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前スレ https://bbs.demonition.com/board/11677/?res=954
過去ログ https://bbs.demonition.com/search2/聖杯大会
聖杯大会本戦統合スレNO.6
https://bbs.demonition.com/board/9916/
ラフム語翻訳機 https://yt8492.github.io/RafmanTranslator建て乙でごわす
そんでポケモン風…これ鯖鱒の両方OKって感じですかね?立て乙
>>2
あい。よしおkでーす
それだとウチの奴で行けそうな奴は
典韋→ほのお・かくとう 許褚→いわ・かくとう 若児雷也→はがね・エスパー 自来也おじ→はがね・あく
獅音→かくとう・はがね リヒター→ほのお・いわ 海月→みず・フェアリー 凌牙→でんき・かくとう 裂夜→こおり・くさ ダグラス→みず・エスパー
こんな所でしょうか。ポケモン系だと風属性キャラをどう分類したものか悩むな…?>>5
いかん黒江と三上、それにムジカが抜けてた
・黒江:水・毒
・三上:ノーマル・格闘
・ムジカ:水・フェアリー
続いてサーヴァント組
・オリヴィエ:鋼・格闘 ・アンブロシウス:ノーマル・フェアリー
・丸目(セイバー):鋼・格闘 ・丸目(アサシン):悪・鋼
・玉屋&鍵屋:炎 ・本田忠勝:虫・鋼
・ペーネロペー:鋼・電気 ・ウィリアム1世:水
・木蘭:飛行・格闘 ・ジョリー・ロジャー:水・悪
・ガヌロン:悪 ・冬将軍:氷・地面
・平賀源内:電気・草 ・プロメテウス:炎・悪
・レーヴァテイン:炎・ゴースト・レーヴァテインオルタ:ゴースト・毒建て乙です。
こちら作の場合はこんな感じですかね。
景清:ゴースト ビートル:あく・はがね 鉄牛:ノーマル・いわ 西湖:ゴースト・かくとう 長七郎:フェアリー
エイベル:ドラゴン・エスパー 桃夢:ゴースト・ほのお リディア:かくとう ビオランテ:くさ・じめん プリシラ:ほのお・こおり タララーワ、リガヤプロ、イノセンシオ:かくとう・フェアリー建て乙です
ポケモンのタイプや技ですか。であれば
ジャスミン・アドレーヌ:エスパー、はがね
技範囲がクッソ広い万能型。わざマシンで覚えられる技は全部覚えられるけどレベルアップで自力習得する技に乏しい。初期技はなきごえオンリー。
ロイド・クラーク:いわ、かくとう
物理も特殊もいける器用万能。どこかの地方でルカリオ枠になれるポテンシャルがある。レベルアップでりゅうのはどうを覚える。
アルマ:いわ、ドラゴン
600族の3段進化ドラゴン。進化すると特性がふゆうになるので地面弱点が消える。
ヴィクトール・ヴァン・アッシュバルト:かくとう、ドラゴン
数年したらドラゴン、かくとうタイプになる。10年後にはドラゴン単タイプになる。
ニコレット・ドクトゥーラ:ノーマル、どく
ラッキー枠。特性で常に状態異常どく(ダメージ無し)になってるので状態異常も効かない嫌ーな耐久ポケモン。たておつです!
あんまポケモン詳しくないけどプルフラスは多分ノーマル
そして前スレの993、994、995
暖かい返信、ありがとうございます…!ちなみにクロケルはこおり、あく……と見せかけてこおり、みずタイプ。だけどつじぎりとかふいうちとかあくタイプの技を豊富に覚える。
フォルムチェンジでこおり、エスパーにもなるけど対戦の選出画面で相手のクロケルがどっちのタイプか見分けられない厄介者。建て乙でーす
ポケモンのタイプかぁ…
ざっとスレ見るとじめんタイプめっちゃ少ないから逆にじめんタイプっぽいキャラが今なら需要あるのかなと考えてみたり
じめんタイプっぽいキャラってなんだぁ…?改めて立て乙。
朽崎遥:ゴースト・あく。わざ…ゴーストダイブ、ふいうち、ヘドロばくだん、のろい
朽崎誉:フェアリー・あく。
刹那:フェアリー・エスパー。わざ…ポルターガイスト、
ポルカ:ドラゴン・どく。わざ…ドラゴンクロー、どくどく、バークアウト、りゅうのまい
常世鳳蝶:エスパー・むし。
ヴィクトル:ノーマル・はがね。
獅堂蒼:かくとう・いわ。
ジジェ:ドラゴン・ゴースト。
迅龍:かくとう・ゴースト
意外にわざを考えるのがめんどくさい……。(途中で力尽きた)プロローグに集合絵の挿絵ブチ込んだ辺りからどんどん自分の女キャラの脚が太くなってきてる気がする…
太えって!!と太くねえって!!でドンドン脳内戦争起こし始めていらっしゃる…
>>10
>>18
お久しぶりでーす
説明文可愛い。りっちゃんのぽやぽやポケモンって語感すき。
>>17
あらかわいい。あとシャリー立つな。
ん?シャリー立つな…シャリータツナ…シャリタツナ…
シ ャ リ タ ツ
忘れてください
>>20
ダグラス「ポケモンか…昔少しやった事はあるが結局はRPGだからな。効率良く最短で最強で育成してクリアして対戦無双でテレータ先生とか生徒に憧れの目で…(努力値)(個体値)(厳選)(滅茶苦茶魔境な対戦環境)(その他諸々)——何これ?」
みたいな感じで頭抱えるダグラス先生はいそう。厳選しようと思ったけど結局愛着湧いて旅パでクリアするダグラス先生も多分いる
>>22
そういえばレージュさんいない間に色々出しましたー
名無しの教室の新講師(初出噛ませのつもりがなんか昇格した奴)のダグラス先生なり船SSの狂人祭り敵軍団なり色々出したので良ければ前スレ6ページ辺りとか13ページ辺りとかだけでも見てくれたら嬉しかったりアーキタイプインセプション中編、終了!!
あと談話室も更新しました。よし完成。推敲と覚悟が完了したら1章1話ブチ込みたいと思います。18時までには行きたい
>>28
見ましたー。これで同盟完全締結って感じですね。
となると一応次の手番俺っぽいので聞きたいんですが、チハヤちゃんと騎陣営は同時行動するとしてこっちはどうしましょうか?
一旦解散して槍と騎はそれぞれ拠点に戻るか、あるいはこっちも一緒に行動するか、みたいな
あとは3日目以降の槍と騎のコンタクトの取り方も相談しときたいなと。連絡交換して別行動で定期的に連絡し合う感じか、或いは合流したら固まって見回るか、みたいな感じかって。弓レイド開始時の事もありますし、今のうちに決めといた方がいいかなと思うんですが大丈夫でしょうか…?よっし行きます
前話 前スレ636
前回のあらすじ三行
とんでもなくヤバそうな連中がでてきたよヤバイヤバイネ
集積船壊すって言ってるねヤバイヤバイネ
なんかボスの昂騎が凌牙君狙ってるっぽいねコワイコワイネ
という事で1章開幕ですchapter1-1. 夏の追憶、地獄の烏
夜の静寂の中に、炎の音が聞こえる。
闇の中に、炎が小さな灯となって光る。
数年前、東北地方某所の山脈。
夜の山の、誰もいない寂れたキャンプ場。その中で、二人の子供は鍋を囲んでいた。
「———よし、そろそろ頃合いだな」
目の前で、■■■■が鍋の蓋を開けた。
「わあ……!!」
瞬間、美味しそうなカレーの香りが、あたしの鼻を包み込む。
その匂いだけで、今日も一日山奥を進み続けた疲れが癒える。そんな風にすら感じられた。
「「いただきます」」
両手を合わせた後、二人で一気に食べ始める。
「……美味え」
「うん、めっちゃ美味しい!!」
スパイスを混ぜ合わせたルーも美味しく、その中にある山菜や猛獣の肉が、その旨みを引き立たせる。
今日、山の中であたし達が自力で集めて0から作り上げたカレー。自分達が作れたという達成感からか、スプーンも更に動く。>>31
「——お代わり貰うぞ」
「あ、■■■■!!あたしのお代わりの分も残してよ!」
「悪りぃな、早いモン勝ちだ。悔しいならとっとと取れよ」
「はー?いいよ上等!なら今から全部取っちゃうもんねあたし!!」
「…取りきれなくなって溢すのはやめろよ」
皿の上に山のようにカレーを積み上げて、食べる。
それを見て、■■■■は苦笑する。
その顔をみて、あたしも笑顔になる。
二人しかいない、山の中での静かな時間。
世界の普通の生活よりはショボいかもしれない、逃亡生活とキャンプでの食卓。
普通の人が見たら、ビックリするかもしれない。
でも、あの時。
居場所のない中、山奥の牢に封じられていた時に比べれば。あたしには、これだけで嬉しいんだ。
だから、こうやって、一緒に過ごす度に思う。
やっぱり、あたしはこの選択をして良かったんだと。
あたしを救ってくれた、あたしにとって家族と言える人。>>32
「ねえ、■■■■。」
「…なんだよ」
「——あたしの家族になってくれて、ありがとね。」
そう。
地獄だった世界でも、あんたと一緒にいて。■■■の事や、______の事なんて気にせずに、一緒に過ごせる。
あたしは、それだけで———それだけで、よかった。
『いたぞ!!■■■の末裔だ!!』
『アイツを_____しろ!!そうすれば、俺達は、ようやく悲願を、______を果たせる!!』
『そうだ、アイツが——あの人こそが■■の末裔、そしてあの人、いや…!!______こそが!!俺達にとっての________なのだ!!だから———!!!』
———それだけで、良かったのに。
『———どうやら、お前の兄貴は攫われちまったらしいな。魔術師の組織に』
『——成程な、テメエは……強い覚悟を決めた眼をしてやがる。アイツと、同じ目だ』
あたしは「その真実」を知った。
———知ってしまったんだ。
『だから———俺と来いよ、■■■■■ちゃん。一緒に、世界を壊そうぜ…!!』
だから、あたしは———>>33
『紅だあああァァァァアアアアッッッッ!!!』
「ん——」
いつものシャウトが、午睡の中にいた意識を勢いよく覚ます。
そのシャウトと共に、スマホから流れ出すゴリゴリのロック曲のイントロのアラームを、止める。
目を開けば、晴天が眩しい。
熱く、かつ心地よい風が、身体の熱を丁度よく覚ます。
慣れない波が打ち付けられる音が、耳に心地よく聞こえる。
そして、起き上がったあたしの周りには、向日葵に包まれた花畑があった。
その自然が、■■なあたしの人生を、安らがせてくれるみたいで。
そして、あの時みたいな気持ちに、帰れる気がして———
「落ち着くな、ですね?うんうん小生もそう思うですよ。カハッハッハッやはり自然とは汚らしくもかァァなり美しい物ですよねェ!!!小生は美を求めし天才イケメンアルティメット求道者故にお気持ちは分かるですよ!!!!」>>34
突如、視界をアフロヘアーが塞いだ。
別に、リアクションを取りはしない。静かに後ろを向けば、自分の1.5倍くらいの身長の男が、背後で背を折り曲げて自分を恍惚の表情で見ていた。
「…」
無言で、少女は跳躍する。
跳躍し、その巨体の身体を掴み、宙に浮かせる。
ドカァン!!
瞬間、無言、かつ怒りの籠った背負い投げが、2m超の男を地面に伏せさせた。
「…う、うぅ……」
「?」
「うっほほほフォォォうッッ!!ア゛ッ、嗚呼、Ahッッッッ!!美しいですねえ!今の背負い投げはまさに美しいですねェ、小生の美術回路がフル回転したですよォ!!限りなく無駄のない無駄な行動、しかして美しきフォームと小生の汚美しい身体をも吹き飛ばす身長差をものともしない筋肉の美ッ!!まさにこの汚らしき世界の中に咲く矛盾の美ィ!!汚美しいッ!!あっ、嗚呼、ah…涙出てきたですよ小生は…」
「怖……」
「嗚呼、やはり貴女は美しい!!昂騎さんもあの男も滅茶苦茶バチクッソに美しいですが、貴女も中々の美ですよォ競奈さん!!やはりここの仲間はそんじょそこらの節穴共とは違うですねえ!!」
「そ、そうなんだ……」
恍惚とした表情で、アフロ頭の大男は涙すら流しながら忙しなく巨大な腕を動かして感動を表す。2m超の男が感情を曝け出し両腕を上げて涙を流しながら叫ぶ絵面は最早ホラーであるが、少女は動じない。ただ、目を逸らして、呆れる。>>35
「んんんッそうやってはにかむ奥ゆかしさも美しいですねェ。萌え萌えですよ」
「…目潰ししていい?」
「おぉう貴女小生のこの汚らしくも美しいイケメンフェイスに傷を付けるとッッッッ!?ああだがそれもそれでアリでは…?貴女のタトゥーもそうですが、傷のある美というのもまた汚らしくも美しい…」
「怖…」
「怖くないですよぉ、小生怖くないですよぉ」
「いや充分怖いけど」
「ぴえんですよ。まあ笑えるんですがね」
目前のアフロの男の笑顔に溜め息をつき、タトゥーの少女は言葉を出す。
「…はあ——それで?あっちの用って終わったの?」
「ああ、昂騎さん達ならそろそろって所じゃねえかですねえ。小生のスマートフォンに連絡が来る筈なのですが…ところでスマートフォンのスマートって言葉って何かイヤラシイ語感だと思いませんか?汚らしくも美しいような」
「そう……あとごめん、あたし美術館とか博物館とか行った事ないんだ…」
「Oh……小生ぴえんですよ…ハァイ競奈ィ…芸術はいいですよ競奈ィ…」
「あほくさ…」
その様な、噛み合うようで噛み合わない会話を繰り返していた時。
突如、アフロの男のスマホが鳴動する。>>36
「!」
気付いた瞬間、大男はスマホを開く。スマホを動かしづらそうな巨大な指で、スマホを動かす。
「うっほぉ……」
突如、大男が声を出す。本人の性格からして、感嘆の声だろうか。
「…それって」
「ええ。ハナビ嬢からですねえ。……うっほぉ、中々に汚美しい事をやっていらっしゃるようだ。どうぞ」
そう言いながら、大男は画面を見せる。開いた画面には、「大正義執行完了♡」と書かれたタイトルの動画の通知があった。
アフロの男は「おーおー好き勝手やってなさるですねえ」とこぼし、少女は目のタトゥーをなぞりながらそれを見る。
「再生するですよ」
再生ボタンが、押される。
すると、団子頭の少女が自撮りの構図をする画面に変わる。
『いえーい☆セリたんとコル兄見てるー?今は鶴水のヤクザ共のアジトから送ってまーす☆ちなみにハナビ様達は元気だよぉ!!元気というより無傷だよ無傷!!ほんっと最強!!いや敵がク.ソザコなのかな?ま、どうでもいいかっ。ハナビ様も皆も最強すぎて本当正義すぎる!!大正義って感じー!!』
無邪気な声で、ハナビ様と名乗る少女が自撮りしながらピースをしている。
『それでね、それでねぇ!!ボス様が言ってた前哨戦だけど、大っっ成っっ功!!!という訳でぇー!!じゃじゃーんっっ!!』
そう言い、カメラが別の方向に向く。
「……ほぉう、これは」
「……」>>37
そこには———
3人の男が、血の山の上に立っていた。
大量の倒れた人間の山の上に、戦線の3人の男が無傷で立っていた。
両手を上げ、ド派手に放送禁止なポーズを立てている褐色の男。
座った男の身体を、その腕で突き刺している、瘴気を纏った細身の男。
そして、巨大なローブに包まれ、何も分からない男。
紫の煙が立ちこめる中で並ぶ三人の男は、まるで悪趣味な舞台の名シーンのよう。画面越しでも、凶気と気迫が伝わってくる。
『はーい、鶴水のヤクザ系魔術師の名家、鷺帝組共は全員ボス様達がやーっちゃいました☆これで計画の核はゲットできました、やったね!!いやぁ、命乞いを踏み倒して倒すの気持ちいいーっ!ハナビ様も沢山倒したよっ!!後でボス様にいっぱい褒めてもらうんだ!!ま、とにかくハナビ様達は午後には戻れるよぉ!!どうせだしこいつら燃やして肉焼いてバーベキューしてから帰るね!!』
そう言いながら、少女は自分が足蹴にしている魔術師を映す。その男は、まるで爆破でも受けたかのように全身が焦げて気絶していた。
『二人も来れば全員で狩れて楽しかったのになー』とすねた独り言がスマホから流れる中、二人はスマホを見る。一人は感嘆するような目で見ながら、一人は目元のタトゥーを抑えながら。
「あーらあらあら…これは中々に汚美しい。やはり皆様も中々に汚らしい趣味をしていらっしゃるですよ。…よぉし、小生も求道欲が湧いてきましたし、そろそろ街の方で美探しでも——」
「……」
その時、少女はパーカーの土埃を払い、靴をトントンと地面に鳴らし、準備運動を始める。
「むん?競奈さん、どうしたです?」>>38
「———森の西の方、誰か入ってきてる」
「ほう。」
能天気な顔を剣呑にし、アフロの男は少女を見る。
その少女は、目のタトゥーをなぞり、目を瞑り息を吸った後に、冷徹な声で口を開く。
「どんな感じで?」
「人数は5人くらい?……ま、殺気はあるけど——割と問題ないレベル。」
・・・・・・・・
「…成程、その美しさを持つ貴女が言うならそうなのでしょうな。ならば——」
「いや、アンタはもう街行っていいよ。美見たいんでしょ?あたしが闘る」
「ほう、よろしいので?まあ小生はとっとと美を見たいから嬉しいのですが——」
「いいよいいよ、あたし一人で十分。慣れてる。つーか、その方があたし的にはやりやすいし。アイツらの動画に触発されて、変にやる気出た的な感じだし。あとはどうせアンタが興味あるタイプじゃないだろうし、何より———」
首と手を振りながら少女は応える。そして。
地面に置いてあった長棍を蹴り上げ、キャッチする。
その棒を片手で回しながら、少女は不敵な表情を見せた。
「アンタは知ってるでしょ?あたしは覚悟できてる人間だし——
覚悟のない相手に、地獄を見せるのが得意だって。」>>39
「———カハッハッハッ!!違いないですねえ」
覚悟を見届けたアフロの男は、荷物を纏めて動き出す準備を整える。
「では、侵入者は任せたですよ。——なぁに、貴女なら大丈夫だ。
———頼みましたよ。我らの縄張りに入りし汚らしい愚か者を、一人残らず絶望せしめる、美しき地獄の番人——花京院競奈さん。」
「……ダッサいネーミング。ウケる。————まあ、結構気に入ってるけど」
いかにも悪い笑顔を作り、少女は頷く。
「という訳で小生は行ってまいりますぞ待ってやがれですよぉ世界の美しき美ぃぃィィィッッッッ!!」
両腕を上げ、ドタドタと走り出す大男。それを見た後、少女は静かに両目のタトゥーを覆うように触れる。
「……よし」
山にいた頃に、聞かされていた話がある。
■■■に伝わる■■■の一つ、■■■。その存在から分かるように、人には決まった運命が定められているという話。
それは、そうじゃないと。兄■ゃんに救われた時に思っていた。
あたし、いや、あたし達の運命は、■■なんかじゃないと。
——でも、そうじゃなかった。
結局、世界は■■なんだ。あたしにとっても———兄ち■んにとっても。>>41
だからあたしはアイツの誘いに乗った。もうすぐ来る、「その時」を迎える為に。
アイツの思惑に乗って、そして———を———する。
覚悟はできた。諦めもついた。魔術師も______も、全部、敵に回してやる。
そして、あたしは———
・・・・
兄ちゃんを、アイツらから救うんだ。
「だから———兄ちゃん。」
少女は、地に倒れ気を失った男達の前で、悪い笑顔を作った。
「もう少しだけ、待ってて」
まるで、その■■■■の■を模倣したような目元のタトゥーを、強く抑えながら。
20××年7月×日。鶴水市の暴力団、鷺帝組が壊滅。
そして、同日。
———秘海集積船が、鶴水市に上陸した。以上です
敵陣営詳細登場回その1です。残りの奴は後々
という事でここで言うと、前半で船の生徒達に立ちはだかる主な敵はこの二人です。アフロニキことコルトさんとなんかヤンデレの様相が見えてるような妹ネキこと競奈ちゃんの二人が結構暴れます。アイツやあの子と戦います。あとハナビちゃんも暴れる。
今回の話にもぶっちゃけかなり伏線は撒いてますのでよく見てみると何かが分かるかもです。ストーリーは単純な分伏線を強化したい
とりあえずこのヤバそうな雰囲気出してる子とエンデさんやローザさんが見たら鼻で笑いそうな美術変態おじさんがどんな風に関わってくるのか、お楽しみにって感じです
次回からは船パートに戻りますので安心してお待ちください。
とりあえず感想とかくれたら嬉しいです。考察くれたらもっと嬉しいです本戦にセシボンVSクラッフのエピローグを投下いたしました
最後というのもあって会話なども盛り気味にしましたがその分解釈違いもあると思います(シャフリヤーナさんにクラッフくんについて裏どりしたということにしましたが、そう簡単に話してくれるか?とか)。そういったことがあればまた随時正していこうと思いますのでお教えくだされば…
山星さんにおかれましては今回自分のわがままにお付き合いくださり本当にありがとうございます、おかげでセシボン…というか自分の戦闘描写の癖や欠点が見えてきたような気がします。そして何より楽しかったです!
黒鹿さんにおかれましても舞台を貸してくださりありがとうございました。色々めちゃくちゃにしてしまいましたが、少なくともセシボンはあの後修繕のを罰として手伝いましたのでどうぞお平に…そして投下と共に伊草の続き拝読いたしました。前スレのものもあるのでまとめてになってしまい申し訳ないですが、同じグループ内での進展ということで
セイバーの真名も割れて、耿実も素性も判明。三者の中で着々と排除対象の外堀が埋まっていってますね。個人的には前に言ったように真名の考察に当人たちが扱う神秘の特色が表れてるの好きなのですが、裏での経験があるチハヤさんが朽崎さんだけでなく耿実の情報も引き出しにあるというのが個々人の特徴として表出していて、戦闘も勿論ですがこういう知恵を出し合うフェーズも見どころがあるなぁと
記憶がフラッシュバックして暴走しそうになるチハヤさんを止める刹那さんが「遠くに行っちゃう」って表現使ってるのも彼女のこれまでを思うとそりゃあ真剣味を感じざるを得ないですよね…こういう時のバランス感覚はさすが自称フェアリータイプ、ほどよく空気を読んでほどよく読まない
安定感のあるライダー陣営を中心に据えて、それでいてランサー陣営もチハヤさん&イグサくん陣営も足りないものを補い合えて、こんな盤石な譜面にこれから挑むなんて中納言ワクワクすっぞ!前スレ1000はポケモンとのことで。ひとまずタイプ/特性/性能ガン無視で覚えそうな技4選が思いつけたキャラを挙げときます
・レリック:はがね・みず/すりぬけ、するどいめ、いかく/アイアンヘッド、こわいかお、つるぎのまい、てっぺき
・二十彼:じめん・ノーマル/てんのめぐみ、きもったま、テクニシャン/あなをほる、おはかまいり、つきのひかり、ひかりのかべ
・ヨモ:ノーマル・かくとう/はりきり、すてみ、ちからずく/ポルターガイスト、とびひざげり、かわらわり、からをやぶる
・ヴィルレイ:むし・どく/ふしょく、がんじょう、どくしゅ/みがわり、おきみやげ、むしくい、クロスポイズン
・カステラ:ゴースト・はがね/じしんかじょう、ふみん、きけんよち/ゴーストダイブ、トリック、かげうち、スマートホーン
・京丸:くさ・フェアリー/フラワーベール、しんりょく、パワースポット/はなびらのまい、グラスフィールド、じゃれつく、ミストフィールド
・ワット:でんき・はがね/じょうききかん、せいでんき、ふみん/エレクトロビーム、でんじは、ギアチェンジ、ホイールスピン
・サルダナパール:ほのお・むし/むらっけ、もうか、かたやぶり/フレアドライブ、おにび、ちょうのまい、あやしいひかり
・淡路廃帝:ゴースト・みず/いかりのつぼ、げきりゅう、シンクロ/おはかまいり、うらみつらみ、アクアカッター、ほうふく
・石燕:ゴースト・フェアリー/てんねん、いたずらごころ、ものひろい/ひゃっきやこう、ムーンフォース、かなしばり、バトンタッチ
ちなみに考えるまでもなくコイツはポケモンだとこれだなっていうのは鵺→ゾロアーク、緒十→カイオーガ
鵺はイリュージョンで化てるわけではないですがね。え?いやいや食べてませんよ、さきっちょだけさきっちょだけ>>4
>>5
ダグラスさんとアクアステラさんが奇しくもタイプ同じなの良いですね。これでも覚える技の傾向とか全然違いそう
あと加々見さんがはがねタイプ入ってないのはちょっと意外カモ
>>20
カヴンさんワッカネズミに紛れ込んでても違和感ないのに自信満々にトレーナー立候補してるの可愛いな…頑張ってボール投げてる様が見たい…
ポケモンat名無しは自キャラだとセシボンなんかは脳筋なのでノーマルテラスにめがね持たせてはかいこうせんブッパとかしかしてこなさそう。変化技の必要性を理解してない男
ヨモはルナちゃんと同じバージョンにして遊びたいな…という思いと交換で片方しか出ないポケモン交換したりしたいな…という思いでまず購入の段階で悩む。割と序盤に会ったポケモンでひたすらレベル上げて突破していってそう
テレータは…レベリングとか耐えられるかなぁ…
>>43
おセンチな回想と独白に乱入してくるコルトさんェ…というのはともかく。思っていたよりも競奈さんの加入経緯が穏当というか、自主的なもので驚きましたね。でも理由が理由なだけに、現状を理解してもらえれば和解もスムーズに進みそう…?
そしてコルトさん。求道者を自称したりうるさかったり言語野が独特だったり、それでいて変に突き抜けているからこそどこか物事を見据える目があったり、となんだか某アルティメット求道者を彷彿とさせますね…案外とフェティッシュな彼も、何かしらのピースが違っていればちょっと変人なだけの仲間であれたかも?3日目の弓レイド考えてた時に妄想してた槍関連の展開をちょっと参考程度に放流してみます
・(六蘭の煽りによって騎達に真名バレたの前提で)ヨルムンガンド出現、動き出すヨルムンガンドに対しヴィマーナを出すライダー達に「ライダー、有沙。街の防衛は自分が引き受ける、其方は攻撃に集中しろ」と言った後に「心配はしなくていい。真名が割れた以上、隠す必要もないが……自分は、俺は趙子龍。防衛こそが、俺の本分だ」みたいな事を言う感じ
・ヨルムンガンドがライダー或いは街にデカい攻撃をしようとした瞬間に青紅剣解放、自身を傷付けた赫の光を見て一瞬本能的に注意が引かれるヨルムンガンド→趙雲「今だ、ライダー!!」→ヴィマーナの攻撃が直撃
みたいな感じで、サブアタッカーとして良い感じの動きをしたいなと。煽られた意趣返しもかましてやりたい。
あとは同時並行で刹那orチハヤvs六蘭もアリかもなって思ったり
>>44
京極製史上最大のダークな展開は伊達じゃないと思います。1章で闇濃度がブチ上がって2章で爆発します。まあしんどいのは前半戦がピークだと思うので安心してください
……まあアレですね。昂騎の目的は凌牙君本人が思っていた「復讐にでも来たのか」って予想の何億倍も悍ましくヤバい事になるのは確かです。それに着いて行ってる競奈ちゃんの思惑は何なのかってのが前半の鍵になるかもしれないしならないかもしれない
>>47
コルトさんはですね…今までたまに出してた妙に濃い脇役系や刹那ちゃんで積んだ変人キャリアの真骨頂というか集大成みたいな奴です。キモい面白い怖いの三連打
汚美しいはですね…おうつくしいってルビ振ってるとだけ。語呂良いなってなってブチ込みました。
とりあえず、コイツの目から見て何が美しくて何が汚らしいのかってのがコイツの核ですね。中々にやばい事をしでかす予定です>>49
タイプ同じなの良いですよね…あと海月ちゃんとムジカちゃんも水フェアリーで同じなのが結構好きだったり。
個人的なイメージだとダグラスは特攻高い型だけどアクアステラさんは変化技に秀でてそう感。
競奈ちゃんはですね…。最後のモノローグにある伏字と(自主規制)の(自主規制)が鍵です。この辺が明かされるタイミングが本当にざわつかせられると思うので楽しみにしててほしいですね。和解ルート入るかは…どっちも有り得る、そんだけだ…
とりあえず競奈ちゃんは強さ的には多分総合的に言えばトワ君くらいを想定してます。その分初見性能は高い。
コルトさんはですね…色々な意味で面白い事になります。船の展開で今まで無かった(アレ)への(アレ)をやるのでかなりとんでもない中ボスになるかもしれないです。好感度が上がっていくか高低差ジェットコースターになるかの二択なので俺もどっちに転ぶか一切の事は分かりません(チ◯ー研)
まあ、ネタバレにならない範囲で少しだけ言いますと2@za7:bk2qlfpypykutw@mtuljdq@dfudz4d@.-4k2qlw@r。
あとついでに前スレの最後のページに競奈とハナビのハロウィン絵置いてますので良かったら見てくれると嬉しいです。ハートの女王風コスしてるハナビちゃんが見れるですよちなみのちなみに>27で京極さんが仰っている通りセシボンはゲーム内でパラチンタが作れないことに不満たらたらです。というかカレーもサンドイッチも違いがわからないから攻略wiki必須になる要素
あとコイツのパーティを考えてみたのですがマホイップだのキュワワーだのオリーヴァだのになって実質サワロ先生みたいになりそうですたすけて
>>50
槍陣営の動き把握しましたー。趙雲さんへの煽りはね、叛旗の造反者以外にも、刹那さんに向けてのものもまた鮮烈にしていきたいところ。どうせならライダー陣営に向けても何か言った方が殴り甲斐あるかなーとも思いますが、まあ有紗さんの愛する故郷で実験してる時点で十分煽りにはなるだろうということで自重
ヨルムンガンドの隙もこれまでだとヨルムンガンド≠ロスヴァイセなのでちょっとなあとなっていたところですが、一度食らった宝具であればデータベースとして照応して反応はするかも、という良い塩梅ですね。二日目に喰らってて良かった!
耿実の脱落方法は本当に何でも良いです。それこそレイド戦場から少し離れた場所で悦に入っていたところを刹那さんの魔術支援を受けて隠密してたチハヤさんにずんばらりんされて…とかでも。好きに調理しちゃいましょう
>>51
お筆が早くていらっしゃる…早速拝見してきましたが二人ともキメキメで可愛いですね!もしかして下のカボチャさんたちは戦線の男衆でしょうか?放つオーラがそれぞれ違ってるのも細かい…
しかし推定ヴィランイメージとはいえアリスじゃなくてハートの女王選ぶハナビちゃんのセンスはやっぱりどこか独特ですね。武器を女王モチーフの鎌とか斧にせず金棒にしているのは彼女の戦闘スタイルが先行公開されていたり…?要素がたくさん詰まっていて読み取るのが楽しいですね>>52
ゴーストタイプって個人的にジムリーダーなんかもそうなのですが自己のゴースト性と調和が取れてるというか、コントロールできて共存できてるイメージがあるんですよね。なのでゴースト性に振り回されてるヨモはゴーストタイプには属さないかな、と
死化粧師ということでいかにもゴーストっぽい二十彼がゴーストでないのも共存してないからです。それでいて彼の場合は特性(きもったま)で一方的にゴーストを叩けるという。逆にヨモはノーマルだしかくとうだしでまさに暖簾に腕押しになってます
カヴンさんはほっぺすりすりというよりいかりのまえばの方が似合いますからね…可愛いのには変わらないから説得役の技量が試される
仲良しだァ…でもルナちゃんハマるとすごそうだから神秘以外にも趣味を持たせると生活力がいっそうヤバいことになりそう…ゲーム内のごはんだけじゃなくて現実のご飯も食べて案件になりそう…>>43
弾けてんなぁー!!なんか悪役ムーブしてる時に心の底から楽しんでる感じがしますね
ローザはまぁ……うーん……
>>45
拝見しました、こちらこそ改めてありがとうございました
シャフリヤーナもグローリアンの飼い犬ってことはクラッフのためち漏らさないけどアイツはちゃんと魔術のためにスパイやってるぜってことぐらいは言うと思います
こんな感じの関係性になるとは意外でしたね〜……
というわけで天墜聖杯戦争前スレ908の続き
https://bbs.demonition.com/board/11677/19/泥で汚れてしまったから泉で洗い流そうとした。ただそれだけだった。
「──────あ」
「私を見たな、人間」
満月がそのまま形になったような美しさ。流麗で、鋭くて、狩人という概念そのものを体現したかのような瞳。それでいて、豊満で整った、性的な魅力を押し出したような肢体。その美貌に、目を奪われた。すぐに目を逸らしたけれどダメだった。
奪われたからこそ、僕は呪われた。僕と、僕の愛する猟犬たちは呪われた。人としての尊厳を奪われ、惨めな獣に成り果てた。それでも、まだ。僕の相棒たちは僕にかけられた呪いがあってなお僕だと見抜いてくれる。それほどの絆があったのに。かの女神は彼らも狂わせた。やめてくれと、必死に泣き叫んで許しを乞う僕を食い散らかさせるように。
やめて、ひどい、いたい、ゆるして。なんでこんなことに?見たくて見たわけじゃない。なのにどうしてこうなった。たった一つの掛け違い。運命の踏み間違えでこんなことになるなんて。
そして何よりも最悪だったのは。そんな自分が英霊の座に招かれたこと。
英雄らしいことなんて何一つしていないのに。かといって、獣に堕ちて暴れたことで悪行をなしたわけでもないのに。そんなどっちつかずのただの男が、ただ獣に堕ちて食い殺されたという伝承だけでこうなった。後世においては人々が英雄として祀ったこともあるらしいけど、誇れるようなことはやっていない。
臆病者で、ただの人。神に刃向かう熱すらなく怯え続けた狩人。英霊になんてなれない。そうやって思っていたばかりで。そんな自分が、ただ一つ。己の主人と定めた少女のために。この身を捧げると誓ったのだ。“僕は英雄じゃない。英雄じゃないからこそ、この身を獣として君を守ろう。人であることを捨てよう。君のために勝利を捧げよう。それこそが、僕の誓い。たった一つ、僕が誇れる行いだ”
「なんだ……結局、ダメだったじゃないか……」
ボロボロの身体のまま、“アクタイオン”は地面に転がっていた。今の自分はもはやサーヴァントではない。アーチャーという境界記録帯の魂はすでに大聖杯へと吸収された。今の自分は、溜め込んだ呪いと吸い上げたマナ。それらによって残っている残滓。土地に色濃く焼きついた残留思念のようなもの。有り体に言えば悪霊だ。
「悔しい。悔しい、悔しい……!俺じゃ勝てなかった。俺じゃダメだった。あの子の願いを叶えられなかった。あの子を……傷つけた」
共に寄り添ってくれた相棒たちは既にいない。最後の最後まで、彼らはキャスターの攻撃から自分を守ってくれた。最後に撫でてあげられることもできずに消えていった。自分という個体は、何を為すことも出来なかった。
「ごめん、なさい。本当に、ごめんなさい」
「何を謝る必要があるというのでしょう。あなたはまだ、わたしのものだというのに」
柔らかな声と共に、アクタイオンだったものは抱き寄せられる。本来、既に実体を失ったはずの彼を捕まえる方法などそうそう無い。それでも優しく抱きしめるのは、紛れもない降霊術のそれだった。その暖かさに何処となく覚えがある。そうだ、これは確か、誓いを捧げた……「マスター?」
「はい。全く、あんな風に逃げ出してしまうなんて。今度はちゃんと躾けて縛らないといけませんか?」
「………今更、もう、消滅して……」
「させません。あなたの利用価値はまだありますから。ほら、あなたは消滅していないでしょう?」
そうだ。何もしなければ、きっと自分はそのまま残り香として消え去っていただけのはず。なのに自分は未だに健在で、ここでこうやって頭を撫でられている。なんだか身体も変だ。縮んでいる、ような。というかまだ、マスターとの間に霊的な繋がりを感じている。これじゃあまるで、繋ぎ止める要石としての役割をマスターが果たしているみたいじゃないか。
「みたい、ではなくそうなのです。わたしが自分に突き刺したあの矢を起点として、あなたに語りかけたとき。そのままパスを維持しました。サーヴァントを繋ぎ止めることは魔力のことも考えると現実的ではありませんが……霊地から徴収するマナを計算するのなら、サーヴァントではない悪霊程度ならば可能です」
「でも君は……キャスターのマスターが大事だからそうして……」
「それもあります。でも残念、わたしは魔術師です。恋心で動くのも道理ならば、損得勘定で動くこともまた道理。サーヴァントは荷が重かったけれど、それとは別に強力な悪霊が欲しかったのです。わたしに従順な良い子が。ただ聖杯戦争を降りるだけでは得が何一つないんですもの」
恋するナキを救うため、マスターとしての責任を取るため、自分の身体を傷つけてまでリディアはアーチャーを食い止めた。この二つの理由に嘘偽りはない。これらは全て真実だ。リディアは利他的な理由を込めてこの戦いに馳せ参じた。
その一方で、一介の魔術師として何か戦利品は欲しかった。ただ聖杯戦争に敗退するのは割に合わない。何かで採算を取らなければならない。ならばここで手を加えれば良い。サーヴァントですらない悪霊ならば、それなりに管理のしようがある。だから捕まえたのだ。この両手を広げてしっかりと。契約は結ばれた。もう離されることはない。まるで甘い毒花のように少女は微笑む。一度抱きしめた相手を逃すことは決してない。淫蕩で、清楚。無垢で、邪悪。相反する二つの顔を孕んだ魔性の側面は、未だ絶えることはない。その蜜を味わった以上、誰も彼女から離れることはできないし、離れることを許さないのだ。
「知っていますか?あなたは死ぬことすらできない。自由になることも出来ない。生きるのも、死ぬのも、わたしの許可が必要なんですよ。だってあなたはわたしのものだから」
「………ははっ。参ったね。もう、アーチャーですら、アクタイオンですら、ないのに」
「新しい名前をつけましょう。真にわたしのものであると示すために、わたしが名前をつけて飼ってあげます。そこには意味が宿るのだから」
「ああ……是非とも。死んだ後も君に尽くせるなんて、とても光栄だ」
「………どうやらアーチャーは消えたらしい。元がそこまでだったからな。セイバーとキャスターを相手にして健闘した、と言うべきだろう」
「お前は違うと?」
「ああ。残念な話だ。そもそもの力の差というものがあるだろうよ。キャスターと刺し違えれば御の字、それができずともまあ及第点。俺はそういう見立てだったが?」
「ば……バッカじゃないの!?!?他人の心配する前に人の心配しなさいよねっ!あんた……今から死ぬかもしれないのに」
ランサー、バーサーカー。単純なスペックで言えば中々のものである彼女たちは、皇帝の前に立ち塞がる。ライダーの神気はさらに荒れ狂い、その身から溢れる迫力は今や人のそれではない。まるで至上の芸術品を見ているような華やかさだ。「それにしても……ふむ。参ったな、これでは相手にならない。一人、二人……ああ残念だ。アサシンもここに馳せ参じていれば、お前たちは勝ちの目があったかもしれないのに」
「何を言ってる」
「ああそうか、俺の真名を知らないのか。ならばここに宣誓してやろう。俺の名前はガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・ディオクレティアヌス。最後の軍人皇帝、ローマの体現。尊きユピテルの化身である。その偉業の一つを見せてやろう。“栄華織り紡ぐ四皇帝”」
ぐらり、と空間が爆ぜた。魔力の爆縮、そして変化。瞬き光る片手直剣を握るライダーの横に、槍を握るもの、弓を握るもの、得物以外は“全く同じ”ライダーが現れる。分身ではない。本体などない。全てが本物、全てがディオクレティアヌスだ。
「本来は俺が見込んだ人間やサーヴァントに干渉して魂の階梯を引き上げる宝具だが……此度の現界において、俺は皇帝に相応しい器の味方はいなかったものでな。ということで!“俺”がやる。全部で四人だ、遠慮はするな、たくさん味わえ」
「………あと、一人は」
「だから言ったろう?アサシンもいればよかったと。お前たちと殺し合う際は数的有利は保ちたいから常に一人多く配置するとは決めたんだ。だが……ほら、一人余ってしまうから」
「まさか……サイテー!アンタには誇りとかないわけ!?」
「誇りはある。あるから俺が手ずから殺そうとしているんじゃないか」
何度か拳を握りしめ、感覚を確かめる。宝具だから当然だが、新しく生成された身でありながら身体は自由に動く。きっと容易く他のマスターたちを駆逐できるだろう。この街一つ探し回るのにそう時間はかからない。見つけたら最後、雷で射抜いて終わりだ。陣が完成するまで待つつもりだったが、刃向かうのであれば仕方あるまい。時を待たずにバーサーカーとランサー、そして身の程知らずにも程があるアサシンのマスターだけは殺してしまえ。コソコソ話
競奈は両腕使って気合い入れれば230cmのコルトを魔術無しで持ち上げて運べる。ちなみに昂騎は片手で余裕で持ち上げられる。このゴリラチンピラ軍団がよ……
>>53
言われてみればサワロ先生との共通点見つからなくはないの草。
OKしてくれて良かった…チャンスは1回だけで成功する(ヨルムンガンドが反応するか)かは未知数、でも成功すれば確実にアイツに隙を作れる!!みたいな触れ込みを刹那に言わせようかなと思ってます。そしたら展開の気持ち良さ上がりそうだなって
カボチャは男組ですね。左がコルトで中央がローブニキ、右が腰細ニキです。昂騎くん?競奈ちゃんとハナビちゃんの服のラインとかをよく見てみるんじゃ…対比じゃ…
そうですね…まあメタ的に言えば他と被らなそうな奴+競奈ちゃんの海賊もですが悪者感ある仮装にしようと思ったのでハートの女王にしました。色々類似点はあるし…ハナビちゃんは自分の事未来の女帝って言ってるし…(プロローグinterlude参照)
>ハナビの持ってるの
半分当たりですね。ハート型の杖っぽいのにしようと思ってて、武器自体の匂わせをした訳ではないですが魔術のヒントはあるかもです。
ちなみに競奈ちゃんの方にもこっそり仕込んでるのがあるんですが、これかなり重要な奴なんで暇なら探してみてください。よく見ると「!?」ってなるのがあります。
>>55
弾けましたね。色んな意味で。暖めた分伏線もムーブも良い感じに決めたいです。前半のキーキャラなのでね…
果たして本当に悪堕ちしたのか、はたまた何か理由があるのか…どっちに転ぶか悟りづらい感じにしたいですね
>>61
アクタイオンさん生存ルート…!?いや厳密には違うかもですが実質生存だなコレは
アクタイオンに話すリディアさん、優しさと恐ろしさの両方の感じが見えるの結構好きですね…これは今後の展開への絡みも期待していいのだろうか
そしてレイドの片割れのライダー戦ですね…!こっちのが強いと謳ってますし、正直アサシンがどう動くのかキャスター以上に予想しづらいのでかなり楽しみです>>29
敵の捜索を優先して、別行動するのが自然かなと思います。電話等で連絡を取り合いつつ、臨機応変に動く感じで。
>>43
神秘の隠匿的に考えてそのうち魔術協会に潰されそうな組織とはいえ、全滅とはえげつない。
例の少女の加入経緯……これは、説得が難しそうですね。
>>44
もしそうなっていたら、千早の為に刀を打っていたかもしれませんね。
>>46
実際に動かすと、思ってたよりも頭が良い子が多かったので……。
正直、チハヤが仲間入りしたり、対セイバー陣営でも同盟が成立したりというのは想定外でした。
>>47
有沙としては、店が開いてる時間帯だったら服を買いに行かせたかったけど、残念ながら此処までもつれ込む事に……。
>>61
アクタイオン生きてた。
いや、アクタイオンと呼べる存在とはいえませんが……まさか、こうなるとは。裏ペ更新&ペレス槍陣営の話書いてきました。
>>25
実はライカは日本に居た頃遊んでたことはあるんですよね。その頃は表向き裕福な父子家庭だったので娯楽はありました。
ちなみにホラーイベントに遭遇すると「いらないいらない、ポケモンにそんなん求めとらん!」と半泣きになってたクチです。
>>43
うーんやはりこのアフロ、濃い!そして伏字の中を想像しながら読むのが楽しい。裏ペである程度情報を知ってるからというのもあるのでしょうが。
>>61
サーヴァントが敗退した後に残った悪霊。確かに魔術師としてそれを手に入れられれば採算は取れるでしょうね。そして何より志半ばで倒れたアクタイオンにとっても救いになったのではないかと思います。>>54
なーるほど一方的じゃなく共にあってこそのゴーストタイプと…それならたしかに当てはまりませんね
なのでまぁヨモちゃんにおかれましてはいつも以上に目を光らせていただきたく…言ってやってくださいゲームは1日1時間と
足りるかっ
>>61
し…したたか〜リディアちゃんめっちゃしたたか。全力で自分の欲しいもの全部をもぎ取りにいってたなんて、この子ったらもう…
四分割統治の逸話が4人まで増える宝具になるのやっぱ面白いな……見習いたいこの発想力
>>65
あ、やっぱり知ってたんですねライカちゃん。故郷ジャパン組の2人はポケモン触れたことあるor知っているだろうなと思ってました
にしてもゲームでもホラーなのはダメなのねライカちゃん…かわいいね…
>>66
なんと微笑ましい運搬シーンでしょうか、ほっこりしますわ
このあと?そうだね、改造タイムだね「小生の反響が凄いですねぇこんなに沢山の美しい応援の声を受けてしまうと小生嗚呼、ア゛ァッAHッッッッ嬉しさがキマりすぎてどうにかなっちゃうですよォォォ!!まあいいでしょう応援よろしくですよ(キリッ)」
(あの反応は応援ってより変人を見る目じゃないかな…)
何はともあれコルトさんの反響あって嬉しい。おもしれー上にヤバい男なので…お楽しみに…
>>64
了解です、連絡取るルートですね。と言う訳で今から書いてきますー
アレですね、破壊方面に向かった4人は普通にえげつない奴らです。ぶっちゃけ今回の2人はギャグ側面もあるけどこっちは冗談抜きの危険人物、的な奴らかもしれなかったり。
あの子は…1章時点では決着は付かないのは間違いないですね。とはいえ進めば進むほどにいろんな側面が見えてくるかもしれないです。
こっちもチハヤ仲間入りと対剣同盟はビックリしましたね。とはいえそれもスイッチ入ったチハヤの炎を止めたライダー陣営の説得のおかげですし、最善最良のルート辿った感はあると思います
>>65
アフロは本当に我ながら濃いなと…割とまだ詳細伏せてる敵達がエグいのでこの面白ヤバさがある意味癒しになるかもしれないしならないかもしれない
伏字はまあ、そういう事ですね。やっぱり伏字は書くのも見るのも考えるのも楽しいですからね…
>>66
本編で暴れた奴らがこういうので微笑ましくしてるのすきすき大好き。まあダメージに追い込んだのは俺なのでそこはごめんなさいね…
何気にロスヴァイセちゃんの顔全体見えたの初かもしれないですが可愛いですね…ちんちくりんなの好き>>47
そう言ってもらえると嬉しい限り…戦闘描写は当人たちの動きと同じくらい舞台の状況説明にも力を入れたかったので、バカスカ壊れていく訓練室は本当に助かりました
時計塔の権謀術数とはまたかけ離れたものになりましたが、殺.し合いに対するその後があっさりしすぎなところも含めて今の名無しでは到底味わえない空気感だよなーと。ほんとみんな優しい…
>>55
始め方から進め方まで至る所が自分都合で本当に申し訳なかったです…山星さんの書き方やクラッフくんについても色々学ぶことができて大変有意義なリレーでした
なるほど良かった、前にシャフリヤーナさんがクラッフくんの後ろ盾を見抜いて手籠にするみたいな内容のSSを読んだ記憶があったので闘争材料として秘匿事項かな…と心配でして。セシボンもグローリアンがどうとか言われても???でしょうからそれくらいが適切ですね
最初言及で投げ合った時の関係に着地するようにとは意識しましたが、やはり経緯と中身を詰めると違った色を帯びましたね…リアルタイムの妙味といったところ
>>61
リディアさん、恋を味わって一時はキャットファイトするほどまでだったのにめちゃくちゃしっかりしてる…成長を遂げたのはナキくんだけではない、といったところでしょうか
元アクタイオンさんも小柄になったようで、これはもう聖母さんからは逃れられませんね…思えばメルト家は降霊術の家でしたね。三姉妹の後継者争いもこれでリディアさんが一歩リード、かな?
そして所変わってライダーレイド。うん、ヤバいですねコレ。ディオクレティアヌスさんは黙示録の獣関係で厄ネタを抱えていらっしゃるようですし…最初セイバーを自称したり天海さんの手料理に喜んでたりしてた様を知っているだけに予想だにしない展開すぎて…ちなみに>66のお姫様抱っこですが耿実が真に大事に思ってるのは『改・機動装着式大神宣言』の方なのでロスヴァイセが仮に動力源としての役割を持っていなかった場合は最悪引き摺ってたりしました
彼の中では例えるなら
『改・機動装着式大神宣言』→スマホ本体
ロスヴァイセ→バッテリー
なので雑に扱って使えなくなったら困るよな、ということで人体を運ぶのに都合のいいお姫様抱っこになったわけです
>>67
傷ついた己のサーヴァントを気遣って運んであげる様はなんとも尊いものですねぇ()
そういえばすっかり聞くのを忘れてしまっていましたが、耿実が大神宣言の修繕のみならず改造に着手することに対してロスヴァイセは何かリアクションを取りますか?警告を出したりとか
>>68
本人としては↑のように本人なりに筋の通った行動ではあるのでギャグなんかでのキャラ崩壊でないのがこの際の妙ですわね。それはそれとして伊草のNGシーン集や舞台裏なんかも色々妄想したくなってくる性のありて
ダメージに関してはむしろ何もなしに改造→レイドボス化よりもどこかで誰かに傷つけられてって方が個人的に自然な運びだなと思っていましたので感謝したいくらいです。騎槍チハヤさんの同盟締結の糸口にもなったようですし結果的に万々歳
ロスヴァイセは大神宣言外したら身長125cm体重24kgですからね…弓陣営のスタンス的に全く描写できていませんがカワイイカワイイですのよアクタイオン「だったもの」について
サーヴァントではなく悪評なので力は大幅にダウングレード。それでも悪霊の中では強い方ではあると思いますがそうなりました
本人ではなく残留思念なので記憶についてもいろいろと欠損しています。本編で割と会話してたのは悪霊なりたてとか色々な状況が重なったから。リディアが持ち帰った後はもっと記憶が欠落して自己認識も変容します。あと角が生えて尻尾と鹿耳も生えたショタの姿になりました。カワイイ!
>>62
ネーミングはちゃんと考えるタイプですね、時間かけます
>>63
恋に浮かれるのは一つの側面だけれど、本質としてはこっちだと思っています
ライダーに直接狙われているマスターたちがどう動くかで変わってきますね
>>64
死んだ程度で逃げられるとは思わないこと、というオチです
>>65
死ぬまで働け、ではなくて死ん.でも働け。けれどきっとそれが何よりも嬉しいのです
>>67
骨の髄まで「魔術師」で「恋する乙女」なので!愛がでけぇほど強いという私のキャラクター観を表しています
本来の使い方とは逸れてるんですけどね。言及されてるように本来は相応しいと思ったやつの霊基や魂の階梯を引き上げる文字通り四人の皇帝なので
>>69
どちらかというと恋でブレにブレていたメンタルが調子を取り戻した、の方が正しいかもです。姉妹の争いはむしろここからが本番かもしれません。人間的強度が恋を知らなかったリディアよりも知ってる姉の方が強いので
明るく爽やかに笑いながら、邪魔となるものは容赦なく踏み潰せる。皇帝としての王の器と一介の青年としての爽やかさ、それらを兼ね備えているのがライダーです
>>66
これから趣味と実益を兼ねた作業するからそりゃあニッコニコですよね……
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#231
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