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前スレ https://bbs.demonition.com/board/11924/?res=951
過去ログ https://bbs.demonition.com/search2/聖杯大会
聖杯大会本戦統合スレNO.6
https://bbs.demonition.com/board/9916/
ラフム語翻訳機 https://yt8492.github.io/RafmanTranslator某国、スラム街の一角。
そこで行われるはWASP始まって以来の大仕事。
現地マフィアを母体とした魔術結社の殲滅及びそれの首魁たる魔術使いエドウィン・A・エイランズの討伐作戦……魔術協会が行うそれへの参加。
WASPでも多くの人員が攻撃部隊に参加する中、私ことバロックの役目は、ソフィの待つ廃ビルの防衛。
簡易的な拠点として使われるそこの屋上から監視を続け……。
「見つけた」
此方の拠点を奇襲しようとする、敵組織の一団だ。
エドウィン配下の魔術使いと現地マフィアを簡易的な魔術使いにした者達の混合部隊。
何時もの様に薬品を気流操作で操って敵部隊を錯乱し、隊長格らしき太った強欲そうな男の頭を狙撃。
すかさず、飛行帽を被った恰幅の良い老人を、ブーメランを取り出した緑髪の坊ちゃん刈りを、サラサラな黒髪を長く伸ばした無表情な男を、黒髪を逆立て髭を生やした男を、咄嗟に悪魔のような翼を生やした黒い癖毛の童顔な男を、濃い金髪をオールバックにしてサーベルを構えた若者を、状況把握に努める黒目がちな金髪ウェーブの女性を、右往左往するその他数名の若者を……次々とヘッドショットしていき、残り二人。
褐色肌で金髪の派手な女性を狙撃しようとした所で、その女性が光の魔術を放つ。
閃光弾に指向性を持たせたかのような光に意識を奪われそうになりながら引いた引鉄。
視界を取り戻した時、そこには魔術を放った女性の死体が転がっていて……もう一人の姿は無かった。屋上で銃声が何度も鳴り響く。
これ程までに銃声を聞いたのは『施設』から助け出された時以来。
夕ごはんの焼き鳥を戻さないようにと気を付けながら、ただバロックさんを信じて息を潜める。
重傷を負った仲間の応急処置が私の役目……出番が無いに越したことはないけど、今回の作戦は今までにない大規模。
まだ怪我を悪化させる事なくビーハイブに戻る手段は出来てないし……と、いったところで聞こえてきた足音。
警戒しながら身構えてると扉が開き、そこに居たのは整ってる悪人面な、アジア系の若い男の人。
「チッ……ガキが!」
敵襲だ。
男の人は三小節の詠唱……錬金術で産み出された幾つもの鎖が私を拘束しようと襲い掛かる。
けど、私も負けてない。
ケースを床に落とし、散らばった種が一気に成長。
更に一小節の詠唱……お花達が伸びて逆に鎖を締め付ける。
バロックさんが来るまで持ち堪えれるか……と、その時、この部屋唯一の窓が割れて誰かが部屋に飛び込み……?
その人のパンチが男の人の顔面に炸裂、顔と首の骨が折れる音。
その人は……?「マグダレーナ……さん……?」
マグダレーナさん……最初はお母さんのお客さんとして来てて、何度もお姉ちゃんと一緒に
遊んでもらった……お姉ちゃんのお友達の美人さん。
けど、何で此処に……と思ったら更に足音。
「ソフィ……お前は!?」
「……!?」
バロックさん来ちゃった。
思いっきりマグダレーナさんに銃むけてるし、マグダレーナさんも身構えてるし……多分どっちも味方で……。
「ふ、二人とも待ってえぇっ!?」
結局、ゴスロリ着た女の人が浮遊しながら窓から入ってきて仲裁してくれました。そして、誰一人として大した怪我もなく作戦は成功。
仕事の終わった私もビーハイブでお昼ごはん。
牛肉コロッケ、カボチャのポタージュ、ポテトサラダ、ロールパン……そして、入港中だから手に入る生ハムと玉ねぎのマリネ。
しかも、マグダレーナさんも一緒……昨日から私の今までの事とか、お姉ちゃんに私の事を頼まれたのとか色々と話してて、今日も色々とお話し中。
「それで、本当に良いのね」
皆言ってたけど、今の私は何もかも忘れて家に帰れる立場。
父親に売られて巻き込まれただけの私に責任も義務も無いけど……やっぱりほっておけなくて。
だから、時々家に帰ったりしつつ、今後もWASPをお手伝い。
「うん、お姉ちゃんもWASPの皆も、全部全部大切だから。私も、頑張る」ifは…個人的にちょくちょく小話で述べてるのであんまり実感がないなぁと
>>9
WASPにこうやって触れられるのは割と久々な気がしますね
あとマグダレーナさんのパンチがすげぇや
>>2
そう言ってもらえてウレシイウレシイ
天墜聖杯戦争の続き
下記リンクにそれまでの話全部載っけてます
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%252FFalling%20Star「ふぅ……早いうちに血抜きしないとなァ。使えるところを割り出して……呪いの塊になってるのは土地にも人にも良くねぇし」
「ま、待っ……やめ、ギィ゛ッ゛!?!?」
かのアーチャーだったものが残した被害は大きい。地上での被害となると犯罪組織たちの謎の行方不明だが、地下都市アコナイトとなるともっと広がる。本格的に魔術に手を伸ばしていた悪人たちや、避難勧告があったにも関わらず己の利権を主張して逃げることのなかった傲慢で、無謀な魔術師。あるいは自分の実力に自信がある傭兵たち。
完全に食い尽くされたものもいれば、身体と魂の何もかもが呪いに染め上げられ獣に堕ちたものもいる。アーチャーだったものの死によりそれは消失したが、問題は呪いに侵されながらも依然人であったものたちだ。肉を残し、生存本能があり、そして土地を汚染する。人を喰らわねば生きていけぬくせに人と同等の知能を有するもの。かつて人だった死に損ないの獣共を駆逐するのもまた、埋葬師であるロートゥスの役割だった。
「おはよ〜。ん?まだ人じゃん。ねぇねぇ、要らないなら心臓もらってもいいかな」
「呪いに汚染されてて危ねぇって何度も……まあそれを消化できるのがお前か。いいぞ別に。もう心臓は足りてる」
「ありがと!」
集めた成り損ないを片っ端から解体し、加工する。全ての成り損ないから集めた呪物を固めれば質の良い細工品になるだろう。だからロートゥスは地下街の無人工房を拝借し一日中作業していた。ナキは獣集めを手伝いながら、美味しそうだと思った部位をつまみ食いしている。脳とか、心臓とか、肝臓とか、魔術回路とか……呪詛に汚染されて常人が取り込むものではないそれも、今のナキにとってはおやつだ。美味しそうに食べては満面の笑みを浮かべている。「埋葬師のお仕事ってさ、そんな感じで殺さないで〜って懇願する人も殺しちゃうの?側から見たら凄いスプラッタな拷問シーンなんだけど」
「終わるべき時に終われなかったものに対して終わらせるのが儂の仕事だからな。その過程で忘れた“真”と“芯”があるやつにはそれを伝えてやるが、最初から最後まで一貫して“死にたくない”と訴えるなら何も伝えることはない。誰も彼もが満足して死ぬわけじゃねぇ」
「へー。終わりたくないと足掻くのも人間の美徳だもんねぇ。というかこの獣耳って人間の耳より柔らかいんだね。ワサワサしてる」
「そのまま食うなよ。毛抜いて皮剥げ」
善き人を喰らうことはなくとも、無秩序に人を殺.すことはなくとも、人を糧にすることを悦ぶ本性すら捨てたわけではない。ナキはそこにおいては己の非人間性を肯定しているが故に、自分の魔性に肯定的だ。あの戦いからおおよそ一日。ナキの両親は未だに意識が戻らないが……今の彼を見てどう思うのだろうか。
「受け入れるんじゃないかな?完全に変わりかけてた僕を二人は愛してくれたし」
「なんで心読んでんだよ」
「肩にプシケ止まってるでしょ。そこから吸い取っちゃったんだ〜。自慢じゃないけど僕の精神干渉は並の魔術師なんて目じゃないと思うよ?だって魔術のそれじゃないし」
「ほんと……んなこたどうでも良いんだよ。ツユたちに呼ばれてんだろ?儂の作業が終わったら行くぞ」
「はーい」
地下街アコナイト、F地区東門。霊脈の瘤とこの地下街を繋げる唯一の経路。厳重に封印されているこの門の前で、ツユはずっと解除作業をしていた。……こんな繊細な作業はそこまで得意ではなかったはずだが、どうしたというのだろう。なんだか、別の誰かが乗り移ったみたいだ。もう八割が解除できてると言っていた。「そもそもアーチャーが無理やりぶっ壊してたってのもあるけどね。自動で封印術式組み直されても言うほどだし。今の私はたくさんの仲間がいるもの」
「僕たちと別行動してる間にだいぶ誑かしたんだねお兄ちゃん」
「お兄ちゃんって言うのやめて…!その……まだ慣れないから、今まで通りで」
実の兄である、ということはこれまでを振り返っている最中に自覚したことであるが、だからといってツユの前でそれに触れることはなかった。二人とも、腰を据えて話す前に色々なことがありすぎたから。だから今、初めて、ナキはツユを兄として扱った。照れ臭さや恥ずかしさはない。兄でも、友でも、大事な人なのは変わりないから。けれどツユはそうではないらしい。顔を真っ赤にして手で拒絶している。
「じゃあツユちゃん。……さっきの顔可愛かったな〜、流石そういう生命体として作られただけはある……」
「それほどでも……」
「褒めてねぇよ」
「何やってんだコイツら……」
作業中の兄弟漫才に思わずつっこんでしまう部外者二人。遠くで煙草や酒を嗜みながら、それぞれが空気の変化を察している。ルフはナキが完全に人外へ変容したことを、ロートゥスはツユの心情に大きな転機が訪れたことを。そして、だからこそ。この先に待っている致命的な何かを。「この先は霊脈の瘤だけど……そこで何かしたいこととかあるの?あー……アサシンの魔力補給とか?」
「ん?違うよ。私が行きたいのは瘤に行く途中にある隠し通路。そこから聖杯がある場所に着くんだ」
「あれ。全然やる気じゃないんだと思ってた。僕と違って降りるつもりだって聞いてたんだけど」
ナキが直接ツユから聞いたわけではないが、ツユはマスターとしての己の立場を降りる、まともに戦うことなくこの戦争から脱落するつもりだと言う話は聞いていた。だからそんな風に、聖杯の大本を探そうとするだなんてことはしないと思っていたのに。というか不思議な話だ。なぜそんなものがある場所をツユが知っているのだろうか。他の参加者には伝えられていないのに。
「………というかなんでそんなに“混ざってる”の?」
「あちゃー。バレちゃった♡」
「結局こうなるんですね」
今のナキは自分が造られた理由をちゃんとわかっている。それと同時に、自分とは正反対のコンセプトで造られたツユのこともまた知っている。魂喰いの機能を手に入れたナキには今のツユに様々なものが混じっていることなんて簡単にわかる。だから気づいた。自分と同じように、ツユもまた進化したのだと。
「僕と違って綾姫の何かを取り入れてるわけじゃないと思うんだけど……というかリソースも足りないよね?」
「うん、そう。ちょっと裏技は使ったけどナキぐらいには強くなれてないの。私って昔から運悪かったからかな?」
「辿り着く目的はリソース確保だとして……それで、何するつもりなの?」
「んー…世界平和!」誰よりも早く動いたのはロートゥスだった。ツユが最悪の末路を辿ってしまったこと、それにより自分の大事な人たちや、それ以外の人たちも巻き込んでしまおうとしていること。その意図に気づいた以上、ここで説得を試みるわけにはいかない。最善は気絶、そして捕縛。それが無理なら……“終わらせる”ことしかできないから。ツユとの距離もそこまで遠くなく、今まで見てきたツユとルフの動きなら逃がすことなく刈り取れるはずだ。ルフの攻撃も避けられるはず。
「虚の涯に手を伸ばす」
「ッ、あ……ルフ、テメェ…ッ゛!」
ロートゥスの見立ては正しい。今までのルフならそうだった。ルフが全力を出したところで間に合わなかっただろう。だがそれはあくまでルフの“真”を曝け出さなかったときの話。ルフという人間が忌避し続けたもの、博物館で出逢ってしまった剣を抜いた。一度抜けば自分は世界に溶け消えて、その分だけ自分の存在した場所が塗り替えられる。限りなく己を薄くしていく。そして剣を強くする。
その場にいる誰もが、個体としての性能が極まっているナキでさえ見切れないほどの速さで、ロートゥスの身体を切り刻む。身体中の感覚がないと脳が、いや、魂が錯覚するほどの呪い。いつの間にか後ろに立っていたルフに目を向けることなく、そのままロートゥスは膝をついてしまう。触覚もないのにむしろよく倒れなかったものだ。
「みんな繋げて、みんな笑うの。そうすればきっと、みんな幸せになれるはず。だってみんな私なんだもん。私だけは幸福になる。ならみんなを私にすれば!」
「世界はそんなに柔じゃないよ。いつかきっと世界に殺される。その時にツユちゃんが繋げた人たちはどうなるの?……まさかマトモに社会復帰できるなんて言わないよね」
「最初から失敗を念頭に置いて挑んだりなんてしないもん!大丈夫、今の私ならいける気がするんだ!」
パステルカラー。お世辞にも色濃い様相はしておらず、穏やかな感覚に満ち満ちた薔薇が辺りを埋め尽くして、咲き乱れている。その中心で両手を広げ、一心不乱に廻り、笑う。まるで何かの演劇のシーンのように。ただ、その瞳に溜まっているのは大事な友に相対する涙であり、既に頬は涙の跡で汚れていた。ただ、薔薇と蜂のイヤリングが常にキラキラと輝いている。「さあみんな!最後の舞台に進もうか!華々しくこの世界を飾ろう!私はみんなに、幸せを約束する!」
「っ、この……人間のくせして混ぜ物になって……!」
ツユの周囲を飛んでいた宝石のように眩く輝く蜂たちが、いつの間にか形を変えた。一人は中華風の装いが特徴的な男性で、もう一人はローブを纏った病的なほどの白肌の女性だった。
魔封じの鎖がナキの身体を縛り、さらにその足は完璧に凍らされた挙句、上半身は炎に包まれている。鎖は男性が行使した思想魔術によるもので、凍結と炎上は女性の用いた熱の移動を引き起こす超能力によるものだ。その卓越した手際の前では、並大抵の生命体ならまず傷は負って然るべき。
「この程度で……!」
「知ってる。そして私の力がこれだけじゃないってこと、ナキも知ってるよね」
「…嘘でしょ、まさかそこまで────」
己と“ひとつ”になったものたち。存在を共有することによる力の譲渡やリアルタイムでの思考統制などもツユの大きな利点だが……それと同時に、もう一つ。
同化したものたちの持つ技能や異能を捏ね合わせ、一つにし、まるで元々備えていたかのように扱わせることができるというのも新たな力である。もちろん、そこから新たな技法を編み出すことさえ可能だ。眷属を増やせば増やすほど、総体的な力も跳ね上がり、眷属たちの力も上がっていく。おまけに連携が取れている。面倒なことこの上ない。
先程の束縛などものともせずに、傷一つなく動き出すナキ。故にこそ、彼らは力を与えられた。身体の最適化、精神の昇華。男の練り上げられた気功による本気の掌底がナキの腹部を貫いた。その隙を逃さず、女の指先から滴る血は、同じ人に巣食う人外であるナキの四肢を貫き拘束した。思想魔術と中国武術。そして超能力と混血の異能。それぞれ違う人が持つ技能だったものが、ツユの指揮により瞬時に練り合わされた。「こんな質の悪い夢、ろくなことにならない。僕たちは己の本分を果たすことなく、夢を諦めて地べたを這って生きていかなきゃいけないんだよツユちゃん!」
「それはお前の主張でしかない。夢はいつか覚めるもの…なぁ、いつか覚める夢だからといって、夢を見てはいけないのか?俺はそう思いません。俺たちは挑む権利があります」
「……ルフくん」
「だからさようなら。きっと止めに来るだろうから、あそこで待ってる。ナキのご両親に聞けばすぐわかると思うから」
その言葉を最後に。ナキの額に黒々とした鏃が突き刺さった。回避も許さず、防御も許さない。矢を番える動作はおろか、矢を取り出す姿すら見えない。そんなルフの一撃が、見事にナキの脳を射抜いた。思考を止め、空間を止め、一時の間を死も同然の有様にする。そんな一矢で貫いて、彼らは堂々と聖杯がある場所に消えていった。
「さて。……まあろくなもんじゃないとは思ってましたけど、想像の8倍ぐらいキモいですね聖杯」
「あはは…でも気にしないで。この一部に…綾姫の一部に繋いで取り込むことで、私もナキと同じ場所に至れるかもしれないから。スペックだけで言えば太刀打ちできなかったんだからねさっきの。ただ…あの子が優しくて、躊躇してくれたから私たちはそこに付け込めたってだけ」
薄暗い地下。そこに聳え立つ巨大な結晶の樹木。しかしながらいざ触れてみると、鉱物特有の硬さは存在せず、まるで何かの肉や皮のように柔らかい。ナイフで軽く傷をつけ、そこに手を突っ込めば易々と中に腕を差し込めるほどだ。拒否反応にも臆すことなく、ツユは聖杯の中に己の指先を進ませていった。建て乙ですー。
うちのマスターのクリスマスと言えば前々から考えてたネタがあるのですがバックヤード家ではフィアナとデクスターがそれぞれPGユニコーン(LEDユニット付き)とPGバンシィ(LEDユニット付き)をおねだりしてアルフレドパパがうおおお!って街中を駆け回るってネタ。
オチは結局手に入らないのを見越してたユージーンが予め通販で買ってたというもの。
マスターのifルートとして最近構想に上がってきたものとして『事件後家を追い出されること無くほとぼりが冷めた頃にやって来た降霊科(コーデリア)からの使者の誘いを受け降霊科にやって来たジャスミン』というのがあります。
旧版のジャスミンになる前に自分で変わりたい!と切っ掛けに手を伸ばした結果真っ当にレベルアップしていった正統進化ジャスミン。
なおこちらにも根底には「私は天才で利用価値があるからここに必要とされてる」という自分のスペックに対する貪欲さがあるので人工魔術回路を発明した辺りでまた事件を巻き起こす可能性があります。
>>2
スキュレカリュー教室入りifは私もかんがえてしまいますね。例えばライカとかは例のネズミ(カヴン)を追いかけて名無しの教室へ、という切っ掛けがなければ他の教室に行ってた可能性もありますし。
>>3
魔術使いが一周まわって根源を目指す魔術師に復帰する、とてもいい事だと思います!(魔術師並感)
>>9
施設が潰れて被検体だった子供たちがWASPを立ち上げた頃。となるとまだまともに活動できなかった子とかもいるでしょうしねぇ。
今の体制に落ち着くまで知名度的にも仕事先でお互い敵じゃないのに誤解して敵対しそうになることもあったかもしれないと思うと良い補完でハッとしました。「聖杯そのものと接続するわけじゃない。ただ聖杯を構成している肉片を少しもらうだけ。そうすれば……っ、待って、おかしい」
「なんだ?まさか取り込むのが難しかったりします」
「いや、逆。なんで私はこんなにもスムーズに同化が?ナキと違って綾姫に縁なんてないのに。儀式としての成功率で言えば低……いや待って、前提が違う?この聖杯を構成するのは綾姫だけじゃなくて─────」
ふと、思い至った。アレらを正統後継者と呼ぶには、あまりにも◾️◾️すぎることを。
「ああ……そう。父様は本当、用意周到だなぁ…」
「………どうした」
「いや、なんでもないよ。始めよっか!」
以上です。サーヴァントたちは何してるかって?というのは多分外野で茶しばいて観戦しているのだと思われます
多分次回で振れるとは思いますが触れられなかったら3人とも紅茶片手に愉悦混じりで観戦して手出ししなかったと解釈なさってくださいふぁーっ!?久々にやらかしたー!
>>19
ナキ君が吹っ切れて堂々としていられるようになって私嬉しいよ(謎視点)
そして聖杯には一体何が仕込まれているのやら…。そしてFate/NCの続きが出来上がりましたので、投下します
>>22
――とまあ、格好つけたまではよかったが。
つまる所、結末は最初から分かり切っていた。
互いにこの街に来る以前から――約一名を除いて――数々の修羅場を潜り抜けてきた者同士。
ならば勝敗を分けるのは場数の違いでも、運でも、まして心構えの話でもなく。
決定的だったのは、互いの質。より多くの、そしてより『凄絶な』修羅場をどれだけ潜り抜けてきていたか。
その点において俺たちとあいつらの差は歴然であり――故に、この敗北は何らおかしくもない、ごく当たり前の事だった。
銃声、爆音、そして衝撃。
残るありったけの武装を惜しみなく投入し、次から次へと使い潰す。
後先なんて考えない。考える暇も意味もない。
ただ、目の前の相手を黙らせる為に。ねじ伏せ、我を貫き通さんが為に。これまでの全てをかなぐり捨てて叩き込む。
斬撃、束縛、そして乱舞。
空を踊る銀糸は流星の如く。流れては断ち切られ、断ち切られてはまた迫る。
蜘蛛の糸、と呼ぶにはあまりにも粗暴で。包囲網と呼ぶにも脆弱過ぎる銀糸の檻。
その全てがこれまで幾度となく自分たちを救い、助け、守ってくれた恩人たちへ向けられたもので――どうしようもない、自分たちの罪悪(エゴ)そのものだった。
嗚呼、だけど。>>23
「「はぁあああっ――――!」」
届かない。何一つ、通用しない。
分かっていた。分かり切っていた事だった。
フェリーペは、メンテーは強い。
ただ暴力的に強いだけでなく、裏切りに面しても全く動じない心の強さ。
……いや、正確にはしっかり応えていたのだろう。こちらに向けられる視線と、そこに込められた感情を思えばはっきりと分かる。
それでも、彼らは決して止まらない。
ここで止まる事が、すなわち彼らだけでなくその身に背負った『者達』全ての破滅に繋がると知っているから。理解して、いるから。
ならばどうして、『たかが』二人の我が儘だけで止められよう。
「……っ!」
黒野のライフルが砕かれる。
銃身が寸断され、半ばから破壊された。あれではもう、銃火器としての役目を果たさない。
それでも黒野は止まらない。銃が使えぬならばとナイフを引き抜き、躊躇なくメンテーに突き出さんとする。
その、渾身の一撃を――メンテーは憐れむように、あるいは心底から同情するように。あっさりと捌いて、鳩尾に当て身を打ち込んだ。
「がっ……!」
悶絶、そして沈黙。
総身を貫く苦痛と衝撃に、黒野はそれ以上立っていられず崩れ落ちる。
同時に、その身に纏っていた『切り札』も解除され――完全に無力化された。>>24
最も。他人事のように語っていた加々見(わたし)もそれは同じで。
「加々見さん、ごめん」
「――ぁ」
無数の銀糸にも恐れず、怯まず、そして掻い潜ってのけたフェリーペ。
流星群をものともしないその様は、さながら宇宙の闇を駆け抜ける彗星か。
気づいた時には、加々見の身体にフェリーペの蹴りが深々と突き刺さっていた。
敗北し、平野に転がる黒野と加々見。
纏っていた切り札――真正夢装も完全に解除され、最早一片の余力も残っていない。
「……ああク.ソ。やっぱこうなるか。こうなっちまうのか、俺たちは」
「完敗、やね。流石にこれだけ叩きのめされたら、もう立ち上がれへんわ」
四肢を投げ出し、寝転がったまま空を見上げるその姿からは戦意の欠片も見られない。
最も、残っていたとて今の彼らにできる事などたかが知れていただろうが。
「クロノ――」
「お前らの勝ちだ、フェリーペ。そしてメンテー。聖杯でも何でも好きにすりゃいいさ」
「……」
「何だよその顔。今にも泣き出しそうな、ガキみたいな顔しやがって」
首から上だけを動かし、フェリーペ達に視線を向ける黒野。
その目には一片の悔恨もなく、どこまでも諦観と己が無力への失望に満ちていた。>>25
「……言っておくがな。俺は本気であいつらを生き返らせるつもりだったし、今もそう思ってるぞ」
贖罪、などと言うつもりはない。そんなおためごかしを今更持ち出すくらいなら、そもそも最初の一線すら超えていない。
こんなものはただの自己満足だ。別に憎くも嫌いでもなかった、『自分が生き残る』以外何の意味もない殺戮に対するせめてもの慰め。
――命とはいつだって呆気なく潰えるもの。ならば、
「いいじゃねえか。取り戻せる機会と力があるのなら、取り戻させてくれたって」
許されない事だとしても、禁忌に触れる所業だとしても。
黒野双介は、ここに至るまでの全てをかなぐり捨ててでもその可能性を掴みたかった。
ただ、それだけの話だったのだ。
「なあフェリーペ。最後に一つだけ聞いていいか?」
「……ああ。何でも」
「お前らの目的はそこに浮いてる聖杯とやらを回収する事、だったよな。なら、それを回収したらこの特異点とやらはどうなる?」
「っ、それは――」
『そちらについては、私の方から説明しましょう』
空中にホログラムが浮かび、シオンの姿が現れる。
『結論から申し上げますと、要である聖杯を失った特異点は直に消滅。時空間からも完全に失われ、最初から存在しなかった事になります』
「……ついでに、死んだ命がなかった事になったりとかは?」
『残念ながら。特異点であろうと人の死は絶対です。歴史の辻褄合わせの為、突然死に変換されたり多少寿命が早まったりなどの処理は施されますが――それでも、「その命を落とした人物が亡くなる」という結果だけは覆りません』>>26
その無情な答えに、黒野は小さく舌打ちする。
だが、そこに
『ただし――――』
シオンから重ねられた補足情報。
それを耳にした瞬間、黒野と加々見の目が見開かれ驚愕を露わにする。
直後、黒野の口から零れたのは――笑い声だった。
「……ははっ。はははっ、ハハハハハ! じゃあ、何か? さっきまでの俺たちの戦いは蛇足だったとでも!? 完全に意味のない、無駄で無意味でしかなかったと!」
『すいません、説明するには確証に至っていなかったもので――』
「いや、いい。そうか……そう、だったのか……」
ちらりと、黒野は隣に寝転がる加々見を見やる。
そこにいた加々見は――
「……ッ! …………!」
加々見は、泣いていた。
両目から大粒の涙をこぼし、動かせなかった筈の両手を口元に当て全力で泣きじゃくる。
それはこの街で加々見と出会ってから久しく目にした事がなかった涙で――同時に、そうなった理由も黒野にはよく分かっていた。
加々見から視線を外し、フェリーペに向き直る。
未だ起き上がれる程の余力もなく、寝転がったままという無様な体勢。先程伝えられた事実もあり、正直合わせる顔もない始末だったが――それでも、黒野は真正面からフェリーペと向き合った。
向き合って、伝えたのはIFルートを考えようとしたけど大体のキャラが重かったりまさに今からSSで触れまくるエリアにモロ入りしてて出せなかったりの中で苦し紛れで出します
海月ちゃんはもし魔眼狙われた事件が起きずにメロと出会わなかったら魔眼の世界を誰にも理解されない事で心閉ざしたまま成長する感じになります。ジョジョの承太郎達と出会う前の花京院的な
あとは重くないのだと、ダグラス先生はワンチャンエルメロイ教室に入ってイスマエルさんとアクアステラさんとで新たな三馬鹿が誕生してた可能性があります。現ルートでも三人で絡むには絡めそうですがこっちだったら確実に巻き込まれてる
あとSSと絵をリハビリしたいんので鯖鱒関わらない言及台詞、或いは絵のリク募集しますー
↓IF海月の絵、ワンチャンこっちはこっちで聖杯戦争SSに入れられそうではある>>27
「――じゃあな、フェリーペ。それにメンテー。俺たちは、ここまでだ」
「!」
「元々特異点を解決するまでの付き合いだったろ? 最後の最後にやらかして、とんだミソ付けちまったが……何にせよ、これでお別れだ」
それは、離別の言葉。
この特異点に来て、出会って、その時からずっと約束されてきた必然の運命。
黒野たちはこの特異点に囚われただけの被害者で、フェリーペ達はこの先も多くの試練に立ち向かい続けなければならない。
故に。この離別は、悲劇でも何でもないただの当然。
「ほら、さっさと聖杯回収して帰還しろよ。そんで、こんな自分勝手な、命の恩人まで巻き添えにしたようなろくでなしの事なんぞ忘れちまえ」
「クロノ――」
「……行くぞ後輩。聖杯を回収して、この微小特異点から帰還する」
黒野の胸中を慮ってか、あえて引き剥がすような態度を取るメンテー。
フェリーペもその真意を悟り、促されるがまま聖杯の回収へと向かう。
回収され、帰還用のレイシフトが進められる。
その姿を最早何の感動もなく見やっていた黒野だったが――不意に、フェリーペ達が二人の方へと向き直った。
「クロノ! ――今まで一緒に戦ってくれて、ありがとうな! 本当に、本当に心から感謝してる!!」
「っ!」
「それとカガミさん! あの時――この世界にやってきて、死にかけてた俺を助けてくれてありがとう! ずっと、ずっと感謝してる!」>>29
「!!」
「二人とはここまでだけど! この先、また会えるか分からないけど!それでも、もしも人理を修復して、何もかも元に戻すことができたら――」
「必ず、またどこかで会おう! 会って、一緒に旨い飯を食おう!」
唐突な、されどどこまでも純粋に再会を願う感謝と別れの言葉。
泣き崩れていた加々見も顔を上げ今まさに消えつつあるフェリーペを凝視する。
そうして、嗚咽混じりの言葉で精一杯の別れを告げた。
「……ああ、ああ! 約束や! いつかまた、きっとどこかでな! うちの地元の、旨い飯屋紹介したる! だから、だから――!」
ありがとう。最後の言葉は形にならず、加々見は再び泣きじゃくる。
そして、黒野は――
「ったく。あれだけやられて、あんな真似されて、よくもまあ言えるもんだな……」
呆れ混じりに、されど喜びを隠さず、黒野は内心思いを馳せる。
――そういえば。ずっと昔は、こんな風な出会と別れに憧れてた事もあったなと。
「勝手にしろこの大バカ! 言っておくが、こちとらカタギでも何でもないんだ! 次会った時どんなトラブルに巻き込まれても知らねえぞ!」
「ああ!その時は全力でまた助けるよ!」
「~~! この、バカが……!」
最後までフェリーペらしい答えに、黒野もまた思わず顔を伏せる。
決してさっきから堪えていた、両目から流れ出す熱いものを誤魔化す為ではなく。>>30
そうして最後に、メンテーが黒野たちに向け言葉を残す。
「私からも、最後に残させてもらおうか」
「後輩を――私の、大事なマスターを助けてくれてありがとう。守ってくれてありがとう。私を助けてくれた事も含めて、心から感謝する」
「そしてもう一つ。――どうか、二人の道行きに祝福あらん事を」
直後、フェリーペとメンテーの身体が光に包まれる。
光はやがて勢いを増し、完全に二人を覆い隠し、一際強い閃光となった。
やがて光が消え、元の風景が戻ると――そこにはもう、フェリーペとメンテーの姿はどこにもなかった。
「行っちまった、な」
「うん。帰ってもうた」
二人が先程までいた場所を見つめ、黒野と加々見はしばし寝転がる。
――視界の端に崩れ出す特異点(セカイ)の気配を捉えながら。しかし黒野たちは何も動かない。
「それで。これからどうする? 俺たちも直に解放されるらしいが、まだちょっと時間かかりそうだぞ」
「せやなぁ……もういっそ、このままここで寝えへん? うち、いっぺんこういう平野で寝転がって存分に昼寝したかったんよね」
「悪夢の怪物とやらが生み出した平野だけどな」
「…………」>>31
「おい、加々見?」
返事がない事を訝しみ、隣を見やる黒野。
すると、そこには先んじて目を閉じすやすやと眠りに着いた加々見梓の姿があった。
「マジかよ。こいつ本気で寝てやがる」
豪胆と言うべきか、あるいはク.ソ度胸と言うべきなのか。
呆れつつも、黒野もまたそれ以上何かをする気にもなれず――そのまま釣られる格好で目を閉じた。
(そういえば。夢から目覚める時は、夢の中で眠ればいい、なんて話もあったっけか……?)
最後に、そんなどうでもいい事を考えながら。
黒野双介の意識は、今度こそ闇の中に落ちていった。
「どうやら、全て終わったらしいな」
遥か頭上。『塔』の天辺のさらに上を見つめながら、三上令司は誰ともなしに呟く。
「ア……a……」
目の前に転がり、地に伏せるは屍と化した悪鬼少女。右腕と片足を斬り飛ばされ、なおも迫らんとしたその頭蓋には三上の長ドスが突き立てられている。
それでも――その右目だけは、憎悪と敵意を込め、三上を睨み続けていた。
「鬼種だか何だか知らんが、呆れたしぶとさだ。うちの若い衆にも見習わせてやりたくなる」>>32
かくいう三上もまた、無傷には程遠い。
両脚は当に叩き潰され、腰から下の感覚も消えて久しい。
今は瓦礫にもたれかかっているが――遠からず自分も死ぬだろうと、どこか他人事めいて三上は確信していた。
他人事、そう他人事だ。
昔から三上は自分を含めた全ての事柄に関心を持てなかった。
将来に夢や希望はなく、自分の持ち物に対してすら愛着を抱けない。他人との繋がりも同様で、子どもの頃から一人でいる時の方が多かった。
それでも、親に言われるがまま進学・就職し、一時は社会に出て勤めを果たそうとしたが――結局は、些細な諍いからあっさり道を踏み外した。
もう親兄妹の顔もろくに覚えていない。元気でやっているのか、それどころか生きているのかさえ知りもしない。
この街にいつの間にか迷い込んできてからも、その姿勢は変わらず――今日までずっと、一人で戦い続けてきた。
そんな自分が、何故今更ここまでやってきたのか。
「……」
脳裏に、かつてあしらったとある若僧の姿が一瞬だけよぎる。
自分が所属する組にいた連中とは違う、強い意志を目に宿した新参者。
あと一歩まで己を追い詰めておきながら、『弟に顔向けできなくなる』という理由だけで踏みとどまった甘ったれ。
別に影響を受けただとか、そういう訳ではない。
ただ、自分は――割り込んでしまいましたごめんなさい…
あと脱落セイバーの件、俺も大丈夫です
ただ強いて懸念点を挙げるなら今回は伝説の第一回鹿之助さんの二番煎じ的な感じにならない様に動かそうとしてたので、最後の決戦まで行っちまうと大分焼き直しっぽくなっちまうな?っていう個人的な悩みだけなので、此処はどうにか自分でいい突破口を考える事にします。
>>19
うわあああ(絶望)
前回の最後から覚悟はしてましたがやっぱり来てしまいましたか…決裂展開…
自身の性を理解して吹っ切れたナキ君と、自身の運命を理解して堕ちたツユちゃんくん…改めて対峙すると対比がえげつないし辛い…
しかし一気にクライマックスっぽくなりましたがまだ5陣営残ってるし…どうなっちゃうんだコレ…!?
>>35
最高っす…本当にいい所で割り込んでしまった自分をボコボコにブン殴りたくなりました
最後にシオンが何を伝えたのかは分かりませんが、それでも二人の反応を見るにいい事な気がしますね
途轍もなく血気と殺意に満ちた殺し合いの特異点でしたが、本当に全員が意思をぶつけ合って全身全霊で戦ったというか、サーヴァントではないからこそのカッコ良さがありました
エピローグ、楽しみにしてます建て乙です。
鱒のクリスマスに関して言うと、リディアが親からもらったクリスマスプレゼントは全部銃火器。
それ以外で欲しいのは大体お小遣いやりくりして買ったり、バースデープレゼントでもらう。
聖杯惑星て使用した銃は今のところ全部クリスマスプレゼント。
ifだとこんな感じ。
リディア:雁夜と出会っていなかったら反社(最悪、スクラディオ・ファミリー)の会計係一直線。
タララーワ:先代当主に相談しないで逃げようとしていたら即座に捕まって四肢切り落とし。リガヤプロはその件で確実にグレてた。>>9
ほえー……けっこう篭りまくりな組織の印象だったのでこんな真正面ドンパチはほんのり意外
過去編だから、ってことなんでしょうけども。そうかぁ、こんな時代もあったのか…
>>19
嗚呼……ツユちゃん、あぁ……個人的には応援したいところもある幸せだけどもみんな繋げちゃうのはダメだよ……
というかまだ厄ネタ度が増していくんですのね聖杯…
ソルシュクライン周りの因果関係どうなっとんねんという話ですよ
>>35
いいなぁ……このフェリーペの真っすぐさに感化される黒野くんいいなぁと思うと同時に、もうこの黒野くんはカタギじゃないんだよなって悲しくなっちゃう……
しかしすっごい気になることぼかされるじゃんシオンさん…何言ったんだろうなぁ…
>>4
>>36
了解了解&了解です
どちらも大体はOKだけどその後に出てくる齟齬が気になりそうな感じなので、その辺は都度、相談しつつ調整していきましょうか諸事情で横浜行きてぇ…ってなった私です。でも広島もいいなぁ…大阪湾も捨てがたいなぁ…
はい、そんなこんなで冒険旅行記の続きを投下~ルナの変化をもっとも間近で認識したのは、右手に宿るナインだった。
血の契約と接続した魔術回路を通して異変が伝わる。己が主の中でなにかが変わったことを、感覚的に理解した。
同時にその変化がごくごく自然なものであることも感じていた。例えるならば、赤子の歯が生えそろうような、あって当たり前の変化。
これは、イレギュラーなどではない。
ルナ・アードゥルという魔術師/吸血鬼は、はじめからこうなることが決まっていた生き物だったのだ。
「は───は、ははっ───は は───は」
ふたたび立ち上がったルナは、呼吸とも笑いとも取れない息を吐き出している。信じがたいことだ。一度はその命が危険域まで踏み込んでいた事実を、外と中からナインは観測している。
目に見える外傷や右足の骨折はもちろん、筋繊維断裂と神経系破損───剣を振るう右腕がもっとも酷い───に加え、ナインという異物と長時間接続したことで魔術回路はとっくに焼き付いていた。
にもかかわらず戦闘状況は続いている。挙げた損耗のいくつかはすでに復調の兆しを見せているほどだ。
その原因は魔術ではない。魔術と呼ばれる超常の力をルナは白夜の地では振るえない。しかし……神秘に根ざす力であることは明白だった。
源は、心臓にあった。
その存在は異物感などまるで感じさせない。長い時間を過ごした昔馴染みさながらに、あって当然の景色として、ルナの身体に馴染んでいた。
生まれから此処に至るまで闘争のみに身をおいたナインにはわからない。それが何を意図し、何処を目指した神秘であるかなど、わからない。……その一方で、感じるものがあった。これによく似たものを知っている。
初めて地上へ上がったときに見た、赤色の景色。白夜の空。そして……太陽の光。>>40
(……だから、なのかもしれない)
白夜。北欧地域の夏季を中心に起こる"沈まぬ太陽"とされる現象。丸く廻る星の上の奇跡。
ルナにとっては魔術が使えないという不利を強いたこの現象が、陽の沈まぬフィンランドの地が、太陽にも似た心臓を喚び起こした。
だとしたら、不幸だ。
どのような理屈かは不明なれど、太陽の心臓は治癒に近い効果を際限なく発揮している。その結果、戦いは決着の瞬間を見失った。
不屈の精神と治り続ける身体をもって、レーヴァテインを振るうルナ。
絶対防御の月の傘に守られ、万能たる五大元素の宝石を瞬かせるメレク。
一貫してメレクが優勢であることには変わりないが、しかし不死身の怪物を思わせる回復力を手に入れた。骨折程度のダメージではもはや止まらない。
両者の攻防はどちらも決め手を欠いた膠着状態に陥っていた。より正しく言えば、メレクにのみ決め手は存在する。しかしその決め手はルナの命を奪うことを前提にしたものに限られる。メレクがそのような手段を選ぶとは考えにくい。
だからこそお互い決着まで辿りつかない。事前の宣言により2人の戦いに手を出そうとする者もいない。戦いが終わらない。
───イヤだ。
2人の戦う姿をもう見たくないと、心から願った。
ナインは闘争を嫌う。鉄と炎の生み出す暴力を嫌悪する。兵器として生み出されても、闘争しか知り得なくても、戦うためのカタチをもって動くのだとしても、それでも、嫌う。消えてなくなってしまえと切に願う。
そうでなければ、戦いを止めるためにあの廃棄孔から立ち上がろうとは思わない。戦いが終わるのならば自壊することもいとわない。Pq9.9という製造番号を振られた兵器(こども)は平和を祈って戦った。
変わらぬ初志を抱いて戦い続けて、ここまで来たのだ。>>41
ならばと、考えた。
沈黙を命じた主に悟られぬよう、自分にできることを再確認していく。自分とは何者であったかを思い返していく。
───曰く。それは剣である。
右手と化した自分の握るつるぎを見る。そうだ、我らはこれを目指して造られた。
───曰く。それは魔弾である。
再確認が決意を灯す。自分のやることはどこまでいっても"それ"だけだと覚悟した。
───曰く。それは細枝である。
なんと頼りなく、か細い繋がりであることだろう。だがしかし、この繋がりすべてに頼らねば事は為せぬ。
───曰く。それは槍である。
まだ"それ"の役目は終わっていない。命じる者は終わりを望まない。朽ちて尽きるまで止めることはない。なれども、誰かを助けるために生きた、その役目は、この魂は、>>42
───それは、やはり、杖である。
◇ ◇ ◇
身体が熱かった。
火でも点いてるんじゃないかってくらいにめらめらぼうぼうと自分の中のなにかが騒ぎ立てている。
うるさいくらいにダンダンダンと心臓が大暴れしているのがわかる。
誰かの脚が持ち上がって、すぐさま下ろされる。下降していく足でまたダンと音が鳴る。それが繰り返されている。
また脚が上がる。下りる。そして音が鳴る。ダン、ダン、ダンと飽きもせずに誰かが心臓を鳴らしていく。狂喜乱舞に踊り明かすままに、喝采を、歓声を、浴びるほどに歌いあげる。
誰だか知らないがいい迷惑だ。騒音苦情を出してもいいけど、癪なことに生まれ変わったような気さえする。
心臓から送られる熱が巡るたびに身体が新しくなっていく。傷も歪みもぬぐいさって新生していく自分の身体が、戦場にあればこんなにも便利だ。
これなら戦い続けられる。メレクが相手でも。楽師たち全員とでも誰とでも。なんならもう一回、あの竜とだって戦える気がした。
『提言。現存戦力の不足』
痛いところを突かれる。>>43
必要最低限の発言しか許していないナインから見ても明確な弱点。今の私には、決め手というものがない。
どれだじぇ倒されても負けない。負けないけど、勝つこともできない。
『提案。新規戦力の確保』
味方を増やせって? ないでしょそんなの。メレクも楽師もみんなまとめて周り全部が敵になってるってのに…………いや、ある。
ナインが持っていたもうひとつの聖杯。
今も私がナインを無理やり従わせるために使っている"最上位絶対命令権"。アレが対象とするのはここで造られた兵器すべてだ。
『計85体の命令対象を確認』
その数字のすべてが、いいや半分だけでも命令通りに動くのだとしたら、それは確かに、今一番欲しい決め手になりうる。
『最上位絶対命令権執行を実行しますか?』
……でも。
それは、良くないと思う。
メレクが数えた85という数字は、私が味方すると決めた神秘の数だ。守ろうと決めたこどもの人数だ。>>44
勝てないからなんて理由で頼っていいわけがない。そんな中途半端なことをするならはじめから全部黙って見てるべきだった。……こうしてナインを無理やり使ってる時点で、なに言ってんだって話だけど。
「いや、いいよ。最後まで私だけでやる」
『了。最上位絶対命令権執行を実行します』
「…………あれ、」
ナインが聞き間違えた? んなわけない。
ワザとだ。私の意思を無視してナインはなにかを仕掛けてる。"それ"がなんなのか、身をもって知った。
「ッ……! 魔力、が……!」
85体の兵器、否、85人のこどもと私の間に、送受信可能な指揮系統をナインが構築する。念話にも似た魔力で構築された計85本の経路が私の魔力を根こそぎ奪っていく。
元は聖杯でもあった命令権。きっと本来は……魔力リソースと命令権の二つの側面がある火焔聖杯戦争の聖杯は、揃ってこそ意味のあるものだったんだ。
そう仮定しないとやってらんないくらい魔力が奪われていく。私ひとりじゃとても賄い切れない消費量。底はすぐに見えてくる。
これか、これがナインの狙いか。戦闘支援のていで私の魔力を奪って、そして、身体が不自然なほど自然に動かされる。
「───っ!?」>>45
それがある種の命令コマンドであることに気づいたのは一瞬の後。
一瞬。この局面においては致命同然の時間。それだけの時間をかけてしまったのは、この地の神秘の理解不足からだった。
音と旋律に乗せることで人類種以外との相互理解を成し遂げた、言語に寄らぬコミュニケーションツール。
楽師たちが守ってきた神秘。
ペリマンニ・コード。
その神秘をもって通された命令コマンドに自分の片足が動かされたと理解した。そして、私より一瞬早くそれを理解したヤツがいた。
"ピアノの演奏"という実地での体験を通じて一歩先へ理解を進めていた少年魔術師が、私以上に私の状態を把握して次の一手を打つ。
最後の決め手となった。
空気砲じみた風の衝撃に身体が揺らされる。停止の命令を最高にサイアクなタイミングで止めて見せたのは、もちろんメレク。
当然か、メレクがそれを待つ理由なんかひとつもない。待たない理由はいくらでもある。なら、そういうことだ。
宝石の光がちかちかと瞬いた。
「Recall───Act 4th!」
ふたたび、ひとつの詠唱で複数の魔術が同時に発動する。
なにを込めたのかは知りようがないけどそれが風の属性に近いことはわかった。乱気流のようなごおごおと唸り響く無形の暴力。
空気を裂いて呼吸を奪う。風のうねりに言葉を呑みこむ。命じるための行動をことごとく封じるための一手だった。
それでもと、喉奥から意味のあるなにかを吐き出そうとあがく。>>46
客観的にそれが無駄でしかないことはわかっていた。その結末を認めないための悪あがき───もしくは、せいいっぱいの負け惜しみ。
ふっ、と、一瞬だけ浮いたような心地がした。全身の力が抜けて、前のめりに倒れる。
刹那の思い違いはすぐに消えて、自分の魔力が完全に底をついたことを悟った。
もうなにも感じない。一瞬だけ繋がった85の経路も完全に閉じていた。もう私に戦える力は残ってない。
そのことを示すかのように右手がガシャガシャと音を立てて形を変えた。私の右手から離れたナインが子どものような体躯の、人の形を取り戻していた。
「……マスター」
魔力と一緒に私が命令したことも消えてしまったらしい。機械的な響きは消えて、聞きなれたナインの声が戻っていた。
セイバーであった剣も、今やナインの小さな手の中にある。その気になれば私の首をすとんと落とすこともできるだろう。なにせ私はもう指一本動かせない。魔力がなくちゃ例の"心臓"も動いてくれない。
私は、負けた。
「ぐっ……ぅ、ぅぅぅ、ぅっ……!」
立て。それでも立つんだルナ・アードゥル。
お前が立たなきゃこの地の神秘はみんな消されるぞ。ここで動けなきゃナインがいなくなるんだぞ。>>47
指一本動かせないからなんだ、魔力がなくなったからってなんだ。まだ息はしてるし脳も回る。なら動けるに決まってる、動かなきゃいけないんだ、いいから動けよこの野郎っ、動け、動け動け動け! 約束したんだろうが!
「見せるんだっ……、夜空を、ナインに……!」
「いいえ、もう充分です。マスター」
やめろ、やめて、そんな声を出さないで。全部やりきったような、きれいな声なんか聞かせないでよ。剣を逆手に持つのが見えた。たかくたかく持ちあげて、その切っ先が持ち主に向いた。
そのあとの展開は誰にだって予想がつく。
「……やめて」
「後悔します。あなたに助けられなければ、血を飲ませられなければ、こうはならなかった」
「やめてよ、」
「評価します。あなたというマスターは最悪です。きっと誰もが、同じ感想を抱くでしょう」
「私なんか最悪でもなんでもいいから、だからっ!」
「総評します。きっと私達は出会うべきではなかった。
……その上で、断言します。私はあなたに出会えてよかった」
「っ」
「助けてくれたのがうれしかった。誰かの杖となることがたのしかった。マスターと、メレク様と、私。3人で見上げた赤い空がきれいでした。
あなたと一緒に戦って師匠を一時でも越えることができました。……それに、もう二度と、逢えないと思っていたセイバーを、最後の最期まで振るいきれた
───だから、本当に充分なのです」>>51
コレやんないとルナとメレ坊どっちかのタマとるまで戦いは終わりませんでした。ナインよくやった
本当にがんばった黒さんの新企画どうするか……。
使いたいマスターはセブンスだけど多分呼ばれるサーヴァントは新しい奴なんだよな。やっとこさ発掘したRequiem1巻を読み返してたら、なんか、秋葉原から見て渋谷や新宿が水平線の向こうにあるとか書いてある…
記憶にあるよりもはるかに海面上昇してるっぽい気がしてきましたRequiem世界
企画の舞台候補だった海岸沿いの都市ほとんど全滅してるのでは…?
>>56
プロット段階から今に至るまでナインの役割は変わらなかったのでもう完っ全に必然です。約束された負けイベントでございました
なのでルナにはそれなりに引きずってもらわないと困ります。その辺のお話は次回にて>>18
魔術回路の偏り以外に異常はなく、元々魔術が使えた為に即戦力なソフィちゃん。
組織が軌道に乗るまでは(まだ任務に出れない子供達が多くて)動かせる人員の少なさ故に苦労してたイメージはありました。
>>19
なんか人類補完計画みたいな事やろうとしてる?クライマックスが近そうな雰囲気ですが、サーヴァント達は静観してる場合じゃなさそうなのに……。
マグダレーナのパンチは、素の身体能力が高い奴が身体強化の魔術を使うというコンボですね。
単純だからこそ強力で、メタも張りにくい。
>>35
最後の勝負を分けたのは質の差……経験も心構えも。それにしても、シオンは最後に一体何を……?
個性的な奴等ですが、三流の魔術使いや魔術の手解き受けたり礼装持たせただけのマフィアの集まりなので、バロックさん一人にほぼ殲滅される事に。
>>50
悲しい結末ですが、後世に残してはいけない代物でもあった訳で……ルナちゃんは引きずりそうだけど、何処かでこういう経験をしないといけなかったとも取れますね。
WASPは傭兵組織ですし……といっても今ではソフィちゃんが戦場に出る事は少なくなってそうですね。
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#232
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