過去スレ(https://bbs.demonition.com/board/13346/878)でに出てきた同人作家の藤堂君withクロエ編集者が意外にもしっくりきたので文章をぶん投げる!
「魁先生、クロエ編集者です。入りますね。」
クロエが部屋に入るとテーブルの前で膝を抱えてうずくまっている魁先生が目に入った。クロエがこれをみるのは5回目になる。『締め切りまで余裕を持って仕上げてくれるのはいいんだけど、時々メンタル落ち込んで筆が止まるのが玉に瑕。ちょくちょく見に行かないと心配なのよね』…とはクロエの意見だ。
5回目ともなるとなれたもので、まずはテーブルの上の原稿チェック。出来栄えとしては8割はOK!見たところ特に展開で詰まっているわけでもないし、作品の展開やストーリーのことで落ち込んでいるわけではなさそうだ。
「魁先生、大丈夫?」
「あ、クロエさん…なんかちょっと書いているうちに自信無くなってきて…」
「そう?今読んだけど悪くないと思うんだけど。新選組メンバーのほのぼの話。」
「うん、だけど…本当はこんなみんながみんな仲良かったわけじゃない。これは僕の妄想や願望でしかないんだ…そう思ったら筆が鈍って…」
「そうね…所詮フィクションっていう人も言うわね。でも私は好きよ。だってこの話、魁先生の皆に幸せになってほしいって気持ちが伝わってくるもの。そういうパッションのある文章を書けるのも才能だと思うの。」
「ありがとうございます。こんな疎い文章でも誰かが喜んでくれるなら書き切りたい!」
そういうと魁先生はテーブルの上に置いてあった筆を手に取った。どうやら今日はもう大丈夫そうだ。クロエはホッと胸を撫で下ろした。
その後、魁先生の本は無事鯖フェスに並ぶことになる。なお本を読んだ一部フェス参加者が「こんな幸せな新選組を史実にするんだ!」と暴走して新選組頭ハッピー特異点を作ることになるのだが、それはまた別の話である。
Fate/Grand Order 雑談スレッド 6211
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