夢を追う者たちすべての集う場所、「Fate / TV SHOW」!
今回はサクッと遊べるショート版!栄光をつかみ取るのは誰だ!?
「聖杯大会予選会場」および「Fate / TV SHOW」から派生した、リレー小説スレです。
ルールは以下の通り。下記以外のルールは基本的に「Fate / TV SHOW」に準じます。
・3騎のサーヴァントが召喚され、疑似聖杯を巡って戦いが繰り広げられる。
・サーヴァントの召喚・維持にかかる魔力は疑似聖杯が負担。そのため、魔術師でない人間も参加することができる。供給される魔力はどの陣営に対しても均等。ただし、聖杯自体が不完全でであるため十分な魔力供給とはいかず、高位のサーヴァントであればあるほど持続しての戦闘は難しくなる。
・令呪は2画。実質の絶対命令権は1回。
・武器の持ち込みは自由だが、マスターの〇害は禁止。未遂であっても悪質な場合は、運営によって(令呪も含めて)魔力供給を含む一切の補助が停止される。また、聖杯を得る権利も失うため、事実上の失格となる。
・聖杯との契約の為、参加者は「マスターの〇害禁止」「一般人への被害を出すことの禁止」というゲッシュを結ぶ。
・聖杯は不完全なものであるため、大規模な願いは完全な形で叶うとは限らない。病気の完治や莫大な財産といった「ささやかな願い」を叶えるための器。
・参加者は、体のどこかに「聖杯大会マスコット(wiki参照)」ストラップ(全長30cm)をつけなくてはならない。これを外した、または紛失・破壊した時点で失格となる。スレたてありがとうございました!
運営を努めますガイフォークス改めGMフォークスです。
気軽にナイスガイとでもお呼びください(嘘)
参加のご三方、改めてよろしくお願いします!今回のショート版で登場するアサシン陣営を精一杯頑張りますのでこちらこそよろしくぅ!あ、あっちの方で会話するときは偶に竜胆君と初梅ちゃん表記になると思われるが許して・・
第一回から令呪を作り続けてようやく初参戦ですよう!バーサーカー陣営を担当しますー!
どうぞよろしくお願いしますー!お待たせしました。
では、まず開催場所の説明から。
皆さんが挑むのは、オーストラリアのシドニーで開かれる聖杯大会です。
範囲としましては、画像に収まっている範囲内とします。
墓場は「GLEBE」「SURRY HILLS」「PADDINGTON」あたりにそれぞれあることにしましょう。
運営本部は画像中央付近の「Sydney Tower」です。
大聖杯が埋まっている場所はマスクデータにさせていただきます。
シドニーの詳しい立地などはわかりませんが、その辺は多少事実に反していても「ありそうなものはあることにする」位の感覚で行きましょう。
高画像の地図は直接貼ることができないので、各自下記のURLからダウンロードをお願いします。
http://www.visit-sydney.net/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89/
まだざっくりとした感じですが、とりあえずはこんな感じで。
何か質問などあればどうぞ!>>5 気分次第で描くよ!
質問を受け付けつつ、今後の流れをば。
最初の流れとしては、今日で設定を可能な限り詰めて、明日以降に各陣営へのインタビューを書いていただこうかと思っています。
インタビュー場所は大会前日の夜に各自の拠点で。
インタビュー内容は、他のマスターに流れることはありません。
インタビュワーの設定や話の流れは各自で自由に設定していただいて構いませんが、以下の内容を聞くことだけは決まっていることにします。
1.マスター名および狙っているサーヴァントのクラス
2.大会への参加動機
3.聖杯にかける願い
4.大会への意気込み
その後、「サーヴァントの召喚(大会前日の夜、インタビューに続いて)」「司会による大会開始の合図(召喚の翌日朝9:00)」という流れで行こうと思います。
大会開始の合図までは自由に進めていただいて構いません。
ただし!参加表明をした時点からゲッシュは効いております。お忘れなく!>>9
そうですね。
マスターのバックボーン、能力、マスター同士のつながりがあるかどうか、どんな性格なのかについてなど、お互いに話し合っていただけると今後の展開が書きやすいのではないでしょうか。
また、運営にやってほしい支援だったり、開催地にほしいものについての要望だったりも募集しています。
皆さんが明日から書きやすいよう、話を膨らませていってください!不湯花ちゃんは無口系で自分の家系の先人達にとてつもない憧れを抱いてる性格でしょうか。彼女は自分から望んで当主になった訳ではありません。一族の中でも才がずば抜けていて前前当主と前当主の娘なので母の死後当主にされました。だから普通より早く死ぬ当主としての立ち位置がとても嫌なのです。
実際寿命が長いと言われた30の父さえ3歳の頃で毒にやられました。母は比較的長いと言われる23で魔術師の奇襲に倒れました。両親が早死にしたのです。彼女は当主になりたくないと思い詰めていました。いっそ家系を終わらせようかというほど。
そんな中彼女はあることで歴代当主の意志を観ることになります。そこは母と父の願いも込められておりました。
初代はこの地に逃げてきて優しい人々に受け入れられた魔術師。そこは皆が早死にするが物は豊かな場所。けれどみんな必死に助け合いながら生きていた。優しい心に触れ初代は人間らしくなっていきました。
ある日この地で早死にの家系が多い理由が分かりました。この地は世界有数の霊脈であると共に世界の膿『呪い』が溢れる場所。初代はある決意をしたのです。自分の身に呪いを収めること。自身の体に納めず膿を隔離し自分達の一族で管理することも出来ます。でもそれでは自分の子孫が早死にしてしまう。だから自分だけで終わらせるために。それは一生、いや死後も呪いに魂が蝕み続けられます。それでも構わぬと収めようとする初代を息子の2代目は「我が一族この地への恩は忘れぬ所存。そしてその恩返しを貴方だけに任せるつもりはありません。」と管理していく旨を伝えました。そうして膿を管理することになり、当主達は稼業の売り捌きも関係し早死にするようになりました。ですが当主達は怨みません。この歴史を知り自分らの子達や未来のためにと後悔していなかったからです。・・不湯花の両親を除いて。
不湯花の両親は自分の子の才能に気づいてしまった。『この子はきっと天才。だから当主になってしまう。私達はもう決めた。でも我が子にこの辛い目を合わせるなど・・嗚呼世界よ、願わくばこの子の代には呪いを生み出さぬよう。幸せを。』
彼女は自分を包んでくれた愛とこの地に根付かれた先人の愛を知る。そして先代達に深い敬意と憧れを抱くと同時に長く生きこの家系を続けてみせようと誓ったのです。呪いを少しでも減らせたらいいな、という思いを抱きながら。遅れてすみません。
ランサー陣営を担当します。
宜しくお願いします。あと表の稼業の超儲かっている超老舗旅館では女将や上の仕事に当主はついていません。流石にそんな立場の人が早死にはまずいからです。でも彼女は若女将として頑張っているとか。健気。・・・こんな感じですかね!バックボーンは。他のマスターとの関係は他のバックボーンが分かってから話あえたらなと。
魔術として湯の花とかその他諸々の鉱石と温泉近くの植物、魔術的効果のある温泉の湯を扱います。回復から自分の魔力増大、能力強化など。攻撃は鉱石とか植物、水を使った攻撃ですね。あと材料を使って使い魔の作成も得意ですね。今回の戦いでも一杯持ってきてます。監視したりできる。あと毒耐性が膿の影響で高いです。魔術師なら即興で作る毒ぐらいは効きません。しっかり材料ぶちこんでしっかり作った毒は強さによって効いたりする。・・・質問あったりします?
>>14
使い魔ってどんな感じのやつですか?鉱物で作りだした鳥とか小動物。あと水で作った龍(形だけ)。植物はそのまま魔術で魔獣みたくした感じ。自分で動いて攻撃できる霊木とか花みたいな
こちらは大体ウィキにあるから背景はその通りですね。
ただ仮面をつけるタイミングをインタビューの後くらいにしたい、ストーリー的に『既になってました』ってやるのもなんかあれなんで
ちなみに自分の顔が嫌いというのは刻印術の一族ゆえ顔の左に目立つ刻印が刻まれているから。
聖杯大会、聖杯戦争への参加動機は『自らの実力の証明』、情が湧きやすい性格などを気にして自分に魔術師としての自信が欲しい、大会という形で自分を追い込めるのならちょうどいい、そんな感じに考えておりました。
仮面としての聖杯戦争に求めるものは『本物の肉体に受肉すること』依代ではなく、確固たる肉体が欲しい。器が欲しい。
仮面の正体については神秘の濃い時代に人の想念により生まれた怪物のようなもの
大会での作戦はとりあえず墓場でアンデッド作成ですかね
質問があれば何なりとどうぞ!>>18 まぁ魔力は潤沢にあるから欲しいのは某人形師みたいなほぼ人間と遜色ない人形を作る『知識』とか自分の魂を移す『第三魔法』とかその辺だからなぁ欲しいの、本家聖杯でなんとかってレベルなのはメタ的には承知の上です(故に正式に参加したミーシャさんは大きな願いを持たず仮面は無駄に壮大な願いを持ってる)
出力は弱いけど仮面からしたら成り行き参加だから選り好みはできない、不完全な受肉でもそれはそれで満足かも
ちなみにフランケンシュタイン召喚してる理由のひとつもそれだったりする。(人間に限りなく近い人形)ミーシャさんと年が近いので二人とも情に脆く互いに年が近いことからも友に、ミーシャさんは大会に不湯花が参加していることを知るもこれも情に打ち勝つ試練だと参加。不湯花はまあ・・死ぬ訳じゃないし・・って感じでいくけどなんかインタビューの時とミーシャの様子がおかしいな・・あれ?あんな口調だっけ・・仮面つけたら性格変わるタイプなのかな・・身内にそんな奴いるし・・みたいな感じでどうでしょう?真相に気づくかは別として。
あと仮面のモノは仮面壊したらどーなります?離れて消滅?>>20 おー歳近いとそういうのもよさそうですねぇ、ただしミーシャさんは情に弱い自覚ありなので向こうからグイグイ来てきれないと関わろうとしないタイプではあるとだけは先に言っておく
仮面に関しては本体は額の魔石なので一欠片さえ残ってればそこから少しずつ周りの土やらを取り込んで元の姿に戻ろうとする。でも動けるほどの力を取り戻すのに百年単位の膨大な時間がかかるからぶっちゃけ気にしないでいい
解呪方法としては
①割る:当然強化魔術は使うのでミーシャを傷つけないためにはコントロールが必要
②支配魔術を解く:より強い洗脳をかけるなりで上書きすることは可能
③諦めさせる:もっと親和性の高い憑代を見つけるなり、憑代が死にそうで見限ったりすることがある
④その他:今私が思いついてない方法おいおいマスター聞いてくれよ!どうやらここに、英語力 / zero なやつの建てたスレがあるらしい!
そいつはshortが名詞じゃ無いのにもかかわらず、カッコいいからというだけで冠詞のtheを付けたそうだ。
学のなさが浮き彫りになるなあ!?
・・・・・・
・・・ザザ・・・だ。俺だ、聞こえるか。
簡潔に言う。失敗した。
次の奴は英・・・ザザザ・・・恥を晒さないよう気を付・・・ザーーー>>24ブワッ・・・まあ英語本場の海外もそういうノリなとこあるしいいんじゃないです?
まあほら、「t」つけただけだと本家と紛らわしかったですしぃ?
かくなる上は「アビ・インフェルノ・ジゴク」的な独特の味や面白みを感じでもらえると嬉しい・・・・・・
関係ないけど、「アビ教官」ってキャラいそうだよね・・・・・・めちゃめちゃ厳しい教官なの・・・・・・
あ、日を跨ぎましたので「インタビュー」「召喚」「前日談」投稿を解禁します。
もちろん、キャラのすり合わせも続けてください。
全員が投稿終了した時点で、私から「大会開始の合図」を投稿させていただきます!とりあえずランサー陣営のバックボーンが知りたいです・・wikiにありますかね?
>>29 OKですー!
>>31設定見る限り絡み辛いので不湯花ちゃんは名前とか評判を知ってる程度で良いですかね。呪いのことは知らない感じで。高纏さんは・・どうだろう、山星家は一応魔術社会でとだいぶ名がある(売り捌きとか悪評的な意味で)イメージなんですけど。
高纏君的には、山星家にはある程度の認識はあり、師匠の知り合いだったりするので、面識こそは無いものの、知っている。
ミーシャさんについては彼女の知り合いで仮面のことを良く思っていない。仮面に関してはまだ知らないと思うよ、取り憑かれた彼女すら知らなかったし
第一印象で悪印象を感じるとかならOKです>>35 いえいえ気にしなくていいですよー
それにしても拒絶してる割には知り合い多いな……人徳かな?笑
ではまずインタビューが仕上がったのであげていくとしますかねー目の前には大きなテレビカメラ、そしてマイクを持った女性
思ったより人は少なく、セットも結構質素なものだ。まぁインタビューだけだしそこまで大掛かりなものを作るわけもないか
顔にかかった金髪をいじりながら私は考える。
こんなんじゃあ顔の刻印は隠せないよね、大きな包帯とかで隠した方が良かったかな?
でもお母様はいつも『これは御先祖様が積み上げた私達の魔術の証』っていってたから、露骨な隠し方しちゃったらやっぱり悲しむだろうしなぁ
ああ、やっぱり憂鬱だ。この顔を人前に晒すのはいつになっても慣れることはないだろう。
でも、せっかく掴んだチャンスだ。ここで私は変わる、いや変わらなくちゃいけないんだ。
ぐっと胸元のペンダントを握りしめる、お母様が出立前にくれた御守りだ。なにやら単純な魔術から身を守るための礼装だとか。
おそらく監督であろうサングラスの男のの「じゃあインタビュー始めまーす!」という大きな声とともにスタジオに緊張感が走る。
もう後には引けない。
でも私のやることはたった一つ、ここまで培ったものを証明するだけ。
さぁ……聖杯大会の始まりだ。>>37
──ではまず、名前と召喚サーヴァントのクラスをお願いします!
「はい、私の名前はミーシャ……ミーシャ・ルインアークスと申します。
召喚するクラスは……ライダーのクラスを召喚しようと考えています。」
──ライダーのクラスですか、その機動力を活かした闘いが期待できますね!では次に聖杯大会への参加動機をお聞きしても?
「はい、参加理由は一族のさらなる発展、私の実力の証明、そのために丁度いいと思ったからです。」
──自信たっぷりですねぇ!ならば聖杯にかける願いも?
「聖杯の魔力資源はとても素晴らしいものと聞きますしいい手土産になるでしょう」
──特に願いはなく、聖杯大会には実力試しに参加したと、なるほどなるほど、今までの大会でも少なくない理由ですねぇ、大いに結構!では、最後に意気込みをどうぞ!
「お母様、お父様、そしてフィル!見ておられますか?私は精一杯頑張りますので応援していてください!」
──ありがとうございます、以上!ミーシャ・ルインアークスさんでした!>>38
ああああ……疲れたぁ、緊張したぁ、初日からこれで大丈夫かなぁ……
宿にチェックインしてそのままベッドにダイブすると、柔らかいベッドに包まれた安心からか緊張の糸が切れ、さっきのインタビューによる不安が一気に押し寄せてきた。
大丈夫だよね?ちゃんと言えてたよね?なんか「はい」って無駄に多くいっちゃった気がしたけど別にいいよね!?
はやくもインタビューでの自らの醜態な押しつぶされそうになりながらも私は平常心を取り戻す。
ミーシャのいる宿は路地裏にある現地人でも知らない様な安宿であった。
隠れて行動するなら寧ろこっちの方がいい、と父親に勧めてもらった宿であって、宿主は魔術面には関わりのない人だが多少訳ありということは理解してくれたらしく、向こうからもあまり関わらないでくれている。
ただ、その時は違った。扉をノックする音とともに宿主の声をかけてきた。
「すみません、ルインアークス様、イギリスから小包が届いています。」
と、宿主の声が聞こえる。>>39
扉を開けて、包みを受け取る。
形は平べったくずっしりと重い。
紙束か何かだろうか、宛先にはしかと『Misha・Ruinarks』という名前とともにここの住所まで書かれているので間違いなどではないだろう
だが送り主の名前はない
送り元はイギリスから?誰だろうか、やはりお父様かな……それくらいしか思いつかないし。厳格そうで結構お茶目な人だ。ささやかな応援なのかもしれない。
その時私は気づくべきだったのだ。
いや、お父様に一報を入れるだけでもよかったのかもしれない。
慣れない旅とインタビューの疲れでそれどころではなかったにしろ、疑問は潰しておくべきだった。
私が聖杯戦争への参加を決めたその日から、悪魔の計画はすでに動き出していたのだから───インタビュー分は以上となります!
補足としては、召喚クラスライダー、これは当初の予定であって仮面は全く別のものを召喚します。まぁサーヴァントの召喚ミスもよくあることなので視聴者は笑って見逃してくれるはず
両親とともに呼びかけたフィルというのは飼い犬の名前です。じゃあ二番手行きますね。よーし頑張るぞー
ーー自らの前にはテレビに映るためのセット。そして私の斜め横には笑顔のリポーター。
ーーふと周りを見渡す。スタッフの中には私に少し険悪な目をぶつける人もいる。仕方ない、私達の稼業で稼ぎが悪く研究が難しくなった家系も多いのだから。
それでも参加できたのは私達の礼装の特異性、有用性と偉大なる先代様達の御人徳のお陰。
これ終わって帰ってきたら先代様達に神社で二百回お参りしよう。うん。テレビでよく見る階段一生懸命往復するやつ。
テレビ自体はそこまで大変なものじゃない。私は若女将だからテレビにそれなりに登場することもあった。そういや「無口なのに若女将ww」とかからかう友達いたなぁ・・はっ倒したけど。
まあお母様とお父様含む先代当主様達の顔に泥を塗らないように精一杯頑張りたいな。私の両親である二人は今頃天で仲良くランデブーだろう。ずるい。もう少し長く生きて欲しかった。
「インタビューいきまーす!本番までーー」
おっとそろそろ始まる。気を引き締めて本番に挑もう。我ら一族は個にして群れ。
呪いを淘汰せんために21も繋いだ者たち。本家や分家がない、手を取り合って生きてきた者達。
ーーその力を今見せよう。>>38
ーーでは名前と希望するサーヴァントのクラス名をお願いします!
ーー山星 不湯花です。召喚希望のクラスはアサシンです。
ーーアサシン、ですか。直接戦闘は苦手ですが気配を消すことが可能なクラス。どう行動するのか、楽しみですね!
次に大会への参加動機は?
ーー我らが一族のことを良く知らせる為、ですかね。世の中には私達を快く思っていない方も多いですし。その評価を挽回するためにも参加させていただきます。
ーーふむ、一族の評価を上げるため、ですか。確かに尋常ならざる勝利への気配が見られます!では、聖杯はどのようにお使いになられるつもりで?
ーー聖杯はある程度の事象なら引き起こせるご様子。上質な魔術資源が欲しいのでそれに使います。
ーーほうほう、聞く所によると大会に勝つことが目的で聖杯はついでに、という所でしょうか。・・・では最後に意気込みをお願いします!
ーー我らは全にして一、一にして全。私達一族一同、みなが心の中で応援して誠心誠意、力を尽くして勝利に向け動きたいと思います。
ーーはい!ありがとうございます!
以上、山星 不湯花さんでした!>>44
ふう・・・なんとかインタビューが終わって私達と親交のあるホテルに来て一休みすることが出来た。
インタビュー自体は普通に出来た。まあ何度もテレビに出てたから当たり前か。問題は別だ。
私達に険悪な目を向けている魔術師共は少なくない。だからこそインタビューが終わって戻っている内に何かしらの危害、もしくは悪態をつこうという奴がそれなりににいた。
無論、回避したり皮肉を飛ばしたりしてあげたが。あと、アサシンを召喚希望と言った時にスタッフの誰かが「隠れながら利益を上げてきた一族にはお似合いだな。」と言ったのを忘れない。後で絶対叩き潰す。
「それにしても、ミーシャと高纏さんか・・・勝てるかな?」と誰もいない部屋で一人愚痴る。ミーシャは・・まあなんとかなる可能性があるだろうけど高纏さんは『あの人』の弟子なんだそう。
あの人は死徒と相性が悪い魔術というものを使いながらも数多の死徒を屠ってきた一流の魔術師だ。その弟子というのだからきっと強敵だろう。話もいくらか聞いたし。これがマスターの殺.しなしであるのを喜ぶべきか。
「ま、とりあえず頑張ろう。」そうして私はスマホのアラームを設定、少し仮眠をとる。
ではーーおやすみなさい。あ、上の38はミスです。ソーリー・・マトゥーさんソーリー
わたしもいきたいと思います。
>>49
ミスった…>>49はなしで、
>>48
──ではまず、名前と召喚サーヴァントのクラスをお願いします!
──高纏賢一だ。召喚希望のクラスはランサーだ。
──ランサーのクラスですか。「三騎士」の一角にして、最高の敏捷性と高い白兵戦能力を有するクラス。その戦闘能力を活かした闘いが期待出来ますね。
次に大会への参加動機は?
──俺の実力を確かめたいのもあるが、俺には願いがある。
──ではその願いを
──俺の職業柄、死徒を相手にする事が多い。俺はある死徒に不治の呪いをかけられた。その呪いを聖杯の力で解く為だ。
──では最後に意気込みをお願いします!
──全力を持ってこの大会を勝ち抜いてみせる。
──はい!ありがとうございます!以上、高纏賢一さんでした!皆さんインタビューありがとうございます!
wikiにシドニー編を追加しました。
インタビュー内容も更新したのでご確認下さい。ください。スレ上げの時間だオラァ!
派手に文字が飛び交い、タイトルコール
(テーテテーテテテーフェーイトティーヴィー)
グ「HEY!Fate TV showの時間だ!本日の司会はこの俺、THE!グレイテスト☆ワンダーマンと!」
ジ「私、ジェシー・GGでおおうりするわ」
グ「おいおいジェシー。『おおうり』じゃなくて『お送り』だろう?出だしから不安になるような間違いは、頼むから止めてくれよ!」
ジ「間違ってる?私が?いいえ、何も間違っていないわ。だってこの番組、いっつも途中でステルス・マーケティングが入るじゃない。いらないとは思うんだけれど、番組の都合上、外せないのよね。だから私は決めたの!やるからには爆売れさせてやろうって」
グ「なんてこった!俺が間違っていたよ。なんて頼もしい相方なんだ!特に俺たちの神様にとってはね」
(本部に座っているプロデューサーの苦笑いが大写しにされる)
HAHAHAHAHA!!!
グ「さあ、では最初に参加者の紹介だ!願いを実現するチャンスを得た、最高にラッキーな奴はこいつらだ!」
〜参加者のインタビューが流される〜>>54あ、私です
>>53
〜インタビュー終〜
ジ「みんなやる気は十分ね!」
グ「しかも!三騎士が召喚されるのが常だったこの大会において、二人が四騎士からチョイスして召喚するらしい。面白い展開になりそうだ」
ジ「不利なのかしら?」
グ「わからんさ!予想なんてブッちぎってしまうほどの、ホットなバトルを期待してるぜ!」あ、>>58です
>>63なるほど、運営も一筋縄ではない、と分かりました!あ、あといま不湯花ちゃん仮眠中なんで夢という名目で過去話上げます。
ーー私が物心つき少しで、当主であり、最愛の父が死んだ。
我らが一族の業でありながら誇りである世界の毒に侵され数分、人間とは思えないほどの呻き声を上げて苦しみ抜き、ふん尿を垂れ流し、皮膚が腐り落ちて死んだのを見た。
一族の者は我らが誇りが存在する以上、仕方のないことだと宣った。むしろ当主様は周りの者を守った。とても素晴らしい人だったと。
何が仕方のないことだ!昔の祖先の下らない正義の心で父はあんな、あんな人間とは思えないような死に方をしたのに!なにが素晴らしい死に様だ!あのような死に方に立派も、素晴らしいもあるわけない!
ーー私が10の頃当主であり最愛の母は殺.された。
山星に怨みを抱いていた家系の者が我が一族の盟友を人質にとり、その隙を突き嬲り殺.しにされたそうだ。
母ならば簡単に捻り潰せただろう。だが奴らは嬲っている最中も盟友を盾にしたというではないか!
そうして母は殺さ.れた。最大限の恥辱を与えられながら。無様に、醜く。
一族の者は我らは親交を深く重んじる家でなければいけない。初代は優しき者や友に救われたのだから。そして当主様は最期の最期に盟友殿を生かして返した。とても名誉なことだと。
なにが重んじる家だ!魔術師の世界で自分を犠牲にしてまで他人を救ってなるものか!
それに昔の祖先を救ったものは別の奴ではないか!誰かの、誰かのことを守って自分が死.んでは仕方ないじゃないか・・・!>>64そのように私が悲しみ、伏していた時に一族の者は次期当主について語った。
「いやはや、まっこと心苦しいですが我らが一族の当主を決めねばなりません。そこで私は新当主に不湯花嬢を推薦したい。」
それは、私にとって最悪で、最高に聴きたくないーー言葉であった。
「そうね、不湯花嬢は前前当主様と前当主様の娘だもの。納得しない者はいないと思うわ。」
「それに不湯花嬢は才能がずば抜けている。年が上で経験もある俺たちをも抜き始めているじゃないか。」
そうだそうだと肯定を始める親族共。これだけなら親が居ない私に厄介ごとを押し付けたのだ。ああなんて私は不幸なんだろう。で済ませられた。だがそうではない。
彼らは、本当に私の才を認め、他の浅ましい当主の座を狙っている者(最も、そんな者いないが。)もこの方が当主ならば納得してくれるだろうと、心から100%善意で私を当主に推している。
ーーああ、なんてことだ。と私は思った。私がなぜ名誉ある当主の座が欲しくないか、理由は単純明解、至極当然、つまるところーー我らが一族の当主は寿命が少ない。
理由は単純に二つ。一つは我らが稼業。我らの土地の霊脈は世界有数だ。その為湧いている水や鉱物、植物の魔術的価値がとても高い。それをただ売るのではなく自分達の手で加工し様々な魔術礼装として売っている。そうでもしなければ霊脈を狙って我が一族はとっくの昔に途絶えていた。魔術礼装を代わりに売り、見逃してもらう、これがいつのまにか稼業となった。 ただ、やり過ぎた。生きる為に売るには魔術社会でも危ないルートや魔術礼装の効果の高さをウリにして他の魔術師のお株を取るなどしなければ自分達の土地を守れない。そんなことをしては怨みを買うのは当然だろう。だから我らが当主は闇討ちされやすい。
二つ目は我らが土地の毒だ。私達の土地は世界有数の霊脈である。ただそれと同時にとてつもないほどの神秘を帯びたおぞましい毒が吹き出している。元々は土地全体に広がりそこまで酷くなかったのを初代が土地の人々を守るために集め管理したらしい。それが子孫の私達に受け継がれ当主が管理するなか突如吹き出し、死ぬ可能性もある。実際に父は死ん.でしまった。>>65この理由で私は当主になりたくなかった。 当主となった瞬間基本早死にする。父は30で死ん.だ。これでも長く生きたのだという。母は23で死ん.だ。これが標準。さらに一族は当主だけが早死にではない。当主以外も毒牙にかかることがあるため早く死にやすい。そんな家系なのにーー私は最も早く死に易い当主の座についてしまった。降りようにも彼ら一同が肯定するのだ。降りれそうもない。
死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくーー 脳内にイメージされる死の光景。勝手に上映される私の死に様。いやだ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!なんでこんな目に合わなくちゃならない!?私はこんな家系に生まれたくはなかった!
せめてーーせめて私に才がなければ死ぬのは早くとも当主ほど早くはなかったのに。どうしてしまおう。いっそ刻印を受け継いだ上で一族から出奔してやろうか。いや、そもそも早く死ぬのなら刻印ごと毒が溢れる間欠泉に堕ちてしまおうか。
そう思いながら刻印を受け継いだ時、私は一つの記録を知る。
ーーこれは、これは一族の歩んだ記録である。
私は逃げていた。必死に必死に追手から。その末、私はとある複数の村の集まりに着く。私は頼み込んだ。
この村に匿わさせてくれないか。そうでなくともひとまず隠れさせてくれないか。無理だろうなと思った。得体の知れないものを入れる訳がないだろうと。
「ん?んー・・えっとですね」
だろうな、受け入れてくれる訳がない。ーー仕方ない、ここは一つ暗示で「良いですよ?」 え?いいの?「困った時は助け合う!ここら辺の村のルールなんです!実際あなたみたいな人多いですし。いや、いっそ住んでみては?みーんな歓迎しますよ!」
・・ふむ、ここは霊脈がとても良い。住んでみても良いかもしれない。「じゃあ頼むよ。」
こうして、私は家族と共に生活し始めた。最初は道具としてしか見ていなかった。だが彼らはとても優しくしてくれた。「お兄さんお兄さん!もっと妖怪の話して!」「おやあんたかい、いつも薬すまないねぇ。大助かりだよ。」「ほーら夕方獲れた肉だ!余ったんで使いな!」「好きな人ができた?それは良かったねぇ!おめでとう。」多くの優しさに触れた。やがて守りたいと思えるようになった。・・それからだった。悲劇は。>>66土地の物が急に豊かになった。多くの村人は喜んだ。その数年後、村人の中に病気にかかる者が途端に増えた。ーー原因は分かっていた。霊脈が豊かになった。今まで見た中で一番だというほど。それと同時になにかの毒が溢れている。調べた結果神秘を纏った毒だった。このままでは村が終わる。・・私が取る方法は決まっていた。
ーー1人立つ。単純なことだ。霊脈はそのままに土地の毒が吹き出す所を集めれば良い。そこを私の魂を持って封じこめる。幸運なことに私は魂を扱う魔術が得意だ。だから私の魂でも封じられる。無論死ぬ、いや死.んでも死.ねるほどの痛みに囚われ続け未来永劫抜け出せないが。
そう思い私は集めた所に立ち、目をつぶりその身を投げようとーー止められた。目を開くとそこには家族が。「何を、しようとしているのですか。」・・知れたこと。我が身をもってこの土地の者を救う。「あなたが死ん.でしま、いや死ぬより恐ろしいことになります。」構わぬ。元よりあそこで死ぬはずの身。「我らで生贄にならずに管理することは出来るでしょう。」「それでは後の者に負担がかかる。ここで終わらせる。」ここからは覚えていない。言い合いや殴り合いで気づいたら私が折れていた。「一族の責任を貴方だけに負わせない。」らしい。他の者も言っていた。きっと我が一族は早く死ぬだろう。浅ましい願いだがそれでも我が子孫には幸福を祈っている。
ーーほら、馬鹿げたことだ。それを見てそう思った。結局は初代が死.ねなかったから起こったんじゃないか。こんなことで私達はーー思った直後、他の記憶も流れ込んできた。それは2代目からの記憶。
でも私には到底信じられない記憶。
だって彼らはーー怨みを抱いていない。全員が醜い死に方をしたとしても初代に怨みを抱いてなかった。後の者への愛しかなかった。もっと自分が生きて子孫に負担をかけないようにという愛だけ。私の両親も、父は死の時も守った人を心配し自分の死は恐れてなかった。母は死ぬ時も友が逃げられることを祈ってた。
ーーそして最後に流れ込んだのは両親の恨み言。『この子は才能がずば抜けている。私達は両方当主になり、そして早く死ぬだろう。きっとこの子は若い内に当主になる。それがーー少し恨めしい。』私のために恨んだのだ。娘のために。
さらに一言
『ーー当主の部屋の箪笥の右下の隠し箪笥。』儀式が終わった後開けて見ることにした。>>67
そこにあったのは大量の魔術理論や手紙。それら全て歴代当主の苦悩の塊だった。
「どうしたら。私の代で終わらせないとーー」「駄目。私が後の負担を減らさなきゃ。」
「俺がーー俺がやらねぇとーー」
「僕が初代を止めたのだから。僕が負担を背負わないと。後の者に迷惑をかける。」
その全ての苦悩が自分に向けられたもの。そして先代や子孫に向けた愛。一番理論を書き殴った物が多いのは初代。次に2代目。そこには私の両親の物もあってーー
嗚呼、私は愛されてたんだ。両親だけじゃない。こんなに沢山の先人たちに。みんながみんなこんなに沢山ーー
恨み言を吐かない理由が分かった気がする。こんな物をみせられちゃ御先祖様を悪くいえないや。
お父さん、お母さん、先代様。見ていてください。私も少し頑張ってみようと思いますーー
・・・はっ!アラームで目を覚ます。なにか夢を見ていた気がする。・・・まあいいか。そろそろ召喚に向かおう。お目当てのサーヴァントが出てくれるといいけど。 〜Fin〜雲の流れる空、月は登り、それでも街は昼間のように騒がしくて。そんな喧騒を横目に見ながら私は『隠れ家』へと向かっていた。
宿はあくまでも拠点であり、英霊の召喚には適していない。かといって慣れない土地では安全に召喚できる場所を探す方が難しい。だからこそ先んじて隠れ家を用意する必要があった。
夜の街を抜けて目的地へと辿り着く、夜の星々よりも眩しく輝く摩天楼、その足元、薄暗い路地に隠れ家の入り口はあった。
今は寂れてしまった昔は酒場をやっていたという地下の開けたスペース。>>69
幸い、今回の聖杯大会の相手のマスターは両者とも知っている人物だった、ある程度手の内を知っているからこそ大体の対処法は想定してある。ルール的にも全力では来ない、最低限の脱出方法をさえ確保していればなんの問題もない。
それに、手を汚すのは私じゃない『私の英霊』、これから初めて会う『赤の他人』
私がその『他人』を使って殺めるのもまた『名前も知らない赤の他人』。
知らない人なら……心は痛まない。
人としては最初から間違っている、かといって魔術師としても間違っている。
でも、それで構わない
できないのなら別の手段、あらゆる方法を模索するだけだ。
話し合いで解決できることもある
敵わないなら逃げればいい
それでも駄目なら……
……と、少し考えが物騒になってきちゃったな
赤々しくなってきた脳内を振り払いながら召喚の陣を描き終える、準備は万端、あとはサーヴァントを召喚さえすれば……
「あれ……?」
思わず声が漏れた、トランクの中、触媒を入れたはずのそれには先程の小包とともに見知らぬ仮面が入っていた。
滑らかな丸い縁をした仮面、その白い面にはなにかを示すような奇妙な黒い線があちこちに走っていて、その中心には夜の海のような深い青をした石がはめられていた。>>70
この小包、トランクに入れた覚えはないのに……それにこの仮面と、この石は…魔石?
この距離でもほんのりと魔力を感じる……。
溢れるほどの魔力を秘めた魔石、一流の魔術師が一代を費やしてようやく作れる一級品、うちの家系も確かに古くから続いてはいるが、悔しいことにこのクラスの秘宝を持つほどの大家ではないはずだ。
だとしたら……なんらかの罠?
少なくとも、敵対するあの二人はこんな怪しげな罠のような真似をする人間ではない……はずだ。大会である以上、少なくともスポーツマンシップにはのっとり、正々堂々と実力を証明するであろう人間だ。
ならば第三者の意思でも絡んでいるのだろうか、だがしかしまずはこの仮面を取り除かなくては。
私は全身に刻まれたの刻印を起動させる。詠唱がなくても私の意志によってノータイムで起動できるスグレモノだ。
魔術防壁、精神防御、その他様々な防御術式を起動し、一呼吸置いて、私は仮面にむかって手を伸ばす。
もし安全だったら……この魔石を使わせてもらおうかな
余計な考えが頭をよぎるもそれを振り払って、仮面に触れる。
「ッ!?!!!??」
瞬間、頭から爪先にまで落雷が落ちたかのような激痛に襲われた。>>72
『ハハハ!!うまくいったぞ!』
頭の中に声が響いた
『ふむ!現代の魔術師にしては中々な術式だったと褒めてやろう。まぁ?我輩にとっては無駄な足掻きであったがなぁ!』
幻聴ではない、ますますはっきりと声が聞こえてくる、その声が頭に響くたびに意識が徐々に塗りつぶされていくような感覚に襲われる。
焦るな、落ち着いてこの状況に対処しろ、幸い現場は撮影されている……まずは早く助けを呼ばなくては……
『む……まだ意識があるのか、女を痛みつけるのは我輩の趣味ではないのだが……おぉそうか、これか!』
パキン、と軽い音を立てて母親から貰った御護りがいともたやすく弾け飛んだ。
「あ……!」
軽快な破裂音とともにまるで糸を断ち切るかのように、私の中で何かが途切れる。
意識は闇に沈み、だんだんと視界も暗くなる、痛みによって意識がぼやけているのではなく、顔に何かが貼り付けているかのように徐々に、徐々に視界が奪われていく
駄目……私……は…………まだ……………
最後に思い出そうとしたのは両親と愛犬の顔だった。
だがもうそれすらも思い出せない>>75 超すごいよ、なんたって2000年かそれ以上昔から魔力を貯め続けた魔石だからねぇ…
あとで仮面さんのスペックについて細かく書いた方がいいかもしれんな、基本的にはその膨大な魔力量を相手に叩きつけて一時的に麻痺させたり、触れた相手の体を(意識が薄れている者や魔術師でない抵抗力を持たないものに限ってだが)乗っ取れる。ついでに記憶を覗き見れる
破片とかでも機能するのでそこから虫や鳥を利用して暗躍していた。(小包→フランケンシュタインの論文を用意したり自分をトランクに入れたり) 。でも触れないと使えん
魔力流し込みに関しては魔力がもったいないからよほどじゃない限りは使おうとはしないけどね。ミーシャにだけでも10年分くらい一気に叩きつけた
説得に関しては基本的に人間を下に見ているって感じ、死の恐怖に関しては結構敏感
例の人形師の忌み名を言わない程度にはやらかした……基本設定と仮面のデザインが変わっていた……
今回の文の 『白地に黒い線があちこちに走り中央付近に青い石がある』みたいな感じでよろしくお願いします。>>80
魔力の流し込みは仮面本体に触れていないと使えません
精神干渉は依代が触れていれば使えます歩きつつ、予定のサーヴァントの事を考えた。
召喚予定のサーヴァントはシモ・ヘイヘ。
アーチャーか?とも思ったけど、気付かず撃たれた逸話からアサシンと断定。
サブマシンガンの話からある程度接近されても銃撃で対処可能、と判断したからだ。
触媒はフィンランドの軍旗。名を残したのは彼ぐらいだから来るだろう。
召喚予定地に着いた。じゃあ、召喚を始めようーーーー私はとある公園に立っていた。
開始まで時間があるから狙われないという判断だ。
そこで魔方陣を書き、その前に立ち呪文を唱える。
『ーー素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、
王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる時を破却する。
ーーーー告げる。
汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。
聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世全ての善となる者、
我は常世全ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーー!』>>83
「・・・サーヴァント、アサシン。召喚に応じ参上した。お前が、我等のマスターか?」
「・・・うん。私が、山星不湯花が貴方の主。よろしく・・ってあれ?我等?・・どういうこと?」
「む?我等を狙って召喚した訳ではない?」
「えっと・・私はシモ・ヘイヘさんを召喚したつもりだったんだけど・・違うの?」
「よく見ろ。この服装で彼に見えるか?」
確かに・・彼の服装は某バイオに出る死神みたいな服だ。
「私・・フィンランドの軍旗使ったんだけど。ならどうして貴方が召喚されたの?」
「ふむ・・彼は英雄呼ばわりされるのを嫌がっていたから拒否したんじゃないか? そして私は兵士という概念なんだ。だから近しい私が召喚されたのだと思う。」
「へぇ・・とりあえず、能力の説明してくれる?」
兵士達説明中・・
「わかった。貴方にもヘイヘさんは入ってるんだねー。」「そうなるな。白兵戦もそれなりに出来る。・・それでどうするんだマスター?」
「うん。ひとまず潜伏しよう。二人の動向を伺ってから出るか出ないか決めよう。武器のストックも出来るんだよね?」
「ああ、可能だ。」
「じゃ決まりだね。」さて、どうなるやらーーあ、彼ぐらいとは現代での知名度を加えて、逸話持ちで一軍人としてという感じです。
フィンランドの偉人を侮辱する意味はございません。>>76スレ上げついでに。仮面さんの能力に関する細かい所は確かに聞きたいかもです。
>>87
いらっしゃ~い! ささ、ずずいっと奥まで。
といっても、決めるのは基本的に参加者の方々なんですけどね!
どんな感じのものを想定しているのですか?>>92一応鯖に使用すると少し平衡感覚を失い、気分が悪くなる程度の予定です。現在のモノとして生きているモノ特効の設定なんで。
>>90あ、補足で『今のところ』ですね。山星をとても馬鹿にされたりどうしても使わなくては!みたいな状況次第では鱒に使うかもしれません。後のマスター上ないと思われますが。
私はいいと思いますワン
いいぞもっとやれ、仮面なんてぶっ壊せ
大会のルール的には限度はあるだろうケド
因みにその毒ってどういうふうに感染してどんな感じに効いていくタイプなのかがきになります。空気感染とか接触感染とか、その規模とか
そして長らくお待たせしました(一週間以上開けてしまった……)
ミーシャ・ルインアークスもとい仮面殿の召喚シーンの始まり始まり薄暗い地下室には少女と俺の二人きり、俺の手にはハンドカメラが一つ
別にいかがわしいことをしているわけじゃあない、れっきとしたTV番組の撮影である。『Fate TV Show』それがその企画の名前だった。
部屋は狭く、最低限の機材と共にスタッフは俺一人しかいない、出来るだけ他陣営に情報が漏れることを避けたいのだろうか、確かにこの部屋は誰にも見られることなくことを起こすには最適だ。
だがすぐに異変が起きた。
召喚の直前、突如少女が苦しみ出したのだ、撮影を止めて確認するべきかとも思ったが上の方針は『撮影優先』どんなアクシデントが起ころうともルールの外に出ないものならば手を出さないこと、少女の行為が魔術の代償による自傷行為かもわからない俺は迂闊に手を出すことすらできなかった。
そしてしばらく経って、俺の葛藤も虚しく少女は何事もなかったかのように立ち上がり、召喚陣に紙束を添えて詠唱をはじめていた。>>97
ただ一つ、彼女の顔にはそれまでになかった不気味な仮面があった。
声色も仕草も変わらない、だが彼女はもはやミーシャ・ルインアークスではない、なんとなくそんな考えが頭をよぎった。
「──……されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ。」
静かな声が地下室に響き渡り。あたりの空気が重く冷たくなっていく。床に描かれた魔法陣の中央より光が放たれ、一陣の風が吹く。
光の中心に降り立ったのは二メートルを超える大男、聖杯戦争にてサーヴァントと呼ばれる英霊のうちの一騎
その風貌は、歴史や伝記に疎い俺でもわかるほどに、怪談話の『フランケンシュタインの怪物』そのものであった、その背は二メートルを超え、顔には継ぎ接ぎが走り、顔つきはごつごつとしている。流石に頭にネジが刺さったりはしていなかったがその醜悪な姿はどう見ても怪物としか形容しようのないものだった。>>98
「オォ……■■……!!■■……!!■■■■……ッ!!!」
その歪な口を開くとともに部屋に轟音が響く、男は呻き声と共に何やら言葉を発しようとする。だがそれも虚しくその音は何かを引っ掻くような音でかき消されてしまう。
「■■ゥ!!■■■■■■!!……■■■■■!!■■■■■■■ァ……」
頭を抑えながら言葉にならない叫びをあげる大男の前に立つ少女は未だにその場から動かない。おそらく『念話』と呼ばれる行為にて呼びかけているのだろうか。
「…………ハァ」
唐突に大きく落胆するように少女は大きな溜息をついた。
「……『我が言葉を聞き入れよ』」
令呪一画、聖杯戦争における『三度の命令権』そのたった三つの内の一つをこの少女はなんの躊躇いもなく行使した。
そして彼女の手の令呪が輝いたのち、少しの間をおいて怪物がその動きを止めた。
「■■■■……。■■■■?」
「そうだ、我輩こそが貴様の主人。御機嫌ようバーサーカー、『ヴィクター・フランケンシュタイン』」
仰々しい仕草で怪物を歓迎するかのように手を広げる少女、その口から俺は確かにその名が告げられたのを聞いた。その姿の通りの無名の怪物、その創造主、神々の法則に逆らいその手で生命を作り上げた狂気の科学者の名を。>>99
ミーシャ・ルインアークスは謎の仮面にそよってその肉体を奪われた。
ヴィクター・フランケンシュタインはなんらかの原因によって自らの作り出した怪物の姿に変貌した。
ただ一人の傍観者とともに第二の陣営は動き出す。彼らはヒトにあらず。英雄にあらず。人々によって歪められた醜い怪物達である。>>96
感染・・というか瓶割った瞬間そこら3m辺りが汚染されます。
中身は世界の毒ですが穴から溢れだすガスや流れ出る水、穴に付いている鉱物、穴の周りに咲いている植物ですね。全部毒です。
全部『生きている』ものなら神代級でなければ殆どの確率で死、神代級でも魂に大きすぎる影響を与えます。
なら瓶投げればいんじゃね?という案は自分のほんとすぐ下辺りで割らないと封印が切れ暴発、それどころかそこらを汚染しながら拡大するためです。
だから割るにもとても高いリスクがかかる。
下で割って退避できたなら再封印できる。自分が死ん.でも封印できる術式を組んであります。>>105
仮面
見た目:白い面に黒い線が走っていて中央付近に青い石(画像参照)
一人称:我輩
二人称:貴様
人々の負の想念によって作り上げられた魔石、本来は形を得てもすぐに消えるであろうものだったが突然変異により自我を得、魔術を覚え大気中のマナを取り込みながら鳥や虫や人の体を借りて現代まで生き延びてきた。
それによってその小さな石に膨大な量の魔力を秘めている。
仮面としてのガワは二千年ほど前に作られたもの
使役の魔術は触れたものを操る、または被ったものの精神を乗っ取る、など
精神を乗っ取れば記憶まで見れる。
意志の強いものや魔術防壁のある場合は支配魔術は効かない
触れた相手に魔力を流し込むのに関しては『相手の許容量を超える量』を叩き込む必要があるのでかなり魔力を消費するため危険時以外は使わない、使っても魔術回路の量次第では効かない可能性もあり
(ちなみに参戦してる相手二人に関しては歴史が深いという知識をミーシャが知っているためやるとしても数百年分は叩き込む)
魔術戦に関しては完全に憑依先のスペック頼り、魔術回路次第で属性やらが大きく変わるから基礎魔術以外はその本人が持ってるものしか使えない。
(ちなみにミーシャさんの刻印魔術は肉体の刻印による強化、または針やコインに火属性を追加して無詠唱で発動するもの、爆発だけでも光やら熱やら音やら煙やら色々使い分けれる。)
格闘戦に関しては達人クラスの知識と技術はないものの経験からかなりの知識はあるのでルール無用ならその道の達人相手でも場合によっては互角に渡り合える。ルールのある試合なら負ける、そんな実力
無理をするとミーシャの体がもたないのであまり無茶な技は使わない
ミーシャさんの肉体に関しては聖杯を手に入れるために必要なので終わるまでは出来るだけ丁重に扱うつもりではある。
でもあくまで優先順位の最上位は自分>>107 訓練は受けてるけど実戦経験はなし
針を狙ったところに命中させるとかそのくらい
射程は強化魔術も含めて大体20m先までが限度そういやマトゥーさんに訂正と言うかなんと言うか………。
このシドニー大会って令呪は二画じゃなかったっけ?兵士達は、たとえ名前が知られていなくても、まごう事なく建国の英雄たちですよね。
対するフランケンシュタインは反英霊?あらゆる生命科学の頂点という意味では英霊とも考えられる?
今からどんな戦いが繰り広げられるのか楽しみで仕方ない!グ「ク○ッタレ!最近は本当に暑くてかなわないな。堅焼き卵になっちまいそうだ!」
ジ「マークス、あなた何を言ってるの?だって、今の季節はーー」
グ「本当に!嫌になっちまうくらい!暑いよな!あとTVでマークスって呼ぶなよ!エー、オホン。そんなときにはこいつが欲しくなる、シュワッと爽快『コーラ』!」
ジ「いいわね。私にも一本くださいな、ちょうど喉が乾いていたところなの・・・・・・あら、見たことのないブランドね」
グ「これはさっきの店の私有ブランドさ。コーラは、ここオーストラリアでも大人気なので、スーパーマーケットごとに自分のブランドを持って販売しているのさ」
ジ「飲み比べてみるのも楽しそうね。マークスが飲んでいるそれは、どこのものなの?私のとはちょっと違うみたいだけど」
グ「これはコーラのカクテル、『コーク・ハイ』さ。この国では特に人気で、コーラと同じくらいのバリエーションがある。訪れる機会があれば、こっちもぜひ試してみてくれ!」
グ「さて、与太話はこれくらいにしよう。引き続きTV SHOWを楽しんでくれ!」
ジ「マークス、放送中にアルコールは流石にマズいわ」
グ「すでに2本目に手をつけてる君に言われるとは思わなかったな」グ「オーストラリアのマスコットキャラクター、カンガルーの語源は知っているか?これにはかの名高いキャプテン・クックが関わっているんだ」
グ「二回目の航海のとき、彼の船はオーストラリア東海岸に到達した。任務は地図の作成。海岸線に沿ってぐるり一周し、測量をしていったんだ。だけど、」
グ「なんてこった!少し油断した瞬間、彼の船は岩に乗り上げて大破してしまった!修理が済むまで、やむなく内陸の調査に切り替えた。そこで彼は、現地の住人と交流を持つようになる」
グ「ある日、クックたちは奇妙な生き物を見つけた。そいつはお腹にヘンテコな袋がついている上、飛び跳ねるようにして地面を移動する。新しい発見に興奮したクックたちは、現地人に訪ねた。『アイツは何なんだ?』」
グ「ところがここで、まさかの落とし穴。クックたちの問いかけが英語だったせいで、現地人には全く意味が伝わってなかったのさ。彼はしばらく考え込んだあと、現地の言葉で申し訳なさそうに答えたんだ。」
グ「『カンガルー(わからない)』ってね!」
ジ「それ、私はジョークだって聞いたわ」
グ「え?」
ジ「その子は、本当は現地語の『ガングルー(とびはねるもの)』が変化してカンガルーになったんだっていうんだけれど、どっちが正しいのかしら?」
グ「・・・・・・『カンガルー』」インタビューはうまくいったか?慣れないものだから無愛想に見えただろう。仕事柄よく使うホテルのベッドに横たわりながら、俺はそう考えた。スタッフの中にはヒソヒソと話す奴らもいたが、俺の仕事柄上相手にする化け物連中よりはマシだ。同じような面構えをしていたがな!
「対戦相手は山星とミーシャか・・・・・・」
俺は彼女らのことを知っており、その手の内は理解しているが、やな予感がするのだ。
そうこうしている内に眠たくなってきた。
俺は腕時計のアラーム機能をセットして仮眠をとることにした。「へぇ、珍しいね……西欧に傾倒するきらいがある魔術協会の連中はこの地にはあまり足を踏み入れないというのに……君、魔術師(どうぎょうしゃ)だろう?」
「ふーん、聖杯大会……ね。あぁ、その単語には聞き覚えがあるよ。時計塔の上の方でも問題視されている魔術の秘匿になんの配慮も行わないどころか、あまつさえ見世物(ショウ)にする愚か者共ってね。いや、別に責めているわけじゃないさ。元々は僕も上の方とは折り合いが良くないし、個人としては君達の行うことが気に食わないというでもないからね。さて、となれば何方かと言えば君は魔術使いのスタッフと言ったところかな?」
「しかし、このオーストラリアの肥沃なる大地に目をつけるとは……確かに協会や教会の影響力もさほど強くないこの地であれば聖杯大会の開催には持ってこいだろう……ん、何か問題でもあるのかい?」>>116
「なるほど、肝心の聖杯の術式に難儀しているのか……先住民族の古き信仰も息づくこの地に聖杯の概念が馴染むのか……と。であれば参考までに一つ此処にまつわる伝承を教えてあげよう、この地での伝承は私の研究のテーマでもあるからね……困った時はお互い様さ、このオーストラリアの大地で巡り会えた運命に感謝しようじゃないか」
「その昔、銅の体を持つという蛇、ユルルングルとその蛇が棲まうという虹色の泉・ミルリアナがあったとされていてね。ある時、ミルリアナから目覚めたユルルングルが自身の子孫である姉妹を呑み込んでしまうという出来事があったのさ……。ユルルングルは後にその事に気付いて姉妹を吐き出し彼女達を蘇生させたとの事だけれど……呑み込み、蓄え、吐き出して死者蘇生という奇跡を成し遂げる……何かに似ていると思わないかい?」
「そう、今や流出し解明された冬木の大聖杯だ。つまり聖泉の伝承を下敷きとして聖杯の術式を組めばよく馴染むのではないかと僕は考えている。……とはいえ流石に聖泉と目される地は既に先住民族が抑えてしまっている。彼らとは協調して生きていくのが新参者たる我々のルールだ、過度の干渉は避けた方がいい。」
「しかし、落胆する必要は無い。オーストラリアは広いが、一つの繋がった大地だ。例え距離が離れていようがこの大陸そのものが聖泉の伝承を引き出すための触媒となるだろう……。本物ではない故に性能の劣化は避けられんだろうが、君達の目的から察するにそこはさして問題ではないのだろう?」
「長い話になってしまったが、僕が言えることはここまでだ。同じ地の上に立つ同業者のよしみだ。困ったことがあればまた呼んでくれればいい。僕は君達がここの地とその伝承を好いてくれるのでそれだけで嬉しいからね。」
「おっと、こんなに話しておいて自己紹介が遅れてしまったね。僕はチャールズ・マゼラース、この地の伝承を研究する魔術師だ。若しかしたら長い付き合いになるかも知れないしその時はよろしく頼むよ」ピピピヒ… ピピピヒ…
アラームがやかましく鳴り響き俺の意識をむりやり現実に連れ戻す。
俺はカフェイン剤を飲み、むりやり意識を覚醒させ、召喚の準備をする事にした。シドニー某所、ある雑居ビルの屋上
魔法陣を前にして、一人の男が佇んでいた。
周りには、召喚の合図を告げるドローンが飛び交い、夜の静寂を切り裂いていた。
俺は触媒となる槍の穂先を眺めていた。二千年以上前のものだというのに全く錆び付いておらず、未だに黄金色に煌めいている。その槍を使った漢(えいゆう)は中華史上最強の武人というものだからこの槍も凄いものだろう。ビー、ビー、ビー、パァー!
アラームが召喚開始を告げる。
思考を戦闘モードに切り替え、詠唱を始める。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
魔力が魔法陣の中に満ち、それは過去に生きた英傑が第二の生を得る奇跡の前触れであった。
「閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。
━━━告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ━━━!」
魔力の奔流が人の形をなし、その輝きは雷が
天から落ちてきたが如く光を放った。「ランサーのサーヴァント召喚に応じ参上した。我が真名は項籍羽なり!問うぞ、汝(うぬ)は我が家臣であろう。」
大柄でゴリッゴリのマッチョな男は現れるなりそう断言した。
「そうだ、俺は貴殿の召喚者(マスター)にして、貴殿の末裔高纏賢一という者だ。」
「ガッハハハハハハハハハハハ!」
ランサーなる大男は突然笑い出した。
「何が可笑しい!!」
「サーヴァントとして呼び出されるのは予想していたが、俺の裔に呼ばれるとは思わなかったわい。気が変わったわい。俺の事をランサーと呼べい!俺は汝(うぬ)のことをマスターと呼ぼう。」
「ところで、どのように動くとしよう。」
「先ずは拠点の確保だ。そして、敵めらの城に偵察する。現れよ我が旗本よ。」
無数の閃光を発し28名の武人が現れた。
「大王様、ご命令を。」
「汝等(うぬら)には敵の城を捜索して貰う。敵と接触しても逃げよ。」「御意。」
死徒狩りの復讐者とかつて蒼天を掴みし覇者、第三の陣営はこれにて戦を起こす。>>127
わかりました。申し訳ありませんが旗本の強さを教えて頂けます?
旗本の能力次第では少し旗本召喚に苦言を糾すことになるかもなので。旗本について皆さんから特に異論がないようなら、このまま開会式に入ってしまいますよ。
私としては、進行に影響が出ず、皆さんで調整できる限り、特に言うことはありません。>>132は私です。
>>140
ありがとうございます!>>140
すごい!2画って難しそうなのにかっこいい!
ありがとうございます!>>145
こちらもないと見ております。
・・・この参加者では使うことはなさそうですから。>>138
土葬文化はリサーチ済ですぜ・・・・・・!
では、時間が取れ次第開会式を挿入します。
これは、主に視聴者に向けてのものですので、参加者の皆さんは位置取りとか、下準備とか、戦闘以外のものについては先んじて投稿して構いません。
では、よい戦いを!マークス・アンブレラは昂っていた。
ついにこの日がやってきた。
手品と並行して芸能活動を行ってきたが、テレビの司会者としてカメラの前に出るのはこれが初めてだった。
期待の眼差しでこちらを注視する観客(彼らは催眠術にかかっており、魔術に対する精神的動揺は取り払われている。しかし、その興味の拠り所は自由だ。少なくともマークスはそう信じている)、忙しなく行き来するスタッフたち、厳つく角ばったカメラ。
どれもがマークスを『最高のショー人間(グレイテスト・ワンダーマン)』へ仕立て上げてくれる。
俺の輝かしい一歩はここから始まるんだ!
マークスは自信と確信に満ちた表情でマイクを取った。
「みんな!俺だ!本来なら永遠とオープニングセレモニーをするんだろうが・・・・・・お前らにはいらないよな?開拓者の国にオードブルは必要ない!肉から喰らえ!!まどろっこしいことは全部抜きで、こいつを見てくれ!待ちに待ったサーヴァント召喚だ!」
彼が指を鳴らすと同時に、各陣営の召喚シーンが巨大な液晶へ映し出される。
歓声はスピーカーの爆音を打ち消すほど。
まさに観客のボルテージはマックスだ。
マークスは続ける。
「ここにマスターたちはいない。だが、残念がるのはお門違いだ。彼らはすでに街にいて、今にも始まるグレイテストな闘いのために牙を研いでいるのだからな!富?名誉?届かぬ思い?勝者が得るのはその全て!欲望を我が手にするのは一体誰か!俺、『ザ!グレイテスト☆ワンダーマン』が、ここに大会の開始を宣言する!楽しんでいってくれ!!」
了>>150
・・・・・・じいのおすすめとしては、自陣を築くところ、自分のサーヴァントとの対話や偵察シーンから書くとやりやすいと思いますぞ!
別に個人の自由でどこから書いても大丈夫ですけどね!一応の目安としてね!「ねぇ、アサシン。あなたって基本、兵士の技能はなんでも出来るんだよね?」
「む?ああ、軍としての技能ならば全てその道の一級品だと自負出来るだけはある。」
「そっか。じゃあーー」
瞬間、私は宝石で作ったナイフで頸動脈を搔き切ろうとする。刃が到達する前にアサシンが軽くいなす。その後も何度も切りかかる。だがそれら全てはアサシンに予想の範囲内だと言わんばかりに流される。懐から拳銃を取り出し撃とうとするも腕に衝撃、腕から落ちた瞬間アサシンが遠くに蹴り飛ばす。
そのままナイフの方の腕を極められ背後を取られナイフを突きつけられ無事チェックメイト。
「はぁ・・大方、俺の技能を見ようとしたんだろう?舐めないで欲しい。各国の格闘術が俺の中にはあるんだから。」
「うん、ごめんね。・・・本当に強いんだね。」
「ステータス上、これでも三騎士に勝てるかは微妙だがな。」「そこはなんとかしてけば良いよ。」
じゃあ早速、私は鉱石から鳥型とリス型の使い魔を作る。能力は低め、数は多めの偵察型だ。
「マスター、それがお前の使い魔か?・・随分能力を低く設定しているな。偵察型だな。」
「うん、アサシンにも分かるんだね。」「国によっては軍でも魔術的研究をしていた国はあるからな。生憎、この姿では魔術知識しか備わっていないが。それより工房はどうする?作らなくて良いのか?」
「うん、まだ作らない。というか私の作った魔術礼装が優秀だから篭る必要はないんだ。前にビルに工房を作ったら敵対者からビルごと爆破させられたロードも居たみたい。…それに切り札もあるし。取り敢えずは他の2陣営の行動を見て後手に移るよ。」
「戦場では常に先手を取るか後手を取るか、そこが重要だからな。確かに、俺とお前なら後手が良いな。」「じゃ、その手筈で。」「了解、我が主。」>>152
というわけで後手に回るのを明言しました。他の2陣営の行動を見て動きますのでよろしく。グ「ところでジェシー、オーストラリアの首都はどこか知ってるかい?」
ジ「キャンベラでしょう?」
グ「ブッブ・・・・・・!いや、正解だ。なんでこんな時だけ博識なんだ君は。そう、キャンベラなんだ。人口は46万人。世界に名だたる名所はこれと言って無し。今回は(言っちゃあ悪いけど)地味な印象があるこの都市が首都に選ばれた理由について話そうと思う」
ジ「知っーー」
グ「オーストラリアは1901年にイギリスから独立した、比較的新しい国家だ。で、独立に際して首都を決めるんだが、このときに問題が発生したんだ。『我こそは最大の都市である』と主張する都市が2つも出てきて、しかも、そのどちらも相手に譲らなかったんだ」
ジ「それが、わたーー」
グ「そう、それが俺達のいるシドニーと、メルボルン。都市の発展具合は人口で見るのが早いんだが、双方400万人を超える紛れもない大都市だ。だからプライドがあって、どうしても自分が首都になりたかった」
ジ「・・・・・・」
グ「激しい論争が繰り広げられたのだけれど、いつまでも決着がつかない。そうしている間にも、独立の日は着々と迫っている。どうしよう!?みんなが頭を抱えたとき、誰かがポツリと言ったのさ。『どっちも譲れないなら、ちょうど真ん中を首都にしたら?』ってね。それで、2つの都市を直線で繋いだちょうど中心に当たるキャンベラが首都になったんだ。興味深い話だと思わないかい、ジェシー?・・・・・・ジェシー?どこいったあいつ?」
◆◆◆◆◆◆
スタッフ「ジェシーさんなら、いじけてあっちの方に歩いて行っちゃいましたけど・・・・・・」
グ「MY GOD!なんてこったい!!」一応、旗本を偵察させているので、工房に移動します。
>>159
その辺りで、お願いします。>>160
地下迷宮は、全く別の場所で、こちらの黒幕よりも優秀な別の魔術師が行っている設定です。
そこで得られるはずの魂を、TVショウを繰り返すことでなんやかんやしてネコババすることを目的としているとお考えください。
ぶっちゃけ黒幕がTVショウを続けなくてはならないという理由づくりです。
それはそれとして、地下までぶっ壊すような攻撃は、規模にもよりますが阻止される可能性はありますね。
以下のような場合です。
①死者が出るような場所での攻撃
②隠されている聖杯が破壊されるような攻撃
③その他、TVショウが続行できなくなるような攻撃
ただし、カメラクルーはほぼ全員一般人なので、上手くやれば発動までは誤魔化せる可能性があります。
①〜③のような緊急性があるものの他は、黒幕が胃を痛めるだけのことがままあります。>>164
失礼しました・・・・・・
・聖杯との契約の為、参加者は「マスターの〇害禁止」「一般人への被害を出すことの禁止」というゲッシュを結ぶ。
とのことなので、一般人にケガを追わせた時点でゲッシュの適用になります。
ハッタリとか企むまでは全然OKでしたん。深夜、埠頭にて
「どうしたこんなところで、お前の担当はこっちじゃない……っていうか今日は休みじゃなかったか?」
「あぁ、そのはずなんだよな……」
「そのはずって、どうした?お前さん疲れてんのか?休みなんだろ?」
「そうだ、オレは休暇をのびのびと楽しんでいたはずなんだ。けど気づいたらトラックを走らせていた。積荷をここに届けるために」
「何言ってんだお前…………積荷?このコンテナがそれだって?一体何を運んだんだや…………うっぷ、なんだこれ」
「な?」
「な?じゃないぜ一体何を運んでたんだ、俺たちの仕事は貨物運搬であってごみ収集車じゃあねえんだぞ?」
「だからわからないんだって」
「…………はぁ。で、これどうするよ、コンテナ中腐った肉みたいな匂いでいっぱいだぜ?」
「とりあえず社長に謝るしかないよな……?」
「まぁ、そうなるな。」
「ハァ……なんで俺がこんな目に……」
「それにしてもだ、お前がここに腐った肉みたいな何かを運んだのは確かなんだ。じゃあ誰がなんのためにこれを運ばせたんだ?なんか心当たりとかないのか?」
「………………さっぱりわからん」
「じゃあお手上げだ」
二人の男は揃って首を傾げる。
夜の港を照らす月光は僅かなものであった。それ故に彼らは気づかない
コンクリートの地面を埋め尽くすような、夥しい数の足跡に……実に心地よい肉体だ。
ミーシャ・ルインアークスを依り代にした仮面は真っ先にそう思った。
奇妙なものだ、生物とは常に生存を求め抗う生き物だ、我輩が生命に取り憑いた数は優に百を超えるがどいつも延々と煩く騒ぎ立てておった。
だが、このコレどうだ。
実に静かな器、多少の雑音はあるものの他人の精神にしては静寂そのもの。まるで我輩の求め続ける真の自由なる肉体の如き
……いや違うな、この身体にはまだ他人との柵が残っている、それでは真の自由とは程遠い。
だが、一切の抵抗なく支配されることを選択するとは、実に奇妙な魂だ。理由はわからんが我輩の気分が良いことに変わりはない、人間の感情など無駄に詮索する必要もないし、する気もない。>>167
…………さて
仮面は周囲をぐるりと見渡す。仮面の立つ場所と光によって区切られた闇の中、そこには無数の目があった。男、女、老人、子供、千を優に超えるありとあらゆる目が仮面の女へと注がれている。
そしてその目は一様に虚ろであった。
彼が工房として選択したのはある舞台である。
舞台とは、いわゆる現存する儀式場であり、人によって神秘が保証された場所といってもいい。
舞台ではあらゆる奇跡が大衆によって許容される。幻想の怪人であろうと、ありえざる魔法であろうと、理を曲げる法則であろうと、舞台という場では全てが一つの"演目"として受け入れられ、容認される。
すなわち舞台は魔術の質を大幅に向上させるための即席の工房としてはまさに最適とも言える場所である。
また、大会においてはその存在と出入りする人そのものが相手を抑止する壁となる。
ただし、その場所は普段なら容易に使うことができないのだが
だがその問題は難なくクリアされた。
人の一生を優に超える年月、そこに蓄えられた財の一片もあればはその一舞台と客席を一ヶ月の間独占することなど、容易いものであった。>>169
それは、程なくして運営本部の耳にも届いた。
「オペラハウスが・・・・・・オペラハウスがバーサーカー陣営によって占拠されました!」
何ということだ!メコセタは爪を噛んだ。
霊脈の関係で都心での開催にならざるを得なかったとはいえ、参加者は魔術師の集まり。当然に神秘の秘匿には気を使うとたかをくくっていた。
それがどうだ?
かのヨーン・ウツソンによって設計された美しい劇場はゾンビーどもに支配され、死のオペラが始まろうとしている。
先に入ってきた報告ーー墓地で大規模な墓荒らしがあって、まるで俺の貸し金庫の中身みたいに空っぽなんだ!ーーも、おそらくは無関係ではないだろう。
確かに、民間人は全て「何があろうとも違和感を抱かない」という暗示が与えられている。この状況も決して問題にしないはずだ。
だが、よそから来る人間は別である。
いくら今のシドニーが外部から固く閉ざされているとはいえ、お祭り冒険バカヤロウ(やじうま)が乗り込んで来ないとも限らないし、もしも大事故になったら、各国から多くの人々が入り込んでくるだろう。
もしも企みが明るみになったら・・・・・・・
メコセタは大きく身震いすると、目の前の上級スタッフに荒々しい声で指示を出した。
「都市の封鎖をより堅固にしろ。通過するネズミ一匹につき、お前たちの首がひとつ飛ぶと思え!それから、魔術師を半数オペラハウスに向かわせろ!」
彼は、彼のあまりの剣幕に震え上がったスタッフが足早に立ち去ったあと、組んだ腕の中に深く頭を埋めた。それから、それと同じくらい深いため息をついた。
もっとしっかり考えてから実行するんだった・・・・・・これはこっちで処理するべきですかね?
とりあえず運営側の魔術師の行動方針が知りたい
偵察か交渉か、それとも制圧か
ちなみに仮面さん側の行動指針はそれなりの兵力と安全な場所が確保できたので綺麗な服(死体が一般人に紛れるための)とか武器(鈍器)とかを発注してます
それと工房(舞台)でせっせこと道具作成あ、シドニー関係はこっちの名前で行きます。
・・・一応うちは使い魔飛ばして偵察してるんですけど。
流石にオペラハウスをどっかの陣営が占拠してそれの対応に運営が動いてるなら仮面陣営がどんなに隠蔽しても気づくと思うんですけど。マトゥーさんそこら辺どう思います?一応、旗本を偵察にだしていますが、運営側の魔術師と接触させてもいいですが。
>>174
了解です。では今のところは大きな動きはないということで夢を、見ていた
一人の青年が一心不乱に『何か』を作っていた。
部屋の中の大きな診察台、そこに乗せられていたのは小さな一人の少女であったが、男は彼女を治療しているのではなく『作っていた』、なぜかそうとしか思えなかった。
「大丈夫だ、私にはできる、理論は完璧だ。私のことを笑った奴らも、今に泡を吹いて驚くことだろう」
くくく、と堪え切れない笑いを漏らしながら誰に言うでもなく彼は呟く
「楽しみだなぁ、この研究を発表するのが!なんせ創造主を冒涜する大罪だ!死者の蘇生、生命の創造、今まで誰も到達しえない神の領域だ!」
口元は震えながらも、手元は機械のような精密な動きで少女の身体を組み上げていく、それは正に天才の所業であった。>>177
視界が暗転する。
僅かな光とともに別の風景が視界に飛び込んできた。
目の前にいたのは一人の少女であった。
「よし……喋ってごらん」
優しげな声で男は少女に問いかける。
先程までバラバラだった光景がまるで信じられない。指の一本たりとも欠けていない、全身に包帯を巻いた少女がそこにいた。
頭についた機械部品さえなければもはやただの人間のようにすら見えたかもしれない。
「…………アォ」
だがその口から漏れるのは言葉ではなく、呻き声にすぎなかった。赤毛の下に見える両の目も虚であり意思というものを感じられない。
「え……いいや、そうじゃない」
困惑の表情を浮かばせながらも男は思考を巡らせる。困惑、焦り、何より失敗という言葉への『恐怖』が伝わってきた。
「……どういうことだ、私の理論は完璧じゃあなかったとでもいうのか!?」
「う……?」
再び少女の口から声が漏れる、しかしそこにも少女の感情はなく、ただ虚ろな声が木霊するだけであった。
「くそっ!」
殴った。怒りに任せて八つ当たりする子供のように、青年は少女を殴った。
「なんてことだ……こいつはロクでもない木偶人形だ!感情がない!これじゃあイヴどころか人間ですらない!」
とても軽い拳、だがその衝撃に抗うでもなく、身を任すように少女は倒れこむ、そこに追い打ちをかけるかのように二度、三度、と何度も青年は力のない拳を振り下ろす。少女はそれでもなお抵抗せず彼の拳を受けるのみであった。>>178
「…………」
やめろ、そんな虚ろな目をするな。
再び拳を振り下ろす。
理不尽な暴力への怒りはないのか。
創造主の怒りに対する困惑はないのか。
失望された自分への悲しみはないのか。
私に失望しないのか。
抵抗しないのか。
お前は私の作品なんだろう?
お前は完全な人間になるはずなんだ。
まるで、何かを訴えるかのように青年は拳を振り下ろし続ける。
だが、少女の目には一抹の感情すらなく、ただ無が広がっているのみであった。「ふーむ…その顔じゃあ次の一手は考えてるんだろマスター?」「勿論。これを使う。」
その台詞と共に彼女が取り出したのは丸い種。
兵士は「なにやってんだコイツ?」と思うもすぐに驚愕の顔を浮かべた。
「…霊樹や霊花の類か?しかもかなり上等だ。種だけでここまで魔力が伝わることはあまりない。」
「正解。じゃこれを…よっこらしょ。」
気の抜けた言葉と共に彼女は多くの種を窓に投げる。それを使い魔達が咥えると同時に各々散り散りに走り去って行ってしまった。
「ん?んん?何処かに埋めるつもりか?だがあそこまで上等な物だと霊脈の強い所しか…まさか、そういう?」
「はい、そういう。霊脈が比較的集中してるとこに植えて成長した木を監視にしまーす。うちの植物は自動防衛と成長したら動く特徴を兼ね備えているので割と安心!……霊脈が強い所は大体魔術師が押さえてる土地なんだけどね。無断で使用することになっちゃうなぁ。」
「>>180
投稿順番間違えた。ちょい待ち。「………ん?これって…。」「どうしたマスター?」
「いや、使い魔で捜索してたらオペラハウスに人が急に移動し始めて…しかも色んなとこの墓は荒らされてるし…移動した人達が暗示にかかってる様子もないから多分…「運営が動くほどの何かがオペラハウスで起きている、大方敵の誰かだろうってことか?」…言おうと思ってたのに。でもそうだと思う。オペラハウスを占拠したとかかな…?」
「使い魔を飛ばしてみては?」
「ううん。相手が手練れなら使い魔が入った瞬間壊された挙句こっちを逆ハックってこともあるからそれは駄目。それに…」
「ふむ…。マスター、が危惧しているのは使い魔の量か。」「…なんで分かったの?」
「外を今見てるとな、空を飛ぶ町の光に反射している小さい物…おそらくマスターの使い魔が叩き落とされているのを見つけた。もう片方の敵も使い魔か何かで落としているということだろう。」
「そういうこと。使い魔を出しても叩き落とされる以上、あまり得策とは言えない。」
「敵の予見は?死霊術師辺りだと思うんだが。」「分からない。高纏さんはあの人の弟子で死徒狩りだってだけしか分からないから可能性は高い…けど、ミーシャがキャスターを呼んだ可能性だって捨て切れない。」「ふーむ…その顔じゃあ次の一手は考えてるんだろマスター?」「勿論。これを使う。」
その台詞と共に彼女が取り出したのは丸い種。
兵士は「なにやってんだコイツ?」と思うもすぐに驚愕の顔を浮かべた。
「…霊樹や霊花の類か?しかもかなり上等だ。種だけでここまで魔力が伝わることはあまりない。」
「正解。じゃこれを…よっこらしょ。」
気の抜けた言葉と共に彼女は多くの種を窓に投げる。それを使い魔達が咥えると同時に各々散り散りに走り去って行ってしまった。
「ん?んん?何処かに埋めるつもりか?だがあそこまで上等な物だと霊脈の強い所しか…まさか、そういう?」
「はい、そういう。霊脈が比較的集中してるとこに植えて成長した木を監視にしまーす。うちの植物は自動防衛と成長したら動く特徴を兼ね備えているので割と安心!……霊脈が強い所は大体魔術師が押さえてる土地なんだけどね。無断で使用することになっちゃうなぁ。」
「それ魔術師にとっては大変な問題では…?」
「うちの植物は適度に霊脈を刺激して活発にさせる効果があるから+の方向に繋がるし大丈夫!…その分一般人にも軽い影響は出るけどね。それに魔術師の中にも大きな被害を被る人はいると思う。……礼装後で流せばいっか。うん。」
(それで良いのか……?)問題児マスターと保護者な兵士の夜は終わらないーーー
運営の人達には申し訳ないと思う。地味に普通の魔術師なら勝手に霊脈使われて神秘も隠すのが難しい激怒案件。ふふふ、まさか霊脈が流用されるなど誰が予想したであろうか(割とよくある)。
カメラで使い魔の行く先を追っかけるのは至難の業なので、運営は植物がある程度成長し始めたら対応を考えることになると思います。
メコセタ(こんなことになるなら、カメラスタッフに魔術師を混ぜておくんだったー!)アタマカカエ
霊樹の被害度合いとかは、予想がつくものでしょうか?
なんとか(番組のために)一般人守ってみせるもん!>>187
頑張って!これシドニー在住の魔術師の土地の霊脈使う訳だから運営は謝罪周りがいりますね。うん。
あと霊樹だけではなく霊花もまいてたりする。ただまあ同じ物として見ていいかと思うよ。うん。後、霊樹の位置を特定して宝具で砲撃してもいいかね。
>>201
そっかぁ……草木の巡回する位置とかも考えないとなぁ。ちょっと待って下さいねー>>202
どんなものであるかがわからなければなんとも……
とりあえず提案してみて、他の参加者の方々にも聞いてみましょう!>>206
そうなった以上そうするしかない訳で、それでも感染した霊樹の数は砲撃された霊樹より多いので。
運営の胃がオーバーキルや。それは笑います。タイトル変更も辞さない。
『シドニー・オブ・ザ・デッド〜ゾンビと死徒とそれから私。恐怖の7日間〜』
聖杯戦争とかしてる場合じゃねえ!サーヴァント時空だからギリギリ希望はある!一丸に担って死徒たちをぶっ飛ばせ!!
……死徒化したゾンビを従えた仮面さんというラスボスまで幻視しました。>>208
仕方あるまい……この後もやらかすつもりだけど流石にまずいと思って封印していたやらかしを解禁するか…ゾンビパニックよりはまし。
あとこれ山星家的には絶対に止めないといけないんですよね。運営と協力してでも。自分の所が原因とか山星家の信条に触れる。>>205
どこかの陣営だけが得をする、という性質のものではなさそうなので、GMとしては異論はありません!
世界は滅びそうだけど!構いませんわよ。ただ本気で被害が出るのは阻止しに行きますわね。
一応運営に一言。その為にはシドニーをめちゃくちゃにするのも辞さないのでそのつもりで。
まあバイオハザードの前に草木への対応を急がなければならないのですが。もし仮に死徒化ウイルスが撒き散らされそうなら高纏は全力で阻止するだろうし。
大惨事じゃあ……
シドニーの明日はどっちだ
仮面さんも経済回してないで準備整えてもっと周り無視して大暴れしようかね
そういや山星さんの霊樹ってもしや土地の魔力吸い取ってファスト風土にしたりするレベルだったりします?>>213
山星の草木は一旦は成長するために急激に吸い上げて霊脈が少し枯渇するけど吸い上げた後は魔術師にとっては利益しかないような超優秀な魔術資源になります。これは鉱石にも同じことが言える。>>211
もうすでにめちゃm(ry
ここまで来たら、街がきれいに吹き飛んでくれたほうがガス会社のせいにしやすくてありがたいわァァァ!(諦め)>>216
「本当に申し訳ない」
「この状況に慣れれば慣れるほど、君は楽になれる」俺のせいだ。すまない。
>>219
取り敢えず私はバイオハザードが来る前に草花を勝手に霊脈に植え付けたことについてのアタフタを見たいかな☆(愉悦)突然ですが、息抜きに項籍羽を描いてみました。
天下を取ったときのナイスミドルなイメージ!>>223
これで背が高いんでございますでしょ?怖いわぁ…>>223
ありがとうございます。そういや一つ。高纏さんに6までなら植物を吹き飛ばしても良いといいましたが感染した植物も含めて6ということにして頂けますか?どうせ感染してしまってはこちらの手には負えなくなって消すしかないのですし。
>>233
判りました。アサシンの独白
我がマスターである山星不湯花。一目みた時はなんともムカツk…いや失敬、傲岸不遜で大胆不敵なマスターだと思ったものだ。目当てのサーヴァントではなかったと知ってのあの落胆顔。
それにその後の白兵戦。英霊に対してあまりにも無礼すぎる。使い魔としての務めを果たそうとするサーヴァントならまだしも、英雄らしい英雄が相手なら殺されてもおかしくなかった。
いや、もしくは私が国(マスター)に尽くすという存在(概念)であることを瞬時に理解しての行動なのかもしれないが。だとしたらなんという観察眼であろうか。
それに、彼女はこの年でありながら魔術師としての力量、戦闘能力も驚くほど高い。あれ程の量の使い魔を使役し、その全ての情報を管理できるほどの処理能力、あのナイフ捌き、銃の構え、幾多もの戦闘を生き抜いてこなければ到底かなわないだろう。
一体、どんなーー「アサシン?」
「どうした?」「植物が芽吹いて成長しきるまで少し時間がある。その間眠っておくといいよ。」
「お前は?」「私も少し寝る。ああ大丈夫、眠りながらでも仕事はできるからね。情報はちゃんと入ってくるよ。」
「ふむ…では私も音で直ぐに起きれるように調整しておこう。……マスクを外しても?」
「別に良いよ。というかなんで付けてるの?」
「色々不便だろう。ガスの対処もいくらか出来る。では失礼してーー」彼がマスクを取ってその顔が明らかになろうとする時、彼の顔が一瞬ぐにゃっと歪んだように見え、現れたのは茶髪の欧米辺りにいるかのような美青年。兵士の世界とはまさに別物、モデルなどの世界にいるかのような顔。明らかに今ここの場所では異質な姿。
「………そう。」「ちょっ!他に感想はないのかマスター!」
「いやだってどうでも良いし。何?カッコイイとでも言って欲しかったの?というか体型まで変わってるよね?明らか細くなってる。なんなの?あんた本当は兵士じゃなくて詐欺師のサーヴァントなんじゃないの?」
「ちがっ、宝具の効果なんだよ。だからむさ苦しいオッサンになったりもっと若々しい感じとかそれこそ世間一般でショタと定義される奴ぐらいの年齢にもーーああくそ、また姿がーー」
それからはなんか凄かった(小並感)ゴツいオッサンとか俺は長年兵士やってる!みたいな老兵とか最初の奴より3、4歳下の年だったり8〜15辺りの少年だったり。そしてーー
「ふう…やっと落ち着いた。……なんだよその目。」
「いや、別に貴方が最終的に貴女になろうと心底どうでも良いんだけどさ、最後に女性で落ち着くのどうなの?TS願望抱いてんの?やばくね?てか二次元の兵士キャラにまでなるのなんなの?兵士系Vtuberになったりしてたけど。今流行りのバ美肉したいの?バカなの?死ぬの?」
「うるさいうるさい!女兵士だったり少年兵が地球上にいたりするから仕方ないんだ!俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇ!てか私に性別はない!」
(あ……この人弄るの面白い……)
暫く彼女に弄られるのは続き、結局寝る時間は30分程度になったのは別のお話。マスク被ってる時と性格にブレがあるのは様々な兵士を内包してるから。性格面の切り替えは出来るんだけど弄りで完全に逃した感じ。哀れ。>>235
ちなみに声優はアキレウスやってる古川さんですな。シドニーに放たれた総勢40の草木の種。使い魔達によって運ばれた種達は霊脈が集中している所に突き刺さる。
土地に植え付けられた種達は霊脈から魔力を吸い上げ、急激に成長する。
寒さに消えてしまいそうという表現が似合う程朧気な、しかしどこか温かみを感じさせる光を放ちながらまるで早送りのように成長する植物は見る者に実に幻想的な風景だという感想を抱かせるだろう。
ーーーーその土地の魔術師にとっては、悪夢としか言い様がないが。
土地の魔力を充分に吸収し、成長しきった植物達。大きく、色鮮やかに咲き誇る花々は実に流麗であろう。太く、生気溢れるように鎮座する木々は実に荘厳であろう。
完全に成長した植物達は花、葉、根、実などの全てから吸い上げ過ぎた魔力を放出する。放出された魔力はシドニー全体に散り、ひらひらと様々な色に光る雪のように落ちていく。
それは、子供の時に聞かされた御伽噺のような風景。普通の人間であれば一度は想像し、見たいと思った光景であろう。そんな人々を思わず涙させるようなーーそんな光だった。
ーーーー魔術師にとっては、この後に魔力が降りかかる、霊脈が活性化するなどの現象で一般人や自らの家系に起こる様々な事象の対処をしなければならない怪い話のような風景なのだが。
かくして魔力も放出し終わった植物達は張っていた根を自ら引き抜いて、各地に移動し始める。都会とは些かアンバランスな植物達の大行進。だが侮るなかれ。この木々は一つ一つが魔力を作り自らが戦闘をこなせる上級の使い魔である。>>239
はい、こんな感じー。一般人からして見たらとっても綺麗な風景だろうけど魔術師から見たら霊脈から魔力吸われるし降りかかった魔力や霊脈が活発化した影響で後が大変なことになる悪夢の光景なのでしたー☆>>239
ちょっと修正。怪い話じゃなくて怖い話ですね。すまない。取り敢えずここからは植物騒動への運営の対応からの高纏陣営のウイルス感染、及び砲撃からのバイオハザードだと思うんですがどうだろうか。
でもその前に運営と旗本の接触とか仮面さんもなにかアクションを起こす可能性もあるからそこの描写かな?どうだろ。「あのォ・・・・・・」
「・・・・・・」
「そのォ・・・・・・」
「・・・・・・」
「ええっとォ――」
「――なんだというのだ!はっきり喋れ!!」
メコセタは、ガンッとこぶしを机に叩きつけた。
そのことは、滑らかなチーク材でできた机に傷ひとつつけることはできなかったが、報告に上がった気弱な番組スタッフを萎縮させるには十分な効力を発揮した。
彼は、顔を真っ青にして、ひいぃ、と息を呑みこんだ。しかし、これ以上怒りのもとを作らないために、たどたどしくも急いで言葉を紡いだ。
「雪が・・・・・・雪が降っています!」
「雪?」
「はあ、まあ、雪のような、そうでないような。何か光る白いものが空から降りてきていまして、一応ご報告をっ!?」
ガタリ。椅子を派手に鳴らしながら立ち上がったメコセタを見て、スタッフは飛び上がった。彼は、また怒鳴られるのかと首を縮めたが、メコセタは彼を素通りして、大窓にかかっているカーテンを押しのけた。
そして、深々と舞い降りる光の粒たちをしばし呆然と眺めたのち、肩を小刻みに震わせ始めた。
スタッフは、メコセタが発作でも起こしたかと心配し近寄ったが、どうやらそうではないらしい。
彼は、窓の外を見ながら、くっくっく、と押し殺したような笑い声をあげていた。眼は血走り、口角は歪にゆがんでいる。
スタッフは明らかな異常を感じ取ったが、口をついて出た言葉は、報告の続きだった。スタッフは、気の回らない、愚鈍な男であった。>>243
「それと、在来の魔術師たちから、霊脈が何者かによって傷つけられているとの苦情です。非常に困るので、早急に原因を突き止めてやめさせてほしいと。それから――」
「もういい、口を閉じて黙っていろ!魔術師どもは一か所に集めて強固に催眠をかけておけ。どうせ口やかましいだけの木偶たちだ、多少人格が壊れようとかまわん!それから、何らかの異常がこれから起こるだろうが、明確に人的被害が出るまでは放っておけ。カメラは常に回し続けろ!他に何かあるか?」
「あ、ありま――」
「黙っていろと言っただろうが!!さっさと出ていけ!伝令を忘れるなよ、このウスノロが!!」
◆◆◆◆◆◆
スタッフがカール・ルイスもかくやという速度で駆け出して言った後、メコセタは、よろよろと椅子まで歩いていき腰を下ろした。それから、やっと解放されたとばかりに、爆発のような笑い声をあげた。
むせながら笑い続け、それが収まると、電話で部下に水を持ってくるように指示を出した。
そして、考える。
『この』俺はどうやらツイているぞ、と。
カメラクルーとのやり取りから、この現象の原因となる人物についてはあたりがついている。
また、事前の身辺調査で、参加者の中に一人、興味深い体質の持ち主がいることもわかっている。
これらが組み合わされば――上手くやれば、大幅に計画が短縮できるだろう。もちろん破滅と背中合わせだが、特に『メコセタ』にとっては、大した問題ではないのだ。
頭の中で計画を練り直しながら――その過程で美しいシドニーの街並みが破壊されてしまうだろうこと、それにより『この俺』にとって唯一の友である魔術師がひどく傷つくであろうことを思い――メコセタはちくりと良心を痛ませた。ふむ…なるほどなるほど。メコセタの計画はあれだったから…うん。こういう感じになるのね。
あ、あと死徒ウイルスに汚染された植物はそりゃもう死徒なのですから虫や小動物にも撒き散らす訳でして。バイオハザードになるまえにこっちが大変。
……あとみなさん、バイオハザードの対処どうします?起こることは半ば確定なのは確定だけど人に被害が出る前に片付けたいよネ!>>244
簡単に愉悦させるだけが運営ではない(大多数のスタッフ除く)!
頭をひねったところ、なんとかこの状況を生かせそうな気がしてきやしたぜ。
黒幕ムーブを諦めない!
メコセタの指示が曖昧なので、実際の動きを。
・霊脈を使うタイプの魔術師は一度退避。残りの魔術師たちのうち、半数を街の封鎖に回す(霊脈枯渇により、一時的に人払いの効果が消えたため)
・動く木はとりあえず使い魔たちによる監視だけつける。人的被害が出るようなら即時に対応。
・地元の魔術師たちを、人格を無視して完全催眠。メコセタの作る霊装による。催眠の強度としては、黄金ランクの魅了の魔眼ほど。
・スタッフは死ぬほど忙しく動き回っているため、旗本たちと長い会話をする余裕はあまりないかもしれない。
・場合によっては、オーストラリアフリークさんに協力を要請する可能性がある。まだしないけど。
・正直やることが多すぎて、対応しきるとか無理ゲー。執行者とか埋葬機関とか来たら、みんなだってヤバいんだからな!あと降りかかった魔力は霊脈に吸収されて植物も魔力をいくらか霊脈に還元してるので実はこれはひどい…ってほど枯渇はしてないのが現状。数時間ぐらいで元に戻る(それでも致命的)だけど元に戻っても魔力は吸う(枯渇はしないぐらい)。
某風の谷みたいに霊脈から吸い上げた魔力で吸いすぎたものは濾過してさらに上質な魔力として還元、もしくはばら撒く。これがこの植物の魔術資源としての真価です。
なお、山星では土地の霊脈が優秀すぎて少し枯れることすらないとかなんとか。
フォークスさんがやったように人払いも少し怪しくはなるだろうけど直ぐに収まると思います。うん。バイオは極力範囲を広げないようにしないとネ!>>248
自分で書いていてわけがわからなくなってくる不思議理論……!
まあ、つまりシドニーの聖杯大会は、ライバルの英霊召喚に勝手に相乗りして英霊召喚を行っています。
その上、大会の回転率を上げて、多数決の原理で全部のサーヴァントの魂がこちらに流れるように設定しています。
電車の特定の駅でたくさん人(無賃乗車)が降りたら、関係ない人まで流れに巻き込ませて降りちゃうよね理論です。市民総死徒化計画が発動しそうですが、理論としては
①霊樹により、市民の回復力と身体能力が増強。②死徒化ウィルス(?)感染。
これにより、普通は数年かけて行われる死徒化が急速に進み、速やかにグールになった。
という感じですかね。
まあ、別に即効で使徒化するウィルスだったでも全然構わないのですが。どうせだったら不幸が重なったみたいにしたほうが、高纏さんが木を破壊しに行く理由付けができるかなと思い、考えてみました。>>252
死徒化したネズミを、これから「虫食い」と呼ぶ展開……!
ちなみに、メコセタには死徒化を抑えるつもりはありません。なぜなら条件が整い次第、根源の渦に逃亡するつもりだから。自分がいなくなってからどうなろうと関係ないのさ……!!でも私の考えてることってあれなんですよ。他の人の考えも聞かないと成功するかしないかレベル。
>>254
りょーかいです!そして戦闘能力については勘違いでしたすみません!>>260
ジェスターも強い方の死徒だったような?あれ、どうだっけな。ジェスターが強いか弱いかはわかりませんでした。
ただ、彼とハンザあたりから力関係を予想すると、
埋葬機関>=二十七祖(ロア含む)>中堅サーヴァント>(シエル)>=代行者トップクラス(ハンザ)>死徒(ジェスタ)>>中堅魔術師
みたいな感じかなあと思いました。
ただ、どうも代行者、サーヴァント、死徒の間に相克関係があるらしく、相性によって大きく変動しそうです。
また、死徒には人間の手によって作られた宝具が通用しないそうなので、今回の参加サーヴァントだと、地道に切り伏せていくのが最良の手になるかもしれません。
力関係について「こうじゃない?」というのがあったら教えてください。明言されてないので、ここらで知恵を集めて考えてしまいましょう!二十七祖以外を適当に挙げてくとすれば
、ジェスターは強さとしてはそこそこ(アサシンにワンチャン刺し違えられるクランカラティンをあしらえるレベル)、さつきはかなり異常な速度で死徒化してるし才能もあるしかなり強い、礼装無しルヴァレは特に能力が無いから弱い部類、シャーレイは死徒としても不完全だから強くない、マルシェが血を吸わないから死徒では最弱…って感じか?
とりあえず死徒になるレベルなら十分厄介ではある。
なりきれない強くもない半端者はグールで止まっちまうわけだし>>263
多分そんな感じかなぁ…と私は思ってます。ジェスターも代行者を何人も撃破したようですし。
あとハンザさんの方が強いって言われてましたっけ?というかそこら辺は概念武装も含めて相性ゲーですよね。初戦で退けたとは言え完全撃破には至ってないからガチればどうなるかは分からないんじゃないかな?
つまり新刊をですね…まぁ型月は相性さえハマれば格上食いとかもよくある世界ですからねぇ
>>265
ほんそれ。そこら辺が分からぬ…うごご。でも成田さんは体を休めて下さいね!仕事が多すぎるんですから。
あと予選の方でも書いたけど埋葬はあくまで封印だからって話。消滅は出来てないしね。あ、一つ質問。メコセタさんが本気でウイルスの被害を食い止めようとしたらどうなりますか?一応聞いておきたいので
>>268
何ができるかな……?
まず、直接何かすることは不可能に近いです。メコセタ自身には大した力がありません。礼装の作成に特化していますから。
ただ、霊基転写基盤アヌビスを使い『メコセタ』として上書きした人間は世界各地にいますから、それらに連絡をとって政治的・経済的な力で抑え込むことは可能です。
具体的には、某都市のように謎のウイルスが蔓延していることにして(間違っていない)住民ごとシドニーを焼き払うとか、教会の人たちを呼び込んで討伐してもらうとか(この場合、メコセタ自身や参加者も粛清される可能性大)、聖杯爆弾するとか……
あと、近づくことさえできれば、死徒自体を『メコセタ』として上書きすることも可能です。>>272
そこ。そこですよそこ。そもそも植物に感染する前にその他の生物にとっくに感染してほうなのです。種撒く前にグールハザード起こってそうなのですよ。グ「なんだか騒がしいが、なんかあったのか?」
グ「各陣営が動き出して?放送事故級?ほう、そいつはグレイテストじゃないか!そろそろ本格的に俺たちの出番か!?」
グ「なに?対応に追われててスタッフが割けない?待機命令?マイガッ!マジかよ・・・・・・」
グ「・・・・・・」
グ「なあ、ところでジェシー見なかったか?どっかいってそれきりなんだよ」
グ「そりゃ、子供じみているし、収録中にいなくなるとか非常識だけど・・・・・・あー、なんだ、これから危なくなるんだろ、ここ」
グ「あいつ、マジにどこいったんだ・・・・・・?」取り敢えず私が聞きたいのは高纏さんのウイルスの詳細を出来れば教えて欲しいです。
あとマトゥーさんとこはどうするか…これは言いたくなかったら言わなくて構いません。リレー小説ですしあんまり言わない方がいいこともありますからね。現状まとめ。
①シドニー・オペラハウスは仮面陣営とゾンビ御一行様がリザーブド。各陣営を待ち受ける!
②山星陣営が種まき活動。草木の使い魔で地盤と戦力の強化を兼ねた戦略的な一手!
③高纏陣営は、生前の部下を使っての諜報活動。Tウイルスのキャリアーだが、果たして。このあと運営と接触か?
この状況、考えるほどヤベーイですね。
何がひどいって、何一つ抑止力案件ではないところが特に。
現状、運営には利用する手立てはあっても、シドニーを救う手立てはありません。
また、利があるうちは「運営として」解決に乗り出すつもりもありません。個々のスタッフは、また違った感情を持っているかもしれませんが……
皆さん、頑張って救ってあげてくださいね♡(丸投げ)
各陣営が接触すらしていない序盤からこの終末感。他の方々はわからないけれど、私はとっても楽しい!
ルールについての質問はいくらでも引き受けますよー>>281
高纏そんってなんだそんって。高纏さんですね。ごめんなさい。マトゥーさんに質問です。
オペラハウスのスタッフたちって生きてますか?
ルールで縛っているのはマスターとサーヴァントだけなので、もしゾンビたちが一つの個体として自律行動しているのであれば、すでに食べられている可能性が……>>286
例えどんなウイルスだろうと!主人よりも力がない癖に主人に抗える使い魔などいねぇ!>>288
えっぐ。肉体を遠距離で完全消滅させるぐらいじゃないとあきまへんなそれは。サーヴァントならリスクはあんまない感じだろうけど。>>288
確かに、こんな性質の死徒と戦ったら、高纏さんのような拳法に自信のある一族であるほど地獄絵図ですね……
一族全滅とか何事!?って思ったけど、うなずけます。厄介すぎる……ぐっふっふ。厄い厄い。呪いかけた死徒が強すぐる。
メタ目線で言えば私はこれからグール騒動解決まで高纏さんと同盟を組みたい所。>>285
無事ですよぅ、コンサートホールだけを貸し切りにしただけなんでオペラハウス自体は今日も通常営業ですシドニー・オペラハウス、歴史こそまだ浅いもののシドニーを代表する観光スポットとなった歌劇場は、今日も溢れんばかりの観光客で賑わっていた。
「やっぱりオーケストラはおっきなホールに限るよな!」
「えぇ、でもせっかくなら一番おっきなコンサートホールで観たかったわ!とっても大きなパイプオルガンがあるの、あそこでの迫力ったら他じゃ味わえないわよ!」
感動に舞い上がったカップルを横目に温かい笑みを浮かべながら他の観客達もぞろぞろと出口へと向かう。
「へぇ!それはすごいや!それで、今日は公演やってないみたいだけれど?」
「一ヶ月ほどは公演はお休みみたい、改装工事でもしてるのかしら?」
「そいつは残念だ。また来年にでもこのオーストラリアに遊びに来るかい?」
「そうね、楽しみだわ!」
一呼吸の間をおいて女の足が止まり、眉をひそめて隣の男に囁いた。
「…………ねぇ、何か臭わない?」
「どうしたんだい?俺なにかヘンな臭いするか?」
「違うわよ、コンサートホールの方から今まで嗅いだことのないような臭いがしたたの。」
「そうか?……全然わからないや、工事の塗料か何かじゃないのか?」
「うーん、なーんか違うような……まぁ、いいか!そんなことよりオーストラリア観光よ!ぼうっとしてるとあっという間に一週間が過ぎ去っちまうわ!」
「ははっ!行こうぜ!」
日常を生きる者たちは気づかない、すぐ近くに潜む悪夢のような非日常に──── さて、それぞれの陣営は拠点を固めたか。
シドニーを自由に飛び交う鳩の群れ、仮面はその視覚を支配してシドニーを上空から眺めていた。
鳩の目との接続を切り、おもむろに立ち上がると舞台の上の台座に置かれた地図に駒を置いていく。
────この位置なら放置が賢明か……いや、敵対する二匹が同盟を結ぶ可能性もある、早めに仕掛けておくか?
チラリと自らが召喚したサーヴァントを見やる、バーサーカーはまるでピアノでも引くかの様な繊細な手つきで死体を修復し、人形へと組み立てていく
自らの命が脅かされようとも、最後まで第二の怪物を創り出すことを拒否し続けた狂気の科学者
それがいまやその理性もなくただ第二第三の怪物を創りつづけているというのは皮肉なものだ────失敗は、奴の情報についてか。
狂化されたことによって魔力の流れすらも狂っているのか、先程バーサーカーに触れた際にも弾かれてしまった。ステータスを確認しようにもなんらかのスキルにより妨害がかけられている様だ、マスターにすら作用するステータスの隠匿系スキルか、誰にも理解されない怪物になぞらえているのか
────まぁいい、まだまだ準備段階、だが少しは牽制も必要か
仮面の少女が20体の死体に触れると、ばね人形の様な歪な動きで立ち上がった。
「まずは街中を練り歩くだけで構わん、指示は此方で出す。あくまで人には気づかんようにはするがな、そしてバーサーカー、死体人形を一体よこせ」
「■■■■■?」
「不服か?貴様の意見など聞いておらん、貴様にとって失敗作だろうがまともに動くならば知ったことか。」
「■■■……」
小さく呟いたフランケンシュタインの声に反応して二体の人影がゆっくりと立ち上がる。
整えられた服、継ぎ接ぎの後も巧妙に隠されその動きの綺麗さもあって見た目だけでは人間とほぼ同じといってもいい。「それでいい、そいつにも町を自由に歩かせておけ」
バーサーカーへと言い放ち、自らはまた街の監視へと戻る
────さて、開演だ。
我が自由の望みへの第一歩
派手さはいらぬ
愚か者どもに気づかれぬままに
密かに動き出そうではないか歩く死体
ただの屍を仮面が魔術によって歩かせたもの、単純な命令しか受け付けず、ぶっちゃけ歩くことしかできない。
頭からボロ布被っているのと、暗示魔術の為一般人には浮浪者が歩いているようにも見える。
火の刻印魔術の刻まれた針が埋め込まれており、爆発する
死体人形
フランケンシュタインが改造した人形
見た目は普通の人間と大差ないようにも見える。
言葉を話すことはできない
強化と火の刻印魔術の刻まれた針がが刻まれており普通の人間より頑丈であり、少々力も強い、そして爆発する
宝具の怪物
フランケンシュタインの第二宝具による怪物
ただの死体に使用した際にもサーヴァント並みの戦闘力を発揮する
言葉を話すこともできるが、意識の大半はフランケンシュタインに支配される
フランケンシュタインが消滅した後は元の人格を取り戻すふわ〜(思考放棄)
無 事 に ア リ エ ス り ま し た>>298
最初の方にミーシャさんが発動していたもの同様、無詠唱で発動します。
(因みにルーンみたいに刻むだけではありません、刻む際に魔術詠唱が必要となるのでルーンに見せかけた別の魔術です、ミーシャの一族は暗殺術としてこれを用います)割とヤバイ事態に繋がるやらかしが判明したが私今ちょっと忙しいので暇が空いた時に説明します!ではシーユー!
>>305
質じゃなくて強大さに注目した、水増し用と考えていました。
得られたサーヴァントの魂が少ないと、本来は帰還時の穴が小さすぎて通れない。だから、指向性のない強大な魂を「飲みこ」ませて、サーヴァントの魂に追従させるように「吐き出」させることで、無理やり穴を広げられるんじゃないかなあと。
予め聖杯を満たしておけば、どれか一騎の魂が飛んできた時点で計画を始められるぞ!っと思っていたのですが……
山星さんの方に厄ネタがあるなら、下手に動かないほうがいい気がしてきました……>>308
ついでに言うと聖杯に死徒の魂ではなくウイルスが入りこむのです。「魂」ではなく「ウイルス」が。……自分で言って頭痛くなってきた。予期せぬ形で黒幕ムーブが終わった…一応霊脈に入り込んでも収集がつく方法はあるぞいっと言ってみる。運営…というかメコセタの協力必須だけど。
>>313
えっとですね…運営+山星+あと1陣営が居たらなんとかなると思われます。はい。多分。メイビー。ウイルスの詳細次第では被害が大きくなったりならなかったりするかもしれない。>>311
死徒ウイルスの詳細が分かりませんがとりあえず
死徒が絡んでくること自体が完全に予想外だったのですが、聖杯に死徒ウイルスが混入した場合危惧されるのは聖杯に溜まった無色透明な膨大な魔力によって死徒ウイルスが培養されることですね
『姉妹が泉に経血をこぼしたことで眠っていたユルルングルが目覚めた』という逸話からユルルングルは吸血種としての側面を持ち、その棲域たる聖泉ミルリアナもまた吸血種と相性が良い
そして『吐き出す』という性質上、聖杯内部で溜め込まれたウイルスが魂を座へと還すタイミングと同時に周囲へと吐き出される感じになります
元々はラミュロス種とか出そうと思っての設定だったんですけどね……この場合ウイルスの撒き散らすがどんな風に撒き散らすのか、ですかね?
グール化、死徒化した生物の全体から撒き散らされるとかなら植物は霊脈と接続して魔力を還元するんでやっぱり霊脈に混入してしまうのですけど。なんでこんなことに……?
>>317
あくまでも死徒のウイルスと魂なので器となる肉体が初めから存在しませんからね
個人で考えていたころのオーストラリア杯では幻想種としての吸血鬼(Labyrinthのファウストゥスみたいなやつ)が聖杯の魔力で聖杯転輪するはずだった>>320
こんなだから、「極東のマイナー儀式」なんて言われてしまうんだ!事故率が高すぎる!実は私の策も成功するには条件がだいぶ必要なのじゃ。あと凄い負担が不湯花ちゃんにかかる。
これが……主人公ムーブ…!んー?ようは死徒パンデミックでその死徒は参加者ではない感じ?
不浄特攻持ちのミッチー(ミトラダテス1世)貸します?>>326
割と仮面陣営がそんなムーブ出来そうで怖い。おのれ…なんとかミーシャ救済ルートを考えていたのに…その前に死ぬかもしれなひ。>>329
ちなみにどんな対応法で?あ、私の対策法は霊脈干渉、および操作が出来るのでそれでなんとかするつもりです。まあ大魔術なんで条件はいりますけどね。>>338
ふむふむそんな感じで大丈夫でしょう。こちらも礼装はあるしモーマンタイ。……おかしい、おかしいのだわ。正義ムーブは仮面との対決しかないと思っていたのだけど…ハァイジョージィ。折角だから使い魔である植物と切り札である使い魔の説明、及び山星産の色々なものの設定の裏話をするよ。
植物(山星産)山星の優秀すぎる霊脈により発生した植物。木や花やコケだったりする。現代であり得るのかというほど良質な魔術資源。その種なんかを貰い受けたくて譲ってくれるよう要請する魔術師も、殺して奪い取ろうとする魔術師も多いらしい。育てる条件として霊脈から魔力を吸い上げる。山星の土地は優秀過ぎて吸われても枯渇したことはないのだとか。あと果実や蜜なんかにも様々なあれのあれがあるとか。
使い魔としてはまず主人の不湯花とリンク。偵察に使わせれば主人と感覚共有し、情報を脳内に送りつける。個体数が多いほど脳内への負担は強くなる、が不湯花は別に50体ぐらいまでなら魔術を使わずに余裕なのだとか。攻撃方法は魔力弾を撃ち出したり鋭い葉や根などで攻撃。花の場合は花粉も凄い。コケはフラッシュバン!とか治癒能力がある。
鉱物(山星産)山星の優秀すぎる霊脈により発生しt(宝石だったり普通に鉱物だったり。秘匿により魔術以外の用途には使われないように隠蔽はしてある。そも日本からそんなにばかすか希少鉱物が出てたまるかって話だしね。こちらも資源としての価値が高い。
魔力を通せば巨大化して地面から隆起させるとか破片を投げるなどでも強い。基本は鉱物で敵を貫くなど。
水(山星産)山星の優秀s(現代でもかt(
魔力をよく通し、飲むor浸かるorかけることで様々な効果をもたらす。攻撃手段としてはウォーターカッターのように切れるほどの速さで撃ち出す。または水で周囲を包むことで外部からの防音が可能。鉱物から作った礼装との合わせ技で包んだ範囲内の光景を外部からは別の光景にすることも出来る。光景すり替えは今大会では使わない。>>340切り札『水龍』
とある竜種の一部を基に山星の最高クラスの素材を使用し更に現代に生きている幻想種と契約して憑依してもらい、完成した使い魔。
姿としては全身が水で出来た龍の姿であり、蔦が身体中に巻きつき、葉や花がそこから咲いている状態。爪などや蔦から咲く花は鉱物で出来ており、山星の資源全てを使った礼装の最高傑作でもある。ちなみにwikiにも書いてる。
攻撃方法は水のブレスや微量な鉱物の粒を撃ち出すブレスなど。爪で引っ掻いたり尾を振ったり体の蔦や花などでも攻撃する。
弱点としてはこれを使っている時はこれしか礼装が使えず、魔術も展開出来ないこと。それと魔力消費がしゅごい。1分程度なら魔術と併用出来る。
幻想種について 不湯花を見て面白そうだなとのことで契約。なにかに憑くことでその能力を数倍に引き上げたり出来る。不湯花本気モードならば真の力が発揮出来るとか……?
山星の土地について
世界有数の霊脈。初代が来る前では幻想種がいたりした魔境の地。植物の幻想種とかいたらしい。霊脈とか鉱物の影響か温泉の効能が凄い。世界各国に話題になるほど。
こんな感じだ……因みに不湯花本気モードは凄いぞ。作っててうわぁ…ってなった。>>341
補足、本気モードは大会では使えません!是非もなし。というか使ったらそこの魔術師がガチギレですよガチギレ。使った後体も霊脈操作以上にボロボロになるしね。>>343
数倍にした結果がこの強さですよ。数倍にしなきゃもっと弱いです。そうでもなきゃこんなに頭おかしい(褒め言葉)礼装作れませぬ大会では本気モード使わないとはいえ
数少ない現代までなんとか存続している幻想種が面白半分で力を貸すとかそのあたりに少し無理があるのでは……と少し思うところ
あとは魔術が使えないとはいえ、1分だけなら併用できてしまうというのは縛りとしては弱いかなぁと
ちょっと火力と応用性が一般魔術師のレベルを大きく逸脱してきそうなのでもう少し抑えてほしいかなって
こちらは使役と数種類の爆破しかできぬので……>>345
分かった。では幻想種の一部とかにしようそうしよう。確かに知能持ちの幻想種は私も作っててないと思ったし。うん。
あと書き忘れた使用制限付けときますね。これ体にリスクがありすぎるのでパンデミックを霊脈操作で鎮圧(予定)なので一回きりに。それ以上使ったら死ぬレベルで。併用もなし。
それと隠してた最大の設定。実は仮面陣営にはこの使い魔使えません。扱いがとても難しいので友人(思ってるだけ)にはうっかり殺しちゃうかもとかいう友達想いが出て本能的にシャットアウトしてるんですよね。
高纏さんにもこれの1/3程度の能力しか使えません。知り合いなので。そういえば私、wikiの内容から、山星さんは「素材と霊脈の取扱に特化していて、攻撃は水流とか湯の花爆破くらいであまり強くないものの、魔力や体力の回復といったリカバリー能力が高い」って感じかと思っていたけれど、鉱石でも攻撃できるのですか?
水流もウォーターカッター並みとか予想以上でした。
超優秀と名高い凛さんで、一工程の魔術が銃弾くらいの威力ですよね?
恐ろしく強力だと思うのだけれど……仮面さんはぶっちゃけかなり長い時を生き延びてきただけあって何だかんだ勝利もありますが協会及び現地の魔術師などから目をつけられるような大きな問題を起こさないことも考えて動くからなんだかんだで安牌ですよぅ
>>351
ここで前に予選スレで貼った不湯花ちゃんのスケジュールを確認してみましょう。
若女将モードは超有名旅館の若女将としての仕事を果たしつつ当主として霊脈や毒、礼装製作も行うので睡眠時間は3時間。
礼装売り捌きモードは土地を空けるので霊脈や毒の管理を一通りこなしてから出勤。半日だったり1日以上だったりする。商談毎に大体二回に一回は魔術師が殺しにくる。ので、殺し返す。帰ってきたら1時間仮眠をとって当主として溜まった仕事を片付ける。その後はまた売り捌いたり若女将だったり。……まだ二十歳いってないのになぁ。>>354
ふぇぇ……不湯花ちゃんも僕のマスターの中ではまとも(精神的な意味で)だよぉ。あと彼女のモデルの一部になった好きなキャラが物凄い問題児なんですよ。だから問題児風に仕上げたけど是非もないよネ!確かに不湯花ちゃんは出来ることが多いな…→というか礼装作りの家系上礼装次第じゃ大体なんでも出来るな…→というかメコセタさんと少し共通点だな…→冷やしうどん食べたい→話を戻そう、不湯花ちゃんの戦闘ssと兵士の戦闘ssを書いてみよう。どんな戦い方か把握出来るかも。→…冷やしうどんつくろ。
と言うわけなので後でss貼りますねー>>356
冷やしうどんのSS……!?
よろしくお願いしまーす!高纏さんも、準備ができたら狙撃&ウイルスばらまいてくれても良いんじゃよ?
>>359
とうとう……始まる!
楽しみに待ってまーす!冷やしうどんたべた。よーし!本気で貼っちゃうぞー!
陽射しが入り、黄金色の穂に包まれたのどかな田舎を歩く人影。
「ふぃー。最後の案件もこれで終わりっと。さっさと家帰って1時間寝た後はまた仕事しなくちゃ。」
なんて年齢に見合わないブラック企業なことを言いつつ歩いているのは山星家の当主、山星不湯花。クーリッ○ュ片手に他の魔術師の土地を歩いている。果たしてこいつはその危険性を分かっているのだろうか。
それはそれとして、彼女が歩いている所は確かに今の日本ではあまり見ないほど自然に溢れている場所だ。思わず気が緩むのも分かるだろう。そもそも取り引きでこちらが来たのだから被害を被る可能性などないのだし、至極当然な反応なのだろう。そのまま森を抜け、部下と待ち合わせの町に出向こうとした時、
───刹那、空気が下がったかのように思えた。
「……あらあら、貴方達は礼装をお買い上げしてくれるお客さんだと思ってるんだけど、どういうおつもりで?私はこの土地から出ようとしただけだし。」
「どういうつもりもないわ小娘。貴様らは私達の足元を見て高い金をふっかけたりしよって。限度があるだろう!」
「限度もなにも。あいにくいたるところで怨まれてね。その労力を支払ってここに来ているのだからその分の金額は貰わないとでしょ。嫌なら契約を切ればいい。私達にはまだ客はいるし。どうせ貴方にはいないんでしょ?」
「貴様っ──!…ふっ、まあ良い。貴様がどう足掻こうが我等の土地に居るのは明白。他の魔術師の土地でそこの主の魔術師と争って勝ち目があるとでも?大人しく消えて貰おう。その後は我等の解析魔術で貴様や山星の情報を抜き取り、売ろうではないか。こそこそと影で動く鼠風情が。鼠は鼠らしく駆除をされればいいのだ。」
「鼠…鼠か。私達が。───嗚呼、そういう事。詰まる所、切羽詰まってるんでしょ?貴方達。無いのはお金?それとも才能ある子供かな?歴史〝だけ〟は長いもんね。貴方達。」
「貴様……!!我等を侮辱したな……!先も言ったが戦力差は明白だ。道具を作ることしか出来ぬ、他の魔術師に依存しなければ生きていけないような日陰者など今ここで殺してやろう!貴様らの土地も使ってやろう!貴様らのような愚図には扱えぬ代物であろうからな!」>>361バカにして笑うその土地の魔術師達。側から見れば哀れなるかな、彼女は何も出来ずに殺されるだろう。だが、彼女の家の詳細を知っているものはこう答えるだろう。
────哀れな。あの家は人一人残らず消されるだろう、と。
「────今、なんと言った?」「は?なんと言ったのかだと?ハッ!もう一度言ってやろう!貴様らにはその土地や力は分不相応だと言ったのだよ!」
「オーケー、ころす。私達には分不相応だと?私達の歩んできた全てを知らないのにか?よし、死.ね。取り敢えず死.ね。てか殺.す。貴様らは土に帰すことすら許さない。」
「ふん───粋がるなよ小娘が!行け!」
炎の魔術が飛び掛かる。彼女に当たるまであと1m、50cm、30、じゅ──うは数える前に炎は消えた。彼女が瓶から出した水に打ち消された。
次の瞬間──炎を撃ち出した男は頭を水で貫かれた。隣の女は水の刃で首が飛んだ。
突如、魔術師達は一斉に攻撃を始める。10秒程度で二人も殺されたのだ、早く殲滅するべきと判断したのだろう。だが──遅かった。
少女は鉱石を2つ地面に落とす。鉱石は肥大化し地面から生えた槍のようになる。鉱石は伸び、瞬時に2人を貫く。次に更に肥大化し、回転することで飛んできた魔術を打ち落とす。
鉱石を投げる。爆散する。破片が身体を抉る。「──ban.」鉱石は身体の中でさらに弾け、身体をボロボロにする。
近接戦に移行した魔術師達が居た。最初の数人はナイフと銃で対応したが面倒くさかったので樹を生やし、幹で身体を貫いた。>>362魔術師は尽きなかった。だんだん面倒くさくなってきた。全殺は確定事項だが少し効率が悪すぎる。水の礼装も、鉱石を排出する礼装も、魔力を込めて直ぐに成長するよう調整した植物の種を入れてるケースもどれも優秀ではあるけど流石に面倒くさい。
(はぁ……使うか。)そんなことを考えつつ箱を開ける。そこから飛び出したのは──1匹の、龍を模した使い魔だった。
(テリアル、出番だから起きて、起きてってば。……起きてるだろお前。)『はいはい、お呼びですか我が忌々しくも愉しいご主人殿?幻想種をそう気安く扱うものではありませーん!殺されますよ?』
(身体付きならいざ知れず、貴方はあくまで自分の身体の一部に封印されてた意識の残留だけの存在だろうに。かつての力もなく、使い魔としての体は私に支配されてる貴方に気遣うことなんてないよ。)
『おやおやこれは。随分私を舐めてくださいますねド畜生が!まあ良いでしょう。それも事実なのですしね。じゃ応えましょう。──アナタの使用を認めます。』
突如、彼女の容貌が変わる。髪はふわっとした髪型からさらりとした長髪に。顔つきも絶対零度の風貌に。そして───「封印解除。殺れ、水龍。」
水や鉱物のブレスで吹き飛ぶ魔術師が居た。爪でズタズタにされる魔術師が居た。尾や蔦で叩き潰される魔術師が居た。
数十分後。気付けばそこに居る魔術師は彼女だけとなった。「再封印。戻れ、水龍。」使い魔を箱に戻した後、血を吐く。上等な使い魔である故に制御で負荷がかかるためだ。
ふと横を見る。最初に侮辱した魔術師の死体だった。「……ふむ。ま、お前達が私を殺してまで一族の繁栄を願うのは分かった。詫びでもなんでもないけど刻印だけは子供達に送ってあげる。」そうして彼女はその土地から歩き去った。
こんな感じー。マスター相手には水流で拘束とか鉱物を触手状にして拘束とかしかしないです。ゾンビは……どうだろ。博士の人形は人間より硬いらしいからまともに攻撃を当てても瞬殺は難しいって感じかな?宝具は流石に対応不可。>>364
不「この程度の覚悟なくして何が山星か!!」
こんな感じ。山星家の人達は当主以外もみんなこんな感じで覚悟決まってます。山星の子供が拐われたら全面戦争起こすぐらい。
あとこのssについて少し解説をば。植物を生やして攻撃する方法は大会では使わない……というか使えなくなるのか。霊脈操作で。
水龍もこれよりだいぶ弱くなりますね。それ程霊脈操作は大魔術なのです。なんせ初代と不湯花ちゃんしか出来ないですからね。
あと最初に2人瞬殺したのは相手側の慢心、慢心だから!あらやだ私ったら霊脈操作の詳細を語っていなかったわ!おら詳細だ受け取れぃ!
その土地の霊脈に干渉、操作をする。大魔術中の大魔術であるが山星の中でこれを成功させたのは霊脈に癒着していた毒を集めた初代と不湯花のみ。
条件1 霊脈に自分の使い魔である植物か持っている鉱物を接続すること。なお霊脈操作後は使い物にならなくなる。シドニーの霊脈を弄るので植物は全滅。以降は使役不可となります。
条件2 ちょっとした魔力増強。これは運営と協力したらなんとかなるのでここもオッケー。
条件3 身体への相当な負荷。身体を霊脈と繋げるようなものなのだからかなりの負荷はかかる。治療用の礼装は持ってきているけれどそれでも多少傷は残る。つまり水龍の使用回数が1回である。それと治療がこれだけに全部つぎ込むようになって治療用礼装も使用不可。
……まあこんな風にリスクがやばめ。
それでも!被害を食い止めねば!偉大なる山星の先人に!申し訳ない!こんな感じに思ってます。>>370
こっちは最初からあんまりヒートアップはしないけれど苛ついてるので言葉遣いが多少荒くなる感じっすね。
「私達の樹の優秀さなど我が一族の努力の結晶ですので当然ですわ。そうだ、参加者のプロフィールを見ていた癖に自分にリスクがかかる可能性は微塵も思っていなかったような『現場主義者』な貴方様の方針も素敵で御座いますわ。もしかしたら被虐趣味でもおありでして?」
↓
「てかうちの植物のことぐらいちゃんと調べておいて置くべきでしょう?無能ですか?それとも各地の自分に知能を分割してらっしゃる?よくそんな使えない礼装を作ろうと思いましたねぇ?お前が聖杯にウイルスが入って根源に行けなくなる可能性を危惧してんのはお見通しだからな!」>>371
良いですよん!
ただ、メコセタはその時間軸だとちょっと用事で外しています。
他の職員なら誰を捕まえてもらってもOKです!>>376
まあ、よく考えたら別に気づかれて困ることでもないし、こういう機会でもないと参加者にオープンにすることもないと思いますし、言及
してもらったほうがいいかもしれませぬ。
言及お願いしまーす!>>381
流石に1つぐらい……なかったわ。
てかこれメコセタはおっしゃ!死徒の魂活用したろ!って思ってたら植物は霊脈と接続して魔力を還元するという仕組みの情報までは集めておらずウイルスが聖杯に流れそうになってるのをアタフタするうっかり系キャラに……
あと不湯花ちゃんが仮面のことを知ってブチ切れたらどうなると思う?考えてみんしゃい。これはある日の山星の出来事。山星家で上位に入る事件とこれを機に現当主である不湯花に2つの伝説が打ち立てられた話である。
山星のとある日。この日は旅館も休みで皆大変穏やかに暮らしている時だった。いや、暮らせる筈だった。
「────そうだ、竜作ろう。んで使い魔にしよう。」
「「「「…………は?」」」」」
突如その場は混乱に陥る。当たり前だろう。竜種は幻想種の頂点に立つものだ。それを現代の魔術で作るどころか───使い魔にすると来た。
「ちょっ!不、不湯花!?なに言い出してんのよ急に!?」「そそ、そうだよ不湯花っち!君みたいな超天才なら出来ない事ぐらい分かってるっしょ!?」「アタシなら作れるね!」「お前は黙ってろタコ!」「んだとコラァ!?」
「落ち着いて氷未、花奏。火乃と地夜は喧嘩をやめて。それに私は竜を作るとは言ったけどガチの竜を作るとは言ってない。」
ほっ───とその場にいた他の人達は安堵の息を漏らした。トチ狂ったことを言い出した訳ではないらしい。ちなみに喧嘩を始めた二人は即座に不湯花の出した蔦に束縛された。
「そっそうだよな!流石にそんな事するわけないもんな!てことは竜種を模した使い魔ってことか?不湯花って意外とロマンを心の内に秘めてるんだな!俺も良いと思うぜ!ネオアームジェットスト○ング砲とかティ○・フィナーレとか!来李もそう思わね?」「うん。比奈ー。最初のは使い方も名前も間違えてっぞー。でも確かに意外だな。まあ当主は殺し合いも一番多い仕事だから当然か。ここの資源なら性能が高い使い魔も作成可能だろうしな。」
「いんや?ここのだけじゃないよ?こんなものも用意しました。」そう言いながら不湯花は袋から素材を取り出す。……竜の一部と思わしきものと力のあった幻想種の一部であろう物を。>>383
その瞬間、さっきまでとはいかないが再びどよめきが起こった。
「ちょ、え、なんだよそれ!?「落ち着いて。」落ち着いてられるか!だってそれどう見たって竜種の爪と尾と心臓じゃねぇか!?」
「それだけじゃない。そっちのもう片方の幻想種の……脳みたいな器官。なぜ石油などになっていないの?裏側に行った幻想種の肉体は石油などの資源になる筈よ。」
「竜の方は前の大受注の時の客が渡してくれた。チップ代わりだとか言ってたけどチップでこんなの渡すとかイかれてるよね。流石に超低級の竜ではあるけど。こっちの幻想種の一部は……なんなんだろうね?前にコロコロした魔術師が厳重に封印してたものなんだけど。取り敢えず魔力が溢れてたので。」
「あんた───本当にやるの!?流石に危険要素が多すぎる。一応当主なんだよ?」
「やるよ。やってみせる。」「だからなんで─」「何故か知らないけどやらなきゃいけないんだ。何かに助けを呼ばれてるような…そんな気がする。」
「お前そんな理由でやるのか!?」「うん。じゃそういうことで〜。」「ちょっ!まだ話は終わってな、」
バタン!と扉を閉めて当主殿は出て行ってしまう。これはゆゆしき事態だ。早くあのバカを引き留めて叱らねば。俺たちが子供の時からあいつはいつもそうだった───ほんっとに問題児だなあいつは!!なんてことを其処に居た全員が思ったのだった。>>384
誰も知らない部屋に来る。「おいコラ不湯花ァ!」とか上から怒鳴り声が聞こえるけど知らない。よっしゃ作ろう。
材料に山星最高品質の素材と竜の一部と謎の幻想種の器官。
竜の爪と鉱石を溶かす。心臓の中に霊花を束ねた花束のらようなものを入れる。心臓に霊樹を燻した煙を移す。心臓に苔やツタを貼る。竜の尾を薄く、薄く引き延ばす。その中に水を入れて同化、流体のまま常に使い魔としての形を保つようにする。その形に心臓をぶち込んで外面に溶かした液体を塗る。その後に謎の幻想種の器官をシュート。そして詠唱。
完☆成!(……あれ?何も起こらない。)流石にここまでつぎ込んで何の成果も得られませんでしたエンドはヤバい。焦る。
いやほんとn『呼ばれてなくとも即☆参☆上!特に貴方のためだけの存在でもない私こそ!そう!テリアルだぁぁぁ!!ミャハッ☆』
………………ん?
「なんやお前。」
『我のこと知りたい?ねぇねぇ知りたい?ならば教えましょう!我は嫌じゃ…裏側など行きとうない…ということで自らの体の一部に意識を転写して誰か私に体を与えて意識を復活させれる才を持つものに念を訴えてついでにその体の支配権をアタシに移るような魔術をかけてお亡くなりになられた麗しの幻想種ちゃんなわけよ!』
「幻想種としてその考えおかしくない?」『そーだな!なんかな?アタイな?思考がバグってんねん。人間が必死に生きる様を眺め、育て、応援することこそが至高の喜びとかいう幻想種にあるまじき考え……でも良いんです!だって面白いもん!………んでさ、なんで余に体の支配権が移ってないのん?」>>385
「え?解いたよ?使い魔として製作するにあたって邪魔だったから。」
『うわおマジかよありえねぇ!そりゃ本気で掛けた訳ではないけどそれでも俺の魔術だぜ!?やはり……天才か。大した奴だ。んっでー!そーんな僕の支配権を貴方には解いてほしいんですぅ☆ワタシ…数百年よりもさらに多く眠っていたから……ねっ?』
「えっ……やだけど。」『えっ……こんなにお願いしてるのに?』「だってあなたはもう私の物なんだもん。大人しく従って。」『成る程成る程。一理あるだろうけどワイが不愉快なので一理ないな。じゃしゃーない。使い魔として全力でお仕えするのでどうぞ全力でお使いください!』「全力?しないよ?だって全力とか制御難しいし体の負担かかるじゃない。出来ない訳ではないけどね。それに貴方がそこを突いて逃げても困るもの。」
『やっだなー☆そんなことする訳……はい☆するつもりです!』
「やっと見つけた‼︎おい不湯花!問題行為はやめろとなん……ど……も…」
この今日一日中穏やかになる筈だった土地で叫び声が聞こえた時間はそんなにかからなかった。この日、山星不湯花は2つの伝説を打ち立てた。
一つ、彼女は初代と並び立てるほどの大天才である。
二つ、彼女は超極大の問題児であると──!
結論 不湯花ちゃんは問題児だったんだよ!>>386
因みに最初のあれは一族会議です。みんな不湯花ちゃんと同年代。予選の方で山星さんが励ましてくれましたけど、私自身は割と計画をくじかれるのも楽しんでいますよ!もとより別に大会には関わらないつもりだったしね!
まあ、せっかくだからチャンスがあれば復権を狙おう……ククク……>>390
これ以上なにかあるだと……!?
……他の方々の関係を考えて程々にね!
メコセタはどうなってもいいですから!>>392
穴を作るとか山星の禁忌中の禁忌だからしないけどナ!毒使用?……(ニコッ)はーいちょいしつもーん。もう先に旗本狙撃書いちゃっていいかな?このまま進まないのもあれだし挟めるのがここぐらいしかなかったし。
>>395
全然構いませんよ。とあるホテル───
「……近いな。1……いや、2人?」「何か見つけたか?」
「人型の何かが2人こちら側に向かってる。槍を握ってて服装は……アジア方面かな?現代の服装ってことはあり得ないかな。」
「ふむ。つまり運営側、もしくはシドニーの魔術師ではないのか。人型の使い魔なのかそれともそういうサーヴァントなのか宝具なのか…」
「……出来ることなら狙撃したいかな。場所バレしてもポイントを変えれば良いだけだし。どう?出来そう?」
「この距離程度なら楽勝だろう。……2人を即座に撃ち抜くこともな。」
「そう。じゃお願いするね。」
その言葉に頷いた彼は狙撃銃を召喚する。
「M82?」「正解。これなら一発で吹っ飛ばせるだろ?」「スポットは?」「必要ない。」
……1人になった敵に狙いをつける。狙う方は物陰が多いところにいる方。もう片方は遮蔽物のない場所にいるから。
───風速を確かめる、風向きを把握する。この距離と重力の関係も計算する。湿度と天気と地質も確認して。この間僅か0.数秒。
────引き金を、引いた。
炸裂する轟音。衝撃で少しだけ近くの紙が舞い上がった。放たれた銃弾は綺麗な線を描き────敵の頭を貫いた。
第2ターゲットは轟音がこちら側から響いたのを察知した。だが隠れる場所などないし、第一隠れるよりも前に撤退しようとしている。場所に見切りを付けたからであろうか。報告をするのが一番と判断したからであろう。
だが───「場所が悪かったな。諦めろ。」即座に頭を貫いた。
「よしマスター。さっさと別のホテルに移動しよう。他の奴らに見つからないようにしながらな。」「賛成。じゃとっとと行こう。ちゃんと私を抱き抱えてよ?」
「イェスマム!ってな。」>>395
遅くなり申し訳ない……
了解しました!ちょいとお話をしたい。水のドームで周囲を包んで防音ってあったじゃない?
あれさ、毒ガスが自分達の戦闘場所以外に広がらないように〜っていう気遣い的なあれとあと一つは運営に脅しを聞かれたら止められるかなーって感じのあれなのだけど。
それぐらいの広さのドームでも良いです?あともう一つ。
霊脈からウイルスを引きずり出すのは良い。別に良いんだが多分霊脈とかいう魔力が流れるとこ通ってるからかなり増殖してると思うんだ。それに不湯花ちゃんはあくまで霊脈から引きずり出すってだけだから大量のウイルスを駆除出来る火力がなければどうしようもないと思う。いかに空気感染の確率が低かろうと大量のウイルスが出てくるんだから感染もするだろうし。
後shortの聖杯上うちの兵士は殲滅出来るほどの火力は出せない。ここをどうにかしないとやっぱりアリエスるんじゃが。>>402
せ,聖杯の性質上,威力が落ちているはずだから・・・・・・(震え声)すこーしスレ上げついでに。うちのこれからのことを確認としてお話ししましょう。
これからうちは正常な使い魔経由からウイルス関係のことを悟り、運営に協力を求め、あと高纏陣営と協力してこの事態を解決したいなーという所存。
解決しようとなったら霊脈操作にかかりっきりになるので感染した樹や生物、霊脈から引きずり出したウイルスの対処は運営と高纏さんとこに丸投げになっちゃいますね。
また、霊脈操作の大魔術の影響で持ってきた魔力増強礼装、治癒礼装、あと使い魔は全て全滅します。不湯花自身もかなりのダメージを負い、テリアルを一回きりしか使えなくなります。まさかこの弱体化を使う時が来るとは思わなんだ。リレーSS楽しい。はい参上。えっとーまずどういう手筈でうちの植物が感染する手筈だったのか。高纏さんはどんな風に感染する手筈だったか覚えてます?
>>406
一応、携帯電話で話の流れはちょいちょい追いかけるつもりです。
でも、コメントは打てないかもしれません。>>406
イェッサー!んじゃあこちらと高纏さんで出来る範囲のお話はやっときます。その中で生じたフォークスさんがいないと出来ない話は帰ってきてからすることにしますね。戦闘の際霊樹の枝の攻撃が高纏にヒット!
↓
霊樹が死徒ウイルスに感染する。
と言う感じだったと思います。>>411
むー?偵察なので攻撃を与えられない限り攻撃しないと思うのですが……そこら辺はそちらが先に攻撃を加えた後攻撃したということでよろしいですか?>>414
高纏さんに直接行かないと、感染しないのではないです?>>417
宣言ありましたっけ?失礼しました。戻りました。
思った以上に時間がかかりました、すみません。>>424
隔壁が6層、対魔性の攻勢の猟犬(今いる工房のものより弱い)が2頭放たれている。
くらいですかね。>>425
位置や数などもついでに教えてください。>>425
もともと作っていたものです。>>431
ウイルスに感染した植物を察知してリンクを切って一先ず他の植物も広がりきる前に待機させて騒動を知り、霊脈操作のための媒介として全域に植物は広がらせるけど霊脈操作前に少しでも脳と身体への負担を抑えるために植物媒介で操作の時以外は切ったまま命令して散らばらせて霊脈操作する考えでした。>>433
分かりましたー。どっちみち消えるので問題ないね!()パワポに保存しそこねたぁぁあぁ・・・・・・
>>435
それは辛い……
あ、こう言ってはなんだが霊脈操作の文は既に書き終えていてな!準備はバッチリですの!「大王陛下、ただいま戻りました。」
偵察に出した旗本が帰ってきたのだ。しかし2名減っているのだ。
「まず、根拠の周辺ですが、よくわからない樹木のようなものが6本ほどありました。」
おそらく、山星あたりの使い魔だろう。最悪この拠点を手放すことも念頭に置こう。
「怪しい樹木なら私の担当した区間でも見受けました。おそらくシドニー市内各地で使い魔がのさばっているでしょう。」
だか、もう一つ気になる事があるのだ。
「オペラハウス周辺の様子に異常は無かったか。」
その旗本の顔が急激に青ざめていった。>>437
「おい、はっきりと言え!」
「だ…大王陛下…お…オペラハウスはバケモノの巣窟です。死体が生きているかのように蠢いています。私もあのバケモノどもの仲間にされていたかと思うと…」
「もういい…休め」
ランサーがその旗本を労ると旗本は霊体化したのだった。
「2名減っているが、何か会ったのか」
「陛下、彼等は討ち死に致しました。ライフルにて頭を撃ち抜かれて敢えなき最期を…」
おそらくサーヴァントによる狙撃だろう。狙撃で名を残した人物、シモ・ヘイへだろうか?
「先に逝ったか…」
(最期の突撃の時も先に逝きよった…俺はお前たちの死を無駄にはせん。お前たちの為にも聖杯を手に入れてやる!)
項羽は目を閉じると討ち死にした旗本の為に黙祷した。その貌は慈愛に満ちていた。
「作戦を立てる。まず、拠点周辺の怪木を排除する。そして、弔い合戦の狼煙を挙げよ!」
覇王は今や立つ。部下の仇の討つため。この場面を見ての質問をいくつか。
1 なぜ死因がライフルだと分かったのか
2 高纏は他参加者2人の詳細(魔術系統など)についてどのくらい知っているのか、ですね。
2はうちで言えば高纏は死徒狩りをしている魔術師で師匠と山星家が既知であることミーシャは魔術系統やらしか知らず具体的な使用魔術は知らない、という風に考えています。>>440
死体が残るタイプか……はい。ありがとうございます。
じゃあ山星の魔術系統は知らないけれどルインアークスの魔術系統からして使い魔が植物な可能性は低いって考えから山星の使い魔という結論に至った感じですかね。分かりました。
あ、不湯花ちゃんから見た他の参加者2人についての知識は高纏と同じぐらいです。ミーシャとはよく話す(てかこっちから押しかける)けどどういう戦い方とかは知らない、みたいな。そういやこっからの展開って高纏さんに植物襲撃&感染を書いてもらう形になるんですかね?
>>443
私はどちらでも。なんなら感知からの運営と通話&高纏陣営に接触まで書こうと思ったら書けますが…
そこら辺りは高纏さんと応相談ですかね?このまま植物と交戦をすっ飛ばすかは。>>445
じゃあ今週末までには感知やらを投稿出来るようにしておきましょうかね。>>449
一応使い魔なので普通の植物と違いそれなりの自己治癒能力はありますがそちらの陣営が相手ではあってないようなものです。普通に倒せますよ。>>451
載せるだけ載せてみてはいかがでしょう?議論はその後で。>>447
OKです!
見せて見せてー>>447
私も見たいですー
今後の流れを考える際の指標の一つにもなりますし「皆の者、作戦を告げる。まず、例の植物型使い魔を陽動し、集結したところを叩く!」
「応!」×26
と旗本達は一斉に散開した。
「ランサー、本当にこれで大丈夫なのか。相手がよく判らないのに。無鉄砲過ぎにも程がある。」
「なあ~に、心配するな。俺は生前に10倍、20倍の数なら打ち破っているわ!死を覚悟した兵程強い者はない。もっぱら逃げた奴はその場あで斬り捨てると下知したからな!」
そりゃ強くなるな。2メートル越えの大男に殺.されるなら当然怖いだろうし、理不尽すぎる。
旗本に同情するくらいだ。
だが、ランサーの自信を見るに賭けてやってもいいだろう。「陛下、準備が出来ました。」
「お前等、我に続け!」
ランサーに率いられた旗本達が植物に突撃する。
ある者は斧槍で植物に攻撃し、ある者は弓や弩で植物を妨害し、ある者は騎馬にて植物を攪乱する。
流石中華史上最強の武将とその親衛隊だ!と思える連携だった。
「呵ァッ!!!」
剛槍が弧を描き、黄金の光芒が植物を一閃する。
だが、やられてばかりいる植物では無い!
その蔓を振り回し、今にも旗本にトドメを刺そうとしていた。
「もはや、これまでか…」
死なせてなるものかぁ!!
「焔よ、螺線を描き、穿つがいい!インパクター!!!」
炎の杭が植物を襲い、爆発して焼き払った。
その時、植物の蔓が高纏を襲った。
「ぐぅっ!!」
「大丈夫かマスター?!」
「最悪の事態になってしまった…」
高纏を襲った植物は禍々しい姿に変わり果てていた…禍々しく変質した植物は、先程とは一変して、旗本達を終始圧倒していた。
「ク.ソ、埒があかん。一体ならまだなんとかなるが三体同時は難しい。」
「陛下、このままだと全滅します。ここは一旦退きましょう。」
死徒化した植物は周りの植物を襲い、三体に数を増やしていた。
「皆、一旦退け、退き終えたらマスターに伝えよ!殿は俺がやる。」
右手に槍、左手に中華刀を持ち植物にランサーは迎え撃った。蔓や枝の攻撃を軽くいなし、多くの時間を稼ごうと言うのだ。
一見互角に見える様だが…
(思ったより力が出ないわい。このままだとジリ貧になる。頼む、上手く撤退してくれ!)
聖杯の影響か少しばかり弱体化しているのだ。
そのため長時間本気を出すのが難しくなっている。ランサーにも疲れが見え始めてきた。
その時である!
「総員、撤退完了しました。」
旗本からその連絡を聞いた高纏はすぐさまランサーに伝えた。
「その声を待っていた。真名隠蔽、疑似宝具解放、是が覇者の武なり!『■■■■!!』」
青白いエネルギー波が植物を木っ端微塵に吹き飛ばした。
「ざっとこんなものよ!」
「ランサー、一旦退くぞ、それに運営に伝えなければならない事がある。」
槍主従はその場を去って行った。オッケーオッケー。今日中にでも感知&殴り込み書いちゃいましょう。
あ、フォークスさん。運営の人間って街中にいますか?それといつでもメコセタと連絡とれます?>>460
了解です。
では、メコセタ大聖杯の元へ→計画の失敗に気がつく→どういうことだこれは!ってなってる時に電話が鳴る。
というところまで書かせていただきますね。
感染描写は……私はパスで!「はい。本編のシリアスな雰囲気とは心機一転、山星家当主であるこの私こと不湯花と。」
「その使い魔を嫌々やっておりまーす!テリアルがお送りするマウンテン♡スター放送室!やってきましょう!」
「名前ださいなー。はい、と言うわけで第一回は山星家についてです。いつか来るとは思ってたよ。」「その前に一つ訂正を。いつかどこかで御主人様の家は200年程度だと言いましたが流石に浅すぎるので300〜400としたいと思います。申し訳ない。」
「では行きましょう。まず我らが山星の悲願──他の家で言うところの根源到達や魔法の成就などですが初代が霊脈操作で切り離し、集めた毒を管理し続ける、もしくは排除ですね。これのためだけにやってきました。」
「まあこれは御主人様の過去話などで出ていましたからねぇ。気にすることではないですね。では質問を先ず一つ。何故数百年程度なのに21代も続いているのです?」
「山星の当主の仕事は毒が吹き出す穴、それ以外にも初代が霊脈を弄った影響で不安定な霊脈を安定させるために管理し、調節することと作成した礼装を各地に渡り売り捌くことです。この内の主に土地の調節、ここで多くの当主が亡くなって来ました。ある意味人工的に作られたようなモノでありながら自然的特徴も多いモノを弄るのです。この調節に失敗して毒に、暴発した土地の魔力に巻き込まれて死んだ当主が殆どです。その職業柄、偶に恨みを買った者に殺される当主もいましたが。うちの母がそれに当たりますね。天寿を全うした当主は片手で足りるほどだとも言われています。」「ふむふむ。いやぁなんと悲劇的なことなんでしょう。涙が込み上げますわ。──なんて煽ってたら御主人から殺されそうなので次の質問を。魔術刻印はどうなっているのです?」
「刻印についてですが山星の当主は職務上突然死することが多い。魔術師の中には自分の死期を予期、もしくは危険を冒す時に万が一を考え生前から十全なバックアップを取り、突然死した後も刻印の喪失がないようにケアすることがあるようです。時臣さん、だったかな。あの人みたいな感じの。うちはそれを土地の調節と…そうですね。危険性がとても高い仕事の場合にケアすることがあります。特に毒は恐ろしいですから。私達の刻印には各当主の礼装製作方法等がありますが最も失ってはいけないのは毒関係の術式です。これを失えば安定させることが難しくなってしまう。なのでこの術式だけは、何があっても絶対に失われないように当主が死んだ時の喪失防護術式と礼装製作方法が優先的に削除されるよう術式を組み上げました。削除されれば高品質な礼装製作に手間がかかるだけで極論、調節術式さえあれば他が無くなっても良いんです。ですがそこまで行くのには途方も無い労力がかかったとのことで…ここまで行くのに12代もかけたそうです。」
「突然死→折角作り上げた調節術式が幾つか喪失→また作り直し…を繰り返してついに、作り上げたのですねー。……血筋についてはどうなるんでしょう?」
「血筋はですね…というか当主選定は基本、実力主義です。当主が早逝することが多いということでどうしても本家を定めると続かない。なので複数の家を作り、そこから才能ある者を選出し、刻印を移植し、当主とします。血が近くなければ刻印の拒否反応は大きいことがよくありますが、大元(初代)から分かれた家々の血筋は常にとても近しいように組み上げられています。あ、別に近親婚とかじゃないですよ?そういうのは強制してません。山星のためにする方も一部いますがそれはそれ。みんながみんな悲願のためにそう動いてるだけなのです。(実際問題私の両親は山星の者同士だけど恋愛結婚だし)」「(みんながみんな〜の時の御主人の顔。とってもとっても歪んでましたねぇ…なんだかんだ言って一族への憎しみは捨てられていないのでしょうか。面白いなー。)はい。では次です。てかこれは私の個人的な質問。実力主義ってことはその年の子に優秀なのがいなかったらどうするんです?」
「んー、これは…ですね。実力主義、とは言いましたが実は当主が亡くなった際に当主としての職を果たせるほど才能が無く、経験を積み重ねていない子供ばかりの場合、別の才ある大人が選ばれることもあるんですよ。」「大人で刻印移植……拒否反応が酷いでしょうに。」
「はい。実際酷いらしいです。大人で刻印を受け継いだ後、安定期間を少し置いた後すぐに当主の仕事に取り掛からねばならないので。まあこれは子供でもなのですが。子供の時から移植をした場合でさえ実子でなければ拒否反応がかなりあるのに大人でなら更に反応が出るでしょうね。」「そんなことで大丈夫なんですか?」「いいえ?大丈夫ではないですけどそれで才のない子供に刻印を渡して失敗するよりはマシです。どれだけ痛くとも、十全に魔術が使えなくなったとしても、調節さえ出来れば良い。それが基本理念です。私の母は父が亡くなってから刻印を継ぎましたが同じことを言っていました。」
「(また顔が曇ってますね……いいわぁ。)質問の返答はこれで終わりです。また次回?あるかは分かりませんがそれでは!シーユー!」ホテル────
少女は1人、使い魔を通して偵察を続けていた。40にも渡る使い魔とのリンク。それを難なくこなす彼女はやはり、天才ということなのだろう。
ただまあ、流石に高位の使い魔を操りながら別の動作というのはかなりの労力を必要とする訳で、まだ戦いが起きる可能性を考えて使い魔との接続と偵察に力を集中させていた。見張りとしてアサシンをつかせているし大丈夫だと判断して。
……だからなのだろう。彼女が異変にいち早く気付けたのは。
(使い魔の交戦感知。グループAに視覚、聴覚リンクの深度を深める。……アサシンが撃破したような兵が複数と……これはサーヴァント?ここまであっさり私の使い魔を落とすからそうなんだろうけど。他の兵との連携もバッチリだな。)
更に、更に更に深度を深める。
(この爆発…というか爆炎を撒き散らしているのがマスターかな?……ああくそ、多分工房に近いからだ。濃密な魔力に邪魔されて上手いこと見えない。ミーシャは確か刻印術…うーん、あそこまで熟練してるのかなぁ?)
その思考の瞬間、刹那、須臾。命を喰われる、とでも言うのだろうか。そんな感覚だった。そして悟る。これは呪いだと。生物を侵し、怪物へと変える呪いだと。
「──っ!Aグループとの接続解除!他グループとの接続強化!」
途端、爪先が黒く変色した。その黒はどんどん侵食を続ける。が、その爪は指に到達する前に剥いだ。
「──まさか、こっちにまで呪いが来るなんて。確かに同期を深めて魔力パスまで繋いだ私のミスではあるけれど。」
「どうしたマスター!?いきなり爪を剥ぎ出して!」「うん?ちょーっと厄介なことになっちゃてね。アサシン、傍観は出来なくなった。私の使い魔が何かしらの呪いに蝕まれた。急いで被害を食い止めないと。解除する少し前に光が見えたけどあの呪いは恐らく死徒か、それに近しいものだ。恐らく幾つかは消えてない。」「……それが貴方の選択ならば。イェス、マイマスター。」「ごめんね。最悪一番最初に脱落しちゃうかも。」
少女と兵士は駆ける。この事態を収束させるがため。───突然だが、あなたは山星の土地に自生する植物についてご存知だろうか。
と、いっても大部分は至って普通の植物だ。〝大部分〟は。
なに、実は簡単なことだ。一部の植物では魔術的価値が高いというだけ。なんせ少し調整するだけでそのまま使い魔として使役できるほどなのだから。大昔には幻想種としての植物も多く存在したという話だが…まあ、今はどうだっていいだろう。
では此処からが本題だ。もし、これ程までに魔術的価値が高いもの──しかも、使い魔としての自由行動が可能となったものに生物を思うがまま傷つける意思が備わったら?しかもそれに尋常じゃない程の悍ましい力が付与されたら?具体的には死徒となったら?答えはこうだ。
『最悪の事態』に成り得る可能性であると。
花が、樹が、醜く変色し、脈動していた。鮮やかで、壮大で、見る者が見惚れるような美しさはとうの昔に消え。見るだけでなんとも言えない不快感と嫌悪感。
植物は逃げ出す。それはこの世に存在するものとして先程の光熱を放った存在からの退避であるのか。───それとも、自らが使い魔として在る最後の最後まで主(不湯花)に尽くすためだったのか。どちらにせよ、生き延びた時点で運命は決まった。脈動を繰り返し続けた植物が一際大きな脈動をし、死徒に堕ちた。
死徒となれば行動は決まっていた。取り敢えずは力を蓄えるがために回りの小動物や植物、鳥などを幹で、根で、葉で、花弁で捉える。血を啜る。生命力を啜る。生き絶えた生物も、生き絶えなかった生物も、グールとして蘇る。映画で見るような死体(リビングデッド)の大行進。
ただまあ──映画なんかと違ってこれを眺め、気分を上げれるような者はいないだろうけれど。
植物は更に動く。ある程度グールを増やした後は自らを霊脈と繋ぐ。皮肉にも、それは本来の使い魔としての動き方。目的は真逆だけれど。
ウイルスを流す。霊脈へと。更に更に仲間を増やすため。更に更に子孫(死徒)を増やすため。
狂った夜は終わらない。まだまだ終わらせない。───月が、紅く見えた気がした。はい、これで一先ず私の番は終わり。あとはフォークスさんと高纏さんがある程度進んだらまた書きます。
そういや死徒化した植物の個体数は聞いてないなーと思ったので描写してません。他の人達と話して決められたらなーと思います。>>468
地脈じゃなくて霊脈です。>>471
あの…その…うちの植物はそんな直ぐ霊脈と接続できる便利性能じゃないっす……時間かけて接続しないと植物が焼き切れます…
いや、これは私のミスですね。しっかり言っておかなかったので。ごめんなさい。
……2体、かぁ。じゃあ上のSSもなかったことになっちゃうなぁ。と、いうかですけど。
メコセタも知らない(知ってたら樹と高纏の接触とか全力阻止不可避)な植物の霊脈接続の件をなぜ高纏さんは知っているのでしょうか。
うちとそっちの関係性からしてあまり知らないように感じるのですが。>>481
ハロウィンイベントのアラフィフなどもそうしていましたし…!シドニータワー(現在はシドニータワー・アイ)は、シドニーにおけるシンボリックな建物の一つである。
大型デパート「ウェストフィールド」から点に向かって伸びる塔は309 mと、南半球のタワーで2番目の高さを誇っている。
また,地上260 mには展望台が設置されており、「ウェストフィールド」の5階にある受付カウンターからエレベーターで上ってシドニーを一望できる。
もちろんガラス越しに見えるハーバーブリッヂやオペラハウスも美しいが――この建造物の最大の見どころはなんといっても「スカイウォーク」だ。
この展望台から、持ち物をすべて係員に預けて、さらに「外へ」。
空港のセキュリティーチェックのように厳重な検査を受けた後(これにはわけがあって、もし何かものを落としてしまうと、落下のエネルギーによってたやすく通りを行く人の頭を砕いてしまうからだ)、排水溝の蓋のように金網状のステップを登っていく。
そこまで狭い通路ではないとはいえ、時折吹く強風に飛ばされるのではとヒヤヒヤしながら頂上へ。
すると、今度は手すりに囲まれているだけの開放的な展望台へと出るのだ!
高さは東京タワーの展望台120 mの2.2倍以上。しかも、床がガラス張りになっている。
想像を絶する超恐怖!思わず安全確保用のハーネスを握りしめる!
ガラスの厚みは3 cmで、「すなわち、飛び跳ねても安全だ」と係員は言うが・・・・・・勇気のある方は試してみるといいだろう。
これらの事実は、シドニーを生活の拠点としている人間ならだれでも知っている。
なぜならこの塔は市内のどこでも一望することができ、すなわちどこからでも見ることができるからだ。
見えているものについては、人はより良く知ろうとするものである。
では、見えていない部分は?>>483
シドニータワーの地下309 m。
魔術的な封印が厳重に施されている隠し扉を抜け、数々の罠をかわしながらひたすらに潜っていった先――それは存在している。
聖泉ミルリアナ。
銅の体を持つという蛇、ユルルングルの住処とされる虹色の泉。伝承ではユルルングルの子孫である姉妹が泉に経血をこぼしたことで眠っていたユルルングルが目覚め、姉妹とその子供を飲み込んだという。
正確にはそれの模倣品(デッドコピー)ではあるが・・・・・・とにかくそれでも、今大会の大聖杯として十分に機能していた。
神秘的な光を揺蕩えるそれに、今、一人の男が近づきつつあった。
悪辣の輩、メコセタである。
思いのほか早々に訪れた悲願達成への可能性に有頂天の彼は、意気揚々と歩を進めていた。
目を爛々と輝かせ、「荷物」を抱きかかえる腕にも力がこもる。
大いなる泉のすぐ手前まで来ると、メコセタは「荷物」をそっと床へと「寝かせた」。
冷たく硬い床に降ろされたにも関わらず、ジェシー・GGは深い寝息を立てている。目覚めはしばらく来ないだろう。
これは神の啓示かもしれないとメコセタは思う。(無論、神など信じていないが)
長い年月をかけて到達するつもりであった厳しい道のり。
本家に遠く及ばない「私の大聖杯」を恨めしく思ったことすらあるが・・・・・・こんなにも早く手が届くとは!>>484
「根源の渦」。最終到達目標にして、すべての魔術師の目指すべき場所。
森羅万象はここから生まれて、ここへと戻ってくという。
人の魂も例外ではなく、死後にはここへと戻っていく。しかし、その力はあまりに弱く、その際にできる根源へのトンネルを生者が通過することは不可能である。
逆に言えば――「人の魂などくらべものにならないくらい強大な魂であれば、まっすぐにそこへと向かって行ける」。
冬木で行われた聖杯戦争は、見事な儀式だった。
英霊という常人の何倍も強大な魂同士を戦わせ、効率的に収集する。そして、その魂が座へと戻るとき、押し広げられ穿たれた「穴」として根源への道が現れる。
この聖杯大会も、この理屈を採用している。
英霊をサーヴァントとして呼び出し、その戻る力を利用して根源へと至る。
だが、冬木とは事情が多少異なる。
冬木で行われた儀式はまさに天才の所業で――(「天才」を自負しているメコセタには非常に屈辱的なことだが、)完全な模倣は不可能だったのだ。
ゆえに、本来であれば7騎呼び出すべきところ、召喚されるのは3騎のみ。
これでは到底、出力不足だ。
では、どうする?
メコセタのとった方針は、「根源に至れるまで繰り返す」ことだった。
出力不足ゆえの、「霊脈を過度に傷つけない」特性を生かしたのだ。>>485
それは、藪の中に獣道ができる過程に似ている。
もとは何もない道なき道。そこを大型の動物が足繁く通過することで、草木が踏み倒され、次第にうっすらと通路らしいものが現れる。
同様に、省力で行われる聖杯大会を幾度となく繰り返すことで「魂の通り道」を強制的に作り出す。
そして、最後に大量の魂を少しだけ誘導してやれば、作り出された通り道に沿って流れていき「道」が完成するのだ。
本来であれば召喚された3騎の魂を循環させ、しっかりと跡を付けた後に「こちらの大会では召喚されていない4騎」を流しこむつもりだったが・・・・・・いまやそんな必要はない。メコセタは考える。
先ほど見た雪景色。どのような理屈でなっているものかはわからないが、あれは氷の結晶などではなく、噴出する高純度の魔力であった。
最初は地脈が枯渇する可能性に戦々恐々とさせられたが、私はその先にある地脈の活性化まで看破した。
良質な地脈は、聖杯自体の性能をも引き上げる。
十分な性能を持つようになった聖杯に、噴出する魔力によって強化された魂を大量に「呑み込ませ」、ワワラグの末裔たるこの女を投げ込むことで「吐き出させ」れば・・・・・・時を待たずして「道」を開くことすら可能だろう。
まずは、聖杯そのものを最適化しなければなるまい。
できるだろうか?いや、できるに決まっている。私は天才、メコセタだ。>>486
「な、なんだこれは!?」
泉を覗き込んだメコセタの表情に恐怖の色が浮かんだ。
七色に輝くミルリアナの底に、黒く淀んだ「泥」が沈んでいるのが見えたのだ。
「泥」は徐々に量を増しながら、泉の底に堆積しつつある。
馬鹿な、こんなことが。私の計画に致命的な何かが起こったのか!?
目の前が真っ暗になり、足から崩れ落ちそうになったその時。
携帯電話のアラームが響き渡った。
震える手で取り出すと、そこには運営スタッフからの着信を示すナンバーが表示されていた。
fin.お疲れ様です。この電話は不湯花ちゃんからの電話ですかね?
高纏は運営に押しかけるそうですし。
よーし!すぐにでもメコセタとの会話を書いちゃうぞー!と思いましたが明後日まで待ってくだされな……>>488
はい、山星さんからの電話を想定しています。
よろしくお願いします。
観光案内のノルマも達成しましたぜ・・・・・・───月が出ている良い夜だった。町の灯りや賑わいも、人が少ない夜の静けさも、全てが全て主張しているのに見事に両立している。そんな夜。
少女は……いや、少女を抱えた男はそんな夜の町を駆けていた。ビルからビルへと飛び行く様はまさにアメリカのヒーローのよう。
その速さに顔を歪めず一点を見つめる少女も普通の少女とは言えないだろうけれど。
『で、何処に行けとでもなく町を回れとはどういうことだマスター?』
『運営本部に行くのは些か時間がかかる。だからそこら中にいる運営の奴らを見つけて〝お話〟をしなきゃいけない。だから───おっと、見つけた。ここで止まって。』
一体どうしたというのだろう。七色に光り輝く雪のようなものが降ったりオペラハウスの一角が参加者の1人に占拠されたり墓場が荒らされたりするなんて。
聖杯大会とはここまで大規模な影響が出るものなのだろうか?
………それに、なにか途轍もなく嫌な予感がする。
空気の流れ、とでも言うのだろうか。なにか、とても澱んでいるような───
突如、後ろから何かが落ちる音がする。と、共に肩を掴まれる。思わず飛びのいて後ろを見れば美少女がいるではないか。ラノベかな?
そんな思考が驚きの顔から読み取られたのだろうか。何とも言えない表情をしながら彼女はこう言った。「貴方、運営の方ですよね?聖杯大会の。」
男は少し吃りながら答える。その少し怒気のようなものが放たれていたからであろう。
「はっはい……もしや、参加者の方ですか?何か私に御用でしょうか……」
「ええ参加者です。……電話、運営に繋いで貰えます?」
「はい?」
男は訳が分からないといった顔を隠すことなく疑問を浮かべるが当たり前だろう。
だって──
「……失礼ですが。参加者の方々には運営への連絡手段が与えられている筈では?」
「ただ運営に連絡するだけでは間に合いません。運営のトップに電話を繋いでもらいたいのです。出来ますか?」
それを聞いて彼は急に青褪めた。運営のトップ……メコセタはそれ程までに恐れられているのだろうか。
「いやっ、あのっ、メコセタ様は今忙しいらしく……上層部が話を受け付けますので…」
この通り、出来ることならメコセタと関わりたくないという願いを表情からガンガン押し出していくことからも窺える。
「……そうですか。下手をすればこの街1つ…いや、海を越え、空を越え、更に被害が出てしまうような事態が起こり得る可能性が高いのですが。それに聖杯にも影響が及びますがまあ仕方有りません。普通に運営に連絡することにします。もし間に合わずに被害が起き、メコセタ殿に糾弾されたらこう答えるとしましょう。『とあるスタッフの1人があなたに迅速に連絡を取らなかったせいだ』とね。」
それを聞いて更に更に青褪める。メコセタ程の魔術以外の知にも長けたものであれば必ず参加者と接触したスタッフを探し出し、その不利益の代償を払わせることをありありと予感したのだろう。
………それだけではなく、目の前の美しい少女が目を離したら殺されそうだと思う程の無言の圧力を発していたのもあるが。
「分かりました!メコセタ様に直ぐに繋ぎます!」Prrrrr……と電話のコールの音が鳴り響く。
『……どうした?用があるのなら迅速に済ませろ。』
メコセタの声だ。何故か非常に苛ついている。何故苛ついているかは知らないがその声を聞くだけでも背筋が凍る。
『参加者の方が……メコセタ様に直接話をしたいとのことです。』
『何だと?貴様は私が忙しいのが分からないのか?別の方に通せ。』
『そっそれがですね……何でもこのままではこの街が危険で聖杯にも影響が及ぶと…』
───聖杯にも影響が及ぶ?
この街が危険、というのは何となく分かる。死徒ウイルスが蔓延して起こることだろう。むしろそのお陰で生成された大きな多くの魂を使う予定だったのだから。だが、聖杯に影響が及ぶとなると───
メコセタが傍らにある聖杯を眺める。底には黒い何かが蠢いている。善いものであるとはどうしても思えないのは何故なのだろうか。
一応頭の中にはこれも参加者の1人である高纏賢一の身体に巣食うウイルスと同じく参加者である山星不湯花の扱う植物による影響だとは何となくあたりをつけていた。
その2つが噛み合ったことで根源に至る計画が数夜で終わるかもしれないと検討さえしていたのだから。
それとこの黒いナニカが関係しているのなら──
『……分かった。変われ。』
『分かりました。変わります』メコセタの部下のメコセタへの恐れっぷりはこれぐらいで良いのかしら……
>>493
俄然okです!
スタッフも、恐れている人からムカつく上司だと思っているのまで様々ですから、お好きなように!『もしもし、山星ですけど。』
『ああ、不湯花嬢ですか。一体どうされました?ルールのことなら一通り…『話し始めを上手いこと見つけ出して探ろうとしなくても良いですよ。貴方も気づいているでしょうし。本題に入りましょう。私の植物ととある〝呪い〟の話です。』
不湯花が話す。自分の植物に何が起きたかを。そして、その霊樹が霊脈にナニカを流し込んでいることも。
『……成る程。そういうことですか。』
チラリ、と聖杯を…正しくはその底に満ちるものを眺める。これはメコセタも予期していなかった。
もう少し山星のことについて調べておくべきだったがメコセタもメコセタでかなりの仕事をこなしている。そこまでは手が回らなかったのだろう。
『次はそちらの番ですよ。私の樹が流し込んでいるナニカの正体を貴方は知っているのでは?だからこそ今の情報であまり動じていないのでしょう?』
『そうですね。こうなった以上は話すべきでしょう。』ナニカの正体───それがかつて高纏賢一の家族を、そして今は賢一自体を苦しめているモノだと知ったとき、不湯花は思わず溜息を吐いてしまった。
もっとしっかりーーーーーーさんに高纏さんのことを聞くべきだった。
と、言っても繋がりがあるのはあくまで2代前、つまり私の父さんだ。私が連絡を取れるかは怪しいところだが……それでも。試すべきだっただろう。
………沈黙が続いた。どちらも今何をすべきか、何を相手に求めるかを考えているのだろう。それが数秒に渡った後、口を開いたのは不湯花だった。
『……この状態を一刻も早く鎮圧するために、あなた方運営にやって欲しいことがあります。』
やはりそう来たか、という切り口だった。
運営、しかもその中でもトップに近い存在に直接電話をかけるということはそれ程の何かを運営に求め、しかも急ピッチでしなければいけないようなことだということだ。報告だけならば電話で魔術の知識がそれなりにある者に伝えるだけで事足りる。
───そしてそれは、運営にとってはかなりの出費を齎すことであるとも。『……これはこれは不湯花嬢。その用件の前にそのような素敵な作用がある霊樹をありがとうございます。ああ、とても素敵ですな。まさか「街1つ」を危機においやるとは。ですが大丈夫でしょう。貴方様方のような高貴な方々ならば必ず自分の責任は自分でとって下さると信じていますよ。』
この問題、はっきり言ってメコセタは運営が解決をするという事はしたくなかった。この問題を引き起こしたのは参加者の2人だし自分が解決する義理やしなければならない理由が無いからだ。
メコセタがこの件に何か1つでも関わっていたら責任を追及され、止むを得ず支援をしていただろう。だがこれなら出来るだけ自分は何もせず参加者にだけ解決するための負担を負わせることが出来る。多少の支援はするが大部分はあとの2人の受け持ちだ。しかも責任がないため恩まで売れる。……ただ1つの責任さえ追及されなければ。『ええ。そうですね。この問題を引き起こしたのは私で、高纏さんです。ですが貴方は監督不届きという言葉を知っていますか?人を集め、掌握し、動かすのならば責任は持たなければなりませんよ?』
このままではウイルス鎮圧にかかる殆どの負担を山星が負うことになる。高纏家には期待はあまりしてない。多分戦闘ぐらいしか出来ない。だから結局的には山星の負担が大きくなる。それは不湯花も嫌だろう。
だから上に立つものとしての当たり前のことを追及した。それがメコセタのこの件における唯一の責任だから。自らがこの者達で問題ないと承諾し、ルールを敷き、管理するのだから。
檻から獣が勝手に放たれ、それが無辜のの住民を大勢殺したのならばそれは飼い主の責任だ。ここで鎮圧出来なければメコセタにも多くの非難と責任をその身をもってとらせる為の裁きがあるだろう。だから、そうならないためにもお前も尽力しろと、不湯花は暗に伝えていた。
『それは耳が痛い。私共はただ巻き込まれただけですが。まあただ何もせず巻き込まれたという私共にも責任はありましょう。それにしてもすごい手腕だ。自分にかかる被害をそらし、その結果他者が痛い目を見ても何も思わないとは。流石「あの」山星ですね。ハイエナのようだ。』
なるほど、お前が色々な所に恨まれている理由が分かったよと割と隠すことなく伝えるメコセタ。彼も少しイラッとしているのだろう。だがそれは不湯花も同じこと。
『あら、お褒めの言葉として預かっておきましょう。貴方様も随分口が回りますね。植物とウイルスの作用については頭が回らなかったそうですけど。仕方ありませんよね。忙しいんですもの。……いかに忙しかろうが手駒の情報把握に手を抜かないことこそが上に立つものの力とも言えますけどね。それとも現場主義者なのかしら。身の丈に合わないことはするものではありませんよ?』
このようにさらりと返す。……2人ともすらすら返しているようだが実は青筋が立っている。それなりにキレているんだろう。『いいからさっさと用件を言え鼠風情が。私は1秒でも惜しい。』
『その鼠風情が運んできた病(ウイルス)に四苦八苦するなんて大変ですこと。予防(身辺捜索)を怠るからでは?』
『っ……大体なぁ、お前は一族の評価を上げるために来たんだろう!?それがこんなことになるとはお笑いだがな!さっさと責任を取れ馬鹿者が!はっきり言おう!お前のせいだぞ!?早く片付けろ!そんなんだから周りに疎まれるんだ!』
『口調のボロ出てますよ。それはそれとして聖杯を使う理由はなんでしょうか?願望機?それとも根源への道程の土台ですか?これっぽっちの英霊の魂では足りないでしょうがやりようはありますものね。私が貴方が聖杯を安全に使えるかの手綱握ってるの分かります?』
皮肉ではなく罵倒になった口論は暫く続き、
『満足したか?』『ええ。とても。貴方様は?』『同じくだ。本筋に移れ。』
どうやら終わったらしい。メコセタが折れたようにも見えるがどっちにせよ責任的には山星の方が多くとる必要があるし恩も売れるのでこちらのそれなりの出費は我慢しようという心算だろう。『と、言っても簡単なものです。魔力を増強させるために魔術触媒を数種とそれ以外があるならばそれ以外の何か。あとはウイルスに感染したもの共を処理するものを派遣してくれるならそれも好ましい。あとは医療班とかも欲しいですね。下手したら私が死ぬかもなので。』
『何をする気だ?』
『何をも何も。霊脈からウイルスを引きずり出します。事後処理はそちらと私共で。』
『また面倒なことを……』
『それと大量のウイルスを死滅させられる程の力を持つ者がいたらその人の電話番号を教えて頂けませんか?お手伝い願えないか聞いてみます。……サーヴァントほどでなければ対処は困難ですが。取り敢えず要望はこの程度です。返答はどうされますか?』
長い投稿になりましたがこんな感じですね。>>500
お疲れさまです!
次は……また私になるんですかね。
返事を書きますのでお待ちを。>>502
誤送信ですフォークスさんの役に立つかは分かりませんが要望の内容を要約すると
医療班手配の準備しといてくれません?
魔力を増強させる何かとかあります?
グールの掃討出来そうなスタッフ何人かいますか?
引き摺り出したウイルスを死滅させられる何かを持つ人とか呼べませんか?(さらに要約すると参加者の中で手伝ってくれるコンビが欲しいなーその人の電話番号くれないかなーチラッチラッ)>>506
現代機器や兵器の類いは結構使います。
魔術礼装や魔術、奥義は明日投稿します。『そこで待っていろ、少し検討する』
一度通話を切ってから、メコセタは鼻を鳴らした。
馬鹿馬鹿しい。サーヴァントと同程度の戦闘力を持つ人間だと?そんなもの、それこそ埋葬機関くらいのものではないか。
一瞬、先ほどの不遜な小娘へ彼らをけしかける方法はないかと夢想する。
ヒトとしての領域を遥かに超える彼らであれば、あの忌々しい家系を根っこから根絶してくれるに違いない。
だがーーそれは同時に、メコセタ自身の破滅をも意味していた。
けしかけるまでもなく、少しでも今回の事故が外部へ漏れるようなことがあれば彼らは飛んできて、あたり一面を容易く更地へと還すだろう。
結果として、この大都市は「不慮の事故」で甚大な被害を被り、関係者は皆抹殺される。
それはいい。なるべくなら穏便に事を進めたいが、究極的にはこの土地がどうなろうと知ったことか。
だが、この私(メコセタ)が滅ぶことだけは、なんとしても避けなければならない。
私の概念礼装霊『基転写基盤アヌビス』はメコセタの存在を保証してくれるが、それは「礼装を組み上げた段階でのメコセタ」だ。
私個人としての研究成果を記録したアヌビスの作成は、順調に行ってあと二十年はかかる。
ここは素直に提案を呑んでおくのが得策だろう。>>508
手元の端末で職員のリストを漁る。
医療班とグール殲滅については、まあ、適当な奴を送ればいいだろう。問題はない。
魔力の増強についても、たまたま一人適任がいる。どこまでできるかはわからんが。
残りだが……
少し考え込んだのち、端末に指を走らせる。
戦闘力の高い者という一点で、ちょうどいい奴を今思い出した。
サーヴァント並みの魔術師が不可能なら、サーヴァントを利用してやればいいのだ。
この事態を引き起こした張本人の一人だ。まさか嫌とは言うまい。
電話越しに、例の如く猛烈な勢いで職員への支持を出したメコセタは、然るのちに再び山星への通話を繋いだ。
「ご機嫌よう、山星のお嬢さん。貴女のしでかした尻拭いに、僭越ながら非〜〜常っに簡単なお使いをさせていただきました。一つ貸しであることをお忘れなきよう。……あ?やかましい!私も忙しいんだ、そんなことまでやっていられるか!希望通りの品々と、2人の男をそちらへむかわせる。1人は『マークス・アンブレラ』。腐っても魔術師だ。貴様の魔術行使(ステージ)の増幅器(アンプ)くらいにはなるだろう。
そしてもう1人は……いや、こっちは説明せずとも直ぐに連絡が取れるはずだ。一応言っておくが、間違っても争ったりしないよう。2人で仲良く自分のしでかした事にケジメをつけるがいい。
ではな。心から幸運を祈っているよ」今からさらさらっと返答と電話番号確認だけ書いちゃいます。
『分かりました。この件に対しては多大なるご迷惑を。そして心からの感謝を。貴方様もここから色々対応があるでしょうから頑張って下さいね。ええ。代わりに聖杯は何事もないようにしてみせましょう。……では、また後日。』
まさかここまでしっかりとしてくれるとは。自分が起こした責任はしっかりととってくれるんだなぁ。いや、別に思惑も沢山あるんだろうけど。
……それでも、ちょっとだけ予想外かも。貸しの1つは大きくしといておこう。
んで、2人で仲良く仕出かした……か。果たしてミーシャなのか高纏さんなのか……高纏さんの方が確率は高いかな?
はい。終わりです。あとはうちは高纏さん待ちですね。>>511
番号確認ではなく地点に向かう感じに変更。文脈的には変えなくて良い感じなのでこのままで。>>514
みんなが力を乗り越えてアリエスるかと思われていた危機を乗り越える……頑張ろう。(ここで全力を出しちゃうのでうちは勝利の線は限りなく薄くなるかななんて思ったり)暗い夜道、少女を抱き抱えた兵士はひたすら走り、目的地まで移動する。その上で敵に見つからないよう注意しながら動く様はさながら忍者のよう。別に忍者ではないけど。
「マスター。お前はこの事態を解決するとは言ったが、一体どのように解決する手筈なんだ?」
当たり前のことを聞く。ウイルスは各地に広がっているのだから。それを解決する方法など数えるほどしかない。
「そうだね。霊脈操作で取り除くぐらいしか私に出来る手はないから。それでいくよ。」
彼女はさらりと、そう答えた。
「……は?」自分のマスターにこんな間抜けな声を出すのは何回目になるのだろう。いい加減にしてほしい。
「いやいや、お前なぁ!ここがアンタの土地ならまだしも他所様のとこじゃねぇか。そんな所でどうやって霊脈を弄るっていうのさ!」
「私の植物を媒介……というかパイプにして繋いで掌握、感知、操作を行えば良い。流石に生身で繋ごうとは思わないよ。死ぬし。」
「けど貴様の体は…」「まあ、そうだね。あらゆる所に負担がかかるね。死にはしないから大丈夫。安心して?」そんなこと、真っ当な魔術師ならするわけが無い。いや、しなくてはいけない状況だったとしても多少の恐れや不安はあるはずだ。
なのにコイツ(マスター)は、我が国(不湯花)は、なんてことないように。むしろそうするのが当たり前のようにな反応だ。自分の命はどうでも良いという風に。
「そうじゃないでしょマスター。貴女は人間よ?例え死ななくともそれでも重傷は免れない。ダメよ。サーヴァントとして、貴女に仕えるものとして認めることは難しいわ。」
それは、本心からの忠告。万が一供給すら困難な状況になり自分が消える〜とか、そういうのじゃない。当たり前だろう。自分の国(マスター)が消えるなんて、滅びかけるなんて許せることじゃない。我等が我等である限り。「……大丈夫だよ。私は絶対生きて帰るし、大会にも支障はない。」
「そういう問題じゃないよ!君が傷つくのが問題なんだって言ってるんだ!」
……どうして、そこまで私のことを気にかけるのだろう。アサシンにとってはまだ出会って一夜の筈なのに。私は結構酷いこともしたのに。どうして───
私の存在意義を、奪うのだろうか。
「アサシン。貴方が私のことをすっごい気にかけてくれるのは分かった。一体何が私に貴方が信頼を抱くきっかけになったかは分からないけど。……でもね?私は行かなきゃならないの。やらなきゃならないの。」
「……んでだよ。なんでお前が?そんな危ないことしなくても鎮圧は出来るし霊脈の中のウイルスの問題も時間をかけりゃなんとかなるだろ。」「時間をかければ被害が増える。それはいけない。それだけは、駄目なの。」
「……何故だ。俺には理解できん。貴様がそこまでやる理由など。責任の回収か?それならもっと安全で確実な方法をとれ。貴様は死ぬかもしれんのだぞ?そもそも、貴様が故意でやったことではないだろうに。」故意じゃなくても、だよ。だって、だって私は───
私は絶対に山星のために、友のために、命を使わなきゃいけないの。死ぬことになってもね。
一切の迷いなく、彼女はそう言い切った。少しも顔を歪ませず。
「ほら、それにね?私は大天才だもん。出来る確信しかないからするんだよ。」
マスターがボソッと『なくてもやるけど』と言ったのは聞かないことにする。ここまでの覚悟を見せられたら受け止めるしかない。……何かしらの歪みがあるのも分かってはいるがそれはそれ。今はまだ、我等が言うべきことではない。
「…分かったよ。もう何も言わねー。テメェのやりたいようにやれ。」
「ありがと。御礼はいつかね。」
さあ、そろそろ目的地だ。我が主に尽くすとしよう。唐突に始めたやりたかったこと終わりです。不湯花ちゃんと話してる奴は兵士です。口調がぶれぶれなのはそういう存在だからです。
グールの群れが襲い来る。それは鳥かもしれないし虫かもしれない。はたまたそれよりも大きい生き物────
奴等はとある少女を襲い喰らうがためだけにただ一点のみに行進する。
自らの親である霊樹、その動きを阻害させる少女を排除するために。
少女と兵が迎え撃つは自然多き広場。そこが少女にとっては魔力を高め、自らの魔術と相性が良く、兵にとってもやり易い場であったが故に。
「……やっぱり来たんだ。そうだよね。」
少しだけ、申し訳なくなる。私の不手際で彼等は死に果て、霊樹は穢されてしまったのだから。
それとは別に、よほどこの呪いと霊樹の相性が良かったのだなとも思う。本来はグールになるのに其れ相応の時間が必要であり、更に死徒となるのには時間をかけねばならないというのが死徒に至るまでの一連の流れだが……
(そういや高纏さんが滅ぼした死徒はそんなの関係なしにグール化させるウイルスなんだったか。)
『俺にはとある死徒の呪いがかかっている。そいつの呪いは忌々しいものでな。俺に触れた奴の運が悪ければグール化するというものだ。』
しかも、感染したグールからも感染する恐れがあるなどとは面倒極まりないではないか。まともな戦いでは相当苦労する相手だったのだろうということは安易に予測できる。>>526
「さて、アサシン。あなたの仕事はあいつらを討つことだよ。サーヴァントの身であるあなたならば討つことは容易い、よね?」
「勿論だとも。マスターのために、私は全力を尽くそうではないか。」
「うん、期待してる。それじゃあ、後は頼むね。」
アサシンが消える。きっと、始末しに向かったのだろう。
彼は、私を心配してくれていた。それなのに、いやかなり振り回すことはあっただろうにそれでもついて来てくれるのは本当に喜ばしいことだ。
……願わくば、彼とは輝かしい終わりでありますように。
「ミスター、準備はよろしいですか?」
その為にも、私は彼に問い掛ける。応援に来て下さったのは確かに喜ばしいことではある、が──
「あ、ああ。大丈夫、大丈夫だ。問題ないよ。俺はき、君に増幅魔術で支援すればい、良いんだよな?」
足の震え、顔色の悪さ、激しい動悸、焦点が上手く定まらない目───彼は恐らく、
「……戦場に出ることは、というか戦闘行為は始めてですか?」
「ん?あ、ああ。そうだよ。大丈夫さ!俺は笑いの伝道師、ミラクルエンターティナーだぜ?このぐら──」
ガサリ、と草むらが動く。マークスさんはそれだけで「ヒィッ!」という声を出して座り込んでしまう辺り、やはり大変怖くはあるのだろう。>>527
「いやはや、すまないね。でももう大丈夫だ。さあ、さっさと始めよ「右に避けて!」え──ひえっ!?」
マークスさんを貫こうとしたのは鳥畜生共。見るに耐えない姿から、グールと化してしまったことがよく分かる。だが、彼を喪うことは私が許さない。
「水刃・宝矢起動───清水は不浄を流し裂く刃となり、輝石は貫き爆ぜる咎となる。舞え、舞って舞って呑み込み砕け。」
刃が鳥を刻み、石は中で爆散する。ただただ突撃するだけのものなどただの鴨でしかあるまい。
「掃討完了……大丈夫ですか?」
またもや腰を抜かしてしまった彼に問う。いきなりこんなグロ場面を見せてしまうのは申し訳ないと思う。実際問題、彼は私に目もくれずなんで、どうして、内臓が、と俯いて喋っている。
「あの、本当に大丈夫ですか?なんなら結界張るのでそこで休んでくださっても大丈夫ですよ?」
「君は……どうするんだい?」
「勿論、1人で頑張りますとも。私はそのためにいますから。」
さあ、時間はない。一刻も早く始めねば───「待ってくれ!」
「大丈夫だ。俺は出来る。君だけに重荷を負わせることはしないさ。ああ、本当に大丈夫だ。」
こちらをしっかりとした目で見て、彼はそう応えてくれた。ならば、私もそれをしっかりと受け止めるべきだろう。>>528
「全使い魔、配置完了。治療用、魔力補強用礼装、全開。」
「接続開始……接続、終了。増幅開始(アンプスタート)。更に(ワンモア)更に(ワンモア)届け(プリーズ)」
マークスさんの増幅魔術で力も増した。使い魔も配置についた。次はもう、始めるだけ。
「───霊脈接続、開始。」
淡く、淡く使い魔の木々が光り輝く。これらは今、不湯花の手足と同意義ととってもいいものとなっている。ほんの少しの時間だけでもと、接続を試みる。
「グッ───ガッ、あ、ぎっ。」
植物を通して、霊脈の魔力が身体を蹂躙するが如くの痛みが彼女を襲う。それは、身体の中を鎖が這い回るような痛み。頭の中を塩水で洗うような痛み。
───だが、そのような姿を見せられて敵は黙っているはずがない。ここぞとばかりに屍共が襲い来る。喰らおうと、引き裂こうと。
「──悪いな。ここから先は俺のトラップを潜っていくと良い。」
爆発がした、閃光が走った、音が響いた。その瞬間に走り出した一人の物陰が振るうサーベルと腕に裂かれ、投げられ、折られる。
「我が主(国)を侵すことは我が許さないが故な。心はねぇだろうが覚悟しろ、屍畜生共。」
そして兵は高らかに叫ぶ。
「さあマスター(我が国)!お前が思う通りに思いっきりやってやれ!!」>>529
────うん、そうだね。
「そんなこと、承知の上だっ!主の考えることは汲み取れよ従者殿!」
魔力が走る。身体を走る。走って走って傷が増える。毛細血管が千切れていく、細かい筋繊維が千切れていく。ぷつりぷつりと、ぷちりぷちりと。
ゴポリ、と血の味がした。身体が血を吐き出そうとしていたらしい。目の端にも少し赤が見えるあたり目の毛細血管が傷ついたのか。
ピシッという音も聞こえる。さては多少の傷が骨にも入ったか。
痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。痛くて痛くて吐きそうだ。痛くて痛くて笑いそうだ。
だからこそ、負けられない。痛みなんかに負ける暇がない。私を負かしたいのなら、私の愛しい家族か愛しき友を連れてこい。そうでもなければ折れてなんてやるものか。>>531
黒いナニカが地表から噴き出す。それは高纏賢一に遺された呪い。
確かにそれが打ち出されたのを見て、安心し、ふらっと身体が崩れ落ちて地面に激突──する前にアサシンが柔らかく支えている。
「無茶をしすぎでしょう。もう少し身体を労わることはして下さいよマスター。」
「ふ、ふふっ。でも言った通りでしょ?……ちゃーんと生きて帰ってきてる。約束は、守るよ。」
マスターのふにゃっとした笑顔。達成感に満たされた笑みに、若干の心労を寄せながらも苦笑いする。
「あ……アサシン、ちょっと眠いや。少しだけ寝るから、医療班が来たら起こしてね。」
「了解した。しっかりと休めよ、マスター。」
すうっと寝息を立てる。傷だらけの少女を見て、兵は一人言葉を呟いて。
「頑張ったな。ゆっくりお休み、マスター。」
その声は、静かな夜に消えていった。終わりですね。ここから先は項羽が宝具で吹き飛ばしてくれる展開だった気がします。
【定期連絡】
リレー企画参加者様へ。企画の円滑な進行の為、1週間以上レスができない状況になる場合は、GMにその旨を報告してくださるようお願いします。その際は、どういう方針・方向で動きたいかを合わせてお伝えください。参加者間での話し合いを行い、どのような描写にするかを議論します。
1ヶ月以上応答がない場合は、応答があるまで他参加者で進行させていただきますことをご了承ください。
以上の連絡は>>1へ追記する内容です。スレ立ての際は追記お願い致します。闇の中、無数の影が唸り声を上げながら蠢いていた。
「GYAAAAAAAA!」
ヤツらは邪悪なる呪いに穢された生物の末路……グールである。
鳥、野犬など様々な獣の姿をしたグール(ばけもの)は元凶と言える一人の男に向かって行った。その荒れ狂う獣達の行動は苦悶とも自身を怪物へと堕とした男への怒りの表れとも言えよう。
俺は赦せなかった。あの呪いに何度も苦しめられ、その性質に何度も悩んだ事か。呪いも赦せないが、己の不甲斐なさこそがもっと赦せなかった。親しき友を手にかけざるを得ず、この騒動を巻き起こした事を。最悪な事に呪いは霊脈を穢し、世界を危機に陥れようとしているのだ。彼奴がこの状況を見たら地獄の底から高笑いをし、俺を物笑いにするだろう。しかし、俺には霊脈から呪いを引きずり出すことはできないのだ。
その思いが高纏をやるせない気分していた。
その時である!
「GYAAAOOO!」
グールの牙が高纏に迫る!>>537
以上です。
宝具の詠唱がしっくり来ない……マークスの放った炎が、飛びかかってきた比較的大型のグールを火だるまにした。人間が変異したと思われるその悍ましい生物は苦しみから逃れるように数秒もがくと、糸が切れたようにパタリと倒れ動かなくなった。
「いひひ、ひ、ひひひ、ひぃ……」
人を殺めてしまったという実感の伴った後悔がマークスを襲った。恐怖に膝が震え、極度の緊張から意図せず妙な笑いが漏れる。
地脈に潜んでいた元凶は山星によって取り除かれたとはいえ、それで全てが解決したわけではない。『呪い』に惹かれてどこからか湧いてくるグールの群れのために、彼らは依然厳しい立場に立たされていた。早くこのタールじみた物体を完全に処理しなくては、このまますり潰されてしまうことは明白だ。
普段であれば目を閉じて一目散に逃げているところだが……今日ばかりはそうもいかない。自分よりもずっと若い少女が危険を負ってまでもたらした光明だ。それを無駄にしてはならないという責任感が、彼をここへ縛り付けていた。
「おい、大丈夫か」
「へ、平気だ!アサシン君はそっちとマスター君を守ってくれ!」>>539
マークスは汗で滑り落ちかけていた杖を強く握り直した。
そう、平気だ。まだやれる。あるいは自己暗示かも知れないが、彼は、自分の胸の中に小さな勇気が再び湧いてくるのを感じた。
幸い相手はそう強くない。襲ってくる魑魅魍魎をがむしゃらに倒していけば、必ず助けが来るはずだ。
◆◆◆◆◆◆
どれだけ経っただろうか。
小型の鳥類が変異したグールをすんでのところで撃ち落としたマークスは、激しい目眩と吐き気に襲われた。ついにオドが枯渇したのだ。
片膝をついた彼に、別のグールが飛びかかる。力を使い果たした哀れな魔術師は、悲鳴をあげることも叶わずきつく目を瞑った。
よもやこれまで。そう覚悟を決めたとき、彼の耳に空気を切り裂くような鋭いエンジン音が飛び込んできた。
ドンという鈍い音と共に、グールの体が宙を舞う。バイクに跨った救世主が、全てを終わらせるため降り立った。>>542
たしかにー。
一緒に吹き飛ばしてくださってもいいかなって思います。【連絡】
リレー企画参加者様へ。企画の円滑な進行の為、1週間以上レスができない状況になる場合は、GMにその旨を報告してくださるようお願いします。その際は、どういう方針・方向で動きたいかを合わせてお伝えください。参加者間での話し合いを行い、どのような描写にするかを議論します。
1ヶ月以上応答がない場合は、応答があるまで他参加者で進行させていただきますことをご了承ください。
・統合スレにて開催中の企画
1.九終聖杯大会
2.トーナメント大会
3.伏神聖杯戦争
4.第1回聖杯大会(スノーフィールド)
5.1.特異点 悪徳歪曲狂国ベルツ・ル・パラディス
・開催予定
1.インフレ聖杯大会(メンバー調整)
2.第◾️回聖杯大会(メンバー調整)
中華スキーさん、お忙しいかと思いますが、九終聖杯大会の進行がありました。つきましては召喚シーンの投稿をお願いできればと思います。また、お伝えしたいこともありますので、予選へレスをお願いします。>>545
お久しぶりですー。
個人的には生身の生き物よりは頑丈なんじゃないかなって思うのですが、グールが活躍したシーンがちょっと思いつかないので、正確なところはわかんないです。>>545
死徒は人より頑丈だって言われてるんですけどねー。グールも不死性は人間より高いでしょうけど身体の堅さ的にはどうなのかー……
あ、改めて言っておきます。
不湯花はこれから先使い魔は最初の鉱石使い魔を3匹しか使えません。全部無くなったらそこで終わりです。礼装も水刃(名前アハティ)と宝矢(鉱石飛ばすやつ。名前は金山彦神)しか使えません。奥の手で水龍が一回だけ使えますがあやつは鱒同士では使えません。大怪我させちゃう。
あと兵士はヴィクターが作る普通の死体人形は対処出来ても宝具は無理です。近接で殴る切るしかありませんがステータス的に真っ向勝負は死にます。確実です。ヴィクター本人にもそれぐらいしか出来ません。
あとヴィクターは「フランケンシュタインの花嫁」という「一般理論からは非常識」なものを作ったという「神秘を作った存在」なので兵士の近代兵器はどう足掻いたって通じません。ギリギリ江戸末期ぐらいに生産された銃を作って攻撃が入るかどうかです。そもそも彼はRPG未満ならまだしもそれ以上を作ろうとすると霊基にヒビが入るのです。戦闘機なんて作ろうものなら確実に出来る前に死にます。なので何時ぞや話したミニマムも無理です。
そもそも基本音速戦闘なサーヴァントなんだから銃弾とか当たらないってそれいち
項羽?無理無理。絶対無理。魔術師だって刻印が大体800年以上なら近代銃器の銃弾は届かないのに!だからうち陣営は仮面さんは壊せませんね。無念。>>549
GM的には全然問題ないと思います!>>552
それでもステータスダウンしているのですよ。
技量で何とか出来るけど……>>547
ヴィクターさん今怪物化で神秘の塊とはいえベースは近代の科学者、普通の人間だしある程度ダメージは入るけど新しい時代のだと自己改造ですぐに再生されてしまってほとんど効果がない、くらいでもいい気がします
多刀流は全然構わないです
あと一つ提案なのですが、このハプニングが終結したらすぐに両陣営に襲撃かけてもいいですかね。
一息つく間も無く運営にたった今バーサーカー陣営が駆け抜けてきました!!ってオペラハウス囲んでる魔術師から連絡くるみたいな感じで
ぶっちゃけ混沌とした戦況とある程度疲弊した陣営は絶好の襲撃チャンスではありますし
メタ的には他マスターへの顔見せなりしとこうかと
全力で仕留めようとまではいかないから少しでも旗色が悪くなればすぐさま撤退なりすると思いますし深追いもしない感じで
どうでしょうか>>554
ついに ……たたかいが はじまる!?拳銃と多刀流使用許可ありがとうございます。
>>554
あ、科学者がベースなんでしたっけ。……なら、宝具人形を生産していってどんどん怪物でなくなっていったら効いてくる、でも良いですかね?
まあこやつがサーヴァントでまともに戦えるのは作家サーヴァントとか戦闘力皆無な奴だけなんですけどね!!近代戦闘系鯖なんて何か特筆した技術があってこそだから究極の一じゃない兵士はボコボコにされちゃうし。上で挙げてたようなこともwikiに記載してなかったミスが露呈したのでしっかりとwikiに記載しておきますねー。
戦闘は私も別にオッケーですけど……不湯花気絶してるわ。どうしよう。私としても他陣営と顔合わせはしときたいので狂陣営が到着したころには目を覚ました感じで良いですかね?治療してないのでまともな戦闘は出来ませんけど。>>558
あ、そうだったんですね
『生産していってどんどん弱体化』で誤解しちゃいましたかね
バーサーカーの宝具は一回こっきりの使い切りで使った途端にバーサーカーは弱体化します死徒の樹はここに討たれた。
残るは閑静な街に疲弊した二つの陣営
──では、三つ目の陣営はここでどう動く。
シドニーの上空を円を描くように飛んでいる鳥の群れがいた。
一見、よく見るような光景ではあるものの、他の鳥や獣たちは先の死の気配に怯えるかのように散り散りに逃げ、その群れは不自然に旋回していた。
そして、その複数の目はしっかりとその街の全景を捉えていた。支配されたその鳥の群れの目を通して、事の顛末を眺めていた仮面はさて、と思考を巡らせる。
──全く、魔術師の闘争というのに大仰なものだ。魔術師とは一体いつから派手好きの戦闘狂の集団になったのだ
いや、近代科学の発展の下になりを潜め、最近の魔術師は水面下の争いに重きを置いているとはいえ、そもそも大元の太古の魔術師たちはその力を誇示するように業火を操り大地を揺るがような派手好きだったか?と考えを改める
──まぁよい、それにしても面白い物が見れた。それにこのトラブルによって両陣営は疲弊している。方針としては陣地を敷き、敵を待つ算段だったが、こうも格好の餌が転がっていては喰いつかずにはいられまいよ仮面はまるで笑うようにくつくつと声を漏らすが、仮面そのものはその無表情の形を変えることはない。
──だが釣るのはこちら側だ、まずはせいぜい引っかき回すとしよう
──バーサーカーの戦闘力は、まぁ見る範囲では問題ないだろう、ヴィクターは至高の人を作ろうと人を超える頑丈な肉体を作り上げたという、単純な肉体の強度では歴戦の戦士にすら匹敵するだろうよ
くかか、と仮面はまたも表情を変えぬまま笑みを漏らす。敵のマスターは二人、サーヴァントは二体、一方の山星と言う名の女の使うサーヴァントは隠れるのが上手く、まだ実態を掴めていないが、先の共同戦線を見る限り単体であの事態を対処できるほどの高火力の手札を持っている英霊ではあるまい。クラスはアサシンとインタビューでは答えていたらしいがどこまでが本当かは断定できない、だがおおよそ正直に手札を明かしたものと考えてもいいだろう
ならば、バーサーカーの怪物たる肉体を持ってすれば大きな打撃は与えられまい、マスターたるこの肉体を狙うことはこの大会の契約と形式によって縛られてる以上、当面はまだ大きな脅威にはなりにくいと考えてもいいだろう。ーだが、この聖杯戦争を知った上でアサシンを呼び出すのなら何か考えがあるはず、さらにサーヴァントの宝具というものはたとえ格下の英霊であろうとも上級の英霊を食らう逆転すらあり得る代物だ。だからこそ警戒は怠ってはならない
ー当面、最も警戒すべきは高纏という名の男が使うサーヴァントだ。
見た限りは中国あたりの武将だろうか、宝具の火力は先の一撃を見ても相当のもの、ただあれほどの威力となると早々連発はできないだろう、いやもしも仮にあの威力が連発可能な場合、こちらからのつけいる隙はよりゼロに近くなる。だからこそある程度疲弊している今、回復する暇を与えてはならない、思考する暇を与える前にこちらの土俵に引きずり込まねばならない。
ーさて、では開幕だ
思考を中断する。
仮面、正確にはそれを被ったミーシャ・ルインアークスはバーサーカーに抱えられたまますざましい速度で空を飛んでいた。
いや、正確には跳んでいた。というべきだろう。
バーサーカーはそのマスターを抱えたまま、驚くべき膂力でビルの隙間を縫うように跳びー
派手な轟音を響かせながら静まり返ったシドニーの街へと着地した。以上になります。
───突然だが、あなたは山星家のことについてどれほどご存知だろうか?
死宝の商人、この世で最も残酷な華、その他の異名を持つ嫌われ者。
たかだか五百年程度でありながら、大家にも負けない程の実績と力を持つ家系。世界有数の霊脈所持家。
───山星には、いくつかの謎がある。
一、初代のルーツ
初代が何処か異国の地から渡ってきた存在であるというのはわかっている。わかってはいるが「何処から来たのか」がわからない。
以前、有志の一族が自らにおける魔術を調べた所、日本やアイヌ、フィンランドやスウェーデンなど、様々な土地の魔術体系を取り込んでおり、その全てが複雑でありながらも完璧に支え合って存続していることが明らかになった。
また、それに伴う魔術刻印の歴史の釣り合わなさも顕著だ。
山星家の刻印は、両腕から肩、胸部辺りまでに刻まれる程の刻印である。
……が、それもおかしい。明らかに積み上げてきた歴史と作り上げた成果が釣り合わない。
恐らくだが、異国に居た際もそれなりに歴史は積み上げていたのだろう。
二、夢について
山星家の当主となった者達が、決まって口にすることがある。
『夢の中で、懐かしい感覚がした』
それが何かはわからない。幾ら調べても、その正体はわからなかった。どれだけ魔術刻印を解析しようとも、どれだけ夢を探ろうとも。三、現当主について
初代に比肩、もしくはそれを越えるとされる彼女の才にも、大きな謎が見られる。
当の本人は気付いてはいないが、幼き頃に父が目の前で毒を浴びた時、少女も近くにいた筈なのだ。───だが、彼女の身にはなんら影響はなかった。勿論、前々当主である彼女の父も卓越した魔術の腕を持っていたため防護した、という可能性も捨てきれないが。
前当主である母が襲われた時もそう、彼女の身に深い傷は一つも付いていなかった。
そして、彼女は何処と無くだが上記の二つの謎について、答えを知っているような素振りを見せる。
凡百な魔術師とは遥かに違う所に存在する彼女の才は、そんな彼女に起きた様々な奇跡はなんだというのだろうか。
四、現当主の創作した使い魔
便宜上、個体名『テリアル』と呼ぶが、テリアルもまた多くの疑問点が存在する。
如何に元となった人外が失われていた魔術や様々な力を行使しようとも、現代に生まれた限りは神秘が上回ってはならない。「分身」のカテゴリである使い魔として作られたなら尚更だ。
───もしかしたら、テリアルの大本は未だに繧?a縺ヲ縺翫¢縲√ル繝ウ繧イ繝ウ
ザッ……ザザッ……
失礼、回線が途切れてしまった。しかし、上記の四つは山星家の中でさえ、解明しきれていない『観測不可領域』(ブラックボックス)。果たして、これらの真実は──「やあ、久しぶりだね不湯花。元気にしていたかい?」
ふわふわとした虚空に漂っていると、もう何度も聞いた声。当主になってから、いつもそう。
「ええ。元気……だと思いますよ。初代様も、元気そうで何よりです」
不湯花が話しかけた朧げな影は、ふわふわと動きを激しくさせながら、その返答を喜んでいる。
「そうか。それは良いことだ。私もこの地を離れてもう何百年だが、やはり子孫を思う気持ちは変えられない」
腕を組んで身体を伸ばしながら、影──初代はそう呟く。彼にとっては、今を生きる子供達が何よりも大事な宝なのだから。
「して、不湯花。……何か、私に言いたそうだね?」
「───この度の現世での不手際、その償いをと思いまして」
そう語った少女の目は酷く鋭く、そして重かった。「……ふむ。君だけの所為ではないと思うが」
「いいえ。私の不注意、私の愚かさ故に起こした事態です。山星家、歴代当主様、一族の皆の顔に泥を塗ったこと、せめて私の全てを以ってして償わねば」
植物の死徒化も、植物を事前に止められなかったことも、各地に被害を出したことも全て自分の責任であると。だからこそ、その全てを背負うと、真っ直ぐに見つめながら言い切った。
「この命───山星家二十一代目当主、山星不湯花の魂魄を以って、永劫に「穴」を閉じまする」
───実はと言えば、山星の悲願である「穴」を封ずる方法は既に確立されている。
そもそもこの現代、神秘はだんだんと薄くなっていく時代だ。それに応じて地球の神秘というべき毒の穴も次第に縮んでいってはいる。……自然消滅を待つには、あまりにも遅すぎる時間だが。
簡単に言ってしまえば、彼女が行おうとすることは自分の魂と身体全てを供物として扱い、穴を閉じるということ。至高の才を持つ彼女は、初代がやろうとしていたことをこの現代において再現するつもりだ。……永劫の苦痛に耐えながら。「全く……殆ど資源としては使えない己が魂を魔術資源として扱い、しかも自分一人の身を以って全てを終わらせる……何処の馬鹿(私)に似たものやら。……それに、あれはそもそもが人の身ではない、自然の嬰児(私)だから出来たことなんだよ?」
「重々承知しております。……ですが、私なら可能です。何百何千に渡る○○の完成形である、私ならば」
最悪、テリアル……いや、その名前で呼ぶのは正しくないか。───さえ使って見せればいい。彼女ならば、私のスケールを引き上げられる。
「それが君の決意……か。ならば、私も初代当主としてはっきりと応えよう。
───山星不湯花。その件については不許可とする。貴様にはまだ、宙へと至る真理を理解していない」
それと同時に、夢の世界が歪み壊れる。そろそろ目が醒める刻限なのだろう。
「───君は、特別だ。他の当主と違ってこの夢の出来事も、私の正体も知覚できる。……だからこそ、私は君を信じている。道を、踏み外してくれるな。どうか、幸せを掴んでくれ」
その言葉が、最後。「──ター、──スター。マスター、無事か」
目が醒めれば、隣にはアサシン。ガスマスクの内側に、純粋にこちらを心配する目を浮かべながら、彼は不湯花に語りかける。
「う、ん。大丈夫。……治療礼装起動させたいけど、まだそこまで身体が…」
「動くな動くな。……しかし、回復が早いな。それが魔術師で言うところの「刻印」の効能か?」
「そう、だね……簡単な傷はもう塞がった感じかな?」
魔術刻印に刻まれた治癒術式が、彼女の身体を生かす。……遙かに歴史を積んだ家系であれば、内臓まで刻印が刻まれ致命傷まで治そうとするらしいが。
「そうか。……なら、少し注意しろ」「如何して?」
「遠くから、何かが駆け抜ける様をみた。……何か、戦えるとまではいかなくていいからお前が逃げる術は?」
「……冗談、逃げるなんて有り得ないから」
クルリと懐から拳銃を右手で取り出し、ナイフ数本を左手で持つ。「強化を使えば、軽くなら動ける。見くびらないで」
「……わかった。来るぞっ!」
高纏さんは、ウイルスを討つために此処にいる。ならば、今此処に駆け付ける存在は、当然───
瞬間、巨大な継ぎ接ぎだらけの怪物と共に、ふわりと女性が舞い降りた。
───キラリと輝く宝石の、仮面を被った少女が。>>570
山星の嬢ちゃん、気をつけろ!
偵察班から届いた通信を聞いて飛び出しそうになったそんな言葉を、マークス・アンブレラは飲み込んだ。
山星不湯花とは『オーストラリア全土の死徒街化』という最悪のシナリオを乗り越えるため共に戦った仲とはいえ、それも無事解決した今となっては過去のこと。
どんなことになったとしても、この番組の司会者として、どこかの陣営に肩入れするなどあってはならないことだ。
彼にできることはただ一つ。
地面に転がってるマイクを拾い上げ、高らかに叫ぶ。
平等で公正な戦いが行われることを証明するために。
「おおっと、なんということだ!突如起こったエマージェンシーのために疲弊しきった山星陣営の前に舞い降りたのは、地を揺さぶるような怪物と、めっきり雰囲気が変わった謎の美少女ルインアークス!見目麗しい二人の戦いを実況できるのは一人しかいない。みんなもそう思うだろ?この俺、『ザ!グレイテスト・ハンサム☆ワンダーマン』が責任持ってお伝えするぜー!」死徒の大樹は討たれ、世界の危機は之にて回避する事となった。
死徒による騒動の喧噪とはうって変わり、再び夜の都市は静寂に包まれた。
さて、次は如何するか……男は物思いに耽る。先ほどの騒動にて男は霊呪を一画失い、ランサーは多くの宝具を消耗した。
己が巻き起こした災害とはいえ、死徒の討伐による損害は小さくは無かった。
躰が軋みをあげ、雷が直撃したように激痛が走る。
ランサーはともかく、今の俺の状態だと、到底戦闘すら出来ないだろう。仮に別陣営に強襲されたら勝ち目は無い……
故に男等は拠点に帰投する事を考えた。
その時である!
大地に轟音を響かせ、第三の陣営が襲来したのだ。
「客将殿、山星殿の前に乱入者が!」
旗本からの連絡を受け、視覚を共有し、乱入者の方を見た。
(ランサーに匹敵する身長を持つ継ぎ接ぎの大男と仮面の少女か……)
「引き続き注視して欲しい。」
「御意。」
空を見上げ、男は微かに嗤う。これでこそ戦に参加した甲斐があったものだと。短いですが以上になります。
金の長髪をたなびかせながら、仮面はそこに立つ魔術師……山星不湯花を一瞥する。
「御機嫌よう、初めまして、久方ぶり、さようなら。この場合は一体どれが正しいのだろうな?」
バーサーカー、と己のサーヴァントのクラス名を告げるとともに、その巨体がゆらりと動いた。
「■■■■■ォォ!!!」
まるで歓喜のようなノイズを響かせながら、踏み込んだバーサーカーはその左腕を横薙ぎに振るう。
ただただ力任せに震われる拳、その巨体から繰り出される威力はたとえ一発でも致命の一撃になるであろう。
だが、その豪腕は虚しく空を切った。
バーサーカーのその左腕が振るわれる前に、アサシンとそのマスターは即座に後方へと離脱している。
「■■■■ァ!」
間髪入れずにバーサーカーはその場から虚空を裂くようにその右腕を大きく振るった。
ごう、と言う音を立ててアサシンのいた空間を大きな塊が通り過ぎる。
それは黒い棺、バーサーカーの右手の鎖に繋がれたそれは、アサシンから見てほぼ死角となる位置からアサシンを強襲した。
だが、その棺も目標に当たることはなく、軋む鎖の音と大きな空洞音とともに、周囲の壁や地面を抉り取る。「随分と身軽なものだ。」
仮面はどこか楽しそうに言う
「まぁ、すぐに捕まえるさ、どのみち逃がすつもりもない……どちらの陣営もな」
仮面の少女は囁くように、そして呼びかけるように静かに、その一節を唱える。
「舞台に上がれ人形共(Fall in) 」
それが合図だった。
使い魔を通して、その目を通して、その事態を俯瞰していた魔術師達、サーヴァント、マスター、各々はその光景を見ただろう。
あるものは路地裏を縫うようにふらりと現れた。
あるものはビルの窓から這い出るように。あるものは大通りを堂々と歩いて。あるものは建物から飛び降りるように。
「戦に臨む魔術師ならば、多少の"目"は用意しているだろう。だが、それ如きはなんの障害にもならない」
壇上のマジシャンのように仮面は両腕を広げる
「目を持って四方を見るのならばその目を上回る数を持って八方より制圧するだけのことよ」その数は総計しておよそ八百余り
バーサーカーと仮面の用意した死体人形はまるで野次馬のように、山星不湯花とアサシン、高纏賢一とランサー、それぞれの陣営を取り囲むように集まっていた。
「無論、疲弊しているといえ人形程度にランサーの相手が務まるとも思ってはいないとも、彼らに対してもそれ相応の戦力は用意しているのだよ。」
高纏達の正面、彼等を囲んでいた死体の群衆の一部が何かを避けるように左右へと歩いていく。
そしてその道をゆっくりと歩みながら高纏達の目の前に立つ人影が一つ「仮面の、人が、言ったの」
漆黒のドレスを身に纏い、虚ろな眼を浮かべたそれは
「あなたを壊したら、おとうさまは、もっと、喜んで、くれるって」
赤い長髪をなびかせ、身の丈に合わないような戦鎚を携えたそれは
「だから、おとうさまのために」
口を三日月のように歪め、笑うそれは
「しっかりと、壊さ、なく、ちゃ」
それは、バーサーカーの宝具の一端『無名の怪物(ネームレス)』
ヴィクター・フランケンシュタインが世界に残した唯一の作品、完全なる人として作られ、完全な人に届かなかった欠陥品
ただ愛を求めて彼を北の果てまで追いかけた狂える怪物は、その戦鎚を振り上げて高纏賢一とランサーの前に立ちはだかった。今回はここで以上になります。
現状の仮面の目標はある程度の力と数を見せつけた後、離脱
出来る限り工房(オペラハウス)へと誘い込む
となっています。ぶっちゃけある程度死体人形を派手に動かして討伐対象にされるのもやぶさかではない。聖杯使えなくなるかもだからやらないけど
街中に潜んでる分の死体人形は今集まってるので全部、全部が全部爆発するわけではない
その他、質問されたら答えるけど多分反応が遅れますすみません!>>579
爆弾の規模は大体体を起点にして1m程
数十体のヴィクターによって作られた人形による爆発、攻撃は多少のダメージは与えられる
それ以外は基本的にただ単にまとわりついたり目くらましになるくらい
無名の怪物のスペックは大体フランちゃんより少し低いくらい、一般サーヴァントに対しては劣る感じ、全快のランサーまでは相手にできない(あーあー。こりゃまた随分とひでぇこって。……大丈夫か、マスター?)
黒棺を軽々と躱しながら、小銃を携えたアサシンは自らの主人に問う。
(特に何も。……それにしても、これまた随分と集めたものだね)
ふらふらとこちらを見定める人々は、腐敗していたりしていなかったりと様々ではあるが、そのどれもが虚ろでまともに生きているものとは思えない挙動だ。
……そう、確かあの時。橘さんと一緒に戦った時もそうだった。
(これ、全部死体かな。……オーストラリアって、土葬風習がまだ残ってるから)
(ふむ……遺族に申し訳ないと思わんのか。どう思う、マスター?)
(魔術師は私の一族のような例外を除いて根源というものに至るために他人の被害なんて知ったこっちゃない生き物だからね。……ミーシャだって例外じゃないし、私にもその側面はある)
なんて呟いてる時に、襲いかかってきた人形をアサシンが小銃で撃ち抜く。……少し、顔を顰めながら。
(こいつらは能力値が疎らだ。一般人よりも硬いやつもいれば脆いやつもいる……どうした?)
(……いや、そう言えばなんで死体なんだろうって)魔術師が自らの魔術(神秘)を明かさない人物であるのは当たり前であるとはいえ、基本は「どんな魔術系統、もしくは魔術なのか」程度なら他の家系でも把握できる場合が多い。
不湯花の記憶としては、ミーシャの家系は刻印術やルーンを修める家系だった筈だが。その両方ともにあまり詳しくはないので、死体操作とは相性が悪いだなんてことは断言出来ないがイメージは湧かないというのが、不湯花の印象である。
(さて、消耗した私達で何処までやれるかな?)
「ハッ、任せなさいな。私が入れば百人力よ。なんせ何十何百といった「人々」の集合体なんですもの」
……実を言うと、そんなことは全然ない。本来アサシンの宝具で再現可能なのは「第二次世界大戦」まで。……些か、調子に乗りすぎてしまった。先程の中華兵退治やマスターの守護にその限度を越えた現代よりの兵器を使ってしまったことで、霊基にダメージが入った。
……微小な聖杯から供給される魔力でも充分癒やすことは可能だが、この戦闘中では些か難しいだろう。マスターもこちらを見る目からその事を訴えている。
───だからどうしたと彼等はそれを一蹴する。
ただ単に身体にダメージが入っただけ。その程度で軍は、大国は止められない。我等は蹂躙される者であり、蹂躙する者であるのだから。不湯花もアサシンも、ナイフを扱うことは控えながら銃撃を重ねる。
脚、腕、頭。しっかりと狙いつつも距離は取る。難しいには難しいが、両者とも豊富な戦闘経験が生きているというべきか。
先程少し重ねた戦闘で、近接戦を仕掛けた場合に一部の個体は爆発することが判明したからだ。
幸い、何処までいっても死体は死体なようで。頭があまり回っていないのか、命令しか受け付けないのか、しっかりとした行動を取る様子は見えないために頭を撃ち砕くか四肢を捥ぐかで対処は出来ている。
……が、この状況はジリ貧以外に他ならない。
不湯花もアサシンも開戦時には損傷していた影響により、最初の爆発やその後に起きた爆発も直撃とは言わずとも喰らってしまった。
太腿、腹、頰、重い軽いと両者様々な位置に爆発を喰らっている。
……特に、兵士の左肩の爆発が重いのが痛い。
正直言って、このままでは押し切られると言って問題ないほどの大問題な状況である。(───よし、命燃やす)
不湯花の魔力は未だ満足な量は生産されていない。その状態で魔力を作るには一体何をすれば良いのか。
当然、自分の限界ギリギリ…もしくはその先まで力を振り絞るしかない。別段、不可能な訳ではない。魔力を枯渇寸前、もしくはその先まで絞りとることはバーサーカーのサーヴァントがよく行う行為だ。それと同じ。
……むしろ、ただ普通に魔術を使う分しか命を懸けない私の方が甘いのでは?なんて事を考えながらも礼装を起動する。
「奮え、アハティ」
ふわりと投げた水晶玉から大蛇のように、数多の水が飛び出した。
その水は、その暴力は不湯花の周りに敵を近づけさせない。切り裂き貫く水の舞は彼女を抱き守るように周囲に浮かんでいる。
……尋常じゃなく頭が痛い。魔術回路を使った演算能力で思考速度を上げると同時に、この礼装はそれなりに魔力を喰う。……普段であれば、痛みの一つもなく扱えるが今は状況が状況だ。頭が一番痛いが体全体を鎖が凄い勢いで締め付け擦るような痛みがする。
痛いこと自体に泣き言を吐くわけではないが、この痛みで反応が遅れるのは困る。アサシンも、右手を中心とした動きで立ち回っている分、私が全力を振り絞らなければこの状況は打開しようがない。
───もし、この状況よりも遥かに悪化するならば、『奥の手』と『切り札』を使うしかないと、心に決めながら。はい、以上です。前々から言っている通り、流石にこの状態で他陣営と絡み行くとかアホちゃう?という鯖鱒両者の意見の合致により時を見て逃走方向で進めています。
その時が来るかどうかはわかりませんが、来ないで更に悪化するなら切り札(言ってしまえば令呪)切るかもです。「ハハハ!素晴らしい!戦いとはこうでなくては!」
仮面は賞賛するように手を叩く。
事実、死体人形を掻き集めた初撃で多少のダメージを負っているとはいえ山星不湯華とそのサーヴァントの抵抗はとても理想的なものであった。
一度近接が危険と判断するやいなや、距離があるうちに足を潰し、頭を潰して対応する。
四肢を潰すことは即ちそれ以上の攻撃をさせないことと、また倒れた人形は後続の動きを阻害する障害物となる。
そして、頭への攻撃が示すものは人形の無力化である。
確かに死体は死体、元々屍だからこそ、脳を撃ち抜いても心臓を抉りとってもその行動が停止するわけではない。
ただ、自律人形が目標を選別する際には一定のセンサーが必要となる。
基本となるのは眼、耳、鼻からなる視覚、聴覚、嗅覚の3つの感覚器官である。仮面の死体人形はこの内嗅覚の情報によって、ヴィクターの死体人形はその視覚聴覚嗅覚を利用して索敵を行う簡易的なものであった。
確かに人形によっては五感以外の器官や魔力感知によって動くものも一応は存在する。だが、ただ数を増やす為に量産された人形にそのような複雑な機構など埋め込まれているはずもなかった。
だからこそ、頭、それも額ではなく顔の中心を狙った攻撃は自立型の人形にとってもっとも有効打たりえる。命令として打ち込まれたコードは索敵と攻撃、接敵と爆破
数が多いからこそその命令は簡素なものになり、緊急の対応ができない。そして索敵のための機能を失った死体人形はそれ以上の命令を遂行できず自動的に停止するしかない。
そうして四肢や頭を飛ばされた人形は生きたままバリケードの役割を果たし、さらに後ろの人形たちの動きを阻害する。
これによって数の差もものともしない膠着状態が続いている。
「迅速な理解と対応、戦い方を熟知しているな、実にいい、サーヴァントもマスターも戦いに慣れた者の動きだ。」
再び賞賛の声を漏らす。
だが、数の差は歴然、この状態がそのまま続くのならば、このまま数の差で押し続ければどうなるかは一目瞭然である。
「……さて、このまま圧殺してしまうのも悪くはないが……」
懸念点が一つあった。
小賢しくも敵方のマスターはサーヴァントの側で戦う選択をとっている、だからこそだ。こと聖杯戦争であれば、それは一部の例外を除けば愚行と断言できよう。
だが今行われているものは聖杯戦争にあらず、これこそは『聖杯大会』である。
この聖杯大会の参加者は『相手のマスターの殺.害の禁止』をゲッシュとして課す。だからこそ、サーヴァントと肩を並べる陣形は相手をもろともに吹き飛ばす攻撃や宝具への効果的な縛りとなる、確かに繊細な技術によってサーヴァントのみを狙うことも可能ではあろう、だがその威力でサーヴァントを確実に仕留めるのは諸共に吹き飛ばすよりもより高度な技術やなんらかの要素を必要とする。
だからこそこの聖杯大会においてマスターとはとてつもなく忌々しき盾となる。
だがそこにも穴はある。
契約とは『魂』を縛るもの。魂を縛ることによって心の底からその契約に背く行い、あるいはそれにつながる行動すらも阻害する。だが仮面は別なのだ、意志を持つということは即ち魂を持っているということ。だからこそミーシャ・ルインアークスの魂を縛ることができても、ミーシャ・ルインアークスの肉体を憑代としている仮面には一切の縛りは課されない。
問題として、仮面のサーヴァントはバーサーカーだ、この狭い陣形に囚われた相手に接敵し、それを丸ごと仕留める戦法をとることはバーサーカーを持ってすれば容易なことであったが、問題視すべきはその一撃の火力の高さ、攻撃の乱雑さである。
乱雑に巻き込み、確実に死に至らしめる。それほどの威力があった。今も死体の群れと、黒い棺による遠距離攻撃によってギリギリのラインで力を削ぐような攻撃しているが、いざあの女を殺めてしまえばいよいよ運営に異常に気づかれる。となれば聖杯が遠のく可能性もある……だが
だが構わない、魔術師どもが集まった程度で英霊を止めることなどかなわない、ランサーの陣営の処理もすぐに済むだろう、このシドニー一帯にもすでに目は張り巡らせてある、逃げ場はない、そうすれば後は聖杯を頂戴するだけだ。
「絶望を刻め、突撃せよバーサーカー」
「■■ィ■■ヒヒ!■■■■■ハァ!!」
仮面の命令とともにノイズ混じりの歓喜の咆哮と共にバーサーカーはその両の腕を大きく広げる。そのまま走り出したバーサーカーは大量の死体人形を巻き込む形で勢いよくアサシンに向かって突撃した。以上となります。
バーサーカーは諸共に爆発してもスキルによって即座に再生するでしょう。
仮面さんが慢心し始めました、相手が疲弊してて戦力たっぷりだから仕方ないよネ!
動きとしては、倒せばそのままもう一つの陣営の撃破へ、防がれ、離脱されればすぐには追わず、一度引き返すか、もしできるのならば運営に突撃して聖杯の確保へ動く方向も考えてます。>>593
とりあえず旗本10騎ほど援軍に送るつもりなので撤退は安心されよ……>>595
アサシン「ぶっちゃけ俺はどうあがいても仮に相手が無抵抗でもランサーは殺れないし、仮面も神秘の問題で撃破は無理なんだよな。マスターの方が倒せる手段持ってるとか怖くね?」
不湯花「……じゃあ、何がやりたいの?」
アサシン「……内緒」
寄せ集まりの有象無象そのものな存在であってもサーヴァントとしての意地は見せねば(やれやれ、死徒パニックの後はゾンビパニックと来たか。どっかのZ級映画の撮影でもしているのか……)
二人の男は周囲を見渡し、戦況の確認を試みる。
前方にはハイライトの消えた黒一色のドレス姿の不相応のサイズの戦槌の花嫁(かいぶつ)、それを取り巻くは永遠の眠りから無理やり目を覚まされたシドニー市民(ゾンビ)が軽く300以上はいる。
((マスターよ、黒い花嫁は俺に任されよ。))
しかし、ランサーの念話はマスターには聞こえていなかった。
(偵察に出していた旗本から聞いてはいたが……これ程の住民の命を弄ぶとは!!!)
高纏は怒りで言葉が出なかった。否、言葉が口から飛び出す前に身体が動いていたのだ。>>597
「炎よ、具足と化せ!(arms,awaken!)」
男がそう唱えると紅い鎧が姿を現す。
そして、目に見える限りで最も近い位置にいた死体人形に襲いかかり、手刀でその首を跳ね飛ばす!
怒りと破壊衝動に囚われた男は其れだけでは止まらない。
死体人形を踏み台にして男は宙を舞い、時に足で頭を蹴り砕き、時に片手に持った拳銃で脳天を吹き飛ばず。
しかし、それは長続きしなかった。
ボン!!……
破裂音が鳴り響き、死体人形が爆発したのだ。
皮のコートがズタボロになり、魔術式に依る炎の鎧が失われたが男は無事であった。
「チッ!」
機嫌が悪いのか男は舌打ちをする。
死体人形に備え、ホルスターからMP5を取り出す。
損害は増える一方だ。>>598
★★★
場所は変わって、ランサーは黒き花嫁と対峙していた。
花嫁の振り下ろす戦槌に合わせランサーは剛矛を打ち合わす。
その激しさは周囲を取り巻く死体人形の内、肉の塊に成り果てる物が少なくはないほどであった。
「なんで、壊れて、くれない、の?!」
花嫁は光無き目をランサーに向け不機嫌そうに戦槌を叩きつける。
ランサーは間一髪その一撃を交わすものの、槌の纏う電流を浴びる。
「ぐぅ!」
(ク.ソが、ビリビリしびれて思うように動かねえ……)
その隙を逃さず花嫁は戦槌をもって追撃にかかる。
(美味くいくか分からねぇが、一か八か賭けてみるか。)
ランサーは腰に差している刀を襲いかかる花嫁にぶん投げる。突然の反応に受け身が取れず、蹌踉めく花嫁に対し、ランサーは蹴りを花嫁に入れた。
「さっきの答えだ。負けられない理由(わけ)があるからな。」
ランサーそう言い放つ。以上となります。
轟音と、それに伴う強烈な殺気。
遠くを見れば、ガリガリと地面を削りながら、ぐちゃぐちゃと死体人形を砕き飛ばしながら、異形が此方へと駆け抜けてくるではないか。
……本来であれば、避けることは叶った筈だ。サーヴァントである自分のみであれば、避けることは出来た。が、しかし。
(マスターが、近……!)
アレは駄目だ。マスターごとこちらを殺そうとしている。何処までも何処までも、その狂気は追ってくる。
ルールなど知らぬと言わんばかりに途惑うことなく駆け抜ける狂戦士は、この場において最悪で最高の一手となった。……だが、些かこちらを舐めすぎた。
かたや歳若い少女。かたや英雄ですらない英雄。
───されど、彼等は歴戦の猛者。
少女は鬼才だった。そこらの天才程度であれば簡単に越えてしまう才の持ち主。そして、幾つもの修羅場を潜り抜けた。
兵士は残骸だった。残骸を積み上げる側であり、残骸となる側。そして、永夜の末に未だに現世に蔓延り続けている。
───故に、生が確約されたこの大会ですら、彼等の目が衰えぬことはなかった。
「令呪を以って命じます。『私を連れてあの化け物から退避して』……アサシン!」
「Yes,ma’am!」
サーヴァントとマスターの意思の共通と令呪使用による力は、アサシンに空間転移クラスの奇跡を与える。
マスターを目にも留まらぬ速さで掬い上げ、バーサーカーの攻撃をフッと躱したアサシンは、そのまま死の軍隊の外側……つまり、逃走を試みる。
「お見事。私の希望を完璧に理解してくれてる!」
「こちとら何百年も国に尽くしてんだ!それぐらい出来なきゃあなぁ?」
勿論、はいそうですかと人形達が許すべくもない。バーサーカーだって、許しはしないだろう。「いくよアサシン。……逃げながらだけど、ちょっとした御礼を返さないと。
────自傷し、呑み込む荒御魂。蹂躙されしは中つ国。神は、死と引き換えに恵みを起こさん」
玉祖命から撃ち出された鉄鉱石に、アハティを纏わせ、形成する。
アハティは、日本神話に伝わる「八岐大蛇」を初めとした蛇の水神の伝承理論を基に製作した礼装だ。
そして、八岐大蛇はしばしば「土砂崩れの具現化」「草薙剣と斐伊川から成る砂鉄の恵みの象徴」として扱われる。
───ようは、それを利用した魔術。使用者が何かしらの要因で傷付いており、手元に魔力で加工した鉄鉱石と玉祖命、アハティが存在する時に行使できる一種の事象再現魔術。そう、言葉にするならば───
「───『たたら』───」赤い魔力の奔流が、人形達とバーサーカーを流し潰す。それと同時に、アサシンも手榴弾をいくつか投げる。バーサーカーがどれだけ硬かろうとも、少しはダメージを与えられる、与えられずとも、目眩しにはなる筈だ。
「だがどうするよ?あの様相と暴れっぷりから見てバーサーカーではあるんだろうが、いや、バーサーカーだからこそ、多分直ぐに追ってくるぞ?」
「……いや、その点は大丈夫。だってさぁ」
───ここまでやって、運営が何も行動取らない訳ないじゃん?
はい。終わりです。それに当たって、私は運営からその場での狂陣営への注意勧告を要請します。
理由としては
1.明らかにマスターである山星不湯花を巻き込む行動であったこと。
2.それに対してマスターであるミーシャ・ルインアークスが動揺、引き留めに類する行動を取らず、むしろ言葉ではあるが発破をかけていたこと。
3.この聖杯大会は「四肢欠損すら失格となる」程に参加者の傷についてのルールが厳しいこと。
4.近くに大会の職員であり、証人となるべきマークス・アンブレラがいること。
以上です。マスターごと殺ろうとする攻撃を躱されて、「はい避けられたのでノーカンです」とはいかないのが世の常だと思いますので。ペナルティが無くともいくつか注意をその場で課されてもおかしくはないと思うのですが、どうでしょうか?
……これについては、フォークスさんの意見と合わせて行かねばならないのですが>>606
しばらく閲覧してないと、ハンドルネーム消えるんですね。>>608
マトゥーさんの見出したルールの抜け穴は、筋を通した話ではありませんが、筋道の通った話ですね。
検討しましたが、認めざるを得ません。
正直、想定していませんでしたし、キャラクターを提示された時にも気づきませんでした。
参りました。
(そういうの大好きです)
山星さんの提案についてですが、マークスは目撃した以上、運営側の人間として注意勧告を行います。即時的な対応のための現場権限です。
ただし、とっさのことですし、絶対であるはずのゲッシュが何故発動しないのかわからない以上、何らかのハプニングである可能性が捨てきれないため、魔力供給停止などの処罰の申請までは至らないかと思います。
とはいえ、生き証人であるマークスがいる以上いずれ運営に伝わってしまうので、それは(メタ的な視点で)困ってしまいますね……
もしマトゥーさんや山星さんが可能なようであれば、マークスにはここで肉盾になってもらい一度死亡させて、呼びかけに簡単な反応を返すミーシャの(ちょっと高度な)傀儡になってもらうのはどうでしょうか?
これなら山星さんは逃げられて、ミーシャさんも運営へ情報が漏れることなくヴィランができると思います。>>609
この件について発言したのは確かに私ですが、ここから先の応対はマトゥーさんとフォークスさんのお二人にかかってくるお話ですので、御二人が良ければそれで構いません
……マークスさんが死んだ原因に自分が逃げたことが絡んでたら、後で不湯花が曇るなぁ……ま、是非もないよネ!>>609
問題ないですー
描写的にはこっちが直接傀儡にする描写を挟むより、ガイさんに運営側の対応の描写してもらうついでに「傀儡になっていた」的な描写を挟んでもらう感じのほうがいいですかね?
仮面さん陣営はここで一度撤退する予定です。疲弊した敵を仕留めるという策は失敗したのと、死体人形がわりと削れてしまったのと、サーヴァント二体並の魔力をフルに使ってたから一旦休息を取るのと、『自分を脅威と認定させる(時間をおけばどんどん厄介になる)』という当初の目的は達成したため、あとは双方の動きを見つつオペラハウスの工房で穴熊を決め込みます。キャスターみたいな戦い方にシフトする方面で(撤退の際に霊体化などは使わず、工房の位置はバラすような状態に)
死体人形は連れてきた分はあらかた壊滅し、250体ほどに減ってもう一度街に潜伏してる状況ですね。>>611
りょーかいです!
ちょっと仕事が立て込んでいるので、少し時間がかかるかもです。
お待ちを!えー、今の内に退避した後の行動でも。拠点で魔力回復後に治療礼装を起動し、出来るだけ傷を回復させます
……なので、色々な制約はついてはいますが、ほぼほぼフルパワーに……他の人達も魔境やしええか!>>605
「お、おいおいおい!何やってんだ!!」
マークスは声を荒げた。
山星が跳躍した直後、今まで彼女が立っていた地面が狂戦士の振り下ろす拳で抉られた。
大会中、参加者や住民の安全は絶対に守られるーーそんな幻想が崩壊した瞬間だった。
しかし、どうやって?
「マスターの殺傷禁止」「一般人への被害を出すことの禁止」の徹底のため、マスターたちは皆、参加権を得るかわり自らに強力なゲッシュをかける。
意図的に相手を傷つけるなど到底不可能なはずだ。では、事故かというと、それにしては殺意があからさますぎる。
ミーシャが何らかの方法でルールの抜け穴を突いているのだとしたら……最悪だ。小心の魔術師は身震いする。
安全装置が外れている以上、町中に溢れたゾンビたちとバーサーカーを止める方法は無い。
一度命令が下れば、運営が魔力の供給を止めるまでの時間で、奴らは町中の人間を喰らい尽くすだろう。
事前の情報と正反対の現実を目の当たりにして、マークスは自身の思考が急速に鈍化していくのを感じた。>>614
彼を我に帰らせたのは、大きな爆発音だった。
大量の鉄片が食い込んだバーサーカーがさらなる追い討ちのために身を沈めるのを見たとき、マークスの震えは止まっていた。
この場に居合わせている運営側の人間は俺しかいないんだ。まずは警告を出す。状況の調査はそれからだ。本部を交えて慎重に行わなければならない。
「ミーシャ・ルインアークス!マスターの致命的な負傷を狙った攻撃はNGだ!速やかに状況を撤退させ、運営の指示に従え!!」
魔術で拡大された声が、戦場の空気を震わせた。暴走していたかのように思われたサーヴァントが、動きを止めた。言葉は通じるらしい。そっと胸を撫で下ろす。
そのまま警戒は解かず、しまい込んだ無線機を探す。どこにしまったか。まさか実用する機会が来るとは思わなかった。
血の気の引いた体は驚くほどに鈍感で、そこそこ重さがあるはずの無線機の感触を全く伝えてくれない。必死に指先を体に這わせて探すしかなかった。
「よし、そのまま動かないでくれよ……!」
ジャケットの裏に固い感触があった。これだ!
取り出すと、まさに(安物のオンボロだ)厳ついトランシーバーであった。
本部にダイアルを合わせ、耳元に当てる。
スイッチを入れ、
「こちらマークス。緊きゅーー」>>618
マ、マークスゥゥゥ!!
次はあれですかね、狂陣営の撤退シーンですかね?
取り敢えず私んとこは二日目待機ですかねー無名の怪物とランサーの戦いは未だ決着がつかずにいた。
数、疲労、武器、そこにある様々な要素を挙げても情勢は乱入した怪物が圧倒的な優位に見えた、否、事実として無名の怪物達が優位ではあったのだ。
無名の怪物が戦鎚を振るう、ランサーはそれを最小限の動きで、紙一重間隔でそれを避ける。
ランサーの足がわずかにぐらついた。
疲弊や傷、雷を放つ戦鎚による手足の痺れもあるだろう、無名の怪物はそこを見逃さず戦鎚を振りかぶりながら大地を蹴る。
「まだまだァ!!」
ズンと大地を踏み、突撃してきた無名の怪物に突きを食らわせる。
「ぐ……!」
戦鎚の柄によって防ぐも、少女の小さな体はまるごと吹き飛ばされる、空中で体制を立て直し、ふわりと着地した無名の怪物と入れ替わりに十体のの死体人形がランサーへと飛びかかる
だが、その多段攻撃もランサーの一挙手一投足によって全て吹き飛ばされる。
宙を舞う死体人形は派手に爆発するもののランサーに傷をつけることも叶わず、既に遠くへと吹き飛ばされていた。>>620
まるで嵐、局地的な暴風の如く。
ランサー自身はその場から殆ど動いておらず、その疲労は一目瞭然、動きは鈍く、だがその技の冴えは落ちることはなく、瞳の奥は燃え盛る炎のように爛々と輝いていた。
闘いは続く、かのように思えた。だが攻撃を続けていた少女が動きを止め、虚空を仰ぐように見上げた。
「!……………………は、い」
何者かへの返事を漏らす。
同時に寄せては返す並みの如くに群がっていた死体人形もピタリと攻撃をやめた。
「こわすのは、また、今度、次は、必ず……!」
名もなき少女の言葉とともに、三体の死体人形が爆ぜた。
生じたものは火炎ではなく黒煙、あたりに濃い煙が立ち込めた。毒ではなく、煙の中から襲いかかってくる気配もない、
弾ける火花の音が耳に届くほどの静寂が戻る
そして、煙が晴れた跡には死体人形も無名の怪物も、忽然と姿を消していた。「さて、撃墜は失敗した。」
オーストラリア、シドニーの北に位置するオペラハウスの拠点に戻った仮面は開口一番にそう切り出した。
撤退した理由は主に二つ、一つは単にバーサーカーをフルスロットルで過剰に運用したことによる聖杯からの魔力のガス欠、そしてもう一つは、元々撃墜は本来の目的ではなかったから
「だが、顔見せとしては上々であろう」
振り返ってバーサーカーを見る、継ぎ接ぎや変色してしまった皮膚などは残っているものの、先程の爆破による傷はすっかりと消え失せていた。
「あちらに見せた手札は一枚ずつ、好きに邪推すればよい、怪物が怪物である限り我が勝利は盤石なのだから」
ぐるりと観客席を見渡す。先の襲撃で運用した死体人形、その倍以上の数が未だそこには残存していた。
「加えてこちらはさらなる兵力と、ここに構えた工房、我輩の魔石の蓄えも十分、あとはただただ待ち構えるだけということだ」
クカカカと仮面は笑うように声を上げる>>622
舞台の準備は既に完了している。
あとは蜘蛛のようにただ待つだけだ。
たかだか数時間、数日待つだけのことだ。
その行為は何千年に渡って今までもしてきた簡単なことだ。
場を整え、機を待って、実行する。仮初の肉体を得ることしかできない仮面が何回も繰り返したことだ
あと少し、あと少しで万能の願望機がこの手の中に収まるのだ。
ただ一つの願いを叶える為に、ソレを永きに渡って探し求めた
その願いは、一体どのようなものであったか以上になります
とりあえず相手の力量を簡単に把握して退却し、あとは工房に引きこもりただただ待つ
かのロードエルメロイも実行した実にシンプルな籠城作戦です
今回の更新遅くなってしまい大変申し訳ありません
次のバトンとしては騒動後のアサシン陣営、ランサー陣営のそれぞれの動向ですかね承知しました。……皆さまが良ければ私は二日目からの行動になりますので
────何処かで誰かが言いました。生きる事を諦めてはならないと。
────此処で私は叫びましょう。
ㅤㅤㅤㅤㅤ〝人生なんてくそ喰らえ!〟パッと、目を覚ます。サーヴァントたる自分に睡眠なんてものは必要ない。ないのだが、この瞬間だけは意識が途切れていたようだ。
……稀に、マスターの過去や心情がサーヴァントに伝わることがあるというが。今のはきっと、それなのだと、思う。
(……そんなことよりも、マスターを見つけないと、な)
空間拡張をされた部屋を探し回る。流石にサーヴァントに何も言わず別の所に偵察だなんていかないだろうな、と思っているので大丈夫だと思う。
ヒュン、ヒュン、と刃が振るわれる音がする方向に行ってみれば、案の定マスターが水の刃を振るっている姿が。
「……ああ、いたんだアサシン。おはよう」
「ああ、お早う。……傷はもう、いいのか?」
「大丈夫、朝イチで傷は治した。……だから」
アサシンは両手のナイフで不湯花が首と肝臓を狙った二撃をパスパスと簡単に受け止める。次いでの脚に括りつけたナイフも丁寧に膝で落として対処。背後から襲い来る水の刃は華麗に宙返りで回避。
「……それだけ元気出てりゃいいか。よし、作成練るぞマスター」
「了解。……次は、絶対に負けないようにしないとね」という二日目朝の一幕。ここから色々作戦会議中なのです
「よし、作戦会議しようか。作戦会議」
部屋で武器の手入れをしながら、不湯花は改めてアサシンへと向き合う。
「……先ずは、高纏さんのところからいこう」
「姿だけは観測した。中華風の衣装とあの武装……ふむ、恐らくは中華出身か?」
「しかも、あの見た目からして近代という可能性は先ずない。兵器の類は効きにくいと見ていい」
さらりと見てわかる程に威圧感を放っていた高纏賢一のサーヴァント。あれを撃破するのは彼女たちにとっては難しいと言えるだろう。
「もし倒すなら……そうだね、私が高纏さんを相手に立ち回るしかないかな。と言っても、それで勝てるかどうかは3〜4割、と言ったところだけど」
「次は……そう、次だね」
「頭が痛くなるな。あの軍勢を相手にするのはどうにも……」
ミーシャ・ルインアークス。並びにバーサーカーが最大の鬼門だろう。「まさか、あんな風に死体の群勢が出来上がるなんて。思いもしなかった」
「一人一人の武装は弱いし、命令系統と思考回路も大したものではない。ない、が……本官達が相手するには数が多いのであります」
死体の軍勢。しかもこちらからしてみればランダムで爆発が付与。肉体性能だって死体同然から普通の人間よりも強靭だったりとまちまち。それが大量に。
「………我等が駆逐したのでざっと50は超え、恐らく100もとうに超え。だが、恐らく死体の貯蓄には響いていない」
「あそこで詰める気がなかったからね。恐らく疲弊した隙をついての小手調べと実力の誇示。まだやれるだろうというのは当たり前か。
あの黒い花嫁姿の少女と、私たちが殺りあった怪物も警戒した方が良いかな……
………というより、さ。私、あいつの姿に何となーく見覚えというか、心当たりがあるんだけど」
記憶の中に映る暴れ回る怪物。頭には巨大なネジが突き刺さり、身体はツギハギだらけの狂った人外。雷鳴轟く夜に、人ならざる叫び声を上げる。
「………怪物、フランケンシュタインの怪物。メアリー・シェリーの小説に登場する作られた理想の人間(バケモノ)。色んな作品で出てくるから、姿なんてものも誰もが見たことあるはず。私もよく見たことがある」
「……俺みたいな奴(ギリギリ英霊)が言うのもなんだが、物語の存在だろう?」
「そこは問題ない。例え物語としての信仰が主体であっても、人々の信仰とその原型となった事象さえあるのなら、サーヴァントとして成立する場合もある。だから、とある小説や童話の登場人物がサーヴァントとして召喚されることもあるそうだよ」………可能性としてはなくはない。確かに物語どうりの怪物であれば、バーサーカーとしての信仰を得てもおかしくはない。あのバカみたいな膂力も、何もおかしなことはない。
「………フランケンシュタインの怪物……いや、もう『名無し』(ネームレス)でいいか。物語では死体を操ったり改造する能力なんてなかっただろ、というか、あいつの正体はいいとして、あの隣の花嫁はなんだ?」
「それはそうだね。でも、サーヴァントという存在は伝承とは異なる真実や能力を持っている場合も多いから。男性だと思われてた英霊が女性だったという話も少なくないんだって。
………いやでも確かに。死体を操ったり改造出来るなら、ヴィクター博士に自分の伴侶を求める必要はない……じゃあ、あいつの能力じゃない……?」
もし名無しに死体を改造する才があるのであれば、物語は幾らかマシな結末になったはずだ。勿論、『フランケンシュタインの怪物』の作者であるメアリー・シェリーが実際の事実を改変したという話も捨てきれはしないが。
「そもそも、実際の歴史における名無しの正体がわかんないんだよね……
カバラや錬金術によるホムンクルスやゴーレム?人体工学による人形作成?それとも降霊術や死霊魔術による死体操作?……もしかしたら、あの時代じゃ到底有り得ないと思うけれど『純粋な科学』による創造かもしれない」
「……何はともあれ、あの怪物は既に精神的弱点である花嫁を手に入れている訳で、それどころか兵力も手に入れている。崩すのは相当難しいぞ」
「そうなんだよね………あの花嫁もとても強かったし、あのクラスを二人相手するとなると手詰まり……
────待って、『花嫁』?すごい素で流してたけど、なんで『花嫁』がいるんだろう?」
物語曰く。名無しの怪物はヴィクター博士に「自分と同じ伴侶」を求めたという。結局は、その伴侶は作られることなく物語は終焉を迎えるのだが。
そう、物語では作られなかった〝伴侶〟。それが花嫁だとするのであれば、何故か此処にいるのだろう。作られてはいけない。物語として彼女は「絶対にいてはいけない」のに。
「それと、あの数の死体の群勢……ああ、うん。もしかしたら、もしかするかもしれない。考えたくないけど」
「……奇遇だな。だが、あそこまでの化け物を従えるマスターであれば、そうあってもおかしくない」────ミーシャ・ルインアークスは、僅か半日で大量の死体を使役でき、サーヴァントと戦闘が出来るほどの使い魔(花嫁)を創り出せる魔術師である。
「……やられた。まさか、こんな化け物が相手にいたなんて」
「驚きのダークホース。此処までとはね。………でも、少し考えたいことはある」
ルインアークスは、死霊魔術や降霊術を修めているわけでもないし、支配といった魔術とか創造に関する魔術系統に長けているわけでもない。刻印術などといった魔術を修めている筈だ。既知の身であるのだからそれぐらいは知っている。
「刻印術であそこまでの能力の使い魔を作れるの?それと、あんな数の死体の操作。相当な魔力と卓越した技がないと、流石に無理だよ」
「……どこか、普段のあのマスターと違うところなどが思い浮かびませんでしたか?或いは、それが一つの鍵となるやも知れません」
「違う、ところ……」
─────仮面。そして、普段とは変わった尊大な口調。
「……ミーシャって、仮面つけると性格変わる人だったんだぁ……車運転すると性格変わる人の亜種かな?」
「明らかに理由それだろうがっ!」
何処からか持ってきたハリセンでビシッとツッコミが決まる。痛い。「えっ違うの?性格を変えたことによる自己暗示で、とてつもない魔術の才覚を発揮して……」
「ちょっとありそうだけどもっと現実的な方向で考えろ。普通に考えたら『あの仮面が礼装』って点で考えろよ」
「………そっか。確かにそうだね」
ダメだこの天才(間抜け)、早くしないと。
「礼装……口調が変わる、大規模な支配だから……膨大な魔力……?口調はあれがミーシャの素の場合もあるけれど、まあそっちの方向性も含めてあれが高レベルの礼装と取るべきなのかな?いや、考え過ぎかも。才能を隠してたっていうことも、あるかもしれないし」
「………まあ、仮面が何かしらの礼装である方向性を主流として見ていこう。そうでなくても普段はつけてないんだし、彼女にとって何かしらの特別なものな可能性もある……実は、バーサーカーだって驚きの事実があるかもしれねぇけどな?案外、『名無しの怪物』じゃなかったりして」
「それこそ意味不明だよ。それなら信仰なんて得られないもの。……いや、幻霊融合とか、他伝承の取り込みという可能性を捨てるのはいけないけどさ」
………何処か、何か、ピースが嵌まったようで、嵌まってないような。そんな不確定な結論を抱えて、次は対策を練っていく。とりあえず行動方針だけ揚げておきます
パターン1.このまま待機
:バーサーカー、ネームレス、ゾンビ軍団、仮面に加え工房がある総力戦な状況になるため展開的には避けたい
パターン2.聖杯の奪取
:できるのならば、という条件つきで
運営本部に真っ向から牙を剥く形になるためネームレスといくつかの戦力を差し向ける
仮面さんは言葉通りオペラハウスで待機取り敢えずうちの今の目的は仮面陣営を討つこと。そのためなら槍陣営と一時的な同盟を結ぶことも吝かではないという感じです
まあ仮面陣営に対して思いっきり勘違いしてるんですが。一応戦ってて気付くかな?気付かないかな?みたいな感じっすかね『人の皮を被った怪物だな』
『お前という女は何のためにいるか忘れたか?』
『全ては一族の為だろうが。その為にお前は生きてきたのだろう』
『救いようがない哀れな女よ』
『考える頭がないって、哀れね。考えようとしないの?』
「─────うるさい。考える頭があったらとっくに考えてる」
そうやって生きてきた。一度逃げてしまった私はこの身全てを他人の為に尽くさなければならない。そうでなければ生きてる意味がない。今すぐにでも首を掻っ切って死ぬしかないんだ。
わかってる。わかっている。自分の存在意義は自分が尽くすべき者達のためでしかない。私という人間はその為だけにこの世にいることを許されているのだから。
「だから別に、苦しくなんてない。苦しい訳ない。幸せだよ、私は。幸せ、しあわせ、死逢わせ、紙泡狭。だから、だから、もう、何も─────」
「自分のことを前提にしなくて何が幸せなんだよ、馬鹿野郎。俺みたいな概念でもないくせに」「──────最悪。頭が痛い」
「それはお疲れ様。ほら、君の仕事だろう?これ」
自分のサーヴァントに急かされて、寝起きのままタクシーを降りる。やはり調子は万全とはいかないようだ。それでも、魔術の類は問題なく扱える。
「それで?この謎の買い物はなんだよ」
「花の種と苗木×沢山。それをちょっとした空間拡張扱ってこのバッグの中に入れただけだけど?」
「その使い道を聞いてるんだが」
「私の礼装は三つあって。これはその三つ目の為に扱ってるの。本当は持ってきた種を扱うつもりだったんだけどね」
─────華杖『シランパカムイ』
不湯花の作り上げた三つ目の礼装。効果としては単純で植物に対しての魔力操作で成長、変貌、操作を行うというもの。本来であれば専用に調節した種を扱っていいように操作するものだが、あの一件で持ってきた種は全て使い潰してしまった。
なのでまあ、一回きりで使い切ってしまう付け焼き刃ではあるが市販の種を買い込むしかないのだ。無論、それ相応の調節はするが元々扱う想定だったものと比べるとやはり心許ない。
「マスターが前線に出るのはどうかと」
「サーヴァント相手ならまだしも、それ以外の相手に易々と負ける気はないよ?伊達に山星の最高傑作はしてないの。……人だって、殺したことは少なくないしね。趣味じゃないし気持ち良くもないけど」
空に飛ばしていた宝石の蝶が戻ってくる。昨日は此方も良く観察する暇はなかったが、漸くだ。「昨日から人の流れがおかしかった。ガチャガチャと喧しくて、運営も動き回ってて、一体何がと思えば。………そう、そこまでして勝つつもりなんだ」
「……何ですか、何かあったのですか?」
「オペラハウス。何かいるよ、あそこに。それがミーシャなのか、高纏さんなのかはわからないけれど」
じっと、オペラハウスがある方向を見つめる。遠く、遠く。日光に照らされて燦々と輝く貝殻を。美しいそれは、何処か血生臭い、腐臭が漂うように思えてきて。
「多分、ミーシャかな。死体達もいるかもしれない。………今から、私は運営に連絡を取るから。昨日の私を狙った攻撃の件について、もう少し詳しく話し合わないと。マークスさんとか、見てたとは思うんだけど……」
ここでパスです。運営さんには昨日のバーサーカーの不湯花狙いの攻撃の処置について聞きます。メタ的目線でいうと観測者のマークスさんが殺されてるのでそちらについては期待してません。そこからマークスさんが行方不明云々に繋げてもらう感じですかね?>>638
「マスター狙い?そんなわけがないだろう。ルールは初めに説明していたはずだが、山星のお嬢様には理解できなかったのかな?」
山星たちの訴えは、電話越しのいかにも頭が固そうな声に一蹴された。少女も負けじと言い返す。
「あら、それならそのルールに不備があったのでしょう、運営のトップが愚鈍なばっかりに」
「なにを馬鹿なことを。この大会のペナルティーは、我々から下すものではなく、初めにお前たちが結んだ自分への誓いがもととなっている。自身の行動を自分自身に対してごまかすなど、不可能だ」
「それでも実際に起こった。違いますか?あなたに耳があるなら、マークスさんから詳細は聞いているはずだと思うのですが」
「マークスだと!?」
メコセタはほとんど悲鳴に近い叫びをあげた。
「あの忌々しいお調子者め!騒動からこちら、まったく連絡が取れん、どうなっている!いや、わかっている。あの臆病者め、逃げ出したな!――悪いが、君の与太話を聞いている余裕はないのだよ、お嬢さん。マークスをふん縛って連れてくるのなら話は別だがね。では、失礼する」
電話はぶつりと途切れ、静寂の中、耳鳴りだけが長く尾を引き響いた。>>639
短いですが、返答です。山星さん、よろしくお願いします!「──────あの男、本当に巨人の穴蔵の出身な訳?分割どころか高速思考すら使えてないんじゃないの?」
あまり苛つきという言葉は湧かない。何処の集団にも無能というものはいるものだ。
〝自分達が定めたルールを破るやつなどいるものか。ましてや破れる訳がない〟なんていう自分のルールの裏を突かれる可能性すら考慮しない愚者丸出しの奴だっているにはいる。
─────そんな奴がトップであるのは、少し予想外だったけど。
「魔術師らしいと言えば、そうだけどね。自身の構築したものに不備があるとは思わない。そのために何を消費しても当然だと憚り続ける。高位の魔術師はそういうタチの奴もいる。才能があるからなんだろうけど」
「マスターが言っても説得力はないのではありませんか……?」
「失礼じゃない?私は敵だろうがなんだろうが『これ良い』って思ったものは取り入れるよ?」
運営を頼る線はなし、とノートに×をつけた。……あの陣営の暴れっぷり。最悪の場合は運営にまで毒牙がかかるという予感すらしてくるが私の言葉を、忠告を聞いてあれなら仕方がない。どれだけ死ぬとか、損害が出るとか、運営で対処してもらうしかない。それよりもだ。「マークスさんが行方不明………か」
ギリリと拳を強く握り締める。あそこで彼奴らの撤退まで凌ぎ続けられず、途中で撤退してしまった自分の力が不甲斐ない。私はいつもそうだ。いつもあと一歩が届かない。一手遅い。
「……あの状況。死体の波に押し潰された、バーサーカーの巻き添えを喰らったなどでもおかしくはない。死体がないことから勿論、逃げたという可能性も十二分にあるが」
「ミーシャ達は死体操作の術を知っている。マークスさんの死体を操作して隠蔽したという事実があってもおかしくはない。………何より、あの人が自身の役目を放棄して逃げるなんてことは思わない」
確かにマークスという人間は臆病だ。人でもない。人より大きな獣でもない。ただ血に濡れ、肉が裂けた小動物の大群を見ただけであの様相なのだから。私が手を出さなければ、あのまま肉を喰らわれ、骨を砕かれながら血を啜られていたのではないだろうか。
─────けれど、自身の責務には一途だ。
私を見て諦めることはしなかった。私が気絶した後も、アサシンの手を借りず只管戦っていた。生き物を殺した実感を押し込めて。只管に殺し続けた。
その後に、彼は生き生きと司会を務めた。あんなことがあった後なのに関係ないと言わんばかりに気持ちを切り替えて。それはつまり、自身の役目に対して責任を背負っていたからなのだろう。
そして、私は退去する前に確かにマークスさんがミーシャを呼び止める声が聞こえたのだ。あの状況でも、それに怯えることはなく。
そう、彼は自身のすべき事をし続けた。そんな彼が、あの土壇場で己の役目を投げ出すとは思えない。
「────ねぇ、アサシン。私はやることが出来たよ」
「なんだ」「取り敢えず、話を聞いた後にミーシャを一発ぶん殴る。命の取り合いは自己責任。ルールを守らない事を考慮しないのもその人の責任。でも、ルールを破った方にも責任はあるんだから」マークスさん。取り敢えず生きていてくれたら嬉しいです。もし、あの時あそこで殺されてしまったのなら────
──────死体は取り返します。仇もとります。弔います。目の前で人が死ぬというのに守れないほど弱かった私が、あなたにできる事だと思うから。
終わりです。此処からどうしましょうか……取り敢えずオペラハウス突撃は考えてるんですけど……ミーシャ・ルインアークスは一流の魔術師などではない、魔術も戦術も実戦においてはまだまだ未熟なものだ
だが、今現在その肉体を乗っ取っている仮面に関してはそうではない、それそのものはただの魔石であるがその実体は数千年単位で様々な人間に寄生して続けていた意識を持つ魔石、不死の存在である。
故にその魔石には王や将軍を始め、貴族、商人、農民、科学者、哲学者、職人、戦士、発明家、研究者そして魔術師と人々がその長い歴史の中で培った膨大な英知が蓄積されている。
その記憶の総量は仮面が存在した数千年の年月すらも遥かに凌駕する量を誇り、だからこそミーシャ・ルインアークスの肉体であっても、一端の魔術師が練り上げたような高度な結界、工房を作成し維持することができる。
シドニーのオペラハウス、そこは観客席はそのままに普段とは違った姿をとっていた。
空間を異界化させたことによってねじ曲げられた舞台、そこには元々のを大きさを大きく上回るであろう異界が広がっていた
仮面の座る椅子を頂点として屍の積み重ねられた山が出来上がり、周囲には霧が立ち込め、霧の中には数体の使い魔が闊歩している
まさに彼岸と此岸を繋ぐようなおどろおどろしい空間がそこにあった。
だがこれは固有結界や空想具現化、それらと似て非なる大魔術でもない。
すべては実像、あくまで舞台、あくまで演出、仮面そのものを一台の魔力炉として配置し、数多の死体を練り集め、それらを演劇の大道具の如く配置しているにすぎない
「支配」こそが魔石が本来備えていた唯一の魔術、自らを中心に据えた空間そのものの「支配」こそが彼の真骨頂
その屍舞台こそが彼の手足として侵入者に牙を剥く
仮面によって成立したその工房はまさに現世と地続きの異界、それは魔界と称するに相応しい様相を成していた。簡易的な物ですが仮面さんの工房の現状の様子となります
ある程度無茶な戦いするための広々空間を用意しつつちょっと魔改造しました
ぶっちゃけ戦力や死体チラつかせて他の陣営に場所を知らせるタイプの「待ちの戦法」なのでこれ以上動くとなるとかなり厳しいです
色々動かすかもと言ってましたが展開も考えて戦力は動かさずここに集中させたままという結論になりました
続きとしては運営側を挟むか、そのまま突撃準備やらに移りそうな感じですがどうしましょう話し合いが進んでいることに気づきませんでした。すみません。
運営側からいった方がよければ私が書いて、今回の件で狂陣営に対する討伐命令を出して、両陣営がそちらに向かいやすくしましょうか?山星の思考を遮るように、無機質な鐘の音が響き渡った。先程切ったばかりの携帯電話が再び鳴り始めたのだ。発信先は運営本部。あの無能魔術師め、まだ何かあるのかと、半ばウンザリしながら通話ボタンを押す。
「あ、あのォ……山星選手……ですよね?」
しかしながら山星の予想は裏切られた。電話越しに聞こえてきたのは、子犬にさえ震え上がるんじゃないだろうかと思うほどか細く強張った声。明らかにメコセタとは異なる声に、山星は軽く混乱を覚えた。
「そうだけど、あなたは一体どなた?」
返事の代わりに、カシャンという金属音がスピーカーから響いた。それからしばらくして、先程よりもやや語勢強く男性の声が帰ってくる。
「お、大きな声を出してもらっては困りますゥ……!メコセタ様に聞かれたら!気をつけてください」
そこまで声を張ったつもりはないのだが、相手はそうは思わなかったらしい。あなたの方がにぎやかではなくて?と反論したい気持ちをぐっと堪えて(埒があかない!)、山星は声を落とした。
「あら、ごめんなさい。これくらいでいいかしら」
「結構でございます。私、本部でメコセタ様への連絡係をしている者で、そうですね、『B』とでも呼んでください。何度も言うように、盗聴などされたら事ですからね」
(偽名の意味はあるのだろうかと山星は思う。連絡係などそうそういないだろうから、それを聞かれた時点で正体がバレるだろう。なかなか頭のゆるい人物なのかもしれない)Bは続ける。>>653
「実は私、先程の電話をちょうど隣で聞いておりまして。オペラハウスに乗り込むという話、協力させてください」
「あら、それは運営の命令に従わない害虫をあぶり出すための罠かしら。トップに伝えておきなさい。『相手を罠にかけるのなら、相手より賢くなければダメなのよ?』って」
「ええっとォ……その、いや、違いますよ!断じてそういうものでは!私、詳しいことはさっぱりなのですが、被害がたくさん出ている今の状況が悪いのはわかります。メコセタ様に秘密なので、できることはほとんどありませんがァ……こっそりと高纏選手に連絡をとることくらいならできます。さっそく先程、オペラハウスの通路などの見取り図を送らせていただきましたので、ご活用ください。何かありましたら、この番号にかけてくださいね!……メコセタ様がそろそろ帰ってきていますので、私はこれにて。高纏選手については追って連絡します。ご健闘をお祈りしています」>>654
以上です。眠すぎてちゃんと文章になっているか心配ですが、とりあえずこれで……「どう思う、マスター」
「問題ないでしょう。あの無能は炙り出しなんてことはしないだろうし。そんなことしなくても逆らった瞬間にこちらは好きにできるって魂胆じゃない?自分が絶対的上位の立場の人間で、まあそれなりに賢い人はそういう考え方をするよ」
「だろうな。そんな奴らばかり俺も見てきたものだし。それで、どうするよ」
「高纏さんを待っての突撃もアリではあるけど。……それ前提で組んで突撃しても相手に撹乱されるのがオチかな。きっとオペラハウスに魔術的防御機構は色々混ぜてるだろうし。取り敢えず潜入時間は合わせよう。高纏さんと話が繋がり次第潜入時間を決めて……」
「緻密な作戦は不要だろうな。極少人数でアドリブ性が高い所に潜る以上、互いの主従できっちり決めておく程度の方が好ましい。軽い打ち合わせはした方がいいだろうが」
……って感じなんですけど、もう突入の時間決めてオペラハウス前来た前提で多分突撃寸前までカットしていいかなーって思うんですがどうでしょう>>656
いいと思います。よろしくお願いします「………重要な文化遺産がまあ酷いこと。魔力で満ちてるのはわかるけど、死体塗れなのはナンセンスだよね」
「そりゃそうさ。……爆発物、使うべきかなぁ?」
「知らない。仮に壊れても運営の人がどうにかしてくれるでしょ。そもそも壁が砕けた、窓が割れた程度なら魔術でも直せるっての」
「待たせたな、山星」
高身長で轟々とした男性が後ろから声をかける。その隣にはあの時見かけたこれまた大柄の中華風の男性がそばに立っている。
「……高纏さんとランサー、かな。私の勝手に巻き込んじゃって大丈夫ですか?あなたが私に加担する必要なんて何処にもありませんが」
「俺とてルインアークスのとった行動は好まん。潰す機会があるなら僥倖。確実に潰す為に手を組むというのも一つの選択肢だろう」
「………そうですか。あなたのその行いに最大の感謝を。では、突入します」
──────重い。吐きそう。臭い。汚い。気持ち悪い。悍しい。
死体や殺人現場を見たときにおおよそ抱くであろう全ての感情が私を包む。地面から、壁に至るまで、その全てが死体死体死体。シドニー中の墓地を掘り返したのかとも、もしくはそれ以上なのかとも思える量で。
「うわお。異界化してる。短期間でこのレベルの工房建築とか化物かな?ロードクラスでもないと、というかここまでの魔力はどこから……」
「………山星、一つ思っていたことがある」
「奇遇ですね。私もです」
「「この異界の創り主は、ひいてはこの一件の主導者はミーシャ・ルインアークスではない」」「第一にこの空間の工房としての出来。防御結界、防衛機構、そんなものはなくて、あるとすれば認識阻害だけど………
『Follow me(手を引いて)』『Stay light(包んで弾けて)』『True here(明かして咲いて)』
………この認識阻害を破ったからこそ、さらに異様さが際立つって訳だね」
並べた宝石を水が包む。東西南北それぞれを象徴する四色の宝石と、方角的に、幸運的に正しい方向へと導く水の流れ、咲いた花の花弁は不湯花達を包む。既に不湯花らは「自分が行きたい」「正しい方向」を知覚できる。次いでに少しだけ辺りの霧を吹き飛ばす。
「………私たちが踏んでいるのも死体。私たちが見上げているのも死体。遠く先にあるのも死体。そして……」
壁に触れる。ぐじゅりと、気持ち悪い感触がする。
「………壁に至るまで全部が死体。オペラハウスの跡形なし。無理だね。少なくとも私はここ一日でこんな空間拡張と空間変形は出来ない。………空間全てを支配している。一日でここまで仕上げるなんていうのは並大抵の魔術師どころか一流でも困難」
「ルインアークスが得意とするは刻印術。刻印、つまるところ呪印で存在を『縛り』『支配』することは可能であるが些かその域を超えている。ただの刻印術では理由の示しがつかない」
「死体特化、支配特化の刻印術ならわからなくもないけれど。でも、それなら呪詛科か考古学科の領域でしょう。個体基礎科に行くならかなり難しいと思う。そこで秘匿する意味もないし」
「………意見は一致か。アレはルインアークスなのか、はたまた別物なのか」
「私達には顔を隠していた。魔術師ならあり得ること。……けれど、私は魔術師として、ルインアークス家という魔術師を俯瞰した上で何かしらの外的要因があったと考える」
「………どうあれ、進めばわかる。いくぞ」「了解」ここから先はこの工房の主である仮面さんが先手を取れると思うのでマトゥーさんにパスです
ー思いの外早いな、だがこちらの準備は十全だ。サーヴァントたった二騎で揺るがせるほど
仮面は自らの勝利を確信していた。
結界に踏み込んだ時点で、逃すも泳がすもその意思一つ、まさにそここそ掌の上
支配の魔術によって構築された小さな世界
死体人形の残数はまだまだ十分にある
バーサーカーが"繕う"ことによって死体人形はサーヴァントへ爪を立てられるほどの神秘を得た怪物となり、それ故にミーシャ・ルインアークスの魔術を複合させることによって歩く爆弾となる。
先の戦いによって知りたい情報は得ている
敵の二騎が一撃毎に死体人形を塵すら残さず消滅させるほど規格外なサーヴァントでないことはわかっている
マスターへの攻撃禁止の制約という枷が原状で外れているのも確認した
バーサーカーを特攻させたことにより、至近で爆発させれば十分致命の一撃になりうる威力だとも把握している
ならばこちらがやることは、絶えず死体人形で挟撃し数の利を持って圧倒することのみである。いかに優れた勇士であろうとも、その戦場には無数の屍が積み上がる。
屍の兵は頭や心臓が撃ち抜かれようとも歩き続け、脚を失くそうとも這い続けるだろう、ただの一人でも食いつけばそれで勝負は決する。徹底的に逃げ場を無くし確実に葬り去る、仮面が選んだのはそういう作戦だ
ならば、最早待つこともない、早急に敵の居場所へと戦力を回し、それを討つ。
『バーサーカー、貴様が狙うのは男のマスターの方だ。あちらの戦士は既に見た宝具と戦いからしても一級の英霊、屍の雑兵だけでは塵の如くに飛ばされかねん、その身を切ってでも押さえつけろ』
自らの手駒に念話により指示を出す。
まもなくその返答のようにバーサーカーの雄叫びが聞こえた。
「私……は……?」
「貴様はまだだ、物には順序というものがある」
後方からのか細い声に言葉を返す、無名の怪物は小さく頷くと先ほどまでのようにそのまま動きを止めた。
仮面は指揮者のように腕を振るう、それとともに一層赤黒い血霧が戦場を満たす
それを合図に無数の屍達は狩り場に入り込んだ生者達へと一斉に駆け出した。バーサーカー、ヴィクター・フランケンシュタイン
それはかつてたった一人で怪物を作り出した愚かな賢者の名前
彼が求めたものはただの探究心の果てにあるものであり、そして彼は失敗した
一体何が間違っていたのか
肉体は間違いなく稼働していた
動力も理論通りに動いていた
その瞳の奥には魂が宿っていた
だがその魂が不完全なものであった
感情もない、ただのがらんどうの魂、完璧なハズの理論にぽっかりと開いた穴
彼は生命を生み出すことはできたが、人を生み出すことができなかったと絶望した
否、正確に言うならばそこに心はあったのだ。
ただ、それはあまりにも無垢で、無知で、真っ白なものであった。
人が生来生まれ持つ感情すらも"知らなかった"だけなのだだが彼はその間違いに気がつかなかった
だからこそ彼は別の解を求めた
『健全な魂は健全な肉体に宿る』
理論は完璧であった、魂は確かに宿ったならば間違えたのは肉体ではないのか、継ぎ接ぎでは駄目なのだ、縫い合わせて、重ね合わせて、ただ頑強にするだけでは駄目なのだ。
我が悲願、我が理論、それを証明するためには『より完璧でより強靭な肉体が必要だった』それがヴィクターのたどり着いた結論それは
「■■■ァァ!■■ィ■■■■ェ!■■■■■■■ァーーーーー!!」
怪物は吠えた。
そこにあったのは歓喜
彼の見据える先にいたのは一騎の槍兵のサーヴァント
その英雄の名は項羽、たった一人で戦乱の世を無双した最強の将
その肉体はヴィクターが求めるに値するほどの、極上の素材であった「■■ィ!■■ィ!■■■■■■■■■ィィ!」
再び咆哮
ノイズ混じりの雄叫びが赤い霧で満ちた空気を震わせる
その双眸を爛々と輝かせ、ランサーへと狙いを定める
死体人形の波が侵入者を囲み込むように襲い掛かる、同時にバーサーカーも鎖の音を鳴らしながら棺を振り下ろす
一体の人形が爆発した。
ぼん、と音を立てて数十体の人形が宙を舞う
駆けるもの、這うもの、上空より狙うもの
死体人形はまるでひとつの虫の群れのように形をなし
そして狩りが始まったマトゥーさん、おられましたら返答お願いします
マトゥーさん、確認出来ましたら返事をお願いいたします
もし私からそれに対する応答がなければ、何時ごろなら反応出来るかなどの大まかな返答を返していただければ幸いです- 668名無し2020/01/23(Thu) 09:07:03(1/1)
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>>669
了解しました
大丈夫ですわかりました。ありがとうございます。なるべく早く回します
「─────ハァッ!」
槍の一振り。ただそれだけで項羽の周りの死体は振り下ろされた棺桶ごと吹き飛び、仕込まれていた爆発も項羽の攻撃の衝撃に押し負け、掻き消されてしまう。
「温い、温いわぁ!熱も持たぬ、意志も持たぬ、そのような雑兵で俺は破れない!」
「………全くもって、ってとこかねぇ、中華の武将様は!俺じゃあ大した援護してやれねぇからな!特にそのバーサーカーとか!」
アサシンの援護は適切に周りの敵を打ち砕いていく。ここが決戦所であると、殲滅力や掃討力が高い武器で相手を打ち砕く。這いずる程度になるように壊してあげれば、あとは押し寄せる死体の集団に潰されて勝手に自壊するのだから。
一騎無双たるランサーはバーサーカーと死体の大軍を相手しても臆することなく、退くことなく、槍を振るう。その冴えに衰えなし。中華最高峰と名高い武将の覇は此処に示される。
「はぁ………うーん………いや、うん。うーん?」
「どうした山星。こんな所で止まっていては死ぬぞ」
「いや、まあ物量に出るのは良いんですけど……変だなぁと」
「ああ……俺たちにかかる火の粉が薄いと」「はい」
詠唱など必要ない。腕の一振りで十の死体は消し飛ばせる。賢一の振るう拳も螺旋の焔を形成し、多くの死体を炭になるほど焼き焦がす。
「どう考えても私たちを狙う方が効率が良い。特に、高纏さんなんて事前情報でも死に体そのものでしょう?相手はマスターを狙うことにも躊躇はないし……ずっとランサーに集中してる」
「バーサーカーの思考として、ランサーにお熱と考えた方がいいのだろうな。……バーサーカーが食い止めている、という可能性もない訳ではないが」
「……兎も角、ジリ貧ですね。高纏さん、少しお手伝いいただいても?」「──────cover me!(助け給へん)」
指を鳴らす。杖を振る。すれば宝石が不湯花を包み、それを水と巨大な花弁が覆う。
何をするのか、と咎めに大量の死体が襲い来る。……が、そこは歴戦の猛者である賢一が撃滅していく。例え魔術回路が衰えようと、その技は絶えることがないのだから。
「………伊邪那美、伊邪那岐、二大神に差し上げ奉る。この世は黄泉。常世と現世の境目なりし穢れ溢るる死者の国。怨敵が呪い、命がため、その御技借り受けんことを畏み畏み申す。
──────【火雷神】【意富加牟豆美命】よ、いざ!」
焔と雷が迸る焼け爛れた悍しい八柱の鉄の鳥が飛び交い、彼等が大空に飛び回るとそれを追いかけるように輝く粉末が現れ降りてくる。……それは、触れた死体達を容易く蒸発させるもので。
「………死者の存在否定。教会が扱う概念武装と同じ類か。しかも、その鳥は……」
「火雷神。伊邪那美神が穢れより生まれ出た神。……ここは死体溢れる異界です。周りも何もが死者だらけ。ならば、此処を黄泉とせずして何といたしましょう。
また、火雷神を追い払った邪気を祓う神、意富加牟豆美命も火雷神がいるというのに居ないなんてことがある訳ないでしょう。……そういう概念照合魔術なんですけどね」
鳥は、飛び回りながら、各々の行動を開始する。
「─────さあ、ミーシャ・ルインアークスならざるもの。分断なりなんなりしなよ。じゃないと、そうだね……私の勝ちになっちゃうから」あげ。マトゥーさんが居ましたら更新したことをご報告します
すみませぬ、確認はしてましたがしばらくの間筆が止まっておりました
もう期間空きすぎてなんか発言だけするのが申し訳ない気持ちとここまで遅れてたら生存報告するくらいなら先に書いたほうがいいだろってなって沈黙したままズルズルと4月まで続いてしまいましたほんと申し訳ない
書き進めてはいるので来週中にはお出しできると思います>>675
把握しました。二人だけになってしまった以上私の手番を投下し終えて、それをみた時に確認したという合図はあげてくれると嬉しいです「■レ■■■■ァーーーーッ!!!」
「緩いわァ!!!」
ランサーとバーサーカーが激突する
バーサーカーに纏わり付く屍の兵は山星の繰り出した火雷神によって燃え尽き、ランサーの槍を阻むものはない
その槍は雷の如き勢いをもってバーサーカーの肉を大きく抉り取る
ランサーの一撃はバーサーカーの右胸、心臓に位置する部分に孔を開ける
しかしバーサーカーは自らの負傷など気にも止めずそのままランサーに掴みかかる
しかしランサーの拳による一撃がバーサーカーの巨体を吹き飛ばした
一進一退、否、たとえ狂化によって強大な力を有していても意識のない怪物などランサーにとってはただの獣も同然であった吹き飛ばされたバーサーカーの空中で姿勢を直し、既に動かなくなった屍の山に着地する
「■■■修■■リ……」
ノイズまじりの呟きと共にバーサーカーの周りの肉の群れが蠢いた
骨の砕ける音
肉のねじれる音
血の滲む音
ぐちゃり、ぐちゃりと変質した数体の人形はまるで溶けるようにバーサーカーの傷口へと混ざり込む
「───逃すかぁ!!!」
再び怒号と共に轟音が響く
ランサーの追い討ちは先程と寸分違わずバーサーカーの心臓部を直撃する
だが、二度目の突きがバーサーカーの身体を穿つことは叶わず
先程と同じ構図、同じ一撃、ただ一つ違ったものはバーサーカーの肉体そのもの
狂戦士の肉体は、その皮膚のみでランサーの槍の一撃を確実に防いでいた
返す一撃、槍で防ぎつつもランサーの身体が諸共に吹き飛ばされる
バーサーカーの肉体は先程と比べて力も硬さも勢いを増していた
「──成程、これでは時間はかけられんな」
それでも尚、無双の将は不敵に笑う──自己改造
それはバーサーカーの保有するスキルの名
狂気の渦にに囚われた科学者は狂ったように死体人形を作り続ける
ならばこそ無辜の怪物によって真の怪物と成り果てた己ですらその例から外れることはない
無限に自己を改造し続けることにより
器は人の形を保ち
しかして皮膚は鎧の如く
力はまさに怪物の如く
求める先はただ一つ
『完璧なる肉体』ただそれだけのために
フランケンシュタイン博士そのものにしてフランケンシュタインの怪物
己という怪物を完成させんがする狂気の科学者という歪んだ存在
それこそが、この狂戦士の本質であったーーーーーー
バーサーカーとランサーの戦いの轟音の最中、突如として世界の色が反転する
「敵地の最中でお喋りとは、随分と甘く見られたものだ」
山星らの頭上から声が響く
屍の大地は地獄のような様相から元の劇場へと形を戻していく、ただ異界化の魔術によりそこは地平まで続くかのような奇妙な劇場と化していた
「周囲の環境を利用した概念照合、実に見事。その術に技、実に興味がある。」
屍の群れは一つに溶け合い、山のような巨体へと変質する
「だがこうして空間そのものの情報を書き換えれば実に対策は容易、照応による召喚ならばその召喚に必要な要素を取り除けばいいだけのこと」現れた影は二つ
黒いドレスに身を纏った少女、フランケンシュタインの第一の失敗作『無名の怪物』
そして青い宝石をつけた仮面を被った女
──ミーシャ・ルインアークス
その身を借りた異形のもの
「さて、我が屍の兵は群れなくしては役に立たぬ、まさか我輩直々に貴様らを滅せねばならぬとは」
数にしてはサーヴァントもおらず、宝具と使い魔のみ
しかしただ一人その空間を支配するもの
「さて、決戦と行こうか。ヒトの魔術師共よ」以上となります
予想よりさらに一週間延びてしまい本当にすみません
火雷神に関してはあくまで山星の台詞から仮面さんが推察して対策を打っただけなのでそのまま消えても「それはどうかな?」でも構いません
仮面さんの戦闘能力は前にも言った通りの支配魔術+長い時を生きた経験による体術とミーシャの使う刻印魔術の針やらコインやらです
屍の巨人はただデカくて強いだけです。支配魔術でまとめて動かしてるだけなので多少削っても形は再生します
位置関係的にはランサーとバーサーカーだけちょっと離れてるって感じです
方向的にはそれらと真逆の方に仮面ら現れたと考えていただければ>>682
確認しましたー。この一週間以内に返すつもりですのでー「………時間をかけてはこちらが不利、か。さりとて此処は敵の領土。速攻も難しい……」
「けれど、この状況を打開するには速攻以外に手段はない。……さあ、私たちには構わなくて大丈夫ですので」
不湯花が高纏に己のサーヴァントの下に駆けつけるように促す。なんなら、と飛んでいた火雷神の一体を遣わせる。
「……しかし山星」
「しかしも何も、ありません。あなたは『勝ち』を捨てている。ならば、私もそれ相応の礼儀を以って送り出すが礼儀でしょう。……なに、私も全力を賭すつもりです。もしかしたら引き分け、なんてこともあるかも」
「……恩に着る」
空に飛び立つ。ああ、彼は彼なりに決着をつけに行ったのだろう。
「此処に死体がある。それだけで照合が途絶えない理由になり得るけれど。……うん、それも高纏さんが着くまでかな。そしたらもう使い魔は消すしかない」
無事にたどり着いたという報告を聞き、安堵する。それと同時に使い魔全てを消し、改めて向き直る。
「ヒトの魔術師だの、なんだのと……今この場でもう一度聞かせて欲しい。アナタは、ヒトではない何かだね?それが、ミーシャ・ルインアークスの身体に『居る』というだけ」
魔術刻印を、魔術回路を、全力で励起させる。向かう相手に何もかもをぶつけられるように。傍らには己の従者。……本当に、よく此処まで付いてきてくれたものだ。
『……アサシン、最期まで私に付いてきてくれる?』
『勘違いをするな、マスター。私は祖国(マスター)を滅ぼすために戦うのではない。私は祖国(マスター)を守るために戦うのだ。……生きろ』
ボソリと念話で呟いた言葉にそう返されてしまった。……ああ、困った。私は人の心が何となくわかってしまう。そんな大きな大きな……数百万、数千万、もしくはそれ以上に大きな意志を見せつけられてはうなずくしかないではないか。『私(兵士)はそういう概念だ。だから国のために命を投げ捨てる。しかしマスターは違うだろう。アナタは人だ。人であるのならば、己を大事にするべきだと、思う』
『けれど、私はそうしなければ価値がないから。私の命を賭して戦わないといけないから。私が私を慮る必要は、ないから』
『マスターを愛している人々はそれを悼むぞ。己を大事にしないやつに幸せなんぞ掴めやしない。自分を愛することすら出来ない臆病者が、他人を真心込めて愛するなんて出来やしないんだから』
──────沈黙は、肯定と。言うことはないと言うように相手に向き直る。
「とりあえず、生き残ってみようと思う。私はミーシャとあの山を相手するから、アサシンはあの花嫁を」
「了解」
その瞬間、兵士は花嫁に向けて銃を構え、銃弾を撃ち放つ。不湯花は自分が持ち得る三つの礼装を起動する。
膨大な水の衣……アハティと名付けられた礼装が不湯花を取り囲み、刃となってミーシャと死体の山に切っ先を向ける。
数多の宝石と鉱石が不湯花の周りに浮き、それら全てを指揮するように玉祖命と名付けられた礼装を構える。
空いたに持ったシランパカムイという樹杖を振って、敵と不湯花を境に置くように樹木が生え、その全てが敵意をミーシャと死体の山に向ける。
「私がわざわざ火雷神を解いたのは、そっちに無駄なリソースを割きたくなかったから。私は本気で、アナタからミーシャを剥がすしその山を打ち滅ぼすつもりだから」
目に、明確な殺意を宿らせて。
「返してもらうぞ、私の友を」
サーヴァントと、己が礼装に、一斉攻撃の軍令を為した。「というわけで俺が此方に来た」
「マスターよ、貴殿が居てもサーヴァント同士の争いの役には立たんぞ」
「それでいい。俺が戦うのは……」
高纏が放つ炎の奔流が、バーサーカーとランサー、そして高纏と死体達を切り分ける。バーサーカーとランサーを取り囲むように、二人の近くに居た死体は燃やし尽くし、円形の闘技場に二人を招き入れるように。
煩わしい、とバーサーカーはそこから抜け出ようとするだろう。だがその動きをランサーは封じ、その上で槍で切り裂こうとする。
「俺を殺さねばこの炎は解けん。さりとて抜け出ようとしてもランサーが通さん。そして令呪を以って命ずる。『バーサーカーを撃破せよ』……俺の命が尽きるまでに倒せよ、ランサー」
「委細承知。では、行くぞォ!」
ランサーは槍を振るい、バーサーカーと打ち合う。……ランサーの身体能力全てが令呪によって強化される。周りの死体共は高纏の爆発や拳によりことごとく消し飛ぶ。死徒狩りの男が今、命を燃やして本領を発揮する。
ランサー、そして高纏賢一。彼ら二人は命を賭して己が敵を打ち砕く────!!はい、だいたいこんな感じです。予定より遅れて申し訳ない。この話についての質問やここからの展開に希望、質問等ありましたらお申し付けください
>>687
確認しましたー
できるだけ早く返せるよう頑張ります
次の展開書くに当たって「これできるかな」みたいなものが発生したらまたお伝えします「我輩は何なのか?そのような問答など不要、我輩すら自身が何者かなど知らぬ」
屍の山はミーシャらを庇う様にその腕を展開させる
「吾輩はただ己が意味を求める怪物よ」
黒い花嫁の左腕にアサシンの銃弾が命中する
不湯花の礼装による一斉攻撃によって屍の巨人の腕が吹き飛ぶ
「だからこそ聖杯を手に入れるのだ。我輩が何者であるのか、我輩はただそれだけが知りたいのだ」
ミーシャが腕を振るえば屍の巨人は瞬く間にその大穴を埋め何事もないように攻撃を再開する
「この肉体にも意味はない、ただの聖杯を手に入れる為の、マスターという足がかりよ。返して欲しくば返してやろう。我が望みを叶えた後でな」
どちらも止まりはしない
花嫁はその狂気と父への献身故に、屍の山は意思なき傀儡であるが故に
もう一方の腕が大地をなぎ払い、花嫁の雷撃が出鱈目に撒き散らされる「バーサーカーは既に成長を終えている、槍を失ったランサーなど敵ではない、奴等を片付けるのも時間の問題よ。」
だがその攻撃はアサシンとそのマスターには届かない
次から次へと生える樹木はまるで鎖の様の屍の山を受け止め絡め取り
アサシンは雷撃の間を縫う様に走り抜ける屍の巨人は単調に、自らの崩壊すら気にも留めずに腕を振り上げ振り下ろし
樹木を吹き飛ばし大地を抉り取る
名無しの怪物は出鱈目にもその狂気に満ちた目を敵であるアサシンから片時も話すことなくそれを追い続ける
「実に楽な戦いだ。我輩は此処で貴様らを釘付けにしておけばそれでいい」
戦闘は拮抗していた
大きく見れば屍の山を崩し、怪物に銃弾を当て続ける不湯花とアサシンが有利には見えるだろう
だがそれはそのまま終わりまでその状態を保持できた場合に限る
屍の山の一撃も、怪物の雷撃も不湯花とアサシンにとってはまともに喰らえば致命の一撃になりかねない
だが形成上は優位を保ってはいるのだ
仮面の右目にある蒼色の魔石、そこには数千年分の膨大な魔力が蓄えられている
あるだけの力を費やし
物量にものを言わせた一進一退の攻防が続いていた「我ニソノ身体ヲヨコセ!!!」
「ガハハハハ!!!随分と饒舌になったなァ!」
ランサーの一撃がバーサーカーの右腕に突き刺さる
先程までならばその怪物の右腕は粉微塵になっていただろう
だがバーサーカーの右腕はそれを受け止める
既にバーサーカーの肉体は項羽を超えるほどの進化を終えていた
「真正面からこれを止めるか!!」
「ァァァァァァァァァ!!!」
ランサーが楽しそうに吠える
バーサーカーが怒りの方向を上げる
ランサーの攻撃に耐えられるほど硬く
ランサーの攻撃を受け止められるほど強靭に
無双の英雄
戦国最強とすら謳われたランサー
その肉体のレベルすらもバーサーカーは上回っていた■
「だが……小細工を弄した程度でこの俺を止めれるとでも思ったか!!」
バーサーカーの脇腹に鋭い蹴りが突き刺さる
不意の一撃はバーサーカーの巨体をも軽く吹き飛ばす
令呪の支援、戦いの高揚、強者との戦い
バーサーカーが外法によって強く成る怪物であるならば
ランサーもまた闘いの中で成長する戦士である
肉体を鍛え技を磨き策謀を巡らせる
それらは強者との戦いの中でこそ研ぎ澄まされる
対峙する相手の一挙手一投足全てを学習し
それに応じて自らの技と動きを修正する
まるで精密な機械の如く
まるで未来を読むが如く
ランサーの一撃はバーサーカーをよろめかせ
バーサーカーの一撃もランサーの肉を抉る
だがそれは致命の一撃には至らない
傷を負って尚、血を流しながらもその戦士は高らかに笑うそしてついにその手はバーサーカーの首を掴みその巨体を宙に打ち上げた
「あの程度の硬さで俺を超えたつもりなら大間違いさ、貴様の絡繰なんぞ最初から見抜いているに決まっておろう!」
ランサーは先のグールの掃討戦にて全ての宝具を失っている
だが彼こそは項藉羽
槍など不要
その身一つさえあれば狂気の怪物など恐るるに足らず
「片付けたぞランサー!」
高纏の声が響く
炎上する舞台の中、バーサーカーの成長の糧である全ての死体は灰に帰っていた
つまりバーサーカー、フランケンシュタインはこれ以上再生も成長も行うことはできない「応!この一撃を持って終戦といこう!!」
あらゆる兵も、あらゆる軍も
その全てを薙ぎ払い、蹂躙し、吹き飛ばす
戦場における項藉羽という男の在り方
その具現
その一撃は────
対城宝具に匹敵する
「『力拔山兮(わがちからは、やまをぬく)』!!!」
ランサーの身体に迸る闘気の奔流は
山すらも打ち砕く一撃となりてバーサーカー、ヴィクターフランケンシュタインを跡形も無く消し飛ばした以上になります
「できるだけすぐに書く」と言っておきながら2ヶ月も生存報告すらなく空白期間を開けてしまいすみませんでした
とりあえず書いていた部分だけ完成させ、投下させていただきました
正直忙しさなり規制なりモチベーションなりでこれ以上の継続をしたとしても同じように長い期間待たせてしまうことになるだろうと自覚しましたので非常に勝手ではありますが後の事は全てお任せしようと思います
本当に申し訳ありませんでした>>696
了解です。今までお疲れ様でした。こうはなってしまいましたがマトゥーさんとのリレーは楽しかったです「……アサシン、残存魔力」
「無理だな、これは。多分殺されるまで秒読みだろ」
片腕が飛んでいるアサシンと、傷だらけで立ち尽くす不湯花。対して無傷のナニカと花嫁。単純な強さの差の問題もあるが、何より加減をしているかしないかが問題となっていた。
「……アサシン、負けていいね?この戦いで、全てを使っても」
「もちろん。俺は全てを使う。全ては貴方が為に」
アサシンが駆け出す。その走りは一つも自分の身を守る行動をとっていないもの。その姿で花嫁と死体の山を相手取る。自分の損壊と相手の攻撃を躱す気のない命の投げ捨て方は生き残ることを諦めたもの。
「私には自分に誇りがない。私は自分という存在に価値がないと思っていると言われた。ああ、確かにそうかもしれない。私という存在の人生に意味はない。ただそう思って歩いてきたから。
でも、それではダメだと言ってくれたから。自分の人生を尊ぶ歓びを感じろと、大人達は言ってくれるから。私にはそれはわからないけれど、自分の大事な友達を、自分が生き残った上で助けられたら感じられる気がするから」
語るは人の呪縛を解き放つ歴史(ことば)。人たる自分を本来の精霊たる自分と引き換えていく神代回帰。「木花佐久夜毘売、参出て白しけらく、『妻は妊身めるを、今産む時に臨りぬ。是の天つ神の御子は、私に産むべからず。故、請す。』とまをしき。爾に詔りたまひけらく、『佐久夜毘売、一宿にや妊める。是れ我が子には非じ。必ず国つ神の子ならむ。』とのりたまひき」
不湯花の足元から花が咲き誇る。一挙手一投足ごとに花が咲き乱れ舞い散る様は人のそれではなく。
「爾に答へ白しけらく、『吾が妊みし子、若し国つ神の子ならば、産むこと幸からじ。若し天つ神の御子ならば、幸からむ』とまをして、即ち戸無き八尋殿を作りて、其の殿の内に入り、土を以ちて塗り塞ぎて、産む時に方りて、火を其の殿に著けて産みき」
それは大和人の祖。麗しさと繁栄を権能に持つ麗しの花の姫。ああ、生を象徴する彼女の名を冠した魔術をもって、貴方という死の塊に終止符を打とう。
「開け───────木花開耶姫」
それは生を尊ぶ花。死者や陰気を祓う禊の景。恐れよ死人。恐れよ人間ではないもの。これぞ人を作り出しものと知れ。
「ナイス────じゃあ、あとは私がっ!」
死体の山は存在否定によって崩れていく。ならば己は、苦しんでいる花嫁の下へと抱きつき、優しく抱きしめてやればいい。
「花婿が欲しいんだろう?黄泉路へ共に逝くのであれば、私が付き合ってやっても構わんぞ」
アサシンの腹に括られているのは、火のついた大量の爆弾。ああ、なるほど。命を投げ捨てるとはこういうことかと……
「………マスターに栄光を」「ありがとう、アサシン。
………さあ、目に見えて苦しんでるね。頭じゃなく仮面を押さえているあたり、本体はそれかな?」
「なぜ、我は、我が……!!」
「生者に縋り付いている邪なものを許さない。人の体を借りている貴方は、その邪悪に他ならないから」
花がミーシャを包む。画面も含めて、全て。
「ミーシャから離れれば、生者に縋るものでないとされ気絶程度で済む。そうでないなら、死ぬしかない。さあ、決断を」
「……我は、我の、野望を……」
「貴方が何かという答えが欲しいなら、私も全力で助けてあげるから」
これにて戦闘終了ですあの悪夢のような大会から3年。私、ミーシャ・ルインアークスは再びオーストラリアの地に降り立った。
当時とは多かれ少なかれ、たくさんのことが変わってしまった。
余りにも多くの犠牲を出した「TV Show」は放送停止が言い渡され、魔術協会の指導の下、全ての関係者に「しかるべき処分」が下された。
具体的にどのようなことがあったのかは風の噂で断片的に聞いたことしか知らないけれど、運営の上層部はどこかへと連行され、総責任者のメコセタさんは拳銃自殺をしたらしい。
被害者たちは「工業地帯からの幻覚作用があるガス漏れと、それに伴う集団パニック」という事で世間一般には知られている。
私の家にも調査が入ったが、映像から私が何かに操られていたことが自明であったこと、ほとんどの記憶を持ち合わせていなかったこと、結局仮面の出どころが不明で今もなお行方不明であることから重大なかかわりはなかったと認識され、幸いにも大きな処分が下ることなく御家取りつぶしを免れた。
それでも事後処理などでろくに睡眠もとれない日が続き、最近やっと手が空いたという事で、被害者たちの献花に訪れたのだ。
途中、未だにメインホールがそっくり喪失しているオペラハウスに立ち寄ってからシドニー・タワー近郊の教会へ。優しい笑顔を浮かべた牧師様に案内された広大な共同墓地には、見渡す限りの十字架が並んでいた。このすべてがあの日の犠牲者だと語る彼の言葉に、胸の奥のどこかに穴が開いたかのような悲しさが去来した。
一つ一つの十字架に祈念を捧げながら進んでいくと、ここで私は意外な人に出会った。以前のような和服姿ではなかったけれど、長いみどり髪を風になびかせるそのうしろ姿はまぎれもなく大会でご一緒した女の子だった。>>701
「お久しぶりです不湯花さん、偶然ですね」
声をかけ、ふと振り返ったその表情は、なんだか昔よりも柔らかい気がした。
「あら、ミーシャさん。お久しぶりね」
「こちらにはよく?」
「いえ。たまたま近くに来る機会があったから、ついでに、ね」
「そうですか」
訪れる沈黙の中、並んで歩く。
思えばそこまで話をする機会もなかったし、なによりそこまで私は話をすることが得意ではなかった。
頭の中で必死に話題を考えていると、今度は不湯花さんから、
「気が付いた?ここまでの十字架の全部に花が置かれていたの」
「いえ・・・・・・はい、言われてみれば確かに」
「そう。全部同じ花だから、同じ人が置いたのだと思うのだけれど」
「あの人・・・・・・ですかね?」
「たぶんね」>>702
参加者のもう一人――優勝者の高纏さんは聖杯の力で体を治した後、行方不明になったと聞いた。もともとフリーランスで一か所にとどまらないきらいがあったけれど、あの後はより一層消息がつかめない状態が続いているらしい。
それを伝えると、不湯花さんはうっすらと笑みを浮かべた。
「そうでしょうね。もともと業界では有名だったのだけれども、身体機能が回復して封印指定がかけられたらしいから」
「そうだったんですか。それでも花を捧げに?」
「彼は自分のせいで多くの人を亡くしたと思っているから。私も彼もこの事件の重罪人だから、せめてそれを背負わなくちゃね」
「重罪人なんて、そんな――」
私の言葉は、凛とした不湯花さんの一声でかき消された。
「――ついたわ」
ひときわ大きなモニュメント。
聖杯大会の犠牲者たちの遺体は、この下に集められ眠っている。
多くは一目で判別できない状態にあったというけれども、多くの有志によって鑑定が進められ、その名前もきちんと碑文に刻まれていた。>>703
◆◆◆◆◆◆
「不湯花さん、私、ずっと情に流されやすいことが自分の欠点だと思っていたんです」
花を捧げそれぞれの方法でご冥福のお祈りをした後、ふとそんな言葉が口をついて出ていた。
「聖杯大会に出場したのも、そんな自分を捨て去って自信を持ちたかったからなんです。・・・・・・でも、そうじゃなかった。『手を汚すのは自分ではない』『赤の他人に何が起ころうとも心は痛みようがない』そうやって自分を正当化しても、つかめたものは何もなかった。いろいろなものを背負い込んだ不湯花さんの方が、圧倒的に『強かった』」
当然だ。重荷を捨て去った人間より、背負い込んで進んだ人間の方が強く在れる。だから――
「だから、決めました。家のためには時に非道になることもあるでしょうが、私はそれから逃げません。魔術師であることも、『ひとりの人間(ミーシャ・ルインアークス)』であることも、私は抱えて生きていこうと思います。えっと、だからどうしたというわけではないんですけれども、不湯花さんには聞いてほしくて・・・・・・」
「そう。ミーシャさんは欲張りなのね」
黙って聞いていてくれた不湯花さんは、そういって笑った。>>704
「私はいいと思うわ。誰かの為に自分を無くすなんてつまらない!自分が守りたいと思ったことは全部抱えて愛しきらなきゃ。応援してる」
それから、懐から名刺を取り出して、
「でも、もし疲れたときにはここにいらっしゃい。私の家、本当は予約も取れないほどの有名な旅館なのだけれども、特別にいつでも部屋を開けてあげるわ」
「あ、ありがとうございます。――あれ?『不湯花』さん??この名刺の名前って・・・・・・?」
「あなたがそう決めたように、私もちょっとわがままに生きることに決めたの。いい名前でしょう?」
そう悪戯っぽく言って、不湯花さん、いや、『冬縁香』さんは去っていった。
その名前がどんな意味を持つのかうかがい知ることができなかったけれど、素敵な名前だと、私は思った。>>705
以上です。
稚拙ながら、私の方で締めの文章を書かせていただきました。
これにてシドニー編、完結とさせていただきます。
気を付けたつもりですが、キャラクター像が違っていたらすみません。
参加してくださった方々、読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
Fate / TV the "SHOWt"
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