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前スレ https://bbs.demonition.com/board/11476/?res=951
過去ログ https://bbs.demonition.com/search2/聖杯大会
聖杯大会本戦統合スレNO.6
https://bbs.demonition.com/board/9916/
ラフム語翻訳機 https://yt8492.github.io/RafmanTranslator建て乙でーす
それにしても帰省ねぇ…時計塔組で考えると
カヴン:本体はおうち(博物館)にいる。帰省という概念がない
エンデ:帰るたびに銭ゲバの妹&人間コレクターの姉とバチってる。でも王子様の務めもあるので帰るときはちゃんと帰る
ルナ:帰らない。帰ってもおかえりを言ってくれる人がいない
モートン:帰ると家名を継ぐ愛しい愛しい孫に会えるのでホクホク。宝石の握りつぶし方の個人レッスンとかする
メル:帰りづらい。でも帰る。帰るたんびにお父様にで?で?良い縁あったかい?良縁作れそうかい?って聞かれちゃう。答えられない
セダム:おそらく一番平和に帰省する子。死霊病棟に戻ったら考古学科の友達や降霊科の小さい先輩の話をアリウムちゃんにしててほしい
こんな感じ?
>>2
確認しましたー。とりあえず誤解なくファーストコンタクトできてるすみっこで進三郎の恥がぶちまけられてる…建て乙でーす
そして帰省事情か…と思って考えてみたものの
獅音、巽→孤児
リヒター→両親死亡
海月→行方不明扱い
凌牙→破壊の一族。最早説明不要
裂夜→そもそも親が船にいるので帰省もへったくれも無い
競奈→ヒント:過去回の例の因習山
昂騎→ヒント:現在テロリスト
ロクな奴がいねえ!!!
次鱒作る時はまともな家族関係の奴を作りたいと思います…スレ立て乙ですのー!擬似的にはといえ1000取っちゃいましたのー!
ヨモの帰省SSを書きたいな…と思いながらもトワなんかの帰省も捨てがたい…となり、どうせなら夏休み特番『〇〇は故郷へ行った』にしちまおう!となったので投げた次第です
なので書く予定にない=帰省しない鱒共をここでは挙げておきます
スィレン→永蟄居の身ですから…親は心配して来てくれる
でんでらさん、緒十、レリック→Where is from?
熄、黎、麟ノ助、テレータ→単純に帰る気がない
ヴィルレイ→なんで?なんで?二人居る!?(ウソ!)
>>2
拝読致しましたー。礼服着てるとなんかキャスターって印象ありますよね。やっぱりすることから机に向うイメージが強くなっちゃうのかしら
そしてチハヤさんに今(かなり序盤に)明かされる衝撃の真実。ただ協力を持ちかけるだけでは弱いと判断してか、何にせよつかみとしては上々の代物ですよね聖杯爆弾。これは説得技能持ち有紗さん、つよい
>>3
モートンさん親しいヒトには名前呼びといいお孫さんに破顔といい公私のギャップがすごぉい…以前お聞きしたので持ってないのは知ってのことですがもし携帯持ってたら待受けにお孫さんの写真使ってそう
そしてルナちゃん…なんて、こんな…冒険へのフッ軽さもそういう…?(あとこれは僻目とは思いますが、時計塔に帰ってきた時ヨモの顔見て安心してくれるのかなり得難いものなのでは…?となってしまいました)
>>4
みんな過酷な生い立ちが過ぎるッピ!安牌が裂夜さんしかいない…
本当にただひたすら巻き込まれただけな海月さんが世間一般には行方不明扱いなのホント許せねえってなる。本当によく魔術師だらけな船に居てくれてますよねそして帰省とはまるで関係のないSSが書けたので投下しまーす
◇テレータ・タブロイエフ
テレータの朝は早い。いつもではない、今朝は早い。いつもであれば8時まで、いやさそれ以上寝息を立てているのだが、何故だか今朝に限って6時半に目が覚めた。
電話が鳴ったわけでもない、使用人が戸を叩いたわけでもない、霊が云々ということもなく、夢見の悪さも全くない。ただ、なんとはなしに不吉な予感のようなもので胸が窮屈になって、息を意識して吐かねばならないほどになっていた。
起きてカーテンを開けて、日光にしばらく当たったままでいると、そういった不安の大半は消えていってくれた。しかし幾らかは残ったまま。トーストが手を滑って床に落ちたのを見ると、ぶり返して来そうにもなった。
「早起きは三文の徳、いつもより身支度に気を遣えるんだから、今日はデセフィオくんのお眼鏡に叶うファッションで行けるんだ。良いこと、まったく良いことじゃないか」
セイロン茶を口に含みながら数度そんな楽観思考を働かせて、寝ている間に来ていた連絡を整理する。使用人が新しいトーストを差し出してきたので喜び勇んで受け取ろうとしたところでチャイムが鳴った。ついで、取り次ぎを終えた執事が入ってくる。
「長兄様がお越しになりました」
あぁ、不意の家族の訪問を伝える使用人の声。またトーストを落としてしまった。今度はたっぷりと塗ったバターの面を下にして。>>7
◇◇
「久しぶりだな。まだ寝ているかと思ったが起きていてよかったよ」
「うーん、おはよう…って、言っても良いよね、兄さん?」
トリストラム・タブロイエフ。タブロイエフ家の現当主で、幼くしては怪童、長じては俊英ともっぱら評判、両親にとっての自慢の息子。今日もその口髭は整っている。
応接間に入ってくるや否や兄はテレータの全身を一瞥して鼻から笑いを漏らす。しわ一つないスリーピーススーツを着こなす来訪者に対してホストは着古した寝衣のままなのだから、それも仕方のないことだが。
「訪問者が私じゃなかったら居留守を使う気だったろう、お前」
「そもそも普段この時間は夢の中に出かけてるよ」
「はは、教育者とは思えんな」
「う、…」
テレータは兄が苦手だ。嫌いなわけではない…現に自身が家の財産を法政科の仕事の費用と称して半ば食いつぶすようなことになっていても勘当されていないのは、比較的頭の柔らかいこの長兄がお目こぼししてくれているからに他ならない。感謝こそすれ、恨む筋合いも嫌う筋合いもないのだ。
ただ、お目こぼしされているという自覚と兄の優秀さとが、純粋に兄を慕おうという気持ちを阻害して、目を逸らしたい気持ちを強くさせる。
兄さんが頑張っているんだ、自分も家族の役に立てるよう努めないとな、とは己に甘いテレータはならない。兄さんが頑張っているんだし、おれはちょっとくらいゆっくりしても良いよね、という惰性にしか繋がらず、しかしそれを恩のある当人に直接ぶつけるほどの度胸もない。から、苦手なのだ。最終的に気まずい沈黙のあと、テレータは「それにしても」とわざとらしく切り出して兄の追及から逃げようとした。>>8
「こんな早くにどうしたの?ここら辺で何かあった?おれに頼りたいことでもできたり?」
「………」
「じょ、冗談だよ。笑顔のまま固まらないでよ…」
「悪い悪い。まぁ、メディア関係で何かあれば頼ることになるかもな。これからアメリカに行くから、その前に挨拶でもと思って」
「アメリカ?……ああ、“アレ”ね」
「さすがに知っているか。お前が好みそうだとは感じたが」
アメリカ、東海岸を中心に突如として展開された「暗闇」と称される異常地帯───用語で表わすなら「亜種特異点」という人理定礎の不安定化───の事変は大西洋を挟んだ時計塔でも目下騒がれている。人理焼却とやらを終息させた人理保障機関カルデアが特派員を派遣して事態の調査・解決に乗り出しているが、魔術協会も遅れを取るわけにはいかず、時計塔の魔術師たちにも支援が要請された。
テレータとしては亜種特異点の展開場所がかの魔女裁判の地であることやカルデアの思惑などを元とした実に噂に富んだ秋を過ごすことができ喜色満面であったが、どうやら兄は実地へ赴くこととなったらしい。見ると、確かに彼の傍らには礼装などを詰め込んだ荷物が纏められていた。
「わかんないなぁ。要請されたからって、なんで当主がわざわざ出向くんだい?」
「テレータ。お前が噂で知る以上に事態は捨て置けぬことになっているんだ。そこに本来生きていた人々のためにも、私が出ることで事態が1分でも早く片付くなら出るべきだろう」
「…そういうモンかなぁ。兄さんは何をどこまで知ってるの?」
「知るつもりもないことを訊くんじゃない。無論教えるわけにもいかないが」
「はーい」
実際その通りだ。テレータを動かすのは噂であって真実ではない。ダンバースの亜種特異点についても、数ある噂の中では伝承科が云々という突拍子もないものもあって、不思議にその噂に惹かれるものもあるが、だからといってその実相を知りたいということはない。ただテレータは噂をしたいのだ。誰とでも、何事でも。真実なんて重苦しいものは追いかけたくないし、嘘なんて薄っぺらいものはお呼びでない。>>9
トリストラムがどこまで末弟のこの奇特な思想を理解しているかはわからない。地異魔術の魔術師としては理解できようはずもないし、政治闘争に生きる陰謀家としても理解する必要なんてない。利用するだけの道具に固執する不肖の弟、というのが総合的な見解だろう。
だが、ここで適当な嘘を教えないところにテレータは彼の誠実さを感じる。情報を扱う者として、相手のスタンスを踏まえて情報は流し流されるべきであり、それを実の不肖の弟にさえも適用し得る兄はやはり当代きっての地異魔術師なのだ。何か裏があるかも知れないが、アメリカなんかの人間のために現場に足を運ぼうとしているところはギリギリ名門・ギリギリ貴族のタブロイエフ家の矜持を一身に背負っているようにも見えてくる。
一口に貴族とかノブレス・オブリージュといっても、ドラモンド先生とも何か違うよなぁ、と思いながらお茶請けのラスクを頬張る。トーストは結局食べられず終いだったから、これがひとまずの朝食となった。来てからというもの兄は紅茶を口にするばかりなので、皿の上のラスクはお客様でなく主人の口にばかり放り込まれている。
「まだ時間があるならさ、サーラちゃんに渡してよ。新作だし、結構美味しいよ」
こういった状況に気兼ねしてそう話すと、なにがしかの思案に耽っていたのか、兄の返事には少しばかりの間があった。
「…いや、ここから家に戻るには手間がかかる。悪いが後で送ってやってくれないか?」
「あぁそうだね、わかったよ。そういえばサーラちゃんはいくつになるんだっけ?」
「つい先週10歳になったところだ。来年には時計塔に入る」
「へえ!そっか、もうそんな時分…ていうか先週誕生日だったの!?言ってよ、おれ薄情叔父さんだと思われちゃうじゃん!」
「もう何年も会っていないわけだし、そもそも忘れられているんじゃないか?」
「そんなあ!」
テレータは長兄と同じかそれ以上に家族が苦手だ。無論嫌いではない、むしろ再会するごとにハグして回りたいくらい好きだし、皆と噂話もしたい。出来れば…そう、噂話が出来たなら!しかし出来ないのだ。テレータが噂をしようとすると、彼らは黙して眼でこう言う。「真実を伝える気はないのか?」と。そう射すくめられると、哀れなテレータの身は途端に縮み込んでしまう。>>10
同じ真実の追求でも、例えばアードゥルやサオトメのような真っ直ぐさがあれば、或いはヴィルクレツィア先生やリヒテンシュタインのようなガッツがあれば楽しさも生まれるものだが、彼らにはそれがない。ちょうど講師の仕事も面白くなってくると、真偽の杓子定規でもって噂を容赦なく解体されていくのが厭になって最近は家の行事への参加もそこそこになっていたのだが、そのせいで姪に存在を忘れられるというのはあまりにも悲しい。
「……なあ、テレータ」
「?なに、兄さん」
「お前の耳と目は何のためにある?」
「…え、なに。もしかしてお説教…?」
「違う。それは父さんかチリンダの領分だろう、お前がよく知るように。ただ正直に答えなさい」
「…“噂”のためだよ、兄さん。噂を知るため、噂を聞くため、噂をするため。ほら正直に言ったよ、言ったから、怒ってないよね?怒らないでよ?」
「Good boy, Dove. …私が言いたいこと、わかるか?」
「……………え。え、兄さん?まさか?」
至った解に混乱し、宙に泳ぎ出た目線を長兄に強いて集束させる。ついさっき噂話を見下す者だと述べた家族の一員のはずの男は、“それ”を効率の悪い道具として見ているのが精々であろうという彼は、末弟の問いかけに微笑みで首肯してみせた。
「できれば時計塔関連に絞ってくれ」という条件こそ与えられたが、それでテレータの在庫がそう簡単に尽きることはない。遠慮なくとっておきを語って聞かせた。長兄は茶々を入れることなくひたすら聞き役を徹底し、一方では折々手帳に素早く筆を滑らせていた。
何を記録しているかは見ずともおおよそ推測がきく。噂から彼はそこにある真実を抜き出し、自前の知識や情報と連関させているのだ。まさしく一を聞いて十を知り、それを百へと繋げていく。この洞察力こそがトリストラムを当代きっての地異魔術師とせしめたのだとテレータはつくづく感じ入ることとなった。噂の受け取り方としてあまり好ましい芸当ではないが、それもその業前がこうも巧みだと好悪を超えて感心してしまう。
そうしてあらかたを喋り尽くした頃には、窓から射す日によって室内の影は西側へ伸びるようになっていた。カーテン越しにもどこか眩しい。今日は珍しく好天だ。>>11
「ごめん兄さん、時間がないっていうのに」
「いいさ、求めたのはこっちなんだから…まぁ、もう少し絞るべきだったかもしれないが…ただ、ちょっと変だな」
「何が?あ、ソフィーちゃんとの恋路についてとか?兄さん、彼女とはもう一年は前に別れたんだって───」
「お前が一番よく知っている者たちの話がないわけだが?」
「………へ?」
「“名無しの教室”。講師陣のことはこの際どうでも良いが、生徒の話は聞いていないぞ」
言われて初めて気がついた。無意識的なものだった。
テレータが『幽霊不動産王』としてこれまで訪れた物件の、その中でも指折りのものと勝るとも劣らぬボロっちさ、埃と罅と汚れの集合住宅。まともならざる掃き溜め教室と、それに似合いのまともならざる掃き溜め学生。当然、噂は毎月毎週発生し報告書の話題にも事欠かないほど。
それでも自分は話さなかった。指摘された今でも、ふしぎに話そうという気になれない。何故だろう。首が自然と右に傾く。
「いやあ…まぁ、ただの学生のことだし?それこそどうでもいいことじゃない」
「そうだな、お前の耳と目からだと恐らくはそうだ。だが、そんな配慮をしたつもりはないだろう。“老ミリンダの服が実験で焦げた”なんていう方がよほど下らなかったぞ」
「う、うん…そうだね、うん」
トリストラムによって極めて的確に摘出され、多種多様な情報と適切に縫合されて生み出される“真実”はたいそう遠大だ。記憶を覗く魔眼などで彼の脳内を眺めれば耳に触れる僅かな雑談から動くシナプスのスクランブル交差点に眼を回すことになるだろう。
名無しの教室においても、例えばスパイを自称するフロースの話を掻い撫で程度にしただけで長兄は彼の背後に何があるかを察してみせ、「そう労力は割いていない、気にしても良いが気を揉むことはない」と助言を寄越してきたほどだ。教室を這い回り姉面してくるネズミからも何か深遠な情報を手繰り寄せたようなのだから恐ろしい。
でも、だから、だろうか。俯けば水面に光の膜を張ったティーカップが眩しく、少しでも上を向けば影が落ち面差しの窺い知ることのできない兄が居り、彼の胸元のネクタイカフスが返す光が目に焼き付いて離れない。先ほどお茶を口に含んだばかりなのに、もう喉が渇いてきてしまう。>>12
「まさか、講師の任を解かれたわけでもあるまい」
「も、勿論だよ!……けれど、その…何というか。良くないかな…って、思って…」
「…お前が、噂を?」
「わかってる、変なこと言ってるって。でも、ホラ、何というか…こういうの、職権乱用みたいなモンなんじゃないかなー、なんて」
「…………」
「だ、だってさ。他のはおれの交友関係由来のものだけど、生徒たちのは…おれが先生やってなきゃ、わかんないことだし。プライバシーとか、そういうの、考慮しとくべきかなー?なんて」
「…………」
「だから、兄さんには悪いけども。というか、別にやっぱ兄さんくらいならおれの噂なんてなくったって、そもそもアップデートされるような情報ないしなーって、だから……兄さん?聞いてる?」
「……あぁ、すまない。ちょっと驚いてた」
長兄のポカンとした顔。実に珍しい。昔付き合って三日くらいで別れたエマちゃんの話をした時以来だ…そんな珍しくもないかもしれない。
何にせよ、周囲が辟易するようなことを言っている時、テレータは大抵その理由を理解していない。今回も、己の奇妙な線引きに疑念を持ちこそすれそんな顔をされるものとは思ってもいなかった。だが、次に長兄にこう言われた時、彼もまた同じくらい呆気に取られた顔をした。
「お前、教師らしくなったな」
「…いや、いやいや。おれ元から法政科公認の名無しの教室専属講師だよ?なに、知らなかった?生徒だと思ってたの?」
「無論知っているさ。だが生徒と勘違いしてもおかしくないところはあったな、特に気構えと姿勢が」
「ドラモンド先生と同じようなこと言ってるぅ…」
「そうか、氏とは話が合いそうだな」
「そういうことじゃなくってぇ…」>>13
「はっはっは。拗ねるな、一応褒めたつもりなんだから」
これでも生徒に頼られ慕われる先生像を志してきたつもりだったのだが───と不平を覚える末弟をよそに、トリストラムは一笑した後時計を確認して「おっと」と小さく呟いた。どうやら時間が来たようだ。
口髭を軽く整えて、使用人たちに暇を告げコートを受け取る兄に一枚くらいはと懲りずにラスクを勧めたがやはり彼は断った。ラスク、であることを思い出し、それがなんだか先刻からの疑問の答えにも通ずるような気がして、テレータは荷物を提げて部屋を出ようとするのを呼び止めた。
「もしかして、さ。兄さんがおれに噂話させたのって、サーラちゃんが時計塔入るのと関係してる?」
「…何故そう思う?」
「わからない。でも、わざわざおれみたいなヤツの噂にさえ情報を求めるなんて普通じゃないし、そんな気がして。…ねぇ、本当になんで?」
「…いいか、テレータ。情報戦において一番重要なのは、知ることじゃなくて知らないことだ。どんなに隠そうとしても、知っていることは見る者が見ればすぐわかる。他人について知るということはアドバンテージになるが、それ自体が攻撃と受け取られることもある。だから情報“戦”なんだ。本当の平和というのはな、知らないことがあることなんだ」
「…つまり?」
「お前が生徒について秘密をして、それを私が許容したように。お前も私の秘密をそのままにしてくれってことさ。尤も、変に噂と懇ろでいるお前への忠告でもあるが」
とにかく、心構えはマシになったのだから三級講師の資格でも取ってみんなを安心させてやれ、どうせ年明けに会ったって手土産なしには気まずいんだから。続けざまにそう釘を刺すだけ刺して、トリストラムは家を去って行った。>>14
これ以上引き止めるとまた何か───それこそ結婚がどうとか服装がどうとかの重箱の隅のようなことまで詰められそうで、いい加減自分も出立の準備をしなければならないのもありテレータは兄を見送るだけに留めた。
なのに、どういうわけか。テレータにはその背が一歩ごとに百マイルも、もっともっと離れていくように感じられ。ついさっき別れたはずの長兄に、今すぐにでも電話をしたいような気分がティーカップの底に溜まった砂糖のように、浚い切れずに残り続けた。
2017年。年暮れ前のある冬の日のことであった。
以上、『ひねくれた男とさいごの挨拶』でした。連投失礼しました〜
テレータはこの後三級講師資格試験を受けたのか、落ちたのか、そこらへんは何も考えてません
ご感想ご指摘お寄せいただけると嬉しいです〜>>5
してそうですねぇ、写真という意味なら自室に置いていたりしそう
僻目でもなく当たっていましてよ、自分の帰りを喜んでくれるのはルナ的には本当にうれしいことで安心できることなのです。ヨモちゃんに対して内心ちょっと重めなのもその辺が大きかったり
>>15
2017年…冬…アメリカ…そして亜種特異点ときましたよ。私これなんだか知ってる…知りすぎてる気がする。とにかく絶対に近づいちゃいけないと思うんですがお兄さん実地に行っちゃうんですか
じゃあこれ……ちょっと、さいごの挨拶すぎませんかね……いやこんなのトースト二枚でも足りんでしょう。何枚でも足りませんよ
テレータさんなにかしらの形で教室メンバー連想したりほいほい喋らなかったり教師らしい意識もちゃんとあるんだとか言ってらんなくなっちゃった……ああでも、新しく時計塔に入るらしいサーラちゃんは気になる
気になるけどこの流れだと大変重いもの抱えてきそうでうごごごごタブロイエフ家現当主トリストラム・タブロイエフについて
政治もでき魔術も申し分なく貴族としての心構えも十分というオールラウンダーな天才。こと情報戦においては作中でも語られたように「一を聞き十を知り、自前の知識と繋げて百とする」男。いわゆるマイクロフト枠、彼が登場した時点で作品のジャンルがミステリーからサスペンスになるとも
モチーフは蜘蛛とか不空羂索観音とか天網恢々とか。魔術としてはそれを体現したかのような不可視の“地維”を張り物理的にも概念的にも手繰り絡め堅める。周囲の知覚はもちろんのこと、自身に対してはもはや自己の直近の未来を予知することさえ可能ではないかと目されている
なおセイレムでは結界強化に従事したが“糸”を逆流され痛みを流された結果心臓発作で殉職した
名前の元ネタはあやとりとトリスタンとトリストラム・シャンディ
>>16
いつかどこかでヨモのことを「しょっちゅう旅に出る夫の帰りを家で待つ妻」みたいに言ったことありますがそこまで強い観念形態を呈していたとは…重力圏が形成されそうなほど互いに重いぞこの友情!
もしかしたら何かしらの取引あってのものかもしれませんが行っちゃいましたトリストラム。この世界線(亜種特異点を踏破する)に突入した場合ほぼ確定で入るイベントって感じ
こういった虫の知らせみたいなものはタブロイエフ家の面々は標準装備してると思います。テレータはちょっと呑気すぎたかも
一応この配慮は真実を釣り上げまくる長兄に対してだけなので恋人なんかには多分普通にめちゃくちゃ話してます、それでもちょくちょく生徒のことが頭に浮かぶ程度には大切
サーラはそんなに何も考えていなかった…のですが、父が出立前最後に会ったのがテレータってことから何かしらの意図を持って名無しに入ってくる可能性もなきにしもあらずかも…?
>>17
中納言は虚月館イベが大好きです(唐突)
ヴァイオレット家みたいなね、家はね、きっと他にもあったと思うのです。恐らくこのままだとタブロイエフ家も当主の死から立ち直った頃に年を越すことになるでしょう定期的に帰ってるのが萌音と律
両親に先立たれてるのがフィリップ
旦那(嫁)捕まえてくるまで帰ってくんなって言われてんのが真白
そして帰っておいでとも言われてるし帰って来たいのは山々だが地元には元恋人との思い出が多すぎて直面出来ないので未だに帰れてないのがクウネルという男クチサキさん、居ますかね……?
ちょい質問なんですが、サタンにセイバー適性って有りましたっけ?身長差がそれぞれ10cm以上あるという事実はSDでも捨てちゃいけない(家訓)
>>19
かの亜種特異点は最後に発生した偽神を抑えるために魔術師たちが外から結界を張っていたので…そこですね…
>>21
できただけでも重畳と見るべきか、といったところではありますよね
問題はこれがさいごだと確信しているであろう人は挨拶してる当人だけだろうということ
>>22
一応情報を扱う者として「知らないことの意義」は元より理解して知りすぎないようにシャットダウンしてはいたと思いますが、それでも知りすぎてしまうことはあったでしょうね…それ以外は少なくとも魔術師としては拙宅随一
次男のチリンダが中継ぎを務めるとは思いますが、こいつは秀才型とはいえ凡庸の域を出られないのでギリギリ貴族の位置から落ちてしまうかもしれません。期待できるのはそれこそサーラの代
二人とも思いが重い一方でシークレットな部分を相手が触れちゃいそうになると間違いなく身構えちゃいそうですもんね。知ることは手を伸ばすこと、そして手を伸ばすことイコール握手とはならないのです
何かキャラの造詣として取っ掛かりができたら進めてみたくなる程度には自分も気になってます。なにせロリ枠ですから
或いはテレータの教え子であるルナちゃんに接触して「あの国で、あの町で何があったのか。パパはどうなったのか。あたしは知りたいの」で始まる冒険旅行記番外編in U.S.…?乙です
実家……実家かぁ……
実家がもうなかったり険悪だったりする人の方が多いかも
>>15
ああっ!いつぞやのお兄さん!FGO世界線だとほぼ確実に心臓止められてることが確定してるお兄さん!
テレータ先生からwikiページで読み取れる人物評よりもずっとしっとりとした感じの雰囲気を感じ取れました
天墜聖杯戦争の続きを投下します
前回はこのページから
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E8%AA%9E%E3%82%8B「………綾姫。なんか、疲れ……てる?」
「ん?うーん……そうかもね。昨日夜更かしし過ぎちゃったかも。心配してくれてありがとね」
物憂げな瞳も、哀愁ただよう吐息も。そしてほんのり紅い頬も。クラスメイト全員が、彼の顔に惹かれていた。疲れを誤魔化し気遣うような微笑みは、ハートを貫く猛毒だった。男子も女子も大人も子供も関係ない。近付くもの全ての心を侵し食べてしまう、そんな危うさがあった。
身体が完全に変貌を遂げてからは、何もしなくともこうなってしまう。意識すれば引っ込むが、意識しなければこのままだ。思考の変化も怖い。ナキ自身は気づいているかも怪しいが、皆が魅了されているのに意識して封印しないのは誰が一番“食出”があるからを探しているからで……
「痛っ!」
「おい、イヤリング出てるぞ早よ引っ込めろ。……お前はわかりやすいですね。それ出てる時は魅了も引っ込めてない証拠だから。だからさっさと引っ込めて来い。千切るぞ」
「痛い痛いっ!もう千切れるっ!」
それはそこらの人間の話。武術を鍛えるにあたり一定の境地にまで精神を鍛え上げたルフからしてみれば、ナキの無自覚に振り撒く魅了など造作もない。本気で使えばまた別かもしれないが……そこまで心が堕ちていないということだ。濁歪工房のイヤリングが注意されたら耳に吸収されたのもわかりやすい。彼の作品は、使用者の身体と同化する。必要に応じて発現し、消失する。発現しないということは、感情をコントロール出来ているのと同義だ。「もう少し優しくしてくれても良くない?周りの目みた?」
「嫌がらせすらできない雑魚が何を睨んでも怖くありませんね。やられたらやり返す、ウチの兄貴の教えです。……で?ロートゥスから概ね聞いたな」
「………うん」
「そうですか。じゃあ俺もはっきりさせます。俺の仕事はお前の味方じゃない、ツユの味方だ。殺.すだの殺されるだのってなったら……わかるな?」
「うん。……僕も強くなったからルフくんに殺されるとは限らないけど」
「生意気」
軽く額を小突きながら小馬鹿にしたように笑っている。今のナキに対して、重苦しくならずに接してくれるのは数少ないだろう。親しく接しようとしてくれる人は今のナキの状況に苦しくなってしまうから。リディアとルフぐらいだろう、本当に重く捉えずに話してくれるのは。そんなリディアもナキが与えた怪我で学校を休んでいるわけなのだが。……今度会ったら謝罪と感謝を伝えよう。そう思っていた途端、空き教室の机にルフの肘が置かれる。挑発するような表情からして……腕相撲?
「どれだけ強くなったか見せてください」
「10勝0敗な人とやりたくない……まあいいか……レディー……ファイッ!」
「痛ってぇ!」圧勝。ナキ自身も驚くぐらいに圧勝。今まで勝てたことなんて一度もなかったのに、あっさりと勝ってしまった。周りから見れば二人の体格差を考えると当然とも言えるかもしれないが、前までは身体の使い方や実際の身体能力の差であり得ない程の差があったのだ。それがこんなにすぐに埋められ、追い抜かれてしまった。ナキの膂力が既に人外のそれだと再確認できる機会となった。それに加え……痛がるルフの顔を見てゾクゾクと湧き上がる快感も。咄嗟に口元を抑えたがニヤける口角が下がらない。
「ニコニコしやがって趣味悪ぃ……言っておくけどなぁ、まだ殺し合いで譲る気はありませんよ。俺の方が強い」
「ほんとに?……待って速い速い何その剣術」
「見せたことなかったか?まあこんな感じで俺より上を名乗るには早いですね。一度地獄を見た程度で何だという話です。地獄の先に光はあり、光の先にはまた地獄があるのだから。そしてその先は……いや、何も」
虚無しかない、とは言いたくなかった。目の前の彼が、あまりにも澄んでいるものだから。岐路に立つからこそ悩んでいるが、壊れることなく悩めている時点でナキの心は遥かに強いのだ。それに気づけていないだけ。
だから気にしなくていい。お前が道を踏み外した時は俺が殺し.てやる。………その言葉は飲み込んだ。そんな優しさはいらない。そんな容赦は要らない。信用ならないただの傭兵、殺し屋であるべきだとルフは思う。変に憐れみで縛るのは、何だかとても情けないと思うから。やけに曇る気持ちを飲みこぼして、空を見上げたその時に……“それ”はこの街を駆け抜けていた。
「………赤黒い、星……いや……生き物?」ふと、思い出す。姉たちがしていた恋バナとやらを。
「─────やっぱり男って、というか好きになった奴は這いつくばらせて愛し抜いてあげるべきだと思うのよね。私の愛を受け止めて貰わないとだし?」
「相手が自分よりも大きくても、小さくても、関係ないの。思いっきり抱きしめてあげて、そのまま私が手を引いてエスコートをする。なんなら、お姫様抱っこでもしましょうか?」
「いやだなぁ、姉さん。好きになった人は自分が受け入れるべきじゃない?相手のことを知り尽くして、その上で相手がしたいことを受け止めてあげちゃうの」
「相手の思ってることが優しくても、怖くても、関係ないの。どうしたいのかっていうのをちゃんと分かった上で、それを全部甘やかしてあげる。受け入れてあげなきゃだよね?」
長女、アメリ・メルトは好きな相手は踏み敷き砕くもの、己が常に優位に立って何もかもを能動的に積極的に面倒を見るものだと心得ている。対して次女、エリーゼ・メルトは好きな相手は受け止めるもの、相手がしたいことを理解してあげて受け身に回って面倒を見るものだと心得ている。
思えば、恋を姉である二人はよくしていた。将来的には当主になるか、それ以外の道を辿るか。どちらにせよ魔術師として相応しい相手を選ぶべきであるというのが共通の認識ではあったが、そこに至るまでは好きに恋愛をしていいのだという思いがあったのだろう。それは市井の一般人だったときもあるし、魔術師の一族だったこともある。多くの人の嗜好を歪めながらも楽しそうにしていたのはなんとなくわかる。その度にくだらないとも思っていたのだけれど。
「わたしはみんなが“大好き”ですよ。でもこれは恋じゃないと思います。だって、みんなを抱きしめたいのに一人だけ特別扱いするなんておかしい話でしょう?」
己が起源を解明し、それを魔術に活かすようになってから。リディアにとってはさまざまな転換期をもたらした。嫌いな人がいなくなった。この世に存在する人たちを“使える/使えない”で二分するようになったけど、そこに嫌悪はなかった。むしろ慈しみがあったとも。起源を自覚するとはすなわちそういうことだ。わたしは、どうしようもなく人々を抱きしめたい。みんなを抱きしめたい。そしてわたしは極天に至る。………けれどわたしは恋を知った。唯一無二の特別を知った。だからわたしは堕落したのだと思ったのです。きっとわたしの魔術師としての人生は、ここで終わったのだと。でも……それでいいのだと思ったり。これは劣化なのだと思ったりするけど。でも不思議なことに、愛情が薄れたわけではない。ただ……強く、強く抱きしめたいという気持ちはなくなってしまっただけ。
「そうなんですね。だからアトラス院の錬金術師はわたしを見て安堵したのでしょう。だって、あのままわたしが聖杯を取っていたら……」
愛しているから、抱きしめたい。全てを抱きしめ、全てを取り込めば、きっと……わたしは星を全て飲み込んで、遥か遠くの夢に指が届くはず。あの愛は破壊の情だ。愛するが故に抱きしめて、抱きしめるが故に壊してしまう。わたしの抱擁に、人は耐えられないから。でもそれはダメだということを知ってしまったから。だってわたしは、あの人を壊したいわけではない。抱き潰すことはしたくない。
「これも成長と取りましょう。確かにそうですね、壊してしまっては再利用できませんし。ではそろそろ夢から覚めましょう」
魔術師たる者、己の精神を鎧うことは基本中の基本である。特に己の肉体に霊という残留思念を宿す降霊術者ならば尚更。これは自身の内側にこもって見つめ直すことで精神の疵を見つける作業だ。肉体は傷を治すことに全力を注いでいるため眠ってしまった。だから暇な間に精神の方も再定義しないと。今日は流石に、学校には行けないから。お腹の傷が開いてしまう。
「おはようございます、アーチャー。……アーチャー?」
「おはよう、マスター。いい天気だね。朝ごはんは作ってるよ」
アーチャーは美しい。それはきっと、その顔を見た誰もが思うことだろう。スキルや宝具となるほどの美貌でもないしその逸話もないが、美しいことには変わりない。蜂蜜色の髪の毛も、優しい碧の眼差しも、とても心地よいものだ。同性であっても彼の物腰の柔らかさを不快に思うものはいないだろう。戦闘時となれば軟弱であると思うものはいるかもしれないが……そうでないならば、何も。それがいつものアーチャー、アクタイオンだったはずだ。だが今のアーチャーはおかしい。泣き腫らした顔である。泣くこと自体は……まあ良い。けれどサーヴァントであるならば魔力の供給があればある程度修復の応用でなんとかなるだろう。それが今に至るまで、一切変化がないということは……先程まで泣いていたのか、あるいは、昨日の夜からずっと今まで泣き続けたのか。それは何故?力不足を悔やむ心か、あるいはマスターに傷を負わせた自責か。はたまた両方。
「もう、アーチャー。そんなに泣いちゃって……ほら、食べ終わったらこっちに来てください。わたしがお話を聞いてあげます。溜め込んでいるもの、全部吐き出してしまいましょう」
アーチャーの精神状態をおかしいとは思わないが、中盤に差し掛かった聖杯戦争をコンディションが悪い状態で臨むのはいただけない。好きなだけ泣かせて落ち着くまで待てば良いだなんて選択肢はリディアの中にはない。ナキに恋したからと言って、全てを価値で測る気質は変わらないからだ。このまま自然に立ち直るまで腐らせるよりは、言葉だけでなく魔術も併用して効率的にメンタルを回復させた方がいい。そう思ったリディアはいつものように少量の食事を済ませた後、軽く身だしなみを整えて対話を試みる。
「ほら。こちらに来てください。大丈夫、恥ずかしがらないで」
「いやでも……これは流石に」
「おかしいことではありませんから。ね?心を開いて……」
リディアにとってこれは道具の調整であり、相手の自由意志など関係ない。特にサーヴァントは一段とそうだ。だから半ば強引に手を引いて、胸の内に抱き寄せる形で包み込む。最初は抜け出そうともがいていたようだが、魔術が効いてきたのかだんだんと落ち着いたようだ。どうやら起源を用いたものはやはりそれ相応にサーヴァントにも作用するらしい。自身が死んだ後にも後の代で使えるように死体を調節する必要がある。………などと取り留めもないことを考えていたからだろうか。アーチャーの様子のおかしさに気づくことが一手遅れてしまった。
「マスター。僕は英雄じゃない。これはずっと言ってきたことで、これが僕の後悔になってることも君は重々理解してると思う」
「ええ、わかっています。それでもあなたは戦う道を選択した。それはとても尊いことですよ」これは嘘偽りのない本心だ。殻を破り前へ進むということは難しい。それをリディアは誰よりも知っている。何故なら彼女の神秘は他者を抱きしめ蕩かして、前へ進めなくする母性の枷だから。そんなリディアだからこそ、己の恐怖と戦い打ち勝ったアーチャーの意志が尊いことを理解している。それがマスターに恥じないサーヴァントでありたいという願いであることも、それなりにありがたく思っている。
「ありがとう。……でもダメだった。僕はきっと甘すぎたんだ。熱が入るなんて僕らしくないこと、するべきじゃなかった。あの瞬間を、自分が成長したことを僕は楽しんでた。楽しんだから君が傷ついた」
「死ななかったのだから気にすることはありませんよ。その気遣いはわたしには不要です」
「そうだね。……君はそういうだろうね。でもダメだ。僕は、僕らしくあるために君を踏みつけにすることはできない。そんなことするぐらいなら……僕は英雄になんかならなくたっていい。ただの人間すら捨ててもいい」
「アーチャー?あなた何を──────」
枯れ木のようなナニカが、アーチャーの背中に突き刺さっている。それは肉や骨を突き破る醜い音を響かせながら、ゆっくりとアーチャーの身体の中に捩じ込まれていく。良くないものだと、瞬間的に悟った。これを吸収させてはならない、リディアは令呪を行使しようと間髪なく意識を………
「ダメだ。それは僕のものだ」
「令呪が、吸収されて……アーチャー、あなたっ」
「君を傷つけさせはしない。君に勝利を捧げよう。そのために……僕は獣になろう。血肉を喰らう、神の傀儡に」最初は恐ろしいと思っていた。何を考えているかもわからない、まるで女神のような少女だと思った。けれど僕は知っている。彼女は己の所有物としたものに、最大限の庇護と慈愛を捧げると。それだけでもだいぶ違うじゃないか。それに何より、あの令呪。あれは僕にとって確かな救いとなった。無理矢理に前を向かせるのではなく、自分の意志で前を向くことを重んじてくれた。あの恩義に報いなければならない。
何でもないような顔で過ごしてはいるけれど、あの腹の傷は大きい。死なないように見極めたのだろうが、それでもナキが一歩踏み込んでいればそれだけで死ん.でいた。あんなものは作戦ではない。ただの賭けだ。そしてそれは、アーチャーが呼びかけに応えられていれば矢でサポートしてもっと安全に済ませられたものでもある。その罪が、脚先から徐々に心を浸していく。たとえ己を捨ててでも、そのような獣の倫理で戦うべきだと。
「禍災の呪角(カタラ・ギア・ナ・スキステイス)」
かつての物語。青年、アクタイオンは月女神の水浴びを偶然目撃したことによる神罰で鹿へと堕ちたというもの。それをサーヴァントとして再現する宝具。元々アクタイオンは神性が濃い血筋であり、本能的に拒否していたアルテミスの呪い(神の力)を受け入れたのであれば……それは、あの純潔の狩人が獣に堕ちたように。
「空に聳え光る星を、凡て墜としてみせよう」
──────青空を、流星が呪う。
以上です。こちらはレージュさんに書いていただいたアクタイオンとオルタイオン完全復活パーフェクト京之内(例の顎)
ところでうちの男性キャラと親密な関係になってる他作者様キャラで主な例が趙雲と家綱、自来也おじとドンファン、リョーガ君とカステラなんですが…なんか共通点あるというか…
もしかして俺はチャラ目な男に振り回される雄みの強い男の非CP関係が性癖…ってコト!?(その時京極に電流走る
>>2
おおナイス采配。速攻で状況を教えて相手の雰囲気を把握した上で協力を持ち掛けるのは立ち回り方が上手いですね…!これは行けるか…?
と思ったら19の火村さんコメで草と絶望が同時に参りましたわよ。これはこっち側かなりの泥沼になりそうですね…
>>5
基本的に仲間と出会って救われる系の奴が多いので自ずと過去がそんな感じになってしまうという悲しき現在…ワンパターンですね、はい
海月ちゃんは一応深く掘り下げたいなとは思ってて、今回の凌牙と叛転の戦線の話を書いた次辺りでメイン回作ろうかなって構想はあります…いつになるんだろうね…
>>15
テレータさんしゅき…軽薄そうに見えて割と生徒の事を考えてくれるのかなり良い教師なのではって気がしますね
そしてトリストラム兄貴が行ったのは間違いなく異端なるアレって事な訳で、つまり… 合掌…>>24
かわいい~
私のイメージではいつもファラオらしさを意識した言動してるツタンカーメンなのでこういうときの子供っぽさというかギャップすごいなぁって
本当に意図せぬ形でサーラちゃんの重要度が上がっていく…でもあのお兄さんの娘さんなんだから期待しちゃう気持ちもある
ルナとサーラちゃんで冒険旅行記inアメリカ!?セイレムの地で!?……わ、私ホラー書けない…ででですが書けるものならば…………
>>33
アクタイオンいったなぁ……やったなぁ……こらぁ強いぞぉ
へっぴり腰から覚悟決めた男の子は本当に強い。強いんだけど獣になっちまうと……! 元より自分で英雄じゃないとは言ってはいるけれどもその戦い方はやっぱりあんまりにも……
>>34
>>35
動いてるモノから目が離せないんだね……ネコちゃんかな?うさぎなのに。かわいいねっ
(パロ元を見てちょっとびっくりしたのはないしょ)アクタイオンが通常だと鹿の耳や角が生えてないのはケイローン先生と飼ってた猟犬たちがみんなで弔ったこと、そして養蜂神である父のアリスタイオスも息子のことを悼んでくれたその加護から神性をほぼ全て放棄することを代価とした獣の呪いの脱却です
宝具を使うと獣の呪いを受け入れた上で秘めた神性を取り戻してアルテミス(神)の呪いと己を一体化させて大暴れ。詳しくはwikiで見て欲しいのですが「神性持ちの女の子怖い!」から「神性持ちの女を○す」になってます
あと何度も推しますがイラストの表情の変化が個人的なすこすこポイント。レージュさん本当にありがとう……
>>36
異性キャラではありますがリムも獅音くんを振り回してたしそういうことかもしれない
>>37
優しさは決して表に出しませんがだからといって誰かを嘲ることも滅多にない……そんな感じのキャラ付けがルフになっています。殺るときも出来る限り一撃で
良くも悪くも自分に自信がないので一度爆発するとこうなります。令呪のメンケアが悪い方に働きました!
>>38
強くなる方法がこれしかない、というあまりにも悲しい選択
多分この状態になってもこのメンバーだと下から数えたほうが早いぐらいの強さなのですが、実は信仰を集めれば強くなれるシステムがありましてぇ……ちょっと忙し目だったのとPCの調子が悪めだったので遅れました。ゴメン。
談話室更新したよ!
>>19 >>21 >>22
おーって事はチハヤさんの憎しみブーストで暴走ルートにIN!してそこをセイバー陣営が刺すみたいな流れか?トスするSSの内容としては剣主従が今後の相談を軽くしてパス、って感じでしょうか。
戦闘面だと多分まだ小競り合いターンな気もするし
>>23
サタンにセイバー適性ですか……。一応動作とページのスリム化の為に引っ込めて基本4クラス!
みたいな構成にしましたが、まぁあるんじゃないかなぁ……とは思います(というか理屈が難しそうなのがランサーぐらいで後の基本クラスはほぼ行けそう)
セイバーなら黙示録とかでミカエルが使った剣を死因宝具にしたりとか、アザゼルの「堕天した後、人間に武器の製造法を教えた」辺りの逸話を採用して無限の剣製モドキが主武装になる能力構成でしょうか。
スタンスとしては自分を召喚したマスターに武器を与えたり強化バフを渡して「頑張れ♡頑張れ❤」してくるシェイクスピアっぽいのとかがありえそうだなぁ、という想定。伊草聖杯戦争、狂陣営の反応SS投下しました
案の定と言いますか、やっちまったぜと言いますか
もう退場確定してるからってこれは先走り過ぎましたかね…?
皆様ご確認よろしくお願いします
>>21
位置的に有沙の方が近かったので進三郎より先にターゲットが移行する事になりました
目の前に魔術師二人、そして相対するは理性が吹っ飛んだ復讐者。起こる結果はお察しの通りという訳で
>>22
有沙の対応次第ですが、ひょっとしたらまだワンチャン命を拾うかもしれません
まあどの道ロックオンされたのは確定なのですが
>>44
>チハヤさんの憎しみブーストで暴走ルートにIN!してそこをセイバー陣営が刺すみたいな流れ
>トスするSSの内容としては剣主従が今後の相談を軽くしてパス
ここら辺は騎陣営さんの対応次第ですね
とりあえず私からは投稿したので一旦騎陣営側の反応待ちとなりますロマンチックを詰め込んだ話を一度でいいから書いてみたい…ロマンチックとはなんぞや…
>>25
覚えていらっしゃいましたか…そしてなんかそう言われるとジェネリックケイネスみたいですねトリストラム…優秀さと引き換えに運命力を失った男…
相手が勝手知ったる身内枠というのもあって普段より塩らしいかもです。いつも不遜でいられるほど強いわけでもないヤツ
とはいえメインは教室なキャラである以上はドラモンド先生とか相手にマイペース貫いてるいつものテレータも書いてバランス取っていきたいところ
>>33
“恋”によってグレートマザーから少女になったことがここまで響いてくるとは…リディアさんが「成長」と捉えたようにアクタイオンさんにとっても心が許せるようになったというのに、深まった絆が主従の関係を脱線させてしまって…
宝具による獣化の描写とオルタアクタイオンさんイラストを見るに鹿のツノみたいなのが背中から身体を侵食していったって感じでしょうか…色もあいまってなんとも禍々しい光景
>>34
>>35
ウェイターペルカさん可愛い!この子にスケートシューズの機動力与えたら本当に誰も止められなくなりそう
そしてメズマライジングコインは一周させちゃ意味ないのよ…と思ってたら自分がかかっちゃってる…どういうコトなの…これがウサギライザー…?()
>>36
京極さんのキャラはみんな面倒見が良いから…すぐ寄りかかってしまう…尤も陽キャ=チャラ男という不文律から抜けられない中納言にも問題はありますが。これからもボケさせていただきますね!((
絶対に教室のみんなにはわからないところで発揮される教師性。なんだかんだで努力家の多いところなのもあると思います
特異点とか亜種であれどヤバさは単純にダンチですからね…いかに優秀といえど現代の魔術師が敵うわけもなく>>37
バランス的にはこのくらいの露出度で自来也さんはちょうど良かったと思います。シャツにベストでダンディスタイルとなると喉元くらいが限界でしょうし、本人のインドア志向からも外れない程度となると
何気に自販機くらいデカいのがドン・ファンです。結構自来也さん常識的な背丈なんだな…と思いつつもここでもバランスの良さが見られて身長差大好き人間は小躍りしました
>>42
リョーガ先輩もクウネルさんも見た目いかついけど根は良い人なのに…あまりにも特性がいかく…
カステラ、お前はベクトル違うだけで十分不良だ。自覚を持て
>>38
標準のツタンカーメンさんがファラオらしい重装備だったのもあってラフなファッション故の幼さが目立つ感じですよね。バザールとかで棚に飾られた色々な仮面に目を輝かせてほしい
セイレムは登場する神性の格が高すぎるのとアメリカという土地自体が後々公式に刺されそうという恐怖から二の足状態でしたがマサチューセッツ州というのもあってどこかで手を伸ばしたいのが中納言…ホラーと言わずとも中編としてネタを水面下で練っていきたいですね
>>40
自身の信仰を奪ったアスクレピオスがかなりまとまったオールラウンダーヒーラーであるところから差別化を考えるなら…先に弱体無効ばら撒く系とか?
呪いとかのスリップダメージの分リジェネとかのトリッキータイプも面白いかも
普段とは描き方をちょっと変えてみたのですが手を丸くするのかなりデフォルメみが強くなって可愛いですね…実際に描いてみての新発見>>45
生徒が望むのならば教えると思います
特にそういうのはセナの得意分野ですし、セナ以外にもそういうの得意な講師が何人かいます
>>50
精神がある程度変容したことで前までの「良い子」から素直に思ってること言いたいことをぶつけられるような子供っぽさが出てきたような感じですね
あと生意気なのも間違いではないです、価値観と肉体が人から外れたことによる生意気さが出てきました。だからルフが素振りでわからせたりしましたが
元が英雄ではないので怪物に堕ちるときは一瞬です
>>51
グレートマザーな性質はそのままに、抱きしめすぎて押し潰すやり方からある程度の節度を持って抱きしめるような在り方になりました
もちろん変貌するのはむちゃくちゃ痛いし、なった後も痛いです。大体バサランテ姐さんと同じような感じ。でもマスターのために自分じゃ手の届かないような全ての星を墜とすと決めたので……
今のナキを要約すると
誰か敵を倒したとして「ざ〜こ♡ざ〜こ♡」って思って悦に浸るたびに自己嫌悪も湧き上がってきます
だからルフが「調子に乗るなあと必要以上の自傷はやめろ」のノリで殴り飛ばす六蘭さんの煽りが秀逸すぎて良い返しが思い浮かばんぞい…
あとレイドでは援護メインかつ4日目敗退か最終日敗退か不明なので、今のバトルの電車脱線→電車かち上げて脱線ある程度抑えてから青紅剣を解放するタイミングで令呪一画使おうかなと思います。電車を涯角槍で飛ばして着地したタイミングで「令呪を以て命ずる!!速攻で決めて、ランサーくん!!」みたいな。
>>45
男の友情って良いですよね…ストレートなのもツンデレなのも腐れ縁もすきすき大好き
>>49
やりやがった!!マジかよチハヤやりやがった!!想像以上にやばい事になってて恐怖ですわ
共闘フラグの光もトラウマの強さによって破壊していくスタイル。これぞ復讐者の真髄って感じがしますね…見えた光明がへし折られるシーン程絶望する物はないですねえ
>>51
面倒見が良いヤツでワンパターン化してるのが隠れた最近の悩みだったりするんですよね…今まで完全な悪を作りきれなかった所があったんです。今回の奴らがどうかはオイオイネー
やっぱり何だかんだで名無しの先生達は結構良心的な人多いの良いですね…
>>52
よく考えたらそうでしたね、焦って思考が変になりました…初代霊衣だって水着×2に夏服では…?ってキャスギルが挟まってましたしね。大丈夫だったわ
運動音痴おじさんなので身長は平均くらいなのも納得できる筈ですね。恐らくショタのツタンカーメン君より運動ができない可能性もあるの怖いですね…
根っこが良い人なのに誤解される人大好きおじさんなんですよね小生。初期裂夜君もそんな感じでしたし。>>57
なんか分かる…。
俺も悪役はグリフィンぐらいしか作ってないし、更に完全悪とも言い難い(過去の悲劇で歪み殺人鬼と化した)からなぁ。そろそろ槍VS弓の撤退時の反応とか考えておかないとなあ
趙雲さんの列車持ち上げ&青紅剣によるロスヴァイセ負傷を考慮すると苦々しく撤退してしかるべき…だけど実験(平蜘蛛による列車脱線)は二線とも成功するわけだからあまり敗北感はないだろうし…こういう時どんな顔させれば良いかわからないの…
>>55
なあるほど、とてもタクティクス…その感じだとチャージ減少みたいな弱体無効に阻まれないものも待ってそうですね
あと敵全体HP回復+回復した対象に[人]属性付与(「私の医術が発揮されるということは貴方もヒト!」)で人特効自前で持ってたらもしそう
>>58
キーキャラとなるであろう人物がキャラシもない自分の脳内だけのものである以上は投げっぱなしジャーマンにはなれないのでね…現行のフィンランドで聖杯戦争が出てきたのもあって公式寄りな神秘に触れるルナちゃんを想像したくなるというのもあります
>>63
まだまだ予定は未定不確定な伊草であるだけに今回のような予想だにしない転がり方がとても楽しみ…
淡路廃帝の方は…自分なら、というものですがチハヤさんのフラッシュバックが共有されて少し瞑目してから、彼女の復讐が報われるよう全力を尽くすよう動く感じになりそうだなと。最初の誓いを果たすために止めたりはしないと思います
なので脱落の動きとしては今回有紗さんにチハヤさんが斬りかかったのをラーヴァナさんが鎧袖一触しようとしたところに割り込んで攻撃を肩代わりして…とか。奇しくもパロミデスさんの奇襲を防いだ時と似たような構図ですがお待たせしました
23時までに伊草投げます
もうちょっとお待ちください伊草弓VS槍の続き投下してきましたー
レスバ、都市魔術アタック、ランサー反撃、刹那ちゃん煽り…やる事が…やる事が多い…!!ってなりながら書いたので長くなりましたサーセン
とりあえず今までアーチャーが制空権取ってノーダメージ、ランサーにジワジワとダメージが来てたのをランサーが風ブーストで対応開始したのでイーブンになった感じです。ここで槍のターン取ったので次は弓のターンでアーチャーの攻撃も激化して縦横無尽バトルor列車アタック開始のどちらかかなと予想してます。あとは納言さん(或いは黒鹿さんのGM判断)に任せます
最後の勝ち方の常道のくだりは我ながら良い感じじゃないかと思ってます
感想お願いしまーす!>>66
あらま、声をかけられていた可能性もあると。時計塔に来た直後だったらコロっといってたかも
ま、まさか変質経験者的な側面もあるのですかスキュレカリュー…?
>>67
そうですね……なんだかんだけっこうな量になってきてるので昼の部の分だけでもやっておかないといけませんね
相変わらずタイトル部分で困るんですが私がwiki登録したのをみなさんにタイトル編集してもらうって形で大丈夫ですかね?
>>69
確認しましたー
刹那ちゃんの煽りっぷりもだけどランサーへの信頼っぷりもすんごおい
戦闘機動してるロスヴァイセを一手で吹っ飛ばしてみせるのもこれはさすがとしか言いようがなく…
次はどうしますかね。列車にいってもいい気はしますが…まだちょっと早いか…?
>>72
そんなかわいくしてもたべられるはずがないのである! なんなら逆に食べられそう…とりあえず今回で弓VS槍は折り返しになったかなってイメージです。
あと手札を晒すのは相手より後の方が強いって今回言わせたけどよく考えたら弓側にはまだ列車脱線という鬼札が残ってる事に今気付きました
まあ六蘭さん側のレスバ反撃材料ができたって事で勘弁してくだせぇ…
>>64
まあ槍側も最大チャージ涯角槍で電車かち上げ+令呪込みの青紅剣(負荷あり)+そこそこダメージで互いに結構ダメージ喰らってる感じになりますし、少し苦々しいけどお前もダメージ受けてるし列車事故は決まったし真名分かっちゃったし実質今回は吾輩の勝ち!!みたいな感じで煽るのとかで良いんじゃないかなと
前言ってた趙雲子龍は反旗の造反者煽りをここでブチ込むのもアリだと思いまっせ
>>70
貴重なヤンキー仲間なのでね…たまには絡ませたかったんすよね…
カステラ君も多分どっちかと言えばこっち側だからセーフセーフ
>>72
可愛すぎて食えねえですわこんなモン!!
>>73
「なんでただの槍だと錯覚してた?」からの切り返し自体は序盤から思い浮かんでたので、良い感じに決まって良かったなと思ってます
とはいえアーチャーもまだギア1段階くらい上がるかなイメージですのでここからだと思ってます。多分今は互いに1ブレイクした位
>>74
序盤の刹那ちゃんの檄で互いに自分がやる所は自分が、そっちはそっちがやれスタンスになってるのである程度は信頼できるかなー的な感じですね。主人公枠は有沙ちゃんなので主人公感は出さない程度にやる感じで
弓が筋D耐B-でこっちが筋B+、かつ無策に見せかけた上で初めて晒した攻撃なので派手に決まった感じですね。勿論アーチャーもこれで風ブーストを把握したので次からはこうは行かない、ランサー側もブースト発動には少し貯め時間の制約があるって感じなので言うてまだ趨勢は決まってないし、アーチャーの格も落ちない筈
列車はそうですね…次か、遅くても2周以内には発動していいかもですね。
とはいえ三つ巴側は序盤だからもう少し待つのもアリかも【氏名】セオリ・ファムラウド・ビットラム
【性別】男性【年齢】30歳【出身】アメリカ
【身長・体重】176cm・61kg
【外見・容姿】サイバーパンクな服装に身を包んだ細身の男性
【令呪の位置】右手。もしくはうなじ【所属】アトラス院
【魔術回路】質・量: E編成:正常【起源】
【階位・称号・二つ名】イグニス・コルプス『オーナー』、教官
好きなもの・苦手なもの:ゲーム・バッドエンド
【一人称】ボク【二人称】君【三人称】彼/彼女
【来歴】
各々が観測した滅びの回避に生涯を費やすアトラス院の錬金術師として生を受けた青年。元々は内向的であったのだが、自分の後に生まれた弟が一際好奇心が強く、彼に誘われる形として、演算で全てを知ることのみではなく外の世界に触れて多くのものを知ることを選択した。
生きている世界、そこには多くの悲しみが存在する。そんなものはわかっていた。演算でだって見えてくるし、アトラス院の誰も彼もが自分が見た滅びの回避で精一杯だ。だけど……外に出て感じる現実は、予想よりもはるかに大きくて。たとえ世界が滅ばなくても“たくさんの誰かが悲しむ”ものがそこにはあった。そして、“定められた禍災に挑む者”もいた。それなのに、自分の滅びだけを見て他を見ないフリをする。そんなこと、できるわけもなかった。
彼らは己をこう定義した。いつか訪れる多くの災いに抗うために叶うべくもない理想に手を伸ばす愚者の炎。しかして我らの舟旅は無駄になることはない。どれほど苦しくても最後にはきっと、目的地へと辿り着くセントエルモの光。組織というには心細いけど、それでも多くの組織のさまざまな立場にある人が、皆力を合わせて滅びに抗った。“英雄”とは、そのようなものなのだと。
滅びというものは至る所に眠っていて、災厄というものは常に起き続けているものだ。一人、また一人と消えていった。自分が観測したもの、自分以外が観測したもの。人には許容量がある。それら全てを背負って歩けば最後は自重で潰れるのだ。最愛の弟が、世界の滅びの回避を託してその身を演算装置に変えたとき。まだ歩くべきだとわかっていたのに、セオリの脚は動かなかった。その時に、理解してしまったたのだ。頭ではわかっていたことが、心でもわかってしまった。きっと、この世界は自分が何をしなくても生きていける。“たった一人”が足掻いたところで何も変わらない、“我々の総意(アラヤ)”が世界を変える。一人が世界を変える時代は終わった。この時代に英雄は生まれない。ボクたちは、ボクたちが望むような光にはなれない。炎はいつか消え失せるのだと。
それでも、足を止めることは許されない。多くの仲間が託したものを胸に抱いて、前へ進まなくてはならない。本質的には何の意味がなくても、自分が動かなくても他の誰かがやってくれたとしても……自分は、物語の主人公になれなくても。最後まで炎を燃やし続けて、馬鹿げた理想を貫いて、自分の身の丈に合わないほど多くのものに手を伸ばし拾い続けるのだ。いつか燃え尽きる、その時まで。ボクのゲームは終わらない。
【性格】
アトラス院の錬金術師らしく、演算によってある程度の先読みや人格の分析を行えるので初対面からかなり親密げ。ラフな雰囲気で近づいて話しかけてはくるがとても話が長い。相手との対話を重視しようとする意思はあるが、それはそれとして長々と一つの話題についての会話をする。
ゲームが大好きで、話をするときには色々なものをゲームに喩えて会話する。好きなジャンルはさまざまだが、どれに関しても共通することはリアクションが豊か。プレイする時は必ず演算機能を普通の人と同レベルに落としてやる、というのが信条である。ゲームに夢中になる他、ホテルの経営も多忙であるために席に座って落ち着いて食事を取ることが極端に少なく、部下にはたまに絞められている。
経営しているホテル、イグニス・コルプスは迷えるものが答えを探す場、そして己の生を燃やし尽くせる場所として提供しており、一員となった人々は本来自分が属している組織の活動とは別に、己の人生で求めるものを追い続ける。かつて挑戦者であったセオリは、そんな彼らの欲望を受け入れ目的のために背中を押し続けている。
ではそんなホテルを経営する主であるセオリが求めるものは何か?当然、“滅びの回避”である。セオリの場合は他のアトラス院の錬金術師と異なり、そこに人類が滅ぶもの以外も含まれているが。ホテルの前身となった組織での多くの犠牲と、彼らが遺したもの。それら全てを背負うこと。他のアトラス院の錬金術師と違うのは“己が見た滅び以外のもの”も回避するために足掻いているということ。それは演算を続ける中で見つけた人類に多大な被害が及ぶ事例かもしれないし、いつかのどこかで誰かに託された滅びの予言なのかもしれない。セオリは自分が見つけたそれを取りこぼさない様、必死に手を伸ばし続けている。
望んでいたものにはなれなかった。今ここに居るのは、夢の果ての残骸、己が希望に殉じることもできなかったただの遺灰。しかしそれでも止まることは許されない。かつての名残、後悔、諦観。多くの錬金術師が発狂してきたその結末を前にして……風に吹かれて散り散りになるその時まで、密かに熱を燻らせ続けるのだ。
「いらっしゃいませ、お客様。全ての夢を追う人の友人、ホテル【イグニス・コルプス】へようこそ」
「もー何何?あー大丈夫言わなくてもわかる。ボーナス欲しいんだね?えっと……あ、でも待って。ボクに内緒で個別に依頼費ちょろまかしたよね?一本化してないからその分ボクは色んなところに目を伸ばしてるからこういうの誤魔化せないよ?あ、ダブルKO狙ってワンチャン玉砕かけようとしてもバレてるから。少しは反省しなさい!」
「うーん……いやわかるよ。なんでボクなの?っていう疑問もわかるし、好感度の変動を恐れてその選択肢を選ばないのもよくわかる。でも安心して欲しい。ボクはそういうの察せるタイプだから君が何を言わなくても理解しているよ。ボクのチャートだとこれから先の行動は君と行動するものだからさ、君が何言ってもボクは君のこと疑わないから。もちろん君がボクのことを疑うのもわかるけどね。けどほら、やってみよう?こいつ途中離脱しそうだわって思っててもストーリー上いれるしかないキャラだと思って」
「ボクが観測した滅びに関しては誰も言わない。これはボクが解決するべき問題で、巨人の末端として遂行すべき使命だから。でもそれ以外は……人と協力して解決していくことが大事なんだってわかってるんだよ。人は一人じゃ生きていけないから」
「ヒーローなんて、もうとっくにこの世界からいなくなってたんだ。なれるはずもないんだよ」
以上です。発狂してないだけでアトラス院の錬金術師らしく苦しみを抱えていたりします思えばルナは時計塔でもけっこうルート分岐先が増えたなぁと。製作当初は考古学科と現代魔術科しか考えてなかったんですが後に天体科と鉱石科の可能性も生えてくるとはよもやよもや
ちなみに天体科ではルーカスくんと距離に近い後輩になり、カルデア行きが視野に入ってきます
鉱石科はもちろんスキュレカレー教室ですが…このルートだとルナは何をすることになるやら
>>75
まあ中納言さん次第でもありますしね
とりあえず一旦待ちで
>>79
年齢30の情報にとても驚いてる私です。いや30!?本当に30!?も、もっと若いもんだと…
いやしかし抱えてるものの熱さとある種の青さはイメージ通りではあるし…これは…滅びを回避しようと使った時間の分だけ若々しい…?
ホテルの情報も明かされてきたけどイグニスの名前が重いよぅ…どうしてそんな命名を…>>80
若々しい感じの喋り方にあれ?となりますが前作バッドエンド主人公的な立ち位置なのでこんな感じの年齢の仕上がりに
セナもセオリもそれぞれ別の理由がありますが実年齢よりも精神も肉体もなんか若々しかったりします
イグニス・ファトゥス(愚者の火)とセントエルモの火(光)の別称であるコルポサント(語源を遡ればコルプス・サンクトゥム)から成りました
>>81
他の仲間たちと違って演算によりさまざまなものが見通せるアトラス院の錬金術師なので薄々その事実に気づきながらも最後まで走り切った結果みんな死んだ末に「やっぱりそうなんだ」という想いに辿り着きました
自分の見た滅びが回避できなくても最悪剪定されるだけだしなぁ、みたいな諦観もあります
それでもかつての誓いを胸に……というやつで【あるある】プリテンダー、正体決まってもガワが決まらない
どうせなら近しい存在にしたいという気持ちとせっかくなのだから全く違う存在にしたい気持ちと心が二つある〜
>>69
拝読いたしました〜。いやあ…このピリピリ感、この煽り合い、そして一方的なばかりでない先の読めない戦況、実に良いですなぁ!
前々から予定していた趙雲さんの涯角槍真価発揮と刹那さんのギーク煽りもそこに至るまでに挟まれたクイズもあってバトルものの漫画を読んでいるよう…言い返しながらも前提に常に「お前の話を聞く気はない」というディスコミュっぷりが滲み出てる耿実も大変解釈一致です!なんだかんだで煽りに乗っちゃってる時点でなんだよなあ…
あとこれは個人的になのですが壁突き破ってぶつかり、それでいて何事もなかったかのように痛みも口にせずそのまま原因解明と戦闘続行をするロスヴァイセが好きと好きのマリアージュで口角ひたすら上がっちゃいました…冷静に時節を見極めてここぞという時に熱を解放する趙雲さんと終始兵器として無機質に倒れるまで戦い続けるロスヴァイセ、一見無感動な立ち振る舞いの二人でも実情は正反対なのが表れていて描写力の素晴らしさを感じました…!
その上で本当の本当に重箱隅案件を述べますと、耿実の一人称は「吾輩」でなくして「我輩」表記ですのでwiki登録時に修正していただけると助かります…本当に隅の隅モノですが…
あとはギーク(偽)君煽りの後に挟まれる地の文で「舌戦で痛いところを突かれても〜」のところはあくまで耿実側の視点でのものであれば「屈辱的な言いがかりをつけられても〜」とかの方がいいかな、と。痛いところというと図星っぽくなるので
指摘ばかりで申し訳ございませんが、あくまで気になった箇所はこういった枝葉末節の部分で全体としてはとても盛り上がるレスポンス&パスを頂けてとても嬉しく思っています!明確な敵陣営との戦闘(しかもレスバ付き)なんて初めてで昂ってしまう…これがアドレナリン…
>>74
昼間には各陣営動きが色々あった分掛け合いを一つ分に集約させても結構ありそうですよね
wiki登録→タイトル各自設定で自分は問題ありません〜。むしろ登録までしていただいてありがとうございます、お世話になります自分としては今度の手番で脱線しちゃおうかなというつもりです。こちらが仕掛け人である以上は京極さん(槍陣営)側での発生時点の描写はしづらいかなというのと、レスバにも戦闘にもまるまる一話使うだけの見せ場がもうないかなぁ、というのと
槍陣営側のギア上げに応じてロスヴァイセが戦闘機動を少し上げつつ耿実に更に高度化させるか(魔力消費を加速させるか)を念話で打診、それに対して「いや、彼奴らには猫に小判だ…我輩の計算は、その解は、今しも成就する。君もよく見ていたまえ」と否決して…みたいにして問題なければドカーンとしようという予定です
>>75
そうですね…鬼札も外れて、サーヴァントも負傷して戦闘続行は困難、となったのに残念そうにしているだけで達成感のある感じで離脱、という具合なら耿実の行動原理の胡乱さも表れてちょうど良さそうです
趙雲さんへの煽りはどうしましょうかね…本来なら青紅剣で真名を把握してレイドの時に煽り倒すというイメージだったのですが、今回でもう判明しちゃったようなものですし…去り際の捨て台詞にするにはちょっと長い気も…うーむ
>>79
セオリさん、弟さんの一件の重みは以前にも語っていらっしゃいましたがそれも彼の心を穿った水滴の一粒(と呼ぶには十二分に重いものだったでしょうが)だったんですね…アトラス院ってやっぱり厄い…
ゲーム好きでゲーム用語を多用するキャラクターでありながら、そんなゲームに出てくるような英雄(ヒーロー)は現実にはもう現れないと規定しているのも世知辛い
>>80
>カルデア行きが視野に入ってきます
………………!?なん、ですと…!このような性質なのでホテルは「自身の所属の職務とは別でどうしても求めたいものがある人」が職員や顧客、どちらの観点からも集まりやすい傾向にあります
遺物ハンターも、記憶警備隊も、みんなそんな感じ
>>85
アトラス院……というよりも本人の生粋の性質はあるのかもしれませんね
たくさんの仲間が後を託していって、最後に弟の選択で人類(アラヤ)は世界を救った程度で英雄だとは認めないんだと悟りました
ゲームが好きなのは現実との剥離もあるかもしれませんね>>84
すごい超高評価かつ解釈一致貰えてこちらも大歓喜ですわ!やっぱココは決めたいって所が最高に決まるとテンション上がりますね
この反撃は前々から練ってた、ある意味とっておきの回って言っても過言じゃない奴なので、バトル漫画みを感じてもらえてマジで良かったです!アニメだったら多分なんでただの槍だと錯覚してたの?の所から反撃BGMが流れ始めるやつ(勝ち確じゃないのがミソ)
ロスヴァイセさんが動揺せず無機質に対応する所はしっかり意識してましたが、確かに言われてみればこの2騎は対比できますね…趙雲はクールさの中にそこそこ熱があるタイプですし確かに真逆だ…俺は今気付いた盲点だったのでまぐれヒットではありましたが、やはりバトらせて良かったですねこの2騎
修正点に関してはなる早考えてたので色々見落としてました…以後気を付けます。
あと伊草2日目前半はとりあえず騎槍遭遇回と剣狂激突回をそれぞれ1〜2話くらいに纏めるのがいいのではって思いますそういえばバトルでロスヴァイセさんの魔力A++部分をあまり此方パートで活かせてなかった事に気付いてしまった…ごめんなさい…
>>85
次で電車アタック発動ですね、了解です!
となるとその次で一気に青紅剣起動で直撃まで行くって流れですかね?
あと、良ければ次ターン序盤でランサーをもうちょい削っても問題ないですよー。此方は撤退時に青紅剣の反動+軽度のダメージ蓄積で少し疲弊して刹那が「いのちだいじに最優先、それも初戦で死ぬなんてダメ!良いのは入ったから一旦退くよ」って感じにしようと思ってますし
(そうだ真名バレ早めちまったやらかしたの顔)
まあ趙雲君は逸話での明確な弱点は無いし宝具もシンプルな風属性ブースト+高速高火力ソードだから真名バレのダメージは薄い筈…そういう事にしとこう
とりあえず六蘭さんの地の文か拡声器煽りで「奴の真名は趙子龍か…成程、驚きはあるが所詮主君も国も守り抜けなかった無能、我輩の兵器の敵ではない」位に軽く触れるとかどうでしょうイグニス・コルプスの前身的な集団、弟は兄であるセオリの方がさらに良い未来を作れると信じて自分の身体を演算装置にしたりしましたが他もなかなかだったりします
果てにあるものを求めてアルビオンに潜って生命活動が途絶えたり、一つの田舎町を救うために吸血鬼と相打ちになったり、精霊種を鎮めるためにその身と魂で封印を成したり、とある独裁国家の魔術実験をその政権の主と差し違えたり
>>83
みんなカラフルで色合いが特徴的ですよね……と毎度感じたりしています
>>88
プルフラスはちまちま食べてそうだけどバニキはガブリといっちゃうから……
>>89
「すべての夢を追う人々の友人」がコンセプトにあるようにもちろん対価は必要ですが対価さえあれば背中を押して腕を引っ張ることは絶対にこなす、そんな場所です。こっちの職員の方が兼任できるからスキュレカリュー教室よりもキャラシ作りやすそう
ミステリー系や脱出ゲームだと本当に面白くなくなりますしね>>95
いえいえ、どういたしまして〜リディアってアイデンティティが「私はアメリカ人」ってハッキリしてるから、こういう柄の水着とかノリノリで着そうなイメージだったり。
そんなリディアのSGは『父方に因む特異体質』『エロピンチ恐怖症』。
リディアの水着姿、ギャラリーに登録させていただきました〜。
「ああ、うん。わかってる。花縁組の若頭とは私が話をつけるから。魔術推進派とそれ以外で色々とごちゃごちゃしてるらしいよ?私が得意なのは『仲良くすること』だから。……うん。それじゃあ」
父には敵わないが、ツユの工作や政治での手練手管も中々のものであるという自負がある。何せ既に父からは次期当主としてある程度の交渉は任されていたし、日本でのソルシュクラインの活動はツユの交渉技術によって為されていた部分が大きいから。その手腕はここでも見せられている。聖杯戦争を円滑に進めるため、またラヴギッドを優位に進めるため。その名目で対外的な協力体制を築いていたのが日本の極道、花縁組であった。23区を根城とする分家の援助は何処ぞの別の者によって妨げられてしまったが、本家のものは未だ健在だ。彼らが見ているのは当主である父ではなく、交渉役のツユ。だからうまいこと仕込むのはこちらの手次第。
「悪巧みか?らしくない悪い顔しやがって」
「………確かに私の手で人を殺したことはないけれど。時計塔にいた頃も、そして今も、間接的に人が死ぬようなことはやってたよ。ルフに手を汚させて私が綺麗っていうわけには虫がよすぎると思わない?」
「そうかよ。……ハァ。儂が言う前に辿り着いたな。なんつーか……まぁ、何も言えねぇか。儂はお前の人生を救ってやれるわけじゃねぇから」
誰かに善意で関わるほどに、その誰かは不幸になっていく。そしてその分、自分だけが幸福になる。アサシンに突きつけられたこの運命は未だに強くツユの心を縛り付けていた。否定する前に天海やナキがそうなってしまったというのも、より一層に彼のその不安の種を成長させる。もう二度とそうさせまいと躍起になっているが、それがどう転ぶかすらわからない。いや、わからないのはきっとツユだけなのだ。
「私はそうならない。絶対に逃げ切ってみせる。そして、私の親しい人全てを幸福にする。私の幸福を代価として」
『違うんだよなぁ……けど言えねぇなぁ……起源を自覚するなら自分で正しい方に自覚してもらわねぇと全部が悪い方に転がる』ただ、その起源の本質を見誤っていることをロートゥスとアサシンだけが知っている。アサシンは多少“露悪的”に描写したが、ロートゥスは違う。ツユの起源は良いものも他者にもたらすことを知っている。なのに他者を不幸にする形でしか存在できないのは、ツユ自身の心の問題だ。アサシンもロートゥスも、わかっているがそれは言えない。アサシンは言ってしまうことでツユに余分を加えることを嫌うし、ロートゥスはそれを言えば全てが悪い方向に向かっていくとわかっているから。どのような答えを出すにせよ、自分でやらなくてはならない。
「というか本当に、何でも見抜くんだね。勘が良いとか察しが良いとかそういうレベルじゃないじゃんもう」
「そうだな。超能力とか、そういうもんに近いと思う。この仕事を請け負った時点で、儂らの魂も脳も変わっちまうんだ。もちろん全知じゃない。対話とか、そういうものを重ねて自ずと見えてくるもんだ。読み間違えも普通にあるしな。例えば……変生したナキを見て気づいたんだが、儂はずっとあの在り方を人とは無縁の怪物だと思ってた、とかな。あとお前も純度100%の人だと思ってた」
「そこまで!?まあ間違ってないけどさ。私も、ナキも、新しい人類の形の一つとして作られてる。ナキは色々なものが重なって羽化したけど、私はまだ咲いていない。一生をかけて咲くかどうかすら怪しい」
「それで良いだろ。そういうのは人類が皆んなで足踏み揃えて進化するもんだ。たった一人だけ進化してみろ、それは人類にとっては人外そのものにしかならねぇ。……ま、なんだ」
難儀な性格だと思う。市井に生きる一般人を手にかけることも踏み躙ることも嫌う一方で、そうではないものを喰らうことは一切躊躇しない。それは本人の善性でもあるし、マシな生き方ができていると取り繕うための言い訳でもある。己のことを悪と自認するも、開き直ることはできない。心の何処かで救いと自滅を求めている。そんなものに、誰が救えるというのだろう。自分というものがない、それがロートゥスの見てきた決断だった。詰まるところ、自己意志で心の底から決定することができていない子供なのだ。彼もまた、ナキと同じ選択を必要とするもの。「お前がどうしようもなくなったら、死に場所を喪ったのなら、儂が終わらせてやるからよ」
「ありがとう。大人らしい…というかタメぐらいの見た目だけど大人だったわ。そりゃそうだね。……待って、何あれ?」
「は?………あの雷、確か……」
目が覚めたときに気づいたのは、物言わぬ肉の布団と化した父母の上で倒れていたこと。
「………そんな風に恨まないでよ。私を恨むのは、筋が違うじゃない……」
西洋から取り入れた呪物の取り扱いを父がしくじったこと。それから全てが始まった。父の精神は呪いに壊され、そのまま父方の実家にいた人たちが皆、殺された。そこで発狂死しておけばよかったものの、どうやら呪いはしぶとかったようで。縁深い妻子も狙ったせいでこんなことになってしまった。
母の方が父よりも何倍も強かった。だからあっさりと、何一つ手傷を負うことなく片付けた。問題はそこからだ。感染力、というものがワクチンが開発されていないウイルス並みにしつこいものだったようで。精神防護も対呪詛も乗り越えて、母も壊そうとしてきた。あるいは、妻としての夫への情か。情につけ込まれるのは呪いの性だ。やはり女で、やはり人だったのかもしれない。
だって私は何の問題もなかったから。母に朝爪を譲渡され、そのまま母を無意識に斬り殺した。それは咄嗟の防衛本能だったけれど、生涯で一度見るか見ないかというレベルの鮮やかさだったと自負している。私を助けてくれた先生曰く、それは天性の殺人術だと。別に嬉しくともなんともないけど、あの時からその才能だけはあったらしい。
「気持ち悪い。おかしいでしょ、何で私だけこんな風になんの?なんで私は前を歩いてるおっさんを見て今なら殺れるとか思ってんの?ダサすぎるでしょ」
元々この超能力は持ち合わせていたのだ。両親が生きていた頃から、触れたものの所有者が何を思っていたかはわかった。けれどそれはほんの少し前の話だったし、読み取れるものも長年使ってたりとかそういう制限があったはずだ。あの時、譲渡された朝爪で母を殺したとき。その瞬間、朝爪から伝わってきた憎悪。その奔流に飲まれて壊された時から全てが変わった。日本には情で鬼になる人もいると聞く。きっと朝爪もその類だったのだろう。ともかく、その感情が自身の許容量を超えて流れ込んだ時、脳がさらに変わってしまったのだ。精神の有り様も変化した。自分の意思とは関係なく、辺りから全ての感情を察知するようになった。物に触れたら良い方で、最高に勘が冴えてるときは歩く地面や周囲の空気からも他者のものを感じ取れるようになった。オンオフができないというのは本当に地獄だ。それに加えて、嫌な癖もついてしまった。殺人癖だなんて、誰が喜ぶ?
一人殺.せば二人、三人も同じこと。殺人は癖になる、とは誰が残した言葉だろうか。初めて殺したとき、朝爪から殺意が流れ込んでくるとき、周囲から自分のものではない感情が流れ込んでくるとき。それら全てが天海に殺人衝動を植えつけ、増長させた。減衰する時など一つもなく、落ち着いたことも一つもない。そんな中で、とある絡繰師の先生ができて。その人の伝手で聖杯戦争に参加して。そして……ツユと出会った。
「可哀想な人。救いようが全くない」
雁字搦めで御先真っ暗。それでも最上の結末を目指して走り続けるどうしようもない人。他人が救われることで自分が救われた気になりたいけど、自分自身が救われることは嫌悪する。自己愛なくして他者愛なし。己を愛せぬものに他人の愛し方などわかるはずもない。そんなことにも気づかずいつかきっと辿り着けるのだと思っているその姿は滑稽だった。一歩踏み出した先から詰んでいる。そんなあなたに……そんなあなただから。不思議と嫌な気持ちにならなかった。他の人の感情を読み取った時のような不快感が湧き上がってこないのだ。
あなたはとても可哀想。私もとても可哀想。救済など得られるはずもないものたちが、救済を求めて足掻いている。それはきっと憐れみだったし、同情でもあった。私たちは同類だ。まだ足りないと叫んでは、悔しい苦しいと泣き喚く。そんなあなたが救われたのなら、私も幾分か救われた気分になるから。だから私は、あなたに平穏を与えたくて……そのためにも、私を誤魔化して。
「結局それは、無為に帰した。人を殺.すという選択肢を取った時点で、避けられなかったのかもしれないわ」
「だから?」
「だからもう、諦めようと思うの。セイバー」私の闘争は終わった。理由はどうあれ、聖杯戦争のマスターを殺そうとしたそのときにもう私の道は終わっていたのだ。だから諦める。自分のサーヴァントには申し訳ないけれど……これも運命だと諦めてもらって。最初に対話したとき、そもそも聖杯にかける願望なんてないとも言っていたしこれはこれで良いんじゃないだろうか。私は本心からこの戦いを降りる。ライダー…否、セイバーならば、それを汲み取ってくれるはずだ。
「そうか。……だが、最後に一つ聞かせてくれ。マスター……いや、アマミ。その選択に、後悔はないか?これから先、きっとお前は自分を抑えられなくなる。それを防ぐ方法もなくなる。それでも……良いのか?何一つ悔いはないと?」
「良くないよ。けど……どんな物事にも終わりはある。私は、私という人間の物語はここで終わるべきだと思うから」
「そうか。……良くないと思うんだな!じゃあ残念だ。お前の願いには応えられない」
雷が、咆哮している。空間そのものが震えている。皇帝は虚言を許さない。願いを嘯くことなど認めない。望むのならば掴み取れと彼は思う。だからこそ、何よりも厳しい。“その程度”で諦めるなと猛るのだ。
「俺の前で、誓って嘘をつくなと言ったはずだ。マスター。そして俺はお前の願いを叶え勝利するためにここに馳せ参じている。殺人衝動が抑えられない?だからなんだ、それを克服するために戦っているのだろう」
「………もしかしたら、本当に殺してしまうかもしれない。世界中が、私を気持ち悪いものとするかもしれない」
「だからなんだ?俺を誰だと思っている。お前が望むのならば、“世界ごとき”いくらでも相手にして見せよう。この地に再び俺(ローマ)の栄華を轟かせるときだ。お前が世界の敵になるのなら、俺も世界の敵になる。だからそんな温いことを言ってくれるなよ」
何か、恐ろしい変化が起きている。霊基が変化している。おかしいだろう。綾姫の呪体を私たちは獲得しなかったはずだ。ならばこれは自力の……それこそおかしい。ただのサーヴァントにそんなことができるだろうか?いいや、違う。ただのサーヴァントではないことは知っている。でも、それにしたって……!「………この聖杯戦争の、法則」
「まあそういうわけだな。俺も色々とやってたんだ。人気を集めるってのは得意分野なわけで。あとは俺の特徴もあるかな?ともかく……俺は止めるつもりはないぞ。むしろもっと激しく行く」
「止まって、セイバー。私はそれを望んでない。令呪を使う前に早く」
「ライダーでもう大丈夫だぞ、アマミ。セイバー……うん、最優の騎士たる枷は外そうか。今から俺は皇帝らしく、その神威を振りかざす。だから……そうだな。自害させたければそうしろ。ただ俺は誓う。お前に勝利を与えよう。皇帝の名において、俺はお前の人生に光をもたらす」
セイバーとライダー。クラスの違いによる人物像の違い。ディオクレティアヌスにとって、それは“在り方”が如実に示している。セイバーであるならばかつての軍人皇帝時代を戦い抜いた戦場に生きる者としての側面が強い。しかしライダーとなれば……ローマを統べ、かの教徒たちを弾圧した皇帝としての側面が強くなる。ライダーが「セイバーであれ」という振る舞いを求めたのはそういうこと。セイバーを偽ることによって、己の王としての在り方に鎖をかけることができたから。
しかしそれはもう終わった。ここからは、一人の皇帝として現界した際にマスターと交わした誓いを果たす。邪魔をするもの全てを塵に。我が指先にて世界を回す。……セイバーの殻を捨てたその瞬間、ライダーはさらに荘厳な、貴いものになっていく。ここにあるのは邪悪さではない。一種の畏ろしさだ。令呪を行使する。それを戸惑うほどに。戸惑っていては令呪で抑えきれなくなるほど膨れ上がるのに。
「全てを、我が手に収めよう。我がローマは再び現世にて威光を示すのだ」
以上です。アクタイオンの禍々しさとディオクレティアヌスの神々しさは対比のつもりだったりとりあえず槍陣営単体シーンタイトルのついでに槍騎シーンの刹那ちゃん怪文書を改訂版に投下してきました
槍タイトルは主従とUMAとタブレットです。絶対にUMAはタイトルに入れたかった。
あと某掲示板で公式版趙雲が赤兎馬に困惑してる概念的なのが語られてたのを見てやはり本家版でも同じ事考える人はいるんだなーと思ったり
>>93
イメージカラーバラけさせよう的なのは決めてたんですが、まさかここまでカラフルになるとは俺も思ってなかったんですよね…
最初に考えた+主要敵の昂騎も競奈も暗めベースにイメージカラー的な格好だったので余計にカラフル度が目立ってる感じ
とりあえず新しく映ってる奴らは全員別ベクトルでやべーやつなのでお楽しみに
>>94
エッチだ…
あやかさんキャラのボンキュッボンをレージュ先生が描かれると本当にえっちですね…>>99
おお…衝撃の展開からどう返すのかってドキドキしてましたがそう来ましたか…!
カリスマを放ちながら正気に訴えて、かつ更に暴れれば仕留める事もできるって構えで選択肢を絞らせるのは脱帽です…すごい…
やはり羅刹王は伊達じゃないですね。見てるか髑髏烏帽子の方の羅刹王、これが本物のオリチャーや
>>108
絶望と共にライダーがセイバー名乗ってた事への答え合わせの驚愕と納得で情緒が滅茶苦茶ですわ…!
そしてライダー、覚醒の雰囲気とかは恐ろしいですが行動指針自体は天海ちゃんの事をしっかり見てる故なのが良いですね…恐ろしいけど邪悪ではない、って感じがします
というかまさかコレWボス同時出現同時バトルだったりします…?
>>113
戦闘経験自体はロスヴァイセも兵器としてでかなりあると思うんで、どちらかと言えば今回は相手の裏を掻いて、土壇場で意表を突けて決まったって部分がデカい感じになるかなと
大体そんな所ですね。個人的なイメージだと弓VS槍をwikiで前後編にするならここで前編、前半戦は終わりって感じのイメージです。ここから電車アタックが始まるらしいのでそういう意味でも区切りかなとよーし冒険旅行記の続きいきまーす
聖杯戦争と呼ばれる魔術儀式が存在する。
参加者は境界記録帯を使い魔として召喚し、使役する。参加者はサーヴァントとも呼ばれる使い魔を使役するマスターとして、互いに争う。
英雄と、怪物と、歴史と、神話をぶつけ合うバトルロワイアル。
最後まで生き残った勝者はなんでもひとつ願いが叶うという。根源に手が届くとも魔法を我が物にできるとも言われている。本当になんでも、だ。
……とまぁ、時計塔でここまでの噂話を聞いて私は興奮しながらも疑う気持ちが芽生えた。だってそうだろう、こんなのどう考えたって盛りすぎだ。コトの大きさに対して得られる成果が噂話の域を出ないんじゃ信じようもない。
だから自分なりに調べた。噂話なら10も20も100も集めたし、聖杯について知り合いの代行者に尋ねたり、境界記録帯の降霊がどれだけ現実的なのか降霊科に聞きに行った。これは門前払いされたけど。
そんなこんなであれこれと調べはしたけど時計塔の一学生の身で調べられる範囲なんてたかが知れてる。結局私は噂話以上の情報を手に入れられずに終わった。
事実無根の作り話、現実味の欠けた噂話、そう言われるのもわからないでもない存在すら曖昧な大規模魔術儀式。
その名前をこんなところで聞くことになるだなんて、思わなかった。
◇ ◇ ◇
「……聖杯戦争」
「回答します。魔術儀式の名称の一種です。具体的な儀式内容の解説には時間を要します」>>120
「具体的に教えてくれるの!?」
「肯定します。マスターがお望みであれば私の記憶領域のすべてを口頭にて出力致します」
「聞かせて!全部聞きた「そんな暇は無いでしょう」じゃあ一個! 一個だけ聞きたい!」
メレクの静止もほとんど耳に入らずナインに詰め寄る。今いいところなのだ、止まるはずがない。
「ナインが召喚したセイバーって誰!? どんな人!? 真名は!?」
「レーヴァテインです」
「想起します。高揚します。回答します。私の最強で最高なパートナーの真名は、レーヴァテインです」
「おお、おおおお……!」
知らぬ者なし。そう断じることに一切の不足なし。其は北欧神話の滅びそのものなれば。
ド級もド級。超をいくらでも足せる北欧神話のビッグネームだ。そんなものを使い魔として召喚できるのだとしたら聖杯戦争という儀式はやはりとんでもない。
でもレーヴァテインは兵器の名前だ。英雄でも怪物でもない。なのに召喚できたということは何かしらのカラクリがある。そんなの絶対聞きたい、我慢を吹っ飛ばして知りたい、全部全部を知り尽くさなきゃ収まらない。>>121
「レーヴァテインってことはアレだよね、兵器だよね? やっぱり剣? それとも杖? 使い魔として召喚されたんなら自立して動ける形だったりする? レーヴァテインに決まった形はない、だからどんな形であってもレーヴァテインを否定することはできないって話はけっこうあってね。そう考えると兵器としての多様性こそがレーヴァテインの本質なのかなって思ったりするんだけど実際のところはどう? 当たってる? 違うんなら実際のところはどうなのかいっぱい聞きた───」
「一個だけと言ったでしょう。そこまでにしなさい」
怒られた。お隣から状況分かってんのかオーラがバシバシ出てる。いやわかってる、わかってるよ? 今がちょっと迷子気味な状況くらい。でもさ、でもさぁ、メレクだって聞きたいって顔してるくせにさぁ。
「ハッキリ言って現状は遭難一歩手前です。長話してる余裕はありません」
迷子どころじゃなかった。
「今ってそんなにヤバいの?」
「坑道内部で謎の魔力光に巻き込まれて元の道を失った。これ以上の説明が必要ですか?」
「……要らないです」
メレクが来れたから安心してたけど、安心してる場合じゃなかったらしい。
たしかに今いる場所には人が動ける程度の空間も空気もある。でもどこかに繋がっているかどうかはわからないし、繋がっていても地上へ出れるとも限らない。さっきの衝撃で上へと続く道が塞がれていたらどうにもならない。
「いやでも道あるじゃん。メレクが降りてきたあの縦穴、あれ登れないの?」>>122
おそらくはあの赤い魔力が岩を抉って出来たであろうやや角度のついた縦穴。メレクが降りてこれたことから見ても、あの穴が元の位置まで繋がっているのは確実だ。
あそこを登っていけばなんとか戻れると思うんだけど……。
「確かにあの縦穴を登るのが一番話が早い。ですがその手段が問題です」
「降りてくるときに宝石魔術でふわふわ浮いてたじゃん、あれじゃダメなの?」
「あれは……まだ未完成のものです。浮きはしても上昇は難しい」
「さすがにメレクでも飛ぶのは無理かー……ってか登れないのわかってて降りてきたの? メレクらしくないね?」
「…………。誰のせいだと……」
見捨ててくれてもよかったのに、とは言わないでおく。来てくれた/来てしまったんだから今さら言ってもしょうがない。
「じゃあ私の星座飛行で一気に上まで……ダメか、危ないや」
あの魔術は現状だと人間大砲モドキの欠陥魔術だ。遮るもののない空ならまだしも、こうも狭苦しい坑道の中じゃワンミスで壁床天井に激突するだけになる。
激突自体はメレクに防御結界を張ってもらえればなんとかなると思うけど、そうすると今度は衝撃で坑道を崩しかねないしなぁ……そもそも今の私の魔術は……、
「危険性もですがそれよりも先ず、確認すべきことがあります」>>123
「なに? ナインをどうするかって話なら、」
「違います。貴女は今、魔術を使えないのでは?」
う。
「……バレてた?」
私の魔術は、灯明魔術と呼ばれる火と光に焦点を当てた魔術だ。私自身が『夜』になったことで属性の不一致を起こして使えなくなった過去がある。
この不一致を解消するためにあえて『夜』を前提条件に組み込む工夫をして……その工夫にもけっこうな時間と労力をかけて、それでようやく使えるようになった今の私の魔術なんだけど。
まさか『夜』を術式に組み込んだせいで白夜という環境が牙を剥くとは思わなかった。誤算も誤算だ。
「一方的に沈められるがままにされたと聞いて引っかかっていました。意識外を狙われた、水面に沈められた、なるほど魔術の集中は難しい状況です」
「そ、そうでしょ? それのなにが引っかかるの?」
「ルナがその程度で魔術に集中できないはずがない」
「…………」
「しかし現実、魔術は使えなかったという。ならば元々使えなかった、あるいは不安定だったと考えるのが自然です」
「……よく見てるね」
「貴女は目が離せない人ですから」>>124
そう言われちゃうとなんにも言い返せない。さすがの私も迷惑をかけまくってる自覚くらいはある。
「さて遭難一歩手前だという状況は理解できましたか?」
「しましたぁ……」
「理解します。私達は危機的状況にあると」
「よろしい」
私はしょんぼり気味に、ナインは片手を上げながらの返事だった。
……遭難一歩手前とは言うけどもう遭難してるようなものじゃないだろうか。上がれないし道もわからない、助けも呼べないとなれば立派に遭難してると思う。立派に遭難ってなんだ。
「では脱出しましょうか」
「できるの!?」
遭難一歩手前って話はなんだったのさ!
「戻る手段も用意せずに穴に飛び込む馬鹿がいるわけないでしょう」
「でもさっきの魔術じゃ登れないって……」
「誰が同じ手段で登ると言いました? さっさとこれを結んでください」
「結ぶって……なにこれ? ロープ?」>>125
メレクが握ったまま差し出したのはそれなりの太さを備えた紐状の物体。どう見てもロープだ。映画とかで見るような茶色いやつじゃなくて真っ黒なのが少し気になる。
どこからこんな物をと思いロープの先を辿る。全体像を掴めないまま目で追っていくとロープはメレクの腰回りにがっつり巻き付いて、さらに追っていくと縦穴の上へ向かって伸びているのが見えた。私が気づかなっただけで最初から命綱を用意してから降りてきたらしい。
「上に伸びたロープの先は離れた位置で固定しています。まっすぐ辿れば戻れますよ」
「おぉ~」
「称賛します。メレク様は用意周到です」
「……様を付けるんですね?」
「メレク様はマスターのパートナーです。なれば当然の対応かと」
「……いえ、気にはしませんが」
「メレクメレク、それよりさ」
「はい?」
「これロープ掴んで登っていくんだよね?」
「はい」
「……力技ってこと?」
「勿論。では頑張りましょうか」
……まじかぁ。>>126
◇ ◇ ◇
実際にはメレクが一番頑張ることになった。
私はというとやる気こそあるものの回復しきってない身体で崖登りの真似事なんてできるはずもなく。『強化』の魔術すら不安定な有様を晒してしまって即座にメレクとナインの両者からストップがかかった。
じゃあどうしたかというとやっぱりメレクが頑張ることになる。まずはコアラみたいに私がメレクにしがみついて、2人まとめてロープでぐっるぐるに結んで準備完了。あとは力技だ。
ざっくり言うと私っていう重石を抱えたまま『強化』の魔術をかけたメレクがめちゃくちゃ頑張って登った。男の子ってすごいと思った。
さて登り切って一休みして。そのあとロープの先端に結んでおいたナインを今度は私とメレクが2人で引っ張り上げて。そしてまた一休み。
2人から3人になった私たちは迷宮じみた坑道を記憶頼りになんとか抜けて……そうしてようやく私たちは地上に戻った。
「はぁ~……やっと出れたぁ」
時間にしたらそう長くもないはずなのに丸1日くらいは坑道にいた気もする。私には不利なだけの白夜の空もまぶしく見える。
私は満身創痍。メレクは疲労困憊。ナインはもともと半壊状態。よくまぁ三者三様にボロボロになったなと思う、フェーブスさんが見たらいろいろな意味でびっくりしそうだ。
特にメレクの消耗っぷりはすさまじい。喋るのも億劫そうに相槌しか返せないメレクなんて初めて見た。
消耗、疲労って意味じゃ私も大差ないけど……今も安心感と開放感で力が抜けそうになってるし。それでもコテージに帰るまでは気が抜けないから身体をおもいっきり伸ばした。ぐぐーっと背中をそらす。>>127
「落下します。マスター。私が落ちそうです」
「あ、ゴメン」
私の背中にしがみついたナインがやんわりと抗議。誰にも見られないようにと背負ってからポンチョの下に隠したけど、ナインが不思議なほどに軽いから忘れそうになっていた。
子どもサイズの小ささと軽さ。布越しに伝わる金属の硬さと冷たさがなければ本当に子どもみたいだ。
よいしょと背負い直そうとして、ちょっと勢い余って私の後ろ髪をかきわけてナインの頭が出てきてしまう。まずいと思う前にナインが自分から隠れるために動く。スペースを空けるために頭を出して。そしてなぜか止まる。
「マスター」
私を呼ぶ声も心なしか震えているようで。
「これは、なんなのですか」
「……? これって? どれ?」
ぎぎ、と鈍い音を出しながらナインの奇妙に細長い指が上に向けられる。つられて視線を上に向けても、驚くべきものなどなにもない。
あるのは白夜の赤い空と、ゆるく流れる雲だけ。後はなにもない。>>128
「私達の頭上に広がる赤い空間を指しています」
「ひょっとして、空のこと言ってる?」
「……『空』……これが…………」
つぶやきのような一声を出したきり、ナインはなにも言わない。
いかにも初めて見ましたと言わんばかりのリアクションも不思議に思わなかった。物心がつくまで空を知らずに過ごす。そんな話も、地下と穴蔵を愛する魔術師にとっちゃ無い話でもない。
私はなにも言わずに空を見上げた。きれいだなぁ、なんてありふれた感想だけが出てくる。
「……マスター」
「なに?」
「きれいな、空ですね」
「うん」
「この世界は、きれいなのですね」
ナインの、私とそう変わらない感想が、なんだかおかしい。
でもそれはまだ早い。この赤い空だけで世界がきれいかどうか決めるのはあまりにも、もったいない。だって、そんなものはまだまだいっぱいあるはずだから。>>129
「ナイン。空はこれだけじゃないんだよ」
「そうなのですか?」
「そうだよ。白夜の今じゃ、見れない空だってあるんだから」
「質問します。それは、どんな空なのでしょう?」
「んっとね……月がきれいで、星がきれいで、見上げたぜんぶがキラキラしてる、そんな空だよ」
「……悲観します。今この地で見れないのが、残念でなりません」
「じゃあ、私が見せるよ」
今この場で白夜を覆すような真似はできない。今の私はまあるい世界をひっくり返せるような魔術師じゃないから。
でもこれなら見せられるって確信できる。だってそれは、夜(わたし)の十八番ってやつだ。
できないわけが、ない。
「約束。私がナインに夜空を見せてあげる」
「歓喜します。感謝します。……楽しみです、マスター」
また空を見た。やっぱり赤い。
赤のすべてが黒に入れ替わる幻が見えた気がして、私は歯を剥いて笑った。今気付いた情報。
メレクとうちのリディアの身長、マシュとお揃い。このところの私はひびちかを見るたびに正体不明の感情に襲われていたのですが最近ようやくその感情の正体がわかりました
これ「型月っぽい主人公作りたい欲」だなぁ、と
作りてぇ…
>>136
おかげでサクッと脱出できたのでせーふですせーふ
まだまだいっぱい大変なのでがんばれ男の子何気に単体では描いてなかった通常霊基ver自来也おじ
いい感じに星3感出せてる気がするけど…なんだろうこのもしメインで実装されたら敵幹部ポジで出てきそう感…
>>118
あーそっちでしたか、勘違いスイマセン
六蘭さんはアーチャー強いぞーかっこいいぞーして任せてる雰囲気なので確かに分析では差があるかもですね。あえて刹那ちゃんに怒られそうな言葉で言うなら、文字通り場数というか年季の違いで上回ってるみたいな
>>131
よく見てるねのくだり好き…この随所随所に差し込まれているルナメレがストーリーの良さみをより引き上げていらっしゃる…
そして最後の夜空を見せるって奴…コレが実現する所は名シーンになりそうな予感がプンプンしますねえ
>>136
メロ(ノロケ乙ぷにゅ)FDS2話あげるぜー!
>>139
「ありがとうございましたー!」
最後の客の退店に返礼の言葉を告げ、白い髪に青い瞳をした青年、味陸十五は下げた頭を戻し店内へ戻る。
此処は中華料理店「鯨宝(ヂンパオ)」。
街中にある小さな店であり十五はそこで住み込みの生活をさせてもらっている。
さて、と十五は人の無くなったテーブルや椅子を整え布巾を持って汚れを拭き取っていく。
一時的に客足は途切れたがこれからもう日が落ちるというもの。帰宅前のサラリーマン、玉には奮発しようと外に向ける家族連れなど飲食店としては油断の出来ない時間になる。
忙しくなるのだから今のうちにセッティングをこなしておくのが接客業の務めというものだ。
……味陸十五には過去の記憶がない。
己が何者なのか、この半生で何をしていたのか。
覚えていることが精々が名前とぼんやりと親はいただろうことくらいのものだ。
そんな身元不明な不審者としかいいようのない人間を預かってくれている鯨宝の人達には足を向けられない。
だからこそ仕事には全霊を尽くす。それが十五にできる精一杯の恩返しなのだ。
「……十五」
「劉さん?」>>140
手早くテーブルと1人席を済ませ床の清掃に取り掛かっていた彼に声がかかる。
顔を上げればそこにあるのは日本では珍しい褐色の肌をした少女。
背中ほどに黒い髪を伸ばした彼女は劉。
オーナーである古辻真里歌の友人であり十五としては先輩にあたる。
……友人、にしては真里花に対する距離の詰め方に怪しい所が有るのだが、十五の立場から指摘するようなことではないので飲み込んでいる。
「今日はこれでお休みにすることにします」
「……え?もうですか」
「十五もここの所精力的に働いてくれましたし、いっその事大きく休みを取ろう、と真里花が」
十五の横を通りすぎ店扉の吊るし看板を裏返した劉は振り返りながら貯蓄自体は余裕がありますからね、と念を押すように言葉を付け足した。>>142
月咋三鳥は久方振りの頭痛に悩まされていた。
三鳥らしくその疲弊を表に出すことなく学業と月咋家次期当主としての勤めは果たしているが当人にも認めがたい部分で間違いなくそのストレスは積もっていた。
紛れもなく、その原因は昨夜召喚した使い魔なのだと過去へと回顧する──。
「──抑止の環より来たれ、天秤の守り手よ……!」
聖杯戦争におけるサーヴァントを召喚する祝詞。
月咋家の人間は都度聖杯戦争への参加が確約されたシード枠だ。
家系を遡ろうと歴代崇高とされた三鳥としても最強の英霊を呼び出すための触媒は用意していた。
東欧はドイツに伝わるニーベルンゲンの大英雄、竜殺.しのジークフリート。その彼の背に付き竜の血を阻んだ菩提樹の葉であった。
およそ考えうるセイバークラスの中でも至高の一騎になると目しているかの英霊をサーヴァントとして召喚できれば勝利への路は飛躍的に進む。
側近達に見守られながら三鳥は確かな手応えを掴む。
魔術回路がピークに達する時間も身体の調子も万全である。触媒の真偽も入念に確かめ詠唱や魔法陣の精度も完璧。不足など何処にも無かった。まさにMs.パーフェクト。
「……え?」
だからこそ、それは当然の困惑であったのだろう。
光の奔流の中から現れたのは長い艷やかな黒髪に鎧の一つも纏わずに自然の物を利用したであろう動きやすさ重視の衣服に綺羅びやかな宝石を装飾したショールを纏った女性。
さらに持っているのは剣ではなく大杖。>>143
「確認するわ。貴女は英雄ジークフリートかしら?」
「……ジークフリート?はっ、あの英雄に用が合ったのか?残念だが私は違う。
私のクラスはキャスターだ」
その美貌を歪めるように悪辣に口を歪めたサーヴァントの言葉に三鳥は愕然とした。
(キャスター。よりにもよってキャスター……?)
この日の為に準備は何もかも整えたはずだった。
だのに、キャスター。月咋三鳥が最弱のクラスを引くなどと──。
あり得てはいけない事態故か呆然とした彼女を後目にキャスターは杖で床を叩き室内を値踏みするように観察する。
「……ふむ。異郷の地であるが表の家財は上々。儀式場としても粗は無し。スポンサーとしてこれとないな。
だがしかし……」
何やら勝手に評価を言に並べている様子に意識を取り戻し気を取り直して言葉を切った彼女に声を掛ける。
「キャスター、貴女の真名は──」
「──マスターが欠損点か。
見てくれは文句のない超一級品だが肝心の中身が贋物ではな」>>144
「…………………………………………………………」
瞬間空気が凍る。
従者達に向き直った三鳥は微笑と共に下知を投げる。
「人払いをお願いしますか?
お父様へのご報告は後ほど。サーヴァントと今後の戦略を練りたいの」
「……は、はっ!」
「あぁ、そうだったな。私の真名は──」
「令呪を以て命ずる」
「……なに?」
こちらの口を告ぐまでもない令呪行使。
高位と気品の中に冷ややかさと狂気を見出したキャスターは準備の差の前に絶対命令を架されざるを得なくなる。
「───不要な口を閉じなさい、キャスター」
それが昨夜の顛末。衝動的に令呪を切ってしまったこともそうだが父様への釈明に苦労を費やされる羽目になり初手から躓いてしまった形になる。>>145
キャスターは早々に工房に篭り魔術礼装の作成に取り掛かっている。
彼女の要求する素材のコストの高さにも悩みの種はあるがこればかりは仕方ないと納得している。
今繕わせたものは活動に最低限支障の無い程度の代物だ。
「………………!早いですね。どこの陣営かは分かりませんが、様子見でもしましょうか」
濃密な魔力の滾りと結界の気配を感じ取り三鳥は超人達の戦場へ向かうためにその歩を路地の闇へと進めていく──。
日の落ちる黄昏の空の下、倉庫街にてバーサーカーはその気配を隠そうともせずにただ佇んでいた。
言うまでもなく、挑発行為である。
マスターからの指示は一つ。ただ赴くままに戦い、目となれ。
分かりやすく、気の良い命令であることにバーサーカーは喜びを唇に乗せ笑う。
どのみち、自ら戦いを始めるつもりであったからだ。今回の聖杯戦争にてどれほどの猛者が集ったのか。
せいぜい、退屈を紛らせられるぐらいではあってほしいが。
「──来たか」
閉じていた瞳を開けば光の如き魔力の粒子が収束しその姿を結実させる。イベ終了したのでネタバレ祭りじゃ
三週間はちょっと“永遠(なが)”すぎたな……!
宇治周辺を調べていたここのえは、琵琶湖・宇治川・淀川(阿倍野なので正確には大阪)で、それぞれに竜宮関係の伝説あるっぽいことを発見して全部繋げようかなとも思ったけれど、流石に回収しきれないし他製作者様が使おうとした時に衝突するのも勿体ないと感じたので「そういう出典もあるよ」程度にしたのです(前置き)
公式「綿津見宮なんですけどぉ、藤原秀郷(俵藤太)も同じところ行ったんですよ」
自省していたここのえ「このスレにコモドドラゴンを放てッ」
公式様が琵琶湖でも綿津見宮(海の竜宮)に行けると明言してしまったのでネタ回収じゃあ!
異なる地域で入っても同一の竜宮が成立するのなら瀬戸内海の平家…安徳天皇…の竜宮も回収できてしまうかもしれない。割と何で…?
という訳で以下のページはちょくちょく情報更新したり整理していたりします。この前、国会図書館で昭和時代の絶版本読めたので『宇治の宝蔵』の内容物も更新していたり
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/八十氏
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/魔術系統:八十氏
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/宇治の宝蔵>>131
やはり……やはりレーヴァテイン!「歯を剥いて笑った」って表現が個人的には刺さりました。魔術がとっても好きなんだなぁというのが伝わる
>>138
服装がかなり毒々しい感じだからとかですかね?
>>134
この非人間間にビビッとくるものがありますね……とても良い……描いていただきありがてぇありがてぇ
>>147
wikiのバーサーカーとランサーの欄を見るとスペックがとんでもなくてびっくりです。いったいどうなっちまうんだこれ……
>>112
普段ならそこまでって感じですけどこの聖杯戦争の世界法則と噛み合いましたね
>>113
剣槍が強いからこういう風に攻めて行くしかないと思いました
>>116
非情な皇帝としての側面を見せないためにあえて騎士として振る舞っていたという感じです、非情なままだと容赦ない行動で天海が恐怖して殺人衝動を増幅させる可能性があったので
>>136
割と私の性癖みたいなとこあります(光すぎて周りを焼く光属性)
>>148
普段のライダーだともう少し陰鬱な部分が出てくるのですが何せ今回は現地の信仰補正、ピッカピカです
>>26、>>77、>>93あたりにアクタイオンオルタについてとセオリのキャラシートがあるので是非〜!あと多分下記ページの「最悪だなんて言わないで」辺りから色々前スレのこののえさん見てなかった分更新してますので
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%2FFalling%20Star別にここだけというわけでもない多分ストーリー明かされたわかるけど重大なネタバレでもないこそこそ話
ナキとツユはそれぞれ異なった観点から「次世代の人類、あるいは霊長のモデルケース」として作られているところがあります
とはいえfakeのティアほどのものでもなければあくまで目指してやってみた!だけで花開いたとしてもそこまで……ではあったのです
ナキが綾姫の呪体を食べて博物館さんちのマイアくんの礼装をつけるまでは。つけたせいで、あと聖杯戦争の「適応して強くなる」というシステムがガッツリ嵌りました、超偶然
ツユも同じように花開く可能性はあるのですが……どうやって?
>>149
おお、かなり見やすくなっている
これはアレですかね?そろそろイクサさん完成版が?wikiのナキの性格欄伏字解放するの忘れてたので今貼ります
無邪気。健気。見た目の大人らしさとは裏腹に、嬉しい時は穏やかな笑顔をよく浮かべ、怒った時は拗ねていじけて、悲しい時は涙ぐむ。ストレートな感情表現をぶつけてくれる年相応の少年。甘え上手で取り入り上手。見ているだけで放っておけない危うさと、助けた時に向けられる素直な感謝が年上によく効く。
自分が恵まれているということをよくわかっているし、だからこそそんな自分でいられるための環境をくれている周りの人たちに感謝している。そんな彼らに恥じない自分でありたい。そのために、良いことをする。善を尊び悪を厭う。誰かを助けるために戦う、良いことじゃないか。それはきっと間違いじゃない。悪いことな訳がない。だから自分は駆け抜ける。
だってそうじゃないとやっていけない。そうじゃないと自分は自分を誇ることができない。ナキは良いことをしている。そうでなければならない。そうあるべきだし、そうでなければ自分はどうすれば良い?いやでも、どうして人助けにここまで固執するのだろうか。
それはきっと、単純なこと。人を壊すことは、とても気持ちの良いことだから。だからそうする。それが良い。自分は善で、あなたは悪。蹂躙することで善行となる。周りは褒めそやしてくれる。それが綾姫ナキを構成する、何よりもの輝きだから。
>>153
闇が濃くなると同時に露出が上がりましたけどまあ野生の獣なのでモーマンタイ
セオリはですねぇ……ホテル、をわざわざ組織としているところからもわかる通りもう休め感がタラタラなんですよ……
燃えたぎるような野心を宿して夢を追う人を受け入れるので割と職員も作りやすいのです、本所属を別に置いてもいいので(時計塔とかね)
鵺かぁ……>>152
省エネモードかわよ~
野生的、良いですよね…雪原で女王のように君臨するヴェロニカの姿が見える見える(幻視)>>156
ツユとナキ(2人は異母兄弟)のお父さんは見た目年齢二人より年下なだけでちゃんと人間です。精神はちょっとわからない
「こうなるかもしれない」の未来の人類の在り方をそれぞれ想定した感じの作られ方になってます
たとえばナキは「本質的には身体を必要としない」だったり
>>156
八十氏の技術欄にあるもの全部魅力的なのでwikiに残してくれたら嬉しいなと思いつつどの技術をイクサちゃんに反映させていくかという取り捨て選択……
綾姫一門の操る「適応」は「猿田彦神に極めて近い天狗の遺体(神本人ではない)を触媒として初代が魔術の確立に用いた西洋魔術」だったりします。内容は置かれた環境や自身を苛む障害に対して適応し、体を一時的に変化させること。優れた使い手は半永久的な身体改造が、なんなら極まると進化とまで呼べるかもしれない変化ができたりします
ウリューは息を止めて、集中して、「この喧騒の中を誰にも気づかれないぐらいに動ける自分」を実現しました。保険医とマダムにバレましたけど
そういう技法を扱うのはルフの方だったりします。博物館さんのアルテミシアが教えた武術の修練と遺物管理で出くわした「ある不幸」で剣を抜く、あるいは矢を構えたときに自己暗示や呼吸、歩法で体が変わる>>148
ファブニールも同名別人が同時召喚されてるとか思いもしない初めての経験でしょうし……。
北欧神話とジークフリート伝説は別モノ……だよね?ジークフリート自体に面識は無いはずですよね?
後ファブニールは宝具でシグルドとグズルーンに変身出来るとのことですが、どこまで変身できるのでしょうか?
姿だけ?宝具とスキル、技量まで完コピするのでしょうか?
スキルの竜種改造のランク削減は竜になった時だけで通常時や別人変身時には適用されない、という解釈でよろしいのでしょうか。
というかグズルーンCVともよ様じゃないですかともよ様良いですよねひゃっほい!
>>150
今聖杯戦争ぶっちぎりでツートップの2人です。
他の聖杯戦争でも優勝候補。方や北欧世界に名を轟かす邪竜、方や擬似的な神霊に近い大英雄。
いきなり最終決戦……?>>158
半数が持ってる対魔力というイジメスキルを見るとキャスターは真っ当に最弱だから……。 マスターと役割被るしね……。
どこかの赤悪魔と違ってミスは何もないんですよね。触媒もほぼジークフリート確定と言って良い本物。
なのに縁はある違うやつが召喚された……、何ででしょうなぁ?>>157
読ーみー違ーえー(割とよくある)
八十氏の魔術は沢山用意してみたいですね。TRPGの職業クラスの獲得スキルとかを読むのが楽しいタイプなので…!
ありがとうございます~!なるほど了解、適応結果と。万能性が高くて面白いな…(自分が思いつきたかった顔)>>159
ジークフリートとは面識なく、竜殺.し故のひやっと感で…
ファヴニールはシグルドとグズルーンの姿と肉体的スキル(神性・竜の炉心など)だけ、ということで。心臓があるから本人ダヨ?と世界を誤魔化している隠蔽系に近いのかも。あくまでも「人間体→竜体への変身」が本当の効果なので
シグルドの自動迎撃・自動防御は、必要なら原初のルーンで代用可ですね。ここら辺は賢者の本領発揮
竜種改造のランク削減は、竜体のみになります。通常時や別人変身時は適用されませんでOKです~
ともよ様声で言われたい台詞セットがグズルーンに入っている…癖…(グズルーンに変身したファヴニールは言わないので注意)>>138
気づけば挟まってるんですよ、いやぁ不思議不思議
そこまでが遠いんですけどね……お見せできるといいなぁ
>>148
レーヴァテインですぜ。きっとおそらくみんなに予想されきっていたであろうセレクト
あとはこれをどう料理するかってわけですよ
>>150
まぁここまでの流れからすると他の人選なんてねぇ
個人的にも好きな表現でした。ルナは好きなものになるとケモノっぽくなりがち
>>158
そこもレーヴァテインゆえ…レーヴァテインだからこそ…
まだ13歳なんですよこの子。本当によく頑張ってくれてるぅ
>>147
最優のセイバー狙って最弱のキャスター来ちゃうのかわいそ…
お互い初対面の印象よくなさそうだし令呪も無駄に近い切り方してるし……うーんこれまずいのでは?>>171
あんまり具体的にはまだって感じですかねぇ……、強いて言えば>>170。
〆は多分セイバーがバーサーカー斬るけど深手なので撤退という感じになるんでしょうが、少々その展開に持っていくには考察材料不足な印象もありますし
パロミデスvsラーヴァナ&淡路廃帝でもパロミデスは防戦面はそっち重視すれば持ちこたえそうだと思ってますが、そっから攻勢に回る切欠は欲しいですね。
それが弓vs槍の電車事故になるのかな、とするには割合に距離離れてるからなぁ
>>172
>セイバーは状況悪化させるだけの置物
ミカエルの剣とか”どんな剣でも作れる”みたいな宝具持ってて戦ってもまぁ強い(弱けりゃ神への叛逆だってさっさと鎮圧されただろうし)癖にコレとかシェイクスピアより酷いんじゃないか?
なんかテスカトリポカみたいな相手すら支援するムーブしそうだし前スレの詰め絵が色々良い感じだったのでvol2です
詰め合わせ絵描きやすいですね…
今回は
・最近相方の典韋自来也が夏イベで出番あって霞んでしまってる許褚と児雷也くん
・エクストリーム噛ませのつもりが想像より人気出てしまった男ことダグラス・ブリージスさんビジュアル(仮)(詳しくは前スレ700辺りかwiki更新されてる奴で)
・何気に描きたかった六蘭さん、悪い男描くの楽しい
・伊草で煽ってる所を見て思いついてしまった禁断のメスガキ刹那ちゃん(朽崎さんごめんなさい)
・遂に描いてしまった某ニチアサ女児アニのコスプレをする海月ちゃん
・前伊草版私服を出したら「ベース背負ってほしい」と言われたし俺も描きたかったのでご要望に応じたベーシスト趙雲
・尺余り謎メロ(2分で描いた)
の7本立てです
あと詰め合わせ絵の中でも構わないなら色々リクもゆるぼしようかなと考えてたりします「こん、にちは。ぼくらの名前、デイヴィ・ジョーンズ。おにいさん/おねえちゃんがぼ。くらのお友達(マスター)?……わぁ……よろし、くね?」
「なんか楽しくないなぁ、つまんない気がする。僕(やつがれ)、そういう顔してない?」
【元ネタ】デイヴィ・ジョーンズの監獄、
【CLASS】ライダー
【真名】デイヴィ・ジョーンズ
【異名・別名・表記揺れ】ヨナの亡霊
【性別】男性【身長・体重】144cm・40kg
【肌色】白色人種【髪色】白っぽい灰色【瞳色】赤と黒のオッドアイ
【イメージカラー】ディープブルー
【外見・容姿】
・水兵服の上に蛸っぽいレインコートを羽織った男の子。大型の鳥籠を持ち、足が鱗で覆われ、体からは不気味な触手を生やしている。
【地域】ヨーロッパ、カリブ海、航海民話
【年代】18世紀
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:C+ 耐久:D+ 敏捷:B+ 魔力:A+ 幸運:E 宝具:EX
【クラス別スキル】
・対魔力:C+
魔力への耐性を得る能力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げないが、海や水に関する術式の場合、その限りではない。
・騎乗:EX
デイヴィ・ジョーンズは海の悪霊、ヨナの亡霊。あらゆる海流・船などに乗る事が可能。>>179
【固有スキル】
魔海の君臨者:A
海底の支配者である事を示す、「魔王」の亜種スキル。デイヴィ・ジョーンズは海に住まう悪魔と恐れられた。その結果、彼は膨大な魔力と引き換えにに自らを「ヨナを食らった魚」「モビーディックの白鯨」「正体不明のクラーケン」「船乗りを魅了するセイレーン」などの“船乗りを海に引き摺り込んだ怪物”へと転じる事が可能となった。変化後は、姿に応じたスキルを取得可能。また、体を蟹やタコといった海棲生物に変化させて攻撃手段にする事ができる。
黄金律(海):C+
身体の黄金比ではなく、人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。海には隠された財宝がつきもの。海に沈んだ財宝は全て彼のモノとなる。陸上で金を入手できる訳ではないが、かなりウハウハ。ただし、海には呪われた財宝もまたつきものであり、“呪いの財宝”というリスクも同時に引き受ける事となる。
コレクター:D
より品質の良いアイテムを取得する才能。価値あるものを蒐集し、また管理する能力。レアアイテムすら頻繁に手に入れる幸運だが、本人にしか適用されない為、マスターに恩恵はない。デイヴィ・ジョーンズは海底に沈んだモノは全て自分のモノとする。でもモノの良し悪しは運次第。
深淵隷属(アビスインベーダー):B
「海の神秘」を司る存在であるライダーが持つ、権能に似て非なるスキル。生命と混沌、恐怖と信仰の海。具体的には周囲の人間や領域を汚染する支配圏の拡大能力。
汚染された領域は次第に本来の機能を喪失していき、ディヴィ・ジョーンズの支配地へと変化していく。
人間(特にマスター)に対しても同様で、ライダーと主従として行動していと徐々に精神面が変質し、本来なら使い魔の立場である彼への依存が深まっている。ただし、心理的に強固な軸を保有していたり、精神干渉に対する抵抗力を持っていれば支配に対抗できる。>>180
【宝具】
『ぼくのたからばこ/災宝犇めく海獄(デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー)』
ランク:EX 種別:対人宝具レンジ:ー 最大捕捉:1,000人
「海に沈んだ」モノを自由に取り扱う宝具。沈没系『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』。水没した剣(カトラス、名剣)・銃火器(フリントロック式拳銃とか)などの武具の使用、魚雷、機雷といった近代兵器の射出、戦艦・海賊(幽霊)船・飛行機(旅客機、戦闘機、爆撃機)、果ては水死者の亡霊を展開する事が可能。本家『王の財宝』には中身の希少度や対応力などで劣るが、それは気軽な『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』発動が可能という強みでもある。
特技:暇つぶし/ポルターガイスト
好きなもの:あったかい場所、可愛い動物/
苦手なもの:暗い場所、退屈
天敵:無関心
願い:皆とともだち!!
【一人称】ぼくら/僕(やつがれ):暫定
【二人称】おにいちゃん、おねえちゃん/オマエ【三人称】あの人/アイツ
【解説】
・近世に成立したデイヴィ・ジョーンズの監獄(Davy Jones' Locker)、あるいは航海民話の悪魔、『デイヴィ・ジョーンズ』。
その本質は海洋信仰や「海」に対する根源的恐怖をベースに、”海”に縛られた人間の亡霊、そして「海の怪異の伝承」が結びついた悪霊のような存在。
主人格となっているのは遠い昔に海で溺死した幼い少年の霊であり、ソレが死後に暴走し、引き起こした怪現象がいつしかデイヴィ・ジョーンズと呼ばれるようになった。
召喚者が持つ「海」への潜在的な恐怖と不安やマスターとしての相性によって性質が揺れ動き、現界時の霊器が変動するという特性を持つ。
溺れたりする事や海の底に不安を抱いているならば幼い子供の姿で、津波などの災害などに怖れがあるならばある程度成長している魔少年として召喚される。
英霊としての要素を100%死後に得ているという極めて稀有なケースであり、本来なら召喚されるべき存在ではないが、『海の恐怖と豊穣を司る代表』としてサーヴァントとなった。
デイヴィ・ジョーンズの監獄(Davy Jones' Locker)とは、海底の呼び名の一つで、溺れた船乗りの死や船の沈没を表す慣用句。水死人や沈没船を婉曲的に表現したもので、船乗りや船が海の底にとどめられている、「デイヴィ・ジョーンズの監獄に送られた」と言い表す。>>182
【人物像】
ショタver.
無邪気で正悪の倫理観に乏しい、我が侭な気分屋。動物好きで甘えん坊である等、非常に子供っぽい。朴訥としているが、所々でつっかえる事のある吃音症のような口調で話す、天然気味なチビ助。
かなり世間知らずで、聖杯から付与された知識を上手く活用できない事も多い。
聖杯戦争の事はぶっちゃけ”あそび”のようなモノだと捉えており、こと戦闘が開始すれば神秘の隠匿などは深く考えず、兎に角自分の”たからもの”を自慢するかのように景気よく解放する。一応マスターからの要請や説得があれば控えたりもするが、ショタなデイヴィ・ジョーンズに戦術眼などというものは無い為、良くも悪くも過剰な攻撃力をどう活かすかという頭脳労働をマスターに強いる部分がある。
情緒もひな鳥並で、自身を召喚したマスターは間違いなく自分の”ともだち”になってくれる存在だ、と信じ込み、よく懐く。ただし一度猜疑心が芽生えると己のスキルで半ば強制的に仲良くなろうとし、そうでなくても気に入った人間や道具は海に沈めたがるなど、結構危うい。結局は悪霊である。
総じて寂しがり屋なので、しっかりケアをすればよき隣人となってくれる可能性もゼロではない。
魔少年ver.
常に意地悪そうな表情をした、捉えどころがない魔少年。人を食ったような口調をしており、”なんとなく”のノリで”楽しそうで羨ましい”と感じた人間を面白半分に消し飛ばしたりと、非常に気まぐれで何をしでかすか分からない、ひねくれた危険人物。
不気味で冷徹、そして残酷な上、人付き合いの経験がほぼ皆無だった影響か、表情と感情が一致していない事も多い。
行動原理は傍迷惑で邪悪なかまってちゃん。長い孤独によって「誰も仲良くしてくれない」と人間不信を拗らせており、猜疑心も強い。
魔少年の感性に沿えるマスターならばそれなりによき主従となれるかもしれないが、そうでないならば問答無用で隷属させようとしてくる。
聖杯戦争に対するスタンスは「世界征服の手段」という大仰なもの。皆沈めて支配下にして、可愛がったり愛して貰ったりしたいなー、という子供っぽい独占欲が爆発したような状態。
勝利の為に圧倒的な兵力量と策謀によって確実な勝利を狙っていくタイプで内陸部でもなければかなり厄介。
なんだかんだ寂しがり屋な為、根気強く付き合えば信頼関係を結ぶ事も出来なくはない。ふと気づいちゃったことがひとつ
宗谷邸燃やされたときの予備ホムの脱出経路ってどうしましょ?
進三郎の死で自動的に孤立化するんで燃える宗谷邸に巻き込まれて乙る可能性が大……テレータのSSを登録して〜、すっかり忘れていた自ページの伊草参加を明記して〜、登録していただいた(黒鹿さんありがとうございます!)二日目昼SSの題名を『思い出の町』に変更しました!今週中のノルマは達成した、ゼ…
>>188
京極さんも私も、もう書きたいこと書き尽くしたなーとなりましたので。ここから青紅剣の解放もあってこっちはあと多くて4話以内に終えられそうです
前話で戦闘レスバ共にリードされたので、一進一退を表すためにも今回は弓陣営優位っぽくしました。おっしゃる通り論破感出してますがこの後の展開を考えるとあまりに空回りな見栄切りとなっています
>>189
ここが修羅場の正念場!と意識するとつい熱とともに篭ってしまい…おかげで現在絶賛浦島太郎状態です…
やっちゃいましたよぉ、ねぇ?大惨事の引き金を手に高笑いするマッドサイエンティスト(クリエイター)、潔さの魅力というものを堪能できました
映像媒体だと今回は貨物列車が脱線してコンテナがぶち撒けられる瞬間が無音のスローモーションとして流れる中で踏切の警告音だけが聞こえてるイメージです。そして暗転して次回予告、みたいな
ロスヴァイセは臨界変相とか破城槌形態といった自己妄想要素多めになってしまいました…しかしそう言っていただけて良かった!彼女をお借りした時からどこかに人工知能的な無機質な調子で進む戦闘描写を挟んでみたかったのですよねロスヴァイセ戦のダメージ+貨物爆破を目前で受ける+青紅剣の負荷となると趙雲の戦闘後のダメージも結構残りそうだなと。霊核レベルではないけど戦闘後に騎と合流まで少しぐったりする位にはなりそう。
レイド時は副戦力という事だから次にここまでダメージ受ける死闘になるのは4日目以降でしょうし、3日目は少し肉体的ダメージが残るみたいな展開もアリかもしれないなって思ってきました
>>178
あー成程…了解です。じゃあ伊草3日目入った辺りでまた刹那ちゃん周りを擦り合わせたいんでその時お願いします
>言うか言わないかで言えば言う
良かった…神の声に従ったけど俺の神の声は間違ってなかったんや…(ユ◯ピコ論並感)
>>184
おー、デイヴィ君大分ブラッシュアップされましたね。同クラスで別側面ありはかなり面白そう
少しピーキーではあるけど結構強そうな性能してるの良いっすね。水場が多い場所での聖杯戦争で召喚したらかなり強そう
恐らくうちの海月ちゃんとかだとショタで召喚されそうだなって(過去的に)
>>186
りっさんすき。その内うちの子とも絡ませたいでござる
>>187
ダイナミック脱線キタァァァァ!!!
前回の風ブースト解放に上手く対応して流れを戻したロスヴァイセもやはり強いですし、何より六蘭さんの返しが良すぎる…前回の刹那がカマした煽りに屈さずに良い感じの返答かましてるの好き…リレーのレスバ楽しい…
そんで次回について相談なんですが、ここから涯角槍で電車かち上げ→ダメージ蓄積を覚悟した上で令呪で青紅剣解放、ロスヴァイセにダメージって流れで一旦決着まで持ってく訳ですが
・ここまで1ターンに纏めて次回一気に投げる(ワンチャン長くなるかも)
・かち上げ→青紅剣解放までに1回納言さんターン挟む
コレだと納言さん的にはどっちの方が良いですか?「以上が事の詳細です。……元々超長期的なスパンで計画されていた魔術儀式ではありますが……故にこその神秘を秘匿できる状況が尚更悪い方向に働いたとも考えられます。限定した領域の世界法則を変更する……人の手に扱える領域ではありません。神、あるいはそれに準じる何かの可能性があります。もしくは妖精という可能性も……」
「世界を自在に塗り替える……人の手がその偉業をなし得るまでには未だ遠い。気がついた頃には大惨事、というわけだ。タイミングの測り方といいかなり頭が回る…いや、人の心を知り尽くしているね。妖精なんかにこれはできないよ」
魔道円卓騎士団長アイン・グローリアン。彼は現在、中東風の男性が述べた報告に対して淡々と己の考えを述べていた。この会議は魔術世界においてもそれなりに名を持つものたちが秘密裏に行う会合。八世紀に起きた“とある吸血種の暴虐”を機に力を合わせたものたちが基盤となって語り継いできた会合。それらは形を変え、人員を変え、派閥を変え、今やとある七人が執り行っている。
“いと誉れ高きグローリアン”。三兄弟がそれぞれ政治や魔術の研究といった別々の役目を担うことを代々の習わしとしてきた彼らは本来であれば政治担当として次子であるメリルが出席すべきだ。しかしここにいるのは姉メリルではなく末子のアイン。これはつまり“今回の会議において我々が真剣に取り合うことはない”といったある種の傲慢さを示すものだ。この程度の議題、代役に任せて問題ないというもの。有り体に言って舐めている。
「話す内容は簡潔でしょ。要はこの聖杯戦争に関与したものをしばき倒すか、しばき倒さないか。もちろん、私もね」
「利権、実益、プライド……貴様ら魔術師の間ではそう簡単に片付く話でもないだろう。それに、いつもならば殺し尽くせば良いと言える私たち(聖堂教会)もまたこの問題は難しい。何せ聖杯戦争だ。その正体がなんであれ、聖杯である以上はな」
聖杯大戦生還者の問題児筆頭。鮮血巫女、極東の血の華。山星家の元当主である山星冬縁香は呆れたように裁きを求める。彼女にとってこれらはどうでも良い蝿の争いだ。既得権益などつまらないし興味もない。ただ、それで立ち塞がることが決定したのならば戦うのみ。礼装という禍災をバラまくかつての生家は縁が切れても変わらず大事な家族なのだ。聖堂教会。ヴァンデル枢機卿が設立した秘匿聖歌隊の隊長を務め、彼の寵児でもあったシスター・マリナはその愚直さを諌める。聖堂教会において聖杯という名にまつわるものを監督する以上、全て壊して終わりにはできない。異端への嫌悪もない。そんな彼女は極めて冷静に物事を俯瞰した結果、何もかもをなかったことにするのは無理だと諦めをつけている。
「山星は沈黙を貫いた。ヴァンデル枢機卿は責任追及の中断を求めている。俺は……まあどうでも良いかな。この件に噛むつもりはないよ。俺たち魔導円卓とマリナたち秘匿聖歌隊の干渉はもう終わった。前回の話し合いで決めた“贈り物”をもう渡し終えたからね。後は問題が起きたときだ」
「あら。それはつまらない選択でしてよ、グローリアン?苛烈に、過激に、残酷に。己の領分を履き違えた愚か者には徹底的な糾弾と簒奪が必要ですわ」
「 ………そうは言ってもね。これは既に上に通った話で俺たちが決めた話ではないよ。それにお前がそんなにキレてるのはセナ・スキュレカリューが……」
「お黙りなさい。先生は関係ありませんことよ。わたくしは今、魔術師として話しているんですもの。確かに君主(ロード)は一つの学科の王であり、重鎮たちもまた領主のようなものと言えるでしょう。ですがそれを重んじてばかりでは“喰える”ものも諦めることになってしまいますわ。機を逃すこと勿れ。チャンスとメリットがあるのならば身分も権力も政治事情も関係なく貪り喰らう。その末にあるものを求める。それが、わたくしたち魔術師という生き物でしょう?」
民主主義派閥のグローリアンは傍観を示した。それに対してこの聖杯戦争で生まれる全ての悦びを収穫するべきだと主張するのが黒魔術の大家。植物科の貴族主義派閥であるハレマニアの姫君、モモアーである。第一の系譜に連なる“魔女”ではなく、本質においては弱者を搾取し上へと立つ生まれながらの貴族にして簒奪者。法政科にも繋がりのある少女は魔術世界を統制する側の自負をもってそれを語る。……本当にセナへの敵愾心は関係ないのかはわからないけれど。「あははっ!古い組織なんてどこも頭硬いやつばっかだって思ってたけど、お嬢様みたいな人もいるんだなぁ!だよなだよな、折角の短い人生なんだ。欲しいものは手に入れないとな?」
「……ズーロン。レディ・ハレマニアとあなたでは持つものが違いすぎます。彼女はそうして然るべき歴史とそれを可能にする権力がある。あなたのような在野の“どっちつかず”とは一緒にしてはならない。そう思いますが。ほら、ハレマニア様の御顔を見てください。今にも殺されそう」
「そうか?まあまあ、そうキレんなって。俺が求めるのは誰かの不幸なんかじゃあない。互いが得をして終わるビジネスだ。俺は人助けをしてやりたいだけなんだよ。わかってくれるか?」
丸眼鏡をかけた三つ編みの男……ズーロンと呼ばれた魔術師(?)は翳りのひとつもない笑顔で己が“商売”へのスタンスを語る。聖杯戦争への加入は喜ばしいことで、自分はそれを求めるのだと言う。魔術協会が十分な基盤を築けていない土地で“人助け”をし続けたことで作り上げた力は本物だ。終わる際には稀にこういうものが生まれるというが、彼はその典型だろう。欲しいものを取りこぼさないそれは、魔術師という存在よりは商人のようにも思える。
「アンタもそうだろ、アルザング。そっちだって俺と同じようなご飯の食べ方をしてる。ここはきっと稼ぎ時になるぞ。聖杯戦争の隙を狙って在野の魔術師がおこぼれを掠め取ろうなんてケースもあるんだから。それに何より、この戦争はそれを許容してる」
「……ええ、まあ。申し訳ありません、レディ・ヤマホシ。僕たちの本分は人の命を踏み砕くことで生の実感を得る畜生です。同胞を求めるという意味でも僕たちは戦いの中でしか生きられない。故に僕はこの戦いで己がさらなる利益を得るための闘争を必要とするのです。もちろん、それは今も変わりません。“翁”の選択次第ではね」
「愚かしいですわね。また来ていませんの?」
「来る必要がないのでしょう。全てをわかっているということですし。……それに、僕やズーロンにはそれは好都合ですから」
アルザングと呼ばれた中東風の男性は冷静に物事を俯瞰しながらも、自身の欲望に従った。則ち、戦いに介入することが彼なりに見出した意思表示であると。終始冷静にこの会議を取りまとめてはいたものの、本質は彼もまた利己的な人間なのだ。この会議に参加した者たちのなかで利他的なのは……きっとマリナと、ここにはいない“翁”だけだ。彼もまた人類の滅亡を回避するために動く巨人の穴蔵に属する錬金術師だから。
聖杯戦争への介入を肯定するものは三人。対して聖杯戦争への介入を否定するものは三人。となると最後に委ねられるのは無計画の翁の伝言のみ。彼の言葉次第では、即座にここが戦場となる。傍観を選択した者は戦う気がなくとも、そちらに翁が票を入れた時点で他三人が牙を剥く。
「翁からの伝言だ。『ワタシは投票権を放棄する。各々の意志に従って干渉も傍観も選ぶと良い。これはどの選択をしても利益が生まれるようにできている、緻密で複雑な脚本だ』……フッ、良かったな、貴様ら。私やアイン、それに山星と殺し合う必要がなくなったぞ」
「癪ですわね。わたくしが負けるとでも?」
「やめときなって。セナ先にも勝てないような雑魚じゃ私たちには勝てない。アルザングぐらいじゃない?そっち側に立った三人で良い感じに戦えるの」
「………へぇ?俺も舐められてんだ?」
「ちょっとちょっと。翁の伝言を聞いた?俺たちはもう戦う必要がないんだよ。俺は勝敗の決まってるようなつまらない戦いをするために姉君の代理を請け負ったわけじゃない。アルザング、お前は賢いだろう?」
「わかった、わかりました。やめてくださいズーロン、レディ・ハレマニア。僕たちは僕たちの思うままに暴れたら良いんです。少なくとも彼らはその邪魔をしない。それでいいじゃありませんか」
「と、まあ。こんな会話があったのです」
「聖杯戦争が行われることでこの街周辺に巣食う悪意は増加した……けど、ちょっとおかしいなって思わなかった?お嬢様の仕込んだ呪詛とか、俺やアルザングの介入があったわけなんだわ。その会議では内緒にしていたけれど、話し合う前にもう手は進めてたから」
「………何が人助け?」
悪が悪を食い合って、さらに強い悪を生むように。そしてそれらが生み出した利益が全て彼らに流れ込むように。魔術に携わるさまざまな商売の裏には紫龍(ズーロン)の率いる「糖」が、その最中に生じる荒事ではアルザングの率いる「不朽の水晶」が、それぞれ関与していた。あの話し合いはあくまでこれからどうするかの方針決めであって、それより前の責任を追及するものではない。そして無計画の翁が投票を放棄した以上、あの七人の総意ではない個人の行動をしても構わないのだ。
「確かに私はある程度ラヴギッドの実権はあるし、ここら辺で個別に活動してるけど。いや、個別に活動してるからこそあなた達のビジネスに乗ると思ってるの?私にはルフ、ナキ、それとロートゥスがいればそれで十分だから」
「………見てわかります。あれは普通にやってて身につく技ではありませんね。歩き方も呼吸も違う。同胞として是非ともお近づきになりたいものだ」
「じろじろ見るな。俺の雇用主はツユで、俺という弾丸はツユのためにあるので。情だの共通点だので繋がるのではなく金こそが俺を繋ぎ止めるものだとご理解ください」
アルザングの勧誘に対して金の一言で跳ね除けてしまうルフにはある種の感銘すら覚える。それの真偽がどうであれ、彼はそのスタンスを取り続けることを必ず怠ったことはない。自身の家族以外には常にそういう態度を取るのだ。情けも友愛も関係ない。たとえ魔術師とも魔術使いとも違う同胞であっても。
「そういうことです、お兄さんたち。……そもそもどんな内容のビジネスかも知らないけどね」
「そんな難しいもんでもねぇよぉ?別に俺たちが蒔いた種から湧いてきたものを潰すなって言いたいわけじゃない。俺は『糖』の、アルザングは『不朽の水晶』の本メンバーを壊されたくないだけ。その代わりに俺たちはラヴギッドのものでもないし俺たちのものでもない、私兵となれる人材を紹介するつもりだったんだ」
「………そっちの組織から、でしょ?そのまま働いてれば良いのにこっちの犬になる意味がわからない」
「安定性がないからさ。俺は在野の魔術師で、アルザングは傭兵集団。そんな下で働くよりも、歴史も権力も財もある時計塔の名門に拾われたいってのはいるなぁ。君は個人の兵力を手に入れられて、俺たちは新たな門出を祝える。だからWin-Winの取引なんだ」
わざとらしい誘い文句だ。あまりにも見え透いた商売。この二人はこちらが多くの手を必要としていることを知っている。それは木端の雑魚のみならず腕の立つものもだ。その上で、現当主である父様の力がある現状では中々に引き込みづらいのもまた事実。それを知った上で魅力的な兵力を提供しようと持ちかけている。………おそらく、提供された者がこの二人と繋がっているだろうということもまた自ずとわかる。こちらの情勢を把握しその上で物事を自分たちに都合よく進めるための駒(スパイ)として送り込むのだろう。仮に首を切られたとてそこまで痛手にならないのもおそらく事実ではあるだろうが。消されても消されなくても良いものを流し込んでいる。あちらにいる時も扱いが難しかったのではないだろうか。ならば……
「………で、結局買ったと。どうするんです?まさか買収?資金力に差があると思いますが」
「ん?んー……私の“お部屋”持ってきて。あと一人ずつ別の部屋に集めて。えっとー、メイクと服選びに30分で……まあざっと履歴書見たけど多分落とすの30分でいけるな。6時間……いや、巻けるか。5時間半?やるよルフ。もう父様には捕捉されてるんでしょ?力を抜いてる必要も無くなった」
「………“準備を。お嬢様がお待ちです”」
ラヴギッドの本質は愛と魅了、そして禁忌にある。他者の心を溶かし取り込む魔性の愛。現状、これを最も体現しているのはナキであり、現当主、そして次期当主であるツユの二代に渡っては異なる在り方を模索した。しかし元来の構築した魔術刻印の機能も無題にはなっていない。ルフが持ってきたキューブが詠唱に応じて一つの小部屋へと変化していく。空間を弄ることで内側に化粧台と大量の衣装棚があるヴィンテージものだ。
部下になったスパイそれぞれに対応したメイクや衣装替えをすることで装い、変化するという魔術的意味合いを持たせる。そしてそれと併せた手練手管や魔術で心を落とす。精神干渉の難易度は難しいものがあるが、セナの教導によって新しい“道”を編み出したツユにとってはさほど問題ないことなのだ。そう、やるだけなら。そこに付随するものを度外視するのならば。
「超特急で仕上げるからオールはしちゃうけど学校にはいけるかな〜。私に一旦どハマりさせて……そこからゆっくり仲良くなろっ」
「………×××」
「そこまで言う!?あーもう、終わったら覚えとけー!」
………だって、こう言わないと。勝手に自己嫌悪するくせに。
そんな想いを噛み殺しつつ、少しばかり拗ねたような表情でツユが小部屋に消えるのを見送り。その、ツユ本人が気づけていない“鏡映し”の本質に溜息をついた。きっとこの選択は、良い方向には動かないから。ラジオ聴きながらやるSS作業は捗るっすね…まあまだ伊草はリプ待ちなので手を付けられてないですが
>>194
宗谷邸が温泉街北で山の近くって事は恐らく標高はあると思いますし、炎上してる港が遠目に見える位なんじゃないかなと個人的には思ったりしてます
>>196
現状だと27歳のつもりです。クールそうなイケメンかつ軽い顔芸も行けるタイプの輩にしようかなと
一応キャラシも少し練ってますが練って普段の性格作れば作るほど前話の噛ませムーブが面白くなっていってしまうの草生えますね…でも結構憎めなくて人間味もある奴にできそうなのでもうちょいお待ちを
>>203
また山星さんの強キャラ魔術師が増えていらっしゃる…!!(引き出し多すぎて畏怖の顔)
やっぱり上位側の魔術師の政治側面とか書くのめっちゃ上手いなと読んでて毎回思います…円卓会議の圧が違う…
そして糖と不朽の水晶…此処にきて新しい組織が2つと思ったらお前ら原因かよォ!!
ドンドンいろんな思惑が絡み合って魔術師共も介入する中、果たしてツユくんちゃんのこの行動がどう転がるのか…あと伊草の三つ巴戦リレーですが、やっぱり狂騎のマスター会話がひと段落してからSS投下って方がいいです?現状だととりあえず放火準備はしてそう~って構想ぐらいしか準備してない訳ですが……。
今更ですがイソラさんが前々から考えてた一言主とほとんどキャラが一緒で腰抜かしそうになった自分がいました
引きこもりで顔醜い描写あって自己肯定感低いのは言い逃れできないのよねぇ!
ちょっと遡るには体力足りないので気になるものが多数ありますが取り急ぎ直近のものだけ…ご容赦…
>>192
やりましたよ、正直マキリ(ヘイト&レイドボス)枠として引っ張ってきた時から言ってたことなので日を置いた今でさえ感無量です
あと列車脱線は二線同時で港付近と奥斑駅付近の二箇所で発生させるという予定でしたので、宗谷邸からだと後者の騒ぎがまず把握されると思います。宗谷邸も宗谷邸で炎上するみたいなので騒動としては相殺されちゃうかもしれませんが
>>195
ダイナミックじゃない脱線がまずない件()
ロスヴァイセの豊富な魔力と趙雲さんのスキル「長坂の単騎駆」の二つを遜色なく描写できたんじゃないかなーと自分もそこは満足してます。自キャラ同士のレスバと違って解釈の不一致に戦々恐々な分ハマるとお互いの感性や語彙力の深掘りができて良いですよね>リレーのレスバ
そしてこれからの流れですが、個人的にもう書くこと・書きたいことは撤退までないので詰められちゃうとこは詰めちゃって良いんじゃないかなと。なので良ければ1ターンで青紅剣解放まで進めてはいただけないでしょうか?>>177
耿実びっくりするくらい悪い顔してる…いや元々か、この顔つきは
扇子のセンスがヘヴィメタなのがちょっとツボりました、似合わねぇ…
自来也さんはやはり気軽につっかかれる相手が発生して会話劇が組めるようになったのがデカいと思います
>>184
おぉこれがシン・デイヴィくん…と思ったらなんかとても凶悪なスキルが生えてる…「ともだち」ってそう生まれるものじゃないのにそう生まれることが誘発されるスキルじゃないですか…
海が持つ信仰の側面、その比重によって人格が変わるというのはクラムボンさんとも通じますね。クラスによる変化でないというのは側面としてどちらも“デイヴィ・ジョーンズ”として分離できないくらいのものなんだなぁ、うーむマーレノストラム
自鱒だとグランデは言わずもがなですが海と関係を持つ存在としてレリックと緒十の取り合わせは考えたいところ。レリックはスタンス的に魔少年バージョンを喚んであまり良好な関係を築けそうにない中で「オマエだって僕(やつがれ)と一緒、一緒“だった”はずだろ?」みたいに問いかけてきそうで、緒十は…どっちだろう…?
>>203
わぁあ会議だ!意見割れだ!引き分けだ!名門中の名門から胡乱な商人紛いまで、本当に立場も様々な人たちですね。個人的にズーロンさんみたいなつっかかって周りに少し顰蹙を買うことがあっても話を回すうさんくさいポジの人好きです、「糖」気になるなあ
強くない者たちの聖杯戦争、だったはずがどんどん外堀を色んな派閥が利権などのために埋めていっていて…少年達を主人公に据えるにはかなりハードでコアな感じになってきてませぬか女神様
あと個人的に妖精が主題となった事件に関与した者であるアインさんが妖精についてまず私見を述べているの感慨深さを勝手に感じてしまうな…確か以前の内容読むにあの事件はこの世界線でも起きたのですよね伊草着手にあたり船SS更新までもうちょい掛かりそうなのでコソコソ話
破間昂騎は七囚人とか破壊の八極道とかを参考にしてリスペクトしてる部分があったりします。
なんなら初期は八極道的なク.ソデカ組織の幹部1人目で文字通りの1章ボスにしようと思ってた時期もありました。世界観をホモゴクドゥスにするな
>>206
あー確かに。海月ちゃんはあの時の投身から漂着してメロに出会うまでのがたまにフラッシュバックしてる感じをイメージしてましたが、それだと魔少年くんのが合うのか…?
>>209
ンンンソソソまさに!!!正論!!!
描写しきれてなかった魔力部分のフォローに加えて単騎駆スキルまで書いてくれるとは…なんか良い感じに相互効果出てる感じ良いですね。あと本当に単騎駆がスキルか宝具かで公式と差別化できたのは幸運だったなと。そこも被ってたら伊草自ら初手退場も考えてた位でしたので
了解です。結構長くなるかもですが一気に決着まで持ってこうと思います!
ロスヴァイセに接近して「もらった———!!」って青紅剣振る所でターン渡す感じで大丈夫ですか?そういえばですが黒鹿さん納言さん、伊草の次ターンで刹那の令呪一画切って大丈夫ですか?
・恐らく3日目の弓戦は使わないだろうから令呪タイミング候補最有力は退場時の決戦になりそう(相手が剣か騎かはまだ分からんけど)
・そこまで三画持つよりはここで一画取っといた方がバランス良さそう
・疲労からの涯角槍フルバースト→宝具解放なのでむしろ令呪使った方がいい気がする
なんですが良いですか?口上は「令呪を以て命ずるよ!!一気に決めて、ランサーくん———!!」の予定ですがなんか良いのあったらゆるぼオナシャス…
>>210
よく見たら得意そうなタイプの目かもなー…と思って描きましたがちょっとミスった感。その内リベンジしたいですね
V系バンドか何かのアルバムビジュアルでこういうの見たなって覚えがありまして…なんか合いそうだなと…
ですね、相方ポジキャラは大事。典韋ちゃんもハダリーと水着絡み増えてからちょっと出番増えたかもだし鱒でも海月ちゃんとジャスミンちゃんとかリョーガ君とカステラとかあるので説得力あるっすね…すみません納言さん一つ質問が。
今回の脱線でコンテナは大量に吹き飛んで大爆発しましたが、電車そのものも空中に吹っ飛んだのかそのまま地上を暴走してるのかだとどっちでしょうか…?
あと、脱線直前のタイミングでロスヴァイセは趙雲に牽制というか絶対に移動させない感じで遠距離攻撃している(最初の刹那と散開する前辺りの射撃を捌いてる所的な)って感じで大丈夫ですか?ムッキムキでデカい女キャラ作りたい欲が出てしまったであります。どうせならスト6のマリーザ位にデカい女キャラを作りたい
そう考えると典韋ちゃんは割と日和ったんやな俺…もうちょいデカくしてもいいか…?
>>214
ですね。割と高めの丘からだと結構海の辺りまで見える事あると思うので、伊草の地理的には港がめっちゃ赤くなってるのは分かるんじゃないかなと。ソースは地元
それなら三つ巴終わった後に有沙チハヤ辺りが出てきて「———なに、これ」とかなって行動移せると思いますし。あとは宗谷邸テレビ(あるか知らんけど)とかスマホとかのニュースで二箇所事故発生を理解するとかも良いかもですね
ほーい了解です、じゃあ今回初令呪使わせていただきます!甘寧一番乗り!(ちなみに甘寧の構想自体はありますが性格面が今までのキャラと既視感あって作りあぐねてたり)紫龍(ズーロン)
緩めの三つ編み、小さい丸メガネ、やけに古ぼけた銘柄のタバコ。各所に開いたピアスや身に纏ったアクセサリーで風貌がもう胡散臭い男。ノリは良く、笑い方も喋り方も案外豪快。しかし言葉の一つ一つが「人助け」を謳って商談を持ちかける魔術師というよりは商人のような男。アルザングとは互いに信頼を持ってやり取りできるビジネスパートナー。
父は西洋魔術師、母は思想魔術師であった彼は魔術刻印や思想鍵紋に対して“とても柔軟なアプローチ”でどちらも手に入れ、とある掘り出し物による◾️の加工を用いて北南米で財と力を成した。「糖」はそんな彼の商売をするための組織。望むもの、望まぬもの全てを与える甘すぎる飴である。
アルザング
スーツ、時計、鞄などどれもこれもが真面目なビジネスマンのようで裏側に身を置く雰囲気が一つもない中東風の男。誰に対しても懇切丁寧な対応を心がけるがその本質は傭兵や護衛によって他者の命を喰らい稼ぐ殺しに身を置く人間。どのような状況になっても一切変わらぬ態度は一種の恐怖を覚えさせる。戦士であるアルザングよりも商人である紫龍の方が血の気が高くストッパーになりがち。
生まれながらに身体が完成している一握りの希少種。肉体のものが魔力を生む魔術を用いず世界を変える武を選んだ者。「不朽の水晶」はそのような魔術ではないがこの世の常人でもない者たちを集めた傭兵たち。恨みを買えども沈まぬ星である。
>>204
そうですね、時計塔の魔術師を描写するなら一度は避けては通れない道かと思った次第です。あくまで比喩、ではありますが食べても問題ないなら格上(君主)も食べようとする気概がある子です。セナが中々殺.せないだけ
ヘラヘラしてるズーロンもですけど翁の伝言次第ですぐ銃を抜こうとしてるアルザングも大概です
>>205
既存じゃない二人はそんなにアレじゃないですから!強さというよりは圧で殴り合うという感覚
そもそも街がそうあるように出来てるのと聖杯戦争でそれが加速するのが主な原因ですがそれはそれで悪人同士で食い合うような構造になるようちょっとだけ背中を押しました
ツユのこれは信頼できる戦力を得る方法としては満点ですがツユが焦がれた綺麗な人の在り方からしてみれば0点です
>>207
待ってたらなんとかなるも、いや何かするべきも、力ある者としてはどちらもおかしくないものです簡単会議まとめ
アイン→俺たちの領分じゃない、と傍観。というか話し合いなのに戦闘担当をよこすし「お前ら俺には勝てないだろ?」ってナチュラルに言ってる辺りこの会議を舐め腐っている
マリナ→聖堂教会は絶対中立の監督役としての立場を担っているのでこちらも傍観。ただしこの場で殺されそうになるのは別の話なので打って出る
冬縁香→山星が霊地貸し出ししてるからまあ事実追及はやってもいいんじゃない?とは思うがそれはそれとして何の関係もないコイツらが家族に手を出したらここで殺る
モモアー→こんな異常事態でなおかつ美味しいものが何度も起きているのならばある程度は手を出して獲りたいものを獲った方がマシ。魔術師として当然の行動では?あとセナ先生が参加してるのも腹立つから呪います
ズーロン→稼ぎ時かもしんないのになんで稼いじゃダメなのか、これがわからない。別に聖杯戦争ぶち壊すわけじゃないんだからいいじゃん
アルザング→マスターやサーヴァントと戦うわけでも無辜の人々を襲うわけでもないのにいいじゃないですか。無理な感じになるなら刃抜きます
翁→お前らのやりたいようにやるといいよ。お前らがどんなに暴れても問題ないようにこの聖杯戦争の悪趣味な脚本はできてるから
そんな会議を尻目に買った部下たちに対して一人一人に合わせた色仕掛けをして見事に魅了して自分のものにしていくツユと仕方がない、を理由に忌避してたものを使うツユに哀れみを抱きつつあくまで厳しく接するルフなのでした
>>210
周りからも突っ込まれてるようにどちらかというと魔術使い、商人のような振る舞いをするので「それで自称魔術師かよ」って煙たがられる節があります
そもそも最初は弱くても後から強くなることに関してはノータッチな抜け穴があります。適応して強くなることこそが狙い目でもある
そうですね、例の一件はありました。なのでまあ妖精について思わないところがなくもない>>99
>>132
今更ながら二話あわせて拝読いたしました~
これが羅刹王の覇気というやつですか…トラウマを想起して一旦は憎悪に呑まれたものの、すぐに状況を飲み込んで冷静な対応に移れるチハヤさん、これはただの顔合わせで終わらない縁が二者に出来たように思えますね
そして共有によって標的が絞られてしまった朽崎さん。まだ場所が割れていないとはいえどう立ち回るか…
>>131
現代魔術科にエルメロイ教室があってそこが栄えてる世界線な以上はどこかでほぼ必ず起きているだろうしルナちゃんが小耳に挟まないわけないとは思っていましたが、やはり一般生徒・一般魔術師から見た聖杯戦争の胡乱さとんでもないですね…噂となるとあの男が意気揚々としてそう
しかしそのサーヴァントとして最初に知るのが異例にして諸説ありありのレーヴァティン。そりゃあワクワクしちゃいますよね。ナインさんの回答もまた素晴らしい…「運命」だったのかな…
そしてここで明かされる立地上のデバフ。暢気に「白夜でルナちゃんとか示唆的~!」なんて思ってる場合じゃなかった件。想定外のことだらけな旅の先に『空』は輝いてくれるのか…
>>147
わぁあ三鳥が出てるー!?と思ってwikiの頁見たら他にも自キャラの名前があって驚きと喜びと糸井重里…慮外、あまりに慮外…!
と、いうのはさておき(さて置くジェスチャー)。いやぁとってもアンラッキーですわね三鳥嬢。なにげに地の文で「月咋三鳥」が再三使われてるのとてもココ好きポイントです。そんなだから贋物なんて言われちゃうのよ
前回ファヴニールさんが「もう一人の自分が喚ばれたようだ」とは言っていましたがまさかキャスタークラスでとは。クラス違いによる変化は既に性別などに出ていますが、これからより詳しく見ていけそうで楽しみです>>149
何かとてもタイムリーなネタをぶっ込まれましたよね…なぎこさんの考察も確証のあるものではないにしろ日本神話を解釈する上で外してはならない話題で…日本神話もっとちょうだい…
八十氏のスキルツリーもバリエーション豊かになって…確かにこれと鵺を組み合わせるとあっぷあっぷになって捨てがたくなってしまう
個人的には名前の由来と鵺(源頼政)とを繋げるならやはり呪術(詞)かなぁ、ちょうど「やまとうたは~」という言葉を残した歌人がフォーリナーな掲示板ですし
>>211
>>212
>>213
ターンの切るポイント、及び令呪の使用どちらもそれで構いません~
そして脱線した電車の状態ですがイメージとしては四両車がちょうど爆弾の直上でそこを中心に十両車くらいまでのコンテナが跳ね上がる→車両同士の連結器が衝撃で破損、バラバラになって空中浮遊で先頭車両と二両車くらいまでが吹き飛ばずに脱線して刹那さんに横転しながら突っ込んでくる感じです
ロスヴァイセの遠距離攻撃は威力自体は最初の方と同じくらいで、ただ包囲するような弾道が増えてます。思考回路上昇と共に逃げ道とかを的確に予測されるようになって、先回りされてるような
ただ長引くほど趙雲さんも件の単騎駆によって敏捷が上がるので、車両持ち上げの際には包囲網を見切って抜け出せるようになったーみたいな展開を想像してます、どうでしょう…?
>>216
ズーロンさん、本文で「終わる際には稀にこういうものが生まれる」とは言われておりましたが、確かにこれはスタンスも魔術のアプローチも現代的…というか現代魔術的。基盤の違う二つの魔術を両得するとは…>>215
おそらく同じ方をビーチで見かけた気がしますわね…
デカ要素を推していくなら既存キャラより新キャラにしたほうが振り切りやすいかも?
宗谷邸にテレビはあるかな…どうかな…
雰囲気的には無いんですが…うーむ
>>216
ん?んう?アルザングさん魔術師じゃ……ない?なのに傭兵稼業?まじですか
というか「不朽の水晶」なり「糖」なり気になる組織がぽんぽこ出てくる………いいなぁ
>>218
絶対に意気揚々としてるし最初に持ち込んできてもおかしくない、そのくらいには胡乱。とかなんとか言いながらちゃっかり参加してる世界もあるのでルナは贅沢な子
自分で召喚したいまであるワクワクっぷりです。実際に召喚したナインの運命は…さてどうでしょうね
はぁい今のルナは魔術使えないので大変です。戦闘シーンどうしましょうね…恐らく次の伊草槍パートクッソ長くなります。その分そこそこの良シーンっぽいの作るつもりなので許して期待して待っててください
>>217
うーんこの安定のグローリアンよ。カナリアさんの件といいほんとお前そういうとこやぞ
しかもコレで実際山星さんキャラ最強格(って前言ってた気がする)なので抵抗しようにもできないのがタチ悪いですね…これは名門魔術師ですわ
>>219
成程成程了解でーす。分かりやすい
となると刹那狙った脱線電車を打ち上げた瞬間刹那が令呪を使う感じですねOKでーす
見切る流れも把握しました、恐らく伊草前半最大のランサーの見せ場なので思い切り決めてきます!
>>220
ええ多分そいつです。透き通ったアレの夏30秒CMでも映ってたアイツです
まあ冷静に考えるとテレビは無いですよね…有沙ちゃんチハヤちゃんならワンチャンスマホとかの速報で分かるかな…
>>223
久しいですね鉄牛さん…と思ったらそういや220cmでしたね貴女…デッカ…典韋の1.5倍…
ちょっと今度デカ女の練習がてら描きたいですね。その時は良かったらイメ画とか貰えたら助かります「糖」は中国語読みなので「とう」ではなかったりします
不朽の水晶は割とそのまま不朽の水晶呼びで大丈夫。多分世間一般には英語で認識?
>>219
秘密の裏技でこうシールやバッジみたいに色々とね!まあもれなく表に出さないような外法です
「恩も義理も大事なもんだけど、売ってばっかも買ってばっかも潰れちまうからな?」
>>220
SN時代からちょこっと語られてる生まれつき呼吸とか歩法で肉体が魔力を生むタイプの人です、魔術じゃないけどすごい
「我らは決してただの魔術に頼ることはありません。これも一種のブランディングですよ」
>>225
三兄弟の中で一番そういう侮りとか傲慢さを持たないのは次子の政治担当メリル姉様だから仕方ないのです
流石に人外の中の人外(博物館のスペードとかダイヤとか)に比べるとというものはありますがそれ以外で比べると割とまあ。サーヴァントは流石に無理筋かなり強めですが>>232
はい、よければですがダグラスさんを新メンバーとして加入させたいなと思ってます
理由+PR部分を挙げると
・元々名無しにキャラ作りたかった節はあるけど生徒は難易度激高なので手が出せなかった、でも講師なら行けるのでは的な奴
・プロローグ最新話でも書いた通りダグラスは野心こそあれど地位は少なく講師としての地位を確立しきれてない→なら名無しの教室の講師に入るのも違和感ないのではって点
・入る理由としてはあまり見向きもされない教室であるなら政治的な側面も強くはない(なおクラッフ君)、かつ生徒の数も雰囲気も緩めというのであれば効率よく経験を積むには悪くない。ここで経験を積めば次のステップも踏み出しやすくなる的なスタンスなら行けるのではと。全体基礎かつ変化系を主な担当科目なら名無しにも合いそうですし
・大したことない新参講師が名無しの教室に入ってもあまり見向きはされない、なのでデメリットもないしリスクを背負わず立場を土台から作りたいダグラスには寧ろメリット(なおクラッフ君)
・あと絡みを作りやすそう
みたいな感じの理由です。ポジションは新任講師枠とかみたいな
なので是非入れたいなと思うのですが、どうでしょうか?決めた名前がどっかで聞き覚えがあるなあ、でもwikiにはいないから別ゲーだろうなあと思ってなんの気なしに調べてみたら公式キャラだった時の横転具合よ
なんで…なんでそのお名前なの…(マテリアルとかで全キャラ名前由来開示を求める者)
>>224
奥斑は温泉街として観光名所でしょうから、さぞ線路沿いなどは綺麗に整備されているでしょうなあ。夜は巷の料理店や酒場が賑わっているでしょうなあ()
>>225
楽しみにしております…ですがどうぞご無理はなさらず、厳しそうとなったらすぐ投げてもらって構いませんので…
>>228
>>233
新入り教師&27歳…これは勤務歴と年齢(1歳上)で先輩風吹かせてきてダグラスさんをイラっとさせちゃうテレータ概念くる…!?
>>230
>機械的本能としては自害1択でしたが三鳥トレースとしては…
す、すごい、そこまでの高解像度でエミュしてくださるなんて…!
そうですそうです、根が機械的子供だけど一番は三鳥様なので「三鳥様だったらこうする」と行き違いがあったら堪えるヤツなんです…それでも現状これなんだからひたすら運がねえ…
船なし世界線の場合だと麟ノ助ってどうなってるんだろう、親に連れ立って都会に上ってるのかなまさかダグラス君がPC化+名無しの教室メンバー化という事になるとは…と感慨深くなればなる程に深くなる鶴水の黒歴史よ
その内wikiのSSで言動周り修正入れますか…いや敢えて残して初期ラスさんにするのもアリか…?
>>236
よっしゃ!!!(ガッツポーズ)
ありがとうございます、とりあえず伊草の次回更新出した次くらいに投下しようと思いますのでお待ち下さい!
遂に名無しの教室に自キャラをブチ込めるぞ…!!
>>235
大丈夫です、今の所展開含めて何とかなりそうだとは思いますので行けると思います。槍陣営の今後へのフラグも積めそうですし
とりあえず頑張ってみます
>先輩風テレータ先生概念
良いっすねえ…!先達なので効率を考えてしっかり後輩の立ち位置には準ずるけどテレータさんのウザ絡みとダメンズにかなり頭を痛めるダグラスさん……最早京極産の様式美と化してますがこういう関係すきすき大好きなので眉一つ動かさんぞ
あとはコレに何か一捻り加えたいですがそこは正式投下してからでいいですかね。絡めるの楽しみにしています!>>236
中納言は基本被らないような変な名前ばっかつけるので被りはそうそうなかったのですがね…きちんとした家だしまともな名前にしようとしたらこうですよ
日本語は文字が他国より多いという話ですが世界は広い、どこかでいつかは被るもの…
>>237
京極さん宅のキャラと自キャラの凸凹コンビもついに三組目ですか…でもそれぞれに関係というか認識が
ドン・ファン→自来也さん:音楽性がまるで違う仲間(一応対等)
カステラ→凌牙さん:いじり甲斐のあるセンパイ
テレータ→ダグラスさん:可愛い後輩
で違ってきてるのでそこら辺でウザい先輩ムーヴをしていきたいところ。鶴水の事件があった世界線だと間違いなく嬉々として噂を流すだろうなあ久々に文書くから上手く出力できんし今回かなり決まるシーンなのでとっておきのを出したい…
なので申し訳ないですがリハビリがてらダグラスさんキャラシの方先書いても大丈夫ですか?一応ちまちまやってて6割はできてますし1日で作って速攻伊草に移るので
>>238
その内それぞれ3人ずつをクロスさせて絡む側絡まれる側集会的なショートSS書くのもアリかもって気がしてきましたね…「すっげえ煽ってくる面倒臭え奴がいてな…」「分かるぜ坊主…」「その苦労は分からんでもないね…」的な。
やっぱりかなりアプローチは別々に良い感じですねこの3組。特に音楽性の違いある仲間ってのすっごいしっくり来るにて候。
一応展開変更で生存はする事にしたので回復して教室に戻ったらテレータさんに鶴水の事件についてガンガン話振られて(絶対分かってて言ってるだろこの人)みたいな感じで頭抱えてほしい。なんかもう生徒と同僚に振り回される新米教師の苦労人ポジが似合いそうな気がしてきた
>>240
ほいほーい。褐色ですねOKです!
褐色2mゴリウー…良いですね…よしダグラスさんキャラシ完成
投下します【氏名】ダグラス・ブリージス
【性別】男性
【年齢】27歳
【出身】アメリカ
【身長・体重】178cm・65kg
【肌色】白人【髪色】水色に青いメッシュ【瞳色】青緑
【外見・容姿】軽装のスーツに水色のセーターを着た、若い眼鏡の男
【令呪の位置】右肘
【属性】中立・善
【魔術系統】水廻魔術、変化
【魔術属性】水・風
【魔術特性】三態
【魔術回路】質:C 量:B 編成:正常
【起源】効率
【所属】時計塔三級講師 名無しの教室担当講師
【階位・称号・二つ名】水廻卿(成り上がった時の為に考えている自称)、ミスター効率男(生徒に呼ばれてる呼び名)【魔術・特殊技能・特性など】
「水廻魔術」
ブリージス家が扱う魔術。
水。水分。それは、地球において不可欠な物。あらゆる物体、人体ですら根幹の一部となっている物。
そして、水という物は消えることなく回り続けている。氷となり、水蒸気となり、海水となり、雨となり、雲となり。消えることのない輪廻を繰り返している。
そんな水に神秘を見出した魔術。
固体、液体、気体の三態の水を自在に操り、三態を自在に変化させ、流転させる
魔術の基本は水分の操作。水の三態を自在に変化させる事が基本だが、応用すれば狙った箇所の空気を一気に凍結させたり、或いは大気の水分を膨張させ水にしたり、水を蒸発させたり、水素爆発を起こしたり等色々な事ができる。
完全に自然物である水のみが対象で、人間や動物の内側の水分までは操作できない。
故に、今は根源の為にも発展性を追求している発展途上の魔術。
ダグラス・ブリージスは、固体気体液体の要素を併せ持つ水を一時的に作る事ができる程に熟達している。
水分を必要とする魔術の為、場所によって使い勝手が変わるのが大きな弱点ではあるが、空気がある場所であるなら使えるので下限はそこまで致命的ではない。そもそも、魔術は探求の為の物だから戦闘は二の次でいいとは本人の弁。
なお、本人は基本的に乗り気ではないが、こと戦闘力においては並の三級講師より数段上回る実力を持つ。名無しの教室で言うならば、モートン・ドラモンドの中程度の攻撃までは相殺できる程度の実力はある。>>251
【礼装・装備など】
「杖」
青く輝いているシンプルな杖。これを使う事で魔術を行使する。
そこそこ貴重な素材を使用した特注品だが、不測の事態に備えてスペアは複数所持している。1個壊れたら次の物を作る。
「ペットボトル」
超天然の水を入れた巨大なペットボトル。
いつでも手軽に使える、水廻魔術の攻撃手段として持ち歩いている。
【外見・容姿の詳細など】
カジュアルなスーツを着た、青い眼鏡の若い男。
結構端正な見た目で落ち着いている様な表情をしているが、その実表情筋の喜怒哀楽の動きがかなり激しい。できる限り冷静になろうと努めているが、来た早々にテレータとやったババ抜きで全敗した時の怒りを極限まで抑えた笑顔の顔芸を速攻でアンカバーされたので教室全員にバレている。>>252
【来歴】
そこそこの歴史と、ある程度の地位を持つブリージス家の一人っ子かつ当主。民主主義の家系だが、思想はそこまで強くない。
色々な事をそつなく、効率良くこなす要領の良さにより、若くして当主の座を譲り受ける事となった。
だが、そこそこの歴史で成り上がれる程時計塔は甘くない。故に、ブリージス家も見下されていた。
優秀であり誇らしい父でさえ、昔から上の魔術師達に嘲られ、精神を崩して当主を降りた。それを見た彼は、我慢ならない程の怒りを得た。
故にこそ、ダグラスは成り上がる事を決意したのだ。あらゆる手段を使って、俺の代で少しでも成り上がって見せようと。俺の手で、ブリージス家の脚光を増やしてみせると。
その為にまず三級講師の資格を取り、現代魔術科で色々な教室の非常勤講師をしていたものの、芽が出ないし出そうにない空気の為に、このままでは駄目だと道を模索した。
計算し尽くし、論理的に考え尽くし、最適な効率で、最適な道で、成り上がる為の方法を考える。その座右の銘に従い打開の道を探した彼は、一つの道を見つけた。>>253
考古学科の名無しの教室。古びた、生徒も少ない教室。現在は役割も疑問視されている、小さな教室。
…まあ大した事のない場所なのかもしれない。だが、みくびる事はしない。寧ろ、よく考えれば最適な環境だ。
成り上がる事を考える為に牙を研ぐならば、打たれづらい所に杭を置くべきだろう。なら、この教室は悪くない。
それにこの空気の教室の方が、自分の講師としての腕も磨きやすい筈だ。効率よく経験を積める。
成程、良いじゃないか。周りからは最悪と呼ばれる場所だが、考えてみれば最高の環境だ。
ある程度気負わず、かつ講師としての経験を積める。見向きもされない所という事は、むしろ隠れて経験値を稼ぐいい場所という事。
此処で講師として力をつけ、結果を出し、次への足掛かりとすればいいのさ。
ああ。考えてみれば最効率の場所じゃないか!
そう考えてからは早かった。自ら名無しの教室の担当に立候補し、モートンの面接を受け、合格。
こうして、彼は最新参の名無しの教室の講師となった。
彼の野心を、計算した最高の効率で作り上げる為に。
———そんな彼は、今は問題児や同僚に振り回されて頭と胃を痛めている毎日となった。
それでも諦めない。俺の完璧な計算が確かならこれが最適の道だ。なら強くなる為に。いつか、この効率の努力を実らせる為に、屈してたまるか———!!
こうして、今日も新任のダグラス先生の奮闘は続く。論理的に真面目に対応する故に毎回狂わされてジャイアントスイングよろしく振り回されるダグラス先生の明日はどっちだ。>>254
【人物像】
名無しの教室に最近入った、新任の講師。
淡々としており、少し皮肉屋も入っている性格。だが、真面目な部分もおり、講師としての責務には忠実。
とにかく論理的に計算して考え、「効率」を最重視する。
「小さい石を積み上げ続けると気が遠くなる時間が必要だ。かと言って大きすぎる石を積み上げ続ければ、疲れが溜まる。それなりの石をそれなりのペースで積み上げ、ある程度楽をしつつ効率を考えるのが一番の道」という持論を持ち、生徒にも話している。これは、ひたすら全力で頑張りすぎて耐えきれずに身を崩した父を見ていたからの考えである。
故に常に論理で効率を考え、計算しながら行動している。三手先を考え、効率良く動く為なら色々の手段を使うという考えを持ち、どう動くのが一番効率がいいか、どういう教え方をするのが一番生徒の学習の効率がいいか等を考え、真面目に思考回路を回し続ける。だが、計算が狂うような想定外の事態には滅法弱く、そうなると割と冷静さを失い調子が狂う。だが極限まで追い詰められたら割と吹っ切れて土壇場で覚醒する事も。
成り上がろうという野心故に打算的な思考をして行動するが講師としての立場には真摯で、生徒の質問にも不器用ながら真面目に対応する。至らぬ点や自身の分野で分からない質問は調べて後日教え、フィードバックする位には真面目で向上心も高い。ダグラスから生徒に対する印象も全体的に悪くはない。生徒からは不明だが。>>255
基本の担当科目は変化等の基礎魔術。講師としての実力は一長一短の中の下程度といった所。
効率よく、ペース良く基礎を教え土台を固めていこうというスタンスで、実際教え方も分かりやすいが荒削りで、土台と大筋を重視するあまり細部に少し粗が目立つといった所。ルナ・アードゥル等にそこを指摘され、屈辱感を覚えつつ向上心の為に調べて補足している場面も見られるらしい。
講師としての部分を総括するならプライドが高く魔術師らしさもありながら、反省や向上心もある等講師の伸び代も高い男というべきか。
名無しの教室の講師としては新任故に真面目に取り組む分、割と振り回されやすい側面が強い。魔術に聡く色々根掘り葉掘り想定以上に聞いてくる生徒、名門一族のスパイを自称する生徒、なんかサボってくる名門の生徒、年も近い故にかなり気に入られて絡んでくるし面倒くさい先輩講師等、最効率を計算しても速攻で破壊される程の悩みの種の塊に日々調子を狂わされている。
昼は問題児の行動の処理に振り回され、夜はテレータとの飲み会に付き合って面倒臭い絡みをされる等苦労人の側面が目立つ。堂々としているモートン、ボケ側のようなテレータに比べるとカオスな事が起きたら混乱する部分が強く、ツッコミポジションになる事が多い。
だが、名無しの教室の雰囲気自体については悪くないと思っており、「思っていたよりは悪くない」「上からも下からも見下されまくるような環境じゃないだけかなりマシ」「息苦しさも少なくて、結構やりやすい所はある」等とは本人の弁。実際本人は気付いてないが、現代魔術科で非常勤講師をしていた頃より眉間のシワは減ったとか。
暇な時は棟の端でエレキベースを弾くのを趣味としている。ストレス発散の趣味と言っているが結構技量は高く、曰く「俺の、昔の恩師の趣味さ。…まあ、死.んでしまったんだけど」との事。
総括するなら、
・新任講師としては真面目で伸び代もある
・だが論理的に計算して行動する余り毎回調子を狂わされる
・色々な物に振り回される苦労人
といった所か。>>256
イメージカラー:シアンブルー
特技:数学系計算、利き天然水、エレキベース
好きなもの:効率良い事、水、ベース弾く(ジャズが多め)、音楽鑑賞(かつて師事していた先生の趣味)
苦手なもの:効率の悪い事、マウントを取ってくる相手
天敵:■■■■
願い:成り上がっていろんな相手を見返す事
【一人称】俺 【二人称】君、お前【三人称】彼、彼女、あいつ
台詞例
「よし、授業を始めようか。…安心してくれ、この俺が担当なんだ。最効率で、最大の知識を君達に叩き込んでやろうじゃないか」
「問題なしだ。俺の完璧な計算が確かなら——これが最適だ。」
「つまり此処はこの理論が———ん?何だいルナ君…54ページの解説に矛盾?……あ、ああ…スゥー……(間違えた恥ずかしさ、生徒に教えられた屈辱、でも講師として間違いは是正しないとという使命感が混ざった複雑な感情)…了解、補足するよ」
「…質問?成程、見せてくれ……あ、あー…(やべえコレ専門外…いや、だが今後の成り上がる経験値の為にも此処で生徒の信頼を失う訳にはいかない…!どうする…?あ、そうだ)……よし、今日の4時まで待っていてほしい。しっかりした解説を持ってきてやろうじゃないか(汗ダラダラ)」
「サボりすぎるのもアレだが、同時に焦りすぎて急ぎすぎても、上手く事を運ぶには難しい。マラソンをずっと全力ペースで走るのは難しいだろう?良いか、まずは効率を計算して考えるといい。一番良い効率の黄金比を意識して動き続ければ、疲れすぎず、遅すぎず、一番良いパフォーマンスをできる筈だ。時計塔の生徒として苦労してきた俺の金言だからな、覚えておくと良い。」>>257
「さて…計算通り運べば、今日は夜に一人でのんびりできる筈だ…よし、最効率でやろう。」
「…えーと、午前起きたアレの事後処理と書類まとめ……とりあえずコレを効率良く済ませてゆっくりするか…ぐっ、胃が痛くなってきた…」
「いいから…!!!静粛に!!!しやがれ下さいお前ら……ッッ!!!」
「此処は問題児の巣窟?ああ、それは分かる。…だが、だからこそ、未熟な俺が力を付ける為には最高の環境だ。…全ては、俺がのし上がる為の経験値稼ぎだ。それに…君は馬鹿にしてはいるが、案外住めば都だぞ?」
「ああクッソ仕方ない、計算どころじゃない…!!ああもうやるしかないか…やるぞ!!…ああ、そうだ。俺は、この俺は…!いずれ廻水卿と名乗る男!!ダグラス・ブリージスだからな!!」
「…はあ、テレータ先生。アンタまたフラれたんですか……あー、そうですね……論理的に考えるなら、もう少しアンタがしっかりすれば相手の見る目も変わるんじゃ……そういう話が聞きたいんじゃないんだよ?……は?恋する男心を分からせてやる?もう1軒飲みに行くぞ……?…マジかよ…(今夜一人でラジオ聞く計算が狂うじゃないかよ…)」
「は?アスタム君とローザ君が教室でドンパチやり始めた…!?待て、何をやってるんだ、というかこの教室じゃない筈だろアイツら、そんな奴らが何で…というか次は俺の授業なんだが…!?ああっ、畜生また計算が狂う!!……とりあえず、効率を考えると止めには行かないとだな…胃薬飲むか…」
「deep(深く)、deep(濃く)、deep(太く)、deep(強く)——ッッ!!」
【役どころ・コンセプトなど】
名無しの教室講師の最新参兼ツッコミ枠。論理で考え最効率を計算しながら動こうとするも、毎回計算が狂わされて頭を抱える論理計算系キャラ。
製作者
京極以上です
コンセプトは「名無しの教室講師のツッコミ枠」「最新参兼苦労人枠」「完璧な計算で行動するつもりが毎回狂わされて頭抱える奴」
とりあえず初期の楽して成り上がりたいって部分を、効率を計算し尽くして最効率で行こうとするって部分に変更しました。初期ラスさんほんと面白すぎる
生徒との距離感はモートンさんとテレータさんの中間くらいのつもりです。今後の為に味方や関係も増やしたいので、予定の計算が狂わない範囲でなら雑談にもしっかり付き合ってくれるタイプ。
とりあえず生徒への反応は皆さんのキャラのダグラスへの反応見てから書きたいので、良ければ言及or印象お願いします!
そして感想お願いします!コソコソ話
ダグラス君の趣味はベースと音楽鑑賞で、それはかつての先生の受け売りと言っていた
時計塔のかつての所属で、先生に影響されて音楽を…?
あれぇ……?
>>261
でしたねちょっと修正します、得意の超水弾ならモートンさんのレールガン攻撃を相殺できる位にしましょうそうしましょう
モートンさんとの被りについてはそうですね、此方はより状況に流されやすいというか、ペースが乱れたり想定外の事が起きた時の動揺度ツッコミ度が高いのでどっしり構えてそうなモートンさんとは差別化できるかなと。
例えばいつぞやのルナちゃんケモノ礼装事件SSをもし目撃してたらまずフリーズして、「いやまて、この状況どうすればいいんだ…?こんな状況俺の計算には無いんだが!?……いやあってたまるかこんなイカれた状況がよ!!」って感じで俺のデータには無いぞムーブして混乱してからひとまず対応始める感じになります。新米故にこういう状況で計算が狂うと焦りやすいって所で、ベテランでこういう状況でもある程度動じなさなそうなモートンさんとは差別化できそうだなと。冒険旅行記の続きが書けたったった
投下していきやす目を開ける。
見慣れない模様がうっすらと描かれた知らない天井が見えた。当然、落ち着かない。安心感も湧いてこない。見知らぬ環境にいることを否が応でも思い知らされて、ほんの少し不安とさびしさがよぎる。
この瞬間が私はけっこう好きだったりする。旅をしてるんだって感じがするから。
半分だけ眠っていたようなまどろみが抜けていく。次第に意識がはっきりしてきた。自分がだれで、ここがどこか。思考未満の無意識が確認作業を済ませて、全身の電源ボタンを押した。
体を起こす。一日の始まりを待ちきれずに私はベッドを飛び出していく。
「おはようございます。マスター」
飛び出した私に、声がかけられる。ベッド脇に置かれた全身がまんまる装甲におおわれた機械人形、ナインだ。眠りの浅い私よりも先に起きていたみたい。
「回答します。私は思考レベルをマスターと同期しています。活動および休息はマスターに合わせられます」
聞いてない。思考を読んで回答しないでほしい。そうじゃなくて。
「おはよう。ナイン」
「はい。おはようございます」>>267
改めての朝のあいさつを交わす。それだけで小さくも丸い頭を揺らすナインがちょっと可愛く思える。
こんな風に思うのも私の眷属になってしまったから……なんだろうか。だとしたら、ちょっとアブナイかもしれない。
「ま、いいや。それよりゴハンゴハン。お腹すいたー」
「提案します。食事の前に寝癖が蔓延した髪と衣服の形を保てていないパジャマを直しては如何でしょう。洗顔と歯磨きを済ませるとなお良しです」
「……へーい」
◇ ◇ ◇
昨夜の出会いから一晩経った。
その間、一切の話が進んでいなかった。
坑道にいたときは「後にしろ」と言われて根掘り葉掘り聞くのを我慢していたのに、いざコテージに帰って質問してみればナインの口から出てきたのは、
「記憶領域が破損しています。修復が必要です」
という一言の繰り返しだけだった。今のナインは自分の記憶のほとんどが上手く思い出せないらしい。その原因がどうやら私の飲ませた血にあるっぽいから文句も言えないんだけど、それでも肩透かしというか……ガックリきてしまうのはどうしようもない。だってあんな事情知ってます感出されたらさぁ、期待するじゃん。>>268
まったくなにも覚えてないってわけじゃない。聖杯戦争やセイバーの真名といったようにナインの記憶にちゃんとした形で残ってるものもある。そこを糸口に探っていければと考えたところで、限界が来た。坑道への侵入、遭難、脱出、機械人形たちに沈められたのもあって珍しく私は倒れこむような形で眠りについた。
そして、新しい朝がきた。
◇ ◇ ◇
「本日の朝食はフィンランドの主食のパン。伝統あるルイスレイパをご用意しました」
「わーい焼きたて……じゃない!? ひえてる! かわいてる!」
不思議とエプロンが似合うフェーブスさんが用意してくれた朝食の席につく。正面の席にはもうすっかり目の覚めた顔でメレクが座っていた。メレクの隣にフェーブスさん、私の隣に愛用のポンチョを被せられた塊がそれぞれ座る。
こじんまりとしたリビングのこれまたこじんまりとした四人掛けテーブルの上、そこへどどんと置かれた無骨な大皿に載せられた大盛りのパンの、夏にあっても北国らしい冷たさに目を丸くする。
パンとは言ったが形状を見れば完全にドーナツだ。平たく丸く伸ばされたパンの真ん中に、拳ひとつふたつが簡単に入りそうな穴があけられている。暗い赤茶色の表面は、徹底した乾燥によってひび割れていた。
「ルイスレイパは保存食としての伝統があります。ですので、その伝統にふさわしい状態のルイスレイパをご用意させていただきました」
今は付き人モードなのか、うやうやしく敬語で説明してくれるフェーブスさん。あのニコニコ顔を見るにもしかしたらシェフモードかもしれない。
メレクはすでに無言でルイスレイパを食べていた。でかくて広いパンを少しずつちぎりながら口に運ぶ。ならばと私は大口を開けて冷えきった塊にかぶりつく。>>269
「かっったい!」
硬い。サクサクを超えてバキバキに乾ききったパンの防御力は大したものになっていた。皮の向こうにある中身はさらにずっしりと重く、厚い。
硬く重く厚いパンをもぎゅもぎゅと咀嚼する。こんなにあごの力に頼る食事はなかなかないと思う。噛めば噛むほどにあごが痛い。でも嚙めば嚙むほどに味がした、おいしい。でもあごが疲れる。
しばらくの間もぎゅもぎゅと繰り返してようやく飲み込……もうとして喉に詰まらせた。すぐにメレクが予測してなきゃありえないスピードで水を渡してくれる。そら見たことかと言わんばかりの視線に刺されながら、水を飲みほした。
「ぷはっ、ありがとーメレク」
「はい。どういたしまして」
「手慣れておりますなぁ」
「慣れもしますよ。放っておけばなにをしでかすか」
「そのようで……ですがご安心を。お二方の頼れるおじいちゃんは硬いままのパンで朝食を済ませません」
「はあ?……ああ、はい」
「そ、それはまさか……!」
「こちらは正真正銘の出来立て。鮭と山羊のチーズを合わせたクリームスープにございます。パンを浸してお食べください」
「わーい! おじいちゃん大好きー!」
薄い黄色みのあるスープと、そこに赤い身を横たえたクリームスープがお出しされる。席についた時からおいしい匂いがぷんぷんしてるのに気づいていたけど、それでもここはあえてのオーバーリアクション。>>270
パンをちぎる。とろみのあるクリームスープにちょんっとつける。たべる。ウマーい!
「ウマい! おいし~!」
「お粗末様です」
「……なんの茶番ですか、これは」
「おやおや、"アトリー家"のほほえましい団らんがお気に召さない?」
「どう見ても必要以上に楽しんでるでしょう? ……とにかく、いい加減に話を進めましょう」
一旦空気を仕切るために咳払いをひとつ。私とフェーブスさんが少しだけ静かになった瞬間に、どこからか取りだした宝石を指先でぴんと弾いた。
弾かれた宝石はゆるやかな放物線を描いて、そのままなにをすることもなく木張りの床に落ちた。硬質な音が室内に響く。その音にまぎれるように、うっすらとした魔力の波が広がるのがわかった。
「今のって?」
「ただの継続探知の魔術ですよ。どうやら、コテージ周辺に聞き耳を立てるような不審者はいないようです」
「ほえー……なんかいつもより魔術っぽくなかったね?」
「これなら万一見られても、宝石で遊んでる子供にしか見えないでしょう?」
つまりは偽装の一環ということだ。メレクはメレクなりに『アトリー家』に扮してくれているのだろう。>>271
「今なら誰に聞かれることも見られる心配もありません。出てきても大丈夫ですよ、ナイン」
「───了。Pq9.9、これより会話に参加します」
被せていた愛用ポンチョの下からナインがまるい頭を出した。
さすがにナインの半壊した姿は見られたら言い訳ができない、ということで私のポンチョを被ってもらっていた。けどこれ、コテージ内まではいいけど外に出るときどうしよう……。
「記憶領域の修復とやらは進みましたか?」
「肯定します。現在進行率6.7%」
「結構。では情報の整理をしていきます。まず、
1つ。この地では過去に聖杯戦争なる魔術儀式があった。
2つ。ナインはこの魔術儀式に参加したマスターだった。
3つ。現在観測された魔力反応は件の魔術儀式の残骸である可能性が高い。
……ここまでは、いいですね?」>>272
「同意します。私の提供した情報と誤差はありません」
「ではこの情報を大前提とした上で。改めてここにいる今回の目的は───」
「『聖杯を見つける』! でしょ!」
「そうなりますね」
「歓喜します。協力者の存在は何より得難い」
「異郷の地で宝探しですか。ほほ、童心がくすぐられます」
全員賛成の反対ナシ。もちろんそうでなくっちゃ困る。
「じゃあじゃあまずは手がかりを集めるところからだね! それでナインにいろいろ聞きた、「ルナはしばらく静かにしててください」なんでよー!」
「では聞きますが。最初の質問の内容は?」
「最初は手だよ。ヒトの手とそっくりに見えるからどのくらい同じなのか、同じならなんのためのものなのか、いろいろと」
「その次の質問は?」
「手の次なんだから腕だよ。ほら見てよこの妙に曲がった腕、なんか仕掛けあるでしょコレ」
「……次は?」
「そんなの関節に決まってるじゃーん。まずは手首、肘、肩をよく見るの。繋ぎ目って案外見えるもの多いんだよー」>>273
「…………それで? その情報からどうやって聖杯に辿りつくのです?」
「そりゃあ……根掘り葉掘り聞いてたらそのうちアタリ引くかなって……」
「非効率極まりないですね。まとめて後にしてください」
「うわーん! 合理的な魔術師めー!」
泣きマネをしてみせても「褒め言葉をどうも」とだけ言ってメレクはさっさとナインに向き直ってしまう。くっそぅ、この鉄面皮め。
「単刀直入に聞きましょう。この件に楽師───ペリマンニの存在は関与していますか?」
「肯定します。修復済みの記憶領域のほぼすべてに『ペリマンニ』の記述を多数検出。
断言します。私も参加した聖杯戦争を執り行うには、ペリマンニの存在が必要不可欠です」
ほぼ確定と見ていいはずだ。
ナイン、機械群、迷宮坑道、聖杯戦争…………これらの鍵を握るのはすべて『楽師』だ。
この件を追いかけるならペリマンニを知らなきゃ始まらない。
「……では、ひとまずの方針は決まりましたかな?」
「ええ、まずはペリマンニとやらを探る。ペリマンニに紛れているであろう魔術師を見つける。そして……いえ、待ってください」>>274
「? どしたの?」
「継続探知に反応がありました。こちらに向かってきています。数は2」
言葉の意味を理解して、ほぼ反射的にポンチョを引っ掴んでナインに被せた。小声で動くな喋るな息するなと命令を出して椅子から離れる。直後に、コテージの扉を軽く叩く音。
「お姫様ー! おっはよー!」「王子様もー! おっはよー!」「起きてる? 寝てる? 寝てたら起きてー!」「寝てたらごめん! 起こしてごめん! だから起きててー!」
顔を見なくてもわかる。こんなに元気で騒がしい存在はそうそういない。昨日、村の入り口で出会ったペリマンニのミッピとレッタだ。姿は見えないが今もミカン色とレモン色の頭をぶんぶん揺らしているのだろう。
万が一にもナインを見られるわけにはいかないので、扉越しに声を張って返事をする。
「ぜんぜん起きてるよー!」
「やったー!」「よかったー!」「寝てたら怒られてたー!」「怒られなくてよかったー!」「それでねそれでねお姫様!」「きいてよきいてよ王子様!」
「なーにー!」
「「みんなでいっしょに遊びに行こうよー!!!」」
ただの遊びのお誘いでした。けれど願ってもない。>>275
「行くー! メレクも連れてくーーー!」
「やったやったやったー!」「ひゃっっほっほーい!」「じゃあじゃあ集合しよう集合!」「みんなで湖に集まろ!!」「湖で遊びまくろ!!」「こっからまっすぐ湖の砂浜まで行ける道があるから!」「そこで待ち合わせね待ち合わせ!!」
「……渡りに船、というやつですかね」
聞かれないように声をしぼったメレクのつぶやきに私は笑顔とまっすぐ立てた親指で返す。今なによりも欲しい手がかりが向こうから転がってきた。なんって都合のいい。
待ち合わせなんて言わずに今行こう。時間がもったいなくてまってられない。今にも飛び出さんと扉に手をかける。
「水着に着替えておいてね!」「湖は泳いでもいいからね!」
えっ。
「お姫様も! 王子様も!」「水着なかったら村のみんなの貸したげる!」「サイズが合わなかったらごめんね!」「じゃっウチらも着替えてくるから!」「「またあとでねー!!」」
それだけ言って嵐のような賑やかさは遠ざかっていった。一方、私はといえば扉に手をかけたまま動けずにいて。
ああ、それにしたって。ああ、なんってことに。
「……にゃんですとぅ」
うめくことしか、できないや。>>265
OKでーす
ダグラスさん、要は被りが心配ではあるけどキャラ自体は悪くないって事なのでもう一つ位何か独自のキャラ属性付け足してモートンさんと差別化する方向性にします。
計算狂うとポンコツになる部分で生徒にからかわれたり舐められる系とかカッコよく威厳を見せようと思ってるし自分は威厳あると思ってるけど実際はポンコツとか…?
あとマジで他の名無しメンバーからどう思われてるかをゆるぼしたいです。どう思われてるか分かればキャラ属性追加の足掛かりになるのでマジでお願いします
>>263
PC昇格にあたって憎めない奴に変えようとは思ってたので、皆さんから見ても良いキャラになれたのは結構嬉しいですね。ありがとうございます
ちなみに前言ってたアクアステラ君へのライバル心と変態性への引きの複雑な敵愾心はちゃんと据え置きにしてます。キャラ言及入れる辺りでしっかり入れるつもり
多分前のケモノルナちゃん事件の主犯の一人がアクアステラって知った時は「純粋にライバルと思ってた俺の気持ちを返してほしい」「密かにライバルと思って目を付けてた奴がよりによって自分の担当教室の生徒と組んで担当教室の生徒に訳分からん事をした主犯と聞かされた俺の気持ちが分かるか」と思ってたと思います。アクアステラ悪巧みin名無しの教室リターンズとかあったら是非絡んでほしい。
>>264
どう転がるとしても確実に計算通りには行かないでしょうね。予想外に振り回されるのは計算系キャラの宿命…
仲は悪くなさそうではあるかもですね。論理キャラなので魔術回路増加に関しては否定的ではあるけど、医術に関しては一定の信頼を置いてる的な。たまに水分とか医術系の知識を交換してそう。
「…いや、その手術に関しては丁重にお断りさせてもらうな。君の事は嫌いじゃないし好きな部類ではあるが、それに関しては…確かに魔術回路増加という聞こえは悪くないが、失敗や副作用のリスクに関しての信頼度とエビデンスが少なすぎる。…何より、俺はできる限り己の力で、安定して効率的に成り上がっていきたい。効率を考えればリスクは減らしたいのさ。」
「……ところで君、前、リヒターと言っていたな。いや、何でもない。気の迷いだ、忘れろ。
……いや、まさかな…」>>259
こんなの俺のデータにないぞ!?を言ってくれそうな人ですね……大変そうだぁ
クラッフ(建前)
「本当に成り上がりたいのならば、己の力のみ……だなんてつまらない矜持は捨てれば良いと思いますが。それこそ“非効率”ではありませんか?……ですがそれもあなたの選択ですね。とても立派で、優秀です。どうか幸あらんことを願っています、先生」
(本音)
「見下されてる?上手いこと成り上がれない?っ……はぁー………それなりに面子を保ったまま派閥も移動できる時点でマシだろ。恵まれてんじゃん、腹が立つ。………非効率を求めた生き方ができるの狡いだろ」
シウン「素敵よミスター。貴い風を宿している辺り、そんなに芽は悪くないと思うしあなたのやりようでは水のように如何様にもなれるかもしれないわね?……磨けば光りそう、面白いわ。そういうハングリー精神を持つ人が、私は大好きなので」
>>276
水着イベや!水着イベやでぇ!!それにしてもむっちゃテンション高いなぁ……
それはそれとして>>197の続き。とりあえずここまでって感じでもう少ししたらまた次も投稿するかもしれないししないかもしれない「……アーチャーか?神秘の秘匿はどうした」
「まずい。ルフくん、多分僕たち撃たれる」
「は?………やべっ」
殺気が読み取れなかったのではない。むしろ殺気を外界全てに放っていたから、その中から自分たちに向けたものに気づけなかった。しかも弓の弦を引き絞る動作もなかったのだから避けられないのも無理はない。屋上の床ごと吹き飛ばすつもりで、アーチャーの矢は喰らいついてきた。
「っ……ふぅ……間一髪」
「………お前、手は」
「後で生えてくるんじゃない?リソースがあればもっと早く生えると思うけど。……へへっ、あとで誰か齧らせてもらお」
呪いが込められているのは一目でわかったから、触れるのは憚られた。だからナキは自身の左手を斬り落として、それを球として投げてぶつけたのだ。呪いの矢と投げつけられた左手は見事に衝突し、爆散した。流れ落ちる血液も気にせずにナキはこの後のプランについて考え始めている。ともかく狙撃を回避するために校舎を遮蔽に飛び降りながら、地面に着地する頃にはとっくに傷は塞がっていた。生えてくるのは、まだ少し時間とリソースが足りないが。
取る手段に問題があったと、ルフは思う。別にわざわざ手を切り落とさなくともナイフを投げつけるなりなんなりあったはずだ。わざとそうしたのは、その後に血液を補給する大義名分が欲しかったから。それときっと、痛みが欲しかったからだと思う。今のナキはそういうものなのだ。他者に与える苦痛に快楽を覚え、戒めのための自己の苦痛にも快楽を覚えてしまう。だってほら、死にかけて左手を切り落としたにしてはあまりにも恍惚な表情すぎる。「残念だったな。俺はお前にそんな悦びを与えてやらない。ほらとっとと飲め」
「血液パック?……僕あったかい血が欲しい」
「リソースとしては変わらないでしょう。ロートゥスからもらっておいて良かったです。二度は言わない、次はその首を物理的に挿げ替えます。だから飲め」
「ちょっと齧って吸うぐらいなのに……なんなら血じゃなくてもいいのに……」
不貞腐れながらも血液パックの中身を摂取する。薄々思ってはいたが肉体が完全に変貌を遂げたことで精神にもかなりの違いが見られるようだ。少しだけわがままに、意地悪になった。そして他人に対しての加害を許容するラインが高くなった。汚れてしまったのだ。
仕方のないことだと思う。こうなったのは聖杯戦争が起きたからで、さらに元を辿れば魔術回路の扱い方をツユが教えたからだった。もうどうしようもない話で、だからナキ本人に任せるしかない。
「……霊脈がおかしい。多分アーチャーに吸われてる?」
「そこまでわかるのか。……ロートゥスがこっちにきてるらしいから一緒に行動しなさい。俺はツユのところに行く」
「わかった。死なないでね」「………そう、良い子だね。引き続き警戒して」
「あんな傀儡いたのかよ。お前もう儂いらねぇじゃん」
「部下と友達は違う。でしょ?」
善性でありたいと思いながらも、幼い頃から触れてきた闘争の性がそれを許さない。自己嫌悪はもう慣れた。そんなの、あの夜からずっと毎日欠かさずしているから。私は私が嫌い。叶うことなら今すぐにでも生を代価に周りの人たちを幸せにしたい。だから別に、私はどこも痛くない。
「今はこれを、なんとかしないといけない」
「ライダーだな。……神秘の秘匿はどうしたもんかね。一切合切消し飛ばせば神秘を暴くものもいねぇってか」
「そしてそれは神話になるね。いつもなら与太話。むしろそんな面白いネタを見たら魔術も知らない人類は虫みたいに群がって神秘は消えるけど……この中は最悪。神話みたいなことをやったら本当に神話になる」
一つ、気づいたことがある。この法則を構築した神、ないし或いはそれに近しい存在の脚本には悪意がある。ツユの手で天海とナキを壊したその一連の流れからもそれは明白な事実だった。ただ……それと同時に、この聖杯戦争だけは絶対に壊さないようにする。必ず一人勝者を決める。そのような真摯さを感じたのだ。弱きものに強くなるチャンスを。胸いっぱいの叛逆を。平等に、残酷に、女はたった一人が勝つために有象無象がどうなろうとかまわない世界を作った。理由はわからないけれど。
「その結果がこれだ。先の戦いで一番信仰を手に入れたのはライダーだった。魅せ方をよく知ってやがったな」
「勇ましい華こそ誉れ。ローマローマって言ってたし、ローマ皇帝?雷と、風……あーやだやだ。予想通りなら大英雄もいいところかも」「─────で?まだ隠すのか」
アサシンを使役することを拒むのか。この状況で、自分が死ぬかもしれないときに?
「私は絶対に聖杯戦争から降りる。だから何が何でも戦わない。令呪で自害させるのは父様から禁じられてるけど……それ以外は何も怒られてないもん。私が死ぬか令呪でアサシンを勝てない負け戦に放り込むか。それで、終わり。私はナキや天海ちゃんと敵になることなく降りれる」
「アレ、天海のサーヴァントだけどナァ」
「天海ちゃんそういうことしないもん。だから私が助ける」
眩い光の中、六つの影がツユを取り囲む。二日前のことだったのに、既にもう心を掴んでいるようだった。みんながツユに恋をしている。その瞳が魅せられているのは誰が見ても明白だ。例外なく、壊されている。大事なものが全て。紫龍もアルザングも、送り込んだものが裏切ることは予期していてもここまで早いとは思わなかっただろう。他者を溶け込ませる魔性の愛。ナキとはまた異なった形の人外性。
「世界は案外単純だよ。だって世界を構成するのは人なんだもん」
「傲慢だな。それじゃあお前のしたい通りにしろ。最悪の場合は儂が責任支えてやるから」
本当に短いけど一旦ここで
次は具体的に今何が起きてるのかを当事者のレイドボスから説明ですせっかくだからバカなキャラを志向しているけれどハイテンションバカかローテンションバカかに悩む
どちらにせよ名無しのメンバーで勉強会を開いて欲しいんだ私は
>>259
ヨモ「ブリージス先生は、キビキビしていて…ちょっとピリピリしちゃうようなこともある人ですけど、でも、とても真剣で真摯な人だと思います。私みたいな人間に教えることが、先生の糧になっているのなら、嬉しいんですけれど…」
テレータ「ダグラス君!かんわいい後輩だよ!何かあったらどんどん頼ってくれて良いんだよって言ってるんだけどねぇ、萎縮しちゃってるのかしらん…え?報告書の印鑑が3ミリズレてる?いいのいいの、どーせきちんと見られてないしー。ダグラス君はまったく気にしいだなあ、先輩思いってヤツなんだろうけど」
ワカメとケイネスとアトラムのダメなところを足して割ったようなお人だったのにすっかり憎めないデータキャラになっちゃって…詰め合わせでちらっと出ていた眼鏡がここに来てテンプレ通りになってるの面白いですわね
効率中でありながらペースとかをきちんと考慮に入れる感じ、若モリとかと相性良さそうだなあと思いました。絶対他に振り回されそうだけども
あとテレータからの酒の席でのアルハラは考えましたが来てくれるのかな…?と思っていたのでことのほか付き合いの良い方でびっくり。こういう良識的なところも振り回される要因なのだろうなあ
>>277
ルイスレイパで冷感を与えつつ乾いた口に合うスープをスムーズに…なんという手際の良さ!さすがファーブスさん、名執事…
水泳とサウナは国技と言われるフィンランドで水着回と聞いた時点でワクワクしておりましたがついに来ますか水着シーン!ペリマンニちゃんたちが可愛すぎて何もないことを祈るばかりですが…
>>283
ナキさんの行動がどんどんバイオレンスの色を強めていってるよう…悦楽といい吸血衝動といい、サーヴァントとますます似通ってきちゃってますね
ロートゥスさんがあくまでツユさんに対して「責任を“支える”」と言ってくれているのが良いですね、彼の穏やかならぬ心中を察し続けたがゆえに安易に「責任を持つ」みたいにして負担を消そうとしていないところが遅れて申し訳ありません!伊草更新しました。………もう放火して良かったんだよね?
確認よろしくお願いします。次はもうちょい速く回せるように頑張ります
>>210
>側面としてどちらも“デイヴィ・ジョーンズ”として分離できないくらいのものなんだなぁ
公式でもプトレマイオスってサーヴァントも出てきたので、こういうのもアリかな、と。
>レリックと緒十の取り合わせ
レリックさんとは相性悪いでしょうね~。”自分の持ち物が身勝手な事にいきなり脱走した”みたいな認識になるでしょうし。
緒十さんは、どうかな。多分マスターが寝たりして意識を失ったり、あるいは魔術を行使する度に魔少年とショタが入れ替わる!みたいな結果も面白いかも?
とりあえずビジュアル面の親である納言さんから好感触っぽくって一安心だ、新生デイヴィ・ジョーンズ
>>231
女性ルーラーだとケルベロスとかアリかなぁ、なんて思うけど、キャラシが完全に白紙なんだよなぁルナ「せんせー!どんな魔術使うんですかー!?(挨拶)水廻魔術って言うんだ!私の魔術はね……うぇ?講師のキャリア?それはそれで置いといてどんな魔術なのか教えてっ、私のも教えるから!」
エンデ「フッ……視えねェ(魔眼殺し装着)……ああ、効率は大事だろうとも。機能美という言葉もある、その点についての理解はあるさ。だが……共感するわけにはいかないな? 先生?」
カヴン「うっさいわねネズミがみんなのお姉ちゃんでなんか文句あんの? ハぁーン? 計算? 効率ぅ? よくそんなピリピリしながら細かいこと考えていきてられるわねアンタ。ネズミがいっぺんにどのくらい増えるかこの場で見せてやりましょうか?」
君らもうちょっと先生の話を聞いてあげて…?
そしてなにか一捻り加えるとのことで。ならば私は無責任にダグラス・リリィという案を出してみますぜ
>>279
脱ぐでぇ! 着るでぇ! 水着! ペリマンニを想起するたんびにテンションが無限に引っぱられてしまうのですよ…ちょっと落ちつかないとですね
>>284
おバカキャラ!?おバカキャラですか!!わぁいやったーいかにもな問題児だー!
勉強会いい…! みたい
フェーブスさんの執事っぷりを書くのがいつも楽しい。たぶんこれは癖
クックック…私もずっと書きたかったシーンの手前まで来ましたよ…ククク…ペリマンニのみなさんは盛り上げ担当なのできっとたぶん大丈夫です生徒からの反応を見て思いついたんですが、ダグラスさんイジられキャラというか生徒に舐められてる枠とかどうでしょう?
モートンさんに比べてもイジられやすい感じとかなら差別化できそうですし、そういう所で振り回されて「また計算が狂った…」みたいにプルプルしてる感じみたいな
>>279
ええ、まさにそれを言わせようと思ってる奴ですとも
最早計算狂うのはノルマ化しても驚かないレベル
シウンさんが思ってたより反応良かった代わりにやはりクラッフ君からの好感度低くて草。流石名無しの教室攻略難易度EXよ ちなみにダグラスさんは意外とCくらいで絆しやすかったり
実際ガチで戦ってるクラッフ君からしたら舐めてると思われてもおかしくないなとは思ってたので正論なんですよね…
>>284
ヨモちゃん素直に慕ってくれていらっしゃる…多分教えてる時もヨモちゃんはしっかり聞いてくれるからやり易いとか思ってるかもですね。
本当はもうちょい初期のエッセンスを残そうと思ったんですが何だかんだでこんな憎めない奴になってしまいました。そろそろ京極産の最初尖ってる奴は全員割とすぐ牙が抜ける説立証できるな…
実際若森とは相性合うと思いますね。2人で良い感じに計算して動こうとしたらヤバい変数に狂わされる系奴。聖杯戦争系でダグラスさんが出たら序盤は魔術師らしく見えるけど振り回されて素が出て最終的に味方側になるムーブとか良さそうだなと
テレータさんに関してはなんだコイツとか思いながらも「ある意味この人相手なら変に細心の注意で神経使ったり変にご機嫌取りしなくて大丈夫そうだな」って感じに思ってるし、割と見下しとか無しで普通に絡んで先輩してくれるから好感度は結構悪くないです。ウザいしダメな奴だし計算狂わされるけど、ある意味変に気を遣わないで済むからやりやすい相手的な。ツンデレか?
魔術師らしい所はあるけど、正直良識はそこそこあるタイプですねダグラス君。理論派なので面倒臭い所もありつつ、選民思想とかはあまり強くないので少し面倒臭い嫌な奴くらいになるイメージ?
蹴落とすのはアリだけどあくまで倒した、勝ったって事実が重要で、倒した後に必要以上に痛め付けるのは効率悪いし悪趣味と思うって感じでもありますし、割と良識はあるタイプかもです。聖杯戦争とかでも場合によっては途中から主人公と組める奴みたいな。>>286
ルナちゃんは兎も角としてめっちゃ舐められていらっしゃる…知ってたけど。知ってたけど流石に面白いですね…
ダグラス「おかしいな…俺の計算以上に舐められてないかコレ…?いや問題ない、これは変数だ、この変数を動かすのは俺自身の効率に掛かってるのなら俺の手で(以下省略)」
とりあえず舐められやすい弄られる系キャラなら威厳保てそうなモートンさんと差別化できるんじゃないかなーと
>>277
きた!!水着回来た!!これで勝つる!!
序盤の飯テロシーン好きですね…束の間の異国の日常感出とる…
そして楽師か…この双子ちゃんも安心して良いのか不安になりますが、訝しみすぎたセダム君の前例があるしストレートに良い子だと思うことにしましょう。そうしましょう
>>283
ナキ君もツユちゃんも徐々に狂い始めててしんどい…マジで君達だけが頼りだよルフとロートゥス…むしろお前らの信頼感が強すぎてお前らに何か起きたら今度こそガチで終わりそうで心配だよ俺…
そしてWレイドという訳ですが、どんな感じになるのか…全貌明かされる回好きなので次回が楽しみですわ
>>285
見ましたー。聖杯が爆弾化されてキャスター自害させて使い魔ほぼ全て落とされた挙句家を燃やされた宗谷さんに悲しき現在…
不利な状況でありながらも状況を楽しんでそうなセイバー陣営好きですね。流石クッチー。でも好かれる事に慣れてないけど嫌われる事には慣れてるは重いよ君…
果たして呪詛炎デバフ掛けた状態でのバトルがどう転がるのか…楽しみですね…>>290
各陣営どう動くかは火村さんとロバートさんに決めてもらうとして…
進三郎はともかく予備ホムは今のままだと確実に死にます。まだちゃんと起動してないし、そもそもその存在を知ってるのが余裕のない進三郎しかいないので
>>291
エンデはあれでも隠れ王族なのでね…上に見る相手がそもそも少ない
カヴンはカヴンで名無しの長は自分という認識ゆえ。例外が大昔に卒業したOBくらい
弄られキャラ……ってなると個人的にはダグラスさんには振り切ったダメ人間になってほしいですね
舐められてはいても先を見て努力する人をいじりメインにするのは気が進まないと言いますか…
もちろん差別化はできるでしょうし、京極さんもそれでいいと思っての提案なんでしょうけど……せっかく新しく入ってくれたのに、舐められていじられてで終わりというはさびしいです
せっかくの冒険なのでこういうシーンも入れておきたいのですよ…
大丈夫大丈夫、双子はきっと大丈夫です>>288
えっちすぎる……!
>>289
シウンは自分もそうだったしクラッフもそうなのでハングリー精神を持ってるやつが大好きです
クラッフはですねぇ……そうですねぇ……自分と同じようなハングリー精神がある分むしろムッ…!ってなりますね
>>284
今回で言えばマジで左手を千切って投げつける必要がなかったのでここら辺が趣味です。「痛いのやばっ……♡」みたいな気持ち
ツユの起こしたことの責任はツユしか背負えないですけどツユが責任を全うするために支えてやっても良いという塩梅
>>287
ツユは割と世界に対して諦観してる節があるというか、こんな感じの「自分の大事な人が幸せになるなら自分はいくらでも犠牲にするし他の奴らもまあ使い潰しても仕方ないんじゃね?」ってのはあります
>>291
ナキやツユとは経験値の違いですね、二人よりもさらにたくさん酸いも甘いも味わってきたので
ただ別に二人とも善人というわけではないし精神年齢が大人のそれかというとまた別の話で
有言実行で>>280の続き「………ライダー」
「アーチャーか。どうした?相当腹が立っていると見えるが」
「あたしがいるから堪えれそうにないんでしょ?なっさけな〜い!でも大丈夫、あたしがアンタの心裏返してあげてるから狂いたくても狂えませ〜ん!ねぇねぇ、今どんな気持ち?どんな気持ち!?」
「黙れバーサーカー。グッ……ァ……」
霊基が変生している最中のライダー、その下に現れたのはバーサーカーとアーチャーだ。アーチャーは堕ちた代償として、破壊衝動に苛まれている。神性持ち、特に女性に対してはそれが著しい。恐怖から殺意へと変わったのだ。それでも狂って暴れられないのはバーサーカーが自身の力で無理やり正気を維持させているから。それが出来るのは、今いるアーチャーが“本体ではない”からにすぎない。
「分体生成。本体は霊脈各所を巡って接続したり、殺しても問題ない“裏”に生きる奴を殺して魂喰いか」
「ビビってんの?そんな風にやってくのって雑魚もいいとこじゃない?」
「そこらの一般人を喰ってもなんも旨味がねぇからな。余計なバカに目もつけられてたまったもんじゃねぇ。それなら殺しても問題なくて魔術回路蓄えてるやつ殺した方が良いだろ」
獣に倫理も道徳も必要ない。ただ壊して喰らえばそれで良い。効率的に、能率的に、手当たり次第に喰らって殺されるよりはもっと上手く生きるべきだ。膨れ上がるアーチャーの霊基は、そうやって暴れ回っている。飛び回る“アーチャーたち”と、魔人どもの悲鳴に伴い、ある種の信仰も構築されていくからだ。魔を喰らう呪いの流星が。「キャスターのマスターを狙ったのに打ち落とされたな。俺の矢が呪われてるってのもちゃんと理解してやがった」
「ディアーナの加護ありきか。かの純潔の女狩人が変転した際もそのような事例があったと聞く。触れたものを侵蝕する闇の一矢。……だがそれでもランサーとセイバーには届かんぞ」
「二騎がこちらにかかれば無理だろうな。けどそうじゃねぇ。お前が、暴れるんだろう。予想以上に信仰心とそれに伴う力の上昇は大きい。その間に蓄えてやる」
「………そうだな。俺は今、識別作業をしている。殺.すもの、殺さないもの、それらを全てな。お前のように浅ましく霊脈から魔力をくすねる必要はない。俺を崇める人々から魔力は徴収する。そして全てを焼き尽くそう」
人の想いを糧として駆動する大帝国。形は無く、触れない。しかし確かにあるもの。ライダーを中心として周囲の街ごと包み込むように展開された不可視の世界はライダーの心象そのものを法則にしたものと言って良いだろう。ライダーに魅せられたものが魔力を提供し、それを基に敵となるもののみを判別して焼き焦がす。この方法で立ち塞がるもの全てを殺.すつもりだ。
「え〜?アンタらそんな風にちまちまうじうじやってんのー!?だっさ、みっともなーい!そんな風にしなきゃ勝つことすらできないって?情けなーい……ざーこ♡ざーこ♡」
「嘘だらけだな。そんな俺たちの裏で地面を這って動くことしかできない女が何を言い出すのやら。セイバー、ランサー、アレらは本当に強力だ。先の戦いでは俺とバーサーカーが、そしてそれ以外の面でアーチャーとキャスターが信仰を獲得した。そこまで乗り気じゃなかったみたいだからな」
「けどそれは慢心でもねぇし、そういうのが下手くそってわけでもねぇ。アイツらはそんなものがいらないぐらいそもそも強かったんだ。いや、強さで言えばライダーも素の状態だと余裕で張り合えるんだが……アイツらの“奥の手”はサーヴァントの範疇を超えてるからな。神に対抗するならば神でなくてはならない」サーヴァントとしての性能だけで言えば。おそらくセイバー、ランサーにライダーは並ぶだろう。戦い方を考える必要があれども、スペックを引き出せたのならばそれほどの実力はある。バーサーカーもそこに並ぶかもしれない。
ただ……セイバーとランサーは、先の海上の戦いで見せた力がある。あれは一瞬ではあるが既存のサーヴァントとしての霊基で出力できるものではなかった。あの域になるにはこちらも霊基を組み替えなくてはならない。そのために必要なのが信仰と、霊基を組み替えるための要素。
ライダーは信仰を集めるだけで良かった。そもそもの、現人神たるローマ皇帝としての在り方がそれに則していたからだ。現に、彼の霊基は変貌を遂げつつある。バーサーカーも基の生まれを考えるならば信仰を集めるだけで良い。それに何より、このような調子に乗ったことを言いつつ戦うときは色々と手練手管を用いるから。
対して、ただ信仰を集めるだけではその域に届かないのがアーチャーとキャスターだ。キャスターはいち早くその仕組みを見抜き、綾姫の呪体で進化しやすいように霊基を作り替え、そして殺人鬼の噂を流して人々の恐怖を取り込んだ。元々、姫の方は吸血鬼としての幻想が寄り固まったものもあって相性が良かったのだろう。とんだ化け物に育ったものだ。そしてアーチャーは、綾姫の呪体と星の雫を併用した霊基再臨自体はリディアの手で以前施されている。そこに今回の霊脈接続と空を駆ける姿を人々に見せつけることで……
「どう転ぶかわからんな。まあ俺が勝つんだが」
「抜かせ、神もどき。俺はお前の喉笛も噛みちぎるぞ」
「バ〜ッカじゃないの!?勝つのはあたし、這いつくばって泣き喚くのはアンタたち!……もしアンタらが詫びるなら別に許してあげなくものいんだからねっ!」
誰の手にも勝ちの札は十分にある。誰がどれを抜き、どのように扱うか。今はそこに全てが集約されている。マスターの力関係も、このようになってはほぼほぼ関係ないだろう。セナとセオリは言わずもがな、ナキはそんな彼らに張り合えるほどに肉体を変貌させ、ツユはなりふり構わなくなった。天海とリディアはほぼ脱落、撫海と恋は消耗も疵となる弱みも無し。これこそが、あの女神の狙いなのだろうか。「それはそれとしてだ。このようなつまらない雑談に付き合ったのは暇潰しでな。俺としては一つ告げてからこの場を切り上げたい」
「なんで自分が主催者側だと思ってるの?」
「俺が一番強いのだから当たり前だろう。って、そうじゃなくて話を聞け。………まあ、なんだ。分体で俺の前に現れるなんて烏滸がましいにも程があるぞ、ということを言いたいだけなんだが」
雷のような、気圧のような。得体の知れない何かにアーチャーが破壊される。よくわからないものに壊されて、塵すら残らないほどに分解された。あくまで分体ではあるが、一瞥のみでそこまで壊すスペックがあるとはバーサーカーも予期していなかった。とはいえ見極めが鋭いのがバーサーカーである。次は我が身となる前に消えていったのだが。
「ふはっ……はははっ!!面白い、面白いなぁオイ。ああそうだ、それで良い。俺は必ず勝つぞ。全て壊して、神を墜として、くだらぬ殺人鬼を噛み殺して、そして俺は……マスターに勝利を捧げよう」
想定外だったのは、アーチャーの吸収する速度があまりにも早すぎたこと。自壊するかしないかの瀬戸際で、魔力を吸い上げ取り込んで。この状態のままサーヴァントの霊核なんかを喰らって取り込んだら、本当に取り返しがつかなくなるかも知れない。それほどまでに膨張している。ここまでと想定しているものは、おそらくセオリ以外にはいないだろう。
………では、いったい。彼らのマスターは何処にいるのだろう。死んだのならば、彼らもまた消滅するはず。生きているのならば、拘束されているのだろうか?
「…………最悪」
「そうですか?命があるだけまだ取り返しがつくと思いますけど」
少女は、令呪を封じられていた。ライダーにかけられた重圧により、精神が令呪を行使することを無意識に拒絶している。しかしながら自害を選んでライダーごと死ぬ勇気もない。そんな少女は、薄暗い廃墟の中を一人歩いていた。
彼女を出迎えた別の少女もまた、令呪が消失していた。アーチャーにリソースとして食い尽くされてしまったのだ。聖杯戦争に勝ちたい、その意識を令呪の内容として取られたのであそこまで大暴れしているとも言える。しかし少女は死ぬつもりもなく、始末をつける一手を探していた。彼女たちの邂逅は偶然だ。ライダーも、アーチャーも、マスターが何をすることも看過した。だから彼らから離れ、彷徨い歩いていると出会した、というだけ。けれど、空に轟く雷鳴と、燃え盛る呪いの流星群を見ていたらわかってしまう。自分のサーヴァント以外にも、目の前の女のサーヴァントもやらかしたのだと。
「………私は悪くない。だって、仕方なかった」
「そうやって逃げ続けたからこうなったんだと思います。どうです?わたしと一緒に前を向いて手を取り合ってみるのは」
「アンタも……“余分”のせいでこうなったくせに。同じ女としてそんな風に厚顔無恥ではいられないわよ」
「ふふっ……大丈夫です。わたしもあなたに“価値”は感じていないので」
「は?」
「あらあら」
負け犬同士、一触即発だった。
次回、キャットファイト名無しの二人について
ハングリー精神を持つ人をシウンが好むのは彼女の起源の影響
起源のせいで自分に深く関わる人は軒並み転げ落ちて数奇な運命に巻き込まれていくのでそれでもいいやまだだ!と立ち上がれる人じゃないとシウンと長く付き合っていけません
だからシウンはそういう歩くことを止めない人がお気に入りなのです、好き好んで人を不幸に突き落としたいわけじゃないからね
次いでクラッフ
名無しの人にはみんな内心刺々しいことが多いですが、別に全員に対してそうというわけでもないし時計塔の人たち全てにそうというわけでもありません
たとえばモートン先生はドラモンド家の魔術師として自分にできることを精一杯やった上で刻印自体は次代に引き継ぎしてて、魔術師としての役目を果たしたことに高評価(その末の左遷なので仕方ないと思ってる)
「みんな凄い!悔しい!俺絶対負けねぇから!」はデフォですが、才能や歴史、権力を持て余しているか持て余していないかでだいぶ基準が変わります
名無しの人たちは割と魔術の特性や経歴が一癖も二癖もある人が多いので「そんな恵まれたもの持ってなんでこんなところにお前らいるんだよ」っていうところがこうなる。ローザとかシャフリヤーナは才能を惜しみなく使いこなしてるので「悔しい」で終わりです
テレータ先生とデセフィオくんは色々と例外。前者はうわさが魔術師の一族を殺.すことを知っているから普通に嫌だし、後者は次期当主ではないけど自身の立ち位置を余分なことに存分に使っているのでイラッとしてます
あとそれとは100%関係ないですが深夜なのでそっとソルシュクラインの恋愛事情を裏ペにね
>>300
罪の意識と快楽に挟まれて自身の体を犠牲にすることに躊躇がない……
この二人のバチバチはですねぇ……次回理由がわかるといいなと思ってますねぇ
最初からメスガキって感じで書いてはいます。嘘と本音が混ざり合ってますがツンデレみたいなセリフは基本嘘(つまり本気で悪口言ってる)です流れに乗じた名無しコソコソ話
テレータが生徒や後輩に超甘くて可愛い可愛い言うのはずっと自分が下(弟)の身分だったから
不肖の末弟として扱われてきただけに「おれが兄だったらこんな思い下にはさせないぞ!」みたいな思いが強く、そして頼り切りだっただけに頼られるのがすごく嬉しい
多分好きな女子のタイプは妹系
>>285
拝読いたしましたー。あっちもこっちも大事故大炎上、いやあ聖杯戦争って感じですね
チハヤさんの地雷になんとなくでも察しがついた上でその周縁をなぞることになるかもしれないような行為に出られるあたりウラで生きてきた人間としてのキレは伊達ではありませんね
なるほど、沈んだのなら死.んでいなくても所有物扱いなのですね。まあ名前からしてレリック(彼の船最後の“遺物”)だしね
ショタも魔少年も並立させ得ると考えると緒十とデイヴィくんの組み合わせも面白くなりそうですね。デイヴィくんの方でもショタな時に見る緒十は暖かいだろうし、魔少年な時に見る緒十は冷たいのかも
>>286
計算キャラにねずみ算で応対するカヴンさん中々に当意即妙。モートンさんといいデセフィオくんといいダグラス先生といい、強気な男連中がカヴンさんにはこぞって弱めなの本当に姉感がある
バカですよぉ、教科書広げて3分後には船漕いでるくらいのバカ。「なるほどわからん」「…つまりどういうことだ、〇〇?」みたいに問いかけを発生させる役割イメージです
ただそれでハイテンションなタイプだともうルナちゃんがいるからテンションの具合をどうしたもんかが現状の悩みです。あと起源…キャラ一直線にするか、背景も深掘りできるようなシリアス気味なのにするか>>289
ヨモは授業態度は間違いなく優等生なので…人数も増えた今では名無しの中でもかなりの“普通”枠だと思います
テレータにオンオフの概念はありませんからね。威厳も権威もない男ですから、お互い嘗め嘗められの関係で収まりそう
幻の共闘ルート・ワカメみたいな立ち回りが出来そうですねダグラス先生in聖杯戦争。序盤で水廻魔術のこと「水芸」呼ばわりされまくって、でも終盤にシュートヒムみたいなことして一矢報いて欲しい
>>292
高貴さが滲み出ている…手で空気を撫でるような軽い動作で首を刎ねてほしい…(夢発言)
>>299
みんな聖杯戦争の特性を察知済みであるのみならずガッツリ利用しまくってて…そろそろ黒幕自身に辿り着いた陣営もいそうですね。いやそれどころでは勿論ありませんが
個人的に天海さんこんなに血の気が多い感じなのか…と驚き半分、少し前まで料理を作ったりしていた仲間が自分のために暴走して、それを自分はどうしようもできないとなればイライラもするよなと納得半分。道を踏み外さないでくれると良いのですが…
>>301
テロにも技術は要りますから…(詭弁)
二日目フィナーレを飾る(?)大事故です。これから三日目の脱落まで、もうしばらく駆け抜けさせていただきますわよきっとおそらくなんの意外性もないでしょうが私も名無しに新キャラを追加したくて仕方なくなっております
そろそろサッカーの試合も出来そうな時計塔キャラストックが火を吹きたがっている
>>299
アーチャーの災害さが大変なことになっておる…群体化してるし魂喰いしてるし…一方ライダーはひとつにまとまった帝国としてのボスモード……これもある種の対比かな?
ここまできてセイバーとランサーはもっとやべぇよ言われるし……ボスラッシュ具合が半端ない
>>300
へっへっへ…お楽しみタイムですよぅ
待ってろメレ坊……!
>>300
>>301
では次は騎陣営の手番でよろしくお願いします
マスターを誘う方がいいと思います
進三郎的にはなりふり構ってられない状況で「アレさえ死なせなければ自分が駄目でも聖杯戦争を終わらせられる」最後の保険なので超必死です
物語的にも予備ホムがマスターの誰とも顔合わせしないのはよろしくないですしね、縁作っときましょう>>304
信仰が力になる、っていうルールを流したどっかの誰かがいるかもしれません。だいたいアイツのせい
本来はもっと柔らかいのですが大事な人という括りになってしまったツユを刺してしまったことで色々衝動のタガが外れて結果的に荒々しさとかが噴出してきました
>>306
単体でローマを象徴して普通にバカ強いライダーと猟犬たちとの絆でゲリラするアーチャー、という感じの対比はそう言われればそうかもしれません。予期せぬ対比
ランサーもセイバーも既存のサーヴァントの域を超えた領域に踏み入ることのできる宝具を持ってるのが痛いです。素の状態だと信仰補正抜きでもライダーならやりようはあったけど宝具使われると流石にこっちも宝具を解放しないとキツい
>>307
そもそも己の身を売るなりなんなりしてここ以外の教室に行けばいいのに……(ロボット)という感じです
確か以前、魔術師さんとこのルーカスくんとのお話で「自身の身をソールァイトに預けて天体科を選ぶか自分自身の道で選ぶか」みたいな話があったと思うのですが、クラッフからしてみれば「そんなふうに恵まれた魔術の特性があるなら前者の方がよっぽど良い」っていう考えでした
それはそれとして冒険とかに行くのは余分では無い、自己の研鑽としてとても良いものと思っています。なので妖精女王の話でも旅路で収穫を得たかは聞いたしそれに答えたルナちゃんに良かったね、と返しましたヴィルクレツィアは割とシンプルに降霊術を用いていた家系で、特に曰くつきの品物や呪体なんかに怨霊を取り込ませて呪詛を増幅させて礼装を作り上げることが得意でした
そんなヴィルクレツィアは魔術刻印にも手を加えて呪詛混ぜ込むなり何なりでやってたので、そんな魔術刻印を統制するためにも一族の身体に身体改造を施していく必要がありました
もちろん貴族主義思想が極まってたので「分家とかスペアとかいらんねん!」という風になってたのはありますが、それとは別に魔術刻印に耐えきれる存在を作るためにたった一人に力を注ぐという意味合いもあったり
そんなこんなでシウンの養父が魔術回路の編成の影響で不妊体質、断絶したのですが血族でもないシウンが刻印に適合したのは魔術刻印が今までの積み重ねで「とんでもない呪物」カウントされた結果、呪詛を飲み込むキャパがエグいシウンに見事ピッタリ飲み込まれた、というわけです(血縁による適合ではなく、呪いというカテゴリによる適合)
「実は没落寸前だったの。ま、私がいたから全部良い方向に転がったんですけどね!名無しではどんな生き方でも光を掴める機はあるってことを伝えたいわね〜」
そんなこんなでクラッフとシウンのそういう色恋事情もwiki裏ペにこそっとね、更新しました最初は眼窩を貫通させようとしたのですが…(それが可能なほど人間の身体のバランスに理解がなかったので)やめました。やめたのか
>>310
ルナちゃんにはいつか夕暮れに差し掛かる時間帯に萎んだ向日葵畑の中で佇んでほしいですね…人間味の薄い血のような赤い眼がこちらを見据えてくるのにドキッとしたい
深海魚要素、勢いだけというのもあって今見ると尻尾くらいしかありませんね…海藻は確かに。一度絡まれたらそのまま引き摺り込まれそうな…
あとこれは質問なのですが、シメオンさんに勧められて援助してもらいながら時計塔に入った〜という経歴の場合は所属先はやはり現代魔術科が一番可能性高いんでしょうか?
>>312
魔少年モードはかなり海と溶け合った状態なようなので、構成要素も海産物で固めるべきかなあ、と
ショタモードがみず/ゴーストならこちらはみず/あくというイメージ
>>313
異形っぽさもどこまで出して良いか手探りでしたが高評価で嬉しいですわね…骨が飛び出てる感じ私もすきすきだいすき!
>>314
ビーストⅣが個人的にまさしくというところなのですが、悍ましさの中にある美しさ神秘性は本当に…良いですよね…(ボキャ貧)
>>311
お久しぶりです!そしてお仕事お疲れ様です…ゆっくりお休みになって生き返れ…生き返れ…ください…・伊草の次回を早く書いて繋げた上で色々自分の物も進めたいたい俺
・回が回なのでとっておきの神回にする為に力を入れたい俺
・それはそれとして蹄鉄が死ぬほど枯渇してるので今日のハンティングクエ回りたい俺
ファイッッ!!
>>293
そうですね、ごめんなさい
まあ考えてても埒が開きませんし、とりあえずコレで仮登録して動かしてみながら大丈夫か確認、必要によってはまた加筆する感じにしてみます
>>299
皆強さもお労しさもヤバい事になっていて頭を抱えるしかないですわ…そして殺以外全員バケモン化してるの聖杯戦争のレベルが狂っていらっしゃる…
>>309
フォーリナーもびっくりの異形度すきですわ…やべえ…
改修前まではデイヴィ君星4イメージでしたが、今だと限定星5感も出てきた感じあるなって個人的に思ってたり。第三再臨のそれでホラー顔面宝具出しそう(小並感)クラッフはネット関連を魔術と絡めたいなと思いつつも自分の家の魔術だと難しいのでどうしたもんかなと考えているのが最近の研究テーマらしいです
シウンは元々の技術とヴィルクレツィアのそれを掛け合わせて編み出した悪性情報を含んだ生命体の作り方をどうやって洗練してなおかつ引き継ぐかがテーマ
>>322
アサシンもちまちましてるだけで色々とあれなのかもしれない。少なくとも人を見抜く性はかなりのものです
>>321
えっと……ペレス大丈夫そうですか?というのと恋さん活躍パート書きました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%B2%88%E3%82%81%E3%80%81%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A9%E6%BA%BA%E3%82%8B%E3%82%8B%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%8C
>>323
睡眠!食欲!と生物としての欲求は割とちゃんと大きい男なので残る最後の一つもまあ……あと一度慣れるととことん極めるからはい……>>311
おーお久しぶりです~、とりあえず生存確認できて一安心です。しっかり疲れを取ってくださいね
>>309
うおっ、グロかっけぇ!(画像保存ポチー)。
禁足圏に潜む神性存在、的な雰囲気があって、すごく引き込まれる感じ……。
あと納言さん自身もおっしゃってますが、なんつーかビースト感もあっていいよね。”悪霊”デイヴィ・ジョーンズの本性を司る姿と言いますか
デイヴィくんのFGO実装における想定としては第1臨がレインコートショタで第2臨が看守服の少年、満を持しての第3臨が画像の魔人態!簡易礼装で触手が生える、とかかなぁ。
コレは現在の恐怖態(ショタモード)、侵掠態(魔少年)以外に加えて神秘態(魔人モード)という3パターンにしてみるのもアリか……?京極さん京極さん、ダグラスさんに「綺麗好き」の属性を加えるのってアリでしょうか?
教室内での水廻魔術の使い道を考えてたんですが室内の環境操作&管理がいいのではと思いつきまして。そしてちょうどよく魔術属性も水・風と環境操作を向いてそうな方向性を持ってらっしゃる。ピッタリでは?
ここで「綺麗好き」という属性を加えれば教室が汚れたり荒れたりするたびに激しくリアクションしてくれるダグラスさんが見れるのでは! ……「誰が片付けると思ってるんだお前らぁっ!!」という具合に
講師としての授業だけではなく空調・湿度・清掃を環境全般を担当するとなればモートンとも役割の違いで差別化は十分できるかと
そういう思いつきなんですが……どうでしょう?アリですかね?相も変わらず配色が重いなあ…
>>322
フォーリナーは元が人外なゴッホは他として皆なんだかんだで「人外に寄ったヒト」くらいに落ち着いていますよね。この場合は「ヒトの皮が剥がれた人外」くらい突き進んでみたり
第三で演出変わるならヴリトラさんみたいなぐわあって呑み込む系を期待したいところ
>>323
あぁ〜書けるかわからないけれどどこかに遊びに行った時にそんなルナちゃんを目にして図らずも「吸血鬼」という言葉が焼きついてしまうヨモとか書いてみたくなる〜
すぐにルナちゃんはいつもの溌剌スマイルに戻るだろうし安心するけど後ろめたさが残る逢魔時〜
なあ…るう…ほど…だとするとシメオンさんと出会って時計塔に入った時そのまま名無しに、というのは不自然な感じですかね?お世辞にも教室としては褒められたところではないし…
一旦経由するとしたら…何科だ…?降霊科…?考古学科…?天体科…?
>>324
景清さんは逸話的に相性悪めかも…でもこのデイヴィくんは所謂悪い子モードですし警戒はしとくに越したことはありませんね>>329
>>330
お気に召されたようで何よりです〜!
別ゲーで例えるならテラー化とかドッペルとか、何も知らずに再臨したプレイヤーが騒いじゃうような「ヤバさ」を意識しました。ホラーによくある「考えなしに踏み込んでしまったことへの恐怖」
魔少年とも少し外れてしまいましたかね…?まあ自己満の産物ですのでご自由にお使いくださいまし…
等身大はディティールの面が難しい…のであり得るとしたら>334のようなSDですかねー。ちまちま進めていきたいところ
>>331
今まで冷暖房とかちゃんと設置されていたのかも怪しいようなオンボロ校舎に救世主が…!と同時にカヴンさんに苦手意識持ってそうですね潔癖ダグラスさん。デセフィオくんと愚痴っててほしい>>332
いやぁよかった……これがダメなら教室階下食堂お手伝いルートを大真面目に考えるところでした
採用されて本当によかった
ではではまた時間のあるときをお待ちしてまーす
>>334
なんかそういう…いつもの日常じゃ触れないようにしている部分に手を伸ばすおでかけ編とかやってもいいですね
ルナなら吸血鬼、ヨモちゃんなら例の声をお互い知っていくような
なんせ落ちこぼれ教室ですからねぇ…直通ルートはほぼ無いと思います
一旦どこかを経由するなら考古学科は物理的に距離が近くて、降霊科ならアンゼちゃん+セダムから名無しの存在を知れると思います
天体科は…どうかな…ルーカスさんがいるにはいるけど、名無し推薦してくれるかどうか……私の勝手な想像だと鍛えてやろうって言い出しそうな気が
>>335
なんか喋るネズミに文句言いながら授業内容とまったく関係ないところで生徒たちに歓迎されるダグラス先生が見える見える…
その様子を見て今日も冷暖房の導入を見送るモートン先生も見える見える…いやもう「入ったは良いけど成績不振&素行不良で名無しに突っ込まれました」で良いんじゃないか…?事実だし…
>>336
アーイイ…夏は友情の季節(諸説あり)ですし、何より二人は夏が似合うから…舞台を練っていかねば
ダグラス「そういうのじゃ…そういうのじゃない…!」ってなってるのだろうなあ…そしてプルプル震える拳に気づかず「先生ありがとうございます!」って元気にお礼を言うルナちゃんもいるのだろうなあ
魔術師なのだから体温調節くらいは魔術でちょちょいのちょい…と思っていましたがそうなるとダグラス先生がやってくる前or何かしらの理由でダグラス先生不在で久々の猛暑にへばる名無しメンバーとか考えるのも面白そう>>336
いや此方もどうしたものか、最悪取り下げるかと思ってた時に最高のパス渡してくれて本当に救われましたありがとうございます!
とりあえず結構遅くなってる伊草次回を最優先にしたいので、それ投下できたら言及なり潔癖加筆なりしてwikiに貼りたいと思います
>>333
何だかんだで悪くない友人関係になれそうな雰囲気ありますね。こちらは洗浄とかで手を貸す、逆にイスマエルさんに対してはたまに治療とか健診を頼んだりするって感じでギブアンドテイクも取れつつ仲良くできそう
>>335
>>336
>>337
最初は頼られたり感謝されて「遂に生徒に慕われる為の計算式が実ったか…」と思った後によく考えたら授業よりも冷房してる時のが生徒の反応いい事に気付いて頭を抱えるダグラスさん…しかもその観点に関しては主任のモートンさんも割と素直に良いと思ってるみたいだから行き場のない感情に苛まれるダグラスさん…
こうして夏の夜にテレータさんと飲みに行く時には稀に酔って愚痴で絡んで普段と振り回す側振り回される側が逆転する若手講師二人組の構図が生まれるのであった…
そういや講師もこれで合計4人になりましたが4人で飲み会とか行くんですかね…?「うーん……」
コテージ内の自室。室内にあらかじめ用意されていた姿見の前で私は自分の姿を何度も確かめる。頭のてっぺんからつま先まで何度も何度も。
良く言えばスレンダー。悪く言えば肉付きがうすい。そんな身体が鏡に写し出されている。肌の色もどちらかと言うと白に寄っているので、黙って突っ立っていると不健康そうにも見える。およそ一般的な女性的魅力からはズレているんだろうと、自分でも思う。
さて、そんな肌がよく見える姿をしているわけだけれど、決して全裸ってわけじゃない。ちゃんと隠すべき部分は隠れている。……この、水着によって。
「むー……」
水着だ。水着である。ひらひらしている。ふりふりしている。どこをどう見ても「かわいらしい」と評すべきデザインの、水着である。
色は緑。……って呼ぶと、この水着を一緒に選んだ友達と同行者に呆れられたのでミントグリーンと呼ぶことにする。どう呼んでも緑もグリーンも同じ緑じゃないかと思わなくもない。
そんなミントグリーンの水着と、私の白っぽい肌色が合わさると不思議なことにまとまって見える。目線を上げれば紅い目や銀の髪も足された。それでも全体のバランスは崩れない、崩れてない? 崩れていない、と思う、たぶん。
いつもと違う髪型にしたり、そのために普段使わないシュシュを用意したりしたので、普段のイメージとは変わって見える。見えるからこそ、思うことがある。
これ、大丈夫かなぁ?
「ねぇナイン、この水着どう? ヘンだと思う?」
「評価します。マスターの新規衣装を評価します。私の評価基準における『カッコいい』には該当しません」
「うん、そりゃねぇ……」>>340
水着姿がカッコいいと評価されることってそうそう無いと思う。水着姿でもカッコいい人はいるだろうけど、水着姿こそカッコいいと評価される人は稀だ。レアだ。
「ナインってさ」
「?」
「なんでそんな『カッコいい』にこだわってるの?」
ナインが……『Pq9.9』なんて名付けられた機械人形が、どういう用途のために造られたかは未だわからない。でも少なくともカッコいいとかカワイイみたいなデザイン評価をするためのものではないはずだ。そんな用途なら正体不明の戦闘力は必要ない。
「それは、当機(わたし)が外部から受けた最初期の命令であるからです」
「最初期?」
「追記します。初めての思い出、というやつです」
「……そっか」
なんとなく理解した。私にとっては、初めて魔術で指先に火を灯したあの瞬間と、同じようなものなんだろう。
それはこだわっても仕方ないしょうがない。そうであって当然なくらいに。
「大事なことなんだね」
「肯定します。非常に重要です。師匠からの初めての贈り物です」>>341
「……ん? 師匠? ナインを造った人のこと?」
「否定します。師匠は、師匠です。10年前まで放置されていた当機(わたし)を見つけて、起こした人物です」
記憶領域の修復が進んだのか、ナインは古い記憶も呼び出している。「10年前」という数字を覚えつつナインの言葉に耳を傾ける。
「師匠は言いました。『格好良いのは良いことだ』と。その判断基準を基に私は起き上がりました。なので、初めての思い出です」
「その、さ」
「はい」
「師匠ってどんな人だった? 顔とか覚えてる?」
「…………否定します。記憶領域の修復は不十分。該当情報を呼び出せません」
「そっか、しょうがないね」
記憶といってもイチから順に戻る、というわけでもないらしい。そこはナインと時間に頼るしかないことだ。
「発言します。私の判断基準は最初期より幾度もアップデートを重ねました。現在、森羅万象に対応しうると自負します」
「めっちゃ大きく出た」
「故、再評価します。マスターの新規衣装は、非常に愛らしく、また可愛らしいです」>>342
「あ……そういう話だったね。えと、ありがとう?」
聞きたかったのはちゃんと溶け込めそうな、リゾート地に遊びに来てるヒトっぽく見えるかどうかだったんだけど、まあいっか。
そういう風に言ってもらえるのは悪い気もしないことだし。ちょっとむずがゆくはあるけど。
「抱きしめたいと思わせる愛らしさが存在します」
「そ、そうなんだ」
「これならばメレク様もイチコロでしょう」
「いやそーゆーのは別に狙ってないんだけど」
「驚愕します。マスターの照準はフェーブス様に」
「ちがうちがうちがう」
本当に森羅万象に対応できてるのか、このポンコツロボットは。
ま、いいや。いつまでもヘンに気にして鏡とにらめっこしてもいられない。
メレクもとっくに着替えてコテージの外で待っているはず。待たせすぎるのも良くないからなるべく急ぎで。
ぴっかぴかのビーチサンダルを指に引っかけて部屋を出ていく。短い廊下を抜ける私の早足を追うように、かつんかつんという硬い足音もついてくる。うん、ちょっと待って。>>343
「ナイン?」
「はい」
「みんなにバレるからついてきちゃダメだよ?」
「絶望します。私はマスターから離れたくありません」
まんまるな頭を抱えてうずくまった、かと思えばひしっと私の足にしがみつく。ちょっとした罪悪感が芽生えるのを感じて、ついたじろいでしまう。ペットを家に置いたまま出かける人の気持ちがわかる気がした。
それでも人目の多い時間帯にナインを外に出せるはずもない。バレたら言い訳できないとか、ペリマンニに紛れてる魔術師に見つかったら危ないとか、そういう話以前に神秘の秘匿という大原則もある。
「ダメ。ナインはお留守番しながら記憶の修復を最優先。これは命令ね」
「…………了。新規命令の入力を確認しました。これよりPq9.9はお留守番モードに入ります」
落ち込んじゃった。動かなくなっちゃった。そのくせ私の足をつかむ力も緩まない。
どうしたもんか。部屋に戻れと追い打ち命令を出すべきか考えていると……私の足を掴む力が消えた。次の瞬間にはまんまる頭が私の目の前の高さにまできている。背後に、背の高い影。
フェーブスさんだった。いつの間にやら子犬を持ち上げるような気軽さで、ナインの身体を抱きかかえている。
「お留守番組はこちらです。人目につかぬよう、奥の物置にて作業といたしましょう」
「作業? なにするの?」>>344
「もちろん。ナイン様の破損箇所を埋める作業です。これでも『石』に携わる家に長く仕えた身。多少の知識はございます」
「もしかして……ナインのこと治せるの!?」
「……いえ、期待させて申し訳ありません。できて身だしなみを整えるくらいでしょう」
「そんなことっ、全然っ」
十分すぎると思う。私のポンチョで隠さないと悲惨とすら言えるナインの破壊具合が少しでも整うなら、それは十分すぎる。
正直なところ内部機構がチラチラ見えるだけでつい暴いて調べ尽くしたくなってしまうから、そこを少しでも隠してくれるなら全然違う。
「ナインもいいよねっ?」
「回答します。私の許可を得る必要はありません。マスターの決定に従うのみです。……補足します。個人的にも、歓喜します」
「だって!」
「それはよかった。では、奥へ参りましょう」
ナインを抱えたまま私に背を向けて奥に引っ込んでいくフェーブスさん。やっぱりしょんぼりさみしそうに顔を向けてくるナインは見なかったことにした。
「ところで、ひとつアドバイスをば」
「へっ?」
「あの方を待たせると、後が怖いですよ?」>>345
「あ……やっべ」
それはまずい、と急いで駆けだす。指に引っかけたままのビーチサンダルを改めて足に履いて、扉を開いた。
「いってきます!!」
「はい。いってらっしゃい。お昼は用意しておくからね」
最後だけおじいちゃんモードのフェーブスさんの見送りを受けて、私は初めて水着姿で外に飛び出した。
◇ ◇ ◇
なにか羽織ってくればよかった。
日の下にさらけ出された素肌はいろんな感覚をダイレクトに伝えてくれる。高々と上がった太陽の熱、枝葉を揺らす渇いた風、他所よりも高い濃度の魔力。
特に魔力を受ける感覚はいつもよりはるかに強い。水着姿でこれなら全裸になればもっとハッキリ感じられるのかもしれない。もちろんここで今すぐ脱いだりはしないけど。脱ぐどころか隠したいけど。
水着だからという意識はあっても肌があちこち出る格好はやっぱり落ち着かない。上だけでも隠したくなってきた。>>346
ちょっと戻って上着を取ってくる? いやいやこれ以上メレクを待たせちゃ後がこわい。私は急ぐ足をさらに早めた。転びそうになった。
「あっ、いた! おーい!」
道の脇でななめに伸びた木の下、木陰で待っていてくれたメレクを見つけた。手をぶんぶん振って駆け寄る。
私の声に気づいたメレクが顔をこっちに向ける。紫の双眸が私を認めた。
「ようやく来ましたか。まったく、何をどうした……ら……───」
さあ今度はどんな小言が飛んでくるかとひそかに身構えた……けど、メレクはなにも言わない。
見せつけるようなため息をするでもなければ、呆れかえった目を向けることもない。ちら、とうかがうように覗くと、なんというか不思議な……年相応のぽかんとした顔をしていて。
「?」
メレクの目はちゃんと私に向いている。私がたった今、透明人間とかになったわけじゃないらしい。なのにメレクは喋らないし動かない。私を見たまま、止まっている。
?? なんかおかしいぞこれ、どうしちゃったんだろうメレク。もしかして…………暑さにやられた? 北国だからって甘く考えていたのがまずかったのかも。>>347
「おーい? 大丈夫?」
一歩詰めて、はてなマークをたっぷり込めた視線を至近距離からぶつけてみる。意識して見れば暑そうにしているかもしれない。うっすらと汗をかいているし、顔色もいつもとどこか違う。
それでようやくなにかに気づいたように、メレクの表情がいつものそれに近づく。
メレクが改めて私を見据える。しっかり開かれた紫の双眸がまっすぐ向けられる。きれいなアメジストのような光が瞬くように揺れて、そして、
ふいっと、逸らされた。
……?
…………???
いよいよメレクがなにをしたいかわからない。メレクはいつも何考えてるかわからないけど、今回は特別わからない。さっきからなにを考えてるの?
私が困惑しているうちに目を閉じて深くふかーく息を吐くメレク。そして目を開けた時には完全にいつも通りの表情に戻っている。
「では、行きましょうか」
「いやいやいや、その前に今のなに? なんなの?」
「何もありませんよ。どうぞ、お気になさらず」シウンとクラッフの関係性からなんとなく読み取れる節がありますがシウンも実は普通に若い、最年少かもしれない
>>350
もう付き合っちゃえよ!(画像略)
冗談はさておきふれあいの質感がとんでもないですわこれ……すごい……とてもすごい……
>>326
そう言ってもらえて感謝です……解釈一致ありがてぇ
お暇があった時でいいんでそこから先もぜひ見てくれたら
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%2FFalling%20Star
ということで>>299の続きです「………ウザいな」
アーチャーが侵蝕し、作り替えた土地は今や神殿に匹敵する天然の要塞へと化していた。そこでさらに呪いを募らせ、形を変え、また呪う。世界と己への呪詛は醜く膨れ上がっていく。かの月女神は精神的な攻撃性能を持っていたという。アーチャーもその力を受けたものであるから、精神にも干渉する力がある程度身についたようだ。常人が見ればまず発狂するだろう。
「たった二騎。されど二騎。俺にとっては十分すぎる相手だ。……だがここを切り抜けたらもっと楽になるな」
アーチャーに対応するのは二つの陣営。セイバーとキャスターだ。セオリとセイバーが群体となったアーチャーたちを狙いに迷うことなく直進し、ナキやキャスターは魔術師たちの被害を防ぎつつ徐々に本丸である霊脈の“瘤”に進んでいる。その心構えは立派だが、暴力を振るうナキの姿はあまりにも見苦しい。冷や汗をかきつつも、笑顔で拳を振るい呪いに侵された獣たちを殴り砕いている。ここに来るまでに果たして彼は己を保っていられるだろうか?
「どちらでも良い。堕ちようが堕ちまいが、俺はアーチャーのマスターを殺.す必ずな」
「随分なご挨拶だな。アサシンはまだ動かないらしいが」
天に広がる鮮やかな光が徐々に輪郭を帯びていく。この刻印は、全てを刻み終えたその時点でライダーが余分と断じたものに総じて雷霆の裁きを下す。気づけばライダーは四人居て、彼の佇む天上には巨大な宮殿が構築されていた。その装いは華々しく、しかしどこか恐ろしい。かの大虐殺を為した時と同じ、冷え切った皇帝の視線というものは軟弱な人なれば一瞥されるだけでも殺し得る。ただゆっくりと寛ぐ姿が何よりも寒気立つ。
「熱烈だな。アサシンだけは未だに隠れているようだがな」
ランサー、そしてバーサーカー。マスターは地上に残っているようだが、サーヴァントである彼女たちは竦む様子の一つもなくライダーがいる場所へと駆けつけていく。その姿を尻目にアサシンのマスター、ツユを追えばこちらの監視を見越した上でこそこそと動いているようだ。何かしらの方法でも考えたのだろうか?考えたとてそれごと叩き潰すだけなのだが。サーヴァントを引き合いに出さないことをライダーは侮りと取る。故にこちらも正々堂々と受け入れる必要はないと思っているからだ。
「勇者たちよ、来るといい。その全てを俺(ローマ)は壊すだろう」「………なに?私のこと嫌いなの?」
「わたしは人を好きになることはあっても嫌うことはありませんよ。ただ使える、使えないの物差しで人を見ることはありますね」
「嘘つき。私にはわかる、アンタのそれは単に利用価値を見ただけじゃないってこと。恋がアンタに変化をもたらしてること、アンタ自身が一番わかってるくせに」
人を刺してしまったこと。それにより天海の感受能力も、そして殺意も、最高潮に膨らんでしまっている。今の天海は意識を集中させずとも空気や地面を介して近くにいる人々の記憶や感情が痛いほど伝わってくるのだ。そんな天海を前に思いの誤魔化しは通用しない。たとえ本人が気づかないようなものであっても天海からしてみれば透けて見える物語なのである。
「“お前のせいで”って、思ったでしょ。私がツユくんを刺したから。そのせいで綾姫ナキが堕ちたんだって思ってる」
「思ってるも何も、それが事実では?わたしは別に怒りを抱いているわけではないですが……」
「嘘も大概にしなさいよ。それともその感情を知らないの?なら私が代わりにアンタに教えてあげる。それは怒りよ。アンタは私とツユくんに怒りを覚えてる」
好きになった男が、涙を流して悦びと苦しみに打ち震えている。使役している悪霊を使い魔として派遣したリディアが後から知ったのは、ナキが己の魔性に人であった己を壊されシャワー室で独り泣き喚く姿だった。その光景に美しさと……傷ましさを感じた。少し前までは両親とも仲が良くて、大事な友達がいて、煌めく夢を持っていたはずなのに。哀れだと思った。もちろん悲しくなった。それが恋というものだろう。
だから、そんな風にした根本。何をやってもうまくいかないツユと、直接覚醒する引き金を引いた天海。たとえ二人に謂れがなくともそれで怒って八つ当たりをするのは人ならば当然の理だとリディアは思う。ただし、それは自分以外の人間に当てはまる話だとも思っていたのだけれど。「良かったわね、人の心を手に入れられて。けどそんな事で怒りをぶつけられる私はどうしたらいいの?許してくださいって謝れば?それとも……ライダー諸共死ん.で償えっての?」
「あなたこそ八つ当たりでしょう。自分自身で責めているのにそれをわたしに押し付けないでください。それはあなたの罪。確かにわたしも怒っているかもしれませんが、心外です。それに……死ん.で丸く治って責任を取れるならそれが一番では?」
「アンタはどうなの」
「わたしは死にません。大衆の命とわたしの命。天秤にかけずともわたしは自己保存を優先しますので」
「恥知らずも良いとこじゃない。怒ってるのはアンタだけじゃないってのに」
ここで死ん.でしまえばいいわ。なんて思っていても動けないのが人間だ。私は死にたくないし、他の人だって死にたくない。ツユくんみたいな例外はいるけど、あれだって後天的。生まれながらに希死念慮を募らすようなものは殆どいないはずだし。なのにそんな風に無神経に言ってくる奴が一番嫌い。だってリディア・メルトも責任はあるはずだから。
アーチャーがああなった責任はリディアにもある。自己保全と恋心、それらを中途半端にした結果があんな大怪我で、アーチャーの耐えられる最後のラインだったから。それだけではない。リディアの用いる魔術と在り方が、ナキのそれと似通っていたから呼び水にもなった。なのに悔いない、恥じない。そんなものに怒りを覚えるのも当然だ。自分のことを棚に上げて他人にチクチク五月蝿い。本当に腹が立つ。何より許せないのは、それがわかっていながらもこちらの平静さを崩すために敢えて言ってることだ。
「ここでアンタを殺してしまえば、少なくともアーチャーの件は片付くわ」
「わたしがあなたを殺してしまってもライダーの件は片付きますね。でもあなたにできるんですか?殺意に揉まれて中途半端。情けない、というのはあなたに相応しい言葉だと思いますが」
「魔術師としても一人の女としても中途半端な奴に言われてもね」
刀身と銃身が互いに交差する。銃弾で髪の毛がはらと散り、刃先で頬に赤い一筋を刻む。あまりの力で短刀も拳銃も砕け散ってしまった。……互いに別の男に恋焦がれた。彼らのせいで壊れ、また彼らを己の行いによって壊した。挙げ句に勝ちの目を失った少女たちが、ただの八つ当たりで殺し合う。これはそんな戦いだった。「私はっ!こんなことをしたくて!やった!わけじゃないっっ!!」
「事故で轢いたら無罪だと?知っていますか。当たり屋でもない限り轢いたほうが悪いんですよ。ああ、一度殺.せばもう関係ないのでしょうか」
「罪を感じたら自分がさらに変わってしまいそうなんて理由でひよってるアンタに言われたくない!」
「………わたしの心を読まないで」
殴打で地面に叩きつけられる。そのまま髪の毛を掴んで顔を引き上げられたから、その勢いを使って膝を目の前の女の顔面に叩き込む。仰け反ったその瞬間に、思いっきりの掌底を。吹き飛ぶ瞬間に隠し持っていた瓦礫の破片を投げられて腕の肉が少し抉れたが戦闘に支障はない。
天海の本能はさらに効率の良い殺し方を教えて実行し、リディアの降霊術ならばさらに極まった戦闘技術を会得できる。しかし二人は、敢えてそれから目を逸らして素手で殴り合っていた。本当に実利を考えるなら、こんなところで戦うべきではない。しかし未だ若い二人にとって自分の嫌なものを突きつけてくる目の前の少女が許せないのだ。
「ツユくんを刺したくて刺したわけないでしょ!?殺人癖を一番嫌ってるのは他でもないこの私!本当は会って謝りたいの、許されることでなくても伝えたいの!でも……できない……それすら出来ずにこんなことになっちゃった……だからアンタに言われなくてもわかってる!」
「………自分が自分で無くなっていくことの恐怖はあなただけしか知らないとでも?わたしはもっと、こうじゃなかった筈なんです。もっと魔術師としての心構えがあって。こんな風に迷ったりしなかった。でもこの恋心はわたしだけのもの。だからわたしのこの苦痛もわたしにしかわからない……!」
いっそ降りることができたら、と少女たちは嘆く。しかしそれは叶わない。天海は死ぬ勇気はなくとも何かしらの方法でライダーを止めたいと思い、リディアはこの恋心は苦しいけれどとても素敵なもので、手放したくないと思うから。何処にも行き場のない苦痛を秘めた拳は、同じような悩みを持ち、しかし立場としては違うところにいる眼前の少女にぶつけるしかなくて。天海の脚がリディアの肝臓を捉え、リディアの拳が天海の顎を捉える。マウントを取ったリディアが天海を殴りつけたかと思えば、転がされてそのまま何度も蹴りつけられる。取っ組み合いの果てに、二人とも膝から崩れ落ちて一歩も動けない。疲れ果てた後に出たのは、心の底から言いたかったこと。
「………私だって……他の人みたいに、幸せになりたい……でもどうしたらいいかなんてわかんないの………私の苦痛は、私にしか理解できない……」
「わたしが欠けて満たされて、でもそれはまだいいんです。あの人が……苦しんでいるのが見てられない……でも、わたしにそれを和らげる力はない」
誰にもどうすることもできないもの。答えは自分で出すしかなくて、でも答えの出し方がわからないもの。その苦しみが他人は理解できても、解消することは本人にしかできないから。幸せになりたい。幸せにしたい。とても簡単で、簡単だからこそ難しい。誰にも癒せないその痛みの末は、ただこうやって悲しむしかないから。
「でも、足掻かないといけないんだ。一度そうと決めたのならば、止まった方が苦しいからね」
「先達からの教えよ。こういう時はとりあえず目の前の問題を解決した方が案外上手くいくの」
部外者たちのその声が、聞こえるまでは。
おしまい。自分たちに関わった女の子をここまでボロボロにしちゃうんだからナキもツユもある意味魔性の男っすねレージュさんに描いていただいた絵に触発されて、あの競泳水着を題材に何か書けないかと思案中。
>>352
ありがとうございます。
斧を二本持ちしてればサイズはそこまで縮めなくても大丈夫ですえー。>>351
>うちの子だとどっちが出てくるのかとか考えるのも面白い
ユーさんに限らず、特に気になる子がいるとかコイツと組ませてみたい!など希望があれば回答しまっせ。
>>335
>魔少年とも少し外れてしまいましたか
”魔少年”ってフレーズはとある人物評からまんま持ってきてたりするので、実は自分でも大分フンワリ理解な表現だったりする……。
なのでこういう神秘+グロテスクみたいな異形系ビジュアルはかなり癖なのは間違いない!
透き通った肌のクラゲ感とか良いですよね……。
敢えてひっかかってるかもしれない部分に言及するなら多分「装飾とかはあれど印象的にはすっぽんぽんな感じに見えてる」からなのかなぁ、と
なので、時間あればのゆったり進行で大丈夫ですが、魔人デイヴィくんに看守服風のファッションさせたイラストとかってお願いしたりしてもいいでしょうか……?>>362
召喚した後でどうこうするなら抗いまくるので厳しかったんですけどね
召喚時点で仕込んでいるなら抵抗しようがないので全然おっけーです天墜聖杯戦争、割とみんな精神年齢が若いです
セナとセオリが一番経験豊富だし成熟もしてますが、二人とも身体年齢は普通に二十代だし精神もすごい若々しいものを両立した感じです
綾姫夫妻はどちらも13歳と14歳でパパとママになったので大人になるまでに必要な成長のピースがちょっと欠落して歪です 本来は大人になるにつれて拾えるものが拾えない感じで
まあそれでも27歳と28歳なので現代日本じゃまだ若いというか子持ち夫婦としては若すぎる
>>361
二人とも謎のファンタジーパワーで見るに堪えないような顔にはなっていませんがそれはそれとして傷だらけです、割とちゃんと殺.す気で殴り合ってる
助言しにきた年長者二人の言葉次第ですねぇ>>365
いつものポンチョを着ていかなかったばっかりに……
まあ上着があってもメレ坊のそばで脱ぎ出したりしそうなのでおそらく結果は変わりませんでした暑さとハードワークで滅茶苦茶ぐったりしたで候 頭が回らんで候
でも木金は結構時間あるので此処で伊草SSを決めに行くで候
それはそれとして裏ぺ長かったので一旦戻しました、息抜きしたいのもありますが、誰か話したい人とかいらっしゃったらどうぞ遠慮なく来店してくださーい。
>>358
キャットファイトが生々しすぎて怖いですわよ
それはそれとして互いの怒りの原点が、それぞれの好きな相手への想いってのが良いですね。生存できたらワンチャン仲間になったりしないかな…https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/高陽入 ←鵺子の大雑把なキャラシ(未完)の話
山星さんへ
〇スキュレカリュー教室設定について
『鵺に魔術(人理・文明・文化)を学ばせたい』ということをテーマにしようかなと思っているのですがどうでしょうか…?
心情的には『人間にさせたい』が近い
錬金術(たぶん錬金術は鉱石科のカテゴリ)をはじめとして色々な魔術を試している
『神を還す』大儀式──『虚船(うつろ舟)』は最終手段
セナ「今の神秘状況だと虚船に使える川はないと思うわよ? 宇宙に打ち上げたら?」
ハイル「…………!?」
なお伝承科のフィールドワーク(遺物回収)で不在多め。はたして出席日数は足りるのか
正親中納言さんへ
〇「ひとりの夢を見る男が吐き出した創作神話が、本当に外宇宙の高次生命たちの在り方を言い当てた。」
ここのえ は クトゥルフ よくわからない
南極大陸の氷の割れ目・ドリームランドの凍てつく荒野の秘密の入口・ヴーアミタドレス山地下のイカーの深淵、から続くウボ=サスラのいる場所は虚数空間である、と仮に決めても問題ないでしょうか…????
この外宇宙が、文字通りの宇宙の外…140億光年の彼方…140億年も過去…なので、ウボ=サスラ君達のような地球産の旧支配者はどうしようかなということで。恐るべき古代に極寒の氷河期に沈んだ北方の大陸(ハイパーボリア)や、レン高原や南極大陸などが虚数空間を通じて“繋がっている”というイメージ
同じ親から生まれた落とし子・雛である旧支配者とショゴス・準ショゴスの違い⇒『旧き鍵(エルダーキー)』…『旧き記録』ともされるが分かり易い方に…を読むと霊基再臨っぽいことが起きて魂の階梯が上がるのかも、みたいな???普段描かないようなキャラデザは描かないだけの理由があるんだなって(大苦戦中)
>>350
ナインさんの人となり(?)も段々と詳らかになってきて…結構愉快な方ですね?ファーブスさんの修繕中にもほのぼのトンチキを繰り広げそうでそっちも気になってくるなあ
そして待ちに待った水着お披露目!女子の晴れ姿から目を逸らすとは紳士らしくありませんぞメレク殿!ちゃんと見なされメレク殿!(誰目線)
>>358
前回の乱戦時とは似ても似つかない泥臭さ…二人とも眼前の相手以上に自分の内の拘泥に足を滑らせて苦心していそうで、雨も降っていないはずなのにドロドロぐちゃぐちゃになっていそう
そんな二人に手を差し伸べる実力者たち…特にセオリさんの台詞がいいですね。英雄は現代にはもういないと断じた彼ですが、今はとてもヒーロー的
>>360
はあはあなるほど…海の恐怖を押し出してみたつもりでしたが、神性が濃過ぎたかな?って感じですね
裸身っぽく見えるのはアレです、トライテン的な。ニトオルタ的な。でも今にして思えば彼ら彼女らもガッツリ神性な類の存在でしたわ
なのでこの姿のままで看守服を…となると色々身体のパーツをオミットしていくことになりそうで、今しばらくお時間をいただくことになりますが、ちょっと練ってみようと思います〜>>372
ほう、ほう、お茶好き御嬢ですか…お淑やかさとコミカルさと背景の仄暗さの塩梅が良い感じですね。抹茶ラテとか抹茶味みたいなのも嗜まれるのかしら
鵺への志向も今までとは趣を異とするものとなっているようですね。しかし宇宙打ち上げ…フォーリナーはやはり打ち上げられる運命にあるのか…
そして鵺…というか自存する源さんについて
イマスクとか見ても虚数空間が外宇宙にとって繋がりやすい領域なのは確かなので南極大陸などと虚数を通じて繋がっている(or繋がってしまった)で全然問題ないと思います!少なくとも私はその解釈をドリームランズなんかに付してます(大フォーリナー祭てアビーが「奈辺より」夢に縁深い水着霊基を持ち出していたことからも連関性はひしひしと感じますし)
落とし子とショゴスの違いは著者による表現の違いなども加味して「落とし子の生産性・奉仕性に古のものが目をつけてモデルに生み出したのが原ショゴス」みたいなイメージでした。アインツベルンのホムンクルスと正雪先生くらいの距離感
そして雛は多くが親(ウボ=サスラ)に奉仕する存在で、これはTRPG由来の話にはなるのですが彼らも親同様INT(知性を表すステータス)が0、つまり魂のない細胞の延長線みたいなものだと仮定できるわけです
なので叡智を封じたとされる銘板との接触によってINTを1でも、仮初でも獲得して自己を入手し、そのまま地球に来てから育むようになっていったという点で旧き銘板による魂の階梯の上昇は妥当な案かと思います!長々と失礼しました明日にソワソワしてしまって纏まるものも纏まらない…今日中に名無しのメンバー(候補)を完成させたいのに…
>>376
拝読いたしました〜。やっぱルーンって便利だな…しかしこれだけ一挙に多様なルーンを刻めるのも有紗さんの技量ありきですわね、さすがは開位
宗谷さんも初日使い魔撃墜されまくって連絡もろくにできなかった中で一番肝心なことを最後の最期に伝えられてよかったね…相手も有紗さんたちならまず間違いないでしょうし、天は彼を見放していなかった
>>377
い゙ー゙い゙ー゙な゙ー゙!(フェス行けない民)(熱中症対策などにお気をつけて楽しんでいってくださいませ)
り、利休さんは過程とかに重きを置いてらっしゃる方ですから…融通無碍、融通無碍(詭弁)
はーい、また何かございましたらお気軽にお声掛けください〜
>>378
やっぱり普段露出低めな女の子の肌は刺激が強過ぎますね…特に肩!お腹!実になめらか…ドキドキしてくるよーし、次はダグラス先生本格投入の為の加筆じゃ
エンジン掛かってる内にガンガンかましてくぞ俺
>>376
おー洞察力がエグい。ダイナミック放火に対しても予想より動じずに対処できるのは強いですね。
そして宗谷さん良かったね…ほとんど絶望ルートの中でここに来て当たりを引けたのは強い。此処からはクッチーとホムンクルス争奪戦になるのも面白そうだなと思いましな
>>382
よっしゃ有識者の言葉…本当にありがとうございます
>線の太さの先にハミ出しや不要な線を削ったり塗り忘れみたいな白いところを丁寧に潰したほうが良いと思いました さすがに社会の窓付近に穴開いてるみたいなのはまずいです 趙雲さんたいへんです
(今社会の窓状態に気付いて頭を抱えた顔)
前々から気になってはいましたがやはり言われると治そうって気持ちが本格的に出てきますね…次からは丁寧丁寧丁寧に描いていきたいと思います
すみません、ありがとうございます…!
>>383
本当はチハヤちゃんよろしく一瞬回想ブチ込もうと思いましたが止めました。それを使うタイミングは今じゃないのでね…想定してる展開的に後半で使いたいのでね…
本当に全力でキメさせてもらいました。本当なら前後編で投下も考えましたが甘え言ってんじゃねえって事で、この1話に全霊をブチ込ませてもらいましたとも
ですね。弓が撤退した後に槍陣営が話す→待ち人ありって感じのを刹那が言って騎陣営合流まで軽く火消し+休憩しながら待機なのであと2〜3ターンって所ですかね。
ちなみに今回の単騎駆+青紅剣の超敏捷は今後戦う可能性のあるパロミデスラーヴァナ相手でも勝ち筋になると思うコンボなので、4日目以降でも使っていきたいなと思ってます。特にラーヴァナには唯一敏捷だけアドバンテージ取れるので、仮にバトるなら最大の勝ち筋になるかなとふふふ……
甘酸っぺぇやいメレク!!青春してるかメレク!!>>387
(゚A゚;)ゴクリ
恐ろしい……まんじゅう怖い……恐ろしや……デザ!描けない!悲しい!
ので全てを放棄して名無しのメンバー(候補)を投下したいです投下するするするぞ
【氏名】セシボン・トゥー・ザ・パラチンタ/C'est si bon to the Palacsinta
【性別】男性
【年齢】20歳
【出身】中部アメリカ
【身長・体重】188cm・77kg
【肌色】白(白人)【髪色】オイスター【瞳色】フランボワーズ
【外見・容姿】剣呑な空気を纏った青年
【令呪の位置】左手甲。ジンバルのような円い紋様
【属性】混沌・中庸
【魔術系統】境界記録躰(ラウンズ・アカシック)、強化
【魔術属性】風、火
【魔術特性】再生、周期
【魔術回路】質:E- 量:A++ 編成:正常
【起源】世界>>391
【所属】時計塔・名無しの教室
【階位・称号・二つ名】
末子(フレーム)
『Mr.パラチンタ』
『ヘプタステリの再星』
【契約サーヴァント】
使用する魔術の性質上、英霊を召喚し使役するマスターとしての適性が低め。対策(安定度を高める触媒など)を講じない限り不備や事故が起こる恐れがある。
【魔術・特殊技能・特性など】
『境界記録躰(ラウンズ・アカシック)』
円環的歴史観、オルフェウス教、ピュタゴラス学派…などに端を発する魔術大系。
この世の事象を繰り返しと転生による輪廻と解釈し編み出されたそれは、自身の前世の前世、そのまた前世を辿っていき森羅万象の原形たる根源へ至ることを目的とした。
その思想が故に目的論的歴史観を説くキリスト教とは相容れず、人理を書物と捉えての境界記録帯という名称と対立する形で魔術としての名も付された。
とまあ、壮大な観念を秘めたものではあるが、セシボンが精通しているのはこの真諦のごく僅かに過ぎない。Lv.15とかその程度。
術式として現在安定した運用を可能としているのは「自己の前世を現世と帰一化させることで生命の古さとしての位階を向上させる」というもの。神代と現代とで人間の生命規模(ライフ・スケール)に格差があるように、この術式と強化の合わせ技によって現代人にはあり得ない身体能力・神秘を確保することができる。>>392
『パラチンタ』
パラチンタ、パラチンタ、甘くて美味しいパラチンタ。
甘くないのも作れるよ。卵やミルクが食べられなくても、このパラチンタなら食べられる。
お手頃価格で貴方のそばに。見つけた時には是非どうぞ。
パラチンタ、パラチンタ、甘くて美味しいパラチンタ。
────を作る技能。腕前は中々のもの。
他の料理では男飯に毛が生えた程度のものしか作れないしそんなに楽しくもないらしい。パラチンタ専門職人。
【礼装・装備など】
『映写機』
正式名称『幻廻灯帰(キクロス)』。ヘプタステリ家が有する至上礼装、アンティキティラにも比するとされるオーパーツ、その一部。一族離散の旅路の中での劣化・損傷、はたまた分割・散逸により現在残っているのは全体の七分の一ほどに満たない。
外見は機械部分が全て円で構成された古びた手回し式の映写機。
世界を観測し、永遠回帰の哲理の下に前循環と後循環を法則的に計算し記録する機能を持ち、確かめよう術もないが紀元前から現代までの歴史を全て補完していると言う。
手回しによってその記録を空中に上映することも可能であるらしく、その動作による術式も存在したと考えられるが、現所有者にとってその機能は幼少期の暇つぶしにしかならなかった。また、明確なイメージを持たない限り映し出されるものは完全ランダムである。
礼装として十全な能力を果たした折には、その記録性によってあらゆる「聖なる一回性」を否定し紀元前以降の神秘をいかなるものも抹消するという魔術の大敵たり得る秘技をも封じていたとされるが────今となっては数多の噂の内に沈む一つの伝説にすぎない。
セシボンにとっての『映写機』は魔術行使のための触媒程度しかなく、それを知る前は戦闘における「武器庫」としてしか使用してこなかった。
映写機のフィルムは過現未の等価原理により損傷を受けても時間経過により回復する。彼はこの性質を活かした。躰(フィルム)の一部に白紙を挟み寸断することで無償の神秘を獲得、自己のイメージに沿わせ即席で神秘を保持した武器を形成する、という無法を演じた。>>393
最上の魔術刻印に等しいフィルムの変化は自由自在であるが、同時にイメージの自由度にも左右される。境界記録躰の卓越者であれば、それこそ紀元前ほどの神秘を取り出すことにも成功しただろうが、セシボンは精々200年程度。それでも「歴史を積み重ねた武器」として互換されたそれは、近代銃器の見た目であっても魔術に対抗し破り得る代物となる。
ただし寸断したとて銃器を形作る神秘はイコールフィルムの関係を保ち、時間経過によるフィルム回復と共に神秘も解かれなんの変哲もない黒い帯の一部へと戻る。総じて短時間の使用が限度であり、予備動作を求められることもあってセシボン自身使うべき頃合いを見計らう必要のあるものと認識している。
ちなみに「武器庫」として扱う際には輪動機構が独立して浮遊するが、これは彼の旧師の手ほどきによって習得した術。結構便利らしい。
『キッチンカー』
なんの変哲もない…否、ちょっと変哲のあるキッチンカー。
旧師からの餞別の品で、パラチンタ屋を経営する際の拠点兼移動手段となっている。付与された魔術のおかげでとても丈夫、とても速い、とてもエコ。しかしてこまめな点検を。
【外見・容姿の詳細など】
顔に傷を負った俗人らしからぬ面差しの青年。目つきが悪く、上背なのもあって威圧感がある。
すぐに営業に取りかかれるよう、いつでもどこでもエプロンを着用している。時計塔内では魔術協会制服のローブを上から雑に羽織っているが、内側に種々の調理器具を収納できるように魔改造を施している。
【人物像】
嬉しい時にパラチンタ、怒りと共にパラチンタ、停滞にはパラチンタ、進展にもパラチンタ───いつも心にパラチンタ。作ること、食べること、食べさせることを趣味としており、事あるごとにパラチンタを勧めてくる。
普段はキッチンカーで販売しているが金銭はそこまで求めておらず、お腹が空いているのなら誰にでも振る舞う。それでお金も貰えるなら貰いたい、という程度の商売意識。
パラチンタにかける情熱は一方ならず、スピードも品質もレパートリーも向上のための努力を惜しまないが、そのせいで学業を疎かにしがち。結果、テストは赤点・出席及第点で補習授業と再試験の常連。成績面で見れば紛れもない落ちこぼれであり、感染呪術と類感呪術の違いという初歩的な問いにさえ答えを窮するほど。>>394
また生まれ育ちのアウトローさから思考も態度も粗暴さが抜けず、小生意気な同窓生(エンデやデセフィオが大半を占める)を〆たり喧嘩をすぐ買ったりなどチンピラめいたメンタルで生きている。
イメージカラー:フランボワーズ
特技:料理(パラチンタ)、戦闘
好きなもの:パラチンタ及びそれに類するもの(ガレット、パンケーキなど)、殺.人
苦手なもの:間違い探し、嘗めた真似をする相手、歴史科目
天敵:フラット・エスカルドス(ティア・エスカルドス)
願い:境界記録躰(より言えば映写機とそこに映った男)について知ること
【一人称】俺 【二人称】お前、〇〇 【三人称】彼、彼女、アイツ、〇〇
台詞例
「確かに今日はお前の命日になる。だが、所詮この世界は殺.すか食うか。鉛玉を食らう前にパラチンタを食らったって良いはずだ」
「お前に握手とパラチンタを贈ろう。今ならおまけで30年代ヒットソングメドレーも流してやる」
「パラチンタの話をしたか!…してない。まぁいい、してなくとも腹は減るだろ?パラチンタ、食うだろ?」
「ベーコンのパラチンタ作る〜、パラチンタでベーコン包む〜、ベーコンのパラチンタになる、ベーコン…ん、匂いに釣られてきたな?ブレックファーストにぴったりのベーコンパラチンタ、一口だけでも損にはならんぞ」
「…????」(授業中の大体の姿)
「なるほど、わからん!…パラチンタ作って良いか?」
「すぐそうやってバカだバカだと。バカと言った方がバカなんだぞ、お前。あんま調子に…この前のテスト69点?俺は19点だったが……俺、バカかもしれん」>>395
その中にあって時計塔の影響力が届きづらいカリブ海の島国に亡命した一党のうちで魔術師として魔道を残し続けたのがセシボンの両親であり、彼らの頓死によって辛うじて伝えられてきた至上礼装は幼きセシボンに引き継がれることとなった。不整備な環境下での強引な魔術刻印の継承が死を早めたとも推測される。
そうやって大した教導も受けぬまま着の身着のまま路頭に迷うこととなった彼にとって数少ない娯楽が遺された『映写機』の上映であり───そしてそれはセシボンの世界観を膿ませるものであった。
起きた事象全てに既視感を覚える。何をやっても新鮮味がない。ニヒリズムの極限とされる永遠回帰に基づく上映は、ただでさえ発展途上国で進歩の遅れた環境で生きるうちで楽しみを奪い尽くしていった。
唯一楽しいと思えたもの(尤も、既視感が他とは薄いという程度のものだが)は人の死。嫌な人間を死なせばスッキリもするわけで、暇つぶしに人を殺.すことが増えた。増えればそれだけ技術も上がるというもので、技術が上がればそれに目を付ける人間もいる。ギャングに雇われ、暇つぶしで稼げるようになった。
悪くない生活だったといえる。贅沢はしたって意味がなく、暇つぶしがてら貯蓄高は増える一方。ぼんやりと、もはや習慣となっていた上映鑑賞をしたある日。彼は銀幕の裡にある男と出逢う。
「パラチンタ、パラチンタ、甘くて美味しいパラチンタ~」
くたびれた、うだつの上がらない風体の初老が、そんな歌を口ずさみながら卵を割っていた。
一つ一つの工程を心底から楽しむ男に嫌気すらさしながらも、聞き慣れぬ単語が妙に気にかかって。作業は見たところごく単純で、卓上に並んでいる材料も珍しいものはない。ほんの気まぐれに用意をして、不慣れながらに調理して。できあがった“パラチンタ”を口にした瞬間、彼は覚えがたい感情を生涯で初めて覚えた。
それから少しして、セシボンは故郷を後にした。理由は簡単、暗.殺依頼のターゲットにパラチンタを振る舞い、その後殺.しを遂行したものの期限に間に合わなかったためである。為損じを咎められ組織を追放された彼は自身の奇異な行動と共に、そもそもの自己の生を顧み疑問を懐く。>>396
あの男は誰なのか。映写機(これ)は何なのか。物心つく頃には託された形となっており意識的な認知を欠いていた魔道に疑問を解く鍵があると考えた彼は闇雲ながらに世界を放浪し、その道中で『運び屋』を名乗る阿州人に見初められ魔術について教わり、時計塔という機関への入学を勧められる。
そうして支援を受け時計塔の門を叩いたセシボンであったが───そう月日を経ることなく、名無しの教室という僻地へ送られることになる。
原因:成績不振、素行不良。義務教育すら受けたためしのない男が教わるという能力を自然に有しているはずはなく、まともな人倫形成が行われることなく育った男が欧州社会の秩序や礼儀を心得ているはずもなく。残念でもなく当然の処遇であった。
特異な魔術体系ときな臭さの横溢する並一通りでない風情の礼装から、或いは200年も前に失脚した一族を想起し警戒を踏まえた殊勝な処置であったかもしれないが…兎角。所変われど人変わらず、パラチンタと謎の解明のために、彼は今日も「学ぶ」という甚だ不得手な挑戦を繰り返すのだった。
【性格】
言動の治安最悪男。ニヒリズムとアナーキズムが何故かパラチンタで是正されている。是正された末パラチンタ狂いのジャイ◯ンが生まれた。
成績不振:「学ぼう」という気力はあるが実際の「学ぶ」という行為がとことん苦手で、不揃いな物の共通項を直感的に発見するのはむしろ得意だが似たような物は全て同じ物と認識してしまう。相違点の理論的な発見と説明などはてんでダメで、「光が灯る」という結果が同じならライトも光素魔術も変わらないと答えるだろう。
素行不良:これまで秩序を守って良いことがなかったために遵法意識が極めて低い。殺.人は未だに楽しいことだと思っているし、嘗めてくる相手は殺してスッキリしてしかるべきという信条は覆っていない。
ただ、どうしてだろう。腹の立つ相手がいて、それを目の前に殺.したい、殺そうと思っても、その前にパラチンタを作って食わせてやりたくなる。生意気抜かすクラスメイトたちに対しても、パラチンタを食べる時のことを思い出すと、的確に殺.しに行けない。シバきはするが、0か100かだった中で「痛めつける」程度で済ませていることがそもそも異常に他ならない。>>397
そんな自分の精神面での変化を不思議がりつつも、「物騒な物言いが多いパラチンタバカ」で落ち着いている現状を悪くないと思いながら───それも思えば不思議なことだが───次の新作メニューと中間テストの打開策を思案する今日この頃である。
【行動規範・行動方針】
金銭的な利潤追求を理由に行動することは多くなく、大体がパラチンタとスッキリするためのもの。短気で自前のブレーキが備わっていないため、パラチンタを食わせてやりたいと思いながら殺しにかかることもある。調理や食事を邪魔するヤツは許さない。
商業展開、よりいえば調理とご馳走の機会が増えることにはこと意欲的で、スイーツフェスに出店しに海を渡ったり貴重な食材を求めて山を登ったりとてもアクティブ。ロケーションの変化にも関心があり、よく振る舞うクラスメイトたちの変化が気になって外出を誘ったり誘われてのこのこついて行ったり、「所詮この世界は~」といった厭世的な吹聴に反しノリのいい行動をとる。
戦闘技術は言わずもがな高く、殺しの技量も実践的かつ洗練されている。“魔術使い”としては一線級の実力者であるが、“魔術師”としては先述の諸々の通り致命的に未熟。
時計塔に入ってからしばらく経ち牛歩とはいえ造詣を深めつつある今でさえ、年代物の魔術刻印と礼装の高下駄に大いに依存している感が否めない。通り名の一つである「ヘプタステリの再星」はヘプタステリ家について記憶する物好きが使うことになるものだが、そこには退去の折に再帰を予言した当時の当主への感心とある種の関心、そして「再帰新星」通りの末路を演じるだろうという揶揄が多分に含まれているのだとか。
【役どころ・コンセプトなど】
お前も パラチンタを 食わないか?〜物騒とバカを添えて〜明日の水着発表が楽しみすぎて今夜は眠れないかもしれない
推しが霊衣になる可能性ありそうなので全裸待機するしかねえ!!
>>385
何気に令呪シーンは初めてだったかもしれないのですがやっぱり令呪シーンは気持ち良いですね…
果たして三つ巴の方ではどれくらいの令呪が飛ぶのか楽しみですわ
弓の損害は納言さんの裁量ではありますが、これで武装の一部にデカ目の損傷入って一部機能不全みたいな感じなのを俺はイメージしてます。その分ランサーも弓撤退を見届けた後にかなりぐったりして、翌日に少しダメージを持ち越す位にはダメージくらってる感じですね
>>389
よっしゃ
返しましたー。早すぎるかもですが久々なので許してください
>>399
物騒パラチンタ飯テロニキとはまた斬新なキャラデザや…面白い感じに尖ってて好きです
物騒なのにパラチンタが優先されて何だかんだ悪くない奴みたいになってるのおもろくて好きですね…名無しと船がコラボしたらリョーガ君と絡ませてみたい
ダグラス「…だから此処はこの理論でこうやって効率的に…ああ埒が開かない、非効率的にも程が…(腹の虫)……ああ、すまない、俺とした事が効率的でない姿を見せて——あ?腹減ったならパラチンタ?美味いぞ?いや、俺は別の飯が——うん、すまない、食べるよ……食べるから変な真似はするなよ…(案外美味いなこれ…)」ちなみにセシボンはパラチンタを断っても殺してきたりはしません、ただ悲しい顔になります
ナンのおかわりもういいって伝えられた時のインド料理屋の人くらいしょんぼりします
>>400
元々別々にあった設定がくっついてできたものなのでキャラが濃くなるのも無理はない…パラチンタでくるっと包んでいただきたく
デセフィオさんはただでさえ鼻持ちならない貴族人なのもあってしょっちゅう〆てるでしょうねぇ。例えにそれぞれス◯夫とジャ◯アンが出てるのにこのスネ◯まったくジャイ◯ンの威を借りない…
>>401
なんかどこを引こうとしても成り立たなくなる詰みジェンガみたいなキャラになりましたね…なのでパラチンタ、パラチンタを主題とするに至ったのです
ただの厭世ヤクザ者が自分の在り方に疑問を持つようになったのも、首の皮一枚くらいなギリギリ問題児ライフを送れているのも、恐らくパラチンタのおかげ
凌牙さんとは…どうなるのでしょうね、お互いガラは言うまでもなく悪いので一度ぶつかり合うかもしれないし、パラチンタが出てきて気に食わねぇなと思いつつも悪くない仲を築けるか。二人とも自分が殺されかけた/殺しかけたことには頓着しなさそうなのでぶつかり合った後でも軌道修正は普通にできそう
セシボン「ふむ、ふむ…ふむ?ふむ…(腹の虫の音に気づく)…!パラチンタを作ってやろう。美味いから食べろ、損はない。…変な真似?俺はそんなことした記憶ないが…えーっと、それで。結局ここからここまでは何の話をしていたんだ?さっきの章の話とどう違う?」(1時間ほどかけて進めたページを指差して)>>380
拝読いたしました〜。いやあこれだけの熱量をよく有言実行して…ひたすらに脱帽です
案として出した時は技量とスキルの深掘りのみにフォーカスしていた趙雲さんの包囲網突破にここまでの激情が乗ろうとは、中々嬉しい誤算でした。やっぱり英雄はやることが違うなぁ
令呪解放からの青紅剣もやはり熱い。最後の「紅の閃光が、焔の赤に負けじと煌めく。」という文が特に好きです。火災の赤と青紅剣の赫との類似色だからこその対比性、完全に慮外であっただけに心にぐっと来て…パスが思いもよらぬクリティカルヒットを見せてくれた感じです、すごく心踊る
さて、槍VS弓は次回弓陣営が損傷描写と捨て台詞を残して撤退する形で二日目終了で戦後の諸々は槍陣営が騎陣営との合流などで描写するというお話でしたが対決としては自分の手番で終結とさせていただく所存です
なので槍陣営におかれましては弓陣営撤退までに挟んでおきたい描写などございましたらお教えいただきたく…
>>381
線を重なるという描き方は劇画的で迫力が強まるので、京極さんの雄々しいキャラ・動きのある豪快なポージングなどにはとてもよく合っているのですよね
ただ成長や垢抜けを意識するなら強弱や太さはもちろんですが線が複数あるように見せないということを心がけるだけでかなり変わってくると思います
例えば現在の線画を下地として上のレイヤーで関節部や髪のハネなどを一筆で描いてみるとか。色塗りの際の一雨さんが仰ったような塗り漏れなども、線があらかじめ纏まっていると防ぎやすくなるかと
つべこべと偉そうに言いましたが自分も最近は線画サボりがちで全く徹底できていないことなので、「何様じゃコイツ」と聞き流しでもしてくだされば…土日中にはルナティック最新話を投稿したい気持ち……(牛歩どころか完全停止してるけど)
>>366
>飛鳥ちゃんだと本人の好みが優先されるのか気質に影響かれるのかとか考えると楽しい
あくまで確定って訳じゃなくて現界傾向、みたいな想定なので、召喚状況で色々変わりそうな気もしないでもないっすね
>>374
看守服魔少年デイヴィくんやったぜ。ええ、あくまでこっちの要望なので、ゆっくりで大丈夫です。
>>384
>クッチーとホムンクルス争奪戦になるのも面白そう
ぶっちゃけクッチーはホムンクルスそこまでガッツリ獲りに行くかな?感はありますね、戦況としては敵マスターの情報欲しいなぁ、がメインなので
>>389
確認しました。こっからどーしよ。パート的には自分なような気がするけど……。
>>390
ムム。もしや結構難航しそうな感じかな?気長に待ちます興奮してオチるのって本当にあるんだと実感した朝でした。おはようございます
>>399
最初の感想が「なんだコイツ!?」でした
成績不振と素行不良は聞いてたので何が隠し玉なのかと思っていたらまさかのパラチンタ。パラチンタってなんだ。調べたらケーキだの春巻きだのと出てきてたので私の中でクレープの亜種になりました
身長が高くて顔がこわくて好きなものに物騒な二文字が入っててどこをどう見てもその筋の者、なのにパラチンタ! でもそれと学ぶ姿勢で生徒としてのバランスは保ててる! なんだコイツ!?
というか魔術も魔術でさらっとやばいこと書かれておりません? セシボンくんが運用してるから許容範囲に収まってるだけで……いやでも起源と合わせて考えたらこれは……なにより映写機が……やっぱりやばい?カーメン君達の立ち絵を水着霊衣紹介PV風にク.ソコラする謎の遊びをしてたら寝落ちしてました
>>403
やっぱり決着シーンなので気合いは入れたいなと思って書きました。前半クライマックスっぽい3日目は防衛役なので温存できそうな気がしたので、尚更ここでカマすしかなかったって感じですね
刹那ちゃんを狙った脱線アタックという事なので、やはり此処で趙雲の核の主絶対護るマンを発動しないとなってなった訳です。この辺りまでで趙雲君の色々を描いたので3日目は刹那ちゃん寄りに書いて戦う目的確立→後半戦突入みたいにしたい
負けじと煌めいたのくだりはですね…なんか書いてたら良い感じのが閃いたのでやらせていただきましたァん。
対決終了了解でーす。個人的に入れてほしい描写ですが、宝具収めた後のランサーが結構疲弊してる所を書いてくださると助かるかなと。結構なダメージに加えて青紅剣の負荷なので、まだ終わってないと構えてはいるけど呼吸は少しだけ荒くなってる、みたいな
あとは真名バレた部分もあると嬉しいです。煽りではなくても「それではまた会おうではないか。忌々しい老婆と……趙子龍くん?」みたいな感じで真名に触れるみたいな感じで
そしてアドバイスありがとうございます。線が複数ある様に見せない…成程成程
ちょっと試してみます!つづりとかを見ればおおよそ察しはつくでしょうがセシボン・トゥー・ザ・パラチンタは偽名…というか変名です
本名はコリイド・ヘプタステリ。隠しているわけでもありませんが名乗りたい名前を名乗ってるので聞かれない限りはセシボンはセシボンです
>>404
あぁいえ、キャラデザで今苦心惨憺中なのは>391からのMr.パラチンタです
ジンニキくらいの目つきの悪さを再現したいのですが慣れていないのもあって大変に難しい…
>>405
パラチンタ、パラチンタ、甘くて美味しいパラチンタです。実際レシピを見てもクレープかパンケーキのお仲間なのでその認識で間違いないです。セシボンも多分その三つの違い聞いても「知らん、ぜんぶ一緒だろ」と答える
持って生まれ培われたニヒリズムとアナーキズムとかいう秩序的な社会生活と対極を行く思想の双璧が「でもパラチンタ、気になるだろ?」でぐらついてる感じ。食というリビドーは偉大です
境界記録躰はいつかどこかで使いたいな…と思いながらも規模がでかすぎてさあどうしようとずっとなってたものです。起源は境界記録躰(というか円環的歴史観・永遠回帰思想)から来る厭世観の土台ですね
今でこそその厭世観に揺らぎが見えつつあるのでLv.15モノですが精神が完成しきっていた場合何かあったかもしれません。ヒントは天敵
とまあ我ながら絶妙な加減のキャラだなと思っておりますが名無しメンバーとして問題ないでしょうか?あと時計塔への橋渡し・旧師としてシメオンさんを勝手ながら使わせていただきましたが大丈夫でしたか?
>>406
趙雲さんの疲弊感了解です〜。打撃による鎧の損壊と宝具による中破、互いに激戦って感じが出て、いや初っ端からいい勝負ができたなあ(しみじみ)
真名バレも把握いたしました。フフフ、懐で温めておいた煽り文句が使えそうでワクワクしてます>>408
自分も書いてる最中ちょっとゲシュタルト崩壊起こしそうになりましたね…しょっぱい系はガレットみたいなものだと思います
まあ()で括られていてわかる通りあくまで何かあった世界線のものなので…それこそ時計塔の中にいるうちは収まっている話です。パラチンタ√以降起こり得るとしたらそれこそ聖杯戦争みたいなイレギュラー
やったー!良かったです、シメオンさんに関しては輪を主とする魔術な以上適任だよなと思っていたので…宙を滑る輪動機構とか、U!F!O!の手引き必須なので
ということで他メンバーへの言及とか書いていこうと思うのですが、シメオンさんとの関係というか接し方というかで悩んでいるところがあります
普通に師(というより旅仲間、旅の先達?)として慕っている風にするか、本人も自認している戦闘での弱さから親しみはあれど軽く見てるか、というふぅ……、本日FGOフェス初参加の身。
会場を間違えて1時間予定が遅れる!(笑)>>416
董卓ですか…特異点がお蔵入りになったのと昔のデータ飛んだのとあの時割と滅茶苦茶な戦闘造形しててクラス適性とか間違えた感あるので、出すなら作り直す感じになるかもしれないって気はします
それで基本クラスですが、個人的にはアーチャーかなって感じですね。史実でも弓に長けてたらしい事を最近知りましたし、没キャラシの宝具でも使った洛陽炎上、自分の死体が燃え続けたって事もあるので弓と炎をガンガン放つ系アーチャーみたいなのとかかなって感じです
キャラシうろ覚えな部分がある上で改めて性能を考えるなら、自分の死体が脂で燃え続けた=董卓の放つ炎は消えないって感じで攻撃する時に炎付与して(被弾時にも炎飛ばすのもアリ)、その脂付きの炎で徐々に敵の防御を下げながらスリップダメージ付けていくデバフを付ける→洛陽炎上使った超広範囲宝具で焼き尽くす、みたいな感じとかでしょうか
没+キャラシ消えてたので満足いく答えかは分かりませんが、ひとまずこんな感じかなと思いますうちの伊草初戦の戦闘パート書き終えたので見返してましたが、ちょっと槍の強さ描写の加減をやりすぎちゃったかもしれんと反省。3日目以降ではもうちょい苦戦とか劣勢の描写も濃くしよう、そうしよう。剣と騎は完全に総合パラメータ上だしネ。
あと3日目は刹那の魔力で回復するとしても胸辺りのデカい打傷最優先で、弾幕被弾時の軽度の傷までは直しきれてない位の塩梅にしようかと思いますが大丈夫ですか?
>>418
読みましたー
共闘成立はしてもあくまで利害の一致って感じで、魔術師への殺意は変わらないのが良いですね。手を貸すけど仲間じゃない関係性すきすき大好き。
この戦いが終わった後に有沙ちゃんとチハヤちゃんの関係がどうなるのか楽しみですね。ここからは妄想の範囲ですが、企画練ってた段階の当初にスルトさんが話してた、弓レイドの時に刹那と組むだけじゃなくてチハヤにも情報は送るって話が現実味を帯びてきた気がします。仲間になるつもりはないけどせっかく情報は貰ったので有沙達が戦ってる裏で独自に行動するみたいな感じとかも有り得そう…
>>419
成程…もしそういう事なら喜んでお貸ししますよ。
正直コイツ復活させても悪すぎて使う事あるかなと思って放置してましたが、愉悦部さん聖杯戦争なら確かに良い感じになりそうな気がしますし
とりあえずすぐとは言えませんが、再構成キャラシ作ってみる事にします!
>>420
シルエットの中でロスヴァイセさんのバイザーが光るみたいな構図を一度やってみたかったんですよね…久々に俺にしてはカッコいい物を作れて大満足です配信見ながらでもゆるくなら作業はできるという甘い考えは捨てた方が良い(自省録)
>>410
女子も高めな子が多いのもあって首攣っちゃうかもしれないですねクラッフさん。利点もあるとはいえ首攣りはキツい
了解でーす、セシボン目線先達であることと戦闘面で雑魚であるとこは並立する(どころか先達であることが抜けることもたまにありそう)ので「今頃どっかでのたれ死.んでるかもな」くらい思ってそう
>>411
自分はむしろ完成像(物騒なパラチンタバカ)から逆算していった部分も多いので「どうしてこうなった…?」を逆走している感じです。Mr.パラチンタはわからない
パラチンタはクレープを気持ち厚めに焼いて筒状に包めばそれらしく出来上がるので再現としてはかなり簡単な部類に入ると思います、let's cooking at midnight!
>>413
うおおかねてよりの妄想であった空中ロスヴァイセとキメ顔耿実の構図!月をバックにしているのもあって逆光で普段にも増して表情を窺い知ることのできないロスヴァイセ不気味…無機質…いい…
飛行系サーヴァントはやっぱりこういう構図が映えますね、耿実のポージングどうすべきかと思っていたのでレスバ時を採用するとは…盲点…確かに…ッ!先に思いつきたかった…ッ!>>423
1.多分あります。ビオランテ達と出会って助けられる→船に入るまでの間で滞在はしてたかと。
フェリーで襲われて遭難→メロに出会う→ギリギリ生還してビオランテとリヒターと出会って助けられる→魔術教えられて入船って感じなので、海外旅行で行くつもりだったのがスペイン→近海でメロと出会うって感じとかかなと。メロはスペイン人だった…?
2.現状だと分からないです。
巽のおっさんと関係強い船の大人キャラってのがあまり多くないですし、一緒に酒飲む仲なのかなーって部分、小規模であまりヤバい事もしない(スポーツリアタイの為に巽会で商店立て籠もって飲もうとして騎士団の一般構成員辺りとドンパチやる位のレベル)とはいえ独立してるので騎士団とか組織と仲良いキャラいるかなってのは明言されんと分からないってのが結構ネックなんですね。仲良い描写作った後に解釈違い言われるのは怖いですし
とりあえずまだキャラシ作ってない奴ではありますが、裂夜君パパの断夜さんは多分仲良いので酒飲みチキンレースはワンチャンやってるかもです。
>>424
わあセシボン君すき…可愛い系多めの名無し男子生徒に遂にゴツめの男子が…描きてえ…
前のアドバイス受けて練習しようと思ったんですがキャラで迷ったので、どうせなら頭に思い浮かんでた構図を使っちゃおうとなりました。
正直最初は扇子持たせようとしてたんですが…前みたいなク.ソダサ絵柄になりそうだと思ったんで変えてレスバマイクにしました。結果的になんか良い感じになったのでヨシ!!>>422
私としては大丈夫…なんですが
三日目の推定レイド戦で不利を抱えたまま挑んでもいいのですか?
その辺に問題ないなら私から言うことは何もないです
>>424
シメオンもシメオンで「行かせたはいいけどすぐ追い出されるかもなぁ」くらいは考えてそう
お互いにドライだぁ…
おーたしかにいつもと違う雰囲気……でも時計塔制服のケープとエプロンの組み合わせ面白いですね
目もなんだか特殊でいらっしゃる、フランボワーズって2色のものを呼ぶのかな…(検索)あれ、違う?
……えっ?じゃあその瞳の青色は一体……?
>>425
なるほど男女比…それがありましたか
私が1から10まで書くなら無性スタートでじっくりキャラを育てるのもアリだったんですけどね……リレー中だとシンプルに全員の負担になりそうなのでここは男の子にしておきます
進三郎の予備と考えれば自然な形ですしダグラスさんwiki登録にあたって加筆、修正部分だけ投下します
>>259 (キャラシ)
来歴(修正加筆)
自ら名無しの教室の担当に立候補し、モートンの面接を受け、その悪くない意思と自身の魔術の観点で「成程、庶民にしては悪くない。利用価値はある」と判断され合格。
こうして、彼は最新参の名無しの教室の講師となった。教室の環境管理の役目も打診され、自身の性格ともマッチした故に喜んで引き受けた。
ようやく、俺の計算を成す時が来た。
ここで効率良く経験を積み続けて、計算し洗練させた最高の効率で、大願成就までの計算式を証明してやろうじゃないか!!
と、思っていた。
———そんな彼は、今は問題児や同僚に振り回されて頭と胃を痛めている毎日となった。
大体の生徒には、講師としてというより環境管理の観点で喜ばれ慕われるという想像とは違った結果となり、先輩の講師はだらしない上に面倒臭い絡み方をしてきて頭を痛める。
想像より遥かに頭と胃が痛く、カオスな新任講師ライフ。
それでも諦めない。俺の完璧な計算が確かならこれが最適の道だ。なら強くなる為に。いつか、この効率の努力を実らせる為に、屈してたまるか———!!
こうして、今日も新任のダグラス先生の奮闘は続く。論理的に真面目に対応しようとする故に毎回狂わされてジャイアントスイングよろしく振り回されるダグラス先生の明日はどっちだ。
人物像(加筆)
「効率いい生活には効率のいい環境が必要」という持論ゆえに、綺麗好きな一面がある。その性格と自身の魔術の特性を面接で見たモートンの判断により、名無しの教室全棟の環境管理の担当も務める事になった。
故に積極的に魔術で清掃や空調管理を行っているが、なんか生徒には肝心の講師としてよりこっち側の方面で慕われるように感じなくもないし、少し目を話せば何かカオスな事が起きて部屋が汚らしくなってしまうので毎日頭を抱えている。>>429
関連人物
ルナ・アードゥル
特に頭を痛めてる生徒。気が付けば色々ヤバい行動してるし謎に人脈も強い。行動力の化身か?
そして自分の授業で粗を何度も指摘するのが何か腹立つけど、優秀なのは認めざるをえないし上等だ。いずれ俺の授業で感服させてみせようじゃないか。 あともう少し理性的に考えて行動しやがれ。
ヨモ・ヘルメ
割と好感持ってる生徒。しっかり授業を聞いてくれるし、問題児という割にはやけに聞き分けが良いし目立った変な所も無いから正直首を傾げるが、まあ良いかと思っている。あと体調が悪い事を気にしている。こういう普通に聞いてくれる奴が欠席すると精神の安定が狂うし、俺の持ってる胃薬教えてやろうかな…
カヴン・プラミア
モートン主任以上の古参という生徒…生徒なのか?
まあ優秀な生徒なのは間違いないんだろうし、問題も少ないから計算が狂わないのは助かるが末っ子扱いはやめろ。頼むから。
あと基本的に使い魔でいるのは分かったがネズミなのはどうなんだネズミは。汚…噛むな噛むんじゃない!!
あと前に魔術で良い感じの水作って飲ませようと置いたらなんか滅茶苦茶噛まれた。どうして。
テレータ・タブロイエフ
先輩講師。なんだが何かヤケにうざったく絡んでくるし、面倒臭いし、だらしないしで何だコイツというのが第一印象だった。
だが、少なくとも時計塔で見る事が多い見下しや嘲笑、差別のような感情は欠片も無く、むしろ純粋に友好的だという事を理解したので、変に媚び諂ったり顔色を伺わずに軽い気持ちでつるめる相手として対応している。
あまり気を遣わないでいいので気持ち的に楽だし、案外嫌いではない。飲みに半強制的に誘われたら呆れながらも付き合う位には付き合いが良い。>>430
アクアステラ・リキッドクラウン
エルメロイ教室の生徒で知り合い。その奇行は考えない事として、自身と異なりはしても遠からずな魔術の天才故にライバル視している。その奇行は考えない事にする。その奇行は 見て見ぬふりを する。
あと名無しの教室でルナ・アードゥルを巻き込んだカオスな騒動を巻き起こした黒幕だと知った時はマジでライバル視している自分を殴りたくなったが、違う天才の考える事は理解できないと自分に言い聞かせて平静を保ったらしい。
イスマエル・バルベルデ
エルメロイ教室の生徒で、それなりに付き合いのある友人。
彼の医療器具の手入れをしたり手術用の液体を渡したりする代わりに診察や検診等を担当してもらうというギブアンドテイクの関係もあるが、たまに二人で水分や医術の談義をする位には仲は良い。
また、彼の家の事を「何処かで聞いたような…」と思っている。
■■■・■■■■■
かつての恩師。そして、時計塔でのある騒動の折に命を落とした女性。
彼女は———
■■■■・■■■■
かつて同じ教室にいた変な奴。絡みは少なかったし暑苦しい奴だったが、案外嫌いではなかった。今はどうしてるんだか。…まあ、俺の知った事ではないが。
■■■■
ああ、あの日の事は覚えている。アイツは……。いや、忘れてくれ。セシボン→関係者各位の言及とか印象が書けたので以下連投~
【関連人物】
モートン・ドラモンド:
「その巨体をどうして作ろうと思ったのか、それがわからない。偉そうにするためだけにそんな図体になる必要があるのか?魔術のため?ふむ…ドラモンド一族は見た目で判別がつきやすそうで良いな」
普通に生活していたら…というか普通の生活をするなら自然と筋肉がつくことになるような環境にあってドラモンドほどの図体は見たことがない、絶対必要のない趣味の領域だとちょっと引いている。
その何にも覆われていない石頭を砕くことができたらさぞ爽快だろうなあと見上げるたびに思っている。大体この二人が対峙しセシボンが見上げている時は説教を受けている時。
テレータ・タブロイエフ:
「噂。それの何が良いんだ?どうせ真実も嘘も噂もそう違わないだろ、所詮は巡り持ちだ。噂でいっぱいのその口も、そんなものよりパラチンタを欲しているぞ」
噂話の存在意義を本当に理解していない。こちとら勉強を受けに来てるんだぞ、授業をしろ授業を。なお、タブロイエフが授業中噂を始めた時にはセシボンは寝ているかそれまでの内容にひたすら頭を捻らせているかで置いてけぼりで注意をする暇はない。
そのよく酸素の行き交う喉を内側から抉り切ることができたらさぞスッキリするだろうなあと思いながらも、実際は彼の口にはパラチンタが突っ込まれる。天才だ何だと褒められ、それで満足している自分がいる。ふしぎ。
ダグラス・ブリージス:
「効率は確かに大切だな。パラチンタをより多くの人間に届けるためにも、より多くの人間を殺.すのにもタイパというものはキモ。お前から見て俺にはどういった改善点がある?…ふむ、タイパと同時にコスパも。道理だな。ではその水を寄越せ。良い水なんだろ?俺はタダで良質な水を使える、お前はタダで良質なパラチンタを食える。コスパ抜群だぞ、喜べ」
偉そう&堅苦しい男。その神経質に動く目玉ごと脳天まで刺し殺.してやれたらさぞ清々するだろうなと自分にため息を吐きながら眉間に皺を寄せる彼を見て思っている。
水に良いも悪いもあるのかという疑問は彼の超天然水を一口飲んだことで霧散した。ただし飲み比べだとどれも同じと答える。あくまで「パラチンタの材料として」でしか区別がつかないらしい。>>435
シウン・ヴィルクレツィア:
「遺物の価値、歴史の意義。理解はしつつあるつもりだ、納得はまだまだ足りていないがな。俺にとっても、探すべき“真実”をまさぐるのなら映写機(コレ)の裡であるというのは見当違いのものではないわけだし。無論、退屈で、つまらない、飽き飽きするようなことだと思ってしまうが。それでもパラチンタのためだ。学び続けてやろう」
おそらく世界観の違いから一番授業の内容が頭に入ってこない講師。しかし彼女の思考は自分の解明にあたって有益だろうと考えているため意識的なサボタージュは控えめ。だが非常勤なのでこの努力は内申においては大きな意味を成さない、南無三。
ちなみにクラッフ・フロースと彼女とは言っていないだけでイロの関係だと思っている。女が男を追いかけて所属してくるとか二人で冒険をしたとかで何もないわけないだろ、フツー。
カヴン・プラミア:
「兄か弟か、姉か妹か。それに何の意味があるんだ?早く生まれたってそれだけ早く腐っていく。腐ればそれだけ殺されやすい。良いことなんて…ム。パラチンタがそれだけ多く食べられる…なるほど、それは利点だ。感謝と共にパラチンタをやろう。早ければ早いほど多く食べられるように、大きければ大きいほどたくさん食べられるからな。もっと大きくなるんだぞ」
後発開発途上国の出身なのもあり、食品衛生の観点以外ではネズミの体躯に対し嫌悪感は全くない。姉を名乗るのはよくわからないし、「食べる」などの表現に対してはパラチンタを食べたいの意だと勝手に認識している。
サバサバしたテンションから実は生徒間で最も波長の合う傾向にある。自分の背丈以上のパラチンタを頬張れるって…夢があるな…とも>>436
クラッフ・フロース:
「摂取物の栄養が行き渡りづらい、というのは難儀な体質だな。プロテイン…とかいうのも効果は薄いんだろう?俺が今まで何を食べてきたか、参考に、か。パラチンタと…その前は…何を食べてきたんだったか。どれも似たようなものばかりでな、覚えていない。すまない。すまないついでにパラチンタを食え」
各種魔術・神秘に対する理解力の高さなどからわからないことを聞きに頼る存在その1。特に時計塔内の政治的なあれこれは他二人と比べても格段に精通しているので訊ねる機会が多い。シンプルに「頭いいなお前」と感心している。
教室入りした頃に彼のスパイ自称を聞き嘗められていると認識したため実技の授業で殺そうとしたことがある。その後実情を知ってパラチンタ片手に詫びに行った。
ライカ・サオトメ:
「サオトメ、今回のテストの範囲知ってるか?…メモをとり忘れたわけではなくてな、読めないんだ。見ろ、ミミズが紙上で溺れてる。このハテナ?あぁ、授業中にわからなかったところに付けたみたいなんだがな。復習のために見返したら、何がわからないのかもわからなくなった。助けてくれ」
わからないことを聞きに頼る存在その2。時計塔内の政治闘争や利権争いに興味が無い、料理が趣味(これに関してはジャンルの違いがありつつも基礎の部分で関心あり)、トラブルを起こして教室に…と共通点はそこそこにあるのもあってか他よりもきもち気安め。
結婚に思いを馳せるのには正直理解が及んでいない。金もかかるわ弱みも増えるるわで利益僅少がすぎるのでは?子供が欲しいのではというのは特に考えつかない。子供なんて捨てられるものだから。>>437
エンデ・エルフィリーデ・リヒテンシュタイン:
「断る!お前に映写機(コレ)は触らせてやらねぇぞ。俺の魔術の根幹を為す…らしいものとしても、単純な映写機としても。見たってつまらない、焼き直し刷り直しの無限ループだ…それでも君よりかモヤは少ない、むしろ君は多過ぎ?………(おもむろに卍固めの構えに入る)」
リヒテンシュタイン?どこだそこ?貴族だの王家だのというものとは全く縁のない人生であったがゆえにセシボンにとってのエルフィリーデは嘗めた口をきくク.ソガキでしかなく、普通にキレるし普通にシバく。
白いばかりで分厚いその面の皮を頭の先からつま先まで剥いでやれたならさぞさっぱりするだろうなと思いながら、実際は〆るだけで済ませている自分を訝しむ毎日。それはそれとして美的センスは頼れる部分もあるので、主に盛り付けなどを見てもらうためにパラチンタは食わせる。
ルナ・アードゥル:
「お前はよく俺の魔術について、コレ(映写機)について知りたいと言うが。生憎俺もよくわかっていないから今は何も言えん。それをわかるようになるために此処に来たわけだからな。…その割に、成績が振るわないというのは。………パラチンタ、食うか?」
自分より後に来て自分より先に魔術を確立させた。すごい。わからないことを聞きに頼る存在その3…であるが、この二人の会話は脱線と疑問符が連発するカオス事態になることが多い。
ちなみに鉱石科のメレク・アルマソフィアとは言っていないだけで恋仲だと思っている。男女が旅行に行って何もないはないだろ、フツー。
ヨモ・ヘルメ:
「ヘルメ、ずっと前から気になっていたことがあるんだが。よく言う“懐かしい味”というのはどういう意味だ?食傷気味ってことか?…違う?むしろ良い意味?…懐かしい、というのは、良い言葉なのか?…ふむ。よくわからんな」
今のところ同列な存在。でも多分じきに追い抜かされる、それが何となくわかる程度には彼女の熱心さを把握している。応援の意を込めてパラチンタを食べさせるが、相手は恐らくその含意を寸分も受け取れていない。
学力が同等の生徒としてたまに勉強を一緒にすることもあるが、怯え竦むヘルメのか細い声に四苦八苦している。向こうも向こうでセシボンの粗のある応答に困惑しっぱなしなのでお互い様といったところ。>>438
デセフィオ・カロレンツ・ウェルペン:
「うるさいぞアホレンツ。今もうすぐで問題が解けそうなところなんだ、そんなにせっつくんじゃない。“もう周りは解き終わってるんだし、何よりこの僕が教えてるんだからもうとっくに解けていないとおかしい?そもそも先輩は人より二倍でようやく半人前なんだから…”あー、やかましい!(デコピンを食らわせて)」
事あるごとにこちらにとやかく言ってきて、その度にどつく相手。勉強を教えようとしてくれているが、いつも勉強3割注意7割になるためやっぱりどつく。
その嫌みに忙しなく動く眉間に銃弾をぶち込んでやりたいと常々感じているが、実際は仰け反る程度のデコピンで済ませている自分がいる。奇々怪々。金持ちのボンボンらしく舌は肥えているため、新作の味見を兼ねてパラチンタを食わせている。
シメオン・ノーリッジ:
「あぁ、ノーリッジ。生きていたか。お前みたいな足だけ速い雑魚はいつ野垂れ死.んでいてもおかしくないからな、連絡がついて安心だ。こっちか?悪くないぞ、新作トッピング『トロピカルフルーツのサイダー風クリーム』は特に評判が良い、絶好調だ!…も、もちろん、学業の方もな。少し特別な講義を受けることになっているくらいには、な」
セシボンに魔術たるもの、神秘たるものを教え時計塔へと導いた旧師。基本的に恩義も好意もくだらないと一蹴している彼にしては割合きちんと慕い敬っている。
…と同時に、ノーリッジの戦闘面での頼りなさを知っているため臆面もなく雑魚と形容している。年に一二回連絡をとり安否確認をしては、師弟で互いに軽口をたたき合う。
以上!ながぁい!だいたいこんな具合に気楽に治安の悪いこと言ってきますし考えてますという
解釈違いとかあったら教えていただけると助かります…あと他にも言及・印象が欲しいキャラなどいましたら>>432
ほいほい問題ないでーす。どうにかこうにか馴染んでくれそうで一安心
総合的にはヨモちゃんへの評価がいっちゃん高いのが常識人だなぁって。……他の生徒たちをどう思ってるかも見たいなー。なー
というか思ったよりアクアステラくん意識してるんですのね…
>>433
>>434
いやまぁ私も同じような理由で予備ホム女の子もいいなぁと思ってましたので
とはいえ長々と悩んでも時間の無駄になっちゃうので今回は男の子、ということで
>>439
アホレンツ呼びすき。っていうかカヴンと仲良くやれたりシメオンと一風変わった師弟関係築いてたり、珍しいポジションについてらっしゃる…
男女の関係に見えそうな組み合わせも深読みとかせずストレートに認識してそうなのも逆に珍しい
わりとみんなにサバサバした対応しつつ内心物騒なこと考えまくってますが…たまに実行してもいるっぽいですが…まあパラチンタがあればなんとかなりましょうや
あとセシボンくんって、ルナ、ヨモちゃん、デセフィオくんあたりから見たら先輩。クラッフくんから見て後輩、っていうポジションにいるんですね?
ところでヨモちゃんの学力ってセシボンくんと同等……なんです……?もし水着エウラリアさんがあったらぐれお時空の周年鯖張れそうだなと思いました(謎電波)エレちゃん水着おめでとう
>>439
ダグラス「分かってるじゃないか。そうだな…君の観点で言うなら…需要関数か?コスパとタイパ、そして需要と供給をどれも欠かずに運ばせたいなら効率を考えるのが大切だろう?だから意識すればそう悪い物にはならない筈だから考えてみると良いさ。…あ?水よこせ?コスパ最高だろ?……そう来たか…(頭を抱える)」
これを機にコイツに教える時は経済用語とか商売の例えを用いようと考えたダグラスさんであった(理系だから多分経済も行ける)
それはそれとしてパラチンタに逸れはするけどまあ落ち着いてる台詞と物騒な脳内ブッコロイメージの差よ。パラチンタフィルター強え…
結構仲良い人多くて微笑ましいですがアホレンツすき。
>>440
よっしゃありがとうございます!!遂に名無しの教室の一員になれたぜ…!
成り上がりたいって野心的に舐められるのはやはり好きじゃないので、そういう意味でもしっかり先生として尊敬してくれるヨモちゃんはやりやすくて評価高いだろうなって感じですね。
アクアステラさんはライバル心持たせようとは思ってたんですがある意味ちょっと重め?かもしれなくなりましたね。天才なのは分かるけどお前…もうちょっとこう…あるだろ…!!みたいな。次にエンデさんと悪巧みする回があったら是非巻き込んでほしい
他生徒了解です。正直すぐ思いついた奴優先で書いてましたがやっぱり全員書きたいですし喜んで書いてきます。今日中狙います>>432
ごめんなー、本当にこんな変態(アクアステラ)でごめんなー
でもどうしようもないんだ。だって彼にとって、そういう魔術の道程とか野心とかは幼少期のやらかし(wiki設定参照)で吹っ飛んじゃったんだ
あと一応あれでも貴族の端くれでもあるので、そういう権力争いの馬鹿らしさを知ってるというもあったり
時計塔の上は十二のロードでガッチガチに固められてるし、その中間と下も食い込むには複雑怪奇を極めすぎている
だからこそ半端な家門が首突っ込んだところで火遊びじゃすまなくなると距離を置きがちなのです(ただし恩師の為であれば話は別)
そういう点では飽くなきガッツを抱いて食い込もうとしているダグラスには内心敬意を覚えています
本人の前で口に出す事はありませんが
>>439
デセフィオくんに対する反応で草
やっぱ誰からしてもこうなるんだなぁとセシボンは好きなもの・趣味と聞かれるとパラチンタと殺人を答えますが楽しいことと聞かれると殺人だけになります
彼にとっての殺人は永遠回帰からくる永存思想(人が死.んでも相対的に見ればこの世は何も失われないから悲しみがない)と「表面上でも何かが消えることへの喜び」による爽快感をもたらすもの。テ◯リスみたいな暇つぶしにする落ちものパズルのイメージ
暇つぶしだから普通の人からすると「楽しいし没頭してしまうこともあるけど、ドラマチックな感動はないよね」という程度のものなはずで、本来の楽しいとは少し外れたものとなりますが、全てにデジャヴを感じて始める前から飽きている状態の彼にとってはそれが唯一の楽しいこと
逆に言えば楽しいという感情とはそういうものであるという枠を設けてしまったせいで普通の人から見れば「楽しそう」と思われるパラチンタの調理や食事、ご馳走に心弾ませながらも楽しいこととは認識していません
なので「パラチンタ作るのって楽しい?」と訊くとすごく不思議そうな顔をして「いや…楽しくはないな」と答えます。じゃあなにと訊ねるとインテロゲーションマークが大量発生します
ここまで書いて「これパラチンタバカとして要記載項目では?」と気が付いたのでwiki登録時に加筆しようと思います
>>427
彩度の高さなんかも今までにない感じを意識しました。筋肉のつきづらい童顔少年と王子様ルックと肉体労働能力皆無のお坊ちゃんの中だと完全に異物
>>428
ンフフ…目がツートンカラーなのはですね…最初食に関するキャラなのもあって食材の色を使おうと思ってね…でもこれだと白髪に赤系統の目でルナちゃんと被る!なら服のカラーリングで差異を…(シャツに水色投入)…これだとシャツの色だけ浮いちゃう!となって姑息にもツートンにした次第でして…深い意味はございませぬ…ンフフ…>>440
韻が踏めちゃったからにはもう、ネ…()実際こういった頭の悪そうな罵倒を考えついても口にするほど治安の悪い存在が少なかったので新鮮でした
でっかいセシボンとちっさいカヴンさんの組み合わせ良いな…と書きながらに思ってました。勉強中に頭の上に乗って「そこ字間違えてるわよ」とか「もうちょっと落ち着いて消しなさい、下のとこまで消えちゃってるわよ」とか口出して「うるせー」と掛け合う様が想像できまして
そうですね。はじめは年齢もあってルナちゃんたちと同じ時期(3年前?)に入学という形にしようかなと思ったのですが、後輩に先越されて教えられてるって方が落ちこぼれらしいかな…となりまして。正確な名無し入り順が胡乱なので確定とは言いませんが、大体テレータの少し後くらいかな?と。実際にシウンさんが入ってきたのを見ていた方が勘違いは進むと思いますし
ヨモとセシボンが同等というのはアレです、fgoでもよくある「開位級」みたいな指標の上での区分が同級で、授業で解かされる問題がそういう風に分かれた場合必然的に組まされるだろうなという
無論同じレベル代であっても「長子まであと少し!」と「もう三年頑張ろうか…」とで開きがあり、ヨモは前者でセシボンは後者という具合
>>432
丁寧な暮らしの理由がいかにも効率厨(語弊アリ)らしくて…経済用語を指導にあたり多用するという設定も付与されてIT系のデータキャラ感がいっそう強まっていく。そりゃあだらしないテレータが苦手でしょうよ
しかし最後の伏字が気になるところですね。最後は恐らく昂騎さんでしょうが、となるとその前の人は…?てっきり時計塔で縁があったのは昂揚騎さんだけかと…案外船の敵陣営も縁は根深いのかしら
>>441
オブラートに包むならぬパラチンタに包む。ナイフを本当は持っていたってそれが見えているかいないかでは受け取る印象が全然違ってきますからね(なお言動に混ざる殺し)
世界観自体は一匹狼っぽいところをパラチンタとバカが全力で俗にさせています。デセフィオくんみたいなお坊ちゃんとこんな風に関われるのも間違いなくこの二要素のコンビネーションの賜物よし言及完成ー
投げますモートン・ドラモンド
名無しの教室の主任にして先達。
最初はバリバリ見下してくるのであまり好きではなかったが真摯に生徒を見て伸ばし方を探そうとする姿勢を見て、効率は判断できないが講師として見習うべき姿勢だろうと感銘を受けたので好意的。主任としてある程度敬意を払っている。
それはそれとして、彼の理論的なガタイから掛け離れたそのバカデカい肉体はどうやって得たのか冗談抜きで気になっている。
シウン・ヴィルクレツィア
恐らく年下だが先達である非常勤講師。
名無しの教室では珍しく普通に好意的な評価と反応をしてくれる相手であり、ダグラス自身も彼女の野心と底知れなさを評価している為、互いに適度な相互評価の関係を築いている。
クラッフに何らかのデカい感情を向けているのは観察して理解したが、正直講師と生徒の恋愛は不純異性交遊的なアレなのでは…?大丈夫か…?と密かに思っているが黙っている。流石に計算しなくても分かるぞ、それ言ったら間違いなく俺は死ぬ。
エンデ・エルフェンリーデ・リヒテンシュタイン
頭を悩ませている生徒。その中でも特に見下してくるし舐めてくる生徒筆頭。内心少しピキッているが問題ない。元々の目的通り、こういう相手を長く掛けた式と論理で認めさせるのが講師として強くなる方法だろうからな…!
とりあえず美しい物が好きらしいからそこから懐柔しよう。そうだな…とりあえず次話す時は黄金比と自然数とオイラーの公式の美しさについて語ってみるとするか…
クラッフ・フロース
ある意味名無しに来て最大の誤算。牙を研ぐ研鑽の場として来た場所でグローリアンのスパイを公言してる奴がいるとか事前に予測できる訳がないだろうが…!!まあ隠しているのを知らないよりマシだと思おう、そうしよう。
とりあえず生徒としては悪くないというより優秀すぎる程なので感嘆してるし、スパイとはいえそれで終わらなさそうな覚悟も見えなくはないと察している。…とはいえあの貴族のグローリアンが背後にいる以上下手したら牙を研ぐ前に潰される。それは効率もあったもんじゃない。どうしたものか……という事で関わり方を測りかねている相手でもある。>>451
ライカ・サオトメ
勉強熱心で優秀な生徒。ヨモと並んで高評価かつ接しやすいと思っており好意的。
扱う魔術も分かりやすく、自分の担当科目の分野でもある為に、自分の講師としての実力が試される相手。なつ素直に気に掛けている相手という利己利他二つの理由で親身になろうと思っている。
努力をするべきという言葉にも強く共感している。
デセフィオ・カロレンツ・ウェルペン
あまり好きではないタイプの生徒。昔から時計塔でよく目にしてきたタイプかつ、自分を舐めてきた奴や父の精神を破壊した奴らに似ているなと思っており頭が痛くなる。対応の仕方は分かってるので表には出さないが苦手意識はあり、ある意味ルナ君より厄介な相手。
思考や解析、推察の仕方は良いと評価しているだけに余計に普段の言動に頭を抱えている。
セシボン・トゥー・ザ・パラチンタ
効率は悪いが案外嫌いではない生徒。粗暴かつ要領も良くないが、学ぶ姿勢はしっかりしている所は評価している。講師としての向上心を燃やして対応しようと考えている。
とりあえずパラチンタという料理の商業を好んでいるらしいので、勉強の意欲と効率を考えるなら分かりやすい所から入れる、とするなら経済学から学ばせるべきかと思っている。
刹那・ガルドロット
名無しの教室にたまに訪れる謎の存在。自分のこの頭脳でも100%予測不可能な電波言動、判別できないその性質等とあらゆる物が予測不能すぎて会う度に宇宙猫になる。
だが逆に予測不能な謎が多すぎる故に一周回って好奇心が刺激されており、担当じゃない生徒にしては珍しくそこそこ自分からも話し掛けようとする。
それにしてもメレク君といいローザ君といいアスタム君といい名無しの教室には何故ここまで色々凄いし濃い奴が内外問わず謎に集まるのか。今日もダグラスはその答えのない解を暇な時間に考える。>>442
天井…見果てぬ大地だ…周年で改善されたらしいとはいえお疲れ様です
セシボン→刹那さん:
「ダテンシ?ジャキガン?………パラチンタ、食うか?」
オリュンポス十二神すらろくに言えないであろう男に厨二病は早すぎた。単純にうるさいのでパラチンタで黙らせる。
もし彼女の寂しがりな性分を見抜いたとしてもどうして寂しいのかわからないので何も言わないし言えないと思う。この世に特別なんてなく、全ては失われることはなく、時間なんて循環の中での層の違いにすぎない…という刹那さんの孤独感の根拠とそもそもの世界観を異とするため
>>444
あの快活温厚あっけらかんで知られる(?)ルナちゃんに嫌な顔をさせた男だ、面構えが違う
善を為そうとしていること、その行為にきちんと責任感を持っていることが、それでも完全には嫌われない魅力の理由なのでしょうね、デセフィオくんは>>399
パラチンタ、なるほどクレープみたいなパンケーキみたいなものですか。パラチンタの歌(仮称)が印象に残りましたね。どんなリズムで歌ってるんだろう。
そしてそこから放たれるスラムで殺伐なエピソードとパーソナリティ。
ライカは多分「パラチンタ食わねぇか?」と話しかけられて「パラチンタって何だい?────なるほど、クレープみたいなものか。丁度いい、勉強の間の糖分補給に甘ーいやつを頼むよ」みたいに言って軽食に丁度いいと気に入るところから交流が始まるかもしれません。
勉強を教えるのも快く教えてくれます。ライカが嫌いなのは『分からないからと勉強することを投げ出して他の人を巻き込んでサボろうとする』とか『勉強しなくても80〜90点取れるからしなくていいや』とかですので。
ワンチャンキッチンカーの外装を魔術で塗装したりするようになるかも?
>>404
一応槍陣営はこれから飛鳥ちゃんはシャリーファでワイヤーアクションしながら目視でアサシンのマスター(刹那)を探してパラスちゃんはアサシンVSバーサーカーVSランサーの三つ巴に突入しつつ飛鳥ちゃんに何か危機が訪れたら令呪テレポートでガードしに入る感じですね。
>>412
カーっ!あざとすぎんねコイツ。カーっ!
>>449
進化が終われば強力になったフィルニースが帰ってくるのですが如何せんそれまでがねぇ。フィルニースの生体感知が無いので刹那捜索もほぼ無理筋かなと。>>441
張れるかなぁ
でも私が考えてたら水着エウラリアはオルタちゃんとのタッグ仕様なので周年だとカラーが違っちゃうかも
>>442
>>443
>>449
ではではまずはホムンクルスを確保する流れでいきましょうか
……で、実際に誰の手番でそこまで書くかって話になってくるんですが、なんだか雰囲気的にはちょうど全員で一巡した感じもあり
予備ホムのちゃんとした情報を出していくことも考えると……これ、私が書いたほうがいいんですかね?
>>447
あー!デザイン的な理由……なるほどなるほど
セシボンくんはなにがあるのかと疑いまくるフェーズ入ってる私
>>448
ああよかった、ヨモちゃんの学力が壊滅的だというわけでなくてよかった…!たしかにヨモちゃんルナの開位がすごいって言ってくれてましたもんね、納得>>453
生徒ごとに自分なりに「これを教えよう」「これなら興味を持つはず」を模索してるのかなり講師として優れた性質ですね。成り上がりのための第一歩のようでいて、その実こういった教職が天職だったりするかも?
セシボンはパラチンタに関する流行とかには敏感でいようとしているので経済学、より言えば社会学なんかには興味を持つでしょうね。共通項を見つけるのは得意だから、そっち方面なら良い成績を残せそう
>>455
甘くて美味しい方は詩の朗読程度の、句読点で節をつけるようなくらいをイメージしてましたがベーコンパラチンタの方は黒猫パンケーキ…もといアドベン◯ャー・タイムの替え歌だったりします
おぉ良かった、意欲はあるけど性質が悪いって男なんで周囲に頼れるかどうかに命運が握られていたようなものなので教えてくれる人が多いのはそれだけで幾分か救われます
魔術による塗装…元よりシメオンさんの改造が多数施されているだけにどんどんデコトラめいていく。「塗り重ねる」タイプの強化なのが良い相乗効果を生みそうですね!
>>456
浅学故胡乱なのですがパス分割ってそう簡単にできる芸当なのでしょうかね?使用者がケイネスとソラウとなると術者の練度の高さとかが肝要になってきそうですが…
Mr.パラチンタですが邦訳するならパラチンタニキくらいが本人の気質を考えても適当かもしれないと兄貴呼びで思い浮かびました。親しみやすいお味ですパラチンタ
本人の適性でいえば起源もあってかなり良いとこ行けるはずなんですがね、何もかんも没落が悪い。しかし思えば主旨が異なる組織であぐらかいてたヘプタステリ家自体にも問題があるような気がするので、そこも含めて一家の宿縁が末代の報いとなったといえるかもしれません(輪廻思考繋がりの急な仏教)
>>458
女子生徒で問題児とな…!今いる生徒たちとは違うタイプの問題児を想定するなら……メンヘラ、ヤンデレ系…?(ただの性癖開示)>>442
手番に関してはお任せ、了解です
>>446
最初はおっかない後輩だと思っていましたが、霊薬作りの話に触れてからは現在のように親しみを持った関係になったって感じですかね>イスマエル
あと改造手術周りに関しては内心「時計塔よりアトラス院とかの方が向いてない?」と思ってたり
いずれにせよアクアステラ的には大事な後輩なので、できる限り融通したり揉め事起こしたら裏であれこれフォローに回ったりとかしてるんじゃないかなと
>>449
まあチハヤからすれば聖杯戦争開催するような魔術師なんぞ生かしておく理由も義理もないわけで…
とはいえ、これからの展開次第ではそれどころではなくなってワンチャン進三郎が生き延びるチャンスもあるかもしれません銅素材なァァァァい!!銅素材ねえぞ栗原ァァ!!!
>>444
まあ過去的に変態側へ行くのは残当だとは思ってますし作者的には理解してます。ダグラスさん的に謎の複雑な感情を持ってる感じで
そして想像よりかなり認めてる感じだったのビックリ。意外にダグラスさんと悪くない関係のキャラが多そうで俺も嬉しいです
>>445
正直英雄らしすぎて主役を食いそうだなって気がしてきたので少し調整しようかなとは思ってきましたね…ここから友好的だけど正統派なライバルみたいなポジションに上手く収めていきたい。
今までは爆弾の時間制限活かす面的に4日目に戦うパターンが良いかなと自分で思ってましたが、正直最終決戦も悪くないかもって気もしてきましたね。
>>448
几帳面度を上げるならこういう感じで追加すれば違和感/zeroで溶け込めるかなと。
伏字に関してはですね…昂騎は正解で、最初の女性って奴は完全新キャラかつ故人です。2人目に関しては、このスレのどこかにヒントがあるかも…?
>>457
まあ割と脊髄で言った謎発言ではあるのであまり真には受けんで大丈夫です。でもエウラリアさんとオルタちゃんは絶対星5だなって信頼はある。
>>458
こうやって見ると男子の癖の強さも強いなって。ちなみにダグラスさん的には男子勢の中ではセシボンさんが一番接しやすいかもしれないなと。普通に話す分には大丈夫そうだし。
いいですね女子生徒問題児…!でも俺は問題児とか尖った奴を作ろうとしても最終的になんかマイルドになってしまう呪いが掛かってるので作れないかもです。ダグラスさんも最初もうちょい偏屈で面倒な奴にしようと思ったけどなんか良識あるお兄さんになったしネ…
>>459
一緒に悩んで生徒にとって難しい点を導いていくのがモートンさんなら、こっちは伸ばしやすい点を計算して積極的に土台固められるように考えるみたいな感じになると思います。基礎担当なのと講師として経験浅めなのもあるので、生徒の根本的な問題とかの難しい所はモートン主任に任せて自分は土台の道を固められるように考えてく、みたいな。多分成り上がりの考えを捨てたら割と講師として大成できるかもしれない。>>465
そうですね、ただでさえ後ろ盾がじきに死ぬ可能性大でアウェイ環境になるだろうに、そこで流されやすいまでなると…今回だってカオス極まる状況下、保護者がいつ変わるかだってわからないですし
「ボクを(傷つけようたってどうせ全く歯が立たず惨めな思いするだけですから)いぢめないでくださいぃ…」(ふるふる)みたいなヤツです。でもいじめないといじめないで「い、いじめないんですか…?どんな暴力にも耐えてみせるのに…?臆病さんなんですか…?」みたいにしょんぼりしながら煽ってくる
そうですねぇ。問題児枠を二つも自キャラで埋めちゃって良いの?というのと、あとやはり黒鹿さんがストックたくさん溜めてる状態であるっていうのが話題の根本ですから、そこで自分が新キャラ出すのはお門違いかなぁと>>466
だから次の保護者はすっごい大事なんですよねぇ
実際にどっち行くかは相談次第ですが
そこで煽っちゃうの!?なるほどこれは…またくせ者な被虐体質さんだ…
まぁ私がキャラのストックいっぱい溜めちゃうのはいつものことなのでそこはまぁまぁまぁ。でも確かにいろんな人の問題児枠を見てみたいのはありますね。もともと名無しの教室はそのへんも理由に作ったので>>468
わーい、山星さん。セナさんに >>372の感じで伝承科さん家のハイルは行こうと思っています、が
どうでしょうか??(報連相に裏ペを使う勇気がなかったマン)
というのと自分用カンペでスキュレカリュー教室まとめているのですが以下で抜け問題ないかな、というのと
《講師》セナ・スキュレカリュー、獣喰らいのクォードレス、呪輪の刄、星樹老杖、保険医
《生徒》モモアー・ハレマニマ、リコリス・ガルヴァエル、綾姫瓜竜(ウリュー)、ツユ
ウリューちゃんは教室生からはウリュー呼びが基本でしょうか?
というのとツユ君ちゃんの本名はツユ・ラヴギッドで合ってます?ウリューからは「キャンディくん」と呼ばれていたから教室ではツユと呼ばれていないのかな、辺りがここのえには分からなかったので知りたいです~ちょっと相談なのですが、実は最近自キャラのSGを考えたり既に設定してるキャラのSGを整理したりしてたらSGを扱えるキャラが欲しいなぁとなってきまして。
新規でそういうことが出来るキャラを作るのと既存のキャラにそういうことが出来る設定を足すのだったらどちらがいいと思いますか?
>>412
ところでザミエルさんはクロケルのどんな所が気に入ったのでしょうか?
私からもssを書こうと思ってるのですがどうせならザミエルさんの好きポイントをピックアップしようかと思いまして。
>>453
成り上がろうとする向上心や真摯に生徒と向き合う姿勢がライカ的に高評価ですね。あとがむしゃらに努力するより効率よくって考えに感銘を受けて今までの『話しかけられたら会話に混ざるけどそれ以外は黙々と自習してる』から適度に自分からコミュニケーションを取りに行くようになる可能性もありますね。
>>468
お疲れ様です。リアルの仕事が溜まるとあれこれ手が回りませんよね…。
裏ペの方更新しておりますー。>>461
誰が主役とかあまり考えてませんが、仮に有沙を主役だとするなら、チハヤが朽崎君からセイバーを奪わない限り、ランサーがラスボスになるんじゃないかとは思ってますね。
朽崎君がマスターのままだと、ライダー陣営側のスタンスが対弓レイドと変わらないので色々と難しい所が。
>>462
確認しました。
思ってたよりもイイ性格してるホムンクルスですね。
マスターだけで移動する想定でしたがサーヴァントも付いてきて、さあどうしようか。
ホムンクルスことイグサ君ですが、此方としてはバーサーカーが退場するのもあってチハヤに預けたいですね。
暗躍するなら手札があったほうが良いですし、ライダー陣営だと有沙とライダーの関係が優先されてイグサ君が空気化しそうなので。ちなみに既存キャラに設定を追加するなら十中八九ユージーンが継承した先祖の魔眼になります。普段使わない理由とか辻褄合わせがし易いんですよね。
>>473
ふむふむ新規に一票。
久しぶりに癖を詰めっ詰めに詰め込んだキャラを作ってみるのもいいですね。
>>474
えっ────(確認して「やっべ…」ってなった顔)
あー……正直コピペミスなのですがアーツサポートしながら自分はバスター宝具でサブアタッカー的に微妙に調整されてる感じなら…通るかしら。
なるほど、つまりプルフラスと絡ませる話と。過去ssとネタ被りしないように気を付けねば…。
可愛い子にはお洒落をさせよ。古今東西の摂理です。
>>475
そもそもライカは時計塔に来るまでまともな魔術の勉強が出来てなかったのもあって遅れを取り戻そうとこんを詰めすぎてるきらいがあるのでそこを諌めてくれれば素直に言うことを聞くんですね。
ライカが毛嫌いするタイプが相手でなければ。せめて8月中にサマアドお泊まり会風味のヴェネツィア水着男子勢のSSを作りたい…
伊草次話さえ終えれば個人SS大チャンスタイムなのでそこで何とかしよう…
>>478
ハレンチハレンチ!!ハレンチ警察出動だ!!律ちゃんを逮捕する!!(例の画像)
それはそれとして隠れてるからエッチという物もありますよね…小生知ってますぞ…
>>479
確認しましたー
いや本当にいい意味で良い空気吸いまくりましたね六蘭さん。煽りがそこそこ的を射てるのもなんか良い。まさに悪役感。
とりあえずコレで槍陣営的にもターゲットは弓陣営に定まった感じになりそうですね。折角だしここまで煽られたならヨルムンガルド戦で何か決めて一矢報いたい…
あと趙雲への煽りは何気に最高のパスですありがとうございます。よく考えたらコレは後半戦に向けて活用できるのでマジでありがとうございます!
とりあえず本当に楽しいバトルでしたね。レイドも楽しみです
という訳で俺も次話書いてきますー。スマホで宗谷邸火災とエクストリーム脱線の速報見ながら状況とか主従について会話する感じにしようかな>>399>>436>>437
もはやパラチンタが彼の世界まである。かなり特色のある経歴に常に寄り添い続けるパラチンタこそ彼の認識する世界なのかもしれません……
シウン「あなたと私は同じじゃない。でもそれは悪いことじゃない。これは自己の認識で世界を知覚する点においてとても重要になるものだわ。人は一人じゃ生きられない。そうでしょう?だってほら……パラチンタを食べる相手がいないと、あなたはパラチンタを誰かに食べさせられないもの」
シウン自体も魔術に対して昔ながらのむちゃくちゃ凄い熱量を持っているタイプというよりは最近の魔術師特有の学んでるのが楽しいタイプなのでセシボンさんにもかなりラフな感じで接すると思います
クラッフ「え……!?くれるんですか?ありがとうございます!いろいろお気になさらず聞いてくださいね。あなたのくれるパラチンタは美味しいんですもの。教えて欲しいことも自分のわかる限りは教えますとも」
『もったいねぇ!!!なんだよその魔術!?礼装!?!?殺し合ったことはどうでも良いけどそれが腹立つなァ!!!』
殺し合い自体はクラッフもイカれているやつとやり合ったことが何度もあるのでなんとも思っていません。こっちの腹を刺しておいて次の日にはなんてことない顔で乾杯したりとかもまああった。教えることも別に嫌いじゃないです。ただ一点、その特徴的な魔術や礼装を持ってることに宝の持ち腐れと腹立ってます
>>451>>483>>486
というわけで京極さんに改めて
実はクラッフは「全体基礎科のスパイでーす☆」は申告してるけど「グローリアンでーす☆」は言っていないのです。流石にそれはあからさますぎてやばい
ちなみにダグラスさんに対してのグローリアンの所感ですが……うーん……どうだろう……語弊を恐れずに申し上げるならば「メリル以外はかなり傲慢」です。詳しい反応は京極さんがいいなら載せます
そんなこんなで天墜聖杯戦争>>354の続き「………えぇ?街の地下にこんなんあるとか知らなかった……地盤沈下とか大丈夫なのかなこれ」
「団結して長い時間と金を注げば魔術師ってのは大抵の条理から外れたすげぇのを作れるもんだ。最近だとスクラディオ・ファミリーの要塞とか……有名なもので言えばアルビオンの採掘都市だな」
「まあ技術を寄せ集めるという行為をあまり好まないのもまた魔術師ですがね。特に自身の魔術の真髄をだなんて。その点この街はロートゥス様が仰った事例に似ています。明確な目的のために、惜しむことなく技術が注がれている」
自身が生まれ育った街の地下に、実はもう一つ街ができている……なんて知った時の驚きはいかほどだろうか。ソルシュクラインとしての活動や聖杯戦争に参加したことで多くの経験をしてきたナキでさえ流石に慌てふためいた。地下街アコナイト。強い者が弱いものを食らう、魔術犯罪都市。綾姫や山星が管理する前から根を張っていた、東洋の腐った果実の楽園である。表であまり民間人に被害が出ていないのは、ここでそれ以外が食い合っているからだ。
「ま、今やそれもアーチャーにとっては格好の餌でしかねぇ。食べ放題もいいとこってわけだな」
「その割にはまだこれだけ?とっくに皆殺.しにされてると思ってた」
「セイバーが直接、アーチャーの待つ霊脈の瘤に赴いています。こちらに割ける労力は少ないのでしょう。それに……こんな場所で暴れたところで人類からの恐れは手に入りません。地上で暴れなければね?」
「………で?お前は何でそんな格好してんだ。てか何?男?」
煤焦げたような茶色のロングコートは変わらない。ただ内側にある衣服が囚人に課せられる拘束衣のようになっているし……何より骨格も顔つきも、声色も男性的だ。容姿が男性になっている。髪や瞳の色は変わらず、銀髪碧眼のままだが……「ええ、まあ。マスターがこういう僕がみたいって言うから仕方ないのかなって」
「別に僕の趣味じゃないよ。確かに噛みちぎりがいが増したなとは思うけど。……枷、っていうのかな。女体のままだと切り裂きジルの幻想がさらに強まるから。それに令呪も使ったよ。永劫、僕の許可なく人を傷つけるなって」
「………そりゃまた、難儀だな」
真っ向から令呪を用いてサーヴァントを捩じ伏せる。それはマスターであるならば当たり前の権利ではあるが、相手が何とも難しい。長期的な命令となれば尚更に使用するものの才覚が問われる。しかしそれを、魔術の造詣に詳しくもないナキがやってみせてのけた。その本質はナキの生命体としての在り方にある。ただ頑強なだけではなくて。むしろ肉体は枷であり……
「ジルさんはロートゥスと一緒に人命救助を最優先しつつゆっくり行って。僕は一人で行くから」
「普通逆では?サーヴァントとマスターなのですから」
「今ここで一番危ういのはロートゥスでしょ。一番死んじゃいけない人だよ。僕と君みたいな人でなしじゃない、生きるべき人。それに僕強いし。じゃあね〜」
「おい!………ったく」
何処まで行くのだろう。何処まで堕ちるのだろう。完全に壊れたのならばまだこちらも心と整理がつく。けれど……こんな風な斜に構えた優しさを見せられるとわからなくなる。ロートゥスの目には、まだ崖先に立っているように見えるのだ。だから怖い。ロートゥスに出来ることは踏み間違えたものを終わらせることで、誰かの手を引いてあげることはできない。だって、そんなのしたことない。ただの半グレをしていたときも、アイツと共に旅をしたときも、そして細工師になってからも……そんな、大人らしいことは何一つできていないと思っている。
肉体と精神とは密接に関わるともいう。過ごした年月は人並み外れていたとしても、肉体そのものは現代における高校生のそれだ。その上、こんな風に学生生活をしていたのだから……精神に今まで見られなかった若さが見える。そんな自分が正常な判断をできるとも思えない。だから、決めるのはたった一つの覚悟。本当にナキが道を踏み外したのなら、命をかけて眠りを与え。自身の命はそこで終える。「でもそれって、何の覚悟かしら。その覚悟を決めて遂行することに果たして意味はあるの?」
「………吸血鬼のお嬢様じゃねぇか。テメェらにとってナキが堕ちる姿は面白ぇもんじゃねぇのかよ」
耳元でそっと囁く蝙蝠は、ジルの同類だと思っていた。ならばここでの最善手は下手に首を突っ込むのではなくジルのように静観することだ。そうするだけで勝手にナキは壊れていくから。なのに彼女は助言する。躊躇うこと勿れと囁いてくる。意見の相違があるのだろうか。主人と、従者。その関係性で?
「私とあの子で賭けをしたの。マスターが私たちの方に堕ちてくるか立ち上がるか。私は立ち上がる方にベットしたわ。一度でも賭けた以上は、そっちが勝つように手を回すのは当然でしょう?」
「愛と希望の物語なんざ嫌いなんだと思ってた」
「愛も希望も、絶望も苦しみも、人の括りでしかならないわ。見ている規模が小さくってよ。私(怪物)にとってはどちらも見応えのある見せ物だもの。今回は前者が見たかった気分だったというだけ。………だから一つ、助言をしましょう。私はきっと、この街にいる誰よりもマスターのことを知っている。夜な夜な夢の中で見ていたのだもの」
情があるわけでもないし、特別な感情を抱いているわけでもない。ただ現界で目にした此度のマスターはあまりにも面白い見せ物だったから、ずっと隣で見続けていた。ジルとナキは鏡映しのようなもので、互いにとある感情を向け合っているが……それとも異なる部外者であったからこそ、姫はずっとナキの心を眺め続けたのだ。自分の愉しみのために、ナキが途中で壊れることを引き留めながら。皮肉にも、接点が薄いからこそ余計な感情に左右されずナキを判断できたのだ。「愛しているのなら、それを伝えなさい。光に思うのならば、それを打ち上げなさい。恥ずかしいと思っていても素直に認めて言葉にすること。人は、話し合わなくては何もわからない生き物でしょう?」
「……………そう、だな。そうだ。そんな簡単なことでいいんだよな。あれ?なんでしなかったんだ儂」
「あなたが未だ人を逸脱したものになりきれていない証拠よ。人が人であり続けるのならば、人と触れ合う機会が必要だわ。腫れ物のように扱い続ければ本当に腐って腫れ上がるわよ。じゃあね、ジルには言わないでちょうだい」
それが、人を人たらしめるものだと。その教え自体に善意の意図がなくとも。それは確かに、ロートゥスの助けになった。だってほら、気乗りしなかった足が動いている。
「楽しそうだなぁ。わかるよ。弱いものいじめってゾクゾクするよね」
今や自分もそこまで転げ落ちたから。いや、そもそもそうだったのだろう。暴れ回るアーチャーとその眷属を見て自嘲しながら、ナキはナイフを引き抜いた。戦闘開始の合図となったそれは、夢の中の出来事ですんなり馴染んだようにも思える。「………!」
「遊んでよ。たくさん壊すから僕のことも壊して?」
既に生き絶えた魔術使いの臓腑を喰らっている獣の首を、片手で掴んでもぎ取った。吸い取った魔力や魂から生成される眷属たち。それを統べるのはアーチャーと、アーチャーに最後まで付き従った猟犬たちだ。みんなドロドロに溶け合って、群体になっている。そんな彼らが頭脳体になって眷属たちを生み出し暴れているのだろう。呪いを振り撒く災禍の化け物に。
「ただのおもんない人形だと思ってたけど。もしかして割と情緒とかあるの?いいよいいよ、そっちの方が捻り潰すとき楽しいから」
「………◾️◾️!」
「あははっ、殴り合いでも僕の方が強いんだって」
振り下ろした拳で頭部を粉砕して、射抜く脚で胸部を抉る。並の魔術師ならば強化しようとも回避が困難な速度でも、今のナキからしてみれば鈍くて仕方ない。技術もへったくれもない乱雑な格闘でもただ強かった。殴打で眷属たちを壊す度に、その快感で身体が震える。骨を砕いて肉を千切る感覚がどうしようもなくたまらない。ただ一点、やはり純粋な命と比べると味気ないのが困りものだが……
「……うん?」
「も、無理……」
「泣き言言うな!最後まで戦え!」
200mほど先にいる1組の男女。女は何処かで見た覚えのある黒スーツで、男は神父としてのカソックに身を包んでいる。綾姫の魔術師と教会の代行者。必死に戦ってはいるようだが肉体には限界があるというものだ。所詮は凡才の人間。魔術回路という神秘の象徴を生まれ持っていたとしても限界はある。間もなく彼らは眷属たちに殺され、その身体を食い尽くされるだろう。
ふと考える。ここで彼らを助けに行くことと、暴れたいように暴れること。天秤にかけるのならば後者の方が色々と楽だ。助ける義理もないし。ただ気になったのは栄養補給。やっぱり美味しいものが食べたいから、ここで二人とも食べてしまってもいいのかもしれないと思ったのだ。放っといてもどうせ死ぬから勿体無いし。命を有効活用するって、人間もやってることでしょう?でも………「ん〜……まあいいや。よっと」
「……◾️◾️!?!?」
「うるさっ……あの〜……大丈夫ですか?動けるならそのまま南東方面に逃げてください。幾らか安全なはずです」
「………お前は……」
「化け物を見るような目で見るじゃん。何?いやまあその通りなんだけどさ。ほら早く行って。邪魔」
今や人ではないナキにとって、この距離を一瞬で詰めながら眷属たちを殺.すことなど造作もないこと。取り囲んでいたものたちの腕を引きちぎり、そのまま頭蓋に叩きつけて粉砕する。それぐらい余裕だ。魔術使いや代行者と比べるとあまりにも雑すぎる戦い方は本能的に人ではないと感じ取らせたのだろう。助けたはずの二人には人外を見る目で見られたが……というか何故助けたのだったか。自分でも理由はわからない。助けて食べるわけでもないのに。これって何でだろう。
よくわからない。未だに正義に固執しているから、とか?そんなものとっくになくなっているのだと思っていた。だってそうだろう。あんなことして、あんな風に興奮して。そんなものが正義を掲げるわけがない。そもそも、正義なんていうのも自分が気持ち良くなるためだけの大義名分だったのに。じゃあ何故彼らを生かしたのだろう。そのせいでリソースも手に入らずに大量の敵に囲まれてしまったのに。流石にこの数は骨が折れる。
「っ゛……ぁ、あはっ……♡♡それ好きだなぁ……♡」
いつぞやの、真夜中の逢瀬のときのように。後頭部に強い衝撃が伝わってくる。眷属たちに埋め尽くされて、流石に生じた隙を見逃すことなく爪と殴打がナキを襲ったのだ。あの時と違ったのは喰らった側のナキがどのような状態になっているか。流れ出る血は瞬時に止まり、反射的に振るった腕が眷属の上半身を消し飛ばす。ナキの表情も、以前のような不快さではなく悦びに満ち溢れている。この痛みが心地良くて、命を奪う感覚がたまらない。最初から最後まで、彼の表情が翳ることはなかった。
「ちょうどいいや。こんなに沢山いるなら全部平らげてしまおうか」右耳に通したイヤリング。そこから鳴るのは高周波の咆哮。何か特別なことをしたわけでもない。詠唱や、体の動作に変なところも見られない。それでいながら周囲の眷属たちは皆、忽ち消え果ててしまったのだ。巨大な何かに吸い込まれるように。海の中のプランクトンが、たった一度の吸い込みで貪られるのと同じことだった。
「鯨……?そういやなんか、鯨憑きなんて憑き物筋が日本にはあるって聞いたが……もしかしてそれも?」
「いいえ。これは別口です。マスターの耳につけてあるペンダント……あれは封印指定の作品。その本質は、身につけたものの感情や在り方に沿った力の発現。それを全て取り込んで、自身の身体機能の一部として僕のマスターは使いこなしました。ケトス、とでも名付けるべきなのでしょうかね。アレもまたマスターの一部なのです。うわデッカ……いや流石にアレはデカすぎ……」
この街のさらに地中から、地表。硝子の鯨は大口を開けて呑み込んで、翻す尾鰭で全てを砕き、また呑み込みながら潜っていく。悠然とした其の動きは明らかに現世のものではない。鯨による蹂躙を避けるためだろうか。眷属たちはアーチャーの命令により四方八方に散らばっていく。彼らの身体から射出する呪いの矢で、遠くからゆっくりとナキ本体を削っていけばいいという作戦だろう。当のアーチャーは姿を消して何処にいるかわからない。キャスターの目を掻い潜るためにも効果的な方法だ。
「雑魚が何したって雑魚なままだよ」
「前が見えねェ。あっちで何が起きてるんだ?」
「極彩色の蝶の群れ。夢の中で見た光景と一緒。………プシケ、ですか」
右耳のイヤリングは鯨の形をしていて、左耳のイヤリングは蝶の形をしていた。羽ばたきのような音が鳴ると共に眷属たちの身体が破裂する。身体の何処かに蝶が一匹止まっていて、それが生命力を削り取っていってしまった。心を壊し自壊を促しながら肉体にも損害を与える。侵し、取り込み、物にする。本質的には肉体に意味はなく、他者を使い潰すことで姿形を変え、適応し、自己を肥らせ存続させていく。これこそが新しい人類の形の一つ。消費文明の最たる物。ケトスも、プシケも、ナキにとっては自身の身体の一部と同じような物。人類にとっての魔術や武術のように集中する必要はないし、そんな面倒なことをする必要もない。これはそういう機能であって技術ではないから。ナキが大笑いしながら歩いていくだけで、街中から破裂音が鳴り響く。鯨の鳴き声が轟く。人の形をしているだけの化け物としか言えない。それが今のナキだった。
「弱者を見くびったこと。それがお前の欠点だ」
「アーチャー?……っ」
下腹部に鈍痛。吐き気。座り込むほどの酷さで何もかもが崩れてしまった。原因は明白だ、呪いを取り込みすぎた。眷属たちは呪いと魔力の塊だ。対呪詛の術理を施さねば呪いは僅かだとしても触れることになる。括りとしては一応サーヴァントの神秘であるから、やはりそこは免れず……さらにナキの在り方は他者を侵蝕し取り込むもの。普通に戦うよりもかなりの量を摂取している。呪詛を破壊できないわけではない。ただ、少し時間がかかる。本当に残念だ、あそこであの男女を見捨てていれば……あるいは食ってリソースにしていれば。
「半端なんだよ。人としても化け物としても。俺たちのように清廉であることを捨てる覚悟すらねぇ」
「………アーチャー………」
「呪いの苦しみにも喜んでるなら末期だな。まあ、先に逝ってろ」
正解だ。ズキズキとした苦しみに悶えながらもその苦しみが心地良い。我ながら終わってるなと思う。ソルシュクラインの面々は少なからず自分が死んだら悲しむだろうに、それを考えてもなおこの苦しみと、殺される痛み。それに快感を覚えているのがなお情けない。ただまあ、それもそれで良いかと思っている。
生命体はいつか滅ぶ。それは人類も、それ以外も同じだ。終わりのない生き物などこの地球上に存在せず、また地球外にあるものすら終わりが“絶対にない”ことはあり得ない。何億何兆分の一。そんな奇跡で生まれたナキですらその軛からは逃れられない。それが今だというだけで……別に、悲しくともなんともない。ただ今から、アーチャーに殺されることを考えるとゾクゾクするだけだ。
「………救えないな」
「僕もそう思うよ。生まれてきたことさえ間違いだったんじゃない?」黒々とした、呪いの一矢がナキの頭蓋目掛けて放たれて。
「………あ、れ?」
「そんなこと、言わないでよ。あなたは……私たちの……子供なんだから」
「二人に怪我がないなら……それで……大丈夫、俺がなんとか……する、か、ら……」
飛び散る大量の鮮血も、立っていられないほどの呪詛も。ナキの身体から生じているものではなくて。それらを全て引き受けたのは、人生で一番見たことのある顔……イトリと、セレナ。ナキの大事な両親だった。
次回「親の愛情、友の愛情、同類の哀情」です。デュエルスタンバイ!
ナキが今回使ったあれこれは魔術ですらない生命体としての機能だと捉えていただければ
それはそれとして私はペレスどうするか考えましょそういえば昨日の強化でアビーに恐怖特効が追加されましたが自鯖にもホレスが宝具で恐怖特攻全体攻撃する性能してますよという
最近は変わり種特効が増えてきたのもあって自他共に色んな特効を考えたくなってきている
>>480
急遽増えた絶敵存在の殺.害ミッション以外は達成しているだけに得意満面です。数字で楽しんでるのは完全にダメージチャレンジ試行のそれ
この後は温泉入って小休止置きながら実験結果をプロファイリングしながら作品群のチェックしながらロスヴァイセの損傷を確認しながら作品制作に勤しむので三日目の行動は案外遅まきかもしれませぬ
>>481
かねてよりの夢であった実証実験が成功したのでもう減らず口フルスロットル。ノリは完全にデカい独り言ですが
そうですね、物質的な宝具の展開と戦闘スタイルなんかからやはり見抜けているだろうなと。だからこそ青紅剣の謎が生まれたわけでして
>>483
真名を特定できた以上はその古傷をいたぶっていくのが流儀というもの…まあ耿実目線「そんな思い出を一旦死.んでまでも引きずるとか意味わからんけど有り難く甚振らせてもらおう」て感じでもありましょう
ひとまず捨て台詞なのもあり出来るだけシンプルに…ということで本気煽り(叛旗の造反者のアレ)はレイドあたりに取っておきますので是非とも戦闘や掘り下げなどのブーストにしていただきたく!>>491
「Dead or Palacsinta」って男です。実際詠唱に登場するパラチンタの材料がそれぞれ輪廻転生の神話世界の原初を想起させるものなので世界がすでにパラチンタに重なっているように見えます
シウンさんクラッフさんとも悪くない関係を築けそうで何より。クラッフさんの方は腹に煮えくりかえるような一物が…といった感じですがそれはある種予想通りでしたしセシボン自体も二心はあるのでお互い様でありつつも仲良くはできていそう
ひとまずは彼とセシボンがバトったことは問題なさそう…なので戦闘描写の練習などから二人の実技演習過去話を書きたいなーと思っているのですが、当時(セシボン加入直後、三年以上前?)のクラッフさんの装備ってどんな感じかわかりますか?確か今は三界監獄とガントレットを用いた多種魔術と技術の合わせ技みたいなスタイルだった記憶ですが
>>500
名のある存在でないとはいえ神代の猟犬を蹂躙するナキくんすごい…本当に新人類に成りつつあるようで、しかしそこに人外みを感じずにはいられないのは旧人類の僻目でしょうか…
そして絶賛擦れまくりの彼に対して悩みまくりなロートゥスさんが今回ようやく至ることのできた「愛情の告白」を先んじて親御さんたちが為したわけですが…家族さえも失ってしまうのか、ナキくんは…>>502
どうなんでしょうね……ここら辺クラッフがどれぐらいの時系列で入ったかのすり合わせを人数が増えた今もっかい黒鹿さんとしなきゃかなぁと思ってます
ただ材料さえ手に入れば割とすぐにその二つ作ってたのがクラッフなので少なからず三界監獄の方は作ってたと思います(パンデモニウムはちょっと虎の子にしてたかも)
時系列相談してそれならそれでまた別の礼装こちらで考えておきます
一応眷属は猟犬ですらない使い魔みたいなものです。なので現代の魔術師でもやりようはあるかもしれない。ただあそこまで大暴れしてるのは人の域を外れてるからだと思います
全然周りからも「新人類」じゃなくて「怪物」として扱われてるのでセーフです
家族に関しては……また今度リディアの水着回、前半までは出来たんで投下してみる。
アメリカ合衆国、カリフォルニア州、ロサンゼルス。
市内の中心地にある、カリフォルニア州最古の総合私立大学。
時期的には期末試験が終わり、夏休みまであと少しといったところ。
体育館で練習中だったチアリーダーチームが、珍しく午前中にそれを終わらせていた。
肩で息しながら和気藹々と雑談を交わすチームメイトを他所に、オレンジ色の瞳とアニメの登場人物みたいな赤毛が目立つ日系の少女だけは何も言わずにその場から立ち去ろうとして、リーダー格の女子大生に肩を掴まれる。
「リディアー。ラノベサークルは秋学期が始まるまで一足先に休止中でしょ。どこ行くつもり―?」
「アイテングス・アクアティックス・センター(※大学の敷地内にある屋外プール)よ。新しい水着買ったから、それ着て泳ぐの」
赤毛の少女、リディア・シズエ・ツキオカは淡々と答える。
ミドルスクール卒業後に飛び級入学を果たし、ラノベサークルと学業に邁進するキャンパスライフを望む自称ゴス兼フローターであるが、非常に端整で男受けする容姿や目立つ瞳と髪の色、そして華奢な体躯からは考えられない体力及び運動能力を誇り、性格も活発でコミュ強と中々にスポーツウーマン適性が高い。
ただし凶暴な側面も非常に強いので、ジュニアハイスクール時代の姿を知る者達からはゴスの格好をしたバッドガール扱いされているが。
入学式直後に、身持ちの堅い女であることをアピールするつもりでそれらを発揮した姿をチアリーダーチームの全員に目撃されており、ジュニアハイスクール時代にチアリーダーの助っ人をした際の活躍も調べ上げた上でチームがほぼ総力を挙げてスカウトしてきたという異例の事態に。
ラノベサークルとの掛け持ちを認めるなら、というヒエラルキー上位にとって受け入れ難い筈の条件を提示したらヘッドコーチに「私は〇ケモンよりウイングゼ〇の方が好きなの」と返されながら了承された挙句、これまで起こした暴力沙汰の中でも発覚したら少年院送りになりかねない部類を嗅ぎ付けられてしまい、退路を完全に潰されて入団する羽目になった。
現在はチーム共通の妹分みたいな扱いをされつつも、チームの一員として馴染んでいる。>>506
「夏の合宿、予約してた宿泊先のトラブルで行き先が今日になって水が多い所に変更したから、新しい水着はその時着たら?」
「……そうする。ところで、どこに変わったの? ロングビーチ? サンディエゴ?」
水が多い所と聞いて州内の有名どころが出てくるリディア。
それに対するリーダー格の返答は予想の斜め上を行くものであった。
「トロージャンズフットボール(※大学の学生スポーツチームの内、アメフトチームを指す)と一緒。ジャズの原産地兼アメリカ料理の殿堂ニューオーリンズよ。行きは飛行機で、帰りは休息も兼ねてアムトラック。ほら、今日は泳ぐ予定無くなったんだから座った座った」
そのままシャッターを下ろすように肩を押されたリディアはしょうがないなと思いつつ、その場に座る。
普通に正座で座るなり、リーダー格含む複数のチームメイトに膝を曲げたまま脚を割り開かれ、姿勢を割座(※女の子座りやぺたん座りといった俗称の方が有名)に変えられてしまったが。
ウォーターズ・ブルーは時に淡く、時に深く>>507
「……ニューオーリンズって内陸じゃなかった?」
「北に汽水湖のポンチャートレイン湖があるわよ。宿泊先もちゃんとプール付き。それと、一番運動量が多かったんだから水分補給しときなさい」
いつ手に持ったのか、ウェルチ・フーズの100%ブドウジュースのミニボトルを手にしたリーダー格は蓋を開け、注ぎ口をリディアの唇に当てる。
「咥えろ」という合図であり、何度も経験しているのでリディアも慣れた動きでボトルの注ぎ口を咥え込む。
それを見てからリーダー格がボトルの底を上に傾け、重力に従って流れ込む中身がリディアの口内と喉を潤す。
リーダー格が極僅かにボトルを自分側に引っ張り、それにつられてリディアの口吻も少しだけ伸びた。
周囲から注がれる好奇の視線に動じずリディアは飲み続ける。
やがて中身が全て口内に入ってから少し間を開けてリディアは注ぎ口から唇を離し、リーダー格もボトルを手元に戻し折り畳むように潰してから蓋をした。
「フットボール(※アメリカではアメリカンフットボールの略称として用いられる)チームのみんな、行き先が自分達と同じになったから超ソワソワしてるわよ」
「ローズマリーっていつも視線釘付けよね」
リーダー格-ローズマリー・ラモーン-からアメフトチームのリアクションを聞いて、何気ない一言を呟く。
そんなリディアに対してローズマリーを筆頭にチームメイト一同が向ける視線は、正気を疑うものへと変わる。>>508
「ソングガールズ(※チアリーダーチームの名前)で一番モテてるの貴女だからね?」
チームメイトを代表してローズマリーが発したダメ押しの一言で、リディアは押し黙る。
割座で強調されている尻を見ながらチームメイト達は「14歳でこれなら将来は安泰よね」とか「凶暴性そっちのけで男とレズビアンは辛抱たまらなくなるでしょ」とかオブラートに包んでは言い方をしているが、それでもアメリカにおいて大変な失礼に当たる話題で盛り上がった。
時は経ち、ロサンゼルス市内のダウンタウン。
アメリカ最大の日本人街、リトル・トーキョー。
名前に話して日系人の住民及び日本人駐在員は大きく減少したものの、スターバックスや海外進出した日本のラーメンチェーン店のおかげで深夜でも賑わうようになり、1990年代の閑散とした様子は徐々に見られなくなってきていた。
その一角にある、第一次世界大戦以前に開業して1940年代後半に屋号を変えた、100年近い歴史を誇る老舗ガンショップ『ムーン・ヒル』。
一見こじんまりとしていそうな雑居ビルに店舗を構えるその店こそ、リディアの実家である。
「おっかえり。またチアリーダーのチームメイトに揉まれてたん?」
「ただいまー。いつの間にか慣れてきたわ。ところでカーライル。お父さん達は?」
「元仕入れ先の人達に詰め寄ってる真っ最中。だから俺が店番してた」>>509
店のカウンターでリディアを出迎えたのは従弟にして、同居している叔父夫婦の一人息子、カーライル・タカトモ・ツキオカである。
エレメンタリースクールに通う年齢で婚約者持ちという、中々にませた少年だ。
「今週に入って店がとうとう開店休業状態になったものねぇ…」
ムーン・ヒルは先月に入ってから急に商品の入荷が遅延するようになり、商品を並べる棚の空きが目立つようになっていた。
それが今月に入って完全に入荷がストップしたことで、今週になって店の在庫が底を突いて完全に開店休業状態へ陥ったのである。
こうなった原因は仕入れ先の商社が海外の投資家による敵対的買収で乗っ取られ、狙い撃ちで日系人が経営するこの店との取引を一方的に打ち切ったことだった。
契約上の都合から先月までは商品を入荷できたのだが、それが無くなる今月に入ってからこれである。
当然、リディアの両親と叔父夫婦は怒り、事情を説明に来た商社員達も会社を乗っ取った外国人投資家には敵意しか感じていない。
謝罪と事情説明の際に、退職金代わりと称して持ち出した顧客情報や業務システムのマスターデータなどを持参しており、会社を潰してでも外国人投資家を大損させてやるという意思が滲み出ている。
「新しい仕入れ先としてスペインから進出してきた商社を紹介してくれたけど、品物来るのは早くて来月だからね……。だから来月一杯まで親父達旅行してくるって。ちょうど俺はフィアンセや成績上位仲間達と一緒に日本へ短期留学するし。リディアもチームの合宿でダラスに行って、その後は再来月までローズマリーさんとこ預かりだろ?」
「合宿ね、宿泊先側のトラブルで行き先がニューオーリンズに急遽変更になったわ。行きは飛行機で、帰りはサンセットライナーだって」
前半はここまで、続きは後で書く。(土下座)そしてやっとこさ書けたので
いきますぜいきますぜ冒険旅行記の続き空が高い。
青も白も分け隔てなく、広くも高々と積み重なっていく夏の空。目を奪われるべきその景色に私は集中できないでいた。
理由は単純で目線が上にいかないのだ。かといって前を向いてるわけでもない。横で、隣だ。隣に並んで歩く少年の姿をちらちらと見てしまっていた。
私が水着を着ているように、メレクもまたいつもと違う水着姿になっていた。
濃紺のサーフパンツに上から羽織った白いパーカー。加えてゴテゴテしすぎない程度にネックレスやらブレスレットやらをつけている。メレクの性格からしてアクセサリーは全部宝石入りの魔術礼装なんだろうけど、とてもそうは見えない。そのぐらい、サマになっている。夏のリゾート地にいてもまったく違和感を出さないだろう。
身に着けているのはそれだけなので、自然とほかの箇所は肌が露出している。私のそれよりはいくらか焼けているように見える素肌が、夏の陽射しのもとに晒されていた。
………………。
気になるかならないかで言えば、当然気になる。これでも私だって年頃の魔術師なのだ。
あの肌の薄皮一枚向こうに隠されているであろう魔術回路を想う。メレクの魔術回路は正統派でありながら最高品質のものと聞いた。きっと身体とのバランスを損なわせることなく綺麗にかつ万遍なく全身を巡っているに違いない。それだけでひとつの芸術作品を連想させるに相応しい様相を見せてくれることだろう。
考えれば考えるだけたまらなくなる。見たい。その肌の下に隠れているものを見たい。暴きたい。許されるならこの牙を突き立てて、完璧なままのそれを私だけのものにしてしまいたい。
まぁできっこないから見るだけに留まっちゃうんだけど。
私の無遠慮な視線に気づいたのか、またさっきのパーフェクトスマイルを向けてくる。
「おや? どうかしましたか? まだ僕に気になる点が?」
暗にまださっきの話を続けるのかと言ってる、気がする。目が笑ってない。>>513
「違くて。その恰好もおかしくないなぁって思ってたの」
「はあ」
「なんだろ溶け込めそう……? 変に目立たないっていうか、浮かずに済みそうっていうか」
「つまり?」
「つまり、ね、ん~……自然……馴染む……似合う……似合うだ! 似合ってると思う!」
「……それは、ひょっとして褒めていたのですか?」
「褒めてたよ!」
言葉ってむずかしい。褒めるのもむずかしい。二重にむずかしいならそう簡単に伝わらないのも仕方のないことではなかろうか。
「それはどうも。浮かないという意味なら貴女の水着も当てはまりますよ。よく似合っています」
「……それは、どうも?」
なるほど、褒められるのもむずかしいし、くすぐったい。三重にむずかしいなら私にはどうすることもできない。
トリプル困難による三重奏なんてさっさと終わらせちゃうのに限る。
「そっ、それでさ、ナインのことなんだけどね!」>>514
「あからさまな話題の逸らし方ですね? もしやわざとやっていますか?」
「なわけあるか! もういいの! 変えるの!」
変えた。
「楽師を探るって決めたわけだけどさ、あっちのほうはいいのかな?」
「あっち、というと?」
「迷宮みたいになってる坑道」
「ああ……」
明らかに魔術師の手が加えられていたあの坑道。ナインと出会った場所でもあるわけだし、昨夜の『赤い魔力』も気になる。改めて調査していくのも近道に思える。なんなら最深部で目的の聖杯を見つけることもあるかもしれない。
「坑道の出入り口ですが今朝方には封鎖されていたそうですよ」
「えっ、なんでよ」
「例の『赤』のせいですよ。僕たちは気づきませんでしたが、近隣住民からは爆発じみた音と光を発していたと」
「で、危ないから、封鎖?」
「ええ、村の人間が何人か確認もしているようで。今行っても追い返されるだけでしょう」>>516
◇ ◇ ◇
到着した湖にはきれいな白い砂浜が広がっていた。ごみひとつない砂地と赤すぎる光できらきらしている湖面を眺めて、本当にここはリゾート地なんだなぁと思った。
そう思う人は私以外にもいるようで、すでに湖には先客が何人かいた。
釣り竿? のケースを肩にかついで視線を右に左にと走らせている褐色の男の人。
湖に浮かべたボートの上で、太陽に向かって謎のポーズを取っている人。近づいちゃいけない気がする。
どうにも不健康そうな色白の成人男性とそれに詰め寄る褐色水着姿の女の子。ぶごつい首輪が女の子に嵌められているように見えた。気のせいだと思う。
悪目立ちしそうな人が多めな気がするけど、その中でも一番目立つのは、あの双子。
「きた! お姫様!」「王子様も!」「みてみて水着! すごい!」「かわいい! すごい! きれい!」「でもお姫様っぽくない?」「ゴージャス感ない!」「王子様もお上品だけど!」「王子様っぽくない!」「なんで?」「なんで?」「「お忍びだからだ!!」」
こちらも同じく水着姿になっているミッピとレッタがきゃいきゃいと声をあげる。
ミッピはミカン色の髪をツインテールに、レッタはレモン色の髪をポニーテールにまとめてた。着ている水着はお揃いのそれぞれ濃紺と水色のもの。どっちもかわいいと思う。
ちら、とメレクを見る。わかってますかと言わんばかりの視線が投げられるがもちろんわかってる。ここでこの双子と仲良くなっておかねばならない。
私は努めて意識した笑顔と、張りのある声で返す。
「おっまたせー!」>>517
「お誘いに感謝します」
「いいよいいよ!」「全然いいよ!」「むしろ遊びたかったの!」「こんなのめったにないからね!」「この村ウチらとおんなじくらいの子がいないから!」「ずっと双子でさびしくしてたのー!」
突然のお誘いにもそれなりの背景があったようで。でもそれも私たちにとっては都合がいい。
「それで、なにして遊ぶの?」
「もちろん泳ぐよ!」「泳ぐときもちいいよ!」
「……泳ぐの?」
「だって湖だよ!?」「湖しかないんだよ!?」「「泳ぐしかないじゃん!!」」
「うん……。…………」
「ルナ? なぜ黙るのです?」
「いやぁ、私ちょっと、水がダメっていうか、流水を渡れない的な……」
「……お姫様」「……もしかして」「「泳げないの??」」
「……ハイ、泳げないです」
ちょっぴりの恥ずかしさに縮こまりながら答える。こんな立派な水着を着ておいて泳げないというのは自分でもちょっとどうかと思う。
けれども泳げないものは泳げないのだ。不思議なことに。>>518
「昔は泳げてた気がするんだけどなー……」
「なのになぜ水着を……」
「『泳げなくてもいいから』って押し切られたんだよぅ」
「ならウチらが教えたげるよ!」「ウチらって、ウチらが?」「そうだよレッタ。いいことじゃん」「ダメだよミッピ。そんなのダメ」「なんでよ。みんなで泳ぎたいじゃん」「違うよ。ウチらが教えちゃダメなの」「じゃあ誰が教えんの?」「王子様に決まってんじゃん!」「あーそっか! たしかに!」「ね! ウチらじゃダメなの! 邪魔になるの!」「なるほどね! だったら……」「だったら?」「そもそもウチらおじゃま虫じゃない?」「たしかに!! お邪魔だ!!」「……ウチらだけ帰る?」「そうしよっか?」
「帰らないで! いいよみんなで泳ごうよ! 2人にも教えてほしいなー!」
背を向きかけた2人の手をあわてて取る。そんな謎の理由で帰られちゃたまらない、と手を取ったまま湖に駆け出す。
とにかく勢いで押し切ればなんとかなる。そう思って3人一塊になってきらきらの湖面へ飛び込んだ。
私だけが溺れそうになった。
◇ ◇ ◇
「「お昼いっしょに食べない?」」
ポタポタと水滴をたらしながら声を揃えてのお誘いだった。>>519
私だけが泳げないと発覚してから。メレクと、ミッピと、レッタの3人から泳ぎ方をレクチャーされることしばし。
そろそろ無視しきれないくらいに空腹感が増してきた頃に、双子姉妹からお昼に誘われていた。
「2人の家で食べていいの?」
「違うよ」「ウチんちじゃないよ」
「違うんかい」
「ではどこで食べるんです? 僕たちのコテージですか?」
「それも違うよ!」「みんなで食べるんだよ!」「ペリマンニのみんなでバーベキューだよ!」「食べ終わったらそこにいる全員で演奏会!!」
「! 行く!!」
「「やったぁ! ちょっと待ってて! 人数増えてもいいかみんなに聞いてくるー!!」」
返事も待たずにぴゅーっと2人は走り去る。ずっと騒いでたのにずっと元気だ、すごい。
「……って、ごめん。メレクにも聞けばよかったね」
「どうせ一緒に行動するんです。構いませんよ。……それでは、行ってきます」
「? なんで? どこ行くの?」
「コテージですよ。お昼に誘われたとおじいちゃんに伝えておきます」>>520
「そんなの私も一緒に行くよ」
「入れ違いになったら面倒です。僕たちを探して彼女たちがコテージに入るような事態になればさらに面倒が増えます」
そっか。そういうことになるのか。
ナインっていう特大の爆弾もあるんだから、2人をコテージに近づかせること自体がまずいんだ。
「そういうわけなので行ってきます。すぐ戻りますよ」
「ほーい」
そうして来た道を戻るメレクの背中を見送る。
ぽつんと砂浜にひとり残されるわたし。さっきまでの騒がしさの反動で無性にさみしくなる。これはよくない。
ごまかすように周りに視線を巡らせていく。
ここに来たときよりも人の数は少なくなっていた。湖に浮かぶボートも、女の子に詰め寄られてる成人男性もいない。ただひとり、褐色の釣り竿ケースを担いでいる人だけが残ってた。
なんとなしに見ていると、褐色の人と目が合った。
「……」
なんだ、なんか微笑んでるぞ。あっ、ひらひら手も振ってる。……これ、振り返したほうがいいのかな?>>521
振り返してみた。
なぜか近づいてきた。
なんで? えっなになになに?
「こんちはー、いやぁ暑いっすね~」
動き始めれば早いもので、気づけば私のすぐ近くまで来ていた。頭ひとつ分ほど高い位置からかるーい調子で声をかけられる。
「おねーさんは観光っすか? こーんなきれいなリゾート地でバカンス、とか?」
おお、ちゃんと観光客だと思われてる。いいことだ。もっとアピールしとかなきゃ。
「そだよ。そのためにこの水着も買ってきたんだからっ」
むんと胸を張って追加アピール。うん、これはちょっと旅行先でちょっと浮かれてる人にしか見えない。ハズ。
「そりゃいいっすねぇ。水着もめーっちゃ似合ってますよ、かわいいっす」
「そう? ありがとー」>>522
「いやー羨ましいなー、俺なんか仕事で来てるから大っぴらに遊べないんすよ」
「? 釣り竿もってるのに?」
「……ああ、これは仕事道具みたいなもんでね。それよりも! リゾート地なのに俺ぜんぜん遊べなくて、寂しい思いをしてたわけなんですよ」
「まぁ……リゾート地で仕事ってのもしんどいかもね」
「でしょ? だからちょっとでも遊びたいんすよ。おねーさんどうすか? 良ければぁ、俺とかるーく遊んでくれません?」
「えぁ? いまから?」
「もちろんいまから!」
「えー、どうしよっかな。もうすぐお昼だし……」
「そんな時間取らせないんで! もうほんと5分だけでもいいんで! それだけでもめっちゃ楽しませてあげ───」
「……何をしているんです?」
「あ、」
「おぉっと」
コテージに行って戻ってきたメレクがいつの間にか立っていた。
ずいずいと近づいて、私のすぐ隣まで来る。>>523
「何をしているんですか貴女は」
「……お話? 雑談?」
「それだけで済むはずがないでしょうに……」
な、なんかメレク怒ってる? なんで? どういうこと?
私が困惑している一方で褐色の人もなぜかメレクを見て目を丸くしている。なんで? 私だけがなにもわかってない??
けれど褐色の人は立て直すのも早く、にこやかにメレクに話しかける。
「これは、これは……どちら様ですかね?」
「人に名前を聞くとき、という話もご存知ないようで」
「あっとこりゃ失礼! 俺はダヴィ・ミーニャってもんです。で? 名前教えてくれます?」
「……メレク・アトリーです」
最初に決めておいた偽名を名乗るメレク。それを聞いた褐色の人───ダヴィは、なぜかにんまりとしていた。
「へぇ……メレク・アトリーくん、ねぇ……ま、いいや。それで君はなんなのかな?」
「なに、とは?」>>524
「このおねーさんとのどういう仲なのかなってさぁ。弟さんだったりする? ならちょっとおねーさんとお話したいことが、」
と、ここまで聞いてため息ひとつをこぼすメレク。
それからおもむろに手を伸ばした。まっすぐ伸びた手が、すぐ隣にいる私の腰を掴む。
「んい?」
ハテナマークを浮かべたときには掴んだ手に力が込められて、私の身体はぐいっとメレクに引き寄せられた。
横付けにぴったりくっついたままの体勢で、メレクは続ける。
「"こういう者"ですが、まだなにか?」
「……へぇぇ、そういうわけで。それならそれで言いたいこともあるんすけど、」
どうしよう。なんかメレクとダヴィを名乗る人も間でなにかがバチバチしてる。なにこれ。たすけて。
視線を右へ左へと彷徨わせていると……また目が合った。遠くから覗き見てるミッピとレッタの2人。
たすけてほしいと目で訴える。めちゃくちゃ全力で訴える。だっていうのにミッピもレッタも妙に興奮した様子で顔を赤くしながらも全然助けてくれそうにない。あれはだめだ。
ならば、と他に視線を向けようとした…………その時だ。>>525
「なにを争う──────少年少女たちよ!」
「「「!?」」」
空から声がした。一同そろってびっくり。
声がした方向に目を向ければ、後方の手ごろな樹上でポーズを決めてる海パン姿の不審者がいる。
「誰あれ!?」
「変質者ですね」
「ありゃ俺もどうかと思うっす」
「フッ、聞いたか? 聞いたな? 俺の名を───……ならば応えよう!!」
木の上から再び声。かと思えば不審者の影が大きく空へ羽ばたいた。
「俺はっ、俺の名は───クリストファー・クライ!!」
ダンッと音を立てて片膝をつきながら着地した。痛くないんだろうか。
「遥かなる過去の約束を果たしに再びこの地へ舞い降りた!! そう、俺こそは!! クリストファー・プロミス・クラーーーーーイ!! 絆と友情を忘れない、熱い男っ、さっ!!!」>>526
ばっ、ばばっ、と身体を大きく振り回しての決めポーズ。白い歯を見せながらちょっとウザい笑顔で締めた。
『………………』
いや、いやいや。なにこの人?
みんな固まっている。そりゃそうだ。こんなのどうしたらいいかわからない。
いつもより近くにあるメレクの顔を見る。なんとかしてよとアイコンタクト。メレクも私を見た。この手の珍生物の扱いはお得意でしょうとアイコンタクトが返ってくる。お得意じゃないよ、何言ってんだ。
ダヴィも一緒に言葉を失っている。だってのに不審者代表クリストファー・クライさんはひとりで「決まっちまったな……」とご満悦そうにしている。ふざけんな、この空気をどうにかして。こうなったら私がやるしかない。この不審者とコミュニケーションをとる覚悟を決めた───そんなタイミングで聞こえてきた。
楽器の音が。
「……!」
つい耳に集中する。すると、より聞こえてくる。楽器だけじゃない。なにかを踏みつける音も、聞こえてくる。
ダン、ダン、ダン。
ダン、ダン、ダン。
ダン、ダン、ダン。
楽師たちの響かせる音が、聞こえてくる。困った…
伊草聖杯戦争狂陣営パート、イグサを受け入れるくだりまでは書けたんですがその後をどうしたものかで詰まってしまいました
とりあえず屋敷からの脱出は大前提として、問題は千早側からどう切り出すかで悩んでます
こちらの作戦としてはまず千早たちが飛び出して囮になり、その後食いついてくるだろうセイバーに有沙たちが強襲というのがあるんですが…
問題はイグサくん引き取る都合上、これやっちゃうと前半のやり取りがほぼ無駄になっちゃいかねないんですな
お前ホムンクルス引き取って早々何やっとんねんと言いますか
どうしましょうほんとに本戦もこっちもSSが投下されてる…これがお盆ブースト…!
ということで自分も夏らしいのが書けたので投下したく!行きますぞよ
その日、名無しの教室の人間達は思い出した。夏の暑さを、空調の偉大さを。
「なんでおれの時に限ってこうなんだよ~!」
教壇に突っ伏し愚痴を叫ぶ教師は、普段からだらしなく着ていたスーツをいっそう崩している。後ろの黒板にはでかでかと「自習」の文字。監視の目となる他の教師がいないからこそ可能な暴挙であると言える。
それに対して文句を言う生徒はいない。皆口を噤み、猛暑に耐えながら自習に励んだり涼を取るための術式を練ったりしている。着こなしに厳しいデセフィオでさえ口数を減らし、初歩的な体温調節の魔術と自前の静動魔術を組み合わせることによる熱波からの回避に勤しんでいる始末だ。
ヨモは思う。何故こうなったのか。答えは簡単、ブリージス先生の不在だ。水廻魔術の修練者としてこの薹が立つような校舎の空調を一手に担ってきた彼が、今日は偶々席を外している。何でも日本のある町に向かったという噂だが───といったところで、隣席のルナに目を遣る。汗がすごい。ノートにまで落ちんとしているほどだ。
「ルナちゃん、ルナちゃん…」
「………あっ。ありがと、ヨモちゃん……暑いね…」
「そう、だね…」
二人とも体温調節を怠っているわけではない。単純に練度が足りないのだ。だから少しの隙で酷熱が入り込んでくる。ルナのように猛暑であれ勉学に身をやつす者となればなおのこと。開位級の魔術師でさえ神経に余裕は持たせられない。
手元の水筒を揺らす。残量はごく僅か。担任はタブロイエフ先生だから早退を申し出れば喜んで許可してくれるだろうが、寮に帰ったり図書館に着くまでにも道中の暑さは変わらないのだ。一所に落ち着くくらいの体力しか今の彼女には残されていない。それに何よりも、放っておいたら熱中症になるまで打ち込んでいそうな親友が気がかりでならない。
出し抜けに声を上げるのは授業中ということで憚られたので挙手すると、先生は「なぁにぃ?」と締まりのない体力0な声を返してきた。>>534
「た、確かドラモンド先生、この前空調を別に設置しようって話してましたよね?もうついてるんじゃありませんか…?」
「……本当だ、本当じゃん!…でも送電室まで動きたくないなぁ…あっいえ行きます行かせてください、ちょっと時間かかるけど許してー!」
壇下からの刺すような怨嗟の目線群に堪らず教室を飛び出していった先生の背中を見送りふうと一息吐く。魔術の徒としてこの打診は果たして正しいのだろうか…と今更ながら懸念しつつも、今は彼の言う「ちょっと」が少しでも縮まることを祈るしかなくなった。
やがて数分が経ち。次に声を上げたのは男子だった。教壇の空いた部分に進んでいき、高価そうなモノクルを整え貴公子といった身なりの彼は皆に声をかけた。
「あの先生のことだから、道中で溶けちまってるか職員室でへばっているかで「ちょっと」が数十分な可能性が高い。そこでだ、諸君。ここは我々で知恵を出し合って、冷房が点くまでに避暑を演じる策を練ってみないか?俺?俺はもちろん何もない」
彼はこういう男だ。興味本位で言い出しっぺになることは多いが常にその言動は無責任気味。真っ白でロイヤルな出で立ちに似合わぬ、或いはそれこそよく似合う溌剌とした笑みにも汗が一筋垂れているのが見える。
しかし、発案者の言い方はともかくその意見はそう悪くないな、と感じた。魔術師にとって自己の体内を操作するというのは簡単な話だが、他者に対しての行使はたとえ相手がそれを受け入れようと心がけても並大抵のことではない。まして長時間魔力を少しずつでも削った現状では、集中のベクトルを組み替えるのにも手間取ることになるだろう。
だから、技術的な面での互助は拒むような選択肢ではないはずで。他の生徒達も、エルフィリーデ先輩の意見にひとまず乗ろうという判断をしたことが、彼らの面差しから察せられた。
◇◇
最初に登壇したのはフロース先輩。てっきり工房の方に下がっているかと思っていたが、機械類と共に見覚えのない機器を携えていた。この時間で作った新しい礼装と見て良いだろう。必然、生徒達の視線はそこに集まる。サオトメ先輩が興味深そうに眼鏡を持ち上げながら問いかけた。>>535
「クラッフ君、それは?プロペラみたいなものが付いてることから察するに…」
「えぇ、扇風機兼冷風機…みたいなものです。受けた熱に比例してエネルギーを冷却して風を送る、という」
「おぉ!すごーい!」
思い思いに感心を口にする面々に、心なしかフロース先輩も満更でもなさそうに口角を上げている。実際すごい。見かけ上は手のひらサイズの柄のないハンディファンのような小道具だが、太陽光発電のパネルのような部分に起動時から熱気が当たっているためか四方に緩やかな冷風を届けている。
けれども、そう、あくまで送られてくる冷風は緩やかなものなのだ。日当たりの良い窓辺に移してみたが、幾分かマシになったという程度。それでも無論、重畳ではあるのだが…
「なあ、もっと涼しくはならないのか?熱交換の効率がどうとかで」
「ううん…ここは窓が遮光ガラスで出来ていそうだから、これ以上はちょっと…外に出て直射日光を受けてとかなら、違うと思うけれど」
『……………』
先輩の返事に皆が押し黙る。ここから校庭までの距離を考えて、折角の冷風が届くのかとか。そもそも誰が直射日光を浴びに行くんだとか。使い魔操る体力残ってるのとか。沈黙の要因は色々ある。
そんな中で、返答を受けたセシボン先輩がおもむろに機械に近づいていく。汗ばんだ手には、同じくらいに無骨な拳銃が握られている。なんとも物々しい風体だ。すかさずフロース先輩が止めに入る。
「えぇっと、何をする気で?」
「要はそこに熱が当たれば良いんだろ?火薬の熱なら悪くないはずだ」
「いやさすがに壊れます、ダメですそれは」
「そうか?試してみないとわからないだろ」>>536
「いやいや」
「しかし」
「いやいや…」
「しかし…」
押し問答はしばらく続き、デセフィオの「そもそも銃弾なんて一時的なものだと、撃ったところで風もすぐ終わるのでは?」という疑問によって撃鉄は下りることなくフロース先輩の発表は終わった。
せめても冷風機の送風に遠近による加減が発生しなくて良かった。その場合、また別の原因で引鉄が引かれることになっただろう。
◇◇
次に登壇したのはバケツを提げたヨモ。線の細い彼女ではとても持てそうにないほどの大きさのバケツを両手に、なみなみと水を湛えている。身体を小刻みに震わせているのも力んでいるからというわけはない、全員の前で何かを発表することへの緊張からだ。
「普通の水道水…みたいだけど、どうするの?」
「まさか飲料水に…とかではないだろうね、ヘルメ君?水質管理は気を遣われているとはいえちょっと…」
「ち、違いますよ、そういうわけじゃなくって」
「プールにするにもぬるすぎるわねぇ」
「あっ、ダメですよカヴン先輩!上がって上がって!」
怪訝そうにする面々を差し置いて、いつの間にか一匹のネズミがバケツの中に浸かっていた。お腹を見せてぷかーっと浮く様は可愛らしさもあるが、それ以上に水死体のように見えて些か胆が冷える。同じく持ってきた杓子で慎重に掬って追い出すと、カヴン先輩は「いけずー」と不満たらたらに呟いた。>>537
杓子と、バケツ。二つの要素から導き出せる答えに、誰よりも先にサオトメ先輩が気づいた。それもそのはず、これは二人の故郷でのみ見られる“風物詩”なのだ。
「もしかして…ヨモ、あんた“打ち水”しようとしとるん?」
「はい、えっとそうです…た、多少はマシなんじゃないかなぁって…」
「ウチミズってなに?東方の儀式みたいな!?」
「そ、そんな大層なものじゃないよ。とりあえず見てて」
ヨモとてわかっている。これはかなり馬鹿げた所業であると。打ち水は外で道に向けてやるものだし、元を辿れば茶道の作法であることをこんなところでするのはどうかと。思うに自分は熱で大分頭が弱っている。
しかしいくらかでも避暑になれるのではとなったら、この流れで発表しないのも気が引ける。そう、かなり頭が弱っているのだ。
そうしてバケツ全ての水を撒き終えて、床のタイルが昼下がりの鮮烈な日差しにテラテラと輝く教室で。生徒達の見解はおおよそ一致することとなった。
『……蒸し暑い…』
「ご…ごめんなさーい!」
残念、しかし当然の結果に終わり隅の方で項垂れてしまったヨモに対して、「プールは悪くなかったわよ」とか「床のモヤが薄くなったみたいだし、掃除にはなったと思う」といった慰めにもならない慰めが投げかけられた。>>538
◇◇
「この酷暑を乗り切る唯一の方法。そう、パラチンタだ。パラチンタを食え」
『知ってた』
次いで壇上にやって来た男の意見は想像通りのものだった。そして内容が内容なだけに皆渋い顔をする。黒板を背後に屹立するセシボン先輩だけが、その反応に不思議がって首を傾げた。
「どうしたお前ら、パラチンタ食わないのか?」
「いや、だって…」
「パラチンタって、あれ焼き菓子じゃないか。アツアツじゃないか」
「だから美味いぞ?」
「だからダメなんだよ…」
呆れたようにそう返したサオトメ先輩に彼は我に秘策ありと指を振り、羽織ったケープの内ポケットから何かを取り出した。片手にはいつもの調理器具一式、そしてもう一方には───
「あ…」
「い…」
「す…」
「だー!?」>>539
「そうとも。アイス。今日の売れ筋ナンバーワントッピングだ」
得意満面に胸を張り、慣れた手つきでパラチンタを拵え、頂点に乗せられる丸いデザート。さらにその上からホイップクリーム、チョコソース、イチゴにフレーク、星形のカラースプレー、他にも、さらには…
そうやって築き上げられたのは正しく甘味のチョモランマ。トッピングは山盛りで、しかしとっくに埋もれたはずのアイスと、さらに底のパラチンタの存在感から目が離れられないのは先輩の圧によるせいか、はたまた我々のアイスを希求する心が故か。
「出来たぞ」
「わーい!いただきまー…「待て。お前、これがただのアイス乗せパラチンタに見えているのか?」…へ?」
「なるほど、わかっていないようだな。では軽く説明してやろう、まずこのアイスだがバニラではなくレモンアイス、それもジェラートに寄った氷菓類の配合で───」
完成に歓喜し喜び勇んで手を伸ばした皆にセシボン先輩は待ったをかけた。彼のパラチンタへのこだわりは凄まじい。他がなおざりだからこそ、それはある種妄執の域にまで至っている場合がある。今が、そうであった。
そもそも出来立てを至高とする焼き菓子で冷感は可能か…熱さと冷たさの取り合わせとしての模範例としてはアフォガードやバニラアイスをのせたフレンチトーストが挙げられ…俺には違いがよくわからんが…ラクトアイスにすべきかジェラートにすべきか…これも正直よくわからんが…とご高説が長くなればなるほど、当然のこととして皿の上の山は低くなっていき。辛抱堪らずデセフィオが無理矢理止めた頃には、元の半分まで標高が落ちていた。
「…悪かった。あまりにキラキラされたモンだから、つい」
「まったく…早く新しいの作ってくれたまえよ先輩」
「???」
「…なんでそんな不思議そうな顔してるんですか?」
「なぜって…そりゃあ、もうないからだが」
「え?」
「言っただろ、“今日の”売れ筋ナンバーワンって」>>540
当惑と唖然の沈黙。他の事物でならいざ知らず、パラチンタにおいてこんな沈痛な状況は居たたまれぬとでも言うように、先輩はまたボウルやフライパンを手早く動かして人数分のパラチンタを皿に盛った。そして今度は映写機のフィルムを同じく人数分に分割。先ほどと寸分違わぬパラチンタの再登場に、ヨモたちはまたも湧いた。
頬張れば、軽く冷たい柔らかな甘みがレモンの爽やかさと連れだって口内に広がる。折しも小腹の空く昼下がり、育ち盛りの学生達が食いつかぬわけもなく。どんどん嵩の減っていく山肌を眺めながら、ある一人はふと思い至った。
「(あれ?でもフィルムの性質上、これって…)」
◇◇
針のむしろのような状態で死地に臨まんとしていたテレータにとって、帰路とはまさに凱旋であった。おんぼろ学舎なだけあって使用可能とされた設備も旧時代的で、入力してから空調を実感できるようになるまでまた時間がかかるというのが難点だが、それでもこうして自分は愛弟子たちのために遠路はるばる勤めを果した。およそこの大偉業を讃えぬ者はいないだろう。
良いことをした後は自然と足取りも軽くなるもの。ギィギィと煩わしげに軋む廊下をいつもより気持ち多めの歩数でもって抜け、もう随分見慣れた扉の前に立つ。後輩教師がありがたがられているのだ(本人はたいそう不服そうではあったが)、自分だってちょっとくらいは拝まれたい、いやさ拝まれてしかるべきだ!
そんな風に嬉々として開いた扉の先には。
「みんなー!平和の使者、タブロイエフ先生が帰ってき、た、よ…?」
謎に動く窓際の小型ファンと、謎に蒸した室内と、謎に黒い帯状の何かの乗った皿と、謎に遣る瀬ない顔を並べる生徒たち。
「どう、いう、こと??」
既にして冷風の満ちていく教室で、それが辛うじて口に出来た問いだった。>>532
そうですねぇ……進三郎が話を切り出す+囮役を申し出るというのはどうでしょう?
奇しくも狂陣営がイグ坊を預かってくれたことで、進三郎視点では狂陣営と騎陣営はどちらも自分より生存優先度の高い存在になっています。前者はもちろんイグ坊ありき、後者は今回の件を解決方向に向けてくれる草薙さんちのお嬢さん
すでにサーヴァントも失っている進三郎をこの二陣営より優先させる理由はありません。ってことも進三郎自身も理解しているので進三郎が自分を使い捨てる方針を切り出すのも問題ありません
もともとこの聖杯戦争で使い切る予定だった命ですしね。合理的に使い捨てることに未練もないのです
火村さんの考えた流れを知らないので全部的外れになっちゃうかもしれませんが…
>>542
みんなカワイイ…カワイイね…アイスでみんな喜色満面になるの本当にカワイイね…年相応だぁ…
全体的に"らしい"名無し面子の描写がすごい。わざわざ前に出て注目集めてから提案するエンデとか、こういう時だからこそ冷静にツッコミ入れるデセフィオくんとか、親友に心配かけるほど集中してるルナとか、なによりセシボンくんの馴染みようですよ。なるほどね?クラッフくんとはそういうテンションで話すのね?
そんな中で珍しくポカしてるヨモちゃんが微笑ましいのですよ。すみっこでずぅん……としてるとこまで含めてにっこり
カヴンも言ってましたがプールinカヴンは良きと思うのです。ロード画面で見たくなる味わいがある
>>543
役者もかなり揃ってまいりました。あと一人……あと二人ほどで完全に揃います
そんなこんなで次回あたりがフィンランド編の折り返しになるかと自SS執筆フィーバータイムの時間だああああ!!!
>>491
とりあえずクラッフ君言及は修正してきましたー。スパイ名乗ってる以上バックがデカそうなのは分かるからどうしたものか、って感じにしました
言及はですね…正直もう大体察したので大丈夫です…
>>500
両親が…!!ここに来て更に絶望が増すんですか…?(絶望の顔)
でも両親の言葉なら通じそうな気がするけど、それが今のナキ君に果たして届くのか…次回が正念場になりそうですね
そしてロートゥスさんが覚悟決められたのが良かったです。両親とロートゥスさんで頑張ってナキ君を引き戻してくれ…!あとキャスターさんはここでもしナキ君が戻りそうになってもまた引き摺り込んだりしないでね?頼むからね?やめてね?
>>501
うーんまさに正論。その上で的確にガチの傷を抉るのもまさに六蘭さん。
ふむふむレイドでガチ煽り…そこで騎陣営に真名割れるのもアリかもですね。
>>505
きゃわ。猫のスリスリは健康にもいいって古事記にも書いてある。
今回は一体何の衣装の採寸をしてるんだろ…気になるっすね…
>>528
まさかのクリストファーさん登場で目が飛び出ましたわよ
それはそれとして新たなキャラが一気に二人+色白ニキと首輪ネキもまだ控えてると思うと、今回のメンバーはかなり豪華になりそうですね
この引きから次回一体どうなるのか…楽しみです
>>529
いいですよー。>>545
うぃっす。んじゃぺレス更新の感想やらも裏ぺに書いてきます!花火大会チャリで見に行こうとしたら脱水しかけたマヌケが俺です。バーカバーカハイパーバカ
>>531
お疲れ様でしたー
弓陣営ともバッチバチになれたし騎陣営とも今後いい感じに関わったり戦えたりできそうって感じで我ながら収穫モリモリでしたね。出だしとしては滅茶苦茶良い感じだった筈
願いに関してはですね…いきなり出たと思わせてまだ起承転結の起、せいぜい承の段階なんです。この願いと刹那ちゃんに関する所で戦う目的が定まっていって、本気で勝ちに行く感じにしたいなって感じです。4日目入るタイミングでその辺はブチ込みたい
>>542
その頃ダグラス先生は思想がやべーテロ組織のチンピラに監禁されていた……お労しや…
???「ハッハッハ、時計塔の覚悟のねえ腰抜けの間抜けのク.ソボケ共見てるかー?」
ダグラス「SOS…」
みたいなNTRレターが名無しに送られる世界線もあったかもしれない…いやこの辺考えるのはもうちょい進んでからにしよ…
ここから感想
やはり名無しの環境だと暑さヤバいんですね…ダグラス先生がいて本当に良かったね…
そして濃い連中が暑さの為に一致団結するのすき。あとパラチンタアイスで一同が沸くのがやっぱり学生なんだなって感じで微笑ましくなりますね…
そしてテレータさんが可愛く感じてきてしまった俺は一体…>>544
>進三郎が話を切り出す+囮役を申し出る
>サーヴァントも失っている進三郎をこの二陣営より優先させる理由はありません。
>ってことも進三郎自身も理解しているので進三郎が自分を使い捨てる方針を切り出すのも問題ありません
成る程、いいですねこれ
こちらの考えとしましては
・イグサを確保できた以上、ここからは燃える屋敷からの脱出が最優先
→でもそうすると確実に朽崎&セイバーが邪魔してくる
→じゃあ誰かを囮にして釣りだせば?
→でも誰がやる?
と、ここまでは組み立てられまして、その囮役をどうするかで悩んでたんですな
イグサを預かった以上チハヤにあまり無茶な真似はさせられない、かといってライダーの強さを考えると囮役にするにはもったいない…という感じに詰まってたので
でも進三郎が囮を買って出てくれるなら問題解決です!
引き続きこの路線で書き進めますね!談話室更新しました。
あとポルカさんの調律師としての技法がエレキギターを対象にあったチューニングして弾く、みたいな感じになりそうです。クッチーに対してはロックで朽崎家の聖杯に対してはバラード、みたいな。ホラーが…書きたい…(発作)
>>503
>>511
お手間をとらせてしまい申し訳ない…すり合わせの折には私も参加させていただきたく
一応自キャラは加入年がズレてもそう大きな問題が発生しないので自由度は高めだと思ってます
>>528
ルナちゃんも異性に恥じらうなんて乙女…と思いきや魔術回路…ほんとにルナちゃんは、ほんとにもう
そしてフィンランドというのもあってどんなゲストキャラが登場するのかと思っていたらまさかのダヴィさんにクライさん!双子ちゃんたちも合わせて珍道中になりそうな取り合わせだ…
そして残る男女二人組ですが…なんか、死霊病棟編で最後の方ちらっとお見かけしたような…?
>>530
拝読いたしました〜!ラブコメパートで主従で距離も縮めつつ、シリアスパートで因縁も生まれて…一粒で二度美味しいとはまさしくこのことですね。刹那さんは普段の朗らかスマイルなイメージが強いだけに今回の表情には本当に凄みがありそう…虎の尾案件…
こうなると三日目もレイド前に何かしらアクションを起こしたいところですが…さてどうしようか>>543
今天気予報見たらロンドンも30度超える日がちらほらあって…逃げ場はない…
あの野心家精力家なダグラスさんが教室を離れるとしたら、やっぱりこのことかなあと
>>544
真夏のアイスはスキルにもなるくらいの神秘が詰まってますからね、致し方なし
“らしい”と言っていただけてとても嬉しい…みんなを等しくメインにはできない分細かなところで解像度を保っていきたかったので。セシボンは基本先輩後輩問わずめちゃくちゃ気安いです
プールカヴンさんはマスコットとして望ましい行動をしてくれました。何気に柄杓に掬われてる時もちょこんと身を乗り出したりしていて可愛いと思う
>>547
「どうする…?」「日本かあ」「惜しい人を亡くした…」「いやでも空調が…」みたいな微妙な反応されそう()セシボンはワンチャンブッコロスイッチ入って来てくれるかも?
設備の時点で最低限でしたからね…思わぬ新規参入で見えていなかった不便さが明らかになってしまいました
テレータは末っ子属性ですから…昔はきっと年上キラー冒険の新刊ってコミケでは今日発売だけど一般販売は明日なんですよね
この場合の二週間ルールってどっちに合わせるべきなんでしょう?
>>545
クリストファー・クライは冒険旅行記を書き始めの頃からずっと出したかったのです。やっと出せました
色白ニキは次でお喋りしてくれるかと思います
>>548
あぁよかった、いい感じに解決できそうで本当によかった。そんじゃお願いしまーす
>>550
すり合わせもできれば参加してくれてる全員の時間合わせてやりたいんですが、レージュさんやユージーンさんの出現頻度が不定期気味なので難しそうなんですよね…さびしい…
とりあえずそれぞれ希望する教室入りを聞いていくところから始めるべきですかね
ほんっとこの子はねぇ、異性の水着姿を見てなにを考えているんでしょうね。もっとやましいことを考えるべきでしょうに
まさか覚えてらっしゃるとは思わなかった…!私は嬉しい…お察しの通り死霊病棟にて最後のほうにちらっと出てもらった2人です。前回はすれ違いましたが今回はちゃんとルナたちと遭遇します>>553
そうですね……今回ハンパなく分厚くて読むのに時間かかるのもあるでしょうしいろいろ含めて遅い方が安心ですね。となると26日までにまとめねば
夏だからこそ忙しい、って人もいるでしょうからね……まぁ、ゆっくり待つしかない
私もある程度は覚えてるんですけど当時とまったく同じでいいのか、なにかしら変更したい部分もあるかもしれないことを考えるとやっぱりちゃんと確認はしておきたいところですねー
スケールに関してはまぁ私の描写力の限界があるので…確かなことはなにも言えませんが
「ずっと前からやりたかった」がいっぱい詰め込まれてるのはたしかですわよ>>528
ダヴィだー!!絶対に何か考えてますやんこのガキィ……という感じの態度が好きです、こういう舐めた感じ……良……
あとまあクリスと傭兵関係の知り合いでも毎度毎度こんな感じになるよね……そらそうよ……
>>542
クラッフは多分体温調節自体は完璧で自分は何も問題ないけどそれはそれとして周りの人がそんな感じだから作ったんだろうなぁってのが予想つきますね
単純にハンディファンを持ってこなかったのは一応魔術師だから建前上はっていうのはあるかもしれない(自分だけとか気の知れた仲なら多分科学力オンリーに頼ってた)
それはそれとして最後の最後はなんかすごい微妙な雰囲気が立ち込めて笑ってしまった
>>552
前に話した時はクラッフはルナちゃんとかよりも早い、みたいな感じだったような気がします
>>504
本当の意味で選択の時が迫ってきた、みたいな感じで
>>511
思春期って色々と難しいじゃないですか。まあでも主人公なので!!そこは色々と!!はい!
手使って物持つのと同じぐらいのノリでポンっと出来る感じです。魔術なんかはフェムの船宴(中)の描写を見る限りたとえ神代魔術師でも集中する隙はできるみたいなのでそれがない
>>545
そろそろ背負った荷物は降ろさないとなぁと思いつつ、どこに腰を下ろすのかで悩んでいる最中になるのだと思います
ジルと姫でスタンスが違うからそこはね……
というわけで>>500の続き子供が作れない。それを知った時の絶望は如何程ばかりか。きっと俺以外にはわからなかっただろう。養子を取ればいいとかそういう話じゃない。魔術基盤の特性上、“血の繋がり”が軽視される綾姫一門。天才だったイトリは5歳程の年齢で、既に次期当主として為すべき修練に埋没していた。実の家族というものにあまり触れてこなかった。だから、いつか家族が欲しい。魔術師としてでなくてもいいから、血の繋がった家族が欲しい。そう思っていたのに。
不妊体質、その言葉は俺の心を引き裂いた。気づけば雨が降る土砂降りの公園で、一人佇んでいた。傘は持ってるけどさす気にはなれない。ただ……赤子を抱えて、寒そうに立ち尽くしている女の子が気になった。公衆トイレの狭い屋根を雨宿りにして震えている。身体全体を使って出来るだけ赤子の熱を奪わないように気をつけている。
「………あの、風邪ひきますよ。親御さんは?」
「すみません……私、一人で……その、親も、私で………」
“乱暴”のせいで望まぬ子供を宿したものの、まだ幼さも宿す自分にそれが理解できる節もなく……気づけば堕ろすことは叶わないまま子供を産むことになったと少女は語る。そもそも宗教観で堕胎を忌避する心もあったというが……少女自身がこの世に生まれた命を無碍にしたくはない。例えそれが望まぬ生まれであろうとも、私はこの子が生まれたことを祝福したいと少女は言う。ただ……自分以外に育てるツテもないのが非情な現実だ。このまま冷えていく我が子を見たくなんてない。どんなことをしてでも……それこそ、神に背く、不純な行為であっても……身体と尊厳を切り売りしてお金を稼げるのならばそれに越したことはないから。
「あ、あの。じゃあ俺と、家族になりませんか!?」
「………え?」
13歳と14歳。何も考えなしに出た言葉だった。先の未来なんて不安しかないのに……それでも不思議と、少し心が暖かくなるお誘いだった。
「V4区画、C3区画からの退避をキャスターと“細工師”が支援?わかった、そのままスルーでいい。利権とかいらんこと言うやつ?放っておけ。それで死んだら自己責任だ」
「あくまで代行者各位は自身の生存を第一優先で。我々の仕事は聖杯戦争の監督であって魔術師の庇護ではないですから。……けれど、はい。助けられる命は助けましょう」あまりにも多くのことが起きすぎてしまっても、イトリとセレナがすることは変わらなかった。聖杯戦争の運営を円滑に進めること、そして……行方不明になったナキを探すこと。キャスターがいるということはきっと生きているのだろう。だけど、家に帰ってこなくなってから何をしているかがわからない。話によっては、完全に人でなくなったのだとも聞く。果たして、自分たちが再会した時。……ナキは、ナキのままなのだろうか。自分たちは、今まで通り、ナキを愛せるのだろうか。
「脚引っ張らないでよ!あなた、私よりも体力ないでしょう!?」
「それは魔術師ってのを隠してた時だ!俺の魔術はそういうの得意なんだよ」
互いに、こんな風に己の本職として力を合わせて戦うのは二度目だ。一度目のことは正直今でも思い出したくない。けれどその一度目も、そして二度目の今も……不思議なことに連携は自然と取れていた。戦い方の癖も知らないのに、まるでずっと隣で戦ってきたかのように息が合うのだ。眷属の初撃をセレナが流し、その速度と肉体強度に適応したイトリの拳で眷属を効率良く破壊する。肉体を強固にしたイトリがわざと攻撃を引き受け、その身体に隠れるようにしたセレナの掌底が心臓を貫く。比翼連理。その言葉に相応しいコンビネーションだった。
「鯨の鳴き声と……蝶の群れ?」
「ナキだ。……あれ全部、アイツがやってるのか。綾姫の呪体とラヴギッドの実験だけじゃこうはならないぞ……?」
「聖杯戦争の性質がさらに促進させたのかも。弱いものは強く、苦境にあるほどさらに強く。………もしかしたらもっと別のものもあるかもしれない」
ラヴギッドの実験、綾姫の呪体、聖杯戦争の性質……そしてそこに、キャスターの干渉と封印指定の傑作。これら全てが作用した結果、ナキは至ることのなかった域へ到達してしまった。これは関与した全ての人間が予期していなかった事実。本来はここまで人を外れるとは思っていなかったのだ。あんな風に、戦場の中心で楽しそうに身体を弾ませるような少年ではなかった。血と脂に濡れた顔を覆って、響き渡るほどの大爆笑はしなかったはずなのだ。だから……アレが、今の自分たちの息子なのだと突きつけられて。
「でも不思議だ。俺、全然ナキのためなら命なんて捨てられるな」
「ええ本当。使命なんかよりもこっちの方がずっと大事って今になって実感するなんて」ここに居るのはわかっていた。視界の隅、遠くの場所で眷属たちと戦っている二人が見えたから。でも特に心配なんてしてなかった。だって二人とも強いし。司祭代行と魔術師、彼らはどちらも情を捨てられる職業に就いている。たとえ自身の部下であっても見捨てて生き延びる選択が取れるだろう。
それに、自分も。魔術師にとっては魔術刻印や優れた魔術の才能を後世に繋ぐことはかなりの優先事項であるし、教会の人間にとっては異端である存在を殺して消滅させることは信仰心と共にもたらされる崇高で遵守すべき使命である。
だから父さんは自分の身を危険に晒してまでこちらに来ることはないと思ったし、母さんだってたとえ僕が死ぬとしても身も心も異端である以上は無視をするだろうと思っていた。そして、それで良いとも。それが使命だ。それがあるべき在り方だ。
だからこうやって、二人が庇うなんて思っても見なかった。身体を無理やりに変形させて、亀の甲羅のように皮膚を作り替えた。綾姫の魔術の領分とは僅かに逸れている。そのせいで父さんは相当な消耗をした挙句、アーチャーの矢を全て引き受けたから身体中から血を流して息も絶え絶えだった。
母さんは僕や父さんが蓄えた分の呪詛を全て自身の身体に誘導して、その上で教会の秘跡を用いて浄化をしようと試みている。アーチャーの本気による呪いではなくともこれほどまでの量を全て請け負うなんて馬鹿げている。顔が真っ青だ。
「それは、正しくないよ。司祭代行、綾姫一門当主。その立場は重たいものだって、自分で一番わかってるはずなのに」
「じゃあ……何か?俺は、俺の大事な息子と妻を死なせて然るべきだって……そう言いたいのか?」
「それが“役目”で、それが“人生”だったはずでしょ。親っていうのは仮面の一つで、本来の邁進すべき人生っていうのはそっちだよ。僕は見殺しにするべきだった。それこそが正しい道だった」
「誰が好き好んで自分の腹痛めて産んだ子供を殺.すっていうの。私は……うん……ごめんね、もっと早くに言っておくべきだったかな。そうしたらこうはならなかったのに」申し訳ないと、彼らは言う。自分たちが今の生活の破綻を恐れて何も言わなかったから、こんな風に拗れていってしまったんだと。もっと別のやり方はあったはずなのに。こんな土壇場じゃないと使命よりも家族が大事なんて結論に気づけなかった。もっと早くわかっていれば、家族の方が大事だってちゃんと言葉にできていれば、それに基づいた行動は取れたはずなのに。
「………でも、それでも。セレナは大事な俺の妻で、ナキも大事な俺の息子なんだ。失いたくない……身勝手だけど……」
「………ずっと、二人が羨ましかった。僕にないものを持ってたから。尊敬できる父さんと母さんみたいになりたかった。だからこうすれば、きっと……そう思ってたけど、それも違うんだって最近わかったんだ。でもそれは僕のせいであって、二人のせいじゃないよ。二人は立派なままだよ」
「そうやって自分を卑下にするのは禁止。あなたは……私たちの……大事、な……」
どさり、と崩れ落ちる音が二つ。イトリも、セレナも、気力の限界を迎えたのだろう。ツユからもらったアンプルを咄嗟に二人の首元へ打ち込んだが何処まで作用するかはわからない。急いでケトスの中に二人とも隠したけれど、何だか実感がない。
死ん.で、しまうのだろうか。僕のような怪物を助けたせいで。きっとこの二人は和解して、これから真の夫婦としてやっていく未来もあっただろうに。それを僕が壊したのだろうか。またか。また僕のせいか。
「………怪物なら怪物らしく死.ねよ」
漏れ出た言葉はきっと抑え込んでいた衝動。うねる蝶の群れがまるで波のように全てを飲み込み、巨大な鯨が周囲を粉砕しながら遊泳する。胎児のように丸まって目を瞑ったナキを守るように、絶えることなく動き続けている。
その物量は圧倒的なものだが……統制が取れていない以上、糸を通す穴ほどの差し込む隙はある。出力が凄くとも、理性がなくてはただの的だ。ケイローンの弟子であるアーチャーからしてみれば、名だたる戦士でなくとも動かぬ的を射抜く技量はあるのだから。矢を番えて放つまでにそう時間はかからなかった。「…い……ろ……おい!いい加減に起きろ!儂みたいなジジイをそうやって酷使するんじゃねぇ!!」
「………ロー、トゥス?」
「ああそうだよロートゥスだよ!起きたんなら降りろ!儂はお前をずっと背負えるほどデカくねぇ」
やっと起きたかと言わんばかりの声色のまま地面に下ろされた……は良いものの、なんだか嫌な感覚がした。下ろすときの感覚が、限界を迎えて崩れ落ちたような、そんな余裕のないもののように見えたのだ。果たしてその予感はというと、見事的中。腹に大穴が空いたままずっと背負ってくれていた。死にはしないだろうか。いやどうだろう、微妙なラインだ。
「“貸借”の呪いをちょっと弄ってな。まあこう言うこともできるわけだ。儂が見つけた時は凄かったんだぜ?お前もうマジで死にかけで……でも目が覚めないから……」
「………喋らなくて、いい。いいから。とりあえず血液パック……」
「がぶ飲みした。がぶ飲みしてこれだ。まあ……仮死状態にはなるかもしれねぇが……死ぬことは多分ないだろ。これ以上の負傷がなけりゃ、だけど」
必死に逃げて、でもこれが限界。今はアーチャーの目を逃れられているけれど、次にいつ捕捉されるかなんてわからない。サーヴァントなんて人智を越えた存在に、そう簡単に抗えるとは思えないから。
「キャスターに、警護を頼んだはずだけど」
「儂が救助優先でやれって言った。だからそう目くじら立てんな。アイツは儂とお前が言ったことを律儀に守っただけだ。今頃駆け付けてるかもしんねぇけどな。まあ……その前に……儂は一旦、死ぬかな……」「みんなそうなんだよね。どうして自分を第一にしないの?確かに無駄なことをするのが生き物だよ。無駄に一生を捧げられるのが人類。でもこれは違うじゃん。僕に生き汚く足掻く意思がないのに……これじゃあその無駄の先に何一つ生まれない」
「知らねぇ間に……随分と、まあ……視点が高くなったもんだ……。人外の仲間入りってことか?そりゃあ良い、儂は歓迎するが……まあ……なんだ……」
いつも見せないような、かなり弱々しい微笑みで。擦れに擦れた喉から深い息を吐いて。ゆっくりとロートゥスはナキにもたれかかる。やれ人外の吸血種だ、やれ耄碌したジジイだなんだと言っていたはずなのに、今の姿のロートゥスは、なんだか外見の年齢相応な子供のように見えた。そっと頭を撫でる手が、今にも塵になりそうなほどに弱々しい。
「お前に、幸せになってほしい。誰かを傷つける形じゃなくて……誰かを救う形というか、方法というか……そんな、みんな幸せになれる、何かで……」
「………そうありたかった。けど違ったよ。僕は誰かを傷つけて悦に浸るための方法を善行として嘯いてただけなんだ」
「儂は、その善行だと思って邁進してたお前に救われた」
「……………嘘つき」
「死にかけて……つまらねぇ嘘つかねぇよ……だから、どうか……生きて……幸せ、に………」
それが最後。仮死状態になって休眠したロートゥスを保護するために、またケトスの中に匿ったまでは良いけれど、そこから先が動けない。足が動かない。どうしてみんなそうやって死ぬのだろうか。命を投じる価値というものは万象全てに存在していて、果たして自分のそれは適切なのだろうか。自分自身じゃ答えを出せなくて……だから、背後に立っているものに聞くしかなかった。「ジルさん……いや、ジャックさん」
「はい」
「これは一体誰のせい?」
「怪物の所為です。己が性のために他者を食い物にする、傍若無人な怪物の所為」
“怪物”の所為。果たしてそれは一体誰にかかった言葉であろうか。自身の愉しみがために一人の少年を誑かし底まで引き摺り込んだ切り裂きジル?それとも……そもそもそれが本性だった綾姫ナキ?はたまたその両方だろうか。
「僕は、僕の出来る限り精一杯足掻いたよ」
「それが半端だったのだと、僕は思いますよ」
「………そうだね。甘えがあったんだろうね」
「ええ、ええ。そうです、そうでしょうとも!半端に人であることにこだわった。この地下都市での事もそうです。あなた、怪物だと自称する一方で人の行うべき善行としてあの男女を助けたでしょう。アレがなければまた変わっていましたよ。間違いなく」あそこで見殺しにしていれば堂々と眷属たちを敵に回すことはなかったし、助けた後に喰らっていればここまで付け込まれるような隙は与えなかった。その癖、助けた後は自己保全に走ることなく暴れたいだけ暴れて窮地に陥った。そんな事をしでかした結果がこの有様だ。人としても、怪物としても、中途半端。優しさに甘えて、魔性に甘えて、どっちつかずのままここまで来てしまった。大事なものは何をしたいかではなく何をするかだと、あれほど言われていたのに選択しなかった。
「あなたが他者を喰らう悪になると決めたのであれば、あなたの大事な人は守れました。あなたの鍍金がまだこびりついていたからこうなった。もちろん、そちらを真にするのも自由です。でも……こんな風に暴れに暴れたあなたに正義を真実にする余地はあるのでしょうか?恥知らずではないのでしょうか。殺人鬼の僕よりも、それは酷い男の所業なのでは?」
「…………悪なのだと、今一度割り切ること」
「ええ、その通り。人間、いつもいつでもやり直しが効くとも言いますが……それって人間の話でしょう」
一度、獣に堕したのであればそれらしく在れと同類は言う。これは憐れみだ。ここまでのことがあってなお、まだ揺れている。それはきっとナキ本人が苦しいのだ。狂うことも正常であることも叶わない。そんな狭間にいる苦しみを味わい続けるならばいっそ……という憐れみ。それとまあ、正義を否定したのであればその時は悦を満たすという私的な欲望もあるが。>>567
どうやって一門に説明するのかとか、そもそも自分は13歳だぞとか思いながらも自分も家族が欲しくて何より見ていられなかったので声をかけました
おかげで今は28歳の15歳子持ちな若(すぎ)パパです
願いをかけた流れ星は燃え尽きるまで輝くのです
多分先に入ってきた人たち、って点で名無しの教室は色々と変わってきそうですね
個人的にはまあここ数年で入ったみたいな感じなら何も問題ないのですけど帰省した街を散歩しながら鶴水市の細部イメージを固めてます。観光パートも少し書きたいのでね…ワンチャン上手く掴めばそのうち鶴水聖杯戦争とか…できねえか…(13話ダグラスさんの台詞を思い返す)
あと朽崎さんの裏ぺ返しましたー
>>543
人身事故辺りの部分はどっちの戦場からも遠いのでこうやって書いた方が良いかなーと思って書きました。本当は宗谷邸炎上のニュース見て炎の感じから「これ闘ってんね」ってなる流れも予定してましたが、宗谷さんの表での立場が分からんかったので———やめました。
もう一回対峙するのは確定なので、もうバッチバチの空気にしました。もしレイド時に対峙するなら有沙も交えてレスバROUND2も有り得るかもしれないですね。
>>550
最初はニュース見るくだりから始めようと思ったんですがね…今後の事を考えるならここでラブコメ進展させようとね…思ったんですね…4日目以降は退場リスクもあるので本格的にシリアス入れないといけないので余計にここで膝枕をって訳です
最後のシーンは正直イラストを描きたい。切実に描きたい。
3日目は前半部分が完全白紙だから可能性は無限大ですからね。思いついたのだと町の中で対峙→神秘の隠匿あるので戦えないので煽りまくってから「夜に先ヶ浜に来たまえ。君達に最高のショーを見せてあげようじゃないか」って言うとかもアリかな…?
>>555
反撃開始みたいな空気すき…そして宗谷さんが男を上げていらっしゃる。最初に小物やってた奴が覚悟決めるシーンすきすき大好き。
それにしても冷静スイッチ入ったチハヤさんマジで頼りになりますね…バーサーカー敗退でも、ここでイグサ君って手札を持ったまま生存できたらまだまだ台風の目になれるポテンシャルありそうで期待持てますね。
さあ此処からクッチーはどう仕掛けるか…>>570
まぁセイバー陣営としてはこのまま火事現場に騎狂運営を釘付けにしても良い訳ですが、そうなると事前決定の狂脱落剣負傷って流れにしにくい部分ありますし、ポーズでもなんでも剣陣営からつっかかるのは必要か。鴉爆弾あたりで(かかった!)と思わせて向かって着たらそのまま反転&攻撃、って流れですかねぇ?
>>571
>此処からクッチーはどう仕掛けるか…
基本騎狂への攻撃はしそうなんですが、ぶっちゃけ新三郎さんが飛び出しても攻撃するかなー?って感じてる部分はあります。男性ならマスターじゃないから、囮作戦知らなくても「あ、なんか出てきた。運営だしマスターほっといて脱出か?バーサーカーと草薙の令嬢は家の中にいれば脱落する可能性あるしなー」で終わっちゃいそう、というか(一応作戦会議してるの盗み聞きしてるから尚更)。
なんで剣陣営として手番貰うにしても、新三郎さんがどういう感じで動くのか、って部分の説明は欲しいかも……。>>575
推定される距離を考えると、戦闘系サーヴァントの眼を誤魔化すのは無理があるかと。
特にライダー陣営は、隠密技能持ちのセイバーと交戦したばかりですし。ケトス
硝子で形作られた鯨のような姿をしたもの。大きさは可変だが最小サイズの時点でかなりでかい。一匹しか生成できない
透過能力を持ちながらも物質的な干渉能力に特化していて、巨体で破壊する、とんでもない吸引力で相手を呑み込み食べてしまう、などとさまざま。体内に取り込んだ後は消化するか保管しておくか選べる
プシケ
極彩色の翅と鱗粉の蝶のような姿をしたもの。大きさは普通の蝶と同じサイズ。リソースがあるだけ大量に生成できる
物理的に触れられるが非物質的な干渉能力に特化していて、触れられると精神に干渉されるほか魔力なども吸い取られてしまう。自我の崩壊や支配の末の自害、衰弱死を引き起こし触れられるほど効力は高まる
これらはナキからしてみれば身体機能の一種であり、武術や魔術のように高度な精神統一や技術を必要とするものではない……だったり
名無しの教室については私はともかく他の人がどこらへんで入った設定にしたいか(人員の全体で見て初期、中期、後期で分けてどこらへんか)が聞きたかったりします>>556
進三郎との掛け合いを見てから方向性が大よそ定まった感がありますね>イグサ
その進三郎もここからどう転ぶのか…。それは剣陣営さんの動き次第という事で
>>566
土壇場で『親』である事を選んだ夫婦と、少年の『善行』に救いを見出した吸血鬼
この二つを前にしたナキが果たしてどんな結論を下すのか…。いずれにせよ、今から待ち遠しいです
>>569
こちらは剣陣営からの襲撃を前提として動いてますので何とも
攻撃するにせよ避けるにせよ、まずはそちらのアクションを確認してからって所ですね
>>571
何だかんだこれでも歴戦の剣士ではありますので。落ち着いてる時はそれなりに冷静な判断も下せるのです(なお胸の内)
>>574
お目付け役というか、凸凹コンビと言いますか…
いずれにせよ開始前からは想像もしなかった相棒ができて、今からどう動かしていくかあれこれ考えどころです出来としてはイマイチな気がせんでもないけど、ぺレス更新です。ランサー陣営はまだスタートダッシュきれてない印象があったのでとりあえずバーサーカーへの対処描写を優先。
執筆の為に振り返って読んだら思った事。
・バロールってサタンの事認識できるんだろうか?サタンって”障害”の擬人化って感じで『死』の概念なさそうだな……とか
・飛鳥ちゃんは報連相なしでフィルニースに『トロイアの城壁の欠片』をあーんさせるの止めて?一応クッチーからの貸与品ぞ?(多分)
>>578
あっ、すいません、変換と確認ミスった……。とりあえずは>>576の想定でいきます。
>>579
>土壇場で興味無くすのも不自然
なるほど、確かに。ほんなら出てきた進三郎さんにセイバーを介して話しかけて~、みたいな感じかなぁ>>581
カヴン先輩は初期も初期。それはそうである
クラッフどこにいれるかっていうのはクラッフも入って長くて数年(5年未満。多分3年行くか行かないか?)ぐらいだと思うんですよね
>>582
この二つの肯定と、けれどそれをした直後に生死の境を彷徨う羽目になったっていう事実の板挟みで何をどうすれば良いかわからない状態になってます
次回をお楽しみください
>>583
らっきょ本編で両儀式の直死が歪曲の魔眼による捻じ曲げる線を見たり未来視の確定した未来の死を見ることができた以上はなんなら擬人化とはいえサーヴァントという使い魔として形を成してるサタンのことは全然見える気がします
あとそういう認識できるかできないか云々の超重大な話はかなり擦り合わせる時間があったのに今ここで「どうなんですか?」と言われましても正直な話をするとこちらとしても非常に対応し辛いですへぇい。ライカは15歳から1〜2年祖父母の家で英語の勉強をしてから時計塔入りして更に1〜2年ほど教室を転々としてから名無しの教室に辿り着いたので名無しに来たのは大体2〜4年前になります。
あとこれはまだ詳しく設定してる訳では無いのですがライカが名無しに来た経緯は行く宛てが無くなった時にふとネズミの使い魔を見かけてなんとなく追いかけてみた結果名無しの教室に辿り着いたという感じです。>>587
んではではクラッフくんとエンデとライカちゃんは大体3年前後になりますね
あとはセシボンくんがどうなるか…
私見だとすごく偶然くさい……いや、いやいやわからん、カヴンがそういう気まぐれを起こすことも全然あるハズ……談話室更新!!あとは水着イベント頑張って伊草とルナティック書きたい!!!!
>>587
あ、ユーさんユーさん。実際問題ぺレスで飛鳥ちゃんがフィルニースにトロイア城塞の破片食べさせちゃったのって大丈夫なんだろうか、あとでクッチーに大目玉食らわん?せめて連絡ぐらいはしといた方がよくね?とか思ったんですが、所有権的な問題ってどうなってたんですか?
>>584
あー、山星さんの投稿時では全く気づけずな問題だったんで……。あと今ココで「見える」「見えない」の問答をするつもりはないです。(そういやどうなんだろう。いやいや、”見えてる”という事は”見えてる”という事だ)という心境というかで、あくまで軽い疑問みたいな。具体的な解答を求めてはいない状況という訳。
つーかぺレスに関してはぶっちゃけアサシン陣営の設定面が僕の納得いくまで右往左往しまくって部分あるので、全体的にフワッとさせておきたい気持ちもあったり。
確かサタンだって参戦当時は概念存在じゃなかった筈だし、刹那もエジプト生まれの人造矛盾フェアリー娘じゃなかったよなとか色々……。
だから明確にすり合わせをしたいです!という発言ではないという事だけ……。
最近自分発言の脇が若干甘いな、気を付けないと。夏イベ関連でセーフそうな話題一つ
去年から星4含め全員顔面宝具になったっぽいって事は俺達の水着鯖の顔面カットインを妄想してもいい…ってコト!?
>>552
ダグラスさんの教室入りは1〜3年前の後期だと思ってます。多分後ろから3番目以内には入りそう
>>566
うわあああイトリさん達が…!!と思ったらロートゥスさんが……最推しが…いやまだ仮死って言ってるから希望はあるのか?
そして遂に結論を出すナキ君…頼む、頑張れナキ君上がってくれ誘いを振り払ってくれナキ君…!でも堕ちるルートにも説得力と納得感はあるし…うーむ
とにかく次回が楽しみです
>>592
ダグラスさんは性的耐性はちょっと低めって感じですね。
論理効率思考故にそっちも機械的にやるモンかと思ってたので、普通のやり方は知っててもプレイとかそっち側の知識が疎く「SMプレイ…?ドラゴンカー(自主規制)…?何それ知らん…怖……」ってなる童貞兄貴がダグラスさんです。
ただ一応ダグラスさんは恋愛興味あるし恋愛OKです。下から長文解説なので見たい人だけどうぞ
恋愛は子孫問題もあるし、何より恋愛感情自体はあるのでそこそこ興味はあるんですが、あらゆる物を論理と効率で考えるダグラスさんは恐らく恋愛っていう感情とか色々で馬鹿みたいに変数があるし効率手段なんざ無い物は凄い相性悪い可能性あるかもしれないんですよね。
多分誰かを好きになってもアプローチとか関わり方がそっち側に疎すぎて「最効率で観光スポットを回るチャートを組んできたからコレで行こう。ちなみに買い物とかをしてる時間はないからな、あらゆるスポットを効率良く見ていく事が大事なんだ痛いっ!?」「はい、プレゼントだ。あらゆる栄養素をまとめて水廻魔術とか色々で作り上げたオリジナル完全食ゼリー、バニラ味だ。君は前自分の体重の事を気にしていただろう?これを毎日食べて毎日◯◯kmをランニングして◯◯時間運動するのを繰り返せば恐らく1週間で最適なプロポーションに痛っだぁっ!?」みたいな事になるかもです。ただ割としっかり反省して向上心は生かせるのでしっかり恋愛面での成長の余地はある。
とりあえず恋愛に興味がない訳ではなく、興味深いとは思ってる感じではあるので誰かを好きになる可能性は普通にあります。CP相手求む>>593
両親もロートゥスも今の所まだ本当にしんではいないのでナキが殺されない限りは救いはあります
揺れる心に思春期の少年を感じますね。え?そうでもない?
>>592
裏ペにも書いたんですけど養父が「清らかなお付き合いばかりの人生とかろくなもんじゃないぞ(その結果がこのザマだし)」ってスタンスなので恋愛関係も性愛関係も奔放なのがシウンです
クラッフは「余分だろそれ!」って腐れ縁の性事情を聞いて顔を真っ赤にして耳を塞ぎながらそう思ってます
シウン的には「人間社会と共に生きる道を選んだ私たち(魔術師)が世間知らずなの普通にまずくね?越えちゃいけないライン越えなければ悪くないと思うけど」と余裕の表情です。むしろキスやハグ、加えて性教育の範疇の話を聞いてそんな感じにもなるクラッフ見て純粋に「やば……」と思っているちなみにネズミの先輩は子持ち()ではありますが
男女の関係をオスメスでまとめて話しちゃうヒトなので論外です
>>593
後ろから3番目以内……ってなるとヨモちゃんとデセフィオくんの間くらいになるのかなぁ
おお悲しき効率厨…けれども思っていたより関心度が低くはなさそう。そうですよね、魔術師なら絶対必要ですもんね子孫
まぁ体重との関わり方が大分アレですけども……振りかぶってハニートーストをあーんして差し上げたい。掛け声はオラァ
>>594
(そういえばそうだったなという顔)
ってなるとシウンさんの自由度がお高いですわね…この話題だと上限と下限がシウンさんとクラッフくんで占められる…?
真面目に考えるとクラッフくんの弱点にもなっちゃいますもんね。時計塔なら尚更。ハニトラとかもいっぱいあるでしょうしわー夏イベに向けてイド攻略して心に熱傷喰らってたら名無しの話になってるー!?
言い出しっぺみたいなもんなのにスミマセン…スミマセン
教室入りの時期ですが
ヨモ→初期。ルナちゃんと同時期ないし少し後であれば
テレータ→中期。といってもモートンさん>テレータ>ダグラスさんみたいになればあとは自由なので初期にいてもおかしくはないかも
セシボン→クラッフくんより後をまず想定していたけれど別に彼は後に来ようと先に居ようとスパイ自称にはピキるでしょうから初期(5〜年前)でも良いかも。勤勉な人が増えた現教室における「掃き溜め教室」の名残みたいな
>>592
ヨモ以外の二人は普通にそういう経験はありますね、それも一度や二度でなく
セシボンは生育環境の治安上ある程度の人数とある程度ヤってるでしょうけどヤったより相手を殺ったことの方が楽しかったので意欲は低め。倫理観がないせいで普通にその手の話もぶっ込みます。クラッフくん&シウンさん、ルナちゃん&メレクさんみたいな恋人関係だと思ってる二人は旅先でヤってるだろとも思ってる
いつぞやのルナちゃん吸血事件に際しては「体液ならヤってる時にもらってるだろ。そういうシュミなのか?」って平然と言ってヨモにすごい顔させた
テレータはダメンズなので取っ替え引っ替え。でも一応教師の良識として生徒にそんな話は振りません。振らないだけで乗っかりはします(下世話な噂は盛り上がるからね仕方ないね)しヨモにげんなりした顔させますが
ヨモは普通、とても普通。クラッフくんほどではないけど耐性は低くそういう話になるたびに止めようと努力する一般JKメンタル>>597
ヨモ初期チガウ、後期アル…>>596
遊びやら趣味でって範囲だと対抗馬はテレータさんかなぁ。たぶん同カテゴリにエンデも入れるけど絵を描く以外はかなり広く浅くだからきっとそこそこ止まり
前にも一度覚えればすごい、みたいな話はありましたがその"一度"を経験するまでが大変そうですよねぇ
……これは、特訓回とか、必要なのでは?
>>597
あ、いい、セシボンくんはアスタムくんと合わせた不良組みたいな(アスタムくんは教室入りしてないけど)初期メンバーっていうのもいいかも
答え合わせきた!やっぱりテレータさんは遊びまくってた。そうでしょうとも。ヨモちゃんへの所感でそんな気はしてました
セシボンくんは実はひそかに未経験でかわいいところあるルートも想像してましたが普通に経験してらっしゃった。経験ゆえにそういうモンだろでゆるく認識してる人であった。この人ずっとストレートだな…
ヨモちゃんは、そのままでいて。私が喜びます聞くだけ聞いて自キャラ分が中途半端だったのでまとめてドーン
カヴン:生まれが特殊なために真の意味で自分とつがいになれる存在はいない。仮にいたとしても出会えると楽観していない。なのでそのテの話は基本的に他人事&面白がるためだけに乗っかる
モートン:真っ当に強い。知識や経験はあくまでも人並み(貴族基準)。しかして彼はモートン・ドラモンド。家名を背負っていればこそ相手に恥をかかせるような無様は晒さない。なにより魔術刻印を受け継いだ孫までいるのでそりゃあ真っ当に強い
エンデ:遊びの範疇で留めるなら全力でエンジョイする。知識も経験も無意味に多い。尾を引かないごっこ遊びの関係がお好み。身体と感情の両方が揃うと面倒が増えるので本気になりそうな相手はさっさと捨てるのだとか。万が一にも王族の血縁が増えちゃうと大変なのでそこだけは非常に気を遣う
ルナ:興味ナシ。魔術込みでそういう知識もあるが自分には関係のないものだと認識している。あまりにもざっくりしすぎてるのは特定の誰かに期待することを無意識に恐れているため。それが異性となればなおさら怖い
※追記すると性魔術に関わらせることは半メタ的に封じている。理由は単純で、覚えた魔術を実践しようとしてしまうから。朗らかな笑顔で近づいてスポーツ感覚で喰い散らかす夜の魔術師(意味深)が生まれてしまうので自主封印中。人間関係がシャレにならない。封印は解いてもいいけれど、その場合は別ルートを通った裏ページでしか生きれない存在になることでしょう
>>600
わぁお嬢様だ……レアキャラなのか
名無しの女子面子を総合するとみんな経験少なめですな……?>>607
>>608
ありがとうございます、とりあえずザッと考えたあらすじを提示させていただきます
『大熱狂収穫祭バッカナリア』
場所は紀元前のイタリア(古代ローマ)。
混沌と酒と狂乱の神バッカスを信奉していた巫女の亡霊が聖杯の欠片に触れ、成立してしまった微小特異点。
巫女の亡霊いわく、「先祖代々受け継いだ役目(祭儀)が自分の代で禁止された未練を今晴らしたい」との事で、カルデアは祭儀とやらの開催や運営を手伝う代わりに、彼女が所有している聖杯(魔力リソース)を受け取る事で交渉成立したイベント。
ただし彼女から出された条件があり、
「狂気に深い関わりを持つサーヴァント(バーサーカー、あるいは狂化や精神汚染などのスキルを有するサーヴァント)のみ参加可能」
「あと、バッカス様や関連する神格や関係者は参加NG、緊張しちゃうから」
とのこと
最後なんでや>>609
重要NPC:バッカスの巫女
英霊になれるような器はなく頑張って幻霊程度。
しかし巫女───古代の魔術師という実力は本物で、聖杯のバックアップもあって小さいながら特異点を生み出すに至った。
……悪人ではなさそうだが、うさんくさく、どこかいい加減な性格の様子。
サンプル台詞
「しくしく、私は無害で憐れな巫女さん……あ、かけつけ一杯いかがっすか?」
「そんな!男女野外ではめ外すお祭りの、ナニが悪いんですか!?」
「いぇーい!ハッピーハロウィーンいぇーい!信仰とは今風にアレンジする事と見たりィ!」
「せ、秩序(せいろん)パンチはんたーい!!!」
「後先なんて、今が楽しければどうでも良いじゃないですか……そう。二日酔いが怖くて酒のんでられませんとも」
「くくく……これがバッカス祭の空気……誰も彼も我を忘れ、理性を手放し、野性に還る……!」あと忘れていました、今回のお祭りの熱狂具合でバーサーカーにクラスチェンジした、配布バーサーカーになった、とかも有りよりの大有りです
───ペリマンニ。
楽師とも表記される彼らは、簡単に言ってしまえば少々特殊な音楽家である。
彼らは楽譜というものを読まない。残さない。
ペリマンニという呼び名で一括りにされてはいても、その実、彼らに共通する音はない。
似通う音はある。家と家とで……あるいは、村ぐるみで共有した音もある。しかし、それぞれの家が受け継いできた音こそが彼らの愛する音楽なのだ。
血と時の流れに揉まれた彼らの音楽は、それぞれがそれぞれの色を帯びる。それこそ、魔術師が受け継いできた魔術のように。
楽師と呼ばれながらも、奏でる音は彼らの本質を表さない。
ではなにが彼らの本質なのか? なにを持ちうる者がペリマンニ足り得るのか?
答えは、ひどくシンプルなものだった。
「誰にも負けないくらい音楽が好きで」
「誰にでも手を差し伸べてあげれたら」
「「それができれば立派なペリマンニだよ!」」
つまり、音楽を愛する人たち。
誰とでも音楽を愛そうとする人たち。
命に、生活に、人生に、人が人と生きる道筋を、音でもって彩る。馬のいななき、木の葉を揺らす風、湖に浮かぶ小舟のきしみ、木こりの振るう斧、花嫁の泣き声、そういった音をメロディーに変えていく。命を音に、変えていく。
ペリマンニとはそのように生きる音楽家である……らしい。>>619
……さてと、だ。
そろそろ前置きのように記憶を辿るのも終わりにする頃だろう。
舞台には上がった。前置きも終わった。統一感のねぇ役者も揃いつつある。となれば続きが必要だ、でないと誰かが席を立っちまう。
拍手のひとつでも送ってやるからさっさと続きを見せてくれ。なに、そう難しくはねぇ。やることは至ってシンプルだ。
そうら、耳を澄ませておきな。こいつは楽師どもの奏でる音がキモで起点でフィナーレだ。
聞き逃しちゃぁ、もったいないぜ?
◇ ◇ ◇
ダン、ダン、ダン。
ダン、ダン、ダン。
ダン、ダン、ダン。
歌って踊れ。踊って歌え。なんでもいいから楽しんじゃえ。
誰に言われるまでもなく耳を澄まして集中する。ペリマンニの奏でる音と声に意識を傾ける。
「次ぁポルカだ、ポルカがいい! いぐぞぉ『牝豚のポルカ』!」
ひとりのペリマンニがしゃがれた声で叫ぶ。私がポルカってなんだっけと考えてる間にほかのペリマンニたちはすぐ理解したようでどこからともなく「おう、おう」と演奏に負けない大声で応える。>>620
そしてこれまで連続していたメロディーが変わる。テンポが速い。速くて、飛ぶように軽い。跳ねんばかりのリズムでタンタンタンと素早く踏んだ。
使い込まれた木組みの舞台がまたもきしみを上げる。いつどこが踏み抜かれてもおかしくない舞台で上で、そんなのお構いなしとばかりに踊り手たちが足を鳴らす。
タンタンタン。タンタンタン。
タンタンタン。タンタンタン。
タンタンタン。タンタンタン。
踊り手は私とメレクだけじゃない。突然声をかけてきたダヴィも、どこからか飛び降りてきたクリストファー・クライも、ずっと2人で一緒にいる不健康そうな男の人と褐色の女の子も。
音に誘われるまま、ついでに私に背中を押されるまま舞台へ上がった統一感がまるでない踊り手たちは、それでも思い思いに踊って汗を流していく。
「次ぃ! 『ペッシばあさんの芽吹き小屋』!」
また曲が変わる。またもや速い。ただ飛ぶような軽さは抜けてどっしりとした重さが加わった、そんな風に思える曲。音につられて舞台を踏む足にも力が入る。
「これでっ、ペリマンニの何が理解できるのですか!」
「わかるよ! めっちゃくちゃ楽しい人たちだってのはわかってきた!」>>621
楽しい、もしくは楽しんでる、楽しみまくってる。
それぞれの楽器を手に舞台の周りをずらりと並んで囲むペリマンニたち。その誰も彼もが本当に本気で音を奏でることを楽しんでいる。私たちをここまで連れてきてくれたミッピとレッタも大人たちに混ざって身の丈に合わない管楽器に息を吹き込んでいる。
汗を垂らして顔を真っ赤にしながらもやっぱりそれは楽しそうで。
そのことを直感にも似た感覚だけで理解する。言葉がなくても通じる。次にどんな音が飛び出してくるかさえも自然とわかる気がして。
ああ、またそろそろ曲が変わる。
「『種火付けの藁っ束』ぁ!!」
わかる。言われずともわかる。通じている。どんな音を聞いてどう踊ってほしいのか、なんとなくだけど理解できる。
ペリマンニとだけじゃない。舞台に上がる他の踊り手たちにも言えることだ。
舞台に上がってるのはみんな揃って素人だ、ペリマンニの音楽に合わせた踊りなんて初体験なんだからそりゃそうなる。でも踊れている。見よう見まねでさぞへたっぴな踊りになってるだろうけど、それでも踊れている。
お互いの足を踏むことも身体をぶつけることもない。なにかの魔術でも使っているんじゃないかと思うほどに、きれいに。
けれど不思議じゃない。これもやはりなんとなくわかるのだ。
音とリズムに乗せられて、お互いがどこへどう動くか言葉にせずとも理解できる。誰とでも。分け隔てなく平等に。さっきはあんなにバチバチ視線をぶつけ合ってたメレクとダヴィでさえもお互いを動きを目も合わさずに理解して上手くよけている。
不思議だと思う。不思議でもなんでもないとも、思う。そんな風に思えること自体がある種の神秘のようですらある。本当にそうなのかもしれない。
もしかしたらペリマンニの、楽師の扱う神秘というのは、こういう…───>>622
「締めだぁ! 『レーヴィンヒュルムの子供たち』!!!」
逸れかけた思考が一気に引き戻される。そのくらい激しい音の連続。
最後と言った。これがフィナーレでクライマックス。いっちばん盛り上げなきゃいけないところ。でもまぁその必要もない。
盛り上がりはとっくに最高潮。踊り手たちの誰もが渾身の力を込めて、いっそこの古臭い舞台も踏み抜いてやれと言いたげな勢いで足を鳴らす。
ダン! ダン! ダン!
ダン! ダン! ダン!
ダン! ダン! ダン!
軋みもかき消される勢いで舞台が揺れる。本当にこのままぶっ壊れてしまいそう。
踊り手の上がったテンションを察したのだろう、ペリマンニたちも負けじと音を奏でる。音だけじゃ足りんと座った椅子を蹴っ飛ばして立ち上がる人が出た。
ひとりがそうすれば後は雪崩のようにみんな続く。俺もだわしもだウチらもだと椅子を蹴っ飛ばす音すら演奏の一部のように盛大に響かせる。
なんとも豪快で荒っぽくて、なのに流れる音は不思議ときれいで楽しい。指先ひとつ分の神秘の演奏会。
いつの間にか青くなっていた夏空を賑わせる音を残して、ペリマンニの演奏会は終了した。>>623
◇ ◇ ◇
「休憩ターイムっ!」
「…………」
メレクと2人して広場の椅子に座る。丸太を短く切って縦に置いただけの物体を椅子と呼ぶのかどうかは人によると思う。私は呼ぶ。
ペリマンニたちの演奏も一区切りついて───演奏自体はまだまだ続いている───私たちはひとまず舞台から降りて休憩をしようということになった。
ちなみにメレクはなかなかに疲れたようで言葉を発しない。昨日の全力クライミングといいメレクが大変そうな顔をよく見ている気がする。
「……昼食に誘われただけのはずだったのですがね」
「お昼つきの演奏会だよっ、そんなんゴハンどころじゃないよ!」
そう、ここに来てすぐ私も似たようなことを言って、その場にいた全員をまとめて舞台の上に押し上げたのがさっきの演奏会の始まり。よそ者しかいない踊り手の乱入もペリマンニたちに快く受け入れられた結果あんな大騒ぎになったのだ。
「おかげで昼食にありつけていないのですがね?」
「そ、それはホラ、今からでもなにか探してくれば……」>>624
「……残念ですがそんな暇もなさそうです」
「んぇ?」
なんで? と聞き返す前にどかどかどかと響いてくる足音の群れ。老若男女ごちゃ混ぜ、10人前後のペリマンニたちが私たちの元に押し寄せてくる。
「楽しかったなぁおふたりさん!」「楽しんでくれたかおふたりさん!」「お姫様カッコよかったー!」「王子様なんか疲れてる?」「こんっな若ェのになぁ!」「トシなんぞ関係あるかよ」「アンタら向いてるぜペリマンニ」「踊るだけじゃ満足できないんじゃねぇか?」「なあなあ演奏もしてみねぇかおふたりさん!?」「楽器ならいくらでもあるぞ!」「おうおうなんでもあるぞ! おれのは貸さねぇがな!」「ケチくせェなてめえ!」「相手はお姫様だぞー!」「てめえはその見苦しい腹でも叩いてりゃいいだろうが!」「お前も腹も良い音出しそうだなあ!? お前が貸してやれよ!」「やなこった! 俺はまだまだ演りてぇんだ!」「ばか言え俺だって足りてねえぞ!」「みんな足りねぇんだよ!」「すまん嬢ちゃん! 貸してやれる楽器がねぇや!!」
「いいよいいよ、私なんの楽器も弾けないし」
『そっかぁ…………』
「一気に静まりましたね」
「ね、びっくり」
「どうです? なにか弾いてみては?」>>625
「私ほんと全然わかんないよ。っていうかメレクこそどうなの? なんか弾けないの?」
「そうですね。…………ピアノならば、多少の覚えはありますが」
『!!!!』
「あ、」
「……はあ」
ペリマンニたちが目を輝かせ、それを見たメレクはふかーくため息をついた。気持ちはわかる。わかるし、この後の展開もすぐ想像できた。
予想と寸分違わずペリマンニたちのめいめい動き出す。
「ピアノだピアノ!」「ピアノもってこい!」「持参してるやついるか!」「いねぇ!」「公民館にとびきりのがあったよー!」「どっかのお偉いさんがくれたやつ!」「ありゃこの村への寄贈品だか記念品だかじゃなかったか?」「はん、怒られるってかぁ?」「余所者にゃあ使えねぇってかぁ?!」「関係ねぇ関係ねぇ!」「おれらの知らねぇピアノ聴きてぇもんなぁ!」「怒られたらちゃんと謝るんだよ?」「そんときゃぁミッピとレッタのせいにしちまおう!」「「ざけんなジジー!!」」「出したら仕舞えばいんだよ!」「いいから動け動け! 運び出すぞお前ら!」「「「おう、おう、おう!」」」「坊主! お前も、」「王子様だよ!」「王子様! どうぞこちらへお越しくだせぇ!」
「…………少し、行ってきます」
「少しで済めばいいね」
絶対に済まない。少しなんてやさしい言葉で済むはずがない。メレクも十分わかってるようで、げんなりした顔を隠しもしない。もちろん大盛り上がりのペリマンニたちはそんな顔も気にせずメレクを連れていった。>>626
ぽつん、と、ひとり残される。
先ほどの騒がしさから一転、私のまわりだけ静かになる。騒がしさこそあちこちから響いてくるが、どうも自分と馴染んでくれない。
急に迷子になったような、不安とさびしさがないまぜになった気持ちに襲われる。割合で言うとさびしさがけっこう多い。
こんな気持ちになるならついて行けばよかった。別に待っていろと言われたわけじゃなし、今からでも追いかけようか。
そんなことを考えていると…───
「失礼。隣に座ってもよろしいかね」
横合いから、声をかけられた。
声に込められた気配が私たちに向けられたものであることはすぐわかった。ちら、と視線を向ける。
青白い顔をさらに蒼白に落とし込んだ不健康そうな男性がそこにいた。30過ぎに見えるその男性はたしか一緒に舞台に登った踊り手のひとりだったと思う。
全体の印象は、白一色。ほとんど日に焼けていない肌も、長く伸ばした白髪もとにかく白い。
身にまとう水着と上着も灰色っぽい。なぜだか私は、その色合いに一昔前の不自然なまでに真っ白い病院の内装を連想してしまった。かすかに臭う、消毒液のせいかもしれない。
「あ、はい。どうぞどうぞ」
「感謝する」
それだけ言って即座に腰を下ろした。よほど疲れていたんだろう、座った瞬間にうなだれてしまった。長い白髪をばさりと垂らした彼はそのまま熱烈に地面と見つめあって動かなくなる。>>627
よくよく見れば全身まんべんなく滝汗を流しているし自重から解放されたばかりの両足もがくがくと震えている。さっきの踊りがよっぽど堪えたのかメレクにも負けない疲労っぷりを発揮していた。失礼ながら見てるだけでちょっと心配になってしまう。
「あの~……大丈夫ですか?」
「……平気だとも。こんなものは、ただの運動不足だ」
「お水とかもらってきましょうか?」
「それには及ばない。もうすぐ連れが持ってくるはずだ。……だが、その心遣いには感謝しよう、レディ」
最後の一言だけ顔を上げながらほほえんで、そしてまたすぐにうなだれて地面と見つめ合う。
こうなると放っておいたほうがいいかもしれない。連れの人もいるみたいだし、私がなにかしようとしてもかえって迷惑になってしまうだろう、うん。
一瞬のうちに結論を出して、丸太椅子に座りなおす。それじゃどうしようかと思考を切り替えたところで……音が、聞こえてきた。透き通るような、ピアノの音。
メレクの演奏だ。
「……」
目を閉じて、音だけに集中する。
暗闇の中で聞こえる音は多い。ペリマンニの演奏や雑多な喧噪が混ざる。となりの荒い呼吸音、誰かが椅子を倒した音、遠くから響く鳥の声、それらの音の群れからたったひとつのピアノの音を探す。
そう難しくはなかった。メレクのピアノの音は静謐でありながらよく響く。意識せずとも自然と耳が傾いていく。
きれいで、しずかで、でもどこか、明るい。目を閉じているからだろうか、なんとなく冬の夜空を見上げてるようなイメージが浮かぶ。>>628
気づけばピアノ以外の音が小さくなっていた。
ここにいるみんなが、メレクの演奏に耳を傾けているのだろうか。そうだとしたら、ちょっと嬉しい。
これはなんて名前の曲なんだろうか。メレクが戻ってきたら聞いてみよう……そう、考えていると。
「……ノクターンだな」
お隣さんから答え合わせがあった。
目を開けて暗闇の世界を区切って、そして顔を向けた。
「ノクターン?」
「夜想曲とも書く。今、彼が弾いているのは夜想曲第5番。ショパンの作品のひとつだ」
……夜想曲。夜を、想う曲?
「第5番はショパンが手掛けた21の夜想曲の中でも、特に明るさと力強さにあふれた一曲だ。曲調こそ穏やかだが、あくまでペリマンニたちの作った雰囲気に準ずるという意思表示だろう。
一方で、物申したい感情もあるようだ。この広場全体かそれとも特定個人に向けているかは判断しかねるが、彼は曲を通じてクールダウンを訴えている。一言でまとめるのなら『少しは落ち着け』あたりになるか」
「………だったら、両方かなぁ」>>629
全体に向けたものはペリマンニたちに。特定個人に向けたものはほぼ間違いなく私。曲にされるまでもなく似たようなことは日常的に言われ続けてる。
というか曲を聴いただけでそこまでわかるのがすごい。ペリマンニとはまた別の、プロの音楽家さんかもしれない。
「……推測にまみれた当てずっぽうだがね。聞き流してくれたまえ」
「そうなんですか? なんだかプロっぽい雰囲気なのに?」
「職業病だ。人を診るのも、人に視られるのも、日常だったものでね」
どんな職業ならそうなるのやら。音楽家じゃないなら人に見られる職業ってなんだ、舞台関係とか? 音楽に詳しそうなのもそのへんだったり……
「……ひとつ、聞いてもいいだろうか」
「へ? あ、はい、なんでしょう?」
らしくない無為な詮索を打ち切る。まだ蒼白そのものの顔色の彼が、顔を上げて私を見ていた。
探るような、視線。
「見たところ旅行客のようだが。ここに来た目的は観光かね?」
「観光じゃないよ。私は冒険しに来たの。知らないものを、知りたくて」
……あれ。おかしい。なんで今、正直に言った?テキトーにバカンスに来たとか言うべきだったはずの場面だろう。そうでなくても他に言いようはいくらでもある、それこそ先に出てた観光という言葉をノータイムで肯定してしまえばいい。>>630
なのに、なんで、私は嘘がつけなかった? なんで"逃げてはいけない"なんて考えている? こんな旅先で会っただけの人に、なんの意地を張ろうとしている?
「…………それは、いいな」
きっと本心からの言葉だろう。眉間の皺すらもゆるめて口元をほころばせていく彼を見て、そう思ってしまう。
子供っぽいと笑ってくれればまだわかりやすいのに。そうでないなら、なにがそんなに愉快なのか。
「いや失礼。私も絶対に見たい景色があって、旅をしている。だからか、つい、想うところがあってね」
「……じゃあ、冒険の先輩だ」
「はは、そうなるかな。しかし……そうだな。先輩であるなら、質問に答えてくれた君にひとつ、アドバイスを送るべきか」
「なんかの、哲学的な?」
「そう難しいものでもない。古今東西にあふれてる習わしだよ。よく聞くだろう?」
そこで彼は一拍置いて、ほんの少しだけ楽しそうに、唇を歪ませる。
「旅先の水には気を付けろ、とね」自分も船SS最新話と1章予告投下したいですー
16時から行きますー行きます
覚悟決めろ俺前回のあらすじ
名無しの教室が冷房でわちゃわちゃしてる時にダグラス先生は謎のヤバい男にボコられていた!!!
嘘です
自身の魔術師としての力のバックを手に入れる為に鶴水に来たダグラス・ブリージスは、謎の男、破間昂騎に戦闘不能に追い込まれる。
かつて時計塔にいた破壊者、そして謎の組織「叛転の戦線」の首領という昂騎。その目的は、集積船を破壊する事だった。prologue-14 叛転の戦線 後編
「なあ、お前ら。覚悟を決めた奴と覚悟のない奴が戦ったら、どっちが勝つと思うよ?」
「……」
「興味ねえか。…まあ、テメエらの意思なんざどうでもいいけどよ。イキった挙句負けた馬鹿共の我儘に付き合う道理なんざ無えし。つー訳で、語るぜ?耳の穴カッ開いてよく聞けよ?」
返答はない。その場所で、破間昂騎は、語り始めた。
「——まあ、俺の持論なんだがな…覚悟ってのは、人間の魂の核だと俺は思ってんのよ。」
「……」
「覚悟ってのは本当に強え奴だけが持つ最強の武器だ。覚悟がありゃ、人間はどんな奴にも屈さずに立ち向かえる。それが格上の敵だろうが、栄華を誇って鼻を馬鹿みたいに伸ばして胡座描いてる馬鹿共だろうが、覚悟さえ決めれば人間ってのはどんな困難とも戦えるし、倒せるのさ。ほら、漫画でもいつもそうだろ?見下し切った腐れ外道が、最終的に覚悟を決めて立ち向かった勇者を返り討ちにして完全勝利する絵面を見た事あるかよ?いや待てよ、真面目クンな魔術師のお前らは漫画なんざ見ねえか?ハッ、勿体ねえ」
馬鹿にした声が、地中に響く。
「……ッ」
「———そして逆に、覚悟がねえ人間は、その覚悟の無さで確実に死ぬ馬鹿だ。」
「……」
「慢心して見下す馬鹿は、テメエのその鼻高々な間抜けさ故に負け筋を見落として負ける間抜け。浅い意思しか持たねえ阿呆は、覚悟決めた奴を前にすりゃ腰を抜かして殺される腰抜け。——そして。世界の甘さに甘やかされ続けて完全に見下す事しかできなくなって、テメエの立場を盾にしたくっだらねえ魔術師共は、最早覚悟が芯から腐り切ったク.ソボケのク.ソザコマヌケ野郎ってな…!」
哄笑が上がる。筋の通った狂気を醸し出しながら、男は笑う。>>636
「———だから、答えは単純だ。最早貴族みたいな事しか考えてなくて、敵の強さも見誤る権力の亡者と化した覚悟の腐った間抜け共と、どんな手段を使ってでもそんな世界を壊すって覚悟を決めた奴ら。なら、覚悟の強い方が勝つ。当然の話だよな?…オイダグラスくん、お前ら。無視は悲しいだろが。何か言ってみろよオイ。
———なんて、もう話す気力もねえか」
返答は、声ではなく、声にならない呻き達だった。
叛転の戦線のアジトにある、監獄。
強固な岩壁の中から、無数の呻き声が響いている。
即ち。生き埋めにされたかの如く、彼に倒されたダグラス・ブリージスとその部下達は無数の土壁の箱の中で自由を奪われ、収監されていたのだ。
地の奥から聞こえる敗北者達の声を聞き、褐色の男はワインを飲む。深く、気持ちいいような息が口から出た。
「…いやぁ、テメエを舐め腐ったから負けた人間の大合唱聞くってのは気持ちいいな。ロックってのはこういう事を指すんじゃねえか?いやロックに合唱ってあんのか?…まあ良いか、ハハッ!!」
「ッッ……!!」
ダグラス・ブリージスは、最早何もできなかった。
自身の体の節々は折れている上に、四肢を地面そのものに固定されており、一つの個室ほどしか無いスペースに封じられている。
何も無い土の部屋にあるのは、鶴水の海や今昂騎が映ってる所などを映している一つのモニターのみ。
最早、何もできずに牢獄に封じられているようで、やれる事は目前のモニターに映る海と自身を下した男を睨みつける事だけ。
魔術行使すら十全にできない状況に追い込まれてしまった、即ち詰みである。
ミイラ取りがミイラになるとはまさにこの事だろう。本当に馬鹿な真似をしてしまった。俺は効率を求める余り目の前の大きな変数を見落としてしまったマヌケ、という訳だ。
…我ながら、失笑してしまう。>>637
トントン。
「…!?」
「おっ」
その時、ドアを叩く音が聞こえた。
岩壁に囲まれてる先からでも聞こえるデカいノック音。
「ねーねーボス様!!みーんなで迎えにきたよ!!」
「あ、ハナビか?待たせちまって悪りぃな」
「ほーんとっ!!いつまで悪い敗北者なんかに構ってるのぉ?ハナビ様もーう暇なんだけど!!ほら、セリたんも皆も待ってたんだよぉ?」
聞こえるのは、幼い声。
時計塔の平均年齢よりも低そうな、幼い声色。だが、その中に、常人離れした、何か恐ろしいものが秘められていそうなオーラ。それが、聞くだけでも伝わってきた気がした。
「わりぃな、ソイツは俺の責任だ。…そうだ、折角だし入ってこい。」
「えっ!!いいのぉ!?その部屋入っていいのっ!?」
「良いぜ、鍵開けてやる。お前らもそれでいいよな?…よーしOK、開けるぜ。」
気安い声でそう言いながら、昂騎は入口のロックを解除していく。
ガチャっと、扉が開く。
「入っていいぜ」>>639
その瞬間、狂気が、部屋を包み込んだ。
モニター越しに、いや、そうじゃない。
元からいた昂騎と、開いた扉の中から現れた5人の男女。
それ全員から時計塔にて感じていた陰湿さとは違う、恐ろしさ、理解できない狂気を。ダグラスは感じざるを得なかった。
「わぁーっ!!すっごーい、ワルモノの情けない敗者共の大合唱だぁ!!すっごいかわいい、弱々しくて可愛い!!…ねえねえセリたん、イヤホン外してコレ聴きなよ!!この音最っ高だよ!?馬鹿みたいな雑魚共の鳴き声って気持ちいいよ!?」
お団子の様な髪型をした、年に見合わぬ残虐そうな空気を纏う橙髪の少女は、呻き声の方を見て純粋な笑みで嗤った。
「…パス、あたし今ラジオ聴いてるから。……にしても、これだけの奴を全部一人で倒したんだアイツ。やっぱヤバっ…」
茶色とピンクのツインテールをした、冷徹な空気を纏うイヤホンを付けている少女。彼女は、この状況でも目を瞑り、無心で音楽に耳を傾けている。
「嗚呼……巨大な岩の棺桶から聞こえる絶望の亡者の叫びのマリアージュ……人間の汚さと自然の雄大さ、そして盛者必衰を表す作品…汚らしくも美しいですねぇ……!!世界の愚かさを描いた美しい作品だぁ…!!いやあ、ベネですねぇ昂騎さん!!小生こういうのすき……しゅき…!!oh、我慢できねえですよ小生!!ア゛ッああ凄まじい芸術欲が湧いてきたですよ小生はァッッッッ!!」
常人離れした、2mを優に超えるアフロヘアーの奇抜な大男は、その長い両手を上げ、涙すら流す勢いで感動を捲し立てる。
「…成程、この声と空気……雑魚が15人、微妙な雑魚が5人、そして大物が一人って所か?前夜祭にしては上々って所かね」
顔から下を包帯に包み、異常な程胴体が痩せこけ、紫のメイクの様な物をした男は、冷静に、冷徹に敵を判断した。>>640
「………くだらん。見る価値もない奴らだ」
そして、最も奇妙な存在が、最後尾で部屋に入る。
「————!?」
ダグラスは、それなりに強い魔術師の筈だった。
上手く成り上がりづらいとはいえど、落とされる事はなくそれなりの地位を保てる程の実力はあった。
受け持つ教室の、ベテランの魔術師で年季が違う主任ともある程度戦える程には強い。筈だった。
そんな彼が、恐怖を感じた。
画面越しに見ただけで、ゾッとするような。
自分が、まるで今、何かに喰われたような恐怖を。
それは、全身をローブで隠した男。
身長も体つきも、顔も、何も確認できない程に謎に包まれた男。
なのに。その筈なのに。
この、他の奴ら以上の、下手したら昂騎以上にすら感じる狂気は———何だ。
何かがおかしい。何かが、余りにもおかしい。判別できない、論理では証明できない何かがある。まるで、こいつは———>>642
「……わ、わぁあ!!すっごい悪って面してる!!そりゃボス様に勝てる訳ないねこんな奴!如何にもなっさけない悪の顔してるもん、正義のハナビ様達に勝てる訳なんてないっしょ!!さっすがボス様!!こんな奴を旧友って言ってくれるとか温情にも程があるよ最高ボス様!!」
「美しい……通常の魔術師を使った芸術作品としては、これ以上にない美ですねぇ…!!やりやがったですよ、小生感服したですよォ!!」
怒りが、身体に湧き上がる。
ダグラスは、怒りの叫びと共に、身をよじろうとしたが——
「あんまり、抵抗しない方がいいよ」
当然、体を、背後から強く抑え込まれた。
(早っ———!?)
気付けば、ツインテールの少女が、冷徹な目で喉元に長棍を突きつけ、もう片方の手をダグラスの口に当て、抑える形となった。
気付かない程の寸刻に、回り込まれていたのだ。
「…地獄、見たくないでしょ」
「っ…ぐっ……ん……!?」
「おーおー、あまりいじめんなよお前ら。別にコイツをブッ殺.して見せしめにしようって訳じゃねえんだからよ」
「…分からんな。なら、何でコイツをここに置いたんだ?殺.すなら俺が一瞬で骨も残さずやっても構わんのに」
包帯の男が、昂騎に聞く。物騒すぎる会話に心臓が不穏な音を鳴らし続けるが、逃げ場はない故に、聞くしかない。
「そうだな…分からせてやるのさ」
「っ!?」
「ほう…?」
「ダグラスくんよぉ、正直に言っていいぜ?…俺達の計画、無理だと思ってんだろ?」>>643
視線が、此方に集まる。
首筋の棍と、もう片方の手袋に覆われた手が身体と口を抑えつける。
苦みすら感じる圧の中で、息を呑むしかない。
そりゃ無理に決まっている。魔術師の世界全体を敵に回すなんて大規模な真似など不可能だ。
今回の狙いが集積船単体だとしても、あれの組織は只者ではない。それを考え協力を図ろうとした故に、それはダグラスも理解している。故に、それを壊すなど無理だろ……と、言いたいが。答えてもロクな結果になる未来は見えない。非効率的だ。だが答えなくともどうなるか分からんとい、地獄の選択肢。どう答えた物かと、思考の回転を始めようとした時。
「——できんだよ、それが」
目前の男が嗤う。前方、男の左右に立っている男女達も悪辣な笑みを見せる。
「という訳で折角モニター置いたんだし、これを見せねえとな。」
「…何?」
「そんなビビんなって、オメーにビビられんのは悪い気はしねえし最高の気分だが殺しはしねえよ。そういう舐めた目を黙らせんのが最高に気持ちいいんだからよ。…ま、黙って上のモニター見てみろ」
拒否権はない、溜め息をつきながらそれに目を向ける。>>644
だが。
「————は?」
そのモニターには、信じ難い物が———
「———なんだ、これ」
「な?コレで分かっただろ?俺達の覚悟は、生半可なモンじゃねえ。ガチだ。
……そして、勝つ算段は付けてるんだよ。これを使えば例え海の神秘を探求する船でもくたばらせる様な、確実な勝算をな。」
何も、言えなかった。
ただ、恐怖と困惑が、頭を支配する。
「——ハハッ、安心しろよダグラス君?これでもかつて同じ教室だった誼みだ、俺達の完全勝利を見た時に改めて答えを聞くチャンスを作ってやるからな。」
「…!!」
「大丈夫だ、賢いオメーなら結果を見りゃ掌を返すさ!…さぁて、行くぞ」
アイコンタクトと共に、鉄棍を構えた少女が離れる。
再びの地鳴りと共に、周囲の地面が隆起し、ダグラスを覆い尽くしていく。>>645
「———いやぁ、あの面見てたら私たちも今から一杯ころせるんだねって私楽しみになってきちゃったよ!!女帝への第一歩だ!!セリたん!!船の奴を何人ブチころ.せるか勝負しようよ!!」
「別にあたしはいいけど…間違いなく勝負の結果は明白だけど、それでもOK?」
「へえー、やる気十分じゃん!!よーし、いっぱーい悪い魔術師共をブチ殺.そうねっ!!悪い奴は幾らでもぶっころして良いからね!!私達が、正義なんだから!!ク.ズ共は浄化が正解だし!!」
「…はああ。この牢、小生手ェ加えたいですねぇ…!!カハッハッハッ…あの汚らしく美しい棺.桶に、より美しい彫刻をして最っ高の美を小生表したくなってきちゃったんだぜですよォ…!!嗚呼、あ゛ッッッ美しい…想像するだけで汚らしくも美しい…」
「趣味が悪いな…芸術作品にするよりも毒で跡形も無く塵にする方がより良いだろうに。そう、毒だ。粉々に溶かすのが一番良いのだよ。そもそも生かして逃がせば面倒ごとになるだろうが、分かっているのかお前ら」
「集積船…あと数日で潰せる……嗚呼……この時を待ち続けたぞ……あの忌々しき——も、薄汚れた——も、汚い海の匂いが染みついた——も。全て。全て!!私の手で……!!」
噛み合わない様な、噛み合っている様な。仲が良いような、悪いような。そんな狂気じみた会話をしながら、一人また一人と踵を返していく。全てが狂気に満ちた会話は、既に狂っているか、或いは感情を押し殺していなければ常人は平常を保てない程に思えた。
「——ま、じゃあなダグラス君。俺は、破壊王の意思を、あの人の怒りを代行する。だから——— 」
ミシミシと、目前の岩石の壁が迫り上がっていく。
岩石で見えなくなっていく世界で——
「——せいぜい特等席で観戦してな。魔術世界の終わりの始まりをよ」
・・・
あの頃からは想像もつかない、邪悪な笑顔を見せた。>>646
「———ようやくだ。ようやく、アンタの望みを叶えられる」
俺達は、叛転の戦線。
破壊王の魂を継ぐ破壊者、その一つ。
俺達の各々の目的は、違う。
一人は、正義の執行。
一人は、■■の奪還。
一人は、芸術の追求。
一人は、名声の復権。
俺は、魔術世界への復讐と、破壊王■■■■・■■■■■の意思を成す事。
そして、アイツは———集積船の、完全破壊。
俺達のそれぞれの出自も、違う。
一人は、ある地方のマフィアを纏め上げた女。
一人は、山奥の■■が遺した秀才。
一人は、究極の美を追い求める芸術家にして________。
一人は、裏社会にて名を轟かせた■■を使う暗殺者。
んで俺は、時計塔を追放された教室破壊の下手人かつ身の程知らずの大罪人サマ、ってな。
そしてアイツは、___________________だ。ほんと、俺の仲間ながら恐ろしいぜ。>>647
狂気の方向性も違うし、全員イカれた奴らだが、俺達には合致してる目的がある。
魔術世界を壊す事。腐ってイカれた世界をブチ壊し、更にイカれた新たな世界を作る事。
俺達全員にその覚悟がある。それを成せる強さもある。
何年も、この時を待ち続けた。俺達の覚悟が、覚悟のない世界をブチ壊す刻をな。
だから。さあ……始めようぜ。
世界を壊す最強の喧嘩、その第一夜。
まずは集積船。お前らを、海に沈めてやるよ。
「あ、そうだ。忘れちゃいけねえ。いや、忘れる訳ねえな。」
忘れる訳がねえんだ、アイツは。
ある意味、もう一つの最大の目的が、俺には、いや、俺とアイツにはある。
昂騎は手元のスマホを付け、画像フォルダの一番前を開く。
その画像には———一人の男が映っていた。>>648
顔に二つの傷がある、褐色短髪の青年を見て、男は優しい笑みを浮かべた。
「待ってろよ、砕城凌牙くん。俺が、いや———
俺達がお前を、■■してやるからな。」prologue 完
予告
「俺達は…運命共同体って奴、なのかもな。知らねえが」
「大丈夫、一緒にいるよ。——だってあたし達、家族でしょ!」
あたしは、地獄にいた。
でも、あたしはあんたに救われた。
「この世界は地獄だ。地獄なんだ。……だから、あたしは———!!」
だから、あたしはあんたを信じ続けた。
———だから、大丈夫。
あたしが、兄ちゃんを———
「——悪いけど、運が無かったって諦めて。
———始末する。」
———アイツらから、救うから。>>653
秘海集積船外伝I 叛逆者と破壊の戦線
第1章
STRUM OF FRENZY
「……ああ、覚悟、決めたよ。」
——ごめんな、______。
これは。運命が、叛転する戦い。
2024初秋、強襲開始。以上です
これでプロローグ完、遂に第1章突入です。
ちなみに全3〜4章構成の予定ですが、長さとしてはアニメ1クール分くらいのイメージです。前半で戦いながらリョーガ君の過去を深堀しまくる→後半で船を巻き込んだバトル勃発って感じの予定です。ちなみに船側にもかなりの脅威を仕込んでますので大丈夫です
そんで叛転の戦線の新キャラ6人なんですが、全員ベクトルが違う感じの良いキャラになったと思います。俺は全員好きですが、皆さんにも1人くらいは気に入ってくれる子いたら良いなぁって感じ。ちなみに第一印象で気になってる奴いたら感想で教えてほしいです!
第一印象は小物だけど、ストーリーで深みを増やして殴っていけたらなってつもりで行きます。シナリオで殴るぞ…!!
と言う訳で、これからよろしくお願いします。
感想おねがいします!そういや名前書くの忘れてたので叛転の戦線のキャラ名をここで出します
1.破間昂騎(はざまこうき) 首領兼今回の凌牙に立ちはだかる大ボス。さっきの絵のセンターの奴。
2.花京院競奈(かきょういんせりな) ピンク茶のツインテで傷っぽいメイクしてる奴。プロローグ12話の子。右から2番目
3.天王寺ハナビ オレンジの団子頭。左側でウィンクしてるロリみたいな奴。
4.コルト・サイクス 一人称小生アフロ変態の奴。身長230cmというモートン先生もびっくりの巨体。
5.??? 一番右の腰細ニキ。
6.??? ビジュアルには映ってないフードの男。船をなんか凄い恨んでる奴。
ちなみに個人的に今回の新キャラで気に入ってるのはアフロ小生ニキことコルトさんです。正直評価どうなるか分からない奴が多い中でコイツはある程度反響出そうだなって確信があります。コソコソ話
覚悟周りの持論の話は型月流敵の美学感出したいと思いながら書きましたが、書いてる時にブルアカの方の覚悟が思い浮かんであのハイレグが脳裏をよぎってしまいました。血迷って頭おかしいネタ絵を描きそうになったし今後も血迷ったら描く可能性あるの怖い
>>616
よっしゃありがとうございますー!
大まかな雰囲気はイメージできたので準備しときますわ
>>632
めっちゃいい回でした…音楽会パートすき。すっごい良いオシャレ感と異国情緒感出ててBGM勝手に流れそうなくらい雰囲気出てました。
そして謎の色白おじ…なんかもう既に大物感出てますね。こういう正体がはっきりしないけど強そうかつヤバそうなオーラ出てるの大好き…真似したい…
そんで旅先の水……ふーん?>>632
この全体的な熱量とノリの良さよ
見てるこっちまで引っ張られそうになる圧力に満ちてますねぇ
そして最後の方に出てきた白髪男性は、一体…
>>655
うーむ戦線メンバーから漂う全体的な世間知らずというか、頭脳指数の低さよ
辛辣な言い方になりますがここまで始まる前からダメさというか、失敗しても絶対ろくな方向に転ばねえ予感がひしひしと伝わってくるキャラは中々(嫌な意味で)清々しいものを感じますね
ただ、それだけにダグラスが言葉を失った『何か』の正体が気になる所
幻想種の生き残りでも手懐けたのか、それとも神代の厄ネタでも掘り当てたか…?
新キャラの中ではローブの男が気になりました
やはり正体不明のキャラってのはそれだけで惹かれるものです
>>657
伊草確認しましたー
この後はうちか剣陣営さんの視点で戦闘描写って具合になりますかね?>>659
大丈夫です、俺も正直「あれ、こいつら割と小物じゃね?」と思いながら書いてました。多分ニコニコだったら「うわでた」「少年漫画の初期の劇場版でよく見るやつ」「ホビアニの敵」「デ◯エマの敵陣営」「六馬鹿」みたいな赤文字が出てくるやつ
でもまあアレです、少なくともこの中の半分はここから株が上がると思ってます。本当にどうしようもないやべえ奴もいますが、掘り下げれば味が出るっぽい奴も混ざってますので期待してもらえれば。
何かはですね…集積船の脅威になり得る程の切り札って何だ?って自問自答し続けて編み出した奴です。お楽しみに
ローブの男はですね…本格的に牙を剥くのは後半になってからですが本当にとんでもねえ奴なので…色んな意味で今までの京極産の常識を破壊する奴です…>>655
>>656
野卑よ!野卑ですわ!直接的に言うとどうしようもねぇワルの匂いがぷんぷんしてやがりますわこの連中!
えっらい自信満々に『船』落とせる気でいらっしゃる。なに見せてくれるんだろうなぁ
っていうか妙にクセ強いアフロの人モートンよりでっかいのか…しゅげぇ…
>>657
確認しましたー
ついに逝ったか進三郎……死ぬ死ぬ詐欺の域に片足踏み込んでた進三郎よ、安らかに眠れ……しかし変わらぬクッチーの油断ならない死霊術師っぷり。なんか罠も追加したようですし
このあとの手番は騎陣営か狂陣営ですね。順番的には騎陣営かな?
>>658
今回一番……いや二番……まあまあまあけっこう苦労して書いた演奏パートでした。お楽しみいただけてなによりなにより
そんな大物だなんてそんなまさか。ちょっと踊ったら肩で息するくらいに運動不足のおじおじなんですよ?
>>659
ペリマンニのぱぅわーはスゴイ(n回目)熱量も声量もやばやばのやばです
あの白髪野郎はですね、まぁ、しょうもないヤツです今のところの反応見る限りアレですね、皆さんの予想以上の衝撃を今後1〜2章だけでもブチ込めそうで楽しみです。
あと今回の敵の台詞はよく覚えといてください。「あれ…?」って違和感に気付くかもしれませんし、少なくとも展開進んだ後に見返したら意味が変わったり「そういう事か…!!」ってなる奴もあります
地味に構想2年なので伏線も既にかなり仕込んでます。ガンガン考察しながら楽しんでほしいです
>>662
大丈夫です、今はFGOでいうメインストーリー序盤の敵陣営集合初登場シーンみたいなモンです。ここからどんどん色々な面が見えてきますから。ただの下衆敵ではないですから
デカいですよね…このデカいアフロおじさんが「小生美しすぎてどうにかなっちゃうぜですよォォォォ!!」って叫びながら両腕上げて涙流すんです。怖いですね。
とりあえずコルトさんは、前々から言ってた最高にキモい(褒め言葉)敵の正体です。コンセプトは面白ヤバい敵。願わくば完結後もPCにしたい奴の一人です。
1章から動き始めますが、面白いし癖の強い奴っていう部分とヤバい奴って部分が同居してるのでお楽しみに。コイツが標的にする奴が判明した時の悲鳴が楽しみですよ俺…
>>663
ヤバい奴らではありますが、一枚岩ではなくそれぞれの目的があるってのがポイントになるかもです。誰と戦うのかを予想するのも楽しいかも
全員野卑に見えて、割としっかり美学とか覚悟とかそいつなりのしっかりした目的がある奴はいます。どいつがどういう奴なのかって考えながら見ると楽しいかも
>>657
宗谷さん……最初は何だコイツと思ったけどいい奴だったよ…合掌……でも刹那ちゃん達から見たらよく分からないラーメン出前を妨害したオジサンなんだよね…(召喚回)
それはそれとして遂に激戦開始って訳でワクワクしますね…!ここからどんな感じになるのか楽しみです。
あと裏でも話しましたが後半で趙雲vsパロミデスはやりたいですね。楽しそうゼラチンとは一生仲良くなれない(何度目かの失敗を前に)
それはそれとしてセシボンが仮に初期メンであった場合名無しの教室は「名無しに入るとパラチンタと共に弟/妹の称号を押しつけてくるネズミが出迎えてくる」という噂が付与された期間があると思います。なんなら今も
そしてそうなるとアスタムさんやローザさんへの言及も書いていきたいし経歴も少し変更を加えたいところ…
>>599
跡継ぎとか考える必要もないのでそりゃもう気楽です。噂話といい、いつかどこかで刺される運命でもおかしくない要素に溢れた男
セシボンはいかんせん環境が…ギャング参入後に付き合うハメになったこともあったでしょうし。本当にパラチンタ以外は治安最悪チンピラでございます
ヨモはどこまでも一般人。魔術師向いてないよ多分
>>601
そうですねぇ、強いて言えばシウンさんはレディである以上控えめでしょうが、当の本人が奔放であるためやっぱり下世話かも
二人ともタイプの違うダメンズだからお互いがお互いの接し方やプレゼントにごちゃごちゃ抜かしててほしい…そしてデセフィオくんあたりに批評で仲良くぶん殴られてほしい
>>603
ほうほう魔術使い寄りな…となると少なくともガントレットは不使用になりますね
うーん結構戦闘の流れが変わってきそう。加入時期によってスタイルに変動ありとなると贅沢な悩みになっていくちょこっとキャラとアイテム紹介
「無計画の翁」
アトラス院の上級教官。アトラス院の錬金術師らしく滅多に外に出てこないインドア派……なのだが、本人の姿は一切ないくせにふらっと外側に何かしらのコンタクトを取り己の系譜となる弟子を増やす妙にアクティブすぎる人
本人に性別を聞くと男と答えることと少なくとも七十年は活動してるから「翁」呼びになったが本当の容姿を知っている人は殆どいない
無計画に多くのことに関与しているように見えるからこそ「無計画の翁」と呼ばれるが数年、十数年、あるいは数十年後に芽が出てその答えがわかるなんてザラである。天墜聖杯戦争では撫海に技術を教授し、アインとかマリナとかその他諸々とやった例の会議で「女神の脚本」を見抜いて投票権を放棄した
殻の中の宙(Everyone’s a star)
ラヴギッドに伝わる小さい手のひらサイズの箱のような礼装。使用者“ではない誰か”が魔力を通して詠唱をすることで人一人が入るぐらいのサイズに展開され、内部では空間歪曲により化粧台から衣装のクローゼットまで全部できる広々とした空間が存在する
どの衣装や化粧道具も一級品な他、この内側で装い、そこから出るということで古来からの化粧と存在の変生の伝承概念に呼応して「生まれ変わり」とも思えるように魔術的な意味を持たせる
本編においてはツユがリストアップされた6人それぞれに最適なファッションやメイクを施しコミュニケーションを取ることで見事“心の底から恋させる”ことに成功した。一人につき大体約30分。あまりにも魔性の手練手管であった
>>632
むちゃくちゃ陽気で楽しそう……!とか思ってたらなんか思考が誘導されててコワイコワイネ……そういや裏ペにダヴィについて簡単な返答をしましたので
>>655
改めてみんなビジュアルが濃すぎる
ヴィランやぞ!!みたいな雰囲気がぷんぷんと出てる……破間さんのビジュがシンプルに好きです>>566
昔からの者も、新しく出来た者も、ひとしくいろんな絆が指の隙間から零れ落ちてしまっている…まだ完全に渡りきってはいないとはいえこんな状況が展開されるとか世界がナキくんに厳しい
そしてついに決断の刻。あの時シャワーと共に嗚咽を溢した彼、井戸に腰掛けていた彼、そして悦楽を知った彼。どれも地続きなナキくんなわけですが、この過酷で仄暗い思春期の今彼は変化するのか成長するのか…
あとこれは本当に余談ですがジルさんの詰問時のテンションの上がり具合から彼女の自分の中でのイメージCVが戸松遥さんになりました。昂りがとても良い…
>>610
あまりにもお祭りらしすぎるお祭り(イベント)…だがそれが良い!ハロウィンだし!むしろそこが良い!
巫女さんも良い性格してて魅力的ですね。めちゃくちゃショップを担当させたい台詞群
自鯖だとやっぱりサルダナパールかなぁ、祝祭だし!狂気:A+だし!ハロウィンというのもあってモレーちゃんよろしく邪神後輪させようとして事故るミニシナリオ要員に使いたいカモー!
>>632
大熱狂!ペリマンニの足踏みは禹歩を彷彿とさせますが彼ら彼女ら自身はあんまり神秘とか考えてなさそうで、ひたすらに陽の気が満ちていますね…メレクさんのピアノもこれには形無し是非なし心なし
以前言っていた死霊病棟でのすれ違い二人組の男性ともここで初顔合わせ。体力が極端にないインドアなこの感じ、Ⅱ世を想起させますが…お医者、お医者なようで。ルナちゃんの不可思議な強迫観念は医者にかかる患者のそれ…だったり…?(トンチキ考察)
>>655
オレンジちゃんハナビちゃんっていうんだあ…一人称ハナビ様で尊大メスガキチックなのに「ボス様」って呼ぶの可愛いな…酷い目に遭ってそうだし遭わされそう。というかこの戦線みんなからそんな気がする。コルトさんは多分自業自得要素強そうだけど…()
予告も平和なものから不穏なものまでよりどりみどりでワクワクしますね。しかも「覚悟」に「運命」。型月魔術世界の中で二次創作のオリジナル組織として異色なものであった『船』が舞台でありつつもFateの代名詞ワードが見えていっそうワクワクで、と同時に凌牙センパイは何を謝っとるのじゃと。カステラに事件後いじられてもらうのだからそんな不吉な終わり方しないで…とりあえず戦線が予想より好評っぽいので戦線のイメージCV考えてみます
とりあえず競奈ちゃんがCV鈴代紗弓さん(ロリ期が高めの声で現在の戦線期はフリーレンのラヴィーネちゃん位の声色)なのは確定なんですが、昂騎は荒々しめな鈴木達央さんか石川界人さんかのどっちかですかね…他はまだ本格的に出したばかりなので話したり聞くのはやめときます
>>668
おもろい狂人、お辛い悪人、ヤバい狂人、怖い悪人など色々よりどりみどりですよ。破壊戦線は狂人のバァゲンセヱル也!!
裏ぺの話はですね…まあそういう事です。既に色々ヤバい片鱗は仕込んでるって訳です。
>>669
ストレートにだらしないダメンズVSきっちりしすぎて逆におかしいダメンズって訳ですか。勝手に戦え!!(某サメ映画)
これは敢えて貴族のドラモンド先生に正座説教ルートもアリだと思うですよ
>>670
新たな聖杯大会スレヴィランズかつ初の集積船ヴィランズなのでね…良い掴みのインパクトを当てられた手応えを感じてて嬉しいっすよ
正直昂騎くんは特に気合い入れたし俺の思う好きな悪役像をかなり入れた奴なので、今後に期待してほしいです。進んで色々見えてこれば見えてくる程見る目が変わる奴の筈。あと完結したら単体で聖杯戦争とかでも暴れさせたいと思ってたり。
ビジュアルはですね…格ゲーの悪役感+マフィア的な悪人風カッコいい雰囲気にしたかったので気に入ってくれて嬉しいです。俺もこのビジュアル好きです
>>671
ハナビちゃんはアレですね、「女児アニによくいるメスガキ系悪役」的なイメージをブチ込んでたりしますね。競奈もですが割と女児アニの悪役みがかなり強いし良いキャラですよ。
大丈夫です大丈夫です。昔作風が爽やかだと納言さんが言ってくれた俺を信じてください。少なくとも尊厳破壊までは行かないです。多分、きっと、メイビー
コルトさんはね…ある意味シンプルにストレートな悪役みたいな感じですね。もうストレートに変態で濃い悪人、他より秘密も複雑な物も少ない単純に面白ヤバい敵キャラって感じです。ある意味一番分かりやすいし一番すんなり飲み込める新キャラかもです。
予告はもうですね、色々見せてます。ですが多分予想外の展開とか事実もブチ込める筈。1章でもアレとかアレとかのスレの反応マジで楽しみ叛転の戦線の競奈ちゃん闇堕ちを見たカステラ君「NTRじゃないですか〜〜〜!!!」
海月「寝てから言え!!」
本当はパロ絵描きたかったけど体力尽きたので供養
寝ます言い忘れてましたが今回の投下分でやっと初っ端のシーンに帰ってきました
体感的にはようやく折り返し地点というところです。もうしばしの間お付き合いくださいませ
>>669
ぜ、ゼラチンとの間に一体なにが……
外から見るだけでも不良がたむろしてる、ネズミが湧いてる、
入ってみれば弟or妹扱いされてパラチンタ渡されると……何の教室かわかりゃしませんね
>>670
なんか思考誘導してそうなコイツのことはどうか覚えててやってください。絶対に後で出てきますので
あ、裏ペ確認しました。今書いてる雰囲気的には影響ないっぽいんで無事に書けそうです!
>>671
あるがままの音楽やってるだけですからねぇ。彼らの演奏は神秘の有無に左右されるもんではないのです
あ、バレちゃった。お医者さんなのは合っております。でもルナを患者扱いすることはないでしょうねーふぅ、やっと休みが取れたぜ。
ユージーンさん、クッチーさん、ペレスの更新確認しましたー!>>676
コッチは連休が終わった。諸々が全く進んでない……>>566の続きです
『流れ星/表』
思えば、最初から最後まで。誰かに迷惑をかけてばかりの人生だった。
生き方が人間社会に適していない。願望が人に交わることに適していない。綾姫ナキという存在は、どこまでも人類とは寄り添わない生き方をしていた。
生命は、生きていく際に責任を背負う。それは大事な血族や仲間の命であるかもしれないし、何かを食い潰して生きていくという本能や生態に近いものかもしれない。無自覚であってもそれを担い、担うからこそ生命体は同胞を手に入れられる。同じ責任を持つもの、いずれ持つもの、それらで互いを共有することができるから。
しかし自分はそうではなかった。魔術も何も知らないただの少年でいられたときは人間のままでいられたのに。魔術というものを知り、それによる超常的なものであることの快楽を知った。そして選んだ選択は、やりたいことをやるというものだった。他者に降りかかる苦痛に目を背けて。
己の所業に疑問を持たず、ただ悦に浸る。踏み躙り、弄び、しかして一切の疑問を持たずにここまでやってきた。そんなものが“人間”の仲間入りを果たすことなどできるはずもない。たった一人、現在の人類からは外れた存在として孤立するしかない。こうなったのは他の誰でもない、己のせいである。人として受け止めなければならない咎を何一つ受け入れようとしなかった。自業自得、そうとしか言い表せない地獄。「世間一般では、それを悪と呼ぶのだろう」
大事な人を失った。大事な人を傷つけた。それは全部自分のせい。こうなったのは自己責任。人としての責務を放棄したから。そんな自分が、まともに生きていけるわけもない。そもそも社会に寄生し他の生命体を食い潰さなければ生きていけないモノと化した自分がそんな風に存在していい道もない。簡単な話だ、化け物は化け物らしくあればいい。人を喰らい、社会を喰らい、星を喰らい、最後にはたった一人の新人類として宙に旅立てばいい。その合間に誰かが自身を打倒したならばそれでも良い。いや、そうであれ。そうでなければ、ここまでの生涯に何の意味も宿せないから。
「生きているだけで罪深い。けれどそれを不快だとは思わない。ああそうだ。いけないことだってわかってるのに、反省できないんだもん。だったら仕方ないよね?」
誰かを壊すことは気持ちよくて。そのまま取り込むことが気持ちよかった。きっとこれが、自分の生命体としての本質なのだろう。傷つくのも、傷つけられるのも、気持ちいい。胸が躍るしとても楽しい。肉を裂き、骨を砕き、血を啜る。脳を削り、魂を侵し、心を壊す。
それがどうしようもなく愉しくてやめられないし、反撃されたら嬉しくって涙が出てくる。虚しいけどこれがきっと自分の本性。これを拒むということは生涯において食事と睡眠を摂らないことと同義なのだ。本来辿るべき運命から転げ落ちて、ここまで堕ちた。這い上がろうなんて思い上がらず、地べたを這って生きて行け。
「でも不思議だ。俺、全然ナキのためなら命なんて捨てられるな」
「ええ本当。使命なんかよりもこっちの方がずっと大事って今になって実感するなんて」
「お前に、幸せになってほしい。誰かを傷つける形じゃなくて……誰かを救う形というか、方法というか……そんな、みんな幸せになれる、何かで……」それでも、思い上がることを許してほしい。そうでなければ、彼らがあまりにも可哀想じゃないか。自分のために、ではなく。他人のために、改めて責任を背負うチャンスをください。だってそうだろう。そうじゃないと、なんのために。
「恥知らずで何が悪い。それが生きるってことじゃないか」
「………へぇ」
怪物でいい。人であることなんて捨てていい。ただ、怪物なのだから。恥も外聞も全て捨てて、やりたいことをやったっていいのだ。彼らが望んだように、自分を大事にしながら善行を積む自分に戻ったって構わない。人間じゃないから別に恥ずかしくもなんともない。というかそんなこと聞いてくるお前(ジル)の性格が悪い。
「良い生き方を望んでは行けないなんてことに縛られる方がみっともない。生き方なんて自由に選んでいいし、どうやって生きていくかも自分で選んでいい。……今までずっと、責任を背負って来なかったのは認める。だから今度こそそれを背負う。背負って善いことをする。何を“したいか”じゃなくて、何を“する”のか。大事なのはそこでしょう」
「では、あなたの内に燃え盛る魔性は?それらは全て封じ込めると」
「何で?趣味と実益兼ねればいいじゃん。度を越さなきゃ楽しんだって問題ないって僕は思うけど。というかそんなので白黒はっきりつけたがるのって潔癖すぎない?最新の怪物は良いとこどりをするんです!」
例えば、今までやってきたように。敵を倒して誰かを助けながらも倒す過程で快楽を得るということは可能だろう。純粋無垢な善行とはまた異なるが……そこも大人になった、ということで。そればっかりはロートゥスには譲れない。自分の色だと思って許して欲しい。気持ちいいことが辞められないのだ。それでもやれるだけやってみるから。それを大事な人たちが許してくれたから。「大体さ……」
「………っ!?」
「なんでそっちが見定める側みたいな面してんの。思い上がらないでよ、そっちは僕のサーヴァントでしょ。僕の使い魔なら僕の言うことを聞けよ!」
調子に乗ったジルの胸ぐらを掴んで怒り混じりで怒ってやる。主人の命令も聞かずにいつのまにか男体から女体に戻ってるし。許せない、そんなやつの言うことなんて聞く必要ない。こっちに従うべきだ。そうだろう?
「それが嫌なら殺しに来なよ。僕は容赦なく令呪使うけど!」
「………なんだか、随分と」
「うるさい!僕がマスターだ。そっちがサーヴァントなんだ。それなのに僕のこと隙あらば傷つけようとして……!」
「そこまでよ。勝敗は決したわ。私とジルの間の賭けはお終い。だからこれ以上そんなこともさせない。そうよね?」
有無を言わさない凛とした声がジルとナキの諍いを遮る。姫君が顕現したのだ。これ以上顔を合わせるときっと言い合いでは済まないと察したのか、ジルを一本のナイフの形にして消失させた。本来はどちらか片方が顕現すれば蝙蝠やナイフに変化するものなのだ。主導権を普段出て来ない姫君が明確に握ったからジルがそうなったというだけ。これでも従者としての身分を弁えているから。「あなたは“善き存在であること”を選択した。だから私はその選択を尊重します。たとえジルが、内心どれほどあなたを殺し.たいと思っていても私がそれをさせません。そう誓うわ」
「……ジルさんの方が信頼できないけど」
「私の意志に逆らうことなんてさせないわ。何をするにも私の赦しが必要だもの。……私があなたと殺し合わせたいと思わない限りは」
「ちょっとそれもアリって思ったでしょ」
「思っただけよ。あなたに従っている方が面白いって魅せてくれたらそれでいいの」
血は形を成し、剣となる。握る姫君の姿は融け落ち、黒々とした鎧を織り成していく。金髪紅眼の王子然とした姿へと変化する。従者が勝手に約束を破ったから、主人としてその代わりにということなのだろうか。そういうところが割と律儀だ。
「さあ、アーチャーはこちらを捕捉したぞ。どうするマスター」
「もちろん壊す。壊して、父さんたちを安全なところに置いてきて……その後は容赦なく他の群体もぶっ飛ばす。きっと胸がスカッとする」
「ああ、それでいい。獣のまま人の世界に生きること。なればこそ、真に新たなヒトの形として新生するだろうよ」「………カルマ値変わったかな?だいぶ分岐が良い方向に……」
何故かはわからない。けれどセオリは地下街での様子をもとに最悪だった分岐が良い方向に変わったことを悟っていた。使い魔に監視させてはいたもののまさかこうやって転がるとは。最悪、自分の手でナキを殺.すことも考えていたのだけれど。
「まあ悪い話じゃない。……ボクとしても無駄に人を殺し.たいわけでもない」
「……!」
「わかってる。わかってるよセイバー。そろそろダンジョンボスのお出ましだ。ステージギミックはまだ着いてないけどきっとどうにかなるだろう」
かつての光景にこれは似ていた。汚染されたあの学園都市で、友だった花炎の竜女はその身を薪として虚の氷墓と相討った。あの時、片田舎を充して造り替えた呪詛の汚染濃度は限りなく。霊脈の瘤に宿り分散するこの呪いもそれに似ていた。一つ違うのは、神に由来するものかそうでないかというだけで。
「やあ、こんにちは。君の大嫌いな神様を連れてきたよ、アーチャー」
「ああ……ああ゛ァ゛ッ゛◾️◾️◾️◾️◾️!!!」
「ほらね?セイバー、地盤を壊さないレベルで思いっきりやってしまって」
シナリオE48、プレイスタート。
以上です。こちらが表なら流れ星の裏側もありますが……まあ主人公は一人ではないので名無しのみんなには時間と空間を無視してサイゼリヤで間違い探しに没頭してほしい
そしてそれを嗜めにきた先生方も一緒になってテーブル囲んで悪戦苦闘してほしい。そんな風な妄想で月曜日を乗り切りました
>>657
遅ればせながら拝読いたしましたー。二対一でもブレない、どころか主人公じみたことまで言ってのけちゃうパロミデスさんマジパロミデスさん。手段がアレとはいえ指針自体はだいぶ参加者として真っ当にルールに則っている朽崎さんといい、他者視点では見えてこないような軸が見えるところが複数視点のメリット
そして進三郎さんは…もうダメみたいですね…これこの後宗谷邸は焼け落ちるだろうし身元不明の遺体エンドなのだろうなぁ、哀悼
>>672
えっよろしいのですか…?こちらとしてはよろしいどころかむしろ是非にと言いたいところなのですが…よろしいのですか…!?
>>673
はいはい、京極先生!ハナビちゃんには乾夏寧さんか春野杏さんが合うと思います!
>ドラモンド先生に正座説教ルートもアリ
いっそのことシウンさんにズバッと言われたりしても…こう考えると講師陣もかなり賑やかに、かつ距離感が近くなってきましたね
>>675
ゼリーやパンナコッタを作るにかけては並ぶ者なし、それが中納言でございます(既に三日目に突入してなお固まらないスイカゼリーを前に)
ほうほう、ルナちゃんを患者として見ない…となると異能とかそっち系ではない感じかな?気になりますね、とても>>685
つまらないレッテルや価値観に縛られるよりはもっと趣味も実益も満たしつつ生きていきたい!というリベラルな精神
開き直りと言うが易しですがここまでの道のりを考えるとまあ成長かも?
>>687
怪物である、だなんて言ってはいるものの矛盾に生きるのが型月における人類の特徴だと思うのである意味やっぱり「新人類」なのかもしれません
花炎のお話はかつて仲間だったとある信心深い少女のお話、ということで。紛れもなくヒーローだったその行いは今でもセオリの胸に刻まれています
「ルート分岐を聞きたい?うんざりすると思うけど」
>>686
やることが今個人ss除けばペレスしかないので多分全然可能だと思われます
マスターとサーヴァントで、でもなく複雑なストーリーもなくムカついた側とムカつかれた側のコミュニケーションと殺し合いだけなのであまり悩まずに済みそうですしちなみに戦線メンバーは身長順だと
ハナビ(159cm)、競奈(173cm)、毒ニキ(180cm)、昂騎(193cm)、コルト(230cm)です。うぉ…小生ニキでっか…
参考になりそうな船メンバーの身長交えるとジャスミンちゃん(157cm)<ハナビ<ヘレナさん(船女子最高身長170cm)<競奈<毒ニキ<リョーガ君(186cm)<昂騎<レリックさん(船最大身長、195cm)<コルト (ローブニキは身長不明)になります。
コルト「カハッハッハッ街を歩いている時に周囲の凡才達が皆此方を汚らしくも美しい物を見る目で見上げてくる快感、その時はまるで小生自身が彫刻になったかの様に感じられて身体中を汚らしくも美しい快感が包み込んでクッソキマるですよ」
はい、お分かりでしょうがその気になれば怪文書や迷言を無限に生産できるポテンシャルを持っていますコイツ
>>678
敵揃い踏みシーンにド派手に絵をブチ込みたいなってのは初期から考えてたんですね。でも初期の絵柄でコレ描いたら大惨事なってたと思うのでそういう意味ではここまで長引いてある意味助かったのかもしれない。
はい…コイツ暴れるのは比較的後の方ですので楽しみに待っててください。しっかりやりますとも
>>686
乾夏寧さん…コユキ系の声ってコトですか!?アリですねアリアリのアリです!
それにしてもイメージCVコユキの子とイメージCVノア(声の雰囲気は違うけど)の子がいて、計算得意なダグラスさんもちょっと登場してて、ついでに汚いゲマトリアみたいなアフロおじさんもいる…もしかして鶴水市はミレニアムだった……?(暴論)(圧倒的失礼)そういえば伊草槍VS弓はもう終幕しているわけですしもうwikiに登録しちゃっても良いですかね?
そして全部は長いのでどこで切るか、名前をどうするかとか話しておきたいです
>>688
それでしたら自分の方も現状伊草だけで、かつそれも待機中なのでお言葉に甘えさせてもらいます…感謝感謝
対戦系のリレーは聖杯戦争以外だと初めてなのですがまずは戦闘スタイルとかの詳細を確かめ合ったりすべきなのですかね?
>>689
ハナビちゃん意外とおっきい…てっきり150いかないくらいかと…
なぁんか全体から舌足らずな印象を受けたんですよね。阿澄佳奈さんとかでも良いかもしれない(例:茶々)
ミレニアムにはゲマトリアは本格的には介入してないから!…じゃあこの一般通過コルトさんはいったい…?()
>>690
そんな感じですね。で、テレータは、まあ末であった自分に嫌気さしてるって感じだったのがダグラスさんが来て花開いたイメージなので中期でシウンさんの後にしようなかと
なんか謎ですけど物の変化とかに一番気づきそうなのはデセフィオくんですよね、わかります。ファッションに気を遣ってて目が肥えてるのが所以なのかしら
ヨモは途中で「ここファミレスなのに何やってるの私たち…迷惑じゃない…?」って冷静になってひとまず注文を…と切り出すところでルナちゃんが「あー!あったあった!」って何かしら間違いを見つけて流されちゃいそう>>684
よく言ったナキ君!!
しっかり筋が通ってるようで、若干言葉の節々に子供っぽさとか屁理屈感も見えるのがまさに思春期の答えって感じでいいですね。
そしてナキ君が目覚めて此処からがアーチャー攻略戦な訳ですが、セオリさんやっぱり頼りになる感と安心感とコイツとその内戦うんだよな…強そうだな…っていう恐ろしさが同居してますね。そしてこれは裏側だと奴相手にあの人の助力であの子が覚醒する感じなのかな…?楽しみです
神回でした
>>692
実は戦線の身長は大体船メンバー、特に今回主に絡むメンバーを見ながら調整した部分はあったりします。ロリ系と思わせて意外に身長高いんですよね。戦線女子陣は巨乳ロリとスレンダー太もも女子という別ベクトルにフェチい子なラインナップでございます。でっかい残虐女子と細い冷徹女子、あなたはどっち派?
大丈夫です知ってます。ミレニアムは最推し校なので。ただコルトさんの今後のムーブとか考えると割と暴に寄ったゲマトリア感あるなって感じなんですよね…ちょっとネタバレ有りですが一応根拠を下に↓
nzga7ys/\、cdw]d@ta7ykb5=4zhdezwezw<oei6cettzqlr.
あと弓VS槍wiki投下は賛成です!分け方については基本的に弓槍視点を1ターンずつセットにするのが普通に区切り良さそうでいいと思いますが、でも正直脱線開始の弓側回は単体で置いてもいい気持ちもあったり。
あとタイトルは、個人的には同じタイトルの後ろにパート毎に違う言葉入れるのを推薦したいなと。
突貫で考えた仮案の例だと
◯◯〜開戦〜
◯◯〜疾風乱舞〜(ランサー風ブースト解禁辺り)
◯◯〜白光招災〜(アーチャーがランサーの胸にダメージ与えてから脱線始まる回)
◯◯〜光煌相剋〜(決着回)
みたいな感じで、ランサーっぽい単語とかアーチャーっぽい単語とか列車爆発の災害っぽい単語をカッコよく入れる、みたいな。どうでしょうか?教えて!セオリ教官!もといセオリのゲーム実況ルート分岐回収編によるとここでナキが悪であることを肯定した場合、「じゃあ私の大好物じゃん!」って歓喜したジルが嬉々として殺しにかかってナキも「僕の邪魔する女はいらないから潰しちゃお」でバトルが始まってたらしいです
「でも互いに互いを嫌ったりする感情はないんだ。キャスターは親愛なる同胞(えもの)として、ナキくんは遊びがいのある玩具(えもの)として捉えててむしろ喜ばしいとすら互いに思っているよ」
「選択肢次第ではナキくんが殺されるか逆にキャスターを心身ともに完全に服従させるルートに分岐するね。どっちも閲覧注意な雰囲気になりそうな気配。レーティング引き上げないとね」とりあえず対クラッフくんの時のセシボンのスペック・姿勢みたいな…こんな具合で伝わりますかね…何か詳細詰めるべきところとかあるでしょうか?
【戦闘スタイル】
お互いの体格差・武器種などからアドをとるために各種銃器と近接格闘を組み合わせたガン=カタスタイル。ほかにナイフを使うこともある。
また今回でいえば講師の監視の目を掻い潜る必要があると踏んでいるため、敢えて大ぶりに動いて設備を壊したりして目眩しを試みる。
【魔術】
どれもが初歩的。刻印のおかげで『境界記録躰』の行使は他より半歩は抜けており、強化と合わせて400年級の存在規模(スケール)での運動が可能。ちなみにこの時の起句詠唱が台詞例にある詠唱。
400年級の生命として魔術の出力も階梯が高まるはずであり、本来なら小さな火球程度しか生み出せない元素変換でさえも炎の海を形成し得るほどになれる…のだが、複数の原理が異なる魔術の並列使用は当時のセシボンには早すぎる芸当であった。
なので殴る。レベルを上げて物理で殴る。神秘を知る人間であればそれは屋久島の大杉で野球をしているようなものであり、あまりにも大味で無二無三なように見える。
魔術についての知識も乏しく、「何か仕掛けられている」と勘ではわかっても詳細がわからないのでとりあえず突っ込んでいく。「ある」ことへの警戒は十分だが内容の考察や対策は一切捨てて自身のスペックだけで押し切ることを旨とする。
「武器庫」としての使用もその時に切り出すのみで基本的には神秘が宿っていない拳銃と体術で応戦する。裏を返せば、相手が「魔術師」であり、そしてこれは「魔術戦」であると判断した時点で出し惜しみはしなくなる。
(今回の場合、クラッフくんは教室入りたてで魔術師としてより魔術使い的な戦いをするとのことなので初動では輪転機構は浮いてはいるものの傍に控えているだけ、という形になります)『映写機』による回帰術、いちいち書くのが面倒なので名称を付したいところだけどセシボンが学のある格好いい名前を思いつくとは思えないジレンマ
他者の術式に名前を与えるのって魔術師的にはどうなんでしょう、ややもすればⅡ世級の蛮行になりかねない気はしますが
>>693
スレンダーAカップ陰険ロリを所望します(強欲)
自分はハナビちゃんを登場時から気になってましたので残虐と呼ばれる彼女の所以を知っていきたいですね
そうですねぇ、あまり更新欄を圧迫させたくない気持ちもあり…個人的には前中後編の三部構成で割り振れるのなら重畳だなと思っているのですが
名前案はそういった感じでも良いですし、三部構成にするなら〇〇(前編)or(一)とかでも悪くないなと考えたり。でもドラマチックにするならやはり京極さん案を採用したいですね
>>695
ありがとうございます…とはいえ↑のようにどうまとめるかも決めあぐねているところなのでもう少しお待ちいただきたく…本当に助かります
ルナちゃんにっこにこなんだろうなぁ…そしてそれに負けじと張り付くデセフィオくんもいて…これは止めるに止められませんわ
モートン先生もわからない側の人間でしたか…!しかしサイゼリヤのあのソファ、或いは椅子に腰を落ち着けているスキンヘッドスーツ巨漢を想像すると…かなり…シュールな…>>697
概ね把握です!というわけでこちらも……
【戦闘スタイル】
まずは三界監獄とナイフを用いた中遠距離主体の様子見。こちらもどこまで本気か見定めます。ガチで殺.す気なんだなって悟れば後述する自呪自喀を用いて近接戦闘も積極的に取り入れます。最終的には喰體呑叡も使って魔術戦も積極的にという構成
【魔術】
三界監獄については以前記述した通りに。以下の礼装を段階ごとに用いることになると思います(以下の礼装と合わせてwikiに記述済みです)
パンデモニウムは「教室入りして余裕ができた後に作った魔術師らしい作品の中でもお気に入りのやつ」なので時間軸の問題で作ってない状態だと思われます
自呪自喀(セルフ・フルフィリング・プロパシー)
マチェットの形をした魔術礼装。その刀身と鞘には使用者と敵対者を呪う呪詛が書き連ねられていて、刀身に使われている鉱物は呪いを溜め込みやすい霊的な儀法が施されている。デザインに魔術的な意匠は施されていないがこれは単にそこまで手を回す費用がなかったため。
シンプルに溜め込んだ呪いを形と成し、刃として敵に向けて放出するか、あるいは自己の魔力として転換する。ただし魔力転換においては自らを呪うということなので自身の身体を傷つけることに他ならない。
喰體呑叡(グリーディ・グリーディ)
ブーツの形をした魔術礼装。自身の魔術属性でもある空を自分なりに最大限用いた、クラッフが人生で初めて魔術師らしい試みで生み出した礼装。
自己管理のアルゴリズムをインプットしているため、今の体調に適した強化の術式を組んでくれる。その真髄はエーテルの吸収と干渉。脚に纏うもよし、魔弾に加工して撃ち出すも良し。魔術属性を最大限活かしたそれは芸術性の観点からしても最も魔術らしい仕上がりとなった。
>>698
笑い方割と爽やか(冒険旅行記の続きを考える)
(伊草聖杯戦争の今後を複数予想する)
(作りかけの狂化持ちサーヴァントを見直す)
(まったく関係ないところで『船』の密航者編などを思いつく)←NEW!
やめるんだ我が脳よ。ただでさえ手が足りないのにそんな楽しそうなのを思いつくのはやめるんだやめてくれ
私は分身なんてできないんだぁ
>>699
その名称が元の術式のイメージから外れていなければ大丈夫…だと思います
あとはセシボンくんの認識も大事かと。その名称がただ与えられただけのものなら影響ありそうですけど、複数挙げられた中から自分で選んだりすればそういった影響も少ないのではないでしょうか
かしこまり!
実際にリレー回してた当人だからこそのこだわりってありますもんね!もちろんお待ちしますわ!>>700
>>701
>>703
細かな説明ありがとうございます、スタイル礼装共々把握いたしました!
「武器庫」を切る要因となる「魔術戦」は魔術主体の儀式的なものを想定していましたが、そうなると確かに接近してからマチェットで呪いの刃を展開されたあたりで使用するのが自然に思えますね。参考にさせていただきます
ひとまず言い出しっぺとしてこちらから書き出していこうと思っているのですが、山星さん的にどこまでで切って欲しいって展開はありますか?なければ戦闘開始から接敵(↑の「武器庫」使用に至る近接戦突入まで)をこちらで投げようと考えておりますが
>>702
『船』の…密航者…!?
なるほどなるほど、名詮自性という手前人に名付けられるのは神秘を左右させてしまうのではと危惧していましたが選ばせるとかなら問題なさそう。良案をありがとうございます!
となれば『豊饒の倦』か『五色の憂』か…誰に提案されたものか…ここも早急に定めておきたいところ…>>712
なるほど了解です!伊草見返したり裏ぺで話したりして思ったんですが、やっぱり剣陣営VS槍陣営をこの先どこかでブチ込みたいなと。全てにおいての相性の悪さで苦戦するのもそうですが、特にパロミデスの封殺宝具で涯角槍か青紅剣が封印される展開を書きたい。
槍封印で青紅剣だけで戦う趙雲とか面白そうだし「あれぇ?剣も持っているのアナタ?お株を奪うのは感心しないわねぇッッ!!」みたいな事を言いながらガンガン攻めるパロミデスさんとか面白そうだなと。
ともかくロスヴァイセ戦ではちょっと優勢度を上げすぎたかもしれんって反省があるので、ここからは劣勢もしっかり書いていきたい所。まあ相手は宝具使用しなかった+こっちは宝具切ったからこんなモンではあるのか…?
>>699
わぁお強欲。ちなみにハナビちゃんは身長低めだけどFカップ以上の巨乳、競奈ちゃんはBカップ位の代わりに腹筋と太ももが凄いです。太もも要素もあるしやっぱりこの女子陣は汚いセミナ(それ以上いけない)
初登場させた時からもしやと思ってましたが、やはり納言さんはハナビちゃん推しなんすね。敵側にもしっかりファンがついてくれるのは嬉しい限り
という訳でそんな納言さんに嬉しいお知らせを。ハナビちゃんは1章からガンガン暴れます。戦線の一部の奴は後半から本格的に動いたりするんですが、コイツは割と早めに全貌明らかにする予定です。早めにキャラ分かる筈なのでお楽しみにー
>>700
まあこの笑顔で中指立ててるので…
あとはアレですね、どこかの地の文で言ったみたいに「チンピラのような荒々しく粗野な凶暴性を持ちながら、マフィアのような冷徹で狡猾な残虐性を使いまくるような奴」みたいな奴です。元気な悪ガキの様に溌剌と笑いながら、燃やした魔術師の屋敷の前でブチのめした魔術師の山の上に座ってボス格の顔を足蹴にしてる奴みたいなイメージ。
あとはアレです、クッチーとか他のスレの悪役系とできる限り被らないように意識しつつ、悪カッコいい奴を作りたいみたいな感じで作った奴です。クッチーが血のように黒い狂気なら、こっちは獰猛な緋色の狂気、みたいな。なのでどんな印象になるか楽しみです、ら談話室更新。
>>686
どうもー。爽やか系悪役として伊草剣陣営は頑張っていきたい所です。がんばろ
>身元不明の遺体エンド
決着ついた頃辺りで進三郎さんの頭部は剣陣営で奪って首無し死体にしてから帰りたいなぁ、なんてことも考えてます。そんで降霊術で諸々の情報を抜くのサ!!(多少なりとも情報持ってるだろうし、そうすりゃ奇襲とかもできるやろ)
>>694
>まだ対処できるやろみたいなレベルにしたつもり
確認しましたー。多分敵対者スキルで増強系能力取得して壁を耐えて切り裂いたり、モヤは風宝具の風圧防壁でシャットアウトすれば大丈夫そうかなー。ただ今コッチでバトン返すと魔王同士がシーソーゲームしてるだけ、ぐらいでリレー的な進展がほぼ無い……、みたいな状況になりそうですし、ランサーの本格参戦を待ってからSS投下をしようかなと思いますが良いです?
>>717 >>718
同じく確認しました。
こっからクッチー側は恐らくはチハヤさんと有紗ちゃんにダメージ通せない(メタ的な意味で。バーサーカー退場の基本的なダメージソースはサーヴァント戦になるだろうし、有紗ちゃんにガッツリいくと今後の展開に差し支えそう)状況でやっていく必要がある訳だ、中々難しそうだ
宗谷邸付近の舞台設定は知っておくべきか?具体的にこんな施設があるよ!結構立派な庭園とか!みたいな。それか対毒フィルター的な礼装は所持してる想定なんで、燃えてる宗谷邸に飛び込んでゲリラ戦やるとかかなぁ……。前も話したような気もしますがクラッフが名無しの教室に行くことにあまり抵抗感はない(無駄だとは思ってる)のは単純に彼の才能(異常性)にあります
誰に教わることがなくとも、誰の教えを享受せずとも、“自分という人間が魔術師として辿るべき研鑽チャート”がわかっているのです、本能というか感覚的に
魔術師としての“魔術へのセンス”で言えばおそらく自キャラの中でも随一。あとはマイアが張り合えるかな?他はそもそもの歴史だったり血筋だったり特異能力だったりも関わってくるので
じゃあなんで今まで何もできなかったんだ?と言われると単純に金がないから。金がないから触媒も集められないし思うように研究できない
>>719
大丈夫ですよ
ただあちらも中々に忙しそうですし、予定を一度お聞きして本格参戦の内容書くまでに時間かかりそうならこちらで互いに殴り合い始めてもいいかなとか思ってました
実際次もしそちらの手番で普通に攻撃を返されたらこっちからそのまま直接殴りにいこうと思ってたのでバーサーカーVSランサーを書いてて我ながらキュクノスがヘラクレス並の理不尽性能で笑うしかないなって……。
こんなん聖杯戦争居たら台パンしたくなる。深刻ではないですが一つ謝罪を
さっきのイラストよく見たら刹那ちゃんのパーカーのゴースト目玉部分の位置がなんか卑猥に見えてしまう事に気付いてしまいました
気付かず投下したけど割とアカンかもしれん事になってました申し訳ありません腹切って詫びます
いや本当になんで気付かなかったんだ俺は
>>717
読みましたー
やっぱりライダー陣営強い。ルーンの制度も高いしライダーも強いとなると、剣も槍も4日目以降は対騎陣営に何かしら明確な対策をして挑んだ方が展開的にも良さげな感じありますね。
槍も多分騎と戦いそうだし剣vs騎再戦もほぼ確実でしょうし、対有沙対ラーヴァナ用に何かの秘策を打ってアド取りに行く展開も面白そうですね。自キャラの解像度を高めようとエミュしながらmbti診断したらテレータの内外向パラメータが100%外向型で笑ってしまった
いやそりゃそうだろうけど…お前はそういうヤツだけど…100%なんて初めて見たよ…
>>717
拝読いたしました〜。前も言ったけど有紗さんの安定感が半端じゃないな…攻守ともに隙がない。サーヴァントに安心してもう一方の戦線を任せられるというのも聖杯戦争では大変にアド
挟撃の形に陥った朽崎さんですが有紗さんの懸念の通り干し首爆弾とかまだ切ってないカードもあるわけで、どう戦線を維持させて(宗谷邸がめちゃくちゃになって)終わるのか今からたのしみ…もとい気になってならないですね
>>718
確かに…そうなると術式名をみんながどういう理由で付けたのかとか気になってくる…まあ普通は家の法則に則って〜とかも少なくないでしょうが、名無しはそこのとこ結構伝統から外れた人たちが多いから色々考えが含まれてそう
はーい、ご確認&ご回答ありがとうございます!早速好き勝手書かせていただきました…家主(概念)さんの許可もいただけて安心安心
>>722
魔術センスが封印指定と比肩するくらいってなにそれすごい…ニューエイジの期待の新人
そしてついてくる金銭問題もそれを自己PRによって払拭しようとできてるのだから本当にもう少しって感じがしますね。扱う魔術の観念上、彼が大成したら時計塔の魔術自体がかなり刷新されそう
>>723
うーむこの三馬鹿。いい笑顔でピースしやがって…物理的に出れるのが現状凌牙さんだけとはいえ他お二人共々お気軽に〆てってほしいですね、懲りないヤツらですから
バーサーカー児雷也さんはまさかのウェスタンボーイ。意匠も蝦蟇さんも何だかハロウィンテイストでエンジョイする気満々って感じですね>>684
とりあえずは持ち直せたようで何より。
しかし、シナリオE48とは……Eルートの48か、それともまさかの16進数(3656)か。
>>718
ここで死んだら「何の為に出てきたの?」ってなるので、イグサ君には戦線離脱(致命傷負った管理者の介抱)してもらいました。
>>719
管理者の頭部を持ち去るのは不可能に近いかと。
まずセイバーは戦闘不能になりますし、離れる前に此方も監視役の教会に報告しますし。
死霊魔術を使う相手だと解ってて、何の対策もしない訳がないでしょうし。
>>720
>>721
そもそも二対一の時点で戦力差は大きく傾きますし、早期決着に賛成ですね。
特に、マスター同士の戦闘が長引くと、バーサーカーが倒れる前に朽崎君がやられかねませんし。
>>726
想定よりも消耗が少なかったのを活かしつつ、思考と立ち回りで持っている札を有効に使う有沙。
けど、刹那ちゃんなら殆どの攻撃を結界でシャットアウト出来る位のスペック差があるので、槍陣営に有沙への対策は(既に完備されてるので)不要ですね。>>729
ご確認ありがとうございます!良かった、戦闘描写は実力とかをよく読み込んでおくべき代物なので…そう言ってもらえて嬉しいです
「武器庫」で出してくるのは今の状況だと自呪自喀に対抗してなおかつ近接戦に優位なものということでMG08みたいな重機関銃を無理やり空中で固定させて撃ったり銃身で殴りつけたりすると思います
すぐに(ゲームで言えば1ターンで)フィルムに戻る使い捨ての性質上刀みたいな丈夫さを意識するような得物を持ち出すことは基本なく銃火器が専らと思ってもらって構いませんハロウィン霊基鯖で、自身は狂化低めで普通に話せるけど一部使い魔に結構強い狂化入っててたまに制御が効きづらくなるタイプの変則系狂化ってアリですかね…?狂化E(C)みたいな
>>727
ダグラスさんも多分締め技くらいは行けるかもしれないのでその気になればやれるかもです。自来也おじは…筋力Eの運動神経なし親父なので……
最初は怪盗スタイルにしようと思ったんですが普通すぎるなって事で、既存聖杯大会ハロウィン鯖wikiで見てハロウィン仮装を検索しながら頭回した結果何故かカウボーイ風になりました。なんでや。
まあ蝦蟇のデザインとかは結構ハロウィン感出て良い感じになったので、あとはコレを第一再臨にして再臨でもうちょいハロウィン感を足していく感じにしたいですね…児雷也くん感も出せてハロウィン感も出そうな仮装…なんだ…?
>>728
成程マスター対策は問題ナシと。となるとサーヴァントにリソース割けるから、どうやってラーヴァナ相手に攻めるかを考えた方良さそうですね。
序盤は敢えて受けに徹して単騎駆のステ上昇が結構来た辺りで一気に宝具解放、超スピードで連撃を畳み掛けるのが一番かな…?>>616
なるほど。
ハロウィンイベなら霊衣を新規で用意しなくてもいいかも?
普段の格好が雲水なので。>>722
ありがとうございます、ですね、やっぱりユーさん待ちが次の一手かな
>>727
>戦線を維持させて(宗谷邸がめちゃくちゃになって)終わるのか
現状の流れだと描写外になりそうですが、宗谷邸の1階天井から上あたりは吹っ飛ばしたりしたら派手なんじゃないだろうか
>>723 >>726
>伊草膝枕イベ
これって年齢的にはおねショタなんだよな。つまり漫画でよくあるおねーさんがちょっとエッチな恰好や行動して少年をからかうシーンなのだ!
>>728
まぁ、一応イグサくん以外で進三郎さんに関わってる暇は無さそうとは言え、列車事故+バーサーカー脱落の余波でどうこうは無理か。マスター戦の時に家荒らして触媒ゲットとか使い魔に血を確保させるぐらいが関の山って感じですかねー
教会関連はそんな気にしなくていいかなー。現在のやり口は単なる放火だし、剣vs狂は人払いもしてたから神秘隠匿は適ってる筈。ここら辺は黒鹿さんに相談か……?
>>732
天敵って誰やろ……。
>>721 >>728 >>735
>初撃決着を前提にバーサーカーを撃破、同時に誰かしらのカウンターがセイバーに入って即時撤退
りょーかいです。初撃なら毒斬撃の通りもいいでしょうし。戦闘終了後に関する諸々の清算まで書いても大丈夫かなぁ
とりあえず土日中には投稿できるようにします>>543
落ち度が無いのに取引を一歩的に打ち切ってきたら、そりゃ怒るだろうなー、て。
向こうの社員が持ち出し禁止のデータ持ち出してる時点で、例の投資家がそういう奴なのかは察せるかと。
水着回の続き、思ったよりも長くなりそうなんで予定を変更して中半(?)行きますえ。
数日後。
ルイジアナ州、ニューオーリンズ。
同州の古都兼最大の都市にして、ジャズと美食とアートが特色の観光都市。
ミシシッピ川の河口を擁した、一大港湾都市でもある。
2005年のハリケーンで甚大な被害を被り21万人を切るほどの大規模な人口流出が発生しても、数年で35万人近くまで回復させた。
その復興の勢いはどうやら今も続いており、アメリカのみならず世界中から観光客が訪れている。
飛行機でまずルイ・アームストロング国際空港に降り立ったソングガールズ一行は空港の所在地である、ケナーからバスを乗り継いでニューオーリンズへと到着。
一つ前の便で先に向かったトロージャンズフットボールの面々と合流したのは、宿泊先であった。
その宿泊先というのが、一軒家のレベルを超えた大規模な宿泊施設なのである。
大学側が予約したタイミングの都合で決まり、運良くまだ人数に空きがあったからとソングガールズの面々の分も追加で予約できたのだ。
日本人にも辛いレベルの不快指数で汗ばみながら、リディアは面食らっていた。
ローズマリーが内心同意しつつも返す。>>739
「選ばれた実力者達が広い一軒家で共同生活するのが普通だと思ってたわ」
「ケース・バイ・ケースってことよ。さ、部屋に荷物を置かないと。今日から練習開始よ」
それからフットボールチームもチアリーダーチームもそれぞれのコーチによる練習プログラムを短期間で消化すべく、日中は練習漬けの日々となった。
数日後、どちらのチームも午前中でプログラム内容をすべて消化した。
余程嬉しかったのか、双方の料理ができる面々が一緒になって昼食を作ったのである。
みんなで盛り上がりながらランチタイムに興じている中、ふとローズマリーが呟く。
「フットボールチームの方は、料理はどうしてたの?」
「そりゃできる奴が代わる代わる。そっちもそうでしょ?」
「それがねー。昨日の夕食まではリディアがしてくれてたのよー。しかも、今朝まで誰も気づかなかったの。問い詰めたらリディアがなんだかスッゲー頭に血が上りそうなこと言ったものだから、彼女以外で料理できる子達のモチベーションに火を着けちゃったのよ」
「『ソングガールズで私以外に料理できる人いるの?』とか言われた?」
「そうなのよ! けどそれぐらい言ってもいいレベルの料理出してくれてたから、足踏むわけにもいかなくて……」>>740
その一言で、リディアが料理上手という情報がフットボールチームの間で広まった。
当のリディアは、チームメイトが作った昼食を露骨に恐る恐るといった様子で口に入れる。
見た目だけでなく意外過ぎるほど味も良かったのが分かり、掌を返す勢いで機嫌よく食べ進めた。
桃夢の強化薬膳で夭逝の危機を回避した代償として(骨と)筋繊維が過剰に強化改造されているため、断面積当たりの筋力が増大しており、ミオスタチン関連筋肉肥大(※筋肉の成長を抑制するタンパク質『ミオスタチン』が効かないor生成量が少な過ぎるため、筋肉が勝手に成長するので肥満の心配が無い代わりに大量のカロリー摂取が必要な体質。ミオスタチン欠乏症とも)よろしく大量のカロリー摂取が必須の体となっている。
なので一度の食事にかなりの量を要する。
実際チアリーダーチーム内でもリディアの食事量は有名であった。
フットボールチームの方も伝聞という形で知っている者ばかりであるが、今回の合宿で実際に目にした者も多い。
「市内観光は明日からね。それと、今夜はプールパーティするって。新しい水着着たら?」
「そっちはポンチャートレイン湖で泳ぐ用にしとくわ。あと2着持って来たし」
「ベアフラッグ(※カリフォルニア州の旗の通称)セパレートと、シティフラッグビキニ?」
「そうそう。アストロボー〇がプリントされたキッズ水着は反対されたから断念したわ……。『ストリーキングした方がマシだね』って言ったカーライルには速効でインディアン・デスロックを食らわせたけど」
「アレはね……。リディアが着ると無駄に目立つから。後、凶器で軽く殴る程度にした方が良くない?」
不服そうな表情を見せるリディアに、チームメイトは苦笑半分呆れ半分で返した。>>741
プールサイド。
昼食を終えた面々の内、こちらに来た各々は思い思いに、夏の日差しの下で泳いだり日光浴をしたりして過ごしていた。
リディアも例外ではなくいつも着けているリボンを外して普通のロングヘア―にしてから、白いトップスと赤いボトムスのセパレート水着を着用して、背泳ぎの体勢で浮かびながら半開きの目で太陽を見ている。
白い水着というのは往々にして透けやすいのだが、リディアの水着はそれぞれ熊と赤い星のワッペンにより乳輪全体をカバーしているので、問題ない。
このセパレート水着のトップス、何なら背中の個所に『CALIFORNIA』と日本語用フォントである丸文字でプリントされている。
10代半ばながら20代でも早々いない巨乳の美少女とあって、大体年上しかいないチアリーダーチームの仲間達もフットボールチームの面々も、チラチラと視線を向ける。
(今日まで夕食は自分達で作るとして、何作ろうかな? 買い物に行ったグループがアンドゥイユ(※フランスに起源を持つ、ルイジアナ州名物のローカルソーセージ)も買って来るって言ってたから、ジャンバラヤとガンボスープに挑戦してもいいかも?)
そう考えながら、リディアはプールサイドから上がってビーチチェアに寝そべる。
買い物に行った面々が戻る直前、正確に言うとローズマリーがいかがわしくボディタッチを繰り返した頃に目覚めるまで眠りこけていた。
それから数時間経って、夜。
夕食もとうに終えて、日もすっかり沈んだ頃。
チアリーダーチームとフットボールチームの面々が集まって和気藹々とプールパーティに興じていた。
1960年代、投票年齢と飲酒年齢が同時に引き下げられたことで生じた弊害の反省からアメリカの場合、基本的にアルコールは21歳から。
なのでリディア以外にも21歳未満の者が多いため酒無しであるが、それでもソフトドリンクと軽食で事足りる。>>742
倍率の高い名門私大の学生は基本的にモラルがしっかりしているのだろう。
その上ではしゃいでいるが。
しかし、リディアだけまだ姿を見せていない。
気になったフットボールチームのキャプテンが、ローズマリーに尋ねた。
「ローズマリー。リディアは?」
「ネットに投稿してる小説の原稿を仕上げた後に、水着に着替えてから来るって言ってたわ」
「そういえば兼業の小説家を目指してるんだっけ。どんな話を投稿してるの?」
「ダークファンタジーっぽい感じの勧善懲悪なバイオレンスホラー。正義感溢れる主人公達が『人間のまま』で怪物を情け容赦なく始末してるの。結構人気あるみたい」
「へー……。タイトルは?」
「ザ・デストロイング3」
ローズマリーがフットボールチームのキャプテンと雑談を交わしている間に昼間とは違う水着を着たリディアが慌ててプールサイドに現れた。>>743
「ごめーん。ちょっと時間がかかっちゃった」
そう言いながら姿を見せたリディアが今着ている水着は、赤と緑のトップス+前部に市章が張り付けられた黄色いボトムスの組み合わせという目を引くカラーリングのビキニ。
一瞬の沈黙の後、ローズマリーもフットボールチームのキャプテンもあからさまに見惚れているのが分かる表情をする。
「どうしたの?」
リディアがそう尋ねたことで、ローズマリーとフットボールチームのキャプテンは我に返った。
「「見惚れていただけ」」
この返しに納得したようで、リディアは何事も無かったかのように泳ごうとして別のチームメイトに止められた。
「あの黒いヘアリボンは?」
「泳ぐ時は流石に外すわよ。水泳用じゃないから」
若干つれない感じで返してから、リディアは泳ぎ出す。>>744
端から端へ3往復した後、ローズマリーが飛び込んだのと入れ違いかつ腕の力だけで水面から上がり、前転しながら座り込む。
位置の関係上、尻が水面側に淵からはみ出た感じとなった。
「明日から最終日まで終日自由時間だけど、ポンチャートレイン湖で湖水浴は明後日だよ。俺、明日はプリザーベーション・ホール(※1961年、ニューオーリンズの伝統的ジャズを保存する目的で開業したジャズクラブ。飲食物無しのジャズ鑑賞特化型なので未成年でも入れる。南北戦争が勃発する100年以上前に建てられた2階建てのボロ小屋に店を構える)に行こうと思ってる。一緒に行かない?」
「私、まだ14歳よ。ナイトスポットって普通未成年は入れないと思うけど?」
「プリザーベーション・ホールは年齢制限無いよ。飲食物売ってないから」
フットボールチームのキャプテンからの、さり気無いデートの誘いだと気付いていないリディアはどうした物かと考えようとした矢先、尻たぶを掴まれる感触で思考が途切れる。
「ムフー。揉み甲斐があるわねー」
水面に浮かびつつ鼻の穴を膨らませながら、ローズマリーが尻を鷲掴みにしたのだ。
リディアが振り向いてから数秒の間を置いて手を離したローズマリーは、両手に残る感触の余韻に浸っている。
当然、このあからさまなセクハラに怒ったリディアは立ち上がり、水面に背を向けたままローズマリー目掛けてヒップドロップをぶち当てるついででプールに飛び込んだ。
「ぐふぉあっ!?」というローズマリーの鈍い悲鳴と、水の跳ねる音が汚い二重奏を奏でる光景に周囲から笑い声が漏れ出し、フットボールチームのキャプテンも笑い半分呆れ半分で呟く。
「顔を殴られるより遥かにマシじゃん」誕生日だってのに仕事だしホス禁だしでもー!(牛)
でもMOW(ずっと食べたかった抹茶)おいしいからもうゆるす!そんな8/24!
>>735
文字通りの待ったなし、身体操作とか護身術とかの授業の名目なはずですがどちらかと言えば果たし合いですね
思えば教室入り順番決めしたのを見るとこの頃は講師らしい講師はモートンさんだけなわけですし、負担は大きそう
ヨモは自分のことだと「自分はヘルメ家の人間だから…」って強いてルクセンブルク(本家ドイツ)の色を強くするでしょうけど他人だとどうだろうな…やっぱりさらっと出てくるのは日本のものだろうな…
>>747
拝読いたしました〜。内面描写戦闘描写共に細かで視点の違いを感じられてとても良い…何気にクラッフくんの詠唱を聞いたのは(三界監獄のオート機能起動時のもの以外だと)初めてかな?自然物を圧倒、或いは干渉しようという姿勢はどこか進歩主義な技術者的ですね
立ち回りも把握いたしました。明日の投下を目処にしていこうと思いますが、その前に最後のレス冒頭にあった「右手にマチェット、左手にマスケット銃」という時のこのマスケット銃は三界監獄という認識で合っているか確認を
それ以前にオートの固定砲台として放り投げていることを考えると携帯しているのは噛み合っていないように思えますが、この前後でオート機能を外して手元に戻した感じでしょうか?暇なので船男子、船女子でそれぞれバンドやるとしたらどんなだってのを考えてみた
男子 ボーカル→ロック、ギター→カステラ、ベース→リョーガ、ドラム→トワ、キーボード→リュジニャン
女子 ボーカル→ムジカ、リズムギター→瞳、リードギター→シャントリエリ、ベース→海月、ドラム→ジャスミン、キーボード→アリシア、ダンサー→ペルカ
意外に全員埋められるモンですね。異論意見OKです
ちなみにペルカ=ダンサーは公式(黒鹿さん)が楽器弾けないけどダンスは行けると言ってた筈なのでおk
名無しverも作りたいとは思ってますが…ムズい…
>>735
よし分かりました、コレで行きたいと思います
まあただのネタフレーバー狂化じゃなくて少し事情があるタイプの狂化なので安心してください。没った児雷也イベのラスボス絡みで使うつもりだった設定を改造して使うので割と大丈夫だと思います
>>737
三国時代の武将ですらハイパー堕天使フェアリーちゃんの前ではショタと化すのか…つまり伊草男子勢は全員刹那ちゃんの前ではショタという説が有力ですか?
やっぱり刹那ちゃんと組ませて良かった感ありますね。当初思った化学反応起こせそう感がいい方向に働いてる気がする>>748
タイトルの元ネタは手塚治虫先生の『W3(ワンダースリー)』なんすよ。
当初はワンダーを別の単語に入れ替えて『デストロイド3』にしようと思ってたのが、何気なくWikipediaで調べたらアニメ版の米題が『ジ・アメイジング3』だったんで、デストロイの現在進行系に変更して決定版となりました。
だから怪異を物理と暴力と正義の怒りで倒す超武闘派霊能者トリオが主人公なので『3』というわけ。
日常回の一つの形だから、バトルは……そうそう無いかと。>ゆるい空気
>>749
正確にはユニバーシティ(大学)ライフなんだけどね。
神秘が絡まなければこういう平和な感じになるかなって。
『衛宮さんちの今日のごはん』よろしく。>>750
おめでてぇおめでてぇ
確か以前のシウンとクラッフのガチバトルのssを拝見していただいた覚えがあるのでちょっとそこの説明に甘えがあったような気がしますね、本当に申し訳ない
そちらのssでもクラッフがやってましたが銃を適切に組み換えて刑吏さんに命令することで三つある銃の形態のうち幾つかをオート射撃にし、自身も別の形態を手動で射撃することができます
例のssではマスケット銃を手動の切り札に、それ以外をオートにしてシウンの牽制に使っていました
今回は遠距離用の狙撃銃をオート射撃にしてマスケット銃を手動で突っ込んでいます
なのでマスケット銃=三界監獄であり、狙撃銃のオート射撃もまた併用できるという感じで今ならそんな人もいなさそう…
というわけで、超久々にFate/NCの続き投下しますね>>757
(前回までのあらすじ)
三上の介入でどうにか危機を乗り越えた黒野と加々見
一方、先に行かせたフェリーペ達は――
黒野と加々見達が階段を登り始めていた頃。
フェリーペとジルは、とうとうタワーの最上層まで到達しかけていた。
「……いよいよ、だな」
「ええ」
長い階段を登り、通路を進み続けどれだけ経っただろうか。
塔の中でありながら、およそ外観からはあり得ない内部構造。
その矛盾を最早気にかける気にもなれず進み、ようやくたどり着いたのが――この、奥の部屋へと誘うように造られた小階段だった。
「入ってこい、と。そう言ってるみたいね」
「ああ」
部屋の外からでも感じ取れる異様な重圧。
中で待ち受けている者が誰かなど、今更考えるまでもない。
「黒野たち、追いついてこないな」
「どうする?万全を期すなら、ここで待ち続けるのも手だと思うけど」
「いや、先へ進もう。待ち続けても体力を消費する事に変わらないし、それに」>>758
「それに?」
「『すぐ向かう』って言ってたからな。なら、その言葉を信じて進むだけだ」
「そう。――じゃあ、私もこれ以上言う事はないわ」
小階段を登り、フェリーペとジルは部屋の中に進む。
そこで待ち受けていたのは。
「来たか。後輩」
白骨を思わせる鎧、黒い十字の盾。再会――最初に対峙した時と同じ、疑似サーヴァントとしての武装状態。
ただ、その瞳に宿す冷たさだけが常のそれと異なったまま。メンテー・プルトランプが中央に立っていた。
「センパイ……」
「一度見逃してやったというのに、性懲りもなく戻ってくるとはな。余程殺されたいらしい」
ガン、と。十字盾を打ち鳴らし、メンテ―は露骨に威圧する。
「殺されたい、か。……やっぱり、どうしても戦わなきゃならないのか。センパイ」
「何を今更。元よりそれを承知の上でここまで登って来たのだろう?それともまさか、ここからの景色見たさでやってきたという訳でもあるまい」
会話の間にも、フェリーペはメンテ―の顔を注視する。
こちらに向けられる眼差しは変わらず鋭いまま。敵意と殺意に満ちている。
そんな視線を遮るように、あるいは庇うように。ジルが一歩前に出る。
「――覚悟を決めなさい、フェリーペ」>>759
「ジル」
「私は、貴方達の関係について貴方から聞いた以上の事は知らない。貴方と彼女が積み重ねてきたものについても」
だけど、と。ジルは促すように、励ますよう言葉を続けた。
「思い出しなさいフェリーペ・ジョージ・デ・サント。――貴方の知る『センパイ』は、安易に殺意を持ち出し振りかざすような人間だったのか。貴方なら、よく知っている筈でしょう」
「……!」
「言ってくれるな教会の走狗風情が。誰彼構わず説教とは、如何にも傲岸不遜なお前たちらしい」
「あら、気に障ったかしら。それとも――自分で切り捨てておいて、『今更』惜しくなったとでも言うつもり?」
「――」
メンテ―が、無言のまま殺意を高める。
最早言葉は不要。そう言わんばかりに盾を振りかざし、フェリーペ達目掛け突進の構えを取る。
対するフェリーペ達もまた応戦するべく態勢を整えた。
「始めようか、後輩。正真正銘、頂上決戦としゃれこむとしよう」
「――ああ。全力で行く、センパイ」私が……いきなりチーズ魔術をどうこうとか言いだしても……みなさんは受け入れてくれますか……?
>>747
クラッフくんの手数の多いこと多いこと。よく頭がパンクしない…というか手数以上に戦いながらぽんぽん次の礼装動かしても滑らかに回ってる思考回路こそすごいのかも…?
>>750
>>753
おめでとうございまーす!
アーイイ…好きな雰囲気…推定ケンカにもならない暴力のあとでさらっとスイーツ本読んでるセシボンくんに2~5回連続攻撃予告するカヴン…いいわぁ…
カヴンが姉ムーブするときは大抵おせっかいかウザ絡みなので解釈一致ですわ!
しかしおかしいな……おめでとうございますって言ったはずなのになぜか私の方がいいものもらってる…おかしい…もしや、私もばーすでーだった…?
ならば、ならば私も好きなもん書くしかありませんでしょうや!>>751
バックダンサーはペルカひとりかぁ…さびしいな…
というわけでアルシオネシアsカモン!ムイムイカモン!増やしましょう人数!
私作名無し女子ーズはどっちとも楽器だめです。ひとりはシンプルになにも弾けず、ひとりはシンプルにサイズが絶望的に合わない
いや後者はカスタネットとかならワンチャンある……?
>>755
プラス運営役にバン!してますからね。まあ教会からもいい顔はされないでしょう
とはいえネームド戦闘員は人殺しが巧い神父殿ひとりだけなのでサーヴァントがいる限り敵対しても誤差です誤差
>>761
ついにセンパイとご対面するとこまできましたね…!
ジルさんいるとは言えわりとボコられる未来しか見えませんが…さてどうするのやら>>763
今年中に完結するすると言いながら、遅れに遅れてようやくここまで来れました
ここまで来れれば、後は最終決戦まで一直線なので何とか書き上げたい所…そろそろ加筆修正をきちんと加えた上でセシボンをwiki登録したい…けどイメージCVが定まらない…というアフターバースデー・トゥデイ
低めの声という大雑把すぎる括りしかねぇや
>>751
ブ◯アカのサントラVol.4のジャケットのハルカみたいに遮二無二叩いてそうだなぁトワ。或いは霧中の双腕くんと一緒に頑張ってたりするのかな
そしてみんなが各々で必死になってるパートに限ってアドリブ入れたり急にトーク始めたりするカステラはいる。ギターは目立つポジだからってこのヤロウ
> つまり伊草男子勢は全員刹那ちゃんの前ではショタという説
耿実「説というよりこちらが幼いのではなくあの女郎が老耄というだけだろう?」
>>754
ありがとうございます〜!年輪がまた一つ増えましたわ
あぁなるほど、三界監獄は各形態が併存できるんですね。合点がいきました
そこら辺全然把握できていなかったので詳しく教えてくださりありがとうございます、助かりました!
>>755
ありがとうございます〜!近年稀に見るピティフルバースデーを迎えるところでしたが脳と胃が直結してる人間で助かったちなみに名無しの自キャラはヨモがお家柄芸術方面に少しでも明るくなるようにとピアノを多少弾けます。あくまで「譜面を見て弾ける」程度
この点だと意外にもテレータが貴族なお家のお坊ちゃんとしてそこそこ出来たり。コール・ポーターとか弾き語っちゃえます
セシボン?…………フッ(鼻で笑う音)
>>761
揺れながらも出会いを通じて肝胆相照の絆となった存在からの激励を受け立ち上がるフェリーペさん…登場するのがマスターたちなので忘れそうになりますが、これも立派な特異点であり、特異点の冒険だからこその出会いの物語を演じてくれましたね
しかしそうなるとますます別人のようになっているこの特異点のメンテーさんが謎でならない…本当に別人なのか?いやまさか…衝突の後に真実が明らかになることを信じて…
>>762
> チーズ魔術
私の心の中のヴィルレイがソワソワしだす…のは置いておいて。食にまつわる魔術、かつ腐敗と発酵の神秘と捉えれば字面ほどの突飛さは感じませんね
さる美食家もチーズのない食卓は片目のない女と言っていましたし、盲目は神秘ですし、チーズも神秘(こじつけ)
そしてお祝いくださりありがとうございます〜!セシボンとカヴンさんはただの学友とも何か違う、カヴンさん的世界観の言葉で言う姉弟とも少し違う不思議な距離感だな…と。イロモノキワモノ同士傍から見てちょっとよくわからない空気を作っていて欲しい
>>765
>>766
ありがとうございます〜!&めちゃくちゃいい…!スター獲得とかがとても似合うデザインだ…
個人的にも二枚目の方が「冒険」感あって好きだなぁと横合いから。左手をこちらに伸ばしてたりしても冒険っぽい…かも>>750
一日遅れですが、ハッピーバースデー・トゥー・ユー!モートン先生はでっっっかいコントラバスをビシッと決めて演奏してくれるはず
エンデは王族だからね、もちろんなんでも似合うさとか言いながら指揮者に立候補してる
ルナは楽器だめです。オールだめ。でもフィンランドから帰ってきたらちょっとやってみようと手を伸ばすこともあるかもしれません
そんなわけでフィンランド冒険旅行記の続きとまいりましょう!今回は主人公が出ないお話!
>>769
なんてどんがらがっしゃんする未来しか見えないんだ……
もちろんお待ちしております
>>771
やべー先人がきた……それはそれとして字面は気の抜ける大真面目魔術を作りたいのでそう言ってもらえてなによりなにより
前後関係を加えればこれイケるイケるとなってる私です。がんばります
魔術師らしさも学生らしさもない空気感は名無し初期の面子としてはふさわしいよなぁと
今いるメンバーと見比べて幾分かマシになったみたいな話しててほしいピアノの音は、思いの外、高く、夏の空に響いた。
自己採点では60点というところ。
楽譜もなく指の動くがまま走らせた演奏にしては悪くない。悪くはないが、良いはずもない。辛うじて赤点を免れただけの演奏など聞けたものじゃない。
ここが社交の場であれば、あるいはあの偏執的な両親の前であれば、今の自分は失敗と言っていい。だが、ここは時計塔からも遠く離れたフィンランドの片田舎。一呼吸ごとの煩わしさも薄く、赤点間際の演奏でもペリマンニたちは歓声と拍手を響かせる。
「い~い演奏だったぜ! 王子様すっげぇな!」
体格のいいペリマンニが大声でそのような賞賛を送ってくる、のみならず声量に負けず劣らずの拍手もついてきた。正直、五月蠅くはあるが……まあ、悪いものでもない。
先の演奏を好意的に受け取ってくれた人間は予想外に多かったらしく、思い思いの言葉と表現で賞賛を───中には闘争心を燃やすピアノ弾きもいた───送られることとなった。
ピアノを弾き始めるまでは度が過ぎた騒々しさにあった広場も、一旦の落ち着きを見せている。あの選曲も多少の効果はあったということだろうか。
さて。
演奏も終わったのだ、早めに退散するとしよう。このまま留まっていれば二度三度とアンコールを求められる光景は容易に想像できる。最悪、陽が一回りするまでピアノの前にいることになりかねない。
そうでなくても、彼女の隣から長く離れていると、旅の意義を見失ってしまう。
何食わぬ顔で周囲の人々の視線と表情を伺い……するりと意識と意識の隙間に滑り込むようにしてその場を離れた。
ほんの十数秒もすれば抜け出したことに気づかれるだろう。その前に、彼女の元まで戻ろうとしよう。
「いーやその前に、ちょーっとだけ俺とおしゃべりしていかねっすか? メレク・アトリー、くん♪」>>774
「…………」
軽々とした薄ら笑いを浮かべて。ダヴィ・ミーニャと名乗った男がそこに立っていた。
◇ ◇ ◇
───ずっとここにいると、またピアノの前まで強制連行っすよ?
などという言葉と共に移動を促され、メレクとダヴィの両者は広場から離れていた。無視してしまってもよかったが、そうすればダヴィがわざとらしい大声を上げて人を呼びよせたであろうことは想像に易い。
先導するダヴィの後にメレクが続く。広場を森に沿って回り込んだ先まで進んでいき、そしてダヴィが足を止めたのは丸太が何本も積まれた切り出し小屋の陰だった。
いかにも人目を避けましたと言わんばかりの場所。荒事に発展する気配はないが……しかし、良くない雰囲気だ。肩に下げた釣り竿のケースを下ろさずに、ダヴィ・ミーニャは切り出してきた。
「悪いっすねぇ、こんなとこまで足を運んでいただいちゃって!」>>775
「……白々しい」
「いやいやホント、ほーんとに申し訳なく思ってるんすよ? だって~~~」
「なんたってアルマソフィア家のご子息に来てもらったんですから」
「───……」
……アルマソフィア、と言った。
この村に来てから一度も出していない家の名を、魔術に連なるその名を、男は口にした。ある種の確信を込めた声で。
「……人の名前も覚えられないようですね」
誤魔化す。話を逸らす。おそらくどれも無駄と認識しながらも声だけは途切れさせない。ほんのわずかでも会話を続けて眼前にいる男の素性を探る。
アルマソフィアに連なる人間は耄碌した隠居から分家の使用人まで頭に入れてある。そのどれにもこの男は該当しない。変身術を疑おうにも魔力の気配は薄い。>>776
「ああ、そう言うしかないよな。人違いです、誰かと間違えてます、ってさ。でも、裏は取れてるんすよ」
「…………」
「探ってますねぇ俺のコト。でも腹の探り合いとかしたいわけじゃないんでさっさと答えてあげます。俺はね、アンタんとこに雇われたフリーの傭兵なんだ」
「傭兵……」
そんな話があるのか?
アルマソフィアは家の歴史の長さに見合うだけのプライドがある。外部の人間を雇い入れるなどそうあることではない。そんな話があれば長く仕えるフェーブスの耳に入っていないのも不自然だ。
「……仕事の、内容は?」
「知ってんでしょ? 『見て帰る』。それだけっす」
見て帰る。それは今回の冒険の発端となった、アルマソフィアが主導する無駄に等しい確認作業のことと見て間違いない。
ただ『異常無し』を確認するためだけに手を広げる徒労。今回に限っては異常が見つかり、危険と見て家の者すべて引き上げた。そのように決定した、はず、だったのだが。
「アンタの認識は間違ってない。アルマソフィア家はこの件から手を引いた。情報を制限して静観を決め込んだ。それは間違いない」
「なら、なぜ雇われの傭兵がそれを知っている? 家が手を引いたなら、誰に雇われた?」
「もちろん当主サマに。アンタからしたら、御父上ってことになりますか、その人のポケットマネーでね」>>777
「…………」
そういうことか、と納得した。
なにを馬鹿な、と落胆した。
自分の父を名乗るあの男は、どうしてこうも無駄を重ねることができるのか。
「異常があった。危険と見て引き上げた。そこまではよかったけど、ど~しても気になったんすねぇ、"異常"の中身ってやつが」
「……しかし、この件から手を引くという方針はすでに決定していた。他ならぬ自分の意思で」
「貴族サマのプライドなんすかね? 『やっぱナシ』の一言も言えないなんて、ねぇ?」
つまりは、そういうことだ。
アルマソフィア家の当主としてフィンランドの件から手を引くという決定を下した。そこまではいい。
決定を下した後になってもなお、あの男は切り替えることも忘れることも出来ずにいたのだろう。しかし、自らの決定を覆す勇気も持てない。
だから密かに個人的に調べることにした。こんな時ばかり都合よくプライドも忘れて、外部の傭兵なぞ招いた。もちろん、誰に明かすこともなく。
「こっちからしたら『見て帰る』だけのラクな仕事だったんすけどね。でも、そうも言ってられなくなった。アンタがいたんでね」
「…………」
「本気でびびったんすよぉ? お父様の長ったらしい自慢話の本人がいるんだから。むしろこっちが騙されたんじゃないかって。けど、どうもそういう雰囲気じゃあ、ない。俺のことも知らない」>>778
「…………」
「一体どんな関係なのかカワイイ女の子まで連れて、おまけに揃って"アトリー"なんて偽名を名乗ってる。『見て帰る』だけの仕事で、えらいもんを見ちまった。どう報告したもんでしょうねぇ?」
「…………」
相手の事情と状況は理解した。自分の失策については後回し。まずはこの男をどうするか、それだけを思考する。魔力をよどみなく循環させる。
懐に隠し持った宝石が、ちゃり、と音を立てた。
「おーっと、おっと、危ないことはナシっすよ? 平和にいきましょうよー」
「…………ならば、貴方は何を求めるつもりで?」
「お? もしや話が早い?」
「こんな場を設けたなら結論はそれしかない。『黙っててやるから何かを寄越せ』……そういう話でしょう?」
つまりは脅し。強請り。脅迫。そういう話だ。
仕事に熱心な人間であれば即座にとんぼ帰りしてこの件を報告するはずだ。それをせず、わざわざ人目を避けてまでこんな話をしてきたのだ、なにを考えているかなどすぐに見当が付く。
……今この場で口を塞ぐ、という案も無しではない。『見て帰る』のが仕事と言うなら、そも帰さなければいいだけなのだから。……だが、それを確実に実行する準備はない。自分よりも実戦に慣れている傭兵相手に通じるかも疑わしい。
ならば要求を聞くだけ聞いておくべきだろう。問題は、なにを要求されるかだが。
「いいねいいねぇ、じゃあなにを貰っちゃいましょうか。ただのカネじゃつまらないし、あの子と個人的に"仲良く"させてもらうとか……ってうそうそ! そんなこわい顔しないでくださいよー」>>779
反射的に宝石を握っていた。握るだけで済ませた自分を褒めるべきか。
「ま、おふざけはこの辺にして……。俺の要求はひとつっすよ。『なにもするな』それだけっす」
「……? それに何の意味が? 僕の行動を封じることに、どんな益が?」
「そんなん答えるわけないっしょ? アンタは何が起ころうともただバカンスを楽しめばいい。もちろんアトリー御一行様全員で。カンタンでしょ?」
「……その物言いはこれから何かを起こすという宣言と変わりませんが?」
「どう深読みしてくれても結構っすよ。俺は仕事のジャマになりそうなヤツを減らせれば、それでいい」
「そもそもの前提が曖昧だ。第一、依頼主の望まぬ情報を持ちかえれば、あなたこそ不利になるはずでしょう」
「ああ、その辺はノープロっすよ。なんせ俺は金持ちサマってのが大嫌いでね。勝手に破滅してくれるならそれだけで気分がいい。ぶっちゃけどっちも得するんすよー」
真意が読めない。
アルマソフィアに雇われたと言ったが本当にそれだけか? 楽師の存在に、昨夜の機械群。どこで、誰が、何と繋がっているか、未だに見えてこない。
この男の背後に、なにがある?
「あ、時間稼ぎとかはナシっすよ。俺があと二十秒数える前に───」
「分かりました。その話を受けましょう」
「へぇぇえ、案外、悩まないんすね? こっちは助かりますが」>>780
「ええ、元より悩む必要などありませんでした。この旅の主役は僕じゃないのですから」
「その言い方じゃあ他にもアブナイ人がいるみたいだ」
「いますとも。とびきりの暴走列車がね」
「いやいやいや、俺はアトリー家御一行様に、ここでバカンスを楽しんでほしいんすけどねぇ?」
「彼女は止まりませんよ。僕であっても、誰がなんと言おうともね」
「……それでも止めろと俺が言ったら?」
「であれば、僕はここで貴方と殺し合う」
彼女の足枷になってしまうようならその方がはるかにマシだ───と、これは声に出さず。しかし視線に同等の意思を込める。
ここまでヘラヘラとした態度を崩さなかったダヴィ・ミーニャが初めて表情の色を消した。探るような視線を隠すことなくこちらを見定める。鋭利に尖らせたそれが獲物との距離を測る肉食獣を想起させた。
ほんの数秒の値踏みになにを見たのか。ややあって、またへにゃりと元の調子に戻る。
「よぅしそれならこの話は俺とアンタ、あとお付きのじいさんに限定する。それでいいっすか?」
「いいでしょう」
「そんじゃ、取引成立ってことで。あとは誓約書でも作っときますかー」
「……呪い縛りの証文? 用意のいいことで」
「魔術師相手に口約束だけとかありえないっすから。セルフ・ギアス・スクロールとまではいかないっすけど。2人で仲良く作りましょーよー」
「公平さの演出ですか?」
「演出なんてまさかまさか。ほーんの心遣いっすよ」ロードエルメロイ二世の冒険、最新刊の写経おわり~
はやく28日にならんかね(なおリアル事とシナリオ更新でスレ書き込む時間はその日なさそう感)
見せ技の斬撃⇒本命のサーモバリック爆発、みたいなデス&デスコンボが思いつきたい
「魔術基盤(魔術系統)を復興させた/創造した」フレーバーテキストを持ったキャラをつくりたい
これが今の個人的な宿題…!
>>753
おー!おめ…(日付を見て遅れたのを見なかったことにしつつ)…おめでとうございます!
小動物とのコンビが成立するとかセシボン君は萌えキャラやんけ~???
>>766
ワァ…!月のアーチに星、そして月の間が外の風景を描く“窓”になっているというハイセンス
二枚目の手のポーズが加わるだけで「あっち/冒険に行こう!」感が出るのがよき~
>>761
まさかのメンテー先輩との対決…
様子が変わった理由、戦わなければならない理由とはいったい…監獄長さんはこのスレ見ていらっしゃるでしょうか…
ちょっと相談したいことがありまして…最果てを目指した旅の果てに、仲間たちに多くの呪体と未来の予言を残したの。彼女は探究者の極みよ。
プリスカ一級講師。マギスフェアにおいては偉大なる人だったな。
たった一人で荒ぶる精霊を鎮めたの。今でも枯れない泉と銀の剣になってずっと眠ってるものね。
最後の錆の後継者、リルグメリア卿。希少な混血だった。
汚染学園都市で虚の氷墓を自らの命で葬った異端の信徒。花炎の竜女は何か残せたかしら。
彼女の献身がかの枢機卿に秘匿聖歌隊を設立させた要因と聞く。無駄ではないさ。
あの国の魔術を用いた国力増大の計画、途絶したんですってね。【仮称】カンダっていうたった一人の魔術使いの手で。
アレは練度が違う。最後まで勇ましく誰かのことを思える男だった。
盛大な自殺計画、人間社会の生み出した巨大な魔導科学兵器。それを終わらせたただの少女はなんて名前だったかしら。
きっと名前は仲間以外知らなかったんだ。ただ宵停めという超能力者としての異名しかわからない。
青を憂う夢追人……彼らのリーダー。最後の最後まで足掻いて多くの希望の種を人類に残した大発明家ね。
アマリ・ファムラウド・ビットラム。アトラス院の錬金術師で輝かしい少年だった。そういえば……最後に一人、いたわよね。確かアマリの兄。
ああ。英雄になりきれなかった人々の生き残り。たった一人で人類愛を謳う……
「命を賭けたことは何度もあるけど……うん、ずば抜けて危険だな」
人理の影法師。その生涯を人類史に刻んだものたち。彼らの戦いの規模はそこらの魔術師が介入できる範疇を超えている。その上、セイバーは神の御魂が人としての化身を取ったもので、アーチャーは今やかつての月女神がかけた呪いを受け入れて、大量の信仰と魔力を吸い上げて、別物へと変化している。そうでなければ本来セイバーになど食いつけるわけもないのだから。
「神など許して堪るかァァッ!!!!」
「すぅぅっ……ふぅ〜っ!」
アーチャーの咆哮に合わせて、彼の猟犬が変化した数多の“アーチャー”が弓と一体化した身体から大量の矢を放つ。その一本一本が鋼鉄の塊を貫き爆散させるほどの威力。さらに生きているものであれば触れた箇所に侵蝕し、削り取り、自身の糧としてしまう。なのに全方位、小動物の一匹さえ通る隙間のない絨毯爆撃。力を発揮すれば形が変化するセイバーからしてみれば避けようのないものだった。
しかしながら、どうしても地力の差というものは存在する。アーチャーが霊脈を支配し、マナを全て吸収していたとして……竜種としての心臓を持ち、一度の呼吸で人には想像もつかないほどの魔力を生成する。魔力はより強い魔力に流されるという。触れる呪いを全て消しとばすが如く溢れるオドがそれを物語っている。
「とはいえ、決定打もない。惜しいな。人の血がもう少し濃ければ……いや、生前にもっと武芸を習う機会があれば変わっていたかもしれない」人と人外の尺度は違う。生まれながらに完成しているそれは“鍛える”ということを知らないし、“制限”もまた得意ではない。あるがままに振る舞うことで全てを蹂躙する。技術の研鑽とそれに付随する繊細さを知らないのだ。だから……地脈に散らばったアーチャーたちのみを破壊することができないのだ。周囲ごとアーチャーを倒すことはできるが、地盤が壊れてしまう。かといって霊脈と繋がり群体となっているアーチャーだけを撃ち抜く技術もない。
街や住民の犠牲を鑑みれば地盤の崩落覚悟で勝てる話ではある。だが、セイバーの掲げる王道においては……その選択肢はまず取らない。日の本全ての安寧を、弱者が不当に強者に搾取される世の変革を求めるセイバーにおいては、そのような選択は絶対にしない。だからこそ、思い切った手が出せずにいた。そのくせ触れた時に多少は表皮を持っていかれるのもまた不快である。
「それでいてなお、こちらに攻撃する余裕がある。本当に厄介だな。理性あるの?」
「神であれば、そして女であるならば。俺はそいつらを許さない。とはいえ理性はそれ以外ならば健常だ。俺は貴様を喰らう。喰らえばアレは死ぬのだから」
「ボクの想定だと堕ちた君の性能はそういうのじゃなかったと思うんだけど。……そうか。とっくにサーヴァントを外れてたんだね」
サーヴァントの霊基とはいえないような存在へととっくに成り果てている。無論、そのケースがないわけではない。昔、別の世界線を無計画の翁に見せてもらったことがある。そこでは水子の集合体であったジャック・ザ・リッパーが殺されてなお止まらぬ悪霊と化していたものを見た。それに似ているのだろう。倒せば魂は聖杯に還るだろうが……残留思念は如何程か。
もはやシステムと化しているからか、神性持ちの女性やそれに近しいものと相対していないときのアーチャーはとても理性的だ。理性を保ち、暴虐を働く。だからセオリを殺そうとする。演算で予測しているとはいえ、それでもセオリは人間なのだ。肉体スペックには限界があり、対サーヴァント戦闘においてはそれが顕著である。四方八方から放たれる矢を最小限の回避行動で躱すがいずれ限界が来るだろう。
「錬金術師。お前の見ている未来はどこにある?離れて指示をしていればいいのに、なぜわざわざセイバーと共にここまで来た?」「んー?ボクはマスターなんだからサーヴァントと運命を共にするのは当然のことじゃないか?」
「わざとらしい。お前たちはそういう情で動きはしない。合理性でのみ動く者だろうに。まあ言わないならそれでもいい。殺してしまえばいいからな」
狙いはなんだと、怪物は言う。そういうところは頭が回る。ああそうだ、その通り。どうしてもここに来なければならない理由があった。ここに居なければならない理由がある。ぶっちゃけるならここでアーチャーに勝つ必要すらない。見つければそれで終わり。さっさと逃げてもいい。ただまあ、ここまで来たなら倒してもしまいたい。たった一人遺された夢追人なのだ、仲間たちの熱い想いを否定することはしたくないから。
「一つ、都合のいい傀儡でも作れば良いものを。科学と魔術の融合を用いれば可能だろう」
「残念だな。ボクたち夢追人は安易にその道へ逃げないことを決めている。その誓い通り、最後は誰もが自分の命を使ったよ」
「それを誇らしいと思うのであれば、なぜお前は取り残されたような顔をするのか」
「決まっているだろう。ボクだけはそうじゃなかったからさ。中途半端だったんだ。ほら、今のように」
アーチャーが獣の直感で気づいたのはその言葉のすぐ。そこから構え、大量の矢を放つまでにおおよそ0.5秒。その矢が全て、可視化できるようになった赤色の魔力に打ち砕かれるまでで残りの0.5秒。1秒、それがこの間にあったやり取りだった。
気を取られたアーチャーの頭が粉砕される。影も音もなく忍び寄る長身。その手に握られたのは鈍く輝く警棒だった。残ったアーチャーの胴体はどろりと溶けて、大きな針になってそのまま自身を殺した敵を貫こうとする。それらを全て尻目にしながらひらりと飛び跳ねて、汚れひとつなく綺麗に泥へ着地した。「姫さま、調子はどんな感じ?」
「まあ悪くない。というか今の俺は…」
「じゃあもういいよ。女の子に戻って」
「はぁ……ええ、問題ないわ。けど好転したわけでもない。さっき倒したのも霊脈を通して還ってまた顕現するでしょう。嫌になるわね、潰しても潰しても湧いてくるわ」
綾姫ナキとキャスターの姫君。毅然と並び立ち、自分たちの勝利を疑うことなく戦場へと馳せ参じている。その眼に曇りはない。答えを得た少年は新生したのだから。
「セオリさん、大丈夫?」
「ああ、問題ないよ。それよりも……うん。ナキくんは強くなったね。サーヴァントを除けば、この聖杯戦争で君に勝るマスターなんて……一人ぐらいしかいないんじゃないかな。僕は当然違うけど」
「自分じゃなくて作ったものが強ければ…というのがそっちの領分でしょう?……なにその顔」
「いや。とても強くて良い子になった。本当にね、輝いているよ」船vs戦線1章の展開とバトルの最終調整中。18話以内で終わって2章持ってける位にしたいですね。
あと鶴水市の簡易マップももしかしたら作るかもです。
>>750
遅れましたがおめでとうでーす!
これからも凹凸3コンビ含めいろんなキャラで絡んでいきたい所存
>>761
遂にここまで来ましたね…GRANDBATTLEの時間だあああ(本当にGRANDなのか?まだいるのでは?というのはさておき)
やっぱり決戦開始ってのはワクワクしますね…ここからまだ不明なメンテーが洗脳?された切っ掛けも残ってますし楽しみすぎる
>>763
シオネーズバックダンサーにメインダンサーペルカちゃんですか…最高ですね
描きてえですね…けどバンド+人数的に作画コストがエグそうだから描けねえ…
>>770
ドラムをリョーガトワのどっちにさせるかで悩んだ末にトワ君にしましたが合ってたみたいで良かったです。あたふたしながら頑張って叩いてそう。あとリョーガ先輩は絶対スラップ奏法が上手い
カステラはそういうことする。最初ポジション難しいなと迷ってましたがカステラはむしろギターでギュンギュン鳴らしまくる図以外見えなかったレベルで解釈一致でしたね
趙雲(口は災いの元という言葉を知らんのかこの男…)
>>783
うわあ色んな意味で強そう…また厄介な奴ですねダヴィさん
何が目的かは分からんけどあのメレクをある程度封じられるのは中々やりおる。
そんで最後の提案…京極知ってる、これ後半のヤバい状況で鍵になる奴だわ>>750
おめでとうございますー。
>>751
>>763
ジャスミンは出来る人の演奏を数回学習させればどの楽器でもいけるので理論上一人バンドとかも可能だったりします。なんならバックダンサーも人形で賄えたり。
名無しの方ではライカはこれまで殆ど楽器に触れたことがないので小中の授業で習ったリコーダーが精々です。
ただし本人が努力家なので前もってイベントを企画してそこに向けて練習すればそれまでに何とか形になるレベルには成長します。
>>761
戦闘前のやり取りが好き。どういう風にと聞かれると困りますが、好きぃ。
>>762
そこに神秘を見出す余地があるなら魔術となり得ます。例えばチーズとは牛や山羊の乳が固形になるものですから状態の変化に神秘を見出したり発酵する過程なども神秘的と言えるでしょう。
>>783
>>彼女の足枷になってしまうようならその方がはるかにマシだ
あらやだメレクくんったらしれっと重ーい。そして勢いに乗って書き上げたFate/NCの続き
ついでに投下していきます!>>804
――『塔』の決戦は、佳境を迎える。
「ああっもう、しつっこい!さっさと死,んでよ!いつまでくらいついてくるつもりなの!?」
「黙れ、お前こそさっさと死,ねク.ソガキ。乱暴な上に言葉も通じない、だからガキの相手は嫌いなんだ」
「あっそう!わたしも、あんたみたいに上からぼーりょく振るってくるだけの大人はだいっきらいだよ!」
「気が合うな。――なら、さっさと終わらせるとしよう」
血で血を洗い、傷の上に傷を重ねるような削り合い。
誰もが己の為に、誰かの為に他者を傷つけ、その果てに片方が生き残る地獄絵図。
「急げ、加々見!もたもたすんな!」
「わかっとる!黒野こそ、よそ見しとらんと先行きィ!」
天を衝く塔の果てにあるのは頂きか、あるいは全てを孕み喰らう胃袋か。
いずれにせよ、時は着実に満ちつつあった。>>805
“…………”
微睡みの中で『それ』は覚醒の瞬間を待つ。
全ては思惑通り、阻止も妨害もなく順調に進んでいる。
それは今、この時も――
「ぐ、うっ……!」
「――はぁっ、はぁっ!」
「どうした後輩、あれ程息巻いておきながらもうガス欠か?」
『塔』の最上部で切って落とされた、メンテ―との決戦。
やはりと言うべきか、その戦いは一方的なものとなっていた。
疑似とはいえ相手はサーヴァント、元より常人でどうにかできる存在ではない。それは鍛え抜かれた代行者であろうとも、数々の修羅場を潜り抜けてきたカルデアのマスターだろうと同じ事。
ジルの奮闘とフォロー、加えて相手方の慢心でかろうじて成り立っているそれは、いつ砕けてもおかしくない薄氷も同然だった。
「セン、パイ……!」
「やはりこの程度、か。あれ程追い詰められておきながら、再びノコノコ戻ってくる愚行――さぞかし大それた逆転手段を考えているものと、そう考えていたのだがな」
メンテ―が盾を振りかざす。
ジルの援護(カバー)も間に合わない、絶望的な間合い。フェリーペの頭部を粉砕するべく、黒十字の塊が迫りくる。
フェリーペは為す術もなく、凶器が迫る様を直視し――>>806
『いいですか、フェリーペくん。これはあくまで非常時のとっておきです、いうなれば「最後の切り札」というやつですね』
『解析したその術式――ナイトメア・サーキットですが。幾度かの交戦と、それに伴う励起現象で得られたデータにより、こちらで特別な術式を編み込む事に成功しました』
『効果は、一時的な身体能力の向上と相手の防御無視――要するに、超パワーでぶっ飛ばす!って事です』
『当てられさえすれば、常人は元より疑似サーヴァントであるメンテ―さんもただでは済まないでしょう。当てられれば、の話ですが』
『それともう一つ、この術式は濫用できるものではありません。一度の交戦につき、せいぜい一度かよくて二度。三度目以上は命に関わるものとお考え下さい』
『できれば、使わないに越した事はありませんけど……まあ、フェリーペさんの事だから絶対使いますよねぇ』
『いいですね、絶対に無駄遣いは駄目ですよ!無駄遣いは!』
直視して、確信する。
「――ここだぁっ!!」
「っ!?」
黒十字の盾が叩きつけられる。
打ち砕かれ、飛び散ったのは人の脳漿と肉片――ではなく。一瞬前までフェリーペがいた床の石片のみ。>>807
ではフェリーペは? その答えは、文字通り身をもってメンテ―自身が味わっていた。
「おおおおおっ!」
「――!がっ、はっ……!」
盾が降り下ろされる寸前、人間離れした瞬足(スピード)でメンテ―に接近。そのままがら空きの腹部に渾身の右ストレートを叩き込む。
よもや反撃されるとは思っていなかったメンテ―は反応できず、まともにその一撃を喰らい壁まで吹っ飛ばされた!
「ジル!今だ!」
「言われなくても!」
「……!」
どこに隠し持っていたのか、スナイパーライフル・バレットM95を取り出しメンテ―に照準する。
立て直す暇など与える筈もなく、轟音と共に12.7mm弾が撃ち込まれメンテ―を蹂躙する。
たった五発、されど五発。常人であれば一発だけでも即死せしめる銃弾をまともに浴びて、しかしメンテ―の身体はなお原形を保っていた。
(ここで、決める――!)
とはいえ、流石に大口径ライフル弾の直撃。立て続けの猛射に復帰が間に合わないメンテ―を前に、間髪入れずフェリーペが追撃に走る。
跳躍し、ドロップキックを叩き込もうとして――
「――――あ、っ?」
両目と、鼻、そして口。三か所から同時に血が噴き出る。
超人的な戦闘力の代償、ナイトメア・サーキット行使の反動がフェリーペの身体を蹂躙する。>>808
そして――その隙は、サーヴァントであるメンテ―にとって値千金のものだった。
「惜しかったな、後輩」
「……っ!せん、ぱ」
「だが、私の勝ちだ」
空中で姿勢を崩し、メンテ―の前に落下するフェリーペ。
その身体を、容赦なくメンテ―は蹴り上げ――フェリーペは、さらに奥の部屋へと吹き飛ばされていった。
「フェリーペっ!!」
「よそ見とは余裕だな?代行者」
吹き飛ばされていく最中、遠くから肉と骨が潰れ砕ける音が響く。
残されたジルがどうなったのか、宙にあるフェリーペには知る術もない。
ただ――遠ざかる光だけが、自分たちの命運を暗示しているように思えた。
どれだけの時間、空中旅行を味わっていただろう。
終わりは唐突にやってきた。
「がっ、はっ!?」
メンテ―に蹴り飛ばされ、戦っていた部屋からさらに奥の空間まで飛ばされたフェリーペ。
常人であれば粉々になる程の衝撃と苦痛を、しかし彼の身体は耐え抜いた。
励起させたナイトメア・サーキットの影響か、あるいは彼自身の経験の賜物か。いずれにせよ、幸運であった事は間違いない。>>809
(はや、く……ジル、のところ、へ……っ!)
だが幸運であってもそれだけだ。
満身創痍の身体は立ち上がるどころか、起き上がる事さえ叶わない。
せめて首だけでも動かし、周囲の状況を把握しようと試みて――
「……………………は?」
そこで、あり得ない『存在(モノ)』を見た。
「――驚いた。ここまで吹き飛ばされてなお、五体満足でいたとはな」
「っ!!」
部屋の入口、すなわち先程までメンテ―と戦っていた方向から声が響く。
声の主は考えるまでもない、メンテ―その人だ。
否。正確に言うならば……
「――どういう、ことだ」
「?」
「どうして――どう、して!」
叫ぼうとして、血反吐をまき散らす。
肺腑は無事でも、骨が折れたのだろうか。体内から上がる悲鳴は尋常なものではなく、かつてない程フェリーペに命の危機を訴える。
それでも、激情が限界を超えてフェリーペに声を上げさせた。>>810
「どうして…………センパイが、ここにいる!?」
フェリーペが見上げる先、そこには巨大な試験管があった。
それは、フェリーペ達が来る前に目の前のメンテ―が見上げていたもの。そして――フェリーペにとっては、今初めて知ったもの。
その中に――もう一人の、メンテー・プルトランプが入っていた。
意識を失っているのか、培養液の中でピクリとも動かない。
時折呼吸のそれと思しき泡沫が浮かんでこそいたものの、フェリーペの叫びにもまるで反応する事はなかった。
「答えろ、センパイ……いや、お前は誰だ! どうして、センパイがもう一人存在する!?」
「……」
「答え――」
ガツン、と。フェリーペの詰問を遮るように、盾が強く打ちつけられる。
その瞬間、フェリーペはようやく気付いた。
こちらを見つめるセンパイ――メンテー・プルトランプを名乗った何者かの目から、一切の感情が消えていた事に。
「……哀れだな、フェリーペ・ジョージ・デ・サント」
「っ!?」
「何も知らないまま、あそこで『私』に潰されていれば。あのまま永遠の眠りにつかされていれば終わらせてやれたというのに……」
「そう。『信じた先輩に裏切られ、絶望のまま己が生に幕を引く』という、悪夢のままに」>>811
「……っ!」
「私が誰か、と問うたなフェリーペ。先程の不意打ちの報酬だ、教えてやるよ」
こともなげに、眼前のメンテ―は種明かしする。
もう隠す意味も、取り繕う必要性もなくなったと。そう告げんばかりに、至極あっさりと。
「私はコピー・サーヴァント。この特異点における唯一のサーヴァントであり――そこで囚われている疑似サーヴァント、メンテー・プルトランプの複製体に当たる存在さ」
「コピー……サーヴァント……?」
初めて聞く単語を前に、フェリーペは呆然と目の前のメンテー――否、コピー・メンテ―を見つめる。
対するコピー・メンテ―はどこまでもつまらなさそうに話し続ける。
「別に、大して深い意味はない。文字通りそこの本物のメンテー・プルトランプを基に生み出されただけという話だ」
「!? そんな、事……!」
「できるとも。流石に正真正銘の英霊であれば話は別だが、お前の『センパイ』とやらは元々人間にとある大霊と複数の亡霊を取り込んだ変則的な疑似サーヴァント。であれば、『私』を生み出した存在からすれば複製など時間さえあれば造作もない」
試験管の中のメンテ―を見て、不愉快そうにコピーは鼻を鳴らす。
まるで、心底憎たらしくて仕方がないと言わんばかりに。>>812
「じゃあ――本物の、センパイは」
「当然、そこで呑気に寝ている方だとも。……全く、とんだ茶番もいい所だ。当てつけの為とはいえ、こんな歪んだ存在を模倣させられた挙句本人のように演じさせられたのだからな」
「……っ!」
センパイを侮辱され、怒りに燃えるフェリーペ。
だが――どれ程激情に駆られようと、彼の身体は応えるだけの余力がなかった。
そんなフェリーペの醜態を見下ろし、心底愉快そうにコピーは嗤う。
「ともあれ、茶番もようやくこれで終わる。ここでお前を叩き潰し、その後でお前の仲間たちも全員殺.す。そうしたら――そうだな、次はカルデアでも潰しに行こうか?」
「なっ!?」
「よりにもよって、一番信頼していた戦力の手で叩き潰されるんだ。嗚呼、さぞかし絶望した顔を浮かべてくれるだろうな。今から想像するだけでゾクゾクする!」
「ふざ、け……!」
聞き捨てならない言葉に、フェリーペは砕けんばかりに歯を食いしばる。
動け、動け、動け――そう必死に願い、立ち上がろうとしても、重体である自分がそれを許さない。
そして。目の前の複製体もまた、いつまでも寛大ではなかった。
未だ倒れ伏したままだったフェリーペの首を掴み、無理やり持ち上げる。
「がっ!」
「さて。名残惜し……くもないが。そろそろお前との歓談も終わりにしよう。他にもやる事が色々あるんでな」>>813
首を掴んだ右手、その力が少しずつ強まっていく。
本人からすればせいぜい軽く握り締めた程度でも、今のフェリーペには万力に等しい。
重傷に追い打ちがかかり、意識が少しずつ刈り取られていく。
(セン、パイ……センパイ……!)
薄れゆく意識の中、それでもフェリーペの中にはメンテ―を想う心が残っていた。
ようやく会えた、やっと再会できたのに。もう一度、言葉を交わす事はおろか試験管の中から解放してやる事もできない。
……その無力さに、無能さに。知らず右手の令呪に力がこもった。
「?待て、お前何を」
「――じゅを、もって命じる」
「っ!?」
「れい、じゅを……もって……めいじる……!おきろ――おきてくれ、センパイ――――ッ!!」
気が付けば、フェリーペは我を忘れそう叫んでいた。
右手の甲に宿った令呪と、試験管の中に囚われていたメンテ―・プルトランプ。
その二つが共鳴し、間に結ばれていた契約(パス)が繋がる。
三画全てを束ね行使された、一度限りの奇跡。その結果、齎されたものは――!
「――よく頑張った!後輩!!」>>814
試験管が爆発し、中身の培養液がぶちまけられる。
同時に中から何者かが飛び出し、複製体の右腕を斬り落とす。
「な、に――」
「はあああっ!」
間髪入れず、複製体の腹部に向け強烈な蹴りが入る。
奇しくもそこは先程後輩(フェリーペ)が手痛い反撃を見舞ったのと同じ個所だったが、長く眠っていた乱入者には知る由もなく。
癒えないままだった傷に再度の痛撃をねじ込まれた複製体は、再び先程の繰り返しめいて吹き飛ばされた。
「あっ――」
解放されたフェリーペの身体が落下する。
受け身を取れる余力は既になく、このままではもろに後頭部をぶつけかねない落下軌道。
その、寸前で。優しく受け止める気配があった。
「すまない、後輩。私が未熟だったばかりに、君をここまで傷つけさせてしまった」
「セン、パイ……?」
「ああ。――ずいぶんと、待たせてしまったな」
未だ滴る培養液に濡れながら、『彼女』は満身創痍の後輩をそっと床に降ろす。
それはまるで、初めて契約したあの時のようで――
「シールダー、メンテー・プルトランプ。ただ今復帰した!後は全て、私に任せておけ!」>>793
セオリさんすっごいナキくんべた褒めしてくれる
いやまぁスタート時点からずっと観測してて複数ルートの未来予測までしてたんだから、今のルート選んだナキくんを見たらそりゃ一言も二言も言いたくなりますわな…
>>797
確認しましたー
なんか宗谷邸吹っ飛んじゃってますが……まぁいいでしょう
このあとはバーサーカー視点で、ですかねぇ
>>800
>>801
ちゃんとウサ耳にあたってる糸電話にニッコリ。宇宙兎になってそうなペルカでまたニッコリ
え?しっぽの有無?いやですわそんな破廉恥な…とても私の口からは言えませんの
つまりアルシオネシアも場合により楽器イケる…?おおペルカよ………汝は楽器ぼっちなる者…
>>816
勝ったな。勝ちました。大正義令呪からの相棒の帰還!もう勝つしかない
にしてもどんな経緯のオルタかと思いきやまさかのサーヴァントコピー…コピ鯖とはね。かなり人の心置き去りにしたやり口ですけど黒幕さんはこれで何する気というか誰なんだ一体本戦の方にセシボンVSクラッフの続き投下いたしました〜日曜にはとか言ってたのに遅くなってしまい申し訳ないです…
床板争奪戦な展開にしましたが、クラッフくんの方はブーツでエーテル固めて足場にできそうだしセシボンも輪動機構足場にすれば空中戦いけそうなのでそう深刻でもないかもです
最後の心理描写は戦闘終了後にセシボンがクラッフくんのスパイ活動の実態について知ろうとするきっかけとしての布石程度に。呟きは聞こえてても聞こえてなくても、どう受け取ってもらっても構いません>>819のデザインモチーフコソコソ話
服の元ネタはリンク(https://www.lmaga.jp/news/2019/01/56448/ )の画像1枚目礼服、頭付近に浮いているリボン結びの紐+ボロボロな太陽っぽいものは隣の礼冠の紐と装飾
腰に佩ている刀は正倉院収蔵の金銀鈿荘唐大刀をモデルにしています
髪は上部が鳴門の渦潮みたいなうねりの癖毛で下部は潮風で痛んでいます、伸びっぱなしで引きずっていたり
指にはそれぞれ糸が絡まって空中に10本浮遊(傀儡イメージ)。戦闘時は邪魔なので消えるはず
袖口の紋様が描かれた帯はセミ様とかみたいに繋がっています。拘束具意識
足は足袋も破れて血まみれの素足が覗いており、足枷がはめられているはずですが左足は鎖が途中で切れ右足に至っては鎖がなく足輪状態
元の位の高さがわかるような装飾華美さとボロボロさを兼ね合わせた結果SDに詰めて良いデザインじゃなくなりましたとさ
伊草のサーヴァントみんな作画コスト90++>>818
諸々を考えるとアーチャー陣営が引き起こした爆発だけで宝具叩き込む隙としては十分かもですが、その偶然以外にセイバー陣営としてもそういう隙を引き出す要素は実行しそうだなぁ、と思いまして
宗谷邸の中にも人がいるかっていうとそうでもないでしょうし、大丈夫かなぁ、と……。
>>819
おー、おしゃれ。やっぱ流石は貴人って感じですね~。って思ったらうわっ(>>822)!?
書き込みこっまか!!衣服のトーン?かな?やら髪のまだら模様とか作業量がえげつない。改めてイラスト描ける人って凄いわぁ
>>821
>伊草のサーヴァントみんな作画コスト90++
も、もしやラーヴァナやパロミデスも見れる、という事でしょうか!!!?>>797 >>818
私の方も確認しましたー
次が私の手番であれば、とりあえずバーサーカー退場シーンまで書いちゃって大丈夫ですかね?
その場合、チハヤの方はどうしましょうか…。ついでにまとめて描写しちゃいます?
>818(こちらはSS感想分)
>黒幕さんはこれで何する気というか誰なんだ一体
ふふふのふ
まあぶっちゃけ黒幕の正体はそこまで大した存在ではないと言いますか、まあ強いて言えるとすればちょっとした蛇足のようなものだとだけ言っておきます
>>822
プリテンダー……そういえばプリテンダーでいいんでしたっけ、これ
ぶっちゃけメンテ―の複製という事に頭いっぱいで、クラスはそのままシールダーとしか考えてませんでした
真名暴露云々はアレです、その場のノリです遂にお披露目できたからか最近油断したらすぐに戦線勢落書きしてしまって他のキャラ描けてない問題
あと競奈ちゃんのツインテの髪の長さや太さが未だにコロコロ変わってしまう問題
戦線組の細かいアクセ描き忘れる事多い問題
そもそもコイツらに需要あるのか問題
>>797
読みましたー
決まりましたねパロミデスさん…!やっぱ悪役系だと爆破なり炎なりとあらゆる物を利用して活路を作れるのが強いですね。
さて、これで有沙やチハヤはどうなるのか…
>>793
セオリ君が認めた所でやっぱりナキ君が完全に覚醒できたんだなって安心感が出ましたね…ここまでの絶望を経て遂に抜け出せたんやなって…
さて、そしてアーチャー戦は勝てそうな流れになってきましたが最後の鍵とは…うーん予想つかん、次回楽しみです
>>816
来た!!メイン盾来た!!これで勝つる!!
それはともかく隠し球の反撃、明かされる真実、そしてメンテーの帰還と見せ場大量でいい神回でしたね…もう一回よくてよを押したいレベル
そして本物vs邪悪系な偽物ってなったらね…もう趨勢は決まったようなモンですよねえ!!(次回楽しみです)
>>819
息抜きのレベルじゃねえ!!!(褒め言葉)
それはそれとして良いデザインですね。それこそ真名予想とか捗りそうなデザインなの好きだし作画コストエッグい…すごい…
個人的には作画コスト難易度は趙雲(少なくとも柄は弓狂に比べたら無地多めだから塗りやすいと思う)<ロスヴァイセ(武装部分ムズい)<廃帝(ムズゥゥゥい説明不要!!)みたいなイメージになりましたね。廃帝描くの難しそう…でもいずれ描きてえですね…ちなみに同じ伊草の深紅の目でも
ロスヴァイセ→無機質に広がる血。ガラス玉を目玉として嵌め込まれたよう
淡路廃帝→畝り波立つ血。目の中で絶えず流動しているよう
というイメージの差異があったりします。みんなの好みはどんな目かな?
>>822
世の民草を導く存在が簡素な囚人服なんてしてるわけないんだから…(擁立を目論んだ貴族並感)
礼冠とか腰の帯とかバランス考慮してオミットしたはずなんですけどねぇ、むしろ何か意味のある紋様を付け足したかったくらいなんですけどねぇ…
>>823
これは元の礼服がおしゃれすぎたのが良かったですね。一時代違うだけでも服飾って変わるもんなんだなぁ、と
アニメ化でもしたならまあ袖口の帯の図柄は簡略化されるでしょうね。動いてるとこ想像できない
そのお二人はですね…ただでさえ不得手な鎧キャラで、なおかつ外見の特徴が通じるところ多くて…(黒髪、黒鎧、髪を結い上げている)至難になりそう、というのが正直なところです
>>825
まあ自キャラというのもあってかねてより練っていた部分もありますので…
直刀からまず古代であることが特定されて、冠の装飾からワンチャン皇族であることも推定されて…でも長屋王の方になりそう。古代の皇族関係者で恨みといったら
自分としては筋肉質な男性+ツンツンヘア+鎧と苦手科目が多いので逆に趙雲さんの難易度高めですね。その三人ならロスヴァイセが一番描きやすい…まあ勝手知ったるというものなのでしょうが>>797
確認しました。
宝具の余波で壊れる事位は想定してたとはいえ、屋敷が爆破されるとは。
しかも、ほぼ同時刻に二箇所で電車落下テロが起きてる訳で……教会は徹夜かな?
>>800
あら、可愛い……あれ、もしかして喋ってるのは猫……?
>>81
今回の話の途中からそんな気がしてきましたが、やっぱり偽物でした。
ここぞと言うときの令呪はFateの醍醐味、そしてこういう敵が段々と三下っぽくなるのも王道。
>>824
サポート寄りの立ち回りをしてたのでチハヤに盾とか回復とかのルーン魔術を飛ばす余裕はありますが、要ります?
>>819
拡大したら凄い描き込みが。
それはさておき、髪自体はまとめてあるイメージだったので、ボサボサヘアには驚きましたね。
インドの鎧……しかも着てるのがEカップの少女……ラーヴァナのデザインはサイドテールが越し辺りまで伸びてる位しか考えてないので……。軽めの談話室更新
>>825
>悪役系だと爆破なり炎なりとあらゆる物を利用して活路を作れるのが強い
こっからも色々なんでもアリ寄りの方向性で暴れていきたいですね。前にちらっと言及したけど、アーチャー陣営大暴れに紛れた街中爆破テロとかも想像にありましたね
>>830
逆に放火オンリーから家屋が吹っ飛ぶ流れになったので、聖杯戦争における常套手段「ガス爆発です!」で多少隠蔽楽になったとかの可能性もあるかもわからん。
>>828
>至難になりそう、というのが正直なところです
なるほど。でしたらwikiの記載を参照しない納言さんなりのパロミデスを描いて貰おう!というのはアリでしょうか?キャラ属性と多少の指定はするかもですが(四肢に防具はつけてて欲しい、みたいなの)
ぶっちゃけあのビジュアル解説って「パロミデスの外見どうしよ……。まず可愛い系ではあるまい、イスラム系なら髪は黒か?うーんまぁ人格の構想元に寄せればいいか!!」みたいなノリで決めた所ありますし>>819
他の人もおっしゃってますが、本当に細かい所までこだわってらっしゃる…
この全体的なおどろおどろしさ、どことなく某鬼を滅する少年漫画にでも出てきそうな雰囲気がありますね
復讐鬼であるチハヤが従えるサーヴァントとしても納得なレベル
>>825
ありがとうございます
続きは早ければ今週末にでもまた投下できたら…。伊草も進めないとですし、やる事がいっぱいだ
>>826
ありそうでなかったサーヴァントのコピーというパターン
実際英霊の複製なんて余程のインチキか、さもなくばトンチキイベでもない限り早々お目にかかれなさ……(甦る某香辛料の記憶)いやそうでもないのか?
>>827 >>830
了解です、それではバーサーカー敗退とそれに伴うチハヤの反応までまとめて書きますね
支援の方は……どうしましょうか
とりあえず剣陣営さんに確認なんですが、バーサーカー倒したら朽崎も即撤退って感じでよろしいです?
でしたらバーサーカー消滅に動揺したチハヤへの攻撃を防ぐ程度の支援でよろしいかと
本格的にやり合うのであればその都度応相談という事で『ロード・エルメロイ二世の冒険 フェムの船宴(下)』のネタバレいくぜいくぜ~
五鈷杵キター!そして『冒険』のラスト舞台はインドだー!ヒマラヤだー!!
イスカンダルの道程を辿る系かな、と思っていたので中東をスルーしたのは驚き
『宇治の宝蔵』にあるのは頼光さんの独鈷杵じゃなくて五鈷杵なのでこういうの助かる~
ちなみに宝蔵にある五鈷杵の作り主は羅什三蔵なので1000年物だ。どんな結界だろうとズンバラリン
>細胞の因子を引き摺り出す研究は、確か個体基礎(ソロネア)あたりでも
…久しぶりにソロネアの単語見たな…元素魔術(フォーマルクラフト)といいそういう系か~という目安
>工房を構えるため、どれほどの霊脈や歪みのある土地を押さえているかが、魔術師にとってのステータスになることは、時計塔でも耳が痛くなるほどに聞かされていた。
>実際、時計塔の教室にしてからが、イギリスでも極めて霊的に重要な土地につくられている。いくつの教室、大教室を押さえられるかが、時計塔の権力闘争の筆頭項目にあがりがち
…スレ的に重要かな、と。時計塔本部の大教室・小教室の他に学部都市にも教室ありそう
そして一番大事なのが「人形使われ」
ここのえの最大の懸念点のひとつである「フォーリナーは魔術使えるのか?」問題…ゴッホちゃんは魔術使えるのに何故デイビットはサーヴァント召喚できなかったのか、で答えがでなかったのですが
人類が外宇宙存在の魔術回路を使って魔術を使用する、外宇宙存在が人類の魔術を使って神性を発揮する、がありだという解答を得たので大丈夫だよ遠坂。俺も、これから頑張っていくから
設定的なあれを除くと第三番目の神とか、ジズとか、色々あるのですがこれは別の機会にセシボンvsクラッフ、更新しました
割と互いに出せる隠し手は出したような気もするので問答というかそういうところを重視しました
セシボンさんに頑張って後ろから組みついてお話しするッピ!なクラッフの構図はおおよそ30cmの身長差でお送りしています
あとはこちらで出せるような隠し手といえば調律による魔術回路の機能爆上げぐらいなのですがセシボンさんがこれ以上の隠し手がないと使うつもりは多分ないかもです。呪詛の魔力変換でそれなりに身体にダメージが残ってるので
>>803
この聖杯戦争自体が弱いものは苦境に適応してより強いものに進化する、っていう概念のもと行われる大儀式なのでそのように立派になりました
>>818
「最悪の場合ボクが○すしかないかなーいやでも普通にこんな子の命を奪わなきゃなんて気後れするなー」とか思ってたのでガッツポーズ
>>825
曇ってばっかりはよろしくないというのはちゃんと考えているつもり
>>819
息抜き!?これが息抜き!?すごい……
>>816
コピー……コピーかぁ……しかもあてつけで作られたときた……なんとも言えない物悲しさを感じます>>833
>バーサーカー倒したら朽崎も即撤退って感じ
そうですね。ほぼそんな流れで行動してると思います
なんなら列車爆発なり宗谷邸爆破が起こったタイミングには既にvsチハヤさん&有紗ちゃんからは離脱完了しててもおかしくないかなぁ、とかも思ったり。近距離に付き合うよりは離れて奇襲と遠距離攻撃に徹した方が勝率高い!って考えて、というか。冒険の新刊でこのスレ的に話題に出したいのはやっぱり個体基礎科について。滅多に言及されないので焦れまくってましたがやっと出ました新情報
んで、なんでも「細胞の因子を引き摺り出す研究」とやらをしているとか。そのへんは起源に関係するものも多いんだとか。未熟者は自分の起源に囚われてしまうとか。もちろん個体基礎科の全部がそうってわけじゃないんでしょうけどこの情報はとっても大きい
私てっきり個体基礎科は魔術の基礎を突き詰める学科だと思っていたんですよね
でも上にあるのを見た感じだともっと根本的というか、魔術師という生命体を研究する学科なんじゃないかって考えが強くなってきました。肉体改造とか魔術回路増やす試みとかをガチってるのかなぁと妄想してます
研究対象が「魔術師」なら自分自身と向き合うことを一番求められそうだな、なんてことも思ったり
>>835
クラッフくんの強みって技術もあるけどこういう負けん気が大きいですよねぇ。雑草根性というか
しっかしここまでやりあってお互い傷らしい傷がついてないのもすごいな…2人とも訓練って建前覚えてるか怪しいのにどうにかこうにか生き残れたのでざかざかと作ったイグ坊のキャラシも投下しておきます
【氏名】宗谷 イグサ
【性別】男性
【年齢】0
【出身】日本・伊草市
【身長・体重】149cm・45kg
【肌色】黄色人種【髪色】緑がかった蒼【瞳色】橙
【外見・容姿】瑕ひとつない子供。少年として定まったことで進三郎・リリィな姿となった。現在すっぱだカーニバル
【属性】中立・中庸
【好きなもの】まだわからない
【嫌いなもの】まだわからない
【魔術系統】蝶魔術
【魔術属性】風
【魔術特性】切替
【魔術回路】質:B 量:B 編成:正常
【所属】宗谷家 → 志村千早>>842
魔術・特殊技能・特性など
『蝶魔術(パピリオ・マギア)』
幼虫から蛹へ、蛹から蝶へとまったく別の生き物に変化していく様から神秘を見出した魔術。この世の"あわい"を操るともされる。
変化の干渉がこの魔術の本質であり、進三郎の使う蝶魔術も例に漏れない。同時に、特筆すべき点も少ない。
魔術の指向性は内向き→外向き。術者の身体と、術者の造りあげた物に強い効果を発揮する。
イグサもまた創造主である宗谷進三郎と同じ蝶魔術を扱える。が、進三郎と違い常時発動してはいないのでON/OFFの切り替えに一手間かかる。
元より『伊草聖杯戦争』における聖杯の制御を重点を置かれた調整を施された身。そのため魔術の方向性は内側ではなく外側に向向く。
万が一の状況変化にも対応できるよう拡張性の余分が含まれており、宗谷イグサという個体が受ける影響によって魔術もまた変質する。場合によっては人間らしい形を失うこともあるだろう。
来歴
宗谷進三郎が自身の予備として製造したホムンクルス。協議の末に製作者の宗谷進三郎からマスターの一人であった志村千早へと移譲された。
『伊草聖杯戦争』の完遂を初期目的として入力されており、その目的通りに動く。
人物像
宗谷進三郎の要素を含むが、彼ほどにせっかちかつ生き急いでいるわけでもない。どころか目を離せばぼーっとしていることもある。
行動原理は初期目的に沿う。聖杯戦争の完遂を目指し、聖杯戦争の完遂に関連する行動を優先して選択するように設定されている。この設定から大きく逸脱しない限り他者の指示にも従う。
さらにパーソナルな判断基準は未だ存在していない。物事の良し悪しを決められるほどの情報は入力されていない。今後次第、ということになるだろう。
少なくとも、欲しいものは欲しいと言える人物ではあるらしい。決めました、船SS敵陣営のイメージCVこれで行きます
破間昂騎→鈴木達央さん
花京院競奈→矢野妃菜喜さん
天王寺ハナビ→乾夏寧さん
コルト・サイクス→福島潤さん
そして最新話来週までに投下したいなと。いければ伊草の槍がもっかい動き出すまでに2話はいきたい
>>839
確認しました。遂に最初の脱落者が…ついでに進三郎さん…惜しい男を無くした…
それにしても廃帝の最後の台詞いいですね。時間は長くなかったものの、悲しい運命を背負って燃やしてるチハヤの事を確かに案じてくれてたんだなって…
でも敗北したとはいえ、まだ本人は生きてて折れてはいない訳ですしイグ坊くんも手に入れてて渦中からは抜けてないのがどうなるか。正直一番今後どういう動きになるか、どう活躍するのかが未知数だしジョーカーになり得ると思うのでまだまだ期待していきたい所ですね
頑張れチハヤちゃん。刹那ちゃんも仲良くなりそうな目をしながら応援してるゾ♡(まだ出会ってないけど)
>>841
あれ
てっきり前にスレで納言さんロバートさんと話した感じ的に決戦終わった後に有沙ちゃんが脱線の被害出た場所に真っ先にいく→槍陣営と会って弓陣営がやらかした事を知ってターゲット決めるって流れがある物かと思ってましたが無い感じですか?
無しって流れなら槍パートの最後の部分wiki登録されたら書き直してこないといけないなと
>>844
おーコレがイグサ君。
本当に今からどんな感じにも転べそうなキャラなの良いですね。刹那ちゃんと絡めば電波語録を多用させるように教育させる事も可能…ってコト!?(やりません)
それはそれとして無駄な時間とか言ってるのは元の進三郎の面影を感じますね。
残ってる陣営の立ち回りとか予想できる展開は割と絞れそうな分、チハヤもですがイグサ君がどう動くかが予想できないしどう動くかでまた色々変わりそうな気もしますね。オラワクワクすっぞ>>846
>反省すべきは私もそう
いえいえ、そんな事は決して
第一回やフランスの時もそうでしたが、どうしても受け身に回りがちなんですよね自分
その辺は要改善点だなぁと思わされました
あとイグサくんに関しても現状のままで問題ないです!
>>847
チハヤ「(ゾクゾクッ)? 悪寒が……」
実際サーヴァントを失った上に面倒事まで背負いこんだチハヤをどう動かしていくかは悩ましい所
より今後の選択が重要になりそうです…
>>848
了解です、ではそんな感じで
>>849
>剣陣営の撤退パートと槍陣営との話し合いパート
あ、じゃあその件ですがうちのチハヤとイグサも同席させるのはよろしいでしょうか?
サーヴァントを失い、イグサという庇護対象を抱えた今下手に単独行動取るのは危険ですしチハヤとしても列車事故を見て何も思わない筈がないので戦線勢キャラシをコソッと更新しました。まあUNKNOWNばかりでなんのこっちゃって感じなんですけどねガハハ
まあアレです、SS更新と共に随時更新していきたいなと。徐々にベールが剥がれて追加されていく感じのやつって見てて楽しいですよね…
あとは談話室更新しました。それと朽崎さん、恐らくページの容量限界っぽいんで前半辺りの文は消しといた方がいいかもです。押しても反映されないなと思って前半少し削ったら行けたので
>>849
大丈夫ですよー、見返したら前スレの話なので覚えてないのも無理はないかなと。
一応証明しとくと該当レスは前スレ689辺りと898辺りです。そこで騎のスルトさんと弓の納言さんそれぞれに共有済み把握済み、OKは取れている筈です。とはいえここからやっぱ変えたいって提案次第では取り下げも大丈夫です談話室更新~&データ量リセット。
>>837
それでしたら、過去スレ(下記リンク参照)に投下したSSの押絵っぽく、桃夢とエイベルのツーショットを強請(オネダリ)していいっすか?
2人とも服装は『魔術礼装・カルデア』で、桃夢は普段の糸目とは違って開眼状態+困惑しているように引きつっている笑顔でお願(ナ)シャス。
画像はpicrewのきゅんショタメーカー(柏餅なぎたさん作。https://picrew.me/ja/image_maker/338886)で作成したエイベルのイメージ図。
https://bbs.demonition.com/board/9498/おのれ台風、おのれ線状降水帯
スレご無沙汰してしまってすみません追ってこちらの方は遡っていきたく
>>835
遅ればせながら拝読いたしました〜。この喰らい付き食い下がっていく感じ、クラッフくんだなぁ
しかしエピローグで挟もうと思っていた部分(クラッフくんの魔道のためのスパイ活動)を先に当人の口から聞けるとは。勝負ももう大詰めですし本リアクションはそっちに取っておきつつ、次パートで軽くでも反応を返しておきたいところです
明日の投下を目指します、今しばらくお待ちくださいませ…
>>839
こちらも遅ればせながら拝読いたしました〜。あぁ、二日目(体感一日目)が、終わったなあ…
元よりかなりシビアなぶつかり合いだったのにかてて加えて宝具まで持ち出されるとこうなるのは仕方のないことですが、跡形もなくというのはやはり切なく…最期に、最期まで寄り添おうとしてる廃帝を描いてくださってありがとうございます
別れもあれば出会いも…とは少し違いますが。ここからはチハヤさんの動向もイグサくん共々注目ですね。楽しみにしております
>>844
ぬぼーっとした感じだけど台詞の節々に無機質ホムンクルス特有のキレとお父様の片鱗が見える見える…
そしてプロフィールの随所からはキャラクターとしてのバイタリティ、伸び代もまた多分に窺えて。最初の個性構築地点はどうやら自販機での選択のようで、欲しいものを欲しいと言える自己主張性がこれから発揮されていくのかな、と8月終わっちゃった……もう秋か……
つまりもうハロウィン絵描いてええんか!?(今年はハロウィン絵の構想が昔のリメイク含めて沢山ある)(ジャスミン海月絵リメイク、ハロウィン児雷也+別の今年ハロウィン鯖、刹那趙雲の伊草組ハロウィン絵、ムジカ裂夜のラブラブ系ハロウィン絵、競奈ハナビの悪系ハロウィン絵等々)
>>855
成程成程了解です
これはイグサ君の構成にも関わりそうですし慎重に考えないとですね…とりあえずタピオカブチ込んどく?
>>856
了解でーす
やっぱりオシャレですねライダー陣営…
>>857
よっし今から行きます
>>858
ウィ〜〜〜ッス(1話忍者君並感)
成程成程OKです
難易度ありそうなんで結構時間は掛かるかもですがやりますわ
にしてもエイベルさん可愛いな…でもコレで船の女子にセクハラ働きまくった前科あるんだよな…許せる!!(ダーマ)
>>860
アサシン曹操…!?(逸話思い出す)(アサシンエピソードとなるともしかしてアレか……?)
構想中なら急がなくても大丈夫ですよー、キャラシ出たタイミングで依頼してくれたらやりますし起源大好きな中納言は個体基礎科に入りたいなと思いました(感想)
それとは別に言うならやっぱり固有結界すごいな…というか自キャラ熄の固有結界設定ちょっと一度精査すべきかな…と。いや使い手がすごかったからってのもあるだろうけど、気軽に設定として持ち出すべきでなかったカモ…
あとヒマラヤ、楽しみ。カリオストロやエレナさん繋がりで現代魔術科、神智学についての情報入手できないかな〜厳しいかな〜
>>783
二人とも見た目年端もいかない少年だっていうのに密談の内容も立ち居振る舞いも世慣れすぎてる…
ダヴィさんは依頼内容以上の一物を腹に抱えてそうだし、やはりただの夏の一時とは行きそうにありませんね。しかしここで食い下がるメレクさんにもまた別な考えがありそうで…この打診と契約、ルナちゃんに大して知られず後になって「そんなことしてたの!?」みたいになりそう
>>793
花炎竜女さんの活躍が秘匿聖歌隊発足の契機だったんだ…枢機卿さん確か臆病で政治手腕バツグンだった覚えなのでてっきり策謀の一環と思っていました。色んなところで色んなものが繋がってるんだなぁ、こういうの好きです
そして恐らくアポ世界でのジャックちゃんみたいなことになってるアクタイオンさんを止めるのがこっちの世界のジャック・ザ・リッパーとは、なんとも数奇
色んな可能性と恐れを演算してきたセオリさんからの祝福の言葉は重みが違いますね…最後の一ピース、この感じだとキャットファイトで彼が言葉をかけたリディアさんのように思えますが、さて
>>816
ここまでの特異点での旅路とフェリーペさんのメンテーさんへの想いをこうも踏み躙るとは…積み重ねてきた時間が長かっただけに衝撃三千倍
最後に地金を見せたコピーメンテーさんの悪辣さを見るに黒幕もとんだ非道なようですが、思えば正体のしょの字も掴ませていないこの状況…もしかして手のひらの上ってやつ…?>>864
お待たせしました。
【真名】曹操
【クラス】アサシン
【性別】女性
【属性】混沌・悪、地、人型
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:E 幸運:E 宝具:C+
【クラス別スキル】
気配遮断:C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見する事は難しい。
【固有スキル】
無辜の怪物:C
生前の意思や姿と関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
アサシンは蜀漢正統論の台頭によって悪の徳を極めた簒奪者という悪役に歪められている。
カリスマ:E
軍団を指揮する天性の才能。
力で覇をなす荒くれ者達を纏める統率力を発揮するが才無き一兵を人とすら扱わない冷血さから総体的な士気は低下する。>>867
頭痛持ち:B
生前の出自から受け継いだ呪い。
アサシンは神木を伐り倒したことで生涯慢性的な頭痛に悩まされたという。
精神スキルの成功率を著しく低下させてしまう。
アサシンは武、詩、政謀と多芸を修めたことで有名だが、このスキルがあるため十全には発揮されにくい。
【宝具】
『 (うつろばこ)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜3 最大捕捉:1人
陶器製で出来た拳大サイズの白い箱。
曹操が荀彧へと贈りその死の起因となった逸話と曹操が成してきた英雄殺.しの逸話がミックスされた宝具。
中身は空であるがその空の空間そのものが呪詛で構成されており対象の前で自動で蓋が開き相手の抵抗力を削ぎながら呪い殺.す。
正当な英雄に対してはBランク相当の呪詛と化す。
古今東西における開けてはならない箱の1種。>>868
『陰陽変転黒陽顕現(かんぜつここにあり)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:30人
奸絶此処に在り。
長沙郡にてある男が亡くなり1月経った後、棺から蘇ったことを機に曹操が頭角を現した逸話が昇華された宝具。
一度死したものを生ける死者──屍食鬼(グール)として使役する。
屍食鬼(グール)の数を増やす度にアサシンのステータスをランクアップさせる。
自らの手で倒せばサーヴァント相手にも作用させる事が出来る。
【性格】
冷血にして残忍。目的のためなら手段を選ばず使い潰した人の死すら嘲笑う。
彼女にとって他人とは才能が全てであり、才無きものは塵にすぎない。それも即益に繋がる実務的なものでありそしてその才すらも用済みと見做せば離反を起こされる前に切り捨てる。
徹頭徹尾利己のみの都合を優先し他者の裏切りは看過しないが自身はいくらでも他人を裏切る──仁徳の対極なる悪。
人理焼却に関しても手に入れるべき天下が無くなることは流石に許容出来ず修正にはある程度の意欲を持っているがカルデア最後のマスターが凡夫でしかない事を悟り、結果を出せぬのであれば世界が滅ぶのも已む無しどころか滅ぶべきとしている。
【戦闘スタイル&武器】
宝具によって生み出した手勢である屍食鬼達に紛れステータスをアップした自身による暗殺か、第一宝具による呪殺を狙う。
武器は無名の長剣を扱う。>>869
【バックストーリー】
黒を基調とし、各所に金の刺繍をした衣服を着た身長150cmと小柄な少女。
長い髪を左側でサイドテールにしている。赤い舄(せき:今でいう厚底靴)を履いている。
三国志で名高い魏の武将、曹操。
英霊として登録されているのは男性であるが、彼が無辜の怪物スキルによって歪められた姿。
曹操は今こそ超人的な覇王として評価されているがその扱いは過去に二転三転しており、かつては三国志演義を主に仁君劉備に打倒される悪役(ヴィラン)として描かれている。
アサシンクラスで召喚された彼女はそういった誇張された蜀漢正統論が主流になった簒奪者としての側面である。
余談であるが何故女性を姿をしているのかはクロツキ……、日本では箱入り娘、中華においては華容道と呼ばれる特定の駒を箱から出す一人遊びの中で弾き出す「娘」の駒が曹操にあたるとされている。
【サンプルボイス】
「凡夫(マスター)、精々這いつくばって結果を出しなさいな。才能の無いあなたが価値を示せるのは結果だけ。
でなければあたしがその頚刎ねてやるわ」
「聖杯への願い?もちろん、天下を手に入れることよ。
それにただの天下じゃないわ。愚衆共が永遠に争い続ける、あたしのための混沌の世界よ!」
「ハッ……、そこらの一兵なんぞには人の肉でも食わせておきなさい。兵站が少ないのなら切り捨てるものから切り捨ててより強きものに質を集中させればよいのよ」
「英雄策士、役目が終われば価値など無いわ……、さぁお払い箱に片付けましょうか。
──宝具真名解放、『 (うつろばこ)』」ラフだから楽に描こうと思って太めにしたけどもしやこっちの方が俺の絵いい感じになる…?
>>866
ぅぉぉライダーっょぃ
何気に宝具使用なしで死闘生存+ダメージ与えたのやっぱライダー強いなと。槍剣がそこそこダメージ、弓が装備破損で剣槍が残り2画になったと考えると2日目はライダー優勢で終わった感じですか。3日目のレイドがライダーにとって正念場になりそうですね
それで此処からは剣陣営と同時進行で俺が港で邂逅するシーン書くって感じですよね。とりあえずタブレットでの映像(槍陣営パートの最新でやってた奴)見せて「アーチャー陣営…アイツらが、テロの下手人だ」って言う所まで行く感じでいいですか?
あとは、火災の中で槍陣営に会う訳ですが、最初の有沙の反応とか話し方とかスタンスってどんな感じにすればいいですか?なんというか焦った感じか冷静な感じか、とか槍陣営への感じ方(まさか刹那さん達が…?って思うかいや、やってないと思いたいってなるか)みたいな。
>>871
おーこれが愉悦部さん版曹操様ですか。正統派王って感じの曹操とは違った魅力出てるの良いですね
悪役側の側面の曹操ってのも良いですし、何より自分が悪役。それでも…!って感じのスタンスは結構好きです
とりあえずデザインですが軽く描いてみました。
皇帝感+悪役感的な感じにしましたがこんな感じでどうでしょうサクサクいくぜいきますぜ冒険旅行記の続き~
>>865
まぁ…まぁ…あの固有結界って彷徨海のバケモン魔術師が千年二千年かけて手作りした代物だからいろんな意味で参考にしにくいのではないでしょうか…
固有結界の扱いが慎重になるのはいいと思いますが、それはそれとして
2人とも生まれと育ちが特殊気味なので…バチバチなのも慣れたもんだろうなと
メレ坊はこういうの隠すでしょうしねぇ。よっぽどのことがないとルナは最後の最後まで知ることないと思います
>>866
確認しましたー
いや~…やっぱライダー強いし言うなぁ。短い一言でさらっと斬りおる
これ剣陣営はダメージで三日目お休みか、令呪一画使って動くかの二択を迫る感じですかね?
>>871
なんだこの第一宝具……と思いきやこれもしや空想の存在であることも合わせてこういう形になっていたり……?『そいつは格好良くないぜ』
そのような言葉が、今も記憶領域には残っている。自分の戦う理由を聞いた、師の言葉である。
『怒るのはいい。こんな有様を見りゃ俺だってムカつく。けどな、こいつらの代弁をしようってんなら話が違う』
まだ師が師でなかった頃。私を私にしてくれた二度目の出会い。うず高く積もった"生体パーツ"の残骸を見つめて、彼は言葉を続ける。
『死んだらそれまでなんだ。こいつらの言葉はもう誰にも聞こえないしわからない。わからないモンを代弁するやつは独りよがりで格好良くない』
四肢のない身体がぶるりと震える。なにゆえにか。怒りゆえにだ。彼の言うとおりに死者の言葉が誰にも届かないなら、こうして積み重ねられた兄弟姉妹たちの屍を、涙を、誰が拾ってやれるのか。
けれども言葉は終わらず。
『だから、戦う理由はお前自身の心で決めな。自分の言葉で戦えればあの"剣"の嬢ちゃんも最後まで振れる。そうすりゃお前は、もっと格好良いやつに近づけるぜ?』>>874
優劣ではなく。強弱でもなく。善悪ですらなく。『カッコいい』という判断基準を堂々と掲げる姿が、兵器として造られた自分にはひどく新鮮に映ったことを覚えている。だから、つい、唯一動く口だけで質問していた。───どうして『カッコいい』なるものを優先するのか───と。
答えは、明確だった。
『そりゃもちろん! 格好良いのは、良いことだからな!』
それが、はじまり。
Pq9.9と呼ばれた失敗作が、自分というものを決めた瞬間だった。
◇ ◇ ◇
メレクの様子がおかしい。
ピアノの演奏を終えて戻ってきてから、ずっと何かを真剣に考えている。
演奏会が終わっても、ミッピとレッタとバイバイしたときも、最後まで名前を聞けなかったあのおじさんと挨拶したときも、メレクは何かを考えていた。少なくとも私にはそう見える。>>875
表面上はいつも通りに振る舞っているけれど、どこか、なにかが、違う。
例えば、いつもより浅い呼吸。
例えば、反応を返すささいな間。
例えば、私のそれとズレていく足音。
そういった細かいひとつひとつの違いが、妙に私の心を掻く。
コテージに戻ってきても特におかしな様子が変わることもないまま……それどころか、フェーブスさんと2人で謎の密談を始めてしまった。
水着を脱いでいつもの格好に戻った私は、ナインと2人でぽつんと待たされている。
「……気になるなぁ」
「同意します。並びに、憤慨します。私達の間に情報共有の面で差をつけるべきではありません」
「そりゃ仕方ないよ。私もメレクも魔術師なんだから」
隠してこその魔術。秘してこその神秘だ。とにかく隠し事の多い現代魔術師を相手に何も隠すな、なんてとても言えやしない。
それこそ私にだって隠し事はある方だ。自分が吸血鬼であることとか、あんまりよくない気持ちを抱えてることとか。
……ううん、自分のことだけどヤブヘビになりそう。こういうときはさっさと話を変えてしまうべきだ、そうしよう。>>876
「あっちの2人の話も気になるけどさ? 私的には新しくなったナインの身体も気になるなー?」
「ム、」
今朝がたの話だ。フェーブスさんに任せたナインの身体の修理は、たったの半日でものの見事にぼろぼろの装甲を新品のようにぴっかぴかに直してくれていた。もちろん具体的にどうやったのか聞いたけど「身嗜みを整えるのも執事の務め」としか答えてくれなかった。きっとアルマソフィアの魔術も関わることなんだろう。ま、それはさておき。
改めてじっくりとナインの身体を見てみるが、あれだけあった傷や汚れはきれいさっぱり消えている。
一方で全体のシルエットは変わっていない。奇妙に折れ曲がった腕や、獣じみた逆向きの関節は元からそういう構造だったらしい。ほとんど動かなくなっていた片足もちゃんと逆向きの関節が曲がるようになっていた。
「……ん?」
視線を上げて、気づいた。
ナインの頭部。宇宙服のヘルメットじみた丸くて黒い空間。その奥が、うっすらと見える。昨日は暗い坑道にいたから気づけなかったのか。
目を凝らしてまじまじと奥を見る。そこには、のっぺらぼうがいた。
皮膚がある。肌である。人の皮を頭部まるごと覆えるように被せてやればこんな風になるんじゃないか、そう思えるような、顔のない顔。唯一、口にあたる位置にそれらしい穴が開いていなければ、顔と認識できたかも怪しい。
顔を顔と認識できる要素の大部分は"目"の存在に占められるという。もちろんナインの顔には目にあたる器官など見当たらない。代わりにあるのは横一文字に伸びる赤い線だけ。
「……。なにこれ」
「回答します。頭部および顔部です」
「そうじゃなくて、この顔、なに?」>>877
「? すみませんマスター。質問の意味がわかりません」
本当にわからないといった様子でナインは首をかしげる……ようなポーズを取る。そこに、ごまかすようなわざとらしさは感じられない。私の言葉の真意を探ろうとしているだけだ。
つまりナインにとってこの顔はただのデフォルト。産まれた、もしくは造られたときから変わらない標準規格のそれでしかないのだろう。
……別に、おかしなことじゃない。魔術の効能を高めるために五感の一部を自ら封じる魔術師などいくらでもいる。そもそも魔術師という存在が先祖代々から肉体改造を繰り返して根源を目指す生き物なのだ。顔を剥いだ命を造るくらい、なんてことない。
だから私が今考えていることは、魔術師であろうとするのなら全くの無駄なんだ。
「……ううん、その赤い線はなんなのかなって、気になって」
自分の声が震えたように聞こえた。気のせいかもしれない。自分じゃわからない。ごまかそうとしてわざとらしくなったかもしれない。
気づいているのかいないのか。ナインは元気に返事をする。
「これは、令呪です」
「令呪? ってそれ、たしかサーヴァントを縛る呪いだっけ?」
「肯定します。追記します。翻ってサーヴァントとの繋がりを示すマスターの証でもあります」
「へぇ~…………ん? 繋がり?」>>878
サーヴァントとの繋がりを示す、令呪。それが今なお眼前でほのかな光を放ちながらナインの顔部にて存在を主張している。
マスターがいて、マスターは令呪を持つもので、令呪はサーヴァントとの繋がりを示す。
それは、つまり、
「ナインのサーヴァントはまだ退去してない……?」
「同意します。セイバーとの繋がりは令呪を通して今も感じられる。未だこのフィンランドの地で現界状態を維持してると推測を───」
「言ってよ!! それ!! 最初に!!」
「……謝罪します」
いや、いやいや、もっと大事なことがある。繋がりが感じられるなら、どこにいるのかもわかるってことなんじゃないの?
「そのセイバーがどこにいるかわかる!?」
「回答します。セイバーの現在地は特定できません。……追記します。何らかの隠蔽が施されていると推測。第三者による介入の可能性を検討」
「誰かに、隠されてるってこと? いや捕まってる?」
いや捕まってるのはないか。サーヴァントは存在が兵器とも表現されるスーパー使い魔。現代の魔術師がどうにかしようと思うなら規格外の化け物をぶつける必要があるわけで……例えば、台湾で出会った妖術師のような。
あるいは、セイバーが万全から遠ざかっていれば話は違うのかもしれない。マスターであるナインを見つけた状態を考えれば、そのサーヴァントであるセイバーも満身創痍になっていると考えるのが自然なの、かも? うーん……サーヴァントがサーヴァントを捕まえたって話になるなら、簡単だろうけど。>>879
「回答できません。よって宣言します。セイバーが如何なる状況に置かれていても、私が必ず助ける」
「うん、いいじゃん。手伝うよ」
「感謝します、マスター。悲観します、マスター。情報が足りません」
「締まらないなぁ」
力なくこちらを見上げるナインにふっと笑う。始めから逃げるつもりはまったくなかったけど、ごくごく個人的な、最後まで付き合わなきゃいけない理由もできてしまった。いいよ、望むところだ。
夜を見せるって約束もしたしね。
「よっし!」
「動かれますか」
「動く! 頭で考えてわかんないなら、足を動かしてたほうがいいからね!」
「質問します。動くのであれば、次の指針はあるのですか?」
「そりゃもちろんペリマンニだよ。この村一番のペリマンニって人に会いに行くの」
またも首をかしげるナインを置いて、私はメレクを呼ぶためにコテージの奥へ足を向けた。>>880
◇ ◇ ◇
外に出れば陽がほんの少し傾いてきているのが見える。耳をすませば風を飛び越えてペリマンニたちの奏でる音が聞こえてきた。演奏会は終わりだと言っていたのに、まだまだ満足できない人たちがいるんだろう。
聞いてるだけで楽しくなってきそう。いやもうなってきた。足がふらふらと音のする方向に向く。
……というタイミングで、背中からむんずとポンチョが掴まれた。首に引っかかって足がとまる。
「ぐえっ」
「寄り道する暇はないのでしょう?」
「ちょ、ちょっと気になっただけじゃーん」
「どうだか」
「メレク様メレク様。そのように外套を引っ張られますと、私が隠せなくなります」
控えめに声を上げるのはナイン。私の背中にしがみついたナインが、めくられたポンチョの下からメレクを見上げている。
「……本当に連れていくつもりですか?」
「だってナインだけしかアレは感じられないんだもん。連れていくしかないって」
アレ、というのはもちろんナインと契約したサーヴァント、セイバーのことだ。令呪の繋がりを手がかりにできるナインを連れていかない理由はない。まぁこうすればちょっとでも早くセイバーに会わせてあげられるとは思うけど。わざわざ言うことでもない。>>881
そんなことを考えているのは気づかれているんだろう。じっとりとした目を向けられてしまう。
「これはただの確認ですが。なにか隠していますね?」
「そりゃ魔術師だからね。メレクもさっき隠し事が増えてたっぽいじゃん」
「……それは、」
あ、あれ? 珍しい、メレクが言いよどんだ。私はてっきり「もちろん。魔術師ですから」とかって返されてお互いうやむやにできると思ったのに。
ううん、なんか調子狂うなぁ。
「いやほら、メレクだって反対してるわけじゃないでしょ? このポンチョに隠蔽用の術式組んでくれたし」
「……どうせ止めても聞かないのでしょう。まったく」
嘆息しつつポンチョを離す。ナインの姿がしっかり隠れているのを確認してから、また歩き出した。
「だって今回はちょっと人に会いにいくだけだし」
「ならば猶更連れてくる必要は……いえ置いておきましょう。ともかく、またペリマンニに会いにいくのでしたね」
「そ。村一番のペリマンニ。『アントンじいさん』って呼ばれてる人」
それは演奏会のときに会えなかった唯一のペリマンニの名前でもある。時計職人と楽器職人と大工を兼任したお店をやっているとかなんとか。忙しい人だ。>>882
私たちが使わせてもらってコテージからもそんなに遠くない位置に住んでる、という話だったのでさっそく行ってみることにした。アントン、という名前はどこかで聞いたことある気もするし。
実際に会えたとしてどうするかはまだ考え中だけど、そこはまぁ出たとこ勝負。
「村一番のペリマンニ、ですか……」
「どんな人だろうねぇ」
「僕は陽気にラッパを吹く巨人が出てきても驚きませんよ」
その言葉にすっごい笑顔でラッパを吹き鳴らすモートン先生が浮かんできた。似合わない。巨人とか言うからだ。
アントンじいさんの住むおうち兼お店までの道をそんな雑談で潰しながら歩く。自然とそうなっていったのであろう雑草の少ない道をざくざくと踏んでいくと、すぐに目的地らしい家が見えてきた。
コテージとそう変わらないログハウスだ。けど遠目で見てもわかるくらいに造りが古い。すぐ後ろに生い茂る森が構えているのもあって、ちょっとした魔女が住んでいそうだ。
本当にあんなところに陽気なペリマンニが住んでいるのかちょっぴり不安になるけど、行ってみるしかないだろう。
「わかってると思うけど、喋ったり動いたりしちゃダメだよナイン」
「……」
「ナイン?」
「……了。微動だにしません」
緊張してるんだろうか。緊張とかするんだ。そんなことを考えながら私は扉を開いていく。>>883
ぎぃぃ、と軋む音を立てて開いた扉の向こう側は、黴と埃の古くさい気配に満ちていた。お店だというのに、どこか人を寄せ付けない空気。明らかな異質な何かがここにはある。
なんだか、魔術師の工房みたいだ。
中はそう広くない。ところ狭しと敷き詰められた棚と、人ひとり分が通れそうな通路その奥にこれまた人ひとり分しか入れなさそうなカウンターがある。
カウンターには当然、店番をしている人がいる。薄暗がりにいるその人物は、あろうことか扉に背を向けながら新聞を読んでいた。
開いた扉に反応して少しだけ振り向く。低い位置にある、豊かな髭に覆われた皺の深い顔が、私たちを認めてさらに深まる。
「……あぁ? 客かぁ?」
不機嫌そのものな声が私たちを出迎えた。そしてそして三度投稿失礼します
Fate/NCの続きが出来上がったので、投下しますねー>>888
「セン、パイ……本当に、センパイなんだよな……?」
「当たり前だ。何だ、私が幽霊か何かにでも見えるのか?」
「センパイ、それはさすがにシャレになってない……」
むっとした顔で、フェリーペに軽口を叩き返すメンテ―。
その見慣れた仕草に、フェリーペもまたようやく目の前にいる存在が正真正銘本物の『メンテー・プルトランプ』である事を確信する。
「……やってくれたな、オリジナル」
「っ!」
憤怒と憎悪に満ちた声が響き渡る。
先程メンテ―が吹き飛ばした先、そこからコピー・メンテ―がゆっくりと近づいていた。
その形相は醜く歪み、一心にメンテ―を強く睨みつける。切断された右腕もまた徐々に再生し、瞬く間に何事もなかったかのように回復した。
「やってくれた、か。それはこちらの台詞だ偽者。――私の知らない内に、よくもここまで後輩を痛めつけてくれたな」
「ぬかせ。そのまま大人しく囚われていればよかったものを、令呪一つで飛び起きるとは――このチーター共が」
メンテ―と同じ、黒十字の盾。それを再生したばかりの右腕で振り回し、威圧するように見せつける。
「やはりお前たちこそ最大の脅威だよカルデア。あと少し、ほんのあと少し観測されさえしなければ『我々』は復活できていたものを……」
「我々、だと? お前たちは一体――」
「教える義理も道理もない。そして、見逃すつもりもない」>>889
ガン!と。コピー・メンテ―が勢いよく盾を床に叩きつける。
本物のメンテ―もまた、無言で盾を構え直し受けて立つ意思を見せる。
「死.ね、カルデア。死.ねオリジナル。ここで私の盾に潰える事こそがお前たちが辿り着く終着点だ」
「やれるものならやってみろ、偽者! お前が何者であろうとも、この盾を打ち砕けると思うな!」
「……ッ!セン、パイ!俺も、援護を――」
メンテ―の雄姿に、フェリーペもまた応えようと傷ついた身体に鞭を打つ。
だが。その無茶は、他ならぬ『センパイ』自身の手で止められた。
「お前はそこで休んでいろ、後輩。そんな身体で援護も何もないだろう?」
「けど!」
「――大丈夫だ。ここは私が、絶対に何とかする」
それ以上言葉を重ねる事はなく、メンテ―はフェリーペを庇うように前へ進む。
対するコピー・メンテ―は、心底くだらなさそうな顔で目の前の二人を見下した。
「大丈夫、か。ハッ、先程まで囚われの身だった女がよく言う。それとも、王子様のキスで無限に力が湧いてくるとでも言うつもりか?」
「さて、どうだろうな? 少なくともだいぶ情熱的だった事だけは確かさ。――つまらない悪夢なんて、消し飛んで余りあるくらいにな」
「ほざけ、英霊の紛い物が――!」
コピー・メンテ―がメンテ―に対し突進する。
対するメンテ―もまた、真正面から受けて立ち――壮絶な戦いが幕を開けた。>>890
――時は、少し遡る。
フェリーペがコピーに蹴り飛ばされ、ジルもまた徹底的に痛めつけられた直後。
黒野たちは長い階段を上り切り、ようやくフェリーペ達が戦っていた部屋まで辿り着いていた。
「ついた、ぞ……!フェリーペ、ジル!どこだ、どこにいる!?」
「黒野、アレ!」
周囲を警戒しつつ、先に行った二人の姿を探す黒野たち。
と、そこで加々見がある一点を指差した。
そこに、転がっていたのは――
「――ジル!おい、しっかりしろ!」
「…………ぅ」
満身創痍の状態で、床に倒れ伏すジル・セレナード。
本人のモノだろう血だまりに倒れ、無惨に痛めつけられたその身体からはおよそ生気というものが感じ取れない。
何より――この街で長く生き残ってきた黒野と加々見は瞬時に悟った。悟って、しまった。
「黒野、これはもう……」
「――――。ああ、分かってる」
あり得ざる形にねじ曲がった両腕。叩き潰された左足。何より、全身に刻まれた打撲痕――
正直、生きている事それ自体が奇跡に思えてしまう程の重体を前に、黒野たちは言葉を失う。
その時。ジルの唇が震えるように動いた。>>891
「!」
「――、――――」
最早音にするだけの力もないのか、ヒューヒューとかすれた吐息しか零れてこない『それ』。
だが、不思議と……あるいは必然的に、と言うべきだろうか。黒野と加々見には、ジルが言わんとしている事の意味が理解できた。
“後は、任せた”
その『言葉』を最期に、ジルの瞳から光が消える。
最早見慣れてしまったまである死の光景。不可逆の姿に成り果てた代行者を前に、黒野と加々見はお互い無言で短く黙とうするだけで応えた。
「……行くぞ。一刻も早く、フェリーペの所へ」
向かう。そう言いかけ、直後響いた轟音に二人は立ちすくむ。
「っ!?な、なんやこの轟音!」
およそ人同士のぶつかり合いとは思えない、重低音と破壊音の繰り返し。
まるですぐ近くで、怪獣同士が暴れ狂っているような反響音。
(ユウキみてえに、化け物じみた参加者もいた。そいつらが繰り広げる、冗談みたいな死闘も色々見てきた!)
(けど――これは、ちゃう。そんな『生易しい』もんやあらへん!)
一体奥で何が起こっているのか?
黒野と加々見は、戦慄したまま暗闇の奥を見つめ――>>871
悪役としての曹操……オルタに近い存在のようですが、まさか女体化してるとは。
>>872
ライダーとバーサーカーが一時的に同盟を組んでいたと考えると、痛み分け同然だったりします。
動揺を隠せない有沙に対して、ライダーが冷静に周囲を観察してる感じですね。
>>873
レーヴァテインが現界したまま……一体囚えて何をするつもりなのやら。
というか、下手な事やったら火の海になりかねないのに命知らずな……。
剣陣営というより、セイバーが動けない感じですね。
マスターの方は目立ったダメージが無いので、その動き次第で色々と変わるんじゃないかと。
>>886
サーヴァントと違って死体が残るのは生々しさがありますね。
二対一な上に、それまでの流れでライダーが大して消耗してなかったので、こんな感じに。
セイバー単体だと詰みでしたが、マスターの判断が早かった……という感じですね。>>899
三日目に跨りそうですが、まあ見た感じ問題ないので大丈夫です今後の創作の為に京極産キャラで誰が人気なのか把握したいので自鯖自鱒人気投票とかしたいけどやっていいのか感
>>885
徐々に空気がシリアスになってきましたね…ナインの師匠さん個人的に結構好きだな…イケオジ感出とる…
そしてセイバーが健在って事で嬉しい感情もありますが、やっぱ不穏な気もしますね…もしかしてあそこであったアレってそういう事…?
>>893
ジルさん…マジか…まあサーヴァントの攻撃くらったらさもありなんではありますが…ありがとうジルさん。ゆっくり休んで…
そしてメンテー復活、黒野達も到着って訳でいよいよクライマックス感出てきましたね。サーヴァント同士の戦いとはいえ、まだ黒野くん達も何かやってくれそうな予感
楽しみです
>>896
なるほど了解です
大体流れが思い浮かんできました、ありがとうございます!自分の興味で伊草現状の各陣営の状態ざっくりまとめたので一応共有しときます
剣陣営 令呪残り2画?セイバーがライダーの攻撃によって負傷、回復まで長時間必要? 宝具はカーテナの存在が騎陣営にバレたが、ナイトハザードは恐らくバレてない。真名は誰にも把握されてない
弓陣営 令呪残り3画。ランサーの宝具で武装にかなりの損傷。宝具使用無し、真名もバレてない
槍陣営 令呪残り2画。ダメージはある程度回復済み。第二宝具の存在と真名等手の内の全てが弓陣営にバレている
騎陣営 令呪残り3画。目立ったダメージは無し。宝具使用無し、真名もバレていない
狂陣営 セイバーの宝具で敗退したがチハヤは令呪を3画持っている。現状宗谷イグサと行動を共にしている
>>903
了解しましたー>>838
魔術回路とかのスペックや魔術刻印が超優秀とはいえない分そういうところで頑張って食いついてます
メンタル折れたらダメって意味でも昔はシウンとは相性悪かったですね、シウンの憑き物で心が壊されるから
>>859
了解です〜
>>865
実は竜女の勇姿を見て心が動かされて……とかではなくて。「埋葬機関にすらなれない異端でもあんな風に動けるなら上手いこと信仰心使えばあんな感じで使えるやん」という策謀だったりします
次の展開をどうぞお楽しみに
>>885
あらやだセイバーちゃんまだいらっしゃるの!?こんなの楽しみですやんか!あとワシこういう感じの若干偏屈さを帯びたおじいさますき!
>>893
人間だとやっぱり死ぬとこうなっちゃいますよね……そりゃあこんなやり取りしてたら誰かはきっと……とは思っていたけれども。いざ見ると身体が残る分ショックがデケェんだ
というわけで>>793の続き「恋って、何ですか?」
何処かで、無垢な声がする。その声色に嘲りはなく、また哀しみもない。ただ単純な興味なのだろう。少女は純粋に世界へ問うていた。恋とは何かと。それの何が良いのかと。
「愛は知っています。愛というものは与えるものです。与えればそれは必ず返ってくる。そして求めた分は与えなくてはならない。愛とはそういうものなのだと、わたしは知っています。愛とは、価値に表せるものです」
そうだ。その通りだとわたしは思う。無償の愛、つまり見返りを求めない愛。それは形がないだけで、必ず与えることで得るものがあるのだ。充足感なんかがそうだろう。愛とは一種の投資だ。与えれば与えるほど、何かの形で返ってくる。良いものか、悪いものか、それが違うだけで。
「じゃあ恋って何ですか?もしかして、言い方が違うだけで愛と一緒なのですか?多くの本を読みました。多くの映像を見ました。そこには恋がありましたが、わたしには恋特有の性質がわかりませんでした。愛と一緒なのでは、と思います」
恋とは夢見る心だと、誰かは言った。わたしは作家ではないし、ロマンチストでもないから。そんな素敵な言葉にはできないけれど。でも……強いて表すのならば、きっとこれだろう。
「恋とは、苦しいものです。だって愛と違って返ってこない。恋を愛にすることはできます。でも、そうしなければずっと苦しいまま。苦しくて、そのまま潰されてしまいそう」
「じゃあ、そんなもの要らないじゃないですか。デメリットでしかないですよ」
「ふふっ……ええ。そうですね」
けど、きっと。「それ、女の子として普通の結末(こと)ですから」
メルト家の祖は、とある悪魔憑きであったという。自我を喪失した廃人。呪いに潰された哀れな女。それと伴侶の間に成した子が魔術回路を持ち、魔術師としての道を歩み始めた。激動の時代を生き抜き、さまざまな血を取り入れ、近年になって時計塔との繋がりを得てなお……メルト家は大きな功績をあげていない。歴史だけの大した価値もない一族。そんな一族の次代を担うべき子供たちは四人いた。
長男、ルカ・メルト。優秀ではあったがそれ止まり。後に生まれる三姉妹に比べると霞んでしまい、焦った彼は実験を失敗し、廃人となった。現在は分家のエリ・ミィシェーレに介護されている。
長女、アメリ・メルト。双子の片割れ、天才たちの初めの1人。己の存在という階梯を強化により引き上げ、危険な悪霊を相手にしても憑依させた上で服従させる。力関係が大事になる使役においてシンプルで、古典的で、効果的な手法だ。
次女、エリーゼ・メルト。双子の片割れ、天才たちの二歩目の1人。自身に憑依させる悪霊を徹底的に解析し、憑依させるにあたって完璧な対応策を施した上で支配する。精密な技術を用いるそれは現代の魔術師らしいとも言えるだろう。
そして三女、リディア・メルト。天才たちの最後の欠片。起源を持ち出し引き出すことによる特殊な支配、魅了の魔術で悪霊を宥め虜にする。人類に等しく愛を向け、それでいて人として認識しない。最も人間味の薄い少女であった。
「その本質は“使われること”です。リスクは高いですが、本来は自分より高位な存在が力を振るうための器を用意し、その器が自己を喪失せず力の方向性を定める役割を果たすこと。その点で言えば、お姉様たちは少し方向性がずれているような気もしますね。宥めて力を引き出すわたしがやはり一番適しているのでは?」
「………リディアさん」
「こんばんは。ナキさんたちでもやはり苦労しますか?」
何しろ相手は霊脈に潜っているのだ。ここら一帯の霊脈を人体と見立てるならば、あちこちに腫瘍が転移した状態……と捉えると良い。もちろん霊脈ごと破壊する術はあるが、場所によっては致命的だ。霊脈を壊すということは土地が死ぬということでもあるから。運気、魔力、土地の生命力、それら全てに影響を及ぼす。魔術師だけの話には留まらない。ナキがそのような選択を取れるはずもない。セオリであれば多少の犠牲はやむなしと振り切れたかもしれないが……セイバーの力では霊脈を破壊するだけでは済まないからだ。もっと直接的に大きな被害を出すのは流石に憚られる。だからここで待っていた。最後のピース、リディアを。
「えっと……何そのドレス」
「メルトの礼装です。何でも初代が身につけていた儀式の服だとか。どうされました?」
「いやぁ……えぇ……?」
下腹部に、穴。お世辞にもあまり良いとは思えないような露出のデザイン。人ではなくなったからこそ、今更ナキがそれに赤面することもないが……それはそれとしてだ。自分と同年代、つまり中学生でこれはどうかと思う。魔術師って大変なんだな、こんな恥まで捨てなきゃいけないなんて。意味があるかどうかなんて知らないけど。
「言っておきますけど、こうしないと服が汚れてしまうからなんですよ。好きな人の前ではしたない姿を進んで晒したいわけではありません」
「アーチャーとそういう関係だったんだ。まあ確かに顔が良いよね」
「………あの」
「あ、もしかしてセオリさん?まあ確かにあっちも中々……」
「もう良いです。好きに想像してください……それはそうと、これからの話を。ナキさんは一本だけでも良いんで矢を掴んで持ってきてください。呪いは耐えてくださいね。そしたらわたしがアーチャーを引きずり出します」
少しでも引きずり出せばそれで良い。そこから先はセオリとセイバー、そしてナキとキャスターに任せれば良い。一瞬でも捕まえる隙があるのならば、それで充分。その一瞬を作れば良い。
「では、ご武運を」
「そっちも死なないでね」
「大丈夫ですよ。アーチャーはわたしを傷つけませんから」それは希望ではなく確信。アーチャーの敬愛をリディアは知っている。だから彼の鏃は必ず自分を狙わないと言えるのだ。彼の脚は怨敵を踏み砕くが、その怨敵とは己に在らず。その愛が猛毒となる。リディアもまた彼を愛し、しかし己の目的がために消費することを厭わないから。
『姫さま』
『話は聞いていたわ。掴んだからそっちに投げ飛ばすわね』
「えっちょ……キャッチーー!!すごい痛い!!」
キャスターが赤い鎖で矢を絡め取り、振るってナキに投げ飛ばす。今のナキならば素手で掴むことなど造作もないが呪いが身体を削る痛みはある。しかし、今のナキを構成する熱量からしてみればそれほど大きな損傷でもない。何に使うかもわからないままリディアに渡せば、本当に侵蝕が止まった。本当にリディアを傷つけるつもりはないようだ。
「ええ。では、失礼して」
「………はッ!?」
「マスター!」
呪いの込められたアーチャーの鏃を、しっかりと穴の空いた下腹部に突き刺した。触れたり掠るのとは訳が違う。そんなことをすれば、アーチャーの意志に関係なく呪いを取り込み侵蝕されるのも仕方のないこと。さらに言えば直接的に身体に突き刺すダメージもある。
しかしそれで良いのだとリディアは微笑む。この礼装を纏ったのは所有している悪霊たちの力を引き出し、身体の霊的防御力を著しく高めることにあった。名だたる悪霊のドレスは持ち主を己の母とし内外から護る盾となる。下腹部に空いた穴は、すなわちここ(子宮)のみは呪いを受け入れるが、それ以外は通さないという意味合いを持つ。
胎の中に留めたアーチャーの呪いを通じて、語りかける。そもそも契約は続いていて、霊的な要石としての繋がりは依然存在するのだから。さらに深く繋がりを強める。令呪がなければサーヴァントは止められない。ただ…たとえ令呪でなくとも。言葉には神秘が宿るものだ。須臾の隙であったとしても、それを与えられれば良い。
「アーチャー。わたしを愛しているというのなら止まりなさい。あなたはわたしに逆らえない。そうでしょう?」
「そんなこと……」「それが、あなたの誓いです。あなたはわたしのものなのですから。わたしが死.ねと言えば死になさい」
「……いや、いくらマスターでも!」
「今…!」
言葉は確かな形となった。アーチャーの動揺は、アーチャーと一体化した猟犬(分体)たちにも共有される。動揺が伝播し、増幅し、さらに大きな動揺となって駆け巡る……的を絞られないように耐えず動き回っていたアーチャーたちの動きが鈍ったその瞬間を狙って、ナキは大量のプシケを放つ。霊脈にいるそれら全ての動きを鈍らせるために。
「セイバー、令呪をもって命ず。“地盤と霊脈を壊さないように力の調節”を。重ねて命ず。“アーチャーのみを撃ち抜け”」
「───────!」
セオリの令呪とセイバーの意思が重なることで、射出された魔力の砲撃が群体と化したアーチャーの全てを貫く。そのまま霊脈と癒着すれば貫かれて死ぬだけだが、抜け出れば命が助かる。ならばアーチャーたちが霊脈にしがみつく道理もなし。そして霊脈との物理的な癒着が剥がれた今、その全てを捕捉した吸血鬼が獰猛に、淫靡に、空を見上げる。黒い凶星を全て撃ち抜く、紅い月の魔力を込めて。
「たくさん街で暴れ回ったから、私もあなたも信仰は十分。あなたの魔力と私の魔力、どっちが強いかの勝負になるわね」
「黙れ。それでも、俺はっ!マスターに勝利を!お前たちにこの怨念を───!」
止めろと、当のマスターであるリディアが言っているのにもうわからなくなっている。これがこの宝具の代償だ。使用したが最後、時間の経過とともに心も脳も壊れていく。元々、神の呪いなど過ぎたるもの。冷静であるという自覚さえ、今やハリボテでしかないのだから。「恐れなさい。私は人々の恐怖と羨望が形になった幻想そのものなのだから」
「“災厄湧き咲く、神呪の華”───!!」
触れたものを枯死させ、その全てに至るまでを吸収し、呑み込み尽くす。その身全てを獣と化し、内に巣食う呪いの全力放射。アーチャーのその一撃に対し、キャスターは血液のような魔力で編み上げた巨大な槍で串刺しにする。単純な魔力の暴力で、全てを叩き潰すつもりだ。
その激突の最中、痛みに汗を滲ませ崩れ落ちたリディアをナキは徐に抱き支える。そのまま覆い被さるようにして自身の身体で守りながらも、サーヴァントたちの全力に目を逸らさないままでいて………
ふと、爆心地の近くとなり得る霊脈の瘤に飛び込むセオリを見た。
「…………いやー。セイバーは、霊体化させて……上手いこと紛れ込んだつもり、だったんだけど。バレちゃったや」
「命知らず過ぎて嫌でも目につくよ。それで?霊脈に干渉したのは何?」
「いや……ほら、アーチャーが消滅したからといって呪いが……速やかに、消える訳じゃないだろう?何しろ、ただのサーヴァントとは呼べない姿になってたんだ。だから……浄化するための薬品を、ね……。まあ、五体満足だし及第点かな……」
身体中が血塗れで、止血はしたが辛うじて生きている。そのような状態でいったい何を及第点だというのだろうか。呆れたようにため息をつきながら、大きく肩で息をする。今すぐに専門的な治療を施さなければならない。誰が見てもそんな状態だった。「君こそ……リディアちゃんを守るために自分の体を盾にしたじゃないか。普通にあれで傷を負っただろう?いいね、若くて勇ましい。英雄とはかくあるべしだよ」
「僕は人間じゃないしすぐ治るから。人間は脆いでしょ。………そんな風に皮肉る癖に、諦めきれない顔でこっち見るじゃん」
その少年の勇ましい顔に、かつての自分たちを見た。夢に誓い、明日を願い、英雄になることを望んだ我ら。青を憂う夢追人はその名の通り、青春という名の探究も悲しい終わりを迎え、夢もとうに破れ去った。残っているのは、残骸である自分だけ。我々の決意は何の役にも立たなかった。世界は、英雄を必要としない。それが当たり前のルールだから。
「ボクたちは……英雄になりたかったんだ。みんな、自らの願いに殉じて……でも世界は意地悪だね。人類は、そして人類が霊長として織りなすこの世界は、英雄として輝くことを許してくれない。世界を救った“程度”じゃね……個々の力で夢を見せる時代はもう終わったんだよ」
「生まれる時代を間違えた。そう思ってる?」
「ああ。なんて、これもただの僻みみたいなものだけど。でも……それでも……ボクたちの夢、だったんだ……だから、君が羨ましい。君には未来が、あるからね」
「………誰が何と言おうとも。あなた達がやったことは紛れもなく誰かを救う行為で。それは、歴史に残らなくても讃えられるべき善いことだと思う」
善いこととは何かを、模索し続けて。捻れて、転んで、歪んで……その上でナキが出した答え。セオリも未来予測で多くの壊れた未来を見てきたからこそ、今のナキが紡ぐ言葉にどれほどの価値が込められているかを察して。
「そうかな。……そうなのかもしれないね。さあ、もう行きなさい。リディアちゃんを連れて帰ってあげるんだよ。ボクは……もうちょっと休むから」
「………僕がここであなたを殺.すことを警戒していないの?」
「殺.せるかい?」
「いや……じゃあ、また」消え去ったその後ろ姿を見て、力無くセオリは笑う。笑ったまま、懐にあるアンプルをいくつか首筋に突き刺して……人体から鳴ってはいけない音を鳴らしながら顔色が徐々に明るくなっていく。先程までの怪我は何処へやら。血液も補充し直したのかケロッとした顔で立っている。気づけばセイバーが、霊体化を解いて呆れたような目でこちらを見つめているではないか。
「(ふんっ!)」
「ごめんごめん。でもこうやって騙した方が彼みたいな善い子は勘違いしてくれるだろう?ボクの傷は大きくて、迂闊に動けない……って。ああ、話した内容に嘘はない。事実としても、心情としても。ただ……これから先にすることのために、ボクが半ばリタイアしたように見せかける必要があったんだ。あと本命のこれが欲しかったしね」
鈍く光る貴金属で構築されたカメラ。これがセオリの探していたものだった。これに加えて非実体の電子タブレット、透明な結晶のサイコロ、細かな粒子と糸が寄せ集まった車。これら全て、セオリの弟であり青を憂う夢追人のリーダーであるアマリが作ったものだった。最後の一つが見つかったのだ。この街で、霊脈と癒着してずっとマナを吸収していた。
「どれもが多くの人を救える代物だが……そのどれもが多くの人を殺.すのに十分な代物だ。うん、我が弟ながらさすがアトラス院の錬金術師。持って帰ったら他の上級教官には怒られるだろうなぁ」
「………(かしゃっ!)」
「ああ、今撮っても何も問題ないよ。君を撮っても……まあ君ぐらいの存在規模となると殺.すのに必要な対価はちょっとやそっとじゃ足りないし不発に終わるだろう。さて、行こうか。穴蔵に持ち帰る前に仕事を果たしてもらおう」
その目に宿るのは、燃えたぎるほどの渇望。燃え尽きたように見えていただけの、触れれば熔かす夢見る焔。
「どんな犠牲を払おうと、ボクは人々を救おう。それが、最後の夢追人としての責務だ」
以上です。次回、最初に脱落した弓陣営ともう片方のレイドバトル開戦の狼煙昔の力関係
シウンはくそ雑魚もやしだったので接近戦になるとクラッフにタコ殴りにされてボロ負けし、クラッフは対呪詛の装備を整える金があんまなかったので中遠距離で憑き物ぶっぱされると簡単に精神崩壊まで追い込まれてボロ負けしていました
今はシウンも武術を習い実戦に生かし、クラッフも対呪詛の礼装を作る余裕ができたのでお互いがお互いの弱みを克服してどんなレンジでも大体互角で殴り合っています
>>916
了解です〜
これこちらが書き足すところがなければそのまま中納言さん主導でエピローグに行くんですかね?>>907 >>915
昔似たようなSSは書いた事あるとはいえ、やはり人死.には書いてて気分がいいモノではないもんです
それはそれとしてク.ソボケナキくんがよぉ…
まあナキ→リディアの感情がこれまでの事を思うとそういう風には成り立ってなかっただろうし、無理もないと言えば無理もないのだろうか?いやしかし…
>>918
魔術抜き・完全に個々人の身体能力頼みのステゴロ前提であれば下記の通り(右に行く程強い)
モリソン<ムジカ=マチルダ=黒野<ゆーれいさん≦黒江<千早<加々見=アクアステラ<ジェイド=クロノ(IF黒野)<三上<チハヤ≦ニキータ<ジル=オーブ≦ユウキ
逆に何でもありな状況であれば以下の通りとなります
マチルダ=黒野≦ムジカ<千早<加々見<アクアステラ≦黒江≦クロノ<ジェイド<三上<ニキータ=チハヤ<モリソン=ユウキ<ジル=オーブ
ゆーれいさんは状況次第でブレが大きすぎる為番外。彼の場合初手不意打ちを防げるかどうかで大体決まる所があるので…伊草、明日投稿を目標に頑張りたいところ
p.s, 自販機のくだりがちょっと蛇足になった感出てきたかもしれない
>>915
決着ゥゥゥーーー!!!(徐倫並感)
最後のリディアさんの反撃良かったしこの章でリディアさんが結構好きになったしキャスターさん頼りになるしセイバー強いしナキ君の成長良かったしで言いたい感想が書ききれんくらい色々あるめっちゃ良い回でした…
ところでセオリさん?何か不穏になってません貴方…?何する気なの…?
>>918
そうですね、魔術無しフィジカルだとうちの鱒の腕っ節は
A(スーパーゴリラ)獅音、昂騎
B(ゴリラ) 凌牙、裂夜、コルト
C(大人複数人相手までならボコせる) リヒター、巽おじ、競奈
D (タイマンなら辛勝行けるレベル)ハナビ、ダグラス
E (よわよわ)海月
こんな感じになります。C辺りの時点で暴走族とかボクシング関東一とかを単騎でボコせる辺りからうちの鱒のゴリラ祭り感が滲み出てやがりますですよ>>907
ほほお、こういうのがお好きと、そういうことなら…!そういうことなら…
…うーん、まあ、お楽しみに…?
>>915
メルト家の特性を合わせて、さらにアーチャーに愛されていたリディアちゃんだからこその勝ち筋だったと…ええじゃないですの
最後にどんな話をしてくれるのかな
にしても対象を撮ってコロコロするカメラ…?なにそれ…存在規模なんて言葉が出てくるならもしかして存在の測定でもしていらっしゃる…?
>>916
拳で分かり合うってこういうことなんだなぁ……
剥き出しの自分をぶつけていく野郎どもはいいもんですわ
>>918
自鱒だとモートン・ドラモンドがダントツで最強です
ご覧くださいこの2m超えのフィジカルモンスター禿頭ティーチャーを。ぜったいにこわい伊草投稿してきましたー
とりあえず今までのチハヤ→刹那の反応とか見返した上で、チハヤちゃんは(信じていいのコイツ…)って感じで訝しんでる感じにしましたが大丈夫でしょうか?早め投稿を心掛けたので解釈違いがあったら何なりと言ってほしいです
それで今回でアーチャーの犯行を伝える感じにしたんですが、一つ問題が。
ここから有沙もチハヤも両方かなり反応しそうな気がして、スルトさん火村さんのどっちにパスを回せばいいか正直分からない感じになってしまいまして。でも有沙だけに見せるのはどうかと思ったので全員に一斉に見せるのは絶対にやった方がいいってなったので余計にパスの回し方が難しい
ちょっとどうすりゃいいかマジで分からんので、黒鹿さんに主催者権限で先の反応決めていただけないでしょうか…?
とりあえず感想お待ちしてますーアーキタイプインセプションに関しては平日だとちょっと進行むずそうなんで、金土日に纏めてやります
ただまぁ伊草セイバー陣営の展開としてはやっぱり>>899になりそうですが。
>>923
乙です~。結構意外なくらいに騎狂連合に結構寄り添ってるな、って印象でしたね
まぁ伊草の街全体を気にしない程能天気じゃなさそうですしね、現状の刹那メンタル
そういや談話室まだなんはアレでしたかね、漫画感想も読んでからしよ、みたいな気持ち?まだ未確認ならそれはそれで大丈夫ですが……
>>918
単純なパワーならこんな感じ
Teir①迅龍、獅堂蒼、ポルカ
Teir②朽崎遥、ヴィクトル、常世鳳蝶
Teir③刹那、朽崎誉、ジジェ
ただし条件変わる(ルールの有無とか殺/し合いかとか)とまた順位変動するって想定です。日曜までに積んでるタスクを終わらせたい。具体的には1章1話とあやかさんリク絵
落書きしたい気持ちもあるけどリク絵終わらせてからじゃ
>>925
タピオカにしようと思ったのですが——やめました。ほぼ全員お茶なのもアレですしね。
そんでその上で進三郎さんの事も考えるとコーヒー好きそうだな、でも赤ちゃんだしな…カフェラテでいいか…的なノリです
情報は互いの手の内明かさない程度に共有する感じにしようかって感じでした。今の所見る感じ大丈夫そうで一安心
そんで手番の件了解です
>>926
此方こそリク頼んでくれて嬉しかったです。ありがとうございます…!
>>927
前回の槍パートでのニュース速報とか刹那ちゃんが入手した監視カメラ映像を全部乗せで見せた感じですね。まあ繋げただけなので凝った編集無しなら速攻で作れるかな的な
そんでライダーの動き了解です。セイバー陣営の話となるとクッチーの事辺りかな…?
>>928
談話室今更新しました。俺が忙しかったのもあったんですが忙しいタイミングいつもの速度で更新してたら大丈夫かな的な感じで日和ってまして…すみません
刹那ちゃんもランサーも伊草火災を目前で見たので気にしてそうなのと、変にテンション高すぎても顰蹙買いそうな気がしたので刹那ちゃん感出しながら落ち着いて有沙チハヤを慮る、的な塩梅をちょっと意識しました。魔眼で相手に最適なアプローチ取るって事だったから行けるかなと>>923 >>925
遅ればせながら、私も確認しました
改めて他者様からの視点で見るとホント歩くニトログリセリンみたいなやっちゃなチハヤ。まあそんな風に作ったのが私なんですが
で、これからの元狂陣営の立ち回りとしては
・サーヴァントがいない以上、単独で立ち回るのは絶対無理(というか自殺行為)
・ましてイグサという護衛対象ができた今、迂闊な単独行動は本当に無理
・教会に預けるにしても教会側がどう動くか分からないし、何よりサーヴァントに襲撃されれば意味がない
という、これらの理由からしばらくの間は騎陣営と行動を共にする、というのがベターかなと
槍陣営は相性的にちょっと…な所ありますし、現状明確に繋がりがあってまともに共闘できそうなのがこの陣営しかないというのが理由です
ちなみに共闘期間は剣・弓陣営を退場させるまで。まあそこまで行ったら後はもう槍と騎の最終決戦になるでしょうし、後はもう教会に預けるなり有沙に譲る(押し付ける)なり何なりする事になるかと
チハヤの事情的にもずっと手元に~という訳にもいかないので
なのでここら辺を踏まえると、とりあえずは↑の提案をして話し合うが主になりますかね?完全に乗り遅れですが自鱒のフィジカル最エリートは満場一致でレリックです。元から筋骨隆々なくせに魔眼で気軽に上限突破してくるんじゃないよ
次点で…セシボンかなぁ?ロウィリナも強いけど腕力膂力というより身のこなしってキャラだし。ヨモもいい線はいってますがTOP5には入れない
>>866
拝読いたしました〜。共闘相手の脱落を無駄にせず最大限に得たものを活用しようとするスタイルは戦後の対応として見ていてとても安心感がありますね。真名考察は聖杯戦争の華
「剣」にまつわる一族として有名どころの剣を経験則的に切り捨てていく有紗さんはさすがとしか言いようがない。こういう考察に個性が出るの好き好きだいすき〜
>>884
聖杯戦争はまだ終わっちゃいない…ってコト…!?
冒頭の「格好いい」を熱弁する人は誰だろう(奇しくもカッコいい主義者なクライさんがいますがそこと関係があるのかな)とか、ミッピちゃんレッタちゃんのような明るい子たちのイメージだったペリマンニの一番さんが無愛想なようなのももしや聖杯戦争で何かあったからか…!?とか考えたいことは色々ですが確実に物語としての収束点の輪郭がはっきりとしてきたようで、心もいやまし弾んできますね…!
>>893
やっぱりメンテー先輩は格好いいなぁ…そしてコピーさんの言動の節々からも気になる点が様々に。「我々」も気になりますがむしろ「復活」とは…?
結末・真相へと物語がひた走るなかで現れてしまった味方側の脱落者…ジルさんの啖呵が間違いなくフェリーペさんを立ち上がらせ、メンテーさんを復帰させたというのに。彼女の遺したものは偉大すぎる>>915
やはりここで来ましたかリディアさん…答えを知った乙女の恋の献身が歪になってしまった愛を打倒した、と言えばとても綺麗な物語ですが、ここで死.んでしまっては元も子もないですよリディアさん!とも思ってしまう気ぶり屋中納言
そしてアマリさんの遺産がまさかこの街に眠っていたとは。あまりこの二者に縁のようなものを確認できていなかったわけですがまだ見えていない因縁が隠されているのかな…?セオリさんのこれから共々気になってきますね
セシボンVSクラッフに関してですがおっしゃる通り、これ以上の戦闘や掛け合いの描写を望まないということでしたらこちらでエピローグ的なものを書いて畳もうと思っております
もちろんクラッフくん目線でのエピローグが必要とあればそこでもリレーを続けようと考えていますー
>>923
こちらも拝読いたしました〜。良かった…ドリンクバーや自販機に偶にあるトンデモ飲料の毒牙にかかるイグサくんはいなかった…((さすがにね)
情報共有に際しての都市魔術は便利ですねー。魔術師の用いる映像だと身構えてしまうところですが、それも監視カメラからの借用なら比較的安心して見れます
そしてバッチリ犯行の瞬間を捕捉されていた耿実。悪気なんてまるでなかったからこそできた堂々たる振る舞い…なのかな?>>931
了解です
それでは一旦騎陣営さん待ちという事でスレ見返したりフォルダ見返したりして昔の自分の絵をふと見ると目を覆いたくなる事ありますよね…
俺はあります(リメイクしたいハロウィン絵の為に遡ったら初期の絵が目に入って羞恥で死にそうになってる)
あとあやかさんのリクは月曜までには投下できそうッス 何気にカルデア制服描くの初めてだからかなり緊張してますぜい
>>930
刹那ちゃんへの印象悪そうとはいえちょっと嫌な役回りさせちゃったかもなとは内心思ってます…とはいえ大丈夫そうで一安心
そんでチハヤの行動了解でーす。ここで有沙の仲間になるのはかなりアツいですね…!戦った相手と共闘する展開はいつの時代も最高だと古事記にも書いてある
>>934
実は飲み物何にするっ!?って聞くシーンも用意してたんですがね…ただでさえ皆さんに比べて長くなってしまう俺の手番の尺を増やしてしまうのが恐ろしくなったので泣く泣く没りました…希望があるならwiki入った後に加筆するかもしれないししないかもしれない
自身のノリノリな口上をバラされた可哀想な耿実さん…ひとえにテメエがノリノリでラップバトルを仕掛けたせいだが…
あと一応起爆直前からの録音を見せたつもりでしたが、コレ刹那ちゃんとのラップバトルを有沙ちゃんチハヤちゃん達に聞かれてたらそれはそれで面白かったかもしれんなと…思ったんすよね…そういえばアーキタイプ・インセプション及び夏イベのネタバレはもうしちゃって良いんですかね?夏イベはまだ開催期間中なのでダメな気もするけど、奏章Ⅲの話の中でつい触れてしまうやも、ということで一応確認
>>935
うーん、スケジュールというかそもそもの話自分アーサー王物語にそこまで明るくないので何もなしな状態でのパロミデスさんを想像できず…Requiemさんの描写にイメージがだいぶ依拠しているので自分なりに考えるのは少し厳しいです
ただ二日目がこうして無事に終わった記念として個人的に各陣営のSDみたいなものを描きたいなと思っていて、そこでラーヴァナさんは現代服で描く予定なのでそこでパロミデスさんも現代仕様の服があるなら描けそうだな…とは思っています。畢竟鎧が本当に苦手属性で差別化できないって話なので…
>>936
い、一応強化もなしならヨモも病弱気味な小娘ですし…あと作者公認のデセフィオくんもいるので…
でもだからって最下位ではないとは言えない塩梅。素で低フィジカルダンゴっぽいですね新参組
>>938
まあ当人としては完全勝利ではないものの敗北では断じてないという結果だし目的は達成してるしで聞かれても何ら恥ずかしいことはないラップですからね…
犯行を映した監視カメラに耿実が何もしていないというのはちょっと気になる点ではありますが、ここはまあ破壊後のカメラにも都市魔術は有用で復元できたとかいくらでも説明はつきそうですので無問題>>927
たとえどんなにバフ盛っても今聖杯大会では最弱だったのが痛いです。セイバーが本気を出してれば土地と一般人の犠牲ありきで片付いてた話でもあるので
「生まれる時代を間違えた」は実は「もっと昔だったらボクたちも英雄になれてたかもしれないのに」っていう僻みというかたらればのようなものです。実際はなれない可能性の方が高いですが
>>934
もちろんリディアは死ぬ気がありません。自己保存を容赦なく優先できる女の子なので
後々に記述自体はするのですが「きっと兄貴がこれを使う日が来るだろうな」という演算故の仕込みです
セオリも演算で予測し返して「何かあるんだろうな」って前々からこの町で何か起きそうなことは見抜いてました
そちらで畳んでいただいてかまいませんよ〜>>939
なるほど……。
>何もなしな状態でのパロミデス
ぶっちゃけそこら辺アーサー王伝説というかから引っ張ってきた要素「イスラム系って設定なら褐色肌やろ!」ぐらいしかねぇ気がする。かなり独自&強引解釈してますな……。
キャラとしては「悪戯っぽいサディストおねーさん」って属性か。
>パロミデスさんも現代仕様の服があるなら描けそう
おお!嬉しい!描き上げたら是非拝見したい
一応伊草で着てるのは(クッチーに買わせた)『オーバーサイズ気味のTシャツと黒の長ズボン、そしてアウターとしてデニムのジャケット』って感じの想定です、スタイリッシュなイケメン女子ですね
外見の特徴面(黒髪、髪を結い上げている)に関しては全く気にしないでください。
なんなら”悪戯っぽいサディストおねーさん”って感じの剣吞な雰囲気がベースにあれば自分としては十分なので、後は好きなようにデザインしてあげて貰えれば、と今のナキの精神状態っていうかなんていうかそういうものの小話
まず自認の話。自分のことは人間だとは思ってないです。色々あって価値観も道徳心も倫理観もちゃんと変容してるのを自覚してるから「既存人類とは違う存在」として己を定義してます
実際他のみんなと同じだから!で生きてるときっとこれから先多分辛いことばかりなので正しい
大事な人たちに願われたから人間側に立って人助けとか善いことをしよう!というマインドにはなっているけど生命体としての本質的に知性体を喰らって糧にすることを良しとしてそれに付随する行為(捕食、暴力、籠絡、○○、その他諸々)に悦楽を覚えるので一般人の生活はほぼ無理です
だからそれなりに理由づけして他人をぶん殴れるし色んなこと()もできる裏社会エンジョイな今の立ち位置をもっと発展させた形でライフコースにするのだと思われます
「優等生で、自己主張が薄くて、とても優しくて善行をよしとする良い子」だった時と比べると「わがままで、感情的で、快楽主義で、でも自分の信条のために他者に優しく寄り添うし自己犠牲をする」という感じに仕上がりました。これが!思春期だっ!!
>>941
ペレスの話なんですけどあれから一切返答がないので本当にそろそろバーサーカーがアサシンに切り込む形にした方がいいと思ってるんですけどどうしますか?
最終決戦に向けての構想は固めたけど現実的にそこに至るまでの時間は心苦しいですが考えた方が良いのではないかと……>>939
まあ1に書かれているイベントネタバレ期間は大体2~3週間でイベントが終わること前提のルールなので今回は例外かなぁと思います。個人的にはですが
そうだった、ついついヨモちゃんは魔術込みで考えてしまうけど安定剤必須な病弱っ子だった…でも『強化』でひょいとルナを持ち上げられちゃうヨモちゃんのイメージがもう強くて強くて…
全員魔術込みだと強くなりそうなんですけどねーデセフィオくんはどんな風に魔術使うかの描写まだないからそこんところも気になりますがフィジカル……フィジカルか……名無しで言うならクラッフは素のフィジカルは身長相応かつそれなりに筋肉つけたぐらいになりますね……体質的にもゴリゴリに筋肉はつけられない
ただ格闘術とか素で磨いてはいるのと、身体の使い方が上手いですね
シウンも良くも悪くも身長相応かつそれなりに筋肉をつけたぐらい。167cmなのでそれなりにはあるかもしれません
>>944
浮上しないのは仕方ないというか、ペレスもなかなか進まないからそうなっても仕方ないっていうのはあるだろうなと
あとこちらも長期的かつかなり忙しい時期に入るので今のペースで進めていくとちょうど本腰入れて自分が書かなきゃいけないフェーズと期間が被りそうなんですよね
今までの流れややり取りの空気感的に私が、というよりそちらがもしランサー脱落で進めていくなら、で意見出してもらったほうがいいかもです(エイベルさんがJガイル状態になってる事に気付いた顔)
帰宅したら直しますごめんなさいという訳でリクも終わりましたし今年の秋は去年描けなかった分ハロウィン絵祭りで行こうと思います。SSも勿論描きますが3つ位ハロウィン新規絵を描きたい
という訳でウォームアップがてら第一弾は今週中に出したいですね。まずは最近出したばかりのあの2人です。今年のハロウィンは悪者が旬らしいからブームには乗らないとね…あと本編でバトるのは10月間に合うか分からんし…
あとJガイル現象修正版です
>>949
この画像を見せられたら誰だってそうなる、俺だってそうなる(特にリンク先スレでのSSでもムジカ海月はセクハラの犠牲になってましたしね)
昔の集積船女性陣セクハラ大会を考えると普通にこれくらいはやりそうやなと
あと3日目昼は1パート分だけ書きたいのがあるかなって感じですね。他の陣営がパートどの位挟むかにはよりますが、槍陣営の関係性進展を1つ挟みたい
>>950
多分この場に裂夜君がいたらムジカちゃんの目を隠してましたね…談話室更新
>>946
なるほどそうなるのか……。うーむ他キャラ巻き込んだパワーバランス計算苦手だ……。
サタンもバロール、どっちも攻撃範囲広い印象がありますが、互いを攻撃してる間にランサー脱落、ってのは不義理だしそもそもパラス・アテナって割とカチカチ系だから余波じゃむずいよな的なイメージもある
今のぺレス勢力図ってセイバーとランサーが同盟組んでて(セイバーは脱落)、あとはバーサーカーとライダーに多少縁があり、他は特に絡みナシ、でしたっけ。一応キャスターはレイドで打倒ぐらいは確定してたかな?今迄の経過がフワッとしてるから構想ムズイ
>>949
3日目というか宗谷邸戦闘を受けて撤退した後にパロミデスの応急処置した後の潜伏に関してはバレないように隠密魂喰いとかしたいなー、とかは思ってますね(まぁコレに関しては撤退描写と同時に2日目の深夜にやってるの続行してますよ、でも良さそうか?)
前言及したような街中呪詛テロ殺戮散歩は本格的に弓レイドが開催してからの方が露見しにくそうだし>>950
やっべ950踏んでたの見落とす所でした
建ててきます次スレ建ててきました
皆様承認よろしくお願いしますチラッ…
あとコレ描き終えたらそろそろSS執筆します。コイツら描いたのは10月までにかなり進める意思表明もあったり
>>951
竹本組すき。ぶっちゃけ極道みたいな倫理観の奴を今後ちょっと書くつもりだったり
誠実にプロポーズしてきた男がセクハラ変態ショタおじになってるならそらキレますわ。誠実さはどこですかぁぁぁあああぁ!?
>>957
とはいえ同盟側は2陣営+チハヤイグサで実質3陣営+監督役、そんで真名も把握したって感じで結構アドバンテージ取ってる所はありますし剣側にも魂喰いチャージとかで強いアドバンテージとか手札は与えてもいいんじゃないかって気はします。
現状こっちがかなり有利な感じはあるので、その上で脅威を出せる位にした方が面白みも上がりそうですし3日目のセイバーの行動は止めないのもアリかと。どうせならクライマックスで脱線アタック並の事カマさせるのもアリな気がしますし
>>958
見ましたー
陣営出揃った初期から対弓で騎とは共闘したいなと思ってましたが、仲間も想像以上に増えて対セイバーも入って良い意味の誤算だったの良いですね…やっぱリレーSSは予想外起きるから楽しいですね
そしてセイバーの真名も判明した訳で面白くなってきましたね。多分アーチャー戦の最初の対峙で六蘭さんの口からランサーの真名も皆に割れそうだし真名判明するとやっぱり加速してきたなって感じがしますね
にしてもコレあれですね…最後槍vs騎も楽しそうですが、ここで実質最後に槍騎で戦おうって流れになった上で敢えてセイバーに奇襲されてのタイマンで死闘の果てランサーが敗北、消滅するって流れも予想外の展開感あって結構面白くなりそうかもって気がしてきましたね…お久しぶりです。ログインが安定しなくて申し訳ない…。
ペレスについてですがランサーがアサシンに対して何かしらアクションを起こすシーンを書く感じで大丈夫でしょうか?
そして自鱒のフィジカルということで普段は魔術師だけとか限られたメンツになりがちなので全員ランク分けしてみました。あくまで強化などの魔術を使わない素の身体能力のランクです。
A(バグ)
空野恋、ミリアルカ(幻想種)、雲月風花
B(鍛えたスポーツ選手レベル)
大鳳京介、アイゼンシュタイン、フランソワ、蘭猫、王宇轩、ネムレス、ジョージ、ロイド、ヴィクトール、竹中良悟、方喰菫
C(一般的な成人男性レベル)
フィアナ、デクスター、空野瞬、ルファス、コーデリア、水上トリル、日向優人、金森雄介、レオーネ、ザックス
D(平均よりちょい下)
早乙女頼華、大鳳飛鳥、朝倉夜々、ミリアルカ(人間)、玄上リンク、ミソラ、山峰小夜子、オリビア、ジャスミン、ニコレット(ホム)、岐色透、月透美代(月、汎)、セリカ、エドワード、沢村結衣
E(モヤシ)
ユージーン、アルフレド、アンドリュー、ニコレット(本体)、キャラメル、カナディアほいハロウィン絵2024第1弾です ハロウィンは悪役系も出してOKって某夢の国も言ってた
今年はこのクオリティを複数投下できるように頑張りたい
補足 一応コイツらです >>639
という訳で今からはSS進めます…談話室更新。
>>958
>パロミデスの弱点になりそうな逸話
まぁ……コレ!ってのはないのかな。
怪獣退治失敗して死亡ですよーって異説がある。ぐらいで、基本としてはランスロットから爵位貰ってそのまま余生って流れらしいし。
>>957 >>961
魂喰いに関しては滅茶苦茶地道に……ってやり口ですね
旧市街は人気が少ないので適当な一軒家とかに「すいません!通り魔の所為でツレが大怪我しまして!匿って下さい!」とかパロミデスの霊体化ピッキングなどで兎に角侵入、あとは暗示で黙らせてKILLするって寸法ですわ。濃度薄めの人払いなんかで周囲からの関心もシャットアウトすればさらに万全!
では?みたいな。NOT大規模YESコソコソ。なんなら烏使い魔で周囲の警戒も怠らずに頑張ろう。つまるところセイバーの回復とか死霊魔術の素材をある程度補給できれば良い訳ですし……
>>962
>ランサーがアサシンに対して何かしらアクションを起こすシーンを書く感じ
そうですね。ぺレス三つ巴でランサーがどういった動きを具体的にやっていくか、を描写して貰えれば、と。あと強いて要望を言えば、脱落した陣営(セイバーとか)の敗北理由とかに関する言及(ユージーンさん的に『こんな流れだったんじゃないか?』程度のモノでOK!)などあれば、今後ぺレスの諸々を書く際にやりやすくなるかも?なんて考えてたりもします裏ペ更新。ソルシュクラインの愛だの欲だのの事情。天墜聖杯戦争のテーマ的に何かと愛や欲望が関わってくるので割と設定は作っています。裏ペに公開するしかできませんが(何かコメントがあればあちらに)
ちなこれは好みのタイプ
ナキ→よくわかんないけど多分女の人!(堕ちる前)
味がしそうな人なら誰でも。恋したことないからわかんないね(堕ちた後)
ツユ→優しくってー、笑顔がかわいくってー、私のことを嫌いにならないなら誰でも♡(建前)
誰も私を愛さないでほしい。愛されると生きているのが辛くなる(本音)
ルフ→金くれて過干渉しない人。返せるものなんて何もないですけどね
ロートゥス→ちゃんと自分を持ってて遠慮せず喧嘩できるヤツ。その後ちゃんと互いに謝れる誠実さも含めてだと儂の好みドンピシャ
>>965>>962
二人が固めたこれからの展開にこちらとしても「そのムーブは可能です」「ここは狂陣営的には○○の方が良いかもです」ってコメント返す形にしようかなと思ってます。ここの三つ巴で自分が特段やりたいムーブはあまり思いつかないのでしょーもないネタ落書きのネタは沢山思い浮かぶのにSSの語彙が最近うまく出てこない俺の頭を一発ブン殴りたいでござる
>>967
良いんですけど、個人的にはチハヤちゃんが今後も騎陣営と一緒に行動する以上、それを表明したりモノローグで心情言ったりするシーンは絶対にここで要ると思います。最新話で槍は共闘了承したけどチハヤちゃんはまだ無言ですし
魔術師絶対許さないブッコロ精神のチハヤが有沙と共闘を続ける心境の変化があった訳ですし、そこはここでしっかり作った方がいいんじゃないかなって感じです。。>>930周りの表明はSSでチハヤ本人の口からしっかり語った方がいいかと
なので次ターンはテンションと話数は多いけど割と普通にオッケーやるぜやるぜーで終わる槍よりは、心情行動の変化がすごいチハヤちゃんに回して協力決意→終わりの方がいいんじゃないかなと俺は思います
チハヤちゃんの火事脱線への心情も見たいですし…>>971
ありがとうございます
お願いします談話室は確認してんだけどPC起動がダルかったんで返信は後日……。あ、そうだ。京極さん前の更新で言ってた伊草の3日目案件何時でもオッケーです
>>967
あ、そっか。セイバー警戒体制だけじゃなくてアーチャー捜索網も構築されてるのか
そりゃ戦争でのアクティブ行動ムリだわ>>959
真名解って得たのは、セイバーが搦め手系の宝具を持ってる可能性に気付ける事位ですね。
教会はまあ、動かせる人員には限りがあるでしょうし、リソースは電車落としや放火への対処で削れてるでしょうから……。
>>960
チハヤとイグサ君にどういった役割を持たせるべきか悩む所ですね。
ライダーも、宝具で真名がバレるタイプなので対弓レイドで……。
>>965
その怪獣退治も弱点を突こうとするなら幻獣ランク以上の幻想種が必要そうなので……伊草ではどうしようもないですね。
>>974
確認しました。
刹那ちゃんが頼もしい……有沙では少し厳しいかもしれなかったので、本当に。
ライダー陣営としては、仲間になるのは賛成だけど、鉄砲玉や捨て駒等にするのは断固反対の立場ですが……手番はどうしましょうか。>>965
了解でーす。丁度三つ巴戦のどこかでランサーに言わせたい台詞があったのでそれを盛り込んで書いてみますね。
セイバーの脱落までの経緯についてはふんわりと考えてはいますね。
途中までは他の陣営やペレス島の地下に居る幻想種とかと戦いつつ探索しててその間に親交を深めてたんだけどある時セイバーが何かしらで消滅が免れない傷を負って殿を務めるってなった際にランサーが「絶対にセイバーのマスターを地上まで送り届けます!」と誓ったことで剣兄貴がパラスちゃんを戦士と認めてマスターを託して最期まで戦って消滅。
一連の流れでパラスちゃんが『何のために戦うのか』に「誰かを護るために戦う」と答えを得たという感じです。
>>966
三つ巴戦ではバーサーカー陣営はランサー陣営に対してはどれくらい攻撃してきますかね?例えばクッソ硬いランサーの防御が薄れたらその隙に仕留めにいったりとか。大変にメンタルが死にかけておりましたが早寝早起きにより復活しました
勢いで冒険旅行記の続き出しちゃいます
>>970
なる、ほど……ちょーっと予想よりこわい感じだった……味見くらいのもんだと思ってましたがガッツリ捕食するっぽいような
総合的にはおめーおもしれーなって思える人がおいしいのかな…
すっ…………。ひたすら幸せになってほしい…
>>974
確認しましたー
私たちって言ってくれるのめっちゃうれしい…状況的にはただただ押し付けられたまであったでしょうに………最後まで一緒に突っ走ってくれ…
>>975
じゃあ…まあ…教会に関しては全方面にいっぱいいっぱいな感じで…
いやもう本当に出すべきか出さないべきかのギリギリのラインを彷徨い続けてるムラト神父
個人的には出したいんですけどねー「……あぁ? 客かぁ?」
これを接客の態度として採点すれば何点になるだろうか。少なくとも高得点ではあるまい。なぜなら私は今ちょっぴり帰りたくなっているからだ。
私たちを客と認めたにも関わらずそれ以上はなにも言わない。スマイルくださいとは言わないけど、いらっしゃいの一言くらいは欲しかった。
「(私なんか入り方とか間違えたりした?)」
「(珍しく貴女は普通の態度ですよ。えぇ、珍しく)」
「(二回も言うな)」
こそこそ話をしてる間に店番をしてるおじさん───推定アントンじいさん───は、また背を向けて新聞を読み始めてしまった。どうしよう。
なにかヒントになるような話を聞けたら……と思って来たけど、こんなにも話しかけにくい背中は初めてだ。すさまじい拒絶を感じる。
まあ行くんだけ───どっ?
「(……ちょい、ちょいちょいメレク、なんで手ぇ握ってんの?)」
「(また考えなしに突っ込もうとしたでしょう?)」
「(や、だって、話しかけなきゃなんも始まらないじゃん)」
「(少しは客らしい態度を見せないと警戒されるだけですよ)」>>978
それはそうかもしれない。あの背中に無策で話しかけて、「なにも買う気がないなら帰ってくんな」と言われる未来は想像しやすい。
お客さんらしくなにか一つは買うべきか。またメレクに返すものが増えるけどはそこはもうしょうがない。
メレクに手を離してもらって、私とメレクはそれぞれ店内の物色を始める。背中に隠したナインが見つからないよう気を付けながら狭いお店の隅々まで視線を巡らせていく。
ぱっと見た感じではなんのお店かいまいちわからない。一番目につくのは壁に立てかけられた楽器類。楽器職人という話だったからここにあるのは全部手作りなんだろうか。
手作り……にしてもアンティークな雰囲気が漂っている。生まれてから今日に至るまで相当数の年月を重ねたことは見て取れる。視線を下に向ければささいな小物やアクセサリーもある。本当になんのお店だろう。
この辺は触ってもいいんだろうか、アクセサリーは置いといてもなんらかの曰くがありそうなこの輪っか状の小物は気になる。なにかの魔術に使えそうな…………
「なあ、あんた」
背中に声。
低く、しゃがれた声が耳に入る。
声の主は、話しかけてきたのは奥に座っていたおじさん。読んでいたはずの新聞もきれいに畳まれてカウンターの上に置かれていた。
先ほどの態度はどこへやら。顔をまっすぐ向けて、どこか真剣みを帯びた視線を向けてくるおじさんにちょっとたじろぐ。よくある「冷やかしはお断り」ってやつを言われるのか、いやもしかしたら泥棒かなにかだと思われてるのかもしれない。
万が一の、人違いの可能性を疑って店内をぐるりと見回してみるも……私とメレク以外にお客さんの姿はなく。
「あんただよ、あんた。そこの、銀髪の嬢ちゃん」>>979
やっぱり私らしい。ついでに言うとメレクはお呼びじゃないらしい。
そのメレクはというと面倒事の気配を察したのか、そっと私から離れて横手の棚にある時計を見ていた。こんにゃろうめ。
「えっと、なに?」
もし泥棒だと思われていたらどうしようか。謝るのは違う気がするし、笑顔で無実をアピールして通じなかったら走って逃げよう。そうしよう。そうなったらメレクは置いていこう。
そんな決意を一瞬で固めていると、
「あんた、気狂いだろ」
「はっ?」
ぬるっと、突拍子もないことを言われた。
なにを言われたのか一瞬理解できずに思考がフリーズする。視界の端ではメレクが時計から目を放しまくっていた。そりゃそうだ。
「いや……え?」
「なんだ、聞こえなかったのか? あんたは頭のおかしい人間だろうって言ったんだ」>>980
なんだこのおじさん。
なんだこの店。
どうして「いらっしゃい」は出てこないのに「頭のおかしい人間」なんてトゲトゲまみれの言葉が出てくるんだ。フィンランドの田舎にはそういう文化でもあるのか。一見のお客さんにはひとまず頭がおかしいと呼ぶような文化が。あってたまるかそんなの。
「そうかぁそうかぁ、やっぱりそうだ」
なにが楽しいのかおじさんは音にならない声で笑う。
初対面の、それもまともに話したこともない人からそんなことを言われるのはさすがに初めてで、どうしたらいいかわからない。
ごまかしようがないくらいの暴言だ。初対面であってもなくても人に向ける言葉じゃないし、さらに言えばこちらは客という立場なのだから「二度とくるかこんな店」と吐き捨てて出ていくのが礼儀ですらあるのかもしれない。
なのに、私はどうしても怒る気になれなかった。
それというのも───
「俺が好きになれる人間だ」
にんまりと笑って、おじさんはそんなことを言う。
これだ。言葉のとげとげしさとは裏腹に、あるべき悪意とか害意とかがまるで感じられない。うっすらと好意のようなものすら感じる気がする。
だから怒るに怒れない。怒っていいのかもわからない。真意があまりにもわからなくて困惑してばっかり。>>981
私の返事を待っているという様子でもない。私を見て、私に向けた言葉だけど、半分くらいはひとりごとなのかもしれなかった。
おじさんはそんな私の反応を見て、
それにまた「そうかぁそうかぁ」と納得するようにうなずいて、
そして椅子に深くふかーく座りなおしてからカウンターの上に置かれていた新聞をまた広げて───
「いやいやいや!」
「なんだい嬢ちゃん、なにも買う気がないなら帰ってくんな」
「説明してよ!」
「ああ欲しい楽器があったのかい。そりゃ悪かった。なにが欲しい? ギロか? フィドルか? それとも、」
「じゃない! 違う! 人をいきなり頭おかしい呼ばわりしたことだよ!!」
「はあ? 説明なんかいらねぇだろ。自覚あるクセによ」
「頭のおかしい自覚なんかないよ!?」
「じゃあ聞くが。あんた、自分の命の使い道をとっくの昔に決めちまったクチだろう?」
「っ……」
言葉が止まった。
頭の中に浮かんでいた言葉がいくつも溶けるように消えていく。図星を指された、のかも。>>982
「それが"なに"かは知らんが、あんたはたったひとつの何かに骨を埋める覚悟ができてる。違うか?」
「……違わない」
「だろうともよ。なぁ知ってるか嬢ちゃん? 人間ってのは迷い悩みながら進む生き物なんだぜ?」
「……知ってるし、そんくらい」
「だがあんたは迷わない。悩まない。悩むとしても火を点けるのにライターを使うかマッチを使うかの違いくらいだ。火を点けることには変わりない。どこに向かっていくかが決まりきっている」
「なにそれ。ひとつのことに打ち込む人なんて、いくらでもいるでしょ」
「いるだろうなァ、おれだってこの道ウン十年だ。ここまでくりゃ生涯現役だろうさ」
「なら、」
「いいや俺はあんたとは違う。なんせ弱い人間様の凡人野郎だ。逃げちまえば楽になれるんじゃないかって夢だって何度も見てきた。……で? あんたは自分の決めたモンから逃げたいと思うか?」
「…………」
思うもんか。思うわけがない。
私にとっての"それ"は、生まれたときから好きなもので、一度はどうしようもない形で喪ったもので、けれど今はこうして辛うじて私の手に収まっている大事なもの。
ああ、これじゃあ何度だって断言できる。"それ"から逃げるくらいなら死んだほうがマシだって。
表情に出ていたんだろう、そんな私の顔を見て、また、にんまりと笑った。>>983
「やっぱりあんたは、おれが好きになれる人間だよ」
「……気狂いって?」
「ああ。…………しかし、そうか、そうなんだな。……そうかぁ」
「……なに?」
「いや、な。そりゃあどうにも───悲しいモンだと、思っちまっただけさ」
まるでその一言が合図でもあったかのように。
おじさんが座るカウンターの、さらにその奥から破裂するような衝撃。続けて、かしゃん、かしゃんと金属質な音が響いた。
音は近づいてくる。動いている。生きている、かのように。足音そのものとして響いてくるその存在を、私は知っている。
脳裏に思い起こすよりも早く、それは奥の暗がりから現れた。
「(機械人形!?)」
昨夜、坑道内部で私を襲った存在。同型機らしいそのシルエットが、まっすぐ私に飛びかかってきた。>>975
>鉄砲玉や捨て駒
こちらに関しては千早自身の覚悟というか、これくらいはしなければという感情の表れなのでそこまで深く考えずとも大丈夫です
既に解決した話とはいえ、一応千早から一度は襲ってしまった側でもあるので
手番は黒鹿さんや京極さんと相談した上で、有沙からの返事が必要だと判断されれば投下でよろしいかと
お手間取らせて申し訳ありません
>>977
何しろ『聖杯戦争』ですからね
魔術絡み・魔術師絡みというだけで見て見ぬふりができないのはありますが、聖杯戦争ともなれば猶更途中抜けはできないししたがらないのです。続行できるかどうかは置いといて
>>985
何だこの失礼ジジイ…と思ってた所からの爆弾投下よ
初見でルナちゃんの異常性を見抜いてくるとは年の功なのか、それとも…
そしてさっきから全く描写がないメレクが怖い中編クリアRTA完了。でも後編配信日に泊まりが入ってるからいつもの最速クリアできなさそうなの辛いよ…
>>974
読みましたー
最後の方の描写にグッと来ましたね…なんというか、チハヤちゃんが千早ちゃんに戻ってる感というか、纏ってる殺意が抜けた本来の姿が出てる感みたいなのいいですね。グッと来ました
そして刹那ちゃんエミュと二人の絡みが滅茶苦茶上手い…下馬評での想像より穏便(?)というか真面目にツッコミながら取り合ってくれたの割と嬉しい誤算感あって嬉しいですね。参考になったので今後のシーンで俺も掛け合いを書いてみたいところ
とりあえず次の手番ですね…槍陣営予定って事なので刹那ちゃんは勿論オッケーだよ!!そしてキミとも友達になりたいな…!(チラッチラッ)みたいな反応で書くのはできそうですが、この最後の発言からの流れ的にはよりチハヤをよく知ってる騎陣営が次の方がらしい感ありますね…とりあえず一旦黒鹿さんかスルトさん来るまで待機ですかね
>>975
まあ恐らくランサーも弓陣営に真名割れてる+趙雲煽りたいって納言さんの発言的にレイド前の対峙で真名暴露されそうなのでイーブンになりそうですね。
>>985
やだ…このおじさん割とすき…なんか掘り下げられたら更に好きになって沼りそう感する…
そして敵確定?っぽいですが、この口ぶり的に露悪的な感じではなさそうなのでどんな感じで対峙するのか、そもそも対峙するのか気になりますね。楽しみ>>987
>>988
流れ的には騎陣営、順番的には槍陣営という感じですね
どちらも短めで騎陣営が返答して槍陣営が二日目〆……あたりが自然かなぁ
>>986
もうガリッガリですよ。この後あ…そういう人なのか…ってなると思いますが
ルナはねぇ…基本他人に求めないので表面化しないんですが「がんばる」の基準がちょっと、ねぇ…
>>987
たぶん年の功?きっといろいろあったんでしょう
メレ坊は…ええっと…最初喋ってもらってたんですが途中から喧嘩し始めてしまって…はい。結果お口チャックでした
>>988
どうか最期まで見てやってくださいこのおじさんを……彼は大事大事な設定語りおじさんでもありますゆえに……
>>989
えー!?めでてぇ〜〜〜!!!
おめでとうございます!おめでとうございますでいいのかな?いいや、おめでとうございます!!>>991
ありゃりゃ……そういうことならもちろんそちらを最優先にしてください
出産前後なんてあっちこっちがめちゃくちゃ大変な時期でしょうから、めいいっぱい大事にしてあげてください
こっちはぜんぜん大丈夫です。クリスマスの時期にハロウィンやることになったりしても私は楽しませていただきますとも
このおっさんはですね、クッソ失礼でわりと変なおっさんです。私の思考リソースを奪い続けた罪深きおっさんでもあります>>989
お久しぶりですー!
>姪っ子が生まれました
そしてそれはまためでたい!
何も送れませんが、せめてお祝いの言葉だけはお贈りしますね
おめでとうございます!海月ちゃんコソコソ話 実は絵が上手い。少女漫画風とかラブコメ系ラノベ風の絵柄がめっちゃ上手い
なお作者の画力の影響で表現不可能な為にその海月ちゃん作の絵を見せる事は恐らく不可能。草
そろそろ1000大喜利始めますか?1000なら各キャラのSG発表ドラゴン
1000で自鯖それぞれの宝具タイプとレアリティ発表ドラゴン
1000で自鯖自鱒にハロウィン仮装させるならこの仮装発表ドラゴン
貴方のキャラがポケモンだったら何タイプ?覚える技はなんだろな!
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#230
1000
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