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前スレ
https://bbs.demonition.com/board/9626/?res=952
過去ログ https://bbs.demonition.com/search2/聖杯大会
聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193
ラフム語翻訳機 https://yt8492.github.io/RafmanTranslator建て乙です
エルメロイ教室なんて誰だって行きたいに決まってるじゃないですか…!(盲信)建て乙ですのー!
前スレ1000、エルメロイ教室に…駆け込む…?回されるではなく?うーん…グランデ…?建て乙です
うちからだと魔術関係者ならマチルダと千早
一般枠もありなら黒野とムジカ辺りでしょうかそして裂夜君がヤケク.ソで猿叫チェストしてる時に騎士団駐屯所に用事でムジカちゃんが入ってきて絶望のエンカウントをするとかいう謎シチュを思いついたけど本当に疲れてるのかな俺
遅れましたが建て乙です立て乙っす。
ウチだと既存は刹那がいるけど、他なら誉さんかなぁ。
起源由来の魔術!ぬいぐるみ、人形、骨格標本への降霊術!割とどんな魔術でも起動可能!
理屈がわかりやすいだけでほぼほぼフラットくんでは……?>>4
放り込まれそう…となるとカステラかなぁ。どっちみちあまりいない…でもフラットくんあたりとやいのやいのするカステラは割と想像できるんだよなあー陽キャめ
>>5
レリック「…その、なんだ。鍛錬に精を出すのは大事だが、声をそんな出すと枯れるぞ…?」
これにはレリックもキマズイ
>>10
カステラは出ます。故郷じゃなくても停留地にも出て満喫する。トワも友人と一緒に遊びそう。
夕ウタは出ても浮いちゃわないようにボラードにロープで繋がれて待つ犬みたいになりそう。神秘の秘匿ェ…
レリック、ヴィルレイは残ります。出たってしょうがねえって思ってる奴ら。
麟ノ助はたまに出て画材とか買うかも。あと綺麗な港なら絵を描きに行く。
生徒は出て遊ぶ、変人は出るけど繋がれる、大人は残る、先生は時々出る、といった感じですね遅れましたがヴィクトル*ロウィリナのリレーSS返答を投稿、次は納言さんがロウィリナちゃんの”喫茶店にくまで~ヴィクトルのラスト台詞聞くまで&その後のロウィリナちゃんの反応”までを書いていく感じになる、のかな?
言い出しっぺが言うには、
・ビオランテ:WASP経由で知っているので駆け込む。
・リディア:腕っぷしと凶暴性からケンカしまくって放り込まれる。クラスメート達(主にアクアステラとフラット。タマに刹那も)が問題起こしたら折檻する担当になる(エルメロイII世に押し付けられる)。
となります。
>>16
ビオランテは琴羽に、リディアは桜にそれぞれ教えてもらったので、自力で結べます。>帯の結び方もうそろそろwikiのギャラリーに趙雲置いてもええやろって事で描いたwikiイラスト用趙雲くん
多分これは第一か第二再臨
やっぱり昔に比べると大分絵が上達してきてる気がしてきた…上達したよね…?
>>11
成程成程…近くも遠くも行ける勢ですね
>悪い魔術師に攫われる
(実は俺も叛鎖の構想初期に序盤でムジカちゃん攫われる展開作ろうと思ってました…)
>>12
成程成程了解です。
ポチ先生は外出てもしネットで広まったとしたら下手すりゃミーム化してツ○ッターとかで世界中に広まって色々ヤバい可能性すらありそうですもんね…
>>14
予想通り納言さんの大人組は大方残る側ですね、了解です
トワ君は友達と出るんすね。ヘラっちゃダメよトワ君…
>>16
YUKATA…良いっすね…
ペルカちゃんの浴衣とか絶対可愛い…と思ったら正月辺りにザミエルさん描いてたな…
…ルナちゃん浴衣似合いそうじゃないです?そっと貼るクラッフとアインの会話。虚構妖精の話にほんのちょっとだけ関わってるかもしれない
「……うん、もう大丈夫かな。キャナリさん、薬瓶の修復は終わりました。以前と比べると耐久性も向上しているはずです」
「ありがとう。また頼むよ。クラッフの技術はとてもコスパが良い」
クラッフ・フロースにとって、魔導円卓の団員の礼装をチューニングすることは半ば決まった仕事の一つになっている。クライアントであるアイン・グローリアンの礼装は彼の実兄であるハルが直々に調整しているが、他の団員はそう気軽に依頼できるわけでもない。当代グローリアン当主の才能なそこまで安くないからだ。
ならばと団員が調整を依頼したのは、アインが後見人となった新世代の魔術師。名無しの教室とエルメロイ教室に籍を置くクラッフ・フロースだ。彼としても仕事の一環であり、なおかつ多くの家系の礼装の神秘に触れることができるということからも、断る理由のないものだった。
「うん?二人で仲良く話してるのかな。それは良いことだね」
「あ、こんにちは。アインさんが来るなんて珍しいですね」
「君に用事があってね。……ああ、それとカナリアにも。カナリア、こっちにおいで」
「はい」
アインの命令をカナリアが拒むことはない。たとえそれが自害であっても、最も敬愛するアイン自身を殺してしまうことであっても。アインが命じたことならば全てが正しい。黒も白になるのだから。「東の痣姫狩り、見事に首級を挙げたね。此度の掃討作戦でかなりの数の眷属が死んだ。間違いなく、君のおかげさ。俺も誇らしい」
「滅相もございません。私はただ追い詰めたのみ。その御力で討ち滅ぼした我が君、貴方様の功績にございます」
「そう畏まらなくて良い。よくやったね。偉いぞ、頭を撫でてあげよう」
ただ、頭を撫でられる。それだけでカナリアの心には他のどの娯楽でも満たすことのできない快楽、幸福感が増していく。満たされていく。己の人生は全て主君であるアインに捧げられているものである。つまり必然、カナリアが幸せを感じるのもアインからの称賛や激励の言葉となる。
「西の痕姫狩りももうすぐだ。次も期待しているよ」
「はい、必ずや。……では、私は失礼します」
「うん、さようなら。……さ、クラッフ。話をしよう。定期報告会だ」
「やっぱりですか……」グローリアンに支援を受ける者たちに課せられている義務。それは援助を受けている期間の最中にどのような研究の成果があるのかの報告だ。つまり、どれほど自分たちは有能で、どれほど素晴らしいことをしたのかという実績の報告。グローリアンの援助はあまねく万人に注がれる無償の愛ではない。優れた存在が優れた結果を出し続けるためのものだ。たった一度だけ大きく跳ね上がった者、それすらできずに燻り続けている者に与える金はない。
「我々は才能あるものを礼賛する。さあ、クラッフ。君は我々が後見人として立つに相応しい存在かな?……なんて」
「私の研究実績をご存知ならわかるでしょう」
「ああ。正直そこまで問題視はしてないよ。何はともあれ一応の取り決めだ。さ、話してくれ。君の研究成果と、そして……名無しの教室の動向を。ま、大した収穫はないだろうけど」「なるほど。名無しの教室に新たな人員が……ルナ・アードゥルだね。アードゥル、アードゥルか……」
「何か、面識が?」
「いいや。考古学科の魔術師の一門であることは知っている。知っているが、それだけだ。ただ、そうだね。どんな天才でも些細なことで転げ落ちる。不変はない、それはどの人間や一族にも言えるものだと思ったのさ」
「………」
正直言って、意外だなとクラッフは感じていた。常々と口にする言葉はグローリアンの誇りを胸に宿したものである、そんなアインがそのような後ろ向きな言葉を口にするとは考えられなかったから。
「意外かな」
「ええ。案外ドライなんですね」
「当たり前だろう?常に死と隣合わせの仕事をしているんだから。先代の団長も戦死した。遺体は何一つ帰ってこなかった」
「刻印も?」
「刻印は歴代当主が継承するものだ。俺たちグローリアンの末子はその代わりに至上礼装の花束から一輪授かるんだ。それを中継点にして当主に刻まれた魔術刻印から魔術を起動するんだよ」「ああ、その胸ポケットの……」
腐花礼賛(グロウリアス)。愚かしくも美しい至上礼装。三つの機能を有するらしい、という噂のうちの一つがそれなのだろう。おそらくは黄金の花を持つ者同士の相乗効果か何かで……
「というかそれ、言っちゃっていいんですか?」
「ああ。君は賢いからね、言わなくても良いことは言わないはずだよ」
「左様で」
「俺のことはいいんだ。クラッフ、君から見てルナ・アードゥルはどんな娘だった?堅物?それとも柔い?」
どのような人間か。おそらくルナという人間が邪魔になるのか、使えるのか、それとも全く関わる必要のない存在になるのか、それらを知りたいのだろう。それを探るには人間性を探ることこそが最もだと考えたのだろう。魔術師という生き物は非情さ、冷徹さを持つものだが、それと同じぐらいには人間臭さを持ち合わせる生き物だからだ。人らしいからこそ、魔術という超常の誘惑から逃れられないのだから。「そう、ですね。私と、似ているのだなと。彼女はきっと、魔術を愛しているのだと思います」
「ふむ。君と似ている、というのは?」
「己が神秘を極めねば意味がないと思っている。次がないと思っている。彼女は朗らかで誰にも積極的な女性ではありますが、それは単に優しいという一面ではありませんね。そこには私と同じ、他の神秘に触れようとする魔術師としての探究心があると見ました」
「よくわかるね?」
「それが、私の取り柄ですから。それとなんでしょうか。妙な親近感を突き詰めた結果ですね。観察力はあなたの姉君には負けます」
アレほどの観察力の化け物もいるなどとは思えなかった。魔術的素養が皆無でありながらも時計塔の権力闘争に慣れ親しんでいるその力はまさに人心を掌で転がす魔女の如く。軽く話しただけで、いや、話す前から己の全てを暴かれる恐怖は中々に味わえないものだ。
「だろうね。あれで何の異能も持っていないのだから恐れ入る。……さ、定期報告会は以上だ。今後も励みなさい。くれぐれも俺たちの顔に泥が塗る、ということはないように」
「泥を塗られたこと、あるんですか?」
「残念ながらね。期待していたんだ、希少な母胎と種馬の間に生まれた天才の双子だったから。それが結果は俺たちの支援を裏切って法政科と巨人の穴蔵へ。流石に姉さんもお怒りだった」
「それは、また……」「ま、これはレアケースだ。君はそういう性質(タチ)でもないだろうし。それじゃあね。……それにしても、そうか。急な性質の変化ね……ふふっ」
その言葉を最後に、アインは立ち去る。ああ見えて彼の業務が沢山あることをクラッフは知っているので、別にそのことに関して何を言うつもりもない。ただ少し、どこか胸騒ぎがして……
「うーん、ルナさん……何かに巻き込まれないといいけど」
東の痣姫、西の痕姫
先代の騎士団長と多数の団員を仕留めた封印指定。二対の呪いを操り徒に犠牲を振り撒く令嬢たち。アインの代になってからの大規模掃討作戦で彼女たちの使い魔になった者らの駆逐には成功したが大本である二人は未だに仕留めきれていない
天才双子
優秀な母胎となる特質と優秀な種馬となる特質を持った男女の間に生まれた双子。本来はそのまま双方の家系の特質を活かして飼い殺しにされかねなかったが、グローリアンの政治闘争によって主人にあたる魔術師たちは没落、彼らの魔術の才能を見出されたことで支援されながら魔術師としての道を歩むことになった。
……が、片方はより良い未来を作るためにアトラス院に出奔、物好きの変人引きこもり錬金術師に師事。もう片方は魔術社会の統制に悦びを見出したことで法政科へと移籍した。主にメリル・グローリアンがキレた。
腐花礼賛(グロウリアス)
グローリアンの至上礼装。かの吸血鬼たちとの闘争から培われた意志の具現。美しくも愚かしい、過ちを刻んだ花束。黄金の花を一輪もぎ取ると、その花は三つの機能を宿す。魔力を流せば腐り枯れる麗しの花である。>>15
ただいま返答いたしました!
会話の間に成人(年上)発覚の流れを入れてしまいました…一応不自然にはならないようにしたつもりです…
そういえば喫茶店で何か注文とかしますか?あくまで話し合いに利用するだけ?
>>16
>>26
ヨモが帯結んでたりするのかな…とか妄想したり。でも言うてヨモ日本在住歴そこまで長くないしな…とも。でも頼られたらネットとかと睨めっこしながら結ぶ気がする。
あと自キャラで推定非日本人なのに和服姿な夕ウタはファッションにうるさい男なのでたぶんマレオがふざけてテキトー浴衣着てたりすると「ちゃんと着たまえ!」って捕まえて着付けたりする
耿実と二十彼は自分のは問題なく出来るけど他人のは絶対やらないやれないという信頼性。あっ三鳥嬢はできるししてくれるけど内なる「彼女」が「三鳥様にして頂けるとか何様のつもり〜!?」ってギリギリするのでパスで
>>18
体幹とか昔より遥かにしっかりしてて、経験の積み重ねを感じますわ!あとデジタルの飲み込みが早過ぎですわ!きーっ!(ハンケチーフかみかみ)
トワって考えてみたら両親いない&故郷では多分捜索願い(ややもすれば指名手配)出されてる可能性があるので帰る場所がないので出るとしたら友達についていってっていうのになるのですよねぇ。つくづく生きづれえヤツ
>>25
後から増えていくプロローグと強者情報…天才双子のこともいずれ詳細がわかったりするのか…もしか妖精の件と関わりがあるのか…勘繰ってしまいますね>>32
博物館関係もグローリアン関係も全然大丈夫ですよ〜ゆる募。
両親の結婚(落ち着くところに落ち着いたとも言う)を機にスペイン移住後、バイディワが難儀したこと。>>30
なるほどなるほど、了解です。
そうですね、お互いのアンケートについて気になる点を指摘しあって、さて…とひと段落つく手前くらいで襲撃といった感じでいきましょう
んー、自分の中だと「早合点しがちだけど無礼ではない、あと面白いヤツ」みたいな…道化ではないけど愉快な従者?みたいな風に見えましたね。ふははこやつめ、的な
>>31
あー、支援金ネコババ双子…それは確かに怒りますわ。しかしそれぞれが容易に手出しできないところに向かってるの、出し抜くべくして出し抜いた感のあるキレる双子だな…天才…なるほど…
>>32
「(えっ…)」ってなるし拒否しようと思ったけどルナちゃんのキラキラおめめ見てうんと言ったんだな…必死こいてネットやら本やら漁って普通簡単な結び方でいいところをこっちの方が似合うからって敢えて難しい結び方にするんだな…
そんなヨモに無邪気に「お揃いにしよ!」と言ってきて新たな難題を課すルナちゃん概念>>35
ではその方面で書いていきます。
>「早合点しがちだけど無礼ではない、あと面白いヤツ」
ふむふむ……、じゃあ大分ビックリされるかもしれんな、いろんな意味で。趙雲くんと海月ちゃんが人気なの見て思ったけど俺のキャラって割とツッコミ適性高い奴の方が人気高くなる傾向あったりするのかな…京極は訝しんだ
>>25
強者の余裕感というかやっぱり強キャラ感がエグいですねグローリアン家…まあ実際強キャラですもんね
>大本である二人は未だに仕留めきれていない
…これもしかして今後ルナちゃん達と戦うのでは()
>>26
やっぱり可愛いですねルナちゃん…美少女の浴衣が良いってのは世界の真理…
>>29
ちょっと前まで割と肩幅イカれてたり身体のバランスイカれてましたもんね…ともあれ大丈夫そうで良かったです
>デジタルの飲み込み早すぎですわ
ふふふ…アイビスの使い方とかテクとか色々調べましたわ…あと美少女の描き方も調べましたわよ
ちょっとずつ描けるイケメンとか美少女のバリエーション増やしていきたいですわね。特に男とか割とワンパターンなのは自覚してるので…こそこそ時計塔の噂
クラッフは以前、世界旅行中にダメ元で野紀一門に援助の依頼をしてもらいに行ったことがある
その時に野紀にかけられた言葉は「あなたはいずれ、時計塔の内で最高のクライアントに出会う」という言葉
それと「同じ学舎で学ぶ者たちを大切にしなさい」とも
>>35>>39
「より良い未来への憧れは止められねぇんだ」「魔術社会を掌で転がすのたのしい……」で選んじゃった以上はどうしようもないですよね、報復をしようにもいちいち時間を割くのが面倒なのもありますし……という背景が
>>41
ノーリッジと違ってグローリアンはまあそういうことされたら普通にキレますからね
機会があればぶっ○すぞ〜とは思ってます
>>37
どこのロードの分家でもない大家ですのでね……立場も多分割と独特
痣姫と痕姫はぁ……まあ諸々の末にアインとシスター・マリナに……
>>34
食生活……?>>48
待ちますもちろん!3月でも4月でも5月でも!>>50
「むむ、誰かは知らんがそこの貴様!我を可愛い扱いするとは笑止千万!!」>>53
「表へ出ろ誰かは知らんが水っぽい気配の貴様ー!」>>53
投下した時、外見詐欺って誉め言葉を発射(いた)だいたぐらいでして。
この見た目で喧嘩強くて凶暴とか見抜けたら、その人はソロモンですよ。と、バイディワをやっとWIKIに登録しました。
ではおやすみなさい~。こそこそロゼ&プルフラス話、
二人が暮らすようになってから初めて作った料理はパンケーキです
デリバリー続きでロゼが幼いながらも金銭とか栄養とか心配する→
プルフラスが悪戦苦闘しながらパンケーキを作ってみる(ロゼのトラウマ)→
今度はロゼが懸命にパンケーキを作ってみる→
プルフラス大感激
というのが話の流れ~>>62
そろってかわいい…調整したルナ&旧verのルナをwiki登録しましたー
まとめてみると各キャラの心情ですごく長くなってる…
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB>>60
リディアちゃんは美少女バトルジャンキー的なイメージがあるので割とリク来てすぐに拳ポキポキする構図に決まりました
溌剌とした感じが伝わったみたいで良かったっす…
>>61
いえいえ〜
フォルダ遡ってたらずっと前のpicrewの立ち絵メーカー?の奴が保存されてたんでアレイメージして描かせていただきました。
ツーサイドアップ描くの初めてだったから割とガチで心配してたんですが大丈夫みたいで安心しました…
今後も暇な時だったら何かリクあれば答えますんで良ければー(しばらくは描けないかも)
>>66
そうですね…もし良ければ前言ってた通り共通点と対照的な点が入り混じってる凌牙君にお願いしたいです。面識とかはなんかこう捏造する感じで
>新規リレー
やりたいでござる!!>>68
了解っす。
リディアのこそこそ話。
桃夢の薬膳粥で強化された肉体を、我流のトレーニングで鍛え上げている。
以下一例。
・縦に置いた丸太を燃やし、それでパンチとキックの練習をしてそれぞれの速さを極限まで向上させる。
・硬気功で強化した両手の皮膚を剣山で刺しまくって鍛える。
・強化魔術を自分の臓器にかけてから牛乳を飲みまくってカルシウムを100%吸収。骨密度を測定不能レベルにする。
・ショットガン用ゴム弾による地獄の顔面撃ち!(別途、射撃担当が必須)>>65
軍師チョップのひとつでも飛んでくるかと思いきや穏当なツッコミ&検討
同時代の医師が纏めた診療記録に「黒田:飲み過ぎで胸焼け」的なの書かれててジッサイ毒>>75
それなら参加おkどす。>>80
というよりシンプルに難易度の問題ですかね
リレーって自キャラだけ動かしていても高確率で詰まるのに他作者さんのキャラだとなおさら難しいと思うんですよ
キャラのエミュで確認したいけどタイミングが合わずにズルズル……ということも今まで何度もありましたし、それを全陣営がやるのは想像するだけでおそろしいなー…と
私としてはリレーをやるなら舞台よりもまず新しい仕組みがほしいところ……
参加者全員の負担を軽くできて、話を進めるための時間を縮められて、現実的に完結が目指せるような仕組み
まぁそんなの完全にないものねだりなんですが……でも既存のやり方のままだと途中で詰まって凍結コースが目に見えてますし、新しくリレーを始めるならやっぱり完結を目指したいです>>81
となるとやっぱ亜種二連聖杯戦争の系列ですかね。
•マスターは戦場の下見はしてよいが、戦闘への直接参加はダメ
•マスターはサーヴァント戦闘中は中継映像が流れる施設で待機。介入は魔術による支援や念話による情報伝達のみ
•マスター殺/害も勿論禁止
•ルールXを申請する事によって、令呪が一画貰える。
代償として、一定時間指定区域内で戦闘待機し、ルールXに応じた他チームからの襲撃に受けて立つ必要がある
ザックリ箇条書きするとこんな形式になる訳ですが。あとタイムテーブル有りリレーSSで
”参加者全員の負担を軽くできて、話を進めるための時間を縮められて、現実的に完結が目指せる”仕組み
として思いついたのは、そもそもリレーやるべ!!ってなってメンバー揃ったら最初の時点で色々決めちゃう事、ですかね。
端的に言うと、参加者が皆で集まってまずワイワイ楽しくプロットを作ろうぜ!って感じです。
・参加者がそれぞれやりたいポジション(シナリオの主軸やりたい、黒幕プレイしたい、トリックスター枠取りたい、運命コンビなので聖杯戦争には関わりつつも二人の尊さ出したい、的な)
・脱落時期許容範囲(序盤に落ちても大丈夫だけど、後々の爆弾になる○○を設置したい、やっぱつよつよコンビなコンセプトなので最後までやりたい!レイドボスの立ち位置で中盤に大暴れして団結に負ける感じで。など)
辺りのストーリーに必要な要素を開示して、あとは短文リレーやるんです。
Aさん「ウチがまず挑発して強引に戦端を切る」
Bさん「俺の所は初手は使い魔大量操作で情報収集」
Cさん「Aさんの挑発乗ります~」
Dさん「Bさんの使い魔と接触しちゃうとかどうです?」
Eさん「主従が親睦深めるイベント……ショッピングとか?してる!」
で道筋が交わったら(先述で言えばAとC、BとDなど)それぞれが「こうなったから鱒鯖はそれぞれこう考えてこう動く」的なのがメインの短文リレーをやって話を発展させていきます。それを繰り返して「あとは参加者が個々にエピローグ書くだけ!」な状態の完結間近な状態まで持って行って、そんで短文リレーを〆ます。
で、終わったら後は短文リレーを参加者が自分の担当部分エピソードをSSの形に膨らませて投稿、それをリレーSSの完全版?みたいな感じでwikiに纏めて登録、みたい流れはどうでしょうか。すんなり短期間で決まるの? プロットの時点で
誰か音頭取って主導しないとまとまらなくない? お話
ケツ持ちはどうやって決めるの?
最近全体的に低浮上だけど打ち合わせ進む?去年の水着イベも途中で時間切れによる空中(ry
ゆる募。
うちのリディアがやりそうな無茶トレーニング。>>84
よしんばプロット完成してもその段階で満足しちゃってリレーSSの担当部分書くモチベや速度がダダ落ち問題とかもありますな。
>すんなり短期間で決まるの? プロットの時点で
>低浮上だけど打ち合わせ進む?
そこはメンバー募集が終了した時点でリアルの予定を確認して全員がある程度纏まったフリー時間のあるタイミングを確認、腰を据えてプロット会議をする。
>音頭取りとケツ持ち(要するに纏め役か)はどーすんの?
そこは今まで通りにGMの立場の人(リレーSSやりませんかーって呼び込みした人)が司会進行する感じでいいのでは?実際、改めて考えてみたんですが、現時点のリレーSS運用方式じゃ多分無理だと思ったんですよ完結までもってくの。
メンバー集まったね!?舞台設定共有したね?はいスタート!だと色々と準備不足というか……。
例えるなら現状のリレーSS方式ってゴールや形式決めずに一斉スタートの移動競走種目+バトン渡ししてるようなモンだと思うワケですよ。なので
・ゴールが不明(話の筋が解り難い)から行き当たりばったりな展開になる時はなる。
・移動手段決めてないからスターターピストル撃っても号令かかっても、普通に歩く人、走り出す人、マラソンのつもりの人、障害物競走状態な人、逆立ち歩きで参加の人とかごちゃごちゃで文字通り足並みが合わない。
・スピードが揃ってないから他の人とリレー内で交流しても相手の速度まちにまって手待ち時間が生まれて進まなくなる。
・そうこうしてる内にリアル忙しい人とかの浮上がガッツリ減る
なんて、ザックリこんな感じの問題が出てるように思うんです。
なので同じ並列状態でも、事前にコースとゴールを決めてバトンタッチの順番も決めて、な事前プロット式の方がまだキャラ同士の化学反応を楽しみつつ、とりあえずのシナリオ完成までは行けそうだな、と。爆速で自分の担当分を終わらせたいだけなら、先に勝者を決めてトーナメント戦にして一試合分のSSを負ける側が書く。
この方式を7回やる、とかなんですけど
それはリレーか?自産SSと何が違うのかと言われるとな...>>90
皆忙しい。自分も自由時間大量な訳でも無い、と思う。
>人数を絞る、あるいはオンタイムを決定して小説の体裁を成していなくても確実にレスポンスのできる時間で一戦をやる
亜種聖杯戦争形式で3~5チームぐらいにするのがやはりシンプルなんでしょうか。
短く一戦、を短文リレーでやるなら、Aさん「此処は勝ち寄りの結果が嬉しい!」Bさん「おk。でもこんな攻撃はさせて貰います」A&Bが合意→「よし決着!次の展開!」的な感じですかね。
>>91
まぁなんか違う感は出そうですよねぇ。前にバトル舞台が制限される形でやってみよう!なトーナメントSSってのがあったけど、それも頓挫しちゃいましたし(まぁバトンタッチ形式だったのもあるでしょうが)。机上の空論で良いなら、いつか「ここのえ流聖杯戦争」みたいなのもやりたいものです
ここから事務連絡
テムジンのキャラシについて大きく変更があるやもしれませぬ>>95
有難っス。
登録してきましたー。バースデーまでになんとか新しい先生を投下したい…!
リレーについてはいかに短時間で終わらせるかがカギだなと最近考えてる黒鹿ですそっと貼る納言さんのところのロウィリナさんとうちの封印指定さんのお話
「……失礼します」
「いらっしゃ〜い。なんでも見てっていいよ〜。店主の俺が今日はご機嫌だから全品50%OFFでぇす」
「それは……いいのかな……?」
小さな雑貨屋。封印指定執行者であるロウィリナは任務の空き時間、なぜか惹きつけられるように日本の片隅にあるそこに入り込み……驚いた。なんとも可愛らしいアクセサリーが置いてあるからだ。しかも、どれも上質でとてつもない細工が仕込まれているからである。
彼女も魔術師、つまり大金やそれに纏わる物品にはそれなりに慣れ親しんだ人間だ。だからこそ、物の価値を測ることは人並みの少し上ぐらいならできる。故に彼女は驚いた。こんな人目につかない場所で、明らかに採算度外視でとてつもないものが売られている。しかもさらに50%オフで。
「あの……本当にこの価格なのかい?君の手作りだよね、これ」
「うん?そうだよぉ、テンション上がっちゃったからこの一ヶ月でたくさん作っちゃったぁ。余ってても困るだけだしねぇ」
「そうか……採算は取れてるのかい?」
「心配してくれてるの?ありがと〜。でも大丈夫、俺の稼ぎは別にあるから。……優しくって可愛い子だね。お菓子食べる?お茶もあるよ?」「うん?」
これは、アレだろうか。お誘い、という奴だろうか?いやまあ、確かに目の前の男性は髪色こそは派手ではないが他の部分の容姿を見れば遊び慣れているイケメンのようにも見え……というか可愛い?私が可愛い?……可愛い、という言葉はもう少しふわふわした洋服に身を包んだ子に当てはまるような……
「見て回ってくれてる時の顔がとっても喜んでくれてるみたいだったからぁ、俺も嬉しくなっちゃった。だから奥にあるもっと自信作見せちゃおうかなぁ〜って。値段も変わんないよ?どう?」
「……そういうことか……」
「?どうしたの〜?」
「いや、なんでもない。見せてもらおうかな」
「はぁい。お茶もお菓子も持ってくるねぇ」「お待たせ。どうぞどうぞ」
「ありがとう、いただくよ」
「お構いなく〜。それで、こっちが力作でぇす」
………驚愕よりも、困惑よりも、まず感嘆が湧いて出た。先程までの作品を見て、確かに美しいと思った。だがそれよりもその美しさやかけた手間が提示されている金銭の価値にそぐわないことへの驚きと戸惑いが心を占めている割合が強かった。
それが、どうだろう。今や心の内には並べられた作品に対する美しさへの感動しか湧いてこない。それ以外の感情を向ける暇がないほどの完成度を見せつけられている。こうやって自己の心情の分析が済むことで、ようやく『これほどの作品をこのように売っていいのか』という驚愕と困惑が湧いてきたほどに。
「………いや、素晴らしい。それしか言う言葉が見つからない」
「へへ、ありがとぉ。気に入ったのある?あるなら何でも持ってって〜」
「……そうだな……君のお勧めはあるかな?」
「オススメ?ん〜……おねーさんに似合うものとなると……あ、これとかどぉ?」
それは、白薔薇を象った指輪。細やかなバラの花びらを模した部分の一つ一つが優しい純白の色で染め上げられている。その両端に展開される茨の部分もまた、その造形が自然で美しい。派手ではないが、いやむしろ、派手でないからこそそこに込められた技巧が見て取れるというもの。気に入らないわけがない、とても素敵なデザインだ。だが……「指輪、か」
「ん?おねーさん、指輪は嫌いなのぉ?」
「そういうわけではないんだけれど。……素手を晒すことは少し、ね」
確かに素晴らしい。素晴らしいし、好みでもある。ただ……これほど上等なものを買ったとして、それをつける機会がないのだからどうしたものか、という話だ。上等なものはその価値を発揮する機会があってこそ相応しい。だが、自分ではその価値を十全に示すことはできない。
なぜなら、私の手はとうに死に至っている。壊疽によって変色しきって、見るに堪えない惨状だ。このような手になったこと自体に後悔はないが、さりとてこのような手に美しい指輪を嵌めたいなどと思うほど恥知らずでもない。
誤魔化そうにも、手に埋め込まれた聖釘が偽装の魔術自体を剥ぎ取ってしまう。そも、自身の容姿を誤魔化すそれは他者にとって不誠実だろう。だから、私はこれを隠している。
「………あ、ゴキブリだ」
「えっ?」
「嘘だよ〜」
「あっ、しまっ」
別段、油断をしていたわけではない。ただほんの少しだけ床に気を取られただけ。その一瞬をもってして手袋を手から外されたのは、目の前の青年の技術がそれほどまでに優れている証拠だろう。一般人である彼がそのような腕前を持つとは思わなかった、というのも理由だし、仮になんらかの武芸を修めていたことを予見していたとしても、ここまでの域であるとは想像していなかった、というのも理由だろう。
一連の流れの全てが私の意識に捉えられることはなかった、人の意識の虚をついた見事なものだった。………その結果、私は私が隠しておきたかったものを隠せてしまえず、あまりにも傷になってしまうようなものを見せてしまうことになったわけで。「とっても綺麗だね。体組織は確かに死.んでいるけれど、ここに至るまでのその人生が綺麗だ。頑張ってきたんだね」
「……え?」
突如、口調の変わった彼のその褒め言葉に、優しい風のように壊死した手を撫でるその手つきに、思わず恥じらいよりも、申し訳なさよりも、謎の困惑が湧いてくる。死体愛好家、というわけではないのだろう。彼が評価したのは私のこの死に果てた手の容姿ではなく、この容姿になるまでの経緯なのだから。だが、なぜ?
艱難辛苦の果てに得た結果がこのような手だとして、それを誉めそやす人の方が少ないだろうに。そこに至るまでに止めておけばよかっただとか、そうなってしまったことに憐れみを覚えるのではないだろうか。純粋な賞賛が湧き出るとは思いもしなかった。
「お姉さんがどんなに頑張ってこうなったのかは知らないけど、僕はここまで頑張ったことを否定なんてしないよ。頑張ったら頑張った分だけ何かの応報があって然るべきだと僕は考えてるからね。それが良いことでも、悪いことでも。……お姉さん、何となく良いことの方が少なそうだから。たまには良いことがあってもいいんじゃない?」
「………そう、だろうか。僕としては、自身が不幸だと感じることはそうないのだけれど」
「それならそれでいいんじゃない?不幸じゃなくても幸せは享受していいでしょう。僕はそう思うよ。……手、借りるね。これはピンキーリング……小指に嵌めるものなんだ。幸運や恋の御守りの意味があるんだよ」
そっと右手の小指に通される純白の薔薇。美しいものに触れると美しくなるという話はよく聞くが、それは己の手にも反映されるようだった。どことなく、変色しきった手にも彩りが入ったように見える。「うん、綺麗ですよ」
「ありがとう……って、えっ!?」
「あ、ごめんなさい。ついうっかり」
まるで自然に、本当に何事もないかのように、青年はロウィリナの右手をとって、そのまま手の甲に口づけをした。そこに情欲はなく、嫌悪の感情もない。ただ敬意を示すためのそれである。だからこそ、ロウィリナも驚いた。真っ直ぐで清廉すぎる感情が向けられたからだ。あまりにも一連の流れがスムーズで、思考が停止してしまった。
「それで、どうする?あまり手を見せたくないのならネックレスにもできる仕組みにはなっているけど」
「そ、そこまで褒めてもらえるなら悪い気はしないね。……うん、お買い上げ、しようかな」
「毎度あり〜。じゃ、ラッピングして出しちゃうねぇ。俺も嬉しくなっちゃうなぁ」「はい、どーぞ。また来てねぇ〜」
「ああ。……ありがとう、あんな言葉をかけてくれてとても嬉しかったよ」
「そぉ?ま、気にしないでいいよ〜。どうせまた会う機会はあるんだから」
会う機会がある、とはどういうことだろう。ラッピングをしながら軽く世間話をしていたが、その時に自分の仕事は世界中を回ってするようなものであると伝えたはずだが。対して、彼は基本、場所を気まぐれで変えることはあれど日本の中で店を営んでいると言っていたのだけれど。なぜそのような、再会の確信に満ちた言葉を吐くのだろう。いや、個人的にはまた会えること自体に嫌悪感など微塵もないのだが。大歓迎ではあるのだが。
「じゃあねぇ、ロウィリナさん。次は、ちゃーんと俺を殺しに来てねぇ〜」
「何を……っ」
発砲音と共に血飛沫を散らして倒れる青年。散らばる脳髄、割れる頭蓋。その右手に握られているのは日本で見る機会はほぼない拳銃。拳銃を用いた自殺で、なおかつ手の施しようがない即死だと、誰が見ても明白だった。だったのに……
「……死体が、消えて」まるで、何かの夢を見ていたかのように。死体は血痕の一つも遺さずに消えていた。いや、それどころか、先程まで存在していた建物すら消え失せている。いつか殺しに来てね、という発言といい、どうやら青年は魔術師側の人間であったのは確かなのだろう。しかし、このような違法レベルの技術を持つ存在なんて……
「……濁歪工房、マイア・シューグリット・ヒュンケル」
殺されても死ぬことはない。いや、死ぬがその死体はまるで一夜の夢のように掻き消える。そしてまた、別の場所で彼は活動している。誰かに夢を売って、その物語を応援する。魔術師の極点の一人とも言える封印指定。そうだ、確かに資料で見た容姿の詳細と彼はよく似ていた。
「…………」
ただ、それでも。夢でないこと、彼との会話は確かにあったことは、自分の手に握られていた紙袋が表していた。
終メロちゃんバレンタインSS完成しました
先に言っておきます
とんでもない怪文書ですという訳で船のモブ視点にしようと思ったらあまりにも夢小説すぎてトンチキに路線変更した結果訳の分からない怪文書と化した問題作のSS17分から投下しますね
〜集積船の廊下〜
チャイムが鳴り、女子達も男子達も物々しい顔で教室を出ていく。
まあそうだろうな、と思う。今日はバレンタインデーだから。
女子が意中の男子にチョコレートを贈りまくる日。要はリア充共がイヤッハァァァァってち○かわのアイツみたく叫んではしゃぎ回る日という事。
え、俺は誰だって?自分の名前は別に覚えなくていいよ、モブだし。去年集積船に入った1年とだけ覚えててもらえれば。
それに自分の事より、女子の話をした方が良いと思うしもう本題に入るぜ。
この集積船ってのは、意外にも女子の顔面偏差値がエグい高い。
自分は子供の頃からギャルゲーとかアニメを見まくってたけど正直それにも劣らない美少女ばっかだと思ってる。
3年のジャスミン先輩とか同期のウサ耳のペルカちゃんとかクールカタコトのシャリーさんとかふわふわしてそうな雰囲気のムジカさんとか。同期の仲良しコンビの瞳さんとアリシアさんも美人だしな。
とにかく皆顔が良すぎる。>>110
メロたんだァァァァ!!
集積船の中にいる使い魔の中でも指折りの可愛さを持つフォルム!!
真ん丸でぎゃんかわな水色の身体に何も考えてなさすぎて逆に悟りを開いてそうだしジェネリックカー○ィみたいな顔!!
そしてこの世のどんな動物よりも可愛いぷにゅという鳴き声!!こんな少ない母音数だけでここまで感情表現できるのはメロたんとピ○チュウ位!!
そんな集積船のアイドルのメロたんだァァァァ!!
…テンション上げすぎたごめん。
まあ、実は自分は美少女も好きなんだけど、それと同じくらいマスコットってのが大好きなんだ。
だから、船に入って初めてメロたんを見た時に俺は…メロたんに惚れてしまったのである。
その後はメロたんに出会う度に飲み物をあげたり遊びの相手になったりモフるならぬプニったりしている訳で、結構メロたんとも親密な関係を築けてる…筈なんだけど。
…とりあえず冷静にだ。こっからは落ち着いて対応を
「ぷんぷにゅ〜(こんぷにゅ〜)」
「こんぷにゅゥゥゥ゛ァァァァ!!!!」
駄目だやっぱり可愛すぎるわ。>>111
「…ふふっ、今日もテンション高いね。」
「ぷにゅーん(でもこんなグイグイ来てくれる子そうそういないから嬉しいぷにゅ)」
「あ、海月パイセンおっす!」
「ふふ、パイセンは付けなくて大丈夫。」
この人は一条海月パイセン。
そう、このクッソギャンカワスーパーアルティメット可愛いメロたんを相棒としているめっちゃ綺麗な先輩である。
さっきこの船の人は皆顔面偏差値高いと言ったが、この海月パイセンも例に漏れず美少女である。しかもサト○とピ○チュウの如くいつも相棒みたいにメロたんと一緒にいる構図が本当に絵になって可愛いのよ。…コホン。テンション上げすぎたごめん。
「…そんで、自分に用ってどうしたんすか?」
落ち着こう。落ち着いて対応を
「うん。はい、ハッピーバレンタイン。」
チョコだァァァァ!!!
「普段私とかメロと仲良くしてくれるお礼…というか、友チョコ、みたいな感じ。」
美少女からの友チョコだァァァァ!!!
「ほ、本当に…いいんすか…?」
「うん。手作りでチョコカップケーキ作ってみたけど…口にあったら、嬉しいなって。」
手作りだァァァァ!!!>>112
「…有難く頂くでござる…」
そう言った瞬間速攻で俺はカップケーキを口に入れた。美味ァァァァい説明不要ッッ!!
「美味いでゲス…めっちゃ美味いでゲス。」
「…良かったぁ…こういうのあまり作った事無かったから心配だったけど、上手くいったみたいで安心した。」
あまり勘違いさせる言葉を使うなよ、死人が出るぞ。え、誰が死ぬって?ORE!!ORE!!俺俺俺よし落ち着こう。
と思った時、肩にぷるんとした感触が突然した。
それが意味する物とは。
「ぷにゅぷにゅるん。」
肩に!!メロたんが!!乗っているという事!!
「ぷにゅーん、ぷにゅ。(海月、こっちもやろうぷにゅ)」
「あっ、そうだったねメロ。…ねえ、もうちょっと時間取って大丈夫かな?」
海月パイセンが自分に聞く。そりゃ大丈夫に決まってんでしょうがと叫びたくなったのを抑えて静かに答える。
「大丈夫っすよ。」
「良かった。…実はね、メロからも君に渡したい物があるんだって」
「…そうなんすね。……なんて?」>>113
今あまりにもしれっと言われたけどとんでもねえ事言われた気がするんですけど。気のせいかな?気のせいじゃないよな?
「…メロがね、普段世話してくれてるお礼にあげたい物があるぷにゅって言っててさ。チョコじゃないけど、受け取ってほしいなって。」
「!!!???」
海月パイセン曰く、「『何かプレゼントしたいと思って知り合いの蕪とかロバとかタケノコに相談したぷにゅ(裏声)』って事みたいで、友達に作ってもらったの」らしいけど、そんなのもう頭から抜けてた。
メロたんが?俺に?バレンタインのプレゼントッッッッ!?
落ち着け。落ち着け自分!!でも落ち着けんわあばばばばば
「…大丈夫?なんか凄い震えてるけど…」
「あ、あばばっダイジョウブっスよノープロブレムっスよ」
「なら良いんだけど…はい、これ。」
そう言いながら海月パイセンは自分に何かを渡す。
それは。
メロたんを模したぬいぐるみクッションでした。
それも原寸大の。以上です
なんかもう自分でもどうなってんのかよく分からんモンが生まれてしまった…
とりあえずコメ遡っていきますね…「エマージェンシー・コール。
七つの大特異点ほどではないが、人理定礎において無視できない特異点の発生だ、カルデア諸君」
ミケランジェロの館内放送で緊急招集されたのは、レイシフトする上で必要不可欠な存在証明をするモニタースタッフ、そして実行部隊たる人類最後のマスター、フェリーぺ・ジョージ・デ・サントとそのファースト・サーヴァント、メンテー・プルトランプだった。
今回の特異点が許容した“異物”、同行サーヴァントなのだろうか。精悍な容姿をした男、スブタイというモンゴル帝国の将軍がミケランジェロの傍に立っている。
「特異点となるのは13世紀前半のモンゴル。
ちょうどチンギス・ハーンが亡くなった頃だという観測結果だ」
「ということは、同行できるサーヴァントは……スブタイとか?」
「それなんだが……」
「残念だが、俺は付いてはいけない。ハーンが死んだという時期なら俺はまだ“存命”だ。俺同士が顔を突き合わせるようなことがあれば、まず間違いなく殺.し合いになるだろうな」
「え~!」
「“草原(モンゴル)”においてスブタイ以上に頼りになる人は、サーヴァントでも滅多にいないだろうに」
「彼は自分同士の殺.し合いといったが、自分自身の主義主張の強さというよりは“代替品(オルタナティブ)”がいることによる“意義(席)”の奪い合い、魔術世界におけるドッペルゲンガーといった側面もあるだろう。よって、技術顧問代理としても賛成できない」
「な、なるほど(チンプンカンプンです)」
「そういうことなら。候補に挙がった代理は誰か他にいるのか?」
「――ええ、私です。“アルジュナ”、ですよ」
「アルジュナ!」>>121
黒よりも深い、黒色の瞳をした少年と青年のちょうど間にいるような男性。それがフェリーペから見たアルジュナという英雄の印象だった。彼の名前を現すかの如き、“白(アルジュナ)”の衣は彼の父神インドラが授けたものだという。
それがちょうど、アルジュナという英雄の持つ“白(アルジュナ)”と“黒(クリシュナ)”という二面性を象徴していると感じずにはいられなかった。
「戦力的には申し分ない。地理感の無さを補って余りある」
「同行サーヴァントについてはトリスメギストスの演算結果から以上となる。
各員、レイシフト準備!」
『アンサモンプログラム スタート。
霊子変換を開始 します。
レイシフト開始まで あと3、2、1……
全工程 完了(クリア)。
グランドオーダー 実証を 開始 します』
意識が、疑似霊子の放つ光の渦に吸い込まれて行く……
◇◇◇◇>>122
【覇権国家大陸 イェケ・モンゴル・ウルス
吠え叫ぶ蒼狼
人理定礎値:B+】
「なるほどレイシフト先に選んだ座標はモンゴル族の聖地かつ、チンギス・ハーン以後、代々の“皇帝(ハーン)”が埋葬されたと考えられている霊山、ブルカン・カルドゥンでしたか。実にミケランジェロらしい采配だ。
メンテー、召喚サークルの設置準備は如何でしょうか」
「ん。問題ない。サーヴァントも1~3騎程度なら召喚できそうだ」
「なら魔力を抽出して固定化燃料にしましょうか。一本、一騎召喚分でもあれば簡易召喚というマスターに負担をかける形でなくとも、状況に適したサーヴァントを霊脈、触媒なしで召喚できる」
「おおー、それ便利だね」
「本来は後輩がそういうのは考えないといけないんだぞ」
「まあ。私はアストラ・マントラ・ヨーガという古代インドの魔術体系を修めた神代の魔術師でもあるので、意外とそういうのが得意なのです。
ほら、私こそが最高のサーヴァントだと、胸を張って宣言してもいいのですよ?」
「それはまた別の話かなぁ」
春が近いのだろうか、雪がまばらに残る雄大な自然が眼下に広がる。
三人は周囲を散策しながら、まだらかな斜面を下って、針葉樹林が接する草原を踏みしめて行く。
まだ、“敵”の気配はない。
あるのはただ圧倒されるだけの自然であり、なるほど確かにチンギス・ハーンが少年時代にこの自然に救われたことから神の山・神の岳として感謝の念を捧げるに至った背景の一端を知れる。遠大すぎる草原の前では、あまりにも人間は小さい。>>123
カルデア一行は、この特異点の元凶がいると推測されるカラコルムを訪れる。
まるでカルデアの来訪を予見していたように、多数の兵士たちに囲まれるのであった。
軍勢の中から、明らかに上質の毛皮と衣服、それに種々の装飾品を身に着けた男が前に出る。その身なりは武官ではなく、文官であろうとフェリーペは感じた。
「ようこそ、カルデアの皆々様。フェリーぺ君、メンテー君、そしてアルジュナ卿。
私はコンゴタン氏族の“天つ神巫(テブ・テングリ)”ココチュ。
君たちの姿があまりにも正々堂々とし過ぎて、私の方が正気を疑ったよ。
それともここが君らにとっての敵の本拠地だと予測すら出来なかったのかな?」
「ココチュとは、なるほど。チンギス・ハーンに取り入り、自身の能力を勘違いした挙句に粛清されたシャーマン、魔術師でしたか。その程度の器だからこそ、人間の兵士が何万、何十万といても私の――“アルジュナ”の敵ではない、とは考えが及ばなかったようですね」
「はっ! やってみるがいい。彼ら兵士たちは皆、今を生きる人類だ。特異点が人の生死に関して辻褄を合わせるとは言え、それは死者が蘇ることを意味しない。君たちの行動ひとつで未亡人と父なし子が生まれるということは、覚えておくといい」
(後輩の簡易召喚でゴリ押し、という訳にもいかないか)
「アルジュナ、落ち着いて。ココチュさん、すみません。
待ってください、敵同士でも話し合うこと自体は出来るはず――」
「よく言う。それは無い……というより、出来ないと言った方が正しい。
私は聖杯を使用したが、聖杯の所有者ではないからだ」
「む。ということは聖杯の所有者というのは、やはり?」
「チンギス・ハーン。我らが主上だ」
「なら話が早い。そのチンギス・ハーンとやらに、お目通り願おうか」>>124
「小娘、貴様もしや畏れ知らずか?
だが主上に謁見したいだけならば簡単だ…………」
「我らが麾下となって軍功を挙げるがいい。
名前を覚えられる程の功績を上げれば、主上の方から君たちを呼ぶことになるだろう」
◇◇◇◇
「メンテーは攻撃することを意識せず、彼の槍を受けることだけ考えてください」
「承知した、アルジュナ……!」
定礎復元のためにも、まずはチンギス・ハーンと直接、顔を合わせることを目標にしたカルデア一行はモンゴルを中心に四方遠征に赴く。そこで相見えるのは本来の歴史ならばもっと未来に、大モンゴル帝国によって征服される諸国の土地の悲鳴によって召喚された、はぐれサーヴァントたち。
護国の勇者ともいえる彼らと矛を交えるのであった。>>125
「この特異点を正すために来た貴方たちが、この特異点を広げることに加担する!
自らの行いを理解してやっているのか!?」
(……おそらく大モンゴル帝国の全盛期たる領土を実現しなければ、チンギス・ハーンは“出現しない”という聖杯の定めた法も、義憤に駆られる彼を納得させるだけの証拠はない。申し訳ないが、ここで撃破させてもらう)
サーヴァント、クラス・ランサー。その真名を趙雲子龍。
本来の歴史ならば約50年後の第四代皇帝クビライの時期に征服される、中国の南宋王朝を維持せんとする意志が、土地柄の縁を頼りに召喚した勇士。
その卓越した技巧は、とにかくガードだけすることを心掛けるメンテーの盾を“捲り上げる”ように崩していく。正直に言って、一対一ならば数合もせずに決着は付いただろう。
だが、二対一ならば。
クラス・アーチャー、アルジュナを名乗るサーヴァントは趙雲からの動線を常にメンテーを挟んだ位置に取り、彼女が崩された時にはすかさずカバーのための射撃できる動きを意識していた。
「少女の方は努力しているが、無理をしている。
だが一方の男はどうだ。戦い慣れ、いや、効率的に過ぎる。そのやり方はさぞかし人の反感を買ったことだろう!」
趙雲は完全にメンテーの体勢を崩し、彼女の盾を片足で力強く蹴り飛ばした。高速で移動する車輛を上回るサーヴァントの脚力によって吹き飛ばされたメンテーは、砂利が散見される草原を転がり続ける。戦闘に復帰するのにも二、三秒はかかるだろう。サーヴァント同士の対決という観点から見れば、事実上のリタイアに他ならない。
「なるほど、流石は五人しかいない虎の子――」
「覚悟するがいい、外道働き!」>>126
『青紅剣(せいこうのつるぎ)』から迸る雷電が趙雲の身体をスパークさせて、『雷霆響かす父の愛護(インドラ・チャンドラダヌス)』の弾道を切り裂き、アルジュナへと肉薄する。
その時、“アルジュナ”は痛感する。
中途半端に作り上げた霊基ではこの男には間に合わないと。
「……『五大揺るがす調律の刃(スダルシャンチャクラ・カウモーダキー)』」
「っ『涯角槍(がいかくそう)』!」
歴戦の勇士である趙雲は不意打ちにも近い、アルジュナの霊基を偽装する“クリシュナ”の宝具使用によって急所、霊核(たましい)が傷付くことは抑えた。トップスピードに到達した自分の身体を急停止・捩じり逸らしたことの負荷、クリシュナの宝具スダルシャンチャクラによる胸部こそ深い傷、大幅な出血が見受けられる。
だが、その程度で止まる風ではない。
「なるほど背後の影は、クリシュナ神か。聞きしに勝る威容! だが!」
「完全な不意打ちを止めるか、趙子龍。流石は蜀随一の武将なり!」
矢を番え、狙いをつけ、放つ。近接戦において後手に回らざるを得ないアーチャーであるアルジュナ/クリシュナが、速さを特徴とするクラス・ランサーの趙雲の神槍捌きを凌ぐのも神業。だが、全方位から強襲するチャンドラダヌスの神矢を悉く撃ち落とす、趙雲もまた神域の技量の持ち主だった。
だが。
「やあああ!!」
「ぐっ、少女か……!」>>127
死角からのメンテーの突撃に、趙雲は思わず姿勢を崩す。塞がれてない胸の深手からの流血も重なり、魔力の消耗もまた著しい。霊基を構成する霊子が、光となって散っていく。
「少女が戻って来るまでにアーチャーを仕留められなかった不手際か。俺の敗北だが、無念だ。世界が歪む様をただ見ることになるとは……」
「……趙雲さん」
「どうした、少年」
「仮マスター契約をしませんか?」
「? どういう意味だ?
たとえマスターという要石を得たとしても、単独行動を持たない俺はこのまま消えるだけだが……」
「いずれ、また。人理の危機の時には力を貸してください。
カルデアはそういうの、飽きるほど多いんですよ」
「……は、はは!
なるほどな。そういう事なら蜀の五虎将が一角、嵐槍の趙子龍。
いつでも貴方を守る槍となるだろう」
◇◇◇◇
カラコルム、正しい歴史では第二代皇帝オゴデイが築き上げるはずの宮殿の一角。>>128
仏教建築である興元閣にチンギス・ハーンがおり、カルデア一行は彼に招集を受けるまでになった。
チンギス・ハーンの身辺を守る警備兵の他に、明らかに魔術世界の域であるというのが見て取れる、八匹の魔獣がカルデア一行に対して疑り深い眼を向けていた。
『四匹の狗、四匹の馬。それはおそらく大モンゴル帝国の功臣、“最側近(ノコル)”四駿四狗だな。
彼らの魂を核にした概念なのか、それともサーヴァントとして召喚するに当たって何らかの影響を受けたのかはまた解析しなければ不明だが……』
「さすがミケランジェロ。何でも知ってる」
『何でも知っているのはレオナルドだけだ。二度と言うなよ』
「由来の解析は置いておいて、彼らの魔力量の値はどうでしょうか。魔獣ランクか、それとも更に上か」
「魔獣、魔獣ランク?」
「現地に入ってから用語の意味を知ってどうするつもりだ、後輩――」
伝説、神話にて登場する生物の総称。文字通り、幻想の中にのみ生きるモノ。
それが幻想種。
例えば鬼種だが、三種類に分けられる。
第一に、まつろわぬもの。化外の民。その血族。
第二に、ヒトの範疇を遥かに超えた力を持つ異形、完全なる異質。その血族。
第三に、決して人には鎮められぬ、世への怨みがカタチのようになってしまったもの。そう物語られて生まれたもの。
化外の鬼、超常の鬼、物語の鬼。これらの在り方は英霊とさほど変わらない。>>129
英霊は、時に体制にまつろわぬ者もいる。
英霊は、時に人を超えている。
英霊は、概念や物語から生まれる者も存在し、それらの影響で怪物のように変質したサーヴァントとして召喚される英霊もいる。
英霊の中にもトップサーヴァントやらA級サーヴァントやらの区別があるように、幻想種にもその存在規模を測る区別がある。最強の幻想種たる竜種は魔獣・幻獣・神獣ランクのすべてに該当するから除外。
野獣・魔獣・幻獣・神獣の四種を人間で例えるならば。
野獣は、一般的な人間、人間霊。
魔獣は、魔術回路を持つ人間に相当する。魔術師の中には稀に平均的なサーヴァント相手に防戦可能な者もいる程度には幅がある。
幻獣は、人間霊の中でも英霊、サーヴァントに近い。サーヴァントの中には神霊に近い宝具を持つように、能力の一部分が最強の幻想種である竜種に匹敵することがある。
神獣は、その通り神霊に近い。受肉した神獣は『受肉した神』同様、世界の法則そのもの。一方で神の加護を持つだけの幻想種もおり、これはサーヴァントの中に神性を持つ者がいることに通じる。
『“四駿(ドルベン・クルウド)”および“四狗(ドルベン・ノガス)”だが、奴らの位階……霊格というより魔力の質か、それは魔獣ランクだな。魔力量は幻獣~神獣ランクと思われる。神代回帰に概算するとAだな』
「だいたい、そうでしょうね。モンゴル帝国の征服範囲がそのまま力になっているのでしょう」
「講釈はそこまでだ、カルデア諸君。
ここからは主上の御前である。静粛かつ、礼儀正しくな。いつ首が飛んでもおかしく無いのだから」バレンタインSS、最初は普通の雰囲気のつもりだったんですが書いてて段々「これ完全に夢小説では…?自己満のアレでは…?」となった訳で方針転換した訳です。それであの強烈オタク君が産まれたって訳。
ちなみに他のマスコットとどうやって交信したのかはノリで書いたので正直俺も考えてません。夢の中でマスコットだけ入れるトンチキ空間的な物に行ったんでしょう多分。
>>105
ロウィリナさん可愛いな…そして展開もロマンチックで良いな…エモい…
と思ってからの最後よ!!これ絶対今後の再会やべえ奴じゃないですか!!
>>118
>>119
わぁ可愛いいいいッッッ!!レージュさんこういう絵も描けるの凄えっすね…
メロ「むしろタケノコ以外の何かあるぷにゅ?(というか他の呼び方は大体厄くなるかもだしコレが正解だと思ったぷにゅ)」
>>120
トンチキテンションで行ってみるかって事で書いた結果想像以上にイカれた物が出来あがっちゃいました…
そしてメロちゃん可愛いですよね…正直初登場時ここまで人気出るとは思ってなくて俺もビックリしました…
>>131
新しい中編だ…!!
そしてメンテー+クリシュナvs趙雲が凄いかっこいい…!!敵の趙雲ってのも何気に初ですし新鮮…
趙雲エミュは台詞も戦い方も両方OKです!敵としてでも武人としての礼儀を失わずに戦ってる感じが凄いいい感じです
そして次回出てきそうなチンギスハーン…果たしてすぐ戦うのか別の敵が出てくるのか楽しみです…!!>>116
名無しのオタクくんむっちゃキャラ濃い!!あとメロたんがかわいい
>>119
ぷにゅぷにゅのふわもちだぁ
>>131
わーい!!うちの子かっこいいー!!
……のですが申し訳ないですが一つ、クリシュナの宝具で現界するアルジュナはアルジュナ本人なのです……クリシュナがアルジュナエミュをしているわけではないのです……
>>106
執行者と封印指定だからね、仕方ないね
>>120
not恋愛感情のつもりで作りましたが……無限の可能性を信じましょう案件ではあるかもしれない
>>133
実際どうなるのでしょうね……ロウィリナさんだとちゃんと職務を全うするために殺しに来そうなイメージはありますが
>>134
伊達に元冠位魔術師、現封印指定なエンジョイ勢はやっておらんですよガハハ
殺されても別の自分が現れる橙子さん方式(仕組みは違うけれど)>>141
わかりづらくて申し訳ねぇ……
他に何か擦り合わせたいことがあれば質問答えます……>>134
・海月ちゃんとメロからチョコ貰うモブ
・甘い雰囲気にはしない
・メロちゃんメイン
この条件を合わせて考えた結果メロちゃん大好きオタク君が生まれたのです…
>名無しではっちゃけてほしい
ですね。メロちゃん主体のギャグSSとかあったら暴れさせます
>>139
ネームドではできるか分からない位のトンチキさを出そうと思った結果とんでもねえネットミームのバーゲンセールと化しました…
>>140
あ、それは分かってるんです…今まで味方側とかが多かったから戦う相手とかで出るのは新鮮だなって感じで
二刀流は可能っちゃ可能なんですが青紅剣は涯角槍に比べて反動というかスタミナの消費とか負荷がキツいんで同時使用は本当にここぞって時とか好機に使う最後の切り札みたいな感じですね
あと正直に言ってしまうと常時二刀流は構想中の別霊基で使おうと思ってる部分もありまして…
>>144
ワザマエ!!
まあ簡単に言っちまえばオタク君は美少女+最推しからのチョコと最推し等身大人形という二連撃で脳のキャパオーバーで気絶しました
情報量で頭がパンクしたというかなんというかそういうアレ
>>146
了解っス今から行きまーす。>>147
そうですね、申し訳ないですがまだということでお願いします>>150
言われてみりゃ確かに…
というか壁サーで括ろうとしたの正直アレでしたねサーセンふと深夜の脳みそで考え事してたらジャスミンはアインス先生にお父さんになって貰いたいと思ってる…アインス先生を作ったのは生活管理局の局長さん……つまり局長さんはジャスミンのおば────
まで浮かんだところで頭の中のオリオンが「ぁそこまでよ」とストップかけてきました。サンキューオリオン。休みの内にどんどん書くぞ、ということで
覇権大陸国家イェケ・モンゴル・ウルス、中編行きます~
>>144
チンギス・ハーンはちょっと特殊な立ち位置になってしまった
彼の掘り下げは個人的にもうしちゃったのでな!興元閣の扉を開けるとその先に広がるのは、青々しい草原そのものだった。
明らかに空間の構造を無視した景色は空間拡張の魔術ではなく、魔術世界における大禁呪。魔法一歩手前とされる大魔術『固有結界(リアリティ・マーブル)』が作り出したものだと推測された。
つまりこれは、チンギス・ハーンの心象風景なのだろうか。
草原の中心に置かれた玉座には、王を名乗るのに相応しい圧を感じさせる男が居座っていた。燃え上がるような緋色の髪、狂気に侵されているとも思える双眸、全身に存在する無数の戦傷。両肩にかけて掛かった灰色の狼の毛皮。腰には裏面に防寒具としての毛皮を縫い付け、金属甲片を綴った小札鎧の重装。そのどれもが、常人には重苦しい。
此は、永遠なる天の命なり。
天上には唯一の“とこしえの天(ムンケ・テングリ)”いまし。
地上には唯一の君主チンギス・ハーン。
“天の申し子(テングリイン・クベグン)”テムジンすなわち、“鉄の音”あり。>>166
「はっ、来たかよ。ご苦労だったな、主(オレ)のために働いて」
「ふん、本当にチンギス・ハーンでいいのか。
私たちの歴史ではとうに死.んでいるはずの者だが」
「勿論だ、メンテー・プルトランプ。
俺は“チンギス・ハーン”と成る時に、ココチュから聖杯を受け取り、そして死の運命を乗り越えた。らしいな。実際に死んだ訳じゃねェーから、そういう幻視があった程度の事でしかないが」
「止めるつもりは無いんですか。
人理定礎を破壊してでも、偉業を自らの手で成し遂げなければならないんですか?」
「領土を守り、領土を広げるのが王の職務。土地すら消費しなければならないのは人間の業。征服行為そのものを否定することはありません。しかし、チンギス・ハーン、貴方は本来の歴史を捻じ曲げている。その妄念、滅びる時だ」
「同じく。生命の持つ役割を終えたのなら、いさぎよく世を去るべきなのです。草原の主よ」
「は、は、は。ココチュよ、ほれ見ろ。総スカンだ。この反応は予想していただろう?」
「ええ。しかし主上よ、この草原……いいえ、日の昇る処から日の沈む処まで、貴方のものではない世界は無いのです。我らの意志を背負う貴方はそうで無ければならない。
そのための聖杯。そのための万能の願望器。私は、貴方に“天(テングリ)”を見たのだから」
「厄介な部下を抱えたものだ、が。受け入れるのも王の度量だな」
「隷属しないのであれば国家、家族、財産。そのすべては勝者に奪われる。
それが草原の掟、自然界の変わらないただ一つの絶対的な秩序。
さあ、“天の神よ(テングリ)”。開戦の銅鑼を鳴らすがいい!」>>167
「サーヴァント・アーチャーに命じる!
人理を守る力を!」
魔力の渦が電荷となって大気を奔るのを合図に、両雄が走る。
アルジュナの放つ、雷神の神気宿る矢であるが故に物理法則を無視した軌道でテムジンへと襲い掛かる。テムジンは自身も遠征に参加するほどの将ではあるが、流石に神代の戦士とは質が違う。捌き切るのは不可能に近い。
しかし、彼に従属するケシク・ノコル、“四駿(ドルベン・クルウド)”と“四狗(ドルベン・ノガス)”というテムジンの武器が、草原を縦横無尽に駆け巡る。
13世紀に発生した魔獣ランクの使い魔であれば、平均的なサーヴァントで防戦可能な程度のはずであろう。だが、神獣ランクにも匹敵する膨大な魔力量を背景に、八匹の連携によってトップサーヴァントさえ上回る、攻撃性と防御性を手に入れていた。
更にその知性は、四方遠征を成し遂げた英霊。
ムカリ。ボオルチュ。チラウン。ボロクル。ジェベ。ジェルメ。スブタイ。クビライ。
彼ら最側近の存在あってこそ、チンギス・ハーン、そして歴代ハーンは最盛期に「地球上の陸地の17%」に相当するユーラシア大陸の広大な面積を支配する基盤を作り上げることができたのだ。それはモンゴルの民にとって、最新の神話。伝説上のサーヴァントのみならず、時に、神話上のサーヴァントさえも凌駕する。
(ですが、相手はアルジュナ。
この程度で相手になると思われては困ります。
彼は神々の軍勢に勝る3000万のニヴァータカヴァチャ族を鏖殺した英雄なのだから)
「GAAAAAAAA!」
「天上を覆え、『雷霆響かす父の愛護(インドラ・チャンドラダヌス)』!」>>168
サーヴァントの戦いは、特に宝具の真名解放によって決まることが多い。
真名解放と同時に、神々の王にして雷霆神たるインドラの雷を宿した矢が、電荷の軌跡だけを瞳に焼け付けて、縦横無尽に飛来する。
アルジュナ自身の矢を中てる精密な行動予測に加えて、透視による遮蔽物無視。そして何より、あまりの速さに両手で矢を射っているのではないかと思われたことから“左利き(サヴィヤサーチン)”と呼ばれた早撃ちの技量が、チャンドラダヌスの持つ無限に近い装填能力を最大限に発揮させる。
かつてカーンダヴァの森にて、炎上を鎮火させようとするインドラ神の豪雨から、炎神アグニの火を守り切った其れである。草原すべてを雷霆で埋め尽くしても飽き足らない。
「まるで雷の壁、か。主(オレ)の子飼い共が何もできねェーとはなァ!」
(凄まじい。これは私なんかが入る余地は無いんじゃないか――?)
サーヴァントのステータスにおいて、A~A+の筋力は宝具威力に換算するとCランクに相当する。チンギス・ハーンの使い魔ケシク・ノコルの一体一体を磨り潰すようにAランクの攻撃が全身隈なく、更に休みなく食らい続ければ、流石に如何なる生物であろうとも雷避けなどの概念防御が無ければ消し飛ばされるのは道理であろう。
神の加護を持つ神代の神獣スフィンクスであっても、単体ではトップサーヴァント相手には時間稼ぎにも成らないと考えれば、健闘した方になる。
アルジュナは一切の返り血を浴びることなく、敵勢力の鎮圧に成功した。
「まァ、英霊を核としていようが、持ち宝具が無ければこんなものだな。主(オレ)でもそう思うぜ」
「貴方は使い魔が戦っている最中、他に攻撃宝具を使いませんでしたね。聖杯で魔力の不足は無いのにも関わらず。
この固有結界に攻撃用の地形効果がないのであれば、これで打ち止めということでしょうか」
「ああ。といってもケシク・ノコル総出で一騎を相手にさせれば、最大火力がA+ランクの真名解放になるトップサーヴァント程度なら狩れるんだがな。流石、神代。隙がない」
「それでは……?」
「いいぜ。殺りな」
「誅戮、仕る」>>169
アルジュナの一矢が、チンギス・ハーンを名乗った男の霊基を貫いた。
(……?)
「ココチュさん、彼は斃れました。降参してください」
「斃れた? 確かにテムジンは亡くなったな」
「……どういう意味ですか」
「そうか! そういう仕組みですか!」
「クリシュナ!?」
「彼の霊基を破壊しても、聖杯は露出しなかった。
ならばこの固有結界、固有結界そのものが――――!」
「は、は、は!
受肉せよ、『王の血統(アルタン・ウルク)』!
汎人類史においてはこの心象風景、固有結界を引き継いだ者がテムジンの後継者となった! 新たな“ハーン”と成った! 諸君らの言葉で語るのならばチンギス統原理か!
彼の夢を、彼の世界を、彼の秩序を体現するがいい、“大モンゴル帝国(イェケ・モンゴル・ウルス)”の化身よ!」>>170
――決めたよ、テムジン。
――あァ? 何をだ、ココチュ。
――君の王としての名前だ。クリルタイで、君はチンギス。チンギス・ハーンに成る。
――そいつはまァ、大仰だな。テムジン・ハーンじゃダメか?
――勿論だとも。君は“天の申し子(テングリイン・クベグン)”で、“人間”では無いんだ!
「この固有結界はただの羽化を待つための繭で、テムジンは幼体だった!
大陸を横断した征服国家“大モンゴル帝国(イェケ・モンゴル・ウルス)”の概念が成立したことで完成する大儀式が作り上げる、大霊基!
地球上の陸地の17%を占める、大天蓋(テングリ)!」
『固有結界に入ってから通信が遮断されていたが、この状況!
まさか大神獣クラスの受肉を許してしまったのか!?』
「地上に散らばるチンギス・ハーンの血脈、彼らの繋がりがこの獣を動かす。
来たれ、地上を統べる蒼き狼。地上を生きた我らが“天(テングリ)”!」
ユーラシア大陸のおよそ三分の二という総面積を誇った、大モンゴル帝国の全盛期。
それに匹敵する霊基を持つのであれば、それは地球を創世記から記録し、氷河期に変える、大陸をピンボールするという離れ技さえしてしまえるアーキタイプ・アースの顕現には遠く、及ばない。だが、もはや生物の範疇を超えた巨体そのものが権能に比する。
その霊基を成す“大陸(からだ)”が地続きだったからこそできる、回路の刻印がこの大偉業を可能としたのだ。>>172
「告げる、汝の身は我が下に。我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、人理の轍より応えよ!」
神代は終わり、西暦を経て人類は地上で最も栄えた種となった。
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻む者。
人類をより長く、より確かに、より強く反映させる為の理――人類の航海図。
これを、魔術世界では人理と呼ぶ。
未来を観測し、予測することで人類は100年先まで、将来を約束されていた。
しかし、観測されていた未来領域が消失。
人類は未来を失い、絶滅が確定した。
「汝、星見の言霊を纏う七天。
降し! 降し! 裁きたまえ! 天秤の守り手よ――!」
多くの出会い、多くの未来のために戦ってきた。
生きるために――――戦ってきた。
それは変わらない。
これは全存在を人理保障に費やす、最新の召喚術。>>179
ですよねぇ…
変に捻ると事故っちゃいそうだしここは素直に考えよう…最近色々設定整理してて思い出したんですけど凌牙君は実は登場初期はアスタム君的な方向性のキャラをイメージしてたんすよね。それ踏まえて今のツンデレ凌牙君見ると大分変わったなって…
>>152
気にしてはいけない(震え声)
初期はもうちょいクラゲっぽいデザインだった覚えもありますけどマスコット的にはこのタ○ピーみたいなフォルムのが可愛いかなって思って気付いたらこのフォルムがデフォ化してたけど気にしてはいけない(震え声)
>>153
かわいい…
何というかこう元気っ子の匂いがしますね
>>175
とんでもねえバケモン出てきちゃってビビり散らかしました…
1部どころか2部の一部大ボスと比較できる位にヤバそうなスケールの巨大ボス…ヤバさが伝わってきますね
そしてここで趙雲召喚は熱すぎてマジで感動しましたヤバいウチの趙雲カッコよくて泣きそう(語彙力)
クリシュナ、趙雲、メンテーの3騎vs大ボスという事で次回が楽しみになってきたので全裸待機で待ってます
…というかクリシュナと趙雲ってこの特異点のPUあったらPU1で出そうな雰囲気ありますよね
>>176
オタク君…アイツは良い奴だったよ…
いやあマジでレージュ先生の絵が凄すぎてビックリしましたもん俺>>183
まあ確かに妖精とゴリラって点ではかなり違うんですけど、何というかキャラの方向性でモデルにしてたんですよアスタム君
当時船メンがまだ少なくて「かっこいい系の男子生徒増やすか…」って思い立った時にどういうポジションに置くかってので迷ってたんです。
そんで多分辺りでアスタム君が好きになったんですけど、その時に名無しの教室メンツでのアスタム君的な立ち位置というかSSとかでルナちゃん達とか船だとジャスミンちゃん達みたいなメンツの何かに面倒臭がりながらも巻き込まれる感じのキャラにしようかなってなった訳なんで、何というか名無しの教室組に当て嵌めるならアスタム君ポジション的な感じのイメージで作ったというか。まあ初期より軟化ツンデレ化してるので割と面影無いですが
まあこの先何かあって名無しの教室と船の生徒メンツが関わる時とかあったらアスタム君と凌牙君絡ませてみたいなって思ってたり。>>184
すっげえ分かります…
>>187
面白そうですよね…!
海月ちゃんとヨモちゃんみたいな絡みが思い浮かびやすそうなキャラもいますしペルカちゃんとかシャリーちゃんとカヴンさんみたいな合わせたら化学反応というかカオスな事起きそうなキャラとかもいますしね
楽しそうだなって
>>188
そうですね、バトルもありそうですが個人的には他のメンバーがわちゃわちゃしてるの見ながら
凌牙「…何つーかお前、面倒くせえ奴らに手ェ焼いてそうな面してんな。」
アスタム「だろうな。自称美の化身みたいな奴がいつも噛み付いてくるんだよこっちは。全く面倒臭いったらありゃしねえ…」
凌牙「……何か分かるかもしれねえ。俺も常時ハイテンションなチャラい奴にいつも絡まれて喧嘩売られんだよ…」
アスタム「へえ…苦労してんな、お前も。」
凌牙「まあな…」
って感じで酒飲みながら少し話してそうだなって雰囲気をイメージしてました。ローザさんとカステラ君っていう絡まれて手を焼いてる相手がいる男同士少しだけ気が合いそう。今 起きました(震え声)
朝4時ぃ
>>176
チンギス統原理、固有結界(心象風景)は引き継がれる、等の合わせ技がいける、いけるのでは!?と
テムジンは「ちょっと主(オレ)に脳を焼かれた奴らが多すぎるな」などと言っており...
>>177
個人的な王の造形で、ギルとイスカと始皇帝(ニーチェ的な超人)とキャラ被りしないのを探さないと!とめっちゃ焦っています。難しい
(後編で スブタイ 出せそう)
>>178
もう史実のモンゴルがスケールでかいので、これを使わない手はないのです
テムジン関係ないのもあるので、そこは特異点仕様
>>179
グガランナを受肉させる理論が丸々転用できる、と思い立ったのでやるしかなかった
というかこれをやりたいがために、この話書いたといいますか
>>181
「大◯◯」だと本編っぽい言い回しになると気付いて、一回やってみたかったのです。バレた!
>>182
ここは真面目に伏線張ってみました〜(なお書いている本人は行き当たりばったりな模様)
確かに前半ピックアップ味がある...!>>205
わー!本当だ、なんだよロウィリナ…お前…
遡ってまた拝読させていただきます…感想も後で送りますね!
それでは以下連投失礼します《カルデア・廊下》
サルダナパール「…!おーい、おーいマスター!」
〉あ、サルダナパー…
〈血まみれのサルダナパール〉
〉!? / 〉な、何があったの!?
サルダナパール「?楽しかったぜ!」
〉いやそういう話じゃなく
サルダナパール「んー?…まぁとにかくさ。マスター、今暇かい?これから楽しいことしようぜ!」
〉楽しいこととわ? / 〉5W1Hで答えて
サルダナパール「えーっとなー。これから、向こうで、俺と君で、楽しいことを、楽しいから、楽しく、しよう!
…ってことで!ヒアウィーゴー!」>>209
サルダナパール「ひどいなぁ!良いじゃん、食べて呑んで楽しめれば。
そうだ、アレがあれば違った感じになるんじゃないか?チョコレートってヤツ!」
〉あ / 〉渡すのすっかり忘れてました
サルダナパール「渡すの?渡すもんなの?
…へえ。バレンタインっていうのかあ。じゃあ、本当は俺がまず君からチョコをもらっておくべきだったんだな。
ま、偶には逆でもOKだろ、楽しいし!
ということでマスター!そのチョコレート寄越してくれ」
〉はーい / 〉テキトーだなあ
〈チョコをプレゼント〉
サルダナパール「んむ、んむ、これだな!
ということで、これを火でちょっと溶かして、肉にかけて…はい!これなら美味いんじゃないか?」
〉うーん、そう言われると… / 〉癖になる感じの風味があるような…>>210
サルダナパール「なら良いじゃないか!新たな味覚との出逢いはユールの醍醐味だって彼も言ってた気がするし!
あんまりないみたいでさ、三つ分?くらいなんだけど。どんどん食べちまおうぜ!」
〉にしても、不思議なバレンタインだなぁ… / 〉にしても、不思議な味だなぁ…
〈そうして春先ユール謝肉祭は、時の移ろいの判断が難しい洞穴の中で…少なくとも半日ぶっ通しで行われた…〉
サルダナパール「あっはは、楽しいなぁ!」
《暗転・カルデアの自室》
〉……夢?
〉…の割に、お腹がいっぱいな感じ… / 〉の割に、胃もたれの感じ…
〉運動がてら、管制室に行ってみようかな / 〉サルダナパールが準備した場所が気になる…
〈管制室へ向かう〉>>211
甲賀三郎「お、マスター。ちょうど良いところに」
〉甲賀三郎? / 〉こんなところに珍しいね?
甲賀三郎「いやさ、先日のレイシフトと探索のレポートをまとめようと思ってデータなんかを見直してたんだが…」
白蛇「不可解な点があるのですよ」
甲賀三郎「あっお前!勝手に台詞を横取りすんな!」
白蛇「勿体ぶる方が悪いのです。報告はスマートにスピーディに。あっ、鈍鎮主には無理でしたか」
甲賀三郎「お前なぁ…!」
〉まあまあ / 〉それで、不可解な点って?
甲賀三郎「あぁ、そうだったな。実は、レイシフト前と後でこの森一帯の動物の数が減少していたんだ。
…いや、それはまあ、野営なんかをしたから不自然ではない。
問題はな、その近くに住んでいた三人家族も消えていたってことだ。交戦に巻き込んだっていう記憶も記録もない」>>213
『春先ユール謝肉祭』
サルダナパールからのバレンタインのお返し。あったかもしれないし、なかったかもしれない不思議な肉の宴。
大量の野生動物の肉が焼かれたり燻製になったりで普段なら味わえない風味を貴方は楽しんだ。夢の中の出来事であったとしても、舌はその記憶を保持している。
その中で、ひときわ不思議な肉があった。他の肉にはない、味わったことのない、けれど、どこか馴染み深さもあるあの味。甘くとろけたチョコと絡み合い、一種独特な趣を呈したあの肉。
事実がある。現実がある。このユールを事実と、現実と認めるのであれば、貴方はあの肉の真諦を考察せざるを得ないだろう。たとえ、それが朧げなものであったとしても。
舌先に残るあの感覚を。腹に残るあの重みを。貴方はどう捉える?
彼ならば。あのユールの主催者である彼ならば、どうか。そこまで思案して、貴方はため息を吐くとともに肩を落とす。
そんなことわかりきっている。また、よしあのユールが現実であったとして、あの肉が禁忌のものであったとして、彼にそこへ至る意図があったのかという疑問への答えも、問うまでもなく理解している。
「覚えてないけど、あったとしても楽しかっただろうし良いんじゃないか?」────きっと、楽しげに笑ってそう話すのがオチだ。>>215
こわい……カニカニしてきた……バレンタインバッドエンド勢とはまた違った意味でとんでもないことしてる……>>215
血まみれ!?冒頭からどんな死闘を……なんだ獲物とってただけかぁ
って安心してたのに……
結局その血まみれはなんなんだ!言え!>>204
>どんだば、とは……?
展開に関しては大丈夫ですとも、こちらも合わせていきますんで。
解らんですよねー、ヴィクトルの好意サイン。具体的に言うとカフェへの先導(レディ・ファースト)とか英文の赤ペン先生頼んだり、なんてのがそれです。
傲慢野郎が下手に出るなんて好感度高くないとやらんよねっていう。
あと子供扱いをしつこく訂正しようとしたのとかも。おこちゃま認識だと恋愛の相手として見てくれない!!
そしてふられそうなヴィクトル。まぁ自己肯定感そんななさそうだしなぁロウィリナちゃん。なのにいきなりガンガン距離詰めたらそらそーなる。
壊死した腕の感想は……どうなりますかね。拒絶する事はまずないでしょうが(スラム育ちで色々見て装ですし)、ビックリはしそう。
ではコチラの返答を書いていきますー。返答完了。めっちゃ気障な事言い出しましたよこの王様野郎。
あと大事な事なので念のため補足しておくと、ヴィクトルの”怒り”ってのは襲撃者たちにプロポーズの邪魔された事とか、恋愛駆け引きにおいて急速過ぎた自分に対するモノです。
ロウィリナ自体に対してはカケラも抱いていないのでご安心ください。>>215
おいいいい!?なんてもの食わせてやがるんですかこのフォーリナー!!
途中まで微笑ましい展開だったのに、最後の劇薬で一気に反転しやがったんですか!?あ、そうだ山星さんに質問が
博物館って働くこともできるそうですが身一つで一攫千金狙えるほど稼げるパターンとかあったりしますか?そういえば奏章の内容ってもうネタバレ解禁でしたっけ?
>>215
“本当に食べてしまったのか?”
真相は突かず藪の中が一番一番……
そして甲賀三郎と白蛇を使っていただきありがとうございます~!オーディールコールと、バレンタインイベももう二週間経ってる...?(インド沼)
>>215
まさかのカニバったって...こと!?
バレンタインイベから一転してホラーになるのが正にフォーリナー...!名無しの教室×船とか筋肉枠は誰だ!?などの話があったようなのでコソコソ小話
自鱒で一番のパワータイプは魔術(魔眼)なしでもレリックだけどそれに魔術アリでなら接戦できるのがヨモ。たぶん二人ともそれぞれのメンバーを全員担げる
>>105
わぁ〜!封印指定の魔術師の底知れなさを見てしまったよ…まさに煙にまくような別れ…綺麗って褒めてくれたことも口づけも嘘一つない本心なのだろうなぁ、うーん食えない、さすがと言うか…
指輪なら手袋の上からでも、と思ったけれどロウィリナがしてる手袋は革製だったのであの場ではやはり渋っちゃいますね。にしてもドギマギしたろうなあ。でも実際壊死して黒ずんだ指に白薔薇の指輪は美しいのよ…良い…
あとロウィリナは仕事であれば、人々を救うためならやれる女だけど後々になっても「あの時全てを投げ出していれば…」とか考えて引きずる女でもあります。大体フィオレお姉さんと一緒
でもだからって仮に投げ出したとて後にそれによる犠牲から目を背けきれず引きずる女
>>116
お、オタク君ー!なんて幸せそうな顔で倒れてやがる…
まあ実際思考の片隅にもなかった推しからバレンタインプレゼントなんてもう卒倒モノですよね。そしてここからFC創設するとは…なんというバイタリティ。推し活してる時が一番輝いてるよオタク君
>>131
>>175
とんでもねえ規模のボスが出てきちまった…でもそうだよね、ブリテンであれならユーラシア大陸を考えると…モンゴルって怖いな…
そして戦いを通じての縁によって召喚された趙雲さんの〆台詞が格好良すぎる!こういう台詞を自分もどこかで誰かに言わせてみたい…というかそもそも縁召喚のシステム好き…>>218
「わあ、びっくりした」的な言葉です、ハイ>「どんだば」
はあーなるほど。細かいところで描写はされていたのですね…自分の及ばない点は認める人間だとは思っていましたが、下手に出るのと子供扱いを否定するのとにそこまで好意が乗せられていたとは…
ロウィリナは、コレ自分も書いていて気づいたのですが、惚れて自分から進んでいく分には攻撃力も防御力もそこそこ高いのに相手から惚れられて迫られる場合は急に弱くなるなって…奥手ってレベルじゃない。なるほど『起源:庇護』はこういうところにも出るんだなあ、と…
あと「交友も深くない〜」とかなんとか言ってましたけどそもそも仕事柄深くなれる機会が少ないのでアレはどう考えても言い訳だなと。今までああして離れてたのでしょうね
>>219
ヤダ、ヴィクトルさんめっちゃ激おこぷんぷん丸…まあ婚パ参加者はみんなキレる権利はありますよ。告白の直後とか特に…
そしてやっぱりヴィクトルさんは自省できる人ですね。案外1日の終わりに反省会とかするタイプだったりするのかな…?
それでは、これからヴィクトルさんも駆けつけて共闘〜って感じで書いていきますねあと奏章は公開されたのが2月10日だったのでネタバレ期間は過ぎていると思います〜。いやあ、早い!
>>215
ウミガメのスープ……!怖いことをしれっと明かされるオチの話でしたね。自分でバレンタインシナリオを書いてみているけれど、内容が初期鯖並みのはっさり具合になりそう。ま、まあ、みんなが重かったり、湿度高くないとダメってことはないですよね
奏章解禁なので話すと、ルーラーは兎も角、アヴェンジャーとアルターエゴも基本的には召喚しちゃ駄目なん?というのが驚きでしたね。
まぁ人理修復って特殊状態故の制限なのかもですが。制限に関しての詳細はシナリオ公開待ちかなぁ、しかし。>>242
使いすぎたらダメなくらいの印象なので聖杯戦争の範疇だと大丈夫そうかなーと
人理修復案件はもう状況が特殊すぎてわかんないです…オーディールコールに関しては、fgoプレイヤーとしてはめちゃくちゃ面白い状況になってきた!感はあるんですが、ss書きとしては本編のバリエーションを作ってようやく到達する状況なので反映が難しい、と思う私だった
それならSF向けの伝承科の方がまだ、という感じ
(イベント系は終了後でしたね、すみません)>>235
たとえ関係なくても物語っちまえば関係あるんだよど!という公式の模倣犯と被告は申しており...
邪道も美味しいけれど、〆の王道もたいへん美味しいです返答いたしましたー!戦闘になると、うん、いっつもこう、色々拙くなるなあ!
>>238
腕相撲をすることになって両手使ってもびくともしないのにむぐぐ…ってなるルナちゃんと申し訳なくも頑張ってるルナちゃんに微笑ましさを覚えてしまうヨモ…見える見える…
>>240
正直重すぎるものが続くと胃もたれを感じてしまうところがあるので、水着巴御前みたいな程々の軽さのものも有難かったりします…今年ならd@92hみたいな…(一応ラフム)
>>241
>そっそこまで悲しませたい訳じゃ…(焦)的な。
むっ、コレもしかしてヴィクトルさん中々のディスコミュ系疑惑…?
>>244
食えなーい!
コレはアレですよ、マイアさんをずっと仕留めきれず追っかけっこ的なことを続けるけれどある日執行が叶ってしまって、仕事としては良いことなんだけど、その日からずっと心に空白が…みたいな。1日のうち指輪を眺める時間が長くなるサムシング…実はもうすぐお見せできそうなキャラで軽度の置換魔術使う奴がいるんですが、今回割と置換魔術が重要になってきそうな感じで大丈夫かなって密かに心配になってます
まあ使い捨ての得物の形状変化させる位なので多分大丈夫でしょう(適当)
>>203
クリシュナさん多分星5だと思いますし趙雲は星4なので多分前半PU行けますね…後半はテムジンさんとかモンゴル勢なんやろなあ
そういえば自鯖とぐれお時空が縁できるの初かもしれないのか
>>215
このスレ来てからのバレンタインSSで恐らくトップクラスに恐ろしい物を見てしまった…
鵺が平和だった分温度差というかこっちのヤバさが際立ちますね
>>235
ヨモちゃんレリックさんと同等のパワータイプなんすね…
となるとウチの筋肉枠の凌牙君は魔術無し凌牙<<魔術無しレリック<魔術あり凌牙<<<<魔術ありレリック位が一番バランス良いですかね…?
メロちゃんファンクラブとか有りそうっちゃ有りそうだなって思い立った瞬間あのオチが生まれました
やっぱり推しとか好きな子からチョコ貰ったら嬉しすぎて爆発四散すると思いますからね。まあ俺はそういう経験三次元で無かったんですがね…>>251
へへ、公式のキャラだとカルナさん相性召喚しそうだなって思いましたね
>外見と二重で勘違いされやすい系とか、生育環境の立場が低いとか辺りの経歴的に。
なるほどなるほど。じゃあとりあえずテロリストは制圧して、一安心と思って人質を解放したヴィクトルが不意打ちを受けて……、という流れで行こうかな、と。
……いや違うな、婚活パーティー襲撃するにあたって下調べもしてるでしょうから、ヴィクトルの王威遂行もある程度バレてて普通に戦うのも出来るかな。
テロリストたちは魔力使えるみたいだし、それで肉体保護すればガードいけるいける!
という方向で書いていこうと思います。>>253
真顔のシオネーズor男子組とふんぞりかえったマレオが目に浮かびますねぇ~!リラックスできると話が進む〜♪
(しんどい所を抜けたので此処からは書きたいパートオンリー)時計塔の政治闘争書くのたのし〜
>>256
いえいえ〜
>>257
おめでとうございます!
その、お時間があるときで良いのですが何度か絡ませてもらってるうちの創造科の問題児たちに対してのウルティマさんの心象とかを軽くでも良いので教えてもらってもいいですかね?
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/スピルバーグ教室の問題児達>>258
りょです。というかもうウルはキャラシ書くことにしますね。
先んじて一般的な対外方針だけ軽く置いておきますが、あの女は基本的に性格がわるいです。
内向的、行動的。それと排他的。
人物分けのタグが敵と競争相手(ライバル)と他人(モブ)しかありません。ちなみに先生は敵の枠に入ります。目上の人間は全員敵。
他人のタグだと実力があってもひとつでも気に食わない要素があれば相手の存在を視界から消します。
実質ウルの視界に入るには競争相手の枠に入るしかありません。
他人と自分を比べたがり、相手より優位に立ちたがります。
たとえ負けていても今負けているだけでそのうち勝って引きずり下ろすつもりです。
そういうスタンスは若い頃のウィリアムそっくり(というか、合計6人の孫の中でいちばん性質が似てるのはウル)なのですが、肝心のウル本人は祖父が大ッッッ嫌いなのでそのことを指摘されるとめちゃくちゃ怒ります。というか耳の届くところでウィリアムの名前を聞くだけでキレ散らかします。
一方で身内相手には甘いところも見られ、(本人から見て)欠点のない兄には懐いており、魔術師ではないものの心理分析で役割をもつ弟にも姉として接しています。
要するにめちゃくちゃに攻撃的な人見知り。無理やり結婚させないと確実に行き遅れます。>>259
ありがたいです、感謝しかない……
ロバートくんのキャラシは過去スレから回収済みなのでこれでエーテライト絡めた時計塔のお話書けそうです>>261
わ、わぁ………カシンくん……
表情がなんとも言えない絶妙な感じなの良いっすね>>262
・招待状は結構幅広く配られています。それは本当にただの偶然だったり、あるいは彷徨海の入会のように運命に選ばれたものだったり。行くことを拒否するのも受け入れるのも自由ですが、後者の場合はなぜか受け入れてしまうようです、そういう運命だからですね
・通行許可証、ということで渡されはしますが“戦闘の邪魔にならない”とか“どんな時でも身につけておける”のが条件なら形状はなんでも良いと思います。お好みでどうぞ
・別です。客として入場した後に働きたい意志を示せば変わります。変わりますけどどっちも設備超絶良いので差異はないです
・上層から下層にかけて担当する職員で強さが変わります。最低で武装した一般人レベルから最高で博物館限定とはいえ現代を生きる人の中でも上位クラスの実力まで。後者はBクラス以上の遺物の研究で色々取り込んだり人体の部位と引き換えに色々したりしまくった結果「博物館の外に出れば神秘が発揮できない、あるいは生きていけない」レベルまで己を追い込んだ極致です。博物館の中だから出来ること
それでもブファスとかの規格外の化け物に消し飛ばされるのでやっぱり危険なBクラスやAクラスの対処はアルテミシアがやる羽目になります。時間稼ぎぐらいは出来るかも
・以下、他の現在展開中のシナリオにも関わるのでラフム語
qs5f@pefepyc4k94is3.w@gb@sid94wy=d-@l、tc4ptekdn8;ーd9y=hlt5rbsw@vszk.ーs=thwe、c;iczwckd@d94t@dyb4dwehezd8knoechwekatow@r
chweqe2[knoedkjt@ysat@4kfb;t@thwexp.-4b4pet@f.tiw@tebs、r4iykiy:@y=qed94idwckvst@dyq@d@wyw@lpzs、id84/t@fd@j.d94w@r>>261
カシンチャン……一応フォローを入れると、己が生まれながらに少数派の異端者だと思いながら生きてきた奴が偶然ガチモンの化外に遭遇して脳を焼かれた結果基本冷静な効率厨なのに友達関係だとやや判断力がバグる生き物になってしまっただけだからジャンル的には友達で間違いないんだぜ
お互いの理想通り対等で真っ当な友人関係でいるためには自分のナンデワレハアアジャナイ…感と「人類種への擬態如きにリソースを割くな無為無益無駄無粋縊り●してやろうか(でもそれが君の望みなのは知ってるから上手く行くようなら喜ばしい)」って感情が邪魔だなって思ってる潔癖症なだけだから
ありのままの君が好きレベル100勢なだけだからえーとお知らせです
今日か明日に叛鎖再開できそうなんですが、凌牙vsジャスミンの模擬戦でちょっと変更が
一応忘れてる人も多いと思うのでルール説明すると凌牙君の鎖の礼装壊し切ればジャスミンの勝ち、ジャスミンの人形全部倒すか顔面の発光パーツ壊せば凌牙の勝ちって感じだったわけです
そんでバトルの長さをコンパクトに纏めようと思った都合上凌牙君の残機13、ジャスミンちゃんの残機20にします(そんでもって現状最新話時点で凌牙の方は4本削れててジャスミンの方は10体消し飛んでるので残9と残10と思ってもらえれば)
とりあえずこっからハイペースで書こうと思うのでもうちょいお待ちください
あと明日までに書けなかったら1日リク絵全部受け付けます
とりあえずここから見返してくれると嬉しいっす↓
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/Fate%2Fchain%20of%20rebellionよっしゃオラァ!!
完成したぞオラァ!!
行くぞオラァ!!
はい本当にお待たせしまして申し訳ないです
誰も待ってないとか言わないでね、凄い傷付くので
叛鎖投下しまーすprologue-5 闘士vs人形使い- ROUND 2
凌牙 ジャスミン
残機9本 残機10体
凌牙とジャスミン、学園指折りの好敵手二人による決闘。
その序盤は、両者鎖と人形の残機はほぼ同一。互いに余裕を見せながらの攻防の様相を呈していた。
…だが今、戦況を変えうる一匹の人形が召喚された。
「…思ったより早いお出ましじゃねえか。」
眼前に現れた傀儡を見て、凌牙は顔を顰めた。
睨んだ先には、一騎の髑髏が立ちはだかっている。
それは蒼光を放つ幽鬼の如く、苛烈なる鋼の髑髏。
ジャスミンによって創り上げられた、戦闘用人形の力作の一つ。
その名は、ガシャドクロ。
ジャスミンがこの戦いに用意した、3種類の主力の一つである。
そして、凌牙が顔を顰めた原因、それは明白だった。>>269
『あの人形で…流れが変わるんですか?』
普段の凌牙の膂力を知るムジカは、少し驚きで目が細くなる。
『でも、さっきからの雰囲気的に、また簡単に倒せちゃうんじゃ…』
「いやいやムジカちゃん、その考えは少し単純すぎますねぇ。」
カステラがわざとらしく手を振り、海月の方を向く。
「さてはジャスミンさんの事ですし、対策したって事ですよね?」
『対策?』
「魔術礼装とか魔術は、理解した上で上手く対策を練れば、簡単に対処できる物もある。…ジャスミンちゃんが前言ってた言葉の受け売り。…何て説明すれば良いのかはちょっと今考えてるけど。」
『…?』
「アレですよムジカちゃん。ゲームで敵に挑む時に、属性有利で固めたりギミックに対策を練るのと何もせずゴリ押しで挑むのとでは違うじゃないですか〜。」
『あ、そういう事ですか。納得です!』
「えへへ〜、分かりやすいでしょオレの説明〜。つまりあの人形はリョーガ先輩にメタ張ってるって事ですよね〜?」
「……まあ、そういう事だと思う。」
海月が頷く。その瞳は、(凄い上手く説明された…)といった感情を込めたジト目で衒を捉えていた。
『それで、どういった対策を…?』>>271
「させるかッ!!」
そう呟いた瞬間、横から現れた二つの雷の打撃が刀に激突した。
衝撃によって、刀の軌道が凌牙の右側に激しく逸れる。
「ッ!?」
その瞬間、空中の髑髏の肩にもう二つの鉄鎖がのしかかる。
ガシャドクロの体勢が崩れたまま、落下する凌牙と同じ高度まで押し込まれた。
それと同時に、凌牙はドクロの肩を掴んだ。掴むと同時に、骨の体にビリビリとした音が流れる。
それと同時に凌牙は、強化魔術を込めた脚を振り上げた。
「喰らい…」
凌牙の脚が、ガシャドクロの頭上に照準を合わせた次の瞬間。
「やがれッッ!!」
一気に、踵が髑髏の首に叩きつけられる。
激しい音と振動が、訓練場に響いた。
その音の原因は、紛れもなく地に叩きつけられたガシャドクロによる物だと、この場にいる五人全員が分かった。>>273
ガシャドクロの肉体は、形状記憶の特殊な金属で作られている。
打撃を受けた時に耐えるのではなく、自壊する事で再構築し、攻撃を受け流していく事で防御する。
それによって、金属の身体はどれだけ攻撃を受けても平然と立つ事が可能なのである。
ジャスミンは、幾度も凌牙と戦闘を重ねた上で、この人形の発想を生んだのだ。
練度の高い強化魔術を込めた格闘を主体とするならば、それを封じれば良いのだ、と。
魔術師は、対策を張れば有利に立ち回る事ができる。
打撃主体というシンプルな攻撃なら、尚更である。
4つの鉄鎖は、電磁の残光を放ちながら動き、突進の要領で打撃を与えては再び飛ぶ。
だが、ガシャドクロの身体が先程までの人形の様に砕ける事はない。
幾度も打撃を受けては、再び修復されていく。
「…!!」
その戦況を見れば、どちらが優勢かははっきり分かる様な物に見えるだろう。
…戦ってる、二人を除いては。>>276
「喰え(bite)ッッ!!」
触れた瞬間、ガシャドクロの金属の身体が止まった。
「…そういう事……!!」
ジャスミンは、即座に理解する。
先程までの凌牙の攻撃は闇雲に打撃を当てていたのではない。
打撃によって一時的に砕けた金属の身体が自壊し再構築するまでの間に、凌牙の操る電磁力、即ち電子や磁場を骨の中に入れていた。即ち、ガシャドクロの金属間の電子をバグらせ、阻害させる準備を整えていた。
そして今、凌牙は自分の掌に磁場を集約させ、ガシャドクロの骨に直接触れる事によって電子と磁場の働きを阻害し、金属製の身体の稼働を停止させたのである。
「磁力…!!」
電撃でも打撃でもない、即ち磁力によってガシャドクロの耐性は攻略されたのである。>>277
「…おいジャスミン、確か完全に壊さなくてもよ。」
凌牙は挑発的に喋りながら、ガシャドクロの顔面にある赤い発光パーツを握り。
「コレ壊しても撃破判定になるんだったよな?」
リンゴを握り潰す様に、破壊した。
これで残りは9vs9。互いに残機は平等となる。
「…驚いたわね。この対策を張れば手も足も出なくなると思ったのだけど」
「…正直必死に考えたがな。…ま、俺をひたすら殴るだけの脳筋ゴリラだと思ってんなら勘違いって話だ」
煽る様な口調で二人が掛け合う。喋りながら、少し乱れた呼吸を正そうとしているのはムジカ達から見ても明らかだった。
「別に思ってないわよ。前に戦った時から、それは分かってるつもり。」
「……ったく、知った風に言いやがって…」
一つ、溜息をつく。それがどういう感情による物かは、判断がつかない。>>279
ムジカは初めて見る人形だった。
2m程の巨体に4つの腕、黒いコートを纏う中に光るフルフェイスの顔面。
その巨兵が、6騎の見慣れた人形に囲まれながら現れていた。
そう。ジャスミン・アドレーヌの操る数多の人形、その中のエースと言っても過言ではない物。
——その名も、決戦礼装・ボンバルディエ。
(やるわね、凌牙君。…でも。
手の内を隠してるのは、そっちだけじゃないのよ。)
好敵手の模擬戦。その決着は、近い。
砕城凌牙 残9/13 ジャスミン・アドレーヌ 残9/20私が博物館でただの観光を書いても許されますか…?(震え声)
前ホワイトデーに俺の趙雲+鹿之介さんと長政さんお借りしてイラスト描きたいなって話をしてましたが題材が意外に思い浮かばんので適当な思いつきでもいいのでシチュをゆるぼしたいです
CBC風でも普通な感じでもOKです
>>282
それは本当にしんどいですね…
ゆっくり休んで英気を養ってくださいね。
>>284
ありがとうございます…!!正直大丈夫かなって心配してましたが悪くなさそうな感触で内心滅茶苦茶安心してます
多分このバトルはあと1話2話で終わると思いますが面白く書けそうですし、ようやく始められそうな本編も面白い物になると思うので楽しみにお待ちください
>>285
アレですね、実は凌牙君書いてて「あまりにも物理マシマシの強化魔術帯電ゴリラ戦法すぎるのもアレでは…?」と不安になったのと電磁力活かしたいなって思ったのでちょっと色々戦法のバリエーションを増やす等してました。
実は途中の「俺をひたすら殴るだけの脳筋ゴリラだと思ってんなら勘違いって話だ」って台詞はそういう点での俺の自虐ネタも入ってたりやることが減らないでござるぅ
でもがんばって減らしていきたいので名無しの教室の先生を投下してもいいですか>>294
よくてよ>>282
ど、どうか養生してくだされ…。
それはそうと、ビオランテって魔術協会や聖堂教会からはどう思われてるんだろ?
相手が外道魔術師なら、切嗣レベルで形振りも容赦もないし。よっしいきます
かかった時間のわりにけっこう短いです「席につけ庶民ども! 授業の時間だ!」
【氏名】モートン・ドラモンド
【性別】男性
【年齢】56
【出身】スコットランド
【身長・体重】227cm・199kg
【肌色】灰まじりの白【髪色】無し【瞳色】黒
【外見・容姿】高貴っぽさを意図した白いスーツに身を包んだ丸い禿頭の巨漢。服の上からでもわかるほど筋肉がすごい。
【属性】秩序・中庸
【好きなもの】高貴な自分、貴族たらんとする者
【嫌いなもの】庶民、現代魔術科の君主
【魔術系統】宝石魔術
【魔術属性】地
【魔術特性】砕く
【魔術回路】質:C 量:B 編成:正常
【所属】時計塔・鉱石科/考古学科
【階位・称号・二つ名】時計塔三級講師>>298
魔術・特殊技能・特性など
『宝石魔術』
一般的な宝石魔術。ドラモンド家の魔術は正統であるがゆえ奇をてらうことなどない。
各属性に対応した宝石を用いることでオールマイティな魔術行使が可能。魔術師にとっての常識的な範囲ならばなんでもできると言っていい。
基本的になんでもできるがモートンはとくに雷の自然霊が宿った宝石を好んで使用する。電磁バリアのような全方位防御、雷の自然霊と強化魔術を合わせた俊敏な機動、敵対者の麻痺、はてはレールガンじみた曲芸もできる。
魔術の起動には「宝石を握り砕く」というシングルアクションを必要とする。これは砕け散る一瞬にこそ宝石の価値を見出すドラモンド家の方針によるもの。
よってドラモンド家では自力で宝石を砕くことが絶対とされ、そのために肉体を鍛え上げる。モートンも同様で己の筋肉に絶対の自信を持つポイントは握力である。
『強化魔術』
シンプルな身体強化に使用する魔術。
モートンはその鍛え上げた肉体によって必要な負担を受け止めきることでノーリスクで強化魔術の重ね掛けを行える。
素であっても凄まじい膂力を誇るモートンの肉体はこの二重強化で怪物じみたパワーを発揮するようになる。>>299
来歴
時計塔・鉱石科に所属する魔術師にして貴族。
代々受け継いできた魔術刻印は20年以上前に息子への移植が完了しており、モートンの魔術師としての役目はすでに終えていた。
とはいえ、いまさら魔術から離れて生きられるわけでもなく。鉱石科の講師として働く日々を数年過ごす。
劇的な成果はなくとも順調な日々を送るモートンの人生を急変させたのは、当代ロード・エルメロイたるケイネス・エルメロイ・アーチボルトの訃報であった。
エルメロイの名に連なる魔術師たちはものの見事に空中分解。鉱石科も考古学科の管理下に置かれ、エルメロイ派は完全に失墜した。
その影響は鉱石科に所属していたモートンにとっても甚大なものだった。
時計塔での立場が極端に弱まる。味方が消えて敵ばかりが増える……と散々な目にあったが、もっとも大きな変化はある考古学科の教室の管理を押し付けられたことだろう。
その教室は『名無しの教室』と呼ばれる古ぼけた教室であった。
設備は最低限。生徒どころか聴講生すらもまばら。教室内は平然とネズミが走り回る劣悪な環境。
聞けばその教室は法政科も一枚噛んだ潜在的な危険人物を監視・対処する特殊な環境であるという。
この待遇にモートンの貴族としてのプライドは大いに刺激された。>>300
このような掃き溜めに等しい場所に放り込まれるなど許しがたい───あるいは、そのような場所に送りこまれる自分もまた監視対象であるというのか? 一介の不穏分子と同列に扱うと?
舐めてくれたな。考古学科。
今に見ているがいい。ロード・メルアステア。
このモートン・ドラモンド、ただでは終わらせん。
"現状からの脱却"という新たな野望にモートンは火をつけた。
まずはこの名無しの教室からの脱出。その次は通常の教室を任されるように。徐々に時計塔の立場を取り戻す。
エルメロイの没落から流れるように転落人生を歩んだモートンはしかし意気揚々と名無しの教室の教壇に立つ。他ならぬ名無しの教室から脱出するために。
そして二十年余りの月日が流れた現在。
モートン・ドラモンドは今なお名無しの教室の教壇に立っているのだった。…………なんで?>>301
人物像
プライドが高く常日頃から不遜な態度を崩さない大男。
バリバリの貴族主義派で新世代や貴族の本流から外れた者をひとまとめに「庶民」と見下す。精神的にも物理的にも。
そんなモートンが思う「庶民」ばかりを相手にしなければならない名無しの教室に飛ばされたことは耐えがたい屈辱を感じており、一日でも早く現状からのがれようとあがいている。
魔術師としての腕は二流以上の一流未満とそこそこ。しかし講師としての腕は三流である。
これはモートンの教育方針が才ある強者の長所を伸ばすことばかりに重点を置いてきた弊害。弱者の埋もれた才を見抜く観察眼などはなく、できることと言えばただあるがままの能力を伸ばすことだけ。
そも彼は強者であり貴族である。強者でも貴族でもない庶民の相手などしたこともないのだから勝手などなにもわからない。間違いそのものは指摘できても、なぜそのような間違いをするのかが理解できないため改善することはできない。根本的に、弱者の悩みを理解して同じ目線でものを見ることなど不可能なのだ。
しかして彼は貴族である。
庶民の相手などしたことはない。しかし「こんなわずかな庶民も導けぬようでは貴族とは名乗れない」と豪語し、教育そのものは貴族相手でも庶民相手でも真面目に取り組む。
問題点の改善はできない? 結構。問題点を共有して共に悩むことはできる。
そのようにモートンの考える貴族たらんとして振舞った結果、はた目には不機嫌で高圧的ながらも面倒見のいい講師ができあがったのだった。モートン本人だけが内心本気で嫌がりながら。
二十年以上も名無しの教室の教壇に立つことになったのも本質的には同じ理由。貴族として一度目にかけた者を途中で放り投げることなどできないとかなんとかそんな理由で生徒全員の面倒を見ようとしていたらずるずると時間だけが過ぎて、気づけば二十年以上経ってしまっていたのだった。
庶民と生徒たちは苗字で呼び捨てにする。自分と同じ貴族とそうでなくとも尊敬すべき人物には敬称をつける。
友人にはフレンドリーに名前を呼び捨てにする……らしい。その現場を見た者は今のところいない。>>302
【一人称】私【二人称】貴様、○○殿、貴方/貴女【三人称】奴、彼/彼女
台詞例
「席につけ庶民ども! 授業の時間だ!」
「この小さな教室に収まってはやらんぞ。必ずや這い上がってみせる。私は、モートン・ドラモンドなのだから」
「本来ならばこんな教室に通う庶民が私の指導を受けられるなどありえないことだが、ハッ、貴様らは幸運だな?」
「見上げる視線は悪くない。この雄大なる肉体の重要な利点だ。もっとだ、もっと見上げるがいい」
「まったく、庶民はそんなこともわからないのかね。……本当にわからないのか? 本当に? そうか…………ええい、貴様の問題点を思いつくだけ挙げてみろ! 私も共に考えてやる!」
「貴様ら庶民はろくな才能もないくせに私の不安を搔きたてることに関しては天才的だな? まるで目を離す暇がないではないか!」
※ルナ・アードゥルに対して
「後継者候補から外れ、実力ではなく人脈を頼りに時計塔へ入学した、か。いかにも庶民にふさわしい経歴だが……ふん、その授業に臨む熱意は認めてやらんでもない。しかし、しかしだ、何故、貴様は教室の内外問わず厄介者と面倒事を呼び込む!? なんなのだ貴様は!?」
※ヨモ・ヘルメに対して
「辛うじて時計塔に入学できた分家筋の人間か。この教室に似合いの庶民でしかないな。精神面も脆さが見える。唯一見どころがあるとすれば強化魔術だろう。私もまた強化魔術を扱うからこそ言える。あれほどの細かさをもって実現した強化魔術は中々見れるものではない。実に、伸ばしがいがある」>>303
※クラッフ・フロースに対して
「才はあっても歴史がない。生まれからしてこの時計塔にふさわしくない庶民だ。何より奴は自ら教室の偵察をしていると言い放ったのだ、生徒であると同時に私の敵であると言える。油断ならない者だ。……まァ、敵であると同時に私の生徒とも言えるのだ。貴族として、果たすべきことは果たすとも」
※カヴン・プラミアに対して
「私よりも長くこの教室に居座る最古参を自称するネズミだな。アレは貴族でも庶民でもない生まれからして人とは違うものだ……正直、扱いに困る。嗚呼、何故、私の前任者はあのような厄介事を放置するだけして去ったのだ、理解できん」
※シャフリヤーナ・アスタムに対して
「いつからかこの教室で怠惰に過ごすようになった創造科の問題児の片割れだな。何故、考古学科にいるのだ? 授業を受けるでもない生徒ならざる者など即座に叩き出してやりたいが教室の方針に従う以上それも叶わん。片割れだけならばまだマシだろうと妥協していたら近頃は頻繁に二人揃う有様だ! ああもちろん迷惑だとも! 実に!」
※現代魔術科のロードに対して
ろくな歴史もない身でありながらエルメロイの名を貶め、あまつさえ自らがその名を継いだ厚顔無恥の簒奪者。魔術師に向ける言葉ではないが、アレに人の血など通ってはいないのだろう。なにもかもが己とは違う唾棄すべき存在であり庶民という枠組みに収めることすら許しがたい。つまり敵である。
……が、問題児の才能を開花させる噂の斬新な教育法とやらについては耳を傾けてやってもいい。その時ばかりは貴族たる自分と同じ卓につくことを許そう。
【製作者】黒鹿ファンふと思った
バレンタインSSで船女子生徒組描いたならホワイトデーで男子生徒組も描いた方がいいのでは、と
まだ時間あるしランサー組は色々決めねえといけないって考えると先にこっち描くのもアリかもしれんな…
>>291
>毒は無色無臭
oh…裏ペでしっかり聞くべきだったスイマセン…
いや去年の秋位に裏ぺで初めて新人形の設定貰ってからここまで掛かっちゃった本当に申し訳ないと思ってます…
とりあえず前のSSで色々ミスって後悔のあったボンバルディエ戦リベンジという事で思い切り書きたいなって
>>292
>>293
学パロ…!!
良いですねそれで行きましょう(即決)
三人でスポーツしてる絵とか良いかもっすね。まあ俺が上手く描けるか分からんのですが>>306
本人的には今すぐにでも脱却したいはずなんですけどネー。おっかしいナー
>>307
最初は270cm代だったんですよこのマッスルハゲ……「それはもうギネス記録」と諭されて50cm減らしました
面倒見の良さはそりゃもう貴族ですからね!貴族ってそういうものでしたっけ?まあいいかよろしくなぁ!
>>309
宝石を砕くのって冒涜的すぎて逆に神秘あるなぁって思って
でも素手で砕くところまでいっちゃうのは絶対強化ツリー間違えてると思います
「民主主義ィ? ならば不要だ。私は貴族として、貴族らしく、貴族の栄光を掴むのだから」
「貴様とその片割れのおかげでまるで楽しくな……待て。年上? 年上……なのか? 貴様」
>>312
最初にモートンのキャラ像だけができて、
なんでバリバリの貴族様がこんな教室にいるんだろう?→ちょうどよく考古学科に取られた没落貴族主義派がいるんだったなァ!という流れでケイネス先生の死を理由する形になりました
きれいにハマっちゃったなと自分でも思います
>>313
ノーブルっぷりがあざとすぎやしないか若干の心配…>>310
となりのやわらかにゃんこちゃんが無情すぎる…寝る前のこそこそ話。
ビオランテは裏名義(『壬生乃段鱈』名義)でやってる仕事がどの道プリシラにバレて、WASPに転職するきっかけの一つとなる。>>317
いいでしょう?
腕も脚も首も極太のマッソーでございましてよ>>320
にーあ………!あまりにも…!「夜分遅くに失礼する、“后妃(ハトゥン)”ボルテ」
「スブタイ……!」
「祖なる大霊獣ボルテ・チノが誕生したが、貴方は今、どの立場にいる?」
「それはどういう意味でしょうか」
「あれを許容するのか、否定するのか。
人理、人類史にとって脅威となるモノの存在を認めるのか、という事だ」
「そうですね……
スブタイはどう説明を受けて、どう思いましたか?」
――「俺は隷臣だ」って?
――つまらねェーこと言うんじゃねぇよ、草原では誰もが自由だ!
――奪うか、奪われるか。
――それを決めるのはお前だ、スブタイ!
――お前の父祖が奪われた分は俺が取り戻したんだからな。
財産の多寡で地位が決まる草原において、隷属民の出身でありながら貴族階級的な“千戸長(ミンガン)”へと任じられた、四狗がスブタイ。人は誰しもがその成り上がりを異例なことだと噂したが、彼の将軍としての才能をテムジンが見出したからだ。
事実、スブタイは大モンゴル帝国の二代に渡って、モンゴルから金すなわち中華、遠くはハンガリーに攻め入るまでになった。>>323
「あれは現在の草原の民、その総てに流れる遺伝子……“霊性(トーテム)”を再集結することで“かつての草原の民”、すなわち祖神ボルテ・チノを逆説的に復元させるものであると。
俺はそうココチュから聞いたが、それは詭弁、“まやかし”だと感じた」
「なぜ?」
「今の俺と、昔の俺は別物だ。同じに見えるようでも、違う。
ボルテ・チノと草原を統べる蒼き狼は、違う。
あんたはどうだ。あのデカいだけの獣と、あの男が同じに見えるのか」
「…………」
「俺は征く。たとえあの獣を止められるのが、あんた唯一人であろうともな」
◇◇◇◇
『噂に聞く、真祖の光体と性質は似ているが、事象収納等、星の内海に関する能力は発揮できないのが救いだな』
霊基の再構築である“霊基膨張工程(インフレーション)”が終了し、肉体が破壊、拡散した状態から“巨大構造帯(メガストラクチャ)”に変化、“存在規模(スケール)”も応じて上昇。
一時の産物とはいえ、一つの大陸すべての霊脈に走る魔力を集結、出力された姿。
これを聖堂教会では“霊子筐体(ライトフレーム)”と呼ぶのだが、それはまた別の話。>>324
大霊獣ボルテ・チノを模した世界卵『王の血統(アルタン・ウルク)』攻略のため、カルデア一行は抵抗を始める。
「この質量を前に、無駄な足掻きだ。美しいとは思わないか、あの姿、あの威容!」
「ココチュさん、俺はそうは思わない……!」
「何っ!?」
「こんな形で語り終わってしまうより!
貴方たちが自分たちの足で、馬の蹄で、刻んできた歴史の方が遥かに格好良いって、俺は思います!」
「何を馬鹿なことを! 実際にこの時代に生きてみれば分かる。醜いものだぞ。
草原の覇者と実の兄弟のように育った者が、義兄の威光を自分のものと勘違いして、高慢の限りを尽くす! その結果、義兄さえ見逃せなくなって処さざるを得なくなった!」
「ココチュさん、貴方は……!」
(その人物に該当するのは、ココチュ自身か……!)
「……だが。止める方法はひとつある」
「あるのか!? いや、残していたのか!?」
「サーヴァントとして召喚され、固有結界のある種、頭脳体であったテムジンは消滅した。しかし、霊核に取り込まれたテムジンは生きている」
「……ココチュが聖杯を使ったのはチンギス・ハーンの戴冠時!
聖杯の力によって“今を生きる人類”である方のテムジンか!!」
「主上に赦しを請うがいい。カルデアよ」>>325
「ならばそこまでの道、俺も同行させてもらう」
「スブタイさん――!?」
「そうだ。ウリャンカイ部のスブタイ、だが。よく分かったな」
「い、いや……その、面識があると言いますか……」
「スブタイは今よりも未来において、サーヴァントとして召喚されるようになる。
それで、知っている」
「センパイ!」
「いや、面食らっただけだ。お前たちの名前は結構。俺の目的はテムジンに会うことだけだ」
『気をつけろ、ボルテ・チノから魔獣が生み出されて行く!
これは精霊種の大父・大母、竜種の親にも似て、仔が成長し切れば新たな親になるぞ!』
「つまり、ネズミ一匹見逃せないってワケか――!?」
◇◇◇◇
雲霞のような獣の群れを、趙雲とスブタイ、そしてアルジュナの連携によって切り拓き、道を作っていく。
30メートル圏内にまで到達すると、蒼狼ボルテ・チノの頭部にテムジンの姿があった。>>326
「テムジン!」
「おう、来たか。四狗、四駿のどいつかは来るだろうと思ってたぜ」
「テムジンさん、この宝具を解除してください。
自分たちで築き上げてきた国のカタチを、最後の最後で“機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)”に頼るだなんて」
「草原の蒼き狼、俺はお前の事をよく知らないが。それでもこれは愚行だ。何を望んでこの様な真似を」
「どうして、か。それを問われると弱ェーな。
主(オレ)は少なくとも“面白い”と思ったぜ。やるなら派手な方が良い」
「それが人理定礎を破壊することだと理解した上で、なのか!?」
「おめェー達の方こそ何を言ってんのか分かっていんのかよ。
この世には“今”しかねェ。過去や未来の姿はそれこそ“まやかし”だ。
大霊獣ボルテ・チノは人間であろうと資源として、弱肉強食という動物の理しか無いこの草原において、唯一の理外にある存在だ。カタチを持つ、“天(テングリ)”。物質的な軛に捕らわれない理想郷!」
「――テムジン、お前はそんなことを考えていたのか」
「広大な領土を用意したところで、結局は弱肉強食の“分配(ペイ)”を緩やかにするだけでしかない!
人は! 動物だ!」
正妻ボルテが産んだ長男を“他人(ジョチ)”と名付ける疑心暗鬼は、裏を返せば愛情の強さでもある。
そのテムジンが表出させたのは、諦観、だった。
聖杯の持てる力で、固有結界、ボルテ・チノを体内に取り込んだテムジンは、“チンギス・ハーン”としてカルデア一行との対決に臨む。
テムジンの肉体の表層に顕れる“食道(ポータル)”に続く顎門が、趙雲の槍を、スブタイの剣を、アルジュナの矢さえも呑み込んで虚無へと送る。カルデア側が一方的に消耗する戦いとなっていた。>>327
「主上とは言え、これはデタラメだな!」
「霊基の質量差が如実に表れている。こちら側が魔力切れするまで終わらないぞ」
「いいえ、打開策はあります。マスター、令呪を私に」
「クリシュナ、それはもしかして」
「この霊基では持たざる『破壊神の手翳(パーシュパタ)』を、使います」
「……この特異点で、今までありがとう。クリシュナ、アルジュナ」
「こちらこそ。今回の旅もまた、楽しかった」
さあ、仰ぎ見るがいい。
“大いなる虚無(マハーカーラ)”の瞳を。
“獣の主(パシュパティ)”がアルジュナに授けし、ユガの終わりに万物を滅ぼすため用いる神器を。動不動のものを含む三界を、神々もろとも、過去と現在と未来にわたって、一瞬のうちに滅ぼす、『破壊神の手翳(パーシュパタ)』を。
かつて破壊と創造を司るシヴァ神は、何十万年(一説には十九万八千年)の苦行の果てにブラフマンと一体化した、古き聖仙ナラとナーラーヤナに恩寵を授けた。
曰く、「汝は私の恩寵により、人間、神、ガンダルヴァの間で無量の力と精神を備えた者になるであろう。神々、阿修羅、大蛇、ピシャーチャ鬼、ガンダルヴァ、人間、羅刹、ガルダ、ナーガ、および一切の動物は、汝に抵抗できないであろう。いかなる神も、戦いにおいて汝に勝利しないであろう。私の恩寵により、何者も武器、ヴァジュラ、火、風、湿ったもの、乾いたもの、動くもの、不動のものによって、汝を苦しめることは決してできないだろう。もし戦いになれば、汝は私を凌駕するであろう」と。
ナラとナーラーヤナであるクリシュナとアルジュナが共に戦う時、そこに敵は見られない。この二人が並び立つときは破壊神シヴァでさえ抗い得ないのだから。
大地を消し去り、魂さえ解脱させる崩壊が訪れた。
それは万物にある死という“到着点”そのもの。>>328
『王の血統(アルタン・ウルク)』というサーヴァントを相手取るための力を失ったテムジンの身体を、趙雲の槍が貫いた。
「多くの王は世界の中で道を見つけるが、お前は世界の外に自らの道を見つけたのか。
世界という“限界(ルール)”を破壊しようとした恐王よ」
◇◇◇◇
フェリーペたちの身体が暖かい燐光に包まれる。
聖杯を奪取したことで退去が始まったのだ。
「去るのか、カルデア」
「はい。その、協力、ありがとうございました。スブタイさん」
「いや、俺もあの男と戦えて、良かった。こんな事でも無い限り、あいつと殺し合いになんてならないからな」
「趙子龍さんも」
「ああ。この槍が少しでも役に立ったのならこれ幸いだ。また喚んでくれるか」
「はい! もちろんです」風呂入る前のゆる募。
イノセンシオがやってそうな格闘技。>>334
了解、気を付ける。
プロレスか……。今回モートン・ドラモンドを作ったのは元々用意してたネストリスという講師が個人的理由で使えなくなったからだったりします
そんなネストリスはカヴンの保護者的なのをやっておりまして、こやつがいなくなるとカヴンの立場が危うくなることをついさっきまで失念してた私はおばかさん
そんなわけで名無しの教室最古参生徒カヴン・プラミア消滅の危機です。どうしましょ(ノープラン)
>>322
筋肉っぷりはだいたいあんな感じですねぇ、でもあんなダンディなお髭はない…いや付けてもいいかも…?
なんでしたっけ、ゼルレッチは神代がずっと続いてたら宝石でロケット飛ばせてたみたいな話ですっけ?
>>331
最後までスケールたっぷり…見上げ続けて首が痛くなるようなビッグっぷりだぁ
>>332
誰とは言いませんがずいぶんかわいらしい男の子がいますね…?凌牙君のイメージカラーネオンイエローだったけど黄緑系に変えてもいい気がしてきたんすよね…
さっきの男子組の絵描いてて凌牙君は黄緑でも似合うなって事分かったしそうすりゃ大体赤青黄緑でめっちゃ綺麗に分かれるので良いかもなって事でイメージカラー変更するかもです。
>>310
???「これがギャップ萌えぷにゅか…」
>>311
近未来系のRPGとかの拠点にいて店員とかしてるNPC感あるカラーリングっすねえ
>>316
その先は地獄だぞ…
>>320
割とガチで違和感無さすぎてビビりましたよ俺ぁ
…これはA2のコスプレする海月ちゃんを描けと…!?(イメージCVネタ)(でもニーア未履修)
>>322
やっぱりバトルってのは書いてて楽しいですからね…!!あと今回は事前にユーさんから人形のアイデアも貰ってるので結構色々駆け引きできた感じなんです。
>デカいの
ユーさんのジャスミンちゃん製のク.ソデカロマンロボことボンバルディエさんでございます…書いててすっげえ楽しい奴なので次回をお楽しみに…>>331
終盤がすっげえスケールでしたね…
コンパクトな仲間や長さで凄いスケールと面白さのあるSSで良かったです。やっぱり長編もいいですが中編SSも良いですね…
そして何よりこの爽快感がまさしく王道の特異点って感じでめっちゃ気持ちよかったです
あとテムジンさんが割と好きな感じで刺さりました。
フェリメン、テムジン、クリシュナ、趙雲、スブタイと全員カッコいい話でした。PU来たら全員揃えたいな…前半で来そうなクリシュナ趙雲も後半っぽいテムジンスブタイも欲しい…
>>336
本当カッコいい系とカワイイ系のバランスめっちゃ良いですよね男子組…女装イケメン小動物系男子コワモテヤンキー都会系チャラ男と属性がバーゲンセールしとる
正直増やしていいなら1人位男子増やしたいなって気持ちはあるんですがコイツらに並べる濃さ出せる自信が俺には無いんすよね…前の厨二病君も正直こいつらに並べられるか感ありますし
>>337
可愛いっすよね…このデザイン考えた島術先生凄いなって思います…>>340
景清よりデカいのも納得の強面。
ビオランテの過去話、思ったよりも後編が長くなりそう…。元々やりたいことは魔獣ポケッ◯モンスターだったのは秘密だ(そこかしこに名残りだけある)
>>338
3回分でここのえは途轍もない疲労を味わったので、世の長編書きはよくモチベ保つの凄いと思いますね...!
テムジン刺さりました!?やったぜ狂い咲き!そっと貼る博物館の日常ss
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/輪廻聖杯博物館パンゲア
「……待ってろ、朝夜。俺が絶対にお前を連れ戻してやっからな。博物館だか水族館だかなんだか知らねぇけど、俺の相棒を奪ってそのままでいられると思うなよ」
闇夜を一筋、流星のように駆け抜ける男がいた。男はかつて自身の相棒であり、そして永遠に姿を消した友を求め、旅を続けているのだ。本質からして怠惰でしかいられない男が、その惰性と飽き性を全て押し退けて、ずっと探し続けて。
そして、ようやく見つけた。ようやく、辿り着いた。だからもう、入ってくることに厭わない。取り返すことに厭わない。彼の旅路のゴールは相棒を取り戻すことだからだ。そう、現代に生きる悪魔は決意した。「…………なるほど、そう来ましたか」
「どうしたアルカナ。敵か?地球儀を見てお前がそんな風に驚く時は大抵面倒な奴らだ」
「いいえ、アルテミシア。確かに強いですが、面倒な敵ではありません。対外の問題的にもあなたが殺して蒐集しても何も問題ないのです。ただ、そうですね」
「なんだ?」
「ヒノメの目に触れさせることはやめてくだそい。彼の力は此度の来客の希少性を壊してしまいますから。……困ったお人です。ストッパーになるあなたがいなければ、おそらく博物館は今よりも貯め込んだものが少なかった」
………その返答を聞いたアルテミシアはバツが悪そうに葉巻を咥えた。どうやら思うところがある、らしい。立場や思想は違えど、ヒノメもアルテミシアも弱者の側に立つ存在。それらが関係しているのだろうか。
「勘違いするな。私がこの博物館の側に立っているのは、この存在が人類にとって有益だと見做したからに過ぎない。私の選んだこの選択が、いつか“みんなの未来を拓く礎”になる、そう確信したからだ。お前の考えているようなくだらん悪巧みに付き合うつもりはない」
「ええ、あなたはあなたの思う通りに動いていれば良い。ヒノメも、ティムも、マイアも、やりたいようにやって構いませんよ。だって最後に勝つのは、私ですから」
「………寝る。例の来客が来たら起こせ」
「ええ、お休みなさい。良い夢を。私は夢など見たことがないのでよくわかりませんが」まるで転移か何かのように目の前から消え失せるアルテミシア。それはただの高速移動で、音よりも速く動いただけに過ぎないが……そんな彼女の動きにはもう慣れている。というか、慣れずとも博物館の内部の全てはアルカナにとって把握できるものにしか過ぎないのだから、気にする必要はないのだ。手元のとうに冷め切った紅茶を一気飲みして、自分が今いる場所から四つほど部屋を隔てた場所に展示された爛々と輝く“不知の輝き”を、じっくりと鑑賞する。
「ひとつ、またひとつ、私たちは積み上げていく。人類史の影に潜む価値あるものを集めて、積み上げて、呑み込んで。たったひとつの答えを導き出す」
それはきっと、人類にとって良いものなのだろうけれど。
「残念です、あなた。あなたのその懺悔も、二千年の悲願も、そして続く奮闘も、私の手によってもぎ取られ、甘く熟れたまま搾り尽くされるのですから」
私にとっては、良いものでも何でもないのだから。「ようこそいらっしゃいました。お客様はどのような……あ」
「黙って俺の質問に答えろ。文淵朝夜という男がいつ頃来てどうしたのかを知る方法を答えろ」
男に、ラヴァルナ・ディアグレーゾ・ゾアグロイスに睨まれる。それだけで凡百の人間は精神を気圧されるものであり、さらにそこに加えて首を締め上げ直接魔力を流し込んでいる。それだけで、人体の脳など簡単に壊され支配されてしまうのだ。
魔の裔、自然の出力装置となり得る混血。彼はその中でもありふれている、血の量が多く、尚且つ濃い存在であった。故に堕ちるのも早く、人であることを辞めるのも早く。……ただ、誤算であったのは人であった頃よりも人ではなくなった頃の方が無害となったということで。
「お止めになってくれないか、そこの悪魔の君。その子はただの受付係。そんなことをされる謂れはないはずだ」
「人を拐っておいて勝手なこと言ってんじゃねぇぞ。こんなク.ソみてぇな場所で働いてる時点でコイツもアウトだろうが」
「ふむ、一理ある。だがまあ、接待や展示品管理の責任者は私だからね。私が話を請け負おう。それで、何ですって?」
ひと目で解った。目の前にいる女は自分のような人と魔の混ざり合った混血ではなく、本当の自然の触覚そのものだと。なるほど、博物館とは確かに魔境だ。このような純度の神秘か未だ何事もなく生きている。生きているどころか運営に携わっている。
だがまあ、怪物というのは得てして享楽主義だ。答えると言ったのだから答えるのだろう。だって、答えた方が楽しいから。自分も、目の前の女も、そういう生き物だ。「文淵朝夜っていう男を探しに来た。年齢は俺と一緒、高校生。年のわりにやけにキメた私服か、ワンチャンしっかりと着込んだ高校の制服でやってきてるはずだ。ちなブレザー」
「ああ……可愛らしい子だったね。己の身に刻まれた超能力と、生粋の被虐心と苛虐心に苦しみ、博物館を訪れた子だった。良い子だったよ」
「で、どうしたんだよ」
「自ら望んで博物館に展示されることを選んだよ。生まれたままの一糸纏わぬ姿で、展示品として姿を晒して眠っているんじゃないかな」
「そうか」
まともに話を聞くことが愚かだった。そう思いながらラヴァルナは目の前の女の首をもいだ。もいだ程度で死ぬわけがないだろうが、それはともかく腹が立ったのでもいだ。そのまま握り潰し、残った首から下も生成した“指”で捻り潰す。ここまでやっても、純粋な精霊である女は再生する。だからこれは、ただの怒りをぶつける行為だ。
「んな訳ねぇだろ。百歩譲ってアイツからここでそんな羞恥プレイを望んだとして、ただ無抵抗で展示されるわけがねぇ。戦った末の死を選ぶぞ、アレは」
「いやはや、鋭い。そうだよ、戦いを選んだ。……おっと、藪蛇。これ以上は館長直々に説明を受けてくれ」
まだ形が出来上がっていない、肉塊のままどこからともなく声を発する女。楽しげに館長が訪れることを告げた後、影に溶けて消えてしまう。それと同時に音もなく現れた仮面をつけた人間もどきが、館長なのだろう。「ようこそいらっしゃいました。お客様のお求めになる要望は展示品である化外道樂……もとい、文淵朝夜様の奪還、ですね。では、そのためにあなたは何を提示できますか?」
「金は?」
「当館は金銭による展示物の譲渡は禁止しております。展示物との交換に見合う価値のある物品や人材であるならば、あるいは。例えば貴方様のように」
「冗談。俺の身体が何よりも一番大事だわバカ。……じゃ、俺がアンタを殺して奪うわけか」
「当館の戦闘、鎮圧行為を担当する職員と戦う末に勝利の報酬として展示物の譲渡を行う決まりがございます。そちらをご利用ください。私を殺してもどうにもなりませんので。まあ、殺.すことは叶わないのですが」
ウザく、ダルく、段々とイラついてくるような話し方だ。礼儀正しいといえば聞こえはいいが、その実、慇懃無礼と言っても差し支えない態度。声に含まれているのは明らかにこちらに向けた挑発だ。備えられた機能に反して、コイツ自身の情緒や自由意志はかなりのものらしい。
「上等。やってやるわ。来いよ、一番強ぇの持ってこい」
「残念ながら、当館の最強は別件で出ておりますすので……」
「………イキった俺がバカみたいじゃねぇかよ超恥ずいわ」
「面白かったですよ」
「るせぇ!!!」一方、その頃。
「そこを退けェ!!!」
「うるさい。いちいち騒ぐなめんどくさい。一回殺されてんだから大人しく死んどけ」
「死んだ程度でボクを殺.せると思うな!!!」
肉体の爆縮による加速、周囲にいる生命への誘引を用いた加速、常に風が己を包むことによる加速。数多の混血の異能を織り交ぜた結果、人の域を軽く越えるスピードで男が飛び回っている。その容姿は病で枯れた木のように儚く脆いものであるのに、灰色の眼は混血を喰らうことの意欲に包まれている。ヒノメ・ファンイェン。魔を喰らう男である。
対してその猛攻を食い止めているのは現代の英雄。神の欠片をその身に宿したアルテミシアだ。こちらは特別な小細工があるわけでもなく、ただ強い。アラヤとガイアの双方から力を受け、大量のマナを消費して動くその在り方に加え、鍛えに鍛え上げた武術の冴えが獣狩りを円滑に行うように作用する。既に二回、彼女はヒノメを殺している。
「ったく……こうならないようにコイツには隠してたのに……いったい誰が……」
「誰だと思う?誰だろうねぇ……」
「………チッ」
耳元でそっと聞こえたこちらを揶揄う青年の声。それは、博物館内において来客にも職員にも禍福を齎らす封印指定の声。とりあえず裏拳で囁いてきやがった奴の頭蓋を粉砕しながら、アルテミシアは目の前の止まらぬヒノメをどうするか、半日かけて考えていく羽目になるのだった。バレンタインイベント終了前ギリギリにバレンタインSSを貼ります
《カルデア・廊下》
フロームンド「こんにちは、マスター」
>あ、フロームンド
>なんか……/>元気ない?
フロームンド「いいえ、今日も犬に吼えられましたが、私は元気です……」
>フロームンド、犬が好きなのに……/>お労しや……
フロームンド「それよりも、こちらをどうぞお受け取り下さい。……ハッピーバレンタイン、です」
〈チョコが渡される〉
>ありがとう!/>ありがとう!!>>366
フロームンド「ふふふ、まさか私がお台所をお借りすることができるだなんて、ついこの間までは思いもしませんでした」
フロームンド「包丁とかナイフとか、兎に角何か刃物を持っていたらあらぬ誤解をされてしまうことが多かったですから。このカルデアでお台所が使えるようになったのはマスターの尽力があったからです」
>俺は/>大したことしてないです
フロームンド「そんなことはないですよ。とても助かりました。マスターには今回のことも、私の誤解を解いてくれたときも、助けられてばかりでした。」
フロームンド「一人ではどうにもならない事でも誰かと一緒に頑張れば解決する問題というのはあるものなのですね」
フロームンド「生前(むかし)の私は遠慮する事ばかり気を付けて、誰かに迷惑をかけると恐れていて……思えば、誰かに頼られた事って一回だってなかったかもしれません」
【死と闘争が作る渦に呑み込まれる人生。家族を、友を、愛する者を自分の業に巻き込む事を恐れていた】
【失う痛みに怯え、人々に誤解され恐れられることに疲れていた】ところでカヴンの保護者を社長さんにするのがしっくりこない理由がわかりました
元々カヴンの初期構想は人様に迷惑かけまくって聖杯戦争を引っ掻きまわす怪物枠というものだったので、そんな怪物が「混血だから」という理由だけで社長さんの支援を受けるのは納得いかなかったんですね
そんなわけで名無しの教室入りするカヴンに必要なのは「人間/魔術師の要素が強く出たIFルート」という結論になりました。これなら誰の支援を受けても全然おっけー
問題はどういうルートならカヴンが人間寄りの存在になるのかまるで浮かばないことですが!
誰かこやつを人間にしてやってくだせぇ〜!
>>371
物々交換と接待(戦闘)がアリで金銭はナシ…覚えた!
忘れないようにしなきゃ…>>372
(シュバッ)
別に合わないことに対して醜く足掻くわけではないのですが、社長がカヴンさんに目をつけるとして「混血だから」というわけではないのかというのが社長をエミュレートした私の考えです
そも社長、もとい野紀が重視するのは「その人がどのように生を営んでいくか」にあるのです
生まれも一切関係なく、彼が目をつけた存在がどのような道を歩むのか、それを重視します
なので実は彼が庇護する子供たちの中には怪物でも魔術師でも超能力者でもない純人間もいるんですよ。ただそれは例えば拭えない生まれながらの破綻者としての非人間性を持っていたり、どうしても現代社会に馴染めない何かを持っていたりするのです
何なら、別に彼が後見人として支援した人たちは既に自立した人だったり、社会と馴染みながらも特定の問題に苦しんでいる人だっています。創造科の問題児コンビとかそれですね
彼が教えるのは「自分は他人と比べてどういう存在なのか」ということ。それを教えた末に「あなたは何をしたいのか、何を目指すのか」を問い、その答えに準じて支援を行うのです
例えばそれが「まだわからない」だったら「わかるまではゆっくりしていましょう」と微笑んだり、「色んなことを体験してやりたいことを探しましょう」と手伝ったり、まあそんな感じです
何が言いたいかというと、そうですね
野紀がカヴンさんに接触するならば、それは「怪物だから、混血だから」とか「内に孕んだ呪いが危険だから」とか、そんな感じのものがなくもないわけではないですがまずとりあえず「どこか困った顔をしているから話を聞いてみよう」ぐらいになるのではないでしょうか
そこから話を重ねてどう野紀の考えが変化するのかは……そこはちゃんと話さないとわからないかもしれませんねそっと書き連ねる今日登場した子たちの紹介。なお彼らはNPC枠としてそっとページが作られていたりいなかったりする
文淵朝夜
監獄長のキャラである文淵浄架の息子。母元から離れて預けられたが、強く発現した超能力と生まれながらに持ち合わせていた強いサディズムとマゾヒズムに振り回されて苦しんでいた高校生。苦しみ抜いた果てに師である山姥から聞いて博物館に辿り着いた後、戦闘を行なった末に化外道樂という名で展示された。戦闘方法は二丁ボウガンと足靴に付けた鋭い刃の脚技に超能力を組み合わせたもの
ラヴァルナ・ディアグレーゾ・ゾアグロイス
幻想種の悪魔(デーモン)の血を継いだ一族。兄弟の中で最も混血としての血が濃く、多かった彼は血に負けて反転することになる。……なるが、血に負ける前が恐怖や焦燥感などで粗暴かつ残酷な人間になっていたが、堕ちたあとは人生終了したことでむしろ吹っ切れて自堕落干物になった稀有な例。戦闘方法は魔性としての異能と、あと魔術と伝統武術
>>378
普段はここまでアレではないですけどねぇ
日常の中のちょっと珍しい方
>>379
いえいえ、こちらこそ面倒臭くてもうしわけない
そう考えると野紀はカヴンさんの「産みたい」という意志を尊重してしまう人なのでやっぱり相性は悪いのかもしれないですねコソコソ小声噺
バレンタインイベ終わったから言えるんですが、ビーマ!ビーマ出ましたね!!
パーンダヴァ五兄弟が次兄、力の象徴たる風神の子!
……実はここのえはRRR見た余波で僕鯖にビーマを投稿したことがあるんだ
案の定、東出ライターもRRR見ただろ、とかTwitterで言われてて草>>391
完全に受胎工房の機能を喪失させるのではなく、あくまで鯨が産めないぐらいにまで機能を制限するだけに留めてその上で時計塔に入学させるほどの権力を持つと考えるとおそらく自分がお出しできるキャラ候補では彼女が一番かなと
永久的な制限じゃなくてカヴンさんの成長次第では制限を解除していくことも可能ですし、本人もカヴンさんの変容自体は尊ぶので
「その在り方、機能自体は素晴らしく尊いが、精神性が見合わない。相応しい母になるためにも私はあなたを指導するわ」って言うか言わないかでいったら言う精霊さんなので
ヒノメは……その……多分四人の中で一番破綻者なので合わないですね……人外要素ぶち抜いた後の人に抱く興味もないので……>>391
ワシもそう思う。まぁ真正面から壊す要素をピックアップしただけですので~。
てか人外拾って交流、だと一応クッチーもうジジェいますからね。アイツは彼で手一杯よ。寝る前の投稿だからギリ今日!!リレーSSの返答完了しました。
爆弾云々とかはあんまり関係ない展開になったので、テロリスト鎮圧は心情メインでバトル描写はザックリでも問題ない方向への流れにできたかな?>>419
うーん、となるとそうだな、接触する人数を減らすとかいう単純問題になってきますかね?
そもそも博物館としてもほしいのはカヴンさんがガツガツ研究に関わるのではなく、カヴンさんという「貴重な存在から見たこの生物開発の率直な意見」なので
これだと仕事としてはマイアがマンツーマンで聞くだけだから接触する人数や時間は格段に減らせる(マイアとティムだけ)と思うんですよね
それに、聞くだけなら仕事量も少ないですし、時計塔の時間も確保できると思います
そもそもティムの方針はカヴンさんを博物館で働かせるのではなく、時計塔に送って人とはどういうものか、母とはどういうものかを学ばせる、ということなので、博物館で長時間誰かとのコミュニケーションを取らせるよりも、時計塔でのコミュニケーションを重視するのではないかとあと単純に5人いる責任者のうち2人が「いや職員の仕事させます」っていったら他3人も「まぁ……」ってなります
アルカナも貢献してくれるなら気にしませんし、アルテミシアはそもそもそんな風に拘束すること自体好きじゃないので拘束しなくて良いなら越したことはないのです
唯一面倒なのはヒノメですけど、まあ自分ひとりだけ、ってなったら「絶対にボクと会わせないでくださいね。どうなっても知りませんよ」で終わるかなって>>419
魔術的にはびっくり箱の魔術(この封じられた箱の中には何は入っているんだろう?という神秘)なので、少なくとも”受胎工房”という生殖器官には鍵を閉じ込める事は可能です。怪物的自意識に関しても本人が人工的な二重人格者なので、その応用で変質させました!って事は出来そうですね。
受胎工房をびっくり箱にした時点でパッと見は普通の存在な認識にすり替えられる事で保護も出来ます。
「不思議箱、中身をしらなきゃただの箱」ってなモンですよ!(他人が持ってるありふれた箱を勝手に開ける人はいないでしょう?)
鯨の処理に関しては、カヴンさん本人は産みたい→「あー危険そうだったから"鯨"は個別に安心安全びっくり箱にしちゃった、産みたいなら自分で考えてる封印解いてね」って出産手間取る→時計塔の生徒に、ってルートに持ってけそうかなぁ、と思います。
どうでしょうか?>>423
いけそうな気がしますねちょっとお伺いしたいんですけどうちの人蓑祐輝シリーズのpdf、ダウンロードして残してる方居ます?
>>428
あい。00225のpdfはスマホとPCどっちにも入れてるのでこっちが紛失する事はまず無い筈。
ただ渡し方とかはよく解らんので、必要になったら手順は教えてね。遅くなりましたが、クッチーの人間関係に関する色々を投下。
言及台詞というよりはスタンス的な文章になりました。では。
・朽崎誉
寵愛する相手。何よりも大事な家族。目に入れても居たくない、裏切られても恨まない、殺されたって憎まない。そんな存在。でもいつ危害を加えそうになるか不安だし、適度に距離を取りたい。でも一緒にいたくもある。
複雑な感情を向けている。
・獅堂蒼
信用する相手。幼馴染の一人。魔術方面以外の事は大抵任せて大丈夫だと思っており、自分が完全に暴走しだしたら止めてくれるだろう、と思っている。打算とか関係なく友達として付き合えている筈。
・ポルカ・ドラニコル
遠慮する相手。元許嫁。自分の所為で色々と迷惑をかけている(現在進行形)と思っているので、強く出れない。しかし願望器の整備や魔術刻印、霊脈の調律は普通に頼む。また、ポルカから吸血や肉齧りを頼まれてそれに応じている光景が偶に目撃されている。
・常世鳳蝶
尊敬する相手。他人を救うというモチベーションは自分には持てないし、出来るとも思ってない。なので敬意を抱いているが、なんで自分が見逃されているのかは分かっていない。>>430
・迅龍
使役する相手。便利に使っているが、自分の内情を見透かしてくるような言動をされたりしており、苦手意識を持っている。誉と仲良くしてくれているのは素直に嬉しいです。
・ジジェ
飼育する相手。血裂弾を喰われた事で縁が生まれた。最初は礼装をかっぱらわれた損失を関わる事でなんか利益にできねーかなー、程度の狙いがあったが、なんやかんやで愛着が生まれ、ガッツリ面倒を見る事になった。独特な感性をしており、ついでに人間じゃないので、割とリラックスしてコミュニケーションできる相手。
・黒野双介(IF)
雇用する相手。とある事件で関わり、自分の部下として迎える。自身の死体確保ルートの一つとして頑張って貰っており、日本へ戻ってきた際にも色々と仕事はして貰っている。給料はどんぶり勘定で多めに払っており、そこらの会社員を何人か束にして計算した以上は渡せている筈である。メンタルやられているように見えるので、ちゃんと治療した方がいいんじゃない?仕事とかもたまには休んでいいんだけど?とか思っている。>>431
・大鳳京介
信頼する相手。獅堂蒼が私生活面とかを任せるとしたら、京介は魔術面を頼めるかなー、今も誉の師匠やって貰っているし、という感じ。厄ネタ魔術礼装とか残ってたら、それの処分とかよろしくねー。
・大鳳飛鳥
指導する相手。色々飲み込みが速いので自分には勿体無い弟子なのではないかなー、と薄々感じている。死霊魔術の師匠としてはネクロマンサーの第一段階は割と経験したので、カリキュラムとしては死体を弄ったり他人への加害に対する抵抗感の削減を伸ばす方面で!
可愛い子なら少年少女問わず口説くのはどうなんだろうか?とちょっと引き気味。
・ビオランテ・バルベルデ
敵対する相手。朽崎家の成果でもある、周回可能な聖杯戦争を開催する前のひと悶着で共闘した事がある。明確に自分を否定してくる相手なので、コミュニケーション()していて気分が良い。やってる事をやりたい事が一貫している女性なので、割と気に入ってる敵対者。
・ルナ・アードゥル
翻弄する相手。死霊病棟での一件で認知。からかった時の反応が面白いので、またおちょくりたいなぁ、と考えている。望むモノを追い求める際の素直で一途な姿勢は自分には出来ないそれなので、その部分は少々羨ましいな、と考えている。
・アリウム・ガブリエール
賛美する相手。どうなっても面白く関われる同業者。そのまま朽ちるか、それとも魔術を廃棄できるかどうか、その結果が見れればまず間違いなく満足できそうと結末が見れる事を楽しみにしている。死霊病棟も自分にとってはテーマパークみたいでテンションが上がる場所なので、ちょいちょい会いに行ったり、仕事を頼まれれば請け負ったり、自分が楽しくなりそうな迷惑を掛けたりしている。なにかやりたい事があれば応援するし、援助もできればするかなー、となる女性。
・砕城凌牙
反論する相手。若干のシンパシーを感じるような気はするものの、根本的にはなんか気に食わない存在。寄りかかれる人間が周囲にいると言っているのに、頼っていないように見える部分が好きではない。
大体、君が死/んだら君を守ってくれたとかいう女の子も”いなくなる”んだよ?だったら何が何でも生き延びるべきだし、彼女の事が忘れずに周りの皆と一緒に幸せになれるよう頑張るべきじゃない?
そういうお前はどうなんだって、こっちは別に色々と大丈夫なように動いてるから、君とは状況が違うし。>>431 >>433
IF黒野「(あんたがメンタルどうのというのか、と思いつつ決して口には出さない)」
…今更過ぎる話ですが、黒野と朽崎の関係ってかなり歪というかアレな感じになってるのでは?と
ある日自分以外の家族を失って、親戚の下に引き取られて生活面は保障されるけど心の空白が癒された訳ではなくて
朽崎の誘いに乗ったはいいけれど、魔術の素養とか全然ないから出来る事と言えば一般人からちょっと離れた程度の協力(もっと言えば一般裏社会住人レベル)しかなくて
でも今更表社会には戻れない(戻る気もない)から、結局じわじわと負債を積み重ねるように無茶と苦労の日々を続けていく…
何というか、自分が考えてる以上に破滅的な人生送ってるのかもしれません>>433
アザス!!
まあクッチー的には凌牙君とは合いそうで合わないだろうなってのはありますよね。
凌牙君→クッチー
パッと見何考えてるか分からない様に見えても、恐らく本心ではてめえ自身を殺したくてたまらない奴なんだろうという空気によるシンパシーを薄々感じている。全体的に共感も反論も持ち合わせている感じ。
だが相手の言う通り、頼る事ができる仲間の手を取る勇気がない、つまりアイツにしてみれば”恵まれてるのを受け入れようとしていない”という事に関しては何も言い返せず、おそらくそんな自分にはアイツに関して共感も反論も、何も言える資格はないと考えている。
こんな感じですね。でもクッチーの指摘してる辺り大体叛鎖で触れるので完結後にもう一回クッチーへの台詞書き直すかもしれません。>>365
博物館の日常が奇妙な冒険の日々だったかぁ
>>370
バッドエンドもないし、危険物も渡されない平和的なバレンタインですね!
バレンタインとは……
>>371
見た目だけで一端の魔術師が反射的に護身するというのはある種の才能ですね
>>378
確かにギャップ萌え。独創性を求めなければ無難な料理になるので見ただけでダイスを振ることにはならないです。
>>383
そう、フロームンドは書く時は可愛い系を意識しています。誤解されやすいところがわかると、凛としているところもあるが、可愛げも感じるような女性として書いてます。
>>406
(口に入れることに生理的な恐怖感を感じるモノだけど)食べれば美味しいから……>>437
それでは、投下します。
その日の授業が終わり、居残りで発声とアフレコの練習をしようと思っていたビオランテだったが、講師から「今日はなるべく早く帰った方がいいよ。あ、これ君のお義兄さんから。『必ず、家に帰ってから開けるように』ってさ」と何やら重要そうな物が入っている封筒を渡されてから言われ、渋々すぐに専門学校を出て帰宅することにした。
どうやら姉夫婦はまだ学校側と“商談”中らしく、全く出くわしていない。
帰り道。
マンションの所在地近くまで来た辺りで、目つきの鋭い眼鏡をかけた青年が道を塞ぐように立っていた。
昨日の2人同様、ビオランテにしつこく言い寄っている男の1人だ。
その中でも特にしつこく、前に会った時にはプロポーズまでしている。
ビオランテは青年を無視して通り過ぎようとする。
しかし、彼はビオランテの腕を掴んで止めた。
「待ってくれないか」
「……離して」>>439
ビオランテは冷たく言うと、振り払おうとする。
ただでさえ、青年の顔を見たせいでビオランテは昨日の出来事を思い出し、苛立っているのだ。
これ以上不快な思いをするのは御免被りたい。
だが、青年はビオランテの力に負けず、むしろ逆に力を込めてビオランテの動きを止める。
「この間の返事を聞いていないぞ」
「すぐにお断りしたのだけど、その日の内にお忘れになったの?」
ビオランテは悪意を込めて返し、青年の手を振り払う。
その反応を見ても、青年は冷たく鼻で笑う。
「ベール(スペイン語で『OK』)と言ってくれるまで聞く気はないね」
そう言い放つと、青年はビオランテの肩を強引に抱き寄せ、キスをしようと顔を近づける。
ビオランテは嫌悪感を露にして身を捩るが、青年は逃さない。
そこに横から割って入る声が飛び込んできた。>>440
「随分と形振り構わない様子ですが、それは犯罪ですよ?」
「琴羽!」
声の主は琴羽であった。
彼女の姿を目にして青年が表情を歪める。
その隙を突いてビオランテは青年の腕を振り解いて距離を取り、振り返った。
そこには莉花とつむぎの姿もある。
つむぎは心配そうな表情でビオランテの手を握り、莉花は彼女を庇う様に青年の前に立ち塞がった。
「今日はこれで失礼する。君は顔出しの仕事でこそ眩しく輝く人だ。声優なぞに拘り続ける限り、チャンスは来たそばから潰される運命だと思え。どれだけの事務所が不意打ちで圧力をかけられたか、考えるべきだ」
「まさか……!」
それだけ言い残すと、就活が全然上手くいかない原因を察したビオランテに邪な視線と表情を見せながら、青年はその場を後にした。
その姿が見えなくなってからもしばらく警戒していたが、やがてビオランテは安堵のため息をつくと、琴羽達に向き直る。>>441
「ありがとう、助かったわ……」
「いえ。私達もあの男がいきなりビオランテさんに迫ったのを見て居ても立っても居られなくなりましたから」
青年に掴まれた腕や肩を摩りながら琴羽は心配してくれる。
つむぎも同様の表情を見せ、莉花は険しい表情で青年が去って行った方向を睨んでいた。
「ビオランテの就活が上手くいかなかったのはアイツの仕業か……! 琴羽。アイツ何者なの?」
「文科省に強い影響力を持つ家の御曹司です。当人は株の売買と先物取引の天才で、大学時代からその利益で家の力を急速に強めているとか。現在は財界と芸能界にも手を伸ばしていて、業界内では有能さもあって『プロフィット・メーカー』と呼ばれています。ですが、資金力と商才を見込まれて理事に就任した学校でのスキャンダルに関する噂と、彼自身の人柄の悪さから人格面の評判は最悪ですね」
「へぇ……そんなヤバそうな奴だったんだ。それにしても、結構年上な筈なのに何でビオランテにあんな執着してるんだろ? ビオランテ、何か心当たりある?」
莉花の疑問に、ビオランテは困った表情をする。
心当たりが朧気だから当然なのだが。
「初等部から中等部までは演劇のアクティビティと劇団に参加していたから、エスパーニャに海外旅行旅行した時に私が出演していた劇でも観たのかしら……。高等部に入る前にアクティビティも劇団も辞めたから、知る機会があるとしたら遅くても中等部の4年の頃ね」>>442
「あー。そういえば去年の夏休み旅行で、中学の頃まで舞台女優してたって教えてくれたっけ。『インスマウスの影』をアレンジしたやつの主人公やった時の写真を見せながら。アレンジしたストーリーがJSに主役をやらせるにはトンデモなくアウト過ぎたせいで公演回数は少なかったって聞かされた気がするけど」
「恋愛物のヒロイン以外の役、あれの主役が最後だったわねぇ。演じる分には文句なしに楽しかったけど、両親とプリシラには泣かれたし、公演期間が大幅に短縮されたわ」
「そりゃまぁ、仕方ないから」
ビオランテは遠い目をするが、莉花は呆れた表情で返す。
「だって、まだ小学生の段階でホラーの主役やったんだよ? しかもお腹が膨らんだ状態で泣き叫ぶラストシーンとかやったら誰だって泣くしかないっつーの。下手したらトラウマになるレベルだよ」
つむぎと琴羽も容赦なく便乗した。
「ちゃ○ホラーも真っ青だよね」
「絶○学級もビックリです」>>443
公共の歩道でここまで言われたとあって、ビオランテも流石にむくれ顔になる。
なってから数秒で、少し気になることに気付く。
それに答えたのはつむぎだった。
「そんな言い方しなくたって! ……そういえば、何で3人一緒なの?」
「残念会の話を短大の友達にしたら、『参加費払うから参加させて』って言われたの。この件に関してはビオランテちゃんに確認するべきだろうなって思って」
「私も大学の友人達にその件をお話したら、似たようなことを言われたので」
つむぎの言葉を聞いて琴羽も同意するように口を開く。
専門学校で莉花と一緒に残念会について話し合ってたら、同じことが起きたのでビオランテもアッサリと納得できた。
「……私は別に問題ないわ。こっちでも同じこと言われて既にOK出したし。うちに上がる? お茶菓子も菓子パンも唸るほどあるから」>>444
数分後。
帰宅したビオランテは手を洗ってうがいをし、羽織っていた薄手のコートを脱ぐなりキッチンから持って来た大量の菓子パンをテーブルに置き、くつろぎながら食べ始めた。
要はメリエンダである。
結局、莉花達は別途用事があるため、お邪魔することなくそのまま帰ってしまったのである。
用事があるなら仕方ないと思いながら、菓子パンの数を減らしていく。
麦茶を飲みながらふと、講師から渡された封筒のことを思い出す。
「『必ず、家に帰ってから開けるように』って、言われてたっけ。何かしら?」
鞄を開けて封筒を取り出し、その封筒も開ける。
中には一回り以上小さい封筒。
それにはスペイン語で『他言無用。両方とも必ずキャスト表を最初に見ること』の意味合いの一文と、ロドリゴのサインが記されていた。
息を飲み、恐る恐るビオランテはそれを開封。
「台本が? このタイトルって! と、まずはキャスト表を……!?」>>445
取り出した中身を見て、彼女は目を見開く。
それは台本であり、ビオランテはキャスト表に目を通して驚愕する。
キャスト表には『来月の第2木曜日に連絡する。その日まで練習しておくように』とも書かれていた。
釣り堀居酒屋での残念会を挟みながら時は流れ、11月の第2木曜日。
1日の授業が終わって帰宅したビオランテは、グッズ置き場その1となっている部屋で趣味に耽りながら連絡を待っていた。
日が暮れる頃まであと少しといったところで、ロドリゴから着信が入る。
「もしもし」(◇)
『ロドリゴです。台本は読み込んだよね?』(◇)
「しっかりと。練習も」(◇)
『それなら問題はないよ。……明日、学校が終わったら18時までに空港へ向かって、東京行きの飛行機に乗るんだ。航空券はリヒターが代理で調達済みだから。予約番号と確認番号と航空会社、集合場所になるスタジオと手配したホテルの名前と住所を書いたメモ用紙は台本に挟んである。泊りがけになるから、今日の内に準備はしておくように』(◇)>>446
「わかったわ」(◇)
『それじゃ、東京のスタジオで待ってるよ』(◇)
通話が終わり、何度も深呼吸をして心を落ち着かせる。
それから瞬きを繰り返し、台本をめくってメモ用紙の存在を確認。
念のため書かれている内容をスマホのメモ帳に書き写してから、立ち上がって明日の準備を迅速に行った。
「あのお店の鉄鍋餃子は、来週までお預けね」
次の日。
その日の授業が全て終わり、帰宅して学校で使う物を置いて代わりに東京行き用の荷物を手に取って、駆け足で出発。
駅ビルに到着して地下鉄の切符を買い、いざそちらの改札を通ろうとしたら目の前を理系で活発そうな印象を与える青年が塞いでいた。
この青年もまた、ビオランテに言い寄っている1人である。>>448
「僕は君に一目惚れしたんだよ。君の演技にも惚れたんだよ。君は素晴らしい才能を持っているのに、何故それを活かそうとしないの?」
「活かせる職業を目指してるわよ!」
「マイクの前で声を吹き込むだけじゃないか! その才能は舞台じゃなきゃ発揮されない。君はその容姿で観客を魅了できる。その演技で感動させられるのに!」
言外に声優という夢を馬鹿にされたビオランテは瞬時に激昂。
自身に無詠唱で軽く強化魔術を施してから、腕を掴んで離さない青年の手に加減しつつ膝蹴りを当てる。
痺れと鈍い痛みが親指に走った青年は反射的に手を放す。
すぐさまビオランテは切符を入れて改札口を通り、兼掌窓口から追いかけようとする青年が駅員に制止されているのを見て、それを冷たく鼻で笑ってから地下鉄のホームへと駆け出した。
それから地下鉄で空港まで向かい、搭乗手続きをして飛行機に乗り、東京へ。
到着後はホテルに直行、チェックインしてから夕食を済ませた。>>449
次の日。
東京都渋谷区の某収録スタジオ。
入るなりロドリゴの姿が目に入り、ビオランテは気軽に挨拶する。
「ブエノス・ディアス」(◇)
「ブエノス・ディアス。キャストは君が一番乗りみたいだ。収録ブースで待つ?」(◇)
「そうするわ。台本の最終チェックとイメトレもしたいから」(◇)
「エスパーニャでの収録は来月の下旬、君が里帰りしてからだ。シナリオの翻訳がやっと終わってね」(◇)
「分かったわ」(◇)
そういってビオランテはスタジオ内を進み、コントロールルームに揃っている先着のスタッフ達に挨拶。
アフレコブースに入室して、台本のチェックと並行してイメージトレーニングをしていく内にブース外では共演者達が徐々に集まり出す。>>450
彼らが全員でぞろぞろと入室してきたところで、スタッフ達によって音響機器の電源が入れられる。
「おはようございます。……そして初めまして。今回の収録が声優デビューとなる、ビオランテ・バルベルデです!」
揃いも揃ったプロ達を前にしてビオランテは緊張しながらもはきはきと自己紹介し、共演者達も自己紹介を始める。
全員分の挨拶が終わったところで総監督の音頭で打ち合わせが始まった。
数分ほど経過し、総監督がビオランテの方を向く。
「この作品は、冒頭のモノローグから始まって、ラストシーンまで主人公の台詞がとにかく多くて長いけど、やれる?」
「やれます! 舞台で10年も場数を踏みましたから」
表情を引き締め堂々と答えるビオランテに、総監督は満足げに笑みを浮かべる。
他のキャスト達も「お手並みを拝見するぞ」と言わんばかりの不敵な表情をしていた。
「それじゃ収録開始だ。俺らはコントロールルームに戻るぞ!」>>454
大丈夫ですー。
>地の文で「あーあ」とか使うんだ!?
精神年齢は大学生ぐらいなんで、多少はね?>>434
>IF黒野「(あんたがメンタルどうのというのか、と思いつつ決して口には出さない)」
クッチー「だってまだ君は引き返す事が出来そうじゃないか」
>自分が考えてる以上に破滅的な人生送ってる
だからクッチーは黒野くんが今のヤバい生活からいつでもリタイアできるように給金だけは弾んでるんですね。
クッチーはIF黒野くんを”まだ取り返しがつく自分”みたいに思ってる節がありそうだなー、と個人的には考えております。
>>435
拒絶と臆病って違いはあるでしょうが、クッチーも”恵まれてるのを受け入れようとしていない”のは大体同じなのでそこは単純にクッチーが意識して自分の事棚上げしてるだけですね。
なので砕城くんには「やろうと思ってるけど”できない”と出来るのに”やらない”だとそっちの方が度し難いんじゃねぇか?」って言う権利はあるかと。
>>437
「始末するほどじゃないわね」
クッチー「ほんとぉ?(ニヤニヤ)」
総合的に考えると、遭遇したタイミング次第では即バトルがおっぱじまる感じの喧嘩友達みたいな関係性になる、ってのが妥当な所でしょうか。
>>456
自分が捻じ禍ってる自覚はあるので、まっすぐだったりな人は結構好きなのですクッチーは。そろそろエイプリルフールネタを仕込み始めようかなって時期になったけどどうしよ、メロちゃん擬人化とかがいいかな…
>>436
うん、可愛いレベルのブラックさですね(密造酒作って未成年飲酒するヤンキーと不良集めて軽度の賭博するオッサン見ながら)
俺もブラック海月ちゃん描こうかな…
>>452
ちょっとしたドラマ感のあるSSだ…
そしてリヒターがチラッと出てて少し嬉しかったり
>>453
ギャグ顔トワ君かわよ
そして前のイラスト気に入ってもらえたみたいで何よりっす…
>>459
ふむふむ。あと少しで掴めそうな数歩を躊躇してる凌牙君と完全に拒絶して自分から閉ざしてるクッチーみたいな感じですかね…?
>>460
ギャル風かわいい
さすマレ夜中にこっそり、名無しの教室生徒を投下します……
【名前】レオーネ・ミランドラ
【性別】男性
【年齢】16~18歳ほど
【身長・体重】182cm・76kg
【方針・属性】中立・中庸
【回路・質】C+
【回路・量】A
【魔術系統】錬金術(肉体)
【魔術属性】火
【魔術特性】変転
【所属】時計塔/名無しの教室
【階位・称号・二つ名】
「タフボーイ」
「鉄腕のミランドラ」
「エンジョイ勢」
などなど>>468
【魔術・特殊技能・特性など】
『錬金術(肉体)』
物質の変換。魔術を用いて「自己の肉体を別の物質へ変換する」「自己の肉体から物質を造る」という錬金術。
(俗的に説明すると、某錬金術漫画の主人公のように、手足から武器防具その他アイテムを錬成する魔術。)
魔術を使えば使う(物質を生み出す)ほど体組織はその負担からボロボロになっていく(最終的に砂と化す)が、ミランドラ秘伝の礼装『生命の石』を体に埋め込むことで誤魔化しながら、活動できる。
『生命の石』
ミランドラ家に代々伝わる礼装。
中世ヨーロッパ時代の錬金術の粋を尽くし生成した、ミランドラ版「賢者の石」。当主となる者は、魔術刻印と同時にこの礼装も埋め込む。
移植するだけで対象の新陳代謝や免疫力、再生力などが飛躍的に向上。
仮に、内臓を失うほどの大怪我を負ったり、魔術回路すら蝕むような毒を喰らっても、すぐさま再生・活動することが可能。
一方で石と刻印の双方による拒絶反応や魔術行使時に生じる痛みは、普通の魔術師の比ではなく、ミランドラの魔術はこの苦痛に苦しみ耐えるところからはじまると言って良い。>>469
また、魔術を使う際は以下のような恩恵を選択できる。
『石』の補助無しの魔術行使:通常の錬金術と変わらない質。
ただし、通常の魔術師が支払う基本的コストは魔力だが、ミランドラ家の場合は魔力+体力を基本的コストとして支払わなければならない。
(例として、通常魔術師が魔力を10払うところを、ミランドラは魔力:5体力:5支払う)
『石』の補助有りの魔術行使:如何なる複雑な大錬成もテンカウント内に発動可能。
自らが支払うべき基本的コストを無視できる。
ただし、体力ゲージ(肉体)そのものを『石』に支払わなければならなず、削った分は永久的に失われる。
『石』を埋め込んでいる間は石が崩壊を防ぎ形を保ってくれているので、体力ゲージ(肉体)を限界まで消費しても行動不能となることはない。
しかし、次の後継者に『生命の石』を渡すと同時に用済みとなった肉体はすぐさま崩れ、対象の元々の体力にもよるが最短半日~最長数ヶ月かけて砂のような状態になり死亡する。>>472
<2>
基本的には「誰かと何かを楽しむこと」を中心に動き、音楽性やスポーツ、テレビゲームなど魔術以外の物事に熱心な性格。
懸命に協力し合い勝利を掴むのも好きだが、醜く蹴落とし合い負けるの(無論、現実に遺恨を残さないことを前提で)も好きなエンジョイ勢。
魔術が上手くいかない他者・交流したがっているが行動できない他者を見かけると、すかさず「気晴らしにどうか」と誘うある種の気遣い(とある種の計算)ができる陽キャ。
しかし、彼もれっきとした魔道の人間。魔術を最優先する冷徹さと覚悟は兼ね備えており、そこを違えたりはしない。
遊んでいなければ体力作りに勤しんでおり、これはレオーネがなにもしない日というのが苦手なことと、ミランドラの魔術は身体が資本なため。
また、遊びにかまけて勉強は出来ないかと言われればそうではなく、自身(ミランドラ)の学ぶべき課題や研鑽、レポートの類いは完全に把握しきっており、滞りなく済ませてしまう秀才。
そして、やることやりきって遊びに夢中になり、時にそれが授業態度に出るから厄介な問題児。
逆を言えば、成長チャートを揺るがず見据えた彼が時計塔に入ろうが入るまいが彼の成長具合は変わらない。
(かのエルメロイⅡ世のような、指導に優れた師の元にいれば話はまた別だが。)
あくまでも、思い出作りとあわよくばミランドラにとって有意義なコネクションや資財を手に入れることが、彼の目標なのだ。>>474
「……移植後の調子はどうだ。」
「は、……はい!刻印も石も、少しずつではありますが肉体に馴染んでいます!」
「そうか、何よりだ。だが今後も油断は禁物だ、異常を感じたらすぐ母さんたちに報告しなさい。」
「そして無論、魔術の研鑽そのものを怠らぬように。」
「はい!」
父は素質こそあるが生まれつき病弱な人で、魔術行使もままならなかった。
その現実を冷徹に受け止めた彼は「自身に見切りをつけ」、妻を娶り後継者たるレオーネを産ませ、『石』と刻印を移植した今、脆弱な父の肉体は崩壊を始めている。
「……痛むか?」
「ぇ……あ、えっと……」
「取り繕わなくても大丈夫だ。全ての移植を済ませた今、身体中痛いだろう?」
「……痛いし、辛い、……です」>>476
今にも折れそうなほど細い手でぎこちなく頭を撫でつつ、蒼白いが慈愛に満ちた顔で息子を見つめる青年。
一方、そんな父親を初めて目にし、ただただ固まる少年。
二人の間柄が同じ一門の魔術師同士ではなく、単なる父と子になった最初で最後の瞬間だった。
「父さんはな。死ぬのは怖くない。……怖くないが、後悔がある。」
「……」
「夜が明けるまで魔術に没頭したり。友達をつくって遊んだり。きちんと母さんとお前を愛し、思い出をつくりたかった。」
「魔術師としても、人間としても、親としても……何一つ残せやしない。お前は、そんな人間になるな。無駄だと笑われても、無駄を楽しむ男になれ。」
「────、…………はい!!」
「……ああ。良い返事だ……。」
そうして父はこの数時間後、二十代半ばの若さでこの世を去り、遺体は『生命の石』の素材として回収された。>>477
これが、レオーネという人間の原典であった。
・台詞例
「うぃーす先生すみませェん!遅くまでゲームしてたら寝坊しましたァ!!……い゛た゛ぁ゛い゛!?拳骨は酷い!!」
「あ!パイセンパイセン!!一緒にカードゲームやりませんか?」
「走り込みだァアアア!」
「今日一日、遊んでみてどうだった?…………そっか。俺も、楽しかったよ!」
「─────武器?武器ならもう装備済みだぜ。」
「腕1本吹っ飛ばしただけで勝った気スか……ミランドラ流錬成術、舐めんなよ。」
「──────肉体という宇宙(ソラ)に、万物全ては繋がっており、変転し、やがてそれらは根源へと至る。身を粉にして一歩でも近づくのが俺の使命さ。」
「いや本当に無理!無理なもんは無理!!『魔術使う時ぱかすか血ィ流すクセに』とか言われてもスプラッター系は苦手なんスよ俺ェ!!!」
「『無駄だと笑われても、無駄を楽しむ男になれ』……俺が尊敬する人の言葉です。」>>480
そうです割りと優等生なんです、しかし魔術以外な事に120%の力を注ぐお馬鹿だから周囲から溜め息つかれるんです
とりあえずでっかい男の子が先輩に元気よく接するのが好きなので後輩イメージにしてみました!「理仁、遅いわねえ。もうすぐお夕飯の時間なのに」
「奴の事です。どこかで油でも売っているのでしょう。全く……アイツはいつもこう……」
「あら柳花ちゃん、おにぎり圧縮されてるわよ。力入りすぎ」
「えっ?あ、すみません。申し訳ない」
自分にはきっと料理の才能がないのだ、と柳花は掌の上で縮こまっている米粒の塊をじっと見下ろす。とても食べられるものではないこれが彼女自身そのものを示しているようにさえ受け取れた。硬くて、食えない。そんなふうに。
がっくりと肩を落としていると美和子は何かに気付いたのか柳花の顔をそっと覗き込み、
「ああ、わかった。柳花ちゃんってば恋をしているのね?」
心を見透かされてしまったかの様で、思わず何故わかったのかと美和子の顔を凝視する。魔術師の家系に連なっているのならばやはり何かしらの能力を持っているのだろうか。もしや読心能力を?
じっと見つめてくる柳花に手をひらひらとあしらい、美和子は微笑んだ。
「勘違いしないでね。私は魔術師じゃないし、魔術なんて使えもしない。だからこれは、女のカンって奴ね」
「……私の素性だけでなく、心まで読めるんですね」
「柳花ちゃん何でも出来るけど、お料理とカンはまだまだね。なんでそんな風に力が入っちゃうかわかる?」
「いえ、全く。一生懸命に作ろうと思っているのにまるで駄目です」
「当たり前よ。だっておにぎりを握っている時の柳花ちゃん、何の為に作ろうとしているのかわかっていないもの」
何の為に作る、そう問いかけられて柳花はしばし考え込む。目的もなく事を起こすなどありえない。目的を定めてそれからアクションを起こすのが人間というもののはずだ。>>496
今回の目的、それは黒鳥蘇芳の作った料理がとても美味しくてそれに負けたくないからと言う個人的なものだ。それにどんな問題があるというのか?
「あのね、これはあくまで私の考え方だけど、お料理って誰かを想って作ると美味しくなるの。どう?柳花ちゃんはさっきまで誰に食べさせたいとか考えて作ってた?」
「……誰でもない、です」
言われてみれば、蘇芳への対抗意識ばかりが頭の中にあった。自分だってあんな風にやってみせるという嫉妬じみたものだ。
ではその嫉妬の原因が誰かと問われればそれは……
「美和子さんの言う通りです。私は恋をしています。しかし、恋をしている人間はもしかしたら……別の誰かに好意を寄せているのかもしれない。私が生まれて始めた抱いた想いは消えてしまうかもしれない。そうするとみるみる内に、力が」
「うんうん、言葉に出来てよろしい。それじゃあその雑念をここで取り払いましょうか。好きな人の顔を頭の中に浮かべて」
米を手に取り、形を整えていく。指を通じて暖かみが伝わってくる。
思い浮かべるのは、今どこをふらついているのか全くわからない理仁である。あいつめ、と肩に力が入りかけてしまうが、それをすぐに感じ取ったのか美和子は両肩に手を置いてリラックスさせようとする。
理仁の顔、どうせなら笑顔が良い。浦戸と戦った後、手を握った時に見せてくれた笑顔でどうだろう。
「(思えば私はアイツと笑いながら話す事はあまりないな。私は私らしくやっているつもりだが……難しいな)」>>497
ままならない気持ちが胸中に芽生える。自分らしくあればあろうとするほど、柳花を苛むのは生まれてから教えられてきた強くあるべきと言う一族の掟である。同時に当たり前の恋を追い求めたいという自分自身の叫びまでが混じり、ぶつかり合ってしまう。
雑念を取り除かなければならない。食事にそんな感情は必要無いはずなのだ。蘇芳も、きっと同じ様に理仁の事を想いながら作ったのかもしれない。
「(……理仁の笑顔、か)」
満面の笑みだろうか、それともはにかむ程度だろうか。どちらでもいい、幸せなものであれば……。
「柳花ちゃん柳花ちゃん、見て!」
美和子の声にハッとなり視線を下ろすと、先程までとは大きく異なりふっくらとした握り飯が掌にあった。アドバイス通り、雑念を取り払った事で見事に完成させたのだ。
その時柳花の胸中にはこれまでに感じた事の無い喜びが湧いてきていた。何でも出来ると自負していた彼女がどうしても達成できなかったものを克服していた。
「……おお」
「どう?好きな人の事、考えられた?」
「え、ええ、出来ました!やったぞ……!」
人前ではしゃぐなど生まれて初めてかもしれなかった。まるで偉業を為したかの様に、握り飯を天高く掲げてしまうほどに柳花は喜びに包まれていたのだ。>>498
「それで?好きな人って誰なの?」
「それは、言えません。ただ……私にはまだ、わからないんです」
握り飯をそっと皿に載せて、柳花はため息をつく。ゴシップを見つけたかのようにウキウキな美和子とは対照的に、先程までの勢いは何処へやらという様子だ。
「美和子さん、私の家はずっと婿を取る事を続けてきました。嫁入りではなく自分達が優秀だと思った血を引く人間を迎え入れていたわけです。私もそうする様に教えられてきて、信じていた」
「魔術師って、やっぱり変わった人達が多いのね。それで?」
「けれど私は恋をしてしまった。我が一族に相応しくない感情を抱いてしまった。それが良いのか悪いのか、判断がつかないのです」
「ふーん……」
テーブルを挟んで柳花の真向かいに腰掛けて、美和子はしばらく唸る。
魔術の存在を知っているとは言え、あまりにも無茶な相談をしてしまっている自覚が柳花にはある。それでも同じ女性であり、彰久と相思相愛である美和子はどのような言葉を授けてくれるのか気になってしまい聞かざるを得ないのだ。
やがて彼女は、
「柳花ちゃんの好きにすれば良いんじゃないかしら」
「……私の、好きにですか」
「そうよ。無責任に聞こえるかもしれないけれど、私はこれしか言えないわ。だって貴女の恋を私がどうこうする権利なんて何処にも無いもの」
「―――――私の、恋」>>499
笑っているお前が好きだと言われた。
生きていて良かったと喜ばれた。
命がけで助けられた。
どうしようもないほどに、間久部理仁に洲甘柳花は心惹かれてしまっている。
「ですが私は、誰よりも強くあれと……そう育てられてきました。あの、美和子さんはどう思います?」
「うーん、難しいお話。これはあくまで、私がそう思うってだけの話っていうのを踏まえて聞いて欲しいの。私はね、強くなくて良いと考えてる」
「強くなくても、良い?」
「ええ。貴女のお家が言う『強くあれ』って要するにさっき言ってた婿に迎える話と繋がっていて、自分の旦那さんは自分でもぎとる!とかそんな感じなんでしょう?」
「まぁ、そうです。強い血を見つけて、洲甘家のモノにする」
「当たり前の恋は駄目なの?赤い糸で小指が繋がっているとか」
「……あまり、良くはないでしょう。つまりその、大切なのは遺伝子です。強い次世代を生む為に、という」
「ふーむ」
美和子は頬に手を突いてうんうんと思案している。自身の発言で混乱させてしまっている事に柳花は申し訳なく思った。美和子は真剣に考えてくれているのだ。
「強くなくて良いっていうのはどういう意味なんですか?」
「……そうね、この際全部言ってみましょう。人ってほどほどに弱い方が良いのかなっていうのをたまに考えるのよ」>>500
弱い方が良い。それが何を意味するのか、柳花にはあまり理解出来なかった。
強くなければ苦難に勝てない。強くなければ生きてはいけない。だから、恋をする事で弱くなる自分が恐ろしいのだ。
「弱い方が、何故良いんですか?」
「だって、誰かに頼れるじゃない?」
「頼る……」
「強いのは確かに良い事だと思う。でも強ければ強いほど、その人は寂しくなるんじゃないかしら。自分はそうする力があるのだから頑張るんだって、やらなきゃいけないんだって」
否定は出来ない。何故ならばそうしてきたのが洲甘柳花だからだ。自分はそうするのが義務であると、力を持つ人間として然るべきだと。
「でもね、弱ければ誰かに助けてって言える。自分以外の人と繋がれる。私は力持ちじゃないから彰久さんや理仁に重い物を持ってもらったりね?」
「繋がる、か」
「強くても辛い事は沢山ある。それを大丈夫だって言わずに、助けてと叫んでも良いんじゃないかしら」
思えば理仁や経子に助けを求めた事など無かった。いつも自分が先頭に立って、走り続けていた。それでも問題無いと思っていたからだ。
命を救われた事を思い出す。あの時の気持ちはまんざらではなく、むしろ心地よさを覚えていた。
「それじゃあ……誰かを好きになるのは何にあたるんですか。誰かを想うのは、弱い事?」
「いいえ、むしろ強い事よ。私は彰久さんを愛しているから、あの人が困っている時は持てる力の全てを投げ打ってでも助けてあげたいと思う。恋とか愛って、たとえ弱くても誰かの為に強くなれるのよ」>>501
わからない。美和子の言っている事はよくわかるのに、どうしてもわからない。
洲甘柳花は強くあらねばならないのに、間久部理仁の事を考えるだけで弱くなってしまう。けれどそれは強い事だと言う。
変だ。弱ければ誰かを頼れるのに、弱くても愛があれば誰かの為に戦えるなんて矛盾している。
……いや、変ではない。それはもっと単純で、誰でもわかる事なのではないだろうか。
「柳花ちゃん、色々話したけどこれだけは忘れないで。今胸の中にあるモノは貴女だけの感情。それは誰かに変えられるものではなくて、貴女自身でどうするか決めるの」
「……私が思っているより、私という存在はわからない。モヤモヤとした感情を打ち消せません」
「それは皆一緒よ。私も、彰久さんも、理仁だってそう。皆一人じゃわからない。だから誰かと繋がるの」
ぶるり、と懐のスマホが震える。見れば理仁からの電話だった。
理仁からです、と美和子に伝えてから通話に出る。苦しげな理仁の息遣いが聞こえる。
「理仁、お前一体どこにいる!?美和子さんも彰久さんも心配しているぞ!」
『説明するには時間が足りない!手短に言う、蘇芳がヤバい!二人に家の中にいるようにして結界をこれまでの倍くらいにしてくれ。あとオレの部屋にある宝石も全部持ってきてくれッ!』
「ヤバいって……」
『頼むッ!』>>502
ぶつりと通話が切れてしまう。尋常ならざる声色と、そこから告げられた内容に柳花はまた理仁があずかり知らぬところで何かに巻き込まれているのだと悟った。
「美和子さん、少し出てきます。トラブルが起きたようです。家から出ないように彰久さんに伝えてください」
「……理仁に何かあったの?」
「いいえ、逆です。アイツはまた何かしようとしている。誰かの為に」
「そう……それって凄く良い事。あの子がそんなにも誰かを想うだなんて」
間久部夫妻に重ねて家から出るなと伝え、理仁の宝石を手に柳花は間久部邸を後にした。具体的な連絡はなかったものの、まずは市街地に向かうべきだろう。
「(理仁が愛する人間……やはり、黒鳥なのだろうな)」
疑問はやがて確信へと変わっていく。過去の自分と重ね合わせ、理仁はひどく蘇芳を気にかけていた。やがて夜の部屋で抱き合って、二人で夕食まで作って……。
事実を積み重ねれば積み重ねるほど柳花は胸が引き裂かれそうになってしまう。誰かを好きになるという事は、その誰かも別の人間を愛している事に繋がる。
「(生まれて初めての恋は、失恋で終わりそうだな)」
そこまで考えて、柳花は不意に足を止めてしまう。
「……私は、怖いのか?」>>503
誰かを好きになって、誰かにフラれる。そんな単純な関係がどうしてここまで心を締め付けるのか。
どうしてこんなにも……『勇気』がいるのだろうか?
「勇気」
かくあるべし、そう生きてきた柳花に足りないものがあったとすれば、それは勇気だ。
なまじ出来てしまうから恐れはなかった。そうするのみだと駆け抜けてきた。他者からの羨望を背負うのも、魔術師として生きていくのも、サーヴァントを使役するのも。
けれど勇気を持って何かに挑むなど、これまでなかった。
「く、くくくくくく。私という奴は」
理仁を想う事で心が揺さぶられたのは、単に恋をしていたからではない。
恋とは敗れる事もあるという単にそれだけの話が恐ろしかったのだ。
だから理仁を蘇芳に取られてしまうと嫉妬した。自分の初めての恋を失恋で終わらせたくなかった。
「なんて―――――臆病者なんだ」
地面を蹴って飛び上がる。笑みが、声がこぼれてしまう。>>504
「私は臆病者だった。強弱なんて目じゃないほどに、シンプルに恐れていた」
「美和子さん、貴女のおかげで気付けた。勇気とはどういうものなのか」
「弱くても誰かを頼れる、弱くても誰かの為なら戦える。それは勇気だ」
「人を愛するとは、勇気なんだ!」
「こんな簡単な話なのに、どうして私は気付けなかったのだろう!」
駆ける。駆ける。駆ける。湧き上がる『喜び』を、言葉に代えて。
「良し!訂正する。私は弱い人間だ。自分が強いと思い込んでいただけの、とても弱い人間だ!」
戦いの音が聞こえた。それが理仁からよこされた連絡と関連しているのだと気付き更に足を速めた。
「だから……これから弱くても強くなるぞ!!」
勇気を持って、叫ばなければならない。>>506
おーい、柳花ちゃーん。
理仁を 殴 る た め の 酒 瓶 忘れてるよー!!!>>509
確たる証拠掴んだら遠慮なく許さない判定でしょうね。
グリフィンが殺人鬼化した経緯を知って、同情した上で葛藤もなく許さない判定出してるし。>>506
柳花、キレた!
頑張れ少女よ、たとえ失恋に終わったとしても勇気を振り絞るその行為は気高く美しい!
そしてうちの黒江が本当にすまない山星さんに質問でーす
ティム・ドルチェさんがカヴンの保護者になるならどういう教育方針になりますか?
私の想定ではカヴンを徹底的に子供扱いしてカヴン自身もまた「こども」だと自覚させるところから始まるのですが合ってますか?>>517
じゃあ気楽にわからせていきます
…字面おかしなことになったなぁ…レージュさんレージュさん質問です
優等生寄りなレオーネくんが名無しの教室を選んだ理由って何かあったりしますでしょうか?>>524
やっほぅ、まってまーす!
色!?色は〜…………うわ悩む!桃か紫か……うわ〜悩む〜!既存キャラの調整版で良ければ名無しの教室適性ありそうな男性魔術行使者は一人いますね……。
怪物大量生産→多頭飼い&人体実験もするって感じのマッチョサイエンティスト。太ももっていいですよね…
>>479
陽キャ風味の前衛タイプの錬金術師…!!
いいっすねカッコいい…
普段はテンション高いタイプに見えて決める時はしっかり決めるタイプのイケメンの匂いがしますね
>>485
やっぱ本家の長政君は良いっすね…かっこいい
>>490
やっぱりこの三人では最古参ですしリーダーとかキャプテンやるなら鹿之介かなと…!!
>>506
柳花さんが爽やかな結論出せたっぽくて一安心ですね
とりあえず絶望的なこの状況の中の清涼剤といいますか、柳花さんは味方側のままっぽい感じなのが良かったです。このまま柳花さんまで何かあったらマジで絶望してただろうし
とはいえ地獄度が和らいだ訳じゃないので油断できませんね…次回が楽しみです>>527
この人★まぁ調整版なので獣胎憑霊法の家系って概要以外は変わってくるでしょうが。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%BC%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9>>535
京介に関しては概ね問題ありません。クッチーは過去に色々あって人格的に不安定ではありますが『妹を大切にする兄』という芯はブレない点から理詰めで妹を預けられるレベルに信頼はしてます。ただ他の面での問題点から信用はしてない的な。
厄ネタを押し付けるのも自分に処理出来るものやフィルニースの餌等で糧に出来るものなら良いけど本当に手に負えない物を持ってきて自分達はともかく妹達に被害が行ったら許さんぞ貴様みたいな。
飛鳥ちゃんに関しては実際飛鳥ちゃんは京介がいないor他の魔術師の家なら普通に後継者候補に挙がるくらいには優秀なので自己評価低めなクッチー目線はそうなるかもしれません。
あと飛鳥ちゃんはあれで実は魔術師としてのメンタルはしっかりしてる中立・悪なので他人への加害に関する抵抗感は無かったりします。ただし過去のこともあって猫の死体とかには強い忌避感を示す&その辺はかなりデリケートなので避けた方がいいです(鶏等他の動物はいける)
あと死体を弄る方面は結構脳死でフィルニースに喰わせてフィルニースを成長させればいいじゃんってなってるのでその辺を矯正するか否かかなと。クラッフ「名無しの教室にいるだけでお金も材料もくれるから良いかなって」
>>539
了解です。まってまーす『名無しの教室』
考古学科に属する古びた教室。
産業革命以降、貴族主義派と民主主義派に分かれた派閥争いが激化する時計塔で、両者の溝を埋めようと派閥も学科も関係なく受け入れることを目指した、異端の教室である。
『来るもの拒まず去るもの追わず』の理念を掲げるこの教室は、時計塔に入学していればどのような生徒でも無条件で在籍が許される。
教室そのものが"名無し"とされるのも貴族主義、民主主義、中立主義のいずれの権威も示さない、万人に開かれた教室であることを表すためである。
とはいえそのような思想を是とする派閥は時計塔にはなく進んで教室に入ろうとする者は皆無だった。無条件で在籍が許される、という性質に頼って余所から押し付けられた問題児や他に行き場のないはぐれ者が少数集まるのみ。そういった状況が続けば「あの教室は落伍者ばかり集まる」と噂され、そしてその噂通りの魔術師たちが集まる悪循環に陥っていった。
だが、それは意図されたものである。
名無しの教室とは考古学科・法政科の共同管理によって運営される、時計塔に悪影響を与えかねない人物を一か所に集めて監視、場合によっては対処するための特殊環境だからだ。
在籍した生徒はそのの素性から思想まで漏らさず報告され、危険性があると判断されれば即座に法政科の人員が対処に動く。
危険が認められなければ平穏無事に学生生活を送ることも可能で何事もなく名無しの教室から卒業したOB/OGも当然に存在する。
近年では大躍進を遂げた現代魔術科のある教室が問題児を多く集めて一人残さずその才能を開花させるに至った。
そういった状況から名無しの教室に問題児が押し付けられることはなくなっていき肝心の生徒数は激減。本来の役割を果たせない教室の存在そのものが疑問視され始めている。(コソコソ魔術師話)
クラッフはアトラスの錬金術に興味津々だし適性もある。でも外野でアトラスの錬金術を修めてる魔術師との縁なんてないしで少し残念がっている
野紀は今を生きる人類の私作キャラの何人かに予言じみた「激励」を飛ばしたことがある(クラッフや不湯花、ダヴィとか)
なんでもその人の未来に待ち受ける運命、決定的な出来事や出会いを指し示すものだとか
ちなみに予知とかではなく勘とその人を観察することで導き出したもの
>>544
よくてよ>>547
名無しの教室が所有する施設は教室一つだけではなく考古学科が管理する学術棟の内の一つ、その一部を丸ごと与えられている。
通常の教室に加えて準備室、実験室、地下の戦闘訓練室、と授業や研究に必要な最低限の施設は一通り揃っている。これらの待遇は"名無しの教室"という枠組みを可能な限り隔離させたいという考古学科・法政科の思惑からくるもの。よって名無しの教室の生徒がほかの教室の生徒と共有する施設は図書館、食堂、学生寮のみ。
造りは教室、準備室、実験室が木造。戦闘訓練室のみ石造である。
講師はモートン・ドラモンドが務める。表向きの責任者も同様。
在籍する生徒は少数なため講師も一人しかいない。
【担当講師】
モートン・ドラモンド
【所属生徒】(五十音順)
カヴン・プラミア
クラッフ・フロース
ヨモ・ヘルメ
ルナ・アードゥルほいこんな感じです
時計塔の派閥争いが産業革命からという設定を失念してたのでそこらへんに合わせた設定の調整でしたレオーネの母、実は時計塔のさる派閥のさるご令嬢だったが、縁を勝手に切りレオーネの父(超貧弱な上に浅い家系の魔術師)の元へ駆け落ちしに行く
↓
その影響でレオーネは母がかつていた派閥の嫌がらせなり腫れ物扱いなりで名無しの教室へ
……緩いですかね、やっぱり(そういやゼミ生ではなくあくまで聴講生程度ではあるけどクラッフはエルメロイ教室にも籍はおいてるなという顔)
(まあそもそも現代魔術科の魔術師だったのがグローリアンの手引きでエルメロイ教室の聴講生&考古学科の名無しの教室に籍を置くことができた感じではあるのですが)>>537
個人的に聖杯のメンテナンスに携わってた経験でサーヴァントシステムを参考にフィルニースの本体を虚数空間に置いてそこから一部を引っ張ってくる現在の形にたどり着いたって補完が出来るのでそれはありがたい。
requiem時点では父親存命&自分は京介の完全下位互換だという思い込みで自己評価よわよわなのでメンタル弱めで問題ありませんよ。
そもそも飛鳥ちゃんの男性恐怖症ってのは言い換えれば『自分に危害を加えそうなものが怖い』ってことなので聖杯戦争とかいう周りが敵まみれな状況になると基本よわよわになります。未来版でその辺が緩和されてるのも本人が強くなったこともあって敵は迎撃すればいいってなったからですね。
>>554
三毛化に伴って衣装のカラーリングも変わってるの好き。黒鹿さんへ、
レオーネにまっっったく関係ない質問で申し訳ないのですが、
「陰気な魔術師もまどろっこしい派閥争いも大嫌いだし座学なんざ○そ喰らえだが、せめて恩人が自分に遺してくれた魔術をきちんと扱いたいため名無しの教室に落ち着いた」
ってキャラと理由はどうでしょうか……?>>569
はーい、おまちしてまーすしかしレオーネくんの理由が思いつかない……
いっそ「好きな人がかつて名無しの教室にいたから俺も入りました!」とかにするか……惚れられる条件は……?
・美しい容姿+運命的な構図のダブルパンチ
・レオーネと似ている境遇で懸命に頑張っている
のいずれかに当てはまる子ですかね>>582
今のところ問題があるわけでもないのにポンポン変えるのもアレですしねー
私も見たいし書きたーい。きっといい感じに合うと思う>>575
現在もスレに居て使用確認可能なキャラ以外にも
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E5%85%A8%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7
のページやらにいる作者不詳寄りなキャラ辺りとかも含めて条件に当て嵌まりそうな人探せば……、とか思ったけど、やっぱ全員優秀ですわマスターズ。
そういや教室存続の危機な生徒数ってどれぐらいなんでしょか。聴講生とかも入れれば割と居てそうな雰囲気はありますが名無しの教室。>>585
まぁそら傍から考えて思いつくような事は発案者ならもう済ませてるか。
ウチの既存にも行けそうなキャラおらんからなぁ……。刹那は既に聴講生なので除くとしても、迅龍、ジジェは時計塔に受け入れられる土壌がなさそう、ヴィクトルは名無しの教室無理、ポルカや鳳蝶さんは時計塔興味ナシ系、となってますし。誉さんはクッチーが時計塔行かせたがらないでしょうし。
>具体的な人数は不明かつ曖昧でおねがいします
それはそう。あー別に「名無しの教室って一体全体構成人数何名なん?」って質問というよりは、時計塔全体の決まりとしての人数、というか。過去の時計塔で無くなっちゃった教室なんかがあるとしたら、その教室の規模ってどんなモノだったんだろう、という設定疑問to名無しの教室な感じのレスではないです。>>588
ごめんなさいよく考えたら内向的とは違いますわ
なんて言えばいいんだろう、とにかくパッと見とか第一印象はクール目な子の比重高いなって気はするなって。>>591
まあその次世代新造船、的な…
えーっとですね、『船』で追放される人は大体ひとつの行為ではなく総合的な評価で決まります
その評価というのは「無益か有益か」と「無害か有害か」を合わせて出されるものです。この評価のやり方だとざっくり「無益で無害」「有益で無害」「無益で有害」「有益で有害」の4パターンになります
で、この4パターンのうちの「無益で有害」評価を受けた人は『船』から降ろされます。役立たずなのに迷惑かけるだけのやつなんて邪魔ですからね。プラス報復の危険性があったりすると降ろさずに処分することもあるんですが
なので行為ひとつで追放ということはあんまりないですねー。まあ意図的な殺人とかやっちゃったりするとよっぽど有益でない限りは追放判定になりますが…殺人だと即処分が基本です。危ないので
「能力があるのに船から追放された」的なキャラを出すのなら処分される前に逃げだした……とかになるでしょうねふと気になったこと。
プリシラは何で時計塔をリヒターに勧めたんだろ?
父の顧客にエルメロイ二世とメルヴィンとアトラムがいるから伝手は十分すぎるほどあるけど。>>596
まぁ、『聖杯惑星』本編では回想シーンでしか出番はないのですが(冬木の第4次聖杯戦争でウェイバー達が召喚したって設定なんで)。>>599
よくてよよくてよ来た…良かった…
という訳で行きますprologue-6 闘士vs人形使い- FINAL ROUND
凌牙 ジャスミン
残機9本 残機9体
「p———p——」
機械音が、鳴り出す。
「pp——pp———」
単調な一つの音が徐々に増え始め、それと同時に、戦場に立った切り札の人形は立ち上がっていく。
コートを纏った機械。一言でこの人形を表すならばこれに尽きるだろう。
凌牙を超える2mの巨体に、4本の巨大な腕。そして、肩等に装着されている六門のカノン砲。
現代のSFで言われる巨大ロボットの如き威容を持つ人形、決戦礼装ボンバルディエ。それが完全に立ち上がると同時に、機械音が響き渡る。
「pppppp———!!」
機械の咆哮と共に、フルフェイスの顔面に紫の光が宿った。>>602
『———』
「出た、決戦礼装ボンバルディエ…!!」
驚愕して言葉を失うムジカの横で、海月は目を輝かせながら巨大な人形を見る。
『あれも…ジャスミンさんが作られたんですか…!?」
「うん。四の鉄槌と六の雷霆によってあらゆる敵を撃ち倒す巨「四つの腕と六つのカノン砲って素直に言えばいいのに〜。一条さん厨二病〜!!」…うるさい……」
海月がふくれ面でカステラを睨むが、カステラはどこ吹く風といった風に笑う。
「とはいえ、魔術とは思えない位イカしてますよねアレ〜。ジャスミンさんも隅に置けないっていう感じですかねえ。まあでもアレ、凄い魔力量必要そうですけどどうやってんすかね?」
「確かにそれは思うかも…」
ジャスミンの強力な人形魔術のタネは、彼女の作り出した発明である人工魔術回路の存在が故な訳なのだが、カステラも海月も、その存在は知らない。
「にしても、本格的にどっち勝つか分からなくなってきましたねぇ〜」
「そうだね。…面白そうだし魔眼使って視てみよっと。」
海月はそう言いながら、片目にある軌道の魔眼を起動させる。そんな魔眼をホイホイ使っていいのか。>>603
観戦者達が談笑している一方で、相対している二人は無言で睨み合う。
一方は電磁の得物を周囲に漂わせる戦士。
一方は6騎の騎兵人形と1騎の巨兵を操る人形使い。
先程までの煽り合いは鳴りを潜め、互いに完全な集中、所謂ゾーン状態の様な物にでも入らんとしている様に見えた。
互いに残機は平等かつ少量まで狭まった。
そして、一瞬でも気を抜いた瞬間に一気に喰われる位の相手である事は、好敵手であるが故に互いに理解している。
故に、ここからは煽り合う掛け合いをする必要はない。
ただ、激突するのみ——!!
「pp——!!」
最終ラウンドの開幕を告げる如く、ボンバルディエの両肩の砲台が光り出す。
(カノン砲…!!)
察するや否や、一気に魔力の奔流が放たれる。>>604
凌牙は磁場を散開させながら強化魔術を肉体に掛け、一気に鎖ごと進み始める。
サーチライトの如く上下左右に動くカノン砲を、磁場を伝って飛ぶ4本の鋼が回避する。
同時に凌牙本人も、一気にボンバルディエの身体に攻撃を当てようと跳躍した。
(速い。…でも!!)
ジャスミンは周囲の6騎の騎兵人形に思考を傾け、ガトリングガンを構える。
6重の銃弾が、カノン砲と同時に放たれた。
「!!」
嵌められた。そう察した瞬間、凌牙は直接攻撃を中断する。
蹴りを当てようとした人形の胴体を踏み台にし、跳びながら磁場を操作しようとする。だが、カノン砲含め八重の照準から四つの鉄鎖全てを回避させるのは流石に無理だと即座に判断した。
(だったら…特攻仕掛けるしかねえよな!!)
即座に二つの鉄鎖を自身の周囲に戻す。そして、残りを空中で停止させる。
無論、人形達は停止してる鎖に弾丸を浴びせ、鋼は徐々に砕けていく。
「ビンゴだ…!!」>>605
「ビンゴだ…!!」
突如、バチバチと黄色の電光が二つ奔った。
その光は、一気に騎兵人形の内2体の身体を貫通し、同時に貫通された人形は地に伏せた。
「うへぇ〜応酬すっご〜…!!」
「…あっ、そういう事…!!」
カステラと、赤い目の海月が納得した様に見る。それを見ながらムジカは、混乱した様な手つきでスマホを触って発声する。
『…な、何が起きたんですか…?バチバチってしたと思ったら…』
「…多分、破壊覚悟で特攻したんだと思う。」
海月が今発動している魔眼、軌道の魔眼は、視て照準を合わせた相手の色々なベクトルを目視できる魔眼。それを使ってジャスミンの人形や凌牙の磁場の方向を目視していた訳である。
「それで見てみたら、止まってた方の鉄鎖が威力を溜めてた風に見えたの。多分道連れにしようとしたんじゃないかなって」
『ふむふむ…何となく分かったような、分からないような…』
———
予備の鉄鎖を出しながら、凌牙は思考を整える。
(これで7vs7…だが相手にはボンバルディエがいる。このままイーブンで減らしてったらこっちが負けだ…!!)
相手の切り札のボンバルディエは、タイマンで戦っても正直かなりしんどい相手だと今までの戦闘で身にしみて感じている。
(先に他の奴らから仕留めるのが上策!!)>>607
同時に、一気に4騎の騎兵人形が凌牙の方向に進み出す。
槍や剣を構えた騎兵人形に対し、凌牙は一気に帯電した拳と鉄鎖を構える。
「はァッッ!!」
一気に磁場を放出し、鉄鎖の打撃の嵐が人形に振り下ろされる。
1つ目で1体目の武器を吹き飛ばす。
2つ目で1体目の腹を突き破る。
そしてその2つ目を逆行させて2体目に攻撃する。
更に3つ目で2体目を逆から挟み撃ちにして破壊する。
完全に集中しながら凌牙は電磁を操っていた。
(あと2体…!!)
「!!」
その瞬間、巨大な二つの拳が凌牙に振り下ろされる。
紙一重で躱しながら見ると、ボンバルディエが騎兵を守る様に着地していた。
(そりゃそうなるよな…!!)
舌打ちしながら、磁場の方向をボンバルディエに変更して電撃の鉄鎖の打撃を撃ち込む。
4連の強打を受けるも、巨兵の軸は然程ブレない。そのまま機械音と同時に、再び砲台が赤く光り出す。>>610
「どう、凌牙君。驚いたかしら?」
そこには、見た事の無い新たな人形が。
全長60センチ程の少女の姿をした人形が、立っていた。
その人形の名は、ノクチルカ。
夜光虫の名を冠する、新たな人形である。
「なんか分からねえが…」
凌牙はもう一度魔力を帯電しようと構える。
「喰らッッ……!!」
だが、魔力を放出した瞬間に再び、魔力を帯びた弾が身体に撃ち込まれた。
「…!!」
(ダメージ自体は高くねえ。だが…!!)
そう、ダメージは痛くない。だが、魔力を込めた瞬間を的確に探知して攻撃を仕掛け、集中をブレさせようとしてくる。
そして、その攻撃で集中に綻びが出た瞬間に。
「ppp——!!」
ボンバルディエや騎兵による攻撃が襲い掛かってくる。>>611
「…うっぜえ…!!」
凌牙は一旦人形から距離を取り、予備の鎖に手を掛けた。
(鎖は残り3本…そんで相手は残り5体か。)
ぬかった、こんな予想できそうな搦手に引っ掛かっちまうとは。そう自虐しながら凌牙は冷静に考える。
残りは騎兵人形2体、あの人形2体、そしてボンバルディエ。
騎兵人形は冷静に動けばそう危険じゃない。油断せずに殴れば倒せる筈。問題は他だ。
あの小せえ人形はダメージ自体は痛くない、多分俺の鎖も壊れないレベルだろう。無視して先に他の奴をブッ倒しちまえば勝ち同然になる。
だが、あの援護射撃みたいな奴で的確に魔力を込めた瞬間に意識をズラすのが厄介すぎる。
ただでさえボンバルディエっていうタイマンですら厄介な奴が目の前にいるってのに、そこで調子狂わされてさっきの二の舞になったら完全に思う壺だ。
「だったら…」
凌牙は頭の中でイメージを浮かべる。
手に握った鎖を握りつぶして砕くイメージ。即ち、魔術回路の起動。
同時に一気に身体に強化魔術を掛ける。それと同時に身体に銃弾の様な痛みが奔る。
(やっぱりな。この弾は魔力に反応する…!!)
「破壊の鎖(レイジチェーン)、起動(ロード)!!」>>613
「更にリスクを冒す!!」
「…ボンバルディエ!!」
一瞬の動揺を即座に落ち着かせ、ボンバルディエのカノン砲で鎖を破壊する。
だが、無論そのリスクは織り込み済み。これでノクチルカさえ倒せば、後は純粋な殴り合いに持ち込める。そう凌牙は考えた。
無論攻撃に向かった先はノクチルカ。二人並んで踊る少女の人形を、凌牙は掴もうとした。
「貰ったッ!!」
二体の人形を、2つの鎖で絡ませる。
顔面の発光パーツを破壊しようと、速攻で手を伸ばす。
その時突如、少女の人形は怯える様な、泣く様なモーションを取った。
「…!?」
あまりにも突然のモーションに、凌牙は虚を突かれた様に一瞬硬直する。
(…バカ落ち着け!!罠だ!!)
すぐに平静を取り戻した凌牙は、再び破壊しようとするも。
チッチッ…チッチッチッチッ!!
「!!」
(自爆…!!)
ドカァン!!>>615
「…そうね。私に残ってるのはボンだけ。でも、それは2本しかない凌牙君も同じでしょう?」
「そうだな。」
凌牙は、数秒考え込んでから口を開いた。
「…まあ、俺はタイマンだから思い切りやれる。そっちも1騎に全リソースブチ込める。丁度良いんじゃねえか?」
「そうね。じゃあ…」
「ああ…」
ジャスミンは静かに目を閉じる。
そして、鍵を回す事をイメージして。
(人工魔術回路[マジックサーキット・アーティフィシャル]────解錠[オープン]!!)
眼前のボンバルディエの顔面が、光り出す。
「all_up」
四つの腕から、六門のカノン砲から、2メートルの巨体から。激しい駆動音が流れ始める。
「ここで決める!!」
「ブッ倒す!!」>>616
互いに叫び始めた瞬間、既に一人と1騎は互いに接近し、一気に殴打と殴打をぶつけ合う。
殴打の衝撃は反発し、互いを仰け反らせる。
(やっぱ硬ぇな…だが!!)
仰け反りながら、凌牙は電磁力に精神を傾ける。
空中を浮く二つの鉄鎖をカーブさせながら突撃させ、一気にボンバルディエの頭をかち上げる。
そして地面に足を着けると同時に、凌牙は一気に跳躍してボンバルディエの腹に強化を込めた飛び蹴りを入れた。
入れると同時に、腹の突起を踏み台にして再度跳躍する。
跳躍しながら、二つの鉄鎖の殴打を、ボンバルディエの両脇に連続で放つ。
(体幹ずらした後に顔面を直接…)
「ブン殴るッッ!!」
「そうは…」
ボンバルディエの顔面に拳を当てようとした瞬間、逆に凌牙は地に叩きつけられる。
「させないわよ!!」>>617
「ッ…てぇ…!!」
受け身を取り、体勢を戻しながらボンバルディエの方向を向く。
ボンバルディエの腕は、磁場が弱まった鉄鎖に向けて掌を広げていた。握り潰す気だろう。
「やらせ…」
凌牙は息を吸いながら立ち上がる。
「ねえッ!!」
磁場が弱まっていた破壊の鎖(レイジチェーン)に、再び激しい電光が宿る。そのまま、ボンバルディエの両掌に向けて、弾丸の如き速度で衝撃を与えた。
「!!」
キィーンとした機械音を上げながら、ボンバルディエの腕にヒビが入る。恐らくダメージが効いているのだろう。
「もっかい…」
凌牙が再び磁場を構えた時。
「ッ!!」
ドゴォン!!
砲撃音と共に、1本の鎖が壊れる音が聞こえた。
「…危なかったわね。」
ジャスミンの焦る声色を聞いた時、ボンバルディエの肘に付いていた、死角用のカノン砲の存在を失念していた事に気付く。
「これで…」
ジャスミンは最後の構えに入る。
「終わり!!」>>620
一気に、腕に集約された多量の電磁力が、奔流と化して放たれた。
電磁の奔流が、空中に浮かぶ鎖を通過してボンバルディエの顔面に飛んでいく。
激しい電光が、槍の様に顔面に突き刺さる。
「ppp…!!」
ミシミシと音を上げ、ボンバルディエの発光パーツにヒビが入っていく。
同時に、ボンバルディエへ磁界を誘導した鎖にもダメージが入る。
凌牙自身も、最後の残機がやられる可能性は勿論考慮していた。
だが、やらなければ負ける。
ならば、一か八かでも決める。
そう覚悟しての一撃。
「p——!!」
フルフェイスの顔面から、突如煙が上がる。
激しい電光の奔流を受けた鉄鎖も、徐々に形が崩れる。
そして、発光したボンバルディエの顔面は。
最後の、鉄鎖は。>>622
「はぁ…はぁッ…」
呼吸を荒くしながら、向かい合った二人は顔を見合わせる。
「……つまり。」
「…引き分け、って事か。」
気が抜けた様に、凌牙は地面に倒れ込んだ。
ジャスミンも、座り込む。
「マジか…」
ポツリと呟いた後、二人のどちらからともなく、笑い声が溢れる。
人形と鉄の残骸で埋め尽くされた訓練場には、静かに煙が上がっていた。
凌牙 ジャスミン
残機0本 残機0体終わりです
2話分割でもよかったなって位の長さで草生えましたわよ
そして初戦からテンション上げすぎて今後のバトルでここまでの熱量出せるか心配になりましたわよ
多分最序盤の方はここ程長くも熱くもならない可能性がある事を先に伝えときますわよ申し訳ない
あと今回ユージーンさんから人形のキャラシ頂いてお借りしたノクチルカのキャラシを代理で投下しときますね
『ノクチルカ』
夜光虫の意。全長60センチ程の小さな女の子の形をした人形。くるくる踊るように回りながら袖などから光球を出して浮かせる姿はまるで妖精のように見える。
光球の正体は人形魔術により魔力を帯びたパチンコ玉大の鉄球であり登録した魔力に反応して誘導、突撃する。
何かをしようと魔力を込めた段階で反応して攻撃してくるので出鼻をくじかれる厄介な攻撃だが離れた位置に魔力を帯びた礼装などを配置するだけで容易に対策が出来てしまう。
ただし放置すると鬱陶しい駒なことは間違いない上にノクチルカ本体を攻撃しようとすると怯えるモーションや泣き落としで遅延行為をしてその隙に他の人形のフォローが間に合ったりどうにもならない時は自爆する。
この人形の真価は『人形魔術が使える』という点であり要するにノクチルカに搭載された人工魔術回路はジャスミンのものを元に作られている。
『複数のパーツを人形魔術で動かすがしゃどくろ』の負担を軽減する発想から派生した、いつか作られる『人形魔術で他の人形を操る人形』のプロトタイプ。ようやく無気力地獄から脱出できたよ…体調も回復してきたよ…
ここから気合いでガンガンストーリー進めていきたいと思いますので期待しすぎない程度に待っててください
あとSS見て気付いた方もいると思うんですが凌牙君の魔術の攻撃のバリエーションを色々改修しました
簡単に言うと必殺の大放電のやり方を変えました
詠唱と同時に自分の操る電磁力を一箇所に集める+電力を溜める→破壊の鎖とか金属類の何か(自分の電磁力で操ってる物なら大体いける)を1つ避雷針みたくして敵の前とかに置く→詠唱終了と同時にそれで誘導してレールガン的な感じの物をブッ放す
こんな感じに改修しました
多分その内キャラシでも変更入れますここで思い返してみましょう
叛鎖を作り始めるのを発表したのが去年6月
早めに始められるかなと思って新キャラのビジュアル(現在色々あって結構変更入ったけど)を二人公開したのが大体夏
1話書いたのが8月辺り
2話辺りが確か10月
延期しすぎじゃァァァァ俺のアホッッッ!!(まああのまま行くよりキャラもストーリーも大分濃くなったからヨシ。)
>>631
やっぱり火力と体力みたいなタンク性能なら凌牙君が圧倒的に勝ってますけど総合的に見れば絶対ジャスミン>凌牙だと思うんすよね間違いなく。
対策張れる範囲が圧倒的に広いのが本当に強い。
という訳で裏で散々話してる通りジャスミンちゃんには今回色々頑張ってもらいます。
多分凌牙君の次位にバトるかもっすねジャスミンちゃん
>>634
いいっすねえ…作者じゃないですが個人的にはめっちゃ好きです
>>635
そうですね、次回から本筋です
まさかここまで長くなるとは思いませんでしたがここからガンガン進めていきたいなって思ってます…!!
マジかドームあるんですか…学生組で花見とかしたら楽しそうっすねえ>>639
これはどっかの海神がここで季節のアウトドアを満喫しそう書いた後に気付いたがインジケータとして青と緑同居は微妙すな判別性が
>>634の休眠は黄色とか他の色で
>>642 アナタダタノカ…メカクレにしないかと天啓をくだすったのは…
後はまあ人間ぽい顔見えてたら爆破し辛いかなって…
>>636
>>638
ヤコウチュウwatch…マルイマルイネ これスカート風の球状下半身にしよ
全体的に丸く、小さく、可愛くそして爆薬を詰め込む
oh、ヘッドドレス着けたら起き上がりこぼしみたいでカワイイカワイイネ babyプランクトン
常に踊るようにボール的な所でくるくるコロコロしてるとカワイイネ
>>641
ハザードマークみたいなのを良い感じに重ねて茎などを足すとそれっぽくなると先人の知恵を教わりました「何人死んだ」
「まだ、誰も。ですが、瀕死の重体は何人も……」
「さっさと運べ。ここからだとB8通路がハートの病院に一番近い。生命維持装置を絶対に外すなよ」
「はい。……アルテミシア様は」
「私がアイツを止める。私だけでは足りないからアレに力を借りるが」
「………どうかご無事で」
誰も死ななかったのは僥倖だろう。今回脱走した化け物……ブファスが目を覚ましたのなら一度で大量の死者が出てもおかしくなかったはずだ。それがどうにかなったのはただの幸運。それだけ。
そんな風にわかっているからこそ、彼女は剣を抜き、構える。これ以上の進行を許すと、どれだけの職員が焼け死ぬかわからないから。「………それで?今回はどうした。何が不満だ」
「何が不満だと?我をこのような人類史の掃き溜めに縛り付けていること。その事実こそが我を激昂させるに足るとなぜわからん?」
「ポテチはやってる。お前という存在を軽んじた行為はしてない。それでも不満か」
「然様。貴様が貴様である、ただそれだけで不快にしかならぬ」
「そうか。じゃあ、仕方ないな」
本気の拳。現代のテクスチャではあり得ないほど濃密で古いマナを吸収したことによるアルテミシアの本気の拳。並みの魔術防壁ならば容易く人体ごと粉砕し力の余波でさらに粉々にするそれは、ブファスの掌で受け止められる。神代の神秘で編み込まれた戦闘用の生きる魔術式であるブファスにとって、この程度では傷の一つも付くわけがないからだ。
「無謀よな」
「テメェもな」呼吸をするように繰り出される神代の魔術。現代の魔術師では到底追いつけない古さの風の刃を前にして、アルテミシアはただ剣を振り抜くだけで粉砕する。本来の全力ではるかに格上なのはブファスの方。しかし、小手先だけの争いで言えば互いの実力は拮抗している。加えて……
「契約書の履行成立まであと2分。お前が本気になろうがなるまいが私はその時間なら稼ぐぞ」
「抜かせ。その前に消し飛ばしてくれる」
ブファスの身体からより一層激しく焔が噴き出る。境界記録帯のエーテル体をも容易く燃やし尽くすそれは神代の神秘を宿すアルテミシアにとっても、また迂闊に触れてはならないもの。しかし、ならば触れなければ良いと言わんばかりに剣をもって斬り払い、矢を番えて射ち払う。
音速もかくや、もしかしたら音すら越えるのかもしれない速度で彼女はブファスの攻撃を躱し、流し、反撃を加え続けている。それがブファスに傷をつけることがなくとも、攻撃行為の起こりを防ぐ役割を成すのだから。
「図体がデカい割に動かない。固定砲台じゃ私は捉えられない」
「ふん。貴様らのような愚物に我が肉体の威を叩き込むなど面倒なだけだ。そのようなことをせずとも灰すら残さず消え失せるのだからな。だが……」
「……!」「赦す。特別に我が指先が貴様に触れることを赦す。存分に感謝を捧げ、臓腑を撒き散らして死ぬがよい」
先程までの魔術や焔ばかりを用いて戦っていた姿から一転、目にも止まらぬ速さで繰り出された巨大な拳が、炎を纏った上でアルテミシアの腹部に直撃し、吹き飛ばす。分厚い鋼鉄ほどに強化された人体であろうとも容易く上下に身体を分け、そのままいくつもの壁を粉砕するほどに弾き飛ばす威力。だが、それでもなお……
「少し内臓が傷ついたか?だがまあ、その程度だ」
当たる直前に身体を上手く使って衝撃を流したこと、そもそもの肉体の耐久力が常軌を逸していること、そして大気中のマナを吸収することで簡単に大怪我も修復すること。それらによって彼女は無傷だった。
そして返す一撃。大量のマナを吸収した末に導かれるそれは巨大な衝撃波となって地面も周りの壁も粉砕する。星の息吹にも似たそれをブファスが砕くこともわかりきっていたので、壊した隙に生じる一瞬を狙って放たれた三つの矢がブファスの脳天と両肩に飛んで行く。剣を振り抜いた直後からそこに至るまでの流れは無骨だが、流れるような動きがある種の美しさをもたらしている。
「無駄だとなぜわからん。我が魔術防壁を貫けるほどではないだろうに」
「時間は作れる。というかもう作った」
「……ふむ。契約履行までまだ幾分時間があるはずだが」
「体感時間と実際の時間の流れの操作ぐらいならできる。ここはそういう異界だろう」自分の一存でそう簡単に出来るものではないが、アルカナに許可を取れば可能だ。代償として日本にある『祓塚』の回収を命じられたが、まあ良いだろう。それぐらいはいつものことだ。
「契約履行だ。大人しく戻れ」
「………フン。女、ポテチを寄越せ。今日はまだ誰も殺してなどおらんのだから良いだろう」
「わかった。……ふぅ」
「大変ですね、アルテミシア。調子はどうですか?」
やけに癇に障る声だ。こちらを心配するような内容なのに、そこに込められている感情は一切の情がない。ただ感じ取れるのは、良い取引をしたという微笑みのみ。
「お前がとっとと時間制御をしていればこんな風に苦労していない。あのまま職員が何人も殺されていたらどうするつもりだ」そしてこれは下記ページのお話の続き
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/異聞『吸血鬼と妖精女王』
「本当に、嫌になりますね」
「ああ、全く」
誰に示し合わせるわけでもなく、何を互いに言い合うわけでもなく、リムも、カナリアも、考えることは同じだった。道中を共にする三人を外した仕事。三人には任せられないあまりにも酷いもの。
「だが、不可解だ。そちらの代行者……獅音とかいったか。アレは慣れているのではないか?傭兵上がりと聞いたが」
「慣れる、慣れないの話じゃありません。どれだけ慣れようが疵は負う、それが人という生き物です。この程度のことでそんな疵を獅音さんにつけてなんていられない」
「……オレたちは例外か」
「わたしは酔ってる、あなたは狂ってる。あなたも、わたしも、人じゃないでしょう。それともあなたは人でありたいのですか?」
「いいや。オレは剣でいい。主のために輝く剣でいい」どちらも齢は16。命を捨てるどころか未だ命を大事に育むべき子供たちであるはずだ。しかし、その覚悟は何よりも重い。命を賭して戦い抜く戦士としての在り方が既に確立されている。……歪だが、強い。生まれてから今の今までそういう生き方をしてきたからこその、ブレなさがある。
「人が人であるための条件は自分を他の人間と何も変わらず人であると認識していることだ。それさえ成立するのであれば、他の何も要らん。たとえ本質は人でなくても。そしてそれは、つまるところ己を人と認識しないのであればそれはただの獣であるということにもなる。そして、人でないのであれば、人には出来ないことを代わりにやっていい資格がある」
「わたしはただの肉の塊。あなたはただの獣と剣。だから、心は痛まない。だから、わたしたちしかやれない」
「そうだ。そのために、オレたちが選ばれたのだから」
そう、すべて擲つのは、わたしたちだけで良い。そのために、選ばれたのだから。私が創られた時から、私は己に課せられた使命をわかっていた。
それは、定めれた地位。定められた行動。定められた運命。私という妖精は、妖精の上に立つために作られた。紛い物なのに、不出来な神代模様なのに、それでも立つべきだとされている。
いずれ強くなる。いずれ優れた王になる。だって、かの地の女王がそうだったから。そんな風に決められていた。けれど、その前に私が死んだらそれってどうなるの?何もかも無駄になるんじゃないの?それとも……私が王になるまでの道筋も全て、舗装されているの?それって、私の人生なの?
夢を見る。自分の国を夢見て、がむしゃらに走った女の子の夢。自分の幸せを夢見て、迷うことなく歩いて行った女の子の夢。自分に恥じないその姿は、他の何よりも綺麗で、眩しくて、似てるだけの私はこんなにも………
見窄らしいとは思わない。情けないとも思わない。ただ、弱いとは思う。こんな私はきっと弱い。支えられて生きている。これじゃあまるで、他人の手を借りないとただ衰えて死ぬだけの弱い、美しいだけの生き物じゃないか。つまり、私は私の使命に見合うほど、私に自信がないわけで。
「なんで、あなた達はそんなに前を向いていられるの?」
「運命は踏み抜くもの。そう私が決めているからです」
「自分の運命は自分で切り開くもの。どんな使命も宿業も背負ってね」
ああ、そんな風に、何か一つ。大事なものが私にもあれば。「おはよう。身体は大丈夫?」
「………ルナ。それと、えっと」
「灼崎獅音。獅音で良い」
「そう。レオンね。はじめまして」
あの蜂蜜酒を飲み、説明を聞いた後、私は寝込んでいたようだ。二日酔いというわけではなく、ただ急激に身体中に倦怠感が襲ってきただけ。とりあえず手頃な比較的綺麗な部屋に運び込まれて、そのまま寝かされただけ。二人はそんな私の体調を窺っているのだろう。
「もう大丈夫なのか?相当に不調そうだったが」
「ええ、大丈夫。むしろ調子がいいわ。ルナならわかるでしょ」
「……魔術回路、じゃなかった、神代紋様、成長してる?魔力の生成量、上がってるよね」
「そ、正解。そういう仕組みなのよ、私」造物主……ウルフィルトが遺した遺品に触れるたび、取り込むたび、私の鍵は開いていく。私は虚構妖精から妖精へと近づいていく。ガイアとの繋がりが太くなっていく。これは私が創られて、何もわからない時から断片として感じていたものだ。私という妖精は、今が一番“醜い”のだと、本能のようなもので知っている。
「ま、それでもまだよ。手練れの実力者なら人間相手でも負けちゃうわ。まだ弱い、まだ未熟よ」
「そもそも、アンタの仕事は戦うことじゃねぇだろう。そういうのは俺に任せてくれりゃあいいし……ルナ、だっけ?そっちはどうなんだよ」
「お生憎様で戦闘能力っていうのはそんなに無くて。身を守る方法を覚えてないわけじゃないけど、心許ないかなぁ……」
なんともまあ、拍子抜けだと獅音は感じた。彼の経歴や今の職業からして、魔術師との殺し合いというのはとても印象深く残る事例だ。義父の教えから魔術師が皆邪悪で卑劣であるという固定観念には縛られないように努めてはいるが……それでもやはり、警戒はするものだから。
「……魔術師ってのは、みんな狡猾で、敵を効率的に仕留める方法でも持ってるのかと思ったぜ」
「そういうのに向いてない魔術師だっているんですー。……だからその、今回は遺品の解放以外はお荷物になっちゃうかもしれないけど」
「逆に俺は戦うことしかできねぇ。遺品の封印を解くことに関しちゃあ全く使えない木偶の棒だ。適材適所でやっていこうぜ」「それもそうだね。……聖堂教会の人に会うのはこれで二人目だけど、あっちよりは怖くないし」
「は?」
「なんでもない」
なんともまあ、穏和な雰囲気で進んでいるものである。本来ならば時計塔と聖堂教会は互いに互いを殺し合う怨敵なはずであるのだが。まあ、それもこれも、彼らが元来持ち合わせているものなのだろう。状況としても、ここから数日間互いに協力しあうというものである。だからこそ、気負う必要がないのだろう。
「………親睦会、やっちゃう?互いに互いのことを知っておいた方がいいと思うの。カナリアと……あとリムさんだっけ。あっちは私たちのこと知ってるけどさ」
「そうね。それがいいわ。相互理解は歩み寄るための一歩だもの。レオン、アナタはどう?」
「拒む理由がない。あっちの二人も他にやることがあるとかでこっちには来ねぇしな。ま、腰据えて話そうや」
ひとまず終わり
続きはまた近日中にとりあえず評価的には結構順調だからこのペースで進めてけば上手くいける筈…
>>637
臨機応変にあらゆる策を器用に使うジャスミンちゃんと高い体力と破壊力でガンガン攻める凌牙君なのでね、やはり両者譲らない感じになるなって思います。
あとムジカちゃん達のパート途中から薄めだったのは申し訳ないと思ってます…でもムジカちゃんは停泊期間もいふって話だったので本編でも関わります。お楽しみに
>>645
成程ハザードマーク…
それにしても絵ウマイウマイネ
>>646
良かったっす…前の凌牙vsジャスミンのバトルSSの自分のパートが目も当てられない惨状だったので進化できたんだなって安心しました
>>652
ブファスさん怖ぁ…マスコット系の奴がたまに見せる恐ろしい一面って良いですよね
そしてバトルが異次元すぎて草。博物館の戦力強すぎてなんか本当に恐ろしいなって
>>658
おー、獅音君がルナちゃん達と早速打ち解けそうで安心しました。
なんとなくですが、多分獅音君はこのパーティーの中では絆というかルナちゃん達仲間への信頼度が上がるの一番早いのではって気がしますね。マヴさんはまだ分からんけどルナちゃんのSGとかカナリアさんリムさんの抱えてる物とか考えるともしかしたら一番早いんじゃないかなって
次回でどんな風に親睦深めるのか楽しみっすね
>>659
ですね、花見なりきりやりたいっすね…
とりあえず俺は今は結構フリーなのでいつでも行けると思うっすよー>>665
はい!レージュさんも参加と>>638 >>660
でえじょうぶだ、いくつもSS書き始めては途中でほったらかしにしたままの作品がいくつも抱えてる人もいます(具体的に言うと私)
冗談はさておき、今後もムジカの出番があると聞いて有難い限り
うちの子をよろしくお願いします…
>>652
ブファスおっかねえ…
普段どんなにマスコットめいて見えても、本質は尋常ならざる存在であるという事がよく分かるお話でした
>>658
(ルナちゃん……ルナちゃん……聞こえますか……)
(あなたが怖くなさそうと言ったそこの聖堂教会の男、一人目の彼女よりおっかない人ですよ……)
(少なくとも純粋な戦闘経験的には間違いなく獅音の方が上です……)
とりあえず現状はギリギリの所で成り立ってるっぽい関係、今後どうなる事やら
>>661
遅ればせながら私も参加したいです>>659>>660
実は強さ的にはブファスの方がアルテミシアよりも強かったりします。契約書の主人がアルテミシアだからこそ時間を稼げば行動強制を執行することが可能である、というだけで
>>663
おおう、濃厚コンソメ。理由はいかに?
>>668
なるほど、その発想はなかったです。……でもブファス、揚げバターとかも好きなのよね
>>670
割と気軽に人を殺ることにも抵抗ないだろうなって
>>659>>663
自分の原型になった妖精たちがね、そういうのだからね
>>660
絆値は義父さんの教えがすごい効いてると思います。多分次に色々と上がりやすいのはマヴあたりでしょうか
>>668
カナリアもリムも、あとルナちゃんと獅音くんもおそらく割と穏健派だと思います。どこぞの司祭と執行者に比べるとね
>>670
多分割と円滑に進めそう……?主な問題になるのは騎士団の金糸雀が、ね……>>679
すみません。
お詫びになってない、リディアのこそこそ話。
瞳の色に因んだ『オレンジチキン・アイズ』以外にも異名がある。
例:動くデーモンコア、敬遠キラー、乱闘名人>>681
やったーありがとうございます
船員なら誰でも参加できるゆるゆるverなのでスタッフ兼任もOKです
日時と開始時間は参加者が揃ってからすり合わせていきます野球ネタですがWBCで日本優勝したので巽のおっさんとかテンション凄い事になってそうだなって(野球ファン)
更に今は甲子園もやってるので巽商店の飲みスペースでオッサンとかヤンキー達が連日飲み食いしながら派手に騒いでレリックさんに「日中からうるせェぞお前ら!!」ってドヤされてそうとかいう謎の幻覚が見えてしまった
>>669
凌牙「タコ臭ェッッッッ!!」ジャーマンスープレックス
>>670
そうなんですね…お互い大変ですが頑張りましょ…
ムジカちゃんはアレですね、前停泊期間中は旅行行くのか残るのかどっちですかーって聞いた時に残るって言った生徒がジャスミンちゃんとムジカちゃん(あと俺の海月ちゃん)だったので途中の日常パートとかで動かしやすそうだし絡ませっかってなりました。
海月ちゃん同様本筋のバトルには関わらないんですがまあまあ動かそうと思ってるのでお楽しみに
>>670
>>671
確かに最初に見定めた時に敵判定になったら割と容赦なく行けますからね獅音。確かにジルさんよりおっかないかも
ジルさん、獅音と少しずつ遭遇する代行者がおっかなくなるルナちゃんの今後が心配ですね…次辺りに遭遇する代行者とか大分ヤバくなりそう>>685
そんなまさか…次に遭遇する代行者はきっとやさしい神父さまですよ
ちょっと因縁があるだけの深夜のコソコソ話
ノクチルカは最初『自爆する際に体内に残った鉄球がブドウ弾のように炸裂する』という設定を考えてて流石に非人道的過ぎると没になった過去があります。
ニコレット先生はうつ病等の精神疾患級になれば治療可能だけどトラウマ等で踏み出せない等の患者には対処が出来ない。
理由は本人が辛いことがあっても折れないめげない歩みを止めないなつよつよメンタルなせいで過去に囚われる人の弱さに寄り添えないから。
ロイド・クラークのペット、アルマは過去に二回一時的に強制再臨したことがある。詳しいシチュエーションは決めてませんが基本的に一回目は何か強敵と戦っててロイドが危機に陥った時。二回目は平時にもう一回大きくなってみてくれないかとロイドに頼まれて渋々。
>>676
このひし形の瞳孔が私を狂わせる…。
あ、そうだ。島術さんに少し質問なんですがアンゼちゃんって仲良くなった相手からアンゼってニックネームで呼ばれるのは有りですか?ちょこちょこと例のユージーンの掘り下げを書いてるところでして。
あとアンゼちゃんって相手に取り憑いてるものがいた場合そのものの声とかも受信してしまう感じでしょうか?コーデリアと対面したら霊達の声が煩くて堪らないみたいな。話の大筋に関係ないコソコソ話
リムの一族……巫淨の傍流であった巫縄を族滅したのは妖狐の混血と怪狸の混血の二人
ヒノメは自爆特攻を仕掛けようとするリムを止めて生きるべきだと諭したとかなんとか。やはり人外以外には優しい男なのであった
カナリアに向けてアインがぶちかましたのは描いた魔法陣を通じて指輪からグローリアンが作った疑似元素ロッテン・フロギストン(フロギストンそのものではない)を生成、そのまま風の流動とエーテルの供給、そして繊細な魔力コントロールで方向と威力を指定して放つ炎の砲撃。得意技にして汎用技。これを気軽に撃ってくる
野紀はなんの事情も知らない敵対相手からするとなんかこわい>>687
>>ニックネーム
ありだよ
>>取り憑いてるもの
概ねばっっちし感じるから「見えるのに見えないふりする」「聞こえるのに聞こえないふりする」みたいな技術体得するまで割と地獄を見たよ(※実家の専門は降霊術です)『船』のお花見イベントの参加者受付期間ってどのくらいがいいんでしょうね?
一週間くらい…は長いのか短いのか?>>694
では今日から一週間待つことにします
一週間後に受付を締めてから始める日時を決めるのでイベント開始の大雑把な目安は再来週の土日、予定のすり合わせによってはちょっと前後する…という感じですかねよいしょおfalling moon最新話ができた!
はってもよかですか!よっしゃ行くべ!
焦燥に駆られる。助けなくては、止めなくては。
アーチャーがランサーに食いついていく。遠距離から牽制と本丸の矢を放ち、少しでも相手の動きを食い止め隙を作ろうと試みている。その間に蘇芳を助けねばならない、何としてでも。
全速力で駆け出して理仁は蘇芳を押し倒し押さえ込もうとする。だが動きを制限される事を避けようとジタバタと暴れ全く言う事を聞かない。当然だ、発狂しているのだから。
「蘇芳!オレの話を聞いてくれ!」
「ガァァァァアッ!」
獣の様な雄叫びと共に鋭い蹴りが腹部に突き刺さり、呼吸が一瞬押し留められる。わずかに拘束が弱まったと判断するや否や蘇芳は理仁から逃げ出して懐から黒い羽を取り出した。魔術を行使する為の媒介とするのだ。
「■■■!」
何事か唱えると同時に大気が歪み、羽に滴らせた蘇芳の血液か導線となったかの様に黒い炎が灯り、燃え上がる。瞬く間に炎は大きな塊へと転じて放たれた。
理仁の令呪が煌々と輝き出すが、それを片手で抑える。ライダーがこの事態に実体化しようとしているのだが主である彼はそれを良しとしないのだ。
ジョン・ドゥ神父に与えられた令呪を合わせても四画しかない、そんな状況で下手な実体化は自分の首を絞めかねない。だが気を抜けば命を落とす現状で身一つで戦うのは更に危険と言える。>>698
火球を横に転がって回避する。蘇芳は攻撃が当たらなかった事に何か思うわけでもなく焦点の定まらない目をギラギラと輝かせている。殺意を迸らせる姿は彼女をよく知る理仁の心をかき乱した。
再び火球を放つべく羽が走る。それを防ごうにも身を守る宝石の類は自室に置いてきてしまっている以上、身を挺する以外に他はない。令呪を切るタイミングが必ず来るとしても、それを誤ればどこかで息を潜めている凪咲からの何かしらの攻撃を受ける。
「■■!」
蘇芳が詠唱するのに合わせて理仁は地面を蹴った。一気に距離を詰め、完全に意識を落とすしかない。経子の時には締め落とすだけでは効果が無かった事を踏まえて、蘇芳が身動きを取れないようなダメージを与える必要がある。
一番なのは手足を折る事だが、果たしてそれが上手くいくかどうか……。
火球が飛ぶ、それと共に走り出した理仁は両足に強化をかけて地面を滑る様に駆けていく。余裕で攻撃を回避してそのまま術者本人へと向かおうとし、全く同じタイミングで駆け出した蘇芳の姿を見た。魔術による攻撃の直後に彼女は自ら距離を詰めてきたのである。
咄嗟に足を止めて受け止めようとするが、それよりも早く蘇芳が跳躍し加速した状態で鋭い膝蹴りを放ってくる。理仁は両腕を交差させてそれを受け止めるものの、腕から全身にビリビリと衝撃が伝わる。>>699
(なんつー馬鹿力だ……!)
鈍痛に呻く理仁をよそに着地し、蘇芳は信じられないことに体操選手の様に身を逸らし、縦に半回転しつま先で顎を蹴り飛ばしてくる。サマーソルトキックという奴だ。間一髪で回避するものの、仕留めきれなかったと理解してすぐさま肉薄し、全力の強化が施された拳が襲いかかってくる。
近距離ならばこちらに分がある、などと言うのは誤りだった。むしろ蘇芳は魔術師として優れているだけでなく肉弾戦にも対応できるようだ。発狂している影響で一切加減というものを忘れている事も影響し、放たれる攻撃一つ一つが確実に理仁の肉体を破壊しようとしている。
(手足の一本くらいはと思っていたが……このままだとオレの手足が叩き折られちまう!!)
ギャップなどという話ではない。殺意に満ちた攻撃は直撃してしまえば同じ様に強化を施している理仁の肉体をも粉砕しかねない。一刻も早く取り押さえるか、一度意識を飛ばさなければ。
頭から一切の雑念を取り払う。目の前にいる蘇芳をいつも喧嘩をする様なごろつきだと自分に言い聞かせた。
(蘇芳がどんな手を使ってくるかわからないんだ……このまま一気に!)
繰り出された拳をすんでのところで回避し、理仁は後ろから蘇芳の首に手を回す。考え抜いた末にやはり意識を飛ばす事が先決だと考えたのだ。細い首をガッチリと固定して力を込めていく。
「はぁ、なぁ、せぇ……ッ!!」>>700
蘇芳が獣の様な唸り声をあげ、首に回されていた腕を掴む。途端に万力の様な力が集まり理仁は目を白黒とさせた。
見通しが甘い、というより常識を逸していた。今までの喧嘩の相手にこれほどまで無茶苦茶な膂力を有する者はいなかったのだ。
拘束が緩んだ隙を見て肘打ちが脇に突き刺さる。尋常ではない威力で放たれたそれに脇腹からピシリと歪な音が響いた。激痛によって完全に両腕から力が抜け、瞬く間に蘇芳は理仁を組み伏せてしまう。
「ころす、ころす、ころすッ」
正中線、顔面を中心から凹ませようかという意図で振り下ろされた拳を首を傾けて避けたものの、コンクリートにベコリと跡がついた。直撃すれば拳と地面の間でサンドイッチにされ頭蓋が砕けかねない。
何よりも理仁の注意を惹いたのはもう一発と振りかぶられた拳だった。痛覚でも麻痺しているのか、表皮が破れて血が滴っている。強化をかけているとは言え、それでも庇いきれないダメージが生じているのだ。
途端に理仁は二発目の拳を全力で抑えにかかる。真剣白刃取りの要領で左右から拳を挟み込み、速度を殺そうと試みたのだ。
「馬鹿野郎!体が壊れるぞ!」
「兄、さん。すぐやります、頑張ります、だから、叫ばないで、お願いします……」
必死の叫びに蘇芳は応じる素振りを見せない。彼女の中で何が起こっているのかを知る由が無い以上、理仁は歯噛みする他にない。
「あー、ダメよ間久部君。今黒鳥先輩は家族との楽しいご歓談中なんだから」
せせら笑う声と共に、いつの間にか屋上に凪咲の姿があった。やはり傍らにはアサシンの姿があり、うっとりとした眼差しで蘇芳を見つめている。>>701
「ご歓談……!?」
「そう。黒鳥先輩は兄と両親をころしてしまった罪深い人、今頭の中で反省中なのよ。貴方にも見せてあげたかった、雨水に顔を押し付けてごめんなさいごめんなさいって叫んでるところ」
「お前、どうしてそこまで……」
「だーかーら、面白いものが見たいのよ。ドラマよりも映画よりもアニメよりも、ずーっと楽しいものが何か貴方にはわかる?」
凪咲が笑う。心底楽しげに、まるで憧れの存在を見ているかの様に。アサシンもまたそんな主に対して同意の頷きを返す。
「私ね、人が堕ちていくのが大好きなの。最悪ばかり続いちゃ楽しくないから、楽しいばかりが続いて最悪が舞い込むのが大好き。そういう性格だから、貴方の事が好きだった。かわいそうな魔術師、かわいそうな後継者」
「……なんで、その事」
「そうね、不遇なのは良くないから色々話しちゃいましょう。この聖杯戦争には貴方の事をよく知っているマスターがいるの。色々教えてもらったわ、貴方の過去……貴方が忘れてしまっている事、それはもうたくさん」
何を言っているのかわからず、凝視してばかりの理仁にクスクスと凪咲は笑い返す。一から十まで虚仮にされているのだという怒りだけが確かなものとして湧き上がっていた。>>702
「で、間久部君は私のドストライクだから全力で接しているわけ。これまで楽しかったでしょ?生きていて一番充実していたでしょう?じゃあ……そろそろひっくり返っても良いかなって。努力の甲斐あって、貴方はほんっっとうに私の期待通りに動いてくれてる」
「ふざけんな!!オレは、オレはお前のおもちゃじゃねえッ!」
「おもちゃだなんて甚だ勘違いしていますわ。マスターはね、貴方の事を心の底より好いていますのよ。理想の人間に会えた、と」
「くううう……ッ!」
「まあまあアサシン、私変な人間だという自覚はそれなりにあるから。じゃあ間久部君、これから貴方にしっかり恩を返すわね。ゲームセンターでぬいぐるみを取ってくれたからそのお礼で、黒鳥先輩をちょっとだけ正気に戻してあげます」
不意に鼻先にまで近付いていた拳が動きを止める。凪咲からそちらへ意識を向けると、黒鳥はあれほどの力を突然緩めて呆然とした表情で理仁をじっと見下ろしていた。
先程まで焦点の定まらなかった視線が、理仁一点に注がれている。
「……ぁ」
「蘇芳?」
「わ、たし」
正気を取り戻している。理仁のよく知る蘇芳が戻ってきたのだと、直感でそう理解する事が出来た。
凪咲は言葉通り蘇芳にかけていた魔術を解除したのだ。>>703
「あら?マスター良いんですの……?」
「ええ、恩返しよ恩返し。間久部君、これでどう?」
「何を考えてやがる、どういう───」
「う、あ」
蘇芳が声を震わせた。理仁から離れ、怯えた表情で頭を抱えて。
「うあ、あああ……!」
「何が……」
「言ったでしょう。かわいそうな黒鳥先輩、家族をみぃんな殺しちゃった。人殺し、親殺し。そんなの私だったら耐えられない、きっと……生きている事を許せないくらいに」
理仁が反射的に振り返った時、そこには三日月の様な笑みを浮かべている凪咲の姿があった。
何が起きるかわかっていた。一度仕掛けを解いてしまえば蘇芳がどうなるのか、しっかり把握した上であんなわざとらしい言い回しをしたのだ。
蘇芳の両親を狂わせた張本人であるというのに。
「わたし、わたし……皆、皆」
蘇芳は理仁から逃げるように後退りする。屋上の縁へと、ゆっくりと。>>704
「蘇芳!待て、落ち着け。オレの目を見ろ」
「……理仁」
「全部、全部黒江の奴がやったんだ。お前のせいじゃない!」
「私の、せいじゃない」
「そうだ、だからこっちに……」
「違う、私のせいよ。私が生まれてこなければ、私が兄さんから全てを奪ったから、こうなったの」
堕ちていく。蘇芳の何かが奥深くへと沈んでいく。
凪咲はたった一度手を加えただけで一人の少女を完全に歪めてしまったのだ。
そんな事はない、そう言いたくても理仁は声が出ずにかぶりを振ってゆっくりと歩み寄っていく。そうするほど彼女は距離を取っていく。
「蘇芳、やめろ」
「私は貴方を殺そうとした。私に手を差し伸べてくれた貴方まで……!」
「良いんだ、良いんだよ!そんな事良い!!良いからこっちに来いッ!!一緒に帰ろう!!!」
「もう、私が生きていて良いことなんてない」>>705
そうして、蘇芳は何かを諦めた様に微笑んで墜落した。理仁は即座に駆け出し、後を追う様に屋上から地上めがけて飛び降りていく。なんとしてでも助けねばならないと思うあまり、無意識に壁面を走りながら降りていった。
蘇芳はそんな理仁から目を背ける様に瞼を閉じる。そうすれば何もかも凪咲の思うがままになってしまう、それは避けなければならないのだ。
死に物狂いで手を伸ばすが届きそうにもない。意を決して理仁は壁を蹴って速度をつけて蘇芳へと飛び込み、なんとか手を掴みそこから体を抱きしめる。受け身を取る事も出来ずに、少女を抱き抱えたまま彼は路肩に駐車されていた自動車へと落下した。
「うお!?なんだおい!!」
「人落ちてきた!?自殺!?」
粉砕された自動車から警報音が掻き鳴らされる中、理仁は全身を襲う激痛に呻きながらうっすらと目を開ける。背中から落ちた為にうまく呼吸が出来ないものの、意識があるだけマシだ。
腕の中にいる蘇芳は落下の衝撃にやられたのかボーッと宙を見つめている。怪我はないかと確認したが、しっかりクッションとなったおかげで無傷らしい。
「蘇芳?おい、大丈夫か?」>>706
全く応答がないところを見るに放心状態の様だ。屋上を見上げれば、そこには凪咲がじっと理仁を見下ろしている。
彼女は狂っている。人が堕落する様を悦楽とするサイコパスだ。その掌の上で踊らされていた怒りに理仁はぎり、と歯を噛み締めた。
「蘇芳は返してもらったぞッ!」
「〜♪間久部君、あんまり学習しないタイプ?まさか私が君の為に用意した駒を使い潰すと思う?主導権は常に、私のモノ」
凪咲は開かれた指を一本ずつ折り曲げていく。糸を手繰り寄せ、人形の手足を動かす素振りに理仁は不吉なものを感じ取り蘇芳へと視線を落とす。
見開かれた目が、殺意に溢れた目が見つめていた。また凪咲は自身の魔術を開いたのだ。
「すお───」>>707
「マスターッ!」
アーチャーの声と共に視界が一瞬歪む。あっという間に理仁は潰れた自動車から引き離され、大通りのど真ん中に立っていた。傍らには弓兵が弓を構えている。
十メートルは離れたところにある自動車にはフラフラと立ち上がる蘇芳とそれを守る様に立ち塞がるランサーがいる。先程の瞬間移動は理仁を串刺しから助ける為だった様だ。
「無事ですか?」
「……一応、な。お前の方は?」
「押す事も引く事も出来ず、私自身五体満足でいられる事を奇跡だと思うほど!」
「オレは割と、キツい。肋骨にヒビが入って、そんでさっき背中から落ちたせいでもっと色々やったかもしれない」
「ッ、ここは一度退くべきではないでしょうか」
「それは」
「出来ないでしょうね。だって彼女の命は残り少ないもの」
クスクスと笑いながら凪咲が蘇芳のそばに降り立つ。その術者たるアサシン含め二騎のサーヴァントが理仁の目の前に敵としてそびえている、その威圧感たるやこれまでとは比較にもならない。
こうなってしまえばライダーも呼び出すしかない、それでも勝てるかどうかは不安なラインだと言うのに。
アーチャーの言う通り撤退するべきだと言うのは正しい。だがその場合、蘇芳はどうなってしまう?
肩で息をする蘇芳にはもう時間が残っていない事をありありと示している。いずれ彼女は経子の様な無惨な最期を遂げてしまうだろう。>>708
「やるしか、ないのか……!」
「そう、やるしかない。さあ黒鳥先輩、お願いします」
「ふ、うううううッ!」
残り少ない時間を燃やし切らんと蘇芳が走り出す。無論ランサーもそれに付き従って突撃する。立ち向かうべく痛む全身に鞭を打ち、理仁はアーチャーと共に迎え撃とうと駆け出し───
爆音が響いた。疾走する蘇芳を、真横から何者かが襲撃したのである。咄嗟にランサーが防御の姿勢を取り、主にまでは攻撃が及ばなかったものの足を止めるには十分だ。
理仁は誰が襲撃してきたのかすぐに理解出来た。空中で三回転し、体操選手の如き身のこなしで目の前に着地してみせた柳花に、思わず声をあげていた。
「無事か、理仁」
「柳花!来てくれたのか!?」
「ああ、あんな意味のわからない電話でここまで辿り着けたのが奇跡だよ。で、黒鳥に何が起きた?」
「それは私が説明しようかしら」
颯爽と現れた柳花はアサシンを従える凪咲に気付くと眉をひそめ、重苦しくため息をついた。説明されるまでもなく全容を理解したらしい。>>709
「……つまりアレか、黒江凪咲は我々の敵であったのだな。信じ難いが、隣に立つ吸血鬼が全てを証明している」
「黒江の手で蘇芳はおかしくなっている。なんとかして助けたい」
「む?一から十まで教えてあげようと思ったのに残念。洲甘先輩なら、黒鳥先輩の事をちゃんと助けてあげられるかもしれないのに」
「……何が言いたい?」
「べぇつにぃ〜」
救援に駆けつけた柳花と立ち並ぶ。セイバーが参戦したおかげで戦力はほぼ同等にまで引き上げられた。
状況は逼迫している。経子の様にいつ絶命するかわかったものではなく、何より精神にもかなりの負担がかかってしまっているのだ。
「蘇芳はオレがやる!良いな!?」
「……理仁、一旦落ち着け」
「落ち着けるか!アイツが死ぬかもしれないんだ。助けないといけない、オレが死んだってな!それなのにそんな」
「こっちを見ろ」
「だからな―――――」>>710
いやに落ち着き払った様子の柳花に思わず声を荒げた、その時の事である。細い指に肩を掴まれ、思い切り体の向きを変えられてしまう。背中を向け合う体勢から面と向かい、彼女のわずかに赤らめた顔が目の前に現れた。
「この場にいる全員!今から私がやる事をしっっっかり見ておけ!!」
何をする気なのかを問いかけるよりも先に、柳花はぐっと顔を寄せてくる。そうして細い指が理仁の頬を掴み、次の瞬間彼の唇に柔らかな感覚がグッと押し付けられる。
キスだ。口付けをされたのだ。
「んんんッッ!」
「ん!?」
「キャーーーーーーー!!!!いやーーーーーーーー!!!!アレを見て頂戴マスター、美しい生娘のキスですわー!!!!やだーーーーー!!!!男の方しねーーーーーー!!!!」
「アサシン、うるさい!?ちょっと、今状況わかっているのかしら生徒会長さん?」
絶叫するアサシンと、突然の行動に思わず眉をひそめる凪咲。動揺は蘇芳にまで伝わり、僅かに動きを遅らせた。一番動揺しているのは口づけされた理仁である。引き剥がそうと試みるが頑として拘束から逃れられなかった。
数秒後、満足げに柳花は理仁を離し、>>711
「どうだ、落ち着いたか」
「お、落ち着いたけど、なんだよ今の」
「よし、待て。よし、良いか。私、洲甘柳花はお前、間久部理仁を愛している」
「……え?」
「キャーーーーーーーーーー!!!!いやーーーーーーーー!!!!生娘の初々しい告白ですわーーーーーーーー!!!!心拍数が急上昇してわたくし心臓が飛び出しそうですわマスター!!!!」
「やかましい吸血鬼、今重要な場面なんだから黙れ!!」
決して、決してこんな事をしている場合ではないはずなのだ。だというのに理仁は柳花の純粋な眼差しに威圧され言葉を失ってしまう。
「……私はお前に惚れている。これは伝わったな?」
「あ、うん」
「よし。今お前がすべき事はなんだ?」
「蘇芳を、助ける」
「その為に邪魔なのは?」
「アサシンとランサー」
「よし、それじゃあ私がそいつらを足止めしよう。アーチャーもやる気が凄いのでな。そら宝石だ」
「でも、蘇芳をどうすれば」
『マスター。それは私に策があります』
「ライダー……!」>>712
作戦会議の時間、になるのだろうか。ぼうっとしながらしかし、理仁は冷静に脳内でやるべき事を整理していく。蘇芳を助ける為に自分はどんな事をすべきなのか、そして残りの令呪で何が出来るのか。
凪咲に裏切られたというショックが、蘇芳を救えないという恐怖が少しずつ収まっていく。
「それじゃあ柳花、時間稼ぎを頼めるか?」
「任せろ。お前は一人じゃないという事を忘れるな?ああ、それとだ……さっきの告白に対してちゃんと答えて欲しい。だからしんでも助けるなどと思うなよ。絶対に、死ぬな」
ドン、と胸を柳花の拳が叩く。途端にそれまで全身に駆け巡っていた焦燥による不安が晴れ、視界があっという間に明瞭となり始めた。
ふう、とため息をつく。相棒のおかげで初めて心からの安堵ができ、やがて手足に痛みを跳ね除けるほどの力が充填された。
「……じゃあ、頼んだ!」
理仁は躊躇いなくランサーへと駆けていく。仲間を、柳花を信じて。
「アーチャー!残りの令呪を二画渡す!アサシンを頼む!」
「承知!」>>713
一画残っていれば問題無い。ライダーが蘇芳を救う方法を用意してくれていると先程教えてくれた。
生身でランサーへと迫る。破壊の嵐へ、ひとたび踏み込めば肉塊となる事さえ許されない領域へ。
「よぉし!セイバー、感じるか私の情熱が!我が愛する者の為、その剣を振るってくれッ!」
柳花が叫ぶ。全身全霊を込めて、彼女の持つ感情を令呪へと流し込んでいくかのように。
すぐにソレは応えた。これまでにない絶大な輝きを放ちながら、理仁とランサーの衝突と阻むようにして剣士は顕現し、剣を以て破壊を止める。
「―――――ああ、なんていうかウチのマスターはとにかく熱い奴だな。まさかこんな形で叩き起こされるだなんて思いもしなかった。まぁ、愛に殉じて戦おうかという女の道を手助けせずに何が騎士か、という話だな。よし!折角だから俺も景気よく行こうか。セイバー、真名はヒャルティ・フグプルーズ!助太刀しようライダーのマスター!」
剣士が言葉を紡ぐ。いつも柳花の前に立ち、彼女の剣として戦い続けていた者は己が主の声に応じて自我を取り戻していた。
体勢を崩したランサーへとセイバーが切りかかった。魔剣と呼ぶのが相応しい長剣は目にもとまらぬ槍の連続攻撃を捌き、それどころか逆に攻勢に出て凄まじい速度で剣を叩き込んでみせる。これまでよりも鋭く冴えた剣技と身のこなしはこれまでのどのサーヴァントよりも、圧倒的な暴力を示していた。すぐに戦いの場所をずらし、二騎のサーヴァントは理仁と蘇芳の間から離脱していく。>>714
「マスター、アサシンは私にお任せください!この那須与一、全身全霊で奴を射抜いてみせましょう!」
「ちょっと面白そう!マスター、あの弓兵さんはわたくしがいただきますわ!」
突き進んでいく理仁と並走するアーチャーが矢を番える先では、吸血鬼が歓喜の声をあげ獲物を待ち構える。空気を裂いて放たれた矢を虚空より取り出したイバラの杖を以て弾き返し、怪物の如き声をあげた。
「お気をつけて!」
「すまないッ!」
走り抜けたその先には全ての元凶たる凪咲と、その支配下に置かれた蘇芳のみ。
「……蘇芳、オレの声が聞こえるか?」
「―――――ぐ」
少女の声は途切れ途切れで、彼女の命が危機に瀕している事を示していた。だというのにその手には魔術を使用する為の羽根が握られ、理仁へとありありと殺意を差し向けてくる。
残された時間は多くはない。ならば今この瞬間から、持てる全ての力をぶつけなくてはならない。死ぬ気で、死なない様に死力を振り絞ろう。
「すぐに、助けてやるからな」あ、そうだレージュさん
この前言ってたルナの着物の色、紫色でお願いしたいです!>>691
というか野紀は相手とは基本和解で済ませたいというか……もちろん自分に有利になる条件で色々ととかあったりはしますがあまり血を流すのは好まんのです、勿体無いから>>732
お借りしました、ありがとうございました~!
「ふははは!バレやがったか!!」>>736
よくてよーよっしいきまーす
【氏名】カヴン・プラミア
【性別】女性
【年齢】不明
【出身】霊墓アルビオン
【身長・体重】149cm・87kg(触手部分が重い)
【肌色】乳白色【髪色】赤紫【瞳色】橙色
【外見・容姿】なっっっがいスカートを愛用している魔女っ子。スカートは下半身の全容がわからないほど長くてふんわりしており、中身が体重の8割を占める。
【属性】秩序・悪
【好きなもの】ママ、弟たちと妹たち
【嫌いなもの】法政科
【魔術系統】黒魔術
【魔術属性】地
【魔術特性】出産→支配
【魔術回路】質:C 量:C++ 編成:異常(下半身の一部にのみ集中している)
【所属】輪廻聖杯博物館パンゲア/時計塔・考古学科 名無しの教室>>740
魔術・特殊技能・特性など
『黒魔術』
魔術系統のひとつ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。
プラミア家の黒魔術は数多の呪詛を、特に人の悪意と呼ぶべきものを収集し操作するものである。が、カヴンの使う黒魔術は本人の好みと適性の問題で使い魔に関するもののみに特化している。
本来扱う使い魔はその場で産み落としたものを使用していたが、博物館の職員となったカヴン・プラミアはオーソドックスな支配魔術を用いた使い魔を使用している。
例外は以下の三匹。
"タリエス"
カヴンが初めて産んだカワウソ型の使い魔。とくになにもできないが、思い入れがあるお気に入り。
"カヴン・プラミア(ネズミ)"
時計塔の入学にあたってカヴン・プラミアの分身として産みだされたネズミの使い魔。カヴン自身の魔術回路を素材に使っておりネズミ姿でありながらちょっとした魔力操作が行える。
プラミア家の魔術刻印の1割を備えており黒魔術由来の使い魔操作が可能。質はたかが知れてるのでそこらの小動物や虫を使い魔にする程度。
下水道から集めたドブネズミ軍団を組織したりしてなかったりするのだが出番はあまりない。
"アマルハプル"
長年カヴン・プラミアに憑いていた[[鯨憑き]]が引き剝がされ、使い魔として産み直されたモノ。
ダイオウイカと同じくらいのサイズでおおよそ9mほど。その姿は上方向に巻いたオウムガイの外殻じみた下半身と、ポンプ状の触手に覆われている鯨に似た頭が顔を出している。
普段は受胎工房の中に引っ込んでいる。>>741
『受胎工房』
カヴン・プラミアの下腹部に存在する異能にして異形。その正体は異界化した雌雄同体の生殖器官である。
この『胎』に取り込まれた者は中で使い魔(こども)として造り替えられ、出産という形で外界へ出る。
造り替える際の使い魔(こども)のデザインはカヴンが自由に調整できる。ただし、その生まれゆえか完全な形の人間だけは作れない。
カヴンはこの胎の中に多数の使い魔(こども)をストックしている。使い魔(こども)限定の虚数空間のようなもの。
また、カヴンは自分の身体を定期的に丸ごと産み直すことで超長期間の生存を実現している。その際、不要と判断した記憶情報を濾過しており精神的な変化は最小に抑えられている。
自らが母であるという自意識がない今、この異能の使用は限定的なものになっている。アマルハプルの宿代わり程度のもの。
なんらかの封印が施されたわけではなく、あくまでカヴンの認識によって制限されているのでその気になれば本来のスペックも発揮できる。が、その気になるにはまだまだ長い時間がかかるだろう。>>742
来歴
地上へ出たカヴン・プラミアが『輪廻聖杯博物館パンゲア(以下、博物館)』に所属するティム・ドルチェに出会ったことで分岐した姿。
二人の遭遇は時計塔という学術都市の片隅で発生。魔女は地上へ上がって初めて見たその生き物をなんの変哲もない"こども"と認識し、吸血種はソレをどこぞの魔術師が逃がした子猫だと認識した。
出会いの後には交流があり。言葉と神秘と暴力をもって行われた交流は互いの理解を深め、上下関係を明確にした。
魔女にとっては生涯で初めて遭遇したこどもにならない、できない生き物。殺しもせず喰らうこともなく自分に首輪をつけて、そのまま博物館へと連れて行き、他ならぬ"こども"はカヴン本人だと言い放った奇怪なコレをなんと呼ぶべきなのか……魔女は長らく考えることになる。
博物館に連れていかれた時も、あれよあれよと言うまに職員として働くことになった時も、時間をかけて自身に巣食う"鯨憑き"を引きはがした時も、ずっと考えていた。
自分が母ではなくこどもなのだと理解し受け入れるまで数年。
自分をこどもと言い放ったソレを客観的事実ではなく主観をもって受け入れるまでにまた数年。
そうした理解と容認を繰り返すこと十年近く、ついにカヴンはティム・ドルチェという存在の定義づけに成功した。
カヴン・プラミアが上下関係における下に位置づけられる"こども"であるとするならば、ティム・ドルチェは上下関係における上に位置づけられる"母"───すなわちママであると。
そんな渾身の定義づけをそっくりそのままティムにぶつけたところ「よくわかった。見ている世界のせまさが壊滅的。ちょっと博物館の外に出て世間や家族のことを勉強してきなさい」と言われ、本当に博物館の外の世界を見に行くことになってしまった。
ここからカヴン・プラミアの第二の人生は始まっていく。>>743
ママと出会ったあの場所がいい、というカヴン本人の希望で社会見学の舞台はロンドンの時計塔が選ばれた。
上司であるマイア・シューグリット・ヒュンケルの伝手を使って時計塔・考古学科の裏口入学がとんとん拍子に進んでいき、考古学科のある教室に身を置くことが決まる。
その教室とは名無しの教室と呼ばれる異端児たちの収容先。カヴン・プラミアの所属がかろうじて認められる場所だった。
特別製の使い魔のネズミを送り込み、ネズミ姿の異端児として名無しの教室の生徒となった。
それから十年か二十年かそれ以上か……出会いと別れを繰り返していくうちにすっかり今の居場所を気に入ったカヴンは教室最古参のネズミとして今も居座り続けているのだった。
家族とは───世間とは───人間とは───それらは一体なんなのか。ゆるゆるスローペースの思考でその問題に取り組みつつ、博物館の職員と時計塔の生徒の二重生活を送っている。>>744
人物像
無意識のうちに世界は自分のためにあると考えている自己中。……が、思ったよりも世界は思い通りにならないことを知ってほんの少しだけ精神的に成長した。
「母」であることを否定され「こども」であることを受け入れたカヴンはママたるティムに大変こどもらしく接するようになった。あまえるしワガママも言うしそんなことを繰り返せば叱られもする。
魔女であることも一旦は封印してその精神性は人間に近づいたものに変化している。とはいえ親しみをもった人間をまとめて家族認定したりと別の悪癖が出るようにもなった。
家族という枠組みには母と子だけではなく多様な人間関係を含むと知ってから、それをカヴンなりに実践しようとした結果である。
こどもに対しての認識が変化したことによって使い魔を自らのこどもとして扱うこともなくなった。もっと即物的な、自らの手足のように考えるようになっている。
博物館の職員として働くカヴンはこれでけっこう物静か。素の性格だけで言えばそれなりにお喋りなのだが博物館で関わる人物が極端に少ないため結果的に物静かな印象を持たれている。
よくお喋りする相手はママであるティム・ドルチェと直属の上司であるマイア・シューグリット・ヒュンケルである。
特にマイアとはお喋りすることそのものが仕事のようなもの───その貴重な出生や生態の視点を活かした特殊アドバイザーをしている───なので博物館内で接する頻度はもっとも多い。上司なのもあって一応自分よりは上だと認めているがママよりは下だなと微妙に舐めている。仕事の関係でもあるので家族の枠組みに入ることはない。
ママであるティムは博物館の外を飛び回ることも多く、接する頻度は多いとは言えない。あまえたがったりワガママを言いがちなのもそういう事情からという面がある。会えればうれしくて会えなければさびしい。おおなんとこどもらしい感情であろうか。
ちなみにこの二人以外の職員や展示物に対しては淡泊。浜に打ち揚げられた海藻くらいの感情で見ている。接することもほぼ皆無。>>745
名無しの教室にいる時のカヴンは最古参生徒であるという自負から、そのこどもらしさはなりを潜める。かと言って母親目線に戻ることもなくもう一段ほど落とした目線の───言わば、おねえちゃんぶるようになるのだ。
教室にいるみんなを家族のようなものと捉えて親しみをこめた世話焼きをしていく。もちろんネズミ姿なのでできることは少ないが、少ないなりに先輩として後輩たちの面倒をみる。
可愛げのある上から目線と遠慮しない物言いは誰に対しても等しく向けられる。名前を知っている人ならみんな呼び捨て。相手によって態度を変えられるほどカヴンの精神構造は器用になっていない。だがママは例外。
後輩たちはみんなまとめて「弟」か「妹」という認識。そして当然のように自分は「姉」である。母もといママはティム・ドルチェという位置づけは済んでいるので環境が変わっても自らが母を名乗ることはない。本当の意味で母親になれたら変わってくるだろうが、その時がくるのはまだまだ遠い。
数十年以上、名無しの教室の授業を受け続けていただけあって最低限の基礎は覚えている。当初はまったく理解できずに聞き流していたが繰り返し聞きすぎて理解できてしまったし忘れられなくなった。なので名無しの教室内に限れば授業内容でも先輩面ができる。もちろん教室から一歩外に出ればちんぷんかんぷんである。
年々人の数が減っていく教室の実情をひそかにさびしく思っている。お気に入りの場所だけどそろそろ潮時かしら……なんて考えているうちにまた元気のいい後輩が入ってきたのでまだまだ離れられそうにない。>>746
【一人称】アタシ【二人称】アナタ【三人称】あの子、あれ
台詞例
「一応、ハート(創作・生産)で働いてるカヴン・プラミアよ。ま、あくまで一応だから仕事のことはマイアに聞いてちょうだい」
「この博物館の職員ってことになってるけれど、アタシは仕事らしい仕事とかしてないからアテにしないで。……じゃあなにをしてるかって? おしゃべりしてるだけよ」
「………………うるっさいわね、またなにか逃げたのかしら。ま、アタシには関係ないけど」
「だーかーらぁ、歯を顎だけで使うなんてもったいないでしょう? 潰すのにも裂くのにも使えるのに嚙合わせるだけだなんて限定されすぎよ」
「アタシはこの教室に一番長くいる最古参の生徒よ。つまりは敬うべき先輩で、アナタのお姉ちゃんってワケ。わかった?」
「なんでネズミかって? ただの使い魔よ使い魔。魔術師ならみんな使うんでしょう? アタシも使ってなにが悪いのよ。……授業を受けるのには使わないの? あらそう」
「困ったらなんでもアタシに言いなさい。目と耳と口はついてるんだから話だけならいくらでも聞けるわ」
「へー……アルビオン……アタシの生まれたところってそんな名前なのね。あ、たいした意味はないから気にしないでちょうだい」>>747
「ママ! ママって言ったらアタシのママなの! でもすぐにどこかへ行ってアタシをさびしくさせるのよ。ひどいわよねぇ、ほんと」※ティム・ドルチェに対して
「上司、それだけ。おしゃべりはするけど仲良しというわけではないし……あ、でも時計塔に紹介してくれたのは感謝しないといけないのかしら? いけないわよね」※マイア・シューグリット・ヒュンケルに対して
「アナタね、どこに行ってだれと仲良くなってもいいけれど心配かけさせるのは控えなさい。ヨモが泣いたら大変なのよ?」※ルナ・アードゥルに対して
「もうこの教室には慣れた? そ、ならいいのよ。妹たちが仲良くしてくれてアタシもうれしいわ」※ヨモ・ヘルメに対して
「偵察だかなんだか知らないけどこの教室に入った以上はアナタもアタシの家族よ。イヤとは言わせないから」※クラッフ・フロースに対して
「後から来たんだからもちろんアナタもアタシの弟よ? 教師と生徒? そんなの知らないっ」※モートン・ドラモンドに対して
「アタシの次に長く名無しの教室にいるくせにサボるだけで生徒にならないのよ。なに考えてるのかしらね」※シャフリヤーナ・アスタムに対して
「美しいのはいいけどいつも眩しく見えるのはどうにかならないかしら。泥でもかぶってほしいわ」※ローザ・ユスティングリーに対して
「小生意気なお坊ちゃん。あーいうのがまさに弟って感じよね、ルナと番にでもなったりしたら本当に弟になっちゃうのかしら」※メレク・アルマソフィアに対して
「こっちの考えてることは当ててくるのに何を考えてるのかイマイチ掴めない子ねぇ。ま、ヒトの嫌がることはしないし悪い子じゃないんじゃない?」※アンゼリカ・K・シェリンガムに対して
「あぁ、あのたまに遊びにきている子。教室を燃やしたりするわけでもなし、気にしなくてもいいと思うわよ」※刹那・ガルドロットに対して
【製作者】黒鹿ファンだいぶ……変わったねカヴンパイセン……頼り甲斐がある中に愛嬌を秘めた子になって……あとネームド使い魔が減った?
ティム
「母、と呼ぶには私は些か残酷すぎる気もするけへどね。まあ良いわ。今はそう呼んでても良い。いずれ正しく理解するでしょう。気長に何十年でも待ってあげる」
マイア
「立場的にはティムと一緒なんだけどなぁ。まあいいや、よろしくねぇ。人とは違った視点は良いサンプルになるしぃ。オレには関係ないけど」
シャフリヤーナ
「つってもなぁ。名無しの教室のリトルマムには申し訳ねぇがオレもちゃんと魔術師だ。面子ってもんがあんのさ」
ローザ
「泥を被ったアタシもさぞかし美しいでしょうね。ま、肌が荒れるから絶対にしないけど。それに美しさを他人に合わせるのも面倒だし」
クラッフ
「歓迎していただけるなら是非。ええ、仲良くしましょう。……あなたの経緯に興味もありますし。ええ。よろしくお願いします、先輩」真夜中のキャラこそこそ話
実はブファス、プルフラスよりマレオに会わせた方が殺伐で剣呑で殺し合い不可避だったりする
人間嫌いな破壊魔神VS人間好きな守護海神、ファイ!なんてまぁあり得ないカードなので大丈夫ガハハ>>734
この野郎…というのが凪咲に喋らせる上で大事なポイントかなと思いましたね
この野郎お前どの口で…みたいな感じの甲子園見てたらチアコス描きたくなってきたでござる…
でも誰で描けばいいか迷うでござる…
なのでこの子のチアコス見たいって推薦をゆるぼしたいでござる…
俺のキャラでも皆さんのキャラでもいいでござる…
ちなみに描き慣れてるキャラか船メンのが描きやすいので優先度高くすると思うでござる…>>758
やったー!
時が経つの、早いですねぇ……!>>258
どうもお久しぶりです魔術師です
ウルの正式なキャラシが上がったので上げに参りました名前: ウルティマ(=アドスクエア)・エーテライト
年齢: 24歳(2018年現在)
性別: 女性
身長: 172cm 体重: 53kg
特技: 創作活動
好きな物: 幾何学模様、工芸品創作
嫌いな物: 品性の無い男性(すぐ決闘したがる祖父、落ち着きのない弟、など)
国籍: イギリス
所属: 時計塔・創造科(本人の思想は貴族派)
魔術回路
属性: 五大元素 編成: 特殊 質: A 量: B
起源: 造形
一人称: 私(わたくし)、私様(感情が昂った時)
二人称: あなた(他人にあだ名をつけない)
三人称: 彼、彼女
【解説】
エーテライトの姫。長女にして5人兄弟姉妹のうちの二番目で、妾の子。あり方としては魔術師よりも芸術家に近しい、本家の次期刻印継承者である。長いプラチナ色の髪をバレッタを使って後ろに留めた、細身で比較的長身な立ち姿をしている。>>734
いえーいやったー。まぁ海外でちょっと遊びつついけないオクスリの売人やって貰うだけだから(死者の怨念やらを利用したガイアメモリみたいな奴)。中華圏無法地帯にしようぜ!!!ってノリですね。
あっ、ちゃんと現地ガイドもいるよ!紹介しよう、つよつよキョンシーの迅龍くんです。
>…正気でらっしゃる?(白目)
多分女装とかが似合うタイプではないと思いますが、それでもよろしければ
創作において『カワイイ』は作れる!!(断言)
>>768
やっちゃえリメイク。
実際問題、扱い難いなー、とか諸々の事情によるキャラの見直しってのはアリじゃないですかね。
流石にリレーSSとかに合格してる状態で大幅な変更、というのは良くないでしょうが、作った当時そのままでキャラクター書けない、よりはキャラクターコンセプトは変えずにブラッシュアップして書けるようにする方が創作的な広がりは大きくなるでしょうし。集積船2年目という事で俺はとにかく叛鎖を頑張りたいなと
叛鎖終わって漸く出せる物も幾つかありますし、これが実質集積船の長編1作目だって思い切り胸張れる様なモンにしたいなって思ってます。まあ戦闘要員メインになってしまうのは本当に申し訳ない
あとは船のキャラ絵をいっぱい描きたいなって。特に生徒組は描いててクッソ楽しいので2年目も描きまくりたいなって思ってますね
>>766
マジっすかすげえ…
ジャンジャン開示してくれても良いんですよ…?(チラチラ)
>>768
分かります…
俺も特に周瑜とか拙さが目立ってるんで作り直そっかなって思ってるんですよね…
孔明司馬懿に並ぶ軍師にしては些かクオリティショボいですし粗さが目立ちますのでその内リメイクしたいなって思ってます>>771
【人物像】
物静かで優雅な印象を与える、THEお嬢様……に見せかけた超短気娘。売られた喧嘩はノータイムで買う女。
内向的、能動的。そして排他的。
控えめに言って性格はわるい。 人物分けのタグが敵と競争相手(ライバル)と他人(モブ)しかない。ちなみに先生は敵の枠に入り、目上の人間は全員敵。 他人のタグだと実力があってもひとつでも気に食わない要素があれば相手の存在を視界から消すなど他者に対する選り好みが非常に激しい。 他人と自分を比べたがり、相手より優位に立ちたがる。たとえ負けていても今負けているだけでそのうち勝って引きずり下ろすつもり、などそういうスタンスは若い頃のウィリアムそっくり(というか、合計6人の孫の中で最も性質が似ているのはウル)なのであるが、肝心の本人は祖父が大ッッッ嫌いなのでそのことを指摘されるとめちゃくちゃに怒る。というか耳の届くところでウィリアムの名前を聞くだけでキレ散らかすほど。 一方で身内相手には甘いところも見られ、(本人から見て)欠点のない兄には懐いており、魔術師ではないものの心理分析で役割をもつ弟にも姉として接している。 要するにめちゃくちゃに攻撃的な人見知り。主に婚姻関連で身内に心配されている。
妾の子(この経緯について書き記すと別紙が必要となるため、割愛)ではあるが、家庭内において特に区別を受けているわけではない。
長男、長女、次男、三男、次女の二番目に当たる。
【魔術師として】
基本魔術である元素変換(フォーマルクラフト)の宗家の娘であるが、起源に引きずられた特化型の構成をしており、一般的にイメージされるような属性攻撃のようなことはほとんどしない。また、しても効果が小さい。
彼女の魔術はモチーフの造形をリアルタイムで行い、盤面を制圧するものである。
モチーフは選ばれない。方位と天の星を守る16の天使、72の魔にやつされた神、「運命」を司る22と56の道、その他。
『属性を持つもの』の像を作ることで結界を作り魔術を発動する陣地型。
直接的に相手を害するものではなく、例えるなら相手にデバフをひたすらにかけ続ける戦い方をする。本気で戦うならば敵対者が何もできなくなるまでがんじがらめにしていき、立つことはおろか口を開くことさえ許されないほどまで衰弱させる。>>773
直接的な出血をもたらさない彼女の方針は、祖父への反感と母親からの影響が大きい。
また、基本的に独りよがりであるために発揮される機会は少ないが、『盤面を整える』という彼女のスタイルは他者の魔術や儀式の補助を行う際に最も強力に作用する。
【その他】
魔術師らしく、身内に対してはある程度攻撃性が抑えられる傾向にある。
父親に対しては「情け無い」としながらも最低限の役割はこなしたと評価しており、母親に対しても比較的素直。ただ自らの誕生経緯についてのみは「もう少しうまくやってくれたなら」という気持ちが残っている。
兄(ロバート)に対しては唯一はっきりと自分より立場・実力が上であると認めている。従弟(ルーカス)に対してもまた、対等な相手であると認識している。
愛称として「ウル」と呼ばれることがあるが、家族、それも特に気を許した『兄(長男)』、『従弟』、あるいは『給仕(実母)』の4名以外にこの名で呼ばれるとキレてくる。曰く、「初対面の相手にいきなり髪をすかれるように不快」とは本人談。
父親は呼んだら怒ってくると思っているため呼んでこない。
祖父に対する強い反感には特に理由はない。ただ単に、決闘を繰り返す・戦闘行為を研鑽として楽しむ在り方が理解できないから。
その一方で当の祖父の決闘狂いにも特にこれと言った理由は無いため、そのあたりはかえってそっくりなのである。
信じられないほどの運動音痴。強化込みで100 mを走って20秒台で息切れするレベル。ちなみにウルティアは健康者である。
手数の多さとある程度の機動力を両立するルーカスや、取ることができる手札を極限まで絞った代わりに個体としては超人の部類にあたるロバートとは対照的。>>774 ある意味需要の本編
【ローザ・ユスティングリーに対して】
美だとか美しいだとかうるさい。泉に映った自分目がけて飛び込んでしまえばいいと思っている。
邪魔である、目障りであるという程度には評価している。敵カテゴリー。
【シャフリヤーナ・アスタムに対して】
卑しい家系。視界に入らないカテゴリー。個人の能力はあまり関係なく、評価されるようになってからの歴史の浅さの問題。
有色人種であることもマイナスポイント。ウルはそういう女。
こちらは正式なキャラシに入れるか入れないかで迷って入れなかったオマケ
【恋愛・結婚について】
どちらかと言うとされるよりはしたい派。限りなく高い自己評価から繰り出される、「この私様が評価してあげているのだからそれに優る光栄なんてないわよね、ないわよね?」のスタンス。
自己優位がアイデンティティにまで食い込んでいるので結婚後も相手を支配したがる。嫌味な妻の範疇に収まっていればよいが、生活が破綻することもまた大いにあり得る。
『そういう女だから』と割り切って過ごせる契約上の関係以外であれば、器が広いを通り越して底が抜けてるタイプの男性がどう扱われてもどこ吹く風というように暮らして行かなければ家庭に平和は無い。
あるいはもういっそDV寸前のわからせをしかけて『自分はあらゆる要素でお前を上回っている』と理解させた方が早い。そもそも人格に問題があるのはこちら側なのだ。
というわけで以上でござい
失礼いたしました>>779
マレオ「差し色係だぞ~!」>>781
ヒュ~~~!!!ありがとうございます!!!最近時計塔や博物館関連が多いからここらでサーヴァントと教会関連、あと外野の魔術師のコソコソ話でも
秘匿聖歌隊を率いるシスター・マリナを寵児とするヴァンデル枢機卿、「異端であろうとも主の力は差し伸べられるべき」といかにも善人のような主義を掲げるが本質的には究極的なビビりカス
秘匿聖歌隊を立ち上げたのも自分の身を守る私兵団が欲しかったからにすぎないのと、あと単純にシスター・マリナが見込んだよりも怖すぎる女だったから手元に置いておきたくなかった
ディアはニーナ・リィナルス(旧ニーナ・ルインズ)を主として仰いで仕える仕事をしている。かなりお金がもらえてて割とホクホクだし他にも色んな有力者のお抱えだったりする
桃太郎と一寸法師はバレンタインのお返しで協力してスーパーリラクゼーションコースをお届けする
書こうと思ったがなんか耳かきとかマッサージ小説みたくなってこのスレの気風に合わないような感じがしたので頭の中の構想にあるだけ。wikiに載せるかも
ワルキューレ・ユグドラシルは本家のワルキューレたちに比べるとかなり機械的。……なのだけどオーディンサポートセンターの仕様通りには作られてるのでかなり仲良くなると羽が落ちる可能性は全然ある
ワルキューレ・ラグナロクの三人の方がかなり人間味が強いので色んな意味で面倒かもしれない
>>775
ワ、ワァッ……ありがとうございます嬉しいです、やっぱりウルティマさんの扱う魔術が好きですね。元素変換ではあるんだけどシンプルではないのが良い
あと二人への反応も見て学びになりました。これまでのwikiに登録したssのウルティマさんとの絡み方も改稿して変えていきますね>>783
ククク…よくお気づきで…
いやもともと要素がごちゃついてるから二つに分けようかなってだけの話なんですが>>749
これはまた独特な立ち位置のキャラ…
何だかんだ言いつつ、名無しの教室が完全に失われるその日までひっそり残ってそうな気がしますね
>>757
5周年…まさかそんなに長く続いてたとは…
>>771
>海外でちょっと遊びつついけないオクスリの売人やって貰うだけ
>死者の怨念やらを利用したガイアメモリみたいな奴
>中華圏無法地帯にしようぜ!!!
うーんこれはまごう事なき黒幕の所業
だがやれと言われたらやりますよ奴(=IF黒野)は
そしてやっちゃいますか、爆誕メイドIF黒野…!
>>775
相手にデバフかけまくって詰ませにかかるというのが面白いですね
本人が壊滅的に運動音痴であるって所も、陣地型魔術師らしさを強調するものがあって良いと思います>>794
うわー!うわー!このひねくれ後輩も、もー!
第三者を召喚してつっこませたい!ツッコミ入れてやってくれぇ!>>776
場を作ること、儀式場を整えることが最適正なので、他の誰かが儀式魔術を行使している途中にサポートを入れるというよりは先んじてその準備をしておくっていう流れですかね。
>>777
面倒見の良さとかもないので完全にに個人主義者です。他人として関わる分には本当に嫌な女ですよ。
>>778
クセっていうか、アクの塊ですけどね。意識して自分が普段つけない属性を多めに盛り込んでいるので、うちの子の中だと割と浮いていると思います。
>>779
そこで動かない(内向的)、くせして排除には積極的(能動的)なのが彼女の短所です。言ってしまえば外出できる引きこもりなんですよね、意図がうまく伝わっているかはわかりませんが。
>>786
シンプルな元素変換ではなく、造形の方向で一捻りしてあるのがウルの存在意義なのでそう言っていただけるのはとてもありがたいです。
両名へのスタンスですが、カタログから初対面だとこう判断するだろうというイメージで書いているので既にある物を改稿する必要はありませんよ。>>789
○攻撃力
ロバート>ルーカス>>>>>ウルティマ
○機動力
ロバート>>>ルーカス>>>>>ウルティマ
○政治力
ロバート>>>ルーカス>>>ウルティマ
○対応力
ウルティマ>>>ルーカス>ロバート
○応用力
ウルティマ>ルーカス>>>>>ロバート
だいたいこんな感じのイメージで作っています。
ポイントは全部で真ん中に入っているルーカス自体が、そもそも攻撃力も機動力も政治力も対応力も応用力も全てハイレベルであること。
長女(と長男)が分野ごとに超えてくる方ですね。>>779
ふむふむ新造。しかしやっぱり心置きなく”書けるようにする”事の方が重要かと……。
「作り直した……いやしかし…でもやっぱり個性に不満が……だがうーん」と悩みの中登場させるより、ブラッシュアップし自信を持って送り出せるようにした方が良いモノが出力できるのは道理ですよ。
>>777
十分アリだと思うんですよね、春のリメイク祭り。FGOだって周年でクイックチェインやマイティチェインを実装したでしょう、聖杯大会スレもたまには大規模な見直しをしてもいいのでは、みたいな。
>>789
>うーんこれはまごう事なき黒幕の所業
だがやれと言われたらやりますよ奴(=IF黒野)は
まーその代わりヒーローのコンビが薬物摘発に来てバトル展開になるのですが。
そこは同伴の迅龍くんに任せたり、ばら撒きドラッグがガイアメモリモチーフなのでIF黒野くんに「光る!鳴る!変われる!DX○○ナントカー」的な魔術変身ベルトでも持たせるか?>>802
……色合い的にはおじゃまぷよに近い?>>805
アッザザザス‼︎
アレです、具体的にはアイドルパロをやりたいって感じなんすよね
決して変な様には扱わんと約束しますんであ……エイプリルフール……
……とりあえずプルフラスを台所に立たせるか!
プルフラス「料理なら任せろー!(バリバリ)」>>813
「みんな本当にお疲れ様ー。それにしても、ビオランテちゃんだけ疲れてるようには見えなかったね」
「ありがとうございます。お陰さまで、とても充実した仕事が出来ました」
「そうかい。……もし良かったらまた一緒に仕事しようね!」
「はい、喜んで!」
こうして、ビオランテの声優デビュー作の収録は完全に終わった。
更に時は流れて日本。
専門学校の卒業式。
式そのものは和やかに終わり、サプライズで先行公開された『とある』長編アニメーション映画のPVが流れる。
遂に主演が発表される、最新バージョンだ。
『日本語版・スペイン語版双方の主演:ビオランテ・バルベルデ』というテロップで出席した卒業生達はざわめく。
例外は当のビオランテだけだ。>>814
『僕は! 帰ってくるって! 約束したんだ!』
主人公のこの台詞と共に、『風のように、嵐のように、そして朝日と共に必ず』というその作品名がタイトルコールを伴って表示されてPVが終わる。
数分後。
記念撮影したりと思い思いの行動をしている他の卒業生達同様、ビオランテもクラスメート達や莉花と談笑している。
話題はもちろん、あのPVだ。
「凄いじゃんビオランテ。主演デビューなんてさ!」
「えへへ……。実は私も台本を確認した時、ビックリしたの。口止めもされていたのよね。『3月のPVが公開されるまで口外するな』って」
莉花に褒められて気を良くしたビオランテはにこやかに返す。
そこに、聞き覚えのある声が背後から彼女を呼んだ。
「よう、お嬢」(◇)
「リヒター!? え? イノセンシオさんとベルムードも!? 来てくれてたの!?」(◇)>>815
そこにはリヒター・イグニスだけでなくイノセンシオ・バルベルデと、J.C.バルベルデ傘下の興信所を経営するベルムード・バルベルデもいた。
3人ともしっかりと正装しており、イノセンシオも珍しく仕事中じゃないのにスーツ姿だ。
ビオランテは彼がTPOに合わせた服装をしているのが気にならないほど驚いている。
「留学生だから身内は来ないだろうな、とか思ってたあんたを驚かせようと校長先生に事前に話を通しておいたのよ~」(◇)
「サプライズってわけだ。(◇)おっと、莉花以外は初めましてだな。俺はJ.C.バルベルデ所属のミュージシャン、リヒター・イグニスだ。この人がJ.C.バルベルデ傘下の民間軍事会社を経営しているイノセンシオ・バルベルデの叔父貴で、こっちが若くして傘下の興信所を経営してるベルムード・バルベルデ。2人とも日本語は喋れないから、俺が通訳みたいな感じだな」
リヒターに紹介されて、イノセンシオとベルムードは会釈。
莉花達も同じ動作で返礼する。
更に数分後。
校舎を出たビオランテ達の話題は帰国に関してであった。
既に家財道具含む私物の類は、ビオランテの手荷物を除いて持ち出し済みで、部屋の契約も満了している(帰国するまではホテル暮らしとなる)。
ビオランテは帰国後に所属する、J.C.バルベルデ傘下の芸能事務所の「声の仕事一本に絞るのはかなり時期尚早。顔出しの仕事もするべき」という意向から撮影モデルの仕事が入っており、それとつむぎの卒業式が済み次第日本を発つ予定だ。
シスコンのプリシラのみならず、両親まで早く帰ってきて欲しいと向こうで騒いでおり、ほぼ仕方なく弾丸スケジュールとなったのである。>>816
これに対して不満を零すビオランテだが、ベルムードは淡々と戒める。
「3月一杯まではいたかったんだけどねぇ」(◇)
「プリシラと約束しただろ。就活に失敗したら、エスパーニャに帰って親戚の経営する芸能事務所に入るって。デビュー作で話題を搔っ攫ったんだから割り切ったらどうだ?」(◇)
「分かってますけどぉ……」(◇)
ベルムードに諭され、ビオランテは不貞腐れながら返事をする。
すぐさま笑顔に戻るも、正面を向いて視界に入った光景にまたしても表情を歪めた。
それはそうだろう。
今まで言い寄ってきた男達が全員いたのだから。
余りにも精神衛生上よろしくない事態に、莉花が即座に口を開く。
「うっわ! ストーカーが徒党組んで待ち伏せしてるとか、何の嫌がらせよこれ!?」>>817
この一言に対して、彼らは例外なく不快の意を表情に反映させる。
リヒターがビオランテを守るように、彼らの前に立ち塞がった。
「お嬢の門出を邪魔するのは全然ホットじゃねぇな。潔くどきやがれ」
「我々の内、誰を選ぶのかをビオランテ女史に聞きたいだけだ」
「全部論外よ!」
眼鏡をかけた目つきの鋭い青年がリーダー格となってリヒターに告げる。
ビオランテは即座に一蹴したが。
そのままイノセンシオ達にガードされながら専門学校の出入り口を後にするビオランテ。
「どいたどいた!」と若干声を荒げながら他の青年達を押し退けてリヒターが通り道を作り、イノセンシオが睨みを利かせている内にビオランテと莉花はそこを早足で通った。
ビオランテの後ろ姿を見ながら、リーダー格相当な目つきの鋭い青年は涼しい表情でスマホを操作する。
電話をかけているようだが、呼び出し音が鳴るだけで相手が出ないこと訝しんだ直後、ベルムードが英語で話しかけてきた。
「事前の仕込みを動かすつもりだったか? 奴らは出ないぞ。俺達がとっくに対処済みだから、今頃救急車で病院に配送中だろう。出せるわけないよな? 被害届」(▽。※▽マークが付いている台詞は英語で喋っています)>>818
それを聞いて、目つきの鋭い青年は遂に驚愕の表情を浮かべる。
「貴様のことだから権力を上手く使って物的証拠は残していないだろうが、少なくともこれ以上ビオランテの邪魔はできないな」(▽)
「君達こそ、何の権利があって人の恋路を邪魔するのかな……?」(▽)
「バルベルデは悪趣味には走らない。血がそれを阻む。故にバルベルデは、趣味に生きる生き方を否定する者は決して許さないのだ。そして身内に謂れ無き手出しをする者に対してもまた然り。バルベルデは、己の身内を害そうとする者も許さない。ビオランテの身内として、彼女の道を閉ざそうとする者は、例えどんな権力者であろうともバルベルデの敵だ。命が惜しくば、二度と彼女に近付くな」(▽)
ベルムードはそう言って、目つきの鋭い青年を片で弾く様に押し退けてからビオランテ達の後を追った。>>819
数か月後。
中央区天神の歩道。
日本で伴奏の仕事が入ったリヒターは初日の収録が終わって、今夜の晩飯はどこにしようかとまだ日が沈んでいないのに考え事をしながら歩いていた。
そんな彼の視界に、宣伝ポスターが一度に2つも入り込む。
片方はビオランテが主演を務めた例の長編アニメーション映画『風のように、嵐のように、そして朝日と共に必ず』のそれ。
もう片方は結婚式場のものであり、ウェディングドレスを着たビオランテが嬉し泣きで滂沱の涙を流して微笑む構図となっている。
後者はビオランテが帰国する前に入った撮影モデルの仕事関連であり、奇しくもこれを撮影したフォトスタジオは莉花の就職先でもあった。
(撮影の時にベテランの声優を呼んで、サプライズでお嬢と対面させてから撮ったとか莉花が言ってたな。後、日本にいるんだからこの映画の日本語版を観ておくか……)
心の中で色々と呟きつつ、リヒターは2つのポスターをまだ見続けていた。
以上。
思えば完成までに随分と時間がかかった……。
後、莉花の進路さりげなく書いちゃったけどレージュさん的に大丈夫なのだろうか?>>822
【固有スキル】
〇エインヘリャル:A
神霊適性を有する。
“勇士の魂(エインヘリャル)”は半神とも呼べる存在である。
精神と肉体の絶対性。精神に影響を与える可能性のある魔術や能力による干渉は受け付けず、肉体はBランク以下の物理攻撃を弾く上に、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。
〇原初のルーン(戦士):B
曰く、“大神刻印(オーディン・フサルク)”。
北欧の魔術刻印ルーンを有している。
ここで言うルーンとは現代の魔術師たちが使用するそれとは異なり、神代の威力を有する原初のルーン。北欧の大神オーディンによって世界に見出されたモノである。
様々な戦闘補助の魔術を行使するのだが、戦いの勲は肉体と武器によるものという考えから、攻撃系統の魔術行使は積極的に使用されない。
〇魔力放出(光/古):A
オッタルの主人である女神フレイヤは、命を育む太陽の光を司るという。
聖人系サーヴァントの一部が有する亜種魔力放出とは似て非なるスキル。
光の形態をとった魔力を放出して戦闘力を増強する。
瞬間的に到達する最高速度は光速を超え、閃光のような軌跡のみが残像として残る。>>824
【宝具】
『楽園を照らす黄金原野(グローア・グリンブルスティ)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:レンジ内すべて
「ᚴᛚᚢᛅ (輝く) ᚴᚢᛚᛚᛁᚾᛒᚢᚱᛋᛏᛁ (黄金の毛並み)」
精霊領域アールヴヘイムの主フレイの乗騎グリンブルスティと対を成す、楽園領域ヴァナヘイムを骨と肉、心臓に変えた、対ラグナロク級決戦兵装。すなわち神器。
外界に存在する魔力(マナ)を吸収・取り込み、体内循環により新しい魔力として外界に掃き出す。魔力とは原初の生命力。この生命力を吸収し、また高濃度のマナとして放出する。動物でいうところの呼吸であるが、これが星の息吹に比されるのは、奪った生命力を再び与えるという点にある。
この不死とも言える生命力を凝縮し、周囲一帯に限定された破壊を発生させる。
『叡智の結晶(ヒュンドルリョーズ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
記憶の麦酒(ミンニソル/minnisöl/ ᛘᛁᚿᚿᛁᛌᚢᛚ)。
世界についてのほぼすべてを識る、神々の叡智。
神々から土地を任されて生活を守る祈祷師、巫女(ヴォルヴァ)である女巨人ヒュンドラが、此処にいながら彼方を見据える眼、千里眼を通して幻視した、世界のはじまりから終わり。これを完全に継承することができるとされた。>>825
【weapon】
『黄金色の原野(ヒルディスヴィーニ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
通常武装としても選択される。
神の武具を鍛えるドヴェルグ、ダーインとナッビの手による神造宝具。
そして、女神フレイヤの乗騎でもある。
毛皮を身に纏うことで、黄金の剛毛を持つ巨大な神猪へと姿を変える。
それは正しく神獣の域にある城塞級の怪物。何の加護も持たない島であれば、存在するだけで沈めてしまうほど。
【解説】
愚かなオッタル、オッタル・ヘイムスキ(Ottar heimski)。
アルヴ老王の息子インステインと、フレーディースの間に生まれた。
女神フレイヤの数多くいる愛人の中でも、特にお気に入りだとされている。
『ヒュンドラの歌(ヒュンドルリョーズ)』においては、アンガンチュールと父の遺産である黄金を賭けて、先祖名の暗唱比べをすることになった。そこで女神フレイヤは女巨人ヒュンドラの住まう洞窟へと赴き、オッタルの家系について語らせるのである。>>826
【人物像】
可愛げのある美貌の優男。
琥珀の眼鏡を身に着け、黄金の毛皮を肩掛けている。
全身に刻まれている神代紋様は女神フレイヤの加護と、所有物であることを示す。
清潔感のある、優しいけれど少し不器用。という仮面を被っている。
傍にいる女性は人間ではない。そのような隣人と共にいるためには心は麻痺させる必要があった。
イメージカラー:オーロラカラー
特技:心にもない言葉、有無を言わせない微笑み
好きなもの:お金、都合のいい女性
嫌いなもの:察しの鋭い女性、賢くて面倒な女性
天敵:フレイヤ、ヒュンドラ
願い:ラグナロクからの解放
女巨人ヒュンドラは巫女(ヴォルヴァ)の一人。
また、岩穴に棲むことから山の巨人ベルグリシ種の出身であろうと推測される。
オッタルに関しては終始、“愚かな”と称するほど否定的。
一方でフレイヤ神については在り方の相違で侮辱することもあるが、それなりに肯定的。
自らの権能に忠実で、かつ自由奔放なその姿にある種の憧憬を見ることもあるという。>>827
ヴァン神族の海神ニョルズの娘、女神フレイヤ。
北欧神話の豊壌と愛、死と魔術の女神。
双子の兄フレイ神と同じく、雨と太陽の光を支配することで大地の生長を司る。
時に、戦乙女ワルキューレを率いて戦場に赴き、戦死者の半数を自身が住まう宮殿フォールクヴァングの大広間セスルームニルで選び取る。そして残りの半分はオーディンのヴァルハラ館へ送られると考えられていた。
美貌のため、求婚者も非常に多く、黄金の首飾りブリーシンガメンの対価として四人の小人(ドヴェルグ)に求められ一夜を共にしたことがある。これに対して怒った大神オーディンが罰として、二人の王ヘジンとヘグニの軍勢を永遠に戦い合わせるように、と命じた。これがオークニー諸島にあるハー島(ホイ島とも)で行われた、“ヒャズニングの戦い(ヒャズニンガヴィーグ)”の発端である。
女神フレイヤのことは、アースガルズの神々の一柱として信仰していた。
しかし彼女と関係を持つということは、フレイヤ神という人格と向き合うという意味でもある。オーズ神と愛を育みながら、その背後で他の男と関係を持つことに疑いを持たない。それでいて、いざ何かあると急に被害者面をして悲劇のヒロインを気取る、強欲で感情的で打算的な心理。女(ソレ)は醜い。最悪だ。
人は言う。身勝手であろうとも、神であるから、女神であるから仕方ない。
彼女は豊穣が擬神化した存在なのだから、と。
ならば人間(自分)と神霊(彼女)は別の生き物でしかない。もはやオッタルは女性を、この場合はフレイヤ神のことを、ATM(現金自動預け払い機)、つまりは都合のいい女性としか見ていない。フレイヤ神を利用している自分の心を守るために、そう思うようにしている。
「――噓偽りない分、まだヒュンドラの方がマシだ」ビオランテの過去話、加筆修正してWIKIに登録しましたー。
>>821
そういえば魔術要素は言い寄ってくる男の手に膝蹴りかます直前、無詠唱で自分に強化魔術かける箇所しか無かった。>>832
ありがとうございます。
NG表現無しに甘えて割かし弄った印象。>>810
割と良いコンビになれそう。なおやるのは薬物と銃のチャンポン販売。
>死霊魔術鎧変身(「光る!鳴る!変われる!DX○○ナントカー」
クッチー「ぶい」(わたしが作りましたのプレートを首にかけている)
凄いなんとも言えない顔しそうですね黒野くん。>>822
ああ、幸運EXってそっち方向で…。
ローエングリン(女性モード)「気休めにもならないと思いますが、僕の体を……使います?」
>>833
力ずくで愛を奪おうとするモテない野郎共とどっちがマシなのか…。>色恋を理由に傍若無人を働く生き物
なお、詳細はボカシましたが、ビオランテの就活が全滅で終わった原因を作った、眼鏡をかけた鋭い目つきの男は自分達全員が改めてビオランテにフラれた場合、事前に雇った反社集団にビオランテを拉致させて、誘拐婚を決め込むつもりでした。
琴羽から奴の存在を教えてもらったバルベルデ家側が、対策として卒業式に参列する保護者役代行も兼ねてリヒター、イノセンシオ、ベルムードを派遣。
3人が出番待ちをしていた反社集団を(殺さないように)血祭りにして奴の目論見を潰しました。>リヒター達>>837
まずはまともにアプローチはしたけど、その時点で趣味を否定したのが逆鱗に触れて論外判定された→諦めるつもり無かったんでしつこくアプローチ、という経緯ですね。
まあ、お天道様に顔向けできる範疇の趣味を頭ごなしに否定しながら愛を告げるのがまともなアプローチなのか? と言われたら反論し辛いのですが。畜生少しでも気を抜くと喋ったり動いたりするキャラがほぼリョーガとジャスミンちゃんになっちまう!!俺のアホ!!ボケ!!
>>801
かわよ…
2イベ連続爆死祭りで荒んだ俺の心が癒されるぜ…
>>811
かっこいい…
夏になったら水着霊衣とか見てみたいなって…
>>820
綺麗に終わりましたね…完走乙です!!
そしてお嬢を狙うチャラ男達にも少しスカッとする感じでケリ付いて良かったです
>>830
おー、強そうだし面白い設定してる鯖ですね
女神をATMは字面だと面白いと思ったら割と笑えない設定で笑いそうになった自分を恥じました…
>>833
そうだ火村さん。
エイプリルフールで船女子陣お借りしたいなって思ってんですがムジカちゃん借りて大丈夫ですか?
>>836
大体予想付いてたけどいざ開示されるとやっぱりなって感じでいっそ清々しくなってきますね…
というかこっちもスーツ着たガタイ良い男三人(イノセンシオの叔父貴の奇抜な格好もあるし)+お嬢呼びしてるリヒターでどっちがヤか分からん状態になってそうな気がしなくもないの面白いっすね>>839
当初、三人娘と国際電話で通話してるビオランテのやり取りの予定でしたが、どういう訳か会話内容がイメージ出来なかったのでリヒターに話を締めくくってもらいました。>綺麗に終わる
作者もバルベルデ家も、本心としてはあの時点で眼鏡をかけた目つきの鋭い男は殺っておきたかった。
だけど流石に死で償ってもらうレベルではなかった+ビオランテのハレの日を血で汚す格好になるので他の面々共々十把一絡げであしらう形に。>ケリの付け方
一人だけここまで下種くなったのは正直予想外でした。
(ビオランテの卒業式にバルベルデ家を代表して参列したためとはいえ)イノセンシオや初登場のベルムードのみならず、リヒターですら極道めいてビシッとスーツ着てた点に、奴の人柄の酷さが伺えます。>いっそ清々しい>>850
なんせ、聖杯に叶えてほしい願いが見つからなくて悩むからなぁ。
強いて言うなら、『人助けに使える力が欲しい』?>>855
クッチー「言わなきゃバレないから、多分」
死霊魔術にとって死体を活用するのは日常茶飯事ですから、多分犠牲者のことは伝えず渡してるでしょうね。>>653の続きを投稿
「へぇ……後継者争い、権力闘争、ねぇ。時計塔ってのは随分と殺伐としてんだな」
「一体感で言えば教会の方が上かもね」
「完全な一枚岩じゃねぇけどな。それでもまあ、そっちよりはそうだろうな」
時計塔と聖堂教会ではそもそもの立ち上げた理念も立場も活動方針も違う。それが関わっている以上、そのように内部事情に違いが出るのも当たり前のことだ。無論、どちらも人間が運営している以上、人間の欲が絡み内部問題を起こす可能性は捨てきれはしないのだが。
「今回の私たち虚構妖精の件だって、あなたたちと別の派閥で争っているんでしょう?私はよくわからないけど、人間のしがらみは大変ね」
「そのしがらみに縛られないと生きていけないからね。魔術の探求にはお金がかかる。優秀な霊地だって利権が絡む。魔術でやりたいことやりたいならなおさら。……いや、私は不本意ながらしがらみから解き放たれたわけですが」
「自虐はやめとこうぜ……」
死徒にはアカシャの蛇と呼ばれた男が居るという。幾度となく人間に転生し、その度に惨事を引き起こした悍ましい吸血鬼。教会においては、彼の取り扱いにおいてもまた、教会の有力者で意見が分かれていたと言うし、そう考えると人のことは言えたわけじゃない、というのは獅音が思ったことである。立ち位置云々で言っても、代行者だってそうだ。戦闘時の特権はあるがそれ以外の地位は無いに等しい。「そっちも……中々ハードな経歴だね。傭兵から代行者なんて」
「基本は孤児なりなんなりが修道院に行ってから訓練を重ねて代行者、だからな。俺みたいにそもそもの戦闘技能を持つ奴が代行者になるのは珍しいだろう。つっても、俺よりもガキで戦ったことがないような奴でも才覚を発揮することもなくもない」
「あー、うんうん。あるよね。わかる」
自分よりも年若く、そして才能ある者を見た覚えがルナにもあるのだろう。しみじみと呟く言葉の色には哀愁と……そして、ほんの少し負けず嫌いが見え隠れして。それはそうとルナ・アードゥルという少女自体も未だ若く、そして天才側に含まれる人間であるのだが。凡才が彼女の言葉を聞いたとして、きっと烈火のように怒るだろう。もしくは呆れ返るか。
「ま、そういうのは関係ないのさ。大事なのは俺が親父と先生から教えを受け継いでいるということ、そして自分に恥じることなく生きてるってことだ。生きてく上で大事だろ?」
「………だね。それは確かに大事なことだと思う。それで、そうだ。マヴはどうなの?」
「どうなの、ねぇ。私はまあ、生まれたての赤子みたいなものだから……あ、でも、そうね。生まれてからカナリアに拾われるまでは、鮮明に覚えてる」あの教会に私は眠っていた。目が覚めたときに私の頭に響いていたのは“王位を奪い取れ”という一言のみ。ただ、その一言が自分にとって、そして自分が生まれ、いま呼吸をしているこの世界にとってとても大きな問題になることはわかっていた。
自分に課せられた“役目”がそうであるのはわかった。ただ、だからといって何をすればいいのかわからない。私がどうしたらその王位とやらにたどり着くのかすらわからない。そんな風に迷走している自分の前には、何やら冷たい表情と感情を向けている人間の魔術師たちがいて。
『悪いな。そいつはオレの姫君だ』
そんな自分の視界に割り込んで、カナリアはやってきた。ステンドグラスを蹴り破って、黒く煌めいた流れ星みたいに。まるで何かの童話の騎士(ナイト)のように、立ち塞がる魔術師たちを斬り伏せて、私を抱えて飛び去ってしまった。
『もう、キャナリさん?端末越しでも酷い音が聞こえたんですが?』
『うるさいぞフジョウ。オレはただこの虚構妖精を囲んだ奴らを斬ってそのまま持ち逃げしただけだバカ』
『スマートじゃないんですよ。もう少し呪殺したりなんなりで……はぁ、もういいです。ごきげんよう、お姫様。わたしは……いや、合流した時でもいいか。あなたのお名前は?』
『名前……えっと……』どういう名前、と来た。けれど残念ながら、私には自分の名前がわからない。いや、そもそもないのかもしれない。生まれたて、造られたばかりで親となるものもいない。そんな私だから、役目や一般常識ぐらいしか知ってることはないのだ。
『ないのか。ウルフィルトは随分とつまらん男だな。センスがない』
『キャナリさんに言われるのもどうかと思いますけど。それはそうと名前がないのは不便ですね。言付けの魔術で主導権も奪われかねないですし、どうせなら決めちゃいましょう。お酒でも呑みながら、どうです?』
『おい、お前はまだ合流できないだろう。……それに、オレはそんな年じゃない。……お酒は嫌いだ』
『つまんないの〜。……ま、あなたはいけるでしょう!蜂蜜酒なりなんなりで気楽に行きましょ〜!』
『……ちょ、ちょっと……』
そんなこんなで、お酒を飲んだ私が大きなやらかしをしたり、その途中で名前が決まったり。カナリアと一緒に自分のルーツを探るための旅をしたり。リムと事前に顔だけ会わせておいたり。そうやって、歩いた末に、私はあなた達に出逢ったのです。「そういうわけよ。……何よ」
「いや、何も。ただマヴも結構普通の女の子なんだなって」
「もう少しお高い印象だったな。そうでもなかったけど」
「失礼ね。これはこの身体の原型となった彼女たちに敬意を表しているからこその振る舞いみたいなものです。……さて、終わりね。そろそろカナリア達が部屋の中に入ってくる頃だわ」
二人とも覗き見が大好きだから、使い魔なり特別な視覚なりで外から見ているに違いないのだ。それぐらい、簡単にわかる。そしてそれは図星であったからか、二人は大人しく入ってくる。
「オレ達の仕事はお前の護衛だからな。監視は当たり前とも言える」
「キャナリさんはちょっとノンデリが過ぎるとは思いますけどね〜。じゃ、意識も戻ったことですし体に異常がないかチェックしますから少し寝っ転がってください」
「ちょ、うわっ……」
有無も言わさず診察の用意を始める二人。……二人は互いにあり得ないと思っているようだが、その実どちらも在り方は似ている。猪突猛進、やりたいと決めたことはとことんやる。頑固で意地っ張りで、でも健気だ。その出力のされ方が違うだけ。それをマヴはよくわかっている。それは経験から来るものでもあるし、自身の“眼”でわかることでもある。そして、だから……『見えてるのよ。あなた達の心の中。私たちの旅の行く末が』
占星術による未来の予測、異能による未来の予測。カナリアも、リムも、互いに“自分のこと”は予測できないが、それ以外の未来は予測している。それは映像、音声、文字とさまざまな形ではあるが。そしてその予知の行為は先程済ませてきたのだろう。未だ鮮明に残っているそれらが、平然を装っている二人の嘘として伝わってくる。
『私は、負けたくない。自分が決めたことを、曲げたくない。私がやらなくて誰がやるんだって、今でも思ってる』
『弱いから、なんだ。至らないから、なんだ。それならその場で越えればいい。勝てば、いいんだ。俺はそれを知ってる』
『取るなよ!なんで、なんでお前ばっかり!オレは、オレだって頑張ってるんだ、こんなに、死ぬことだって惜しくないのに……!オレのだもん、捕るな、獲るなよぉ……!』
『わたしは、生きることから逃げたかった。逃避行を重ねても、脳にこびりついていた。だから悔いはない。………ああ、誰かのために死.ねることのなんと幸福であることか』
──────でも、うん。ああ、そうだ。
「私が私である以上、絶対にその未来は変えてみせるわ」>>880
黒いし腕4本あるし自爆するしでどっちかと言うと敵のMA…ゲフンゲフン。
今回の分何件か返信書いてきましたー。お待たせしましたユージーンの内面事情を掘り下げる話が出来ました。
今って人います?「あなた、口で言ってるほど人のこと嫌いじゃないでしょう?」
「あん?」
とある昼下がり。ロンドン郊外にある公園で待ち合わせをしていたユージーン・バックヤードは不意に話し掛けられたことで多少驚きつつも声がした方を向く。
余談だがユージーンは父であるアルフレドから継承した未来視の魔眼を使用出来る。しかし父の「それ[未来視]に頼り過ぎると現在が疎かになってしまうよ」という忠告を守りみだりに使用しないようにしている。故に今回のように平時であれば不意をつかれる可能性もある。
「お前は…」
ユージーンが目をやるとそこにはプラチナブロンドの髪をした少女が立っていた。
少女は続ける。
「本音や建前が煩わしいのも殆ど嘘。あなたが本当に嫌いなのは…ううん、“あなたが怖いのは”
好きになった人から嫌われること。それと好きになった人を嫌いになってしまうこと」
「っ!
止めろっ!!」咄嗟に出た強い拒絶に少女──アンゼリカ──はびくりと怯むがそれでも言葉を止めない。
「だからあなたは最初から嫌われようとする。自分は人嫌いだ、お前の秘密だってお見通しだぞって振舞って人を遠ざける。まるで外敵を威嚇するハリネズミみたいに」
「止めろっつってんだろッ!てめぇどういうつもり────っ」
ユージーンが生来持つ魔眼は読心の魔眼。ここに来て初めてアンゼリカを直視したユージーンはアンゼリカの真意を知る。
「あ”あ”ーっ、何だよそれ。まだどっかの差し金だった方がよっぽど気が楽だっつーの」
「そう言いながら私を実力行使で排除しようとしないのは自分が普段人の秘密を暴露して回ってるから自分がやり返されても仕方ないって思ってるからでしょ?」
「分かったから一回黙ってくれ!」「一つ。分かってるとは思うがこんなやり方俺以外に通用しねぇぞ」
「当たり前よぉ」
「…………二つ。俺のそういった内情は他言しないこと」
「分かったわぁ」
「はぁ…難儀なもんだな。お互いによ…」
ユージーンが再びベンチにもたれ掛かり脱力する。するとまたしても不意打ち気味に背後から声を掛けられる。
「あーら、ジーンったら私との約束があるくせに他の女の子に夢中?」
「変な言い方すんなよ。こいつとはそこで会って…」
元々待ち合わせしていた相手であるコーデリアの茶々を受け流し当たり障りなくアンゼリカの紹介をしようとしたユージーンは当の本人が目を閉じて何かに怯えていることに気付く。「あー。ディリィ、首」
ユージーンがそう言って自分の首を指差す。コーデリアの首には幼少期に取り憑かれた数百年モノの悪霊が封印されており今もコーデリアの命を狙っている。
アンゼリカはその体質でそういった怨嗟の声も感じてしまうのだろう。
「なるほど、あなたは視える人なのね。それは辛いと思うけど、ごめんなさいね。先約は私の方だから」
「まあそういうこった。変なもん移される前に今日は帰りな?」ヘンナモンッテナニヨ バシィッ
「うぅー…。分かったわよぅ…」
「────アンゼ」
アンゼリカが肩を落としてその場から去ろうとしたところでユージーンが気さくに声をかける。
「また後でな」
「っ!分かった!」パタパタと走り去って行くアンゼリカを見送った後コーデリアはため息混じりにユージーンを見る。
「随分と肩入れするのね?」
「まあ、成り行きでな」
「二つの名門から腫れ物扱いされるスペアの娘なんて下手に関わったら面倒事しか無いっていうのに…」
「なんだ、知ってたのかよ」
「降霊術を扱う家系の情報は大体押さえてるつもりよ」
「我ながら甘いとは思うけどよ。関わっちまったからには…放っておけねぇよ」
「ジーンあんた……丸くなった?」
「ハッ、誰かさんのおかげで贅肉だるだるだァ」
そんな軽口を叩きながら二人は当初の目的のために歩き出す。
「で?「頼みたいこと」とやらは何だ?すぐ終わりそうなこと?」
「ええ、これから紹介する人のスキャンダル[揺すれるネタ]をすっぱ抜いて貰えばそれでいいわ」
「任せろ。そいつの不倫相手から脱税の証拠まで全部ほじくり返してやる」
「相手は独身の借金塗れよ」終わりです。アンゼちゃんのエミュが結構ゆるゆる…というか途中ちょっと子供っぽくなり過ぎたかもしれない。島術さーん!アンゼちゃんの台詞等の添削お願いします!
今回の話を要約するとユージーンは人嫌いなんじゃなくて好感度が下がる時の青い下向き矢印を見るとうげってなるからそもそも好感度を上げたくない、上げてしまったら下げたくないって感じなのです。下向き矢印を見たくないからハナから低値でキープしようって考え。
あと結構チョロいです。今回のアンゼちゃんや優人のようにノーガードで「仲良くしようぜ!」って突っ込んで来られたら無碍にできないし底抜けの善人だったり筋を通したりしてあ、こいつ良い奴だって思わせる人間的魅力を示したら案外コロッと落ちます。
だから九終で同盟を盾に海音ちゃんにスリーサイズを言わせてしまった時に「こんな事したって優人に知られたら殴られる…」とビビったしルイちゃんが掲げる理想の『世界』から殺人を犯した自分を排斥しなかったからその理想を買って協力的になりました。
最後に尺というかユージーンの反応が止めろばかりでワンパターン化したことで割愛した部分をひとつまみ。
「一度好きになった人からは嫌われたくないから自分なりにその人の世話を焼くようにしてる。
『暴きたがり』もそう。自分はそういう性分だと吹聴して読心の魔眼で抜き出した情報を渡す口実にしてる」うごごごご
falling moonの続き貼ってもよかですか>>890
ごめんなさい
ちょっと遅れてチェストします誰もが、その時何が起きたのかまるで理解出来なかった。いつも通りの日常に突如差し込まれた破壊へとただ呆然とした。
発達した技術によりスマートフォンに搭載されたカメラはそれだけで映画を撮影できるほどの性能を得たが、その瞬間を捉えられなかった。
実体があるかどうかさえ不透明、ただただ、破壊が炸裂したのだ。
「いやほんともう、なんだっただろうアレ!急に信号がぐしゃあってなって、そしたら看板がバァン!ってなって……風のせいかなと思ったけど、でも天気予報だと風なんて全然吹かないって言ってたなあ。大通りで爆発騒ぎ?の時は、ウチの会長見た気もするし……え?そうです、ウチの高校で生徒会長やってる人が―――――」
―――午後19時30分、現場近くでセイバーとランサーによる戦闘を観測した女子高校生より。記憶は改竄済み>>892
消滅は避けなければならない。思うがままに剣を振るえば、恐らく最悪の結果になりかねない。過信ではなくそう出来る自信を持っているからであるが故の苦悩にセイバーは苦笑さえした。
勿論手加減などすればランサーの刺し殺されてしまいそれで終わる。一度でも手を緩めようものなら必死だ。なので街を消し飛ばさない様に、そして負けない様に戦わなければならない。
「ははは、いや、結構キツいかもしれん!」
などと笑い飛ばしてとりあえず剣圧によって吹き飛んだ看板をもう一度吹き飛ばし、砕け割れたガラスを同様に剣の一振りで散らす。守りながらの死闘など余程の守護者でもない限り、悲鳴をあげて然るべき困難といえよう。
けれどもそれを成せるのがセイバー、ヒャルティ・フグプルーズである。太刀筋は少しのズレもなくランサーの攻撃を捌き、それでいて周囲への被害を最小限に押したとても一気に穂先を上空へとかちあげる。地上で戦おうものなら死人が出る、であればいっそ市街地から離れた空中で戦うべきだと彼女は踏んだ。
ランサーが槍を基点に体を回転させ、空中で体勢を立て直す。そのまま自由落下によって杭の如く降り注ごうとするところまでを見抜き、セイバーはたった一度の跳躍で同じ高度にまで飛び上がり迎え撃つ。弾丸さながらの加速に対して槍兵の目に僅かな動揺が浮ぶが、即座に加速を強める。>>893
「つおッ!!」
大気が揺らぎ、地上に打ち立てられた信号機が音を立てて揺れ動くほどの衝撃が爆発する。それがセイバーが出来る限り被害を収めた結果であった。
激突の影響は当事者である二騎のサーヴァントに襲いかかり、互いの力は相殺しきれずに両者を吹き飛ばした。共に熟練の戦士という事もありすぐに体勢を立て直し、セイバーは高層ビルの屋上に、ランサーはその数メートルほど下層の壁面に着地した。
「……これは凄いな。まさか壁に張り付いているのか?足の握力か、大したものだ。目が見えていないのに私の動きをどうやって読み取った。空気の流れか!」
ランサーは応えない。壁面に対して垂直に立ったまま、槍を構える。その挙動に対してセイバーは違和感を覚え、殺し合いの最中にも関わらず口元に手をやって僅かに考え込んだ。
自我を縛られていた間、なんとなく課せられていた縛りというものについて理解はしていた。マスターとの距離が離れるとイマイチ動きが鈍るというものだ。ある程度感覚を共有した上で指示を受けなければ、戦闘さえ行えないほどだ。
だが今、ランサーは主である少女から遠く離れている。だというのにその動きに一切の揺るぎは無く、それはつまるところ……。
「ランサー、まさか貴様……自我があるのか?」
「―――――」
槍兵が跳び、横薙ぎに振るわれた刃が頬を掠める。瞬時に走った熱にセイバーの肉体も釣られて剣を振るい返し、剣戟の音が夜空に叩き込まれる。
先程よりも槍が冴えている。鋭く、力強く、速く、命を奪い取る為に全力が注ぎ込まれていく。機械的なソレではなく、ハッキリと意志を有している事を攻勢に出たランサーそのものが示していた。>>894
いつからだランサー!何故マスターの暴走を止めない、主が誤った道を進もうと言うのならばその身を挺して正す!それが従者の在り方ではないかッ!?」
「─────これがオレの在り方だ、そう言ったらお前は信じるか?」
ぽつりとランサーが囁く。理性を持った声に、むしろセイバーは怒りを覚えた。此度の聖杯戦争がいかに歪んでいるのか、それは無辜の民があまりにも犠牲になりすぎている事から明らかだ。打倒しなければならい悪が、ランサーのマスターを誑かした魔女の様な存在がいるのだ。だのに何故彼は成すべき事を成さない。
己が主の発狂を間近で目にしてもなお、ランサーが望む在り方とはこの様なものだというのか。
「オレの槍はアイツの為にある。罪を背負い続ける女、罪から逃れられない女の為に」
「マスターの事か……!」
「ちょっとした約束なんだよ。至極シンプルで、どうしようもねぇ頼みを受けた。それがあるからオレはアイツを守っている。それもあの小僧次第だがな?奴があの女をどうするのか、正直期待しているまであるんだ」
「一体何を……」
「問答は終わりだセイバー。オレはお前を完全にころすつもりで行く、死にたくなければ全力で来い」
ランサーは言葉通り口を閉じ、槍の速度を強めていく。これ以上の会話は自分達には必要ないと、そう語っている。
ならば剣で応えなければなるまい。セイバーも調子を合わせ、ランサーを打倒するべく剣を持つ腕から不必要な力を抜き、自然体そのもので向き合っていく。
「いいだろうランサー。互いに事情があるものだ、それを問い詰めるのも野暮として、その正邪を私の剣で見極めさせてもらうッ!」
セイバーは知っている。どのような結果になるのかわかっていても、それでも憧れをやめなかった自身のマスターを。彼女の在り方を肯定し、そしてランサーに否と叩きつけなければならない。
故に腹の底から叫んだのだ。絶対に負けない、と。>>895
なんという魔性のものか、鼻腔を貫く血の臭いを全身に纏わせた様はまさに『死』そのものだ。死が手を振り、足を動かしあらゆるものを致死へと誘おうとしている。
お伽噺ではよくある話だ。死とはいつも、美しい女の姿を取ってしまう。
「うふふ、あはは。初めまして、アサシンです。こんばんはアーチャー、そしてさようなら」
アサシンは杖を振るう。薔薇の意匠が施された得物からは殺意を以て薔薇の蔦が現れ、アーチャーを捉えようと迫ってくる。素早い身のこなしでそれを躱そうものなら、吸血鬼はわざと攻撃の方向をズラして逃げ惑う路上の人間へと差し向けた。
悪辣極まりない戦法に舌打ちと共にアーチャーが弓を放ち、蔦を叩き落とすものの、逆に言えばアサシンがそれを繰り返してしまえば彼が自発的に攻撃を行う事など出来ない。
「アサシン!これは我々の戦い、無辜の民を巻き込む理由があるかッ!?」
「わたくしという存在がその理由です。わたくし吸血鬼ですし、何より反英雄ですもの。わたくしかくあるべし……そうは思いませんこと?」
「つまり、聞く耳持たぬというわけか。あのマスターありの、このサーヴァントだ……!」
アーチャーの心中は穏やかではない。アサシンのマスターは彼の主をその手にかけた。人間としての尊厳を弄ばれ芥の如く死んだのだ。
許すわけにはいかない、鬼神をこの身に宿そうともこのおぞましき存在を討たねばならないのだ。
矢を番え、引き絞っての一射が飛び無防備なアサシンの首を吹き飛ばす。確かな手応えを感じながらも身を守る事は愚か回避さえしなかった以上は、何かしらを隠していると判断し弓兵はすかさず第二射第三者と頭部を失った肉体へと叩き込んだ。
>>896
「あら嫌だ。わたくしのドッキリにひっかからない方は初めてですわ」
「私が知るとある方であれば、同じ様に貴方の体を八つ裂きにしていた事だろう。それほどに不自然なのだ!」
二の矢三の矢は首なしの死体によって弾かれ、カラカラと音を立てた。やはり首が落ちた程度では死なない、何かしらの呪法をその身に宿しているのか、それとも鬼の如き不死性でも有しているか。
否、かの酒呑童子でも首を落とされて死んだのだ。どの様な存在であれ生きている以上は死ぬ、死ぬ事が出来るはずだ。
「あ、こっちこっち、こっちですわわたくし。はいそう、そうそうちょっと右です……さて」
自分の生首を自分の肉体に拾わせて、アサシンはおぞましい茶番を繰り広げる。わざとらしく首を載せてから右へ左へとずらして、ようやくくっつけたかとも思えばその瞬間アーチャーは妖しく光る双眸目がけて矢を叩き込んだ。
ぶしゅっと気味の悪い水音を響かせ、アサシンが仰向けに倒れ込む。眼窩から血の涙を溢れさせながらも決して手を緩めない、先程と同じく矢を放ち肉体を剣山にでもしようかと試みる。
「ああもう!わたくしに口を開かせてくださいな!?」
眼球を潰されそのまま脳を貫通したはずなのだがアサシンは怒号をあげながら起き上がり、杖を一振りし幾つもの深紅に染まった花弁が盾の様に張り巡らされ盾となって攻撃を阻んでしまう。まったくアーチャーは動じずに次の矢を番えていた。
「何故、貴方に口を開かせねばならんのだ。何故、貴方が口を開くのだ?」
「え……!?」
「私はこう言っているのだ。黙れ、疾くしね、と」>>897
息を強く吸い、そして強く吐く。努めて冷静にあろうとしても、今のアーチャーにそれは難しい。彼を呼び起こしたのは間久部理仁の怒りであり己自身への不甲斐なさであるからだ。
「貴方はあと何回死ぬ?あと何回しねる?何処を射貫かれたい?」
「……お話、したくありませんか?」
「問答など意味を成さないのだと私はここまでで理解した。かくあるべしと言うならば、私は貴方を討ち取ろう」
決意を込めてアーチャーは弓を構える。英霊同士の競い合いなどこの場にはない。道理を持たぬ化生ばかりが蔓延り、正道を愚弄する。
ならば今この瞬間だけは手段は選ばない。那須与一という弓取りが持つあらゆる力をアサシンを滅する為に尽くそう。
「そう……お話はしていただけませんのね。残念です、だってお話しませんと時間が無くなってしまいますもの」
アサシンは心の底から残念そうに涙を流して目尻を指で拭う。まるで、別れを惜しむかのように。
「わたくし、とても悲しいです。お話をしている間は貴方は、生きているんですもの」
アサシンのすらっとした体が、次の瞬間霧散する。文字通り肉体を黒い霧へと転じさせたのだ。吸血鬼であるからなせる技であると言うのか、アーチャーが目を見開いた時にはその背後へと本性を現わした女の姿があった。
至近距離では矢を射る事は出来ない。であればとアーチャーは矢を逆手に持って振り返りざまに顔面へ突き立てようとする。だが矢尻が届くよりも早く、凄まじい速度で放たれた刺突が脇腹を削り取っていた。>>898
「ぐッッ……!」
「ほぉら、わたくしこんな風になってしまうのです」
杖に力を込め、ぐりぐりと捻る。棘の意匠が肉を抉り臓腑を痛め、アーチャーの口からは血の塊が吐き出される。
「うふふふふふふふふ、あははははははははは!ああやっぱり素晴らしいですわ、とっても美しい赤!生娘のものでないのが残念ですけれど、それでもわたくしこういうの大好きですの!!!」
杖を引き抜くべく力強く蹴り飛ばされ、血しぶきをまき散らしながらアーチャーは路上を転がる。即座に体勢を立て直すものの、肉体を切り飛ばされた激痛により思わず膝を突き、荒々しく肩で息をする。おびただしい量の血液がみるみる内にアスファルトを赤く染めていく。
「わたくしにとってマスターは良き理解者にして愛すべき人なのです。ならば寄り添い共に戦うのは必定……とはいえ、ああもう、折角わたくし彼女為におとなしくしていましたのに。精一杯おめかしして、美しい娘達を貪りたくて仕方が無いのをこらえていましたのに。今すぐに生け贄が必要ですわ、血の海が、惨劇がッ!」
アサシンはケタケタと嗤う。それまでの情熱を秘めた声色が上ずり、興奮を抑えきれずに三日月の様に裂けた笑みを浮かべるその姿にアーチャーの背筋が粟立つ。
人の理から外れている。まさに悪鬼、まさに怪物。よもやお伽噺の如き魔性を討つ機会が訪れようとは。>>899
「……源頼光が如き戦い、果たして叶うか」
「マスター!マスター良いでしょう!?もう我慢しましたわ本当に我慢しましたわ!!わたくし色に染め上げさせてくださいな、何もかも!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!ええ、ええ、ありがとうございます。それでこそ私の主!我が半身!であれば……宝具開帳、『幻想楽園・百合の園』!」
咆哮と共に杖が突き立てられる。次の瞬間、そこを基点として地面がみるみる内に薔薇の花で埋め尽くされていく。そのおぞましいほどの赤色は、血液によく似ていた。
広がる、否、飲み込んでいく。常識が非常識に、正気が狂気へと蝕まれていく。
「アーチャー、貴方のせいではありません。ただ我慢ならないというだけ。そう!騎士の如き少女とその従者、憂いを帯び狂気へと墜ちる深窓の令嬢!いずれもわたくしのストライクゾーンど真ん中であるが故に……全ていただこうと思いますの!!」
アーチャーの中で何かが叫び声をあげる。ここから逃げなければならない、さもなければ命は無い、と。
いつの間にか世界が変じ、僅かに視界が歪んでいく。あまりにも強い花の香りが五感を揺さぶり、意識を吹き飛ばしかける。
固有結界、一部のサーヴァントが有する世の理へと干渉する尋常ならざる技。それをあろう事か、アサシンが有していたのだ。
「セイバーもアーチャーも、ランサーも!何もかもわたくしへとようこそ!血の一滴まで、いいえ、魂のひとかけらまで貪らせていただきます……!」
怪物の口が、開いた。えー、お知らせがあります。
前言ってたエイプリルフールのつもりで描こうと思った女子組アイドル絵ですが、これはエイプリルフールなのかという疑念が頭に浮かびまくった+別のこれはエイプリルフールですわってネタが思い浮かんだので…大変申し訳ないですが…
公 開 前 倒 し し ま す
前倒しすんのかよ!!一本取られたよ!!
と茶番はここまでにして今夜中には出せそうなのでお待ちを左からムジカちゃん、ジャスミンちゃん、ペルカちゃん、シャリーちゃん、海月ちゃんです
とりあえずバレンタインでの反省を生かしてイメージカラーに忠実にカラーを振ろうと思った結果結構色が偏ってる感じになっちゃったのは許してください
ちなみにセーラー服系衣装なんですが全員ワンポイント変えたりしてます
ペルカ→ノースリ、白手袋
ジャスミン→ロング手袋、カチューシャ+リボンみたいな奴
海月→カチューシャ、タイツ
ムジカ→ロングスカート、シュシュ
シャリー→帽子、手袋、タイツ
こんな感じです
感想頂けると俺がめっちゃ喜びますので良ければお願いします>>914
名前を和風に変えるってのは全然ピンと来ないから多分できないですけど、時代劇『大江戸聖杯戦争』の嘘予告とかはいけそうですね。
ありがとうございます。>>915
妖怪ミス隠しの仕業に違いない……
寝違え凄そう!>>843
>>844
>>845
>>861
ほいほいなっと(メモメモ)
今のところ参加OKしてくれてるのは島術さん含めて5人ですね
>>846
差出人がわかってたら「うへぇ」って顔しつつもちょっと気になるので分解してみる
差出人がわからなかったら最低限の安全策を用意して装着する……したところをメレ坊に見つかって怒られる。怒られるがいい
>>876
うんうんうんうん、いっつも近くにアベレージ・ワンとかいうふざけた才能もった年下の子が近くにいますからねぇルナも内心メラメラですよねうんうんうん
それにしてもあらあらまあまあ…えらくロマンチックな出会いをしておりますわねこの2人
>>910
キャー‼︎ジャンプシテー‼︎>>918
メレ坊「^^(ニコッ)(威圧)(肩ポン)」
こうですね船の生徒が今後追加されたら描いてよさそうな人のキャラはジャンジャン描いていきたいなって思うけど迷惑とかじゃないかちょっと心配になってきたぞ…
でもいずれ女子陣9人になればラブ○イブできるんだよな…
>>912
なっちゃえなっちゃえー!!
>>913
そうですね…もう決まったっぽい後に言うのもなんですがバルベルデ家の人数結構いますし戦隊物できるんじゃないです?
>>914
ムジカちゃんはやっぱりね、清楚ですもんね…いや多分このメンツ全員清楚ではあるかもだけど
結構センターは迷ったんですがセンターで飛び跳ねてるペルカちゃんの電波を受信した結果センターになりました
>>915
大分寝相悪くて草ァ!!
コッチミルヨー
>>918
ペルカちゃんは思い切り飛び跳ねそうですよね…そういやプリズムジャンプとかあったなちょっと前のアニメで…
>参加できそうなの5人
そうですね、今アクティブな人ならザミエルさんとか誘ってみたらどうでしょうか>>877
ジャンキーなヤンキーとメンヘラなヤンキーとの仲を深めるのはなかなかに難しいというアレですねはい
>>878>>879
負けず嫌いなところは原型となった人たちにそっくりなのです
>>903
ルナちゃんと獅音くんが割と穏健派なのもあって良い感じに歩み寄れてる感じはしますねぇ
>>918
白馬に乗って現れた王子様と言うにはあまりにもチャレンジ精神ありますがね
何故か名無しの教室には関係ない創造科の天才2人もやってくるから仕方ない
>>915
とてもねぞうがわるい
>>910
カワイイ!カワイイ!
>>888
なるほどぉ、ユージーンに対する知見が深まる深まる……
>>908>>906
「仕方ないですねぇ」とあやしながらやっぱり山生活を続けさせるしかあるまいと思った師匠であった
そんなこんなで>>870の続き。ボスラッシュ一歩手前まで「………カナリア?なにそれ」
「サプリとエナドリ」
「………おい、なに関係ないって面してる。そっちは?」
「お酒と煙草とお薬」
………確かに今は命の危険を伴う任務の最中だ。食事に満足なものを求める、というのは間違いだろう。この状況で、一日三食を求めることを良しとする感情はルナも獅音も持ち合わせていない。携行食で十分だと思えるタイプの人間であるから。
しかし、それにも限度がある。ルナと獅音、そしてマヴにはしっかりとした携行保存食を渡しておきながら、当人たちはあまりにも不健康がすぎる栄養補給をしているのだから。二人の所属する組織のことを考えると、物資が粗末であるという線も考えにくい。つまりこれは単純に彼らの生活習慣の表れで……
「人はサプリだけで生きていけるぞ」
「あくまでサプリメントは健康補助食なのわかってる?あと飲み物も問題だよね?」
「わたし、おつまみなくても呑めちゃうのでぇ」
「そういうことは言ってねぇ!……これが今だけなら、まあ、良い。アンタらはそうじゃねぇだろ」「「まあ、毎日」」
「「だからだよ!!」」
自己暗示や強化魔術による人体の操作、調整にも限度がある。16歳の頃からそんな生活をしていては絶対に身体を壊す。友人とまでは言わずとも既に知人になった間柄なのだからあまりそのような体の壊し方をされるとこちらも気分はよろしくない。ということでわいわいと騒ぎが発生しているのだが……
「ちょっと、うるさい。私が遺物探せないでしょ」
マヴの一声で収まったのである。おお、これが王の素質。その声には魔力も何も込められていないのに重圧が感じられるのだ。実際のところはカリスマというよりも単に怒りの感情の含まれ具合がとてつもなかっただけだが。
「見つけたわ。あそこ、あの廃ビルの三階ね。護衛もいるけど」
「わかった。フジョウ、あのビル一帯を呪いでいけるか?」
「呪殺は無理ですね。体調を崩す程度なら」「それでいい。ルナにも補助をさせる。オレは獅音と一緒に突入する。それで良いか?」
「ああ」
「うん……って私が補助?どうやって……」
こちらの返答を待たず、カナリアと獅音は潜入しに行ってしまった。おそらく自分で考えてみろ、ということなのだろう。だがそんな風に期待されてもまだ己の魔道を確立したばかりの自分にはあまりにも酷で……
「ルナさん。あなたがここに呼ばれた理由を思い出してください。そしてほら、今は夜です」
「夜?………あっ」
夜、灯りが必要な夜。夜の中の火。闇の中の光。人の命を照らす導きの灯火。人に寄り添うそれは目印として爛々と輝くもので……つまり、私に求められていることはリムが呪詛をかけるためのマーキングなのだろう。流石に廃ビルの全体を呪うのは難しいから。
「現地への中継点はキャナリさん。キャナリさんを通してマーキングするのはルナさん。そして最後にそのマーキングを通じて呪うのはわたしです。出来そうですか?」
「……この三人を繋ぐパスがあれば、多分。でもカナリアは行っちゃったし……って、あれ?」何故か、ルナは廃ビルの中に潜入したカナリアの動きが手に取るようにわかった。まるで透視しているかのように、カナリアの動きが点として透けて見えるのだ。そしてそれは、隣に待機しているリムにも通じている。本能的に、彼らと自分はいま繋がっているのだと察知した。しかし、何故?
「それが私の力よ。私の血を通じてあなた達は互いを認識できる」
「マヴ?……え、血っていつのまに」
「勝手に飲ませたりしていません!これはあくまで比喩表現です!私の魔力をあなた達三人に与えて一時の間だけ共有させているの。本当に血を与えたらまた変わるけどね」
「へぇ……妖精ってすごい……」
さらに詳しく掘り下げたい気持ちはあれど、今はともかく魔術を用いて廃ビルの中の護衛にマーキングを施すことが最優先。そう考えたルナは、意識を深く集中させた。
「月は隠れて 星は薄れて 地を行く人に 導きの灯を」
「衣裳垢膩。頭上華萎。身体臭穢。腋下汗出。不楽本座」………廃ビルの中に居る敵対者達の体調が崩れていく姿を確認して、カナリアは半ば安堵する。任務に従事する前にまるで戯れのように主人が溢した「今回の件をルナ・アードゥルにとっての魔術の研鑽の糧にするように」と言った命令を熟すために、あえてルナ本人に魔術の扱いを考えさせる機会を設けたのだ。結果はこの通り、上手く行った。
『グローリアンは民主主義派閥。ルナ・アードゥルの才能を伸ばすことはグローリアンの意向にも合うからだろう。我が君がそうするのも納得だ』
ただ、それにしても。
『我が君は随分とルナを信頼しているじゃないか。……その役目、オレでも良かったんじゃないの?』
なんて、馬鹿みたいなことを考えて。
「顔が曇っているぞ。任務に何か気がかりなことが?」
「………すまない。ただの不注意だ。これから最速で獲りに行く。気配遮断の魔術はかけているが騒ぎを起こさないように出来るだけ静かに殺.すなり気絶させるなりしてくれ。そこは任せる」
「おい、まだ話が……っ」
「一番槍の特権はオレのものだ。悪いな」(仮にその気があったら打診されずともとっくに乗ってるだろうというのはさておいて)
当方なりきり抜きでも長時間の会話はメンタルがもたないので大変申し訳ありませんが参加見送りをお許しいただけると…目的地に一目散に駆け抜けていくカナリアを尻目に、獅音は渋々と彼を追うことを諦める。傭兵と違って騎士とはなかなかに難儀な在り方の生き物のようだ。どうやら最短ルートで駆けつけるらしい彼に追随するよりも、他の場所の敵を散らした方が良いと判断したのだ。武装の持ち合わせは生憎、暗殺に向いた物ではないから格闘術で一撃で気絶させる方向性で行こうと考えて……ふと、獅音の頭に一つ不安が浮かぶ。
『魔術師ならば呪詛への対策はして当然だとリムは言った。……ならば、呪詛返しへの対策はどうなっている……?』
その不安は正しい。廃ビルの刺客たちが込めていたオートの呪詛返しが発動する。一人や二人ならまだしも、何十人規模で発動したそれは余程の天才や名家でもない限り一人で受け切って、解呪することは難しいだろう。そんな呪詛返しが、マーキングを施したルナと呪詛をかけたリムを襲うのは明白で……
「知ってます。それぐらい」
「……っ、リム!?」
その全てを、パスを通じてリムが引き受けた。無論、解呪が追いつかないので身体中に傷が発生する。しかしそれら全てを気にすることなく、呪詛の継続と解呪の術式を組むことに注力している。本当に、まるで何事もないかのように。耐えているのではない、本当に気にしていないのだ。
「………根比べはわたしの勝ちです。あなた達が斃れる方が早い。わたしの酔いを覚ますことすらできない。わたしを殺.すことすらも」
「………」割り込みすみません…orz
>>920
フィーリングから『バルベルデ家で』は無理でした。
すんません。(爆死)
メンバーの括りを外せばなんとかなるけど、明日に間に合うかな?わー!明日もうエイプリルフールじゃん!?!?!?
明日!?もう!?
エイプリルする準備なんてなにもない…!ふふふ…俺は既に準備完了してますぜ
自分でも描いた後にアホだろって思うモンができたので期待しないで待っててくれればと…私は一条海月、カードゲームが好きな普通の女の子!!
だったんだけど…ある時に旅行で乗った船が座礁して、遭難しちゃった…!!
もう終わりかと思った時、私の前に突然不思議な生き物が現れて…
「今から、貴女を助けるぷにゅ。だから…メロの事も助けてほしいぷにゅ…!!」
「メロのパートナー…デュエリストになってほしいぷにゅ!!」
その出会いが、私達の運命を変えた。
辿り着いた先は、デュエリストが集まる巨大な決闘船。
ここで私は沢山のライバルや仲間と出会いながら、最強のデュエリストを目指すの!!
「発動、究極進化(マジカルエボリューション)!!」
「行くよ…メロ!!いや…」
「私の切り札!!深海竜メロウドラゴン!!」
この絆が、私達の切り札!!
新番組、フェイト!!デュエルスパイラル!!
2023年4月1日、放送スタート!!K氏は日曜朝にやってるホビアニ的な物を描きたかったらこんな物が生まれたと供述しており
【エイプリルフール】鬼教官が来る【嘘予告】
「海をはるばる抜き打ち査察に来ましたわよ。たるんではいませんでしょうね末妹(仮)たち!」
新たな季節へ向けてデスなMARCHを駆け抜けた我々の前に麗しの鬼婦人・ベラドンナお姉様来襲す。展示会とか予定ないのでしょうかこの方。
『アルシオネシアは元気にやっています』と往年の定型文をお送りしたのがよろしくなかったのでしょうか。A-002C中心にお手紙のレパートリーを増やすよう通達、ナウ。
「どうしてわたしまで……。ベラ姉さんだけでいいじゃないそんなの……。」
まあ珍しい。墓地籠りのアコナイト姉様までお出ましとは。
他の護衛は手が空いていなかったのでしょう。いつにもまして暗いです。お疲れ様です。
「ところで、先ほど廊下をキックボードか何かで爆走遊ばしていたアナタはどのアナタでして?」
詰みです。どうする我々。どうする私。
「……と、夢みた。まあベラドンナこないだ手紙送たばかり、カチこんでこにゃい」
「我々きわめて真面目なのですが、どこに特攻(ぶっこ)み遊ばされる謂れがあるのでしょう」>>931
これは改善点しかない食生活
サプリとエナドリの併用はまずいですよ!~あらすじ~
一条海月は女子高生である。
集積船高校に通い、クラスメイトである女友達と日々楽しく充実した日々を送っていた。
そんなある日、彼女の前に光り輝く精霊めいた存在が現れた!
『ボクの名前はメロ。実は今、この街に危機が迫ってるんだ!お願いミツキ、僕と契約して船キュアになって!!』
「船キュア!?」
これは異なる世界線のお話。
秘海集積船の面々とよく似た、されど決定的に異なる物語。>>946
第一話『私が船キュア!? 誕生!人魚の船キュア!!』
一条海月は秘海市に住む普通の女子高生。
集積船高校に通い、クラスメイトである親友たちと充実した日々を送っていた。
そんなある日、海月は下校途中で謎の生物――メロと出会う。スライムを思わせる珍妙なそれに海月は惹かれ、メロもまた海月に懐いていく。
だがそこへ異形の怪人が襲来。メロを連れ必死に逃げるも、普通の女子高生でしかない海月にはなす術もなく、追い詰められてしまう。
絶体絶命の窮地。せめてメロだけは――そう覚悟を決め、怪人に立ち向かおうとしたその時――メロが雄叫びと共に輝きだす!
光が収まり、海月が視界を取り戻した時、彼女の姿は一変していた。
鎧甲冑を思わせるような水色のドレス。右腕に装着されたボウガン。そして――海月自身と一体化したメロ。
「わ……私、一体……?」
その日、海月は運命(メロ)と出会い――伝説の戦士・船キュアに覚醒した。>>947
第二話『いきなり絶体絶命!? 船キュア・フネメロウ始まりの戦い!』
船キュアに覚醒した海月。
だが現実は甘くなかった。強大な力に振り回され、まともに戦う事も出来ず這う這うの体でどうにか脱出する。
突如得た力、執拗に迫りくる敵怪人。そして。
『巻き込んでしまってごめん、ミツキ。でも君を助けるにはこれしかなかったんだ』
『大丈夫!ミツキならあんな怪物、ちょちょいのちょいで蹴散らせるよ!』
「メ――メロが、しゃべったぁああああああ!?」
まさかの変身したら流暢に喋り出す相棒(メロ)!
ぷにゅぷにゅ言ってたお前はどこ行った!?
そして海月はこの窮地を乗り越える事ができるのか!
これは船キュア・フネメロウ始まりの戦いの物語。>>948
第三話『敵は大魔王!? マーレオと愉快な四天王()!』
最初の戦いをどうにか乗り越え、船キュア・フネメロウとしての第一歩を踏み出した海月とメロ。
あれから襲撃らしい襲撃もなく、二人?は前と同じように平和な日々を過ごしていた。
「このままずっと、平和な毎日が続いたらいいのにね」
『ぷにゅ! ぷにゅぷにゅ!』
が。祈り虚しく、下校途中に立ち寄った商店街で二度目の怪人襲来を受ける羽目に。
船キュアに変身しその場は切り抜ける事ができたものの、直後怪しい影が海月たちの前に現れ――
「恐れよ、ひれ伏せ! 我が名は大魔王マーレオ! お前達船キュアの宿敵である!」
「大魔王マーレオ!?」『ぷにゅ!』
「そしてこいつらこそ、俺様に絶対忠実な四天王たち――――って、アレ?」
「……あの。誰もいない、みたいですけど」
「ええいやかましい! 見れば分かるわそんなもん! おいそこのアルシオネシア、四天王どもはどこに行った!?」>>951
建ててきました
承認よろしくお願いします「…ん……」
ワイルドハント騎士団の三峰裂夜は、目が覚めた瞬間に違和感を覚えた。
それもその筈、目の前には集積船に近い、でも何かが違う空間があったからである。
上を見上げると、任天堂の2dアクションの如く空中に浮かぶ足場が見えなくなる程の高さまで見える。
「なんだ、これ…」
夢かな。夢だよな。流石にこんな変なのは…
「そう、夢なんだぜサクヤボーイ。俺様が少し細工した、な。」
「…!!マレオ!?」
「よう、神(オレ)だぜ!!まあ今回はな、騎士団として上手くやれてるか心配なサクヤボーイの為に試練を用意したんだぜ!!」
「試練…?」
「そそ。今からお前さんには、この空中の足場を伝ってゴールを目指してもらうぜ。ゴールに着いたら夢の世界から脱出、見事に身も心も成長して現実世界に戻れるって訳だ。」
「成程…ゲームみたいだな…でも楽しそうだな、OK。」
「よーしやる気だなサクヤボーイ!!それでこそ騎士団だぜ!!」
「ああ、登ればいいんだな?」
「あ、そうだ。俺様とした事が言い忘れてたんだぜテヘッ!!サクヤボーイ。今回は縛りプレイ付きでな、まあ体を見てくれ。」
「?」
裂夜が身体を見ると。
壺 男 の ア レ だ っ たエイプリルフールが押し寄せてきている
私も…私も…無理だぁ、そんな余裕はない!1週間後の入学式と博物館の準備を並行しながらエイプリルする脳みその余地などあるものかぁ!!
そういうわけで質問タイムでしてよ
博物館でバイトしつつルナのツッコミ役になれそうなキャラって誰かおりませんでしょうか?すまない…よく考えたら今日の四月馬鹿ネタで集積船を勝手にバトルシティに変貌させたのは本当にすまない…
>>942
まさかのエイプリルフールに新キャラ2連でビビり散らかしましたわよ
そういえば聞きたいんですがシャリーちゃんの私服ってどういう系なんでしょうか…
今後の参考にしたいのでよければ教えてくれると嬉しいっす
>>943
2年連続で四月馬鹿の餌食になる忠義ランサー組よ…
去年趙雲、今年長政と来たら来年は鹿之介さんの番なのかな…
>>944
かわいいけどぷるふっち死なせたくないな……
こういうゲームで死なせちゃった時の罪悪感エグいから触るのに怖気付いてしまう俺です…
>>951
プ○キュアだァァァァ!!!(歓喜)
何気に初期海月ちゃんの没ネタも拾ってくれてるの本当に嬉しい…ありがとうございます
これ恐らく他の女子達もドンドン覚醒して追加戦士増えたりで最終的に7人以上になりそうっすね。初期メンバーが船の女子生徒7人だとして追加戦士で学園以外の10代組のフィサリアちゃんとかセーラちゃんとかも変身できそうだなって考えると可能性が無限に広がりますねえ。
そして多分序盤の敵幹部は巽のおっさんやろなぁって謎の確信がありますね…(ギャグ系敵幹部)よくてよ頂けたので順次投下!
第5話『新たなる仲間! 留学生は人形使い!?』
大魔王マーレオとの遭遇から早1週間。海月とメロは時折現れるマーレオの刺客と戦いながら学生生活も全うする、せわしない日々を過ごしていた。
そんな彼女の身を案じるのは、フランスからの留学生ジャスミン・アドレーヌ。留学して間もない頃、外国人という事で距離を置かれがちだった彼女にとって最初に声をかけてくれた海月は恩人であり大切な友だった。
ジャスミンの気遣いを有難く思うも、船キュアの事は明かせず思い悩む海月。そんな彼女たちの前に、マーレオの怪人が現れた!
ジャスミンを守る為、正体発覚も恐れず変身する海月。だが敵怪人も強くなっており、海月は追い詰められてしまう。
ジャスミンもまた、海月を助けようと懸命に抵抗するが相手は怪人。常人であるジャスミンの力では歯が立たず一蹴されてしまう。
「私は、大事な友達も守れないの……!?」
絶望し、目に涙を浮かべるジャスミン。だがその時、灼熱の気配と共に新たな精霊リョーガが姿を現した!
『泣いてんじゃねえよ。守りたいものがあるんなら――今! ここで! 俺と契約してあいつをぶっ飛ばす力を手に入れやがれ!』
「……ええ、ええ。やってやるわ」
「この手が手繰るは無限の演舞、無敵の軍団! 遠からん者は音に聞け、近くばよって目にも見よ! 私は人形使いの船キュア、ジャスミン・アドレーヌ!」
「さあ――人形劇を始めましょう!」
かくして、ここに第二の船キュアが爆誕する――。>>970
第7話『四天王見参! 奇々怪々、ミステリアス=タウタ!』
ジャスミンが船キュア・フネギニョールに目覚め早三日。当初こそ自身の変化に戸惑っていたジャスミンだったが、海月の説明を受け入れてからは順調に船キュアとしての自分に馴染み始めていた。
海月もまた船キュアとしての自分を隠さなくてよくなり、また戦友としての新たな絆を築けた事で今まで以上にジャスミンとは親しくなった。
そんな彼女たちの前に、マーレオ四天王の一人ミステリアス=タウタが急襲する。
「お初にお目にかかる少女たち。此方の名はタウタ、ミステリアス=タウタ。君たちに恨みは特にないが――四天王の一人として、戦わせてもらおう!」
タウタの奇矯な振舞いに、当初は困惑する海月とジャスミン。だが戦いが始まってからの彼の動きは別格で、それまで相手にしてきた怪人たちとは比較にもならなかった。
圧倒的な力の前に追い詰められる二人。どうする、どうなる!>>972
第9話『声なき少女ムジカ。セイレーンは船キュアの理想を夢見るか?』
タウタとの激闘をどうにか乗り越え、船キュアとして一歩成長した海月とジャスミン。
だが彼女たちに休んでる暇はなかった。タウタとの戦いで得た知見、経験、反省点。それらを思い返し、次の戦いに備えていく。
一方、そんな二人を他所に教室で黄昏れる少女がいた。
彼女の名はムジカ・スフィーリス。ジャスミンと同じ留学生組で、過去のある出来事から失語症を患っていた。
彼女が思うのは最近街で話題のヒーロー、船キュア。強く、凛々しく、そして美しく。街に現れては猛威を振るう怪人たちを相手に一歩も退かず、そればかりか打ち倒してのける英雄たち。
(私も、あんな風になれたら――)
そう願えども、現実は理想のようにはいかない。『声を出せない』、その負い目から自分に自信を持てず、俯いてばかりいた。
そんな日々が続いたある時、彼女は下校途中で珍妙な存在に出くわす。
『や、やめてっ……痛っ、ちょっ、お願いだから突かないで……!』
デフォルメされたマスコットキャラめいた姿の少年?が、カラスの群れに襲われているという光景。
最初は呆然と見つめ、次いで助けを求める目の前の声に慌てて手を差し伸べるムジカ。
救われた少年?は自らを精霊サクヤと名乗り、こう言った――
『ど、どーも……助けてくれて、ありがとう、ございます……ところでお姉さん。魔法少女的な契約に興味、あります?』
あまりにも怪しく、胡散臭いファーストコンタクトを交わしたムジカとサクヤ。
だが彼女は知る由もない。この出会いこそが、彼女が憧れた船キュア覚醒への第一歩であった事を――>>973
第11話『迫りくる脅威! vs四天王ノーバディ=ヘイズ!』
第2の四天王、ノーバディ=ヘイズ。その能力は、周囲にあるものと同化・融合し意のままに操るというもの。
集積船高校校舎と一体化し、校内をダンジョンに変えたヘイズの猛攻を前になす術なく、海月とジャスミンは膝をつく。
だがその時、同じく取り込まれていたムジカがサクヤの導きの下駆け付けた!
(お願いします、サクヤくん――どうか、私にもあの二人を助ける力を!)
『……聞こえなくても、確かに受け取ったよその想い。これに応えられないで……何の為の精霊、だ……!』
「あれは――ムジカちゃん!?」
「そんな……じゃあ、彼女も!?」
『うん、間違いない』
『サクヤの奴――やりやがった!』
「――今はまだ、届かない想い。叶わない発声(こえ)」
「だけどこの力は友達の為に。この歌声は、守るべき誰かの為に」
「私はムジカ・スフィーリス。――歌声(こえ)をもって、皆を守るフネセイレーン!」
第3の船キュア、フネセイレーン。その歌声は魔窟と化した校内に高らかに響き渡っていく――いやあ、疲労ってのに身体は素直ですね
ということでリレー続き投下させていただきました!意識しちゃってる感じとか出しつつこんな感じで良いのかなー!?状態です。ラスボスについては何も考えてないです…
>>960
了解ですー、確認したら3週間もお待たせしちゃってて…私はもう頭が上がりません…自分が言うのも何ですが、お互い自分のできるペースでやっていきましょう
>>961
ただいま戻りました!心配させてしまって申し訳ございません…
船が1周年というのにも全く参加できなくて…残念無念また来世…
>>965
タレ目夜更かし放送部ギャル(近代史に詳しい)はお好きですか?私は好き
>>967
お騒がせしました…幸いなことに身体の方は全然問題ございませんので!
私の「オタクに優しいギャルって胸でかい気がする」という偏見による豊満さを武器にリョーガセンパイをいじり倒す女です。たぶん裂夜さんもいじってくる。一発くらい殴っちゃってくださいちなみにカステラ♀は♂がロングズボンなところを超ミニ丈ズボン履いてます。シャツがゆるいからぱっと見下履いてないように見えるよ
>>940
これはトレノさんとライディングデュエルをすることになる世界線…!
えっ海月ちゃんは何に乗るのか?そりゃあ義足が変形するんですよきっと()
>>942
>>955
あ〜アコナイトさんが好きぃ。墓守が黒フードなのはこの世界の絶対法則なのですね、わかります
>>944
自ら飼育される側に回るとは…これはプル虐が捗りますね
>>975
ひゃー!船キュアだー!名前にいちいちフネがつくからちょっと語呂が悪くて草。船キュアですものね…
この世界線だとアインス先生とジャスミンさんの関係がより甘酸っぱいものになりそうですね…いやこの感じだとムジカさんとサクヤさんもか…?
四天王入りしてる夕ウタ、たぶん煽られて四天王になったんじゃないか感がありますね。ヘイズさんもそんな気配がしますが(というか夕ウタはともかくヘイズさんにはどう勝ったんだコレ…?)
>>958
アルバイターな緒十と、あとコレは休暇中って条件はつきますがそれこそカステラとかがいます〜。バイトするかしないかで言えばカステラはたぶんする>>978
時間だ! 投下だ!
時は江戸幕府の頂点が九代将軍の頃、所は日ノ本が皇江戸京。
されど我々が知るそれとは大幅に違う歩みを経た日ノ本。
何事もなく異人が出歩き、文化と軍事が日々進歩している時代。
神代は去れど、神秘がそのまま残り、南蛮伝来の魔術を取り入れて国そのものが独自の一大魔術勢力としても台頭する時代に、一つの秘術が編み出された。
其れ、英霊召喚。
之は、戦国時代を分岐点として割と異なる歴史を歩んだ日ノ本における、最初の聖杯戦争の記録である。
日ノ本、皇江戸京。
口入屋『蜂須賀屋』。
そこの主人である織戸桐神羅は依頼の文を読んで眉を顰めていた。
『前例のない魔術的儀式の参加者として、そちらが抱えている人手から一名を雇いたい』という内容なのだ。
蜂須賀屋が抱えている人手は、総じて訳あり(かつ大多数が身元不明の異人)であるため「いなくなっても困らない=前例が無いのでリスクの高低が分からない物事に使うのにうってつけ」と判断されたのであろう。>>980
「幕府から直接の依頼とはいえ、これはまた……」
思わず苦々しい顔をして呟く。
だが、どう考えてもこの案件は断れない。
報酬額が途方もない金額で、儀式終了後の身の保証も確約されているが怪し過ぎて判断に困るため、普通ならさらりと断るのだが。
しかし、この案件は幕府からの正式な依頼である。
幕府が直接人手を欲しがるほどの儀式であり、「いなくなっても困らない者」を参加させてまで行う何かがあるのだ。
しかも儀式の内容は秘匿されており、儀式に参加する者にも当日になるまで知らされないという徹底ぶり。
この時点で嫌な予感しかしない。
しないのだが、断るわけにもいかないと来ている。
(……これは、覚悟を決めるしかないか)>>981
数日後、木挽町。
江戸四座(こちらの世界線では江島生島事件はギリギリのタイミングで回避された)が一つ、山村座の御膝元であるこの町を、1人の異人が物憂げに歩いていた。
四座で最初に南蛮芝居との交流を図った山村座がイスパニアから呼び寄せた、人気女優のビオランテ・バルベルデである。
物珍しさと彼女の演技の妙で南蛮芝居は連日の大盛況であるが、肝心の当人は今一機嫌がよろしくない。
イスパニアでも大人気を博しているのだが『恋愛物のヒロイン役』を強いられる日々に嫌気がさしていた所、日ノ本に派遣(※この世界、魔術の存在が大っぴらなため金や権力を持つ者は船や馬車の移動速度を魔術で強化するのが一般的であり、南蛮貿易に携わる船もこちら側より安全迅速である)する役者を決めるオーディションが開催されると聞いて二つ返事で飛びついて合格を勝ち取り、久しくやれなかった悪役も脇役も演じられる充実した日々を過ごしていたのだが、本国での評判がこちらでも知られるにつれて『恋愛物のヒロイン役』も演じてほしいという声が上がってきてしまったからだ。
「そんなものジパングで演じる気はない!」と言い切ってしまえばいい話なのだが、彼女はそれができる女優であり、そして何よりも舞台に立つ者としてのプライドが高い。
だからといって、無理矢理それを演じさせられるなんて冗談じゃないとも思っている。
いっそ旅芸人一座に加わって日ノ本の各地を巡業する日々も考えたのだが、一応政府の管理下なので無理だとすぐに気づいた。
ただでさえそれで日々ストレスをため込んでいるところに数日前、胸元に三画一対の模様が浮かび上がってきたのである。
接触してきた幕府の者から『皇江戸京で行われる大規模な魔術的儀式』の参加者として偶発的に選ばれたと告げられ、余計に気分が沈んでしまった。
無我の境地になりたいと願った刹那、いかにも柄の悪い数人の若者達が前方を塞ぐ。
「浅葱色の髪に青い目……。あんた、イスパニアから来たビオランテとかいう役者さんだろ?」
「そうよ。それが何?」>>982
「ちょっとご一緒してもらいたいんだよねぇ。あんたを見初めたお人がいてさ。この機に是非ってことでね」
話を聞いて、踵を返してこの場を離れようとするビオランテの動きからそれを察知し、男達は即座に散開、円を描く様に囲む。
直後、ビオランテの左横にいた男の腕を何者かが捻り上げる。
「あでで!?」
その何者かは、五尺九寸以上で隻眼の偉丈夫であった。
偉丈夫の存在を確認するや、ビオランテは彼の横をすり抜けて包囲を突破。
それを見て偉丈夫も破落戸の1人から手を放す。
「べらんめぇ! 何しやがる!?」
「俺、この婦女子にお仕えしてるんだよ。だからさ、痛い目見たくなかったら尻尾巻いて逃げてくんない?」
「こちとら金と信用が掛かってんだよ! やっちまおう!」>>983
さっきまで腕を捻られていた男の号令で、破落戸達はドスを取り出す。
偉丈夫はやれやれと言わんばかりの仕草をしてから袋竹刀を手に持つ。
「そう簡単に光物持ち出すなよ。危ないぞ」
「うるせえ!」
1人の男が突っ込んでくるが、偉丈夫は軽く鳩尾に突きを入れて悶絶させる。
更に2人同時に襲い掛かるが、これもあっさりと胴をに一撃入れしてしまう。
残る面々は腰が引けていたが、意を決して先ほど腕を捻られていた者が斬りかかる。
だが、刃が届く前に連撃が彼の胸板と肩に叩き込まれた。
「強いぞこいつ!」
「あの構え方や竹刀の振り方、よく見たら新陰流じゃねぇか。それに隻眼で腕も立つって……」
「ちょっと待て。それならこいつは百年以上前に死んだ奴ってことじゃん!」>>984
破落戸達は次第に偉丈夫の正体に気付きだす。
直後、どこからともなく縄が飛んできて、破落戸達の持つドスに巻き付き、彼らの手から取り上げる。
縄はそのままドスを巻き付けたまま宙に何本もぶら下がっている。
暖簾をめくるようにその間を分けながら隻眼の偉丈夫よりは小柄だが、それでも長身の温和そうな男が近づいてきた。
「いけません。全く以ていけません。かどわかしに加えて刃傷沙汰とは……。何事くぁあああっ!!」
最後辺りでいきなり巻き舌になりながら激高するその男の表情と怒声を見聞きして、破落戸達は男が誰か稲妻の如き速さで気付く、というよりは思い出した。
「ヒィエエエエエッ!! 皇江戸京最恐(あのおぶぎょうさま)だぁああああああっ!!!」
ビオランテに話しかけた男が悲鳴をあげ、間を置いて仲間達も恐怖で絶叫した。
「「「「「「うわぁああああああっ!! 現実(ごほんにん)だぁああああああっ!!!」」」」」」
恐怖に駆られて破落戸達は一斉に逃げ出す。
が、更に大量の縄が飛び出してきて、今度は全員の身体を縛り上げた。
しかも、全員が全員首が絞まらないように、それでいて二重三重に縛られている。>>985
「そういえば私が死/んでから、干支はまだ半周もしていませんでしたねぇ。だからといってそこまで怯えなくても……」
男は怯える破落戸達のリアクションに少し傷ついたような様子を見せてぼやく。
すぐさま気を取り直して、偉丈夫とビオランテの方を向いた。
「お初にお目にかかる、セイバーとそのマスター殿。私はサーヴァント、ルーラー。この世界最初の聖杯戦争の影響で、聖杯により召喚された者です」
セイバーとビオランテの前に現れたルーラー。
何故、最初の聖杯戦争でエクストラクラスが現界したのか。
どうして令呪が最初の聖杯戦争用意されているのか。
謎と謎が幾重にも重なって、皇江戸京で聖杯戦争が始まる。
Fate/Beginning as Tempest〜皇江戸京聖杯伝奇〜
嘘予告だから始まらない! 誰か書いて!!>>986
以上、時代劇パロの嘘予告でした。
柳生殿と神羅さんをお借りしましたー。
当初の予定では黒鳥兄妹&アヴェンジャー(カチカチ山の兎)の他、ランサー(典韋)も出す予定のはずが何故かカットに…。やっべもうスレの残りも時間もねえ…
こうなったらもう全部投げちまえ!
第12話『アルシオネシア 戦闘員の儚くも永久の悲しい友情物語』
アルシオネシア47号は戦闘員である。
大魔王マーレオの忠実な僕として、何かと仕事をサボったりバックレがちな四天王の分まで日々職務に邁進する健気な(本人たち談)人形兵器たち。それがアルシオネシアという存在だ。
そんな彼女には、最近一人の友達ができた。
いつも買い物帰りに通りかかる、近所の公園。そこで一人、人形鍛錬に明け暮れる高校生と思しき少女。
同じ『人形』という存在故のシンパシーか、あるいは機械にありがちなエラーの類だったのか。
気付いた時、47号は『彼女』に声をかけていた。
かけて、しまった。
「お見事な操縦です。失礼ながら、お名前を伺っても?」
「あ、ありがとう。私はジャスミン、ジャスミン・アドレーヌよ」
「ジャスミン様、ですか。私は四十七ご――いえ、失礼しました。私めの事は『シトナ』と、そうお呼びください」
これは、人形使いの船キュアと人形兵器である少女の出会い。
奇跡のような、そしてどこまでも悲劇でしかない出会い。>>988
第13話『その夢は悪夢か現実か? 夢幻の四天王ドリーマー=カステイラ!』
海月、ジャスミン、ムジカの三人が船キュアとなって1ヶ月。船キュアとして戦う一方で、彼女たちは女子高生らしく勉強や遊びに充実した日々を送っていた。
そんなある日、彼女たちはクラスメイトから気になる噂を聞く。
「ねえ知ってる? 郊外にできた、新しいアトラクション施設」
「その施設ではさ、自分が見たい夢を何でも見せてもらえるんだって!」
「でもさ、夢を見せてもらった人たちは魂が抜けたみたいにぼーっとしちゃうんだとか……」
もしかしたら大魔王マーレオの仕業かもしれない。そう考えた三人は、早速休日に足を運ぶ。
「新感覚リラクゼーションスポット『イリュージョンシティ』にようこそ! ここではお客様の見たい夢を自由に見せて差し上げます!」
「夢を見る方法はとっても簡単! そこにベッドが並んでいるでしょう? そこに横になって、このヘッドセットをつけて、後は目を閉じるだけ!」
「そうすれば後はぜーんぶ自動で事が運ぶっていう寸法です!」
「あの、ここの施設に入った人が魂が抜けたようになったって聞いたんですが……」
「ええ? やだなぁお客さん、冗談は止してくださいよ! ささ、そちらのベッドに横になって……」
「そうそう、そうやってゆっくり、静かにしててください。そうしたら――深い深い、夢の中に落ちていけますから」
気さくな係員に案内されるがまま、施設のベッドで横になる三人。
だが彼女たちは気づかなかった。目を閉じる直前、その係員が邪悪な笑みを浮かべていた事に。
「深い深い、夢の中。もう二度と覚める事の叶わない魔都(ユメ)の世界にようこそ、船キュアのお嬢さん達」
「マーレオ四天王、無窮夢幻を司る者。ドリーマー=カステイラが心ゆくまでおもてなししてあげよう――」
そして係員もまた気づかなかった。遠くから、施設に入っていく三人を見つめる影があったという事に。
「……うーん。これは流石に、手助けした方がいいかな?」>>989
第14話『謎の戦士現る!? 第四の船キュア、フネラビット!』
ドリーマー=カステイラの罠にかかり、夢の世界に囚われた海月たち。
夢の中ではあらゆる抵抗も通じず、ムジカの『歌』も届かない。
「無駄無駄むーだ。いくら暴れたって、ここは夢の中なんスよ? 現実の身体が動けない限り、そっちの抵抗は何の意味もないんだなぁこれが」
「くっ……どうすれば!」
「諦めて、夢に全部委ねちゃいましょうよ。そうすれば、どーんな無理難題な夢だって叶えてあげられるっスよ?」
「冗談じゃない。同じ終わりでも、夢から覚める終わりと命の終わりが等価だとでも思うの?」
「私も――まだ、現実で何も叶えられていないんです! こんな、夢の中でいくら願いを叶えたって嬉しくなんかない!!」
「……あっそ、じゃあいいっスよ。そっちがどれだけ拒もうが、こっちは力ずくで事を片付けるだけなんで」
「どうせ詰んでるのはそっちな訳ですし? 悪いけど引導渡させてもらいますよ――」
「その言葉、ものすごくフラグっぽい。というか、もうやっちゃうね?」
夢の力を使い、三人にトドメを刺そうとしたカステイラ。
だがそれよりも一手速く、その乱入者は現れた。
「なっ!? この世界には、オレが認めた奴しか侵入できない筈――!」
「それが入れちゃうんだな、わたしには。境界線飛び越えるの、得意なんだ」
「はじめまして、後輩のみんな。私は通りすがりの船キュア、フネラビット」
「一応、わたし先輩っぽい?」
夢を統べる者と、夢と現実の境界を越える者。
両者がぶつかり合う時、歪な夢の世界もまた終わりを迎えようとしていた。>>990
第16話『ペルカって何者? フネラビット観察日記!』
通りすがりの船キュア、フネラビット。
自らをペルカと名乗った少女は、しかし船キュアである事以外謎に包まれていた。
どこで生まれ、どこから来たのか。両親をはじめ、家族はどこにいるのか。仕事は、普段何をしているのか。そもそも『ペルカ』という名前自体本名なのか?
どれだけ聞いても判然とせず、はぐらかされているような本人さえも分かっていないような、そんな曖昧な答えばかり。
そこで、海月たち三人が採った選択は――
「……ねえ。やっぱりこういうのはまずくない?」
「けどミツキ、こういう時はやっぱり尾行というのが定番でしょう?」
『わ、私尾行なんて初めてです……!』
かくしてペルカの謎を追う、奇妙な追跡劇が幕を開ける……>>991
第18話『最後の四天王、動く! マッドドクター=ニコレットの恐怖!』
タウタ、ヘイズ、カステイラ。
マーレオ四天王も三人まで敗れ、とうとう残すはただ一人。
その一人――ニコレットは、集積船高校の保健室でふと校庭を眺めていた。
保険医として学校に潜伏し、船キュア達の情報を探る事幾月。既に情報は一通り集まり、誰がどの船キュアなのかも特定できている。
にもかかわらず、彼女は行動に移そうとしなかった。
あの、人望に乏しい上司に尽くすのが面倒だったというのもある。だがそれ以上に――彼女は今の生活を悪くない、と感じていた。
「安定した社会的地位と収入、裏の分も合わせれば日頃の研究分にも充分足りる」
「何より――ここにいると、より取り見取りなんですよねぇ。実験体の材料とか発明品の手頃な相手とか」
「だから、とても億劫です。自分の手でこの理想的な環境を壊さなきゃいけないという現実が」
「でももう四天王も私一人になっちゃいましたし。しょうがないから――本気、出すとしましょうか」
彼女の名はニコレット。マッドドクター=ニコレット。
大魔王マーレオをして、四天王随一の危険人物と評された狂気の天才ドクター。その彼女が、いよいよ動き出そうとしていた……>>992
第20話『明かされたメロの正体! 異端の精霊、その真実と離別』
メロの正体、それは純粋な精霊ではなくマーレオの手で生み出された魔力集合体だった。
「元々は俺様が好き放題やる為に生み出したってのに。全く、ずいぶんとまあ暴れてくれたもんだな?」
本気を出した大魔王マーレオの前に、一方的に痛めつけられる船キュア達。ペルカの本気をもってしても力及ばず、四人は地に倒れ伏す。
それでも。
「まも、る……私が、メロを……守るんだ……!」
「――ほお。驚いた、そんなボロボロな様でまだ立つとは」
海月は立っていた。
満身創痍。傷ついていない場所はなく、両足も震えが止まらない。
戦う力なんて残されていないのに、それでも。海月はただ、親友(メロ)を守るという一念だけで立っていた。
「悪いがお涙頂戴に絆されるつもりはないんでね。今度こそトドメを刺して――」
『ぷにゅぅううう!』
「っ! メ、ロ……!?」
冷徹に、冷酷に引導を渡そうとしたマレオ。
だがその直前、融合を解いたメロがマレオの前に立ち塞がる。
まるで海月を守るように――そして事実、海月を助ける。ただその為に。
被造物の献身に、マレオは薄い笑みを浮かべ挑発した。>>993
(第20話続き)
「――面白い。おい出来損ない、お前がそんなにそのガキが大事だって言うのなら俺様についてこい。そうすれば、お前の好きなそのガキも、他の奴らも見逃してやるよ」
「なっ! そんな、事――!」
「お前には聞いてない。どうなんだ、出来損ない」
『ぷ、にゅ。ぷにゅう……』
メロが振り返る。
涙を浮かべた両目で、海月の事をじっと見つめて。
その反応に海月はかつてない程嫌な予感に駆られ、メロを引き留めようとする。
だけど。伸ばした手が親友(メロ)に届くことはなく。
さよなら。ミツキ
幻聴が、聞こえた。
マーレオと共にメロは姿を消した。
後には、傷つきボロボロになった少女たちだけが残された――>>994
第21話『悔恨、決意、そして再起』
メロを守れなかった――。その事実は、海月の心を酷く打ちのめした。
自宅の部屋に引き籠り、学校にも来なくなった海月。
その姿を案じる一方で、ジャスミン達もそれぞれの想いを馳せていた。
傷ついた海月に何をしてやれるのか。自分たちはこれからどうするべきなのか。少女たちは各々の始まりの場所に立ち戻り、かつてと今を振り返る。
一方、メロを奪い返したマーレオはいよいよ自身の野望に取り掛かろうとしていた……
第22話『決戦の時来たれり。魔王城の激闘と予想外の援軍』
仲間たちの説得と発奮の甲斐もあり、復活を果たした海月。
大魔王マーレオの本拠地たる城に殴り込みをかけ、メロを取り戻さんと警備のアルシオネシア達を蹴散らしながら突き進む。
だが敵もまた本気。城内に仕込まれた罠と無数の軍団を前に、少女たちは窮地に陥る。
そこへ駆けつけたのは、全く想像だにしなかった援軍だった――。
「そういえば、あの大魔王(ヤロウ)に借りを返す事を忘れていた」
「何、礼には及ばない。『受けた恩義はここぞという場面で最大限にして返すべし』、メロンテ号のクルーならば一般常識だとも」
「さあ往け、少女たち! 取り戻したいものがあるならば、振り返るな!」
激しさを増す戦闘音を背に、突き進む海月たち。
最終決戦の時は、すぐそこまで迫っていた。>>995
第23話『vs大魔王マーレオ。運命の最終決戦』
城内最深部、玉座の間。そこに大魔王マーレオは待ち受けていた。
メロを取り戻し、圧倒的な暴威をもって立ちはだかるマーレオ。かつて敗れたその時よりも遥かにすさまじい力を前に、しかし少女たちは一歩も怯まなかった。
「ミツキも、メロも、もう私にとってはどっちも親友だもの! なら、助けない理由がないでしょう!」
「ミツキさん達と出会えた、から。私はこうやって、変身しなくても自分の声でまた人と話す事ができるようになった! だから! 今度は私がみんなを助ける番!」
「ミツキたちといるとわたしは楽しいよ。だから、その楽しみを奪おうとするお前は許さない!」
「――いくよ大魔王。覚悟の準備は充分? 充分、なら――メロを返してもらう!!」
『やってみろ!!小娘共がぁ!!』
激闘に次ぐ激闘、死闘に重なる血戦。
その果てに、最後に立ったのは――>>997
というわけで。残りスレ数一気に消費してしまいましたが、2023年四月馬鹿SSこれにて完結です!
思ってた以上に長くなってすいません…どうしても今日中に完結させたかったもので…
来年はもっと余裕のあるネタ考えますすっげえ…けどとりあえず感想は次スレで
1000なら鱒の好きな料理やスイーツ1000なら>>999
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#219
1000
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