳥さん。そして、彼女にそんな声を出させた当の俺はというと、彼女の胸の感触にある種の感動を覚えていた。>>886
「お、おおっ……これはなかなか……」
服越しかつブラ越しにも関わらず、彼女の双丘はそのマシュマロのような柔らかさを発揮していた。決して強い力は入れていないのに、指は双丘に沈み込んでいく。指を少し動かすたびに「んっ……」「ぁ、やっ……」と黒鳥さんが小さく喘ぎ、それが余計に嗜虐心を誘う。
「ねえ、黒鳥さん?」
「な、何ですか……?」
「もっと直接触りたいからさ……ブラ、外してもらってもいいかな?」
双丘から手を離し、期待半分冗談半分でそう言ってみる。自分から提案してきたこととはいえ、さすがに直接触られるというのは彼女だって羞恥心が勝るだろう。そう思っていたのだが──────
「い、いいですよ……」
「え?マジで?」
「わ、私から言い出したことですから……」
まさか本当にやるとは思わず呆然とする俺をよそに、黒鳥さんはそう言うと制服の後ろに手を回し、器用にブラのホックを外す。いやブラの構造は何となくでしか知らないが、黒鳥さんの胸に僅かなたわみが出来たところを見るにそういうことだろうと推測出来る。
「ど、どうぞ……ご自由にお、お触りください……」
たたでさえ朱に染まっていた黒鳥さんの顔も耳も、今の言葉を皮切りに一段と朱みを帯びる。
こんな美人の体を触るチャンスなんてきっと人生で二度とないだろうし、本人がいいと言っているんだ。こちらが遠慮することはないだろう。>>887
「じゃあ……遠慮なく触らせてもらうね?」
改めて双丘に手を伸ばし、その双丘を揉みしだく。
「んっ……!ぁ、ぅ、ふ、んんっ……!!」
「────────────」
声が漏れないように口元に手を当て、服越しに受ける直接的な刺激に悶える黒鳥さん。その姿もまた艶っぽく扇情的で、ここが学校の図書室ということも相まってどうしようもないほどに背徳的な画として映える。美人は何をしても映えるとはいうが、これほどとは。これが演技なら、とんでもない女優である。食えないなんてレベルじゃない。
「(ちょっといたずらしてみるか……)」
さりげなく右手をずらし人差し指で軽く存在を主張している突起を擦る。
「ひ、あっ……!?」
急に突起に触られた刺激に思わず上擦った声を上げる黒鳥さん。やばい、控えめに言ってどんどん虐めたくなってくる。魔性にもほどがある。
「黒鳥さん?その可愛い声、もっと聞かせてよ……それくらいいいよね?」
「す、錫久里先輩……?」
「黒鳥さんが悪いんだよ?そんな声を出すから……」
半ば脅迫みたいだな、とは思いつつも偽らざる本音だ。誰だってこんな声聞いたら、もっと聴きたくなるのが人情というものだろう。
さらに右の人差し指で突起を上下左右、円状と緩急をつけて擦る。
「ぁ、や……っ、す、ずぐり、せんぱい……っ!」
さらに上擦った声を上げ、俺が与える刺激から逃れようと体をくねらせる黒鳥さん。その姿もまた、嗜虐心を刺激する。もっとその声を聞きたい。そんな思いが、獣性が、胸を支配していく。>>888
「黒鳥さん、もっと──────」
黒鳥さんをより求めようとした刹那、
「錫久里君?何をしてるのかな?」
頭上から氷のように冷ややかな声が俺を突き刺す。恐る恐る顔を上げると、そこにはニコニコとした笑顔を浮かべる比並さんと汚 物を見るような蔑んだ目をした香坂さんが立っていた。
「あ、いや、これは、その、なんていうか─────」
「錫久里君?私、別に怒ってないよ?」
さっき比並さんが笑顔と言ったが訂正、というか正しく言おう。比並さんの表情は笑顔でこそあるが何一つとして笑いの感情が乗っていない、いやむしろ笑いよりも羅刹の如き怒りの感情がそこに現れていた。
「錫久里君だって男の子だもんねー。つい魔が差して、七不思議の調査なんかよりも美人な後輩の女の子に手を出したくもなっちゃうよねー。それもこんな静かな場所で、相手が蘇芳ちゃんなら尚更だよねー。」
比並さんの口調こそ軽いが、声のトーンが完全に怒りだ。弁明したところでこれを許してもらえる気配を微塵も感じない。
「まあ、なに?ここでこんなことしてたってことは錫久里の名誉のために黙っておいてあげるけどさ。七不思議の調査はあと私らだけでやるから、錫久里は黒鳥さんとイチャついてれば?」
香坂さんは比並さん以上にストレートな悪感情をぶつけてくる。こちらは比並さん以上に弁明の余地がない。
「行こっか夏美。」
「そうだね鏡香。」
そう言って俺達を残し、二人は図書室を去っていった……。>>889
その後、数日のうちに『校庭で啼くルーガルー』の噂はパタリと止んだ。風の噂では『生徒会長達が解決した』だとか『遠吠えが聞こえていなくなった』だとか様々な話が聞こえてきたが、そんなものはどうだってよくなっていた。
「おはよー!夏美ー!」「おっはー!鏡香ー!」
いえーい!とハイタッチをしている比並鏡香と香坂夏美を見遣る。あの日、黒鳥蘇芳にしていたことを二人に見られて以降、俺は二人から話しかけられることが無くなった。親密とは行かずともほどほどの距離感での付き合いは完全に途絶えたのだ。
6月なのに真夏のような暑さが体を襲う。茹だる頭で『そうだ、あの日のことはきっと白昼夢だったんだ』と、一度はそう思い込もうとした。けれど、そんな都合良く悪夢だと思い込んでくれるほど俺の頭は優秀ではなかった。
昼休み。そそくさと昼食を食べ終えて席を立ち、屋上へと足を伸ばす。ギィッ……と鉄製のドアの軋む音を聞きながら屋上への扉を開けると、
「………………」
そこにはフェンスの前で黒鳥蘇芳が待っていた。あの日以降、二人の間で交わした密約を律儀にも守るために。
「あ、錫久里先輩……」
こちらの気配に気付いたのか、振り返る黒鳥さん。彼女は何も変わっていない。その美貌も、匂いも、立ち居振る舞いも、何もかもが。いや、きっと彼女は元からこうだったのだ。他者の幸せのためなら、何もかもを受け入れる聖母のような優しさ。けれどそれは時に罪として人を蝕む猛毒となる。
「……黒鳥さん。」
ドアを閉め、幽鬼のような足取りで黒鳥さんの元まで向かう。そして、
「今日もさせてもらうね?」
「……はい。これで錫久里先輩が幸せになれるのなら─────」
黒鳥さんの服に、肢体に手を掛ける。そして耳元で黒鳥さんが囁く。
「─────私の身体を、気の済むまで使ってください。」
天使のような淫魔の声に、俺はただ自分の中の浅ましい欲を、本能の赴くままに、時間の許す限り、彼女に吐き出すことしか出来ない。
もう、あの日に戻ることなんて出来はしない。それは全て自分の起こした行動で壊してしまったことなのだから……。
BAD_ENDというかアレだな、普段は泥とかなんてそうそう書かないのに蘇芳ちゃんが絡むと何故だか筆がそっちの方向に進んでしまうのがこういう問題を引き起こすんだな
いや、ほんと、何で蘇芳ちゃんが絡む話を書く時に限って筆がそっちに進むんだろう……キャラ設定的にそっちの方が合うからか?>>895
宗教的な意味での聖女ではありませんが、絆レベル上げたロビン・フッドはそんな感じです。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%83%E3%83%89
>>896
アメリカ異聞帯を更新しました。>>898
なるほど
確かにあの辺はそう感じるかもしれませんね>>899
選択を誤ったというか気付けたかどうかの差ですね、正規ルートだと嫌な予感を感じ取って話を遮りましたけどこっちは感じ取れなかったのでBAD行き
HFルートでハサンから臓硯に会ってほしいと言われて会うかどうかを選択するところみたいなもんです
そんで蘇芳ちゃんで書きたいテーマはそっちの方向じゃないんだけどなあ……キャラのコンセプト的には不幸から幸福を掴み取らせて上げたいキャラのはずなんだけどなあ……個人的には「超越存在、というか根本的には相手のことどうでもいいから粗相をしようがどうでもいいし許容する」を聖女の定義としてアリにすると「じゃあどっかの某冥府の隠れ狂犬様が生きてる人間に対して取る基本態度は聖人のそれなのか」とかそういう疑問が頭に浮かんできて???になってしまう私でありまして、それってなんか聖女とかそういうもので形容してはならないもっと悍ましい何かなのではないかなと
>>896
どうも猫=サン、>>840から>>859にかけてのあたり(総まとめは>>870のリンク先)にまたキャラがふわふわしている気がするものがあるんですけど、修正はなしで大丈夫そうですか?
>>891
泥にあたるか否かで言えばギリあたらないんじゃないかとは思いますが、某人物の人生的に言えば完全にアウトなのですわ!>>912
CCC、大奥復刻で「水着実装する前に認知度と人気上げておくか」してそうな殺生院!!不幸な運命を辿っている蘇芳ちゃんと組ませたい、ぐいぐい引っ張っていくようや熱い想いに満ちた人が自キャラでいるんですよ〜
アンジェラ・バートンっていうんですけど>>908
某人物……ダメだ心当たりが多すぎて絞り切れない「人間ってばまた○○してぇ。もー、しかたないなー」の精神
やはりサトリ。オープンザサトリ>>915
(キャラページを見る)
アンジェラちゃん愉悦部じゃないですかヤダー!(震え声)
黒江ちゃんといいやたらと破滅願望持ちの女の子と絡ませたがられるのは何故だ……
ええい!まともなキャラで絡ませたいと思うキャラはいないのか!?わたしA「自分のルールに抵触しない限りはほとんど全員を平等にどうでもよく思っているから人格者に見える恋愛観が陰キャになったラオウみたいなハ様と、あたり全員に弛まぬ努力を望んでキツイ言い方で改善案ぶつけてくるせいでくそやろうにしか見えない恋愛観が汚い知世ちゃんのカシンチャン……悪魔合体すればまともな高スペックの人格者ができるのでは?」
わたしB「全人類にウルトラ厳しくて死ぬ気で挑まないとクリアできない試練をシームレスにぶつけてくるハ様か、つまらない人類も愛したいって努力しないで普通に必要に応じて踏み潰すカシンチャンが出来上がるだけだぞ」
わたしA「OH…………」>>901
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC
バプさんかなぁ、それっぽいのだと。まぁ今回は作りたいな。であって見たいではないから「こんなキャラ居ますよ!」ってする必要ない気もするけど。。。
>>903
そう、なるの、かな。
>>925
悲しい。。。って状態でこういう事言うのも気が引けるんですが、納言さんちょっといいでしょうか?>>929
大丈夫です!設定が複雑なキャラなんて沢山います!!だから意欲、あるいは興味あるなら参加してくださると嬉しいです。
>>930
実はですね(もしかしたらもう知ってるかもですが)俺って新規マスター作ったんですよ!
迅龍っている概念ショタな使い魔マスターです!(詳細はURLで)
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E8%BF%85%E9%BE%8D%28%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%29
で。もし納言さんが良ければ(迅龍くん気に入ったりしてくれたら)彼のビジュアルデザイン描画をお願いしてもいいでしょうか?っていう…。
納言さんのデイヴィ・ジョーンズイラストは非常に嬉しかったですし、雰囲気が合いそうだなぁ、って思ったので!>>929
楽しみにしてますー!>>939
そ、そうだったのかっ!Σ(・□・;)
いえいえ、それはそれですごく嬉しいです。
常にって訳じゃなさそうですが(休日メイン?)、前の世界聖杯戦争からこっち、ガイさんが復帰してきたような印象があって嬉しいです。
シドニーが優先になるでしょうが、またリレーとか一緒にしたいですね。
まぁもしかしたら気が早いとか勘違いetc.なのかもしれませんが……。>>940
突起は火村さんにも言われましたね……あれでも直接的にならないようにボカしてはいるんですが
あと私的には女の子同士でもそういう絡みをするなら少しでも表現は変えますね……いや女の子同士の距離感って二次元でも三次元でも結構近いけどね?こう気持ちの問題的にね?>>942
最後まで読んで。
その場合でも突起はヤバいと書いてるから。
ついでに言うと、個人的には女の子同士だとしても揉むためにブラ外すのは風呂場でじゃれ合うのよりも『進んだ』印象を受けます。感覚として
「偶然エロいことしちゃった!」はセーフ
「エロいことしてやるぜ!」で始まる描写はアウト
でも「遅かったなぁ。エロいことは終わったぜ!」ならセーフ
な気持ち。クロ嬢とかバプ様とかのキャラのフレーバーとしてのエロはセーフかなと思うけど……公式で言うならキアラ様とかだゆー
>>950
あ、踏んだ。立ててくる。
迅龍くんには西条玉藻って子も要素入ってるので、服が所々ズタズタだったりすると嬉しいですね。立てました!承認ヨロで~す。
そういえばそろそろ#○○○/旧聖杯大会予選
にしなくても大丈夫なんですかね?正直この手のエロ展開については書き手の配慮以上のことは必要ないと思うんですけどね。書き手さんが必要だと思ったならストーリー投下前にアテンション付けて気をつけるように一言添えてそれで十分だと思いますよ。
この手のが載ることよりもこの手のが出るごとにこれからルール制定のために議論が始まることの方がよっぽど読んでる側としてはイマイチというか。>>962
それはまあさすがに忘れませんよ、というかそのためにこっちも確認取ってるわけですしね(明らかな泥は除く)
……なんだか年を追うごとにそういう方向に思考というか話の方向が寄っていってるなあ。もう少し頭の棲み分けしないと……>>956
なろうだと突起がアウトなのは聞きますね。
具体的にどの描写がアウトなのか教えてくれないそうですけど、割と厳しいらしいですいつのまにか話が結構進んでた
個人的な意見ですが、少年誌のお色気シーン程度のちょい過剰(?)なスキンシップまではセーフ
くらいの印象でございます
例のアレに関しても、誌面では隠されたり書かれなかったりするけどコミックスの方だと解禁されるってことは割とあるじゃないすか。いや詳しくは知らないけれど…
あと、ガッツリ揉むのは普通に生々しいっす>>940
短いですが、第■回の剣術陣営参戦シーンを投下してきました。>>969
幸福に、幸福になりたい……!
でも構想段階で幸せのしの字も感じない!レージュさんにおかれましては、やっぱり花総の聖杯戦争を普通に開催される予定はないんですか……?
ルール方面が少しずつ固まってきていたように思ったので……>>974
以下、ぱっと思いついた会話文
「はぁ~~~~~……めんどくせー展開になったな、おい」
「ほざくなこの愚弟!各陣営出揃っている状態で本性や宝具ぶっぱするからこんなことになったんだろうが!!」
「いってぇ!!暴力振りやがったなこの屑野!!テメエの方こそ変装もしないで何のこのこ出歩いてんだよ、ちょっと調べれば出てくる知名度のくせに!」
「……この姿の俺のこと、調べておいてくれたのか?」
「……………………」
「フフ、まったく……相変わらず素直では無いなぁロk「 う る せ え 殺 す ぞ 」
ちなみにこの話と関係ないのですがアーチャーでは無いライダーのロカセナも妄想中ですが、そっちだと宝具は夫(馬)と息子(馬)を召喚するワルキューレになる予定。馬限定で魅了スキル放つ()>>949
ですよね。
前に上げられていた個人SS見ても、そんな感じではなかったなーってとりあえずアレだ、今の私に必要なのはボカし表現の向上だということが分かった(ほんと?)
というか毎度毎度自分が原因でこういう議論を起こしてしまうのが非常に申し訳ない……隠す技術が未熟だからこういうことになるんだん?花総が企画化しちゃうんです?じゃあセルレア登板なし?
あ、1レス短編(オチなし)を三本投下していいですか?>>990
次スレにしときます花総の聖杯戦争は今のところ企画化しないですが、なんちゃって個人SS風なものはちょくちょく投げていきたいなぁと思っております
本当は皆さんにアンケートお願いしたこのスレの間にミカエラのショートとwiki情報のリテイク(キャラクター設定は変えないままwikiの内容を書き直す)したかったんですけど、間に合わなかったですね……明日……は厳しいにしても今週中に投下できるといいなぁ…………
>>992
矢吹神の某漫画はSQ時代は普通に描いてあった気がする……というか週刊でもヤンジャンとかヤンマガとか誌面上で普通に描いてるところはたくさんあったはずせっかくなので書き散らすだけ書き散らして満足してたロカセナの話をポイ
「カカシ、ライオン、犬、ブリキの騎士……これって」
「ええ、オズの魔法使い……ドロシーが共に旅をした仲間達ね……とてもそうには思えないけど」
8つの特異点という修羅場を超えてきた人類最後のマスターとそのサーヴァント、その2人すらも目を逸らす名状し難き何かがそこにはあった。
翼が目を逸らす。ティアが盾を構える。
それは、彼女たちらしくもない隙で。
そこを見逃すような人類悪の従者達ではなく。
「はーい、ドーン!」
瞬間、その場にはあまりにも不釣り合いすぎる明るい声色と同時。
目の前で、真紅の炎が弾け飛んだ。>>996
「あなたは……」
ストロベリーブロンドの髪がふわりとなびく。
白いマントと黒い戦装束はまるで天使のようでもあり、道化のようでもあり。
「アーチャー、ワルキューレと申します。退屈しのぎに暴れに来ましたわ―――私の力は必要ですか? 人類最後のマスターさん?」
「もちろん! 大歓迎!」
即答だった。かつての敵であろうと即座に受け入れるその精神に、ロカセナと名乗ったサーヴァントはわずかに苦笑し。
「さて。人理焼却と申しましたか―――悪いが、そういうのはこっちの専売特許でね。世界の破滅(ラグナロク)を起こすなら俺にも覚えがある」
そして、戦乙女を名乗った悪神は中指を思い切り突き立てて。
「来いや新人、先輩が相手になってやるよ」以上です
忘れた頃にリサイクルするんじゃないかな
>>988
そんな馬鹿な……………………ほんまや………………()だって……キャシ子が悪いんだよ……
お前の好みのタイプって「自分なんかには見向きもしないレベルで何かに向けて頑張ってる人」じゃん……むしろ自分の方見向きされると怖がるか怒るじゃんお前……しかもそういう相手って大抵頑張りすぎて死ぬじゃん……推しが頑張った結果だからお前も文句言いたくても言えないじゃん……
でもお前だって推しが幸せにならないのは辛いじゃん……でもそれに対する対策がお前「死ぬほど実力を磨けば相手もこっちを見るだろう」じゃん……塔の上のラプンツェルかよお前はよ……待ってないで行けよ………自己進化も確かに大事だけどさ、PRって知ってるかな?口コミで大ヒットなんてそうそうないんだぞ?ほら今すぐ出てって「手伝おうか?」って言うんだよ………トラウマがあるのはわかるけど、「自分が出て行って暴れたら全部一緒くたにめちゃめちゃになる」とか考えるのはいっぺん本当にめちゃめちゃにしてからでもいいんだよ……………え?敵対サイドの人間も推してる?意外性があるから?………それは………もう……
それにお前さ……「自分は夢に負けた、愛に負けた」ってふてくされるけどさ……友達が部下とか上司とか夢よりお前をとったらそれはそれで「なんで妥協するんだ」って怒るじゃん…………逃避行がしたいなら素直にしろよ……
文句があるならもっと人間的にエゴイスティックになって推し相手に「ぼくだけをみてくれなきゃいやだい!!!!」って駄々こねられるようになるか、あるいはもっと人外的に割り切って「人類は俺を楽しませることができる英雄を生産できる牧場みたいなものなのでこれからもどんどん繁栄してほしい」っていう生来の偽根源接続者的性質と向き合うんだよ……確かに常識的に考えてどっちの言動もかなりアレだけど、お前どっちもできないからどっちの方面でも満足できないままなんだぞ……
私だってな、努力はしてるんだよ……
みんなもそうおもうよね……夏イベ
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#159/旧聖杯大会予選
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