このスレッドはでもにっしょんch発リレーSS「Fate/TV SHOW」シリーズまたは「聖杯大会本戦総合」を円滑に運用する為の雑談場所、相談場所になります。
・他スレッドや他サイトへの宣伝はやめましょう。利用者の迷惑になります。
・当スレッドの特性上、製作したキャラクターやリレーの進行等について話し合う機会が多くあります。スムーズな進行のため、参加者は固定ハンドルネームやトリップを使用しましょう。
・当スレッドにはwiki(https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/)が存在します。編集作業は人任せにせず自分で行いましょう。
・wiki内に詳しいローカルルールを載せています。参加者の方はご確認下さい。
・次スレッドは>>950または>>970を踏んだ人がカテゴリー「その他」に立てて下さい。
・創作する上で関係のないネタバレを含む内容、ガチャ報告などは専門スレッドでお願いします。
・ネタバレ禁止期間は本編は開幕から二週間以降、イベントは終了後、新規実装サーヴァントや礼装など生放送系の情報については24時間後です。
・設定やストーリー展開のネタバレなどを含む雑談、相談では必要に応じてラフム語への変換をご活用ください。
・版権が絡むキャラクターを制作するのは禁止されております
・各作者たちはレンタルサーヴァント・マスターのページを編集してください。
前スレ https://bbs.demonition.com/board/12173/
過去ログ https://bbs.demonition.com/search2/聖杯大会
聖杯大会本戦統合スレNO.6
https://bbs.demonition.com/board/9916/
ラフム語翻訳機 https://yt8492.github.io/RafmanTranslator立て乙。んじゃ前スレでも宣言してましたが、デイヴィ・ジョーンズの最終決定稿投下しようと思います
【元ネタ】デイヴィ・ジョーンズの監獄
【CLASS】ライダー
【真名】デイヴィ・ジョーンズ
【異名・別名・表記揺れ】ヨナの亡霊
【性別】男性
【身長・体重】144cm・40kg
【肌色】白色人種(半透明や透き通った藍色)【髪色】白っぽい灰色【瞳色】赤と黒のオッドアイ
【外見・容姿】
・小柄で朴訥、ポヤポヤとした、ゆるい雰囲気の美少年。水兵服、あるいはメンダコモチーフの雨合羽を着ており、所々に海産物のモチーフが存在する
(呼称・幻想態)
・海の神秘と恐怖が具現化したような雰囲気の怪少年。
幻想態以上に海産物の意匠が強調されており、牙や角、尻尾なども存在。
(呼称・実存態)
【地域】カリブ海、イギリス等
【年代】18世紀頃~
【属性】混沌・悪
【天地人属性】
【ステータス】筋力:C++ 耐久:C++ 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:E 宝具:EX>>2
【クラス別スキル】
・対魔力:C+
魔力への耐性を得る能力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げないが、海や水に関する術式の場合、その限りではない
・騎乗:EX
デイヴィ・ジョーンズは海の悪霊、ヨナの亡霊。あらゆる海流・船などに乗る事が可能
【固有スキル】
魔海の君臨者:A
海底の支配者である事を示す、「魔王」の亜種スキル。デイヴィ・ジョーンズは海に住まう悪魔と恐れられた。その結果、彼は膨大な魔力と引き換えにに自らを「ヨナを食らった魚」「モビーディックの白鯨」「正体不明のクラーケン」「船乗りを魅了するセイレーン」などの“船乗りを海に引き摺り込んだ怪物”へと転じる事が可能となった。変化後は、姿に応じたスキルを取得可能。
実存態のままでも、甲殻類の鋏や頭足類めいた触手。硬軟併せ持った変態機動や再生能力など、”海”が内包する変幻自在の戦闘能力を持つ。
深淵隷属(アビスインベーダー):B
「海の神秘」を司る存在であるライダーが持つ、権能に似て非なるスキル。生命と混沌、恐怖と神秘の海。
ライダーは基本的に自身の姿を偽装する目的で発動しており、マスターやその同盟相手などの知覚能力に干渉、操作する事で、己の見た目を幻想態として誤認させる事が可能。反面、ライダーに敵対的な関係性の相手の感覚を変化させたりはしないので、ライダーと遭対する相手は自らの精神が擦り減り、所謂SAN値チェックを受ける羽目になる。
その真価は精神支配能力。例えばライダーは自身が契約しているマスターの精神を汚染し、本来ならば使い魔である自分への依存を加速させ、主従の立場を逆転させる事が可能。ただし相性もある為、必ず成功する訳ではない。>>3
黄金律(海):C+
身体の黄金比ではなく、人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。海には隠された財宝がつきもの。海に沈んだ財宝は全て彼のモノとなる。陸上で金を入手できる訳ではないが、かなりウハウハ。ただし、海には呪われた財宝もまたつきものであり、“呪いの財宝”というリスクも同時に引き受ける事となる。
コレクター:C+
より品質の良いアイテムを取得する才能。価値あるものを蒐集し、また管理する能力。レアアイテムすら頻繁に手に入れる幸運だが、本人にしか適用されない為、マスターに恩恵はない。デイヴィ・ジョーンズは海底に沈んだモノは全て自分のモノとする。でもモノの良し悪しは運次第。>>4
【宝具】
『神秘と恐怖の「財/罪」なる監獄(デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー)』
ランク:EX 種別:対人宝具レンジ:1~150 最大捕捉:5,000人
・ライダーは通常『ぼくのたからばこ』と呼称。
「海に沈んだ」モノを自由に取り扱う宝具。沈没系『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』。水没した剣(カトラス、名剣)・銃火器(フリントロック式拳銃とか)などの武具の使用。魚雷、機雷といった近代兵器の射出、戦艦・海賊(幽霊)船・飛行機(旅客機、戦闘機、爆撃機)、果ては水死者の亡霊を展開する事が可能。
本家『王の財宝』には中身の希少度や対応力などで劣るが、それは気軽な『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』発動が可能という強みでもある。
【Weapon】
多種多様。宝具によって展開した武具、亡霊軍団、果ては怪異である自分の肉体など
【解説】
・近世に成立したデイヴィ・ジョーンズの監獄(Davy Jones' Locker)、あるいは航海民話の悪魔、『デイヴィ・ジョーンズ』。
その本質は海洋信仰や「海」に対する根源的恐怖をベースに、”海”に縛られた人間の亡霊、そして「海の怪異の伝承」が結びついた悪霊のような存在。
主人格となっているのは遠い昔に海で溺死した幼い少年の霊。ソレが死後に暴走し、引き起こした怪現象がいつしかデイヴィ・ジョーンズと呼ばれるようになった。
英霊としての要素を100%死後に得ているという極めて稀有なケースであり、本来なら召喚されるべき存在ではないが、『海の恐怖と豊穣を司る代表』としてサーヴァントとなった。
デイヴィ・ジョーンズの監獄(Davy Jones' Locker)とは、海底の呼び名の一つで、溺れた船乗りの死や船の沈没を表す慣用句。水死人や沈没船を婉曲的に表現したもので、船乗りや船が海の底にとどめられている、「デイヴィ・ジョーンズの監獄に送られた」と言い表す。>>5
【外見・容姿の詳細など】
・幻想態
幻想態は非常に可愛らしい少年。水兵服、あるいはメンダコを連想させる雨合羽を着ており、一見しただけでは戦える存在であると認識されないような見た目。
しかし体表に魚の鱗のようなモノが生えていたり、左目の赤い瞳に×マークが浮かんでいるなど、多少人間離れした意匠も見受けられる。
・実存態
幻想態以上に人間離れした、グロテスクな外見。悍ましく、しかし同時にどこか神秘的な印象を見る者に与える海の怪人と言った風貌。
首から下は内臓が見えそうな印象を与える程半透明で、四肢に近づく程紺色に近く、体色が濃くなっている。幻想態以上に、”海”を思わせるビジュアルをしており、身体のあらゆる部位が海の要素で構成されている。
牙に鱗は勿論、鰭のある尻尾と首元の鰓、胸元からは魚骨のような棘が突きだしている。羽織ったローブは海藻のようで、頭部には珊瑚のような角の王冠を被っている。
様々な海棲生物のキメラと形容できる外観だが、全体的な雰囲気は深海魚を思わせる。腕部を覆う外骨格の下には甲殻類の鋏になっていて、同じ部分から頭足類の触手も飛び出してくる。
実存態の外見はあくまでもデイヴィ・ジョーンズとして属性が反映された結果なので、ライダー本人はこの容姿には拒否感を抱いている。
【人物像】
一人称は「ぼくら」あるいは「ぼくたち」。前述のように正体が集合体である為、複数形。まさに幼子そのものといった、表面上は純粋無垢なあどけない少年。幼少期に溺死した為、人生経験というモノが希薄であり、無邪気で正悪の倫理観に乏しく、聖杯から付与されたモノではない知識の絶対量も少ない。だが「デイヴィ・ジョーンズ」として召喚されているせいか、意外にも頭の回転は恐ろしい程速く、バカな子供と侮ると酷い目に合う。
また人懐っこく人生経験の無さから精神的な主体性が低いため、マスターからの影響をある程度受けやすい。悪意に対しては反発するが、好意には脆い。>>7
精神性自体は子供だが、同時に無邪気な残酷性を秘めており、自分の幼い外見が相手の油断や戸惑いを誘うことを熟知し、その上で「陸地への侵略者」ないしは「地上の獲物を引きずり込む災害」としての戦闘能力を非常に高い水準で発揮する。
朴訥とした、所々でつっかえる事のある吃音症のような口調そのものは本来のモノだが、その個性のまま高い場所から無防備に飛び降りたり、『聖杯戦争』という”あそび”の延長として自己を嫉妬させたり、あるいは自分が好意を抱いた人間を関心の赴くまま、溺死させようとするなど気まぐれかつ、どこか不気味。情愛と監禁衝動が同居している為、愛情が深まれば深まるほどに他者を沈めたくなる(≒溺死させようとする)傾向がある。
しかし、なぜか表情と感情が一致していない事も多いので、”手のかかる子供”ではなく”ぶりっ子をしている危険人物”だとバレる事も割とよくある。
行動原理は傍迷惑で邪悪なかまってちゃん。長い孤独によって「誰も仲良くしてくれない」と人間不信を拗らせており、猜疑心も強めな暗躍タイプ。反面、戦闘が開始すれば神秘の隠匿などは深く考えず、兎に角自分の”たからもの”を自慢するかのように景気よく解放する為、サーヴァントとしての制御は結構大変。
心の奥底では自分を召喚したマスターは間違いなく自分の”ともだち”になってくれる存在だと信じて疑わないが、マスターの行動がその確信を少しでも否定し、彼に猜疑心を抱かせた時点で問答無用かつ強制的に隷属させようとしてくるなど、少々メンヘラな傾向もある寂しがり屋。
圧倒的物量による飽和攻撃、変身能力による自己強化、『深淵隷属』による生物支配及び操作権能など、強力かつ多数のスキルがライダーの強さの軸であり、かなり厄介なサーヴァント。>>8
特技:暇つぶし、ポルターガイスト、水泳
好きなもの:あったかい場所、可愛い動物、可愛がってくれる人、
嫌いなもの:暗い場所、退屈、息苦しさ
天敵:無関心
願い:全てを海に沈める事。ひいては、沈没した世界に君臨し、絶対的支配者として愛される事
【一人称】ぼくら/ぼくたち
【二人称】おにい(さん・ちゃん)、おねえ(さん・ちゃん)、キミ
【三人称】あのひと、アイツ
【セリフ例】
「こん、にちは。ぼくら。の名、前、デイヴィ・ジョーンズ。おにいさん/おねえちゃんがぼ。くらのお。友達(マスター)?……わぁ……よろし、くね?」
「ぼくらは、とって。も寂しい、んだよ?だから。仲良、くなり。たいんだ」
「ねぇねぇ。ぼ、くら。今ど、んな顔。し、てた。の?ちゃ。んと笑、えてた。かな?」
「ぼくた、ちは、欲し。い。全、部。全部。だ、よ?みぃ。んな欲。しいの、すべ。てを大、事にしたいん、だ。だ。から、い、いよ。ね?……沈め」
【製作者】◆B8D4AQBhU2>>9
以上です。納言さんに書いて貰った深海魚モチーフ怪人が基本形で、それをマスターとかに対してはスキルで偽装してセーラー服ないしメンダコ雨合羽のほんわかショタに偽装してる、みたいな感じになりました。
つまりマスターや同陣営以外の相手から見るとデイヴィくんの契約マスターは異形の怪人を可愛がってるみたいな異様な関係性になってメンタルにダメージを受けます。
これならマスターの相性とか考えなくてもビジュアル両立できますしね。
腕の蛸足は……こんな感じ(↓)。しかし自分、異能カラテ好きだな……。サタンにデイヴィくんは勿論、カリストーもそのタイプだし
感想、質問、反応台詞欲しいよなどあればお待ちしております。今日はケーキを買って帰った。
買ったのはフォンダンショコラとかいう間に・オ・と入れるのが正しいのか間違いなのかよくわからんチョコレートケーキ。黒いチョコに白いシナモンが映えるとか聞かされたがよくわかっていない。
自分はこのケーキがあまり好きじゃない。甘いもの自体は苦手じゃないのだが、これでもかと振りかけられた粉でむせてしまうのが気に入らない。むせるたびに笑われるのも面白くない。
そんなケーキを『企業』系列の店で、それもわざわざ予約を入れてまで買った。世間様がバレンタインだなんだと騒ぐせいでチョコが入ってるだけのケーキを買うのにも一苦労だ。まったくもって迷惑である。
手間と時間と労力をかけてさして好きでもないケーキを買う。さぞ奇妙な行為に見えるだろう。常であれば自分も心から同意するところだが、今日だけは別だ。
今日は彼女の誕生日だ。
そして、自分が一年前に人生最大級の勇気を出した日でもある。
その勇気に応じてくれた彼女の好物がフォンダンショコラだと言のだから買わないわけにもいかない。
手間と時間と労力をかけて買ってきたケーキもほとんど彼女が食べるのだろう。残った1割程度を自分がつついて、やっぱりむせる。それを見た彼女もやっぱり笑うに違いない。ああ想像するだけで面白くない。面白くないに決まっている。
面白くないくせにケーキの入った紙箱を後生大事に抱えている自分も自分だ。なんとかの弱みとやらだと思うほかにない。
普段は気に入らない近未来を謳っているらしい外面だけ整えた夜の街並みですら綺麗に見えてしまうのだから、まったく人の気持ちと言うのは勝手なものだ。
ともあれ、帰ろう。
自分ひとりじゃこのケーキはむせてしまって1割も消費できない。残りの9割をきっちり消費していただくためにもさっさと帰るべきだ。>>12
…………と、思ったところだった。
ガッション、ガッション、ガッション。
ガッション、ガッション、ガッション。
ガッション、ガッション、ガッション。
重苦しい金属音の唸りが耳に届いた。
美しいと錯覚しかけていた夜景が、はじめから無いものであったかのように現実へ引き戻される。
そこにいたのは、音の源であったのは、夜の街灯を受けて金属質な黒光を返す、四脚の怪物だった。否、怪物じみたその存在は人の手によるもの。神体結界と呼ばれる女神アテナに由来する神秘の鎧の模造品であることは、このモザイク市《横浜》に住む人間なら多くが知っている。
だが記憶にあるものとは差異がある。巨大だったのだ、鎧そのものが。
目算であるが10メートル近くはある。今ここに一般的な家屋があれば、あの怪物と兄弟姉妹のように見事に並んでみせたことだろう。比較対象が人の域に収まらない程度には、その存在は大きいものだった。
さらに形も違う。見慣れた人型から大きく外れた四脚の怪物は、馬のような頭部を備えていた。かの神話を知る者であればすぐに察しがついたに違いない。それがかのトロイアで名を馳せた"木馬"と呼ばれる兵器を模したものであることに。
不運にも"馬"は、重苦しい金属音を響かせながら自分に迫っていた。狙いはわかっている。今日はバレンタインデーなのだから。
『こちらペガサス03、目標を感知しました。所持している者は西区住民のリストにありません。…………了解、処理します』
悪態のひとつでもつきたくなる。連中は起源も定かじゃないお祭り騒ぎですら、独占しなければ気がすまないらしい。
だがそんなヒマはない。自分には両腕に抱えたものを無事に持ち帰らねばならないのだ。
踵を返して、駆ける。>>13
「これは! このフォンダンショコラだけは! 絶対に───!」
裂帛の気合いを込めた咆哮もむなしく。背後から迫る夜闇を押しのけた光線に、その日の成果はすべて飲み込まれたのだった。
件のチョコレートケーキが"彼女"の元へ届くことは終ぞ無かったという。
このバレンタインの夜に起きた悲劇は、中区に構える神の耳にも届くこととなり。
……………………。
……………。
……。
そして、ひと月が経った。
「我はここに宣言します」
此処に在るは神である。
ヒトにほど近い形をすれども神である。
これもまたヒトにとてもよく似た、されどすらりと伸びた腕を大きく掲げて、叫ぶ。
「当世の文化に倣い───反撃のホワイトデーを開始することをッ!!」>>14
この宣言に応じたのは可憐な笑みを浮かべて小さな拍手をする少女ひとりだけだった。ものかなしい。
さて、ここはモザイク市《横浜》の中区。その中心地にある『機神発射台』として建設されたロケット打ち上げ施設である。宇宙基地、と言い換えてもいいかもしれない。
もっともロケット打ち上げなどという一大プロジェクトを達成する見込みは一切ないまま、ほったらかしにされていたという悲しい現実があるのだが。あちらこちらから飛び出た灰色の鉄骨すらどことなく哀愁を漂わせている。
しかしそんな悲しい日々も今日まで。今この時より『機神発射台』は役目を変えて『警察署』として生まれ変わるのだ。都市管理を担う神でありAIでもある、カレン・アテナの手と、呼び声に応じた勇者たちによって。
……その声に応じてくれたのが現状この戸波麗奈という少女だけという事実が、実に先行き不安である。
アテナは、早くも疲れが見える声を吐き出した。今日は初の集会であると触れを出していたはずだったのだ。
「……麗奈よ、ルゥはどこに行ったか知っていますか?」
「こちらへ来たときにお見かけしましたよ。爛々と目を輝かせて外に走り去ってしまいました」
「……麗奈よ、汝のサーヴァントはどこへ行ったのですか?」
「ああ、申し訳ございません。彼はどこか気分屋で……呼べば来てくれると思うのですが」
「……麗奈よ」
「はい」>>18
ありがとうございまーす!
ある意味チュートリアル的なイベントになると思うのでね
「いつもの」を全力でやっていきたいところ>>23
トリップ付け忘れ申した本日厄日である(仕事でちょっとしたミスしたり、自動車ぶつけて破損したり。以下惨状)
車検行ったばっかやのに。2桁万円はかかるだろうな、修理費用……。
>>23
より海の怪異らしさを出せたらなぁ、みたいな感じで再設計しました。
「俺、マスター!お前、サーヴァント!」ってやってたらいつの間にか「デイヴィくん大丈夫?お菓子食べる?飴ちゃんあげようねぇ」みたいな感じになるとかそういうノリ>>27
ちなみにウチだと
性格変わる人が獅堂と刹那で運転ド下手が鳳蝶さん。ペーパードライバーなヴィクトル。
クッチーとポルカさんはそこまで変化無いです>>28
あーっ!なんか話が噛み合わないなと思って前スレ見返してたらやっぱり私の勘違いでした!
下っぱの色が真っ黒+ワンポイントの赤。レベルが上がっていくと赤要素が増えるって部分を私ってば「下っぱ用の真っ黒とレベルが上がっていった者用の赤」って二色展開だと思い込んでしまってました。
そんで黒が量産で赤がエースとして技術が進めば赤よりもっと良いものが今の赤の枠になって赤が黒の枠で量産されるようになるみたいに言ってたのがトンチンカンなこと言ってたんだなと…。
>>27
面白いのだと飛鳥ちゃんが戦闘面同様上手くいってる期間が長くなると段々調子に乗ってそのうち事故する→暫く慎重になる→上手くいってる期間が長くなると(ryのループするのくらいですね。事故の度合いはちょっと擦るだけだったり電柱にぶつかったり。なので飛鳥ちゃんはゴールド免許にはなれません。
あとは普通に上手い京介や生活必需品だから一通り運転出来る空野恋。車がなくてもなんとかなるor親が運転してくれるユージーンとリンクくんちゃんとかとか。黒鹿さん黒鹿さん、『警察署』所属で今ちょっと作りたいキャラがいるのですが質問があって
・『警察署』は組織として結束が強固ですか?派閥や部署間での対立ってあり得ますか?
・所謂お邪魔虫キャラのイメージで鯖鱒の契約や魔力パスを一時的に離縁させることができるような設定にしたいのですがアリでしょうか?色々(真名を知る必要がある、相手側が意識していると離縁は難しい、サーヴァント側から対策できる…等)と制約は設けるつもりです
>>10
なんか…この前の改修よりもどんどん性質が邪悪かつ冒涜的になっている気ががが。召喚したマスター全員郁紀化待ったなしとは…
腕が蛸足とのことですがデザイン的には画像のとこからは生えないので加筆された分はもしwikiなんかで使う場合は修正しておいてもらえると助かりますー。白い甲殻みたいなのが海藻みたいなマントに被さってる形で、↓の赤い⚪︎がちょこっと見えてる手のイメージでした
>>17
遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!こんなおめでたい日でも横浜は碌でもないことが起きてるんだなぁ…
ルゥはカア様の会議だっていうのに一体どこへ飛び出してったんだか…話を先に聞いて独り合点して「あたしが全部倒してきますよ!」って先走ったのかな…そして頭を抱えるカア様がとてもイメージ通り
>>34
黒眼鏡も傷もピアスもめっちゃ治安悪い…胡散臭い…
これで子供好きで抱え込むような過去もあるのはちょっとギャップ萌え成分が強すぎやしませんか?漢方並みの栄養価では?【氏名】笹上十郎
【性別】男性
【年齢】38歳
【身長・体重】185cm・80kg(50kg)
【肌色】病的な白【髪色】黒【瞳色】青
【外見・容姿】長身で痩せぎす、神経質で不健康そうな雰囲気の男。前髪で片目が隠れている。
【属性】秩序・悪
【魔術系統】蟲性魔術[キーメックス]
【魔術属性】水
【魔術特性】変化・結合
【魔術回路】質:C 量:B 編成:一部人間のものではなくなっている
【所属】『企業』アイギス工場特技:人材の確保、帳簿の管理
好きなもの:美しいもの、整理整頓されたもの
嫌いなもの:何度も同じミスを繰り返す部下、資源の無駄遣い
【魔術・特殊技能・特性など】
蟲性魔術[キーメックス]
蟲の生態や身体的特徴に神秘を見出し人体にそれらを宿す獣性魔術の亜種とも言える魔術。
人体改造により十郎の身体は一部蟲のものへと変異している。
主な改造
・蜘蛛糸の分泌腺
・カマキリの鎌
・ノミの跳躍力
・複眼(髪で隠れている方の目)
【外見・容姿の詳細など】
夏でもゆったりした長袖長ズボン。これは前述の改造箇所を隠すためで服の下は割とガッツリ異形。手や顔といった露出している部分はきちんと人間のもの。
前髪の下は閉じた目と火傷跡。目を開くと昆虫由来の複眼がギョロリと飛び出してくる。【人物像】
陰気な雰囲気と慇懃な態度から周囲から舐められることが多く、本人もそのような扱いを良しとしている。しかし自分たちが造っているアイギスシリーズに対するプライドは高く気に障ることがあると烈火の如く怒り狂う感情の起伏が激しいタイプ。
工場の増改築及びアイギスシリーズの改良に余念が無く従業員にペコペコ頭を下げながらも無茶振りしてくるため嫌な顔をされる一方「あそこまで頼まれて断るのもなぁ」となんだかんだやるだけやってくれる程度には慕われているが時に私財を投じてまで強行する様にはドン引きされることもある。
また魔術師でもあり企業に楯突いた人間や人攫いから買った人間を蟲の苗床にして魔力を生み出し続ける魔力電池にする等の外道行為も平気で行う。
現場を見た部下は自分達は企業の人間で良かったと胸を撫で下ろしているが何度も同じミスを繰り返し工場に損害を出した者も電池にされていることを彼らは知らない。
台詞例
「皆さん、おはようございます。今日も一日事故無く、ミス無く、より良いものを」
「ええ、まあ。皆さんそう仰りますがそこをなんとか。何卒、何卒…」
「え、休日出勤?分かりました。従業員の方には私のポケットマネーから追加で給金を出しましょう」
「何故この工程を省いた…?何故!勝手な事をしたのかと聞いているっ!!」
「割り箸から戦車まで…だと?我々が造っているものは戦車以下だとでも言いたいのかぁぁッ!!」
「魔力電池がそろそろ寿命ですね。大規模な人間狩りは目立ちますから、今回は求人募集を出してみましょう。ええ、ノコノコやって来た人を“終身雇用”してあげるんですよ」
「『占い師』ですか…。いえ、放っておきましょう。私も彼女の予言に助けられたことがありますから、ね」
「おお怖い怖い。私はこの通り蚤の心臓なので退散させて頂きましょう」その正体は企業に潜む隠れアテナ信奉者。
機神アテナの真体を利用した工場の拡張や改良と銘打ってはせっせと真体の修復を行っている。
アテナの信奉者ではあるがアテナが大好きなもの[人間]に対しては特に思うところは無く、寧ろ機神再臨計画のためのリソースの一つとして必要とあらば狩るレベル。企業のことも真体修復に必要な環境とリソースを確保するため真面目に取り組んでいる。
崇拝するアテナ様から企業の人間として蛇蝎のごとく嫌われようとも女神のためにせっせと働いては定期的に見つかったら殺される命懸けの礼拝をしに中区へ向かう。
これらの裏の顔を知る人物は少なく、現在は工場となっている真体に付属していたメンテナンス用AIと礼拝中にカレン・アテナに近付きすぎて殺される未来を予知した『占い師』の2名だけである。
台詞例
「ああ、カレン・アテナ様…今日もまたお美しい……っ」
「アイギスの盾!この地を照らすもう一つの太陽!神の恩寵を受けながら未だ穢れに満ち満ちている横浜にアテナ神の威光をっ!」
「アイギスシリーズは恐れ多くも機神アテナの真体を利用して造っているのですよ?生半可な出来栄えで許されるとでも?」
「何故アイギスシリーズが黒色なのか?簒奪者にヒロイックなカラーリングは似合いませんよ」wikiの方に六郭連盟3人組を『六郭連盟(ユニオン・ニダベイユ)』として一括登録&横浜の方のページも見やすいよう自分にまつわるところを少し変更させていただきました
ただ各区域にある六郭連盟一族の代表作は横浜の方へは軽い概要だけにして詳細を各人の方に移そうかなとも…大体こういうのは勢いで書いてるせいで分離が難しい…
あといまだに3人とも未定な契約サーヴァントですが色々考えてギヨームはアリウムさん宅のブロッケンさんにしようかなとか
霧の性質が霧に囲まれたサマリテンヌと好相性そうなことや彼の面倒くさい精神と怪人行為に従ってくれそうなことが悪くないんじゃないかとか…そんなことを考えていました
>>43
見た目が怪しく人となりが怪しく本性も怪しい…最後まで不気味さたっぷり!ザ・狂信者って感じがたまりませんね
『占い師』なる存在が気になるところですがそんな人の警告も一蹴して今日も今日とて信奉を続けているところがすごい良い…ビジュや人物像も合わせてとても好きなタイプ…>>36
出来たてほやほやなので結束はまだ勢い任せかなぁという状態をイメージしてます。固いけど思わぬ方向からの力には脆いような
派閥争いとかは……どうでしょう。そもそも人数少ない組織を想定なので派閥が分かれるかどうか
ああでも外に攻勢に出たい派と自分たちの街を守りたい派で分かれてるとかはあるかも
……ふぅん?一体なにをするつもりなのやら……?なんか面白そうなのでおっけーですよ
ありがとうございます!まぁ誰かが笑ってるときに誰かは泣いてるでしょうから…
先走ったのはほぼ間違いないようなイメージでしたルゥちゃん
まぁあとはこの直後に動かすことになったとしても単独だから動かしやすいかなーと思ったところもあり
>>43
能力と肉体と人格がめっちゃ敵キャラ……えっ隠れ味方キャラなんです?ほんとぉ?
思っていた以上にアテナ神大好きすぎてちょっと引、いや中区まで来てるんですかこの人?思ったよりガチな信奉者ねぇ…
工場に関してはあやふや気味なんですね。まぁここはおいおい必要になったら詳細を詰めるという感じで
ところで占い師さんis誰…??>>44
こういう真面目というか腰の低い人が実はゴリゴリの宗教家っていうのもまたギャップ萌えでございますよぐへへ…。
「明日カレン・アテナに近付き過ぎて死ぬよ」と言われたから思ってるより気持ち手前で止まって事なきを得たみたいな感じですね。行かないという選択肢は無い。
>>45
ほんとほんと。ただアテナ神以外にとっても味方とは限らないだけで。
ガチ信奉者でなければカレン・アテナ様に嫌われてでも企業に入って真体修復をしようなんて思わないし信奉者なら信仰する対象を一目見ようとやって来るのは当たり前な訳です。ここまでやる狂信者っぷりに引くのは正しい反応かと。
そのうちお出ししたいキャラですねぇ。既存キャラではないけど既存キャラの関係者といいますか。
今言えるのはモザイク市でフラッと現れては「このままだと君は明日死ぬよ(意訳)」と告げる女の子です。>>28
>企業が独占しようとする菓子類を依頼で確保する
おお、いいですねそれ
いつもお手間をかけさせてしまい申し訳ない…。こちらとしては関われそうにないならスルーもやむなし程度に考えてただけになおの事
>>43
大胆不敵と言おうか、恐れ知らずと言いますか…
ある意味『狂信者』という言葉がこの上なく似合いそうだなと思いました
あと多分カレン・アテナ本神が知ったらすっごい嫌そうな顔してそう(小並感)
>>47
>悲劇寄りにマスターに傷を残す系
うちだと木蘭が当てはまりますね
そもそもが抑止力の守護者というアレなサーヴァントな上に本人の性格や実情もだいぶ悲劇(そっち)寄りなので迂闊に踏み込みすぎるとざっくり傷を残していくパターン
本人もそれを分かっているので上辺は優しく明るく振舞いつつも根っこの部分で距離を置いてはいるのですが、まあ聖杯戦争or大会に参加する&彼女を召喚できるマスターの素質を考えると…的な感じ
仮にも守護者を呼べるマスターの本質が善側に寄ってない道理はないのです>>27
その辺りはあまり考えたことないですね。
強いて言うなら桃夢が、ブレーキペダルに足届かないで焦ることがたまにあるぐらい?私も小野良真を獄卒オカン系養父で考えていたのですがね…フフ、見事にそこらへんも回収されちゃってらぁ…
>>45
ふぅむなるほどなるほど…相棒で言うところの伊丹憲一みたいな事件が起きた時探偵役に「お前らはお呼びじゃねーんだよ」って言って捜査妨害してくるキャラの想定なので署内の立場はちょっと要検討ですね
Requiem世界において鯖鱒のマンツーマン体制は強力であり日常的なものである以上一瞬でも連携が取れなくなるのは妨害やデバフの舞台装置として機能しやすいんじゃないかと…そういった次第です
ルゥはもしかすると話を半分まで聞いて「もしかしてあの時の…!?か、カア様に咎められる前に事態を収集させないと!」って思い当たる節(勘違い)によって駆け出したのかもしれない…とホワイトデー大作戦のネタを考えつつ…
>>47
マスター側が裏切ることになれば呪いが発動しちゃう道灌とか…?でも悲劇とはちょっと違うか
あとは狂化EXでマスターの制止も無視しちゃうような藤原泰衡とか、不平不満を代行するために無私を尽くす淡路廃帝とか、自己の強化のために殺人を起こすことになるジョン・ウィリアムズとか…そんな感じでしょうか
何も知らないマスターが召喚して本人の性質や来歴で初手曇るってケースなら他にもいますが展開で曇らせてきそうなのはここら辺かなぁ>>48
菓子競争なら他にもモブ市民やチンピラを参戦させられるので便利屋だけが目を付けられることはないという目論見もあり…
まぁ私は私で思いつきを吐き出してるだけなのでのーぷろぶれむでしてよ
召喚成功した時点でもう悲劇一歩目みたいなとこありますねぇムーランちゃん…
ところでキャラシ見てたらバサカ適性もあるっぽいんですが、これ召喚したときの変化ポイントってマスターを家族として見るとこだけですかね?
言語能力とか性格面とかには変化なし?
>>50
となると融通のきかない堅物、って感じになりますかね。上から言ってくるなら中区住民の古株とかになるのかなぁ
実際強力だと思います。現代感覚だとスマホの電波遮断くらいには不便さを強制させられるんじゃないかと思う一方で、扱いミスったらやばいお邪魔虫になりそうだなとも。本当に立場とキャラ次第ですね
ルゥちゃんなにをしたんだ…またカア様の知らないところで一体何を………なんでもしてちょうだい!なにをするかみたいわ!
なるほどなるほど……一般的感性を持ってると悲劇に近づいちゃう人たちだぁ
やりたいことに近いのは淡路廃帝orジョン・ウィリアムズになる…かなぁ
ジョンさんが自己強化のために殺人を起こすのは「プロパガンダ」と「藪の中」のコンボ技のことですかね?個人的なキリもありますし、そろそろ伏神リレーの方を開催中から凍結、打ち切り枠に移行しようかなと思います。イコマさんも最近顔見せないですし、東鬨関連も止まってるので……。
あと自分の認識だと、伊草の次手番は京極さんで、ぺレスの次手番は山星さんなんですが、その意識でOKなんですかね?
>>36
>白い甲殻みたいなのが海藻みたいなマントに被さってる形で、↓の赤い⚪︎がちょこっと見えてる手のイメージでした
あーなるほど!白い甲殻、自分はガントレット(装甲手袋)だと思ってたんですが、納言さんとしてはエポレット(軍服とかになる肩の飾り)だったんですね。
となると大分海藻マント着崩してるなデイヴィくん
>召喚したマスター全員郁紀化待ったなし
一応相性もあるんで、召喚マスター総員そうなる訳ではない想定。あとついでに見た目の偽装と精神汚染は別判定。(なので海棲魔人を可愛がったり、ほんわかショタにぶっきらぼうだったり、海棲魔人と対等コミュニケーションとる場合もある)
例えばウチの子だとクッチーとヴィクトルは汚染も偽装も無効。ペレス拝読させていただきました
ランサーとアサシンのバトルの最中にバーサーカーが茶々を入れる感じの三つ巴になりそうだ…という旨のお話は確かに以前させていただきはしたのですが
なんというか今回の話を見ると思ったよりもランサーとアサシンの対決に熱が入ってて茶々を入れる場面がないかもしれないなぁと思った所存です
最後の締めのシーンもアサシンがランサーに思いっきりぶちかましたシーンですしここで横面を殴りつけるのはなんだか物語的にも収まりが悪いなぁ…と思っていたりします
それとは別に以下の続きを超久々に更新です
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Starヘイヘイヘーイ!やっはおー傍観者共の諸君~^^それではそれじゃあ!?皆大好き、刹那ちゃんの振り返りコーナーだぜぃ!さてさて、前回はちょっと戸惑わせちゃったけど、フツーに説明したら誉ちゃんはボクとの同盟というかに関してはキッチリ同意してくれた!やったね!
そんな訳で同盟の内容を深める為に、そこら辺のカラオケに入ってお話中という感じでーす。因みに歌ってるのはキモカワ系嘘つきダブルクロスぬいちゃんなラニカくんです。あ、このダブルクロスというのは顔が狼とパンダのあいの子な点とか二つ以上の布で出来てるっぽいとか色々な意味があってだね……。いけない脱線脱線☆
「っつー感じでぇ、協力の話。詳しく詰めよっか誉ちゃん。ボク自身は聖杯への願望ナイっていうか正直無理じゃないカナ~って諦め半分面白全部ってノリだから、サーヴァント次第だけど願望成就の権利はあげちゃうよ。代わりに君にはお友達になって欲しいよねってのがコッチのお願いなんだけど、そこら辺は大丈夫って認識でOK?」>>60
ぶっちゃけ誉ちゃんグループの要望というか目指す形?みたいなのはもう知ってる(直接言われたり聞いた訳ではない)ので、あくまで確認というか情報共有できてるよ!っていう伝達の意味合いが大きい。つまり結局は再確認の為という事だよ諸君!なので正直ここまでは見逃しても問題ない部分だったりするとはいえ?マジでそうされたらボクは悲しいのでちゃんと観ててヨネ!という感じでーす
「うん、それでいい。刹那、って言ったっけ。は、アタシの友人にはいなかったタイプだからな、中々に楽しそうだ。改めて、よろしくな!」
そういって彼女は掌を差し出してくれた。嬉しい!!
女の子二人で超☆握手。したんだけど、誉ちゃんはすぐ掌外しちゃった。なんでだろ?
「んが、一個問題があってなぁ~、ウチのバカ兄貴はアレで案外心配性な上に、警戒心も強いんだ。特にアタシの事になるとかなり過保護っつーか。だからまぁ同盟は組むにしても、行動自体は別々にした方がいいと思うんだよなー」
片手で頭を抱えながら提案する誉ちゃん。ふむふむ成程。まぁ確かにあのにーちゃんはどっかめんどくさそうな雰囲気あったし、身内の証言なら納得も出来るよね。
「うん解った。じゃあ連絡自体は取り合うけど、あとの動きは個々人で臨機応変にってノリでいこっか!ボクもそうだけど、誉ちゃんもまだサーヴァントの召喚、
してないでしょ?」
「あぁ。ん?なんで解っ……いや、マスター探し回ってるの把握してるんならそりゃそうか令呪は発現した訳だし、兄貴にバレないように、ギリギリまで召喚はせずにじっくり動きたくってさ」
そうだろうねぇ、誉ちゃん越しのイメージだと大分ピリピリしてる感じしたから、コソコソ動く事には賛成だ。だから問題はサーヴァントの方だなぁ。誉ちゃんは真面目そうだから悪い英霊を召喚するって事態にはならなさそうだけど、ボクの方は触媒ナシな上に召喚者である自分自身もチャランポランなひとでなしだからどうなるか分からない!……ま、なんとかなるだろうし、なんとかするけどさ☆
◆◆◆>>61
「ナァ、オーサマ。これ旨ェナ。初メテ食ッタケド、ナンテ料理ナンダ?じゅーしーダシ、食イデガアッテおれハ好キダ」
「こりゃあ……焼うどんかね?いや、にしちゃあ麺の太さが細いの。味付けも違うし、このトロッとしたのがよー解らん」
「そっちの肉料理はコルドンブルー。チーズとハムの鶏肉包み揚げで、アベンジャーの方はカルボナーラだな。イタリアの麺料理だ。しかし……宣言通りよく食べるな……貴殿らは」
少々呆れたように呟くヴィクトル・デュランベルジェ。だがそんな彼自身の前にも、Lサイズのピザ、250gのステーキ、オマール海老のビスクに生ハムとチーズのサラダなどかなりの量のメニューが並んでいた。
「まぁ気にするな、『他人を満たす』というのも王(オレ)の度量だ。好きなだけ飲み食いするんだな」
気前よくメニュー表をジジェとアヴェンジャーに渡すヴィクトル。この二人のマスターと一騎のサーヴァントは聖杯戦争という儀式の最中にあって、中々に穏やかなスタートを切れたと言えるのではないだろうか。
「……オイ、貴殿、ジジェ、と言ったか?カトラリーを使え!行儀が悪いぞ。いや、それ以前の問題か?兎も角!王(オレ)と行動を共にするのなら、礼儀は正すべきだ。それが敬意というモノだ」
しかし彼にとって我慢ならないのは暫定的な同盟相手であるジジェの無礼さである。地元のチビどもを思い出すような襤褸切れを纏った姿から多少懸念はあったが、まさか皿を鷲掴んで頭(というか口)を突っ込んで食べるなど、いくらなんでもマナー知らずにも程があると思うヴィクトルである
「あー悪ぃな、王様の旦那。龍坊はよぉ、生まれ育ちが微妙に……いや結構よろしくねぇんで、そこら辺の礼儀作法を教わる機会が無かったっちゅう話だからよぅ」
「だったら貴殿が教えればいいだろう、アヴェンジャー。どうやらアナタは主を尊重するタイプのサーヴァントのようだが、だったらまずはこのチビ助に生活のいろはを教育しておくべきだろうに。少なくとも王はこの聖杯戦争の間にそこら辺に指導を行うつもりは無いぞ。まぁ……時間があれば考えてやらんでもないが、まずは生存と勝利が優先だ」
少々イラついた様子を見せたヴィクトルを、アヴェンジャー・塵塚怪王が宥める。だがしかし、優雅かつ洗練された食事マナーで料理を口に運んでいく彼の機嫌は意外とすんなり回復し、目の前の料理に舌鼓を打った。>>62
「アン?今ナンテ言ッタンダヨ、オー様。じじぇハソーイウまなートカニハ縁ガネェ生活シテタカラな、食事ノ仕方ナンテ”喰エレバ良イ”ッテグライシカ分カンネーンダ。ワリィな」
そんな二人の問答もどこ吹く風といった様子で、ジジェは食事を続けていた。口の周りと言わず、おでこやほっぺたにまで肉の油やチーズの汚れが纏わりついている。初めて食べるチーズ入りの肉料理がおいしかったのか、「オカワリ!」と叫んだ際には肉の欠片に唾?も飛ぶなど、まったくもって乱雑すぎる食事風景だ。その後も彼はフォアグラステーキ、鴨のコンフィ、牛肉タルタルステーキにイノシシ肉の赤ワイン煮込みなど、肉料理をガツガツ食べて行った。
「…………………………………ス────ッ。貴殿は、全く……ッ!──────まぁいい。食事も済んだ、まずは情報共有及び今後の方針に関する相談だな」
「ナ~、ナンデオー様ハいらツイテルンダヨ?あゔぇんじゃーハ解ルカ?」
「あー、龍坊。おめぇさんの喰い方が汚かったんでご立腹って感じさねぇ。環境的にしょうがねぇトコはあったかもだが」
「王(オレ)の品位まで疑われた可能性があるだろう。指導を行うつもりは無い、と言ったが方針変更だ。貴殿らの拠点、はあるか?あるのだな。ではそこを王も拠点にしつつ……ジジェ。貴殿に礼節と魔術的な常識を叩き込んでやる。貴殿がこの聖杯戦争が終わった後、どうやって生きていくつもりかはまだ知らんが、今後の為にはなるだろう。覚悟しておけ!」
「エェ~、メンドくせーヨ……」
会計を済ませ、レストランから出た後の方針を決定したヴィクトルである。先ほどまではあくまで一時的な協力関係のみのつもりであるなどと言っておきながら、結局は世話を焼こうとしてしまう王様なのだった。
「あぁ、儂らのねぐら?は潰れた元高級旅館……、あーほてる?だぁな。だからおめぇさんも拠点にしたいってぇなら所謂野宿って事になっちまうが、構わねぇかい?王様だっつうぅんならキツいかもしれねぇが、大丈夫かぃ?」
「ソーダゾ、じじぇハ汚ネーノ気ニナンネーケド、オー様ハ大変ダッタリスンジャネェカ?」
「ハッ、舐めるなよ?王(オレ)を誰だと思っている?王(おう)は万能だ。当然、廃屋暮らしも出来る。さぁそのホテルとやらに案内して貰おうか」>>63
私の指が、愛用特注ベースの弦をなぞる。
「~♪」
ジャンッ!っとぉ。演奏終了、いやぁ我ながらいい感じの結果でした事。なんて思っていたら、なんだかんだ集まっていた周囲の聴衆様共から結構な拍手が飛んできた。仕事の延長線上にある趣味ってのがオレの楽器演奏な訳だが、こうやって褒められるとやっぱ嬉しいですわねぇ……。
しかしなんだぁ、今回の聖杯戦争ってのは考えるべき事が多いですわね。いや、オレは聖杯戦争への参加ってのは初めてなんだが。一応ハルカの伝手で神秘の隠匿は強固だし(オレの演奏催眠による洗脳は当然、日本にも似たような洗脳、というか暗示を仕組めるヤツがいるらしい)、監督役であるアオイの野郎もお強いですから、ルール違反とかしたお方にはキッチリ制裁というかは与えて下さるでしょうが、ソレでも戦争という巨大儀式は複雑な消費だし、面倒といえば面倒である。というかハルカも意固地だよなぁ、ご両親を事故死させまった事を気にし過ぎだっつーの。小母様は勿論、小父様もハルカを愛して許してるみてぇな事は仰ってたって話だし、10年以上も後悔してるのは流石に引き摺りすぎである。
「ま、そうは言っても家族の事だしなぁ、オレが口を出し過ぎるのも良くありませんよねぇ」
ベースのケース内へと聴衆の方々が入れてくれたおひねりを回収し、一礼した後に歩きだす。目的地は……まだ決めてない。流石に聖杯戦争での拠点をハルカん家にする訳にゃいけないですし……癒着がバレる上に、好きな殿方との同居はちょっと動揺し過ぎちゃいそうです。
いい加減、婚約破棄を解消して欲しいですのに……、オレ自体、そもそも人の姿をしたドラゴンに変貌し掛けてるのです。ぶっちゃけ自分がイカレ野郎だーって思い詰めなくてもいいのでは?
とかは思ってるのですけれど。しかしまぁさっき味わった感じ、今回の聖杯戦争はハルカがそこら辺の葛藤にケリつける為に開催されてる節があるようですから、とりあえずは静観しつつ、ヴィクトル様との決着をしっかりやってというのがオレの基本方針になりそうですわね
「やっぱり贔屓にしてる伏神旅館いくかねー」
一応自分はあそこのVIP枠というか出資者というかだし、一応部屋は取れる筈である。なぁんて事を思案しつつ、次の演奏場所へと向かいましょう。>>64
「とか思ってたけど、奇遇じゃん、ホマレ。まさかこんなトコで、というのも変ですが。住んでる訳だし」
「ですねー、お久しぶりです。ポルカさんは、アレですか。兄貴の協力というか、聖杯戦争関連の手続きとか、ですよね、多分。もしかして、マスターもやる予定だったり?」
次なる演奏場所を探して歩いているとハルカの妹にして自分の友人、朽崎誉に遭遇した。相変わらず凛々しいキャラで可愛らしい。
「そうよー。ほら、令呪。ハルカさんに頼まれてた聖杯の調整は終わってて、今は神秘隠匿の為に色々暗躍、みてぇな?感じですわ」
彼女の問いに、舌を見せながら答える。しかし改めてベロに令呪が、って結構珍しいですわよねぇ。これについては恐らく朽崎一族の聖杯が尋常な構成をしていないからでしょうけれど、……って、ん?
「あら、ホマレ?おねぇちゃんは心配だぜ?貴女もマスターとして参加するつもりなのかよ」
味蕾に感じる熱々チーズ味。味わっていくとどうやら聖杯戦争に対する期待のようである。兄の行動に関して私と同じく心配事があるのを解消できそう、といったような味わいだ。同時に感じるのは……葡萄酒の風味、かしら。何かか誰かに対して不安感も抱いてるようだ。、あ。こっちに関しては深入りすると警戒されちゃいそうだし、ほっといてやりましょうかね。
「あ、バレちゃった。ええ、一応アタシにも令呪が発現したので……。兄貴がまた変な事しないように、参加して万が一が起こったら止めなきゃ、って」
おずおず、とどこか様子を伺うような返事だった。恐らく、あの心配性なハルカに告げ口されたら堪らない、といった風な考えだろう。ただまぁ、オレとしてもハルカに介入できるカードは多い方がいいと考えているから、チクったりはするつもりはありません。>>65
「ええ、大丈夫だぜ、ホマレ。ハルカが心配だってトコじゃ、オレと貴女は味方同士、ですからね?私はハルカの同盟相手として後ろから。貴女は隠れた敵対者として前から。そうやって、ハルカがやらかしたらブレーキをかけられるようにしちまいましょう?」
「はい!よろしくお願いします!いや、ポルねぇには『危険な事するなー』って怒られるかもと思ったから、一安心だ」
ま、よろしくな。そういって、私はホマレと握手を交わす。しかしアレですわね、ハルカ。大分不憫というかだよなぁ、ここら辺。オレもある種の裏切りはしてるし、妹からも警戒というかされてるし。
つっても、アイツの最終目的を推察する為に味わった結果がサルミアッキみてーなゲロマズ味でしたし、どうしたって許容できないろくでもない結果を残そうとしてるのが解りやすかったですから、仕方ないというか、残念ながら当然、というべきか……。
(しかし大分忙しくなりそうだぜ、聖杯戦争中の暫くはよ。儀式終わったらハルカを誘って、強制無理矢理デートでもしちゃおうかしら?)>>66
ボクは扉のノブに手をかける。そして満面笑顔の用意を確認したら、それをキープでババンとオープン!
「こっんにっちわー!!!どうもヨロシク初めましてー!ぷりちぃキュートな妖精さん、人呼んで『ごきげん悪夢の狂乱事件日記』、刹那・ガルドロットとはボクの事でーす!いやね、実は今日伺ったのは他でもないこの街の諸々に関する情報とかを得る為とか神父さんに挨拶をとか色々考えた結果なんだけど本日はこの伏神教会のオーナーさん、じゃなかった神父さんはいらっしゃいますかー!?」
その通り、聖杯戦争に参加するので、監督役であろう神父さんに「どもども」するのは礼儀としては、ね?大事だよね?みたいな。
とか思いながら歩を進めると、あぁ居た居た。内陣の下というか、主祭壇に肘をかけて座っている男性、かにゃ?仏頂面で少々荒んだ雰囲気をした人物(つってもカソックだか修道服なのかよく解んないファッションだからパーフェクト判断は出来ない。普通ならね!!)
を確認できた。んーでもなんか機嫌悪そう……?
「アン?」
ギロ/リ、とでも言うべきか、かなり狂暴というか不機嫌な眼をボクの方に向けてきた。見た目を眺めて品定め、というよりはもう睨みつけて視線で射/殺/そうとでもしているかみたいな雰囲気。
「あぁ、あー。そういう感じか?まぁいい、とりあえず訪問目的をもうちょい明確に話せ」
うん、とりあえずは多少印象が柔らかくしてくれました!ちょっと一安心だね。つーか成程、忙しいのと面倒なのが嫌い、と……。
「うんうんそうそう!ボクの名前は刹那・ガルドロット!此度はこの街の聖杯戦争への参加をする事になったっぽいので挨拶に来たんだ!ヨロシク仲良くお願いしまーす」
ペコリと一礼。どうもどうやらこの人は、結構キレやすいそうなので、あんまりいつものボクを出したら怒られちゃうかなぁ、って心配である。故に意識して短めモードで会話するのさ!
「成程、OKだ。令呪は……、あぁ、目元のソレか。把握した。んじゃ簡易的だが、この街での聖杯戦争内のルールを説明するが、構わねぇか?はぁ……面倒だ」
うーんこの怠け者っぽさ。個人的にはこういうダウナー不良さん?的なのは割と好みではある。可愛らしいからね!でも言ったらボコられそうなのでお口にチャック!礼拝堂の椅子に座って、ニコニコしながら大人しく聞いてよーっと。>>67
「んじゃ規則の通達だ。いっぺんしか言わねぇから、即座に覚えろよ?いいな?『聞き逃しちゃった』とか言われても繰り返したりはしねぇからな。もし忘れたら電話なりで他の教会関係者に聞け」
頬杖を突きながら、手元にあるペラペラの本?みたいなのを開く彼。あ、そういや自己紹介受けてないじゃん、獅堂蒼クンから。いやいや、今は先に聖杯戦争のルール解説を聞かないとネ!規律を破って罰則喰らうのも詰まんないし
「んじゃいくぞ」
そう言いながら彼の提示した規約の内訳はこんな感じ。
・神秘の隠匿について:とりあえずド派手にやらず、可能な限り処置してくれば大丈夫、との事。土地の条件がいいらしい。へぇ、鳳蝶さんって巫女さんがいるのか。エッチな恰好だ……。
・危害を加えると即死アウトな人種について:未成年には手を出すな。特に女学生は原則禁止。ふぅん、大事にされてるねぇ、誉ちゃん。なんだか少し嫉妬しちゃう、ゼ!
以上である。後はノーマル聖杯戦争とおんなじ認識で問題ないんだって!うんうん、了解了解!
「メモ、取らないんだな。記憶力がいいのか?いや、この程度なら覚えられる数量か、どうでもいいが」
本当になんとなく、といった雰囲気で確認を取ってくる獅堂クン。ま、そんなトコだよ~。忘れたら皆に確認すればいいしね!
「ま、そんなトコだよ~?それにボクにはアドバイザー結構いるしね、忘れてもなんとかなるなる!!」
「……あっそ。まぁそこら辺はどうでもいい。僕が言いたいのは、『兎にも角にもコッチに迷惑掛けんな』って事だ、忘れんなよ?」
額を指でコンコンと叩きながら、逆の指でボクを指さしてくる。んー、それは保証できないかなぁ、ボクって割とテンションファイターというか、好き勝手しちゃうタイプだしぃ~(笑)
「OKOK!出来る限り善処するよ!」
「……期待する」
うーんこの信頼&信用されてない感。しかっかしこの人は多分ボクの事『見て』くれなさそうだし、優先順位は低めかなぁ。
さぁて、待っててねボクのサーヴァント!!>>68
某所。誰かと誰かが話をしている。
「貴方は、ソレでいいんですか?本当に?私としては、正直呆れています。正直、怒りだしたい気分です。というか、貴方を膝詰めで説教したくなってきました」
相手の怒気もなんのその、1人の誰かは言葉を続ける。
「何言ってんの?この件に関しちゃ、僕はずぅっとそうしたかった。つーか、その為に今まで努力してきたと言っていい訳だ」
その言葉を聞いて、もう一人は気色ばむ。
「それでも、私は協力できません。可能なのは別のサポートぐらいですし、そもそも仮に私が聖杯戦争に参加できたとして、私が貴方を止めるだろうとは思わないんですか?」
「思わない。そりゃあ僕と貴方は、手段も方針も一致してないけど、ことコレに至っては”結果”がお互いの理想と合致してるし」
「何を……言ってるのですか?」
「だってホラ、僕の願いが叶うとさ?──が───えて、世界が─────、ってなるじゃない?ほぅら、ハッピーエンド!あの子も貴方も、どいつもコイツも、みぃんな救われる、全方ヨシの大団円だ」
その言葉を聞いた誰かは歯をギリリと噛み締めた。
「貴方は!なんでそうなんですか!?あの子の苦悩は、思いは、悲しみは、貴方にはなんで届かないんですか?理解していると思っているのは私だけですか?」
「”届かない?”……あぁ、違う違う。──────無視してるんだ」
「…………──────ッ!!」
パァンッ!!!掌が肉を叩く、破裂音が響き渡った。
「痛いじゃん。……ビンタされるのは初めてだ」
意外そうに呟く誰か。しかしその痛みもどこ吹く風、誰かはしゃべり続ける。
「ま、どうせ貴方は協力してくれるよ。僕は救いようがないし、救われる資格は持ってない上にコレは真っ当な準備でもない。──────だから、僕を助けてくれるよね、……鳳蝶おねえちゃん?」以上です。とりあえず聖杯戦争に関連する傾向のあるキャラは全員登場させられたかな?とか思います。
ここまでが実質的なプロローグというか、fakeでいう余章とかそういう感じです
そろそろ本格的に聖杯戦争が始まるよー、みたいな想定。という訳で次回『クリック?クラック!』お楽しみに!出来るだけ早く書き上げたいけど、どうなるか……。
感想とか、お待ちしております>>74
そ、そんな!手加減してあげてくだしあ……(ヒャッホウ〜!!楽しみだぜ~!!!)『企業』上司ポジのキャラができたのでぽんぽんと投下していきますぜい
【氏名】ミカロス・オプティエーク・シュタイナー
【性別】男性
【年齢】32
【出身】イギリス
【身長・体重】174cm・61kg
【肌色】オフホワイト【髪色】スカイブルー【瞳色】エメラルドグリーン
【外見・容姿】華奢で手足がスラッとした美人さん。金メッシュ入りの髪を伸ばしているのもあってよく性別を間違えられるが自認込みでしっかり男性。
【令呪の位置】左手の薬指
【属性】混沌・善
【好きなもの】欲しいと思ったものぜんぶ、頼りになるけど自分を頼らない人
【嫌いなもの】自分に対して愛情深い人、寝不足と寝不足にまつわるデバフぜんぶ
【魔術属性】水
【魔術回路】質:E 量:E 編成:正常
【起源】浮葉
【所属】『企業』:本部長>>79
魔術・特殊技能・特性など
『直感』
ふとした瞬間に自身にとって最良の選択をなんとなく感じ取る能力。
任意で発動することはなく、また本人の言も"なんとなく感じる"という曖昧さであり能力と呼べるかどうかすら疑わしい。さらに言えばなんらかの神秘に由来する可能性も低い。
しかし彼がそのような能力をもっていなければ説明がつかない行動を何度も取ってきたことは事実である。
なんとなく通勤路を変えれば脱線事故を回避し、なんとなく無理をすれば行き詰った仕事が上手くいき、なんとなく寄り道をすれば生家の火事に巻き込まれず、家族と運命を共にせずに済んだ。
幸運か星の巡りか……されども研究職のように原因や原理を突き詰めるシュミはないので、やはり"なんとなく"そのままにしている。
来歴
戦前、14年前の彼は不透明な将来を決めかねるただの学生だった。
持ち前の直感でなんとなく生きてきた彼は、世界を巻き込む大戦が起きた時もなんとなく生き残った。
両親とひとりの兄と死別したのをきっかけに祖国を発ち、あれよあれよという間に戦後の世界にいち早く順応。英霊や《聖杯》も自然に受け入れたばかりか積極的に活用することでいくつもの益を得た。『企業』の上位ポストたる本部長へ就いたのもそのうちのひとつ。
魔術の才こそ無かったものの神秘にあふれた新世界をなんとなく肯定して楽しむように過ごしている。
『企業』における役職名を総合事業調定管理本部長───長ったらしいので本部長とだけ呼ばせている───は、大雑把に言って全体のまとめ役を担当する。人事、経理、営業、企画その他もろもろ。一般的な企業らしい業務のほぼすべてを行う。業務内容に侵略活動が足される営業のみ少々特殊。
企画や人事ではなかなか自由に振るまいながら自ら前へ出ることも多いため『企業』の顔役のひとりとして周知されている。>>80
人物像
愛嬌と軽薄と魔性がないまぜの「へにゃん」とした笑顔を浮かべる美人さん。『企業』の本部長として陰謀(あそび)をこねくり回す日々を過ごしている。
主な行動指針は直感と遊び心の二つ。傍目には根拠の不透明な直感も気まぐれな遊び心の区別がつかないためたいそうな自由人に見えることも。
自然体で他者の長所を見つけてよく褒める反面、自己評価は低め。しかしそれも卑屈に構えることなく受け入れているため外からそうとはわかりにくい。
誰にでも愛想良く、誰とでも距離が近く、誰であっても最後の一線を超えさせない。近いのか遠いのかよくわからなくなる八方美人であるが裏表を感じさせないためか不思議と受け入れられている。
というのもミカロスは人に頼るのが上手い。甘え上手と言ってもいいだろう。自身の能力の低さを逆手にとって不足分を補う形に"手伝って"もらうことで仕事をこなしつつ人との距離を詰めるのだ。事前事後の態度と気遣いにも抜かりはないため「しょーがねーな今回だけだぞ」と納得させるのが異様に上手い。
なおミカロスが高く評価している人間ほど仕事を手伝ってもらう頻度と無茶振り度が上がっていく。ちなみに評価項目は能力の高さ以上に、どれだけ頼みを断らないかが重視される。
サーヴァントへの態度は極めて良好。戦後の世界に現れた良き隣人として受け入れているため扱いは生きた人間と何一つ変わらない。
味方であれば弱みを隠さずに「てつだって~」と甘えて頼る。敵であれば「邪魔だなぁ」と事業の障害として処理する。搾取されるだけの弱者には同情しつつも「そういうこともあるよね」と利益に変える。
なべて揃えてひとしく変わらず。不遜も不敬も抱かず神にも悪魔にもフラットな姿勢で近づいては笑いかける。
老若男女と古今東西の八方に、彼は美人とされている。>>81
【一人称】僕【二人称】君、○○ちゃん、○○君、○○さん【三人称】彼、彼女
台詞例
「ありがと~助かるよ~! 僕ひとりじゃいつまでもかかっちゃいそうだったからさぁ、いやぁ君がいてくれてよかったよ~」
「んー……んん~……ソレ、どっか危ない気がするなぁ。ちょっと貸してみて…………っと
あ、ほら、ここ見て、ここの留め具が折れてたよー。なんにも起きないうちに見つけられてよかったねぇ」
「寝不足はキライだなぁ。僕なんか目つきが悪くなって酷いんだよぉ~……なんにもしてないのにみんな怖がるようになっちゃうからねぇ」
「しんどいならささっと帰って休んじゃいなねー。仕事なら僕がやっとくからダイジョーブダイジョーブ。
こういう時くらい本部長としてがんばっとかないとみんなに愛想尽かされちゃうからさ。君はちゃんと休んで元気になって、ここぞってタイミングで僕を助けておくれ?」
「ああいうのがカワイソウなんだろうねぇ。ま、さっさと仕事しちゃおうよ。どんなに蜜の味がしたところで他人の不幸はすぐに忘れられちゃうもんだしさ」
「だーかーら、ちゃーんと男だって。そんなに気になっちゃうなら胸とか触って確かめたっていーんだぜ?」
「あ、ここの橋すぐに爆破したほうがよさそう。なんでかって? さあ? ともかく僕はここ吹っ飛ばせるだけの爆弾かサーヴァント連れてくるから、ちょっと見ててねー?」>>82
アスミ・シラコマに対して
「ウワサくらいなら何回か聞いたんだけど、まだ僕はお目にかかったことないんだよねぇ、幻のカフェ。
若すぎるくらいの看板娘ちゃんがいるとかも聞いたけど……ま、訳アリのカワイソウな子はどこにでもいるもんだよね」
ギンコに対して
「便利屋さん? たま~にお忍びで使わせてもらってるよ。南区で捜し物したいときとか、ねぇ。
ホラ、僕の顔じゃ目立ちすぎちゃうからさ、そこのところ名前通り便利に使わせてもらってるかなぁ」
黒野仁美に対して
「……なんとなくだけど、君、危ないね?」
ギヨーム・クビクラム=ル・ポンに対して
「『企業』としてはあんまり面白くないかなぁ。仕事のジャマになることは少ないけどね、
でも彼ら、例の女神の真体を持ってってるだろう? アレ、みーんな欲しがってるんだよねぇ。僕は遊園地のほうが好きだけど」>>72
>年齢的にも生前的も母親は名乗る
んー、あるかないかで言ったらアリ寄りのアリだったり…
忘れそうになりますが全盛期が抑止力契約した少女(出征時)の姿だったってだけで、当人は一度人生全うし終えた身ですので
まあここら辺の諸々に関してはどっちかというとギャグ的な側面が強いのであまり考えすぎずとも大丈夫です
>>85
ふわふわしてるようでいてどこか底知れない恐ろしさがあるお人だぁ…
とりあえず企業勢の中では(比較的)話が通じやすそうな所もポイント高いですね
ちなみにうちのキャラからの反応
ギンコ「あの人にはまあ、色々仕事回してもらったり融通利かせてもらったりで世話になってるっちゃなってるんよ。ただ――時々な、あの人の笑顔を見てるとふっと思うんよ。『この人が本気で怒ってもうたりしたら、どうなってしまうんやろ』ってね」
仁美「何だろう……。企業の人たちの中では話しやすい、けど……なんか、時々すっと背筋が寒くなるというか、正しそうになっちゃうんだよね」
レヴァオルタ「その反応は正常かと。どこぞの詩人野郎と同じで、ああいう一見人畜無害そうな輩程恐ろしい一面を秘めている可能性が高いものです」wikiのモザイク市《横浜》記事ですが、ギンコと仁美の記事を埋めました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A2%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%82%AF%E5%B8%82%E3%80%8A%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%80%8B
ご確認よろしくお願いします・二、三百年前ぐらいに魔術師から魔術師の使用人的立ち位置魔術使いに転換した由緒正しき従者集団の若き長であるスチュワードなボーイ。品行方正で完璧
・グローリアンから支援金をもらったものの自分の才能の限界を悟り法政科に鞍替えした自由奔放なキャリアウーマン。魔弾は下手の極みだが銃の形をした礼装を扱うことにかけては一級品
・優秀だが天才ではなく努力はするがものぐさで作業が進まない課題や勉強、就活をギリギリになってやるタイプで“最高の結果ではないがまあ普通に良い結果”を出すタイプの現代魔術科の男子学生
・野紀プロダクションのメンズアイドルコンビのマネージャーを務める女子大学生。努力して、勉強して、就職して、いつか素敵な男性と結婚して幸せな家庭を築くのが夢。そのためにも普通に生きることに全力を尽くす
ここら辺の構想をぽやぽやと
>>77
そうですね、擬似神霊になっても魔力がある限りは大暴れできる感じになってます
とはいえこの魔力ドカ食いがマスター同士のタイマンにおいて本来勝ち目は0%と言えるほど圧倒的だったセナに対してセオリが付け込む隙を作っているのですが
どちらも本来この聖杯戦争における優勝候補の一級品、ということを前提に置いた上で剣陣営と槍陣営はサーヴァントで言えば剣陣営が、マスターで言えば槍陣営が全力という前提だと頭抜けています>>76
>あなたの意思表示の方が大事になるかと
あーそれがですね……ユーさんがぺレス最新話を投稿する前にエミュに関する相談って事で裏ぺで自分とちょっとした打ち合わせしてたじゃないですか
そん時もサタンが雷撃撃って〆だったんで、「この後ランサー陣営の対応とか入れるんですか?」って質問したんです。自分にサタンのエミュを確認して欲しい場面だけ記載したのかな、と思って
そしたらユーさんが「この後バーサーカー陣営にランサー陣営に対する考察シーンやって欲しい」
と仰ってたんですね。具体的にはランサーの防御性能とかマスターの居場所とか。
なので自分が山星さんの意見を受けていきなり続きを書くより、まずユーさんに確認と回答(狂の槍に関する推測を滅茶苦茶見たいのか、とか。自分が次の手番になると槍陣営打倒まで一気にいっちゃいそうな気もするけどそこら辺大丈夫か、など)を貰った方がいいかなぁ、と思いまして。
勿論、ユーさんが「狂へのバトン渡しに強い拘りないよー」なら自分すぐ書きます、ってつもりではありますそれはそうと、happy birthday Dear ME!
昨日と今日でwikiを少々編集いたしました。内容としては
・デイヴィ・ジョーンズのプロフィール最終版への改訂(若干の誤字脱字修正などアリ)
・刹那・ガルドロットのページ修正(異名の変更、魔眼の名称を”薄明の妖魔眼”に確定)
・メニュー及び完結SSページを編集(伏神聖杯戦争リレーをメニューから凍結SSへ移行)
・ルナティック最新話追加(既存最新エピソードに追記する形)
ルナティック最新話に関しては、最後の”僕”の台詞を割と大き目に修正(語感が悪かったので……)
【修正前】
「ま、どうせ貴方は協力してくれるよ。僕は救いようがないし、救われる資格は持ってない上にコレは真っ当な準備でもない。──────だから、僕を助けてくれるよね、……鳳蝶おねえちゃん?」
【修正後】
「ま、どうせ貴方は協力してくれるよ。僕は救いようがないし、救われたくもないけど、歪んでても救いにはなりたいんだ」
「だから、僕を助けてくれるよね。……鳳蝶おねえちゃん?」
って感じになります。
>>71
>どの陣営も着々と準備を整えてるこの感じ、聖杯戦争前夜って雰囲気
ええ、次の話では各キャラがサーヴァントを召喚するエピソードにしようかと!やっぱり同時に召喚シーンは入れたい。
>最後の方に出てきたキャラも気になる匂わせがあってよきです
まぁ『鳳蝶おねえちゃん?』に関してはほぼほぼ無意味に煽ってるだけなんですけどね!(自覚アリ)
コイツほんま………>>92
とても申し訳ないのですがそういう確認は表で話していただけますか?
その、裏でお二人の陣営間のエミュや設定面、どういう展開になるかの話をしていただく分には私は関与しないので存分にやっていただいて構いません
ですが次の手番をこちらに回したいねという話ならば別です
それは私に対して直接聞く話であってあなた方で完結させていい話ではありません
みんなが関係ない個々人の1対1の話をする意図で裏ペを運用するならば第三者に確認を取るべき内容が出たらそれはその第三者に直接聞くべきですよ
次の手番の件わかりました、ランサー陣営への考察シーンですね
あなた方に問題がないならば裏ペを閲覧させてもらってどういう風にユージーンさんがランサー陣営の考察をしてほしいかを直接確認してその旨に沿った内容を書かせていただきます>>96
トレノさん思ったよりやせいでびっくり…大丈夫なのかな…
どこぞの兎娘はザミエルさんの下あたりにいそう>>88
ギンコ達も必死で今を生き延びてる小市民()ですので…
警戒されるのは是非もないよネ!お久しぶりです。そしてペレスの手番について、非常に申し訳ありません。投稿した後この後の展開についての相談もこちらでするべきでした。
私としましてはランサーとアサシンがドンパチやってるのを観察してたバーサーカーが『ランサーがいる方向とは別の方向の雷も減衰している』『その先を見るとランサーのマスターがいた』『今まで問題なく防いでいたものも盾で受けるようになった』などの点からランサーの宝具の突破法を見抜いてアサシンとバーサーカーの同時攻撃&マスター狙いで防ぎきれず霊核を砕かれる。
みたいな流れをイメージしてます。
パラスちゃんは結構ナチュラルに自分をチャレンジャー側に置いてるから妙に硬い防御宝具を持った槍兵って自分を客観視出来てない感じなのでこの三つ巴戦でもバーサーカーが自分の弱点を探ってるとは思ってないんですね。
アテナ神との稽古の日々で一対一は結構なものでも多数での戦いはまだまだ抜けているというのがパラスちゃんの弱みです。
>>85
わーっ!フワッとして掴みどころがない美形の優男が癖に突き刺さるー。
直感。サーヴァントのスキルとしても結構強いやつ疑惑のあるものを人の身で持っているとはこれは厄介。え?原理を解明する気は無いんです?そんなー。
十郎「いえいえ…真面目なのは私個人の性分ですので。ですが…魔術師は本来研究者。一度凝りだすと止まらない者は多いと言えなくもないでしょう。
ところで本部長。木馬が盗まれたという話について、詳しく説明してください。私は今、冷静さを欠こうとしています…」>>96
ちょっと草レージュさんレージュさんいらっしゃいますか
ちょっとクリュサオルさんについて聞きたいことがあるのですが…ペレス狂陣営投稿しました
次の展開につきましてはまたお任せします
私の相談が必要そうなら私も相談します>>130
やっほいやっほい
お待ちしてまーす>>127
見た目クリュサオルってのがどういうのを想定してるのかが分かりませんが、馬だったり巨人だったり蛇のような怪物だったり人型だったり色々作れるって感じです。
スキル面は考えついたので置いておきますね。
刻血の影:A
黄金の輝きによって生じる影からバーサーカーを振るう者を生成する。
茫茫とした影は馬や巨人、蛇のような怪物、人型と千差万別。
ある程度のダメージを与えれば影を倒すことは出来るがバーサーカーへのダメージには繋がらず時間を置かずに再生成することが可能。
また、本質的には平面的存在であるため高低差を無視した戦闘行為をすることができるさ
黄金剣を振るう者:A
他者を強化する能力。
バーサーカーの場合は他者が自身を手に取った際に発動する。
それがマスターであった場合は疑似サーヴァントの領域にまで身体能力を強化する。
ただし、バーサーカーとの魔術的・精神的経路が繋がりバーサーカーの狂気が流れ込むことになり、バーサーカーの思考が混在するケースがある。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
ただし、現在はクラス能力により狂化している為、能力を発揮できない。>>141
そうか、もうそろそろ何やってもいいエイプリル…
私も何かやろうかな…なんでもってことなら普段やらないIF展開とか…黄金剣クリュサオルできたー!
勢いでざかざかと投下していきマース「……黄金剣クリュサオルだ。問うが、貴様は勇者に至れる人間か?」
【CLASS】バーサーカー
【真名】クリュサオル
【性別】男性
【身長・体重】85cm・5.2kg 188cm・91kg(影の人型形態)
【肌色】黒(影に由来)【髪色】黒(影に由来)【瞳色】黒(影に由来)
【外見・容姿】黄金剣それそのもの。戦闘の邪魔にならない程度に誂えられた装飾品は、しかし戦闘を知らないがゆえの輝きを放っている。
【地域】ギリシャ
【年代】神代
【属性】混沌・剣
【ステータス】筋力:A+ 耐久:B+ 敏捷:E~A++(持ち手により変動) 魔力:B 幸運:E 宝具: A>>144
【クラス別スキル】
狂化:A-
理性と引き換えに各種ステータスをランクアップさせる能力。
バーサーカーの場合は「剣が喋る」状況そのものが理性の喪失であると判定されるため会話は可能。ただし剣であるため発声機能はなく、念話でのみ会話ができる。
ただし、剣としての理性を失っているため喋れば喋るほどステータスとはまた別の切れ味や強度にマイナス補正がかけられる。このマイナス補正は喋った時間とまったく同じ時間分だけ、剣らしく黙っていることで元に戻る。
【固有スキル】
刻血の影:A
黄金の輝きによって生じる影からバーサーカーを振るう者を生成する。
茫茫とした影は馬や巨人、蛇のような怪物、人型と千差万別。
ある程度のダメージを与えれば影を倒すことは出来るがバーサーカーへのダメージには繋がらず時間を置かずに再生成することが可能。
また、本質的には平面的存在であるため高低差を無視した戦闘行為をすることができる。その本質から周囲の光源の有無によって出力にいくらかの幅が出る。>>145
黄金剣を振るう者:A
他者を強化する能力。
バーサーカーの場合は他者が自身を手に取った際に発動する。
それがマスターであった場合は疑似サーヴァントの領域にまで身体能力を強化する。
ただし、バーサーカーとの魔術的・精神的経路が繋がりバーサーカーの狂気ないし剣の理性が流れ込むことになり、バーサーカーの思考が混在するケースがある。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
ただし、現在はクラス能力により狂化している為、能力を発揮できない。
天性の刀身:A
生まれながらに剣として完全な刀身を持つ。このスキルの所有者は、一時的に筋力のパラメーターをランクアップさせることが出来る。
環境変化による刀身の影響を受けず常に最高の状態が保たれる。どれほどの激戦を経てもバーサーカー本体の刀身は決して刃こぼれすることはないということだ。>>146
【宝具】
『終、神話にあらぬ黄金剣(クリューサーオール)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人
バーサーカーそのものである刀身が放つ黄金の輝きを最大限の増幅して放つ致命の一撃。
輝きそのものを増幅させるため必然的に影を濃くし、スキル「刻血の影」の効果も最大限に引き上げる。
ただし、担い手が影ではなくマスターである場合はさらにひとつ追加の効果を得る。
本宝具は神話における戦果を持たない。そのためバーサーカーではなく黄金剣を握った担い手のそれまでの生涯から最大の戦果を参照して反映する。竜を殺していたならば竜殺しに、巨人を殺していたならば巨人殺しに、神を殺していたならば、神殺しに。その生き様に相応しい特効効果を付与する。
虫の一匹も殺さない生き方をしていれば刃引きの黄金剣となり、命を生かすための生き方をしていれば傷を殺.す黄金剣にでもなるだろう。その効果は担い手次第で千差万別となる。
【Weapon】
自身こそが最高の武器という自負があり、他の武器は不要とみなす。>>147
【解説】
ギリシャ神話において広く名を知られる魔獣、ゴルゴーンによって生み出された二体の神秘がいた。
ひとつは勇者を背に乗せいくつもの神話にその名を残した天馬ペガサス。
そしてもうひとつが、黄金剣をもって生まれたというクリュサオルである。
しかしクリュサオルはペガサスと違って広く知れ渡った神話というものを持たない。英雄として活躍した記録もなければ、怪物として討たれたという記述もない。
ゴルゴーンの子として生まれ、後に数多の怪物を生み出すエキドナの親となった。神話に語られるクリュサオルとは、たったそれだけの存在でしかない。……で、あるならば。
彼には、語られなかった物語があったということだろう。
ペガサスが勇者を背に乗せ羽ばたく"翼"であったのと同じように、クリュサオルもまた勇者の手の中で輝く"剣"であった。
黄金剣をもって生まれたという神話は一部だけ正しい。彼の本懐は剣そのものであり、そしていずれ相応しき担い手へと届ける生きた影でもあった。いずれ出会うであろう勇者の影として、あるいは相棒となることを望まれてクリュサオルは生まれた。何陰りない黄金の輝きとして。
しかし。嗚呼、しかし。ペガサスとの違いはただひとつ。その名前は神話に多くは残されていない。残せるだけの神話が、出会いがなかった。クリュサオルという名の黄金剣は、ただのひとりすら勇者と呼べる存在には出会えなかったのだ。
黄金剣を手に取る者はいただろう。しかしそれらは勇気あふれる英雄などではなかった。ただの賊徒に拾われたか、怪物にでも咥えられたか、いずれにせよ詩人たちが語り継ごうとしない───面白味のない話であったことだけは確かだ。
さて。
担い手のひとりすら出会えなかった黄金剣はそれでも英霊の座に名を刻まれた。
彼は、なぜかと問う。
剣は、ならばと想う。
どうであれ、なんであれ、こんどこそ、我に相応しい勇者に出会うのだと。>>148
【人物像】
卑屈でありながら不遜。普段は喋ることはないが、いざ喋りだせば随分ともったいをつけた、抑揚を強調した喋り方をしてくる。
黄金剣としての自負とプライドを持っていながら実績がまったく伴っていないため少々拗らせている部分がある。
生前は終ぞ勇者に出会えなかったのだから、英霊となった今出会うであろう勇者は最高の逸材を求めるべきだ。母の首を獲ったペルセウスは論外だが、我が子のそのまた子の多くを討ったヘラクレスも論外だが、それに並ぶだけの勇者……そう、アキレウスに匹敵する程度の勇気と力ある人間でなければならない。生前からかねて待ちわびた者だ、そんじょそこらの勇者モドキでは満足などできようはずがない。ああそのような勇者に出会うのだ。出会えなければおかしいに決まっている。
………という具合に、生前から出会いに恵まれなかったばかりに不憫なコンコルド効果のようなものが発生している。このせいでプライド高くも素直になれない、そのくせ簡単には担い手と認めようとしない面倒くさい黄金剣が出来上がった。
親にゴルゴーン、兄弟あるいは姉妹にペガサス、そして子にエキドナと家系図のひどく近い部分にギリシャ神話の有名どころが連なっているため少々肩身のせまい思いをしている。これに不憫な生前を合わせたものが彼の卑屈な心理構造の源泉。周囲との比較、そして自信の喪失が黄金剣の輝きをわずかに陰らせる。
行動方針は戦闘。
剣であるゆえに敵とみなしたものはすべて斬る。善悪、敵味方の区別は担い手に一存している。神に抗うことと弱者をいたぶることの区別を、剣はつけない。いずれにせよ剣自身が自らの意思で「これだけは斬れない」などとのたまうことはない。天地人の一切合切を斬り捨てることだけを剣の本懐とする。
聖杯にかける願いはない。召喚された時点で願いを叶えるための下地は整っているからだ。それでも願いを叶える瞬間がおとずれたのなら、彼はただ次の機会だけを願うだろう。>>149
【一人称】我 【二人称】貴様 【三人称】あれ、あいつ
【セリフ例】
「……黄金剣クリュサオルだ。問うが、貴様は勇者に至れる人間か?」
「そうだとも、我は剣だ。それ以上とも、以下ともしない。してはならない」
「斬ろう。斬ろう。斬ろう。歌うように、眠るように、語るように、ありったけを斬ろうともさ」
「……なんだ、その様は? 貴様よもやその程度の筋力で、この黄金剣を振るうつもりであったのか? おお、おお、無力とは、無味な笑いを呼ぶものだ」
「ペガサスは、弟のようなものだ。生まれは正しく伝わっていないだろうが、我は弟だと思っている」
「……ああ、ああ、これは痛い。そうだな。我の神話は、この身に相応しい輝きがないのだ」
「ならば下がっているがよかろう。木っ端相手の闘争など、我が影が振るえばどうとでもなる。貴様が震えるだけであろうとも、我が剣であることに変わりはないのだ」
「いいや? その程度で担い手として認められると思われては、なぁ? この黄金剣は安くはない。それに手にする勇者であるならば、ああ、人類史においても指折り、と呼べるだけの逸材を求めて然るべきだろう?」
【製作者】黒鹿ファンやっぱり皆さん年度末は忙しいのかな……自分もそうかもだけど。とか思いつつ生存報告レス
ぺレスの更新については確認しています
が、サタンが雷撃ブッパした後のランサーの対応とか「狂暗のW亜アタックで槍退場」もアサシン単体でどこまでやっていいのか、辺りについてユーさんに確認取ってからかなぁ、なんて考えております
なので諸々含めると暫くは積読を崩すなりして文章系のインプットをやってくべきか……なんて思ってたり。スレ自体は基本常に確認してますので、緊急の要件とかあればそれはちゃんと対応できるかと
以上クク、エイプリルフールネタをいくつか思いつきつつも一本にまとまらぬ…
お前はいつもそうだ…散発的なネタばかりだから季節イベに乗り切れぬのだぁ…
どうしましょ(迷走)>>112>>113
まるもちふわふわだけど顔の良さは失われておらずグッドなセンスのイラストでござる…!
天墜聖杯戦争の続き
前回はこちらから
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Star
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%82%AA%E6%88%AF龍が吼える。優れた勇士であろうとも容易く消し飛ばされてしまうほどの大地の洗礼が降り注ぐ。回避はできない。防御だってできるはずない。しかしこれは絶対必中の異能などではない。ただ単純に息吹の規模が大きく、速すぎるだけ。それだけだった。
「だからどうした」
ランサーもまた単純な話。堅く、鋭く、疾い。その身は神狩りの槍そのものであり、女神の盾そのもの。神を宿し、神を殺.す。セイバーの放った息吹をその身一つで打ち砕き、そのまま竜体のうち、以前と同じように投槍で頭蓋の一つを貫いた。その槍で付けられた傷は神やその系譜に連なるものならば治り難い。
それでもなお、瞬く間に修復してみせるのは個体としての性能の違いなのだろう。神であり竜であるのだから当然だ。……これほどまでの神威を宿しながら、なおも人世の王で在らんことを誓えるというのはどういうことか。そも、彼の人生を考えるとそれでも民を思えるということそのものが恐ろしい。
「溺れず、狂わず。荒ぶることなく人を愛し守り育む王の器か。その身に過ぎたるものを宿しながらよくもまあそのように立っていられるな」
「……?(ぶんぶん!)」
「私もだと?いいや、それは違う。私の生き方に不都合など何一つなかった。私が選び、私が貫いた生き方だ。誰に舵を取らせたこともない。だからこそ、後悔も私だけのものなんだ」父テューデウスの復讐を4歳の時に誓い、15でテーバイを落とした時も。アルゴスの王として己の血に誇りを抱き、祖父の名誉がために戦った時も。そしてトロイア戦争において、祖父を殺したテルシテスへ己が誓いに殉じて誠実に接したときも。パラディオンを奪還する時も、愚かな小アイアスの処遇を決める時も、神々とこの槍で相対した時も。
ランサーは…ディオメーデスは、己が道に迷いを抱くことはなかった。ただ真っ直ぐに前を向いた。そんな彼女の道程で女神アテナに愛されたことで彼女が逃れた厄災はいくらでもある。ディオメーデスの人生における選択はお世辞にも利口で正しいものとは言えない。女神の加護で切り抜けたものだって少なくない。
けれど。ディオメーデスはきっと、自分に女神の加護がなくとも同じ選択をしただろう。己の心に従い、災いが待ち受けている選択肢を選び、生き抜く。後悔なんて何一つない。ない、のだけれども……
「ただ、一つだけ。私の王としての生き方には関係ないと思っていたところで、後悔を抱く選択をした。……結局は、その選択が回り回った末に私は王としての立場を追われ、異郷の地で都市を作ったが。そう考えると、私は戦士としては優秀であっても王としては優秀とは言えなかったのかもしれないな」
続きはこちらから
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%BE%A1%E6%AE%BF%E9%81%8A%E6%88%AF>>159
ついに決着…!最後の最後までどっちが勝つか読めませんでした
仲間の力を一点に集めて世界を救おうするだなんてセオリくんすっごい主人公しておられますよ…「世界をノベルゲー風に見てる人」という第一印象からよくぞここまで…
一方で先生としての意地を通したセナ先生も流石でした
この2人のどっちが真に勝者と言えるかは……後の若い連中次第ということですね!?年に一度のエイプリルフールだというのに何のアイデアも浮かんでこない…
というかこのスレに最後にレスしたのいつでしたっけ…
>>159
互いに護りたいものがある、互いに救いたい者がいる
それでも決して交われないが故のぶつかり合い…。両者とも最後の最後まで見事、としか言いようがない戦いぶりでした
そしてセイバーが可愛いよっしゃいよっしゃいエイプリル間に合ったー!
SS投下していきまーす!「…………ふげっ?」
なんの脈絡もなく目が覚めた。
意識の外から突然ばちんと繋げられた感覚がある。はて、さて、あれれ?
あれ、私、なにしてたんだっけ?
だんだんと焦点の合ってきた視界に意識を向ければ、明るい色合いの木目が見えてくる。これは学校の机だ。
……学校?
「ルナちゃんやっと起きたの?」
「……四方ちゃん?」
そう声をかけてきたのは友達の四方ちゃん……黒いセーラー服を着た真府 四方がちょっとぷりぷりした様子で私に詰め寄ってくる。
ちょうどよだれを垂らしてた私の袖も黒い。同じ制服を着ているんだろう。まわりを見れば、学校の教室には黄金色の夕日が差していた。こんな景色を私は知らない。
知らない景色に、知ってる人が、知らない制服でいっしょに存在してる。なんだこれ?
「…………」>>167
どこかの教室、とはわかるがこんな場所に見覚えはない。いつか本で見た海外のハイスクールにも見えるが、こんな場所は時計塔にも生家がある地底魔導市場にも存在していない。そもそも周囲の魔力が現実的に、薄い。
なら、ここは、どこだろう?
そもそも私は…………そんなことを考えながら無意識に前髪をいじる。
そうして前髪を見て、それがいつもよりも短い位置で夕日の光を受けたのを見て、私は気づいた。
「ああ、これ夢なんだ」
夢なら、そういうこともあるだろう。そう思うしかない。
これが実はすっごい大掛かりな幻術だったりしたらわくわくするけど……たぶん、それはなさそう。周囲のうっすらとした魔力の流れには善意も悪意も見えない。これは本当に、噓みたいな偶然の産物だろう。
どうせ一瞬後に覚めてしまうかもしれない夢だ。今だけ、楽しんじゃってもいいよね。
そうと決まればはりきって学生の『ルナ・アードゥル』をやっちゃおう。
さて、まわりにはヨモちゃん以外の学生の姿が見えない。これは……帰りのホームルームも終わってるっぽい?
「……私、いつからねちゃってた?」
「五時間目が始まってすぐ。ダグラス先生も『アードゥルはまたか』って怒ってたよ…」
「あちゃあ」
やってしまった。昔から寝坊しちゃうのがクセになってるみたいで、ついついやってしまう。>>168
「ちなみに…起こしてもらえたりとかは…?」
「ダグラス先生も、私も、起こそうとはしたからね?」
「ごめん! ほんとごめんね!」
パン、と手を合わせて平謝り。呼んでもゆすっても起きようとしなかったのに、それでもヨモちゃんはこうして待っててくれたのだ。
「やー、神様仏様ヨモ様だぁ………」
「もう……前はそんな寝坊すけさんじゃなかったよね?」
「いや本当は寝つきいいほうなんだよ私」
「えー? でも前はよく寝不足だったような……あれ? ちがったっけ?」
「ちがうって。それよりホラ、帰ろ帰ろ!」
「え? か、帰っちゃうの?」
「あぇ? 帰らないの?」
「だってルナちゃん、部活は?」
「ぶかつ」
そういうのもあるんだ。そりゃあるか。学生だもんね。
それはそれとしてヤバいぞこれは。私、何部に入ってるんだ? 魔術部? あるのかそんな部活?>>169
「? ルナちゃん?」
「えーっと、あー……」
くそぅ、なんで何も浮かんでこないんだ。融通きかないなぁこの夢!
ヨモちゃんに気付かれない程度にそ…っと窓際に近づき、横目でちらりと見る。
見下ろせる位置にあるグラウンドには今も部活中の学生たちが何人もいる。彼、彼女たちがヒントになるかもしれない。
ちょうどグラウンドを跳ねるように白兎みたいな子と黒猫みたいな子が走っているところだった。……アレ誰? 人体にはありえなくもかわいい耳が思いっきり見えてるけど誰も気にしないのかな。
「陸上部が気になるの?」
「んぇ!? そうとも……言うかも……ね?」
「でも陸上部の見学は昨日したような……」
「……見学?」
「う、うん、部活の見学、いっしょに回ってくれる、んだよ、ね……?」
少しためらいがちな様子を見せるヨモちゃん。……なるほど見学。部活の見学。あ、だから待っててくれてたと。なるほど。
なるほど。
「よし! じゃあいこう部活見学!」>>170
ヨモちゃんの手を取ってすたこらさっさと歩きだす。これ以上余計なことを言うとぼろがぼろぼろ出てきそうだ。せっかくの夢に無粋なことはしたくない。
「ちょ、ちょちょ、ルナちゃん!?」
「ほらほら最初はどこ行こっか!」
まるで見覚えのない校舎を既知であるかのような自然さで進む。
見えてきた曲がり階段も、何部があるかも知らないままなんとなく上へ向かった。
◇ ◇ ◇
そこから先はぽんぽんと活動中の部活へお邪魔していった。ヨモちゃんの手を引きながら次の教室の扉に手をかける。
「次! 科学部!」
「お、来たわね妹らしき後輩ども」「よーぅルナ! メレ坊は一緒じゃねーのカ?」
「ネズミの先輩にライドオンしてる小人がいる…」
「カランとカヴン先輩の夢のコラボだ!」
「夢…? 誰の…?」>>171
「よく来てくれた一年。ここ科学部では目下『生命の創造』を目標に活動してるぞ!」
「壮大すぎるような…?」
「アクアステラせんぱーい。この水っぽいモノなんですかー?」
「それは研究中のサンプルだ。───スライムのね」
「すらいむ? ぐじゅぐじゅしてるやつ?」
「それって実在してないんじゃ……?」
「まぁオイラたちみたいなのもいるしナー」「そうよそうよ、小人と喋るネズミを前になに言ってんのヨモ」
「そ、それもそうかも…?」
「まぁだからこそ作り甲斐があるんだ。それに、いずれ溶かしてほしいからね……フフ……」
「……」「……」
何を溶かすんですか?とは聞けなかった。将来のマッドサイエンティストの誕生は見なかったことにして教室を後にする。
◇ ◇ ◇
「次! 生徒会!」
「部活じゃない!? というかルナちゃん運動部のほうは行かないの?」
「そっち行ったらサーヴァントのみんなが来て収拾つかなくなったから」
「何の話?」
「夢の話!」>>172
「……あのねぇ、生徒会室は見世物ではないのだけれど」
トップのためにちょっと豪華な机で、どこかフワフワ浮いているような様子でそこにいるのは妖精女王(せいとかいちょう)のマヴだ。
「やっほマヴ会長! 遊びにきたよー」
「取ってつけたような会長呼びもやめなさい。……まったく、久々に来たかと思えば」
「ひさびさだからマヴに会いにきたんだって」
「いいけど。ルナってば案外シュミが悪いのね?」
「んー? どーゆーこと?」
「こんな夢の舞台でワタシに生徒会長役をやらせるなんて、って言ってるの。ずいぶん意地が悪いのね? それとも無意識なのかしら?」
すぅ、とした熱のない視線が向けられる。お見通し……ああ、いや、そっか視えちゃうんだもんね。
だったら悪いことしちゃったなぁ。
「……バレバレだった?」
「えぇ、妖精の眼ですもの。だから『久しぶり』とは言ってあげないわ」
「───そっか。じゃあ、もう行くね」
「そしうなさい。そこもお友達もずっと置いてけぼりにしちゃ悪いもの」
「え、い、いえ私は全然っ」>>173
「ごめんねヨモちゃん、こわーい金糸雀がいたら色々言われるかもだし、もう行こっか。というか今日はいないの?」
「副会長なら飼い主にお呼ばれしてるわ。あと5分か10分で帰ってくるんじゃない?」
「ヤベッ。よ、よし次いこ次!」
「る、ルナちゃん待ってー!」
「…………ふん、だ」
◇ ◇ ◇
「ハイ次! 美術部!」
「だから脱げと言っているだろォがローザ・ユスティングリィィィイイイ!」
キャンバスの前で絶叫してる銀髪の男子生徒がいらっしゃいました。もう引き返したい。
叫んでる男子生徒の前ではポーズを取ってる別の生徒。一目でわかるくらいの美人さんだった。性別の概念を軽く壊しちゃいそうな美しさがあるけど、制服を見る限りでは男子生徒みたい。
うん、つまりこの美術部は男子が男子に服を脱げと強要する部活らしい。
「ヨモちゃん、次いこう」
「判断早いよルナちゃん」>>174
「だって無理だよ。ここでヨモちゃんに脱がさせるわけにはいかない」
「エンデ先輩がああ言うのはローザさんくらいだから……たぶん大丈夫」
「大丈夫な気がぜんぜんしないよ。だってほらアレ」
指さす。そこには脱がせたい男子と脱ごうとしない男子が言い争っている。
「あなたはいつもそうねエンデ。評価が不当とは思わないけれど、剝き出しの美だけを良しとするなんてナンセンスではなくて?」
「美しいものを! もっとも美しい状態で! 美しくキャンバスに閉じ込めたいと思うことのなにがナンセンスだってんだァ!?」
「ずっとあんな感じでしょアレ」
「……あはは」
「あ"ー……悪ィな新入生。ああなったらしばらく2人の世界だ」
「あ、アスタム先輩だ」
「アレ、ほっといてもいいの?」
「あぁほっとけほっとけ。どうせすぐに……「なに他人事みたいに言ってんだシャフリィ! お前もこっちで脱ぐんだよォォ!!」……ってな具合だ。目付けられる前に退散しとけ」
「はーい」
「ありがとねーアスタム先輩!」
「いいからさっさと行け」>>175
しっしと追い払うような仕草。まったく、ぶっきらぼうなときほどやさしい人だ。
まだすこしおろおろしてるように見えるヨモちゃんの手を取って歩く。さて次は───……
…………
……
「……今の、ヨモ嬢にルナ嬢だったか?」
「他に何に見えるってんだよ」
「いや、そうだな。……ただ」
「なんだ?」
「あんな色ではなかったと思ってな」
◇ ◇ ◇
「次!オカルト部!」
「よくきた新入生の庶民生徒ども!」「おかしな言葉になっておりますよドラモンド先生」「カヴンがいないようだけど……なに? 科学部? 兼任してるの?」「あっ、ヨモさん……こっち空いてま、」「ハーーッ! アードゥルのやつはまだ部活見学などと悠長なことをしているのか! 相も変わらずノンキなことだ! その点で言えば僕は(ry」「ハイハイそこまでにしときねデセフィオ。隣にいるヨモにも悪いから」「あっ……ヒッ……あ、あぁ…………!」「そこの死にそうなムラト神父は息を吹き返してください。私の目の前で死にかけるなど許しません」「なぁアン、さすがに私達は場違いなんじゃ、」「いいんです。どうせ夢ですから」「ああまたこんな汚して……!どうして顧問ばかりが掃除しなきゃならんのだ……!」「しかして俺はァ! 今もここにいるクリストファー・OB・クライ! お邪魔してるぜ! お前のご主人様がきたが無視していいのかナイン野郎」「し、しかし。今はクラッフ様の工作技術が気になり……」「行ってきてもいいよ? 手は止めてあげられないけどね」「んー? 似てるけど吸血鬼さんとは違うのね。じゃあかーえろっと」「だ、だめです、ボクたちが幽霊部員はシャレになりませんから!」「そうそう、まだ帰るには早いよー? 幽霊もびっくりな怪談うさわ話があってね───…」>>178
こんなやり取りも私にとってはある意味最後だと思うと、さすがにさびしい。たまらなくなる。
でも、最後ならこのぐらいしてもいいよね?
「……え? わっ」
不意打ちでヨモちゃんの手を引っ張った。そのまま身体ごと胸の中に迎え入れてから背中に腕を回して逃げないようにする。
ハグそのものの形になってしまったけど、顔を見られないように話すにはこうするしかなかったからしょうがない。
「ルっ、ルナちゃん!? なっなな」
「ごめんね突然。でも、そのまま聞いてて?」
「へっ? う、うん? え??」
「"私"はヨモちゃんが思ってるよりも、四方ちゃんのことが大好きみたいだから、これからも仲良くしてね?」
「それは……もちろん。むしろ私のほうこそ、えっと」
「うん、よかった。じゃ、そゆことで」
それだけ言ってぱっと身体を離す。
まぁこれが夢なら今言ったこともあんまり意味ないけど……いいや、どうせ自己満足だし。私が納得できればそれでいい。
後ろを向いたまま少し顔を赤くしているヨモちゃん。びっくりさせちゃったろうなぁ。>>180
まわりの風景は普通の住宅街っぽいように見えるけど、ところどころがぼやぼやしている。いよいよ終わりが間近なのか、それともいい加減になってきたのは判断がつかない。
時間の感覚もテキトーになってきた感じがするけどメレクはまだ何も言わない。
怒ってるようには見えないけど2人きりなのを意識してるとか緊張しているってこともなさそう。なら……
「ねぇメレク、」
「僕は思い出作りをしに来たわけじゃありません」
足を止めて、被せるように彼はそう言う。
私は少しだけ進んで、振り向いた。
「僕は質問をしに来たのです。ひとつ、答えていただければそれで結構」
「ふぅん? なにを聞きたいのかな?」
「もし、ここが夢でないとしたら。もし、貴女がありのままの貴女を取り戻せるとしたら」
そっか、彼は答え合わせをしにきてくれたのか。面倒見がいいというかなんというか。そこまでしてくれなくてもいいだろうに。
ああいや単に私の無意識が悪いのかな。だとしたら、意識しすぎじゃないの?>>181
「ずっとこの夢にいるという選択肢を、選べるのだとしたら」
紫の眼には私の全身が映っている。そこにいるのは銀色の髪と赤い眼の吸血鬼じゃなくて、亜麻色の髪と緑の眼をした魔術師がいるだろう。
あの夜に心臓を一突きされずに吸血鬼にならなかった私が、いるんだろう。
「貴女は、どうしますか?」
「どうもしない。さっさと起きるよ」
「それはなぜ?」
「だってここには魔術がないから」
みんなはいる。友達とか先輩とか先生とか旅の道連れとか。大事なものはいくつもあるけど、ここには一番大事なものがない。
だから、いらない。"それ"さえあればここが夢でも嘘でもかじりついたけど、ないなら別だ。
吸血鬼であろうがなかろうがそれは変わらない。>>183
「まだ寝ぼけていますか。ここは鉱石科の教室ですよ」
「え、ウソ!?」
ばっ、と跳ねるように起きる。なんだなんだと顔を向けたヨモちゃんとカヴン先輩が見えた。まわりを見てもクラッフ先輩やダグラス先生と知った顔ばかり見える。どう見ても考古学科にある名無しの教室だ。
「えぇ、ウソですから」
「おいこらぁ!」
「珍しく寝坊された仕返しと思ってください。えぇ長らく待ったんですよ?」
「そ、れはごめんだけど」
「しかし本当によく眠っていたようですが、なにか、いい夢でも見ましたか?」
「んん? んー……」
夢と言われればなにかを見たような、それとも見てないような。もう少しで輪郭が掴めそうな何かは、しかしさらさらと砂のように消えていってうすれていく。その事実に、涙は流れないし胸が空いたような気持にもさせられない。
思い入れは一息に。一日限りの嘘だの夢だのは、そのようにして流れていくのだから。
「……忘れた!」
そのくらいものでも、いいのだろう。>>188
まじでっか!?(言ってみるもんだなぁ…)生存報告がてら。
ハッピーバースデートゥーミー、ハッピーバースデートゥーミー。
バレンタインリクの残り、今月中には完成させてぇ。(白目)>>190
おぉ、お誕生日おめでとうございま〜す!>>192
実は運動部と授業風景もあったので収拾本当についてませんでした
さらば第一回メンバー野球部…
科学部はモンスターパーティなイメージで書いててほっこりしておりました
いつの日かモンスターハウス的大事件を起こしてほしいやっとこさニケのマスターができたので貼っていきますぜい
「ぁぁぁああぁあ無理無理無理! こんなん絶対ムリだって! 死んじゃうってぇ!?」
【氏名】丸雲雀 カノン(あなばり かのん)
【性別】男性
【年齢】16
【出身】すでに消えた、どこかの都市
【身長・体重】167cm・54kg
【肌色】黄色人種【髪色】藍鉄【瞳色】黒
【外見・容姿】大きいとも小さいとも言いがたいノーマルな男の子。ろくに手入れしてない頭はぼさぼさツンツンしており、ホームレス生活のため大半の私服がぼろぼろ。
【令呪の位置】右手の甲
【属性】秩序・善
【好きなもの】自分と一緒にいてくれるみんな、飢えを満たせるもの全般、お酒に頼った現実逃避
【嫌いなもの】弱い自分、飢えと病、消えていくサーヴァント
【魔術系統】波動
【魔術属性】空
【魔術特性】理
【魔術回路】質:C 量:C++ 編成:正常
【起源】合縁奇縁
【所属】機神発射台下-警察署
【階位・称号・二つ名】『英霊殺し』>>195
魔術・特殊技能・特性など
『波動魔術』
戦後の新世界で生まれた、できたてホヤホヤの新興魔術。
世界すべてに広く知られることとなった神秘の概念を逆手に、改めて正しい形で認識された"魔力"そのものの信仰を下地にした魔術である。ゆえ、この魔術の発明者は当初の名称を『魔力魔術』としたが同行者の案により現在の形となった。
この波動魔術は同行者の手によってパッケージされたものが一般販売されている。各モザイク市の雑貨店や自販機で購入可能。誰でもカンタンに使える魔術として人気。
さて、本魔術は魔力を扱うことそのものを主としている。旧世界の魔術師にとって呼吸と変わらぬ基本動作を意識して行う……初歩にして下級の魔術と言えるだろう。
しかし新世界における常識の仲間入りを果たした"魔力を扱う"という動作の幅は指数関数的に増加し。また付随する信仰も、比例して増えた。その信仰が魔力という存在により豊かな自由を与えることとなる。波動魔術によって操作される魔力は、不定形の物質と現象を行き来する万能のエネルギーなのである。
もっとも特筆すべき現象は『魔力の物質化↔物質の魔力化』の両端であろう。術者の身体から離れた魔術を路傍の石ころに変じさせ、さらには路傍の石ころからすら魔力を徴収してみせる。これは天才的な魔力操作と狂気的な魔力理解を要するため、完全な形で実現できるのは今のところ本魔術の発明者のみである。ちなみにカノンが使った際の成功率は三割を切る。
またその特性から副次的に初歩的な魔術も扱えるようになる。強化や暗示、魔弾に変化といったものが使える。カノンが主に使用するのは青い光をまとった強化や魔弾など。>>196
『自己暗示:勇者』
丸雲雀カノン流最強無敵の必殺技。自らを理想的な"勇者"だと思い込むことでありとあらゆる困難を打ち砕く……ために、がんばれるようになる。黄金剣の影から与えられた勇者という理想の型に、さらに灰被りの姫から見出したド根性を注ぎ込むことで自らの殻を破るのだ。
ひとたび発動すれば体力を全回復(から元気)し、さらにメンタルも平常へ戻す(やせ我慢)うえ、一挙手一投足に迷いや恐怖心を無視して動けるまでになる(やけくそ)
言ってしまえばプラシーボ効果の産物でしかないのだが……病的な思い込みの強さがこれをひとつの必殺技として昇華させている。
礼装・装備など
『絡繰用工具』
妖術師を名乗る不審者に叩き込まれた機械・絡繰の工作技術を振るうための工具。スパナや鑿、針など。
この工具を用いてできることは一般的な設備や道具の修理。簡易的な魔術礼装の作成。廃材の再利用などなど。
腕前自体はそれほどでもなく三流以上二流未満といったところ。何かしらに特化しているわけでもないので総合評価は器用貧乏あたりに落ちつく。
来歴
物心つく前にかつての大戦に巻き込まれた。両親の顔はぼやけたままに生き別れ、故郷の姿は知らぬまま永遠に失われ、唯一親から授かった名前だけを抱えて、彼は難民として生きた。
モザイク市の成立に至るまでの黎明期を彼を泥をなめるようにして過ごす。時にドローン兵器から逃げ隠れ。時に賊徒と化した難民から逃げ隠れ。時に神秘と英霊の暴力から逃げ隠れ。ただただこわい思いをしながら逃げ生きて。
そのような生き方で親無し子が生き延びてこられたのは戦後に生まれた神秘と英霊の存在があったからである。丸雲雀カノンは、計六騎のサーヴァントと順繰りに、死に別れては新たに契約することで厳しい時代を生き抜いた。>>197
風を伴って万里を駆ける少女がいた。セイバーとして召喚された彼女は、真名をムーランと名乗った。
自分にとって初めてのサーヴァントだった彼女からは、乱世の逃げ方と家族愛を教わった。だから、初恋だとは言えなかった。
魔弾の名に添えられた悪魔がいた。アーチャーとして召喚された彼は、真名をザミエルと名乗った。
二度と召喚しないと思っていたサーヴァントは偶然の召喚陣に乗って現れた。彼からは、命に向けた引き金の引き方を教えてもらった。
灰を被って駆けあがるお姫さまがいた。ライダーとして召喚された彼女は、真名を灰被りのエラと名乗った。
もう一度立とうとする声に彼女は応えてくれた。何も齎さず、ただ鮮烈に燃える生き方に魅せられた。こんな風に生きてみたいと初めて憧れた。
妖術師を名乗るひねくれ者がいた。キャスターらしい彼もしくは彼女は、真名を果心居士と名乗った。
不思議なことに召喚した記憶のないサーヴァントだった。後にこの不審者を師と仰ぐようになって魔術の触れ方と絡繰工作の指南を受けた。
未解決殺人事件の犯人がいた。アサシンとして召喚された彼は、真名をジョン・ウィリアムズと名乗った。
彼がマスターを失ってさまよっていた所になんとなく出会った。しばしの時を友人にように過ごした後、彼は別れをもって英霊の業を教えてくれた。
振るう者のいない黄金剣がいた。バーサーカーとして召喚された剣は、真名をクリュサオルと名乗った。
捨て鉢だった。自棄になっていた。そんな声に引き寄せられたのはどこかズレた黄金剣だった。剣は、彼は、自分に『勇者』という目標を与えてくれた。>>198
六度の出会いとそして六度の別れを経た。六騎のサーヴァントを失いながらも生き残ったカノンは死神じみた英霊殺しと蔑まれて各地を転々と移ろうようになる。
そうしていくつものモザイク市を渡り歩いて、カノンは新たにモザイク市《横浜》へとたどり着いた。
女神アテナの加護があるという中区エリアにて少しでもマシな安住を求めてきて、けれども女神さまに直談判するような度胸はないので人のいない隅っこでホームレス生活を始める。
それが、七度目の出会いに繋がると知らないまま。
人物像
ビビリ、ヘタレ、でも勇者でありたい一般人。
六騎のサーヴァントと死に別れたという過去から自分のやることなすことに自信を無くしている。必要以上に怯えてしまうのも積み重なった失敗経験によって縮こまってしまうからだろう、彼の心中を占める恐怖心の大半が「もし、また」と頭に付くものである。
生来の気質は調子に乗りがちなひょうきん者。普段はネガティブの皮をかぶっているがふとした拍子に見えることもある。これは外的要因によるものが多く強力な味方がそばにいたり弱者を相手にしている時などによく現れる。お酒すなわちアルコールの力に頼ったときもたまーに現れる。
ネガティブであることは慎重さの裏返し。常識的な感性を持つこともあって組織に身を置けばブレーキ役として動くことが多くなるだろう。ただし調子に乗れば自らブレーキを外すので注意が必要。
一般的な常識と人並みの善性を持っているため物欲には弱いし甘言にも流される。端的に言ってチョロい。それは視点を変えれば美徳にもなるだろうが……戦後の世界においては弱点とみなされるだろう。
あふれる小物オーラは誰が見てもバレバレで本人の意思にかかわらず大抵の人からナメられる。それが結果的に人に警戒させない雰囲気作りに繋がっている。軽い調子で話しかけられる生来の気質と人に警戒心を抱かせない雰囲気が合わさることで総合的なコミュニケーション能力は高い。なお本人はもっと威厳がほしいと不本意気味。>>199
彼が標榜する『勇者』とは、いつかこうなりたいという理想であると共に、絶対に追いつかねばならないと定める現実でもある。
かつて自分が契約した、そして今はもういない六騎のサーヴァント。彼ら彼女らを死なせてしまった自分が、ただのビビリヘタレのままでいいはずがない。
人類史に足跡を刻むような英雄にはなれないとしても。困難に立ち向かう勇者になら、なれるかもしれないから。
いつかまた、みんなに会えたとき。そのときにせいいっぱい胸をはれるように───
……今はまだ、ビビっちゃうけどね!
いつかね!
【一人称】おれ【二人称】お前、(呼び捨て)【三人称】あいつ
台詞例
「ぁぁぁああぁあ無理無理無理! こんなん絶対ムリだって! 死んじゃうってぇ!?」
「え? は? そんなのアリ? ズルだろそれ???」
「悪いことすんのはあんまり好きじゃねーの。みんなに顔向けできないような気がするっていうかさ」
「オイいいのか!? あんな美人のねーちゃんの話聞かなくていいのか!? もったいなくねェか!? なぁ!!」
「お酒おいちい………瓶底にのこったお酒おいちいよぉ……」
「一旦待って!? 一旦待とう!? ホラ様子見とかそういうのも大事かなって思って待って待って待ってぇぇええ!!」
「なんで勇者かって……いやおれもちょっとどうかと思うけどさ? でも一応、貰いモンだから捨てられないんだよ。……それに勇者ってかっこいいしな!」>>200
「げっへっへ、今日は小魚ちゃんが大漁だぜぇ……待ってなよ腹の虫ィ…………あっ、めまいするぅ…」
「大丈夫これでも胃腸は強いほうなんだ。草でも根でも虫でも廃棄弁当でもなんでも食ってきたんでな」
「みんなにもらった命なんだ。粗末になんかできるかっての」
「おれは勇者になるんだ……ビビリでもヘタレでもそれでも勇者やるっつってんだよ!」
女神アテナ/カレン・アテナに対して
「あぁ知ってる知ってる。今のこの《横浜》にはとおーい海の向こうの女神さまがいるんだろ?
そりゃ是非ともあやかっておいしいご飯を食べたいもんだよ。ま、こんなホームレス野郎をわざわざ見に来ることもねぇだろうけどな」
サモトラケのニケに対して
「………………なぁ。これ、食うか?」
ルゥ・メェべリエ=ラ・トゥール
「ぶっちゃけな、おれからしたらあのくらい高飛車で接してくれたほうがやりやすいんだよ。
自分より下の人間なんて縁がねぇもんだからどうしたらいいかわからないし……あとルゥはなんていうかな、見ててほほえましいし」
【製作者】黒鹿ファン>>203
Requiem世界じゃないと作れないキャラだったと思います。通常の聖杯戦争じゃ再契約なんて2騎が限界でしょうから…
そして引きづりようは、うん、ヤヴァイです
ムーランちゃんと一緒にいた時期は5歳の子どもとかそのくらい想定なのでカノン的には世界すべてと言っても過言じゃないくらい割合の大きい存在でした声優って凄いね……。
推しの声優にスケブでキャラに声吹き込んでもらったら耳がゾクゾクする。
deep shineを書く気がモリモリ湧いてくる。>>209
私です!
あともうちょい先になるかもなんですが、ルナティックの迅龍vs伊織さん辺りの描写、少々改訂する、というのを発表しておきます。
「摩耗してて自分自身の事すら覚えて無いのに『天下泰平』という目的はハッキリしてるの妙じゃないか?」「あとクッチーによる迅龍紹介はやっぱパクリ過ぎるからやめよう!」辺りが理由です
といっても全体的な流れが大きく変わるという感じではない想定なので、気になったら覗いてみる、ぐらいの認識でいいのですが。>>211
あぁ、思い出しました
当時の自分、「サタンに複数クラス制覇させるにしても、クラスそれぞれで違う堕天使や悪魔を担当属性にさせると情報量が大量グッチャグチャになって色々面倒な部分が増えそうだ……」
と思って
「よしじゃあアザゼル、ベリアル、ルシファーの側面を分割して複数クラスに割り当てよう!」ってやったんだったわ
改めて今考えても、セイバーサタンはその当時の発言のまま、ミカエルブレードを主武装にして色々やる、って方向性にはなりますから単純に自分が忘れてただけですね、失礼いたしましたぼんやりと「次の冒険は天使ネタでいこうかなぁ」なんて考えてたんですよ
フフフ…公式に殴られる可能性をすっかり失念おりましたよ…震えてきたずぇ……こ、こわい……スマホのSIMカード機能がなんかお亡くなりになったため、昼間のスレ確認が難しくなりました(家のWi-Fiに接続、つーかそもそも通信自体は可能)
仮に急ぎでなんかあっても昼間の間は対応出来ないかとー。まぁ最近は皆忙しそうだから問題ないかもだけど……(年度末年度始めだからかな?)
土曜日辺りにはショップなりに行って、通信キャリアさんに改善対応をお願いするつもりです>>214
まったく……人をビビらせるのが上手い方々だ……(ビクビク)中区のメンツは最低限ながらも揃えられたので次は南区だァ
いちよいきまーす「あたしはな、弱い者イジメってヤツが大ッ嫌いなんだよ!」
【氏名】九曜院 いちよ
【性別】女性
【年齢】19
【出身】モザイク市《広島》
【身長・体重】162cm/53.1kg
【肌色】黄色人種【髪色】黒色(毛先だけ赤に染めている)【瞳色】緋色
【外見・容姿】バット片手に、お嬢様学校の制服の上から革ジャンを羽織った女の子/自称似合わないフリフリの赤白ストライプの制服を着た看板娘
【令呪の位置】背中
【属性】秩序・善
【好きなもの】一本筋の通った見ていて気持ちのいいヤツ、かわいいもの、オーナーの作ってくれたホットドッグ
【嫌いなもの】性根が腹の底からひん曲がっているヤツ、ウザい(キモい)もの全般、筋の通らない物事
【魔術系統】神體
【魔術属性】地・火
【魔術特性】斬/雷
【魔術回路】質:A+ 量:B+++ 編成:変質(神の刀に沿う)
【起源】鞘
【所属】九曜院 → ダイナーレストラン『レッド・レディ』>>218
魔術・特殊技能・特性など
『神體納刀-建御雷神』
その神は、刀として保存されている。現代日本の魔術体系たる神臓鋳體───すなわち神體の一つとして。
神體とは古い神の破片である。この神の破片を魔術の基としたものが日本独自の魔術であり、そして家々異なる方法で保存し続ける在り方が現代日本の魔術師である。
言うなれば神との繋がり、神への接続を前提とした魔術。それは決して誇張表現などではなく人と環境を整えれば神代に匹敵する魔術行使を可能とする。
しかし神といえども、いやさ神であるからこそ、神秘の希薄な現代において神の威容は目減りしていく。だからこそ『神の保存』は神體を保有する一族すべてにとっての基盤かつ大前提となりうる。
神の名は建御雷神。武神、雷神、そして刀剣を司るとされる神。……かの神にふさわしい姿は、やはり"刀"しかなかった。
九曜院の家が選んだ保存方法は神を刀として保存するというものだった。だがしかし抜き身の刀など近く錆び朽ちるが道理。刀身を納めるための鞘も求められるのは必然であり。魔術師自身の身体を"鞘"として拵えるという結論に至るもまた自然なことであった。
人を鞘へ組み換える工程は出生前後から第二次性徴期まで間断なく行われる。神に沿うほどの近さに耐えられる肉体と、神に染まらない意識を組み上げていく。要は肉体改造と人格矯正を並行して進めるために負担が大きい。
加えて言えばそれらは単なる過程。最終的には神と人の性質を破綻なく同居させる"人の鞘"という矛盾じみた結果が必要とされる。
それだけに発揮される建御雷神の神秘もまた凄まじく、時を選ばず英霊に迫るだけの身体能力に加えて魔力放出にも似た雷の操作を可能にする。
これらは鞘として完成したがゆえの副産物であり、本質的な魔術行使はまた別にある。>>219
『雷迎』
時、土地、物、人をそろえて行う神體を共有した魔術。細分化された雷と電気によって変質したものを扱う。
その性質上、九曜院いちよが単身である間は使用できない。
雨ごいにとてもよく似た儀式であり神事としての側面が強い。形式で言えば笛や太鼓を用いた神楽にも近く……一連の儀式にはお祭りのような雰囲気がある。
モザイク市《広島》では"雷迎祭"なるイベントも確認されているのだとか。
『韴に閃くは千世の羽々斬(ふつのみたまのつるぎ)』
神を抜き。神を振り。神で斬る。
居合切りに酷似した一連の動作を以って神の剣を疑似再現する儀式。
只人の一振りを、純然たる技量のみで神の域にまで引き上げることで『この一振りは建御雷神の御業に相違なし』とみなされることで儀式が成立する。
魔術とは世界の誤認である───という根底に限りなく素直になぞらえたこの儀式は、極めてシンプルな術式の元に動作している。なにせ時も場所も触媒すらも選ばず、求められるものは神域に至った剣の腕のみであるのだから。
よってもたらされる結果もまた単純明快。その一振りは、真に建御雷神の一振りとして扱われる。
種別を対人絶技。最大補足を一。位においては規格外。雷鳴と神速を顕す一刀は英霊の宝具とそん色ない威力を発揮する。
礼装・装備など
『金属バット』
なんの変哲もない金属バット。年季の入ったシロモノでところどころ錆びている。
刀代わりの間に合わせにと拾った物だが、簡単な『強化』ひとつで乱暴に振り回せるためけっこう気に入っている。
今ではすっかりいちよのメインウエポンとなった。>>220
来歴
九曜院いちよは"家庭の事情"により故郷の《広島》を飛び出して《横浜》へとやってきた魔術師である。
《横浜》を選んだ特別な理由はない。召喚したサーヴァントと連れ添いながら流れついた先がたまさかそうであったというだけの話。
かの地になにがあるのかも眉唾な噂話でしか知らず……それが誤算だった。漂着した機神などという与太話が現実のものであったとは。
そして、九曜院いちよという魔術師の内側にはまた別の神がある。不用意な干渉は避けるべし───と、中区へ近づくのを避けた。同様の理由で神の気配が濃い西区も避けて、唯一残った南区を仮の宿として定めた。
南区はならず者が大量流入した《横浜》の中でも極めつけの無法地帯である。が、持ち前の戦闘力と好戦的な性格がかみ合って場所自体には上手いこと馴染んだ。
しかし、衣食住に欠けていた。
『衣』は着の身着のまま。『食』は絡んできたチンピラから巻き上げたもの。『住』は日ごとに引っ越しを繰り返す廃墟廃墟&廃墟。およそケダモノ半歩手前と呼んで差し支えない様相であった。
そんな生活を繰り返したある日のこと。彼女は一本の安いホットドッグを買った。
これがまぁ、なんとも値段に見合わず美味しいものだった。夢中になって完食して、それでも収まらずにもう一本追加して、なおも満足できないものだから明日も買いにくるから予約するとまで言った。
するとどうしたことか。その言葉を聞いたホットドッグ売りの男はその場で泣き出してしまった。ワケを聞けばホットドッグを売るのは今日で最後のつもりだったと言う。
盗難による経営難。チンピラの営業妨害。さらには長年共に切り盛りしてきたサーヴァントの喪失。いずれもが重くのしかかり男は閉店を決意したという。
いちよはキレた。そんな理不尽があってたまるかと憤慨した。感情の爆発するがままに任せて店の看板娘になると豪語した。一度口に出したからには引き下がれずに住み込みで働くことになり……。
こうして、ダイナーレストラン『レッド・レディ』の看板娘、九曜院いちよが誕生したのであった。>>221
人物像
気炎万丈を絵に描いたような強気な性格で、相応に口も悪いがしかして素直で一途な家出娘。
生まれも育ちも根っからの魔術師で、神秘のために人生を消費する価値観も重々承知している。承知しているが、納得はしていない。歴史の重さ、血の重さ、そして神秘の到達点。いずれは理解はするが何かが間違っている気がして共感まではできない。
魔術師という生まれから転じて義理人情を重んじた生き方を貫いている……と書くと少々大げさになるかもしれないが、要は人を思いやる心を忘れないようにしているというだけ。看板娘として働くことになってしまったのも元をたどればこういった気質に依る面が大きい。
義理人情を意識するのはともすれば神の属性に近づいてしまう自分を律するための指針でもあるのだろう。
対人関係は馬鹿正直に真面目。魔術師生まれの世間知らずぶりが悪さをしてどんな話をされてもひとまず信じてしまう。なのでからかうととても良い反応をしてくれる。
良くも悪くも曲がったことが大嫌いで融通が利かない。同様に自分を曲げることもまた嫌いで一度「筋が通らない」と思えば頑として譲らない。
気に食わないと思えば誰にでもケンカを売るし、ケンカを売られれば片端からまとめ買いする好戦的な一面を持つ。英霊相手でも怪物相手でも変わらず血が昇れば一発叩き込んでやらねば気がすまなくなる。そのため日々生傷が絶えない。
どうにもならない"家庭の事情"から家出して不良となったが、不良であることを意識しすぎているのか立ち振る舞いもちょいワルにふさわしいものを日々心がけている。毛先だけ染めた髪も、口癖のように繰り返す「ウザい」「ウゼェ」も、ご立派な昇り龍が背に刺繍された革ジャンを羽織るのも、そんな不良ムーブの一環。
以上の性質から推し量れるように、彼女は根っからの善人で照れ屋気味な、ツンデレさんである。
それこそ人を斬るなんて、とても似合わないような。>>222
【一人称】あたし【二人称】お前、おまえ、テメェ、○○ちゃん【三人称】あいつ、あれ
台詞例
「一撃! 奉ったらァ!」
「あたしはな、弱い者イジメってヤツが大ッ嫌いなんだよ!」
「ただのウザいカス野郎かと思えば……根性あるじゃねぇか。いいぜ、こっからはタイマンだ。最後の最後までケンカしてやるよ」
「ホントは刀をブンブン振りまわすんだよ、おぉよサムライ・ガールってヤツだ。かっこいいだろ?」
「よっしゃテメェらそこに一列で並びな、ひとりずつあたしが心を込めてブン殴ってやる」
「ほ、ほんとにこの制服着なきゃダメか……? ……ちくしょうやってやるよ! オラオラ寄ってきやがれ見ていきやがれ! 『レッド・レディ』特製ホットドッグが食えるのはここだけだぞー!」
「あーウゼェ…野菜食いてぇ…ぁあ? なにがおかしいんだよ。不良だって野菜くらい食うだろうが」
「魔術師っつーか神秘を追いかける生き方を悪くいうわけじゃねぇんだけどな、どーにもあたしには合わねーっつーか」
「いやお前が言ったんだろ向こうのがれきに虹色のゴリラがいるって! ……は!? ウソ!? ~~~っ! ウッザ! あーウゼェ! ……なんだよ顔見んじゃねぇよ!」
「ぅ……また増えて……いやいや筋肉のせい、これは筋肉のせいだから……」
「天路接続───天にまします、かみなりさまのとおりみち
雷鳴励起───地へたまわり、よろずよもにとどきたもう
神刀抜剣───かしこみ、かしこみ、ことより、こときり、鞘にみちたる由をもうすは───一刀にて、奉る」>>223
アレウスに対して
「ハイシン? 背神? 配信? んだそりゃ? どっちにしろくだらねぇなァ、
神様ならともかくテメェらみたいなのに言われるがまま見世物になんぞなるものかよ」
普 小龍に対して
「あー、あの兄ちゃんたまにうちのホットドッグ買っていってくれるぜ。
あぁ? なんかだめだったのか。べつにケンカもしねぇし金は落とすしいいお客さんだろ?」
ワレラン・フラフタール=レ・ザベニュエに対して
「そりゃミナミにいりゃ嫌でもあーゆーのと顔合わすことはあるけどよぉ……
なんっかあたしを見る眼がウゼェっていうかキモいんだよ。何考えてんだかわかりゃしねぇ」
『レッド・レディ』
カフェとバーを兼ねたダイナーレストラン。いわゆる移動販売形式の飲食店。
いくつかの軽食とお酒をメインに提供してきたが現在は経営不振によりホットドッグ一本で勝負している。
店舗は捨てられていた中古のトレーラーハウスを改造したもので移動と住居が可能。オーナーが家代わりの寝床にしていたが最近新たに住み込みで働く看板娘が増えた。
店名の由来はオーナーのサーヴァントだった血の貴婦人から拝借したものなんだとか。>>224
『九曜院』
日本古来より存在する魔術師の家系。
建御雷神の神臓鋳體を保存・共有するために活動している。この神體は大太刀と小太刀に分かれる。
なお、この神體に携わる家は九曜院だけではなく他に三つの家がある。計四つの家が神の保存に必要な手順を役割分担しており、それぞれ
『研ぎ』を担う、折紙
『塗り』を担う、綾小路
『斬り』を担う、九曜院
『供物』を担う、指月
……という具合に分かれる。
それぞれの役割は、神の刀を研ぐこと、神に油を塗ること、神をもって人を斬ること、斬られることで刀の意義を保つこと……以上を、家々の役目としている。
大戦によって神秘の存在が一般化した戦後に世界においては、家の在り方に関する問題で抗争が起きている。
問題解決の目途は立たず、九曜院の家はひとまず神の一部を継がせた娘を家出という形で逃がしたのであった。
【製作者】黒鹿ファン>>227
正直めちゃんこさびしいです
もっとガーッと集まってワーッってやりたい
神體持ちの由緒あるお家なのでガチガチのガチにお嬢様。そんな子が制服の上に革ジャン羽織ってバットぶんぶん振り回すのって……いいよね……
お家絡みも色々ありますことよ。せっかく大太刀と小太刀にも分けたのですから結局SIMカードの不調が復活したので結局機種変更の手続きはしなくっちゃいけなかったの巻
オンラインでの携帯購入って初めてだから不安……。
>>228
で言った監獄系聖杯戦争、企画としては一応温めておこうかなと思います。リレー主催にも個人SSにも出来そうっちゃ出来そうだしおっきくなったメレ坊について考えてたんですが
現在から最低でも5年経ってるとしたらおそらくアルマソフィア本家掌握は完了してると思うんですよね
ってなると立場も権力もなに遠慮なく使えるわけで手を広げられる範囲広がりまくりの才能活かしまくりで魔術師としてのしあがっていそう
ただその分、忙しさも倍々になるから冒険行く暇もないのかな…とか後継者についてもいろいろ準備するしお相手も探していくんだろうな、とか考えて…私は…私は…おぉ、おぉ…
>>235
リーランドさんが秩序・悪なのは解釈一致。逆に小龍さんが混沌・悪なのはちょっと意外…
……ルナは猫チャンですね!だいたい誰にでも懐くけど目を離したらふらっと消えているような
ぼるぞい…(検索)すらっとしているぜ…シュッとしているぜ…成長したメレ坊足長いんだろうな…>>238
いやぁ今から数年後の将来が楽しみですね~
そうですそうです、自負とプライドと覚悟がある一応、生存報告させていただきますわね
というか前回は数ヶ月前になるのか...!?
忍者と弥助の信条を見届けたり、驚天動地の狩りに行ってたりインプット増やしてみているものの中々キラーアイデアが出なくて喃
視肉を使った粘菌ゾンビ(ネクロニカ的な)の仙人とか「出来ないこともないがう〜む」みたいな
余談ですが、異界常識(アストラリティ)・妖精領域・固有結界は、ここのえ的には「型月よくある同じ概念を別視点側で言い換えてる」派です。物理法則(テクスチャ)が異なれば、それは異世界の秩序と言えるでしょう
それはそれとして神性MAXの異界だからこそ利用できるという点は「せやね〜!」感がある生存報告としてはちまちま小説を書いたりリメイククリスティを作ってたり。
リメイククリスティは元と性能完全に違ってきて笑えてきてる。
アンデルセンやシェイクスピアとは別方面で地雷持ちになって……。
しかし、自分大学時代に比べて本当にアウトプットが下手になってきたなと……。完結ができん。
あの頃輝きまくってたよ。今やってることは長年ほったらかしてたサーヴァントに手をつけ…るためのネタまとめをしたりしなかったる
あとは水タバコ屋のゲームやりつつ宝石学園なゲームやりつつ日々湧いてくるムカデ共と戦っており……クックック……寝不足気味……あれ、クッチーさん。エルナン・コルテスのデータって消失した感じですか?
SIMカードというよりも携帯端末の問題だった。
しかし新調したらあからさまにFGOの画質が良くなった気がする……。
>>243
あ、抹消はしてないです。コッチに移しました
ガレアやヴクも持て余しててなおかつ現状活躍の場が無いし、コルテスのページに一本化してもいいかもしれん……
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E2%97%86B8D4AQBhU2%27%EF%BC%B3%E5%87%BA%E5%90%91%E8%80%85>>245
動かした時に告知なりしとけばよかったですね
驚かせちゃってすいません聖杯戦争は便利だな……。
因縁キャラクターに聖杯戦争参加者って手軽なフックが付けられる……。
wikiを漁ってるとこんなキャラいたんだって魅力的なのが発掘されたりする。うぅむ…えっちなおねえさんを作ろうとしてもただのスケベなおねーさんになってしまう呪いがいつまでも解けない…
色気、色気ってなんだ……真心?ちなみにスレ自体は不定期でチラチラ覗いておりました。その証拠とした(?)ミカロスさんのサーヴァントに拙宅のカール4世を推しておきます
いや何というか…頼り上手な自由人キャラにはとりあえず彼というのがあって…魔力問題もキャスターだし宝具多重使用を避ければ大丈夫かなって…
あと エイプリルなルナちゃん ヨモ 重力 すごい
>>250
>>251
いやぁ音信を怠ってしまい申し訳ない…シャバとは言いましたが警察のご厄介にはなっていないのでそこら辺はご安心をば
ついでに黒鹿さんにお聞きしたいのですがカノンさんって所属警察署になってますがホームレス?だしあんまりキャラシを読む限りそんな感じはしないのですが署員って認識で良いのですかね…?
それとも中区の警察署付近を根城にしてるからって感じだったり?>>249
お久しぶりです~!
やっぱり連絡があるだけで安心感が違うもんですな>>254
私の脳内のカール4世パッパも彼の後にプラハを栄させた神聖ローマ皇帝もそのタイプですし、もはやそういう運命だと思っています…
ぜひぜひ振り回してくださいませ〜!
それを差っ引いてもこれまでの冒険で築いた縁が確実にルナちゃんの中に根付いているってことがわかって懐かしい顔ぶれたくさんでほっこり…という場面と最後の仄暗さの中の暖かさとでグッピー絶滅しちゃいそうになっちゃいましたわよ…
あーなるほど、見た感じニケさんのマスターっぽいけどそこらへんの記載ないな…と思っていたらそういう。台詞でもちょっとまだよそよそしかったのもそういう…
前に言った警察署キャラとせっかくなら関係がある感じにしようかなと思ったのですが違ってたらダメだよな…となっていたのでそのお手間には及びませんよー。下っ端ということが聞けて自分としては満足です>>256
あー…うーん、そうですねぇ
横浜には現状明確な秩序の存在がいない(カール4世目線アテナ様もそこまで信を置けない)以上自身が所属する組織のために動くことはある程度許容するので、《企業》の利益になることならまあまず付き合ってはくれるかな?と。それこそ魔術師を利用するとかは「そっちもその覚悟があるのだろう」って感じで眉を顰めたりはしません
無辜の人々がたくさん傷つくとか、公的な利益を損なう(公共施設の破壊とか)まで行くと「もう知らん!」って協力はしない…くらい?ただ最大多数の幸福を尊重してそのために少数を…ってくらいなら呑んでくれます。究極的にはリアリストなので
つまりあれはエイプリル・フールの皮を被ったFlashback Luna's Adventure だったってコト…!?か、かけがえねぇ…!ようやくGWを迎えられる……生存報告させていただきます!
公式に小町が登場して驚き、彼女の設定からうちの業平をNPCで仏となった業平もありなのでは?と考えたりもしました。PCにはならないし、そもそも設定をまったくアウトプット出来てませんが……更新された日は最低でも一回は必ずこのスレを見てはいましたが現状自分のタスクとしてはまるで何もすることがない(ペレスはお話を伺う限り自分の書く手番ではない)ので黙って見ていました
そんなこんなで天墜聖杯戦争更新です
前回までのお話はこちらからどうぞ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Star「気分わる…」
「吐くなよ。呪いが出てきたらたまったもんじゃねェ。……やべぇ儂が吐きそう」
「吐くなよ」
極め上げた武術というのは恐ろしいものだ。たとえ人外の肉体であっても気を乱され、経絡を捻じ曲げられる。おかげで体調がすこぶる悪い。ただ一人の武であれば容易く踏み躙れるものを、ツユの“愛”で常人の何十倍もの肉体や魂の重みに仕上げている。只人を超人にする。そのタネは“共有”だ。
「ツユちゃん自身と、ツユちゃんと繋がったみんなを混ぜ合わせる。誰かの負担は誰かが担う。戦う人のエネルギーは他の人からも賄える。数百万、数千万、下手したら億単位の人々の力が一体になる」
「比喩じゃなく流行り病よりも広がるのが早ェ。マジでビビるぞこれ。とんでもねぇな」
「どこかの馬鹿がこの街のテクスチャごと捻じ曲げてるせいで抑止力も干渉しにくいんだと思う。本当ならもっと早く事が転ぶはずなんだけど。それか…ツユちゃんが単純に潜り抜けられる運命だったのかも」
「どっちもあり得るなァ。で?ここが一番安全なのか?」
デカい家だな、と思った。とはいえロートゥスの見立てでは魔術師らしい工房が眠っているような屋敷ではなく、単純に一般家庭の中でも、比較的豊かな家庭だと思えるような場所であるという感じで。おそらくナキの、綾姫一家の自宅なのだが、安全な場所と呼ぶにはあまりにも普通すぎて─────「いらっしゃ〜い。僕も帰ってくるの久々だけど」
「お邪魔しま……前言撤回だチクショウ。めちゃくちゃやってんなオイ」
「これ見るとジルさんも魔術師なんだなぁって感じがするよね。僕たちを助けずにここで見物しながら作業してたんだって。許せねぇなホントにあの殺人騎…」
ツユ、ナキ、ルフ、ロートゥスが相対していた時。アサシンとキャスターは呑気に茶会を開きながらその行末を眺めていたらしい。互いに互いを殺.す気がなかったからという理由に加え、その場で何かしようものなら本気で殺し合うことになるからだ。それは互いのマスターにとって良い結果にならない。それはサーヴァントである自分たちにとっても不本意だ。もっと相応しい舞台で殺し合うべきだと思ったから。
結果、キャスターは己のマスターを放置して早々に引き上げ、ナキの部屋を工房として魔改造していた。外から見れば何も疑問に思わないが、自宅に入った瞬間あまりにも異質な気配がして吐き気がいっそう強まった。おそらく部屋を異界化させているのだろう。一階の居間にいるだけで吐きそうになる。
「でもWi-Fiは通ってるんだよね。あ、これはキャスターが作ってくれた血の飲み物。体力回復させないとだからどうぞどうぞ」
「動揺してねぇとこ見るとお前が本当に化け物になっちまったんだなってわかるよ…ん、うめぇな。傷も治るわ」
「あはは。でも普通の人は誓って傷つけないから。傷つけていい人だけ傷つけるから。比較的安全な化け物を目指してるよ。……よし、繋がった。今から僕の親とビデオ通話するからロートゥスもこっち来て」
なんだか吹っ切れたようで、何事もなく両親たちと連絡を取るナキ。あの一件で意識を失った二人をそれぞれの組織の人間に預けてからというもの、ろくに顔を合わせてない。キャスターの報告では、自分たちがツユの眷属たちの攻撃で意識を失っていた間に両親はどちらも意識を取り戻したそうだ。けれど起きたとて二人に待ち受けてるのは膨大な量の業務。
自宅を好き放題改造できたのも、二人がさまざまな処理に追われて帰ってくる暇がなかったからだ。そしてナキも、アーチャーが遺した呪いの始末があった。気まずいとかではなく、そう、ただ、ただ単純に顔を出すタイミングがなかっただけで。
「もしもし。……二人とも元気?」続きはこちらから
目標は5月中にこのお話を終わらせることです
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%84%9B%E6%86%8E%E7%AC%91%E3%81%84ルナティックの迅龍vs伊織の描写の改訂及び迅龍のキャラぺを若干編集(紹介文の一部削除)。多分抜けはない筈
特にルナティック自体の今後に影響ある訳じゃないですが、一応確認して貰えれば、と思いますー
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E8%AA%B0%E3%81%9D%E5%BD%BC%E6%99%82【連絡事項】
今週の土曜から諸事情あって7~8か月ほどこちらへの書き込みが乏しくなるかもしれません
といっても主に深夜帯(大体夜9時以降?)の返信が難しくなるだけなので、日中ないし夜9時以前は普通に返信できるかと
勝手ながらよろしくお願いいたします奏章Ⅳ、終わりやした!クリア報告トップバッターはなんとなくでも嬉しいモノですね
真名に戦々恐々としてた都落ちちゃんに関する諸々はwikiの公式実装サーヴァント相談所で話す………かもしれない
とりあえずはルナティック書くどー。積読も崩したいけど同じく、俺もクリア報告。
ネタバレ防止のためノーコメントで生存報告&奏章4クリア報告
(何やかんやあって夜9時以降も書き込めるようになりました)
まあ23時以降はどうなるか分からないので、今の内に書き込んでおきます
ちなみに自分も奏章Ⅳクリアしました前から言ってたサーヴァントがやっとまとまってきたんですが、冷静になるとけっこうな量になっててちょいカットするか悩み悩み…
大丈夫か我…これ気合い入れすぎて空回ってるパターンじゃないのかい我…?>>289
やらいでか
やらいでか
そう言ってもらえるなら出さぬわけにもいくまいて
ウオオオこれが6年モノの片思いじゃー!「あまり期待はせんでくれよ? どうあれ儂は、ただの人じゃからのう」
【クラス】アーチャー
【真名】毛利元就
【性別】男性
【身長・体重】163cm・48kg
【肌色】黄色人種【髪色】白髪【瞳色】黒目
【外見・容姿】和風の装いをした白髪の老人。笑みを作る瞳は心中を見通せぬほどに細い。
【地域】日本
【年代】14~15世紀
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:D 魔力:D 幸運:C 宝具:E>>291
【クラス別スキル】
対魔力:D
魔術への耐性。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
単独行動:C
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。依り代や要石、魔力供給がない事による、現世に留まれない「世界からの強制力」を緩和させるスキル。
【固有スキル】
友誼の証明:A
敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。
一日の計は朝にあり:E
『一年の計は元旦にあり』という諺に連なる、アーチャーが毎朝欠かさず続けた朝日への祈り。
祈りを絶やさず続ける限り、召喚時点から現在までの戦闘経験を蓄積して成長することができる。幸運を除いた全ステータスにプラス補正を与えるが、すでに老成したアーチャーはあまり伸びしろがない。>>292
謀多きは勝ち、少なきは負ける:A
アーチャーの息子、毛利隆元に宛てた文言。戦における信条が一つ。
狂化、精神汚染あるいはその類似スキルを所持している者。混乱、暴走状態のような正常な思考ができない者などの『会話が成立しない相手』に対する特攻能力を持つ。また、味方全員に同様の効果を付与する。
百万一心:A
「日を同じにし、力を同じにし、心を同じにする」という一致団結の重要さを説いた教え。
力の方向性を合わせることに特化した亜種のカリスマスキルとして作用する。またアーチャーからの一方通行に限り、味方に対してアーチャーの持つスキルおよび宝具の譲渡を可能にする。
【宝具】
『拝啓、仍って件の如し』
ランク:E 種別:対返却宝具 レンジ:無制限 最大捕捉:1人
毛利元就という戦国大名は実に"筆まめ"であったとそこかしこで語られている。家族に宛てた手紙。部下に送った書状。密使に持たせた封書。そして有名な「三本の矢」の元となった三子教訓状。いずれもが直筆の書の数々には末尾に機密保持のための一文が添えられていた。その一文とは「読み終わったら返してください」というものであったという。
この第二宝具もまた、アーチャー自らがしたためた手紙を送りつけた上で、返却を求めるというものである。
本宝具は大きく三段階に分かれる。
第一段階。アーチャーの直筆で手紙を書く。
手紙の内容は自身の真名と宝具の詳細、そして送る相手の真名を把握した上で対象への噓偽りない本心を書かねばならない。これは必ず意味の通る内容でなければならず例えば「ああああ」をひたすら連ねるだけのものでは"手紙"として認識されない。何よりもアーチャー自身がそのような書を送ることを許さない。
特性上、第一段階はもっとも手間と時間を要する工程となる。即席で用意するのはほぼ不可能に近い。>>293
第二段階。アーチャーの手紙を相手に送る。
弓兵のクラスで召喚されているため基本的には手紙を直接矢にくくりつけた矢文を使用する。
この矢文は宝具の一部と判定された時点で一切の攻撃力を失う。手紙を送るという行為にそのようなものは不要であり、これを受けた相手は薄皮一枚すら破れることはない。そしてこの矢文は受けた瞬間に、手紙を受け取った、と双方に判定される。武器で弾いたり盾で防いだりしても同様。触れた時点で判定は完了する。
本質が手紙であるため形式には縛られない。間に使いの者をはさんでもいいし、なんならポストに入れたっていい。ともかく相手が受け取りさえすれば第二段階は終了する。
第三段階。手紙を受け取った者に返却を要求する。
言葉通りに対象に対して手紙を返却するか否かを委ねる。返してもいいし、返さなくてもいい。その決定権は送られた相手にある。
ただし返却しない場合。送られた者は時間経過で全ステータスにマイナス補正、ならびに全スキル全宝具の出力低下を招く。いずれも日を置けば置くほどに効果は増大していき、そこに制限はないものとする。
そして返却する場合。送られた者は手紙の代わりに返礼として、スキルまたは宝具のいずれかをアーチャーに譲渡することになる。返礼に何を選ぶかは送られた者が選択できる。返礼を決意し、返礼を決定すれば自動的に譲渡は終了する。
この三つの段階を通して宝具は完了とする。
返却ではなく破棄という第三の選択肢も浮かんでいるとは思うが、その場合破棄された手紙は即日手元に戻り、倍の返礼を要求するので推奨されない。あくまで"手紙"である以上は狂化や精神汚染といった意思疎通が成り立たない手合いには通用せず、また、大前提として文字の読み書きができることが最低条件となる。
つらつらと書き連ねられてさぞ辟易されたことと存じるが、これもまた宝具の一部であるため了承してほしい。
それでは最後にひとつ。この手紙は、読み終わったら返してください。>>294
【武装】
『弓矢&太刀』
どちらも何ら変哲のない武具。可もなく、不可もなし。
【解説】
毛利元就。幼名を松寿丸。安芸国を中心に中国地方を制した戦国大名。
一に、その幼少期は過酷そのものであった。
五つの時分に母を亡くし、十の時分に父を亡くし、十一の時分に兄と離れ離れになった。わずかに残った領地でさえも後見人に騙されかすめ取られる始末。
過酷であろう。悲壮であろう。並びに、ありふれていよう。環境と陰謀が織りなす苦難苦節なぞこの時代にはいくらでもあることで、ことさらにあげつらえて言葉を尽くすほどの出来事でもない。
故に。故にだ。毛利元就なる男に見るべきは悲劇ではない。失うばかりの生涯などではない。
領地を奪われ追い出された。が、養母・杉大方に支えられて過ごした一年の後こと。領地をかすめ取った後見人は、不思議なことに、とんと不思議なことに、病かなにかによって急死した。よって元の領地へ戻ることが叶った。
彼の生涯はこの繰り返しである。苦境に立たされ、苦渋に愛され、なおも抗い、飲み込み、力へと変えた。
乞食若殿とすら呼ばれた若武者は、敵味方も神仏も構わず自らの力へと束ねることで下剋上の生き様を成した。>>295
二に、彼は権謀術数を駆使して尼子・大内の二大勢力を降した。
謀略の将とされる戦果は横も裏も問わず刃を向けた非道さからくるものであり。中国地方に覇を唱えるころには積み上げた謀略の数は指の数を超えて余りある。
この事実は決して誤解ではないが正確と言えるものでもない。人心を惑わす策士であるとか、高見より見通す読み手であるとか、そんな評価にはよらず。また非道であったことすらもただの一面のでしかないという話。
つまるところ毛利元就という武将は常に必死であった。
裏切り。乗っ取り。不和の助長。いずれも後年、侍の誉れとして語られる『正々堂々』とは真逆を行く戦歴はただただ死に物狂いに手段を選ばなかったことの証左である。
そして、その程度の謀略であれば程度の差はあれども全国各地の大名たちは皆やっていることでもある。つまりはありふれた策。誰にでも思いつき、少なくない数が実行された。ならばなぜ、毛利元就という名には斯様にも謀略の二文字が付きまとうのか。
その答えは……繰り返しとなるが、彼が弱小であった頃から大名として覇を唱えるまで一分のゆるみもなく、やはり死に物狂いに生き延びた証左だからと言えよう。
三に、齢七十を越えて生涯現役であったということ。
元就は二度に渡って隠居を試みているが一度は息子・隆元の死によって、またもう一度は臣下たちの懇願によって病で伏せるまで現役を貫いた。
生涯で出陣した合戦の数は実に二百戦を越え戦国最多。にもかかわらず確かな敗北はわずか二敗、うち完敗と呼べるのは尼子方にしてやられたただ一度きり。その最終勝率は九割強と戦国の世においては破格の数字を叩き出している。
松寿丸から毛利元就まで。目まぐるしく敵味方を入れ替えながらただの一代で中国地方を制し平らかにした生涯は、そのすべてが全盛期と呼ぶに相応しく。>>296
よって、彼の根底たる第一宝具は、このような形と相成った。
『三本の矢』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:3人
一本の矢はたやすく折れるが、三本に束ねた矢は折れない───という、例え話をもって毛利元就は三人の息子に一致団結の大切さを説いたとされる有名な話。そしてこの話の多くの部分が、後世の創作で肉付けされたものであることも、広く知られている。
自身に向ける対人宝具。七十年を越える全盛期を"三本の矢"として振り分けた上で、説話の通り一本に……一個の霊基に束ね上げる。
一の矢に、若武者たる剣士の力を。
二の矢に、謀略の神たる暗殺者の力を。
三の矢に、広く汎く力を合わせる弓兵の力を。
それぞれの場合に応じて選択・切替を可能とする。またクラス変更にともなってステータスおよびスキル、第二宝具が変更される。
セイバークラスではスキル『軍略』と、宝具『神威光臨大鳥居MIYA-JIMA』を追加。
アサシンクラスではスキル『忍術』『妖術』『謀神に影ぞあり』と、宝具『誰そ彼時、昇らぬ白日に夢見たり』を追加。
どちらのクラスに変更しても宝具『拝啓、仍って件の如し』は封印される。一度切り替えるたびに令呪一画分の魔力リソースを必要とする。使いどころの見極めが肝要。
【人物像】
安穏とした柔らかい空気を漂わせた老人。その内面は勤勉、丁寧、誠実……とまぁ、人として見習うべき部分を凝縮したような好人物。
養母を早くに亡くし。異母兄弟と殺し合い。家督を譲った息子に先立たれた。実の両親を除いても毛利元就という武将は家族親族に関する悲劇が数多あり……その反動で家族や身内をことさら大事にするのも自然であろう。サーヴァントとして召喚されても方向性は変わらずマスターは当然ながら自分たちの身内に該当する者すべてを大事にする。
かつては息子・隆元にも「能や芸事、慰み事のような遊びは要らぬ」とまで言った元就だが、これはあくまで戦を第一とした世においての言である。単なる趣味嗜好の面で言えば遊びの類をよく好む。孫の遊びにノリノリで付き合ってくれるおじいちゃんタイプ。>>297
一方で戦国の世の習いを過不足なく発揮できる人物でもある。暖かく民を愛する傍らに、兵をただの数字として扱うことを厭わない。敵を敵と見れば容赦なく、敵すら内に入れれば公平に扱う。
人の話をよく聞き、その心情を慮る姿勢が彼を大名へと押し上げたことは疑いようがないだろう。しかしそこはやはり戦国出身と言うべきか、問題解決の方法は効率重視の非人道的なものが多い。これは生前の所業もさることながら根底に「殺れば殺られぬ」という大原則を持つがゆえ。
かぎりなく現実的に万策を尽くすその様は、極悪非道にして卑怯千万と呼ばれるに相応しい大名っぷりであると共に、欲を満たす素振りを見せない振る舞いは、どこか、人らしからぬ。
そのような人柄が形成されたのは環境によるところが大きく、民と民の住まう領地を守ろうと自らを律し続けた結果である。前提が違えば……それこそ平穏な世に生まれていれば争いごとに関わりのない人生であったことだろう。
ともあれ、七十年以上も続いた余裕を薪とする人生のおかげですっかりそちらが"素"となってしまったが、そのことについて本人が特別思うことはない。そうでなければ何一つ成せず、何か一つでも成せるならそれは望むところであったからだ。
悪を愛さず。善に憧れず。流血を許し。残虐を罰し。人道を認めて。非道を用いた。自らが強者であると世に誇示し、自らが弱者であると文に愚痴る。
ああなんと半端な人物だと思われよう。彼は周囲をふりきるような"うつけ"でもなければ、高みだけを目指した天下人でもない。強く在り続けられる神でもないし、人情の悉くを無視できる鬼でもない。
彼は人だ。人である。
ただただ、必死に生きようとする、人なのだ。
自らを『人である』と定める自負にはいくつもの要素を内包している。弱者の嘆き、強者への克己、無力故の怒り、弱きが強きを喰らったという驕り、それでも弱きままで変われぬ自嘲、神仏に祈らずにいられぬという弱さの再確認、それらすべてをひっくるめて開き直ったものが『人である』という一言に込められている。>>298
そんな彼の聖杯にかける願いは、また半端なことに『手に入れてから考える』という。
願いはある。後悔の多い生涯を送ったこの身には覆したい過去なぞいくらでもある。先立ってしまった我が子を、早くに亡くした妻を、この手にかけた弟を、多くを自分に費やさせてしまった養母を、幼い頃に失った父を、母を、そんな風に生きるだけで心許せる友のひとつも作れなかった自分を、変えてみたいという願いがある。
あるが、我欲に偏った戦い方なぞ"毛利元就"は後にも先にも知りはせず。
人も時世も自分ですらも千変万化が現世の常。時々に応じて自他を見極めることもせず、代わり映えのしない願いひとつに固執するなどとても考えられん───と。
「ま、流行りに弱いというだけの話じゃな」
【一人称】儂(弓)、わし(剣)、私(殺)【二人称】そなた、お主、あなた 【三人称】あやつ、あれ、あの人
【セリフ例】
「あまり期待はせんでくれよ? どうあれ儂は、ただの人じゃからのう」
「戦国大名なんつう括りならまぁ儂は"ハズレ"であろうなあ。……なぁに、何事も使いよう。そなたも主を名乗るくらいなら、この老躯ひとつくらい悠々扱って見せよ」
「現代のSNSとやらはけったいなもんじゃなぁ。世界と繋がるなどと謳うわりに見える景色は主観に過ぎる。使い方を間違えてくれ、と言わんばかりではないか」
「能や芸事は要らぬ……なんつったのもまぁ、なんというかなぁ。余裕がなかったのじゃよ。超~わかりやすく言えば遊んでるヒマがなかったんじゃ」
「魔王だの軍神だのといった傾いた連中と一緒にするでない。只人の儂と比べても勝るものなどそうそう無いわ。…………ま、容易く負けてやるつもりもないがな」
「儂は人である。そなたと然程の差もないような、な」
「家族、友人、身内……なんでもよいが、大事にしておくべきじゃ。悔いのないようにな」>>299
「これは親切心から言うことじゃからよぉ聞いとけ。儂からそなたを裏切れる手段があるのなら今の内に開示しておけ。そなたがひとつ開示するたび儂からもひとつ明かすとしよう。
信じると言えば聞こえはいいがなぁ、『知らないはず』などと考えているうちは対策のひとつも打てなかろ?」
「そうそう、それでよい。せいぜい儂の心中を疑い、心配しておけ。それが移ろう人の世と心に抵抗できる数少ない手段じゃからな」
「よいか? 手紙は儂の目の届かぬところで読むのだ、よいか? よいな? ……何故かと? 目の前で読まれたら恥ずかしいからに決まっとろうが」
「……ああ、それと。手紙は読み終わったら、ちゃんと返すんじゃぞ?」
可児才蔵に対して
「幾度も主を変えて戦乱の世を生きた、なぁ。それなら儂にもいくらか覚えがある……
なんて、裏切りと同列にされれば気分が悪いか。しかし、とはいえ、それはさておき、じゃ。安芸国に縁にある者同士、仲良ぅしておくれよ?」
黒田長政に対して
「のうのう、知っておるかのぅ? お主の幼名、儂と被っておるらしいぞ? よくある名だからのう、『松寿丸』?
そんな顔をせずとも、儂が逝った後で毛利とドンパチやったのは聞いとるよ。で? で? どうじゃった? 儂の子らは強かったろう?」
キールタ・マックローナンに対して
「ほぉん、嘘が吐けぬ代わりに一騎当千、か。儂と同じ爺のわりにゃ海か山かっちゅうくらい違うのぅ。
……ぶっちゃけ、それ、不便じゃろ?」>>300
毛利隆元に対して
「儂らは一度死んだ身じゃろうが。……ったく、儂は子が身代わりになるのを喜ぶ親にでも見えたか? バカタレが。
ほれ、もう能や芸事は要らぬなどとは言わんから、お前のおすすめの一冊を教えておくれ。文字の読み書きは儂の得意分野じゃぞ?」
丸目長恵に対して
「あやつ、儂の話ガン無視で初陣に出た頃の元春みたいじゃの……あの熱した刃のような剣幕なぞ、既視感すらあるわい。
しかし……のぅ、儂の認識じゃサーヴァントは全盛期の姿で喚ばれるはずなんじゃが。"あれ"が全盛期になる生涯って儂やばいと思うの」
果心居士に対して
「ほ! こりゃまた懐かしい顔が出たもんじゃ! おぅおぅ覚えておるぞ、金をせびりにきたお主の大道芸!
今もありありと思い浮かべられ……ああ……真、勿体なかったのぅ、お主の技は。戦国ならざる平穏な世ならば、いくらでも使い道は広がったろうに」
イチキシマヒメに対して
「こっ、これは、まさか! あなたが厳の島より参られようとは! この元就、胸が高鳴る思いにござる!」
井伊直政に対して
「(好悪の判断がつかないびみょ~な表情)
ああ。うむ。いや、少々思い出しておっただけじゃ。主のためにと突撃する部下は、どこにでもおるもんじゃなぁ……と」>>301
宇喜多直家に対して
「あぁ~~……ああ、嫌ァな輩がおるの。儂が手段選べなかった理由の一端がおりおるわ。
あのテの二枚舌は敵にしても味方にしても信用ならんぞぉ? 声も届かぬ距離に置くが一番じゃ」
本多忠勝に対して
「こりゃあ確かに"過ぎたるもの"じゃな。まったく、お主のような強者がおると思うだけで肚の底が冷える。
……うん。だからよかった。お主のような者がいくらでもいたから、儂は勝ってやるのだと躍起になれたものよ」
山中鹿之助に対して
「ふん、いつまでもしつこい業突く張りめが。……ならば、問おうか。
お主のその見上げんばかりの忠義とやらで、戦に勝てるか。敵に勝てるか。儂に、勝てるものか? ───如何に?」「いつの世も変わりゃぁせん! 『みんなの力を合わせる』ってェのが最強に決まっとろうが!」
【クラス】セイバー
【真名】松寿丸/毛利元就
【性別】男性
【身長・体重】165cm・54kg
【肌色】黄色人種【髪色】黒髪【瞳色】黒目
【外見・容姿】黒髪黒目の鎧武者。白い歯を見せる笑みは日向のように明るい。
【地域】日本
【年代】14~15世紀
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:C+ 耐久:C+ 敏捷:C+ 魔力:C+ 幸運:A 宝具:E~EX
【クラス別スキル】
対魔力:C
魔術への耐性。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
騎乗:C+
騎乗の才能。水軍の逸話を持つセイバーは特に水上を進む乗り物に強い。>>308
【固有スキル】
友誼の証明:D
敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。セイバーは『厳島の合戦』で知られるように無勢で多勢を切り崩す術に長けている。相手が自陣営より数で勝る際にボーナス判定。
一日の計は朝にあり:C+++
『一年の計は元旦にあり』という諺に連なる、セイバーが毎朝欠かさず続けた朝日への祈り。
祈りを絶やさず続ける限り、召喚時点から現在までの戦闘経験を蓄積して成長することができる。幸運を除いた全ステータスにプラス補正を与える他、陽光の属性を帯びる。
謀多きは勝ち、少なきは負ける:B
セイバーの息子、毛利隆元に宛てた文言。戦における信条が一つ。
狂化、精神汚染あるいはその類似スキルを所持している者。混乱、暴走状態のような正常な思考ができない者などの『会話が成立しない相手』に対する特攻能力を持つ。また、味方全員に同様の効果を付与する。
百万一心:C
「日を同じにし、力を同じにし、心を同じにする」という一致団結の重要さを説いた教え。
力の方向性を合わせることに特化した亜種のカリスマスキルとして作用する。またセイバーへの一方通行に限り、味方が持つスキルおよび宝具の譲渡を可能にする。双方の合意が条件。>>309
【宝具】
『神威光臨大鳥居MIYA-JIMA』
ランク:EX 種別:固有結界 レンジ:果てを設けず 最大捕捉:来る人拒まず
セイバーの戦歴においてもっとも有名であろう『厳島の合戦』を基にした固有結界。朱色の大鳥居を中核にした瀬戸の内海を展開する。
万を超える軍勢を、その半数以下の軍勢で崩したジャイアントキリング。本質を『逆転劇』と定められた効果を発揮する。セイバーと相対する敵の戦力差が大きければ大きいほどに理屈を超えて勝利の可能性が増大する。
例えば雨露に足を滑らせてしまったり。
例えば神風の起こす波が船を揺らしたり。
例えば頭上のみに浮かんだ嵐雲から雷が落ちたり。
彼我の戦力差が明確であるほどに、不可思議な勝利の可能性は増しながらも増すほどに繰り返される。
あくまで逆転劇であることを要点とした宝具であるため、かの合戦を成しえた立役者たる毛利水軍は召喚されない。
この空間に喚べるのはセイバー自身が召喚後に縁を繋いだ者たちのみに限られる。ここに人かサーヴァントか、神かケモノかといった区分けはない。なお、宝具の基が『厳島の合戦』にあるため『毛利水軍』役にあたる人員の有無によって空間の規模は減衰していく。史実になぞらえて4000人以上集めれば最大の効果を発揮する。目指せ友達100人超えて4000人。
『日に紡ぐは三星の一文字(ちどりいちもんじ)』
ランク:E~EX 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
『神威光臨大鳥居MIYA-JIMA』を一刀に収束させた対人宝具。
技量に基づく魔剣ならず。神秘に紐づく妖術ならず。若武者の抱いた祈りを刃に乗せて具現化する。
その威力はリミッターを設けぬ加算方式で決定される。セイバーの祈り、呼びかけに応えてくれた者すべての魔力を威力に加算する。ここに敵味方の線引はなく、また天地人の区分もない。
応えてくれた各々の属性を反映する効果があり、矛盾を越えて束ねられた勝利の一刀が完成する。>>310
【武装】
『千鳥一文字』
毛利輝元が吉川、小早川と共に厳島神社より取りだしたとされる太刀。セイバー自身がこの太刀に関与する話はなく、紛れもなく他人のものである。
すなわち他者の力もまとめて自身に束ねる、というセイバーのスタンスを象徴する一刀と言えよう。
【解説】
松寿丸。元服名を毛利元就。安芸国を中心に中国地方を制した戦国大名の若かりし頃。
彼の戦歴や逸話といった"有名どころ"は晩年に偏っている。初陣にこそ華々しい記録はあるが、基本的には苦難苦境に耐えた若輩時代である。
二十半ば頃の姿で召喚されたセイバーは乞食若殿と呼ばれた記憶も新しい。いっそ開き直った貪欲さと、戦乱を生き抜く必死さに焦点を当てた全盛期と捉えた霊基。
【人物像】
明朗に快活。意気や揚々。自分の行く道を信じて歩き続けられる人。何かにつけて行動的で自分からガンガンと周りごと巻き込んでいく。老成した自分よりも広島弁がにじみがち。
基本的な精神構造はアーチャーの毛利元就と同一。勤勉、丁寧、誠実であることに変わりないが若さゆえのやる気に満ち満ちており、それがそのまま行動力へ変換される点が大きな違い。
未来まで含めて自分の器がどの程度のものであるかを理解している。自らがただの人でしかないという自負も持ち合わせており、客観的な自己評価は高いとは言い難い。いや自分は弱いとどこか悲観する部分すらある。そんな部分は口にすることも書にしたためることもないが。
若さに任せた快活さも未熟な自分を隠すための演出、ハッタリという側面がある。それはけして大げさなものではなく、素の自分をほんの少し飾り立てて人により良く見られようとするような……ありきたりな"人間"なら、誰しもがやるようなことでしかない。
弱さを認めるがゆえに、彼は他者の力を評価し、評価に応じて欲しがる。強いと見れば欲しがり、可愛いと見れば欲しがり、面白いと見ればやっぱり欲しがる。自分以外の人間の力を惜しげもなく借りようとする様は、やはり毛利元就と言うべきか。
行動方針は元気な大型犬。あっちこっちに興味本位で動き回るためマスターはある程度手綱を握れるようになっておかねばならない。その真名は非道な一面もあることで知られるが目的のある悪事しか容認しない。悪意のための悪事を見れば一度は止める。二度、三度と話を聞かぬようなら見限るだろう。>>311
抱える願いは『世界征服』。これは一度きりの聖杯に望むものではなく、もっと大局的な人生の目標とでも呼ぶべき願い。
まだ十を超えた頃の松寿丸は『松寿丸に中国制覇ができますように』という付き人の願いに立腹したという。曰く「中国を欲すれば安芸を治めるが関の山。真に中国を治めんとするならば天下を欲するべし」と言い放ったのだとか。此度の願いもこれに近い。
しかし世界征服を期して天下を戴くかと言えばそれもまた違う話。召喚されてから退去するまでの間に、何を欲しがっても手に入れられるように"ひとまず"世界を獲っておく。先に世界すべてを手にいれておけばその後に何が欲しくなっても即座である───という考えから。
要するに願いを叶えるための準備、といったところか。
【一人称】儂(弓)、わし(剣)、私(殺)【二人称】そなた、お主、あなた 【三人称】あやつ、あれ、あの人
【セリフ例】
「いつの世も変わりゃぁせん! 『みんなの力を合わせる』ってェのが最強に決まっとろうが!」
「わしは人並みに弱いが、英霊並みには頑張れる。ま、頼りにしてよいぞ」
「もちろんわしはお主のサーヴァント、であれば、お主のモノとして扱ってもらって構わん。
そして必然! お主はわしのマスターじゃ。となれば、わしのモノとして扱うこともある。よぅよぅ心得ておけよ?」
「なにがおかしい? 友達から始めようという物言いはこの時代にゃそぐわんのか? 違う? なんじゃい?」
「手紙……手紙な、うむ、そりゃぁ書くが……いや! やはり書かん! マスターの前では書かん! 恥ずかしゅうてどうにかなってしまうわ!」
「わしは家族を大事にするし家族にもそのようにしろと言う。現実的な話として不仲は隙にもなってしまうからな。
家族の間で仲良ぅしている間は目に見えぬ強固な護りが生まれるというワケじゃ。だからわしはマスターも大事にしようと思っておるよ」
「当世はいいもんじゃいなマスター! あっちもこっちも欲しゅうてたまらんけぇに、行ってきてええか!?」
「わしが弱いことは認めるがそれはそれとして一個の男児。負けりゃぁ悔しいに決まっとらい」>>312
黒田長政に対して
「おぬしが松寿丸か? わしも松寿丸じゃ! 顔を覚えやすいとっかかりがあるのはええもんじゃのぅ!」
前田慶次に対して
「いいな、あやつはいい! 明るく、楽しく、何より見ていて気持ちが好い! だからこそ惜しい!
人に使われぬ様がもっとも輝く、とは! そうでなけりゃぁ縄でも鎖でもくくりつけて、わしのモノにしてやってたところよ!」
丸目長恵(セイバー)
「胸を借りる思いじゃ。わしがどれだけ爺になってもあれだけの武は積めまい。
さぞ実りある若かりし頃をわし如きがなぞれるはずもないが……猿真似くらいはしてみせるわ。一本、付き合ってもらおうけぇ!」
太田道灌に対して
「やりやすくも、やりにくくもあるな。
付き合いの軽さは見たまんまじゃが。さて根っこはどうか。
自ら道化に成り代われる奴は面倒なものでよ。とくりゃぁ当然───さっさと仲間にしちまうのが一番よなぁ!」
藤原俊仁に対して
「……嗚呼、神に近いモノじゃ。天にて輝く光か、天より落ちる影かは計りかねるな。
どうあれわしらにとっちゃ祈るような相手よ。相手、なのだが……うむ……やはり、欲しがっちゃいけんじゃろか」>>313
自来也(キャスター)に対して
「かぁっこいいのぅ……わしとて一人の男児であるからして。斯様な絡繰仕掛にゃぁ当然、胸、心が躍る躍る。
はぁ………ひとつ欲しいのぅ……。ほしい……」
九鬼嘉隆に対して
「あれか! あれが織田が誇る九鬼の水軍! ああ知らぬはずがなかろうさ!
我が生涯最大の戦果! 最高の逆転劇もまた水軍にあり! となりゃぁ───腕比べの一つもなきゃ退けねぇってもんよ! 喚べねぇけどな!」
山中鹿之助に対して
「わしが弱音を零した空に、あやつは苦難を望んだと聞く。
良くも悪くも……わしにゃぁ真似の仕様がない生き方よ。はっ、未来のわしが面倒臭そうにするわけじゃ」
【他クラス適性、変化傾向】
・アーチャー
筆まめ手紙魔な和を保とうとする好々爺。
その柔らかさで三本の矢をひとつにまとめてみせる。
・アサシン
謀神と呼ばれ居城を構える後方黒幕スタイル。
それが幻とも知らずに。
【製作者】黒鹿ファン「私が謀神・毛利元就である。控えるがいい。…………うぅん、やっぱりちくと無理がありますか?」
【クラス】アサシン → フェイカー
【真名】毛利元就 → 郡山城の人柱 → 郡山城の老狐
【性別】男性ないし女性もしくはオスかメスか
【身長】184cm/148cm/48cm
【体重】73.4kg/34.7kg/4.7kg
【肌色】黄色人種【髪色】黒髪/白髪【瞳色】黒目/紫眼
【外見・容姿】"郡山城の難波谷に赤白の老狐が住んでいた"……というお話にならって毛色は白く、目元に赤い線が引かれたくノ一仕立て。耳や尻尾もお望みならば。
【地域】日本
【年代】14~15世紀
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:B 魔力:D 幸運:E 宝具:D
【クラス別スキル】
気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。>>316
単独行動:D
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクDならば、マスターを失ってから半日ほど現界可能。
偽装工作:C
ステータスおよびクラスを偽装する能力。普段はアサシンのクラスに偽装している。
キツネに化かされてしまう程度の相手にはまず見破れない。
【固有スキル】
一日の計は朝にあり:-
棄却済み。白日の下なぞ恐ろしゅうてたまりせん。
謀多きは勝ち、少なきは負ける:E-
主、毛利元就が毛利隆元に宛てた文言。戦における信条が一つ。
狂化、精神汚染あるいはその類似スキルを所持している者。混乱、暴走状態のような正常な思考ができない者などの『会話が成立しない相手』に対する特攻能力を持つ。また、味方全員に同様の効果を付与する。宝具使用時のみ使用可能。
眼東南を見て、心西北にあり:E-
主、毛利元就に「戦では元春に及ばぬ」と言わしめた吉川元春の将としての在り方が元となったスキル。
鍛錬と戦場で培った直感力、洞察力、危機察知能力の神髄。
心身ともに隙無し。"背中にも眼がある"かのように戦場の一切合切を察知する。死角など存在しない。
「乱戦の心得」「直感」「心眼(真)」の複合スキル。宝具使用時のみ使用可能。>>317
広島城の計:E-
平地に建てられた広島城を敢えて弱く見せることで警戒心を解いた小早川隆景の逸話を元にしたスキル。
効果は自身の強さを相手に誤認させる、というもの。認識阻害によるハッタリ。
無力を装い油断を誘うも良し。大英雄のように振る舞い気を引くのも良し。少し判断力を鈍らせればそれはそれで良し。要は、使い方次第。宝具使用時のみ使用可能。
忍術:B+
諜報技術、戦闘術、窃盗術、拷問術などの総称。
尼子・新宮党の内部粛清にまで至らせた彼らの調略術は人心を惑わすことに長けている。零す流言はどれほど荒唐無稽な内容であっても聞き逃せず、一定の疑心となって心に残り続ける。
妖術:C
幻術の東洋版。郡山城の民話に伝わる老狐のもたらす化かしの術は、騙くらかすことに長けたもの。
化かされた尼子方の兵糧は気づけばただの〇〇になっていた───なんて話もあるほど。
謀神に影ぞあり:A
語り継がれるほどの権謀術数も頭の中で巡るだけでは形にならず、それを実行する手足指先あればこそ。
毛利に属していた隠密集団『世鬼一族』『座頭衆』を呼び出して使役する。いわゆる忍びの者。いわゆるニンジャ。
いずれも直接的な戦闘力を持たないが『忍術』および『妖術』の効果を共有している。こと"騙し"に限れば非常に強力。
百万一心:E+
母を失い、築城の人柱となる運命の娘がいた。これに対し元就は「一人の犠牲ではなく全員の一致で事成すべし」と言い、百万一心と書かれた石碑を人柱の代わりとした。そんなお話に基づく一致団結の重要さを説いた教え。
力の方向性を合わせることに特化した亜種のカリスマスキルとして作用する。ただの作り話でしかないとしても、この一言が私であるならば。>>318
【宝具】
『誰そ彼時、昇らぬ白日に夢見たり』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:3?0?人
毛利元就の居城とされる吉田郡山城をカタチある幻として顕現させる。のみならず"吉田郡山城の戦い"の再現を目指した毛利全軍を召喚する対軍宝具。毛利元就として振る舞うフェイカーは本宝具使用時のみ追加で三つのスキルを使用可能になる。
しかし所詮、幻は幻。黄昏時から見える枯れ尾花は白日にさらされ光と消える。宝具使用後、三日天下も成らぬ一夜城と共にフェイカーは消滅する。
吉田郡山城の戦いは三万の軍勢に対して三千以下の兵で籠城し、勝利したという毛利元就の代表的なジャイアントキリング。中国地方制覇の足掛かりとして見れば厳島ではなく郡山こそが元就公のベストバウトであるとも語られるほど。
しかし……その実態を伝える記録はどうにも疑わしいものが多い。
曰く、郡山の老狐が幻術によって尼子軍を騙くらかして翻弄した。
曰く、敵の位置を光りて知らせる刀、銘を『稲光』が地中にあり勝利をもたらした。
曰く、兵ならざる民草八千余りを城に引き入れ旗を掲げさせ、あたかも大軍がいるかのように見せかけた。
などなど。細部にいくつかの違いがあるものの凡そこういった伝承の類が散見される。さらに言えば籠城戦であったかどうかも疑わしい点がいくつかあり、いよいよ真実味に欠けるのがこの吉田郡山城の戦いである。
ここはひとつはっきりと言おう。これらの伝承・記録は真っ赤なウソである。何ら確かならざりて、まるで真実に基づかぬ、勝ち戦ひとつを盛りに盛って誇張した、大が三つも四つもつくホラ話。
この城において確かなことがあるとすれば。それは毛利元就と名のついた生涯の最期を飾ったことであろう。>>319
『三本の矢』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:3人
一本の矢はたやすく折れるが、三本に束ねた矢は折れない───という、例え話をもって毛利元就は三人の息子に一致団結の大切さを説いたとされる有名な話。そしてこの話の多くの部分が、後世の創作で肉付けされたものであることも、広く知られている。
フェイカーのクラスでは霊基の成立の本宝具の力も借りている。
一本目に依代となる郡山城の人柱を。
二本目に立役者たる郡山城の老狐を。
三本目に父の霊基に届くまで身代わりを願った親不孝者の長男を。
以上の三本の矢をもって『毛利元就の影武者』としての霊基を成立させる。
【Weapon】
『稲光』
吉田郡山城の戦いで地中から見つかったと伝わる光輝く太刀。
目くらまし程度にはなるが特に熱や魔力が込められているわけではない。
【解説】
謀神と称された毛利元就……その影武者。代役。身代わり。
計算高くも心中見通せず。未来さえ見通すような、思慮深き安芸国の知将。後世にて称えられる毛利元就にはそのような側面もあるが、それは内心必死でただただ生き抜いた毛利元就の実情とは外れる部分が大きい。
この霊基で召喚される毛利元就とは『無辜の怪物』未満の信仰に左右された夢幻の如きモノである。
霊基成立に用いられた要素はいずれも真実から遠いもの。人柱になるところを助けられた作り話の娘。幻を見せた尼子軍を翻弄した老狐。自分を身代わりにしようとした父の偽者。それらをまとめて束ねた霊基は暗殺者に見せかけた偽者のクラスとした確立した。>>320
母を失った娘はその後、実に十五年以上も毛利元就に付き従ったとされる。果ては側室として迎えられた、お抱えの世鬼一族に弟子入りしてくノ一となった、実は最初から狐の見せていた幻であった……といくつものパターンが散見されるが此度召喚フェイカーはこの要素をすべて持ち得ている。
すなわち恩義を感じて元就に寄り添った娘であり、恩義に少しでも報いようと隠密を技を覚えたくノ一であり、それは狐の化けた姿でありながら"ままごと"が楽しくなってしまった、そんな偽者のお話。
そんな思い出もあってないような御伽でしかないわけで。話半分に聞き流してもらえれば、それは、それで。
【人物像】
冷徹非道にして血の通わぬ冷たさを見せる謀神・毛利元就……の、実態は、裏表に影だの闇だのを見せない元気ある人柱の娘。……を、演じる、人を化かすことに悦を覚えるいたずら好きの狐。
……という前提に従って動く、偽者の身代わり。
普段は中間地点にある娘の姿をメインに使い、毛利元就の姿は対外的に見せつけるためだけに使う。
基本的に敬語口調。毛利元就ロールプレイ時を除いて従者メンタリティの言動をする。意味合いは変わるが、どちらであっても『人の嫌がることを進んでやる』の一点は共通している。
百万一心の話の元になったことも影響しているのか、みんなが仲良くできるのを良しとする。仲間外れを捨て置けぬ面倒見のいい娘さん。
その姿が狐の"化かし"の一環であることは疑いようもない。とはいえ真になりかけるまで繰り返した嘘は狐自身にも何から何までが真実であったかよくわからなくなっている。結局は人の好い娘さん、という認識が自他ともにあることに落ちつく。
自らの存在がウソ、偽者、夢幻そのものという自覚があり、心底ではどこか一歩引いている。元々があってないようなもの。お役目を果たしてさえいればそれでいいと考えている。
行動方針もそれに倣い自分というものを出さない。盗めと言われれば盗むし、殺れと言われれば殺る。個人的な感情から眉をひそめることはあろうが命令に逆らうことはない。唯一『本当に自分を見せろ』といった類の命令には困り笑顔を浮かべながら否と言うだろう。>>321
聖杯にかける願いはない。毛利元就の身代わりとして召喚された時点で目的は果たしている。よってフェイカーの意思如何で仕事に影響を与えることはない。強いて言えば偽者として、嘘としての最後の矜持を守ること。すべて終わったのちに忘れてもらえれば、それで…………。
【一人称】儂(弓)、わし(剣)、私(殺)【二人称】そなた、お主、あなた 【三人称】あやつ、あれ、あの人
【セリフ例】
「私が謀神・毛利元就である。控えるがいい。…………うぅん、やっぱりちくと無理がありますか?」
「みんな仲良く、が肝要です。ギスギスしていれば勝てる戦も取りこぼしてしまいますから」
「任務も雑務もお任せあれです。どうせ生前からの趣味などありませんから、仕事をしているのが一番です」
「え? 私が化けた元就様が実態よりも身長高いし美形?それは……息子さんの理想が入ってるから仕方ないと言いますか……ああいうのが"イイ"と憚らないのです」
「サーヴァントなる立場を差し置いても、元より使い捨ての羽矢が如きモノ。どうぞ便利に使ってくださいまし。
……なんて言われても普通は困っちゃいますよね? なのでまぁ、簡単なことから命じてください。先ずは早朝のごみ出しなどいかがでしょう」
「あの城は、吉田郡山城はある意味で元就様の墓と言えます。身代わりたる私がかの城を宝具とするのは、いずれかの縁に依るのでしょう」
「どうかお気に留めぬよう。その場限りの嘘偽りなど、忘れていただくが幸いです。そうでなければ、私は、」
真田幸村に対して
「なんと、まぁ、まぁまぁまぁ。あのように武勇知れ渡る御仁でも、私に近いの身の上であるのですね。広い世というのは不思議なものです」
謎の隠密Xに対して
「なっ、なんですか藪から棒にニンジャニンジャと! 私なんぞに振るえば風魔の技とやらの程度もしっ、知れましょう!? いいんですかなー!?」>>322
伊達政宗に対して
「……? あ、違います。確かに女子の身ではありますが毛利元就が女性……というわけではなく。
言わば影武者でして本人ではないのです。なので、そのぉ~共感してもらえたところは……ええっと、ごめんなさい!」
児雷也(アサシン)に対して
「ぬぬぬぬ……時代が移れば流行り廃りもあるでしょうけど……忍びとしてあれは良いのですか。忍びって、ニンジャってなんですか?
派手です、派手すぎるにすぎましょう? 主様だって仕事のできない忍びは困…………えっ、ああいうのがいいんですか!? 絶対目立つのに!?」
雪女に対して
「元より確かならざる者であったでしょうに、なかったことにできないんですね。私は、あなたのようには…………いえ、いいと思います。溶けない雪も私は好きですよ」
ごんぎつね(プリテンダー)に対して
「はあっ……! だ、大先輩だ……! クラス的にも、…………狐的にも!!!」
【製作者】黒鹿ファン>>325
モリモリモーリはゼロモトナリ
あー…そうですね、隆景もガッツリ関係ある人このスレにいるしそれはそれでいい味出そうな…
世代的な意味でも美味しいポジションなのは隆景ですし。そこのところ元就はおじいちゃんすぎるから…
>>326
ゴメンネ…オオクテ…オオスギテ…
鹿之助にハマる前より元就推し + 6年納得いくものが作れず溜まったネタ、という合わせ技で大変なことになりました。後悔はない
やっぱり居城だからなのか盛り盛りされていそうなお話が多かった気がしますねぇ…郡山周り
宮島にも行きましたがそちらはあっさりな印象
「元就の人物像」は一番大変だったので注目してもらえて嬉しや嬉し
若い方と歳食った方でそれぞれ逆に言及してるのが地味こだわりポインツ明日使わなくて大丈夫な無駄知識:
戦国basaraシリーズの毛利元就といえばあのでっかいフラフープみたいな輪刀が武器ですが、初代は采配(はたき)でペチペチこちらを殴ってきました。そういえば2週間経って奏章絡みのお話も解禁ということでぶっちゃけてしまうんですが
次の冒険旅行記のプロットを天使が「いる」という前提でコツコツ作っておりました…公式からはっきり「いない」と言われてしまったので見事全ボツです。泣いた
天使に絡めてルナの父ちゃん出してやろうと画策したりしてたのでいっぱい悲しい…メレ坊に会わせたかった…
そんなこんなで元就が完成してしまったのも合わせて宙ぶらりん気味な私です。横浜に振り切ってしまおうかしら…
ともあれ概念礼装的な強化パーツとしてなら使えそうなのがわかっただけでも収穫といえば収穫
天使+幻霊の違法サーヴァントによる「天霊聖杯戦争」とか思いついたりしてたんですがたぶん実現することはないと思います奏章Ⅳについてはまあ概ねなるほどなー!!と
教会関連の設定作るときやカバラなんかで色々使えそう
最近はリレーの進展もないのであまり顔を出す機会が減ってしまって…あと最近の過疎気味に見てくれる人もいないかもしれないという不安で書き溜めた天墜聖杯戦争を貼る機会も完全に失ってしまって…
毛利元就さんにつきましては戦国時代はマジでほぼほぼ詳しくないのでへー!!!ってなりつつ言えることがほぼない仲黒鹿さんの設定の作り込みの熱意はめちゃくちゃ感じるので脱帽してスタンディングオベーションですスレそのものは追ってるけど、IN率と(主に自分の)執筆スピードが下がってるんでレス出来る事がない……。
マスター縛りでタロット当て嵌め!とかマスターそれぞれにとって公式とwiki産の相性悪い良いサーヴァントとは?なんて話題が思いついてるけど、人いないと効果半減だしなぁ継続してアウトプットするのは……まぁメンタル部分は本人にしかわからない部分もあるから置いとくとして
とりあえず体力つけましょう体力!一日一回ラジオ体操するだけでもぜんぜん違うからとにかく体力!
創作に限らずどんな趣味でも120%楽しむためには体力が要ると思うのです
>>345
なんと…さびしくなってしまう…
落ち着いた日々が戻るのを待っております
いきます実家。ママンと師匠出します!まあでも5月中にできれば終わらせたいと言ったのはアタシなので見てくれる人がおらずとも天墜聖杯戦争の続き貼るわよ貼るわよ
最近はスレの進みも遅いしいつもより多めに貼ってやるわよ
でもやっぱり貪欲で感想も欲しいから今までの流れがわからない人はこっちからゆっくりでもいいから追ってもらえると助かるわよ
貼るわよ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Star
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%84%9B%E6%86%8E%E7%AC%91%E3%81%84「私は、あなたたちを愛しています」
「嘘じゃないけど全部が本当じゃない。その目は何度も見たことがある」
「私は、あなたたちを恨んでいます」
「それが全部ってわけじゃないね。嫌でもわかる。見覚えがあるから」
「私の命は、あなたたちのために」
「呆れた。その言葉にどれだけの価値があるっていうの?」
愛しているし、恨んでいる。果てしなく、深くその感情を抱いている。そこから生まれる献身も本物だ。殆どの人は、この言葉を本物だと信じる。けれども相対する3人にとってはあまりにも薄っぺらく、信じがたい。天探女自身が言っているほど、真摯に召喚者を思うことはきっとないのだろう。ただ喚ばれたから応えたのみ。そして自分の尺度で手を伸ばす。神というのはそういうもので、呪いというのはそういうものだ。
謀略の坩堝にいることで愛情の裏に潜む憎悪がいつも側にあった青橋家に生きる撫海。母を失った父が末弟に向けた憎悪に覆い隠された愛情を間近で浴び続けた空野家に生きる恋。そもそもそういう駆け引きに興味のない天邪鬼の女神であるバーサーカー。彼らは真実に織り交ぜられた嘘を感じ取ることができた。きっとそれは、縁が繋がっているという理由もあるのだろうが…
「そもそも、縁となる触媒があればどんな状況下であれ召喚は可能か…っていうのはさぁ。アハっ、バカね!そんな理屈(ワケ)ないじゃない!アンタらどっちも“嘘”と“怨み”に満ちてんじゃん!」
「そんなことはありません。『彼らは誠実』です」「コケにするのも大概にしなさいよあんた。そんな風に見え透いた嘘ついて。……向き合わなきゃいけないことだった。てか向き合え。あたしのダメダメマスターどもが嘘だらけなせいであたしの本性が縛られてるんだもの!しっかり本音を曝け出してくれないとさァ!」
空間内に特定の領域を構築し、そこに入ってきたもの、触れたものをひっくり返す。物理的、概念的な反転はもちろんのこと、極まれば内面宇宙を持っている生命にすら通用する。『今昔真偽・虚誠反転(あまのざこ・あまのさく)』とはそういう法具だ。
本来は些細な反転しか扱えず、その反転させた事象に動揺を覚えた心を乱す…というものだが、この聖杯戦争を通してバーサーカーの霊基は遥かに向上した。大規模な反転さえ可能だ。
なのに、その全てがなかったことになる。ひっくり返る、なんてレベルじゃない。怪力で打ち出した特大の拳。その威力を空間ごと反転させて軌道や速度を変化させる。虚を突いた絶対必中の一撃となるそれが…天探女に触れる前に消え失せる。当たる前に消える。当たったはずなのに当たらない。そもそも何かもがなぜか上手くいかない。全て悪い方向に転ぶ。どう足掻いても天探女の掌の上。嘘が全てを塗り替える。
まず霊基の規模で負けている。次に世界法則をどれほど操れるかの占有率で負けている。そして最後に、嘘で世界を捩じ曲げる狡さで負けている。これまでの聖杯戦争で成長してなお届かない。世界からかき集めた膨大なマナ。集めた信仰や、創り上げたひっくり返る異界常識。これらを組み合わせればバーサーカーが天探女と同等な存在にまで昇華できる素養は十分に持ち合わせているはずだ。
なのに届かない。あと一歩が果てしなく遠い。バーサーカー側に至らぬところが全くないのであれば、バーサーカーが最後の一歩を踏み越えられない理由は明白だろう。バーサーカーと繋がっているマスター側に原因がある。それはきっと、嘘を嫌っていながら嘘をついて誤魔化し続けた撫海と恋の“熱”と“罪”だ。「俺は、俺の人生で後悔し続けてることなんて山ほどあるぞ。悪さも数えきれないぐらい……」
「んなこと聞いてないわよ。あるでしょう?今もずっと後悔して胸に突き刺さってること。自分が嘘をついたことで、愛した人を壊したこと。その事実から目を逸らしたこと。それがあんたの罪よ。あんたらの罪よ。いいからあたしのためにもさっさと吐きなさい!あんたの黒歴史なんてク.ソほどしょうもないんだから!」
「んなこと言ったって…!」
後悔なんてあるわけない、と断言できるような人生は歩んでいない。ああすればよかっただとか、こうすればよかっただとか、振り返ればそんなものばかりが湧いてくる。ただ、それは一過性のものだ。過ぎたことは仕方ないと割り切れているものばかり。
今もなお、己の心に深く突き刺さり苛んでいる?そんな後悔を抱くのは無駄でしかない。そんな後悔はしないように生きている。それで何が変わるわけでもない。それに、愛した人を壊したことなんて、一度も。一度も──────
「……なら、私から言うよなでみん」
「なでっ…!?」
「砕けた呼び方してほしいって言ってたじゃない。だからだよ。それにほら、同じ年長者で、同じ罪を背負ってるもの同士。私から咎を背負わないといけないでしょう?」
お前にはどうしても拭えない後悔の歴史がある。恋はそんな風に突きつけられても、一切の動揺を見せなかった。それもそうだろう。だって誰よりもわかっている。自分の嘘が引き金となって、大事な家族を壊したことをわかっている。子供の頃から今の今までそれをずっと後悔してきたのだから。告白することに何の躊躇もあるはずがない。
「私は、嘘をついた。父に虐げられていた弟が、父に存在価値の全てを否定されたとき。私はそれを見て見ぬふりをした。戦うチャンスはいくらでもあったのに戦わなかった。大丈夫という嘘をついた。…そしてあの子は壊れた。壊してしまった。これが、私の後悔と罪」生まれないほうが良かった。それがあの子の、末弟の尽が実の父に言われた言葉。尽を産んだことで母が亡くなった。それを父はたいそう恨んでいたのだ。およそ家族としての扱いではなく、生涯の怨敵とでも言わんばかりの憎悪を尽にぶつけていた。
「お前のせいで」「お前には何の価値もない」「どんな人間よりも劣っている」なんて。ありとあらゆる存在否定の言葉をぶつけられ、それを証明するような待遇の生き方を強制させられる。赤子の頃からそうであったのだ。反抗心や負の感情が生まれることなく、尽はそれら全てを受け入れてしまった。だから、彼が“初めて私と出会ったとき”に彼は私にこう言った。
『ぼくはどうしようもないク.ズです。そんなぼくにもあいさつしてくれてありがとうございます』
……そうだ、あの時、その瞬間。無価値じゃないと、あなたは屑なんかじゃないと言ってあげれば良かった。ただ一度でも抱きしめて、尽の存在を肯定してあげれば良かった。父が何と言おうとどうせ後継者は自分だということもわかっていたし、怯えることなく、躊躇うことなく、尽を愛してあげれば良かった。それだけでよかったのに。
『そう。……じゃあ、魔術の鍛錬があるから』
魔術の鍛錬なんてその日はとうに終わってた。自由な時間だったからこそ、気合を入れて尽と向き合おうとしたのだ。なのに…そのおぞましい壊れ方に目を背けた。直視すことで湧き上がる苦い罪悪感に耐えられなかった。“どうしてこんなになるまで放っておいたんだ”と、他ならぬ己の良心と、亡くなった母に責められているような気がして。自分が壊したわけではないのだからと言い訳をして逃げた。だから、取り返しがつかなくなった。今の尽は家族だけではない、他の全てと比べても異常なほどに自身の価値を卑下するようになってしまったから…。
「私が壊した。私だけが何とかできたのに、私だけがあの人に立ち向かえたのに。姉として守るべきだった弟の人生を破滅させてしまった。それが、私の嘘」
「あんた最悪じゃない。あのク.ソ女を呼ぶくらいだからどんな奴なのかと思ってたけど予想以上に」「ブーメランを投げつけたいところではあるけど、事実だし良いよ。後悔も懺悔もとっくに終わった。大事なのはここからどうするかだから」
どうするかなんてとっくに決まっている。守るだけではダメで、幸せになれるための方法を探すべきだ。しかもただ弟達を幸せにするだけじゃない。何か別の形で、自分のことを心配してくれる人たちを裏切らないように。自分自身も、幸せになれる何かで─────まあ、今は置いておこう。
「……それで、なでみん?本当に家族に対する嘘はついてない?」
「嘘はついたことある。親父とは仲悪いし、母さんは怖かったし。だけどそんなので生涯苦しむなん……て…」
「あるんだね?」
父の方針に納得なんてしなかったから反発したことはいくらでもある。母の内政に恐ろしいものを感じたからその裏をかきながら必死に己だけの勢力をかき集めたことに罪悪感はない。それは全て自分が幸せになるため。自分よりも強い両親に勝る力を手に入れるため。ただ、ただ……自分よりも力がない、自分の身内を、なんの利もなく壊したことは、ある。
「言ってみて。私は軽蔑しない。バーサーカーは性格最悪だからするかもしれないけど」
「?するわよ。当たり前じゃない」
「本当に最悪だな!?……ああ、ク.ソっ!俺は、俺の嘘は…妹を、人ではないものに変えてしまったことだ。自由に使えと言われて、自分がどこまで人を使えるのか試したくなった。だから使った。それが…あの子を人でなしに変えてしまった。今でも後悔してる俺の罪だ」己の指先のように人を使い、まるでその場にいるかのように盤面を支配せよ。全てを掌の上で転がすように、影から笑って見るが良い。それが青橋の魔術師として必要なもの。俺は後継者として期待され、だからこそその真髄を叩き込まれた。
とはいえ俺はその思想に全て賛同していたわけではない。ただ隠れるだけでは実感できるものもない。自分の手で試してみてこそ得られるものこそある。活発的に、褒められるようなことも褒められないようなことも。好きなようにやってきた。他人の人生の全てを支配し操って見ること。両親から出された課題と、そのために差し出された妹である嵐の人生。それも経験だと思い、俺は臆することなく手を出した。
『お好きなように、兄さん』
不当な扱いをしたわけではない。むしろ得になるように人生を決めたはずだ。今振り返れば、そんな大義名分で満足したから俺はここまで鈍感で愚かな存在に成り下がったのだろう。そう、そうだった。あのとき確か、嵐の人生の借用期限ギリギリに、笑ってみろと言ったら嵐が笑ったのだ。その笑みを見て、俺はなんと思ったのだろう?
『なんだ…お前、俺とそっくりだな』
普段の無表情は呆れるほど俺と似ていなかったのに。俺の命令で微笑んだ嵐の顔は、嫌でも血の繋がりを感じさせた。それほどまでに似ていた。そしてその時に気づいたのだ。俺のやっていたことの異常さに。ただ部下を顎で使うのとは訳が違う所業であることに。そして、その取り返しがつかなくなってしまったということも。
もう笑わなくていいと言えば、それだけでまた似ても似つかない表情に戻る。当たり前だ、俺は人として、嵐は道具として育てられたから。そしてそうしたのは俺だった。親父の命令だからなんて言い訳だ。魔術師として積むべき経験だと思って実行したのは俺だった。魔術師とて人である。人であるならば踏み越えてはならないもの。俺は自分の興味本位でそれを踏み越えて壊してしまったんだ。
「なのに今まで目を逸らしてた。けど振り返れば最低最悪だった。旅に出て、傭兵になって、色んな経験を積む度にそれが重たすぎる鎖になった。あの笑顔を見た時に、家族なんだと認識して愛情が湧いた。中途半端に人の人生を背負ってなんてことない顔してたのが俺の嘘だ」
「救いようのないカ.スね」「カ.スで結構!だから責任を取るんだよ。あいつから奪った分、あいつに返さなきゃならない。今まで無理やり忘れてて今更なんだって話だけど、それでも……」
「ま、いいわ。あんたらがク.ズでカ.スなのはあたしにとってはどうでもいいし!大事なのはあんたらがそういう人間であるって認めたこと、だものね!」
霊基を無理やり封じ込めていた枷が壊れていく。バーサーカーの本来の性質が顔を出す。本来、バーサーカーは己が嘘、悪性を認めた上で、それを否定しながら苦しむ者に惹かれて召喚される。どっちつかずの極めて人間らしい者と適性がある。
残念なことに、天探女が自分の代役として無理やり召喚し、サーヴァントとして捩じ込んだ此度の現界はマスターとの相性、適性はすこぶる悪かったのだ。撫海は己の嘘から目を逸らし知らないふりをした。“妹を壊した罪”を忘却した。恋は逆に素直に受け入れすぎだ。その癖、償うときに一番大事な“家族を守るだけでなく自分も家族も幸せにする決意”がなかった。
突き抜けすぎてむしろ中途半端。無理な召喚に加えてそんな二人に引っ張られたせいで、バーサーカーは本来の性質を発揮することが叶わなかった。そんな中で必死に信仰をかき集め霊基を強化したところで本来至れるものに比べたらたかが知れていた。どれだけ高みにある存在だとしても、バーサーカー…天逆毎はサーヴァントだから。
「それでいいのよ。人間なんてのはそんなのでいい。愚かで、惨めで、可哀想。嘲られ、侮られ、弄ばれる。そしてそれでも足掻く。だからあたしがいる。だからあたしがあんたらに寄り添うの。それでとことんバカにしてあげる。
あたしは天逆毎であり、天魔雄。人々の虚構から生まれた煩悩の化身。己の身から生じる邪心を嫌った人類があたしを創り、あたしに押し付けた。そうよ、あんたたちのありとあらゆる悪性は─────このあたしが原因なんだから!」前後上下左右全てがひっくり返る。反転した世界にて、バーサーカーとは常に反対に位置するように一人、長身の男が立っている。その軽薄な笑みはバーサーカーにそっくりで。まるで彼女から生まれ出でた子どものよう。それもそうだろう。彼の名前は天魔雄。天逆毎から生まれ落ちたとされる妖だ。本来は小鬼の使い魔として召喚されるが、霊基が再臨したことで彼の存在の格も向上した。いや、さらにバーサーカーが手を加えることでその上を行った。
今やこの一対の妖魔に貴賎無し。天逆毎が有する世界の裏返しも、天魔雄が有する精神汚染も、どちらの区別もなく扱える。存在の同一化、霊基の完全同期。どちらかの傷がもう片方にも反映されるがそれは誤差だ。“あの女の計画をぶち壊す”ことこそが全てなのだから。
「あと単純に出力も上がってんのよ!あんたの心も惑わすし、あんたの嘘もひっくり返してやる!」
「手数も二人分、出力も向上。ええ、『素晴らしい』ですね。私も『負けてしまう』かも」
「バカね。そんなわけないでしょ。“全然足んない”わよこれじゃ」
そう、これでやっと手が届くかという程度。そもこの街全てを包み込んでいるのが天探女の嘘の殻で、いわば手のひらの上なのだから。局所的にそれをひっくり返せるというだけで、さらにマクロな視点…たとえばこの、バーサーカーが構築した空間ごと全てを無かった事にされればそれで終わりだ。むしろ、早々に潰さねばならないと認識を改められたせいで余計まずいかもしれない。
「ま、それはあたしが自己保存を優先した時の話よね?」
「……あら」
「死ん.でもあんたに痛い目見せてやるわよ。マスター!」「令呪三画をもって命ずる。“世界をひっくり返せ”」
「私たちが許す。魔力も死ぬ一歩手前までなら全部あげる。だから思いっきり盤面を壊してしまって」
全ての令呪と天才である魔術師二人分、その魔力を吸い上げた上で。天逆毎と天魔雄という二つの霊基、魂、その全てを燃やし尽くす。二つ分の出力、二つ分の魂、二つ分の手数。それら全てをもって裏返す。狙いは天探女本体ではなく、彼女が嘘で作り上げた殻。
神秘の存在を受け入れ、信仰による想念の昇華を受け入れるこの世界そのもの。空想へと回帰したこの世界を、現実に引き戻す。少しでもヒビが入れば必然的に修正力は働く。全てが元に戻るからだ。そして、その身をサーヴァントの域から逸脱させた天探女もまた、修正力によって退去することとなる。とはいえ、嘘によっては再び世界を作り替えることも可能だが…
「……なるほど。あなた方は私を必要としていないのですね。全ては『あなたたちのため』に、あなたたちを勝たせるためにやっていたのに」
「ああ、邪魔だ」
「あなたに人生を振り回されるぐらいならここで負けた方がマシ」
確かに自分好みの脚本で舞台に立った人類を転がした。けれどそもそもは…そう、こうやって世界を作り替えたのも、全ては自分を召喚したマスターの願いを叶えるためであったから。それを否定されたのならば、神としてはここで終わるしかない。求められたものを与える。それが神だ。拒まれたのならば存在する意味もないだろう。そうでなければ“嫌いすぎて滅ぼしたくてたまらなくなる”から。それだけは、嫌だったのだ。「……やはり人間は『面白い』ですね」
「負け惜しみとかダッサ。あたしは人間から生み出された悪欲の捌け口。そんなあたしに負けたんだからあんたの方がつまんないわよ。だからさっさと消えな」
「ハッ」
憐れむような。蔑むような。そんな冷笑を最後に、天探女は消えていった。それと同時に空気が変わる。やけに澄んでいた大気が、現代の大気へと変わっていく。息がしづらくなったような、逆にしやすくなったような。変に爽やかな気持ちになれるような、むしろ曇るような。人類の世界が再び戻ってきて。
「……それで、まあなんだかんだあったけど今でありがとう。バーサー…カー…?」
「別れの挨拶もなしかよ。なんだかんだ言ってたけどあいつも大概俺たち人間のこと嫌いじゃねぇか」
天邪鬼なあの少女も。真っ当な別れなんて願い下げだと言わんばかりに消えていった。
おしまい。多分そのまま静観してればみんな共倒れして一人勝ちだったけど自分たちやほかにも色んな人を手のひらで転がして裏でニヤニヤしてたのが腹立って仕方なかったので勝ちを捨てて横面ぶん殴った人たち。バーサーカーのキャラシもあとで作りたいなぁ最近プロデューサーも始めたからお金が溶けていくのが早くなった気がする
>>346
まぁ私のアウトプット能力の低下って「書けなくなった」というよりも「書かなくなった」みたいなトコあるけど(いつも通りといえばいつも通りかもしれん)
ちなみに私はもしリリスがサタンだった場合
サタン「じゃあ己が女性態で現界した時のビジュアルはあんな感じでよろしくお願いします」とかする予定だった。結果的には杞憂でしたがマスター縛りで大アルカナ!
0愚者(冒険、無知/軽率、愚考): 1魔術師(創造、手腕/臆病、詐欺):
2女教皇(知識、聡明/残酷、身勝手):黒鳥蘇芳
3女帝(豊穣、母性/過剰、虚栄):メレク・アルマソフィア
4皇帝(責任、父性/傲慢、尊大): 5教皇(教え、寛大/狭量、怠惰):東雲玲亜
6恋人(恋愛、快楽/嫉妬、裏切り):三義経子?あるいはロウィリナ・プルウィセト
7戦車(前進、勝利/暴走、挫折):リドリー・フォーサイト
8力(力、勇気/本性、自惚れ):錫久里亥狛
9隠者(探索、思慮深さ/陰湿、閉鎖的、貪欲):アリウム・ガブリエール
10運命の輪(チャンス、一時的な幸運/誤算、不運):黒野双介
11正義(バランス、正当/偏見、不正):ルーカス・ソーラァイト
12吊るされた男(自己犠牲、忍耐/無意味な犠牲、盲目):
13死神(停止、損失/死からの再生、やり直し):クローディア・スチュアート
14節制(調和、堅実 浪費、不安定): 15悪魔(邪心、束縛、堕落/悪循環からの目覚め):
16塔(破壊、破滅/必要とされる破壊):朽崎遥
17星(希望、憧れ/幻滅、悲哀):ルナ・アードゥル
18月(不安、曖昧、混沌/不安の解消、明瞭、混沌の終り):
19太陽(輝く未来、満足/延期、失敗):20審判(復活、改善/再起不能、後悔):
21世界(完成、完全/未完成、中途半端):スィレン・ヌフクロッシュ
各作者の代表的だったりスレでもよく話題になるキャラから独断と偏見で選んだ。が……案外埋まらんモンやのー、wikiとも睨めっこしつつやってみたのに奏章4はまあ、天使の概念がエルメryの時点では魔術的な話に限定されていたのが伝承的にもという点で提示されたのがデカい…かな?と
ギャラハッドの宝具がキャメロットビームなのはタイプムーン展のキリエ(マシュの原型)で、これはそのまま流用するだろうな~と想像してたので拙作ディンドランでもそのまま……パクっていてぇ……
アショカ王(とその絆礼装)が転輪聖王の話なので、個人的には重要度が高い~
これは実装で情報が出るから作ったっていう面があり。でも読んでもよく分からんぞこれ!?
>>361
令呪3画使うような陣営が来ると終盤っぽいのが予感されますわ~
バーサーカーのキャラシ……見たいな……主に能力の挙動が……もうリアル4〜5年前の話かなとは思うんですが青橋嵐と空野尽はユージーンさんの個人ssである大罪戦争にマスターとして原案を考え提供させていただいた子達です
提供するにあたりあちら側に馴染めるようなキャラクター性にした(性格が良い方向に向かっていく可能性が高い)というお話があるのですが純度100%のこちら側では彼らの異常性は割と生まれつきだしどうしようもなかったりします
兄と姉は気に病んでますけど二人が何をしても多分こうなってましたね
>>367
象であり竜!?
槍と剣はどっちも片方が怪物片方が英雄というコンセプトで作ってたので自然と相打つ形となりました
あとここでどっちも落ちてくれないと女神の脚本的に困ったら困らなかったり
とはいえめちゃくちゃ爽やかな終わり方にはできたんじゃないかなぁと
5月中になんとか完結させる見込みですのでよければ最後までお付き合いいただけると幸いです
>>368
人の信仰や想像によって形作られた虚構の鬼神なのだから最後までそれら全ての想いを抱えて天邪鬼として嘲笑う、という在り方ですね。人間は嫌いだけど人間の悪性の全てを肯定してくれます
邪悪だけど見守ってくれるタイプのメスガキまともに戦うと大体無かったことにしてくるチートが天探女なので唯一カウンターできるバーサーカーこと天逆毎が捨て身の特攻しないともっと面倒なことになってました
>>370
撫海と恋というマスター側はある程度湿度自体はありますがそれはこの聖杯戦争においてそこまでジメッとしたものではなく、むしろ人生のどこかでいつか必ず見直すべきだったものをついでと言わんばかりに今ここで振り返った程度のもの
バーサーカー陣営だけは、この聖杯戦争において失うものも賭ける人生もそこまで重たくないものでした
けどまあ、重たくないからこそこんな風に辛く苦しむこともなくやりたいことをやって素直にゴールできたのかなと
人を嘘で惑わしてニヤニヤしてた女に吠え面かかせましたしね>>368
大アルカナとマスターキャラの照応はwikiやらで色々調べた情報を参考にしてるんですが、
そんなかのキャラ属性、みたいなのをベースにして決めたんですよね。具体的には「懐に入れた人物には優しいが、それ以外の存在には少々酷な対応をしがち(意訳)」
みたいな。あと女性の味方がいるんだよー、的な意味合いがあります、なども。
メレク君は両親に対してとルナちゃんとの関係性、とかの人間模様のギャップが大きい印象が強かったので……。
>>370
「運命の輪」はもう黒野くんしか居ない!!ぐらいのレベルで決めましたねぇ
”数奇な運命に振り回されるサブキャラ”って立ち位置に存在する傾向があるらしいので、黒野くん似合いそうだなぁ、と
マレオさんは……自分の中だと”マスター”のカテゴリ枠に入ってないので選外っす……、それにメレク君入れたかったしね!(作者被りは避けたかった。それ大丈夫なら自分のキャラもクッチー以外入れて見たかったし)
個人的に気に入ってるのは13死神のクローディア・スチュアートとかクッチーの16塔、辺りですかねー。あと8力の亥狛君と、9隠者のアリウムちゃんも正位置、逆位置、キャラ属性に見合った当て嵌めが出来たんじゃないかなぁ、と思ってます。
まぁ>>364の当て嵌めは完全に自分の趣味や解釈によるモノなので、「えー○○はそのキャラじゃないでしょ」とか「○○はこの人どうよ!」みたいなのは大歓迎です環境激変、私中々疲労困憊……
タロットのお話ですか……、キャラクターではないですが、『ルナ・アードゥルの冒険旅行記』シリーズは「冒険、夢想、恐れや束縛の無い自由、無謀、熱狂、チャレンジ精神、無限の可能性」を表す愚者のカードが似合うかなと個人的には思ったり
しかしメレクかぁ……野紀→天探女
大本(隠神刑部)の大本。ぶっちゃけほぼ自分とかいう実感はない。めっちゃ遠縁の女の人みたいなイメージ。とはいえ記録としてその性格のク.ソ悪さは十分知っているのでそれを織り込んだ上で天墜聖杯戦争を動かしてくれるだろうと踏んで撫海に召喚を唆した
野紀→天逆毎
誰でしょうか?
天探女→野紀
残り滓。人間もどきで妖怪もどき。自分と同じものとは思えないしそもそも存在を認知してない…が、自分がここに呼ばれたということは何かしら呼べる手段を持ってる奴がいたんだろうなと類推している
天探女→天逆毎
人間の空想から生まれた妖怪。女神面してるけど普通に格が足りない可哀想なやつ。まあでもスケープゴートとしてはちょうどいいから使おう
天逆毎→野紀
誰よアンタ
天逆毎→天探女
ク.ソ女の極み。もう神代は終わったのにまだウジウジと何かやろうとしてる間抜け。あたしを適当に扱ったことが許せないから絶対に仕返ししてやる
大体こんな感じらしいです。それはそうと野紀的には採算度外視で今回の立ち回りをしたので割と赤字>>376
野紀としてはこの聖杯戦争でナキ、リディア、ツユ、天海という少年少女4人が抱えてるやべぇIF(大量に人が傷ついたり死んだりする成り果て)の可能性を消した上で未来を良い方向に昇華したくて色々と仕込んで立ち回ってたのでナキとかを引っ掻き回したのは野紀のせいかと言えるかもしれません
似たようなこと考えてたセオリは「まあ最悪殺して終わらせよう」があったのですが野紀は「誰も死なせずに良い終わり方で」とスタンスの違いがありましたおかしい、土を掘り返しながらメレ坊と家庭について考えていたらもう日が沈んでおる…おかしい。私の日曜日
メレクが両親に向ける感情はもう大体私の中で整理ついてるんですがお兄ちゃんについてはどうなんだろうと愚行する次第
とりあえず面白がっているのは感じつつそれと合わせてどこかなにか期待してるような気が…しなくもなく…うぅん
>>379
…と言われても要素的にはまんまでしかないですけどね
ヨモちゃんの体質で自覚できる意識が細胞単位で私私&私になってるところは曖昧であり混沌でもあるだろうなぁと。そんな状態なので不安も不信も込み込みで不安定……ってところまでまとめればこりゃ「月」しかないでしょうと
まあお月さまありきでこじつけてる説はありますが私の主観じゃわかんないです
>>381
まぁこの手のは被ってもいいのではないでしょうか
被りを避けようとしてちょっと違うところに入れようとすると本末転倒っぽさありますし>>382
>言われても要素的にはまんま
まぁ確かに。
wikiだと「正位置:不安定、幻惑、現実逃避、潜在する危険、欺瞞、幻滅、猶予ない選択、踏んだり蹴ったり、洗脳、トラウマ、フラッシュバック」、「逆位置:失敗にならない過ち、過去からの脱却、徐々に好転、(漠然とした)未来への希望、優れた直感」
でしたね。現状正位置、聖杯戦争で勝ったり、同居人問題が解決したら逆位置。確かにそれっぽいか
>>380 >>381
自分の認識だと愚者はまだ埋まってないです。キャラクターじゃなくてシリーズだしね
>愚者はミラグロス、悪魔はプリシラ
やっぱり推薦アルカナだけでなく、「コレこれこーいう理由です」は聞きたいですねぇ。ざっとキャラペみた感じ、プリシラさんの悪魔は割と違和感なかったけども(主に正位置)
個人的にはビオランテ嬢にⅣ皇帝を送りたい所です
>>382
>まぁこの手のは被ってもいい
それはそう。実際自分の当て嵌めでもⅥ恋人に三義経子?あるいはロウィリナ・プルウィセト、XXI世界のスィレン・ヌフクロッシュで作者とキャラをダブらせてますし
ゆくゆくはキャラ製作テンプレートに【アルカナ】枠を入れてみたい的な欲求も出てきた……。なお、サーヴァント縛りで大アルカナゆる募されたら何の躊躇もなくローエングリンをXVI塔(エルザとの離別の経緯が正位置と逆位置にかなり合致)に推薦します。(鬼)
>>387
麗奈さんは戦車、ですかねー?情報収集した感じからはそんなイメージを受けました
・正位置で積極力や行動力を、逆位置だと好戦的や傍若無人
キャラ属性だと”行動的で大胆な発想力があるものの、割と衝動的な部分もある為、意外と失敗する(意訳)”
自身の兄のうっかりKILLとか、東閧だとほぼ勝ち確だったのに、本人知らんうちにクッチーの地雷踏んでて、結果計画おじゃんになったりとかが印象的な気がしたので……
クローディア嬢の死神は自分もお気に入り。クロさんからも高評価で良かった>>390
お兄ちゃんからは、それらに加えて敬服の念も多少混ざっていたりしますね
理仁「(よくよく考えたら、まだ幼いのに色々背負っていて凄いなあ……こんなんが兄貴でさーせん……)」
メレ坊「(また何か勝手に落ち込んでそうですが、あまり構って両親に接触がバレたら面倒なので今はまだ距離を置いておきましょう)」
みたいな!
う〜ん、そうですね……
そうなった場合は独立した魔術師を目指しますが、あの両親が退いてメレクががっちり手綱握った状態のアルマソフィア家ならば戻ると思います。
そうなった場合、当主たるメレクから「先代(両親ら)から受けた仕打ちに対する謝罪+どうか戻って自分とアルマソフィア家を支えてくれないか」という正式な詫びが入ります。
理仁だけではなく間久部家の両親にも謝罪が入ります。メレク自身、やっぱり想うところあるからネ!>>386
リーダーシップは登場する話書いてて意識はしてなかったなぁ
行動力あって声優目指して努力の果てに成功した一方、独断的で人助けとあらば暴力込みの強引な手段を躊躇わないのはそうマスターたちにアルカナを当てはめるなら……
夏美→女教皇
螢→星
義頼→法王
カイホスルー→刑死者
自作だとこんな感じですかね。
ペルソナだと太陽コミュやコープが好きですね!>>407
荒みきった幼少期を過ごしましたからね……唯一の救いは間久部夫婦>>409
もう目に光があって隈のない理仁なんて想像出来ない私……
ソノママノキミデイテ個人的にですが、『SPECIALZ』はルナちゃんとメレクがガチバトルする時のイメソンだったりしますとつぶやーき
誰が如何言おうと、君たちは特別よ『少年のとある夜』を読み返しててふっと思い出したのですが
ルピア嬢ってメレ坊の複数いる許嫁候補の1人……みたいな話が前にありませんでしたっけ?
これって私の勘違い…?思い込み…??やっと出来たFate/deep shineの第二部ライダー、投下してもよいでしょうか?
黒ファンさんとクッチーさんのキャラに繋がりがあるので。【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】ピース=ピース=ピクシス(everything is red)
【真名】フェリペ2世
【異名・別名・表記揺れ】慎重王、書類王
【性別】男性
【身長・体重】170cm・59kg
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】黒
【外見・容姿】
黒い鎖帷子の上に金の装飾のされた黒軽鎧を纏った男。
両腕と首に赤い帯を結び掛けている。
顔立ちは面長であるが美形型。
【地域】スペイン
【年代】1527年〜1598年、16世紀
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型、王
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:D 幸運:B 宝具:EX>>417
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
陣地作成:B
魔術師として自らに有利な陣地である「工房」を作成する。
ライダーの場合、自らの政務を取り仕切る執務室たる「宮殿」を作り上げる。
道具作成:ー
宝具による資源獲得能力を得た代償に、道具作成スキルは失われている。
【固有スキル】
二重召喚:C
ダブルサモン。
二つのクラス別スキルを同時に保有する事が可能となる。極一部のサーヴァントのみが持つ希少特性。
フェリペ2世の場合は、上記の通りライダーとキャスター、両方のクラス別スキルを獲得した状態で現界している。>>418
分割思考:A
思考中枢を仮想的に複数に分け、同時に運営する。
分割したそれぞれの思考により、膨大な情報を瞬間的に処理できる。
黄金律:E−
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
このランクとなると逆に致命的なまでに金銭運がない。
さらに逆にいえば貧困状態での最低限の物事の回し方に長けているとも言えるが。
過去歴の王のツケもあったとはいえ4度の国庫破産宣告を行った逸話に由来するスキル。
【宝具】
『無敵艦隊(アルマダ・フェリシシマ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:20〜30 最大捕捉:3000人
スペイン帝国が誇る黄金の戦艦群。
130隻の大軍団であり、祝福を受けた至高の艦隊の異名の通り概念防御を保有しており大抵の攻撃には損傷を負わない堅牢さを誇る。
計2500もの砲門から太陽の紅炎(プロミネンス)を思わせる熱線を放射する。
ただし“嵐”の概念の前では上記の概念防御は機能せず、“病”の概念の前ではその機動性は半減する。>>419
『永世不沈陽帝国(シグロ・デ・オロ)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:ー 最大捕捉:1人
“太陽の沈まぬ国“と畏れられたスペイン帝国、その権威の具現。
皇帝特権と似て非なるものであるが“世界”に対してあらゆる資源(リソース)の獲得が可能となる。
同名異能の宝具をライダーの父親も保有している。
『集権統治機構(バーテックス・システム)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1人
常時発動型。
現界と同時に概念的な“目”を広域に散布し全自動で情報を収集する。
ライダーが精査し決済をすることで一定の役割を持つ人型の使い魔を生成し合理的に従事させる。
使い魔は与えられた役割り以外の行動をすることは出来ない分役割り内での能力の上限は高く、モノによってはサーヴァントに迫る場合もある。
【解説】
スペイン帝国の黄金期を統べた王。
先王カルロス1世が拡大しつつも中途で断念せざるをえなかった侵攻を引き継ぎ、オスマン・トルコを打ち破り、王家が断絶したポルトガルを併合したことで世界の半分を手中に収め、スペイン帝国に沈まぬ太陽を齎した。
当時のヨーロッパでは先進的すぎる書類決裁システムを導入し、中央集権体制を敷くに至った。>>420
太陽の灌ぐ領土の彼方、その余りの書類に相対する為に生涯の殆どを宮殿の政務室に費やしたという。
たった2インチの紙片で世界の半分を統治した──。“国”に騎乗し、“世界”を手繰るが故に“騎乗兵(ライダー)”と“魔術師(キャスター)”の二重適性である。
【人物像】
寡黙かつ冷酷な性格であり、カトリックの敵対者には苛烈とも言うべき攻勢を示す。
生まれながら帝国を運営する“機構(システム)”として完成し知性ある人間なら誰しもが備える情が欠落している。特に出生時から“笑う”ということはせず、総じて人間性を感じることが出来ない。
自己に還る願いを持たず、それは英霊になっても変わらない。
政治的意図で外面上愛想を被ることもあるが所詮仮面でしかない。
彼にとって、“必要だから”繕っているものでしかないのだ。
彼の作り上げた政治機構は希少な例外を除き実質彼1人でしか運用の出来ぬ代物であった。
世界の半分を統治する──、人間では手に余ることすら憚る偉業を淡々とこなす彼の精神は間違いなく人間のソレではないのだろう。
そんな彼が笑ったのはサン・バルテルミの虐.殺のみ。
マルティン・ルターから端を発した宗教改革はゆっくりとカトリック内にプロテスタントを浸透しフランス国内では度重なる対立、政争、戦争、弾圧によって緊張状態となっていた。
その折に改革派プロテスタントの中心的人物、コリニー提督暗.殺未遂が引き金となりプロテスタント達の反意を湧き上がらせ、その勢いにパリ市民は証拠すら無い報復の脅威に怯え王后カトリーヌの説得に屈したシャルル9世は「皆殺.しにしろ」という王命を下す。
さらに最悪を辿ったのはもはや人々の感情は誰の統制をも受け入れることのできない深淵であったこと。
本来は王后の提示した名簿に載ったメンバーのみであったのだが、武装し緊張状態であった民衆が暴動の形でプロテスタント狩りを始めたことで指定されていた虐殺の範囲を超えて老若男女貧富の見境なく混沌とした虐.殺地獄と化した。
その中には混乱に巻き込まれた数多のカトリック市民も含まれる。
その総数は一万から三万人とされている。>>421
たとえ1つの信仰を染め拡げたとしても人が人である限り大きな思想の中にまた別の思想は生まれ得る。
信仰と和、愛を謳いながら争うということ辞めることのできない人間は……、なんて愚かで滑稽で。
───愉快なものだ。
それが国という機構の抱いた自覚ない感情だった。
特技:国家運営
好きなもの:無し
嫌いなもの:プロテスタント、異教徒
天敵:フランシス・ドレイク
願い:スペイン帝国の再興
【一人称】私【二人称】貴方、君、お前【三人称】彼ら、奴ら
【セリフ例】
「私が戦場に出ることはない。
ここで全てを視、全てを差配する。
国を駆るのに自らが動く必要は無いからな」
「コルテス卿。生前にも聞いたが……、なぜあの新大陸の地に戻ろうとするのだ?
文明も無ければ人もない、もとよりアレはただの帝国の占領地だ。
治められるのなら君でなくともよいだろう?」
「厄介な事案は片付いた。次だ。まだ積み重なったタスクは残っている」>>422
【因縁キャラクター】
エルナン・コルテス
史実には記されていないが、晩年その死を看取りに行った人物。
彼の正確な上司は先王カルロス1世であるが、メキシコを征服した英雄、敬虔なカトリック教徒として敬意を払っている。
ピース=ピース=ピクシス
ライダーのマスター。
彼からすれば信仰者としての苛烈さも機械がなぞる挙動でしかない──、“何もない”としてもそこに救われた人間は居たのだろうとし(正しい方向での)愉悦の何たるかを教授した。
魔術師(異端の徒)じゃなければなぁ……、とはライダーの末期の惜心。
スクルド
彼の参戦した聖杯戦争において彼を謀殺したキャスターのサーヴァント。
能力的にも逸話的にも相性の噛み合いが最悪な相手。
またしても太陽は嵐の女に敗北した。
田油津媛
彼の参戦した聖杯戦争のフォーリナーのサーヴァント。
彼女を討伐するために都合4騎の同盟が組まれた。
【製作者】愉悦部inクローディアァ!>>426
まぁ…ピクシスに限っても勝ち抜けるタイプとは言い難いですからねぇ…
仮に生き残れたとしても自分じゃない勝者を書き留めているほうが似合うでしょうし
パンデミックという字面たマスターからしてイヤな予感しかしませんでしたがやはり…やはりかぁ…
とはいえNG緩めでかつルーラーってことならエウラリア採用は納得。私もそのへんでやっぱナシとは言いませんので
>>427
そうなんですよねぇ…どちらも乗り気じゃないからどう使うか考えているうちに流れていったというか…
なので私からはけっこう乗り気な子を考えていたんですが、コレはコレで使いどころに悩むという
まずレージュさんにOK貰わないといけないって所もありますからねー>>429
そもそもあの時は手段選ばず止めるなら周りの楽師たちと協力するなり小銭握らせるなりで楽できたはずですからね
それをせずに1人で立ち塞がった時点でもうそういうことですよ
ええっとですね…たしか当時、候補は複数アリという話だったので実は複数考えちゃってまして
一人目は本人の性格も家の歴史もどうでもよくてただただどれだけ稼げるかを基準にしてる銭ゲバ。この世全ては銭。まだ幼いながらちゃんと稼げるメレ坊いいじゃんいいじゃん!ってなってるスーパー大金持ちのお姫様
二人目は家ぐるみの古い付き合い(予定)をしてる宝石職人のところの子。なんだけれど実は落ち目寸前だったアルマソフィアにトドメを刺すために遣わされたアサシン。だったはずなのに一目惚れしちゃった恋愛脳
三人目は境界記録帯の研究をしてるながーい歴史を持つ家の才女。こちらは完全に魔術目当てで宝石魔術の溜め込む性質とアルマソフィア家の特性をとっても欲しがっている。魔術と次代のための仕込みをしてくれるなら後はすべて捧げるつもりのある意味で魔術師らしいスタンス
こんな…感じです…
>>430
それは…そうですわね
互いに乗り気じゃないのにやらざるを得ないのは政略っぽい味がするというもの…
>>430
>>431
覚えているかぎりでは灯明魔術と同じような流れで作られて…でもネームドキャラが使うことはなく今に至る、みたいな感じだったような
書いててうっすら思い出したんですが水バージョンもあったやも…>>424
おーコルテスに好意的な言及。
コルテス「ま、確かにぃ?あの土地の信仰、俺様ちゃんには意味フメーっつーか、ぶっちゃけ”キモッ”って感じですし、俺様ちゃんが死ぬ前とか考えるともう『もう権力との縁切れてね?』とかも思わったり思わなかったりするッスね。なのでヌエバ・エスパーニャやらメキシコシティなりテノチチィトランの支配への未練ってのも無いかなぁ?的な。他人が治めるなら……まぁ、それはそれ。モヤモヤしつつも割り切れるっすよ」
「ただまぁ、やっぱ戻りたいすねぇ、今は、メキシコ合衆国、だっけ。だってほら、マリンチェの国だから、さ。愛した女の眠る思い出の土地に戻りたいっての、そんなに妙な事っすかね?……改めて口にするとなんか恥ずいっす!忘れてくださいよ、陛下」
うーん、やっぱり資料取り寄せやらして、ちゃんと自分の中でキャラを確立してあげるべきかなぁ、コルテス。ヴクやガレア辺りと違って、聖杯戦争にも採用された訳だし……>>439
なるほど……それは出すのが辛いですね……>>442
教えていただきありがとうございます
裏でお話が進んで見落としてたとかじゃなくて良かったです>>444
自分はセイバーさんにしました>>445
ローランですね。
正統派大英雄大好きマン。
ゲーム的にもミクトランのプロテアオルタの時とか居てくれて助かった。>>444
シグルドまだ決めていないんじゃあ
>>432
そういえば猫の藩士さんのジューダスは少年の方と中年の方の2バージョンあった気がするんですけどどっちなんですかね?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89そこら辺考えると現状リレーSS結構ブレーキかかってる感ありますし「さてこの辺で一発リレー新規開催でもいってみようか」というのはアリなんだろうか……。
>>463
ごめんなさい…
本当にその点はごめんなさい…>>467
ヨシッ!セブンスさん……(検索中)……なるほど、根源接続者+”無名”の天使パワー……。強そう(小並感)
まぁいいかぁ!ヨロシクなぁ!!!かかってこいやぁ!!
ヘロデ王のキャラシも待ってますー。
>>466
ふむふむ仙術殺人シェフな桃夢さん……了解です。
” コ ル テ ス " お前さん意外にニッチな人気あるんか……?
コレで2採用だし、そろそろキャラシを避難所から単独に戻すべきなの???性格面の諸々は調整しつつ、って感じになりそうですが。
とりあえず桃夢さん+コルテスの主従は……コルテスの部分は一旦前抜きに検討をさせてていただきます……、という感じで……。
まぁでもいっか。復帰させます、コルテス。需要がある、というのは良いコトだ。単独ページに戻したり、人物像の部分もうちょい詰めてからになるでしょうが
>>468
>ライダーが真名バレかねない宝具使ったのでそれに対するリアクションが有ればヨルムンガンド戦は大体書けるかな
うーんそれでもやっぱり納言さんが必須ですしねぇ、まだ待ちでしょう
ところでロバートさんのFGOプレイヤーネームって”か”から始まる5文字だったりします?これで参加枠が2名確定、と……。
んで現状自分が考えてるリレーSSで行われる聖杯戦争の内容ですが、とりあえず2つアイデアあります
①このスレでちょっと触れた監獄内で開催の聖杯戦争。
死刑囚やらなんやらを強制的にマスターにします。んで、聖杯の奇跡と引き換えに保釈したりするよ!みたいな内容。あっ、参加条件として事前に服毒しろよ犯罪者共、的なリミット系。
現時点での参加者だと、セブンスさんが教誨師的なポジション、桃夢さんは強制マスターに飲ませる毒をつくった運営側、みたいな感じでしょうか。なのでどっちも服毒はナシ、聖杯への願いもかなえてOK!な立ち位置って風になりそう(なので残りの参加希望者の方にワルワル魔術師とかやってもらう形になりそう)
②「伏神で聖杯戦争しようって言ったヤツ誰だよ、僕だよ」なクッチー主催の伏神聖杯戦争
またお前か、とか言われそうですが……。
んでどっちも「そこまでいいかなぁ」の意見が多ければじゃあ新しく舞台をなんか考えましょう、って予定です>>444
綱兄貴をグランドセイバーにしました!綱のキャラはいくら掘り下げても魅力的だし、格好良くてセクシーなので頑張りました。ミ°ッ(監獄ステージならぜひとも死刑囚PCやりたいんだけれどもキャラシ作る体力もリレー続ける体力も無いんだよな〜という鳴き声)
体力問題は序盤敗退という手があるな……(リレーは毎回序盤敗退の顔)
>>474
あっいややっぱ死刑囚は動かしたい……ワルワル死刑囚は動かしたい~!!(情緒不安定)
もし監獄聖杯戦争なら、荒屋敷うきな(キャラシ存在しないよ!)と、ファヴニール(狂)か納言さんがよろしければ鵺(フォーリナー)で参加に一票でお願いします~
うきなっていう女性はたぶん、魔術基盤をぶっ壊した罪で服役中の魔術犯罪者、っていうイメージの予定
もしくはフォーリナー鵺ちゃんと繋がった「人類の脅威」罪
長く顔出せなくなった時のために、先にバッドエンドルートssを書きたいな…
敗退した時って毒死オンリーですかね?マスター権放棄すれば生きることはできて欲しい、な~と弊カルデアのグランドは迷いに迷って北斎親子です
だって…だってフォーリナーは…!(同じ理由でランサーをゴッホにしようかエルキにしようかで今から頭抱)
ということでご無沙汰ぶりです、黒鹿さんが仰っていた通りスレの方はチラチラ覗かせてもらっておりました
とはいえ投下されていたSSや鯖については「剣槍相打ちは予想できてたけどラスボスかと思ってた二人(二柱)ここで脱落になるん!?」とか「ずっと前に聞いてた元就公がついに…えっ三騎分!?」みたいな驚きこそあれ斜め読み故代表した二例においても感想としては纏まっていないです
まとまった時間ができ次第精読していきたい所存
伊草については、弓陣営としてはスタンス的にヨルムンガンド(ロスヴァイセ)が耿実死亡について何か反応を見せるのも違うよなぁという感じなのであとはやられるだけかなーと
レイド自体の終了条件には達してるって認識なのですがどうでしょ
>>476
自分は問題ないですよー、そしてニュー荒屋敷ファミリーの気配ですか…>>477
ほいほい了解です
レイドボスとしては必要なだけ暴れてくれたと思うので運営的にもおっけーです
ヨルムンガンドがあとは退場するだけなら剣陣営、騎陣営とも合わせて全体で締めに取り掛かれると考えてよさそうですね
あとは…京極さんが来てくれれば一番なんですが…>>475
オフラインになってる、というよりは自分の中で持て余してるトコがあるので一旦置いてる、という感じですかねー
キャラもそれなりに固まってる。能力面もちゃんと設定出来てる、なんだけど情報不足感とか歴史でも結構重要な立ち位置じゃない?っぽさとかの感覚があるので、自分で動かせるか不安、みたいな
なので駄目って訳じゃないけど、キャラの親として自信を持てて無い、というのが正しい
なので桃夢とコルテスの凸凹コンビ絶対やりたい!ならそれはそれで問題ないのです(描写解釈の質問に対してろくろ回すかもしれんぐらいが問題)>敗退した時って毒死オンリーですかね?マスター権放棄すれば生きることはできて欲しい、な~
そう、ですね。毒死オンリーかなぁ
監獄聖杯戦争、罪人マスターの結末って
①優勝。聖杯の奇跡を運営に譲って釈放(監視などアリかも)
②サーヴァントが脱落。→毒で死亡
③自分が殺.害される。
④毒薬の効能には個人差があります展開
なので敗退しなくても毒死する可能性ありますね罪人マスター。
よーするにワンチャン生存できる死刑執行、ぐらいのノリで考えていただければ……(ワルワル死刑囚にとっては)>>482
ただ、一応現時点での設定だと桃夢さんが毒薬(毒料理とか薬膳あたりかね)を作った、みたいな流れに出来そうなので、開催前に密約を結んでて……的なネタも行けなくはないよね的な
>>483
了解しました。へへ、死ぬ前大暴れ、期待してます。勿論リレーやってる間に「体力戻った!優勝争いイケます!」ならそっちも大歓迎。
>>484
>街の聖杯戦争の方がやりたいって気持ちはある
ふむふむ。なぁに、聖杯戦争イレギュラーばんざ付き物ですよ。しかも監獄聖杯戦争としてはコレが初回!
ウンエーくん「聖杯戦争で施設がぶっ壊れて脱獄者続出!?そのまま市街地戦に突入、だと……ッ。こっこんなの僕のデータに無いぞ!?(白目)」
という流れにすれば、なし崩し的に市街地版聖杯戦争も出来るって寸法ですよ!
まぁそういった感じにする場合、諸々の調整は必須でしょうが……へけっ、GMさん判断用に「荒屋敷うきな」の箇条書きなプレキャラシ投下するぜよ
>>492
…………!!!!
自分が思いついたことにしたいぐらい良いですねその設定!そういう死刑囚も“あり”だったか…!【名前】荒屋敷うきな
【異名・表記ゆれ】
【性別】女性
【方針・属性】混沌・善
【人物像】
成人一歩手前の娘が二人いる妙齢の女性。
和風美人で所作は上品。
脳が蒸発しており、脳を依代とする精神──実経験に基づいて形成された一般的な道徳、倫理観、正義感。そして情熱──が存在しない。鵺の神性の大本からの電波を受信し、これを魂(本質)・肉体(本能)が独自解釈した結果、めちゃくちゃカニバリストと化した。
夫はすでに胃の中で、義兄が食べられているところを見たおきなはめっちゃキレた。
【解説】
極東の魔術勢力『宇治陵(うじのみささぎ)』の“地下”──神秘の衰退についていけない伝統・保守派の“殿上”と異なり、魔術協会と合流することで魔術資源を獲得し勢いを増した革新派のこと──に所属していた。荒屋敷は呪術師の一族だが、法術系統の『宇治陵』の庇護下にあることで家系を維持していた。
組織内での確執ことあれ表面上は繁栄していた荒屋敷家。
しかしながら、“降臨者(フォーリナー)”である鵺の残滓と接触したことで、その背景に存在する大本に繋がってしまったことで全てが一変する。
彼女を中心とする荒屋敷家の大多数と、荒屋敷おきなとの間に戦争がはじまる。『宇治陵』に収まらず、魔術協会をも巻き込んだ一大戦争の果てに、うきなは敗北し、法政科(要相談)によって捕縛され、監獄へと送り込まれる。
光すら見出せない牢獄にて、8年が経た頃であろうか。
聖杯の奇跡を顕せば恩赦が下るとの報せが聴こえてきた。>>494
【台詞例】
「ほら、愛情の入った料理ほど美味しいって言うじゃない?
だからきっと、まきなとゆきなも美味しいと思うの」
「今度こそ文字通り、骨の髄まで味わいたいのよ。食べ損なった愛の味を」
【こういう感じ】
『宇治陵(うじのみささぎ)』は八十氏の改名。
内服毒死あり。令呪そのものが魔術回路を侵す毒っていうのも好き。バッドエンドのパターンはめちゃくちゃ多いと思われる
牢獄から聖杯戦争に参加するため魔術礼装はすべて没収されている(期待されてないどころか運営側からは聖杯顕現のための生贄扱い)
深宇宙の端末なのでデイビッドみたいに端末を出すことはできるが…鵺くんちゃんが二人いる~って感じにはしないようにしたい。召喚された端末が礼装扱いになる?応相談。
参加できなくてもこのキャラシ清書してみたいので納言さん的に大丈夫か気になるところ。。。「………壊れた」
「は?」
「誰かがこの街に敷いた嘘の世界法則を壊した。もうこの世界において信仰による霊基と魔力の上昇はこれ以上見込めない。ま、これまで鍛え上げたのは据え置きだけどね。よかったねジルさん」
「俗物主義みたいな貶し方やめてくださいますか?」
すでに人の身ではないものに成り果てたからか、ナキはこのようなことに関してあまりにも敏感になっていた。プシケと名付けた己の一部を常に張り巡らせ、何があったかを把握する。卵の殻のように街を覆っていたものが壊れた。認識の錯誤も今や通用しない。人前で魔術を使ったのならば、それは神秘の秘匿を破る行為となってしまうだろう。
「父さんは大変そうだなぁ。まあ一応連絡だけはしとこう」
「お前もだいぶ変わったな…」
「人間やめたからね。後悔してないけど」
良く言えば年相応らしく素直に、悪く言えばわがままで言葉に遠慮がない。それが今のナキだった。人間と自分が同じ生命体だとは思えない。今までは迷惑をかけないようにと優等生らしく振る舞っていた行いができない。そして何より、傷つけていい相手を傷つけることへの躊躇が全くない。むしろそれを楽しんですらいる。
加えて、人を誑かしたり壊すことを気に入っているのもよくない。他者を吸い殺し己を肥え太らせる生命体としての本性を受け入れたことで、倫理観が緩くなっている。……これからの戦いで、最悪の場合。本当にツユたち二人を止められない場合、殺してしまいかねないから。「ダチ同士でそれさせるのはあまりにも酷だろ…。本当に手をかけるなら、差し違える覚悟で儂が……って思ってるでしょ」
「思っ…て、ねぇよ!?」
「嘘つき。はぁ…なんでみんな自己保存を大切にしないわけ?言っておくけど自己犠牲精神ってそんなに良いもんでもないからね。人間の持つ美徳の一つではあるよ?でもそんなふうに覚悟していいものじゃない。みんな生きてるんだからもっと自分のことを大切にしていきたほうがいいよ」
大事なのはどう思うかではなく何をするか。感情と行動は別である。姫君から教わった教訓であるが、これがナキの行動基準になっていた。己が身を捧げて大事を成そうとする精神は素晴らしく、尊ぶべきものだとナキは思う一方、それで死ぬのは良くない。人間は自滅を選ぶ生き物だが、できれば行けるところまで足掻いてほしい。
「その上で僕はやりたいことをやるから。みんな殺したくないし死にたくないわけ。だから意地でも生かして連れて帰るよ。もちろん、ロートゥスもね」
「……確約できないって言ったら?」
「今ここで頭を蕩かしてリタイアさせてもいいよ?僕ならできる」
「わかった。善処してやる」
これ以上話しても平行線なので、言葉で丸め込むのは諦めることにした。あとは行動で示せばいい。具体的にはロートゥスが差し違えようとでもしたら無理やり首根っこ引っ掴んででも止めればいい。それでもジタバタ五月蝿いなら全力で魅了を叩き込めば流石に頭をトロトロにできるだろう。致し方ない犠牲だ。「……などと思うのはよろしいですが。少し後ろに目を向けていただけると嬉しいですわ、マスター」
「ん?……うわビックリした!リディアさんと…ツユちゃん刺した人」
「こんばんは」
「何その覚え方。まあいいけど」
キャスターの呼びかけで気づくほどの気配の薄さ。どんな手法を使えばそうなるのかは気になるところであるが、今はそれを気にしている場合でもない。戦闘態勢は一つも取っていないところを見ると闇討ちをするために隠れていたというわけでもないようだし、何かしらの意図はあれどこちらを害せるようなものではないだろう。あるいはただ驚かせたかっただけなのかもしれない。
以降はこちらからどうぞ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%89%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AF天墜コソコソ話
リディアはナキとの旅行の口実として姉二人に負けてる戦力確保を…という風に言いましたが実際割とガチで戦力差だと負けてます
逆ハー築いてる姉なるものどもに比べると圧倒的に権力財力武力が足りないし所持してる霊の質と量に関してもリディアが下
このままじゃ負ける!という確信があるのでとりあえずナキを使って強めの霊を稼ごうという魂胆
自分の魔術の性質上、生きてるやつを抱きしめて堕とすのも得意ですがそれよりも霊を抱きしめる方が成功する確率が高いので
ハグとか会話でアプローチするリディアのことを姉なるものたちは「かわいい〜♡」「ピュア〜♡」って思ってるしリディアはそんな姉たちを「性癖えぐい…」「恥はないのでしょうか」と思っているhttps://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E5%AE%B6
>>516
二人とも性癖が対極(片方ドS飼い主、片方ドM飼い犬)でありながら結果的にはどっちも主導権を自分が握ってしまってるというぶっ飛びですしその結果趣味と実益を追求してこうなってますね…
リディアはそこまでする必要性が見出せていないし何よりまだ中学生なので…ね…
純粋に魔術の才能で言えばみんな同等もしくはリディアの方が上回るかなというぐらいなのですが>>517
肉体の変容は精神の変容ももたらす、というように人類のそれではなくなった以上ナキの変容も避けられないので仕方ないですね
とはいえまあ芯にあるものが腐っているわけでは無いので割り切っていくしか無いのです>>527
そうなんですよ、つい時間忘れちゃうくらい素敵なんですよね……仕事で忙し目で返信遅れてしまった、申し訳ございません
>>487
>要約すると毒料理による暗殺は、現地に来て料理作ってという依頼の隠し無料オプションとして別個にやるから、殺しで金取る気はなくてそれ単体の依頼もNG
ふむ……。んじゃまぁ依頼としては監獄聖杯戦争初の企画だし、なんかあった時の制圧要員ヨロシクおねがいしまーす!とか、あるいは舞台の監獄は料理がマズいのでテコ入れ監修たのんます!辺りですかねー
そもそもマスターやってよ、を主体にするとかもいいかも。夢さんが優勝しても、監獄聖杯戦争自体がハジメマシテ企画なのでちゃんとしたマスターの願いも成就するのか、の検証例になるんで聖杯の奇跡はまぁ……譲ってもいいやろ……みたいな。サーヴァント次第じゃ令呪自害で2枠は権利あるから、夢さん優勝でもワンチャン国家願望の結実できるし>>487
コルテスレンタルも了解です!監獄聖杯戦争、始まる前にサンプル台詞充実させておかなきゃあな(ここら辺はサタンとかにも言えるので、どっかで時間取って纏めてやりたいトコでもある)
>>495
荒屋敷うきな、暫定プロフィール拝見いたしました。多分大丈夫だと思います。
監獄聖杯戦争、基本的には全キャラぶっKILL上等戦争になりそうですし、戦闘力の面に関する可否は自分が判断するよりも参加者の間(クロさん、あやかさん、ここのえさんetc.)で会議した方が良さそうという想い……
>令呪そのものが魔術回路を侵す毒
っていうのは現時点でのここのえさんのイメージ的な感じか……?
>>485
ちなみに私は「ぼくの考えた最強死刑囚」はお出しできねぇ……。
理由としては、”悪そうなキャラ”は作れるかもしれないけど、それを”悪いキャラ”に昇華できない気がするから!という事で(暫定)監獄聖杯戦争リレー、3名がほぼ決定となっております。
他にも新規リレー参加興味あります!という方いらっしゃれば応募を心よりお待ちしております
あと4名までは大丈夫でしょう!(例外とか巻き込まれ枠アリなら5までイケるか……?)
現状だと全体的に女性比率が高いので、残りのキョウアク(狂でも凶でも恐でも良い)マスター陣は出来れば男性だと嬉しみ……。
なんとなくの流れで死刑囚オンリー、的な印象があるかもですが、舞台設定としては収監されてる凶悪犯であれば問題ないので、死刑もしくは完全終身とか、参加条件は要相談です
貴方の悪い奴、待ってます!あ、(冤罪収監だったので)無罪を証明する為に命を賭けるガンギマリマスターとかもアリですよ(数としては1枠のみの参加になるでしょうが)>>531
よくよく考えると、コレ募集要項としては不適切だな……。
まだ監獄聖杯戦争になりそうかな~?ってだけで、参加者的には「監獄やりたい!絶対やりたい!」という訳じゃ(必ずしも)ないようだから、最重要なのはリレー参加したい!って所だけだ
という事で、リレーをやりたい!という方、お待ちしております。「監獄聖杯戦争になるかもしれない」ので、善人キャラよりは悪人属性の方がスムーズかもしれません、という感じでしょうか>>533
まぁそこら辺の夢さんが監獄に来た依頼の内容、に関してはぶっちゃけマクガフィンって感じもしますし、基本的にはあやかさんにお任せ、とかでもいいかも。大事なのは”夢さんがマスター就任”、”罪人マスターズに与える毒を作って貰った”という部分が大事な訳ですし……
つっても「美味い中華料理食べたいから作りに来て」+「ついでにこれもやって」になるのかなぁ。問題は『ついで』の方が監獄長的に重要ってコトかもですが。
>>534
>令呪が毒でも〜はネタ候補ですね。実際のところ、どういう毒かはお任せです
毒の内容とかについては、リレーの開催前にある程度参加者+GMな自分でザックリ詰めてく流れが良さそう。夢さんに頼む事を想定してるので、あやかさんに夢さんの製毒能力を確かめつつ……みたいな>>533
とりあえずはコルテスのサンプル台詞を思案中な訳だが……今一難航してるような気も……
テンプレ的な定型に纏めて書こうとしてるからかな?形式的じゃなくて乱雑に書いてくか。
締切はまだ先なんでゆったり目に考えよう!ところであやかさん的に「こういうシチュエーションの際で言いそうなセリフ欲しいよ」などあれば、参考になるのでなんかあれば是非。
うーん……、リレー開催宣言から大体1週間経った訳だが、メンバー集まらんなー。ココロガ……クルシイ……。あと最低でも2、3人欲しいぜ
でもよくよく考えると、「(現状顔出しが少ないし)アクセル踏むためにリレー開催しよう!」って流れで「そもそも活気落ちてる状態で人数必要なイベントやろう!って難しいに決まってるだろうが!客観的に状況がみれねーのか」な側面はあるんだよね……寂しみ。>>539
なるほど。……ツッコミ、するかなぁー。コンキスタドールしてた時に「異教徒だからいいっしょ!」
で虐殺&略奪してる訳だし
コルテス「人をもてなす手と同じ腕で他者を殺/す……、俺様ちゃんが言うのもアレだけどぉ?中々よく解んねぇビジネスパートナーですわ。ま、俺様ちゃんとしては、聖杯戦争で勝たせてくれるヤツだってんならマスターなんざ、なんでもイイっすけど」
>>540
>そのへんの動かすときに影響するポイントがあやふやなままだとそれぞれ参加できるかどうかの判断つかない
確かに。旗振り役が「どっちにしようかな」でフラフラしてるのは良くない。
モブ罪人と監獄職人は基本的には登場しないか賑やかし程度のメンバーだから抜くとして……。
・毒死のリミットは開催から4日後である
・監獄の地理構成?は旧奈良監獄辺りをイメージ
このスレでの監獄と言えば失楽の檻(ロストプリズン)があるけど、アレはイマイチ収監状況が違うし……。インペルダウンみたいな感じかなぁ
あとなんか必要なのなんかあるかな……聖杯戦争開幕!じゃあ後は潰し合え!って流れを想定してるので割と状況の自由度が高い気がするあとは一旦別枠で募集というか、監獄か市街じゃない、ゼロから皆で考えるなら参加OKです!って方いれば知りたいです!
>>543
>運営側のマスターって籠城戦(安全区画か敷地外で待機)はありなの?
駄目ですね、名目として監獄内の事故を防ぐ、みたいな側面もあるんで、基本的には監獄内で戦争して、万が一大脱走とかありそうなら防いでね?なので
あぁ巻き込まれで死亡するのは無理に防ぐ必要ないけど……。
>>544
>募集キャラの細かい要望
ふむふむ。そうですね、悪党キャラとしては基本的にぶっ飛びまくりのヤベー奴オンリーです
「そりゃ死刑だわ」ってなる罪状とか思想を募集しております
「え?宝具解放したらモブ囚人に被害が行く?問題ないでしょ」「魔力不足だ……現界が維持できるか不安……よしじゃあそこら辺の罪人ブッころして魂喰いさせよ」がノータイムで出てくる、みたいな危険人物が欲しいです
狂人共のコロシアイ、相手の生存?周辺被害?なんで考慮しなきゃいけないの?みたいな凄惨戦争のGMがしたい!実は監獄聖杯戦争に出せそう&出したい死刑囚なりそうマンはいるんですよね…セシボンっていうんですが
なんなら今出てるマスターの皆さんと設定的接点が作れそうでもある
セブンスさん→対キリスト教
桃夢さん→料理ネタ
うきなさん→「食べる」について(ちょっと無理くりだけど)
参戦できるかどうかはひじょ〜に怪しいところですが参戦したいという感情だけでも投げておきます…届け、この思い…!
あ、でも思想の面で死刑囚ではなく普通に罪状は殺.人だと思います。捻くれた部分一切なく「気に入らないヤツは殺.す、そうでないヤツは知らん」の精神なので狂人かも怪しい書けちゃったので唐突にルナの師匠とルナの実家とルナのかーちゃんの話を投げマース
「……はあ?」
「だから、ガリレオだよ。ガリレオ・ガリレイ。それが人理とやらに刻まれた俺の真名ってやつだ」
「……? ……??」
困惑、からの沈黙。
魔術の練習台になった焚き火をはさんで"そいつ"は頭を右に左に揺らす。出会ったころに比べてずいぶん伸びた銀髪が火花を返して瞬いた。
俺がどんな気持ちか知らずにいい気なもんだ。もっと真面目に受け取ってほしいんだがなぁ。
「人の名前聞いといてその反応はなんだ? あーん?」
「や、だって、ガリレオって……ガリレオでしょ? 地動説の」
「言い出したのはコペルニクス大先生だな。俺はあの人の言ってたコト残したコトを本にまとめ直しただけ」
「……何年前のコト?」
「ヒトの寿命よりは古い話になるわな。長生きしねぇとだ」
「……ゴーストライナー?」
「いーや現代生まれの現代育ち。この世界に地に足つけてるイキモノよ」
「……でも、ガリレオ?」
「ああガリレオだ。純度100%のオリジナルとはいかねぇが記憶も人格も限りなくソレに近い」
「…………えぇ~~」>>548
いつもなら不可思議には全力で飛び込むバカでもこればかりは猜疑心が勝つらしい。
いかにも吸血鬼でございといった紅の双眼も、今は人間らしい困惑に揺れていた。うん、気分がいい。
「お前も魔術師なら考えてみな。神秘をもってこの現代にガリレオ・ガリレイを甦らせるにはどうしたらいいか」
「それ、宿題?」
「好きに受け取れ。俺にとっちゃ暇つぶしだ」
そう暇つぶし。暇つぶしだ。暇つぶし、だった。
俺の真名を明かした今、そんな言い訳には露ほどの根拠もない。
焚き火の向こうで、いつの間にか俺を師匠呼ばわりするようになった、ルナ・アードゥルと名乗る銀髪紅眼の魔物はうんうんと頭を揺らしてうなっている。
そいつは近々魔術協会の総本山と呼ばれる時計塔に発つ魔術師であり。その存在そのものが聖堂教会に目を付けられる吸血鬼であり。そしてここ地底魔導市場を取り纏めるアードゥル家の一人娘である。
要は背景が面倒なやつだ。俺が"ガリレオ"であることを合わせるとその面倒臭さは二倍にも三倍にもなる。そんな面倒なやつが、今では俺の言葉に半疑ながらも半信をもって唸り声をあげるようになってしまった。
その様子を見て、思うのだ。
「……やっぱ早まったかもなぁ」>>549
◇ ◇ ◇
言ってみればそこは人口の異界だった。
異界は、地下にある。
トルコ・カッパドキアの古代地下都市群と言えばそれなりに知られているだろう。異教の徒が隠れ住むための隠れ家であるとか、遥か太古の戦乱に備えたシェルターであるとか、まぁ、いかにもそれっぽい昔話がいくつも語られる場所だ。
"俺"が今いる場所は、そういった有名どころよりも下の下のさらに下にある。
古くも旧く。聞けば紀元前から存在するとまで喧伝される歴史を持ちながら、しかし公の目からは未だ隠されたまま地底空間。大昔の誰かがせっせと掘った深穴を俺は見下ろす。
漏斗状に掘られた縦穴。
蟻地獄じみた斜面に並ぶ家屋と人口の明かり。
外縁部の八方より中心に向かって伸びる大小形状さまざまな橋の群れ。
そして群れが向かう先の中心にそびえる最下層から上に向かって伸びる円錐状の巨大柱。
自然にできたにしてはあまりにも複雑で。しかし人の手によるものとは信じられない雄大さ。
このどこか非現実的な景色は魔術をもって作られた。
そう、ここには魔術師がいる。
自分たちが隠れるために。わんさか抱えた神秘を隠すために。掘って掘ってまた掘って誰にも見つからないように埋めて隠した。
日からも月からも遠ざかって、ただひた隠すだけの暗がりを友とした陰険かつ陰湿に執念深い魔術師共の住処。
それが、この『地底魔導市場クラリオン』だ。>>550
◇ ◇ ◇
「そんじゃ、またごひいきにー」
なじみの客と手をふって別れる。
仕事を終えた俺は巨大な"橋"の上にずらり並ぶ市場を横目に、歩く。魔術師共が住んでいるとは思えない喧騒がそこかしこにあふれていた。
呼び込みの大声。白熱している値引き交渉。いちゃもんをつけてるクレーマー。食い逃げだと騒ぐ声も聞こえてきた。まったくやかましいったらありゃしない。
並ぶ店もまた色とりどりな上に統一感もない。品のあるアクセサリーショップとさびれた露店に、"カイテンズシ"とかいう看板を掲げた店が挟まれている景色は……まぁ、なにかがアホらしくなってくる。元は露店と土壁の建物だけが並んでいたそうだが、今じゃこの有様だ。元締めやってるアードゥルとかいう家の方針らしいが、俺にはよくわからん。
市場、とつくだけあってこの地下都市は神秘絡みの品物がめっぽう多い。
数が多ければ多いほど全体の質が落ちるというのはどこにでもある話で。そして贋作や不良品が出回るのも、またありふれた話なワケだ。
その真贋を見極めてやる『鑑定』が俺の仕事だ。兼業に人体を診ることもあり、それなりに見る目はあると自負している。本日もまた優秀なる目をもって俺は今日と明日の飯代を確保した。
「……まぁ、明後日のことは知らねェが」
知れるはずもなし、考えても栓のないことだ。
御大層な看板や広い人脈なんかもない俺の生活は不安定を極めている。仕事は不定期、住所はナシ、どころか国籍もないときている。まぁホムンクルスの身の上で人間サマの生活を求めるのも贅沢な話なんだろうが。
それにしたって俺の製造者は不親切だった。この身体のことは何一つ答えちゃくれなかったから自分の命がいつ途切れるかもわかりゃしない。明後日の飯代のことを考えるのがバカらしくもなるってもんだ。
そんなことばかり考えながら、あらかじめ取っておいた外縁部の安宿を目指す。>>551
タテヨコナナメと不規則に伸びる橋の上に硬質の足音が響く。こつん、こつん、という音が喧騒の中でも身体を通して聞こえる。
こつん、こつん。
……一応、使い勝手のいい魔術を残してくれたことだけは感謝するがそれにしたって余分なものが多い。どうして魔術と魔法の区別がされているかも理解してない俺に、根源だの冠位指定だの言われても理解できるはずがない。しち面倒くせえ魔術式やら魔術理論やらはすべて覚えてやったが、魔術師特有の価値観とやらは今でもバカだと思ってる。
あの不親切野郎が世にも珍しい奇人変人の類ならまだ笑い話で済むところだが、魔術師って生き物はどいつもこいつも似たようなもんだというんだから笑えない。イカレてるぜ魔術師。こんな連中はさっさと歴史の闇に埋もれるのが世のため人のためってもんだ。
だってのにそんな魔術師連中に飯の種恵んでもらわなきゃいけない俺もまぁまぁ情けない。……あー、やべぇ、ちょっと泣きたくなってきた。
こつん、こつん。
少しずつ足音がはっきりしていく。響く足音の大きさはそれだけ喧騒から遠ざかったこと意味していて、有り体に言えば気分がいい。
ペシミストぶるほど人の世を毛嫌いするわけじゃないが、こんな身の上じゃ好き好んで人に近づいてもいいことはあまり無い。今日と明日の飯を用意して、好きな星空を眺めていられれば、俺はそれでいい。
……こんな地底じゃいくら首を痛めても暗いだけの"天井"しか見えないがな。魔術師ってのは詩人ぶるくせに星を見上げなくても息ができるらしい、終わってやがる。
またこつんこつんと足音を響かせて、ようやっと見えてきた宿にすこしの安堵を覚える。
そこに、ふと、聞こえた。
がりがり、がりがり、がりがり。
硬い音だ。少しばかり不愉快な音だ。釘なり小石なりでどこぞにひっかき傷を作っている、そんな音だ。
がりがり、がりがりがりがり。ががり。音は何かしらの意味を持っているように聞こえた。演奏、なんて心地いいものじゃなかったが、それは確かな人の意思を感じさせた。>>552
「…………」
今にして思う。この時の妙な好奇心をオトナの理性で抑えていればよかったと。目と鼻の先にある宿のきれいに整えられたベッドへ身体を投げ出すことだけ考えて入ればよかったと。
そうしていれば、明日より先の心配までせずに済んだのに。
そうはできないから……俺は指先でくるりと輪を描いて魔術を起こす。
浮遊感を得た全身を使って誰にも見られぬよう橋の下へ潜り込ませる。
体感で3メートル強は降りた先で音も立てずに降り立った。
ある程度の人通りがある橋の上と違ってそこは剝き出しの岩ばかりだった。岩と、砂利と、塵と、また岩。
そこに、いた。
砂ぼこりにまみれた銀色の髪を垂らしてうずくまっている。
がりがり、がりがり。音を続ける。がり、と、続けていた音が止まる。
背後の気配に気づいた"そいつ"は野良猫のような機敏さで赤色の目を向けた。
「…………なに?」
一目見てこいつは魔物だと確信した。足の止め方を知らない大馬鹿野郎だとすぐにわかった。
それが、出会い。
十度繰り返せば八も九も後悔するような、そんな邂逅だった。>>546
ふむふむ、セシボンさん……。
キャラペなかったっぽい?でも別キャラのページで思い出したあの殺し屋&パラチンタの人ですね
とりあえず参加意思表示、了解です
結局は収監された罪人である、というのは大事なので、そういうシンプル犯罪者もOK!>>557
ついにきた マ マ ソ !新しく聖杯戦争企画なさるそうですね
盛り上がるのは良きことかと
>>554
実家の話だうぉぉ!!師匠の話だうぉぉ!!ってなってます
なんだかんだ言ってルナちゃんのそういう諸々は仄めかせどもしっかり描写されたことないからワクワク
天墜聖杯戦争の>>498の続き〜
人も少なそうですし全部貼っちゃいます
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Star博物館でそれを見たとき。自分は死んだという確信があった。
魔術世界において悪魔と称され、人智の埒外にあるもの。天外から舞い降りた災厄そのもの。触れてはならない古き奇跡。それが、博物館にて展示された時。各部門から1割ずつ、職員が“退職する”結果となってしまった。
このままでは抑え切れるわけもなし。いっそ伝承科にでも送りつけてしまおうか。皆がそう判断しかけたその時、濁歪工房はこう言った。
「バッカみてぇ。これさぁ、伝承科に置いてあるガチで手に負えないやつに比べたらまだマシだよぉ?こっちの法則のガワ被せればギリギリ収まる範疇。なんかテキトーに祀る儀式すりゃそれでお終い。下手に持ち出す方がいつ暴発するかわかんねぇしさ。この博物館の“製造理念”からしても、ここで保管しておくのが吉だよ」
かくしてそれは日本のとある神の名と結び付けられ、安置されていた。かつては尊いものとされ、今や異端であるとされたもの。誰も触れるものはおらず。ただそこにあるだけで良かったもの。それに触れたのが、ルフだった。
「あー……は?」
偶然、本当に偶然、博物館に展示品の所持権をかけて殺し合った客が最後の力を振り絞って解放した扉。100%八つ当たりで解放されたのがその扉で、そこにあるものと目が合ったのがルフだった。あっという間に意識は元に戻り、展示品は消えていた。そして次の日、ルフは館長の命令によってクビになった。それだけの話だ。「そらなき おおもと」
「………それが、本命?」
「尊も神もいらない。もうガワを被せる必要もなくなりました。俺が蓋になってるので」
光沢の一つもない黒い直剣。これが悪魔の遺物だとでもいうのだろうか。いや、ルフからしてみればこれは自分という彼方と此方を繋ぐフィルターを通して現れた影のようなもの。つまり一端でしかない。逆の手に握りしめている弓はなんの変哲もない分、やけに不気味だ。
「虚の涯に手を伸ばす」
「二度目はないよ」
一度目はあまりの速さに捉えきれなかった。しかし二度目は違う。ナキの特異的な成長速度ならば捉えられる。捉えたうえで、受けずに避ける。あれはルフを通して“呪い”として解釈できるように出力されてはいるが、本質的には別物だ。出来る限り触れない方が良いだろう。
肉体を武技を振るうためだけに作り替える。呼吸と歩法で魔術回路に依らずとも魔力を生み出す。変化した脳により第三の腕を発現させる。生み出した魔力を武具に纏わせ、第三の腕を用いることで弓と剣を同時に扱うことができる。“英雄”に師事したことで手に入れたこの変則的な戦い方は武術としてのセオリーを突き崩す。それでもナキが回避できているのは、単純にナキの方が身体性能で言えば上回るからだ。「剣だけじゃないでしょ、それ。弓…というか矢も真っ黒だし」
「そうですよ。お前に遠慮は要らないでしょう」
「………そんなの使って何の代償も無しとは思えないんだけど」
地球外の力の一端を行使する。それではまるで端末のようだ。ルフが虚のそれを翻訳し、こちら側として出力しているとするならば、翻訳するルフの肉体は、精神は果たしてどうなってしまうのか。それを考えるとぐだぐだと殴り合う暇はない。事は手早く済ませるべきだ。
とはいえ、どうにも上手く運べない。身体能力は上回っていても、その身体能力を抑え込む武技がある。加えてこの剣に当たってはいけないということがどうにもこちらの動きを鈍らせて…
「いや違うか。別に当たったところでだね」
「速っ…」
「当たりだ。常に呪いを流すわけじゃないんでしょう」
何かしらの手順がいるのだろう。たとえばそれは集中するだけなのかもしれないし頭の中で何かを考えるだけなのかもしれない。ただともかく、常に呪いを展開するというわけではないようだ。それにこの呪いも、地球外由来のものではあるがルフが自分なりの“解釈”で出力しているためか受けてもさほど問題ない。とてつもない呪詛ではあるが、魔術世界における呪詛に近いものに変わっているからある程度は抵抗できる。
だから無視できる。今までは己の得物で受けることすら避けていたが、この程度なら受けたとて問題はないだろう。掠る程度も問題ないはずだ。思っていたよりも恐ろしくない。だから、動きも躊躇いがなくなる。
「生き物としての性能が違うし、それを埋められるほど卓越した武技でもない」
「そう思ってるなら降伏してよ」
「冗談。死ん.でも殺します」自分には卓越した才能はない。いや、才能自体はあったがその極みに至るほどのものではなかったし、普通に戦うだけの人生では中途半端にしか咲かなかったろう。この武才を限界まで引き出せたのは師の教えと、博物館の展示品による“あり得ない修練”の結果だ。そこまでしてやっと…化け物に食い下がれる程度。
ナキの拳と、自分の渾身の一振り。これでやっと同格。限界まで集中して放った一矢でなければナキを捉えることなく避けられてしまう。捉えたところで命中することなく払われる。一挙手一投足に全神経を注がなければ適応し、進化していくナキに先を越されてしまう。……自分はナキより弱いことが否が応でも突きつけられる。
「だから全部くれてやる」
「は……あ゛っ!?」
「苦悶の渾に立ち帰る」
何か大事なものが掻き消えたような。思わずナキが胸を握り締めたその瞬間を逃さずにルフの剣が腹を裂く。それと同時に右太腿と左肩を黒い鏃が貫く。異常なまでの回復力ですぐに再生してしまうが、それでも呪いを付与できたのは事実。そこから更に畳みかければいいだけなのだから。
「何が…なくなって…」
「俺は優しくないので、お前を更に動揺させるために教えてやります。俺がアジトに初めて置いた小物。お前なら知ってますよね?」
「知ってるよ。普段無駄遣いしないからめちゃくちゃ驚いたし。確か……たし、か……あれ、なんで」なん、だったか。というかそんな小物とか買っていただろうか。そんな会話は“そもそもしていない”はずだが。アジトの配置、置かれている家具、小物をいくら思い返しても、ルフが買ったものなど業務用のPC以外思い当たらない。そもそもまるで、そこにいなかったみたいに。
「端末になるって、まさか」
「はい。俺には一切害はないのは本当です。俺はどれだけ力を使おうと記憶も身体機能も一切欠損しない。ただ俺がいた痕跡が一つずつ消えていく。虚無に置き換わる。当たり前ですよね。あちらとこちらを繋ぐ端末ですから。それで、ナキ。お前は友達がそうなってもいいんだな」
「……最悪すぎるよ」
◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️
運命の流れ。因果の巡り合わせ。そういうものは必ず存在する。埋葬師とはそういう運命の流れ。死ぬべき時に死.ねなかった者たちがバトンを渡していくものであった。
人を捨てる、と言えば易しだがそう簡単な話でもない。魔術的に解釈をするならば、これはとある呪術に適性のあるものが特別な儀式によりその肉体と魂を変化させていくというもの。
呪術であるということは個々人によるもので体系化はできないということ。そして、この呪術に適正がある死に損ないたちが“何故か”惹かれ、出会い、受け継がれていく。それが埋葬師だった。
「だから儂らは命をもって受け継いでいくし、他の家門がいない。そういう因果だし、きっとこれからも続くだろう。ああいや、続くは嘘だな。ここで儂が終わってそれっきりの可能性もある」
「魔術師は呪術についてよく知らない上に、ロートゥスも関わり持たないもんね。だから周りから吸血鬼だと思われてたわけだ」
「そういうこったな」これを伝えたのは、自分が最後になるかもしれないという予感があったから。埋葬師としての役割を引き継いでから長い時が過ぎたが、未だに後継となる死に損ないは現れない。終わるべき時を見誤った者はたくさん出会ってきたが、それらは須く自分が終わらせるべき者だったから。今までの歴史を振り返ってみたが、自分ほどこの役目を担い続けた者はいなかった。それはつまり、これで打ち止めなのではないだろうか。
「なんて感傷に浸ることもあったし、儂がどうなるかとも思ったけどよ。ま、お前を止めて終われるなら悪かねぇな」
「私の方が強いよ」
「知ってる。生き物としてのランクが違うからな」
普段であれば。序盤は吸血種としての回復力で凌いだ上で細工師として創り出した数多くの作品の中から敵対した者に対して相性の良いものや、その時の状況に適したものを使用して盤面を有利に進めていく。しかし今回は相手が悪い。
まず出来ることが多すぎる。神秘を宿す者たちを多く束ね、一つとする。一つの生き物なので思考の伝達にラグがなく限りなくスムーズに集団の連携が取れる。対応力が段違いだ。極め付けに、存在規模の昇華。一人一人が“生き物として優れた”魂の質や肉体の性能を持っている。これじゃあ出力で押し切ることもできない。
「だから最初から奥の手だ。力量を見定めるとかしてたら普通に儂の方が死ぬ」
「ルフならともかく私は絶対に殺さないって信じて欲しいんだけどなぁ。それで…奥の手って?」
「わかってるだろ。特大の呪いだ」
アーチャーだったものがこの街に遺した傷痕は大きい。土地に染みついた呪いや、眷属として変貌した死ぬべきときを見誤った悪鬼羅刹。それらの呪いを全て回収し、一つの遺品として精巧な細工を施した。鮮やかな紅と艶やかな黒が目立つ笛は、何かの動物の一部であり生きているかのように錯覚させる鈍い光沢を放つ。これは…角、なのだろうか。「角笛…角笛か?まあ角笛だ。ちゃんとした笛の形に加工しちまったけど原材料は呪いが凝縮して鹿の角の形になったものだぜ」
「相性最悪じゃん」
「じゃあさっさと降りろ。老耄ジジイの思いを汲んでくれ」
笛の音がひとりでに鳴り響き、黒い獣が湧いて出る。毛の一本、骨肉の一片、血の一滴にいたるまで全てが呪いに満ちている。他者を喰らい強くなろうとする憎悪と執念。たとえ殺.せずとも必ず削り取るという意志の表れ。それが形を成している。
自分よりも高みにあるもの。自分では届かない星々。それらを必ず撃ち墜とす。追いつき、追い抜き、踏み台にしてさらに空高く駆け上がる。そのために死を拒み生命体であることを拒んだ死に損ないの特大の呪いだ。他の作品なんて使える暇もない。これを制御するだけで手一杯。隙あらば使い手を喰らおうとしているのだから。というか内側から喰われている。
「マジで言ってる?サーヴァントそのものじゃないからセーフってわけ?」
「セーフでもなんでもねぇよ。普通に一歩間違ったら死ぬんだよ!」
何より最悪なのはここまでやってなお、ツユとツユに同化した者たちの方が強いということ。先も述べたが、個々の質はもちろんのこと連携が完璧だ。完璧なスリーマンセルから繰り出される一つ一つが防護魔術を容易く砕く武術の波。魔術回路を完璧に同調させるなどという尋常じゃない難易度から放たれる無数の高ランク魔術。フィールド上に異常なほど仕込まれているくせにさらに増え続け、ロートゥス以外は全く引っかからないトラップ。そして何より、これら全てが目線やサインの一つもないまま以心伝心で常に襲いかかってくること。
数の暴力で蹂躙する上で重要になってくる個々人のコミュニケーションが全くない。全くないのに動きが全てブレない。正直このままだと詰む。何故なら眷属を操るツユは汗ひとつかかずこなしているからだ。これはツユにとって当たり前のことでしかないのだから。こちらを殺さないように気遣う余裕まである。
「別にみんな死ぬわけじゃないんだから大人しくしてくれると嬉しいな。私は絶対に誰も死なせないし」
「生憎だけどよ、お前のそれに付き合わせたらみんな悪い方向に転がっちまう。他ならぬお前もだ。真剣に向き合えよ、自分だけ苦しければ良いなんてのは自傷行為でしかねぇよ」「……やっぱり一回眠らせるしかないか。元は人間だったものね。やろうと思えばロートゥスも手元に置けるはずだし」
「そうだな。……そうなりゃ良かったな」
力なくロートゥスが笑い、弱々しく呟く。それが最後のスイッチだった。
「ハァ!?何それ!!」
「ライダーが遺したものはでかかったな。ナキにも内緒で抽出するのは大変だったんだぞ。でもこれどうにかしなきゃ数十年後は魔力吸って街ごと吹き飛んでたかもしんねぇし」
ツユの腹を容易く貫く青の雷光。白く輝く風を纏い、破壊力を高めてあるからこそ防護魔術もまるで紙切れのように破壊した。ロートゥスが握り締めているものはファスケスを模したタリスマン。鷹の意匠も施されているそれはかの皇帝を模したかのようだ。ライダーであったあの皇帝もまたサーヴァントの規格を超えた者。その余波をかき集めたのだろう。今度こそ完全にキャパオーバーだ。肉体に刻まれた術式も、魂を染め上げた呪詛も全て焼き焦げる。
「終わるべき時に終われなかった者に終わりを。その芯を捉えて、受け止めて、最期の叫びを記録する。それが儂だ。それが俺たちだ。……悪ィな。お前とも、ナキとも、ルフとも、せっかくダチになったのになァ」
「気にしないで。来るべき時が来ただけだし。それに私は、あなたに殺されるつもりもないし、あなたを殺.すつもりも毛頭ない。だからね、安心して良いよ」
以上、普通に主人公コンビが化け物すぎて必死に喰らい下がるルフとロートゥスでした>>559
ずっと設定だけ決まっててほったらかしにしてたアレコレをね、やっておこうと思いましてね
いろんなタイミングでチラホラ言ってたことのまとめみたいな感じになります
>>560
ふふふ…匂わせばっかりしてハードル上がってそうでちょっとビビっちゃう…
なんだこんなモンかとがっかりされないようにがんばりまする
>>569
まぁ…なんていうか…私の好みで作ってたら魔術師基準で低俗なカスの集まりができてたっていうか…
アードゥル家単体はまだ魔術師やってる方ですが地底魔導市場はちょっとアレ
>>568
ルフくんが捨て身すぎる…そりゃ今のナキくん止めようと思ったらそのくらいは必要でしょうがだからってそんな…そんな…
絶対にあかんことになるからどうにか止まってほしい……>>572
一応まぁ監獄リレーに関して言えばここのえさん、クロさん、あやかさんに納言さんって4人いて、自分が誰か出せば企画としてのGOは出せそう、と言えば出せそうかも?
ただ出すならクッチーかポルカか……?しかし今回はGM専業したい気持ち。ルナティックも遅々として進んでねぇし実は今日誕生日なのです。ハッピーバースデートゥーミー。Switch2落選したからプレゼント無しだよコンチクショー。
>>576
実は今の時点でちょっと強い攻撃でなら抜けるくらいには薄くなってるのでバーサーカーの不意打ちでも大丈夫なのですがここまで戦ってきたアサシンの手でとどめというのもまた良い。朽崎君次第ですね。
あとスレを遡ってたら恋姉となでみん出ててびっくりしました。
そうなんですよね。虐待されてた弟に手を差し伸べられなかったのを悔いてて、京介に触発されて父を殺してでも止める!となってたのに(大罪戦争時空では)尽が自分で成長して父を改心させちゃって償う機会を失ってしまうんです。
だから恋姉に出来るのは罪を抱えたまま自分も家族も幸せになれるように頑張るしかない、と。
そしてなでみんもまた妹を壊してしまった、と。このコンビどっちも弟妹に対する後悔を抱えていたんですね。
>>577
お久しぶりです。復帰した勢いに乗って横浜の話を何か書こうと思うのですが何か企画とかはありますでしょうか?なければ笹上十郎さんの単話を書こうと思います。
………笹上十郎のキャラシwikiに載せてないな。【名前】荒屋敷うきな/ Arayashiki Ukina
【性別】女性
【方針・属性】混沌・善
【魔術回路・編成】異質
【魔術属性】虚数・無
【魔術系統】鵺
【所属】時計塔
【魔術/魔術礼装/技能など】
〇鵺(クリッター)
猿の頭、虎の胴、蛇の尾から成る、ぬばたまの獣。
多量の油で覆われた黒い鬣が、闇夜の中でも不気味な光を放つという。
鵺(クリッター)を構成する猿姫・玉環(たまき)、虎姫・此君(このきみ)、蛇姫・韓衣(からぎぬ)。この三体の使い魔は、契約した神體である大嶽丸・玉藻の前・酒吞童子を霊基情報で再現に努めたものである。
〇狂気
不安と恐怖。調和と摂理からの逸脱。
周囲精神の世界観にまで影響を及ぼす異質な思考。
狂気を孕んだその在り方は二十世紀に流行した、とある創作神話における邪神の在り方に近い。なにしろこの認識宇宙における『人』ではなくなったのだから、異なる文明圏、異なる惑星に住まう高次元生命体と変わらない。
惑星の物理法則を塗り替える特異点。人類の物理法則(テクスチャ)である人理。魔術理論・世界卵。妖精領域。伝承防御。テクスチャルールの種(原理)。神代の物理法則の名残である神性。邪悪かつ名状しがたき外宇宙の“恐怖と狂気(エルドリッチパワー)”。それら異界常識(アストラリティ)に由来する文明、術式として加工された魔力に対して抵抗力を有する。技術、知識、文明、概念を共有していないからだ。
一方で、生命力そのものと言える純粋な魔力は比較的、正常に効果を発揮する。>>582
【解説】
魔術協会の総本山にして最高学府、時計塔の『伝承科(ブリシサン)』の魔術師。
荒屋敷るきな、まきな、ゆきなの母親。荒屋敷おきなの姉。
京都で典薬寮の呪禁師を務めていた者たちの末裔、荒屋敷家の元・当主。
陰陽寮に呪禁職が吸収された後は衰退し、藤原氏と結び付いた法術系統の魔術勢力『宇治陵(うじのみささぎ)』傘下の“地下”──神秘の衰退についていけない伝統・保守派の“殿上”と異なり、魔術協会と合流することで魔術資源を獲得し勢いを増した革新派のこと──に所属する呪術師であった。
呪術師というのは術者の身体の内側で術式を働かせるのに特化した魔術体系を扱う者。内側で神秘を形成するメリットとして自分自身で完結しているため世界からの抵抗が少ない。よって持続時間が長く、現代の西洋魔術のような制限・制約を受けない。しかし制限がないということは“同じ呪術師同士でも共有できる土台がほとんどない”ということでもあった。しかし荒屋敷家は出産前の胎児に対し、呪いをかけることで意図的に土台をつくる。その魔術回路に一代限りとはいえ“阿頼耶識(アラヤシキ)”、すなわち霊長の抑止力に人為的に関与することで異能(実際には超能力と魔術の中間)を形作るのである。
西暦以後、大源(マナ)が減少の一途を辿っている結果、二十一世紀の魔術師は小源(オド)だけで神秘学を実践しているのが現状。それは霊墓アルビオンを擁する時計塔の魔術師でさえ例外ではない。『宇治陵』の法術師たちは神のカケラたる神臓鋳體そのものではないもののそれに等しき「酒吞童子の首」「大嶽丸の首」「玉藻の前の遺骸」を神體として用いており、この三つの神體を賦活させるために“鵺”を燃料にすることを決めた。魔術師で構成された発掘チームは宇治川に沈められた源頼政の首を暴き、そして。>>583
大半が発狂し廃人となる中、うきなの異能である現在視は悪性情報の呪いの大本を“視る”。降臨者(フォーリナー)たる鵺の神性の大本へと繋がってしまったのだ。鵺の神性である原始の惑星(ほし)とも云うべき『自存する源』は来訪者を原形質の生物に変えて、自らの肉体でもある惑星(ほし)の素材へと変える。精神が消滅しても強い感情であるが故に家族への愛情は焼き付いていたが、逆に家族以外が認識できなくなってしまったのだ。以来、同化の対象として娘たちを求めることとなる。
結果、自らの弟である荒屋敷おきなとの間に死闘がはじまる。『宇治陵』に収まらず、魔術協会をも巻き込んだ一大戦争の果てに敗北。『伝承科』によって確保された。
〇人物像
成人一歩手前の娘が三人いる妙齢の女性。
和風美人で所作は上品。
常に礼儀正しく一歩引いて相手を立てる性格、のように見える。
実際には『遺物』との接触で脳が蒸発しており、脳を依代とする精神──実経験に基づいて形成された一般的な道徳、倫理観、正義感。そして情熱──が存在しない。よって人間的な動作のおよそすべてが社会的活動を円滑にするための擬態行動に過ぎないという訳だ。
『遺物』を地球に落としたモノ、すなわち鵺の神性の大本からの電波を精神というフィルター無くして受け取る受信機と化している。結果として狂気に抗う術がなく、魂(本質)・肉体(本能)が独自解釈をするため特定行動に固執するようになった。鵺の大本である『自存する源』から分裂した命が異なる形象の神性(旧支配者)へと発展したのと同じように。>>584
誕生日:5月26日
年齢:三〇代後半(あえて具体的な年齢は設定しないものとする)
身長・体重:152cm・39kg
出身:日本
イメージカラー:射干玉
好きな物:花鳥風月、雅楽
嫌いな物:ストレス性、時間の無駄
外見:
浮世離れした容姿のそれは、雲間に浮かんだ月の如し。
芙蓉のような眦、緋桃のような唇、碧の眉は細やかに美しく、面差しは咲きかけた牡丹にも似ている。立ち振る舞いは東風にたなびく青柳のごとき嫋やかさ。衣に薫物をせずとも歩けば蘭麝の香りが辺りを包み、魂も飛ぶような心地こそする。眩き白雪が形になったかのような色白の肌ともなれば、唐土に名高い楊貴妃や西施、日本の衣通姫や小野小町もどうして彼女に及ぶだろうか。
身には紅梅に蘭の花の刺繍が施された唐綾の打衣を纏い、羅綾の五つ衣を重ねている。一本一本の狂いなく切りそろえられた黒髪は裾に余り、芽吹く草木のような清廉さである。
願い:愛娘たちを食べる
決戦の日:五月闇
【登場SS】
〇リレー世界線との変更要素
おきなとの戦争後に確保・封印する者が異なる。
リレー世界線の場合『法政科』、『封印指定執行者』、『聖杯大会(仮)運営』となる。>>585
【台詞例】
一人称:私
二人称:貴方/〇〇〇〇様(名前呼びは親しい・姓呼びは隔意もあり侮蔑もあり)
三人称:彼/彼女/あの方
「ここから先は私たち、伝承科(ブリシサン)が預かるわ。理由は言わずもがな、人類種(アナタたち)では御し得ない神秘というものがあるでしょう」
「ほら、愛情の入った料理ほど美味しいって言うじゃない?
だからきっと、るきなと、まきな、ゆきなも美味しいと思うの」
「今度こそ文字通り、骨の髄まで味わいたいのよ。食べ損なった愛の味を」
「理解に苦しみます。それほどの才能を徒に費やすのは人類の損失でしょう」
「貴方、本物の天使様なのかしら。でもねえ、理解されてしまう程度なら貴方はただの天使のカタチをした生き物でしかないのよ」
荒屋敷るきなに対して
「娘たちの中では一番、夫に似たのがるきなだと思うわ。その縦横無尽の才能も」
[[荒屋敷まきな]]に対して
「昔は可愛かったのにね。もしかしたら私に一番似たのかも……?」
[[荒屋敷ゆきな]]に対して
「魔術師としては出来損ないだけれど、呪術師としてはそれで良いのかもしれないわね。それ以外の人生? 普通に生きられる訳ないでしょうに」
[[荒屋敷おきな]]に対して
「おきなは不味いでしょうね。可愛くないもの。まったく可愛くない」実家のお話パート2を投下~~
わたしに、魔術師としての価値はなくなった。
そのことをわたしの何倍か何十倍かの時間をかけて理解したのが、わたしのおかあさんだった。
わたしをなぐさめるための、おかあさんの言葉が、自分自身に言っているように聞こえていたことをおぼえている。
『そんなはずはない』
『きっと大丈夫よ』
『信じているから』
……そんなことを、ずっとくりかえしていた。
わたしはなにも言わなかった。『夜』になって、吸血鬼になって、アードゥルの魔術も応えてくれなくなって。今までのなにもかもがムダになったってことはわたしが一番わかっていたけれど、でも、言えなかった。
だって、おかあさんはあきらめていなかった。わたしをあきらめていなかった。なにかを、期待していた。
期待していた。期待していた。期待していた。
おかあさんは、わたしに、期待していた。
それに応えたいと思うのは、きっと子どもとしてふつうのことだと思う。>>590
わたしも、最後の最後まであきらめるつもりはなかった。きっと、おかあさんもおんなじだと信じていた。
……でも。
おかあさんはあきらめた。
つかれちゃったんだと思う。いやになっちゃったんだと思う。
いつまでも夜のままでいるわたしが。なにをどうしても魔術を使えないわたしが。わたしが、ただのわたしのままでいるから、だめだったんだと思う。
だからおかあさんは、わたしに、期待しなくなっていった。
そのころくらいだったろうか。おかあさんの目がわたしに向かなくなっていた。たまには向けてくれるけど、そういうときはきまって色の失せた髪をちぎられた。おかあさんは色のかわったわたしの髪や目が気にいらないみたいで、なんどもナイフでちぎられたりスプーンでくりぬかれそうになった。
期待していたから、よけいにショックだったんだと思う。おかあさんが、おかあさんじゃなくなるくらい。
期待されていたから、こんなにかなしくなっちゃうんだと思う。わたしが、わたしのままでいるかぎり。
どうしたらいいかもわからなくないまま。期待されることも期待することもこわくなっていって。
今も、わたしは、この橋の下にいる。>>591
◇ ◇ ◇
「…………なに?」
ひどく冷ややかな声を発してそいつは俺を見ている。
第一印象は薄汚れたガキとしか言えない。身体のあちこちが上から下までまんべんなく黒だの茶色だのに彩られている。汚ぇ上になんか臭ぇ。
不眠症のケすら見える黒染めの目の隈と血走った眼。不揃いに伸びた五指の爪。あたりの景色に溶け込んでしまえそうな土色の肌。
どっからどう見ても全身不健康人間だ。食事・睡眠・清潔の基本すらかなぐり捨てなきゃこうはならん。
着ているものはどう見てもサイズが合ってないボロボロのお洋服。腹のあたりに虫食い穴が空いていて不自然なほどに浮き出た肋骨が見える。足には片っぽの靴下もない裸足。伸ばし始めたばかりに見える微妙な長さの銀髪だけが少女と判断する材料になった。
……孤児か何かか? それとも逃げ出したどこぞの商品だったりするか? どっちにしたって関わるもんじゃない。
少女の手の中でペンのように持たれた五寸釘を見やる。先の音の発生源はあれと見て間違いないだろう。あれの用途だけ聞いて、さっさと退散しよう。
「なにしてんだ、お前」
釘なんか持って───と続けようとして、止まる。
橋の下の暗がりに慣れてきた俺の目がそれを見つける。
少女の背後。でこぼこの岩壁に掘られたであろう、文字、文字、文字。>>592
上も下もなく。壁に。柱に。地面に。目に見える範囲は何らかの意味を持たされた文字で埋め尽くされている。
長い文章のようになっている箇所もあれば、メモのような短さのもの。記号交じりの数字の羅列。そのどれもが神秘に基づくもの。
ここに書かれているのはすべて、なんらかの魔術式だ。
「……」
言葉を止める。
少女を見る。
少女の持った釘を見る。その先端は明らかに丸い。あれでは釘本来の役目も果たせないだろう。
どれだけの岩肌を削り続ければああも丸くなるのか。少なくとも昨日今日の話じゃない。……この橋の下で、こいつは、どれだけの時間を。
「……ねぇ」
言葉に迷っていたところに、声を差し込まれた。
声の主はもちろん眼前の少女。小汚ねぇ見た目に反して外様向きに整えた声を出す。
「おじさん、道に迷ったんでしょ?」
「……ぁあ?」
「道に迷ったからこんなところにいるんでしょ? たいへんだったね」>>593
どこか上向きの高い声。薄っぺらくも愛想を意識した笑顔。そしてこちらを気遣うような言葉。全部を使って言外に語っている。そういうことにしておけ、と。何も見なかったことにして回れ右しろ、と。
十かそこらのガキがもう笑顔を被ることを覚えているってのも気味悪ぃ。女って生き物は処世術の覚えが早いとは聞くがこいつもそのクチか? ……いやしかし俺の娘たちはいつまでも天使のようだったしなぁ……。
まぁいい。俺の愛しい娘たちに比べて一万倍は可愛げのないガキにいつまでも構ってやることもない。俺は今日と明日を生きるのに忙しい身だ。
「この橋の上にいったらふつうの道に出れるからさ、そしたらおうちに帰りなよ」
「そうかい、ありがとよ」
「どういたしまして」
にこにこと笑い手をふって。
余裕のない笑顔を貼り付けながら礼を返して。
誰が見てもバレバレな歪さを必死に隠そうとするガキがいる。
ふざけやがって。そんなもん見過ごせるほど俺は大人じゃねぇっつの。
「迷子のおじさんは帰るからよ、お嬢ちゃんも家に帰りな」
「……わたしも?」
「そんなに汚れてんだ、家に帰ってシャワーでもあびてきな」
「…………」>>594
すぅっと笑顔が遠のいた。笑みの形こそ変わらないが、心中穏やかでないのはバカでもわかる。
ご家庭に問題ありますってか。この様子じゃネグレクトでもされてんだろう。
「……いい、わたし、かえらない」
「ならおじさんも帰らねェ」
「なんで」
「家に帰らないならお前も迷子だ。俺と同じだ。だから、お前が帰らない間は俺も帰らん」
「……あのさ、なんのつもり?」
剣呑な声。イラついた気配。
見苦しい笑顔も遠のいて、やっとガキらしいところを見せる。
「そういうの、いらないから」
「ンなこと言うなって。人の親切は三回に一回くらい素直に受けとるもんだ」
「うるさい。いらない。しらない」
「俺を除けるなら悲鳴でもあげりゃいい。子どもと不審者の組み合わせだ、誰かしらすっとんでくるだろうさ」
「……こないよ」
「へェ? 地下暮らしが長いと耳も退化するのか?」
「ちがう。わたしがさけんだって、もう誰もこないの」>>595
人を信じない野良猫の目をしていた。自分以外の全部全部が敵だと疑わない眼をしていた。
何があったかは知らんが、何かがなきゃ人の目はこんな風にはならない。どうせつまんねェ話が出てくるだけだろうから聞きたくもないが。
「俺は優しい大人だから聞いてやるぜ? 何があったよ」
「おじさんには関係ないよ」
それだけ言ってそっぽを向いてまたがりがりと壁を掻く。芥子粒ほどの興味も失せたようでもう俺には見向きもしない。なんて愛想のないガキだ友達できねぇぞ?
だが関係ないと言われれば確かに関係はない。俺は不愉快の音の発生源を確かめたかっただけの通りすがり。向こうにしてみりゃラクガキ中にいきなり湧いて出た他人未満の不審者だ。俺の提案どおりに悲鳴をあげずに言葉を寄こしてくれるだけまだマシだろう。
それにしたって次の瞬間にはわからない。あらぬ疑いで犯罪者の烙印を押される前にそそくさと去るべきだ。だって関係ないのだから。
そうさ、関係ない。
……関係ない、なぁ?
「バカか? 関係なかったら関わることも許されないなんて誰が決めたよ」
そんなことは世界や神様に決められたって従ってやるものか。医者が数学やりたがるくらいの無軌道さは受け入れてもらわないと話にならん。
警戒心一色だった目を丸くしているガキに構わず、踏み込む。俺は言葉どおりに親切な人間だから床の文字や記号を踏まないように少し浮いてやった、感謝しやがれ。
もちろんウソだが。取り繕うように睨んでくるこのガキを1cmでも高い位置から見下ろしてやろうと思っただけだ。>>596「……関係ないって言ったじゃん。出てってよ」
「覚えとけガキ。関係あろうがなかろうがなァ、関わりたいモンには好きなだけ関わりにいっていーんだよ」
「……、……なにそれ、しらないし」
「なら今知れ。そんでずっと覚えてろ。好きなことに正直な人生は楽しいぜ?」
「しらないってのに……」
小さな悪態をこぼしてまたそっぽを向く。今度は完全に無視を決め込むハラかむっつりと黙り込んだ。小さな背中が今すぐに出ていけと猛烈に主張している。
気にせずべらべらと話しかける俺。
「お前、ひとりか?」
「……」
「親は? 友達は?」
「……」
「こんなところで何やってんだ?」
「……」
「こりゃラクガキのつもりか? だとしたら粗末なモンだ、なぁ?」
「……ラクガキじゃ、ない」>>597
反応した。なら……
「そうかい。ラクガキじゃないなら、お前はこれを魔術式のつもりで書いてたんだな」
「!」
ぴくりと震える肩。ここまで露骨だといっそほほえましい。
よぅくわかった、こいつは親切心や損得よりも"魔術"で揺さぶってやればいいのか。
「熱心なこった。さしずめここはお前の実験場───いや、魔術師の工房ってとこか」
仕切りもなにもない橋の下。むき出しの壁に掘られた文字だけでそう呼ぶのは誰に対しても失礼だろう。
それは目の前に少女に対しても同じことではあろうが。しかし意味はあった。
三度こちらを向いたアカイロに俺は内心ほくそ笑む。
「……わかるんだ、魔術」
「才能あったらしいんでな。だもんで、ここに掘られてる式がどれもこれも『未完成』ってわかる」
「ッ、それは、」
これまたわかりやすい動揺。よっぽどここの魔術式は根幹に触れるシロモノなんだろう。>>598
だが、おかしい。未完成だからではない。ここに書かれてる魔術はスタート地点から"夜"が扱うことが想定されてる。人が研究するため、根源とやらを目指すための式であるなら初っ端から間違えている。
陸上競技の項目にバタフライやクロールと書き込まれているような違和感。なにも知らず式だけ見せられれば幻想種に芸を仕込むための魔術とでも思ったろう。
そんなものをこいつは大真面目に書き込み続けてる。この様子でおふざけってこともあるまいに、ワケわからん。
「そもそもこれは何を前提にしてる? 少なくともまっとうな人間用じゃねェだろ。夜闇だけじゃ人は生きられない」
「……だって、でも、」
「でも、でわかるか。なんだ?」
「だって、わたしは夜だから」
「…………」
意味はわからない。
魔術師にとっての夜とやらがどんな意味を帯びるかは知らない。
「夜だから、わたしはわたしじゃなくて、おかあさんもみてくれなくなって、みんなとも目があわなくなって、言葉ばっかり遠くなって、いみわかんない音だけふえてて、魔術にだってきらわれてちゃって、どこにも行けないからもう紙もペンもいらなくて、わたしは、わたしがわたしじゃなくても、でも、だから、わたしが、わたしは、」
堰を切ったような言葉の意味もとんとわからず。
今わかるのは、こいつにとってのそれが、不可逆の瑕になっていることだけだ。>>599
「だから、」
「もういいもういい。よぅくわかったから聞け。お前は幸運だ」
「…………はあ? なにが、」
「俺に出会えたことが幸運さ。俺は特別だからなァ」
「特別?」
すぐには答えず、たっぷりと間をおいてからばばっと腕を広げて大仰なポーズを取る。
広げて伸ばした両の指先をくるりと回して魔術を起動する。
ホントは指一本で事足りる浮遊の魔術だが多少はそれっぽく見せにゃならんだろう。
浮いて見下ろす形になる俺と、目で追って見上げる形になる少女。これで視線の誘導は充分。あとはトドメだけ。
「おう。これだけは言っておくがな───俺は魔法使いなんだ」
羽織った白衣を魔術師のローブのようにはためかせ。
目ではなく口元のみで作った笑みを見せつけながら。
意味深に、かつ劇的に。本当にそう思い込める所作を演出する。
魔術師連中の間じゃタブーかなんかになってる呼び名を出されたのも効いただろう。半疑ながら半信は勝ち取れたようで、少女の視線は釘付けになっている。
それが狙い。>>600
「ほれ隙アリ」
「えっ」
魔術のために回した二本の指。一本は浮遊するために使って、もう一本はこのためにスタンバイさせておいた。
俺が密かに起動していた魔術が一直線に少女に向かう。
「なにこっ……れ……、えぁ……?」
効果てきめん。言葉も半ばにしながら身体をぐらりゆらして、そのまま倒れた。
不意打ちでなんの対策もなく喰らえばこうなって当然だ。慢性的な睡眠不足の身体にモノホンの"催眠術"が効かないはずもない。これでしばらくは静かに眠っていてくれるだろう。
「さーて、と……」
また、くるりと。
今度は俺自身ではなく少女の身体を浮かせて、背中に回す。
このまま浮かせっぱなしでもいいが魔術を使い続けるのは疲れる。明日の腹具合が悪くなる。ので、全部の魔術を解除した。浮いた二つの体重が重力にしたがって地面へ向かう。俺の足は大地を踏みしめ、少女の身体は俺の背中に乗っかった。
上手いこと"おんぶ"の形になったことを確認しながら、俺は歩き出す。
「……こいつの家探すところからか。あー面倒くっせぇ」>>602
思っていたよりも過酷な幼少期エピソードを経験していたルナちゃん……。現在軸が陽キャになってるのは色々と人の縁に恵まれたんだろうなぁ
>>587
とりあえずキャラシは確認しました!ただ能力的な部分とかがの理解が曖昧な気もするんで、リレー中とか色々質問確認は挟むかも……。
しかし着々と開催準備が進行中。現状だとあと1人は参加者が欲しい所……(監獄になるとしても他舞台になるとしても)
>>578
遅くなりましたが、誕生日おめでとうございます。
>>575>>576
ぺレスの更新も確認しました~。とりあえず私としてはお二人が問題ないならその流れでOKです
なんだか美味しい所だけ貰えてるような気がしないでもないですが……。
ユージーンさんはそろそろ脱落な訳ですが、新規リレーの参加、いかがでしょうか?>>588
荒屋敷おきな「だから滅びた……(某スーパーなサイヤ人風に)」
イコールではないけれどニアイコールみたいな。冒険のエルゴくんみたいな存在なのであった
>>602
おじさんツンデレかよぅ
おっとルナちゃんこんなレベルになるまでの過去とは思ってなかった…いやでも魔術師ならこんなもんか(魔術師に対するアツい偏見)(彼らは神秘学という学問に対して真摯なので)
>>603
能力は……一晩置いた結果、ちょっと悩み中ですね……ショゴス化魔眼ビーム入れるべきだった……
リレーって参加人数多すぎてもinが異なる関係上、難しい面も…
人数が足りない場合、脱落者が既にいて話がある程度進んでいるホットスタート(平安の天覧みたいな)・NPC枠を用意する・アポ聖杯みたいに元から4~5騎召喚のパターン、などが考えられますよぅ
とりあえず舞台設定をある程度固めて投下すると「うちからはこのキャラいけそう」と考えてくれる人が出るやも(他力本願寺)>>606
なのでみんなおかしくなっちゃった…
ルナのタガが外れた魔術愛もこういうところ影響してそうだなと思ったり>>608
パパンは今回の件に絡むとノイズすぎるので出禁になってもらってます
とりあえずお家にはもういません。いない理由はまぁ…いつか私が書けたらですね…遅ればせながら笹上十郎のキャラシをwikiに登録してきましたー。
>>579
逆襲ホワイトデー…もう6月だけどやっちゃっていいかなぁ?カレン・アテナにチョコレートを贈ろうとしてあわや逆鱗に触れそうになる笹上とかやっちゃっていいのですか?
>>580
ありがとうございまーす!
>>581
個人的にはランサー脱落からの意志の力で死後もマスターを護りながら飛鳥ちゃんが撤退、までいければほぼやりたい事は達成ですね。強いて言うならその後のボス戦で遠くから飛鳥ちゃんがランサーの宝具で援護射撃とか出来たらいいなぁと考えてます。
>>587
な、なんだかやべーのとやべーのとやべーのを持ってらっしゃる…?怖っ。
>>602
わァ…ァ…(唐突なちいかわ)る、ルナちゃん…なんて過酷な。
>>603
嬉しいお誘いなのですがもうすぐ脱落とはいえまだ完全に終わった訳では無いので止めておこうと思います。
監獄で凶悪犯達同士の聖杯戦争とのことでちょっとやってみたい事は浮かびましたがそれはそれ。今はペレスの方に集中します。今日は歯医者さんにいっぱい褒められて気分がいい…
このままどこまでも飛んでいける…そんな心地だ…
そんなわけで実家の話パートⅢです。ママン登場回~背中におぶったのは失敗だった。
失敗も、失敗、とんだ大失敗だ。すでに後悔しまくっている。
なぜなら両腕が使えないからだ。ガキの身体ってのは両腕で支えないとすぐにずるずると地面に向かっていきやがる。これを食い止めるために両腕が持っていかれる。上半身も前へ前へと傾けなければならないのがまた煩わしい。
実質的に腰から上の可動域すべてを背負った荷物のためだけに使わされている。
今からでも肩に担いでしまうか、いっそ魔術で浮かしてしまいたくなるが……そうするとせっかく寝かしつけたガキが起きるかもしれない。それだけはゴメンだ。
「結局、運搬方法は変わらず……か」
ぼやきながらイマイチ覚えにくい橋の上を歩く。
人と、人のための色彩でごみごみした市場は本日も盛況でなにより。この地下都市は一般に開放されていることもあって人も物もやたらと多い多い。
いつもならその騒がしさに頭痛すら覚えるところだが今日はあやからせてもらおう。背負った荷物のせいで誘拐犯扱いされないうちに、口の軽そうなヤツから手当たり次第に声をかけていく。「こいつの家を知っているか」と。
だが……。
「げっ……いやぁ、そんなお嬢さまは見たこともねぇよ?」
「しつこいぞ余所者。俺は知らないと言ってるだろ。もう近づくな」
「あっあっあぅ……お上の忌み子はまぁだ生きてんのかい。しぶといねぇ」
「家? 地下なんだから下いけよ下。いっそ橋から放り込んでやれ」
「やめろやめてくれ勘弁してくれ。縁起悪ィんだ、そいつ」>>614
などなど。
なんて親切なカス共だろう。郷土愛あふれた喧嘩の売り方でもご教授してくれたとしか思えない。それならそうと言ってくれなきゃ買いようがねぇだろうが。たかがガキひとりにどいつもこいつも何を見てんだか。
まぁいい。イラついても仕方ない。どうあれ荷物の送り先は判明した。あとは届けるだけだ。
場所は地底魔導市場の中央部、その最下層。
地下世界を仕切っているアードゥルとかいう魔術師連中の、本家本元だ。
◇ ◇ ◇
いざ目の前にしてみれば真っ当な家とは思えなかった。
なぜなら俺が見上げているのはこの地下世界を支えている巨大な柱で、間近で見るそれはただの岩壁としか表現できないシロモノだからだ。
あるいは塔とでも形容してやるべきか。何世紀も時代を巻き戻したような土と岩だけでできた棒状の建築物。
周囲には何もない。はるか頭上でクモの巣よろしく伸びる橋の上と違い、ここには人の気配がない。
入口らしきものも一応確認できる。ぽっかりと口を開いた、ただの空洞をそう呼んでいいのなら、だが。
「こんなのもう洞窟だろ……」
ドアノブも鍵穴もないとはさすがに予想外だ。穴掘るだけならガキの秘密基地となんら変わりない。
あるいは意図的なものか。人の気配がない以上は生活感もまたなく、どこか日常が遠のいた感覚がある。魔術を囲うにはこんな飾り気ひとつない姿が正しいのかもしれない。>>615
だからといってここまで文明を捨てなきゃならんのか? 現代社会から離れないとやっていけないのか? だとしたらやはり魔術師という生き物は度し難い。こんな土の下に引きこもってちゃ星のひとつも見えないだろうに。
……しかし、さすがに魔術師の住処と言うべきか。こんな空洞ひとつすら無防備ではないらしい。不可視の結界は二重三重に張り巡らされ、内部を流れる空気は重苦しい呪詛が満ち満ちている。
見れば壁や床にもなにか仕込まれているようだ。さすがに土の中までは触れてみなきゃ詳しくはわからんが試す気にはなれない。
おそらく侵入を試みるだけでアウト。しかしここにはノックするためのドアもなければ、壁に備えつけられたベルなどもない。
よって、俺が取るべき行動はたったひとつである。
「ごぉ、めんくださーーーーーい! お宅の娘さんがここにいるぞぉおお! 顔ぐらい見せちゃあくれませんかねぇええええええ!!!」
叫ぶ。
家かどうか怪しい洞窟モドキでも、玄関口で大の男が喚いていれば気づかないわけがない。
事前に拡声用の魔術も仕込んでおいたのでそりゃもう響く響く。あたり一帯がびりびりと震えて砂ぼこりが落ちてきた。
最悪、騒音問題が住人がキレるまで叫べば誰かしら出てくるだろう。それまでの辛抱だ。
しかしここまで声を上げているのに背中の荷物は起きる気配がない。さすがに不自然な気もするが、寝ていてくれるならそれに越したことはない。
……さて、体感で5分かそこら叫び続けて、ようやく洞穴から人の形をしたイキモノが現れた。
女だ。こけた頬に熱のない瞳。血が通っているかも疑わしい肌色。どこか品のある厚手の白服を着ていてもなお隠しきれない不気味な空気。
魔物のようだ、と感じたのも今日で二度目だ。嫌なところで似ていやがる。
聞くまでもないと思うが、聞くしかないんだろうな。ああ嫌だ嫌だ。>>616
「……アンタは?」
「あなたの背中にいる子を、産んだ女でございます」
「こいつの母親ってことでいいんだな?」
「ヘデラとお呼びください。ヘデラとだけ、お呼びください」
そうかいそうかい、母親扱いされるより名前で呼ばれるほうがうれしいってか。人をイラつかせるのがお上手ですこと。
いけ好かない連中がいるなんざわかりきっていたことだ。俺はさっさと荷物を置いて退散させてもらおう。
「世間話する気はないし茶もいらん。こいつだけ引き取ってくれればそれでいい」
「はあ、そうでしたか」
「他人事みてぇに言うんだな。お宅の娘さんだろうが」
「まあ、そうですねえ」
「……もう置いてくぞこいつ」
「そのことなのですが」
「あ?」
「そちらの"荷物"……どうかそのまま、お持ち帰り願えませんか」
聞き間違いかと思った。聞き間違いだと思いたかった。だが、聞き返す気にもならない。
この一瞬で俺の耳が突然悪くなったりするものか。どうせ時間の無駄だ。>>617
「……理由次第だ。何も話せないならこいつは勝手に置いてく」
「それは、困ります」
「お互い様だボケ。だから納得できる落としどころを探りましょうっつってんだ」
「……。わかりました、そういうことでしたら……」
少しの逡巡。それから女は「身内の恥ですが」と前置きして語りはじめた。
まず、俺が背負ったガキは魔術師として文句なしの天才だったらしい。
腕を上げれば虚ろを手に取った。足を上げれば空を歩いた。呪文を聞けば結果を先取りした。魔力に触れれば奇跡を起こした。
それでいて人の道から外れる愚も犯さない。途方もなく常識外でありながら、親のいうことを聞くいい子ですらあった。
この地下都市が築いた千年二千年の歴史にあっても前例が無い特異点。それがルナ・アードゥルという天才の評価だった。
それが一度は殺された。生命体としてではなく魔術師として殺された。刺されて"なにか"を埋められて、魔術師は吸血鬼になった。少女は、夜になった。
なんでこんなガキをと思うが……考えれば権力のある家に囲われりゃ狙われる理由としては充分だ。天才だ神童だと目立っていれば余計に妬み恨みにつけて敵も増えるってもんだ。
ともあれ、身体の中の概念やら起源やらが根こそぎ挿げ替えられていて"生前"の天才っぷりは見る影も無く。今じゃ初歩の魔術すらおぼつかないありさまだ───と。
「……で? それがなんで育児放棄の理由になる? 魔術師ってのは身内に甘いんだろ?」
「順序が違います。魔術師が身内を大事にするのは、それが神秘を受け継ぐ器だからです。その前提がなければ身内とは呼べません」
「だからこのガキはもうアンタにとっちゃ身内じゃないって?」
「左様です」>>618
「血の繋がりがあってもか?」
「我らにとっての血とは神秘を織るための縫い糸に過ぎません」
「腹を痛めた自分の子でもか?」
「」
「……わかったわかった。どうしようもねぇってのがわかった。魔術師の価値観はどうしたって意味不明だが、理解はしたよ」
「ご理解いただけて何よりです」
「だがそれとこれは別の話だ。産んだガキの責任は持て。母親だろ」
「…………」
無言。無表情。
哀しみの気配はあれど、惜しむ様子はない。
俺の背に向ける視線の冷たさときたら。いっそ激情を向けてくれたほうがやりやすい。
「……その子」
「ン?」
「その子は、眠っているのですか」
「寝不足みたいだったんでな。俺が指をくるくる回せばぐっすりよ」
「まあ、そうでしたか。珍しいこともあるのですね」>>619
「親のくせにガキの寝顔が珍しいのか? 育児放棄エピソードはもう間に合ってるが」
「いいえ。私が見ようが見まいが、その子はもう寝ないのです」
「夜……いや、吸血鬼だからか?」
「はい。その子は寝ないのです。起きたまま、ずっと魔術を追いかけるのです」
「それは、」
「魔術師なら普通のことです。でもその子はもう魔術師じゃない。なのに眠らない。寝かしつけても温かいミルクを与えても変わりません。私が何を言っても魔術魔術魔術だけを求めるのです」
「もう、魔術を使えないのに。もう、神秘を継げないのに。なのにずっと魔導書を読んで、人の魔術を観察して、かと思えば紙とペンを走らせて……すべてが無駄になったあとでもずっと、そうしているんです。それが不気味に見えてしまうのです。たまら私はその子を人に委ねました」
「一般人として生きる道を与えたつもりです。でも、その子は戻ってきた。古い付き合いのキャラバンに縁深い宝石職人の家に趣味の悪い出資者に見知らぬ運び屋に稼ぎのいい人売りに重荷を委ねて与えて渡して渡して渡して私は身軽になれたのにその子は戻ってくる! 今みたいに! どうして?! どうして戻ってくるの?! あなたにはもう紙もペンも必要ない! 魔術は要らない! だからやめてやめてもうやめて! そんな姿を私を見せないで! あなたが頑張っている姿なんてもう見たくもないの! だから! ───だから」
突然まくし立てたかと思いきやピタリと止まる。どんな情緒だと困惑している俺を放って、その背中を覗きこんだ。
一転して静かになった瞳に浮かぶのは、安堵。
「その子が眠っている姿はとても安心します。こうしていると、ただの子供のよう」
「……ああ、こんだけ騒いでるのに起きやしねぇな」
「それは何よりです。……ああ、いっそ、」
「あん?」>>620
安堵の表情を浮かべながら、ぽつりと。
誰に聞かせるつもりもないような、ただのひとりごとが、かざらない本心がこぼれ落ちる。
「いっそ……このままずぅっと眠っていてくれれば、どれだけいいか」
……。
…………。
やはり、背中におぶったのは失敗だった。
もっと違う運び方をしていれば。両腕が塞がるような運び方をしていなければ。ほんの片腕だけでも空けてさえいれば。そうすれば───この女の顔面に一発、ブチこんでやれたのに。
背中の上でたしかに握られた小さな手のひらの代わりに、俺の大きな拳をお見舞いしてやれたのに。
だが背負ったガキを振り落としちゃ本末転倒だ。腕を振り上げる代わりに踵を返した。
おかげでひとつの決心はついた。
「ヘデラさんよ、アンタの話はよーくわかった。そのうえで、提案だ」
「……? なんでしょう?」>>621
「俺は今からこいつを誘拐する」
「…………はあ」
「荷物から人質に格上げだ。そう簡単には渡せねぇ」
「それはたとえば、身代金などを求めるといった話ですか?」
「話が早い。そう俺の要求はひとつ、人質と等価の金銭もしく品者を用意してもらうことだ」
「そう言われましても……この家には、その子と等価の品などひとつもありません」
子は金や物には代えられない───みてぇなお奇麗な話ならよかったんだがなァ。まぁそんなことは期待しちゃいない。
「だろうな。今はないだろうさ。だが、こいつに価値ができたら?」
「……?」
「もしこいつがアンタら魔術師にとっての価値を手に入れられれば。それがほんの少しであってもなんらかの価値がつけば、そうすりゃ人質交換に応じてくれるだろ?」
「あれば、という仮定の話になりますが。えぇ、我らは益を得る機会なら逃しません」
「そいつを聞ければ充分。こいつは今から俺の人質で、俺は今から誘拐犯だ。魔術師連中から大いにふんだくるために身体の隅から隅までキッチリ調教しといてやるよ。恐ろしいだろ?」
「…………はあ、そうですね?」
気のない返事にまた腹は立つが、ひとまず合意を得たと思っていいだろう。背中越しの会話を打ち切ってさっさと歩きだす。ご丁寧なあいさつが必要な相手でもない。
それはやはりお互い様のようでヘデラとかいう母親未満の女も黙って見送るだけだった。いや、あんな女はどうでもいい。
俺が今一番話すべきなのは───この背中のガキなのだ。ひとつ、ひとつ、消えていく。自分の生きていた証が虚無に還る。けれど自分の記憶は、心は、身体は何も損なわない。むしろ虚無に還ったはずのそれらに込められた記録が全て自分の中に入ってくる。
ナキはアジトのこの時計を見た時、俺に“おしゃれだね”と笑いかけてくれた。その笑顔の記憶が時計に宿っている。それが嫌でも頭の中に浮かんでくる。次に浮かぶのは綺麗な眼鏡。ロートゥスが俺のために作ってくれたもの。力作だと笑ったそれが消えていく。俺だけが覚えている。
それでいい。大事なものを削ぎ落として、それを全部ひとりで抱えて、虚無の果てに至れば良い。死ぬのはひとり。生きるのもひとり。ただの武器になれば良い。そうでなければ、ツユを世界から守れない。世界を敵に回すのならば、それでもなお足りないから。
「まだだ。まだ要らない。この程度じゃ足りない。もっと深く、もっと遠くへ」
「そんなに僕を殺し.たいの!?僕を殺.すだけなら明らかに過剰すぎると思うけど」
常に己を変換させ続けている。効率的とはお世辞にも呼べない、自傷行為にも等しいものだ。本来、ここまで自分の痕跡を消さなくても常にその呪いは展開できるはずだ。自滅に走っているとしか思えない。
「全て消えればいい。俺が生きていた証、俺を想ってくれる記憶、俺を愛してくれた熱、その全てを消し去る。俺の愛する家族、師匠、ロートゥス、そしてお前。その全てから俺の名残は消え去る。そして俺はあいつの、ツユのためだけに生きる虚の武器になる。そうでなきゃ、俺はあいつを愛してやれない」
「なんで余分を愛さないんだよ!」
「鈍るからに決まってるだろうが!!」誰かに愛される度、誰かを愛す度、己は鈍になっていく。それでも良いと思っていた。なぜなら生きるにあたってそれらは不要なものではなかったからだ。金を稼ぎ、生きていく。ただそれだけなら愛も情も邪魔になるものではなかったし、自分を弱くしたその感情を大事にすることができた。
けれど、ツユのために生きるなら話は別だ。他の全てを捨てて、醜く肥え太った自分を削ぎ落として、完璧な自分にならなくては。ただ一心不乱に剣を取り、弓を取る。そうやって死と隣り合わせの生き方をしていたあの時のように。いや、あの時よりもさらに鋭く。そうでなくては世界など敵に回せないから。
「認めますよ。勝手に俺が距離を置いた後でも俺のことを愛してくれる家族が愛おしい。何度も俺をぶん殴って行くべき道を示した師匠が愛おしい。俺のことを心配して友達として寄り添ってくれるお前やロートゥスが愛おしい。だからもう要りません。お前たちのその心配も愛情も全て消します。気にしなくていい、どうせ、俺のことがだんだんと頭から消えていってるんでしょう」
「そんなこと…あるけど!でも友達なのは忘れてないから!あと名前も!」
「まだ、な」
ルフが無免許で車を乗り回していたいたこと、煙草を未成年のくせに吸っていたこと、お金を貯めるのが趣味だったこと、そういうものが消えていく。記憶からではない、世界から消えていく。きっと自分だけではなく、他のみんなからもそうなのだろう。彼が全てを捧げると誓ったツユですら例外ではないはずだ。
そしてそれで構わないのだろう。たとえツユと自分に関する記録が世界から全て消え失せても、名も亡き武器としてツユに仕え続ける。それがルフの覚悟なのだろうか。その覚悟に呼応するように、彼の武技はさらに冴え渡る。呪いも更に濃くなっていく。虚無のその先へと身体が置換されていっているから。
ナキは殺さないように加減を、ルフは殺.すように全力で、という違いがあった上でさらに激しくなる攻撃はあまりにも有効すぎた。その上、一度当たればそこから呪いが染み渡るのだ。意識は鈍り身体の動きも悪くなる。ナキの身体は傷だらけで、息も酷く荒かった。無論、ルフもそれ相応の消耗をしているが…この実力差からここまで喰らい付いたことこそ執念がもたらした奇跡だ。◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️
我々は死ぬべき時を見失ったものたちである。最初、この役目を受け継いだときはこの意味が全くわからなかった。何故なら自分は何処かで死ぬべきだったとは思わなかったし、死に損なったとも思わなかったから。この役目は必要なものだと思ったし、己の生ある限り全うし、次代に相応しい者がいれば己の命を薪にして継承する覚悟はあった。ただ、継承条件である死ぬべき時に死.ねなかった者、ということについてはあまり実感できていなかったのだ。
それが理解できたのは、おそらく100年は過ぎた頃。多くのものを手にかけて、その芯を看取り続けて。最後の感情たちを、記憶を、祈りを抱えて沈み続けた時、ふと感じてしまったのだ。“自分はいつ終わるのだろう”と。
そして気づいた。いつか終わる、ではなくて。終わる時を逃した、ということが正しいのだと。埋葬師としての生き方は人生の余分であり、この余分に取り憑かれたまま、いつか来るかもしれない“終わり”を夢見て人の想いを受け止め続けることこそがこの呪いの運命であるということに。
「儂の名前はロートゥス。前生としての名はリカルド。この名前だけでも覚えてくれや」
「なぁに、最期の挨拶みたいな言い方しちゃって」
「最期だろ。お前を殺そうが殺.すまいが儂はここで終わりだ」
雷が吼える。風が唸る。獣が哭く。ただ展開するだけでも大事なものが削れていく。己という存在を世界に刻み込む代わりに、肉体も何もかも消えていく。ロートゥスという個人が抱えるには、あまりにもこの想いたちは大きすぎる。丹精込めて加工したとしてもこうやって抱きしめるのがやっと。間違っても自分の思うがままに操るなんてことはできやしなかった。1秒ごとに細胞が死ん.でいく感覚。味わったことのない痛み。けれど心は少しも死.んでいなかった。
長い、長い旅の終わり。今日がその日だとロートゥスは思う。生きるということに疲れた時もあった。終わりたいと願うこともあった。それでも、引き継いだこの役目を惰性で続けることは嫌だったから。しっかりと心のケジメがつく良い終わり方を迎えたかった。たとえそれがどれほど惨いものであっても、心が満足するのならばそれで良いと思えるような。それが今日だ。終わるべき時に終われなかった者に、自分は終わりしか与えられないから。もっと別の、たとえばナキのような夢を諦めない少年ならば新たな“道”をツユに示してあげられたかもしれない。だが、自分は埋葬師だ。終わらせることしかできない。常に死が側にあり、付き纏う生き方しかできない。だからここで、せめて安らかな眠りを。
「泣いてるの?」
「泣くに決まってるだろ。殺したくて殺.すわけじゃない。儂はいつだってそうだった。特に今回はダチだぞ」
「かわいい。じゃあやめてもいいのに。私は絶対に、ロートゥスも幸せにしてみせるよ」
「そんな痛々しい表情しながら笑う奴が幸せになんてできるかよ」
風雷を喚び、呪いを遊ばせる。どれもが、十分にツユとその眷属たちを傷つけるのに十分なもの。ロートゥスの魔力では引き出せるものもたかが知れているし、引き出せば引き出すほど生命力も削れていくが特に問題はない。なぜならこの戦いが終わる時、ロートゥスは死ぬからだ。どれほど不撓不屈の心を持っていようとも身体が無くなればそれでお終い。だから自分のことは度外視して一つ一つに全力を注いでいる。
今殺.す。次殺.す。絶対に殺.す。その執念がそんな状況にあるロートゥスの五感を最大限に働かさせている。敵の攻撃をその身で引き受けてトラップも全て踏み壊す。生半可な魔術は黒い獣に喰われて取り込まれる上に、ロートゥスの身体を覆っている風雷の壁がまともに攻撃を通さない。通さないまま、しっかりと傷を与えられている。
ロートゥスの並外れた理解力がこの戦いを成立させている。相手がどんな人間か、どんな戦い方をするのか、思考の癖はなんなのか。それをはっきりと見抜く観察眼。人は必ず戦い方の癖に性格が出るし、逆に性格からある程度の戦い方も予想がつく…というのがロートゥスの持論であり、彼はそれを実践している。
そしてこの場合、この場にいるすべての敵のことを理解する必要はないのだ。もちろんどのような技術を用いて戦うかという点の分析は必要だが、何よりも読み取るべきなのはツユ。ツユの指揮によって完璧に思考を同期させて動いているから、ツユの癖が強く出る。眷属と化している者どもも自律思考はしているが、その全てを読み取る手間をかけずにツユだけでも読み取れば格段に戦いは楽になる。というか、そうしなければ身体が保たない。https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%A3%8A%E3%81%97%E3%81%A6%E6%8A%B1%E3%81%8D%E3%81%97%E3%82%81%E3%82%8B
続きはこちらから
次回、ついにほんとのほんとに最終決戦かも〜〜
サーヴァント同士のラストバトルもありますちゃんとFateらしくサーヴァントの戦いがある聖杯戦争させます>>631
基本的にロートゥス、ルフは殺る気で全ツッパしてるのに対して主人公組は「絶対に死なせない」を第一に考えて戦ってました
流れ星の表裏までは精神の完成度的にはルフ、ロートゥス>ツユ、ナキだったのですが流れ星を経ることで精神強度としてはツユ、ナキ>ルフ、ロートゥスになっちゃいましたね
二人とも成熟してるようでいて脆い部分があるのです>>611
うーむ残念。まぁリレー企画自体は『近日公開!ただし日付はまだ未定!』って感じなので、企画会議とぺレスリレーの進行の兼ね合い次第で「やっぱ出来そう」となってもOKというのは一応……。
とりあえずは辞退、と。了解です。
>>625
はい、確認しました。とりあえずアサシン陣営の役割としては、バーサーカーの厄災大集結を認知しつつランサーに接近して霊核ズドン、って感じですか。なんとか今週中にはあげられるように頑張ります。
>>633
うーんクロさんがワクワクされておる。監獄聖杯戦争も(楽しく)地獄になりそうだ……っ!
>>604
>能力は……一晩置いた結果、ちょっと悩み中ですね……ショゴス化魔眼ビーム入れるべきだった……
まぁそこら辺はまだ時間あるしごゆっくりどうぞ~。
ホットスタートとNPC枠かぁ……、現状だとを”元から4~5騎召喚のパターン”ではあるから、介入するならそこら辺ですかねぇ
wikiのマスターキャラを漁って凶悪犯やれそうな人物を選定しつつ、私もなんかヤバい奴を作ってその二人をNPC枠かホットスタートの初期脱落枠かを皆で決めて……、みたいな流れでやれるかも?
一応今回のイベントで魔術っぽいネタは浮かんだし。ただベースキャラが足りないか?ここら辺は多少時間かかるかもです。>>623
おお…!?思ったよりヘデラさんちゃんとした人だなこれ
そしてアードゥル家が地底の住人すぎるな…もう少し住居にお金使うべきだと思うのよ私
>>625
「おっと鵺がテーマだから娘ひとり生やした方が収まりがいいのでは──!?」という思いつきで急に生まれたという…(ごにょごにょ)
>>630
ロートゥス…良い漢だった(まだ生きてる)
ここで二人、ソルシュクラインの三人に回帰するのか~美味え~
>>633
要するに伝承防御と同じで「秩序の共有、意思の疎通ができていない」部分は効かない、ので
ビーム(魔力放出)系、固有結界などがもたらす術者自身へのバフ、特攻は普通に大丈夫です
特攻も「“神様(特攻対象)を斬る”ことに魔力を回さなくていいだけ」なのが最新の解釈でおすし
セブンスちゃんはビームあるので大丈夫でしょう~(剣で斬る、は削減対象)
>>634
悩み期間助かります~(めっちゃキャラシ書き換える者並感)
果たしてどんな舞台になるのか~しんどい話を書いてるとメンタルもしんどい方向に引っ張られがちなので
そろそろゆるいノリのお話も書いていきたいナァ…
>>635
まともだから壊れたところありますあると思います
実はこの住居は中東製の聖槍入りなので一番お金かかっていたり。土壁は地下世界に馴染ませるためのカモフラージュその男の周囲には三途の川を彩るかのように、白骨死体が積み重なっていた。
死体が他人であるならば、それは生存競争の果てであろう。
死体が知人であるならば、それは必要な犠牲であっただろう。
死体が血縁であるならば、それは魔術師の宿業であろう。
『荒(すさぶ)』の一文字が入った羽織を背負った荒屋敷おきなの周囲に散らばる骸の山は、そのすべてが彼の家族であり親戚である荒屋敷一族の者たち“であった”ものだ。おきな自らが全霊をかけた呪いである降神呪術は『時の経過』という物理法則として存在しながらもカタチ無きものにカタチを与える。
この手が、一族を滅ぼした。
騙し討ちすることに躊躇はしなかったが、苦渋の決断ではあった。
そもそも、そんなことをしなければならない原因といえば、おきなの姉にある。
荒屋敷うきな。姉の子供たちは長女と次女までは良かった。荒屋敷の(悪しき!)風習である子に呪いをかけることで異能を発現させるという方法が有利に働いていた。しかし、三女が親の与えた“呪い”によって盲目で生まれた時に、おきなは自らの判断が“魔術師に偏っていた”ことを理解した。三女ゆきなは神秘の世界でしか生きられない。夜な夜な怯える声を、涙を見て、母親は何も省みなかった。
「姉貴、あんたまだ死.んでないんだろ?」
その一言を受けて、白骨死体の一部が、虚数空間より現れた灰色の肉を纏って常軌を逸した再生を遂げる。>>637
それは姉と慕った頃のうきなの姿のまま。芙蓉のような眦、緋桃のような唇、眩き白雪が形になったかのような色白の肌。彼女の一挙手一投足で蘭麝の香りが辺りを包む。
霊核(たましい)が肉体の白骨化から逃れていたのか、いいや、それを見落とすほどおきなは甘くない。歴戦錬磨の呪術師から魔力という生命力の流れを隠すことはできない。隠形の結界、魔力を使わない結界であろうと。
となれば再生ではなく蘇生なのだが、死者の完全なる蘇生には時間旅行、並行世界の運営、無の否定が絡む。それはつまるところ現代の魔術では不可能であるということだ。例外があるとすればそれは死者が蘇生できていた頃の“神代と同じ世界像”であるとか、異なる物理法則下の存在であるとかだ。
「本当に酷いわ。あなた、私を殺.すつもりだったわね?」
「あんたは“宇治陵(うじのみささぎ)”最強の法術師だった義兄(にい)さんが亡くなってから変わっちまった。義兄さんが無くなった虚無を埋めるように求めた果てが、それだ。ただの怪物。生かしておく訳にはいかねえよ」>>638
うきなの身体から灰色の原形質(アメーバ)のような体組織が、蠢きながら触腕の形をつくり、先端が硬質化していく。骨のない偽足だ、鞭のように強化魔術もなく先端部分は音速を突破するだろう。ましてそれが魔術で更に速くなるのか、または別の異なる効果を与えられるのか。
高位の魔術師の戦いは基本的には初見殺しであると言っても過言ではない。魔術師というのはスマートフォン程度の演算能力なら自前の魔術回路で可能であるからこそ、記憶力ともなれば常人とは遥かに桁違いだ。基礎に基礎を重ねて複雑怪奇にした術式にしろ、家伝にのみ伝わる特例の概念を組み込んだ術式にしろ、それが人類史を背景にしている以上は実際の効果と照らし合わせれば対抗するための術式にさえ当たりがつく。
結果的に実践派の魔術師にしても、魔術回路の質・量と、術式の幅広さという意味での“万能”という、貴族を謳う魔術師が尊ぶ資質が重要視される。
荒屋敷おきなという天賦の才能を持ちながら荒屋敷家という家柄に翻弄された呪術師は、両者を持ち合わせるに至った。
「異界常識だろうと呪い殺.す!
神を降りろ、降り荒びやがれ────!」
◇◇◇◇◇◇とりあえずのたたき台な監獄の設定
監獄「イビル・コフィン(仮称)」
・グリーンランド辺りにある監獄。裏の社会系所属。一般には公開されていない
・セキュリティはガッチガチ、こっちとあっちを隔てる壁だけじゃ足りんだろうって事でコロニー的なドームによって一般社会から隔離されている(ドーム的な奴→隔壁→監獄って構成)。
「でも壊れちゃいそうなんだよなぁ、コレが!!」
・収監されてる罪人は基本的に死刑もしくは完全終身。ぶっちゃけ「とっととくたばれ」扱いされてるのがデフォルト。んじゃなんで死刑執行されてねーんだよって話だけど、犯罪関連で知っときたい情報があったり(遺棄された死体の場所とか、凶器の出所とか)、魔術的には割と貴重なサンプルだったり、そもそも死に難いんでキッチリ潰す為の方法がまだ見つかってないとかが執行猶予な理由
・罪人自体は表裏どっちの出身もいる上に大抵イカレ野郎か血の気が多いかなので、喧嘩が絶えない……。が、反乱に繋がるとかでもなければ職員はほぼ放置。何故って?共倒れしてくれれば楽じゃん!
・職員たちは勤務中、常にガスマスクやら防護服を付けている(身バレ防止のため)。呼び合う時も番号(囚人ナンバーとは区別されている)。あとホラ、いざとなればコロニードーム内に毒ガスとか流して全滅させられるかな、って
・牢獄としては独房、雑居房が4:6ぐらいの割合。収監人数は4桁ぐらい(を想定)。刑務作業関連の場所は無い(社会復帰?させねーよな運用の為)。
・職員用の食堂などはあるが、囚人用の食堂はナシ。食事?生存できる最低限しか与えません!つーか態々用意せんでもどっから持ってきた残飯でいいでしょ。まぁ一応衛生施設は用意するが……。汚いと職員のモチベ下がるしね
・あっでも囚人用の医務室は無いよ。肉体に干渉可能なのは生命力削ったり魔術的な研究の為に色々やる拷問部屋ぐらいのモンです。病気になったり凍傷になっても治療しません!
・正直いってコレ監獄というよりは非人道なんでもオッケーな実験場だよね、みたいな場所。どうせカスばっかだからええやん!……ん?って事はセブンスさんの立場って監獄専属の教誨師というよりは一応聖堂教会に義理立てした監督役兼マスターって感じでは?
ほぼ思いついたイメージをそのまま出力して書いてるんで、「ココこうした方がいいでしょ」「それどういう事?」などあれば是非。よぉぉっしゃい書けたー!
師匠とのお話ラストいきまーす!「おい、起きてんだろ」
「……ん」
あの女と別れてからしばし。地下都市の適当な高さまで登ったところで声をかけた。
へたっぴな狸寝入りを華麗にスルーしつづけた俺に感謝しろと言いたいところだが……今はそれどころじゃないか。
「あれがお前の家で、お前の親か」
「……うん」
「はん、ひでぇもんだ。母親だけでも親じゃねぇな。父親はどうした?」
「どっか行った。おかあさんは"うわき"って言ってた。わたしもよくおぼえてない」
娘は刺され。母親は育児放棄に虐待。そんで父親は放浪か。ロクな家じゃねぇ上に全員魔術師ときた、何度目かになるがとことん終わってやがるぜ。
「でも、それでもわたしが『夜』になったからなんだ」
「へぇ? そりゃまたどうして」
「わたしが夜になったからおかあさんはおかしくなった。わたしが吸血鬼になったのを見ておとうさんは出ていった」
「そういう風にしたヤツに、復讐したいと思うのか?」
「ううん、思わない。やりかえしてもわたしは元に戻れないとおもうから」>>646
「元に戻りたいのか?」
「戻りたい。夜はいやだ。わたしは、今のわたしがいやだ。すきじゃないんだ」
「そうかい」
戻りたいと聞かされて、じゃあ戻してやろう……とは言えない。
俺は医術をかじっていて、数学を修めて、そして魔法使いを自称できる男だが、そのいずれも生前の真名の余禄でしかない。
ボロボロの女の子をちちんぷいぷいの一言でシンデレラにしてやることはできない。
誰にものを教えて導いてやることなんて、できない。
「『私は星を愛するがゆえに、夜を恐れたことはない』」
できるのは言葉を積み重ねることだけだ。声に、文字に、人に伝えられるすべてに、ありったけを乗せるだけ。
俺はいつだってそうしてきた。
「……それ、ガリレオ?」
「ああガリレオさ。俺はこいつに共感できるもんが多くてね」
なにせ魂の双子なんでな。>>647
「その俺に言わせてみれば夜だからなんて理由でビビる連中が理解できないぜ。
夜空がなきゃ星も見えない。月の光も届かない。何を愛するかも忘れて、嫌ってばっかじゃ見えるモンも見えなくなる」
星の底に手を伸ばそうとしている魔術師がそんなことでどうすんだってなァ。こんな地下に引きこもって空すら土で隠しちまうような風情のないやつらには、とっくに忘れちまったことかもしれんが。
「お前にはないのか? 他のなにも恐れなくなるくらいに好きなものが」
「……あるよ」
「言ってみな」
「わたしは、魔術がすき。……すき、すきなんだ、だれにも負けたくないくらい、だいすきなの」
魔術師だから魔術が好き───そんな話じゃないんだろうな。
きっとこいつは一般人に生まれても魔術やUFOを大真面目に信じてオカルトにのめり込む、なかなかアブナイ人間になっていた。そう思わせる純粋さを感じさせるのだ。そこだけは第一印象と同じ。こいつは足の止め方を知らない魔物だ。
「だが、もう、魔術は使えないんだろう?」
「それでも、すきなの」
「お前は魔術を使えないんだと、自分以外に全員に言われたんだろう?」
「だとしても、あきらめたくないの」
「それを最後まで口にできるか?」
「……え?」>>648
背負ったそいつに顔を向けないまま。互いに顔も目も合わさずに言葉だけを届ける。現実、届かないとしても、それでも届くことを祈って。
「天は動かないと信じられていた世界に向かって、地面こそが動くのだと主張し続けた大馬鹿野郎の、真似事ができるか」
「常識を、信仰を、神秘を、過去ばかりを絶対とした人間たちがこぞって自分を指差して笑う。そんな道を歩けるか」
「それでも星は回るんだと───お前に、叫べるか」
……正直なところ、この問いに意味はない。
できる、できない、そのどちらも言わないだろう。
なぜって俺はもう知っている。俺と出会う前からこいつはひとり橋の下にいた。あの場所で、ずっと魔術と向き合っていた。
なんら間を置かずに声は返ってくる。
「そんなの、ずっとやってる」
予想通りの答え、なんだそんなことかと言いたげな声色に、それでも俺は笑う。
こいつにとっちゃ"そんなの"でしかないこと。
今さら問いかけるまでもない意思のハナシ。
まったく、馬鹿丸出しだぜ。>>649
ひとりでも勝手にどこまでも突っ走っていく大馬鹿野郎。知っている、嫌なくらいに覚えがある、まるでいつかの自分みたいだと思っちまうくらいなら……自分の末路を思い返して親切に止めてやりゃいいのに。
ああ、ああ、ンなこたできねェな。だって、応援したくなっちまった。
「なら、俺もお前を否定してやろう」
「っ……」
「橋の下で見た魔術式な、ありゃ明らかに穴だらけだ。赤点モノだ」
「…………え?」
「なるほど『夜』を下敷きにするなら納得できる部分もある。だが大前提への詰めが甘すぎる。夜をただの闇だ影だと捉えてる時点で大間違いなんだよ」
「…………おじさん」
「そういう結果に当たる部分を否定してやる。感情抜きの理論100%でなァ、明確な理屈を並べられればお前も納得するしかなかろうよ」
「…………それって、」
「ハッ、なんだなんだどうしたぁ? ビビったか?」
「てつだってくれる、の?」
「……あーん? 意味わかんねぇこと吹いてんじゃねぇ」
「だって、おじさんがわたしの魔術をさ、否定して否定して……それでももし否定しきれない魔術ができたらさ。それがわたしの魔術になるよね?」
「…………」
くそが。全部言うんじゃねぇよ。
大人はハッキリしすぎた物言いってのがニガテなんだ。察しろ馬鹿野郎が。>>650
「……まぁ、好きに受け取れ。俺は暇つぶしでやるだけだ」
「じゃあ、もうおじさんなんてよべないや」
「そうしろそうしろ。お兄さんと呼ぶがいい」
「師匠ってよぶね」
「ハァ? なんで……あーいや、そうなるのか?」
「なるよ、なるなる」
「なる、かぁ? いや、やっぱダメだ全然ガラじゃねぇ───オイ笑うんじゃねぇ」
初めて笑い声を聞いた感慨にふける間もなく、俺はさっそく後悔する。
ああ早まったんじゃねぇかと今から思う。今日と明日だけ考えていればよかった俺の生涯に、明後日のそのまた先が持ち込まれた。
上機嫌になった自称弟子を背負って、俺はうざってぇ灯りにまぶしい地下都市を歩く。
まずは紙とペンを与えるところからだな……なんて、考えながら。
「……にひひ」
背中越しの声を心地よく聞いていた。>>651
◇ ◇ ◇
さて。結果の話だけをするならば、そいつは魔術を諦めなかった。
だって魔術が好きだから。
根源にたどり着きたいから。
そんなことばっかり繰り返して、俺が否定したポイントを嚙み砕いて、改善する作業に没頭し続けて、ついには自分だけの魔術を編み出すに至った。
もちろん出来は悪い。そいつにとっては数年掛かりの渾身の出来だが、客観的には初歩の魔術をちーとひねらせただけのシロモノ。大したものじゃない。
だが一歩は進んだ。
魔術師として小指一本分の価値くらいは生まれたことだろう。……あの母親未満の女から『人質交換』の話が出たのも当然と言える。
もちろん拒否するつもりもない。あの家に戻すことに不安がないわけじゃないし何なら地下都市ごと潰してやりたいところだが、自称なれど弟子を想えばただの赤ペンが一緒にいても意味はない。
これは俺がその取引に応じる、最後の夜の会話……なのだが。
「はぁ? 時計塔に行くだぁ?」
「うん寮があるから。お母さんも行っていいよって」
とにかく手放したい空気だったけど、と付け足されるも特に心は動かない。あの女に関しては今さらだ。
俺とそいつの間に挟まれたたき火がばちばちと小さく音を上げる。
この火も、ようやく完成した夜の魔術とやらの実験台にされた結果だ。なるほどコイツを見せれば時計塔に行く許可くらいは出るんだろうが。>>652
「だからってなんで魔術協会のお膝元だよ」
「だからこそじゃん! 現代魔術師の総本山! 私の知らない魔術でいっぱいの楽園! 行くしかないよ!」
俺が魔術協会も聖堂教会も嫌ってるのを知っててこれだよ、まったく出会った頃に比べりゃ元気になっちまってまぁ。
この調子ならまた俺が両腕を封じてまでおんぶしてやる必要はなさそうか。
「別の意味で大丈夫か? ちゃんとオトモダチ作れんのかぁ?」
「失礼な。ちゃんとできるし」
「魔術ひとつで暴走するクセによく言うぜ。お前に振り回される未来のオトモダチに同情するよ」
「へんだ、師匠みたいに口だけじゃないもんね」
「誰が口だけだコラ。ああ?」
「師匠いっつも口だけ悪ぶるじゃん。ずっとやさしいクセに」
「……」
よし無視しよう。無視して今日の飯を食おう。こんなアホの戯言に付き合ってやる義理はない。
もそもそと今日の分の飯を取りだして、かぶりつく。>>653
「またバウムクーヘン食べてる……なんでそんな好きなの?」
「こんな見事に真円を描く食べ物はほかにないだろ。円はいいぞ、丸はいいぞぅ」
「でた丸フェチ」
「うっせうっせ。この男心がわからんうちはカレシも出来ねーからな」
「いやいらないよ、そんなの」
「そこはガキらしく欲しがっとけよお前の魔術バカっぷりにも付き合える男が出来たら、いいと思うだろ?」
「うーん……まぁ……?」
ピンときてない様子。自分で言っておきながら俺にもピンときていない。
こいつの魔術愛に張り合えるだけのやつはそこそこ希少だと思う。時計塔というそれなりに時代に合わせた魔術師どもが集まる場なら、なおさら少ないだろう。意味のない未来の話だ。
「…………」
「…………」
意味のない話。起伏のない話。無駄話を繰り返していればどちらも喋らない時間くらいは出てくる。
こいつは明日にでも時計塔に行く。したがって俺もこの地底魔導市場からおさらばだ。星がよく見える山の上にでも行こうと思う。
だからまぁ、しばしのお別れだ。あるいは俺の身体を考えれば今生の別れになるかもしれん。
かといって話すべきことはもう大体話したはずだ。あとなにか、残ってただろうか。>>654
「ねぇ」
「あん?」
「師匠の名前、教えてよ」
「……ああ? 俺の名前?」
魔術師にとって名前を教える/知られるってのはただの自己紹介以上の意味を持つ。名に起因する魔術など腐るほどあるからだ。
場合によっては取り返しのつかない急所に成り得ることもある。……こいつがそういうことをどれだけ考えているかは知らんが、とにかく俺からしたらなんら得のない要求。それどころか最悪、致命のきっかけになりかねない。
それは、良いと思った。
「ンなモン知ってどうすんだよ」
「どうもしないよ。知りたいだけ」
俺は、こいつの生涯にとっての罪人かもしれない。
こいつからしてみれば俺はある種の恩人なんだろう。師匠と呼ばれることもある。弟子にした覚えはないが、ひとりの少女の魔道を拓いたことは間違いない。
魔に魅入られるという言葉もあるように、魔術に携わる生き方は常識外の不幸を招きやすい。ともすればただの人間として生きられたかもしれない人生を、俺は狂わせた。
「今を逃したら一生聞けないかもしれないしさ」
「それは、そうだろうが」>>655
「お願い! 悪さしたりしないから!」
「……してもいいけどな」
「へっ?」
たらればの話をすれば目の前の大馬鹿野郎は自分ひとりでも己が魔術に辿りついていたかもしれない。俺の存在はこいつにとってはささいなショートカットでしかなかったのかもしれない。
それでも、関わってしまったのだ。今日や明日では終わらない、明後日のその先まで互いに忘れらない関係を。
ならば弱点のひとつくらいは明け渡しておくのがけじめってもんだろう。
「……俺は」
もしも、目の前の少女が自分の魔術を、進んだ道を後悔する日が来たのなら。
自分だけを責めずに済むように。俺を恨めるように。
この真名を明かしておこう。
「俺は、ガリレオだ」
我が弟子の明後日を祈って。ギリギリ間に合ったぺレス最新話。確認お願いします
因みにサタンがゲーム用語っぽいコト言ってるのは割とキャラ付け的な所がある……。程よく難しくクリアしたら楽しい!ナイス試練!みたいな感じ。
>>657
うーむ素晴らしいなガリレオセラピー。滅茶苦茶前向きになってしまって。素晴らしい事ですが
あとやっぱ師弟関係っていいよね
>>644
>監獄の名前が(仮)
まぁ個人的には○○コフィン、とかで行きたい感あるんですよねー、何故ならリレーの名称をFate/監獄の名前ってしたいから!
監獄の管理組織については、そこまで重要じゃないけど、その2択なら法政科ですかねぇ
WASPには監獄の管理できるマンパワーのノウハウも適性もないからな!基本的には孤児の社会復帰応援施設だし(傭兵稼業とかもするけど)>>660
その君主にもっとスペック高いのがいたから思ったよりも抑えたのかなって何年も考えちゃってたので。>>663
へっへっへ、素敵と言ってもらえてうれしみ
いるかなー!あの暴走列車に愛想を尽かさず張り合ってくれる男子なんているかなー!いるといいなー!なー!>>640 >>659
ぶっちゃけそこら辺の調整は設定面でキャラ属性ガン変わり、とかでもなければまぁ別に問題ないかなぁ、って。まだ開催先だし、企画としてGO!する時に改めて確認とかすればいいですし
なんで参加メンバー変更もまだ受付OKです
あと一応考えた監獄のフリー枠マスターの台詞(一部抜粋。キャラシはまだ未完成)
「素敵だ。貴方の聡明さが羨ましい……」
「僕は敗けないよ、だって、オレには友達がついてるからね」「我らはテメェの事嫌いだがな!」「なぁんだイケズだねぇ」
「俺は、皆に助けて貰わないと生きていける自信がないんだ。だって頭悪いし、要領も良くないからな。だからこそ、素晴らしい生命体ってヤツが好きなんだ」
「吾輩は博愛主義者であるからね、皆と一緒に『 』に行ってみたいんだ」「ふざけるなって言いたいぜ、アンタはただ邪魔しやがっただけだ」
「人のトモダチと努力を馬鹿にしやがってぇええええ!!」
みたいな感じですバルベルデのこそこそ話。
イノセンシオよりリガヤプロの方が粗暴。
完全にロレンシオとカンデラリア、プリシラのせいだけど。3月頃から溜まってキャラたちをまとめてwiki登録してまいりました
客観的に見ても元就のページめちゃくちゃ長い…よく完成させたな我…
>>669
わっほーい!
ではでは投下させていただきまーす!【氏名】ガリレオ・ガリレイ
【性別】男性
【年齢】10歳または20歳を越えており50歳または60歳に収まるものと推測される
【出身】イタリア
【身長・体重】177cm・69kg
【肌色】それなりに焼けた白【髪色】ストレスに依る白【瞳色】この星によく似た青
【外見・容姿】白衣を羽織った白髪の中年男。身体のあちこちにある縫い傷を隠すため肌が隠れる服装を選ぶ
【属性】混沌・善
【好きなもの】夜空にのぼる星と月、輪をもって巡る世界、弟子と一緒に食べたバウムクーヘン
【嫌いなもの】魔術協会、聖堂教会
【魔術系統】錬金術
【魔術属性】火、地、水、風
【魔術特性】円環
【魔術回路】質:A+ 量:A+ 編成:異常(偏執的に循環を成す)
【起源】星見
【階位・称号・二つ名】『天文学の父』>>671
魔術・特殊技能・特性など
『円環式錬金術』
閉じた世界を目指して円の動きを重視したベル家の錬金術。
ウロボロス、陰陽図、魔法陣……その他にも数多く。"円環"という記号は魔術の象徴としていくつもの側面を持つ。
たとえば、不老不死。
たとえば、永劫回帰。
たとえば、全知全能。
用途・効果は多岐に渡り、特定の一個に限定してしまうことを愚と扱う。よって本魔術は起動に円環を用いるベル家の魔術の総称とする。
術者の技量にも依るが相応の魔力さえ用意すれば思い描いた魔術のほぼすべてを行使できる。しかしそれもあくまで現代魔術の範囲にとどまる話であり、魔法ないし魔法に準ずる禁忌には届かない。
魔術の起動には『輪を描く』というシングルアクションを要する。指をくるりと回す動作がスタンダードだが人体のどこを用いても起動は可能。肩、舌、眼球などが容易に代用できる。極端に言えば人体で輪を描いている箇所に魔力を流すだけでもいい。
ガリレオはこれらを魔術使いよろしく便利に利用させてもらっている。なにができないか、という自覚はあまりない。
『千里眼』
星を見上げる者、また星を見届ける者として得た、星外へ向けて開けた視界。
遠方の標的の捕捉、動体視力の向上をもたらす。また対象の疾患部位もなんとなく"診て"取れる。
後述する四つの衛星を直列接続し『ガリレオの望遠鏡』を再現する術式も存在する。目下、そこまでして"視る"べき相手には出くわしていないため封印中。>>672
『楽園証明:青の星』
ベル家に課せられた冠位指定。『楽園の不在を証明せよ』という問いを果たすため考案された第三の証明方法。
その方法とはベクトルを過去へと向けた地球の自転の観測。自転を"星の誕生から現在に至るまで継続しているひとつの円環"として捉えて観測し、確立し、一種のアンカーとして固定する。
確立した円環を過去へ向けて遡っていくことで星の歴史の全情報を観測可能とし。そして、星の始まりにまで広げた観測範囲を用いて、この星には楽園などひとつも見つからないと証明するのだ。
なお費用・設備・人員・維持などなどなどの問題に阻まれるため机上の空論となっている。
この証明方法を実行するための観測者として"ガリレオ・ガリレイ"を用いようとしたため、この術式にまつわるすべてはガリレオの記憶領域の一部に固定されており実行の命令が出続けている。本人はさっさと忘れたいと思っている。
礼装・装備など
『ユピテル・ハロ』
木星の輪っかをモチーフにした衛星並列操作補助型礼装。
使用時は自身の周辺に展開。輪っかに乗せた四つの球、四つの衛星をまとめて操作する。
四つの球は魔力増幅、魔術連結、自動防御をまとめてこなすガリレオにとっての杖として扱われる。名前はガリレオ衛星からとって"イオ"、"エウロパ"、"ガニメデ"、"カリスト"と名付けられた。>>673
来歴
真名に基づいた"生前"の大部分は割愛する。
かの偉人が時代にそぐわない地動説を主張して異端審問にかけられたことはご存じだろう。それは表と裏の双方にて星を巡る一大事件だった。
我らの踏みしめる大地は不動ではない。その事実を受け入れる信仰を人々は持ち合わせていなかった。
彼らがひた隠した神秘が日の目を見る。その状況を見過ごせる寛容を魔術師が持てるはずもなかった。
要するにガリレオ・ガリレイが主張した地動説は、当時あった地の信仰と星の神秘を揺るがしかねないものだったのだ。その主張が孕む危険性にいち早く気づいた者たちは例外的対応をもって処理にあたった。
魔術協会と聖堂教会が目的を同じにした、異例の協力体制である。
処理は迅速になされた。
口封じ。印象操作。つじつま合わせ。周辺環境と人間関係の事後処理。すべてが速やかに完了された後に、後顧の憂いを断つためにガリレオ・ガリレイの全身を複数に分割して封印までした。もちろん元の人間関係を継続させるための替え玉を用意した上で、だ。
地動説の主張を発端としたこの事件の全貌は一切の記録にも残されていない。
ここで封印という手段を取ったのは効率を無視した欲目があった。
ガリレオ・ガリレイの身体は、眼は、性質のすべては、星にふれるための高い適性を有していた。この身体を再利用すれば我が魔術は───などと考えた魔術師のひとりが独断で分割・封印を実行したのだ。
後の展開はお察しのとおり。協会・教会の協力関係は即時瓦解し、さらには分割した身体を巡ってまた一騒動あった。そのいざこざで分割された身体のいくつかは持ち逃げされ、未だ現存するものもあるとされている。
その身体の一部を素材とし、ホムンクルスとして新造された命が、現代に生まれた『ガリレオ・ガリレイ』というわけだ。
以上の来歴を説明されるまでもなく生まれたばかりの男は記憶していた。理解していた。よって復讐を誓った。
先ずは自分をこのような形で目覚めさせた錬金術師。そして次は魔術協会と聖堂教会、そのすべてを命の限り滅ぼす。培養槽で過ごした2年と従順に人間のフリをした1年の果てに最初の復讐は成された。錬金術の大家として名を馳せたベル家は魔術師の歴史から姿を消し……そして、当の復讐者は思う。
『あ"ぁ"~~……面倒くさかったァ』>>674
面倒、そう面倒だった。自分にもっとも手近な錬金術師ひとりだけに3年もかかったのだ。これから魔術協会と聖堂教会のすべてに同じ工程を繰り返すのだと思うとただただ面倒でしかなかった。
復讐は快楽だった。自分の正義にしたがって振るう暴力は確かにすっきりした。だがその快を感じる心地が3年がかりの労力に見合っていたかと言えば、否であり。これなら安酒片手に大好きな夜空を見上げるほうが何万倍も良いと思えた。
男はすっぱり気もちを切り替えて旅に出た。根源も冠位指定もよく知らないまま、魔術だけ便利に使いながら今日と明日のことだけ考えて生きる日々を過ごすようになった。
たまに魔法使いを名乗りながら、鑑定士兼闇医者兼調律師としてその日暮らしの小銭を稼ぐ生活。そんな生活を続けて数日か、数か月か、数年後か、さだかではないが。
男は、ひとりの弟子を取ることになる。>>675
人物像
頑固、かつ好戦的。自分が納得できるものを絶対とする。
主観的に見過ごせないもの、見ていられないものを視界に入れると遠慮なくずかずかと土足で踏み入っていく。人物、場所、事象を問わない。自分の中で納得できなければホワイトハウスにも乗り込み、一転、道端の子どもに手を差し伸べることもある。
有象無象が作り上げた常識や価値観に従うつもりは微塵もないが常識的な判断には従う。それは"常識だから"ではなく自身の価値観で計ったうえで正しいと信じるから。
彼の中には確固たる自分が存在している。それは時に信念と呼び、時に意思と呼び、時に意地と呼ぶ。言ってしまえば数世紀前から声にし続けた頑固者の魂の叫びだ。聞き苦しいなら耳を塞いでくれると嬉しい。
そんな具合に世間の常識よりも自分の価値観を優先する、ある意味で厄介な人物。
とはいえ彼のそういった性質が厄介と取られることは滅多にない。それはガリレオ・ガリレイという人物がドのつく善人だからである。
常日頃からぶつくさと口の悪いところが目につくがそれなりに彼が口だけの男とすぐにわかる。悪態ばかりの口と善い事のために動く身体は笑えるほどに一致しないのだから。
生前……いやさ前世は敬虔な信徒だったこともあり悦楽よりも清貧を好む。時と経験を重ねてかつての信心は薄れたが今も「神様がいたらいいな」と祈る程度の心はある。
一般的な人間とはかけ離れた出生、生命構造であることから自分の命は長くないと考える。彼が重視するのは今日と明日だけ。その先は鬼も悪魔も笑い転げてくれそうなあやふやな話。だから彼は過去にも未来にも頓着しない。物にも人にも執着しない。今日と明日を、好きな星空を見ることに費やせれば、それだけでいい。
当然ながら16~17世紀に生きていたガリレオ・ガリレイと比べれば性格や行動方針に差異がある。
周辺環境が丸ごとリセットされた結果軽率な行動を起こしやすくなっている。魔術という直接的な力を持ったこともそれに拍車をかける。本来はまだいくらか慎重さを有している……ハズである。
分割された本人の身体を素体とし、また記憶に関しても境界記録帯を通して限りなくガリレオ・ガリレイ本人に近づくよう調整されているが、それでもブレは出ているのだろう。出ていると、結論づけたい。>>676
【一人称】俺【二人称】お前、アンタ【三人称】アイツ
台詞例
「うっせぇボケ。自分で考えろってんだ」
「いーだろ魔法使いで。俺にとっちゃ魔法も魔術も大差ねぇファンタジーだよ」
「地動説が常識になった世界ってのも奇妙だなオイ。喜びより違和感がくるのはなんだろうなァ」
「魔術協会も聖堂教会も大っっっ嫌いなんだよ。連中とならいつでもどこでもケンカしてやるさ」
「丸いモンは見てて気持ちいいんだよ。見ろよこの曲線……完成された真円……たまらんよなぁ」
「『私は星を愛するがゆえに、夜を恐れたことはない』……なんてな。そもそも恐がるモンじゃねぇだろうよと」
「星と月がありゃいい。星が回って空が巡りゃそれでいい。それだけで、いいんだ」
「こんな身の上で家庭持ったところで女子供を泣かせて終わりだろ。なら要らん。
『ガリレオ・ガリレイ』の未練はなくもないが……数百年越しの墓参りは済ませた。のこった命はひとりで気ままに使うさ」
「寝ても覚めても根源だ楽園だ冠位指定だってうるせえ声が響いてんだ。
ご主人様ありきの命だから仕方ないんだろうが……誰がそんなものに従ってやるものかよ。俺はガリレオだぜ」
ルナ・アードゥルに対して
「ま、元気にやれや。カゼなんかひくなよ」
【製作者】黒鹿ファン〇逆光の魔眼
「魔眼特性拡張(リロード)。効果範囲固定(エイム)。投射時間設定(タイミング)。
魔力集束および加速に必要な時間を推定(カウントダウン)。
…………消費開始(シュート)」
『宝石』ランクの魔眼。
乳白色の水晶のノウブルカラー。
生来の異能である過去視が、神性の影響で変質したもの。
かつての保有者から「メザマレックの石/トリガーディスの水晶」とも。
恐るべき古代、極寒の氷河期に沈んだ北方の大陸ハイパーボリアにいた魔術師エイボンが記した書……世に残っているのはラテン語写本『象牙の書(リベル・イヴォニス)』が最古である……によれば魔術師ゾン・メザマレックはこの魔眼で地球の過去を垣間見たというが、記録も残さず失踪し、水晶も行方不明になったという。同書に収録された『アボルミスのスフィンクス』では “■■=■■■の目”と呼ばれる。この遺物を手にしたことで大陸史上最高と謳われたゾン・メザマレックは南部最強の魔術師ホルマゴールを降し、当代において並ぶ者なき魔術師となった。
異星の意志を宿したもの、あるいは、異星の力そのものである知性体に宿る光。
いわゆる『星の瞳』でありこれをダウンサイジングしたものが『逆光の魔眼』となる。
魔眼の本来の持ち主である『自存する源』の存在する時間軸まで遡ることで、対象までに発生した現象すべてを記録(データ)として視界に収める。すなわち、現象を術式として構成するのである。
ただし、その術式は『クルーシュチャ方程式』のように常人では理解できない。
記録化という制御に失敗した者は知性なき原形質(アメーバ)状の生命と化し、虚無の惑星(ほし)の素材となる。より正確には『自存する源』は人知無能な存在規模であるため術式化できず、到達した時点で対象は意味消失する。
うきな is 魔眼の話。ガリレオの魔術で「やっべ被った」感があり焦る私
要するに魔眼の視界内に入った者を強制的にショゴス化させるビームを放つ、ことも可能(自分もめちゃくちゃ疲労する切り札)
っていうか原典だけだと「メザマレックは魔眼を手に入れてどうやって最強となったのか」が分からんのじゃが!?>>686
ふふふ、黒鹿さんならそう言ってくれると思ってましたぜ荒屋敷家まわりの設定を整理しようと思って「こういう雑談あった気がする~」でスレ遡っているんですけど(具体的には♯190)、雑談にしか残ってない思い付きのネタがまあまああるの危険すぎる
めっちゃ余談ですが、『宇治陵』はうきなの乱で滅び、『宇治の宝蔵』の神秘を継承するのは荒屋敷るきなただ一人、とかいうのでも面白いなと思っている
>>684 >>685
>銀髪/白髪系美女ばかり
というかfgoくん、銀髪・白髪系のキャラおお────(手記はここで途切れている)
リリスの人気、体感的にめちゃくちゃ高い気がする。先輩もめっちゃ石溶かしておったのう
>>688
神體か、呪術に触れるなら荒屋敷ファミリーを
京都の宇治にある一軒家で細々としておりますわ~とりあえずよくてよ1はついたし投下~。割れながらキモめのキャラになったんじゃないかなぁと
「素敵だ。貴方の聡明さが羨ましい……」
「僕は敗けないよ、だって、オレには友達がついてるからね」「我らはテメェの事嫌いだがな!」「なぁんだイケズだねぇ」
「俺は、皆に助けて貰わないと生きていける自信がないんだ。だって頭悪いし、要領も良くないからな。だからこそ、素晴らしい生命体ってヤツが好きなんだ」
「吾輩は博愛主義者であるからね、皆と一緒に『 』に行ってみたいんだ」「ふざけるなって言いたいぜ、アンタはただ邪魔しやがっただけだ」
「人のトモダチと努力を馬鹿にしやがってぇええ!!」
【氏名】ルカ・ラギナデルス
【性別】男性
【年齢】33歳
【出身】イタリア
【身長・体重】177cm・65kg
【肌色】幽鬼のように生白い白【髪色】薄汚れた金髪【瞳色】濁った灰色
【外見・容姿】
両腕に包帯を巻いていたり、頬にカットバンを張っているなど、怪我をしている印象が先行する気弱そうな青年
全体的に地味で記憶に残り難い、薄ぼんやりとした雰囲気な上に挙動不審なので、よくチンピラに絡まれて路地裏に連れて行かれたりするが、何故かすぐ「仲良くなった」と一人で満足気に出てくる陰キャっぽさと陽キャっぽさを併せ持つ人物
【令呪の位置】喉仏>>694
【属性】混沌・悪
【魔術系統】降霊術
【魔術属性】風
【魔術特性】融解
【魔術回路】質:D?/ 量:E? 編成:異常(常に変質している)
【起源】呑み込む
【魔術・特殊技能・特性など】
『獣胎憑霊法(リカントロピー)』
・獣の胎児を媒介にした降霊による怪物の生成及び操作術。降霊による幻獣回帰
・幻獣回帰による根源到達が目的。雑にいえばティアマトの霊呼び出して受肉させて現代にティアマト生み出そうぜ、といった感じ(もちろんそれが可能かといえばそうでもないし根源到達かといえば怪しい。なんにせよこの魔術のコンセプトから考えれば多分強力な神秘を纏った獣を作れれば最高)
・作業としては『降霊』『受肉』に分けるのが主。胎児を使用するのはホムンクルスと同原理(魂が清らかだからとかそんなん)
魂の在り方などの学問であるから多分錬金術から分化したタイプ。おそらくジーク君(竜)を見たらぶっ倒れる。クローディア嬢見てもぶっ倒れる。
・もちろん霊を複合して強力なものに仕上げるのもアリだし、受肉先を弄るのもアリ、無茶苦茶なところだと人間の胎児に受肉させて文字通り人狼を造る(この場合…というかデミ・サーヴァントといえばわかりやすいのもしれない。要するにこの魔術自体かなりの無茶)
・が、ルカの場合は『受肉』の工程が上手く行かず、製造可能な幻獣は霊魂のキメラのような怪奇物である事が多い>>695
【礼装・装備など】
憑霊薬(エリクサー)
・死霊を溶かし、その存在の情報を丸ごと保存している薬品。が安定して製作できる魔術礼装。
【人物像及び外見・容姿の詳細など】
・常に注意散漫気味で挙動不審。どこや誰に関心を向けているか不明瞭な眼差しの青年。体のそこかしこに存在する包帯や絆創膏によって怪我をしている印象を強く受ける。
よくブツブツと何かしらの独り言をしている事が多く、危険ではないが近寄りがたい雰囲気を纏っており、人混みの中では遠巻きにされがち。
しかし本人のパーソナルスペースは非常に狭く、急に他人に詰め寄って話しかけたりするなど、次の行動が読めず無軌道。そんなインパクトのある人物ではあるが、何故か他人の印象や記憶に残り難く、服装や言動の特徴は言えても、顔の造形などの肉体的ビジュアル部分に関しては忘れられている事が多い。
イメージカラー:透明
特技:ナシ
好きなもの:長所の分かりやすい人間、短所の目立つ人間、物品蒐集。写真撮影、旅行
苦手なもの:暗記問題、高級志向。
天敵:頭脳派人間
願い:自分を強くする事
【一人称】沢山使う【二人称】色々使う【三人称】なんでも使う>>697
【来歴】
魔術師の家に生まれる。正直な所、彼本人に才能は無かった。その理由は魔術回路の質の低さであり、記憶能力の欠如であり、手先の不器用さであり。つまる所は内面的な成長の遅さであった。
家族は彼の育ちの遅さを認めることが出来ず、彼のペースに合わせた教育を行わなかった。
結果彼は周囲についていく事は出来ず、20歳になった時点でマトモなコミュニケーションすらおぼつかない始末だった。
その頃には両親の心は既に折れており、彼の存在は『いないモノ』として扱われた。一応、獣胎憑霊法の前段階である『降霊』だけはある程度行使できた事は救いだったのかもしれない。
生者と会話が出来なくても、召喚した死者は己に合わせてくれる。自身の駄目さに根気よく付き合ってくれる。
唯一傍にいる世話役のメイドも、ただ手続きや家事を担当するだけで友人にはなってくれないが、死人は別だ。いつでもどこでもだれでも変わらず、自分の事を受け入れてくれる。嬉しかった。
だがある日に降霊した死霊はマズかった。非常に明晰な頭脳と雄弁な話術、卓越した魔術の腕前を持っていたらしい。貴族主義的な、高圧的なプライドや選民思想も据え置きだ。その霊魂は、に付き合ってはくれず、その輝かしい才能によって、ルカの魔術師としての能力を糾弾した。「性能が無い」「時間の無駄を量産している」「魔術の入り口にすら立っていない出来損ない」エトセトラetc.
それ自体は自覚していたので、苦痛はあったが認めざるを得なかった。悔しく、悲しい。だがそれ以上に羨ましかった。能力がある事が。才能を持っていることが。自分自身を認められていることが。……だから、は、衝動的にその魂に噛み付いた。”起源”が発動する。は魂を喰らい付き、呑み込む。頭が良くなったような気がする。食べた霊魂も、自身を肯定してくれた。トモダチになれたのだ。
……少し前に旅行に行った日見た、千手観音像を思い出した。あれだけ腕があれば、なんでもできるのだろう、と感じたのだっけか。俺も、沢山の素晴らしい魂とトモダチになって、才能を増やせば、僕は今の出来損ないよりもっと成長できる。皆が認める、輝かしい魔術師になれる。
もっとトモダチを増やさないと。沢山、なんでも、相談できる相手を増やさないと。自分の能力を高めて、極めて、なんでもできるようになりたいな。>>699
【性格】
・屈折した人格の連続殺人鬼。本人はフレンドリーなパーソナリティをしていると自認しており、他者の才能を尊重し、仲良くなりたいと考えているが実際に出力される行動は上記の通り。端的に言えば「狂人」の一言。
魂という純粋な人間の形を大切にし、肯定しているが根本的な所で肉体的な存在とちゃんとした交流を諦めており、内向的。「トモダチ?結局は死人の情報を無理矢理取り込んだだけだろうが!」とか言われたとしても意にも介さない。また、本人的には「『根源』にいけばどうせ消失するんだろ?だから一緒に連れて行きたい自分は優しい!」と自己分析をしている。
多数の魂を呑み込む、という愚行を行った代償として彼の内面はグッチャグチャになっており、現在表層に出ているのは彼っぽい”ナニカ”の要素を多分に含む。一応自我はいまだ健在ではあるという特異体質だが、それでも取り込んだ魂が表面化し、自傷行為によって主?である彼を痛めつける為、生傷が絶えない。
・博愛主義者を自認しており、腕に巻いた包帯の下にはお気に入りの友人たち(の死骸の一部)を縫い付けている。何かがあった際には相談したり、特に何もなくてもフレンドリー(だと本人は思っている)に話しかけたり。夕方には風呂で洗ってあげたる。大切にしているが、腐って匂いがきつくなってくる、どっかにぶつけて欠けるなど、損壊したらお気に入りから外れ、捨てる。でも問題ないって!だって魂はまだトモダチだからね!形に縛られる友情なんてナンセンスだ。トモダチ想いだろ?オレ。
・自分が持つ生来の能力が周囲よりも劣っている事は自覚しており、誰かに助けて貰わないと生きていけないと思っている。そして同時に、劣等生や出来損ない、落ちこぼれといったような誹謗中傷には過敏かつ過剰に反応する。行動原理としては優秀で素晴らしい才能をもった友人たちを協力して『根源』に到達し、周囲を見返す事を目標としている。>>700
・他者の霊魂を捕食しても平気の平左という特殊性こそあれど、本質的には非才の無能。いつもオドオドとしているかと思えば、急に怒り出したり泣き出したりと情緒不安定で子供っぽい。一応は確固たる目標があるのに自分が無いという矛盾した人間性でもあり、監獄に囚われた際も無邪気に「ユウジンが増える」と喜ぶ有様。
・殺人者として分類するならば儀式型犯罪者。犠牲者の死骸の傍に霊薬の素材を安置し、降霊術を開始する事で霊魂を捕らえ、薬物として調整し、飲み干す。結果自分の中に魂を取り込み、友人として強制的に隷属させる。場合によっては死骸の一部を切り取ってコレクションする事もあるが、頭が良い訳ではないので、犯行の隠蔽は稚拙。遺体はほったらかし、目撃者は口封じできればするが、追いつけないと諦めて逃走する。しかし遺体を激しく損壊する、金銭を全て盗む、所持品を強奪するなど、犯行の過程や結果がバラバラなので、本人の”忘れ去られやすさ”も手伝い、意図せず操作を撹乱できていた。だが稚拙な犯行は儀式の後始末の含んでおり、それはつまり魔術の隠匿についても無頓着という状態であった為、最終的には神秘の漏洩を危惧した魔術協会の怒りを買う。そして逮捕、入獄へと至った。
・本人的には努力と友情によってできる事を増やし、魔術師の本懐を遂げるという目的へと真摯に向き合っていると考えており、彼の持つトモダチという人間関係、ひては努力を否定されると激昂する。https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/荒屋敷まきな
死ぬほど見辛かったキャラシ、ごっちゃになっていた設定などを整理して改訂しました~(業務連絡)
「荒屋敷ゆきな」は改訂で、「テオフィロス・シスタール」は監獄リレー(仮)で使うかもなので投下予定>>704
ルカ「カニバリズム?……何言ってるんだ?私は別にトモダチと仲良くなってるだけだぞ。好きな人を食べるなんて、お前頭オカシイんじゃねぇのか、理解できないな……」『あの人もテメェに言われたくはねぇのではないかね?』【そーそー、イカレ具合じゃどっちもどっちでしょ】〈両方くたばれ!〉{オイオイ、一応こいつは僕らの支配者なんだから、諦めて協力した方がよくね?}《呪術師には呪術師の苦労があるんだろ》(この失敗作野郎と違って?はぁ……ウチの魔術はもっと健全だし。理解できないなー)
「……誰だっ!ボクを失敗作とか言ったヤツはぁ!?お前か、それとも君?あーあーウザったい嬢ちゃんか!友達だからって言っていいコトと悪いことも区別もつかないのかぁ!???」
「あ、ゴメン。ちょっと五月蠅くなっちゃった。えーっと、うきなさん、だっけ?お前さんの事情はどうでもいいや。さ、仲良くなろう」
以上全部ルカが一人で喋りました。台詞量多いわコイツ……。
一応今回自分はGM主体でやるつもりなので、ルカを主体的に執筆、というのはあまりないです。遭遇したらどうなる?→「こうなる!」をこのスレで話し合いして本戦のリレーSSに反映する的な感じになるかなぁ、と。
ついでに言えば完全に枠埋め用のキャラなので、相方サーヴァントも決めてない。「このサーヴァント合いそう!」や「こういう展開したいからこのサーヴァント使って」などあればそれを参考に参加者投票で決めるとかもアリかも。
しかしルカ入れて暫定5名(うきな、セブンス、夢さんにセシボン、ルカ)なので、一応リレー開始は行けるかな?あと数人NPC枠というかリレープレイヤーが参加させたいキャラを(いれば)wikiから持ってきてマスターに当てはめればマスターの水増しというかは出来るし
ここら辺はクロさんあやかさんここのえさん納言さんが揃ったらまた相談、という形になるのでしょうが……。少なくともここのえさん以外のルカ感想やらは確認しておきたいですが>>703
感謝っ謝でございます
そうだ定期的に日本にってキャラもいるから……おおお迷う迷う……>>678
ルナちゃんが今に至るまでのオリジンと同時にお出しされるビッグネーム
二重の意味でびっくりでござる…けどこの師匠と弟子の関係性は納得できてしまうなぁ…
>>690
取りますね
身の振り方、というものをちゃんと覚えたので侮られていることをある種ラッキー!と捉える図太さを手に入れました
それはそれとして内心は腑煮え繰り返っているし隙があるなら横っ面ぶん殴りに行きますが
>>635
ロートゥスは死ぬ気満々でしたが運命はロートゥスを殺してはくれませんでした
死ぬべき時を見失ったとはそういうこと
>>641
ある種の執念の強さで劣った節はありますね
ルフのそれは自棄混じりなので自己犠牲のそれと比べるとやはり想いの強さで劣り此処一番の勝ちも逃しかねない
というわけで>>626の続きです
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Star「総員、構え─────」
「遅い。僕を相手にするなら肉体なんか残しちゃダメだよ」
ツユの同化は完璧だ。寸分の狂いなく、己の一部であるかのように眷属たちがリアルタイムで動ける。ロートゥスが苦戦したように、人界の強者であっても完璧な連携と相乗効果で跳ね上がる彼らの存在規模に立ち向かうことは困難だ。けれどそれはあくまでそこらの人間の尺度の話。人間の中でも限界域にある化け物どもに易々と通る話ではないし、何よりナキには通らない。
脳からの命令を受けて手足が動くまでのラグのように。ツユの命令を受けて眷属が動くまでの本当に微細な猶予がある。プシケで周囲を埋め尽くしているナキはその些細な魂の繋がり、それによる命令の伝達を感じ取れるし、何より彼らは全であるが同時に個だ。未だに個人の肉体に縛られている。
「全人類を“ツユちゃん”にし終わるか…良い感じにカットしてもう完結してたらどうしようもなかったけど。まだ手伸ばしてる途中だからね。個人の肉の殻はそのままだ。どれだけ魔力リソースがあっても個人が魔術を使うにあたって限界はある。魔術回路の出力は人類の魔術にとって重要だ」
「……出力。というかシンプルに個体の性能で言えばナキがずっと上か」
「そうだよ。んっ…美味しかった、ごちそうさま!」
ナキの意識の外を突いたほぼ完璧に近いタイミング。それに加えて完成された歩法と呼吸法。触れた者の身体を粉砕するために何重にもかけられた呪詛、魔術。そして練り上げられた極大の魔力放出。これらが合わさった眷属の掌底を眼前にして、ナキは反射的に出した膝で眷属の肘をへし折って対処した。体勢が崩れたところで足先で右膝を砕き、次いで警棒で顎を砕く。
もちろん、この動作を隙と捉えて他の眷属全てが動くことも見越していた。武術、魔術、秘蹟、呪術、超能力、混血の異能、現代兵器。それら全てを最大限活かした、人類の知恵を組み合わせたと言っても良い連携が襲いかかる。ケトスの巨大な尾がその全てを粉砕し、彼らの身体中の骨を叩き折られ、ダメ押しと言わんばかりに地に付した全ての眷属からプシケが生命力を吸い取ることでその全てが塵になってしまったが。ナキは依然涼しい顔で、自分の手で四肢と顎を砕いた眷属の男、その首筋に歯を突き立て血を啜っている。「やりすぎ。死ぬでしょ」
「死なせないでしょ。ツユちゃんは僕に人は殺させない。ま、みんな肉体ボロボロになるまで追い込んだし?自然に治るにしてもかなり時間はかかると見てる。魔力による修復じゃエーテル体よりも生の肉体は使い勝手悪いし」
「……本当に変わっちゃって。生きてるからって傷つけて良いの?」
「どうせ後でみんな五体満足だ。今死にかけでも別に良いでしょ」
倫理観の喪失による容赦の無さもまた、今までのナキには存在しなかった強みだ。“甘さ”で言えば今のツユよりもはるかに渋い。昔のナキならば躊躇していたことを躊躇なくどころか愉しんでやる。彼にとって本能と理想の両立を兼ねるとはそういうことだ。本質的に他者を糧にして己を進化させる生き物である以上こうなる。その刃先を誰彼構わず向けて無闇矢鱈に振り回さないとというだけで。指についた血肉すら余さず食べ尽くすナキを見ていると余計にそう思う。これでは眷属なんてただの餌にしかならない。
「……わかった。私がやる」
「大丈夫?あまり戦うの得意じゃなかったでしょ」
「私のこと舐めすぎ。ロートゥスがなんでそこで伸びてると思ってんの」
踵を鳴らせば眷属たちは皆、ロートゥスとルフが倒れている横に転移する。魔法級の大魔術を易々と行使しているようにも思えるが、実際はそこまでの難易度はない。なぜならここは既にツユの体内も同然。ターリアで埋め尽くされたここはツユの小宇宙(ミクロコスモス)と言っても過言ではなく、そして眷属もツユと同義。故にこそ己の身体を操るのと他ならないのだ。「人のスキルは癖が出る。その人が歩んできた人生が出る。だから似たような能力、才能であったとしても、深く掘り下げていけば得意不得意や差異は出てくる。人には人の人生があるからね。私の知り合いは億人億色って呼んでた」
「そうだね。それが人だ」
「だから私はその全てを受け止める。だって愛するんだもの。全部あげるし、全部もらう。愛をもらうかわりに私もその全てを愛する。一人一人の人生、その記憶と感情、欲望を全て食い尽くす」
「まっ、速───」
「残念」
ツユの靴底がナキの肩に触れている。ナキも対応できないほどの速度で飛び跳ね、彼の頭上まで移動したのだ。そのまま手に集めた風を放ち、ナキの全身がしっかりと、地面に痕が残るほどに叩きつける。元素変換、錬金術、思想魔術、カバラ、ルーン。眷属の中から魔導の粋を集めた一撃がナキの身体を抉り取る。アリスタイオス、その真髄がここに生きている。
眷属を直接動かす形だとどうしても生じるラグ。それを極限まで減らしたいならツユが直接使えばいい。アリスタイオス、ツユの眷属たちの要素を抽出した宝石の蜂たちがツユの周囲を飛び回る。大丈夫、ツユ本人であってもこれら全てを眷属たちと同等、あるいはそれ以上に扱える。なぜならツユは融け合っているからだ。眷属たちの感情、記憶、魂、それらと融けあい理解している。彼らの癖も、彼らの得意も、損なうことなく敵に押し付けることができる。
「さらにこう」
「……この花、ほんと嫌な気持ちになるんだけど!」
「だろうね。ナキには特に効くでしょう」
ターリア。ツユの愛を伝え、感情や記憶を混ぜ込み、最後には魂も繋げるための器官のようなもの。触れればツユと思いを通じ合わせることができるし伝達も可能だ。ツユが効率よく多くの生命体を己の一つにするための機能である。これはすなわち、ツユの内側に秘めているものを送りつけるというのも可能だということ。ツユは現在、とにかく大量の眷属たちの感情や記憶の熱量をナキに叩き込んでいる。そういうものを食らって生きている今のナキにとってはただ他者の記憶や感情を流し込まれるよりもこの影響は強い。自身の消化できるペースを超えて食べ物を流し込まれているようなものだ。端的に言って胃もたれする。言ってしまえば胃もたれ程度だが、この戦闘においてそれは大きな足枷となるだろう。
「あなたは本質的に奪う生き物。私は本質的に与える生き物。だから与えてあげる。食べきれなくなってお腹がはち切れそうになるぐらいたくさんね。だって単純なリソースじゃ私の方が上だもん」
「本当だよ。どれだけの人を繋げたらこうなるんだか…!」
いかにナキがツユとその眷属たちを削り取ったとしても、ツユたちの総力は一分一秒の間にさらに増え続ける。いかにナキが個体として優れていても、一度に万の軍勢、億の軍勢が雪崩れ込めば“今のナキ”ではどうしようもない。進化する速度が尋常でないならば、進化して対応するには間に合わないほどの物量で押し潰すのが正道である。そう言わんばかりの、相性の悪さ。いや、どちらが用意周到に準備を重ねたかというもので…
「……やっぱり一人で勝とうとするものじゃないね。友達って必要なんだなぁ」
「そうだよ。……本当にそうなんだよ。私にルフがついてきてくれたみたいにね」
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%81%82%E3%82%9D%E4%BA%BA%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E7%B4%A0%E6%99%B4%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%95
次回、「これが絆の力!」ですあっやべ。ルカの趣味に献血って入れるの忘れてた……。
とりあえず今週中にはルカをwiki登録します
現状の自分関連のリレー(ペレスと伊草と監獄)ってクロさん(ペレスGM&監獄参加者)と京極さん(伊草のレイド関連)待ちって感じでいいんだろうか……>>708
星に手を伸ばす子と見届ける人という師弟でした
でも一番通ずるところは根っこのメンタリティ
ふんふん…うむうむ…そういうことなら多分おそらく問題ないと思うのでこのまま書かせてもらいます!
>>712
万人を愛する。愛するから理解しようとする。理解できれば文字通り万人とも戦える…と。これを億人分のスキルとリソースで叩きつけてくるんだからツユちゃんめちゃくちゃボスキャラしてるわ…
でも友達がって言うならそれこそ目の前にさぁ…ほら…
アサシンさんの傲慢っぷりはやはり筋金入りですわね…
人の魂を神に叩きつけてやろうってスタイルめちゃんこ好きですわ
>>713
伊草はそうですねぇ
でも正直なところ京極さん以外のメンバーも最近本当に音沙汰ないので起爆して全部ぶっ飛ばすべきか…?って悩み始めるターンに入ってきてますよ>>678
重い…。けど型月世界の設定を考えると物凄く説得力がある
印刷技術の発明だったりこの地動説だったりと、表社会の大事件が魔術世界側にも与える影響ってのは大好きです
>>688
うちは日本人多いんで誰でも行けますね。細かく分けると
・巻き込まれ枠:黒野仁美(notモザイク市、キャラ設定のおまけに書いた一般家庭時代の妹ちゃん)
・ジモティー&奇遇な縁で共闘枠:加々見梓
・魔術関係のトラブルでバッタリ枠:三上令司、黒野双介(IF)、志村千早(IF)
お好きなキャラでどうぞ(何でしたら↑の記載はあくまで参考程度でも無問題)
>>702
うーんこの安定のヤバさよ。なんか某銀行ギャンブル漫画に出てきた多重人格系ギャンブラーを思い出しますね…
所々設定文が歯抜けになってるのもルカ本人の危うさを示してる感があって良いと思いました
>>712
互いに優勢と劣勢を押し付け合うような、交換し合うような戦いぶり
これぞ最終決戦って感じの空気が読んでてヒリヒリしますね>>715
最終戦らしく圧倒的にナキ側が不利なのですがそれをどうにかこうにかして覆してもらいたいですね
>>714
劇場版限定フォームみたいなことをやってますね
聖杯バフありきというか、なくても理論上は全人類接続できるけどそうなると一人一人の接続速度は今より遅くなるしその前に抑止力に弾かれたりする可能性が高め
ネガティブモードでもアテナに逆らってごめんなさい!って言いながらもおそらく見下して言葉で刺してくるような女、それがアラクネです
「で、でも、アテナ様って…わ、私の作品の内容に腹を立てたけど、結局織物の腕で私に優ったわけじゃありませんよね…ひぃっ!ごめんなさいごめんなさい!私なんかが烏滸がましいこと言っちゃってごめんなさい…け、けど…私は事実を言ってるだけなんです…」>>716
>黒野兄妹はやっぱり共演不可
うーん…。そこら辺は動かし方次第ですね
要は双介の方が仁美の抱えてる才能に気づかなければって話なので、何でしたら同じ話の中で登場させる事自体は不可能ではないです
具体的に言いますと
・黒野兄妹がルナとばったり出会う
→双介「へえ、外人さんなんて珍しいな(気づいてない)」仁美「…この子、何か変?(本能的に勘付く)」
→トラブルに巻き込まれ、兄妹離れ離れに(この時双介もしくは仁美がルナと行動を共にする事となる)
後は色々騒動に巻き込まれつつ、最終的に兄妹が無事再会する事でおしまいと
別れる際、一緒に行動するのはどちらでもOKです。その場合どちらも再会するべく行動はしますが、結局別れた方の片割れはルナの正体や魔術周りの事情には気づかないままという事で朝のうちにやっと出来たセイバー版ヘロデを投下。
セイバーver.
【身長・体重】185cm・79kg
【肌色】薄褐色 【髪色】真紅 【瞳色】黒
【外見・容姿】
ウェーブをかけ、毛先をカールさせた髪をしている男。
軽装の戦鎧を装備している。
【属性】混沌・善/悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型、王
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:B 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。>>721
【固有スキル】
矛盾精神:A
あらゆる宗教性に関わらず教徒の為の神殿を建て、飢餓の際には身銭を切り民衆に生活の糧を供給した一方、数多の裏切りから疑心に陥り政敵はおろか身内すら粛清した。
完全に寛容と疑心が同化したような精神は、ランダムに属性を二種類に変化させる。即ち善か悪か、である。
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
計略:B
物事を思い通りに運ぶための才能。状況操作能力。
戦闘のイニシアティブ判定において常に有利な修正を得る。
【宝具】
『時空知ろしめす永劫神殿(テンプル・オブ・ヘロデ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:40 最大捕捉:1人
セイバーが再建・増築したエルサレム第二神殿、通称ヘロデ神殿。
正長方形のブロックを積み上げたキューブのような形状をしている白亜の神殿。
神殿内においてセイバーはAランク相当の戦闘ボーナスを獲得し、神殿の至聖所にある神の為の七枝の金燭台(メノーラー)の炎を剣に纏わせ宝具に相当する斬撃を放つことが出来る。>>722
『悲嘆の賛歌(グリーフ・アンセム)』
ランク:B 種別:対信仰宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:870人
第一宝具『時空知ろしめす永劫神殿』を棄却することで発動する第二宝具。
後世において嘆きの壁に関するある凄.惨な逸話が昇華されたもの。
ある種の呪いの炎を嘆きの壁に収束させフィールド全体に放射する。
この呪は信仰は異なれど“正しき祈り”を束ねているため相手が“秩序”属性を保有している場合、これを受け入れざるを得ない。
呪いを受けた相手は信仰を源とする知名度補正による影響が消失する。
ただし、神殿を自身の名を未来永劫まで讃える大偉業としているセイバーが自ら第一宝具を破棄することはあり得ず、強制的に破棄をさせたのであればその瞬間、セイバーとの関係が破綻することを意味する。
【Weapon】
無銘:長剣
【解説】
紀元前73年から紀元前4年にかけてユダヤ王国を統治した伝説的王、淡き理想と善性を抱いていたその青年期に近い側面。
セイバーとしての適性は低いが(比較的健全に近い時代の)この側面を切り取るならセイバークラスとなる。
かつての王国、いまはローマの将となった父アンティパトロス2世がローマ元首ユリウス・カエサルに取り入りユダヤの属州総督に任じられた事から全ては始まる。
カエサル暗.殺.後はアンティパトロス2世が元老院派に鞍替えしそこでヘロデはガラリヤ地方の政治を任せられた。
そこでエゼキアス盗賊団を壊滅させるが、そこで父の財力と権力の増大を危惧した敵対派閥がヘロデがエゼキアスを裁判を経たず殺.害したことを裁判にかける。
ヘロデの政治的バランスによる裁判は幾度となく続くがその何れもが上役との太い伝手や買収、反乱鎮圧の功績等で発言の機会なく黙らせられ、なお下がらなかった告発者達を仲裁しこれ以上は命に関わると穏便に事を済ませようと通告までしていたとされる。
ギリシャのヘレニズム文化を好み、他宗派の為の神殿を建てるなど、宗教観に関わらず寛容な姿勢を示しておりユダヤ人からの反感は高かったが、偶像崇拝のタブーは守り、ユダヤの神殿の為に最大の予算を設置するなど当人としては最低限の配慮を忘れることはしなかった。>>723
【人物像】
気性の強い活発な性格でありナルシズムに近い自信と自己愛に満ちている。
その反面、自身から何かが奪われる、陥れられるということを病的に怖れる臆病な一面があり、これは過去正しい事を成したところでその結果得た利益を疎んだ者が力を削ごうとしてきたことに起因し、他者に対する敵意と疑心が奥底に渦巻いている。
恐ろしく高い壁ではあるが唯一の友と同レベルで絆を紡ぐと独占欲の強さから束縛意識が強くなる。
特技:買収行為
好きなもの:自分、ヘレニズム文化、多様性
嫌いなもの:敗軍の将
天敵:ダビデ
願い:異文化が混在する理想の国を作る
【一人称】私、俺
【二人称】貴方、お前
【三人称】奴
【セリフ例】
「なんだ……これは……。
これが現世、未来の世界なのか……?
あぁ、そうだ。この未来は俺が描いていた理想に近いモノだ!
はは、現世に赴いた甲斐はあったな!」
「信仰の対象が違う?それで?
私は寛容だ。その違いでどうこうと言うつもりは無い。好きなものを好きだと、信じたいものを信じたいとすることの何が悪い?」>>724
「理解を抱いてもらったのは有り難いことだ、○○○○のマスター。
では、私達の同盟は成立ということで相違ないな?
(背後から無言で斬りかかる)
………………いや、お前。俺を謀ろうとしているだろう!
わかる、分かるぞ。先の言葉はそう言うことだろう。
あぁ、気づいていて良かった。不穏分子はどんな手を使ってでも排除せねばな!」
「残念だがマスター、お前との関係はここまでだ。
これ以上は俺にも大損害を被りそうなんでね、この令呪を手土産に他のマスターに売り出すとしよう!」
「おお、アウグストゥス陛下!我が生涯にして唯一の友よ!
また貴方と同じ派閥で戦える時が来るとは──。
ハハハ、これは勝ったも同然だな!」
「クレオパトラ……、あの女の顔をまた見ることになるとはな……」
【因縁キャラクター】
イアソン
その理想は正しくとも性根の段階で歪んでいる者
クレオパトラ
ヘロデの王としての半生期に渡る政治的敵対者。
【製作者】愉悦部inクローディアァ!>>730
私です>>729
アウグストゥス的には有用性こそが全てなので友情という感情は側近2人にも無いかな...(なお側近2人は有用性の極みである)
友情は、人を動かすために使う「言葉」以上の意味は持たないタイプ〜唐突にパイセンとの小話をささっと投下しまーす
「クラッフ先輩、どう?」
「うーん……厳しいね」
考古学科・名無しの教室。それなりに人が捌けたお昼休みのこと。
ランチタイムもささっと切りあげてクラッフ先輩に"お願い"してたことの結果を聞いていた。私は座ったままのクラッフ先輩に向かって机越しに身を乗り出していく。
「先輩でもできない?」
「できる、できない、って話とも違いそうだよ───『コレ』は」
そっと音も立てないよう静かに机の上に置いたそれを指して、クラッフ先輩は眼鏡の奥の瞳を難しそうに細めてみせた。
それは、一見すれば朱色の細枝としか呼べないモノ。でもこれが一種の魔術礼装であると私は知っている。
かつてナイン……Pq.9とよばれていたフィンランドの神秘。いろいろあって今の形になって、そうしてペリマンニが私に託してくれた、杖。
魔術師としてこの杖を振るっていこうと決意した、その直後のこと。気づいてしまったことがある。
この杖、どうやって使うんだろう? ───と。
魔力を流してもダメ。振ったり掲げたり投げたりしてもダメ。ならばとナインの名前で呼びかけたりもしたけどやっぱりダメ。
いったいなにをどうすれば杖として機能してくれるかさっぱりわからず、こうしてクラッフ先輩に泣きついた……というわけ。>>734
「まず断言するけど、コレは壊れてるわけじゃない。かといって完全な状態でもない」
「……つまり?」
「封印されているんだ。明確な意図によって、ね」
魔術礼装の加工・分析という一点においてクラッフ先輩は間違いなくこの教室で一番頼りになる。そうでなくてもちゃんとした魔術師らしい真面目さがある人だし。
良くも悪くも魔術師らしからぬ、その、くせ者ばっかりいる名無しの教室で逆の優等生っぽさがある希レアとすら思う。だから、真面目な相談をするにはうってつけだ。
「アントンじいさん……じゃない、コレを作った人の意図ってことだよね?」
「いいよアントンじいさんで。それで、その"アントンじいさん"はわざとコレを使えないようにしている」
「なんのために…?」
「なんのためだと思う?」
いつも身にまとう人当たりの良さはなりを潜めて、クラッフ先輩の瞳が堅い光を帯びる。魔術師として、そして先輩としての厳しさを湛えた視線。
その視線に思うところがありつつも頭を巡るのはアントンじいさんの思惑のこと。あんな風に託してくれたナインのその後が、私に使えない理由。使わせない理由。
なんとなく、こうかな、って思うことはある。>>735
「たぶん、だけど」
「うん」
「これはアントンじいさんからの宿題だと思う」
私は言った。
アントンじいさんに向かって、次は勝つって。勝てるように強くなるって。
白夜に照らされたあの時の宣言が、口だけのものなんかにならないように「このぐらいはやってみせろ」───という宿題。あるいは親切。もしくはおせっかいだ。
それをまとめて伝えるとクラッフ先輩はにっこりと笑った。
「うん同感。その杖からは何かを試す造りがあるからね」
「そういうのってわかるものなんですか」
「同業だから……ってのもあるけど、これはとびっきりわかりやすいよ。これだけ丁寧に仕上げてているのに肝心な部分だけ龍の目を入れる余地を残してる。使う人を意識してなきゃこうはならない」
「ほえー……」
「宿題ってことならそれも納得。ルナはこの杖を正しい意味で自分の物にしなきゃいけない」
「……ちなみにだけどクラッフ先輩はその答えとかって……?」
「なんとなくわかるけど言わないよ。宿題なんだろう?」
「はぁい」
先ほどとはまた違うにっこり笑顔に釘をさされて私は引き下がる。まぁ答えを教えてあげると言われても断っていたけど、先に言ってもらえてよかった。>>736
さてさて、クラッフ先輩曰くまだ未完成というこの杖を完成させるにはどうすればいいのか。メレクに相談するのはアリかな。ペリマンニの技術が使われているなら、創造科とかにも行った方がいいのかも。
……なんて、考えていると。
「ねぇ、ルナ」
「んぁ、はい?」
「それは宿題なんだよね?」
「? そうだと思う」
「じゃあ僕から宿題にひとつ条件を付け加えさせてもらおう」
「えっ」
なんでとかヤだなとか思う間もなく口をはさませることもなく。なんら溜めずにさらりと告げた。
「ルナはその宿題を終えるまで次の『冒険』には行くのを禁止する」
「…………え?」
どうしてそんなことを言うのか分からなかった。
でもイジワルでもいやがらせでもないのは私にだってわかる。クラッフ先輩の眼鏡の向こうに瞳はなにひとつ変わらない。
魔術師としての厳しさ。先輩としての厳しさ。どっちも混ぜこぜにした目で私を見ているから。
私にとって心地いい厳しさがあるから、まだ耳を傾けてしまう。>>737
「……どうして?」
「逆に聞くけど、ルナが冒険に行く動機はなんだろう? 決して効率的じゃない時計塔の外を求める理由は?」
「……時計塔にもない神秘を見つけたいから。私だけの神秘のために」
「ならそれは、現実を忘れるための慰安旅行なんかじゃない。むしろ現実と戦うための"冒険"だ。だから、やり残したことがあってはいけないと思う」
「……」
「準備をしよう。忘れ物がないように注意して。時刻表と路線図をしっかり見て。目的地をちゃんと決めてから靴を履く。旅の基本だ」
「宿題も、そのひとつ?」
「その杖をわからないまま置いていけば、きっとルナは次の冒険でなにも得られない。わからないものを増やすだけだ」
「それは旅の先輩としての忠告?」
「うん、これでも経験者だからね」
また、にこりと。
言うべきことは言ったと言う顔をして。
「でも強制するつもりはないよ。今すぐ行きたい場所があるなら行ってもいい。それを決めるのはルナで、自分じゃないからね」>>719
>魔術の存在について知っている黒野くんは基本的にIFバージョンだけ
>聖杯大会のときはむしろ例外寄りという認識
そうですね、おっしゃる通り魔術や神秘絡みの存在を知ってる双介はIF時空かエクストラ的時空(学園時空とか聖杯大会時空)のみとなります
なので大会もなければ家族も健在な時空の場合、非日常に憧れるスタンスはそのままにそういうのが実在してる事は全く知らない、想像だにしない感じですね
>>725
英霊になってから変質するサーヴァントは色々心当たりもありますが、この王様はまた別な意味で厄介ですね…
てか大抵のマスターの場合、サーヴァントに後ろから斬りかかられた時点でお陀仏では?(白目)
>>740
ルナちゃんに与えられたまさかの課題
話の末尾的にも、もしかして次の大冒険がラストないし一区切りっぽい…?落涙の翼イベントが終わったので色々と話しやすくなった!返信するどー
>>720
アレでもウチじゃ割と『魔術師』やってる方なんですよルカって。他のマスター共は基本「『根源』なんてどーでもいい」って魔術使い寄りのスタンスなので……。
>>715
>”某銀行ギャンブル漫画に出てきた多重人格系ギャンブラー”
まぁキャラとしては参考になってます。ただキャラの土台じゃなくて途中で入ってきた感じですが。
ルカのスタートってサバージオスなんですよ
「へー”手”が特徴的な神様なんだ~。じゃあ『栄光の手』辺りと混ぜて手の神秘を扱う魔術体系にして……。犯罪キャラだし、吉良吉影とかそういう感じの造形にしてみよ!」って。あと土台にあるのは特撮系の敵キャラとかを混ぜて……とかやってく内にこんな感じに。6キャラぐらいミックスしたかなぁ
>所々設定文が歯抜けになってるのもルカ本人の危うさを示してる感があって良い
そ、そやろ!?上手い事ハマって……いやゴメン嘘。多分普通に誤字脱字。>>741
となると、その場合の黒野くんがルナと遭遇しても神秘の存在は知らせないように動かす必要があるわけですよね?それも最初から最後まで
んで、逆パターンで最初から最後まで知ってていいのが妹さん、と
そりゃあ次に時計塔の外出たらジャパン編ですからね。今までで一番詰め込んでいきますよ
区切りがつくかどうかはこれから作るプロット次第ですかねぇ…まぁでも快速便でゴールテープ切ることはないと思います
>>743
ちょうどレイド戦のメインどころがいない状況ですからねぇ…
中納言さんは今リアル状況が不安定っぽいですが書きたいとは言ってくれてたので待ちたい気持ちもあるんですよね
サーヴァントならけっこういるんですけど、現代魔術師となると案外いないんですよねー杖らしい杖使ってる人って
なのでルナに持たせたかったのです。持たせるためのフィンランド>>745
見方によってはちょっとした修行回になるやも
ただ当主の座を奪って終わりじゃないですもんね。メレ坊のその辺すごく気になる…【名前】テオフィルス・シスタール/Theophilus Cistahl
【異名・表記ゆれ】
【性別】男性
【方針・属性】秩序・中庸
【魔術回路・質/量】B+/C
【魔術回路・編成】変質
【魔術属性】風
【魔術系統】第八秘蹟、召喚術
【代数】祖はルネサンス期に端を発する
【起源】透化
【所属】聖堂教会
【魔術/魔術礼装/技能など】
〇洗礼詠唱
聖堂教会において、唯一習得を許される奇蹟。
主の教えにより迷える魂を昇華し、還るべき『座』に送る簡易儀式。
物理的な干渉力は微弱だが、こと霊魂や呪いに対する干渉力は 絶大なものがある。
各魔術流派は、それぞれの魔術理論の基盤を世界に刻みつけ、そのルールとシステムに乗っ取って魔術を起動させる。信仰・基盤の小さな一派の魔術は弱く、他国においてまっとうに機能しないのはザラだ。その中において最も広い“基盤”を持つ魔術理論が教会による神の教え、聖言である。彼らの教えがここまで広く浸透したのも、この“魂に訴える”奇績が、多くの人間の心を癒すからだろう。
例えば1トンの武装の軽量化など、秘蹟というカタチでもっと別の魔術も行使する。>>750
〇魔力放出(光)
魔術回路による生体エネルギーの過剰発露状態。
武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
生み出される魔力の性質が、悪属性に対しアドバンテージを有する。
本来ならば、聖人・聖女・聖騎士にのみ許される亜種魔力放出。
他にも聖人ならば「秘蹟の効果上昇」「HP自動回復」「カリスマを1ランクアップ」「聖骸布の作成が可能」のいずれかが可能であるという。
〇灰錠
聖堂教会の代行者達が使う標準装備。
同じく標準装備でありながら。扱いに熟練を要する黒鍵と違い、比較的短時間の訓練で十分な能力を保証する強力な概念武装。普段は手袋やブーツなどに偽装しているが、紙片を滑らせることによって本来の姿に戻る。
テオフィルスの場合は四肢に纏う、灰色の装甲に覆われた格闘タイプ。>>751
【解説】
聖堂教会の第八秘蹟会に所属する“代行者(エクスキューター)”。
公的な身分は司祭。
(NGワード分からずに以下略)
〇人物像
元々シスタール家はルネサンス期に『秘蹟を再現する資格(魔術回路)』を有して生まれた祖からはじまる神学を研究する魔術師の家系であった。本来ならば神学は“天体科(アニムスフィア)”の範疇なのだが、主の力の現れである天使は魔術世界において力の器としての存在でしかない。積み重なった天使神話はメタトロンなどの個体名を持つ存在を生み出すに至ったが、それは一種の「概念礼装」──信仰されることで魂を獲得するのも含めて境界記録帯(ゴーストライナー)と同種──であった。“主の愛そのもの”であるこの“システム”を研究するためにも降霊科を中心に活動する。
テオフィルスは信仰に篤く、“主の愛の証明”すなわち“人為的な聖人の作成”に生きるのではなく、純粋に主に奉仕するために魔術協会から聖堂教会に鞍替えするのだが、シスタール家は研究成果である魔術刻印を受け継ぐ長子を失うこととなる。
信仰が求められる際には『主の大規定』が第一であり、世俗の倫理──聖堂教会の規則でさえも二の次。とはいえ一般人が主の教えだけで生きることはできないことも承知しており他者に強制する訳ではない。あくまで『代行者となった自分』は主に恥じぬ行動をしなければならない、という“揺るがぬ鉄(シスタール)”としての律である。>>752
年齢:26歳
身長・体重:185cm・82kg
出身:イギリス
イメージカラー:鉄
好きな物:聖典、あまたの未来を確定させ世界を一択化する聖なる概念
嫌いな物:死徒に代表される異端、世界の在り方を歪ませる魔
外見: 白地に金糸の縁取りがされたストラを肩掛けたカソック(司祭服)を身に纏った、堂々たる体躯でありながら輝かんばかりの美貌の青年。生存する上で消費する魔力(いわゆる“死者の魔力”)が光として放出されているため実際に僅かだが輝いている。悪はそれを威圧感として受け取り、善は心地良いものとして受け取る。
願い:特になし。叶えるべきことは実践している最中である
決戦の日:審判の日(ドゥームズデイ)
〇天使憑き
聖痕(スティグマ)。
「人為的に聖人をつくる」シスタール家の研究の集大成。
『シェムハムフォラエ』の主の72字の名を天使(力の器)と化した“シェム・ハ=メフォラシュの天使”という霊的存在を語り上げ、使い魔として成立させる。
悪魔憑きが第六架空要素(虚数・無属性の魔力)の霊体による霊障であるとしたら、天使憑きは第五架空要素(エーテル)から霊基を構成した『天使(魔術的な力の器)』が憑依したことによる霊障。その大枠は悪魔憑きと同じだが『天使』の想念が集まってカタチをなした実像幻想という点で決定的に異なる。
『悪魔憑き』の場合、取り憑かれた者の初期症状は精神を病み、直接的な暴力ではなく理性の皮を脱ぎ捨てることによって道徳、神の教えを罵倒し、家族や隣人を脅かす。重度になると悪魔憑きは取り憑いたものがカタチのない己を人体で再現しようと試みるため、精神面のみならず肉体面さえ変化させる。変化は通常からは考えられない人体運営から始まり、肉体の一部が変質する段階まである。変化は取り憑いたモノの階級によって定められ、強い魔ほど人からかけ離れた変質をする。だが、人体で魔の再現は不可能であり、悪魔に取り憑かれた者は奇怪な変形を強制され当然のように命を落とす。しかし稀にそれに耐え切り、魂という設計図を食われながらも食らい付いたモノを利用して生き延びる異端も存在するという。>>753
【台詞例】
一人称:オレ
二人称:君/お前
三人称:彼/彼女/奴
脳内CV:
「気遣ってもらい申し訳ない。オレは諸事情でパンと葡萄酒以外は口にはしない生き方をしている。その食事は君たちで思う存分に召し上がってもらえると嬉しい」
「これが『ヤコブの手足』……! 極まれば大天使にさえ勝利するという古き格闘法!」
「『出エジプト記』22章18節。“魔女は、これを生かしておいてはならない”」
【因縁キャラクター】
[[荒屋敷まきな]]に対して
「オレが離れたシスタール家に未練はないが、祖の尊い命題が腐り果てるのを容認するほど優しくはない。さあ、お前の信仰を語るがいい」
[[荒屋敷うきな]]に対して
「代行者としての使命を執行する。奴は、生かしておけない」
【製作者】[[ここのえ]]平和な日常回を書いてたはずがどうしてわからせR18展開に進もうとしているんだい…?
こんなの絶対おかしいよ…収拾つくはずないんだぁよ…
>>747
>>748
まぁ細かい流れは要相談としても、京極さんがこのまま戻らないならさらに繰り上げてレイド戦で全部の決着付けるってのはアリだと思います
趙雲さんの存在がネックになるとしてもそこはマスターを狙えば収拾つくでしょうし
>>749
実はそれは今から考えるのです
いやかんがえてる…かんがえてるけどかんがえすぎてまとまらないっていうかね…?
>>755
おぉ、wikiに名前だけあった人!
天使憑きのネーミングから被りの死を覚悟しましたが最終目的地が違ってそうで一安心
悪魔憑きの第六架空要素の霊障という部分から天使憑き、第五架空要素に繋げてくるのは盲点……そうだなぁ……悪魔要素から照応させればわかりやすいというかすっきりするんだなぁ……
うちから出せる代行者キャラはルナを刺したムラト神父か、レジナ騎士団所属のシスターリアくらいでしょうか
後者は2人組要素あるかちょっと怪しいやも……そろそろ生存報告と思ってたら、伊草が再開しそうなので
>>747
此方としてはライダーの宝具に対するリアクションだけは書いて欲しいですね。タラスクの遺体を呪体に用い、聖女マルタの奇跡で鍛えられた鞭鍵。『タラスクの熱』による罪の清算に特化しており、異端への口枷として機能する(聖骸布でも可)
なぜか投下後に魔女狩り美少年(魔女を操るサポート型)にするための聖典武装のイメージが降りて来た...変えちゃお...
>>758
でも絵的(文的)には面白そうですわ〜
書いてみたい感はある...!
>>761
脳内では第八秘蹟会の特命でその場その場で最適な二人組チームを結成する(常ではない)感じ、なのでぜひぜひ
聖痕は「魔術系統:聖痕による身体鈍化」があったり言峰のも聖痕だったりで、菌糸類はどういうイメージで使ってんだ?感があり謎が謎を呼ぶ。ここのえは特定体質による影響と解釈しましたね...いやマジで謎生存報告……日に日に暑さが凄くなってますね……
>>774
やっほ〜い!楽しみにしてまーす!バッチバチに元気になった勢いで一気に書ききったSSを投下しま~す!
なんか長い!side-ヨモ・ヘルメ
時計塔・考古学科の生徒ヨモ・ヘルメは悩んでいた。
自分自身のことではなく、友達のことで悩んでいた。
それは彼女の学友ルナ・アードゥルがフィンランドでの冒険から帰ってきた後。無事の帰還をいつものように涙ぐんで喜んでいたときのことである。
旅の顛末はどんなものだったか聞いたところ、開口一番に飛びだしてきたのは『メレクとケンカした』というものだった。
このメレクという人物はヨモからすれば友達の旅路を任せられるくらいには信を置いている相手。毎度毎度、ルナが旅立つのを心配しまくりながらも見送れるのは、メレクくんがいるから大丈夫───と考えられるところもある。
そんな相手とケンカしたと言うのだからヨモはもう不安で不安で仕方がなかった。
「はぁ~……」
だから、こんなまばらにも人目のある教室でため息を吐いている。
ケンカしたとだけ伝えられたものの、ケンカの原因や仲直りできたかどうかは聞けずじまい。
それならもうひとりの当人であるメレクに聞こうとするも……ケンカしたという事実を裏付けるかのように名無しの教室を訪れなくなっていた。ルナはルナで、そのことについて触れようとしない。それがまたヨモのため息を加速させる。
(どうしよう……どうしたらいいんだろ……)
いいや頭ではわかっている。どうもこうもない。2人の関係はあくまで2人のもの。ともすれば男の子と女の子の関係にまで発展しかねない間柄に、他所から自分が首を突っ込めるような理屈も名分もない。友人関係と男女関係をキレイに使い分けられるほど自分たちは器用でも大人でもない。>>777
となれば、黙って見守るしかないだろう……なんて、正論だけで感情を抑えられるなら、そもそも悩んでなどいないわけで。
どうにかしたい、と思う。
どうすればいいかわからない、と悩む。
自分のことすらろくすっぽおぼつかないクセに……という自嘲は浮かぶ。へたにつついて藪から蛇が、なんて不安もある。聞こえる聞こえる。どこからともなく、どこでもかまわず「やめておけ」の"声"がする。
自分のものとは思いたくない声が、自分のものよりも正しく聞こえる言葉を吐く。
やめようか。どうしようか。やめちゃおうか。どうもしないでいいのかな。考えるような、考えてないような、でもこんなに必死にいっぱい悩んでるしそれも悩んだフリをしてるだけかもしれない自分がまたイヤになってきた気がして自分は私がそれでそれがええっとなんでなんだなにが───
「どしたのヨモちゃん? 眠い?」
ぱちん、と泡がはじけるような錯覚。
うたた寝から覚めるように視界に意識を戻せば、紅い双眼がのぞきこんでいる。ちょうどヨモの悩みの真っただ中にいる、ルナ・アードゥルだった。
「な、なんでもない。ぼーっとしてた」
「そう? ん-……」
目の前でぱたぱたと手を振ってみせるとルナは訝しげにしながらも、ひとまず納得してくれ……
「やっぱおかしい。ヨモちゃん、なんか隠してない?」>>778
そんなことはなかった。目ざとい。
魔術師としての観察眼か、友人だからこそ気づかれたのか。ヨモとしては後者であってほしかったが、それを聞ける雰囲気でもない。
間近で観察するためなのか、密着寸前の距離までぐいぐいぐぐいと顔を近づけて見つめてくる。
周りからどう見られるか……なんて考えてもいないだろう。気になった物事はとことんまで突き詰める、という彼女の生態は大好きな魔術以外にも適用されるらしい。
「悩み事とか?」
「ぇんっ」
鋭い。ヘンな声が出るくらいに鋭い。
ヨモの自白同然の反応に確信を得たルナは、少しだけ離れながら声を落として、
「……私には言えない?」
と、つぶやいた。
どこかさびしさを滲ませたその声に、一も二もなく同意すればそれだけでルナは離れるだろう。距離の詰め方は突進じみているクセに人から拒否されることには敏感な生き物だから。
ヨモもそれを理解している。一言「ごめんね」と言えばそれで終わり。目の前の友達がちょっとだけさびしくなるだけで終わるハナシ。
「いっ、言える、ぜんぜん言えるからっ!」>>779
理解している、からこそ。そんなことを口走ってしまう。だって無理に決まってるあんな顔されたら遠ざけられないしょうがないしょうがない、と内心言い訳しつつ。
「よしゃ」
そして当人はパッと笑顔を咲かせてちいさなガッツポーズをしていた。
さっきまでの空気なんてありませんよとでも言わんばかりの顔。もしや先の言動は演技だったのかもしれない、だとしたら悪い女だ。
まさか、もしかして、に続けて聞いてみたかったヨモだがそれは叶わない。今の自分は立場が違う。質問する側ではなく、される側なのだと。
「それでそれで? ヨモちゃんは何に悩んでるのかなー?」
どこか愉しそうに再びルナは詰めよってくる。いつも一緒にいる少年の悪い影響を受けてそうな笑顔だった。
これは逃げられないと悟り。しかしまさか目の前の学友当人が悩みの種などと言えるわけもなく。かといって器用なウソもつけないヨモは、苦肉の策の誤魔化しを敢行した。
「えっと、えっとね、これは友達の話なんだけど───……」>>780
side-ルナ・アードゥル
私は悩んでいた。
自分自身のことじゃなく、友達のことで悩んでいた。
それは私がフィンランドでの冒険から帰ってきた後。名無しの教室での日常に戻ってきてからのことである。
同じ教室に通いながら仲良くしているヨモちゃんが深ぁ~くため息をついていたのだ。
下へ下へ沈みこませるような雰囲気は、自分の中の黒いものを吐き出しているかのようで若干話しかけづらかったほど。
もちろん私はそのくらいで止まってやるような女じゃない。最悪全力で拒絶されることも覚悟しながらヨモの悩み事を聞き出すことに成功した。
した、んだけど……。
「……ん~……んん~……」
その予想外すぎる内容に別ベクトルからうんうん唸ることになってしまった。
ヨモちゃんから聞き出した悩み事の内容とは、こう。
一つ、自分の"友達"が仲のいい男の子と旅行に行ってきた。
二つ、帰ってきた"友達"は男の子とケンカしたらしく、男の子も顔を見せなくなっている。
三つ、この状況を何とかしたい。ありていに言って仲直りしてほしいがどうすればいいのかわからない。>>781
とまぁ、まとめるとこのような内容。なんだかどこかで聞いたような話だと思ったものの、それを思い出す前に私はあることに気づいてしまった。
気づきとはとある知見からもたらされる。
先人に曰く。こういったお悩み相談に出てくる"友達"とはイコール自分のことを指すのだと。照れ交じりの遠回りな相談内容もあえて見過ごすのがひとつの友情なのだと。
この知見を踏まえて件の"友達"を"ヨモちゃん"に置き換えてみる。
一つ、"ヨモちゃん"が仲のいい男の子と旅行に行ってきた。
二つ、帰ってきた"ヨモちゃん"は男の子とケンカしてしまい、男の子も顔を見せなくなっている。
三つ、この状況を何とかしたい。ありていに言って仲直りしたいがどうすればいいのかわからない。
……こうなる。こうなってしまう。これの意味するところは、つまり、
(ヨモちゃんに…………カレシができてる!)
2人きりで旅行に行くほど仲のいい男の子。これはカレシと呼んで差し支えないんじゃないか。ただのお出かけならまだしも泊まりがけの旅行とくればさすがにカレシなのではないか。この点に関しては誤解の余地もない。あの相談が真実 = ヨモちゃんにカレシの図ができる。
ヨモちゃんにカレシがいること自体には疑問の余地もない。だってヨモちゃんいい子だし。かわいいし。カレシ視点というか男子特有の感覚は理解できないが、ひとりじめできるものならひとりじめしたいだろう。それはわかる。わかりすぎる。
ああそうだ。いま頭にあるのは悩みのようで実のところ悩みではない。もっとシンプルな感情の発露。>>782
「なーに朝っぱらからうんうん言ってんの」
「うぅぅカヴンせんぱーい……」
「なんなのよ」
「ヨモちゃんが取られたぁ~」
「はぁ? アンタ取る側でしょ」
「でも取られたぁ~」
机に突っ伏して泣きマネしているとネズミしっぽでぺしぺし叩かれた。そんなことでさびしさが消えるわけもなく……。
いや違うそうじゃない。さびしがっている場合じゃない。
取られたのはそうだけど、取られたからさびしいのもそうなんだけど、いま私自身のことでうんうん言ってるのは絶対違う。だって現在進行形で悩んでいるのは私じゃなくてヨモちゃんなんだから。
遠回しな"友達の話"であってもヨモちゃんが男の子との付き合い方で悩んでるのはまちがいない。もう絶対に、これでもかってくらいパーフェクトに、99.9%まちがいない。
じゃあその解決策をどう提示するか……ってところで私は無力。ケンカした男の子と仲直りする上手い方法なんて知るわけない。
「……ねぇ先輩」
「んー?」
「ケンカした男の子と仲直りするいい作戦とかないかな」
「仲直りィ? オスの機嫌なんて交尾すりゃ一発よ」
聞く相手まちがえた。なんの参考にもなりゃしない。>>783
「人間の男女関係に慣れた人っていないかな」
「あら生意気にもネズミ差別? ケンカなら買うわよ?」
「なんでケンカ相手増やされてんの私?」
こっちは仲直りする作戦探してるのにさぁ。
ファイティングポーズを取ってシュッシュッとシャドーボクシングを始めるカヴン先輩。ネズミの姿でそれをやられるとけっこうかわいく見える。
「オラかかってこいっての、真っ裸に剥いてから子作りってヤツを頭からケツまで叩き込んでやるわ」
「こわっ」
言ってること全然かわいくない。カヴン先輩の言う"子作り"は別の意味も含まれるから尚更かわいくない。
……いや正直に言えばその子作りに興味はある。先輩の身体の特異性を活かしたものだから私には真似できないけど、そうだと神秘の領分にあることは変わりない。それそのものを真似できないとしても、たとえば使い魔とか別の形でなら私にも……。
「ちがう!!!」
「なにが?」
「脱線! してる!」
いまは神秘とか魔術とか考えてるときじゃないってのに!
ヨモちゃんはいまも悩んでるってのに! こんなときもこんな調子なんだから私のばかたれが~~~!>>784
side-メレク・アルマソフィア
メレク・アルマソフィアは意味がわからなかった。
自分自身のことではなく、目の前のアンポンタンの言動が理解できなかった。
「すいません、ルナ」
「? なにメレク?」
「今までの話が理解できないのですが」
「こんだけ説明したのに!?」
10分かそこら、とにかくルナが"こんだけ"と表現する程度にはひとりでしゃべりつづけていた。
……考古学科にある名無しの教室ではなく、自分が所属している鉱石科の教室で。
同じ科の生徒同士であっても教室の違いやカリキュラムの違いで顔も見ないというのはよくある話。そこに教室どころか学科から違う生徒がまぎれこめばそりゃもう目立つ。
「あちらの教室で改めて聞くことはできませんか?」
「や、だめ、教室のみんなには内緒にしたいの」
「……はぁ。ではもう一度説明してもらっても?」
「うん、あのね───……」>>785
そしてまた同じ説明をルナは繰り返す。
内容を要約すると、こうなる。
一つ、"自分"が仲のいい男の子と旅行に行ってきた。
二つ、帰ってきた"自分"は男の子とケンカしてしまい、男の子も顔を見せなくなっている。
三つ、この状況を何とかしたい。ありていに言って仲直りしたいがどうすればいいのかわからない。
……という具合。どこかで聞いた話というか、先日のフィンランドの件そのまんまにしか聞こえない話だった。
まだ時計塔に戻ってきたばかりで時間も経っていない。望まぬ別れをしたばかりのルナの心に未だわだかまる何かがあっても不思議ではなく、それをルナ自身から打ち明けてくれるのならなんとかしたいとメレクは考えたが……。
「フィンランド? なんで? 全然関係ないよ?」
これである。照れ隠しみたいな素振りも見せずにきょとんとした顔で言ってのけた。どうしろと。
「……もう一度確認しますが、この話は、貴女自身の話なんですね? "友達の話"などではなく」
「いえす私の話! 全然! すっごく! ひゃくぱーせんと私の話!」>>786
「ですがフィンランドの件とは関係ない、と」
「ないよ。なーんにも関係ない」
「…………」
繰り返す。メレク・アルマソフィアは意味がわからなかった。
自分自身のことではなく、目の前のアンポンタンの言動が理解できなかった。
「あの子だれ?」「かわいい」「アレどういう状況?」「ケンカがどうとか」「男がどうとか?」「ねぇ知らない子いるって」「ちじょうのもつれ」「他の人のものになりました宣言?」「え、でもあの二人って」「やめろやめろだめだ純愛じゃなきゃ」「だれ? ねぇだれ? だれなのって???」
聞こえてくる声とこない声がまばらに届く。当の本人はメレクが座る位置の真正面に陣取っていたのもあり、なんだなんだと注目を浴び続けていた。
それらすべてを無視して思考を続ける。
百歩譲ってこのアンポンタンの話をそのまま信じるとしよう。ルナが自分以外の誰かと冒険へ行って、ケンカして帰ってきたと仮定する。
それは、いつ? どこで? だれと?
「そうですか。そうなんですね」
「そうそう。そうなんだよ」
「いえ素晴らしいバイタリティです。フィンランドから戻ってきて日も浅いというのに、もう次のための時間を捻出していたとは」
「へっ? あー…まぁ、そう、かも?」>>787
「今回の旅先はどこでしょうか。エジプト? ドイツ? ぜひ旅の土産話も聞きたいところです」
「えぇっとね、なんだろ、ち、近場? 日帰り、みたいな?」
「おやそうですか? もっと時間をかけてもよかったのではないですか。"仲の良い男の子"との旅行だったのでしょう?」
「ハッ……! そ、そっか! いやそうだね! 泊まりがいいんだもんね! いやーもったいないことしたなー!」
この短いやりとりの間もルナの目は泳ぎっぱなしである。なんとわかりやすく、なんと扱いやすいことか。
何かを隠しているのは確実だろう。問題はなぜ隠しているのか。誰の目にもバレバレなウソをつく理由はなぜか、だ。
見知らぬ誰かとの旅行話などという、無性に気に障るウソまで持ち出してきた理由はなんなのか。
「それで何でしたか。ああ男女の諍い収める方法でしたね」
「そう! なんかない? すぐできるコツみたいな」
「一応聞いておきますが魔術は?」
「ナシの方向で! その時だけのごまかしじゃなくてちゃんと仲直りしてほしいの!」
「ふむ、なるほど?」
仲直り"してほしい"と。
これは他人の事情ですと自白したも同然だ。にもかかわらずこれほど真剣な様子で来るからには自分と近しい間柄の話ではあるのだろう。わざわざ鉱石科の教室にまで来ているのも似たような理由のはず。
自分の話ではなくても自分にほど近い……友達の話、といったところか。>>788
「…………」
なんだか馬鹿らしくなってくる。
一瞬前に胸中をよぎった不快感はなんだったのか。いつもより真剣な話を打ち明けられたかと思えば顔も知らされない相手のための相談などと。
友を想うルナの様子を見て、仲良きことは美しきかな、と自分を心底から誤魔化せるほどメレク・アルマソフィアは成熟していない。少年は傍目にも大人びて見えるが、大人そのものではないのだ。
だからだろう、心中のなにかが空回るような感覚と共に名状しがたいイラつきを覚えてしまうのは。そうなのだろうとメレクは自分を納得させた。
納得したが、それはそれ。これはこれだ。
「実はとっておきの方法があります」
「まじで!?」
「はい。まじです」
「どんなの!? どんなの!?」
「それはここでは言えません。なにせアルマソフィアに残された秘伝なのです」
「えー!」
「ですが、」
「え!! いいの!?」
「まだ言ってないでしょう? 待てもできないのですか?」
「いいって言ってくれる流れだったじゃん! ……ダメだったりする?」>>789
「いえまさか。ここではなく、2人きりになれる場所がお伝えできると言いたかっただけです」
「なんだ、それだけ? じゃ行こうすぐ行こう! あ、今から時間……」
「時間なら作れますよ。少々お待ちを」
言って、立つ。
ルナに近づきながらも振り返り、教室中に通る声を意識してほほえんだ。
「お騒がせして申し訳ありません。僕はこれで失礼させていただきます」
なんら変哲もない……ように見えていつもよりちょっとだけ余裕のない挨拶に、気づいた者がどれだけいたか。
踵を返し。ルナの手を取り。つかつかと歩き出す。
「なんか急ぎ気味?」
「時間は有限ですから」
「そっかぁ」
おおよそを察した少年となんにも察せていない少女は、教室の扉向こうへ来ていった。一部始終を見ていた誰かが、ぽつりとつぶやいた。
「……ねぇ、絶対やばいよ、アレ」>>790
side-「───ヨモちゃん!」
「はいぃっ!?」
時計塔・考古学科の生徒ヨモ・ヘルメはびっくりした。
自分自身のことではなく、友達のことでびっくりしていた。
教室の扉をおもいっきり開きながら大声で自分を呼んだ友達にびっくりしまくっていた。
おどろいたまま固まってしまったヨモに向かってルナがずんずん歩いてくる。珍しくも真面目とキリっとした顔つきでまっすぐ向かってくる。
見ようによっては緊張しているようにも見えなくはないがヨモからしたら
「ヨモちゃんに聞きたいことがありますっ!」
「な、なな、なんでしょうか!?」
なんでどっちも敬語? とは思ったがどちらも言わない。後ろのほうでネズミ姿の先輩が言ってた気もするがよく聞き取れなかった。
「カレシできたの!?」
それどころじゃなくなった。突拍子もないことを言われて背後の雑音がすっぽり抜け落ちる。>>791
「できてないよ!?」
「ほんとうに!?」
「ほんとうに! ぜったいに!」
「……ほんとに、ほんと?」
「(コクコクコク)」
こういうオモチャがあったなと思い出しながら頭を上下に振って肯定を示す。
ちらりと不安をのぞかせた友達の姿が、なんだかとても珍しい。
「なんだぁ~~~」
そして気が抜けたようにへたりこむ姿もまた珍しい。どこをどう間違えてそんなすっとんきょうな話になってしまったというのか。ヨモには皆目わからない。
「よかったぁ……勘違いだった~」
「なにがどうしてそんな勘違いに……?」
「や、まぁ、そこはちょっと話すと長くなるというかね?」
長くはない。勘違いと早とちりの単語二つで説明できる話である。
そこをつっつかれてはたまらないとルナは早々に話を変える。>>792
「でもほんと勘違いでよかった、うんよかったよかった。メレクに小一時間ネチネチ責められた甲斐があったよ」
「……え? メレクくん? な、なんで?」
「? なにが、なんで?」
「ルナちゃん、メレクくんとケンカしてたんじゃないの?」
「いつの話??」
「え、っと、フィンランドの話」
「それもうとっくに仲直りしたよ?」
大体悪いのは私だったしねー、と付け加えてルナは笑う。
そんなルナの様子から自分が悩んでいたことに安堵を覚えて、そして、
「…………」
ヨモはにわかに顔が熱くなるのも感じていた。あぅあぅと言葉にならない小さな音をこぼして、恥じ入りながら縮こまる。
勘違いと早とちり。奇しくも、そして図らずも向かい合うふたりは同じような回り道をしていたらしい。
そして、そんな自分を隠すために話を変えようとするのも同じで。
「……じゃあ、ケンカしてないなら、メレクくんとは何を話してたの?」
「んぅ? ん~……」やっばい…。最近顔出してないとは思ってたけど、気づいたら一週間以上ほったらかしてた
しかもその間に伊草関連の話も進んでるし
とりあえず全部追っかけ直して、順次返信していきます
>>744
>その場合の黒野くんがルナと遭遇しても神秘の存在は知らせないように動かす必要があるわけですよね?>それも最初から最後まで
>んで、逆パターンで最初から最後まで知ってていいのが妹さん、と
ですです、その流れで大丈夫です
>>747
あれ、確か六蘭vsチハヤ戦の決着は粗方ついてた筈では…?
と思って確認したら、肝心の決着後のこちらの動向上げてませんでしたわ。やっちまった
とりあえずこちらからは決着後のチハヤの動向を上げる感じで大丈夫ですかね
こちらの手抜かりで申し訳ない…>>755
魔術師から教会へと転向したとは中々珍しい経歴持ちでらっしゃる
ていうか設定読めば読む程人間軽く辞めてますな?
うちで聖堂教会の代行者だとジル・セレナードが当てはまりますが…
とりあえず偏ってる所じゃない食生活にバチギレそう。医療従事者的な意味で
>>795
おバカ!ルナちゃんのおバカ!ド級のおバカ、略してドバカ!!
とりあえず真っ先に思い浮かんだのが↑の感想でした。危うくリアルに台パンする所だった
こういうすれ違いも青春の妙ではありますが、何故ここまでわかりやすく突っ込まれて気づかないのだルナちゃん…
>>796
>伊草リレー完結(優勝者決定)までの流れ
とりあえずうちとしてはもうこれ以上勝ちを狙いに行く所の状況じゃなくなったんで、ほぼほぼ戦線離脱ですかね…
ていうか六蘭戦で負ったダメージが想定以上にデカすぎる。これ魔術的な治療でどうにかできますかね?
最悪義手的なやつで代替するにしても、剣士としては割と致命的すぎるダメージなんで聖杯戦争中は今後参戦できないかもです。その余地ももうないかもですが>>796
私自身こういうワイワイわちゃわちゃやってるの書いてる時が一番原点回帰してる感ありますねぇ…
全員参加が理想なのは本当にそう
あとちょっとで決着まで行くなら待ちたいとも思うのです
>>797
了解です
では黒野兄妹はその前提で考えます
……どうすっぺか……
>>798
「自分の中ではとっくに終わった話」「ヨモちゃんが自分のことで悩んでくれてると思わなかった」のダブルパンチゆえですね…
正直私もおバカ!!!と思いながら書いてました
戦線復帰は私見だと無理かなーという印象です
魔術込みの回復でも現代魔術の範疇だと時間がかかりすぎる。医療方面の逸話があるサーヴァントでも持ってこなきゃその場での即回復は難しいと思います>>799
>了解です
>では黒野兄妹はその前提で考えます
面倒な設定で申し訳ございません、よろしくお願いします
>戦線復帰は私見だと無理かなーという印象です
>魔術込みの回復でも現代魔術の範疇だと時間がかかりすぎる
>医療方面の逸話があるサーヴァントでも持ってこなきゃその場での即回復は難しい
やっぱりそうなりますよね…
まあ自分としてもマスターを撃破した以上、こっから無理してヨルムンガンド戦に参加する必要もないですし
とりあえず一旦大人しく退いて、治療については諸々落ち着いてからという感じの続きで進めますね
>>800
>実質刹那vsクッチーとヨルムンガンド討伐まで
ですね、大体それで問題ないかと
そちら側に関してはこちらができる事もなさそうなのでお任せします>>795
なんでそうなるとツッコミながら読んでました。
ルナちゃん可愛い。
>>796
ヨルムンガンド討伐後は、ヴィマーナで帰宅して有沙が翌日の昼までダウンしつつ、教会に頼んで街への被害や神秘の漏洩を可能な限り抑えられる決戦の舞台を見繕って貰った上で、ランサー陣営との決戦になりますね
有沙のコンディションを考えるとヨルムンガンド討伐から2日後(爆発しないギリギリ)か望ましくはありますが、翌日になったらなったで頑張るだけですね。
>>798
腕が欠損してないなら、聖杯戦争が終わった後で有沙の元にやってくるアンジェリーナにソフィを同伴させて治療する事は出来ますが……聖杯戦争中の戦線復帰は厳しいですね。
治療魔術が使える有沙は寝込むし、草薙家にある霊薬や礼装等を使った所で聖杯戦争に間に合うかと言われると……。ちなみに伊草運営役としては「待つ」と「再開」の二択なら「再開」を推します
理由は、まぁぶっちゃけ前例ありきです。これまでのリレー形式は人を待ってズルズルと企画凍結か否かって状況になりがちだったので、今の状況だと二の舞になりかねない
また何ヶ月か待って中納言さんと京極さんが戻ってきたとしても、その時にほかの誰かが欠けていたら全部フリダシの堂々巡りです。意味がない
でも今なら動ける参加者が半分以上揃っています
多少強引にでもちゃんとしたエンディングを迎えられる芽がある。最終手段の爆発オチを回避できるラストチャンスだと私は思ってます
なので運営サイドは「再開」推しに一票です
>>803
なんででしょうかねぇ…
ルナや、どうしてお前はたまに思い込みがはげしいんだい…?お久しぶりです。伊草のお話中に席を外してばかりで本当に申し訳ないです…!
自分は担当の弓陣営のしたいことがほぼ完遂できて、マスターも死.んで…後はお話しされている通りヨルムンガンドが宝具で消滅するところを書いて正式に退場!くらいの認識でした
したかった橋の崩落も描けたので、そこから消滅までの動きは他の陣営とのすり合わせを優先しております(なんならここはロスヴァイセさんの動きでもあるので黒鹿さんの是非の方が重要という認識)
まだこちらに完全復帰するには片付いていないことが山積みですが、再開となった折には退場まできちんと書かせていただく所存です
(あとチハヤさんの怪我の状態についてですが二人の見せ場というのもあって独断専行でド派手にしたこちらの手落ちです…重ねてお詫び申し上げます…)
(重症具合が展開の構築において弊となっているようでしたら書き直そうと思います…何なりと…)あ。そういや自分、他参加者さんやGMさんの意見確認とか纏めって感じで自分の構想言ってないな……。
という事で、セイバー陣営担当及び刹那の親としての意見を、と。
スタンスとしては京極さんの復帰はかなり望み薄だし、レイド戦終了した時点で優勝者決定となるよう全体的に動こう!で良くないか……?という立場
クッチーと刹那のバトル投稿したらあとはvsヨルムンガンドをセイバーが多少掻き回して退場が綺麗かなぁ、と。(最後っ屁の宝具で趙雲さん落とすとかもアリちゃアリか?とか考えたり)
あと『ランサー陣営』の執筆は無理ですが、「ランサーのマスター」としての刹那・ガルドロットは頑張って描きます、という気持ち。>>806
お久しぶりです&了解です
ヨルムンガンドに関して私から言えることは、もういつでもぶっ飛ばしてもらって構わないくらいしかありません。暴れるだけ暴れていつまでも倒されないレイドボスなんてよろしくないですからね
そこで提案なんですが中納言さんには「ライダーの宝具がトドメになって消滅するヨルムンガンド」だけを書いてもらう、というのはどうでしょうか?
現状だとライダーの宝具が決定打となるのはほぼ確定事項なのでそれを前提にして消滅するシーンだけを書いてもらいます
これが確定して中納言さんの担当はあと消滅シーンだけだと決めていれば中納言さんが不在の間もリレー進行できますし、後につなげることを考えないラストシーンだけなら片付けていないことが山積みでも多少は負担少なめで書けるのではないでしょうか
そんな感じで…どうですかね?
>>807
そうですね、私もレイド戦終了がそのまま決着という流れがいいと思います
仮定の話になってしまうんですが、今から無事にレイド戦を終えられたらその時点で否応なく「やりきった感」が出てしまうと思うんですよね
そうなると翌日以降に仕切り直して最終決戦までもっていくのに大変なパワーが要るんですが、今それだけのパワーが出せる人がいるかというとこれがちょっと怪しい
なのでレイド戦を最終目標に走り切ってしまうほうがいいかなと
そういうことなら刹那ちゃんvsクッチーに集中してもらうのがよさそうですかね。親がどちらも動かすのが一番スムーズに進むでしょうし
ただここのマスター戦に関して聞いておきたいんですが、刹那ちゃんとクッチーはどちらが勝つ予定ですか?
負けた方は自動的にサーヴァントも退場するのでそこは早めに決めておきたいです黒鹿さん、いらっしゃいますか〜?
ちなみに背景のハンバーガー、アイビスに入っていたのですが美味しそうで飯テロ喰らいました(涎)
>>819
可能性アリです。アリアリです
ダイナールナとして横浜に出すなら南区方面でドンパチかなぁ
まぁルナのサーヴァントが一向に決まらないんですが…明日上げる予定だった伊草聖杯戦争の続きが出来上がりました
何分久々なので一旦こちらに上げてご確認してもらってもよろしいでしょうか?
多分問題ないとは思いますが、一応すり合わせしておきたいので…では一応上げるだけ上げます
>>823
(直前の展開はリンク先515より)
https://bbs.demonition.com/board/9916/
六蘭耿実の最期を確認し、千早は軽く息を吐く。
心臓を貫き、首も刎ね飛ばされた亡骸に自爆や暴走の気配は見られない。常人ならオーバーキルと言える所業だが相手は魔術師、まして力ある者であればこれですら足りえない事もあった。
本音は五体に至るまで徹底的に切り刻み、焼き尽くしたい所だが。
「……ッ」
左手を一瞥する。覚悟はしていたが、やはり堪え難い損傷。
親子以外の指は骨が見えている状態。残る二本にしてもかろうじて肉が残っているだけで、指としての機能はほぼ死んだも同然。
当たり前だが到底戦闘続行できる状態ではない。
(サーヴァントなら、こんな重傷を負っても魔力供給で何とかできるのかな)
益体もない思考に走れるのは怪我の程度が深すぎるが故か。
現実離れした痛手は理性さえも麻痺させるらしい――手、だけに。
そんならしくもない冗句を胸中にのみ留めながら、千早はどうにか通信用のスマホを取り出す。
耐熱・耐爆・耐衝撃を徹底して施された特注品は先程の砲撃に巻き込まれてなお健在。常と変わらない画面を映し、片手で淡々と目当ての相手を呼び出す。
「もしもし、有沙。聞こえる?」
『千早――無事なの? さっきの爆発は……いえ、それもだけどアーチャーのマスターは?』
「六蘭は仕留めた。私は……まあ、とりあえず生きているとだけ。で、そっちはどうなってる? 見た感じ、あのデカブツはまだ動いてるみたいだけど」
『……そうね。残念ながらまだ仕留め切れてはいない。着実に削ってはいるけど、完全打倒にはまだ時間がかかるって所』>>824
「分かった。なら、私は一旦下がっておく。加勢したのは山々だけど、今そっちに行っても何の力にもなれなさそうだし」
『――――』
奇妙な沈黙。
生じた空白に千早は眉をひそめ、通話先の相手に問いかける。
「何? 今からでもそっちに向かった方がよかった?」
『あ、いえ。そう、じゃなくて。てっきりこっちに向かってくるものだとばかり……』
「私だって引き際と身の丈は弁えてる。さっきも言ったけどサーヴァントがいない状態でそっちに行ったってしょうがない、でしょ……!」
左手からの『苦情』が誤魔化しきれないレベルに達しかける。
こういう時スマホは本当に便利だ、無理に持たずともやり取りできるのだから。
『ごめんなさい、余計な心配だった。――じゃあ、千早は私の家まで下がって。後の指示は追って伝えるからそれまでは回復と温存に専念するように』
「了解。じゃ、切るから」
顔の脂汗が画面に落ちるのも気にせず――あるいは、構う余裕もなく。
スマホを取り上げた千早は、重い身体を引きずり草薙家へと向かう。
背後から、そして遠くからの轟音に振り返る事はせず。ただ歩く、その一念だけを維持しながら。>>832
いえ〜い!ありがとうございます〜
推しの周年衣装を拝みに行ってくるぜよ生存報告。
今リアルの研修やら課題やらで立て込んでいて確認する暇がないのです。
大変申し訳ない……。>>838
20日以降の月末には落ち着くと思います。836でお伝えした通り、本選スレの方に昨日上げたSSを投稿してきましたー
内容はこちらで上げた時とほぼ同じままなので、確認はどちらでも問題ないかと
よろしくお願いします「……空想具現化に似て非なるもの。なるほど、織りなす者がたどり着く極地というのは世界や概念というわけね。あなたのマスターの魂を引き上げたのもそれ?」
「世界が私を縛ろうなんておこがましい。私ならば世界や魂、物語を織ることだってできるわ。人の幻想が創り出すあんたと違ってね」
「その幻想が今ここに立っている。その柔い手で生む織物では私を傷つけられないというのと同義だが…」
アサシンの宝具は世界を織る。神と比肩するその指先は、ついに地球のテクスチャの一端に届いてしまった。物語を創り存在規格を引き上げるだけではない。その指は、世界そのものにも干渉する。空間に現れた斬撃は鋼鉄よりもはるかに強固な姫の体をバラバラにしてしまうほどだ。
しかし、吸血鬼幻想から生まれたものがその程度で死ぬわけもない。人の信仰により形作られた吸血鬼というものはあまりにも弱点が多い。しかしその一方で、どれもが強力無比な存在だ。簡単に身体が修復され、紅い結晶で形作られた剣を携えたまま悠然とアサシンを見据えている。
「じ、じゃあ…流水、とか、あと…太陽!太陽も効きます、よね?」
「当たらないけどね」
「っ…怖いです。も、もうちょっと優しくして…!」
吸血鬼の弱点として挙げられるのはあくまで流水であり水そのものではない。雨を降らせる、激流を起こすなどの具現化ならば自身にそれが降りかかるまでに対処は可能である。そして太陽、太陽を織りなすのであればそう難しい話ではないだろう。魔術ですら魔術的な意味合いを持たせた太陽を模した光体は作り出せる。アサシンの指ならばさらに完成度の高いものを作れるだろう。とはいえ完成度を求めるならば時間はかかるのも事実だ。姫を前にそんな隙を晒せば即座に首が転がることになるだろうから。
「純粋な出力で言えば私のほうが上。しかし貴様は魔力が底なしだな」
「あんたの従者の呪いも全部私の布で覆ったわ。私を制限する鎖は何一つない。忌々しい女神の呪いですら私を戒めることなどできはしない」
「なら当然そうなるか」魔力が勝っているからこそ、常に世界を織り続ける。それがアサシンの唯一の勝ち筋だ。絶え間無く降り注ぐ天災や、心臓を常に狙い続ける杭。銀の刃が雨のように降り注ぎ、激流が荒れ狂う。小さな太陽が次々と生まれていく。とにかく手は抜かない。少しも休まない。常に織機で創造してひたすらにそれで攻撃する。ほんの少し休むだけで、姫はアサシンの目にも留まらぬ速さで首をもぎ取ってしまうだろうから。
そしてその勝ち筋は、姫…キャスターにとってあまりにも強力なものだった。何しろ相手の魔力には限りがない。対してこちらには限りがある。確かにマスターであるナキは人とは比べ物にならない膨大な魔力を蓄えているが、その量はツユと比べるとあまりにも少なすぎる。付け加えれば、ナキ自身もツユとの戦闘で湯水のように魔力を減らしている。限界というものはどういうものにも存在する。
姫の戦いにおける実力、センスで今は凌げている。けれどそれにも限界がある。余力が尽きればあっという間に吸血鬼の弱点でこの身は粉々だ。かといってジルに交代したとして、ジルではこの擬似空想具現化に耐えられない。ジルのスペックではアサシンは手に負えないから。
「はぁ。……マスター」
『っ、なぁに!?今こっちもめっちゃ良いところ…』
「令呪。私とジルが並んで戦えるように。それに加えて、最後このタイミングで───できる?」
『最後の指示はそっちがやってよ!じゃあ令呪をもって命ずる!“主従並び立ち敵を殺し尽くせ!”』
元来、キャスターの宝具は主従どちらかが霊基の主導権を握るものである。これは“そのような仕組み”というものではなく、霊基の総量が足りないからこそ“そうなる”もの。逆に言えば、霊基の質と量をあげればそうとは限らなくなる。天探女が仕込んだ世界の法則によってジルはサーヴァントとしての霊基、信仰による補正をかなり高めていた。そこに令呪でさらに霊基を補強すれば…
ナイフに化けていたジルが姫の後ろに立っている。その恭しい佇まいはあまりにも貞淑で瀟洒な立ち姿。しかし誰が見ても吐き気を覚えるほど、おぞましい殺意と悪意が隠せていない。アサシンにも、姫にも向けられているそれを姫は嬉しそうに受け止めている。この光景こそ生前に彼女たちが思うがままに生きた有り様だからだ。サーヴァントとして召喚されて、こんな風に戦えるとは思っていなかったから。「マスターは私たちに令呪の全権を譲ると言ったわ。あと一角も好きなように使えと」
「どんなに突拍子のない内容でも受け止めてくださるなんて。とても寛大でいらっしゃいますね」
「ええ、本当に。じゃあアサシン、そんなマスターに誓って私たちは勝利を手に入れるわね」
「私を轍として見るんじゃないわよ。し、失礼です!」
その主従に連携などない。互いが互いにやりたいことをやっているだけ。意思疎通などするつもりもないし、相手を気遣うこともない。なのにそれが何よりも噛み合ってしまっている。呆れるほどに性根の相性が良いのだろう。姫が数多の血槍を大地から突き生やそうとするとき、ジルは気まぐれで大地に呪いをかけていた。だから呪いを帯びた血槍が現れる。ジルが得意の投擲術でナイフを全て投げつけるとき、姫は血の刃を振り撒いた。ジルのナイフは血とぶつかり、取り込み、さらに鋭利で強固となってアサシンに襲いかかる。
思い思いの勝手な行動が主人/従者のやろうとしている行動とシナジーを生み出してしまう。常識の埒外にあるようなこの所業にはアサシンも流石に手を焼いているようだ。……というのもすぐの話で。アサシンは即座に対応を変えた。アサシンの観察力でも二人の偶然による連携は読み切れない。だからそれぞれを個別に読む。そして彼女たちの“重なる”行動を把握すれば良い。それに対応する織物を用意した上で。
「私たち、出会ってそう長くないですよね。少し人読みが過ぎるのではありませんか?」
「回りくどいことをせずに殺し.たいからこそ、その癖は何よりも強く出る。どちらも殺し.たいという願望が強く表出するとこうなるわ。そ、その…も、もう少し人間みたいに賢く…冷静に考えてはいかがでしょう…ひっ!私なんかが差し出がましい言葉を添えてごめんなさぃ…!」
ジルは殺しへの嗅覚が優れているが獲物で遊ぶ癖がある。最も効率の良い仕留め方を本能で察知しながらも自分が愉しむ殺し方をする。対して姫は冷徹かつ合理的に、生命としての強さを押し出した殺しをするが人の悪意に満ちた汚らしい手法はあまり用いない。そのズレを大きくさせるように現象を起こせば良い。実際、アサシンが人柄を呼んで対策をするだけで面白いほど噛み合わなくなっていく。
「……思ったより早く使うことになりそうね、ジル」
「ええ。では、あなたとマスターの御心のままに」完璧な挟撃。先程までの偶然が重なり合った連携ではなく、最初から示し合わせていた、この戦いにおける最初で最後の作戦。息の合ったそれはアサシンを倒すには十分すぎる威力。姫の槍が心臓を穿ち、ジルの剣が首を刎ねるまであと一手。
そしたアサシンはその一手までの猶予を見逃さない。どれほど追い詰められたとしても、アサシンは絶対に動揺しない。アサシンの強固な自我は揺らがない。今ここで打てる最善手…自身と他者を分け隔てる、世界の裂け目を創り出した。空間断絶、完全なる遮断。身体が両断された程度では修復は容易い姫はともかく、ジルはその障壁に巻き込まれて左半身の大部分が抉れてしまった。
「まだです。宝具開帳────“穢血露出(ジル・ザ・リッパー)”」
ジルが姫の血を大量に浴びる。辺りは呪いの霧に満ちており、投擲したナイフの刃先により姫の胸元には呪印が刻まれている。これにて条件は成立した。生前からジルが最も得意とした大魔術。対象の内臓を全て“弾き飛ばす”殺人術。切り裂きジルの極大の悪意が膨らみ弾けて、不死である姫を殺してみせた。血の霧と雨がジルに降り注いでいく。
ジルの魂胆はわかっている。左半身の大部分を喪失したことでジルは放っておけば死ぬ。その前に己の姫君を贄とし、自身の肉体を補強する糧とする。そうして己一人で仕留めるつもりなのだろう。けれどジルが存在を昇華させるよりも、アサシンが糸でジルの首を刎ねるほうが早い。ジルというサーヴァントでは絶対にアサシンを殺.せない。
「と、思いましたね。マスター、今です」
『令呪をもって命ずる。不滅の吸血鬼としての意地を見せろ』
「ええ、いいわよ」
そう。“ジルには到底任せられない”から。弾け飛んだ臓腑から本来あり得ない再生を遂げた吸血姫が、直接アサシンの心臓を抉り取っていた。もちろんちゃんと握り潰して、蘇生の余地も残さないまま。「……な」
「ジルの宝具は内臓を全て体外に弾き飛ばすもの。霊核(心臓)だって例外じゃない。けど心臓そのものが破壊されたわけじゃないのよね。とはいえ、ジルの呪詛を解除しながら完全に崩壊した身体を再生させるなんていうのは流石に生前の私でもない限り難しいわけだけど…」
「そこでマスターの令呪です。令呪の命令ならば多少の無理も通りますので」
「はっ……でも、あんたらももう虫の息だけど?」
「ええ。でもここは私の勝ちよ」
血の奔流がアサシンを浚う。そしてそこには何も残らなかった。神に並んだ女の指先も、その織機も、何もかも。とはいえこれで完璧な勝利というわけではない。ジルはダメージが大きすぎるし、令呪の補助ありきとはいえ姫の再生も無謀の極みであった。もう間も無く、彼女たちは消滅してしまうから。だから、その前に。
「……では、姫。ここの見せ場はあなたに譲りましたので。最後の見せ場はどうか私に」
「良いわよ。せいぜい踊りなさい」
◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️
「ナキさんは喜んでくれるでしょうか。わたしの差し上げたプレゼントに」
リディア・メルトは弓を握っていた。今までで一度も触れたことのない弓術。しかし彼女の全身は、導かれるように矢を放っていく。かつてサーヴァントだったもの。今は悪霊へと堕落したもの。賢者ケイローンに師事した狩人の弓は、優れた戦士や名だたる狩人に並ばなくとも確かな技術が宿っている。その残滓を降霊させたリディアが身体の一部であるかのように弓を扱うのも当然だろう。
「胎に入れたのならあとは堕ろすか育てて産むだけ。呪いは純化されてますから、ちゃんと使いこなせることを祈るしかないですね」ツユの方が強い。生命体としての完成度が同等になっているまでは読めていたが、それがここまで強いとは想定外だった。身体の損傷は激しく、治りも遅い。蓄えている魔力がかなり減ってしまったからだろう。キャスター、特に姫は魔力をとても食う。いざという時の魔力リソースになりそうな令呪はあちらが二画とも使う予定らしい。というか既に一画使われてしまったし。
「こうなるとさ。ツユちゃんには悪いけど助っ人呼ばないと」
「はいはい。やっぱりこうなるのよね」
「……よかった。無事だったんだね」
張り詰めた空気の中、初めてツユの顔が弛む。いつもと変わらない様子で、それでいて猫をかぶっていない…冷たい表情の天海がナキの前に現れていたから。隠行を使いこなしてここまで来たのだろうか。何はともあれ、元気そうにしているのはツユにとって何よりも幸いだった。そればかりが心残りとして、ずっと彼の心を苛んでいたから。天海が敵に回ったことは悲しいが、生きていてくれていることの方がよっぽど嬉しいのだ。
それに、戦力としてはなんの杞憂も要らないほどに隔絶しているというのはあるだろう。天海とナキが並び立ったところでツユは絶対に崩せない。二人が死力を尽くしたところで全く足りない。憶測ではなく事実として、純粋な実力では決して届かないのだろう。
「あげる。せいぜい上手く使って」
「ありがとう。……じゃあ思いっきり刺しちゃって!」
「私が?まあ良いけど…」
天海がライダーを仕留めた際、その手にはライダー自身の剣が握られていた。天海自身の魂とライダーが密接に結びついていたためか、剣は形を残していた。天海はそれをナキの腹に突き刺し、ナキ自身はその痛みに顔を顰めることもなく、懐からあるものを取り出した。
それはリディアが内に取り込んだアーチャーの呪いの矢。全てに決着が付いた後、自身から摘出したものをリディアがナキに渡していたのだ。これがきっと、ナキの助けになると思ったから。リディアの体内でさらに純化した呪いの矢を、ナキは躊躇うことなく喉に向けて刺し貫く。メキメキと音を立てながら、剣と矢が吸収されていく。英霊の魂と比べればあまりにも軽い。ナキの“適応力”ならばみるみる内にそれら二つを取り入れた性能へとアップグレードしてしまうから。「痛くて気持ちよかったね。魔力は…今のアップグレードでかなり減ったけどまだいける。最後までやれるよ」
「そう。それはよかった。じゃあちゃんと私をツユくんまで届けてね」
「っ、二人ったらいきなり、もう!」
ツユがアリスタイオスを展開するより早く、ナキがケトスとプシケを展開する。先ほど取り込んだ二つに合わせた性能の変化が起きている、というのがまず見てわかった。
プシケはアーチャーの特徴を宿していたようで、侵蝕し取り込む速度が上昇している上に、まるで放たれた矢のように素早く飛翔するようになっていた。夥しいほどの蝶が弾丸のように降り注ぎ、それら全てが宝石の蜂の群れから魔力を吸収する。宙を泳ぎ大地を粉砕するケトスはライダーが奮っていたような威光を宿している。人はそれを見て恐れ、怯む。ツユ本人は問題ないが、ツユが共有している多くの人々がターリアを通して恐怖しているようだ。そのためか、ほんの少しだけツユの使役する蜂の動きが鈍っている。
「これで行けるでしょ」
「ありがとう」
「ちょ…はぁ!?」
ナキが突っ込み、天海がサポートするのかとツユは思っていた。しかし想定とは逆だったようだ。天海がツユに突撃して、そのサポートをナキが担う。天海が自分への有効打を持っている、という風には考えられないがそれでも万が一がある。そう考えたツユは天海に接続し、同化を試みる。並の人間であればそれだけでツユの愛には抗えないから。
……ツユの誤算は天海がどのような存在に加護を受け、そしてその加護を己の意志で振り払ったのかを考慮していなかったこと。神の化身に近づいた皇帝の加護は不用意に天海に触れようとする不埒者を弾く。そして天海自身も生命の本能や威光に逆らいライダーを殺した意志の強さがツユの愛を否定している。ターリアを踏み締めているのに、一切ツユと同化する気配がない。
「ここまではっきりと他人の感情垂れ流しだと色々わかるね。おかげで全く当たらない」
「キレッキレだけどさ…天海ちゃんそれで脳大丈夫なの?」
「一度死にかけたからこれぐらいじゃ平気みたい。ツユくんたちほどじゃないけど私も脳のキャパ大きくなったんじゃない?」セピア色の花畑。そこから振り撒かれる大量の感情。宝石のような蜂たちから放たれる個々人の感情。その全てが肌に刺さるように読めるから。空気を通じて、地面を通じて、それら全てが読めるから。ひらりと攻撃を躱して、天海はツユの目の前にたどり着いた。その身体に傷の一つもついていない。疲弊も消耗も全くしていない。しかし天海は、そしてツユはわかっている。どれだけ万全であっても天海ではツユに傷一つつけられないし、ナキの力を考えても足りはしないと。
「当たり前の話だけど。私はツユくんやその弟さんみたいに人間をやめてないし。かといって魔術や武練が人間の最高峰にあるわけでもない。超能力も極まってるわけじゃない、混血みたいな異能も持ってない。割と普通よりな人間なわけ」
「うん。だから諦めてくれると嬉しい。私は、天海ちゃんを傷つけたくない」
「そう?ありがとう。生まれてから今に至るまで、人の醜悪さに浸かり続けたのにそれでも善性を信じてくれているところ、大好きよ。あんたと友達で本当に良かった」
「……何するつもりか聞いてもいい?」
「聞かなくてもわかるよ」
鮮血が、溢れ出る。手に持っていた短刀を使って、天海は自身の首を深々と切り裂いたのだ。その血は天海の服と大地を濡らし、もうじき命が枯れ果てることをはっきりと感じさせるものだった。身近な人を愛しく思いすぎてしまうツユの前でそんなことをしたのだから、もちろんツユは動揺する。動揺して、全力をもって天海を治療しようとする。
「殺った」
「え、あっ────」そう、純粋な実力では絶対にツユに勝てない。戦い方でどれだけ策を弄してもツユには届かない。だから戦わない。戦い以外の方法でツユを追い詰める。あえてツユの目の前で死に瀕することで、あの時の、ツユの目の前でライダーの縛りを破り死にかけた瞬間を再現する。いや、首を掻っ切るという意味ではあの瞬間よりもさらに天海の死を想起させるような行動だったろう。だからツユの精神に綻びが生まれる。皆を愛するのではなく、目の前の友を愛するためだけに激しく比重が置かれる。
そうして生まれた綻びは、ツユの身体にも現れる。ツユは人々と同化しているのだから当たり前だ。生命としての存在の高さに揺らぎが生まれた、その瞬間を天海は逃さず、手に持った短刀でツユの首を、自分と同じように切り裂いた。純粋な殺意に満ち満ちた、あまりにも完璧な殺しの手口。もちろんこれでツユは死にはしないが、リソースを瞬間的に自分と天海の治療に注ぐことになる。だから────
「これが仲間の力だよ」
「……意趣返し最悪すぎるでしょ」
アリスタイオスを突破して、血塗れで傷だらけのナキの本気の拳がツユを地面へ沈めてみせた。ツユと天海の首は治療したものの、ナキの一撃はしっかりとツユの脳を揺らし直接流し込まれた魔力がツユを気絶する体内を蠢いている。近いうちにツユは気絶する。間違いなく、この戦いはナキたちの勝利だ。
「はぁ…結局何もできなかったし、ナキを傷だらけにしちゃったし。やっぱり私って誰かを不幸にさせる生き方しかできないんだね」
「それは…違う、よ。だって僕、幸せだもん。ツユちゃんに会えて、ツユちゃんと一緒にいれて、幸せだもん。……ツユちゃんの悪いところって、そういうところじゃないかな。どうせ自分と絡むとみんな不幸になるなんて思いながら人と接してたらそりゃあみんな良くならないって」
「同感。自分のこと嫌いです〜ってオーラ出してるやつと絡んで幸せになれる未来は見れない。もっと自分のこと大事にして、みんなのことも大事にしたいと思ったら、巡り巡ってみんな幸せになるんじゃないの」
「そんなこと言われたって…それが一番難しいのに…」
できるだろうか。自分を愛することがツユ・ラヴギッドにできるのだろうか。もっと自分のことを大切にしたやり方で誰かを幸せにしようとするなんてこと、今まで思ってもみなかったしできるなんて思えないのに。「……ま、よく考えてみてよお兄ちゃん。じゃあ僕は、勝ち残った側としてちゃんと“あの子たち”を助けにいくから…」
「そうね。……手間かけさせちゃった。でも多分、引きずり出すだけでいける感じまで持ってったからさ」
◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️
魔力は底をついた。身体は人間のままだったらとっくに死ん.でいる。血だらけで、意識も混濁している。視界が霞んで耳鳴りがひどい。匂いもよくわかんない。肌の感覚すら全くない。そんな状態で、ナキは聖杯までの道のりを歩いていた。やらなければならないことがあるから。自分にしか助けられない人がいるから。
ただ、身体はそれどころではない。尋常じゃなく飢えている。自分の糧となる知的生命体を欲している。人間、幻想種、この際ただの獣でも良い。何かを喰らってリソースにしなければならないという生命体としての本能が己を支配しそうになる。気を抜けば聖杯を放って道を戻り、大事な人たちを食い尽くしかねないほど。
「それでも、と仰る姿。誠に感服いたします。けれどマスター、あなたは卑しい獣でありますから。そうでしょう?」
絶好の餌が、目の前にいた。
以上です。タイトルは「絆の力」
次回、聖杯戦争終結!伊草リレー、クッチーvs刹那を本戦スレに投稿しました~。土日に間に合って良かった……。
確認とか感想とか、よろしくお願いいたします
>>842
>>843
まぁセイバーの最後っ屁に関してはやろうと思えばできますよーって感じの想定でした。
ただまぁ、そういう事なら描写や流れ的には消滅を悟ったパロミデスさんがラストに無差別狙いな『暴毒・堕落されし妖剣(カースド・クラウン)』一閃!したけどギリギリ誰にも届かず、(あーあ、残念)みたいな感傷と共に消滅、とかでもいいかなぁ
あとクッチーに関しては一応エピローグ書くとしても、結局は結界の中に監禁されてるので、刹那のエピローグと一緒に描写、って感じになるのかな、とか考えております
同盟組んだ有紗さんやチハヤさんと会話した時にクッチーin結界の扱いでひと悶着、みたいな話も挟むかも?ここら辺はおいおいですかね>>859
確認しましたー
けっこうがっつり完封気味に封印されましたねぇ…
このあとはロバートさん次第でセイバーの最後っ屁を描写しつつ、ラストのヨルムンガンド戦、と
エピローグはまぁ、おいおいですね。まずはレイド戦から
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#233
860
レス投稿