怪 文 書 ス レッ ド 3

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  • 566Yes/No枕を巡るエトセトラ・パーシヴァル編2025/04/13(Sun) 04:19:02ID:I2OTI0ODk(2/6)NG報告

    マスターがバーソロミューの自室を去ってから1時間ほど後に、また別の人物がバーソロミューの元を訪れた。大体予想してたのだが、そんなことはお首にも出さずに言った。
    「どうしたんだい、パーシヴァル卿。随分と元気がなさそうじゃないか。」
    「実は相談に乗ってもらいたいことがあるんです。」
    もう相談内容にも見当がついていたが、バーソロミューはあえて知らないふりをすることにした。
    「まあ、立ち話もあれだし部屋に入りたまえ。」
    そう言って部屋にパーシヴァルを通した。
    紅茶を2人分用意して、パーシヴァルと向き合ってテーブルにつく。程なくパーシヴァルから話し始めた。
    「今日マスターに出会ったのだけどね、なんとYes/No枕を差し出して来たんだよ。」
    「へえ、マスターのことだから何かのジョークかな。それでどうしたんだい?」
    「どうしたもこうしたも、まさかあの頃の年頃の子供にその手の話を振るわけにもいかない。『枕投げですか、お任せください!』と言って誤魔化しましたよ。」
    そこでそう言っちゃうんだ…とバーソロミューは心の中で突っ込んだ。
    「マスターは私を誤解していると思うのです。時に私は清らかと言われるが私にだってその…そう言う欲はある。ああも露骨にそう言ったものを見せつけられては正直困るのです。」
    心底困り果てた表情のパーシヴァルを見てバーソロミューが言った。
    「つまりマスターとそう言う相手になるのは嫌なのかい?」
    「そう言うわけではないのですが、そもそも私とマスターは恋人や夫婦ではありません。マスターも年頃なのです。もう少し女性として貞節をわきまえた方がいいと思うのですが。」
    『嫌ではない』と言うニュアンスの言葉にバーソロミューは心の中で少しホッとした。どうやら全く芽がないわけではないらしい。
    「それは困ったね。これからどうするか、ちょっと話をしようか。」
    「それはありがたい。私1人ではどうしていいかわからずにいたところです。」
    笑顔でパーシヴァルが答えた。
    バーソロミューは心の中で『だからあなたは清らかな愚か者なんだ』と呟いた。その後カップを手に取り紅茶を一口飲んだ。先ほどと同じストレートの紅茶だが、やはり同じような甘さがした。

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