SSなんでもござれのスレ

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  • 1名無し2017/03/01(Wed) 16:47:55ID:cxNjI2MDY(1/1)NG報告

    とにかくユー!SS書いちゃいなよ!なスレです。妄想をぶちまけよう!
    ただし、あくまでKENZEN、並びに型月関連作品のもののみでお願いします!(型月関連のクロスオーバー可)

  • 2名無しのマスター2017/03/01(Wed) 18:24:30ID:YxNDQxMTc(1/1)NG報告

    密かにだが自分はロマンと禁書で一つ書いてみようと思ってる(小声)

  • 3名無し2017/03/01(Wed) 18:31:29ID:gyNTgyNTk(1/2)NG報告

    マシュを観光連れてくss。 でもどこに投稿すればいいんだ?

  • 4名無し2017/03/01(Wed) 18:35:30ID:YzMTExMDE(1/2)NG報告

    ども>>1です。スレ承認やったー!投稿は是非ともここで!
    少し長くなりそうなら、申し訳ないですが別に建てさせていただきます。そのご要望がございましたら、私に一報お願いします。

  • 5名無し2017/03/01(Wed) 19:30:33ID:U0NzQ0OTU(1/1)NG報告

    今年の始め、書こう書こうと思いつつ仕事に忙殺されたため諦めたアルテラさんの初夢ものをいつか投下したい
    とりあえずエクステラをもう一度確認してからになるけど

  • 6名無し2017/03/01(Wed) 19:46:27ID:YxMTYxODU(1/1)NG報告

    ずっとずっと加工と思っているけど書く時間がないから書けないやつ
    プロット
    仮面ライダーゴースト fgo
    主人公はタケルというぐだ男。特異点Fが始まる際、謎の男からゴーストドライバーを渡される。燃える都市で無我夢中に変身して、なんとか戦っていく。ラストで兄貴のゴーストアイコンゲットしてオルタに勝利。所長はユルセンになる。
    その後二章で闘魂アイコン。四章でグレイトフル。六章でムゲンアイコンをてに入れて、ラストバトルはソロモンゴーストアイコンを使ってゲーティアと戦うってのを考えた。

  • 7名無し2017/03/01(Wed) 21:08:35ID:gzNjQzMzY(1/1)NG報告

    SSかぁ。色々考えては見るものの、いざカタチにしようとすると難しいよね。今考えているのだと3つ。
    ・特に何も無いある日(草十郎と有珠がリビングで話をするだけ)
    ・カルデア戦闘シミュレーション記録No.31(大英雄ジークフリードVS人になった兵器エルキドゥ。勝つのはどちらか)
    ・木下ひなた「サーヴァント?」(Fate/GO×アイドルマスターミリオンライブ!のクロス。偶然、カルナさんのマスターになった765プロのアイドル候補生、木下ひなたが聖杯戦争を駆ける──話ではない)

    うーん、アイディアばかりが先走り過ぎてどれも完成しそうにないネ!

  • 8名無し2017/03/01(Wed) 21:22:23ID:A1MDYwMDc(1/2)NG報告

    既にありそうだけどZEROで戦闘にFGOのルールを導入したギャグSS
    セイバーに押されるディルムッド、そこに乱入する征服王とバサスロットに英雄王。
    戦いの最中、バサスロットはセイバーに襲いかかるが征服王に轢かれて死亡する
    その後もハサンに壊滅される王の軍勢、大海魔を倒せぬなら食ってしまえと王の軍勢が大海魔で大宴会
    完全ギャグテイストのストーリー

    やっぱもう誰かやってる気がするな

  • 9名無し2017/03/01(Wed) 21:49:28ID:U0NTkwNTc(1/2)NG報告

    ちょっと前から少し考えてたものとしては、ドクター・ストレンジのエンシェント・ワンがケルト人らしいんで、なんかうまいこと兄貴と絡ませらんないかな、と思ってる。設定(仮)としては、Apo時空の亜種聖杯戦争の一つをNYでやって、ゼロッツの侵攻かと様子を見に来たエンシェント・ワンと召喚されてた兄貴が出会う→ここから先を考えてない。

  • 10名無し2017/03/01(Wed) 23:43:36ID:Y3NzIzNzc(1/2)NG報告

    ここで安価SSとかやっちゃって良いのだろうか?

  • 11名無し2017/03/01(Wed) 23:47:59ID:MwMzk3MjE(1/1)NG報告

    >>10

    長くなるなら別スレでと書いてあるし、やめたほうがいいんじゃない?
    参加者募るだけとか冒頭だけならセーフかと

  • 12名無し2017/03/01(Wed) 23:53:40ID:Y3NzIzNzc(2/2)NG報告

    >>11
    そうだな。じゃあ別スレ立てようかな。ちなみに立てたら参加するって人いる?

  • 13名無し2017/03/02(Thu) 00:52:21ID:MzMTg4MTg(2/2)NG報告

    >>12
    内容と時間によるけど、ここに

  • 14名無し2017/03/02(Thu) 01:10:13ID:Y3OTA3MzA(1/1)NG報告

    仮面ライダーFateというのを考えたんだが、大まかな設定やストーリーとしては
    ・ストーリーはセイバールートに凛ルートと桜ルートの要素を足したような流れ  
    ・サーヴァントは戦闘時には自分のベルトとクラスカードで変身する。変身しなくても武器を出して使うぐらいはできるが変身後は変身前と比べてすべての能力が飛躍的に上昇する 
    ・ラスボスはギルガメッシュと言峰のコンビ。言峰は物語後半に、桜の体内の聖杯の欠片を移植したこととこの世全ての悪に選ばれたことにより第9の仮面ライダーである仮面ライダーアンリマユに変身する能力を得る
    ・士郎はアーチャーや無限の剣製の影響と「いずれ英霊になる可能性」により仮面ライダーエミヤ(能力はアーチャーと同じ)に変身する能力を得てセイバーと共に最終決戦に挑む
    まで妄想したけど文才が無いので挫折してるorz

  • 15名無し2017/03/02(Thu) 01:14:27ID:I0MTQwOTI(1/12)NG報告

    本文入力画面見ていると、1レス最大20行1000文字までって制限があるので、5千字程度でも改行を入れるとけっこうなレス数を使わないといけない気がするんですが、最大どのくらいまでのレス数で別スレ行きとか基準はありますかね?
    一応本文が5千字程度の短めのSSが一本あるんですが、改行の関係で10レス超えるかもしれないので、S掲示板でのSS投稿もしたことがないのもあって、何か目安があるなら確認しておきたくて。

  • 16名無し2017/03/02(Thu) 01:47:49ID:Y1Njg5NDA(1/1)NG報告

    ステンノ様ろとぐだ男のSSは考えたことあったなー。
    第1特異点で唯一のアサシンとして上姉様召喚。上姉様はぐだと戦友的な感じで関係を詰めて行くが第3特異点で再開するエウリュアレに「私、少し変わったわね」と言われ自分の気持ちが少しづつ変わっていくことを自覚する。でも彼女は神霊だし、人間は忌むべき存在だし、愛しているのは姉妹だけの筈だしで心が揺れに揺れる。みたいな上姉様の純愛物。

    これも全部絆5ボイスの破壊力のせい。あんなん勇者じゃなくても勘違いしたくなる。

  • 17名無し2017/03/02(Thu) 02:23:43ID:cxMTc2NTI(1/1)NG報告

    憐憫の獣が夢を見た世界では、比較の獣はヒトを殺さなかった。
    彼が美しく気高い人々の傍らに在る世界では、
    ――月の姫はただ一度の敗北の後、目を覚まさないまま。
    蛇は待った。憎い姫君を完膚なきまでに滅ぼさんと。
    待って、待って、死んで(まって)、生まれて(まって)、殺して(まって)、死んで(まって)
    待ち続けて、待ちわびて、待ち呆けた頃。
    「姫君のことが好きなんじゃないのか?」
    当代の肉体。鬼の子がそんなことを言った。否定しようとした。出来なかった。
    魔術の能力に長けた鬼の子は、いつか蛇になり替わられたときに
    妹を傷つけるのを恐れて家を出て、どうしたわけか雪山の観測所。
    身のうちに蛇を抱えたまま、うっかり生き延びて。
    「……『犬』か?」
    少女の抱えた白いイキモノ。いつかの、あるいはどこかの記憶。
    獣は何かに気付きながらも、何も知らぬ顔で『フォウ』と鳴いた。

    みたいな四季/ロアが二重人格風になって、
    カルデアで働いてるSSを書きたかったんだけど、
    人理って人間が救ってこそだから死徒の入る余地はないなと悩ましい。

  • 18名無し2017/03/02(Thu) 07:53:02ID:UxNTE0ODY(1/1)NG報告

    ぐだ子とザビ子の共演物とか考えてたなぁ
    サーヴァントと離れ離れになって、ぐだ子と玉藻 ザビ子とマシュ とパートナー入れ換えでそれぞれ再会を目指すみたいな話
    黒幕はBB&魔神柱コンビで

    ザビ子のサーヴァントが玉藻なのは私的イメージの問題
    ネロはザビ夫で玉藻はザビ子ってイメージがなんかある

  • 19名無し2017/03/02(Thu) 08:38:26ID:c0MTEzMzQ(1/1)NG報告

    SSで思い出たけど理想郷となろうとハーメルンどっちが地雷少ないよ。個人的になろうは地雷原が水平線までぎっしり埋まっているイメージがあるけど

  • 20名無し2017/03/02(Thu) 10:00:41ID:M2NDk5MTQ(2/2)NG報告

    >>19
    理想郷を利用してないからそっちは分からないが、なろうと笛吹だとなろうが多いと思う、だけど投稿数が多い分掘り出し物もある。
    笛吹は地雷っぽいのは青か緑評価だからすぐに分かるから回避しやすい、まあ時々、高評価でも地雷はあるけど。

  • 21名無し2017/03/02(Thu) 11:16:17ID:M5ODYyMjA(1/2)NG報告

    >>20
    忘れもしない…赤評価だから読んだらただの士郎らしきナニカがジャンヌといちゃいちゃするだけの奴を…
    せめてキャラを掴んでやってほしかった…

  • 22名無し2017/03/02(Thu) 11:17:57ID:M5ODYyMjA(2/2)NG報告

    タケルの息子のアユムがデミアを倒した後にFGO世界線に飛ばされてぐだ子&マシュと協力して戦うネタが浮かんだ
    プロットだけ考えてみるか

  • 23名無し2017/03/02(Thu) 21:07:23ID:AwMjczMDY(1/1)NG報告

    自分も仮面ライダー×FGOのは考えたな
    主人公は死んだ(ゲームオーバー)はずの貴利矢で、冬木の特異点に召喚され、カルデアのマスターや英霊、召喚された仮面ライダーたちと共に七つの特異点と仮面ライダー世界ベースの特異点を戦い抜く感じ
    仮面ライダーと英霊のコンビネーションとか面白いと思ったからそういうの固まってから書きたい。タッグの組み合わせでやりたいのは
    レーザー×牛若丸
    スカル×エミヤ
    ファイズ×クー・フーリン(ランサー)
    ドライブ×モードレッド

  • 24名無し2017/03/02(Thu) 22:58:13ID:AzNjU0OTI(1/1)NG報告

    >>19
    あれ?なろうは二次創作作品の投稿はできなかったはずでは

  • 25名無し2017/03/02(Thu) 23:55:22ID:A5NjgwMDA(1/1)NG報告

    笛吹は時々、黄色でも良い作品がある。
    ただ、赤色で最悪の作品も時々ある。
    なろうはエジプトレベル

  • 26名無し2017/03/03(Fri) 00:41:28ID:kzNDI3MDY(1/1)NG報告

    タマモキャットとステンノ様の話、書きたい……。
    少女とバーサーカーの組み合わせだし、キマシでも普通に友達としてでも良いと思うんだ。
    問題はキャットもステンノ様もうちのカルデアにいないことだ

  • 27名無し2017/03/03(Fri) 00:59:03ID:MwMTM4ODk(1/1)NG報告

    前に、EXTRAで何かの拍子に自鯖が幼くなる妄想をしたことがある
    ロリネロ、ロリ玉藻、士郎、子ギルとザビの組み合わせが面白そうだと思って
    士郎編は実際に書いたんだけど、今度ロリネロ編でも書いてみようかな

  • 28名無し2017/03/03(Fri) 12:01:05ID:U2ODM4MTA(1/1)NG報告

    地雷といえば冬木ちゃんねるとかいう悍ましいものを思い出す

  • 29名無し2017/03/03(Fri) 13:50:18ID:g5MDUxODg(1/1)NG報告

    「レーッツ! グランド・バベッジッ!」 
    人類最後のマスターによるグランド・オーダー。それは、人理保障機関カルデアによる合体指令。
    掛け声と共に空へと飛翔する巨人の影が三つ。
    蒸気が舞い、勇者バベッジを中心に美しきラウンドフォーメーションをとる。
    『ドッキング開始します! 先輩、衝撃に備えて下さい!』
    フロントモニターに映る少女の名はマシュ・キリエライト。英霊機神ギャラハッドのメインサポートAI。頼れる最愛の後輩。
    盾の英霊機神ギャラハッドを右腕に、剣の英霊機神アルトリアを左腕に変形させ、黒鉄の巨人と結合する。
    「英霊合体!」
    少年は叫ぶ。人類の希望を。最強の勇者の名を。
    立ち上がれ! 我らが勇者!
    『グランド・バベッジ!』

    的なssを思いついた。詳しい設定はこれから考える

  • 30モードレッドの足置き場2017/03/05(Sun) 20:42:56ID:czNjgwMDA(1/1)NG報告

    書いた奴ってどこに投下すればいいんですかね

  • 31名無し2017/03/06(Mon) 20:17:11ID:U3NTM1NDQ(1/1)NG報告

    シビル・ウォーでスタークとの対決直後のキャプテン・アメリカが特異点Fへ。
    そこでマシュと出会いマスターとして人理修復の戦いに出るとか思いついてる。
    キャップが戦士としての先達、人生の先達としてマシュを導いたりキャップが人理修復の旅を通して学んで行ったりする話が書きたい。
    ぶっちゃけ実写版しかマーベル知識ないけど

  • 32名無し2017/03/08(Wed) 01:12:45ID:YzOTg4NTI(1/26)NG報告

    SSここに投稿していいの?
    新しいスレ立てる?

  • 33SS投稿初チャレンジ2017/03/08(Wed) 12:45:28ID:I1NjQ5Njg(2/12)NG報告

    一応スレ主さんが「投稿も是非ここで」とおっしゃってくれているので、次レスから本文5千字程度のSSを投下させていただきます。
    行数の関係で10レス超えるかもしれないので、鬱陶しいと感じた人はコテハン横のIDをNGにすることで自衛をお願いします。
    内容としては、アステリオス君ととあるカルデア女性職員が交流する話になっております。
    そんなに長くないのもあって時系列はあんまり考えていませんが、ラストだけは一部クリア後の時系列です。
    会話する関係で職員に多少の個性がついているので、ご注意ください。
    では、次から投稿させていただきます。

  • 34SS投稿初チャレンジ2017/03/08(Wed) 12:48:18ID:I1NjQ5Njg(3/12)NG報告

    『アステリオスと女性職員』

    ある夜のこと、消灯が済んだカルデアの廊下を、一人の女性職員が懐中電灯を片手に歩いていた。
    しんと静まり返った廊下に自らの靴の音だけが、コツコツと響いている。
    (やっぱり、朝になってから出直そうかな)
    寝る前にミーティングルームに忘れ物をしたことに気づき、忘れない内にと思い立ってこうして部屋の外に出たのはいいが、ただ電気が消えているだけでいつもと違う雰囲気を醸し出している廊下の様子に、恐がりな彼女の心は既に挫けかけていた。
    (でも、ここまで来たら、ミーティングルームまでもう少しだし)
    震える自分に言い聞かせるように唱え、小さく頷いて、女性職員は角を曲がろうとした。
    その時、角の陰から巨大な影が現れた。
    「ひっ!」
    驚いた女性職員は、反射的に影の正体を見ようと懐中電灯を上へと向ける。
    トゲトゲとした突起がついた腹当て、傷だらけの巨体、両手には巨大な斧。
    そして、仮面に覆われた頭からは、二本の角が――。
    (お、おば、おばば、お化け!)
    ガクガクと震える女性職員に向かって、お化けが一歩近づく。
    そして、ずいっと頭を下ろし、彼女に顔を近づけて来た。
    「ひっ、や、いやああああ!!」
    哀れな女性職員は、廊下中に響き渡る大声をあげて、死に物狂いで自室まで逃げ帰ったのだった。

    **

  • 35SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 12:50:53ID:I1NjQ5Njg(4/12)NG報告

    >>34
    **

    ―― 一晩明けて、朝のこと。
    カルデアのマスターであるぐだ男のところに、一人の女性職員が同僚と共に訪れていた。
    「ええっと、それで、俺に用事って言うのは」
    「それがさあ。この子、英霊の誰かを、お化けと勘違いしちゃったみたいで」
    同伴した職員はそう言いながら、後は自分で話せと言うように女性職員を前に押し出した。
    「私、恐がりな癖に夜中に廊下を歩いちゃって、その時に巨大な人と遭遇して、お化けだと思い込んで、悲鳴をあげて逃げちゃったんです」
    うう、と、恥ずかしそうに唸りながら、女性職員はぐだ男に事情を話して聞かせた。
    「でも、一晩明けてよくよく考えてみたら、あれは、私の考えていたようなお化けとかではなくて、サーヴァントの誰かだったんじゃないかなって。顔を覗き込んで来たのも、もしかして、震えている私を心配していたのかもって。そう思ったら、私、すごく失礼なことをしてしまったんだと思って、だから、あの」
    話している間中、恥ずかしさから俯いていた女性が、おどおどしながらも顔を上げて言葉を続けた。
    「許してもらえるかは分からないんですが、そのサーヴァントに、一言、謝りたくて」
    「俺ならその英霊のことが分かるだろうから、聞きに来た、と」
    頷いたぐだ男を、女性職員は不安そうな顔で見つめた。
    「あ、あの。本当に、私、協力してくださっている方に、失礼なことしちゃって。貴男にとっても大事なサーヴァントなのに、本当にごめんなさ」
    「その先は、俺じゃなくて、まずサーヴァントに言ってやってください」
    ぐだ男は片手をあげて、謝罪の言葉を口にしそうになった女性職員を制した。

  • 36SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 12:53:45ID:I1NjQ5Njg(5/12)NG報告

    >>35

    ぐだ男が端末を起動して、現在召喚されている英霊たちの霊基の一覧を調べていると、すぐに一体のサーヴァントにたどり着いた。
    「ああ、彼のことかな。アステリオス」
    「はい、この人です!ああ、やっぱりサーヴァントだったんだ…」
    「ぐだ男くんのサーヴァントでよかったじゃん!ふれんどさん?とかいう人たちの所から援軍に来てくれているサーヴァントだったら、話がこじれるところだったよ」
    改めて己の勘違いを思い知って恥ずかしげに俯いている女性職員の肩を、同伴した同僚が励ますように叩いた。
    「じゃあ、アステリオスを呼んでみますけど、大丈夫ですか?」
    ぐだ男の問いかけに、女性職員はこくりと頷いた。
    ぐだ男もそれに応えるように頷いた後、口の横に手を当て息を吸った。
    「おーい、アステリオスー!近くにいたら出てきてくれ!!」
    ぐだ男の呼びかけに少し間が空いた後、部屋の中にアステリオスが姿を現した。
    「なん、だ?」
    仮面越しのくぐもった声で、アステリオスは己のマスターの用向きを尋ねた。
    「お前に用事がある人がいてさ、今から少し話を聞いてあげてくれないかな?」
    そう言ってぐだ男が手を指示した方向に、アステリオスは大人しく体の向きを変え、女性職員の方に向き直った。
    そのまま一言も発さず、彼女に用向きを尋ねることもなく、ただ静かに、じっと、彼はマスターの頼みの通り、女性職員の言葉を待った。
    「あの、私、夕べは、あなたをお化けと勘違いして悲鳴をあげるなんて失礼なマネをしてしまって、本当に、ごめんなさい!」
    がばり、と大きく頭を下げて謝った女性職員を、感情の覗けない仮面がじっと見つめていた。

  • 37SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 12:57:00ID:I1NjQ5Njg(6/12)NG報告

    >>36「そ、それで、ですね。お詫びの品になるか分からないのですが、これ、私のとっておきの、お気に入りのお店のクッキーです!カルデア内に持ち込んでいた分で、ドクターロマンにも好評でしたので、味は保証されています。ご迷惑でなければ、是非!!」
    「え?あんた、そんなもの持って来ていたの?」
    「あ、それ、マシュがおいしいって言っていたやつだ。職員さんの私物だったのか」
    「大好物なので、買い占めを許されている限界まで買い占めて、持ち込めるギリギリ限界まで持ち込んで、人理焼却前は、このおいしさを共有してくれそうな方に、片っ端から配り歩いていました」
    ずいっと、クッキーの入った袋を差し出しながら語る女性職員の姿を、やはりアステリオスは無言で眺め続けていた。
    「…あ、すみません。クッキーはお好きじゃありませんでしたか」
    しょんぼりと眉を下げて、女性職員がクッキーをしまおうとした時、
    「うぅ」
    無言を貫いていたアステリオスが、短く唸り声をあげた。
    そして、驚いて動きを止めた女性職員の手から、つまみ上げるようにしてクッキーの袋を持ち上げた。
    「あ…」
    「…いる」
    「えっ?」
    「なれて、いる、から、き、に、す、る、な」
    そう言ってアステリオスは、クッキーの入った袋を持ってのそのそと部屋を出て行った。
    「慣れている、って…」
    残された女性職員は、呆然とした顔で先ほどのアステリオスの言葉を繰り返した。
    (慣れている、って。それって、何度も怖がられたってことで。だったら、私は、本当に、本当に、酷い、ことを)
    もしかして己は、想像以上に酷い仕打ちを彼にしてしまったのではないだろうか。
    溢れてくる罪悪感と、アステリオスの言葉のやるせなさに、女性職員は項垂れた。

  • 38SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 12:59:47ID:I1NjQ5Njg(7/12)NG報告

    >>37
    「あー。ま、まあ、クッキーを受け取ってくれたってことは、彼もあんたの謝罪を受け入れてくれたってことだよ!よかったじゃん!!」
    重苦しくなった空気を変えようと、同僚の職員が彼女の背中をバシバシ叩いて笑った。
    しかし、女性職員は項垂れ続けたままだった。
    「うーん、んん…。とりあえず、用事はこれで終わりってことで!ほら、長居しすぎると彼にも迷惑だよ、行こ!ごめんね、ぐだ男くん。なんか最後、暗い雰囲気になっちゃってさ」
    「おじゃま、しました」
    落ち込んだままの女性職員を押しながら、同僚の職員はぐだ男に頭を下げ、部屋を出て行った。
    残されたぐだ男は、静かになった部屋の中で、彼なりに先ほどの出来事について反芻した。
    (アステリオスのことは、俺もまだ出会ったばかりで分からないことの方が多いけれど)
    (でも、「慣れている」って言ったのは、確かに彼なりにあの女の人を気遣ったからで、一方あの女の人が、「慣れている」って言葉を悲しんだのは、それもきっとアステリオスを思ってのことで)
    うーんと、唸り声を出しながらぐだ男は思考を巡らせた。
    しかし、いくら考えても今の自分には、二人のことをすっきりと解決させる方法が分からなかった。
    「あー!人とか英霊とか関係なく、人間関係って難しいー」
    ボフンと、ベッドに突っ伏して、胸の中のモヤモヤと無力感を振り払うようにぐだ男は枕に頭をぐりぐりとこすりつけた。
    (でも――)
    いつか、そういう悲哀とかモヤモヤとか複雑さを気にすることなく、アステリオスとあの職員が話せているようになればいいなと、ぐだ男は未来に思いを馳せたのだった。

    **

  • 39SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 13:02:38ID:I1NjQ5Njg(8/12)NG報告

    >>38
    **
    夜中、消灯が済んだカルデアの廊下を、ある女性職員が懐中電灯片手に歩いていた。
    彼女が廊下の角を曲がろうとした時、ぬっと巨大な影が現れた。
    「あら、アステリオスさん」
    巨大な影を懐中電灯で照らして正体を確認した女性は、親し気にその大柄な仮面の男に話しかけた。
    「今日は、再臨前の姿なんですね」
     珍しいですねーと微笑む女性に、アステリオスはぬっと顔を近づけてガチャリ、と仮面を外した。
    「こわく、ないね」
    「?」
    「もう、まえみたいに、こわがらない、ね」
     にいっと、いたずらを成功させた子供の様に笑う青年に、女性はあっと、声をあげた。
    「も、もしかして、私のことをからかおうと思って、その姿に!?ひどい!そ、そりゃあ、今でもハサンさんたちとか、スパルタクスさんに消灯後の廊下で会うと、悲鳴をあげそうになることも、あるにはありますけど。でも、これでも私、大分とましになったのではなかろうかと」
    唇をとがらせて抗議する女性職員の様子に、アステリオスは少しだけ考える仕草をしてから、言葉を返した。
    「ん、ごめん。こわくないなら、いいなって」
    「そりゃあ、さすがに最初の頃からいるアステリオスさんには、慣れましたよ。と言うか、本当に、初対面の時は失礼な反応をしてしまって、ごめんなさい」
    同じ廊下で初めてアステリオスに遭遇した時のことを思いだして、女性職員は顔を赤くして俯いた。
    サーヴァントをお化けと間違えて悲鳴をあげた挙句逃げ出すなんて、本当にあの時の自分はなんてことをしてしまったのだろうか。
    今思い出しても、恥ずかしいし申し訳ない。
    「うれしかった、よ」

  • 40SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 13:05:21ID:I1NjQ5Njg(9/12)NG報告

    >>39
    「え?」
    思いがけない言葉に女性職員が顔を上げると、アステリオスがむず痒そうな顔で彼女を見おろしていた。
    「ぼくは、あのとき、むかしのように、こわがらせてしまった、ぼくが、わるい、と、おもっていた。けれど」
    ゆっくりと、たどたどしい言葉遣いで、アステリオスは女性職員に気持ちを語った。
    「だけど、おまえは、こわかったのに、ぼくに、ごめん、って。こわがったせいで、ぼくが、かなしいとおもったから、ごめん、って。わざわざ、マスターにたのんで、さがしてまで、ごめん、って、ぼくに、いってくれて。そんなふうにあやまられたことが、なかったから、ぼくは、あのとき、じぶんでも、どんなきもちか、よく、わかっていなくて」
    「でも、マスターとか、えうりゅあれとか、みんなにであったいまなら、わかるから。ぼくは、あのとき、おまえが、あやまりに、きてくれて。こころが、きずつくそんざいなんだと、あたりまえのように、かんがえてくれたのが」
    話すのに疲れたのか、ふうと一度小さく息を吐き出してから、アステリオスは恥ずかしそうに笑った。
    「とても、とても、うれしかった、よ」
    「そう、ですか」
    震える声で、女性職員はやっとその一言を絞り出した。
    悲しいような嬉しいような、とにかく感情があふれて泣いてしまいそうになるのを堪えるのに必死だったのだ。
    「あの、私も、今それを聞けて、嬉しい、です」
    震える唇を、それでも心からのものになるようにと彼女は願いながら、笑みの形を作った。
    アステリオスに上手く伝わったようで、彼は応えるようににっと歯を見せて笑った。

  • 41SS投稿初チャレンジ続き2017/03/08(Wed) 13:07:23ID:I1NjQ5Njg(10/12)NG報告

    >>40
    「そうだ、アステリオスさん」
    女性は思い出したように、ポンと手を叩いた。
    「外と連絡が繋がるようになったおかげで私、遂にあのお店のクッキーを取り寄せるのに成功したんです!」
    「おお」
    嬉しそうに報告する女性職員に合わせて、アステリオスがぱちぱちと控え目に手を叩いた。
    「よろしければ、明日のおやつ時にでもどうですか?」
    「ん。あのくっきー、おいしかった」
    こくりと頷いたアステリオスの目は、嬉しそうに輝いていた。
    「えうりゅあれやますたーも、よぼう」
    「いいですね。あ、ナーサリーライムさんも呼んだ方がいいでしょうか?」
    「あと、じゃんぬ・だるく・おるた・さんた・りりぃと、じゃっく、も」
    「うふふ。ダ・ヴィンチさんに話を通して、広めのお部屋を確保しておきますね」
    「とても、たのしく、なるね」
    「ええ、とても」
    楽しげに明日の計画を話し合う二人は自然な様子で仲良く横に並び、女性職員の部屋までゆっくり歩いて行ったのだった。


  • 42SS投稿初チャレンジ2017/03/08(Wed) 13:15:02ID:I1NjQ5Njg(11/12)NG報告

    以上で終わりです。
    コテハンの通り、こういった掲示板でSSを投稿するのが初めてなので何か不備がありましたらすみません。

    この作品で大体、本文の文字数がタイトル含めて5千字程度くらいの量になっています。
    もちろん、改行なんかの関係で変わることもありますが、今後投稿される方がいらっしゃったら、何かの参考になれば幸いです。
    長々とスレの占領、失礼いたしました。

  • 43名無し2017/03/09(Thu) 00:09:35ID:YyNzI1NTQ(1/1)NG報告

    >>42
    お疲れ様でした。

    私もssを書き溜めているところなのですが、だいぶ分量が多くなりそうです…
    ひょっとしたら別にスレ立てした方がいいかもしれませんね

  • 44名無し2017/03/09(Thu) 02:39:04ID:gzMDQ3Nzk(1/1)NG報告

    既存設定集めたprototype本編の妄想って需要あるかな?まぁ、鬼門多過ぎるんだが…

  • 45名無し2017/03/09(Thu) 09:19:07ID:Y3OTM0OTg(1/1)NG報告

    >>42
    乙です

  • 46名無し2017/03/11(Sat) 20:08:18ID:k0MTA2MTk(1/1)NG報告

    あげ

  • 47名無し2017/03/11(Sat) 20:36:48ID:c5NDYyMDY(1/1)NG報告

    SSかあ……自分クロスオーバーが大好物だから

    ・初代ゴッドイーターのed後の第一部隊と四次組の座談会
    ・というか切嗣というヨハンに似た相手とどう関わるか
    ・ガイアの抑止力としてHF√で介入してくるシオ

    とかそんなのばっか浮かんでしまう

  • 48名無し2017/03/13(Mon) 01:41:13ID:Q2MTA5ODI(1/1)NG報告

    SS書こうとずっと思ってて何回か書こうとしたけど設定纏まらなかったり思いつかなかったりで設定ちゃんとできても文が書けなかったりで上手くいかない。
    現在考えてるのはぐだおが鯖としてぐだこに召喚されるやつだけどぐだおが鯖になった理由と宝具で詰まってる

  • 49名無し2017/03/13(Mon) 02:03:30ID:M5NDEyMDA(1/1)NG報告

    >>44
    ある
    ある程度まとまっているなら読んでみたい

  • 50名無し2017/03/13(Mon) 11:24:49ID:E2NjQ3ODc(1/1)NG報告

    >>2 禁書のソロモンってどう考えても魔神ですよねぇ…

  • 51名無し2017/03/13(Mon) 13:56:55ID:Q0MzI1Mzc(1/1)NG報告

    >>48設定や理由付けに困っているなら、書きたい場面や思い浮かんだ場面だけまず書いてみるといいかもよ。
    召喚シーンでも、鯖ぐだおとぐだこにさせたいやりとりでも、何でもいい。
    シーンだけ書いた後に前後を繋げる文を考えているうちに、キャラが何故そうなったのかとも自然と向き合うことになるから、設定段階で詰まっていた答えがすんなり出ることもあるし、とりあえずやりたいシーンだけでもキャラクターを動かすと書いている側もモチベーション上がるので、作品が形になりやすかったりする。

    書きたい場面のための設定に詰まっていたなら、見当外れな意見でごめんね。

  • 52名無し2017/03/13(Mon) 16:18:08ID:c4MjYyMzc(1/1)NG報告

    SS書こうとしたことはあるけど上手く文章にできなくて設定だけが固まっていく

  • 53名無し2017/03/13(Mon) 16:28:59ID:k2NzI2OTc(2/26)NG報告

    >>52
    下手でいいのです…
    いきなりゴッホのような絵を描ける人間はいないのです…
    文章も同じなのです…

  • 54名無し2017/03/13(Mon) 19:57:07ID:k2NzI2OTc(3/26)NG報告

    投稿してます
    どれくらいのレス数かは不明
    やってみて分かったけど、地の文なしってやっぱりきついんやなと思いました

    次からちょっとの間連投します

    注意事項としてエリザはCCC要素あり、その他に魔法使いの夜要素ありです

    ロビン・フッド「第三霊臨の姿を見せたらドラゴン娘が騒ぎ出した」

  • 55名無し2017/03/13(Mon) 19:58:20ID:k2NzI2OTc(4/26)NG報告

    >>54

    ロビンフッド「おい、マスター、いつまで寝てんだ」
    ぐだ男「ん……うん?」
    ロビン「やっとお目覚めか?」
    ぐだ「ここは……?」キョロキョロ
    ロビン「特異点だよ、オレはほっときたかったんだがねえ……」
    ぐだ(そうか、小さな特異点が出来たから……)
    ぐだ「あれ? ディルムッドも一緒に来なかったっけ?」
    ロビン「レイシフトの時にはぐれちまったらしい。オレはマスターを守んので手一杯だったしな」
    ぐだ「ありがとう」
    ロビン「礼を言われることじゃありませんがね。雇い主くらい言われなくても守るっつーの」
    ぐだ「とりあえずディルムッドとの合流を目標に動こう」
    ロビン「へいへい、城の中に行きますか」

  • 56名無し2017/03/13(Mon) 19:58:57ID:k2NzI2OTc(5/26)NG報告

    >>55
    ぐだ「変な庭に出た。なんか自然が豊かだね」

    ロビン「植物園ってとこか」

    ぐだ「変な彫刻があるね」
    ロビン「なんだこりゃ。ライオンの頭に鳥の体……? 悪趣味すぎんだろ」
    ぐだ「鳥って言ったら、第三霊臨したらロビンの方にコマドリがいるようになったよね」
    ロビン「あれは何かなんざ聞かれても困りますがね。勝手についてきやがるからなぁ」
    ぐだ「今もいるの?」
    ロビン「まぁな、この通り」バサバサ(コマドリが飛び出す音)
    ぐだ「かわいいよね」
    ロビン「オレはコイツ見てるとなんか気に障るんですがね……。なんつーの、こっちを小馬鹿にしてる感じ?」
    ぐだ「そんなことないと思うけど」
    ロビン「っと、下らねえ話はここまでだ。マスター、なんか来るぞ」
    ぐだ(心構えだけでもしておこう)

  • 57名無し2017/03/13(Mon) 19:59:39ID:k2NzI2OTc(6/26)NG報告

    >>56
    ???「ぐっ、私が後れを取るとは……」ガサガサ
    ぐだ「ディルムッド!」
    ディルムッド「マスター!? 御無事でしたか!」
    ロビン「おいおい、ずいぶんボロボロじゃねーですか。いったい何があるってんだ?」
    ディル「皐月の王……よくぞマスターを守った」
    ロビン「いやそういうのはいいんで、何があったかをだな……」
    ぐだ「みんな静かに、何か来る音がする!」
    ディル「馬鹿な……もう追いついたとでも!?」
    ぐだ「何が来るのか知ってるの?」
    ディル「はい。マスターは下がっていてください。皐月の王、マスターを頼む」
    ロビン「はいよっと。オタクがここまでマジになる奴だ、オレなんかじゃ役に立たねえだろうしな」
    ぐだ(音が近づいてくる)
    ディル「来い!」スチャ(二槍を構える音)
    ぐだ(来る……!)

  • 58名無し2017/03/13(Mon) 20:00:26ID:k2NzI2OTc(7/26)NG報告

    >>57
    ???「ウリー」
    ロビン・ぐだ「…………」
    ディル「くっ、もう来てしまったか……! マスター、指示を!」
    ぐだ「……えっと、ディルムッド。あれってさ」
    ディル「何をしているのですかマスター! 早くしなければ奴が動いてしまいます!」
    ロビン「いや、オタク、何をそんなに警戒してんですか。ありゃあどう見ても……」
    ディル「凶悪な魔物に違いありません!」
    ロビン・ぐだ「いや、どう見てもウリ坊なんだけど……」
    ウリ坊「ウリー!」トットット
    ぐだ「かわいいなあ。おいで」
    ディル「お下がりください! 奴は危険ですマスター!」
    ぐだ「そうは見えないけど」

  • 59名無し2017/03/13(Mon) 20:01:00ID:k2NzI2OTc(8/26)NG報告

    >>58
    ウリ坊「ウリー!」タッタッタ
    ぐだ「ディルムッドと遊びたいのかな、ディルムッドに向かってるね」
    ディル「くっ、なぜ私が狙われるのか……!」
    ロビン「なんであんなに焦って……ん?」
    ぐだ「あれ? なんか、段々早くなって……」
    うり坊「ウリー!」ドゴォッ!
    ディル「ぐはっ!」ドサー!
    ぐだ「ランサーが死んだ!?」
    ロビン「っ、マスター! あいつはマジにやべえ奴だ!」
    ぐだ「そうみたいだ! 逃げよう!」
    ウリ坊「ウリー!ウリー!」ガッガッガ
    ぐだ「地面削りながら走って来てる!?」
    ぐだ「ロビン、何かいい手はない!?」
    ロビン「一度逃げられりゃ話は別ですがね、正面からってのは得意じゃねえ!」
    ぐだ「ここまで使うしかない……!」

  • 60名無し2017/03/13(Mon) 20:01:44ID:k2NzI2OTc(9/26)NG報告

    >>59
    ぐだ「ガンド!」
    ウリ坊「ウリ……?」ドサッ!
    ロビン「ありがてえ! 今のうちに毒矢を作って……」
    ロビン「食らいやがれ!」ドシュ!
    ウリ坊「ウリ……ウリ……」
    ぐだ「何とかなったね……」
    ロビン「…………」
    ぐだ「ロビン……?」
    ロビン「いや、何でもねえですよ。奥に進むことにするか」


    道中、二人は可愛くも恐ろしく強いモンスターを山ほど倒した。
    フィンの一撃を使う子リス。
    バーサーカーの如きアライグマ。
    甲高く笑うリピートマジック使いのネズミ。

  • 61名無し2017/03/13(Mon) 20:02:23ID:k2NzI2OTc(10/26)NG報告

    >>60
    ロビン「…………」
    ぐだ「どうしたの? 冷や汗流れてるけど」
    ロビン「……悪い、マスター。この特異点、オレが元凶の可能性があるかもしんねえ」
    ぐだ「どういうことさ?」
    ロビン「ちょいと長い話になるんだが……」

  • 62名無し2017/03/13(Mon) 20:03:53ID:k2NzI2OTc(11/26)NG報告

    >>61
    ――少し前――
    ロビン(第三霊臨)「結局オマエはどっから来たんだ?」
    コマドリ「チチチ(ジブンにも分からないッス。マイ天使はどこッスか?)」
    ロビン「なーんか、言ってることが分かるような、分からないような……」
    コマドリ「チチチ(どうにも伝わってないッスねー)」
    ???「ちょっとそこの緑!」
    ロビン「げ、この妙に甲高い声はまさか……」
    ???「アナタ、いいものを持っているじゃない? それ、寄越しなさいよ」
    ロビン「うわ、やっぱりドラゴン娘かよ……。それってのはいったい何のことで?」
    エリザ「そいつよそいつ、そのコマドリ。アイドルを引き立てるマスコットに相応しいわ」
    ロビン「あー、こいつか」チラッ
    コマドリ「チチチ(あれに捕まるのは何かまずいと全細胞が言ってるッス!)」
    ロビン「……あー、なんですか。コイツがいやだっつってる気がするからダメだな」
    エリザ「何それ? この私(アタシ)への言い訳?」
    ロビン「言い訳じゃねえですよ、だいたいオタク、こいつをどうするつもりなわけ?」
    エリザ「決まってるじゃない! 私の肩に乗せて一緒に歌うのよ!」
    コマドリ「チチチ(いやーほんと勘弁してくださいッス!)」
    ロビン「んー、やっぱ嫌がってる気がするんですよねえ……」
    エリザ「何よ! そんなデタラメ言ってまで渡したくないってこと!?」

  • 63名無し2017/03/13(Mon) 20:04:37ID:k2NzI2OTc(12/26)NG報告

    >>62
    ロビン「あ、カーミラ」
    エリザ「何ですって!? あの吸血女――て、いないじゃない!」
    ロビン「隙あり!」ドシュ
    エリザ「あう!」
    ロビン「軽い麻痺用の毒だ。ちったあ頭冷やして出直しな」

    ――現在に戻る――
    ロビン「って、ことがあったわけだが……」
    ぐだ「大変だったね……」
    ロビン「ここまでオレたちが出会った敵は全部、妙に愛らしい見た目をしていやがる」
    ぐだ「そうだね」
    ロビン「そう、まるでマスコットにピッタリな動物だ」
    ぐだ「なるほど」
    ロビン「つまりこの特異点は……」

  • 64名無し2017/03/13(Mon) 20:05:24ID:k2NzI2OTc(13/26)NG報告

    >>63
    ??「随分と貧相な小鳥を肩に乗せているじゃない、アーチャー!」
    ロビン「この声は……!」
    ぐだ「エリザベート! 何度も出てきて恥ずかしくないの!?」
    エリザ「は、恥ずかしくないわよ! こほん、ようこそ、私のテーマパークへ!」
    ロビン「マスター、あいつ聖杯を持ってるみたいだ」
    ぐだ「そうだね、やっぱり彼女がこの特異点を……」
    エリザ「こそこそしてないで私の話を聞きなさいよー!」
    ロビン「ちっ、しゃあねえ、聞いてやらないとマズそうだ」
    ぐだ「うん、とりあえず聞いてみよう……」
    エリザ「それでいいのよ、子イヌ」
    エリザ「正直、どうしてこんな場所に来たのか、自分でもさっぱり分からないんだけど」
    エリザ「ここで私、素晴らしいマスコットに出会ったのよ!」
    エリザ「そんな貧相なコマドリじゃない、素敵なマスコットにね!」
    エリザ「紹介するわ! カモン、マイマスコット!」パァァ(聖杯が輝く音)
    ぐだ「何かごごごごって聞こえるんだけど……」
    ロビン「やぁな予感しかしねえですよ。構えろよマスター、何が来たっておかしくねえ!」
    エリザ「さぁ、お披露目よ! 私のマスコット!」

  • 65名無し2017/03/13(Mon) 20:06:34ID:k2NzI2OTc(14/26)NG報告

    >>64
    ドラゴン「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
    ロビン「ドラゴンじゃねえか!」
    ぐだ「しかも大きい!」
    エリザ「私はこの頭の上で歌うのよ! どう? 貴族に相応しい演出でしょ?」
    エリザ「称賛したくなるわよね? 称賛しなさい? 称賛してよ!」
    エリザ「何よその曖昧な笑顔。頭痛がするわ。何の不満があるの?」
    ロビン「おいマスター、何かやばそうだぞ」
    ぐだ「ロビン、構えて!」
    エリザ「私を称賛しないなら消えちゃえばいいのよ……!」
    ドラゴン「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」スゥゥ
    ロビン「まずい、火を吐く気だ! アレは避けらんねえ……!」
    ぐだ「手を!」
    ロビン「あ、ああ!」
    ぐだ「令呪を持って命じる! あの炎を避けてロビン!」
    ドラゴン「GAAAAAAAAAAA!」ゴォォォ!
    ロビン「助かったぜマスター!」
    ぐだ「宝具を!」
    ロビン「はいよ! 弔いの木よ、牙を研げ! ――祈りの弓(イー・バウ)!」
    ドラゴン「GAAAAAAAAAA!」

  • 66名無し2017/03/13(Mon) 20:07:42ID:k2NzI2OTc(15/26)NG報告

    >>65
    ぐだ(よし、命中した! いくらドラゴンでもこれで――)
    ロビン「おいおい、マジかよ……」
    ドラゴン「GAAAAAAAA!」スゥゥ
    ロビン「効き目はなかった! 逃げるしかないぞマスター!」
    ぐだ「令呪を持って命じる! かわしてロビン!」
    ドラゴン「GAAAAAAAAAAA!」ゴォォォ!
    エリザ「無駄よ! ドラゴンは魔力を纏って防御を上げているもの!」
    ロビン「だろうな。せめてそれさえ破れれば話は違うんだが……」
    ぐだ「ガンドを使えればよかったんだけど……」
    ロビン「いいやマスター、オタクに責任はねえよ。とはいえ、どうしたもんか……」
    ???「魔力の防御を削ればいいんだな」
    ロビン「ああ、それさえできれば――って、何でオタクがいるんだ!?」
    ???「マスターの危機に駆けつけられずに何が騎士か」
    ???「このディルムッド・オディナ、マスターをみすみす死なせはしない!」
    ぐだ「ディルムッド!?」
    ディル「不甲斐ない姿をお見せしたこと、謝罪しますマスター」
    ディル「ですが、あの醜態ここで返上してみせましょう」
    ロビン「……行くのか? もうとっくにオタクの霊基は――」

  • 67名無し2017/03/13(Mon) 20:08:59ID:k2NzI2OTc(16/26)NG報告

    >>66
    ディル「当たり前だ。騎士が主の命より自らの命を優先するわけがない」
    ロビン「……なら、こいつを使え」バサッ
    ロビン「オレの宝具だ。ドラゴンでも欺けるさ」
    ディル「助かる。マスター、アーチャー、隙はおそらく一瞬です。見逃さないよう」
    ぐだ「ディルムッド、大丈夫?」
    ディル「お心遣い感謝しますマスター。ええ、問題ありませんとも」
    ディル「では!」シュバッ
    ロビン「さて、ちったぁ援護しますか! こっちだぞ、ドラゴン!」
    ドラゴン「GAAAAAAAA!」スウウ
    ロビン「また火を吐くだけか!」
    ドラゴン「GAAAAAAAA!」ビーッ
    ロビン「は? 目からビーム……って、溜め短すぎんだろ!」ゴロゴロ!
    ロビン「何とかかわせたが……」
    ロビン「威力は低めか……溜め時間と対応してるってことか」
    ドラゴン「GAAAAAAAA!」ビーッ
    ロビン「二発目!?」
    ぐだ(令呪――ダメだ、間に合わない!)
    ロビン(当たっても死にゃあしないだろうが、こいつはキツイか!?)

  • 68名無し2017/03/13(Mon) 20:10:21ID:k2NzI2OTc(17/26)NG報告

    >>67
    コマドリ「チチチ!」バサバサ
    ロビン「な、コマドリ!?」
    コマドリ「チチチ!」ジューッ!(ビームに当たる音)
    ロビン「な、何してんだ!」
    コマドリ「……」プスプス
    ディル「有効圏内、行きます、マスター!」
    ロビン「――っ、マスター、準備しろ!」
    ぐだ「う、うん! 全体強化!」
    ディル「――破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)!」
    ロビン「今だマスター!」
    ぐだ「うん! 令呪を持って命じる! 宝具解放!」
    ロビン「弔いの木よ、牙を研げ! ――祈りの弓(イー・バウ)!」
    ドラゴン「GAAAAAAAAAAA!!?」ドゴォッ
    エリザ「え、ちょっと!? 倒れるの!? ていうか倒れたら私も危ないじゃない!」
    エリザ「きゃああああああぁぁああぁあああ!」

  • 69名無し2017/03/13(Mon) 20:11:27ID:k2NzI2OTc(18/26)NG報告

    >>68
    ロビン「何とか勝てたか……」
    ぐだ「そのコマドリ……」
    ロビン「ああ……」
    ぐだ「……お墓を作ってあげよう」
    ロビン「……そうするとしますか。だがマスター、オタクはあの騎士のもとに行ってくれ」
    ロビン「あいつも限界だろうし、消える前に一言くらい聞いてやってほしい」
    ぐだ「……そうだね」タッタッタ
    ロビン「あのランサー……」
    ロビン「騎士道だのなんだの、暑苦しいやつだとは思ってましたがね」
    ロビン「最後まで主のためにってのは、そう悪い話じゃないよな」
    ロビン「……少し、感傷に浸り過ぎだ」
    ロビン「さて、穴でも掘ってやるか」

  • 70名無し2017/03/13(Mon) 20:13:28ID:k2NzI2OTc(19/26)NG報告

    >>69
    ぐだ「ディルムッド!」
    ディル「ご無事でしたか、マスター」
    ぐだ「無理してたんだね……ごめん」
    ディル「いいえ、マスター。私はこの上なく幸福でした」
    ぐだ「ゆっくり休んでね、ディルムッド。ありがとう」
    ディル「マスター……」
    ぐだ「ディルムッドのこと、忘れないから」
    ディル「いえ、自分はカルデアに行けばまたいるのですが……」
    ぐだ「今日、ここに来たのはさ」
    ぐだ「特異点修復よりも、やる気を出して健康診断をしているナイチンゲールから逃げる面も大きかったんだ……」
    ぐだ「ここは特異点と呼ぶにはあまりに小さくて、どうでもよかったしね……」
    ディル「……なん、だと!?」
    ぐだ「カルデアに戻っても、すぐに完全回復ってわけじゃないから……」
    ぐだ「……ごめん」
    ディル「うおおぉおぉおおぉぉおっ!」スウウ――

  • 71名無し2017/03/13(Mon) 20:15:07ID:k2NzI2OTc(20/26)NG報告

    >>70
    ぐだ「ディルムッドのことは見送ってきた」
    ロビン「そうか。こっちも穴が掘り終わったところだ」
    ぐだ「残念だったね……」
    ロビン「ま、勝手について来てただけとはいえ、いなくなられると寂しい部分もあるのは否定しませんがね」
    ロビン「ゆっくりしてくれ、オマエのことは忘れないさ」
    ロビン「後は穴を埋めてっと」
    コマドリ「チチチ!(ちょ、何で埋めるッスか! ジブンのこと死なせる気ッスか!?)」
    ロビン「うお、いきなり羽ばたきやがった!?」
    ぐだ「怪我も治ってる……!?」
    コマドリ「チチチ!(この程度で死ぬと負われてたッスかジブン!)」
    コマドリ「チチチ!(いや死んでたッスけど!)」
    ぐだ「元気に羽ばたいてる……」
    ロビン「何かよく分からねえが、生きてたんならそれでいいか」
    ぐだ「そうだね」
    ロビン「さて、特異点も修復されつつあるようですし、戻りますかね、マスター」
    ぐだ「うん」

  • 72名無し2017/03/13(Mon) 20:16:18ID:k2NzI2OTc(21/26)NG報告

    >>71
    ロビン「っと、その前に……」スタスタ
    ロビン「このあたりか。おい、ドラゴン娘! と、尻尾が出てるな。引っ張ってみるか」
    エリザ「うぐぐ、痛いじゃない! ひどいじゃない!」
    ロビン「うるせえ、これだけの騒ぎ起こしたんだ。当然お咎めなしってわけにはいかない」
    エリザ「ちょっと、何する気よ! 何よその矢!」
    ロビン「そりゃ、引っ掻くんですよ」スッ
    エリザ「いった――くない?」
    ロビン「オタク、今日はカルデアの健康診断日だって知ってる?」
    エリザ「それが何? こほ、私は、こほ、アイドルよ? ゴホゴホ!」
    ロビン「さっきの矢は体調を悪化させる毒を塗っておいた」
    ロビン「今カルデアに戻ればさぞ献身的な看護が受けられるだろうよ」
    エリザ「ごほ、ちょ、ごほ、何言ってるのよ!」
    ぐだ「そろそろ戻るみたいだね」
    エリザ「いやよ、戻りたくない! ――ハクシュ!」
    ロビン「マスター、帰ったら分かってるよな」
    ぐだ「うん」

  • 73名無し2017/03/13(Mon) 20:17:23ID:k2NzI2OTc(22/26)NG報告

    >>72
    レイシフトが終わり、カルデアに帰りつく三人。
    強制的に作らされた列の先頭には逃げたそうな茨木童子の姿があった。
    ぐだ「オーダーチェンジ!」
    エリザ「え、ちょっと、冗談でしょ!? 冗談よね!?」
    ぐだ「茨木童子とエリザベート!」
    茨木「何だ!? 逃げてよいのか!? よいのだな逃げる!」スタコラサッサー
    エリザ「きゃあぁああ! クシュン!」
    ナイチンゲール「風邪ですか。分かりました、まずは殺菌です」
    エリザ「ちょっと待って! 待ちなさいよ! それ、どう見ても消毒じゃないじゃない――」
    ロビン「ふぅ、これで一件落着ですかねえ」
    ぐだ「うん、疲れたね」
    コマドリ「チチチ(ジブンも疲れたッす)」

    カルデアには一日以上、エリザベートの悲鳴が轟いたという。
    ちなみに強制入院されたエリザベートの元には見舞客としてヴラド三世(バーサーカー)が訪れ、
    彼女のために肩に乗せる道化を作ったとかなんとか。
    それを肩に乗せて歌う姿がちょくちょく目撃されている。
    なお、九割の確率で観客はいない。

  • 74名無し2017/03/13(Mon) 20:18:27ID:k2NzI2OTc(23/26)NG報告

    >>73
    以上ッス
    大体六千字で二十レスくらいでした
    これを書いた翌日、バーカーカーヴラド公が来たので、書いたら来る教はガチだと思いました

  • 75名無し2017/03/13(Mon) 20:37:13ID:c1MzkyODU(1/2)NG報告

    クロスオーバーの際に大活躍の宝石剣ゼルレッチですが、fgoの存在でレイシフトや特異点という手段が増えましたね。

  • 76名無し2017/03/13(Mon) 21:14:55ID:I5NDk4NDY(1/1)NG報告

    ちょっと見にくいから行間空けた方がいいかもしれん

  • 77名無し2017/03/13(Mon) 21:36:22ID:E3MzE0NjM(1/1)NG報告

    PortalとCCCのクロスオーバーでPortal2後のAperturelaboratoryにBBが現れグラドスとお話し(皮肉時々真面目な話)みたいなやつを読みたい…

  • 78名無し2017/03/13(Mon) 22:30:28ID:k2NzI2OTc(24/26)NG報告

    >>76
    最初は開けてたんすよ…
    行数制限でレス数が倍になるから消したんすよ…

  • 79名無し2017/03/13(Mon) 22:32:15ID:Y4MzIxODI(1/1)NG報告

    前から気になってたけどなんでFGOの2次創作のオリジナル特異点って第6章と第7章の間の時期に設定されやすいんだろ?


    普通に終章の後か第7章の間じゃあダメなのかな?それか1章か3章の後とか

  • 80名無し2017/03/13(Mon) 23:02:52ID:IyMzcyOTk(1/1)NG報告

    >>79
    7章の後すぐに終章だからあかんってのと、
    7章と6章の間は明確に期間が空いている(レイシフトの調整云々)というのがあるんじゃないかな
    あとは主人公の精神的成長とかのタイミング?みたいな?

    うん、自分で言ってて意味わからなくなった

  • 81名無し2017/03/13(Mon) 23:26:05ID:I2OTA2OTg(12/12)NG報告

    >>79ロマニが出てきているやつなら、終章後だとロマニが出せないのはあるかもしれない。
    解説兼つっこみ役として彼はかなり動かしやすいと思うから。
    それと、終章の後だと人理が救われてこれからお偉いさんへの説明が大変だみたいなことも言及されていたから、特異点ができたとして気軽にレイシフトさせていいものなのか、そもそも修復完了って言っているのに特異点を作っていいものなのかって悩む部分もあったんじゃないかな。
    1.5章も始まったし、これからは終章後のオリジナル特異点で考える人も出てくるかもよ。
    1章3章の後があまりないのはよく分からん。
    ストーリークリア後に追加されるサーヴァントが出したいとか、登場させるサーヴァントが3章以降での記憶を持っている設定にしたい(例:アルジュナが第五特異点での経験を覚えている設定でインドの特異点ネタを作りたい等)とか、単純に書いている側の記憶が新しい分後の章の方が書きやすいからとかがぱっと思いついたけど、正解なのかは本当に分からない。

  • 82名無し2017/03/13(Mon) 23:34:29ID:Y5Nzk0MzU(1/2)NG報告

    FGO×問題児たちが異世界から来るそうですよ?

    箱庭にぐだ達がノーネームに召喚される。サーヴァントはマシュとクラス違いの七騎。
    書きたいけど時間が取れないし、笛吹にあるEXTRAとクロスしてる作品の二番煎じになりそう

  • 83名無し2017/03/13(Mon) 23:41:08ID:c1MzkyODU(2/2)NG報告

    悠久特異点 魔法学園都市 アマノミハシラ

    そんな感じのネギま?UQ?とのクロスを考えたことはあった。

  • 84名無し2017/03/15(Wed) 10:47:49ID:A0NjcwMjU(1/1)NG報告

    第1部が終わって平和になった世界でマシュが学校に通って青春する話をください

    クロスオーバーだとどこがいいんだろうか、帝丹か空座しか思いつかない自分がいる

  • 85名無し2017/03/15(Wed) 10:51:16ID:Q5MjIzMTU(2/2)NG報告

    >>79
    別平行世界の冬木の聖杯戦争の勝者組みが特異点Fに飛ばされる話なら考えたことあったな

  • 86名無し2017/03/15(Wed) 20:40:57ID:MyODEzMTU(1/1)NG報告

    age
    マリーとデオンのやつはここでやれよスレ立てする必要ねーよ

  • 87名無し2017/03/15(Wed) 20:55:44ID:AwMDY0NTU(2/2)NG報告

    >>86
    ちょっと長くなりそうなんで。3〜4のレス程度で終わるのならここにしてましたよ。ここのスレ建て主ですし

  • 88名無し2017/03/15(Wed) 21:00:39ID:UyMjk3MzA(1/1)NG報告

    >>87
    1000まで埋まるくらい長いなら良いのではないでしょうか
    スレ立て検討スレもあるので一度覗いて見ては如何でしょうか

  • 89名無し2017/03/15(Wed) 21:59:54ID:AzMDEzOTA(1/1)NG報告

    昔SS書いたことあるけどキャラがおかしいだなんだと言われて以後書くのが怖くなり読み専になった

  • 90名無し2017/03/16(Thu) 09:29:19ID:U2MzcwMDQ(25/26)NG報告

    正直SSなんてただの自己満足だからねえ
    書いた人は読んで貰いたいと思うけど、大勢は興味すらないわけで、そういう人からすればどんなに長くても1000行く確率の低い単発SSスレなんて不要なわけですよ

  • 91名無し2017/03/17(Fri) 18:21:27ID:M1MTE4OTE(1/1)NG報告

    ジャンヌオルタとぐだこがぐだぐだと男サーヴァントが攻略対象の乙女ゲームの構想を練る話って需要ありますかね?

  • 92名無し2017/03/25(Sat) 04:05:11ID:A4MDM1MjU(1/1)NG報告

    『マシュ・イン・ザ・ナイトメア』というプロットが脳裏に浮かんだ。書く予定は無いが勝手に誰か使ってもかまわない。

    いつものように霊基のざわつきに従ってランスロットを侮辱したマシュ。流石に見かねたぐだからやんわり注意されて、自分でもよくない態度だと思ったマシュだが、しかし思わず先輩に叱られたことへの反発心が勝りさらにランスロットと霊基に責任を転嫁してその場から逃げてしまう。階段で躓いて倒れ込みながらカルデアの奥への走るマシュ。
    気がつくと見知らぬ薄暗い場所におりそこで蹲る狂ランスと同じフルフェイスの鎧を着た影が現れる。
    「返して……」と少女の声でその鎧の影が近づいてくる。
    「あなたは本当にマシュ・キリエライトなの?」「貴女の意思は貴女の行動は本当に貴女のものなの?」
    不気味な鎧姿の影に追いすがられて思わず振り払うマシュ、しかし兜が外れてそこから現れた顔はマシュ自身の顔。びっくりして固まったマシュにその影は「サーヴァントの霊基に操られる人形……返してカルデアを…先輩を返して!」
    マシュはその影に「違います!私は…私がマシュ・キリエライトです!」と叫んだときに後ろから光がさして手が伸びてくる、先輩の声は聞こえてそれを掴んだところで…

    そこで目を覚ましたマシュ。横ではぐだが手の握っていた。そしてランスやダヴィンチを始めとしたカルデア面々が必死に階段から落ちて気を喪ったマシュの介抱をしていたのだ。感極まって思わず涙目でぐだに抱きつくマシュ。ランスロットにもきちんと謝り、以来、霊基のざわつきが一切気にならなくなった。

    ……踊り場近くの部屋ではギルガメッシュが蔵に何かの道具を収納していた。ベッドで一緒にくつろぐエルキが「あいかわらず荒良治だねギル」などと言っていたがギルガメッシュは「所詮は雑念、大事なのは意志一つよ」などと優雅に寝転んで酒を飲んでいた。

  • 93カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 12:57:54ID:U1MjQyMTY(1/11)NG報告

    雑なパロディものですが、ネタバレには注意してください

    ソードマスターオルタ 誤植編

    邪ンヌ「もうなによコレ!文句いってやるわ!」
    「ちょっとマスター!どうなってるのかしら!?酷いじゃないの今月号 の私の漫画!」
    ぐだ(電話の向こう)「え、ストーリーが?」
    邪ンヌ「ぐぬぬ…違うに決まってるでしょ!誤植よ誤植!」
    「ほら、オルタがバーサーカー戦の後幻影魔神同盟の1人、アサシンにマスターを攫われた時の台詞!」

    オルタ『アイツだけは、許さない…』

    邪ンヌ「って台詞が!」

    オルタ『パンツだけは、許さない…!』

  • 94カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 12:58:24ID:U1MjQyMTY(2/11)NG報告

    >>93
    邪ンヌ「ってなってるじゃないの!」
    ぐだ 「あ、ホントだー。やっちゃった☆」
    邪ンヌ「やっちゃった☆じゃないわよ!オルタが急にノーパン主義に目覚めたみたいじゃないの!」
    ぐだ 「ははは、まるでアトラス院」
    邪ンヌ「ははは!?なんでご機嫌なの!?腹たつわね!」
    ぐだ 「いやー実はこの間彼女ができちゃってね」
    邪ンヌ「ハア!?聞いてないわよそんなの!…まあ、それに対する追求は後にしてあげる。誤植はここだけじゃないんですからね!」
    ぐだ 「えーどこどこ?」

    邪ンヌ「ほら、遂に正体を現した新宿のアサシンが…」

    新アサ『お前がオルタか…』

    邪ンヌ 「って言う緊迫した場面が!」

    新アサ『お前がアルタか…』

  • 95カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 12:59:38ID:U1MjQyMTY(3/11)NG報告

    >>94
    邪ンヌ「お前がアルタかって何よ!いくら日本人じゃなくて日本語わからないかもしれないとはいえおかしいでしょ!!」
    「またやっちゃったとか言うんじゃないわよ!」
    ぐだ 「やっちゃったゼ☆」
    邪ンヌ「何ちょっとカッコ良さげに言ってるの!誤植はまだあるのよ!」
    ぐだ 「えー?彼女いない歴ゼロ年の俺にどんな間違いが?」

    邪ンヌ「その次のコマ!オルタの台詞よ」

    オルタ『私がオルタだ!』ドンッ

    邪ンヌ「って名乗りをあげるキメッキメのシーンが!」

    オルタ『私がパルコだ!』ドンッ

    邪ンヌ「何で主人公いきなりお店屋さん宣言しちゃってるの!?」
    ぐだ 「あ、ホントだ間違ってる」
    邪ンヌ「間違い過ぎよ!」
    ぐだ 「ははは、やっちゃったゼ☆」
    邪ンヌ「腹たつわね、気に入ったのその言い方!?」

  • 96カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:00:05ID:U1MjQyMTY(4/11)NG報告

    >>95
    ぐだ 「気に入ったんだゼ☆とっちゃやだゼ☆」
    邪ンヌ「とらないわよそんなダッサイの!それよりももっと有るのよ誤植!」
    ぐだ 「えー 、どの辺なんだゼ?」
    邪ンヌ「そんな無理に使わなくても…最後のページよ!」

    邪ンヌ「オルタがアサシンと対峙して」

    オルタ『私の新しい技を見せてやる…!』

    邪ンヌ「って言うドキドキのシーン!」
    ぐだ 「ほほー?」

    オルタ『私の新しい脇を見せてやる…!』

    ぐだ 「やべやべ、やっちゃったゼ☆」
    邪ンヌ「その言い方やめなさいよ!何よ新しい脇って!!」
    ぐだ 「ごめん俺今彼女の事で頭いっぱいで…」
    邪ンヌ「しかも次のコマにもっと酷い誤植があるの!」

  • 97カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:00:29ID:U1MjQyMTY(5/11)NG報告

    >>96
    邪ンヌ「オルタが闇の魔剣を構えて…」

    オルタ『うおおおお!』

    邪ンヌ「って突っ込んでいく所!」
    ぐだ 「えーそんな簡単な所間違えるかなぁ?」
    邪ンヌ「間違えてるの!見なさい!」

    オルタ『バルムンク!』

    邪ンヌ「別の奴の宝具使っちゃってるじゃないの!しかもこのコマの煽り文句!」

    『彼女ができましたー!』

  • 98カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:00:50ID:U1MjQyMTY(6/11)NG報告

    >>97
    邪ンヌ「何自慢してるのよ!」
    ぐだ 「やっちゃったゼ☆」
    邪ンヌ「やっちゃったゼ☆じゃないわよ!自慢したかっただけでしょコレ!」
    ぐだ 「したかったんだゼ☆」
    邪ンヌ「したかったんだゼじゃなくて!!あーもぉぉぉ!やってられないんだゼーッ!」
    ぐだ 「ごめんねだゼ☆」

  • 99カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:05:36ID:U1MjQyMTY(7/11)NG報告

    ソードマスターオルタ 完結編

    アンデルセン「月刊カルデアス編集部のアンデルセンだ。今日からソードマスターオルタの監修をする」
    邪ンヌ「え、マスターは?」
    アンデルセン「あいつは死んだ」
    邪ンヌ「ハァーーー!?何で!?」
    アンデルセン「実は初めてできた彼女に初デートの前に振られたらしい」
    邪ンヌ「バカ…!それで自分から?」
    アンデルセン「いや、別れの手紙を見て『ありえないんだゼ!』と叫んで倒れた」
    邪ンヌ「最後までその喋り方だったの」
    >>98

  • 100カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:05:58ID:U1MjQyMTY(8/11)NG報告

    >>99
    アンデルセン「ともかく、次回でソードマスターオルタは最終回だ」
    「悪く…いや、より正確に言えば打ち切りだな」
    邪ンヌ「何でわざわざ口汚く言い直すのかしら!悪意を感じる!」
    アンデルセン「もともと人気はこれ以上ないほどドン底だったが今月号はそれをさらに凌駕する形容する言葉も見つからないほどの不人気でな。四コマ漫画のどすこい金時くんより人気が無かった」
    邪ンヌ「そんなに!?でも急に言われても困るわよ!せっかく敵幹部とか出てきて盛り上がってきたのに!」
    アンデルセン「アンケート至上主義だからな、人気がないものは仕方ない。『私たちの戦いはこれからだ!』とでもしておけ」
    邪ンヌ「でもそれじゃあなんかしっくり来ないのよ…」
    「この漫画の場合は敵の大ボス、魔神に味方的なキャスターが囚われの身になってて、毎日ごはんはコンビニのおむすびだけで地獄の如き重労働を強いられてるし」

  • 101カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:07:16ID:U1MjQyMTY(9/11)NG報告

    >>100
    アンデルセン「おにぎりで体力を回復するどすこい金時くんと被っているな」
    邪ンヌ「被ってないわよ!でもほら、これじゃあ打ち切りエンドじゃスッキリしないじゃない。やっぱりラスボスを倒さないと」
    アンデルセン「まあ、そうかもしれんな?」
    邪ンヌ「しかもそのためには色々と条件が有るのよ。ラスボスの本拠地、バレルタワーに入るためには幻影魔人同盟を倒さないといけないでしょ?そのためには戦力を集めなきゃいけないし。しかもブレイクシステムって奴があるから今戦ってるアサシンは二回倒さないと倒せないのよ」
    アンデルセン「労力が増えるだけだろう!?なんでそんな設定を作った!」
    邪ンヌ「宝具ターンまで引き延ばそうかと思って…」
    「あと、新宿には別のアヴェンジャーと探偵が潜んでることを第1節から仄めかしてるんだけど」

    アンデルセン「(呆れている)…上手く纏めろ」
    邪ンヌ「(なんか冷たいわね…)で?最終回は何ページ確保できてるの?」

  • 102カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:07:59ID:U1MjQyMTY(10/11)NG報告

    >>101
    アンデルセン「3ページだ」
    邪ンヌ「は?」
    アンデルセン「3ページだ。何しろ人気が深淵より深くドン底だからな」
    邪ンヌ「信じらんない!四コマのどすこい金時くんだっていつも4ページはあるのよ!?」
    アンデルセン「どすこい金時くんも次回で最終回だ」
    邪ンヌ「…それは何ページあるのよ」
    アンデルセン「4ページ」
    邪ンヌ「あぁぁぁぁぁぁあぁ!!!もう月刊カルデアスでは描いてやらないから!」
    アンデルセン「一向にかまわん」

  • 103カルデア日和 ✳︎ネタバレ注意2017/03/28(Tue) 13:09:35ID:U1MjQyMTY(11/11)NG報告

    >>102
    ソードマスターオルタ 〜全てを終わらせる時〜

    オルタ『うおおおお!喰らえ、エクスカリバー・モルガーン!!』バン
    新アサ『さあ来いオルタ!俺は実は一回倒されたら消えるぞ!』
    新アサ『バ、バカな…!こんな所で!』スゥ....

    アーチャー『アサシンがやられたようだね』
    エミヤ『奴は我々の中でも最弱…』
    アヴェンジャー『グルル…(オルタ如きに負けるとは我々の面汚しよ…)』

    オルタ『モルガーン!』ドバ-
    みんな『ぐあああ』スゥ...
    オルタ『遂に幻影魔人同盟を倒した…残るは魔神、貴様だけだ』
    魔神『待ちくたびれるところだったぞ』
    『戦う前に言っておく。貴様らは戦力を集めなければ私を倒す事ができないと思っているが、別に単騎でも倒せる』
    オルタ『何、だと…!』
    魔神『あとマスターはCBCガチャを回しにカルデアに帰ったしキャスターは過労で倒れたから病院に送っておいたぞ。後は私を倒すだけだな』
    オルタ『ふっ、上等だ。私も一つ言っておく…新宿に巌窟王と名探偵が潜んでいる気がしたが、別にそんなことは無かった!』
    魔神『そうか』

  • 104名無し2017/04/08(Sat) 20:03:15ID:UzMzg0MA=(1/4)NG報告

    2017/03/28から書き込まれていないこんなスレがあるんだゾ

  • 105名無し2017/04/08(Sat) 21:49:40ID:UzMzg0MA=(2/4)NG報告

    期待あげ

  • 106大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/08(Sat) 21:54:46ID:U0NDgyMTY(1/17)NG報告

    SSスレがあったなんて……
    即興で書くので時間がかかります……

    私がその男と出会ったのは齢が十七になり少しずつ少年から青年へと変わっていっている多感な時期であった。
    いつもよれよれの帽子とよれよれの服を着てこれまたよれよれなマフラーを愛着する生活無能力者であるものの、その釣り上がった目と鋭い眼光からはその白髪も合わさって一人風に佇む狼のようにも見えた。
    性格は皮肉屋であり人の気にしていることを何の遠慮もなく指摘し、正論で相手を叩き潰すことを厭わず、遠回りな言動で私を惑わすことを好み、笑い方が悪役その物。 おまけに煙管で噴かした煙を時々私の方へと吹きかける。 これがまた私の腹を煮えたぎらせる。
    そんな私に言わされば最低最悪という字を鍋の中に煮込んで三日熟成させてできたような男と奇妙な縁が出来たのは大正と呼ばれる日本が大きく成長を迎えていた時代、私の住んでいる帝都で奇妙な噂と事件が広まっていた時であった。

  • 107大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/08(Sat) 22:24:26ID:U0NDgyMTY(2/17)NG報告

    >>106

    「ここの喫茶店のオムライスは最高よね……」
    「姉さん、口に赤いのついてる」
    「ケチャップよ、ケチャップ」
    その日私と姉は学校も休みとあって行きつけの喫茶店で昼食を摂っていた。
    当時乱立していた料理店をあちらこちらと食べ歩いている姉のお気に入りと言うことで、中々の美味であり料金もなかなか安い方である。
    オムライスと言う料理に女性とは思えぬ食欲で掻き込んでいく姉の様を見て未だに許嫁としてもらってくれる家が無いことに納得しつつ、一足先に食べ終わっていた私はフルーツへと手を伸ばしていく。
    姉は私と一つ違いであり高等女学校に入学して女性としては珍しく大学への進学も決まっている才女であった。
    赤栗色の髪の毛と目をしたやや童顔の姉は、その童顔と比べてやや成長しすぎている胸も合わさって身内視点から見ても美人の類なのは間違いないが、その男勝りな性格で男より女に好意を抱かれやすく、本人にも全く異性に興味を示さない。
    肝心の両親もそれはそれは蝶よ花よと育てた姉を離したくないらしく、私には早く嫁を貰えと言う癖に姉には嫁に行けなんて一言も言わず縁談さえも断る始末である。

  • 108名無し2017/04/08(Sat) 23:32:18ID:UzMzg0MA=(3/4)NG報告

    大正期待上げ

  • 109大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/09(Sun) 22:59:40ID:A4ODQxNDM(3/17)NG報告

    >>107
    そんな姉の将来を心配しながらぶどうを一粒口の中に放り込んでいると、ようやくオムライスを食べ終えた姉が口を拭きながら何気ない会話と共にある噂を口にした。
    「そうそう、この頃行方不明の事件が多発しているそうじゃない? ある日煙のようにご令嬢や御子息の姿が消えてしまっていくら探そうが髪の毛一本見つからないんですって、妖怪の仕業かしらね」
    「へぇ、姉さんが噂話とは珍しい、この前妖怪なんて馬鹿らしいって化け学の本を持ちながらオレの小説を大笑いしたの人とは思えないぐらいだ」
    「あら、人の揚げ足を取るからそんなに背が伸びたのかしら? いつの間にか私より大きくなって、生意気ね」
    そういうと姉は自分の頭に手を乗せながら恨めしそう私の背をにらみつける。 幼少のころは姉の方が背が高く私の頭に乗せて勝ち誇っていたのだが、背の順が逆になった途端事あるごとに私の背の事で恨み節をぶつけてくる。 姉曰く背の高さも威厳にかかわるらしいが、こればかりはどうしようもなかった。
    「まぁ、そのことは置いといてあんたも気を付けなさいってことよ、妖怪の仕業だろうが人間の仕業だろうが人が消えているのはどうやら事実らしいし」
    「やけに詳しいね」
    「巡査さん達がよくそういって帰りを送ってくれるからいつの間にか覚えてしまったのよ」
    そういう事かと、私は納得した。 なるほど人当たりの良い姉は町の巡査たちにも人気らしい。
    もっとも私には巡査たちの方が下心が見え見えで姉には危険のように思えた。 行方不明もどうせ駆け落ちか何かに決まっている。

  • 110名無し2017/04/09(Sun) 23:00:58ID:cwMTU3MA=(4/4)NG報告

    おぉ始まってる

  • 111大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/09(Sun) 23:43:47ID:A4ODQxNDM(4/17)NG報告

    >>109
    自由奔放、奔放不羈な姉から言わせてみれば世の中の男子や女子の行方不明は人が攫われるか妖怪から襲われるかしか想像出来ないのであろうが、私の時代は結婚相手は親が決めるものである。
    時には生まれてから物心つくまでに結婚相手が決まっていることだってあるのだ、それに耐えきれない男女が家から僅かな財産を持ち去って遠くへ駆け落ちすることだって珍しい事ではなかった。
    そのことを姉の立場が特別だということを付け加えて私が口にすると。
    「そんなことは分かってるの。 でも目の前の女子が物陰に入った瞬間姿が何処にもいなくなったところ見たっていう巡査さんもいたのよ? なんだかわくわくしてこない?」
    「オレの事を心配してるのか、わくわくしているのかどっちだ」
    結局自分が気になっているから私に聞かせているだけではないか、しかもワクワクとはなんなのか。 さっきまでの言葉とは正反対の事言いだした姉に思わずため息が出た。
    「無論心配しながらワクワクしてるわ。 可愛い弟を守るのも姉の務めなのよ? 絶体絶命の弟に颯爽と駆けつける姉! どう、かっこよいでしょう?」
    「それなら事あるごとに弟を顎で使うことを止めてくれた方が手っ取り早く感謝されると思うけど……」
    「可愛い子には旅をさせよって良く言うでしょ?」
    「あのなぁ……」
    「ま、あまり人通りのない所を通らないよーに。 そのことで巡査さん達もピリピリしているってのも事実だしね。 姉の忠言口に苦し耳に痛し」
    そういってもうその話に興味が無くなったのかサイダーを飲みながら給仕に会計を頼む姉に、あまりの傍若無人さに更に溜息が出たことを覚えている。
    だが此処で姉の言うことを一片でも覚えていれば私は何事もなく只の平和を満喫することが出来ていたことであろう。 人生とは全く何があるか分からない。
    すいません、今日は此処まで……

  • 112名無し2017/04/09(Sun) 23:47:24ID:Y3ODA0NzU(1/1)NG報告

    改行しないとちょっと読みにくいかな……

  • 113名無し2017/04/10(Mon) 00:14:14ID:Y2MDI0MjA(1/40)NG報告

    個人的にはこのくらいでちょうど良いな。
    改行しすぎてテンポ悪くなってもアレだし

  • 114名無し2017/04/10(Mon) 22:32:34ID:IwNDMxNjA(1/2)NG報告

    いきなりすみません。
    現在立ち絵のみで未実装のキャラクターがメインの凸凹すちゃらか珍道中的中長編を書いているところなのですが、需要はありますでしょうか?

  • 115名無し2017/04/10(Mon) 22:37:57ID:c3ODI5MjA(1/1)NG報告

    >>114
    ありますので是非とも!

  • 116名無し2017/04/10(Mon) 22:58:18ID:IwNDMxNjA(2/2)NG報告

    >>115
    ありがとうございます。現在マジカルサファイアの口調がよくわからず苦労しているところなのでがんばります。

  • 117大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/10(Mon) 23:17:59ID:YzMjAwNzA(5/17)NG報告

    >>111
    「あのう……お代が八円四十銭になっておりますが……そのう……」
    姉に呼ばれて会計に来た割烹着の上にフリルを付けたメイドが伝票を見るとその眼を丸くして私達を交互に見る。
    どうやらまだ学生の二人が払うには少しばかり高い料金だったらしくそのメイドの目にはもしや無銭飲食の類かという疑いをその眼の奥に潜ませている。
    「あぁ、間違わってないわ。 はいこれ、お釣りはとっといて」
    「えっ、ええ!? あっありがとうございました!?」
    一方の姉は当たり前とばかりに懐から十円ばかりを取り出すとメイドの手に乗せてそのまま出入り口まで歩いて行ってしまう。
    まさかの事態にメイドは両手に乗ったお金の量にあたふたとするばかりである。
    「さっきの子新人さんかしら? 結構常連なんだけど」
    「普通の人間なら八円も飲み食いに使ってたら驚くっての」
    そういいながら私達が出入り口のドアに近づくと近くに立っていた紳士服を来た男がドアを開けて私達を通して、丁寧にお辞儀をしながら見送っていく。
    外を見ると空は鉛色の曇天であり、今にも雨が降り出しそうな天気であった。
    「あらら、一雨降りそうね。 傘、持ってくればよかったかしら」
    姉が空を見ながら呟く。 料理店に着くまでは晴れていたので傘持っていなかったのでこのまま降り出したら二人とも濡れてしまうのは確実である。 ここから私の家までは歩いて三十分もかかる距離であった。
    「お嬢様、お嬢様ー!」
    どうしようかと二人悩んでいると私達の前に一台の車が止まると、中から一人の老人が出てきた。
    すいません明日早いので今日はこれだけです……因みにこの時代のカレーは大体十銭程度。

  • 118名無し2017/04/11(Tue) 00:02:56ID:czODE5ODE(1/3)NG報告

    某野球も出来るギャルゲーの裏サクセスで、一円の価値に驚いたのを思い出す。(あれは明治だったけど)
    支援

  • 119大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/11(Tue) 21:30:47ID:E3NTU5OTc(6/17)NG報告

    >>117
    「あら? 居場所伝えてたかしら?」
    「お嬢様たちならこちらにいらっしゃると思いまして……」
    そういって笑う老人は私達の家に仕えている使用人であった。 私達が小さい頃から私の家にいる使用人であり、我が家では一番の古者であった。
    齢は六十を超えており長寿であったが、その姿は私の小さい頃から老人でありその外見は皺ひとつ変わっていない。 噂では私の父の頃から老人であったらしい謎の老人でもあった。
    「さっすが、我が家の長老ね……何時の間に車の運転なんか覚えたの?」
    「ほっほ、人間やればできない事はございません。 さ、雨粒が落ちる前にお車に……」
    「あぁ、オレはいいです。 帰りに買いたい本があるから先に姉さん送ってやって」
    ドアを開けて待っている使用人に手を振って遠慮すると、先に車乗った姉が怪訝そうな顔をして私を見た。
    「別に車で寄っていけばいいじゃない、濡れるわよ?」
    「いいよ、帰りは円タクに乗って帰るから」
    円タクとは市内を一円均一で乗せていってくれるタクシーの事である。
    しつこく私が断ると姉は何か閃いたらしく口元を抑えながら私に向けて何かを察するような目線を向けた。
    「あー……なるほどねぇ……アンタも男だものねぇ……」
    「何を勘違いをしているか知らないけど姉さんが想像していることは絶対ないから」
    「分かった分かった! じいや行きましょ、年頃の男にはそれ位の一つや二つしなきゃね!」
    すいません、冗長になってますがやっと話が進みます……

  • 120名無し2017/04/11(Tue) 21:46:12ID:UyODM1NTQ(1/1)NG報告

    本文と作者さんの言葉の間に一行開けてくれたら区別がついて分かりやすいかなって
    無理なら大丈夫です
    面白いです支援

  • 121大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/11(Tue) 21:58:01ID:E3NTU5OTc(7/17)NG報告

    >>119
    そのまま姉は耳まで届きそうに口をにやけさせながら使用人に車を走らせると、
    「隠すときは蔵に隠しなさいよー」
    と大声で余計な事を言いながら窓から手を振って姿を消していった。
    周りの通行人が変人を見る目で私を見るので私は急いでその場を離れなければならず、私は姉を怨みながらその場を後にすることになった。

    私が買いたかった本はそんな春画でも何でもなく、当時安価で提供されていた円本という類の本であった。 一冊一円、全本予約制ではあったが本が一円と言う安さで手に入る魅力と比較するとそんなものは気にもならない。
    姉はそんな私を見て「普通に買えばいいじゃない」と何とも不思議そうに首をかしげたものであるが、私は姉のように食事に十円を気軽に出せるほど太っ腹でもなかった。
    太っ腹と言うと姉は決まって私を殴るので口には出さないが、十円と言うと大学出の初任給のおおよそ二割である。
    そして今日は予約していた円本が入荷する日であった。 本が雨に濡れるのは勘弁したいが、外套に隠せば良いだろうし、帰りは円タクで良い。
    私は今にも走り出そうとする気持ちを抑えながらゆっくりと優雅に行きつけの本屋へと足を進めていった。

  • 122大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/11(Tue) 22:36:55ID:E3NTU5OTc(8/17)NG報告

    >>120 すいません、行数制限を気にするあまり……
    >>121

    「おじさん、予約してた本入ってる?」
    結局抑えきれずに走って本屋へと突撃した私が息を切らしながらそのドアを開けると、古本と新本が混ざった匂いが私の鼻孔を擽った。
    私の背丈以上の本棚にこれでもかと詰め込まれた本たちが、手に取ってくれと私を誘惑しその題名をひときわ輝かせている。
    江戸時代から続いていると店主が豪語しているこの本屋は正に本の虫達の楽園であり、その虫たちを掴んで離さない虫食い草でもあった。 此処に会って此処にない本は無いと言うぐらいに本の品ぞろえが豊富であり中には外国語で書かれた本もある。
    「おじさん……?」
    だが、肝心の店主が何処にもいない。 店主を呼んでも返事は、ちょうど他の客もおらず店内は私一人であった。
    「また本の修繕でもしてるのかな、おじさーん?」
    常連であり、店主と見知った仲である私はそのまま店の奥へと入っていく、すると部屋の中から誰かがすすり泣く声と共に話し声が聞こえてくるので私はつい立ち止まってしまった。
    「私が悪いんです、私がせがれにお使い任せたばっかりに狙われて……」
    「誰もお前を責めはしない、知りたいのはそのせがれがいつこの店を出て、何処に行こうとしたのかだ」
    部屋の中から聞こえる声は二つ、一人は店主の声であるが、もう一つは聞き覚えがなかった。
    その声は泣きじゃくる店主と比べて冷静で淡々としておりあまり感情を読み取れない何処か冷たい印象を私は感じていた。
    「その時は、昼間、十一時ぐらいで……切手を買いに行かせに郵便局にもう大きくなったから郵便局までなら一人でも大丈夫だろうと……あぁ五円も持たせたから、うぅ……」

    すいません今日は此処までで……次でやっと探偵との出会いと非日常への突入に……多分……

  • 123士郎とのデート権利争奪戦2017/04/12(Wed) 13:46:33ID:QzNjg1NjQ(1/1)NG報告

    桜「私のターンから行きますね・・・。私は、沼をセットしてから1マナで暗黒の儀式を唱えて、マナプールに3マナ加えます。そして、この3マナを使ってファイレクシアの抹殺者を召喚!トランプル持ちだからチャンプブロックを貫通しますよ?姉さん、これで先輩とのデートの権利は私のものですよ?うふふ・・・。」
    凛「1ターン目から5/5でトランプル持ちなんて困ったわね〜(棒)」
    桜「随分と余裕ですね・・・。4ターンです、4ターンで姉さんを血祭りにあげてみせます・・・!」
    凛「では私のターン。山セットしてから1マナで抹殺者に稲妻。ところで桜、抹殺者のテキストの続きってどんな感じだったかしら?(ゲス顔)」
    桜「・・・抹殺者が受けダメージの数値分私のパーマネントを生贄に捧げる(小声)」

    凛1-0桜

  • 124名無し2017/04/12(Wed) 21:43:43ID:g1OTY4NTI(2/3)NG報告

                     落陽の英雄達
                               龍の憤懣
           敗北者達       生死の境界             
                                   龍脈回路
              嵐に沈む不沈艦
                      ――日の本全ての悪――

                   緋牡丹          終末の将軍
                          鋼の心
            「ゲンジバンザイ」               罪歌の雷
                          奪存被名の大蛇斬り     


             
                    皇紀2671年、【大和激震殲争】
                   正義を語れ。落陽の地に住む者よ。


    ――not to be continued.

  • 125大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/12(Wed) 23:22:03ID:cxOTE5MjQ(9/17)NG報告

    >>122
    どうやら取り込み中だったらしく、出直そうと私が後ずさりをしたときに丁度後ろにあった本の山に当たってしまい、振動を受けた高く積まれた本が次々と私の頭めがけて落下して来てしまった。
    「うわっうわわっ!?」
    「……誰だ」
    当然その私の頓狂な声と物音は部屋の向こうにいる人間にも聞こえてしまい、勢いよく戸が開かれ二つの顔が本に埋もれてしまった私を見下ろした。
    「……何だ?」
    「いやっ、あのっ。 立ち聞きするつもりは無くて……」
    一人の男が私に近寄ると顔を寄せて、まるで珍獣を見るかのような目で眉をしかめた。
    癖のある銀髪に金色の目をしておりこの国の人間ではない異邦人であり、その風貌は私に一人月夜に佇む狼を思わせた。 よれよれのコートによれよれの西洋帽子を着用し、私を覗き込む姿勢からして長身であり細身の体つきをしていた。
    「坊ちゃん? あぁそうか今日は円本の……」
    本屋の店主が私を見ると、少しだけ驚いた顔をすると目の前の謎の男に怪しい物ではないと告げる。
    「知り合いか?」
    「はい、この店を贔屓にしてもらっていておりまして……」
    「坊ちゃんか、ククっなるほど良い身なりをしている」
    そういうと、謎の男は煙管から吸い込んだ煙を私に向けて吹きかける。 その嗅ぎなれない強烈なにおいに私は大いに咳き込むとその様を面白そうに見ていた男を睨みつける。
    「ごほっ!? なん、なんですかあんた!」
    「フン、はずれだな。 とても誘拐なんて真似はできん顔だ」
    「は、はぃい!?」
    それが後に納豆が腐るほどの縁になるこの探偵と名乗る謎の異邦人と私の最初の出会いであった。
    ↑すいません、今日はこれだけで……

  • 126名無し2017/04/13(Thu) 21:20:59ID:g2Mjk3MDY(2/40)NG報告

    ひゃっはー!
    脳内にしたためた妄想を投下するぜー。
    元ネタはこのサイトでも取り扱われた、ランスロットと武蔵の二次絵より。

  • 127名無し2017/04/13(Thu) 21:21:43ID:g2Mjk3MDY(3/40)NG報告

    >>126
    カツンカツンと、ランスロットの歩く音だけが廊下に響く。
    カルデアは膨大な研究施設だ。本来であれば、48人のマスターと数百人にも及ぶ研究者達による活動が想定された施設は、現在20数名のスタッフと一人のマスターによってまかなわれている。
    新しくサーバント達が召喚された事で、多少なりとも(本当に『多少』で済むかは、大いに議論されるところだが)賑やかになったが、それでも持て余してるフロアは数多くある。
    ランスロットが歩いているのはそういったフロアのうちの一つだった。

  • 128名無し2017/04/13(Thu) 21:22:27ID:g2Mjk3MDY(4/40)NG報告

    >>127
    ひと1人おらず閑散とした空間を、外の吹雪を窓越しに見るともなく見ながら歩いく。すると、ランスロットの足音に呼応する様に、向こう側からも足音が響いてきた。
    どうやら音の主は、廊下の向こう側からこちらに歩いてきている様だ。やがて、無機質な空間にはそぐわぬ紺と藍色の艶やかな和装が目に入る。
    4本の刀を腰に下げた可憐な少女で、手に抱えた袋から芋を取り出し、食べ歩きしていた。
    この清潔な空間において、彼女は一輪の花の様であった。

  • 129名無し2017/04/13(Thu) 21:23:11ID:g2Mjk3MDY(5/40)NG報告

    >>128
    (確か彼女は武蔵殿、と言ったか。マスターの母国で剣豪として名を馳せていたのだったな)
    ランスロットがそんな風に思い返しているうちに、お互いの距離が3メートル程まで近づく。お互いの目の色まで見える距離だ。
    さすがにここまで来ると、芋を食べていた武蔵もランスロットに気づいた様で、モグモグやっていた口を止め、不思議そうな顔でランスロットのことを見る。
    当のランスロットも、紳士としてあるまじき事ではあったが、足を止め彼女に見入ってしまっていた。彼女の目の、その奥に燻る光に魅入られてしまっていたのだ。

  • 130名無し2017/04/13(Thu) 21:23:57ID:g2Mjk3MDY(6/40)NG報告

    >>129
    (この女性、なんという目をするのだ。どれほどの修羅を潜り抜け、死線を交わせば、これ程鈍色のひかりを目に宿すというのかー)
    ランスロットが武蔵について思案していると、当の武蔵は、何を思ったか廊下の端に寄り、腰を屈める様な姿勢をとった。
    突然の行動に虚を突かれたランスロットであったが、やや遅れて、彼女が道を譲ってくれているのだと思い至り、衝撃を受ける。
    (な、なんという謙虚さかっ!これがYAMATONADESIKOというものかー!
    あまりにも可憐だ。是非叶うならばお茶に…)
    その彼女の可憐さに、感極まったランスロットではあったが、その思考は唐突に断絶する。彼の顔に、何か柔らかいものがぶつかったのだ。
    そして、それがさっきまで彼女が抱えていた、芋の入った袋だと気づくのと、

  • 131名無し2017/04/13(Thu) 21:24:35ID:g2Mjk3MDY(7/40)NG報告

    >>130
    二本の刃がランスロットに襲いかかるのは同時だった。

  • 132名無し2017/04/13(Thu) 21:26:05ID:g2Mjk3MDY(8/40)NG報告

    >>131
    「…!」
    驚きは、しかしランスロットでは無く武蔵のものだった。
    完全に腑抜けて油断した表情を浮かべていたこの男に、芋の袋を投げつける事で視界を防ぎ、左右両側からの同時の斬り付け。
    そしてその一刀は、苛烈にして流麗。
    現代の一流程度の剣士では、例え刀を構え相対していたとしても、見切る事すら叶わないだろう、神速のふた振り。
    その一撃を目の前の男は、視界の塞がった不意打ちの状態から受け止めてみせたのだ。
    左回りから腰を狙った刀は、自分の剣で防ぎ。
    右回りから首を斬り落とす刀は、手の甲の鎧で軌道を上にずらしていた。

  • 133名無し2017/04/13(Thu) 21:28:42ID:g2Mjk3MDY(9/40)NG報告

    >>132
    どちらか片方を防ぐならば、まだ納得のいく話だ。だがその両方。左右から同時に襲い来る刃を両とも防ぎきるとは、一体どういう離れ業だというのか。
    「レ、レディ?これは一体どうした事でしょうか?」
    それをやってのけたランスロットは、当惑の表情を浮かべていても、驚きはしていない。
    まるで、武蔵の剣など驚くに値しないとでも言うようではないか。
    そう思ったとき、武蔵の心の中に、僅かばかり湧き上がるものがあった。
    「……」
    「失礼、レディ。そろそろこの刀を下げてはくれないだろうか。」
    彼の言葉を受けて、武蔵も振り抜いた腕を脱力し、ふた振りの刀を鞘に収める。
    カチンという刀に鞘が収まった小気味のいい音が響き、空気がやや弛緩する。

  • 134名無し2017/04/13(Thu) 21:43:48ID:g2Mjk3MDY(10/40)NG報告

    >>133
    「あ、いやーごめんごめん!つい目の前から強そうな剣士さんが歩いてきたものだから、つい試したくなっちゃってさー!」
    努めて明るい声で朗らかに喋る武蔵に、ランスロットもホッと一息吐く。
    「そういうことでしたか、レディ。見ると貴女も随分と振るわれる様だ。目の前に強そうな者が居ると、斬り合いたくなる気持ちはよくわかります」
    「でしょでしょー、ごめんなさいね。でも私と同郷の沖田って侍が話してたんだけど、貴方確か、乱素人って言う腕利きの剣士さんなんでしょう?」
    「ええ、腕利きの剣士と言われると面映ゆいですが、ランスロットと言う名です。貴女はマスターの母国で剣豪として轟いた武蔵殿ですね。」

  • 135名無し2017/04/13(Thu) 21:45:18ID:g2Mjk3MDY(11/40)NG報告

    >>134
    「まあ、厳密には違うんだけどそうみたいねー。いや有名人だから、最初はマスターに驚かれたもんよー。『え、宮本武蔵が女!?またですか』ってね」
    「貴女もでしたか。我が王も、召喚された際にはマスターに大変驚かれたそうですよ。かのアーサー王が女性だったなんてと。」
    はははと二人で朗らかに笑いあうと、二人の間に和やかな空気が流れる。先ほどまでの逼迫した空気が嘘のようであった。
    それゆえだろう、ランスロットはつい口がいつもより回ってしまった。
    「いやしかし、これがちょっとした戯れで良かった。あれ以上続けば貴女を傷つける事となっていた。いくら剣士とはいえ、女性を傷つけたとあっては騎士失格ですからな。」
    瞬間、空気がガラリと豹変した。
    「…へえ、それはつまり戦おうと思えば、私なんか簡単に下せると、そう言いたいのかしら?」
    「え、いや…」
    しまった、という表情を浮かべるランスロットに対して、武蔵は鋭利な笑みを浮かべる。

  • 136名無し2017/04/13(Thu) 21:46:11ID:g2Mjk3MDY(12/40)NG報告

    >>135
    「じゃあ、実際に試してみようじゃないの。私の刀と貴方の剣、どちらが上かしら。」
    言いながら、スラリと腰に帯びた刀を抜く武蔵に対し、ランスロットは待ってほしいとばかりに両手を広げる。
    「武蔵殿、わたしはその様なつもりで言ったのでは無くてですね、女性を傷つける様な事は騎士にとって恥であるが故に戦えぬと…」
    「ほう、つまり女は傷つけずとも侍としての誇りは穢しても良いと?」
    「……」
    武蔵の刺すように返した言葉に、ランスロットもこれ以上反論は返せない。否、言葉で解決するつもりなど、武蔵には元から無いのだ。
    「さあ、剣をとれ乱素人。同じ得物を持つものとして、侍を辱めるな。」
    ランスロットは彼女のその眼差しを受け止めると、やがて観念した様に剣を構えた。
    「…ふう。一合だけ、お付き合いしましょう」

  • 137名無し2017/04/13(Thu) 21:48:06ID:g2Mjk3MDY(13/40)NG報告

    >>136
    取り敢えず書き溜めはここまで!
    後は酒を煽りながらちびちび書いてきます。
    今晩中に完成させたい。

  • 138大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/13(Thu) 22:17:47ID:I2Mjc4NTE(10/17)NG報告

    >>137
    楽しみです! ワクワクしながら待ってます!

  • 139大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/13(Thu) 23:05:52ID:I2Mjc4NTE(11/17)NG報告

    >>125
    数分後私は店主から出されたお茶を啜りながら謎の男の事情聴取を遠目で見ていた。
    店主に聞くとその男は探偵らしく、話によると道を歩けば事件に当たる事件誘発性の名探偵らしい。
    うさん臭さもここまで来ると逆に清々しいものだが、実際に見てみると事件に対する執着心は本物らしく事件当日の事から、対象の日々の行動まで隅々まで聞き出してメモ帳へと書き込んでいっていた。
    探偵は本屋の店主に雇われているわけではなく、自主的にこの短期間に失踪した被害者全員に聞きまわっているらしく、店主で五人目らしかった。
    「今回の失踪事件にはいくつかの共通点がある」
    一通り店主から聞き終わった後探偵は煙管から煙を噴かせながら口にした。
    「一つ、裕福な生まれの出であること。 一つ、年が十五から十七の間であること。 一つ、大金を持ち歩いていたこと、これには大差があるがおおよそ五円以上である」
    手帳を捲りながら、探偵はぼろぼろの鉛筆を取り出して机の上に置かれていた地図に何かを書き込み始める。
    「今回の被害者はまだ十になったばかりの子供であり、裕福の生まれでもない、当てはまるのは五円と言う金を役所へと持っていく途中だったということ。 一時期は別口の犯罪かと思ったが……」
    そういって金色の目を店主へと向けると、地図に丸で囲んだある場所を鉛筆で叩いた。 そこは表通りから裏道に入った狭い通路であり、建物に囲まれた所謂裏路地というあまり日も明かりも入ってこない場所であった。
    「だが、此処の路地を良く近道として使っていたという店主の証言が引っかかった。 ある将校から聞き出した情報によると、今まで行方不明となった被害者たちは消える直前まではある地域にて目撃証言が多々報告されている。 それが……」

    ごめんなさい、今日はここまでです……

  • 140名無し2017/04/13(Thu) 23:41:34ID:g2Mjk3MDY(14/40)NG報告

    >>136
    大正浪漫さん毎日楽しませて貰ってます。
    そして取り敢えず完成。

    武蔵は両の手に一本ずつ刀を握ると、腕を肩の幅ほどに広げ、力み過ぎないゆったりとした力の入れ具合で、気持ち前傾姿勢を取る。
    ランスロットは剣を両の手でガッシリと握り締め、体の前に出すと、右足だけ半歩前へと出し、体に一本芯が通った様な真っ直ぐな姿勢を維持した。
    冷たい空気が、見えない刃のようにお互いの間を錯綜する。
    常人であれば堪えきれずに行動を起こしてしまう緊張感の中、2人はそれぞれ戦闘態勢を取りつつ、お互いの事を冷静に観察する。

  • 141名無し2017/04/13(Thu) 23:42:21ID:g2Mjk3MDY(15/40)NG報告

    >>140
    まるで豹の様だ、とランスロットは思う。
    両の手を大きく広げ、左足を半歩前に出して前傾姿勢を維持するその姿は、獲物に襲いかからんとする獣を、ランスロットに想起させたのだ。
    (まるで違う戦闘スタイルだ、鎧を着込まず、あの様な細い剣を2本持つとは。力で押すのではなく、速さで切り抜くタイプか。
    しかし、それでは肩幅まで広げた腕に説明がつかない。それでは初動が遅くなるだろうに。)
    あまりに分の悪い戦いだ、とランスロットは思う。

  • 142名無し2017/04/13(Thu) 23:43:16ID:g2Mjk3MDY(16/40)NG報告

    >>141
    見知らぬ構え、見知らぬ武器、見知らぬスタイル。それを相手にして尚、決着を無傷で決めなければならない。
    そう、ランスロットはこの期に及んでなお、女性を傷つけないという騎士の誇りに殉じようとしているのだ。それはもはや、矜恃と呼ぶにはあまりに堅固な騎士の体現そのものだった。
    (ゆえに、それを理由にしてはならぬ。相手を傷つけられぬのであれば、そこまで含めて私の実力と言うだけの話。ならば私のやる事は何も変わらない。この見知らぬ戦闘スタイルをうけとめ、いついかなる時も冷静にさばくだけのこと!)
    ランスロットは誇りを糺すと、待ちの姿勢をより強固なものにした。

  • 143名無し2017/04/13(Thu) 23:43:58ID:g2Mjk3MDY(17/40)NG報告

    >>142
    やり辛いわね、と武蔵は直感した。
    速さと上手さは自分の方が上だという確信はある。
    だが問題は、お互いの体格差とあの明け透けな構えだ。
    両の手でしっかり支えた、分厚い剣を前に置き、ほどほどの幅で前後に足を開き、どっしりと構える。馬鹿みたいにハッキリとした待ちの姿勢である。
    それは根の張り付いた巨木、もしくは苔むした巌の様に堅固に思えた。

  • 144名無し2017/04/13(Thu) 23:44:43ID:g2Mjk3MDY(18/40)NG報告

    >>143
    (そしてあの体格差と隙のない鎧と来ましたよ。なんであれで満足に動けるのよあのおっさん!根本的な膂力が違うじゃない)
    今までの戦いとはあまりに毛色の違う相手に、うがーっと髪を掻きたくなる。
    この場で目の前の男に勝てるとしたら、それはたった一つ。この腕の上手さだけである。
    (なら、上等!とことんまで速さと上手さで飜弄して、態勢が崩れたところでそっ首跳ね落としてやる!)
    武蔵は覚悟を決めると、更に前へと体を傾けた。

  • 145名無し2017/04/13(Thu) 23:45:20ID:g2Mjk3MDY(19/40)NG報告

    >>144
    二人の間で空気が更に切り詰めていく。今にも爆発しそうな緊張感の中で、二人の呼吸のリズムが合うのを待つ。この瞬間二人は良き理解者であった。
    武蔵はランスロットを知り、ランスロットは武蔵を理解した。
    この場、この世界において存在するのは二人のみで、お互いは相手の事以外の一切を遮断していた。
    それゆえー

  • 146名無し2017/04/13(Thu) 23:48:20ID:g2Mjk3MDY(20/40)NG報告

    >>145
    そう、それゆえ気づかなかったのだ。
    ランスロットの背後から駆け寄ってくる、一人の少女の存在に。

    「って、カルデア内での私闘は厳禁だと言ってるでしょう、穀潰し卿!!」
    「キャメロット!?」
    背後から駆け寄った、マシュのシールドバッシュがランスロットの頭に炸裂し、ランスロットは思わず素っ頓狂な悲鳴をあげる。
    「ランスロット卿!いつまで経っても定例円卓会議に出てこないから、何かあったのかと迎えに来てみれば、またですか!
    カルデア内での私闘は、トレーニングルームでのシミュレーションのみとするってこの前説明したでしょう!」

  • 147名無し2017/04/13(Thu) 23:49:04ID:g2Mjk3MDY(21/40)NG報告

    >>146
    普段のマシュからは、あまりに想像のつかない苛烈さに、少々気圧されながらもランスロットは何とか和解を求めようとする。
    「い、いやマシュ、聞きたまえ。これには理由が…」
    「だまらっしゃい!」
    「「だまらっしゃい!?」」
    何故かハモる武蔵とランスロット。
    「ランスロット卿はこの前沖田さんと立会いをしていた時にも、そう言っていたでしょう。立ち会いを頼まれたら、断るかトレーニングルームへ移動する。何故それが出来ないのですか!」
    尚もランスロットに激昂するマシュを、呆然と見ていた武蔵だったが、何か思いついた様な顔をすると、親子(?)喧嘩に口を挟んだ。

  • 148名無し2017/04/13(Thu) 23:49:45ID:g2Mjk3MDY(22/40)NG報告

    >>147
    「いや〜マシュごめんね、ついこちらのダンディなおじ様に誘われちゃってさ。素敵な方だから断れなかったのよー。そっかー、ここでの私闘はダメなのかー。わかった次からは気をつけるね。」
    「むむむ、武蔵殿!?」
    さも、勉強になりましたと言った風に腕を組んで頷く武蔵。
    ギョッとした顔でランスロットは武蔵の方を振り向くが、時すでに遅し。隣でお怒りオーラが膨れ上がっていくのは、止められないのである。

  • 149名無し2017/04/13(Thu) 23:50:19ID:g2Mjk3MDY(23/40)NG報告

    >>148
    「おーとーおーさーんー?」
    「いや、これはだね…」
    尚も説得に掛かるランスロットを、マシュは問答無用とばかりに遮って連行する。
    「いーえ、もう聞く耳持ちません。この後の円卓会議はアルトリアさんに頼んで急遽内容を変更して貰います!内容は他の女性サーバントの皆さんにうつつを抜かす騎士をどう処罰するかですっ!」
    「いたた、こら離しなさい。耳を引っ張るんじゃないマシュ!」
    マシュに耳を引っ張られながら連行されてくランスロットを、武蔵は笑顔で手を振りながら見送る。

  • 150名無し2017/04/13(Thu) 23:51:06ID:g2Mjk3MDY(24/40)NG報告

    >>149
    真剣での果たし合いの勝敗は、腕の優劣が決めるのではない。どの様な手を使ってでも、その場に最後まで立っていた者が勝者なのだ。
    此度の戦い、新免武蔵守藤原玄信対円卓の騎士ランスロット。
    ランスロットの最大の弱点を突いた、武蔵の一本勝ちである。

  • 151名無し2017/04/13(Thu) 23:53:43ID:g2Mjk3MDY(25/40)NG報告

    >>150
    ガチガチの斬り合いだと思った?
    残念でした、日常ギャグ系ssだよ!

    という事でご閲覧ありがとうございました。
    出来れば感想など聞かせていただければ幸いです。
    ランスロットにだけ厳しいマシュ可愛い。

  • 152名無し2017/04/14(Fri) 09:03:44

    このレスは削除されています

  • 153大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/14(Fri) 22:24:11ID:gwNjM3Nzg(12/17)NG報告

    >>139
    「此処から、此処までの範囲内だ」
    「これって……」
    探偵が印した場所は、いなくなった店主の息子が良く通っていたという裏路地を含めた市役所に通じる範囲であった。 思わず私も店主と一緒に地図を覗き込んでしまう。
    「今回の事件はこれまでの失踪者との共通点の少なさを含めて、被害者は巻き込まれたのだと推測している。 おそらく人通りのない裏路地での犯行を目撃してしまったのだろう」
    「それで、うちのせがれは攫われたと……?」
    探偵は頷きながらも店主の今にも崩壊しそうな目頭を見つめてこう付け加えた。
    「そしてもう一つ。 正直に言おう、今回の被害者が生存している確率はかなり低い」
    「そ、そんな……!」
    その何の気負いもない淡々とした探偵の言い方に店主の顔が絶望に染まっていく。
    「犯人からしてみれば何の利用価値もない子供、生かしておく方が犯人たちのリスクが高まるのは必然だ。 今頃は川の底か、もしくは森の中かもしれない」
    「ちょっと! もう少し言い方ってものがあるんじゃないですか!」
    店主の顔が真っ青に変わっていくにつれて、あまりの言い方に我慢がならなかった私は探偵へと突っかかっていくが、探偵は私には一目も移さずにただ店主を見つめていた。
    「どうする? そちらが望むのならば死体であっても見つけて連れて帰ることを約束しよう。 だだし依頼として金は頂く」
    「お前っ……!」
    人の命を何とも思わない言いぐさに、思わず私は頭に血が上り探偵のそのよれよれなコートをさらにしわくちゃにする様に掴みかかったがそれでも探偵は私は眼中にないという様にただ店主だけを見つめていた。
    店主は青ざめた顔を掌で覆いながら、呟くように答えた。
    「お、お願いします……」
    「おじさん……!」
    すいません、今日もここまでで……

  • 154大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/15(Sat) 23:27:09ID:M0OTk3MDU(13/17)NG報告

    >>153
    「こ、このまませがれが無事に帰ると信じて待っている方が楽でしょう。 で、でもそれ以上に私のせがれが惨たらしくどこかの道に投げ捨てられているのかもしれないと考えると私は耐えられないのです……責めて、せめてその体だけでも……だけでも……」
    もしかしたら店主自身がもはや心のどこかで分かっていたのかもしれない。 小さな子供が何日も姿をくらませて無事に帰ってくることなんて有り得ないのだと。 そう思いながら諦めきられなかったのは親の心その物であろう。
    喉の奥から声を必死に絞り出しながら探偵に震える頭を下げる店主を見ながら、私はどうしようもない無料感を感じ、掴んでいた探偵の服を離すしかなかった。
    ふと屋根に雨粒が落ちる音が聞こえたと思うと、次第にその音は音量と数を増していき、ついに雨となって店主の嗚咽をかき消すように勢い強く振り始めていった。
    「承知した。 必ずお前のせがれは連れて戻る、それがどんな形であれ約束しよう」
    そういって探偵は少しだけ心ばかり優しく微笑むと、外套を翻して雨が降っているにもかかわらず傘も差さずに店外へと出て行った。
    自分が追い詰めた癖に、と私は探偵の微笑みにむしゃくしゃした胸糞悪さを得ると同時にあの探偵もまた人間なのだとどこか安心している私もいた。 雨は勢いを増すばかりである。

    書き貯めせずに書くと展開が二転三転してぐちゃぐちゃになっちゃいますね……

  • 155大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/16(Sun) 23:32:35ID:g5MzU2MzI(14/17)NG報告

    >>154
    その後の私と言えば、店主に気の利いた言葉一つもかけること事も予約した本を受け取ることも出来ずにただ家への帰り道を歩いていた。
    円タクを使う気にもなれず、傘に落ちる雨粒の音と濡れた煉瓦とアスファルトの濡れた匂いを嗅ぎながら一人歩いていると店主の涙にぬれた顔が頭をよぎって追い出すように顔を横に振る。
    自分が出来ることは何もない。 それは自分でもわかっている、立った齢十七の小僧に何が出来るというのだ。
    そう思いながらも自分の息子を死体でも良いから連れて帰ってほしいと言った父親の気持ちを考えるとやるせない何かが私の胸を締め付けるのだった。
    「あの探偵はどうしているのだろうか」
    ふと、この雨の中傘も差さずに一人姿を消した探偵の事を考える。 全く信頼して良いのか分からない人物であったが、店主の依頼を受けた時の顔と言葉にはどこか安心感があった。
    白い髪と金色の目をした異邦人、あの探偵は必ず見つけてみせると言った。 しかしどうやって見つけ出そうというのだろうか、何の証拠もない行方不明事件警察でも軍隊でも手を焼いている事件にたった一人の奇妙な男が解決できるというのだろうか。
    「ふぅ……」
    だが、何が起こるにせよ私が蚊帳の外なのは変わりない。 心に圧し掛かる無力感を払拭するように大きなため息を吐くが余計心が沈んでいくようで楽にはならなかった。
    「ぼっちゃん……」
    そんな時であった。

    一日一投稿……

  • 156名無し2017/04/17(Mon) 18:06:15ID:EzMzI3NTQ(26/40)NG報告

    懲りずに投稿するぜ!
    槍種火を回ってて思いついたSS
    apo後のモーさんとSN後のセイバーが膝を合わせたらどうなるだろうという妄想。
    あと、自分の中で士郎とセイバーの絆、ぐだ男とアルトリアの絆の差異をはっきりしておきたいなって。

  • 157名無し2017/04/17(Mon) 18:08:05ID:EzMzI3NTQ(27/40)NG報告

    >>156
    あ、時系列的には5章〜6章の間です。
    浮遊するような、落下するような、矛盾した感覚を抱きながらゆっくりと目を開ける。
    シュインと、コフィンの扉がスライドすると、ぐだ男の目には見慣れた景色が映る。
    赤く燃えた巨大な地球儀。藍と黒で縁取られた幾何学模様の壁。ここはカルデアのレイシフト場だ。
    何となく視線を管制室の方に向けると、ガラス越しにロマ二・アーキマンが笑顔で手を振ってくるのが見えた。
    『ご苦労様、ぐだ男くん、マシュ。それとサーバントの皆さん。きょうの演習はこれで終了だ。後はそれぞれ休んでくれ。』
    狭いコフィンから這いだし、マイク越しにロマンの朗らかな声を聞くと、ホッと一息安堵の息が漏れる。

  • 158名無し2017/04/17(Mon) 18:08:41ID:EzMzI3NTQ(28/40)NG報告

    >>157
    「先輩!演習お疲れ様でした。」
    同じくコフィンから出てきたマシュが、鎧姿もそのままに笑顔でパタパタと、ぐだ男の方まで走りよってきた。
    「あぁお疲れ様、マシュ。今日の演習も絶好調だったね。」
    「はい!先輩のお陰でマシュ・キリエライト、最近の演習ではミスも無くなりました。」
    ぐだ男の言葉にイキイキと言葉を返してくる健気な後輩に、思わず頭をガシガシしてしまいたくなるのをぐっと堪え、ぐだ男もやわらかな笑みを返す。
    知らずのうちに、ふたりでそんな幸せ空間を構築してる所に、差し込んでくる声があった。

  • 159名無し2017/04/17(Mon) 18:09:38ID:EzMzI3NTQ(29/40)NG報告

    >>158
    「お疲れ様ですマスター、マシュ。えぇ、最近の貴方の指示は精度が上がってきている。マシュと共に、マスターも大きな成長を遂げているようだ。」
    ブリテンの騎士の王、誉も高きアルトリアだ。
    今日の演習は、アルトリアを始めとした剣の英霊達との演習だったのだ。
    「アルトリアもお疲れ様。そっか、やっぱりアルトリアに褒めてもらえる自身がつくな。英霊達に俺なんかが指示を出すなんて、最初は思ってたんだけど…」
    ぐだ男がそう言うと、アルトリアはやや呆れた顔で自身の腰に手を置いて、言葉を遮る。
    「まだそんな事を言うのですか。貴方は最初から、自分に力量が足りないと理解しながら、自分にできる全力を尽くしてきた。その事を卑下する英霊など一人も居ないと言ったでしょうに」

  • 160名無し2017/04/17(Mon) 18:29:53ID:EzMzI3NTQ(30/40)NG報告

    >>159
    あはは、と苦笑いしながら、しまったどうやらアルトリアはお説教モードに入ってしまったらしいぞ、とぐだ男は自分の無遠慮な言葉を後悔する。このままここで話こむのもあまり良くないだろうと、話を打ち切ることにした。
    「そうだ、マシュもアルトリアもこの後マイルームでお茶にしない?実は…」
    とぐだ男が言いかけたその時、再び別な声が会話を遮ってきた。
    「父上っ!」
    声の主は言うまでも無いだろう。今日の演習に参加していた、モードレッドだった。
    モードレッドは、言葉を掛けたものの、どう続けたらいいか分からないらしく、睨みつけるような、それでいて叱られている子供の様な表情をしていた。

  • 161名無し2017/04/17(Mon) 18:51:27ID:EzMzI3NTQ(31/40)NG報告

    >>160
    「えっと、その…あの…」
    言い淀むモードレッドに、アルトリアは先ほどとは打って変わった無表情で言葉を返す。
    「モードレッド卿か。槍の種火演習ご苦労だった。剣の英霊の中で全体宝具を持つのは、カルデア内では私と卿のみだ。その宝具はマスターにとって大きな助けとなろう」
    「いや…そうじゃなくて…!」
    「他に何か?」
    明らかに何か言いたそうにしているモードレッドに、アルトリアはあくまで事務的に言葉を返す。
    「…っ!いえ、王からのお言葉、ありがたく拝領致します。」
    「そうか、では戻って休むがいい。明日からもマスターの力となれるようにな。」
    アルトリアの言葉に、モードレッドはギリッとぐだ男の所まで聴こえる程の歯ぎしりをして、堪えるようにして1人でレイシフト場を出て行った。

  • 162名無し2017/04/17(Mon) 19:08:06ID:EzMzI3NTQ(32/40)NG報告

    >>161
    困惑して何も言えないぐだ男とマシュの隣で、アルトリアはあくまで無表情でモードレッドの後ろ姿を見つめている。
    「アルトリア?」
    恐る恐ると言った感じで声を掛けるぐだ男に、アルトリアはふっと緊張を解く。
    「…いえ、マスター。申し訳無いのですが今は少し気分が優れない。お茶はまた今度誘って欲しい。」
    そしてそう言うと、アルトリアも返事を待たず、1人でレイシフト場から出て行った。
    「先輩…」
    後に残されたのは、何とも気まずい空気の二人だけである。

  • 163名無し2017/04/17(Mon) 19:27:45ID:EzMzI3NTQ(33/40)NG報告

    >>162
    数日後、
    ぐだ男がマイルームで紅茶を準備しつつ、人を待っていると、やがて扉をノックする音が聞こえた。
    ぐだ男がどうぞー、と声をかけると電子扉が音もなく開き、アルトリアが入って来た。
    …鎧姿でマントを羽織る完全武装である。
    「マスター、部屋を尋ねるように、と言われて来ました。一体どの様な要件でしょうか。」
    「あ、ああいや、そんなキチンとした事じゃ無いんだ。ただアルトリアとお茶をしようとしただけだよ。」
    「は、お茶を?」
    アルトリアが呆気に取られたようにぐだ男を見て、次いでその視線がテーブルへと向けられる。
    そこにはティーポットと、空のティーカップが2対。そして中央には色取り取りな洋菓子が置かれている。

  • 164名無し2017/04/17(Mon) 19:44:34ID:EzMzI3NTQ(34/40)NG報告

    >>163
    「うん、だからそんなに鎧を着込まないで、もっと気楽にして。」
    慌てるように言うぐだ男に、アルトリアもとりあえず魔力で編まれた鎧を消すことにする。
    「さあさ、座って座って。」
    「…しかしマスター。もし私と二人で話をしようと言うなら、私にお茶菓子は必要ありません。ここの英霊たちは既に、充分な魔力を施設から貰っています。食事による魔力供給は必要無いのです。」
    お茶の席に着きながらも、苦言を呈するアルトリアに、ぐだ男は苦笑いをしながらも言葉を返す。
    「うん、まあアルトリアならそう言うと思ったけどね。でもそう言わないで楽しもうよ、普段のお礼も兼ねてるんだから。それに、今日はエミヤご謹製の洋菓子だよ。」
    エミヤと言う言葉を聞いて、アルトリアは少し目の色を変える。

  • 165名無し2017/04/17(Mon) 19:50:13ID:EzMzI3NTQ(35/40)NG報告

    >>164
    「ほ、ほう。彼の作ったお菓子であれば、さぞ味は素晴らしいのでしょう。しかし彼は洋菓子まで網羅していたのですか。」
    「うん、ナーサリーにねだられたらしくてね、最近手をつけ始めたんだって。私の本領では無いのだがね、なんて顰めっ面をしながら楽しそうに作ってるよ。」
    アルトリアはあくまで冷静な風を装っているが、それでもチラチラとお菓子の方に視線が行ってるのを、ぐだ男は見逃さなかった。
    ぐだ男は自然な仕草で、ティーポットの紅茶をアルトリアのカップに注ぐ。次いで、受け皿に適当に洋菓子を並べると、アルトリアの前に置いた。
    それを受けたアルトリアは、少しだけ悩むような顔をしていたが、やがて諦めたようにフウっと息を吐く。
    「仕方ありませんね。彼に菓子を用意して貰って、マスターにお茶を注がせたのであれば、無碍にはできません。ありがたく頂きましょう。」
    ぐだ男はニッコリと微笑む。アルトリアがエミヤの料理を口にする時、口元を柔らかく綻ばせる事を、彼は知っているのだ。

  • 166名無し2017/04/17(Mon) 20:00:04ID:EzMzI3NTQ(36/40)NG報告

    >>165
    その後、二人は紅茶と洋菓子に舌鼓を打ちつつ、たわいの無い話をした。
    エミヤの作った洋菓子を褒め称え、ロマンの気苦労に着いて話し合い、他のサーバントの馬鹿な話題に微笑んだ。
    そうして、ティーポットの中の紅茶が無くなった頃合いに、ぐだ男は本題に入る事にした。
    「…モードレッドの、ことなんだけどさ。」
    「やはりその話題でしたか。」
    カップに口をつけていたアルトリアは、冷静にカップを机の上に置くと苦笑いを浮かべる。
    「この前は、マスターやマシュに気まずい思いをさせてしまいました。申し訳ない。」
    「やっぱり恨んでるの?」

  • 167名無し2017/04/17(Mon) 20:24:39ID:EzMzI3NTQ(37/40)NG報告

    >>166
    ぐだ男の質問はあまりも愚かしいものだったろう。なにせ、自分が大切に守ってきた国を滅ぼした最大の要因だ。本来ならば、その場で斬りかかったとしてもおかしくないはずだ。
    しかしアルトリアは、穏やかな声で「いいえ」と言った。
    「確かにモードレッドの行いは許される物では無いのでしょう。ですがあれは同時に、国民達の真意でもあった。例え彼女が叛逆をしなかったとしても、結末は同じだったのです。国が滅びた最大の要因は、民たちの悲鳴を聞けなかった私にあった。」
    「…そっか」
    アルトリアの言葉に、ぐだ男は頷くことしか出来ない。結局のところ、国を一つ背負ったことのないぐだ男にはそれを批評する事など出来ない。
    アルトリアを王としてではなく、一人の女性として見る事が出来ればまた別なのだろうが、それはまた別の者の役割である。

  • 168名無し2017/04/17(Mon) 20:37:52ID:EzMzI3NTQ(38/40)NG報告

    >>167
    とにかく今は、アルトリアはモードレッドを恨んでいない、ということが分かれば充分なのだ。
    「…じゃあ、モードレッドと仲良くする事は出来ない、かな?モードレッドが、我が王憎しだけで声を掛けてるわけじゃ無いのは、アルトリアも気づいているだろう。」
    「そうですね、それは…」
    珍しく、アルトリアも言い淀む。
    やはり少なからず、アルトリアは憎々しく思っているのだろうかと、懸念したぐだ男だったが、アルトリアは慌てて否定する。
    「いえ、そう言うことでは無いのです。私にはモードレッド卿に対して恨みはない、それは確かです。
    しかし、そのですね…モードレッド卿は実は私のホムンクルス、言わば私の遺伝子を引き継いだ子どもの様な者では無いですか。」

  • 169名無し2017/04/17(Mon) 20:54:16ID:EzMzI3NTQ(39/40)NG報告

    >>168
    うん、とぐだ男は相槌をうつ。
    「つまり、私の娘の様なものに当たるわけです…ですから…」
    ですから、とぐだ男は先を促す。
    ぐだ男にしてみればこの様に恥ずかしそうに照れたアルトリアを見るのは、初めてのことだった。
    「…どう接すれば良いか、わからないでは無いですか。」
    消え入る様な小さな声で、ボソリと呟くアルトリア。
    その顔を見た瞬間、ぐだ男の胸に何かがサクリと音を立てて刺さった。
    「……」
    「マスター、どうされたのですか?何も言わず無言で右手を掲げて。」
    「令呪を持って命じる。アルトリアとモードレッドは、仲直りをするまでこの部屋を出ないこと!」
    「ま、マスター!?」

  • 170名無し2017/04/17(Mon) 20:55:27ID:EzMzI3NTQ(40/40)NG報告

    >>169
    取り敢えず今日はここまで。
    この先は大切な場面になるので、じっくり考えて2.3日中に投稿します。

  • 171名無し2017/04/17(Mon) 22:19:33ID:Q2NzEyMDc(3/3)NG報告

     乙 & 支援
    俺も書き留めているが長くなりそうだなあ……

  • 172大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/17(Mon) 23:55:16ID:QzNzE1NTk(15/17)NG報告

    >>155
    雨の中傘をさして私の目の前に現れたのは我が家の使用人であった。
    姉を送り届けて私も迎えに来てくれたのだろうか。 優しく私に微笑む皺だらけの使用人の顔を見るだけでなんだか心が軽くなるようであった。
    「雨が予想より強くなってまいりましたし、この頃は何かと物騒だとお嬢様が申しておりましたので心配になりまして……」
    「あ、うん。 ありがとう、助かります」
    「すれ違いになってはいけないとこちらでお待ちしておりました。 車はこちらに停めております、ささ……」
    もう一つニコリと笑うと車の止めてあるという場所へと先導して使用人が歩いていく。。
    「お嬢様はお先に館へとお戻りになっております、坊ちゃんが濡れて帰ってないか心配して……」
    「姉さんが? まさか、濡れて帰っても馬鹿は風邪ひかないから楽よねって笑うぐらいの奴ですよ?」
    「ほっほっほ、それはそれは……」
    二人で笑いあうと先ほどの重い気持ちが何処かへ消し去る様に軽くなっていく。 昔からこの使用人は私が何か落ち込んでいたりすると隣にいて笑い合って良いアドバイスをくれる良い先生でもあった。
    「さ、この奥でございます」
    そうだ、先ほどの本屋でのことも相談してみよう。 そう私が思っていると、使用人は大通りから路地に入りそのまま足を進ませていく。 薄暗く湿気の籠った舗装されていないぬかるみだらけの道を構わず歩いていく使用人に私は何か違和感を感じて足を止めてしまう。
    「……じいや?」
    「大丈夫です、さぁこちらに」
    私の記憶となんら変わりのない使用人の笑顔に不安を感じながらも、一歩路地へ足を進める。
    「つっ……!?」
    だがそのぬかるみに足を踏み入れた瞬間、私の頭に鋭い痛みが走り思わず頭を押さえてしまう。 まるで金槌で殴られた様な痛みに、視界が点滅し私は使用人に助けを求める。
    「大丈夫です、さぁこちらに」
    だが異変はすでに私の頭以外にも発生していた。 ←すいません今日は此処まで……

  • 173名無し2017/04/18(Tue) 00:07:01ID:kzNTA3MTA(1/3)NG報告

    書きたくなったので書きます。

  • 174名無し2017/04/18(Tue) 07:54:01ID:kzNTA3MTA(2/3)NG報告

    >>173
    七つの特異点を乗り越え、聖杯を回収したマスターと、そのサーヴァントである英霊達。
    最後の戦いを終えカルデアに戻った時に、それは確認された。

    「ロマンが消え、哀しんでいる所申し訳ないが新しい特異点が見つかった。」
    「どういうことですか?ドクターの宝具によりゲーディアは滅び人類史は救われたはずではないのですか?」
    そうだ、今までの特異点の黒幕であるゲーディアはあの時滅んだ。...ロマンが命をかけて私達を私達を護ってくれたのだから。
    「そうだ、君達が悩むのはあたりまえの事だ。この天才たるダ・ヴィンチちゃんでさえこの特異点には困惑しざる得ないのだから。」
    どういうことなのだろうか?
    「簡潔に言おう。今回見つかった特異点は2100年……未来の出来事なんだ。」
    「未来の特異点...確かに妙ですね。でもそんな事がありえるのですか?」
    悩むマスターと相棒である少女。
    本来なら有り得ない出来事であり、普通ならそれを肯定することは無理なことであり、信じられないと否定することだろう。
    しかし、その常識では考えられないことであり、いつになく真剣なダ・ヴィンチちゃんは、
    先ほど述べた有り得ない特異点の意味を語る。
    「君達が悩むのはあたりまえの事だ。正直私でさえ信じられないんだけど、これから紛れもなく事実なんだ。」
    例え、それがあまりにも非現実的であろうとしても、例えそれがどれほど驚愕的なものであったとしても
    これは、紛れもない事実であるのだから。
    「今回、確認されたに特異点は2100年ルーマニアそれも聖杯が2つ観測されているんだ」
    危険なのは当たり前。しかし放っておくのも出来るわけなく最後のマスターと少女は覚悟を決め、その特異点に向かうのだ。例えどれほどの困難が待ち受けようとも彼らは、決して諦めらめを知らぬのだから。

  • 175名無し2017/04/18(Tue) 07:55:25ID:kzNTA3MTA(3/3)NG報告

    >>174

    ……とある城跡にて……
    地獄をみた...終わりのない地獄を見てきた。
    かつて極東の聖人の願いである人類救済を否定
    して祝福をもたらすはずたった第三魔法を幻想種しか存在しない世界の裏側で流し、役目を終えた大聖杯(戦利品)を隣に置き少年は考えた。
    自分の恋人である聖女が信じた人間を信じることにしたが未まだに人間は前に進んでいかない。だったら邪竜である自分が絶対悪になれば人類は協力しあい前に歩んでいくのでないかと。
    「人間はあの聖人のいうとおり誰かが救わなければならないのか?否!人類は自分たちで歩んでいかなければならないのだから!」
    ドンっと椅子に邪竜は拳でたたく
    彼としては軽く叩いたつもりでも周りにいるワイバーンにとっては竜の咆哮にも匹敵する轟音とさえとれるほどだ。
    もし、それに耐える者がいたとしたら…それは、邪竜に従う英霊たちぐらいであろう。
    「セイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、バーサーカー、アサシンよ。
    もうすぐ我々の計画は成功する。しかしあの英霊の存在が邪魔だ。どんな手段を用いても構わん捕縛もとい始末を願いたい」

    「「「御意」」」

    そのまま城を出て行きこの場には邪竜しかいなくなった。
    「あぁ、ジャンヌ。やっとだやっと人類は救われるぞ。」
    光り輝く聖杯を背後に、狂った邪竜はこれこら起こる戦争に心を踊らせ牙をむきだしにして嗤う。
    ……さぁ、ギャランホルンの笛を吹こう

  • 176大正ぐだぐだ浪漫大活劇2017/04/20(Thu) 00:25:27ID:A2NzkzNDA(16/17)NG報告

    >>172
    地面が変色していく、空が落ちてくる。 鉛色の空は薄暗い石の天井に、濁った土は苔が生えた石畳に、雨だまりは血だまりに、雨音が悲鳴に、それぞれ置き換わっていく。
    世界が、私の知る世界が組み変わっていく。
    「なん、だ、これ……」
    「大丈夫です、さぁこちらに」
    使用人であるはずの目の前の老人の首が一回転すると、顎が外れ舌が足元まで伸びる。 その様は人下とは思えないほどにおぞましい。
    「大丈夫です、さぁこちらに」
    「ひっ……」
    それでも目の前の老人はにこやかな笑顔で私へと手を伸ばしてくる。 この時私が拳銃を持っていれば間髪入れずに私は自分の頭を打ち抜いただろう。 それほどにこの世界は狂っていた。
    「だ、だ、だですです。 ぼ、坊ちゃん……?」
    「じ、じい……こ、来るな!」
    一歩一歩と私へと近づいてい来る物体に私は心の底から恐怖を感じ、この狂った空間から逃げようと走り出そうとするが、それもかなわない。
    「壁……!? そんな、こっちから入ってきたのになんで……」
    「ぼっぼぉ、大丈夫です、さぁこちらに」
    耳元で使用人に似た声が聞こえ、私の肩を強く掴んだ。 驚くほどに冷たく、生きている人間とは思えないほどの握力に思わず私は大声で悲鳴を上げた。
    「ん~、良い声!」
    ↑すまない……推理物ではないんだ……活劇なのだ……

  • 177名無し2017/04/20(Thu) 16:50:16ID:A2NzkzNDA(17/17)NG報告

    >>176
    それは少女の様な可愛らしい声であった。 少なくともこの空間には全く似合うことのない溌剌とした声であり、それだけに私は恐怖を感じた。
    「心の底から温まるような悲鳴……絶望に染まった表情、素晴らしいわ……でもぉ……女じゃないじゃない! 」
    「大丈夫です、ささああああ」
    その姿の見えぬ少女が叫んだと思うと、私の肩を握りつぶさんばかりに掴んでいた老人の顔がザクロのように飛び散る。 飛び散った血と肉片が私の顔を濡らし、血が私の服を赤色に染め上げていく。
    「ひっ……!」
    「私は、女を、連れてこいって、いったの! この前は小汚いガキ! 私を馬鹿にしてるワケ!? 」
    少女が叫ぶごとに老人の頭がつぶれていき、ついにはその体が空へと持ちあがったと思うと、真っ二つに裂けていく。
    「アンタなんてもういらない」
    真っ二つになった老人が投げ捨てられると同時にその少女が姿を現した。
    華奢な体を血で塗りたくり、肌の色が見えない程にその体は赤で染まっており、手にはその背丈を超えるほどの槍を持っていた。
    だがそれ以上に目を引くのはその頭と臀部付近についているヒトではないものであった。 
    角と尻尾。 まるで鬼のような角とトカゲの様な尻尾がその少女にはついていた。
    「あぁぁ、痛い痛い痛い! 頭が痛い! あの役立たずが何時まで経っても女を連れてこないから! あぁぁっ!」
    少女が私の腕の半分しかないほどの華奢な腕でその大きな槍を重さを感じないような仕草で振り回すと、その切っ先を私の方に突き刺した。
    「ぐっああああああ! ひぃぃぃぃぃぃあああああ!」
    「あぁぁダメ! やっぱり駄目男じゃダメ! ぜん、ぜん痛みが治まらないぃ!」

  • 178名無し2017/04/30(Sun) 19:26:10ID:gxMDAxMzA(1/1)NG報告

    大正更新マダー?楽しみにしてるんだか

  • 179FGO×ほうかご百物語2017/05/02(Tue) 23:38:21ID:E2NzkzMTg(1/7)NG報告

    これはFGOと電撃文庫の妖怪ライトノベルほうかご百物語のクロスオーバーSSです
    マイナーすぎて誰得とかこいつはこんなキャラじゃねえよとか思うかもしれませんがご容赦ください

    時間神殿から逃げ延びた魔神が辿り着いたのは無数にある並行世界のはるか向こう、もはや同じ木ではなく別の木の枝ではないかと思えるほど遠い異世界。その世界のとある町のとある神社だった。
    そこには偶然か必然か自分以外の魔性すべてを消し去る『神』の残滓が残っていた。それを見つけた魔神は歓喜した。
    『全知全能、唯一無二の神の概念……いや、おのれと異なる全てを排斥し消し去ろうとする意志の具現か……ハ、ハ、貴様は我が依代に相応しい……私も私以外に飽き飽きしていたところだ……』
    魔神にはもはや世界をやり直すことにも自分たちの邪魔をした者たちにも興味はなかった。自我が生まれた彼の心に浮かんだのはただ一つの妄念のみ。
    自分と違う存在が恐ろしい。自分以外の全てが煩わしい。だから、ゲーティアとの結合も拒否し逃げ出したのだ。
    「貴様の願い、私が受け継ごう」
    早速彼は『神』の残滓を取り込み、その願いを叶える術式としての自分を構築し始めた

  • 180FGO×ほうかご百物語2017/05/03(Wed) 00:06:55ID:k2NTE3Mjc(2/7)NG報告

    >>179
    構築を終え、魔神ではなく『神』となった彼は目を覚ました。しかし全てを消し去る術式『大祓』を行うためにはまだ準備が必要だった。自分の存在もまだ小さく不安定だ。故に彼はかつての『神』と同じように自分の手足となる存在を作り出すことにした
    「来たれ、セイバー長鳴き鳥」刀を差し、鋭い雰囲気を放つ男が現れた
    「来たれ、アーチャー鳴き女」弓を背負い、鎧が特徴的な男が現れた
    「来たれ、ランサー八咫烏」錫杖を持った修験者風の男が現れた
    「来たれ、ライダーにはくなぶり」あでやかな着物を着た女が現れた
    「来たれ、キャスターくぐい」狩衣を着た狐顔の男が現れた
    「来たれ、バーサーカー武夷鳥」弓を背負い、刀を差し、巌のような屈強な男が現れた
    「来たれ、■■■■天夷鳥」直剣を差し、女と見まがうような美貌を持った少年が現れた
    彼は元からあった『神』を迎えるシステムに英霊召喚を組み込み、より強大な手足を作り出した。
    「汝らは我が先触れであると同時にサーヴァントである。私が完全に顕現するための準備を行い、それをを妨げようとする輩は全て滅ぼせ」
    彼の命に七羽の先触れは一斉にひざまづいた。

  • 181FGO×ほうかご百物語2017/05/03(Wed) 00:30:50ID:k2NTE3Mjc(3/7)NG報告

    >>180
    そろそろ日が短くなってきた秋の帰り道。僕、白塚真一とイタチさんの目の前で大きな盾を構えた少女と弓に矢をつがえた武者鎧の男が対峙していた。
    「先輩!サーヴァントと遭遇!おそらく敵性サーヴァントと思われます!」
    少女が聞いたことのない言葉を交えて叫ぶ。それに続くように僕たちの後ろからうちの学校の制服を着た少年が飛び出した。
    すれ違う瞬間、僕に気付いた彼と目が合う。
    「あれ、シンイチ?」
    「え、リッカ?」
    僕らはお互いの顔を知っていた。

  • 182FGO×ほうかご百物語2017/05/03(Wed) 01:06:48ID:k2NTE3Mjc(4/7)NG報告

    >>181
    遡ること数時間前。僕は美術室に行く途中の階段で僕は固まっている彼に出会った。その視線の先には見慣れた黒い影。
    「……見越した」
    僕はため息をついていつものフレーズを口にする。そのとたんに黒い影はきれいさっぱり消えてなくなった。
    「おっと……!」
    黒い影から解放された彼は間一髪で転ばずその場に踏みとどまった。
    「あ、あれ何だったの?」
    深呼吸しながら彼は質問してきた。
    「いや、何ってのびあがりだろ?見越したって言ったら消えるんだ。眼鏡かけたちっこい先輩から教えてもらってない?」
    あのジャージめ、面倒くさがってやらなかったんじゃあるまいな。我らが妖怪博士の憎たらしい顔を思い浮かべながら僕は顔をしかめる。
    「いや、オレ今日転校してきたばっかりで、この学校のこと何も知らないんだ。こういうことよくあるの?」
    彼は頭を掻きながら苦笑する。
    転校生だったのか。道理で見慣れないと。
    「うーん、他によくあるのは馬の首が天井から下がってきたり、やかんがぶら下がってきたリぐらいかな?他は音とか気配だけがほとんどだから大したことないよ」
    「へ、へえ……」
    彼の笑みがこわばる。当然だ。この一年半で慣れてなきゃ同じ表情をしただろう。

  • 183FGO×ほうかご百物語2017/05/03(Wed) 02:04:57ID:k2NTE3Mjc(5/7)NG報告

    >>182
    「あ、お礼を言うのを忘れてた!ありがとう、俺は藤丸立夏!君は?」
    こわばった笑みを瞬時に満面の笑みに切り替え、彼もとい藤丸立夏は手を差し出してきた。
    「はぁ、白塚真一です。一応美術部部長です」
    いきなりのフレンドリーな対応に思わず敬語で返してしまった僕はおずおずと差し出された手を握り返した。
    僕は握った彼の手の何の変哲のない顔に似合わない、ごつごつとした感触に首を傾げた。いや、手だけじゃない。服で分かりにくいが首から下もよく見ると、並大抵の運動部じゃ比べ物にならないほど鍛えられた筋肉をしている。
    「藤原君、何かスポーツでもやってる?」
    「リッカでいいよ。特にやってないけど知り合いに筋トレが好きな人がいて、よく付き合わされるんだ」
    藤原立夏、リッカはやはりフレンドリーに答える。
    筋トレに付き合ったぐらいでこんな筋肉がつくだろうか、僕は納得できないまま手を離した。
    「先輩、何をしてるんですか?もうみんな集まってますよ」
    廊下の影から薄い色の髪をした少女がひょこっと顔を出した。
    「ごめんマシュ!すぐ行くよ」
    少女に呼ばれてリッカは焦ってそちらに向かう。
    「改めてありがとうシンイチ!また明日!」
    途中で振り返り、別れのあいさつを告げると今度こそ彼は少女と一緒に廊下の向こうへ消えていった。

    「リッカでいいよ。

  • 184FGO×ほうかご百物語2017/05/03(Wed) 04:08:52ID:k2NTE3Mjc(6/7)NG報告

    >>183
    そしてついさっき、僕はイタチさんとの帰り道でそのことを話している途中(当然のごとくイタチさんに見とれて会話は飛び飛びだったが)、いきなりすさまじいスピードの何かが僕に襲い掛かった。それが矢であることに当たる直前まで気づけなかった。
    「危ない真一!」
    とっさにイタチさんは僕を突きとばしてくれたおかげで、僕は矢に直撃することはなかった。しかし、僕をかばったイタチさんの肩を矢は容赦なく抉っていた。
    「イタチさん!」
    駆け寄ろうとした僕を再び放たれた矢が遮る。
    「弱し……」
    心底失望したような重々しい声が辺りに響き渡る。声をした方を向くと道路の向こうにいつの間にか武者鎧を着た男が弓に矢をつがえて立っていた。
    「役立たずをかばった上に傷を負う、か。先代の先触れはこの程度の輩に敗れたのか。情けないことだ」
    独り言のように何かぶつぶつ呟きながら、男は三度矢を放った。
    「ッ!」
    僕とイタチさんは転がるようにそれを回避する。
    四度、五度、六度、矢は次々と僕たちに向けて放たれる。
    「いきなり、何を、するの!」
    何とか矢の合間をぬって立ち上がったイタチさんが肩の痛みに顔をしかめながら、手のひらを突き出した。戦闘態勢に入ったことで鼬の尻尾と耳が現れている。周囲の空気が集まり、風の刃を作り出す。イタチさんの十八番、かまいたちだ。よほどの硬度のものでない限り真っ二つにできるこれなら矢だって怖くない!
     

  • 185FGO×ほうかご百物語2017/05/03(Wed) 05:08:36ID:k2NTE3Mjc(7/7)NG報告

    >>184
    「それも悪手だ」
    そのかまいたちを待っていたかのように、イタチさんの目の前にまで矢が迫っていた。かまいたちの体勢を取っていたイタチさんは当然回避できない。
    動け、動くんだ白塚真一!そう心で思うより先に身体が動いていた。でも、それでも僕の手はイタチさんには届かない。絶望で僕は崩れ落ちる――――
    「ハァッ!!」
    それよりも先に弾丸の様に黒と白のコントラストが映える少女が僕たちの前に立ちふさがり、矢を弾いていた。


    そして今に至る。
    「何で、リッカがここに?」
    突き飛ばされたイタチさんを抱きとめた僕はこんな状況にも関わらず(イタチさんやわらかいなーかわいいなー)と理性が飛びつつも、声を絞り出して尋ねた。
    よくよく見ると僕たちを守ってくれた少女も昼間リッカを呼びに来たマシュとかいう名前の子だった
    「ごめん!オレもシンイチが何故狙われたのか気になるけど、お互い詳しい話はあとにしよう!」
    こちらを振り向きもせずリッカは真剣な声で答えた。
    「クーフーリン、茨木は前へ出てあいつの相手を!エミヤは二人の後方支援を頼む!ジェロニモはマシュと一緒に俺たちを守ってくれ!マルタさんはその子の治療をお願い!」
    そしてそのまま誰かに指示を出す。するといつの間にかリッカの隣には浅黒い肌の男が、盾の少女の前には青いタイツのような服を着た槍を持った男と金髪で角の生えた小柄な女の子が、僕とイタチさんの側にはやたらと露出度が高い服を着た長髪の美女が立っていた。

  • 186FGO×ほうかご百物語2017/05/04(Thu) 21:05:27ID:IxNjQ0MzI(1/1)NG報告

    「貴様らが主が言っていたカルデアのマスターとそのサーヴァントか。中々に骨がありそうだ」
    やはり意味の分からない用語を呟き、武者鎧が不敵な笑みを浮かべた。
    「じゃあここでやりあってみるか?見たところテメエも大した腕前の持ち主みたいだが、この状況じゃさすがに旗色が悪いんじゃねえか?」
    槍を持った男もまた挑発するように笑う。
    「く、く、確かに。これではいささか多勢に無勢だ。今日のところは大人しく引き下がるとしよう」
    言うが早いか、男はすうっと透き通り姿を消してしまった。そして彼の声だけが辺りに響き渡る
    「俺は、俺たちは、英霊にあって英霊にあらず先触れにあって先触れにあらず。神を迎える神使にして神の敵を滅ぼす戦士。カルデアの者共よ、神に逆らった雑妖共よ、貴様らに我らが主の邪魔はさせん」
    先触れ……?大祓……?もう聞くことがないと思っていた、僕たちにとってとても不吉な意味を持つその単語に僕は耳を疑った。
    「真一、今大祓って……」
    イタチさんが心配そうな顔で僕を見つめていた。やっぱり僕の聞き間違いじゃないようだった。
    大祓とはその地域の妖怪とそれに関係するものすべてを消し去る神を呼び出す儀式、そしてその神を迎える準備を手助けし神を守る七羽の神の使いの名前が先触れだ。
    数ヶ月前、僕たちは大祓に巻き込まれ、必死の思いで神を倒したその時に先触れたちも一緒に消えたはずだ。神が倒された以上生き返ることはない、と彼ら自身が言っていた。それに、先触れたちの中にあんな鎧をつけた男はいない。
    それに妙な人たちを引き連れた転校生リッカ。あの先触れを名乗る男は知っていたようだけど、彼も何者なのか?
    「一体、何が起こってるんだ……?」
    イタチさんと過ごした一年半で大概のことには慣れたと思った僕だったが、動揺せずにはいられなかった。

  • 1871/22017/05/30(Tue) 03:10:01ID:E0ODQ2NzA(1/2)NG報告

    ハンティングクエスト6日目。今日も俺はいそいそと居住区を訪れる。
    目的は言わずもがな、エネミー狩りのメンバーの招集である。

    さぁ今日も素材を狩るぞ…
    そう意気込みつつすっかり見慣れた角を曲がると、彼女の名札が付いた自動扉が目に飛び込ん―――

    「ん?」

    扉の下方には、かのファラオが命同様大事にしているはずの鏡が鎮座ましましていた。

  • 1882/22017/05/30(Tue) 03:10:25ID:E0ODQ2NzA(2/2)NG報告

    鏡の前には便箋が一枚。隅っこにはメジェド神が何処ぞのファンシーキャラめいて描かれている。
    そこにはこうあった。



    旅に出ます。探さないで下さい。

                    追伸 鏡はご自由にどうぞ



    はっと気配を感じて横を見ると、メジェド神が上目遣いで俺を凝視していた。
    心なしか遺憾の意を表明されている気がする。


    …反省。

  • 189名無し2017/06/04(Sun) 10:49:46ID:Y0OTQ5ODA(2/2)NG報告

    鬼灯の冷徹クロス

    明日のお盆の準備に追われるカルデア。そんな時、ぐだが目を覚ますと何故か地獄にいた。また面倒ごとかな、と溜息をつくぐだに鬼灯が来て一言。

    鬼灯「貴方に亡者に対する不法就労の疑惑がかかっているのですが……ちょっと地獄まで御同行願えますか?」

  • 190名無し2017/07/01(Sat) 16:32:21ID:EzNTM1NjE(1/6)NG報告

    「‥‥」

    慣れない香気に僅かに顔をしかめる。

    「苦いなら砂糖を入れなさい。この茶葉とミルクは合わないわ」

    「‥‥どうもいけねぇな。飲むなら酒か麦湯だ」

    「タクアン、と言ったかしら。あれを食べる時に飲むものと一緒にしないで」

    「洋酒は好きだぜ。わいんは駄目だったがういすきーはいける」

    だが、やっぱりこれは合わねぇ。
    砂糖を五杯入れ、香気も飛んでしまった紅茶をお猪口でも傾けるように流し込んだ。

    「茶でもどうだ、なんて誘ったのは貴方じゃない」

    「まさか本当に茶を飲む奴があるかよ」

  • 191名無し2017/07/01(Sat) 16:32:57ID:EzNTM1NjE(2/6)NG報告

    男は土方歳三。出身は日本、クラスはバーサーカー。
    乳の大きな女が好みだ。

    女はカーミラ。出身はハンガリー。クラスはアサシン。
    可憐な処女が好みだ。

    女は大抵男を袖にしていた。

    特に興味もなければ血もまずそうで、何より品がない。

    風流を謳ってはいるがこの男のセンスは語彙の教養も関係なく落第点。

    カーミラが嫌うたちの男であり、カーミラはそもそも男が嫌いだった。

  • 192名無し2017/07/01(Sat) 16:50:05ID:EzNTM1NjE(3/6)NG報告

    「貴方と寝るつもりはないわよ」

    「じゃあなんで乗ったんだ」

    「‥‥気まぐれよ。マスターにこそ肌は許したけど身体は誰にも許さないわ。丁寧に折り畳んでアイアンメイデンに押し込んであげる」

    「そう、それだ」

    「‥‥?」

    「お前と拷問について話をしに来た」

    「‥‥ああ、成程。マスターが妙なことを口走ったのね」

  • 193名無し2017/07/01(Sat) 16:55:53ID:EzNTM1NjE(4/6)NG報告

    拷問。

    そんな話題で盛り上がろうとは、世も末だ。

    最も、最近まで本当に世界は終わりかけていたのだけれど。

    拷問。

    彼女が思い出すのは、彼女の愛した唯一の男。

    乙戸であり、いくさびとであり、黒い甲冑で身を固めたあの人を。

    どこか、この男は想起させる。

  • 194名無し2017/07/01(Sat) 17:00:41ID:EzNTM1NjE(5/6)NG報告

    教養もなければ品もない、節操もなければ気遣いもない。

    そんな男と重ねてしまうのは全く申し訳ない限りであったが、いつものようにへーだのほーだの言いながらマスターが読んでいた本に書かれていたこの男は、決してただの蛮人ではない。

    と、思うのだが。

    紅茶を冷ましてから飲むこの男は、やはりあの人とは比べられない。

  • 195名無し2017/07/01(Sat) 17:07:35ID:EzNTM1NjE(6/6)NG報告

    「おい、次は酒を飲むぞ」

    「私はワインしか飲まないわよ」

    しかし。ふん、と鼻を鳴らすこの男は。

    何故だか、子供のように見える。

    「紅茶は冷まして飲むものではないわよ」

    「誘ったのは俺だ、好きに飲ませろ‥‥おい、今笑ったか」

  • 196名無し2017/07/06(Thu) 07:27:21ID:c5ODc1NDQ(1/2)NG報告

    >>186
    「追わぬのか」
    武者鎧の男が消えていく様を見て、金髪の少女が後ろに立っている少年、藤丸立香に尋ねた。
    「うん、ここに駆け付ける前に小太郎に頼んでおいたから、オレたちは追わなくていい。それに、シンイチたちを放っておけないよ」
    立香は少女の問いに答えるとくるりと振り返り、腰をついて、呆然としている少年、白塚真一に心配そうな表情で尋ねる
    「間に合って良かった。シンイチ、どこか怪我してない?」
    「あ、ああ、うん。ちょっと擦りむいたぐらい。それよりもイタチさんが」
    真一は戸惑いながらも自らの状態を正確に答え、傍らの少女を気遣う。
    「あ、あたしも大丈、痛っ」
    「動こうとしない、まだ手当の途中なんだから。マスター、この娘も肩を少しかすめたぐらいでそれ以外に目立った傷はないようです」
    イタチさんと呼ばれた少女を手当てしている黒髪の女性が無理に動こうとする少女を諫めながら言った。
    「じゃあ二人とも大事はないんだね?」
    それを聞いて立香は心底安心したというような笑みを浮かべて、胸をなでおろす。
    「リッカ、この人たちは一体……?それに君も……いい奴だってことは分かる。でもさっきのあいつと何か関係があるの?」
    少女が無事だということが分かると真一は少し落ち着きを取り戻したようで、立香をまっすぐ見据え疑問を投げかけてきた。

  • 197FGO×ほうかご百物語2017/07/06(Thu) 07:53:47ID:c5ODc1NDQ(2/2)NG報告

    >>196
    「……」
    立香はまっすぐこちらを見据える真一から目をそらし、顔をうつ向かせ考え込む。
    説明するべきかしないべきか逡巡しているようだ。
    「私は話すべきだと思う。先程のサーヴァントは彼らをピンポイントで狙っていたようだし、知っているような口ぶりだった。今回の事件と無関係ではないのだろう。知る権利があるはずだ。そして我々が彼らの話を聞く必要も」
    その時傍らに立っていた浅黒い肌の男が淡々とした口調で進言した。
    「わかった」
    立香は強く頷くと真一の方を向き直り、真摯な表情で口を開いた。
    「オレがこれから言うことはかなり突飛な話に聞こえるだろうけど、どうか信じて聞いてほしい」
    そして彼は自分たちの目的と素性を語り始めた。

  • 198名無し2017/07/18(Tue) 22:01:28ID:AxMzE1NTI(1/1)NG報告

    ほうかご百物語のクロスいいなぁ…
    他作品スレで名前挙がってて嬉しかった作品ながらまさかクロスSSまであるとは
    応援してます!

  • 199名無し2017/07/31(Mon) 11:41:28

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  • 200アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:19:39ID:cxMDE3MjI(1/11)NG報告

    おお、こんなスレが。
    ダイジェスト版だけでも作りたかったが、とても出来上がりそうにないのでここに投稿させてもらいます。

    アルジュナの幕間を見てから、一人のマスターと絆を深めていく彼が見たかった。そんなネタ話。

    ※設定がやや大味(パーシュパタ周りはWiki、攻略Wikiの情報を参考にしています)

  • 201アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:20:13ID:cxMDE3MjI(2/11)NG報告

     じりじりと、存在の焼ける音がする。伏した地面は、しかし土の匂いもない。
     魔神柱たちを払い除け、辿り着いた玉座は、しかし、やはり、最大の難所であった。
     かすかに目を開ける。アルジュナは己の存在を確認した。戦える。魔力の消費が少々多いように感じるが、まだ、戦える。しかし珍しく……身体が重くて仕方がない。
     ――――“……何をしている、大英雄”。
     己を鼓舞するため、アルジュナは肺の空気を入れ替えん為に呼吸する。足は地を踏める。腕は狙いを定められる。拳はまだ力を失っていない。
     ――――“そうだ。そうでなくては”。
     目をやれば、少し離れた前方に、主と少女はいる。しかし、その眼前には魔術王――――“だったもの”。
     魔神王ゲーティア。
     最果てに待つ獣。人間に失望した魔術式。
     相手にとって、不足はない。足り過ぎているくらいだ。だが、そんなことはどうでもいい。関係ない。
     ――――少女が少年を守っている。
     それだと言うのに私は――――彼のサーヴァントであるこの私は、何をしているのか。
     立ち上がる。アルジュナらしく、軽やかに。少しふらりとした気がするが、それこそ気の迷いのようなものだろう。

  • 202アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:20:46ID:cxMDE3MjI(3/11)NG報告

    「下がりなさい、マシュ」
    「アルジュナさん、いけません!」

     ゲーティアとの間を遮るアルジュナに、盾持ちの少女は狼狽える。優しい静止だ。絶体絶命の状況であるのに、どうにも心が生温くなる。しかし、男は少女を、マシュを射抜くように見やる。
     貴女の心の内など、お見通しだ。少年を慕う、純粋な少女の心など、誰の目から見ても分かることだ。

    「いけないのは貴女でしょう。他でもない貴女が、マスターを最後まで守らなくてどうするのですか」
    「アルジュナさん……!」

     説得する余裕は互いに無い。前に出たもの勝ちだ。主たる少年もまた、何か言いたげにアルジュナの名を呟いたが、やはりアルジュナは振り返らなかった。

  • 203アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:21:16ID:cxMDE3MjI(4/11)NG報告

    「貴様の霊器で我が宝具に耐えられるとでも言うのか?」

     眼前の敵は、つまらなさそうにアルジュナを見下す。
     ――――“少女との睦言の間に割って入るからだ”。
     己の裡で、誰か(わたし)が嗤う。ああ、全くそのとおり。その気持ちに同意はするが――――アルジュナが浮かべる笑みは、別の性質のものだった。

    「ええ、私ひとりでは無理でしたでしょうね」

     笑みは清々しく。声は誇らしげに。
     知っていた/知らなかった
     ――――他人を嘲るよりは、他人を誇る方が、余程気持ちが良いものだと。

    「…………なるほど、理解した。ならば、試してみれば良い。神から授かった世界殺しの力、見せてみろ――――!」

     魔力の渦が唸りをあげる。これ程の対決が、生前あっただろうか。今度こそ嘲笑う。
     “残念ながら、残念ながら、有り得ない”。
     その掌に輝く宝具に目を細める。それは、笑みからか、睥睨か。
     ――――そう。これは、世界と世界を滅ぼし合う戦いだ。

  • 204アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:22:05ID:cxMDE3MjI(5/11)NG報告

    「マスター! 令呪を!」
    「アルジュナ!?」

     どうするんだと少年の声色が問う。
     聞くまでもない。今更聞いてくれるな。
     振り返り、その蒼い眼を捉える。こんな状況においても強く跳ね返す瞳に、思わず笑う。分かっているじゃないか……!

    「その三画、私に寄越せ! リツカ!」
    「――――ッああ! お前が望むなら! くれてやる!」

     迸る赤。心地よく、力強い魔力が流れ出す。
     ――――準備は整った。宝具を開帳する。破壊神の鏃もまた、ゲーティアの魔力に負けず、轟々と唸りを上げる。
     ――――“ああ、これは楽しい”。
     勝てる見込みは半分以下。しかしどうにも、これは楽しい。この力を、世界を滅ぼすまでの威力で使ったことはなかったのだから――――!
     “告げる(セット)”――――。
     少年は掌を前に、己の令呪を睨みつける。さあ行け、お前こそが世界を護る、盾になれ――――!

  • 205アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:22:43ID:cxMDE3MjI(6/11)NG報告

    「“令呪に命じる”――――装填(ブースト)、最大限(マキシマム)……!」
    「アルジュナの! 力になれ――――!」

     ――――神聖領域拡大。空間固定。神罰執行期限設定。
     ――――魔力集束及び加速に必要な時間を推定。
     ――――相対(リフレクター)開始(セット)。

    「さあ、塵芥のように燃え尽きよ!」
    「我等が怒りを以て、汝の企みをここで絶つ!」

     魔神王の怒号が、アルジュナの鬨が始まりを告げる。
     溢れる魔力の嵐に、少年は息を呑んで目を凝らしていた。負けるな、負けるなと、その左手を握りしめながら。

  • 206アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:23:11ID:cxMDE3MjI(7/11)NG報告

     “……嗚呼”。

     真名解放の直前の、一息分の間で、アルジュナはこれまでの旅路を想う。
     オルレアン。
     ローマ。
     オケアノス。
     ロンドン。
     北米大陸。
     エルサレム。
     バビロニア。
     あの、長い闘い。短い旅路。
     多くの誇りがあった。多くの不安があった。
     多くの温もりがあった。多くの戸惑いがあった。
     そして、大きな変革があった。
     私が“私”を獲得できたのは、私を揺さぶり続けてきたマスターのおかげだ。そうでなければ、私はいつまでも“アルジュナ”でしかなかった。
     マスター。リツカ。
     だから、私は……その分の恩を、返さねば。
     今までのどのマスターとも違う、私を見出し、認めた貴方を、必ず守らなければ――――!

  • 207アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:23:37ID:cxMDE3MjI(8/11)NG報告

    「誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)――――!」
    「破壊神の手翳(パーシュパタ)――――!」

     魔力が渦巻き、光が溢れる。
     向かうは人類史そのものとも言える、膨大な、長大なエネルギー。
     迎えるは世界を七度は滅ぼせる神の力。
     負けるわけには、いかない。マスターを失うわけにはいかないから。マスターを失いたくないから。
     ただそれだけの欲の為に、アルジュナは力を振るう。令呪からのバックアップを用い、魔神王の宝具に“耐える”。
     ――――勝てる見込みなど、ない。本当は、知っていた。勝つつもりでいたのは、強がりに過ぎなかったのだと。
     そう。始めからこれは、守るための行使であり、勝つための闘いではなかった。

     “それでも”

     男はただ、己の存在証明たる少年を、“失いたくなかった”。
     そしてそれは、少年の隣の、少女の願いでもあった。だから、男は少女の前を進み出た。少女が守ったところで、結果は同じであっただろうから。

  • 208アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:24:03ID:cxMDE3MjI(9/11)NG報告

     ――――ありがとう。
     呟くように、無音で紡ぐ。どちらにせよ、この轟音の中では聞こえまい。
     そうして、小さく微笑む。
     まるでやり遂げたかのように。失くしたものを、見つけたように。
     此度の戦いに、勝利など有り得ないのに。

    「――――貴方と共に旅ができて、本当に良かった。リツカ……」

     呟きは轟音に消える。
     光の奔流が最大になろうとする中、男は己の名を呼ぶ少年の声を聞いた。


    愛憎混濁

  • 209アルジュナを右に、人理を守る旅・序章2017/11/14(Tue) 23:25:27ID:cxMDE3MjI(10/11)NG報告

    了。
    え、アルジュナが実装されたのは1月だったって?
    こ、細ぇことはいいんだよ!(小声)

  • 210名無し2017/11/14(Tue) 23:34:05ID:cyOTcyMjA(1/1)NG報告

    >>209お疲れ様でした。
    久しぶりのSSスレ投稿作品名上にアルジュナメインの話で非常にテンションが上がりました。
    短めの話の中の端々からこれまでの旅がアルジュナにとって良い旅だったのが伝わってくるのが、個人的にすごく良かったです。
    アルジュナの実装時期に関しては、それこそ開始時期によっては1.5章メンバーと人理修復したカルデアもあるので、1月に実装されたアルジュナが最初からいるカルデアも存在しているだろうということで大丈夫なのではないでしょうか。

  • 211名無し2017/11/14(Tue) 23:45:15ID:cxMDE3MjI(11/11)NG報告

    ID変わる前に、訂正が一つあったので……。
    ぐだ男くんが握りしめたのは、左手ではなく右手(令呪)でした……。

    >>210
    お早い感想ありがとうございます!
    そう言っていただけると幸いです。

  • 212名無し2017/11/29(Wed) 21:30:39ID:kyMDk2NTM(1/2)NG報告

    セイレムが実装されて時折人狼の話題が出て思ったんだ
    文章力素人で人狼ゲーム初心者、まだ構想でしかないけどカルデアのサーヴァントで人狼でSS書くのってアリかな?

  • 213名無し2017/11/29(Wed) 21:43:26ID:EyNzAxMjE(1/1)NG報告

    >>212
    いいんじゃない?

  • 214名無し2017/11/29(Wed) 22:18:04ID:kyMDk2NTM(2/2)NG報告

    >>213
    どうもです。ただ書くにしてもプロットもどの陣営が勝つかも上がってないので、暇な時間を見つけて詰めていきたいなと

  • 215名無し2017/11/29(Wed) 23:27:13ID:E2NjMzMjM(1/1)NG報告

    プロットも何も
    人狼ゲームなら短期村でも長期村でもリプレイを一つこさえればそれがプロットになるでしょ
    どう肉付けしていくかは腕の見せ所なんだろうけど

  • 216名無し2017/11/29(Wed) 23:37:55ID:A5MDI5Njk(1/1)NG報告

    >>212
    カルデア人狼楽しそう
    でも自カルデアでやると真っ先に天草が天草ケアで吊られそう、無力なマスターを許してくれ…

  • 217名無し2018/01/10(Wed) 00:44:23ID:kwMjE5NzA(1/7)NG報告

    漁っていたら良さげなところを!
    ちょっと書いてみる!

    バーサーカーだらけの聖杯戦争

    亜種聖杯戦争 前夜 どこかの工房

    魔術師「よし、これで準備は完了だ。」
    魔術師「我ながら素晴らしい手腕だ!なにせ、変則契約による魔力パスの分割を成し遂げたのだから!」
    魔術師「君は幸運だね。この私の偉業の手助けが出来るのだから!その魔力の保有量の多さに感謝するがいい。」
    少女「…」
    少女(…気がついたらここにいた。なんだか体中が痛いし、頭がボーっとする。)
    少女(何も覚えていない…。ここに来る前のことも…自分の名前すらも。)
    少女(唯一わかっていることは、目の前のこの人に逆らっちゃいけないってことだ。)
    少女(あぁ…もうどうでもいい。私にはもう何もないんだから。)
    少女(…体がとても痛い。叶うなら、早くこの痛みが終わりますように…。)

    魔術師「さぁ、ついに栄光をつかむ時が来た!」
    魔術師「触媒は用意できなかったが問題はない!私ならば、相性召喚で最高のサーヴァントを引き当てられる!」
    魔術師「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどにーーー。」

  • 218名無し2018/01/10(Wed) 01:04:58ID:kwMjE5NzA(2/7)NG報告

    >>217
    少女(…何かが起きている。でも、鎖で繋がれている以上逃げることはできない。それに、もう逃げる気力もない。)
    魔術師「ーーー天秤の守り手よ!」(成功だ!光が収まれば、そこにはこの私に相応しいサーヴァントが…!)

    ーーー魔術師は知らなかった。今回の聖杯が、出来損ないだということを。

    ???「…問おう。」

    ーーー魔術師は知らなかった。今回の相性召喚には、致命的なバグがあることを。

    ???「ーーー君は、」チラッ

    ーーー魔術師は知らなかった。相性召喚で呼ばれたサーヴァントが…

    少女「…!」ビクッ

    ーーーマスターと真逆の相性であることを。

    スパルタクス「圧政者だな?」ブン!
    魔術師「は?」ズバァン!

  • 219名無し2018/01/10(Wed) 01:15:07ID:kwMjE5NzA(3/7)NG報告

    >>218
    少女「…」ポカン…

    少女(…何が、起きたのだろう?)

    少女(…急に現れた大男が、目の前の人を真っ二つにした。訳がわからない。)

    スパルタクス「立て!少女よ!」ギィン!

    少女「!」

    スパルタクス「今こそ、叛逆の時だ!」

    少女(大男は私を縛っていた鎖を断ち切り…そう言って、彼は私に手を差し伸べた。)

    っていうね?
    スパルタクスさんと奴隷系少女が駆け抜ける聖杯戦争が見たいなぁって思って書きました!

  • 220名無し2018/01/10(Wed) 03:00:22ID:kwMjE5NzA(4/7)NG報告

    >>219 続き 長くならないように書きます

    同時刻 別の場所
    エルドラドのバーサーカー「召喚に応じ参上した。貴様がマスターに相違ないな?」
    マスター「うん、そうだよ。よろしく、バーサーカー。共に聖杯を取ろうじゃないかっ。」
    エルドラド(…気に食わん。ふん、軟弱そうな男だ。…まぁいい。)
    エルドラド「では、敵を見つけに…あぁそうだ。貴様に言っておくことがある。」
    マスター「?なんだい?」
    エルドラド「私の事を、美しいと言うことは許さん。言えば貴様の命は…」
    マスター「くだらないね!」
    エルドラド「ーーー貴様、今なんと言った…?」カチャ

    マスター「くだらない、と言ったんだ!だってそうだろう!?よりにもよって…この世界で最も美しい僕の前でそんなこと言うなんて!」

    エルドラド「…は?」
    ナルシストのマスター「僕が!?君に!?はっ!冗談は休み休み言ってくれよ!僕より美しくない君に、そんなこと言う訳ないだろ!」
    エルドラド「なんだこいつ?」(なんだこいつ?)

  • 221名無し2018/01/10(Wed) 03:14:46ID:kwMjE5NzA(5/7)NG報告

    >>220
    街外れ

    ベオウルフ「いい眺めだ。そう思わねぇか?マスター。」
    くたびれたマスター(…どうしてこうなった?)

    くたびれたマスター(あれだけの触媒を用意し、セイバーを呼ぶ手筈を整えたのに、なぜ触媒と無関係のバーサーカーが?)

    くたびれたマスター(はぁ。…突如として現れた、作り手不明の聖杯。令呪は配られるものの数は2画。イレギュラーが多すぎる。なぜ私は参加してしまったんだ…)

    ベオウルフ「おらっ!シャキッとしろマスター!」バンッ
    くたびれたマスター「ぐへぇっ!?」

  • 222名無し2018/01/10(Wed) 03:21:24ID:kwMjE5NzA(6/7)NG報告

    ベオウルフ「気苦労は察するが、さっさと敵を見つけて叩き潰せばいい話じゃねぇか!」

    くたびれたマスター(ベオウルフ、バーサーカーながら意思疎通が出来るというのは、不幸中の幸いだったと言うべきだろう。)

    ベオウルフ「なんだったら街中で暴れて全員誘い出すってのはどうだ?」

    くたびれたマスター「絶対ダメだよ!?」

    くたびれたマスター(やっぱり不幸だけか私は!?)

    ベオウルフ「冗談だよ。こんなんでも一応英霊の端くれなんでな。そんな馬鹿な真似はしねぇさ。」

    街中 ボォン!

    くたびれたマスター「なんだ!?」

    ベオウルフ「あー…。どうやら、そんな馬鹿がいるらしいぜ、マスター。」

    くたびれたマスター「なんなんだこの聖杯戦争は…?」

  • 223男女ペアカルデア・説明書2018/01/10(Wed) 03:24:00ID:cyOTUwNTA(1/4)NG報告

    サーヴァントが男女でペアを組んで周回やイベントクエストに挑むことが決められているカルデアの話です
    発表する場所がなくてちまちま書き溜めてたのをここに晒そうと思います

  • 224名無し2018/01/10(Wed) 03:25:10ID:kwMjE5NzA(7/7)NG報告

    >>222
    とりあえず考えたのがここまでです!
    長文失礼しました!

  • 225男女ペアカルデア・アルトリアオルタと?????の場合2018/01/10(Wed) 03:35:55ID:cyOTUwNTA(2/4)NG報告

    眼下の戦場を眺めてふと思う。
    炎上汚染都市・冬木。かつて己が主として君臨していた特異点に終焉をもたらした少女は、何の因果かこの身を駒────否。彼女が語るところの仲間として呼び出した。
    『貴女が必要です』
    堕ちた己に向けられるその真っ直ぐな眼差しは、かつて過ごした陽だまり(おもいで)を蘇らせて。

    「ああ。貴公もあの地に因縁を持っていたな、バーサーカー」

    感傷は不要。そう言わんばかりに漆黒の騎士は傍らに佇むのは巌の如き身体を誇る狂戦士。
    反転する前は対峙したこともある。いわば腐れ縁というやつだ。故に、彼女と彼は互いのことをなによりも理解していて。

    視界の先。薄暗く煙る魔霧の中に、魔道によって精錬された兵士の姿が浮かび上がる。
    これより言葉は不要。一切の不浄を、我が聖剣をもって焼き払う。

    「ふん……開戦の刻は来た。さあ、蹂躙するぞ! ────ヘラクレス!」

    そんな彼女の呼びかけに、大英雄と呼ばれた彼は────

    「────────────!!!」

    咆哮で、答えた。

  • 226男女ペアカルデア・アルトリアオルタと?????の場合2018/01/10(Wed) 03:36:14ID:cyOTUwNTA(3/4)NG報告

    第四特異点 死界魔霧都市 ロンドンにて
      セイバー・アルトリアオルタ
    バーサーカー・ヘラクレス

  • 227男女ペアカルデア・後書き2018/01/10(Wed) 03:37:10ID:cyOTUwNTA(4/4)NG報告

    こんな感じのをちょこちょこ投下していこうと思います
    ペアはある程度固まってるのでエピソードが浮かび次第投下します
    どうぞよしなに

  • 228名無し2018/01/10(Wed) 17:45:44ID:Q1NjAzODA(1/2)NG報告

    諸君、私は周回が好きだ。
    諸君、私は周回が好きだ。
    諸君、私は周回が大好きだ。

    種火周回が好きだ
    宝物庫周回が好きだ
    修練場周回が好きだ
    フリクエ周回が好きだ
    絆上げ周回が好きだ
    イベント周回が好きだ

    冬木で オルレアンで セプテムで オケアノスで ロンドンで アメリカで キャメロットで バビロニアで 新宿で アガルタで 下総国で セイレムで
    このFGOで行われるありとあらゆる周回行動が大好きだ
    (HELLSING 少佐のセリフより)

  • 229名無し2018/01/10(Wed) 17:58:12ID:Q1NjAzODA(2/2)NG報告

    戦列を並べたバーサーカーの宝具が轟音と共にエネミーを吹き飛ばすのが好きだ
    空高く放りあげられたエネミーがインフェルノの旭の輝きによってバラバラになった時など心が踊る
    アーラシュの渾身の一射が高体力のエネミーを撃破するのが好きだ
    悲鳴を上げて燃え盛る新宿駅から出てきた雀蜂をドゥリンダナで薙ぎ払ったときは胸がすくような気持ちだった
    征服王の軍勢がエネミー共を蹂躙するのが好きだ
    ブレイブチェインを決めたサーヴァントが既に息絶えたエネミーを何度も何度も攻撃する様など感動すら覚える
    (HELLSING 少佐の演説から)

  • 230名無し2018/01/10(Wed) 18:03:53ID:gxOTA5ODA(1/1)NG報告

    投稿するかしまいか迷ってた小説の序文を、せっかくなんで投げさせて頂くぜ!


    『Fate/dual order』


    手を伸ばす。

    極天には幾筋もの流星雨。
    それらのどれもが希望の星で、私のセカイからは遥か遠くで照り輝く。
    万夫不当の英雄達はみな、『彼』との絆を胸に人の世を護ろうと終局に臨んでいる。かんばせには笑みを、心には誇りを持って。
    『彼』は走る。いかほどの死で両腕を穢そうと、幾多の血に塗れようと、『彼』は自らを確信している。
    その強さに至るまで、数百の夜を超える葛藤があったことを『私』は知っている。
    ────つまるところ、羨ましかったのだ。
    ああ、彼と私。同じモノであったはずの私達は、どこで道を違えたというのだろう。

    手を伸ばす。

    もはや届かぬものとなった『彼』の背中に、手を伸ばす。

  • 231名無し2018/01/10(Wed) 18:30:37ID:QxNTU2NTA(1/1)NG報告

    SS書けないけど設定という名の妄想は色々捗るよねぇ。
    アポクリファがアニメになったからアポの二次とか色々と思い浮かぶ。
    ・カウフラルート
    ・セレニケ生存ルート(オリ主あり)
    ・聖杯大戦対聖杯大戦(アポ勢14騎VSひむてん次元14騎)

  • 232名無し2018/01/10(Wed) 23:12:29ID:IwNDgwMjA(1/1)NG報告

    一刀繚乱を聞いてたら浮かんだ話のプロローグだけ投げてみる。

    寛永二十六年、師走。
    流浪の剣客、絹はとある噂を耳にした。
    睦月の頭に下総国で御前試合を執り行う。
    下総国を故郷に持つ絹は実家へと舞い戻り、弟に連れられて行った御前試合の受付で予想だにしないものを見ることとなった。

    神槍・宝蔵院胤舜。   火箭・巴御前。
    雷神・源頼光。     酔魔・酒呑童子。
    魔王・蘆屋道満。    大蛇・望月千代女。
    剣鬼・柳生但馬守宗矩。 飛燕・佐々木小次郎。

    そして、天剣・新免武蔵守藤原玄信。

    これは『あの男』の偶然なのか。それとも仏様の神通力か。ただならぬ何かを感じた絹は、10人目の参加者としてそこに名を連ねることとなる。

    並び立つは魑魅魍魎に悪鬼羅刹───否、七人の剣豪英霊。
    いざ参りましょう。屍山血河の試合舞台。

    第XX特異点 寛永二十六年。英霊御前試合 下総国。

  • 233カルデアのマスターは降臨者の夢を見るのか?2018/01/17(Wed) 00:12:45ID:gwMjE0MjM(1/6)NG報告

    アビーの幕間が待てないので軽くSS考えてみる
    マスターはぐだ子で

    夜間。シミュレータでの訓練を反芻しながら体を揉みほぐしていると、小さな来訪者が
    「マスター、あの…」
    淡いピンクの生地、フリルとリボンで飾り付けたネグリジェに身を包んだアビーだ
     ん?どうしたの?
    言い澱むアビーに先を促す。
    「ひ、一人で寝れなくて…一緒に寝てくださらない?」
     あー…
    確か今日はナーサリー主催の朗読会があったはずだ。ジャックから事前に聞いていたが相当ハードな物を読んだに違いない。
     いいよ、こっちおいで?
    ベッドに腰掛け促す。
    「…!!」
    嬉しそうに此方にやってくるアビーはとても愛らしく、母性が爆発しそうだ。
    もぞもぞとベッドに入り込むアビーの隣に入り、眠るまで頭を撫でることにしよう。

  • 234カルデアのマスターは降臨者の夢を見るのか?2018/01/17(Wed) 00:25:55ID:gwMjE0MjM(2/6)NG報告

    >>233
    数分もしないうちにアビーはすやすやと寝息をたて始めた。
    電気を落とし常夜灯を付けて、自分もさっさと寝ることにしよう。

    暗転

    自分の身体の制御が効かないような不快な感覚に目を開く。
    目に映る満点の星明かり。違和感。
    頬をつねり痛みがないことを確認する。
    …どうやら明晰夢のようだ。
    私はドレイクの船にあった上陸船より一回り小さいボートに乗っていた。
    より詳細な情報を得ようとじっくり観察するが、頭に靄がかかったように情報を整理できない。
    こういうときは気づいたことを一つ一つ口に出してみる。
     …船の舳先にランタン?手触りはわからないけどこの船は木製みたい。星は…明るいけど見たこともない星の繋りだ…
    船と言うことは液体の上にある筈。と船から顔をだし覗き込む。
    むせかえるような薔薇の香り。ランタンや無限の星に照らされた液面は玉虫色に光を反射する。
    あまりに幻想的で、自分の夢にしては突拍子もない景色に暫し唖然とする

  • 235カルデアのマスターは降臨者の夢を見るのか?2018/01/17(Wed) 00:37:19ID:gwMjE0MjM(3/6)NG報告

    >>234
    誰かサーヴァントの夢と繋がってしまったか。
    心当たりを探す。
    しかし皆目見当がつかない。

    特別何か起こるわけでもない夢の中、湖面をただ眺めるのは退屈で、船上で横になる。
    首元で金属の擦れる音がする。
    取り出してみると、どうやらセイレムで拾ったロザリオだった。
     このロザリオ、鍵みたい
    ふっと沸き上がった考えに苦笑しながら、空中で鍵のように捻ってみる。

    甲高い、まるで錆びた鉄製の扉を開けるような音が響く。
    眼前に唐突な閃光が巻き起こり、目を開けていられない。
     くうっ
    「ああ、すまない。突然引きずられたと思ったが、君だったか。(CV杉田)」
    どこで聞いた声。目を擦りながらゆっくり開く。
    「君のそれも、やはり鍵だったようだな…。」
    独特のスーツに刈上げ、どこか強い意思をもった顔立ちの紳士…
     あーっ!セイレムの!
    「覚えていてくれて何より。」

  • 236カルデアのマスターは降臨者の夢を見るのか?2018/01/17(Wed) 00:53:54ID:gwMjE0MjM(4/6)NG報告

    >>235
    夢を渡る紳士を乗せたことが原因か、ひとりでに船が動き出す。
    「動き出したようだね。」
     どこに着くかわかりますか?
    「ついてみなくてはわからない。ただ、その先で君は試されることになるだろうね。」
    よくわからない。

    遠雷。ランタンの明かりにつられたか、死霊達が寄ってきた。
     倒すので下がっていてください!

    (Battle 死霊複数)

    「お見事。そろそろ門に着く。」
    そう言った紳士の身体が消え始めている。
    「おっと、私の介入はここまでのようだ。あの子を、よろしく。」
    そういい残すと、いい笑顔で紳士は消えていった。
     …介入ってなにもしてないじゃん!
    叫びはは響くことなく宙に消えていった…

  • 237カルデアのマスターは降臨者の夢を見るのか?2018/01/17(Wed) 01:12:57ID:gwMjE0MjM(5/6)NG報告

    >>236
    暫くすると夢の景色に変化が表れ始めた。
    空が少しずつ白み始め、水面には霧が出始める。
    が、そんなことはお構いなしに船は進む。
    …本当に霧が濃い。
    手を伸ばした時の指先さえ見えない程だ。
    そんな中頭に響いてくる出鱈目なフルートと太鼓の音。
    左右を視やると、巨大な門をくぐったようだ。
    「こんなところまで来てしまうなんて…座長さんは悪い人だわ…」
    聞き覚えのある声に霧の中で声の主を探す。
    船が進む度に段々とフルートと太鼓の音が大きくなって感じるために、声がどこから聞こえたかわからない。
     アビー!どこーっ!
    声をあげる。ふと、後ろから口を塞がれる。
    「大きな声を出すとあの方が起きてしまうわ…」
    ひんやりした小さな手、肩口にかかるサラサラの髪。まぎれもなくアビーの筈だが違和感。
    「夢を伝って来たのね…魔術師ってすごいのね」
     キミは…?本当にアビー?
    「私…?ワタシ、は…」
    空気が変わる。まるで船の周囲のみが凍りついたように霧が流れる。

  • 238カルデアのマスターは降臨者の夢を見るのか?2018/01/17(Wed) 01:20:24ID:gwMjE0MjM(6/6)NG報告

    >>237
    「一にして全、全にして門。その端末。私は見定めるもの。鍵を持つものを最後に試すもの。」
    「さあ、境界に立って…ここからの眺めを楽しんで…?あなたならきっと耐えられるわ…。」

    (Battle ウムル=アト・タウィル(フォーリナー))

    「重畳重畳。銀の鍵の所持者、貴女を認めましょう。「マスター」」
    突如浮遊感と落ちるような感覚。
    暗転

    マイルームで目を覚ます。頬をつねる。痛い。
    時計を見ると、起床には少し遅い時間だった。
     起きるよアビー
    声をかける。
    「うぅん…おはよう座長さん…」
    寝ぼけ眼のアビーを膝の上にのせて髪を梳いてやる。
    今日も一日が始まる。

    幕間 アビー宝具強化
    待ってます

  • 239名無し2018/02/05(Mon) 15:52:34ID:I2NDc2NDU(26/26)NG報告

    一万字を超えるものはどう投稿すればいいのか悩み中
    行数にして404行、やりたいようにシャークネードとのクロスSSを書いたらむやみに長くなってしまった…
    メモ帳スクショで貼ればいいかな?

  • 240名無し2018/02/05(Mon) 16:41:15ID:k1MTM0NjU(1/1)NG報告

    >>239
    長いならピクシブなり、笛吹きの方がいいと思うぞ

  • 241名無し2018/02/05(Mon) 17:06:07ID:A2NzgwOTA(1/1)NG報告

    ここらに出すならあらすじだけとか、短編みたいな短いものじゃないとキツイからねえ

  • 242SS――ある老人の遺産2018/02/06(Tue) 15:13:32ID:k2MTA2Njg(1/6)NG報告

    「※※※!そっちの木箱はカメラだから封をする前にフィルムのチェックをしておいてくれ」
    青年…というには少年の面影を残した彼は上官の声にまだ封を木箱の中からカメラを取り出して中身をチェックする。
    命令した上官は今回の“探索”の要である“彼”と何事かを話し込んでいた。おそらく現地にいってからの打ち合わせの最終チェックだろう。
    普段は柔らかな物腰の上官の顔も険しい。当たり前だ、このご時世に他国内で軍事行動をしようと言うのだ。
    もちろん、現地の軍部とは“ある程度”の話はついてる…とはいえ言葉の通り本当にある程度でしかない。
    なにしろ現地では「競争相手」なのだ。
    そんなことを想いながらカメラを弄っているそ何かの拍子にシャッターを切ってしまう。正面の“彼”と上官にフラッシュが浴びせられる。

    ※※※は遺産収集局における聖杯探索隊……通称『ギャラハッド隊』の補欠メンバーの一人だ。定員割れから急遽編制されたことで訓練もほとんど済んでいないために
    事実上制服を着ただけの一般人と変わらないため最初は馴染めるか不安だったが彼が元々人懐っこい性格のためかすっかり隊の空気にも馴染んでいた。
    同僚たちとは上手くやっているし最近はちょっとした良い事もあった。
    部隊には様々な年齢や役職の者がいるがそのなかには同い年くらいの女もいる。時計塔の政争から敗れた魔術師の一族で今は魔術使いとして祖国に協力してるのだが最近彼女と婚約した。
    同僚からはやっかみっぽく祝福されて彼はこの任務が終わり次第彼女と結婚するするつもりだった。

  • 243SS――ある老人の遺産2018/02/06(Tue) 15:23:24ID:k2MTA2Njg(2/6)NG報告

    ―――――193×年 日本・冬木

    ※※※はボロボロの身体で這いずっていた。顔の半分は抉られているし片脚も千切れている。それでも彼は必死に前に進む
    「ダーニックが裏切った」それだけを仲間に伝えるために。
    “彼女”は死んだ、俺を庇って。彼女が礼装を渡していなければ自分はとっくにこと切れていただろう
    涙がポロポロとこぼれて泥と共に視界を塞ぐ、それが婚約者を失った悲しさからなのか肉体の痛みからなのか彼には判別つかない。
    円蔵山から聖杯を奪取。しかしその裏では既にダーニックの計略が潜んでいたのだ。口封じに殺されかかったが…俺は生きてる…まだ間に合う……早く仲間に……―――
    遠ざかっていく飛行艇を見ながら彼の意識はそこで途切れた。

    彼が目を覚ましたのは教会だった。
    璃正という若い神父によると彼が気を失ってから一週間が経っていた。
    ダーニックは甘くない、、仲間は1人も生き残ることはないだろう。
    “彼女”はこの教会の墓地に葬られた。

    彼にはもう何もなかった。

  • 244SS――ある老人の遺産2018/02/06(Tue) 15:34:55ID:k2MTA2Njg(3/6)NG報告

    ―――19××年 中東・某所遺跡

    日焼けしたした青年が見守る中で遺跡から次々とトラックに遺物が運び込まれている。
    「……それにしても独力で女帝の時代の遺跡を発見するとは大したものだ…我々は『収集局』であちこちの史跡を巡ったがあれは当時の祖国の力を使って総ざらいしたようなものだからね」
    その背後から老人の声が掛けられる。
    「久しぶりだね、ルーラー……いやシロウ・アマクサか」
    車椅子に乗った老人が皺だらけの顔をくちゃくちゃにして笑みを作った。
    しかしそれは年月の刻まれた深い皺と古傷である顔半分の抉られた痕により苦痛に顔をしかめたようにしか見えない。
    そう思う程度には老人の姿は痛々しかった。車椅子に乗せられた枯れ木のように痩せ衰えた身体や顔の傷痕もさることながら鼻にはチューブが通されており、
    ガウンの下にも点滴がいくつも付けられて車椅子に取りつけられた装置へと繋がっている。
    傷が無い顔側の片目も緑内障の兆しがあるのかまともに視えているのか怪しい。
    正直、こんな日差しのキツい荒れた土地に連れて来ていい老人ではなかった。
    ただ唯一傷のある方の顔の眼は老人とは思えないほどの力強さが宿っている。
    「シロウ・コトミネ…今はコトミネと名のっていますよ御老人」
    対して日焼けした青年も笑みで返した。
    「御老人!御老人と来たか!対して歳は違わないだろう!」
    老人は咳き込むように笑った。そして世間話でもするようにこう言った。
    「コトミネ、君に会ったら一度聞きたかった、我々を恨んではいないのかな?―――なにしろ君のマスターを…」
    「恨んでなどいませんよ、悩みもしましたがそういうものは通り過ぎました」
    青年は即答した。そこには何の淀みもない、心の底からの言葉だった。

  • 245SS――ある老人の遺産2018/02/06(Tue) 15:35:41ID:k2MTA2Njg(4/6)NG報告

    老人は再び笑った、今度は咳き込む様にではなくどこか頑固な同い年の老人をみるようなそんな顔で。
    「君は強いのだな……私の方はこの60年ずっと恨み通しだったとも」
    老人の言葉には人生の半分以上を憎悪に費やしたことへの悔恨の響きはない。
    それどころか今もなお煮え滾るような憎悪がその言葉が感じられた。
    それを聞いたコトミネはそっと目を伏せた。老人を憐れんだのか、もっと別のなにかか、彼の胸中のそれは分からない。
    「ご協力感謝しますよ御老人、これらを国外に持ちだすのは流石に1人では難しかったのですよ」
    「謙遜するな、これを見つけたのも密輸ルートを構築したのも保管場所を作ったのも全て君だ、私は君の指示通りに金をばら蒔いて人員を配置しただけだよ…誰も自分がどんな仕事をしているか知らないから情報も洩れようもない…コトミネ、君の執念と努力に感服の念を覚えるよ」
    老人は東西ドイツの時代と“壁”の崩壊を経て軍部時代のコネクションから企業を設立して莫大な財産を築いていた。
    今は会社は人手に渡して趣味に余生を費やす悠悠自適な隠居生活―――というのが表向きだ。
    彼は常に裏世界にアンテナを張っていた。聖杯戦争に関わる魔術師たちが手に入れようとする聖遺物の動きでユグドミレニアの動きを見張る為に。
    ―――いくつかの聖遺物が時計塔やユグドミレニアに流れたことにも関わっている、それらは祖国が収集した遺産(アーネンエルベ)だ。
    そのアンテナにシロウ・コトミネの方から割り込んできた。そうして協力を取り付けてきたのだ。

  • 246SS――ある老人の遺産2018/02/06(Tue) 15:38:11ID:k2MTA2Njg(5/6)NG報告

    「お礼の代わりと言ってはなんですが“何か言伝はありますか?”」
    その言葉に含まれた意味には色々なものがある、おそらく“戦場を生きた2人の老人”の間にしか伝わらない事。
    「屈辱を味あわせて欲しい…生涯をかけて命を賭け金(ベッド)にして目の前の目的に手が届く瞬間に奴が積み上げた全てを一切合財を無慈悲に灰塵に帰して欲しい―――ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアをこの世からその魂の一片すらも消滅させてくれ」
    シロウ・コトミネが了承したかはわからない。ただ「善処しましょう」というだけだった。
    「そろそろお暇しなくては。ありがとう御老人……いえ、※※※さん、会えてよかった」
    「ああ、シロウ・アマクサ、私もあなたに会えてよかったよ」
    この二人は二度と会うことは無いだろう。おそらくこれが最後の邂逅だ。
    背を向けたコトミネに老人は最後に言葉を掛けた。
    「君の“救済”がどんなものかは知らないが……私はその対象外で構わないよ、いまさら降って沸いた救いなどいらない。私の悲劇も憎悪も私だけのものだ。私は私として戦友や婚約者に再会したいのだよ…地獄でね」
    神父は返事をしなかった、その言葉に何をどう思ったのかもその後ろ姿からは推し量れない。
       
    「君に勝利(Sieg)をアマクサ」

    ドイツ語で呟かれたその言葉をシロウ・コトミネ……天草四郎がこの老人の言葉を次に思い出すのが数年後の空中庭園でのことになる。
    まさか老人もこの言葉が皮肉になるなど思いもしなかったろうが。
    老人は懐から写真を出す、色褪せた集合写真、1人だけ塗りつぶされているがあのころの聖杯探索隊の集合写真だ。
    老人はその写真を見ながらもの思いに耽った。
    「出発前に写真をとりましょう!」そう言ったのは確か自分だった、そう思いながら

    その間、神父は一度も振り返らなかった

  • 247SS――ある老人の遺産2018/02/06(Tue) 15:40:24ID:k2MTA2Njg(6/6)NG報告

    ―――200×年~ドイツ

    『ルーマニア…で起こった…殺人…捜査は……次のニュース…航空機墜落は…テロの危険は…政府発表…』
    老人が目を開けてます感じたのは家政婦のいる部屋から洩れでるテレビの音声と今日も死ぬこと無く目を覚ましたということだった。
    ゆっくり身体を起こして窓を開ける。良い天気だ。
    家政婦がやってきて手紙を渡す。その内容をみてうっすら笑みがこぼれたらしく家政婦が「良いニュースですか?」と聞いてきた。
    「いや、訃報だよ。だが嫌いな奴でね」そう言うとジョークだと受け取ったのか家政婦も「あらやだ旦那様ったら」と笑った。
    窓の外を見る、変わらぬ街の喧騒が広がっているだけで世界が救済された様子は無い。
    「残念だったねアマクサ……だが君の覚悟と執念には感服したよ」
    窓から景色を見る老人はゆっくりと部屋の中に視線を戻して―――


    「君を見習って“私達”も諦めるにはまだ早いと思ったよ……遺産は受け継がれるのさ」
    老人の前には複数の老若男女がいつのまにか立っていた。老人を含めて総勢“七人”。
    「今度こそ我々の聖杯を―――聖杯大戦を始めよう」

    ――――聖杯戦争は終わらない、外典は新たに紡がれていく

    Fin……?

  • 248名無し2018/02/07(Wed) 00:04:21ID:E2NzI0OTI(1/1)NG報告

    乙でした

  • 249名無し2018/02/08(Thu) 00:28:15ID:UxMDcyMDE(1/1)NG報告

    一先ず他媒体に出すように本編書く前に
    備忘録として設定をば
    これは異端のみにより行われる正しい聖杯戦争
    聖杯解体の前の最後の奇跡
    参加クラス
    ルーラー/グリムリーパー
    フォーリナー
    アルターエゴ
    ウォーモンカー
    ガンナー
    コマンダー
    シールダー
    アヴェンジャー
    ■■■■■/■

    アポ世界線の分岐点で大聖杯が盗まれなかったルートを予定
    盗まれなかった為、大聖杯は冬木の地で純度の高い第三魔法顕現のための器になりかけ
    アインツベルンの暴走を止めるために時計塔や他御三家は大聖杯の解体を画策。
    その目を盗み最後の一押しとして聖杯戦争を起こすアハト爺
    しかし喚ばれるサーヴァントは全て「エクストラクラス」だった…

  • 250名無し2018/02/09(Fri) 14:53:32ID:Q0MjkzNTQ(1/1)NG報告

    ※ふと思い浮かんだ一発ネタ

    『アポプテピピック』

    玲霞「私はおかあさんよ、知りたい事何でも教えるわ」
    ジャック「わたしたちののことどれくらい好きかおしえて?」



    玲霞「いっぱいちゅき(ハート)」

    ※※※※※

     アポプテェェェェピピックゥウウウウ!!! byユグドミレニア当主

    ※※※※※

  • 251マシュin第5次聖杯戦争12018/02/21(Wed) 22:01:09ID:IzMDIzNzE(1/4)NG報告

    SSを語るスレでネタにしていた初期設定マシュin第5次聖杯戦争の嘘予告です。SSを書くこと自体が数年ぶりなのでかなり稚拙なものになりますが楽しんでいただければ光栄です。

    それはありえるかもしれない物語

    「あのような部外者に任せてなどいられん、我々もサーヴァントを召喚するぞ」
    「だが第3次はそれで失敗したのでは?」
    「アンリマユはただ弱すぎただけだろう、だから今度は別のクラスを召喚する」

    再び召喚されるイレギュラー、だがイレギュラーを2度繰り返した代償は大きかった。

    「やめろ!私はマスターだぞサーヴァントなら従え!」
    「ます…たぁ…?なんで従う必要があるの…?」
    「くそっ!何故令呪が現れないんだ!く、来るな!」

    狂った彼女は主と家を失った、それから10年の月日が流れ…

  • 252マシュin第5次聖杯戦争22018/02/21(Wed) 22:02:19ID:IzMDIzNzE(2/4)NG報告

    第5次聖杯戦争を前に様々な思いを抱える人々

    『私だ。解っていると思うが、期限は明日までだぞ凛』
    「…ふん、言われなくても分かってるわよ」

    日常が終わる事を知らずにいる者達

    「衛宮先輩、今日一緒にご飯食べませんか?」
    「藤丸か、いいぜ」
    「チッ、残念だけど衛宮は今日は僕と付き合ってもらうことになっているんでね。君のような奴が一緒だと僕の品位が下がるんだよ」

    復讐を誓う者達

    「いいバーサーカー、私達が一番強いんだから絶対に勝ち残るのは勿論だけど、あの2人は必ず殺.すのよ。アインツベルンを裏切ったキリツグとシールダーはね」
    「■■■■■■■■ーーー!!!」

  • 253マシュin第5次聖杯戦争32018/02/21(Wed) 22:03:04ID:IzMDIzNzE(3/4)NG報告

    高みの見物をする者達

    「しかし9騎のサーヴァントがここに集う事になるとはな」
    「だが奴は無視しても構わんだろう言峰。アレは生きる事を放棄した負け犬だ」

    そして…

    「大丈夫?君はどうしてこんな所に」
    「…放っておいてください」
    「訳ありみたいだね、とりあえず俺の家においで」

    彼の運命は

    「君の名前は何て言うんだい?」
    「ごめんなさい、言えません」
    「えっと…それじゃあマシュって呼んでいいかな?」

  • 254マシュin第5次聖杯戦争42018/02/21(Wed) 22:03:23ID:IzMDIzNzE(4/4)NG報告

    動き始める

    「サーヴァント!そんな!?」
    「な、アレは一体!?」
    「へぇ、藤丸もマスターだったのか。丁度いい、放課後に調子に乗ったツケを払ってもらおうじゃないか。やれライダー」
    「藤丸さん、私と契約してください!」
    「契約!?」

    そこに権限するのはいるはずのない第9のサーヴァント『シールダー』

    「マスターあなたの事は私が守ります!」
    「君は一体…」

    その日、少年は新たな運命を出会う
    Fate/ninth shield
    『公開未定!』

  • 255名無し2018/02/22(Thu) 15:28:52ID:k2OTAzODQ(1/2)NG報告

    ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトはその美しい音楽性とは裏腹に彼の生前の曲の中に「俺の尻を舐めろ」という名前があったりするなど、中々に口汚く下ネタ好きである。
    それはカルデアに召喚されているときでも同等で、マリーから禁止にされているので自嘲してはいるものの時々男同士で楽しそうに猥談に及んでいる場面を時折見かけられている。
    そんなある日である、マスターがシュミレーションで失敗し珍しく落ち込んでしまった。
    サーヴァントたちは何とか元気づけようと試行錯誤していたが、アマデウスだけはパソコンの前で何かを入力し得意げな顔をしているだけだった。
    そんなアマデウスにマスターへと励ましの手紙を書いていたサンソンが不本意ながらも気になったので聴いてみることにした。

    「何をそんなに得意げにパソコンの前に座っているんだ?」

    「おっとそれは手紙かい? なるほど旧時代的な人間がやりそうなことだ」

    「君もある意味旧時代から来た人間だろう……手紙のどこが悪い? 気持ちを伝えるにはこれ以上の物はないだろう、直接言葉を伝えることを除いて」

    「いいや、悪いとは言っていないさ。だが君がR(リアル)メールをせっせと書いているとき、僕はEメールを使ってマスターに励ましの言葉を送信してたんだよ。開いたら音楽がなる機能付きでね、こういう時はさっぱりとした方がいいのさ、人間が分かってないな君」

    「一番言われたくないやつから一番聞きたくないセリフを……! まて、それは個人用のアカウントから送ったのかい?」ふと何かを思いついてサンソンが口にした。彼は良くアマデウスから酒に酔っぱらった勢いで何かの支離滅裂な文章を秀抜な音楽と共に送られていたのを思い出したのだ。

    「意外と詳しいな君……それは個人用だろう、個人の用事で、プライベートな事だからね」

    「それ、ちゃんと最後の署名を消したか……?」

  • 256名無し2018/02/22(Thu) 15:29:06ID:k2OTAzODQ(2/2)NG報告

    その言葉を聞いた瞬間、アマデウスは一瞬固まって「ちょっと用事が出来た」とそのまま早足でそこから去っていった。残ったサンソンはやっぱりRメールの方がいいなと一人手紙にリボンを上品につけることにした。

    アマデウスが向かったのは、マスターの部屋であった。ノックをしながら部屋に入ると部屋にはマスターと共にマリーがベットに座って丁度アマデウスから来たEメールを端末から見ている所だった。心地よい音楽が共に流れているのでそれは端末を覗いていないアマデウスにも分かってしまう。

    「やぁ、マスター、マリー、もしかしてもう見てしまったかな?」

    「『だから君も落ち込まないでいろんなサーヴァントに相談してみると言い。もちろん僕も力になると約束するよ』……『僕のくさい尻』より送信。素敵なお手紙ねアマデウス」

    にこやかに笑うマリーの笑顔が何だか怖い。こういう時のマリーが一番怖いとアマデウスは知っている。

    「いや、その、なんだろう。誰かからハッキングでもされたかな?」

    「ありがとう、とても元気がでた」マスターがアマデウスに向かって照れくささそうに言った。「その、結構ジーンって来たし、音楽も添えられてなんだか泣きそうになっちゃった」

    その言葉を聞いてアマデウスは少しばかり安堵した。喜んではくれたらしい、これならマリーの怒りも収まるだろう。しかし署名が最近変えた物でよかった、ひとつ前のだったらマリーはすでにガラス製の馬に乗っている所だ。

    「悦んで貰えたのなら」

    「モーツァルトのお尻に言ってる」

  • 257名無し2018/02/26(Mon) 00:20:58ID:k4ODg3MjI(1/6)NG報告

    幸せってなんだろう。
     部屋のベランダから身を乗り出して、やたらと大きく見える三日月を眺めながら少女――アビゲイル・ウィリアムズは考えていた。
     大人たちは「今、頑張って勉強すれば将来幸せになれるよ」なんて言うけれど、大人たちは『幸せ』が一体なんなのか、教えてくれない。
     ならば、とこっちから聞いても答えはバラバラ。
    「それは、自分で掴み取るものだよ」と言う人がいた、
    「それは、誰かを好きになることさ」と言う人もいて、
    「それは、君のすぐそばにあるんだ」とも言う人がいて、
    「それは、人によって違うものだよ」なんて言う人もいた。結局何もわからないまま。

    「子供が考えることじゃない」と言う人もいた。自分でもそんな気はしているし、大人になれば自然と分かると思っている。
    けれど、このまま大人になって、色んな人と出会って別れて、どこかの誰かと一緒になって、子供を産んで育てて見守って、たくさんの人に惜しまれながらこの世を去る。
    そんな分かりきった人生の中で見つかる『幸せ』なんて、みんな同じだと思ってしまう。
    なのに大人たちはみんな違う答えを言ってくる。人によって違うと、人それぞれだと言う。
    だからこそ分からない。どれだけ考えても誰に聞いても分からない。
    「はぁ~……もう寝ないといけないのに」
    時刻は9時半。いつもならとっくに寝ている時間だが、普段はしない考え事のせいか、目が冴えてしまった。このままでは夜更かししてしまう……いや、もうしている。どうしよう。
    「は、早く寝なきゃ…ティテュバに見つかったら怒られちゃう」
    羊を数える?――最高記録は4桁オーバー。意味がないことは知っている。
    天井のシミを数える?――シミなんかない。毎日しっかり掃除されている。
    子守唄?――自分で歌ったところで眠れるはずもない。

  • 258名無し2018/02/26(Mon) 00:21:13ID:k4ODg3MjI(2/6)NG報告

    名案が浮かばないまま、部屋の隅から隅までぐるぐる回って、またベランダに出て――閃いた。
    「そうだわ、眠ろうとするからいけないのよ! 逆に起きていればいいのよ!」
    たまになら夜更かしをしても、悪い子になってもいいだろう。
    そうと決まったら何をするか決めなければ。例えば――夜中のテレビを見るとか、ティテュバ秘蔵のお菓子を探し出すとか、叔父様の書斎に忍び込むとか、

    ―――夜に散歩する、とか。

  • 259名無し2018/02/26(Mon) 00:22:26ID:k4ODg3MjI(3/6)NG報告

    使用人のティテュバを起こさないように、かちゃりと少しずつ扉を開けてゆっくりゆっくり外に出てから、またかちゃりと音を立てないように閉める。
    これだけのことなのに随分と時価をかけてしまった。少し汗もかいている。
    アビゲイルの住む家はかなり大きい――というかお金持ちのお屋敷そのものである。そんな屋敷なら当然ながら扉も大きい。おかげで思ったより時間を取られてしまった。
    季節は春。まだまだ夜は肌寒いが、ほんの少しだけ散歩するなら問題はない。さぁ、初めての夜の散歩だ。ちょっとした悪戯心が、冒険心が騒いでる。
    といっても目的地は決まっている。屋敷の裏の坂をまっすぐ上った所にある小さな公園だ。
    とにかく狭く、遊具も少ない。なにより灯りがない。
    そんな場所に好き好んで近づく人間なんて滅多にいないだろう。だからこそ、この一人っきりの夜の散歩にはうってつけの場所だった。
    アビゲイルはずっとうつむきながら歩いていた。そうしないとついつい夜空を見てしまいそうになるからだ。今見てしまうのはもったいない。どうせなら一番綺麗に見える場所で――と。

  • 260名無し2018/02/26(Mon) 00:22:51ID:k4ODg3MjI(4/6)NG報告

    そうしてアビゲイルはうつむきながらしばらく歩いた。普段なら誰かが危ないと注意するけど一人なら注意されるはずもない。それがまた楽しくて楽しくて―――
    「ふふっ……あら?」
    なんだか視線を感じる。まさかティテュバにバレていたのかと、焦って振り向く。
    五十歩ほど離れた場所に立っていたのは、かなり大きなハサミを持った長身の男性―――いや違う。普通の人間に、あんな蝙蝠のような羽がついている訳がない。人間ではない、ならば――
    ―――悪魔?
    アビゲイルは直観的にそう感じた。どうしようもないくらいにアレが悪魔に見えて仕方なかった。急に、怖くなった。
    ―――逃げないと。
    それからアビゲイルは走った。走って走って逃げた。すぐに息が上がり、喉が熱くなったがそれでも走った。
    姿を見ただけで逃げるなど、普通の相手ならば失礼極まりないだろう。しかしそんな常識を気にする余裕は、アビゲイルには無かった。振り返らなくても分かる。妙に耳障りな足音が、少しずつ少しずつ自分に近づいている。
    「いやっ……! 誰か、だれかぁ!」
    たまらず叫ぶ。このまま捕まれば何をされるか分からない。最悪殺されるかもしれない。
    「だれか、だれでもいいから助けて! ここにわるい人が、わるい悪魔がいるの! おねがいたすけて!!」
    ボロボロ泣きながら助けを呼んでも、誰も来てくれない。都合の良い正義の味方なんてこの世にはいてくれない。それが悲しいことだと思ってしまった。
    どれだけ走ったろうか。気づけば、目的地の公園についていた。あの耳障りな足音はもう聞こえてこない。

  • 261名無し2018/02/26(Mon) 00:23:44ID:k4ODg3MjI(5/6)NG報告

    「にげ、れた? よ、よかった……あはは……」
    安堵のあまり尻餅をついてしまう。こんな怖い思いをしたのは初めてだった。どんな夢の中でもこんなに怖くはなかった。
    「…………」
    月と星で埋め尽くされた宙の海はとても綺麗だけど、今日はもうそれを楽しめないだろうと、アビゲイルは思った。今はそれよりもあの屋敷に帰りたかった。
    「もう、帰ろう……」
    そうだ、帰って寝よう。そのためにはまず落ち着かなければ。
    アビゲイルは毎朝しているお祈りのように目をつむり、息を整える。瞼越しに月の光が飛び込んでくる。―――ふと、月の光が陰る。
    まさか、そんな。いや、でも、おかしくない。アレはそういうものだ。そういうものだからこそ人に嫌われて、怖がられる。アビゲイルは半ば諦めながら、震えながら目の前の景色を見た。あぁ。やっぱり―――

    月の光を背負って、悪魔が立っていた。

    「あぁ……」
    悪魔が近づいてくる。アビゲイルはもう泣くこともしない。助けも呼ぼうとしない。
    諦めた。この悪魔からは逃げられないと。誰も助けに来てはくれないと。ここで自分は終わるのだと。
    悪魔は近づいてくる一歩一歩ゆっくり少しずつ。
    アビゲイルはろくに回らない頭で考える。ひょっとしたらこれは夢ではないかと。そうだ、夢だ。悪戯をした自分が悪魔にお仕置きされるなんて、出来過ぎた夢ではないか。そうに違いない。
    あと一歩二歩で手が届くという所で大きな大きなハサミを持ち上げた。そのままハサミをまっすぐためらいもなく突き出してくる。

    神様、どうかこれが夢でありますように。

  • 262名無し2018/02/26(Mon) 00:24:34ID:k4ODg3MjI(6/6)NG報告

    ぞぶり、と湿った音が聞こえる。大きなハサミの刃が、少女の体を何の抵抗もなく貫いていた。綺麗な紅が広がって、公園を汚していく。
    「かふっ……えぅ……」
    自分の中から熱いなにかが抜けていく。自分だけが寒くなっていく。一人だけになっていく。
    いずれ死にゆく少女を眺めながら悪魔はきょとんと、不思議そうな顔をしている。そのまま不思議そうに眺めた後に、何か思いついたように飛び去ってしまった。
    残ったのは一人の少女。自分の幸せを見つけることすら出来なかった少女はここで死ぬ。たった一人で、誰にも見送られずに、何も残さないまま。

    「まだだ、起きなさい。アビゲイル・ウィリアムズ」
    ――だれ?
    「私のことはいい。今、重要なのは君の右手だ」
    ――わたしの、て?
    「そうだ。――君の手に魔法の杖在り。虚無より顕れ、その光で君を救う」
    ――たすけてくれるの?
    「無論だ。代償として、未来を変えさせてもらう。いいな?」
    ――うん、いいよ
    「では……契約成立だ。あぁ、良かった」
    瞬間。自分の中になにかが入り込んでくる。自分と同じような違うようななにかが入り込んでくる。
    なにも分からないけど、自分が変わっていくのが分かった。変わりたく、なかった。
    あぁ神様どうか、どうか今度こそ―――夢で、ありますように。

  • 263名無し2018/02/26(Mon) 08:30:14ID:g5NTg1NTY(1/1)NG報告

    名前の部分を文章のタイトルにすると読む人がわかりやすい

  • 264架空デュエル志貴争奪モダン杯 part02018/03/02(Fri) 02:32:29ID:YzNjE1MzY(1/29)NG報告

    琥珀さん「あらら〜秋葉様と当たっちゃいましたか〜。お手柔らかに頼みますよ、秋葉様っ♪」

    秋葉「1戦目からあなたと当たるとはね・・・琥珀。先が思いやられるわ」

    琥珀さん「そんなに嫌な顔しないで下さいよ秋葉様ー。せっかくの交流会何ですから楽しく遊びましょうよ、楽しく。」

    秋葉「(にこやかな笑顔の裏でどんなえげつないギミックを仕込んでるのかしら・・・)そうね、あなたは主人を不快にしないようなプレイを心掛けることね。」

    琥珀さん「それではよろしくお願いしますね秋葉様♪」

    秋葉「ええ、では」

    琥珀さん&秋葉『デュエル!』

  • 265架空デュエル志貴争奪モダン杯 part12018/03/02(Fri) 02:34:22ID:YzNjE1MzY(2/29)NG報告

    秋葉「ダイスの目は17で私の勝ちね。先攻を頂くわ。」

    琥珀さん「流石です、秋葉様〜!よっ、ダイスの腕も日本一!」

    秋葉「おべっかを言うのはいいからマリガンチェックしなさい!(審問、剥ぎ取り、リリアナ、プッシュ、残りは土地ね・・・欲を言えばタルモが欲しかったけど色事故もないしいい感じね)キープするわ」

    琥珀さん「(ふふふっ、凄い手札をキープしちゃいましたよ秋葉様〜)こちらもキープいたします」

  • 266架空デュエル志貴争奪モダン杯 part22018/03/02(Fri) 02:42:33ID:YzNjE1MzY(3/29)NG報告

    秋葉(LP:20 手札5枚)「では私のターン。メインフェイズに湿地の干潟をプレイしてライフを1点払い即起動するわ。ライフを2点支払って神なき祭壇をアンタップインして黒1マナからコジレックの審問をキャスト。琥珀?どんな手札をキープしたか見せてもらうわよ。」

    琥珀さん(LP:20 手札7枚)「ちょーっと待った!秋葉様、今ライブラリーからカード探しましたよね?」

    秋葉(LP:17 手札5枚)「えっ?ええ・・・。」

    琥珀さん(LP:20 手札7枚)「コジレックの審問にスタックで書庫の罠を唱えます。さらにスタックで書庫の罠を唱えます。さらにスタックで書庫の罠を唱えます。」

    秋葉(LP:17 手札5枚)「・・・は!?(威圧)」

  • 267架空デュエル志貴争奪モダン杯 part32018/03/02(Fri) 02:44:06ID:YzNjE1MzY(4/29)NG報告

    琥珀さん(LP:20 手札4枚)「では合計39枚のカードをライブラリーから墓地へ送って頂きますよ、秋葉様♪」

    秋葉(ライブラリー:13枚 手札5枚)「ふざけんじゃないわよ!!(全体的に迫真)」

    琥珀さん(LP:20 手札4枚)「ほらほら、相手を怒鳴りつけたりしたらジャッジ呼ばれちゃいますよー。書庫の罠の解決終わったので審問の解決どうぞ♪」

    秋葉(ライブラリー:13枚 手札5枚)「くっ、やってくれるじゃない・・・(カニはプッシュで落とせるしこれじゃあ一択しかないわね)不可視の一瞥をディスカードなさい!ターン終了よ」

  • 268架空デュエル志貴争奪モダン杯 part42018/03/02(Fri) 02:45:50ID:YzNjE1MzY(5/29)NG報告

    琥珀さん(LP:20 手札3枚)「私のターンですね、アンタップアップキープドロー!汚染された三角州を場に出しライフを1点ペイして即起動し島を場に出します。そして面晶体のカニを唱えてターンエンドです!」

    秋葉(ライブラリー:13枚 手札5枚)「私のターン、アンタップアップキープドロー」

    琥珀さん(LP:19 手札2枚)「ストーップ!ドロー後にライフを2点ペイして秋葉様の墓地に一枚しかないタルモゴイフに外科的摘出を打ちます!手札も見せていただきますよ?秋葉様♪」

    秋葉(ライブラリー:12枚 手札6枚)「きぃぃぃぃッ!好き勝手やってくれるわね・・・。」

  • 269架空デュエル志貴争奪モダン杯 part52018/03/02(Fri) 02:47:00ID:YzNjE1MzY(6/29)NG報告

    琥珀さん(LP:17 手札1枚)「あららータルモちゃんトップデッキだったのに残念ですねー。ではライブラリーから残り2枚のタルモちゃんを追放していただきます。」

    秋葉(ライブラリー:10枚 手札5枚)「白々しい物言いはやめてもらえないかしら・・・。あんまりからかってると本気で怒るわよ?私は花盛りの湿地を場に出し黒1マナでカニを対象にプッシュをキャスト、カニには墓地に行ってもらうわ。ターン終了よ。」

    琥珀さん(LP:17 手札1枚)「ターンをいただきます。アンタップアップキープドローします。私は血染めのぬかるみを場に出します。1点ライフをペイして即起動、沼を場に出します。そして青と黒の2マナから強行をキャスト、秋葉様〜更に8枚ライブラリーを墓地に送ってもらいますよ♪ターンエンドでーす。」

    秋葉(ライブラリー:2枚 手札5枚)「アンタップアップキープドロー・・・(いくらなんでもあと1ターンでライフを削りきるのは無理ね・・・)投了するわ。・・・覚えておきなさいよ?サイド後酷い目に合わせてあげるわ・・・」

    1ゲーム目 琥珀さんWin

  • 270名無し2018/03/02(Fri) 02:48:27ID:YzNjE1MzY(7/29)NG報告

    某動画を見ていたら1ターン目に書庫の罠を3連打されたトラウマが蘇ったのと深夜のノリで書きました

  • 271初投稿:短編2018/03/16(Fri) 17:53:59ID:U3NjU4NTI(1/3)NG報告

    「貴様が膝を屈したとき、その首を戴く……と言ったが。
     よもや、本当に最後までやり遂げるとはな。私も鍛えてやった甲斐があるというものだ。
     誇るがよい、〇〇。人理修復という任務、貴様は確かに成し遂げたのだから」


    査問団訪問前夜、サーヴァント達が退去して閑散となったカルデアにて。
    珍しく吹雪の止んだ、星空の見える夜。夜明け前の屋上で、セイバーオルタとカルデアのマスターは最後の別れを交わしていた。

    「貴女を召喚して以来、いつも貴女が首に聖剣をかけている気がして、生きた心地がしなかった」

    そう言って笑うマスターの前で背を見せて佇むオルタは、黒いドレスを纏い普段纏めている髪を下ろしていた。

    「……でも、そのおかげでどの特異点も攻略できた。俺は凡人だから。戦いより、もっと怖い存在が身近に居たから、常に前を向いていられた。
     実際、貴女ほど味方なら頼もしい人はいない。俺が諦めない限り貴女が味方してくれるなら、俺にはもう『諦める』なんて選択肢はなかったんだ。それに、どんなに酷い目にあっても貴女が終わらせてくれるとしたら、それはそれで気楽だったし」
    「言ってくれる。……まあ、貴様との契約は悪くはなかった。
     細やかさではベディヴィエールに及ばぬ。力も円卓より劣る。徹頭徹尾凡人でありながら、貴様は私という竜を最後まで扱ってみせた。
     オルレアンで召喚されたとき……いや、冬木で会い見えたときは、正直見込みはないと思っていたがな。首を戴くというのも、私としては情けをかけてやるつもりだった。
     それが、まさか。本当に人理を修復せしめるとは。大したものだ」

    マスターの言葉に苦笑混じりにそう返すと、オルタは振り向いて穏やかな眼差しを彼に向けた。

  • 272初投稿:短編22018/03/16(Fri) 17:55:15ID:U3NjU4NTI(2/3)NG報告

    >>271
    星々の輝きが薄れ、空が白み始めてゆく。ゆるゆるとした風に靡く黄金の髪と、煌めく魔力の粒子。世界にその存在をゆっくりと溶け込ませながら、彼女は、マスターに最後の言葉を紡ぎ始めた。


    「もうじき夜明けだ、マスター。貴様の人理修復を以て、この契約を終了とする。多少の期間延長はあったが、まあ構うまい。これで、今生の別れだな」
    「――はい。今まで、ありがとうございました。貴女との契約があったから、ここまでやってこれた。俺の命は、貴女に救われていました」


    最上の感謝を伝える。心からの想いを伝える。フッと笑った彼女は、朝日を背に彼の顔を眺め――




    「――さようなら。私も、貴方と出会えて良かった」




    夜が明ける。太陽に眩んだ目を開けると、もうそこにはオルタの姿はなかった。

  • 273初投稿:短編32018/03/16(Fri) 17:55:58ID:U3NjU4NTI(3/3)NG報告

    >>272
    彼女は世界から消えていた。


    「……」
    「……先輩。行ってしまいましたね」
    「……うん」


    屋上の出入り口の向こうで待っていたマシュが、ブランケットを手に近寄ってくる。


    「……先輩、ここはお体に障ります。中に入りませんか」
    「……うん。でも、ごめん。綺麗な朝日だから、もうちょっと眺めていたい」
    「……分かりました。温かい飲み物を淹れて、お待ちしていますね」


    そう言って、ブランケットだけ置いてマシュは戻っていった。彼は、頬に流れる熱い涙を拭うこともせず、美しい太陽をただ見つめていた。

    星空と共に消えていった己の王の姿に、静かに思い馳せながら……

  • 274嘘予告?けもののくに12018/03/29(Thu) 03:09:12ID:kwMzQzNjE(1/2)NG報告

    見渡す限りの白。何もかもが凍て付く野が『獣国(けもののくに)』などと呼ばれるには理由がある。
    濃紺のコートをはためかす風に乗り咆哮が轟く。
    氷結の皇女はぬいぐるみを抱く手に力を込める。彼女を守らんと立つ青年の動きは従者じみている。
    主従の立場は本来ならば逆だろうが、咎め立てるものもなく。
    「あれは群れでありながら王、王でありながら群れだ」
    四足の女狩人の睨む先に、黒一点。
    「――喰らい尽くせ」
    男の呟きと共に――黒が、爆ぜた。
    溢れ出す数多の獣は、インクをノートにこぼしたように白い凍土を染め上げる
    ゴーレムを操る男の首元を狙って狼が唸り跳びかかる。
    天眼の剣士の柔肉をへし折らんと鹿角が振るわれる。
    「ああ、貴様の――いや、貴様らの名を、知っている」
    群れ成す大鴉を慣れた手つきで討ち落としながら、聖職者は呟いた。
    遠いいつか、あるいは遠いどこか、聖職者は神の怒りの代行者であり
    その矛先こそ視線の先の男のような、ヒトならざる異端(バケモノ)だった。
    血の香をまとわせたまま、黄金色の眼で凍土を見渡す男。
    人類最後のマスターだった少年/少女は泥の海をそのヒトガタに重ね見た。
    地を、人を、全てを飲みこまんとした、暗き原初の海を。
    ――混沌、と。彼の/彼女の腕の中の小さな生き物に知性があれば、そう呼んだだろう。
    凍て付く野が『獣国(けもののくに)』と呼ばれる理由は、――『獣の王の巣』が在るからに他ならない。

  • 275嘘予告?けもののくに22018/03/29(Thu) 03:10:27ID:kwMzQzNjE(2/2)NG報告

    「聞いたことがあります」
    毒の娘と多貌の女は古い伝承を思い出していた。
    「信じる神の彼是を問わず、ヒトを喰らわんとした怪物の話を」

    「不快だ。実に不快だ」
    「あれの同類に思われるなどとは!」
    王と将、一人の男の異なる影が二人、槍を振るいながら叫ぶ。
    その口元には常人ならば持たぬ鋭牙。押し付けられたイメージ故の。

    何処かの世界において、二十八在る二十七の一。
    人類史の前に立ち塞がる彼の目的を、誰も知らない。


    みたいなクロスオーバー妄想。

  • 276名無し2018/04/14(Sat) 17:37:04

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  • 277名無し2018/04/14(Sat) 17:38:00ID:I4MzI0NDI(1/1)NG報告

    >>276 ヘイト系SSは流石にどうなのさ…

  • 278名無し2018/04/14(Sat) 17:39:01

    このレスは削除されています

  • 279名無し2018/04/14(Sat) 17:39:26

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  • 280名無し2018/04/14(Sat) 17:39:44

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  • 281名無し2018/04/14(Sat) 17:40:30

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  • 282名無し2018/04/14(Sat) 17:44:43

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  • 283名無し2018/04/14(Sat) 17:45:00

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  • 284名無し2018/04/14(Sat) 17:45:13

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  • 285名無し2018/04/14(Sat) 17:45:42

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  • 286名無し2018/04/14(Sat) 17:46:52

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  • 287名無し2018/04/14(Sat) 17:49:30

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  • 288名無し2018/04/14(Sat) 17:50:01

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  • 289名無し2018/04/14(Sat) 17:50:27

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  • 290名無し2018/04/14(Sat) 17:50:39

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  • 291名無し2018/04/14(Sat) 17:52:31

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  • 292名無し2018/04/14(Sat) 17:52:55

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  • 293名無し2018/04/14(Sat) 17:53:26

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  • 294名無し2018/04/14(Sat) 18:11:33

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  • 295名無し2018/04/14(Sat) 18:13:02

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  • 296名無し2018/04/14(Sat) 18:13:39

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  • 297名無し2018/04/14(Sat) 18:15:28

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  • 298名無し2018/04/14(Sat) 18:15:42

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  • 299名無し2018/04/14(Sat) 18:15:53

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  • 300名無し2018/04/14(Sat) 18:18:51

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  • 301名無し2018/04/14(Sat) 18:19:06

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  • 302名無し2018/04/14(Sat) 18:19:21

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  • 303名無し2018/04/14(Sat) 18:19:48

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  • 304名無し2018/04/14(Sat) 18:20:01

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  • 305名無し2018/04/14(Sat) 18:20:33

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  • 306名無し2018/04/14(Sat) 18:32:18

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  • 307名無し2018/04/14(Sat) 18:33:40

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  • 308名無し2018/04/14(Sat) 18:33:54

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  • 309名無し2018/04/14(Sat) 18:34:09

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  • 310名無し2018/04/14(Sat) 18:34:32

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  • 311名無し2018/04/14(Sat) 18:34:46

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  • 312名無し2018/04/14(Sat) 18:34:59

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  • 313名無し2018/04/14(Sat) 18:36:37

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  • 314名無し2018/04/14(Sat) 18:36:51

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  • 315名無し2018/04/14(Sat) 18:37:03

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  • 316名無し2018/04/14(Sat) 18:37:17

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  • 317名無し2018/04/14(Sat) 18:38:34

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  • 318名無し2018/04/14(Sat) 18:38:46

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  • 319名無し2018/04/14(Sat) 18:38:57

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  • 320名無し2018/04/14(Sat) 18:40:03

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  • 321名無し2018/04/14(Sat) 18:40:17

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  • 322名無し2018/04/14(Sat) 18:40:31

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  • 323名無し2018/04/14(Sat) 18:42:32

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  • 324名無し2018/04/14(Sat) 18:42:44

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  • 325名無し2018/04/14(Sat) 18:42:56

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  • 326名無し2018/04/14(Sat) 18:43:08

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  • 327名無し2018/04/14(Sat) 18:43:21

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  • 328名無し2018/05/06(Sun) 10:55:21ID:gzOTg4Nzg(1/1)NG報告

    何事だ

  • 329名無し2018/05/06(Sun) 11:13:40ID:Y4MDI0MDg(1/1)NG報告

    ミ、ミーも初めてこのスレの存在知ったから全くわからない…

  • 330名無し2018/05/06(Sun) 12:00:30ID:E4NDk0MjQ(1/1)NG報告

    ヘイト系SSでも投下したのかの?

  • 331名無し2018/05/06(Sun) 12:55:21ID:YyODQwMzA(1/1)NG報告

    >>330
    そうだよ……マジでひどいのが連投されてた……多分よく表で暴れてる人だと思うが……

  • 332名無し2018/05/06(Sun) 13:02:45ID:YwMTgyNjI(1/1)NG報告

    上の削除されたのは「FGO主人公()が片っ端から気に入らないキャラをコロす理不尽ss」的なのだった。
    同時期にエロssスレに別の作品投稿してそっちも削除された。
    エロssの方は分からんが、こっちに投稿されていたのはモロ蹂躙ヘイトだったこと、勢いネタっぽく見せかけてキャラをボコるシーンが生々しくてグロだったこと、後故意かどうか分からんがSN原作者の名前からとっているようなややこしいコテハン(ペンネーム?)で投稿されていた辺りが恐らくアウト判定の主な原因だったと思われる。
    自分も最初見たときあまりにアレな内容でssの皮を被った荒らしかと思ったのと全年齢向けスレでの作品にしては不条理系にしたかったにしてもグロかったから、当時報告ボタン押したし。

  • 333カルデア共有メモ事件2018/05/06(Sun) 14:00:59ID:EyMzY5MDI(1/1)NG報告

    ここでちょっと思いついたのを

    一部のサーヴァントたちの計らいで、共有のメモ書きが各所に設置されたカルデア。
    単純な一言の他にも、料理を担当するサーヴァントによる夕飯のアンケートや、作家のアイデアの走り書き、即興の楽譜や絵画などが書かれており、それなりの賑わいを見せていた。

    そんなある日、メモ書きの中に、書き手不明のメッセージが現れるようになった。
    それは落し物を拾ってどこそこに置いたとか、冷蔵庫のドアが開いたままだった、というようなもの。
    調べてみたが、サーヴァントたちにもスタッフたちにも、それを書いた者はいなかった。

    一言お礼を述べたいなど理由は様々だが、マスターやスタッフ、幾人かのサーヴァントたちはそれぞれで調査を開始する。


    みたいな感じのを思い付いた。真相は、概念礼装が夜の間だけ実体化してカルデア内をうろついてたってオチ。
    登場人物の日誌っぽく書いたら面白そうと思ったけど、文体が浮かばなそうだったので諦めた。

  • 334名無し2018/05/14(Mon) 03:18:51ID:AxODE5NTI(8/29)NG報告

    ー日曜日 PM1:00 栗原邸ー

    イリヤ&美遊&クロ「おじゃましま〜す。」

    雀花「よう、来たか。」

    那奈亀「3人ともこっち、こっち。」

    イリヤ「はぇ?美々と龍子何やってるの?」

    雀花「これか?これはマジック・ザ・ギャザリングって言ってな、今あたしらの学校で流行りつつあるカードゲーム何だぜ。」

    イリヤ「まじっくぎゃざりんぐ?」

    美遊「マジック・ザ・ギャザリング。通称MTG。世界初のトレーディングカードゲームにして現在最も人気のあるカードゲームのひとつ。ルーリングに
    関しては世界最高とも言われてる。」

    クロ「私知ってるー。これって対戦相手同士が魔法使いになって戦うゲームよね?大人のプレイヤーも多くてプロプレイヤーなんて制度もあるらしいわ。」

  • 335名無し2018/05/14(Mon) 03:21:28ID:AxODE5NTI(9/29)NG報告

    イリヤ「プ…プロ?カードゲームで?」

    那奈亀「ちっちっちっ、これはそんじょそこらのカードゲームじゃないんだな〜。戦略性、戦術性はカードゲーム中随一なんだな。おっ、そろそろ決着がつきそう。」

    龍子「うぉぉぉ!最後のガルタで渾身のラストコンバットォ!」

    美々「じゃあ対応して排斥を撃つね。次のターンギデオンのコンバットで龍子ちゃんのライフ0になるけど続ける?」

    龍子「手札がないので投了します…(小声)。ちくしょー!除去と打ち消しなんて強すぎるぜ!」

    美々「あっ、イリヤちゃんたち来てたんだ。みんなで一緒にやろうよ。」

    クロ「いいわね。面白そう。」

  • 336名無し2018/05/14(Mon) 03:22:54ID:AxODE5NTI(10/29)NG報告

    イリヤ「でも私たちデッキなんて持ってないよ。」

    雀花「そこにドミナリアのパックがあるだろ?シールドやろうぜ。おねぇがテフェリー×キャパシェンの資料用に買った奴なんだど欲しいカード出たから好きに使っていいってさ。」

    美々「ギデオン×ジェイスが至高だってそれ1番言われてるから(スクイーの意思)」

    イリヤ「シールド?」

    雀花「6パック剥いてその中のカードだけで組んだデッキでやるルールだ。詳しいことはデッキ組む説明してやるよ。」

    イリヤ「面白そう!美遊も一緒にやろうよ!」

    美遊「イリヤがやるなら…」

  • 337名無し2018/05/14(Mon) 03:24:53ID:AxODE5NTI(11/29)NG報告

    ー3時間後ー

    美遊「キャパシェンに先祖の刃を装備してコンバット」

    イリヤ「うっ…対応して喪心をキャスト!」

    美遊「イリヤ、その呪文伝説のクリーチャーを対象に出来ない。」

    イリヤ「ふぇ!?負けた〜。」

    クロ「呆れた。カードのテキストぐらいちゃんと読みなさいよ〜。」

    イリヤ「はっ、初めてだからしょうがないでしょ!」

    雀花「まあ最初は慣れてないからそういうミスはするもんさ。」

  • 338名無し2018/05/14(Mon) 03:26:00ID:AxODE5NTI(12/29)NG報告

    イリヤ「でも、面白いねこのゲーム」

    クロ「そうね。イラストも大人っぽくてかっこいいし。美遊、次は私とやりましょ。」

    美遊「分かった。」

    ー1時間後ー

    イリヤ&美遊&クロ「おじゃましました〜」

    雀花「おう、また遊びこい。」

    イリヤ「楽しかった〜。もっと色んなカードで遊んでみたいね。」

  • 339名無し2018/05/14(Mon) 03:27:51ID:AxODE5NTI(13/29)NG報告

    美遊「本格的に遊ぼうと思ったら自分のデッキが必要。」

    クロ「そうだ。帰り道にカードショップがあったじゃない?どんなカードがあるか見てみましょうよ」

    イリヤ「さんせ〜い!」

    ー冬木市内某カードショップー

    イリヤ「はえー色んな種類のカードがあるねー。」

    クロ「流石に大会でよく入賞するようなデッキに使われるカードは高いみたいね。てか2万とかするカードもあるけど必須カードなのかしら…。」

  • 340名無し2018/05/14(Mon) 03:28:54ID:AxODE5NTI(14/29)NG報告

    美遊「雀花たちがやっていたのはスタンダードって言って最近発売したカードだけでやるフォーマットだから安くデッキが組めるはず。今クロが見てるのはモダンから下のフォーマットで使われる古いカードで絶版だから高値。」

    イリヤ「けど財布にある持ち合わせじゃ買えないよね。セラにお願いしたら怒られるかな…?」

    クロ「イリヤは最近ブシドームサシのブルーレイ最新巻買ったばかりだから分かんないわね〜。こういう時のために無駄遣いは控えるものよ。」

    イリヤ「うぅ…せ、折角来たんだしこのガラガラ回したら強いカード引けないかな?」

    クロ「はー。まあ無理だと思うけど回すだけ回してみたら?」

    美遊「イリヤ、頑張って。」

  • 341名無し2018/05/14(Mon) 03:30:58ID:AxODE5NTI(15/29)NG報告

    ーガラガラ回転中ー

    ボトッ

    クロ「おっ。」

    イリヤ「やった!一等だ!」

    店員さん「おお!おめでとうございます!こちら一等のFtV20thとなります。」

    イリヤ「へっへ〜ん。どんなもんよ。」

    クロ「随分調子いいじゃない。」

    美遊「(チョンチョン)イリヤ…残念だけどそれに入ってるカードスタンダードじゃ使えない…。」

    イリヤ「へ?うそ!?」
    クロ「なーんだ、そんなことだろうと思ったわ。残念ね、イリヤ。」

  • 342名無し2018/05/14(Mon) 03:32:01ID:AxODE5NTI(16/29)NG報告

    クロ「なーんだ、そんなことだろうと思ったわ。残念ね、イリヤ。」

    イリヤ「そんなー。」

    美遊「確かにそれに入ってるカードはスタンでは使えない。でも入ってるカードは全部高額だから転売すればスタンのデッキに必要なお金は手に入るはず。」

    クロ「おっ、いい考えね。さんせーい!セラに頭下げなくていいし。イリヤ、私の分のお金もお願いねー。」

    イリヤ「ひっどーい!私が当てたんだよ!?悔しかったらクロも自分で回して当てたら?」

    クロ「お金ぐらいでケチケチするんじゃないわよ!いいじゃない、私の分も肩代わりするぐらい!」

    美遊「二人とも、そろそろ帰らないと怒られちゃう。帰ろう?」

  • 343名無し2018/05/14(Mon) 03:33:11ID:AxODE5NTI(17/29)NG報告

    ーPM9:00エミヤ邸ー

    イリヤ「(自分のデッキかぁ〜。美々が使ってたあのライラって天使綺麗だし使ってみたいな〜。あっ、でも魔法少女っぽいしウィザードも捨てがたいなぁ。うぅ…悩む…。)」

    ー月曜日放課後:穂村原小学校ー

    イリヤ「ふぇ〜やっと終わった〜。こんなワクワクする日に掃除当番なんてついてないよ〜。」

    クロ「もたもたしないで行くわよ。雀花たちがカード選び手伝ってくれるって待ってるんだから。」

    美遊「イリヤ、行こう。」

  • 344名無し2018/05/14(Mon) 03:34:33ID:AxODE5NTI(18/29)NG報告

    ー穂村原学園グラウンドー

    イリヤ「みんな〜おまた…」

    クロ「イリヤ、ちょっと待って!なんか様子がおかしいわよ!」

    美遊「雀花たちとデュエルしてる海藻頭の人の制服、あれって高等部の人じゃない…?」

    イリヤ「言ってみよう!」


    雀花「てめぇ…上級生の癖にデュエルでカード巻き上げるなんて汚ねえマネしやがって…!」

    慎二「ふん、悔しかったら1ゲームぐらい取ってみろよ?僕はエンド時にバイアルから波使いを出す、青の信心(自パーマネント青マナシンボルの数)だけマーフォークを出すぜ!」

  • 345名無し2018/05/14(Mon) 03:35:41ID:AxODE5NTI(19/29)NG報告

    龍子「気を付けろ雀花!私もそれにやられた!」

    美々「カードパワーが違いすぎるよ〜。」

    那奈亀「私らモダンのカードなんて一枚も持ってないんだぞ!勝てる訳ないだろ!」

    慎二「最初にモダンって断ってただろ?悔しかったらモダンのデッキを組めば?まっ、小学生にそんな財力ないだろうけどw」

    雀花「デュエルしなきゃカードを学校に持って来てたのを担任にバラすぞって脅したくせに…!」

    慎二「小学生は持ち込み禁止の基準が厳しくて大変だねw僕のターン、アンタップアップキープドロー、そのままメインからコンバットに入る。何もなかったらこのままライフ0になるけど。まだ続けるw?」

    雀花「う…ちくしょう…」

    慎二「決まりだな。じゃ君のカードも約束通り…。」

  • 346名無し2018/05/14(Mon) 03:36:52ID:AxODE5NTI(20/29)NG報告

    イリヤ「ちょっと待ったー!あなた何してるの!?下級生からカツアゲなんて最低だよ!」

    慎二「あん?ああ、お前確か衛宮のところの…」

    クロ「雀花たちのカード返しなさいよ!先生に言いつけるわよ!」

    慎二「だって校則破ったのはこいつらだし〜。むしろ先公に言いつけないだけ感謝して欲しいね。悔しかった君もデュエルで取り返てみなよ。」

    イリヤ「うっ、デッキはまだない…。」

    慎二「話にならないな。じゃあこの子らのカードは貰ってい…ちょっと待て、それ超レアもののFTV20じゃないか!」

    イリヤ「はえ?これそんなにレアなの?」

    慎二「なんでお前みたいな小学生がそんなレアセットを…まあいいや。なら話は別だ、1週間だけ時間をやるよ。それまでにデッキを組んできなよ。それで僕に勝てたらカードは返してやるよ。でも負けたらそのFTV20thは僕が貰う。」

  • 347名無し2018/05/14(Mon) 03:37:40ID:AxODE5NTI(21/29)NG報告

    イリヤ「1週間って…」

    美遊「それに相手はモダン…」

    慎二「嫌ならこのカードは僕のものだな。」

    イリヤ「…!受けて立つ!その代わり私が勝ったら雀花たちのカードは返して貰う!」

    クロ「ちょっとイリヤ…!」
    美遊「それにモダンのカードはスタンよりも遥かに高額…。」

    慎二「決まりだな。精々小学生のない頭と金で頑張ってデッキ組むんだな。ハハハ!」

  • 348名無し2018/05/14(Mon) 03:39:07ID:AxODE5NTI(22/29)NG報告

    ーPM6:30 衛宮邸ー

    クロ「どうすんのよ!私たちスタンのカードだってろくに持ってないのにいきなりモダンなんて!」

    イリヤ「うう…でもカード返して貰えないと雀花たちあそべないじゃん。それに許せないよ!上級生の癖に下級生からカツアゲするんなんて!」

    美遊「イリヤ、今手持ちのカードを使うデッキで、あの上級生のデッキに相性の良さそうなデッキを調べてみた。雀花たちが残ったカードの中で貸してくれたカードは《試練に臨むものギデオン》、《廃墟の地》、《残骸の漂着》、《ドミナリアの英雄テフェリー》、元々持っているのはFTV20thの中の《精神を刻むもの、ジェイス》、これらを加味すると青白コントロールが1番いいと思う。」

    クロ「デッキの構築費用はいくらかかりそう…?」

    美遊「残りのパーツは軒並み高いけど瞬唱の魔道士と天界の列柱が特に高い。合計は…概算で14万前後…。」

  • 349名無し2018/05/14(Mon) 03:40:05ID:AxODE5NTI(23/29)NG報告

    イリヤ「ファッ!?それって宝石の指輪とか買える値段だよね!?」

    クロ「も…もう一度計算し直して美遊…。いくらなんでも、ハハハ…。」

    美遊「何度計算しても同じ…。だって瞬唱の魔道士とか4積み必須なのに1万前後するから…。」

    クロ「どうすんのよ!14万なんて私たちの1ヶ月のお小遣い何年分だと思ってんのよ!」

    イリヤ「あぇぇぇ…どうしよう。」

    ルビー「呼ばれた気がしたのでジャンジャジャーン!イリヤさん!こういう時こそルヴィアさんの出番で・す・よ!イリヤさんにはカード回収手伝って貰った恩義がありますし、凛さんの目の前で美遊さんと一緒におねだりすれば赤い悪魔にこれ見よがしに財力を見せつけるため気前よく払ってくれるはずですって!」

    イリヤ「そ…そうだね。ルヴィアさんなら…。良くないことだけどみんなのカードがかかってるんだし、ちょっとくらい…。」

  • 350名無し2018/05/14(Mon) 03:41:10ID:AxODE5NTI(24/29)NG報告

    サファイア「姉さん、イリヤ様、それが…。」

    美遊「ルヴィアさん時計塔の定例報告で2週間いない…。」

    ルビー「はぁー、ほんまつっかえ!や↑め↓たらお嬢様キャラ?ルヴィアさんはお嬢様キャラの役割を分かっているんですかね〜?こういう時に主役の財布に徹してこそのお嬢様キャラだというのに。」

    クロ「八方塞がりじゃない!ちょっとイリヤ、どうデッキ組むつもりよ!」

    イリヤ「うええ〜ん!どうしたらいいの〜!」

    ''ピーンポーン''

    イリヤ「あっ、誰か来た!」

    クロ「とりあえず話は置いといて、出るしかないわね」

  • 351名無し2018/05/14(Mon) 03:42:32ID:AxODE5NTI(25/29)NG報告

    ー衛宮邸玄関前ー

    切嗣「(はぁ〜数ヶ月ぶりの我が家か。イリヤ達、僕が帰っても喜んでくれるかな…。数ヶ月も帰ってないからまさか僕の顔忘れたとか!?いや、そんなはずない、僕のイリヤやクロがそんな酷いことするわけ…)」

    イリヤ「あっ、パパお帰りなさい!」
    クロ「あら!パパお帰りなさい!」
    切嗣「おっと、ははただいま(良かった〜!喜んでくれた!)」

    士郎「じーさん!おかえり!なんだよ連絡よこしてくれれば豪勢な料理を用意してたのに。」

    切嗣「急に戻ることになってね。しばらくは休暇で留まることになりそうなんだ。」

  • 352名無し2018/05/14(Mon) 03:43:47ID:AxODE5NTI(26/29)NG報告

    リズ「あれ、アイリは?」

    切嗣「アイリも明日こっちに戻ってくるはずだよ。ちょっとワケあって別行動してたんだけど乗ってたベンツが故障して足止め食らったらしくてね。」

    セラ「先程奥様から電話を頂いております。明日の14:00には到着するとのことです。」

    切嗣「ああ、ありがとう。」

    イリヤ「あのパパ…お願いがあります!」

    クロ「そ、そうだ!パパ私からもお願い!」

    切嗣「わっ!なっ、なんだ急に二人して土下座して。」

    イリヤ「実は…。」

  • 353名無し2018/05/14(Mon) 03:45:17ID:AxODE5NTI(27/29)NG報告

    切嗣「なるほど。話は分かった。でもダメだ。」

    イリヤ「ど…どうしてもダメ?」

    クロ「友だちのカードがかかってるんだよ!?」

    切嗣「気持ちは分かる。しかし、小学生の内からこんな賭け事みたいなことはいけない。その上級生にはパパからキツいお灸を据えてカードを取り返してあげるよ。」

    イリヤ「パパ…あのね、パパがいる間はそれで良いのかもしれない。でもね、パパがまた仕事で出て行ったらまたあの上級生たちはカツアゲしてくると思うの。そうなった時に自分達の居場所は自分達で守れるように強くならないといけないと思うの。」

    切嗣「おぉ…(感涙)いつの間にかこんな成長して…分かった、イリヤ達を応援するよ。で、そのカードの値段はいくらするんだい?」

    クロ「これが総額よ。」

    切嗣「ふむふむ…って14万!?ぼったくりだろこれぇ!(てか14万って僕のお小遣い3ヶ月分じゃないか…最近の小学生はこんな高価なもので遊ぶのか…(困惑)僕がいない間にこの日本に何があったんだ!?)」

  • 354名無し2018/05/14(Mon) 03:46:07ID:AxODE5NTI(28/29)NG報告

    イリヤ「パパ、ダメ…?」

    切嗣「い、いや〜実は今月ママのベンツの修理代が重んじゃって…」

    イリヤ「パパお願い!」

    クロ「パパお願い!」

    美遊「切嗣さん、私からもお願いします!」

    切嗣「えっ、いやあのその…」

    つづく

  • 355名無し2018/05/14(Mon) 03:48:09ID:AxODE5NTI(29/29)NG報告

    初めてシナリオ込みの架空デュエルやってみたけどデュエル構成に行き着くまで長いっすね…(反省)
    GXとかゴッズの自然な流れてデュエルに持っていくのアレすげーわ

  • 356名無し#◇/7so./3bMM2018/08/03(Fri) 20:38:14ID:kyNzgxMzU(1/5)NG報告

    FGO×ゲゲゲの鬼太郎
    *四期と原作をベースにしたほぼオリジナルな性格の鬼太郎です
    *どの猫娘に寄せるかめんどくさいので猫娘はいません
    *めっちゃ書くの遅いです


    時代が求める限り誰かが望む限り、彼は必ず現れる
    小さき者たちの声を聞き、下駄の音を携えて
    虫と遊びミイラと語るその少年の名は――――――――
    亜種特異点怪異多発気象ブリガドーン

  • 357名無し#◇/7so./3bMM2018/08/03(Fri) 20:54:22ID:kyNzgxMzU(2/5)NG報告

    >>356
    カルデアのマスター、藤丸立香とその後輩兼デミサーヴァントマシュ・キリエライトは異形のものたちに囲まれていた。
    小柄で角のない鬼のようなもの、ざんばら髪にギザギザした牙をむき出しにしたもの、人の形をしていないものも数多く、それらは明確に敵意を持って二人を睨みつけていた。
    突如現れた謎の特異点にレイシフトし、空が真っ黒なこと以外は立香の故郷、日本と変わらない風景に驚いているうちにこのような状況になっていた。
    どうしたものか、と立香は思案する。ガンドの数発程度で切り抜けられる状況では到底ない。マシュ以外のサーヴァントも数名同行していたはずだが近くにいる気配はない
    「先輩、ここは私が」
    「だめだ」
    自分をかばうように一歩踏み出しデミサーヴァントへと変身しようとするマシュを制止する。魔神王との戦いから未だ彼女の状態は不安定だ。カルデアと通信も取れない状態で変身すれば彼女の身に何が起こるか分からないし、それでこの状況を打開できるとは到底思えない。
    「おめえら、人間だな?」
    「まだこんなところにいやがったのか」
    化け物たちは口々に言うとこちらに飛び掛かる姿勢を取り始めた。
    「先輩やむ負えません!」
    そう叫びマシュが変身しようとした瞬間、

  • 358名無し#◇/7so./3bMM2018/08/03(Fri) 21:06:04ID:kyNzgxMzU(3/5)NG報告

    >>357
    「髪の毛針ィ!」
    かけ声とともに化け物たちに針の雨が降りそそいだ。
    それと同時に頭上から虎柄のちゃんちゃんこを着て下駄をはいた少年が二人の前に降り立ち、そのまま髪の毛を伸ばすと鞭のようにふるって針の雨を喰らいのたうち回る化け物たちをなぎ倒した。
    「おい坊主、嬢ちゃん、こっちだ!」
    化け物たちがなぎ倒され、開けた視界の隅の路地からこちらを招く手と声がかけられる。
    罠かもしれない、一瞬そういう疑念が二人の頭をよぎったが今はこれにすがるしかないと考えなおし、路地に駆け込んだ。

  • 359名無し#◇/7so./3bMM2018/08/03(Fri) 21:43:40ID:kyNzgxMzU(4/5)NG報告

    >>358「いやー、おめえら運がいいぜ。たまたま鬼太郎が偵察に来たところでよぉ」
    招かれた先の路地にあったマンホール、その下に広がる下水道からつながる洞窟を先導しながらこちらを招いた手の持ち主の男が気さくな調子で二人に話しかけた。ねずみのようなひげと出っ歯、汚らしいマントを頭からかぶっているのが特徴的なこの男はそこはかとなくうさんくさい雰囲気をまといながらも何故か受け入れてしまう妙な魅力を持っていた。
    「あ、ありがとうございます、助けていただいて。ところであなた方は一体?」
    男の後を歩きながらマシュが尋ねる。
    「いーってことよ、俺さまはねずみ男っつーんだ。そんでさっきのガキが鬼太郎、ま、俺の舎弟みてえなもんだな」マント男、ねずみ男は得意げに答えた。
    「おっとそろそろ着くぜ、俺たちの本拠地、妖怪姫路城によ」
    ねずみ男の言葉通り出口が近づいてきたのか暗かった洞窟に光が差し込み始める。
    ((姫路城?))
    カルデアから同行してきた仲間の一人を連想させるワードに二人はそろって首を傾げた。
    「ところでよ、おめえたち名前はなんてえんだ?」
    ねずみ男は思い出したように二人に尋ねた。
    「あ、はい、オレは藤丸立香、こっちはマシュ・キリエライト。カルデアのものです」
    「カル、デアァ!?」
    名乗りを聞いたねずみ男は素っ頓狂な声を上げて驚いた。
    「マジかよ、こりゃあ俺にも運が回ってきたぜぇ、ムフフフフフ」
    そして不穏な笑みを浮かべ、二人に耳打ちする。
    「立香くぅん、マシュちゃぁん?二人にぜひとも会いたいって人がいるのよ、その人に会わせてやるからよろしく言っておいてくんないかなぁ?このねずみ男さまに助けてもらったってな!」
    「「は、はぁ」」
    ねずみ男の気色に押されながらも二人は自分たちを知るものが誰もいない世界で自分に会いたいという姫路城に関係のある人物に確信を強めていく。そうこうしているうちに洞窟の出口が見え始める。

  • 360名無し◆/7so./3bMM2018/08/03(Fri) 23:03:06ID:kyNzgxMzU(5/5)NG報告

    >>359
    「まーちゃん!会いたかったー!」
    洞窟を抜けた先、霞がかった深山にどっしりとそびえ立つ姫路城、その天守閣に辿り着いた途端に立香はその城主に抱きつかれた。案の定、二人に会いたがっていた人物とは同行したはずのサーヴァントの一人刑部姫だった。
    「うわーん、姫(わたし)寂しかったよぉ!知らない場所に一人放り出されてさ、みんな優しくしてくれるけどそれはそれでなんだか息苦しかったり!」
    よほど心細かったのか刑部姫は半泣きで立香の頭をガッチリロックし、その豊満な胸を顔に押し付けギリギリ力強く立香を抱きしめた。
    「お、刑部姫さん!嬉しいのは分かります、でもそれでは先輩が窒息してしまいます!離れてください!」
    マシュが慌てながらもむっとした表情で張り付いた刑部姫を引き離す。だがその声には少しだけ嬉しそうな響きも混ざっていた。
    「っはぁ!ははは、オレもだよ!おっきーが無事でよかった!他のみんなは?」
    引き離された立香はやはり息が止まっていたのか一旦深呼吸した後仲間の一人の無事が知れたことで安心したのだろう、この特異点に来て初めての笑みを浮かべた。そして期待を込めた瞳で尋ねる。
    「分かんない」
    しかし刑部姫から返ってきた答えと表情は暗い。
    「姫も三日前くらいに一人で放り出されて途方にくれてたところを拾われたから……今も皆が探してくれてるけど見つかったのは二人だけ」
    「そっか……」
    少し輝きを取り戻した三人の間に再び暗い雰囲気が漂う。
    「で、では、今の状況は!?今の私たちでは空が暗くて、絵本で見たような怪物たちがうろついてることしかわからなくて……」
    その空気を振り払うように慌ててマシュが尋ねる。
    「それはぼくが説明するよ」

  • 361名無し#◇/7so./3bMM2018/08/07(Tue) 01:32:27ID:kyNjQ4OTU(1/1)NG報告

    >>360
    背後から子供の、しかしやけに落ち着いた声がかかる。
    振り返るとカランコロンと下駄の音とともに先程二人を窮地から救ってくれたちゃんちゃんこを着た少年が天守閣に上ってきていた。
    「君はさっき、俺たちを助けてくれた……」
    「ぼくはゲゲゲの鬼太郎、さっきは危なかったね」
    「しかし、君たちが刑部姫の言っていた藤丸君とマシュちゃんじゃったとはのう。不思議な偶然もあるものじゃ」
    少年が名乗ると同時にその髪をかき分け、目玉に胴体と手足が生えたような生き物がひょっこり顔を出して言った。
    「「目、目玉……!?」
    「そう怖がらんでもよい、わしはこの鬼太郎の父親じゃ。目玉おやじと呼ばれておる」
    ぎょっとした表情の二人に目玉は優しい口調で語りかける。
    「君たちのことは刑部姫から聞いているよ。だからこの国で今何が起こってるかは僕が話そう」

  • 362名無し#◇/7so./3bMM2018/08/10(Fri) 20:14:38ID:E4NTY4MTA(1/26)NG報告

    >>361
    鬼太郎は自分たちは人間ではなく妖怪であること、立香たちを襲ったのは自分たち日本の妖怪の仲間ではなく西洋妖怪であること、いま日本は彼ら西洋妖怪に支配されているということ、そしてその原因は怪気象という現象であるということを二人に語った。
    「怪気象?」
    聞きなれない単語に立香は首をかしげる
    「別名ブリガドーン現象とも言ってな。この気象の中は外の世界と隔絶され妖怪が生まれやすく、暮らしやすい気候が保たれておる。つまりこの気象に包まれた中の世界は妖怪たちが跋扈する妖怪の世界になってしまうのじゃ」
    「普通は街や島くらいの大きさで定着して少しずつ、今回は発生したと思ったら瞬く間に日本全体を覆ってしまって、中に住む西洋妖怪たちにほとんど占拠されてしまったんだ」
    「通常とは違う、ですか?」
    桁違いの規模で起こった異変、おそらくそれに自分たちが追う聖杯が関わっていると見て間違いない。この場合、西洋妖怪またはそれに協力するサーヴァントが持っているのだろうか。
    そこまで考えてマシュはふと、

  • 363名無し#◇/7so./3bMM2018/08/11(Sat) 13:45:45ID:AyNTY0MTE(2/26)NG報告

    「あの、鬼太郎さんは何故私たちをたすけてくれたのですか?鬼太郎さんもその、妖怪なんでしょう?」
    カルデアにも妖怪というカテゴリに属する存在は刑部姫をはじめとしてカルデアのサーヴァントにもそれなりの数がいる。彼らのスタンスは様々だがそれでも無条件で人間よりも近しいであろう他の妖怪に敵視される危険を冒してまで見ず知らずの人間を助けてくれる者はそういないように思われる。
    「妖怪にも色々あるんだよ。少なくともぼくやぼくの仲間たちは西洋妖怪の人間を支配して痛めつけようって考えは許せない。でも、西洋妖怪は日本妖怪よりずっと強くて残酷だから奴らが攻めてきたとき、ぼくはその場にいる人間たちを逃がすだけで精いっぱいだったけどね。捕まってしまった人や、まだ隠れている人もたくさんいる。悔しいよ、僕が力不足なばっかりに」
    マシュの問いにそう答えると鬼太郎を沈痛な面持ちで顔をうつむかせる。
    「そう悔やむな、鬼太郎。いくらお前が強くてもお前とわしらだけで日本全部を守るのは無理じゃよ。だからこうして隠れながらも少しずつ仲間を集めたり逃げ遅れた人たちを助けたりしておるんじゃないか。それがこの二人を助けることにもつながった」
    そんな鬼太郎を頭の目玉おやじが優し気な口調で慰める。

  • 364名無し#◇/7so./3bMM2018/08/11(Sat) 14:25:44ID:AyNTY0MTE(3/26)NG報告

    >>363
    そのやりとりを見てマシュはほほえんで立香に目配せした。
    (先輩)
    (うん)
    立香もまたそれにほほえみで返す。
    この人たち(妖怪たち?)は信用できる、二人は同時にそう感じたのだ。
    誰かを助けられなかったことを真剣に悔やみ、誰かを助けられたことを本当に喜んでいることが分かる。
    いつも騙されているから当てにならないと言えばならないが、それでも「信じたい」と思えた。
    特異点で最初に出会えたのが彼らで本当に幸運だった。
    「それでも、まだ鬼太郎さんは諦めてないんですよね。なら、オレたちにも手伝わせてもらえませんか?この怪気象とか言う現象がいつもと違うのなら、その原因にはきっと聖杯やそれを利用するサーヴァントが関わっていると思うんです。そのことについてなら鬼太郎さんたちの役に立てるかもしれない。……これはあなたたちに甘えているようで悪いけど、まだ見つかってない仲間たちを見つけるためにも一緒にいた方がいい気がするので」
    立香は悔やみながらもまだ光を失ってない鬼太郎の目を見ながらそう提案した。
    いつも思うがとても図々しい言い分だ、彼らには自分のような足手まといを仲間に加える利点などどこにもないのに、と立香は心の中で自重する。それでも何もせずにはいられない、懸命に戦う誰かの力になりたい、その心に嘘はつけない。そしてそれが自分たちのためにもなると彼は確信していた。

  • 365名無し#◇/7so./3bMM2018/08/11(Sat) 22:24:00ID:AyNTY0MTE(4/26)NG報告

    >>364
    「私からもお願いします!」
    マシュもまた声を張り上げて頼み込んだ。
    「近頃の人間には珍しい子たちじゃのう……」
    感じ入るような口調でおやじは腕を組みその場で考え込んだ。
    「……よし、鬼太郎。この子たちも仲間にして戦いに連れて行ってはどうじゃ?危険にさらしてしまうのは心苦しいが、わしらには聖杯やサーヴァントとやらのことは分からん。何も知らなければそのことで足をすくわれるかもしれん。それに刑部姫の話を聞く限りこの子たちの仲間は相当なつわものぞろいのようじゃ。西洋妖怪と戦うのに大きな力になるやもしれん」
    おやじの言葉に鬼太郎も頷く。
    「はい父さん、他の人間たちのように安全な場所に隠れてもらって彼らの仲間が見つかるまで待ってもらうつもりでしたがそうすることにしましょう。ただ待つだけは辛いでしょうし、一緒の方が彼らの仲間も見つかりやすいと思います。……と、いうことでこちらこそよろしく、立香くん、マシュちゃん。一緒に西洋妖怪たちをやっつけよう」
    鬼太郎は優しくほほえんで二人に向かって手を差し出した。
    「「あ、ありがとうございます!」」
    二人は顔をぱっと輝かせ、差し出された手に自らの手を合わせた。

  • 366名無し#◇/7so./3bMM2018/08/13(Mon) 19:50:00ID:cwNTU2MTM(5/26)NG報告

    >>365
    「……なぁんか置き去りにされてる気分ー。いいけどさ、姫そういうノリ苦手だし。姫路城(これ)出し続けないといけないからついていけないし。カルデアと通信つなげたり霊地整えたりするのに手離せないし。そもそも外出るなんて大嫌いだし!」
    不意にどんよりと不貞腐れたような声が被さってきた。
    見ると蚊帳の外気味だった刑部姫がじっとりとした目ですっかり意気投合したように見える三人(四人?)をにらんでいた。
    「ごめんごめん、オレはおっき―のことすごく頼りになる仲間だと思ってるよ」
    「そ、そうです!カルデアとの通信もおぼつかない今、刑部姫さんの存在はとても心強いです!」
    二人は慌ててすねた調子の刑部姫をなだめる。
    「え、そ、そんなに頼りにされてたの!?それは逆に姫ちゃん予想外のプレッシャー!でもちょーっとうれしいかなぁえへへ――――っは、いけないいけない。ま、まぁまーちゃんたちも鬼太ちゃんたちについてくのは仕方ないとして、あまり無茶はやめてよね。二人はまだ生きてる人間なんだもん、少しは後ろで心配する人たちの気持ちも考えるように」
    刑部姫は二人の自分に対する予想外の期待に一旦トリップしかけたがすぐさま正気に戻って二人に忠告する。
    「大丈夫じゃよ、わしらがおる限りこの子たちに無茶はさせん」
    「じゃあ二人とも、話もまとまったところで下におりようか。みんなに君たちのことを紹介しないと。ご馳走も用意してあるはずだよ」

  • 367名無し◆/7so./3bMM2018/08/14(Tue) 14:40:10ID:U0NTUyMTQ(6/26)NG報告

    >>366
    「おーいみんなー、新しい仲間が増えたよ!」
    天守閣を降りた先、ふすまも壁もぶち抜かれ大広間になった城内へ鬼太郎が呼びかけた。
    「人間でねぇか」
    「なんでも刑部姫の言ってたかるであっちゅうとこのもんだとよ」
    「はー、そのかるであってのはカステラの仲間かなんかか?」
    すると顔の浮かび上がった火の玉がぽつりと点ったかと思うと、どこに隠れていたものやらぞろぞろとこの世のものとは思えない化け物たちが現れた。
    二つの目がついた大きな壁、ひらひら宙を舞う手と顔がある布、ギョロ目の小柄な老婆、大きな前掛けを着た頭でっかちの老爺、蓑を被った一つ目の男の子、甲羅に顔がある大きなワタリガニ、出っ歯でハゲ頭の男の生首、中央に男の顔がついた燃える車輪、牛の顔をした巨大な蜘蛛、壁と天井一面に浮かび上がった一対の目玉の群れ、その他様々な妖怪たちがワイワイガヤガヤドタバタギコギコ立香とマシュを物珍しげに眺めながら騒ぎ立てた。
    「怖がらなくていいよ、みんな優しい奴ばかりだから」
    その凄まじい様相に仰天する二人を鬼太郎は安心させようとする。
    「そうよ、とって食おうなんて思いつきもしないぜ」
    それに呼応して牛の顔をした蜘蛛も見た目的に全く安心できないことを付け加えた。

  • 368名無し#◇/7so./3bMM2018/08/14(Tue) 22:35:18ID:U0NTUyMTQ(7/26)NG報告

    >>367
    二人はそれでも異形のものたちに否応なく感じてしまう恐怖を拭い去れなかったが自分達に好奇の視線を向ける妖怪たちを見回してみる。
    目が慣れてくると日本人の立香は彼らから西洋妖怪のものとは違う、不気味さの中になつかしさや親しみやすさのような感覚を感じとった。
    対するマシュはあいにくと日本生まれでも育ちでもないので立香が感じたような感覚は覚えなかったが、彼らにはとりあえず敵意がない事だけは感じることができた。
    「この子たちが刑部姫の言っておった藤丸君とマシュちゃんじゃ。みんなよろしくしてやってくれ」
    「藤丸立香です、よろしくお願いします!」
    「マシュ・キリエライトです、よ、よろしくお願いします……」
    立香ははきはきと、マシュは割合たどたどしく紹介を終えた。

  • 369名無し#◇/7so./3bMM2018/08/18(Sat) 11:02:42ID:kwNTM2MTg(8/26)NG報告

    >>368
    「ぬりかべ~」
    「一反木綿ばい」
    「砂かけ婆じゃ」
    「子泣き爺」
    「呼子だぁ」
    「蟹坊主ゥ」
    「つるべ落とし」
    「輪入道!」
    「牛鬼だぜ」
    「目目連」
    妖怪たちも次々と自分の名前を口にする。
    「おめぇらさっきすごく驚いてくれたよなぁ、嬉しかったぜぇ」
    「人間を脅かすなんて何十年ぶりじゃろう、若返った気分じゃわい」
    「話をしたのも覚えてないぐらい前だよ」
    「いひひひひひ」

  • 370名無し#◇/7so./3bMM2018/08/24(Fri) 02:24:03ID:k0NTEyMjQ(9/26)NG報告

    >>369
    「えっと、よくわからないけど喜んでもらえたなら何よりで」
    陰気に、しかし無邪気に笑う妖怪たちに二人の緊張もようやく和らぎ、立香に至ってはいつもの陽気な調子を取り戻し始めていた。そして次々話しかけてくる妖怪たちに同じように楽しそうに笑いながら答えていく。
    「ふふふ、慣れてくれたようでなによりじゃ。じゃがお前さんたちも今日はいろいろあって疲れたじゃろう。話すのはそこまでにして夕ご飯でもどうかのう。おばば特製あの世鍋を用意しておるんじゃ」
    「そうじゃな、話はその後でもできるしのう、わしも酒飲みたくなってきた」
    そのうちにぎょろ目の老婆、砂かけ婆が提案してきた。隣の子泣き爺もそれに同意する。
    「あ、お気遣い感謝します、えと砂かけ婆さん」
    「ええんじゃええんじゃ、お前さんたちももう仲間じゃからのう。みんなうれしそうじゃろう?妖怪は人間の驚く姿が一番のご馳走なんじゃよ。じゃが最近は素直に怖がってくれる人間は少なくての、わしらを本気で驚いてくれた、その上でそれを否定せず笑って受け入れてくれた、それだけで鬼太郎がお前さんたちを仲間に入れた訳がわかる」
    不気味な見た目に似合わない人好きのする笑みを浮かべてマシュに語りかけた。
    「そんな、私は慣れているだけですよ、カルデアには人と違う姿をした人も多いですから。先輩は……はい、そういう人です」
    マシュは自分が何でもないことで褒められているような気持ちになってこそばゆそうな表情をした。そして最初から今まで誰であろうと自然体で接してきた先輩のことを思い花の様に表情を輝かせる。

  • 371名無し#◇/7so./3bMM2018/08/24(Fri) 03:04:14ID:k0NTEyMjQ(10/26)NG報告

    >>370
    それからはほとんど宴会だった
    飲んで、食べて(あの世鍋は見た目はべディヴィエールの料理に負けず劣らずのゲテモノだったが味も同様に意外とおいしかった)騒いで歌った。
    食事が終わって眠るころには二人とも見た目はおどろおどろしくも愉快な妖怪たちが大好きになっていた。
    「いい妖怪(ひと)たちでしたね」
    わらでできたむしろ(そのくせ羽毛布団並みに柔らかくてふかふかだ)にくるまりながらマシュは隣で同じようにしている立香に話しかけた
    「うん自信がわいてきたよ。このひとたちとならみんなと無事に合流してこの事件を解決できる気がする」
    立香も天井に張り付きながら目を閉じて眠っている目目連や天井なめを眺めながら答えた。
    「さぁ明日もあるしもう寝よう。頑張ってる人たちがいるんだ、オレたちも負けてられない」
    「はいそうですね頑張りましょう」
    二人はそういってほぼ同時にまぶたを閉じ、そのまま今日の疲れもあったのか目を閉じた途端すぐさま深い眠りに落ちていった

  • 372名無し#◇/7so./3bMM2018/08/24(Fri) 17:38:45ID:k0NTEyMjQ(11/26)NG報告

    >>371
    次の日は朝からいきなり出撃することになった。
    なんでも魔女(人間の魔術師というわけではなく一般的な魔女のイメージをそのまま形にしたような姿をした妖怪)の大軍が西の方に向かって飛んでいったというカラスからの連絡があり、それを先回りして迎えうとうという話らしい。
    「わあ、本当にカラスで飛んでる!」
    「魔術を使ってもないのにこれだけのカラスで、不思議です」
    十数匹のカラスに糸を引かせることで空を飛ぶカラスヘリに乗って遠ざかる地表を見ながら二人は歓声を上げた。
    彼らの周囲には同じくカラスヘリに乗った砂かけ婆などの飛べない妖怪、釣瓶火、烏天狗などの飛行できる妖怪、変わったものでは障子のついた黒雲などが隊列を組んで飛行している。先頭はもちろん一反木綿に乗った鬼太郎だ。
    「おいおい、待ってくれよ鬼太郎ォ!俺を置いてくなよぉ!……ちっ、おっきーちゃんに機能のご褒美もらいに行ってたらすっかり遅れちまったぜ。しかもその褒美ってのが俺の形に折ったただの折り紙だしよぉ。もったいねぇからもらっといたが一文の得にもなりゃしねえ」
    後ろから慌てた様子でねずみ男が追い付いてきた。よほど急いでいるのかカラスヘリの糸が身体に絡まっている。

  • 373名無し#◇/7so./3bMM2018/08/25(Sat) 19:55:45ID:c4NTA4MjU(12/26)NG報告

    >>372
    「だってお前別に戦わないじゃないか。それともまた何か企んでるのか?」
    先頭の鬼太郎が呆れた顔で言った。
    「人聞きの悪いこと言うんじゃないよ!?俺ぁただ皆が戦ってる間に金目の物を……じゃなかった、親友のおめぇが心配だからついていこうってんだ!」
    鬼太郎の言葉にねずみ男は鼻息を荒くして熱弁する。
    「友達ねぇ、舎弟って言ってたって聞いたけど?」
    「あらやだ、あの子たちったら言っちゃったのねぇ!いやぁ僕見栄っ張りだからさぁ、軽い冗談よ冗談!ね、許して鬼太郎ちゃあん♡」
    「しょうがないなぁ」
    鬼太郎の鋭い指摘をふざけてごまかすねずみ男に鬼太郎はやれやれと肩をすくめて苦笑する。
    「鬼太郎さんとねずみ男さん仲いいんですね」
    「単なる腐れ縁じゃよ」
    戦闘の直前であるのに割かし和やかな空気が流れる道中であった

  • 374名無し#◇/7so./3bMM2018/08/26(Sun) 17:06:24ID:YyNTA0MjY(13/26)NG報告

    >>373
    しばらくすると鬼太郎の妖怪アンテナに反応があり、遠目でも箒で空を飛ぶ魔女の一団が視認できた。
    「皆準備はいいかい?いよいよ戦いの始まりだ」
    「おう」
    「よしきた!」
    鬼太郎のかけ声で日本妖怪たちはときの声をあげた。

    「ひひひ、やはりおいでなすったね日本の妖怪たち!」
    魔女たちもまた近づいてくる鬼太郎たちに気付いていた。はるか前方からやってくる日本妖怪たちの姿を見てリーダー格の魔女は耳まで裂けた口を三日月の形に歪める。
    彼女たちはまだ抵抗を続けている都市があると報告を受け、西洋妖怪の本陣から出陣したのである。人間ごときに自分たち西洋妖怪がてこずるはずがない、可能性があるなら鬼太郎率いる日本妖怪だろうと考えていたので彼らの存在は予想通りのことだった。
    「あら、人間も混じってるじゃないか!あれがベアード様の言ってたカルデアのマスターとかいう奴かね?」
    また、別の魔女が妖怪遠眼鏡で立香とマシュの姿を捉え甲高い声で叫ぶ。
    「そりゃ運がいい。鬼太郎とそいつをいっぺんにやればベアード様からたんまり褒美がもらえるに違いない。 さぁあんたたち、人間に味方する情けない日本妖怪どもを血祭りにあげてやろうじゃないか!」
    魔女たちは高らかに皆 殺しの歌を歌い、鬼太郎たちに急接近していった。

  • 375名無し#◇/7so./3bMM2018/08/27(Mon) 20:25:23ID:Q2NTAwMjc(14/26)NG報告

    >>374
    「髪の毛針ィ!」
    「ヒシキパグラ、アパラチャモゲータ!」
    鬼太郎の毛針と魔女の魔力弾が激突し小さな爆発を起こす。
    「婆が年甲斐もなくしゃしゃり出るんじゃないよ!」
    「お前らも婆じゃろうが!しびれ砂!」
    別の場所では砂かけ婆が麻痺効果のある砂をぶつけ魔女を撃墜している。
    他にも網切は自前の万能はさみで魔女の箒を切り刻み、烏天狗は棒術と神通力で魔女たちを倒していった。
    もちろん一方的に倒すばかりでなく、魔女の魔術でまたは妖怪殺しの針でこちらが倒したのと同等、いやそれ以上の日本妖怪が倒れていった。
    立香もまた刑部姫が霊脈とつないでくれたおかげで召還できるようになった英霊の影で応戦していた。
    「先輩!あそこ!」
    不意に傍らのマシュが前方を指さす。そこには後ろから鬼太郎に妖怪殺しの針を突き立てようとしている姿があった。立香はとっさにガンドを撃ちそれを阻止する。
    「生意気だね!アパラチャモゲータ!」
    ガンドを撃たれた魔女はバランスを崩し落下しかけたがすぐさま体勢を立て直し矛先を立香に向ける。
    「危ねぇ!」
    魔術が放たれる直前に障子のついた黒雲から一つ目の獣人、ひでりがみが顔を出しその魔女に体内ドライヤーを吹きかけた。魔女の身体はたちまち炎に包まれ地面へと落下する。
    「ありがとうございます」「なぁにお互い様よ!」
    ひでりがみは立香の感謝の言葉に一言だけ答えると黒雲を動かし、戦場に戻っていった。

  • 376名無し#◇/7so./3bMM2018/08/28(Tue) 17:31:15ID:MwNDk2Mjg(15/26)NG報告

    >>375
    このように日本妖怪たちと西洋妖怪の先兵の戦いは熾烈を極めた
    しかしやはり西洋妖怪たちの強さは日本妖怪よりも一段上で奮戦空しく日本妖怪たちは徐々に追い込まれていった。
    「ひひひひ、威勢がよかったのは最初だけだったようだねぇ。所詮小さな島国の妖怪、あたしらに勝てるわけないのさ」
    リーダー格の魔女が全方位を取り囲まれている日本妖怪たちを大声であざ笑う。だがその手は隙なく鬼太郎に向けられていて油断はない。
    「お前たちに一度だけチャンスをやるよ。鬼太郎とそのカルデアとかいう連中を引き渡せば命だけは助けてやろう。どうだい?悪い条件じゃないだろう?」
    魔女は意地悪く微笑み悪魔の取引を囁く。
    「な、なぁ、ここはひとまずその条件を飲んでみねえか?鬼太郎たちにゃ悪いがやっぱり自分の命が一番だぜ」
    戦場を逃げ回りちゃっかり生き残っていたねずみ男が身をすくませながら魔女たちの要求に答えようとする。
    「黙れねずみ男!答えはもちろん、NOじゃ!」
    気が短い砂かけ婆はそれに対して大量の砂でをぶつけることで答えた。
    「なら死ぬしかないようだね!ヒシキパグラ……」
    砂を浴びせられた魔女たちは日本妖怪たちに向けて一斉に呪文を唱え始める。

  • 377名無し◆/7so./3bMM2018/08/30(Thu) 08:12:57ID:gwNTkxOTk(1/1)NG報告

    万事休すかと思われたそのとき、
    「オオオオン!」
    鯨の鳴き声にも似た金属音が轟き、魔女たちを無数の銃弾が襲った。
    魔女たちは流石に撃ち落とされる者は少なかったが意表を突かれ大きく隊列を崩す。
    「!今だ、みんな!リモコン下駄!」
    その隙を逃さず鬼太郎は下駄を飛ばし、包囲の穴をさらに広げ皆に突破するよう指示を下す。
    「なんだいありゃあ!」
    「あれは……!」
    魔女と無事包囲を突破した鬼太郎が銃弾が来た方を見て同時に叫ぶ。
    「巨大ロボットだ!」
    立香もまた興奮した声をあげる。
    そこには鋼鉄でできた直立二足歩行の鯨ともいうべき姿をした巨大なロボットが立っていた。その周りにはそれを人間大にしたようなものもいくつか見える。
    「鉄の大海獣!」
    それはかつて鬼太郎が鯨の祖先、不老不死の生物ゼオクロノドンの血を体内に打たれ大海獣と化したとき、彼を抹殺 するために彼を模して作られた鋼鉄でできた大海獣、ラジコン大怪獣だった。

  • 378名無し◆/7so./3bMM2018/08/31(Fri) 10:23:10ID:gyNDg0MzE(16/26)NG報告

    >>377
    「危ないところだったな鬼太郎」
    大海獣の口から少し大人びた少年の声が漏れ出た。
    「その声は、山田君かい?」
    「ああそうだ、鬼太郎、やはり君も戦っていたんだな!」
    山田少年、彼こそがゼオクロノドンの調査の際、名誉欲に狂い鬼太郎をあの手この手で抹殺しようとし、果てには大海獣へと変えた張本人である。ラジコン大海獣もまた彼が鬼太郎を殺 すために作り出したものの一つだ。しかし彼はその事件で逆に母と妹を鬼太郎に助けられ、さらに自分のこれまでの人生が鬼太郎に支えられていたことを知り改心、今まで自分だけが幸福になるために使っていた頭脳を人々のために使うことを決めたのだった。
    「僕は君に本当に立派な人間とは何かを教わってから、ずっとどうすれば人のために科学の力を使っていけるか考えて研究を続けていたんだ。この大海獣もその一つさ、怪気象が来るのが分かってからすぐ着手してある人の協力も得て蘇らせることができたんだ。今度は人を守る正義の機械としてね!」
    山田少年は誇らしげな声で鬼太郎に答えた。
    「ということは今まで街を守っていたのはこいつだったってことかい!」
    山田少年の言葉を聞き、魔女は憎々しげに叫んだ。日本妖怪どころではない、人間の作った機械ごときに自分たちは手こずらされていたのだ。
    「そうだ、妖怪たちに任せるだけじゃない。僕たち人間だってお前たちと戦うぞ、お前たちにこの国を好きにはさせない!」
    山田の声とともにラジコン大海獣は咆哮した。欲に塗れた鉄の獣としてではなく、悪しきものを砕く鋼の守り人として。

  • 379名無し◆/7so./3bMM2018/09/04(Tue) 00:53:41ID:E0MTkzMDQ(17/26)NG報告

    >>378
    そして、足元の人間大のものたちも合わせて大きく開けた口から一斉に魔女に向けて無数の銃弾を発射する。
    魔女たちは慌てて回避行動をとる、先程の第一射で落ちた魔女の症状からこれらの銃弾には自分たち妖怪に有効なサラマンドラの粉が混ぜられていることに気づいたからだ。
    「よし、ぼくたちも続くぞ!髪の毛針!」
    ラジコン大海獣の登場によって劣勢を切り抜けられた鬼太郎たちも勢いづいて一転攻勢に出る。
    「調子に乗るんじゃないよ!デカブツにはデカブツだ、グルマルキン!」
    「ほいきた、出ておいで私の愛しいゴーレムちゃん」
    リーダー格の魔女が苛立たしげに叫ぶと魔女たちの中からグルマルキンと呼ばれた黄衣の魔女が懐から笛を取り出し、おもむろに吹き始めた。
    すると真下の土が盛り上がり土の巨人ゴーレムが現れる。立香が今まで見てきたものより
    はるかに大きい。
    ゴーレムはグルマルキンに命じられるまま大海獣をおさえつけようと組み付く。
    二体の力は拮抗し、大海獣の攻撃は食い止められた。サラマンドラの粉の銃弾も無機物のゴーレムには効果が薄い。
    「やっぱりそういうのもいたか……だがこちらもこいつだけが奥の手じゃないぞ!」
    「そのとおり!」
    大海獣の口から出る山田の声にもう一つ、立香とマシュの二人には聞き覚えのある声が混ざった。

  • 380名無し◆/7so./3bMM2018/09/09(Sun) 00:45:05ID:M0MTczMDk(18/26)NG報告

    >>379
    大海獣の口から出る山田の声にもう一つ、立香とマシュの二人には聞き覚えのある声が混ざった。
    そしてこれまた聞き慣れたファンファーレとともに大海獣の頭上に雄々しい、しかしどこか愛嬌のある白いライオンの頭と見かけだけは立派な体格の男が姿を見せる。
    他の誰と見紛うことないその見た目はカルデアから同行してきたサーヴァントの一人、トーマスアルバエジソンだった。
    「神秘を暴く我が宝具の前では怪異は迷信へと成り果てる!土くれに戻りたまえ、『W・F・D(ワールド・フェイス・ドミネーション)』!」
    エジソンは獅子の顔で高らかに雄叫びを上げ、宝具を発動した。
    彼の身体から強い光が発せられ、それを真っ向から浴びたゴーレムは彼の言葉の通り土くれに戻って崩れ去り、それの巻き添えを食った魔女たちもただの無力な老婆になって地へ落ちていく。
    「日本妖怪以外にこんな奴らがいたとは……あんたたち、ここは退くよ!このことをベアード様に報告せにゃならん!」
    流石の魔女たちも肝を冷やしたのか、リーダー格の魔女の指示で次々と踵を返し本拠地の方向へ退却していった

  • 381名無し◆/7so./3bMM2018/09/12(Wed) 18:17:29ID:U5MDg2NTY(1/2)NG報告

    >>380
    「おお、あの強い魔女たちを一瞬で……」
    「すごいぞ、あのライオン頭の妖怪!」
    自分たちが苦戦していた魔女を瞬く間に撃退してしまったエジソンの宝具に日本妖怪たちも感嘆の声をあげる。
    何はともあれ、第一の戦いは勝利に終わった。

    「助かったよ山田君、そしてエジソン、さん?」
    鬼太郎は礼を述べながらラジコン大海獣の頭上、エジソンの前に降り立った。
    「君が鬼太郎君だな、山田君から話は聞いている。この風体では戸惑うのも無理はないが、私はあのエジソンだよ」
    「ということはやっぱりあなたも藤丸君たちの仲間のサーヴァント!いやぁどこの妖怪かと思いました」
    「妖怪……ん、君今藤丸君と言ったか!?彼らを知っているのかね!」
    自分の風貌のことは自覚していたことだが、妖怪とまで言われエジソンは少しショックを受けた。そして更に思いがけない名前が出たことに目を丸くする。
    鬼太郎は今までの経緯をエジソンに話した。
    「君たちが彼らと刑部君を助けてくれたのか、いやいくら感謝しても足りないな……」
    「藤丸君たちの方はさっきの戦いでも一緒にきていたんですよ、すぐこちらに来ると思います」

  • 382名無し◆/7so./3bMM2018/09/12(Wed) 18:18:25ID:U5MDg2NTY(2/2)NG報告

    「エジソン!」「エジソン氏!」
    鬼太郎が言うが早いか、立香たちもエジソンの元に喜色満面で駆け寄ってきた。
    「おお、マスター!マシュ君!無事でよかった!」
    エジソンの方も二人の姿を認めると表情を明るくした。
    「この気象が起こる少し前に現界したのに今まで見つけられなくてすまなかった。サーヴァントとしてマスターを見つけることを優先すべきだったが、どうしても彼らを放っておけなくてな……山田君には拾われた恩もある」
    エジソンは申し訳なさそうに言った
    彼は現界してすぐに人間たちにその風体を恐れられ、迫害されかけていたところを山田に保護されたのだった。

  • 383名無し◆/7so./3bMM2018/09/13(Thu) 03:36:45ID:cwMTU3MTM(19/26)NG報告

    >>382
    「別にいいよ、俺たちも同じ立場ならきっと同じことをする。それに俺とマシュが来たのは昨日なんだ。見つけられないのも無理ないよ」
    「ふむ?レイシフトの場所だけでなく時間もズレていたということか?何という厄介な……」
    エジソンは苦々しく獅子の顔を歪め唸る。
    「怪気象の内部を外界から隔絶するという性質が何か関係があるのかもしれません。詳しく調査したいところですがカルデアと通信がつながらなくて……」
    「そういうことならば私の霊界通信機の研究が何か役に立つかもしれない。聞くところによると鬼太郎君たち妖怪は異界に深く精通しているという。彼らと協力すればなんとか」
    そこまで言ったところで不意に山田の方を振り向き、「あー山田君すまないのだが」
    と気まずそうな口調で尋ねた。
    「いいですよ、先生が僕たちに協力してくれている間を縫って必死で彼らを探していたことは知っています。町のことなら僕の大海獣とあなたが組織してくれた量産型ミニチュア大海獣でなんとかします。だから心配せずに彼らの元に戻ってあげてください」
    山田は少し名残惜しそうな顔をしつつもエジソンを心配させまいと力強い口調で彼の背中を押す。
    「本当に、すまない。ということで鬼太郎君、私も君のところで厄介になっても構わんかね?」
    「ええ、あなたのような強い人が仲間に加わってくれるならこちらこそ嬉しいくらいです」
    鬼太郎は当然快く彼を受け入れた。
    そして山田の方を向き、
    「山田君、今回は本当にありがとう。君たちがいなきゃ危なかった」と笑いかけた。
    「そんな、君が僕にしてくれたこと、僕が君にしてしまったことを思えば当然のことだよ。また何かあったら伝えてくれ、きっと力を貸す」
    山田は照れ臭そうに頭をかいた。
    「ふふふ、君はもう十分立派な人じゃよ」
    目玉おやじが微笑んでいるかのように目を細めた。

  • 384名無し◇/7so./3bMM2018/09/14(Fri) 01:29:21ID:U0MTUzMTQ(20/26)NG報告

    >>383
    た。
    「藤丸君、だったかい?世界を救ったらしい君たちの力、頼りにしてるよ」
    鬼太郎たちとひとしきり話したあと、彼は同じ人間である立香たちに向き合った。
    「俺はただ、皆に助けられてここまできただけですよ。一人じゃ何もできなかった」
    立香は自信なさげに笑って答えた。しかしそこには卑屈さは一切なく、自分の力になってくれた英霊たちやカルデアの人々に対する誇らしさが垣間見える。
    「そうかい?でもそれはとてもすごいことなんだよ。僕は家族以外の誰も信用しないで、一人でなんでもできると思っていた。でもそれは違った。母や妹、鬼太郎たちに僕はずっと支えられていたんだ。もし、それに気づかないままだったらきっと僕はそのつながりさえ切り捨ててダメになっていただろう。自分が誰かに支えられていることをちゃんと分かっていて、それを臆面もなく認められるのは立派なことだ。そんな人だからこそ逆に誰かを支えることもできる。だから、僕は君を信頼するよ。鬼太郎を頼む」
    山田は過去の自分の過ちを思い出しながらそう語り、立香の肩に手を置き頼み込んだ。
    「分かりました、俺に、いえ俺たちにできることなら」
    立香もまた真剣な面持ちでそれに答えた。

  • 385名無し◇/7so./3bMM2018/09/14(Fri) 18:16:37ID:U0MTUzMTQ(21/26)NG報告

    >>384
    山田たちと別れ、姫路城へと帰り着いた立香たちは傷ついた妖怪たちの手当てを手伝っていた。
    「すまんなぁ嬢ちゃん、俺にゃ手がないからよ」
    マシュに傷に薬草を貼ってもらっている輪入道が申し訳なさそうに巨大な体を縮こめる。少し車輪の周り炎がかかるが、ものを燃やすことのない陰火であるので問題はない。
    「いえ、私にできるのはこれくらいですから」
    マシュは大きな彼の顔を見上げ、力なく微笑んだ。
    先の戦いで沢山の日本妖怪たちが傷つき死んだ。中には昨晩一緒に騒いだ妖怪もいた。妖怪は死ん.でも形が変わるだけで条件が整えばまた生き返れるらしいが、それでも彼らがいなくなった喪失感は変わらない。
    自分はそれを、見ているだけだった。
    マシュは自分の無力さを痛感しながらペタペタと薬草を傷に貼り付ける。
    「ふむふむ、なんぞお悩みのようじゃのう」
    その目の前にひょっこり目玉おやじが顔を出した。
    「お、おやじさん!?」
    「少し元気がなさそうじゃったでの、気になってきてみたのじゃ。親しい仲だと逆に話せぬこともあるじゃろう、藤丸君に相談できないことならわしに話してみてはどうじゃ?」
    目玉おやじはマシュに肩の上に乗せてもらいながら言った。
    「お気遣い感謝します、では」
    そしてマシュは胸の内を語り始めた。まだシールダーとして戦えたころのこと、そして力を失った今戦えないと分かっていても立香の側にいて役に立ちたいとついてきたのに結局見ていることしかできないことに無力感を感じていること。
    「今の私では先輩を守ることもできません」
    マシュは語り終えると打ちひしがれるように肩を落とした。
    「ふむ、それは苦しいじゃろうなぁ。しかし、今ないものを思っても仕方ない。今の、大切な誰かの為に何かしてあげたいという気持ちを忘れないことじゃよ。その気持ちを持ち続けておれば自ずとなすべきことが見えてくる。それに、誰かが自分を大切に思ってくれているだけでも大分心の支えになるものじゃよ。きっと藤丸君もマシュちゃんの存在が支えになっておるじゃろうて」

  • 386名無し◇/7so./3bMM2018/09/15(Sat) 22:58:28ID:M4MTQ5MTU(22/26)NG報告

    >>385
    目玉は肩を落とすマシュの頭を優しく撫でながら言った。
    「ふふふ、まぁ偉そうなことを言ってもわしも人のことは言えんのじゃがな。……いつも思うよ、わしが元の大きな体なら鬼太郎に苦労をかけずに済むのに、わしがもっと強ければ鬼太郎を助けることができるのに、とな。この体では傷つき苦しむ息子に肩を貸してやることもできん 」
    そして自らもまた息子や仲間たちにも秘めた心を明かす。
    それは静かな慟哭だった。
    声は穏やかだったがその言葉には小さな体からは考えられないような深い嘆きとやるせなさがあった。
    「これは鬼太郎たちには内緒じゃぞ?みんなに心配をさせるわけにはいかんからのう」
    目玉は話し終えるとおどけた調子で笑った。
    「おやじさん……いえ、二人だけの秘密、ですね!」
    この小さな父親もまた、自分と同じような苦しみを抱いている。そしてそれでもなお息子のためになろうと思い続け、知恵をめぐらしている。そのことにマシュは負けてはいられないという活力を得た。

  • 387名無し◇/7so./3bMM2018/09/15(Sat) 22:58:39ID:M4MTQ5MTU(23/26)NG報告

    >>386
    「ああ、父さんこんなところにいたんですか」
    「マシュ、こっちはひと段落ついたよ、そっちはどう?」
    いい折に件の二人が近づいてきた。
    「二人で何話してたの?」
    立香はマシュに尋ねた。
    「ふふふ、内緒です」
    「内緒じゃ」
    二人は揃って人差し指を口にあて微笑んだ。
    「そう言われるとますます聞きたくなるなぁ」
    (私が、為すべきこと……)
    無邪気に笑う立香を見つめながら、マシュは心の中でそう呟き、思いを巡らせる。

  • 388名無し◇/7so./3bMM2018/09/18(Tue) 02:29:37ID:kwMTM3MTg(24/26)NG報告

    >>387
    ところ変わって西洋妖怪に占拠され本拠地と化した東京。ビルが立ち並んでいた街並みは錆が浮かんだ金属板やパイプに覆われ廃工場のような様相に変わり果てていた。いくつかの建物からは馬鹿みたいに長い煙突が伸び、墨のように真っ黒な煙を天に向かって吐き出している。
    その中で一際大きな煙突がある建物、以前国会議事堂と呼ばれた建物の内部。本会議場があった場所には溶鉱炉が設置され、大きく開けた口から邪悪な赤い光をちろちろとちらつかせている。
    その手前に彼は鎮座していた。
    巨大な目玉だけの身体に無数の枯れ枝のような触手を持つ彼の名はバッグベアード。妖怪大統領とも呼ばれる西洋妖怪のドンで、怪気象に包まれた現在の日本の実質的支配者である。
    「それで、そのまま逃げ出してきたというわけかね?」
    彼は目の前でひざまづく魔女を見下ろしながら威厳のある声で言った。
    「も、申し訳ありませんベアード様!報告の通り敵は思った以上の力を持っており……」
    魔女は慌てて弁解する。
    「いや、責めているわけではないよ、ただ確認しただけさ。その点に関して君は正しい判断をした、全滅して我々に敵の情報を渡せないよりはるかにいい」
    ベアードは苦笑した。
    「もったいないお言葉、しかしどうなさるおつもりです?エジソンとかいうサーヴァントらしき者の力はどうやら我々妖怪の天敵。討ち取るのは困難に思えますが」
    「ははははは、あの強気だった魔女が弱気なことを言うね!同胞たちが力を失う光景が余程ショックだったらしい。その程度の戦力は想定済みだ。何せサーヴァントとは我々妖怪を倒す存在、英雄なのだからね。確かに厄介だが手は考えてある」
    魔女の進言をベアードは自信満々に笑い飛ばす。
    「なに、この国は最早我々のものだ。人間や日本の妖怪どもが多少手痛く噛み付いてこようがそれは覆らない。カルデア、サーヴァントというイレギュラーが混ざってもだ。そうだろう?」

  • 389名無し◇/7so./3bMM2018/09/18(Tue) 02:30:34ID:kwMTM3MTg(25/26)NG報告

    >>388
    「はい、そうですとも」
    ベアードが魔女から目を離すと今度はその隣の暗闇からオールバックに燕尾服とマントの男が歩み出る。吸血鬼の長、ドラキュラ伯爵だ。
    「私の部下が魔女が見たのとはまた別のサーヴァントと思われる存在を発見しましてね。これを利用してカルデア、鬼太郎双方を始末する策を考案したのですが、貴方のご許可を頂きたい」
    ドラキュラは魔女と同じくひざまづくとベアードに伺いを建てる。
    「君の好きにするといい。それで鬼太郎たちが倒せるのならね」
    「感謝いたします。実はすでに餌は撒いていましてね、必ずや奴らを始末して見せましょう」
    ドラキュラは恭しく礼をすると身体を無数の蝙蝠に変え、現れたのと同じように闇に消えていった。

  • 390名無し◇/7so./3bMM2018/09/18(Tue) 02:31:26ID:kwMTM3MTg(26/26)NG報告

    >>389
    ドラキュラが消えていった直後、ベアードの目の前に数人の人間が入った檻がクレーンに運ばれて通り過ぎた。
    ベアードはそれを目をぎょろぎょろと動かして追う。
    檻からは人間の助けを乞う声が聞こえるが、彼には虫かごの中のコオロギが鳴いているのと同じでしかなく、聞き入れる気は全くない。
    やがてクレーンは溶鉱炉の上で一旦止まると一気に檻を炉に落とした。
    中の人間たちの断末魔が部屋全体に響きわたる。
    炉の中の炎は実際の炎ではない、憎悪、怨念、その他様々な負の情念によって形作られた呪いの炎だ。その炎は肉と骨だけでなく魂まで溶かし気化させ、怪気象を構成する黒い霧に変換してしまう。
    この溶鉱炉こそ怪気象定着装置であり、東京は今や怪気象製造工場と化していた。
    「さて、君に頼みたいことがある。私が先程話した『手』についてとても重要なことなんだ」
    それら一連の工程を目を細め心地好さそうに眺めていたベアードは再び魔女に目を向けた。
    「はい、ベアード様。なんなりと」
    魔女は顔を上げ、忠実にベアードの言葉を待った。
    (ふふふ)
    ベアードはその姿を見て内心ほくそ笑む。
    (ドラキュラ、すまないが君の策は使わせてもらうよ)
    (◾️◾️◾️の好きにさせないためには鬼太郎かサーヴァント、どちらかの確保は必要不可欠だ)
    (妖怪も人間も大切な資源、滅ぼすのはもったいないからね)

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