聖杯大会本戦統合スレNO.3

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  • 1リドリー陣営2019/08/05(Mon) 23:47:42ID:QxMTg3NTA(1/1)NG報告

    ・当スレッドはTYPE-MOON様原作Fateシリーズを題材とした二次創作作品をでもにっしょん掲示板利用者により共同制作したリレーSSを掲載するスレッドです。
    ・作品、設定作りの相談。参加者間の雑談は「聖杯大会予選会場」をご利用ください。
    ・次スレは>>950、又は>>970を踏んだ人がカテゴリー「その他」に建ててください。
    ・投稿前に混線を防ぐため投下の宣言並びに名前欄に作品タイトルを記載して下さい。また、確認の上他の方が投稿中である場合は少々時間を置いてからにして下さい。
    ※現在進行中の「Fate/TV SHOW~アイランド編~」、「Fate/TV the "SHOWt"」の2スレッドは順次統合予定です。掲示板利用者の方々には大変ご迷惑をおかけしております。
    ・まとめwiki :https://fatetv1830.wiki.fc2.com/

  • 2橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/08/14(Wed) 09:17:10ID:Q5MDU0NDI(1/5)NG報告

    九終です。
    >前971
    敵サーヴァントが動く。
    木陰から飛び出し、セイバーへ斬りかかる。その一連の動きは、獲物に飛びかかる肉食獣の如き俊敏さと獰猛さを持っていた。
    対するセイバーは冷静に攻撃の軌道を見極め、一歩下がる事で回避した。すぐさま放たれる肉食獣の連撃も、華麗な足捌きや体捌きで躱していく。そして獣に生まれた隙へ、抉り込むような突きを以って反撃する。
    「おっと」
    だが敵もさるもの。ひょい、と斜め後ろへステップして剣の直線上から退避した。そのまま下がり続け、始めと同じように森の中へ姿を隠す。
    セイバーはそれを追うべきか逡巡するが、マスターから離れるべきではないと直感的に判断する。
    「マスター、お気をつけて。何があるか分かりません」
    「ええ」
    短いやり取りの後、セイバーは空中にルーンを刻み、主へと防護を施す。防げるのは数撃だろうが、何も無いより遥かに良い。

  • 3橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/08/14(Wed) 09:17:50ID:Q5MDU0NDI(2/5)NG報告

    >>2
    ルーンを刻んだ後、四方八方へと気を巡らせ、僅かな物音や違和感すらも逃すまいと感覚を研ぎ澄ます。
    すると、カサリ、という音が耳に届いた。瞬時に音の方向を向くと、細長い物体が飛来していた。殆ど反射的に、それを剣で払う。真っ二つに両断されたそれは、木の枝だった。
    飛来物の正体を認識すると同時、先程と同じ方向から、続けざまに枝が投擲された。そして、その標的はーーーマスターへと変わっていた。
    「っ!」
    いくらただの枝と言えど、サーヴァントの腕力で投擲されれば、人間にとっては充分以上の脅威だ。ルーンの防護にしても、そう何撃も防げるわけでは無い。
    故にセイバーは、迫り来る天然の凶槍を迎撃する。マスターへ流れ弾が行かぬよう、細心の注意を払いながら。
    ーーー十を超える数を撃ち落としたところで、投擲者の位置を把握する。
    敵は樹上。太い枝に乗り、何本もの枝を小脇に抱えている。
    そして更に数本を叩き、一つの考えを実行する為の力加減を把握。
    (ーーー少し、曲芸を披露してあげましょう)
    剣の腹を用い、テニスのように枝を打ち返す。打ち返した枝は、次に迫る枝を割り、真っ直ぐに投擲者へと飛んで行く。

    ルキウスさんにパスします

  • 4橘亜衣&ミラーカペア【stage前日譚】◆V6COUaXse62019/08/14(Wed) 09:20:20ID:Q5MDU0NDI(3/5)NG報告

    stageです。
    >前923
    彼が叫ぶ。
    縋るように、救いを乞うように、そしてーーー命ずるように。
    掲げられた右腕に、煌々とした光が灯った。その金色の光は次第に輝きを強め、電撃の様な音を放ち始めた。
    突如、光の色が変わる。
    ーーー神聖な金色から、邪悪な真紅へと。
    音もより激しさを増し、"それ"の出現を祝福する。
    ーーー右手の光が収束し、最後に一際眩い閃光を発する。
    騎士王を始め、この会場にいる多くの者が目を閉じた。そして、
    「来てくれたか……!クラレント!」騎士王の耳に、歓喜の声が届く。目を開くと、ヴィヴィアンの右手には一振りの剣が握られていた。赤い紋様の描かれたその剣は、騎士王にとって酷く見覚えのある剣だった。
    その剣を見た騎士王は、感情を無理矢理押し殺して呟く。
    「あなたは、そちらの味方をするのですね。ーーー"モードレッド"」
    押し殺された感情は、悲しみか、苦痛か。
    叛逆の騎士、モルドレッドを名乗る者。そして、今王の手を離れ、彼の騎士の元へ馳せ参じたクラレント。その二つが揃った光景は、騎士王に苦い記憶を想起させて止まない。一人、また一人と円卓から離れて行く彼等の、その背中を。

  • 5橘亜衣&ミラーカペア【stage前日譚】◆V6COUaXse62019/08/14(Wed) 09:21:10ID:Q5MDU0NDI(4/5)NG報告

    >>4
    そして、思考が駆け巡る。
    (嗚呼ーーー私はきっと、卿らの王に相応しくなかった)
    全力を尽くしたと、そう弁解することは簡単だ。なにせそう自負できるだけの事はした。だがーーーだからこそ、思ってしまうのだ。アーサー(私)以外の誰かなら、もっと上手くやれたのではないか、と。
    全力を尽くした結果、祖国ブリテンの滅びを止められず、護れた物など何一つとして無かったのなら、自身は王になど相応しく無かったのだと。
    "王は人の心が分からない"ーーー騎士の一人、トリスタン卿にはそう言われたと、ふと思い出す。
    (全くだよ、トリスタン。私は分かっていなかったんだ。何一つ、これっぽっちも)
    正直、今だってよく分かってはいない。私に何が足りなかったのか、何が悪かったのか。けれどーーー
    (分かっていない、ということだけは、分かったんだ)
    ならば、何かを変えられるかもしれない。いや、変えてみせる。
    その決意と、いくつもの後悔を胸に、私は欲したのだ。あの永い永い眠りにつく前に。
    ーーーもう一度、もう一度だけ機会が欲しいと。
    「さあ、アーサー!これで勝負は分かるまい!この剣はお前に終わりを齎す象徴だ!ーーーお前の"運命"で、お前を討つ!」
    啖呵を切り、騎士王の元へ飛び込むヴィヴィアン。彼の振るうクラレントを、王はアロンダイトにて受ける。
    太刀を受け止める王の表情は、強い意志に満ちていた。
    (今、私には機会が与えられている。王として再び、ブリテンの滅びに立ち向かう為の機会が!)

  • 6橘亜衣&ミラーカペア【stage前日譚】◆V6COUaXse62019/08/14(Wed) 09:22:10ID:Q5MDU0NDI(5/5)NG報告

    >>5
    本当に滅びを回避することができるのか。正しい道とは何なのか。その答えを、まだ自身は持っていない。故にまずはーーー
    (我がマスターの歩む道を、守って見せようじゃないか!)
    数瞬の鍔迫り合い。その後、力に分のある騎士王がヴィヴィアンを弾く。しかしヴィヴィアンも負けじと、自分から飛び退ることで態勢の崩れを最小限にした。
    続いて、騎士王がすかさず斬り込む。右手に握るアロンダイトで、横一文字に敵を断とうとする。ヴィヴィアンはそれを寸でで回避。更に後ろへ跳ぶ。
    しかし、騎士王はそれを見越していた。空いている左手に槍を呼び出し、敵の脚を抉るべく突き込む。ヴィヴィアンは皮一枚切らせて回避に成功。
    人間業では躱しきれない一突きだったはずだ。それを躱されたのならば、何か絡繰がある。
    (この舞台という空間、彼の騎士の名、クラレントの所有ーーーなるほど。モードレッド卿の力が少しばかり引き出されたとしても、おかしくは無いかもしれないな)
    今のヴィヴィアンには恐らく、英霊の力が僅かに憑依している。しかし、最早満身創痍の身体で、どこまで扱えるものか。
    「楽にして差し上げましょう。ーーー痛哭の幻奏(フェイルノート)」
    槍と剣を手放し、代わりに一つの武器を出現させる。
    それは弓のような形で、弓と呼ぶには奇怪な品だった。ーーートリスタン卿が用いた、竪琴の弓。この弓は、演奏するように弦を弾くことで、真空の刃を飛ばす代物。よく彼はこんな弓を作ったと、呆れつつも感心してしまう。そして、ここにこの弓を出現させられた事へ感謝の念が湧く。
    (いくら礼を言っても足りないな。こんな迷いばかりの、何もできなかった王へ、それでも力を貸してくれるなど)
    「ヴィヴィアン・ビリジアン。貴方は先程、我が宝具を愚弄した。その認識を改めさせよう。我が宝具ーーー『夜空彩る星の騎士』は、決して王の強権によって成り立っている物では無い。あの白亜の城に集った皆の、信念と忠義、人徳が織り成した奇跡だ」
    (そしてそれは、モードレッド。卿も同じだと信じよう。卿は卿なりの信念と忠義で以って、我が前に立ち塞がるのだとーーーならば、その忠義に応えよう。卿を凌駕する事で)
    王の指が、弓の弦を弾いた。

    以上です。委員会さんにパース!

  • 7ガイ・フォークス2019/08/14(Wed) 18:42:32ID:kzMjI5NTI(1/2)NG報告

    学校に着くと、突然たくさんの人に囲まれました。
    クラスのみんな、男子も女子も、見知らぬ先輩や後輩たちも。驚き半分、喜び半分といった様子で口々に、「大丈夫!?」「どうしてたの!?」
    私はわけがわからず面食らうばかりでした。

    「み、皆さんおはようございます!ちょっと、ええっと、風邪をひいて。もう綺麗に元気満々ですよ、お心遣いありがとうございます!」
    とりあえず挨拶。それから疑問を口にします。
    「・・・・・・それで、ええっと、何かあったんですか?」
    それだけで周囲からざわめきが起こりました。本当に何なんですか!
    ・・・・・・はっ!
    まさか、先日コンテストに投稿したネコちゃんの写真が休んでいる間に最優秀作品に選ばれて、私も学校のスターデビューですか!?練習しておいたサインをお披露目するときのようですね!

    「来野!!」
    「はい!すみません調子に乗りましたぁ!!」

    聞きなじみの鋭い声が飛んできて、私は飛び上がりました。
    声の聞こえたほうを見ると、レアちゃんとトワちゃんが人の輪を割って入ってきているところでした。
    久しぶりに会う親友たちの顔。これほど嬉しいところのことはありません。
    よくわからない状況にあって日常を感じられる人たちに会えたので、なんとなくホッとして、私は2人に向かって小走りで近づきました。

    「ふたりとも、お久しぶりです!いやあ、思ってたより長引いちゃって。レアちゃん、授業が始まる前にノートとかコピーさせて――」

  • 8ガイ・フォークス2019/08/14(Wed) 18:43:13ID:kzMjI5NTI(2/2)NG報告

    >>7
    伏神の続きです。
    以上です。レアさんにパス!

  • 9スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回&stage】◆SOkleJ9WDA2019/08/14(Wed) 23:26:23ID:c2NTYxMzQ(1/6)NG報告

    フランス特異点回想シーン、投下します。
    最初の方は以前投下したものと同様のものです。

  • 10スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回&stage】◆SOkleJ9WDA2019/08/14(Wed) 23:26:54ID:c2NTYxMzQ(2/6)NG報告

     王都近郊にある村に着いた俺は、村唯一の酒場に入る。
    此処は革命軍王都部隊との定期連絡用に設けられた革命軍アジト。
    いや、正確にはこの村自体に革命軍の息が掛かってるんだったな。

    「連れが一人遅れてくるから、二人分の料理と酒を頼む。ああ、安酒で構わない」

     前にデュマが言っていた通り、一番奥のテーブルでこう注文するという合言葉を使う。
    良い酒は王都に持ってかれて大半の地域には安酒しか残ってないのは周知の事実なのにわざわざ確認するのが合図だそうだ。
    そう心の中で確認している内に酒と、野菜のシチューと、肉団子が運ばれてくる。
    此処は王都に食糧を供給する為の村の一つ……故に、王国軍も簡単には滅ぼせない。
    だからこそ、小さいとはいえ肉料理を出す余裕はある。
    と、ここで扉が開いた。

    「来たか、寺田」

  • 11スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回&stage】◆SOkleJ9WDA2019/08/14(Wed) 23:29:27ID:c2NTYxMzQ(3/6)NG報告

    「という訳で、あの醜女の思い付きでバーサーカーとして呼ばれたサーヴァント共は全て儂が斬った」

     寺田は相変わらず戦闘狂のようだ。
    その日の召喚を全てバーサーカーになるようにした女王によって、狂化によって長所を全て失ったイアソン等が喚ばれては王都で放し飼いにされたのもあるとはいえ、その日の内に全滅とはな。
    そう思いつつ肉団子を口に運ぶ……嗚呼、久しぶりの肉だ。
    何日か前に救った村で、青林檎と共にその日猟師が捉えた猪の丸焼きでもてなされたのが最後だったか。
    力を付けた所で、こちらも話をしよう。

    「こちらは、ハーゲンが敵将の小アイアスと相討ちになった。奴は王国軍でも有力なサーヴァントを次々と葬った猛将……武将としては俺のほうが強いとはいえ、惜しい奴を亡くしたものよ」

    「全くだ……うん?小アイアスなんて召喚されて……まさか」

     やはり、頭が切れる男だ。
    続けて話そうとした事にもう気付いている。

  • 12スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回&stage】◆SOkleJ9WDA2019/08/14(Wed) 23:30:17ID:c2NTYxMzQ(4/6)NG報告

    「ああ、そうだ。マーシャルかガヌロンかは解らんが、王国軍もはぐれサーヴァントの勧誘を始めたらしい」

     革命軍の主力は俺達のようなはぐれサーヴァント……その一部が敵に回ればそれだけで革命軍は弱体化していく。
    それに、数が少ない代わりなのか女王が召喚するサーヴァントよりもはぐれサーヴァントのほうが強い傾向にある。
    故に革命軍は弱体化の一歩を辿っている。

    「それは……待遇に目が眩んだか」

    「そういう者も居るだろう。だが、中には革命の必要性がどうのとか、民には政治なぞ出来んとか……そんな言葉に踊らされた奴も居るだろうな」

    「世迷い言じゃな」

     その返事に苦笑し、酒を呷る。
    奴等の事を語るなら、酒でも呑まんとやってられん。

  • 13スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回&stage】◆SOkleJ9WDA2019/08/14(Wed) 23:31:51ID:c2NTYxMzQ(5/6)NG報告

    「董卓でもまだマシだったと思える程に、この国は終わりに向かっている……だからこそ、新しい国が起こるのだ。それが駄目ならまた新たな国が……そうやってより良いものを目指すのが人の在り方よ。それが、解らんとはな……」

    「まあ、民を苦しめてころす事が目的の国ではな。だが、向かってくる奴全て儂が斬り伏せれば良かろう」

     ああ、こいつはそういう奴だった。
    張飛より頭自体は良くても、結論が大して変わらんとは……後で周りが苦労するぞ。
    だから、一つ助言しておこう。

    「もし、ああいう世迷い言をのたまう奴が居るならこう返せ、『この国に政(まつりごと)は存在するか?』とな。もしかしたら、道が開けるかもしれんぞ」

    「まあ、儂が覚えておったらな」

     まあ、大丈夫だろう。
    幾ら戦闘狂とはいえ、そこを間違える程愚かな奴ではあるまい。

    「さて、そろそろお開きとするか。生きてたらまた会おう」

     そして、俺達はそれぞれの戦場に戻った。

  • 14スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回&stage】◆SOkleJ9WDA2019/08/14(Wed) 23:34:06ID:c2NTYxMzQ(6/6)NG報告

    以上です。
    時系列は王国側の回想シーンと同時期位。
    結局、このあと直接顔を合わせる事は無かったという……。

    乱世メンタルな関羽故にこんな結論。

  • 15レアの人2019/08/15(Thu) 22:50:27ID:kwNTYzMTA(1/5)NG報告

    >>7
    目の前にいるのはありえない人物だ
    だって写真だけを残して行方不明になったのだから

    (おかしいそんなはずはない…そんな都合のいい話なんてない)

    この世はいつだって弱者には残酷なのだから。
    まして魔術師に巻き込まれたのなら当然無事ではすまないはずだ。だから警戒しなければならない。これは罠だと思うから。だが自分の体は目の前の友人を力強く抱きしめていた。

    「来野!無事でよかった!」

    「わぶっ!レアちゃん痛い!」

    ああ…それでもこの数刻だけは素直に喜ぶことはしてもいいと自分に言い聞かせた。

  • 16レアの人2019/08/15(Thu) 22:51:09ID:kwNTYzMTA(2/5)NG報告

    >>15
    ―――――――――――――

    「で?しばらく風邪で休んでたって家の人にも言わずに?」

    しばらくして落ち着いた玲亜は来野にたいしての事情聴取をしていた。無事であったと喜びはしたがいまだに疑いは晴れていない。そもそも偽物の可能性だってあるから喜んだこと自体が間違いではあるのだが

    「そうそう。私急病で倒れて意識も朦朧とした上で適当に歩いてたみたいで途中で倒れて親切な家の人に看病してもらってやっと目が覚めたんだよ。それでやっと家に連絡してここに来たってこと。」

    「いや流石にそれは都合が良すぎるっていうかそんな漫画の話じゃないんだからね」

    「もー本当なんだってばトワちゃん!」

    この来野の証言について玲亜は判断をできかねていた。
    確かに不自然ではあるが内容として破綻まではしていない。加えて現在魔術師が紛れ込んでいるという状況だ。魔術師にとって一般人を巻き込んでしまった際は神秘の秘匿のために記憶をいじるということは珍しいことではない。今回の失踪の原因として魔術師を考えていたためこの不自然さについては納得ができる。しかし、魂食いを是とするような魔術師であるなら一般人を返すなどという穏便な方法はまず取らないだろう。そのたぐいの魔術師に巻き込まれていたとするならばそれは
    (来野を戻すことで得があるということ…つまりは油断させるためや情報収集。)
    であれば調べなければならない。本物か、あるいは危険な状況に来野が置かれていないかを。

  • 17レアの人2019/08/15(Thu) 22:52:01ID:kwNTYzMTA(3/5)NG報告

    >>16
    「レアちゃん?なんか難しい顔してるけどどうしたの?」
    「いえその来野の言ってることがどこまで信じていいのかってことを考えてたのよ。あなたの言うことって信用できないからね」
    「ガーン、ショック!ひどいよお!」

    来野が自身へ感情を向けたその時自身の魔術回路の一部を発動し押さえつけていた能力を発動する。この魔術は東雲家に伝わるものではない。玲亜自身がいつの間にか使えるようになっていた能力。自身に向けられた感情を感知して相手の思考を読む能力だ。しかし、この能力には欠点がある

    (うーん…やっぱり読めないわ。来野は対魔力が昔から高いのよね。)

    対魔力の高い相手にははじかれてしまうのだ。ノイズで声がまるで聞こえない状態というのが感覚としては近いと玲亜は思っている。

    (ノイズだけね…ただ…ノイズに混じって変な音も聞こえてるわね…ちょっと対魔力が下がってるのかしら?……近いのだと動物の唸り声…?)
    「レアー拗ねてるからフォローしないとまたしばらく来なくなるぞー?」

    都羽の声にハッと気づいてみるとどんどんと落ち込んでいく来野の姿があった。

    「もう冗談よ。まあ体調悪いなら気を付けなさいな。」
    「冗談にきこえなかったんだけど?」

    拗ねる来野。ああなんだかこの騒々しさがなつかしい。ほんの数日前のことだったと思うのにまるで数年も前のことのように感じる。とりあえずこの普段通りの感じからして偽物であるという可能性はないように感じた。あとは何か魔術で悪いことをされてないかの確認であるがこれに関しては自分が見るよりも監督役に任せた方がいいだろう。

  • 18レアの人2019/08/15(Thu) 22:53:00ID:kwNTYzMTA(4/5)NG報告

    >>17
    「まあまあそういわずに、そういえば来野。ちょっと耳貸して?」
    「ん?なにさ?」
    「そうそう、『放課後に教会にあなたは行きなさい』」
    魔力を込めて命じる。
    「……うん…わかった。……っとそういえば先生に呼ばれてたんだった!ごめんねレアちゃんトワちゃん。またすぐ後でね!」
    と暗示にかかった反応を返すといつも通りに戻り走り去っていく来野。
    「まあなんだ、元気そうでよかったね来野は。」
    うんうんとうなづきながら言う都羽。
    「そうね。」
    相槌を打ちながら次のことを考える。
    (軽い暗示をかけてみたけどあっさりとかかった。やはりこれは魔術師が化けてるということはないといってもいいの?でもとりあえず監督役に相談しないとね)
    「ごめんちょっと電話してくる。」
    そうして都羽と別れ携帯電話で監督役に電話をかける。
    「もしもし、ああ東雲のお嬢かどうした?」
    「さっき魔術師の手で行方不明になったと思われていた子が発見されたの。それで一般人の被害者としてその状態の調査と保護を申請するわ。放課後に教会に向かわせるから対応して。以上。」
    「は?おいちょっとま(ガチャリ」
    なにも反論をさせずに言いたいことだけ言って電話を切る。
    必要以上のことはあの監督役と話したくはなかった。
    玲亜の学園の長い朝はようやく終わろうとしていた。

  • 19レアの人2019/08/15(Thu) 22:53:30ID:kwNTYzMTA(5/5)NG報告

    >>18
    とりあえず学園朝パートはうちは終了です

  • 20ルキウス陣営2019/08/18(Sun) 08:57:35ID:EzNjQxNzA(1/4)NG報告

    うおおstageだぞー

  • 21ルキウス陣営2019/08/18(Sun) 08:57:49ID:EzNjQxNzA(2/4)NG報告

    >>20
    (青銅の乙女……青銅の乙女……)
    バーサーカー、タロスの中でそんなワードが駆け巡る。方喰のサーヴァント、アヴェンジャーはもうタロスに口を開く事はなく、ずっとマスターの傍らで無言を貫いている。
    (どったのタロスちゃん。どったのねぇ、どったの)
    (いえ、青銅の乙女、とアヴェンジャーは言いました)
    (うぅん言ったね。良いネーミングセンスだ、思いつかなかったよ俺……かぁぁ、咄嗟にクッキー出しちゃったけどもうちょっと段階踏むべきだったかなぁ)
    (マスター、乙女、だそうです)
    楽しげに語るカフカスに、タロスは上ずった声で言った。自身の中で、アヴェンジャーの言葉に対する返答が見つからない。
    乙女、確かにタロスという存在は女性として作られた。間違った表現ではない。青銅、それも確かだ。
    言葉にし難いむず痒さがあった。カフカスは何度もタロスの事を可愛いと言ってきたが、マスター以外の他人に面と向かって言われるのは、少しばかり感触が違う。
    (マスター、なんだかおかしな気分です)
    (どんな気分?)
    (とても、とてもムズムズします)
    (ふむふむ、人はそれを「嬉しい」と言う。タロスちゃん、嬉しいんだよ。人に褒められたのが)
    嬉しい、つまり、喜び。
    タロスを、恐ろしい機械ではなく女性と、乙女と認められた、その喜び。それがこの、ムズムズなのか。
    (乙女……嬉しい……私は嬉しい……?)

  • 22ルキウス陣営2019/08/18(Sun) 08:58:05ID:EzNjQxNzA(3/4)NG報告

    >>21
    「……彼女、固まっているが大丈夫か?」
    方喰が不安げな声色で尋ねてくるのも無理はない。カフカスの傍らに座るタロスは石像の如くピクリとも動かないだけでなく、双眸はじっと虚空を見つめたままでいる。時が止まっている、と言うべきか。
    カフカスはいやいや、と手を振り、
    「少しこのままでいさせてやってください。ちょっと、ホワホワしてるとこなんです。それより方喰さん、折角こうして同じテーブルについたんですからお話でもしましょう?たとえば、どうしてこの聖杯大会に出場したのか、とか」
    カフカスの問いに方喰は少しばかり口を閉ざし、
    「……特に、目的はない。息抜きでここに来た」
    「ははぁ、息抜きですか」
    「そういうお前こそ、目的はあるのか?」
    仮面越しに、方喰はカフカスを凝視する。得体の知れない道化師の腹の内を、探りたいと思ったのだろう。
    カフカスは頬を掻き、それから苦笑いする。
    「実を言うとワタクシも、方喰さんと似た様なものなんですよ。ああいや、方喰さんも息抜きなんていうんですから普段から大変なんでしょうけども。ワタクシ優勝してどうこうなんて考えてなくて……」
    「考えて、いない?」
    首を傾げる方喰にカフカスは頷く。
    「ワタクシ、ただのピエロですから。人を笑わせる事、喜ばせる事が大好きなんです。でも普通のショーだけじゃなく、もっと凄いショーもやってみたいなって。だから聖杯大会に出場して、サーヴァントと一緒にお客さんを喜ばせたいんです。なので、こうして大会に出場している時点で願いなんて叶っている訳なのですよ」
    「……分からん奴だ」
    かぶりを振る方喰に、そりゃそうだよな、とカフカスはまた頬を掻き、困った風に眉をへの字に曲げた。

  • 23ルキウス陣営2019/08/18(Sun) 08:58:30ID:EzNjQxNzA(4/4)NG報告

    >>22
    「ワタクシのショーでみんなが喜んでいる姿、好きなんです。子供が目を輝かせて、笑顔でいてくれる。ご両親に手を引かれながら、ショーのここが凄かったとか言いながら帰っていく。それを見ているとたまらなく嬉しくて。ちっぽけな事かもしれないけど、それでも誰かがワタクシのショーで元気になってくれるんだって」
    普段も饒舌だが、この時のカフカスは少し違っていた。つい熱が入って、自分の喜びと言うものを方喰にはっきりと表現したいと思った。それはきっと傍らのタロスが喜びに触れ、感情というものを確かに認識する姿を見たが故の行動だ。
    子供、ご両親。そう言っている時の方喰はほんの少しだけ、カフカスの話に耳を傾けている様だった。

  • 24愉悦部inクローディアァ!2019/08/19(Mon) 22:59:52ID:AzMTM3NDE(1/3)NG報告

    「ハァ……、ハァ……!」

     森の中、幼い少年が逃げている。そう、これは過去の夢だ。私――、ゲルトラウデ・アーレがサーヴァント:ライダーの過去の夢を俯瞰して見ている。
     その少年は自らの身を襲った不可解としか言いようがない現象に混乱しながら追手から必死の思いで逃げていた。齢にして10歳ほどか。
     事の発端は彼が先ほどまで東ローマ帝国の宮廷で人質として過ごし始めていたことに起因する。人質である以上死なれては困るし、狭苦しいとはいえある程度の保証を得て軟禁生活をしていた。ふと。そう、なんでもなく扉を開け中に入った先がい面森の中というものであり、自らが入ってきた扉も跡形もなく無くなり、途方に暮れながらも森に出て街道に出れば誰がしかにここが何処なのかを教えてもらえるだろうと当てもなく彷徨っていたところを野生の狼の群れに遭遇した、というだけの話。
     これでも王子として剣の手解きは受けていた、はずだった。しかし、異様に強い狼達に負傷を許し、逃走を余儀なくされていた。

    「どうして、どうして僕がこんな――、うわっ!?」

    ぬかるんでいた地面に足を取られ、近い狼達の遠吠えを青ざめた顔で振り返りながら保々の体で木の元まで這いずり、とうとう包囲されてしまう。

    「ッ……!――、――?」

    飛び掛かられ、もはやこれまでかと頭を押さえたものの、少年はいつまでもたっても来ない痛みに疑問を抱く。そして。

  • 25愉悦部inクローディアァ!2019/08/19(Mon) 23:00:47ID:AzMTM3NDE(2/3)NG報告

    >>24
    「おい」

    声が聞こえ、顔を上げる。

    「生きてるか。坊主」

    半ば白髪が生えている壮年の男が狼達を瞬く間に切り倒していた。それに対し、なんとか返答を返し、差し出された手を取り、握り返す。

    「それで、お前さんの名前は何なんだよ。小奇麗な身なりをしておきながらあんな森にいるなんてなぁ」

    「……僕を、本当に知らないのですか」

    ひとまず野営を取り、火の番をしながら男が問いかける。

    ここがベルンであると知って、自分の父が治めている国であり、聞いた話ではまるで知らない他人が治めていることを知って。ならば、と。ここで法螺話にしかなりはしない本来の
    名を明かした所でより信用されなくなるだけだ。なら。

  • 26愉悦部inクローディアァ!2019/08/19(Mon) 23:00:58ID:AzMTM3NDE(3/3)NG報告

    >>25
    「……ディートリッヒ。それが僕の名です」

    「――はぁん。ま、いいさ。行く当てなんざないんだろう?なら俺の所に来るがいい。最も、ただで面倒なんか見る気は無いが、な」

    眼鏡の奥で瞳を細めながら何やらほくそ笑むように口元を緩めながら自らの元に来ないかと誘いをかけた。

    ――これが、一つ目の運命。

    「ん……」

    眠気を覚ますように声を上げながらゲルトラウデは目元を擦りつつ上半身を起き上がらせる。

    (朝から嫌な夢を見た……)

    かつて失ったものを取り戻そうとするのではなく、縁を切る為に聖杯を求める。理解が出来ない。
    昨夜喰われた肩を擦る。止血をし、専用の塗り薬を処した程度で本格的な治癒魔術などはしていないが、今はこれで十分。
    さて。今日はどう行動するか――。

  • 27ルキウス陣営2019/08/21(Wed) 22:55:39ID:g5MTk3ODg(1/2)NG報告

    >>3の続き行きます!

    「ひひひひひひ、ひぃひひひひひ!」
    笑みが止まらなかった。腹の底から湧き出すこらえきれない衝動と欲望が、声となってアサシンから漏れだす。
    森林に潜むその体躯は、ヒトのカタチこそとどめているが実質獣のソレに等しい。まるでそれが本来の形であるかの様に四つん這いになりながら、アサシンは自分めがけて飛んでくる木槍を素手で掴み取ってみせる。
    「ひぃひひひひひ、ヒャハハハハハハ!弾きやがったなオレの槍ィ!おもしれぇ、おもしれえじゃねぇかよォ!」
    アサシンにとって、自分以外の全てが獲物と言えた。壊し、犯す。彼からすれば他人とはそのまま「自分とは違うナニカ」でしか無い。だから壊す事に少しの躊躇も無いのだ。
    木々の合間を駆けながら、マスターである少女を守りながらアサシンの攻撃を受け続ける敵サーヴァントを見据える。獲物からしてセイバーであろうという事は察せられる。
    「ひひひぃ、健気だなぁオイ!マスターを守る為にそこから動かねぇのかよ!でもよゥ、それってつまるところ、か弱い女の子を助けにくる正義の味方でも現れねぇ限りよォ!」
    木の幹を足場に跳躍。セイバーの頭上を飛び込えつつ、研ぎ澄まされた木槍を投擲する。セイバーはまたこれを剣の腹で受け止め、アサシンへと弾き返してくる。
    「ずゥッとこうしてよォ!俺様にマスター狙われながら戦わなきゃいけないんだぜぇ!楽しみだよなぁ、テメェがマスター守り切れなくなるその瞬間ゥ!」
    また、槍が弾かれる。返答一つせず、鉄面皮を貫き通すセイバーにアサシンは舌打ちしつつも、このままでは自分も危ういという事に苛立っていた。
    こうして槍を投げ続けても、膠着状態が続く。ジリ貧となれば、セイバーがいつ畳み掛けてきてもおかしくは無い。
    「アアァ、早くぶっころしてぇなテメェら!特にその後ろで縮こまってる女が特にィ!柔らかそうな身体してるじゃねぇか、真っ赤に染めてやりてぇなぁぁ!!」

  • 28ルキウス陣営2019/08/21(Wed) 22:56:05ID:g5MTk3ODg(2/2)NG報告

    >>27
    畳み掛けるのなるば、それはセイバーが先であってはいけない。戦いの主導権を得ねばならないのは、地形を利用して戦えるアサシンだ。
    持っている槍を全て投擲してセイバーの気をそらし、その隙に地上へと降り立つと、アサシンは傍らの樹木の幹に腕を突き刺した。
    「ギギギギギィィィィ!!」
    獣の咆哮と呼ぶべき絶叫をあげながらアサシンが力を込めると、大地に張られた根は容易く引き剥がされ、5メートルはあろうかという木は即席の槍となった。
    サーヴァントに筋力をもってすれば、樹木程度ならば容易く引き抜ける。高ランクの怪力クラスを持っていれば尚のことだ。
    「死んじまえよォォォォォオォ!!!」
    マスターを守るべくセイバーがアサシンの前に立ちはだかる。だがアサシンからすればどちらでも良い。このジリ貧を打開するに必要なのは驚きと、焦りと、そして勢いなのだ。
    細身からは想像もつかないほどの力強いフォームと共に、アサシンは木槍をセイバー目掛けて全力で投げつけた。
     

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