聖杯大会本戦統合スレNo.2

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  • 1九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/02/19(Tue) 18:34:56ID:kxNzcwODU(1/5)NG報告

    ・当スレッドはTYPE-MOON様原作Fateシリーズを題材とした二次創作作品をでもにっしょん掲示板利用者により共同制作したリレーSSを掲載するスレッドです。
    ・作品、設定作りの相談。参加者間の雑談は「聖杯大会予選会場」をご利用ください。
    ・次スレは>>950、又は>>970を踏んだ人がカテゴリー「その他」に建ててください。
    ・投稿前に混線を防ぐため投下の宣言並びに名前欄に作品タイトルを記載して下さい。また、確認の上他の方が投稿中である場合は少々時間を置いてからにして下さい。
    ※現在進行中の「Fate/TV SHOW~アイランド編~」、「Fate/TV the "SHOWt"」の2スレッドは順次統合予定です。掲示板利用者の方々には大変ご迷惑をおかけしております。
    ・まとめwiki :https://fatetv1830.wiki.fc2.com/

  • 2名無し2019/02/19(Tue) 18:55:10ID:QyODU2NzE(1/17)NG報告

    画像

  • 3監獄長◆VENk5mkP7Y2019/02/23(Sat) 07:29:08ID:E2Mzk0MTI(1/1)NG報告

     エネルギー状の刃が更に出力を上げ、その刀身をより巨大にさせた。
     推進力で突撃する騎士は、投擲したランスに追いつき再び把持する。
     両者とも己の得物を手に渾身の一撃を放たんと魔力を最大限に込めた。

    「凱歌をあげよ——『冷艶鋸(れいえんきょ)』!」
    「我が勝利に唄え——『我が栄光は敗北を知らず(グローリー・オブ・マイ・キャヴァルリー)』!」

     一方は刃を、一方は穂先を魔力で輝かせる。

     そして——

  • 4スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/02/23(Sat) 16:24:58ID:IyMDA2MTk(1/36)NG報告

    フランス特異点更新します。

  • 5スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/02/23(Sat) 16:25:24ID:IyMDA2MTk(2/36)NG報告

     マーシャルの槍が俺の鎧を貫き、心臓にまで到達する。
    限界を超えた力で放った冷艶鋸を間一髪の所でくぐり抜け、そうなると決まっていたかのように俺を貫いていた。

    「ぐうっ……見事……」

     身体から力が抜けていく。
    限界を超えた力の代償か、霊核を失った途端に消滅が始まっていた。
    だが、王国軍にこの場での撤退を判断させれる位には被害を与えれたはずだ。
    それならば俺の勝ちだと最期に結論付け、俺は地面に落ちる前に消滅した。

  • 6スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/02/23(Sat) 16:25:43ID:IyMDA2MTk(3/36)NG報告

    以上、関羽消滅でした。

  • 7レアの人2019/02/23(Sat) 22:44:02ID:M3NjE2Njk(1/7)NG報告

    伏神の続編ですよっと
    とりあえず話を進めるということで書いたので後で不備があればあとで加筆するかもです

  • 8レアの人2019/02/23(Sat) 22:44:12ID:M3NjE2Njk(2/7)NG報告

    >>7
    「ほう、思わぬ収穫だ。お前の細かい部分も時には役に立つものだな」

    戦場となった公園の広場を陰から覗いながらアヴェンジャーは言う。
    公園に戻って敵の情報が少しでも残っていないか調べるという自身のマスターの提案に対してろくな情報は残ってないと主張をしていたが彼であったが敵のサーヴァントの姿を観察できるというこの状況はまさしく相当な有利になりえる情報であろう。だが彼のマスターは彼とは違うところに意識を向けていた。

    「え…なんで…どうして?あれはサーヴァント…?なら彼も?でもあの出血じゃ…」

    しばらく状況を見守っていた彼らであったがそれは不意に終わりを迎える。自身のマスターを抱えてこの場を離れるランサー。

    「救いを拒絶して去るか、まあそれもよかろうよ。だがあれはうかつだな。俺たちを狙った狙撃手の恰好の得物だろうよ。」

    「……けて」
    「ん?」

    「あのケガしたマスターを抱えたサーヴァントを追いかけて!早く止血しないと彼が危ないわ!」

    自身のマスターの言葉を聞いたアヴェンジャーは顔をしかめる。

  • 9レアの人2019/02/23(Sat) 22:44:18ID:M3NjE2Njk(3/7)NG報告
  • 10レアの人2019/02/23(Sat) 22:45:50ID:M3NjE2Njk(4/7)NG報告

    >>9ミスったすみません

    「お前自分が何を言っているのかわかっているのか?あいつらは敵だ。そもそもお前の言う悪事を行っているものあいつかもしれんのだ。」

    「……わかってる。けどほっておけないの!彼は私の知り合いなの、だから…たとえ魔術師でもできることなら生きていてほしいの。もしあなたがやりたくないというならこれを使ってでも追いかけてもらうから!」

    そういうと主の体に刻まれた令呪をアヴェンジャーに見せる。

    「チッ!こんなことに令呪を切るようなことか阿呆め!分かった追いかけてやる。だがあいつは一度マスターへの支援を拒絶している。仮に追いかけたところで治療をさせてくれるかもわからんし戦闘になるやもしれんぞ。」

    「そのときは私がなんとか話をするわ。だからはやく!」

    そういうとアヴェンジャーに自身の体を担がせ飛んで行ったイコマ陣営へと追跡を開始した。

    パスします
    3行でまとめ
    公園で作業(アーチャーへの手がかり見つからず)
    3体のサーヴァントの姿を視認
    イコマ君を追跡

  • 11明星2019/02/24(Sun) 09:45:08ID:IyNjk4NDg(1/7)NG報告

    フランス特異点『火界咒』を投稿します。

  • 12明星2019/02/24(Sun) 09:45:54ID:IyNjk4NDg(2/7)NG報告

    >>11
     厩戸皇子はマスターを庇うように立つ。丹の袍と冠をまとい白い細袴は、姿勢良く立つすらりとした均整のとれた肢体を、よりいっそう精悍にひきしめているのがわかる。
     狂月棲獣を凛然とした表情で見据える。鼻梁と唇の端麗さは、古代の名工の手になる彫刻を思わせた。しかし生命のない彫刻でありえない証明はその双眼で、黒曜石のような瞳はするどく研磨された剣のような光を放っていた。それとも、凍てついた星の輝き、と呼ぶべきだろうか。無機質的な完璧さを有する彫刻の目でないことはたしかだった。
     厩戸皇子は根本印を結び真言を詠唱して火界咒を使う。あらゆる煩悩と魔を炎の憤怒にて消散せしめる闘尊・不動明王の真言である。またの名を大咒、あるいは金剛手最勝根本大陀羅尼とも言われる。
    「ノウマク・サラバタタギャテイビャク・サラバボッケイビャク・サラバタタラタ……」
     百舌鳥のはやにえのように大黒槍で刺し貫かれた狂月棲獣は眩い炎に包まれる。
    「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――!!?」
     怨嗟に穢れた絶叫が大気を震わせる。だがすぐに熱気で狂月棲獣の気管が爛れ肺腑が炭化する。禍々しき獣はすぐに声をあげることも叶わず炎熱に悶える。
    「センダマカロシャダ・ケンギャキギャキ・サラバビギナン・ウンタラタ・カンマン!」
     次の瞬間、火柱が狂月棲獣を引き裂き、肉体と精神は球型の巨大な白熱光のなかで四散し、原子に還元した。無限ともいえる極小の時間を構成する粒子は、死にゆく獣の抗議を暗闇の奥深くへ吸い込んでいった。

      ◇◆◇

  • 13明星2019/02/24(Sun) 09:48:57ID:IyNjk4NDg(3/7)NG報告

    >>12
    「……玉兎は逃げちゃったみたいだね」
    「あの狂獣はそのための殿、肉盾だったのだろう」
     立香の呟きに厩戸皇子が応じて流し目に天狗面の男を見る。
    「助力に感謝するぞ、天狗の武士殿」
    「本当にありがとうございました」
    「いや、気にするな。俺がやりたくてやったことだ」
     寺田が面倒臭げに手を振る。
    「助力してやったのは儂もだぞ。むしろ儂のほうが貢献度高くない? おお?」
     スカタクが無形の落とし子で作ったニーソックス以外は全裸な姿で立香に喰ってかかってきた。
    「勿論ですよ、お姉さん! すごく助かりましたよ。……あと全裸ニーソって大変素晴らしいと思います。ありがとうございました」
    「はははは、であろう、であろう。まあ、儂だからだな」
    「ええ、まったくです。本当にありがとうございました。俺は藤丸立香。お姉さんは?」
     人懐っこく笑い、立香は自己紹介をする。彼とてこの佳人が厩戸皇子などの英霊とも異なる存在だとは感得している。それでもこのような態度を取れる辺り、少年も胆が太かった。
    「儂の真名はスカタク。この影の国の女王スカサハの宿体を依代に現界した。クラスはフォーリナーだ」
     文字通りに胸を張ってドヤ顔をする佳人は先程から裸形のままだ。
     手ぶらジーンズ見てみたいなという主の呟きを、まるきり冗談には聞こえないなと思いつつそれを無視して、厩戸皇子は寺田へ向き直る。暫くフォーリナーへの対応は主に全権委任する。
    「先程の鬼功(きこう)、見事であった。そのような魔力が枯渇している状態で果敢にも戦う卿の勇気も気に入った。恐らく卿は私やマスターと同郷かとお見受けするが?」
    「おう、日の本生まれよ。お前さんもそうだろう? 尊人(とうとびと)よ」
     がらっぱちな喋り方で応じる寺田に、気分を害した様子もなく厩戸皇子は頷く。

  • 14明星2019/02/24(Sun) 09:51:18ID:IyNjk4NDg(4/7)NG報告

    >>13
    「いかにも私は日本国、山背の国の生まれ。真名は厩戸皇子。クラスはセイバーである」
     袍の袖で口元を隠して、厩戸皇子は品良く言う。
    「ほう! てぇことは聖徳太子か! これは凄い。日の本でも一等な英霊の一人じゃねえか。―――あの剣技、まじないの見事さ、凄絶さも道理だ」
     寺田は天狗面を取り、厩戸皇子を見る。笑みを浮かべているがその眼は妖しげな光を発散させていた。
    「あの家畜の敵と判断して先刻は協同したが、じきに陽炎の如く消えるならば剣人として、尊人の刃を味わってみるのも……いいかもな」
    「えっ!?」
     唐突に声を上げたのは立香だ。突然の寺田の発言に面を喰らったのだ。
    「は、は、は、は、は。執念という刃が人型を成した奴だな」
     おなじみの優雅さで笑い、厩戸皇子は受け流した。
    「なあ、天狗面の武士殿よ、卿の鋭気と渇望を満たすならば、我がマスターと契約をしてみないか?」
    「この童(わらべ)と契約だと?」
     寺田は胡乱げに白皙の貌と少年を見比べる。
     そこで立香が寺田に説明をする。厩戸皇子もそれを補完するために時々口を挟む。
    「よし、ならばその契約とやらを受けおうではないか」
     寺田は立香へ向き直る。彼にとってもまだこのフランスでやり残したことはある。まだ現界を維持できるならば寺田にとっても渡りに船であった。
    「真名は寺田宗有。クラスはセイバーだ。よろしく頼むぞ童」
    「藤丸立香です。よろしくお願いします」
     立香の表情はこわばっている。
     厩戸皇子以外のサーヴァントとの契約には多大な負担がかかることはロマンに釘を刺されいるし、厩戸皇子からも注意は受けていた。それでも厩戸皇子が持ちかけるということはそれだけ、寺田を評価して協力関係を得たいということだろう。その力を存分に振るうためにも契約は必須となる。

  • 15明星2019/02/24(Sun) 09:52:50ID:IyNjk4NDg(5/7)NG報告

    >>14
     手の甲に刻まれた令呪を晒して、立香は厳かに唱え上げた。
    「告げる。汝の身は我の下に、我が命運は汝の剣に。聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら―――我に従え。ならばこの命運、汝が剣に預けよう……!」
    「誓おう。汝の供物を我が血肉と成す。藤丸立香、我がマスターよ」
     魔力供給の経路(パス)は滞りなく繋がり、右手の令呪が鈍痛とともに光を宿す。
     契約が完了して身体を巡る充足感に寺田は満足する。
    「ありがたい。マスターもいないサーヴァントでは魔力供給も受けられないものだから助かるわい」
     魔力供給の問題は革命軍に属するサーヴァントたちが抱える問題である。
    「戦争でもっとも大切なのは補給と情報だ。このふたつができていなければ、戦闘などできはしない。戦争をあえてひとつの経済活動にたとえれば、補給と情報が生産で、戦闘が消費にあたる。そしてサーヴァントへの魔力供給もまた補給である。それが途絶えているとなると、革命軍の現状はかなり深刻そうだな」
     厩戸皇子は悩ましげに嘆息する。前髪をかきあげ、微風に額をさらした。憂愁にしずむ瞳は、水晶の杯に液体化した月光をたたえたようであった。

     ◇◆◇

    「あ、それとセイバー。スカタクも協力してくれるって!」
    「ほう、それは重畳である」
    「そのとおォりだっ!」
     立香の後ろでスカタク―――既に黒いボディスーツを着ている―――が自信満々な表情で厩戸皇子たちを見ている。
    「卿のような天津神や国津神とも違う……外つ世界の神たる御身のご助力を賜るとは有り難いことです」
    「左様。この格上物(かくうえぶつ)は……生物としての格が違う。味方になるなら喜ばしい」
    「ふふーん、そうであろう、そうであろう! まあ儂は旧支配者じゃし? 凄いし? そのグレートでマーベラスなパゥワーで貴様らの手伝いをしてやらんこともないぞ!」

  • 16明星2019/02/24(Sun) 09:54:53ID:IyNjk4NDg(6/7)NG報告

    >>15
     元来の肉体の所有者ならば決してしないだろう表情で自慢げに語るスカタク。その増上慢な在り方にも立香らは特に言及をしなかった。ごく短い時間の付き合いだがこの女性との付き合い方に順応しつつあった。
    「はい、よろしくお願いします!」
    「わはははは!」
    「そうだ、マスターよ。当面、契約は寺田だけに留めておけよ。今の卿ならば三人までは契約もできるだろうが、今の負担になれぬうちに無理はするな」
    「はい。わかりました」
     厩戸皇子の助言に立香が頷く。実際、こうしている今の立香は鈍痛で苛まれている。
    「そうだな、養生しろ。俺も家畜や醜女のように仕留めたい輩がいるから無理はするなよ」
    「たしかにあの畜生や、王国軍を称するものらを牛耳る領袖は倒すべき仏敵。故に寺田よ、卿の知るこのフランスの実情を教えてもらいたい」
    「そうだな。儂もあのムーンビーストどもは駆逐してやりたい。そのためには色々と知っておかねばな!」
    「はい、俺たちに教えてください。……だけど、この人たちはどうしよう。ここに置いておくことなんてできないし」
     立香は茫乎として座り込んでいるルブラン一家を見る。自分たちが話題になっているのに反応が鈍い。
    「ならばこの近くの革命軍の基地へ案内しよう。そこでならば保護をして今後の身の振り方も決められるだろう」
     そう提案したのは寺田である。しかし、革命軍の基地まではラ・シャリテからは距離があり、疲労困憊の立香やルブラン一家を連れて徒歩で移動するのは難しいだろうと寺田は悩む。
    「それならばこうすればよい」
     スカタクがそう言うと黒いタールのようなものが流動する。すると馬車に蜘蛛のごとき肢が生えたような異形へと変貌した。車体(?)の表層はなながら無数の蚯蚓か怪蛇のごとくうねり、身を震わせている。
    「お前らもこの中に入るといい。座りながらのほうが話しやすいだろう」
     立香たちは暫く表情の取捨選択に困った。
     ルブラン一家はまるで夢遊病者のような足取りで言われるがまま黒塊に乗り込んだ。
    「……ありがとうございます」

  • 17明星2019/02/24(Sun) 09:56:08ID:IyNjk4NDg(7/7)NG報告

    >>16
     立香は、ごく短時間ながら宙を遊泳していた心を有重力状態に引き戻した。お礼を言ったが、心持ち音程が高いように自覚した。


    以上です。
    寺田からの説明パートをよろしくお願いします。

  • 18ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:11:43ID:g0NTIyNDU(1/9)NG報告

    九終のマスターシーンを投下します。色々と情報が落ちています。

  • 19ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:12:07ID:g0NTIyNDU(2/9)NG報告

    深夜1:00 九終島 五道孤児院・廊下

    「うう……やっぱりこわいなあ……。あかりちゃんおこしてついてきてもらえばよかった……。」
    わたしはそのよる、へんな時間に目がさめた。そのせいかは分かんないけど、わたしはトイレにいきたくなった。まわりのみんなはねていて、一番年上のあかりちゃんをおこすのも気が引けたので1人でトイレに行くことにした。ろうかは暗くて今にも何かが出てきそうなふんいきがあった。
    「あ…………」
    ふと、ろうかのまどからさしこんでいた月の光を見た。目でおってみると、月はきれいな半月をしていた。なんだかその半月から目がはなせなくて……
    「あ、れ………?」
    なんだかとってもねむくなって、わたしは目をとじた。ふかいふかい水の底にしずんでいくかんかくの中でわたしは知らないだれかのこえをきいた。

  • 20ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:12:44ID:g0NTIyNDU(3/9)NG報告

    >>19
    同時刻 九終島 九重神社・離れ

    部屋のデジタル時計は深夜の1時を表示していた。そろそろ寝なければ明日のバイトに支障が出るのは分かってはいるが、俺はまだ寝付けないでいた。
    「いっ、つ………」
    つい1週間前にエリザヴェーダというらしい女から受けた傷跡が未だに痛む。ここ最近どうにも傷の治りが遅い。打撲だとか捻挫だとかならまだしも、包丁で薄皮を切った程度の傷でここまで治りが遅いとは思わなかった。前はもうちょい早く治ったのに、こんなに遅いとは……。
    「でも、俺なんかより海音さんの方が心配だ……。」
    あの後、天莉さんがエリザヴェーダに連れていかれたと海音さんから聞いた。直ぐにでも連れ戻すべきだと俺は言った。あの女は危険だと俺の中のナニカが「連れ戻さなければマズイことになる」と告げていた。けれど海音さんは頑なまでに首を縦には振らなかった。なぜ、と海音さんに問いかけた。けれど俺に答えが返ってくることはなかった。それが俺に言えない、いや、言ってはいけないことだから黙っているというのは嫌でも分かった。なにしろ俺のような得体の知れない男を雇い、ほぼ住み込みに近い形で働かせているのだ。どんな事情があるにせよ、その立場を利用して彼女の心に土足で踏み入るような真似は出来ない。それにここを追い出される方が今の俺にとっては死活問題だ。ここ以外に行く宛てなんてないし、今更就職先を探しても俺のような札付きを雇ってくれるところなんてないだろう。

  • 21ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:13:08ID:g0NTIyNDU(4/9)NG報告

    >>20
    「にしても……今日は随分と綺麗なもんだな……。」
    ベッドのすぐ横にある窓から見える半月を見て、何気なくそう言った。緊迫しているのは変わらないというのに自分の呑気さに少し呆れる。
    「ん……あ、れ……?」
    半月を見ていると突然強い睡魔に襲われた。さっきまでは何ともなかったのに、なん、で急に………
    「ま………て………」
    そうして。俺の意識は霧散した。深い深い水の底に沈んでいくような感覚の中で俺は知らない声を聞いた。

  • 22ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:13:47ID:g0NTIyNDU(5/9)NG報告

    >>21
    同時刻 九終島 ウエストサイドエリア・住宅街・倉橋家の一室

    もうすぐ深夜1時を回ろうとしている。だというのに私はまだ眠れないでいた。
    「明日、学校なのになあ……。」
    期末試験も終わり後は夏休みの始まりを待つだけになってはいるものの私は生徒会ということもあり、学校に残って前期終業式に向けての準備だったり備品のチェックや掃除点検箇所の確認なんかをしなくちゃいけない。特に掃除点検箇所なんて山のようにある。元々、今の学校が出来たのが200年くらい前のことらしく、修理や補修が必要な箇所がたくさんある。この島で地震や土砂崩れに洪水といった被害は本州に比べるとかなり少ないものの、それでも何かの拍子に壊れないとも限らない。カノちゃん曰く「学校長に何とか出来ないのか聞いてはいるんだけど、曖昧な返事しか返ってこないのよ」とのこと。でも校長先生が曖昧にしか返さないのも分からなくはない。素人が考えても、200年も保ってきた校舎を1から直すとなるととんでもない額のお金が必要になる。そんな額のお金が上から降りてくるとは考えづらいし、何よりもお金が降りてきたとして校舎を補修する間に生徒達が通う代わりの校舎を見繕わなきゃいけない。どう考えても掛かるお金に対して掛かる手間が多いしリターンも少ない。私が校長先生の立場でも素直にうんとは首を振れないだろう。

  • 23ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:14:10ID:g0NTIyNDU(6/9)NG報告

    >>22
    「まあ、私よりもカノちゃんの方がずっと忙しいんだけどね……」
    神社の経営もそうだけど、たくさんある生徒会の仕事を1人でいくつもこなして、家の家事もこなして……。私なんかじゃとても真似できない。生徒会の仕事だけならまだ私も見よう見まねで出来なくもないけど、それ以外は真似なんて出来っこない。特に料理の腕なんて天と地ほどの差がある。私の腕を仮に料理初心者だとするなら、カノちゃんの腕は旅館の料理人さんに並ぶと言っても過言じゃない。一緒にお昼ご飯を食べる時も私のお弁当が冷凍食品のおかずを少し混ぜてあるお弁当なら、カノちゃんのは1から自分で作ったことが分かるお弁当。本当にいつ寝てるのか不思議に思ってしまうくらいにお弁当の中身は凝っていて、これを毎日自分と天莉ちゃんの分だけ作っているだけでも凄いと思う。
    「あーもう……変に考え事するから目が冴えちゃった。」
    どうにも眠気がやってこない。私は一度ベッドから起き上がると部屋を出て階段を降りリビングに向かった。台所にある冷蔵庫の中から水のペットボトルを取り出して、ライトブラウンを基調としたソファーに腰かける。

  • 24ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:14:36ID:g0NTIyNDU(7/9)NG報告

    >>23
    「それにしても、随分と月が綺麗だよねえ……。こんなに綺麗だったの、いつぐらいだったっけ?」
    ふと外を見る。優しい月明かりが窓からリビングに差し込み、綺麗な半月が空に浮かんでいた。なぜだかは分からないけど、その半月から目が離せないでいた。
    「えーーーーーー?」
    ドクン、と心臓が跳ねる。ドクン、ドクン、と心臓が何か良くないことが起ころうとしていることを伝えてくる。
    「なに、これ……?なん、なの……?」
    強く意識を持つことが出来ない。頭の中をかき混ぜられているように錯覚する。
    「あ…っく……。」
    苦しくて、苦しくて。辛くて、痛くてたまらないはずなのに、どうして。
    「どう、してーーーーーー」
    どうして懐かしいなんて感じているんだろう?
    やがて。私の意識は途絶えた。深い深い水の底に沈んでいくような感覚の中で私は知らない声を聞いた。

  • 25ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:15:06ID:g0NTIyNDU(8/9)NG報告

    >>24
    「uuUUUUU……。」
    其処は何も無い空間。ただ、ただ、何も無い闇が支配する暗黒の世界。もし何か名前を付けるなら『虚空』という名前が相応しい。何人も此処に立ち入ることは出来ず、また何人も此処から立ち去ることは叶わず。
    だが確かに。
    白き龍は其処にいた。
    その純白の体躯はこの『虚空』に不釣り合いなほどに美しく、そしてそれ以上に異質だった。
    「漸く……か……。」
    白き龍が呟く。その声には厳か、誰もがその声を聞けば畏怖するほどに恐怖を感じ。けれど、どこか懐かしさを覚える透明で美しい声だった。
    「待ち侘びた……。この時を1000年も待っていたぞ……。」
    『虚空』に3つの光が射し込む。1つはか弱くも不思議と見てしまう幻想さが。1つは余りにも眩しく『虚空』には溶けることはなく。1つは誰もが求める星の輝きを秘めていた。
    「さあ、約定を果たして貰うぞ九重始終よ。」
    「貴様が既に死していようと構いはせぬ。貴様の血を引く者どもに貴様が負わせた咎を償わせるのみ。」
    「だが。些か時が長過ぎたな。我が再び現に姿を堕とすには幾許かの時が要る。」
    「其れまでは浅はかな夢に浸っているがいい。」
    「当代が誰であれ、我を縛ることなぞ出来ぬ。我を縛れるのはあの始終(おとこ)のみ。」
    「偽りの島で偽りの杯に縋る者などに我は倒せぬのだからな。」
    「くく……くくく………。」

  • 26ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/02/26(Tue) 22:16:05ID:g0NTIyNDU(9/9)NG報告

    マスターシーンは以上です。次からは大会1日目になります。

  • 27リドリー陣営2019/03/02(Sat) 08:38:05ID:E1OTYxOTA(1/114)NG報告

    伏神投稿
    2日目です

  • 28リドリー陣営2019/03/02(Sat) 08:38:57ID:E1OTYxOTA(2/114)NG報告

    >>27
    早朝
    怒涛の出来事を捌ききったリドリーとエル・シッド。彼らは今凹んでいた。エル・シッドに至っては涙の跡さえある。昨夜の戦闘を思い出して落ち込んでいたのだろうか?

    「やっぱ、神ってク.ソだわ」
    「一応は虚言宗教(インチキク.ズ)だからな……………だが、あの結末はなあ……………」

    いや、二人して台湾産ホラーゲームをプレイし、エンディングのエグさとエモさに精神をやられていただけであった。幸せな家族が宗教によって崩壊する……………ほぼ誰に責任があった訳ではないのに破滅していく。そこに神も仏も存在せず、最後にただただ鋼鉄製ハンマー(現実)で頭を殴られる(突きつけられる)そのストーリーに絶句していた

  • 29リドリー陣営2019/03/02(Sat) 08:39:58ID:E1OTYxOTA(3/114)NG報告

    >>28
    「台湾って凄いね……………」「こればかりは同意するぜ……………」
    彼らは台湾という国に敬意を表する。そしてリドリーの頭にふと昨日の出来事が蘇った
    父親への明らかな拒絶。知らなかったとは言え不快な思いをさせた事を改めて反省する
    ならばやる事は一つだ。リドリーは手を右ポケットにやる

    「スマホ取り出してどうしたク.ソマスター?」「いや、レアちゃん達に謝罪と昨日あった事と思ってね!」

    そう言いながら軽やかにタッチパネルを動かすリドリー。指揮者(コンダクター)として美音(クラシック)を奏でるが如く!そして文面を完成させたリドリーは左ポケットにある連絡先のメモを掴み……………石像になった(フリーズした)

    「?どうしたク.ソマスター。たかだか電子寒中見舞い(メール)送るのにどれだけ時間かけてるんだよ?」「……………電話番号しか書いてない(メールアドレス書いてない」

    メモにはそう!市街地番号しか書いていなかったのだ!メールアドレスなどどこにもなく、折角書いた文面は無意味(塵)となった!
    では電話をすればいいのだろうか?
    だがリドリーはそこでこれは運命だと感じ取る。即ち直接会って話しをするべきだ!そういう運命である事を!

    リドリーはタウンページで調べる。車で十数分の距離。これならいける

    リドリーは訪問する為の準備のため繁華街へとその歩みを始めたので会った

  • 30リドリー陣営2019/03/02(Sat) 08:40:24ID:E1OTYxOTA(4/114)NG報告

    >>29
    終わりです
    レアちゃん宅訪問フラグです

  • 31亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:19:01ID:I2MjUyMDU(1/68)NG報告

    伏神の二日目投下します

  • 32亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:19:26ID:I2MjUyMDU(2/68)NG報告

    >>31
    暗殺者による裂傷で気を失った亥狛が再び目を覚ましたのは午前九時、時間にして凡そ十数時間。
    その間記憶が断絶していたことになる。

    泥のような微睡みから目覚めて真っ先に目に入ったのは、木製の椅子に座って本を読み耽るシスカの姿だった。
    「やあ、ようやっと起きたかい」
    「────」
    いやに寝心地の悪いベッドから上半身を起こすと、どうやら自分が寝ていたのは寝具ではなくテーブルで、即席に作り上げられた医療寝台であることが判る。
    「あれ、シスカさん?ココは…俺は、なんで……」
    身体を動かそうとすると、背部に鋭い痛みが走る。
    亥狛の苦悶の表情を他所に、シスカは至極冷静な態度で「起きなくて良いよ」と静止を促した。
    「君はね、聖杯戦争開始早々に殺されかけたのさ。
    自分の足で土地勘を得ようとしたばっかりに暗殺者の英霊の餌食になった。ランサーが付いていたから死は免れたものの、下手すればあの場で脱落もあり得た訳だ」
    彼女の声は不出来な息子を諌めるような、どこか怒りと呆れをないまぜにした気色を孕んでいた。
    読書を中断して、身体を亥狛の方に向けて
    「身体で理解できたろう、コレが聖杯戦争だよ。
    君が如何に頑丈で生物学的に異質だとしてもそんな差は英霊の前には紙同然、行動一つ一つが死に直結しかねないと漸く実感できた筈だ……勿論頭では理解してただろうけど。
    無意識にどっか舐めてる所あったもん、キミ」

  • 33亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:19:56ID:I2MjUyMDU(3/68)NG報告

    >>32
    そんな筈はない。
    そうすぐさま否定しようとしたが、喉につっかえて言語化してくれない。
    思い当たる節があるからこそ、否定が出来ない。
    「もし仮に土地勘を得たかったなら、ランサーに見廻りをさせて自分は籠城する方が余程良かった。
    なのにそうはせず自分の足で歩き回った。
    ……その土地に根差す人物であるならいざ知らず、地理に疎い者が選ぶべきでない悪手と言っても過言ではない」

    つまるところ、とシスカは言葉を続けて、
    「君は人狼である事に胡座をかいて、より良い選択肢を考える手間を惜しんだのさ」
    「……うるさい」

    腹立たしい程に耳が痛い。
    そう思うという事はつまり、図星であるという事だ。
    勿論全くの脊髄反射で行動したわけではない。聖杯戦争に勝利するためには環境の把握が必要であると考えた上での行動だった。
    然し、彼の思考はそこで停滞していた。
    見て回るのは良いが、肝心の手段を熟考しなかったのだ。自身の行動が周囲にどう影響を及ぼし、相手がそれを見てどう動くか、という二手先の思考が欠如していた。

    認めたくない、だが認めざるを得ない。

  • 34亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:20:20ID:I2MjUyMDU(4/68)NG報告

    >>33
    女魔術師の諫言が耳朶を刺す。
    「まあ何にせよ生きてたんだ、コレは馬鹿高い授業料だと思うこった。
    それに君は傷の治りが異様に早い、普通の人間ならとっくにドクターストップだが君なら今夜にでも動き回る事は出来るだろう。
    精々今回の失敗を糧に次に活かすと良い」

    そういうとシスカは読書を再開した。分厚い装丁本は日本語とも英語とも異なる言語のタイトルが刻まれていて、それが何の本なのか亥狛には知る由もなかった。
    窓ガラスから差し込む光が柔らかい。
    ここにきて漸く亥狛は自分が今拠点の一つである空き家に居ることを把握した。
    ぐるりと周囲を見回して、居るべきである存在が居ない事に気づく。
    「そういえばランサーは」
    「ランサーは外で厳戒態勢さ。マスターである君が開始早々に負傷したんだ、昨晩から彼女も内心相当気が張ってたんじゃないかな?」

    ずきり、と良心が痛んだ。
    自分の浅慮な行動が彼女の心労に繋がったのだと思うと申し訳なさが込み上げてくるようで。
    自分の身体の方に目をやると、刺し傷を押さえ込むように医療措置がなされていた。
    血が滲んだ包帯は丁寧に幾重にも巻かれており、施した人物の几帳面さが伺える。
    「それは、なんというか。悪い事をしたな……アサシンから逃げるだけじゃなく、こんな手当までして貰って…」

  • 35亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:21:53ID:I2MjUyMDU(5/68)NG報告

    ランサーには後で直接謝りに行こう、そう思う亥狛の頭に女魔術師の声が割り込んでくる。
    「ああ、その手当はランサーがやったんじゃないぞ」
    事もなさげにそう発言し、「あと私でもないからな」とすぐに付け加えた。

    「君が此処に運び込まれて来た時には既に処置はされてたよ。私も最初彼女がやったものだと思ったけど『処置はして頂きました』とか言ってたから多分彼女ではない別の誰かだろうね」
    「…………?」

    ランサーでもなく、シスカでもない。
    だとしたら一体誰が?
    そんな疑問が頭を覆い被さるように広がっていく。
    知己の者など殆どいない彼を救う人物などそれこそランサーか目の前の女魔術師しかいない筈、だが彼女らでないとするならば他に候補など思い当たらない。

    「誰にやって貰ったかは後でランサーに聞くといい、そこまでは私の与り知るところじゃない。
    ……ついでに元気な顔を見せてやりなよ、きっと彼女も安心する」

  • 36亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:24:28ID:I2MjUyMDU(6/68)NG報告

    >>35
    そういうと、シスカはベッドの方へとつかつかと歩み寄り。
    兎に角今は養生しなと言わんばかりに亥狛の身体に布団をかけた。

    如何に硬く寝心地の悪いベッドであろうと、睡魔は睡眠の最高のスパイスである。
    昨夜の襲撃により血を流しすぎた亥狛は言いようのない眠気に襲われていた。

    考えなきゃいけない事は多々あり、考えても仕方のない事だって山積みの現状。
    しかし今は回復を最優先すべきだ。

    正真正銘の前途多難、恐らく今後も彼の受難は続く事となろう。
    これから先どうなってしまうのか、そんな言いようのない不安は深い眠りの中で解け溶けていくように霧散した。

  • 37亥狛の人2019/03/05(Tue) 23:24:42ID:I2MjUyMDU(7/68)NG報告

    以上です。

  • 38九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/07(Thu) 12:02:51ID:k0MjgzNzU(1/4)NG報告

    九終投稿します

  • 39九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/07(Thu) 12:03:22ID:k0MjgzNzU(2/4)NG報告

    >>38
    朝六時、早朝と言ってもいい時間に喫茶店でため息をつく男とそれに構わずモーニングセットのサンドイッチを頬張る男がいた。ユージーンと人間に変装したバーサーカーである。

    ユージーン「はぁ……」

    バーサーカー「なーに悩んでんだよ、あぐっ…ん、美味ぇなこれ」

    いくつかの種類があるサンドイッチだが特に卵サンドを気に入ったようで追加の注文までしていた。

    ユージーン「食うか聞くかどっちかにしろよ。ったく」

    まあ友人と駄弁る感覚で何かを食いながら話すのもいいか、とユージーンもまた自分の分のトーストに手を伸ばす。バターが塗られただけのシンプルなものだがそれ故に素材の味が際立つ。

    バーサーカー「で?いつ頃出発するんだ?ユージーン」

    そう、ユージーンがさっきから頭を悩ませているのはそのことだ。

    ユージーン「何時に行くか聞くの忘れた……」

    再び沈むユージーンに笑いを堪えきれなくなったバーサーカーは大きく笑いながら届いた追加のサンドイッチを手に取った。

  • 40九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/07(Thu) 12:03:46ID:k0MjgzNzU(3/4)NG報告

    >>39
    話は昨晩に遡る。

    ユージーン「よし、するぞ。電話」
    少し緊張しているのか話し方が倒置法になってしまっているユージーン。無理もない。何を隠そうこの男、今までの人生で一度も誰かに電話をかけたことが無いのである。
    そもそも電話が苦手な上に初めての自分からの発信。緊張しない筈がなく、実は電話するという宣言もこれで五度目だ。繰り返すつどに五度。

    バーサーカー「なあ、そんなことせずに直接乗り込んだ方が早くないか?」

    何度も決意と踏み止まるを繰り返すユージーンにいい加減辟易したバーサーカーは面倒だと言うがユージーンはそれを許さない。

    ユージーン「馬っ鹿お前そんなことしてみろ、確実に敵だと思われて同盟はおじゃんだ」

    ユージーンは是が非でもこの同盟を締結したい。それは単純に自分の目的を達成する確率を上げたいというのもあるが単純に蒼木ルイという人物に興味があるからでもある。
    画面越しの映像で見た蒼木ルイ。読心の魔眼は映像でも当時考えていた事は分かる。故にユージーンは彼女が心の奥底に抱える欲求を知った。
    近い者では高校の時のクラスの委員長、遠い者では時計塔のロードの娘までとその欲求を持つ者は多い。
    そういうしがらみに関係なくギブアンドテイクの関係を望むユージーンだからこそ、“蒼木ルイ”という人物を見ることが出来る。

    ユージーン「すぅ…はぁ…やるぞ!」
    6度目にしてやっと電話をかけたユージーン。慣れない操作からか間違ってテレビ電話にしてしまっていたのに気付くのはもう少し後となる。

  • 41九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/07(Thu) 12:04:07ID:k0MjgzNzU(4/4)NG報告

    >>40
    おわりです。

    まず、すいません。何時に行くかのアポの為に過去電話を入れるはずだったのにその過去電話で何時かを聞き忘れたとしました。回想シーンが終わったらルイちゃん側の朝のシーンからユージーンに電話をかけていただきたく存じます。

    そして次の橘さんのパートでどれだけ進めるかによっては例の口説き文句(なお交流E)をお伝えします。

  • 42リドリー陣営2019/03/07(Thu) 21:31:23ID:A3MDI5MTU(5/114)NG報告

    特異点投稿します

    今回は全編台詞です
    ………………あまり説明になってないかもしれませんがどうぞ

  • 43リドリー陣営2019/03/07(Thu) 21:31:30ID:A3MDI5MTU(6/114)NG報告

    >>42
    いつだったかは儂は憶えてない。ただ召喚されたのはそこそこ前だと感覚的に思う
    そう、場所は確かパリ。その中の伏魔殿(ベルサイユ宮殿)に儂が召喚されたって話し。目覚めると百鬼夜行(うぞうむぞう)のサーヴァントが一斉に儂を囲っている訳よ?正直怒り(イライラ)が治らんかったわ。有象無象(どいつもこいつも)干しすぎた柿と同じ甘腐臭(オンナにおねつ)が漂ってて鼻が曲がりそうだったわい。
    そしてその元締め(においのもと)が醜女……………マリーアントワネットって呼ばれてた女王(ガキ大将)よ。見るに耐えない腐臭(色気)が漂う醜女(巨乳)。まさしく霊基を歪められて英霊の尊厳を穢す妖怪の所業よ
    ……………腰布(スカート)に数字が書いてあった気がするのも気のせいじゃあないかもしれんな。ともあれ醜女は儂に色気(イライラの元)垂れ流しながら言ってくんのよ?私の仲間(オモチャ)にならないかとね。そんとき儂は思わず近くの無象(セイバー)座に送って剣持って突撃してやったさ。あんまりにも酷い(キレた)んでね。だがな、その時不思議な事が起きたんじゃ。醜女がその場で足を出してな?そのまま儂に突き出してきたんじゃ。儂はその動きを捉えきれずにそのまま転んだ。……………正の所驚愕(目が飛び出た)!だってよ?武の心得も知らぬ女(ガキ)だぜ?そんな醜女に儂は惑わされた……………途轍もなく歓喜(たのしー!)気分になったわ。だから儂はあの醜女をこの手で斬りたいんだ!儂にもまだまだ伸び代があると教えてくれたからな!まあそんなこんなで有象無象(カ.スども)を振り切って外に出たらびーびーとかいう一般革命兵に誘われてな?儂的にもこれ幸いと革命軍に入ったってわけよ

  • 44リドリー陣営2019/03/07(Thu) 21:31:52ID:A3MDI5MTU(7/114)NG報告

    >>43
    状況?革命軍(ウチ)の圧倒的不利だな。四面楚歌が可愛く見えるほどのレベルでな。そもそも革命軍(ウチ)に魔力を常時補給できるものがなくてな。宝具撃ったらそのまま消えるとかも多発したんだな。しかし王国軍(ガキども)は
    聖杯(金の器)のせいでその縛り無いし、どんなに倒しても日毎に何十人も追加される。長い目で見ても儂らの敗北はほぼ決定的だな。勝ち目がないわけじゃない。リオンという都市にはなにやら強力な奴が封印されているとの噂も聞く。なんとかして開放できればいいのだがぴっかりさん(ルイ)がその土地を護っているせいで全く侵入できないのだよ

    ……………童、尊人、格上物、あんたらには儂は感謝しかない。あんたらはこの状況をうまく打開出来る可能性が高いからな。このまま王国軍が勝つとこの地は王の生贄となり、時代に綻びが出る。そうなると儂も修行ができないからな。改めて手を貸してくれ!

  • 45リドリー陣営2019/03/07(Thu) 21:32:00ID:A3MDI5MTU(8/114)NG報告

    >>44
    終わりです

  • 46橘亜衣&ミラーカペア【九終手番】◆V6COUaXse62019/03/09(Sat) 17:56:20ID:EwNTU2NTg(1/61)NG報告

    >>40の続き、九終を投下します。

    1日目、夜。
    本命の拠点であるホテルへ向かう途中、わたくしは与えられたミッションを反芻する。

    1、アーチャー陣営と敵対せよ
    2、バーサーカー陣営と同盟を結べ
    3、九重海音の妹を殺.害せよ(手段は問わない)

    ……これら3つのミッションからまず分かることは、運営側は相当に黒いという事。特に3つ目。
    誰かの死が予め組み込まれている催しなど、決して碌なものではありません。このミッション1つだけで、この聖杯大会がおかしいという事は読み取れる。
    (荒っぽい催しであるのは承知の上でしたけれど、これではまるで現代に蘇った剣闘ではありませんの)
    更に、事前に観ていたインタビュー映像で、九重海音という方がアーチャーを召喚していた事が判明している。つまり、わたくしは九重海音さんの妹を殺.害することで、一気に2つのミッションを達成できる可能性がある。
    大会前にアーチャーが召喚されていたと言う特別処置も鑑みて、九重さんは余程のキーパーソンであるらしい。
    『何を企んでらっしゃるのかしらね、この大会を企画した方々は』
    霊体化しているセイバーへ、念話で尋ねてみる。

  • 47橘亜衣&ミラーカペア【九終手番】◆V6COUaXse62019/03/09(Sat) 17:56:51ID:EwNTU2NTg(2/61)NG報告

    >>46
    『分かりません。しかし、聖杯大会の大元である聖杯戦争は、より魔術的な儀式であったとされています。推測ですが、今回の大会も儀式の側面が強いものかと考えられます』
    『だとすれば気になるのは、"何のためにそんな儀式を行うのか"、ですわね。けれど、これ以上は予想に予想を重ねるだけ。この話は、ここまでにしましょう』
    話を終えた途端、支給された携帯端末が震えだした。連絡して来たのはーーー
    (ユージーン・バックヤード?テレビ通話で、何のご用かしら?)
    インタビューにてバーサーカーを召喚すると宣言した青年の名。
    警戒しつつ、応答のボタンを押す。
    ーーー画面には、何も映らなかった。
    否。正確には、人の肌と髪の様なものが、レンズを塞いでいるらしかった。
    「ん、繋がったのか、コレ。あー、こちらユージーン・バックヤード。あんたは蒼木ルイで間違いないか?」
    「え、ええ。間違いありませんわ」
    予想外の出来事に戸惑うも、どうにか取り繕う。しかし頭の中では、思考がハイスピードで進んでいた。
    (これはどういう意図なの……!ただの操作ミス?いいえ、この方は読心の魔眼を持っているらしいですし、心に精通した者としての高度な戦略かも知れませんわね。わたくしの動揺を誘うつもりの手だとすれば大した物ですわ。けれど本当にテレビ通話だと気付いていない様な口ぶりでもありましたし、言った方がいいのかしらーーー)
    「ちょっと話があって連絡させてもらった。聞いてもらってもいいか?」
    ーーー決めましたわ。
    「ええ、貴方のお話、とても興味がありますわ。けれどその前に、お顔を見せてくださいませんこと?テレビ通話でお互いの顔が見えないと言うのも、寂しいものですから」
    〜〜

  • 48橘亜衣&ミラーカペア【九終手番】◆V6COUaXse62019/03/09(Sat) 17:58:06ID:EwNTU2NTg(3/61)NG報告

    >>47
    ここで区切ります。が、ユージーンさんどうします?コント続けましょうか?

  • 49九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/09(Sat) 18:29:59ID:k5OTY0MzU(2/5)NG報告

    >>48
    いえ、次はユージーン視点で少し書かせてください。そこで例の台詞を言ってまたパスを回します。
    しかしそこまで深読みしても実際はただの操作ミスだゾ。

  • 50九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/09(Sat) 21:00:31ID:k5OTY0MzU(3/5)NG報告

    >>47の続きを投下します。

    ユージーン「えっ?」

    間が抜けた声を上げるユージーン。その隣ではバーサーカーが必死に笑いを堪えている。すぐに携帯を離して画面を見ると確かにそこには困惑した表情の蒼木ルイが映っていた。

    ユージーン「本当にテレビ電話だ…。あー、その、ミスった。電話をかけるのなんて初めてで…」

    当然相手はそう思ってはいない。何かしらの心理戦だと誤解されている。確かにこうしてテレビ電話であれば直接会うのと変わらないように魔眼が使えるのだが故意ではない。まずはそれを解かなければ、と言葉を選ぶ。

    ルイ「初めて?貴方は今まで電話を使ったことが無いとでも言いますの?」

    事実ではあるが確かに現代においてそれは少数派であろう。故にさらに疑惑を深めてしまう。

    ユージーン「違っその…ああ、もう!」

    大きく深呼吸し数秒かけて言いたい事をまとめる。

    ユージーン「今まで電話を使ったことがない訳では無いけど自分から誰かにかけたことはなくてそれでも俺はあんたに話したい事があって慣れない操作で電話したら間違ってテレビ電話になってしまった。すまん、わざとじゃないんだ。信じてくれ」

  • 51九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/09(Sat) 21:00:40ID:k5OTY0MzU(4/5)NG報告

    >>50
    一通り言った後目を閉じ頭を下げる。

    ルイ「分かりました。そこまで言うのなら信じましょう」

    なんとか信じて貰えたようなので本題を切り出す。

    ユージーン「ありがとう。それじゃあ話をしたいんだけど…まあ想像してる通り同盟の相談なんだ」

    それについては相手も予想はついていたようで続きを促される。ただ同盟を結ぼうと言うのではなくどういった条件かという事が大事なのだ。

    ユージーン「まず俺達と同盟を結んで欲しい。条件はインタビューの時に言ったように優勝したら聖杯はそちら、賞金はこっちに渡すというものだ」

    もちろんユージーンが掲げる条件はそれだけではない。一呼吸置いてそれを告げる。それはユージーンが本心から望むことでもある。

    ユージーン「あと、この同盟において蒼木ルイとユージーン・バックヤードは対等だ。どっちが上だとか立場がどうとかは関係ない。方針はお互い相談して決めるし隠し事は一切しない。どうだろう?」

  • 52九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/03/09(Sat) 21:01:04ID:k5OTY0MzU(5/5)NG報告

    >>51
    はい、ここまでです。
    速攻魔法発動!『対等宣言』!!立場も何も関係無くフェアな立場であるという宣言。どうでしょうか?交渉の条件として悪くは無いと思います。

  • 53橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/03/11(Mon) 23:31:13ID:EyMTI3ODI(4/61)NG報告

    >>51の続きです。

    画面向越しの提案に、少し考え込む。

    立場も隠し事も無しという同盟の提案だけれど、正直に言えば困ってしまう。交渉に於いて全ての手札を晒すなど、大抵の場合悪手にしかならないから。その条件を出された時点で本来なら決裂とするところだ。
    ーーーが、しかし。"対等"という響きは、悪くありません。
    その言葉に、わたくしは弱い。加えて、彼が慣れない端末操作に取り乱しながらも、懸命に意思を伝えようとした姿勢に、少し、心が動いた。
    ただ、言うは易し、行うは難し。口だけの対等は何度も聞いてきた。更に彼は心を読む力を持っているのだ。わたくしの内心を読み取り、上辺の言葉で都合よく動かそうとしているかもしれない。
    ーーーだから、こうしましょう。
    「先に言っておきましょう。わたくしは貴方を警戒しています。貴方はその目でわたくしの事を知れるけれど、わたくしは貴方を知りませんもの」
    内心を伝える事で、隠し事をしないと謳う相手に応える。一拍の間を置いて言葉を続けた。
    「けれど、同盟は結びたいと考えていますの。その為には、まず貴方の事を知らないといけません。差し当たって明日のランチをご一緒にどうかしら?返答はその時に」
    もともと、ミッションを達成する為にも彼と同盟を結ぶつもりはあったのだ。わたくしに必要なのは聖杯を使ったビジネスのチャンスであり、賞金の優先度は低い。対して彼は賞金が必要だと言うから、利害は一致している。後は、彼が信頼できるかの問題だけ。
    ユージーンから了承をもらい、明日の13時、○○ホテル近くの喫茶店で落ち合うことになった。

  • 54橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/03/12(Tue) 19:31:12ID:EyOTEzNDQ(5/61)NG報告

    >>53を修正したver投稿します。

    画面向越しの提案に、少し考え込む。

    立場も隠し事も無しという同盟の提案だけれど、正直に言えば困ってしまう。交渉に於いて全ての手札を晒すなど、大抵の場合悪手にしかならないから。その条件を出された時点で本来なら決裂とするところだ。
    ーーーが、しかし。"対等"という響きは、悪くありません。
    その言葉に、わたくしは弱い。加えて、彼が慣れない端末操作に取り乱しながらも、懸命に意思を伝えようとした姿勢に、少し、心が動いた。
    ただ、言うは易し、行うは難し。口だけの対等は何度も聞いてきた。更に彼は心を読む力を持っているのだ。わたくしの内心を読み取り、上辺の言葉で都合よく動かそうとしているかもしれない。
    ーーーだから、こうしましょう。
    「先に言っておきましょう。わたくしは貴方を警戒しています。貴方はその目でわたくしの事を知れるけれど、わたくしは貴方を知りませんもの」
    内心を伝える事で、隠し事をしないと謳う相手に応える。一拍の間を置いて言葉を続けた。
    「けれど、同盟は結びたいと考えていますの。その為には、まず貴方の事を知らないといけません。差し当たって明日のランチをご一緒にどうかしら?返答はその時に」
    もともと、ミッションを達成する為にも彼と同盟を結ぶつもりはあったのだ。わたくしに必要なのは聖杯を使ったビジネスのチャンスであり、賞金の優先度は低い。対して彼は賞金が必要だと言うから、利害は一致している。後は、彼が信頼できるかの問題だけ。
    ユージーンから了承をもらい、通話を終えた。

    2日目 朝
    ユージーンへと電話を掛ける。
    「ごきげんよう、ムッシュ・ユージーン?待ち合わせの場所と時間を決めていませんでしたわね」
    こう切り出し、13時にユージーン紹介の喫茶店で食事の約束をした。

  • 55橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/03/12(Tue) 19:32:35ID:EyOTEzNDQ(6/61)NG報告

    暫く振りに
    【連絡】
    リレー企画参加者様へ。企画の円滑な進行の為、1週間以上レスができない状況になる場合は、GMにその旨を報告してくださるようお願いします。その際は、どういう方針・方向で動きたいかを合わせてお伝えください。参加者間での話し合いを行い、どのような描写にするかを議論します。
    1ヶ月以上応答がない場合は、応答があるまで他参加者で進行させていただきますことをご了承ください。


    ・統合スレにて開催中の企画
    1.九終聖杯大会
    2.トーナメント大会
    3.伏神聖杯戦争
    4.第1回聖杯大会(スノーフィールド)
    5.1.特異点 悪徳歪曲狂国ベルツ・ル・パラディス

    ・開催予定

    1.インフレ聖杯大会(メンバー調整)

    2.第◾️回聖杯大会(メンバー調整)

    中華スキーさん、お忙しいかと思いますが、九終聖杯大会の進行がありました。つきましては召喚シーンの投稿をお願いできればと思います。また、お伝えしたいこともありますので、予選へレスをお願いします。

  • 56九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/12(Tue) 21:54:20ID:QyMDQ5Mjg(1/1)NG報告

    達は何かしたいことはあるか?」

    「特にすることはないけど。まずは工房作りから始めた方が良いんじゃないの?」

    キャスターのスキル、陣地作成によりこの部屋を工房として作った方が良いのではないかという質問は尤もなことだ。

    「ふーむ……いや、流石に工房を作るには狭すぎる。出来れば場所を移動するなりなんなりしたいところではあるな」
    「あ、やっぱり?うーん、後はもう探すしかないけど。ま、そこはいいわ。次の戦略を考えましょう」

    そもそも陣営作成を行ったところで彼の作成する工房はあまり防衛に適さないという弱点もあるが、まああった方が良いというのは間違いではない。

    「それよりもさ、先ずはここらに偵察でも放っておいた方が良いんじゃない?アーチャー、だっけ。狙撃とかされたら困るだろ?」

    「……そう言えば、そうだな。竜胆の言う通り使い魔は配置した方が良いだろうが……おい初梅、何で逃げてるんだお前」
    「いやっ……あの……私、強化と治癒ぐらいしか満足な魔術が使えないのよ」

    しん……とした空間が広がる。片方(竜胆)は物事を理解しておらず、片方(隠神)は驚愕した顔で沈黙が続く。

  • 57九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/12(Tue) 21:55:10ID:EwNDY5NzY(1/35)NG報告

    「っ、そんな顔で見るなぁ!まだ練習中なのよ!家の奴らからも『初梅様は強化と治癒魔術はその年では良い方なのにそれ以外が貧相ですね』って言われるのよ!使い魔さえ作れないの!悪い!?」
    「は、はははっ!そうかそうか、すまんすまん。逆鱗に触れてしまったな!許せ初梅。……となると俺の宝具になるか」

    八百狸───隠神刑部の生前従えていた800匹の狸を召喚する宝具。数のくせに戦闘力はなく、魔力消費は多いというどちらかと言わずとも使い勝手は良くない宝具。

    「あれ魔力消費が大きいのだよなぁ…大丈夫か?あといい加減落ち着かんか」
    「オーケー、落ち着いた。話を戻すわ。大丈夫、あなたの宝具を使う方向で行きましょう。魔力は問題ないわ」
    「ん、使い魔とかあんま分かんないけど宝具を使う方向に固まったの?じゃあ俺からの案だけどどこに配置するか話そうよー。バラバラに分けるよりは集団行動で情報を確実に持って帰れるようにしよ?」

    「配置……私は、ロビーに集中させた方が良いと思う。一般常識を持つ相手ならそこから入ると思うし」
    「ならば俺はホテル外側に配置するのも案として提案しよう。俺の愛しい子供達は野外での力を発揮しやすい」
    「んーと、それじゃあその二地点とこの部屋の周辺に配置しておけばいいんじゃないかな。窓ガラス突き破って入ってくる人とかいそうだし」

  • 58九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/12(Tue) 21:56:26ID:EwNDY5NzY(2/35)NG報告

    「では始めるか」
    祝詞の詠唱を数分間続け、宝具の解放を行う。
    発動した瞬間に部屋中にモコモコとした茶色の毛玉が現れた後、一斉に隠神刑部の方向にを向く。その全てが彼と最期まで戦い抜いた歴戦の狸達。

    「よくぞ集まった我が同胞、我が眷属、我が子供達。再び共に現世で戦えることを俺は嬉しく思う。お前らには今から指定する場の監視を行ってもらおう。では散れ」

    ドアと窓を開けた途端に一斉に茶色い塊が飛び出て行く様は可愛いと思える人は思えるだろうしキモいと思える人は思える、そんな光景だった。

    「……可愛いなあの光景。初梅はどう思った?」
    「んー、狸汁が食べたいなーって思った。」


    終わりです

  • 59九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/14(Thu) 19:17:20ID:Q2NDkwNzI(3/35)NG報告

    『見つけたか?見つけたか?』
    『見つけたぞ見つけたぞ。大将が見せてくれた通りの女だ、見目麗しい空色の姫だ』
    『如何するか、如何するか。私が殺されにいって力を測るか?』
    『報告しよう、報告しよう。誰もあの女達に近づくな。大将に死ぬより酷い罰を科せられるぞ』
    『それは嫌だな』『あれは恐ろしい』『死ぬ時の方が楽だった』

    『大将大将。女を見つけたぞ。とっても綺麗な空色の姫と武士のように芯のある女だ』
    「様子は?」
    『特に警戒していたような様子も無い。そのままホテルに向かって歩き続けているぞ』
    「御苦労、ではお前らは引き続き警戒を続けろ、間違っても接触はしようと思うな」

    はぁ、と溜息をつき目を伏せる。すう──と目を開いたときの隠神の顔は今迄の好青年の顔とは打って変わった冷徹な顔。

    「マスター、どうする?奇襲を行うか?」
    「いや、やめておきましょう。彼女は今大会でもかなりの強豪よ。どうせ通じないのだから真正面から相手の技を測るとしましょう。撤退の用意もしておいて」
    「了解した。……おい竜胆、一体何を考えている?」
    「ん、どうやったら効率の良い撤退を出来るかここの地形を元に考えてた。伏兵の可能性も考えて行動しなくちゃだから」

    他の二人と比べて俺は頭ぐらいしか使えるとこないからねーなんて呟きながらも纏める。

  • 60九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/14(Thu) 19:17:37ID:Q2NDkwNzI(4/35)NG報告

    「応、自分なりの力を尽くすのは良いことだ。……では、行くか」
    「あ、待って待って!どうせ戦闘するなら姿はバレちゃうけど戦闘開始するまでは幻術で姿を隠しとかないか?」
    「む……わかった」



    エントランスを蒼木ルイが過ぎ、エレベーターの前に立った時───

    「はぁい、蒼木ルイさんとそのサーヴァント。自己紹介は必要かしら?」

    隣の非常階段からとん、と竜胆と初梅が現れた。

  • 61レアの人2019/03/14(Thu) 20:51:41ID:UxMDg5NDI(5/7)NG報告

    「痛い!ふらふらする!しんどい!」

    拠点に変えるなり倒れるように眠った後目を覚ましてもいまだ転がりながら悶えている己が主を冷ややかに見つめるアヴェンジャーの姿がそこにはあった。撤退するサーヴァント主従に追いついたのちに魔術師に対して治療を行ったのであるが

    「他人の治療をするために自分の手の甲を敵の槍で突くなぞするからだ。」

    「仕方ないでしょ!あの状態で武器なんて出せないし治療のためには血が必要だったんだから!」
    反論をするがその声にはいつもほどの元気はなかった。
    まず応急処置だけをさせろと敵のサーヴァントに迫った時の魔術師然とした落ち着いた時の話し方からはかけ離れたものだ。この魔術師の娘はどうやら他人の前だと素を隠す傾向があるようだとここ数日の会話で把握をしたがまさかこのような色々とダメな魔術師であると他の陣営も想像してはいないだろうとアヴェンジャーはあきれつつも感じていた。こいつはこの世界に向いていないと数日で断言ができると言い切れてしまうほどに本来の彼女はひどいのである。とはいえあの時の自身のマスターは魔術師としては及第点の働きはしていたということもまた事実であると感じてもいた。

  • 62レアの人2019/03/14(Thu) 20:52:11ID:UxMDg5NDI(6/7)NG報告

    >>61
    「しかしお前の他者への手当ての手際は随分とよかったのは少し意外であったな。」

    「大したことじゃないでしょ?まず血が足りないから私の血が拒絶されないか最低限の適応分析と輸血と傷口の治療をしただけ。あとは包帯を巻くとか魔術が関係なくてもできる人は多いわ。」

    「いいや、お前の魔術の腕からすると破格だろうよ。何らかの魔力媒介をもって魔術を補強していたのなら別だがそれもなく傷をふさいでいたからな。」

    「それは私の魔術刻印の力によるものね。私の家系の魔術は強化方面でそれも自身以外のものに魔力を通すものだったらしいわ。だから他者への強化や治療には多少の無理がきくということでしょうね。」

    他の生命体に魔力を通すことは非常に難易度の高いことで知られている。特に他者を強化するということは一流の魔術師でも難しいといわれていることである。

    「ほう、お前にも強みはあったということだな。その治療の腕はそれなりに重宝するだろうな。」

    「ほめてるのかけなしてるのか分からないわね…。」

    「ほめている。素直に受け取れ。」
    (まあ、相手がただの人間ではないということもあり治療がより進んだということもあろうがな)

  • 63レアの人2019/03/14(Thu) 20:52:29ID:UxMDg5NDI(7/7)NG報告

    「ん?今何か言った?」

    「いいや空耳だろう。だが治療が得意ならばなぜその手の甲の傷は完治させない?」

    「言ったでしょう?私は他人に魔力を通すことは無理ができるけど自分の強化は並みなのよ、そりゃあ完治できないことはないけど魔力が無駄だし応急処置程度で止めてるのよ。自然治癒にあとは任せるわ。」

    「難儀なやつだなお前も。」

    「あきれ顔で言わないでよ。あ、まためまいが…貧血だわ…きゅう…」

    再びベットに倒れる。

    「寝るのは構わんが今日はどう動く予定だ?」

    「…とりあえず貧血がマシになったら家に戻って確認するわ。襲撃とか昨日の時計塔の人から連絡があるかもしれないから。そのあとはしばらく情報収集にしましょう。昨日あったサーヴァントたちの情報もまとめておきたいから。…ゴメンまたしばらく寝るわ。」

    そう言って瞳を閉じる玲亜。その姿を見つつ再びため息をついたアヴェンジャーは霊体化をして姿を消した。

  • 64橘亜衣&ミラーカペア【九終剣】◆V6COUaXse62019/03/15(Fri) 23:06:21ID:E1MjcwMzA(7/61)NG報告

    >>60
    突然の登場に内心驚くも、そんな素振りは見せない。余裕ある態度を心がけ、彼女達へ対応する。
    「Non、必要ありませんわ。貴女が水籠初梅さん。そしてそちらの方は、氷瀬竜胆さん、でしたわね。お会いできて光栄ですわ」
    「あら、ご丁寧にどうも。けれど、そんなに悠長でいいのかしら。この状況で、何の用件か分からないなんて事はないでしょう?」
    『どうやら、やる気のようですね。どうしますか、マスター』
    身構えていたセイバーが念話で話しかけてくる。
    『話し合いをする気は無いようですし、ここは戦いましょう。それに、貴女の力も見ておきたかった所ですもの、ちょうどいいですわ』
    「ええ、勿論分かっていましてよ。けれど、ここは人が多過ぎますわ。場所を変えましょう。あなた方も、無用な被害者を出すのは本意では無いとお見受けしますけれど?」
    もしホテルでの戦闘を厭わないなら、先程奇襲を掛ければ良い。そうしないのならこれくらいの要求は頷く、そう判断しての提案だった。さて、返答はーーー
    〜〜
    以上です。

  • 65山星◆FsdYfiOl922019/03/15(Fri) 23:29:58ID:E0NTAxMjA(5/35)NG報告

    >>64
    「ええ、そうね。私もここに居る無辜の人々を傷つけることは避けたいもの。場所を移して互いに力を探り合うことにしましょう。……何よ、そんなに離れなくても良いじゃない?」
    「そりゃそうだ。お前みたいな奴に近付きたい奴がいるかよ。ってな訳で御機嫌よう蒼木さん。俺らはその考えに同意だ。じゃあ、移動しようか?」

    「分かりましたわ。では、人気の少ない所に行きましょう」

    『初梅、俺の考えを読み取れるだろ?』
    『勿論。今の声も聞こえてるし私からもアンタに伝えられるわ』
    『なら良い。それを確認しときたかっただけだ。多分戦闘を始めたら俺はお前の精神感知距離まで近づけないからな。着くまでに少し話をしておくぞ』

  • 66伏神Requiem@アメリカ◆B8D4AQBhU22019/03/20(Wed) 14:25:17ID:E4MjMyODA(1/4)NG報告

    『なぁオイ、マスターァ?お前色々とやり過ぎたんじゃねぇの?』
    散弾を撃った直後、バーサーカーから念話が届いた。
    『いやぁ、バーサーカーには負けるよ。で、何があったの?コッチはコッチで忙しいんだけど』
    『ああ?決まってんだろ。ランサーの侍ヤローに襲われたんだよ。で、多分残り全部のサーヴァントからも攻撃されてる。こういうの私怨サッカーって言うんだっけかぁ?』
    『四面楚歌でしょ。『そうそれ』まぁ、頑張ってね?正直あんまり援護できそうにないんだよねぇ……。あー、姿消すとかメンドッ!』
    (つーか燃えてる。光学情報がどう、とか言ってたし、こちらの感覚を弄るような幻術mと言うよりは蜃気楼とかリアルタイムVR技術として考えればいいのかな?うーわウザそー)
    ちょっとした衝撃。どうやら右手になんか当たったようだ。まぁガンドか何かだろう。あるいは光の玉でも撃ち出したのかな?ニュートリノ?みたいな感じで。
    (よーし、コレで大まかだけどルーカス君のいる方角は判明。具体的な距離、方角は不明で自前のサーモグラフィーは使用できない、っと。じゃあコッチ)
    ワルサーWA2000に装填されていたガンドの魔弾を上空に向けて発射。もちろん地球には重力があるので、すぐに戻ってくる。そしてルーカス君のいる辺りに着弾。そして弾かれようがヒットしてようが(拳銃弾とは威力段違いだし、なんらかのダメージは通してるだろう、多分)音は出るのでより詳細な位置が分かる。なるほどソッチね。はい、続けて散弾を残弾全て発砲。で、リロード。
    ヨシッ!今度はしっかり命中したみたいだ。うん、それじゃあ質よりも数量で攻める方が有効っぽいね〜。……ところでルーカス君は散弾にどう対処するのかなー?当たった散弾、しっかり処理しないとスッゴク面倒な事になるからねぇ。ま、治療、しなくは無いけど。
    そして炎も消えかけてるので拳銃構えて前進前進、っと。さぁてドンドン行こうか……行けるかは微妙かもしれないけどね!

  • 67橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/03/21(Thu) 18:59:01ID:E5OTg0MDI(8/61)NG報告

    >>65
    わたくし達と付かず離れずを保ちながら移動する、少年と少女。歳は2人ともわたくしと同じくらい。サーヴァントらしき姿が見えないけれど、霊体化しているのでしょうか?
    クロワは今偵察に飛ばしている。いざという時の伏兵として、呼び戻せるようにしておきましょう。

    観察と思索をしながら歩を進め、人気のない、開けた場所へと到着する。
    「さて、この辺りで良いのではなくて?」
    「そうね、始めましょう」
    瞬間、水籠初梅の傍に1人の男性が出現し、マスター達の前へと進み出た。格好は大正浪漫という言葉が似合いそうな、和洋折衷。武器らしき物が見えないのが気にかかる。
    「セイバー、勝ちなさい」
    「仰せのままに、マスター」
    セイバーがわたくしの前に立ち、サーヴァント二騎が向かい合う。

    セイバーが腰の鞘から剣を抜き、そのまま構える。たったそれだけの動作だけれど、見惚れそうな程に美しかった。
    「セイバー、参ります」


    刹那、神速の踏み込みと抉りこむような突きが放たれたーーー
    〜〜
    以上です。お待たせしてすみません

  • 68九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/22(Fri) 15:02:37ID:kwNTc0NTY(6/35)NG報告

    蒼木ルイが口にした『セイバー』───最優のサーヴァントから放たれた突きは一直線に隠神刑部の胸に向かって突き進む。

    あと3m、2m、1m、50cm───を通過する前に刀に防がれる。先程までは持っていなかった筈なのに。

    「うわ危なかっしい。こんな序盤で死なないでよ。」
    「承知承知。ではやろうかセイバー」

    また何処からか取り出した拳銃を構え、二回引き金を引くも相手もサーヴァント、二発程度の銃弾ならば容易く躱されてしまう。

    剣と弾の軌跡が飛び交う。一撃一撃が速いセイバーの剣筋を筋力と強化した身体能力で弾き返し、銃弾で牽制する。
    そのやり取りは惚れ惚れするものではあるがやはり、というべきだろうか。セイバーの方が慣れている。別段、隠神刑部も近接戦が苦手という訳ではないのだが本業ではない故に。

  • 69九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/22(Fri) 15:03:04ID:kwNTc0NTY(7/35)NG報告

    (ならばこそ、であろうな)

    木に登る、枝ごと切り落とそうとするのでくるりと飛んで突き。
    簡単に避けられ、その隙を好機と見たセイバーが返しに一太刀を入れようとする瞬間、懐から葉を三枚投げ込む。距離を取るも遅い。

    「天は今再び神威と鳴り(成り)、地は今再び脈動せり」

    葉から放電と尖った小石がまき散る。放電を躱そうとも小石がセイバーの頰と二の腕の皮を裂く。
    サーヴァントの身であるセイバーに、そんな浅すぎる傷は傷と成り得ない。マスターから供給される魔力によりすぐ様傷は癒えるが問題はそこではない。

    “術が通った”のだ。セイバークラスのサーヴァントは魔術の類を減衰、あるいはカットする対魔力スキルを保持している。それでありながら彼の振るう術は傷を与えた。

    「俺はお前が今の事象に対してどう感じたかは知らんが……異様である、そうは感じたろう?」
    「さあ、どうでしょうか。本当に私が知り得ないとでも?」
    「それならそれで構わんよ。ほら、踊れ踊れ」

    炎、水、風。様々な術と共に刃と銃弾が襲う。セイバーも対処はしているがいかんせん反撃には転じれない。そのような膠着状態が続き──

  • 70九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/22(Fri) 15:03:58ID:kwNTc0NTY(8/35)NG報告

    「ほれ、ちょっとした大技だ。対処出来るだろう?」

    先程セイバーが落とした枝に付いていた葉が輝き、大きな風弾を撃ち出す。地面を抉りながら進み、それを纏い固め、岩のような表面となる。
    回避行動は取らせない。セイバーの周りにも火と氷を撃つ。威力自体は低いがあの風弾を回避できなくすればいいだけなのだから問題ない。
    ───まあ、この程度で終わるならば最優のサーヴァントなど名乗れない。何かしら打開策はあるのだろうとは思うが。

  • 71九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/22(Fri) 15:04:18ID:kwNTc0NTY(9/35)NG報告

    サーヴァント同士の争いは音速レベル…というのはどうやら本当らしい。凄まじく速いし鋭い。普段から鍛えているからか、辛うじて見えはする。……初梅の方を見ても俺のようには動じてないことからある程度把握はしていたのだろうか。

    いや、違う。今はそんな無駄な考えを捨てて、蒼木さんに向き合う。俺には俺の出来ることを。基本は盾で自衛と、可能な状況ならばサポート。つまり戦況の把握が俺の仕事だ。
    サーヴァント同士の戦況把握はあの速度では無理だと判断、人間同士に集中する。

    ───初梅はルイをしっかりと見据える。その年で、その立場でしっかりと戦場に立つことは人として素晴らしいことだと思う。令嬢という立場に甘んじることがないというのは今を生きる人としては良いことだと思う。

    一歩、二歩、相手の方に踏み出す。さてさて、あと何歩で範囲内だろうか。そんな事を考えつつ、一工程でエーテルを飛ばす。
    大した威力も込められていない一撃は、強化を込めたであろう腕の一振りで簡単に弾かれる。それもそう、だってただのお誘いだから。
    ハチェットと鉄扇を携えて、手を差し出す代わりに突き付ける。

    「Vous êtes charmante──」
    「──Jouons ensemble(踊りましょう、お姫様)」

    こんな場で言ったらナンパのようにも、煽りのようにも聞こえるなぁなんて。初梅(相方)の台詞を聴きながら溜息をついた。

  • 72明星2019/03/23(Sat) 15:55:30ID:MwMDc3ODA(1/8)NG報告

    遅れて申し訳ありません。フランス特異点のSSを投稿します。

  • 73明星2019/03/23(Sat) 15:57:27ID:MwMDc3ODA(2/8)NG報告

    >>72
    『冒険と冒険の合間の休息(アフターセッション)』
     スカタクによって作られた怪異な乗り物が、七人の乗客を乗せてラ・シャリテを出発したのは藤丸立香と厩戸皇子がレイシフトして一日目が終わる夜間であった。
     その節足動物のような八つの脚を高速に動かして疾走する巨大なアシダカグモのような乗り物を、王国軍からの襲撃を受けるリスクがあったが乗客たちは意に介していない。
     攻めてくるならば迎撃するだけのことだ。
     乗り物の内部では寺田の説明を立香や厩戸皇子が暫く黙って聞き、またラ・シャリテを出発前に寺田が受け取った関羽からのメモも吟味していた。
     メモは革命軍に所属していたキャスターのヴォワザンが作った礼装であり、そのメモには関羽が消滅する間近までに得た情報や彼が討滅したサーヴァントの真名リスト、怪物に対しての考察等を書かれており血判も捺されていた。
     ラ・シャリテを出て西へ六〇〇キロ以上の長距離を移動した。自動車と遜色のない速度で走行できる怪異があったからこそであった。
     暗い空を背景に、その城砦は静かにたたずんでいた。革命軍の西部防衛線を支える基地だった。
    「ずいぶん昔に捨てられた城砦のようだな」
     角のすり減った城砦の縁を、厩戸皇子がかたちのよい指でなぞる。城壁は石を隙間なく積み上げたもので、かなりの厚みを有してはいるが、高さは厩戸皇子の胸元までしかない。
     見立てでは魔術的な防衛機能はだいぶ劣化しているようである。恐らくは管理していた魔術師が既にいないのか術を掛け直すことがされておらず、一度起きた綻びが修正されることもなく徐々に歪みとなりそれが大きくなったのであろう。
     余裕があれば、城砦のまわりを一周して様子をうかがうところだが、疲労困憊の立香やルブラン一家をこのまま外にいさせるわけにはいかない。
    「たしか、この端末にはライト機能があったはず……」
     立香が手首に着けた端末を操作するとライト機能が作動する。ルブランたちは驚くがすぐに安堵するように息をつく。暗闇を見通す目を持たない只人には例え珍奇な方法で放たれた光であっても闇よりもよほど安らげるのだ。
     蝋燭の火よりも明るい光にルブラン一家は安心感を覚えた。

  • 74明星2019/03/23(Sat) 15:58:38ID:MwMDc3ODA(3/8)NG報告

    >>73
    「おおうい、こっちだ!」
     寺田が立香たちを呼びかけて手を振るう。
     この基地へ案内した寺田の先導で城壁に沿って歩いていき城砦のすぐそばにある石像のわきを通り抜けて扉をひらく。
     石造りの建物に特有の、冷たく湿った空気がまとわりつく。

      ◇◆◇

     この防衛基地の司令官を務める男はこの地を治めていた領主に仕えていた元騎士だった老いた男だった。広い肩幅と、がっしりした体格で、髪も、顎を覆う鬚も灰色で、顔に大きな傷があり潰れた右眼を隠す眼帯をしていた。名前をジョルジュ・オーリックと言った。
    「久しいな」
     寺田の大雑把な挨拶にもジョルジュは不快そうな様子もなく慇懃な態度で一礼する。
    「お久しぶりです寺田さん。避難された一家はこちらで保護します。こちらで暫く養生してもらった後、我々の協力者である領主のもとに預けるつもりです」
     ジョルジュにルブラン一家を預けた後、彼と立香たちは情報を共有し合う。関羽の消滅した件について老人は沈痛そうに聞いていた。
     ジョルジュからはリヨンにいる王国軍のサーヴァントが統べることで半ば独立管区であるという話を、立香たちは訊いたことで明日からリヨンへ向かうことが決めた。
     話し合いの後、空腹の立香はジョルジュの許しを得て彼は厨房を借りて食事の準備を始めた。食材があまり豊かではないこと立香の疲労もかなりのものなので簡単なものしか作れなかった。
     立香たちがジョルジュに案内された応接室は、実に質素なものだった。
     床には時間が経て傷んだ絨毯が敷かれており、部屋の中央には二つのソファが、小さなテーブルを挟むように置かれていた。
     壁の一角には、レンガ造りの暖炉が据えつけられていた。冬ではないので、もちろん火は入っていない。

  • 75明星2019/03/23(Sat) 16:00:04ID:MwMDc3ODA(4/8)NG報告

    >>74
     立香と寺田は向かい合うようにソファに座る。立香の隣には厩戸皇子、寺田の隣はスカタクがそれぞれ腰を降ろした。ジョルジュは司令官としての仕事があり、ルブラン一家は部屋に案内された途端深い眠りについてしまったので、この四人で遅い晩食をすることとなった。
    「おう、これはステーキか!」
     立香が配膳した料理を見て寺田が声を上げた。彼が言う通りそれはステーキだった。
    「そうです。簡単なものしか作れませんでした」
     テーブルには人数分のステーキと、チーズを盛った皿、スープ、そして銀杯と葡萄酒(ヴィノー)の瓶が置かれる。立香だけは葡萄酒を少し入れて薄めた水が瓶に入っている。
     ステーキは柔らかく斬りやすい、簡単な味付けではあるが肉汁が臓腑に染みいるようで立香は唸る。
    「旨い……」
    「は、は、は、マスターには空腹という極上の調味料がある分、殊更美味であろうな」
     厩戸皇子が典雅な所作で瓶から葡萄酒を銀杯へ注いだ。
    「いやいや、尊人よ。パリで食べたもんに比べられんが、野戦料理に比べたらずっとよいわ」
    「ガウガウ」
     肉を頬張り咀嚼する。スカタクはリスのように頬を膨らませており言語が発することができない。ただ不味いとは思っていないようだ。
    「童よ、これはただ焼いただけの肉ではあるまい?」
    「そうです。焼く時にビールを使うのがコツです」
     そのために立香は厨房にあった麦酒(エール)を使ったのだ。
     肉を適当に切り分けて立香は口に運ぶ。現代の食用に家畜化された牛と比べたら肉質はよくない。しかし、厩戸皇子が言ったように空腹な立香には格別美味しく感じる。
    「……これは、この焼き方は父さんから教えてもらったんです。父さんからは色々と教えてもらいましたよ。このステーキの焼き方も、釣りや自転車のパンクの修理の仕方。女の子のナンパの仕方も教わりました」
     立香は少し笑うが表情は暗い。人理改竄により消失した家族や友人たちを思うと気持ちが暗くなる。休息の時間を得られたことで、過酷な現実と自身に乗せられた重責が無形のハンマーとなって少年をしたたかに打ちつけていた。
    「去年のワインの不味さを嘆くよりも、来年のために種の研究をしようではないか」

  • 76明星2019/03/23(Sat) 16:01:18ID:MwMDc3ODA(5/8)NG報告

    >>75
     厩戸皇子が白皙の額にかかる髪を煩わしげにかきあげる。
    「儂よりも古い時代に生きておったはずなのに、尊人は随分とはいからな喩えをしなさる」
     寺田はからからと笑う。二人とも落ち込んだマスターの気分を変えようと話を切り出した。
    「まあ、些末事はお前らに任せるから、あの獣は儂が片付けてやるわ」
    「女神どの、溶けたチーズはいかがかな? パンに付けると美味である」
    「おお! 食べるぞ食べるぞ!」
     厩戸皇子がスカタクの発言を遮る。甘ぁい! スカタクは素っ頓狂に叫んだ。本来の肉体の所有者ならば魂魄も蕩かせて魅了させるだろう美声であったのに……まったく、美声(リソース)の無駄遣いである。
    「……寺田の推測が正しければ関羽雲長は王国軍に討たれたのだな。それも王国軍の双璧ともいうべきウィリアム・マーシャルかガヌロンのいずれかを葬ったと?」
    「おう。パリには十数人の英霊がおったが、その中でも奴らはまさに万夫不当の大英雄。張飛は長板橋に一丈八尺の蛇矛を横たえ曹操百万の大軍をにらみ返したというが、まさにそれに劣らぬ大英雄ばかりじゃ。……しかし、関羽雲長ほどの武辺者ならば例え包囲されてようと一人も討滅せずに敗れるのはありえん」
     寺田はそう言いつつフォークでチーズを突き刺し咀嚼する。
     後方勤務と事務処理のエキスパートとして、王国軍の運営面を引き受けていたガヌロンが関羽によって討滅されたことは、このとき彼らは知らなかった。しかし、王国軍の文武の重鎮のいずれか、あるいはその両方が消えることはカルデアや革命軍としてはありがたいことである。
    「しばしの間は王国軍の指揮系統の回復に暫し時間を要するであろうな。大規模な戦闘行動はできないだろう。滅したのがマーシャルではなくガヌロンであっても、補給や後方支援もままならぬのであれば例え戦技無双の騎士であっても戦争はできぬよ」

  • 77明星2019/03/23(Sat) 16:03:50ID:MwMDc3ODA(6/8)NG報告

    >>76
     ガヌロンが主から与えられていた任務のひとつには王国軍を、ハードウェアとソフトウェアの両面から管理運用することだった。軍は有機的に活動するために不可欠な数々の機能が、彼の手腕によって支えられていたのだ。
     ガヌロンの消滅によって現在の王国軍の執政機関は、膨大な散文的な仕事が一挙に集中して、たんなる前例処理場と化していた。
    「軍事だろうが政治だろうが、あの醜女には無理だろうよ。あれは愛でることと壊すことしかできまい」
    「そうか。ひとつの組織の中にもうひとつの武力を持った勢力があるという奇妙な状態は、領袖の性格に起因するのかもしれんな」
     それが厩戸皇子の王国軍の中にあるリヨンという奇形児への所感であった。厩戸皇子が奇妙に思えるのは当然と言えた。為政者が避けるべく心を砕くことは首都を遠く離れた地域の部隊を司令官が私物化し、軍閥化して中央政府のコントロールを受け付けなくなる、という事態の到来でありそれはいわば為政者にとっての永遠の悪夢であった。
     しかしながら、現在フランスを支配する王国軍の主はその軍閥化を許している。尋常ではない統治者であるようだ。それでいて暴君や昏君とも異なる、支配者としての在り方に掴みどころがないようである。
     まだ見ぬ王国軍の首魁に立香は言いようのない不気味さを覚える。
    「対して、これから赴く先にいるサーヴァントは、リヨンを治めて一応は平穏を維持している。王国軍の領袖と違い統治能力(ガバナビリティ)を持っているのは間違いないな。……わざわざ独立管区を作るのだからもしかしたら、自らの支配領域を得ることで自己を強化うするスキルか宝具を有するかもしれないな」
     例えば魔導の雄たるキャスターのサーヴァントは、クラス特典として『陣地作成』の能力が付与される。それによっていかなる地形条件においても最善の効果を発揮する工房を最短期間で形成できるそのスキルがある限り、こと防戦においては七クラス中最高のアドバンテージを誇る。他にもあらかじめ地脈を確保しておくことにより特定の範囲を自らの領土とすることで、領土内の戦闘において戦闘力のボーナスを獲得できる『護国の鬼将』などが支配領域によって自己を強化するすべとして考えられる。
     立香はおさまりの悪い黒い髪をかきまわしている。
    「リヨンを治めているサーヴァントも倒すことになるんですよね?」

  • 78明星2019/03/23(Sat) 16:05:43ID:MwMDc3ODA(7/8)NG報告

    >>77
     考え方(スタンス)が至ってシンプルな二人に較べると厩戸皇子の瞳はやや憂愁の色が濃い。
    「リヨンのサーヴァントを討滅するならばリヨン市民にとっては、あきらかにマイナスだ。強力な指導者を失い、その後は統制を失った王国軍の政治的分裂、悪くすれば、いやほぼ確実に内乱がおきるだろう。そこに革命軍が介入しようとすれば混沌はさらにひどくなる。そして民衆はその犠牲になる。まったくひどい話さ」
    「でも、そんな点にまで構ってはいられないでしょう? リヨンのことはリヨンの人々にまかせるしかないと思いますけど」
     厩戸皇子は憮然とした。
    「立香、戦っている相手国の民草などどうなってもいい、などという考えかただけはしないでくれ」
    「……すみません」
    「いや。あやまることはない。ただ、国家だの組織だのというサングラスをかけて事象を眺めてみると、視野が狭くなるし遠くも見えなくなる。できるだけ、敵味方にこだわらない考えかたをして欲しいのだよ、卿には」
    「はい、そうしたいと思います」
     立香は首をふった。彼は傷心と疲労、王国軍の残虐な所業によってささくれた心で思わずきついことを言ってしまったが、この時代に生きる人々が苦しめられるのは立香にとっても喜ばしいことではない。今回、リヨンのサーヴァントと戦い勝利したその結果がフランスの民衆に及ぼす作用を思うと、心の翼を水分が重く湿らせてしまうのだった。

     ◇◆◇

     翌日、再びスカタクの怪異に乗り込んだ立香たちはついにリヨンへ向かう。
     迎え出たのは絢爛豪華と称するに相応しい煌びやかな服装の男。大仰な衣装だがソレに着られるようなことはなく、男自身もまた美麗にして頑強な男。
     対するは、耽美的な顔立ちをした儚げな、白皙の肌という半神的なまでに美しい青年。黄丹の袍と冠をまとい、白い細袴を身につけている若者。
    「諸君らには招待状を送った覚えはないが、しかし歓迎しよう。ようこそ我がリヨンへ。我が真名は太陽王(ロワ・ソレイユ)ルイ=デュードネ。クラスはセイバー。この地の王にして、この舞台の主役を務める者である」
     若者はふてぶてしく豪語した。
    「ほう、奇遇だな。私もセイバーだ。真名を厩戸皇子。日出処の皇子である」
     太陽王と日出処の皇子、陽光のごとき燦然たる英傑が対峙する。

  • 79明星2019/03/23(Sat) 16:06:12ID:MwMDc3ODA(8/8)NG報告

    >>78
    以上です。アリウムさん、次回よろしくお願いします。

  • 80橘亜衣&ミラーカペア【九終剣投稿】◆V6COUaXse62019/03/23(Sat) 17:40:13ID:IxNTU1MjY(9/61)NG報告

    >>71
    冷静な意識で状況を整理し、打開策を思考する。
    正面ーーーサーヴァントの放った風が今や土塊となり、私目掛けて迫っている。
    左右、そして後方ーーー氷球や火球が撒かれ、逃げ場を塞いでいる。
    上方ーーー塞がれてはいないが、恐らく的になる。今の私には、空中を移動する術が無い。
    ーーー結論。
    四肢に魔力を流し、呪文を唱える。
    「ーーー拘束解除。第一呪詛(ファーストスペル)、起動!」
    瞬間、何かが割れた様な音が響き、一筋の紋様が剣に浮かび上がる。
    魔剣ティルフィングに備わった、『刃に触れたものを脆くする』力が解放される。
    そして私は、迫り来る土塊を前にただ力強く踏み込み、突進する様な突きを繰り出した。

  • 81橘亜衣&ミラーカペア【九終剣投稿】◆V6COUaXse62019/03/23(Sat) 17:40:44ID:IxNTU1MjY(10/61)NG報告

    >>80
    (逃げ道を塞がれたのならーーー)
    「押し通るッ!」
    力の爆発。四肢に込められた魔力が放出され、莫大なエネルギーが私の突きに加わった。
    剣先が土塊に触れ、中核たる風の術諸共、土塊を破壊する。
    激突したエネルギーによって、破壊の余波として出来た石や土が術者へと飛来する。
    「おっと」
    術者はたちまち、何重かの鉄壁を出現させ身を守った。
    「ははは、勇ましいことだ」
    「そちらも、中々に腕のいい術者の様ですね。キャスターとお見受けしますが?」
    「さて、どうだろうなぁ?」
    「……まあ、些細なことです。小手調べのつもりでしたがーーー」
    一拍間を置く。笑みがこぼれているのが分かる。
    「ギアを上げます」
    先程より一段加速した連撃を放つ。魔力放出を利用し、速く、強く斬りかかる。対する術者は次々と道具を取り出して攻撃をいなす。表情に余裕があるものの、先程のように牽制の攻撃は放てていない、防戦だ。
    「はぁっ!せいっ!たぁっ!」
    気合いの声を一つあげる毎に、術者の取り出す道具が砕け散るーーー

  • 82橘亜衣&ミラーカペア【九終剣投稿】◆V6COUaXse62019/03/23(Sat) 17:41:07ID:IxNTU1MjY(11/61)NG報告

    >>81
    お相手からの、気取った誘い。本当はマスターと戦うつもりはなかったのだけれど、熱烈にダンスへ誘われて乗らないのも淑女らしくありません。
    優雅な笑みと所作で彼女を迎え、一言。
    「Oui」
    直後に放ったミドルキックが、彼女の胴へ吸い込まれーーー
    一瞬の違和感。そして蹴りは難なく弾かれてしまう。
    (今のは……?)
    訝しむが、彼女の顔からは何も読み取れない。
    疑問を振り払い、まずは数手、足技で攻める。
    〜〜
    以上です。

  • 83九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/23(Sat) 23:16:02ID:U4NTg1MDQ(10/35)NG報告

    パキン、パキンと砕ける音が辺りに響く。
    先程のような剣戟とはうって変わって、防御のために出した刀がへし折られ、またまたへし折られるという事象が起きている。

    (拘束解除、第一呪詛(ファーストスペル)……ふむ、解放か。第一(ファースト)ということはまだ奥の手はあるのだろう)

    そもそも突如刀が砕けるようになったのは何故なのか、先程と比べて身体能力が向上したことから自らの制限を解いたという考え方も出来るが、それだけではこのような壊れ方をするのだろうか。力により曲がってそのまま砕けるのではなく飴細工のように砕け散るとは恐ろしいことこの上ない。

    「───はぁっ!」

    思い切った踏み込みによる薙ぎ払いを防壁と刀で耐える。今のセイバーには簡単に壊されてしまうだろうが回避が出来るなら問題ない。
    予想通り刀と防壁の砕けた衝撃で、セイバーとの距離は───

    ───は、やい!?

    驚愕に値するレベルの加速で回り込み、脇腹と身体の数箇所に一太刀を入れられてしまう。重傷にはならないよう身体は逸らしたが、これでは影響が出てしまうだろう。

    「驚いた驚いた。これは確かに厄介極まりない。賞賛しようセイバー。やはり最優の騎士を測るべきではないな」
    「其れはこちらも同じこと。まさか今の一撃で深手を負わせることが出来ないとは」

  • 84九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/23(Sat) 23:17:31ID:U4NTg1MDQ(11/35)NG報告

    くつくつと笑いながら手元の拳銃を握り潰す。もう必要ないだろう。
    「いやぁ、経験は積んであるからだな。良いものを見せて貰った例だ。舐めてかかるのはやめにしよう」

    「そうそう、確か俺のマスターはインタビューの時にライダーだのなんだのと言っていたようだな。魔術の類を並みの魔術師以上に扱うことが出来るサーヴァントも世の中には居るとも聞く。お前がどうかは知らぬが、まあ何が言いたいかというと───


    息をふっと空気に向かって振りかける。途端にセイバーの後ろから「俺」が現れ蹴りを叩き込む。
    それをいなした上で蹴り飛ばす強さは素晴らしいが、その隙で充分。
    神通力で刀を飛ばし、それと同時に駆けて掌底。重くは入っていないために追撃は与えず軽く後退する。

    刀と葉符を浮かせ儂自身は素手。第二宝具をフルで使う手もあるがあれは詠唱が要らず、魔力次第では大規模なものも出来るがために仕留める時に使いたい。……やはり、人型紛いの動きをとるよりはこの拳と脚、そして妖術で沈めた方がよっぽど速い。

    「───律儀に人の話に付き合う者は、簡単に騙されてしまうからのぅ!」

  • 85九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/23(Sat) 23:18:12ID:U4NTg1MDQ(12/35)NG報告

    胴を真っ直ぐにに狙った蹴りを扇で弾き、次々と飛ぶ蹴りに対処する。
    斜め右下、防がれた反作用を生かして左上、そのまま脳天に向けて踵落とし。
    その全てを打ち返し、いなし、躱しながらも距離を取る。

    あの年でしっかりと確立させた戦闘スタイルなのだな、という驚愕と称賛を送りたい。
    私?私は強化と治癒ぐらいしか他にできることがないからそれをやっていったら出来るようになっただけ。彼女の才覚には足下にも及ばないだろう。

    ……声が聞こえた。少女が見えた。
    今の距離は7を越えてギリギリ7.2m。さっきまでは彼女の生き様が見えても今は見えることは出来ない、というわけか。
    ……一瞬見えた姿と声は、「嗚呼、令嬢の悩みらしいな」という感想を抱けるような声だったような気がするが、さて。
    手に持ったライト型の魔術礼装から光の刃を出し、身につけたブーツも易々と斧と打ち合ったことから魔術礼装であると判断。

    ……ちょっと面倒くさい。観ようとしてもこの距離を保たれたらとてもとても面倒くさい。戦闘中でも普通に観れる故にその記憶や痛み、思考に邪魔されて今私が見る視界が見え辛くなる。
    戦闘にそれは有効ではないのか、という問いには人の今の表面的で突発的なこの数秒の思考よりも過去の記憶やその時の感情を読み取ってしまうということを言っておきたい。
    「人の心を読み取り救う」ことこそが水籠の目標らしいから詳しいことは大婆様に聞いてほしい。死んだけど。
    竜胆の盾に頼る手もあるがあいつは「何故か」強化を扱えるだけの一般人だ。ここぞという時でないとまず死ぬ。

  • 86九終キャス組(山星)◆FsdYfiOl922019/03/23(Sat) 23:19:57ID:U4NTg1MDQ(13/35)NG報告

    ……ま、危ない危なくないの戦況把握はアイツがやるだろ、取り敢えず突っ込め突っ込めー。
    手斧を肘に向かって一閃
    『綺麗なお顔とドレスを長い間完璧に着こなすなんて、流石はルイ様だわ』
    鉄扇を開き刃をガード
    『蒼木さん?お金持ちのお嬢様ってイメージだなぁ』
    そのまま鉄扇の刃で打ち上げ───


    もっと、もっと私を、『蒼木ルイ』を──


    これ以上は無理。再び中距離戦に移行する。……蒼木家の令嬢という肩書きや自らの美しさ、莫大な資産という要素で見られるような自分ではなく、そんなの関係なしに自分を見て欲しい……
    ……しっかりと自分を見て欲しいという自己の肯定欲求は他者の理解なくして生きることが難しい人間としては当たり前の欲求。
    そして自分の立場や肩書きに縛られる人はそれが顕著なんだなぁとも分かる。だっていっぱい見てきたから。私はその心が汲み取れず理解出来ない。けれどもそういう欲求を複数見てきたらいつのまにか理解出来てしまうというもの。
    人に手を差し伸べるのが私の生き様、少しだけ発破かけてみましょうか。

    「ねぇ、蒼木さん。貴女って綺麗よね。資産もあるし、魔術の才覚も素晴らしいわ。さぞかし蒼木家の名誉ある娘として、貴女の御父上の後を継ぐ者として大成するでしょうね。……でもそうやって、死ぬまで貴女は在り続けることが出来るの?」


    ───受け入れて欲しいって、ちゃんと言葉に出せるかな、ロックと少年漫画好きの蒼木ルイちゃん?

  • 87スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:19:38ID:M0NjE1NzI(4/36)NG報告

    前に言ってたハイペースで沢山死ぬフランス特異点SSがようやく完成したので投下します。

  • 88スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:20:36ID:M0NjE1NzI(5/36)NG報告

     私、シャルル・ペローは総大将に仕立て上げられました。
    フランス王国軍の内、オルレアンを拠点とする部隊の実質的な大将のラ・イルは、自身が総大将でない軍を率いる事で自分を強化する宝具を持っていて、彼の邪魔にならない名目上の総大将が必要だそうで、オルレアンに居た私に白羽の矢が立ったようで、呆れた話です。
    ただ、まあ取り繕わないだけ王国軍のほうがマシです。
    どうせラ・イルに全て任せて眺めていれば良いだけの仕事です。
    更に、多数のサーヴァントも居ますし、革命軍共の醜く足掻く様を嗤って……。

    「へっ?」

     気付けば目の前の平地には、陸にもかかわらず大艦隊が広がり、砲弾の雨が自陣に降り注ぐ。
    対する私は、生き残る術を探す事も死を受け入れる事も出来ず、ただ立ち尽くすだけで……ああ、何だこれは。
    他者を嘲笑うだけで自分は何も出来ず……これではまるで、私が獣よりも劣るようではないか。

    「ごげ!?」

     私の霊基の九割を、一発の砲弾が吹き飛ばしました。

  • 89スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:21:33ID:M0NjE1NzI(6/36)NG報告

     ヴォワザン、リントヴルム、アクレピオス、クルティザンヌ……他にもこれまで各地で多くの仲間が倒れてきた。
    今回の敵襲も、マドレーヌが最期の力を振り絞って伝えた情報でどうにか迎撃体制を整え、ジャン・バールが消滅覚悟で艦隊を砲台代わりに展開と、犠牲を払いながらの戦いだ。
    だが、俺の頭の中を占めるのは、砲弾の雨を潜り抜けてきた佐々木累……俺の弟分達の仇だ。
    忘れはしない、奴の居合いで腹を抉られて俊輔の死に様を。
    激怒した俺を逃がす為に戦い、首を刺されて死んだシャルロット・コルデーを。

    「此処で会ったが百年目という奴だ、
    覚悟!」

    「おめおめと逃げ帰った奴がよくもまあ……」

     佐々木累が魔女の茨を伸ばしてくる。
    だが、俺はどうすれば奴を討てるかもう解っている。
    一度頭を冷やしてから考えた通りに、俺は宝具を使った。

    「それはもう通じねえぞ。『動けば雷の如く』」

  • 90スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:22:08ID:M0NjE1NzI(7/36)NG報告

     電撃を纏いながら駆け抜ける。
    俺を捕らえようとする茨を全て焼き払い、剣の間合いに到達する……この距離ならば茨は使えない。
    四合打ち合い、予想通りだと確信する。
    体や技と、心が釣り合ってない……本来は正道を歩むものが振るうであろう剣術を、外道の精神で振るおうとすれば、太刀筋が狂う。
    俺は、それによる僅かな姿勢のズレを見逃さず、突きを放った。

    「何!?」

     無理矢理回避しようとして姿勢を崩す佐々木累。
    すかさず斬撃、これは刀で受け止められるが、続く刺突が奴の身体を掠め、更に斬撃が腹部を浅く切り裂く。

    「嘗めるな」

     奴は傷を負いながらも刀を振るう。
    だが、急所を狙うことを重視し過ぎて、太刀筋が読み易過ぎた。

  • 91スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:22:43ID:M0NjE1NzI(8/36)NG報告

    「甘いぞ!」

     俺は跳躍して躱し、そのまま上段から刀を振り下ろし、奴の頭蓋を叩き割った。
    これが、奴の……俊彦達の仇の最期だ。

    「仇は討った……しかし、俺も此処までか」

     兵士の訓練を中心に活動する事で魔力消費を抑えてたとはいえ、俺は消耗の激しいバーサーカー……しかも宝具を使った以上もう数分程度の命だろう。
    今度も、維新の結末を見届ける事は出来ないか……ならば、最期まで戦い、維新の礎となるだけだ。
    俺は、降り注ぐ砲弾に混乱する敵陣に乗り込み、そのまま敵部隊の中を駆け抜け、消えるその時まで刀を振るい続けた。

  • 92スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:24:06ID:M0NjE1NzI(9/36)NG報告

    「憤怒の具現(ラ・イル)」

     私の怒りが光となって敵旗艦を貫き、爆散させる。
    敵サーヴァント、ジャン・バールが死に、我が軍に砲弾の雨を降らせていた艦隊そのものが消滅していくが、もう既に私以外のサーヴァントは死に、陣形も崩れてしまっている。
    ああ、腹立たしい。
    反乱軍共め、全て滅ぼして……。

    「暴かれぬ真実はこの世に無し(レ・ド・メル・デ・メ・デ・サインマール)」

     光が私を包み、力を奪って行く。
    声が聞こえた方に居たのは鉄仮面と呼ばれていたサーヴァント。
    即座にそいつの胸板を切り裂く。
    しかし、続いて近付く足音……新手か!

  • 93スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:25:01ID:M0NjE1NzI(10/36)NG報告

    「ラ・イル、覚悟!」

     やって来たのは、ルノー・ド・モントーバン。
    これまでの戦いで既に乗騎を失い、最早魔力も殆ど残って無いだろうに、まだフランス王室に刃向かうか!
    怒りに任せて斬撃を放つ。
    受け止められて反撃の刺突が放たれたが、それを弾き上げる。
    そのまま剣を上段から振り下ろすが、再び受け止められる。
    兵達では見えない速さの攻防の数々、一合毎に地面がひび割れていく。
    鉄仮面の宝具で力を奪われたせいか、奴に押さえ込まれている。
    王妃の、我が祖国に殺されようとしていた少女の敵を討てん……だと?

    「ふざけるなぁっ!」

     自分の不甲斐なさに怒りが沸き上がる。
    それに呼応して膨れ上がる力のままに、私は剣を突き出し……奴の腹を貫いた。

  • 94スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:26:06ID:M0NjE1NzI(11/36)NG報告

     間に合いませんでした。
    私が辿り着いた時には、ルノーはラ・イルに殺されていました。
    指揮官として部隊の運営を行っていた私とは違ってルノーは前線で戦い続けており、その消耗は激しいものでした。
    それでも戦場に立とうとする彼女を止めなかった私の責任です。
    ですが、そうだとしても仇を討たない理由にはなりません。
    ましてや、彼には鉄仮面を始め多くの仲間を殺されているのですから。

    「憤怒の具現(ラ・イル)」

     飛び上がったラ・イルが宝具を使う。
    奴の剣に魔力が集中し、それが叩きつけるように放たれる。
    だが、私も既に宝具の準備を整えています。

    「我が宝剣よ、万軍を貫け(オートクレール・リベルテ)」

  • 95スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:26:43ID:M0NjE1NzI(12/36)NG報告

     刀身から放たれる幾つもの光条。
    それ等全てを収束し、ラ・イルが放つ破壊の光に正面から叩き込む。
    ぶつかり合う光と光。
    だが拮抗する事なく、私の光が打ち勝ち、ラ・イルを焼き尽くした。

    「さあ、どうします?」

     最強の将を失い、呆気にとられる敵兵にそう言い放ちます。
    我先にと逃げ帰る敵兵が見えなくなるのを見届け、私は膝を突きました。
    宝具を展開し終えた時点で、私は立っているのがやっとの状態でしたが、兵や保護された民が撤退するには、虚勢でも倒れる訳にはいきませんでした。

    「後は、頼みましたよ」

     最早動く者など居なくなった戦場で、私は消滅しました。

  • 96スルトちゃん&マグダレーナ組【トーナメント&フランス】◆SOkleJ9WDA2019/03/24(Sun) 20:29:49ID:M0NjE1NzI(13/36)NG報告

    以上、カルデア到着前に起きた戦場のSSでした。
    これで、僕のフランス特異点SSは終わりになります。

  • 97名無し2019/03/26(Tue) 09:45:33ID:c5ODY1Mzg(1/6)NG報告

    テスト

  • 98ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/03/26(Tue) 09:46:22ID:c5ODY1Mzg(2/6)NG報告

    トーナメント投下します。

  • 99ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/03/26(Tue) 09:46:51ID:c5ODY1Mzg(3/6)NG報告

    「(来るよ、バーサーカー……!)」
    「(ええ、分かっています。)」
    それはまさしく巌の如く。遠目に見た砂塵の中では分からなかったライダーの恐るべき巨躯が眼前に迫り来る。
    「ハアッ!!」
    「ーーーーーーッ!」
    大地を震わせるライダーの咆哮。それと同時にライダーの振るった大剣とバーサーカーの剣が激突する。時間にすれば1秒も満たないだろう刹那の瞬間、建物が倒壊するのではないかと思うほどの衝撃が私の肌を、体を駆け抜ける。
    「ようやく相見えたな、バーサーカー!」
    「……ええ、そうですねライダー。」
    僅かな鍔迫り合い。状況を見るなら私のバーサーカーの方が体格としてもステータスとしても不利と言わざるをえない。
    だが、ライダーはすぐに剣を弾き後ろへ後退する。
    「……攻めてこないのですか?」
    「意外か?」
    「貴方ほどの英雄であれば、もっと攻めるくるのが常道だと思っていましたので。」
    「は。貴様のその剣とマトモに打ち合えば、此方の剣が先に折れるのが先だろうよバーサーカー。いや……『円卓最強の騎士』"湖のランスロット"と呼ぶべきか?」
    湖のランスロットーーーーーーその名に聞き覚えはある。アーサー王伝説において、湖の妖精によって育てられフランスからイギリスに渡りアーサー王の下で仕えたとされ、アーサー王を中心とした円卓の騎士という集団の中で最強と謳われた騎士。かの騎士が女性であった可能性もゼロではないだろう。

  • 100ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/03/26(Tue) 09:48:08ID:c5ODY1Mzg(4/6)NG報告

    >>99
    「(でも……彼女はそうじゃない気がする)」
    けれど、彼女の真名はきっとランスロットではないのだと思った。もし、彼女が本当にランスロットであるのなら彼女はあまりにも優しすぎる。もちろん、何故か記憶の欠落している私に対しての接し方がそうだったのもある。だが、それを差し引いてもあまりにも女性的すぎるのだ。まだ彼女の全てを知ったわけではないし、彼女の人となりを理解したわけではないけれど。それでも彼女は勇んで戦うような人じゃない。武勲や強さを求める騎士が、剣を握って振るうのにあんな苦しそうな顔をして戦うものか。何かに縋るように、何かに乞うように敵に立ち向かったりするものか。
    だが、彼女の真名の手掛かりがないわけではない。
    「(エクスカリバー……確かに彼女はその名を口にした。)」
    エクスカリバー。アーサー王伝説において、アーサー王が湖の乙女より齎されたとされる聖剣。彼女が今その手に握っている剣は間違いなくかの聖剣で間違いないはずだ。
    「(ということは、彼女の真名はおそらくーーーーーー)」
    「湖のランスロット……ですか。」
    バーサーカーの顔が憂慮げに変化する。まるで過去を懐かしむ(噛み殺.す)ように。そんな顔を見て、ライダーは続けるように言葉を放つ。
    「ああ。かの円卓最強の騎士が女だった、というのは少しばかり意外ではあるがな。その聖剣もアーサー王の物だったとしても、貴様がランスロットであるならば不自然ではない。」
    「………」
    一瞬の沈黙。そしてバーサーカーの口から漏れ出たのはーーーーーー
    「……ふふ。」
    自虐的な笑い声だった。
    「何がおかしい?」
    「いいえ、いいえ。おかしくなどありません。ただ、貴方ほどの英雄が私のような弱い女を見誤るなど思いもしなかったものですから。」
    「……何?」
    ライダーの顔色が変わる。それはまるで得体の知れない人間を見るような嫌悪の顔。
    「貴様、この私が見誤っただと?馬鹿を言うな。それほどの武装をしている人間が弱い、だと?戯言も大概にしてもらおうか……!」
    「武装だけで人は測れませんよ、ライダー。いいえ、ペルシャ叙事詩『シャー・ナーメ』の英雄ロスタム。」

  • 101ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/03/26(Tue) 09:48:33ID:c5ODY1Mzg(5/6)NG報告

    >>100
    「ーーーーーー!!」
    ロスタム。七つの道程、ハフトハーンを乗り越え数々の戦いを乗り越えたペルシャ叙事詩の英雄。それがライダーの真名だと、バーサーカーは言い放った。ライダーの反応を見るに、それは正解なのだろう。
    「……我が真名を言い当てるとは。では、もう加減は要らぬようだなッーーーーーー!」
    ライダーの巨躯が再度バーサーカーに迫る。
    「おおおッ!!」
    「ーーーーーーーーーーーー」
    ライダーが剣を振り下ろす。しっかり体に力を入れなければ、剣圧だけで私とバーサーカーは吹き飛ばされていただろう。
    当の相対しているバーサーカーは、迫りくる剣を真っ向から迎え撃つ。
    「ぬぅ……っ!」
    「くっ……。」
    単純な力では間違いなくライダーが上だ。バーサーカーに勝るものがあるとすれば、それはライダーと比べて小さい体躯とーーーーーー
    「はあっーーーーーー!!」
    「なにっ……!?」
    ライダーの剣をわずかに上げ、バーサーカーは左腰の剣を鞘から振り上げる。本来なら、傷にすらならないだろう一撃。だが、だからこそ。相手に致命傷を負わせるには十分。
    「その命、まずは1つーーーーーーいただきました。」

  • 102ドロテーア【九終大会&トーナメント】2019/03/26(Tue) 09:49:24ID:c5ODY1Mzg(6/6)NG報告

    以上です。さあ、一気に決着といきましょう。

  • 103橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投稿】◆V6COUaXse62019/03/27(Wed) 21:43:10ID:I0Njk3NzQ(12/61)NG報告

    >>86
    〜ヘルヴォル〜
    和装の術者が猛攻を繰り出す。
    対して剣士は冷静に、しかし大胆に対処した。
    術弾は魔力を伴った纏った斬撃で消し去り、浮遊する刀の飛来を軽やかなステップやターンで躱す。
    術者が奏でる攻めの旋律に、剣士が舞って応じるーーーそんな美しい戦闘に、剣士は内心で高揚を覚えた。
    もう一度この足で土を踏めること、剣が風を切る音を聴けること、そして何より、己の力を存分に振るえる相手と出会えた事に、喜びが溢れ出しそうだった。

    ーーーだけど、ここで術者の"騙し"が入る。
    何度目かの飛来する刀。それを叩き折ろうと私は剣を振るう。しかしその斬撃は、ただ空を切った。
    (幻……!)
    気づいた時には遅い。一瞬で現れた術者の分身が、私へと掌底を打ち込んだ。
    「くっ……!」
    意地で反撃を繰り出し、分身を消失させるも、敵の攻撃は深く入ってしまった。
    リズムを乱した私の元へ、いくつもの攻撃が殺到する。しかし、魔力の壁を形成して凌ぐ。
    「視界を塞ぐのは、悪手だのう!」
    壁を消失させた直後、側面から術者の蹴りが飛んでくる。飛び退って回避する。しかし、相手もすぐに距離を詰め、剣の振るい辛い距離での、格闘乱打戦が展開された。

  • 104橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投稿】◆V6COUaXse62019/03/27(Wed) 21:44:44ID:I0Njk3NzQ(13/61)NG報告

    >>103
    〜ルイ〜
    頭が真っ白になった。次に思ったのは「何故」だった。
    少年漫画やロックが好き、わたくしを受け入れてくれる人が欲しいーーーそんなこと、殆ど誰も知らないはずなのに。

    その疑問は次第に形を変え、"怒り"になった。
    内心をずけずけと暴かれた羞恥による怒り。
    そして、彼女の笑みと言葉に、自分が"嘲けられた"と感じてしまった故の怒り。
    その二種の怒りがないまぜになって、喉元を焦がすような熱になる。
    この熱を吐き出してしまおうかと思ったけれど、すんでの所で堪える。
    「……口は慎んだ方が良いと思いましてよ。災いの元になりますわ」
    なんとか、それだけ言うに留めた。
    一体彼女は、どこでわたくしを知り、何を目的にしているのーーー?
    〜〜

  • 105黒野双介の人◆2qny/qsKfA2019/03/27(Wed) 22:50:10ID:U2Mzc4MzU(1/18)NG報告

    第一回大会SS投稿します
    参加者の皆さんは確認お願いします

  • 106黒野双介の人◆2qny/qsKfA2019/03/27(Wed) 22:50:38ID:U2Mzc4MzU(2/18)NG報告

    >>105
     移動から十数分足らず。ついに俺とランサーはバーサーカーを捕捉した。

    『オラオラオラァ!! こんなもんかよ引きこもり共ォ!?』

     というか、捕捉せざるを得なかった。
     現在俺たちの位置はバーサーカーよりおよそ数百メートル。流石にこの距離ともなると、肉眼よりも双眼鏡に頼らなきゃならない。
     ……だというのに、奴の声はこれ以上ない程クリアだ。
     間近で叫んでるみたいに、馬鹿でかい咆哮が轟いている。木々も間に挟んでいるのに、一体どうなっているというのか。
    「まるで怪獣だな。いや実際、人外に両足突っ込んでるような奴だけども」
    「流石にこれより先共に進むのは無謀だな。瓦礫や木片だけで命を落としかねん」
     相変わらず何が起こってるかはさっぱりだが、どうやらバーサーカーの奴善戦してるらしい。さっきからワイバーン達が飛び掛っては次々とミンチにされ、肉片も残さず消し飛ばされている。
    「それじゃ俺はこの辺で下がっとくよ。後は任せたからな」
    「うむ、任された。必ずや彼奴めの首級を挙げ、無事に戻るとしよう」
     フラグっぽい事を言い残し、ランサーが奥へ進んでいく。
     その姿を見届けると、俺は少しでも安全な場所を目指し森を後にした。

    続く

  • 107黒野双介の人◆2qny/qsKfA2019/03/27(Wed) 22:51:23ID:U2Mzc4MzU(3/18)NG報告

    >>106
     一方、先に進んだランサーは順当にバーサーカーの下へたどり着いていた。
    「あぁ? 誰かと思えば、小僧んとこのランサーじゃねえか。何だ、加勢にでも来やがったのか?」
    「ふむ、加勢か。当たらずとも遠からずではあるな」
    「ん、だと――!?」
     俊足の踏み込み。縮地とまではいかずとも、今のランサーの敏捷はA+。バーサーカーのそれを優に上回る速さである。
     が、一撃で決着には及ばない。すんでの所でバーサーカーはランサーの一太刀を見切り、軽傷に押し留めた。
    「流石は狂戦士、この程度では倒れぬか。どうやら貴様も相当な武人らしい」
    「テメェ、どういうつもりだ?」
     殺意に溢れた声と形相でバーサーカーが問い詰める。
     返答によってはただでは置かない。そんな意志を瞳に込め、バーサーカーなりの『警告』を送る。
     ――最も。答えがどうあれこの暴君が己を傷つけた者に何をするかなど、神話を紐解けば明らかに過ぎたが。
    「見ての通りだとも。同盟はここまで、という事だ。これより我ら槍陣営は貴様らの討伐に回らせてもらう」
    「ハ――そうか、そうかよ。いい度胸だ、テメェら。このオレ様を敵に回して、まさか『ただ殺される』程度で済むと思ってはねえよなぁ?」
    「無論、済まない……と言いたいところだが。それは約定違反だぞ。某はともかく我が主に手を出して泣きを見るのは貴様らの方だ」
     ランサーがすっと目を細める。同時に、ランサーの総身から殺気が放たれ、バーサーカーの殺意と真正面から衝突する。

    続く

  • 108黒野双介の人◆2qny/qsKfA2019/03/27(Wed) 22:53:03ID:U2Mzc4MzU(4/18)NG報告

    >>107
    「裏切り者が約定云々語ってんじゃねえよ。今のテメェらこそ、聖杯目当てに仁義を踏みにじったク.ソ共だろうが」
    「生憎だが、我が主は聖杯になぞ執着していない。そして某も、最早聖杯に用はない」
     何より、とランサーは己が宝具――石州大太刀を構え直す。
    「貴様らのような悪鬼羅刹に加担するなぞ、天地がひっくり返ろうともあり得ぬ話だ。仁義と口にするが、そういう貴様は我らの背を黙って見過ごす気でいたか?」
    「――――」
     バーサーカーは答えない。
     ただ、凄絶な笑みだけを見せつける。
    「さぁ、始めようか狂戦士。貴様の大好きな、戦の時間だ」
    「ぬかせ侍ヤロー、本物の地獄を見せてやるよ……!」
     その言葉を最後に、大地が各々砕け散る。
     伝説の暴君と戦国の麒麟児。時代を超えた血戦の火蓋が、今切って落とされた。
     
    これにて区切りです。
    次はゲルトさんか、もう一度ルーカスさんないし朽崎陣営さんにパスしますね

    順番的に、ゲルトさんが一番いいかな…?

  • 109亥狛の人2019/03/30(Sat) 23:10:46ID:czNDY2NzA(1/38)NG報告

    短いですが、トーナメントです

  • 110亥狛の人2019/03/30(Sat) 23:10:54ID:czNDY2NzA(2/38)NG報告

    >>109
    「────ほう、余所見とは舐められたものよ」
    洲甘の耳朶に響いたのは、重く低い男の声だった。
    結界のルーンで仕切られた向こう側にいる従者の戦況が芳しくない事は、戦いながらでもある程度把握出来ていた。
    どうやら相手は武具を介した攻撃を遮断する加護か宝具かを有しているらしく、技術一辺倒のアーチャーは有効打を与えられずにいるらしい。

    せめてここから助言なり出来れば。
    そう思考をほんの少しだけ彼岸の戦場に割いた、その瞬間を怪僧は見逃しはしなかった。

    迫り来る暴力の壁。
    視界を白一色に染め上げるソレはキャメロンが得物とする武器である。
    聖堂教会由来の聖別武器『白扉』、聖書の形状にカムフラージュされた凶器は本から千切り取ることで本来の形となるようだ。
    概念的な防御手段としても使える他、それを投げ飛ばすことで投擲物としても、或いは局部を押し潰すギロチンのようにも使用できる。

  • 111亥狛の人2019/03/30(Sat) 23:11:59ID:czNDY2NzA(3/38)NG報告

    >>110
    ────もっとも。使用感がピーキー過ぎる為に使用者はごく少数であり、その上この様に自在に操る事が出来る人間など数えられる程度しか存在しない。

    この白扉なる武具を意のままに操る事そのものが、彼の手腕の高さを如実に示しているともいえよう。

    そんな教会由来の破壊兵器が、容赦なしに洲甘の顔面めがけて猛進してくる。
    速度にして亜音速。
    人間の神経系では本来対応する事のできない領域の一撃だ。

    然し。
    彼が人間離れした怪物であるように、彼に相対する洲甘柳華もまた怪物。
    身体能力(スペック)は比べるべくもないが、魔道に傾倒する家柄由来の知識と北欧由来の妖術はそんな身体的な差を埋め、戦況を拮抗させる。

  • 112亥狛の人2019/03/30(Sat) 23:12:45ID:czNDY2NzA(4/38)NG報告

    >>111
    眼前に迫る質量の脅威に対して洲甘が取ったのは三節棍の殴打による軌道の変化。
    一見すると無謀な一手だ、然しそこに魔術が絡むのならばそれは無謀でなくなる。
    三節棍に刻まれた強化のルーンは耐久性を向上させ、タングステンもかくやと言わんばかりの硬度を練り上げる。

    渾身の一撃。
    洲甘の全身を駆使して放たれた柔の殴打は、軌道内の全てを壊し尽くす剛の一撃を微かに反らす。
    そうして出来た人間一人分の矮小な空間に洲甘は滑り込んだ。
    身を限界近くまで屈める、その動きは始終しなやかで淀みがない。

    ボクシングのダッキングのように敵の攻撃を膝を使って回避した洲甘は、その際に出来た重心の移動を攻撃へと転用させた。
    守備からの攻撃、その切り替えの速さは意識の隙間を縫い、洲甘の最も得意とする距離を確保させた。

  • 113亥狛の人2019/03/30(Sat) 23:13:11ID:czNDY2NzA(5/38)NG報告

    >>112
    「これでも、喰らいッッッなぁッ!!」
    中距離からばら撒かれる小石、その全てに刻まれるは『日中』のルーン。
    小石一つならば単なる照明代わりにしかならない些細なものだが、それが十、百になると閃光弾にも匹敵する光量(ルクス)を放出する。


    一気に解放される日中のルーン。
    それは魔術的な陽光という生半な代物ではなかった。
    まともに視認すれば数分間の視力の喪失は免れないだろう、そんな殺意の孕んだ光の奔流が三百六十度、ぐるりとキャメロンの眼を削ぎにかかる。
    「──────!」

  • 114亥狛の人2019/03/30(Sat) 23:13:38ID:czNDY2NzA(6/38)NG報告

    >>113
    一応これで、終わりです

  • 115九終キャス組◆FsdYfiOl922019/04/03(Wed) 22:33:06ID:k5NDIzNDQ(14/35)NG報告

    ───ひどい顔だなぁ、娘よ。

    多くの残り香(慟哭)が私に刃を突きつける。あの家ではずっとずっと繰り返してきて、生き残った後も何度も何度も襲う牙。
    理解が出来ない故に私の心ではなく体に突き立てられる痛み。みんなが感じ取った、肉の痛み。

    靴に画鋲を仕込まれたとか、煙草を押し付けられたとか、何度も蹴られながら水に押し込まれたりとか、この現代社会に蔓延る痛み。
    事故で腕が無くなったとか、誰かに刺されたとか、銃弾で貫かれるような日常生活では体験しない痛み。

    大会に参加する前に、薬はちゃーんと飲んできた筈なのに、出てしまうのは何故なのか。そういうイレギュラーが発生することもまあ無くはないから仕方ないといえばそうだけれど。

    痛い。ここまで痛いのは久しぶり。私は気を失うことがないように調整がされている分さらに苦しい。……このタイミングでの痛みによって、あまり身体が動かない。
    取り敢えず問題ないという意味で蒼木さんにリアクションを取ったけれど、どう受け取られるかはわからない。

  • 116九終キャス組◆FsdYfiOl922019/04/03(Wed) 22:34:00ID:k5NDIzNDQ(15/35)NG報告

    お前の目の前の娘、憤っているな。それもそうか、お前の顔は悪辣な笑みにしか見えぬのだから。

    ……歯と頭蓋骨を麻酔なしで削られる痛みを味わってるんだから、しっかりとした笑みを浮かべられなくて当たり前……なんて言えない。これは私が受けた業なのだからこそ、苦痛を顔に出さないよう私がもっと努力しなきゃいけないことだし。

    若い若い。そのような未熟な精神である故に貴様は「傲慢」にすらなれないのだ。空虚さしか残らぬというのはどうだ?どんな気持ちだ?
    ……他人の悩みではなく、私自身の気持ちであるのならばどうでもいい。きっと「水籠初梅」ならそう返すわ。

    視界がクリアになる。まだ視界は正確ではないが目の前の蒼木さんは怒っている、ということはわかる。

    「ああ、ごめんなさい。今ここで聞くのは無粋だったわね。今一度話し合う時間をとっても良いけれど、先に誘いをかけたのは私だし…話し合うならまた今度、かしら」
    「そうですわね。話し合う時が来たら、ですけれど」

    斧を構え直し、扇で受け流す構えを取る。といっても、私が何処までいけるか───

  • 117九終キャス組◆FsdYfiOl922019/04/03(Wed) 22:35:03ID:k5NDIzNDQ(16/35)NG報告

    一合、二合。そこからはさっきよりも遠い距離に。この距離なら相手は突撃してくるだろう、とふんで構える。

    初梅がふらつき、足の感覚が無くなるのと、ルイが光剣を構えたのはほぼ同時。


    (しまっ───脚の感覚が持ってかれた?)

    まさか、この瞬間に足が無くなる記録が再生されるとは思わなかった。
    ルイは初梅が倒れかける姿を見て、一瞬途惑い、走りが遅くなるも直ぐに駆け出す。


    ───君は、それを許すのか?

  • 118九終キャス組◆FsdYfiOl922019/04/03(Wed) 22:35:36ID:k5NDIzNDQ(17/35)NG報告

    ……アレは“駄目”だ。あの体勢であの速さを初梅一人では絶対に対処出来ない。


    りん……ど……あ…たは……しあ、わ…


    何度も繰り返し見た、あの地獄。誰も彼もが俺の手から零れ落ちていく。拾おうとすればするほど逃げていく。もう、嫌だ。逃げるのは嫌、何も出来ないのも嫌。

    そんな事を考える前に身体は全速力で走っている。間に合わないんじゃなくて間に合わせる。守れないんじゃなくて守る。そのために、あの人から教わったこれだけは昼夜欠かさず研鑽してきた。

    あと数メートル。あと数センチ。

    3───2───1───届いたっ!


    「涙を掬え、双璧…!」


    青い壁がルイの攻撃を阻む。激しい音が壁と武器の間に響き、壁が割れる。
    満足な魔力も込められておらず、強度も足りなかったため衝撃によって竜胆は後ろの木に叩きつけられてしまったが、ルイもかなり距離を離す形となる。

  • 119九終キャス組◆FsdYfiOl922019/04/03(Wed) 22:36:41ID:k5NDIzNDQ(18/35)NG報告

    ……どういうこと、なの。
    驚愕と、理解出来ない思考が駆け巡る。私の協力者は、非現実の中に身を投じ続けているわけでもないのに───
    ……あの距離を間に合ったという点も、わからない。あの距離は、こいつなら確かに傷つくことへの恐怖や途惑いが一切無く、走り抜ければ間に合うかもしれない。
    ……でも、そんなの殆ど親密な仲じゃないと有り得ないことなのに。少し前までは普通に話すぐらいのクラスメイトなのに。どうして───

    「つぅ……初梅は無事か。良かった、傷とかないか?」
    「傷とかないか、じゃないのよ。あんたバカなの?どうして私を庇ったのよ」

    初梅の問い掛けに、竜胆は迷い無く、いやむしろ何故そのような問い掛けをするのかという顔を浮かべながら、当然のことであるかのように一言語る。

    「どうしてもなにもないだろ。友人を守るのは当たり前のことじゃないか」


    終わりです

  • 120アリウム&かねたけちゃん◆kBuHl0BYAI2019/04/08(Mon) 23:59:30ID:I1MDE2NDA(1/3)NG報告

    大変遅くなりました。短いですが、フランス特異点を更新します

  • 121アリウム&かねたけちゃん◆kBuHl0BYAI2019/04/09(Tue) 00:01:00ID:kzODUzNDU(2/3)NG報告

    「なるほど汝もまた、太陽を抱く者ということか……して、其方は……汝がこのフランスに降り立った唯一のマスターか……」
    太陽王が視線を厩戸皇子から藤丸立香へと移す。その圧に立香は思わず、唾を飲む。
    太陽王(ロワ・ソレイユ)……少し前まで神魔英雄と関わりあいの無かった一般人である立香でさえその名は知っている。
    広く知れた名はルイ14世。自身を国家であると口にしたという逸話から王権絶対の時代の象徴とされた世界有数の王の一人。
    品定め、と言った様子で暫く立香を凝視してから太陽王は告げる。
    「これと言って特徴のない一般市民……悪い意味ではなく、『それらしい』と言ったところか」
    太陽王は要領の得ないことを告げる。しかし、不思議とその視線から悪意や敵意は感じられない。
    続けて、太陽王は寺田の方を向く。寺田は険しい顔をしてそれを睨み返した。
    「汝のことはキノツラユキから聞いているぞ?なんでも我らが王国軍のサーヴァントを何騎か仕留めたらしいな」
    途中で出て来た『キノツラユキ』という言葉に立香が首を傾げ、厩戸皇子は考え込むような顔をする。
    こちらも太陽王同様に立香でも知っている極東の歌人の名前だが、このフランスとはあまり馴染まないように思える。
    すると立香の後ろで控えていたスカタクが立香の袖を引く。
    それに気づいて立香が振り返るとスカタクが小声で告げる。
    「コイツからちょびっとだが、月棲獣の匂いがする……殺っていいか?」
    月棲獣……ムーンビーストという単語が気になるが、ひとまずは歓迎されている以上此方からことを荒立てたくはないので、立香はなんとかスカタクを宥める。
    そんな立香の気も知らず、今度は太陽王がスカタクの方を見る。
    「なるほど、なるほど……彼女がキノツラユキの告げていた……あの月の獣(ムーンビースト)に引き寄せられしものか……ふむ」
    極めて冷静に裸体の女神を眺め、分析する。そして……
    「実 に !美 し い ! ! !我(フランス)好みのだ!」
    「 は ? ? ?」

  • 122アリウム&かねたけちゃん◆kBuHl0BYAI2019/04/09(Tue) 00:01:36ID:kzODUzNDU(3/3)NG報告

    >>121
    先程までの荘厳な態度を崩し、好色な若者のような貌を顕にする。その有り様に寺田と立香、そして先程まで敵意を向けていたスカタクまで呆気に取られている。厩戸皇子ですら少し動揺しているようだった。
    「あの醜き化け物共にまさかこのような美姫が現れるとは……思えばキノツラユキも女とも男とも取れぬ美形ではあったが……斯様な美女と巡り会えるのであれば今回の召喚にも意味があったと言えよう。」
    そんな一行を置いてきぼりにして、太陽王は一人スカタクの美に酔いしれ、楽しそうに笑っている。
    混沌にして悪徳の栄えるフランスにてリヨンという街を極めて平和に統治している王。その印象を打ち壊すような様だった。


    遅くなりました、明星さん、リドリーさん、フォーリナーさんよろしくお願いします

  • 123ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:03:29ID:I4NjI5OTY(1/8)NG報告

    >>66
    さて、『呪い』とはなんだろう。
    『怨敵を害する術式』だろうか。
    『相手に不利益を与える魔術』だろうか。
    あるいは、『直接干渉無くして相手に効果を与えるモノ』であろうか。
    しかしいずれも概要を指すのみであり、その本質には至らない。

    では、『呪い』とはなんだろう。

  • 124ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:04:13ID:I4NjI5OTY(2/8)NG報告

    >>123
    弾道から的確に自らの位置を予測してきたことに対して、むしろ金色のー現在は光学迷彩にて透明であるがー青年は安心していた。

    (初段、ガンドの弾丸を弾いた光素については破棄。 空軌道にはそのまま装填)

    何しろ彼の死霊魔術師は踏み台である。踏み台の高さが足りなくてはどうにもならない。

    (散弾による損害は軽微。 出血はないが僅かなりとも呪いは通るか)

    もといた位置から朽崎との距離を変えずに円弧書くように移動しながら、ルーカスは自らにかけられた『魔術効果』への対処を開始する。






    ー呪いとは、人の感情に恣意的な指向性を持たせたものであるー

  • 125ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:04:46ID:I4NjI5OTY(3/8)NG報告

    >>124
    さて、呪いというものへの対処には何があるだろうか。
    呪いを行う相手を打ち倒す物理的解決法は分かりやすいだろう。
    あるいは呪い自体の怨念を浄化して効果を解く聖化的解決法もイメージしやすいだろう。

    「これは魔術師同士の対決だよ?」

    では魔術師が魔術師らしく呪いを弾くとはどうなるか。

    次の瞬間、ルーカスが被弾したのと同じ数だけ彼の周囲のコンクリートが小さく弾け飛んだ。

  • 126ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:05:09ID:I4NjI5OTY(4/8)NG報告

    >>125
    呪いとは人の感情に恣意的な指向性を持たせたものである。
    この場における呪いとは、『死霊の怨念という感情』を『朽崎遥が指向性を持たせて』一つの『魔術』としている。
    『指向性を持たせている朽崎遥』を直接打ち倒すのが『物理的解決法』。
    『死霊の怨念という感情』を説き伏せあるべき所に還すのが『聖化的解決法』。
    ならば『朽崎遥の持たせている指向性』を捻じ曲げ自らから呪いを逸らすことこそ『魔術的解決法』と言えるだろう。
    別段珍しいことでもない。『呪いを逸らす』など覚えのある魔術師ならば3代目程度の新米から一つの学科に覇たる君主まで誰でもやっていることだ。
    無論、出来に差が出ることは明白だが。
    『死霊の感情をまとめ効果を出す』、『受けた呪いの狙う座標をずらす/あるいは術者に返す』、同じく魔術的行動であるならば結論はお互いの魔術師としての力量に左右されるだろう。

    むしろ自らエネルギーを生み出すことなく、死者の怨念に依存して、それをまとめるという作業をのみにて魔術を使うという事実こそ、時計塔を中心とする西欧魔術圏における死霊魔術師蔑視の理由の一つかもしれない。

  • 127ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:05:43ID:I4NjI5OTY(5/8)NG報告

    >>126
    ("マスター、ランサーが動いたぞ")
    ("わかったよライダー、じゃあこちらからも本格的に仕掛け始めるとしよう")
    「丸見えのかくれんぼに意味なんてないだろう」
    透明化を解いたルーカスが朽崎の眼前に現れる。
    ( 照らすもの、汝の名は星である )
    「Sta(e)r was made of the lights.」
    ルーカス・ソールァイトを周回する光素はその輝きを増しーーー、
    「『魔術』とはこう打つものだよ、外道」
    ーーー次の瞬間、朽崎遥の視界から全てが失われた。



    「また幻覚なのかなぁ?」

  • 128ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:06:07ID:I4NjI5OTY(6/8)NG報告

    >>127
    そこは星々が無数に存在し、しかし手に届くものはいかなるものも存在しない空間。
    あるいは宇宙と呼ばれる世界である。
    だが、単に今までと同じ幻覚と切り捨てるには大きな違和感も朽崎遥には存在していた。
    (視界を上書きされたってだけならさっきまでと変わんないけど、コレ、例えばこの浮遊感だとかはーー)
    今度の効果は視界には留まらなかったのである。
    抵抗のない水中を漂うような無重力感に、先ほどまでたしかに地につけていた足の裏の感覚の無さ。
    一般的にイメージされる『宇宙体験』。
    (それでいて呼吸は出来るし声も聞こえるってあたりからして、まさかホントに宇宙空間に放り出されたとかそんなワケないしなー?)
    空想具現化(リアリティー・マーブル)と呼ばれる絶大な神秘を用いれば可能かもしれないが、これは人と人の戦いだ。そんな精霊種最高位の大業を成せる者のスケールではない。
    つまりこれはーー、
    「暗示かなぁ?」
    「正解だよ」
    それは極めて初歩的な魔術。時計塔に入れば全体基礎科で誰でも学ぶ魔術。
    暗示である。

  • 129ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:07:18ID:I4NjI5OTY(7/8)NG報告

    >>128
    「それで? これからオレに何を見せてくれるのかな?」
    「"あなたは誰だ?"」
    「は?」
    ('貴方'と言う言葉は何を示す?)
    「 What are ' you ' ?」
    気がつくと朽崎遥を取り囲んで6つの流れ星が廻っている。
    やがてその輝きは人の輪郭を形作り、星の人はその手を繋ぐ。
    【ーーwhーーー、ーーーーーーーーーーー】
    【ーーーーーーaーーーーーーーー】
    【yーーー、ーーー】
    「"きみの本質はどこにある?"」
    「ッ……、出られっ……」

  • 130ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/14(Sun) 17:08:15ID:I4NjI5OTY(8/8)NG報告

    >>129
    世界中どこでも見られるような、お手手を繋いで歌を歌う子供のように、星の人は'朽崎遥'という人格を解き明かしていく。
    【youーーー、ーーreーーー?】
    【ーhoーーーーー、ーereーーーー?】
    【ーーーーーーーーーー】
    口のない人と歌詞のないわらべ歌。
    【ーー、ーーーーーatーーーーyーーーー?】
    内と外とを分ける認識を。
    【whatーーーー】
    その外殻は煙の如く。
    【ーーーareー】
    虚ろな宙へ。
    【ーーーーyou?】
    溶かす。

    【あなたは誰きみは何どこがここ何も無いここは宙きみは虚あなたは虚何がきみあなたをとかすどこへ行くさああなたと誰きみ教えてよわたしはほしいつからあなたどこがあなたは何も何もなにもなにもなにもなにまだーーーーーーーーーーーー】


    【あな【た【はだ【【あ【れ?

  • 131アリウム&かねたけちゃん◆kBuHl0BYAI2019/04/16(Tue) 19:18:41ID:U4MTMyOTY(1/3)NG報告

    >>122
    「して、卿は何故私達を歓迎した?」
    脱線した状態を引き戻すようにも、厩戸皇子が告げる。
    確かに敵対者であるカルデアの一行をわざわざ自身の領地に歓迎したというのはおかしな話だ。
    「なに、他のサーヴァントから少し話を聞いてな。純粋に興味が湧いただけだ。我がリヨンであれば他の王国軍からの横槍は入らんだろう?」
    太陽王は先程とはまた違った貌で厩戸皇子の質問に応える。どうやら王国軍のサーヴァントも一枚岩ではないらしい。
    「つまり卿は軍、そして奴らの言うところの『女王』の命ではなく己の意志で我々を受け入れたと?」
    「まぁ、そういうことになるな。」
    その言葉に立香が思わず、口を開く
    「なら、俺達が戦う必要はないんじゃ……」
    「ふむ、何故そう思う?」
    「俺達は王国軍虐殺を止めたい。貴方は自分のリヨンを守りたい。それなら俺達の利害は一致するはずです。だから出来ることなら戦わずに……」
    立香はリヨンに入る直前にあった厩戸皇子との会話を思い出していた。極めて平和にリヨンを治めているこの王を討てば、たちまちこの街は混沌に陥る。それは立香達も望むものでは無い。
    だからこそ、立香は可能であれば戦闘を避けたいとも考えていた。
    「なるほど、筋は通っている……だが、それは出来ない」
    しかし、太陽王はそれを拒絶した。先程までとは異なる荘厳な王としての貌で。
    「何故か……聞く権利ぐらいは此方にもあるだろうな」
    気圧される立香に代わり厩戸皇子が疑問を投げかける。
    「まず一つ、我(フランス)はあの娘に召喚されたサーヴァントだ。たとえ領内で自由に振舞おうとも我(フランス)は彼女の従者であることには変わらん」
    「一つ、我(フランス)はこの国を長くに渡り治めた王。その我(フランス)が王政の打倒などという目論見に協力する訳にはいかない。」

  • 132アリウム&かねたけちゃん◆kBuHl0BYAI2019/04/16(Tue) 19:20:44ID:U4MTMyOTY(2/3)NG報告

    >>131
    「そして、我(フランス)一人倒せぬようでは汝らは何れにせよ彼女を倒す事は出来ないだろう」
    太陽王もまた他とは行動原理が異なっていても王国軍のサーヴァントであるということか……やはり一筋縄ではいかない。

    「そうだな、我と戦うことに気乗りしないのであれば我(フランス)と汝の決闘というのはどうだ?」
    立香の様子を見かねた太陽王が一つの案を投げかける。
    「決闘……ですか?」
    「あぁ、奇しくも我と其方の二騎は揃ってセイバークラスだ。真っ向からの真剣勝負に秀でた英雄であろう。ならばその剣技で持って決着をつける。此方には地の利がある故其方は二騎同時に我(フランス)にあたっても構わん。」
    「でも、それじゃあ結局ただ戦うことと何も変わらないんじゃ」
    「お互いに譲れないモノがあるのであれば、これ以上話し合ったところで平行線だ。ならば己の信念を決闘を通して相手にぶつけるのも悪くは無いだろう?それに決闘であれば我も汝も戦闘にこのリヨンの民草を巻き込まずに済むであろう。」
    「此方には既に三騎のサーヴァントがいる。ならば、そのような面倒な取り決めに従わなくとも、三騎がかりで相手にすることも可能だが……」
    わざわざ二騎に限定する相手のルールに従わずともいいと告げる厩戸皇子。
    本心というよりも相手の思惑を測るような口調だった。
    「我(フランス)としては其方の美姫を傷つけるのは勘弁願いたいものだがな。とはいえ其方がそうくるのであれば我も受けて立とう。しかし、三騎同時に戦闘となれば其方のマスターにかかる負荷も並ではない。それは其方も望まぬだろう?」
    確かに既に二騎との契約で負担がかかっている立香がスカタクを相手に更に多重契約をすればその負荷は計り知れない。
    しかし、相手の領地内、如何なる強化を得ているか計り知れぬ敵。それを相手に契約無しにスカタクを戦闘に参加させれば、魔力消費による消滅の可能性も有り得る。
    カルデアとしては既に王国軍と大きな戦力差がある今の状況で一騎足りとも失いたくはない状況だ。
    「此方の条件を呑むというのであれば我もそれなりの対価は払おう。汝らが勝利した場合、こちらから王国軍に所属せぬサーヴァントの情報を渡す。少なくとも彼女……女王に従うタイプではない様子だ。仲間に引き込める可能性も高いだろう。」

  • 133アリウム&かねたけちゃん◆kBuHl0BYAI2019/04/16(Tue) 19:21:35ID:U4MTMyOTY(3/3)NG報告

    >>132
    そして、告げられる太陽王から勝利報酬。
    敵の数は圧倒的、ならば少しでも味方となる存在を押さえておきたいカルデアと革命軍からすれば渡りに船ともいえる内容だった。
    問題は太陽王が勝った時にどのような対価を支払うのかだが……。

    「我が勝った場合は……そうだな、其方のマドモアゼルをいただきたい」
    太陽王の視線がまたしてもスカタクの方へ向けられる。
    「スカタクを……貰う?」
    「あぁ、女性を掛けての決闘など男であれば一度はやってみたいものだろう?我が勝てば彼女をリヨンで預かる。リヨンの中であれば自由も制限しない。王国軍の相手はともかくムーンビーストとやらの掃討が目的ならばならば我も協力しよう。悪いようにはしないつよりだ。」
    太陽王の表情が決闘に燃える好色にして血気盛んな男のものへと変わる。
    太陽王……その男はまるで舞台の上で様々な表情を演じる役者の如き掴みどころのなさを見せる。
    「さて、藤丸立香……汝はこの決闘を受けてくれるか?」

    以上です。返答は明星さんかリドリーさんお願いします

  • 134橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/16(Tue) 20:00:39ID:k0NjE3OTI(14/61)NG報告

    術者は、思った以上に強敵でした。格闘戦は鋭く、操る術は掴み所が無い。
    正面からの拳を躱したと思えば後ろから火弾。蹴りが見えたと思えばそれは幻影(フェイク)。剣の振るい辛い距離でのラッシュを紙一重で躱し、術を魔力放出と最低限の剣の振りで砕く。
    (余裕があるように、見えていればいいですね……!)
    地面から現れ手足に巻きつく蔦や縄を、斬撃や力で裂いていく。
    『チカラガホシイカ……?』
    突如、脳に声が響いた。
    地獄から発されるような低く、禍々しい声音。
    『アイツヲコロシタクナイカ……?』
    剣を振るうと聴こえてくるその声。この剣に施した拘束(ルーン)を解除すると聞こえるようになる、呪いの声だ。が、その声を私は一蹴する。
    (アナタも中々暇ですよね。"今"の私は、そんな誘いに乗りはしない!)
    一際力を入れて、術者に体当たり。虚を突かれた彼は、大きく後ろへ飛ばされた。
    (あと一撃……!)
    私の策を成功させるには、"あと一度"斬撃が入れば良い。
    相手が吹き飛ばされた隙を利用し、カードを切る。
    指を素早く動かし、宙に文字を描く。軌跡が輝き、巨大な光剣が射出された。
    ルーン魔術。大神オーディンがその命を一度捧げて悟ったという、文字を媒介にした魔術。これが私の切り札の一つ。
    光剣を認識した術者は、すぐさま防御の結界を張り、剣を受け止める。即席にしては凄まじい結界だ。
    しかし、少し足が止まってくれればそれで良い。

  • 135橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/16(Tue) 20:01:10ID:k0NjE3OTI(15/61)NG報告

    >>134
    先程までのお返しとばかりに、発光した宙の文字から火球を連射する。それらを防ぎきった瞬間、術者の背後に回り込んだ私の剣が振るわれる。
    「ぐっ……!」
    間一髪で彼は深手を回避する。野生動物の如き勘の良さだ。しかし、条件は揃った。
    「いや、参った参った。剣士殿も術を使うとは思わなんだわ。だがその術は"知っている"。お前は北欧の出と見たぞ」
    「答える気はありません。ただし、この魔術を知っているのであればーーー少し、傷への警戒が足りませんでしたよ」
    パチン、と指を鳴らし、小さく呟く。
    「『カノ』」
    瞬間、術者の腹部から火が発生する。先の一撃で、相手の傷跡が火のルーンとなっていた。
    「ぬぅっ……!」
    苦悶の声を上げる術者。火はすぐに消えるが、肉体そのものを焼かれたのはなかなかの痛手だろう。
    〜〜

  • 136橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/16(Tue) 20:01:40ID:k0NjE3OTI(16/61)NG報告

    一旦サーヴァント側を。マスター側はもう少しお待ちください。

  • 137Requiem◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 09:34:31ID:c1NDYxODA(2/4)NG報告

    >>130
    【あな【た【はだ【【あ【れ?
     
    さて、久しぶりの自問自答だ。ーーー朽崎遥とは一体、何者なのか?色々試す間は暇だし、考えてみるとしよう。
    ルーカスからの攻撃については……、今は考えなくてもいいだろう。現状、俺は精神干渉系の魔術を受けている。これは確定だ。下手に手を出して突破口とされるのはアチラとしても藪蛇だろうし。まぁだからこの空間を攻略するには、自我を固定すればなんとかなるかもしれないな。魔術やらなんやらで対抗のためににいろいろ試しつつ、思考もする、と。まぁこういう状況でヤるのも悪くないだろu。
     
    Q.オレ、朽崎遥は混じりっ気梨に血も涙も無い悪人である。
    Noだ、絶対にない。少なくとも、100%の悪人なら虎春ちゃんの時とかに治療法を渡したりしない。寧ろ最期まで足掻くのを鑑賞するだけだろう。まぁ自分で自分を悪人で無い、というヤツが信用できない、と言われればごもっともだ。だが僕は自分から状況を作った事はない。殺人経験もない。……無い、よな?記憶が妖しい。ハイ次。
     
    Q.私、朽崎遥は誰かの為に善行を無償で働く人間である。
    Noだ、ありえない。少なくともボクは自分が嫌いだ。だから無償で誰かの為に、なんて抜かす自分は信じられない上に、垢の他人がどうなっても、そレ自体に興味は薄い。まぁ面白そうだったら興味が湧くし、覗きにもヰくけども。
     
    自傷行為での突破は不可能か。まぁ気付けにはなったが。精神干渉が自分に届くまでの猶予はまだありそうだ。次。

  • 138Requiem◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 09:35:23ID:c1NDYxODA(3/4)NG報告

    >>137
    Q.では俺は自分を自覚している人間であるか?
    Noだ。あり得ない。『答え』を探している人間が自分の事をを理解している筈がない。理解していればもう少しフラフラしないだろうし。
     
    Q.『答え』とは何だ?
    そりゃあ、アレだよ。母さんからのあの時のアレがどういう意味だったか的な……。
     
    周りを回る変なのに攻撃、っちぇ、器用に避けやがる。上手くいかない。
    ーージィーリリリリリイリリンーー、リリrン。
    なんだ?なにかnのアラームが聞こえてくる…。新しい攻撃か?ん?アレ、死霊鎧套がいつの間にか無くなっている。まさか盗まれたkじゃ?マジかよ、結構気に入ってるレシオうだったのnい。
     
    Q.『アレ』とは?なんだ?『答え」とは?
    だからアレだよ、俺がまだーーいまでもクそ餓鬼なんだsがーー、の時にあったあのでき語pと……。あの”今の俺”を作ったといっても過言でないあのヤラカイsにして湯いい乙といってもいいぐらいの公開……。
     
    ーージーリリッリリリリインイリリん。リリrン。リーリリッ、リリッリリリッリン。
    うるさいいな、幻聴か?こりゃあマジに急がないとガチでヤバい事に……。そういいや何垢の映画かしょうっ説で見たが、人は意中ろか暗闇ばっかりに部屋のpじゃかに超時間ふいると黄がちじゃってしまうそうだ、つまり、今!俺はまさしく危惧類になっってしまう可能性がしぼkhbらじゃいってコット!陸将っ!
     
    Q.”紅海”、都は?悲しかったのpだろう?その詳細を圧し得て」ホシい。
    え?だかsらあの時に「俺gは何kらをい破壊してしまって(たぶん『起源』のせいだな、いや、言い訳jしない。俺がおれでれやったjg報じよくなのだkらs。

  • 139Requiem◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 09:35:39ID:c1NDYxODA(4/4)NG報告

    >>138
    アレ?あの時、俺はなにえおやってm阿蘇の後んマイjk¥があったんだっけ?音もしだせない重しいだせないおもきsだせないnにおpもいだえない一体ないおがったんだっけえ……?
     
    ーーLOCK ON しましたーー
     
    この音は、ああそゆだ、思い出しsた。今世ぴ約思い出した。このおオレは………………。
     

  • 140山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 10:24:34ID:U1NjAxNjA(19/35)NG報告

    鎮火───完了。
    身体損傷───少し重め。
    戦闘───継続困難。

    「くふっ、くははははっ!これはこれは、一本取られてしまったわ!剣の軌跡でルーンを刻むとはかなりの使い手よのぉ!……が、しかし、事を急ぎすぎたな?」

    ルーンとは、現代魔術社会にも存在している歴史が長い魔術体系の一つである。
    だが、現代における『ルーン』と神代における『原初のルーン』では効力、出力、性能、そのどれもが比べ物にならない。例えそれが、原初のルーンの中でも強力でなく、フルパワーにあらずとも。

    「真名のヒントを与えすぎだ。……さて、帰ってからゆっくりと考えることとしよう…っか!」

    宙の刀は全て壊し、本気の殺気を投げかける。妖魔の王、あの時の同胞を背負うものとして退くことなど出来ようものか。……そんな感じでぶつけてみる。
    そして、この拳一つで、あの女に向かって駆け出す……ああ、マスターがあの二人で助かったというべきだろう。『この選択肢』がなければ儂はとっくに負けていたやもしれぬ。

    「剣を構えよ、北欧の戦乙女!さあさ、俺は真正面から行くぞ!」

  • 141橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/20(Sat) 13:21:40ID:k3NzYwNDA(17/61)NG報告

    水籠さんを狙う一撃は、彼女のパートナーによって防がれた。
    (あの距離を、間に合わせましたの⁉︎)
    盾を持つ少年ーーー氷瀬竜胆。彼の立ち位置からではほぼ間に合わない状況だった筈。それをどうにかしてみせた事に驚愕し、彼への評価を改める。
    (全く……敵ながら天晴れ、ですわ。殆ど一般人だと、侮っていましたわね)
    そしてーーー
    「傷とかないか、じゃないのよ。あんたバカなの?どうして私を庇ったのよ」
    「どうしてもなにもないだろ。友人を守るのは当たり前のことじゃないか」
    そんなやり取りをする二人が少しだけ、羨ましかった。
    「もし、お二人だけの世界に入らないでくださいまし」

  • 142橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/20(Sat) 13:22:31ID:k3NzYwNDA(18/61)NG報告

    >>141
    「あら、ごめんなさいね。構ってもらえなくて寂しかったのかしら?」
    「……言いますわね。ええ、ムッシュ・リンドウがとても素敵なナイト様だったのですもの。妬けてしまいますわ」
    そう言って竜胆さんへ微笑む。
    (ふふ、まるで三角関係ですわね)
    我ながら呆れ半分、可笑しさ半分だ。売り言葉に買い言葉のやり取りでもあるけれど、他の目的もある。
    一つ、偵察に出した"あの子"を呼び戻す時間稼ぎ。
    二つ、水籠さんの"能力"へのヒントを探る。
    三つ、お二人の関係性への興味。
    (さて、お二人はどう反応するのかしら)

    〜ヘルヴォル〜
    「それでは我が剣技、もう暫しご堪能あれ、名も知らぬ術者よ」
    放たれる殺気に怯むことなく、駆けてくる相手を迎え撃つ。寧ろ、この肌にピリピリと来る感覚が、高揚感に似たものを感じさせる。
    (さあ、来なさい!)
    右の拳、左の掌底、続いて回し蹴り。繰り出される連撃の悉くを捌く。
    (動きが先程までより明らかに鈍い……!)
    だが、気迫は比にならない。一撃一撃が、こちらを刈り取ろうという意思に満ちている。その気迫が、私の高揚と剣技を更に加速させる。
    あの捉えどころのない術者が、なんの策もなく突撃してくるとは思えないがーーー
    「貴方の力、ぶつけて来なさい!」

  • 143橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/20(Sat) 13:23:25ID:k3NzYwNDA(19/61)NG報告

    以上です。そろそろネタも尽きて来たので、決着で大丈夫です。

  • 144◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 20:26:24ID:Q4NDg2MDA(1/4)NG報告

    >>139

    こういう湯とっきに壊れy類hp全ツィでココ二位はジェンされたそうだだれたゆか家右辺のxつっ馬くん弾絵だ。

     

    ああ、でwMおb。のじょはくらりsj、さbkしいうお#mぉぃしk……ぉぉぉおぉ。ナアウターぁぁあ。日よにこんはにしたんだ、アンタに、かひぇみらわんいsと、じゅりゃしいぜxdぇ……。あのうおからみていなす。結、末。

  • 145◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 20:27:21ID:Q4NDg2MDA(2/4)NG報告

    >>144
    そして時間は少々まき戻る。

    ◆◆◆

    ルーカス・ソーラァイトは思考する。
    (なんだ?何かがおかしいぞ?どうなってるんだ?)
    暗示を朽崎にかけた。それはいい。あとは次の攻撃の為の準備をしつつ警戒するだけなのだから。だが、その後がおかしい。姿を現し(無駄だと悟ったか?)胡坐になって何事か考え始めた。いや、そこまでも大丈夫なのだ。それからしばらくすると、頭(いや、全身からか?)から煙が出てきたのだ。漫画じゃあないのだ。おかしいとしか言いようが無い。
    (一体なんだ?なにが起こってる!?)
    「…ウッ!?ゲホ、ガハ、オエェェ……ッ!?」
    悪寒と吐き気などによって、膝をつく。
    (なん、だ、コレ?毒?いや、それだけじゃない……っ。呪詛が混じってるっ!いや、ともかく解呪wo
    「ウゴエェァァッ!?アグ、ゲグオォォ……ッ!」
    口から大量に吐血、そして息苦しさを感じ、頭に激痛が走る。
    「な、にが…ぁ」
    朽崎の方へと顔を向ける。体の間接全部が逆に剃ったような痛みに襲われる。すると朽崎は……

  • 146◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 20:27:58ID:Q4NDg2MDA(3/4)NG報告

    >>145
    「ジィーリリリリリイリリンーー、リリrン」
    呆けたような表情で、ナニカを言っている。その瞳に生物的な光は感じられない。いつの間にか、持っていた武装一式も消失している。そして全身に亀裂が走り、血を噴き出した。
    自分にも降りかかる。全身が動かなくなる。視界がボヤけ、多分、歯が何本か抜けた。生爪も剥がれていく。そしてさらに痛みが酷くなる。魔術行使をしようにも集中すらできず、魔術回路を呪いが蝕み、遠慮も無く、容赦も無く犯していく。
    「ジーリリッリリリリインイリリん。リリrン。リリッリンッリン」
    また、だ。今度はなんだ、何が来る……!?
    「カヒュッ!?ヒューッ!ヒューッ……ッ!」
    い、きぃがぁ、できない……っ。肌の所々が”ベロリ”と捲れ、腐っていく。そして容赦なく『次』が来る。
    「LOCK ON しました」

  • 147◆B8D4AQBhU22019/04/20(Sat) 20:28:49ID:Q4NDg2MDA(4/4)NG報告

    >>146
    機械のような肉声の後、外套や武装が消失し、簡素な衣服だけとなった朽崎の全身が膨張し、歪な変形をしながらコチラに向かってきた。そして僕の全身を覆うと同時、破れた肌から数えるのもウンザリする程大量に溢れてきた様々に醜悪な蟲が僕の全身に纏わりつき、噛みつき、肉に潜り込み、暴れだす。意識が飛、び、そう、だ。いや、とっくに痛みの量によって気絶すらできないのだろうか。目が霞む。そして全身に新たな痛みが襲う。動けない。微かに見えたのは朽崎の肉が弾丸となり、自分を床に縫い付けた光景だ。そして、自分を覆う死肉のドームが無くなり、そして



    爆発。

     
    ルーカス・ソーラァイトのいた廃ビル(20階建て。全長約75m)は巨大な爆音と同時に跡形も無く吹き飛び、消失する。ルーカス・ソーラァイトは朦朧とした意識で、撒き散らされた爆音、爆炎、絶大な呪詛、凶悪な猛毒と共に、自分が地上に向かってグルグルと、真っ逆様に墜ちていくのを知覚した。

  • 148ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/20(Sat) 21:25:52ID:YwNzk0MDA(1/7)NG報告

    >>147
    「ガブッ……! カッ……、ァ…………」
    それだけやられても、まだ意識があったこと。
    それこそが彼に取って、最高の幸運だったろう。
    当然だが、まともに呼吸すら出来はしない。
    骨は砕け、肉は腐り、目が霞む。
    どれほどの苦痛と引き換えにしてでもその意識を沈めなかったのは、別に彼の意識の力を以ってしてでは無い。

    しかし、その両腕は裂けながらも残っている。

    だから彼は笑うのだ。血に沈んで、土砂に塗れ、地面に背中を着けてでも。
    「あ"……、あ、ぐぃざ……き、はぅく…………」




    その両腕の刻印が光り輝き、指先に蒼い星が灯る。
    全身を呪いに浸しながら、未だ癒しは無く。
    「それでも……、勝つのは僕だ」

  • 149山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 21:34:19ID:U1NjAxNjA(20/35)NG報告

    「……言いますわね。ええ、ムッシュ・リンドウがとても素敵なナイト様だったのですもの。妬けてしまいますわ」

    ……その笑みは、一体何を勘違いしたものか。竜胆に向かって嫋やかに微笑む彼女の姿は命を賭した騎士を労る姫のよう。かといって「完全な姫」にはなりきれていないような、まだ少女であるような。

    「……俺が騎士(ナイト)?…守れた……守れた……そっか、俺は初梅を守れたのか…っ〜よかったぁぁぁ!!」

    ポカン、とした顔を浮かべ、ぶつぶつと「守れた」を繰り返し、最後には満面の笑みで初梅に抱き着く。

    「……鬱陶しい、いい加減離れんかいっ!」

    鳩尾を肘打ちして床に転がす。持ち前の頑丈さで簡単に起き上がるけど離れたから別にいい。

  • 150山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 21:34:31ID:U1NjAxNjA(21/35)NG報告

    「まあ、酷いんですのね。……でも、微笑ましいわ。お二人共、本当に仲のよろしい事」

    「そうでもないわよ。私は別にこいつと特別仲が良かった訳じゃないし。……こいつがこんなに御執心な理由は知らないわ」

    これは本心。私とコイツに接点はあまりない。去年までのクラスは違うし、話したことも殆どない。強いて言えば、学校内でトップの頭脳(コイツ)と次席(私)という程度。
    一体、何があったというのか──

    「───最初から言ってるじゃないか、俺はお前を守るために参加したって」

    最初からずっと、俺はその一心しかないよって。ずっと言ってた筈なんだけど。勿論、大事な人達を守る力が欲しい!っていうのもあるけど、そうでなくても参加はしてた。

    「だからねぇ……アンタのそれが─」
    『お二人さん、話の所悪いが構えよ』

    突如後ろからくるキャスターにマスターが二人とも身体を掴まれて連れて行かれる。突然のことでマスターも対応出来ていないのが丸わかりだが知ったことかとギアをあげる。

    「そうそう、そこなセイバーのマスターよ。…セイバーの下に駆けつけることをお勧めするぞ」
    「──!?あなた、それはいったい」
    「さてのぉ?だかそうさな、その事についてはまた会った時にでも話そうではないか!」

  • 151山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 21:35:11ID:U1NjAxNjA(22/35)NG報告

    掌底、踵落とし、肘打ち、その全てが弾かれる。体内を燃やされたこの身体では、それも当然というべきである。そして、その身体で全力が出せる訳がなく。

    七合打ち合った後、キャスターの身体の負担が爆発し、大きな隙ができる。そのあまりにも『自然な』隙をセイバーが逃す訳などない。

    「隙を見せたな、術者!」

    セイバーが踏み込み、全力の突きを繰り出す。その剣はキャスターの身体をゼリーのようにいとも簡単に裂き、キャスターの身体に致命傷を与えた。

  • 152山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 21:35:19ID:U1NjAxNjA(23/35)NG報告

    「がぁっ、ぐひぁっ」

    情けない、惨めさを感じさせる断末魔を上げながらキャスターの命の灯火は消える。やはり、最優の騎士に挑んでいいわけがなかったのだ。そう、視聴者は思うことだろう。

    ───違和感を覚え続けているのは、そのとどめを刺したセイバー本人。そして、気付く。

    「っ……この身体は偽物、ですか」

    そう、サーヴァントの身体はエーテルだ。死んだのならばその身体は消滅しなければならない。
    ───なのに、消滅なんてしていない。

    「出てきなさい、術者!怖気ついたのですか!?先程までの威勢はどうしたというのか!」

    『威勢も何も、俺は最初から逃げる気だぞ?……それと、貴様も一介の戦乙女であろう。警戒は何事にもはらっておけ』

    死体と、血に濡れた魔剣から──正確に言えば、血から黒々としたものが漏れ出し───

    意識を向けた時には既に遅く、大量の呪がセイバーにまとわりつくのに時間はかからなかった。

  • 153ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/20(Sat) 21:43:48ID:YwNzk0MDA(2/7)NG報告

    「おい!ビル崩れたぞ!! カメラはどうなった!」
    「ダメだ消え……、いや、残ってるのもあるし他のも来たみたいだ!」

    どこかで誰かが見ている。
    /
    「ひどい……、これガレキの山じゃない」
    「あっ! あれ写ってるのライダーのマスターじゃない!?」
    「ホントだ、……っ、グロイ…………」

    誰かが見ている。
    /
    「あらルーくん、瀕死じゃないのよ情け無い」
    「あぁ……、隠匿……、もうめちゃくちゃだ」
    「兄さん、そんなこと言ったってルーくんに参加券を斡旋したの兄さんじゃない」
    「そうだそうだ、ウル姉の言う通りだぞロー兄」
    「…………まあでも大丈夫だろう。そういえばそうだなギルバート。 オレたちが見ている」
    「そうねぇ」
    「いだだだだだだだ姉さんごめんってウル姉って呼んだオレが悪かっだだだだだだいいだいいだいだい!!!」

    見ている。

  • 154ライダー陣営作成担当◆oYsqktUrUM2019/04/20(Sat) 21:59:20ID:YwNzk0MDA(3/7)NG報告

    >>153
    見るという行動には意味がある。

    この聖杯戦争における最大の急展開を前にして、空を逃すまいと番組運営はカメラを増員し視聴者は画面に食い入って番組を見ている。

    ことここに至って彼の真価を知る者は気付くだろう。

    「ああ、我が孫ながら情け無い。 だが、そういうことか」
    「……ああ、だからテレビなのねソールァイト」
    「同じ天体科の人間として君の勝利を信じよう」


    「「「なるほど、確かにこの状況であれば彼は万能を超えて全能とまで言えるかもしれない」」」

  • 155山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 22:12:48ID:U1NjAxNjA(24/35)NG報告

    危なかった、と言うべきか。あの瞬間、あの隙は紛れもなく偶然起きたものだ。わざと体勢を崩したものなどではない。

    ……正しくは『それを待っていた』と言うべきだろうか。
    もしあのセイバーに逃げる気だと看破されては面倒くさい。だからこそ、『全力で勝ちに行く自分』を演出した。あの隙も、わざと作っては警戒されてしまう恐れを考えてだ。
    そして、思ったようにセイバーはこちらを攻撃してくれた。

    一つ、言っておこう。セイバーがキャスターの身体を突き刺したのは事実だ。ただ最後まで刺しきることができなかったというだけ。

    完全に刃が通る前に、同位相に自分の幻を作り出したというだけ。
    勿論、幻術というものはそんなものは作り出せない。しかも、キャスターはあの花の魔術師や狂気の女魔術師程の幻術は行使できない。
    ……その奇跡を叶えるのが、彼の生前の権能であり、今の宝具であるのだが。

    後はほら、幻術を現実にすると同時に後ろに飛び退けばいい。自分の姿は瞬時に隠蔽したし、セイバーはそれに気付かずその偽物(本物)を刺した。

  • 156山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 22:13:05ID:U1NjAxNjA(25/35)NG報告

    さらに言えば、あれは自分の一部だ。
    キャスターの有するスキルである「変化」は何かの物質を別の物質へと変化して見せかけることができる。自分、自分以外、魔力……
    あれには自分の肉片の「変化」と幻術を組み合わせ、わざと不完全に変化(現実化)させたものだ。だからこそ、あれは独立した「隠神刑部の肉体」ではなく、「術を組んだ隠神刑部の身体」なだけである。

    そもそも、本当に「独立した肉体」であればあの肉体は早々に消滅して然るべきである。そうでないならそういうことに帰結するだろう。

    この長い前置きは置いておき、次はセイバーの身に起きた事柄を説明していこう。

  • 157山星◆FsdYfiOl922019/04/20(Sat) 22:13:57ID:U1NjAxNjA(26/35)NG報告

    まず、東洋での呪術のバリエーション、というか主流の一つに「自らの肉体を基に組み替えるプログラム」が存在する。西洋の魔術と違い、己の肉体を基とする術なので対魔力などに阻害はされない。
    勿論、そうではないメカニズムの呪詛をかける呪術もあるだろうし似た系統である「黒魔術」だって呪詛をかけるとはいえ西洋魔術だ。
    だがキャスターの行使する「妖術」とは神通力、その他様々な神代から伝わり続ける日本特有の呪術を組み込んだもの。そしてそれらは「肉体を基とする呪術」である。
    ここまで言えばお分かりいただけただろう。

    ───彼は自分の肉体であるアレと、剣についた血(自分の肉体)を使い、呪術を引き起こした。
    どちらも自分の肉体であることに変わりないし、そもそも自らを傷つけたり自死を行うことで強烈な呪詛を相手にかける呪術なども存在するのだから当然、というべきだろうか?

    「かふっ、づっ……代償はあるがな」
    1を代償に10を生む等価交換のガン無視。それが儂の力の一端であるが、何事にも限度がある。
    犠牲にした肉体が大きい。マスターの供給する魔力が有り得ない規模の魔力であるが故に、この戦争中に二度と治らない訳ではないが完治するまでに其れ相応の時間は必要とする、か。

    さて、あちらを迎えに行かねばなぁ。……負けてなど、いられるものか。

  • 158明星2019/04/21(Sun) 16:04:05ID:M2NTg2OTg(1/6)NG報告

    >>133
    フランス特異点更新します。

    「どうも、とんでもないことになったようだ」
    過不足ない表現だ、と、藤丸立香は思った。
     華麗なる太陽王(ロワ・ソレイユ)の気勢に緊張は光の速さで立香の精神回路をみたした。
     だからこそ、ルイの決闘の申し込みも咄嗟に言葉が出て来なかった。半拍、固まったあと咄嗟に左右に控える厩戸皇子と寺田宗有を見た。
    厩戸皇子は内心を読めなかったが、寺田は不快そうに顔を顰めている。彼にとってルイの芝居がかった一挙手一投足が不快なのだろう。ルイの王者としての威風は権力と権威に高い価値をあたえるタイプの人間ならば、ルイを視界に入れた瞬間、肉体も精神も委縮させてしまうであろう。しかし、寺田がルイから感じたものは、虚喝(こけおどし)の厚化粧であった。それは寺田の体内に生理的な嫌悪感を生み出し、嫌悪感は殺意へと生化学反応を生じて変化したのだった。
     太陽王は剣豪の殺意を微風のように受け流し、話を進め出す。
    「カルデアのマスターよ、猶予を与えよう。我(フランス)はこれから歌劇(オペラ)を鑑賞するのでそれまでに考えておくがよい。諸君らをもてなすため酒場に準備をさせてある。そこで話し合うとよい。その後に我(フランス)のもとに来て返答を聞かせよ」
     ルイは自分がいる場所を告げると立香たちに背を向けて歩き出した。厩戸皇子や寺田ならば一足飛びで斬りつけられる距離であるのに豪胆な態度であった。彼がこれら向かう先はリヨンにある歌劇場。これから鑑賞しようとしているのはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した『ドン・ジョヴァンニ』。

  • 159明星2019/04/21(Sun) 16:04:54ID:M2NTg2OTg(2/6)NG報告

    >>158
     太陽王が去ると身なりの良い格好をした壮年の男が立香たちの前に現れ、酒場に彼らを案内する。
     酒場についた立香たちは手頃な円卓を囲み、樽を椅子に腰を下ろした。
     女給はエールを配り出す。
    「俺は果実をしぼった水があれば、そっちでお願いします」
     エール三つ、果実水一つ。立香の注文に女給はにこやかに応じて厨房へ向かっていく。
    「あの、妙なことになっちゃったね……」
    「まさか、決闘をふっかけた後に歌劇鑑賞のために去ってくるとは思わなかったよ」
     厩戸皇子は水晶を彫り込んだような美貌に無機質の微笑をたたえている。
    「スカタクはどう思っているんだ?」
    「ん? いいじゃないか。楽しそうだ。この美女を巡る決闘(デュエル)! 心が躍るなぁ藤丸ぅぅぅっ!」
     芸術神(ミューズ)の息を吹き込んだ黄金の絵具で描かれたような、美貌の女は実に愉しげに笑う。絢爛たる太陽王に見初められ、立香が決闘を申し込まれたこの状況が愉快で仕方がないのだ。
     二人の騎士がその身柄を巡って争われる姫君という役割(ロール)に興じるつもりなのだろう。

  • 160明星2019/04/21(Sun) 16:05:48ID:M2NTg2OTg(3/6)NG報告

    >>159
    「二人の意見は?」
    「儂はあの橙武者の決闘は受けたいと思うておる」
     寺田が言う橙武者とはルイ=デュードネのことであろう。
    「あの増上慢は気に喰わん。気に喰わんが、歯応えのありそうな敵手ではある。さればよ、彼奴を斬りたいと思うのは人情であろう。気に喰わんが強力な武人、これを斬ってはならぬ理由など奈辺にもありはせんわ」
     寺田の笑いには、高貴な食人虎(ひとくいとら)といった危険な風格と迫力がある。
     立香は首筋から背筋にかけて、見えざる手が冷たくはいまわるのを感じた。立香は今まで口を開かない厩戸皇子を見る。
    「太子様はどう思いますか? 例えばこの決闘を断ったらどうなるでしょう。……スカタクを奪いに襲ってくるでしょうか?」
    「さあて、私もあの短い問答でかの王の人柄を看破したとは言い難いが……かの王にもメンツが懸かっている故に決闘を断られても後でこやつを奪おうと考えるかもしれんな」
    「おお、儂奪われてしまうか! 大変だな!」
    「奪うって、それじゃあ決闘の意味がないじゃないか」
    「言ったであろう、メンツが懸かっていると。陰に潜み盗むのは盗賊。しかし堂々と奪うならばそれは貴族の掠奪だ。結果は同じであっても過程が異なればその結果に付帯する意味は異なる。……卿の時代にはそぐわぬ考えであるかもしれんが、あの太陽王やこのリヨンに生きる者にとっては奪取には正統性があることなのだ」
    「じゃあ、俺らがスタコラサッサと逃げても、太陽王に追われながら王国軍とも戦わないといけなくなる可能性もあるってこと?」
    「無論、あり得ることだろう。このリヨンとて、王国軍の監視がないとは思えん。我等はアサシンのごとく忍びながらここまで来たわけではない。既に王国軍の耳目は我等がリヨンにいることを捉えているだろう」
     厩戸皇子が形のよい指で前髪をかき上げる。

  • 161明星2019/04/21(Sun) 16:06:42ID:M2NTg2OTg(4/6)NG報告

    >>160
    「革命軍の助力を求めるのも今は難しい。マーシャルどもによって活動の中心に使っていた拠点が潰され、司令官たるロベスピエールも潜伏して行方知れず。これでは軍を動かすのも難しい」
     寺田が気難しげに腕を組んだ。
    「革命軍の軍事顧問をしているライダーならば強力な助けにはなるが、彼も個別で動き活動している上、足取りを掴めないように立ち回っているから連絡をして協同するにしても時間がかかるだろう」
     決闘を断れば革命軍やいずれにも属さぬ野良のサーヴァントの助力も受けられないまま、あの絢爛たる太陽王を敵に回しつつ、王国軍の名だたる英霊たちと連戦し、これを連破しなくてはならない。それは尋常ならぬ苦労をしいられることは疑いがなかった。ラ・シャリテで遭遇した怪異なる少女・玉兎やそれよりも強大なる英霊たちが王国軍には所属しており、それらと戦う想像しただけで、いいかげん疲労を感じてしまう立香である。
    「できれば強い敵は、なるべく避けて通りたいな。強敵を遭遇してしまえば全体の効率が悪くなる」
     立香はそう考えた。彼の精神にはマゾヒズムやナルシシズムの元素が水準以下しか存在していなかったから、“強い敵と戦ってこそ意義と成長がある”などという、戦争とスポーツを混同するような観念に毒されてはいなかった。要するに立香は勝たねばならず、そしてどうせなら効率的―――はっきり言えば、なるべく楽に―――勝ちたかったのである。強大極まる英霊たちと戦うことになれば、たとえ最終的に勝つにせよ、いちじるしくエネルギーと時間を消耗することは明白であった。
    「決闘、受けましょう。セイバーも付き合ってくれるよね?」
    「ああ、卿がやると言うなら否応もあるまい。出来る範囲で協力しよう」
    厩戸皇子がそう言って微笑むと、優美なほど洗練された動作で立ち上がった。
    カルデアの意思決定はなされた。これよりルイの待つ歌劇場へ向かう。

  • 162明星2019/04/21(Sun) 16:07:47ID:M2NTg2OTg(5/6)NG報告

    >>161
    「悪かったな、歌劇を途中で抜け出すのは我(フランス)の流儀(スタイル)に反しているのでな」
     言葉とは裏腹にまったく悪びれていないルイ。答えを出した立香たちはルイのいる歌劇場に向かえば、彼の従者に通せんぼを喰らったのだった。
     寺田は斬り込むかと提案したがそれは立香と厩戸皇子が止めて、歌劇が終わるまで別室で待機させられていた。リヨンに来てからは相手のペースに乗せられてばかりだな、と立香は思う。隣で従者から容易された洋書を読んで寛いている厩戸皇子が羨ましい。いつも悠揚迫らざる物腰を維持できるのは、見ていて頼もしい格好良く見える。こういう在り方に憧れるところがあった。
     寺田は葡萄酒(ヴィーノ)を呷りだして、立香はスカタクと雑談をして時間を潰して過ごした。
     そして歌劇が終わり、ルイが立香たちのいる部屋へ入って来て、先のような謝罪の言葉を述べたのである。
    「それで、カルデアのマスターよ。答えは出たのだな」
    「ええ、まあなんとか」
    機智に富んだ返答を考えつかなかったので、立香は平凡にそう答えた。
    「決闘をお受けします」
     立香の答えを訊くとルイの表情は明るくなった。王としてよりも決闘に燃える血気盛んな戦士の笑顔だった。
    「そうか。さっそく準備をさせよう」
     ルイが従者たちに指示を出し始めたとき、遠くから獣の雄叫びが聞こえてきた。
    「なんだ……?」
     立香が胡乱そうに呟くと、スカタクが彼の袖を摘まんで引っ張る。
    「サーヴァントがこっちに近づいているようだ。それに、月棲獣の気配が近づいてくる。それも幾つもだ! なあおい、藤丸。ちょっと行って軽く皆殺.しにしてきていいか?」
     スカタクの紅玉のごとき瞳に超新星(スーパー・ノバ)の閃光をはしらせた。今すぐにでも飛び出して行きたいといった風情だ。
     立香としては許諾したいのだが、彼女をリヨンから出ることをルイが許すかわからなかったがルイは鷹揚に頷いた。
    「我はお嬢さん(マドモアゼル)を捕える檻は持ってはおらんよ。行ってきなさい」
    「えっと、まあ、無理しないでくださいね」

  • 163明星2019/04/21(Sun) 16:09:21ID:M2NTg2OTg(6/6)NG報告

    >>162
    「ああ、任せろ!」

    以上です。ここからリヨンとスカタクで場面が分散されることになります。

  • 164黒野双介の人◆2qny/qsKfA2019/04/21(Sun) 21:33:59ID:k0NzQ3MDU(5/18)NG報告

    第一回SS、投稿します

  • 165第一回:黒野陣営◆2qny/qsKfA2019/04/21(Sun) 21:34:56ID:k0NzQ3MDU(6/18)NG報告

    >>164
     何が起こった。
     今まさに、遠方で起きた惨状を絶句して見上げる。
     ようやく森を抜け、さあここからどうやってゲルト達と合流しようかと考えていた矢先。一キロ程先にあった高層ビルが、突如として爆発した。
     これがただの爆発であれば、俺だって驚きこそすれ動揺はしない。
     問題はその規模だ。
     手榴弾一つ二つ程度の爆発ではない。ビルの屋上、どころかビルそのものが丸ごと吹き飛び崩壊していた。
    (サーヴァントの攻撃!? いやでも、ほとんどの英霊はこっちに集中してる筈……!)
     衝撃波で転んだまま、起き上がる事も忘れて呆然とする。
     他のマスターからすればさぞ狙いやすい状況だっただろうけど、幸いな事に手を出してくる者はいなかった。
     だが――。
    「冗談、だろ……?」
     声が震える。この大会に参加して以来、魔術師やサーヴァントがどれ程規格外で常識外れである事か。理解していたつもりだった。
     理解していた、つもりに過ぎなかった。

    続く

  • 166第一回:黒野陣営◆2qny/qsKfA2019/04/21(Sun) 21:35:50ID:k0NzQ3MDU(7/18)NG報告

    >>165
    (無茶苦茶だ……あんなの相手に、どう戦えっていうんだ……)
     手に持った弓が軽い。重量の問題ではなく、その頼りなさに今更気づいたから。
     あの爆発がサーヴァントの仕業なのか、それとも参加マスターの仕業なのかは分からない。
     ただ一つだけ確かなのは、どちらの所業にせよこちらに抗う術は絶無に等しいだろうという事だった。
    「――っ!」
     両頬を強く引っ叩く。弱気を振り切るように、こみ上げる絶望から目をそらすように。強く、強く叩きつける。
     その痛みでようやく冷静さが僅かばかり戻り、立ち上がる事ができた。
    (とにかく、まずは移動だ。後の事はまた後で考える。今はゲルトと合流するか、それかどこかに隠れていないと)
     状況は混沌の一途を辿り、どうなるかまるで予想もつかない。
     それでも、今は立ち止まっていられる状況ではない事だけを理解して――俺は、戦場から離れるように歩いて行った。

    とりあえずここまで
    この後はゲルト陣営さんやルーカス陣営さんと相談しつつ、進めていきたいと思います

  • 167橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:26:10ID:k5MzMxNjQ(20/61)NG報告

    投下します。途中から百合描写注意です。

  • 168橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:27:32ID:k5MzMxNjQ(21/61)NG報告

    >>157
    「呪詛……!」
    魔剣から漏れ出した呪が纏わりつき、全身に禍々しい紋様を浮かばせる。途端、全力疾走をした後のような疲労感と高熱に浮かされたような不快さが私を苛み始めた。
    「く……あ……」
    身体がふらつき、たまらず剣を支えに膝をつく。呼吸が荒くなり、指を動かすことすら億劫になる。全身に重りをつけられたようだ。
    更に、
    『コロシタイ、コロシタイ』
    『アツイ、アツイ』
    『チガ、チガホシイ』
    脳裏に響いていた魔剣の声が勢いを増していく。
    (術者の呪詛と……共鳴した……?)
    『ホシイ……ホシイ……!』
    『コロシタインダロウ……?』
    「そんな……こと……ありません」
    響く声に反抗する。この声に身を任せて仕舞えばどうなるかは、身を以て知っている。
    しかし直後、疲労だけでなく頭痛もし始めた。頭痛は段々と酷くなり、声と重なり頭が割れそうな苦痛へと変わって行く。
    「くぅ……あぁ……」

  • 169橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:28:28ID:k5MzMxNjQ(22/61)NG報告

    >>168
    苦悶の声を抑えられない。僅かでも吐き出していないと、意識が途切れてしまいそうだ。
    その時、
    『のう、戦乙女。ワシは言ったな。この剣に、お前は耐えられるかと』
    地の底から響くような低音の声。
    その声の主は知っている。しかし、"今聞こえる筈は無い"。
    (これも……共鳴のせい……?)
    『そうやも知れぬ。だが、何故ワシが目覚めたのかはどうでも良い。ワシが現れた……それが何を意味するかは忘れておるまい?』
    (ええ……覚えて、いますとも……!)
    頭痛や不快感、怠さの中、気丈さを忘れず言い返す。すると声はさも可笑しげにク、と喉を鳴らした。
    『では、始めるとしようか……どれ、此度はこれにしてやろう……』
    そう告げられた後、脳裏に映像が流れ出す。

    屈強な男性の背中。その人物は私と同じ魔剣を持ち、全身を血で濡らしていた。
    男は野蛮な笑みと高らかな哄笑を挙げながら、ただただ剣を振るう。振るった先にいるのは人間。赤い液体を身体から噴出させて倒れ伏す。
    そんな光景が二度、三度、四度、五度ーーー数えるのを止めたくなる程の回数、そんなことが続く。その後に残るのは、赤に塗れた人。人。人人人ーーーそしてその中心の、魔剣の男(さつりくしゃ)。
    男へ向けて、誰かが手を伸ばす。しかし、その手は決して届かない。そして"私"は、絶望する。その細く、皺くちゃの、弱々しい腕に。
    その、伸ばした腕の持ち主はーーー
    【オ『マ「エ(ダ】

  • 170橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:29:08ID:k5MzMxNjQ(23/61)NG報告

    >>169
    謎のサーヴァントからの"報せ"を受け、先程まで彼らが戦闘していたと思しき場所へと駆ける。そして、目的の人物を見つけた。
    「セイバー!」
    彼女は地に突き刺した剣に身体を預け、膝をついていた。全身には黒い紋様が浮かび、苦しげな呼吸を繰り返している。
    「セイバー、何がありましたの!」
    彼女の傍に駆け寄り、問いかける。彼女の瞼は閉じ、苦しさのせいか涙を流していた。
    その瞼が僅かに開き、虚ろな目でわたくしを見る。
    「マ、マスター……?」
    それだけを言うので精一杯と思える声。
    「いえ、無理に答えなくて大丈夫ですわ」
    言いながらセイバーに触れ、深呼吸。
    「"我は水。水は浸透し、赤き水流となって其方を巡る"」
    解析の魔術を用い、彼女にどんな異常が起きているのかを調べていく。
    (この紋様は、東洋呪術を主体にしたものですわね。効果はなかなか大きいけれどーーー解けない物ではない)
    ただそれには、セイバーの協力と、わたくし自身のちょっとした覚悟がいる。
    『セイバー、念話なら話せますの?』
    『すこし、なら……』
    『では、聞くだけで良いですわ。今からこの術を解きます。わたくしの右手を触れさせておきますから、その感触に出来るだけ集中してくださいな』
    『はい……ですが、気をつけて……。魔剣の呪いが、少し漏れ出ています……』

  • 171橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:29:58ID:k5MzMxNjQ(24/61)NG報告

    >>170
    ※以下百合描写あり

    『ええ、ご忠告ありがとう。ちょっとびっくりするかも知れないけれど、抵抗はしないで』
    右手を触れたまま、立ち位置を少し変える。彼女の顔を正面から見れる位置に。
    もう一度深呼吸。集中する為でもあるけれど、自分の中の迷いを払うための物でもある。
    (……覚悟はできました。行きますわよ)
    そしてわたくしは、彼女にキスをした。
    『ます、たー……?』
    『深くは聞かないで。わたくしに身を任せてください』
    柔らかな唇の感触を数秒確かめ、舌でセイバーの閉じた歯をノックする。意図を汲んでくれたらしいセイバーは、"来て"という風に口を開く。僅かにゆっくりだったのはきっと、身体の不調以外の要因もあるのでしょう。
    自分の顔が熱くなっているのが分かる。途轍もなく恥ずかしいけれど、セイバーの苦しげな顔を見てそんな事は言っていられない。
    内心で彼女に謝りながら、彼女と舌を絡ませ合う。くちゅ、という音が鳴るたびに動揺しそうになる自分を必死に抑える。

  • 172橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:30:57ID:k5MzMxNjQ(25/61)NG報告

    >>171
    舌と舌が絡む。段々と照れや動揺を忘れ、お互いが一つになるような錯覚を覚える。ふと、わたくしは貴女。貴女はわたくし、という言葉が浮かんだ。
    暫く。
    彼女と唇を離したわたくしは、息を止めた反動で荒くなった呼吸を整えながら、セイバーに触れた右手に意識を集中させる。
    (水が浸透し、流れるイメージ……)
    紙に水を垂らし、広がる光景を頭に浮かべる。同時に右手から彼女へ魔力を流す。すると、黒い声が脳裏に響き始めた。
    (……!精神的な呪詛もありましたのね……!)
    コロシタイ、ホシイ、などと連ねる声に気圧されないよう気を引き締め、彼女を治療する。
    絡まった糸を解くように、机にできた汚れを払うように。
    ただし手つきは優しく、柔らかく。
    そして、どれくらいが経っただろうか。遂に治療が終わる。
    「終わりましたわよ、セイバー」
    彼女へ優しく話しかける。全身にあった紋様は消え去り、表情も柔らかくなった。途中から閉じていた瞼を開き、活力の戻った綺麗な瞳がわたくしを見つめる。
    「マスター、助かりました」
    「いいえ、当然のことですわ」
    答えるが、ほんの少し気まずさがあった。

  • 173橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/04/22(Mon) 20:31:36ID:k5MzMxNjQ(26/61)NG報告

    >>172
    「その……ごめんなさいね。いきなりキスなんて」
    「気にしませんよ、必要な事だったのですから。それにーーー」
    セイバーはそこで言葉を区切り、こう続けた。
    「美味しかったですよ、マスターの唇。マスターは情熱的ですね」
    同性でもクラっときてしまうような笑顔で爆弾を投げてきた。
    「ち、違いますわよ!わたくしは別にき、キスをしたくてしたわけでは……その、そう!人工呼吸をしただけですわよ!」
    「それでは、私とのキスは嫌でしたか……?それは少し、傷つきます……」
    「い、いいえ!そんな訳でもありませんわ!えーっと、だから……」
    そこでセイバーがカラコロと笑った。どうやらからかわれたらしい。
    「いえ、こちらこそごめんなさい。マスターは必死に治療してくれたのに、からかってしまって。あまり気にしないでくださいというのを伝えたかったんです。それではーーー」
    言って、セイバーは立ち上がり頭を下げた。
    「貴女に斯様なことをさせてしまったこの身、いくら恥じても足りませぬ。故にこれよりの働きを持って、せめてもの償いとしたく思います」
    態度を真面目な物へと変えてそう語る。
    「ええ、よろしくお願いしますわ、セイバー。期待していますわよ」
    そうして詳しい話は拠点へ帰ってからと話を纏め、その場を去った。
    〜了〜

  • 174明星2019/04/25(Thu) 21:23:53ID:kyNTc3MTc(1/3)NG報告

    >>163
    フランス特異点、リュカオンカチコミパート投稿します。

     バーサーカーは疾風の如き勢いで、大地を蹴散らし疾走する。その爪牙で蹂躙すべき者を目掛けて、黒い殺意を渦巻かせながら。
     ヴェルサイユ宮殿から駆け出したのは、王国軍に所属するバーサーカー。その姿は灰色の狼であった。ただの狼ではない人狼だ。背中を丸めた前傾姿勢、殺意に染まり炯々と光る瞳など、魔獣にも見える異形であった。
     その真名はリュカオン。暴君と伝わるアルカディアの王である。人肉を神へ捧げてそれに怒った神からの神罰によって狼へ姿を変えられた伝承を持つ反英霊である。
     彼の人狼の姿も宝具『堕天変生・覇獣犲狼(リュカイオス・ディエスイレ)』によって変じた姿である。人狼伝承の原典という説もある彼だからこその宝具である。
     そしてそのリュカオンの後背を追って走る魑魅魍魎たち。堕天のカリスマによって玉兎から支配権を奪取した月棲獣たち、他にも軍馬や何も牽いていない荷馬車だった。それらは鎧甲、衝角、刃で武装していた。「地上を疾走する道具」にバーサーカーをリーダーと崇める従う意思を植え付けて擬似宝具にして、軍勢を指揮してるのだ。
    ―――臭うぞ、臭う!
     ―――忌まわしき神気だ!
     自分を獣へ変えた神への怒りから、リュカオンはその爪牙で神を八つ裂きにせねば気が済まない。彼奴等の頭蓋を踏みにじり、魂を貶めねばと「神を滅ぼしたい」という渇望によって動き続けている。

  • 175明星2019/04/25(Thu) 21:24:54ID:kyNTc3MTc(2/3)NG報告

    >>174
    「■■■■■■■■■■■■ッ!!」
     怨念に穢れた咆哮で大気を震わせた。
     自らの渇望に従い、このバーサーカーは忌まわしい気配を持つ者を蹂躙するために、リヨンへ向かうのであった。
    そんな百鬼夜行の行手には、多くの死が満ちていた。この王国軍の行軍によって無機物と化した人間の肉体の群だ。このまま時が過ぎれば肉体は朽ち、生物の糧となり生々流転の自然の理に織り込まれることだろう。バーサーカーが屍の傍を過ぎる。
    「■■■■■■■■■■■■ッ!!」
    狂獣が咆哮した。禍々しいその叫びに応じるかのように、多くの屍が震え、集まり醜悪な怪魔へ変じて蟲の肢のようになった腕を使い走り出す。化生へ変じた屍たちは一〇〇を超えていた。リュカオンが持つ堕天のカリスマは魔性を引き寄せそれを統べる。狂える反英霊に引き寄せられた悪霊どもが屍を依代とした魔物になっているのだ。
     ―――こいつらは兵だ。使い潰しても変えの利く消耗品だ。
     狂気に染まっていても、兵となる有象無象を利用して標的を滅ぼそうと考える狡猾さがバーサーカーにはあった。
     リヨンへの距離が一キロを切ったころ、神気の臭いが濃くなることをバーサーカーの鋭敏な嗅覚は感じ取った。

  • 176明星2019/04/25(Thu) 21:25:49ID:kyNTc3MTc(3/3)NG報告

    >>175
     バーサーカーの澱んだ怨念を湛える双眸が、そのとき紅蓮のごとっく凄烈に燃え上がった。
     今まさに忌々しき神性を持つ者を八つ裂きにしてくれようと、バーサーカーが猛る瞬間、不意にあらぬ方角から飛来した輝鋼の閃きがバーサーカーを直撃した。
     飛来する十三本もの紅槍をバーサーカーは右腕を無造作に振るい鉤爪で槍を弾き振り払う。ただ振るわれるだけで、その右腕は近代銃火器の一斉射撃でも為しえない程の破壊力を有していた。
     弾かれ破砕された紅槍が飛散し、空中で紅蓮の大輪に狂い咲かせた。その破片と余波を浴びた化生とバーサーカーの宝具と化した荷馬車や軍馬は為す術もなく吹き飛ばされた。
     バーサーカーのもとに現れた女。闇色の長い黒髪が白い卵型の顔の三方を飾っている。紅玉のような瞳、うす蒼い翳を落す睫毛、蝋細工のような鼻、柔らかな花弁を合わせたような唇の美貌の女。身体にまとわりついた夜色の装束を身に纏っている。
    「■■■■■■■■■■■■ッ!!」
     この女から感じる気配は! 彼が知るものとは異なる。しかし、彼が憎むそれと同質のもの――
    「わははは、お待ちかねのスカタクだぞ! バカオロカども!!」
     美女は仁王立ちでリュカオンを迎えていた。

  • 177橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:36:13ID:A0MDQ1MzY(27/61)NG報告

    聖杯ーーーあらゆる願いを叶える願望機。
    サーヴァントーーー過去の英雄偉人を"英霊"として現代に召喚し、自らと契約させる。

    聖杯戦争ーーー聖杯を手に入れるべく、サーヴァントを最後の一騎になるまで争わせる戦い。
    そして今、風変わりな聖杯戦争が"幕を開ける"。

    某所に存在する円形の大劇場。
    その内部は観客と、彼らの放つ熱を帯びた騒めきで埋め尽くされている。ある者は隣の者と談笑し、ある者は手元のパンフレットを読み耽る。またある者は、手元にある電子端末にご執心だ。
    その状態がどれ程の時間続いただろうか。突如、意識の向く先を強制的に変えさせる音が響き渡る。舞台用語で「本ベル」と呼ばれる、開始を知らせるブザーだ。
    ブザーと共に明かりが落ち、観客達は中央のステージへと視線を向ける。先ほどの騒めきとは一転し、静寂が会場を支配する。そして何処からか、男性の声が会場に広がる。
    『開演のベルが鳴りました。それでは、キャストの入場でございます』
    直後、バン、という音と共に一つのスポットライトがステージを照らす。ライトの中心には、2つの人影。
    「ーーー流るる雫、溢れる想い。全てを糧に空を目指す。『空色姫』、蒼木ルイ!さあ、共に空を目指しましょう!」
    「主が為に剣を振るい、主と共に歩む者!サーヴァント・セイバー!貴女の涙を、私が掬う!」
    瞬間、高らかに宣言する2人を、何筋もの青い光が照らす。
    そしてライトが消え去り、離れた箇所にまた光が灯る。
    「踊り詠ってひらひらり、彼方へ此方へ飛び廻る。勇み進むは剣の道。磨き咲かすは芸の道。橘家六代目、橘亜衣!我が道こそは、花道なり!」
    「熱き想いの赤き薔薇、無垢なる想いの白き百合ーーー貴女と咲かすは、夢の花。サーヴァント・ランサー。共に行きます、花々しきイバラ道」
    名乗る2人の周りに、大輪の花びらが散る。

  • 178橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:37:13ID:A0MDQ1MzY(28/61)NG報告

    >>177
    『役者は揃い、ベルは鳴った。さあ皆様存分に、言葉を交わし、想いをぶつけーーー競い合いましょう』
    男の声が開幕を告げる。途端、高速でぶつかり合う二つの影。
    一つは剣士、一つは槍兵。剣士が放つ爆発の如き斬撃に、己の四肢を斬らせていく。しかし次の瞬間には斬られた箇所が修復し、更には己が槍を突き込む。
    「セイバー!」
    ルイが声を飛ばす。いつのまにか、剣士達の周囲には大きな風船のような泡が展開されていた。剣士はすかさず、近くの泡へ飛び移る。泡の感触は硬く、それを足場にした剣士が加速して敵へ斬りかかる。どうやら加速の魔術が掛かっているようだ。
    「あら、シャボン玉ですの?可愛らしい術を使いますのね、貴女のマスターは」
    「余計な口を叩いている暇がありますか!」
    槍兵は襲い来る連撃を時に躱し、時に身で受ける。
    「ええ、だってーーー」
    瞬間、漂っていた泡が破裂する。
    「アイがなんとかしてくれますもの」
    槍兵の視線の先には、刀を振り抜いた女の姿。
    「『空波・疾風怒濤』。援護はしましたよ、ランサー」
    「ご苦労様ですわ、アイ」
    そう言い残して、槍兵は背中から翼を生やして宙に舞う。
    「空中戦……!なるほど、吸血鬼というわけですのね。セイバー、わたくし達も行きますわよ」
    「はい、マスター。『昇華・戦乙女』ーーーワルキューレ還元率80%」
    途端、剣士の背にも光り輝く翼が出現する。そして、凄まじい加速で槍兵を追って空へ。そして空中では、剣士と槍兵による縦横無尽の攻防が繰り広げられる。
    対して、地上では。

  • 179橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:38:24ID:A0MDQ1MzY(29/61)NG報告

    >>178
    「はぁっ!」
    亜衣による重い踏み込みの一撃が、ルイを襲う。ルイはそれを光剣で防ぎ、どうにか受け流して距離を取る。
    「貴女、やりますわね。けれどわたくしも、負けませんわよ!」
    突如ルイが手にした光剣を宙に放る。すると、光剣がまるで意思を持ったように、独りでに斬りかかる。
    「!」
    一瞬戸惑うも、すぐに対応する亜衣。
    しかし、
    「はぁっ!」
    どこから取り出したのか、鈍器の如き剣をルイが振るう。
    「『神出鬼没』」
    短距離移動の魔術で亜衣が剣の間合いから離れる。
    「その華奢なら身体で、随分な得物を使うんですね」
    「あら、魔術師に常識は通じませんわよ?それと、一気に決めさせていただきますわ」
    ルイが指を鳴らす。
    「『音響開始(ムズィーク)』!」
    すると、ステージ内のみならず、観客席にまで響き渡る音楽。それは、ルイの纏う淑やかな雰囲気とは趣の異なるーーー
    「あら、ロックですわね。この選曲、好きですわよ!」

  • 180橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:38:48ID:A0MDQ1MzY(30/61)NG報告

    >>179
    ルイが、先ほどより数段早い速度で大剣を振り回す。
    ドラムやギターが騒がしく響き、ボーカルの熱が心に火を灯す。破壊的でありながら不思議な調和を感じさせるロックンロール。BGMに呼応するように、剣士と槍兵、亜衣とルイの攻防は激化する。
    空中では、槍兵の放つ薔薇の棘や花びらが舞い、剣士の放つ術の氷が光を反射する。
    地上では、ルイの大剣と亜衣の刀が火花を散らす。
    実力伯仲の戦い。
    照明と音楽に彩られ、彼女達の戦いは一つの芸術へ昇華されていく。観客達のボルテージも上がり続け、今やうっとりとしたため息を漏らす者もいる。

    そして遂にーーー
    キィィィン、と金属音が響く。
    「負けて、しまいましたわね」
    槍兵が負けを認める。
    最後は、ルイが飛ばした泡で加速した剣士が競り勝った。

    観客は大歓声を上げて結末を迎える。
    そう、これが、『舞台型聖杯大会』ーーー通称、GLIT STAGE(煌めきの舞台)
    各々が願いのために戦い、各々の想いを抱いて剣を取る。その熱意と神秘が観るものを魅了する、神秘の戦い。

  • 181橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:39:28ID:A0MDQ1MzY(31/61)NG報告

    >>180
    ある日の劇場。
    この日も観客で埋め尽くされ、これから起こることを今か今かと待ち受けている。
    GLIT STAGE開会式。
    この日、第X会目の大会が行われるのだ。

    本ベルが鳴る。会場が暗くなり、スポットライトがステージを照らし出した。
    そして観客の目に留まる、何人かの人間。彼らは参加者(あなたたち)だ。
    参加者達は各々の思いを胸に秘め、一点を見つめる。
    突然、見つめられていた場所の床が開き、暗い穴を覗かせる。続いてエレベーターの如く、下から円盤が迫り上がる。
    その円盤に乗っていたのはーーー
    「レディース、エーンド、ジェントルメーン。ようこそお集まりくださいました。私はこの聖杯大会の主催者でございます。どうか気軽に『メガネさん』とお呼びください」
    メガネだった。
    メガネ、眼鏡。黒縁で、何の変哲も無い只のメガネ。メガネと言われれば真っ先に思いつきそうな、ザ・メガネ。人の姿はなく、ただそれだけが円盤に乗っていた。

  • 182橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:39:59ID:A0MDQ1MzY(32/61)NG報告

    >>181
    メガネは言葉を続ける。どこから声を出しているのかは分からない。
    「此度もこの聖杯大会を開催できたこと、誠に嬉しく思います。ご覧いただく皆様には、今回も素晴らしいひと時を過ごせる事をお約束致します。
    参加いただくキャストの皆様に於いては、どうかこの得難い体験を存分にお楽しみいただければと思います」
    メガネさんはそこで言葉を切り、少しの間を置いて続ける。
    「さて、これは毎度のように言っている事ではありますが、暫し私情の語りにお付き合いください。
    私は、物語という物を愛しています。例え虚構であろうとも、そこで得た経験、キャラクター達の心の動き、現実ではなし得ないようなナニカーーーそれらは、決して無駄にはなりません。
    そして私が特に愛するもの。それはーーー想いと想いのぶつかり合い!願いと願いのせめぎ合い!己の胸に灯る炎を剣に込め、言葉に込め、全てで相手と競い合う!その姿こそ、私はなによりも愛おしいィ!」
    メガネさんが段々とヒートアップし、口調がやや崩れているが、これは最早名物だった。
    「参加者の皆さまァ!そしてェ、観客の皆さまァ!この催しが続けられたのも、あなた方が私のこの想いに協力してくださったからに他なりマセェェン!せめてもの感謝の印としてェ、この大会で素晴らしい何かを、感じていただければと思いまァァーす!」
    ゼェゼェという音と、直後の咳払いがどこからか聞こえる。そして、冷静さを取り戻したメガネさんが最後の宣誓をする。
    「では、これよりGLIT STAGEをーーー開催します!」


    〜控え室〜
    スカートタイプのスーツに身を包んだ女性が、参加者達を前に話をする。
    「開会式、お疲れ様でした。私は蒼木ユノと申します。主催者のメガネさんに代わり、皆さまの相談役として控えさせていただいております。以前はカウンセラーをしておりましたので、何か不安がある際なども、どうぞお伝えください。
    さて、現在は13時。これより皆様、明日の上演時間まで自由行動とさせていただきます。お部屋の番号などは、開会式前に係の者がお伝えした通りでございます。それでは、GLIT STAGEをお楽しみください」

  • 183橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:42:37ID:A0MDQ1MzY(33/61)NG報告

    以上です。
    こんな感じで進めますよ、という例と共に開会式です。
    ここからは、上演前にやることのある人はそれを済ませてください。対戦相手同士で大丈夫となったら、上演に、移ってください。

    ルイvs亜衣は深い意味はありませんので、願いを奪われたりは考えなくて大丈夫です。

  • 184橘亜衣&ミラーカペア【fate /glit stage 開幕】◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 18:47:08ID:A0MDQ1MzY(34/61)NG報告

    あと、サーヴァントの召喚が必要な方はこの後召喚してください。
    開会式中の事などを書いても大丈夫です。

  • 185リドリー陣営2019/04/28(Sun) 20:05:16ID:kwODU2NjA(9/114)NG報告

    stage 投稿

  • 186リドリー陣営2019/04/28(Sun) 20:05:41ID:kwODU2NjA(10/114)NG報告

    >>185
    ルイがいった後、酒を煽る男あり。見るからに小汚いハンチング帽と古臭いカーディガンを着こなす「若者」は周りを見渡す。7人の男女それぞれが思い思いに過ごしているが、ふと彼らは酒を煽る男に視線がいく。その思考は見事に一致していた
    『一体この男は誰だ?』
    本来ここにいるはずであるインド呪術界の重鎮ニパータ・クチサキーヌがこの男と入れ替わっているらしい。だが、明らかに"浮いている"。そんな疑念と混乱の視線を感じとったのか男は立ち上がりハンチング帽を外す

  • 187リドリー陣営2019/04/28(Sun) 20:06:02ID:kwODU2NjA(11/114)NG報告

    >>186
    だが彼らは驚愕した!ハンチング帽を外した筈の若者は消え、壮年の男が立っていった!おお見よ!服も黒いスーツへと変貌しているでは無いか!
    その男は彼らに向かって仰々しくお辞儀をする、そして自己紹介を始めた
    『どうも皆様今晩は!私は阪上尚鹿。ニパータちゃんの代理としてやってきました。これから宜しくお願いします!』

    大袈裟にハキハキした声が響きつつ、ハンチング帽を拾うと今度は赤い扇情的なドレスを着た白人女性へと変貌する
    そして彼女はこう投げかけた
    『私たちは競争相手ではありますが、舞台という場である以上共演者とも言えましょう!そこで提案です。親睦を深める為にみんなで宴会を開きませんか?料理を食べてお互いの事をもっと知りませんか?』

  • 188リドリー陣営2019/04/28(Sun) 20:07:29ID:kwODU2NjA(12/114)NG報告

    >>187
    終わりです

  • 189橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/04/28(Sun) 21:07:46ID:A0MDQ1MzY(35/61)NG報告

    >>184
    サーヴァントの召喚について訂正します。召喚のタイミングは任意で構いません。事前に召喚していた事にしても、ここで召喚した事にしても大丈夫です。

  • 190委員会◆aL9tU02des2019/04/29(Mon) 00:09:12ID:E3NDM2NDI(1/6)NG報告

    ー暗闇の中、目の前には円形の大劇場が広がっている。背後にはその大劇場をグルリと囲む形で観客席があり、観客たちは思い思いに開幕の時を待っていた。
    私ことヴィヴィアン・ビリジアンは観客から死角となっている舞台袖に控えている。いや、無為に時を伸ばしていると言った方が正しいだろう。
    劇場スタッフからは私が壇上に上がったタイミングで開幕ブザーを鳴らすと聞かされいる。………つまり、この足を踏み出さない限り始まらないという事だ。

    何を恐れる? 私は曲がりなりにも亜種聖杯戦争を生き残ったマスターだ。
    否。本来は敗者として終わる筈が、勝者から栄誉を奪って逃げた簒奪者に過ぎない。
    何を恐れる? 敗者だろうが簒奪者だろうが生き残り聖杯を手に入れたのは私だ。
    否。その結果は何だ。何を手に入れた。
    何を恐れる? この舞台型聖杯大会では命のやり取りは行われない。
    否。だとしても傷付く可能性が少しでもあるというのなら……
    何を恐れる?

    「おぉ、お労しや御主人様。こんなに震えて……私が、私が傍におります」

    やめろ。やめろ。そんな声で、そんな言葉で慰めるんじゃあない。

    「やめろと言っているんだ!!」

    後ろから身体を重ねていたメイドを振り払う。それはあまりにも呆気なく。
    ーcont.ー

  • 191委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/04/29(Mon) 00:12:04ID:E3NDM2NDI(2/6)NG報告

    「行くぞ」
    「……宜しいのですか?」
    「宜しいに決まっている。私は勝つ為に、望みを叶える為にここまで来たのだから」

    じゃあ、その望みとは何だ?
    何を恐れる?

    壇上に一歩踏み出す。目敏いスタッフが開幕のブザーを鳴らす。

    『開演のベルが鳴りました。それでは、キャストの入場でございます』

    ステージの端から2、3mは進んだだろうか。スポットライトが私たちを照らす。ここは不思議だ。精神に作用する余程強力な術式でもあるのだろうか。気分が高揚し、普段の自分では考えられないような言葉が滔々と流れてしまう。
    これがただの聖杯戦争ならばこんな茶番には付き合えないとなるが、これは聖杯大会……下賤の娯楽であることを求められる場。道化となって聖杯が手に入るならば、、構うものか。

    「深遠、深淵、深緑の…綠の錬金術師! ヴィヴィアン・ビリジアン! 私が求めるのは、ただ、勝利のみ!!」
    「舞台に上がった暗殺者。灯りに照らされ暗殺者。なんたる道化でありましょう? ですがですが、どうかお眼を離さぬように……サーヴァント・アサシン。  命など、刹那もあれば奪えるもの…」

    マスターとサーヴァント、主人と従者、男と女、魔術師とホムンクルス、そして……複数の役柄を備えた演者が舞台に上がった。
    ……何を恐れる?
    私は、これから先、私の人生という運命に立ち塞がるすべてを恐れている。ーpassー

  • 192リドリー陣営2019/04/29(Mon) 10:01:41ID:g5MDcwMDU(13/114)NG報告

    強烈な閃光!キャメロンは目が見えなくなり、狼狽えたところに飛んでくる三角根!
    キャメロンは混乱により態勢を維持できない!

  • 193リドリー陣営2019/04/29(Mon) 10:02:42ID:g5MDcwMDU(14/114)NG報告

    >>192
    撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!撲る!

  • 194リドリー陣営2019/04/29(Mon) 10:03:07ID:g5MDcwMDU(15/114)NG報告

    >>193
    無限とも思える恐るべきルーン根ラッシュが続く中キャメロンはあることを思い出していた。彼の師匠のことである

    彼の師匠はニンジャだ。大凡人類とは思えない領域まで踏み込んだ強さを誇る、そんな男に世界で7人しかいない免許皆伝を授けてもらっていた。人数が少ないのは修行過程で死ぬか発狂するか逃げ出すからだ

  • 195リドリー陣営2019/04/29(Mon) 10:03:27ID:g5MDcwMDU(16/114)NG報告

    >>194
    その中でもキャメロンの中でトラウマを残しているのが最終試験「暗黒」。免許皆伝の絶対条件であるこの試験は視覚、聴覚、嗅覚を完全封印し、暗闇の中、いつ何処から飛んでくるかわからない師匠の攻撃を止め反撃するというもの。この試験を突破できたものはこの時点では3人だけであり、他の皆は残らず発狂してしまうほど恐ろしいものなのである

    キャメロンは思い出していた。あの恐怖を!あの地獄を!そしてあの悪夢を乗り越えるための勇気を!

  • 196リドリー陣営2019/04/29(Mon) 10:04:01ID:g5MDcwMDU(17/114)NG報告

    >>195
    (師は言っていた。全ては回転すると。回転を肌で感じろと)

    回転、物質が動く様をそう表現する師に感謝をする。目は見えない、だが"それだけだ"

    鼻も耳も使えるこの状況はキャメロンにとって大したことはないのだ!

    州甘の振るルーン根。その風圧の回転を肌で感じ、頭に飛んできた一撃を受け止める!そして州甘の腹めがけて渾身の正拳突きを繰り出した!

  • 197リドリー陣営2019/04/29(Mon) 10:04:17ID:g5MDcwMDU(18/114)NG報告

    >>196
    トーナメントこれでパスします

  • 198明星2019/04/30(Tue) 01:36:47ID:M2NTc0NjA(1/6)NG報告

    stage投稿します

    神野幸長(かんの ゆきなが)。フリーランスの魔術使いで陸上自衛隊特殊作戦群に所属していた元一等陸尉である。均整の取れた機能性の高い長身、彫りの深い鋭角的な眉目が印象的な男である。かつては結婚をしていたが死別して以降は特定の女性はおらず、世界中を巡っている。
    自分の愛する妻を―――生まれてくることがなかった子どもを殺められたことで「悪を根絶したい」という渇望を抱き、そのために力を身に着け復讐を果たし、それでもなお穢れた世を正したい、罪深い者どもを許せない、すべての悪を滅却し、善なる楽園を希う故に復讐者は悪の敵へと姿を変えた。
    殴られ、撃たれ、切り刻まれ、殴り、撃って、切り刻む。血を流して血を浴びる。
    「善ではない? 正義ではない? よろしい、ならば結構。俺は悪を喰らう悪となる」
     生来の精神性、起源「無慙」が覚醒によって自我を鋼鉄にも勝る強固なものへと昇華させていた。恥も悔いもない一切抱かない無慙無愧。神野幸長とはそういう男だった。

  • 199明星2019/04/30(Tue) 01:37:38ID:M2NTc0NjA(2/6)NG報告

    >>198
    「……戦いの前に宴会とは、巫山戯た事を言う奴もいたものだ」
    幸長が阪上からの招待を受け苦笑する。幸長の横を歩く男がいる。長身で、貴族的にすら思える美貌の青年で、金髪のさわやかな若者であった。
    「宴会か、いいじゃないか。これが殺伐とした聖杯戦争ではなく一種の競技となった聖杯大会。ならばプレイヤー同士、親交を交えるのもいいことだ」
    「アーチャー、お前が参加しただけだろう」
    「まあ、そうだね。否定はしない」
     幸長の視線にやや軽薄さの混じった微笑みで肩をすくめたのはアーチャー。
     真名はエドワード黒太子(ブラックプリンス)。
     中世イギリス王家が生んだ最高の軍事的天才にして、此度のGLIT STAGEのために幸長が召喚したサーヴァントである。
    「手を取り合うつもりはないが、対戦相手の人となりを知るにはちょうど良い機会かもしれんな」
    「そうだよ。これは敵を知る機会を得たと思えばいい。私も、このエドワードの武威を示す機会があるのは喜ばしい」

  • 200明星2019/04/30(Tue) 01:39:00ID:M2NTc0NjA(3/6)NG報告

    >>199
    「真名をみだりに明かすなよ? お前ならば真名の発覚が弱点を露呈することはないが……秘匿するに越したことはない」
     真名が知られればそれで弱点がバレてしまう場合もある。しかし弱点となるものがなくとも、正体を知られれば行うだろう戦術、保有するであろう宝具やスキルの推量が可能になる。情報を出来るだけ秘匿しておくことは戦術的にも意義はあるのだ。
    「は、は、は、は。わかっているさ。ここは尋常ならざるアーチャーがいると示すだけだよ」
     荘厳な意匠の漆黒の鎧を纏っていたエドワードは鎧を編んでいた魔力を霧散させ、私服へ着替えていた。白シャツに黒のベスト、タイを締めた、上品ながらも着崩したプレッピースタイル。
    これは召喚されて間もなく、幸長に頼んで購入してもらったものである。
    幸長も戦闘服ではなく私服に着替えている。紺色のハイネックにブルーグレーのジャケットを着ていた。
    「それにしても、真名を明かせないのは残念なことだよ。マスター、あの頃の僕らとフランスの大いくさを百年戦争と呼ぶんだろう? 正直、噂に訊くジャンヌ・ダルク嬢より自分の方があの戦争の大英雄と見なすべきだと思うけどね? フランス代表の大英雄とするにしてもデュ・ゲクランのほうが適任だと、個人的には思うのだがね。才覚や貢献度が天と地ほども違う」
    「デュ・ゲクラン……フランス軍の元帥だったな。そういえばアーチャーとは同時代の軍人だったか」
    デュ・ゲクラン。フランス軍元帥でエドワード黒太子と同時代を生きた軍人。フランスはブルターニュ生まれの騎士である。当時、エドワード黒太子やその父王を中心とするイギリスとの戦争で、フランスは圧倒的に劣勢だった。そのなかで若き仏王シャルル五世を支えて、ひとり気を吐いていた武将がデュ・ゲクランなのだ。
    「ああ、好敵手というほどではなかったが、なかなかのいくさ上手だった。陽動と伏兵に長けていたよ。あれは見習うべき点が多い用兵巧者だ」

  • 201明星2019/04/30(Tue) 01:40:31ID:M2NTc0NjA(4/6)NG報告

    >>200
     エドワードの言葉を受けて、幸長は少し考えたようにして言葉を発する。
    「たしかベルトラン・デュ・ゲクランは容姿に恵まれていなかったとか」
    「え? ああ……まあ、ぶ男と言ってもよかったかな」
     唐突に容姿の話題になり、エドワードは戸惑った。
    「かなり太っていたよ。たしか……あだ名も豚だった」
    「それならば仕方ない。大衆はそのような人物よりも、悲劇の乙女を愛でるものだろう。物語のなかでは、いくらでも美女だと脚色できるからな」
    「マスターの意見は辛辣で、しかも的確だ」
     歯に着せぬマスターのコメントに、エドワードは苦笑した。
    そのままエドワードは歩調をゆるめ、幸長を先に行かせる。温柔な笑みを浮かべていた笑みを消してエドワードは隠れ嘆息する。
     召喚され幾日が経たがマスターである幸長が持つ気配というのは慣れぬものだった。幸長はエドワードに対して横暴であったり、無礼であったりするわけではない。笑みを浮かべて非常に落ち着いた理知的な態度を取り、礼儀を持って彼に遇している。しかし、その笑顔が仮面であることをエドワードはすぐに見抜いた。
     生前のエドワード王子が修羅のごとく戦場での経験を積み重ねた結果、自然と身につけた洞察力によってだ。
     自分のマスターは、神野幸長は腹を裂けばその中には、どろどろに沸騰しながら黒く脈打つ、猛毒の宇宙が渦巻いていることを伝説の王子は見抜いていた。

  • 202明星2019/04/30(Tue) 01:44:46ID:M2NTc0NjA(5/6)NG報告

    >>201
     エドワードが知る武人には破滅的なところがある者も多かったけれど、幸長はその中でも完全に頭抜けていた。いや、怨念以外は何も持ち合わせていないのだろう。そして今まで怨念を武器に戦い続けたのだろう。
    「これはよく誤解されることなのだが、俺は別に戦うことや殺.すことを嗜むわけではない。ただ気に喰わん連中が多すぎる故に、そいつらを潰すのに忙しいだけだ」
     大真面目な顔で幸長はエドワードに言ったことがある。悪を滅ぼすこと、屑を滅ぼすこと、それは俺にとって食事や排泄と同等の、生きるうえでの基本にすぎぬことなのだ、と。
     一皮剥けば憤怒と怨念が魂にまで根を張っている。
    「僕が生きた時代も大概、混沌としていたがよもやあのような怪物が生まれる落ちるとは、この時代も平和とは言い難いのだな」
     エドワードの瞳は憂愁の色が濃い。幸長の在り方はかつて抱いた思いを再び思い出させるものがあった。
     中世騎士といえば、実は無教養な輩が多かった。
     騎士道精神を喧伝したのは、むしろ戦場往来荒くれ者たちに少しでも倫理観を植えつけるためだった。決して、現代の人々思い描くほど優雅な存在ではないのだ。
     だが、ここに数少ない例外がある。英国王家の英才教育を受け、宮廷では優美な礼儀作法を身につけた。武芸と戦争術のみならず、ラテン語の読み書きにも長け、ギリシャ・ローマの古典にも造詣を持つ貴公子――エドワード黒太子(ブラックプリンス)その人である。
     そのような明晰な男だったからこそ、その時代を生きて、その闇を呼吸した彼が思ったこと、それは……

  • 203明星2019/04/30(Tue) 01:45:08ID:M2NTc0NjA(6/6)NG報告

    >>202
    以上です

  • 204ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:52:08ID:EyNzYwNDA(1/18)NG報告

    「んっとぉ、ぺったぺた、とぉ……」
    「あの、マスター」
    「あー、動かないで。ぺたぺたっと……」
     バーサーカー、タロスは困惑していた。何故ならば、彼女の体は今、足元から『塗装』されているのだ。丁寧に筆を操るのは彼女のマスター、カフカス・フォレストである。
     聖杯戦争の開会式が迫っていると言うのに、カフカスは唐突に「そうだ!俺やらなきゃいけない事があるんだった!」と言いだし、持ち込んでいたらしい塗料と筆を用意、彼女の体に色をつけ始めたのである。
    「マスター」
    「んー? あ、ごめん、くすぐったかった? もうちょい我慢してね、今下半身塗り終わるから」
    「いえ、そうではなくて」
    「ん?」
    「私の体を塗る必要があるのでしょうか?」
     むっとした顔でカフカスはタロスを見上げる。どうしてそんな事を言うのやら、と言う風に子供の様に頬を膨らませ、
    「こんな色じゃ駄目だよ。ステージに立つんだから、華々しい感じにしないとね。すっごい可愛い顔してるんだから」
    「可愛いですか。それは聖杯戦争において有利な要素として働くのですか?」
    「するする。絶対する」
     マスターにそう言われては、サーヴァントとして刃向かう理由はない。タロスは納得した様な、そうでない様な曖昧な表情を取りながらも、頼まれるがままに両腕をあげた。
    「いや、正直俺も女性の体ぺたぺた触るなんて男として最低だと思うんだけどもね。俺マスターだからさ、やらないと」
     両足、腰、胴、胸、両腕、顔。カフカスの筆がタロスの体を塗り分けていく。そういう道に詳しくはない彼女だが、マスターの言葉通りならば『簡単には剥がれない塗装』らしい。
    「あーい、OK! これで全部塗れたよ。ごめんね、時間かけちゃって」
     出来た出来た、と歌う様に呟きながら、カフカスは鏡を持ってタロスの眼前に躍り出る。様々な角度から塗りおえた顔を観察し、カフカスは満足げに「うむ」と頷く。
    「いや、これ、ホント、自画自賛! 色んなとこで色塗りの仕方教えてもらった甲斐があったってもんだよ。さぁ見て、今までは一色だけだったせいで分かんなかったけど、これが君の顔だよ」

  • 205ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:53:03ID:EyNzYwNDA(2/18)NG報告

    >>204
     差し出された鏡を覗き込む。そこに映り込んでいるのは、女性の顔だった。タロスには美しいだとか可愛いだとかは分からない。それでも、鏡の女性が『良い』事は理解出来た。
     そしてそれが、自らの顔であると気付くのに、数分ほどかかった。
    「……これが、私ですか?」
    「そうだよ。それが君の、タロスちゃんの顔。ね、言ったでしょ。可愛いって!」
    「……」
     しばしの沈黙。鏡に映る己を見つめながら、タロスは言葉を失っていた。
     言葉にならない感情がわき上がる。今まで、造形でしかなかったモールドに色がつく事で、こうも『顔』として認識出来てしまうのが不思議で不思議で仕方が無い。
    ―――――ああ、なるほど。これが、私。
    「……」
    「タロスちゃん?」
    「……」
    「気に入ってもらえた?」
    「……良い、気がします」
     ぽつりとバーサーカーの桃色に塗られた唇からそんな言葉が漏れた。
    「ホント?」
    「はい。少なくとも、現時点で私の障害にはなっていません。マスターが良い、と思うのならば、問題は無いでしょう」
    「んー……なんかすっごいすれ違い起きちゃってる気がするけど……まぁこれから時間をかけていけばいっか」

  • 206ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:53:55ID:EyNzYwNDA(3/18)NG報告

    >>205
    頬をぽりぽりと掻きながらマスターはぼそぼそと何やら呟いているが、タロスには何の事だかさっぱり分からず、ただ頭を悩ませる青年を見つめるに留める。
    ―――――彼は、変わっている
     彼女が今まで仕えてきた魔術師達はいずれも、タロスの事をただ兵器と扱ってきた。だが彼は、カフカスは違う。出会って間もないというのに、彼女に色を塗りたいなどと言い出すのだ。
    「よーし。顔も塗れた訳だし、さ、出かけよっか」
    「出かける、ですか」
     対戦相手についての情報などを調べるつもりなのだろうか、とタロスは浮ついている気持ちを抑え込む。
     カフカスの口から、此度の聖杯戦争についてのあらかたの説明は受けた。
     敵を破壊するのではなく、敵の持っているペンダントを破壊する。それが勝利条件。
     そして秘匿される事が常であったはずの今までとは違い、衆目の下で合法的に行われる争い。
     何もかもが彼女にとって初めてだった。初めての戦争、初めての街、そして、初めて出会う変わったマスター……。
    「マスター、何処へ行くのですか」
    「んー? そりゃ、服買いに行くんだよ?」
    「は」
    「だって、そんな無骨な鎧だけじゃまずいかなって……」
     思わず閉口する。タロスはどう対処すれば良いのか、どう返答すれば良いのかさっぱり思いつかず、ただカフカスの言葉をひたすらに反芻した。

  • 207ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:54:33ID:EyNzYwNDA(4/18)NG報告

    >>206
    服? 衣服の話か? 彼が着る服? でも無骨と言った。では誰の?
    「……私の服ですか?」
    「そ、そうです。実の事を言うとさっきから目のやり場に困るのです。今まで意識しなかったけど、律儀に色塗ったおかげで辛いのです。ビキニアーマーなのです」
     それで納得した。塗り終わってから急にカフカスがタロスから目線を逸らし始めていたのは、そういう事らしい。
     けれど、とタロスは自分の肌色に塗られた体を観察してから、
    「私に服は必要なのですか。この鎧だけでは戦力的に不十分と?」
    「……あ、そっか。タロスって、そうだった」
     俯いていたカフカスの顔が、ゆっくりと持ち上がる。すっとタロスを振り返り、目線を逸らし、そしてもう一度、しっかりとタロスへと向き直って、カフカスはタロスの足元にそっと腰を下ろした。
    「マスター、突然なんでしょうか」
    「タロスちゃん。ここに座っておくんなまし」
    「?」
     言われるがままに、カフカスと同じ様に床に腰を下ろす。拳一つ分くらしか間のない距離で顔をつきあわせ、二人はしばらくの間沈黙した。
    「……タロスちゃん。君がどんな子だったか、俺に聞かせて」
    「はい。私はダイダロスによって作り出された機械人形です。クレタ島を守る防衛機構として稼働していました」
    「うん。ごめん、俺その事すっかり忘れてた。タロスちゃんすっごい可愛いかったから、普通に忘れてた。でも今から、タロスちゃんの知らない事を色々教えていく事にする」

  • 208ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:55:21ID:EyNzYwNDA(5/18)NG報告

    >>207
    「はい」
    「まず、タロスちゃんは女の子なのです」
    「はい。私は女性の肉体を模して作られています。ですから外見上は女性と分類されるでしょう」
    「人間は皆、俺の様に服を着るのです。タロスちゃんも人間なので、服を着るのです」
    「?私は人間ではなく、機械です。先程そう言いました」
    「でもね、タロスちゃん。機械は、自分の顔を見て喜んだりしないと思うんだ」
     その言葉は、タロスの頭にがつんと衝撃を与えた。その衝撃は、部屋への道中にカフカスから伝えられた『エレベーターの重量制限引っかかった時に恥ずかしがっていた』時と全く同じで、恐らく今もその時と同じ様な顔をしてしまっていたに違いない。
    「……では、私は人間、なのですか?」
    「さぁてね。俺はただタロスちゃんが恥ずかしがったり、喜んだりしているのを見ただけだもん」
    「……では、マスター。教えてください」
    「ん?」
    「鏡を見ていた時、つまり、喜んでいた時……私は、笑っていたのでしょうか?」
    「んーとね、それは、見てみれば分かるかな」
     カフカスが不敵に微笑みながらさっと取り出したのは、先程の鏡。
    そこにはまたタロスの顔が映り込んでいて……とても、とても楽しげな笑みを浮かべていた。最初は彩られた顔で呆気に取られて気付けなかったけれど確かに、笑っていた。
    「私は……笑っているんですね」
    「うん。笑ってるよ。さっきからずっとね」
    「っ……」
    「他の誰かは、君を人形だと思うかもしれないけど、俺は違うよ。君は、タロスちゃんは人間だと思う。だって、人形はそんな笑みは浮かべやしないからね」

  • 209ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:56:01ID:EyNzYwNDA(6/18)NG報告

    >>208
    タロスは、いつかの島の記憶を思い出していた。
     確かに記憶こそしているけれど、繰り返された日々の中で少しだけ摩耗してしまった記憶。
     雨が降った日、水たまりに映り込んだ己の顔は、青銅の色一色で……それが自分の顔なのだとどうしても認識出来なかった。認めたくなかった、と言っても良い。
     けれど今は違う。今、鏡に映る顔は、タロスは違う。あの時と、違う。
    ―――――私は、人形ではないのは、確かだ。
    「マスター」
    「うん?」
    「女の子、とはどんな事をする生き物なのですか」
    「ふふん、では俺に解答できる範囲で」
     タロスの口から突いて出たのは、そんな質問。興味が、好奇心が胸の内からあふれ出す気持ちだった。
     待ってましたと太股をぴしゃりと叩いて、カフカスはそれに応えようとする。
    「女の子は、どんな服を着るのでしょうか」
    「うーん、そうだなぁ俺が見てきた中だと一般にはワンピースだとか……ふふふ、それではこれより街に出てみようではないかタロスちゃん。めくるめくショッピングが我々を待っている」
    「しょっぴんぐですか」
    「しょっぴんぐだ。行くぞ!」
     善は急げ。思い立ったが吉日。カフカスはすっくと立ち上がり、にんまりと微笑んだ。
     勿論、こうして街に繰り出した結果、二人が開会式に遅刻したのは言うまでも無い事である。

  • 210ルキウス陣営2019/04/30(Tue) 22:56:30ID:EyNzYwNDA(7/18)NG報告

    以上ですな。夜のテンションだと文が書けないのですな!

  • 211橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:53:06ID:YyMTgxMjQ(36/61)NG報告

    九終投下

    蒼木ルイは拠点へと帰り着いて早々、シャワーを浴びて身体を清める。
    露わになった肌は白くきめ細かく、陶器のよう。その髪は一面に広がる麦畑を思わせる金色。
    流れ出た湯が雫となり、整った形の胸から、腰、脚まで伝う光景は、女神の沐浴と形容できそうだ。
    湯の感触に身を任せながら、彼女は意識的に深い呼吸をする。彼女なりの瞑想であり、魔術鍛錬の一環だ。
    彼女の魔術属性は水であり、特に流体と相性が良い。こうやって湯に打たれている間は、絶好のチューニング時間となる。身体や魔術回路に不調が無いか調べつつ、魔術行使に必要な精神統一の感覚を忘れないようにするのが目的だ。
    浴室には、水の音と彼女の息遣いだけが響く。雑音の少ない空間で彼女の感覚は鋭敏になり、身を打つ雫の一つ一つまで知覚できそうだ。
    全身に満遍なく意識を向け、徐々に指先や爪先などの先端に集中する。そしてまた全身へーーーそんな作業を何度か繰り返す。充分だと認識したところで、呼吸を平時に戻す。
    「……ふぅ。これでいいですわね」
    意識が通常に返ると同時、脳裏にある人物の事が浮かぶ。
    (氷瀬竜胆さん……わたくしと水籠さんの間に割って入った彼の姿、本当に素敵でしたわね。興味が湧いてしまいましたわ)
    ルイの胸中では、彼が最も注目したい人物になっていた。

    お風呂から上がり、寝巻きに着替える。今夜の状況を確認しようと、用意していた軽食をいただきながら考えをまとめる。

  • 212橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:53:39ID:YyMTgxMjQ(37/61)NG報告

    >>211
    ふと、ため息が漏れた。
    「はぁ……結局ここに戻って来てしいましたわ。本当ならホテルでゆっくり過ごす筈でしたのに、上手く行きませんわね」
    当初の予定とズレてしまった部分がなかなか多い。その事に、ほんの少し行先が思いやられてしまった。
    「そういうこともありますよ、マスター。前向きに行きましょう、前向きに。無事に帰り着き、相手の情報も得られたんですよ。充分な成果でしょう」
    ヘルヴォルがこちらを労ってくれる。……不思議だ。彼女の艶やかな声を聴くと、落ち込みかけた気分が軽くなる。
    「そう、ですわね。お気遣いありがとう、ヘルヴォル」
    「いいえ、今の私は貴女の騎士であり従者。主人を気にかけるのは当然です」
    柔らかにそう返してくれる。すると、窓からコンコン、という音がした。
    「ごしゅじーん!クロワちゃんが帰ってきたゼェ!」
    「お帰りなさい。収穫はありまして?」
    「いーや、めぼしい物は見つからなかったぜ。ただ、この近くには誰もいなさそうだからヨォ、親鳥が飛んでいった時の雛鳥くらい安心してくれよナ!」
    「それ、全く安心できませんわよ」
    クロワとお約束のようなやり取りをした後、ヘルヴォルを交えて状況を話し合う。
    水籠さん、氷瀬さんの戦闘方法。キャスターらしきサーヴァントのこと。そして、ホテルに置いてある物のこと。
    「少し話しましたわね。わたくしの魔術は『支配』。特に道具や礼装を自在に操ることに長けていますわ。けれど、肝心の礼装の大部分はホテルに置いたまま。どうにか手に入れなければなりませんわ」
    「しかしホテルにはキャスター達がいるはず、と」
    「という事は、アイツらに見つからずにホテルに行くカ、バトル覚悟で行くしかねぇって訳だナ」
    「その通りですわ。そこで、少し考えがあります。ーーーmonsieur.ユージーンとの同盟、本格的に考えようと思いますわ」

  • 213橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:54:32ID:YyMTgxMjQ(38/61)NG報告

    >>212
    戦力の増強は勿論、彼の能力を用いて索敵をする事もできるかもしれない。リスクとリターンを秤に掛けても、リターンの方が大きいようには思える。
    (今のところ、ですけれど)
    対等、という彼の言葉……乗ってみても良いかも知れない。
    「私は彼と話していません。この場はマスターの決定に従います」
    「オレッちも基本は同じヨ。でも、これだけは言っとくゼ。ーーー注意だけはしとけよナ」
    「ええ、勿論」
    この辺りで話を纏め、わたくしは寝支度をしてベッドに入る。
    寝る前に、ヘルヴォルを傍らに呼ぶ。少し話をしたくなったのだ。
    「そう言えば、まだ貴女の願いを聞いていませんでしたわね。何かあるのではなくて?」
    「私は、貴女と共に戦い抜く事が最上の願い。しかし叶うのならば、この世界を心ゆくまで見てみたいと思います。世界一周とか。……つまらない、でしょうか?」
    「いいえ、そんな事ありませんわ。とても素敵だとおもいましてよ」
    「ありがたきお言葉です。では、マスターの願いも教えていただけますか?」
    「実は、聖杯そのものへの興味は薄いんですの。どちらかと言えば、聖杯をビジネスに利用する事が目的、ですわ。ですから、わたくしの分は叶えなくても良いんですの。成功は自分の手で掴まないと、意味がありませんわ」
    そう答えると、ヘルヴォルが少し驚いたような顔をする。
    「それは……随分と不思議な使い方をなさるんですね」
    「はっきり、現実的だとか、夢が無いだとか言ってもいいんですのよ。自覚は多少ありますもの」
    言ってみると、見惚れそうなあの笑顔で否定する。作り笑いでないと言うのは、直感的に分かった。
    「ふふ、少し驚いただけですよ。それを言うなら、私の願いはありきたりで面白みがない。今の私は貴女の騎士であり従者。そして元戦乙女。貴女の願いに協力しますとも」

  • 214橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:55:40ID:YyMTgxMjQ(39/61)NG報告

    >>213
    夢を見る。夢の中で蒼木ルイは、ヘルヴォルに語った願いの、その先を想う。
    ("世界を変える"ーーーなんて言ったら、貴女はどう答えてくれたのかしら)
    そう、それこそが彼女の本当の願い。どこか子供っぽく、しかし綺麗な、彼女の本心。その為の道具として莫大な富を手に入れる。
    そして、それを己がサーヴァントに打ち明けるには、少しばかり覚悟の時間が必要だった。または、打ち明けてもいい人物かと見極める時間が。
    しかし、そうやってヘルヴォルに話せなかった自分を責めるように、ひとりの少女がこちらを見つめている。水籠初梅によく似た少女は、ルイへ向かって言葉を投げる。その声に反発するルイ。
    『ねぇ、蒼木さん。貴女って綺麗よね』
    ーーーそれは顔の事かしら?
    『資産もあるし、魔術の才覚も素晴らしいわ』
    ーーーそんなの、わたくしが恵まれた環境に生まれただけ。
    『さぞかし蒼木家の名誉ある娘として、貴女の御父上の後を継ぐ者として大成するでしょうね』
    ーーー親の敷いたレールの上を、とでも言いたいの?
    『でもそうやって、死ぬまで貴女は在り続けることが出来るの?』
    ーーー理想の自分になりたいと思って何が悪いんですの?
    『───受け入れて欲しいって、ちゃんと言葉に出せるかな』
    ーーー言えますわよ、きっと……。

  • 215橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:56:09ID:YyMTgxMjQ(40/61)NG報告

    >>214
    『ロックと少年漫画好きの蒼木ルイちゃん?』
    ーーー人の心を、勝手に覗かないで!
    嗚呼、駄目だ。夢だとつい悪い方向に捉えてしまう。氷瀬竜胆と気楽なやり取りを交わす彼女は、きっと悪人という訳ではないのに。
    そう、これはルイの被害妄想。言った本人の意図を取り違え、勝手に悪い想像をし、勝手に傷ついてしまうと言うだけのこと。
    (ダメ、こんなのダメ……こんな事を気にするなんて、わたくしのなりたい自分じゃ、ない……。わたくしの欲しいモノじゃ、ない……)
    悪い方向に考えない、涙を見せない、気にしない。笑顔を忘れず、強く優しく美しく。
    いつもはきっと気にしない。あの2人の眩しさを見せられて、ほんの少し、センチメンタルになっただけ。そう、目を覚ませばいつも通りの蒼木ルイ。だってそれが、自分の望んだ事だから。
    (ええ、そうですわ。でもやっぱりーーー)
    誰かが傍に、いて欲しい。

  • 216橘亜衣&ミラーカペア【fate/glit stage 】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:58:09ID:YyMTgxMjQ(41/61)NG報告

    glit stage 前日譚投稿

    >>191

    闇。完全なる黒の視界の中、僕は心臓の逸りを自覚する。
    「マスター、ご気分が優れませんか?」
    緊張が顔に出ていたのか、僕のサーヴァントが声を掛けてきた。
    「ん、大丈夫だよセイバー。このキラめく僕の活躍を、早く観てもらいたくてうずうずしているだけサ☆」
    しかし、大一番は慣れた物だと思っていたのに、まだまだ僕も緊張とは無縁でいられないらしい。新しい僕の一面発見☆
    「左様ですか。しかし、ご無理はなさらず」
    「いいや、無理はしないさ。だって最高のこの僕と、僕の召喚した最高のキミだよ。無理なんてしなくても、負ける筈がないのサ♪」
    そう答えると、セイバーがほんの少し笑う。おや、なかなかカッコイイ笑顔じゃないか。
    「貴方はいつも変わらない。ええ、そうやって勝ちを信じている間は、私達は決して負けない」
    すると、そこで開演を知らせるブザーが鳴る。どうやら、対戦相手が位置に着いたらしい。
    「おっと、始まるね」
    スポットライトが相手を照らし、相手の叫びが轟く。

  • 217橘亜衣&ミラーカペア【fate/glit stage 】◆V6COUaXse62019/05/02(Thu) 21:59:11ID:YyMTgxMjQ(42/61)NG報告

    >>216
    「それじゃ、僕らも行こうか。ーーー信じてるよ」
    「ええ、お任せください」
    短い言葉を交わし、僕らは進む。闇の中を。ただ一つの光を目指して。
    (そう、僕らは負けない。いいや、負けられない!)
    闇の中で、僕はどんな表情をしていただろうか。いや、本当は分かってる。僕らしからぬ、引き締まった顔だろう。どんな表情でも僕はカッコいいけど。あ、これを機に新路線を開拓するのもアリかな。
    (まあ、そういうことは後にしてーーー)
    位置に着いた。
    ライトが僕らを照らし出す。
    そして、僕はとびっきりのワイルドな笑顔で叫ぶ!
    「鏡よ鏡よ鏡さん、宇宙(ソラ)の全てを覗いても、僕より輝く星は無し!虚像、鏡像、お構いなく、キラめく道をひた走る!水も滴るいい男!鏡像術師、オズボーン・ファンタジア!視線は全て、僕のもの♪」
    「星は輝き陽は照らす。束ねた光、導となりて、道なき道を切り拓け。堅牢堅固のこの守り、破れるならば押し通れ!サーヴァント・セイバー!我が光輝、永久不滅!」

    『役者は揃い、ベルは鳴った。さあ皆様存分に、言葉を交わし、想いをぶつけーーー競い合いましょう』

  • 218委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/02(Thu) 23:50:55ID:U0NDk5OTY(3/6)NG報告

    >>217
    舞台の幕が上がった。
    相対するのは騎士とメイド。……メイドという職業が成立したのは何時代だったろうか? 面立ちの整った美青年である騎士と、質素に纏められながらも何処か気品を感じさせる女従者の取り合わせは確かに騎士物語の一幕を思わせるかも知れない……。
    この様なカタチでなければ。

    剣も構えず、だが視線はコチラから外す事なく正対しながらも立ち尽くしている騎士に向かってメイドが躍り掛かる。
    形状は剪定鋏。だがその大きさは枝よりも幹を切る為に設えたと言わんばかりの巨大さだ。それが大上段。無表情のメイドから放たれる。
    騎士はそれを軽々と防ぐが、メイドは巨大剪定鋏による攻撃を繰り返す。———いや、待て待て待て! 何だ、あの馬鹿デカいハサミを何で防いだ?!
    三度、四度……続く攻撃も尽く防がれるが、まだ奴は、剣すら出していないのではないのか?

    ((一度距離を取れ! アサシン!))

    ((畏まりました御主人様……))

    ヴィヴィアンは早くも内心焦燥に駆られていた。メイドに憑依したナチョスアミーゴスという名の英霊のクラスはアサシン/暗殺者。この様な形式が定まった大会では不利なクラスであると言うのは周知であり承知の事であった。
    だがそれを差し引いても相手はセイバー/剣士。聖杯大会に限らず、聖杯戦争が始まった時代からサーヴァント最優と謳われるクラス。それと正面からやり合わなければならないなんて!
    ーpassー

  • 219司馬・曹丕の人【GLIT STAGE藤沢・三条組】2019/05/03(Fri) 18:40:58ID:MxMTI5MzI(1/3)NG報告

    GLIT STAGE召喚パートからの流れ投稿します。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ! 」
    開会式のあと運営が用意した召喚スペースにて参加者の一人、藤沢拓光はサーヴァント召喚の儀式を行っていた。ばちり、ばちりと魔法陣が輝き、強い光が部屋を包む。
     その光が収まった時、現れたのは一人の男だった。だがその姿はどこかおかしい。教科書で見る平安の貴族のような姿でありながら、頭には狐の耳、下半身には狐の尾。所々跳ね、結い上げられているその長い髪は夜の帳のように黒く、毛先は桜色。黄金色の切れ長の目の目元には朱が差されており、神秘的な印象を思わせる。
    「サーヴァント、キャスター。真名を三条宗近と申します。此度の戦で私をお呼び致したのは、主様でございますか? 」
     三条宗近、かの国宝『三日月宗近』の作者である平安の刀工であり、能の一つ『小鍛治』の主人公である人物。かつて仕事で演じたキャラクターを演じる為に調べた情報サイトを読んでいくうちに見つけたページにはそう書かれていた。だが彼は普通の人であるはずだ。何故狐の特徴が所々にあるのだろうと疑問が浮かぶ。
    「えっと、あ、まあ、そういう事になる、のかな……?改めて、僕は、藤沢拓光。貴方の、マスターです。よろしく、キャスター」
    「よろしくお願いいたします、主様。現代の知識に関して、私は付焼刃程度の事しかわかりませぬ故、主様に色々頼らせて頂くかもしれませぬ、その事で迷惑をお掛けするかもしれませぬので先に謝らせて頂きます」
    「いや、こっちも戦闘面では迷惑をかけると思う、あと、こういった『世界』については知り合いに少し聞いた程度だから、たぶんこっちも色々頼らせてもらうと思う、お互いの知らない事を教え合いながら共にこの大会、頑張っていこう」

  • 220司馬・曹丕の人【GLIT STAGE藤沢・三条組】2019/05/03(Fri) 18:42:18ID:MxMTI5MzI(2/3)NG報告

    >>219
    「はい、主様。それにしても主様、先程から私の顔をまじまじと見て、何処かおかしい所でも? 」
    「あ、うん、なんでキャスターには人のはずなのに、狐の耳と尻尾が付いているのかなって……」
    「ああ、この耳と尾の事ですか。私はどうやら幻霊と呼ばれるモノに近い存在らしいのです。今回の召喚にあたり、氏神である稲荷大明神の加護やその他諸々の伝承で霊基を補強した影響がこの耳と尾でございます。ああ、でもこの耳と尾はあくまで飾りのようなモノでございます故、普通に玉葱だとか、『ちょこ』という甘味は食べられますぞ」
    「なら良かった。これから参加者の一人で、僕が憧れている俳優の一人でもある阪上尚鹿さん主催の親睦会があるんです。料理とかデザートとかでもしかしたら食べられない物が出るんじゃないかなと思っていたけど、これなら大丈夫かなって。服は……そんなに体型も変わらない感じだから僕の替えの服を着ればいいかな、宿泊先に荷物とか置いてあるから一旦戻ってそれから会場へ向かおう」
     運営との話を終え宿泊先のホテルへと向かい、部屋で着替えを済ませる。拓光の格好は黒を基調とし、差し色にシャンパンゴールドを取り入れたタキシード、そして彼が替えとして持って来ていた青を基調とし、差し色に白を取り入れたタキシードを纏うのは彼のサーヴァントであるキャスターである。

  • 221司馬・曹丕の人【GLIT STAGE藤沢・三条組】2019/05/03(Fri) 18:43:14ID:MxMTI5MzI(3/3)NG報告

    >>220
     ホテル前でタクシーを呼び、親睦会会場へと向かう。車内で快適な一時を過ごす中、キャスターが拓光へ問いかけた。
    「にしても主様が替えでしかも仕立てが良い衣装を持っていた事にこの三条宗近、大変驚いております。主様は地位の高い方なのですな」
    「いや、そうじゃないんだけど……、地位は高くないし、仕事で度々こういう格好で舞台に上がったりする事が多くて、しかも何故か衣装を着た後にスタイリストさんがそれを自腹でくれたりする事が多くて」
    「そういえば宿に向かう際もよく声を掛けられていましたな、『サカキ君』と呼ばれてましたが、主様の名前とは違いますが……」
    「ああ、それは芸名だよ、俳優としての僕の名前。その名前で舞台に上がって、様々な物語や人物を演じる。それが僕の仕事。だから……」

    「この舞台で僕はキャスターと共に『一組の主従』を演じ切り、戦いに勝利し、願いを叶える。それが僕の今回の目的だ」
    「それが主様の目的なのですね、ちなみに主様の願いとは……」
    「兄さん方、目的地に着きましたよ。代金は……」
    「カード払いで」
    「あいよ、じゃあ、聖杯大会頑張れよ兄さん方!テレビの前で応援するからな! 」
    「ありがとうございます。じゃあ行こうか、キャスター」
    「はい、主様」
     夜の街を二人の男が歩く。親睦会の会場へと向かって。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 222山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:27:10ID:Y4NDgxOTI(27/35)NG報告

    あの後急いで逃げて別拠点。……と言っても、適当な宿泊施設にまた泊まっただけなのだけど。
    「あ、私はちょっとやることあるから。暫く自分の個室に篭るけど、2人とも自由にしていいからね」
    ドアを閉め、ゆっくりと腰を下ろす。自分の周りには呪具を置いて、目の前には私の写真。そして、自らに施された封を解く。

    とおりゃんせㅤㅤㅤㅤとおりゃんせ。
    ここはどこのㅤㅤㅤㅤほそみちじゃ。
    てんじんさまのㅤㅤㅤほそみちじゃ。

    心の中、頭の中に孔への道がよく見える。これぞ私。この虚こそ私。

    ちっととおしてㅤㅤㅤくだしゃんせ。
    ごようのないものㅤㅤとおしゃせぬ。
    このこのななつのㅤㅤおいわいに
    おふだをおさめにㅤㅤまいります

    七つまでは神のうち。幼子とは神と同義。限りなくあちら側(神秘)に近しい、とても価値あるもの。

    いきはよいよいㅤㅤㅤかえりはこわい

    あなから、多く、とても多くの人がわたしをみている。

  • 223山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:28:04ID:Y4NDgxOTI(28/35)NG報告

    ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
    生気のない、ふわりとした目でこちらをじっと見つめて手を伸ばしてくる。

    こわいながらも

    その伸ばされた手に、身体を任せ。

    とおりゃんせㅤㅤㅤとおりゃんせ

    我が身は虚空に溶けていく。

    ゆっくりと、だけど確かに。私は水底へと沈んでいく感覚がする。
    受け取った重いは想すぎて、水面へと手を伸ばすことすら叶わない。……そもそも、手を伸ばそうとさえ思わないのだけど。
    それなのに、身体は酷く焼ける感覚がする。沈んで行くほどに、私を妬く(焼く)想念の焰は強く、激しくなっていく。
    どんどん、どんどん。この身を燃やし尽くすように。

    ざぱん、と水から出て来れた。でもそれは、浮上したのではなく沈んだ末にあったもの。───ここでは、彼等が私の下に訪れる。

    私の受け取った記録の再生。とある少女がただひたすらに自分の手首を切り続ける光景と痛み、そしてその心情が私へと伝わってくる。
    何度も、何度も、何度も。動脈を傷つけ血がかなり流れてもそのカッターは止まらない。

  • 224山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:29:32ID:Y4NDgxOTI(29/35)NG報告

    心が痛いの!私はもう、あんな所になんて行きたくない!何がスクールカーストよ!何が成績(媚び売り)よ!いや、もう痛いのは嫌なの……!

    ……そう、貴女は未だにその苦しみを。

    ……そう、そうよ。私のこのぐちゃぐちゃとした心はアンタに受け取って貰えて、現実の私は幸せだけど。……でも、それでもアンタの中の私と、現実で未だに燻っている私の思いは消えないの!

    世の中への疲れ、恐怖、絶望感。私は依頼を受けて彼女と話をして、気持ちを受け取って、しっかりと社会に戻れるよう協力したけれど。それでもまだ、その思いは彼女を許してはいないらしい。

    ……まだ、辛いのね。「ええ。まだ痛くて苦しいの」
    ……なら、おいで。痛いのなら、苦しいのなら、その全部を受け止めてあげる。せめて、この世界でだけでもいいから、私に全部ぶつけて構わないわ。

    彼女がカッターを持ち、私を何度も何度も切りつける。それは、行き場のない感情の表れか。それを、私はずっと受け止め……いえ、いいえ。受け止めることぐらいしか、私には出来ないからというのが正しい理由。

    数分くらい、もしくはそれ以上の時間が経った後、彼女は私の中に帰っていく。これが私の日課。私が受け取って来た人たちの未だ燻る感情も、過去の感情も、その全てを受け止めること。それが私の請け負ったこと。

    次に来たのは……ああ、そう。私が私(水籠初梅)となり得た理由。

    「お久しぶりです、お婆様。死した後、世俗への念はなかったのではありませんか?」
    「それがそうもいかなくなってねぇ。私の愛する子が死ぬか死なぬかの舞台にいるのだから、話をしたいとも思うだろう?」

  • 225山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:30:27ID:Y4NDgxOTI(30/35)NG報告

    水籠の中でも長寿の婆。あの事件が起きるまでは、一族の教育と作り替えを一身に受け、「最大の偉業」を成した女傑。……それがお婆様。

    「ええ、そうですね。私はあなた方の願いを背負った星ですもの。死なないとはいえ、昏睡でもしたら一大事ですものね?」
    「それもあるにはあるんだがねぇ……本題は違うのさ。邪魔しちゃなんだ、手短に聞こう」

    その目は、私の奥を貫くように鋭くて。

    「───汝は、人間なりや?」
    「当然のこと。我が身既に人へと堕ちた(昇華した)」

    「───汝、己が本質を示せよ」
    「知れたこと。生まれながらにて我は孔なり」

    満足した様子で婆様は消える。この人は何時もそう。悩みなんてないのに、苦しみなんてないのに、此処に現れる。
    『ゆめゆめ、忘れるなよ初梅。お前は生まれながらにして出来た孔ではあるが人になったのだと。……そしていつか、孔は塞がるのだということを』

    意識が現実へと浮上し、一息つく。そこから少しだけ、目を瞑って。……深呼吸した後に私は後ろを向く。

    「おお、終わったか初梅」
    「……私、入ってくんなって言ったわよ。キャスター」

  • 226山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:32:58ID:Y4NDgxOTI(31/35)NG報告

    目の前の老狸は「すまん」と言うがくつくつと反省する気ゼロで笑っている。

    ……ふと、蒼木さんの目を思い出す。彼女は、私のことをどう思っていたのだろうか?
    私のことを、ずけずけと心に入ってくる目障りな人と捉えたのだろうか。それとも、自分が言ったことが正しいと言わんばかりに押し付けてくるような、傲慢な女に見えたのだろうか?
    ……変ね。普段はこんなこと考えようとすることすら虚ろな私には出来ないのに。蒼木さんと戦ったことを思い出すと自然と頭に浮かんでしまうわ。
    ───だからだろうか。キャスターに質問をしてしまう。私がずっと抱えている疑問。

    「ねぇ、キャスター。こっち見て」
    呼びかけに応じ、マスターの顔を見つめる。

    ───その顔は、あまりにも無感情。無感動。無表情で。

    「私って、酷い女に見えるかな」
    余りにも、抑揚のない。合成音声で打ち出された方がマシな声。瞳も、呼吸も、顔も、体も。全てに何も変化なく彼女は問いかけてくる。
    〝私は、人間に見えますか?〟

    「……ああ。人の心を遠慮なく抉るお前は心底嫌な女だよ」
    「───そう、良かった。じゃあ、私は寝るから」
    嬉しいような、悲しいような顔を浮かべ、マスターは寝室へと向かう。
    ……あの、世の中に出来た異物のような感覚と。先程見せた人間らしい顔付きが、あまりにも同じ人間だとは思えないけれど。夜は、それでも更けていく。

  • 227山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:34:06ID:Y4NDgxOTI(32/35)NG報告

    お母さんとお父さんは、俺を二人目のお母さんの所に預けた。
    詳しい話なんて覚えてないけど、両親には抱き締められていた。何度も何度も、強く、強く。『ごめんね』とか、『俺達が死んじゃっても気に病むな』とか言われてた。
    二人が命をかけている仕事についているのは、子供ながらにわかってたから大泣きするだけ大泣きはしたけど、死んだのかっていうのは何となくだけどわかっていた。

    二人目の母さんは、俺に色んな事を教えてくれた。勉強に、スポーツ、他にも色んな楽しみや世の中の道徳を教えてくれていた。
    『竜胆、貴方はきっと優しくて誰かを護れる男の子になれるから。私はその、手助けをしたいの』

    ……でも、今思えば。色々な風景や時には残酷な真実も教えてくれた義母さんだけど、魔術のことだけは、一つも教えようとはしてくれなかったな。
    義母さんが、「魔術師」というべき存在だと気付いたのは、6歳の時。確か丁度、何かの魔術を使っている所を見たんだっけ。
    その時の義母さんは、酷く驚いて。その後、隠すこともせずに「訊かないで」とだけ言われたから。俺はそれに従って。

    それから、それから───

    火が、家を包んでいた。熱くて熱くて、義母さんの周りにはナイフを持ったり拳を構えた大人がいっぱいいて───


    あ、刃が義母さんを包んで。

  • 228山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:36:00ID:Y4NDgxOTI(33/35)NG報告

    い、や。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっっ!!
    義母さんは俺の手を引いて走って、何処かの匣の中に連れて行って、そのまま、そのまま───!!

    『竜胆……ここは、絶対に開けちゃダメよ。良い?貴方が開けようとしない限りは、何があっても此処は開かない。それこそ、現存する宝具でも持ってこない限り──なんて、貴方にはわからない話ね』

    いやだ、いやだよ。俺が、義母さんを守るから、だから義母さんは!

    『ダメよ、竜胆。貴方はまだ守られる人間。子供らしく、大人の私に任せてなさい』

    だって、義母さんは俺が人を護れる強い人になるって言ったじゃんか!なら、なら───

    『そう、貴方は強くなる。……でも、今はその時じゃないの。その力、その思いは、他の誰かを守る時にこそ使いなさい。……時間よ。そろそろいくわ』

    おねが、い。義母さんまで、俺を置いていかないで──
    『───竜胆。貴方はどうか、どうか幸せに』
    ──匣が、閉じた。

  • 229山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:45:51ID:Y4NDgxOTI(34/35)NG報告

    目が醒める。気付けば俺は、ベッドの上で空に向かって必死に手を伸ばしていて。

    そう、あの時の俺は無力だった。どうしようもなく、何も出来ない無力さ。
    あのときの義母さんが、なんで死ななきゃいけないような目にあったのかはわからない。わからないけど、魔術社会ではそういうこともよくあるのだと、初梅は言っていた。つまり、そういうことなのだろう。


    『……言いますわね。ええ、ムッシュ・リンドウがとても素敵なナイト様だったのですもの。妬けてしまいますわ』

    俺が、騎士。蒼木さんに言われた言葉を、何度も何度も噛みしめる。
    俺は、物語でよくみる騎士のように、初梅を守れたのだろうか?少なくとも、周りにはそう映るようには守ることが出来たのだろうか?

    ───教えてくれ、義母さん。今の俺なら、あなたを守れるかな?

    誰も答える者などいない。そもそも、彼の問いを聴く者はいない。
    「……もっと強くならないと。もっと、もっともっと。俺がみんなを守れるように───」

    「やめておけ。そこから先は地獄だぞ」

    後ろを振り返ってみれば。キャスターが、酷く悲しいような目でこちらを見ていて。

  • 230山星◆FsdYfiOl922019/05/04(Sat) 06:46:42ID:Y4NDgxOTI(35/35)NG報告

    「待たせたわね、ほら。私を獲りに来たんでしょう?」

    執行者達の前に、姿を現わす。これも全て、私の身から出た錆。でも、竜胆だけには危害を加えさせやしない。
    協会は私の魔術の一部が埋め込まれた彼をもホルマリン漬けにしようとするだろう。それだけは、絶対に許されない。
    武器を取り出す。絶対に、降伏なんてするものか。降伏して、暗示で彼のことを吐いてしまうのだけは避けないと。……だから、戦って死ぬ。

    勇ましくといえば聞こえはいいが、結局は自分のミスのせいだ。こんな事になってしまい親友の夫婦と、その息子(竜胆)には返す顔もない。
    嗚呼、刃が腹を貫く。炎が腕を焦がす。これで自分という人生は終わりなのだと悟る。

    「竜胆……ごめんね。とっても、とっても迷惑かけたよね……」
    意識が朦朧としながらも、勝手に言葉が出てしまう。
    「本当は、私のこと助けたかったんだよね。わかるよ。……でも、それじゃあダメだから」
    地に伏して、手を伸ばそうとして、やめる。
    ───ねえ、私はさ。二人の代わりに、貴方の親になれたかな?

    これが、氷瀬竜胆の人生における地獄の一つ目。

  • 231橘亜衣&ミラーカペア【glit stage前日譚】◆V6COUaXse62019/05/04(Sat) 11:31:07ID:YzNzUyNDg(43/61)NG報告

    >>218
    セイバーの一撃を流した直後、メイドが大きく飛び退って距離を取る。
    正面からでは分が悪いと判断したかな?とても賢明だ。そして、ああ、やっぱり僕の騎士は素晴らしい。
    「どうだい、僕の騎士は最高だろう?」
    メイドの主人へと声を掛ける。しかし彼ーーーヴィヴィアンはしかめっ面で無言を通す。おやおや、観客を前に無反応はいただけないな。
    「そんな顔しないでさ、楽しもうよ♪セイバー、"追加"を許可しよう」
    セイバーが虚空に左手を伸ばす。すると突然、手の中に剣が出現した。彼の宝具ーーー『夜空彩る星の騎士』の一端。特殊な力のない無銘の剣だが、業物には違いない。現れた剣を掴み、アサシンへと投げつける。
    「くっ、アサシン!」
    ヴィヴィアンが思わずと言った風に叫ぶ。アサシンは声が届くよりも早く、鋏で剣を弾いた。しかし、その一瞬で距離を詰めた騎士が不可視の刃を振るう。振り下ろされた一撃を、メイドは身体を逸らして回避。危機一髪、腕に浅く入っただけに留まる。
    次の太刀が来る前に、メイドはまた距離を取った。騎士はそれを追って加速し、不意に取り出した槍で攻撃する。
    不可視の刃、無銘の剣と槍ーーー三つの武器で繰り出される連撃を、メイドはのらりくらりと回避する。対して騎士は手を変え品を変え、攻撃の手を緩めない。
    相手は致命傷こそ回避できているものの、傷は着実に増え続け、攻撃にも転じられない。どちらが優勢かは、考えるまでも無かった。
    さて、彼らの攻防に意識を向けながら、僕はもう1人の対戦相手に言葉を投げる。
    「ようやく喋ってくれたね、Mr.ビリジアン。これは君達と僕達のステージだ。思う存分、剣闘士を演じようじゃないか」
    言い終えた後、左の指3本に魔力を流す。魔術の準備だ。しかし僕は、今魔術を使うつもりは無い。これはちょっとしたら保険サ☆
    (すぐに勝負が決まってしまったらつまらない。いきなり全ての手札を見せるのも、エンターテイメントとしてつまらない。少しずつ魅せていかないとね♪)

  • 232委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/04(Sat) 15:59:14ID:EwMzA5OTI(4/6)NG報告

    >>231
    セイバーからの攻撃を喰らいつつも、致命傷に至る剣筋だけは確実に回避するアサシン。舞台の上で血を撒き散らしながら剣舞は続く。
    先手を取りはしたが、それは全て相手に防がせるための攻撃だ。最初から殺るつもりのない戦型……相手は高名な騎士か、でなければ武勇を誇った王か。だとしても防戦ならばまだ時間は稼げるだろう。

    (これ位の傷ならマスターが直ぐに治してくれますしねぇ)





    「くっ、アサシン!」

    セイバーは虚空から取り出した剣と槍で確実にアサシンを追い詰めていく。……虚空から取り出した事自体はサーヴァントならば自然な事だろう。剣と槍にも特段、何か特別な能力があるようには見えない。つまり真名に繋がる要素は未だ見つけられないと言う事だ。

    (あのキザ野郎、アイツを傷付けやがった。)

    連続で治癒魔術を発動し、傷付いた傍から修復していく。だがデミ・サーヴァントであるアサシンの肉体の修復は出来ても魔力で構成されていない現実の衣服であるメイド服はそのままだ。

    (アイツの肌が、衆目に、晒されて……ッ!!)
    ーcont.ー

  • 233委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/04(Sat) 16:00:58ID:EwMzA5OTI(5/6)NG報告

    >>232
    ビリジアン家はとある錬金術師の家系の分家である。本家共々時計塔、アトラス院やプラハにも属さない独立独歩の血統であった。だがそれ故に流派や派閥に囚われず貪欲に錬金術の秘奥を追い求めもした。……効率的かどうかはさて置き。
    その中にはアトラス院の技を模倣したモノもあった。

    「ようやく喋ってくれたね、Mr.ビリジアン。これは君達と僕達のステージだ。思う存分、剣闘士を演じようじゃないか」

    「貴様ぁ………」

    それは分割思考と呼ばれ、自己の思考を仮想的に分裂、並列処理する手法である。これにより極めて高いマルチタスク性を獲得するが……所詮模倣は模倣。この分割思考を行うには条件があり

    「錬金武装/アルケミック ア-ムズ起動。剣となれ……Awaken!!」

    取り出した長方形の物体。それにもうひと回り小さな長方形を差込み……丁度自動拳銃の弾倉を装填するかの様な動作を挟みながらの詠唱。
    長方形の先端から噴き出した流体金属は幅広な剣を形作り……

    「後悔させてやるぞ!!!」

    剣を構えた錬金術師は猛然と魔術師に飛びかかったのである。
    ーcont.ー

  • 234委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/04(Sat) 16:03:07ID:EwMzA5OTI(6/6)NG報告

    >>233
    (漸くギアが入りましたねぇ…フフッ♪)

    そもそもアトラス院の秘奥を、その門戸も叩かずに真似しようと言うのが無理難題なのである。だが彼等は分割思考を諦めはしなかった。解法は分からないが、解答は現に存在するのだからと彼等は彼等なりに長い年月をかけて分割思考を実現せしめたのである。それが特定感情を分離する事で擬似人格を形成する、極めて限定的な分割思考の実現である。
    怒りの人格を表面化させ、冷静な人格で内面から俯瞰する。アトラス院から見れば猿真似にも劣ると笑われる様な代物だ。
    「おおおぉ!!!」
    掛け声を上げながらの突貫。その最中にも念話のやり取りが行われる。

    ((アサシン! 宝具を開帳し、目の前の敵を張りつけにしろ!! 私の邪魔をさせるな!))
    ((……畏まりました御主人様。))

    3、いや4mは越える大跳躍によるバク転でセイバーから距離を取ったアサシンに観客席から小さな歓声が上がる。

    「では、騎士様……少々手品に付き合って頂きます。」

    所々裂けたスカートの裾を摘み深々と頭を下げるメイド。それと同時にスカートから零れ落ちたトランプが次第に滝の様に溢れ

    「『あからさまなイカサマ』ですが、女の嘘は愛嬌と申します……フフフ」

    弾けた。ーpassー

  • 235九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/05(Sun) 13:41:04ID:MxMDY1OTA(1/4)NG報告

    九終投稿します

  • 236九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/05(Sun) 13:42:01ID:MxMDY1OTA(2/4)NG報告

    >>235
    午後1時、集合場所となっている喫茶店に入ってきた女性、蒼木ルイは店内で軽く手を振っている男性、ユージーン・バックヤードを見つけた。

    ルイ「お待たせしてしまったかしら?」

    ユージーン「大丈夫だ。今戻ってきたところだ」

    ありきたりなやりとりをした後ルイの頭にクエスチョンマークが浮かぶ。

    ルイ「戻ってきた?」

    ユージーン「何でもない…いや、やっぱり話すよ。とりあえず立ちっぱなしもなんだし座ってくれ」

    着席を促すとユージーンは自重するように両手を広げ

    ユージーン「集合時間を決めてなかったからさ、俺ってば朝からここに居たんだよ。で、連絡が来て13時からって分かったから店を出てまた戻ってきたって訳だ」

    ルイ「それは……」

    ユージーン「はっきり言っていいんだぜ?バカだろ?バーサーカーにも散々からかわれたよ」

  • 237九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/05(Sun) 13:42:13ID:MxMDY1OTA(3/4)NG報告

    >>236
    ユージーンの隣には大柄な男が座って慣れた手つきで店員から料理を受け取っている。

    ルイ「隣に座っている方ですわね?」

    バーサーカー「おう、よろしくな!」

    片手を上げてフランクに挨拶するバーサーカーにルイは笑顔で会釈する。

    ユージーン「こいつが色々頼むからあんた達の分の注文もしてると思われてるんだ。欲しかったら持っていっていいぞ」

    バーサーカー「あん?鬼から飯を奪うってのか?」

    ユージーン「鬼ってお前…角で予想つくとはいえそういうのは言わないようにしろよ…」

    バーサーカー「同盟を組むんだろ?だったら隠す必要ないじゃねぇか」

    あっけらかんとそう言うバーサーカーに対してユージーンは「いやまだ正式に同盟を結んだわけじゃ…」や「いや対等ならむしろ話すべきか?」等と呟いた後にため息をつく。

  • 238九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/05(Sun) 13:42:40ID:MxMDY1OTA(4/4)NG報告

    >>237
    咳払いをしつつユージーンが本題を切り出す。

    ユージーン「悪い、ちょっとぐだったけど本題に入ろうか」

    真面目な雰囲気を醸し出すユージーンの様子にルイの背筋も伸びる。

    ユージーン「俺が本気で同盟を結びたいってのを伝える為にはどうすればいいか考えた。俺の魔術なら一時的にあんたに相手の心を読めるように出来るんだが、どうだろう?」



    ここまでです。

  • 239リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:08:37ID:UzMjkyMjU(19/114)NG報告

    stage投稿しますぜ

  • 240リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:08:46ID:UzMjkyMjU(20/114)NG報告

    >>239
    「着いたね」
    「ええそうですね主殿」
    藤沢と三条はタクシーを降りる。その前には悪魔の宝箱のように光り輝く料理店があった
    アフリカ的オブジェクトに溢れ、かなり奥まで席が置いてあるこの店の名は「URUSIBARA」。北海道出身のアフリカ狂いベテラン料理人が務める多国籍料理店だ。
    その雑多ぶりに内心困惑している藤沢は後ろから声を掛けられた
    振り返ると同時に藤沢の心拍数が上がる!そこには男がいたからだ。白髪混じりの黒髪、若干猫背な体系、そして掌に犬の形をした痣

    「サ、サ、阪上尚鹿さん!?」
    藤沢の憧れである舞台俳優がそこには立っていたのだ!

  • 241リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:09:14ID:UzMjkyMjU(21/114)NG報告

    >>240
    「ああ、私の名前知っているんだね?……………あっそっかさっき言ったっけ………………」
    頭を掻きながら藤沢をじっと見つめる。そして笑いかけると彼らを案内した

    「しかし、まさか阪上尚鹿さんと会うことができるなんて、正直夢のようです!」
    その言葉に涙を流しながら感謝を示す阪上。最近同僚(ヒトデナシ)にいびられ続けている彼にはこの賞賛は素直に嬉しいのだ
    その時小声で三条が尋ねた
    (主殿この男はだれだ?)
    (すごく長くなるよ説明?)
    (なら簡潔に頼む)
    (僕の尊敬する人さ)
    (成る程)
    三条は納得がいった、自分の主人が童のようになっている事に

  • 242リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:09:48ID:UzMjkyMjU(22/114)NG報告

    >>241
    藤沢は憧れの人の前で緊張していた。だが、それと同時に興奮もしていた。あの『20面相』と評されるこの人に話を聞くことができるのだ!
    藤沢はアイドルである。微妙に畑が違うが、同じ業界に勤めている身としてどうしても聞きたいことがたくさんあるのだ
    「阪上さん。質問いいですか?」
    耳から聞こえる自らの鼓動を必死に沈めながら問う。阪上はそんな様子を見て実に素晴らしいと好感度を上げる
    「今は移動中だからね、ここでは一つ聞いてあげるよ。なんだい?」
    「阪上さんはどうしてこのレストランを選んだのですか?」
    藤沢は緊張故か本当に聞きたい事をすっぽかしてしまった。心の中で後悔している藤沢の様子をじっと見る。そして微笑みながら彼の肩に手を当てながら答えた

  • 243リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:10:49ID:UzMjkyMjU(23/114)NG報告

    >>242
    「この店のね、酢豚にはパイナップルが入ってないんだ」
    藤沢は目を輝かせた
    (いつもこの人がインタビューで言っていた事を生で聴くことができるなんて!)

  • 244リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:11:16ID:UzMjkyMjU(24/114)NG報告

    >>243
    阪上のセリフは止まらない
    「酢豚にはパイナップルに限らず、フルーツを入れる必要なんてないんだよ。フルーツはデザートに食べるべきだ。私はね、サラダにリンゴとかつけるやつも嫌いなんだよ。フルーツはデザート。それを崩すやつとは仲良く出来ないと思うのさ。……………榊木、いや"藤沢"君。役者としての心構えその一として拘りを絶対に曲げない事。これを肝に命じて起きなさい。どんな役をやったとしても自分だけの拘りを貫く事で自分を見失うことはない。だから幾らでも役に潜り込めるって訳!」
    熱く語る中に自分の新年の一つを入れ込む阪上。そしてその言葉を初めて聞き、一文字も忘れようとしない藤沢。この二人の熱量に三条は入ることができなかった

  • 245リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:11:36ID:UzMjkyMjU(25/114)NG報告

    >>244
    「さて席に着いたぜ。他の質問は後で私の方にしてくれ。何、全て余らす事なく教えてあげるさ」
    ウインクをしながら阪上は姿を車掌に変えつつ他の参加者を迎えに行くのであった

  • 246リドリー陣営2019/05/05(Sun) 23:11:47ID:UzMjkyMjU(26/114)NG報告

    >>245
    終わりです!

  • 247明星2019/05/08(Wed) 23:11:20ID:M0MzAxODg(1/10)NG報告

     革命軍に所属するサーヴァントであるスブタイは革命軍で軍事顧問を務めながらも、ロベスピエールとは別行動を取ることも多かった。彼が持つ宝具の性質上、隊伍を組んだ兵を引き連れた作戦行動を取る必要が必ずしもなかったからである。
     スブタイがその街に滞在して数日が経過していた。彼が逗留するのはその街に住む名士の館だった。
    「さあて、そろそろかな」
     スブタイはそう言ってベッドから起き上がる。その身には何もつけていない。彼の隣で寝ている女性も同じく一糸まとわぬ裸形である。
     女性は眠っているが口元は満足そうに微笑み、しかも幸せそうに恍惚としていた。
     王国軍のサーヴァントと異なり、魔力供給がないスブタイは各地を巡るなかで出会った女性たちと交合した際に彼女の精気を受け取り魔力供給としていた。
     素早く身支度を整えて、戦場へ向かう。そろそろというのは、彼がここ数日で王国軍に対して仕掛けていた策についてであった。

    ◇◆◇

  • 248明星2019/05/08(Wed) 23:12:03ID:M0MzAxODg(2/10)NG報告

    >>247
    王国軍の部隊が革命軍のライダーであるスブタイの時間差各個撃破戦法の前に連破されたことは、彼らを統べていた王国軍のランサーである小アイアスの自尊心にするどい一撃を浴びせずにおかなかった。基地を陥落させたれ、輸送部隊が破壊されたことは王国軍の機能にも深刻な影響を与えることだろう。
    「まったくこれではガヌロンの奴になんと言われることか……」
     そう言って小アイアスは微苦笑を浮かべるが、彼の瞳は体内で荒れ狂う嵐を映し出して鋭すぎると光を放っていた。
     小アイアスのいくさぶりは獰猛であった。苛烈さを持つからこそ現状は許しがたい。彼が兵法にも長けていることは、豪傑たちが揃うトロイア戦争でも彼の名が残ることでも知られる。そして彼の獰猛さは、戦争そのものより、戦争のあとでいよいよ発揮された。その掠奪ぶりは羅刹のごとく残忍であった。
     物欲ばかりでなく、女に対する欲望も強烈で、変質的だ。
     このフランスに現界してからも、数人の侍女と淫戯をほしいままにしながら、ことあれば部下を召して、交合しながら指図していた。傍若無人というより、野卑厚顔で人をくっているといった方が至当であろう。
     革命軍のライダー……小アイアスはスブタイの真名は特定できていない……は一戦ごとに部隊集結地と補給地を変え、移動しつつ戦っている。
     この意味するところは、革命軍のライダーが特定の根拠地をもたず、むしろそれを積極的な戦略思想として確立しつつあるということだ。
    「まいったな、フランス全土それ自体が奴の基地になっているというわけか」
     小アイアスが鳶色の瞳に、苦々しさと感歎の思いを溶け合わせて呟いた。これはいわばゲリラ戦であり、王国軍は本拠地を持たぬ敵を追って戦わねばならないのである。その困難さに小アイアスは頭を抱えたくなる。

  • 249明星2019/05/08(Wed) 23:12:38ID:M0MzAxODg(3/10)NG報告

    >>248
     考えてみれば、多くの英霊たちを配備して守っていた根拠地を、あっさりと放棄してのけた革命軍である。ハードウェアとしての根拠地に執着しないのは予測しえたが、ここまで撤退するとは、そらおそろしいほどであった。
     小アイアスが軍靴のかかとで床を蹴りつけた。今の状況で常のように女と淫戯をほしいままにしながら部下に指示を出すとはいかなかった。
    「……一個大隊」
     低い声に、膨大な量の感情が込められている。賞賛と屈辱、感歎と怒り、それは熱くたぎる感情のスープだった。
    「わずか一個大隊で、わが軍を翻弄している! 奴が好きなときに好きな場所に出現することができるにしてもだ」
     革命軍の補給基地が八四ヵ所にのぼることは、王国軍の知るところだが、そのいずれが次の根拠地とするか、それは予測しがたいところで、この場合、知識がかえって迷いの原因となるのである。そして、あるいは隠匿された補給基地がありそこを根拠地とするかもしれないという猜疑心も生じて決断はさらに精彩さを欠いていく。
     小アイアスが嘆くと、彼の配下である人間の将であるラザール将軍が薄茶色の目を光らせて提案した。
    「いっそ八四ヵ所の補給基地ことごとくを占拠ないし破壊すればよろしいのではないでしょうか? そうすれば革命軍は餓えて動けなくなる」
    「机上の空論だ」
     小アイアスが冷然と突き放す。

  • 250明星2019/05/08(Wed) 23:13:31ID:M0MzAxODg(4/10)NG報告

    >>249
    「それをするには我が軍だけでは足りない。全軍をあげる必要がある。全軍をあげて動けばパリの我が軍根拠地が空になる。八四ヵ所のことごとくを制しようとしても、それは兵力分散の愚をおかすだけのことだ。現にいままで革命軍のライダーにしてやられたのは、すべて、各個撃破をもってではないか」
    「では閣下は、手をこまねいて奴らの蠢動を見過ごすとおっしゃるのか」
     ラザールが口調を鋭角的なものにした。アカイアの将帥は落ち着き払って相手の舌鋒をいなした。
    「そうは言わぬ。追ったところで奴は逃げるだけという点を指摘しているのだ。いまいたずらに動けば奴にしかける機会を与えるだけだ」
    「しかし、悠々と冬眠を決め込むほど、我々の物資は豊かではありません。マーシャル様たち中央からの干渉も受けることになりましょうぞ」
    「だから、革命軍のライダーを誘い出す。罠にかけて奴を誘いだし、包囲殲滅する。これしかないだろう。問題は、どのような餌で奴を釣り上げるか、だが」
     このとき、小アイアスとその幕僚たちの目が、革命軍の領袖(ロベスピエール)よりスブタイに向けられていたのを、固定観念として斥けることはできないであろう。小アイアス傘下であったサーヴァント率い入る部隊を既に二個部隊を殲滅されている現状では、ロベスピエールよりスブタイの武力こそが、彼らにとっては現実の脅威であった。
    「革命軍のライダーの行動にはかならずパターンがあるはすだ」
     そう言い出したのは、若く血気と野心に富んだラインバウトという男であった。そのパターンを解析さえすれば、スブタイが次にどの根拠地に現れるかが知れるだろう。
    「ばかか、貴様は」
     正直すぎる表現を、小アイアスが使った。

  • 251明星2019/05/08(Wed) 23:14:21ID:M0MzAxODg(5/10)NG報告

    >>250
    「その調子で行動パターンが読み取れるまで待っていたら、何年かかるか知れたものではない。それともすべての補給基地を革命軍のライダーが食い潰すまで待つか」
     怒りと不平で顔を赤くしたラインバウトに目もくれず小アイアスは考え、配下の将たちは上司の次の発言を待っている。
    「革命軍のライダーがさかりのついた猫のようにうごきまわろうと、そんなものは放っておいて敵の首魁を撃破すればいいのだ。本来ならば……」
     小アイアスが懸念しているのは現在のところ首都と前線の距離についてだ。現在のところ小アイアス軍は補給に関して心もとなかった。補給なしに戦えると考えるような愚劣な精神主義者は、小アイアスの陣営にはいなかった。
     そうして小アイアスはひとつの結論を出すこととなる。
    「我々が出せる一番上等な餌は俺くらいだろうな……」

      ◇◆◇

    「罠にかかった」
     スブタイが呟いた。
     赤紫色のコートにズボン、革の長靴という軍装に、毛皮の帽子も加えていた。
     ライダーのスブタイは草原の民より出でた、大帝国の創始者であるチンギス・カンにゆかりのある英霊である。
    スブタイは若年の頃よりチンギス・カンに仕え、子飼いの戦士として鍛えられながらモンゴル統一の内戦を生き抜いた。金国、南宋への侵攻でも活躍し、ついには西へカスピ海を越え、ヨーロッパをも脅かした稀代の名将である。
     かつては騎馬で地の果てを目指したスブタイ。今は自分の宝具で作られた力ある幻像の馬を駆って、奇妙な戦場にいる。幻馬の鞍には短い弓を括り付けている。本来は矢筒を持っていないのは英霊となった彼は魔力で矢を具現化すればよいので矢筒に矢を納める必要はなかった。
     戦況は白熱していた。
    「ようし。兵どもよ、逃げろ、逃げろ。そうだ。そこから広がれ。広がれ……」
     幻馬の上から、馬群に声をかけ指示を出す。

  • 252明星2019/05/08(Wed) 23:15:26ID:M0MzAxODg(6/10)NG報告

    >>251
     それに応え、スブタイの宝具『速不台・勇者(スブタイ・バアトル)』は陣形を完成しつつあった。
     少し前、小アイアスが指揮する部隊が急襲してきたのだ。紡錘陣形を組んで、槍を構えながら突撃してきた。
     それに押し出される形で、スブタイ指揮下の五〇〇騎は退いた。
     一応、抗戦しながらではあるが、陣形を乱してしまい、なんとも惨めな後退であった。
     だがしかし―――
     スブタイの軍団は後退しながら半円“(”の形に広がっていた。
     その真ん中を引き裂くべく、紡錘陣形を組んだ小アイアスの宝具『蟻頭兵団(ミュルミドネス・クラスタ)』が猛進してくる。凄まじい勢いだ。
     小アイアスの指揮する部隊は人間の兵士と彼自身の宝具である兵士の混成部隊であった。
     宝具『蟻頭兵団(ミュルミドネス・クラスタ)』は、ミュルミドネス人による兵隊を召喚する宝具である。ミュルミドネス人はアイギナ島の少数民族で、ゼウスにより蟻から人間へ生まれ変わった者たちの末裔である。目の間隔の広く鼻がないという蟻のような印象を受ける特徴的な細長い顔立ちの者たちた。彼らは結束力が強く集団戦術を得意として死すら恐れない精兵だ。彼らはアキレウスを王として崇拝するため、トロイア戦争にも彼の近衛兵として従軍していた。小アイアスはアキレウスの死後、彼らの指揮権を得て部隊を指揮していたことによって召喚することができる。
     しかし、いかに精兵といえども連戦と高速移動の消耗は隠せない。
     紡錘形と化した小アイアス部隊どもの圧力ははっきり落ちていた。もういなせる。
    「いいぞ。広がって―――包み込め。食らいつくぞ」
     スブタイの軍団が戦場で描いていた灰色の半円。
     その弧の両端が伸びて、完全な円“〇”を創り出した。そして、円の中心に小アイアス部隊をぐるりと取り込んでしまったのである。
     今までの動きは全て嘘。油断を誘うための欺瞞であった。

  • 253明星2019/05/08(Wed) 23:16:14ID:M0MzAxODg(7/10)NG報告

    >>252
    「撃て」
     スブタイは淡々と命じた。敵小アイアス部隊六五〇騎を円弧で包囲したスブタイ配下、こちらの生き残りは四〇六騎。ついに大攻勢に転じた。
     スブタイが持つものと同じ濃い飴色の弓をバアトルたちが持っていた。小振りな弓に青い光をつがえ、射る。すぐに二の矢をつがえ、射る。射る。射る。射る。
     三六〇度より矢の雨を降らせ、小アイアス部隊をなぶりものにする。
    「西方の騎士どもは……やはりちょろいな」
     スブタイはひとりごちた。
     仕掛けを成功させるため、いくつも布石を敷いておいた。
     度重なる彼の配下への攻撃や補給輸送部隊を襲撃して小アイアスを引き寄せるように仕向けていたのだ。
     そして実際に戦うに際にも工夫を加えていた。スブタイが率いているバアトルは同じ軍団召喚宝具である『蟻頭兵団(ミュルミドネス・クラスタ)』と比べれば存在が稀薄である。防御力も低い。しかし魔力の消耗も比較的少ないのだ。
     攻撃を受ければ陽炎のように霞む儚ささえもが猪武者の油断を誘う小道具になる。
     それにスブタイの指揮による進撃のタイミングも含め、彼は敵将の闘志を煽り続けたのだ。
     あとは血気に逸る敵軍を釣り出し、適当なところで包囲すればいい―――
     現在、四方八方よりバアトル四〇〇騎は弓を撃ちつつける。百発百中だった。外れる矢はひとつとしてなく、必ず小アイアス部隊の身体を射貫く。それも関節部ばかり―――肩や肘、腰、膝、足首などを貫くのである。
     騎士殺しの罠は、申し分なく機能している。

  • 254明星2019/05/08(Wed) 23:17:22ID:M0MzAxODg(8/10)NG報告

    >>253
     小アイアスは歯痛を堪えるように顔を顰める。
     彼の軍勢は、今まさに追い詰められているところであった。
     革命軍の兵でもを一気に噛み砕くはずだったが、逆に包囲されてしまった。人間の兵の数は減り、精強なミュルドネス兵も集中砲火を浴びせかけられてダメージが蓄積されている。アキレウスが持つ逸品と比べれば遥かに劣るが鍛冶神(ヘイパイストス)が鍛えた鎧を着るミュルドネス兵であってもダメージは避けられない。
     ミュルドネス兵一人を七、八本もの矢が串刺しにしていった。
     人間兵は死亡するが精力無比なミュルドネス兵は死亡することはないが、戦力としては無力化されかけている。関節部に矢が突き刺さったことで、その部位が動かなくなったのだ。腕は満足に振れず、腰は回せず、足の屈伸さえもできない。
     これでは戦うことはおろか、自分で矢を引き抜くことはできない。
    「うろたえるな、兵たちよ! わずかな一騎でも敵将のもとにたどり着き、仕留めればいいことだ!」
     小アイアスが戦局の変化を敏感に感じ取り、後方を警戒した。
     さっき突破したばかりの革命軍のサーヴァントの宝具による兵の包囲―――これを構成していた敵兵がすみやかに陣形を組みなおしていた。
    半円“)”の形で、再び小アイアス部隊を半包囲しにかかっていた。
     そして、濃い飴色の弓で斉射がはじまった。後方から降り注ぐ矢の雨も、小アイアス部隊の関節部を次々と射貫き、行動不能に追い込んでいった。
    「ちっ! あと少しで彼奴に槍が届くというのに!」
     わずか五〇騎の兵に守られた敵将めがけて、小アイアスとその軍団は決死の前進を敢行していた。
     もともと三〇〇騎いたミュルドネス兵はもう九七騎しかおらず、人間の兵士も既に三一人しかいない。
     だが、それでも小アイアスとともに矢の雨が降り注ぐところで突き進み、ついに敵将まであと七、八〇〇メートルという距離にまで接近していた。
     敵将たる革命軍のサーヴァントの姿を視認する。それは大柄な東洋人だった。
     威風堂々ではない。なんとも自然な騎乗ぶりだった。脱力しているとも言えた。
     そして―――毛皮の帽子をかぶり、膝まである赤紫色のコートをまとう大男は左手に短弓を構えていた。そこに右手で矢をつがえて、撃ち放つ。
    「くそっ!」

  • 255明星2019/05/08(Wed) 23:18:19ID:M0MzAxODg(9/10)NG報告

    >>254
     小アイアスはとっさに右手を前に突き出した。
     それは本能の導きだった。いくさ場を駆け抜けた者の勘働き。次の刹那、必殺必中の矢が遥か前方から飛んで来た。
     前に突き出していた小アイアスの手を、見事刺し貫く!
     鋼鉄の鏃が完全に手のひらから突き出していた。この右手がなければ、矢はおそらく小アイアスの心臓に―――
     ぞっとした瞬間だった。なんたる射芸の妙か!
     これだけの距離があるうえに、今日は風が強い。にもかかわらず、こうも精確無比な射技。小アイアスたちを目視した視力も驚異的だ。
    「なんという弓の神技か!」
     戦慄する小アイアスの言葉はそれ以上続かなかった。
     大柄な敵将が続けて放つ二矢が飛来する。一本目が小アイアスの手のひらに刺さる矢の筈に突き刺さり、矢ともども小アイアスの腕が破砕する。遮蔽物がなくなったところに、三本目の矢が小アイアスの鎧を突破して胸元に突き刺さる。
    「む!?」
     激痛が走る。霊核が破損したことを感得する。
     小アイアスの視界は真っ暗になる。力が抜け地へどうと倒れる。
     なんということだ、身体の自由が効かない、小アイアスは苦虫を嚙み潰したような顔をする。輝かしい武功をあげたかった、もっと多くの美女を抱きだかった、それももう叶わない。
    「……これで、おしまいか」
     小アイアスは眠りにつく。永遠に目覚めることのない眠りであった。

  • 256明星2019/05/08(Wed) 23:19:18ID:M0MzAxODg(10/10)NG報告

    >>255
     小アイアスの死後、人間の兵士たちはスブタイが具現化した兵たちに取り囲まれていた。武装も解かれている。
    「た、助けてくれ……俺達はあの男(小アイアス)に命令されていただけなんだ!」
    「しかしお前たちが街を焼き、民を犯したのは変わらんだろう。襲撃と略奪(ハック・アンド・スラッシュ)は楽しかったんだろう?」
     王国軍兵の命乞いに、スブタイは冷淡に応じる。凍土(ツンドラ)に吹きすさぶ寒波よりも冷たいスブタイの言葉に、兵士たちは震える。スブタイの合図で王国軍兵は全員射.殺された。
    「今度は貴様らが糧となって俺の役に立つがいい。」
     スブタイは容赦なく王国軍兵を魂喰いした。多くの英霊は魂喰いを忌避するものだが、スブタイの特異なところは真性の英霊ながらも、魂喰いを是とするところであった。彼にしてみれば人間と獣は変わらない、ひとつの生命だ。獲った獣の気持ちになっていては食事ができないのではないか。
     まあ、ロベスピエール君には言えんがね、とスブタイは肩をすかせて見せる。

     血の臭いを落とすために裸形で水浴びをしていたスブタイのもとへ向かう足音がする。サーヴァントの気配ではなく、そしてその歩く足音が既知なものだったので放っておいて水浴びを続ける。
    「ライダーさま! まあ!?」
     昨日まで寝床をともにしていた娘がやって来た。
    「そんな顔をするな。寒さで縮まっているだけだ。いつもはもっと大きい。お前も知っているだろう」
     スブタイは涼しい顔をしてそう嘯く。
     娘がスブタイを探して彼のもとへ来たのは、スブタイへの伝令が残した密書を渡しに来たのだ。伝令は、彼女へ密書を託した後に死亡した。
    「ロベスピエール君は敗走して雲隠れ、デュマ君は死亡したか。……あいつは欧州人でも骨のあるやつだった。残念なことだ」
     同朋の不幸に冥福を祈るように暫く瞑目する。そうして再び部下が命を賭して届けた密書を再び読みはじめる。
    「カルデアからの稀人……こいつらには会ってみる必要がありそうだな」
     その前に、領袖ロベスピエールと合流しなければ、スブタイは出発の準備をすることにした。

  • 257亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:28:17ID:E2MTk1OTE(7/38)NG報告

    伏神聖杯戦争二日目、トップバッターいきやす。

  • 258亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:28:28ID:E2MTk1OTE(8/38)NG報告

    二日目。

    関西圏きっての港湾都市である伏神の夜は、コンビナートの夜景で眩く彩られる。
    産業汚染が問題視されるようになってからは比較的抑えられる様にはなったものの、日本の産業を支える竜骨は深夜遅く迄稼働し続けている。

    無造作なようで規則性と必然性を帯びたパイプラインの数々。
    無骨な鉄筋コンクリートの迷宮に、目も眩むような監視塔の灯。
    コンビナートを構成する凡ゆるモノが異物感を醸し出し、人間の生活圏とはかけ離れたある種の異界として成立していた。

  • 259亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:28:52ID:E2MTk1OTE(9/38)NG報告

    >>258
    そんな鉄骨のジャングルを、白い鎧は躍ねる。
    音も無く、限りなく気配を希釈させながら、ランサーは進む。
    彼女の気配が薄まっているのは、自身の固有スキル『隠匿の指輪』の賜物だ。
    『隠匿の指輪』は己の存在を偽装し迷彩を施す効果を有している。アサシンのクラススキル『気配遮断』ほどの効果は望むべくもないが、姿を迷彩化させる事で人や一工程(シングルアクション)の感知術式を潜り抜けることくらいなら容易い。

    普段騎士道に則って行動するが故に、あまり使う事のないスキル。
    彼女にとって「所有こそすれど、進んで出す必要性を感じない手札」に他ならないのだが────今となってはそうも言っていられない。

    根底に澱んでいるのは自省の念だ。
    自分が不甲斐ないばかりに、マスターを傷付けた。
    自分がもっとしっかりしていれば、マスターは深傷に苦しみ床に伏せる羽目にはならなかったはずだ。
    自分が、もっと。

    陶器の様な手に力が篭る、怒りの向き先は自分自身だ。

  • 260亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:29:29ID:E2MTk1OTE(10/38)NG報告

    >>259
    鉄塔の頂上まで一息で跳躍し、周囲の景色を一望する。
    市街地から少し視線を右にずらすと大きな山にぶつかる、そこは昨日マスターと地形を把握する為に歩き回った場所になる。
    市街地と山間部を隔てる様に流れる川には三本の橋が架かっていて、そのどれか一つを渡る以外には移動方法は無さそうだ。

    「手段を選ばない人間なら先ず彼処の橋を爆破して、移動手段を限定させるでしょうか?」
    (…ぞっとしないな、魔術師同士の戦いなんだからそんな派手な真似はしないと思うが)
    「いえ、あり得るかと。何せ初日に市街地内で夜襲を掛ける連中ですから、何を仕掛けて来ても不思議はありません」

    念話で語り掛けるマスターの楽観を真っ向から否定しながら、ランサーは言葉を続ける。
    「それに大抵の事件や事故は聖杯戦争の運営者が揉み消すか、或いは偽装工作を計る事でしょう。
    魔術師は神秘の秘匿を重んじる人種ですので、いつの時代も魔術絡みの悲劇は捻じ曲げられるのが常です」
    (…そういうものなのか)
    「そういうものなのです」

  • 261亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:30:00ID:E2MTk1OTE(11/38)NG報告

    >>260
    都会の喧騒を睥睨しながらランサーは外套を口元に寄せた。
    深夜に吹き晒した風が頬を打つ。
    「聖杯戦争とは本来情け容赦無しの殺し合い、そうシスカさんから聞き及びました。
    ……ならばイコマの従者(サーヴァント)として、貴方がこれ以上矢面に立ち徒らに傷付くことを容認出来ません」
    (─────)
    やや気色ばんでいて、固い意思を帯びた発言。
    それが打算の帯びた言葉であるならば幾許かの反論が出来ようが、彼女のは心から主人の身を案じる忠言であるが故に、マスターの亥狛は無碍に出来ない。

    「……私の視覚が間接的にイコマの目と繋がっているのが分かるでしょうか。
    簡単な視覚共有の魔術なのですが、周囲の情報を主観的に観測するだけならこの様な手法でも問題はない筈です」

    つまりマスターが態々脚を使って偵察する必要性はない、と。
    ランサーは敢えて明言はしなかったが、彼女の言わんとする事を理解出来ない程亥狛は愚かではない。
    彼女の意見は尤もだと思うし、単純な理屈で言えば生命線であるマスターは姿を隠して行動するのが定石なのだろうとも思う。

  • 262亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:30:46ID:E2MTk1OTE(12/38)NG報告

    >>261

    だが本当にそれでいいのだろうか。
    理屈では解っても身体が納得出来てない、そう思ってしまう自分がいた。

    (サーヴァントに仕事を全部おっ被せて、屋敷にこもって結果だけを待つ……それって本当に『俺が戦った』って言えるんだろうか?)
    「安定した魔力を供給し続ける事も立派なマスターの務めです。単純な役割分担だと理解して下さい」
    (────そんな、)

    それじゃあ置き物と変わらないではないか。

    そう言いかけて、喉の奥で言葉を押し殺.す。
    仮に明言したところでランサーはどう返答するだろうか?それを聞くのが怖くなった。
    それは少なくとも彼自身に思い当たる節があるからに他ならない。

    昨日の手痛い失態を恥じ入っているのは何もランサーだけではない。
    相手の襲撃という可能性を考慮せずに魔術的な迷彩処理も施さないまま往来を闊歩していた亥狛本人も彼女と同じくらい自身を責め立てていたのだ。

    ────少なくとも今現時点で自分は何もマスターらしいことを果たせていない。
    ────不甲斐ない主人だ、ランサーの脚を引っ張ってる。

  • 263亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:31:11ID:E2MTk1OTE(13/38)NG報告

    >>262
    ────コレでは、置き物の方がマシではないか。

    胸にぐっと重くのしかかる感覚を覚えた。
    (……分かった、偵察は任せる。けれど戦闘の段階になったら俺も戦場に出向いたって良いよな?)
    「────ですが、イコマが狙われる危険性も」
    (そんなの他の陣営だって同じさ。それに情けない事に俺は使い魔が使えない、だからどうしても戦闘は直接、この目で見ない事には判断が後手後手になってしまいかねない。
    そうなると令呪も上手く使えなくなる……ランサーも強いサーヴァントだと思うけど、聖杯戦争を令呪抜きで勝ち抜けるだなんて思ってないだろう?)

    ────令呪などなくとも勝利を貴方に捧げることは容易い。
    ────どうか私を信じて、今は自分の身を案じて下さい。
    どれだけそう言いたかった事か、ランサーは悔しさで思わず閉口してしまう。
    昨日遭遇したサーヴァントの戦闘を見るに彼等は自身と同等、或いはそれ以上の規格の存在だと推測される。
    そんな連中と戦う中で令呪は形勢を塗り替える妙手となり得るだろう。
    亥狛の言い分は正しく、それ故にランサーの自罰的な側面をより刺激させてしまう。

  • 264亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:31:35ID:E2MTk1OTE(14/38)NG報告

    >>263
    微かにすれ違う主従の思い。
    両者とも自分の実力を恥じ、相手の事を思っての発言なのに、それが何故か空回ってしまう。
    やり切れない思いがランサー陣営の間を包み込む。

    「承知しました。なら偵察は私に一任して、今は養生なさって下さい。
    ……恐らく戦いは熾烈を極めるでしょう、それに備えて傷を少しでも癒す事に専念して頂きたい」
    (判ったよ、ありがとうランサー……けど気を付けて。
    もし敵に遭遇しても、様子見に徹するようにしてくれ。深追いしてランサーが痛手を負うのは出来る限り避けたい)

    心得ております、とランサーは応じる。
    そうしてマスターとの念話は切断された。

    良いマスターに巡り会えたものだ、そうランサーは思う。
    戦争という形式である以上、サーヴァントは所詮使い魔の範疇を出ることはない。一般的な魔術師にとって英霊の影法師たる彼等に対して背中を預けれど、それは銃器や戦闘機と同様の信頼感でしかなく。
    つまりは所有物としてしか見ていない事が常である。

    そんな魔術師達が参戦する非情な殺し合いの場で、斯様に善良な倫理観の持ち主をマスターに出来たのは何よりも嬉しい誤算だったと言えよう。
    まさか霊体に過ぎない自身を人として扱い、剰え同じ視点で共に戦おうとしてくれるとは。

  • 265亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:31:58ID:E2MTk1OTE(15/38)NG報告

    >>264
    良い主人に巡り会えたものだ。
    可能ならば、彼を聖杯戦争の勝者にしてあげたい。
    万が一それが叶わないとしても、善良な彼には非業な死を迎えて欲しくはない。
    そう思うが故に、彼が前線に出る危険性を彼女は中々許容できずにいる。

    ────出来る限り戦闘行為を有利に運ばせる為にも、偵察は徹底して行おう。
    そうすれば令呪を切らずとも、ひいては彼が前線に立たずとも勝利する事ができるかもしれない。

    随分遠回りな配慮だな、と乾いた笑いがこみ上げる。
    おそらく彼には理解して貰えない。マスターを前線から排除して勝とうとする自身を、マスターは快く思ってくれないかもしれない。
    ────だがそれでも構わない。

    あの善良で無力な青年が死なずに済むのなら、騎士たる私は全霊を以って彼を守護しよう。
    あの魔術とは縁遠い彼が無事に日向の道に戻れる為なら、従者である私は全力を尽くして数多の敵を屠り去ろう。
    たとえその結末の果てに彼からの拒絶が待ち受けていたとしても。


    目を細め、街全体を俯瞰する。
    二日目の夜は懇々と過ぎて行く。

  • 266亥狛の人2019/05/09(Thu) 06:32:19ID:E2MTk1OTE(16/38)NG報告

    はい、ここでバトンタッチー

  • 267山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:43:15ID:kyOTE0MDM(1/13)NG報告

    「……隠神。俺の話、聞いてた?」
    知らぬ間に自分の真横にすっと立っていた隠神に問う。
    「そりゃもうばっちりと、な。……それで、強くなりたい、だったか?」
    「ああ。俺は強くならなきゃいけないんだ。……そうじゃないと、誰もこの手で守れない」

    義母さんに守られたあの瞬間、あの時から、俺はそうなりたいと決めた。
    zz……zgmッ……ジジッ……あれ、本当にそうだったっけ?

    「誰かを守りたい、その為には力は惜しまないと?」
    「勿論だ。そうでなきゃ、俺がここに居る意味がない。自分の大事な人達の平和を、命を守ることが俺の理想で、やらなきゃいけないことだから」
    愛しい人たちの健やかな人生を、守り続けることこそが自分にとっての全てだと。それしか自分にはないのだと彼は語る。それは、それは──

  • 268山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:43:43ID:kyOTE0MDM(2/13)NG報告

    『───あなたが女神のまま此方に来ることを拒んで幾星霜。そこから男妖へと化身(意識)を降ろしてまた幾星霜。……ようやく、此方(世界の外)に来たんですねぇ。誰かに殺される形という、特異も特異な形ですが』
    『色々あったのさ。──なあ、女狐。儂はな』

    何もかもを、自分一人で守り切れると思っていた。その結果が、このざまだ。

    「竜胆。人に、自分の価値を預けるな。……他人に、自分の存在意義を見出すな」
    それは、何処か遠い何かを思い返すような目で。何かを慈しみ、愛している目で。
    「……何故、そんなことがアンタにわかる?」
    「わかるとも。儂が解らぬわけがない。
    ──そうだな、断言しよう。……誰かを守りたい。救いたい。それで力を求めるのはいい。だがな」

    殺され尽くした、同胞。かつて神威を奮っていた姿を維持できずに衰え砂となる、怨敵。私の力及ばずに恵みを与えられぬ、人の民草。
    だから手を伸ばして。強くなろうって。彼等の証を残そうって。

    「───独りで手を伸ばしすぎた末路は、他人に石を投げられ、恨まれ、惨たらしい死を迎えることとなる。儂らが守りたいと思った物は、何一つ残らぬ終幕として、な」
    とても虚しそうな、とても愉しそうな、……とても、淋しそうな顔。
    どういうこと、と隠神に聞き返せない。だってそれは、あまりにも自分と───

  • 269山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:44:16ID:kyOTE0MDM(3/13)NG報告

    「……まあ、斯様なことをした愚か者も居たとだけ、覚えておくと良い。誰かを守るために力を求めること自体は良いことであるのだろうからな」

    深く息を吐き、椅子に腰掛ける。……儂も老いた。マスターといえど、人の前でこのような姿を見せることはほぼほぼなかったのに。……それとも、今日の戦闘で些か調子が狂ったか?

    「……なあ、隠神。お前、ちょっと様子おかしくないか?どこか、身体を痛めたとか…」

    ……驚いた。まさか、儂の嘘が出会って僅かのやつに見破られるとは思わなんだ。やはり、かなり耄碌してしまったのかもしれない。……この男が、本質を見抜ける人間ということかもしれないが。



    最初に気付いたのは、立ち姿。何処となく脇腹を庇っているような。次に気付いたのは、話す時の声。声を強めず、自分を労わるように喋っていた。
    此処までは、俺の目に何となくついた程度。遥か彼方の智慧者ならば、この時点でわかっているのかもしれない。それ程までに隠し通していて見えなかった。
    ……最後に、隠神が無意識のうちに撫ぜたであろう脇腹。多分、これは本当に無自覚。だって今、本当に驚いてる姿が見えてるから。

    「コホン。……そうさなぁ。少し臓腑を焼かれた程度だ。おぬしが気にする必要などないよ」
    「……?───いや!?それって深めの損傷じゃんか!?」
    さらっと言葉にした「臓腑を焼かれた」という発言。素人でもわかる明らかに重い傷。

  • 270山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:45:22ID:kyOTE0MDM(4/13)NG報告

    「なぁに、お前らから供給される魔力が潤沢でな。放っておいたら治る治る。時間はかかるが問題はない」
    「いや、でも……なんか、なんか早く治る方法ないの?」
    「そうさなぁ……呪術で治すことも出来るが、リソースが……あっ、」
    ふと思いついたように声を出し、竜胆を見つめる。……いや、正確には竜胆の首筋を。

    血とは、古来より霊的な効力の通貨とされる。血を使う儀式で他者と繋がったり、何かの事象を引き起こす代償としても捧げられる。神秘側の世界でも、血は多くの用途に使われることが多い。それこそ、そのような代償呪術もこの世には存在するのだから。
    そして、魔術師ではないにせよ、かなりの魔力を保有する我がマスターの血には魔力が篭っている。

    「……なにか、魔力の篭った血を補給出来れば───」
    ───お前を信じて委ねるものなど誰もいない。

    「……何でもない、忘れてくれ。大丈夫だ、霊体化でもして魔力の節約をしていけば充分に治る」
    くるり、と反対側を向く。……本当に自分が愚かで仕方がない。
    ……本当に愚かなのは、それでコイツが折れると思っていたこと。
    「じゃあ、俺の血を吸えばいいだろ」
    「──は?いやお前、俺の逸話を知らんのか?我、化け狸ぞ?」
    「そんなの関係ない。治す方法を自分が持ってるのにやらない選択肢とかないだろ?」

    あまりにも真っ直ぐな目で見られるので、少し吃驚する。……こんなに素直な少年と出会ったのは、本当に久し振りだ。
    「……本当に、いいのか?」「ああ。やってくれ」

  • 271山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:45:56ID:kyOTE0MDM(5/13)NG報告

    軽く、竜胆の痛覚を麻痺させた後、ゆっくりと首筋に歯を当てる。変化の応用でその牙は普通の造形とは変わり、伝承にある吸血鬼のよう。
    ずくり、と歯が皮膚を破る痛みがする。そして、流れ出ようとしていた暖かい血液が吸われる感覚。痛いことには痛いが耐えられない程ではない。

    「っく、ふ、はぁっ……どう、だ?魔力はちゃんと行ってるか?」
    「……ああ。良い感じだ。……まだやって良いのか?」
    「明日に支しょ、うが無い程度までならっ…嬉しい、かな」
    「御意」

    ───甘い。とても甘い。
    この場合の甘いは、味では無くただの比喩なのだが。それ程までに彼の血は魔力が篭っている。この血を、治癒のリソースに回すために吸いながら呪術を行使する。
    ───それと同時に、マスターの素直さも伝わってきて。
    血を吸われている時の息遣い、筋肉の動き、紡ぐ言葉。その一つ一つが、隠神の判断を信じ切って、委ねている。

    ───これは、いけない。これはダメだ。このままだと、儂(女神)の本能(欲望)が溢れてしまう。妖魔としての隠神刑部が何度も何度も止めようと、神(消えた女神)の熱は止まらない。

    マスターを、騙し(穢し)たくて堪らない──

  • 272山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:46:59ID:kyOTE0MDM(6/13)NG報告

    以下、若干の閲覧注意要素&薔薇要素と見受けられる場合がある描写です

    「竜胆、口を開けろ。」「えっ…むぐ、」
    「そのまま儂の指を吸え。んでもって儂の血を飲め」
    言われた通りに隠神の人差し指から流れる血を吸う。鉄の匂い、何とも言えない味、そして───

    脳に走る、電撃。
    「っは、な、にこれ。頭が、ふわって、身体が、しび、れ」
    「すまん。すまんのぅ。だが儂も止められん。嘘と破滅という本能が、どうしようもなく蝕むでな」

    吸われる毎に、自分から命が抜け出て行く感覚がする。血が流れる度に、視界がホワイトアウトする。耳鳴りで周囲の音は聞こえなくて、身体も思う通りに動かない。
    「や、そろそろ、止めっ……はぐっ、あ、」

    それでも止まらない。身体がどんどん熱く、それでいて自分の意志とは別に動く。ふらり、と立っていられなくてベッドと隠神に体を預けてしまう。痛みは既にない。あるのは吸われる感覚だけ。
    「はぁ、んっぐ、ごふっ、む…り…」
    意識が、消える───

    寸前に。ドゴォッ!!という音と共に、吸われる感覚は消え、そのままベッドに倒れ込む。竜胆が意識が消える寸前に見えたのは、口元を赤く染めた隠神と、隠神に容赦なく斧を振り下ろした少女で───

  • 273山星◆FsdYfiOl922019/05/11(Sat) 20:49:10ID:kyOTE0MDM(7/13)NG報告

    「普通に血を吸うのまでは互いの合意の下なら許容してたけど、ここまでしていいわけないでしょう!あともう少しでコイツ、明日動けなくなってたっての!」

    まともに強化を加えていないため、神秘の塊であるサーヴァントにはあまり効いていないがそれでいい。取り敢えず、キャスターを竜胆から離すことが先決だ。

    「それは……すまん」
    「『すまん』ですんだら令呪なんて必要ないのよっ!もう少し遅れてたら本当に令呪を切ってたわ。……目覚ましたら、謝りなさい。許してもらえるかどうかは知らないわ。どっちに転んでもしっかりと受け止めなさいよね」

    治癒をかけ、傷を癒す。隠神にも手伝わせて修復を重ねていく。

    「応。……意識は既に途切れているだろうが、改めて。本当にすまんのぅ、竜胆。この償いは、儂が此処にいる間に必ず返すから」




    終わりです

  • 274監獄長/第一回◆VENk5mkP7Y2019/05/11(Sat) 21:29:20ID:YwMTQxOTE(1/3)NG報告

     さて、とゲルトが椅子から腰をあげた。

    「戦況は上々。朽崎遥は目論見通りルーカス・ソーラァイトと激突、戦力の分断、マスターの撹乱とバーサーカーの孤立に成功……それで、現在進行形でどうなってる、アーチャー?」

     屋根の上に立ち、千里眼で遠視して戦場を観察しているアーチャーに問う。

    「ランサー陣営が戦闘を開始。白兵戦は流石と言えるでしょうが、やはり決め手に欠ける事に加え、相手が死ぶとい点と超火力を有している点がネックでしょう」
    「それもおおよそ通りの見当だ。それで、ライダー陣営は? 翼竜(ワイバーン)を大量生産したのはいいけと、それ以外での動向は?」
    「ライダーは翼竜(ワイバーン)を生産した後に隠遁し、現在進行形で宝具の発動を継続していると。マスターの方はバーサーカーのマスターとの交戦を始め、自らの隠し持つ一手一手を出しているようです」

     彼は謂わばマスターの代わりとなる目であり、状況を最も詳しく説明する事ができる人材だ。そして何より有難いのが、サーヴァントの目を通して同じものを確認する事ができるところだ。
     マスター同士の小競り合いには、執行者所以の好奇心さが出てしまい、神秘の秘匿を絶対とする魔術師にとって大いに不粋極まりない行為だが、今後の仕事で役に立つかもしれない利益もあったので覗き見た。

    「ふむふむ……加工した礼装での呪詛と、ルーカス・ソーラァイト直伝の光素魔術の数々。興味は尽きないねぇ」

  • 275監獄長/第一回◆VENk5mkP7Y2019/05/11(Sat) 21:30:16ID:YwMTQxOTE(2/3)NG報告

    >>274
     次に、この作戦の肝となっている『サーヴァント・バーサーカーの討伐』に出向いているランサー陣営の様子を遠視する。

    「相変わらずな暴れっぷりは健在、と。でも、ランサーの方も何やら覚悟か宝具かで雰囲気が以前とは違う。気迫……そういうものがこの距離からでも伝わっているようだよ」
    「しかし、パラメーターだけでは能力値の差は埋められません。超高速移動からの白兵戦に持ち込むのは強みですが、いつ対策され、戦況が逆転するか……」

     当然、ゲルトもそちらの予想も予めしている。
     王書(シャー・ナーメ)にて語られる魔の王とは、聖王を陥落させた程に強かであり、狂っているような言動の裏には常に奸計が練られている。
     敵に賞賛を送るのは癪だが、相手にすると非常に厄介な存在だと思わざるを得ない。

    「という訳でアーチャー、黒野くんたちの援護に向かって」
    「……その発言が来ることは予想していたので、質問を質問で返させていただきます──宜しいのですか?」
    「いいも何も、これはマスター命令だ。俺の心配をしているなら、期待に添えるように安心していいと言っておこう。この工房の結界は大したものだし、“認識している敵”は交戦中、そして隠遁した同盟者も動く様子はない。で……俺の予想だけど、バーサーカー陣営との決着後、確実に不安要素が動き出す。その時、個人的に同盟を交わした黒野くんを失うのは痛手だと……」

     アーチャーは一応納得はした、“一応”は。
     長々とそれらしい御託を並べているものの、ゲルトが双介に入れ込んでいるのは、英霊の彼には分かっていた。理由もマスターの過去を垣間見れば予測できる。
     だが、彼はあえてそれを口にしない。案外照れ屋なゲルトの事だ、はぐらかして本心を隠そうとするだろう。

    「はいはい、それじゃ早く行った行った。他陣営の状況もこちらから報告なりするから」
    「了解しました。では、暫しの間、戦場へ向かわせていただきます」

  • 276監獄長/第一回◆VENk5mkP7Y2019/05/11(Sat) 21:30:32ID:YwMTQxOTE(3/3)NG報告

    >>275
     霊体化して一室から姿と気配が消える。
     一人になったゲルトは、取り敢えずアーチャーを投入した事を伝える為に、同盟者の一人に電話で連絡を取る事にした。

     連絡先は────ジェームズ・ヘンダーソン。

  • 277監獄長/フランス特異点◆VENk5mkP7Y2019/05/13(Mon) 08:28:08ID:AwNzEwNjg(1/3)NG報告

     ──戦には勝利した。

     この時、マーシャルの心を支配したのはこの感情だった。
     事実、武神関羽との戦いに勝利したのは間違い。間違いないが────それ相応の痛手を負ってしまった。
     自軍の兵士は勿論の事だが、何より痛恨の極みだったのがガヌロンの消失。内政やその他諸々の事柄は彼がの殆どを一人で取り仕切っていたのだ。
     王国の財務省、兵士士気管理、女王陛下の機嫌取りなどなど、将が戦場に出張っている間、一人でこれらを全て熟し、加えて時には偵察にも出ていた。この損失は余りにも重い。
     収穫らしい収穫は、関羽を下した際に宝具の効力によって頂戴した『万人之敵』と『冷艶鋸』の戦利品のみ。

    (武器だけ補充しましたが、代わりに有能な人材が損失しては意味がない。事実、ガヌロン卿の代わりになる人材は私を除いて存在しないに等しい。太陽王は我が強く、現状の内政を整えるとは考え難く、月兎殿は政治とは縁がない上に休養中だ。となると、やはり私が代役を務めるしかありません……)

     これから先の事を思考しながら馬を王国へと走らせるマーシャル。
     背後には疲労した表情を隠そうともしない兵士たちが同じように馬を走らせて後に続いている。

  • 278監獄長/フランス特異点◆VENk5mkP7Y2019/05/13(Mon) 08:28:35ID:AwNzEwNjg(2/3)NG報告

    >>277
     彼らとチラリと一瞥して、別方面の思考を張り巡らせた。

    (兵士たちの限界はとうに超えている。このまま立て続けに戦場へ駆り出されば戦以前に過労によって命を落とし兼ねない。彼らには休息が必要ですが、女王陛下がそれを許すかどうか……帰還次第、掛け合ってみるしかありませんか)

     直談という名のご機嫌取りが、自らに回ってくるとはと、皮肉げ笑う。
     ふと気づけば、馬はいつの間にか城門を潜り抜けていた後だった。
     考え事をし過ぎたようだと眉間を指でマッサージし、目の疲れを取る。
     これからやる事が山程あるのだから、この程度で疲弊している場合ではないし、生前はこれ以上の業務を熟したのだ。

     ──さて、先ずは女王陛下ですね。次に、月兎殿の話を聞くとしましょう。

     下馬した後、マーシャルは首の関節を鳴らしながら王間へと足を運んだ。

  • 279監獄長/フランス特異点◆VENk5mkP7Y2019/05/13(Mon) 08:29:38ID:AwNzEwNjg(3/3)NG報告

    >>278
    できればクローディアさんとユーさんがパスを受け取ってくれると嬉しい。

  • 280橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/05/13(Mon) 16:35:14ID:cwODIzMDY(44/61)NG報告

    >>234
    「後悔させてやるぞ!!!」
    怒声と共に振るわれる刃。それが僕の元へ届く寸前、準備していた魔術を起動。円状の水が彼と僕の間に出現し、剣を防ぐ盾とする。
    「おっと、危ないね☆」
    「くぅっ……!」
    ヴィヴィアンはすかさず盾を回り込もうとする。しかしその先にはもう一枚の盾。更にもう一枚を僕の背後に展開。ーーー三枚の浮遊する盾による防御によって、ヴィヴィアンは数度の攻撃を弾かれる。
    「どうだい、僕の鏡は。なかなか硬いだろ♪本当はセイバーの為に使うつもりだったんだけどね」
    「舐めるなっ……!」
    ヴィヴィアンは怒りの表情を更に強め、正面の鏡を斬りつける。何度か剣を弾かれ、それでもとばかりに攻撃を続けようとするヴィヴィアン。剣を振りかぶり、その片足が地面を踏み込んだ瞬間ーーー
    「何⁉︎」
    彼は跳躍した。鏡の盾を飛び越えるように。
    (フェイント……!)
    彼はあたかも鏡を攻撃すると見せかけて、僕の"意識"の虚を突いた。
    「はあぁっ!」
    空中から落ちつつ放たれる斬撃。それを背後の盾を移動させガード。ヴィヴィアンは地上に落ちたと同時に距離を取る。

  • 281橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/05/13(Mon) 16:35:54ID:cwODIzMDY(45/61)NG報告

    >>280
    「やはりな……オマエのその鏡は、オマエの意思でしか動かない。その鏡自体に、オレの動きを予測するような能力は無いと言う訳だ」
    「ふふっ……ご名答♪いやぁ、まさかあれだけの動きで当てられるなんてね。Mr.ビリジアン、君の言った通り、この鏡は僕の意識を割かないと動かせない。だから、何枚も展開すると扱いに困っちゃうんだよネ☆」
    「弱点を自ら語るか、余裕だな」
    「そうかもネ☆」
    「……それともう一つ、オマエの鏡についてだ」
    ヴィヴィアンが言葉を切り、直後に高速の突きを放つ。僕は一枚の鏡を彼との間に挟み込む。しかし、鏡が彼の攻撃を受け止めた時ーーーパリン。
    高い破砕音が響き、水鏡の盾が割れる。割れた鏡は只の水に戻り、じきに消滅した。
    「壊せるなァ、コレ」
    今回動かしたのは、彼の攻撃を一番受け止めていた鏡だ。今の一撃に至るまでに、彼は鏡の耐久度を見極めたらしい。その事実を飲み込んだ時、僕は知らず、笑っていた。
    「ふふ、はははは!いいねぇ、やる気満々だね♪君の熱に当てられて、僕も昂ぶってしまうヨ☆」
    そう、だから。ーーーもう少し本気を出そうかな。
    割れた分の鏡を出現させて補充。更に2枚を追加。これで5枚の鏡が辺りに出現した事になる。
    展開が終わるか終わらないかの時、ヴィヴィアンが攻撃を再開。鏡で彼の攻撃を妨害するが、彼はその合間を縫い、時に刃で鏡を粉砕する。どうやら破壊するコツを掴んだらしい。
    破壊される側から鏡を補充。身体能力を強化し、彼から距離を取り続ける。正直、ほんの少し時間を稼げればいいのサ☆ほんの少し、呪文を口ずさむだけの時間を。
    「"並行世界接続、道標起動、自己変化・戦闘ーーー確定"」
    鏡の一枚が、僕の左半身から右半身へと移動していく。まるで、水の膜を通り抜けるように。

  • 282橘亜衣&ミラーカペア◆V6COUaXse62019/05/13(Mon) 16:37:41ID:cwODIzMDY(46/61)NG報告

    >>281
    そして、抜けた部分から僕は変わる。今回は、予め使い勝手の良い自分を選定し、道標(アンカー)を設置した。そうする事で手間が色々減るのさ。
    尤も、この魔術の制約も色々あるから万能では無いんだけど。
    「さあ、Mr.ビリジアン。お楽しみを再開しようか♪」
    右手に水の剣を出現させる。離れているヴィヴィアンへと剣を振るう。すると、剣の刀身が伸び、鞭のように彼へ襲いかかる。

    爆音、爆風。メイドの放った爆撃を咄嗟に取り出した盾で防ぐ。
    (妙だな……)
    威力が"低すぎる"。盾を使わずとも、大したダメージにはならなかっただろう。私に届かない爆弾しか作れない程、あのメイドの能力が低いとは思えなかった。だとすればーーー
    (手を抜いている?)
    断定はできないが、この爆弾の殺傷力の低さには何かしらの作為を感じる。
    (まあ、今の私には関係ないか)
    警戒はするが、どのような意図かを考えるのは後だ。今は目の前の敵を倒すことを第一にする。さて、あのメイドはーーー
    「そこです」
    言葉と共に爆撃。即座に盾を構えて防御。直後に声の方へと不可視の剣を振るう。
    「ふふ」
    メイドは軽々と回避。間合いはもう測られているらしい。
    爆撃を防ぎつつ、攻撃を繰り出す。どちらの攻撃も決定打にならない、拮抗した状態が暫し続く。

  • 283橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/13(Mon) 16:38:49ID:cwODIzMDY(47/61)NG報告

    >>238
    九終
    「仕方ありません、受けますわ。けれど、少しでも変な術を掛けようとすれば、私自身かサーヴァントからの報復を受けますわよ」
    「ああ、分かってる。それじゃあ、始めようか」
    そこから、わたくしはユージーンと感覚を共有。わたくしの視界に映る彼自身を、彼の魔眼で視る。
    彼と繋がった感覚が、彼の心に嘘がない事を告げる。
    (そう……本当に対等な同盟を望んでいますのね)
    どうだろうか。ここまで潔白を証明しようとする彼のことを、信じてみほても良いかも知れないーーー
    (!)
    瞬間、彼の頭をよぎった事柄がわたくしに伝わる。それは、彼のサーヴァント、バーサーカーを召喚した時の事。
    地面に転がされた人、血濡れたバーサーカーの姿、そしてーーー参加者に課せられたミッション。
    『バーサーカー陣営ミッション2。魂喰いをせよ』
    今感覚を共有する人物、ユージーン・バックヤードはこのミッションに従い、人を殺めた。ほとんど躊躇いなく。
    「貴方……しましたのね!魂喰いを!」
    魔術を扱う者は、時に人の命を路傍の石の様に扱う事がある。わたくしも、魔術を教わっていくらか経った頃に、その心構えは教わった。けれど今のわたくしが目指す道は、それとは対極と言って良い。だから彼の所業を、認めたくはない。
    「あー、やっぱりそれ受け入れられないか」
    バツが悪そうにユージーンは言う。
    「ええ、わたくしは貴方の行いを受け入れたくありません。けれど、魔術師は時に人の命をも道具にする。それが全くわからない訳ではありません。だから、ムッシュ・ユージーン。聞かせてくださいませ。貴方は何故、そこまで大金を求めるのかしら?」

  • 284愉悦部inクローディアァ!2019/05/13(Mon) 23:11:25ID:E0NDg2MDc(1/19)NG報告

    >>278
    「……え?そんなの駄目に決まっているでしょう?そんなに余裕を与えるなんてつまらないじゃない」

    フランスを圧制にて治める女王は当たり前のことをなぜ聞くのだろうかというかのような顔でそう宣った。ケーキとマフィンを両手で掴みながら貪りつつ。
    面白そうだったから始めただけで勝ち負けになど端から興味など無く、ただ下等な国民(所有物)が疲弊していく様を愉しみたいだけ。故にマーシャルの嘆願を即時に却下した。

  • 285監獄長◆VENk5mkP7Y2019/05/13(Mon) 23:31:21ID:gxOTk2NDY(1/1)NG報告

    >>284
    「しかし女王陛下、兵士が即座に潰れるという刹那を愉しみたいというのであれば話は別ですが、継続的に、より長く苦しみ、絶望に濡れてゆく様を拝見しとうありませんか? さすれば、陛下の愉しみもより長続きするというもの……」

     言い方は冷徹だが、兵士たちを助ける為の苦肉の策だ。
     これは女王陛下に対して意見を申している──つまりは命令に対して逆らっているとも取られ兼ねないものの、兵力は勿論の事だが、これ以上死なせたくはなかったのも本音に入っている。
     一か八かの賭け。これで受容されなければそれまでで、最悪の場合はマーシャルにも罰が下される可能性も無きにしも非ずだ。
     緊張が高まる中、騎士は女王の御前で膝をつき、彼女から下される決定を只々待った。

  • 286愉悦部inクローディアァ!2019/05/13(Mon) 23:45:53ID:E0NDg2MDc(2/19)NG報告

    >>285
    「んー、んー、んー、んー?」

    足をぶらつかせながら玉座の王女は歪曲し快楽のみを求めるようになった頭でマーシャルの具申を咀嚼する。
    究極的に言ってしまえば気分で筋の通る論理すらも柔らかいスポンジケーキのように弛んでしまうその天秤は。
    「その方がもっと愉しめそうね。でも過度な休息は駄目よ?ほんの少しだけ。笑顔なんて見せたら許さないから。
    笑顔でいて良いのは私だけ!ヴィヴ・ラ・フランス(私)!人間はただ一人だけでいいの!」
    マーシャルの思う方に傾いた。

  • 287九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/14(Tue) 00:39:03ID:I0MTQ3MjA(1/13)NG報告

    >>286
    「はい、玉兎印の団子餅です。疲労回復と栄養補給用に調合してるので効果は抜群です」

    串に刺さったそれを兵士達に配りながら玉兎はマーシャルの元へとやって来た。

    「酷い顔です。ガヌロンさんがいなくなって彼の仕事を引き継いで、随分と窶れてるです」

    そう言ってマーシャルにも団子を差し出す。琥珀色のたれがかかっていて兵士達に渡した物よりも味を重視した物である。

    「そう言うあなたは随分変わりましたね」

    既に玉兎の目から狂気は失われており以前のように嬉々として前線でその槍を振るうことはせずこうして後方支援に務めているという。

    「これが元々の兎[わたし]です。あ!あからさまに落胆したです!いいです?戦ではこういった後方支援も大事ですし別に兎[わたし]は戦えなくなったわけではなく……」

    玉兎がすぅ、と目を細める。マーシャルがその視線の先を見遣るとそこには休息と栄養満点の食事にありつけた安心感からか顔を綻ばせた兵士の姿があった。

  • 288九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/14(Tue) 00:39:27ID:I0MTQ3MjA(2/13)NG報告

    >>287
    「待っ」

    口を開いた時には既に遅く、玉兎が槍を投擲し兵士の喉を貫いた。

    「こうしてマスターの言い付けに背く者は殺.せますし既に敵と認識してるカルデアとはちゃんと戦えるです」

    絶句するマーシャルをよそに玉兎は喉からどくどくと血を流す兵士を担ぎ上げると窓から外へ投げ捨てた。

    「ちょうど良かったです。そろそろアイツらに餌をやらないと勝手に平民を虐.殺し始めてしまうところです」

    残された兵士達の表情が恐怖一色に染まったのは言うまでもない。

  • 289リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:01:49ID:YwNzAzMDQ(1/22)NG報告

    stage投稿

  • 290リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:02:00ID:YwNzAzMDQ(2/22)NG報告

    >>289
    神野とエドワードは優雅にタクシーから降り立つ。その姿は周りの女性の目を奪う。立ち姿ですら様になる二人。ふと店に目をやったその時!

    「オリエンタル特急へようこそ!」

    そう言って店から出てきた"青年"がいた!
    白い帽子、白い服、白いネクタイ、白い靴、白い手袋、白い腕時計に、白いメガネ。呆れるほど純白な服はまるで車掌である

  • 291リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:02:41ID:YwNzAzMDQ(3/22)NG報告

    >>290
    「電車に乗るつもりはないがな」
    「お、そりゃあ失礼しました。ではチケットを拝見しますね」
    「話が通じない男だな。それにそもそもそんなもん貰ってないが?」
    「いやいや、その手の甲にあるものを見せてもらうだけですよ」

  • 292リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:03:24ID:YwNzAzMDQ(4/22)NG報告

    >>291
    阪上は神野に令呪を見せろと暗に促す。神野は釈然としない気持ちに包まれるが、話が進みそうもないので腕をまくり、令呪を露わにする
    阪上は軽く一瞥するとさっさと神野とエドワードを店の中まで案内した

  • 293リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:04:07ID:YwNzAzMDQ(5/22)NG報告

    >>292
    先導するやや後ろの場所で神野とエドワードは阪上の印象を語っていた

    「あいつの事、どう思うアーチャー?」
    「あー……………」

    その軽快さはどこへやら、伝説の王子は言い澱みながらも言葉を紡ぐ
    「よくわからないな……………」
    「適当な事言ってるわけじゃないよな?」
    「そんな訳あるかい!私だってね、あの男をよく見てみたさ!」
    「じゃあ何故わからない?何か印象とかもあるだろ?」
    「結論を急ぐなマスター。私の印象は彼は"分からない"ということが分かったのさ」
    「……………実に奇妙だな」
    「ああそうさな。彼の内心は私にはとんと分からない。臆病なように見えて大胆、冷静だが熱血、そして男のようで女にも見える……まるで霧(ミスト)だぜ。掴むところが見つかりゃしない」
    「霧(ミスト)ね。だが、奴は人だ。実体がない筈がない。ならば?」
    「「私達の敵じゃない」」

  • 294リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:05:46ID:YwNzAzMDQ(6/22)NG報告

    >>293
    合わさった声にアーチャーは少々苦笑を浮かべながら言葉に出さず、心に思う
    (彼が姿の掴めない霧(ミスト)だとしたらあんたは抜け出せない泥(マッド)だけどね)


    そんな霧のように掴み所がないと言われている阪上は……………

  • 295リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:09:43ID:YwNzAzMDQ(7/22)NG報告

    >>294
    (何で対戦相手こいつなんだよ!?誰だよ、神野呼んだ奴はよ!?『悪の敵』だの、『日本のロールシャッハ』だの言われて、ヒーロー扱いしてる奴は直接あってこい!!雰囲気からしてカタギじゃねえよ!?いや一瞬どっかで見たことあるな〜とか思ったけど同業者キラー出てくるなんて思う訳ないじゃん!?私たしかに薄暗い事もしているけどさ!?でもあいつ理想高いとか言われているけどテロリストじゃん!?しかも近くで見たらあいつ堂後寺と同じレベルの危険人物じゃん!?何、こいつの心の中のコールタール!?怒りに燃えすぎだろ!?何でこんな奴が公共の場に出てるんだよ!?子供の教育に対する明らかな害悪だぜ!?)

  • 296リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:11:54ID:YwNzAzMDQ(8/22)NG報告

    >>295

    声に出さないが既に仕事を終えたいと思い始めていたのだった

    「君たちの席はここだ」
    そんな心の動揺を全く表に出さず、神野とエドワードを二つ予約したテーブル席のうち藤沢達が座ってない方に案内するとそさくさとその場を去った

    そして外の雨を見るとこれから案内する人を思い起こし、ふとある案が考えつく

    阪上は背を屈め、足を折りたたみ、手を曲げ、黄色いレインコートと紙の船を取るとさっさと外へ出て行ったのであった

  • 297リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:12:32ID:YwNzAzMDQ(9/22)NG報告

    >>296
    取り敢えず神野陣営と阪上との会合

    次行きます

  • 298リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:13:00ID:YwNzAzMDQ(10/22)NG報告

    >>297
    カフカスとタロスは車から降り立った。すると雲行きが怪しくなっていき雨が降り出す。カフカスは懐から玉転がし芸に使う傘を取り出すとちょっと背伸びをしながらタロスに傘を差してあげた
    「マスター?これはどういう……………」
    「ほら、タロスちゃん、せっかくの洋服が濡れちゃうよ!」
    「……………ありがとうございます」
    少し恥ずかしくなるがマスターの好意に甘えさせて貰おう。タロスが傘に入りながら思ったその時!

  • 299リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:13:23ID:YwNzAzMDQ(11/22)NG報告

    >>298
    「ああ!」
    悲痛な声が聞こえた!聞くものの胸を引き裂くような。子供だ。カフカスとタロスは声のした方向へと脚をうごかす

  • 300リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:14:12ID:YwNzAzMDQ(12/22)NG報告

    >>299
    そこには黄色いレインコートをきた"少年"が排水溝の近くで泣いていた。カフカスが事情を訪ねる
    「僕の舟がァッ!」
    話を聞く限りどうやら雨の中、兄が作った紙の舟を浮かべていたところ排水溝に流されていったらしい
    顔が見えなくなるほど手を擦りわんわん泣いている少年をみてカフカスは懐に手をやる

  • 301リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:14:41ID:YwNzAzMDQ(13/22)NG報告

    >>300
    そしておお!いつのまにかその手には紐付きのフーセンがあるではないか!電光石火の早業とはまさにこの事。カフカスのサーカス芸の年季の入りと技術力の高さがはっきりとわかる!

  • 302リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:15:08ID:YwNzAzMDQ(14/22)NG報告

    >>301
    「ほらこれあげるから元気出してって!」
    名も知らぬピエロから嬉しいプレゼント!これには少年の涙は止まり、顔も喜びで満ち溢れる

  • 303リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:15:51ID:YwNzAzMDQ(15/22)NG報告

    >>302
    「Спасибо(ありがとう)!ペニーワイズ!」

  • 304リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:16:14ID:YwNzAzMDQ(16/22)NG報告

    >>303
    少年からの言葉にカフカスは苦笑する。ピエロとはいえスティーヴンキングが作った創作上の怪物と勘違いされたら世話がない
    やんわりと否定しようとして、カフカスは少年の方を見て……………目を疑った

    彼の目は嘘偽りを暴き立てる。その眼が伝えているのだ。これは少年ではないと!

  • 305リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:16:41ID:YwNzAzMDQ(17/22)NG報告

    >>304
    「……………おや、君の目は特別みたいだね」

    少年から発せられるしわがれた声。少年は立ち上がる。すると、ああ!?ぐんぐんとその背が伸びていくではないか!?
    カフカスと目を合わせるくらい背が伸びた"老人"はレインコートをきちんと畳み、カフカスに向かって挨拶をした

  • 306リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:17:51ID:YwNzAzMDQ(18/22)NG報告

    >>305
    「Добрый вечер(こんばんは)!阪上です」
    「Добрый вечер(こんばんは)。ロシア語出来るんですね?」
    「昔映画出た時国籍の違う多重人格者の役やってね」

  • 307リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:18:17ID:YwNzAzMDQ(19/22)NG報告

    >>306
    「阪上さん。うちのタロスちゃんがワタクシ達の会話に全くついていけてないですよ」
    「あっそうかここロシア語公用語じゃなかった……………」
    タロスの機能停止ぶりをみたカフカスと阪上はロシア語をやめ、話しをする

  • 308リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:18:47ID:YwNzAzMDQ(20/22)NG報告

    >>307
    「しかし子供に化けるなんて……………『20面相』って言われるだけありますね」
    「そんな大したものじゃないさ。すっごく身体痛いしね」
    「全部魔術でやってるんじゃないのですか?」
    「魔術もあるけど技術だって必要なのさ」

  • 309リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:19:31ID:YwNzAzMDQ(21/22)NG報告

    >>308
    話していると席につく。阪上はカフカスとタロスを藤沢達のいるテーブルに案内する

    「注文を決めといてくれ!他の人も迎えに行かないとな」

    そういうと近くにあったウエスタンハットを被り店内にいる動物たちの中からサラブレッドに跨りながら外に出た

    その様子を見てタロスはぼんやりと思った
    (何でここ馬とか牛とか飼ってるんだろう?)

  • 310リドリー陣営2019/05/16(Thu) 13:20:05ID:YwNzAzMDQ(22/22)NG報告

    >>309
    取り敢えずここで終わりです

    次はドロテーアちゃんを予定しております

  • 311九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/17(Fri) 22:03:12ID:U2MTExMTI(1/1)NG報告

    >>283
    「何故、か…。インタビューで言った通り友人と遊ぶためさ。
    もっと言うならまた友人と遊べるようになるため、かな」

    ユージーンとルイの感覚共有はまだ繋がっている。故にユージーンの話していることに嘘がないことがルイに伝わる。

    「俺の友人、日向優人って言うんだけどな。今そいつは事故で半身不随になって病院のベッドの上なんだよ。
    トラックに轢かれそうな子供を庇って跳ねられて。本当、馬鹿だよな…」

    遠い目をするユージーン。ここではない何処かを眺めるような目線の先には男性客への対応をしている店員の姿があった。そしてユージーンの魔眼でその店員がにこやかな顔の裏で男性の頭頂部の事を蔑んでいるのが見て取れる。

    「醜いもんだろ?大体の人間は上っ面だけいい顔して裏じゃ何考えてるんだか分からん。…俺には分かるが」

    やれやれと手を広げ首を振る。そして不意に目を開けると真剣な顔でルイを見据える。

    「あいつにはそれがない。裏表が無いって言えば聞こえがいいが、要は馬鹿なんだよ。愛すべき馬鹿だ。ずっと人間の汚い所を見続けてきた俺にとって、それがどれだけ得難い事だったか…。
    だから俺はどんな手を使っても大金を手に入れて、あいつを治してやりたいんだ。だから頼む!俺達と同盟を結んでくれ」

    そう言ってユージーンは机に両手をつき、頭を下げた。

  • 312愉悦部inクローディアァ!2019/05/18(Sat) 22:41:06ID:kxMDk4MDI(3/19)NG報告

    「街に出ましょう、ライダー」

    昨夜の戦闘から一夜、相変わらずこちらから距離を放すように接するマスターからの申し出にその恐怖心を気遣うように霊体化していたライダーはそのままに問いを返す。

    『昨日の今日でかい?確かに、昨夜の戦闘でのダメージは回復して僕は全力で応戦できる。他のサーヴァントを相手にするには市街地よりも拓けた郊外の方が戦車も使えると進言するけど……、あぁ。昨日の彼かい?』

    察しの良い道具(サーヴァント)に気を良くしゲルトラウデは鷹揚に頷く。

    「ええ、その通り。明確に敵対するまではあの人狼は様子見よ。あのランサーではどの道貴方には勝てないもの。精々同族の情けをかけてあげる」

    まぁ最も。私はマスター殺しなどするつもりは端からないのだけれど。脳内でそう独り言ちながら、ゲルトラウデは立ち上がり、支度を済ませていく。
    マスター殺し。聖杯戦争を制するにあたっての常套手段であるそれを少女は放棄する。理由は簡単だ。徒にヒトの命を減らしたくはないからだ。人命は尊い――、だから大切にしよう。という理由ではない。
    アーレの一族の根源への到達には天束ねる信仰が必要不可欠だ。聖杯を手に入れ信仰を一極化したとしても信仰が足りず神になれなかったなど本末転倒。
    魔術師としての一般論としてその手段は認める所であるが、根源を目指す魔術師としては言語道断なのだ。

    カジュアルな黒のコートも纏い、同じくエナメル皮の黒のブーツ、顔バレを避ける為にサングラスをかけ、長い髪を後頭部でシニョンのように纏める。
    一見若いながらも海外からの金持ちの令嬢といった風貌となったゲルトラウデはライダーを伴い、ランサーのマスターを探すため、下界へと降り立った。

  • 313委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/19(Sun) 08:55:04ID:EyNjM2ODU(1/2)NG報告

    >>282
    舞台の中央、騎士を中心にして断続的に爆発が起こる。絶えず爆煙が立ち込めその煙の中からセイバーを目掛けてカードが四方八方、あるものは爆弾として、あるものは鎧を切断する程の切れ味をもって襲い掛かる。
    だがセイバーは歯牙にもかけない。それでもアサシンは爆煙の中に潜み攻撃を繰り返す。

    「少し、昔話をしても宜しいでしょうか?」
    「結構だ……と言っても話すのだろう?」
    「ふふ、連れないお方」

    まるで世間話をする様に言葉を交わしながら、剣戟を繰り出す騎士と躱すメイド。煙の中で攻防は続く

    「昔々、ある所に男の子がおりました———
    男の子には家族がおりました。厳しい父と優しい母。そして頼りになる兄を、男の子はとても慕っておりました。
    とてもとてもふつうの家族のようでしたが、実はこの家族は魔術師の家族だったのです。彼らは日夜「完全なるヒト」を作り出すために研究を続けていました。
    そのための完全なカラダを作るために、彼らは人形を作り続けてきたのです。そして男の子も修行に明け暮れました。
    ですが出来るのは失敗作ばかり……次第に兄と両親に見限られた彼は傷付き旅に出ます。
    そして旅先で「なんでも願いを叶えてくれる聖杯」と出会いました。
    男の子は聖杯を求め奪い合う戦いに身を投じますが、立ちはだかるのは名うての魔術師に武勇を誇る英雄の写し身たち……。ふつうに戦っては勝てる筈がありません。
    そこで男の子は賭け/バ-サ-カ-に出ました。それは使い捨ての人形を賭けた痛くも痒くも無い賭けの筈でした。
    そして———
    ーcont.ー

  • 314委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/19(Sun) 08:57:33ID:EyNjM2ODU(2/2)NG報告

    >>313
    水で出来た剣がその刀身を伸ばし、咄嗟に防ぐべく構えた剣をすり抜け脇腹を抉る。

    「さっきまでの威勢はどうしちゃったのかな、Mr.ビリジアン!♪」
    「調子に乗るなよ……ッ!」

    とは言ったが鞭か……剣と鞭のリーチ差は如何ともし難い。
    連続で迫る水の鞭はまるで蛇か竜か……防ぎきれずに身を守る為に後退してしまったが故に、今更剣の間合いに飛び込むのはこれ以上の負傷を計算に入れなければならない。

    「チッ……Broken」

    錬成を解かれた剣がその場に溶け落ちる。

    「おっと☆ 今更武器を捨てて降参なんて興醒めする事は言わないよね♪」
    「当然……舐めるなよ」

    新しいカートリッジを差し込み次なる武器を錬成する。剣の間合いに入れないなら

    「槍となれ……Awaken!!」
    ーpassー

  • 315橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/19(Sun) 12:07:31ID:c1NTM2Nzg(48/61)NG報告

    >>311
    頭を下げるムッシュ・ユージーンを前に、頭に浮かんだ言葉を投げかける。
    「誰かを犠牲にして助けられても、優人さんは喜ばないと思いますわ」
    「それは関係ない。あいつは子供を助けたことを「助けたいと思ったからやった」と言った。人を跳ねたことに変わりは無いトラックの運転手は業務上なんたらでしょっぴかれるのは変わらなかったし助けられた子供の親は優人の入院費の一部を負担するはめになった。まあ何が言いたいのかと言うとだな、「俺が治したいと思ったからやってる」んだ。その結果他人が不幸になっても関係ない。優人に嫌われたら多少凹むが、それは仕方ない」
    顔を上げて、固い意志を滲ませて語るユージーンに気圧され、少し返答に迷う。
    「少し、考えさせてくださいな。こちらを見ず、感覚共有も切りますわ」
    「ああ」
    短い返答。その後、向かいに座る彼はこちらから顔を背け、目を閉ざした。
    わたくしは内心で自問する。
    (どうすればいいんですの……?)
    彼の行いを、わたくしは認めたくない。例え自分の中で1、2を争う大事なことの為だとしても、人の命を犠牲にすることを良しとはできない。
    何故なら、わたくしが目指すのはーーー全ての人が貧困に悩まず、学を得、芸術が世に溢れるーーーそんな、誰かを"活かす"世界。決して誰かをころす為の世界ではありません。
    (わたくしだけで、わたくしの時代だけでできるなんて思わない。けれど、今ここで彼の所業を認めてしまったらーーーわたくしは、大事な何かを喪ってしまう)

  • 316橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営】◆V6COUaXse62019/05/19(Sun) 12:08:28ID:c1NTM2Nzg(49/61)NG報告

    >>315 しかし同時に、彼の境遇に感じ入るものも、ある。
    人の悪意や利己性に嫌気が指していた日々。息苦しく、生き苦しい泥沼の中で得た光。わたくしに取っての"あの絵"、ムッシュ・ユージーンに取っての『日向優人』。
    日向優人という名前を出した時、魔眼の力で感じた喜びと悔しさは計り知れなかった。ーーーそれなら。
    「ムッシュ・ユージーン。まだ目は開けないで聴いてくださいまし」
    彼は軽く頷く。それを確認し、一つ深呼吸して告げる。
    「貴方との同盟、受けますわ。そして、一つご提案を。ーーーもし貴方が敗退なさったら、優人さんの手術の費用をわたくしが負担します。その代わり、あなたが犠牲にした方の遺族へ、何かしらの償いをしてください」
    「なにかしらって例えば?遺骨を届けて「俺が殺しましたすいません」って言って遺族に刺される、とかそんな感じ?」
    「いいえ、違います!」
    真剣な提案への反応に、軽薄な響きがあったことに苛立ち、語気が強くなってしまう。いけない、平静に、平静に。淑やかにしなければ。
    ユージーンが声に驚いたように、目を開けてこちらを見る。
    「そうか。あんたの"ビジネス"に協力しろと」
    相手が"ビジネス"を若干強調する。
    「……貴方、どこまで読まれました?」
    「ああ、実はインタビュー映像を見て、あんたの願いについてはほぼ知ってる。悪い、癖みたいなものだ」
    鼓動が早まる。やっぱり、彼は苦手だ。躊躇いも、不安も、秘密も、全部知られてしまう。
    ーーー『わたくしの理想に協力してください』。
    その言葉を言おうか、迷っていた。わたくしの理想に賛同してくれるかどうか、話してもいい相手かどうか、躊躇った。そんな恥ずかしい内面さえ、彼の目は見透かすのだろう。
    ならばせめて、これから先の言葉は真摯に語ろう。
    「わたくしは、貴方の行いを決して認めたくありません。けれど、優人さんへの真剣さは伝わりました。だからーーーこれがわたくしの最大限。認めないけれど、お互いの願いが成就するように協力する。貴方はよろしくて?」
    彼の目を、突き刺すように見つて告げる。〜〜

  • 317stage讐陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/20(Mon) 11:09:43ID:AyMDk0ODA(1/4)NG報告

    タクシーから降りた方喰菫は普段付けている仮面を外していた。街中で仮面をしているのは目立つというのもあるが今は聖杯大会運営のコードネーム“トリカブト”ではなく方喰菫個人として参加しているというのもある。そもそもそのコードネームもエンタメ性を重視する為に上司からの指示で名乗っているものである。ならば仕事ではないここではその仮面は必要ない。

    『マスター、我も姿を現してもいいだろうか?』

    念話で話し掛けてくるのは彼女のサーヴァント『復讐者』のクラス、アヴェンジャーである。現在は霊体化し傍に佇んでいる状態だ。

    「ああ、そうだな。他の者達は霊体化していないようだし、この大会ではそこまで肩肘張らなくとも良いだろう」

    「ほう、それは何故だ?」

    霊体化を解除し姿を見せた大柄の男は疑問符を浮かべる。今まで彼が菫と参加してきた聖杯大会では素顔を隠し冷徹に対戦相手を葬ってきたのだ。そんな彼女の意図が読めないようだ。

    「この大会は所謂演劇、ステージだ。なら他の参加者は敵というよりはむしろ共演者のようなものだろう。滅多な事では死なないだろうし、息抜きのつもりで参加するつもりだ。勿論、優勝は狙うつもりだがな」

    ふ、と薄く笑顔を見せる菫。彼女は仕事や怨敵の前でなければ少しばかりクールなだけの普通の女性なのだ。

    「……本当は?」

    「人の金で美味しいものが食べたい!」

  • 318stage讐陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/20(Mon) 11:10:03ID:AyMDk0ODA(2/4)NG報告

    >>317
    「やあやあやあ!待っていたよ」

    馬に跨ったウエスタン風の保安官のような男が二人を出迎えた。姿形は違えど阪上尚鹿だと分かる。それは別に名札があるとかではなく、なんとなく。恐らく敢えて分かるように気配などを完璧には変えていないのだろう。

    「お招きいただき感謝する。自己紹介は今した方がいいだろうか?」

    「いやいや、立ち話もなんだ。中でゆっくりしてくれたまえ」

    馬から降りた男は一瞬で背筋の伸びた老紳士に姿を変える。

    「そうそう、令呪を拝見してもよろしいでしょうか?何、参加証のようなものです」

    「ああ、それくらい問題ない」

    そう言い右の袖を捲るとその腕には四角形が鎖のように繋がった痣のようなものがありそのうち三つの四角形が鮮やかに光を放つ。

    「仕事柄監督役の真似事をすることがあってね。預託令呪のあった跡だよ。こっちにもある」

    そう言ってもう片方も捲るとそこにも同じ跡がある。そちらは右腕とは違い全てが同じ色である。

  • 319stage讐陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/20(Mon) 11:10:26ID:AyMDk0ODA(3/4)NG報告

    >>318
    「確かに確認致しました。では中へどうぞ」

    くるりと回転し今度は若いホストのような男へと変身し、中へと案内する。しかし

    「待て」

    呼び止めたのは他でもない菫だった。

    「先に確認しておきたい。その変身…一体どのような原理で行っているのだろうか?よもや人の体を材料にしているのでは?」

    少々剣呑な雰囲気を醸し出す菫に一瞬気圧されかけた坂上だがすぐにまた笑顔を浮かべ

    「いいえ、いいえ!これは獣性魔術等を掛け合わせた魔術兼技法のようなもの。決して、あなたの言うような物騒なものではございませんとも!」

    「そうか」

    菫の纏う雰囲気がすん、と落ち着いたものに変わる。

  • 320stage讐陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/20(Mon) 11:11:25ID:AyMDk0ODA(4/4)NG報告

    >>319「全く、一時はどうなることかと思ったぞ」
    口を開いたのはアヴェンジャー。

    「少し前に「人の金で美味しいものが食べたい!」などと言っておいてその相手を威圧するなど何を考えているのやら」

    「なっ!?アヴェンジャーッそれは…っ」

    アヴェンジャーがそう呟くとあたふたと慌てはじめる。親しいからこそ明かした本音をよりにもよって本人に暴露されたのだ。

    「疑った上に驚かせたのだ。マスター、ちゃんと謝れるな?」

    「子供扱いしないでくれ…
    その…申し訳ない。私は死霊魔術師というものを嫌悪いや憎悪していて、もしかしてと思っただけで過剰に反応してしまった」

    ぺこりと頭を下げる菫に坂上は胸を撫で下ろし笑顔を浮かべる。

    「いえいえ、お気になさらず。ですがそうですね…差し支えなければあなたの身の上話等も聞きたくなってしまいました。さあさあ、この店の料理はとても美味しいですよ」
    「あ、あぁ…」

    ばつが悪そうに頭を掻きながら歩いていく菫をアヴェンジャーは温かく見守っていた。

  • 321ルイ=デュードネ@フランス特異点◆kBuHl0BYAI2019/05/20(Mon) 23:44:02ID:ExNzE5NjA(1/4)NG報告

    「さて、では行こうか」
    立香からの承諾をうけ、太陽王は歩き出す。
    太陽王を追い歩いたその先にあったのは絢爛豪華なる舞台だった。
    周囲には何もなくただソレだけがそこに存在しているだけだと言うのに唯一つで世界の彩りを塗り潰すかのような耀きを放っている。
    「ヴェルサイユのモノ程ではないが、なかなかのものだろう?これほど演者が揃っているのだ、相応の舞台が無ければ格好が付かないだろう?」
    「ふん、死合を見世物だとでも思っているようだな……気に食わん」
    朗らかに笑って見せる太陽王に寺田が毒づく。
    「なるほど、リヨンに敵対者との戦闘を見世物として提供することで民草に『護られている』という安堵を与えると同時に支持を得ていると言ったところか」
    厩戸皇子はその様子を見て冷静に分析をはじめているようだった。
    今や暴虐の限りを尽くす王国軍や自分の都合で動くはぐれのサーヴァント達が跋扈するこのフランスという国において安息の地ほど民が望むものは無い。
    かの王がかつてヴェルサイユ宮殿を用いて民衆の心を掴んだ『魅せる』というカリスマ性にサーヴァントとしての武力が合わさったことでその支配基盤は盤石になったのだろう。
    そして、カルデアは今、その支配を打ち破ろうとしている。

  • 322ルイ=デュードネ@フランス特異点◆kBuHl0BYAI2019/05/20(Mon) 23:45:04ID:ExNzE5NjA(2/4)NG報告

    >>321
    「ここまで来たのだ。語り合うのは舞台の上で良かろう。さぁ、上がってくるが良い、決闘の舞台へ!」
    先んじて太陽王が舞台の上へ上がる。
    「ッッ!?」
    瞬間、王自身が備えていた魔力……或いは単純な覇気といったものが膨れ上がるのが感じ取れた。
    その様子に寺田が僅かに口元を綻ばせる。
    「なるほど、いけ好かん輩だと思っておったが……奴にとっての舞台は『我等』にとっての刀と同じということか……!」
    日ノ本の国の侍は刀を持った瞬間に敵を斬り捨てる為に最適な体へと切り替わるとされるが、舞台に上がった太陽王にも同様の現象が起きていると言ったところだろう。
    「これはますます斬らねばならぬなぁ……」
    血気盛んな表情を浮かべ、カルデア側からは真っ先に寺田が舞台の上へ上がる。
    「では立香、我々も……」
    「あぁ、行こう」
    続いて立香と厩戸皇子が上がる。
    太陽王はそれを見届けると、上機嫌で告げる。
    『ではこれより、開幕だ!!演目は決闘(デュエル)。1人の女と愛する世界(フランス)を掛けて、血で血を洗う争いの始まりである!!』
    宣誓と共に太陽王が剣を抜く。輝かしき王の聖剣・ジュワユーズを敵対者へと晒す。
    カルデア側の両セイバーもそれぞれの得物に手をかけ、構え、そして……
    『では……征くぞ……!』
    太陽王が一歩踏み出すと、常人には捉えることさえ困難な速度で二人のセイバーに迫る。
    しかし、相対するは剣の英霊二騎、太陽王を視界から逃すことなく、瞬時に己の得物でセイバーの斬撃を受け、そのまま剣閃を持って弾き返す。

  • 323ルイ=デュードネ@フランス特異点◆kBuHl0BYAI2019/05/20(Mon) 23:45:30ID:ExNzE5NjA(3/4)NG報告

    >>322
    「ふむ、流石はあの獣を退けただけはある。この程度では牽制にもならんか……」
    「次はこちらからいかせてもらうぞ!!」
    続いて寺田が天狗の如き身のこなしで太陽王に迫る。
    そのまま、一瞬の内に幾度の剣閃を叩き込むも、太陽王は悠々と聖剣によってそれを受け切る。
    「汝のことも聞き及んでいるぞ、寺田宗有。」
    「何?」
    寺田の攻撃を受けながら、謳うように話し始める太陽王。ここが正に舞台の上であるが故、当たり前だと言わんばかりに。
    「悪しき王国軍のサーヴァントを断罪する長鼻の奇怪な男(モンストル)がいるとな。随分と派手に王国(こちら)側の戦力を削ってくれたようだ。」
    「貴様らが儂に送り付けた連中が歯応えがなかっただけのことよ!」
    「そうだ、確かに汝は人を斬ることに長けた英霊、差し向けた英霊の誰よりも強いのだろう。シラノ・ド・ベルジュラックに勝るとも劣らぬ剣豪であろう。」
    高らかに相手を褒め讃える。しかし
    「しかし、である故に汝に我(フランス)を断つことは出来んよ。」
    次の瞬間、底冷えするような声と共に剣圧と『刀身から発した炎』によって寺田の体を吹き飛ばした。
    「貴様、一体どういう如何様をしておる……!?」
    咄嗟に受け身を取り、衝突を回避する寺田。しかし、その顔には僅かな動揺が浮かんでいた。
    剣士として剣速も技量もこちらが勝っているにも関わらず、攻めきれず、挙句の果てに押し返された。
    突如出てきた『魔力の炎』もそうだが、それ以上にこちらの動きを鈍らせるかのような『重圧』を感じ取り、寺田は敵の見方を改める。
    「単純なことだ。『朕は国家なり』!如何に人を斬ることに長けていようとも、剣士では『国』を断つことは出来ぬと知れ!!」

  • 324ルイ=デュードネ@フランス特異点◆kBuHl0BYAI2019/05/20(Mon) 23:46:15ID:ExNzE5NjA(4/4)NG報告

    >>323
    フランスという『国』そのものを名乗る王を前に再度気を引き締め直す、二騎と一人。
    「さて、まだ幕は上がったばかり、盛り上げていこうではないか!」
    そう告げると太陽王は更に刀身に魔力を込め、闘志を燃え上がらせる。
    決闘はまだ始まったばかりだ。

    フランス特異点更新、遅くなって申し訳ありません
    明星さん、リドリーさんよろしくお願いします

  • 325愉悦部inクローディアァ!2019/05/21(Tue) 21:21:21ID:M3MDY1MTk(4/19)NG報告

    『それでライダー?』
    『なんだい?マスター?』
    街を歩いていたゲルトラウデは霊体化したライダーに詰めるように問いかける。
    『今朝の傷が治ったというの、アレ嘘でしょう』
    『…………』
    痛いところを突かれたようにライダーが黙り込むと、呆れえるように少女はため息をつく。

    『私が仮眠を取っている間、魔力を供給せずに自分のモノだけでやりくりしていたようだけど。それでも少なからず魔力は流れていくものなのよ』
    『……僕なりに気遣ったつもりなのだけれど。逆効果だったかな。自分の失態と背負い込もうとした私が愚かだった。包み隠さず開示しよう。確かに昨夜、あのホテルの屋上で戦闘があった。
    ――その結果、不滅の光兜鎧は盗まれ、対魔力を補強していた魔石は限界値を迎え崩壊、勇往邁進の剛毅戦車は半壊状態となり、私自身その時のダメージが未だに回復しきっていない。しばらく戦車は使えないだろうな』
    「――ハァ!?」

    街中だということも念話をしていることも忘れて、ゲルトラウデは驚愕の声を上げる。何を言っている。多少のダメージどころかほぼ壊滅状態ではないか。大衆の視線に気が付いたゲルトラウデは隠れるように路地に入りさらに詰問する。
    「それで、どこの陣営が襲ってきたの。セイバー?それともまだ確認していないサーヴァント?」
    「……いや、あれはサーヴァントではなかった」
    「はぁ?」
    サーヴァントは最上級のゴーストライナーだ。それを傷つけるなど、この世界ではサーヴァント以外にあり得ない。それが、サーヴァントでは無かったと?
    「あぁ、それほどの強敵だった。あの凄まじき青の戦士は……」
    「何よ、それ……」
    ゲルトラウデはそう呆然と呟くしかなかった。

  • 326ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:26:04ID:c2MjMxOTI(1/8)NG報告

    Stage投稿しまーす。とりあえずは会食前までで。

  • 327ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:26:37ID:c2MjMxOTI(2/8)NG報告

    『どうも皆様今晩は!私は阪上尚鹿。ニパータちゃんの代理でやってきました。これから宜しくお願いします!』
    『私たちは競争相手ではありますが、舞台という場である以上共演者とも言えましょう!そこで提案です。親睦を深める為にみんなで宴会を開きませんか?料理を食べてお互いの事をもっと知りませんか?』
    運営側の人間である蒼木ユノが控え室を去った後、阪上と名乗る不審者度高めの男がそんな事を言い放った。これから、もしくはこの先で戦うことになる相手と不必要に関わる必要はないはずなのに、気が付けば会食に参加することになっていた。自分でも訳が分からない。何であんな怪しさMAXの男が主催する会食に参加することになったのだ。
    「はあ……。というかあんな変な人がいるとは思わなかったわ。そりゃ別に想定していなかったわけじゃないけど、それでもあそこまでの奇人がいるのは流石に想定外だわ。」
    ぶつくさと独り言のように愚痴を漏らす。まあ、おおよそ何でこうなったのかの心当たりはあるのだけど。
    「イヒヒ、そう言ってる割には律儀に会食に出るんだなマスター?ちゃっかり粧し込んでよ。『これには何か裏があるに違いない!』『怪しすぎる……きっと何か罠が仕掛けられてるに違いない!』とか考えないわけ?ミステリーとかなら殺人の常套手段だろ?俺なら迷わずはっ倒してるとこだぜ!」
    私のサーヴァント。キャスター、ハーメルンの笛吹き男はそう言って高笑いする。大会で勝ち抜くのなら、戦闘はおろか魔術でさえマトモに扱えない彼を選択するのは間違いといっても過言ではない。そも、彼は伝承や童話において武勇の話を持つ英霊ではない。彼の話は簡潔にまとめるなら『他人と交わした約束を反故にしてはいけない』という話だ。ある意味では世界中どこでも知られている話、といっても問題ないだろう。
    それはそれとして。
    「人様に会う以上、それに見合う格好が必要なのは当たり前でしょう。だいたい貴方が私を宝具で操って勝手に取り付けた約束でしょう!?そのせいで出る必要のない会食に出る羽目になってるんだからね!?」

  • 328ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:28:38ID:c2MjMxOTI(3/8)NG報告

    「えー、何のことかなー?俺にはマスターが自分から阪上って男に会食に参加するって言ったようにしか見えなかったなー。」
    何を隠そう、この笛吹き男の宝具によって勝手に会食の約束を取り付けられていたのだ。確かに多少の隙はあったかもしれないが、まさか口笛も宝具の対象になるとは思わなかった。
    そのせいで別段着る必要の無さそうだったアイスグリーンのバルーンタイプのカクテルドレスを着る羽目になってしまった。それ以外にも上から羽織るブラウスも靴も小物も普段使いの物ではなく、それ用の物を引っ張り出すことになった。万が一を想定して持ってきていた自分が恨めしい。こんなことになるなら持ってこなきゃ良かった。
    「というか貴方、同じことを召喚した時にもやったわよね?」
    「あー、アレは傑作だったなー!いやまさかオレを召喚したマスターが突然ストリップショーを始めるんだから!」
    「……やっぱり、令呪で一度行動を縛った方がいいかしら。それとも令呪を使って宝具で自害させる方が困らないかも?」
    「おいおい、それは勘弁してくれよー?俺の宝具のこと分かって言ってるんならいいけどよぉ、そうじゃなかったら今からここでーーーーー」
    「分かってるわよ、いちいちこんなことで令呪は使わない。令呪は切り札でもあるんだから、使える数は多いに越したことはないわ。でも、今後は私の同意無しで宝具で操るのは無しよ?またやったら、その時は容赦無く令呪を使うからね?」
    へーい、と軽い返事が帰ってくる。表情はどことなく嬉しそうだが、それはそれ。召喚した時にしたって、人目のつくところだったら危なかった。
    「(ほんと、キャスターはかなりの捻くれ者ね。召喚の時にしたって、人次第じゃ信用を失くしてもおかしくないのに……。)」

    回想開始。
    時を遡ること開会式前日の深夜。街の郊外に存在する森の奥地で私は聖杯大会に参加するにあたって、サーヴァントの召喚を行った。私にとってある種のホームと呼べる森は私に流れる魔力と相性が良く、人目に付かない場所だから神秘の秘匿を気にする必要はなかったからだ。陣を敷き、触媒を中心に設置。触媒として使ったのは年季が入ったピッコロ。そして英霊を呼び寄せるための詠唱を行う。

  • 329ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:29:33ID:c2MjMxOTI(4/8)NG報告

    「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
    祖には我が大師プロビデンス。
    降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
    閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
    繰り返すつどに五度。
    ただ満たされる刻を破却する」
    森に、地に、大気に満ちる大源(オド)の魔力が陣の中央に収束し満ち始め、実体を伴う霊器(うつわ)を形成していく。
    「ーーーー告げる。
    汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
    聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ。
    誓いを此処に。
    我は常世総ての善と成る者、
    我は常世総ての悪を敷く者、
    汝三大の言霊を纏う七天、
    抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーーーー!」
    収束を終えた魔力が暴風となって吹き荒れる。そして陣の中央には1人の男が立っていた。男は中肉中背、髪はダークブラウン、顔立ちはやや彫りの薄い印象を受ける。ライトブラウンのチロリアンハットを被り、ボヘミアン柄のポンチョと白い亜麻のブラウスにヴァーミリオン・イエロー・ターコイズのトリコロールカラーのピエロパンツ、ブルー・グリーン・オレンジ・カーマインのピエロシューズを身に纏っていた。ピエロパンツの腰にはピッファロ・リコーダー・クルムホルン・ツィンク・オーボエが提げられていた。
    「サーヴァント、キャスター。召喚に応じて登場しましたァー!可愛らしいお嬢さん、貴女が私のマスターということでいいのかな?」
    笑いの滲む声と大仰な仕草で私に対して名乗りを上げながら礼をするキャスター。格好だけで言えば胡散臭い道化師極まりないが、それでも私のサーヴァントなのだから信用も信頼もしない方が失礼だろう。

  • 330ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:30:05ID:c2MjMxOTI(5/8)NG報告

    「ええ、そうよ。私はドロテーア・イルゼ・エンブリック。私のことはマスターでもドロシーでも好きに呼んでもらって構わないわ。短い間だけど、これからよろしくね?」
    「毅然とした挨拶、ありがとうございまぁす。しからば、私からは返答と致しまして一曲披露させていただきましょう。何かリクエストなどがあればお聞きしますよー?」
    「なら、あれは吹ける?モーツァルトの『オーボエ協奏曲』。貴方の時代より後の楽曲になってしまうけれど……。」
    「その点に関しましては御心配には及びません。英霊の座には時間の概念が無いものですから、曲の練習はし放題なのですよォ。というわけで、演奏させて頂きまぁす!」
    流れるように腰のホルダーからオーボエを取り出すと、滑らかに『オーボエ協奏曲』を演奏し始めた。
    「(なるほど……英霊の座に時間の概念が無いっていうのは本当みたいね。どんな演奏者でもフラットな演奏は難しい。役者と同じで必ず癖が出てくる。数百年前の演奏技術を考えれば、その当時の癖が出てきても不思議じゃない。なのに、それが全く無い。間違いなく彼は演奏者としてーーーーー)」
    と、そこまで思案して意識が飛ぶ。いつ思い返して見ても、あの演奏に聴き入っていたのがそもそま間違いだったとしか言いようがない。彼の逸話を考えるのなら、そこは考慮しておくべきことだろうに。それから幾許かの時間が立ち(彼の発言を鑑みるに10分程度?)、彼の演奏が終わった。
    「ご清聴頂きありがとうございまァす。しかしマスター?私の演奏中に服を脱ぎ出すのはどうかと思うのですが……。」
    「……え?」

  • 331ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:31:16ID:c2MjMxOTI(6/8)NG報告

    彼の言葉を聞いて、私は自分の身体を見る。そしてすぐに3つのことを理解した。
    1つ、私は服を着ていない。2つ、私の周りには私が着ていた服が落ちている。3つ、つまり今の私はほぼ初対面の男の前で裸になっている痴女である。
    「……きゃああああっ!?」
    思わずその場にしゃがみこむ。
    いやいやいやいやいやいやいやいや!?ありえないありえないありえない!!これが仮に付き合ってる男の人ならまだしも、ほぼ初対面の相手にこれは誰がどう見ても私が痴女にしか思われないじゃない!?え、ええと、まずとりあえずは服を着てーーーーー
    「と、まあ。俺の宝具を味わって頂きましたが、ご感想は如何でしょうか?」
    「…………宝具?」
    「おう。俺の宝具、『我が笛に操れぬ者なし(マインド・オブ・カタストルフ)』は俺の話に基づいた宝具でね。人を操ることに特化した宝具だが、現代(いま)で『笛』と定義出来る物なら何だって宝具として使えるのさ。さすがに対魔力持ちや高魔力持ちには弱いがね。」
    …………待った。これはつまり、そういうこと?
    「…………ねえ、キャスター。誤魔化さないで答えてね?」
    「ん?なんだい、俺に関係あることならなんだっていいぜ?」
    「もしかして、さ。私がリクエストした『オーボエ協奏曲』で宝具を使って、私を操って服を脱がせたの?」
    「ピンポーン!大正解〜!いやー、さっすが俺のマスターだなあ!一発で絡繰を見抜いちまうなんて、俺が出会った人間の中じゃ、あんたが初めてだよ!」
    「こ……」
    「ん?」
    「こ……こ……この……!」
    「おーい、どうしたマスーーーー」
    「この、ド変態サーヴァントがーーーー!!」
    「うぼらぁ!?」
    以上、回想終わり。うん、よくあの最悪な出会いからここまで持ってるわね私。自分で自分を褒めてあげたい。

  • 332ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:31:46ID:c2MjMxOTI(7/8)NG報告

    「さあて、マスター。ぼちぼち指定された会食の会場に着くけど?」
    キャスターからもうすぐ目的地だと呼びかけられる。
    「どうすんの?ここまで来て『やっぱやめた』って言って帰んの?」
    「まさか。ここまで来て帰るなんて、戦う前から勝負を諦める負け犬と同じよ?それに、これは言うなれば前哨戦。やる前から気を削いでどうするの?」
    「けど、俺はキャスター。魔術師のサーヴァントだ。自分で言うのもなんだが、真っ向勝負なんてとてもじゃないが期待出来ないぜ?」
    「何を言ってるの?それを補うのがマスター、つまり私の役目でしょう?穴があるなんて当たり前、弱点の無い人はいないのと同じ。どんな相手だろうと、貴方が勝つための道筋を私が作るわ。だから貴方は、私に勝利を捧げる為に尽力してちょうだい。それが従者(サーヴァント)の役目でしょう?」
    「ーーーー了解、契約者(マスター)。俺に出来る範囲でアンタに勝利を捧げて見せるさ。」
    「ええ、期待してるわよキャスター。」

  • 333ドロテーア【九終&トーナメント&Stage】2019/05/22(Wed) 00:32:47ID:c2MjMxOTI(8/8)NG報告

    ここまでです。会食のあたりはリドリーさんにパスします。

  • 334リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:16:46ID:IyOTIwOTA(27/114)NG報告

    Stage投稿

  • 335リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:17:05ID:IyOTIwOTA(28/114)NG報告

    >>334
    方喰と土蜘蛛は阪上の後をついていく
    阪上はふと方喰に目をやる。彼女の目の奥底には復讐に燃える火を見る
    「えーとさっき死霊魔術が憎いって聞いたけど何かあったのかい?」
    「家族の仇だ。父を殺し、母の遺体を奪い、にいちゃんを返り討ちにして、ねえちゃんを行方知らずにした」
    「それはそれは……………」
    成る程、憎むのも頷ける。阪上は袈裟を被った僧侶に姿を変え、死者の冥福を祈る
    「成る程、嫌うのも最もだね。……………それで復讐を?」
    「ああ、奴らの骨を全て砕いて、畑の肥料にしてやりたいくらいだ!……………貴様もしや『復讐なんて意味がない』とでもいうのか?」
    「あー……………そうだね。"君の復讐"に対して言えばYESだ。君の『復讐は不毛だね』」

  • 336リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:17:36ID:IyOTIwOTA(29/114)NG報告

    >>335
    「『復讐は不毛だ』だと?知った口を。この憎悪は貴様のようなのほほんと生きてきた人間には理解出来んだろうさ。
    何なら貴様の家族や恋人、親しい者を全て殺してやろうか?肉は家畜の餌に、骨は砕いて畑に撒き、皮は財布にでも加工して送り付けてやる!
    それでもなお同じ戯言がほざけるか!?」
    怒涛の如く言葉を紡ぎ、銃に手をかける方喰!一触即発!
    その雰囲気の中阪上は姿をかえる。肩にユニコーンの刺青、胸に赤い竜の刺青、頬に猿の刺青、そして頭にdemonと書かれた刺青が彫ってある半裸のヤクザだ!

  • 337リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:18:18ID:IyOTIwOTA(30/114)NG報告

    >>336
    「そりゃそうさ。私個人から言わせてもらうなら君の復讐には"際限がない"!この世界にどれだけの死霊魔術師がいると思っている?君の人生が終わるまでにそいつら全員殲滅させられると思っているのか?冗談もサラサラにしな!家族の仇として個人の死霊魔術師を狙うならまだしも全体を憎む?ナンセンスだね。そんなんで狙われちゃあ、他の死霊魔術師も可哀想だなァァァァッ!!」

    阪上はデザートイーグルを取り出し彼女の額につける!それと同時に方喰は彼の額にラプターを当てる!

  • 338リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:19:08ID:IyOTIwOTA(31/114)NG報告

    >>337
    「やる気あんのか?自分の人生全てを犠牲にしてでも死霊魔術師をこの世界から消し去るつもりあんのか?その"覚悟"できてんのかァッ!!」

    方喰はその問いに何も言わず引き金を引いた。派手に倒れこむ阪上。そして何も言わなくなった阪上に向かっていう








    「覚悟(そんなの)とっくのとうにできてるわ」

  • 339リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:19:47ID:IyOTIwOTA(32/114)NG報告

    >>338
    そういうとこの店から出ようと後ろを振り返る
    その様子を見ていたアヴェンジャーはマスターに注意を促した!
    「気をつけろ、そいつまだ生きているぜ!」

  • 340リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:20:39ID:IyOTIwOTA(33/114)NG報告

    >>339
    「なーんだ、ちゃんと出来てるじゃん覚悟!」
    そう言いながらディーラー服になり飛び上がる阪上!その額には弾丸が止まっていた!
    「まずは謝ろう方喰さん。君の気分を害してすまなかった」
    そういうと流れるように土下座をする!その姿勢は方喰がこれまで見てきた中で最も美しくかつ誠意を感じさせるものだった!
    だがそれだけで方喰の気持ちは引き下がらない

  • 341リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:21:10ID:IyOTIwOTA(34/114)NG報告

    >>340
    「じゃあ何故私を怒らせるような事を?」
    「君の覚悟を見たかったのさ」
    続けて言葉を紡ぐ
    「どうにも君の怒りを"嘘くさく"感じたのさ。なんというか誰かに埋め込まれた感じがしてさ。君が復讐を完遂する覚悟があるのか気になったのさ。因みにさっき言った言葉全部嘘だよ。復讐?素晴らしいじゃないか!君のその激情ままに死霊魔術師を復活させないレベルで虐殺してミンチにして焼畑農業の肥料にでもしろよ!」
    言葉に嘘を感じられない。方喰は心の中の怒りが萎んでいく。だがそのせいか一つ疑問が芽生えた

  • 342リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:21:46ID:IyOTIwOTA(35/114)NG報告

    >>341
    「じゃあ何故私を試すような事を?」
    「君死霊魔術師探しているんだろ?そして覚悟も見させてもらった。ならば"うちのお客さん"になるのにはいい」
    そういうと懐から一枚のめいしを取り出し方喰に丁寧に渡す
    そこには『老舗旅館12人の侍』と書かれており電話番号とメールアドレスもある

    「困ったこと、依頼したいことがあったらここに電話してくれ。料金も後払いだから、気軽に使ってくれ!あっ、落としたり捨てたりするなよ?そうなるとこの名刺から酷いことが起きる。君ならお客様になれるさ」

  • 343リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:22:25ID:IyOTIwOTA(36/114)NG報告

    >>342
    そういうと思い出したかのように懐に手をやると今度は一枚のチケットを出した
    黒一色で何も書いてない

    「さっきは怒らせて本当にすまなかった。注文するときにこれを使ってくれ。この店の裏メニュー『黒鶏、黒豚、黒毛和牛、三種の肉食べ比べ放題セット』を頼めるから焼肉、唐揚げ、寿司、ハンバーグなんでもござれのちょーお得セットだからさ」

    そう言いながら阪上は方喰とアヴェンジャーを神野たちと同じテーブルに座らせた
    「いっぱい食べて楽しんでね」

    そういうと阪上はギターを携え弾き語りをしながら店の外へと出て行ったのだった

  • 344リドリー陣営2019/05/22(Wed) 12:22:36ID:IyOTIwOTA(37/114)NG報告

    >>343
    終わりです

  • 345亥狛の人2019/05/22(Wed) 21:54:57ID:QxNTY0ODI(8/68)NG報告

    >>197
    洲甘が組み込んだ閃光のルーンは確かにキャメロンの双眸を一時的に機能停止に追い込んだ。
    視覚とは人間の五感の中でもかなり大きな部分の情報を収集する感覚器官であり、それを急に喪失すれば通常の人間ならば混乱は免れない。

    だが、そうはならなかった。
    それは彼自身の弛まぬ鍛錬が生み出した平常心の為せる業、としか言いようがない。

    目が見えぬのなら耳を、耳を塞がれれば鼻で、それら全てを奪われれば────非科学的ではあるが、第六感を使う迄。
    両の眼を閉じたまま、キャメロンは他の感覚器を代用し彼我の距離を修正して。

  • 346亥狛の人2019/05/22(Wed) 21:55:52ID:QxNTY0ODI(9/68)NG報告

    >>345
    「実に惜しい。惜しかったぞ、女」
    洲甘の腹部に鈍痛が走る。
    同時に電気が走るような鋭い痛みが脳を刺し、その余りの痛みに一秒が十秒に、十秒が永遠に感じられた。
    女伊達ら鍛え上げた腹部の筋繊維がぶちぶち千切れる音が聞こえる。
    魔力で強化を施した骨格が無残に砕ける音がする。
    臼で胡麻をすり潰した様なゴリゴリ、という音が体の中から響いてくる。

    そしてそれらに伴う、どうしようもないくらいの痛み。
    「───────ッ、ッッァ───────!!!」
    空中に居た事が災いして脱力による衝撃の分散が叶わなかった。その為キャメロンの剛腕から繰り出された一撃を余す事なく華奢な身体で受け止める羽目になってしまったのだ。

  • 347亥狛の人2019/05/22(Wed) 21:56:18ID:QxNTY0ODI(10/68)NG報告

    >>346
    禿げ散らかした荒野で悶え捩れる一人の少女。
    これが仮想空間である以上景色も質感も全て虚構のモノだが、目の前に屹立する大男が放つ絶望感だけは悲しい程に本物だ。

    「視覚、聴覚、嗅覚……生憎その全てを喪失したところで俺の歩みを止める事は不可能。
    有象無象の輩なら先程の閃光で勝負は決していた事だろう。その点で貴様は戦上手で、それ故に解り易かったよ」

    胃からこみ上げる吐き気に逆らえずに中身をブチまけると、その内容物は悉くが真っ赤に染まっていた。
    見るに、胃の壁が破れているのだろう。腹部から刺す様な痛みを感じる。

    だが─────ここで負けてしまっては、我が悲願は。私の宿業は潰えてしまう。
    その一心で、動かない身体を無理に駆動させる。脳を稼働させる。
    「まだ、まだだ。……まだ私は死んじゃいない、勝ちを諦めてはいない」
    「内臓損傷、肋骨の多発骨折、他出血も複数箇所。
    ────無駄だ、この状態からの勝利はあり得んよ」

  • 348亥狛の人2019/05/22(Wed) 21:56:47ID:QxNTY0ODI(11/68)NG報告

    >>347
    非常に短いですが、トーナメントはここでバトンタッチします。

  • 349リドリー陣営2019/05/23(Thu) 21:41:13ID:IxMTM0MzU(38/114)NG報告

    >>348
    キャメロンは洲甘の状態を見る。……………到底闘えそうもない酷い有様だった。そもそも立ち上がる事すらやっとであろう。おまけに彼女のサーヴァントはキャメロンには攻撃することはできない。セルフギアスクロールがこんな所で有効になっていた

    このままトドメを刺してもいいだろう。彼は虐殺が好きなのだから。だが彼女の目に宿る『決意』。この目が、キャメロンの手を止める

    そこで彼女に提案した
    「君に対する道は二つ。痛みなく俺の手によって天国へといくか、私の軍門へと降りその傷を癒すか、どちらが良いか選べ」

  • 350リドリー陣営2019/05/23(Thu) 21:41:40ID:IxMTM0MzU(39/114)NG報告

    >>349
    めっちゃ短いですがトーナメントパス

  • 351リドリー陣営2019/05/24(Fri) 10:38:52ID:E0NjE3ODg(1/12)NG報告

    伏神投稿

  • 352リドリー陣営2019/05/24(Fri) 10:39:00ID:E0NjE3ODg(2/12)NG報告

    >>351
    エル・シッドは気配感知闇夜に走る一つの車。漆黒の中に溶け込むそれは独特の模様を描くヴェルファイア。賢明な読者のみなさまならもうお分かりになっているだろう。乗車人はリドリーとエル・シッドの二人だ

    朝から日が暮れるまで彼らは一体何をしていたのか?近くの道場を金で買い取り、エル・シッドが気配感知を手に入れるために修行をしていたのだ!

    近くを歩く人の数を感知させる修行から始まり、放たれたハエを見ずにに箸で掴む、意図的に落とした米粒の数を音だけで当てる、極め付けは蚊の眉毛が落ちる音を聞きどれだけ離れているかを答える

    常人には到底理解することが出来ない修行を繰り返す事で、日がちょうど沈んだ頃尋常ならぬ気配感知を会得するに至ったのだった!

  • 353リドリー陣営2019/05/24(Fri) 10:39:31ID:E0NjE3ODg(3/12)NG報告

    >>352
    「どうだい、何かかんじる?ロドリー」
    「目で見るよりも鮮明にわかるぜク.ソマスター。コウモリになった気分だ」

    走りながら気配を感知するエル・シッド。今の彼はアスファルトの間に入り込む蟻の数すら逃さない!

    そしてその極めて敏感なサーヴァントレーダーは三つの気配を捉えた!

    一つ!自分とは程遠い聖なる雰囲気!鎧を着て下手な気配遮断をするそこそこの豊満な気配!

    一つ!気持ち悪いくらい生命力の強さを感じる雰囲気!将来的に死徒に堕ちそうな気配!

    一つ!悍ましい悪魔の雰囲気。騙されて恋人あたりを殺し、その為に姿が歪んだ気配!だな」
    「何でそう、妙に具体的なんだい?」

    地の文とエル・シッドの台詞が混ざりながらも捉えた気配についてリドリーは考えた

  • 354リドリー陣営2019/05/24(Fri) 10:40:18ID:E0NjE3ODg(4/12)NG報告

    >>353
    「三つの気配の内に知り合いいる?」
    「そこそこの豊満が昨日あった鎧騎士だな。他は会ってないが、こっちを狙ってるようだ。気配と一緒に殺意もひしひし感じる、『服の中に隠した豹の心』ってカンジだぜ」
    「じゃあそこそこの豊満の騎士にしようか」

    エル・シッドはその言葉を聞き、ランサーに近づく。そして射程圏内に入ると後部座席のドアを開け、するとおお!座席の一部が変形して鞭のようにしなった!そしてランサーの胴体に巻きつき、中に招きこむ!

    突然の出来事に面食らったランサー!しかしドアを閉めた直後、エル・シッドの捉えた気配からの攻撃が始まった!

  • 355リドリー陣営2019/05/24(Fri) 10:40:27ID:E0NjE3ODg(5/12)NG報告

    >>354
    終わりです

  • 356九終狂陣営【大罪戦争ss】◆H2jQDESDK22019/05/24(Fri) 18:30:18ID:Q1Mzk1MjA(3/13)NG報告

    「ああ、それでいい」
    そう言うとユージーンは肩の力を抜いて深呼吸する。

    「それじゃあ改めて自己紹介だ。俺はユージーン・バックヤード。魔眼に特化した魔術師の家系で視覚魔術を使う」

    「わたくしは蒼木ルイ。主に使うのは支配魔術。けれど、魔術の対象は大抵道具ですわね」

    互いに自己紹介をして握手を酌み交わす。すると隣で食べる手を止めて事態を見ていたバーサーカーもよし、と呟いて胸を叩く。

    「俺の真名[な]は酒呑童子。クラスは知っての通りバーサーカーで宝具が「待て待て待てっ!」

    ぺらぺらとプロフィールを話し始めたバーサーカーをユージーンが慌てて制止する。

    「馬鹿なのかお前は!?こんな白昼堂々と真名や宝具を明かす奴があるか!………ゴホン、という訳でだ。とりあえず場所を変えようと思うんだけど、何処か行きたいところとかあるか?」

    「ではわたくしが拠点にしているホテルへ礼装を取りに行きたいですわ」

    「オーケー、道中の護衛は任せてくれ」

    出発しようと席を立ったユージーンが伝票を見ると目を皿のように丸くし「喫茶店でどうやったらこんな値段になるんだよ…」と呟いた。

  • 357ガイ・フォークス【伏神】2019/05/24(Fri) 23:00:21ID:MzNDczMTI(1/2)NG報告

    >>354
    対物ライフル『PGMヘカテー2』。
    第一次世界大戦で活躍した対戦車ライフルの発展系、その最先端の一翼を担う超火力銃器である。
    土嚢の上にひょっこり覗く間抜けな頭を3 km先から楽々撃ち抜けるほどの射撃精度を持ち、威力のほどは、対象が人体なら紙切れのように引きちぎり、数発あれば最新の軽装甲車にも被害を与えられるほどだ。今、その過剰とも思われる火力が一台のワゴンに集中した。

    『どうだ?』

    魔力パスを通じて頭に流れ込んでくる辛気臭い声。それに、ザミエルは嘲るように答えた。

    『いや、全然ダメだね。ひっくり返りはしたものの、目立った損傷はなさそうだ。せっかくの試し撃ちなのに残念だ』

    『馬鹿な。神秘のカケラもないあんなものが?これほどの衝撃に耐え切れるのは宝具くらいだが……よもや、形状を偽装する宝具か?』

    『前にも言ったよな?オレはただ従うだけ。考えるのはお前だよ、マスター。さあ、靴底のように使い潰されるこの哀れな傭兵に次のご指示を』

    一瞬の間。顔は見えずとも、ザミエルにはあのヒトデナシの冷たい笑いがを易々と思い浮かべることができた。

    『愚問。サーヴァント2騎を同時に屠れる機会など、そうそうないではないか。令呪を使うぞ。貴様はその間、弾を切り替えて対処しろ。その鈍重な鉄の塊は、奴らの棺桶だ』

    『Ich verstehe.(りょーかい)』

  • 358ガイ・フォークス【伏神】2019/05/24(Fri) 23:03:36ID:MzNDczMTI(2/2)NG報告

    >>357
    とりあえず以上です。
    弾丸は初手焼夷弾で車を焼きながら酸素をうばいます。
    戦闘になったら徹甲榴弾を使います。

  • 359亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:33:12ID:kzODUwMjU(12/68)NG報告

    >>350
    巌のような顔を携えて、キャメロンは二択を提示する。
    軍門に下るか、それとも死か。
    痛みで鈍る頭で洲甘は思考する。

    キャメロンの提案は、彼女にとっては思ってもみない幸運と言えた。
    彼女の出自でもある「スアマ」の家は、遺伝的に男性が産まれない一族。
    その為外部から優秀な遺伝子を持つ男性を招き入れることで存続と繁栄を繰り返してきた。
    さながら強き者を天井の楽園(ヴァルハラ)へと誘う戦乙女のように。

    そう言った意味では、この目の前の男は正しく強き者だ。
    弛まぬ鍛錬と強靭な精神力、体の髄に刻まれた武術の心得は、洲甘にとっては魅力的に過ぎる。
    単純にステータスだけ考えるならば是非とも一族に組み込みたい遺伝子を持っているといえよう。

  • 360亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:33:31ID:kzODUwMjU(13/68)NG報告

    >>359


    だが。

    洲甘は眼前の男の眼を見る。
    正確には眼の更に奥深く、キャメロンの心に宿る「ナニカ」を覗き見る。
    戦乙女の末裔として名高い彼女は、その使命の関係上人を見る目だけは一級だと自負している。
    勇猛で強靭な勇士は数多くいれど、精神性を考慮せずに楽園へと召上げる事は許されない。
    だからこそ彼女達は戦士達の一挙手一投足をつぶさに観察し、数少ない手掛かりの中から彼等の本質を見出さねばならない。

    そんな行為を幾度となく繰り返してきた彼女が、目の前の男を睨め付けて、思う。
    彼は危険である、と。

    信心深い信徒の姿で偽装しながらも、寡黙な口で本質を隠蔽しながらも、彼の眼の奥ではたしかに破壊の衝動が渦巻いていた。
    何かを壊そう、何かを殺そう、そしてその命が潰える瞬間を最も身近な場所で独り占めしたい。
    そんな歪な欲求が、洲甘には微かに感じられたのだ。

  • 361亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:34:16ID:kzODUwMjU(14/68)NG報告

    >>360
    ────コイツは、我が血脈に組み込んではならない類の勇士だ。
    「提案は有り難いが、貴様と馴れ合うつもりはない。
    鶏口牛後とはよく言ったものさ、望まぬ従属は尊厳ある死よりも恐ろしい……そら、とっとと殺.せ」
    殺.せるものならな、と減らず口を叩いてみせた。

    覚悟は参戦当初から決まっていた。
    私は此処を我が死地とすることに迷いなどない。
    「スアマ」から戦闘分野の発展が遅延する事実は手痛いが、他の家の者がいずれ再興することだろう。

    私は洲甘柳華。個体にして群体の戦乙女、スアマの血を引く者。
    共有感覚が途絶える事で私の死は家の人間に即座に伝わる筈だ。
    機能の停止は経験にないが、恐怖もない。ただ永久の暗い眠りが待っているだけだという、だから。

  • 362亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:34:54ID:kzODUwMjU(15/68)NG報告

    >>361


    「アンタは、それで良いんかよマスター?」

    脳内に響く、聞き馴染みの薄い声。
    それが今尚戦闘中であるアーチャーの声だとすぐに気付いた。
    「いいさ、道半ばとは言えコレも運命だ。強い者に寄り添う戦乙女である以上、こういった結末も織込み済みなのさ、だから」
    「違う」
    念話の途中で遮られた洲甘は、思わずアーチャーの方へと顔を向ける。

    「俺が言いたいのは使命だとか、運命だとか…そんな事を言ってんじゃねぇよ。
    ただアンタは……アンタ個人は、それで満足なのかって言ってんだ」
    「──────」

    洲甘は逡巡する。
    思えば考えたこともないアプローチだ、自分個人の欲求を最優先に定めた上で何かを決めるだなんて。
    「正直に言えよ……勝ちてぇだろ?負けたくねぇだろ?死にたくねぇよな?
    こんな所で終わりだなんて、二十年も生きてねぇガキが、簡単に受け入れられる訳ねぇじゃねえか」

  • 363亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:35:20ID:kzODUwMjU(16/68)NG報告

    >>362
    アーチャーの暴力とも言えよう言葉の雪崩が、洲甘の心を揺らす。

    「大人になるなよ、素直になれよ。……組んでちょっとしか関わってねぇが、アンタはもっと我を出すべきだ。そうじゃなきゃあ何の為に生きてきたのか、生きてんのかが解らねぇ。
    使命がなんだ。運命がなんだ。強さがなんだってんだよ?
    今此処で、アンタが口にすべき言葉は、そんな綺麗なもんなんかじゃねーだろうがよ」
    「────私、は。」

    胸の奥底から込み上げる、熱くてしっとりと濡れた何か。
    とめどなく溢れてくる久しい衝動に、洲甘は流されてしまいそうだ。
    何時もなら詮無い変動だ、ど堪える筈のモノだが、今は。

    「────死にたくない、私は。死にたくないよアーチャー」



    「─────なんだ?」
    キャメロンの顔が些かばかり歪む。
    巌の如き面相にヒビのような皺が刻まれる。
    彼の視線の先は、サーヴァント同士の戦場の方に向けられていた。

  • 364亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:36:10ID:kzODUwMjU(17/68)NG報告

    >>363
    「アーチャー」

    二人の英雄がそこで雌雄を競っている。
    片方は神に憤り、無限の憎悪を内に秘めた復讐鬼。その身に纏う革鎧は全ての武具を否定する天然の概念防御だ。
    もう片方は神の矢と称され、俗物的な欲望に身を浸す放言の弓兵。
    その腕には何も宿しはせず、あるのは磨き上げた弓術だけ。

    こと聖杯戦争というものは、相性差が戦闘に如実に反映されるきらいがある。
    戦力差は拮抗すれど相性の差によって片方を圧倒する、という展開も往々にして起こり得る。
    今回の戦闘の場合、弓兵は復讐鬼に対して酷く不利な相性関係に立たされている。
    加護も補正も持ち合わせない、弓の腕自慢だけが取り柄の男は、神代の鎧と身体に為すすべもない。
    それが普通。波乱もなく好機もなく、ただ事務処理的に熟される一戦となる筈だった。

    しかし────あの光景はなんだ。
    「……アーチャー」
    弓兵は必死に戦っていた。
    必然の死に逆らい、人理を否定する鎧に抗い、敗北を頑として拒んでいた。
    刺さらない矢。
    進撃する敵に距離を取りながら何度も何度も矢を放つ、それが徒労に終わろうとも諦めない。

  • 365亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:36:38ID:kzODUwMjU(18/68)NG報告

    >>364


    そして、
    「──────!」
    雨垂れ石を穿つとはこの事か。アヴェンジャーはその右腕に今迄感じた事の無かった痛みを覚えた。
    右腕には確かに革鎧が、宝具『怒りの獣』が装備されていた。にも関わらず、鏃は深々と復讐鬼の腕に食い込んでいたのだ。

    「死にたくない、か。────まぁはじめての自己主張にしちゃあ上出来だな。
    その意思、確と受け取ったよマスター」
    復讐鬼の猛攻を去なす過程で刻まれた無数の疵。
    霊核を傷つけはしないが、それら全てがアーチャーの体力と精神力を消耗させている。
    だが弓兵は不敵な笑みを崩さない。
    それは一人の少女の望みを崩すまいとする男の強がりだ。
    本当は神代の脅威に感服し尽くして、可能ならば早々に逃げ出してしまいたい。
    だが、そうはしない。

    男を張るなら、此処ではなくいつ張るというのか。

    「見てな嬢ちゃん、こっからが本当の『百発百中』だ」

  • 366亥狛の人2019/05/25(Sat) 14:37:52ID:kzODUwMjU(19/68)NG報告

    >>365
    ここで終わりです、バトンタッチです。

    一応、此方が挽回する風な書き方してますが…僕としては此方が負ける方に書いていこうと思う所存です。

  • 367橘亜衣&ミラーカペア【stage 前日譚】◆V6COUaXse62019/05/25(Sat) 14:55:01ID:gwMjUwNTA(50/61)NG報告

    >>314
    " "で区切ってある部分は委員会さんに書いていただきました。

    "そして——
    戦いが始まりました。それはとてもとても激しい戦いでした。
    剣と槍が交差し、弓矢と魔法が飛び交う激しい戦いでした。
    そこへ男の子は従者と狂戦士を連れて果敢に飛び込んだのです。
    ですが……嗚呼、無情にも狂戦士はまともに戦う事すら出来ずに消え去ってしまいました。
    男の子の従者の命を道連れにして……"
    言葉を紡ぎながら、メイドはカードを投げつける。それはさながら投げナイフの如く。騎士はその連撃を剣や盾で危なげなく弾いて行く。
    "その時はじめて男の子は気付きました。
    自分を大切にしてくれた存在のことを。
    自分が本当に大切にしなくてはならなかった存在のことを。"

    メイドは語り続ける。然程声は張っておらず、爆炎に掻き消されて客席までは届かない。本当に、ただ騎士にだけ聞かせているようだ。
    女が廻る、廻る、廻る。
    くるくると舞い踊り、女の周りにカードが散って行く。
    時に直線、時に曲線的にカードが投擲される。カードと爆撃が乱舞を織り成す。
    "戦いに敗れた男の子はそれでも聖杯を求めずにはいられませんでした。
    それは前よりも強い気持ちで、全てを投げ打つ事になったとしても、男の子は聖杯を求めずにはいられなかったのです。"

  • 368橘亜衣&ミラーカペア【stage 前日譚】◆V6COUaXse62019/05/25(Sat) 14:56:17ID:gwMjUwNTA(51/61)NG報告

    >>367
    女の放つ爆撃が、様子を変えて始めた。
    これまでは黒々としていた爆煙が、桃、青、白、橙と、カラフルな煙幕へと変貌した。そして、見せびらかす意図があるかのように、騎士の近辺だけが煙幕に埋もれていなかった。
    煙の演出と、その中心で殺陣(アクション)を行うサーヴァント。派手な演出に観客が沸く。
    "そして、そしてそして正に全てを投げ打ち、男の子は聖杯を奪い取る事に成功したのです!"
    メイドが言葉を止めた。煙の狭間から僅か見えた口元は、意味ありげな笑みを浮かべていた。まるで、騎士の反応を待つかの様に。
    「それで? 男の子はどうなったんだい」
    「ふふ? さあて……どうなったのでしょう?」

    「昔話はここで終わりです…では、改めて騎士様。あなたに聖杯を手に入れる"覚悟"はお有りですか?」
    メイドが問いかける。その問いに騎士はーーー
    「覚悟、覚悟だって?ーーーそんなこと、語るまでも無い」
    襲いかかって来る数枚のカードを、剣で打ち返す。正確に、飛んで来た方向へ。
    騎士の脳裏には、"あの時"に見た主の顔が。
    「私は、我が主の為に聖杯を手に入れる!」
    瞬間、騎士が右脚を強く踏み込んだ。地が揺れる。踏み込みと同時に地面へ流された魔力が爆発する。
    爆発した力は風となり、騎士の周囲を取り巻いていた煙を払い去る。
    「はぁっ!」
    煙の晴れた先。遂に捉えたメイドへと、渾身の一撃を叩き込むーーー!

  • 369橘亜衣&ミラーカペア【stage 前日譚】◆V6COUaXse62019/05/25(Sat) 14:56:41ID:gwMjUwNTA(52/61)NG報告

    >>368
    「槍となれ……Awaken!!」
    呪文を唱え、先程まで剣だった物が、長柄の武器に変わる。
    極東の薙刀、中華の青龍偃月刀……だったかな。槍というよりはそれらに似ている。
    「あー、そういう仕組みなんだねソレ☆」
    ヴィヴィアンが数歩前に出て突きを繰り出す。強化した敏捷性で躱すも、この槍は少し厄介だ。
    (リーチがさっきまでとは比べものにならないナ……。威力より長さそのものに重きを置いている様だし)
    更に、彼は鏡を壊すコツを掴んでいる。あの槍の突きは、下手をすれば鏡の防御を貫通して僕に届きかねない。(鞭で直線的な突きを止めるのも至難の技だしネ☆)
    ならばーーー君の土俵に乗ってあげよう。
    右手の鞭を変形させる。長く、鋭い武器ーーーハルバードに。
    「本当は距離を取ったりするべきなんだろうけど……それじゃ楽しくないよネ☆」
    ハルバードと槍がぶつかり合う。しかし、どうやら戦闘技能は"今の"僕に分があるらしい。
    「くっ……!」

  • 370橘亜衣&ミラーカペア【stage 前日譚】◆V6COUaXse62019/05/25(Sat) 14:57:06ID:gwMjUwNTA(53/61)NG報告

    >>369
    攻撃を受け止めた衝撃で、ヴィヴィアンがよろける。続く攻撃もなんとか凌ぐが、いつまで保つかな?
    観客席から歓声が聴こえる。良いオーディエンス達だ。こちらまで高揚してきてしまうヨ☆
    そして、僕を高揚させる要因はもう一つ。ーーー攻撃を防ぎ、躱し続けるヴィヴィアンの、怒りの瞳。
    「ねえ、Mr.ビリジアン。僕はね、君が好きだよ」
    「いきなり、何を言い出す!」
    「君の目は淀んでいるけれど、切実に何かを求める熱さとーーー誰かを大切にしている思いが見える。その想いは、僕にとって美しい。僕はそういう目に弱いんだ♪」
    槍を繰り出しながら話しかける。紛れも無い本心だけど、ちょっと無神経だったらしい。
    「人の心にズケズケと!!!」
    苛立ちの最大と言った形相で睨まれ、重い一撃を振るわれる。しかし、それも難なく防御。
    槍と槍のぶつかり合いが再び起こる。
    ーーーヒヒーン!
    唐突に、攻防は中断する。
    馬の嘶きが響き、僕等の意識を逸らした。音の方向を見れば、機械仕掛けの馬が猛スピードでこちらへ向かっていた。
    「っ!」
    お互いに後ろへ飛びすさり、馬との激突を回避。馬は僕等の中間を過ぎ去り、ヴィヴィアンの元へと寄っていった。
    「へぇ。どうやらその子、君が気に入ったみたいだね」

  • 371委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/26(Sun) 15:14:44ID:I5ODgyOTY(1/4)NG報告

    >>370
    繰り返される槍合を阻んだ機械仕掛けの馬が目の前でゆっくりと脚を止める。
    (これは、舞台装置の一種か……余計な事を、とは言えないな)
    棒高跳びの要領で馬に跳び乗り槍を構え直す。

    「卑怯か?」
    「まさか☆ でも馬一匹を味方に付けたくらいで勝てるなんて……思ってないよね!♪」

    水平方向に駆け出すオズボーンを追撃する。馬上から受ける風が額の汗を流していくのが心地良い……汗もそうだが疲労もダメージも重なり追い込まれているのは自分だ。
    未だにこの男を倒す道筋は見えない。
    そもそも、この戦い……聖杯大会でマスターを倒す必要などない。だがアサシンがアサシンとして勝つにはこの舞台は相性が悪すぎる。だから敵マスターであるオズボーン・ファンタジアを行動不能に追いやり降参させようとしたのだが……。
    馬上から槍を叩き込むがそれはどれも決定打にはならない。ヒットアンドアウェイを繰り返すもきっとこれは下策だ。
    有利に立ち回るには恐らくだが観客だけではない……舞台そのものを楽しませる必要がある。ならば単調な攻撃を繰り返すのは良くない。良くないが……。
    ーcont.ー

  • 372委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/26(Sun) 15:16:10ID:I5ODgyOTY(2/4)NG報告

    >>371
    裂帛の気合いと共に放たれた暴風が姿なき砲弾となってアサシンに迫る!
    不可視の、その上ここで切られる遠距離攻撃という手札に煙幕の中で笑みを浮かべていたアサシンには回避も防御も間に合わない。痛烈な一撃がメイドの半身に直撃し、右胸から先を吹き飛ばした。
    メイドの顔が歪む。観客からは悲鳴嬌声を孕んだ大きな歓声が巻き起こる。

    「ふふ、ふふふ……! なるほどなるほど! その高貴なる威風!堂々たる覇気!そして黄金の宝剣!! 」

    傷付き片膝を着いたアサシンの前に神秘の風から解き放たれた刃を晒したセイバーが悠然と迫る。
    「正に、正にそれこそは伝説に名高き聖剣の中の聖剣! エクスカリバー!! その担い手! アーサー王がお相手とは!! ふふふ、ふふ…」

    顔の歪みの理由は痛みではない。大きく大きく歪んだ顔から、どこから出ているのか疑わしくなる様な嘲笑が零れ落ちる。その声音は人の世のモノとは思えない不気味さを潜ませている。

    ———さあ、マスター…アナタの敵は間違いなくサーヴァントの中でも最強の一角。どう致します?
    ーpassー

  • 373委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/26(Sun) 15:35:53ID:I5ODgyOTY(3/4)NG報告

    >>276
    地下室には血溜まりが広がっている。携帯電話の着信音が鳴り響く中、生者の気配はない。
    着信を知らせる画面には外流斗という文字列が示されている。
    スノーフィールドの地に潜む影は粛清によって晴らされた。

    混沌を望む者の手は、確実に動き出している……。

    ーpassー

  • 374委員会【onSTAGE】◆O0PRisauvg2019/05/26(Sun) 16:57:23ID:I5ODgyOTY(4/4)NG報告

    >>372
    途切れ途切れに聞こえたアサシンの声。その中には聞き逃せない単語があった。正に最悪の事態と言っていい内容の。
    セイバーの真名がアーサー王というのが本当ならば最悪だ!どうやったって勝ち目なんてある訳がない……ッ!

    「余所見はさせないよ!」
    「チィ……!!?!」

    目の前の強敵、そしてアサシンに迫る最強の敵……分割された思考の回転数が上がり心の奥底が冷えあがっていく。冷静さからではなく、恐怖によって……

    何を恐れる?


    ーpassー

  • 375スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/05/26(Sun) 19:41:03ID:U5ODM0Nzg(14/36)NG報告

    「聖杯大会、インタビュアーのダニエラです。まず、自己紹介をどうぞ」

     始まった。
    黒髪を纏めたフリーアナウンサーが目の前に居て、これが現実だとよくわかる。
    ええと、丁寧語のほうが良いのか?

    「齋藤 丈です。時計塔で学生やってます」

     普通のテレビならこんな事言えないけどこれはそういう番組。
    しかも、番組の外ではフェードアウトして数年経った芸能人程度にしか認識されないらしいから目立ってもその後の生活に問題は無いらしい。

    「気になっている参加者は居ますか?」

    「自分より強い人が多くて……あえて言えば天音木シルヴァさんが強そうですね」

  • 376スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/05/26(Sun) 19:41:31ID:U5ODM0Nzg(15/36)NG報告

     この質問が来たか……。
    実際の所、俺は聖杯をこの土地の管理者に渡さなければならない。
    勿論、叶えたい願いはあるし、それを言うけど……いや、考えるのはやめよう。

    「まあ、家系に伝わる呪いみたいなものを解く事ですね」

    「それは大変ですね。どうか頑張って欲しい所ですが、最後に意気込みをどうぞ」

    「ええと、精一杯頑張るのでよろしくお願いします」

  • 377スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/05/26(Sun) 19:45:50ID:U5ODM0Nzg(16/36)NG報告

    という訳で第■回始めます。

    アサシン陣営の拠点は、南部の賃貸マンションの一室です。土地の管理者がこっそり用意しました。

    Wikiに書いた来栖市について
    北西:小さい山を中心に、最大の霊地である森林地帯となっている。但し、古戦場だった事ももあって悪霊が出ると噂されている。更に……
    北:大型ショッピングモールを始め、商業施設が立ち並ぶ。
    北東:日本海。地方都市として標準的な規模の港がある。
    西:表向きは大学で有名だが、土地の質も良いので管理者(檜葉家)も此処に屋敷を構えている。
    中央:駅や役所等がある中心街。聖杯大会でホテルを拠点にするなら此処になりそう。
    東:自然を残した開発がされていて、それ故に大病院が建てられた。また、農地も多い。
    南西:山地。大きなダムが有り、これが破壊されたら大惨事。
    南:新興住宅地。聖杯大会の拠点としてアパート等を借りたりするなら狙い目。
    南東:かつて合併した町『桂町』の中心部だった所。再開発に失敗し、治安が悪化している。

    魔術的な土地の質
    北西>西>中央>南東>北>東>南>南西>北東

  • 378愉悦部inクローディアァ!2019/05/26(Sun) 21:48:56ID:EzNjc3MTQ(5/19)NG報告

    >>357
    「……白昼堂々なのに派手にやるのね」

    結界で囲われているのだろうが、魔術師の目を誤魔化すことは出来ず、白煙を上げる先を見てゲルトラウデは三つ編みに編み込んだハーフアップに纏めたやや赤みががかった蜂蜜色の髪を形を崩さないよう気を使いながら弄りながら眉を顰めて嘆息する。

    「行くのかい?」

    「当たり前。出来る限り損失は抑えたいものだもの」

    もはや遭遇したという女剣士に負わされた損失は仕方ない物として受け入れるとして、それでいつまでもかかずらっていては何も始まらない。
    ごく当然のように戦場に歩を進める主を見て、その通りだと頷きながら実体化し、その腕にマスターを抱えながら跳躍した。方や純粋に巻き込まれた者たちを守るために。方や自身の利益の為に。

  • 379型月NYの人◆3zXvUrYT3w2019/05/26(Sun) 22:55:07ID:c3MTQwNDQ(1/15)NG報告

    ───聖杯大会インタビュアーのダニエラです。自己紹介をどうぞ。
    「ハリー・ウォーカー。ニューヨークで学生をやってます」
    ───ウォーカーさんはなぜ日本に?
    「えーっと。インターンです。インターン先の候補に日本があって、せっかくだからと思って」
    ───聖杯大会に参加した理由は?
    「聖杯戦争の話は昔から聞いてました。令呪やサーヴァントのことも。街を歩いてたら令呪が浮かび上がって、自分が参加者の資格を得たことに気づきました……こんな風にインタビューされるとは思ってませんでしたけど」
    ───気になる参加者はいますか?
    「ギンガ・カヤリかな。妹みたいな女の子に似てましてね。個人的にはほおっておけないです」
    ───サーヴァントを召喚することになりますが、狙っているクラスなどはありますか?
    「クラスについては特にこだわりはないです。でも……そうですね。アメリカ人、時代的には近現代の人がいいですね。あの、サーヴァントって架空のキャラクターなんかも呼べるんですよね。アイアンマンとかソーとか」
    ───呼べない、と伺っていますが?
    「そっかあ……」
    ───聖杯に賭ける願いは決まっていますか?
    「世界平和、かな。ベタですけどね」
    ───いえ。結構かと。それでは最後に意気込みをどうぞ。
    「はい。こんにちは、ハリー・ウォーカーです。聖杯大会に参加することになりました。僕自身魔術師としてはまだまだなひよっこですけど、正々堂々スポーツマンシップに乗っ取ってお互いにベストを尽くしましょう!」
    ───ありがとうございます。聖杯大会インタビュー、インタビュアーのダニエラがお送りしました。ウォーカーさん。本日はありがとうございました。

  • 380型月NYの人◆3zXvUrYT3w2019/05/26(Sun) 22:55:38ID:c3MTQwNDQ(2/15)NG報告

    「ねえマリア。本当にあれで良かったの?」
    『ええ。嘘も方便と申しますし。何もかもを明らかにすることはありません』
    「確かに、インターンって言うのは嘘じゃないけどさあ……」
    『聖杯大会に参加して、聖杯を回収・あるいは処理する。これが貴方のインターンとしてやるべきことでしょう』
    「ヒーローなのになあ……なんか複雑……」
    『崇高な意志を持っていても行動が伴わなければ意味はありません。逆もまた然りでしょう。違いますか?』
    「……AIなのに皮肉が上手だね。君は」
    『私の開発者はロバート・レイヴンですよ?』
    「」あー……そうだね。そうだった。取り消すよ。僕が悪かった」
    『私は貴方の安全な生活を一任されています。ハリー、貴方に何かがあったらスクラップにされかねません』
    「あの人は自分の作ったものを自分で廃棄処分にしたりしないよ。意志を持ってる存在なら尚更だ」
    『……これは、一本取られてしまいましたね』
    「軽口が似てきたかな?」
    『彼と比較するとまだまだかと』
    「せいぜい精進するよ」
    『ええ。明日も早いです。早めの就寝を』
    「オッケー。おやすみ、マリア」
    『おやすみなさい。マスター』

  • 381天音木さんちの赤ゑいさん◆FsdYfiOl922019/05/26(Sun) 23:06:04ID:EzMzg5OTg(8/13)NG報告

    手を開いて調子を確認。糸を動かして人形操作で腕に鈍りがないかを確認。……よし、これでなんとかなる。

    「聖杯大会インタビュアーのダニエラです。自己紹介をどうぞ」
    「天音木シルヴァです。由緒正しきベルリーズの当主を務めさせていただいています」

    「なぜ聖杯大会に?」
    「人形師と庭師としての見識を深めることと私の願いのため、ですね」

    「気になる参加者の方はいますか?」
    「まだ誰とも会話はしていませんから特に……ですが蒼木ユノさんは仕事上多少の興味がありますね」

    「聖杯にかける願いは?」
    「───勿論、悲願到達のための一欠片を揃えるために、ですわ。私も魔術師の端くれですので」

    「最後に一言」
    「この中だと私が最年長、なのかしら。……どうぞ皆様、覚悟なさいませ。私、戦闘となると荒いですわよ?」

  • 382天音木さんちの赤ゑいさん◆FsdYfiOl922019/05/26(Sun) 23:15:26ID:EzMzg5OTg(9/13)NG報告

    >>381
    『ちょっとお母様!?私が出るって言ったじゃない!なんでお母様が出てるのよ!』
    「あなたはロクな戦闘経験だって積んでいないでしょう?外の魔術師と戦ったフィールドは自分の庭(工房)だけ。……それに、私はあなたに魔術師の道は歩んで欲しくないと言ったはずよ」
    『何よ、紫音には普通に魔術教えてあげてるくせに。いいわ、お母様が帰って来る前にオートマタ(電脳人形)を作って見せてあげるから!』
    『いやー、すまないね姉さん。私にはミリアを抑えられないよ』
    「はぁ……サンドラ、あなたもあなたよ。魔術をしっかり教えるなんて頼んでないわ」
    『姉さんは魔術師らしくないけど私は純粋な魔術師だからねえ。……ミリアをユミナかバリュエにでも送れば、必ず祭位以上の階位を授かると思うんだが』
    「絶対にNOよ。何年も前にこの結論は出したわ。……じゃ、また後でね」
    『私たちベルリーズの悲願のために。吉報を待っているよ、姉さん』

    ……ミリアに、魔術師の業を継がせるわけにはいかない。彼女の人間性がどれだけ魔術師に向いていても、どれだけ才能が鬼才の域にあろうとも。
    「……これも親のエゴ、なのかしらね」

  • 383◆B8D4AQBhU22019/05/27(Mon) 13:09:50ID:AyODgxNjc(1/6)NG報告

    >>148
    地下下水道の中をバーサーカーが戦闘しているであろう廃別荘に向かって走る。劣勢、という程ではないだろうが、多数のサーヴァント(マスターの妨害も?)を相手にしている事は想像に難くない。ただまぁ、彼が苦戦、あるいは窮地に陥る、というのは想像できないが。九相図の方に来たのがルーカス君だけ、という事実はイコールで他のマスターは(おそらく)あの乱戦付近にいる、という事を意味する。

    あっ、そうだ。九相図の爆発の結果を確認しよっと!アレがどんな惨状を生み出したのか、やっぱり自分の目で確認しないとなぁー。そうそう、ついでにルーカス君がどれだけダメージを負ったかの確認もしとこ。まぁ至近距離で九相図の爆発をくらったのだし、死亡はしないにしても大会からの脱落はまぁ確定だろう。

    走りながら、鷹の死骸使い魔を操り、ルーカス君と九相図の戦闘舞台をなった廃ビル(跡地)へと向かわせる。

    前方から使い魔が運んできた死霊鎧套を着込みつつ、鷹の方に意識を集中。ふむふむ……。やりぃ!やっぱしルーカス君は大ダメージを負っている。多分コレで大会は脱落か、しないにしても十全な行動は厳しいだろう。

    そうこうしている内に、二日前にセイバーvsアーチャー&ランサーの戦闘跡地が見えてきた。そろそろだな……。

     

    その時、右(使い魔とのパス)が何かを捉えーーーー。

  • 384リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:52:30ID:Q5MTA2OTA(1/8)NG報告

    「対物ライフルとかふざけてるのかい?!あいつ絶対私達抹殺るつもりだよ!」
    運転席にいたリドリーは90度になりながら、文句を言う
    「ふざけてやがるぜ!この国は原則銃持ってちゃいけないんだぞ!そんなの許されるなら私ん家の武器庫から持ってくるべきだったわ!」
    「それはやめとけク.ソマスター。あんたの家の兵器なんざこの戦争に持ってくるにはちと大袈裟(オーバーキル)にも程がある!」

  • 385リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:53:26ID:Q5MTA2OTA(2/8)NG報告

    >>384
    エル・シッドは助手席から90度になりながら語りかける。フォーサイト家はアメリカでも五本の指に入る大富豪!かの家の武器庫はトップシークレットであるが、恐らく戦争を早期に終わらせることができるだろう。だが!
    「それもこれも、ク.ソマスター。自分の弟から俺の鼻掻っ払ってその足でそのままこっち(伏神市)来たせいだぜ?準備を万端に済ませないお前のせっかちさを怨むべきだな!」

  • 386リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:53:50ID:Q5MTA2OTA(3/8)NG報告

    >>385
    「何だと〜!だが、そんな事今はどうでもいい!早くこの状況を打開しなくては!態勢は立て直せるかい!」
    「余裕だ!だがそのあとどこに逃げるかだ!」
    「そんなロドリー君にここで残念なお知らせ!」
    「なんだ、気色悪い言い方しやがって!」
    「脚折れた。運転できない」
    「マザファ○ク!」
    「君イスパニア人じゃなかったのか!」
    「サミュエルに聞くんだな!……………マジでどうする!俺はアーチャーの場所を感知するので精一杯だ!運転も同時になんてできないぜ!だからアンタに運転任せたんじゃねーか!」
    「気配感知やめて君が運転するのは!」
    「アリだが、ナシだ!攻撃方向がわかる方がいいだろ!」
    「さっき教えてくれなかったじゃないか!」
    「すぐ撃ってくるなんてこっちも想定外なんだよ!」

  • 387リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:55:24ID:Q5MTA2OTA(4/8)NG報告

    ランサーは訳がわからなかった。小動物の様に可愛らしい困惑顔を浮かべながら思う
    (この人たち一体何やってるの?)


    だがさらに漫才(いいあらそい)はヒートアップする!

  • 388リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:56:12ID:Q5MTA2OTA(5/8)NG報告

    >>387
    「これ君の宝具だろ!操れないのかい!」
    「気配感知は難しいんだぜ!慣れてる戦闘ならまだしも、慣れない操作しながらできるもんじゃない!」
    「君は器用なの?!不器用なの!?どっちなんだい!」
    「器用だよ!なんなら両脚にも剣つけて操ってやろうか!」
    「要は戦闘限定なんだね!」
    「その通りだ!」
    「なら仕方ない!だが実際問題他に誰が運転できる!」
    「たしかにな!俺は集中しなければならないし、ク.ソマスター!アンタは脚が壊れてる!ならば……………」

  • 389リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:56:32ID:Q5MTA2OTA(6/8)NG報告

    >>388
    ふとランサーが気づく。自分に向かってエル・シッドとリドリーの視線が注がれていると……………!
    「……………えっ私?」
    「悪いな、槍兵!運転できるのはアンタしかいない!」
    「そうだよ!君が運転しないと、私もロドリーも君も、あの銃刀法違反野郎(スナイパー)に撃ち殺される!」

    リドリーとエル・シッドは必死だ!弾丸によって揺れる車内!文字通り時間はないようだ!

  • 390リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:57:10ID:Q5MTA2OTA(7/8)NG報告

    >>389
    「……………わかりました。運転しましょう」

    「Gracias(ありがとう)!」
    「Thanks(ありがとう)!」

    ランサーの返事により車は態勢を元に戻す。そしてランサーはいつのまにか運転席に座っていた。目の前にはハンドル。血が騒ついてくる!

  • 391リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:57:44ID:Q5MTA2OTA(8/8)NG報告

    >>390
    「行き先は?」
    「銃刀法違反野郎(スナイパー)を巻けるなら何処へでも!」

    その言葉を聞き、ランサーの奥に眠る血が目覚める!女の皮を被った豹のように野生的な騒めきが胸へと満ちていき、その目は魔力により赤く輝く!

    「上から来るぞ!気をつけろ!」
    エル・シッドの台詞により、彼女のタガが外れた!
    リドリーとエル・シッド達が嫌な予感が頭をよぎる寸前、彼女はマダラ模様のアクセルを全開にする!

    そして彼女らは風を切り裂き、音を捻じ切る様に一瞬の軌道となって、その場から忽然と姿を消し飛ばしたのだった!

  • 392リドリー陣営2019/05/27(Mon) 18:58:16ID:M1MjI3MDA(1/1)NG報告

    >>391
    伏神投稿おわり!

    ガイフォークスさんか、イコマさんに回します

  • 393亥狛の人2019/05/27(Mon) 21:17:50ID:k1MzczODc(20/68)NG報告

    >>392
    手に馴染む。

    ランサーが機械仕掛けの馬の手綱を握った時、先ず最初にそう思った。
    まるで過去に何処かで握った事のあるような言い知れぬ感覚は、不可思議ではあるが心地良い。
    3500ccの排気量から繰り出される四輪駆動はドッシリとした安定感と静かなる加速を両立させている。
    そんな精錬としながらも実用性の高いこの鉄の馬を、ランサーは無意識に好ましいと思えた。

    だが、これ単体では駄目だ。
    と、ランサーの思考はそう結論付ける。
    「振り払えませんか」
    車体を掠める、一発の弾丸。
    不規則的な横滑走行(ドリフト)で間一髪のところで大破しないが、敵の弾丸は確実に、その悉くが車の急所を狙い定めていた。
    彼女の雄々しい運転技術に落ち度はない、同様に車体のスペックの所為でもない。
    ただ単純に射手の技量の高さ故に、彼女達は窮地を脱せずにいた。

  • 394亥狛の人2019/05/27(Mon) 21:18:15ID:k1MzczODc(21/68)NG報告

    >>393
    だがだからこそ滾るというもの。
    静かに燃ゆる高速の豹(ハイウェイパンサー)は、前方から目を離すことなくセイバーに話し掛ける。

    「成り行き上ではありますが、頼られたからには全力で応えましょう。
    ……どうか酔い止めの呪い(エンチャント)はお忘れなく」
    「────ああ、全速前進で頼むぜ」


    猛烈に向上する排気量、そしてマフラーから吐き出される爆音。
    ランサーの意思に応じる様に車体のスペックを更に特殊仕様に改造させたセイバー。
    脚(タイヤ)はより接地面を広く。
    身体(ボディ)はより流線型に。
    貌(フェイス)は更に野性味を帯びる。
    さながら競技用に調整された怪物だ。

    気配感知に割かれたリソースを利用して作られたソレはある種の賭けでもある。
    回避ではなく完全なる逃避を目的としたその大胆な作戦は、ランサーの運転の技量が一定水準未満か、敵の射撃の技量が規格外か────どちらか一点でも満たしてしまえば忽ちにして瓦解する薄氷のようなものだ。

  • 395亥狛の人2019/05/27(Mon) 21:19:10ID:k1MzczODc(22/68)NG報告

    >>394
    だがセイバーと、そのマスターであるリドリーは彼女の無言の提案に乗った。
    何故ならば膠着した苦難を乗り越える為のアクセントは奇策にこそある、と理解しているからであり。
    そしてそれ以上に、彼女の提案が酷く面白かったものだから。

    「いやー彼女面白いね。『面白い』ってのは人生の中で唯一で、かつ最高のスパイスさ。そう思わないかい、ロドリーゴ?」
    「最悪だ、酷く同意するよ」

    急激に加速する車体。
    魔力を排気し物理法則を彼方へ置き去っていく。アスファルトで舗装された路を鉄の流星は駆ける、速度超過など何処吹く風だ。
    ともすれば空中分解してしまいそうな地球からの制約(重力と言う名の枷)を振り払い、市街地から高速道路へと進む。

    「ふ、ふふ。あははは」
    不意に微笑いが込み上げる。
    この様な感覚は生前の騎馬試合以来だろうか。
    途方も無く疾く、雄々しい生物を手繰る感覚はいつの時代も心を震わせるらしい。
    聖杯戦争が秘匿下に行われる催し物と理解している為自重はするが、そうでなければ公然と叫び出してしまいそうな解放感。

    滾る、血湧く、肉躍る。
    どうか御覧ぜよ皆の衆、世界で一番疾く馬を操るは我ぞ─────!

  • 396亥狛の人2019/05/27(Mon) 21:19:46ID:k1MzczODc(23/68)NG報告

    >>395
    「あは、ははっ!くふふははははははっ!!!」

    「……なんて女だ、このGの中で高笑いしてやがるとはとんだ騎士サマだぜ」
    「うぷ、厄除けの護符(アミュレット)がなけりゃ重力に内臓が潰れる所だよ。
    だけどこの速度と変態機動ならあの銃刀法違反野郎も流石に─────」

    そう思った矢先。
    敵の凶弾は無慈悲にも車体の僅か数メートル後方を穿った。
    硬質なアスファルトが砕け、その破片が車体後方を小突く。

    「冗談よしてくれ、この速度でもギリギリってかい?!」
    「舌噛むぞ、ク.ソマスター!槍兵、もっと速度を上げれないのか!?」
    「これが臨界点ですね、この速度を上回ると貴方のマスターの心臓が重力で破裂しかねません。
    私も騎士の端くれですから、同乗者は例え貴婦人であろうと益荒男であろうと等しく優しくエスコートしなくては。
    故にこれ以上の加速は許容しかねます」

    ですので、とランサーは言葉を置いて
    「セイバーよ、残ったリソースで再度気配感知をお願いします。
    此処からは技量の勝負といきましょう。私の操舵術と敵の射撃、果たしてどちらが上かの競い合いです」

  • 397亥狛の人2019/05/27(Mon) 21:20:15ID:k1MzczODc(24/68)NG報告

    >>396
    はいよ、こちらはここで終了。
    どなたかにバトンタッチします

  • 398ガイ・フォークス【伏神】2019/05/27(Mon) 23:36:02ID:AxMjkwNDY(1/3)NG報告

    >>396
    「……なっ!?」

    悪魔の表情に動揺が走った。
    先日戦ったサーヴァントとは全く異なる条件ーー十分に距離があり、こちらからは周囲が一望できる、最良の条件ーーにもかかわらず、狙いを定めることができない。辛うじて振り切られないよう追跡するものの、放った銃弾は車体をかすめるばかりだ。
    彼には、どんな素早い獣であろうと撃ち抜くという自負がある。それは魔弾の悪魔としての矜持であり、狩人として積み重ねた技術に対するプライドだ。
    それらが「獣の脚を手に入れた人」という強敵の出現によって、心の中に名前をつけられないさざ波を立てた。

    馬鹿な、なんで射抜けない!そんなはずはない!悔しい!絶対に負けないぞ!

    かつての青年であれば、あるいはそんな感情を抱いたかもしれない。
    しかしながら、既にかの悍ましい弾丸は鋳造られ、悪意によって放たれた。ならば。漆黒の帳が降りた今、舞台に立つのは悪魔がひとり。
    青年は既に過去のものとなったのだ。
    だから彼は全てを嗤うのだ。どんな形であれ世界に不幸が増えれば、悪魔は喜ぶものなのだから。

    「おいおい、あのEiserne Jungfrau(カマトトお嬢さん)やるじゃないか!見てるかい、キョージュ。このままだと、あっという間に射程外だぜ」
    魔弾は絶対に的を外さない。

  • 399ガイ・フォークス【伏神】2019/05/27(Mon) 23:38:16ID:AxMjkwNDY(2/3)NG報告

    >>398
    『……クッ』

    「……」

    『クク、ク、クハハハハ!よくやった、アーチャー。タイムリミットだ。到着したぞ、奴らの《鉄の棺桶》が!貴様はそのまま奴らを捕捉し続けろ』

    ロワインの念話が届くと同時に、辺りに轟音が響き渡った。空を覆う黒い影。鋼鉄の両翼が、ランサーの操縦する車めがけて天より舞い降りた。

    ◆◆◆◆◆◆

    ロワインが令呪を通して命じたのは、非常にシンプルで些細なことだった。

    「令呪をもって命ずる。アーチャー、その眼に映る全てのモノを貴様の弾丸と認識しろ」

    令呪が輝き、直後、アーチャーが目にしたのは空を行く大型旅客機だった。
    地上で生活している者は気にも止めないだろうがーー日本の空には、日に約2700もの旅客機が飛び交っている。無秩序に飛べば直ぐにぶつかり合って墜落してしまうところを、管制塔が細心の注意を払って交通整理し、毎日無事に飛び立ち着陸する。彼が見たのは、そんな何気ないフライトを迎えるはずだったものの一つだ。

    300人を乗せたそれは、魔弾となった。となった以上、運命は一つ。
    魔弾は絶対に的を外さない。

  • 400ガイ・フォークス【伏神】2019/05/27(Mon) 23:38:48ID:AxMjkwNDY(3/3)NG報告

    >>398
    最初の投稿の最後一行、間違えです。

  • 401リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:54:52ID:QwMjIzMzY(6/12)NG報告

    Stage投稿
    これでラスト

  • 402リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:55:02ID:QwMjIzMzY(7/12)NG報告

    >>401
    阪上は鼻歌まじりにギターを弾き鳴らす。下手ではなく、騒ぎ立てるほど上手くはない、その絶妙な平坦さが街に響く。最後の一人である女性を待ちながら。
    その音を聞きながらドロテーアと笛吹き男は店の前までやってきた

    「"She’s killer……"」
    「guten Tag。Herr阪上」
    「guten Tag。Frauドロテーア」

    お互いの挨拶を済ませ、令呪を確認すると、阪上はドロテーア達を案内する

  • 403リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:55:38ID:QwMjIzMzY(8/12)NG報告

    >>402
    「貴方、音楽を何処で?」
    「役作りの際に必要でね。それに君も音楽でかなり有名だよね?じゃあ歌で歓迎しようと思ってね♪」
    「Queenが好きなのですね」
    「まあ、ボキャブラリーが少ないから。女の子に対する曲はこれしか知らなかった」

    その言葉に笑う。女の子に対する

  • 404リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:57:51ID:QwMjIzMzY(9/12)NG報告

    >>403
    曲としては些か的外れだと思ったからだ

    (ふん。中々に楽しい男だぜ)
    (キャスター。念話する時は言ってよ)
    (ちょっと失礼したぜ。だがよ、マスター。アンタこの男に気許しちゃ危ないぜ?)
    (どう言うこと、それ)
    (文字通りだ。こいつは"顔がない"。こんな奴初めてみた。人間誰しもツラの内に本音を隠しているもんだ。……………だがこの男にはそれはない。正確に言えば混ざりすぎて最早自分がないのかもしれないな!)
    (……………貴方が言うような人には見えないけど?)
    (仕方ねえさ。こいつについて分かることなんざ、分からないって事だけだからな。……………俺は警告したぜ?)

  • 405リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:58:13ID:QwMjIzMzY(10/12)NG報告

    >>404
    そういうと念話は消えていった。ドロテーアは阪上を見る。鼻がスラッとした美女。それが一瞬のうちに髭まみれの老人に変わり、瞬きの合間にメガネをかけた学者へと変わる

    自らのサーヴァントの言葉を心の中にしまいながら藤沢達の席へとつくのだった

  • 406リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:58:30ID:QwMjIzMzY(11/12)NG報告

    >>405
    阪上は本来の自分の顔に戻る。顔がありすぎるがゆえに顔がなくなった人は舞台で培った声量で店の中を透き通るようにこう宣言した

    「私たちは夢を追う冒険者(マスター)。彼ら彼女らはその為の従者(サーヴァント)。私たちは一心同体となって、世を、客を、そして自分自身を楽しませるように、明日からの試合を頑張りましょう!そして今日はここにいる皆が同士(ノミトモ)!明日の因縁は一旦忘れて、呑んで、騒いで、楽しみましょう!
    それじゃあ 乾杯! 」

  • 407リドリー陣営2019/05/28(Tue) 17:58:52ID:QwMjIzMzY(12/12)NG報告

    >>406
    終わりです
    この後は個人個人で人に話しかけるなどして楽しんでください

  • 408第■回バーサーカー陣営(GMA)2019/05/29(Wed) 06:59:33ID:IyMjM2MjE(1/2)NG報告

    『聖杯大会インタビューアーのダニエラです。』
    「リザ=ハロウィンでーす。よろしくダニエラさん。」
    『よろしくお願いしますね、リザさん。では早速ですが質問です。なぜ日本に?』
    「NINJAを見たいな~と思って。そのあとふらふらとさ迷ってたらここに。」
    『忍者ですか。では召喚したいクラスはアサシンですか?』
    「?…自分で選べるんですか?」
    『……アサシンとバーサーカーに関しては』
    「へー。」
    『…聖杯大会に参加した理由は?』
    「あー。なんかよくわかってないんですよねー。仕事帰りに変な魔術師が襲いかかってきたんですよー。で、その人を撃退したら、これあげるとかいわれちゃってー(片手をひらひらとふる)。そしたらその日から使い魔やらなんやらに追いかけ回されて気付いたこんな感じになってました。」
    『なりゆきということでよろしいですか。』
    「はい。」
    『わかりました…この大会においては他にも参加者がいらっしゃいます。その方たちはあなたと同じくなりゆきとは限りません。気になる方はいましたか?』
    「うーん…あ!銀河さんですかね。子供にはぜひとも頑張って戦って欲しいです。」
    『ふむ。では次の質問です。聖杯にかける願いはなんですか?』
    「最近仕事がなくって…お金とご飯ですかね。後は便利な魔術礼装でも貰おうかな。」
    『では、最後になにか一言お願いします。』
    「うーん。みなさん頑張ってください!」

  • 409第■回バーサーカー陣営(GMA)2019/05/29(Wed) 07:01:33ID:IyMjM2MjE(2/2)NG報告

    >>408

    インタビュアーが去り、彼女もまた家路につく。南東の住宅地に彼女の今の拠点はあった。
    「ただいまー。」
    そんなことを言って一軒家の扉をあける。鍵はかかっていない。そのまま土足でずかずかと踏み込んだ。
    「ただいま、おじいちゃん。」
    そのまま真っ先に仏壇に向かうとパチパチと拍手をする。ちなみに彼女と仏壇に飾られている写真の人物にはなんの血縁関係もなかった。
    部屋のなかに乱雑に散らばる家具をえっちらおっちらと避けたあと、足のないただのおしゃれな板と化しているテーブルの上にぐでりと寝そべった。
    天井を見上げれば霧吹き状に広がった黒いシミがこびりついている。一昨日数を数えたのだが、もう忘れてしまった。
    「聖杯大会かぁ…」
    ぽつりとした呟きには感情が込められていない。その表情もまたマネキンのように虚空を見つめたままだ。
    「腕一本ぐらいは欲しいなぁ…」
    そういって彼女は瞳を閉じた。なんの迷いもないようなぐっすりとした寝顔であった。

  • 410名無し2019/05/30(Thu) 20:13:17ID:kwMTI3NzA(1/20)NG報告

    テス

  • 411伏神アサシン陣営2019/05/30(Thu) 20:13:56ID:kwMTI3NzA(2/20)NG報告

    夜も更け、薄い藍色の空が広がりつつある。
    結局、ウィリーは一睡もしない内に夜を迎えることになった。当然、体への負荷はかかっているが徹夜は慣れている上に魔術でどうとでもなるので支障は無い。
    ビルの壁はそこら中に穴が開いていて冬の冷たい風がよく通る。

    「さて、どうするか」

    あの後公園での監視を続けた結果、予想以上の収穫をウィリーは得た。
    セイバー、ライダー、ランサーのサーヴァントとマスター達を見れた事だ。
    マスターの特権によりステータスもある程度確認できた上に戦闘のスタイルも見ることができた。
    運が良いと思うと同時に、ウィリーは少なくない危機感を覚えた。
    ステータスは三人とも水準を遥かに超えていた。その一撃が正しく神話の再現と呼ぶに相応しい彼らを相手取ってアサシンは勝てるのだろうか?

    「……無理、だろうな」

  • 412伏神アサシン陣営2019/05/30(Thu) 20:14:11ID:kwMTI3NzA(3/20)NG報告

    >>411
    アサシンもまだ具体的な詳細が明らかではないスキルや宝具があるがそれを過信するなど論外だ。
    なら他の陣営と一時的な同盟を組むべきか?
    それも無理だろう。あのアサシンの反英霊じみた性質からして他の英霊と相入れるとは考えにくい。それにあのアサシンと分かり合えるサーヴァントやマスターと組みたいとも思えない。
    発生するリスクがあまりにも大きすぎるからだ。

    「もう一度偵察に出るか」

    裏も表も無い平坦な声で呟くとウィリーは立ち上がった。
    パーカーを羽織ると無機質なエレベーターに乗り込む。指定は一階。
    何故か電力が通っていてまだ動くエレベーター。
    その中に設置された大きな鏡には無愛想な表情の男がこちらを睨んでいた。

    「………」

  • 413伏神アサシン陣営2019/05/30(Thu) 20:14:51ID:kwMTI3NzA(4/20)NG報告

    >>412
    昼間の偵察で得られた情報は、昨晩のものに対して微々たるものだった。
    荒らされ無残な姿になった公園に散らばる魔力の残滓はあまりに数が多く、質が濃すぎた。
    蒐集の魔術を行使するも統一性の無いそれから導き出せる情報は現時点のウィリーには無かった。
    ならば再びサーヴァントとそのマスター達が動き出す今晩、戦場となりうる街に行くべきだろう。
    この拠点が襲撃された時の事も既に昨晩のうちに対策済みだ。
    そして、監視も兼ねてアサシンを護衛に付かせる。アレでも居ないよりはマシだというのがウィリーの出した判断だった。

    「おい、アサシン。姿を見せろ」

    エレベーターから出て上の階へと呼びかける。中途半端に建設されたこのビルは吹き抜けになっている。
    返事はない。物音一つとせず、風が通る音とウィリーの声だけが反響する。
    魔力パスからしてこのビルから出てはいないはずだ。

    「聞いてるのか、アサシン」

    もう一度呼びかける。次に応じなかったら左手の令呪を見せつけようとした。
    ────そして、突如としてウィリーの意識は絶たれた。

  • 414伏神アサシン陣営2019/05/30(Thu) 20:15:17ID:kwMTI3NzA(5/20)NG報告

    >>413
    「油断なんかしちゃあ…ダメだよねぇ。アハハハハハハハハハハハ」

    背後からの手刀の一撃で思いのほかあっさりと気絶したマスターを担ぐと入り口から離れた場所に座らせる。
    昨晩は一睡もしていなかったようだし起きるまでは相当時間がかかるだろうというのがアサシンの推測だった。

    「さーてこれで自由だフリーだギャラクシーだ」

    少年の様に無邪気な声。
    アサシンの体がぼやけ始めた。紙に滲む水滴の様に広がり、そして収まった。
    そこには一人の女性の姿へと変貌を遂げたアサシンが立っていた。
    スキル『可能性の闇』によって選び取った可能性の具現化。
    変わっていないのは、よく注視しなければすぐに見えなくなってしまいそうなほど黒い女物の服と、顔に付けられているガスマスクだけだった。
    アサシンはペタペタと顔を触り、ガスマスクがある事を確認すると今度はエレベーターに乗り込み、屋上へと出る。
    そして壊れかけている手摺へと身を乗り出すと、そのまま重力に身を任せて両手両足を広げて街へと向けて飛び降りた。
    全身で浴びる風。
    線となって流星の様に己の周りを取り囲むビルの光。
    堕ちているのに、まるで天に昇る様な気持ちだった。

  • 415伏神アサシン陣営2019/05/30(Thu) 20:15:34ID:kwMTI3NzA(6/20)NG報告

    >>414
    「マスター、今はまだマスターの損になる様な事はしないからさ。少し夢でも見ててね?」

  • 416伏神アサシン陣営2019/05/30(Thu) 20:15:44ID:kwMTI3NzA(7/20)NG報告

    >>415
    以上です

  • 417山星◆FsdYfiOl922019/06/04(Tue) 21:28:11ID:E5ODY0OTI(10/13)NG報告

    「気になる参加者の方はいますか?」

    「まだ誰とも会話はしていませんから特に……ですが齋藤 丈さんは仕事上多少の興味がありますね」

    こんな感じになりました。

  • 418山星◆FsdYfiOl922019/06/04(Tue) 21:28:54ID:E5ODY0OTI(11/13)NG報告

    >>417
    拠点は人形劇出来そうなとこが良いのですが、どこがオススメとかあります?

  • 419スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/04(Tue) 23:01:03ID:gyNDQ0MTI(17/36)NG報告

    >>418
    商業施設等があり、人通りの多い北部でしょうか。

  • 420山星◆FsdYfiOl922019/06/04(Tue) 23:03:43ID:E5ODY0OTI(12/13)NG報告

    >>419
    じゃあ北部にします。商業施設があるなら中央までは行かずともホテルはあります……よね?

  • 421スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/04(Tue) 23:19:42ID:gyNDQ0MTI(18/36)NG報告

    >>420
    安いビジネスホテル(とケリィが爆破しそうなお高いホテル)は中央部に集中するから、普通か若干高め位の値段になるけど、何軒かホテル出来てもおかしくないかな。

  • 422山星◆FsdYfiOl922019/06/04(Tue) 23:21:59ID:E5ODY0OTI(13/13)NG報告

    >>421
    よし、大丈夫です。北部にします。
    魔術師なのでお金はある。人形師とかいうお金かける魔術系統なら尚更

  • 423第■回ライダー陣営(アスパシア&ぺウケスタス)2019/06/05(Wed) 11:59:51ID:MzODU2NzA(1/4)NG報告

    「変なインタビュー。これから死ぬ人に尋ねることなんて無いでしょうに」
    丁度、参加者であるアスパシア・テッサロニカという魔術師に対して聖杯大会運営からインタビューが行われたところだった。
    なるほどこれが娯楽というのか――と感心はするが、相手が求めるような上手い答えを喋れた訳ではない。
    元々アスパシアは起源覚醒者寄りで感情が薄く、何よりも起源は孤独。関係性というのに疎い。疎くなっている。
    「いや殺させはしないし!?」
    「そうね、守るのだけが取り柄の貴方の存在価値が塵同然になってしまうものね」
    「辛辣すぎる!! 唯一の味方も敵なのか!」
    召喚したサーヴァントはクラス:ライダー。真名をぺウケスタスと言う。人類史において多少なりとも名を知られているのがA級サーヴァントならば、知る人ぞ知る程度のB級サーヴァント。
    「正直言って弱い」
    「いきなりどうしたっていうの!!」
    「心の声が漏れたかもね」
    「なんか酷い云われようなのでは俺」
    「それより効率良く小聖杯を得るような拠点を見つけましょうか魔力D」
    「せめて名前を、真名でも良いから呼んでいただけませんか!?」
    彼女が聖杯戦争に参加したのは”自身の魔術の完成”が、自身の魔術礼装コスモス・アートグラフで星を読んだところ出てきたのだ。星の光という過去を視る(読む)ことで未来を予測する占星術。
    勝つつもりもないが――負けるつもりもない。
    そういう私。

  • 424第■回ライダー陣営(アスパシア&ぺウケスタス)2019/06/05(Wed) 12:16:16ID:MzODU2NzA(2/4)NG報告

    >>423
    戦闘による勝利と別軸に、私の勝利条件はある。
    結局は成果を得るために負けられないが、勝っても意味がないかもしれない。
    「どこに拠点を作るんだ?」
    「私、工房っていうのは上手く設置も運用もできないし、魔術的にも意味ないのよ」
    「( ,,`・ω・´)ンンン?」
    「ぶっ倒すわよ」
    「じゃあ魔力供給率が高い小聖杯から狙うのか? セオリー通り?」
    「逆から攻めましょう。優先度の低い弱い小聖杯から」
    「その心は」
    「私には、宙色の天球図(コスモス・アートグラフ)があるから供給量ではなく回路数の方が重要なのよ。つまり小聖杯は令呪のような魔力資源としての+α以外に使い道はあまりない」
    「かといってライバルが自分達の処理能力を上回るのは見過ごせない」
    「そういうこと」
    「敵性サーヴァントに遭遇した場合は?」
    「臨機応変」
    「了解」

  • 425ここのえ「第■回ライダー陣営(アスパシア&ぺウケスタス)」2019/06/05(Wed) 12:29:22ID:MzODU2NzA(3/4)NG報告

    以上がインタビューの代わりのさらっとした動機等でした
    小聖杯奪取のため北東or東、南、南西の順に移動します。
    拠点はアスパシアの所有するアキレウス・コスモスが展開する世界の一部(目に見える形か、盾の内部にあるかは未定)であり、土地柄によって小屋だったり屋敷だったりするんですが都市部だとギリシャ風は浮くんですよね…駆け抜けよう

    先入観から各方角に一個ずつ小聖杯がある前提で書いてしまいましたが、実際に小聖杯はどういう場所にあったりするんでしょう

  • 426スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/05(Wed) 20:31:41ID:k5NDAwNjU(19/36)NG報告

    >>425
    あー、ごめんなさい。
    小聖杯は一つだけ、西部の管理者の屋敷にあります。
    詳しい情報は一日目開始より少しずつ開示していきます。
    それと、聖杯大会は全てサツ害禁止で、第■回の場合四肢の切断程度なら大丈夫ですが重度の後遺症が残るものも禁止となります。

  • 427ここのえ2019/06/05(Wed) 22:22:38ID:MzODU2NzA(4/4)NG報告

    >>426
    あ、了解です
    ssの設定面の齟齬は無視してやってください
    死人云々はアスパシアに、あまり生きる気力がないという解釈でお茶を濁します

    小聖杯の位置固定でかつ、初日ではその情報は開示されていないと
    なら、『強めのサーヴァントがいそうな上質な霊地を避けて、虱潰しに探す』方針で行きます

  • 428亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:44:55ID:U0Nzk1MDU(25/68)NG報告

    「おいおいおいおい、冗談抜きだぜ全くよ!!」

    気配感知を張り巡らせ敵の出方を伺っていたセイバーは、少々大袈裟なリアクションを取る。
    しかし彼が感知したのはその大袈裟な反応を遥かに上回る異常事態だ。

    「─────飛行機だ。大型旅客機がこっちに突っ込んで来やがる」
    「ヒコーキ……」
    「ロドリーゴ、世の中には言って良い冗談と悪い冗談がある。そして今のは間違いなく後者だよ。
    緊迫したムードを解したい気持ちは痛い程分かる……でもそのギャグは笑えない」

    「…冗談じゃねぇって言ってんだろ」
    車内に流れる無言の間。
    リドリー・フォーサイトは冗談ではと一笑に付したものの、セイバーの真剣な面持ちを見てそれが笑い話でない事を理解したらしい。

  • 429亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:45:40ID:U0Nzk1MDU(26/68)NG報告

    >>428
    「ヒコーキ、ですか。化学燃料を噴射して空中を飛翔する鉄の鳥ですよね。
    して、如何されます?迎撃すれば中に居る人の命はありませんが」

    ランサーは超高速度で車を手繰らせながら、後部座席の二名に問い掛ける。
    思考は至極冷静に、この場で取れる最適解を模索する。
    ランサーにとって空から襲い来る鉄の鳥を迎撃する事自体は簡単だ、そしてそれはセイバーも同様だろう。
    かの剣の英雄であれば、数十トン程度の質量の塊など如何様にでも出来るというものだ。
    しかしそれは迫り来る脅威が只の鉄塊であるならばの話、その鉄塊の中に数百人の命が搭載されているとしたら、事情はガラリと変わってしまう。

    ひとたび宝具を振るおうものなら機内にいる乗客の命は絶望的だ。
    ならば次策として回避────も考えたが、どうやらその選択も無為であるらしい。
    「あの飛行機、照準がピタリと俺達に向けられてやがる。
    共謀罪違反野郎(テロリスト)め、聖杯戦争だからってやりたい放題かよ」
    「どうやら機内からの制御は一切効いてないようですね」

    ランサーの人間離れした視力は点のような大きさの光の陰影を捉える。
    機首は常に此方の方に向けられて、如何に速度を上げようが進行方向を変えようが精度に歪みなどない。

  • 430亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:46:26ID:U0Nzk1MDU(27/68)NG報告

    >>429
    次の一手に手が止まる。
    無策で受け入れようものなら、待っているのは悲劇しかない。
    だが迎撃しようものなら、自らの手で数百人の命を殺めてしまうこととなる。
    そしてそれは秩序を慮る二騎の英霊にとって可能な限り避けたい選択だった。

    大きな負債か、それより更に大きな負債か。
    何方を選択しようが凄惨な結末は必至。そんな死亡遊戯の最中、窓の向こうの空を睨んでいたリドリーは口を開いた。
    「止められそうかい、ロドリー?」
    「それは愚問ってもんだぜ?…って言いたい所だが、お生憎様成功率は二割も満たないな」
    「……まぁ元より成功率云々は気にしちゃいないさ。だって君は歴史に名高き英雄だ、生前からこんな無理難題を乗り越えてきたんだから。
    今回も、ただ不可能を可能に変えるだけ。そうだろう?」

    「当然だ、全員救ってやるよ、全員だ」
    一連の会話は淀みなく進んでいく、夫婦漫才の様にある種の信頼関係有りきの、遠慮ない言葉の応酬だった。
    こういった類の会話は往々にして周囲の第三者が介入する余地など残されてはいないもの。
    運転席のランサーは二人の会話に必要以上に入る事もなく、己に課された役割を全うしていく。
    否、嬉々としてと言うべきか。

  • 431亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:46:57ID:U0Nzk1MDU(28/68)NG報告

    >>430
    「何かしら手はある様に見受けられますね。いいでしょう、貴方の策に乗らせていただきます。
    今この場に限って、私は貴方達の良き隣人です」
    「オーケー、頼もしいお隣さんだ。
    なら先ずは今から指定する場所まで急いでくれ。話はそれからだ」



    セイバー陣営とランサーがアーチャーの射撃を掻い潜り、命からがら到着したのは森を平らに切り拓いて出来たゴルフ場だった。
    木々を裂き、幹をなぎ倒し、生え揃った芝を踏み荒らしながら、開けた場所まで最短距離で到達する。
    半ば放り出される形で着地するセイバーにランサー。同乗していたリドリー・フォーサイトは脚を骨折していた為ランサーに抱きかかえられる形でドリフトする車から脱出していた。

    「座標よし、時間も良し、序でに視界も良好。
    いいね、迎え討つにはお誂え向きってヤツだ」

  • 432亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:47:23ID:U0Nzk1MDU(29/68)NG報告

    >>431
    暗い空を切り裂く様に滑空する大型旅客機は自由落下を運動エネルギーに変化させながら、セイバーを始めとする三名の元へと突き進む。
    先程は点の様にしか見えなかった筈なのに、小指の先程の大きさにまで膨れ上がっている。
    これから眼を見張る速度で肥大化したかと思えば、ものの数十秒もしない内にゴルフ場に到達してしまうだろう。

    そうなれば三人の命は勿論のこと、機内の人間も軒並みあの世行きは免れない。
    そうならないようにセイバーが立てた作戦は至極単純で。
    しかし同時に、言い様のない力に満ち満ちていた。

    そんなセイバーの計画に全幅の信頼を寄せているのか、リドリーはすんなりとセイバーと距離を置いて事態を静観せんとしている。
    隣にはランサーが立ち、彼と同様にセイバーの様子を見届けようとしている。
    「────しかし、本当に良かったので?」
    「ん?なにがかな」
    「セイバーと距離を置いて、本来敵同士である私を貴方のそばに着かせるという行為そのものに対してです。
    仮に私が騎士の皮を被った悪党であったとしたらと考えれば、自らの直ぐ傍に私を置いておくのは致命的なのでは?」

    勿論、ランサーにそんなつもりはない。騎士道精神を重んじる彼女は例え令呪で強要されたとしてもその様な行為は拒絶するだろう。
    だが、そんな清廉潔白な彼女ですら首を傾げたくなる程に彼等は一見して無用心に見えた。

  • 433亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:48:13ID:U0Nzk1MDU(30/68)NG報告

    >>432

    「面白い冗談を言うものだね!そんなつもりなんてこれっぽっちもない事くらい、顔を見れば判るものさ。
    どっからどう見ても君は善性の英傑だ、そんな君だからこそ運転を任せたし、昨日ああやって歩み寄ったのさ」

    それに、とリドリーは一呼吸置いて。
    「仮に君が余程の食わせ者だとして、今此処で私に襲い掛かった所でセイバーには敵わない。そう思うからさ」

    いつも通りのコメディーリリーフな語り口は崩れることはない。単なる挑発でも何でもない心の底からの発言だ。
    安い挑発に乗る程血気盛んな気質の持ち主ではないが、面と向かってそう言われると心の奥にある止ん事無き闘争心が燻るというもの。

    「ほう、それは言ってくれますね」
    「気を悪くしたのなら謝るよ、私と彼の信頼関係の裏返しとでも思ってくれ。
    ……でも、そうだね。彼は強いから」

    ざあ、と。
    短く切り揃えられた草原が夜風に揺れる。
    もうすぐこの場に魔弾が墜ちる。
    重さ数トンにも及ぶ特大サイズの鉄砲玉は、着弾すれば一面焼け野原と化すだろう。
    相対するは一騎の英傑。

  • 434亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:48:43ID:U0Nzk1MDU(31/68)NG報告

    >>433
    サングラスの奥の眼を決意に光らせて、右腕に握った剣に魔力を通す。
    その刃に宿る濃密な魔力は、それが宝具である事は容易に感知できる程に剣呑としている。
    だが先程まで競争劇を繰り広げていた自動四輪が実はこの剣が変形したモノだと言った所で、現場を見ていない魔術師の何割が信じようか。

    その宝具の名は────無形・失われし鋼鉄(コラーダ)。
    剣の形を持てど定まった在り方を持たない虚の刃は、その不定形さ故に凡ゆる無機物に変質する可能性を有している。
    セイバーがその構成と機構、形質を把握している限り、その宝具は自由自在に在り方を変える。

    それが剣であろうが、槍であろうが、盾であろうが、可能性は無限大。

    キチキチと音を立ててその有り様を変化させる剣は、次第に規則的な編み目を形成していく。
    鉄条網の要素を取り入れたかのような幾何学は、剣の柄を軸に四方八方へと手を伸ばし、ゴルフ場を覆うように生えた木々や近隣の高層ビルの壁に打ち込まれて。
    まるで飛行機を捕縛せんとする弩級の蜘蛛の巣だ。

  • 435亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:49:26ID:U0Nzk1MDU(32/68)NG報告

    >>434


    そして。

    即席の蜘蛛の巣の丁度時速八百キロ越えの大鉄塊が直撃する。
    「───────、──────────!!」
    如何に周囲の建築物や自然に錨を下ろし力を分散させれど、凡そマッハ1に及ぶ剛弾が衝突しようものなら持ち手に加わる負荷は尋常ではない。
    剣の柄を両の手で握り、手を離すまいと力を込める。丁度旅客機とセイバーが網を介して互いを引き合うような体勢だ。
    ぶつり、ぶつり。
    ゴルフ場の至る所で何かが千切れる音がする。それは楔を打ち付けた木が幹から折れる音でもあり、セイバーの筋組織が断裂していく音でもあった。

    予断を許さぬ緊迫した雰囲気にランサーは思わず息を呑む。
    セイバーの踏み込んだ脚が少しでも浮こうものなら、旅客機の中の人は悉く絶命してしまう。
    そんな命の天秤が揺れ動く最中、部の悪い賭けは最悪の方向へと歩を進めつつある。

    だがその只中にいる当事者三人のうちで、飛行機の中の命を諦める人間など一人としていなかった。
    ランサーはリドリーの傍で護衛に徹しながらセイバーの様子を固唾を飲んで見守り、リドリーは真剣な貌で事態を静観している。
    そして現在進行形で飛行機の引力を相殺しているセイバーの姿に一切の諦念は見当たらない。

  • 436亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:50:34ID:U0Nzk1MDU(33/68)NG報告

    >>435


    自身の全力を以て全てを救うのみ。
    それこそ己を英雄足らしめる、ただ一つの──────

    「──────もう一押しだ、手を貸せ!ク.ソマスター!!」
    「……了解。オーディエンスの前だから限定解放だが、この叡智と力を君に捧げよう。
    ──────禿鷲が臓器を抉り食らう時、我が血は炎剛に成り上がる」


    リドリー・フォーサイトの手に仄かに灯りが点る。
    ゆらゆらと風に靡く炎は微かながらも消える気配は無く、どこか連綿と燃え続けてきた聖火の様な厳かな雰囲気すら漂わせている。
    しかしそれもその筈。
    リドリーの手の平の上で躍る火は最早聖火の範疇では収まらない原初の火であるからして。

    (……その規格外の神秘の濃度。現代魔術や発火能力(ファイアスターター)の範疇に到底収まらない。
    ────もしや起源の覚醒?いや、まさか)

  • 437亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:51:03ID:U0Nzk1MDU(34/68)NG報告

    >>436
    やがて揺らめいた炎はリドリーの指先からセイバーの胸当て目掛けて飛び込んで、軽快な破裂音と共に消え失せた。
    だがその表現は正確でなく、実際はその炎は未だ煌き続けている。
    ただその在処が外界からセイバーの霊核へと移り変わったに過ぎないのだ。

  • 438亥狛の人2019/06/05(Wed) 23:52:13ID:U0Nzk1MDU(35/68)NG報告

    伏神SS、取り敢えず此処で一区切り。

    結末までキッチリ用意してありますが、一応バトンタッチ出来る箇所で区切らせてもらいました。

  • 439スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/06(Thu) 00:08:52ID:E2MzU3MTg(20/36)NG報告

    現時点での第■回のWiki編集が終わったので、ついでにリハビリとして書いた第一回の視聴者SS投下します。

  • 440スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/06(Thu) 00:10:21ID:E2MzU3MTg(21/36)NG報告

    ランサー・アーチャー同盟とライダー・ファラオ同盟の総力戦……その前哨戦はランサーが召喚したらしい忍者とライダーが操るワイバーンのぶつかり合いとなった。
    それは、ファラオの放った矢が忍者の最後の一人の顔面に刺さり、そのまま頭を吹っ飛ばして決着となったが驚くのはこれからだ。
    何とあのバーサーカーが乱入、このまま漁夫の利を得るかといった所で他の四陣営が示し合わせたかのようにバーサーカーへと矛先を変えたのだ。
    何て卑劣な策……だが、所詮は急造のチーム。
    自分の消耗を抑えようと駆け引きをする隙を突いて一網打尽にすれば……。

    「こらっ、テレビばかり見ない。寄せ鍋が冷めるでしょ」

     母さんに注意された……今回のお気に入りだったアサシン陣営がよくわからないままやられたからって……。

    「兄ちゃんは推し贔屓が過ぎるんだよ」
     
     ライダー陣営が盤石だからって余裕だな
    妹よ。

    「まあまあ、みんなそう言わずに」
    「「「何時ものように大穴狙いでセイバー陣営に賭けた父さんは黙ってて」」」

     と、まあそんな感じで笑い話をしていた時だった。
    画面で爆音が発生、急にカメラが切り替わるとビルが崩壊していく映像が映し出され……戦闘は予想出来ない方へと転がっていった。

  • 441スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/06(Thu) 00:13:57ID:E2MzU3MTg(22/36)NG報告

    以上です。

  • 442型月NYの人◆3zXvUrYT3w2019/06/06(Thu) 00:20:33ID:Q0Mjc4MDY(1/1)NG報告

    向こうでの安価今気づきました。
    中央でお願いします。

  • 443スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/06(Thu) 00:30:04ID:E2MzU3MTg(23/36)NG報告

    >>442
    ホテルの一室等、拠点にしたい建物はありますか?

  • 444型月NYの人◆3zXvUrYT3w2019/06/06(Thu) 00:41:25ID:M4ODk1NjQ(3/15)NG報告

    >>443
    窓が開けられて回りを見渡せる高いホテルの一室を希望します。

  • 445名無し2019/06/06(Thu) 00:52:53ID:MwNjA5MDA(1/6)NG報告

    テス

  • 446ナポ2019/06/06(Thu) 00:54:29ID:MwNjA5MDA(2/6)NG報告

    >>445
    テレビ局のスタジオにて。
    京郎は椅子に座りインタビュアーからマイクを受け取った。
    照明って当たると眩しくて熱いんだなとかカメラが回るまでそんな事を考えていた。

    「えーそれでは和銀京郎さん。何故この大会にされたんですか?」
    「参加…えー、あーっとですね。自分、あんまり魔術師として真面目にやってこなかったんですよ。それのツケが回ってきたというか」
    「なるほど」
    「まーそうですね。…コメントしづらい事言ってすいません」
    「いえいえそんな事。立派な理由だと思いますよ」

    慌ててフォローに入るインタビュアーに京郎は内心申し訳なく思った。
    だがそれが嘘をつく理由も無いので仕方ない。

    「では次の質問ですが…この大会において注目している他の参加者の方は誰かいますか?」
    「んー…」

  • 447ナポ2019/06/06(Thu) 00:55:06ID:MwNjA5MDA(3/6)NG報告

    >>446
    京郎は思案する。
    事前に確認したリストに載っていた参加者達の顔や経歴を思い出す。

    「うーん…一人に絞らないとダメですかね?」
    「いえそんな事はありませんよ」
    「まぁ全員ですよね。全員。自分は戦う方面の魔術とかは不得意なんで、戦える人は全員注目してるというか。多分皆さん自分より色んな意味で強いですし」

    情報戦などと深い事を考えた訳ではなく、素直に思ったままを答えた。
    京郎は、そういう人間だ。

    「はぁ…。これが最後の質問になりますが、召喚したいクラスやサーヴァントは決まっていますか?」

    インタビューをしている相手から面白い事が聞き出せなかったからか若干ぶっきらぼうに質問をするインタビュアー。すると京郎は先程と比べると少し自信ありげな顔で語り始めた。

    「はい。クラスは召喚してみないとわかんないですけど、サーヴァントは決まってます。きっと皆さん驚くと思いますよ」
    「それは期待が高まりますね。質問は以上です。お疲れ様でした」
    「あっはい」

    カメラが止まるとスタジオから出て廊下へと向かう。近くに長椅子を見つけると座って携帯端末を取り出した。

  • 448ナポ2019/06/06(Thu) 00:56:13ID:MwNjA5MDA(4/6)NG報告
  • 449ナポ2019/06/06(Thu) 00:57:16ID:MwNjA5MDA(5/6)NG報告
  • 450ナポ2019/06/06(Thu) 01:00:12ID:MwNjA5MDA(6/6)NG報告

    >>449
    「さーて…まさかあの有名な偉人と会えるだなんて凄い事だよなぁ。…仲良く、出来るかな?」

    京郎は気負いもなく立ち上がるとそのまま一枚の手鏡を長椅子の下に貼り付ける。そして栗栖市の中央部、あらかじめ予約しておいたそこそこ高級なホテルへと足を向けた。

  • 451リドリー陣営2019/06/06(Thu) 09:13:26ID:cyODUwNzA(40/114)NG報告

    "不運"、言ってしまえばその一言に尽きる

    養由基は見事な腕だ。的確に、そして精密に彼はカドモスの鎧の隙間に矢を撃ち込んだからだ

    カドモスは驚愕しつつも称賛する
    『そうでなくては、復讐相手としては最適だ!』

    連続で隙間に撃ち込まれる矢を受けながらも、地面を槍で巻き上げ歩みを止めないカドモス。流れ出る血は戦士の証。必ず葬ってやろう!

    そして槍を投げようとしたその瞬間!空から拳大の岩が激突!そして体勢を崩したその刹那!養由基の矢が喉に直撃!刺さりは甘かったが衝撃をうけ流せずそのまま丸太のように転がっていく!壁に激突しバウンド!ビリヤードの玉のように縦横無尽にはねながら最後は落下!頭から落下して衝撃に目から火花が散る!

  • 452リドリー陣営2019/06/06(Thu) 09:13:51ID:cyODUwNzA(41/114)NG報告

    >>451
    連結自動装置の如く降りかかる不運!あまりの出来事に困惑を通り越して恐怖する3人!
    だが不運とは時として周りにも降りかかるものである!

    カドモスは自分の運の無さを嘆いた。だが嘆いた後考えたのだ

    『どうして自分はこうなのだ?』

    何の所為なのか?それは部下を食っておいて討伐したら呪いをかける神の所為だ

    ………………………………………………………………

  • 453リドリー陣営2019/06/06(Thu) 09:16:22ID:cyODUwNzA(42/114)NG報告

    >>452
    「アーッ!レーッ!スーッ!!」

    カドモスは叫ぶ!その衝撃は観客席の窓を破り会場全体を震わせる!

    カドモスは素手で地面を破壊!その衝撃は他3人の体勢を崩した!

    槍を構える、"たったそれだけの事"で大気が奮い立ち鎌鼬が巻き起こる!死にかけの洲甘を咄嗟に庇うキャメロン!だが彼の鋼の肉体は無残に斬られる!

  • 454リドリー陣営2019/06/06(Thu) 09:17:01ID:cyODUwNzA(43/114)NG報告

    >>453
    構えた槍を振り投げる!衝撃波を起こし周りを破壊しながら養由基の腹に激突。そのまま壁に縫い付けられる!地面を叩き割る度に周りは壊れ、その衝撃は会場にも伝わる!

    キャメロンは洲甘を連れて離れ、交渉を持ちかける!
    「頼む!早く負けを認めてくれないか!?命までは取らないから!」
    「信用できないの!そんな目をするような人の言うことを」
    「俺はね!たしかに虐殺が好きさ!だが、生きたいと思う善良な魂を虐殺.する程俺は人間腐っちゃないんだよ!」
    キャメロンは焦っている!顔から分かるように動揺している!キャメロンは紙をとりだし、書き込む。即興でセルフギアスクロールを作り上げる

    汚く、内容も簡潔だがこう書いてあった
    『敗北を認める→その傷を回復させる』
    「もうこうなったら裏も何もないからよ!頼む!」

  • 455リドリー陣営2019/06/06(Thu) 09:17:12ID:cyODUwNzA(44/114)NG報告

    >>454
    トーナメントパスです

  • 456リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:45:12ID:kwODk3NDA(1/9)NG報告

    肉体から力が湧き上がる。暖かい。その火はエル・シッドの中を駆け巡り、彼を一時的に勇気付ける

    漲る力!導くは飛行機!その姿はまさに英雄そのもの。見よ!諸君!彼こそはスペイン史上最強と謳われる伝説!そしてその姿こそ、我らが主人(エル・シッド)である!

  • 457リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:45:29ID:kwODk3NDA(2/9)NG報告

    >>456
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    「私も諦めるわけにはいかないな……………」
    飛行機のパイロット、阪上総司は目の前の光景を見て思う。おじさんは役者として天才的だったが自分にその才能はなかった。パイロットには慣れたが自分よりも優秀な奴はたくさんいた。いつも何処かしら諦めていたのだ

    今回だってそうだ。効かなくなった操縦桿。作動していない自動操縦。もう自分でどうすることはできない。だから動かさなかった

    それがどうだ?目の前の人は(おそらく)見ず知らずの俺たちを助けようとしているじゃないか。俺は機長だ。俺が諦めなくてどうする!

    阪上は操縦桿を握り、上昇を試み始めた!
    〜〜〜〜〜〜〜

  • 458リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:45:58ID:kwODk3NDA(3/9)NG報告

    >>457
    「ヘッ。機長だかパイロットだが分からないが有難い感じだぜ!」
    重みが若干緩和されたことに気づき、感謝の意を話すエル・シッド。原初の炎により己の力量が急速に上昇する。このままいけば止まるだろう。だがそれだけではダメなのだ。飛行機を元の場所に戻す必要がある。再離陸するには距離が足りないからだ

    原初の炎はエル・シッドの身体だけでなく、英雄としての象徴、宝具にもその熱が伝わる。これを見たときエル・シッドには更なる妙案が頭に浮かんだ!

  • 459リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:46:18ID:kwODk3NDA(4/9)NG報告

    >>458
    エル・シッドは自らの宝具に更なる熱を注ぎ込む。徐々に熱されていく宝具。そしてその熱は大気中に伝わり始めた

    (そろそろだな!)。エル・シッドは宝具の一部の形状を変化させる。おお、これは扇風機!それが軍隊蟻の如く列をなしている!エル・シッドは熱された大気ごと扇風機を回す。すると何ということだろうか!徐々にだが飛行機が上がり始めている!

    熱された大気を回転させることで上昇気流を起こそうとしているのだ!
    だが飛行機は魔弾。そう簡単に上昇を許さない!ある程度の位置で膠着が起きている!

  • 460リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:46:41ID:kwODk3NDA(5/9)NG報告

    >>459
    ((上がれ、上がれ、上がれ、上がれェェェ!!))

    エル・シッドと機長の心が奇妙にも一致!彼らは抗う!共謀罪違反野郎(テロリスト)の好きになってたまるか!

    「「ウオオオオオォォォ!!!!」」

    目に見えず永久に会うこともない維持と維持が交差し会う!そしてその時奇跡が起きた!

    おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

    弾丸と化された飛行機!命を乗せる方舟!原初叡智の炎が起こした気流に乗り空高く舞い上がっていった!

  • 461リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:47:12ID:kwODk3NDA(6/9)NG報告

    >>460
    〜〜〜〜〜〜〜〜
    ひどく心に入り込む満足感。だがエル・シッドは油断しなかった。飛行機がこちらに降ってこないのを見ると速やかに宝具を四輪駆動車に変化、ランサーとリドリーを乗せこむ

    ふと見るとランサーは先ほどまでしていなかったサングラスをかけていた。これはリドリーも同じである

  • 462リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:47:49ID:kwODk3NDA(7/9)NG報告

    >>461
    「こんな土壇場でイメチェンか?童貞が気張ったところで意味は(モテ)ないぜク.ソマスター」
    「いやそんなんでつけてないからこれ。わたしがどうていなんていまかんけいないでしょ」
    思わず棒読みになっているリドリーだがランサーに向かっていった
    「これ投げた瞬間走り出して全速力でさ」
    「いいですが、このサングラス何故私まで?」
    「面喰らわないためだよ」
    白衣のポケットから何かを取り出す。ルーン文字型の宝石のようだ

    リドリーは窓を開け素早く投げ込む。それとともにランサーはペダルを踏み込んだ!

  • 463リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:48:35ID:kwODk3NDA(8/9)NG報告

    >>462
    宝石魔術とルーン文字の融合。リドリーは上手くできなかった。二つの魔術が相反してしまい強烈な光しか生まないのだ。だが怪我の功名。これがリドリーたちの窮地を救う!


    光は一瞬のうちに広がり辺りを白色に染め、一瞬のうちに元に戻る。だがゴルフ場跡にリドリー達はもう消えていたのだった

  • 464リドリー陣営2019/06/06(Thu) 14:49:06ID:kwODk3NDA(9/9)NG報告

    >>463
    伏神投稿終わり!

    この後ランサー陣営のメンツと話し合いしたいです

  • 465ガイ・フォークス【伏神】2019/06/06(Thu) 20:32:41ID:kwMzIyMTI(1/4)NG報告

    >>463
    「グオオオオオ!?」

    闇の中に、獣の唸り声のような悲鳴が響いた。
    アーチャーの望遠レンズじみた眼を通して浴びた強烈な光が網膜を焼き切り、燃えるような痛みをロワインへともたらしたのだ。
    突然の衝撃に騒々しく騒ぐ内なる獣達を押さえつけながら、ドス黒い感情を露わに怒鳴る。

    「撤退するぞ!クッ、何も見えん……アーチャー、私を運べ!」

    すると、対照的な涼しげな声が返ってきた。

    「行くあてなんてあるのか?」

    「教会だ。早くしろ」

    「うへえ、教会?キョージュ、あんた、懺悔とかするタイプだったっけ?」

    「笑わせるな。監督役とやらに報告するぞ。奴らは大勢の前にサーヴァントを晒した上にその超常たる能力を披露し、地際からの航空機の復帰というありえないことをやらかした」

  • 466ガイ・フォークス【伏神】2019/06/06(Thu) 20:32:55ID:kwMzIyMTI(2/4)NG報告

    >>465
    アーチャーはそれを聞き、喉の奥で押し殺したような笑い声をあげる。

    「いいじゃないか、最高の喜劇だ。『絶望的状況に天使が舞い降りた!乗客添乗員奇跡の生還!』俺はそういう事も世界にあっていいと思うぜ」

    「最悪だな。そのまま落下したなら単なる事故で済んだだろうがーー飛び立ってしまった以上、いくら魔術協会といえども神秘の秘匿は果てしなく難しくなった。早急な対応と、先ほどの陣営に対するペナルティを要請する」

    「意外だな。あんたがそういうの気にするなんて」

    「どういう意味だ」

    返答は無かった。黒い影がロワインを攫った。
    教会に入るなんて出来やしない。どの辺りでこの荷物(マスター)を放り込もうか。
    そんなことを考えながら、アーチャーは山に向けて大きく跳躍した。

  • 467ガイ・フォークス【伏神】2019/06/06(Thu) 20:34:28ID:kwMzIyMTI(3/4)NG報告

    >>466
    投稿ありがとうございました。
    とりあえずこちら側の方針です。
    リドリーさんからの返答があり次第、今回の戦いで弓陣営が得た情報の描写をちょこっとだけします。

  • 468ガイ・フォークス【伏神】2019/06/06(Thu) 20:54:01ID:kwMzIyMTI(4/4)NG報告

    >>466
    「と、先ほどの陣営に対するペナルティ」←この部分、消し忘れです。
    読む際、まとめる際は無しでお願いします。

    まあどちらにしろ、ロワインは(彼なりの尺度で)怒っているので、教会に直訴する際にはペナルティを与える云々は言うとは思います。

  • 469ガイ・フォークス【伏神】2019/06/06(Thu) 23:28:21ID:YwOTA1MTY(1/1)NG報告

    >>466
    すみません、文章考えるの疲れちゃいました。
    箇条書きで現在得ている情報を開示します。

    ・セイバーとライダー(ランサーのことを勘違い)のサーヴァントの姿と、セイバーのステータス。
    ・セイバーの宝具が、さまざまな形に変化する剣であること。
    ・セイバーのマスターの姿。およびその人物が神代のそれに近い炎を持っていること。
    ・相手取った両サーヴァントが、気軽に使える遠距離武器を持っていないこと。

    問題があれば教えてください。

  • 470リドリー陣営2019/06/07(Fri) 06:06:46ID:cxMDY0MTU(45/114)NG報告

    >>469
    特にないです

  • 471亥狛の人2019/06/07(Fri) 07:25:41ID:U2MzE4Njc(36/68)NG報告

    >>469
    特にないですよー

  • 472橘亜衣&ミラーカペア【glit stage前日譚】◆V6COUaXse62019/06/08(Sat) 17:36:43ID:Q1NDU2OTY(54/61)NG報告

    >>374
    馬上の敵と並走し、槍を交わす。しかし槍と槍がぶつかるごとに、先程までの心地よい高揚が失せていく。代わりに湧き上がってくるのはーーー
    (不快だネ)
    ヴィヴィアンから繰り出される槍は、鋭さを失っていた。いや、勢いは落ちていない。しかし、こちらを打ち破ろうとする熱い鋭さ、己の全力でぶつかる気概ーーー僕が心地よいと感じていた物が抜け落ちている。
    今彼の槍に感じるものは、恐怖。ぶつかるのではなく、逃げる為の攻撃。
    逃げるのが悪いとは言わないが、彼は今恐怖に呑まれている。それが凄く、不快だ。
    「何をしてるんだい、キミはぁ!」
    突き込まれた槍を、強く払い上げる。態勢を崩したヴィヴィアンの隙を逃さず、素早く突き。
    辛うじて躱す彼だが、踏ん張りきれずに落馬。
    受け身を取って転がる彼を、僕は冷たく見下ろしていた。
    『マスター、ご無事でしょうか?』
    セイバーからの念話が届く。
    『ああ、特になんともないよ。キミはどうだい?』
    『こちらは、敵サーヴァントに有効打を与えた所です。このまま留めを指しますか?』
    『いや、少し待ってくれ。Mr.ビリジアンに言いたいことがある。前振り、よろしく☆』
    『前振り、ですか。承りました』

  • 473橘亜衣&ミラーカペア【glit stage前日譚】◆V6COUaXse62019/06/08(Sat) 17:37:55ID:Q1NDU2OTY(55/61)NG報告

    >>472

    念話を切って、意識を敵へと向け直す。目の前には、気味の悪い嘲笑を上げ続ける女。
    ふと、その声が途切れた。
    「騎士王様、貴方はどうやら、ご自身のマスターに随分とご執心の様子。どうでしょう、先程の昔話への対価として、あのお方のお話をしていただけないでしょうか?」
    歪んだ口元をそのままに、女は囁いた。その姿は、どことなく悪魔のようだった。
    「貴女に話すことはない。しかしーーー」
    言葉を区切る。一拍の間を置いて、声を張り上げる。
    「サーヴァント・アサシン!我が主たるオズボーン・ファンタジアの命により、汝との決着を一時預ける。まずは、これより紡がれる主の言葉を、その身に刻みつけるがいい!」
    観客全てに轟くかす、大仰な台詞。前振りとは、このような物で如何か。

    (バッチリだヨ♪)
    スポットライトが僕を照らす。嗚呼、良い演出だ。
    セイバーからのパスを受けて、僕の口が動く。
    「Mr.ビリジアン、キミは何をしている!キミの槍からは覇気が失われた!熱も、気迫も、執念も感じない。何も篭っていない空っぽの突きだ!さっきまでのキミは輝いていた。僕に及ばずとも、迫る程の美しさがあった!
    それが今はどうだ。熱のカケラもなく、その身は恐怖という冷気に震えている!」
    堂々と、高らかに叫ぶ。糾弾する。
    ーーーヴィヴィアンが恐怖した原因はきっと、セイバーの真名。
    ならば、"そんなこと"で願いを手放そうとする彼が許せない。
    「キミの願いは、簡単に諦めのつくものだったのかい?僕には願いがある。一族の繁栄を守り抜くという、諦められない願いが!」

  • 474橘亜衣&ミラーカペア【glit stage前日譚】◆V6COUaXse62019/06/08(Sat) 17:38:22ID:Q1NDU2OTY(56/61)NG報告

    >>473
    ーーー"第二魔法の劣化品"。
    それがかつて下された、ファンタジア家への評価だった。正当な評価だと思う。なにせ、できることと言えば並行世界の観測と、別の自分への一時的な接続だけ。しかも観測は時間を超えることができないとなれば、第二魔法と比べるのも烏滸がましい。
    ただし、劣化品のままでなるものかと、ファンタジア家は研鑽を重ねた。内部での権力闘争もあったようだけど、丸く収まっている。理由はきっと、第二魔法に追いつく、もしくは超えると言う意識が、一族の根底に共通していたからだろう。その意識を繋ぎ続け、研鑽を怠らなかった一族を、僕は誇りに思う。
    (そして、僕も一族に恥じぬようになろうと研究していたんだ。ーーーなのに!)
    「僕はあるとき未来を見た!未来では、ファンタジア家は没落の坂を真っ逆さまに落ちていた!しかもそれは一通りじゃない、百通りだ!」
    そう、ある日魔術の制御を失敗して、本来できないはずの未来視を体験した。だが、その時見た数々の未来は暗く、苦しいものしかなかった。僕が原因で没落したと思しき未来も多数あった。
    「さらに言おう。今ここに居る僕は、並行世界の中で、"最も可能性に満ちていた"僕だ!そんな僕が見た未来が、暗いものしか無かった。その絶望が分かるかい?ーーーそれでも、いや、だからこそ。僕は僕の願いを諦める訳に行かない。未来を否定するために」

  • 475橘亜衣&ミラーカペア【glit stage前日譚】◆V6COUaXse62019/06/08(Sat) 17:38:46ID:Q1NDU2OTY(57/61)NG報告

    >>474

    照明が落ち、主を照らすスポットライトだけが光源。そんな空間で、彼は訴え続ける。
    普段見せる、余裕のある態度など投げ捨てて、必死に。ただ必死に叫ぶ。
    「その為には、ただ勝つだけじゃきっと足りない。最高の僕にならないとダメなんだ。キミは、僕を輝かせてくれる人だと確信している」
    ああ、この台詞。召喚された時のことを思い出す。あの時主は、今のように身の上話をしてくれた後、こう言ったんだ。
    『僕は、キミと輝きたい。そして、最高の僕達になるのさ☆それができたらきっと、滅びの未来なんて訪れないヨ☆』
    ブリテンを守れなかった私は、あの滅びを回避できるのかをずっと自問していた。そんな私にとって、同じように抗う彼の姿は北極星のような導となった。
    『キミの力を、貸して欲しい』
    泣き笑いの表情で差し出された手を取って、私は決意した。ーーー彼の騎士になろうと。

    もう一つ、スポットライトが点灯する。照らす先は、ヴィヴィアン・ビリジアン。そして、彼に向けた言葉が紡がれる。
    「もう一度言おう。キミは何をしているんだい♪」

  • 476橘亜衣&ミラーカペア【glit stage前日譚】◆V6COUaXse62019/06/08(Sat) 17:39:03ID:Q1NDU2OTY(58/61)NG報告

    stage以上です。

  • 477一般通過キャスター陣営◆gmmefYfW/o2019/06/09(Sun) 09:16:37ID:E4ODYxODE(2/17)NG報告

    第■回キャスター陣営、インタビューを投下いたします。

  • 478一般通過キャスター陣営◆gmmefYfW/o2019/06/09(Sun) 09:16:51ID:E4ODYxODE(3/17)NG報告

    >>477
    ―――聖杯大会、インタビュアーのダニエラです。まず、自己紹介をどうぞ。

    銀河:えっと……虚神小学校五年二組、茅理銀河!好きなものはオムライスです!

    ―――なぜ聖杯大会に?

    銀河:えっと、願いをかなえる聖杯に興味があったので参加しました!

    ―――気になる参加者の方はいますか?

    銀河:んー……正直魔法とかあまりよく知らないし、みんな強そうだし……えっと、私以外の全員です!

    ―――聖杯にかける願いは?

    銀河:お金!じいちゃんにマッサージチェア買ってあげたいから、です!

    ―――最後に一言

    銀河:精一杯頑張ります!よろしくお願いします!

  • 479一般通過キャスター陣営◆gmmefYfW/o2019/06/09(Sun) 09:17:37ID:E4ODYxODE(4/17)NG報告

    >>478
    栗栖市南西部、市営キャンプ場。
    パチパチと音を立てて燃える焚き火に鍋を吊りかけ、数度かき混ぜて味を見る。
    「……うん!これで良し!」
    鍋に入ったモツ味噌煮込みを焚き火から外し、入れ替わるようにホイルに包んだ『何か』を投入する。

    「んっ……はぁーーー……暖まるぅ……!」
    顔を綻ばせつつ、銀河は鍋を食べ進めていく。
    モツ、人参、大根、モツ、ゴボウ、モツ、椎茸、こんにゃく、モツ――――――と味噌と醤油の味がよく染みた食材を口に運んでいく。
    「――――――っと、そろそろかな?」
    徐にトングを手に持ち、ホイル包みを取り出し中を開ける。塩コショウで味付けされ、色よく焼けた豚ヒレ肉のブロックがホイルの隙間から顔を出した。
    「おっ!焼けてるじゃ~ん♪」
    ホイルをはがし、豪快にかぶりつく。
    「んまァ~いッ!塩コショウで引き立った肉の旨味が広がり、ご飯が進むネこりゃあ!」
    雑な食レポをしつつ銀河はモツ煮と焼豚、飯ごうで炊いたご飯に舌鼓を打った。

  • 480一般通過キャスター陣営◆gmmefYfW/o2019/06/09(Sun) 09:17:56ID:E4ODYxODE(5/17)NG報告

    >>479
    「――――――はぁ……旨かったぁ……」
    テントの中で横になり、満腹になった腹をさする。

    しかし、たった一人で聖杯大会という戦場に飛び込んだ不安が、偶然に切符を手にした自分が参加しても良いのかという苦悩が、彼女の心を再び突き刺す。
    「(―――――でも)」
    最終的に参加する決意をしたのは自分だ、ならば戦い抜くまで。相手が百戦錬磨、万夫不当であっても気合いで負ける訳にはいかない!
    「良し!就寝!!おやすみ!!!」
    寝袋に身を包み、目を閉じた。

    《キャスター陣営現在地……南西部の栗栖市市営キャンプ場》

  • 481明星2019/06/09(Sun) 12:43:27ID:MzMzIxNjU(1/8)NG報告

    フランス特異点を投稿します

  • 482明星2019/06/09(Sun) 12:43:41ID:MzMzIxNjU(2/8)NG報告

     寺田は飛び退ったが、剣先の鋭さは、つい先ほどまでの比ではなかった。蛇の鎌首が躍るように、白刃は伸びて寺田を追い詰めた。流石の寺田が歩調を崩し、よろめいた。
     ルイは必殺の一閃を叩き込もうとして、にわかにその方向をかえ、横あいから薙ぎこまれてきた刀身を、かろうじてはじきかえした。ルイの視線の先に、セイバーの厩戸皇子がたたずんでいる。
    「次は汝が我の相手か?」
    「二人を同時に相手してみるのはどうだ?」
    「すまんな、尊人よ。暫し、この橙武者めの相手を任せる!」
    「おい」
     厩戸皇子の返答を聴く前に、寺田は納刀して後退する。立香の傍まで下がると胡坐をして瞑目してしまった。
    「て、寺田さん? 何を……?」
    「―――」
     マスターの声にも応えず寺田は黙して座るだけである。
     戦友の意外な行動に厩戸皇子は微苦笑を浮かべる。あの男は、武術や闘争のなかでしか己を解放できないのだろう。そんな男は先程までの闘争に彼は思うところがあったのかもしれない。
     巧妙というよりも流麗な動作で厩戸皇子は斬りかかる。わきおこった刃音は激烈だった。飛び違い、最初の刃を撃ちかわすと、厩戸皇子は立て続けに攻勢に出たが、相手の身体にかすることもできない。
     寺田が感じ取った身を縛るような重圧感が厩戸皇子にもかかっていた。彼は戦法をきりかえた。攻撃をやめ、半歩退いて守勢に転じてみせたのだ。

  • 483明星2019/06/09(Sun) 12:44:13ID:MzMzIxNjU(3/8)NG報告

    >>482
     ルイは鋭く踏み込み、苛烈な斬撃を立て続けに浴びせたが、つい先ほどの厩戸皇子と同じく、不可視な抵抗に加えて完璧な防御に直面しただけであった。
    ―――我(フランス)の“重さ”が利いていない?
    しかし、すぐにルイはその考えを打ち消す。自分の重圧(デバフ)が失効しているのではない、別の要因であると推量する。
    彼の知らぬことであったがその推量は的中していた。ルイが持つ宝剣『王威を示せ、遍く世を照らす陽光の剣(ジュワユーズ・グラン・シエクル)』は、太陽神を演じたという逸話、そして自身を国そのものと称した逸話に基づいて彼にAランク相当の神性を付与する。
    対する厩戸皇子はスキル聖徳太子によって神性への特防を持つので、ルイに負わされる重圧は寺田と比すれば軽減されており、またルイの攻撃も鈍くなっている。
    互いの力によって、さながら水中で棒振りをするかのように動きが重くなるのを自覚する。
    縦横に斬りむすび、剣光の残影を宙に閃かせ、白刃と白刃が強烈な勢いでかみ合い、宙に停止した。両者の顔が至近の距離に迫り、互いの呼吸音が重なり合って聴覚を満たす。
    「見事な技倆(うで)だ、セイバー。それほどの剣ならば自らの運命を託すに能い強さだ。この歌劇に相応しい勇士よ!」
     太陽王の賞賛に、日出処の皇子は冷笑で答える。

  • 484明星2019/06/09(Sun) 12:44:59ID:MzMzIxNjU(4/8)NG報告

    >>483
    「運命? 運命などに私の人生を左右されてたまるものかよ。私は私の長所によって事を成して、自分の短所によって滅びるだろう。全て、私の器量の範囲内だ」
     かみあっていた白刃が離れた一瞬、厩戸皇子の長剣が宙にうなった。その迅速さと激しさは、ルイの予測を超えていた。防ごうと動いた剣は、むなしく空を泳いで、ルイは厩戸皇子の斬撃を顔に受けた。
     しかし―――
     刃がルイを通り過ぎた!
    「!? ……陽炎か!」
    「察しがいいな」
     魔力放出(炎)が作り出した陽炎が厩戸皇子の目測を誤らせたのだと看破したのだ。太子の明察を賞賛したのは後退して体勢を立て直したルイである。呼吸も鼓動も、完全に制御しおえたその姿を見て、厩戸皇子は勝機が去ったことを悟らざるを得なかった。これで勝負は仕切り直された。
     魔力放出(炎)が作り出す熱によって光へ干渉することで姿が現れ、消えるルイが攻めに転じて厩戸皇子へ剣を振るい続ける。
    「またか!」
     直前に現れた太陽王の剣戟を紙一重で見切りでかわし、攻撃者の方を見ようとした。しかし、すでに太陽王はいなかった。
     厩戸皇子は残心のまま、くるりとターン。
     確信と共に背後を見れば、やはり太陽王はそこにいた。
     後方へ跳びすさり、一〇メートル近くも彼から距離を取った。

  • 485明星2019/06/09(Sun) 12:45:38ID:MzMzIxNjU(5/8)NG報告

    >>484
    「これは面白い手妻を持っているな。よいものを見せてもらった。返礼に私も手遊び程度の芸だがお見せしよう」
     太陽王は呵々と大笑した。
    「日本国の皇子の芸か。よかろう、我(フランス)が曇りなき眼(まなこ)で見定めてしんぜよう!」
    「はは、やってみ給えよ」
     ルイが一足跳びで疾風のごとく接近して剣が白い光となって振り下ろされる刹那、厩戸皇子は―――八つに分身した。
     厩戸皇子の残像は八重に重なって、本物の見極めがつかない。厩戸皇子と相対した者には見える状態となったのである!
     音速を超越した斬撃は、残像はひとつに振り下ろされた。
    「なんと!?」
    「最近会得した技だ。面白いだろう」
     ルイは愕然とし、厩戸皇子は立ち止まって分身状態を終えた。
     八重にぶれることもなく、ただひとりきりでフランスの歌劇の舞台に立っている。
    「どうだ太陽王、もう一度試してみよ」
    「よかろう。そのめくらましの出来映え、試してくれる!」
     白刃が振り下ろされ、厩戸皇子はまたしても八分身。残像のひとつが犠牲になった。
     輝くルイの顔から笑みが消えた。真顔で賞賛する。
    「見事だ、セイバー。そのような動きができるとは思ってもみなかった」
    「理屈は極めてシンプルなのだがね」
     要はフェイントを行っているだけなのだ。
     それだけだった。小刻みに右へステップ、左へステップ、ななめ前、ななめ後方、前後左右にステップし、どこへ跳ぶか悟らせないようにする。その小刻みなアクションを超越者たる英霊が行うことで―――何重にも分身ができる。

  • 486明星2019/06/09(Sun) 12:46:30ID:MzMzIxNjU(6/8)NG報告

    >>485
     カルデアで召喚されて立香が眠っている間に、データベースを読み取った後に彼が読み漁ったライブラリの中にあったボクシングを参考にして考案したテクニックだ。跳んでもどる、跳んでもどる。アウトボクサーの軽やかなフットワークを元にして、厩戸皇子は『分身』という新境地に達したのだ。
     そして今―――
     ルイの姿が消失し、白刃が飛来する。
     厩戸皇子も小さくステップを踏みはじめる。とんとんとんとんととと―――神速のフェイントが生み出す八分身。残像のひとつを斬り裂かれた瞬間。
     分身をやめて刀身が激突する。火花が両者の顔にかかった。第二撃の応酬は、鍔どうしの衝突をうんだ。第三撃は、足場の石畳が砕けたため、互いに空を斬り、第四撃の刃と刃がかみあって、またも火花が散らす。
     一〇合、二〇合、三〇合。剛剣どうしの激突は、しばし、どちらが劣るともみえなかった。暴風のごとき激突から、互いが弾き飛ばされ、距離が開かれる。
    「我が焔が起こした煙は天まで届き、我が姫への捧げものになる。ゆえに!」
    ルイは宝剣を地に突き立てる。
    一面に焔が噴き出し、天を焦がさんばかりに燃え上がる。
    「聖なる火焔で殺められし、汝は聖餐である!」
     地面から上がってきた爆炎に、厩戸皇子は呑み込まれていった。
     魔力放出(炎)によって魔力はアポロンの聖なる火焔のごとく変じて厩戸皇子を襲う。太陽王の火焔は戦場となった舞台を丸ごと呑み込み、鉄を蒸発させ、天をも焦がす勢いで高々と燃え上がっている。
    ―――八卦炉に突っ込まれたような気分だ!
    厩戸皇子が足場とする舞台、なんと真っ赤に赤熱していた。
    このままでは熔岩となって流れ出すことだろう。だが、その紅く灼熱した石畳に―――聖徳の皇太子は健在だった。
    彼の衣服も、素肌も、まだ燃えはじめていない。あちこち服が焦げだしてはいいるものの、彼自身も汗だくではあるものの。本人はあくまでも涼しげな風情を崩さない。
    「流石だ日出処の皇子、必滅の大火をよくしのいでいる。まったくお前は大したものだ……しかし」
     美しき王者の目がわずかに鋭くなった。
    「汝は我が歌劇の英雄。そしてそなたを討ち私が得る勝利こそは愛しき姫へ贈る首飾り」

  • 487明星2019/06/09(Sun) 12:47:14ID:MzMzIxNjU(7/8)NG報告

    >>486
     宝剣に渦巻く火焔が、さならが猛る火竜の咆哮の如く、轟然と迸る。超高圧に凝縮されていた火焔が熾烈な一撃として敵に叩きつけると、万軍を焼き払い灰燼に帰する火焔の破砕槌となる。
    「故に、奮えよ。姫をより輝かせるために!」
     厩戸皇子は一心に祈念していた。
    「若し是の観世音菩薩の御名を持する者あらば、設い大火に入るとも火も焼くこと能わず。念彼観音力、火坑も変じて池とならん!」
     火よりの護身を願う経文であった。
     厩戸皇子から立ち上る呪が四天王たちの幻像(ヴィジョン)となる。毘沙門天・持国天・広目天・増長天が傍に立つ。彼が持つ宝具の四天王とは異なる呪が化身したそれらは、この火焔から立香を守るために厩戸皇子は主を守れと命ずる。
    「念彼観音力、火坑変成池(かきょうへんじょうち)!」
     厩戸皇子による火除けの祈禱。それのおかげで、まるで見えざる巨人の手が薙ぎ払ったかのように一直線に道を拓く。火焔が裂け、気圧が吹き抜けた穴が貫通した。
    「なぁ―――ぁっ!?」
     ルイが驚愕の声を漏らしたのは、致死の一撃となるだろう爆炎を穿たれたことだけに留まらなかったからである。
     火よりの護身を願い、そのおかげでどうにかルイの炎に焼かれないまま持ち堪えていた厩戸皇子が、炎があった空間に生じた気流の直中へと躊躇うことなく飛び込んだからである。
     炎のトンネルを一足跳びのうちに奔り抜けた厩戸皇子の飛翔は、まさに飛燕の勢いであった。そして彼の足先が再び石畳に触れたとき、ルイとの間合いは肉薄しており、その間を阻む障壁は皆無であった。
     このとき、厩戸皇子の斬撃はまさしく天下る稲妻であった。
    「ぐはぁっ!?」
     たたらを踏んで後退る太陽王が咄嗟に刃の前に翳した左腕が切断され、聖徳の皇太子の白刃は鎖骨を断ち胸部を斬り裂いた。
     遮二無二になって魔力放出による推進力を利用した後退で距離を取ったルイへ、厩戸皇子が不敵に笑ってみせる。
    「これは困った。一流の歌劇が完成を見るには一流の脚本と一流の俳優が必要だそうだが、卿の演技はいささか見え透いていて興がそがれるな」

  • 488明星2019/06/09(Sun) 12:48:02ID:MzMzIxNjU(8/8)NG報告

    >>487
    以上です。アリウムさん、リドリーさんよろしくお願いします。

  • 489スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/09(Sun) 13:16:53ID:Y3MjI2Nzc(24/36)NG報告

    「以上が今回の参加者でございます」

     先程まで各参加者のインタビューが映し出されたであろう世界中の画面は、今はこの私、アンジェリーナ・コスタを移している。

    「さて、今回の特別ルールといえば小聖杯。今回のものは、マスターがアクセサリーの形状を思い浮かべながら触れる事で、そのイメージと同じ形状になり、瞬時に身につけられます。
    勿論、これはアクセサリー化した聖杯も同じ性質を持っており……そうやって奪い合って貰いますので、アクセサリー化した聖杯は外したり服等で隠したりしている間は効果が無くなりますし、サーヴァントが消滅したら止めを刺した陣営に小聖杯が渡されます」

     といったように、一通りルールを説明していく。

    「さて、その小聖杯の位置ですが……参加者の皆様に渡した地図は、この来栖市を九つのエリアに分けていますよね。ええ、その内北西部を除いた八つのエリアの内の一つ……そこの一番良い霊地にあります。つまり、最初に小聖杯を手に入れたければ霊地を見定める所から始めて下さいませ」

     最も、小聖杯を保管している管理者がやらかして下さってますけど……その程度の障害、参加者の皆様方ならどうとでもなるでしょう……と心の中で付け加え。

    「それでは、Fate/TV SHOW 第■回聖杯大会。開始でございます」

  • 490スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/09(Sun) 13:17:38ID:Y3MjI2Nzc(25/36)NG報告

     撮影が終わり、聖杯大会が始まる。
    とはいえ、不確定要素が多いのが気がかりですね。
    封印指定寸前の魔術師アスパシア・テッサロニカに、詳細不明の能力を持つ少女 茅理銀河。
    バーサーカー陣営のマスターは、本来は鎌鼬を起こす魔術師ナタリヤ・ライツでしたのが最終的にリザ・ハロウィンへと令呪が渡る。
    極めつけは、アーチャーの代わりに召喚されたフォーリナーという未知のクラス。

    「最悪の場合は聖杯の破壊も視野に……ええ、これに頼るかもしれませんわね」

     そう呟いた私は、厳重に保管した聖遺物……ムスペルヘイムの残骸へと一度だけ視線を移し、次の仕事へと戻った。

  • 491スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/09(Sun) 13:18:19ID:Y3MjI2Nzc(26/36)NG報告

    「いよいよですか、待ちわびましたよ」

     聖杯大会が、私こと檜葉靖彦が全てを手に入れる戦いが始まった。
    かつて我がハルピア家が株分けした齋藤家を参加者として送り込んだのはカムフラージュに過ぎない。
    運営より借り受けた預託令呪の改造……声が届く範囲にいるサーヴァントへの令呪での命令機能及び、完成した聖杯を手にする機能。
    後は、小聖杯を求めてやってきた参加者を令呪を以て全て制すれば私の勝ち……それを確信して私は昼食のキャロットスープをスプーンで掬った。

  • 492スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/09(Sun) 13:27:53ID:Y3MjI2Nzc(27/36)NG報告

    というわけで、7陣営のインタビューが揃ったので、第■回、一日目開始します。

    北西を除く各エリアの最大の霊地
    北:大型ショッピングモール
    北東:港
    西:管理者(檜葉家)の屋敷
    中央:市役所
    東:大病院
    南西:ダム
    南:公園
    南東:商店街

  • 493委員会【onSTAGE&島狂代行】◆O0PRisauvg2019/06/09(Sun) 14:02:21ID:czMzExNjY(1/3)NG報告

    >>475
    天から注ぐ光に真っ直ぐ照らされた男が自らの非業の運命を語る……。コイツと俺は何も変わらなかった。何も変わらなかったのだ。
    いや、未来を暗闇に閉ざされたと恐怖に竦んだ自分と、未来を照らしそこに絶望の道程しか残されていないと知ったのでは比べるのも烏滸がましい。
    もう一条の光が自分を照らす。
    暗闇から一転、照らし出された男の姿に彼は何を見ただろう。観客は何を見ただろう。怒りを、恐れを分割し高速で回転する思考回路とは別に表情筋は3つの思考によって歪む。

    いったいどこからそんな勇気が出てくるんだ。

    喉まで出かかった言葉を飲み込む。
    右眼からは大粒の涙が零れ落ちて行く。小さな声で槍の錬成を解除する。足元にはそのカタチを保つことを放棄した合金が溶け落ちた。

    「先程までの非礼を詫びよう。オズボーン…オズボーン・ファンタジア」
    「そして答えよう! 確かに先程までの私は余りにも大きな敵を恐れ、臆病風に吹かれていた」
    「きっと私は貴方には勝てないだろう。アサシンでは、きっとセイバーには勝てないだろう」
    「だが!勝利だけは! 渡しはしない!!」
    「オズボーン・ファンタジア! 今度は私が問おう!」


    「 お ま え は だ れ だ 」
    ーcont.ー

  • 494委員会【onSTAGE&島狂代行】◆O0PRisauvg2019/06/09(Sun) 14:05:50ID:czMzExNjY(2/3)NG報告

    >>493
    馬上、手綱から手を離しジャケットの内ポケットからおもむろに取り出したのは2つめの銃自在剣フリ-ハンド。取り替え式の液体合金に方向性を与える事であらゆる形状を再現するもの。
    それは剣であり、槍であり、斧であり盾であり弓であり鎧であり…だがジャケットに仕込んだもう一つのこれは、拳銃で例えるならロングマガジンが予め装着されたソレで錬成するのは武器ではない。防具でもない。それは

    「鏡となれ!Awaken!!」

    オズボーンに向けてサイドスローで投げ入れたソレは液体合金を噴出しながら鏡の壁を構成していく。二人を隔てる壁を。
    これは時間稼ぎだ。私の魔術に幻惑や催眠の効果などない。だが一瞬、一緒でいい。
    手綱を握り直し馬を反転させる。
    着いてこれるものなら来るがいい……! 勝利を得るために、全てを捨て去る覚悟をした私に追い付けるというのなら!
    反転の目的は逃走ではない。向かう先は未だ闇に閉ざされた舞台の中央。アサシンとセイバーが対決していたその中央!
    予想外の動きに一瞬、スポットライトが照らすべき者を見失った。槍の錬成を解かれたフリーハンドに新たなカートリッジを装填し呟く。その言葉を搔き消すように、全ての観客に届くようにと声を上げる。

    「音楽を!  決戦に相応しい音楽を!!」

    言葉と共にヴァイオリンの音が、トランペットが、オーボエが……管弦楽が響き始める。
    耳ではなく身体そのものを震わせる音を浴びながら、スポットライトが馬上の魔術師に追い付くの待つ。
    いや、魔術師ではない。
    スポットライトが照らす、その姿は——

  • 495委員会【onSTAGE&島狂代行】◆O0PRisauvg2019/06/09(Sun) 14:09:13ID:czMzExNjY(3/3)NG報告

    >>494
    そこには全身を鎧兜で身を包んだ騎士が居た。

    「貴婦人を手にかけるとは、乱心したか!! アーサー王!!」

    スポットライトが照らす半径を広げる先、そこには片腕を失ったメイドと名高き騎士王の姿があった。
    「キミは……」
    あぁ、そうだ。セイバー。アーサー王の名を持つサーヴァントよ。お前はサーヴァントというシステムに置いては最強の一角だろう。
    だがサーヴァントが抱える重大な欠陥をこの舞台が、お前の主人が、お前自身が教えてくれた。

    「分からぬか……分からぬだろう。掲げる騎士道に惑い、女性を手にかけた貴方には!」

    フルフェイスヘルメットに顔を隠したまま声を響かせる。

    「我は円卓の騎士が1人にしてモルゴースの子! 王位の簒奪者! 叛逆の騎士!」

    舞台には演劇を。演劇には役者を。   役者には、役名を。

    「我が名はモルドレッド!! 貴方を倒し、このブリテンを導く者也!!」
    ーpassー

  • 496名無し2019/06/10(Mon) 00:09:10ID:IzNDE0OTA(8/20)NG報告

    テスト

  • 497伏神アサシン陣営2019/06/10(Mon) 00:12:00ID:IzNDE0OTA(9/20)NG報告

    伏神投稿します

  • 498伏神アサシン陣営2019/06/10(Mon) 00:12:13ID:IzNDE0OTA(10/20)NG報告

    >>497
    音も無く、アサシンは着地する。
    とある民家を囲む垣根に。
    生前では番犬を毒を含ませたハンカチで殺したりなどという面倒な作業をする必要もあったが、今はそうではない。
    このエーテル体で構成された体を阻めるモノなど、そうそうないのだから。
    だがやる事は一つ。自身が存在する理由の証明。為すべきことは体が覚えている。
    ひとっ飛びで民家の二階のベランダへと着地ーーー

    「おっとっと」

    ギリギリ届かないと思ったがそうでもない。ベランダの柵を右手で掴み身体を持ち上げて侵入する。
    そして窓を開け、カーテンも少しだけ開ける。
    アサシンは一瞬驚いた。
    窓のすぐ側に家の住民が寝ていたからだ。
    だがアサシンが驚いた要因はそれではなかった。
    寝ていた住民、恐らく高校生らしき女の子が布団も敷かずに学生服のまま床に直で寝ていたからだ。
    その状況に対して疑問が浮かぶ前に、アサシンの薄汚れたガラスの双眸にはある物が目に入った。
    二の腕や足についた沢山の傷の跡。ちらりと見える腹にはついた小さな火傷も沢山。
    だけどそこ以外はまるで何もなくて綺麗で。

  • 499伏神アサシン陣営2019/06/10(Mon) 00:13:26ID:IzNDE0OTA(11/20)NG報告

    >>498
    「あー…」

    アサシンには彼女が床で寝ている事も含めて察しがついた。
    可哀想だな、と思った。事情はわからないが普通に同情した。
    思えば自分はこういう学生の頃ーーー

    「ん?」

    学生の頃。つまり生前。
    さほど時間もかからず思い当たった。
    二つの過去に。
    自分は平凡な家庭に生まれて幸せに生きたという人生。
    自分は人間の屑の元に生まれて『普通』すら知らずに過ごした人生。
    あり得ないとはわかっているがどちらも、確かに送った実感があった。

    「ま、いっか」

    アサシンはこれ以上の思考を放棄した。
    これ以上己の深部へ潜る事を、理性より原始的な何かが拒んだからだ。アサシンは当然自覚していないが。

  • 500伏神アサシン陣営2019/06/10(Mon) 00:13:54ID:IzNDE0OTA(12/20)NG報告

    >>499
    それに結果として『マッドガッサーとして活動した』過去は共通してたのだから。今のアサシンにはそれで良かった。
    改めて目の前の女の子を見据える。

    「多分何かは変わるだろうからさ…幸運を」

    そうして静かに機械のスイッチを押した。

  • 501伏神アサシン陣営2019/06/10(Mon) 00:14:10ID:IzNDE0OTA(13/20)NG報告

    >>500
    短いけど以上です

  • 502橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/06/10(Mon) 21:21:49ID:Q3MDI4MjA(59/61)NG報告

    >>356
    喫茶店を後にし、ホテルへ向かう。その途中、隣を歩くセイバーに話しかける。口を開かず、念話で。
    『ねえ、セイバー。ムッシュ・ユージーンとの同盟、貴方はどう思いまして?』
    こんな質問をした理由は、不安があったからでしょう。決断を行なった心に現れる、本当にこれで良かったのかという靄のような不安。
    『率直に言えば、あまり近づかない方が良い相手だと思っていました。マスターとサーヴァント、どちらも警戒するべき相手です。間近で接して分かりましたが、特にバーサーカーからは危険な気配を感じています。しかし、マスターが彼との同盟を悩んだ事は、あの時の顔で伝わりました。その上で決断したのであれば、私はそれを尊重したい』
    『そう。けれど、もしわたくしの判断が間違っていて、彼から不意打ちを受けたりしたら?』
    『そうですね……もしそうなったとしたらーーー』
    ふと、セイバーが歩みを緩め、わたくしの背後に立つ。そしてそっと、肩に手を置いた。直後、耳朶を震わす音が紡がれる。
    「私がお守りします」
    肉声だ。耳元に掛けられる低い美声は、身体をぞく、という快感と、不思議な幸福感で満たした。
    「あ、えっと、セイバー?その、ありが、とう……」
    不慣れな感覚に戸惑い、しどろもどろになってしまった。しっかりしなさい、わたくし!

  • 503橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/06/10(Mon) 21:22:11ID:Q3MDI4MjA(60/61)NG報告

    >>502
    「ふふ。可愛らしい反応、こちらこそありがとうございました、マスター」
    見れば、セイバーは上品に笑っていた。そこでふと、一つの可能性に思い当たる。
    「か、からかいましたのね!」
    「ええ、少し。ごめんなさい。けれどーーーやっと顔が晴れましたね。先程までの苦しそうな影がなくなりました」
    「ーーー今のは、わたくしが吹っ切れるように?」
    「そこはご想像にお任せします。私がたんにマスターをからかいたかっただけかも知れませんよ」
    楽しそうにはぐらかすセイバー。ただ恐らく、今のは彼女なりの気遣いだったのだろう。
    『ですが、私が貴女を守るというのは真実です。昨日のような醜態は晒しません。マスターはご自身の決断を、ただ信じてください。その結果不利益が生じたとしたら、私が取り除きます』
    再び念話に切り替わったその言葉は、わたくしの胸にじんわりと染み込んだ。先程までの動揺も収まり、ようやくいつものわたくしとして答えられる。
    『ええ、頼りにしていますわ』
    そこで、前を歩いていたユージーンが声を掛けてきた。
    「おーい、何かあったかー?」
    「いいえ、大した事ではありませんわ。けれど、レディの歩調に合わせるのも紳士ですわよ」

  • 504橘亜衣&ミラーカペア【九終剣陣営投下】◆V6COUaXse62019/06/10(Mon) 21:22:28ID:Q3MDI4MjA(61/61)NG報告

    >>503

    ホテルに辿り着いた。入口前でそれぞれ立ち止まり、ユージーンが口を開く。
    「よし、まずは俺とバーサーカーが中に入る。安全が確認できたら手招きで合図する。それまでは入らないでくれ。その後、従業員の心を読んで、キャスター達の情報を得る。そこまで済んだら、キャスター達に警戒しながらあんたの部屋を目指す。と、こんな感じか。これで大丈夫か?」
    「ええ、異存はありませんわ」

    ホテル内への侵入は上手くいった。というよりも、いっそ拍子抜けだ。どうやらキャスター達は、わたくし達と交戦した後にホテルをチェックアウトしたらしい。つまり、ここにはもういない。
    「手の早いことで。いっそ感心するね」
    ユージーンが呆れたように言う。
    「幸運だったと思いましょう。キャスターは厄介な術を使うと聞いています。そのホームとなれば、何をしてくるか未知数でしたもの」
    そんな事を言い合っているうちに、わたくしの部屋に着く。
    念の為罠などの形跡がない事を調べ、遂に中へ入る。目的のものは、すぐに見つかった。
    「キャリーケース?」
    それを見たユージーンが声を上げる。
    「ええ、この中に色々と礼装が入っていますわ。嵩張るものもありますから、このケースそのものも特別製ですわ」
    ウッドテイストのキャリーケース。この中に、わたくしが主力とする礼装が多く入っている。紆余曲折あったけれど、どうにか手に入れられた。
    「そうか。まあ、何はともあれミッション完了、だな」

  • 505スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/16(Sun) 13:17:14ID:g1OTIyNDg(28/36)NG報告

    トーナメントSSも忘れないでねということで、幕間的に、グレコロールがどうなったのかという話を。

  • 506スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/16(Sun) 13:17:46ID:g1OTIyNDg(29/36)NG報告

     訓練用の木人が、相対するマスターに殴りかかる。
    大抵のサーヴァントからすれば遅過ぎる一撃だけど、現代の魔術師相手なら十分通用する速度。
    けど、私のマスターが姿勢を低くしたことでそれは空を切り、それと同時に木人の脇腹へとマスターの掌打が叩き込まれた。

    「まあ、こんなものかしら」

     倒れ伏す木人から離れるマスター。
    身体と精神の疲労感のズレを修正する程度とは聞いてたけど、見事な動きだった。
    神秘が浅いから単純な身体能力は低いけど、それを精密な動きで補っている。
    これが戦闘技術の進歩……と、そこまで考えていた所で、自己修復を終えた木人が立ち上がった。

  • 507スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/16(Sun) 13:21:33ID:g1OTIyNDg(30/36)NG報告

    「……次は、私の番……」

     訓練場に来たもう一つの理由を取り出す。
    グレコロールと名付けられた銃……起源というものを込めた弾丸を放つ魔術礼装。
    私もマスターも銃なんて使った事無いけど、私なら直感である程度はどうにか出来る。

    「……うん、問題無い……」

     放たれたのは炎の弾丸。
    グレコロールの耐熱性を強化してなかったら一発で壊れてた……そう思える程に高温の炎を纏った弾丸は、一直線に木人へと。
    着弾と同時に爆炎……そして燃え広がる炎。
    訓練場の機能で火が消えた頃には、木人は既に炭と化していた。

  • 508スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/16(Sun) 13:22:09ID:g1OTIyNDg(31/36)NG報告

    「凄い……というか、サーヴァントの武装と遜色ないわね」

     驚きを隠せないマスター……うん、私も少し驚いてる。
    私の起源が「焼却」あたりなのもあると思うけど……魔術礼装とは思えない威力。
    魔力放出を加えれば、更に威力は上がる。
    けど、流石に良い事ばかりじゃなかった。

    「……やっぱり……多用出来ない……」

     グレコロールはまだ熱を持っていた。
    耐熱性を強化しても尚、私の炎は、起源を込めた炎弾は、この銃に負荷をかけているみたい。
    魔力放出の度合い次第では、ランクの低い宝具級の攻撃と引き換えに、銃自体も壊れるかもしれない。
    使い所は、見極めないと。

  • 509スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/16(Sun) 13:24:35ID:g1OTIyNDg(32/36)NG報告

    以上です。
    時系列としては一回戦が全試合終わった所。

  • 510ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 22:28:24ID:Y2ODEzMTM(1/23)NG報告

    ロワイン「よくノコノコと顔を出せたものだ。懺悔は不要だ。貴様の行いは、私が既に審判の秤へ乗せた。それとも何か申し開きがあるというのか?セイバーのマスターよ」

    リドリー「『それとも何か申し開きがあるというのか?』だぁ?おいおいこいつは三流だな共謀罪違反野郎(テロリスト)がよお。お前の身体の幼稚園がまだ存続していたいんならさっさと私に軍配渡して海の向こうで大人しく「」にでもいたれや」

  • 511ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 22:31:27ID:Y2ODEzMTM(2/23)NG報告

    >>510
    「気でも狂ったか。魔術界へ裏切りを働いたのはそちらだろう。特に無いのなら、座して裁きを待つがいい」

  • 512リドリー陣営2019/06/19(Wed) 22:39:55ID:Q5NjI1NTU(46/114)NG報告

    >>511
    「なんのことだかさっぱり分からないな?私は違反をしたのか?何の?どんな?そしてかりに私が犯したとしよう。何故君はそれをただ傍観していたんだ?止めるべきだったんじゃないのか?君の態度は不誠実だね」

  • 513ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 22:50:23ID:Y2ODEzMTM(3/23)NG報告

    >>512
    「不思議なことを言う。何も心当たりが無いのなら、なぜ貴様はここにいる。見覚えの無いマスターまで引き連れた理由は、ことの説明を行うためではなかったのか?」

  • 514リドリー陣営2019/06/19(Wed) 22:54:55ID:Q5NjI1NTU(47/114)NG報告

    >>513
    「そりゃあ神父様に呼ばれたからだよ。『なんか問題起こしたらしいけど本当?』ってな。濡れ衣さ、ぬ、れ、ぎ、ぬ!彼女は私たちと行動していたからね。そうなったら必要だろ証人がよ!」

  • 515Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/19(Wed) 22:57:27ID:g0NDQ5MzU(1/12)NG報告

    >>514
    蒼「え、呼んでねぇよ……?忙しい中急にそっちが来たんじゃん……」

  • 516ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 22:58:53ID:Y2ODEzMTM(4/23)NG報告

    >>514
    リドリーさん、質問を予選スレに投稿しました。ご確認おねがいします。

  • 517リドリー陣営2019/06/19(Wed) 22:59:53ID:Q5NjI1NTU(48/114)NG報告

    >>515
    「え………………(衝撃顔)あれー携帯の連絡にはあるし可笑しいな(棒)。はーわかったよそーだよ、飛行機落としを決行したどっかの幼稚園長さんの文句を言いにきただけさ。でっそっちはどうなんよ?私に何が言いたい?」

  • 518ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 23:15:39ID:Y2ODEzMTM(5/23)NG報告

    >>517
    「この期に及んで言い逃れようとした挙句、傍観者である私を巻き込もうというのか?嘘に嘘を重ねるとは見苦しい。貴様の罪状が積み重なるだけだというのに。私から貴様に話すことなど欠片もないわ!」

  • 519リドリー陣営2019/06/19(Wed) 23:17:44ID:Q5NjI1NTU(49/114)NG報告

    >>518
    「だ〜か〜ら〜具体的に言えって言ってるのがまだ分からないのか幼稚園がよお。てめえが起こした飛行機落下。あの起動明らかに神秘が介入していたよなあ、なあ、なあ。そこんとこの見解はどうですか幼稚園さんよ〜」

  • 520ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 23:27:48ID:Y2ODEzMTM(6/23)NG報告

    >>519
    「訳の分からんたわごとを。今、被告席に座しているのは貴様だ。まずはそこをはっきりとさせておこうではないか。貴様がやらかした神秘の漏洩について、弁明は無いということだな?」

  • 521リドリー陣営2019/06/19(Wed) 23:30:25ID:Q5NjI1NTU(50/114)NG報告

    >>520
    「だから何のことだかさっぱり分からないってんだよ。あれだぜ?私はただの火手品師(パイロキネシサー)あんなもの見えたところで燃えてるなーくらいにしか思われないっつーの。少し敏感すぎなのでは?」

  • 522ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 23:35:29ID:Y2ODEzMTM(7/23)NG報告

    >>521
    すみませんが予選スレに質問しました。おねがいします。

  • 523Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/19(Wed) 23:37:44ID:g0NDQ5MzU(2/12)NG報告

    >>521
    蒼「飛行機の墜落止めたのはアンタの横にいるサーヴァントだろうが。それぐらいは知ってる。感謝はしてるが、隠蔽の手間が増えたのには文句をえトコだな」

  • 524リドリー陣営2019/06/19(Wed) 23:39:37ID:Q5NjI1NTU(51/114)NG報告

    >>523
    エル・シッド「まあ、あれ以上に方法がなかったからな。土地主として考えたら飛行機落下して後片付けする方楽だったか?その方が事故として片付けられるからな……………まあ連日ニュースが飛び込むことになるだろうがな」

  • 525ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 23:48:27ID:Y2ODEzMTM(8/23)NG報告

    >>524
    「監督役よ、これで明らかになっただろう。この男は『不慮の事故』で墜落した航空機を、あろうことか最上位の使い魔であるサーヴァントを用いて空へと押し返した挙句、みすみすとそれの航空を許したのだ。あれは常時、互いに情報を送り合っているのだろう?こうなった以上、速やかな対処と魔術協会への報告を要求する!」

  • 526Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/19(Wed) 23:49:01ID:g0NDQ5MzU(3/12)NG報告

    >>524
    蒼「浮かす必要はなかっただろうが。あーいう事できんなら不時着もいけただろ。オイ、あんた。セイバーのマスター。あんたの実家金持ちらしいからさ、隠蔽費用はまるまる払ってもらおうか。ああ、金だけな?これ以降この戦争には関わらすなよ、実家」

  • 527リドリー陣営2019/06/19(Wed) 23:51:56ID:Q5NjI1NTU(52/114)NG報告

    >>525
    「えーと要求はそれだけでいいな?オケ!まあ君も私もツイッターで拡散されているみたいだしこれ以上目立つのは面倒だし」

  • 528リドリー陣営2019/06/19(Wed) 23:53:46ID:Q5NjI1NTU(53/114)NG報告

    >>526
    「不時着するには狭かったんだよ。……………まあ迷惑かけたからそれら全部うち持ちでいいかな?その代わりやり方に文句は言わない。なんてのはどうだ?」

  • 529ガイ・フォークス【伏神】2019/06/19(Wed) 23:57:01ID:Y2ODEzMTM(9/23)NG報告

    >>527
    >>528
    「何を馬鹿なことを。罪を認めた以上、現状回復は最低限の義務よ。貴様は人を刺して、その入院費を払えば罪が無くなるとでも思っているのか?当然、落とし前はつけてもらおうか」

  • 530Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:00:07ID:UxOTYzMDA(4/12)NG報告

    >>528
    蒼「あー、その方法ってのはなんだ?(ハル叩き起こして進行役させようかね……)」

  • 531リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:00:37ID:Q3ODM5MDA(54/114)NG報告

    >>529
    「その場合はあんたも落とし前つけてもらうぜ。こっちも証拠は掴んであるんだよ。なんなら見せようか?今の世の中は便利だからね。片手間で動画だって検索だってできるんだよ。」

  • 532リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:01:15ID:Q3ODM5MDA(55/114)NG報告

    >>530
    「人間の記憶って曖昧なのさ。そこを着けばいいんだよ」

  • 533Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:02:37ID:UxOTYzMDA(5/12)NG報告

    >>531
    教授割と隠密してるっぽいからキツそう。飛行機落としの実行犯はあくまでザミエル君で教授ほぼノータッチだし(飛行機の事口にしてなかった筈)

  • 534ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:03:30ID:Q2NTQ3NDA(10/23)NG報告

    >>531
    「動画?なんだそれは。証拠があるというなら是非とも知りたいものだな」

  • 535Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:05:08ID:UxOTYzMDA(6/12)NG報告

    >>532
    蒼「具体的に教えろ。暗示やらならコッチで多分間に合う」

  • 536リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:06:49ID:Q3ODM5MDA(56/114)NG報告

    >>533
    「この……………銃を構えてるこいつは誰かな?なんか妙な角生えているみたいだけど。別アングルはないかな?……………まあそれはいい。ところであんたのサーヴァントはどうした?まさかこいつと同じだからと言って連れてきていないとは言わせないぜ?それによ。そもそも飛行機の軌道の映像もあるだがな?明らかに真っ直ぐふらついている訳よ?火もエンジン音もせずにね?みんなオカルトだの現実的じゃないだのありえないだの言ってるぜ?そこんところはどうなんだ幼稚園さんよ?」

  • 537ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:07:12ID:Q2NTQ3NDA(11/23)NG報告

    >>533
    なんなら迎え撃つつもりでしたので、ザミエルの近くにもいませんでした。

  • 538リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:07:38ID:Q3ODM5MDA(57/114)NG報告

    >>535
    「まあ、心配になるのはわかるが企業秘密だ。まあ安心しろって身体に害は加えないぜ」

  • 539ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:12:23ID:Q2NTQ3NDA(12/23)NG報告

    >>536
    「この街の聖杯戦争は、人払いもしないのか?……まあいい、答えは『知らん』だ。わざわざ敵に自分の持ち札を知らせる馬鹿はおらん。貴様らが惨めたらしく弁明に来ることは読めていた。故に連れてきていないのだよ。第一、その動画と航空機の軌道になんの関係がある」

  • 540リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:21:15ID:Q3ODM5MDA(58/114)NG報告

    >>539
    「角、銃、そして軌道。この三つはある特定の伝承に近いものを感じるんだよ。悪魔にそそのかされた哀れな狩人の歌。もしそうなら教会に入らないのも理由がつく。そしてだ、君は飛行機を弾にして打ち出した。残念ながらこの映像見る者が見たら簡単に神秘の介入に気づくはずさ。だってこの飛行機は魔弾として周りに魔力を煽ったからね!」

  • 541亥狛の人2019/06/20(Thu) 00:22:57ID:Y3MjczODA(17/38)NG報告

    ヤベエ遅れてしまったから入る余地がない…!

  • 542Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:27:13ID:UxOTYzMDA(7/12)NG報告

    >>541
    あ、イコマさんイコマさん。
    ちょっと質問ですが、「念話使えばイコマ君来る必要なさそうですがどうします?」
    ある程度の人物像が見えても気軽に他の陣営にマスターも合流するのは危険、と考えるのではというか、そういうアドバイスをシスカさんがしそうだな、と思ったので確認をば……。

  • 543レアの人2019/06/20(Thu) 00:27:44ID:E5NjUyMDA(1/6)NG報告

    >>541
    あ、イコマさんだ!
    お元気ですか?
    地震とか色々ありましたし心配しておりましたがお元気なら何よりです!



    >>540
    リドリーさん現状で流石に詳しすぎませんか?
    カマをかけてるんです?
    あと動画で魔力は感じ取れるのでしょうか?

  • 544ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:30:17ID:Q2NTQ3NDA(13/23)NG報告

    >>540
    「クハハハハ!素晴らしいな、名探偵。なんともロジカルな理論だ。して、それをどのようにして立証する?いや、それ以前に、それがもし本当であったとして、魔術に関わらぬ者どもがそのような結果に行きつくものか。それとも貴様が広告してまわるか?『この度の飛行機事故は悪魔の仕業!』と」

  • 545リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:30:20ID:Q3ODM5MDA(59/114)NG報告

    >>543
    映像は本物、でそっからカマかけてます

  • 546Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:31:02ID:UxOTYzMDA(8/12)NG報告

    >>539
    ある程度の人払いとかはしてるでしょうから、そう言った動画とかの取得は難しそうだなと思います。

  • 547レアの人2019/06/20(Thu) 00:31:51ID:E5NjUyMDA(2/6)NG報告

    >>546
    それはリドリーが取ってたのならいけるとは思いますからおそらくそうなのではないでしょうか?

  • 548ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:31:52ID:Q2NTQ3NDA(14/23)NG報告

    >>541
    お久しぶりです!ご無事でよかった!

    >>543
    ちょっとここまで看破されるとは思っても見なかった……

  • 549亥狛の人2019/06/20(Thu) 00:31:58ID:Y3MjczODA(18/38)NG報告

    >>542
    念話は使えるはずなので、他の陣営さえ良ければランサーだけの訪問って形にしたいですね。


    >>543
    元気ですよ!ネタバレを恐れてスレ断ちしてたのと、リアルが忙しかったので顔出せませんでした…

  • 550ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:32:42ID:Q2NTQ3NDA(15/23)NG報告

    >>547
    リドリーからザミエルは見えていません。
    遠方から気を察知して逃げた訳ですから。

  • 551レアの人2019/06/20(Thu) 00:33:25ID:E5NjUyMDA(3/6)NG報告

    >>550
    あ…そうだった…
    ふうむ…

  • 552Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:33:58ID:UxOTYzMDA(9/12)NG報告

    個人的な目線ですが、流石に若干のメタ視点的証拠集なのではないか、感があります。すぐ教会に来てるでしょうのにほぼほぼ根拠があるんはちょいと待ったかけたい。

  • 553Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 00:35:09ID:UxOTYzMDA(10/12)NG報告

    >>549
    よっしゃ、じゃあ教会訪問は教授の後にリドリー、セイバー+ランサーにして良さげですねー。

  • 554ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:36:29ID:Q2NTQ3NDA(16/23)NG報告

    え、というかこのままの流れで続けていいんです?
    私も楽しくなって続けちゃいましたが、以前話していた感じに監督者預かりっていうことにしてもいいですよ。

  • 555リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:36:53ID:Q3ODM5MDA(60/114)NG報告

    >>544
    「結果がどうではない。明らかにおかしいことがあるのが問題なんだよ、幼稚園。君は大衆を舐め過ぎている。飛行機おかしな軌道を描いた。その飛行機が跳ね上がって飛んだ。この一連の流れこそがダメなんだよ。そもそも何故君がこの場に来ているんだ?サーヴァントを連れずにだ。こっちにはいる。だが君は何故連れてこない?どんな状況下であれ、連れてこないメリットはこれっぽっちもない。ならば何故か連れてこないか?連れてこれないもしくは連れてきたらまずいの二択だ。まあ私の予想ならばこ君の場合は連れてこれないし連れてきたらまずいだろうがね、幼稚園児」

  • 556亥狛の人2019/06/20(Thu) 00:36:54ID:Y3MjczODA(19/38)NG報告

    と言いますか、私って生きてるかの安否を心配される機会が多過ぎますね…ご心配をおかけして申し訳ない。


    ランサー「……ふと疑問に思うのですが。ロワインさん、でしたか?貴方はどうやって我々の動向を把握していたのですか?
    如何な使い魔を使ったといえど、並大抵の使い魔があの速度に追従できるとは思えないのですが」

  • 557リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:37:49ID:Q3ODM5MDA(61/114)NG報告

    >>554
    この後平行線に続くから預かりになるとか?
    神秘の対処はこの場で迅速なら行うので

  • 558ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:39:53ID:Q2NTQ3NDA(17/23)NG報告

    >>555
    「同じ回答を二度もしなくてはならないのか?」

    >>556
    「貴様に私の魔術について語る必要があるか?」

  • 559ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:41:59ID:Q2NTQ3NDA(18/23)NG報告

    >>556
    名前バレする機会ってありましたっけ?

  • 560ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:44:55ID:Q2NTQ3NDA(19/23)NG報告

    >>557
    預かりで行くのなら、動画だったり真名看破だったりといった情報は無かったことにして欲しいです。

  • 561スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/20(Thu) 00:48:21ID:UzNzQ4NjA(33/36)NG報告

    部外者だけど、まあ流石に動画は無理があるよね。

  • 562リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:49:53ID:Q3ODM5MDA(62/114)NG報告

    >>560
    まあプロットみたいなものなんでね

    いやでも昨今の情報通信の発達は目に見える者があるので飛行機の軌道は収めてあっても良い気がしますがどうでしょう

  • 563レアの人2019/06/20(Thu) 00:50:10ID:E5NjUyMDA(4/6)NG報告

    >>560
    では今の段階で知られていてもいい情報を互いに上げていくのはいかがでしょうか?


    あと私がアーチャー陣営に対して現段階で知ってる情報は

    銃撃による攻撃
    弾が曲がる(おそらくは追尾性 もしくは曲芸撃ちの可能性もまだあり)
    傷の治りが遅いことから自身への特攻がある(なんの特攻かは不明、候補は獣か悪属性)
    ぐらいですが問題ないでしょうか?

  • 564亥狛の人2019/06/20(Thu) 00:51:03ID:Y3MjczODA(20/38)NG報告

    >>559
    あら、なかったです?そしたらその名前の下りはナシにしてもらって大丈夫です…!

  • 565リドリー陣営2019/06/20(Thu) 00:51:31ID:Q3ODM5MDA(63/114)NG報告

    >>563
    知られる情報(というかそうじゃないとおかしい物)
    セイバーを使う
    なんかよくわからない火を使う
    でおけ?

  • 566レアの人2019/06/20(Thu) 00:51:52ID:E5NjUyMDA(5/6)NG報告

    >>561
    ですねえ…
    そんな人いたらSNの士郎みたいにすぐにハートを射抜かれますよね

  • 567ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:55:26ID:Q2NTQ3NDA(20/23)NG報告
  • 568ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 00:58:22ID:Q2NTQ3NDA(21/23)NG報告

    >>563
    讐陣営の情報は、

    ロワイン→高度な探知魔術を使うマスターがいる。サーヴァントは素早く剣を武器にするが、セイバーではなさそうだ。

    ザミエル→マスターの姿を確認。頼りなさそうな女学生だった。相手のサーヴァントもしっかり見ているが、特にこれといったコメントはない。

  • 569レアの人2019/06/20(Thu) 01:00:29ID:E5NjUyMDA(6/6)NG報告

    >>568
    またマスターが買いかぶられてる…
    ただ足で稼いだ情報なだけなのに…
    まああの能力は確かに使えますけど対魔力持ちには一切きかないからほぼ意味ないのよね
    葛城先生クラスのイレギュラー案件でしか役に立たないわ

  • 570Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 01:00:31ID:UxOTYzMDA(11/12)NG報告

    あと現状でも「敵襲してきたサーヴァント(銃使い、アーチャー?)のマスターは教授である」という申告には証拠全くないですしねー。

    飛行機の墜落動画はまだしも、ザミエルくんの動画は流れや状況的には入手できないでしょうし。てか手に入れられたら都合良すぎだと思います。

  • 571ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 01:01:26ID:Q2NTQ3NDA(22/23)NG報告

    >>562
    正規ルートから軌道がそれて、街から外れる方向にわずかに上下しながら滑空した後、急に高度を上げて飛び去ったくらいの情報でしょうし、残しておいたら神秘秘匿情報操作の意味が薄れますし、そもそも弓陣営につながる情報じゃないですよね?

  • 572ガイ・フォークス【伏神】2019/06/20(Thu) 01:02:21ID:Q2NTQ3NDA(23/23)NG報告

    >>569
    ネットとか知識でしか知らないし……

  • 573亥狛の人2019/06/20(Thu) 01:05:06ID:Y3MjczODA(21/38)NG報告

    正直弓陣営に糾弾し返すよりも、自身の潔白を証明する流れの方がより良い気がする。
    その方が話の組み立てがしやすそうですし、飛行機が常に自分達目掛けてたって事さえ証明出来れば魔術的な干渉があった事実は明白ですし
    そっから「糾弾すべきはそれを仕掛けた相手なんじゃね?」と自身の罪を有耶無耶に出来そうですし。

  • 574リドリー陣営2019/06/20(Thu) 01:15:10ID:Q3ODM5MDA(64/114)NG報告

    >>573
    じゃあそうしますか
    ドライブレコーダーって後ろについてましたっけ?

  • 575亥狛の人2019/06/20(Thu) 01:18:37ID:Y3MjczODA(22/38)NG報告

    ドラレコ搭載の有無はエル・シッド次第ですね。
    少なくとも自分の文では記録媒体関連の話はしてなかったと思います。

  • 576リドリー陣営2019/06/20(Thu) 01:22:25ID:Q3ODM5MDA(65/114)NG報告

    >>575
    あれ仕組みさえわかればそのまま再現できるから再現した際の付録にドライブレコードを搭載していたとかダメ?

  • 577Requiem◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 01:23:08ID:UxOTYzMDA(12/12)NG報告

    >>575
    仮にドラレコあっても「コレってセイバーの捏造映像じゃね?」疑惑が出てくるかもだから完全中立清廉潔白な証拠にはなりにくいと思うですわよ!(お嬢様風)

  • 578亥狛の人2019/06/20(Thu) 01:28:14ID:Y3MjczODA(23/38)NG報告

    >>577
    アーチャーの姿を撮影した動画は難しいにしても、変な軌道を描く飛行機を撮影した動画は多分あるような気がしません?

    神秘の秘匿的にも抵触しなさそうですし、動画サイト辺りに転がっててもおかしくはないかも。

  • 579◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 13:10:53ID:E5MjkwMjA(2/6)NG報告

    >>578
    飛行機動画はまぁSNSやらに転がってる可能性は十分あると思います(短時間で入手できるかは不明でしょうが……)

    では。

  • 580伏神教会にて◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 13:13:08ID:E5MjkwMjA(3/6)NG報告

    ふざけんな!正直言って、監督役がこんなに大変だとは思っていなかった。いやまぁ、ハルの奴が意外にも結構真面目に事前準備やらをしてたらしいので多少の面倒事ではあるんだろうなぁ……、とかは思ってたりしたが、まさかこれほどとは……。なんだって初日に飛行機が落ちてくるんだ!なんかガス騒ぎで負傷者が多いだのとハルから報告を受けていからどうしたモンかと思案していたらイキナリ大惨事の不自然な回避の隠蔽をしろという流れになるとは……まぁガス被害の方はガス会社に汚名を被ってもらうとして、さて旅客機墜落未遂をどう処理するか……。まぁ諸々と交渉して”旅客機の駆動系の故障”という風にするのが一番良さそうかねぇ……
    「おいハル!」
    返事は無い。あぁそういやさっきハルのヤツが旅客機墜落に興奮してうるさかったからストレス解消も兼でぶん殴って裏に寝かせといたんだっけ。一応神秘隠匿の指示はあらかた出し終わってたから大丈夫そうだったが、そろそろ起こさねぇと。

  • 581伏神教会にて◆B8D4AQBhU22019/06/20(Thu) 13:13:58ID:E5MjkwMjA(4/6)NG報告

    >>580
    ギギギギィィィ……。
    するとその時、教会の扉が開いた。こんな忙しい時に客かよ
    「懺悔やら説教がほしいなら今日はもう店仕舞いだ。ヨソ当たってくRe……
    と扉の方を向いたが誰も居ない。
    ん?」
    風で空いたかねぇ?んなヤワい造りじゃあねぇ筈だが……
    「違うな、監督役の小僧。
    シュルシュル、と足元まで来た漆黒の蛇が口を開く。なんだコイツ。ハル関係?
    私が望むのはセイバー陣営ともう一騎のサーヴァントの連合、考え無しの阿呆共へのペナルティを請求する事だ」
    あー、戦争関係者か。ってぇ事はコイツマスターなのか?蛇が?
    「じゃあ話を聞くだけ聞こうか。名目やらはなんだ?」
    「決まっている。先ほどの飛行機墜落への対応だ。いくら”事故”が起きてそれを救助しようとしたとしても、アレは過度にすぎる。神秘の隠匿について全く配慮していない。ひいてはこの聖杯戦争、さらに言えば魔術界そのももを危険にさらす行為だ、全くもって許し難い。故に彼らに何らかの制限を課すか、愚行の代償を支払ってもらいたい」
    「あー、とりあえず申し出は了解した。事後処理の仕事が終わらせたら通達ぐらいはやってやるが、通るか通らんかは知らん。それでいいか?あー、金の要求は押し通すかもな?やってみなきゃわからん」
    少なくともハルの奴と東雲の嬢ちゃんに諸々(土地被害の補填費、神秘漏えいがどのレベルで起きたか、隠蔽にかかった費用その他)の確認やらは聞かなきゃならん。あーメンドクせぇーーっ!
    「多少の不服あるが、まぁいい。了解した、では吉報を待っている」
    で、黒蛇ヤローが教会を出よう動き始めたぐらいで、大音響で扉が開いた。忙しい夜だなぁ、オイ。
    「やぁやぁ昨日ぶりだね神主さん。ちょっと物申したい事があるんだけど今時間大丈夫かな!?とあるマスターに連絡できるかい!?」
    まぁたうるせぇ&ウザってぇのが……増えてるし。あーっと?変人とそのサーヴァントに、追加で一騎のサーヴァント共闘でもしてたのかね?さて、この状況。一体全体どうなる事やら。
    最悪ハルの奴を引っ張りだすか?こういう面倒そうな交渉のまとめ進行役は向いてるだろ、多分。

  • 582スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/22(Sat) 19:01:56ID:g3NjYxNjY(34/36)NG報告

    第■回、一日目アサシン陣営の行動です。

     どうにか工房の作成が終わった。
    使い魔避けの結界と、土地から魔力補給する機能に、侵入者の気力を減退させる術式。
    更に、強度と引き換えに起動するまで透明化する鎖型魔術礼装のトラップも仕掛けた……これなら、逃げる時間を稼ぐ事は出来るはず。

    「昼飯はホットドッグにでもしよう……あっ、ウインナー買い忘れた……疲れたし具は冷蔵庫にあるレタスとタマネギとトマトで良いか」

     さてと、アサシンは管理者の屋敷に偵察か……。

  • 583スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/22(Sat) 19:03:02ID:g3NjYxNjY(35/36)NG報告

     来栖市の管理者にしてマスターを利用して聖杯を得ようと企む魔術師、檜葉靖彦の屋敷への侵入は成功した。
    厨房や裏口等、使用人がよく使うエリアは魔術による警備も薄く、本職の暗殺者等でない俺程度でも楽に侵入出来た。
    しっかし、窓から一度だけ顔を見れた檜葉という奴は、もっと下らん企みを抱いたろくでもねえ奴にしか見えんぞ。
    戦士としての力量や才能は低いが、何か切り札を持ってそうだし……何より卑劣な目つきが気に入らねえ。
    とはいえ、土地の管理者は運営に協力する事になっているのもあるが、それ以上に何等かの切り札を持って待ち構える奴に見つかるのは危険だ。
    これまでの観察結果からして此処に小聖杯があるのは間違い無いだろうが、警備の濃いエリアを探索すれば見つかるのは避けられそうにない。
    と、此処で俺はあるものに目を付けた。

    『マスター、眠り薬だ。それか、殺さず
    に動きを封じれる毒とか無いか?』

     目を付けたのは、紅茶とかいう飲み物と付け合わせの菓子……聖杯によるとマロングラッセと言うのか。
    まあいい、大事なのはそれがこの屋敷の主に出される飲食物だという事……これに一服盛れば屋敷の探索は楽勝、小聖杯を最初に手に入れるのは俺達だ。
    という訳で、俺はマスターからの返事を待っていたが……。

    『えっ、ごめん。そういうのは持ってない』

     そうそう美味い話は無かった。

  • 584スルトちゃん&マグダレーナ陣営【トーナメント&第■回】◆SOkleJ9WDA2019/06/22(Sat) 19:09:10ID:g3NjYxNjY(36/36)NG報告

    以上です。
    アサシンは夕方に拠点へと帰る予定。

    初心者の方へ、こんな感じでSS投稿して下さい。
    ただ、他陣営が絡むSSの場合、予選スレで相談したほうが良いかと思います。
    現状特に書く事が無い場合、パスを宣言して下さい。

  • 585リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:39:56ID:QyNDc5MzU(66/114)NG報告

    よくてよss始めます!

  • 586リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:40:05ID:QyNDc5MzU(67/114)NG報告

    >>585
    虚数潜航艇シャドウ・ボーダー。装甲車に見えてしまうが船である。虚数の海を越え、世界を港に浮かび上がる潜水艦。この船に人類史の未来は掛かっているといっても過言では無い

    虚数の海を揺れる船の目的地はアメリカ。その深度の高さにより危険視されていた異聞帯の一つである。今回の空想切除も苦難の道であろう。だがそれでも彼らは行く。何故なら彼らはカルデア。人理の異常を修正する者たちだからだ

  • 587リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:40:29ID:QyNDc5MzU(68/114)NG報告

    >>586
    「マスター起きろ。もうそろそろ着くぞ」
    虚数の海に慣れてしまい、うつらうつら夢の海を漕ぐカルデアのマスター『藤丸立夏』の肩を叩くセイバー『白雪姫』。白く透き通った肌を見ながら伸びをする
    「ありがとう白雪姫」
    「全く…………でもこんな環境で寝られるなんて貴女はある意味大物ですね」
    「ごめんごめん、なんか慣れちゃってさ」
    魂を抜ける感覚を慣れたと言い切ったこの子に図太いのかそれとも器が大きいのか。白雪姫は少しだけため息をつくが、揺れが大きくなっていくのを感じ、身体を整える

    シャドウ・ボーダーはこうして異聞帯の一つにへと浮上したのだった



    Lost belt 異聞深度A+
    A.D.1925 不滅人生堕落論 ニューヨーク
    〜見よ!アメリカ大陸は動き歩く!〜

  • 588リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:40:51ID:QyNDc5MzU(69/114)NG報告

    >>587
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    屋上。アルコール臭漂うプールが配備され程よい室温が保たれている居心地の良い空間。ここにベンチに寝そべる者がいた。片腕しかなく漆黒の燕尾服に身を包んでいるが、その顔につけられた傷ついた牛の顔骨が不気味に浮かんでいた。残っている片手で酒を飲もうとする彼。しかしそのグラスは唐突に吹いた風により奪われてしまう!

    代わりにグラスを掴んだのは若い青年。葦毛色の馬に乗り鎧をきた騎士然とした姿は世の女性を虜にするだろう。彼は手に持つ剣を鞘にしまい、酒を煽る

  • 589リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:41:39ID:QyNDc5MzU(70/114)NG報告

    >>588
    「ほう、きましたか『肝心』さん。これで全員集まりましたねぇ」
    ねっとりとした口調で言い切る。その声から男性だとわかる
    「すいませんね『黒幕』。風でカルデアを感じてはいたのですが、仕事が忙しくてね」
    「貴方は我々のリーダーですからねぇ。いやはや仕方なしですねぇ」

    『黒幕』と呼ばれた男は蚊を触る。彼の分身のような物なのだ。そしてその蚊を握りつぶすとその残骸が粉となり映像を映し出した!

  • 590リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:42:02ID:QyNDc5MzU(71/114)NG報告

    >>589
    「カカカ!街中に来客とは。不恐怖、不用心とは誠此事!」
    プールの中に入り女を侍らせている筋肉質の男がカルデアを嘲笑う。その映像には車道を走る戦車や装甲車に紛れ込むシャドウ・ボーダーが映し出されていた

    「そう笑ってやるな『蛮暴』。お前さんのすぐ貶めるのは主の悪い癖だぜ?」
    大量に車輪がついた全身鎧を着る男が同僚を諭す。男の言葉を聞き、女を揉みしだく『蛮暴』。そして男に向けるその目には残虐性が宿っている
    「『無敵』。貴殿は死去が願望?」
    流れ出す殺戮の気配。しかしそれは間に通った矢で収まった

  • 591リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:42:33ID:QyNDc5MzU(72/114)NG報告

    >>590
    「よさんか二人とも。最近歯応えがないからとはいえ、身内で争うほど愚かなことは無いぞ?」
    矢を放ったのは老人である。彼は『舵取』、その場を整えるのが彼の役目だ

    「しかし『黒幕』氏。彼奴は我々の退屈を満たしてくれるのですか?」
    双剣を持った男が尋ねる。その目は血に飢えている。彼此1ヶ月、クリプター『リドリー・フォーサイト』の大逃走以来彼は戦闘していないのだ

    「ええ、ええ、ええ!『処刑』さん。貴方の期待は裏切りませんよ!面白い事になる。……………もしかしたら私達の世界もなくなるかも……………しれませんねぇ?」


    「そいつは少し困ーるね!」

  • 592リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:43:00ID:QyNDc5MzU(73/114)NG報告

    >>591
    『黒幕』の言葉に反応を示したのは鎌のような槍を持つ男だ。虎模様の皮を被った若武者と言った出で立ち。そして赤字で書かれた文字がある旗を持っている
    「拙者、この世界で 退屈せず毎日を楽しーく過ごしているのだ。何処の馬の骨も分からない奴に壊されたくはなーいね」
    「ふむ『弾丸』さん。貴方が意見するとは珍しいねぇ」

    『弾丸』と呼ばれた男は小刻みに震えて笑う
    「拙者だって口を出したい時はあーるのさ。ただまー。久々に血が燃えていーるからな」
    身体を動かし、準備を整える『弾丸』。そして彼は『肝心』に聞いた

    「それじゃーあ、行ってきてもいいか?」
    「フフ、いいでしょう。貴方の狩り楽しみにしてますよ!」

    その言葉を合図に『弾丸』はその姿が消え……………次の瞬間彼は映し出されていた映像に現れていた!

  • 593リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:43:55ID:QyNDc5MzU(74/114)NG報告

    >>592
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    5分前
    「ここが新しい異聞帯……………なの?本当に?」
    「いや違うってことないと思うんですけどね……………?」
    藤丸とアーチャー『アルベルト・アインシュタイン』は窓から見える景色を覗く

    高層ビルが立ち並び、空には高速ハイウェイ、そして"一般人"が往来している街だ。これまで訪れた異聞帯はどれも藤丸の知る現代とかけ離れており、明確に違う世界に来た感覚があった。しかしこの異聞帯『アメリカ』は藤丸がテレビで見たアメリカそっくりに発達しているのだ。間違えて並行世界のアメリカに出たのか?だがその疑問はキャスター『モーシェ』が否定する

  • 594リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:44:27ID:QyNDc5MzU(75/114)NG報告

    >>593
    「マスター。貴方の気持ちは理解できます。しかしながらここは紛れもなく異聞帯。この装置にもその是非がありますよ」
    「そうだ、マスター。わしも感じるぞ。刹那的でそれでいて永劫的……………なんとも言えん雰囲気がある」
    モーシェの言葉に続きフォーリナー『竜王 リンドヴルム』も賛同の意を表す。彼の特異な感覚がこの異聞帯に流れる違和感を掴んでいたからだ

    その言葉を聞き改めて周りを見渡す立夏。その胸は豊満である。すると彼女は気づいた
    「『なんで私達目立ってないの?』」

  • 595リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:45:18ID:QyNDc5MzU(76/114)NG報告

    >>594
    そう彼女たちが乗るのは虚数潜航艇シャドウ・ボーダー。いくら現代的だからとは言え見た目が装甲車である船が目立たぬ道理はない。だがシャドウ・ボーダーに違和感を持つ人間はいない。"まるで元からあるかのように"その存在を受け入れている

    「マスター。どうやら私達は目立たないようだ。前をみてくれ」
    白雪姫の言葉に促され前の窓から胸が押しつぶされるくらい乗り出す。するとそこには大量の戦車や装甲車が道を走っていたのだ!

  • 596リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:46:27ID:QyNDc5MzU(77/114)NG報告

    >>595
    その光景を嫌悪感を露わにしつつ見るアインシュタイン。そして彼女のその明晰な頭脳と並外れた洞察力が違和感を捉える!
    「『病院がない?』」
    人間の営みにとってもっとも大切なものだと言っても良いものである。だがそれが見当たらないのだ

  • 597リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:46:57ID:QyNDc5MzU(78/114)NG報告

    >>596
    皆が窓の外から観察していると大きな欠伸の音。声を発した主はみなの注目を浴びつつ眼をこする。そして鼻をひくつかせる
    「『すっごく酒臭いな』。外からの匂いか?」

    バーサーカー『大嶽丸』は声を出しつつ女衆に近づく。彼は女が大好物なのだ
    「オッハーッ!」
    「ウォ!!耳元で叫ぶなよマスター。酔いも冷めちまったぜ」
    文句を言う割にはにやけ顔が止まらない。そんな彼をモーシェは諭す

  • 598リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:49:34ID:QyNDc5MzU(79/114)NG報告

    >>597
    「バーサーカー。今色目を使うのはやめてもらえないか?せめて夜にしてくれ」
    「へ、学者さんは真面目なこった。……………ふーん。変だな」
    「どうしたんだバーサーカー」
    「いやね白雪姫の別嬪さん。この世界『酒の匂い』しかしなくてね。うまい酒には美味い料理が付き物なんだが……………」
    「それが存在しないと?」
    「ああ、そうだ学者さん。俺の鼻に間違いはねぇ」
    「わしの感じた雰囲気と同じようなものか」
    「しかしそうなるとこの異聞帯は"何が狂ったんだろう?"」
    アインシュタインの疑問の提唱により皆考え出す。そうそこが運の分かれ目だった

  • 599リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:50:02ID:QyNDc5MzU(80/114)NG報告

    >>598
    衝撃音。破壊音。そして閃光!ボーダーの近くで鳴り響き、内部が大きく揺れる!何が起きたのか?誰もが把握できずにボーダーは蹴り上げられ一回転した!

    「マスター!」
    藤丸は頭を打ちそうなところを白雪姫に助けられる。ほかの面子もどうやら無事だ

    「一体何が……………」
    「外の映像を!」
    藤丸のつぶやきとモーシェの指示が重なり響く。モニターに映し出されていたのは一人の男だった!

  • 600リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:50:47ID:QyNDc5MzU(81/114)NG報告

    >>599
    虎模様で身体が一部見える和服!白地に赤く文字が刻まれた旗!鎌のように十字が片方折れたかのような槍!そして両頬にそれぞれ三つの横傷!なんとも奇妙な格好だ!

    「サーヴァントです!霊基はランサー!ですがこの霊基……………!」
    「ああ、わしらでも見てわかる。"異常だ"。しかもわしらより強い」
    アナウンススタッフの声を遮り、言葉を放つ。藤丸は外の男から目が離せなかった。今までも強敵と対峙してきていたが、これ程までに"強烈な歪"は見たことない。まるで"酔っ払っている"ように……………

  • 601リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:51:39ID:QyNDc5MzU(82/114)NG報告

    >>600
    「おいおい!しゃきっとせんかい!」
    そんなボケっとしている立夏の豊満な尻を叩こうとする大嶽丸。だが彼の善意と邪な気持ちが詰まった手は白雪姫に止められ届かなかった

  • 602リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:52:19ID:QyNDc5MzU(83/114)NG報告

    >>601
    皆がボーダー内部で警戒する頃、外の男は小刻みに震え笑っていた。その様子を見る市民は彼らに釘付けである。「WAR」「WAR」「WAR」「WAR!」「WAR!」「WAR!」
    「WAR!!」「WAR!!」「WAR!!」「WAR!!!」「WAR!!!」「WAR!!!」「WAR!!!!」
    周りの市民のボルテージは一気に最高潮へ!その雰囲気の高まりにだんだん震えが早くなる男!そして大声で笑いだす!
    「ヴェハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

    そして彼は目の前の敵にそして周りの市民のために自らの正体を明かす!

  • 603リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:52:50ID:QyNDc5MzU(84/114)NG報告

    >>602
    「よーこーそ!!カルデアのー諸君!!我が名は『傷持七豪集の一人』!『弾丸の一人目』!『虎狩りのケイノー』!!貴様らのー首印、まとーめて傷面(スカーフェイス)にー捧げてーくれるわ!!!」

  • 604リドリー陣営2019/06/23(Sun) 22:53:32ID:QyNDc5MzU(85/114)NG報告

    >>603














    そして遠くからその姿を見るものあり。「まずいな。カルデアを助けなくては……………」

  • 605ライダー陣営作成担当(第一回 戦場: 別荘地)◆oYsqktUrUM2019/06/24(Mon) 00:50:40ID:IxNDM2ODA(4/7)NG報告

    弾けるような、短い音がした。
    それはライダーの舌打ちに他ならない。
    「大口を叩く金髪と、相性が悪いのは変わらんか」

    彼は自分を信じていない。
    より正確に言うならば、自らした決断を信じはしない。
    それはヘレスポントス海峡を跳び越えてきたとある王子を迎え入れたことに始まり、アルゴーの船で荒波を乗り越えてきた王子を即座に叩きださなかったことへ続く。

    ・・・・・
    裏目に出るのだ。確実に。
    戦術単位で正解を出しても、戦略単位でその運命が滅ぼしにやってくるのだ。

    だからその王様は、自らを呼び出した青年に任せていた。
    事あるごとに「どうするね?」と訪ねて、マスターに選択肢を選ばせていた。
    王様はお伺いをたてる従者のように振舞っていた。
    その結末がコレだ。くだらない。

  • 606ライダー陣営作成担当(第一回 戦場: 別荘地)◆oYsqktUrUM2019/06/24(Mon) 00:51:20ID:IxNDM2ODA(5/7)NG報告

    >>605
    その迅速は獅子すら奮わすと言えるほどのランサーと暴虐の王たるバーサーカーが撃ち合っている。
    日輪の力を匂わすアーチャーはランサーを援護し、飛ぶ駄竜はバーサーカーの選択肢を奪うための立ち回りをしている。
    それでもなお破壊者は止まらない。
    咆哮で雑竜が弾け飛び、拳で矢を撲り飛ばし、ランサーの機動に対応している。

    王様は、素直に、いいなぁと思った。
    うらやましいなぁと思った。
    力を持っていて、そう行動したから魔女と呼ばれた姉とも、
    力を持っていて、何もしなかったから魔獣の母と成り果てた姉とも違う。
    太陽神の子である我が身の力の無さよ。
    生前ならば、アレスの加護と槍がある。少しはマシだろう。
    だがそれは所詮は後付けだ。
    忌ま忌ましい諸悪の根源たる羊の皮など言うまでもない。

  • 607ライダー陣営作成担当(第一回 戦場: 別荘地)◆oYsqktUrUM2019/06/24(Mon) 00:52:54ID:IxNDM2ODA(6/7)NG報告

    >>606そうだとも。
    彼の身を包むのはいつだって選択への後悔と、無力への無念だ。
    英霊でありながら、半神でありながら。
    その戦闘を遠巻きに眺めているのが王様だ。
    ーーもっとも、慚愧しながら竜召喚と操作を全てマニュアルパイロットで行なっているライダーはそれ相応の力有る者なのだが。
    彼自らはそうは思えない。
    思えないからこそ、周りを使う。
    たとえ無様にも赤色を地表に撒き散らす、もはや裏切り者にもひとしい嘘つきでも使わざるを得ない。



    ーー父として、あの呪いの毛皮から縁を切るためならーー

  • 608ライダー陣営作成担当(第一回 戦場: 別荘地)◆oYsqktUrUM2019/06/24(Mon) 00:56:04ID:IxNDM2ODA(7/7)NG報告

    >>607
    自らに通じる魔力の流れは、王様の主人にあたる魔術師と繋がっている。
    「生きているなら仕事をしろ」
    念話ではなく、届かない口頭で責める。
    「やると言ったらやれ」
    息子では無いので、使い潰してもまあいいやと。

    「死ん.でも殺.せ」
    ーー既に、大会規定は頭にない。

    「出来ないなら死.ね」
    ーーサーヴァントとマスターの関係も意識の外に。

    破滅が見えて地金が出るのは変わらない。
    あるいは、この辺りが他人『しか』使えない王様の限界なのか。
    それとも、もともとただの父親としてはここまで良くやったのか。

    どのみち、聡い彼には行く末は見え始めている。
    彼の、父親としての、聖杯への欲が、それをくらませてはいるが。

  • 609朽崎遥@地下下水道にて◆B8D4AQBhU22019/06/24(Mon) 12:58:54ID:Y4MzgzMDQ(5/6)NG報告

    あー、チクショウ、死ぬかと思った。いやまぁ常人ならたぶん死.んでるな。ルーカス君のヤローを確認したと思ったら”なんか”来た。いやぁ全く見えなかった。たぶん実際は認識できてたとは思うけど知覚ができなかったみたいな……、まぁいいや。しっかし対魔力で多少のレジストはできたとはいえヤベーわーアレ。貴族のボンボン的道楽かなー、とか思って油断してたとは言わないけども。

    さて、こっからどうするか。まぁまずは現状の確認だよねー。とりあえず令呪のある右手右腕は守れてる。左腕のひじ部分から下が蒸発、右足は、っと。ズボンのポケットから先が切断されてソコラに転がり、左足は骨折。剥離じゃなさそう。完全にイってるな、痛い。

    とりあえず鎮痛剤やら応急処置やらをして(一応とは言え医者の息子ですもの)なんとか生きてるが……大会続行は無理かなぁ。戦闘は勿論、歩行もおぼつかない訳だし。まぁもうちょい頑張ってみますかぁ!

    まずは移動する。残った右腕と腰を使って這うように。さしあたって落ち着いた体勢になるか、地上まで行って病院でもいかないと。保険の適応できるかな?(右足は使い魔に運んでもらおう)

    全身を使って地上まで出て、バーサーカーに念話で話しかける。

  • 610朽崎遥@地下下水道にて◆B8D4AQBhU22019/06/24(Mon) 12:59:28ID:Y4MzgzMDQ(6/6)NG報告

    >>609
    『やっほーバーサーカー。元気?コッチは大分やばい状況だよー、痛い』
    『コッチはコッチで忙しいんだがなぁ、オイ。楽しくはあるけどな!てかお前がヤバいってだけが用件なら態々連絡しなくてもいいだろうが!』
    『いやぁ、実は俺はもう大会の継続をあきらめかけてる訳なんだけど……、君は違うよねぇ?』
    『あったりまえだ!こんな楽しくなってんのに取り上げられてたまる