このスレッドはでもにっしょんch発リレーSS「Fate/TV SHOW」シリーズまたは「聖杯大会本戦総合」を円滑に運用する為の雑談場所、相談場所になります。新規参加者大歓迎!!!
・他スレッドや他サイトへの宣伝はやめましょう。他の利用者の迷惑になります。
・当スレッドの特性上、製作したキャラクターやリレーの進行等について話し合う機会が多くあります。スムーズな進行のため、参加者は固定ハンドルネームやトリップを使用しましょう。
・当スレッドにはwiki(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/)が存在します。編集作業は人任せにせず自分で行いましょう。
・wiki内に詳しいローカルルールを載せています。参加者の方はご確認下さい
・次スレッドは>>950または>>970を踏んだ人がカテゴリー「その他」に立てて下さい。
・創作する上で関係のないネタバレを含む内容、ガチャ報告などは専門スレッドでお願いします。
・ネタバレ禁止期間は本編は開幕から二週間以降、イベントは終了後、新規実装サーヴァントや礼装など生放送系の情報については24時間後です。
・設定やストーリー展開のネタバレなどを含む雑談、相談では必要に応じてラフム語への変換をご活用ください。
・版権が絡むキャラクターを制作するのは禁止されております
・各作者たちはレンタルサーヴァント・マスターのページを編集してください。
前スレ
https://bbs.demonition.com/board/8289
聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193
ラフム語翻訳機
https://yt8492.github.io/RafmanTranslatorたて乙です。
カルデア適性がどういうものか分かりませんがバルバロッサはカルデアでもいい空気を吸ってるという信頼感がある。建て乙っす
リヒターはやって行けそうな気はしなくもないけど多分デミサーヴァント関連の実験を知ったらブチギレそうやなって感じっすね前スレ>>1000、『カルデアでやっていける鱒、そうじゃない鱒』って書けば良かった。(白目
>>4
そういうことなら才能+気質的にやっていけそうなのがジャック。たくさんの鯖に協力してもらえそうなのがルナ。この二人どっちも世界を救うために戦う図がちょっと浮かびにくい
逆にダメそうなのはハクトくんかな……魔術師の組織でやっていくには人間的すぎるちなみにうちの鱒の場合、
×:グリフィン(性格上、確実に死人が出る揉め事を起こす)
△:ビオランテ(所長次第。マリスビリーだったら確実に外部資料漏洩とかやらかす。オルガマリーなら大人しく言うことは聞くし、ゴルドルフでも言動にツッコミを入れつつ従う)、イノセンシオ(所長次第。マリスビリーだったらデミサーヴァントの件で、違約金突きつけて契約解除してから牙を向く)
○:エイベル(その技術力でなくてはならない存在に落ち着く)、桃夢、リディア
となります。建て乙です
とりあえずうち鱒のカルデア適性はこんな感じですな
適性・高~良:黒野双介、志村千早、ムジカ、加々見梓、マチルダ(基本的に善良なので上手くやってける可能性大)
適性・中:オーブ、ニキータ、ジェイド、三上、黒江(まあ取り繕う程度に良識はあるので表向きは上手くやっていける。ただし場合によってはクリプター化の可能性も)
適性・低:ユウキ、ゆーれいさん(まず当人の問題をどうにかする所から始めましょう)あ、マスターもいいやつです?なら人類最後のマスターになったらやっていけるかと仮定してルファス・ヴァーミリオンとロイド・クラークを。
他キャラの主な落選理由を何人か挙げると
・ユージーン
最序盤にレフorロマンと会った時点でシナリオブレイク。そこを乗り越えてもゲーティア(ソロモンボディ)とエンカウントすると血筋的に逆らえなくてアウト。それが何とかなっても人王ゲーティアとの殴り合いで殴り負けるのスリーアウトゲームセット。
・大鳳京介
ワンチャン一部をクリア出来てもその後妹の安否確認の為に即帰国して二部開幕で人類終了のお知らせ。
・ミソラ・オオガミ
ゲン兄による良心充電がされない&新世界の創成とかいうワクワクする偉業でワンチャンゲーティア側に寝返りかねない。
・セリカ・イングラシア
シナリオブレイカーその2。下手したらマリスビリー関係までブレイクしかねない。
まあカルデアの良き人々としてなら結構な人が該当すると思います。>>2
うおおー了解です、ありがとうございますうおおおお!>>17
「はい!おはようございます皆さん!」
「なるほど、聖霊に関する魔術……ふむ。……素人質問で恐縮ですが、気になることがありまして。」
「良い天気です!絶好のトレーニング日和ですね!」
「陳腐かもしれませんが……やはり、愛に勝るものは無い、と。私はそう考えています。」
「信仰にのめり込むことはありません。ただ日々の生活が豊かになる足しになれば、それで良いのです。」
「うーんこれは辛いッ!!!……辛いものは普通に苦手ですね、申し訳ない。」
「マレオ殿ーッ!!パイプオルガンで流行曲早弾きチャレンジは止めてくださいと言ってるでしょうッ!!」
……そんな聖職者の先輩であるウェインを尊敬するロゼ(とプルフラス)は、彼の引っ越し作業を手伝うため、一緒に『船』に乗り込み───
その日、一条海月(とメロ)に出逢う。ちなみにウェインに対する
ロゼからの評価は「すごく尊敬できる先輩です!」
プルフラスからの評価は「悪い奴ではないが……なんか真っ直ぐ過ぎるしあと暑苦しい!」
>>20
闇に突っ込んでも決して折れないというある意味怖い奴です、よろしくお願いします!
ふっふっふ……昨日なんか天啓が降ってきましてね……>>21
聖堂教会も「異端は即○すべし」な人間しかいないわけじゃないと思いまして。ただ、やはり人でなしな行為を目の前でされたら苦言なり止めるなりしそうですが。
あー……良かったあ……
あ、申し訳ないです。彼の引っ越し作業を手伝うための短い付き添い程度で、がっつりと『船』に乗るわけではないです!グロ注意よりな新規SS投げていいっすか!!
立て乙!
ウチのでカルデアマスター適性は……。
高め:クッチー、迅龍、鳳蝶さん
普通:刹那、誉さん、蒼
低い:ジジェ、ポルカ
みたいな感じになるかと。>>24
チェストっすでは
夜。とある屋敷の一室で、一人の少女がどこか不気味な外見のぬいぐるみを抱きしめながら、ノートパソコンを眺めている。その部屋は真っ暗という訳では無いが、若干薄暗い。パソコンの光量は最低レベルなのだが、やはり目には悪そうな印象が強い。少女が抱いているぬいぐるみの見た目が陰になっているのもあって、どこかホラー映画のワンシーンのようなゾクゾクくるような雰囲気がある。
少女は少し口角を上げ、ニヤっとしながらパソコンを操作している。だがマウスが接続されておらず、人差し指でチマチマと画面を移動させている。タッチパネルの操作に慣れないのか、その速度はゆるやかだ。
「え~っと。まずPINの番号は”503926”で。よし、アクセス成功!でもなんでこの番号なんだろ?兄貴の誕生日とかとも関係ないよな?好きな番号組み合わせなのかな?でも兄貴なら”37564”とかにしそうなもんだけど。ま、いっか。さぁて、兄貴のパソコンじゃないとアレ見るのは無理だからなぁ。兄貴のプライベートは自分で見れるけど、アレへのアクセス権とかを自分のパソコンに入れるのはなんか怖いし。ね~ペロくん?」
少女──朽崎誉は、手元のぬいぐるみに語り掛けながら検索エンジンのシークレットタブなどを増やし、あるサイトにたどり着いた。それはネットの裏の裏に存在する、魔術使いを主な客層として最近ダークウェブの深い所で生まれたウェブサイトである。様々な魔術使いが魔術回路の開き方やガンドの上手な撃ち方といった簡単な魔術から、入手したはいいものの使い道を見出せない魔術礼装や触媒などを物々交換する為の取り引きをしたりする事が出来るのだ。勿論、そこには神秘の隠匿を旨とする魔術師はいない。様々な魔術使いが細々と交流している程度である。
「あっ、そういえば今日はUSB接続のマウスがあるんだった。接続しとこっと」
そういうと彼女はおもむろに大型のマウスをパソコンに接続し、件のウェブサイト─Magle─での操作を続ける。その結果、しばらくすると画面に動画サイトのプラットフォームが表示され、様々なチャンネルや動画のサムネがずらりと並び出した。
「よし、アクセス成功っと。アハハ、京さん先生や兄貴も言ってたけど、最近の魔術界隈ではインターネットもある程度通用してるんだなぁ…。おっあったコレコレ。今度は何やってるのかな兄貴ってば」>>27
そんな風に朽崎誉が最近の魔術師事情へ思いを馳せている間に、パソコン画面で彼女がクリックした動画の再生が始まった。薄暗い室内に、サイケデリックではあるがどこか楽し気なBGMが流れ出す。画面に映る机に座っているのは、黒づくめの恰好をしてヘラヘラと笑う青年─誉の兄、朽崎遥─と、同じく黒っぽい色をした謎の生物─ジジェ─。謎の生物の方は、シャープな印象を抱かせるドラゴンだ。大きさはそれなり。
二人?ともガチガチに緊張している訳では無く、かといって緩すぎる空気感でもない、動画としては適切な態度なのではないだろうか。サイケデリックな音楽とは別に、誰かの唸るような声も聞こえるなど、まだ動画主が声を発していない事もあり、今一謎な動画である。また、先述のサイケデリックな音楽でも「楽しく処刑」だの「いつでも殺伐」などの歌詞が流れているので、不穏この上ない。おっと、BGMがアウトロになったようだ。
「ナァナァ、ししょー。今日ハ何スルンダ?ツーカ礼装製作ヲスルノカ?何デモイーケド、煩イノハうざッタイカラいやダゾ」
ジジェは朽崎遥をししょーと呼び、何処か気だるげに今回の動画の趣旨を確認する。特に楽しい訳では無いが、なんか誘われたので仕方なく付き合っている……、そんな気持ちが声や態度に滲み出ている。あきれ顔ともウンザリしたようにも見える表情もしているように見えなくもない。
だがそんなジジェには全く頓着せず、お気楽な感じで朽崎遥は本日のお題を発表する。が、その前に何処からか文様の入った布(おそらく呪符?)が巻かれた棒のようなモノを画面外からズルズルと引きずりながら持ってきて机の上に乗せた。ゴトンッ、とそれなりに重量感のある音が響く。彼が持ってきた”モノ”の長さは目算ならば1メートル弱といった所か。ふぅ、と息を吐き、朽崎遥は呪符に手を伸ばしながら声を発した。
「んー今回のはそこまで煩くは…うるさいかもね!まぁいっか!今日はコレを作ります!じゃじゃーん!最近作った礼装の中では結構力作だよ?」
バサァッと布を剥ぎ取りながらジジェにソレを見せつける。どこか自慢気なので、それだけ自信があるという事だろうか。
「ナニコレ」>>28
だが”ソレ”を見るジジェの態度は冷ややかだ。まぁ無理もない。何故なら朽崎遥が拾うした礼装は黄ばんだ白っぽさの上にを赤黒さが被さったような色をしており、禍々しい雰囲気を纏ったナニカだったからだ。杖や装飾品のようなタイプの礼装では無く、武器系統魔術用具のようではあるが、なんとも形容しがたい外見だ。だが鍔のような意匠があるし、全体的に鋭利な外見をしているので、打撃武器のような印象は無い。おそらくは斬撃武器であろう。もしかしたら射撃武器かもしれないが。
「えぇ~?判んないの?全く仕方ないなぁジジェは。コレはね、剣だよ。といってもマトモな手法で鍛えられた代物じゃないから、魔剣とかって言えばカッコいいかな?」
「ヘェ~。スンスン……血ノ匂イダ。これッテ、ドウセ『”人間”デ刀ヲ作ッテミタ』ッテやつダロ?ししょーハ死霊魔術ノ使イ手ダカラ、当タリ前カモダケド。イクラここガ死体ニ困ラナイカラッテ、似タヨウナモンバカリ作ッテ飽キネーノ?」
呆れたようにジジェは言うが、朽崎遥はだってそれが魔術の行使者だし、と意にも介さない。そのまま説明を続ける。
「今回の剣は、お察しの通り人間で作ってあるよ。剣ではあるけど、基本的にシンプルな”切れ味”よりも純粋な”破壊力”に特化させた武器だね。傷の治癒を阻害したり、腐蝕の呪詛で大抵のモノを脆くしてぶっ壊す!みたいな感じ。貴方も良い感じに加工してあげるので、楽しみにしててくださいね?」
剣の性能を説明している最中に、死霊魔術使いは首を振って誰かに語り掛けた。カメラが彼の向いた方を向く。そちらには────、猿ぐつわを噛まされ、椅子に縛り付けられた女性が居た。多少顔が血で汚れているが、パリッとしたスーツを着ており、本人の気も強そうなバリバリのキャリアウーマン、といった感じの人物である。動画の頭から聞こえていた唸り声の主は、どうやら彼女で間違いなさそうだ。拘束されている今も、推定犯人であろう朽崎遥の事をキッっと睨んでいる。まだまだ心は疲弊しきっておらず、諦めてはいないことが伺える。>>29
「誰ダ?こいつ。知ラネー人ダケド。ここデ奴隷ヤッテルやつジャナイヨナ。ツーカ隣ニアル布で覆ワレテルノハナンダ?」
若干ハイテンション気味な朽崎遥に付き合っているのにもう飽きたのだろうか、ジジェがどうでもよさげに質問を投げかける。このコンビでの掛け合いはジジェが先にコミュニケーションを取ろうとしなくなるのが日常茶飯事である。5分ぐらいはもっていたので、今日は割と長かった。
「ん?この人?えっとねぇ。テロリストの裏稼業的な場所であるココを一網打尽に摘発しようとしたんだか、此処の被害者の救助をするだとかで動いてた警察的な組織に所属してた女刑事さんみたいなそんな感じの人です。なんか部下にコッチの組織人…つまりは内通者的な?がいたとかで、裏切られてココに墜ちてきたんだってさ。可哀そうだよね~」
アッハッハ、なんてオノマトペが似合そうなぐらい気楽に、青年ネクロマンサーは言い放つ。だがその声色はどちらかと言えば冷めているので、心情と言動、そして発言が噛み合っていない感じが酷い。
「で、まぁその国際警察だかインターポールだ社会治安組織だかは忘れたけどさ。つまるところ、探ってきた組織?への制裁とか脅しだかをやろーみたいな流れになったんだってさぁ。それで俺に仕事として回ってきた訳。この動画を取り終わったら件の組織へ示威行為や脅迫状みたいな感じでこの人の無残な姿が郵送されたりするんじゃない?徹底的にやれとかいう話だから、趣味半分仕事半分でガッツリ殺るよ。でも一人じゃ若干手持ち無沙汰になりそうだし?ジジェも呼んでみました!」
「ウエェ……。ソンナ面倒ソウナ案件ナノニ勝手ニ巻キ込ムナヨ。うざッタイ。マァイイイケドサ。ドウセじじぇノ命ニハ”ヤルベキコト”ナンテ何モ無イシ」
「オッケー!じゃあ始めようか!レッツ礼装製作!皆高評価とコメントよろしく!」
ぱちん、と指を鳴らして、景気づけのように開始の掛け声を上げる朽崎遥。>>30
なお、コメント欄には「アバン長くね?」「ジジェちゃん可愛い」「その竜っぽい奴の血液なんかを売ってくれ」「メインのノリがちょっと……」「礼装よりもジジェくんが欲しい」「はよデミドラセラピー動画Botに戻ってどうぞ「死霊魔術としては解りやすい教材ですけど、必要以上に甚振ってるのはどう考えても趣味ですよね?」など、割とジジェへの関心がメインである。そんな風な状況のコメント欄に、誉はクスリと笑って「いつも楽しそうなのがいいですよね。ずっとその調子でいてください」と自身の意見を打ち込んだ。
「よし、と。じゃあまずはこの刃物礼装作りの最初の工程。素材作りからだね。基本的には死霊魔術のヤツだから人間を使うんだけど、素体を苦痛と呪詛でぐっちゃぐちゃにしておくと威力や性能が上がるんだ。なので最初にこの女性を拷問と呪いで苛めたいと思うんだけど、多分ジジェが飽きるし、ってもう飽きてるなコレ」
鼻歌混じりに説明をする青年の言う通り、竜は完全に飽きのターンに入っていた。竜はこれからの凄惨な光景が起こりそうな状況には目もくれず、そっぽを向いて欠伸をかみコロしているのだ。とっくに離れた興味がいよいよ尽き欠けているのが明白な態度。それを横目に青年は”仕方ないなぁ…”と言いたげな微笑で、先ほど竜が言及した白い塊、つまりはナニカを覆っている布に手をかけた。
「あと実際画面の前に居る皆も飽きると思うからね。拷問してる様子も実演して動画に入れたら、視聴のログを追う時間もタルいだろうし。──って事で」
言いながらガシリと掴んだ布を取っ払うと、そこには>>32
赤黒い肌色をした塊が、布の下で車椅子に腰かけていた。ぐちゃぐちゃではあるが、辛うじて頭や腕、足などの人間っぽいシルエットは残っているし、非常に浅くはあるが呼吸もしているようだ。
3分クッキングみたいだね、とは朽崎遥の発言である。隣にいた女性は、流石に怯えた様子である。顔面を蒼白にしながら、ヒッ─っと息を呑んでいる。
「この素材の場合は拷問と呪詛での責め苦を8時間ぐらい続けた結果こうなった。ギリ生きてはいるけど、もうそろそろ死ぬでしょ、ってぐらいボロボロ。そんなモンかなぁ、一般人だし。でもまだ生きてるんだよ?凄いね人体。あ、おねーさんの場合は、何時間コースにする?どんなドマゾだろうが泣き叫んで性癖撤回するぐらい苛烈で残虐なレベルを一日隙間時間なく余すところもなく堪能する感じかぁ、それとも普通の人間なら即座に壊れちゃうクラスの責め苦を一週間ぐらいぶっ通しで受けるか。さて、おねーさんはどっちがいい?」
意地悪に崩れた笑顔で、嗜虐心たっぷりに朽崎遥が問う。ある程度しゃがんで、目線を合わせて。これから壊す相手を逃がさぬように。甚振る事を宣言するかのように。心が折れたか、それとも純粋な恐怖か。椅子に拘束された女性はイヤイヤ、と怯え切って首をブンブンと振る。それを見て、悪魔の口角は更に上がって、顔がより歪む。
「え~っ、どっちも嫌なの?まぁ正直なのはいいコトだよね。そんなウソをつけなかった貴方には、ちょっと特別なコースに招待するよ。その正直さに免じて、さ」
にっこりと、嗤う。女性の顔色が少し和らぎ、明るくなる。どうやら目の前にいるヤツが、こういう時にどういう事をするのか、全くご存知ないらしい。>>34
狂人はこういう事をする。
「さぁてさてさて閑話休題。礼装作りを再開だよ!素材の準備が終わったら、まずは不要な場所の切除だね。指とか爪なんかは弾丸になったり、眼球も使い魔なんかに転用可能!胃腸とかを鎖と寄り合わせて便利グッズに、あんまりオススメ出来ないけど、脳みそを加工するのもアリかなぁ…?前にそうした時は剣の性能が落ちた記憶があるから、それは非推奨です。そうそう、指を切り取ってのガンドはこれの説明欄にあるURLでそれ用の動画に飛べるよ~。そっちも見てね!」
それでは解体を始めよう、といって、朽崎遥はメスを握った。ここら辺の段階からは、ほぼほぼ彼の独壇場である。今回は結構見ていたが、コレぐらいの状況だと、ジジェは基本お眠でスヤスヤである。身の毛がよだつような悲鳴や、被害者が狂って響かせる笑い声でも全く起きなくなるのだ。なので大体、朽崎遥は被害者だったりへ(勝手に)話しかけたり、適当な独り言を言いまくって間を繋いでいる。
「おっ指切ったらビクビクし始めた。よししっかり生きてるね!この調子で行ってみよう!俺は割と手際は悪くないタイプだから、痛みは酷いかもだけど、あの世にはさっぱり逝けるからね。そこは心配しないで?」>>35
「あぁ、兄貴はいつも通りのダメ人間だけど、ずっと精神状態ヤバそうなのが楽しそうにしてるのだけはやっぱいいかなぁ…、とかアタシは思うんだよなぁ」
そんな風に、スプラッタなスナッフフィルム紛いの動画を見ているのに、特に被害者への同情などは感じていないように、朽崎誉は呟いた。少しだけだが、微笑んでいるようにも見える。兄のヤンチャに仕方ないなぁ、と感じる妹、といった感じの心境なのだろうか。そのヤンチャが完全アウトラインな極悪犯罪なのが洒落にならないが。と、やっている内に、彼女とパソコンの間へポテポテと誰かが乱入してきた。誉の騎士(自称)なぬいぐるみ、ラニカである。ぬいぐるみ故、あまりガッツリとした表情の変化はうかがえないが、雰囲気としてはプンプン、といった所だろうか。不機嫌なのは間違いなさそうだ。
「なぁ誉!こんな極悪人のくずが配信してる動画なんて、見るのはやめるんだ。誉のメンタルに悪影響じゃないか。そうじゃなくても、この部屋暗いから目に悪い!」
そう、至極常識的な事をホラーそのもの、不気味なヒトガタが言い放つ。誉の後ろから声をかけるのではなく、目線を遮るようにしているのは、可能な限り主に悪性情報がインプットされないようにという気持ちからだろうか。だが、それも「あっ、すげぇ!肺をニギニギしたら口から変な音がする!!なんだっけ、チキンなんとか?みたいな玩具みたいだねぇ」だの、「脊髄ブッコ抜いたら今度は体がビクビク震えだしたなぁ……おぉ~。しっかりとした脊髄だぁ……刀身としては申し分ないね」なんて外道発言をシャットアウト出来ていない状態では、効果薄と言った所だが。>>36
「えぇ~、いいじゃんラニカ。アタシと居る時の兄貴はさぁ、ちゃんと笑顔だけど、どっか苦しそうでもあるんだよ。だから、こういう時でもないと、ガッツリ楽しそうな兄貴は、こういう手段でしか見れなくって、、、」
少しすねたように反論する混沌魔術師。魔術と関わり、自分の家に伝わる秘術を知った事で、もう一般人ではないんだよ、という風に考えが変わったりしたのかなぁ……、と彼女の王子様は、しょげながらぼやいた。
「それで?ただ邪魔しに来ただけじゃないんでしょ?あ!もしかして、京さん先生の新しい講義が始まる感じ?それならそうと先に言ってよ~、もう。アタシの事情よりも、まずアタシの心配をしてくれるのは、王子様としては花丸だけどさ。でも、アタシは大丈夫。兄貴がああいう事をしてるのを見て、急に辻斬りなんかやらかすと思ったりしてる?そこら辺の倫理は、ちゃんとしてるつもりなんだから、安心して」
諭すように、自分の使い魔に伝え、頭を撫でた。だがそんなギリギリ以上の部分でブレーキをかけるよ、というような態度ではラニカは満足できないようで、
「いや、こんな動画を喜々として配信するくそ野郎には、誉の家族には要らないっていうか……。オレだけでいいじゃん、みたいな……」
と、小声でうだうだと愚痴を吐き続けている。そんな彼の顔に、光が当たった。どうやら、誉が部屋の扉を開けたらしい。同時に、彼女の師匠であり、狂人の友人である大鳳京介が少し急かすような声も聞こえてきた。
「おーい、誉~。もう休憩時間は終わりなんだぞ。そろそろ今日の講義の仕上げである、魔女の霊薬作りを教えるから、早く降りてくるんだ」
師匠の声に、新米魔術使いは返事を返し、階段を下りていった。ぬーんぬんぬん……そろそろ理性が限界かもしれない……
それはそれとしてちょっと調査隊の設定にアップデート入るかもです>>39>>40>>42
「たまにはこういうことしないと。僕がどういうヤツか忘れちゃうでしょ?」なんてどっかの海賊っぽい台詞はさておき。
>>39
>つーかこの『制裁』逆効果では…?
ぶっちゃけこの「制裁」って割とどうでもいい要素というか、クッチーとジジェがいた場所(暫定的に”サロン”と呼称)の会員って金持ちとか権力者が「アウトなゴアとエロを見たいわ!罪のない庶民とかが泣き叫んだり無様でエッチな目にあうのを見せてちょうだい!」(例の画像)という場所です。
なので仲間が酷い目にあった!もう我慢できない!!本格的捜査だ!!逃”が”さ”ん”!!
しかし!「上からの圧力だ……。もうあの件には触れるな…!」みたいな流れになります、という想定。
>>40
クッチー「キレて殴るの、正しいと思います!!いやぁ流石お坊さん、立派ですね」
朽崎遥は自分好きなヤツ(苦手だけど嬉しい)、嫌いなヤツ(人間として正しい。素晴らしい評価アップ!)
なので百岡さんにそういう事言われても全然気にしない。
>>42
確かに見てそうですねー。飛鳥ちゃん。直接会える分、正面切って動画のタイプ注文とか「もっとジジェ映せ」とか言ってるかも。
>>42
>京さん先生か、いい呼び方ですね。弟子入り前は京さんだったのかな?
だと思います。無双丸もそうだったけど、誉さん人の名前略しすぎ問題。
確かに”~”は要らんわ。抜くの忘れてた……。
>口調はまあ本来はもっとガッチンガッチン
ムムム…、一応は結構意識して固くしたつもりなのですが……、うーむ京介くんエミュは俺苦手みたいだな……。>>47
ある種の恐怖心すら湧くような純真さ
そしてこんな感じに人助けを優先して組織の利益を無視する行動を取りがちで、聖堂教会側の一部から睨まれていたとかいないとか>>19
せ、聖職者だ。異端死すべしな苛烈な代行者とかでもない敬虔なキリスト教徒は一周まわって希少。真っ直ぐすぎて上から疎まれそうと思ったら既に言われてた。
>>45
過去形は草。
隊分けと言えばワイルドハント騎士団も〇〇隊みたいなのあったりするかなぁとか思ってます。
>>46
>>自分好きなヤツ(苦手だけど嬉しい)、嫌いなヤツ(人間として正しい。素晴らしい評価アップ!)
こやつ、無敵かっ?
実は飛鳥ちゃんって中立・悪だし魔眼や母親が死んだトラウマ&男性恐怖症で蓋されてるだけでメンタルは大分魔術師[ひとでなし]寄りだし師匠がこういう事してても忌避感無いというか下手したら別件で死体の処理とか請け負ってそうというか。
京介のエミュについてはいざとなったら『普段硬い口調なのをちょっと崩してギャップを狙う小技』ってことにすれば解決ですしもしあれなら「こういう時はどう言うの?」って聞いてくれれば答えますよ。────それか台詞集みたいなの作るか。
>>47
露見してるのは表向きの裏稼業(表なのか裏なのか分かんねぇな)であるテロ組織の方で制裁の内容も魔術について知ってるであろう国の上側に送り付けてると思われるので一般には『テロ組織を追っていた女性が無惨な死体で発見された』で神秘の秘匿はされてるんじゃないかなと(整合性考えるの大好きマン)
あとこの時のクッチーの発言ふわふわし過ぎててどこまで本当で実際どこ所属なのかとか分からないですし。>>50
やっちゃいましょう…欲を解放するのです…!!
という訳でチェストよーし……お披露目だー!
【氏名】ペルカ
【性別】女性
【年齢】不明(10代半ばと思われる)
【出身】不明
【身長・体重】147cm・39kg
【肌色】ベージュ【髪色】パールホワイト【瞳色】ピンク
【外見・容姿】純白の髪とウサギの耳を備えた少女。普段は学園の制服を着ているが、たまにお世話係の影響でメイド服を着る。
【属性】中立・中庸
【好きなもの】海から空へ跳ぶこと、好きな人とのハグ、想い出作り
【嫌いなもの】変えられてしまうこと、聞きなれなくて大きな音
【魔術系統】移動用の魔術をメインに扱う。
【魔術属性】水
【魔術特性】渡る
【魔術回路】質:A 量:E 編成:異常(他人のものに置き換わっている)
【起源】流転
【所属】秘海集積船・混合科一年>>52
魔術・特殊技能・特性など
『越境魔術(ボーダー・ゼロ)』
大雑把に言えば移動の魔術。川を渡ることを起源とする。
"川"とはこちら側とあちら側を隔てる境界線とされる。生者と死者あるいは善人と罪人を分けるために、川によって世界は二つに区切られてきた。
世界を二つに分ける川を渡ることはつまるところ異世界への旅と同義であった。
なれば、神秘の川を渡ることは根源の到達を意味するのではないか───と。そのように考えられ、確立された魔術が越境魔術である。
川を渡る手段が一つでないように、越境魔術も扱う者によってそのアプローチが異なる。船を操ったり、橋を作ったり、というように。
ペルカが扱うのは『歩行』という移動手段に重点を置いた越境魔術。目指したのは歩いて川を渡る。それだけのシンプルなもの。
できることは強化魔術を併用しての高速移動。水面に立つ、あるいは走る。これらが基本。
魔力を足に集中すれば空中を連続で2歩、跳躍できる。この跳躍は1歩で5階建ての建物くらいはぴょんと飛び越えられるが、高く跳べば跳ぶほど着地も難しくなる。魔術師でなければ大怪我ではすまなかったことも一度や二度ではない。
魔力を纏った足から繰り出される蹴りは必殺の威力を誇る。また越境魔術の"渡る"特質から、その蹴りは結界や防壁を貫き、超える効果を持つ。
この魔術は発動するのに呪文も杖も必要としない。足で鳴らす、踏む、ただそれだけで発動できる。ただの一歩で発動できることから、その魔力消費も極端に少ない。
越境魔術の本質は変わることにある。
こちら側からあちら側へ渡ることは、新しい世界を迎えるに等しく、それは今までの自分を捨て、生まれ変わることと同義である。
渡ることを願うならば、変わることを受け入れねばならない。自己というものを捨て去り、変わることを常として。>>53
『人体鋳造失敗例・第四番』
ある錬金術師が"完全な人間"を目指して生み出した者たち。四番目の失敗作。その証、あるいは痕。
四番目のテーマは『不死』。死というゴールに縛られない人間を目指した。
その具体的な方法は病という形で命を感染させるというもの。
『人体鋳造式アルゲントゥム』及び『神性培養術アウルム』……この二つの術式をもって実験は行われた。
まず素体となる人間を鋳造し、遺伝子情報に至るまで分解する。そしてこれを病の権能をもった神性と溶け合わせる。するとどうだろう、溶けて混ざって出来上がったものは"遺伝子情報を感染させ上書きする病"だ。
この時点での実験は成功だったと言える。
だが、感染自体はするものの遺伝子情報の上書きが完了するまで生きていられる人間はごくごくわずかだった。
同時に遺伝子情報の上書きも成功とは言い難いものだった。記憶に影響を及ぼす、姿形を変じさせる。ここまではいいが、しかし元の遺伝子情報と相違ない人間の再現は叶わなかった。
これは『不死』ではない。親が子を産むこととなんら変わるものではない。そうした結論の下に四番目の人体鋳造は失敗、破棄となった。
四番目の病は以後、人里離れた地で封印される。……されて、いた。>>54
今回のケースは遺伝子情報の元になった人物ではなく病に感染した人間である。よって、正式な四番目の失敗作とは言えない。
病に感染することで起きる現象は『遺伝子情報の上書きによる姿形の変貌』『記憶障害』『神性に由来する一部分の身体的発現』の三つ。
『遺伝子情報の上書きによる姿形の変貌』……これは容姿のみならず魔術回路から人格にまで影響を及ぼしている。端的に言うならば、生まれ変わる。
『記憶障害』……混濁のプロセスを経て喪失する。感染前後の人格を形成する記憶は軒並み消え失せている。代わりに病の元となった人物の断片的な記憶が浮かぶようになる。
『神性に由来する一部分の身体的発現』……これは病の権能を持つエジプトの神セクメトのものが持つ特徴が体の一部に現れる。セクメトだけでなくセクメトと習合や同一視された神の特徴が発現する場合もある。
ペルカに発現したのはセクメトと習合した交易の神ウェネト。ウサギの姿をした神の耳がぴょこんと出ている。
この耳は音と同等以上に魔力を聞き分けることに長けている。個人の判別と危険感知は基本的に耳頼り。またペルカの感情の変化が耳によく表れる。うれしいとぱたぱた揺れて、悲しいとしゅんと垂れ下がる、といったように。
『ナイル・レッドライン』
ペルカの首筋をぐるりと一周して浮かぶ赤色の線。人と神を区切るための境界線(セーフティライン)。
病として溢れようとする神性の封印とペルカ自身の記憶を保つために設けられたもの。
こちら側とあちら側を分ける川の概念を利用した処置が施されている。処置をしたのは『船』の人間。
この線によって首から下は人間として存在し、抑えきれなかった神性は首から上にウサギの耳として発現している。
ペルカが自ら境界線を越えようとしない限り、彼女は少し変わった人間として生活できる。>>55
来歴
ペルカ───本名サラキア・ディエム───は、ディエム家という越境魔術を継承する一族の家に生まれた子である。
ディエム家はその魔術の特性上、決まった住処を持たず世界中を渡り歩いて生きるべしと定められている。
サラキア・ディエムとその両親もまた世捨て人同然の生活を送り魔術の研鑽を重ねる日々を送っていた。
それは山を越えた先か海を越えた先か、人が忘れた秘境の奥にある"病"を封じた場所へと辿りついた。
ディエム家がその場所へ到着してから半日と少し。
親にあたる二人の男女はすでに病死しており、残された娘一人が奇跡的に生き残っていた。
娘は……サラキア・ディエムは突然の両親の死に涙を流し、怒りを覚えた。
墓前で誓ったのは死因への復讐か一族の悲願の達成か。一人生き残ったサラキア・ディエムは両親の墓を後にして新しい一歩を踏み出す。
そして───
───忘却済───>>56
まず、名前を忘れた。
それから、自分を忘れた。
思い出した、と思える自分はきっと他人だった。
記憶の混濁と喪失。姿形の変貌が進んでいた期間の記憶は曖昧である。
どうやって生きてきたのか、どうして生きているのか、そんなこともわからない。友人がいたのかもしれないし、見知らぬ悪意に晒されていたのかもしれない。
サラキア・ディエムなんて名前はとっくに忘れて、自分の頭にウサギの耳が生えてくるまで、「変わってしまった」という事実だけに怯えていた。
───不明瞭───
気づけば海の上に立っていた。
何故こんな場所にいるかもわからぬまま。
見上げれば、異様を晒す巨大船の姿がある。
秘海集積船と呼ばれる『船』に拾われた少女は新しい名前をもらい生きていくことになる。
『船』で生活するにあたって病に関して厳重な処置が施された後に学園の生徒として過ごすことが認められた。なにかが一つ違えばただの研究対象にも殺処分にもなっていたことを本人は知らない。
学園外では、感染のリスクが最も低く、かつ監視役に最適と判断され群体型オートマトンのアルシオネシアType-Sに身の回りのお世話をされている。
たまにメイド服を着るのは、このお世話係と同じ格好をしてみたいから、という理由だったりする。>>57
『船』で過ごす現在の時間において"ペルカ"は新しい自己の確立に成功した。
それが、生まれ変わる最後の工程の失敗だったことを知る者はいない。
───記憶中───
人物像
何を考えているかちょっとわかりにくい、ぼーっとした表情をしていることが多いウサギ耳の少女。
表情に反してその行動はまったくぼーっとしていない。行くなと言われた場所に行ってみて、やるなと言われたことをやってみて、思いついたことは即実行。本人曰く「内なるウサギ心(好奇心)が抑えられない」とのこと。良く言えばアクティブ悪く言えば考え無しの猪突猛進。
『船』の学園でもその性質は変わらず能動的なトラブルメーカーとして知られている。転入初日にやらかした『船長室侵入事件』は先生方に大変悪い意味で覚えられる結果となった。
好意的に思う相手に抱きつきたがる癖がある。
ペルカ本人としてはスキンシップもしくは湧き上がる恐れを紛らわすための行為なのだが、そうと思われないことも少なくない。構わない。ばっちこい。
本質的に寂しがり屋であるのだがその一面に対しては無自覚。それでも一人になりたがらないため周りにいる人間は半分以上察している。
自分を覚えていてくれる人間はペルカの人生にとって貴重な存在である。顔か名前のどちらかを覚えてくれるだけで好印象。顔と名前の両方を覚えてくれたらもう抱きつく一歩手前である。
そんな好意的に思える相手と同じ想い出を作って共有することは、ペルカの願いと同時に行動目的の一つ。その過程でいろんなことをやらかしていろんな人を巻き込むけど、どうか許してほしい。>>58
突発的に発生した病による変質を経て、ペルカは"変わる"ことを強く恐れている。より正確には自身の意思と関係のない自身の変化を恐れている。
変わることとは今までの自分を捨てることだ。根本の存在から生まれ変わるとも言っていい。
ある日突然自分の意思と関係なく自分というものを捨てることはペルカにとって例えようのない苦痛であり、欲しくもない新しい自分を迎えることは恐怖であった。
だから恐れる。
今ここにいる自分は、明日には捨てられているかもしれない。
明日どこかにいる自分は、違う自分に変わっているかもしれない。
いつかどこかにいた自分は、もしかしたら今日の自分が捨ててしまった自分かもしれない。
考えるだけ無駄なことを、そう考えざるを得ない恐怖が変わらずに存在する。恐れを抱えたまま、それでもペルカは変わっているかもしれない明日を求めることをやめた。
明日は要らない。ただ今日だけを生きようと決めた。今日だけを生きて、今日という日に変わらない何かを掴もうと誓った。
日々の猪突猛進ぶりも、誰かと想い出を共有したがるのも、元を辿れば"今日を生きる"という誓いに集約される。今日という日を、今という時間を生きるために彼女は一挙手一投足に全力を尽くして生きている。
【一人称】わたし【二人称】(呼び捨て)○○くん、○○さん【三人称】(呼び捨て)、あの人、あの子、○○さん
台詞例
「大丈夫、わたしはいつだってフリーハグ。ばっちこい」
「わたしはさびしいのが嫌いだから、とっても大事にしてほしい……大事にしてね?」
「内なるウサギ心が言っている…………あれを掴めと! よし掴む!」
「やっちゃおう。やっちゃえるなら今やっちゃおう。ゴーゴーゴー」
「抱きつくのはダメ? どうしてもダメ? ……どうしたらダメじゃなくなる?」>>59
「わたしのお世話係(ふんす)。たまになに言ってるかわかんないけど、優しいからすき」(※アルシオネシアに対して)
「美味しいリンゴ! うんっ、リンゴのために抱きつきたい。リンゴだけじゃない? ホント?」(※セレン・アイグレールに対して)
「まだ声聞いたことないんだ。どんな声かな? 聞きたいな、聞いてみたいなぁ」(※ムジカ・スフィーリスに対して)
「また怒られた。先生怒るときに吠えるのやめてほしい、怒らせるのが悪い? うん……」(※ポチ先生に対して)
「ちょっとこわい。けっこうこわい。こわい人じゃないのはわかるけど…………こわい」(※砕城凌牙に対して)
「耳がピクピクする。なにもの? なにやつ? …………わたしと同じ? かな?」(※マレオに対して)
「先輩。名実ともに。抱きつこうとしたら人形でかわされちゃう」(※ジャスミン・アドレーヌに対して)
「いっつも忙しそう。敵じゃないけど、あんまり話さない」(※アインス先生に対して)
「悩むね、海月に抱きつくかメロをぎゅっとするか。迷う、迷うね。どっちも? 名案!」(※一条海月に対して)
「同学年だけどお世話されることにかけては向こうが先輩、らしい。わたしはまだまだひよっこ」(※黒須瞳にたいして)
「ロイドに抱きつこうとしたらね、アルマが怒るんだ。やきもちやきのけちんぼめ」(※ロイド・クラークに対して)
「あっ、んぁ! 耳閉じないで! そんな音波くらいでおかしくなるような耳じゃないから~!」(※レリックに対して)
「男の人? うそだぁ、抱きついたらわかるよ。…………………男の人だ!!」(※クレティアン・ド・リュジニャンに対して)
「やばい人。わたしの時みたいに、誰かに治してもらったほうがいいと思う」(※イオネル・アヴェローヌに対して)
「嫌ってる? ううん嫌ってないよ? ……ん~、ハグいっとこうトワくん。かもんべいべー(腕を広げるポーズ)」(※トワ・エリュオストに対して)
「ん、うるさい、暑苦しい。抱きついてもいいけど、あんまり近寄りたくない」(※ウェイン・マロウに対して)
【製作者】黒鹿ファンスレ立て乙ですのー!
カルデア適性…対人技能壊滅的な自鱒に適性…うーん総じて低いなぁ…
>>19
底抜けに良い人だ…汚い社会を知る人から見たら、「人が良すぎる、絶対何か裏で企んでる」と誤解されそう…裏切られて誤解されて、ついには左遷擬き…強く生きて、いやむしろもっと休んでと言いたくなる…
>>38
YouTubeによくあるデタラメ料理動画みたいなノリで人を分解(バラ)してくぅ。「完成したものがこちらになります」とか来るんじゃないかとドキドキしましたわ。
人の命って儚いなぁ…活け作り…()
>>61
かーわーいー!でも過去(というか実態)がヤバァイ!誰も忘れないよ…少なくともトワとレリックは…学園の生徒たち先生たちが基本良い人たちだからこそ映えるキャラですね。
レリックは絶対ハグは許容しないだろうな。身長的におかしいし、側から見ればただの事案だし…ウサギ心のはちゃめちゃ具合に振り回されてるだろうし…
トワは嫌ってくれないから嬉しいけど「なんでハグ?なんでうさ耳?」って思ってそう。「そういうお国柄、なのかな?クレティアンさんも猫だし」とか。でも嬉しいからする。
そして『船長室侵入事件』…一体どんなはちゃめちゃ事件なんだ…
>>63
レリック「通報を受けた。バラバラにしてやろう」ぬおおおfalling moon最新話出来ました!貼っていいでしょうか!
貼るか!そうするか!
何かがおかしい。湯船に口あたりまで沈みながら柳花はぶくぶくと泡を吹いた。
間久部家の入浴時間は男性と女性できっちり分けられている。三人だった頃はこれといった制約はなかったのだが、年若い柳花が居候する事になってからは美和子の提案により細かく取り決められているのだ。まず最初に女性陣が入り、次に男性陣となっている。
現在八時五〇分。入浴からそろそろ二〇分が経過しようとしていたが、柳花の思考はぼんやりと湯気の様に漂ってばかりだ。
「……笑っている方が好き?」
理仁から突然投げかけられた言葉を自分の口から発し、それから首を傾げる。どうにもしっくり来ないのである。笑う事など何度もしてきた。だのに彼はまるで普段は険しい表情をしている様に言うでは無いか。
「何を言っているんだ?あいつは。元からよく分からん奴だとは思っていたが遂に発言まで分からなくなってきたぞ」
浦戸、蘇芳、そしてまだ見ぬマスター達。いよいよ始まろうとしている戦いを前にして柳花は胸中のざわつきをどうにも解消できない。単なる仲間としか認識していなかった理仁の顔がどうにも浮かんでしまう。
君は綺麗だとか●●が美しいだとか、そういう言葉はそれなりに聞かされてきた。けれど、そういえば……笑っている顔が好きなんていうシンプルな表現はあまりなかった記憶がある。
ハッキリとした違いがあるとは言えないものの、照れくさそうに理仁が漏らしたそれらは柳花におかしな影響を与えようとしていた。>>68
と、浴室のドアが叩かれる。誰だろうかと柳花が応えると、
「おーい生きてるかー?」
理仁だった。いつもと変わらない声色であるが、しかし先程まで考え込んでいた柳花からすればショックを与えられるには十分である。
「うん!? あ、ああ生きてるぞ。長風呂だったな、すまない。今上がる」
「いやそんな慌てなくっても良いって。ほら、女の子は長風呂……っていうかじっくり入るもんらしいし」
「う、うむ。……待て理仁、待て」
曇りガラス越しの理仁が消えそうになるのを目にし、柳花は慌てて呼び止めてしまう。そうしたところで一体を話せば良いのかも分からずに。
「どうかしたか?まさか背中を流せとか言うんじゃないだろうな」
「誰が言うか誰が」
「で、なんだよ」
「今日の帰りにお前が言った事だ。あれはどういう意味だ?」
「え?あー……まんまだよ、まんま。お前の怖い顔があんまり好きじゃないって言うか、どうせなら笑っている方が良いだろ?」>>69
笑っている方が良い。少し違う、そうではない。あの時の言葉とは違う。
「お前はこう言っただろう?可愛いと」
「そりゃ言ったけど言葉の綾って言うか、あんまりお前のギラって顔が好きじゃないって事だよ」
「ギラって顔?なんだその言い方は」
「ほら、女の子なんだし怖い顔よりかは笑顔の方が良いだろう?」
怖い顔。その言葉に柳花は胸がざわついた。まるで理仁が自分を知り尽くしている様な、そんな素振りに感じられたからだ。
「怖い顔ではない。あれが私だ。強くあらねばならない、そう育てられてきたからな」
理仁はしばらく黙りこくると、その場に座り込んだ。話を聞く姿勢を取ったらしい。
「……それを聞いて思いだしたけど、お前の家ってどういうところなんだよ。俺の話はしたのにそっちは何もナシは不公平だろ」
「そうか、話していなかったか」
思えば偶然出会い、偶然マスターとして再会してから理仁は自分が育った家についてあまり話していなかった。つまるところ彼は洲甘柳花という少女がこれまでどう生きてきたかは知らないのだ。
>>70
「私の家は代々女性が家督を継いでいる。昔からの習わしで、誰も嫁には行かず婿を迎えている」
「なんで?」
「そうしてきたから……と言えば良いか?魔術師だぞ」
「ああ、うん、そうだそうだ。そういうもんだったわ。じゃあ婿探しってそういう事なのか?」
「自分よりも強い男と巡り会い、打倒した果てに血に取り込む。そうしてまた強い子を産んでいく。そうしてまた強い男、なんて言う風にな。父も、祖父も洲甘の一族に相応しいと見初められた。
……魔術師達が聖杯を求めて争う、そんなお題目を聞けばきっと強い男に出会えると思っていたんだがな。期待外れも良いところだ」
くつくつと笑う柳花とは対照的に理仁はじっと黙りこくる。言葉を探しているのか、洲甘一族のやり方に絶句しているのか、ドアに隔たれハッキリとは窺えない。
「だからな理仁。お前の言う怖い顔っていうのは私にとっては至って普通の事だ。倒すべき敵を倒す、その為に自らを鍛えたんだ」
「……強くある為か、なるほどね」
よっこらしょ、と呟いて理仁は立ち上がった。続いて、
「でもさ、俺には魔術師の考える事がよく分からねぇよ。そりゃそうしなきゃお先が真っ暗だったり、自分が殺されるって言うのはその通りだけどさ……何かの為にそんなに色々捨てて良いもんなのかな」
「お前、何度も何度もその話をだな……」
「悪い悪い。じゃあな、長話してすまん」>>71
理仁の影が遠ざかっていく。最後まで女々しい事を言う奴だ、と柳花は口を真一文字にきゅっと結ぶ。
ずっと強くあれと、そう願われてきた。いつか到達するであろう根源へと続く道を絶やさないで欲しいと。それが誤りであると思った事は無い。そうして続いてきた一族だからだ。
だと言うのに、ほんの僅かに柳花は恐れを抱いた。もしも、もしも浦戸を殺した時、理仁は今までと同じように接してくれるだろうか?
学校に行って、勢いそのままに発言して彼に突っ込まれる。無茶苦茶な行動を取れば、困惑しながらも彼が付き合ってくれた。そんな、これまで気にも留めていなかった数日をこれからも続けてくれるだろうか?
(駄目だ。あの男は生かしておけない。あんな存在を、このままでは……)
『人を殺したら、お前も一線を越えるだろうが』
理由は分からない。けれど柳花はほんの少しだけ理仁に嫌われたくないと考えていた。
(私は強くなければいけないんだ。強く、強く……)
「理仁、お前は私をおかしくする……!」
>>72
「くそっ、くそっ!あの女、なんてサーヴァントを抱えてやがる!」
計画が、水泡に帰そうとしている。たった数人のガキ共に、まだ人を殺した事もないガキ共に。
もう学校を根城には出来ない。黒鳥蘇芳にターゲッティングされてしまえばあっという間に肉塊と化すのがオチだと、今回の戦闘で思い知らされた。
暗闇を這うように進む。間久部理仁達もきっと動き出す。敵の正体が分かってしまったのなら、これまでよりも精を出すはずだ。
「全部台無しだ!なんで、なんで俺はこういつも上手くいかない!香水が、クスリについてた?なんで……くそ!!」
単純な話で、その匂いを好きと言ってもらえたからだ。だからその気になってずっと纏わせて、思い出が消えないようにと試みていた。おかげで命の危機に瀕している。
「いいや、今度は絶対に成功させる。あいつらを始末して、残りのマスターも潰す。そうすれば聖杯を手に入れて、それで……」
もう一度、彼女を思い出してみせる。彼女を取り戻してみせるのだ。
>>73
「ああ、そうだ。お前の動機はそういうものだった」
声。暗闇の中から。
「そうだとも。私は知っているよ。お前は、愛する人を亡くした。だから思い出したいのだろう?その残り香を」
「知った風な口をきくなッ!誰だ?」
「名前はとうに捨てた。私は誰でもない。ただ、人の自由を尊ぶ者だ。どうだろうか、私ならばお前の苦しみを解かしてやれる。力を貸してやろう」
水音を伴って、幾つもの影が浮かび上がった。
「……まさか」
「恐れる事は無い。ただその願いのままにひた走るが良い。神は常に微笑み、祝福している」(まぁレッキスも角度によってはとがってるからネザドとの差は実質頭比の平均的な長さだけだけどええか)
「■■■■■■■■■■ーッッ!!!!」
レリック「おいなんだァ!このブレーキ音は!?」
マレオ「人の叫び声をブレーキ音扱いとは失敬な!リョーガが不正働いてズル勝ちしたから抗議の悲鳴をあげただけだぞ!(ギャアギャア)」
凌牙「してねーしすぐ隣で叫ぶな馬鹿!たかがゲームで暑くなりすぎだ!(プンプン)」
レリック「──────(笑顔で二人を見ながら青筋立てている)」
みたいな!>>47
あー、そこは無事な姿→拷問後→魔剣状態って流れなんですが、送るのは(無事な姿→拷問後)あたりなので、「いえーいアンタんトコのエージェントが無残に死亡しちゃったよ!」的な感じで神秘隠匿は出来てるという想定です。
>>49
そうですね、都度都度聞いたりしようと思います。台詞集かぁ……、あると嬉しいですね。
>忌避感無いというか下手したら別件で死体の処理とか請け負ってそう
あーありそう。実際練習とかにもなりますし。
>>64
>「完成したものがこちらになります」とか来るんじゃないかとドキドキしましたわ。
一応序盤で似たような事したので、二度はインパクト的に問題ありという事でしょうか。
普通のノリで三人犠牲になってる……。【氏名】夕ウタ
【性別】男性
【年齢】不詳
【出身】不明
【身長・体重】177cm・67kg
【肌色】白【髪色】モスグレー【瞳色】アムブロジア
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】和服にカンカン帽の男性
【令呪の位置】右腕。プロペラ状の紋様
【属性】中立・中庸
【魔術系統】強化、占星術など
【魔術属性】不明(風に近い)
【魔術特性】なし
【魔術回路】質:E+〜A+〜EX 量:E+〜A+〜EX 編成:異常(変動が激しく形容し難い)
【起源】ゆるられる
【所属】秘海集積船
【階位・称号・二つ名】>>95
【魔術・特殊技能・特性など】
『浮身浮足浮心』
夕ウタの体質。超能力に分類される(と思しき)異能。
内容は単純で、夕ウタだけかかる重力がとても軽い、ただそれだけ。あまりの軽さから普段はふわふわ浮いている。軽さは変動するようで、且つ彼自身にその具合を制御することはできないようで、時々浮いていると思ったら急に通常の重力とほぼ同じほどになって落ちたりする。
特技にある「空泳術」は、ふわふわ浮く中で自由に行動するための技術らしい。水泳は大して得意ではない。
【礼装・装備など】
『投錨猫袋』
青海波と猫の模様が入った腰にさげられた信玄袋。夕ウタと機関室が考案し、アルシオネシアのType-Pが製造した礼装。
機能は名の通り錨。夕ウタが強風に飛ばされたりどこまでも上昇してしまわないように重石となっている。重量は定められた範囲で調整が可能。
適宜調節をすれば浮かずに地に足つけて行動ができるのだが、夕ウタは「優等生命である此方が其方と同じ目線に立つなど言語道断」とし、使用するのは食事や会議など着席していなければならない時くらい。
ちなみに、とっても重くして鈍器として使うことも可能だが彼の腕力ではそこまで直接的な有用性はない。
猫なのは「猫は高所から落ちてもへっちゃらだから」というもので、墜落による衝撃を和らげる効力もある。
『ステッキ』
夕ウタが乗船時衣服のほかに唯一持っていた彎窠羅針に似た装飾のついたステッキ。神秘の反応があることから、礼装であるようだ。本人が拒んでいるのもあって、詳しい内部構造の解析はされていない。>>96
武器であるらしく、日光の力を貯めることで緊急時に高密度の魔力ビームが放てる、らしい(本人談)。今のところ使用されたという話はない。
実際のところを言うと、確かに魔力ビームは使える。対魔力C以上で無効化される程度のもので、威力はそこそこ。とても熱く眩しいので、威力より副次効果の目潰しに期待すべきかも知れない。
一度撃つには快晴二日分の日光が要る。現在は三発分貯まっている。どうやら、船では「高度と純度が足りず」、貯められないらしい。
ただし、三発分を束ねて一発にして放つという大技もある。対魔力B+級にも通用するものだが、ステッキは壊れて修理しなければならなくなる。そして修理はメロンテ号でしか出来ないらしいので、事実上最後の切り札である。
彼はステッキを礼装とは認識していない。どういう仕掛けかも言わない。精密検査は断固拒否。着の身着のままにやって来た夕ウタにとって唯一の形見なだけに、自分以外の誰にも触らせようとはしない。
【外見・容姿の詳細など】
ハイネックインナーを下に片身替わりの着物、カンカン帽を被った年のほど定かならぬ男性。
整った人種の判然としない顔立ちで、肌の白さも生来のものか習慣的に出来上がったものなのか不明。
容姿には(彼の場合自分についてなら何でも)自信があるようだが、着物以外の服に袖を通そうとはしない。着物も彼の着てきたものを大切にしており、洗濯の方法(魔術)を覚えてからは自分の手で行なっている。>>97
【人物像】
自身を「優等生命」と称して憚らぬ自信家。気取り屋で船員たちをおちょくり、へんに難解な比喩や言い回しで混乱させて楽しんだりする。
しかし一方で間が抜けていたり、良識はあってわかりやすく悪意を働くタイプではなく、憎めない性格をしている。割と涙脆くもある。三枚目ボンボンキャラ、といったところか。実際ボンボンであるかは不明。
周りを下に見ているが、助けられると偉そうにしながらもちゃんとお礼は言う。助けを求められるとうだうだ言いながらも手を貸す。賑やかなのも好きなようで、行事があればいつのまにかいる。
基本食べ物に好き嫌いはなく、なんでも美味しくいただくが、コーヒーはモカシダモオンリー。それ以外は匂いだけですぐ気づき、一滴も口に入れようとしない。聞くに、メロンテ号で飲んでいたコーヒーに一番近いのがモカシダモであるらしい。
イメージカラー:アムブロジア
特技:天候予測、製図、空泳術、ざっと見でものの数量が分かる
好きなもの:コーヒー、飛行船、追い風、都会の夜景、聞き分けの良い人間、日を反射して光るアンティーク
苦手なもの:匂いのきつい紅茶、デリカシーとリテラシーのない人間、辺鄙な田舎、屋根のない空間
天敵:特になし
願い:メロンテ号との再会>>98
【一人称】此方 【二人称】其方、君(同輩以下、気安く)、〇〇君、〇〇 【三人称】彼、彼女、彼奴、〇〇君、〇〇
台詞例
「この優等生命たる夕ウタに挨拶をさせようなんて、君も中々肝が据わっているね。というわけで、はじめまして、お名前は?」
「あ!あれはもしや我が愛しき相棒、生涯久遠を分かち合うべき伴侶メロンテ号…じゃない、ただのアルバトロスだ…がっくし」
「そこはクルペー原理の応用で、イグモ溶接法を使えば…なに?知らない?仕方ないですねぇちょっとお貸し……あれ、出来ない」
「このルートは止そう。百里先で火山が噴火する。じきにだよ」
「君、君ちょうどいいところに!見て分かるよね?ちょっとピンチなの、いや本気出せばこんなの何でもないけどね?でもさ、ここは一つ冴えない君に栄誉をプレゼントしてあげても良いかなぁって…え?栄誉ってどんなの?そりゃ君、この夕ウタをお助けさせていただいたっていう誉高き…あ!ちょ待って、何事もなかったかのようにスルーしないで!お願い、お願いしますから!」(スプリンクラーに引っかかって)
「都会は良い。やまぬ喧騒、尽きぬ照灯、絶えぬ迷妄。田舎のような世界にはない魅力に溢れてる。…行く気はないよ。メロンテ号から眼下に見下ろしていてよくわかってる、あそこに此方の望むものは、何もない」
「秘すれば花────要は、それだよ」
【来歴】
20××年、晩冬。秘海集積船甲板に、それは落ちて(やって)来た。>>99
はるか上空より生命体の反応を灯台室が観測。それだけならばよくあることだが、それが魔力反応を持った存在である、としてギリギリのところで甲板にクッションを配置。そのすぐ後に、ボスンと音を立てて、一人の男がダイブした。
すぐに男は詰問にあったが、意識はハッキリとしており、しかし彼の話す内容に船員は耳と男の正気を疑った。
曰く。
・此方は優等生命であり、その類稀なる才覚をもって飛行船「メロンテ号」と共に大空を生きていた。
・メロンテ号は優秀なんていう言葉では足りないほどの船。仮に世界が燃え尽き、或いは漂白され、或いはこの星が爆散しようとも傷一つない。
・だがデッキに出てゆっくりしていたら急に重力が重くなって此方は真っ逆さま。メロンテ号とも離れ離れになってしまった。
・魔術?なにそれ?
・ともかく、メロンテ号と再会出来るまでここに居させてもらう。
意味不明、ツッコミどころの山にもほどがあり、人々は彼を初めは狂人と認識した。大方墜落のショックで脳がやられたんだろうと。だが、男が持っていたステッキや、男の「体質」、複雑怪奇な魔術回路を知り、徐々に狂人一辺倒の見解は変わっていく。
極め付けは、男の優れた観察眼、分析力、経験則から来る並外れた天候予測の技能で、船は最終的に男の乗船を許可し、彼を灯台室へ配属した。
その後、工学の知識が(色々不可思議なものも混じってこそあれど)豊富なことから機関室にも出入りするようになり、また教師として航海科に天候予測を非常勤で教えるようになり、現在に至るまで船内で(文字通り)浮きながらも紛れもない「船員」の一人として過ごしている。
【性格】
変人、奇人、狂人。まともな人が相手すればそう認知されること間違いなし。
乗船した当初は、魔術も神秘も知らず船の存在に何度も首を傾げていた。今では一応理解して、強化や占星術など基礎的な魔術も使えるようになった。>>100
科学はまだ話が通じるが、よくわからない用語を出してきたりする。現在話が出来るのは、わかる部分で会話をしているからというだけ。
別にそのよくわからないことが出来るというわけではなく、大概やらせると彼も出来ずに不思議そうにする。あくまで彼が出来るのは、我々と話の合う(我々の知っている)事柄だけ。これは彼にとって猛烈に不満らしく、一方でこれが彼を狂人であると認識する要因の一つであったりする。
ただし出来る範囲ではそこそこ有能、かなり優秀。天候予測では純粋な経験則でどんなに確率の低い出来事でも予測する。だが、自然界においてのみのものなようで、人工物に起因する物事にはとんと疎い。
教師としては、意外にも教え方は丁寧なようでわかりやすいらしい。謎に煽ってくるのを除けば良い先生。課題はあまり出さない。小テスト、抜き打ちテストも少ない。実習メイン。
存外秘密主義なのか、自身のこと、メロンテ号のことは自慢はしても詳しくは語らない。それについては「言っても信じない輩がいるから」とも「再会して其方に見せる時に、より驚いてもらうため」とも話すが、真偽は不明。少なくとも、愛船の実物を見せてあげようと言うくらいには船員たちに情があるようだ。
【関連人物】
マレオ:
犬猿の仲。夕ウタにして見れば「其方の中では上めな魂」という認識だが、ちんちくりんのお子様としょっちゅう(物理的)上から目線で揶揄うが、その度に彼の悪戯(トラップ)であるバケツやタライが激突。会えばその都度煽り合い競い合う。争いは同レベルでしか、云々かんぬん…
一条海月(&メロ):
真面目なのと変なの。実は初めて見たのは彼女がノリノリでコスプレをしている時で、しかしその時は儀式について学んだのもあって「儀式における祭服」と考えた。そういうものに興味があるようで、聞けるタイミングを窺っている。>>101
ジャスミン・アドレーヌ:
中々面白い劇をする芸人。行事ごとで人形劇を目にする機会が多いからか、魔術師というより芸人と見なしている。「今に超大作を書くから劇にして!」と言っているが、飽き性な彼は原稿用紙一枚も書いていない。
クレティアン・ド・リュジニャン:
猫娘。猫耳がヘッドホンだとは気づいていないらしい。ついでに言うと男だとも気づいていない。ちょっと声が低いなとは思っている。彼の過去を聞き号泣していた。「兄弟…かぁ…」と感慨深げに言っていた。一人っ子なようだ。
ポチ先生:
↑を猫娘と誤解したのもひとえに彼のせい。犬人間がいるなら猫人間もいるだろ、ホラいた。よく遊びに行って教師たるはと高弁を垂れている。言っておくが夕ウタは非常勤である。
アルシオネシア:
たくさんいる小間使い。コーヒーを間違えず美味しく淹れてくれるから比較的好意的。ただ見分けがついておらず、毎回間違える。「間違えられるような容姿なのが悪い」と嘯くが、いつもこっそり謝っている。
イオネル・アヴェローヌ:
ずっと別な「何か」を見ている男。優等生命たる自分を差し置いて何をそんなに熱心になっているんだと思っているが、実際その「何か」、つまり「青」については彼も興味津々。ただやはりその青よりもメロンテ号から眺める空の青の方が断然美しいと考えている。
トワ・エリュオスト:
自分の話を信じてくれる子供。子供に信じられたってとは思うが、それでも頭から信じてくれるのは嬉しいらしい。ただ彼の精神性については薄々勘づいているようで、発言を濁しつつ話すことが多い。>>102
砕城凌牙:
声のでかいヤンキー。小さい犬ほどよく吠える、とやはり居丈高。関わるのは酒の席が多い。密造については「此方が認めているんだから合法」とのこと。暴力沙汰は嫌いだが、彼の武器には惹かれるものがあると言う。
ロイド・クラーク:
偶々幻想種の例としてドラゴンを教わったので、アルマもドラゴンと思いひとっ飛びしてメロンテ号を探してくれないかと無茶振りをする。メロンテ号と再会した暁には、大空を並走なんてのも良いなとも言っている。否定は聞こえていない。
レリック:
口うるさい奴。仏頂面と地味すぎなファッションを直せばちょっとはマシに見えるのにと言っては彼を怒らせている。勇気のない人間のやっかみと考えていて、大して反省の色は示していない。反省もしていない。
セレン・アイグレール:
美味しい果物と酒を作る人。繊細かつ緻密な技量から真面目な人間と思っていたが、部屋の中が偶々見えて絶句。やはり何事も完璧な自分こそが一番だなと再認識したという。でも彼女お手製の葡萄酒は完璧以上と認めている。
黒須瞳:
船以外の世界について知りたいというのでメロンテ号について語ろうとしたが周りから止められた。メロンテ号が見つかるまではいると良い、とだけ伝えた。機会があればアルシオネシアの個体識別のコツを教えてもらいたいなと思っている。
ムジカ・スフィーリス:
よく「そのスマホを改良したげよう」と言っては丁重に断られていたが、最近『これは私にとってあなたで言うステッキのようなもの』と言われて納得した。代わりに、スマホを取っていくマレオを全力で追いかけるようになった。お詫びの気持ちか、大義名分を得たからかは不明。>>103
アインス先生:
よく働く先生。これが世に聞くブラック教師か。哀れみからか、雑用はそれとなく彼に回さず自分で出来る分は独力でこなしている。
「いや、別に?此方は彼なぞより辣腕多才、彼の手よりもずっと効率的だからやってるだけ。優等生命としての、アレだよ、ノブレスオブリージュというヤツだよ?」
ウェイン・マロウ:
実はこの男、神や宗教にもかなり疎い。よって彼を「マレオのシンパ」と勘違いし続けている。彼奴より此方をシンコーした方が良いよと話す。彼の過去話にはよく泣き同情し彼を激励する。
ペルカ:
よもや兎娘までいるとは…空にも移動ができるならさぞメロンテ号も見つけやすかろうなぁと羨望。ハグは別に気にしない。詳しいことは知らない(興味ない)が、普通の耳はどうなっているんだろうという疑問がある。見れば済む?無粋。
【役どころ・コンセプトなど】
狂人か、優等生命か、はたまた────な正体不明の存在。又は、騒ぎに相乗りしてもっと騒がしくする人。或いは、見当違いと異なった常識と斜め上の鋭さから意表を突く曲者。
因みに「夕ウタ」という名前は乗船後に付けた偽名。「ユウタ」と読む。注意されたし。只今ウェイン・マロウをwiki内に登録させていただきました~
うおおおお!前に話していた『船』の暗躍キャラ(前半)を、投稿させていただきます!
【名前】フィサリア・ラズワルド
【性別】女性
【方針・属性】中立・善
【回路・質】C
【回路・量】C
【魔術系統】水
【魔術属性】錬金術、幾つかの西洋魔術
【起源】不明
【代数】5代目
【魔術礼装】
身長:160cm 体重:51㎏ スリーサイズ:B85(D)・W59・H86
イメージカラー:ミント・ブルー 特技:正確無比な体内時計や方向感覚、ショート・スリープ
好きな物:ミルクティー 苦手な物:誤字脱字
天敵:正統派魔術師
通称は「サリア」。
学園から移動した18歳、通信室期待の新人(自称)。>>111
良くも悪くも目新しい情報関連の事柄を優先しがちで、つい通信士/記者魂が疼いてしまい、根掘り葉掘り調べたがる性格。
しかし根は善良なので、本人の意思や真相を無視してまで有ること無いこと伝達するような真似は決してしない子でもある。
ラズワルド家は人体を演算装置とする術に特化しているアトラス院の錬金術と自然干渉系の西洋魔術の良いとこ取り……に挑み、失敗した一族である。(正確には、双方の利点を取り込むことには成功したが、そこから根元到達へ活用する発展力も大きな進歩も見出だせなかった)。
そんな成果の無さと周囲の冷やかな目に嫌気がさしていた、若き4代目当主───つまりサリアの親は偶然『船』の存在と近くに停泊していた事を知り、心機一転とばかりに荷をまとめ転がり込んだ、という経歴の一族。
そして4代目と船内の異性の間に出来た、船生まれの世代の少女がサリアである。ヒエーfalling moon最新話が書き上がった
やる気が漲ってるついでに
ややこしくなるだけだと思ってカットしたんですがペルカの感染した病は「生き残った者をもれなく銀髪っ子にする」という副次効果をもったものです。キャラの属性変更を強いる私得でしかない迷惑感染病
オリジナルになった人は『銀沙のマハ』という人なんですが、この人もいつか出したいfalling moon投げるぞー!ちょっと急いだから許してなー!
>>125
「えー、皆さん。今日の授業はここまでです。えー、少し待っていてください」
生徒会選挙を翌日に控えた木曜日の午後、代理の担任は教室に駆け込んできた別の教師に耳打ちされると血相を変えてそう言い出して飛んでいった。何やらよからぬ事が舞い込んできたらしい。
理仁は浦戸の仕業だと、そう胸中で断じていた。隣の席に座る経子も同じ考えなのか決心した様子で頷く。
浦戸がその本性を露わにし、おまけに蘇芳がマスターである事が判明した翌日の水曜日、浦戸は体調不良という事で学校から消えた。理仁達に正体が露見してしまった事が原因と思われるが、雲隠れされてしまうと折角掴んだ手がかりも何処へやら、である。
そして一体どうしたものかと理仁達が考えていたところに、
『生徒の皆さんにお知らせです。本日は休校となります』
突然の校内放送である。一体何事かと教室が騒然とする中、教師が駆け込んでくる。血相を変えたその様子から、相当な事態らしい。
「皆さん。先程、我が校に爆破予告が送られてきました。皆さんの安全の為、すぐに下校してください」>>126
「うむ。間違いなく浦戸だろうな」
「爆破予告だなんて、どういうつもりなんだ?」
雪崩の様に帰って行く生徒達にぐちゃぐちゃにされながら家に帰り、理仁と柳花は早速今回の事態について話し合う。柳花は待っていましたと言う様に腕を組み、得意げに頷いて理仁へと微笑みかけた。
「これは宣戦布告だ。戦いの場所を用意した、というな」
「場所……?」
「奴は学校を空けたんだ。爆破予告なんていう行為でな」
「でもこれまであんなに息を潜めていたんだぞ。こんなに大きく出る事なんてあるのか?」
「わざわざ爆破予告をしたと言う事は……私達を倒す算段がついたという意味だ」
と、神妙な面持ちで話していたところに扉がノックされる。理仁がどうぞと返すと美和子がひょっこりと顔を出し、固定電話の受話器を覗かせた。
「理仁、電話よ。ええと、担任の浦戸先生から」
ほらな?と柳花が視線で訴えかけてくるのに頷き返すと理仁は受話器を受け取り、耳へと押し当てた。
受話器の奥から聞こえてきたのは、二日前に命を奪おうとした男の声である。>>127
『よお間久部。元気にしていたか?』
「……」
『なんだよ、そう黙るなって。よく聞けよ、大事な連絡だからな。今夜二十三時、学校に来い。くくくく、断ろうったってそうはいかねぇ。ちゃんと人質も用意してある。ウチのクラスにいる生徒達の住所は把握してるからな。もしも約束を破れば……あとは分かるよな?待ってるぜ』
「理仁、どうかしたの?何かあったの?」
ぶつり、と通話が切れる。よほど険しい顔をしていたのだろう、美和子がオロオロしながら問いかけてくるのに対して理仁は出来るだけ穏やかな表情を浮かべて返す。
「ああその、無事かって電話。生徒想いの良い担任だよな、ははは」
「そう……会った事ないけど、きっと真面目な先生なのね」
受話器を手に戻っていく美和子がいなくなるのを確認してから理仁は柳花へと浦戸からの連絡を伝えた。今夜二十三時学校で待っている、と。
柳花の双眸がギラリと輝く。遂に敵からの挑戦状が叩き付けられ、心躍っているのがよく分かる。
「……うむ、これはデートの誘いだな。ああ、素晴らしい誘い文句だ。選挙を潰してくれただけでなく、人質まで取るとはな。これは決闘ではないな、誅伐だ」
これまでにないほどの怒りをその身に纏わせ、少女は力強くそう言い放つのだった。>>128
「バレてないよな?抜け出してきたの」
「例の如く、だ。遺書は書いてきたか?」
「物騒な事言いやがる……」
天気予報は外れ、シトシトと雨が降り始めていた。四月だと言うのに骨身にしみる寒さにぶるりと身を震わせ、理仁と柳花は学校へと向かう。
さほど夜は更けていないが、学校へと向かう道中は不気味なほどに静かだった。ゲームで言うとボス戦手前、と言った感じである。
「あ。理仁君、柳花先輩」
駅前には既に経子の姿があった。雨が降りしきる中用意していたらしい傘を差して、いつもよりも険しい表情を浮かべている事からも彼女の覚悟が窺えた。
数日ほど学校を休んだ理由は勿論、教師と戦わなければならないからである。はいそうですかと受け入れられるはずもない。経子の不調は当然のことだ。そしてそんな彼女にも浦戸は連絡をしたのである。
「行きましょう。先生を止めないと」
「ああ。思い切りぶん殴ってやるとしよう。二人とも、気を抜くなよ」
駅のホームには誰もおらず、雨が線路に落ちる激しい音だけが耳朶を叩く。戦いを前にして話す事も見つからず、理仁達は無言で立ち尽くした。
ここ数日は異様に静かだった。怪物と出くわす事もなく、確認されているもう一人のマスターである蘇芳が何かしらのアクションを起こしもしなかった。彼女も浦戸を追跡しているのだろうが、もしや学校に集結するマスターの中にいるのか。
もしそうであるならば文字通り戦場と化す可能性が十二分にあった。柳花の遺書という発言は冗談ではないのだ。>>130
電車から降り、ホームに降り立つ。まだ引き返せるギリギリのラインを踏み越え、理仁達は封鎖されている学校へ向かう。
爆破予告は金曜日、ちょうど柳花と蘇芳がスピーチを行う決選投票の日だ。一大イベントを控えていたところに寝耳に水ながらも学校はすぐに休校の判断を取った。判断としては間違っていないが、それ自体が戦いの場所を用意していた浦戸からすれば計画通りなわけである。
「実を言うとな、私も同じような事を考えていた。浦戸をなんとしても逃がすわけにはいかない。奴をおびき寄せる必要がある、とな。結果的には奴に先を越されたわけだが、手間は省けたな」
「お前、これから殺し合いだって言うのに元気だな」
「当たり前だ。私は強いからな!」
いつもの様に口の端を歪め、柳花は笑った。理仁は何かを言おうとしたものの、うまく言えずに隣を歩く経子へと視線を向ける。
「経子、渡しておきたいものがある。手を出してくれ」
言われた通りに手を出した経子に渡すのは暗い夜道には不釣り合いな数個の宝石である。理仁が隠し持っていた宝石魔術の為に使用するものだ。
>>131
「魔力を込めてある。使い方は、そうだな……サーヴァントを召喚する時にぐっと力を込めるだろ?あれを宝石に集中させてそれから爆弾みたいに投げれば良い。いざという時の自衛になる。で、俺と一緒に行動してくれ」
「勿論そのつもりだよ。私一人じゃ、すぐやられちゃうし。ありがとうね、理仁君」
「お前に色々教えられたら良かったんだけど、ごめんな」
「そこまでだ。見ろ」
柳花に促され、視線を追う。校門の前に誰かが倒れていた。
駆け寄ってみれば、どうやら警備員らしい。爆破予告があったという事もあり、周囲を巡回していたようだ。首が百八十度曲げられ、背中を向いていた。即死と見て良いだろう。
「……どうやら奴は校舎にいるようだな」
「ちっ、じゃあ罠だらけで確定か」
「気をつけて行きましょうっ……」
渡されていた鼻栓を装着して昇降口へ向かっていくと、またちらほらと警備員の死体があった。やはり首を折られている。
いつも生徒達の活気に溢れている校舎は灯りもついていないおかげでそこかしこに何かの気配を感じさせる。理仁達はスマホのライトをつけ、ぐるりと周囲を照らした。
どこかの影から何かが飛びかかってくるのではないか、そんな不安が湧き上がってくるのを堪えて死体をまたいで行く。>>132
『あーあーあー、マイクテストマイクテスト。聞こえているかお前達』
天井に設置されたスピーカーが突然ノイズを吐き出し、次に浦戸の声を発する。聞き慣れた気の抜けた声色が、今は薄ら寒い。
『よく来てくれたな、歓迎するよ。いや本当に。来てくれないんじゃないかと思っていた。俺は今放送室にいる。会うのを楽しみに待っているよ』
「放送室は何階だ?」
「確か三階のはずです。踊り場から見て右の廊下の奥。私、たまに行ってましたから」
「気をつけていこう」
ブツリと切れたスピーカーに背を向けて階段を昇っていく。
夜の学校は恐ろしいと、実際に訪れてみると理解出来た。柳花は躊躇いもなくずんずんと進んでいくが、理仁は今にも何かが視界の端にちらつくんじゃないかと気が気では無かったし、経子に至っては理仁の腕を掴んだまま時折足が震えているのか躓きかけている。
「……二階か」
二階の踊り場に出る。窓の外から土砂降りの雨が窓に打ち付け、カツカツと音を立てている。三階はもうすぐそこだというのに、浦戸からの妨害らしきものは全くやってこない。警戒を強めながら三人はまた階段を昇る。
「二人とも、準備しておけ。嫌な予感がする」>>133
三階の踊り場に出た。曲がって右を見ると、放送室らしき部屋に灯りが点いている。
三人は顔を見合わせ、ゆっくりと廊下を進んでいく。前方を柳花が、後方を理仁と経子が見張り何処からでも奇襲できる様にして。
カツカツと窓から聞こえる音が煩わしく、同時にじわじわと恐怖心を煽った。
「……理仁君」
不意に経子が理仁の袖を引っ張った。どうかしたのか、と小声で囁くが、彼女は俯いたままぷるぷると震えていた。恐怖が全身に及んでいるようだ。
「経子、落ち着け。深呼吸だ。柳花、ちょっと待っ―――――」
振り返ると、先頭に立っていた柳花の姿が消えていた。音もなく、どこかへ。
背筋が粟立つ。襲われた?浦戸に?あの柳花が?
「おい、柳花……!」
思わず声を荒げる。けれど返事はなく、廊下に叫びがこだまするばかり。
心臓の鼓動がバクバクと早鐘を打ち、今すぐにこの場から離れるべきだと警告している。
「理仁君、こっち」>>134
経子に思い切り引っ張られ、理仁は踊り場の近くまで戻されてしまう。彼女のものとは思えないほどの力強さに驚きながらも、動けなかった体を無理矢理動かしてくれた事に感謝せねばなるまい。
深呼吸し、理仁は曲がり角から放送室前の廊下をのぞき見る。廊下には放送室以外には三つの教室が並んでいる。どれかの中に柳花がいるのだろうか?
「……ん?おい、理仁、経子?」
と、教室の内の一つから柳花がぬっと姿を表した。何か怪しいと踏んだのか教室の中で探索していたようだ。
心配させやがって、そう口に出そうとした理仁は柳花の背後から伸びてくる男の腕を目にした。
「柳花ッ!」
振り返った時には遅く、柳花の首に指が絡まり、その体が教室へと引きずり込まれてしまう。浦戸の奇襲だ。
助けに向かうべく廊下に飛び出そうとする理仁だが、腕を引っ張られまた引き戻された。経子のせいである。
「経子!?何してる!柳花が……」
「ねえ、理仁君。理仁君は先生を止めて、どうするの?」
「急に何を……!」
「止めたら、止めたら、先生をころすの?」
>>135
経子の体は恐怖に震えている、様に見えていた。だが違う。痙攣している。カクカクと、まるで歯車が抜けてしまったブリキの様に悶えている。
闇の中で鈍い光が見えた。刃渡り十五センチほどの、何処にでもある刃物……包丁だ。
「先生を、ころすの?」
「経子……!?」
「じゃあ、理仁君」
反応が追いつかない。一体全体、今この瞬間経子がどんな理由でそんな事をしようとしているのか理解が及ばなかった。
「……しんでよ」
恐ろしい速さで懐に飛び込んできた経子の一撃が、深々と理仁の腹へと突きたてられた。
「ぐ、ぅぅ……!」
喧嘩には慣れているし刃物への対処も良く分かっている理仁だが、思いもよらない不意打ちに体は反応しきれず、両手で包丁の刀身を掴むのがやっとだった。指に激痛が走り、悲痛な声が漏れる。
何の躊躇いもなく包丁が引き戻される。即座に手を離した理仁めがけて、再び強烈な一刺しが襲いかかってきた。今度は包丁を持つ手を止め、振り回さないように押さえつける。>>136
「経子!急に何を!?」
「理仁君、ダメだよ。先生は殺しちゃダメだよ」
経子の様子はまともではない。うわごとの様に呟きながらも、その細い体からは想像できないほどの力がこもっている。体格差を軽々と翻し、刃先は再び理仁へと近付きつつあった。
柳花がどうなっているのかまるで分からない。眼前まで迫っている凶器への対処に思考を巡らせるので精一杯だ。
「よせ経子!一体どうしたんだ、なんで……!!」
「あ、あ、あ、あ、あ愛だよ。好きな人を守るって愛だよね?愛だよ、愛、愛愛愛」
ゾッとするほど低い声色で囁き、経子は更に力を強める。理仁はたまらず思い切り彼女の腹を蹴り飛ばし、引き剥がす。けれどその反動で背中から階段に落ち、無様に転がり落ちてしまった。頭は守ったものの、体を強く打ったおかげで視界が明滅する。
「理仁君ひどい。女の子を蹴るなんて。そんなの優しくないよ」
「はあっ、はあっ……」
何故経子が襲ってくるのだろうか?柳花は無事だろうか?思考がとめどなく溢れ出し、処理しきれなかった。
ゆっくりと経子が階段を降りてくる。このままでは殺されてしまうというのに、理仁の頭は困惑のみでまともに働こうとしない。けれど、もしや経子は浦戸に何かされたのではないか?という考えだけは形となって現れた。>>137
「経子、アイツに、浦戸に何かされたのか?じゃなきゃこんな……!」
「ううん、何もされてないよ。それは悪い方向に考えすぎじゃないかなあ」
胸ポケットに差しているスマホのライトが経子を照らす。いつもと変わらない、けれどこの場に決してふさわしくない笑みを浮かべて。
「私はずっと前からこうだよ。先生が好きで、先生を愛してる。理仁君は恋をした事あるかな?恋をする気持ちがわかるかな?踊ってしまいそうになるくらい幸せになるんだよ」
「好き?愛してる?何、言ってるんだよ。意味わかんねえよ、だってアイツが今までどんな事してきたのかお前だって知ってるだろ!?」
「えー……あー……」
経子の目玉がぎょろぎょろと忙しなく蠢く。まるで経子の中に何かがいて、彼女を操っているかの様な、そんな錯覚を抱くほどに歪な光景だった。
「あーーー!!そうだね、先生はねえ、私のねえ、真面目なところが好きだって言ってくれたよ。良い匂いしてるんだって私ぃぃ」
「違う!そうじゃないだろ!?アイツのせいで────」
そこまで言いかけて、経子の顔面が目と鼻の先にまで突き出される。双眸に光はない。それどころか、深い闇が広がっている。
「ねぇ、今の私の話聞いてた?恋して愛する事って幸せな事なんだよ?幸せの意味はわかるよね?ねぇ、ねぇ、ねぇ、私の話聞いてたァッ!?」
人と話している気がしない。目の前にいる経子は実は偽物で本物は別のところにいる、そう思いたくなるほどに何が起きているのか理解できなかった。>>138
「もういいよ。理仁君が私の恋路を邪魔するのなら、ころすだけだから。あー……あー……あー……あ、あ、あ、でも待って。刺し殺したら血で汚れちゃう。先生に会いに行くなら、嫌いじゃなイとね。お母さんとお父さんの時ミタイにしよう。うん、うん、そうだね。アーチャー」
令呪の輝きに続いて、弓兵が現れる。その瞬間に理仁も説得する事を放棄し、同じように令呪を励起させた。
光と共にライダーが飛び出し、アーチャーに掴みかかる。そのまま加速し、彼女は敵を踊り場への壁へと叩きつけるが、反撃と言わんばかりに放たれた蹴りを受け吹き飛ばされてしまう。
経子から距離を取るべく、理仁は二階へと飛び降りる。ライダーも主を追って降りてきた。
「理仁君、逃げないでよ。今そっちに行くからねえ……」
彼女に何が起きているのか、それを問いただす前に何とかして取り押さえなければならない。理仁は覚悟を決めるのだった。ちなみに『フィサリア』とはある海の生き物からとりました(ググったら遊戯王が真っ先に出てくると思いすが)
何度もタイミング被って本当に申し訳ないと思ってますが洛陽最新話できました
投下していいですか?Wikiにページがある分の船員へのシオネたちのコメントを追加しました
これ以降の方はまたおいおい
セレン・アイグレール…「こと果樹栽培については他の追随を許さぬ熟達者でらっしゃいます」「彼女の成果物は船内でも評判ですね」「我々にはお掃除のし甲斐のある部屋を提供してくださっています」「三日清掃せざれば刮目して見るべきです」
ロイド・クラーク…「カーバンクルなる幻想種を連れた騎士団の方ですね」「我々も巡回業務中によくお声掛けいただきます」「なんでも無尽のスタミナをお持ちだとか」「(お会いする度に生命規模(ライフ・スケール)が微増しているのは育ち盛りというものなのでしょうか)」
レリック…「研ぎ澄まされた印象の騎士団員です」「お好きなのでしょうか、賛美歌」「照会、ところでカリン様のダイエット方法の件」「報告、ひとまずジャスミン様に相談することを検討中。我々には無縁の概念。外科的な解決手段であれば不可能ではないが、当機A-000Pにメスを執る権限は付与されていない」>>144
黒須 瞳…「凛々しく成長なさいました」「我々、Dr.ネルズ作の"姉妹"との面識はあまりないのですが。なるほどこれが妹の概念ですか」「人間すぐ大きくなる」「同意」「同意」
砕城凌牙…「武闘派の学生様ですね」「Dr.ネルズの日記(忘れ物)に記されていた『バンチョー』なる存在におそらく類似しています」「ところで我々、仕様上ひとりが知っていることは皆が知っているのです」「確認、一応口外を禁ずと命じられたが」「応答、約束をしたのは其方であって此方ではない。当機が報告する分には問題無しと判断」「我々も幾許かの方便を学習しています」
ムジカ・スフィーリス…「名は体を表すと言うそうですが、さて」「いつかムジカ様の才がご自身にとっての福音とならんことを祈っております」「我々はコショウくんとやらではありません」「その方は存じ上げませんが違うと判断します」
アインス先生…「健気な同僚のようなものですね」「運用上は我々と似たようなものではありますね」「とはいえ、量産品(マスプロ)な我々と2点モノな彼らとではクラゲとウニほどの違いはありましょうか」
ウェイン・マロウ…「聖堂教会の神父様とのことですが、印象はどちらかと言えば『表』の教会の人間に近いように思います」「我々にも様々なお話をしてくれます」「魂無き我々へ主の愛を説く意図は正味測りかねるのですが」んじゃ57分から投下します
第5節 急襲、毒華の掠奪者-6
ケト・マク・マーガハの宝具、『裂劈く髄漿の華(タスラム・メス・ゲグラ)』。
其は、ケトの宿敵が嘗て討ち取った王より作られた脳弾。そして膨大な呪詛を宿した魔弾でもある。
敵に直撃すれば、例えある程度の強者の英霊だとしても腐り果てて命を落とし、例え討ち取れずとも体内で魔弾が膨張して大量の呪詛と共に破裂する。
…正に、一撃必殺の魔弾である!!
「美々しき血の花冠、咲かせとくれよ…!撃ち抜きな、『裂劈く髄漿の華(タスラム・メス・ゲグラ)』ァ!!」
魔の凶弾が、マスターに向けて放たれる。>>151
「どぉうぞ、私と契約をッッ!!」
興奮で巻き舌になりながら、侍の様な男はマスターに契約を持ちかける。無論、マスターも断らない訳がなく、すぐに契約を結んだ。
ルーラーのクラススキル、真名看破。敵のステータスを見破れるこのスキルを持つ味方が増えた事は、カルデアの軍勢にとって高いアドバンテージとなると全員が確信した。
そう言い、忠相は動揺しているケトの方を見る。
(馬鹿な、何で奴らがここに!?あの札はそうそう解呪できねえらしいってのに…!!)
「…まあいい、もう策を考えんのも面倒だしな…!!ここで一気に仕留めてやるさ!!」
突如、ケトの周囲に激しい風が吹き始める。
ケトの眼は完全に血走り、爛々と燃えている。完全に、余裕は消滅していた。
「やれやれ、確かに仲間にまで合流されちゃおっちゃんのが不利なのは分かるがな…なぁに勝ち確定のような顔してんだい。勝負はまだ終わっちゃいねえんだよ!!」>>159
霊核を貫かれ、ケトは今度こそ完全に倒れる。
石造りの地面の上に、風ノ八卦は伏せる。
「…あらら、こいつぁ駄目か。おっちゃんももう終わりかね…」
壮年の男は、地面を見ながら独りごちる。
「…勝負あり、ですね。」
与一が口を開く。目を上げれば、カルデアの敵がこちらを見ていた。
「…ああ、認めるよ。こりゃおっちゃんの負けだわ。んで、どうすんだ?別におっちゃんを煮るなり焼くなり好きにしても構わんが…」
ケトは悪びれずに言う。張遼が完全に素の口調で、呆れた様に言う。
「…そんな事はせん。我がマスターはそういう事をする様な御仁ではないからな。」
「…へえ。そりゃまた随分とお人好しな…」
「…それに、だ。貴様は外道ではあるが、デイヴィや忠相殿を拷問等はしなかった。…ならば、心の底から貴様を恨む道理もあるまい。」
ケトは目を丸くする。そして少しの間を置き、笑い出した。>>160
「…ははっ、別にそんな事する気はハナから無かったさ。おっちゃんはただ本気で死合うのが好きなだけで、そんなオママゴトなんざ反吐が出るってだけだからな。はははっ…」
ケトは笑いながらも、感傷的な顔になる。
「…にしても、だ。とびきりイカれたボス達に、とびきりイカれた仲間しかいねえアホみてぇな軍だと思ってたが…消えるとなると意外と名残惜しいモンだねえ。」
ケトは夢想する。傲慢で人を見下げた態度を取る魔帝サマに、魔帝に比べりゃマトモそうに見えるがやべえ空気を隠せてない教祖。そして狂気を感じる仲間達。
正直割と面白ぇ奴らだったな、と。
ケトの身体が、消えていく。
「…そんじゃお別れだ、皆様方!!縁があったらまた死合いましょうや!!」
それが、最後の言葉だった。
勝ち逃げしたかの様に爽やかな笑顔をした壮年の男は、白い粒となって霧散していった。
風ノ八卦『毒華の掠奪者』ケト・マク・マーガハ、撃破。
残る八卦ノ将は、恐らくあと6騎。第5節 完
次回 第6節 集いし仲間と謎の美女(仮)「マロウか!異教狩りかと排除しそうになったが菓子くれたり昼寝の場所(※教会は昼寝の場所ではない)提供してくれたり、良い新興宗教の信徒だな!あと、ああいう手の人間はリョーガにぶつけたら面白いことになりそうだな!!」
「サリア?ああ似非錬金術師だな!こう、両手パン!とか指パッチンで錬成出来ないのは国家錬金術師失格だぞ!」
「……怪人ヘイズねぇ。話すことは何も無いぞ。奴とはそういう『契約』だ。…………どういうこと、だと?」
「──────首を突っ込みたがるな人間。この時代に神の怒りを買って死ぬなど、あまりにも馬鹿げた最期だろう?」>>169
シオォ……って分からされるんですね!ちなみにデイヴィ君が魔弾にぶつけた瓦礫は前回で許褚が間違えてブッ壊してた奴なんすよ
一応フィールドが地底湖の上の砦だった訳ですよ
実は前回に伏線あったんすよ
>>165
あっ…(流石に風だと軌道ブレると思ってた)
マジですいません…
まあ仰ってる通り割と外道ムーブされまくってたから多少集中がブレてたって事にします…本当にすいません…
>>166
ピンチの時に離脱してた仲間が助けに来る展開良いっすよね!
八卦、少なくとも序盤3騎は割と爽やかな退去の仕方にしようかと思ってます
>>168
ケトおじは怨念撒き散らして死ぬタイプじゃないと思ったんでこんな感じにしてみました
にしても回復役…一体何者なんだ…
>>170
許褚の傷はケトのスキルで付けられた不可逆の傷なんで回復しないっす
とはいえ身体の動きに影響は無いんで今後も普通に暴れまくれます夕ウタの「よくわからないし出来ないこと」は割と何でもアリで、言わせるだけならタダ理論でこれからぽこじゃか増えるし増やす。ちなみに全てを真に受けるならかなり荒唐無稽な内容で
・霧の濃い日に赤いピンを空中に投げて、それが全て海ポチャするのを見て首を傾げた。本来なら、空中で止まって目印になるらしい。Go○gleマップの赤いピンも同じ要領だと思っていた
・美味しいビスケットが残り一枚。それを船員が惜しんでいると、通りすがりの夕ウタがハンカチにくるんでビスケットを一撃をもってバラバラに崩した。なんで二枚になっていないんだろうと不思議そうにしていた
・とある汚部屋(セレンさんの部屋にあらず)の整理のお手伝い中、ラーメンなどのシミがついた同人誌を洗濯機に放り込もうとした。また、ベッドや本棚も入れようとして洗濯機を壊しかけた。「此処の洗濯機は不便だねぇ」と困ったように言った
そもそもこの男、強がりで虚栄心自尊心が強いので誰かが自慢話をしていたらその上をいこうと虚言を吐く癖があるので、果たしてどれだけが事実なのか…というお話ですが。とにかく無常識。
みんなも増やそう、夕ウタの無常識!>>107
着物は「出自不明感」を高める良い要素になったと思っています…ちな本人は自分の着ている衣服が着物に似ていると実物見るまで気づかなかった。メロンテ号にはもっといろんな柄があるそう。
此奴の正体は…なんなのでしょうね…()
>>108
夕ウタ「確かに君にはその匂いもなんとも思わないだろうね、君はいつも、繊細さの欠片もない魚臭さばっかりなのだし!」
「精神性が良く表れているよねぇ?その言葉はそっくりそのままお返しするよ」
正体がどうであれ、超高所から落ちてきたという時点でろくでもないヤツではあるわけで…
夕ウタにそれを聞くと、一瞬「えっなにそれこわっ…」みたいな顔になった後「そ、その人の内なる此方への畏敬の念が具現化されたのだろう!」と言ってあとはノーコメント。噂は噂のままなのであった…
>>123
イカれたメンバーが増えていきますね…()経緯はかなり無理矢理だったかも…
二重の意味で浮いてるし、二重の意味で地に足ついてないし、二重の意味で上から目線。アードゥル先生…一体どうなられるのだ…
正直どんなめちゃくちゃ発言も「意味深なこと言いたいだけでした!」「強がりの虚言でした!」「勘違いでした!」でイケる、ある種発言信用度の低い逃げ道があったりしますので…SSで描いていきたいですね…
>>162
穴から落っこちて不思議の国にやって来たアリスとも…いやそんな可愛らしい存在ではありませんが。世界観が違う男ですね。
灯台室は、夕ウタとしてもメロンテ号をおそらく一番探しやすい場所だということで有り難く勤めてる感じですね。ウィンウィンの関係オイオイオイ閲覧可能レベルとかワクワクするワードが出てるじゃないですかァ。そんなの見たら他のレベルも考えたくなるでしょ!!という訳で…
閲覧可能レベル
『秘海集積船』内での情報、データベースの制限。主に神秘の秘匿を目的として緑→赤→青の順で制限されている。
緑
『船』に所属していれば誰でも閲覧することが可能。外に漏らしても特に罰則は無い。
赤
『船』の中でもある程度信用のある者、役職に着いている者が閲覧出来る。船外に漏らすと厳しい罰則が課せられる。
青
『船』の重要機密。基本的に上層部しか許可されない。閲覧権限のない者がこのレベルの情報を見たことがバレるとワイルドハント騎士団が派遣される。
閲覧可能レベル【黒】
存在すら秘匿される青よりも厳しい閲覧制限。このレベルになると“【黒】の存在を知っていること”そのものが処罰の対象になる。
因みに色は緑(草木)、赤(土)、青(海)、黒(深海)で考えました。ジャスミンの人工魔術回路等は船外に漏らしてはいけない【赤】で。>>76
てっきり穏やかホワホワ系かと思ったらぁ…いや実際ホワホワ系ですけど、(霊基共にしてる神性を鑑みれば)穏やかでですけど…!
第二宝具の使用への敷居がめちゃくちゃ高いの個人的に好きな設定です。宝具の名前もあって
>>118
常識人的でもあり、侮れないフィクサー的でもあり、バランサーでもあり…魔術のこともあって、彼女自身も中々多面的な人ですね。
そして怪人ヘイズ…フィサリアさんのセリフもそうですが、クリアランス開示式の情報とか、すごくSCPな感じがして…良き…怪人自体も切り裂きジャックみたい…
>>121
実際の身長差見ると下半身とまではいかないですが、事案ですねコレは…まぁ、そうでなくともレリックはスキンシップ苦手人間なのでアレですが。
トワもトワで18cm差なのですよね…まぁでもこの程度なら兄妹的サムシングで…
>>140
いよいよ最終盤かぁ…と思っていたら経子さんが何やらおかしい…やはり無事に済まされてはいなかったか…そらそうよね…でも個人的にこの経子さんすごい好きだ…()
前回で仄めかされた浦戸先生の素性といい、この戦いでだけでも気になる要素がつまった回ですね
>>164
絶体絶命の大ピンチ…と思ったら、ここで前回での脱出が効いてくるか…!戦闘の展開の運びがすごい…上手い…(歯噛み)
第二の刺客ケトさんも爽やかに退場。さて次に来るのは…?ワクワクしますね待って、169のメロちゃん三度見したけど可愛いない?(今更)
>>189
あーなるほど。
私としてはまず学生とか平の魔術師なら基本【緑】まで。
次に『船』内の各組織に所属してたり内定がほぼ確定してる学園の上級生は【赤】まで。
各組織の上の方なら【青】まで閲覧出来る。
【黒】の存在を知らされるのは『航海総括局』『生活管理局』『調査隊』『学園』のそれぞれのトップのみ。
みたいな。上層部とは言ってもそれなりの地位なら見えるよって感じです。
具体的には船長室への入口とかは【青】かなって。学園の生徒が迷い込まないように注意する為に一部の教師が知ってたり船長室の探索を任される優秀な調査隊は許可が降りたり。
あとこうすれば【赤】レベルの情報を知ってる設定にするためにある程度学園で過ごした上級生キャラが増えるかもっていう打算もあります。夕ウタの一人称「此方」はアマチュア無線とかに使われるヤツ。英語だとThis is になるヤツ。今思えば通信室のキャラじゃないのにコレは不自然かも…
あと京極さんいらっしゃいましたら、凌牙さんの好みのお酒(よく飲むお酒)教えてほしいですーというかお酒飲みます?>>198
あらすてきぃ~~~!脅威のモチベで三夜連続投稿になるんですけどfalling moon貼ってもよかですか?
>>205
どうぞ~!>>207
そうですねそういう感じの…
医務室/特救衛生班のリーダーとかが浮かばないんですよねひゃあ我慢できねえ解き放つ
三義経子にとって誰かを好きになるという事は決して気付かれてはいけないという問題を抱えていた。漫画や小説に出てくる様な愛を残忍な行為でしか表現できないだとか、そんな物騒な性を持っているわけではない。ただシンプルに恐ろしいのだ。
最初に誰かを好きになったのは小学一年生の時である。足が速かったからとかそんな理由で好きになり、なんとなくきっとOKしてもらえるだろうという告白をしてみた。
「えー?やだよー」
酷く打ちのめされた。誰かを好いたり、好かれたりする事は当たり前であると思い込んでいたからである。両親から溺愛されていたり、幼い頃から恋愛ドラマに興味を示していたばかりに『そういうものである』という認識を植え付けられていたのも原因であろう。
そうして経子は恋を恐れる様になった。より正確に言うならば、恋をした結果フラれる事を恐れるようになったのである。恋をする事自体は良い。けれど決してその想いを相手に伝えようとはしない。渾身の告白がもしも打ち砕かれてしまわない様に、決して自分からは何も言わない。それが経子の矜持となってしまった。
小学生、中学生と長い間経子は何度も実らぬ恋を生んでは腐らせた。相手が自分からの想いに気付いてくれる様にと願いながら。
「経子さー、先輩の事好きなんでしょー?」
高校一年生の時、親友であるミカに突然問いかけられた。誰にも気取られていないと思い込んでいたばかりに経子は慌てて取り繕うとしたものの、ミカは朗らかに笑った。
「分かる分かる。先輩の事じーっと見てたりするじゃん」
ミカは口数が少なくそこまで感情を露わにしない、いわゆる地味な経子の事を気にかけてくれる優しい性格をしていた。普段からずっと一緒にいるからこそ、好意に気付いてくれたのだろう。
経子は素直に認めてミカに話した。少ししか話した事は無いがとても格好良くて、クラスの人気者な彼に告白する事なんて出来ない。怖くてどうしようもない、と。>>211
「そんな事ないって。経子、髪型をピッとすれば絶対イケるよ。陸上部のおかげでスリムだし」
彼女が自分を信じてくれているのだと思った。恋の応援をしてくれているのだと。自分に足りないあと一歩の為に背中を押してくれていると。
今度こそ成功するかもしれない、もしかしたら何の問題も無く受け入れてもらえるかもしれない、経子は自分に何度も語りかけ遂に先輩へと告白する勇気を得るのだった。
「あー、ごめん。無理だわ」
玉砕だった。二人きりになれる機会を狙って「好きです」と心から熱を込めて発した言葉は悩む瞬間さえ与えられずに霧散していった。
やはり最初から無理だったのだ。相手が悪かったのだ、そう経子は失敗を受け入れて逃げだそうしたが、先輩は思いがけない言葉を投げかけてきた。
「君、俺の事つけてたんだって?正直そういうの凄いキモいっていうか、ぶっちゃけどんなに可愛くても無いわ、うん」
彼自身が気付いていたという様な口ぶりではなかった。誰かに教えられた、そういうニュアンスの言葉だ。
つけていた、そんな表現をされて経子はどう返答すれば良いのか分からない。ただ先輩が普段何処へ行くのかとか家族構成や友人関係や好きな食べ物や趣味や一日の行動などを可能な限り観察して記していたくらいだ。
誰にも話していない秘密のはずだったが、何処から漏れたのだろうか?そう考えて経子の脳裏によぎったのは恋の相談相手であるミカだった。けれど彼女がそんな事をするはずがない。あんなにも自分に優しくしてくれた彼女が、裏切るはずがないと。
翌日から学校内で視線を浴びるようになった。けれど注目ではなくて、むしろ侮蔑のそれである。
三義経子は人気者の●●先輩のストーカーで昨日告白した挙句フラれたらしい。どうやらそんな風聞が広まったようだ。
一体どこから?疑問の答えは、すぐに出た。ミカが先輩と連れ添って見せびらかす様に校内を歩いていたからだ。>>212
「そんでストーキングしてたって話をしたら、もう顔真っ赤にしてごにょごにょ言い始めてさ。なんていうか、もう見ていられなかったよ」
「アイツに話しかけられる方からしたらもうキモくて仕方が無かったわ~。もう会いたくもないのにこっち見つけたら嬉しそーに手ぇ振ってさぁ?犬でももうちょい可愛いっての」
何故ミカがあんなに自分に告白する様に言ってきたのか、それは自分の欲望を叶える為だった。
彼女はずっと経子を見下していた。ずっと汚れたモノとして見なしていたのだ。
何もかもがショックだった。ミカの事を友人だと思っていた。これからもずっと仲良くしてくれるかけがえのない存在だと。だから彼女が普段何処へ行くのかとか家族構成や友人関係や好きな食べ物や趣味や一日の行動などを可能な限り観察して記していた。大切に思っていて、心の底から愛していたのだ。
愛とは全てを知る事。理想の奥さんは相手の好きなモノは知っていて当然なのだから。
何もかもを知りたい。好きなのだから、愛しているのだから。それが誰かを好きになるにあたって大事なのだと、そう思ってきた。
ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ。あんなに愛していたのに。こんなに想っていたのに。
ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ。あんなに見ていたのに、ずっと心の底では愛していたのに。
何枚も写真を撮って何十分も動画を撮って、いっぱい飾っていたのに。
―――――殺 し て や る
ミカがいつ一人になるのか知っている。恋人がいるとしても一人になりたい時間があるのは知っている。
裏切った罰を与えなくてはいけない。裏切られた苦しみを与えなくてはいけない。自分一人だけがこんなに苦しむなど、許されるはずがないのだから。>>213
雨の日、夜の九時に歩道橋で待ち伏せる。演劇部のヒロインであるミカは必ず自主練の為に歩道橋を渡って近くの公園へと行くのだ。よほどの天気でなければ必ず。
「こんばんはミカちゃん」
「……何、何か用?」
「最近話してくれなくて寂しかったから会いに来たの。メッセージに既読もつけてくれないし」
「……どいてよ、邪魔」
「どうしてあんな事したの?私達友達だったのに。心が通じ合っていると思ったのに」
「そう思ってたのはアンタだけ!一日に何十通も送ってきて、スルーすりゃその事についても延々と送ってきて、私は頭がおかしくなりそうだった!」
「なんで?なんで?じゃあそう言ってよ。言ってくれないと、分からないよ」
「じゃあ今この場で言ってあげる。アンタ、キモいのよ!! 自分一人じゃ何もしなくて、好きになってもらおうだなんてふざけた事言って!!」
それ以上何も聞きたくなかった。まるで何が言いたいのか分からなかったから。
「ちょっと、何よ。来ないでよ、来ないでってば!」
生まれて初めて誰かを憎いと思って、そして殺、したいと思った。自分勝手な事ばかり言うこの女の口を黙らせたくて仕方が無かった。
なので掴みかかって、首を絞めて、歩道橋から叩き落としてやろうとした。すると恥ずかしい事に誰かと喧嘩した経験がないと立ち回りも出来ない訳で、叩き落とすはずが逆に歩道橋から転がり落ちる事となった。>>215
ストーカーの件は近隣住民にも伝わってしまい、遂に三義家は街から逃げる事となった。愚かな娘の為に引っ越しをしようと言うのだから、両親は本当に優しい人間である。
逃げ延びた先は東京。経子は両親から散々言われたおかげで、流石に同じ事が起きない様に自分を律する様にした。
人を好きになってはいけない。好きになればきっとまた自分はやってしまうだろうから。
気持ちを変えるべく、元気な人間であろうと振る舞い始めた。そうすれば同じ失敗はしないと踏んだからだ。
残念な事に担任教師の浦戸に惚れてしまった。転入生という事で周囲に上手く馴染めなかった経子に親身に話しかけてくれただけでなく、緩衝材となってクラス内での友達作りまで手伝ってくれたのである。
であるならばもう『知る』しかない。可能な限り、知って知って知るしかない。
そうして、最終的に浦戸が街を脅かす存在だと聞かされた。問いただそうと追いかけてみればコンクリートに頭を叩き付けられた。
悲しい。愛していた人に裏切られてしまった。そんな感情にまみれていた経子だが、浦戸は思いがけない事を言い出した。
「三義。お前の匂いはよく知ってたよ。俺の事、ストーキングしていたんだよな?」
それは生まれて初めて、否、愛してきて初めての出来事になった。自分の愛を、愛している人が気付いていたのである。
頭がバックリと割れ、額から血を流しながらも経子は浦戸にすがった。
「せん、せ。せん、せ。すき、すき、すきっ、すきっ」
「……ああ、うん。そんなこったろうとは思っていたけど、予想よりジットリしてるなお前。匂いは好きだけど、正直―――――」
そこから先は聞こえなかった。ただ現れてくれた愛しい人の足にしがみつき、飼い主と再会したペットの様に頬ずりをして血まみれの額をこすりつけた。
口に何かを押し込まれる。切手くらいの大きさで、舌が当たった途端に電撃が走った様な快感に続いて体中がビリビリと痺れた。>>216
「せんせ、せんせ、せんせ、せんせ、せんせ」
「なぁ三義。俺の話聞いてるか?聞こえてたら頷いてくれ」
必死で頷く。浦戸は微笑み、
「俺の為に働いてくれるか?」
葛藤が生じる。脳裏に浮かんだのは自分の仲間である二人の顔だ。
「あーすまん、聞いた俺がバカだったわ。忘れてくれ」
「や、やだ。やだ、せんせい、私せんせいの事好きです。愛してます、せんせいの言う事聞きます」
「じゃあ俺の為に働いてくれよ。大丈夫、人殺しとかはさせないからさ。な?」
そう言うと浦戸は苦い何かを飲ませた。魔法にかけられたかの様に頭の傷が塞がれていき、血が止まったおかげで意識がハッキリしていくと経子は仲間を裏切ったという実感が湧いてきた。
「俺の連絡先はこれな。じゃあ」
浦戸の後を追いかけようかと思ったが、それよりも経子の頭は生まれて初めて愛する人の連絡先を得たという幸福で溢れそうだった。
すぐに連絡先を登録し、これでもかというほどメッセージを送った。浦戸はちゃんと応えてくれた。>>218
「元気にしてるー?今度は私がお見舞いに来たよー」
「顔色悪いねー?大丈夫?」
「うんうん、見たところ先生がマスターだって知っちゃった感じ?」
どうしてその事を?と経子が問いかけても『彼女』は笑みを絶やさない。
「んー、それはどうでも良いでしょ。経子はどうしたい?愛する人に添い遂げたいか、飲み込んで戦うか」
本心で言えば、添い遂げたい。だって愛しているのだから、私を見つけてくれたのだから。
「じゃあ好きにすれば良くない?」
そう言われて脳裏をよぎったのは戦う決意をする理由になった神父の言葉である。
『貴女は自由なのですから』
分からない。たとえ自由であったとしても、それは何か違う気がする。愛ではない、そんな気がする。
ハッキリとは言えないものの、経子は浦戸への想いこそあれどその為に誰かが不幸になるなど到底受け入れられなかったのだ。>>220
「経子、何処に行くの?」
「こんな時間に一体どうしたんだ」
お母さん、お父さん。私好きな人が出来たんだ。これから会いに行くの。
「何、言ってるのよ急に。駄目よ行かせないわ、お父さん!」
「待ちなさい経子、何があったのか話してくれ」
幸せになりに行くの。娘が嫁ぎに行くんだから、祝福してよ。
お祝いしてくれないの?そんなの、ひどいよ。ひどい、ひどい。そんなの親じゃない。
「あああ、駄目よそんなの。どうしたのよ急に、やめて、やめてぇぇぇぇぇッ!!」
「わ、ぁ、ぎゃああああッ!?」
うん、うん、そうだね、食べちゃって良いよアーチャー。そんなに悲しい顔しないでよ、美味しくなくても食べないと。
うん、うん、早く理仁君達と合流しないと。うん、うん。
先生に早く会いたい。理仁君達を殺したら、褒めてくれてるかな?抱きしめてくれたりするかな。
会いたいなぁ、会いたイなァ。>>222
完成度の高い悲劇(悪夢)とはこういうものか、という感想がまず浮かびました
そりゃ三義母もあの時、あんな反応になるというもの…
そして同時に思ったのは――やりやがった!あの女(アマ)、よくぞやってくれた!!
いやーずっと書きたいと思いつつ、中々良いSSの案が浮かばないまま腐らせてた欲求をついに拝めた気分です
欲を言えば本性を垣間見せた時の口調はもうちょっと女性的、というか大人びた感じでもよかった所ですが……まあ良し!
ちなみにイメージで言うと下記リンク先記事にある4つ目以降の台詞です
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E9%BB%92%E6%B1%9F%E5%87%AA%E5%92%B2>>222
うーんグラビティ?ストーカー?的な好意。自覚有り無しに関係なく、こういうタイプのキャラクターは結構好きですね自分は。
しかし、経子ちゃんと刹那を近づけたら面白そうな結果になりそうだなと思いました。
刹那「好きな人の事は全部知りたい?いいよ!ボクの事なら、なんでも調べてOK!家族構成や友人関係や好きな食べ物や趣味や一日の行動?勿論勿論!大事だよね今後の交友関係にも響くよねラインやメールでも沢山おしゃべりしたいよね、大丈夫大丈夫!君はオカシクないし、ボクも全然気にしない。っていうか。好きな人の事や愛する人についてとか、絶対絶対知りたくてたまらないなんて何も変じゃないよね!ヒトデナシなボクですらそう思うんだから、人である君がそう思うのなんて妙なトコなんてこれっぽっちも存在しない訳だよ!君はボクとどんな関係になりたい?恋人?親友?それとも女子高の姉妹制度的なアレ?女の子同士だもんね、まずはそういった認識のすり合わせをなんとかする所から始めなきゃ!今日はどうする?明日は何する?全部全部やろう!それでお互いに満足できる関係性ってヤツを構築しくてさ!ずっと仲良しな人間関係を保とうよ!」
こんな風なコですし刹那。共依存百合みてーになりそう。
>>208
パロミデスがガッツリ敵役として大暴れしてくれそうで嬉しみ。今後の更新の楽しみにしてますね。ちなみにサラシ巻いてます
典韋ちゃんは多分DかE位のデカさですちなみにテーマは「ミノタウロスの皿」で、実験用に調整されて生まれて使われるためだけにキメラ方面でのリジェネ習得させられたのに唐突に主家の当主が政争に負けて新党首(とても善良)に「自由に生きていいんだよ」と言われた結果自分の臓器を売るために医療の道に進んで闇医者になった自分の体を使われる(R18G)ことに興奮を覚えるタイプの病み医者だったよ
今までも画面外で動いてるけど画面外の動きを私がカットしたから出てきてない
>>233
そうですよねぇ
もしいたとしたら本人的には上に行った方が望みは叶うから上に行くのには意欲的だと思いますけど性格がねぇ>>202
>幹部に求めているキャラクター性は振りかぶってブン殴るかのようなインパクトの暴力
ふむふむ……。とりあえず今考えた「鯨憑き」+「剥影の魔眼」+「なんかの魔術」のキャラ性としては
ガスマスクとパーカーがトレードマークのパンク系ファッションで復讐鬼なヒーラー、って感じですね。
元WASPの被験者で、伊織たちがクーデターする前の最初の反逆者。
魔眼と鯨憑きの研究をされてた生贄や供物に関する魔術の使い手。隻腕で体中に拷問のような傷や後遺症が残る”施設”からの脱走者。
鯨憑き(詳細は不明)や魔眼といった異能に人生を縛られているので、自由になりたいと頑張ってるがうまく行ってないのでそろそろ投げやりになりかけ諦観マン。
生活管理局と調査隊をフラフラしている一匹狼タイプ。「船」への乗船理由としては、逃亡生活の途中で拾われた辺りが行けそう。海が好き(一人っきりになれたと錯覚出来るので)。生命運用特化ビルド。
とかそんな感じですかね。>>238
一匹狼と幹部って両立するんか!?というのに関しては、積極的に交流する訳じゃないけど、相手からコミュニケーションを振られたら断らないみたいな感じなので、行けなくはないかも……?>>241
癖に刺さる素敵な予感がしますわ>>246
……迷彩色?いえ、『ちょっと意外な色』ではないですね。黄色>>246
黄色
テンプレ色って白・紺・黒あたりですよね(スカーフ除く)>>246
白地に茶色のライン…とか?紺色ラインとかも良いですね、あとちょっとずれるけど柄(ストライプとか)入れるとか>>246
ピンクとか緑?……誰もいないかな?『船』の暗躍キャラ(中盤)は昼とかに投稿した方がいいかな?
ヘェヒヒ、はっちゃいまする
>>257
はじまりは、太古の幻想種クラーケンに呑み込まれ一人生き残った魔術師が、怪物と繋がり合一を果たした頃。
人であり怪物でもある『船』が誕生したように、その『船』の中でもある全く新しい存在が誕生した。
──────クラーケンの体内には、寄生型の幻想種が居着いていた。
クラーケンが魔術師たちを呑み込んだ際、おこぼれの屍肉だけではなく魔術回路や刻印などあらゆる膨大な神秘を吸収した結果、魔術師たちの能力や知識、そして理性を身に付けることに成功。
同時に、『船』の中やそこに住みつき増え続ける人間たちを観察した。時には人類の歴史を調べあげ、その流血と暴走に震え上がりもした。そして、ある目標が芽生える。>>259
基本的にはヘイズ自身が物理的に動くことはなく、人間の肉体と精神を乗っ取り行動を起こす(また監視等も乗っ取った対象越しに行ったりもする)。
その支配の強制力は抵抗の術を持たない一般人から熟練した魔術師まで及んでしまうほど凄まじいもの。
・支配中の対象は意識も記憶もほぼ無い/残されないため、魔術で覗き見ても無意味。
・乗っ取った対象の能力や立ち振舞いは支配中でも問題なく発露できる。
・同時に複数人をに動かすことが可能。
・対象A/対象B/対象Cがいたとして、A越しにBを操り、B越しにCを操り、C越しに……など、逆探知を避けるために中継しながらの操作が可能。
・対象自体に認識障害を起こす高位魔術をかけ、対象であることすら不明にする。
・最終手段として、対象を物理的ダメージと呪詛を撒き散らす爆弾に仕立て上げ、自爆させることも可能。
という能力をヘイズはメインに使う。
ただし爆弾化は、自ら余計な損害を出したくないという考えと、できるならば生命体(にんげん)を無駄かつ粗末には扱いたくないという考えから、本当に追い詰められそれしか手段が残されていない場合だけに使われる。(´・ω・)<ネムレヤンカッタ……ツカレテタノニ……
なのでその医療部門のキャラクターをそのまま作成して仕上げました。セーラー服の色についてお応えいただけた方々、ありがとうございます。
それじゃあ投下しますねー。【名前】セーラ・サーゲレオス
【性別】女
【年齢】15歳
【身長・体重】151 cm・51 kg
【属性】 秩序・中庸
【国籍・出身】教会孤児
【所属・役職】秘海集積船
【趣味・特技】日光浴・針仕事
【好きなもの】可愛らしい服、楽しい空間
【嫌いなもの】雨の日
【容姿】茶髪茶瞳、小顔の美少女
【魔術回路】質:D 量:D 編成:正常
【魔術系統】なし 【魔術属性】なし
【代数】なし 【起源】祈る
【解説】
聖堂教会に所属するシスター。才能ある孤児を集め、真っ当な生活へと帰すことを目的とした養護施設・『箱舟』の出身者である。(同施設出身者にミカエラ・ミシェルが存在する。)
その中でもセーラは、特に才能あるものが集まった世代とされる『身使いの子ら』の1人である。
聖堂教会の、『とりあえずいろんな組織にいっちょ噛みしておく方針』によって秘海集積船に送り込まれてきている。特にスパイであったり妨害工作であったりするわけではなく、『その場にいること』が重要なある意味組織としての楔役。
戸籍上は、枢機卿・『善人』セラフィム・キボト=サーゲレオスの養子にあたる。>>265
【人物像】
外交的・能動的・社交的。
シスターではあるが、ひとりの少女然として振る舞う。
襟もとをセーラー服風に改造した、生地の薄い黄色のシスター服の上に赤い羽織ものをしている。
明るく、楽しく、のびのび生きてる陽のもの。『お外に出てみたらお天気が良かったから』という理由で満面の笑顔になれるタイプの楽天家。
率先して日々奉仕作業をこなし、船では医療部門の人員として神秘・医術の両面から貢献している。
それでいて割とわるいこともしたい方で、施設で習得した裁縫技術で自前のシスター服を改造し、セーラー服風にアレンジしている。文字通りの島流しレベルの大出向なのだが、本人は「海の上なら多少楽しんでも怒られないよね」とのびのびしている。
外見にはこだわりを持つタイプで、覆い布で隠した髪の毛はギリ外から見える長さをキープしている。また黄色のシスター服も小柄な体でゆったり着ているが、生地の薄さから脚や腹部のラインは見せることができるようになっている。それはそれとして水色や紺色、黒色のまじめ用制服も持ち込んで入るがもっぱら衣装は黄色に赤の羽織もの。
自然に、かつ単純に隣人を愛し、尊び、敬うことが出来る精神をしている。愛されて育ったが故の心の余裕も要因ではあるが、いちばんは本人の精神性が由来である。(また、これが当然にできるからこその『身使いの子ら』でもある。)
とはいえ聖女という話でもなく、食べたいと思えばつまみ食うし、たまに外で居眠りをしている。あげく(あくまで、)事故で異性に着替えを見られたりすると「…………見てみる?」などと言い出したりもするくらいには興味もある。
心臓が強いというか、ほとんどめげないし、ほぼほぼ全く怒らない。
ひとりで新天地に飛ばされても新しい友だちを作るチャンスだと捉える性格。みんなでコスプレなどする時にはもっとも率先して楽しむ。>>266
【能力】
○『祈りの力』(仮称)
セーラの持つ異能であり、彼女の『祝福』。具体的な名前をつける気がないのでずっと仮称のままである。
(神秘・技術に関わらず、『身使いの子ら』はこの『祝福』と呼ばれる才能由来の能力をひとつ以上所有している。)
単純明快に、祈ることで対象の傷や疾病を癒す能力である。
切り傷・刀傷のようなモノであれば規模にもよるが四肢ひとつあたりに数秒で、打撲・骨折のような負傷ならば十数秒で完治させる。
風邪やインフルエンザのような伝染病は数分で治す事もできるが、数日で自然治癒するものについてはこの能力による癒しを使わない方が結果的に良い場合もある。(詳細は後述。)
西洋医学による切除を伴うような病は数日から数週間は祈り続ける必要がある。こちらもよほど末期ではなければおおよそ快方へ向かうという非常に超抜的な異能である。
ただし、これらの癒しは治って即そのまま元気に活動できる、というものではない。基本的に癒しを受けた対象はしばらくは行動不能となるため、戦場において即時復帰させられる類のものではない。
先の伝染病の話題についてもそうであるが、例えば解熱鎮痛剤や痛み止めなどを服用することでその日活動可能なものを、癒しを受けて治す代わりに半日ほどは行動不能になるという欠点を踏まえた上で彼女を利用するか否かは個々人の判断に任せたい。
前提として、彼女はこの祈りと癒しを拒むことはしない。
○教会の秘蹟(治療)
聖書に由来する癒しの術式。
偶像の理論を用いた魔術的な───聖堂教会的には禁句である───治療技術。
まほうの様になんでもとはいかないが、汎用性は高く、セーラは応急処置にこちらを選ぶ場合も多い。
他に一般的な看護レベルの医療処置も彼女は手に覚えさせているが、ここにまとめて記述する。>>267
/
西洋のある都市に、ある中位の吸血鬼が存在していた。
それは一度に『99にん』を魅了の異能で集めては、正気に戻した上でいっぺんに捌くという悪趣味を持っていた。
何度か行われたそれの、ある回でまた『99にん』は集められた。しかしそこに居たのは真実『ひゃくにん』であった。
母親は赤ちゃんを連れてきていたのだ。
正気に戻された『99にん』は吸血鬼を前にした。死への怯えや痛みへの恐怖、理不尽への怨みを全員が覚えながら、それでも『99にん』は。
・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・
一人も残らず全員が、せめて赤ん坊はどうか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無事で生き残ることを祈りながら殺されていったのだ。
のちにセーラという名前を付けられることになるその赤ん坊は、毒牙にかかることなく生き延びた。
何故か、隠蔽が緩み、たまたま、損耗軽微で狩を終えた直後の代行者が通りがかったことによって、中位の吸血鬼は討滅されて赤ん坊は助け出されたからだった。
この経緯はそのまま儀式となり、セーラの起源を解放することに繋がった。
すなわちセーラの能力の本質とは『彼女の祈りによって、祈りの対象に彼女の願いを叶えさせること』である。
あくまでも労力・コストを支払うのはセーラが祈る対象であり、セーラ本人は(祈ることによる精神的労働以外は)まったく代償を支払うことはない。小規模な願望実現、大仰な表現をあえて選べば『祈りの力による現実改変』とも言える異能である。
今回の出向も、教会としては彼女の能力によって対象は具体的に何を支払っているのかを分析するための数値集めも兼ねている。>>268
以上を踏まえた上で、しかしながら、もっとも特筆すべきことは『祈ることで対象の行動を操作し彼女の願望を実現する能力』が、『祈ることで対象の傷や病を直し他人を癒す能力』であると誤認させるほど、セーラが日常的に絶え間なく周囲の人間の平穏無事を祈り続けていたその精神性であると言えるかもしれない。
少なくともセーラにとって『祈る』という挙動に特別な動作や発声は必要ではない。
一度両手を合わせて言葉を話す間に、彼女はすでに10度はそれを祈り続けている。
【台詞】
「いえーい! セーラ・サーゲレオスです! よろしくおねがいします!」
「日光浴すきー。カフェテラスとかいいよね、晴れてるのに屋根の下とかセンスないない」
「はぁ……雨止め……太陽を返せ…………テンションさがる……」
「どう? かわいいでしょこれ、オリジナル! やっぱり体のラインが出たときに大理石の彫刻みたいな感じになるのが一番いいんだよね」
「ま°っ……! まって、勝手にハム食べてたのチクらないでお願いー!」
「(しゃがみ込んで体を隠しながら)…………見たい?」
「天にまします我らが父よ、どうか私の隣人であり友人である彼を癒したまえ。その光を彼の命に向け、陰りを見せるその命を照らしたまえ」
「私の能力? うーん……じつはそんなに大したものじゃないんだよ? 私のだって『私が誰かひとりをまず選んでその人がそうなるように祈る』ってことでしかないんだから。私の願いを私が叶えるわけじゃないんだよ」
「みーしゃとかガブちゃんとかもっとすごかったし、カミュ君も頑張ってたしラーちゃんも……え? ああ私の兄妹みたいな子たちだよ」
「もし、『自分を中心にして周囲を歪める能力を持ってる子』が居るとして、ほんとうにヤバいのは『ただそこに居るだけで周りの世界がその子の在り方に変わっていくような子』だよ。もし心当たりがあるなら注意したほうがいいかも」
「夢? うん。『奇跡』を起こすこと」
「本物の『奇跡』に代償なんてないんだよ。もしも奇跡と言いながら対価を取るものがあるのなら、それは悪魔の偽物でしかない。私の目標は、私も、誰かも、何も犠牲にしない、本物の『奇跡』を起こすことなんだ」
「祈りは届くよ。ぜったいに。だから私は今も生きてる」以上、ヒーラーに一家言ある者よりの医療部門の担当キャラクターでした。
このレベルで速攻でキャラクターとしてまとまったのは初めての経験かもしれません。まったくそれまでいなかった子がたかたが(清書の時間抜きで)3時間前後で完成したのはほんとうに初めてかも。
明るく、楽しく、天真爛漫でそれでいて聖女風味な普通の女子。
戦闘力はまったく無いけれど特質な異能を持っている。
あっけらかんとしている割には一度執着するとほんとうに24時間その人の無事を祈り続ける。
距離感近くてみんなにやさしいのでサークラしそうでありながら、本人が輪をつなぐタイプなのでクラッシュすることは無いほど自分から強く集団を繋ぎ留めていく。そんな子です。>>238
一匹狼はまぁいいとして(良くはない)
生活管理局と調査隊をフラフラしているのは幹部として如何なものかと…
一般船員としてならアリなんですけどね
>>243
そうですそうです。wikiに登録もしてないのによくぞそこまで覚えてくれてて……私からの好感度が5アップしましたよ
関係者はどっちかというと鹿之介の方です。尼子十勇士ていうお仲間集団の一人ですね
>>263
これで中盤とは…びっくりはしましたがおかしなところはないです
船長ォ、なんてもの引っ付けてるの…
ヘイズさん結果的にワイルドハント騎士団の仕事やってくれてるな…
>>270
ついに来ましたね他組織から送り込まれてきた枠…!
所属はどこになるんでしょう?医療部門ということは医務室?それとも医務室入りを目指す学園の生活科でしょうか?>>271
ですよね(一匹狼)
生活管理局と調査隊をフラフラってのはアレです、給食センター行って「ちゃんと栄養足りてるメニュー?」したり「帰還した調査隊に怪我人?すぐ行く」みたいな……。
まぁ結局海にも潜ってそうだから幹部には不適か。夕ウタのSSの前編を何もなければ投下したいです…
祭りの会場でSSを書いてる俺は一体…
>>275
チェストっすよぉし行くぞーバリバリ
此処に来る前から、夕ウタは読書を習慣的に行っていた。種類はその頃から様々であったが、船に乗船してからはより種々雑多な本を読むようになった。人間の多い場所には自然と本も多く集まる。一人一人趣味嗜好が違うのだから、ニーズに合ったものが増えていくのは当然だ。
最近読んだ中で格別面白かったのは、イギリスという国の作家が書いた『不思議の国のアリス』という児童文学。初めて聞く小説だったが、読み始めてからというもの、主人公に共感して仕方がなかった。
兎穴から落ちていき、不思議の国という不条理の異世界に迷い込んだアリス。自分の常識の通じない世界を四苦八苦しながらも冒険し、最後は夢の終わりとともに現実へ帰る────読了した時には、少女の無事に目頭が熱くなったほどだ。
夕ウタは何も、この状況が夢であったら良いのにとは思っていない。悪い思いをしていると言うほどのこともない。ただ、常識の通じなさに直面するたびに、この頃は文庫本に載っていた挿絵の可哀想なアリスの顔が脳裏に浮かぶようになった。>>278
今日の船内は、いつもと比べて静かにある。まだ授業中だし、もう少しして放課後になれば学園の生徒たちの談笑やら喧嘩やらで騒がしくなるだろう。そう考えながら夕ウタは空気を蹴って空中を泳ぎ進む。遠くからはかすかにチョコレートと焼きたてのクッキーの匂い。食堂の、アフタヌーンティーのお菓子が作られているようだ。コーヒー派の自分には縁遠い話だが、ちょっと寄ってやろうかな。
そうこうしていると、目的地の目の前だ。ドアをノックする。「はーい」と気取らない女性の声がドアを隔てた部屋の中から聞こえた。間もなくドアが開き、癖毛の金髪を後ろ手に結んだいかにも陽気そうな女性が顔を出す。
「ごきげんようセレン君」
「はいごきげんよう。アレのことよね?」
「そう、アレ。問題ない…よね?」
「もちろん。ちょっと待っててー」
セレンと呼ばれた女性はひらひらと手を振り、部屋に戻っていく。開きっぱなしのドアから中をちらっと覗くと、緑が溢れかえっている。鬱蒼とした森が部屋の内に収まっているようだ。森は森でも木には統一感がなく、南国風なものもあれば針葉樹も葉を茂らせている。リンゴのような果実をつけた木もあったが、リンゴにしてはその実はやや青みがかっていた。
他にはどんなのがあるだろうと思っていると、セレンが鉢を手にやって来た。キャメル色の円形の鉢には土が詰まっていて、植物の姿は葉も茎も見えない。>>279
「ありがとう。種は?」
「ちゃんと蒔いてあるわよ。ちょっと難しいから、こっちでやらせてもらったわ」
「ご親切にどうも。でも、それぐらいは出来ると思うよ?」
「さっきも言ったでしょ?種まきが難しいのよ。ちょっとしたサービス」
「サービスなら有難く受け取っとかないとね」
「えぇ、受け取ってて。でも、どうして急に花を育てようなんて思ったの?」
「ふふん、メロンテ号には花も木も沢山あるんだ。君の工房を覗いてたら、懐かしくなってね」
「そう、それじゃ大切に育ててねー」
「無論だとも!…あ、あと一つ聞いて良いかい?」
「何かしら」
「あの、リンゴみたいな果物はなんだい?」
「きぎょうひみつー。まぁ上手くいけば近々食堂に出ると思うわ」
食堂に出る、ということは食用なようだ。リンゴは皮が赤く中は黄色い。あの青い果実だとどうなるのだろう。見映えが良いし、出た暁には人気が出そうだ。
鉢を受け取り、それじゃあと宙を蹴ってセレンの工房を後にする。だが弾んだ気分のまま足早に帰っていった夕ウタの耳は、セレンの口から漏れた「あ」という声を拾うことはなかった。
「……ま、大丈夫でしょ。ちゃんと大切に育てるって言ってたしー…今度会った時言えば」>>280
◇◇
自室に着いた夕ウタは、さっそく鉢を部屋の中で最も明るく、最も整ったところ────ベッド近くの窓際に置き、葉が出るならこうだろうかと微調整をし、付近にあった本や櫛なんかを適当にどかした。次に水を用意し、土の上に優しく撫でるように撒く。土は水分を吸い、しっとりと光を帯びた。
土の上をじっと見てみる。種がどこに蒔かれたのかはわからないが、きっとこれから立派に芽吹き、立派に成長して、見事な花を咲かすのだろう。この優等生命に育てられるのだから、そうに決まっている。メロンテ号でも、数多くの植物を栽培してきたのだから。
「そうだ、名前を考えてやらないと」
大事なことを忘れていた、というように夕ウタは大きく声を上げる。植物を通してメロンテ号のことを思い出し、それに伴って生じた寂しさをわざとらしい大声で紛らわせるようでもあったが、そもそも夕ウタは何か思いつくとだしぬけに声を出す癖があるから、そんなノスタルジックな行為でもないかも知れない。
夕ウタはメロンテ号にいた時から、育てる植物全てに名前を付けていた。ある時は簡潔に、ある時は豪勢に、またある時はその場のインスピレーションに従って即決で、またある時はその日中考えつくして、吟味の末に。
今回は中でも特別だ。何といっても、夕ウタがこれまでに育ててきた植物は皆既に葉が出た状態のものだった。それが、初体験の葉のない状態からの生育だ。どうせなら種まきからしたかったが、そこは自分の手落ち。仕方のないこととして、その代わりうんと特別な名前を付けてやりたい。>>281
しばしの思案の果て、一つの言葉が浮かぶ。そうすると、それしか浮かばなくなった。強く印象に残る、何とも言えない情趣を覚える響きだ。よし、これにしよう、と白いテープを机の引き出しから出して鉢に貼り、そこにその言葉をペンで記した。遠目で見る。気に入ったようで、夕ウタはうんうんと何度も満足げに頷き、テープの上の文字を指でなぞった。
「リデル、リデル。うん、良い響きだ。アリスでも良いけど、君が男性だったら失礼だしね。リデルなら良いでしょう。立派に育つんだよ、リデル君」
土を触ってみる。湿っていたようで、指先が少し冷えた。それさえどうでもいいくらいに、彼の胸には好奇心とこれからへのドキドキとした気持ちが満ちていた。
◇◇
それからの「リデル」の成長は大変に早かった。夕ウタはそれに驚き、魔術なんていうわけのわからないものが蔓延る世界は植物さえ神秘なのだなぁと事あるごとに感心し喜んだ。
まず、翌朝に起きると芽が出ていた。小さな葉が沢山芽吹いていた。あまりのことに最初思考が追いつかなかった。追いついた時には、喜びのあまり部屋を飛び出してドルフィン・ニュースの記者の部屋に突撃した。今でも中々に話題性のある事だと思っている。>>282
だが、その記者伝いに夕ウタが花を育てているという話は広まり、夕ウタ自身も何らの臆面もなく喋るから瞬く間にそのことは周知の事実となった。
「しっかし、まだ育ててるなんてなぁ」
「そりゃ育ててるよ、何か?」
時々、不定期で、なんとなくで少人数の船員たちが集まる飲み会の席で、夕ウタの隣に座った古傷だらけの、見てそれとわかるようないかにもな不良面の男────本来なら飲酒は禁止されているであろう年齢の学園生徒、砕城凌牙が、密造したという酒を手に呟いたのを夕ウタは聞き逃さなかった。
夕ウタが敢えて訊き返したのに、凌牙は「いや」と酒を一杯傾けて、
「お前飽き性だろ?だからどうせすぐ飽きて止めると思ってたモンだから」
「なんてこと。君は優等生命たるこの夕ウタをそう見ていたのか」
「お前知ってるヤツは皆そう思ってるよ。あーク.ソ、今日までなんだよなぁ」
「今日までって?」
「賭けてたンだよ、どんだけお前が続けられるか―ってな。俺にしては日和見過ぎたなとは思ったんだがな…」
「君絶対此方のこと馬鹿にしているでしょう、絶対。というか、子供が賭け事なんてしちゃ駄目なんだよ、君」
「うるせえ。ならまず酒を注意しろよ」
「酒は良いんだ。此方が良いって思うから」
「へーへー」>>283
凌牙はそのあとしばらくしてから自室に戻っていった。この優等生命たる夕ウタを賭けのネタにするとは、不届きな輩もいたものだ。しかも、自分を飽き性だなどと。作業効率のための同時並行において、余分と判断されるものを適宜凍結、解凍をしているだけなのに、随分な誹謗である。
そんなわけで、夕ウタはリデルの生育に一層尽力した。蕾ができ、綻び、花となったのはその三日後。その時もまた、朝に目覚めて鉢の方を見ると白い花が日光に当たって咲きそろった状態であった。
その時は、夕ウタは勿論のこと、船員の中にも彼の育成譚に興味を持ち、花の状況について気にしていた人があって、その人々を大いに湧かせた。それ以外にもやはり、「あの飽き性な夕ウタが」ということでも話題になった。
「……やはり、実物の方が万倍美しいな」
ドルフィン・ニュースの記者の一人が小さな片隅の記事を用意してくれて、その時に撮った写真と実物とを見比べる。その記者はカメラにこだわっていると話していたが、夕ウタの指揮の下で何枚も、フィルムがなくなるまで撮影させたが、どうしても実際と比較すると色鮮やかさや光の質感、雰囲気(オーラ)というものが損なわれている。
しかしそれでも写真とは良いもので、灯台室などでの勤務中、機関室での備品の整理中、航海科の教室での授業中などで恋しくなった時の慰みとなった。生徒や船員たちに見られては「親バカみたい」とからかわれていたが、そういった者たちに彼はかかずらわなかった。流石にマレオにからかわれると、怒って追い立てたが。どうにも彼らは、軸の部分の反りが合わないようだ。>>285
◇アインス先生
書類の束を、机の面でとんとんと叩いて端を合わせる。そして横向きにして、縦向きに置かれていた紙束の上に積む。また机上の紙の山が嵩を高くする。
時計を見ると、いつの間にか朝の時刻になっていた。自分は気づかぬうちに徹夜をしていた。今回で何度目だろう。徹夜をしたという事実を自認すると、自然と、或いは無意識のうちに抑えていたのかも知れない疲労感がどっと体の内側から湧き出て来る。
目をしょぼつかせながらカーテンを開く。わかっていたことなのに、急に朝日が直線的に飛んできて身もだえした。春は過ぎ、もう初夏と呼ばれる時期である。
この時間なら少しゆっくりできるかな、それともどうせ今日も臨時の依頼とかいう無茶ぶりが方々から来ることだろうし、小テストの問題の最終確認くらいは今のうちに済ませておこうか。
いや、やっぱり休もう。疲労を残して動くのは能率の下降に繋がる、たぶん。労働力の作業能率が落ちるのは望まれないはずだ、たぶん。なら今休んでおくのが上策だろう。あまり気張りすぎると、ジャスミンさんも心配してくるし。生徒に心配される先生がいるのは問題だ、たぶん。
だがそんなアインスの言い訳を制するかのように、誰かがドアをノックした。しかもノックする力が強いのか、普通のノックの音よりずっと大きい。大きい規則的な音が、ほぼ間断なく続く。よほどの急用で、急務なのだろう。>>286
居留守でもしてやろうかとも考えたが、こう鬼気迫った調子でノックされると狸寝入りもしづらい。仕方ないなと諦めてドアを開けると、ノックをしていた人は剛速球で突っ込んできて、アインスの眼前に何かを突きつけてきた。キャメル色の鉢、貼られた白いテープに書かれた「リデル」の文字。
部屋に入ってきたのは男だった。東洋の衣服である着物を着た、東洋人かも知れない男。それが、花弁が全て抜け落ち、茎が歪に凋んで、葉が力なく垂れた植物であったものを抱えて、困り果てたような、憤慨と憂慮に満ちた沈痛な表情をしていた。情報追加ー。
○服装のイメージ
まず薄い生地の修道服を着ている。インナー等は着用しておらず、その下は直で下着。着用の仕方はワンピースのノリ。
襟もとがセーラー服のようなデザイン。この部分は白色で黄色のラインが入っている。スカーフは上着に合わせて赤(えんじ)色。
この格好のままでは体のラインだけでなく下着も浮いてしまうので、この上から羽織ものをしている。
セーラー服の襟もとが潰れないように、羽織ものは袖がメイン。胸元で留めて隠してから裾をロングコートのように左右に伸ばしている。
このデザインで立ち姿の肌の露出は素手と首から上だけ。裾が捲れたらくるぶしあたりまでは見えるかもとかそのへん。本人の主張は「あくまでシスターであってその最低ラインはぜったいに守る」とのこと。
羽織ものの刺繍デザインは特に考えていませんが、赤色、血の色というポイントから主の子を連想して十字架ということで左右の裾あたりに金糸の十字架が入っていてもいいかもしれません。あるいは布の折り目縫い目を十字の装飾で埋めてしまうのもありですね。
シスターセーラー服を着た少女、というより、初見の印象は少女の形をしたシスターセーラー服掛け機。
立っているとたぽっとした印象で、動くとギリシア彫刻のように布を纏った人間であることがより解るような感じです。
あとはまあ描写タブーとしては下着のラインが浮くのは良くないというかセーラ本人のシスター感的にNGなので、そこは出ない。また下着自体簡素なデザインのもの(万一浮いたとしても気づかれないレベル)を本人が選んで着用・または所持しています。全然思い出せないんですけど一人のマスターにサーヴァント二騎って行けましたっけ
魔力量が問題なだけで可能ではある?セーラ
「私たちなんだかんだで『御使の子ら』とか呼ばれてるんだけど、わりとピンキリで方向性もバラバラなんだよ」
「信じられないほど力の強い子、信じられないほど足の速い子、あり得ないほど正確な動きが出来る子、あとはだいたいなんでも出来る子がいるの」
「ミーシャとガブちゃん、あとカミュくんはワンセットで固まってるね。私はしばらく連絡取れてないから今は分かんないんだけど」
「その『私たち』のなかでもなんかこう、なんとなくすごい子とそうでもない子ってなんとなくあって、ミーシャとガブちゃんがほぼツートップ。カミュくんが一段下がって、戦闘員じゃない壁があってラーちゃんがいて、その次が私」
「だから『私たち』ってだいたい7人から10人くらいなんだけど、私はぜんぜん下位の方なんだよ」
ミカエラ
「なんて格好してるの」
セーラ
「いたいいたい頭チョップしないで、ミーシャがいるって知ってたらもっとちゃんとした格好してきてたからぁ!」ちょっと一回洛陽休んで船の2〜3回で完結する位のギャグっぽいSSを書こうと思ってんですがムジカちゃん達女子組が船の大食い大会出る話かビーチバレー大会に成り行きでブチ込まれた凌牙が誰か男子とコンビ組んでバレーする話のどっちが良いと思います…?
>>234
アザス!!
ちなみにパロミデス戦は7節の予定です
>>240
ちょっとオラオラしてそうな格好+ちょっと女の子っぽい要素をイメージしたらこんな感じになりました
確かにニチアサっぽいカラーリングな気がしなくもないっすね…
>>243
見てみたら割とガチで脳内イメージと雰囲気近くて草生えました
今までイメージCV日笠さんのつもりだったけどこれはイメージCV冨樫さんでもいいかもしれんっすね>>299
そうですね、『留学生』みたいなイメージかも知れません。
1〜2年では降りないでしょうが、辞令が降りたら半年周期の停泊のどっかでそのまま出ざるを得ませんしね。お久しぶりです、ここ最近複数ゲームを掛け持ちしてて現在3つも並行でプレイしてるドロテーアです
復帰ついでに新キャラ投げてもいいでしょうか?よーし、投げます
【氏名】行原悠輝(ゆきはら ゆうき)
【性別】男
【年齢】15歳
【出身】日本
【身長・体重】174cm・63kg
【肌色】ベージュ【髪色】黒【瞳色】ルビーのような真紅
【スリーサイズ】//
【外見・容姿】
ウルフヘアに切れ長の真紅の目が特徴的な、やや気怠げな雰囲気を纏うイケメン男子高校生。
【令呪の位置】左手甲
【属性】中立・善
【魔術系統】固有結界『赫血燐光夜(ブラッディ・ブライト)』
【魔術属性】火
【魔術特性】強化
【魔術回路】質:B+ 量:D 編成:正常
【起源】防護
【所属】無し
【階位・称号・二つ名】無し>>304
【契約サーヴァント】
【魔術・特殊技能・特性など】
・吸血種
『吸血鬼』に最も近い存在である死徒を始めとした人の血を吸う種の総称。行原悠輝は純血ではないが吸血種の血を引く混血の人間である。
吸血種の血を引いている関係か、常人と比べても魔力の質と量が多く、身体能力も周りと比べても頭1つ抜けている。人の血を吸った場合は更に2倍、3倍にも跳ね上がる。
その類稀な素質の代償に、行原悠輝は吸血衝動に悩まされている。特に女子が至近距離に来ると衝動が強くなり、襲って血を吸いたくなる衝動に駆られる。そんな衝動を常に無理矢理押さえつけているため、本人にも薄々自覚がある程度にはストレスが蓄積している。もしも行原悠輝に血を提供する人物が現れた場合、行原悠輝はそのストレスから解放されたいがために無意識下でその人物の血を吸い尽くして殺してしまうかもしれない。
・吸血衝動
誰かの血を吸いたいという欲求、衝動のこと。主に死徒に多く見られる現象。他の吸血種にも一応存在はする。
行原悠輝は吸血種との混血であるがために、この衝動に悩まされている。吸血種でも完全な純血もしくは精霊に近い存在であれば、そもそもこの衝動は発生しえない。
この衝動は不定期かつ突発的に発生するため、制御などは出来ない。抑えるためには誰かしら人間の血を吸う必要があるのだが、輸血パックなどでは効力がなく、また男の血と女の血とでは抑制期間が異なるため完全な抑制はかなり難しい。ただ混血であるが故か一度でも誰かの血を吸えば、吸血衝動そのものは最低でも半年間は発生しない。
最もそれを悠輝が知る由はない。
・固有結界『赫血燐光夜(ブラッディ・ブライト)』
行原悠輝の持つ固有結界。固有結界を展開すると皆既月食によって赤く染まった月夜と寂寥とした平原に、古めかしい洋風の城がポツンと1つあるだけの殺風景な空間が広がる。
この固有結界内において、人間・動物・サーヴァント・人工物・非人工物を問わず、魔力を持つ全ての存在から行原悠輝は魔力を吸収し、己の糧へと変換することができる。
またこの固有結界の副産物として、自身の身体の一部をイメージした異形に変化させることができる。例えば腕を鉤爪状の大腕にしたり、脚をアイスピックのような細く鋭い脚にしたり、背中に翼を生やしたりなど、出来ることは多岐に渡る。>>305
ただし行原悠輝本人は固有結界や副産物の能力を正しく把握出来ていないため、その力を十全に発揮出来てはいない。そもそも自分にそんな才能があることさえも知らないでいる。
【礼装・装備など】
これといって特筆するものは無し。一般的な男子高校生が持っていそうなものなら、きっと持っている。
【外見・容姿の詳細など】
すらっとした細身の身体に、ある種の魅了効果があるような気がしてくる端正な顔立ち。その姿はさながら少女漫画や乙女ゲームの世界からキャラが飛び出してきたかのよう。
そんな人の目を惹く容姿のためか、とにかくモテる。バレンタインで貰うチョコは大抵紙袋4つは必要なほどの量で、腐らないとはいえさすがに一人では食べきれないので料理の隠し味として混ぜたり、病弱で入院している5歳年下の妹に持っていくお見舞いのお菓子に使ったりして毎年消化している。それ以外にも、週に一回は下駄箱や机の中にラブレターが入っていたり、街中を歩くと目的地に着くまでに様々なスカウトに声を掛けられたりと枚挙にいとまがない。
【人物像】
吸血種と人間の母親の間に生まれた吸血種の血を引く混血の人間。黒いウルフヘアと切れ長の真紅の目が特徴的。
母親は魔術師でも退魔の家系でもなんでもない、ただのごく普通な人間だったが、ある日吸血種に攫われた上に子胤を与えられてしまい、堕胎可能期間を過ぎた頃に遊び飽きた玩具のように捨てられる形で吸血種から解放された。
その後母親はそんな母親を放っておけなかった現在の父親と結婚するが、そんな経緯から生まれたせいか母親との関係はかなり微妙なもの。互いに愛情がないわけではないが、望んで産んだ子供ではないこと、悠輝から近づこうとすると母親が酷く憔悴することなどが原因で半ば普通の親子関係というものを諦めている。一方で父親との関係は悪くはないが、悠輝自身が父親の実子ではないこと、それゆえに愛されることに対する引け目を感じているため距離をとっている。>>306
逆に妹に対しては出来る限り良い兄であろうと心掛けている。その理由は『嫌われたくないから』、ということ以上に『もし妹に何かあったら母親が今より酷くなるかもしれない』という恐怖からくるもの。望まれていなかった自分と、望まれた妹とを天秤にかけて『どちらが母親にとって大切か?』を悠輝なりに考えた結果でもあり、妹に手を出そうとする人間は誰であろうと許さないと誓っている。
性格は思慮深く穏やかな善性である一方で酷く臆病。コミュニケーション能力こそそれなりにあるものの、いつ起きるか分からない吸血衝動の関係で出来るだけ人と深く付き合わないようにしているため、親兄弟以外で深く関わりのある人間は少ない。端的に言えば『友達は多いが、親友と呼べる人間が少ない』タイプ。ただ本人の望む望まないに関わらず、見た目の派手さゆえか常に周りに人がいて、なかなか一人になることはない。
勉強は平均より少し上程度、運動に関しては吸血種の血を引いてることもあってかなり得意な方。何をしてもその運動部内でトップに近い位置にいってしまうため、各運動部からのスカウトが絶えないが、吸血衝動のこともあり全て断っている。
吸血衝動が起きた場合は自らの手や腕に噛み付いて気を紛らわせるか、貧血と偽って保健室に逃げるか、収まるまで人気のないところやトイレなどで一人きりになることで収まるのを待つなどして対応しているが、5歳以降人の血を吸っていないこともあり、血を吸わないことがストレスになりつつある。
また家系が一般人であるが故に魔術的な薬の作り方や吸血衝動抑制の知識がないため、ストレスの人為的な解消法も知らない。そもそも魔術はおろか神秘側の知識を何も知らないため、自身の魔術師としての素養さえも知らない。そのため聖杯戦争で戦闘をする場合は基本的にはステゴロで戦うことになる。ただしステゴロと言っても吸血種の身体能力で放たれるため、戦闘に慣れている魔術師でも優位には立ちづらい。もしも血を吸ったの悠輝を相手にするとなると、戦闘に慣れた魔術師でも苦戦を強いられるが、どちらにせよ動き自体は多少喧嘩慣れしている素人レベルなので対策は取りやすい。>>307
それでも悠輝本人は自分から望んで他人の血を吸うようなことはしない。自分のせいで誰かを傷つけるということは、すなわち母親に消えない傷を残した顔を見たこともない吸血種の父親と同じことをするということになり、同じ外道へと堕ちることを意味するため、悠輝はどれだけ辛く苦しい状況になったとしても他人から血を吸うようなことはしないと決めている。
イメージカラー:黒紅色
特技:料理(特にお菓子全般)、人気のないところ探し
好きなもの:トマト、レバー、静かな場所
苦手なもの:蚊、ピータン、無遠慮に近づいてくる人(特に女子)
天敵:聖堂教会関係者
願い:妹の病弱な身体を治したい
【一人称】俺 【二人称】君、○○さん(年上相手)、○○(同い年と年下相手、苗字or名前呼び捨て) 【三人称】あいつ、アレ
台詞例
「えっと・・・・・・俺は行原悠輝。高校一年生だ。得意科目は理科・・・・・・その中でも科学分野と体育で、苦手科目は数学と体育だ。・・・・・・まあ、その、なんだ。得意科目と苦手科目に同じ教科があるのはスルーしてくれると、助かる。」
「ん、これか?今日、妹の見舞いに行くから昨日の夜作ったチョコマフィンだ。……なんだよ、その顔。仕方ねえだろ、バレンタインに貰ったやつがまだ残ってるから、少しでも早く消費するためにはこれが一番良かったんだよ。学校帰りに寄るから変に凝ったものにするわけにはいかねえし、そういうの持ってくると集られるから避けないといけねえんだよ。」>>308
「っと・・・・・・!・・・・・・っ、大丈夫?それなら良かった。でもこんな重いもの持ってくの、女の子一人じゃ大変じゃないか?運ぶ場所言ってくれたら、俺がそこまで持ってくよ。いや、いいっていいって。そうやってまた無理したら、また倒れるかもしれないだろ?んー・・・・・・それなら近くまで運ぶならいいか?・・・・・・よし、じゃあそれで。」
「は、あ・・・・・・っ。また、か、・・・・・・っ。とにかく、人の、いないところに、いか、ないと・・・・・・っ。一人に、ならないと・・・・・・っ。誰かを・・・・・・傷つけない、ために・・・・・・っ!」
「──────あ、ア。喉ガ、渇いタ、ナア・・・・・・。」
「・・・・・・きっと、俺は化け物だ。気付かないフリをしているだけで、人であろうとしているだけで、俺の本質はきっと化け物のソレなんだと思う。周りと同じように暮らしてるはずなのに、いつも、どこかで物足りなさを感じているんだ。……分かってる。自分のことを人間なんだと思っているなら、俺は化け物じゃないって言いたいんだろ?でも、それは気休めにしかならない。……いつも家で母さんと顔を合わせるたびに、母さん、すごく怯えて、辛そうな、泣きそうな顔をするんだ。父さんに聞いた話じゃ、俺が生まれる時に酷い目にあったんだって。きっとそれは嘘じゃないと思う。でも・・・・・・本当のことでもない。酷い目にあったってだけなら、俺を見るだけであんなに怯えはしないはずだ。あんなに、辛くて泣きそうな顔はしないはずだ。俺の父さん、優しいからさ。本当の、血の繋がった子供じゃない俺を心の底から愛してくれるようなお人好しだから、きっと俺のことを傷つけない言い方をしてくれてるんだと思う。でも……その優しさが、残酷なことだって、世の中あるんだよ。」>>309
【来歴】
0歳。日本で生まれる。
3〜4歳頃。初めて吸血行為を行う。表向きには子供のじゃれあいとして処理こそされたが、その日に悠輝は錯乱したかのような発狂をした母親に父親が帰ってくるまで叱られ、その町に聖堂教会の人間が派遣されかける事態になった。
5歳頃。吸血衝動を自力で抑え込む。この日以降、悠輝は吸血衝動に悩まされるようになる。
6歳頃。小学校に入学。
12歳頃。中学に入学。この辺りから女子に近付かれることが苦手になる。
15歳頃。高校に入学。
【性格】
性格は思慮深く穏やかな善性である一方で酷く臆病。コミュニケーション能力はそこそこだが、前述の吸血衝動を恐れてあまり深い付き合いの人間はいない。
それでも基本は善性な性格であり、困っている人がいたら助ける、泣いている人がいたらどうして泣いているのかを尋ねる、力になれることなら出来る範囲で協力するなど根はややヒーロー寄り。それはそれとして男子学生らしいバカもやるなどノリのいい部分もある。
【行動規範・行動方針】
可能なら争いは避けるスタンス。ただし妹に危害を加えようとした者には一切の容赦なく、その存在が消えてなくなるまで戦うことをやめない。吸血種の血を引いていることもあって、実は夜での戦いが一番本領を発揮出来る。>>310
またこれが妹ではなく母親や父親に対して行われても同様であり、もしも吸血で人を殺 せるのだと知れば、彼は聖堂教会に狙われることになったとしても家族を守るためにその行動を取るだろう。
【参戦理由】
偶発的な参戦枠。もしくは巻き込まれ枠。
【サーヴァントへの態度】
基本的には年上に接するような感じで接するが、あまりにも悪逆の限りを尽くしたり、自分の家族に危害を加えるようなサーヴァントだった場合は、そのサーヴァントに詰め寄り怒号を与える行動を取る。
また人外系(鬼種、悪魔、怪物など)のサーヴァントとはあまり相性が良くない。これは半分ほど同族嫌悪に近いものが原因であり、コミュニケーションの取り方次第ではプラスに転じる可能性もなくはない。
【役どころ・コンセプトなど】
自分の中の怪物性に悩む正統派イケメン主人公枠。自分の作ってきた男キャラの中では一番顔が良い。上にも書いてはいますが、死徒ではない吸血種なのであしからず。
(※下の画像はhttps://picrew.me/image_maker/1098121を使用して作成したキャライメージです)>>314
>>でもこういう独自の思考判断で動く人外種好き…
私も好きぃ!!(大声)
設定に関してはなんか頭捻っていたらこうなりました(白目)>>318
よくってよ~!ではではさくっと
***ワイルドハント騎士団
各グループからメンバーを選りすぐって作られた屈指の戦闘力を誇る治安維持組織。生活管理局に属していたが、『風紀班』から変化した際に独立している。
"船長"の命令を直接受け取る唯一の組織であり、『船』全体の治安維持と外敵の駆除を目的として動く。
航海総括局、生活管理局、調査隊の三つの組織が争いを起こした時の抑止力としての側面を持つ。
独自の判断で動くことが許されており他組織の影響も一切受けない。彼らの活動は"船長"の命令のみが介入できる。
選出されるメンバーは大きく分けて二種類存在する。
一つは騎士団長、もしくは騎士団のメンバーからスカウトされた者。組織の行動理念通り治安維持に尽力する者たち。表向きの団員とは彼らを刺す。
もう一つは船長から直接指名を受けた者。ただしこちらは治安維持そのものを目的とせず『船』の存続のため力を貸している協力者、という側面が強い。通常の船員に知られず暗躍する彼らを裏向きの団員とする。
自ら志願して入団する者もいるが、その場合は船長と騎士団長の二名から実力と適性を認められなくてはならない。
複数回にわたって問題を起こす船員はワイルドハント騎士団から『特別監視対象』として顔を覚えられる。
程度によって第三級、第二級、第一級、と分かれ数字が低いほど監視対象としての重要度は上がる。なお、この情報は一般には公開されていない。>>326
もちろん。どうぞ〜>>330
了解しましたー>>263
ヒェッ船がマジモンの魔境…でも恐れを覚えた上でっていうの強かというか、流石は幻想種だなぁ…
しかしマレ…Mの本気もすごいな…どんな恐ろしい事件になったことか…
>>270
祈りによって生まれた祈りの子…まさしくって感じの聖少女ですね。本人の善良さが異能の危険性を著しく下げているの好きです
>>298
設定見た時割と真剣に「深夏だぁ!」ってなりましたので…ボーイッシュ系が髪解くと可愛いはずるい…
>>312
おーイケメン。妹さんへの愛の強さや無自覚の固有結界と物語などでも良い味わいが生まれそうな人ですね。男子高校生のノリがあるのもシリアスばかりにならずちょうど良いバランス
>>323
治安維持は表だけではなく潜伏する人もいるっていうのは現実の警察にも当てはまりますからね。ある意味自然になったように思います。
トワや夕ウタは第三級くらいかな?>>294
アインス先生の夜は長い…(朝)
アインス先生といえばジャスミンさん、ジャスミンさんといえばアインス先生。そんな感じで出してみました。
夕ウタの育ててる花は最初ペチュニアをイメージしてたんですが、今は特に意識してるのはありませんね。まぁ、バラとかで
>>314
花を育てるのは大変ですからね…そこら辺は夕ウタもよく知っているのでしょう。
花は咲けば…という感じでね…
>>315
お答えいただきありがとうございます!
アルコール度数低いのって作るの難しいのでしたっけ?とにかく違法行為に余念がないお人だ…
うーむさすがは船、一枚岩じゃない。生徒と密約を交わしてるダメ店員がいる…()
>>333
なるほどー!
確かに魔術師にとって(というか普通に人にとって)「わけわからん」「正体不明」「言ってることめちゃくちゃ」ってホラーですよね…狂人なのかの証明も出来ない狂人…>>313
うーんこのありがた迷惑野郎と微妙にズレてるけど心配してくれてるのは分かるやつ……
>>314
まあ……そりゃあ、ねえ……?
>>317
王道直球ストレートな方向で作りましたんでね……吸血系男子はイケメンに限る
>>318
一応この子、吸血種ではあっても吸血鬼ではないのです……そもそも型月における吸血鬼である死徒は種として子供が出来ないのでダンピールとかが生まれねえという
なので系統としてはFGOの方のシオンみたいな感じです(吸血種だけどnot死徒という意味で)
>>332
型月世界で主人公やるなら、少しくらいのおバカなノリは必要かなって……士郎とかザビーズとか志貴とか選択肢次第でだいぶ頭が溶けたことやるんでね>>343
コテ忘れ>>342
おわぁ〜!伏せてる箇所が意味深すぎる…未練や感情を取り込んだ、となればただの怪物というわけでもない現在にも通じていて納得。
そして船長への強い感情…?ここら辺胡乱なのは人外故にとかですかね?うーん気になるところが大量…>>346
なるほど矢印だけわかってるデカい感情であると…
今のところ扱いづらくなることはなさそうなので、このままで大丈夫です「────なるほど、その花が元気をなくして…」
「リデルという」
「あ、ハイ。ともかく、どうしたらいいのか、と」
早朝からの招かれざる客人、こと夕ウタの説明を聞き、アインスは頭を掻いた。徹夜明けに舞い込んでくる依頼ならもっとわかりやすくこなしやすい物であってほしかった。
「…というか、だったら僕じゃなくてセレンさんに直接聞けば良いのに」
「まだ朝も早い。女性に朝っぱらから泣きつくなんてみっともないだろう」
「僕に泣きつくのは良いのか…」
「なんて?」
「いえ何も」
「それに君、ベンリなんだろ。ベンリ君」
「なにそれ…」
「あだ名。機関室の皆が呼んでいたよ」
アインスの知らないところで大変に失礼なあだ名が生まれていた。労働力として生まれた存在なのだし、便利なのは存在理由に即したものではあるが、それにしたって何のひねりもなくよくそんなあだ名を付けたものだ。そして目の前の男は、よくしょげた状態で不躾にも本人の前でそれを言えるものだ。
しかし、居留守も使えず部屋に上げてしまった以上は何かしてやろうとは思う。いやもう、アインスの有する知識の上で出来ることなんてない。だからまず、そのことを伝えるべきだろう。正直は美徳、というものだ。>>353
「…まずもって、の話だけれど。それはもう咲いたりはしないよ」
「…本当に?」
「本当に。見ればわかるだろう、その花はもう枯れる」
「枯れる?」
「そう、寿命だよ。話を聞くに、少し早すぎるようにも思うけど…」
夕ウタの顔を窺うと、信じられない、といった表情をしていた。顔面は青白くなって、眉根を寄せて、まるで残り少ない余命を────それこそ、恋人が明日死にますと────医者より宣告された人のようだ。ただの驚愕ではなく、呆然自失の感情が表出している。
「…寿命?花にも寿命なんて、あるの?」
「そりゃ、あるよ。人にも猫にも木にも、花にも。花は特に早いね」
「そんなはずはない」
「あるんだよ。色々植物を育ててきたなら、わかるはずでしょう…夕ウタさん?」
普段の、張りのある強気を押し出したような声とは真逆の震えたか細い声は何とも言えず痛ましい。だが同時に、その言葉はどれも「寿命」という概念を信じていない。事実を受け入れていないのではなく、その事実を初めて知って、ただそれに動揺し疑心を抱いているという具合だ。
まさか、とは思うが、彼の自称する出自や普段の態度を知っていると、この感じもおかしくないように思える────この男は、植物に寿命があることを今まで知らずに生きてきた、と。>>354
「メロンテ号の植物は、枯れたり凋んだりはしなかったの?」
「元気がなくなるのは、そう少なくはなかった。でも、少し水を変えたり、日当たりを良くしたりすれば、すぐに元気になったんだ」
「…じゃ、こんな風になるのは?」
「見たことない。こんな…それに、アレをやっても一向に元気にならない…」
「アレ?」
「どうしても元気にならないとね、電子レンジに入れて、3分くらい温めるんだ。すると、元気になる。とっときの、手なんだが…」
この男は、こちらの常識が通じないだけでなく、向こうの常識も当然のように持ち出してくる。普通なら植物が皆死滅してしまうようなことを平然としてのけるのだから始末に終えない。
それから話を聞いていくと、夕ウタは本当に「寿命」という概念を知らず、目の当たりにせずにいたらしい。彼が育てた植物は葉や芽が出たもので、花や実をつけてからは花は散ることなく、実も尽きることはないという。そしてそうでなくなったとしても、少し工夫をすればまた咲き実る。本当であれば、途方もない話だ。だが、本当であっても、此処にある話ではない。
「君の話を、ひとまず信じるとして。メロンテ号の植物は今は大丈夫?君がいないなら、誰も水やりをしないし」
「そこは問題ない。メロンテ号には、自動で植物を生育できる機能がある。なんてったって、メロンテ号だから」
「それは何より…でも、とにかく、寿命についてはわかってくれた?」
「…わかったよ、よく」>>356
その日寿命の事実を知ってから、夕ウタは傍からでも見て取れるほどに消沈した。授業も業務も十分には行ったが、人々を見下し煽るような挙措はしないようになり、ため息がちになった。酒の席にも訪れず、飽きがきたのとは全く違う反応に船員たちは困惑した。
「おーっす!やってるかいレリ坊!…って、ここにもアイツいないんだな」
「誰がレリ坊だ、ったく。アイツ…夕ウタの野郎なら、最近は来てねぇよ」
「近頃は、お勤めが終わるとすぐに自室に戻ってしまいますね。航海科の生徒の皆さんも不安がってます」
船内の公的に備えられたバーで、1ヶ月の勤め終わりを祝して開かれる船員たちの宴会。その一角にやって来たマレオの質問に、ワイルドハント騎士団所属のレリックと、混合科教師のポチ先生が答える。子供の姿のマレオは大人だらけの酒気に溢れるこの場で非常に浮いているが、それにツッコむ者は誰もいない。
そこに、レリックと同じく騎士団所属の青年、ロイド・クラークもグラスを手にやって来る。ポチ先生から話を聞くと、「ふーん」と顎に手を当てて思案し、
「詳しい事情は知らないけど、俺が今日誘ったら「行けたら行く」ってだけだったなぁ」
「何だそれ、行かない時の常套句じゃねぇか」
「そうなんですよ。ま、俺が強引になるのも変な話だし、それ以上は何も聞かなかったけど…」
「やはり、あのリデルさん関係なんですかね?」
「わかりませんね。アルマは知ってる?」
頬を指で撫でられながら訊かれた、ロイドの肩に乗るアルマという動物は、首を傾げて「きゅーい」とひと鳴き。「知らない」と言っているように思えた。>>357
「ともかく、早く元気になってほしいですね。生徒の皆さんが可哀想です」
「ですねー。折角、こんな美味しいおつまみも登場したのに…」
「青色ってのが気味悪ぃが、確かに酒にはもってこいだな、特にワイン」
そう話しながら、各々酒を片手に青みがかったリンゴに似た果実をシャクシャクと食べる。その会話を聞き、マレオは腕を組み珍しく神妙そうな顔をしていた。
「……よぉし、俺様がいっちょ、バシッとキメてやるぜ!っつーわけでじゃぁなー!」
「あ、ちょっと」
ロイドの言葉を気にすることなく、マレオは走って壁をすり抜けて行った。ブランデーの入ったグラスを揺らしながらレリックが、どうせいつもの気まぐれだろ、と新しく青い果実にフォークを刺した。>>358
「─────ってなわけで、お前の間抜けヅラを拝みに来てやったぜ、浮かれポンチ!」
この船の内で、マレオが入れない空間はないに等しい。少なくとも、夕ウタの部屋は侵入可能な領域に当たる。ドアなどノックせずとも、壁から自在に入室できる。
そんな法外な訪問者を、夕ウタは宙に浮きながらわかりやすく顔を顰めて見下ろしている。
「…生憎だがね。此方は今、君のようなちびっ子を相手にしているくらいの元気はないんだ。出直して来るが良いよ」
「ぬぁんだとぉ?相変わらずの頭の高さだな!」
そんなマレオの売り言葉も彼は買わず、ただ体育座りになって訪問者が退出するのを無言のまま待っていた。顔は暗く影が差し、憔悴している。
「ふん、そんなことしたってちっとも可愛くねぇよ。…花の一つを引きずりすぎだろ」
「…君は薄情なことを言う」
「はん、何が薄情だ」
「薄情だよ。身体も小さきゃ器も小さい…」
「元気なくても減らず口はなくなんねぇんだなホント…」
肩をすくめて、やれやれとマレオは息を吐く。ずかずかと進んでいき、ベッドにどんと突っ込み、大の字になる。ちょうど夕ウタの真下で、二人の目線が上から下に、下から上にぶつかり合う。>>359
「磯臭くなるからやめてくれない?」
「だが断る。…アインスのヤツ、律儀だから言ってないんだろうけれど、俺様にゃぜぇんぶお見通しよ」
「そうかい。なら、君は此方の杜撰さを嗤いに来たのだろうね」
「あぁん?」
「…此方は、リデル君の育て方を間違えてしまった。大切に、愛情深く育てたつもりだった。だから早く育って、花もつけてくれた…でも、それは勘違い。此方の愛は、リデル君の命を縮めてしまったんだ」
「…寿命が来たのは、自分のせいだってか?」
「…………あぁ」
彼は寿命を知り、リデルの寿命がこんなにも短くなったのは己のせいだと述懐した。そんな男の様子を見て、マレオは寝返りを打って横向きになり「だとしてもよ」と言った。
「だとしても、本当に愛のある者なら、大切なヤツの亡骸に縋り続けるなんてことはしないぜ。丁重に弔うってのが流儀だ」
「此方は無宗教だ」
「そういうヤツでも、だ。それか或いは、お前の愛ってのを貫くか、だな」
「貫く?」
「そ。育てて来たのと同じよーに、リデルちゃんに。そうすれば、神様も叶える気になるかもだぜ?俺様とか!」>>360
「誰が、君の力なんて…」
「おっと!もうこんな時間だ!サ◯エさんが始まっちまう!じゃあなーお前のベッド固かったぜ!」
夕ウタが反論を言い切る前に、そう言ってマレオは飛び起きて颯爽と壁を抜けて出て行った。部屋は静まり返ったが、ベッドのシーツの上には、あのちびっ子がいたことを証明するようにくっきりと小さな皺が残っていた。
「誰が、そんな…」
マレオの出て行った壁を眺め、ぶつぶつと呟きながら、それでも夕ウタは思うところがあったのか体育座りをやめて窓際に泳いで向かう。そこには、月明かりを浴びながらもう随分と項垂れて小さくなったリデルがあった。
弔う────具体的なやり方は知らないが、それをした方がリデルのためなのだろうか。生木は火に強いが、枯れ木が燃えるのはあっという間だ。お焚き上げ、とも言うらしい。
だが、夕ウタの心は火に焼べようという方へは向かわなかった。代わりに彼は、徐に中空を蹴り、小さなじょうろに水を入れ、初めて花にやった時のように、優しく撫でるように注いだ。土は、初めの時とは違い月明かりを伴ってしっとりと濡れた。
これが何の意味になるのか、それはわからない。だが水を注いだその一瞬、月明かりを受けたその一瞬、彼の目は、リデルが生きているように感じた。或いは、生き返ったかのように。土を触ると、水気を孕んだ土の中に、何かの温もりがあったような感覚を覚えた。>>361
◇◇
「ベンリ君、ベンリ君、ベンリ君!」
徹夜続きの未明。アインスの部屋のドアを、明るく忙しない声と共にしきりにノックする者がいる。「ベンリ君」などという不名誉なあだ名を当人を前にして声を張り上げて言う男なんていうのは、アインスは一人くらいしか知らなかった。
「僕はアインスですよ…夕ウタさん」
「別に、どっちでも良いじゃないか。この夕ウタが呼んでいるのだから…それよりも、見てくれよベンリ君!」
ぐいっと眼前に何かを押しつけられる。キャメル色の鉢、深みのある茶色い土、すっかり枯れ果てたリデル────その横にある、小さな緑色の若芽。土中から出てきたことを示すように、爪ほどもない大きさの葉には湿った砂の粒が乗っている。
「おぉ、これは…」
「そうだとも!これは、凄いことなのではないか?寿命が尽きついに枯れ果てたリデル君だが、その命がまた芽吹いているなんて!魔術の国は、不条理だけではないのだ!アリスも、何も悲嘆に暮れるばかりではなかったように!」
一時期この世が終わるとなってもしないようなほどの落ち込みようを見せていた男とは思えないほどに上機嫌に叫ぶ。徹夜明けにこの声量は正直言って身体が拒絶反応を起こしそうだが、彼の事情を知るアインスとしては、素直に彼の嬉しいという気持ちに共感し一緒に喜びたいと思った。>>362
「これはまさに、此方が優等生命であるということの証左なのではないかな、君もそう思うだろう?」
「いや、それは…」
「あぁこうしてはいられない、一刻も早くドルフィン・ニュースのブチヌキ号外一面に飾ってもらわねば!」
言うやいなや、夕ウタは空を蹴り廊下を駆けて行った。声はずっと張ったままでよく耳に響いていたが、最後は特にキーンと残響が続いた。この時間帯に叩き起こされ、あの声量で号外を要求される記者も中々に可哀想だ。それともワイルドハント騎士団が駆けつけたりするのだろうか。夜も明けぬこの頃にあれは設定を間違えた目覚まし時計以上の騒音だ。
何にしろ、これによって夕ウタは元気を取り戻し、前までのように人を散々に煽り、見下し、おちょくるようになった。密造酒を容認し、マレオと揉め合い、騒ぎを起こし、騎士団のお世話になる。日常はかくも自然に帰ってきた。新しく生まれた若葉「リデル2号」はドルフィン・ニュースのコラムにも載り、今も順調に成長しているという。>>363
◇フィサリア・ラズワルド────セレン・アイグレールへのインタビュー音声データ
「ふむふむ…つまり、あのリデルさんの成長速度や衰退速度は仕様であると」
「仕様というか…そういう生命ってことね。異常なくらいの生命力で、あっという間に咲いてあっという間に散り、また芽を出す。放っておくとどんどん芽が出て、滅茶苦茶になっちゃうっていう」
「それは怖い。夕ウタさんにそれを渡そうとしたのはどうしてですか?」
「単純に、向こうがほしいって言うから。大切にするって言ってたしね。アレは、適当に育てて放置したらいけないの。どんどん貪欲になる。けれど反対に、丁寧に慎重に育てれば、段々慎重にゆっくり育つようになる。育てる人の鏡となるの」
「だとしたら安心ですね。今日も彼を伺ったら、大切そうにしてましたから」
「そうね、この分だと、3号になる時には普通の成長速度になってると思うわ」
「それにしても、面白い花ですね。そうたくさんは出せないと思いますが」
「まぁ変異種だからねー。出すなら、もう少し育てやすくしてからね」
「それではこの件についてはこれくらいで。次に、あのブルーリンゴについてですが」
「あぁ、アレね。アレは、この前流れ着いた謎の青色人面カブにインスパイアされたものでね────」すいません、新キャラできたんで投下していいっすか…?
空気読めなくて本当に申し訳ないと思ってますよくてよ付いたんで投下しますね…
【氏名】巽 剛(たつみ つよし)
【性別】男
【年齢】40歳
【出身】日本
【身長・体重】190cm・98kg
【肌色】肌色【髪色】黒【瞳色】坊主
【外見・容姿】坊主のイカつい大男、パッと見カタギには見えない
【令呪の位置】胸筋
【属性】地
【魔術特性】硬化
【魔術回路】質: D量: C編成:正常
【起源】抵抗
イメージカラー:茶色
特技:利き酒
好きなもの:飲み会、賭け
苦手なもの:頭の固い奴
天敵:ワイルドハント騎士団
【所属】秘海集積船 食糧店「巽商店」店長>>372
【魔術・特殊技能・特性など】
「漢気・鋼ノ魂」
自身の肉体をダイヤモンド並に硬化させる。それだけ。
しかし、胸筋で受けるだけで日本刀を砕く事が可能と滅茶苦茶硬く、後述する船に入るまでの経歴は大体これで魔術と気付かれない範囲で暴れてきた。
【礼装・装備など】
無し。男なら拳一つで勝負せんかい!!とはよく言ったモンよのうとは本人の談。
【人物像(1)】
秘海集積船の精肉や菓子、飲料等を扱う食料品店、「巽商店」の店長。と本人は自称するものの店員は彼しかいない。
関西弁を話す気さくなおちゃらけたおっさん。一見死ぬ程ガラ悪いが性格は凄い陽気な三枚目。テンションもかなり高くなったりするおもしれーおじさん。とはいえ漢気が誰より強く、問題児を決して見捨てない一面もある。
しかしワイルドハント騎士団に警戒されている。「こっそり不良達を集めて飲み会してる」「賭け事してるっぽい声が聞こえた」等の噂もあるが、その真相は…>>377
売られるのかと思って身構えていたら、意外にもそんな事はなく、剛はある治安の悪い港町の用心棒として雇われる事となった。
そこで、かつての自分の様な不良達を見て彼は思った。
「ああ、こいつらはかつての俺と同じやな」と。
故に彼はボコった。ボコって助け、導き、更生させた。
そんな事を繰り返し、その町が平和になった後、再びその男が現れた。
その男の正体は集積船の通信室のメンバー。
船の停泊する港町の治安を何とかする為に剛を雇ったが、その強さと心変わりを認め彼は提案する。
「そのお前の体、そして心の強さを活かせる場所があるんだが来ねえか?」
斯くして男は学園に入った。
そして紆余曲折あった末、彼は船の食品輸入を受け持つ事にし、裏では不良や問題児達を更生させる、ワイルドハント騎士団とは少し違う謂わば「影のボス」になったのである。>>378
集積船に所属するにも、様々な背景の者がいる。
不良、周囲から浮いている者、周りに馴染めない者。学園という物が存在する以上、あらゆるはぐれ者が存在する。それはこの秘海集積船でも例外ではない。
彼は、これらの生徒に特に親身になる。決して彼らを否定せず、そいつの話を聞き、自身の飲み会に誘い、不良の仲間を作らせる事で心を開かせていき、最終的には学園に馴染ませる様に計らっていたのである。
彼は、食料品店の店長であると共に、同じ不良の様な者の先達という事でこれらの生徒達を纏め上げている番長の様な、或いは問題児のカウンセラーの様な役割を持っているという事である。
飲み会の噂は事実だが、決してヤクキメたりする等の事をしている訳ではない。彼自身の保存した食料を解放したりゲームしまくったり競馬見たりとパーティーの様な事をしているのだ。
故に船の不良の殆どは彼によって更生し、他人に危害を加えない存在となっている。
彼は船の居場所の少ない者達にとっての「影のボス」となっている。ある意味ではこの男も船の抑止力なのかもしれない。
とはいえ飲み会で多少ギャンブルしたりビール飲んだりはしている。少しこの辺りはよろしくないとは思われているが「この程度なら問題ないやろ、必要悪ってモンもあるやろがい」と返されている。
故に剛を総評するならば、ヤンキーの為のヤンキーの様な、ヤンキー専門カウンセラーの様な物。多少ガラ悪く、未成年ビールを許容する等のアレな所もあるが根は仁義に厚い男である。
ワイルドハント騎士団には少し警戒されているが、結果的に孤立したり浮いていたりしてる男達に居場所を作ってやれている訳なので黙認されている。それはそれとしてギャンブルとか酒に関してはアレなのでよくル○ンと銭○の如く追い回されている。>>379
台詞例
「オラ、今日は飲めや!!皆飲んで食って騒ぎゃここの奴らは皆仲間やで!!」
「…おう、よく聞けや。確かにおめえは過去に何かあったんかもしれん。でもな。後ろばっか向いててええんか!?前向けや前!!後ろ向いて走るボケがどこにおんねん!!そんなんしたら首折れるやないかい!!せや、正面向いて走るんや!!大丈夫や、俺がついとるさかいな!!」
「確かに俺の事は褒められたモンじゃないかもしらん。せやけどな…厳しく裁いただけで全部変わる訳やないやろ。傷付いた奴はな、特に、問題児呼ばれる奴らはな。俺の様に、例え悪や言われても、こういう目線で味方なってやる奴おらんとアカンやろがい!!」
【性格】
はみだし者ややさぐれてる奴を放っておけない性格。
かつて自身を更生させてくれた人のように、自分に自信が無くなってる奴を救おうとする。
多少アウトサイダーな部分はあれど、基本的にはいい奴。
【役どころ・コンセプトなど】
三枚目面白おじさん。或いは不良生徒達を纏め上げる情に厚いリーダー。>>374
おー、ホントに綺麗に纏めてくれた……。
>隻腕になった腕に新しく移植された腕が風花ちゃんの腕を元に作られたもの
んーそっちはなさそうですね。椿さんはそういう流れならWASPになっても腕の根本治療?は拒否すると思うので。
「自分と同じ境遇だった皆を、自分勝手に見捨てようとした戒め」みたいな。磁力で生活の補助は出来そうだから余計にそういう思考になりそう。>>390
ほな、時間になったら投下するでー。
チャイナタウン。
汎人類史同様、第二次世界大戦後に治安上の問題から移設されて現在に至る。
配達を終えたカドックとペペが、すぐ近くの銀行の駐車場で雑談していた。
「その時は『臨時雇用』って言って適当に誤魔化したけど、やっぱりペペもそれは聞かれた?」
「聞かれたわね。私も適当に誤魔化したわよ。……それにしても、あちこちから銃声が響いてるわね」
「銃犯罪への反撃で被害者側も派手に撃っているって客から聞いたけど……」
やたら銃声が響き渡る状況に、2人は次第に呆れ始める。
それから10数秒後にようやく銃声が途絶えたので、そろそろビーチェスに戻ろうと思った矢先であった。
爆発音が轟く。>>391
「うわっ!?」
「何事!?」
爆発音が発生した方向に視線を移すと、チャイナタウンから大量の煙が上がっているのが見える。
嫌な予感がした2人は、慌ててマシンのエンジンを掛けて、爆発が発生した地点へと向かった。
数分後、2人が到着した時は、既に現場は騒然となっていた。
先程の爆発で建物が半壊しており、隣の広場にも瓦礫が散乱している。
野次馬の中に、たまたまカドックが担当した配達先の内の一つに勤務している人がいた。
その男性は、カドックを目にして慌てて話しかけてきた。
「さっきの新入りの配達じゃないか!」
「一体何が!?」
「ギャング同士の抗争だよ! ここに入ってたテナントの常連と敵対してた奴らが、爆弾投げ込みやがったんだ。巻き添えで広場の屋台村も滅茶苦茶だ!」>>392
その人物は怒りを滲ませながら説明してくれた。
周囲が騒然としている中、その内の一角で怒声が響いている。
よく見ると、野次馬の一部が数人の如何にも堅気ではない見た目の不審者達を集団リンチしていた。
「犯人連中はあそこで袋叩きにあってるが、かなりの怪我人が出ちまったよ……」
男性がぼやき混じりに説明した直後、駆けつけた警察官達が野次馬を掻き分けて来て、犯人達をリンチしていた人達をなだめる。
彼らが大人しくなったのを見計らい、警察官達は犯人達を逮捕。
警棒で背中を殴打しながら連行して行った。
「……」
一連の光景を目の当たりにして、カドックは思わず絶句する。
「犯人達の自業自得とは言え、えげつないわねぇ」
「ああ」>>393
ペペの言葉に、彼は同意するしかなかった。
っだが、いつまでも固まっている訳にもいかない。
「広場の方に行くわよ。救助活動と応急処置の手伝いぐらいなら出来るかもしれないわ」
「そうだな」
2人も、騒ぎの渦中に足を踏み入れた。
広場の屋台村では、怪我人達が応急処置を受けていた。
幸いにも死者はいないが、重傷者は多い。
中には、出血多量による失血死の危険性がある者もいた。
そんな負傷者達に、ピンク色の髪をした小柄な女性が何かを飲ませている。
その何かを飲んだ怪我人は徐々に出血の勢いが鈍り、表情も和らいで動かなくなる。
「重傷の人から優先でこのスープを飲ましてや! 応急処置レベルやけど、止血と鎮静の効果があるさかい」
その女性は2人の知っている顔であり、彼女の発言を聞くやカドックとペペはすぐ隣で横たわっていた、一目で重傷と分かる人を担いで駆け寄る。>>394
「重傷者、連れて来たわよ!」
「ドリーンさん。まだスープはある!?」
彼等の声に、小柄な女性……ドリーン・ウーは振り向く。
そして、彼女もまた2人を知っていた。
彼女はこのタイミングでの再会に驚いたが、すぐに担がれていた男性に視線を向け、スープの入ったレンゲを口元に近づける。
「自力で飲めそ? 可能なら口を開けてや?」
男性の意識はまだあるらしく、小さく唇を開く。
それを見たドリーンは安堵し、レンゲを使って少しずつスープを流し込む。
すると、男性は喉を鳴らし、ゆっくりとだが飲み始めた。
小鉢一杯分のスープを飲み終え、男性は静かに目を閉じる。
直後、表情が和らぐと同時に出血も急速に止まっていく。>>395
「グッドタイミングで来てくれたなぁ。まだ怪我人はおるさかい、自分で動かれへん人を優先的にこっちまで運んでや!」
「了解!」
「任せてちょうだい!」
カドックとペペは、自力で動けない重傷者達へと駆け寄っていく。
ドリーンも比較的傷が浅く、自力で動ける人達にスープを配っていった。
時を少し巻き戻して、ビーチェス。
さそっくゴルドルフ達が日替わりランチの仕込みを始めていた。
揚げ出し豆腐用にあらかじめ下茹でした木綿豆腐を、ゴルドルフとグレゴリーが丁寧に、それでいて手早くカットしていく。
中華包丁(※現代中国語だと『菜刀』が正式名称らしい)で器用に豆腐を切っていくグレゴリーを見て、ゴルドルフは内心でしきりに感心していた。>>396
(……ふむ。あの形状の包丁をああも簡単に使いこなすか……。プロフェッショナルのなせる業、といったところだね)
そんなことを思っていたら唐突に声をかけられる。
「副所長! 手、止まってんぞ!!」
「え? あ、ああ、すまんな!」
ゴルドルフが思わず手を止めてしまったの、を察知したかのようなタイミングだった。
慌てて作業を再開するや、すばやい手捌きで豆腐を処理していく。
それを切り終えたら、今度は揚げだし豆腐用のつゆを作る作業を一切手抜きせず丁寧かつスピーディーに行う。
2人とも一切手を抜かず全力だ。
これが済めばランチタイムの仕込みは全部終わるため、2人の作業速度は増す一方だ。
一方、プリシラもデザートの準備をしており、パティスリーでは出来ないメニューとあってか随分と楽しそうである。
「いやー、皆さんのおかげでいつもよりずっと早く仕込みが終わりそうですよ」
料理長が呑気そうに、感謝の気持ちを込めて呟く。>>397
タイミングよく揚げ出し豆腐用のつゆも完成し、プリシラの担当している作業も10分もかからないだろう。
「力添えが出来たなら何よりですな。私も久しぶりに思う存分腕を振るえました」
ゴルドルフも機嫌よく返す。
その直後、外から爆発音が聞こえてきた。
どうやらまた何かトラブルが発生したようだが、料理長は不気味なぐらい冷静ながらぼやく。
「まーたどっかのギャングが車か雑居ビルを吹き飛ばしたな! いつもの事だけど危ないったらないよ! 全くもう……」
厨房にいる者達の大半は、リアクションがこのようにちょっと迷惑がっている程度。
絶句していたのはゴルドルフ達、カルデアの面々だけだ。
ビックリし過ぎて何もいえなくなっているゴルドルフの代わりに、グレゴリーが尋ねる。
「いつもの事?」
「そうだよ。全世界共通の日常さ。銃社会が世界中に満遍なく義務付けられてる弊害でね。ま、そのおかげでこっちも護身用の銃を簡単に買えるけど。一長一短だよ」
「銃規制の話とか、そういうのはないんですか?」>>398
あっけらかんと答える料理長。
実際、彼の言う通りなのだ。
この異聞帯では、世界中で銃撃戦が日常風景となっている。
犯罪者が汎人類史よりも軽々しく銃を凶器に選ぶため、犯罪発生率自体は実を言うと汎人類史と対して変わらない。
だから警察も民間人も『そっちがその気なら』の理屈で重武装に走る。
銃規制の検討を提案する声は昔から時折出ていたが、既に全世界が銃社会化しているのもあって「犯罪者がそれに従うわけ無いだろ」といった反論の声の方が多く、結果として実現には至らなかった。
そのせいで、世界中どこでも西部劇レベルの銃撃戦が必然的に発生してしまうのである。
「それにしても、毎日のようにこんな騒ぎが起きているのか……」
「ワールド・ストレンジャーは大体ゴルドルフさん達と同じリアクションをするね。パツシィはすぐに慣れたけど、ゲルダとアーシャは今でもうなされる事、あるんだよ。時々学校でカウンセリングも受けてるし」
世間話感覚な料理長の言葉を聞き、ゴルドルフ達は改めて衝撃を受けた。
その時、再び爆音と悲鳴が響き渡る。
今度はかなり近い場所だ。
「今度は店の前か!?」>>399
ゴルドルフが反射的に厨房から出ようとした直前、ソフィが慌てて厨房に入って来た。
「店のはす向かいでギャング同士の抗争です! マシュとチョーシチローさんが止めに行きました!」
店の外。
そこではまさに修羅場が展開されていた。
数台の車が燃え上がり、凄まじい銃撃戦が繰り広げられている。
銃弾が飛び交い、怒号と罵り合いが入り乱れ、血飛沫が舞う。
それを止めようと抗争中のギャング達の間に割って入ったのは、マシュとみつである。
両者、ウェイトレス服のまま。
マシュが大盾で銃弾を防ぎながら相手を殴り飛ばし、みつが二刀で得物を斬り捨てながら相手を蹴飛ばす。
数の差を物ともせず、2人は次々とギャングを戦闘不能にしていった。
「お、おい! お前ら、何者だ!」
ギャングの1人が、震えながら銃を構える。>>400
だが、その時には既に無事だったのはその男だけであり、マシュとみつが同時に攻撃してきた。
「「ウェイトレスです!」」
盾による殴打と、飛び蹴りを同時に食らったそのギャングは、そのまま昏倒して動かなくなった。
「これで全員ですね。まさかここまで大っぴらに銃撃戦をやるとは……」
「ここに流れ着いてから月日が経ったので慣れはしましたが、見ていて気分のいい物ではないですね」
マシュが呆れ顔で呟く傍ら、みつは同意しつつもこの異聞帯の日常に慣れたと言わんばかりに平然としている。
これは生前の内に『場数』を踏んでいたのが大きい。
江戸の闇に潜む悪人退治をしていたみつにとって、命の危機に晒される事など当たり前の自体であった。
当時の倫理観や道徳上の都合もあってみつには、むしろこういう状況の方が馴染み深いのである。
マシュも彼女の態度を見て、価値観の違いというものを地味に感じ取った。
そんな2人を、いつの間にかスーツ姿の2人組みの男が少し距離を取ってから望遠鏡を手に観察していた。
年齢は20代後半ぐらいだろうか。
中肉中背といった感じの、如何にも金持ちといった感じな身なりが目を引く。>>401
「かなりの腕っ節だな。マシュ・キリエライトも中々。にしても、別件で捜索を一時中断してる時にカルデアと合流するなんてな」
「見つけたのも事実だよ。タケチヨに電話するから、見張りは頼むね」
そう言ってダークオレンジの髪をしている方が、公衆電話の受話器を取り、小銭を入れてボタンを押す。
黒髪の方は引き続き、鋭い目つきでマシュとみつの様子を見張っていた。
「もしもし。ミズーリのセントピーターズバーグ。噂の人、本当にいたからその報告で。紫の目に、4.5フィートも無い背丈のとんでもなく強い女。ダウンタウンの小さな食堂で働いていたよ。ニューヨークに来てもらう? いいの? なら急いだ方がいいと思うよ。こっちが別件でしばらく離れてた間に、カルデアのみんなが合流したから。エイベルさんがOK出してくれるかどうかが気になるだろうけど、問題ないよ。てか、こっちに来かねないと思うね」
ダークオレンジの髪の男は、ビーチェスの方を向きながら通話を続ける。
黒髪の男共々、悪巧みをしているのが分かる不敵な表情をして。
「今使ってる電話のとこまで行く途中で、チャイナタウンを横切った時に運よく見つけたから。ドリーン・ウーを。了解。そっちの予定が決まったら、ビバリーウィルシャーにFBIの人でも寄越してよ。ああ。それまで監視しとくね。トム&ハックに任せといて!」あ、398と399の間に料理長の「(銃規制なんて殆んど)無いよ」云々の発言入れなきゃあかんかったのに、入れ忘れてた。(吐血
>>366
いい話だった…
タウタの変人っぷりを描写しつつあちこちの船員たちも登場して、かつ流れは綺麗なのがいい…
それにしてもベンリくんて。実際便利ですけども!
>>368
今のところは第三級の候補……くらいですかね
異能を日常生活を送るだけなら使うことはないし、『船』に対して害意があるわけでもない一人の学生なので
ただムジカ本人が異能を積極的に使おうとしてる、もしくは使って被害を出しているなら第三級確定。被害によっては第二級もありえる、という感じです
>>381
影のボス……影のボスかぁ……
この不良やはぐれ者というのは学園近辺に限るものだと考えていいのでしょうか?
『船』全体の後ろ暗い者たちのまとめ役ということなら待ったをかけたいところなのですが……>>408
質問1.名前と年齢と性別を教えてください
「大鳳京介、21歳。性別は……見た通り男だ。何故間が空いたのか?諸事情で女性に変装することがあってな。自分が男に見えるか客観視したまでのこと」
質問2.身長と体重を教えてください
「身長は192cm、体重は90kgだ。この体格でどう女装していたのか不思議そうだな。企業秘密、だ(しー、と人差し指を立てる)」※1
質問3.血液型と誕生日を教えてください
「血液型はAB型で誕生日は9月20日。俗に言うクリスマスベビーというやつだ。幼心にこの言葉の意味を知った時は────この話は止めようか」※2
質問4.好きな色 自分を象徴するような色はありますか
「黒だな。他の色を塗り潰す闇の色だ。こう言うと厨二病くさいが実際黒魔術を扱うのだから仕方ないだろう」
質問5.特技はなんですか
「こう言うと不思議がられるが指パッチンが得意だ。なんなら、トルコ行進曲でも奏でようか?」>>409
質問6.好きなものはなんですか
「白米だな。ご飯に合うおかずと共に炊きたての白米を食べるのは最高だ」
質問7.嫌いなものはなんですか
「これは個人的な趣味趣向の話だが、豆ご飯を初めとした米と具を炊き込んだものはうちでは作らない」※3
質問8.天敵とかいますか
「そうだな…仮に誰かと恋仲になったとしたら惚れた弱みには敵わないかもしれないな」
質問9.属性について教えてください
「虚数属性。特に俺のものは闇属性とも言われていて光を奪い、蓄えることに長けた属性だ。
ピンと来ないか?そもそも虚数属性とは“ありえるが、物質界にないもの”。灯りを落とすと暗くなるが暗闇という物質は存在しないだろう。そういうものだ」
質問10.所属組織はどこですか
「特に所属している組織は無い。無いが、懇意にしている人物は多岐に渡るな」>>410
質問11.令呪はどこにありますか どのような形ですか
「右手の甲にある。形は…何だろうなこれは。三日月と、太陽だろうか」※4
質問12.貴方の外見について自由に話してください
「手前味噌になるが美形の部類だとは思う。幼い頃から父と母のいい部分を上手く受け継いでいると言われてきたからな。………顔だけはいいんだ。あの男は────」
質問13.ざっくりとあなたの性格を教えてください
「よくクールだ、とか落ち着いている、などと言われるが努めて沈着冷静に振舞っているだけで本当はただの妹思いのお兄ちゃんなんだよ。
────友人が言うには天性の人たらしだそうだ」※5
質問14.どのように生まれて 今までどんなことがありましたか
「そうだな────すまない、色々あり過ぎてどこから話せばいいのか分からない。だがそうだな。わ「兄とは妹を守るもの」という母の遺言は俺の生きる指針になったな」
質問15.聖杯戦争中はどのようなことをしますか 使う武器や魔術なども自由に話してください
「魔術師らしく工房を構えてサーヴァントをサポートしようと考えている。戦闘になればこの黒い液体の出番だ。こうして硬質化させて武器や鎧にして戦うのが主流だな」※6>>411
質問16.聖杯にかける望み あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください
「一族の悲願達成の一助となればと思っているがもしそうでなければ……藤原秀郷の無尽の米俵でも貰おうかな」※7
質問17.親しい人間について自由に話してください 空欄でも構いません
「自慢のように聞こえるかもしれないが俺は友人が多くてな。そうだな…よし、あいつの話をしよう。朽崎遥という魔術使いの話だ。家同士が近かったこともあり朽崎が魔術師として在った頃から仲良くしている。
ここだけの話、初めて会う前に親から朽崎遥の名を聞いた時は黒髪のお姉さんを想像したものだ。実際出て来たのは野郎だったがな」
質問18.自分のサーヴァントをどう思いますか、もしくは理想のサーヴァント像について教えてください 空欄でも構いません
「意外な縁というものを感じた。具体的には俺が彼の子孫だと聞いた時は驚いたものだ。性格や能力面での話なら相性がいいと思う。あとは俺がどれだけ魔力を都合できるかといった所か」※8
質問19.自分にモチーフなどはありますか
「モチーフか…そうだな。自分が考える『理想の兄貴像』或いは妹を守れる『強い兄貴像』を目指している。実際に出来ているかは分からないがな」
質問20.なにかこちらに質問はありますか
「特に何も、というのも味気ないから一つだけ。何か生き方の指針となっているものはあるだろうか?自分の中で一本貫くべき筋を通す生き方は人生を豊かにしてくれる。以上だ」>>412
※1 ジェスチャーとほんの少し表情を和らげることで初見の威圧感を軽減する小技
※2 クリスマスベビー云々はこの手の話題の時の定番ネタ。小さい頃シモの話を知って気まずくなったことを匂わせて人間味を演出。
※3 先に個人の意見だと断っておくことで反対意見を持つ相手との対立を避ける、明確に拒絶するのではなく遠回しに話す。
※4 ちたんさん作の令呪、『月食と日食』を参照
※5 普段は“兄”とか言うけど少し笑みを浮かべながら“お兄ちゃん”と口にすることでギャップパンチ。脹相効果とも言う。
※6 実際は工房には身代わりを立てて自分はあちこち転々とするし礼装の生物特攻については伏せている。対戦相手が見ているかもしれないのでインタビューでブラフを撒く。卑怯?自由に話せと言った。
※7 冗談を言うおもしれー男…に見せかけて実は本気で言ってたりする。美味いお米食べたいじゃん。
※8 サーヴァントは雑賀孫市を想定。子孫云々は孫市の口から語られた先祖オードリーについて。夜ごろに戻って来れたら上で挙げてた闇医者のキャラシだけ置きにくるかもしれません
今後出す可能性が出てきた……なんかこれ「私を納得させてみろォ!」的な挑発っぽくも見えるな……
いえそんなつもりはちょっとしかないんです>>423
…待ってます!……………………セーラちゃんの服飾デザインを具体的に形にできる方はいらっしゃらないでしょうか?(小声)
思ったより早く終わったから貼るね
【名前】マノン・シェリー
【性別】女
【年齢】24
【身長・体重】167cm・53kg
【国籍・出身】ヨーロッパ某国
【所属・役職】
【趣味・特技】献血・外科手術
【好きなもの】奉仕、内臓系の焼肉
【嫌いなもの】おせっかい
【容姿】手入れのされていないぼさっとした栗毛を後ろでまとめた姿。大体どこかしらに包帯を巻いている
【魔術属性】水
【魔術回路】質:EX 量:C 編成:異常(異常に潤沢であるにも関わらず、自発的な使用が困難)
【魔術系統】強化(自己)
【代数】初代
【魔術特性】自己再生
【解説(魔術)】
魔術回路の性質により自発的に魔術を使うことは極めて困難に近く、彼女の場合は先天的な配合操作により付与された驚異的な自己再生能力以外ではかろうじて初歩以下レベルの基本的な身体強化が使えるのみである。
その代わりと言うべきか再生能力の方は凄まじく、脳幹以外のほぼ全ての部分において完全に切除された状態からの回復が可能である。理論上の話をするのであれば首だけになっても時間をかければ再生可能。
また、改造によりその身体のパーツの全てが他者に移植した際の拒絶反応が極めて少ないように設定されており、これを利用し自身の内臓を売りまくることで生計を立てている。>>427
【解説(人物)】
彼女の血筋の元を辿れば東南アジアを起源とする「その肉体の全てが極めて良質な魔術触媒となる」一族へ辿り着く。彼女の先祖にあたる人物は大航海時代周辺の西洋諸国の世界進出に伴いその性質を広く発見されたその一族から魔術触媒として誘拐されてきた者であり、より長期にわたり効率的な運用をするために繁殖を試みられたのがその起源となる。
そんな環境で誕生した彼女も当然実験動物として製造された者であり、合成生物の大家である彼女の主家により「より丈夫で使い回せる実験動物」というコンセプトで複数の生物の要素を付加されて生まれた。
幼少の折は「育てた獣を自ら処分する」という一族の基礎的な心がけを学ばせるための教材として次期当主の助手として運用され、年齢が一桁の頃から生物の解剖から自己の親類にあたる実験動物の解体まで多種多様な技能を身につけさせられた。
全ては、彼の新当主就任と共にその最初の実験素材として使用されるためである。
しかし、ある時新当主となった男により一族の新たな方針が布告された。
その中には、実験動物としての人間の製造とその運用の風習を止めることも含まれていたのだ。
実の所それは非人道的な魔術師の一族に突如人権の概念を理解する人間がポップしたということではなく、単純に思いを寄せる幼馴染を死なせたくはないと言うだけのエゴであったのだが……
「からだも、声も、わたしに好きになれる自分のところなんてなにもないのに」
「こんなわたしでもなにかに使い潰してもらえるってことだけが希望だったのに」
「……わたしを、裏切ったんだ!」
……彼女の耳に、彼の言葉は一つも入って来なかった。
以後、他の個体共々解放された彼女は自己を正当に使用する術を模索し、最終的に闇医者として自己の一部を流通させることにたどり着き今に至る。>>428
基本的にはかなり(常人基準でも)話が通じる協調性を持つタイプではあるのだが、己の存在意義であると認識している「奉仕(概ね医療行為)」を拒否された場合のみヒステリーレベルでの怒りを見せる。
呪術医療にはあまり詳しくないが、幼少期からの仕込みの影響で人体工学と外科医療に関してはかなりの腕前である。でも無免許なので表には出られない。
技能的には他人をギリギリ死なない状態に保ちながら解体することも得意に入るのだが、彼女自身の性癖(あえてこの言葉を使う)に基づき他人を解体するより自分の腹を開く方が好きなのでそちらの技能はほとんど使用されない。
【台詞】
「……宗教的な事情?……そんなどうでもいい理由でわたしの奉仕を邪魔するんですかぁ……?許せません……」
「はい。わたしは少々特殊な混ぜ物でしてぇ……構成要素は……えーっと確かナマコだかアホロートルだかでしたかねぇ…?うーんちょっと思い出せないですぅ……」
「うるさいです。死にたいならわたしに治された健康な姿でわたしから見えないどっかに行ってから勝手にしてください」
「ところでご知り合いにお体の調子がよくない方などいらっしゃられないでしょうかぁ…………え?いない?……それは残ね……いえ、とても良いことですねぇ……」
「あ、ご無沙汰してますぅ。ところでなのですがこの間助手ちゃんからあなたが人間の肉を使って人形を作るとお聞きしたのですがわたしが死んだ時には是非とも材料に………え、なんで後退りしてるんですかぁ?おーい」>>429
【武装?】
・サキ(見た目は画像参照)
助手こと内臓を取り出す係。
正式名称は作業補助用自律型絡繰尾裂シリーズだが、マノンが覚えられないし発音もできなかったので普段はサキちゃんと呼ばれている。医療業務の補助を目的に貸与されたものであるが、普段は大体欲に任せてダイナミックリスカに励む雇い主に「いい加減にしやがれにございます!」とキレ散らかしている。
こちらはマノンに欠けている魔術・呪術的な観点からの医療行為にも長けており、主人からの「ともすればわたしよりも役立ちますよぅ。わたしなんてただの血と臓物のなる木ですようぇへへ」という評価をなんともいえない顔で聞いている姿がよく見られる。
最近の悩みは年1ペースで行っている帰省に雇い主が勝手についてこようとすること。
なお、彼女が助手となった経緯は「ある人体工学に長けた東洋の人形師の依頼を受けた際に報酬の現物支給として」ということになっているが、その裏にさる西洋の魔術師一家の当主のコネによる采配がなくもなかったりする。おかし!イカれた女描くの面白いじゃねえか!
これからもっとイカれた女の何か描こうぜ?
ドゥンドゥンやろうじゃねえか!キェーッ
たまにはチャラ男達を書こうとネタ考えてたらサーヴァントユニヴァースの話になって自然とガーディアンズオブギャラクシー!>>430
うへえ痛々しいというか治してもらうはずの側の方が心配になるような闇医者だぁ……
人付き合いの中で『じこさいせいが出来ない人から見たら自分のやっていることは糾弾されなくとも初見でギョッとはされる』みたいなことって理解できているのでしょうか?
それがあるとないでだいぶ社交性が違うと思うのですが
『結果的に再生するのなら痛いことはぜんぶ自分が肩代わりすれば善いのでは?』ってテーマはひとみのパートのリリでやってみようと思ってたものなので、似た能力の方向性で全然違う精神性が出てくると興味深いですね。
>>431
うわーい!!
>>433 >>434
うわーいうわーい!!! ありがとうございます!
ありがとうございますお師匠!!! イメージしてたものと非常に近くてかわいいです!!
そうですね、自分もセーラーの襟というかスカーフの結び方は二つ目の方が好みですね
>>435 >>436
ありがとうございます! 丈の長さや、たぽっと感で言えば『服に着られている感』と『その着られている感が可愛さの主』って意味でこちらの方がより近しいかも知れません
そうですね、自分も頭部は黒では無く内側に合わせてイエローの方が明るくまとまると思いますと思ってましたけど>>442見て意見の変更ですね
赤のほうがアウターと揃って良い感じですねワクチンの副反応が収まってきたので、こっそり瞳ちゃんの両親の設定投げますね。
黒須 芳雄
【所属】秘海集積船・海鍋給食センター
黒須瞳の父親で、『船』で料理人を勤めている。
魔術とは無関係の一般人であり、勤務していたレストランが経営難で潰れて路頭に迷いかけていた所、料理人を探していた『船』のスカウトを受けて乗船した。
大人数向けの料理を作る事と即興で献立を考える事に秀でていて、魔術に触れても動じない精神を持つ彼にはそれが天職であった。
寡黙で温厚、それでいて会話の聞き手としての能力も高い。
黒須 菜々
【所属】秘海集積船・ワイルドハント騎士団
黒須瞳の母親で、代々伝わる退魔の術を以てワイルドハント騎士団に所属している。
元々は日本のとある町で退魔士を営んでいたが、町の再開発に単を発した神秘の更なる減少や聖堂教会と仕事の奪い合い等で仕事は激減。
これも時代の流れだと受け入れつつも、他の生き方が思い浮かばなかった所で『船』のスカウトを受けて乗船した。
そして、死霊や魔性に対する強さや弓の命中精度等からワイルドハント騎士団に所属、狙撃や援護射撃を中心に活躍しているが最近は身体の衰えを感じる事もあり将来的には引退も考えているのだとか。
たおやかながらも芯は強く、筋を通す事を重視する。只今wiki内にサリアとヘイズを登録させていただきました~
ちなみにサリアはぶっちゃけると「無自覚なヘイズの駒(の一人)」 だったりします>>442
ローブの裾の長いのが何かしっくりこなかったので逆に袖の方を伸ばして代替としています
色が奇抜なことを除けば服のライン自体は大人っぽいふいんきですが中身はあどけない感じ>>458
陳腐さが薄れるかは分かりませんが、なんか()というなの意外性を付けてみるとかどうでしょうか?
可愛い!可愛い!凄く可愛い!凄く凄く可愛んんんんんんんんん!!!!(好きでもない他人を殺して我慢しながら)とか
(寡黙かつ機械的に殺し腑分けしながら)可愛い!可愛い!凄く可愛い!凄く凄く可愛んんんんんんんんん!!!!とかあーまとまってきたゾォ
見た目はもうガチガチの死霊系で全身にこれでもかというほど悪趣味なアクセつけているんだけどそれは自分の愛するもので構成されているんだ
耳にぶら下げている指輪付きの小指は初めて愛しいと思った人の指なんだ!!
愛しているからころすわけでころしてしまうのは悪い事だから背負っていくんだ!!!死霊系未亡人系!!!>>463
場合によってはおしゃれしていくの
人前に出る時はあんまりやりすぎない様にしてプライベートの時は全身に身にまとうの
愛する人や友人との悲しい別れ…っていうシーンは実は脳内で(愛おしい愛おしい愛おしい愛おしいありがとうありがとうありがとう)って叫んでるの>>465
ころすの楽しい!悲鳴大好き!とはまた違っててなんと言えばいいんでしょう
感極まる時あるじゃないですか、あれみたいな感じで感情がオーバーフローしてやっちゃう感じなキャラなんですよね
あまりにも可愛すぎて抱きしめちゃう!の延長線上みたいな
欲求そのものだから制御できない業みたいな深夜のこそこそ話
『海神』と『怪人』を作っていたわけですが、決して駄洒落を意識して作ったわけではないのです、偶然なのです。
シンジテクダサイくそお上手く言えない…推しを眺めている時の感情と言えば良いのだろうか
感情がわっと溢れてきて頭の中にいろんな想像がぶわっと飛び込んできてそれが言語にできずまとまらなくて気付くとんんんんんん!!!してるあの感じ!皆さんありがとう
愛の形を探しにいくトワ「じゃ、じゃあ、メロンテ号のロも漢字の「口」だったり…?」
夕ウタ「記号の「□」かもね?…や、普通にカタカナの「ロ」だけど」
というわけで皆さんご感想ありがとうございます〜!
>>369
いえいえ、自分もよく起こることですのでお気になさらず…
色々な人を動かせて自分も楽しかったです。その分不安も多かったけれど…不思議の国のアリスと夕ウタはどこか通ずるところがあるので、それを踏まえたお話を書きたくて…中納言ってヤツほんと不思議の国のアリス好きだな…
>>382
船のドタバタわちゃわちゃした感じを表現したかったので、そう言っていただけてとても嬉しいです…!多謝多謝…
>>383
マレオくんはボーボボなだけでない部分も出したくて…サリアさんは記者なので、折角だし!と!
なおこの後、リデル2号が芽吹いたのは自分のおかげだと揉めるマレオくんと夕ウタがいたとか…
>>385
今回は夕ウタ視点だから違ったけれど、実際我々からすれば夕ウタのがよっぽど不思議の国の住人なんだよねっていう…>>381
これは良いガラ悪おじさん…ここはあえておじさまではなくおじさん、いやむしろおっさんと呼びたい!()
程よいアウトローでアウトサイダーな集まりの場になりそうですね、巽会
>>404
うーんやはりアメリカ、やはり異聞帯、一筋縄ではいかない「日常」の繰り広げられる世界…
近代兵器やら銃器やらが主要な分、一層恐ろしさがある…
>>430
マノンさん外見すごくタイプだったけれどよもや助手のサキさんまで好みに刺さるとは…割烹着っぽい服とか、丁寧に荒っぽい口調とか可愛いですね…!
>>452
瞳さんの時も感じてましたけど、やっぱり良い人たちだ…それだけにどうしても不穏路線が浮かんでしまう自分がいる…
>>471
夕ウタ「ぐっ、実態に似合わない漢字を取ってきて…!それなら此方は、夕暮れの夕に優のウ、多のタだよ!」
レリック「どんぐりの背比べだな」
レリックは好きなだけツッコミ役にして良い…秘海集積船乗船法にも載ってる…()>>472
実際めちゃくちゃ大変だろうなぁと…まぁ血で言うなら緒十っていうもっと酷いヤツがいますが(血ですらない)。
夕ウタは基本頑丈で面の皮が厚い(ダブルミーニング)なんで今のところは無問題『c●●king simulator PRUFLAS!~衝撃のグリード・プティング~』
ロゼ「ウェインさんの『船』への引っ越し祝い、私たちで夕食でもご馳走しようかと思っているの」
プルフラス「良い案だな……ふむ!たまには我に(調理を)全て任せよ!」
ロゼ「そうね、(デリバリーを)たまにはお願いしようかしら」
というすれ違いから始まる船上ドタバタクッキング小話……(妄想)>>472
私はいいと思う(画像略)
イオネルから見たロイドはこんな感じです。
*ロイド・クラーク
学生時代のクラスメイト。初対面時には魔術に関わる者らしからぬ雰囲気を訝しんでいたが、乗船の経緯と肩に乗せられた小動物に興味をそそられ、交友を深めて行った。
『青』を認識した後も、交友は変わらず続いている。
「ああ、ロイドか。助かる(真っ青なイカスミパスタをテーブルに置いて右隣に座りながら)」
「この眼か?...君がアルマを見つけた時、きっとその双眸はアルマンディンが如し赤色に染まっていただろう。それと同じだ」
*アルマ
友人のペット。特筆して動物好きな訳ではないが、彼(彼女)の持つ神秘と不可思議さに惹かれたのかロイドの急用時には世話をする事もあったらしい。
『青』を認識したはやや避けられる様になった。
その眼で自らの正体を探られるのを嫌がったのか、それとも...
「アルマ、干し肉をやろう無添加の干し肉を」とりあえず船のギャグSS作るにあたって今回は女子でギャグ適正が暫定ありそうなムジカちゃん海月ちゃんジャスミンちゃんをメインにしようかなと思ってます
とか言って前カオスSS途中で折れた事あるし大丈夫かなと思いつつ制作してみます
>>476
アザス!!
自分は暑苦しいのかギャグが殆どの男なんでもうちょいバリエーション増やしていきたいなと思ってます…
やっぱほっこりしたSSのオチにギャグ持ってくるのはいいっすね
>>478
巽さんは学園の悪そうな奴は大体友達みたいなオッサン書きてえなと思ったら作ってました
巽会の雰囲気は簡単に言えばちょっとガラ悪い飲み会サークルみたいなモンなので割と平和です
それはそれとして丁半とかポーカーとかで少額賭博するのでレリックとかワイルドハント騎士団に「御用改めの時間だコラァ!!」されたりします
>>482
そういやメロちゃんって多少の物体になら変化できるって言ってたじゃないっすか
あれ実は調理器具にもなれるんすよ
メロ(勝ちを確信したドヤ顔)>>484
プルフラス「ッフーン!調理器具にはなれても、真心籠った料理が出来なければ無意味だぞ!!」
その後、具材と真心は魔力を帯び、宇宙よりの色を宿した名状しがたき落とし子のような「ソレ」が我々の目の前に実体と質量を持って、ああ!皿に!皿に!!
───文章は此処で途切れている。そういえば発表を忘れていた気がするので自作なFate/Lunaticの鯖鱒組み合わせカードを発表です。
セイバー:フォルカー・フォン・アルツァイ/迅龍とか
アーチャー:エルナン・コルテス/常世鳳蝶
ライダー:デイヴィ・ジョーンズ/刹那・ガルドロット
アサシン:パロミデス/ポルカ・ドラニコル
バーサーカー:カリストー/ジジェ
アヴェンジャー:塵塚怪王/裂月・C・ダークローズ・伊織&椿・スノウハミング
アルターエゴ:ルシファー(サタン)/朽崎遥
さぁて誰が最終勝利者になるか、張った張ったぁ!!ちなみに裏設定として「実験動物に名前なんてあるわけないので名前は家出てく時に本棚にあった本のキャラの名前つけたよ」というのがあるんですが本人が文学にあまり興味ないので名前の元ネタがアレっすわね
>>437
本人的には性癖を満たしながらお金ももらえるというお得な商売なんですわね
>>438
彼的には自分が殺さなくてよくなっただけ開始時点よりはプラスなのでセーフ(????)
彼女としても、まぁ手酷い裏切りなのは置いといても悪意じゃないのは理解してるから居座ってグチグチ責めるより出てって自分のしたいようにすることを選んだわけだし
>>441
世界線が変わったとしても人形作りたい欲は据え置きなので割と運命は収束するよ
実際画面外で西行ハウスの家政婦やってる個体もいるし
なおそれを言われた人形師の方は「いや現代なら人間の肉体と同程度の役割を果たせる人工の部品なんて作れるしなんでわざわざ献体を…?」と普通に引きました
>>446
一応自分の性癖が一般的に理解不能というか単純に絵面がキツいのは理解してるから外面は割と取り繕うしなんならお得意様意外に体質のことは言ってないけど、内心で言えば「お互い得しかないんだからいいじゃないですかいちいち文句言わないでくださいよ(半ギレ)」って精神で一貫してるので頑なに拒否するとちょっと漏れてくるよ
なので一見してみれば破格の値段で救済してくれるナイチンゲールじみた聖女(ナイチンゲール本人は善意からのモチベに基づくボランティアよりも報酬払ってその分しっかり責任をとってもらうべき主義なのは置いといて、パブリックイメージとして)なんだけど、素性はどちらかといえば淫獄団地 みたいな
>>478
サキちゃんは当初冷静にして完璧なレディスメイドのような態度を心がけていましたが、高機能自律絡繰として学習と自己改良をしていった結果この雇い主に優しく控えめに言っても聞かないという結論にたどり着きちょくちょく尊敬するお父様のような態度が出るようになりました
>>479
ぶっちゃけ性癖が「他人の役に立つと興奮する」だから比較的善サイドにいるだけでそれ以外だったら確実にシリアルキラーか悪の組織の幹部にいる器をしている倫理観ですねぇ……あーあと質問についてはイエス
医者キャラがいっぱい出てきて設定モロ被りしたらあれだから先にストックからうちにいるのを見せただけで別に船に乗せるとかではない
上で否定されてるので>>455
どちらかというと、人手不足になる度に、元々の機能を応用させて色々とやらせてる(この機能があるならこれも出来るんじゃね的なの)内に気がついたら出来るようになってたといった所でしょうか。
>>478
ぶっちゃけ両親自体、瞳ちゃんを『船』キャラにするまでは設定に名前だけ出てくる扱いだったので、特に不穏なのはないです。
>>486
サラリーマンとして家計を支える一般人の父て、加齢による衰えで徐々に退魔士を引退しつつも次代を育てる母というのが『船』キャラになるまでの構想だったので、その名残ですね。
父親を医者にする案も有りましたが、『船』一般人が働きやすそうなのはこちらかなと。
瞳ちゃんの台詞、どんなのが良いですか?よーし出来たァ。本当はもうちょっと来歴や過去も書きたかったけどとりあえずこれを見て採用なら詳しく書く感じで。それでは早速貼っていきます。
【氏名】ユーゴ・アシハラ
【性別】男性
【年齢】40代(外見年齢)
【出身】日本
【身長・体重】186cm・93kg
【肌色】色白【髪色】黒【瞳色】黒、時々赤
【外見・容姿】白衣を着たくたびれた雰囲気のおじさん。よく無精髭を生やしている。
【令呪の位置】天突
【属性】混沌・悪
【魔術系統】錬金術、????
【魔術属性】水
【魔術特性】混ぜる
【魔術回路】質:A+ 量:D 編成:正常
【起源】
【所属】秘海集積船・医務室
【称号・二つ名】医務室のおじさん、医療部門の責任者、『第二級特別監視対象』【魔術・特殊技能・特性など】
・錬金術
アルケミー。万物、物質の流転をテーマとする学問、魔術。体組織の代用物を錬成することで治療を行うことが出来る。
・????
緊急事態において錬金術では説明がつかない方法で治療を行う姿が目撃されている。────詳細は閲覧可能レベル【赤】となります。また、本人の意向で聖堂教会関係者の閲覧は不可です。
【礼装・装備など】
特に無し。強いて言うなら錬金術で作った魔術薬が少々。
【人物像】
ぶっきらぼうだが気さくでマイペースな良く言えば親しみやすい、悪く言えば威厳の無い人物。よく本を読んでいて不真面目な生徒にはいかがわしい本や漫画雑誌を、真面目な生徒には参考書を貸してくれる。
部屋の整理整頓が出来ず私室には本や資料が散乱している。しかし本人に言わせれば「何処に何があるかちゃんと把握してるから整理されてる」とのこと。実際ごみはちゃんとごみ箱に捨てられている。
医療に関しては真摯で怪我や病気の人間に対しては優しく接する等の分別はある。
魔術の介在しない一般的な医術も一通り修めており魔術を使わずとも治せる部分は普通に治療を行う。
最近足の臭いが気になっている。イメージカラー:白と黒のコントラスト
特技:オセロ
好きなもの:読書、散歩、若者との交流
苦手なもの:何も言わずに部屋を掃除されること、足の引っ張り合い
天敵:代行者、封印指定執行者、ワイルドハント騎士団
願い:死者蘇生
【一人称】俺、おじさん 【二人称】お前、お前さん、少年/少女 【三人称】名前呼び
台詞例(イメージCV平田広明さん)
「お前さんここは初めてか?俺はユーゴ・アシハラ。漢字は────忘れちまった」
「よっ、少年。元気にしてるか?うん、そいつは結構」
「せいぜい楽しめ若人。人生は短い。大人になると余計にそう感じるようになっちまうんだ」
「どけどけ。こういう時は大人しく医者に任せとけ」
「誰だ今「アシクサ先生」って言ったの。怒らないからちょっとこっちに来なさい」────《このデータの閲覧可能レベルは【赤】です》
────《閲覧には身分証明書の提示が必要となります》
────《提示確認が完了しました。閲覧を許可します》────悪魔崇拝[サタニズム]
ユーゴの使用するもう一つの魔術。悪魔祓いにより消えかかっていた名も無き悪魔をその身に宿している。
通例であれば精神が耐えきれず自壊するのが関の山であるがユーゴが取り込んだ悪魔が消えかけであったこと。そしてユーゴの「目的を達成するまで死.んでたまるか」という精神力により魔人化という形で生存している。
ただし元が消えかけの名も無き悪魔ということもあり力が強い訳では無い。具体的には寿命が伸びた代わりに退魔の力に弱くなった。
相応の贄を捧げればある程度の奇跡を起こすことは出来るため緊急時は自身の生命力を犠牲に治療を行う。この力を使う時は目が赤くなる。
【性格】
基本的には上記のものと同じ。違うのは倫理観が典型的な魔術師然としており目的の為なら他者を犠牲にすることも厭わないということ。
上記の能力と併せて危険人物と見なされていたが長い年月をかけて信用を勝ち取り監視付きで役職持ちへとなった。
他者を犠牲にすることも厭わないとはいえ進んでそうする訳では無い。あくまで彼の目的は死者蘇生。人の命を粗末にすることは本意ではない。そういや海月ちゃんのコスプレしてる所出してなかったな…つってもコスプレの絵だと誰か分からなくなるよな…
そうだ、量産型コスさせよう
となったのが発端です
p.s.普段のポニーテールの海月ちゃんを何も考えずに描くとちょっと目付きの悪い暗○教室の矢○ちゃんみたいになってしまうのは何故だろうペロッ…これは…ほのかに香る恋愛劇の匂い!
>>518
プの字「わーい!…………コホン、本来ならば食事など必要の無い身だが、そこまで勧められたならば粛々といただこう(シレッ)」聖杯戦争のメンバー情報解禁したけど、あまり言及されなかった……。
まぁ「おっウチの鯖鱒出てるやん!」がない自作メインだから、当たり前と言えば当たり前かもですが。
でもちょっと寂しみ!!fmこそこそ話
正直なところ色々女子キャラいるけど美和子さんが一番ドキドキする
ンンンンンンンンンンンンン!!!>>529
(ニコッ)多分俺はツインテール系が性癖なんだろうなと感じてきたこの頃
自作女性キャラ全員に何だかんだでツインテ差分作るマシーンになりそうで草生えますわよ
>>517
普段見せない様な可愛い格好で可愛いポーズして写真撮る時にニッコニコでダブルピースして乱入するマレオ氏ってのが思い浮かびまして…
プルフラス君はノリと勢いで入れました
>>519
何方が生存(いき)るか死滅(くたば)るかのデスゲームが始まる…!!
尚騎士団召喚されて強制終了なった模様
>>527
なんかのさなぎっすね
暇だったのでパロ見てたら「これ描いても違和感無さそうだな…」と思ったんで魔が差しました本当すいません
メレンゲッテナァニ?メレンゲッテナンダッッヨォッッ‼︎デッデッデデデデレレレデン「ナンカノサナギトカジャナイ?」京極さんにちょっと質問なのですが凌牙君って例えば学生同士で戦うトーナメントみたいなのがあって参加することになったらどんな感じになりますか?
>>533
そうっすね…
凌牙は仲間が俺のせいで傷付くのが怖いって奴ですがトーナメントとかであれば相手はあくまで「敵」だし手を抜くのも失礼、そして相手も覚悟してきてんなら存分にやっても問題無しって感じで全力で行きます
あと元々殴り合い位しか自分に存在価値は無いっていう考え持ってるんでその分殴り合いであるトーナメントである、なら存分にやれるって感じで割とガチオーラに溢れて活き活きしてます。普段のちょっと暗い他人寄せ付けない感じより少し素直になってるし接しやすくなってる(むしろこっちのが本来かもしれない)って感じです。普段巽会で関わってる不良仲間からも「今日の凌牙の奴、いつもと目が違うな」「完全に闘志で輝いてやがる」みたいな風に言われる位で多分ジャスミンちゃんから見ても普段より楽しそうに見える位燃えてます
ただタッグバトルだと割と仲間の安全最優先にしちまうんで結構弱体化します。その分周りを気にしないでいいタイマンだったらガチの学園上位クラスってイメージです
トーナメント風の台詞例上げると
「…手加減はしねえぞ。いや、できねえって言うべきかもな。こんな祭り、そうそう無いからな…!!」(試合開始前)
「悪いな…近接での殴り合いならこっちが上手だぜ!!」(有利な時)
「面白え…!!来やがれ!!」(敵に切り札使われた時)
「柄にもなく熱くなっちまったな…いい勝負だったぜ。」(終わった後)
って感じです!ぶっちゃけ真っ当な性格の医療従事者キャラでいこうとすると公式から出てる人たちに勝てないから作るの難しいって側面はあると思う
医師の神に現代看護業界の立役者だもの
まぁ私がギリシャ神優生思想所属のまんが世界の伝記で育った民だからそう思ってるだけかもしれないけどふと、「人に動物などの憑き物があるなら動物に人が憑くって例はないのかな」と思いました。植物でも良いですね
>>484
なるほどなるほど。競馬競艇以外でも普通に甲子園とかで盛り上がってそうですね。
そしてレリック、台詞もあって雰囲気が鬼の副長みたいだな…(小並)
>>486
夕ウタ「夕ウタだよ タウタじゃないよ 夕ウタだよ!
………まあ、辞書登録も面倒だろうし?此方の銀河より広い心で?タウタを尊称として採用してあげても…」
レリック「太々しい事言うぐらいならわかりやすくしとけ」
>>488
迅龍「とか」…?何か別の誰かがいて、その人に雇われてって感じかしら。それとも他陣営マスターと繋がってる…?
何はともあれ、私はデイヴィくん刹那さん陣営にI'm all in!
>>511
良いイケおじが着実に増えていっている…加齢臭を気にするイケおじでしか得られない栄養素がある…
経歴にはありませんが、願いの「死者の蘇生」って悪魔憑きなのもあって何か深い事情がありそうですね>>544
ふむふむ…そこまで行くと相当難易度高そうですね…
ご助言ありがとうございます!もしくは記憶の転写かな
馬とかイルカみたいなある程度の知能レベルが保証されてる生き物ならともかく一般的な鳥やネズミなんかの動物の脳が持つ容量で人間の記憶を受け止め切れるかってのが課題だけども>>511
悪魔憑きの船関係者ですか…
聖堂教会関係者×2に退魔家系の関係者と天敵が少なくない船にあって、人と接する回数の多い医療部門だと相当立ち回りとか強かそうですねとりあえず船の大食い大会ギャグSSは一旦保留にします
流れが上手く纏まらない上正直凌牙vsジャスミンでモチベがめっちゃ上がってるんで気が向いたらやりますすいません…
とりあえず洛陽も一旦ストップかペースダウンでリレーSS優先していきます
>>542
野球は絶対見ますね、巽のおっちゃんは絶対阪神ファンだと思います、というよりもう阪神ファン設定でいいやそうしよう
レリックさんと巽のおっちゃんは喧嘩する事多いけど何だかんだで仲良い奴らみたいな感じだと思ってます…
>>543
>見てみたいですね!ね!
海月ちゃんの絆レベル3か4位まで上がったら見れると思います…(割と早いとか言わない)
なんかのさなぎパロの絵面が意外と思い浮かんでしまう俺は多分末期>>546
あー、なるほど記憶の転写…面白い…
しかし、やはりそれにもかなりの難易度を要しますね…梟、とかも考えたけど現実的じゃないよね…
>>548
あらぁそうでございましたか…
ロイドさんのお師匠さん、楽しみにさせていただきます!(貪欲)
あっそっかゾォルケンいた…でも事例がゾォルケンくらいってなると余程だなとも思うなぁ。ありがとうございます!
>>550
おー、阪神!道頓堀…カーネルサンダースの呪い…のヤツですよね…?(野球にそもそも詳しくないので何とも言えない人)
お互い(特にレリック)立場があるってだけで、それこそ酒の席では普通に交流ありそうですよね。レリックにすれば、自分が上手く面倒見れない生徒たちに慕われてるって時点で、アウトサイダーな生徒を支えているって時点で騎士団として御用改めしても尊敬というか、いてくれてありがとうって思いはありますでしょうしちなみになんでこんなこと考えたのかといえば(色々空想するうちに閃いたというのもあるけど)一つ思いついた設定があってそれを実現出来る魔術とかを考えてて、途中で「いやコレ以前あった他様の案とちょっと…いやだいぶ被るな…?」となって、まあ少しこねくり回せば良いには良いんですけど、それだと却って薄味気味でそれこそ旨味の薄いネタ潰しみたいに感じて他にうまいこと回避出来るような筋道がないかなぁって思案の折にそもそもの魔術についてもっと骨組みしっかりさせようっていう、そういう流れですハイ
>>551
ごめん…ごめんなさいラニカくん…そうですよね死霊魔術とかガッツリその領分なお話ですよね。
楽しみにしとりますー!じゃあ凌牙の戦闘スタイル詳細投下します
鎖1本につきデカい拳1個作れると思って下さい
・基本的にはコスパの良い鎖4本+両手の手甲(一番オーソドックス)or鎖2本+手甲+錨の状態で戦闘する、ただ短期決戦とかだと鎖4本+手甲+錨とか予備の鎖4本も全解放とかやっちゃうけど多分今回はやらないです
・鎖は雷のマナで雷の手を具現化させる事と相手を縛る事が可能、この鎖は磁場とマナによって大体半径10m以内なら自在に動かせる
・錨は鎖をそのまま高火力高範囲にした代わりに少し発動の隙がデカくなった感じ、あと避雷針の様に周囲の雷のマナを集めて大放電を起こせる
・必殺ライトニングハウルは自身の拳(手甲)に魔力を全部ブチ込み拳の先にいる敵に大放電を局所的に放つ事ができる大技、大体敵を掴んだり至近距離で一気にブチかます感じ
大体こんな感じです>>561
リーダーっぽくはないと思います。ボブはともかくマグナムが鉄砲玉というか無鉄砲っぽく聞こえます。
よしジャスミンの話書けた。タイミング見て貼ります。居住区の一角、少々広まった部屋の中で二体の人形が音楽に合わせて踊っている。観客は一条海月とその使い魔メロの二名
『────(JASRAC)────』
「ぷにゅっ、ぷにゅーん♪︎」
「凄いね。動きも滑らかで本物の人間みたい」
「ありがとう」
人形を操作していたジャスミン・アドレーヌは褒められたことを少し照れくさそうにしながら人形をくるくる回す。人形の操作の練習を兼ねて時折こうしてダンスを踊らせている。
海月は少し気になったことを質問する。踊っていた人形が二体とも仮面で顔を隠していることだ。
「ところで、何で人形に仮面を被せてるの?」
「あーうん…それはね…」
ジャスミンがそっと仮面を外す。仮面の下では精巧に作られた人形の顔が無表情でこちらを見つめていた。
一見人間のように見えるそれはよく出来た芸術のようである一方でどことなく薄気味悪さを感じさせる。「わぁ……」
「ぷにゅ?」
「不気味の谷って知ってる?ヒトを模した造形物はその写実を高めていくと急に不気味に感じるようになるの」
ジャスミンが説明しながら素顔を晒した人形達を先程と同じように踊らせる。するとさっきとは違った感想が浮かんでくる。
なんだか気味が悪い、と────
「精巧な人形を作ろうとすればするほど、どうしてもこの不気味の谷に嵌ってしまうの。だから仮面やヘルメットで顔を隠して少しだけ軽減してるのよ」
「ぷにゅう?」
「メロは人間じゃないから不気味の谷は関係ないのかもしれないわね」
ジャスミンがメロの頭を撫でるとメロは嬉しそうな声を上げるのだった。「でもね、仮面にもいい事はあるのよ?」
そう言ってジャスミンは人形に被せていた仮面を自分に被せる。そして提げていたショルダーバッグからペットボトル大の瓶を取り出し、軽く放り投げた。
「libération」
バリン!と音を立てて瓶が割れると空間拡張で中に封じられていた人形が姿を現す。人形は学園の制服を着た仮面の少女────つまりジャスミンと瓜二つだった。
「わ、ジャスミンちゃんとそっくり」
「ぷにゅっ」
「ふふ、仮面を外すとそうでもないのよ?」
実際仮面を外して両者を見比べると細部の違いが分かるもののその言葉を発したのは人形の方である。「名付けて身代わり人形。本番ではこれを矢面に立たせて私は他の人形に紛れ込むのよ」
「…でもそれってズルじゃない?」
海月に指摘されたジャスミンはギクッという声が聞こえそうなほど狼狽える。
「だ、大丈夫よ。ちゃんと会場には入るし。………多分」
「ちゃんと確認しなよ。一回戦から失格とか見たくないからね?」
「分かったよぉ…」
仮面を着けた着けたジャスミンが二人同時に項垂れる姿はどこか滑稽に映るのだった。
とまあこんな感じで最初は仮面を着けた身代わり人形とその後ろに数体の人形(この中に本物ジャスミンが紛れてる)って感じで入って適宜人形をlibérationして追加していきます。
ボルテージが上がってくると「初戦でこれを出すとは思わなかった」とボンバルディエやグラン・ギニョールを出すと思います。
ちなみにジャスミンがやる気なのは戦闘面でも自分は役に立つよとアピール出来るから。多分生活管理局のお偉方は戦闘面で優秀だとワイルドハント騎士団に引き抜かれるかもだからあんまりいい顔はしないと思う。>>564
あ、ちなみにスカンジナビア・ペペロンチーノみたいな一目で偽名だろオメーってなる枠としてならありかと思います。よくてよはついてもコメントが無いってことはやっぱりこの作戦姑息すぎたかな?でも人形使いが最前線に立つのはそれはそれで…うむむ。
えー、通りすがりの人形師に意見を求めたところ「絡繰使いの本領は理論上無限に代替・増産できる兵力による圧殺戦術でありその要となる本体が姿を見せるなどそこを突いてくれと言わんばかりの愚の骨頂。無論界隈では自身の肉体を一つの人形と見做し制限(リミッター)無視で操作する技巧がないわけではないが、そういった負担の激しいものはいざと言うときの奥の手として隠しておくべきであるのは当然のこと。それを言うのであれば決闘をする際には全員が腹掻っ捌いて心臓を晒しながら戦うべきではないのか。得意分野や本領の違いを無視してやれ隠れてないで出てこいだの正面から戦え臆病者だの言う古代羅馬の闘技場じみた正々堂々(笑)至上主義は速やかに考えを改めるかスポーツ選手にでも転職すべき」という非常に私怨が透けた知見をいただけたので問題はないのではないでしょうか
>>574
まずもって彼奴は感情的な部分はダブスタとブーメランでできてる存在であると言うことは前置きしておきたいんだけど、前提として西行さん的には「かけがえのない者」って存在がまず駄目なんだ
一回死んだぐらいで代わりが見つからない人間と違って絡繰はバックアップ復元再生産で代わりが作れて安心するから好きなんだ
でも知識欲制作欲そしてクオリティの低いものは許せないプライドに基づいて極限までのクオリティアップを目指したら偶然SF小説に出てくる「思考も何もかも人間と遜色ないロボットが存在したら人権を与えるべきなのでは?」とか提起してきそうな存在ができてしまっただけで本人の表層における意識的にはあくまで絡繰は絡繰だよ
だって結局いくら作ったところでなくなった大事なものの代わりにはならなかったしね
それを踏まえた上で「まぁ俺が作った学習機構がそういう結果を出力しているのであればそれもまた正しいのだろう」みたいな状態で今は落ち着いてるけど
そもそも彼奴の思想とそこに至る要因の精神的外傷に気づいた上で慮る気があるの数ある制作物の中でも今んところ尾裂二号ちゃんぐらいだし>>577
なるほど。極限のクオリティアップで諸々吹っ飛ばしちゃった訳ですね。それなら納得です。
ジャスミンの方も人間に寄せた見た目の人形作りは最近始めた所なのでその域には届かないでしょうし。
そもそもジャスミンは自我やAI的なのすら搭載してないですし。完全に人型の道具扱いです。>>583
特撮とかニチアサの怪人キャラみたいな笑い声と語尾ー!?錬金術師じゃなくてもホムンクルス作って大丈夫かな…。
ユージーンさんお待たせしました
今から本戦でリレーSSの戦闘前凌牙side投下しまーす投下しました
何か不都合な所あったら仰ってくれれば修正します半年に一回なんですね。年一くらいで想像してました。体育祭的な。
そして凌牙君側からべた褒めで困惑。
それじゃあジャスミン側の方書いてきますねー。マレオ「ちなみに前回のトーナメント挨拶でS●UL'd ●UTばりにマジラップ披露したらそれはそれで何とも言えない空気になったぜイェーイ!(不満)」
そういやロゼとプルフラスコンビは何日『船』に滞在してウェイン神父の引っ越し手伝いしたことにしよう……3日、4日あたりかしら……?
>>599
まぁ一ヶ月の停泊期間中なら特に何もなく…
そうでないなら半年間は乗りっぱなし…ほぼ住んでるのでは?船所属の人で服飾というか衣服について相談できそうな人って誰がいるでしょう?ssでちょこっと呟こうかと思いまして。
ただいまwikiに夕ウタと以前のSSを登録いたしましたー。夕ウタの方は新たにサリアさん、怪人ヘイズ、巽のオッチャンへの関係性も追加しちょります。
此奴のイメージCVが中々固まらない…>>604
※採用してるわけではありません一応
『飛行愛好会』
海を見渡せ───青がある
空を見上げろ───青がある
青があり、青しかない。ならば我らが飛行を阻むもの無し!
……というノリで海の神秘を追う船に乗りながら空と飛行を求める変わり者の集団。別に飛行を用いて根源に辿り着こうとかは考えておらず純粋な飛行バカが集まっているというだけ
一部のメンバーは空中ジャンプができるペルカとなんかふわふわ浮いてる夕ウタは同志になれると思い込んでいる
『ロココちゃんファンクラブ』
機関室のアイドル「ロココ」のファンが集う
別に集ったからと言ってロココちゃんの握手会が開かれるとかそういうことはないのだが何故か集っている。有志によって作られたロココちゃんグッズ(本人の許可は得ている)を販売している居住区の個人ショップの場所を教えてもらえる特典があるとかないとか
元はロココちゃんの近くにいるらしい不審者を監視しようという名目で集まり、不審者が不審者を監視し合うという結末を経て今の形になった
『ワルキューレ・イベンター』
楽しくやろうぜ!騒いでいこうぜ!
今日も日々頑張る船員(ゆうし)達に、とっておきのお祭り騒ぎをプレゼント!!
戦乙女の名を冠した『船』のイベント企画・運営グループ
非公式でありメンバーは全員ボランティアで参加しているのだがその熱意は尽きない。現在はアイドルユニット作ろうぜ!ということで偶然目撃されたコスプレ女子生徒や女装男子生徒をロックオンしている
ネタになるため通信室/ドルフィンニュースもノリノリで支援しているとか>>611
作業中熱が籠らないようなメッシュ生地とかそういうのならいけそうですね。将来の就職先(生活管理局)の人ってこともありますしセレンさんに相談することにします。んー、椿に「伊織とWASPからふたりっきりで逃げようとして失敗、拷問とか隻腕が後遺症で伊織さんとグラビティ感情相互作用」っていうの、コレやっぱ朽崎兄妹と被ってそうな感じがしてきたな……。
もうちょっと経歴練るか。>>617
これはバリバリ闘志溢れるスピーカーですねぇ!>>622
か、カーチャン!>>622
カ゛ー゛チ゛ャ゛ン゛ン゛ン゛ン゛……!
あ゛り゛か゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛す゛……!!いや本当に面目ございません……
>>625
J( 'ー`)し<ええんやで凌牙VSジャスミンのジャスミン視点書けたけどこんな真夜中に人おるかな?
あ、京極さんいるじゃーん!ちょっと見直してからすぐ貼りまーす。
J( 'ー`)し<何か2個セットのタグ使う時は
#region(close,text=表示文字列)
折りたたむ文章
#endregion
みたいに先に入れて後から中身を書き込むとガバが減るとカーチャン思うわ>>635
カーチャン!(感謝の鳴き声)思い立って『船』関連で閲覧可能レベルに纏わる設定を書く時のフォーマット的なのを作ったので良ければご利用ください。
────《このデータの閲覧可能レベルは【緑】です》────
────《データの閲覧を許可します》────
────《このデータの閲覧可能レベルは【赤】です》
────《閲覧には身分証明書の提示が必要となります》
────《提示確認が完了しました。閲覧を許可します》────>>638
────《警告》────
────《このデータの閲覧可能レベルは【青】です》────
────《閲覧には身分証明書と“複数個の”特別発行パスワードの提示が必要となります》────
────《提示確認が完了しました。閲覧可能レベル【黒】の閲覧を許可します》────
【黒】は存在自体知られちゃ駄目だからね。【青】でワンクッション挟むよ。>>633
だって京極さんの方でおやっさん達が話してたんだもん。じゃあ私の方でも誰か観戦させようって。
まあ観客視点での描写とか入れられそうなのでウェルカムなんですけどね。
ちなみにアルマはジャスミンの替え玉作戦に気付いてます。竜種だからね!
ドンドン意訳入れていく方針にしたアルマ「キュウ、キュキュウ!(ジャスミンあっちじゃーん!)」
アルマ「キュフゥ……(関係あるんだよなぁ……)」あと何気に最後の二人の台詞の文字数一致してんのベネっすね
>>634
ふむ…。確かに、お互いちゃんと同僚としてはコミュニケーション出来てそうですし、そうじゃなくてもちゃんと周囲に沢山仲間がいるから相談とかは可能、って部分が差別点か。両片思いってのも確かに。
あとどっちも大人年齢なのでそういう意味でも違いはありますね。
ついでに言えば二人の脱走騒ぎ→椿拷問が神羅さんの「ここって魔術だけじゃないか?」みたいな気づきに繋がり、そんで検体交流後の施設ぶっ壊しのきっかけに、となれば繋がり的にも良い感じ…?
似てる問題云々は書き方や受け取り方次第だからそういう意味じゃ被りすぎって思わなきゃ大丈夫か。
実際しこり程度で、メンタルにがっつり絡み憑いてるレベルではなさそうだもんなぁ。なんとなく船の生徒さんたち見てたら、混合科一年の三人(トワ、ムジカさん、瞳さん)が三人とも同身長でわー、かわいーってなりました。165って丁度いい数値なのかな?
>>614
ロココちゃんすごく=気になるですね…機関室のアイドル…オタサーの姫ならぬ…
そして飛行愛好会、やはり人は海を見る時空もまた眺める生き物…年一で鳥人間コンテストやってそう。夕ウタは面白そうだから絡みには行きそうだけど「やっぱ格が違うよね、格が!」って先輩風吹かせてそうでもある。勝手にOB気取り
>>620
悪の組織ぶっ潰すみたいな映画的展開大好きマンなレッドアとか…ですかね?うちであげるなら。
あと警備員的ポジなら、日雇いアルバイトにはなるけど緒十とか
>>627
やっぱりヤンキーといえば改造学ランですね!「出素都路威夏来」とかの刺繍があっても面白そう…
>>645
夕ウタ「山菜弁当!山菜弁当!」
レリック「宇都宮にでも行け」ジャスミンvs凌牙の続き出来ました
投下してきます投下しました
とりあえず最初なので互いに様子見って感じの軽めにしてみました
>>653
良いっすね!!
弟栖斗露威夏狂とかどうっすかね…?ンンンンンン!!『船』の医療関係者がいい感じにまとまってきたんだけどふと「このご時世にこの設定は危なくないかな?」と理性が告げてきた。
>>654
確認しました。策に嵌ってくれていて何よりです。次の話でボンバルディエ登場とある程度の情報を出すつもりです。
具体的には黒子に扮したジャスミンと凌牙君の間に常に何かしらの人形が挟まるような位置取りをしてます。疫病がうんぬんかんぬんって設定だと推察されるが仮にそうだとしても下手に茶化すような内容にしなきゃ単語だけでキレ散らかすような人今ここにいないと思うの
>>659
マレオ「英語圏の人間じゃないからなんて書いてあるのかわっかんないなー!!(くそデカ大声すっとぼけ)」>>616
ちなみに採用すると一番影響が大きいのはワルキューレ・イベンター
こやつらが参戦するだけで『船』のイベントがどかっと増える
>>618
しかしロックオンしても捕まらないんですよ。なぜでしょうね
>>653
ロココはなんというか……強い?早い?
缶コーヒー一本を生贄に召喚された新星です
海に行ってね…カモメとか見てるとね…「飛びてェ…」ってなるんです…
>>660
とりあえず全部を見てからでないとなんとも言えませんが
乗船希望する上で脅迫っぽいやり方はちょっとまずいです。閉鎖環境でアウトブレイク宣言とか最悪ワイルドハント騎士団がすっ飛んできて問答無用でスレイしちゃう
脅迫よりも有能アピールの方が安全かつ効果的>>666
はい。そんな感じでお願いします銀髪が銀髪であることを伝えるのに特別な言葉なんて必要ないのです…
>>671
アルシオネシアが必殺技で全員集合して合体技するんだ!間違いないぞ!>>671
格ゲーあるある:本編で戦闘シーン欠片もないのに何故か参戦枠にいるキャラ
という訳で、うちの子(=ムジカ)は多分デカい文字声を飛ばしたりして戦います(画像はイメージ図)ぃよぉーっし!医務室キャラ出来ましたぞー!
今度は落選したらとか考えずに作り込んだので幹部になれなかったら一般ナースとして『船』に乗せさせていただきます。設定的にキツいってなったら流石にあれですがまあ大丈夫でしょう!
よくてよがついたら投稿します。
>>676
なんだろうと思ってよく見たらマレオの鏡合わせ文字だったでござる。ナイスデザイン!【氏名】ニコレット・ドクトゥーラ
【性別】女性
【年齢】??歳
【身長・体重】165cm・45kg
【肌色】白【髪色】ピンクがかった銀髪【瞳色】赤
【スリーサイズ】79/55/83
【外見・容姿】ナース服を着た若い女性。マスクと帽子で見えにくいが顔立ちは整っている。
【令呪の位置】頬
【属性】秩序・善
【魔術系統】錬金術、医術
【魔術属性】水
【魔術特性】抽出
【魔術回路】質:C 量:C 編成:異常
【起源】献身
【所属】秘海集積船・医務室
【階位・称号・二つ名】白衣の妖精、症例図書館[ライブラリ]、『第一級特別監視対象』【魔術・特殊技能・特性など】
錬金術を使用して薬の精製やホムンクルスの鋳造を行う。
また「医術は遍く全ての人々が扱える技術にして魔術」という持論を持ち、実際に医術の造詣が錬金術の腕前に影響を与えている。
【礼装・装備など】
医薬品、医療器具など
【外見・容姿の詳細など】
・マスクと帽子を外すとピンクがかった銀髪のショートヘアで左目の下に泣き黒子がある美人。
【人物像】
くるくるとよく働く医務室の女医さん(ナース服は趣味)。物腰柔らかで優しく穏やかでちょっぴり天然。怒ったところを誰も見たことがない。
自身の手伝いとして錬金術で作成したホムンクルスを2体助手として率いている。白い防護服にフェイスガードを装備した彼らは『白服』と呼ばれる。
その医療知識と上記の持論により保険医として学園で教壇に立つこともある。医務室との兼任は大変だがやり甲斐のある仕事だと笑顔で語る。
あまりの多忙ぶりから学園七不思議の一つに『ニコレット先生は二人いる』というものがある。
「〇〇ですか?〇〇です」という話し方をよくする。これは医者として診察、問診をする際に質問や確認をしながら話すことが多いためについた口癖。イメージカラー:白
特技:思考分割(4つまで)
好きなもの:蜂蜜入りのホットミルク、患者の快復
苦手なもの:過労死、既に手遅れな患者
天敵:医療関係サーヴァント全般
願い:この世全ての病の克服
【一人称】私、『私』【二人称】あなた、〇〇さん【三人称】彼/彼女、〇〇さん
【来歴】
人体と生命、魂の在り方について深く極める錬金術。その中でもドクトゥーラ家は人体の神秘の中でも更に奥、病の元となる病原菌に着目した家系でありありとあらゆる病の蒐集、克服により根源を目指していた。
ある日乗船していた船が沈没して漂流していたところを偶然調査隊に発見され救助される。
その後魔術と医術の腕前を買われて秘海集積船の船医として働くようになった。
魔術の存在を隠さずに治療を行える『船』での活動は前に乗っていた船よりも居心地が良いらしい。【台詞例】
「具合は如何ですか?順調に回復に向かっているようですね。よかった」
「この服装ですか?趣味です♡」
「どのような症状ですか?────なるほど、でしたらこれを。『私』から抽出した免疫血清です。これを打てばすぐ治りますよ」
「私の名前の由来ですか?とある物語に登場する奴隷の少女です」
「白衣の天使だなんてそんな。天使なんてとてもとても……」
「ほらほら、痛くない怖くない。天井の染みを数えている間に終わりますよ。染みなんて無い?ええ、もう終わってます」
「お待たせしました。ここからは私が引き継ぎます」
「令呪が必要ですか?では────令呪をもって命じます」
「夕ウタさんですか?彼の体構造は分からない部分が多くて…正直未知の病が見つかるんじゃないかと期待してしまいます」
「ロイドさんですか?健康診断の度に強靭になっていますね。まだまだ成長期ということでしょうか」
「マレオさんですか?優しい方ですよ。時々『私』のことを気にかけて会いに来てくれるんです」こう見えて『第一級特別監視対象』であるのだが監視が着いている様子はない。
────《警告》────
────《このデータの閲覧可能レベルは【青】です》────
────《閲覧には身分証明書と特別発行パスワードの提示が必要となります》────
────《提示確認が完了しました。閲覧を許可します》────
秘海集積船の一角。“隔離棟”と呼ばれる場所にて彼女は隔離、監視されている。「────ああ、もうそんな時間ですか。いつもお疲れ様です」
白服及び監視の任に着いているワイルドハント騎士団員(あとマレオ)のみが面会出来るニコレット・ドクトゥーラの本体。
ドクトゥーラ家が行ってきた病の蒐集、克服により古今東西様々な病をその身に宿した症例図書館[ライブラリ]。体内で無数の細菌やウイルスを飼っており同時にそれらを抑える免疫や抗体を持つことで生存している。ニコレット・ドクトゥーラはこれを利用して既存の病であれば完治させられる。同時にその気になれば細菌やウイルスを解放しパンデミックを起こすことも可能。
表の来歴にあった以前乗っていた船とはドクトゥーラの研究を危険視した魔術協会による研究の差し押さえ及び関係者の押送船であり脱出するために体内のウイルスを解放。パニックに陥った隙に逃げ出したというもの。
当初『船』においてもその存在を危険視する声があったものの自身の治せる病名を述べ続ける独特なアピールタイムがまる一時間にも及びホムンクルスを介して『船』の船医に従事することを条件に乗船を許される。
監視付きで隔離されている状況だが本人に言わせれば「衣食住も保証されてやり甲斐のある仕事もあって研究も出来る、これ以上ない高待遇です」らしい。『船』においてニコレット・ドクトゥーラとして働いている女性もまた彼女を元に造られたホムンクルスである。製造され自意識が芽生える前にニコレットの分割した思考に置換され彼女のアバターとなる。ニコレットに連れられた白服2体も同様でありニコレットに何かがあった際は白服を脱ぎ新たなニコレットとして活動を引き継ぐこととなる。
ニコレットの一人称の私は現場にいる自身のこと、『私』は隔離棟にいる本体のことを指す。
その他のホムンクルスは隔離棟にて働いておりニコレットの研究の代行やニコレットの体から抽出した免疫血清の作製等を行っている。ニコレットの血液から作られた免疫血清は血清病が起こらないよう改良に改良を重ねた特別製。高度に発達した医術が魔術を凌駕した一例。
半年に一度の停泊期間には複数のホムンクルスを陸に放ち新種の病原菌が発生していないか調べさせ持ち帰らせる。場合によっては感染した個体を箱詰めして持ち帰ることもあるが常に『船』の他メンバーに伝染しないよう細心の注意を払っている。
余談だが『船』において“知りすぎてしまった”者に対する処置も行っている。
【性格】
表向きの人物像と同じ。ただしホムンクルスに対する扱いはヒトに対してのものでは無い。【台詞例】
「一日中監視は退屈しませんか?代わり映えのない職場ですいません」
「ホムンクルスですか?これらはヒトとしての扱いはしていませんので…」
「なにやら陸では新種の感染症が流行しているとか。────いえ、待ちます。待ちますよ」
「ああ、また私が一体倒れてしまいました。すぐに白服を補充しなくては」
「ご心配無く。白服は全て私ですので。これこの通り、有事の際は三手に別れて治療活動を行えます」
「高度に発達した科学技術は魔法と区別がつかない────聞いたことありませんか?突き詰めれば医術も魔術と変わらないのですよ。こうして脳を弄って記憶を消したりなんかも…ね」
「今日も来てくれたのですか?お茶の類は提供できませんが、ゆっくりしていってください」
「これでも生活管理局に籍を置く身です。彼の誕生に纏わる計画に私も一枚噛んでいるんですよ?」【氏名】ニコレット・ドクトゥーラ(本体)
【性別】女性
【年齢】未定
【身長・体重】165cm・45kg
【肌色】白【髪色】ピンクがかった銀髪【瞳色】赤
【スリーサイズ】79/55/83
【外見・容姿】基本的にホムンクルスのものと同じだが髪は長くなっていて服装もゆったりとしたローブ等が多い。
【令呪の位置】頬
【属性】秩序・善
【魔術系統】錬金術、医術
【魔術属性】水
【魔術特性】抽出
【魔術回路】質:A 量:A 編成:南米由来の菌により変質
【起源】献身
【所属】秘海集積船・医務室
【階位・称号・二つ名】白衣の妖精、症例図書館[ライブラリ]、『第一級特別監視対象』>>693
あくまで脳を弄って記憶を消すだけですから。知ってしまった人を全員始末するのもあれですし。
これがあるからこの人が幹部になるなら【青】までは知った人皆殺.しとかはしなくて大丈夫って訳です。
【黒】は…うん!ところでこんな深夜に何ですが、今からムジカ関係のSS投下してもよろしいでしょうか?
>>696 では投稿します!
秘海集積船、通称『船』。
陸上の神秘に見切りをつけ、海上と深海の神秘を追い求め旅するこの船には多くの賓(マレビト)がいる。
一身上の都合で実家を追われた魔術師の令嬢。
己が身に背負った呪いを解く為乗船した元一般人の犬。
はたまた、本来相反する立場である聖堂教会の人間や、魔術の「ま」の字も知らなかった異能持ち等――とにかく、各々の事情を抱えた者たちが少なからず乗船していた。
さて。そんな乗船者の一人。ムジカ・スフィーリスの本日はといえば。
「――! ――――!」
「わははは、捕まえてみれー!」
現在絶賛鬼ごっこの最中であった。
より正確に言えば、鬼ごっこではなく真剣そのものの争奪戦である。
逃走者は自称(自称じゃないやい、れっきとした神霊だい!)神ことマレオ。ある時はカモメ、ある時はウミガメ、またある時は人間の少年として船のそこら中に姿を現し、またどこへともなく消えるMr.ミステリアス。
付け加えれば、ムジカにとっては毎度の如くスマホを奪いに来る窃盗常習犯だった。
「――!…………!」
対する追跡者ムジカは手を振り回したり、脚をもつれそうになりながらも必死に追いかけてるものの、状況は芳しくない。振り回す手は空を切り、呼吸は荒くなる一方で今にも体力が尽きかけてる事がありありと見て取れた。
そんな彼女に対し、マレオが取った態度はというと。
「ほれほれ、頑張れ頑張れ。あとちょっと、もう少しでキャッチできるかもしれんぞー? 諦めんなよ、もっと熱くなれよー!」
どこまでもド畜生であった、>>697
これ見よがしに奪った戦利品(スマホ)を見せびらかし、時には足を遅め自らムジカに近づいていく。その様に希望を抱いたムジカが奪還を試みるも、途端砂漠の逃げ水めいて一気に突き放す――こんなやり取りが、追跡開始からもう何度も繰り返されていた。
いっそ声を上げるなりして他人に助けを求めれば、まだ改善の余地もあったかもしれないが……彼女には、どうしてもそれができない理由があった。
「……ふーん」
その様を見て、さしものマレオも思う所があったのか。つまらなさげに眉を顰める。
今度は本気で足を止めようと、減速に差し掛かったその時。
「もしもの時の夕ウタのスペイン宗教裁判!!」
「たわばっ!!?」
どこからともなく飛び込んできた第三者。そのドロップキックがマレオの顔面に直撃する。
完全に油断していたマレオには躱す余裕もなく、きりもみ回転めいた勢いで吹き飛ばされ『船』の廊下を転がっていく。
衝撃で握りしめていたスマホが宙を舞い、ムジカは慌てて掴もうとしたが、それより早く第三者――夕ウタが見事空中でキャッチした。
そのまま見事紳士的に着地を決め、ムジカの前に降り立つ。>>698
「やあムジカ君、今日も元気そう――ではないね。とりあえずはい、これ」
「……!」
挨拶もそこそこに、奪い返した(奪い取った?)スマホをムジカに渡す夕ウタ。
限界に限界を重ねた追跡劇で酸欠寸前のムジカであったが、どうにかスマホを受け取り、ボロボロながらも頭を下げる。
『あ、あおgあtいふyうtあさn。おnんnいきます(訳:ありがとう夕ウタさん、恩に着ます)』
「うん、とりあえずまずは落ち着こうね。こういう時はオゼロン呼吸法に則って行動すれば――えっできない?しまった、地上の人間には荷が重すぎた」
「(ひゅー、ひゅー)」
「不味いな、何だか顔色も心なしか奇妙な感じだ。よしこうなったらグンラ活性健康術その八十二、『斜め四十五度の角度から手刀を叩き込む』を」
「試すなバカチン! その前に酸素ボンベだろーが!」
あわや怪しげな健康術?に従い、本気でムジカの胸に手刀を撃ち込みかける夕ウタ。
それをいつの間に復活したのか、マレオが間一髪のところで手刀を夕ウタにお見舞いし制止する。
ついでにこれまたどこから拾ってきたのか、酸素ボンベをムジカの口元にあてがい応急処置を済ませた。
「何をするんだねこの悪餓鬼! そんなへんちくりんを押し当てて窒息したらどうする!?」
「どうもしないわ、妥当な判断だわ! ていうかお前、メロンテだかスイカだかの飛行船に乗ってる癖して酸素ボンベも知らんのか!」
「……サンソ、ボンベ?」
「うわこいつマジか」>>699
どうやらメロンテ号には酸素ボンベの類はなかったらしい。窒息という概念はある癖に。
じゃあどうやって緊急時に備えてるのかと思ったマレオだが、面倒臭い事になる事確実なので口には出さなかった。
と、ボンベによる応急処置が効いたのか。ギャーギャー騒いでた二人の傍に転がるムジカの顔色が幾分か回復する。
未だ手は震えていたものの、どうにかスマホ画面に指を当て、言葉を打ち込んでいく。
『改めて、ありがとうございます夕ウタさん……。あと、マレオには言いたい事が山ほど、あるので逃げないように』
「やっべこいつ神(ヒト)の事呼び捨てにするレベルでキレてやがる。しかも念押しまでして」
「自業自得じゃないかねバカチンくん? それと礼には及ばんよムジカ君。此方はいつも通り上位存在を自称する恥知らずを見かけて正統な裁きを下しただけなのだから」
「おうなんだブーメランか投げ返すぞこの野郎。あ、いや違った。ブーメランは勝手に戻るから投げ返す必要なかったなはっはっは!」
「ブーメラン? それはブーレン投法の親戚か何かかい?」
「しまったこいつ地上ジョークが通じねえ奴だった」
「ジョークセンスの問題ではなく、お前の人間性の問題じゃないのか? マ・レ・オ?」
いつもの口喧嘩を交わす二人、そこへ更なる乱入者が現れる。
額の宝石が目立つ小動物(カーバンクル)を連れた青年――ロイド・クラーク。『船』においてはワイルドハント騎士団に所属し、『船』内部の治安維持に奔走する人物である。>>700
そう、治安維持。
「船内でまたムジカくんと追いかけっこを繰り広げている、と通報があって駆け付けてみれば……また、ずいぶんやらかしてくれたみたいだな」
額に青筋を浮き上がらせ、ロイドはじろりとマレオを睨みつける。誰が見ても一目でわかる程、ご立腹だった。肩に乗ったカーバンクル――アルマも、後ろに引き連れた部下たちも、彼の怒りを代弁するように静かな怒りを発している。
「うげっ、堅物ロイドとそのお仲間まで登場かよ! 悪いがここはクールに、かつ速やかにトンズラするぜ!」
「させるか! 各員取り囲め! 今日という今日はみっちり説教してやるからな!」
「やーなこった!あばよー!」
ロイドの指示を受け、一斉にマレオ捕縛に罹る団員たち。
だがそれよりも早くマレオはカモメに化け、包囲をものともせず何処へと飛び去っていった。
「あ、あいつ……! すまないムジカくん、君にも後で詳しい話を聞かせてもらえないか。まあ、いつもの事ではあるけれど時間を空けておいてくれ」
『は、はい。ロイドさんもお気をつけて』
「ありがとう。――いくぞ、お前達!」
ドタバタとマレオを追いかけ、去っていくロイドと団員たち。
取り残されたムジカはしばしの間呆然としていたが――ふと、いつの間にかある人物もいなくなっていた事に気が付いた。
『夕ウタ、さん……?』>>701
それからしばらく後、『船』の片隅。
「ふーい、やっと振り切れたー……。ったくあんにゃろー、前より腕を上げてるんじゃねーの? あのお嬢ちゃんよりよっぽど根性も執念深さもダンチだったぜ」
『お前が無駄に挑発するからだろう』
「挑発してねーし、向こうが勝手にキレ散らかしてるだけだし。あーあ、どいつもこいつも神様の言う事も有り難がらなくなってやんなっちゃうね」
『そう思うのなら、少しでも尊敬される事をやったらどうだ』
「嫌だね。敬われなくなったからって自分から媚びへつらいに回る馬鹿(カミ)がどこにいる? 余計見下されて舐められた上、最後には誰からも相手にされなくなるのがオチってもんだろうが」
『…………』
「なんでそこ黙るんだよ」
『――いや。お前にも神霊としての自覚はまだ残っていたのだな、と』
「はっはっは。ぶち壊すぞこの野郎?」
『よせ、お前が言うと洒落に――?』
「今度は何だよ?」
『お前に客だ。我々は一旦姿を消す』
「は?客って誰――」
一つの気配が途絶え、新たな気配が生じる。
現れた闖入者を前にマレオは一瞬驚いた様子を見せるものの、すぐにいつもの口調で語りかけた。
「よう、さっきぶりだな。似非紳士」
「先刻の仕置きが途中だったのでね、改めてこの夕ウタがオトシマエをつけにきたよ」>>702
「またお前変な言い回しを……巽の野郎か?そんなの教えたのは」
「雑な話題逸らしは止した方がいい。……今の此方は些か以上に義憤を覚えている。其方の態度次第では乱暴な手も辞さないつもりだ」
マレオを冷徹に睨み据える夕ウタ。
その視線にマレオは面倒臭そうにため息を吐くと、
「――ったく、これだから面倒なんだ。人間ってやつは。こっちの親切も考えず、自分の正義ばっかで動きやがって」
「親切? 暴虐の間違いではないのかね」
「ロイドみてーな事言い出すなよ……まあ確かに? 手段がちょっとばかし荒っぽかったのは認めるがな、アレはアレで必要なんだよ。あの無口姫にはな」
「無口姫……ムジカ君の事か」
夕ウタの問い返しには答えず、マレオは明後日の方向を向く。
その目は、遠く離れた場所にいる筈の誰かを睨んでいるようにも見えた。
「なあ外来人。リハビリテーションって言葉を知ってるか?」こそこそキャラ話
ヘイズ(本体)は無機質で非情で、人間(駒)越しでも割りと伝わるくらいの人でなしですが、マレオという正反対の人でなしをぶつけると多少人間味が出ます。>>712
ンアー!!!
というわけで秘海集積船のページにサリアとヘイズを登録させていただきました。
ヘイズはひとまず『その他』枠の体で。せっかくだからわしも使ってる女騎士魔術師を船と絡めてみるかのう…
>>715
いえいえ、むしろ職務中の喋り方ってのがいいと思うのでこのままでいきましょう。オフの時はちゃん付けで。
本人に言わなきゃセーフ。
本人的には黒歴史なので。将来的には「あんな家潰して糧にしちゃってもいいか」くらい開き直れると良いのですが…。悪魔おじさんの時も思ったのですが私って普段隠してる令呪を露出しながら令呪を切るのが好きなんだなって。
凌牙VSジャスミンの展開、書いててなんだかひでぇ絵面になったなぁって…。どうしよ
>>717
まぁ皆割と好きでしょうし。
>隠してる令呪を露出しながら令呪を切る
俺は結構好き。キャラもあんまり手に令呪宿してないな……。>>718
全然大丈夫っすよ!!お待たせしました
お待たせしていないかもしれません
falling moon最新話できましたいくぞー!
理仁には何一つとして分からない。彼の血で塗れた包丁を手に階段を降りてくる同級生の少女に一体何が起きたのか。学校を数日休んでから戻ってきた時に浮かべていた笑みに安堵したし、一緒に戦おうと改めて言葉を交わしたりもした。
経子が裏切ったという言葉は使いたくなかった。きっと騙されているに違いない、そう思いたくて仕方が無い。
「理ぃ仁君。蹴られたお腹がすっごい痛いよ。私もお返しするね、動かないでよ」
三階へ続く階段から経子が姿を現す。その傍らに立つアーチャーは既に弓へと矢を番えており、いつでも放てる状態の様だ。もしも選択を誤れば次の瞬間には理仁の胴体は泣き別れするだろう。
「経子、落ち着いてくれ。何があったんだ?」
「どうもしてないってば。理仁君こそ私の邪魔をしないでよ。友達の恋を応援するのが友達でしょ?人の恋路を邪魔するのならさぁ」
弦が引き絞られる耳障りな音に続き、矢が放たれる。サーヴァントの強靱な膂力から放たれた一矢は弾丸並みの速度を持ち、理仁目がけて突き進んでいく。強化された視力でも捉えるのがやっとなそれを、彼はライダーに自身を運ばせる事で回避する。
廊下へと転がり出るものの、学校という閉所の中でも廊下は特にアーチャーに有利だと、理仁は遅く悟る。というのも長い一本の通路において遠距離攻撃が出来る経子に圧倒的なアドバンテージがあるのだ。
>>725
「アーチャーお願い!」
第二射第三射と矢が飛ぶ。ライダーの持つ光の槍は材質は分からないものの、なんとか矢を弾いてみせるが、逆に言えば下手に動けばマスターである理仁を狙われる為に身動きの出来ないジリ貧である。
サーヴァントとサーヴァントの戦いを見るのは初めてであり、更に言えばその当事者である事も初めてである。全身を巡っている魔力がライダーを駆る事に注がれていく感覚は恐ろしく、文字通り命を削る様だ。だとしても矛を収める理由にはなり得ない。
「ライダーッ!」
幾度も矢を弾き、その余波によって今や廊下には幾つもの破壊の痕が残されている。業を煮やした理仁は牽制をかねてライダーへと指示を飛ばした。少女が宙に浮き、床を滑りながらアーチャーへと迫る。重力を無視した軽やかな動きは氷上を滑るスケーターの如くである。
弓兵は不規則に動くライダーを注意深く観察すると、弓へと矢を番えて放った。変幻自在の動きを看破した様で、矢は少女の肩あたりを射抜く。白衣にじわじわと赤く染まっていく様は痛々しいが、ライダーは表情ひとつ変えずに引き下がりまた防御の姿勢を取った。
怪物とは違う。あちらは凶暴そのものであるが故にある程度動きを予測する事が出来たが、正気を失いながらもサーヴァントは精彩に富んだ挙動で襲いかかってくる。単に戦わせれば良いわけではなく、相手が自分と同じ思考を有しているという前提の上で読み合いが必要なのだ。
「あはははははははは、はははははははは」
加えて経子という問題が控えている。血に濡れた包丁を手にしたまま、彼女はアーチャーの軽快な動きを食い入る様に見つめているが、いつ理仁めがけて襲いかかってくるかわかったものではない。サーヴァント同士がぶつかり合うその衝撃に気を取られている隙に、押さえ込む必要がある。
(となれば、狙うのはサーヴァントが消えた瞬間か)
>>726
サーヴァントが実体化していられる時間いっぱいまで押しとどめ、一気に距離を詰める他にない。そこから経子を押さえ込み、気絶させるのだ。制限時間まで残り数十秒ほど、その瞬間までなんとか持ちこたえる他にない。
アーチャーの手が止まるのに合わせて肉体が霧散していく。時間切れだと認識すると共に理仁は廊下を蹴り、経子へと迫る。本来主を追いかけるはずのライダーも時間を迎えた為に立ち尽くしたまま消えていた。
(アーチャーを呼ばれる前に一気にやるしかねぇ!)
一気に駆けだした理仁とは対照的に経子は笑みを浮かべたまま動じない。懐に手を伸ばし、何かを取り出した。暗闇の中でもはっきりと見える、赤い宝石を。
突然の事態に頭から完全に抜け落ちていたが、校舎へ突入する前に理仁は経子に護身用として魔力を込めた宝石を手渡していた。ちょっとした手榴弾になる程度のものを。
「理仁君、これ使うね!」
禍々しい赤い光を放ちながら宝石が投擲される。勿論理仁目がけてであるが、距離から見ればそう離れていない経子も十分巻き込まれかねない。それが分かっているのか分かっていないのかは定かではないが、ともかく直撃すればただでは済まないはずだ。
くそ、と口中で毒づきながら理仁は足を速める。足に強化魔術を施し、これまでにないほどの速度で経子へと駆けていく。宝石とすれ違ったその瞬間、轟音と共に背中を幾つもの針で刺したかの様な激痛が迸る。それも構わずに一気に経子へと突撃し、押し倒すと共に首を絞める態勢を取った。
「ぬううっ!」
「ぐ、え」
アーチャーを呼ばせる訳にはいかない。となればかなり手荒になるが締め落とす他にないのだ。幾度も喧嘩を重ねたおかげで手慣れたもので、押し倒す過程で経子の持っていた凶器も叩き落としておいたほどである。>>727
経子の手足がバタバタと動くが、完全に締めあげられてはどうしようもない。苦悶の声を漏らした後にゆっくりと体から力が抜けていった。
気絶したのを確認し、理仁は背中の激痛に顔を歪めながらも安堵のため息をつく。あとは適当に見繕って手足を縛っておけば、これ以上経子にはどうする事も出来ないだろう。
ぐったりとしている経子を床に寝かせ、頭上を窺う。意識の外に押しやっていたおかげで気付かなかったが、幾度も破壊音が聞こえる。柳花は浦戸と交戦中のようだ。
(柳花の事だ。負けるとは思えない。だが問題は、アイツが浦戸をどうするかだ)
彼女が素直に理仁の頼みを聞いてくれるか、その点に関して自信が無い。もしも本当に柳花が殺そうと考えているのならば止めなくてはならない。たとえそれが間違っているとしても理仁は人殺しを容認するわけにはいかないのだ。
「待ってろ柳花……!」
そこまで考えたところで、脊椎まで響くほどの激痛が走る。背中の火傷ではない。右足の太ももからである。
呻く事も出来ずに振り返ると、確かに気を失ったはずの経子が拾い上げた包丁を深々と太ももに突き立てていた。
「あはははははは、はははははは」
「なっ……!?」
何故、と問いかける場合ではない。けれど足をやられただけでなく不意打ちを仕掛けられた為に理仁は咄嗟に動けず、逆に経子に組み伏せられてしまう。おまけに頭まで打ってしまい、肉体の上から下までをまんべんなく激痛が襲いかかった。
経子の口が裂けて見える。否、まるで裂けているかの様な不気味な笑みが浮かんでいる。>>728
「うふふふははははははは、ひひひひひっぃ、ひひひひひ」
力任せに心臓を狙って包丁が振り下ろされる。死にもの狂いで手を掴むものの、再び凄まじい力が加えられ切っ先がじわじわと迫ってきていた。
「経子ッ!やめてくれ、正気に戻ってくれぇッ!」
「せんせ、せんせ、せんせ、せんせ、せんせ、せせせんん」
経子の双眸が揺れる。完全に正気を失い、左右に蠢く様はまるで何かに操られているようだ。理仁の呼びかけは聞こえているのか、聞こえていたところで意味を成さないのか。
ライダーを呼ばなくてはいけない。けれど令呪を励起させようにもその前に心臓を刺し貫かれてしまう。
「経子、経子ォッ……!」
「しん、しん、しんで、しんで、し―――――」
最早これまで。何も出来ずに、仲間であったはずの少女に殺される。そう考えてしまうほどに絶望的な状況に、思わぬ亀裂が走った。
ぽたり、ぽたりと理仁の顔に水滴が落ちる。次に鼻腔を鉄の匂いが満たしていく事から、血の様だ。一体何処からかと思えば経子からだ。
「あ……?」
経子の目から、耳から、鼻から、口から、おびただしい量の血液が流れ始める。決して壊れてはいけない何かが壊れた、そう確信できるほどの異様な光景が理仁の眼前にはあった。>>729
「あが、え、せんせい……?」
異常は経子本人も理解出来ていない様で、包丁を取り落として自分から流れ落ちていく血に困惑が隠せない。顔に触れる事で深紅に染まっていく自身の手を呆然と見つめてしまう。
ごぼり、と口から血の塊が吐き出され理仁の胸元へと落ちる。それもまた経子を戸惑わせる。
「やだ、これ、な、やだ、やぶっ、げっ、げぶっごぼっ」
血が止まらない。底が抜けた様に血が迸る。
「……あれ、私。何してたんだろう」
ぽつりと経子が囁く。先程までの狂気はどこかへと消え、己が何故ここにいるのか分からないと言う様に。
「え?理仁君?なんで?何が、どうなって」
ぶつりと、糸が切れた様に経子は理仁へとのしかかる様にうつ伏せに崩れ落ちた。>>730
「経子?」
経子の肩を掴み、引き剥がす。細い瞳はカッと見開かれたままで、そこには理仁の怯えた表情だけが映り込んでいる。訳も分からずに思わず手を離すと、制御を失った肉体は廊下へと倒れ込む。穴という穴から血が流れ出し、瞬く間に赤い水たまりを作りだしていく。
しんでいる。しんでいた。
「なん、で」
理仁にはただ一つだけ分かっている事がある。それは三義経子が死んだという、どうしようもない事実のみである。ごめんなさい、これが正しい反応なのかわからないけれど
正直不謹慎なんじゃないかなとすら思っているけど
言わないと脳内がこれに占拠されそうなので吐き出させてください
_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄スレ遡ろーと思ってたら癖が衝突してきたでござる…
>>658
あー、関わりですか。まぁ正直WASPの誰かがアメリカに行ったとかで普通に出会えるだろうしなんらかのパーティやらに出席したでも会えるヤツなんですけどねレッドア…漠然としすぎですね…
緒十も確かに…うちの悪党どもが皆設置型トラップなせいで…
>>665
> 缶コーヒー一本を生贄に召喚された新星
……………………?(宇宙猫状態)
わかります…最近トビウオの動画見てトビウオすごいなっていうのと人間も頑張ればできるんじゃねっていうのが生まれました…青に包まれたい…
>>688
夕ウタ「誰が病気持ちだ、此方は生まれてこの方大小問わず病気知らずだよ!」
監視さんの気遣いも出来る優しい人だなぁ…でもやはり癖が相当にある人…絶妙なバランスが却って厄介に思えてくる人ですね。あと隔離棟の方のニコレットさんの容姿がとても好みです…病弱系ロング…
>>704
おー!夕ウタが大活躍(?)しちょー!続々と出てくる夕ウタの無常識、羅列するだけでも場違い感すごいですね。
そして「リハビリテーション」…マレオさんの思惑やいかに…?ライオンさんが素晴らしい続きを投稿された後で気後れするんですが
昨日投稿したムジカSSの続きが書けたので、今上げてもよろしいですかね?>>749
――よし、と。これで今日の聞き取りは終了だ。悪かったね時間を取らせてしまって。
――マレオの奴には俺たちからもきつく言っておく。……まあ、どこまで通じるかは分からないが、なるべく今日のような事態にはならないよう善処すると誓うよ。
――君も疲れただろう? 今日はゆっくり休むといい。先生には俺から伝えておくから、安心して戻ってくれ。
――まったくマレオの奴。前々からやらかしがちとは思ってたけど、今回のは流石にやりすぎ。正直どうかと思う(ぷにゅ、ぷにゅぷにゅにゅ!)。
――よければ護衛用の人形貸し出そうか? ちょうど今、余ってる機体がいくつかあるけど……いいの? まあ、また何かあったら遠慮なく言って頂戴。
――よお。災難だったな、今日は。困ってるんなら遠慮なく言えよ? 野郎(マレオ)の事は苦手だけどよ……仲間が悩んでるのにんな弱音も吐いてらんねえだろ?
――あ、あの。大丈夫、でしたか? その……マレオ、くんはちょっと奔放な所があるだけで、根は良い人ですから。だから――嫌いになんか、ならないでくださいね。>>750
『……ふう』
廊下での追いかけっこからしばらく後。
ムジカはスマホを手に、寮の自室でぼんやりとベッドに寝転がっていた。
ロイドからの聞き取り調査と、学友・先輩たちからの慰めや気遣い。それらを一取り終えて疲労困憊だったのもあるが……実のところ、今の彼女は肉体的な疲労より精神的なそれが勝っていた。
毎日のように、しかもあれだけおちょくられても声一つ上げる事ができなかった自分。この道具(スマホ)がなければ他人との会話もままならない不自由。他者に気遣われてばかりで、何も返せない無力感。
負の感情は澱の様に蓄積し、ムジカの心を蝕んでいく。
――どうして。
――どうして、自分はこんななんだろう。
――昔はこうじゃなかった。あの事件が起こるまでは、他の人と同じように、好きなだけ喋ったり■■事ができたのに。
「そりゃお前。いつまでもずっと、そんな風に自分一人で抱え込もうとしてるからだろうよ」
「――――ッ!?」
耳元で、唐突に囁かれた声。
忘れよう筈もない、今日散々自分を苦しめたその声の正体は――。>>751
「よう無口姫、あれからずっと部屋にこもってばかりと聞いてこのマレオ様が見舞いに来てやったぜ? 全身全霊で感謝しろ」
相変わらずのふてぶてしさと無遠慮さ。自分のやらかし等どこ吹く風、いや下手すると忘れてすらいるのではないかと思わせる天敵の態度。
その姿に、大人しいムジカも激昂し怒涛の勢いでまくし立てた。
ただし。その手段は相変わらずのスマホ通話だったのだが。
『――だ。だ、だ、だ!誰のせいで、誰のせいでこんな事になってると思ってるんですか!! このスカタン、泥棒、人でなし!! 言っておきますけど、私今日の事は全く!ええまったく許してませんからね!? ていうか、よく私の前にその顔晒せますね羞恥心とか罪悪感とかないんですか!!?』
「おおう、想像以上の言葉のラッシュ。でもぶっちゃけ怒り顔でスマホ連打してるようにしか見えないんだよなー」
加えて声自体スマホに登録された電子音声――所謂時報やセールス通話でよく流れるアレ――なので、聞いてる分にもかなりシュールな光景である。
普段の態度からは想像もつかないくらい罵倒しまくっているのに、その全てが無機質かつ淡々とした口調のそれと言えば分かるだろうか?
やがて一通り罵り倒して満足したのか、あるいは単に疲れただけか。ムジカはスマホを弄る手を止め、マレオを強く睨みつける。
その様にマレオは肩を竦めつつも、いつも通りの態度と口調で切り返した。
「よしよし、落ち着いたかお嬢さん? やっぱストレスが積もりに積もってる時は派手にキレ散らかすのが一番だな!」
「…………(スッ)」
「わかったわかった、悪かったから目覚まし時計を投げつけようとするのはやめろ! というか、別に喧嘩を売りに来たわけじゃないんだっての!」
『じゃあ何ですか。心身共にボロボロの私をさらに痛めつける追い討ち以外に重要な事があるとでも?』
「言ってくれるなおい。……だがまあ、重要という意味ではそう間違っちゃいない。――何しろこいつは、お前さんの今後に関わる話だからな? ムジカ・スフィーリス」>>752
唐突な本名呼びに、ムジカの姿勢が反射的に固まる。
今までのいい加減だった態度とは打って変わって、マレオの顔は真剣そのものな表情に変わっていた。
「話っていうのは他でもない、お前さんの生活態度についてだ」
『私の、生活態度……?』
「ああ。この船――秘海集積船に来てからだいぶ経ったわけだが。どうだ、暮らしの方には慣れたか?」
『え、あ。はい。皆さんとてもよくしてくれてますし、神秘以外の事なら大分』
予想外と言えば予想外、だが質問内容としては極めて真っ当。
その問いかけに、ムジカは無難に返そうとするも。
「嘘だな」
『え?』
「嘘だ、って言ったんだ。お前さんは全然船に馴染めちゃいないし、何なら他人に対しても心を開いちゃいない。水底のヤドカリよろしく、自分の殻に引き籠りながら外の在り様にびくびく怯えてるだけ。それがここ半年のお前さんだよ、ムジカ」
「――――!」
容赦も慈悲もない、冷徹なまでの事実指摘。
その言葉の強さに、ムジカはスマホを取り落としかける。
『な、にを……あなた、は……』
「おいおい、こんなのジャブの内にも入らないぜ? まったく、図星を突かれただけでこんなにも分かりやすく動揺するかね普通」
『だって――そんな――心を開いてない、なんて――』
「開いてないだろ。この半年間、お前誰かと『まともに』会話した事あったか? 知り合いや友人と呼べる存在を作れた事は?」>>753
『あ、あります! イチジョウさんにアドレーヌ先輩、トワくんやサイキくん。それに、ポチ先生はじめ教師の方々にだって』
「そのスマホ込みで、だろ? ――俺が言いたいのは、だ」
「お前。『自分の言葉で』この船にいる誰かと、まともに会話した事あるのかよ?って話だ」
「――――ぁ」
「へえ、ようやくちょっとだけ漏れたか。ああいや全然ダメだな。こんなもん泡と同じだ、押さえてたものが零れただけの自然現象だ」
『そ、れは……それは、だって……』
ムジカの手が震える。否、手だけでは済まない。
両腕が、足が、頭が。まるで悪寒に囚われたかの如く、ムジカの総身が震え止まらなくなった。
止まらないのは震えだけではない。頭痛、吐き気、動悸。身体異常が立て続けに重なり、警報めいて彼女の内側で荒れ狂う。
そうして――フラッシュバックするのは、あの忌まわしい事件。
目の前で倒れていく同級生たち。呼びかけにも応えない友人。客席を振り返れば、誰もが白目を剥いた状態で意識を失っていて。ようやく届いた扉の向こうからは、血相変えた様子の救急隊員と劇場関係者が雪崩込み――。
「っと、ヤバい。ちょっと突き過ぎたか――おいアルシオネシア、いるんだろ! こっち来い!」
程なくして、鍵のかかってない扉から一体のアルシオネシア――TYPE-Sが駆け付ける。
「お呼びですか、マレオ様」
「PTSD発症者一名だ、ニコレットを呼んで来い。なるべく人目につかないよう、かつ早急にだ」
「私の手で搬送する事もできますが」
「アホ、そんな事したらまたロイドの奴がブチギレるだろ。いいから超特急で、ただし見つからないよう全力で行ってこい。その間はこっちで何とかする」>>754
「かしこまりました」
「よし、これでまあひとまず保険は整ったな。さてと」
指示を受けたTYPE-Sが立ち去った事を確認し、マレオは未だ震えたままのムジカに向き直る。
そうして、二言三言何事か呟くと――その身体は一回り大きく変わり、ちょうどムジカを包み込むような格好となった。
顔は少年のままだったので、さながらショタが少し成長したような光景だったが……当のマレオは何ら頓着せず、ただ静かにムジカを抱きしめる。
「ほれほれ、いい子いい子。ゆっくり、落ち着いて呼吸しな。そら、イチ、ニの、サンってな」
「――――」
「っし、だいぶ落ち着いてきたな? それじゃ気を取り直してカウンセリングの続きを」
「ふざけないでよ」
マレオとも、TYPE-Sとも、勿論ニコレットと呼ばれた誰かでも他の乗船者のものでもない声音。
否、それは声と呼ぶにはあまりにも歪だった。
擦れ、くぐもり、鈍り濁った、およそ人の声とは思えぬ音。
それが今、目の前にいる少女のものであると。ムジカ・スフィーリスの声であったなどと。一体誰が信じられるだろうか?
「ふざけないでよ。あんた、いったいなにさまのつもりなのよ。わたしのことなんかろくにしらないくせに、ずけずけとふみこんできて。ひとのふるきずをえぐりたおして、へらへらわらって、なにがおかしいっていうの」>>755
恐らくはこのような事をまくし立てたのだろう。
だが、それは最早言葉になっていなかった。興奮や感情の問題ではない、純粋に音として――言葉として成立していないのだ。
当然と言えば当然だ。人の身体は、使わない部分ほど退化・衰弱する。
骨折のせいで寝たきりになっていた人間が、ようやく回復したからといってまたすぐ起き上がって行動できるようにはならないように。
そうでなくとも、運動を怠っていた人間の筋肉や呼吸器官が人並み以下の性能しか発揮できなくなるように。
ムジカ・スフィーリスの身体を蝕んでいた症状も、まさにこれだった。
あの日、あの事件以来、ずっと歌唱どころか声を出す事さえ避けていた。避け続けていた行為の代償。
声を上げる事を恐れた少女は――望み通り、声を出す事それ自体ままならなくなっていたのである。
マレオとの追いかけっこで助けを求めなかったのも至極道理。彼女は声を『上げなかった』のではない、単純に『声を出せなかった』から。それ故に、どれ程身体を酷使してでも、自分一人の手で取り返そうとしていた。
「……だから言っただろ。最初に出会った時、『こんなオモチャに頼ってたら、本当に喋れなくなっちまうぜ?』って」
嘲笑でも憐憫でもなく、ただ静かにマレオは告げる。
彼の知識と目からしてみれば、この現実は悲劇でも何でもない。むしろ誰であれ想定できた未来でしかなかった。
故に、彼は意味の分からない音をまき散らしながら泣き崩れるムジカを前にして。んーうちの医者子まだ可能性の重ね合わせで船に乗ってるか乗ってないかわかんないからこういう時困るんだよね
否の方だった時修正が面倒そうだからページに載せるのはやめとくか――じくうのゆらぎ――
『Dr.■■■の凡愚でもわかる活き人形講座、始めるぞー。
今回の講義は”人間っぽさってなんだろう〜③無意識下のモーション~”、だ。
所謂不気味の谷の原因に関するいくつかの仮説についてはこれまでの講義で触れたな。その中の「人間に酷似する構造物に対して"人間らしい挙動"を見る者は期待してしまうが、それが出来ていないので精巧な人形を未知のモノと認識し嫌悪感を抱く」という説を本講で引き続きピックアップする。
「人体の表面は思ったより不規則に凸凹している」と言うのが前回。綺麗に、滑らかに造り過ぎた故の違和感だ。今回の話は「人間は微動だにしない、ということはできない」だ。
人形には簡単に出来てかつ人間には難しい挙動のひとつが「全く、1ミリも動かずじっとする」ことだと俺は考える。息をしていれば僅かでも身体は揺らぐし、息を止めても心臓は動いている。つまり人間とは常に僅かでも動いているモノである。視る側も無意識下でそういう前提がある。結論、一切モーション的揺らぎの無い物体は生気を感じられない。まずは判り易い【呼吸】からいこう。
【中略】
呼吸モーションの自動化にも留意すべきことがある。周期が規則的すぎて生物みが薄れる点だ。繰り返すが生き物の挙動は繊細さとファジーさが同居している。パターンは複数必須だ。ついでに未熟者がやりがちなミスで多いのは「走った後なのに呼吸が乱れていない。あるいは逆に平静の癖に息遣いが大袈裟である」だ。この講義受けてる奴がやらかしたら赤点くれてやるからなンな凡ミス。次に――』
――ゆらぎのおわり――経子ちゃんの亡骸、かくのつらい
人の心(魔法の呪文)>>772
(アツダナンテトンデモナーイ)(ワクワク)>>764 >>769
聖堂教会組、把握しましたー。
>>765
実は可だった時は助手ちゃんに対してのジャスミンの食い付きの方が話題になりそうなのです。Drネルズに対してリスペクトしてるように助手ちゃんの製作者(西行さん)にもリスペクトする。
>>766
ジャスミン「勉強になります!」
>>768
ありがとうございます!
ニコレットの閲覧可能レベルはどうしましょう?記憶処理の件も込で【黒】までOKだとヘイズと絡みを作りやすくて助かるのですが。
え、ってことは生活管理局の局長は制御出来ない……ってコト?!
>>771
グサーッ心が痛む!
>>772
こういう複数選択肢をあげる時は最初のが書きやすいと相場が決まっておる!という訳で『手放せないルビー』で。>>741
大丈夫だよお!
むしろ私的にはこれくらいの唐突感の方が好きだったりします、まだまだ何もわからず明かされていない状況での友人の狂気と死を味わうとかこれからにもよりますけどめっちゃ綺麗な流れじゃないですか自分はデスゲームとかで何も判明していないカオスで主人公も未熟な中で最初に死.んで主人公の成長と傷になる系のキャラが大好きなんです、理仁さんの疑心暗鬼や敵愾心やを育てるには一番適切なのはこの早すぎるくらいのタイミングだったと思います
>>740
>>771
あー好き、もはや虚空を見つめるだけになった目線が悲しい…
>>758
かなりの荒療治(リハビリテーション)だ…でも口の退化の話を聞くと、やはりこれくらいする必要があったのかも…?
マレオさんは人間の情を理解しながらもその情によっての弊害を知っててだからこそ自分が取っ払ってやろうっていうある種の非人情な優しさがありますね、さすが神
>>762
夕ウタ「この善良で崇高な夕ウタに目付役など不要だよ、目付役っていうのは、“子供に”つくものだろう?」
>>775
レイ型(O型)ですー、詳しくはwikiの私のページのキャラ項の下をご参照ください>>780
殺意が高すぎる…まさしく決戦兵器、暴力装置ですね。凌牙さんとの対決での動きも楽しみだ…巨体VS巨拳!
すみませんぬ…コイツのスタンスが基本「我優等生命ぞ?ぞ?」なもので…まぁ別に言われるくらいなら気にしませんが。同意なくやろうとしてくるとさすがにぷんぷん丸>>784
そうですね。それでいきましょう>>759
>完全に声が潰れて絶望しているとかろに手(加護)を差し伸べる
しまったその手があったか
まあでも完全に潰しちゃうとそれはそれで彼女の個性に関わるので、今回はこのパターンという事で
>>760
神様だからこそ、人間では踏み込めない領域に躊躇なく(遠慮なく)踏み込んで殻を破らせられるとも言えます
>>761
ロイドの立ち回りはレリックでもよかったかな、とも思ったんですが何となく彼の方をチョイスしたという
ニコレットさんはせっかく上がってきた医療部門キャラなので早速ご拝借させて頂きました
>>776
ちなみにですが、骨折云々のくだりは私自身の経験によるものだったりします
人体ってマジで長期間使わないとびっくりするくらい言う事利かなくなりますからね…
ムジカの場合はそういった退化に加え、古傷のストレスやら環境の変化等も合わさった結果作中のような事になりました
>>779
マレオが何をもってムジカに希望を示すのか、その答えは次回にて…>>786
対マレオという点で言うならレリックさんでもいいとは思いますがムジカちゃんへの対応とかも考えると適任かと。
嬉しす嬉しす。ニコレットからムジカちゃんへの台詞はss読んだ後だと今書いてるのから変わりそうですわね。ところで船長船長、黒鹿さん
結局のところ船からまた聖堂教会ってどういう扱いなのですか?>>789
なるべく遠ざけておきたい相手。関わっても良いことないしそもそも関わる理由も機会もないよね、って感じです
目の敵にしているわけではないから近づいてもすぐ殺しあったりとかはしない「他校にいる嫌なやつ」くらいの距離感(表の魔神柱グッズを見つつ)閃いた
プルフラス「!?」ちなみにクロケルも魔神柱だろとツッコミを入れたら「魔神柱の形が違うから」と言い逃れするもよう(クロケルは黒いボディに菱形の目)
学生組に対する言及の差別化が思っていたよりキツい今日この頃。
>>801
実は魔神柱要素あるサーヴァントは一つストックがあるんですが、諸事情でまだ数ヶ月、最悪半年位は出せない(隠しとかないといけない)んですよ
プルフラス君みたいにゆるゆるギャグ要素ありって感じではなく真面目にやべーやつの予定なんですが早く公開したいですね…前のレスで久しぶりにガチポロリしちゃったけどとりあえず凌牙vsジャスミン続き投下してきます
投下してきました
とりあえず相手がボン出したのでこっちもメインウェポンの錨出して応戦した感じです
錨は地面に轍作る勢いで雷のマナバチバチさせながら動かして敵を轢き倒したり思い切り浮かせてから叩きつける事で大ダメージ与えられたりします
範囲も鎖より広いです
ただ隙が鎖の時より大きくなるのが弱点って感じです
個人的には次はボンバルディエと殴り合うのをイメージしてますが決定権はこういうの慣れてるであろうユージーンさんにお任せします!>>813
かわいい!
おやつはバタースコッチシナモンパイかな?>>814
まぁ作るなら誰かに頼むしかないですね
ワタシ、ツクレナイ>>811
ありがとうございます。条件についても承知しました。
ちゃんとお出し出来るように頑張らなければ……>>817
自己満足で描いたものですので、煮るもよし焼くもよし!ですわゾ~>>821
実はボンバルディエの明確な見た目イメージはあるのですがその画像を出すと元ネタが割れるので…出せませんッ!
あとは黒子人形の一体に潜んでるジャスミンを見つけたら黒子の振りを止めた全力ジャスミンが解禁ですので適当な所でカマかけるなりで見破っていただけると。>>831
実はクロケル的にはプルフラスのことはからかいがいのある末っ子とか後輩みたいな感じに扱ってるからこのセリフは自分に突っかかって来い来いって意味だったりする。めんどくさいね。久しぶりに書くルナがものすごくアホっぽい
きっとシリアス要素を台湾に置き忘れてきてる間違いない
私がアホになっただけかもしれないスルトさんはいらっしゃるでしょうか?
瞳さんへの言及でちょっとこれ勝手に設定しちゃっていいのかなって部分がありまして。ようしできたー!
ムジカSS、完結編となる後編が出来上がりました!
今投下してもよろしいでしょうか?>>841
秘海集積船の内部は混沌を極めている。
そもそもが怪物の肉体を起源とするこの施設は、千年にも及ぶ増改築と拡張により、見かけ以上の魔窟と化して久しい。全貌を知る者となれば、それこそ船内でも余程の上位者に限られる事だろう。
例えばそう、たった今まさにムジカを『この場所』に誘ってきた自称船の神様とか。
『ここ、は……?』
「待ってろ、今灯りを……っと、あったあった」
真っ暗闇だった空間に光が灯る。
照らし出された部屋の全貌は、彼女にも見覚えがある構造をしていた。
天井から壁に至るまでびっしりと空けられた無数の穴。穴の大きさは小指が入るか入らないかといった所で、中には網のようなものが張られている。
床の方はカーペットが敷き詰められていて、上を歩いても足音一つ響かない分厚さを感じさせた。
『これ、って……防音室?』
「イグザクトリー。昔、船に在籍してた奴に音楽を絡めた魔術師がいてな。そいつが実益と趣味を兼ねて作り上げたのがこの部屋ってわけだ」
「魔術師様は既に夭逝されておられますが、管理の方は引き続き私共アルシオネシアが担当しております。いつ使用されても問題なきよう、この通り掃除等も完了済みです」
「上出来だ、人形。――さて、それじゃあ始めるとしようか? 姫」
『は、始める……? 何を、ですか?』
「おいおい、音楽の為に作られた部屋でやる事って言ったら他にねえだろ? それとも何か、お前は防音室でサッカーする趣味でもあんのか?」
「電子ゲームの方でしたら、こちらに専用ハードとソフト、コントローラーもございますが」
「よし、ややこしくなるから黙ってろ。ていうか神(ヒト)のジョークにいちいち反応するんじゃねえ」>>842
音楽、という単語を聞いてムジカの顔が一気に青ざめる。
反射的に入ってきた扉の方へ向こうとするが、それより早くマレオが距離を詰めた。
「おっと。残念ながら逃げるのはなしだ。ていうか、逃げようにも魔術的なロックかけたから一般人のお前じゃどうやっても逃げられねえよ」
「……っ!?」
「心配すんなって、防音室って言ったろ? ここでどれだけ音を立てようが騒がしくしようが、この部屋の外には一ミリも漏れ出やしない。技術的にも魔術的にもお墨付きだ」
「マレオ様のご指示を受け、この近辺には立ち寄らないよう私共の同型機が警備に当たっております。騎士団・生活管理局・通信室にも併せて連絡致しましたので、今頃は船全体に通達が行き渡っている頃かと」
『っ、で、でも』
「お前の声の事か? 気にすんな、俺様もこいつらも別に気にしゃしねえよ。音痴だろうが下手くそだろうが、どんとこいだっての」
「私としては、あまり急激な発声行動は避けるべきだと思いますけどねー。ムジカさん、確か喋らなくなって半年近く経つんでしょう?」
マレオの後ろ、アルシオネシアの隣に控えていた女医――ニコレット・ドクトゥーラが口を挟む。
助け船にムジカは若干顔を明るくするが、次の瞬間その希望はマレオの手でむべなく却下された。
「そう言うな女医。医療従事者であるお前の意見はもっともだが、こいつの場合多少荒っぽい手を使ってでも思い出させないとマジで取り返しがつかない事になるからな」
「んー、それは確かに。ですね」
「――!」>>843
「つーかよ、お前こいつの問診とか受けてなかったのか? 確か乗船時の面談に、定期的な受診が含まれてたと思うんだが?」
『そ、それは』
「いえ、ムジカさんはちゃんと毎回来てくれてましたよ? ただ、カウンセリングを通しても一向に成果が出ず、精々が精神安定剤とのど飴の処方に留めてたのも事実ですけど」
「だろうな。でなきゃ、お前がこの船にいるってのにここまで悪化してるわけがない」
『うう……』
「正直、あまりに改善が見られないので多少手荒にでも次の段階に進めるべきかと悩んでいたんです。マレオさんには感謝ですね」
『手荒!?』
「何だ、気付いてなかったのか? こいつ、やると決めたら割とやり切るタイプの奴だぞ?」
どうやらムジカの与り知らぬ所で、重大事が進められていたらしい。
今更ながらに戦慄するムジカを他所に、マレオはいつものふてぶてしい調子で命令する。
「ほれ、さっさと真ん中に移動しろ。そんで好きなだけ、たまりにたまったものを吐き出しちまえ」
『で、でも。私、声が』
「だから。ここへ来る途中、ニコレットから薬を渡されて飲んだだろ? そんでちっとはまともに喋れるようになってる筈だから、これを機に溜まりに溜め込んだもん吐き出しちまえ」
『わ、私の声を聴いたら皆さんも――』
「おいおい、俺様達を誰だと思ってる? この秘海集積船の栄えある乗船者だぞ。今更小娘如きの魔声にどうにかなる程、まだ落ちぶれちゃいねえっての」
「一応、あちらの方に別室もありますからねー。ムジカさんが歌ってる間は、私たちはちゃんと移動しておきますし、大丈夫ですよー」
「私共の心配も不要です。防音・耐音響兵器・魔術対策は万全ですし、この部屋の設備も合わされば問題なく受け流せるかと」>>844
「と、いうわけだ。観念してさっさと準備しろい!」
『きゃっ!?』
ドンとマレオに突き飛ばされ、部屋の中央へと押し込まれる。
一方、マレオたちは「仕事は済んだ」とばかりに奥の扉から別室へと移動していく。
「ああそうそう。お前がいるその中央な、誰かが入ったら歌い終わるか、ある程度言葉を吐き散らかさない限りは出られない結界が自動で張られるようになってるから」
『は? え?』
「トイレとか行きたくなってもちゃんと吐き出すまでは解いてやらねえし。乙女の尊厳とか大事なもんがあるなら自力で殻をぶち破るこった! じゃあなー、ガンバ!」
『え――――えぇええええええ!?』
反射的に後を追おうとするも、途中で見えない壁のようなものにぶち当たり、ムジカはそれ以上の追跡を遮られる。
これが天敵(マレオ)の言ってた結界とやらなのか、どうすれば破れるのか。魔術師でも何でもないムジカには見当もつかない。
ただ一つ。この状況を打破する手があるとすれば。
「……」
突き飛ばされた部屋の中央、そちらに振り返る。
いつの間に現れたのか。入った時には見当たらなかった筈のマイクスタンドと、そこに設置されたマイクが一つ。
恐る恐る、爆弾か何かに触るように手を伸ばして。その感触が、自分も知るマイクの無機質なものと同じと知って妙に安堵する。
(……安堵。安堵?)
同じだからといって、どうだというのか。
今更。そう、今更だ。自分がこんなものに触れる資格がどうしてある。>>845
何が荒療治? あの天敵は何も分かっちゃいない。
一生償いきれない罪を背負った者の気持ち。あの日、犯してしまった過ちへの後悔。あれ程までに好きだった歌が、恐怖の対象でしかなくなってしまった絶望。
その全てが、今のムジカ・スフィーリスを形成する呪詛であり、縛めそのものだ。自分が生きている限り、この罪悪感が消える事はないし癒される日が来るとも思えない。
こんなもの――こんな、マイクスタンドなど。片手で払って、地面に叩きつけてしまえばいい。結界などと知った事か。どうしても私(ヒト)の気持ちが分からないというのなら、恥も承知で身をもって拒絶を示せばいい。
そう思ってしまう、そう考えてしまう程に。ムジカという少女の目は濁っていた。
(――ああ。だけど)
あの時、自分の部屋で漏らした本音。憎たらしい天敵の前でやっと吐き出せた、口にできた嘘偽りのない叫び。
言葉どころかまともな音にさえならない訴えだったけど――あの瞬間、確かに自分が感じた。感じてしまっていた。
すなわち、声を出す事の喜びを。かつて当然のようにできていた事、周囲の人間が普通にできる事を自分もできた事への有難みを。
「……」
そう。もしも。もしも――本当に、この時だけ許されるというのなら。
ふと、衣擦れの音を聞いた。
カーテンが擦れ動くような音。それは、ちょうど彼女の目の前から響いていた。
視線をやれば、そこにいるのは三人の顔ぶれ。こちらを励ますようにサムズアップする女医と、無表情ながらも同じポーズを取り祝福するお手伝いさん。
そして――満面の笑顔で煽ってくる、憎たらしい天敵(マレオ)。>>846
(……上等、だ)
その顔を見た瞬間、自分の中にある何かが弾け飛んだ。
マイクを掴む。スイッチを入れる。
甲高いハウリング。自分に対する警告のような、それでいて無性に懐かしいと思わせる反応。
――息を吸う、吐き出す。
そして。
「まあ。分かっちゃいた事ではあるけど――やっぱ酷いもんだな!」
防音ガラスの向こう側、部屋の中央。そこで一心不乱に歌っている――のだろうムジカ・スフィーリスの姿を見て、マレオは盛大に哄笑する。
科学と魔術、二段構えによる防音仕様により抜き身の彼女の『音』が別室にまで届いてくる事はまずない。とはいえ、レコーディングも兼ねたこの部屋には天井部分に備え付けのスピーカーもあり、そこから彼女の声を聞き取る事はできていた。無論、同じく魔術による濾過術式を通した上での話だが。
さて。そんな二重三重の手間暇をかけて届けられたムジカの声はというと。
「うーん……あまり同意するのはムジカさんに対して何ですけども。確かにこの声質はあんまりと言えばあんまりですね」
「解析中。……声帯部分の不活性化状態からの、急激な発声行動によるギャップと推測。現状はDr.ニコレットの薬物により拮抗していますが、遠からぬ内に崩壊するものと進言します」
「だがまあ、成果としてはまず上々だ。駄々をこねて結局歌わずじまい、というのも予想してたからな。小さくも大きな一歩、と言っていいんじゃねーの?」
「ですね。……もしどうしても歌えないようでしたら、こちらの興奮剤も試してみようかと思っていたんですが。どうやら必要なさそうです」
「やだこの女医怖い」
「軽率な薬物使用はいかがなものかと」
「冗談ですよ、冗談♪」>>847
三人が好き勝手話している間にも、ムジカの『歌』は進んでいく。
今はサビの部分に入って、二番に突入する所だろうか? 何とも不格好で、旋律とも言えない有り様だが――その情熱は、遠目に見守る三人から見ても確かに伝わってくるものがあった。
と、そこでアルシオネシアがびくんと反応する。
「あ」
「? どうした人形、何か手違いでも生じたかー?」
「緊急報告です、お二方。此処より数百メートルほど離れた座標にて警備に当たっていた個体A-075Sよりロイド様・レリック様両名が部下の方々を率いて押し問答中との事。現在、遅滞行動で妨害していますが突破は時間の問題との――失礼、たった今突破されたと報告が」
「げっ。マジかよもう駆け付けたのか?」
「まあさっき騎士団にも併せて連絡した、って言ってましたからねー。今日の事を考えれば当然じゃないかとー」
「続けてご報告です。ロイド様・レリック様が妨害を突破し、こちらに急速接近中。さらに一条様・砕城様も同様に向かって来ているとの事。また、両名に付き従う存在としてアドレーヌ様の人形も確認しております」
「あーあー、せっかく神(ヒト)がやる気出して働いたってのに。まったく空気読めねえ連中だぜ」
「いいじゃないですか、いっそこのままお二人にも聴かせてあげましょうよ。こんな名曲、私たちだけで独り占めするなんてもったいないですし」
「それもそうだな。よしアルシオネシア、ここのスピーカーを全開にするぞ。あいつらが入ってきたと同時に大音量であいつの歌を聴かせてやる!」
「かしこまりました。では、直ちに」
すぐそこまで迫る危機もどこ吹く風。三人はいそいそと動き出し、急ピッチで迎撃準備を整える。
一方、当のムジカはそんな事など知る由もなく――また、知る気もなく。ただ、久しぶりの絶唱にどこまでも力を尽くしていた。>>850
まず勇気出して一歩を踏み出したムジカちゃんに拍手したいっすね
そしてマレオの破天荒で割とちょっとアカン事も前編でしてたけど何だかんだで人の背中を押せる感じ、凄い良いっすね
今までネタキャラ一辺倒で使ってた自分を殴り倒したくなる位には感動しました
海月「そんな事があったんだ…本当に、マレオの奴は心配してんだかそうじゃないんだか、分からないな…ところでムジカちゃん、お腹空いてる?良かったら私、うどん作るよ。うん、じゃあちょっと待っててね!!」
凌牙「…大丈夫だったのか?…そうか、なら良い。とりあえずあのドアホは一発俺がブン殴っとく。…じゃあ、お大事にな。…あと、何かできる事あったら、俺に言え。ちょっと位だったら手ぇ貸してやるからよ。」
海月ちゃんはちゃんと看病してしっかり見てくれるし凌牙もパッと見静かだけど内心ではしっかりムジカちゃんの心配してくれると思うし多分夕ウタみたいな感じでマレオをこっそり問い詰めてる20分になったらニコレットから各キャラへの台詞や言及を貼ります。
ニコレットからの台詞
※基本的に本人から本人への台詞
「夕ウタさん、以前話していたグンラ活性健康術について詳しくお話を伺いたいのです。お時間は取らせませんので」(夕ウタ)
「サリアさん、睡眠時間は7時間以上取るようにしてください。4時間では十分に疲れが取れないでしょう」(フィサリア・ラズワルド)
「少し…よろしいですか?緊急連絡の際は私ではなく『私』の方へ繋いで頂けますでしょうか。そうすれば白服も直ぐに動けますので」(アルシオネシア)
「この前はお茶に誘っていただきありがとうございます。こちらささやかですが、『私』のお気に入りのお酒です。ちなみにこちらはオンレコですよ」(セレン・アイグレール)
「前回の健康診断の時よりも強靭になっていますね。まだまだ成長期ということでしょうか」(ロイド・クラーク)
「────はい、バイタル正常です。文字通り寿命を捻出している状態なので無理は禁物ですからね?」(レリック)
「飲み薬を青く、ですか?ええ、可能ですが…少々苦くなりますよ?」(イオネル・アヴェローヌ)「いつもお疲れ様です。ですが無理はいけませんよ?あなたが倒れたら、あなたには代わりがいないのですから」(アインス先生)
「海月さん、医学の知識は魔術を学ぶ上でもプラスになりますよ。個別授業も行っているのでよければこの後にでも」(一条海月)
「瞳さん、これを菜々さんに渡して欲しいんですがお願いできますか?ワイルドハント騎士団の方にはいつもお世話になっているのでそのお礼です」(黒須 瞳)
「アインス先生について、ですか?お教えできる範囲でよければ答えましょう」(ジャスミン・アドレーヌ)
「待ちなさい。あなた、怪我をしていますね?隠しても無駄です、見せてください。全く、仕方の無い人ですね」(砕城凌牙)
「肯定(あい)…ですか。ええ、勿論私はあなた達を愛していますよ。『私』にとっても、子供たちは大切ですから」(トワ・エリュオスト)
「あれから具合はいかがですか?リハビリにも付き合いますから、何時でも仰ってくださいね。私が用事で手が離せない時はこの者(白服)達を付けましょう」(ムジカ・スフィーリス)
「おや?何かご用ですか?ふふ、人懐っこい人ですね。よしよし(ナデナデ)」(ペルカ)「ポチ先生ー。────渡辺健治さーん。早く出てこないと注射の本数を増やしますよー?」(ポチ先生)
「マレオさん、この後お茶でもいかがですか?私の方なら同じ部屋で飲食できますので」(マレオ)
「少しよろしいでしょうか?今夜ワイルドハント騎士団が抜き打ちで見回りに来るそうなので夜会は控えた方がいいですよ。いつも美味しい蜂蜜をくれるお礼です。内緒ですよ?」(巽剛)
「突然ですが医学を学びませんか?医学による人体理解で錬金術の腕前が向上した例があります。あなたの魔術にも何か活かせるかもしれませんよ」(クレティアン・ド・リュジニャン)
「はい、おはようございます。今朝も元気があって大変結構です」(ウェイン・マロウ)
「あなたのその力、医学的にとても興味深い。私の元で医学を学び、共に医療の発展に協力してはいただけませんか?」(セーラ・サーゲレオス)
「怪人ヘイズ?ああ、七不思議の。さぁ、詳しいことは何も……。そういえば七不思議には私も登場するらしいですよ。何ででしょうね?」(怪人ヘイズ)ニコレット(本体)からの言及
※基本的に「〇〇についてどう思いますか?」と質問した回答
「夕ウタさんですか?彼の体構造は分からない部分が多くて…正直未知の病が見つかるんじゃないかと期待してしまいます」(夕ウタ)
「サリアさんですか?あの方にとっては災難かもしれませんが…いえなんでも」(フィサリア・ラズワルド)
「シオネさんですか?二、三体程隔離棟でも働いていただけないかなぁと思ってます」(アルシオネシア)
「セレンさんですか?魔術師として特殊な家業の在り方をしていますよね。実は『私』にも弟がいたんですよ」(セレン・アイグレール)
「ロイドさんですか?やはり生物としての強度が上昇していますよね。心当たりは…アルマさんですね」(ロイド・クラーク)
「レリックさんですか?彼の魔眼の特異性は『私』も以前から目をつけてまして。色々使い道がありそうだな、と」(レリック)
「イオネルさんですか?我々が駆けつけた時には既に彼のパーソナリティは『青』くなっていましたよ」(イオネル・アヴェローヌ)「アインスさんですか?これでも生活管理局に籍を置く身です。彼の誕生に纏わる計画に『私』も一枚噛んでいるんですよ」(アインス先生)
「海月さんですか?彼女の魔眼も色々と役立ちそうですよね。将来は私の助手になっていただけないかなと思っています」(一条海月)
「瞳さんですか?ふふ、何を隠そう彼女を取り上げたのは私なんです。内緒ですよ?」(黒須 瞳)
「ジャスミンさんですか?彼女の両親は魔術師としても親としても失格です。あんなどう育てても大成する器を────」(ジャスミン・アドレーヌ)
「凌牙さんですか?私では彼のトラウマを癒せないことを不甲斐なく思います」(砕城凌牙)
「トワさんですか?肯定することが愛…ふふ。実に御しやすい良い子供ではないですか」(トワ・エリュオスト)
「ムジカさんですか?ふふ、あの時は正直楽しかったです。マレオさん達と隠れてコソコソするのも、その後のドタバタも。もちろん、何があっても対応できるよう白服達に医務室と搬送の準備をさせていましたよ。備えあれば憂いなしと言いますからね」(ムジカ・スフィーリス)
「ペルカさんですか?ええ、彼女の『病』も一刻も早く克服したい。その為ならホムンクルスを何体使い潰そうとも惜しくはありません」(ペルカ)「ポチ先生ですか?実は未だに悩んでいるのです。彼に処方する治療薬はヒト用か犬用か」(ポチ先生)
「マレオさんですか?優しい方ですよ。時々『私』のことを気にかけて会いに来てくれるんです」(マレオ)
「剛さんですか?彼のような方がいなければ困ります。私では癒せない人がいるのも事実ですし。────質の良い蜂蜜が手に入りにくくなりますし」(巽剛)
「クレティアンさんですか?家を出た理由を聞いた時は思っていたよりも魔術師で驚いたものです」(クレティアン・ド・リュジニャン)
「ウェインさんですか?そうですねぇ、信仰心篤い善良な熱血漢だと思いますよ。勿論いい意味です。彼のような方であればもう少し増えても…いえ、それはそれで困りそうですね」(ウェイン・マロウ)
「セーラさんですか?ええ、私が言っていたことに嘘はありませんよ。ただ『私』としては件の祈りの力の分析、解明もしたいと思っています。教会側もそれを望んでいるようですし、ね」(セーラ・サーゲレオス)
「ふと思ったのですが、私の造ったホムンクルスに乗り移って活動するというのはどうでしょう?何時でも好きな時に動かせる身体があると便利ですよ。ホムンクルスなら替えもききますし」(怪人ヘイズ)ご感想ありがとうございます!
>>851
一見温和そうに見えた人が実は一番ヤベー人だった、そんなあるあるです
>>852
まあ歌というか実際にはガラガラ声並にひどい雑音の塊みたいな歌なんですけどネ!
それでもムジカにとっては大きな一歩だったのかもしれません
>>853
ムジカ『あ、ありがとうございます皆さん。その――はい、私は大丈夫です。今回の事で色々すっきりしましたから』
他人様のキャラをお借りする時は、こういう塩梅に一番気を遣います>マレオの扱い
実際ギャグ寄りにもシリアス寄りにも自由に動かせるのでかなり便利だったり
>>854
お楽しみいただけて何よりです
いつもの如く発作的に思いついて書き上げた代物ですが、少しでもお喜び頂けたのであればこの上ない幸いかと>>500
遅くなりましたが、
・先生と話してる時
「確かに『船』暮らしは長いですけど、やっぱり学園に入ってみると勝手が違う事も有りますし……あっ、『船』産まれだからって特別扱いとかしないで下さいね」
・トラブルに巻き込まれた時
「しょうがない……出来る限りの事はしなくちゃね」
・アルシオネシアと話す時
「アル姉もシア姉も久しぶり。あら、そっちは、新入りの子(アルシオネシア)?ええと、名前は……」
・なんか楽しそうな雰囲気
「今日の日替わりは海鮮丼。折角海の上に居るんだもの、魚は生で食べるに限るわ」
・ちょっと怒り気味
「ねえ、少し黙ってて」
・親しい友達と話す時
「私だって、アリシアに憧れてるのよ。『船』に来てから一月位で自分のやりたい事見つけれて……私はまだまだし、ね」
・独り言っぽい感じ
「あれは……見た感じ大丈夫そうだし、『船』の敵ならとっくに討たれてるか」
>>834
どんな設定ですか?>>871
ありがとうございます!M「かーっ、これだから秘密主義の屋根裏野郎はやだやだ、俺みたいに探っても痛くない清い身を見習うがいーぜい」
H「黙れ不穏因子。」
みたいな二人(人ではない)の秘密の関係>>869
>自キャラ同士のカプは供給が自分だけになりがちなので正解ですぞ
ですよね…
ちょっと蜀師弟の時からCPの楽しさに目覚めちまったので機会があってかつ相手が快くOKして下さるなら喜んで作りてえなと思っちまったんすよ…
海月ちゃん、今まで3年なったら調査科入れるつもりだったけど生活科で医療学ぶのもアリかもしれんっすね
船卒業後の進路、凌牙はワイルドハント騎士団か巽のおっちゃんの跡を継ぐルートにしようと思ってたんですが海月ちゃんは全く思いつかなかったんで有難いっす
>>873
「うるせえ、俺はああいうのに混ざるのは柄じゃねんだよ。程よい距離感で見るのが丁度良いしな…それに、俺にそういうのに入る資格があると思うか?」
最近のハイテンション凌牙祭りで忘れた所に思い出させる激重設定>>879
「……人殺しや重罪人が罪を償う必要はあるかもしれんが、幸せになってはいけないなんて摂理(ルール)は無いぞ」
「あと俺が一匹狼に絡んではならない摂理(ルール)もねえー!!激重設定で追い払えると思うなよこわっぱー!!!」船の先生が基本良い人たちばかり(というか割と船の人々善玉寄り)だから不穏分子な先生を考える今日この頃。武器を考えるところで行き詰まる
>>850
ドタバタしながらも、ギクシャクしながらも前に進むことができた…マレオさんのコネクションが存分に発揮されていますね。ガラガラでも真剣に思う存分歌えて良かったねムジカさん…
レリック「それはそれとしてマレオは表出ろ」
>>863
お疲れ様です…すごい…自分もトワとレリックの言及書きたいな…
基本善良、けれど価値観は魔術師的。ホムンクルスへの扱いといい、微妙な具合に二つの要素が噛み合った人ですよね、ニコレットさんは。ムジカさんのSSとかで、マレオさんのコネ含めてではありますが割と茶目っ気があって出張ってこれるなとも。
レリックの目は実際使おうと思えば色々なところで使えますね…怪我したとき普通に魔眼で傷口閉ざしてそうだし。
トワは、肯定してれば(否定しなければ)愛してくれてるって認識してるのである意味メンヘラの中でもチョロいの部類に入るでしょうね…
夕ウタ「ふむ、ようがす!では健康術でも特に基礎的なものを教えたげよう。グンラ活性健康術その五十二『突き指の際はまず190℃の熱湯をかける。そして氷水で冷やす。これにより、火傷と突き指の両方に対処が出来る。』…どうだい、素晴らしいだろう!」
レリック「わざわざ熱湯出す意味」
夕ウタ「何を言う、骨の損傷が疑われる場合、SKeYC値安定のためにまず熱湯は基本だろう」
トワ「指がボロボロになっちゃいそうですね…」多分問題ないやろ!と思いながらすっかり忘れていた事
ルーン魔術使ってるの橙子さんかバゼットの二人だけどその二人が使っているものってノーマルなルーン魔術の規模なのかな…!?
柳花も同じことしても問題ないのかな…!?>>883
いいと思いますよ。ただ橙子さんの方は色々と規格外なので参考にするならバゼットさんの方がいいかと。この際白状しときますとロイドの双頭槍の硬化のルーンはロイドのお師匠さんが施したものだったりするので装備品にルーンを刻んで強化したりするのはあっていいと思います。
治安維持部隊と平和過激派(取る手段は全く平和ではない)人外が幅きかせてるところに悪玉出してもサクッと処理されるのが確定みたいなもんですしおすし
それならほら、必要に応じてキャラシなしの悪人サクッと出してサラッと処理した方がマシってことにならん?※今更過ぎるおまけ語り
ちなみにSS中で紹介した『オゼロン呼吸法』と『グンラ活性健康術』はwikiの夕ウタ記事から適当に思いついて書いただけの即席使い捨てネタだよ!
なので特に製作者様の設定とは深く絡んでないです。すいません
>>881
なおそれはそれとして超・久々に無理して全力歌唱した事と薬の副作用も相まってしばらくの間声自体出なくなってしまった模様
数日したら治る程度の疲弊だったしその間寝込んでたので結局大した事にはならなかったんですけどネ!
そしてマレオは逃げ出した
>>887
夕ウタってこういう見た目だったのか…。もうちょっとこう、年上っぽい感じの見た目かと思ってました
>>888
いつになるかは分かりませんが、また元のように歌と向き合える日が訪れるかもしれません
ただしそこまでにかかるマレオたちからの干渉巽のおっちゃんの記事に巽会追加するのを忘れてたので明日までに軽く加筆してきます
>>894
凌牙「…お前割と自由に変化できるんだし対抗すればいいじゃねえか」
何だかんだで腐れ縁的な感じでマレ公と一緒にいる事が少なくない凌牙君はツンデレの素質がある
というより最初の頃は一人の時にマレ公が乱入してくるの避けてたけど何だかんだで呆れつつ適当に付き合ってたらいいなとか思ってます
>>895
巽会は更生を主に置いてますが万一船の外からの侵入者とかが出てきたら船の警備に協力したりするっていう入れようと思ってた設定あるんで割とそんな感じです
指導、捕縛が騎士団の役目だったら巽会は更生を主にしてる感じのつもりです
ちなみに割と力強い奴多いんで船の力仕事とかをたまに請け負ったりしてたりしても良いかもしれんなと思ってますあと船が善玉多めなの(悪玉が現れづらいの)は時計塔と比べて組織ごとの隔たりが少ないっていうのと治安維持の組織の強力さと組織間の軋轢が見当たらない&それを調整する人もいるっていうかなり出来た組織してることがわかる要素に富んでいるというのがあるかなと。ある程度どこかの派閥間でギスりがあると悪玉(派閥お抱えor派閥内の過激派)が現れやすいと思います
>>896
健康面でも夕ウタの無常識っぷりを見ることができてあたしゃとっても嬉しかったですよ…八十二から出していただいたことで最低八十一個健康術考えられるし!
多分夕ウタの「年のほど定かならぬ」は角度によって最大30代ほど変わるものでしょうから、きっと見上げる角度だと上めに見えたりする…はずです。大体コイツ浮いてて上にいるし
>>900
ひぃぇん唐突な供給!実際波止場とかに降りたら79%の確率でなってそうだ…(残りの21%は別の船の帆先に引っかかる)
しっかし見事なドヤ顔だ…自分がボラードを正しく使っていると信じて疑っていない…マレオと船入った初期の凌牙の絡み
マレオ「ヘイ大将空いてるゥ?」凌牙の部屋に入るマレオ
凌牙「…帰れ見掛け倒しゴッド野郎。俺は誰とも話す気はねえ。」
マレオ「おいおいそんな事言うなってマレオきゅん悲しむぜぇ?それにこんなチビ泣かせていいのかよ…それに、お前は喜んでそういうのする奴じゃないだろ?」
凌牙「…知った風な口聞いてんじゃねえ、次言ったら潰す。」部屋を出る
マレオ「そんな事言うなよー、俺様と話そうぜー??」
凌牙「…知らねえ。つーか俺の周りでシャゲダンしてんじゃねえ顔面殴るぞ」
マレオ「おー?俺様のシャゲダンを気に入ったのかー?だったら更に早く回るもんなー!!」超高速シャゲダン
凌牙「悪魔城TASみてえな動きしてんじゃねえよタコ!!つーか何でてめえそんな動きが——あ。」
マレオ「お、ゲーム好きなのか!?よーしそれじゃマクシームRTAでもやろうぜリョーガー!!」剛力で引っ張ってく
凌牙「あ、待て、俺はやるなんて言って——てか力強えなてめえ…!!分かった、やるから引っ張んじゃねえ!!」
おっちゃんとも出会う前の完全にトゲトゲしてて(俺は絶対に誰とも絡んじゃいけねえ、だから全員遠ざける)って思ってた頃にこんな事あったらいいなと思ってます>>902
現在
凌牙「…」
マレオ「…なあリョーガ」
凌牙「…何だよ」
マレオ「…夕ウタって物理法則無視してるだろ?」
凌牙「…そうだな」
マレオ「アイツにさ、TASのおもしれー動き、例えば悪魔城TASの上に落ちる変態とかホァイとかやらせてみたくね?」
凌牙「…お前疲れてんじゃねえのか」
マレオ「またまたー、リョーガも気になってるだろー?」
凌牙「…というよりお前も普段から壁抜けやってるだろ。それでケツワープでもやってみりゃいいんじゃねえのか?」
マレオ「あ、それいいなー!!よっしゃやってくるぜイヤッフゥーイヤッフゥーイヤヤヤヤッフゥゥゥ(遠くに吹っ飛んでいくマレオ)」
凌牙「マジでできるのかよあのバカ…こわ…」ちなみにニコレットの海月ちゃん勧誘も自分の派閥に引き込みたいという魂胆があったりする。こういった混合科にいる頃から目を付けたりなんかはあるイメージ。
>>893
悪事をするとしても大前提船の運営に影響が出ない程度に収まる(収まらないと自分もお陀仏だから)逆に言えば船の運営に必要な人材ならある程度は見逃されるとか。
まあ一番は不利益しか撒き散らさないような人は追放されるってことですかね。
>>897
時計塔の魔術師がネット関係に疎いのが多いからとやりたい放題やなそやつら。そしてネットだと案外ガセとかで流されそうでもある。
何かの拍子に国に見つかったら国経由で時計塔に「これなんとかして」って連絡行くかもですが。>>907
夕ウタ「なんのこれしき、鮪など三昧におろして刺身にしてしまうのだよ、レリック君!」
レリック「…俺を刃物持ってるだけで板前認定してるなら即効板前に謝れ。そして廊下を生臭くするな!」
天と海のフリーダムが合わさり最強(の不仲)に見える…
>>909
カニファンみたいなギャグアニメだったら二人して酒を酌み交わしてそうだな…
>>910
それ帰ってきて戻ろうとしたら何故かその場を離れたがらないやーつ。ズルズル引き摺られていくやーつ
>>911
少なくとも自分はうさ耳くらいは余裕で妄想の範囲内っすから…!
ぶっちゃけペルカさんいないと非道さが現れるエピソードが生まれなかったので、ある種ペルカさんありきのキャラではありますね…ちなみに裏設定ですが海月ちゃんは麺類(特にラーメン)大好きです
あっさりめの塩が好きだとかこそこそ話
ヘイズの目的は「平和」でも「善」でもなく「均衡」なのがミソ>>927
ライオンキングはエッチですよ
生意気ショタわからせからキャットファイト(ガチ)、自業自得な理由によりメチャクチャにされるお歌が上手でエッチなネコチャンまで含む完全食的エッチアニメです
あとなぜかありとあらゆる固有名詞がギリシャ神話と酷似しているアニメもいい線いってますよね
なぜか私の好きな神と名前が非常に似ている…紛らわしいので仮にエチエチコンロさんと呼びますがエチエチコンロさんの退場シーンもなかなかエチエチ度が高いですよ
平均値的に見ていくとどちらかといえば男キャラの方が退場シーンのエッチ度が高い気がするのはコンプラ的なアレなんでしょうか
なんにせよ大事なのは自業自得であることですよね
真面目な話若年層向けストーリーを意識したシナリオにおいては「キツくなりすぎない悪役の退場シーンとしては主人公以外が手を下すのが正解」ってことで圧死とかモブリンチが多用されてるんでしょうかね
「暴力で相手を排除する」ってフィールドに立ってそれを完遂したら結局のところ主人公がヴィランと同じレベルに立ってしまう事になるので教育上よろしくないデ○ズ○ーはアラ○ンのアニメシリーズ(多分)で流れていた「主人公がヴィランっぽい女の子キャラ(多分主人公のこと好き)に洗脳+サメか何かに変えられ使役されてる」シーンが幼心にエッチだなと思いました!(クソデカ主張)
>>929
なんか言っていてデ○ズ○ーのアラ○ンのアニメシリーズか不安になってきたけど、そういうエッチなシーン(エッチなシーンではない)がある外国の子供向けアニメ見たもん!
ヴィランっぽい女の子キャラが洗脳+獣化した主人公を戦車みたいな乗り物に繋いで鞭で叩きながら嬉しそうに乗り回してたもん!!>>928
それ系の末路で分かりやすい事例がヘルムート・J・ラコック(太陽の牙ダグラム)だと思う。ちょっと新作を書こうかと考えているのですが、マスターが埋まらないのでちょっと募集をかけさせてください
ちなみにメンツはこんな感じです
セイバー:クー・フーリン マスター:黒鳥蘇芳
ランサー:コンラ マスター:未定(子供を亡くした親がベスト)
アーチャー:ジャック・ザ・リッパー マスター:未定(下心丸出しのゲス野郎がベスト)
ライダー:ベルゼブブ マスター:西園寺彩羽
キャスター:エイル マスター:行原悠輝
アサシン:薬絶のハサン マスター:未定(偏愛を持った殺し屋稼業がベスト)
バーサーカー:ギネヴィア マスター:未定(外道戦術上等な奴がベスト)
聖堂教会の監督役:未定(性別は問わない、ただし最低限成人している必要はあり)
出していただいキャラの中から選考、という形になりますが、学生キャラを出された場合は日常描写の中で名ありモブくらいの立場で出すかもしれませんのでそこはご了承ください>>932
バーサーカー陣営のマスターとしてなら、グリフィンはどうでしょう?
いじめっ子orその関係者なら好き好んで外道戦法使いまくるから。コッ
エルルーンについて質問があるけど猫さんがいるかどうかわからねえ
とりあえず皆に聞いてみたいんだけどエルルーンって水分操作とか出来たりしねえかな無口無表情で淡々と悪事を積む系か、普段は無口無表情だけどやりたいことやってる時いい笑顔になる系かどっちが良いかな…
無口無表情はもうでんでらさんとか鵺とかがいるから前者かな…>>917
まぁペルカさん以外の生徒に対しても人格がアップデート(オブラート表現)されるようなことをちまちまやってたりするのですが、今のところ不発or成長の契機ということになったでわかりやすい「悪」にはならないので…
おぉ、やった〜イメージ一緒なの嬉しい。
笑顔でぴょこぴょこやって来て抱きついて来そうなマスコット系意識してみました
>>918
画像だとメイド服&黒リボンでバランスは取れてますけど、制服の具合によっては白が際立ちそうですよね。いっそ真っ白でも良いかも?
>>919
わかる…可愛い…作ってて思った…()
>>925
ニコレット(本体)さんやっぱりすごく見た目が好みですわ…涙ボクロも素晴らしい…
>>932
外道戦術上等ってか外道ですがスィレン・ヌフクロッシュ、六蘭耿実なんてどうでしょ>>939
いけそうですかね!
ほいじゃあやるか…>>932
聖堂教会の監督役に「マロウ神父」を推します~(「ウェイン・マロウ」ではない方)
成人済みの無力で善良な中年聖職者となっております京極さん京極さん、京極さんはいらっしゃいますか?
凌牙君が『破砕の錨(レッキングアンカー)』の大雷電をやる時は雷の色が青くなるみたいなのってOKですか?>>948
そうですか。残念ですがまあ数行削るだけで済みますのでお気になさらず。立てておきますね
凌牙VSジャスミンss書いてきましたー。ボンバルディエはデカくて硬くて速い!ハイ復唱!
ちょっと最初のやつについて解説するとボンバルディエに搭載された人工魔術回路はカノン砲の為の魔力を生成し続ける射撃モードと強化魔術を使って戦う近接モードがあって近接モードのまま肘と足のカノン砲をブースターにして瞬間的に超加速して一撃食らわせるって技です。
例えるなら電気とガソリンを使い分けるハイブリッドカーが電気とガソリン両方使って無理矢理加速するようなものでこの技を使う度にボンバルディエに蓄えられた魔力が猛スピードで減っていきます。燃費の悪い必殺技というロマン。
ちなみに今回やられたのは左のメインアーム(掌と肘にカノン砲が付いてる腕)です。
あとジャスミンは口振りや態度ほどキレてません。所謂キレた振りというやつで爪から出てるのも普段使ってるワンチャン死ぬやつじゃなくて傷口に入ると物凄く痛い薬です。
この後は爪で攻撃してくるボンバルディエを防いだり躱したりしつつ反撃して「硬ぇな」みたいなこと言って欲しいです。
あとジャスミン本体の場所は気付いて貰って結構です。というのも描写してませんが凌牙君のカウンターレッキングアンカーを回避させる時につい本体が大きく動いてしまってるのでそれを見逃さなければおや?となります。あとはそこに居るんだろ的なこと言ってくれれば頭巾を脱ぎます。>>955
了解です。ありがとうございましたー。────《警告》────
────《このデータの閲覧可能レベルは【青】です》────
────《閲覧には身分証明書と特別発行パスワードの提示が必要となります》────
────《提示確認が完了しました。閲覧を許可します》────
【ナナイ・T・オークニーの日記より抜粋】──20〇〇年7月9日──
今日は朝からニコレット先生の様子がおかしかった。
ボーッとしてペンを取り落としたり、何も無い所で転びそうになったり、息苦しそうにマスクを外したり────
「ニコレット先生、最近働き過ぎですよ。普段からそうですがココ最近は特に酷いです」
「そうですか?私としてはそんなつもりは…」
「いいから休んでください。その間僕達がちゃんと働きますから」
「……分かりました。ではお言葉に甘えて少し仮眠を取る事にします」
去り際に「もうそんな時期ですか」と呟いていたのがいやに気になった僕は仕事が一段落した昼時にニコレット先生が仮眠している部屋に向かった。
部屋に入るとニコレット先生は長椅子にうつ伏せになって眠っていた。そういえば今回も950とった>>1さんはやはり委員会さんなんであろうか。もしそうならまた普通にお話とかもしたいなぁ、とか思ったりするのですが。
あとドロテーアさんが新作書くかもって感じで山星さんにイコマさんそしてガイさんが前スレで発言してたりな訳で、そこは嬉しいんだけど、同時に監獄長さんやクロさんを最近見かけずに寂しみ。
第■回や木枷とかのリレーって今それぞれどういう進捗でしたっけ?「ニコレット先生。僕です、ナナイです」
返事がない。きっと仮眠のつもりが熟睡してしまったのだろう。きっとそうだ。寝息が聞こえないのは気のせいだ。そうに違いない…。
「先生、ニコレット先生…ニコさんっ」
「ニコレット先生はお休み中です」
横になっているニコレット先生を揺り動かそうと一歩踏み出そうとしたところでニコレット先生の助手、白服に肩を掴まれる。いや、それよりも…
「え…?」
「ニコレット先生はお休み中です」
初めて聞いた白服の声。フェイスガード越しでくぐもっているけど、どこかで聞き覚えのあるような、この声は……そんなまさか……
「う、うわぁぁっ!」
急に込み上げてきた感情に僕は逃げ出すことしかできなかった。夕方、ニコレット先生は何事も無かったように医務室に戻ってきた。
「おかげさまで体調はバッチリです。さあ、張り切っていきましょう。……ね?」
僕の目線に気付いたのか、ニコレット先生がウインクする。
ああ……“白服が一人減っている”
────この後僕はワイルドハント騎士団に呼び出しを受けている。理由はきっとニコレット先生の事だ。
僕の予想が正しければ、ニコレット先生は(日記はここで途切れている)秘海集積船の何処か。隔離棟と呼ばれる区画。一人の女性とガラス越しにもう一人何者かが話している。
「ふぅ、私としたことが迂闊でした。ナナイさんには申し訳ないことを…」
「どの口が。“安置所”の鍵を閉めなかったのはわざとだろう」
「そんなことはありませんよ?本当にうっかりしていただけです」
暫くの無言の後ガラスの外の者が口を開く。
「今度から白服には変声機でも付けておくことだ。今のままでは気付く者は気付くぞ」
「そうですね。白服が口を開く度に記憶処置手術をしていたのでは私の負担が大きくなってしまいます」
「何の為の情報規制だと思っている。今度悪戯に漏らすようなことがあればその時は…」
「ご安心を。『私』は今の居場所を失いたくないので」
ころころと笑う女性に対しため息をつくとガラスの外にいた気配が消え、ガラスの向こうには女性を監視するワイルドハント騎士団がいるのみとなった。
「…?何か面白いことでも?」
「いいえ、何も」
今日も秘海集積船は平和である。以上。気付いてしまったナナイさんはこの後ニコレットさんに脳を弄られて7月9日の記憶を失い日記もこの日の分だけデータが抜かれてます。
ナナイ・T・オークニーについてですがナナイを最後に持ってきて読み方をちょっと変えると
特に(T+オークニー)名無い(ナナイ)となります。要するに医務室に所属しているモブです。深夜のキャラこそこそ話
プルフラスは「我エッチなお姉さん/お兄さんぞ?」と経験豊富ぶる耳年増
マレオは「えー!いやん!セクハラじゃあん!」とか言いながら「まあ古の神霊たるもの、人々からは犠牲も純潔も乱○も贈られたりたりなんだり」とは答える絶対領域はそのうち万病に効くんじゃい
アルシオネシアのコメント集追加 抜けがあったら謝ります
ペルカ…「お世話(と監視)を仰せつかっておりますウサギな御令嬢です」「抱きつかれたままお運びするのにも慣れました」「ふわふわです」「抱きつかれたことのない機体の方がおそらく少ないです」
夕ウタ…「ふわふわと掴み所のない方です」「いつも不可思議なお話をされています。興味深いです」「ゆんゆんしてます」「おそらく人」「よしんば人」「なかんずく生命」
フィサリア・ラズワルド…「船内を忙しそうに駆け回っているお姿をよく見かけます」「通信室期待の新人だと仰ってました」「稀に夜明け前にも活動なされているようです」「精力的なのは結構ですが、ご自愛もなさっていただければ」
巽剛…「巽商店の御店主ですね」「気風の良い『下町の顔役』という概念でしょうか」「棚卸しや配送業務等でヘルプに入らせていただくこともございます」「漢の世界とはいったい……?」
ニコレット・ドクトゥーラ…「立ち居振る舞いは世間で言う理想の女医とやらに近いのではないでしょうか」「あれもご趣味の一環なのでしょうか?」「先日の件では失礼致しました。今後は直接隔離棟の方へ連絡させていただきます」「隔離棟は現状我々の業務エリア外ですね。今後そちらに配備されるかは上次第でしょう」
怪人ヘイズ…「神出鬼没の怪人、だとか」「我々も噂以上のことは存じ上げておりませんね」「知らされないということは知らなくても良い事項なのでしょう」「そこらにいる我々にすら見つからないとは、余程シャイな御方なのでしょうか?」すいません…
突然ですが凌牙に新技(というより雷のマナの量と身体能力上げる一時的な形態変化的な奴)追加します
凌牙vsジャスミンSSでお披露目します
まあ簡単に言えばモンハンのジンオウガの超帯電状態とかライゼクスの電荷状態的なアレのつもりです>>972
了解です。寧ろ手札の後出し(竜騎兵人形など)はこっちも何度もしてますのでお気になさらず。fmこそこそ話
突っ込むところが見つからない、もしくは突っ込む事が出来ないかもしれないので浦戸がどうやってクスリを流通させていたのかについて
誰でもいいので適当な奴を香りを嗅がせてちょっとした洗脳状態にさせてクスリを運ばせてました
なので取引の時には毎回別の人間がやってくるので手がかりが掴めないのです凌牙vsジャスミン投下してきました
結構終盤っぽい流れにしちゃいましたがここからは凌牙君にガンガンダメージ与えて大丈夫です
雷勢解放(ボルテージバースト)は文字通り雷の魔力量のギアを上げる感じで見た目的には鎖とかの銀色の金属部分まで全部ネオンイエローに光るイメージです(今後更に強化形態あるとするなら黄緑とかに光らせると思います)
ここからは個人的には死闘続いて凌牙が全力でハウル撃ってボンバルディエ倒すけど力尽きてジャスミンの勝ち的な流れとかどうかなと思ってます
どっちが勝つかってのは個人的にはジャスミンの勝利の方がアリだと思ってます正直最後のモノローグ熱くしすぎたな感はあったんでちょっと反省してます…
>>970
突然ですがシスター服ってそれでフェティッシュさを出すのなら重要なのはスリットや仕込みみたいな直接的な切り込みじゃなくていかに体のラインが出るかだと思うんですね。型月で言えば礼園がありますがアレもやや布地厚めでどちらかといえばしっかりシスター服してる方でfgoのふじのんレベルでようやくちょっといい感じかなとかそのくらいですね。ただ型月の礼園制服って基本割とタイトでなんというかシルエットに弾力があるんですよね。それはまあ悪くはないんですが個人的な趣味から言えば華奢さが足りないのです。重要なのはだぼっと感、言ってしまえば薄めのシーツを被った子供のような、ん?あの辺が腕だなと布越しにわかる感じと言いますか、はっきり申し上げて具体的なイメージがあるのですが他作品なので自重自重。ともあれシスター服で安易な露出を入れてしまうのはもったいない、それならいっそインナーの着用なしで裾から素足が見えるくらいに割り切ってしまうのがベターかと以上わたしの持論でした。露出は低くても高くても大歓迎アルよ
フェチか分からないけど「人間に友好的だけどやはり相容れない瞬間見せる上位的人外」が好きネ書いてきましたー。ここから100体の人形突破しながら例の台詞お願いします♡
嘘ですごめんなさい自爆ブラフで時間稼ぎとかセコい真似してマジすんませんっした!
>>988
現状ジャスミンは養子縁組を企んでる状態ですね。
ジェットパンチもあって大抵の魔術師は目の前にボンバルディエが着地(TCG用語で「戦場に出る」)した時点でアボンですからねぇ。ついでに黒子人形の内訳載せときますね。
・ジャスミン本人×1
・人形追加用×5
それぞれ瓶で20体ずつ所持、さらに胴体に変わり種20体ずつ格納。今回は竜騎兵人形が登場。
・グラン・ギニョール起動用虚数属性×3
それぞれが1体ずつボンバルディエを所持。
人工魔術回路で虚数属性を再現したという成果は実はこの試合が初出。観客席では驚きすぎてひっくり返った人がいるとかいないとか。
・武装黒子×1
「先に戦闘力の無い黒子を叩く!」してきた相手を返り討ちにするため兼ジャスミン本体の位置を「人形を出していない黒子」に絞った時に2分の1で引くデストラップ。性癖ですか
私は…健気な女の子が色んな意味でぐちゃぐちゃになるのが好きです性癖の話かー
とりあえずキャラクターが試練や苦労に面してヒイヒイ言いながらも乗り越えていく姿に何とも言えない愉悦を抱くのが私です>>994
まだニミュエ生贄にしたぐらいの進行度ですが、チマチマでも進めていきたいですね。
自分の頑張りで報酬が美味しいの好き。
>船の流れに埋もれそう
ごもっとも。まぁぶっちゃけサイト名とどんな事してるか、辺りを決めれば後は基本誰でもウェルカムな場所になりそうですし、詳細の詰めはおいおいでいいでしょうね。1000なら顔面宝具やる鯖を挙げる
1000なら爆発
1000なら宝具演出
このキャラの話が読みたい的な願望を吐き出す。(方向性の指定もアリ。)
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#209
1000
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています