>>638
カルナはまじまじとパーシヴァルの聖槍ロンギヌスを見た。光を宿す槍というのは比喩ではないとカルナは感じていた。
「聖槍とはよく言ったものだな。」
「ええ、私には勿体無いくらいです。」
「それは嫌味か?」
「いいえ。できれば何故そのように思ったのか教えていただきたい。」
「謙遜も過ぎれば無礼になる。お前ほどその眩い槍に相応しい男を俺は知らない。」
光というものは時に人の目をくらませる。同じくらいに光を湛えたパーシヴァルだからこそこの槍を扱い切れるのだろう。
「次の対戦だが暫く先でも良いだろうか?」
「ええ、私の方はデータの解析待ちがあるので当分は戦えませんし、空いている時間でしたらいつでも大丈夫ですよ。」
「感謝する。少し自分の技量を磨きたいと思ってな。あとはお前と戦う前に戦いたい相手がいてな。」
誰のことを指しているかはパーシヴァルにもよくわかったので、あえてそれについては何も言わなかった。2人は再戦の日付は改めて決めることで了承して別れた。
数週間後、カルナは自身のスキルを『太陽神の閃光』『喜捨の末』に強化することに成功した。彼がアルジュナに手合わせのため声をかけたのはその3日後であったそうだ。
怪 文 書 ス レッ ド 3
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