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前スレ
https://bbs.demonition.com/board/9342/
過去ログ https://bbs.demonition.com/search2/聖杯大会
聖杯大会本戦統合スレNO.5
https://bbs.demonition.com/board/6193
ラフム語翻訳機 https://yt8492.github.io/RafmanTranslator建て乙です
鯖の性癖…これは難しいお題だなぁ…
ちょっと今考えるのでお待ちを建て乙です
サーヴァントの性癖は考えたことないけど鹿之介は鎖骨が好きだろうなってずーーーーっと思ってます
理由はわからない
前スレ997
そしてそのまま2人でほわほわと一緒に眠る…なんだぁこの幸せ空間は…スレ立て乙ですの!
性癖…ですか。性癖とは少し(全然)違う話ですが、ポーの恋愛についての私見を一つ。
ポーの女性に対する愛情って押し並べて異性への愛、要は情愛というよりも美への崇拝の愛…もっと言えば美という宗教上の髪の偶像化であり「天使」なのだと思うのですよね
だからポーの作品に出てくる女性は皆総じて弱く、しかし恐ろしい。美しく悍ましい。美貌を通して訴えかけてくる力ではない力がある。だからこそ病に苦しむし、だからこそ蘇る。
彼の恋愛遍歴はなかなか複雑で愛多きなどの言葉では片付けられないものがあり、例えば初恋は友人の母親だったのに伴侶として愛し死に際して知人に「妻(ヴァージニアさん)の墓のそばにずっと立っている」と証言されるくらいに塞ぎ、かと思えば失った愛を取り戻そうとするかのように別な人と婚約する。ただこれもポーの愛は異性愛的なものではなく崇拝的な愛と考えれば彼の美学に則って紡がれた作品たちとも彼の人生ともそう齟齬は生まれないんじゃないかなと
ということをヴァージニアさんの命日の五日前に嘯く納言でした建て乙。
鯖の性癖……。
鱒も含まれてたら結構出せたんだけど、鯖に絞られると誤用的な意味で上げられるのがローエングリンだけ(ド下ネタ)という。
正しい意味でなら、
・景清:常にですます調でしゃべることに拘る
・忠相:感情と活舌が過度にリンクしている
・クリスティ:読者を驚かせるのが大好き
となります。あとこれまた性癖じゃないけどドン・ファンについて
ドン・ファンの恋愛上の主義であり彼の信じる唯一の宗教は「1足す1は2」。愛は異なる複数人に伝えたって減るものでも分かれるものでもないし、真実の愛と嘘の愛があるわけでもない。「愛は増えるもの」なのです
オタク的に言えば「推しは増えるもの」。彼独自の哲学なようでしっかり現代の異郷の地の人間である我々も持つ感性である以上この主義は真理なのかもしれませんね
まあこんなこと言ったから上演禁止になったりしたんですがたて乙です。
そしてサーヴァントの性癖ですか。ふ、最早語るまでもあるまい(そっとバルバロッサを差し出す)
それ以外となるとあれですね。パラスちゃんはヘラクレスやオリオン系のゴリマッチョよりもアキレウスやオデュッセウス系の細マッチョの方が好みです。女性の好みは落ち着いた雰囲気の少女です。
え、パラスちゃんはアテナのことが好きなんじゃないのかって?ギリシャやぞ(風評被害)ポセイドンの孫娘やぞ(風評被害)たておつです~、性癖とな
バフォジャック「好き嫌いは無いさ♪」
プルフラス「ふふん、海千山千(自称)(耳年増)な我に性癖の話なんぞ云々……」>>9
ネコは気まぐれ
ウサギはさびしがり
今日はそんな気分じゃないネコちゃんVS絶対にハグしたいウサギ娘…!性癖とは少し違うけれど
メレ坊がルナのことをどのくらい女性として見ているのか気になっている私です
抱けと言われたら抱けるのだろうか>>9
可愛すぎる…。
抱っこが嫌な猫が前足でぎゅむってしてくるのはリアルであるので良い子の飼い主さん達は猫ちゃんが嫌がることはやめようね。性癖……
エドワード黒太子は歳上好きです。キアラより歳上くらいの女性がストライクゾーンです。
曹操様はロリやあまりにも上過ぎでないとだいたいイケるし、実践するかは兎も角古今東西あらゆる技術や知識に興味があります。
業平は特に尖った性癖はないかなぁ。あったほうがいいのだろうかサーヴァントの性癖……うーん、考えてみるか
それはともかくとしてそっと投下する前スレで話していた名無しの教室候補の子
「身の程知らずで良いじゃない。大したことなくて良いじゃない。だってそれ、まだ強くなれるってことでしょ?」
【氏名】クラッフ・フロース
【性別】男性【年齢】18歳【出身】イギリス
【身長・体重】158cm・47kg
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】茶
【外見・容姿】メガネをかけた可愛い顔つきの男子
【令呪の位置】右手、あるいは左手首
【魔術系統】調律・礼装加工
【魔術属性】空【魔術特性】理解・構築
【魔術回路】質・量:D++・C 正常
【起源】寄り添う
【所属】時計塔・考古学科、現代魔術科>>15
イヤイヤソレハ…いや割と奴らなら有り得るわ、Y談バトル始めかねないわコイツら
でも董卓が破滅した原因の大半は貂蝉なので言ってしまえば性癖ドストライクな女性に上手く騙されて嵌められたって事なんすよね…性癖が決定的な死因になった男よ…【魔術・特殊技能・特性など】
礼装加工(ファンタズム・クラフト)
『身の程知らずの寄生虫』と称される魔術。一つの魔術基盤を確立しながら、魔導の探究においては他の魔術基盤を必要とする極めて特殊なもの。埃を被った職人技術、産業革命の余り物、産まれた意味のない消費社会の無駄そのもの。
神秘の籠った遺物や魔術触媒を材料として、魔術礼装の形に加工することに対して特化した「モノづくり」の魔術。加工する物品への解析を重ね、それらの構造、あり方そのものを理解し、理論上で最大限の効能を発揮する礼装へと創り上げていくことを可能にする魔術。創造科の芸術に類するには無骨過ぎるし全体基礎科に属するには歴史が浅すぎるもの。
礼装を創り上げるにあたって数多の魔術理論や神秘の概念、そして各種の魔術系統を用いる必要がある。なので、幅広く学びを得ることで魔術への理解を深め、その上でさまざまな特許を使用するために大金を支払はなければならない。礼装を創るために必要な材料を仕入れる大金も要る。どう考えても“割に合わない”無駄遣いの魔術。
調律
魔術師の魔術回路や魔術刻印に干渉し、その力を調整する魔術。礼装加工だけではどうしようもなかったフロース一門は屈辱に身を窶しながらも礼装加工を応用できるこの魔術系統に手を出した。しかし結果はたかだか産業革命程度の魔術師に大した調律もできるわけがなく……という腕前であったのに。それはクラッフの代で花開くこととなる。クラッフ・フロース
どうしようもなく使い途が現れなかった礼装加工の担い手として生まれるべき才能を持った稀代の造り手。家柄にだけ恵まれなかった男。
彼が持ち合わせるのは異常なまでの神秘の遺物への理解度と、本能的なまでのデザインのセンス。数多の魔術系統の知識を基に最大限素材を活かした礼装を創り上げる。その礼装はまさに芸術品。材料と製作費用さえあれば時計塔有数のクラフターになれる。
この理解度は彼が用いる調律の魔術にも作用しており、理解と解析、そして作り上げた調律用の魔術礼装を用いることによって最適な調律を施す。かの伝説、ウェインズの調律師は2割ほど向上させることができるが、クラッフは大体1.4割。回路も歴史も乏しい中では驚異的と言えるだろう。
魔術属性である空、つまり第五架空要素にまつわるそれも彼の腕前に関係している。五大元素の中で最も熟達が難しい一方、第五架空要素であるエーテルそのものに干渉するこの属性を用いる彼は礼装加工の際に伴う数多の魔術基盤への接続、応用、そして材料となる魔術触媒への干渉をスムーズに行える。これらも全て、己の魔道はなんであるか、そして己の魔術の在り方は何かを理解しきれているからこそだろう。
【礼装・装備など】
調律器
クラッフにとって調律とは音楽を用いるものではなく、直接弄るもの。よって、調律対象の身体や刻印に直接器具を差し込み魔術を行使することでその性能を向上させたり、時に破壊したりする。タトゥーニードルのようにも、手術器具のようにも見えるもの。自分の雇い主の協力も相まって上質な魔術触媒によって生み出されたそれは、中世の魔術礼装にも引けを取らない。
電子機器と加工用の魔術礼装
乏しい魔術回路を補うために用意した多くの電子機器、そして加工のために必要とする魔術礼装の数々。彼の工房は魔術と科学を組み合わせたアトリエで、新世代ならともかく、旧世代のロートルたちには抵抗感が強いらしい。
特技:話すこと
好きなもの・苦手なもの:揚げ物、甘いもの・渋いお茶
願い:我が一族に大金を
【一人称・二人称(双方公私で使い分ける)】私/自分・貴方/君【来歴】
産業革命における大量消費、大量生産の流れ。数多の物が生まれては消え、古くからの遺物も存続か消滅を強いられた時代。神秘の存在に魅せられ、神秘を操るに足る力(魔術回路)を持ち合わせたフロースの人間はこの、残酷ながらも美しい魔術社会に足を踏み入れた。
それがどれほどの苦難の路かもわかっておきながら、それを後続への負債となることをわかっておきながら。それでも最後に勝つのは私たちなのだと勇み脚を踏み入れた。
結果はたかだか200年前後。見る目もない、敬うところもない、チャンスを掴む余地すら与えられない圧倒的な悲惨な境遇。何せ礼装を作るのであれば自分たちで事足りる。そうでなくとも著名な魔術師たちに依頼すれば良いだけの話。入り込む隙間すらない、こんな凡百のポッと出の雑魚に支払う金などない。そんな悲惨な状況に置かれることなど明白だった。
クラッフは、そんな一族の中に生まれた天才だった。それなりに恵まれた魔術回路、空属性という貴重な魔術属性、そして、何よりも礼装加工と相性の良いその在り方自体。まさに希望、光となり得るに相応しい男。
しかし、クラッフは馬鹿ではなかった。自分の代になってそれなりに礼装加工の依頼が呼び込まれるようになったのは認めるが、依然周りからは舐められたまま。足元は見られまくるし、大した神秘に触れる機会は与えられないし、これではどうしようもない。多少の餌を与えられて使いやすい駒に躾けられているだけ。こんなんじゃあ、お先なんて真っ暗。何も見えない悲惨な闇でしかない。
「俺は、グローリアンは、民主主義派閥のあり方として才能ある者が報われないことを惜しいと思う。だから俺は君に出資するよ。その代わり、君も俺たちの言うことを聞いてくれないか?」
太陽のような男はそう言いながら手を伸ばした。クラッフを縛り付けていたありとあらゆる魔術師たちに笑顔の睨みを効かせながら、「コイツは自分たちの駒だ」と宣言するように。「礼装?そうだなぁ、俺たちはハル兄さんがいるから良いや。騎士団の礼装のチューターをしてもらうことはあるかもしれないけど……うん、それよりも、だ。君には偵察に行ってもらいたいんだよ。君が属している現代魔術科にあるとある教室と、それともう一つ。……考古学科の掃き溜め、落伍者たちの集まる、とある教室さ。悪い話じゃ、ないだろう?」
そう、悪い話ではなかった。扱う魔術の関係上、魔術の研鑽に必要なことは多くの遺物に触れることだ。多くの歴史ある神秘に触れ、それらを知ることが魔術の研鑽に繋がる。自分の魔道も確立していて、その使い方もわかっているのに、お金と、材料と、実際に技術を向上させる経験が足りない。それを目の前の男は満たしてくれる。結局、子飼いの人生からは抜け出せはしないけど。
………頷くほか、なかったのである。悲しいかな、それが魔術社会の在り方の一つだと、幼いながらも心に刻み込まれてしまった。しかし、それと同時に。“絶対にこのままでは終わらせない。先達から引き継いだこの魔術を、馬鹿にしたままになんてさせない”といった、ある種の魔術師らしいプライドを燃え上がらせながら。
【性格】
基本的に物腰は穏やか。飄々とした態度は崩さない。これは元々の気質が穏やかで優しめである、ということもあるがそれ以外にも人とやり取りを交わすにあたって高圧的に当たる必要性が薄いからだと考えてもいるから。自分の家系に箔があるならまだしも、そうでないのだから高圧的に行くよりかは下から機会を窺った方が良いとの考え。
施された恩義を忘れず、受けた仕打ちを忘れない。前者は裏切りも常な魔術師としては致命的かもしれないが、そもそもフロースに恩を売る者は変わり者かフロースにとっても利にしかならないような足長おじさんたちばかりなので交渉を円滑に進めるピースとなる。後者は名誉を尊び、魔術を愛し、その二つのために時に戦いも辞さない魔術師としての誇りに拠るもの。
傲慢かつ冷徹で、穏和かつ朗らか。身内であるとある呪詛科の友人や自分を重用してくれて、魔術触媒に触れる機会を増やしてくれる雇い主にはとても素直に好意を向ける一方、自分の足元を見た奴らを切り捨てる際には一切躊躇せず奪えるものを奪えるだけ奪う残酷さを見せつける魔術師。恋愛的なものと性的なものへの耐性が皆無であり、そういう話になるといつもの調子が若干崩れる。幼い頃から魔術の探求に人生を捧げ続けた結果、まだそういうことへの展望が持てていない。好きなタイプが思いつかず「優秀な魔術回路を持つこと」としかふわっと考えてない時点でもう丸わかりである。
身体を動かすことは嫌いではない。人体は人類にとって大事なものの一つ、最も偉大な演算機で、中世から近代にかけて解き明かされたとはいえ未だ神秘も存在する魔術師にとって大切な資本。故にこそ、身体を鍛えることも大事だろう、と肯定的。ある種のアトラス院に近い考え。
目下の悩みはもっとしっかり筋肉をつける方法の模索。揚げ物やお菓子を摂取してるのに脂肪すらつきにくい体質なことに首を傾げては割としっかり食べて筋トレや近接格闘訓練を行い続けるのが楽しみの一つ。彼が属する二つの教室でいつも筋トレの良さを流布しようと試みているとか、いないとか。
「クラッフ。クラッフ・フロースだよ。ん?聞いたことない家系?……だろうね」
「鍛えることは嫌いじゃない。殴り合うのも嫌いじゃないよ。自分の肉体を強くすること、その肉体性能を測ること、これはその時は辛いかもしれないけど、紛れもなく自分のためになることだからね」
「食べても太らないんだよね……人体の神秘だ……いや、こういう体質の原理自体は解き明かされてるんだけど。揚げバター?……ジャンク過ぎないかなぁ。嫌いじゃないけど」
「名無しの教室でも、エルメロイ教室でも、自分はちゃんと偵察役だって言ってるよ。言わないと、色々と面倒臭いでしょ?それで情報が得られなくても良い、ってぐらいの軽い扱いだしね。向こうでも」
「私に依頼ですか。ええ、如何様にも。話し合いを重ねた末であれば、誠心誠意、文字通り魂を込めて作り上げましょう」
「かのロードほどではないですが。私も、それ相応に魔術を愛し、魔術を理解する趣の心はあるつもり、なのです。そうでなければ、私はこのような礼装は造れないので。そうでしょう?」
「れ、恋愛、ですか。えっと、その、じぶ……私にはまだ早いんじゃないかと。はい、その、うぅ……」真面目な話カスパーは食べられない自分の分ご飯を美味しそうに食べる子がタイプだと思うし人麻呂はお路ちゃんみたいな甲斐甲斐しくて夫の帰りを針仕事をしながら待っているみたいな健気なおなごが好きだろうなって
これって性癖か?
>>23
産業革命期以降の魔術師かぁ、現代魔術科にいてもおかしくないですねコレは。優しいけれど優しいだけじゃない、伊達に魔術師として生きていこうとしているだけはある芯の強さ…志貴みをどことなく感じる
食べても太らないとか恋愛についてはウブとか可愛い系の顔立ちとか低身長とか要所要所であざといですね。眼鏡着用とか輪をかけてあざとい
あとII世ほどではないにしろ、中編などで探偵役になりそうだな、とも立て乙です。
さて、前スレで言ってた”王様(仮の愛称はヴィクトール≒勝利者)がショタ!!!”な理由ですが。
元スラムで腕っぷしやらで元締め的な立場→見出されて拾われ魔術家入り、なら若い方が話題性とかあって目立つかなぁ、という考えですね。
あとある程度年食ってるとなんか俺が若干落ち着かさせちゃいそう、というのも自分の癖なので……。
まぁでもギルとかもよくよく考えればそれなりの年であの暴君だから大丈夫か(失礼)。
年齢はもうちょい悩むとして28とか30手前〜30代に決定してもスラム時代の栄養不足だったろうかお前にはショタジジイになって貰うのは決定だーっ!!!>>24
才能に恵まれて、あとはもうどれだけ喰らいつけるかの精神力ですからね
>>25
魔術への理解度と理解速度が早いので二世ほどではないけど猿真似なら多分出来ますね
ちなみに体が小柄な割に結構食べる子だったりします
>>28
届かない星を追っては諦めきれないのが魔術師ですからね、彼もその例からは外れないのです
>>26
お金と材料と時間さえあればある程度の範囲は作れちゃいますね
ルナ・アードゥル→扱う神秘に興味津々。ルナちゃんがよければだけど、共同研究をしてみたいと思うし、本人の姿勢もなんとなくシンパシー
真府 四方→体調の変化具合にほんの少し心配心。たまに調律して体の諸々整えてあげたいなぁ、とか思ったりするけど他家の魔術師の身体に干渉するのは迷惑かなぁ、とか思ったり
カヴン・プラミア→肉体依存、生物依存の神秘であるからこそ自分の魔術との親和性は乏しいのかなぁ、とか考えたり
あと……なんか……食べるとか、孕むとか、愛するとか……なんかインモラルな感じがしていけないと思います!(顔真っ赤にしながら)「やあやあ、よく来てくれたね、クラッフくん。紅茶でいいかい?」
「はい。砂糖もミルクも欲しいですね」
「そうか、その一言だけで俺は君が気に入ったよ」
実のところ、紅茶、コーヒー、緑茶、その他飲み物の何であろうと渋いもの、苦いものは嫌だというだけなのだが。まあ、良いように捉えられたのならそれはそれで構わないか、とも思う。同じイギリス人だからといって、誰もが紅茶を尊ぶかと言われるとそうではないのだし。
「どうだい、シウンさん。あなたは?」
「申し訳ありません、ミスター。私、あまり身体が飲食物を受け入れる身体では……」
「そうか、残念だな」
本当に残念がる、というよりつまらなさそう顔を浮かべながら、男は視線を逸らす。全体基礎科、錬金術の大家であるグローリアンの末子、魔導円卓の長であるアインだからこそ出せる圧力だろう。この場にいる他の二人ではどう足掻いても追い付けない差が存在する。「二人とも話には聞いているよ。極東の呪いの令嬢と、稀代の職人(クラフター)。とても見る目のある新進気鋭の魔術師だということはね」
「そのようにお褒めいただき、光栄です。それでその、御用件は?私への依頼でしょうか」
「思い上がらない方がいい。君に頼らなくとも我々の当主、俺の兄君が十分な才能を持っているからね」
「ええ、その通りで」
何も言い返せない、言い返せるわけのない純然たる事実だ。グローリアンの当代当主は政治闘争の能力と戦闘能力が皆無な代わりに魔術の才能に豊かな男だと言うから。霊墓アルビオンの複合工房クリエグラにおいて、凝霊鉱の生成の効率化とロスの削減に貢献する魔術理論を提供したことは記憶に新しい。色位は伊達ではないということか。
「俺はただ、君たちに支援がしたいんだよ。グローリアンが所属する全体基礎科(ミスティール)……そしてロード・トランベリオが掲げる方針は知っているね?」
「歴史も何も関係ない。ただ、才能あるものを摘み上げ育てるべきである、そのような民主主義派閥ですね」
「ああ、その通り。才能ある者であれば、俺たちはどんなに浅い歴史だろうと尊重するとも。大したことないやつはそのままだけどね。そしてクラッフ。俺たちは、グローリアンは、君を才能ある者だと見込んだ」
だから、お前を支援してやる。俺たちは凄いから。簡単に言ってしまうならば、そのようなお誘いをかけられたのだ。軍門に降れ、ということだろう。笑顔で圧力を向けられている。「お言葉ですが。それならば貴方の姉君が交渉に赴くべきでは?貴方の立場上、グローリアンの手先になることはやってはいけないことのはずです」
「ああそうだとも。俺の本来の役目としては法政科、あるいは天文台のそれに位置するだろう。任務の遂行のためならば血を分けた兄姉であろうと殺して然るべきだとも。けれどね、それと同時に俺はグローリアンの魔術師なんだ。俺の役割に抵触しないのであれば、繁栄のために奉仕することも悪くはないだろう。それに……」
「それに?」
「我が姉君は忙しい。あまりにも多忙なんだ、さまざまなことを請け負っている。だからこそ、俺がその荷物を背負う手伝いをしているのさ。簡単な荷物ぐらいなら運ぶべきだ、それが姉弟愛だろう?」
………言外に、“お前たちを勧誘することはグローリアンにとって大したことではない、ただの有れば嬉しい程度のうちの一つにしか過ぎない”と吐き捨てられたも同然だ。魔術社会の統制にも、グローリアンの発展にも、一切関連しない些事であると突きつけられている。故にこれは強制ではなく……
「ならば私はその申し出を断ります、ミスター。私はそのような支援がなくとも実績を示すことが可能ですから」
「だろうね。ヴィルクレツィアの御息女に俺たちの支援は不要だろう。……というわけで、俺の本命は君なわけだ、クラッフ。俺は、君の意志を聞きたい」
正直なところ、悪い話ではない。今とそう状況は変わらないのだ。どれほどの出資を行うのかとか、どれほど豊かになれるのかとか、どういうことをさせられるのかとか、そういうことで疑問は生まれはするけれど、そこまで危険性の高い誘いじゃない。ただ、問題としては。
「……私には、どこか一つの所に属することが……」
「ああ、何?そのつまらない呪いか」大したことはない。大したことはないが、縁を作っておくとそれなりに便利である。そんなフロースを手放したり逃げられるのは面倒だということで、関わった複数の家計から彼は呪いをかけられている。縁を切ろうとすれば、どこか一つの魔術師の家系に属するようなことがあれば、身体を蝕むような呪いが。歴史が浅すぎるクラッフではどうしようもないものだ。
「シウンさん、あなたは?」
「力量で言えば解呪は可能です。ですが、ええ。しがらみというものがございますの」
「まあ、所詮はルネサンス後期のポッと出か。
……仕方ないなぁ、特別だよ。弾けろ(Burst)」
アインが一言呟き、手套をつけたままで軽快に指を鳴らす。たったそれだけで、クラッフの耳元で強烈な爆発音と……それと、部屋の外から何かの断末魔が聴こえて。
「君、自分が思ってるよりも目をつけられてたみたいだよ。まあその監視の使い魔も君にかけられてた呪いも全部壊しておいたけど」
「えっと、その、大丈夫なんですか?」
「俺たち(グローリアン)を相手にして政治的権威を主張出来る君の顧客がどれほど居る?君が俺のものになったところで、言い返せる奴らなんていない。そんな奴がいたなら君はもうとっくにそこの物になっている」
貴族の余裕、というものだろう。どれほど多くの魔術師が敵に回ろうと、それが木端である以上は纏めて叩き潰して然るべきであるという圧倒的な自負。十二君主の分家にあらず、それでいてなお千年を優に超えるイギリスの大家として君臨し続けた力が目の前の青年からは放たれている。「だから、ほら。俺の手を取って。君の後見人になってあげよう」
「その、ありがたいんですけど、そのぉ……」
その申し出はありがたいけど、横でこちらを睨んでいる親友の目が怖すぎるのです、とボソリと内心呟く。金にも縁にも恵まれなかった自分に多くの呪物や触媒と触れ合う機会を与えてくれて、後見人としてさまざまな知見を学ばせてくれたのは他でもないこのシウンなのだ。
そしてそのシウンが、怒っている。自由気ままに現れて、後見人の立場を掻っ攫っていこうとするグローリアンに怒っている。普通、あんな光景を見せられたら並大抵の魔術師ならば心がプレッシャーでへし折られるはずだ。けれど友である少女は果敢に、刻一刻と呪殺の準備を進めている。勝てはしないのに、このままでいるわけにはいかないと。
「わ、わかりました!貴方に従います、グローリアンに忠誠を誓います!!だからその、ね、シウン?落ち着いて?」
「あなたは、私の、親友でしょう」
「親友なのは変わんないから!ね、これから先も自分はずっとシウンのこと大好きだから、ね!?」
「……むぅ」
「ハハッ、若いなぁ」
どの口がそんなこと言ってるんだ!?と怒りそうになった、というか若干怒っているのは内緒だ。……けれど、何となくではあるが、今までのアレコレと違って、あまりに無理に取り繕う必要がないのは、嬉しいかもしれない。
アインの表情はこちらの全てを見透かしていた。劣等感も、そのままで終わらせるつもりはないという決意も、何もかも。全て見抜かれた上で手を差し伸べている。だから、あまり取り繕わなくてもいい。その全てを受け止めた上で後見人になると宣言しているのだから。魔術の先達として肩を貸している、というのだろうか。そんな感じがする。「それで……私は何をすればいいんです?今は現代魔術科ですが、全体基礎科への異動でしょうか」
「いいや、君はそのままでいい。そうだなぁ……何なら、俺の推薦でエルメロイ教室に送ってもいいよ。スパイとして」
「……指導志望者が多くてなかなか難しいって聞きますよ」
「ゼミ生ではなく聴講生としてなら送れなくもない。それに、何だ。君は自分の魔術を他に頼らなくてもしっかりと自覚しているだろう。足りないものが何かも、全部」
驚いた。まさか、そこまで見透かされているなんて。グローリアンは次子が政治に長けた存在らしいが、どの代の末子もこれぐらい権謀術数に長けているのだろうか?それとも、目の前にいるこの男が怪物なのだろうか?
「あ、これは俺の姉君の推察ね。俺自身はそこまで人の心は読めないよ。……君に頼みたいのは、考古学科(アステア)への派遣だ。そこの、とある教室に行ってもらいたい」
「……とある、教室?」
「ああ。落伍者たちの溜まり場、それなりの危険分子を収集した名無しの哀れな教室だ。別に、監視しなくてもどうとでもなるんだけど……先代エルメロイの死から始まったメルアステアの動きはどうにも目に余る。鉱石科(キシュア)が奪い取られてもう数十年、そろそろ、ね」
なにかが起きては遅いから。なにかが爆発しては遅いから。「君も所謂負け犬で、だからこそあの教室に入り込んでも怪しまれないよ。不安ならスパイだと公言していれば良いだけだし。それに、安心すると良い。考古学科は遺物、呪物の蒐集に躍起だ。君も君が望む神秘に触れられるかもしれないぞ?」
「………ネームバリューがないです」
「俺たちが支援する。金さえあれば、君は出来るはずだ。違うかい?金があってもどうにも出来ない能無しかな?」
良いように操られているのは、痛いほどわかる。自分がどういう選択を選ぼうと、目の前の青年には一つも手痛い一撃などないとわかっている。そして、援助を受けたとしてその先の道は変わらず茨の道であることもわかっている。……無力、無謀、それでも。
「やりますよ。見せつけてやります」
「良い返事だ。よろしく、クラッフ・フロース。……君が望むのなら、姉君…メリル姉さんに掛け合って刻印の移植をしてあげても良いよ」
「嫌です、本格的に貴方たちの物にされそうで」
「残念。姉さんは君のこと沢山可愛がってくれると思うのになぁ」
だいたいこんな話があったよ、という。以下、クラッフの友人シウン・ヴィルクレツィア(ミ・シウン)
恐らくアジア国籍を持っていると思われる少女。呪術師の家系に生まれ、多くの呪いを孕んだ呪詛の爆弾そのものであり、永遠に破裂することはない呪詛の宝物庫。
手に余ると一族に放置された彼女はレア物として捕獲、オークションに出品されるも持ち前のその『憑物』で会場の参加者全てを呪殺。そのまま出品されていた大量の遺物や礼装を抱えフラフラと各地を放浪しているという。「曰く付きのものに出会いやすい」体質から様々なアイテムを入手しやすいことから、宝物庫扱いされて身を狙われることもしばしば。
大体のルートで博物館の英雄に回収、そのまま博物館に展示される流れになる……かと思えば職員だった降霊科の男性魔術師の教導を得て自身の憑き物を制御、これでは元々の展示品としての価値が果たせないと判断した支配人に解放、例の男性魔術師は後継に恵まれなかったために失意のまま時計塔を降りていた、ということであったのでこれ幸いと彼の誘いに乗って養子として呪詛科に参入した。
呪詛科を選んだ理由は貴族主義派閥の大きな一派である降霊科よりも家柄に寛容である、ということ。さらに言えば、“呪うこと”に特化した憑き物筋である彼女にとっての大きな問題はその霊媒体質よりも収集した霊体が放つ呪詛を制御することにある。その点を鑑みても、東洋呪術よりも学問としての体系化が進んでいる西洋呪術を学ぶことは一つの基点になると思ったのだ。
放浪時代は自己表現に乏しい少女だったが、養子としての生活を過ごす内にその性格は悪魔同然のバケモン……もとい天真爛漫で活発なお転婆娘へと変化した。一度関わった人間は必ず一度は振り回しまくって満喫するのがモットー。
クラッフとの出会いは霊媒体質を抑制する礼装の作製を依頼したときであり、こちらに向かって真摯にどこまでも対応したクラッフを面白がり、霊墓アルビオンと関与しない呪物を追い求めるための世界旅行に連れ回したことがきっかけ。
とても面白い友達として、同じニューエイジの同胞として、時に呪物を対価とした無理難題を押しつけて、一緒に混乱に身を投じては楽しんでいる。だからグローリアンに持って行かれた時はキレた。『憑物憑き』
本体の戦闘能力において特筆すべき点、なし。しかし、周囲を取り囲む数多の呪いあり。物理的、精神的、魔術的、呪術的、超能力的、異能的能力を持つ存在であるのであらゆる面での耐性に注意しておくこと。
多数の呪いや霊体を引き付ける極度の霊媒体質であり、なおかつその存在に対して全く適応……共感をすることがない特異体質なため、数多の呪いや霊を引き寄せては、自分にはなんの霊障もなく、周りにいる人物に禍を引き起こす性質を持つ。
狗神憑き、猫又憑き、狐憑き、狸憑き、蛇憑き、蟲憑き……上記六つが特筆すべき憑物であり、その他雑多霊を複数摂取。
狗神……『壱』墨のように黒い巨犬。シウンの鼻を依代に巣食っている
猫又……『弍』紙のように白い仔猫。シウンの眼を依代に巣食っている
妖狐……『参』金色に輝く化け狐。シウンの口を依代に巣食っている。
怪狸……『肆』銀色に輝く化け狸。シウンの口を依代に巣食っている。
蟒蛇……『伍』赤い舌が特徴の蛇。シウンの肌を依代に巣食っている。
蠱毒……『陸』青い翅が特徴の蟲。シウンの耳を依代に巣食っている。ブリュンヒルドに少し設定を追加したので、投下します。
ブリュンヒルド・ヤルンテイン/Brunhildr JárnTeinn
年齢:17歳
性別:女性
身長:159cm 体重:46kg
スリーサイズ:B81W57H84(Cカップ)
特技:鑑定
好きな物:金属類・工芸品
苦手な物:暑さ
国籍:アイスランド
所属:時計塔
魔術回路:質:A/量:B+ 編成:変質(回路が鉄のような外殻に覆われている)
【解説】
アイスランドの隠し場の村出身。北欧神話の小人(ドヴェルグ)より継承した鍛造技術を現代まで伝えている職人家。
魔銀(ミスリル)を生成する秘術を有し、その特殊な金属を用いて武具を鍛える。また、ルーンを刻んで独自の機能を付与する加工技術も有しており、その品質は凄まじいとの評判……ただし、知る人ぞ知るのに限定される。
時折、工芸品にもルーンや、ガルドルを取り入れたりする。
魔術協会との繋がりは皆無に等しく、互いにその存在を認知はしているがそれだけである。>>41
【人物】
燻んだ銀色の髪に、金糸雀色の瞳を持つ美少女。
辺境の村で育った影響か好奇心旺盛で、何事にも興味を示しては自身の工芸作品の参考にする。そのせいか、逆に興味がないものを探す方が困難で、彼女にとっては全てが新鮮味のあるもの。しかしその反面、対人関係の構築には臆病で、交流を深めようと一歩踏み出すも本番になってからビビって躊躇する。前向きであり後ろ向き。
ただコミュ障なくせに何処か太々しく、例えるなら「奢ると言われれば躊躇なく値段関係なく注文するし、あげると言われれば躊躇なくパクパクと食べる」……そんな図太さがある。
優しくされると懐いてしまうチョロい子で、助けて貰えば趣味で造った工芸品をあげてしまう悪癖がある。
北欧神話の伝承などは聞き飽きているらしく、母国の話をされてもサラッと流してしまう悪癖がある。
鍛造技術の腕は卓越しており、工芸品を見て解析しては三日程で再現してしまうタチの悪い方の三日坊主。それ故に、自身が再現できない数多の芸術作品を生み出してきた偉人たちに敬意を払っており、同じ創造科の魔術師たちも同様である。
因みに鍛造中は所謂「ゾーン」状態に入り、周囲にまったく反応しなくなる。するとしても、さながら犬を追い払うような挙動をする。
素材はいいのに「女」としては台無しの一言で表せる程度には自身に無頓着。化粧、着飾り、その他諸々の女子力は壊滅的で、女以前に人としてダメなカテゴリー。
料理に関しても、焼き魚やスープといったやや原始的なものばかり食べてきたので、焼くか煮込むの二択しかできない。けれども、食にも関心はあるようで、少しづつだが改めてようとしている。
名前の由来は盾の乙女ブリュンヒルド。そして一族に本来姓はない。ヤルンテインは現代風で言う企業名みたいなものなのだが、分かりやすくする為にあえて苗字として使っている。
一人称「あたし」
二人称「君」
三人称「あの人」>>42
【能力】
魔術世界においてオーディンは水星を司るとされており、そして水星を象徴する金属は水銀である。ヤルンテインはこの魔術的概念に目をつけ、液體金属の魔銀(ミスリル)を自らの血液から生成する秘術を編み出し、これを魔術刻印とした。
魔術刻印を継承したブリュンヒルドに刻まれた場所は、全身にめぐる血管と、鍛造に使用する両腕。曰く、生後直ぐに跡継ぎとして定められ、全身に刻印を馴染ませる為に施されたとの事。これが影響してか、常時体中に火傷のような幻痛がはしるが、痛みの方は既に慣れてしまっており、どちらかと言うと不快感の方に慣れがいっていない。コーデがもっぱら薄着なのは、少しでもこれを軽減するため。
鍛造師の腕前は武具方面に特化しており、無骨ながらも神代を思わせる外観と、魔術礼装としての性能は周囲に高評価を貰っている。しかし反面、工芸品の美的感覚はともかく、要らん機能を付け足す感性(センス)に関しては不評を多く喰らう程度にはズレている。装飾品に関しては無難なものを造るが、それはそっち方面の経験がないからで、過去現在におけるアクセサリーの資料など見せれば、それを吸収して独自の、それでいて良い品を造れるようになる。
鍛治職人なので、武器の性能を試す場合もある事から自らが振るえる程度には技能がある。ルーンとガルドルは加工として使用する事もあるからか、ある程度はおさめている。それ以外の魔術は適性がないのか扱えないが、「強いものを造れればいい」という理念があるので気にはならない。実際、己の礼装を持ったブリュンヒルドの実力は高いと言える。
普段は魔術刻印遮断用のアームカバーを着用しているから気が付かないが、鍛造師なだけあって腕に筋肉がついており、握力に関しては「林檎を片手で粉砕」「くるみ割りをコツではなく単なる握力で粉砕」ができ、腕力に関しては「鉄の棒を折り曲げて、元の状態に折り戻す」できるくらいの筋力を有している。また、魔力で肉体強化を施したらそれ以上になるのは余談である。>>43
魔銀刻印(ミスタリル・オーダイン)
全身の血管に刻まれた魔術刻印。これは魔銀(ミスリル)を生成する為に不可欠な術式であり、これを正常に稼働させるには生後間もない頃に刻み、自らを刻印と一体化させなければいけない代物。ゴッズホルダーに類似した貴重な神秘ではあるが、その生成法は常軌を逸していると言えるだろう。
抜き取られた血液はヤルンテインの特殊な加工法によって一度液体の魔銀のとなり、そこから一週間かけてインゴットにする。後は作業は鍛造師の腕の見せ所。
魔銀を礼装の素材とするメリットは、いかなる魔力であっても相性の良さを発揮する点、浸透性、どんな形状にも変化させられる柔軟性にある。例えるなら、加工した後に形状記憶のルーンを刻んでおけば、どんな形状にしておいても魔力を通せば元の加工後の姿に戻るといったイメージ。
【武器】
全種対応変形型魔銀特殊礼装「シェイプシフター」
ブリュンヒルドが製作した変幻自在の武器礼装。
刻んだルーンを起動させる事によって形状を変化させ、近距離・中距離・遠距離・斬撃・打撃・射撃といった全ての攻撃に対応する。
北欧神話に登場する全ての武器の形状を取る事が可能。無論、権能などといった能力はないが、能力だけはルーンで近いものを再現している。
オーディンのグングニル、トールのミョルニル、フレイの勝利の剣、ウルの弓(という名の回転式ロングバレル大口径銃)などに変形できる。時折ナックルダスターとして使う事も。
全てが魔銀の素材で構成されているので、切れ味も耐久度も優れており、魔力の浸透具合も他の金属類と比べて遥かに上回っている。しかし、銃弾は魔力弾。
ブリュンヒルドの持つ唯一の武装であり、彼女のロマンが込められた礼装なので、例え懐いている対象であっても絶対に手放さない代物。
因みに銘の「シェイプシフター」はカッコいいと思ったからつけたらしい。>>44
魔銀金槌
ブリュンヒルドの仕事道具。継承者として先ず最初に造った自分用の金槌。魔銀製の金槌を自身で造らないと始まらない。
魔銀素材に加え、凝った意匠が施してある彼女が自らに贈った特注品。
自身の分身に等しい代物なので、礼装同様に絶対に手放さない。
偶にこれで誰かを殴ることも?
ウールヴ匣
趣味で造った工芸品。ビックリ箱をベースに造られたもので、光るボタンを押す都度に、それを消しに箱の中から飛び出る狼の匣。
飛び出した狼は、まるで感情があるかのようにボタンを押した人物に視線を送り、呪詛を吐きながらゆっくり箱の中に戻っていく。
呪詛はガルドルを応用したガチのものであり、被害者が多数出たとかなんとか。
パズルーン
趣味で造った工芸品2。スライド式パズルをベースにしたもので、正しい位置に全てスライドさせると一文字のルーンが完成する仕組み。
完成すると、それを祝うが如く発光する。しかし、プレイヤーからしてみれば突然至近距離で洒落にならない光度の光が発せられるものだから、三十分くらい何も見えなくなるという被害を齎した一品。ビオランテのこそこそ話。
・1:就活中、ロドリゴから『この事務所だけはダメ』と名指しで念を押された。理由はその事務所の創設者が起こした不祥事。
・2:日本での仕事中、『雀荘植田』に招待されたことがある。>>49
着払いの様子……
「プンプン!!!」アインが些かアレすぎないか?と思いつつもまあ型月の魔術師ってこんなもんだよね、と思ったり思わなかったり
事件簿の魔術師の皆さん見てるとどれだけ民主主義でも愉快な人たちでも考え方の一端に色々と魔術師らしさはあるよねってロウィリナ(三題キャラメイクの自担)ができたーので投下してもよろしいでしょうか?
>>55
どうぞ。王様はあと性格面の詳細や経歴を記入で投下可能っす。投下いたしますの
「あぁ、君の魔術(すべて)が理解(わか)ったよ」
「さぁ、君の神秘(すべて)を利用(いただ)こう」
【氏名】ロウィリナ・プルウィセト
【性別】女性
【年齢】22歳
【出身】イングランド・チェスター
【身長・体重】174cm・63kg
【肌色】白(白人)【髪色】ブロンド【瞳色】パールグレイ
【スリーサイズ】B85/W65/H92
【外見・容姿】中性的でスマートな美人
【令呪の位置】首元。薔薇の花束のような紋様>>57
【属性】秩序・善
【魔術系統】屍搾呪(ネクロスクイーズ)、強化など
【魔術属性】地
【魔術特性】蓄積、混合
【魔術回路】質:B 量:C 編成:正常
【起源】庇護
【所属】時計塔・封印指定執行者
【階位・称号・二つ名】
「屍腕手(しかいなで)のロウィリナ」
「刺脚(しかく)のロウィリナ」
【契約サーヴァント】
【魔術・特殊技能・特性など】
『屍搾呪(ネクロスクイーズ)』
古来では死んだモノが残した存在には力があるとされた。古来の戦士はライオンや強い戦士の心臓などを食べる事で実際にそれらの力を手に入れられると考えられていたし、北欧神話のベルセルクは獣の皮を被り、恐れを知らぬ戦士となり、それは古代ローマにも類する存在が居たという。
また、江戸時代の日本ではミイラは万能薬として重宝されていたし、即身仏は衆生救済を目的に行われた。
そういった、言うなれば屍信仰を下敷きにした魔術。>>58
【礼装・装備など】
ロウィリナは屍搾呪を用いて自身の身体を改造、強化している。二つ名である「屍腕手(しかいなで)」「刺脚(しかく)」の詳細を記す。
『屍腕手』
ロウィリナの手には節単位で多量に聖釘が埋め込まれている。これと屍搾呪を使用することで、他者の外皮に触れてその者が持つ神秘を理解し利用する、魔力を吸収し聖釘によって留め腕で無力化することが出来る。
触れられる時間が長ければ長いほど神秘は解析され、それゆえに神秘たり得ることは出来ず、奪われていく。屍搾呪を鍛え上げた彼女は掻い撫でであろうと接した神秘を理解する。
また、手にはそれまで吸収してきた神秘が聖釘の効果で蓄積されており、それらを混合させたりガンドのように魔力の弾として撃つことで攻撃する。量が多い場合は両手の付け根を合わせてビームのように撃つ。五大元素全てに対応しており、それに準ずる魔術は大魔術級でない限り容易く無詠唱で撃ち落とされる。
ただ、聖釘による押し止めが強力な分身体の栄養も行き渡らず、普段は革製の手袋をしているがその下の手は壊死して変色している。保存の魔術を施した手袋で覆い、無理矢理身体操作によって動かしている。
壊死した腕、という屍体に限りなく近い肢体は屍搾呪の触媒として申し分ない効果を持つため彼女も仕方のないことと思っている。痛覚もないしね。
『刺脚』
両足の裏に仏舎利を仕込んでいる。仏舎利は絶対的な神秘、唯我独尊の言葉の通り他を寄せ付けない。対魔力A相当といえ、これにより神秘とぶつかった場合、ぶつかった衝撃が強ければ強いほど未熟な神秘は弾かれる。特異体質などであれば助走を付けて蹴りを入れるだけで30mは飛ぶだろう。
これを応用して、飛来型の使い魔などを足場にしてジャンプし超高速で接敵、盾などを構えていればそれごと蹴り飛ばすという遠距離からの瞬時の接近戦の展開が可能。
罠は踏み抜き、結界は蹴り破る。手も足もびっくりするくらい長いのでそれをぶんぶん振り回してくる図はある種壮観である。
戦闘スタイルはこういうのもあって蹴り技主体と組み技が多め。要はレスリング。>>59
【外見・容姿の詳細など】
切れ長の目でショートヘア。長身なのもあって一見すると男性に間違われるような風貌。
レザーパンツにレザージャケット、皮の手袋に本革のパンプスの男性的でスポーティーなファッション。戦闘においては皮製の服全てが礼装として彼女の動きをサポートする。
身体をいじめてきただけあってあらゆるところが硬い。柔らかいが硬い。蹴り一発で木が折れそう。
【人物像】
困っている人を放っておけない、誰かを助けることに喜びを覚える善性の持ち主。見た目だけでなく言動もイケメンなので同性から人気がある。
無辜の一般人に危害を加える人間に容赦はせず封印指定執行者としての職務にも忠実。ただ根底には「人を助けたい」という思いがあり、逃げ遅れた人を庇ったり二人以上で職務にあたる場合サポートを優先してしまったりで合理性に欠ける時がある。
扱う魔術の関係で、また非常にシビアな仕事もあって自分の生死や怪我に無頓着。逆に言うと、他人の心配はよくするが他人から心配されるのには慣れていない。気遣われると思わず面食らって冷静さを失いやすい。
イメージカラー:パールグレイ
特技:身体を動かすこと、アイロンがけ、みじん切り
好きなもの:人助け、助けた人の笑顔、自分を心配してくれる人、シーザーサラダ
苦手なもの:人に害をなすもの、誰かの悲しむ顔、自分の手、果肉の残ったジュース
天敵:ヒモ男
願い:素敵な殿方のお嫁さんになる>>60
【一人称】僕/私(素の時) 【二人称】君、貴方、〇〇、〇〇さん 【三人称】彼、彼女、あいつ、〇〇、〇〇さん
台詞例
「僕はロウィリナ。ロウィリナ・プルウィセト。封印指定執行者。聞いたことがある?…ここは、喜ぶべきかな?」
「下がって。不用意に動かないように。大丈夫、僕が守るよ」
「落ち着いて。音が止んだら、がむしゃらに突っ切るんだ。安心して、僕が援護する」
「え、手?…ごめん、手袋は外せない。君を、失望させたくないから」
「この程度、かすり傷みたいなものだ…無理はしないで?………!?え、し、心配して、くれるの…?」
「生存報告のためにメールを一日三通は送ってほしいな。LINEは仕事中以外の時は10分以内に既読してスタンプでも良いから返信してほしい。Twitterもインスタも見てるけど、君だけの私を見せてほしい…“私”みたいに」
「どうかな?君の故郷の料理…味噌汁というのを作ってみたんだけど。君のためなら、毎朝作るのだってお安い御用だよ」
「将来の夢…?君の、お嫁さんになること。…少し恥ずかしいね」
「はぁ…どうして私、恋愛が長続きしないんだろう…」
『Pulvis et umbra sumus(我は塵なり、我は影なり)』
『Cineri gloria sera venit(栄光は汝の遺灰に触れるのみ)』
『Quem di diligunt adulescens moritur(才ある者よ、死は斯くも遠からじ)』
【来歴】
屍搾呪という特殊な魔術を研究する家の娘。魔術の素養はまずまずといった程度で、当主候補として期待されていた兄がいたのである程度自由に動くことができた。
本来なら自身は魔術を知る一般人の女性として生きても良いところを封印指定執行者という危険を伴う仕事に就き、しなくても良いはずの魔術の研鑽と鍛錬に日々を費やした。>>61
理由は単純。誰かを助けることのできる存在になりたかったから。家では彼女は誰にも何も求められなかった。才能も努力も助けも。だから、自分からその場へ手を伸ばした。
鍛錬と改造のおかげか、20代で執行者として腕を認められるようになった。手はとても人に見せられるものではなくなったが、戦いで有利になるためにはやむを得ない。手袋で隠せるものだし、痛覚がないから動かしやすくなったし、実際上手く立ち回れるようになった。良いことづくめじゃないか。
でも、いやむしろ、だからこそ、そんな自分を気遣ってくれる人がいたら、自分を助けてくれる人がいたら。そんなのもう、惚れるしかないじゃない。
そんな女である。
【性格】
自分より他人を優先する、身を削ることになってもそれで誰かが助かるならどんな努力も多少の致命傷も厭わない、幸福な王子のような人間。
人物像の項で説明した通り、他人からの気遣いに耐性がない。家族のうちで現当主の兄も父も母に至るまでが「努力はしても良いけどそれで何かあってもこっちは知らないから」という徹底的な個人主義であるため自分を顧みられたことも努力を褒められたことも皆無に等しい。
結果、優しくされると軽率に惚れるチョロインになっている。そしてそんな優しい相手を全力で助けたい、支えたい!という気持ちが強くなり、シビアすぎる環境も手伝って重くなる。具体的には台詞の通り、生存確認を頻繁に求めてくる。
そうでなくても「誰かを支えたい」という願いの叶え方としてお嫁さんを志望しているため、優しくされてから結婚までの思考が異常に短い。
一応、花嫁修行にも全力で家事全般は殆どバッチリ、師匠からの「良妻賢母とはものを無駄にしない、粗末にしない細君を言う」という教えから屍搾呪をガラクタの再利用にも応用したりと総合的には申し分ないくらい。
ただ、男運がない。惚れる条件が緩すぎるせいなのもあるが、出会う男が癖が強すぎる。ヒモ男や結婚詐欺師に引っかかっていないのはもはや奇跡。
惚れっぽい、愛が重い、男運がない、仕事上出会いがないというクールな見た目に似合わぬ哀しき花嫁志望者。彼女に輝かしき未来へのバージンロードはあるのだろうか…?
ちなみに、結婚式で着るならエンパイアライン。ベールは肩を覆うくらいの長さでブーケは造花ではなく本物の白薔薇が良いらしい。>>62
【行動規範・行動方針】
誰かのため。聖杯戦争の場合、巻き込まれた一般人を助けるために動く。
惚れた人がいるならその人に尽くすが、その人が一般人たちへの被害に何も思わないような悪人であった場合泣きながら打倒しようとするだろう。
魔術師としては余程の腕前でない限り天敵。触れたらおしまいなのに遠距離から何かしようものならそれを起点に接近される。罠や結界など張ろうものなら自ら首を差し出しに行っているようなものである。
【参戦理由】
封印指定執行者として、仕事の一環である可能性が高い。
【サーヴァントへの態度】
仲間。少なくとも善人であれば、共に職務と救助を行うだろう。
惚れたら大変。「相手はサーヴァント、一時だけの存在」と自分に言い聞かせるが止められないものは止められない。面前では普通に接するが、内心ドギマギしっぱなし。主従でそれ以上発展するかどうかはサーヴァント側の態度による。
【役どころ・コンセプトなど】
三題キャラメイクより。強いが超人ではないし、メンタル的には穴も多い。用意周到な魔術師、身体に神秘を身につけている存在には滅法強い。でもたぶんそれ以外でも強い。
おそらく彼女を攻略する際のキモは「壊死した手に口づけするくらいの愛があるか」。むしろ好きとか言うとさすがに引くので気をつけたし。>>64
すげぇめっちゃ強い!魔術ぶっ潰して相手蹴り飛ばして防御や罠は粉砕、どうしても近づけなければビームやらで撃墜……!中々に好きが無いつよつよキャラ。こっこんなの僕のデータに無いぞ(喜色満面)!?
更に魔術礼装とかでもっと拡張性あるってんだから恐ろしいコですよ。
栄光の手(死蝋のアレ)で周囲拘束とか動物の死骸、特に皮の類で作った礼装で保護色やら透明化して隠密行動なんてのも出来そうな訳だし、いいねぇ(しみじみ)…って感じです。
まぁ代わりに性格面がちょっとお労しいことになってるけど……。体穴だらけになっちゃって…。
>結婚式で着るならエンパイアライン。ベールは肩を覆うくらいの長さでブーケは造花ではなく本物の白薔薇が良い
ほえー、イラストの感じだと結構似合いそう。
俺もAIイラストで王様ビジュアル出したいけどヨクワカンネー!!アインが>>30からのssでやった魔術の説明
アインの目にはハル兄さん特性の礼装によってクラッフに纏わりついている呪いが丸見えでしたし、部屋の外に使い魔がべったり張り付いていたのも丸見えでした
ただまあ、アインからしてみれば「大したことない奴らが大したことない呪いと監視をしてるだけ。壊したところで何も言えないだろうし、何ならこちらから力関係をわからせるためにも容赦なくやろう」ということで解呪と使い魔を破壊しました
カナリアの嫉妬のせいでアインに向けられた呪詛を返すのに用いた水銀の指輪を予め気化させて部屋の中に散布してたのでそれで呪詛返し、外の使い魔は単純に空気中の気体操作で圧殺しました
グローリアンの錬金術は「気体・液体・固体の操作」を割と鍛え上げてたり
それだけじゃないですけどね
>>67
事件簿シリーズ見てるとロード・トランベリオのメルヴィンへの圧のかけ方とかエーデルフェルトの振る舞いとか見てると力があるならまあ割と横暴でも許されるよなぁって、なりましたね……>>69
降霊科ですね。お友達できるかなー
えぇ最後のやつらにはやってもらいますよ…!>>67 >>69
へへへへ、ロウィリナちゃんのキャラコンセプトにはある程度自分が関与してるので、そういう部分を褒められると結構嬉しくなってしまう……。
>>68
おお死霊病棟編が完結!お疲れ様でございます!いやぁ、楽しませていただきました。感謝感激。
ルナちゃん、時計塔の中と外に新しい友人が増えて良かったねぇ。
生徒と、先生と、竜。このトリオは一体何をやらかすのか。今後のエピソードでも影に日向に?登場しそうで、ワクワクしますねー。
そして一年間ただ働きなクッチーよ。色々引っ搔き回したししゃーない。本人は「アリウムちゃんと奴隷プレイかー。新鮮で楽しいねぇ、アッハッハ」とかそれすら言いながら労働してそうで……。リハビリに短めのSS書きたいけどどうすっかな…カステラ君と凌牙君のギャグSSと裂夜君とムジカちゃんのほのぼのSSのどっち見たいです?何ならリクでも可です
>>23
強い心で上を目指す新進気鋭の魔術師…こういうキャラ大好きです
義理堅さとかあざとさとかここすきポイントが多い
>>54
律ちゃん可愛い…巫女服も似合いますねえ
>>64
強い…かっこいい…かわいい…
ド性癖のバーゲンセールすぎてブッ刺さりました大好きです
クッソ強いしイケメンなのにチョロインだしレスリングするし手袋女子だしマジで性癖に刺さりました最高っす
>>68
セダム君…本当に疑ってごめんめ…(土下座)
何はともあれルナちゃんにも新しい仲間ができたみたいで良かったです。今後の冒険記にも出るのかな…?
そして最後の奴ら絶対ヤバい奴らじゃないですか…!!こういうその内対峙するボスキャラっぽい奴が最後に出る展開大好きです!
次回も楽しみです…しかしメレクもまだ13歳、才能ある魔術の後継者だから恋愛も情事も自由でないことは理解(覚悟)してはいるものの、いざアレな場面に自身が遭遇したら年相応(当社比)に臆病になったり戸惑ったり相手を窺ったりするのではなかろうか
なかろうか~納言さんへの一番大事な事を言い忘れていた。
納言さん、三題キャラメっていう提案を受け入れてくださった事、そして自分のザックリしたお題からロウィリナ・プルウィセトという自分がふんわりイメージしていたそれ以上の素敵で魅力的なキャラとして完成させてくれた事、非常に嬉しいです。本当にありがとうございました。
ロウィリナ・プルウィセトってキャラの事、今後も気に入って楽しく書いて貰えれば、と思います。>>85
おやすみなさい~
今日は島さんのイラストたくさん見れて眼福でしたわ!>>39
>>47
う”────(意訳:着払いとはまた悪魔のような所業を)
ありがとうございます!
>>54
巫女服…巫女服…この服の下に刺青が……フフッ
>>64
顔面種族値高い…600族…。
>>68
おお、こういう着地点があったとは。めでたしめでたし(クッチーから目を逸らす)
まあクッチーの扱いは残当というやつですね。寧ろやったこと考えると生きてるだけ温情レベル。
>>70
あっ!今気付いたのですがこの二人お揃いの襟巻きしてるー!
あと体は別々の方向向いてるけど目はお互いを見てるのとかしゅき。
>>77
実際には順序が逆ってのは分かってるんですがこの少年が成長したらこんな草臥れた雰囲気を醸し出すんだと思うと凄く興奮します。>>80
まぁ…怪しい動きは大小たっぷりさせたのでむしろ疑ってもらえてよかったような。セダム的には不本意そうですけども
今後は…どうかな…出番あるかな…私の気まぐれにご期待ください
くっくっくハードル上げていきますぜ。「あ、このくらいなえあいいんだ」と盛り盛りした連中でしてよ
>>83
>>84
わーお…………よかったねぇルナ。まあ肝心のルナが「そういうのよくわかんない」と曖昧なこと言いやがるのですが…
え、意外なところで年相応な部分が…マジですか。余裕保ちつつ頭なでてくれてそうなのイメージしてたんですが
>>91
まあ、ハイ。正直ぬるすぎる気もしてましたがアリウムちゃん的には害だけでなく少なからず益のある相手なので利用する方向に動いてほしいなって…
メタ的にもお借りしたキャラでお借りしたキャラを粛清とかいろいろダメな気がしましてこうなりました>>97
あんまりうちの子で博物館に行きそうなヤツいないんすよ。
鳳蝶さん誉さん蒼はそもそも知らなさそうですし、ポルカは知ってても興味無さそう(骨董品好きですが、あくまで手元に置くのが好きな訳で)。
あり得るとしたらクッチーと刹那の二人ですが、どっちも関わらないようにするってスタンス取りそうなんですよねー。
博物館って面倒そうな組織を敵に回す程クッチーも馬鹿じゃないでしょうし、ルナちゃん経由で関与出来そうな刹那はパンゲアの概要聞いたら拒否反応(神秘ある品々を”ある空間”に閉じ込める、というのに不快感を持つ)起こしそうで……。
まぁクッチーは博物館の敵対組織(あれば)に「あそこの展示品ぶっ壊し大会やろうぜ!」って誘われたらリスクマネジメント重視して協力、ぐらいはやるでしょうけど。
貴重品を壊して遊ぶなら、今までの描写的に自分で集めて壊す方が気楽で手頃だしアイツ。(なんか急に博物館破壊計画立てられてた顔)
それはともかくお名前だけ登場させるなら逃げ切った、ですかね
一度蒐集されると“単独での脱出”はほぼ不可能、という仕組みになっていますのではい>>99
クッチーが死霊病棟で好き勝手やった訳ですが、「なんやかんやでサシの付き合いだし、最悪でも自分一人への賠償請求で済むだろう、少なくとも誉に連帯責任を負わせる程アリウムちゃんは情の無い人物ではない」って打算ありきでの判断もありそう、というか……。
侵入者sがシャレにならん被害出しそうになったら自分で後ろから撃って彼らの驚愕の顔を肴にアリウムちゃんにごめーんね!しそうだったし。>>100
「展示品ぶっ壊し大会やろうぜ」に関してはあくまでクッチーが関わるならこういう展開ならあり得る、という仮定の話ですのでご容赦を……。
>一度蒐集されると“単独での脱出”はほぼ不可能、という仕組み
となればジジェ、迅龍ともに、おっしゃる通りに過去に候補としてリストアップなりはされたが蒐集されてない、ぐらいのポジションですかねー。
迅龍は所在固定されるの嫌だし、それはジジェも一緒だしで。>>107
なぁにダイレクトアタックなぞ今まで色々な人が食らっておるのだ気にするない!
俺もコルテス来るかもだし南米後編……。(野紀プロダクションのメンズアイドル二人、と言おうとしたがアルテミシアがいることを思い出した顔)
(クラッフとかかなぁ)
ちなみにクラッフの親友ことシウンが博物館に行く経緯になったのはこのss
アルテミシアも出てくるよ、この状態だと制限はかかってるけどまあ戦闘描写の参考にどうぞ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/歩く神殿>>113
リューンベルくんの戦闘シーン>>113
デイブレイク前日譚とか全陣営の日常話、ブリュンヒルドが誰かから礼装の注文依頼を受けるお話、辺りがパッと思い浮かびましたね。うぇーい皆さんロウィリナへのご感想ありがとうございます
ちなみに彼女の名前の由来はポーの『ライジーア』に出てくる金髪の美女ロウィーナと詠唱にもあるラテン語の格言「Pulvis et umbra sumus」の“ Pulvis et”を繋げてできた造語です
>>65
> イラストの感じだと結構似合いそう
たぶんロウィリナ、時々ウェディングドレスのカタログとか見て「あっこの生地良いな…この会場と合いそう…」とか空想してます。白薔薇のブーケも一度は花屋で買ってみて自宅の鏡の前で持ってみて「良いかも」ってなってる。そして相手がいないという現実を知り鬱
AIイラストはトライ&エラーの連続しかねえですね…
>>66
ロウィリナ「えっ、そんな…大丈夫。君が害悪になるのであっても、私は君みたいな素敵な人と一緒にいるだけで、それだけで払拭されるくらい幸せだから…!」
ほう、これは順当な強キャラになっているヨカン…使い魔の利用をはじめ自分の発想になかったところが多くあるので、楽しみ楽しみ…
>>67
おねえさんって呼ばれたらにっこり微笑むしお嬢ちゃんって呼ばれたら一瞬気づかず「?」ってしたあとで顔真っ赤にして、「わたし?」って自分に指差して確認したあとてれりこします。案外軽率にあざとくなるなこの執行者
寺生まれのTさん、的な。そこまで最強じゃないですけど見てて気持ちいいくらいの強さで!を意識しました
>>69
良かった強い認定いただけた…FGOでのバゼットさんの封印指定執行者スキル的にもうキャスター(魔術師)特攻全振りが技構成のテーマになりました
お嫁さん志望はRequiemさんのお題からですが、いいポン具合を演出できたのではないかな、と>>74
せっかくの封印指定執行者ですから、努力と鍛錬の成果ということでかなり要素盛り気味にしました。我ながらいずれの要素にも繋げられるいい起源(性根)を思いつけたなと思ってます
>>80
おそらく自キャラで一番属性過多な人だと思いますロウィリナ。Requiemさんのお題+自分の性癖盛りだからそりゃあもう
黒手袋良いですよね…SVで自分の性癖を痛感させられました…あと手袋の下の壊死した手も性癖。これ閃いた夜は興奮で眠れませんでした(寝ました)
>>86
いえいえ、こちらこそ自分の些細な悩みに乗ってくださって、こういった素敵な創作活動における交流に昇華してくださってもう本当に有り難かったです。自分が作れそうで、でもやはり自分の領分外にあった属性やキャラを作ることができたのもとても貴重な体験ができたと思っています。
Requiemさんの王様もwktkしながらのんびりお待ちしてます!
そしてここからはロウィリナの封印指定執行者としての頼もしさと優しさ、運のなさをどんどん描けていけたらなと!私だとなんか後者が多い気もしますが!精進してまいります!
>>91
女子校の華、いやむしろ共学でも高嶺の花としてファンクラブを作ったイケ女ンでしてよ!
なおそのせいで彼氏ができなかったとか。あわれ>>68
ヒュー!優しく穏やかで綺麗なエピローグだ…ハッピーエンドかくあるべし…(クチサキさんからと死霊病棟が蒙った被害からは目を逸らしつつ)
セダムくんという死霊病棟編を通して魅力的な、今までになかったルナちゃんとの接し方をする友人が時計塔の新たな仲間になって中納言はとても嬉しいです…
そして以前出てきた先生と生徒の二人は二人で着実に事を進めているようで。天馬竜すら下した彼らともまた会えると思うと、ドキドキするような、ハラハラするような…とにかく楽しみです!
ヨモ「…………(ルナちゃん、見慣れない子と仲良くしてる…前の旅行で知り合ったのかな…?…悪い人じゃない、だろうけど…うぅ、なんかフクザツ…)」
>>85
褐色のお肌に魔術回路が映える映える…
>>94
ついに博物館!展示品ひとつひとつにかぶりつくように眺めるルナちゃんが目に浮かぶよう…
自キャラだと一般客枠であり得そうなのが道具由来の神秘持ちの二十彼、芸術品などを見るのが好きなグランデ、麟ノ助、交渉とかしにきてるor友人がいるんで遊びに来てるレッドアですかねー
あとアルバイトとかがありなら緒十とか?>>113
安徳天皇と平家勢(清盛、教経と海御前、景清)の日常トーク。>>117
サドい!こ…考古学科にまた自作被服面積極小女子が増える匂いがする…!
>>111
律に続いて萌音もルナさんと縁を結ばせて頂けそうなのは嬉しいですねえ…>>113
ヴィルギナル嬢を…何卒…何卒…原始呪術(自己)
自身を生贄に上位の霊的存在や災厄の招来を可能にする、代償魔術のエキスパート。
負担は大きいがその分見返りも大きい
錬金術(肉体)
物質の変換。魔術を用いて「自己の肉体を別の物質へ変換する「自己の肉体から物質を造る」という錬金術。
魔術を使えば使う(物質を生み出す)ほど体組織はボロボロになっていく
なんとなく(名無しの教室キャラに使うかどうしようか悩みながら)考えた魔術。「王(オレ)の前だ。……【跪ケ】。」
「皇帝(わたし)に対する敬意、というのは常に持っておけ。どんな相手もそういう気持ちは大事だ。そうだろう?」
【氏名】ヴィクトル・デュランベルジェ
【性別】男
【年齢】31歳(本人は20代前半ぐらいの認識)
【出身】フランスのスラム街
【身長・体重】149cm・40kg
【肌色】白色人種系(純白人ではない)
【髪色】灰色【瞳色】金色
【外見・容姿】
・素の状態で黙って立っていれば儚げな雰囲気の美少年。でも目つきは凶悪。童顔な上にタッパが無いなどが原因で、非常に若々しい。
・真っ白でヒラヒラ、布地にも遊びがある服装を好み、指輪やアンクレットなどの装飾品も目立つ。また、医療用マスクを常に装着し、○×のクイズプレートを携帯している。
【令呪の位置】こめかみ。王冠のような意匠。
【属性】中立・悪
【魔術系統】王権魔術(ゴッズ・マンデート)
【魔術属性】地・風
【魔術特性】支配
【魔術回路】質:A+ 量:D 編成:正常
【起源】君臨>>124
最近ジャンクフードにハマってくれたからジャンクフードを捧げれば助かるかもしれないという噂はあったりなかったり
まあそれにしても運だけども>>136
・ヴィクトルは主に以下の2種の術式を行使する。
<王威遂行(コミュニケーション)>
・声による人体支配。王権執行の1。かつて王という存在が神の代行であった時代の名残、王が持つ人を統べる力の具現、その残滓。本来であれば敵対者へと魔力ダメージを導く程度の魔術だが、ヴィクトル自身の魔術特性と混ざる事によって、攻撃能力が無くなった代わり、より支配的な効果を発揮するようになった。
対魔力スキルや抵抗する意思などで回避・軽減することが可能だが、ヴィクトル自身も自覚しているので、対策するのは困難。
ヴィクトルがマスクをしているのは、王威遂行を行使する為のスイッチ的な役割を持たせている為。
<死刑執行(ロイヤルランゲージ)>
・簡単に言えばガンド。王権執行の2。「フィンの一撃」と遜色のないレベルに達しているが、彼のそれの一番の強みは速度、連射性、貫通力。「聖王」由来の魔性への特攻付与、「太陽王」の特性を取り入れた太陽による充電を組み込み、光に匹敵するの弾速、と無限と言える弾数、”魔”への威力増大≒対魔力系の装備や術式を無視してダメージを与える結果を実現している。
ヴィクトールは”王(オレ)のギロチン”と呼び、自身が行う攻撃術式はこれで十分、と他の攻性術式を開発するつもりが無い。
【礼装・装備など】
・玩具兵団(グランダルメ)
ヴィクトルが使役する使い魔。チェスの駒を材料としたものと、トランプを依り代としたタイプの2種類。
チェスの駒は基本的に戦闘特化で、黒の駒がオフェンス、白の駒がディフェンス用。
トランプ兵は隠密行動・諜報作戦用で、集めた情報は演劇の形でヴィクトルに報告する。戦闘においてはトランプの小ささと軽さを利用した暗殺や翻弄するのが役目。
どちらも材料は市販品なので、最悪買えばいくらでも次を作れるコスパの良さも売り。>>137
◆◆◆
イメージカラー:銀色
特技:走行全般。悪巧み、ポジティブシンキング。
好きなもの:賞賛、勝利。牛乳。甘いモノ、猛禽類。
苦手なもの:犬(特に野良)、新月。徒労、粗食。
天敵:お年寄り、病人、ケガ人(強く当たり難い)
願い:「万物の王となること」
【一人称】皇帝(わたし)。王(オレ)【二人称】貴様、愚民。あるいは君付け【三人称】無象。あの子。etc.
【来歴】
・王権魔術(ゴッズ・マンデート)と呼ばれる魔術を扱うの一族、デュランベルジェ家に所属している由緒正しい貴族であり、魔術師。最も、デュランベルジェ家は各国の王家と縁がある、というだけで当人たちが王家というわけではない。その為、ヴィクトルと一族はどちらも”万物の王として君臨したい”というおよそ魔術師らしからぬ渇望を抱えている。
ヴィクトル当人が「俺が王だ」と威厳?たっぷりに宣言しているので騙されそうになるが、実はヴィクトル自身はフランスのスラム街出身でありデュランベルジェ一族に生まれた訳では無い。
・傲慢なのは生まれつき。幼少の頃から王者の気質があり、スラム街という恵まれない育ちながらも、飽くなき頂点(トップ)への欲は尽きる事が無く、天性の戦闘センスや悪知恵によってスラム街の大将となり、当時の下僕たちとの協力によって住処の環境を改善させ、治安をある程度回復させた事が噂となり、それを知って見物に来た先代当主によって見込まれ、「王になりたい」という願望を持つ者同士波長が合い養子となり、今に至る。
・若い頃の仲間とは未だ繋がりがあり、デュランベルジェ家の資産などでスラム街全体の環境を向上させる為に支援を行っている。虐げるだけの暗君を王とは認めない。>>138
【性格】
・最終的には全てを自分の意のままにする、自分の意見は多少の譲歩などはすれど基本通る、という姿勢がデフォルトな傲慢な男。味方には情のある判断を下すものの、敵対者には一切の容赦をするつもりがない。反面騙し討ちや裏切りなどの卑劣な行為や他人の弱みを握ったり足元を見ての交渉は好まず、他人に自身の弱みを見せる事も嫌うなど、気位も高い。
・極端に自己中心主義な反面、自分と敵対していると考えていない相手には意外にも寛容。特にお人好しや自己犠牲的な行動をする人間には心配や応援をついついしていまい、先にそういう人物傾向を知っていると手心を加えやすくなるなど、他者へのリスペクトを忘れないという、不遜な割に真っ当な感性を保持しているなど、中々珍しい人物。
・賞賛の声や敬意を払われる事が好きだが、同時に他人を褒めたり面倒を見るのも結構好きという面倒なキャラクター。そういった言葉を無視されれば目に見えて不機嫌になり、断られると多少落ち込む。逆に受け入れると自分に可能な最高のソレを送ろうとするなど、付き合いを選んで損は無い、と思わせるが、王に対する敬意と感謝を完全に忘れれば普通に罰しようとする。
・そういった傲岸不遜ながらも他者の尊重も忘れないという性格には育った環境や、魔術という存在を知った事が原因。スラム街の大将になった王(オレ)だが、世界にはまだ己が知らぬことが存在している。まだまだ自分の王位(レベル)は不足している。貪欲な成長を望むのならば、他者を無視している限り叶わない、というのが彼の基本理念。
・動物に例えるならば自分は鷲や鷹だと言う程、猛禽類がお気に入り。「常に自由に空を翔け、強さと威厳で他者を支配する」というイメージが好みらしい。その心象は幼少期に見た空を飛ぶ鳥が猛禽類だと知っての憧れでもある。そういったスタンスではあるが、王位(レベル)が足らない故に自分はまだ鴉(不吉で狡っ辛い、ゴミ山の支配者気取り)なのではないか?と内心ではちょっとだけ思っている。背が低いのも悩みで、僅かでも伸びないかと頻繫に牛乳を飲み、よく寝るようにしている。
・珍しい動物も割と好きで、ライオンや鷲、ウツボなど多種多様な生物をペットとして自宅で飼っている。>>139
【行動規範・行動方針】
・自分の為。己が欲望の赴くままに力を振るう。物事の進行は覇道(武力や権謀)によって展開させる事を好むが、必要とあらば邪道を用いる事も辞さない。王威遂行が原因で言語コミュニケーションに難があるので、単純な意思表示なら持参している〇×のクイズプレートで伝えるケースが多い。
【参戦理由】
・王となる為。ひいては、デュランベルジェ一族への感謝を示す為。本人は無自覚気味ではあるのだが、王への渇望が絶対に叶う保証がない事は認識しており、聖杯戦争への参加という賭けをしなければならない事も薄々理解している。
だが、デュランベルジェ一族と己を繋いだ権力欲の意味を認めており、自身を拾い、王位(レベル)を上げてくれたことへの感謝はひとしお。故に自身と一族の価値を証明する為に勝利を望む。
【サーヴァントへの態度】
・敬意を払うべき下僕。召喚相手にもよるが、自分の方が上の立場、という姿勢を崩さない。召喚に応じてくれた感謝はあるが、それはそれとして従僕である事を受け入れたのはサーヴァントであり、雇い主は自分なので。
という前提の上で、対等でもある、と考えており、可能な限りフェアに接したい。
【役どころ・コンセプトなど】
・三題キャラメイクより。今までの自キャラにはあんまりいなかった強い自我のある男性としての完成を目指しました。中々濃くて複雑、そんでアクのある個性に纏まった感じもありまするが、頑張っていきたいです。>>140
台詞例
「不正解、だ。(×の札を出す)」
「アハッ、この皇帝(わたし)を従えようとは、不遜な輩だな、君は」
「勝利、幸福、賞賛。それは全てが王(オレ)の物、というのは大前提だが、同時にその経過にある苦難も全て皇帝(わたし)の糧だ。有象無象共には渡さない」
「ふむ、中々に頑張る愚民だな……、素晴らしい。だがまぁいい。苛政(ことば)を耐え抜くのなら虐政(ぼうりょく)で潰すのみ!」
「ふん、生意気な……。だが言葉選びのセンスはいいな。もっと褒めるが良い」
※備考。誕生日はデュランベルジェ先代当主に拾われた日である、としている。納言さんのお題を最大限尊重する形で色々と性癖やらを詰め込めたかと思います。
これが俺の王様じゃあぁ!!!
ビジュアルイメージは以下。スマホアプリのUniDreamってので作りました。
中々良さげなキャライラストメーカーだったから、年間サブスクやろうかなぁと考え中。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hugelettuce.art.generator&hl=ja&gl=jp
詠唱は「儚げな雰囲気の美少年、目つきは凶悪な吊り目、真っ白でヒラヒラなゆったりとしたローブコート、黒いコンバットブーツを履いている、指輪やアンクレットなどの装飾品をしている、灰色の短髪、金色の瞳、医療用マスク着用、背が低い、痩せている、偉そうな態度、全体的に白っぽい恰好、顔には引っ搔き傷」>>142
ひゃー!王(オレ)様だー!こういう特徴的な一人称大好きです私。自負心がもう溢れんばかりですね…
王権魔術は思った以上にスッキリしてて、やれることとその描写もシンプル、すっきりしてて良いと思います。何よりもフランスの王家を断絶させたギロチンをその全盛期を築いたともいえる太陽王エンチャントで名乗るという不遜さ!「王(オレ)が真なる王となるのだ」という確固たる意志を持つからこその不遜さで潔さに惚れ惚れしちゃいましたわ…!
外見も、王というより神官…いやむしろ神様までいきそうな感じで、王権神授説を体現しているかのようで発育不良からの合法ショタコンボといい発想の違いを感じさせられました…顔とか、まだ完全じゃない部分があるのも面白いな…
性格はガッツがあるし傲慢だけど何もかも自己中心的ってほどでもなくて、義理を立てるところがあったり老人などの弱者に対して控えめになったりで程よくノブレス・オブリージュが効いていて、ああこう言う部分が起源:君臨たり得るのかな…と。私だと家?老人?知らねえなあ唯我独尊オレが全てを治めるのだからありとあらゆるものを利用する権利があろうなのだあー!な若干小物臭いボスキャラにしかならなかったところを…やはり筋を通す男はいい男…サーヴァントへのスタンスも威厳がありますね。Requiemさん宅の人たちによる聖杯戦争ではコルテスさんを召喚するみたいだけど、本物の王様サーヴァントを引いた場合のやり取りも気になるかも。案外「ほう、そこまで言うのなら見物してやろう」みたいな感じで主従してくれる鯖もいるかも?
それでいて自分が認めたんだから貴様はしのごの言うなっていうのは誰かを励ますことにも繋がる勇ましさにもヴィクトルさんの自分本位な感じを表す特徴になっていていい塩梅。そうそう王様って良きパトロンにも悪しきパトロンにもなるよなって。
◯×クイズプレートで意思表示するマスクした真っ白ショタって一見すると不思議ネタショタ枠って感じなのに実際は王(オレ)様キャラっていうのはとんでもないギャップになりますね。月の聖杯戦争とかでアンデルセン枠になってジナコさんが引いてそう…時間帯の違いもあるだろうが、あまり色々が伸びてない。
我ながら少々不甲斐ないな……。
>>146
対ビオランテ
「”悪党を容赦なく追い詰め、叩き潰す正義があってもいい”?ふむ、確かに否定できぬ話だが、貴様は王(オレ)ではない。独断ではなく、まず法に任せるべきだろう」
対プリシラ
「皇帝(わたし)の頭を許可なく撫でるな。不敬であろうが。愛情に罪は無いが、度を越したソレは害意に等しいという事を知らんのか。背丈が低いからつい…?よし潰す。王(オレ)自ら処断してやる故、光栄に思え」
対イノセンシオ
「皇帝(わたし)は、他者の嗜好に文句をつける程暗愚ではない。王(オレ)が罪として指摘するならば、貴様が”大量の違法銃器を内密所有している事”だ、この愚民。趣味を楽しむならば法律(オレ)が許す範囲にするのだな、そうでなければ世が乱れる」
こんな感じのコミュニケーションになる、かな?偉そうだなー、コイツ。>>148
案外自信が過剰ってほどでもないのも成長の余地がまだあるようでストーリーを広げる上でもいい要素になりますね。スラム育ち、発育不良な身体、お山の大将なのではという懸念…それらを打ち消すほどの燦然と君臨する王様になったヴィクトルさんが見たーい!でも背はそのまま、一生悩み続けてほしーい!()
あと個人的に疑問に思ったこととしては苦手なもの:新月。何か由来があったりするのでしょうか…?
ともあれ、こうやって自分のお題から予想だにもしなかったキャラが誕生したのを見るのは想像していたよりずっと興味深い…まさに「個性」って感じ。
聖杯戦争でのヴィクトルさんの活躍、コルテスさんとの主従の暴れっぷりが今から楽しみで仕方がないです!素敵なキャラにしていただいて本当にありがとうございます!>>148 >>150
良かった気に入って貰えていた……!
他者に敬意を払える王者、というのは確固とした個性としていきたい所ですね。ただそういう小物っぽい部分が無くなるとWASP組とコルテス組(アーチャー)の2組をどう聖杯戦争に持ってくかなーという問題が若干出てきたり。
初稿だとガレアさんが無害なハッピー薬物ばら撒きからのvsWASP組やってその後なんやかんやで決着が伏神に、って流れだったので、そこら辺が少し封じられた感がががが……。
>本物の王様サーヴァントを引いた場合のやり取り
なんか今即興で妄想したらギルガメッシュ相手に「ギルガメッシュくんは確かに最古の英雄であり、支配者だ。それに疑いの余地は無い。……だが。今の王は王(オレ)だ」
とか言い出した……。
>>150
背丈は伸びません、多分。
>苦手なもの:新月の由来はですねぇ……、月が出ていない、つまりこの王(オレ)を照らさないとは何事か。みたいな思想、ですかね。
あとスラム街で月明かりが無くて目が届かず、仲間を(襲撃や犯罪行為などへの巻き込まれから)守れなかった過去辺りがあったので、という感じを想定しています。
>>150
俺もロウィリナさんめっちゃええやん!ってなりましたからねー。結構楽しいですね三題キャラメ。
お互い、ヴィクトルとロウィリナの描写、頑張っていきましょう。>>148
>顔とか、まだ完全じゃない部分がある
AIくんはやっぱ目元や掌の描画は苦手なんですかねーやっぱり。たまに見た事がある欠点なんですが、自分でAIに頼むと意外にそういう部分の不足に気づかなかったり。
例えばこれは別のバージョンなんですがやっぱ指が変ですし。>>94
出遅れたー。
死霊病棟編で大活躍(?)した朽崎遥の弟子こと大鳳飛鳥ちゃんを推します。そこそこ強い魔術師でかつ下手に問題を起こすことも基本的にありません。
博物館の展示物を見て「いいなー欲しいなー。でも持ち出し厳禁だし、無理だよね…」みたいなことを考えるくらいですしなんなら飛鳥ちゃんが連れてるシャリーファが展示物として欲しがられる可能性の方がアリエール。
>>143
最初の台詞から感じてた既視感の正体が分かりました。あれだ。めだかボックスの都城王土だ。
王が持つ民への強権というか王のオーラ的なものはギルガメッシュかオジマンディアスが言及してた気がするのでそういう魔術は納得ですし面白いです。
あと名前がロイドの師匠のヴィクトルと丸被りしてるのがちょっと気になるかなーって感じです。いやまあ名前が同じキャラっていない訳ではないんですけどね。
>>144
ファーーーッ!!(歓喜)ありがとうございます!ありがとうございます!グッドデザイン賞2023受賞おめでとうございます!
クロケルが周回にピッタリの性能ってことの理解もありがたくて感謝感激です。おいくら万円振り込めばこの礼装が手に入りますか?
>>145
原種がエスパー・あく(自称)だったのがエスパー・はがねになっちゃった感。ちなみに博物館編(仮題)は舞台が舞台なので出演するキャラは限界ギリギリの上限値を攻めていこうと思います
なのでこのキャラ出して!というのがどさっと教えてくださいどさっと!そういえばクラッフがスパイとして名無しの教室に来たことでアインがルナちゃんに目をつける理由が偶然にもできちゃったなって
>>167
新しい冒険もできて報酬までだなんてすげー得してる…カイホスルーの協会の講師らしい台詞を書きたいけど、魔術的な用語とかを入れた台詞がさっぱり思いつかない。
大体こんな力関係
ハルとメリル
メリルからするとハル兄さんは自分が幼い頃から優しいけど色んなことでストレスを背負って体調崩しがちな小さくてか弱い生き物のように見えてしまっているので、出来るだけ本人の希望を叶えて健やかに過ごしてほしいと考えるかなりダダ甘のブラコンになってしまっている
ハルもそんなメリルの甘さに甘えてしまっているので、結果的に力関係としてはハルの方が強い、という事態に
ハルとアイン
魔術の才能がゼロであるメリルに対して長子であるハル兄さんがどれほど凄いのか、というのをアインは身をもって実感しているため、いつもコミュ障で対人恐怖症のハルに対して「もっと胸を張れ、もっと自信を持て、あと働け」と強気でいく
ハルはアインが言ってることが正論だってのはわかってるし、何よりアインが自分のことを心の底から尊敬しての一言なのをわかってるから反抗できない、結果として力関係はアインの方が強い
メリルとアイン
魔術の才能が皆無でありながらも果敢に魔術社会や表社会で政治闘争、経済闘争を繰り広げてかなりの実績を上げているメリル姉さんに対してアインは尊敬と、あと正論パンチによって逆らえない姉の強さをひしひしと感じている
メリルはアインのことを可愛がる一方でその魔術師らしい他者への優越感や冷酷さ、傲慢さを人の在り方としてあまり良くないもの、いつか己と他者の身を滅ぼすものと考えているので強気に叱るしアインの後ろめたい色々なことを引き合いに出して正論でボッコボコにする、力関係はメリルが強いように
ルナちゃんのアイルランドの冒険の裏側にあったこととして本編でも描写されたことを含めるとこんな感じ
ロード・トランベリオとの会談(秘骸解剖局への魔術理論提供の話)を渋っていたのをメリル姉さんに甘やかされて看過されてたハル兄さんについにキレたアインが引っ掴んで連れて行く
↓
ちょうどルナちゃんが全体基礎科に訪れていたことを知ったアインがイケメンスマイルで巧みにアイルランドの冒険の承諾を取り付ける(ハルは隣でコミュ障発揮して凍りついたまま)
↓
メリルに意気揚々とそのことを報告したアインが義理人情がなってないとしばかれるし、ルナちゃんの後見人であるメレクくんを呼んでちゃんと話をしろ、私も同席すると呼びかける
↓
メレクくんをアルビオンの採掘都市マギスフェアにご招待、お話をすることにヴィクトル感想への返事色々。
>>151
ですねー、時計塔でも足長おじさんいる訳ですし、案外こういう例はいるのかなぁ、って。
王者感をしっかり演出できているならば良かったです。
>>155
>既視感の正体が分かりました。あれだ。めだかボックスの都城王土
やっぱバレますか、大当たりでございます。少なくとも傲岸不遜さの要素は彼に結構影響受けてますね……。
>ロイドの師匠のヴィクトルと丸被り
そこは……、すいません。リサーチ不足だったかなぁ。フランス語名前辺りで出てきたヤツでピンときたのをパッと採用したからかなぁ、被りは。
>王が持つ民への強権というか王のオーラ的なもの
王威遂行は着想元はギルガメッシュとオジマンディアスじゃなくて、マリーなんですよね。
ここら辺が由来です。まだまだ感想やらヴィクトルに関する質問などあればガンガン答えますんで、ドシドシ言ってくれればと思います。
一つ、小話が書けたので投稿します。
町外れの森。
闇に包まれた僻地。
文明と育ち、社会に溶け込んだ人間であれば立ち寄らない未開を思わせる領域。
そこにはある噂が広まっていた────吸血鬼が出ると。
曰く、木の枝にぶら下がっているのを見た。
曰く、暗がりの中で赤い目を煌めかせていた。
曰く、黒いローブで身を包んでいた。
バカバカしい。ありきたりすぎる。テンプレ乙などと、ネットではまったく相手にされていない話題だ。
電子機器の性能が向上し、今やネット社会と化した現代で、証拠も信憑性もない与太話に誰が耳を貸すだろうか。
オカルト好きや、その手の研究者ならまた違った反応を示すかもしれない。
ただまあ、今回はそんな物好きが食いつく暇もなかったのか、濁流の如く湧いてくる新しい話題に流され、吸血鬼の噂は電子の海の端へと追いやられてしまった。
しかし、それで良かったのかもしれない。
どうしてか? 時間を無駄に浪費してしまうからか? ────否である。
噂話とは時折、まことから生じるものである。
此度の噂もまた、その類い……なのだから。>>174
草木を分ける足踏み。
道なき道、獣道を迷いなく進んでいく黒い影。
足取りは軽く、暗闇の中であっても遮蔽物に一切ぶつからない。
彼は……所謂、異端審問官だ。またの名を異端狩り/魔女狩り。
人里離れた、文明人であれば近寄らない深夜の魔境にて、彼は許しもなく侵入し、やりたい放題の無頼漢に鉄槌を降すべく闇を疾っていた。
髪は夜と同じ色で、身に纏うものも夜に紛れる為の黒装束。機動性を重視した作りのためか、ぴっちりと体に張り付くボディスーツのような外観をしている。
唯一コントラストを思わせる色は、碧色の瞳だろうか。時折、隙間から漏れ出ている月光に反射しては閃いている。
彼の名はリューンベル・カース。聖堂教会に所属……はしてないが育ての親であり、教会の元代行者たる女性に御使いという名の異端狩りを任されたのだ。要は押し付けである。
故に、暗闇で隠れていて分からないが、リューンベルは仏頂面をしていた。
────何事も経験よ。ふぁいとー、おー……なんて宣っているが、経験しているのは酷いパワハラだ。まさか教会で社会の闇を身を以って味わう事になろうとは思わなかった。
哀しいかな、これが社会の縮図なのねと溜め息を吐き出す。下請けは上に逆らえないのだ。
程なく駆けり、道中に憂いを帯びた溜め息を何度かしたところで、リューンベルは足を停止させる。
息の乱れはない。夜の森と同化するかのように静謐で、静閑だ。
視線が向かう先は前方一直線で、鬱蒼とした森に更なる翳りを落としている冥道線。
虫の鳴き声はなく、動物の息遣いですら聞こえない一面の闇。>>175
そして────唐突に、赤が点灯した。
血のような赤。
血に飢えた赤。
血で塗れた赤。
赤、アカ、あか────この世ならざるケモノが、獲物を睨め付けながら佇んでいた。
ザザッと草木を分け、地を蹴る音と共にソレは飛び出した。
新たな獲物。新鮮な餌。新品の血袋。とにかく己の飢えを満たす憐れな仔羊がノコノコやって来たのだと、歓喜の念を抱いて腕を振るう。
狙いは頭部。豆腐のように容易く砕き、断面から流出する血を浴びるように飲み干そう────そんな思考で、既に勝利を疑っていなかったケモノは無様に吹き飛ばされた。
感じたのは腹部への衝撃。
「……不死と屍鬼の間くらいか? まあどっちにしろ、考えなしに突っ込んでくるって事は大した相手じゃあないか」>>176
ケモノは地面に一バウンドしてから体制を立て直し、衝撃が走った箇所を手で押さえる。
殴打された。完璧なタイミングで、こちらだけにダメージが行き渡るような瞬間で。
瞬間、ケモノは全身の血管が沸騰する感覚を覚える。
怒りだ。たかが血袋如きに吹き飛ばされた事への怒り。
自分の餌になる予定の塵芥が、自分を傷つけた。
度し難い。憎たらしい。ミンチすら生温い処遇だと思え、と怒りの沸点が達したケモノは今度は正面から向かわず、居場所を悟られぬよう縦横無尽に動き回り、意表を突ける位置から襲撃する。
凶器は変質した爪。ナイフ以上の切れ味を持つ爪は、目標の肉を抉り取り、削ぎ落とすには十分だ。
さあ、速やかに肉塊となって腹を満たさせてくれ────!
「芸のない奴。結局、最終的には突っ込むだけか」
落胆の声が消えると同時に、ケモノの動きが急停止する。
何が起こったのか、狩る側だと思っているソレは理解できなかった。
獲物を前にして、もう少しで爪が肉を裂かんとする距離で、動けなくなってしまった。
モゾモゾと身じろぎすれば、首、胴体、四肢、肉体の至る所全てに何かが絡まっている感触がする。
これは────糸?
「人理の敵に身を落とした憐れな魂。理性を溶かしてしまった人の形をした獣。────この街で、無辜の民を喰らったケダモノ」>>177
その声は罪状を問い、数え、まるで悔い改めよ説教しているようであった。
ケモノは殺そうとした少年を見る。
────碧色の眼が、罪を弾劾する視線が、こちらを見下ろしている。
“聖なるかな(Santa)、聖なるかな(Santa)、聖なるかな(Santa)“
祈りの言の葉が呟かれる。
それは聖句であり、聖歌であり、聖断の前の儀であった。
この憐れな魂に救いがあらん事を……まあ、言ってはなんだけど、リューンベルの口遊む言葉はどこまでも建前で、信仰心なぞ一切ない上での祈りであった。あくまで、奇蹟を成立させる為だけの建前だ。
「火中にこそ安らぎを(キリエ・エレイソン)」
言祝ぐように告げられたそれによって、囚われたケモノが炎に包まれた。
かつて魔女を浄化せんとした火刑の再現。
邪悪なる魂を聖なる火に焚べ、救いあれと願った儀式。
ケモノは絶叫をあげながら燃える。肉体も、魂も、この地上で蓄えていたもの全てが焼き尽くされる。
火はやがて橙色から聖者を導いた紫炎へと変わり、より強力な火力となって対象を灰燼となす。
そうして炎が何もかも燃やし尽くした後、灯が消えた跡には────何も残らなかった。
跡形もなく、完膚なきまでに、塵一つ残さず焼却された。>>178
「ざっとこんなもんか。あー、いくら低級とは代行者ですらない俺が執行とか毎度肝が冷える。人目がない森で脱ぎ出したい程に」
対象の消滅を確認して一息。して直後に愚痴をこぼす。
抑圧から解放されたいという細やかな願望。これを悪く言うなら、露出狂としての欲望を思う存分放ちたいである。
しかし、あくまで人目のない所で。さすがにストリーキングを実践するには勇気が足りないし、世間の風は冷たいし、警察機関のお世話にはなりたくないのだ。
それ抜きにしても、育ての親が真っ先に感知して最後の審判並みの聖裁を加えるだろうから、まだ色んな意味で死にたくないリューンベルは細やかな露出で我慢している。
「という訳で脱ごう」
善は急げと神が告げているので、すぽぽーんと黒装束を脱ぎ散らかした。
爽快! 超エキサイティング! チームサティスファクション!(ぼっち)とばかりにはしゃぎまくる露出癖の変質者。
ここでなら誰から遭遇する事はないだろうし、欲望の赴くままに、アニメのエンディングのように深夜の森を走り抜けよう。>>181
>なにぶん体調を崩してしまいましたので
お大事に…ご無理なさらぬようご自愛ください…
それはそうと全体的に落差が激しすぎてどんな顔して見ればいいのか分からないのだわ!
とりあえず割とがっつり目撃されてるじゃねーか!とだけ裂夜君とムジカちゃんのSS執筆中なんですが黒鹿さんに尋ねたい事が
船の共用スペースに和室錬成して良いですか?
>>109
そうですか…
ただ、リヒターはそういう魔術師にちょっと苦手意識こそありますけど根源云々よりかは単純に冷たい奴が多くてしんどくなったって訳なので、魔術探究したいって感じならそこまででも無いんですよ。
そしてリヒターは熱い心持ってる奴(ホットな奴)がかなり好きなので、ルナちゃんみたいな魔術大好きって感じの子なら「冷たい側面もあるが、それ以上に凄い熱い、でも単純なバーニングな感じとは違う不思議な熱を感じる奴」って感じの評価になってそこそこ打ち解けるんじゃないかなって思います。
メレク君相手だと敵意とか向ける感じじゃないんだったら心証は普通位かなって感じですね。熱は感じねえけど苦労してそうな奴だなって感じ。
だから最初は普通の評価だけどちょっと関わってルナの熱を感じて打ち解ける、もし何か起きて皆で戦うんだったら荒事慣れしてるし積極的に味方側につく感じになると思います。
あとは黒鹿さんの判断に任せます…!>>191
メレ坊にはガードしてもガードしすぎない距離感であってほしい私です
ルナの頑張る姿を見たいと言うなら安全圏に置いておくよりとりあえず崖下に落としてみるのがいいと思うしメレ坊もそこはわかってるので守りすぎないと思うのです
でも死なれちゃ元も子もないし知り合い(ヨモちゃん)にルナを任されたりもするので完全放置というわけでもなく…
つまりバランスをとるのが大変難しいわけですね、メレ坊のルナの扱いというのは!(お名前を間違えられた挙句もう既に書き終わった展開にお気持ちされた顔)
あとレージュさんともお話してたけどアインがルナちゃん誘ったのは「後見人のアルマソフィアが若干落ち目の一族だから仮に万が一があってもアルマソフィアにはそこまで手痛い追及できるほどの政治力残ってないだろ」みたいな考えもあったりなかったり
あとちゃんとその後グローリアンと会談してるからね、筋は通してるからね(通したのはメリル姉さんだけども)そして名無しの教室のざっくり概要ができたのでぺたり
メンバーについてはまだまとめ中です
『名無しの教室』
考古学科を筆頭にする中立派の象徴となるはずだった古くからある教室。
『来るもの拒まず去るもの追わず』の精神で派閥も学科も関係なく受け入れる正道にして異端の教室である。
しかし派閥抗争や利権争いが激化していった時計塔において次第に不要とされ、いつしか元あった名前ごと忘れられていった。
一時期は問題児を受け入れる厄介払い先の教室として一応機能していたが、ある現代魔術科の教室にその役割も奪われ本格的に忘れられていく。
今や時計塔の本義に沿わぬ『魔術を学ぶ以外のこと』に益を求める問題児、もしくは訳アリの生徒ばかりが集まる言うなれば不良と落ちこぼれの溜まり場と化した。
だが、それは意図されたものである。
この教室は考古学科・法政科の共同管理によって運営されており、時計塔に悪影響を与えかねない人物を一か所に集めて監視、場合によっては対処するためのものであるからだ。
在籍する生徒の大半は問題アリとされて法政科による処置を受けるが、万が一異端の才能を開花させることができた者は考古学科の庇護下で研究に没頭できるようになる。
もっとも上述した通り、ここ数年はそもそもの生徒が集まらない有様であり、教室の存在そのものが疑問視され始めている。>>194
クッチー:誉から本命系家族チョコ、鳳蝶さんから義理チョコ、ポルカから元許嫁チョコを貰える。あとは断っている。
誉:兄に本命系家族チョコをあげる。後は同居してれば亥狛くんや迅龍、ジジェとかに家族チョコをあげ、学校ではお徳用チョコを教室で広げて「勝手に持ってけ」する。あとは女学友と友チョコを交換。
刹那:名無しの教室で友チョコ交換会してそう。
ポルカ:クッチーに元許嫁チョコをあげる。あとは付き合いのある家やらに付き合いでチョコ渡すぐらいはしてるんじゃないでしょうか。
蒼:教会の同僚や鳳蝶さんから義理チョコを貰える。
ヴィクトル:デュランベルジェに仕えるメイドさんから貰ってる、かな?あとはスラム街の仲間にチョコあげてる。買える限りで最高品質のヤツかなぁ。
迅龍:朽崎一家と付き合いがあれば誉や鳳蝶さんから貰える。
ジジェ:同上。
WASP組は全員でチョコ製作大会やったり、大プレゼント交換会してそうって想定。時計塔っていえば天体科の生徒ネタがあるのもあって天体科所属の人たちを見たのですが
キリシュタリア・ヴォーダイム:金髪
ルーカス・ソーラァイト:金髪
ルファス・ヴァーミリオン:金髪
キリク・レナ:金髪
となっておりまして…教授!!これはいったい!?(ロードのマリスビリーとオルガマリーは白髪ですが)
>>152
ふふ、気に入りましたとも。要素ひとつひとつがよく練られていてなんとも言えないバランスのお人になっていて…
ふむ…ルナティックのストーリーライン全然知らないのでご助力できないのが歯がゆいところ。お門違いの意見でしたらすみませんが、この際登場人物の誰かと因縁があって、それ経由で邪道戦法にも出た結果〜とかは難しそうですかね?
ギル様にとってヴィクトルさんのこの回答は道化と取るか不敬と取るか…個人的にはワカメみたいな矮小さはない分後者と認識しそうな気もして怖い。思った以上に劇物の取り合わせかも…
作者直々に認められた発育不良…ま、まあ、威厳は肉体に左右されるものではないから…うん…
新月が嫌いな理由も傲岸さとリーダーシップの折衷って感じですね。野犬ももしかしなくてもそんな感じ…?スラムでもなんだかんだで慕われて尊敬されてたりしそうですね>>189
いっぱい泣いたりひどい目あったり美味しいもの食べる無邪気なやつ……ちなみに今、野紀プロダクションのメンズアイドル二人の楽屋裏でのお話を書いています
ファンに幻滅される性格とムーブだけど笑って許してね、ヨモちゃん
そして私は遡って色々と見てきます
ちなみにルナ・アードゥルの冒険まとめました
こっちもちまちま進めてるけど次回はマヴについて
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/異聞『吸血鬼と妖精女王』>>194
トワ:実は甘さ控えめな方が口に合うけど誰かからプレゼント貰えるのがそもそもとても嬉しいので貰ったチョコは保存の魔術をかけて厳重に保管(食べなさい)
好きなチョコはカカオ85%なヤツ
レリック:貰える貰えないよりも行事で浮かれる連中を取り締まるのに忙しい。なので貰っても反応は薄い(気づいていない)
好きなチョコは甘すぎなければ何でも
夕ウタ:無論!当然!もちろん!此方へのチョコは用意しているよね!なかったらちょっと(´・ω・`)…とする
好きなチョコはコーヒーヌガー
麟ノ助:「青春だなぁ」というだけで後方年長者ヅラ。貰えるとは思ってないけどくれたらお返しはちゃんと用意するのでそれ目当てでくれる人が割といる
好きなチョコはアーモンドとかナッツが入ってるヤツ
カステラ:貰える。たくさん貰える。図に乗る。調子は乗り物。「何個もらえたー?」って教室の中央で盛り上がるメンバーの一人
好きなチョコはパチパチするキャンディチョコ
ヴィルレイ:あげても いいこと ないよ
好きなチョコはガナッシュ
時計塔ズはまーヨモが友チョコとかせっせと前日に作って教室のみんなやお世話になってる先生なんかに渡すかなぁと。二十彼は…ビジュのせいで和スイーツ貰って「(気にしなくても高いチョコとかで良いんだけど)」となりながら頂くロウィリナ?まず相手がだな…その時付き合ってる人がいたら(重めの)チョコ渡すだろうけど例年はあげる<貰うになってそうでな…>>206
セーフよセーフ。きのこ氏だって自分好みの女性像書いたら遠坂や蒼崎みたいな性格になるし。折角の新規企画な訳ですから、お互いに三題キャラメイクのお題解答であるロウィリナちゃんとヴィクトルの推敲&wiki登録したら、統合スレの方で交流リレーSSやりませんか納言さん!
まぁ自分が暫く土日が休みにならんので、同じ日で一気にやるならちょい先になりますが、断続的なら多分問題無いんですが、納言さんは予定とか大丈夫でしょうか?>>194
アルシオネシア:大量に作り大量に配る。義理とまごころ大出血サービス。手作り感は皆無。こいつら宛は食事をしないので謹んで辞退される。というか自分たちが貰えるとも思っていない。
シャントリエリ:実はそれなりに料理ができるネコ。チョコを食べても健康上の問題はないぬこがそもそも甘いものがそこまで好きでない。
好まし人間に自分の好き違うもの渡す筋通らない思う。でも『ローマではローマ人のようにしろ』言う。人びと期待はチヨッコレイト。むむむ。>>194
・ムジカ:特にこれ、という意識してる相手はいない。でもそれはそれとして日頃お世話になってたり(凌牙くん、ロイドさん、タウタさんetc)親しくしてる人(海月ちゃんやジャスミン先輩etc)には感謝を込めてチョコを贈っている
それ以外は下記の通り
・黒野:家族以外で貰う当てはない
・三上:縁なし。そして本人も気にしていない
・加々見:家族に作る程度
・黒江:親しい間柄の人間に贈っている。なお中身…
・ユウキ:年齢もあってか専ら貰う側
・ジェイド:コナかけた相手から受け取ったりお返ししたり。ただし時計塔なので中身は…絆礼装、投下してもよろしいでつか…!?
ヴァッツァブーミという聖地に、アンバー河と名付けられた河川があると叙事詩では語られている。八ヶ月は干上がり雨季にのみ流れ、鰐が生息し、沐浴に適さず、曲がりくねった河であるという。そして、その中心には半身のみ河になり、上半身は少女であるという者がいた。
彼女の名をアンバー。
かつてカーシ国の姫君であったが、ある行いのために苦行者同然となった女性である。
ヤムナー河の岸辺で苦行を続けたことで、絶食して体は瘦せ細り、肌は荒れ、髪を編み、汚れにまみれて六ヶ月の間は風のみを食べ、樹幹のように動かなくなった。ヤムナー河の岸辺で、更に一年間は絶食して水中に立って過ごす。それでも功徳が現れないや、激しく怒った彼女は足の爪先だけで立ち、一枚の枯れ葉だけで過ごした。その苦行を十二年続けた後、彼女は拠点となる隠棲所をヴァッツァブーミに移した。
清浄な場所で沐浴を行うために足を動かし、ナンダの隠棲所、ウルーカの隠棲所、チャヴァナの隠棲所、ブラフマー神の場所、神々の祭場プラヤーガ、神々の森、ボーガヴァティー、ヴィシュヴァーミトラの隠棲所、マーンダヴィヤの隠棲所、ディリーパの隠棲所、ラーマの池、パイラガールギヤの隠棲所に巡礼した。
それに見かねたガンジス河の女神ガンガーは水から上がり、彼女に問う。
「何のために自らの身を苦しめているのですか」
「私はビーシュマを斃すため、苦行に身を投じています。あのパラシュラーマでさえビーシュマには勝てませんでした。ならば非力な私は元より、誰がビーシュマに勝つことができるでしょうか。この誓戒の果報が、私の他生でありますように望みます」
「曲がった行いをする者よ、間違った願望を成就することはできないでしょう。もし自らの誓戒によってその身体を捨てるならば、その身は雨季にしか水が流れない曲がりくねった河になるでしょう。沐浴に適さず、人に知られず、八ヶ月は干上がり、人々が恐れる鰐が棲み、おぞましく、すべての生き物に恐怖を与えるような」>>221
そうして彼女の半分は大地に流れる河となった。ガンジス河の女神ガンガーの助言にも関わらず、ビーシュマを斃す、という願いのために彼女は自分の身体さえ捨てたのだ。
人間としての形を捨ててようやく、彼女の願いを叶える破壊の神が現れた。
ウマーの夫は願いが叶うこと、来世で男性となり、ビーシュマの死の要因になることを確約すると、アンバーは薪を積み上げ、自分を燃やした。
その一部始終を、密偵はビーシュマに報告していた。
戦士(クシャトリヤ)は誰であろうと戦いになれば、ビーシュマを力で打ち破ることはできない。だが、苦行により誓戒を遵守するブラフマン(ヴェーダ)を知る者ならば別であるからだ。
“無敵”であったビーシュマは人生で初めて現れた、“敵”の存在に畏れた。
だが、ナーラダとヴィヤーサの二人はビーシュマに告げる。
「畏れることはない。ビーシュマよ、一体この世で誰が人間の努力で運命を回避することができるだろうか」
◇◇◇◇
アンバーの要請による、師と弟子の決闘が始まって二十三日目。
接戦を繰り返すパラシュラーマとビーシュマが放った“不滅の刃(ブラフマーストラ)”が顕現すると、ユガ期の終末を出現させるかのように燃え上がった。衝突し、中空に一面を覆うような光輝の塊が生じると、すべての生類が苦しみのため呻いた。武器の熱力に悩まされ、聖仙、ガンダルヴァ、神々は最高の苦痛を味わう。それから大地は、山や森や樹もろともに震動し、生きとし生けるもの達は嘆き悲しんだ。空は燃え上がり、十方は煙る。虚空を飛ぶもの達は、等しく空中にいることができなかった。
ブラフマーストラは後世の人々に核兵器を想像させる。その現れだった。
神々や阿修羅や羅刹がいる世界が悲鳴を上げていた時、ビーシュマは別のアストラを番える。相手を戦場で眠らせるというプラスヴァーパ・アストラを。
しかし、そのアストラの発動を制止するためにナーラダやリーチカといった聖仙の一団が降臨した時、パラシュラーマは自己の敗北を悟る。>>223
「“斧の(パラシュ)”ラーマよ、ビーシュマを倒すことはできない。なぜなら、パーンドゥの最強の息子アルジュナは、神々の王インドラの息子であり、強力で、勇猛な“造物主(プラジャーパティ)”である、永遠なる古の神ナラである。三界において、“左利きの勇士(サヴィヤサーチン)”として知られるアルジュナが、時至ってビーシュマを斃す者となることを、ブラフマー神が定めたからである。
武器を下ろすがいい、ラーマよ」
「それはできない。私は戦いにおいて退却しない。祖霊たちよ、この戦いを止めさせたいと願うならばビーシュマがこの戦いから退却するように頼むがいい」
「武器を下ろすがいい、ビーシュマ。最高のバラモンに敬意を表し、戦いから退却しなさい」
「偉大なる聖仙たちよ、それはできない。決して、敵に後ろを見せて戦いから退却することはできない。背後から矢を射られるようなことはできない。貪欲、優柔不断、恐怖、あるいは利益のために、“戦士の法(クシャトリヤ・ダルマ)”を捨てることはない。それが私の誓戒であるから」
パラシュラーマとビーシュマは退却ではなく、和解によってその戦いを終わらせた。
しかしそれを面白く思わない女性がいた。ビーシュマに恨みを持ち、パラシュラーマに彼と戦うよう請うたアンバーである。
そもそもの事の起こりとは。
かつてビーシュマは弟ヴィチトラヴィーリヤ王の妃を得ようと、カーシ国ヴァーラーナシーへと乗り込んだ。そこでは三人の王女のために婿選び式が行われていたのだが、彼はそれを無視して、王女たちを自らの戦車に乗せてから告げる。
「この場に集まった諸王たちよ。戦士は“自選式(スヴァヤンヴァラ)”を奨励するが、法を説く者たちは敵を破り、奪った妻が最良であると言う。そこで私は彼女たちを力ずくで奪おうと思う。貴殿たちは自らの力を証明するため努力するがいい。戦いの準備はできている」>>224
クル国に到着した時、アンバー、アンビカー、アンバーリカーの三人の王女の内、長女であるアンバーがこう告げた。「私は自選式に集った諸王の中で、シャールヴァ王と結婚することをお互いが望んでおり、それが父の願いでもありました」と。
ビーシュマはヴェーダ聖典に通じているバラモン達の集会でこの件を相談し、彼女を帰すことに決めた。本来ならば、これでこの件は終わったはずだった。
しかしビーシュマに撃退されたことを恥じたシャールヴァ王は、婚約を無かったことにしてしまう。他の男のものになった女性を娶ることはできない、と。
アンバーは無残にも拒絶され、どこにも帰る場所は無くなってしまう。
国にも帰れず、夫となるべきだった者には捨てられ、孤独の身となった原因は誰かと問われれば。
それはやはり、ビーシュマという男に他ならないだろう。
アンバー河の流れを見ながら、白髪の少年はそう思うのである。>>232
【魔術】
・精霊術
母方の血筋に由来する特殊な術式。
祝福と呪詛という相反する2つの術を併せて内包する。
まだ小さいバイディワは、勉強の合間に母から教わっているので普通に未熟。
・改造魔術
バルベルデ伝来の魔術。
教わり始めて間もないので、精霊術よりも未熟。
【特殊技能】
・精霊血脈
バイブラクラック家はフィリピン固有の幻想種の血を引く者が始祖で、その血に由来する微弱な力が脈々と受け継がれており、時折先祖返りで強い力を持つ者が生まれる(バイディワは母共々、父方の血筋の影響で祖母程ではないが強い力を持っている)。
鍛錬と年齢を積み重ねれば、恵みをもたらす術と呪術をローコストで行使可能。
・模造と上書きと改修
バルベルデ家に伝わる属性。>>233
・対神秘補正
はるか昔、後にバイブラクラック家を作った人物の1人が魔性と戦い続ける内に構築した属性。
相手の神秘が強くなるのに比例して力への補正率が上昇する。
【礼装】
・新月の欠片
フラグメント・ルーナ・ヌエバ。
見た目は特徴的な装飾をぶら下げた2つのペンダントだが、どちらもバングルやアームレット、ブローチ等に変形可能。
名前は形状を見たバイディワがミラグロスと話し合って名付けたもので、正式名称は別途存在する。
説明書は無いが、脳内音声ガイダンス機能が付いている。
その正体は魔術礼装だが、二人とも知る由も無い。
バルベルデ家の本丸たる翠園館の地下にある隠し倉庫に2つとも死蔵されていたのだが、バイディワがミラグロスと一緒に探検ごっこをしていた際に偶然見つけてしまい、以来正体を知る由もなくお揃いのお守りとして大事にしている。
【外見・容姿の詳細など】
血筋の都合からアングロサク/ソン系の肌と容姿で、目鼻顔立ちにフィリピン人の特徴が混ざっている感じ。
目つきは釣り目寄り。>>234
【人物像】
イメージカラー:青と銀
特技:デジタルイラストレーション、祖母から習ったスペイン語の読み書きと会話
好きなもの:絵を描くこと、祖母と母親、某日本製アニメ(及びその主役メカ)
嫌いなもの:母と祖母を侮辱する者と、自身の初恋の人(?)を軽んじる者全て
天敵:父方の伯母で爆乳の変態パティシエール
願い:まだ考えていない
【一人称】あたし 【二人称】あなた 【三人称】あのひと
台詞例
「あたし、フィリピンじんだけどエスパーニャじんでもあるの。ママとおばばも」
「ミラグロスとちがって、プリシラおばちゃんこわい!」
「ビオランテのことはまだ『おばちゃんってよんじゃだめ』っておじじとほんさいさんにしかられたの」>>235
【来歴】
フィリピンはマニラ首都圏に属するパサイ市生まれパサイ市育ち。
妙に裕福な母子家庭で、柔和で大人しい母リガヤプロと超若作りの祖母タララーワや気のいい親戚達に愛情を注がれて育つ。
母からの遺伝であるフィリピン人らしからぬ浅葱色の髪と色白の肌を珍しがられることはあったものの、それを理由に疎外されることはなかった
物心つく前から絵に強い興味を向け、金銭には不自由していなかったのでパソコンとペンタブを買ってもらったのが切っ掛けとなり自分でも描き始めるようになる。
将来はイラストレーターかと周囲が予想する中、5歳の時に転機が訪れる。
父親が迎えに来たのだ。
スペインの資産家一族、バルベルデ家の一員である父の口から祖母がかつて現当主夫妻共有の愛人であったが彼らの下から逃げたこと、帰国後に産んだ母がその当主の娘であること、母と父の馴れ初めと別れた理由を知らされ、まだ幼いバイディワは混乱。
誤解から親戚達が、父に同行した強面で筋骨隆々の女装中年男性と壮絶な殴り合いを繰り広げたりと結構なトラブルの末に母が父からのプロポーズに応じたので、事態をややこしくした責任という名目で祖母が道連れにされつつ親子三代でスペインに移住する羽目になった。
移住後、「バルベルデの血を引いているのだから」という理由で母と一緒に一族伝来の『ある物達』が継承され、改造魔術も習うことに。
時々横暴なぐらい押しは強いが紳士的な父ベルムードには早い段階で懐いたので、彼との親子関係は良好。
祖父ロレンシオと本妻カンデラリアも屈託なく可愛がってくれるし、叔母(母の異母妹)ビオランテや従姉妹ミラグロスとも仲良くしているが、不幸な誤解から母方の親戚と喧嘩になったイノセンシオの事は野蛮人扱いしており、ミラグロスの母である伯母(母の異母姉)プリシラに対しても母と自分に近づかないでほしいな、と思っている
【性格】
移住前の環境もあって元気印の活発娘だが、父方の遺伝もあって温和なお人よしの面も併せ持つ。
ただし、バルベルデの血筋故に外敵への容赦の無さも遺伝しており、それがいつ発露するかは現状不明。
また、母と祖母を侮辱されることを非常に嫌っており、その怒りが限界を突破すると普段の明るさからは想像もできないほどの酷薄さを見せる。遅くなりましたが言い出しっぺなので俺の所のバレンタイン事情も
獅音→教会の仲間とかから少し貰う。軍にいた頃はオッサン達からチョコ菓子を大量に貰ってた。もしかしたら女子より男子の方が貰った数多い、というか5割以上を傭兵のオッサンからが占めているのかもと内心思っている。
リヒター→まあまあ貰う方。歌わせてもらったライブハウスのスタッフの女子からチョコが結構送られてくる。あと多分ビオ嬢含むバルベルデ家からは貰ってるかもだし海月ちゃんからも多分amaz○nの配達とかで送られてくる。
海月→色んな人に友チョコをあげるし、ジャスミンとか船の女友達から結構貰う。本当は手作りしたいけど昔ぼっちだったのでチョコとかスイーツ系を作った経験が無く、見よう見まねで作ってみた所かわいいメロも怖気付くレベルになってしまったので練習しようと思ってる。
凌牙→不良だしそんな貰わない。というよりまともに貰った経験が少なく、船でも義理を数個位、それ以前に貰った相手は精々1人か2人位らしい。本人曰く「そういや3歳から6歳まで毎年カカオの実を魔術無しの素手で叩き割りまくってそれだけで晩飯済ます事があったけどアレは除外して良いよな…」との事。何それ…怖…
巽→駄菓子レベルの義理チョコなら結構貰うけどマジモンは貰った経験が無い。貰えなかったと嘆く巽会の野郎共と店の在庫のチョコ食いまくったりしてる。けど気のいいおっさんだしおばさんとかからは貰うかもしれないけどおばさんのネームドが殆どいないので分からん…
裂夜→貰ってない様に見えて意外にまあまあ貰う。ロイドとかカステラとかみたいなイケメンに比べると流石にかなり少ないが、義理の中に好感度が少し高めな事が伺える感じの物が何個か混ざってたりする。ちなみにコミュ障故に「面と向かってゲリラで贈り物を貰うのが何回もあるこの日は結構心臓がバクバクする」という訳なのでバレンタインは常に刀の柄を触って精神統一してるらしい。
こんな感じですね…
多分うちの奴らは皆チョコ貰ったら割と喜ぶと思いますよ
て訳で風呂上がったらリプ返していきまーす>>238
そういえばビオランテは日本に留学してたし、そのまま就活が上手くいってたら永住するつもりだったから日本の文化には馴染み深いので、リヒターに義理チョコあげる可能性あるのかと言えばある。律:やるとしても偶然二人きりになった時に缶コーヒーを渡すとか。この辺は付き合ってもあんまり変わりません。誰かと付き合うとしたら「毎日が記念日だから特別気を張る必要はない」って考えの人なので
萌音:超凝る。城型のチョコケーキとか超リアルな万里の長城柄のクッキーとか作る。ブレねえ。
クウネル:多分一番無難なバレンタイン観&ホワイトデー観の人。自分でも普通に作ります。
フィリップ:こんなんでもモてる。面と雰囲気はいいので。ただプロイがいるので真面目なお付き合いには消極的。
シャーデンフロイデ:食う専。フィリップに請われれば渋々作るけど味見で7割食べたりする。「船」のバレンタイン事情
・フィサリア
日頃世話になっている上司にあげたいが食べれる身体ではなさそうなのでブックカバーか栞でも渡そうかな、と思案中
・マロウ神父
本命は渡されなさそうだがなんか地味にあれこれ皆から貰ってそう
・ベルナルダ卿
バレンタインフェア開きそう
・ヘイズ
我々には関係ない話だ
・マレオ
チョコだー!チョコ寄越せー!クレクレ海神が来たぞーチョコを食べさせろー!!>>144>>145
ふわもこクロケルとテツノフラスの温度差で頭おかしなるで
>>153
プルフラスって正面こうなってたんだ……なんかすごいもちっとふわっとしてる……かわいい、とてもかわいいぞ
>>181
かっこいい!リューンベルくん超かっこいいぞ!!!ってなってたら最後だよ!!!
でもそういうところが好きです監獄長はお大事になさって
>>213
なんかもう顔色から幸薄い感じするけど大丈夫そう?いや、大丈夫じゃなさそうっすね
金髪碧眼……ロング……うっ天秤の発作が
>>226
やっぱね、絆礼装はね、しっかりとその鯖の生前を織り込まないとね
愛が感じられる内容でした……ここのえさんインド、というかマハーバーラタお好きですよね
>>237
6歳!?!?「みんなー!!俺、輝いてるかー!?」
「輝いてるよー!!」「今日も私の推しが眩しいーー!!」「眩しすぎて見えねぇ」
「それは困るなぁ、もっと俺のこと見てくれないと、な!」
キラキラと輝く笑顔を振りまきながら、バッチリ決まったアクロバット。まさに人並外れた動きが眩しい、煌めく太陽のような青年。
誰も彼もを惹きつける天性の光。笑顔の魅せ方、身体の動かし方、ファンへの話し方、声の出し方、自分のその全てを完璧に把握した上で、どうすればみんなが夢中になるのかを理解しきったパフォーマンス。感じ方や湧き出る感情は人それぞれだけど。きっと、老若男女誰であろうと、目を離せない。
そんな太陽が彼、シャルル・ソルージュだ。
「僕のこと、好きな人ー!!!」
「大好きです!!」「結婚してくれぇ!!!」「味噌汁作るわ」
「ありがと〜☆でも、僕はみんなのアイドル、だからね!」
みんなの好みのど真ん中。女の子や子どもにはカッコ良く、男の子やご老人には可愛らしく。何故かそうやって見えて、庇護欲が駆られてしまう、目が自然と惹きつけられるようなよくわからない魅力の青年。
その魅惑の歌声はとても聴き心地が良いものだ。癖は強くない、特に目立ったところはない、するすると耳に入る曲。それでいて感情は伝わるのだから、心にしっかりと焼き付き離れ忘れることはない。何より、歌う際の表情は変幻自在でその感情をそのまま表してくれる。
そんな偶像が彼、天ヶ原リンネだ。多くの人を惹きつける、アイドル。いま話題のメンズアイドルとして活躍するその姿は、とても清廉で、美しい。やましいことなんて何一つない、そんな──────
「わけない、んだけどね。……はぁ、このままダラダラしてたら怒られちゃうからさっさと行かないと」
あんな奴らに、そんな言葉、似合うはずがないのです。
「お疲れ様〜、良いライブだったよ!」
「おつかれ〜。ねぇ、俺の頼んだおつまみ買ってくれた?」
「あ、僕も僕も!頼んだやつ!」
「はいはい。リンネもシャルルも人使いが荒くて……」
一人称も完全に変わってしまって、今や彼らは二人ともオフ、素の状態が全開だ。シャルルの「俺」も、リンネの「僕」も、普段はキャラ付けのために使っているだけ。まあこれはこれでファンのみんなにはギャップ萌えなのかもしれないが……「はい、リンネは揚げニンニクと塩辛。シャルルは電子タバコね」
「わーい、いつもありがとラケル〜!……お酒あったらな〜」
「流石に怒られます。というか昼間からこんなのコンビニで買って、私が変な目で見られるわよ」
「俺が変な目で見られるわけじゃないしぃ?……ってか意外だな。シャルルってタバコなんて吸ってなかっ……シャルル?」
普段なら真っ先にお礼を言うはずのシャルルが何も言わない。それどころか、さっきから生きてるような気配すらしない。いったいどうしたんだろう、何をしているんだろう。そんな心配をマネージャーであるラケルは抱え……対して、心の底からシャルルがどうなろうがどうでも良いが、このアイドルビジネスが破綻するのは嫌だなぁとめんどくさそうにラケルと共にシャルルの方を振り向いて。
「ずるい、ずるいだろあの人……僕の知らないところで、こんな、こんな……!!」
「「ああ〜……」」
「なんでだよ、僕の英雄……!!僕のこと見てよ、いやでも見ないからあの人なんであって僕なんかに目を向けるのはあの人なんかじゃない、いやでも見てほしい、僕の方をゴミを見つめるような目で見て無視してほしい……僕がそれでも懲りずに話しかけたらその冷たい顔で睨まれたい……うぅ、僕の女神様……!!!」
「お前のじゃねぇよ、過激派ガチ恋厄介勢が」
先程までの太陽のような笑みは何処へ行ったのだろうか。楽屋の壁のとある区画一面に貼ったとても美しい女性のポスターを崇め、涙を流しながら未練が募りに募った呪詛を吐き出しているのだ。弱々しい、と言えるような、むしろ強い、と言えるような。そんな気迫で、愛を捧げ続けている。「僕だって大好きなのに、僕のことは絶対に殺してくれないんだよ!蒐集対象にはならないって言うのかい!?」
「そりゃ、まあね。純血のドラクル種ぐらいなら多分もう蒐集してるでしょ。わざわざ純度の低いシャルルを取り込む理由はないんじゃない?」
「でも、でもぉ……!だって狡いよ、僕だって頑張ってるのに、あの人にちっとも追いつけてない!今度は日本で大暴れ!?春の英雄と魔眼の英雄との殺し合いなんて……うぐぐ、羨ましい……!好きなのに、僕の方だけ振り向いてほしいのに、いや、解釈違いだけど!でも、うぅ〜〜〜〜!!!!」
「ちょ、落ち着いてよシャルル。身体から炎出てるから。ほら、私がタバコ買ってきたから、ね?」
「………ありがと」
背中から翼のように噴き出していた焔はシャルルがとある魔術師からもらった礼装によるもの。感情の昂りに沿って激しく咲き誇るそれはラケルの殴打で精神の平静を取り戻し、何事もなかったかのように治まって。そして、シャルル自身も何事もなかったかのように慣れた手つきで電子タバコを取り出し吸うのである。
「で?リンネも言ってたけど、前は吸ってなかったじゃない。どうして急に?」
「どうしても何も……あの人はタバコを吸ってるから。僕もそれにあやかって、ね?アイドルだからニコチンもタールもないやつだけど」「じゃあ何?アイドルじゃなかったら吸ってたの?」
「もちろん!とびっきり強いやつ!」
「はぁ……」
流石の筋金入りである。アイドルになった理由が「あの人みたいに輝きたいから」である残念なイケメンは格が違った。ちなみにここ、京都でライブツアーは終了したわけだがこの後の数日間のオフ、彼は世界旅行をして憧れの英雄であるアルテミシアを追う旅に出かけるつもりらしい。とんでもないバイタリティと愛である。
「楽しみだなぁ、あの人に会えたらその時はあの人に今度こそ殺してもらって……いや、それだけじゃないや。あの人と戦った奴ら全員僕が見定めないとね。あの人と戦ったのに相応しいかどうかを見定めて、もしダメだったら……えへへ」
「キッッッッショッッ!!」
「え?どこが?」
「無自覚拗らせ童貞野郎め……!」
どれだけ素の顔が、声が、カッコ良くても。仕草と感情はその全てを無駄にする。目の前にいる男がそれを証明して見せたようだ。それぐらいには、気持ち悪い。いや、本当に。冗談じゃなく。とんでもない。ラケルは呆れ、リンネは心の底から気持ち悪いと言った顔でシャルルを見つめている。何より恐ろしいのは、当人のその醜悪さの自覚がないことだ。「あ、ってかみんな静かにしてて。俺、今から電話するから」
「誰にだ?仕事か家族?」
「俺の家族はみんな破滅したわバカ。16人目の彼女だよ。……“あ、もしもし?うん、いま大丈夫か?……そっか、ありがとう!最近ずっと話せてなかったから超嬉しい!すっっごい寂しかったんよな、だからマジでいまドキドキしてるわ!”」
「「またかぁ」」
これがリンネの悪癖だ。誰かに愛されていないと満足できない愛情中毒。しかも、たったひとりではなく、出来る限りたくさん。自分の手が届く範囲、いや、届かない範囲の人にも愛されたくて仕方がない渇愛の化け物。だから彼はその感情のまま、多くの人と関係を持っている。名前も、容姿も、性格も、喋り方も、性別も、全て変えて。
「器用だよね。声だけ変えれるの。僕は全然羨ましくないけど」
「声帯ごと変化させているんでしょ?まあ私も羨ましくないけど」
「“うん、明日会おうな!明後日?(明後日は6番目の彼氏とデートが……)……ごめん、仕事が忙しくって。ね、わかってくれるよな?うん、ありがとう!じゃまた明日な!楽しみにしてる!”……ふぅ、ニンニクうまっ。お酒欲しくなるなこれ」
「嘘つきク.ズ男」
「ゆるふわビッチ」「うるさいよ。俺はたくさんの人に愛されたいんだから仕方ねぇだろ。そのためにカッコよくなったり可愛くなる努力を欠かしてないんだからむしろ良い男と言ってほしいね」
悪びれもなく己の正当性を主張する。しかしそれも仕方がない。愛されないと生きていけないか弱い生き物だと本人が言って憚らないのだから。ちなみにリンネも休日の予定は最初から最後まで恋人たちとのデートの予定を詰めている。そしてその合間にマッチングアプリで次の恋人候補を漁っている、とのことだ。ちなみに次はツンデレ系の女の子が良いなと本人は言っている。節操がとことん無い男だ。
愛されるための努力を欠かさない、会う人会う人にとって“一番魅力的な自分”になって、愛されるようにする。それで愛されないわけがない。だって、その人のタイプど真ん中だから。性格も、容姿も、行動も、何もかもが。これで愛されないなんてことはない。そうやって考えながら、いつも生きている。アイドルになった理由だって、アイドルになればみんなから愛されると思ったからだ。それがリンネの当たり前で、それがリンネの価値観だから。
「はぁ、なんで私、こんな奴らのマネージャーになっちゃったんだろ」
「僕たちが引きこんだんじゃなくてサーシャさんから紹介されたんでしょ?うちのプロデューサーも歓迎してたよ、ラケルのこと」
「俺たちみたいなメンズアイドルのマネージャーが出来る上に羽振りいいからたくさんお金がもらえるなんて、良い仕事だと思うんだけどなぁ?」
「アンタたちみたいなク.ソ男の面倒を見るこっちの身にもなってよね……早いとこお金貯めて、辞めて、さっさと夢を叶えないと」
このお金を基にして、私はたくさん勉強をするのだ。たくさん勉強して、たくさん資格を取って、自分が就きたい憧れの大企業に入る。そこで沢山活躍して、趣味にもたくさん打ち込もう。お金があればやりたいことはたくさんできる。時間の確保は難しいけど、そこは腕と要領の見せ所だろう。そしていつか、いつか……「私の理想の人と結婚するんだ。初めての彼氏をそのまま旦那さんにして、共働きの幸せな結婚生活を……」
「やーい、ズボラ〜」
「ガサツだよね〜」
「うるせぇなぁ!!人の夢にケチつけんな!!」
自分の夢に文句を言われると怒るくせに、マネージャーである私の夢にはズケズケと言いたいことを言ってくる。こんな男たちの相手をしてて楽しいとか、嬉しいとか、そんな気持ちを抱いたことはなくて。強いて言えば、ライブの成功を喜ぶぐらいで、でもそれ以外は本当に全く。
「もう私は帰るからね!」
「不貞腐れちゃったの?」
「アンタらが帰る時は一人がいい、付き添いいらないって言ったんでしょうが!」
「そうだっけ?じゃ、またね〜。夜道に気をつけなよ、女の子なんだから」
「女の子扱いしてから言いなさいよね、全く……!」拝啓、野紀所長。何故あなたが、私にこの職業を斡旋してくれたかわかりません。確かにお金はたくさん稼げますけれど、だからといって私のライフキャリアにこのお仕事が必ず必要だったかと聞かれると、そうじゃない気がします。それでもあなたは、何故、私にこのハードすぎる仕事を勧めたのでしょうか。あんなとんでもない男たちのお守りをさせて、何がお望みなんですか?
………もしかして、いつか私が、この経験を通して、漫画みたいな運命に巻き込まれたり、なーんてことですか?ねぇ、期待していいんですか!?お願いだから、答えてくださーい!!!
宮苑ラケル
シーズン・ファミリーホームに引き取られた元孤児の大学二年生。ファミリーホームで暮らしていた子供たちの中では珍しく、“何もない”のが特徴。幼い頃から特別な神秘の出来事に巻き込まれたわけでもなく、普通に暮らして、普通に事後で家族を亡くして、身寄りがないまま引き取られただけにすぎない。
夢に向かっての研鑽を欠かさない乙女。色々な資格を取って、就きたい仕事に就いて、趣味に生きて、そして大好きな彼氏を作ってそのまま結婚するのが将来計画の可愛らしい女の子。
最近の楽しみは同じ施設を出た人体発火能力を持つとあるルポライターの雑誌を読むこと。本人は文才がない、とは思っているようだし、ラケル自身もそこまで優れたものではない、とは思ってはいるものの、それでも日に日に上達していくその文章を眺めるのが好き。家族を応援する気持ち。おまけ
「ねぇ、シャルル」
「どうした、リンネ」
「またダメだった。……どう頑張っても見えなかった、アイツの好み」
リンネの特徴である“人の好みのタイプを見抜く観察眼”は控えめに言って人外の域にある。生命の持つ欲望を受け取ってその姿や機能を再現する、といった魔術を修めているリンネは、天性の観察眼も併せればたった少し会話するだけで声も、顔も、服装も、性格も、全て好みを割り出せる。対象における“一番”を引き出せるのだ。
………しかし、ラケルにはそれがない。彼がどれほど話をしても、精神的動揺を引き出すムーブをしても、時々目の前で姿を変形させてみても、何一つ、見えない。そこに魔術的な防護はなく、ただ見えない、わからないだけなのだ。何がラケルの好みのタイプなのか。わからないものを再現など出来はしない。
「僕もだ。少しもこちらに惹かれてくれなかった」
シャルルが混血として存在する上での源流……ドラクル種という吸血種の性質上、シャルルを目にした人間という種は必ず、と言っていいほど一度は惹きつけられるのだ。それがどんな感情であれ、たった一瞬の出来事であれ、絶対に目が離せなくなる。そこにシャルルの天性の光が混ざった結果、羨望、嫉妬、歓喜、感動、はたまた別の感情、そのどれにせよ絶対に眼は離せないのだ。今回で言えばシャルルの奇行に対する嫌悪感でもいい。
ラケルには、それがない。リンネでさえ見せていたシャルルへの嫌悪感が、一つもなかった。ただ炎が楽屋に燃え移らないようにするために、単純に殴打して落ち着かせて、その後の行動もいつものことだと流している。あまりにも、異常すぎる。そしてその異常さに、当人が気づいていないことも。>>244
6歳。
年齢一桁の鱒って前列が数名いた&母親の年齢設定の都合で6歳となりました。(吐血)野紀プロダクションのメンズアイドルはこのページ
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/野紀プロダクション>>259
何 故 気 付 いた !?
ジョークはこの辺にしておいて。
発音はまだたどたどしいですが、オープニングもエンディングも原語版(日本語)で歌えます。
つーか祖母と母親が手塩にかけて教え込んだ。>>262
色々見返すとおかしいかもしれない今更のもしかしてな気づきで目ん玉節穴過ぎてなんだか申し訳ないレベルなんですけども黒鹿さん。
もしかして死霊病棟編でクッチーがセダムくんに”きみ、なーんにもないね”、”つまんないってこと”とか言ってたの、アレってセダムくんの中身が亡霊だってクッチーが気がついてた、という事なんですか?>>267
年下は探せば結構いるんですよ、デルトロとか、リーヴノーズとか、メロディアとか。(人間かどうかはこの際置いておく)
先祖帰りはしてるけど、元々の資質はそこまで高い訳じゃなかったり(キャラシにも書いてる)。
バルベルデ家の伝統に則った、端(魔術師)から見れば相当に無茶で面妖な魔術的処置によって本来の資質にステータス表示分がプラスされてる感じ。(エイベルが竜種の心臓の欠片を自分に移植して魔術回路の本数を爆増させたのが真っ当な修行に見えるレベル)
ただ、ある程度成長してから処置を受けたので不安定になっております。(そちらに関しては、成人済み&経産婦である母親の方が深刻)>>272
そういうことでしたか。
どえらい勘違いしてました。>>268
そう!いないんですよ!
なのでここで新規開拓しちゃおうかなーとか考えてて
しかしおじさまも捨てきれず…
>>269
さすがに「今現在のセダム・ガブリエールは亡霊が故人のセダム・ガブリエールの死体を使って生前の生き方をマネている」という詳細までは気づいていません
どっちかというと直感的な話で、なんとなーく、あ、こいつはつまんねーなとクッチーは感じたという描写です。そのまんま!
あと魔術が好きだと言ってるルナ/セダムの2人もクッチーからの評価では面白い/つまらないと真っ二つに分かれる描写でもあります。この2人は根本から違うことを示していたり
セダムが実は死体だよー亡霊だよーという描写はたまに差し込んでるのでその辺気づいてもらえるのはとてもうれしいです。もっと読み返して(本音)AIイラストアプリくんは時間泥棒だと思う今日このごろ。!!(小並感)
画像はアプリに描いて貰った誉さん。
>>274
なるほど。
>もっと読み返して(本音)
はい。もっともっと読み返します。……というか吸血鬼と亡霊シリーズとかは普通に読み返してるのに、そういう描写に気づくのがおせーのよ我ながら。
あと同族嫌悪的な感覚も入ってそうかなぁとか思ったり。ルナちゃんとセダムくん(セダムくんじゃない)だと、クッチーはセダムくん側の人間だし。>>194
私は貼ったつもりが貼れてなかったことに今になって気付いた間抜けです。
主な時計塔組は今の所ルファスとコーデリアですね。
ルファスは特に何かをする訳でもなく誰かがチョコをくれたらきちんとお礼を言ってホワイトデーにもお返しをくれるマニュアル通りの対応をします。そもそもバレンタインという行事自体に対する関心が薄いのです。
コーデリアは簡単なお菓子を作って親しい人に渡す感じですね。具体的にはお父様とちょっと年の離れたお兄様など。初めて渡した時の反応はお父様は「いけませんね…歳を取ると涙腺が緩くなってしまう。大きくなりましたね、コーデリア」お兄様は「これはありがたい。身内が作った物であれば安心して口にできます」
次に船組
ジャスミンは人形にラーニングさせた料理スキルで大量に作って大量に配ります。これは例の自分の有用性アピールが元で始めたものなので自分に自信を持つようになってからはなりを潜める────と思わせておいてこれが無いとバレンタインにチョコ0個の悲しみを背負う人が若干名発生するので以降も続けてたりします。
ロイドはまあ顔と性格が良いのでバレンタインに沢山チョコを貰います。そして律儀なので貰ったチョコは全部食べる。甘いチョコレートが好き。
ニコレット先生は体質的に自分で作ったものは人に食べさせられないので市販のちょっといいとこのチョコレートを買って医務室のメンバー等に贈ります。今後登場する幹部組の男女比によっては幹部会でお茶請けとしてチョコレートを出すとかするかもしれません。
それはそれとして本人は料理上手なので隔離棟で自分用に作ったものをどこからか侵入したマレオが食べていくとかもあります。黒鹿さんへ
例の名無しの教室生徒の候補三人、今日の夜にはご紹介します~>>277
やっほーいお待ちしてまーす師匠キャラを考えようとして練り練りしていたものの……
途中で弟子枠のキャラが自キャラにいないことに気づくなどしました……レオーネ・ミランドラ
『錬金術(肉体)』
物質の変換。魔術を用いて「自己の肉体を別の物質へ変換する」「自己の肉体から物質を造る」という錬金術。
魔術を使えば使う(物質を生み出す)ほど体組織はその負担からボロボロになっていく(最終的に砂と化す)が、ミランドラ秘伝の礼装『生命の石』を体に埋め込むことで誤魔化しながら、活動できる。
明るく爽やかな今時風の青年。
『魔術を学ぶ以外のこと』に益を求める問題児枠
比較的浅い家系の魔術師一族、ミランドラ家。
この一族に墓は無い。
なぜならば、魔術を使うたびに崩壊していった体を、秘伝の礼装『生命の石』の素材として使い回すからだ。
この一族の決まりに対し、レオーネは拒絶こそしないが不満を感じた。
『想い偲ばれる墓もなく、最後はただの石と化すならば、せめてレオーネ・ミランドラという人間がいたことを、誰かの思い出に残してほしい』
そう願った彼は渋る身内を説得し、どうにか時計塔への入学に成功する。
思い出作りのために!>>281
シャルフーブ
『原始呪術(自己)』
自身を生贄に上位の霊的存在や災厄の招来を可能にする、代償魔術のエキスパート。
負担は大きいがその分見返りも大きい
……とある事情からシャルフーブの場合、呪詛や悪意ある魔術に対する抵抗力が極めて高い。
厄介払いに教室へ来た訳アリの生徒枠。
とある魔術師一族がいがみ合い、無残に全滅した。
ここまでは魔術界でよくある話だった。
問題が一つ起きた。
その一族は皆呪術に長けた魔術師たちであった。
「あいつさえいなければ……!」
「殺られる前に、殺るしかない……!」
疑心暗鬼や憎悪、恐怖……様々な思惑からそれぞれが自らの身を犠牲に悪霊や災厄を呼び寄せ、───それらは呪詛の塊となり一族を蹂躙していく。>>284
…………というのは表の顔。
名無しの教室は考古学科・法政科の共同管理によって運営されており、時計塔に悪影響を与えかねない人物を一か所に集めて監視、場合によっては対処するためのものとして密かに機能している。
リロイはそこに在籍する落ちこぼれ生徒……と見せかけた法政科に遣える人間。そもそも没落したリャン家自体が秘密裏で法政科に吸収されていた。
彼がここに送られた理由は二つ、
・警戒されにくい(侮られやすい)所属位置から法政科の仕事をサポートする。
・教室の生徒たちを内側から監視するため
非公式の密偵として働き、
たとえ大きな活躍をしたとしても彼個人が讃えられることはなく、
たとえその任務の最中に死ぬことがあっても「功に焦り妙な真似をして無駄死にした愚か者」という扱いにしかならない。
そんな立場の青年。>>287
ふふふ、琴線に触れる子がいたっぽいようでなにより……!リロイ君がいるとするなら貴族主義派閥と民主主義派閥、二つの派閥からスパイ送られてることになるわね
ちなみにこれは例のアイドルたちと例の乙女ゲーヒロイン()の感情。参考にしてね
リンネからシャルル→好み自体は完璧に再現できるのにその強さとか精神性が解釈違いとか言われて燃やされるんですけどー!拗らせ童貞野郎が、愛なんて結局は性欲だろうが!なに純情ぶってんだキモいぞ!!
リンネからラケル→なんで好みが見えないの……?なんで最高に可愛くてカッコいい俺に振り向かないの……?こわ、やば………えぐ……
シャルルからリンネ→節操なしすぎてどうかと思うんだが。ゆるふわビッチなのにも良い加減にしてくれないと僕もどうかと思う。愛を貰えないと愛せないのって虚しくないか?
シャルルからラケル→全然こっちに関心を向けない……悔しいとかもあるけどそれよりも生物の本能的なものによる惹きつける力を無視してるその異常性がこわい……何……?
ラケルからシャルル→所々でアルテミシアさん?とやらに興奮して燃えるのはどうにかしてほしい。昭治さんだってちゃんとオンオフはコントロールしてなのにどうにかしてくれ
ラケルからリンネ→頼むから不祥事を起こさないようにだけ気をつけてほしい。本当に、稼ぎたいから。あとたまにこっちを気持ち悪がるような目で見るのは何?喧嘩する?>>280
そ…その手が…!
出来上がったら募集してみますね…
青子みたいなカラッとした女師匠になる…はず…>>291
そりゃ野紀もこの3人をどうするかで頭を悩ませるってもんよね!そういや今月strange fakeの新刊が出るそうですが、極光のアスラウグとかサムライレムナント(は不明ですが)みたいに、作品が色々出てくると魔術的に参考に出来る描写が増えていいですよね。
話が変わってユーさんに質問があるんですが、今までの積み重ね的には誉さんと飛鳥ちゃんって同じ伏神の学園に通ってそうな印象あるんですけども、誉さん18で飛鳥ちゃんは17。同級生か先輩後輩想定かどっちだったりしてるんでしょうか。
あと二人って学園だとどういう関係性だとお考えですか?普通の友人もお互い居そうですが、魔術関連は出来る限り学校じゃ出さないようにしてるのかな、とか。或いは二人きりで会話する際には魔術の鍛錬に関する会話してたりするのかな?とか気になってまして。こそこそ噂話
ここのえは僕鯖スレの方でウィチィロポチトリを作ったことがあるんだ〜!
公式のセンスに負けた感があるよね(ガチャは星5星4勝ちました)>>293
そうですね、この二人は同級生の方が色々と都合がいいと思います。年齢は飛鳥ちゃんが遅生まれだったとかにすれば辻褄は合います。
次に学園だとどういう関係か。これは俗に言う幼馴染の関係ですね。家同士親交があったこともあって小さい頃からよく遊ぶ仲で学園でも仲良くしてます。
ただ飛鳥ちゃんは若干男性恐怖症気味なので遊んでるグループに男子が入ってきたらそっと誉ちゃんの後ろに回るみたいな感じです。誉ちゃんは多分男子とも仲良くできるのでそんな時の緩衝材の役割も担ってくれてたりします。
そして魔術に関しては学園など外では基本話題に出しません。というよりこの頃の飛鳥ちゃんは基本的に自分の魔術が苦手なのです。>>295
うーん納得の解釈。魔術に関しても了解です。
よく遊んでる女子グループは何人ぐらいがそれっぽいだろうか……。
誉→飛鳥が飛鳥or飛鳥ちゃん、飛鳥→誉が誉さんみたいな感じ(あすちゃんほまちゃんみたいな渾名呼びもアリかな?)でしょうから、「クッチはさー」「ねーアーちゃん?」みたいな感じの絡みするポジが一人ぐらい追加されたら映えそうですが。
もう一人入れて4人グループにしてもいいかな……。
というのもルナティックのプロローグで(聖杯戦争が危険なので)学園に妹と弟子を迎えにいく兄貴なクッチー概念を出そうと思うのですが、誉と飛鳥ちゃんがどういう感じの学生生活してるのかなー、というすり合わせをしておきたくって、というのが理由です。
あ、そうなるとクッチーと京介くん&蒼さんの学生時代も想定しておいた方がいいのかな?こっちは先輩後輩の間柄になるんで、あんま交流してなさそうですが。2月に入ったのでゆる募。
バレンタインssのリクエスト。>>296
飛鳥ちゃんも誉ちゃんに対しては誉ちゃん呼びですね。同級生にさん付けするタイプの子ではないです。
女子グループは二人に明るく絡んでいける活発な子を加えた三人編成かなーって。それこそあーちゃんとかまーちゃんとかみたいな呼び方してくるような子で飛鳥ちゃんと誉ちゃんは小学校くらいからの付き合いでその子が仲良くなったのは中学くらいからみたいな。
書いてて思ったけどこれ物語の中で死ぬポジションなんじゃ。
実は飛鳥ちゃんがクッチーの弟子になるのは時期的に高校卒業後になるんですよね。というのも大鳳朽崎交換留学の話は京介が父親を暗殺した後に当主になってからの話になるのです。
でも当時のクッチー目線から見ても飛鳥ちゃんは昔馴染みですし友人(京介)の大切な妹ということで誉ちゃんとセットで聖杯戦争から避難させに来るのはアリです。
京介と誉ちゃん達の学年は3年くらいずれてるので基本ニアミスしてそうなのでそこまで決めなくても大丈夫かと。【名前】リリアナ・ミアヴェスト
【国籍】チェコ
【年齢】26歳
チェコはリトミシェルに居を構える銃器メーカーに生まれた娘の一人。両親は魔術師であり銃器メーカーはいわゆる表の顔。代々人形師、特に人体工学と機械工学に精通しており、橙子さんと同じやり方で根源に至ろうとしている……が、リリアナ自身は家督に縛られるのを良しとせずその辺は姉妹に丸投げしているとか。
根っからの風来坊で根なし草。現在は手製の礼装を片手に諸国を旅しながら傭兵家業をしている。魔術師としては礼装に重きをおいたタイプ。自身の半身を覆えるほどの巨大な盾兼機銃「狼の牙(ヴィルクテッサ)」を片手に戦場を駆ける……と言っても放たれるのは鋼鉄の弾丸ではなく魔力で作られた魔弾であり、こんなんでもれっきとした魔術礼装である。こんなんでも。
傭兵としては腕が立つが彼女の特筆すべきスキルはそれ以上に他者に技術を教えあるべき道へ導くという教育者としての才能である。本人もそれを自覚しており多くの兵士を鍛えてきた。彼女を師として慕う兵士を集めるとそれなり以上の練度を持った兵士の集団ができるとかできないとか。
カラッとした気質のさっぱりとしたお姉さん。酒を好み、タバコを好み、ギャンブルを好み、そして意外なことに地元の土地柄上芸術にも精通する趣味人。他人に教える時は思慮深く冷静、客観的かつ相手に合わせた視点での発言を常とする賢者であり、それ以外は大ざっぱも大ざっぱもいいところなのだが本人としてはこちらが素で賢者ムーブの時は普段が普段であるが故に意図的にそう振る舞っているとか。
傭兵家業でありながら無血開城・専守防衛を信条としており、自身の主武装である魔弾もガンドと呼ばれる任意の疾患を引き起こすもので、彼女の場合は命中対象に強制的に失神させるよう設定してあるとか。この信条は「かつて敵対し自身がその命を奪った生徒が残した最期の言葉」に起因している。ざっとですが師匠を放流
変形武器で戦うお姉さんがやりたかったまた人形使いかあ
お久しぶりです。時計塔の原作キャラ投下になります。皆さまのキャラ熱が燃え上がってくれましたら、幸いです
登場ターンより、一か月経ちましたので!! で!!
今回の君主は、特にこちらで所属キャラの多い考古学科になります
公式で顔見せしたロードは、これで何だかんだと半分になりますね>>304
カルマグリフ・メルアステア・ドリューク
魔術系統:宝石魔術 属性:空と地
考古学と鉱石の二学部の学部長を兼任する。十二君主の一人、ロード・メルアステア。
時計塔三大派閥の一角、中立主義の長。
目元が前髪に隠れた痩せ型の中年といった見た目で、口調もかなり気弱で腰が低い。
他のロードのような、わかりやすい威厳が無い。
助手のティカからは、厳しいツッコミを食らい、平謝りすることもしばしばである。
自称、最弱の十一科、ゆるふわ目隠れロード。
考古学者として好奇心が強く、首を突っ込んで周りを巻き込んでは、危なくなれば直ぐ撤退を繰り返すせいで、時計塔でも友達が少ない部類。
メルアステア家は、万年金欠で権力争いの場ではあまり意識されないものの、時計塔屈指の伝統と権威に裏打ちされた研究実績を誇る、正統なる貴種の名門である。
その当主にも関わらず、一から成り上がったⅡ世に珍しく好意的であり、Ⅱ世を羨んで 自分は 祖先の立場を継いだだけと卑下する様子も。
これらの姿は全て、演技でも嘘でも無い。無いのだが。>>305
しかし、根底には、己の信ずる価値観を何ら疑問なく、揺るぎないものとして明朗に誇る傲慢さが多分に含まれている。
カルマグリフは想像外の神秘を目にし、耳にする機会があれば、心底から素晴らしい夢として高らかに称賛する。
時計塔のメイン学問としての 考古学 とは古きものに最大の価値を与えるもの。
しかし、カルマグリフにとって保存や蒐集自体は特段こだわる必要のない手段に過ぎない。
未来の魔術師の方がより価値を発揮できるものならば、可能な限り保存して未来に送る。
だが、そうでないと確信できるなら、潰れ、消える結果となっても構わない。
そして、その価値はカルマグリフ自らが定めるものであり、魔術の運営や理念にそぐわない と彼の中で判断したならば、その存続は一切認めない。
一大派閥を率いる 魔術師の王の一人に相応しい精神性の持ち主である。
つまるところ、学者としての考古学者ではなく、魔術師としての考古学者の思想の権化。
例え研究の対象になる もの が意志があり、心があり、命がある存在であったとしても、それを潰すことが価値になるならば
「いや、だってこの方が価値あるでしょ」
平然とそう言ってのけられるからこその十二君主なのだ。>>306
そして、研究重視で政治闘争には興味がないと言われる中立主義ではあるが、カルマグリフはそうした俗的な争いも躊躇いなく利用する。
ケイネス亡き後の鉱石科がメルアステアに渡った理由の半分は、貴族主義と民主主義の激突の結果、双方痛み分けとなり第三者の中立主義に押し付けられたからだ。
ーーーそして、もう半分は、カルマグリフが自ら起こした政治工作の結果である。
彼が君主として就任して以来、懐事情自体は大きく変わらないものの、考古学科の勢いはとみに増している。
もはや、時計塔の事情に疎い外部の者以外に、考古学科を最弱と揶揄するものは存在しない。
考古学の長として見識や洞察力も高く、Ⅱ世の推理の真似事すら可能とする。
しかし、その過程で不都合な部分は悪びれなく恣意的に無視して論を進め、他人の心情に土足で踏み入る推測も平然と行うなど、在り方は似て非なるもの。
指摘されれば、真摯に謝罪はするあたり、愉悦家という訳では無いが、それ故に一層不気味。
相手に上記の推理擬きを信じかけさせる弁舌力も備えているので、尚のことである。
とはいえ、諍いがあっても事態が全て終われば引き摺らない性分ではあり、鉱石科での生徒である凛とルヴィアとは相性自体は悪くない師弟関係にある。>>307
*魔術礼装
双銀瞬孤
読みはシュート・ザ ・ムーン。折り畳み式の小型の弓。
筋金入りの権威を誇る、メルアステア家の質量共に豊富な礼装の数々の中ではちょっとしたものだが、カルマグリフの『変化』の魔力性質と合わさることで、強力な魔矢を放つ剣呑な武器となる。
稲妻 凍結 腐食。魔術の鏃と接した物の性質を変化させ、アトラス院製の装甲であろうともアッサリと貫く。
他者の性質の変化という高難度の魔術を容易く扱うカルマグリフだからこそ為せる、弱体化の押し付け攻撃。
そして、瞬間的な回避にも対応可能な追尾機能に加え、放たれた矢自体が魔法陣を描き、陣から更なる魔弾の雨が放射されるなど、カルマグリフの特性が合わさることで、結果的に戦闘に長けた礼装となっている。
また、礼装を抜きにした宝石魔術にも卓越し、天体を構築する空(エーテル)属性をフルに使いこなすカルマグリフは、凛とルヴィア二人がかりの宝石魔術の雨も、一つの宝石だけで、完全解体する芸当も可能。
五大元素の凛ですら、空属性の扱いでは、カルマグリフの遥か後塵を拝している。
また、詠唱完了前に発動する初見 殺 しの凛の新魔術にも、服を焦がす程度のダメージで抑えるなど、対応力も高い。
なお、カルマグリフはこれだけ出来て、君主の中では非戦闘型に入る。>>308
否定無二
読みはジェミニ。君主を輩出する十二家が、家門を代表する特別な礼装として掲げる至上礼装の一つである。
見た目はアタッシェケースに入った、ガラスやチューブや機械の集まった、生き物めいた品。
奇怪な外見は、モノクロ映画にでも出てきそうな、いっそ科学技術的と思わせるもの。
発動には幾つもの前提条件を必要とする、扱いの難しい礼装。
条件の一つとして、自らの血を、少なくとも体調が万全でなくなる程度には吸わせる必要がある。
その効果は端的にいえば、非生物のあらゆるものをもうひとつ生み出すというもの。
無論、制限はあり、例えば神代の遺物をもう一つつくるには、同系統、同等の材料を必要とする。
それをクリアすれば、つくりだしたものは詳しい解析にかけられるなど、考古学の調査に重宝する礼装。
対象の非生物には概念的なものも許容範囲に入り、神代のアトラス院が空間を捻り上げて生み出した時空の泡といったものすら、然るべき材料があるなら複製してしまえる。
士郎の投影とは別ベクトルで、魔術世界の秩序に中指を立て得る礼装。>>309
◉ティカ・メルアステア・トルマク
カルマグリフの助手。眼鏡が特徴的な女性。
カルマグリフを様付けで呼ぶが、扱いは割と辛辣。
普段の気弱な姿に対しては、遠慮なく君主の中では暴力に弱いと本人の前で口にし、魔術師然としている時でも、ちゃっかりボーナスや高級寿司の奢りを要求し、しかもそれを呑ませるなど強かな性格。
また、上記の否定無二の発動の際には、サポートにティカの手を必要とするなど、補助に利する能力を何かしら持っていそうな節もある。
総じて、化け狸であるカルマグリフに押されない、助手として相応しい気質の持ち主。>>311
お疲れ様です〜
あー、魔導円卓のことちゃんとwiki用語とか所属欄に入れておかないとなぁ
時計塔の仕組みの一つとして作ったものだし……あとグローリアン一族も……
教会も聖歌隊のことwikiに……あ、時計塔考古学科、名無しの教室所属かつ全体基礎科のスパイことクラッフ・フロース登録完了です
空属性の扱い方は二世の冒険で語られた空属性の諸々から考えたものだったり、そうじゃなかったり
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/クラッフ・フロース>>311
お久し振りです&ロードはやっぱりすごい……>>303
承知。
バイディワのこそこそ話。
祖母も母も父も格闘技、というか武術を習得してる。(祖母と母:エスクリマ。父:サバット・ディファンス)北米と南米を間違えるくらい頭回ってない黒鹿です白くなりそうです
>>311
あ〜…やっぱりロード・メルアステアしゅきぃ…
考古学科いいわぁ…>>320
時に息をするように自然に策謀や殺し合いするだけでそうじゃないなら割と知人思いではあります>>322
ウチだと「現代に産まれた最新の竜種!ひとりぼっちの毒蛇、ジジェくんだぁ!」と「文官運用がいるなら武官運用な機体もあるでしょ!項羽(会稽零式)の対となる人造人間、迅龍!」辺りが該当しますかね?>>322
総数はわからないですね…
自作キャラでお求めの人外っぽさあるのはカヴンですね
下半身がR18な触手になってる人間とアルビオン産イキモノのハーフ
普段はネズミの使い魔使っててその姿は見られませんが昨日言いました、ロードを独自のページに移すのをやってみました
顔見せしてきているロードが増えてきていますので。やっといて損はないかなと
時計塔のページの最初らへんから、飛べると思います
後、トランベリオの説明に若干文面加えています>>322
ケーフェンヒラーは大嶽丸の混血で、見た目が変形したりしますがこれは条件を満たしてませんか?うぎぎぎぎ、falling moonの続きができましたわい
貼ってもよかですか>>330
チェスト言わんのは女々か?
チェスト!媛、そう名乗った少女とはこれまで幾度か言葉を交わした。夢の中で、水底で。けれどそれは単なる夢でしかないと考えていた。
だが今目の前にいるのは何者だ。外見も、声も、言葉遣いも全てが酷似している。媛本人と何ら変わりない。違う点があるとすれば理仁達へ殺意を抱き、これまで何度も戦った怪物を侍らせているという事。一体何者なのか?答えを探そうにも、事の元凶である以外に何もわからない。
元凶。それ以外にどう呼ぶべきなのか?聖杯戦争という神秘が漏洩する事を厭わず、殺戮を望む存在にどのような表現が他にあるのか。
「理仁ッ!」
柳花の声で現実へと引き戻される。眼前まで弟橘媛から放たれた触手の先が迫っていた。サーヴァントはその全てが凄まじい破壊力を有している。直撃すれば頭部は吹き飛ばされてしまうだろう。
今から回避が間に合うか、そんな思考が完結するよりも速くやってくる触手は、しかしライダーが振るった槍によって切り落とされた。光の軌跡と噴き出す血が炎に照らされた闇に散る。
「マスター、考え事はそこまでにしておいてください。一度意識を逸らそうものなら死にます」
「ライダー?お前……」
ハッキリとライダーの瞳には意思が宿っている。初めて会った時以来言葉を発する事は愚か自律的な行動もしていなかった彼女が、である。
やはり変化が生じている。今この瞬間、確かにライダーは自我を持って存在しているのだ。>>333
「なんだ、何故お前のライダーがそうなっている?」
「―――――おや?おかしいですね、ええ」
理仁の腕の中にいる柳花が驚愕に顔を強張らせる一方で、敵であるはずの弟橘媛さえも眉間に皺を寄せる。
二本目の触手が飛ぶ。これもライダーは槍で阻み、汚らわしいと言わんばかりにこびりついた血を払ってみせた。
「ふーん?ふん、ふん。どうしてなのでしょう、そこの英霊。どうして私にそんな目をするのでしょう」
「敵を見る目はこの程度のもので良いと思います。貴女の様な存在であれば特に」
「なるほど、不快です。今すぐ死になさい」
号令に応じ、弟橘媛の周囲に蠢いていた怪物達が一声に動き出す。牙を、爪を光らせ、白い衣を引き裂かんと駆けだした。
「私を忘れるなよ貴様ッ!セイバー!」
一閃と共に怪物達が切り裂かれる。柳花がセイバーを呼び出したのだ。その剣圧たるや、大気を切り裂き見事に残りの敵を蹴散らしていく。
弟橘媛は攻撃を邪魔されたにもかかわらず、安堵の笑みを浮かべている。先程とは打って変わった様子に理仁と柳花は顔を見合わせた。>>334
「……ソレはそのままなのですね。どういう事でしょう、不思議で不思議で、腹だたしい」
「さっきから何を言っているんだ貴様は?言葉を喋るだけでなく、何か知っているようだな!」
「何か知っている?ええ、知っておりますとも。何もかもを把握しております。何故ならば貴女達のサーヴァントをそこの剣士の様な木偶にしたのは、この私なのですから」
思わぬ言葉に理仁はしばらく弟橘媛を凝視する。彼女は今、サーヴァントから理性を奪ったのは自分であると、そう言ったのだ。
月見市での聖杯戦争においてサーヴァントは完全な現界を果たせぬどころか自我までも失っていた。
『私にも把握出来ていないバグです。何故、サーヴァント達がこのような状態になっているのか。そして間久部理仁のライダーとアーチャーの様に後天的だが自我を得ているのか』
柳花が改めてジョン・ドゥ神父を問いただして得た答えは曖昧なものである。だがこうして弟橘媛の口からあっさりと述べられ、困惑以外の感情が出てこない。
「貴様が、やったのか?」
「私が細工をしたのです。此度の聖杯戦争はかつて行われた儀式の模倣でしかなく、そのシステムには穴が幾つかありました。そこを突いて、まぁ私の意のままに。現代で言うところのハッキングでしょうか?」
「そんな事が出来るっていうのかよ」
「出来たから、木偶となったのです。ところが彼女の様に、私が施した封を破った者がいる。全く以て腹立たしい」
弟橘媛の敵意がまっすぐにライダーへと注がれる。自分に向けられているわけでもないというのに、威圧感から理仁はぐっと息を詰まらせてしまう。柳花でさえも腕の中でぶるりと震えた。
白衣の少女はそんな重圧を真正面から受けているにも関わらず、毅然とした態度で槍を構えた。>>335
「ああ、不快ですその目。嫌い、嫌い嫌い。目、鼻、耳、口。全てが嫌いでならない。図に乗るなよ、羽虫!」
怪物に命じるのではなく、弟橘媛自身が地面を蹴る。軽快な足取りでグロテスクな触手を幾つも放つ。
ライダーが理仁へちらりと視線を向け頷いたかと思えば、加速して敵を迎え撃つ。高速で体当たりを仕掛け、絡み合いながら二騎は空中へと飛び上がっていった。
地上ではマスターである理仁や他の人間を巻き込みかねない、ライダーはそう判断したのである。だが単独で弟橘媛に敵うのか?
「理仁、まだ敵はいるぞ。ボサッとするな」
呆然と空を仰いでいる一方で、柳花は未だ緊迫した声色で訴えかけてくる。そういえばずっと抱きしめているままであった事を思い出して理仁は彼女を解放した。
ホテル内でどのような戦いがあったのか定かではないが、蘇芳は至る所に打撲の跡や出血が見られる。大丈夫なのか?と問いかける前に、
「問題無い。私も、私のセイバーも戦う気概に溢れている。それよりも周囲に気を配れ」
いつの間にか理仁達を取り囲むようにして怪物達が出現している。上空の主がその様に命じたのだろう。
「ライダーはどうする?」
「弟橘媛はまだ力を隠しているはずだ。到底一騎で勝てる相手ではない、だからこいつらをさっさと片付けるぞ!」>>336
ライダーが自我を得たのは、つい数分前の事である。
召喚された当初は全てが霧に包まれている様に不明瞭で何も見えなかった。ただ自分を呼ぶ声に従っていたばかりで、声をあげる事も出来なかったほどである。
だがある日を境に目が開ける事が可能になり、ようやく自分が置かれている状況を理解した。強い怒りを感じたのだ。自身の身を引き裂きかねないほどの怒りがライダーを檻から引きずり出したのである。
「―――――ふっ!」
今や四肢を封じる枷はない。完全な現界ばかりは出来ないが、確かな思考をもって戦える。
弟橘媛というサーヴァントはそれが不愉快でならない様だ。本当に彼女の手で自由を奪われていたのかを確かめる術は今のところ無いが、もし真実であるならば全力で打倒してみせよう。
少年の怒りは常にマスターとサーヴァントを繋ぐラインから感じ取っていた。彼の怒りが自分のモノであるかの様に錯覚してしまうほどにである。
「チィッ、人理の影法師風情がなんだというんだその目は。調子に乗るのも大概にしろ」
淑やかな外見からは想像出来ない、荒々しい口調で弟橘姫は触手を振るう。ライダーの様な飛翔能力を持っていないのならば地上に叩き落としても良いのだろうがそれでは罪も無い人間達に被害が及ぶ。ならば敢えて空中に留めて戦おう。
上下左右、三百六十度あらゆる角度から攻撃を仕掛ける。白鳥礼装の機動力をもってすれば、絶え間ない連続攻撃など造作も無い事だ。
だが器用にも弟橘媛は触手を操り、攻撃を弾いていく。華奢な体躯には不釣り合いな触手の持つ膂力は凄まじいものだ。>>337
「今度はこっちの番だ。耐えろよ羽虫!」
一本、二本、三本。同時に襲いかかる多方向からの攻撃に対し、槍を薙いで迎撃する。相手がどの程度力を蓄えているのかが分からない。踏み込むにはまだ情報が足りない。
と、そこで時間切れが訪れる。全身に満ちていた魔力が瞬く間に尽きていく。実体化を維持する令呪の効果が切れたのだ。
「……くくく、そうだったそうだった。たとえお前達がいくら知恵をつけようが、オレには届かない。はははは!」
高笑いに刺突で応じたいところだが、それも叶わない。
現界には時間制限があるはずだ。では何故弟橘媛はそのルールが当てはまらないのか?
(まさか)
何処までが既に決められているルールなのかは定かではない。だがもしも、もしもこの聖杯戦争自体が歪んでいるという前提であるのならば弟橘媛が実体化を続けられる理由なのかもしれない。
一刻も早くこの情報を持ち帰る必要がある。ライダーは霞の如く消えていく中でひたすらに思考を続けていた。>>328
Abyss
反例深淵アルカノルヴァ。最高峰の神秘たちが展示される禁忌区域。統括部門の四人と、その四人の半数と館長であるアルカナに承認された者しか立ち入りできない最下層に展示されている神秘たち。それは古くを生きた吸血種たちであったり、72柱とは似て非なる神代の魔術式であったり、あるいは誰も知らない麗しの宝石だったり。
Blackout
暗天幽宮ブシュティーカ。現代においてはとても貴重なもの。この世あり得ざる遺物、現代テクスチャからの逸れもの。危険性は問わず、神代からの神秘はこの管理難度に分類される。とても古いものであるため、扱いにも気を遣う必要があるのだ。
Chaos
しっかりと管理条件を守って管理さえすればとても安全なもの。あくまで条件さえ守れば安全である、というだけであって、守れなかった際に起こる被害については保証できない。ここ辺りからちらほら、西暦以前の神秘も混じってくる。
Deficiency
とても安全なもの。現実世界からの欠落物。ここに展示されているものの大半は西暦以降に生まれ出でたものばかり。そういう意味でも非常に現代を生きる人間と馴染み深いものだろう。
Easter
博物館において、展示されている遺物の獲得をかけて博物館の職員たちと争い、敗北した者たちが行き着く先。博物館は彼らを決して殺さない。敬意と、好奇心、そして純然たる機能として彼らの肉体を変換、展示品として展示する。>>325
人間やめてたり人間じゃない生き物として登場するもののスペックでどの程度までならみんなの許容範囲かの目安を考えたいだけだから先天後天は問いませんわ!>>346
おそろしやポテチ魔神……
(:3_ヽ)_7章プレイの前にプロローグその2完成したんですけど、今って人います?
よくてよ増えた、行くでぇ!
◆◆◆
暗がりの中、誰かが壇上に上がった。手を挙げて、拍手。パムパムと気の抜けた音がしているが、それでも前後左右上下にいる全てがその音の主に注目し。そして始まる、ヒソヒソ、コショコショ内緒話。
「おらテメーら!注目着席ご清聴ってヤツだ!とっと集まって話を聞きやがれ!」
空間に集った奴らがそうして視線を向けたと感じた次の瞬間、彼は話し始めた。
「さて、オレらの情報網から得た事実だから確実な訳だが、そろそろ聖杯戦争が始まっちまう!」
「だねー、彼奴が血染めの菩提樹の葉とか、焼け焦げた氷、円卓の欠片なんかを集めてたしー」
「そうだ!そして我らが主はどうもこの聖杯戦争に参加しようとしているらしい!故に!」
張り上げた声に、異形のモノ共は緊張した面持ちで次の言葉を待っている。
「オレらは、主への反逆を決行する!文句あるヤローはいるかぁ!?……いないみたいだな。やるぞ!!」
手を振り上げての宣言に、全てのモノが賛成の意を込めて挙手をした。手を挙げられぬモノは足を、足が無いモノは首を上下に振り。
「意思の統一は問題無さそうだな。ではこれより役割分担を開始する。意見のある奴はいるか!」>>354
髪は黒、シャツは黒、コートも黒。ズボンも黒で、瞳も黒。白い部分と言えば不健康そうな肌くらい。
そんな陰気な雰囲気の青年が、鼻歌を口ずさみながら、上機嫌で楽し気に廊下を歩いている。
ココは北西の海域に浮かぶ島「エディンナ」。通称、”悪魔のたまり場”、「失楽の檻(ロストプリズン)」という名を持つ、凶悪犯罪者の巣窟である。そして裏の顔として、自首した魔術師や死徒たちの研究棟としての側面も持っている。
そして廊下を歩く彼の名前は朽崎遥。この監獄に収監されている多数の人物と関わりを持つ死霊魔術使いだ。
今回は主に、大規模テロ組織の長かつ同好の士でもある大村源勇との面会を希望している。
「いやぁ、ココは凶悪犯ばっかなのに、手続きがめっちゃ楽なのが面白いよねぇ。いろんな人材がいるから、見てて飽きないし。あ、面会事後報告書ね。了解で~す」
朽崎遥。と……、と記入した彼は、その他の必要事項を書き込んでいく。以下は彼が面会を行った囚人との会話記録である。>>355
20■X年/◆月〇日…a.m.11:00
称呼番号:×××× 受刑者名:大村源勇
「……おぅ、ハイエナ坊主かぁ。いつもそうだが、テメェはいつも突然な男だなぁ。今日はどうした…、あぁいや。いつもの定期報告ってヤツだな」
「えぇ、そうですね。死体売買の手続きに関する報告とか料金関係の変更などなどetc.みたいな。あとはアレですねー、おねだり……、みたいな?」
「よーし受け渡し完了。さてそれでお願いというのはですね。以前人攫って見世物にしたりしたり虐待したり~みたいな場所作ったじゃないですか、今”サロン”って呼称されてる。そこ、潰したいなぁと思ってるんで、一応許可欲しいなって」
「まぁいいだろう。元々はおめぇの発案だ、あの施設は。それを好き勝手しようが、儂にとっちゃどっちでもいい話よ」
「やったぁありがとうございます。サロン支援者……パトロンっていうの?後ろ暗い金持ち連中を全員潰して、世界を混沌の渦にブチ込んでやりますよ。楽しみにしててくださいね!」
「あぁ、そういう面白味もあるか。いいぜハイエナ坊主。魅せてみろ。……ところでだな、人の前で人体切開を続けるのはどうなんだ?」
「えーいいじゃないですか、嫌いじゃないでしょ?」
「ま、そうだが……。今回は少しな、気分的にはよくねぇ。ちゃんと労わってやれや」
「嫌です。いくら源さんと言えど、受け入れるのは少し……。ま、要件済んだので帰りまーす。では!」
「ああ、じゃあな。────(ドアの閉まる音)────死ぬ気か?アイツ」>>356
20■X年/◆月〇日…p.m.12:01
称呼番号:×××× 受刑者名:鹿留 涼
「やっほー鹿留さん!煽りに来たよ!」
「帰れやク/ソガキ。お前と喋る事は無い」
「つれないなぁ、寂しいじゃないですか。ま、俺はボクシング中継とかは全然見て無かった訳ですけど、新聞では読んでましたし」
「あっそ。どうでもいい。さっさと帰れ」
「いいじゃないですか、もうちょっと話しましょうよ、最後になるかもしれないんだし」
「ふーんテメェが死/ぬって?なら喜ばしいニュースだな。オレは死刑囚ではないし」
「酷いなぁ『絞首刑人(ハングマン)』さん。貴方のコロシに関して標的やらの情報提供ってサポーターしてあげたじゃないですか、その恩って訳じゃないけど、もう少し態度考えてくれてもいいと思うんだけどなぁ」
「ハッ、何言ってやがる。オレをこの刑務所にブチ込んだのもテメェじゃねぇか。隠れ家の情報や生活サイクルをチクったの忘れてねぇぞ」
「それを言うなら、貴方も俺の事始末するつもりだったでしょ?正当防衛、事前対応ですよ。お互い様でしょ」
「ク/ズにゃ何言っても無駄か」
「まぁそうですね、否定はしませんが。あっ、由梨さんのお墓の掃除は適当な誰かに委託しときますんで、安心してくださいね!多分妙な事はしないでしょ」
「テメェは妙な事してねぇんだろうな……?」
「どうですかねぇ~?あ、そろそろ時間なんで退室します、じゃ!」
「オイ!どうなんだ!(アクリル板を叩く音)」>>357
20■X年/◆月〇日…p.m.12:55
称呼番号:×××× 囚人名:リゼリッタ・レミューリア
「お久しぶりですね、Ms.リゼリッタ。貴方のアドバイスが一助となり、僕は自分ちの聖杯の調整を完了する事ができました。感謝してます、ありがとうございます。そうそう、報酬の呪物は、後で郵送しておきますねー」
「そ、楽しみにしてるっ!でも貴方も変な人だよね、私の気まぐれアドバイスを真に受けてしかもちゃんと直しちゃうって。面白かったから、今回は実験体としての確保は見逃してあげちゃうわ。なので多分、コミュニケーションするのはこれっきりね」
「ですねー、俺も貴方に面会したのは気まぐれです。あ、でもまぁ、なんか呪物やら魔術触媒なんかで欲しいのあるよ、って連絡してくれれば、手配できるのはお届けしますかねぇ」
「ふーん。ありがと。気が向いたら使い魔飛ばしてあげる。通販断られたら被検体にしちゃおうかしら?」
「怖い怖い。じゃ、とりあえず今現在むちゃぶりされないように退散するとしますかね」
「またの機会があったら、今後の土産は面白い体質持ちとかの人間でお願いね」
「はいはい、了解です」>>358
必要事項を全て書き込んだ朽崎遥はしみじみと仲良くなった囚人たちとの会話を思い出し、なんやかんやで楽しい交流だったなぁ、と笑みを浮かべた。こういった変人狂人悪人の博覧会のような場所に来るのは結構好きなのだ。色々な悪いコミュニケーションできる友人知人がいる、という事実には、案外心が救われたりする事もあるかもしれないし。こういう同類が多い施設にまた来れない、という戦争に飛び込む事に躊躇はないが、寂しくはある。良くしてくれる翁とこれっきりなのも、情の深いボクサーにも、狂った元村娘にも。もう会えないし、言葉を交わす事ももう不可能なのだ。
僕は、自分が開催する最初にして最後、生まれ故郷の伏神市で行われる聖杯戦争で、必ず死ぬのだから。
そう、絶対に。朽崎遥という”存在”が終わる。その確信だけがある。
「まぁ、そんな事はどうでもいいよね。それでは皆様また来世。さよならごめんねもしかして!」
とか言ってみたりして?なぁんて、心の中で可愛らしく舌を出すような心境で、彼は「失楽の檻(ロストプリズン)」を後にした。>>360
<《[【〔『「{ヨッホー、ヤッホー!!魔力を拝借!}」』〕】]》>
モノ共が歌っている。声をそろえて、調子を合わせ。部屋の空気がスーッと乾き、冷えていく。
<《[【〔『「{呼び出せ、飛び出せ、サーヴァントッ!!}」』〕】]》>
祝詞のように、あるいは呪詛のように。カーテンが切り裂かれ、天井の照明にもヒビが入る。窓枠がカタカタと揺れ出した。
<《[【〔『「{願いを叶えろ}」』〕】]》><《[【〔『「{主に仕えろ}」』〕】]》>
もとより暗いその部屋には魔力が渦を巻き、単純な魔力がぼんやりとした黒い影として蠢く。
<《[【〔『「{オマエと望みを叶えましょ!?}」』〕】]》>
遠くから懸命そうな雰囲気の声が聞こえた。突然、廊下に繋がるドアと床に大きな力の奔流が降りかかる。
<《[【〔『「{来るのは騎士様(ナイト)?}」』〕】]》><《[【〔『「{それとも道化師(ピエロ)?}」』〕】]》>
ドア板は内と外を行き来するかのようにゴトゴトと揺れ、軋んだ音を立てる。目に見えない何かがゆっくりと歩いて部屋に近づいてくるような物音。
<《[【〔『「{王様。狂人、お断りっ!}」』〕】]》>
笑い声か、あるいはうめき声か。それだけでは判別できないような声も天井や壁、四方八方から聞こえてくる。
<《[【〔『「弓兵?オッケー!首輪はしててね!}」』〕】]》>
<《[【〔『「{槍兵?ダイジョブ、駆けろや、走れ!}」』〕】]》>
エーテルが人の形を取り始めた。そこから人の腕か足のような煙が何本か出たかと思うと、部屋の中を歩き回るような挙動をしてから引っ込む。
<《[【〔『「{誰かな?ドレかな?ヨロシクネ!?}」』〕】]》>
煙の帯が魔法陣の上を漂い、滝のような激流をひっくり返したような勢いで天井へと昇る。
<《[【〔『「{拍手!拍手!いらっしゃい!!}」』〕】]》>>>361
そしてその動きが止まった瞬間、完全な人として顕現したエーテル体の瞳がパチリと開いた……。
此処に儀式は成立した。サーヴァントが召喚され、聖杯戦争参戦の一枠が確定する。
そして口を開いたそれは、お約束通りに貴方が主人か、などと聞こうとするも、ソレはまず困惑の意を示した。
誰がマスターなのか?君たちが自分を召喚したのか?と。だが、それらは更に混迷を深める発音を行う。
<《[【〔『「{ううん?貴方のマスターと呼ぶべきなのは”僕/私/俺”じゃないよ!?}」』〕】]》>
<《[【〔『「{でも貴方の主は”僕/私/俺”タチだよ!}」』〕】]》>
驚愕の表情を浮かべるサーヴァントをスルーし、更に言葉は続く。>>362
<《[【〔『「{”僕/私/俺”タチには代表がいるけど。}」』〕】]》>
<《[【〔『「{貴方に魔力を支払うのも代表じゃないし}」』〕】]》>
<《[【〔『「{魔力を支払うヤツは”僕/私/俺”タチと立場が違って}」』〕】]》>
<《[【〔『「{聖杯戦争じゃ敵なんだヨネ!}」』〕】]》>
あっけにとられるサーヴァントを他所に、それらは笑い合っている。楽し気に、嬉し気に、そして恨めし気で呪わし気に。ケラケラ、ケタケタ、キャッキャッ、ニヤニヤ。と、そうしてひと段落ついた所で、最初の指令がサーヴァントに下される。
<《[【〔『「{貴方の最初の仕事はね?}」』〕】]》>
<《[【〔『「{貴方の最初の仕事はね?}」』〕】]》>
<《[【〔『「{一人の魔術師騙す事!!}」』〕】]》>
<《[【〔『「{仲良くなって?}」』〕】]》><《[【〔『「{主と仰いで?}」』〕】]》><《[【〔『「{最後に勝つまで嘘ついて?}」』〕】]》>
そうして、聖杯戦争においてもひと際奇妙な、異例尽くしの主従が誕生した。>>363
伏神市内にある伏神大学附属学校。産業都心部と商業都心部、そして瀬戸内海に繋がる河と教会が立つ山に囲まれているなど、自然と人の営みに恵まれた立地であり、大学病院も近いなど、伏神市住民はもちろん、付近の都市からの人気もそれなりに高い教育施設である。
そんな伏神大学附属学校も今は放課後。ある生徒たちは部活、またある生徒は図書室で自習か読書。またあるもの達は帰宅。と、それぞれが思い思いにそれぞれの時間を過ごす。そして今昇降口では3人の女学生が靴を履いて帰路に付こうとしている。そのうちの二人は黒髪で、最後の一人は光の加減で金のようにも茶髪みたいにも見える、明るい系の髪色である。
黒髪の子の一人は片目に眼帯をしており、もう一人はフードの縁にファーのついたコートを着用している。雰囲気も仲良さげで同級生か、あるいはクラスの垣根をこえた付き合いなのか……兎も角友人関係にある事が伺える。女子が三人集まると姦しいとは言うが、彼女らは少し違うようで、ある程度の落ち着きがある。>>364
「ふー、今日も学業おーわりっ!ねぇねぇ、帰る途中でなんか食べにいかない?」
とギャルッ子が提案するも、黒髪な二人からの反応はあまり良くない。拒否したい、と思われてる訳ではないが、事情があるのか、遠慮したがっているような雰囲気が滲む。
「えー、あーちゃんもクッチもウチに冷たくなーい?折角みんなのタイミングがあったのに。美術部が直帰な日ってあんま無いんだよー?」
どうやらギャルッ子は美術部らしい。意外な選択であるが、見た目が派手な感じなだけで、案外内面は大人しいのかもしれない。そんな問いかけにまず答えたのはコートを着ている黒髪の方、朽崎誉である。
「んー、それなんだけどさ。今日はアタシにも用事があるっていうか、最近海外を飛び回ってた兄貴がようやく帰宅するって今朝いきなり電話してきやがったから、お帰りの準備をしておきたくってさぁ」
急な話で困るよなー、と迷惑そうに言っているが、その実表情は非常に嬉し気だ。頬には心なしかニヤけた笑みが浮かんでおり、それを見たギャルッ子は仕方ないなーと言いたげに唇を尖らせた。
「相変わらずクッチはブラコンだよねぇ、ま、家族の久しぶりの帰宅だって言うならしょうがない!んで、あーちゃんはどうなん?」
眼帯の女学生、大鳳飛鳥も、申し訳なさそうに断りの返事をする為に口を開いた。眼帯に隠れていない方の瞳が細まる。
「ごめんね沙織。私も実は最近家で飼ってるペットたちが運動不足だから、散歩とかの手伝いをしなきゃいけないの。私も纏まった時間が取れたのは割と久々だから、ちゃんとこなしておきたくって」
残念そうにそう零すクラスメイトに、ギャルッ子……縁梨沙織は不満を隠しきれない様子だ。友人との学外での交流がおじゃんになりそうなのだから、その結果はもっともなのだが。ブーブー文句を言いたくて、それでもなんとか我慢して、しかし納得はしきれずにどうにかこうにか予定をねじ込めないかと思案する沙織の耳に、ちょっとした口論をしている会話が飛び込んできた。>>365
「えー、いいじゃないですか慈狼さん。俺一応ここのオーナーですし、そうじゃなくても家族を迎えに行くだけなんですよ?ちょっとぐらい見逃してくれたって……」
「駄目じゃ遥、お前さんココの現役生徒だった時分に問題児だったのを忘れたか。一線は越えんかったものの、蒼のヤツに付き合ってプッツン喧嘩三昧で手を焼かれたの忘れてないぞ?今も当時の雰囲気にはいささかの変化もないようじゃしな。まぁ二人とも今では立派になっとる部分もある訳じゃが、蒼は兎も角おぬしはのぉ……」
学園に侵入しようとする青年らしき声と、いつも優しい守衛さんが入れて入れないという内容で押し問答を行っているようだ。入りたがっている男性の声は中々に若々しく、一般に学園のオーナーと聞いて連想するような大人っぽさとは無縁である。へぇ、家族が……という事は。と沙織がぼんやりと思っていると、隣にいる級友が驚いたような声をあげた。
「あ、な……、なんで着てんだよ兄貴!?」>>366
予想通りといえば予想通り。この伏神大学附属学校はこの伏神市の名家、朽崎家がオーナーであり、つまり学園施設内への侵入を拒まれている男性はクッチの親族という事になる。そしてクッチは両親を早くに亡くし、今は兄妹で暮らしているというのだから、人物の推測は簡単なのだ。そういえばクッチのお兄さんには会った事ないな……、と思いながら顔を門の方に向けると、そこには少しチャラいというか、飄々とした雰囲気の青年がいた。黒一色のファッションであり、友人であるクッチと似たような黒いコートを羽織っている。いや、この場合はクッチが兄の服装を真似っこしているのだろうか。そんな思考を他所に、ものっすごい喜んでるのが友人視点じゃ丸わかりな友人の為にも、三人で門の方に急ぐ。
初めましてだから、自分の事を紹介して欲しいしね。
「いいでしょー、別に迷惑かけようって訳じゃなし」
「信用できるかい!……っと、どうやらもう入門する必要はなさそうじゃぞ」
えっ!?と驚いたような声をあげたお兄さんが、ようやく気づいたのか、コチラを向いた。
「あ、ホントだ。やっほー誉!ただいま!」
気楽な声と共に、彼の顔に笑顔が浮かんだ。満面という訳ではなく、口角がしっかりと上がるような感じだが、心底嬉しそうで、それが彼の全力の笑顔なのだな、という事が伺える。
「どうしたんですか遥さん、急に学園に来たりなんかして。誉さんに連絡ぐらいしてあげればいいのに」
おっとどうやらあーちゃんもクッチのお兄さんとは顔見知りらしい。ウチだけ知らない、という事に少しだけショックを受けつつも、どうにか会話できそうなタイミングを探る。
「あー、実はさ、予定よりも結構早くこっちに到着しちゃって。んで、ちょうどいいから迎えに来たって訳」
妹の頭を撫でながら説明する彼。クッチぐらいの年頃だと反抗期突入してそうな印象があるが、拒否してないという事はやはり仲がいいのだろう。>>367
「んで、君は……、あぁ、沙織ちゃんか。誉から色々聞いてるよ、妹と仲良くしてくれてありがとう。多分大丈夫だと思うけど、迷惑とかかけてないよね?」
そんな挨拶への返事をしようとした直前に、クッチが即座に返事をする。
「当たり前だろー、というか兄貴の方が沙織ちゃんに迷惑かけたら許さんからな」
「それもそうだね、ごめんごめん」
少し不機嫌そうなクッチ。いつもは学園でも信頼されている姉貴分だと言うのに、家族の前では年相応の顔をするんだなぁ、と他の生徒が知らない一面が覗けて嬉しくなってしまう。
「はい、初めまして!私の名前は縁梨沙織と言います。コチラこそクッチ…あ、誉さんには世話になってまして……」
気のよさそうな青年だが、同時に彼は学園オーナーでもあるのだ。妹であるクッチが友人とは言え、少し緊張してしまうのも無理のない話、だと思う。
「ありがとう、これからも誉の事、よろしくね。もちろん飛鳥ちゃんと君も送るから車乗ったら最寄りの施設とか教えてね?あー、送迎自体ダメだったりする?」
少し不安げな質問をされる。個人的に悪い人な印象は無いし、問題ないだろう、と思う。大丈夫です、と伝える。するとお兄さんはオッケー決まりだ、行こうか!とウチらを駐車場に連れていった。案内されたのは有り触れた、というと少し失礼だが、一般的な4~5人乗りの乗用車。送迎中の会話が和気藹々と弾んだ、とは言えない程度の会話だったが、ウチは友達二人の知らない顔が見れたので、結構楽しめた。
まず下車したのはウチ。自宅付近のコンビニに停めて貰って、あとは徒歩である。さて、今日の夕飯は何かなー?>>368
「さて、沙織ちゃんは帰った訳なので、こっからは魔術の時間だ」
朽崎遥は先ほどまでのフレンドリーさとはまた違う雰囲気で、妹と昔馴染みの少女に告げた。
「迎えに来た理由としては、もちろん早く帰れたってのも間違いじゃないけど、主目的じゃなくてさ」
なんだろうか、と疑問を抱いた雰囲気を掴んだのか、彼はさっそく本題に入る。
「聖杯戦争が始めるんだ。だから、二人には巻き込まれないように警告しておこうと思ってさ。あぁそうそう。アオに言って、マスターたちでも学生に危害を加えたらペナルティってルールは作っておいたから安心していいよー」
気楽そうに言う朽崎遥。それに反発、という訳ではないが、すこし心配そうに朽崎誉のが切り出す
「解った。でもやりすぎるなよ、兄貴。神秘の隠匿とかあるんだろ?ってか、アタシにそんな率直に魔術の話するなんて珍しいな」
「私も、魔力が濃い場所なんかには近づかないようにしておきます」
うん、そうしといて。という死霊魔術師に、黒魔女は頷く。君になんかあったら、京介くんに申し訳ないからさぁ、という彼に、いえ。兄は少し過保護なので……、と照れ臭そうだ。
「そうじゃなくても、ここ最近の伏神市って騒がしいでしょ?人が失踪したり、カラーギャングっていうの?不良連中が軒並みボコボコにされてたり、さ」
だから人並に心配なんだよ、二人の事は特にさ。そんな会話を車内でしつつ、魔術師3人を乗せた車は伏神市の夕方を進んでいった。>>369
◆◆◆
ソレは、いつも通りに暗い地獄の底で微睡んでいた。
人の悲鳴と嘲笑が天から聞こえる、現世の狂気が渦巻く場所。だがソレにとってその音たちは産まれた時から聞き慣れた音であり、うるさく感じる事はあれど、その苦痛と歪んだ悦楽を悍ましいと感じる事はない。
ソレの名前はジジェ。現代に産まれ堕ちた最新の神秘。たった一人の幻想種にして存在からしてコドクな竜である。彼は今日も暇である。自由になってみたい、という感覚こそあるものの、己がいる施設の警備は常に堅固であり、簡単に脱出できる訳ではないのだ。
師匠もいるが、常に自分と過ごしてくれる訳ではない。寂しくない、と言えば嘘になるが、ジジェは今の生活にそこまで不満はなかった。生まれた直後から師匠に遭うまでは、自分は単なる泥のような存在だったので。それに、ココを出たとしても居場所がありそうでも無い訳で。そんなこんなで今日もジジェは餌を見つけて食べて、そして寝るという代わり映えしない一日を始めようとしたのだが。寝入ろうとした直後、彼の閉じた瞳の裏に眩しい光が届いた。
「ンァ?ナンダ。眩シイジャネーカ。じじぇノ眠リヲサマタゲルノハ何処ノドイツダ」
そんな独り言の返事はすぐに返ってきた。
「やっほージジェ!助けに来たよ!」
頭のオカシイ魔術使いにして、自分の師匠でもある青年は、いつも通りの噓くさい笑顔で、己に会いにやってきた。
◆◆◆よくてよすら0はちょっとショック……。と思ってたらちゃんと感想貰えて一安心。
>>372
※画像はイメージです。
へへへへへ、今回一番気に入ってるのはホラー詠唱パートなので、ビックリしてくると嬉しみ。
ちなみになんだと思います?あの詠唱団体。
そうそう、今回はプロンプトがそのままネタバレになっちゃうので、このホラー感を維持する為にも構成詠唱は未公開とさせていただきます。寝落ち寸前だからすぐ反応できるかどうかわかんないけどええで
とりあえず投げるだけ投げます
>>374
D
聖マルガリタの十字架→何も問題ない聖遺物
サムソンの頭髪→扱いが難しいだけで普通に問題ない
C
デモフォン→最近の研究で神話のデモフォンと認定されたので近々Bに難度変更予定。危険度はCのそれ
ベティ→中世のとある高名な西洋呪術師の最高傑作。一人、生贄……もとい可愛がるための要員を定める。その人が可愛がり続ければ問題ないが、他の何かに愛を注げばキレて暴れ回る
喜怒哀楽の死体の家→西暦以降の産物ではあるのだが、危険度で言えばBの危険な遺物にに勝るとも劣らない。一種の呪層界とも言うべきもの
夢小箱→開けるなキケン
B
世界樹の苗木→内側に特有の宇宙観(コスモロジー)を宿した異界化した幻想種の植物……の幼体。植物のくせに自分から養分を引き摺り込もうとする邪悪な苗木
ハラの眼→とても貴重な魔術触媒になり得る遺物
夜空の小瓶、暁の雨水→神代に存在した夜と暁の女神の忘れ物。無害ではあるがあまりにも繊細すぎる代物で、下手に扱えば壊れて二度と手に入らない貴重品
A
ブファス→最近はジャンクフードの供給で落ち着いたがそれ以前はとてつもない化け物。なんなら今でも時々脱走してはアルテミシアと殺し合う化け物・アクアステラ=リキッドクラウン
西ヨーロッパに基盤を持つ魔術師一族・リキッドクラウン家の魔術師。
魔術師と言っても中世(百年戦争前期辺り)から始まった家系で、新参と呼ぶには少し古く古参と呼ぶにも烏滸がましい中途半端な歴史の一族。元々は当時流行していた黒死病(ペスト)の対応に当たる医者の一族だったのだが、治療法と病の根源を探る過程で偶然にも魔術師と接触。その魔術師を師と仰ぐ形で魔道を志すようになった――とされているが、戦時中だった事もあり実家の方ですら記録は曖昧となっている。
ともあれ黒死病終息後もリキッドクラウン家は魔術の道を歩み続け、それなりの基盤を築き上げるに至っていた。
アクアステラはそんな一族の後継者であり、幼少より卓越した魔術回路・魔力量に恵まれていた。両親の期待も大きく、時計塔への入学も当然のように決定し、また本人も特段異を唱える事なく進んだ。
――が、何をどうトチ狂ったのか。進学先の時計塔で彼が編み出した魔術は、実家を躍進させるような新発明でも時計塔を(まあある意味では揺るがしたが)革新するような新技術でもなく。
「これぞ我が魔導の奥義にして真髄――――名付けて、『服だけ溶かす液体魔術(仮名)だ!!」
「服だけ溶かす液体魔術!?」
かくして、彼は時計塔にていくつもの称号を得た。
曰く、『エルメロイ教室の恥部』
曰く、『時計塔の汚点(お笑い的な意味で)』
曰く、『法政科が今年選んだ第一級危険人物』
曰く、『時計塔の抱かれたくない男ランキングワースト上位(下位?)』
そんな数々の汚名を、しかし彼は何ら気にする事もなく。今日も今日とて、魔術の研鑽と新たな実験体の調達に励んでいるのであった――。>>379
・服だけ溶かす液体魔術(仮名)
その名の通り、服だけ溶かす液体を生み出す魔術。
より厳密に言えば衣服・鎧甲冑など『身につけるもの全般』に対して作用する概念呪詛であり、呪詛制約の都合上前述のもの以外には効果を発揮しないというのがこの術式の本質である。
『身につけるもの』であればそれがピアスやネックレスといった装飾品に対しても効果を発揮する反面、体毛など元から身体に生えてるものに対しては普通の水と大差ない。
一見すると薄い本によくあるネタだが、被覆類全般に作用する事からそれらを纏う事で生じる防護・加護の破壊にも繋がり、一時的にではあるが対象を無防備な状態に陥らせられる。
また、「全裸である事を恥である」と捉える人間の羞恥心に付け入る事から動揺を招きやすいという副次効果も大きい。
一方で上述の効果以外は普通の液体と大差ない性質である為、防御・回避はそこまで困難でもない。ぶっちゃけ魔力障壁でも貼れれば普通に防げるレベル。
どんな術式も当たらなければ意味がない、と言うべきか。>>382
バレンタイン当日。
百岡こと百穴の百目鬼は、手下達共々デイヴィ・ジョーンズ及び潜影のハサンに相談に乗ってもらっていた。
というのも、先ほど自分と百の手下達全員分の義理チョコをマスターから受け取っており、お返しをどうした物かと悩んでいたからだ。
しかし、肝心のお返しの内容が中々思いつかないでいる。
というのも、何をあげたら良いのか分からなかったのだ。
無難にキャンディーやクッキーといったお菓子類でも良いのだが、それだと面白みもないし、先手を取られていても不思議ではない。
どうした物かとみんなで悩んでいたら、その場を通りかかった際に話しかけられたので、デイヴィと潜影に相談してもらうことにしたのである。
「そりゃ消えものチョイスした方が一番だろ。エミヤとか調理器具セットだぜ? 裏目に出るにも限度ってもんがあんだろ?」
「バッソーはプレゼントした後の行動が酷かったよね。バルバロッサですら『あのバカ』って言っちゃってたし。やっぱり潜影の言う通り消耗品か食べられる物にした方がいいんじゃない?」
エミヤとバーソロミューをさりげなくディスりつつ、相談に乗る潜影とデイヴィ。
そんな二人の意見を聞きながら百岡は悩む。
確かに自分もそう思うのだが、どうしても何がいいかで悩んでしまう。
「俺ら、頭が人間になれた話ぐらいしか逸話ねぇも同然だからなぁ」
「かと言ってあの古墳の見学ツアーとか誰得よ?」>>386
白米無用ランチ
百穴の百目鬼からバレンタインのお返し。
宇都宮餃子と宇都宮焼きそばのコンボに、デザートのイチゴサンドも付いたご当地グルメランチ。
小麦粉の使用量たっぷりなので、満腹感もたっぷりな組み合わせ。
お返しをどうしようかと悩み、相談に乗ってもらった末に辿り着いた、感謝の一つの形。
かつて住処にしていた古墳の所在を聞いたデイヴィと潜影が餃子を猛プッシュし、餃子だけではと考えて調べたら割と色々あったので、焼きそばとイチゴサンドが追加された。
ちなみに、栃木県はイチゴの生産量が日本一で、宇都宮市にはイチゴをふんだんに使うメニューがある店も結構多かったりする。
以上、リクエスト分でした。
他にもリクエストを募集中ですぞ~。ムニャムニャ私は数日以内にブファスとプルフラス出生について深く掘り下げなければ……
>>387
あやかさんの書くデイヴィくんはかなり成長して生意気ショタみたいな感じなっておりますな。
具体的に言えばセリフが長くて漢字が多い。ここら辺は人それぞれの感性というかの違いがあって面白いですね。
>>388
>何か凄いヤバそうな奴が出てきた
コワクナイヨー、ほんとダヨー。あと奴じゃなくて奴らなんすよね。
<《[【〔『「{”僕/私/俺”らが怖い!?}」』〕】]》><《[【〔『「{”僕/私/俺”らがヤバい?}」』〕】]》>
<《[【〔『「{心外!!知らない?しょうがない!}」』〕】]》><《[【〔『「{それなら歌おう、教えよう!}」』〕】]》>
<《[【〔『「{”僕/私/俺”らは 巫山戯るお手伝い!}」』〕】]》><《[【〔『「{あのコが大事な玩具箱!}」』〕】]》>
<《[【〔『「{主が作る!”僕/私/俺”らは騒ぐ!増えろ!埋めろ!部屋満たせ!}」』〕】]》><《[【〔『「{トンカラトン!とかトンテンカン!}」』〕】]》>
<《[【〔『「{”僕/私/俺”らは壊れるお友達!}」』〕】]》><《[【〔『「{あのコが愛しいお呪い(おまじない)!}」』〕】]》>
だそうです。…どこまでセーフかわからなくなってきたから作ってる途中の設定軽く見せてみてもええ?
>>399
どうぞ〜ある魔術師の家で奇妙な出来事が起こった。
生まれてきたその家で代々探求され受け継がれてきた、世代を経ての人体改造。当然の如く子供にも発現するはずのその特徴が、一切見受けられなかったのである。
第一子にして最後になるその子供を産んだのを最後にし最後の直系子孫である女性は生殖能力を失ってしまっており、それにより最後の望みを絶たれたのもあってか両親は「この子はうちの子供ではない」「本物の子供を返してください」と子供に辛く当たるように。
そういう経緯でその「子供」は物心つく前から理由もなく鞭打たれたり火傷させられたりを繰り返しており、親から引き離された現在も「……親のことは……仕方ないよ。……だいたい、ぼくのせいだから……いや、ほんとに…」と大体下を向いておどおどしている。
物狂い扱いされている両親であるが、彼らの言っている事は実は100%正しい。少年の正体は取り替え子。位階としては事故で人の世に紛れ込んでしまった精霊の類である。家系の特徴が受け継がれていないのは当然のこと。本物の子供でないからである。
少年自身は全くの無自覚であったが、親から引き離されたあたりで自身の異常性を自覚。それに伴い負の感情に類するものが大体薄くなってしまっており、現在のおどおどびくびくは概ね「かつてそうあったものの模倣」。
正直何一つ記憶にないし無論どうなったのかも把握していない「本物の子供」を取り返すことも現状不可能なのでどうしようもないじゃんとも思っているのだが、このままでは「親」に申し訳ないのと実は好きな女の子がいるため真っ当に人間の側に溶け込みたがっている。そのために偶然見つけた「現代テクスチャに適応して魔術を扱う人外」らしき者に対し家に押しかける勢いで教示を乞いに行った。なお、乞われた側の返答は「馬鹿かお前。…馬鹿かお前!?」。
技能系は概ねグラムサイトとエナジードレインマナドレインの基礎能力お化け【らくがき】
お断りします
ハハ
(゚ω゚)
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ |
εニ三 ノノ Jアルシオネシアの台詞を追加しました
シャントリエリ…「人間志望の猫です」「よろしくされました」「000Pが『ハァ?』とか零すのはドクターとの連絡時だけです」「余りの缶詰を差しあげると喜びますね彼女」「実はボブテイルです」「ふわふわです」「ここだけの話、『ふわふわです』とコメントしている機体は十中八九061Sです」
三峰裂夜…「内気な騎士団の方ですね」「刀を抜くと人が変わるのはサムライの特技らしいと、ドクターの日記(忘れ物)にありましたね」「我々少しでも和んでいただきたく、サービスに手は抜きません」「「「はーどっこいしょー」」」
ヴィルレイ・フォン・ティーフェルコーマ…「孤高の掃除屋です」「グレイフライアーズの霊園にもいませんよ、ああいうアレは」「我々良い人形なので深入りも不要な戯れも致しません。お望みあれば何時でも承りますが」
ルチアーノ・ベルナルダ…「現在のベルナルダ卿担当はどの我々でしたか」「038Cと029Sですね」「いっぱい食べるステキな紳士です」「祝いのように飢え、呪いのように貪るのです」「実は我々、煮た革靴程度には可食だったりします」
ヴィクトル…「所謂『生き残りと思え』に該当する御方でしょうか。マレオ様からご教示いただきました」「鬼軍曹、懐かしい響きです」「『芸術品』のベラドンナ姉さんなどは兎も角、『日用品』の我々が100年先も残るのでしょうか」「実は最古参(0~3)でも大戦後製作だったりします我々」「骨董品(アンティーク)坂を登り始めたばかりですからね」
クウネル・コーバイン…「Witchは性別無用ですからね」「ヤカラでしょうか。いいえ、誰でも」「思えば殴り合い上等の若い魔術師(かた)、多いですよねぇ…」「ドクターも基本は逃走優先ですよね」「微妙に目を合わせてくれません。シャイな方です」「少年的な我々を送り込んでみましょう」というわけで。
昨日同様ギリギリになってしまいましたが、アクアステラ=リキッドクラウンの設定完全版が完成しました
今投稿してもよろしいです?チェスト関ヶ原どすえ。
>>415
では行きます!【氏名】アクアステラ=リキッドクラウン
【性別】男性
【年齢】27歳
【出身】イギリス・プリマス
【身長・体重】182cm・65kg
【肌色】白色人種【髪色】金髪【瞳色】橙色
【令呪の位置】右胸
【属性】中立・中庸
【魔術系統】液体創造・操作
【魔術属性】水
【魔術特性】浸透と混合
【魔術回路】質・量:共にA 編成:正常
【起源】裏表
【所属】時計塔・現代魔術学科(エルメロイ教室)>>417
【階位・称号・二つ名】
・階位:長子(カウント)
・エルメロイ教室の恥部
・時計塔の汚点(お笑い的な意味で)
・法政科が今年選んだ第一級要警戒人物
・時計塔の抱かれたくない男ランキングワースト上位(下位?)
【魔術・特殊技能・特性など】
・液体魔術
リキッドクラウン家が旨とする魔術。
その名の通り液体の創造と操作を主とした魔術で、空気中の水分をまとめて一つの水にしたり霧状に展開する、また高圧流水を操る等、液体限定ではあるが応用性の高い魔術。
アクアステラ本人は専ら『愚者の王水』に力を注いでおり、才能の無駄遣いと評される事も珍しくないが本人的には全く検める予定はない模様。
また、その性質上水分さえあればどこでも発動できる為、サバイバルにも長けている。ただし砂漠など極端に水気の乏しい土地では十全に術力を発揮できない事も。>>418
・愚者の王水
フールズ・クラウンリキッド。
彼の魔術の代表にして集大成(本人談)である魔術であり、ある意味液体魔術が辿り着いた(辿り着いてしまった)極致。
その内容を一言で説明すると、『服だけ溶かす液体の創造と操作』。
衣服・甲冑・ボディスーツに防護装束等々、とにかく『身に纏う物』であれば区別なく作用し、あらゆる防御・加護を無視して溶解させる。
言うなれば被覆物への特攻呪詛であり、どれ程耐水・防水性能に優れていようと数分と経たずに丸裸にしてしまう程。
ただしあくまで『被覆物』に特化した術式である為、それ以外のモノ――例えば眼鏡やペンダント・ネックレス等のアクセサリーに対しては効果が弱い、もしくは発揮しない事もある。
また、人体に対してはごく普通の水と変わらず、どれだけ浴びても特に害はない。強いて言えばまとわりついた水が鬱陶しくて気持ち悪いくらいか。
加えて魔術で生み出された性質上、魔力障壁などの魔術的防御にも弱く出力次第ではあっさり防がれてしまう。ただし中途半端に防いだ場合でも呪詛は作用する為、状況次第ではあられもない惨状になるとかならないとか。
一方でもし命中した場合、被覆物に由来するあらゆる防御・加護も同時に無力化できる為、瞬間あるいは一時的にではあるが完全な無防備状態に追い込める。また、羞恥心を残した相手であればその隙を突いて他の攻撃魔術(高圧水流のカッターや水弾を叩き込む、大量の水で相手を包み込む等)を撃ち込む事も出来る為、上述のネタ的性能に留まらないえげつなさを秘めているとかいないとか。
ちなみに液体の見た目は白く濁った粘性の水(無味無臭)。そこまでにしておけよアクアステラ。>>419
【礼装・装備など】
・魔術的加工が施された試験管
『愚者の王水』、あるいは他の有毒性液体を仕込んだ試験管。
敵に投げつけたり、あるいは周囲にばら撒いて一時的な足止めを狙う等の目的で使用される。
有事に備え普段から持ち歩いており、大体5,6本は日常使いでも有している。
・携行スプレー
同じく液体魔術で生み出した液体を貯めておく用のスプレー。
こちらは専ら攪乱や調査を目的としており、地面や壁に振りかける事で幻覚作用のある霧を作ったりその場に残された魔術的痕跡を辿る等の目的で使われる。
当然対人用の目潰しとしても転用可能。
【外見・容姿の詳細など】
ウェーブがかった金髪を肩口で切り揃えた、中肉中背の青年。
見た目は割とイケメンの部類に入るが、後述の来歴および性格から『残念、もしくは最低なイケメン』と評されている>>420
イメージカラー:乳白色
特技:液体全般の鑑定。
好きなもの:エルメロイ教室の皆、水、娯楽全般
苦手なもの:実家、法政科
天敵:ロード・エルメロイⅡ世
願い:いつか先生が胸を張って自慢できる魔術師になる事
【一人称】俺 【二人称】君、お前 【三人称】貴方、あいつ
台詞例
「はじめまして、俺はアクアステラ=リキッドクラウン。長い名前だろ? 『アクア』でも『ステラ』でも、好きなように呼んでくれ」
「先生! ロード・エルメロイⅡ世先生! 今日こそあの至上礼装であるトリムマウちゃんじゃなかった月齢髄液を弄らせて下さい! ……えっ?駄目?『お前なんぞに触らせてたまるか、むしろ半径50メートル以内にも近寄るな』?そんなぁ!!」
「ロード・エルメロイⅡ世先生の事をどう思っているかって? そりゃあ勿論、尊敬する恩師で頼れる御方だよ! この教室に入ってから、何度お世話になった事か……」
「ここの教室は皆すごい人ばかりだよ。若くして典位を取得した先輩もいれば、他の先輩方も次々と自分なりの道や適性に目覚めてて……あ、でもそうだな。ちょっとばかり、女子からの視線が未だに冷たいのだけはつらいかな……いや自業自得だってわかってるけども」>>421
(エルメロイⅡ世、もしくはエルメロイ教室を侮辱された場合)
「――お前、今なんて言った? ああいや、やっぱ言わなくてもいいや。すぐにその口、何も喋れないよう満たしてやるからさ」
(愚者の王水、詠唱)
『王の水(キングス)、道化の黄金(ピエロズ)、液体は天に昇り(リキッズ)、王冠は失墜する(クラウンズ)。降り注ぐ水満たされし時(レインズ、マックス)、全ては白日の下に晒されよう(トゥルース、アクアステラ)』
「くだらない、下衆の所業だとでも思ったか? ――ああ、その通りだとも。だけど、そのくだらない魔術のせいでお前の命運は尽きるのさ」
【来歴】
イギリス・プリマスに本拠を置く魔術師一族・リキッドクラウン家の長男。
魔術師と言っても中世(百年戦争前期辺り)から始まった家系で、新参と呼ぶには少し古く古参と呼ぶにも烏滸がましい中途半端な歴史の一族。元々は当時流行していた黒死病(ペスト)の対応に当たる医者の一族だったのだが、治療法と病の根源を探る過程で偶然にも魔術師と接触。その魔術師を師と仰ぐ形で魔道を志すようになった――とされているが、戦時中だった事もあり実家の方ですら記録は曖昧となっている。
ともあれ黒死病終息後もリキッドクラウン家は魔術の道を歩み続け、それなりの基盤を築き上げる事はできていた。
アクアステラはそんな一族の後継者であり、幼少より卓越した魔術回路・魔力量に恵まれていた。両親の期待も大きく、時計塔への入学も当然のように決定し、また本人も特段異を唱える事なく進んだ。>>422
――が、何をどうトチ狂ったのか。進学先の時計塔で彼が編み出した魔術は、実家を躍進させるような新発明でも時計塔を(まあある意味では揺るがしたが)革新するような新技術でもなく。
「これぞ我が魔導の奥義にして真髄――――名付けて、『服だけ溶かす液体魔術(仮名)だ!!」
「服だけ溶かす液体魔術!?」
かくして、彼は時計塔にていくつもの称号を得た。
曰く、『エルメロイ教室の恥部』
曰く、『時計塔の汚点(お笑い的な意味で)』
曰く、『法政科が今年選んだ第一級危険人物』
曰く、『時計塔の抱かれたくない男ランキングワースト上位(下位?)』
そんな数々の汚名を、しかし彼は何ら気にする事もなく。今日も今日とて、魔術の研鑽と新たな実験体の調達に励んでいるのであった――。
【性格】
明朗快活、笑顔を絶やさない明るい性格の持ち主
誰に対しても気さくに接し、相手の事を気遣える紳士性と場を賑やかす行動力を有する。
エルメロイ教室に来る前は常にダウナーな空気を漂わせた、どちらかと言えば陰気な人物だったが教室に来て『愚者の王水』を完成させてからは上記の性格に切り替わった。
噂によれば、上述のやらかしによって生じた自分の不始末分を取り返す為、とも言われているが真実は不明。最も、やらかしからだいぶ経った今となっても大して評判は改善されてない(特に女性陣からの)為、効果の程は疑わしい所。>>424
【来歴・真】
【来歴】12行目より続き
進んだ、のだが。ここで彼は一つの問題に突き当たる事となる。
「で。自分はいったい、此処で何をすればいいんでしょう?」
――事の起こりは、時計塔入学よりおよそ20年以上前。まだ幼かった頃の彼は己の魔術に習熟し、両親顔負けの技量を披露できるまでになっていた。
ある日、彼は実家の庭にあった小さな池に手を伸ばす。飼っていた観賞魚にでも手を出すのかと思いきや、次の瞬間彼は予想だにしない行動にうって出た。
なんと、池の液体と自分を同化させようとしたのである。
――リキッドクラウン家の理想は、液体との完全なる同化・合一。人体のおよそ七割を占めるとされる水分を触媒に、自然界に存在する無数の水分。ひいては、同じく大気中に漂う魔力と融合する事で世界そのものに干渉。根源への到達を目指すという、多くの魔術師がそうであるように稀有壮大な野望を有していた。
生まれついて才能に恵まれていたアクアステラは、その目標を聞いた時こう考えた。
「それ、自分ならワンチャンできんじゃね?」
と。>>425
……子ども故の無知無謀、そしてなまじ優れていた才能があった故か。結論を言えば彼の目論見は半分成功し、そして半分失敗に終わった。
成功とは池の水との一時的な同化。といっても肉体を溶け込ませた訳ではなく、あくまで意識を少しだけ池の中に移せただけに過ぎない行為だった。一歩間違えればそのまま意識が引きずり込まれ廃人化も避け得ない暴挙だったが、幸か不幸か彼のやらかしを見咎めた人間は誰もいなかった。
では失敗とは何か? それは――リキッドクラウン家の野望、その破綻を確信してしまった事。
一時的とはいえ池の水、ひいては世界と一つになった彼はわずかな間ではあったものの自然界の在り方を感知した。感知して、理解せざるを得なくなった。
「あ、これ駄目だ。根源とか気配も匂いも感じない。多分何度やっても、死の危険が高まるだけだわ」
神代が終わり、ソロモン王が崩御して幾星霜。神秘は彼方へと、あるいは裏側に消え去り、地上にわずか残された魔術的資源で食いつなぐ(食い潰す)時代。
そんな世界にあって根源への距離は果てしなく遠ざかっていた事を、彼は否応なく理解させられた。させられて、しまった。
――多くの魔術師の家において、根源への到達が不可能に等しい事は魔術を習い出す段階で教えられる基本。「お前がこれからやる事は全て無駄な事なのだ」と、リキッドクラウン家長男たる彼もまた例外ではなく父親からそう教えられた。>>426
だが、教わる事と実感する事は別の問題。多くの魔術師たちは「根源への到達は不可能である」と理解しつつも、同時に「だが自分ならば」と夢見ずにはいられない。
アクアステラも同じように――なまじ才能に恵まれていたが為に――根拠もなく確信していた。
そしてその確信は、完膚なきまでに打ち砕かれた。
……その後の人生は、考えるまでもないだろう。
無駄と分かり切っている事に、無意味と理解してしまった事に情熱を注げる人間の数などたかが知れている。アクアステラは注げない方の人間で、上辺は言いつけ通りに鍛錬をこなすものの魔術への熱は完全に冷めきっていた。
時計塔に入学してからもそれは同じ。そもそも根本的にやる気を失っているのだから、どれだけ周囲が諭しにかかった所で響くわけもない。むしろ両親の目から離れられた事で、自堕落ぶりが一気に悪化したまであった。
リキッドクラウン家期待の俊英という評判はあっという間に地に堕ち、誰もが彼の凋落ぶりを冷笑する。嘲りも失望も、魔術への熱意を失った彼には雑音程度でしかなく、その様を見た周囲の人々はさらに侮蔑を強めていく。
負のループに陥った彼を見かね、とある講師の計らいでエルメロイ教室に流される事が決まった後もまるで変わらなかった。>>427
ある時は教室の先輩たちに相談したり(そしてその先輩たちが持ち込んできた厄介事に巻き込まれたり振り回されたり)
ある時はとりあえず自分の魔術で出来る事をもう一度一通りやり直してみたり
またある時は自分を揶揄ってきた連中に試しで決闘を仕掛けてみたり(そしてⅡ世からこっぴどく怒られたり)
とにかく、色んな事に手を出してみたのだが――どれもこれも、彼に情熱を取り戻させるには到底及ばなかった。
「今の君は言うなれば、金の使い道に困っている金持ちだ」
「唸る程の軍資金を持っている癖に、肝心の欲求が絶えたせいで持て余してばかりいる」
「とっとと浪費して、最低限生きるだけの蓄えだけは残して使いきれと言えたら楽なのだろうが。生憎ここは魔術師たちの学び舎、安易に才能を潰してしまうわけにもいかん」
「だから。とりあえずもう一度だけ、やりたい事を一通り探してみろ。それでもどうしようもないというのなら、伝手を当たって表の社会で生きられる道を探してやる――」
こんな自分にも目をかけてくれたロード・エルメロイⅡ世。その言葉も、最早遠くに感じられる。
両親との殺し合いも覚悟の上で退学するべきかと、いよいよ本気で考え始めた頃――運命の出会いは、全く唐突にやってきた。
それは偶々通りがかった、同じ教室の生徒の部屋。何やら大きなものを一生懸命運び込んでる彼を見かね、少しばかり手伝った事。見慣れないその箱状の物体をしげしげと見つめてると、その同級生は気さくにこう話しかけてきた。>>428
「これが気になるかい? こいつはデスクトップパソコンって言って、外の世界――一般社会で流行ってる発明品さ」
「カウレス先輩があれこれ弄繰り回してるのを見て、俺も触りたくなっちゃってさ。それで、無理を言ってどうにか今日運び込んでもらったって訳」
「そうだ、せっかくだからお前も触っていけよ。何、セッティングやら色々手伝ってもらったお礼さ。それにこういうのは皆で楽しむものだって先輩も言ってたしな」
そうは言っても、アクアステラからしてみれば何をどうすればいいのか皆目見当もつかなかった。
生まれた家は生粋、と呼んでいいかはさておき今や立派な(典型的な)魔術師。当然科学にまつわる代物も必要最低限のもの以外乏しく、ましてこんな最新科学の塊なんて触れるどころか名前すら初めて聞いた。
だが、逆にそれが良かったのかもしれない。慣れないなりにあれこれネットサーフィンやら動画サイトやらを楽しんでいると――ふと、後ろにいた彼は邪悪な笑顔を浮かべてこう言った。
「いやー、楽しんでいただけているようで何より。こっちも勧めた甲斐はあったってもんだ」
「でも――――こいつの真価は、まだまだこんなもんじゃないんだよなぁ」
「ちょっとごめんよっと……ええと、これをこうして、こう、と。よし、繋がった!」>>429
割って入った彼は、何やらいくつか単語を入力したかと思うと、突如としてあるサイトのページを開いた。
アダルティックで、官能的で、無性に欲望を滾らせる内容――平たく言えば、エ〇サイトである。
魔術の名門・時計塔と言えど通っているのは年頃の男女。当然そういった事に興味を持つ生徒も少なくなく、アクアステラに勧めた彼もまたそんなありふれた邪さを持ち合わせていたのであった。
どうだ!とばかりに勧めてくる彼を前に、しかしアクアステラの心は揺らがない。いや流石にエ〇サイトが開いた時は驚いたが、だからといっていきなりこんなものを見せられてもどうしろというのか……
呆れかけてた彼の目は、しかしあるページで釘付けとなる。
それはとある漫画作品の二次創作。ヒロインの少女が触手にまとわりつかれ、今まさに〇されようとしていたシーン。その直前に映った液体に――彼は目を奪われた。
「人体を傷つけず、服だけ溶かす、だと……!?」
あまりにも衝撃的な発想だった。
一部の界隈においては使い古されていた鉄板ネタ、されど彼にとってはあまりに埒外過ぎて欠片も浮かばなかった理屈(という程の事でもない)。
「これ程の防御力を持つ装束を破りながら、それより遥かに脆い人体には傷一つつかない? 有り得ないこんなもの」
「こうまで強力な溶解性を持つなら、そのまま人体も溶かしてしまえばいい。なのにこの作品ではあえて人体をそのまま残し、あまつさえ無傷で留めている」
「有り得ない、ありえない。非効率にも程がある。だが――だが――」
(何だ、この胸に湧き上がる高揚は!)>>430
気付けば、彼は部屋を飛び出し自室に駆け戻っていた。
生まれて初めて目にした未知。自分では思いもよらなかったアイデア。
液体魔術の家に生まれ、幼少期よりその才能を持て囃され続けておきながらついぞ至れなかった境地。
かつてない敗北感と衝撃、そして興奮。その全てに突き動かされるがまま、彼は一転研究に没頭した。
寝食を忘れ、講義もサボり、昼夜の区別もなく探求と研鑽に打ち込む日々。見かねた同級生や講師が訪ねてきても「極めて重要な研究中、面会謝絶!」で押し通す。
そのあまりに真剣な様子に周囲も気圧され、いつしかただ見守る事に転じていった。
そして……
「か――完成、だ。ついに、ついにできた……!」
彼はとうとうその魔術を編み出した。
興奮のあまり「エウレカ!」と叫びながら飛び出したい衝動をぐっとこらえ、アクアステラは最低限の身だしなみを整えるとある場所へと向かった。
向かう場所はただ一つ、ロード・エルメロイⅡ世の部屋である。
「先生! エルメロイ先生!! お久しぶりですリキッドクラウンです! 先生にお見せしたいものが!!」
「ずいぶん引き籠ってた癖に今更なんだ! あと私を呼ぶときは『Ⅱ世』をつけろと言っただろう!!」
「それは本当にすいません! ですがどうしても、どうしてもお披露目したいものがあるんです!!」>>431
あまりの剣幕に流石のⅡ世も気圧され、頼まれるがままに準備を整えた。
時計塔の片隅に設けられている、魔術用実験スペース。
そこにアクアステラとエルメロイⅡ世。その内弟子であるフードを被った少女と、お膳立てを手伝った法政科の女性と同じく法政科の後輩錬金術師。そしてその錬金術師の(一応)従僕であるホムンクルス(女)。
わずか六人だけのお披露目会だったが、全ては滞りなく行われた。
そう。行われてしまった、というべきか。
対人戦闘向けであるという魔術のお披露目に、されど生命への危険は一切ないからと言われて。
半信半疑ではあったもののあまりの熱心さ故につい気圧されてしまい。
対照的に、興味深げな(あるいは面白そうな)顔で見守る和服美人とやや不安げな後輩錬金術師が見守る目の前で。
その魔術は――後に名付けられて曰く『愚者の王水』は発動した。発動、してしまった。
あられもない姿を晒され、ホムンクルスらしからぬ悲鳴を上げて蹲る犠牲者。
呆気にとられた顔の着物美人と、絶句・石化した後輩錬金術師。
一拍遅れて状況を理解し、顔を赤らめる内弟子。
そして。目の前で起きた『惨状』の結果を正しく理解したロード・エルメロイⅡ世。
彼ら彼女らが見つめる(睨む)中、アクアステラは満面の笑顔で振り返り、
「どうですか先生! ついに見つけましたよ、俺のやりたい事――魔術師として目指す目標を!!」
「……ね」
「はい?」
「死.ね!! 今! ここで! 完膚なきまでに死.んでしまえェええええ!!!」>>432
そこから先は、ひたすらカオスな地獄絵図と化した。
完全に怒り狂ったエルメロイⅡ世と、絶対零度の視線で見下す内弟子。
状況を笑顔で楽しんでいるようでいて、その実目が全くと言っていい程に笑ってない着物美人。
そして身内を貶められた事で激昂した後輩錬金術師による殴打(パンチ)、殴打(パンチ)、殴打(パンチ)&殴打(パンチ)。
何故自分が怒られているのか、数徹開けの頭では理解することもできず――結局、アクアステラは再起不能一歩寸前までボコボコにボコされた。
目撃者はごく少数、時計塔の片隅で起きた事件だったのだが。人の口に戸は立てられぬと言うべきか、あるいは目端の利く何者かがこっそり盗み見ていたのか。
後に『時計塔リアルウス=異本事件』と呼ばれる事になる珍騒動の噂はあっという間に広まり、しばらくの間アクアステラの評判をまた違った形で底の底に落とす事となった。
当然ながら女子からの評判はマイナスとなり、彼は時計塔中の女子から睨まれ続ける針の筵に座らされたという。一方で男子からは呆れと同時に謎の尊敬も集め、ごく一部の男子からは勇者として伝説になったとかならなかったとか。
ともあれ――この事件を境に、彼は生まれ変わった。
薄れつつあった魔術への情熱は甦り、それまでの空白を取り戻すかのように魔導の道へ没頭する。編み出した『愚者の王水』も時には彼を助ける事もあり、何だかんだ使われ続けているという。>>433
魔術師としては落第だろうが――どうあれ、彼はようやくエルメロイ教室の生徒としての一歩を踏み出せたと。そう言えるのかもしれない……。
「先生! 今度は『愚者の王水』を使ったスライム型使い魔を生み出そうと思うんです! だから参考に、ライネスさんのトリムマウちゃんをちょっとだけ触らせてもらっても」
「失せろこの恥知らずが!」
【性格・真】
大まかな性格は【性格】の項目で紹介した通り。
『服だけ溶かす液体』との遭遇および『愚者の王水』事件以後、彼の世界は一変した。
それまでの自分がいかに浅はかで短慮だった事か、『たかだか』根源に辿り着けない、ただそれ『だけ』の事で世界を見限る事の何という愚かしさか。
根源には至れずとも、この世界にはまだ自分が知らないものがあり、想像だにしなかったものもある。たとえ傍からすればくだらない娯楽のネタに過ぎずとも、アクアステラにとってはそうであるという事実こそが救いになった。
どれだけ馬鹿にされようと、どれだけ人に笑われようと。あの日確かに覚えた感動と高揚、それだけを信じ歩み続ける。アクアステラにとっての魔導とは、すなわち己がまだ見ぬものを探し求める旅路に他ならないのだから。
ちなみにであるが、上記のエルメロイⅡ世およびエルメロイ教室への感謝と恩義はいたって本心からのものであったりする。彼にしてみれば魔術に失望していた自分を救ってくれた場であり、Ⅱ世は勝手に腐っていた自分を辛抱強く見守り続けてくれた恩師。
そんな環境を、彼が蔑ろにする筈もなく――今日も今日とて、『液体使いの道化師(リキッドクラウン)』たる彼は彼なりに教室に貢献しようと努力するのであった(大体が空回りだったりするのだが)>>439
おまかわご感想ありがとうございます!
>>436
ありがとうございます
>II世はよく折檻しなかった
一応II世も折檻には加わってたのです。ただそれ以上に後輩錬金術師くんの連続パンチが炸裂してただけで
後にフラットと並んで「顔面アイアンクローコンビ」と呼ばれる事になるのはまた別のお話
>>438
ありがとうございます
根源を目指した所で意味がない、と幼少期に悟り。それから魔術を学ぶことの意義を見出せなくなって、けれどふとした出会いからまた魔術を学ぶ楽しさを取り戻したというのが大まかな経緯です
…そのきっかけが、ちょっと洒落にならない出会いだっただけで
>>440
ありがとうございます
どうしてこうなっちゃったんでしょうね…(遠い目)
まあ本人的にはすごく充実して幸せなのでOKかと!(よくない)>>412
LINE漫画で『孤独のグルメ』の餃子と焼きそばの組み合わせ回読んだ+たまたまどっちも宇都宮名物版があったんで、この組み合わせ+イチゴサンドと相成りました。そっと貼る、>>341のAに分類されるものたち二つ
不知の輝き
見る人によって色も、形も、大きさも、そして宿った性質も変える宝石。神の身体を素体とした、妖精たちの愛が注がれた、人間の血液を用いて記録媒体となった塊。甘く、ほろ苦い思い出を綴る動かず喋らない物知り屋さん。
人知未到の領域にある万華鏡と天の杯、その一端を宿すもの。脈動するそれは生きていて、エネルギーを生み出し続ける他、数多の過去も、未来も、演算し続ける。
「……神様気取りですか?」
「バカみたいですね」
想血霊園
反例深淵アルカノルヴァ。そこの一区画に位置する吸血種たちが住まう場所。死徒や真祖、そして単一種を除いた生命系統の一つとして確立されている吸血種たちがここで展示されている。例えば鬼種、ラミュロス種、メロウラ種、ドラクル種など。踏み入る職員もほぼおらず、ただ、とある精霊が時折お茶会を開くのみ。
「死徒も、真祖も、所詮はあの月の駒だ。私の庭には入れられない」
「それはそれで面白いけれどね。踏み躙ってこその愉しみもある」レージュさん
FMでやりたいことがあるからお聞きしたい
理仁関連はその…どこまでなら、よかですか…?結構色々見どころは入れたつもりだが、グロテスク風味のサーヴァント召喚シーンに気合入れすぎた……感想がソレ一色なんよ、嬉しさはあるけど。まぁイラスト3つも入れたら当たり前か。
>>412
>すっげえ悍ましい連中が出てきた!?
やだなぁ可愛らしい奴らデスよ。
>大丈夫ですかこれ、繋がっちゃいけない所と繋がっちゃったパターンってやつでは?
全然大丈夫です。特にクトゥルーしたりはしてません!
暗黒儀式してるのは流石に想定外でしょうが。
まぁ好き勝手動いてるのはそうですが……。
彼らがどんな存在なのか、召喚したサーヴァントは誰なのか、はルナティックを読み進めるにあたっての楽しみとしてくれたら幸いです。
ヒントとしては魔術世界じゃ一般的な存在であるって事ですかね。意外とバレんもんだなぁ正体……。
(画像は今まで一番彼らのビジュアルに近かったヤツ。)>>451
あーはん…うーふん…ありがとうございます>>450
ありがとうございます
人間の出会いって数奇なものですよねってそれ
>そういえば27
この辺は確かに失敗したかな、と思いました。想定ではもっと青年らしい感じにする予定だったので
wiki登録時にはもう少し若くしますねwikiの方にアクアステラを登録しました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A9%EF%BC%9D%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3
年齢の方も27歳から17歳に修正しましたので、併せてよろしくお願いします。>>453
単に博物館の方針として消えゆく吸血種たちという神秘の保管と展示を目指し、集められたって感じですかな
そしてその集められた奴等の統括として抜擢されたのがかつて多種多様な吸血種を引き連れて教会と協会に喧嘩を売ったティム、そんでもって彼女がどうせだからもう集めたやつら全部を一区画に集めてそのまま管理……みたいな感じです
下層へ入る許可を下すのはおそらくマイアとティムで、マイアは「こんなおもしろそーな子を入れないってマジ!?」ってことで許可するし、ティムも「同胞である吸血鬼、可愛らしい魔術師よ」ってことで許可すると思います
あとアルカナは「後の二人が承認するのならばどうぞ。あなたが博物館に危害を加えない限りあなたを許容します」ってスタンスなので
>>451
(ちなみに裏更新してたりしてなかったり)>>458
りょ>>407
改めて見ると全員曲者だなこいつら…
>>411
キャラシのソーラン節ネタ回収されてて草なんですわ、気付いてくれると思ってましたアザス!!
それにしても全員分丁寧に考えられるのはやっぱり凄いっすね…全員分やろうとすると何人か雑になってしまいそうになっちゃう所を一人一人丁寧に書いてるのは本当に凄いなって思います。
>>435
ここまで愛すべきバカが似合う鱒を俺は初めて見たかもしれない…
物凄いおもしれー男で好きです
>>437
>>439
oh ザミエル氏プルフラスさんwatch カワイイ カワイイネ(最近ツイッターで流行ってるアレ)
>>449
このスレに少なくとも3人はいるっぽい趙雲推しの兄貴姉貴達に思いっきりブチかますつもりで描きました
気に入ってくれたなら嬉しいっす!>>464
了解。
さて、まだまだバレンタインSSのリクを募集してますえー。>>469
俺もビオランテの職業変更したり、景清の宝具のランク上げたり、ローエングリンに○○○○追加したりとか、ちょこちょこキャラシを加筆修正してるからなぁ……。>>482
かあいいヘイ、リクエストされた水着ハダリーの分が出来たから投下せんでええのんか~!?(答えは聞かない)
シミュレーションルーム。
内部は今、夜明けの砂浜となっている。
揺らめいて突っ込んでは後ずさり、また押し寄せる波に足を取られないよう、マスターは一歩引く。
(……所長からこっちに来るよう言われたけど、何だろう?)
そう思いながら朝焼けの光を浴びて黄昏ていると、何かが海面から飛び出してマスターの方へと近づいてくる。
距離と逆光のせいでまだ誰か分からないが、人型なのは確か。
距離が縮まり、胸元から下が徐々に見えてくるにつれて全体のシルエットもハッキリとなっていく。
「ハダリーさん!?」
「おはようございます。マスター。所長はうまく誘導してくれたようですね」
そう言いながらマスターの隣まで歩いてきたハダリーは、ラッピングされた縦長い何かを胸の谷間から出す。
宝具の機能の一部でやったのだろう。>>487
数分後。
マイルーム。
戻ってきたマスターは、受け取った細長い箱をテーブルに載せた状態で椅子に座っている。
中身はもちろんバレンタインデーのチョコレート。
包装紙には『義理チョコ』と書かれたメッセージカードが付いている。
ハダリーの事だから、義理チョコであろうと手が込んでいるハンドメイドなのは確定事項だ。
今ここで開けていい物なのか、と思考しつつも包装紙を剝がし、蓋を開ける。
中には大きなシュークリームが何個も入っていた。
上部が蓋状にカットされており、隙間から少し粗目に刻まれたチョコレート混じりの、生クリームではないが乳製品めいたものが見える。
(シューアイスだ!)
厳密にはシューアイスであった。
やっぱり手の込んだハンドメイドだったのだ。サーヴァントのバレンタインってよくネタになるけど、マスター側のバレンタイン動向ってあんま話題にならんよな、あってもサラッと終わる。
コイツのバレンタインデーorホワイトデーでのプレゼントどうなるか知りたい!ってキャラいます?
ウチのコに限らず。>>490
納得してなさげだが、それ以上追及することもなく典韋は海へ駆けていく。
その背中を見送ったハダリーは、思う。
典韋は自分がまだ佇んでいる理由に気付いているけど、そうじゃないフリをしてくているのではないかと。
もしそうだとしたら、彼女の優しさに感謝しつつ、未だ出会えぬ最愛の人に想いを馳せながら……自分も泳ごうと決めて、まずは足が着かなくなるま歩き出すことにした。
渚のシュー・ア・ラ・グレース・エ・ショコラ
ハダリー[夏]からのバレンタインチョコレート。
義理チョコとメッセージカードに明記しつつ、思いっきり手の込んだチョコ入りシューアイス。
焼き加減バッチリのシュー、噛み応え抜群のカカオ分80%オーバーなチョコレート、甘くやわらかなバニラアイスクリーム。
家政百般の技前が光る。
チョコレートの比率が低めだから義理チョコとは作ったハダリーの言。
これで義理チョコなら、未だ作る機会のない本命チョコはどの様な出来になるのか……。
以上、リクエスト分でした。
果たして、ハダリーは何を考えながら、VRの渚を眺め続けていたのやら。7章が遅々として進められてない……。
最近?おらん人(納言さんとかユーさん)はまだ終わってないからなのかな7章。
また早く色んな人と会いたいぜ……。ABC
西暦以降に創り出された魔術礼装……なのだが、神秘の古さで言えばそれよりも古い遺物。地球の法則で形成された魔術礼装であることは確かなので、Cに分類される。頭上にハイロゥ、背に白い翼を生やし天に祈る少女と、四肢を黒い獣のそれに変化し天から舞い降りる少年、の小さい像。時折魔力を放出する時があり、それに触れてはならない。
「神だの精霊だの、高次の生命体は時に人への災厄を生み出す。人が触れられるカタチとして」
「そういうのから護るために私はいる。そう誓った」
化外道樂
液体に保存されているとある人間。超能力、と呼ばれるアラヤの抑止力に由来する異能を宿した人間。本来はそこまで強力ではないそれが激しく発現しており、強力な阿頼耶識の体現者になっていた。世間との剥離に苦しみ、人の世に被害を撒き散らした末に、この博物館に流れ着いた。展示される前よりも幸せな顔で眠っている。分類はD。
「混血と超能力は魔術概念における魔法と魔術に関係性が近い」
「僕は混血、この人は超能力。なのに、立場が真逆なんだよね」
ミスミ
使い魔の中には、時に使い魔として造られておきながらも、その領分を逸脱した人外の域へと脱する存在が居る、という。これはとある古い技法によって形作られたソレで、幻想種の悪魔としての形を成す。と言ってもほぼほぼ無害の存在であり、時折所望するパンケーキを食べさせれば何もしない無害な存在。蛮神の心臓は落とすかもしれないし、落とさないかもしれない。そもそもコイツをハントできる存在がどれほどいるのか。分類はB。
「製造理念からして、これは喪われた魔術だよねぇ。とても貴重で、とても惜しい。本当に、惜しい」
「ゾアグロイスの忘れ物。現代社会に出力される自然の暴力装置。子孫ですら使えない物なのだから、必然ここに流れ着く」
>>445と合わせて、ネームド職員のセリフつき。全部違う人が喋ってるよ>>507
アメリカ異聞帯に出したいキャラが二人ほどいるんよな。>七章>>500
頭捻りまくったらシューアイスになってました。
シューアイスって日本製なんだって。
水着霊基なんで、普通の渡し方は通常の霊基用にとっておきたかったので斯様な形と相成りました。>水も滴る【黒田官兵衛(如水)にチョコを渡す】
「おやマスター。どうされました?」
>>『ハッピーバレンタイン!』
『チョコどうぞ!』
「おお、ありがとうございます。
成程、バレンタイン。確か現代では世話になった人へ贈り物をする日だったと記憶しています」
「そうなると私からも何かお返しをしなければなりませんね。
────ふむ、であればあれをそれらしく装丁すれば…。しばしお待ちを」
>>『何をくれるんだろう?』
『装丁?』「お待たせしました。こちらをどうぞ」
>>『本?』
『重っ!?』
「先日カルデア中の軍略家を集めて軍議を行いまして。これはそれを私なりに纏めて本にした物です。古今東西様々な軍略が知れることでしょう」
>>『ありがとう』
『(広辞苑みたい)』
「中にはマスターには許容出来ないようなものもありますが何もそれを実行しなくともそういう戦法があると知るだけでも意味はあります。それに見ての通り重く頑丈なのでいざという時は鈍器のようにも使えます。
────嘘です。そんな状況に陥る前に潔くお逃げなさい。三十六計逃げるに如かず、です」【兵法書】
黒田官兵衛(如水)からのバレンタインのお返し。
古今東西様々な軍略をこれでもかと詰め込んだ逸品。あんな陣形やこんな計略まで載っている。
本人の言うように鈍器としても使えそうな程重い。
巻頭には
「本当はあなたのような人がこんな物に頼らなければならない現状が堪らなく口惜しいのです」
と綴られている。【黒田官兵衛(孝高)にチョコを渡す】
「────来たか。そろそろ来る頃だと思っていた」
>>『え?』
「バレンタイン。当世において親しい人に菓子を渡す日だと聞いている。マスターの人となりを鑑みれば召喚したサーヴァント全員に渡しているだろうと思い自室で待機していた。
さあ、手早く済ませよう」
>>『(なんか釈然としないけど)どうぞ』
『ごめんね、あなたの分は無いんだ』
「うん、確かに受領した。では私からの返礼の品だ。受け取ってくれ」
>>『バウムクーヘンだ!』
『思ってたより普通だね』「やれ刀だやれ本だと形の残る物を贈りたがる者が多いが、連中は分かっていない。皆が皆そのような物を贈っては、マスターの部屋が物で溢れ返る!」
>>『それはそれで嬉しいよ』
『既にチョコで溢れ返ってるんだけど…』
「まあいい。
────今更天下泰平だのと言う気力も無いが、これくらいはな」
>>『なに?』
「なんでもない。さあ、早く次の者の所へ行くといい。一日は思っているより短いぞ」【バウムクーヘン】
黒田官兵衛(孝高)からのバレンタインのお返し。
何の変哲もない普通のバウムクーヘン。カルデアキッチン組の協力で日持ちするよう作られているので食べるのは後回しでも構わない。
中に何かメッセージカードが…なんてこともない普通のバウムクーヘン。オラァ!忍法『なんだかんだ何か書いたらスランプ脱却するの術』だァ!
という訳でお久しぶりですユージーンです。早速ですがちょっと孝高の言葉を翻訳しますね。
マスターの人となりを鑑みれば召喚したサーヴァント全員に渡しているだろうと思い自室で待機していた。
↓
マスターはきっとサーヴァント全員に渡そうとあちこち回るだろうから入れ違いにならないよう待ってたよ
さあ、手早く済ませよう
↓
私一人にかける時間は短くていい
────今更天下泰平だのと言う気力も無いが、これくらいはな
↓
(ホワイトデーにバウムクーヘンは「幸せが続きますように」の意味)
自分は天下泰平なんて土台無理だと諦めてしまったけど一人の幸福くらいはまだ願えるよおまけ
>>『ごめんね、あなたの分は無いんだ』
「────。
こ、これはこれは……よもや私が読みを違えるとは。穴があったら入りたいとはこのことか……ちょっと掘ってこよう」
>>『うそうそ!はいどうぞ!』
「……人が悪いぞマスター。まあ私も言い方が冷淡だったのは悪いか。
ゴホン、確かに受領した。では私からの返礼の品だ。受け取ってくれ」
以下同文>>408
ソーナノ
限定条件が揃わなきゃそんなでもないタイプだからいいかなという気持ちとうーんの気持ちがあったの
>>409
嘘から出た真というか狂人の洞察力というか
>>410
そゆこと
無駄に擬態能力が高かったせいで直感で違和感感じるレベルの頭おかしい解析能力持ちでもない限り初見看破できないのな
>>412
>>これだけ散々な仕打ちを受けて、まだ『親』と呼べる精神性
自覚前はまだ「お父さんお母さんどうしていじめるの…」って感じだったけど自覚した段階で「うっわやらかした…ごめんね定命の者…」みたいな感情の方が上回ったからですね
とはいえその段階に至るまでマジでただの虐待であったことは事実なので周りの大人に「本当にぼくが悪いんです!ぼくは本当の子供じゃないんです!二人を格子のついた病院から出してあげてください!」って主張しても「かわいそうに…両親にいじめられて精神をやられているんだね…」としか思ってもらえないから特にできることないんだけど
だから強いて言うなら真っ当に魔術師として大成するのがお詫びになるかなって感じで黒田長政のバレンタイン掌編『銀杏の栞』
──談話室にて──
……バレンタイン、なるほど。通りで今月に入って商店も殊に色めき立ってるワケだ。
しかし現代での実情を聞くほどアゴスケ先輩あたりが好きそうな祭事。……本義はさておき商機の匂いがするし。
▷と言うわけで、こちらどうぞ!
この気持ちはプライスレスです。どうぞ。
なんと。
……ふふ、事前に聞いていたけど予想してたよりうれしいものだね。早速いただいても?
…………あまい……頭に沁みる……。もっとはやくに出会いたかったこういうやつ……。
▷意外と好きなんですね、甘いもの。
まあ、俺酒好きだし基本は辛党なんだけど。
甘いのは……、昔仲良くしてた人がそうだったからかなぁ。
家政おにいさんたら毎食後に菓子を食べてるほどの甘党で、しょっちゅう豆餅とかお裾分けてくれたからいつの間にか俺までイケる口に。
………………なんだかこう、はい。切り替えます。>>534
▷あ、はい。(照れ隠しだろうか)
あ、はい。(地雷を踏んでしまっただろうか)
事前にバレンタインについてちょっと調べてはいたのです。主に謎の甘党タケノコ殿からのタレコミ、もとい御教示です。
▷プルフラス……。
……その結果、カルデアにおけるそれはかなり混沌としていることは理解しました。
ふふふ。いろいろありすぎて参考にならない──!
……まあ、無難に軽い日用品が良いかなと。
と、いうわけでこれを受け取ってくれ。
▷イチョウ柄の栞……!
出来れば飾らず使って欲しい。そのための物なのだから。
あなたはよく本を読むようだし、沢山有っても困らないだろうそういう物は。
読みかけの本に挟むも良し。俺的には困った時とか悩んだ時に思い出したい一文に添える道導べ、なんてのも良いと思う。>>535
▷藤じゃなくてイチョウなんですね。
陣羽織にもイチョウの柄だし、好きなんですか?
……。まあ、願掛け的にはイチョウの方かなと。葉が末広がりで縁起良いし。
それにイチョウにはすこし思い出もあるので。
昔、半兵衛様の領地で匿われていた話は知ってるだろ。美濃の垂井って土地なんだけど。
そこを去る時に植えていったのがイチョウなんだ。
……いろいろありました。亡くしたひとたちもいます。
隠れて過ごす日々はさびしくはなかったけれどほら、不安は逃れ難しってものじゃない?
一年。父上の元に帰るまでのおおよそ一年。長かった、ほんとうに。
……あ。ごめんね。お前はしんみりした顔をしないでおくれ。
思うように武芸の稽古は出来なかったけど、半兵衛様の遺した蔵書を読み漁る日々も確かに楽しかったので。
▷もっと聴きたいです! あなたの話。
……。そう。そっかぁ。ま、武勇伝以外なら許せるでしょう俺も。
せっかくだからシミュレーターいっちゃう?
俺も最後にあそこへ寄った時は夏だったから、また色付いたイチョウが見たくなってきた。>>536
▷善は急げだ! 行こう!
歩きながら聴かせて欲しいです。いろんなこと。
こうなるなら予約しとけば良かったね。シミュレーター。
さぁて、どこから話そうか。……あれはそう、表向き竹中の縁者の娘ってことで……。
(──もうひとつの故郷の情景が目蓋に浮かぶ。)
(ああ、そういえば。昔、熊之助にも話がききたいとせがまれたっけ。こんなふうに、手を引かれて。)
(……父や俺に憧れて逸るきもちのあまり遠くへいってしまった、血を分けた弟。)
▷? どうかしました?
──いいや、何も。
あ、シミュレーターで落ちてた葉やギンナンって拾って来られるのかな。
折角の機会だし、あなたとの思い出も増やしに行こうじゃないか。よーし裏ページも久しぶりに更新しましたぞー。
そして再起した勢いに乗ってちょっとしたssを書きたいのですが条件に合う人物を募集したいんですよね。
『人の心が読めるorそれに近いことが出来る』『人の秘密や隠してる本音を暴露して揶揄ったりする』
の二点です。ざっとwiki見たら島術さんちのアンゼリカちゃんが近そうだったのですが拒絶されたら離れるとあったのでそこが何とかなればなーとは思ってます。
>>529
お久しぶりです。
見てきましたよー。大体問題はないですが飛鳥ちゃんが京介のことを兄って言ってるのがちょっと畏まった言い方してるなーってなりました(基本お兄ちゃん呼び)まあこれは昔馴染みの遥さんとはいえ人前だからちゃんと呼んでるのかなともなるのでそこまで問題ではありません。
そして以前に言っていた飛鳥ちゃんの弟子入り時期の問題を解決する案が浮かびましたよ。それは大鳳父親が不慮の事故(ガチ)で早くに亡くなり京介に当主の座が転がり込んできたというものです。元々暗殺後不慮の事故()として処理する予定だったのが早まったけどまあヨシ!
>>531
お久しぶりです。どれどれ……
服を溶かす液体、しかも白とかこれは草。と思ったらそこに至るまでの経緯がしっかりしてて味わい深いキャラですね。そして才能の無駄遣いで二世にf〇ck言われたりと時計塔での話を引っ掻き回す要員になれそうでGoodです。>>537
【銀杏の栞】(イチョウの葉が透かし彫りされた金属製の栞とラミネート加工のイチョウの栞、銀杏の実、背景にイチョウの木の写真)
黒田長政からのバレンタインのお返し。
イチョウの葉栞。栞はダ・ヴィンチ工房に発注した金属製の物と、拾ってきたイチョウの葉をラミネート加工した物のふたつ。写真はシミュレーターで再現された美濃・垂井での思い出の風景である。
読みかけの本に挟むのも良いし、落ち込んだ時に欲しい一文に立ち返る導べにするのも良いと長政は語った。
*
────垂井を去る時に想ったあれこれはいくつもあったけれど。
たぶん一番嬉しかったのは生きてまた姫路に、我が家へ帰れることだっただろう。父上も生きておられたのだから言うことなしだ。
……半兵衛さまに命を救われはしても、俺はもう故郷へは帰れないかもしれないと。そんな不安で眠れなかった夜は一度や二度ではなかったので、なおさら。
いつか必ずあなたも、あなたの帰りたい場所へ帰れますように。
それまであなたの旅路を護り、見届けましょう。
そんな祈りと決意の象形。>>540
ひとつ書き忘れてました補足
銀杏…丈夫な樹なので『長寿』や『幸福』を祈って植えられることが多い。あっ、あぎ、あぎ、あぎ
あぎぎぎぎぎぎ、もう少ししたらfmの続き載せます
バレンタイン……アギあぎ、ぎ、fallingmoonの続き投げていいですか
ちょっとかなり長いんですけども不覚!割り込み投稿などと一生の不覚!!
それはさておき>>533こんなのあったんですね…(偶然って怖いなーの顔)
>>532
意味を知らなくても美味しく食べれるし意味を知ってもこれって要は他のサーヴァントも考えてるであろう「人理焼却(漂白)を解決してマスターを元の生活に戻してあげなきゃ」なので別に重くもないね!
実は重いのは如水の方でお逃げなさい〜の言葉の裏には(あなたを生きて逃がすためなら殿として命を捨てることも厭わない)が隠れてますので。
ふむふむ。後でまとめて読ませて頂きますね。
>>540
生前の話も絡めた上で嵩張らない物を渡すの気遣いの行き届いたいい子ですね。そしてマスターに手を引かれて弟を思い出してしんみりしてる息子を見て貰いしんみりしてる官兵衛sもきっと存在する。
>>543
ふむぅ。
どんな話かっていうと普段そういった人の奥底の秘密やらなんやらを暴露する側のユージーンの内面を逆に暴露してやろうという話なんですよね。
何故ユージーンは人嫌いと言って憚らないのか。何故気に入った相手には世話を焼くのか。何故ユージーンのイメージ動物はハリネズミなのか。等の掘り下げをしようかなと。
嫌がる理由は単純に「俺の心を読むんじゃねぇ!」って感じのブーメラン発言で本人もそれが分かってるので口ではそう言っても強引に排除は出来ないです。
例えばユージーンの内面を指摘する理由がユージーンと仲良くなりたいからまず人嫌いの理由を述べてそれを気にしなくてもいい、みたいに言うためみたいなのとかならどうでしょうか?アギ(いきます)
間久部理仁は行ってしまった。仲間を救うべく、隣に居た私の事などすっかり忘れて。私は彼の事があまりよく分からない。
魔術師の家に生まれたはずなのに、彼はあまりにも常人の感性で生きている。この聖杯戦争に参加している事自体がイレギュラーであると言えよう。よくもまぁ今日まで死なないでいられるものだ。
けれど、そんな間久部理仁に私は絆されている。あんなにもズレている者に。
「どうかしたの、困った顔をしているわ貴女」
その声は背後から聞こえた。哀れむ様な声色で。振り返ってもそこには誰もおらず、色濃い血の臭いのみが残っている。誘われているのだと即座に理解し、私はしばらくその場で思考する。
間久部理仁を優先する。挑発行為に乗るのは今この状況において正しいものではない。
異臭に背を向け炎上するホテルへと走り出す。最速のルートを選び、手近な建物の屋上へと飛び上がり八艘跳びが如く―――――
「あら、お誘いをはねのけるだなんて失礼だとは思いませんこと?」
瞬間、可能な限り魔力を防御へと回す。即座に令呪へと命じてランサーを実体化させる。
側面からの衝撃と共に世界がくるりと回転した。ランサーがクッションとなり攻撃を防いだものの、それでも完全に防ぎきる事は出来なかったようだ。
体勢を立て直し着地する。今の数秒で地上では街灯が何本か吹き飛んだらしく、悲鳴が聞こえる。>>547
「やぁだ。綺麗な薔薇には棘があるというけれど、美しい少女にはナイトがつくのはお約束なのかしら?」
「……アサシンが吸血鬼だという話、本当みたいね」
闇の中に淡く輪郭は見えるがその全貌は定かではない。影が人のカタチを取っているかのようだ。
七騎のサーヴァント、その内の一騎は吸血鬼に近い能力を有しているとは間久部理仁から聞いていた。だが、外見までもそれに近しいものだとは思わなかった。パブリックイメージそのものと言うべきだろう。
そして弟橘媛と同じように言葉を解する。その理由を問いたくても、あまりにも異質な在り方に対しての警戒心が邪魔をする。
「うふふ、こんばんは。可愛らしい小鳥さん。セイバーのマスターもそうでしたけど、此度の聖杯戦争はわたくし好みの美しい少女ばかりで……いけない、昂ぶりが抑えられませんわ!」
影が踊る。裂けんばかりの笑みに、らんらんと目を光らせて。
無論、私はランサーに攻撃を命じる。会話をする意味をまるでこの吸血鬼からは感じられないのだ。何より眼光に寒気がする。
高速で繰り出される穂先をアサシンは軽快なステップで回避していく。情熱に満ちた表情で。
「恐ろしいナイトだこと。それにこの槍、わたくしとの相性は最悪!」
ランサーの速度は並みのサーヴァントではまともに反応も出来ないはずだ。浦戸のキャスターは魂喰いをしてなお受け止めるのが精一杯で、更に重傷を負うまでに至っていた。だがアサシンの敏捷性は尋常ではない。相当の霊基を有しているのか、それとも多くの魂を喰らったか。>>548
「気持ちが悪いわ、貴女」
「うふふ、ごめんなさい。だって本当に可愛らしいんですもの。貴女だって女の子なのだから恋をする事がどれだけ大切か知っているでしょう?」
「……生憎、恋なんてした事もないしこれからするつもりもない」
ぴたりと、アサシンが舞を止めた。思わずこちらもランサーに止まれと命じてしまう。
プルプルと震えて、怒りとも悲しみとも取れない表情をアサシンは私に向ける。何か言おうとして、その度に彼女は言葉に詰まった。
「う、嘘をおっしゃい。そんなわけありませんわ。一度や二度は確実のはず!」
「だから、無いと言っているの」
「ふふふ、ふふふ、なんという事でしょう。単に美しいだけでなく、無垢だとは思いませんでした。それはまた、それは、また……昂ぶりますわええ、昂ぶります!」
空気が一変する。鋭く、冷たく。気味の悪い感覚が肌をくすぐってくる。思わぬ発言がアサシンの何かを刺激してしまったらしい。何かしらの攻撃を仕掛けてくるのか、それとも……。
「良いでしょう。それではわたくしが貴女に恋のなんたるかを教えて差し上げます」
「は……?」
「何も知らぬ少女を責めても楽しくはありませんもの。で、あれば……多少のレクチャーは必須!」
「ランサー突いて」
「無垢で残忍!わたくしの処女ライブラリーでもとびきり特異なケース!これが現代の少女像なのでしょうかマスター!」>>549
調子が狂う、とはまさにこれである。アサシンは真面目に戦おうという素振りを全く見せない。それが演技なのか本心からなのか分からず、ただひたすらにランサーに首を刎ねろという指示のみを下していく。
時間を稼がれている。他愛も無い無駄な会話を繰り返し、その果てにいよいよランサーに与えられた時間は尽きていく。
「ちっ……面倒くさい」
「まぁまぁお待ちになって。冗談はこれまでにしておき、わたくしの恋心が本物である事は理解していただけませんこと?本当に好きですの、そんなに怖い顔をして、プルプルと震えて」
「震えている?私が?」
「ええ、わたくし多くの少女と触れ合いましたからよぉくわかりますの。泣き叫ぶ子、命乞いをする子、でもそんな中で一番愛らしいと思ったのは……そんな風にわたくしを睨み付けながらそのくせ、必死に恐怖を隠している様な子ですわ」
赤く光る双眸がじっと私を見つめる。何かを見透かされたが故に殺意が腹の内から湧き出る。
ようやく理解した。アサシンのこれまでの言動は本心から発せられている。彼女は私を倒す相手ではなく、愛玩の対象と見なしているのだ。
つまりアサシンにとって私は恐れるに値しないわけである。
「あ、怒っておりますの?素敵。そんな表情も素敵ですわ。でも聞かせてくださいな。何にそんなに怯えていますの?ずっと誰かの目を気にしている、そう見えますの」
「私は誰も恐れてはいない!ふざけた事をいつまでも……!」
「ふふふふ、叩けば響くとはこの事ですわね!やっぱり素敵。わたくしのマスターが気に入るのもよく分かりますわ……でも、今夜はここまでとしましょう」>>550
先に実体化していたであろうアサシンの四肢が霞み始める。どうやら向こうも制限時間を迎えたようだ。逃げられる前に、自我を有する理由を問わねば。
「待ちなさい、何故貴女は自我を持っているの。一体―――――」
「あはは、情熱ですわよ情熱。悦びを前にすれば、あんな蓋はこじ開けるまでもありませんもの!それではごきげんよう、怯える貴女。必ずナイトから救い出してさしあげます!」
要領を得ない返答で、思わず眉間に皺が寄る。その反応もまたアサシンを喜ばせてしまった様で楽しげな笑い声を残して吸血鬼の姿は掻き消えてしまった。
舌打ちしつつ、再び実体化する事による不意打ちでも来るかと身構えるが続きは無い。本人の言葉通りであれば、本当にここまでなのだろう。
であるならば踵を返してホテルへと向かう。数分であっても失った時間は命のやりとりにおいては無駄には出来ない。今この瞬間に間久部理仁が肉塊と化している可能性はあり得るからだ。
もしも彼が死んだら、その時はどうしようか。私を理解しようと手を差し伸べてきた彼がいなくなったら、私は……。>>551
「アーチャー頼む!」
ライダーが弟橘媛を連れ去っていった直後、理仁は二騎目のサーヴァントを召喚する。全身を駆け巡る魔力が二騎の英霊を実体化させ、更に戦闘の為に注ぎ込まれる為に悲鳴をあげるものの、この場においてはそうせざるを得ない。
周囲を取り囲む怪物が一〇体。いずれも理仁と柳花の命を狙って飛びかかってくる。まさか自前の魔術のみで蹴散らせるはずが無い、その為にサーヴァントを喚ばねばならない。
柳花と背中を合わせ三六〇°の視界を維持し、互いにサーヴァントへと指示を下す。
「五体ずつで良いな?」
「もうやっている」
弓兵と剣士は得物を手に襲いかかる怪物へと迎撃を開始するが、すぐに背後の柳花が何かに気付いて眉を潜めた。
「弟橘媛とやら、着実にこいつらを強化しているな!以前よりも動きが速い!」
「というか柳花、お前大丈夫なのか。無茶苦茶ボロボロだが」
「私を舐めるな、ッ」
などと言いつつ、がくりと膝が砕ける。即座に理仁が肩を掴んで引き込んでやるが、その時点で柳花は体幹までぶれている様で体重を預ける様に彼へ倒れ込んでしまった。
何と言えば良いのか、そう言いたげな複雑な表情で柳花は口をつぐむ。>>552
「やっぱ無理そうだな!ビルから叩き落とされたんだろ!?」
「ぐ、ぐ……!」
「お前一人じゃないって事を忘れるなよな!」
幸いな事に理仁だけでも現状は問題ない。むしろ下手に柳花が動いて不必要な怪我を負う事の方が懸念すべき点だ。
そういうわけで逃げ出したりしないようガッチリ柳花の肩を掴み、セイバーへ指示を飛ばすのみに留めるよう忠告してから理仁はアーチャーと共に駆け回る。
「お、降ろせ理仁!流石にこれは……まるで私が、姫か何かのようで……!」
叫ぶ柳花に構う暇はない。街の中心部で起きた爆発なのだ、すぐに警察や消防隊がやってくる。人々が騒ぎを聞きつけて駆けつけるよりも早くこの場を納めなければならない。
次々に怪物を撃破していき、残った個体も手早く打ち倒す。周囲を確認しても敵は見受けられない。ほっと安堵のため息をついたところで、理仁の脳内に直接声が響き渡った。
(マスター、今戻りました)
「うおおう!?なんだ!?」
(私です、ライダーです。先頭を切り上げて帰還しました)
「お、弟橘媛は!?」
(仕留め損ねました。恐らくすぐに戻ってきます!)
「???なんだ、誰と話しているんだ理仁??」>>553
「ライダーだ。帰って来たらしい、多分弟橘媛も!」
ライダーの連絡に間違いは無く、ほぼ同じタイミングで理仁はぞくりと背筋が粟立った。鋭い視線を受けそちらに体を向ければ、弟橘媛はぞっとするほどにこやかな笑みを浮かべ、最初からそこにいたかの様に佇んでいる。
間違いなく激怒している。作り笑いである事など容易に看破できるし、今にでも首が刎ねられそうな恐怖さえよぎる。
「……ええと、なんだったでしょうか。そうそう、私がサーヴァントの理性を縛ったという話でしたね。出来れば色々教えてあげたいところですが、ええ、ええ、どうせなら手足の一本ももぎ取ってあげたいのですが、マスターから戻ってこいと言われてしまいました。それに騒がしくなってきましたし」
警戒を解かず構える理仁の耳に弟橘媛の言う通り騒がしい声が聞こえてくる。パトカーと消防車のサイレン、そして人々の声だ。
「うわー!本当に燃えてるじゃん!」
「消防車とかまだ来てないの?私見た事ないんだけど!」
流石現代の何処か感覚の麻痺した若者である。暢気な声が聞こえてくる。弟橘媛はほらね、と言わんばかりに肩をすくめると残念そうに眉をひそめる。邪魔入りさえ無ければ今すぐにでも続けたい、そんな口調と共に底知れない威圧感が溢れる。
「……また会いましょう魔術師さん達。次はもっと静かな場所で会える事を楽しみにしています。特に貴方」
細い指が理仁へと向けられる。
「思い出しました。久しぶりですね、小さな貴方」>>554
やがて弟橘媛は透明になっていき、完全に霊体化した。その場に残された理仁と柳花はひとまず危機が去った事に安堵し意識を緩め、しかしすぐにやってきた次の危機に顔をしかめた。
「うおっ!なんだよあれー!」
「なんかの撮影かな、だとしたらド派手すぎない!?」
何度もカメラのシャッター音が響く。理仁と柳花は咄嗟にアーチャーとセイバーを遮蔽物代わりにして顔を覆った。
神秘の漏洩。魔術を修める上で恐らく最も注意しなければならない事は、社会にそのようなものが存在すると露見する事態を避ける事だ。
昔ならばいざ知らず、広い情報網を持つ現代においてはそんなもの不可能に近いと言える。
「見られたか?」
「わからん……くそっ、分かってはいたが面倒だな携帯のカメラ機能という奴は」
神秘の漏洩に加えて顔まで拡散されては社会的にも終わりなのは間違いない。即座に理仁は柳花をその場から足早に駆け出した。手近な人気のないところを狙って駆け込み、人混みから避けるように心がける。
(マスター、お気づきですか?弟橘媛と名乗ったあのサーヴァント、私よりも長く実体化しながら時間切れを起こす様子がありませんでした)
「……そういえば、そうだったな。マスターが令呪を連続で使ったとか?」
(いいえ、その様子は見られませんでした。更に彼女は自分が霊体化する事は無い、とでも言いたげな様子でした。我々の自我を抑制していたのが弟橘媛だと言うのが確かであるならば、システムそのものに干渉して彼女だけは実体化に関する制限を取り払っている可能性があります)
「それ、ズルじゃないか!?」
「なんだおい、私にも内容を伝えないかおい!」>>555
もしもライダーの推測が正しければ形勢は不利などと言うものではない。弟橘媛からすればこちらの時間稼ぎを待つだけで勝てるのだ。それはあまりにもおかしい。聖杯戦争の形式を逸脱していると言って良い。
聞きたい事は山ほどあるものの、とにかく今は騒ぎから遠く離れるしかない。柳花に後で説明するとなだめ、それから理仁は走りながら「あっ」と間抜けた声を出す。
「どうした理仁」
「いやっ、その、ここに来るまですお、黒鳥と一緒だったんだがはぐれたらしい……」
「む!?貴様、あいつと一緒とはどういう意味だ?」
「ええと、まずアイツが家に来て飯を作るって言い出して……」
「飯ィ!?」
「ああ後でな後で!!」
何処からはぐれてしまったかと記憶を遡る。路地裏までは一緒にいてそれからホテルが爆発し、落ちていく柳花を目にして慌てて駆け出して……それきりである。
もしやまだあの場所にいるだろうか、それとも彼女の身に何かあったのか。
「はあ、やっと見つけた」
「んお!?」
路地裏を抜けるところで、突然声をかけられて足を止める。嘆息と共に蘇芳が月明かりを背に目の前に現れた。待ち受けていたのか、腕を組んで余裕そうだ。>>556
「こっちはアサシンに喧嘩を吹っかけられて大変だったわ。ごめんなさいね、助けに行けなくて」
「アサシンにか?」
「ええ、それよりそっちは……」
蘇芳は柳花をお姫様抱っこしたまま立ち尽くしている事に気付くと、哀れなものを見る様な視線を理仁へと浴びせてくる。
「……一体どういう状況になると、そうなるのかしら」
「わ、私は嫌だと言ったんだ!なのにこいつと来たら、もういいだろ降ろせ!」
「違うからな黒鳥!こうなるまでにちゃんとシリアスな色々があってだな?」
「あら?私の事は蘇芳って呼んでくれるんじゃないの?」
「何っ……?」
貴様、どういう関係だ?と言わんばかりに柳花がギロリと鋭い剣幕で睨みつけてくる。別にそういうんじゃないと今すぐ殴り飛ばされそうな空気感を打ち消そうと理仁があたふたし始めるものの、この瞬間こそがライダーから伝えられた事を教える時であると察した。
「二人共、弟橘媛について色々分かったんだ!!」
「む」
「ん」
「えーっとだな!」>>557
①弟橘媛こそがこの聖杯戦争において神秘の漏洩などお構いなしに怪物を生みだしている元凶である。
②弟橘媛はサーヴァントの自我を縛っていると明言している
③自我を縛っているという事に関して、本人がサーヴァントのルールから逸している事が②の裏付けとなる。
「……私達のサーヴァントが今の様になっているのは弟橘媛のせい、か」
「貴方のライダーとアーチャー、そして私が遭遇したアサシンは自我を宿っている、そういう事で良いのね?」
浦戸との戦いでアーチャーは言葉を発し、続いてライダーは更に上の段階である完全な自律行動に至っている。アサシンは前述の二騎よりも速く自我を獲得していた事から、何らかの方法で封じ込められているサーヴァント達の意識は取り戻せると考えて良いのだろう。
ではその条件は何か?理仁には覚えが無い。気付けばそうなっていた。
「アサシンは言っていた。情熱によるものだと。本気でそう言ったのか比喩的な表現なのか、どちらにせよ本人が自覚を持てるほどのもの……」
「手がかりを得られたが、その具体的な内容はハッキリとせず……か」
「一番の問題は本当に弟橘媛がライダー達と違って時間制限がないとするなら、どうするかだ」
「無論、時間内に倒せば良いのよ。貴方が言ったんでしょう、三人でかかれば倒せるって。その為に同盟を組もうなんて言い出したんだから」
「……おい理仁、何か私のあずかり知らぬところで話を進めたのか?」
再び話の話題が理仁への追求に戻っていく、かと思いきや柳花は暫く口を閉じてから諦念混じりな口調で、>>558
「いや、何も言うまい。どのみち弟橘媛が今言った内容の通りならば、争っている場合ではないな」
「……それは、OK、で良いのか?」
「状況が状況だ。弟橘媛を倒してからは、元の関係に戻る。それでいい」
「あら、外れだわ。てっきり貴女の事だからギャーギャー反論しだすかと思った」
「ふん、以前は私が理仁を振り回していたというのに、今は振り回される側と来た。もう諦めがついてきたよ」
「お前な……」
ともかく弟橘媛を倒すまでの約束は取り決めた。特に対立も無く進んだのは良い意味での誤算でもある。どこまで柳花が本気で今の発言をしたのか定かでは無いが。
危機を脱し、情報共有も出来た。一気に全身から力が抜けていきそうな状態に陥りかける。それでも理仁は平気そうな様子をしている柳花の容態へと引き戻された。
「柳花、お前怪我は?」
「打撲や切り傷はあるが、すぐに治せる。それより、携帯を無くしたのが痛いな」
「あ、それなら拾ったぞ。ほら」
「落としていたのか。壊れた結界を見に行って、それで……いや、後で話す。家に戻るか」
「待って。同盟を組んだのなら、提案がしたいのだけれど」
ビシッと蘇芳が一声。おもむろにスマホを取りだし、彼女は理仁へと画面を突きつける。
「連絡先の交換は必要でしょう?さぁ貸しなさい」>>559
言われるがままにスマホを渡すと、慣れた手つきで蘇芳は理仁と柳花をメッセージアプリに登録してしまう。生徒会長であった時からこういう風に細かな気配りをしていたのが窺える手際の良さだ。
「それじゃあ、今夜はここで。私は帰るから」
「ん、これから頼むな蘇芳」
「ええ、こちらこそ。間久部理仁」
「……もうちょっとこう気軽に呼んでくれよ」
「じゃあ、理仁。これで良い?」
「それで頼む」
互いに名前を呼び合うまでにこれほどぎくしゃくする事などあるだろうか、と疑問を抱きながら理仁と柳花は蘇芳と分かれて帰路へとついていく。
街は騒動のおかげでそこら中からサイレンの音が聞こえてくる。今回の騒ぎはどの様に処理されるのだろうか?あのホテルにいたであろう人々は……>>560
「なぁ柳花」
「ん?」
「ホテルには沢山人がいたよな?あの人達は―――――」
「可能な限り逃げる様に勧めた。だがどうなったのかまではハッキリとは分からん」
「誰もしんでいないと、良いな」
「ああ……」
柳花の言葉が濁り、
「理仁、少しふらつく。悪いんだが手を貸してくれないか」
「お姫様抱っこか?」
「そんな目立つ事出来るか。ちょっと、手を握っておいてくれ」
それだけで良いのか?と問いかけるよりも先に柳花が手を握ってくる。理仁もそれに応えて手を握り返した。
指から伝わる温もりにどぎまぎする。感覚は麻痺しているが柳花は立派な美少女だ。女子と手を繋ぐ事もそうそうない理仁には衝撃が凄まじい。今になってお姫様抱っこに対して恥ずかしさまで湧き上がってきている始末だ。
>>561
「理仁、お前は弟橘媛の事を知っているようだったな。奴も同様に。知り合いか?」
「そんなわけない。アレは、オレの勘違いだと思う。向こうがなんであんな事言ったのかはわからないけど」
「……謎ばかりだなこの聖杯戦争は。私はもう色々分からなくなってきたよ。腹が空いて頭が回らない」
「じゃあ、家でカレー食おうぜ。蘇芳が作ってくれたんだ」
「うむ……待て、そういえば忘れていたが、飯を作ってくれたというのはつまり奴を家に上げたのか?」
「あー、あー、腹減ってきた!オレも腹減ってきたな-!!!」
はぐらかすしかない。たらふく飯を食わせてこの場を乗り切るしか無い。理仁はわざとらしく大声をあげて、柳花を急かすのだった。
>>562
間久部理仁にどんなメッセージを送るべきか、私は指が止まってしまう。
『同盟を組んだけれど勘違いしないで。私はこれが最適だと思っただけ』
うん、こういう方が良いはずだ。彼の事だからこれで十分だろう。そう思い送信ボタンを押したところで私は自分に呆れる。
……おかしい、私はどうしてこんなにあの甘い男に意識を傾けているのだろう。いつもの私を逸脱してしまっている。
『黒鳥、お前はオレに何をしてやれる?』
私だって分からない。そんな風に言われたのは多分貴方が初めてだ。誰かと話している間、ほんのわずかに穏やかな気持ちになれるのも久しぶりなのだから。
けれどそれは許されない感情だ。こんな私が、罪にまみれてしまっている私が、少しでも喜んでしまうだなんて認められるはずが無い。そんな権利はとっくの昔に存在していない。
スマホの画面に通知が走る。間久部理仁からの返信だ。
『ああ、知ってる。でもその間はよろしくな』
たったそれだけ。物々しく、冷たい言葉をかけられたというのに帰ってきたのは全く気にしていない簡潔な言葉。
なのにそれに安堵している私がここにいる。良かった、嫌われていないのだと微笑んでいる私がいる。
間久部理仁と言葉を交わしてからの私は恥知らずだ。穢らわしい、卑しい。明日からはいつも通りの私でいよう。
と、家の前でつい足を止めてしまう。自分の暮らす家だと言うのに玄関へ向かうまでに躊躇をしてしまう。いっそ今からどこかホテルで寝泊まりしようか、とさえ考えた。>>563
でも私は黒鳥蘇芳、この家を継ぐ者。それから逃げてしまえば私の全てが消えかねない。両親がどんな顔で待っているのか憂鬱に思いながら家の鍵を開けた。
「ただいま帰りました」
どたどたと居間から足音が聞こえる。前にもこのパターンはあった。帰りが遅かったので父に叱られたのだ。聖杯戦争を理由にして飛び出したが、あまりにも遅すぎるのはいけないだろうか。
どんな言い訳をしようか?戦ったのは事実だが、疲弊しているのでお叱りは後で受けますと言おうか?
足音が近付いていくる。二人分だ。母まで付き添っているらしい。ああ、嫌な予感しか……
「蘇芳!帰っタのか!?心配したんだぞ、こんな時間マで何処へ行っていたんだ!!」
「マぁ!怪我をしているじゃないの!さぁ来なさいイ、診てあげるから」
思わず面食らう。駆け寄ってきた二人の顔には安堵の表情が浮かんでいるのだ。今日家を出る時はいつもと変わらない生温い視線を投げかけてきた両親が。
手を引かれ居間へ迎え入れられる。椅子に座るように促されると、父はドタバタとキッチンへ向かった。
「何カ温カいものを淹れよう。おい、蘇芳の様子を頼むぞ」
「はい!さぁ蘇芳、痛いところはあル?無理シなくて良いのよ」>>564
何が、どうなっているのか。両親は人が変わった様に温かく、優しい。
私を一族繁栄の為にいると断言した母が。
私を娘としてまともに見ていなかった父が。
まるで、何処にでもいる普通の人間かの様に振る舞っている。
通常である事が異常だなんておかしな話だけれど、それが黒鳥家の二人であるはずなのだ。
「アア、こんなに汚れてしまって。貴女は綺麗な髪をしているのだから気をつけなきゃ駄目よ。ね、ア、ナ、タ!」
「うむ。母親によく似て、蘇芳は本当ニ、ニニ、美しいよ。さぁコーヒーを淹れたから飲みなさい」
手渡されたマグカップの熱さが目の前の二人を現実のモノだと教えてくれる。
胃がひっくり返りそうな不快感に喉が震える。一体全体、二人がどうなっているのか推察したくても脳がキャパシティを超えた。
「……急に、どうしたんですか?」
精一杯絞り出した声はか細く、命乞いをするかのようだ。
暖かな笑みが私を迎える。
「なぁに蘇芳ォ」
「お父様も、お母様も、何か変です」>>566
「アライケナイ、アナタ」
「ドウシタンダ蘇芳。大丈夫カ?」
「っつ、がぁっ」
抱き寄せてくる両親を突き飛ばし、二階へと駆け上がる。私の部屋、誰にも侵される事の無い最後の聖域へと逃げ込む。
扉を閉めて、鍵をかけて枕を耳に押しつける。今さっき聞こえた言葉を忘れ去ろうと胎児の様に体を丸める。
ドアがノックされる。続いて、あの気味の悪い優しげな声が聞こえてきた。
「蘇芳、ダイジョウブ?ドコカ具合が悪いの?あなた、私不安だわ」
「そっとしておいてやろう。キット疲レテイルンダ」
「……そ、うネ。蘇芳?お夕飯は冷蔵庫の中にあるから、お腹が減ったら食べるのよ」
黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ。何がどうなっているの。ここは何処なの?あの二人は誰なの?
カリカリと心が削れる。爪を囓り、痛みで正気を取り戻そうと試みる。けれどどれだけ噛んでも、血が溢れるほど強く噛んでもあの不快感は決して消えない。>>568
『もしもし蘇芳か?』
そうだ、この声だ。私を助けてくれる声。
「……そうよ。どうか、した?」
『いや、ちょっと話したくてさ。カレー、美味かったよ。柳花なんて美味い美味いなんて言いながら食べてさ、悔し泣きしてたくらい』
「当然よ。美味しくなきゃ、他人になんて作らないから」
ひたひたと足下から何かが這い上る。それはやがて股から首元までをまさぐられる嫌な錯覚を覚えさせた。
頭が痛い。何かが入り込んでくるかの様に、痛い。
『今度、オレも何蘇芳かお礼をしなくちゃな』
何かノイズが入る。彼の声に別の誰かが割って入る。
「え……?」
『ん?どうかしたか?』
「いいえ、なんでもない」
『なら良い蘇芳んだが……』>>570
あの人はここにはいないはずなのに、太ももを撫でられている気がする。そこから腰へ、腰から胸へ、伝わっていく。
「大丈夫よ。気に、しないで」
『へぇ、俺を無視するのか?お前の兄さんなのに?こんなにも大切な妹の事を大切に思っている、俺を?』
「……お礼なんて、別に良いわ。これからちゃんと戦いの役に、立ってくれれば」
『んー……そうか、分かった。そう言うのならやるだけやってみる。改めてこれからよろしくな』
「ええ、よろしくっ……」
通話を切る。途端に体を蝕んでいた不気味な感覚も消え失せていた。
彼のおかげだ。彼の言葉が私を助けてくれたのだ。
『いいや、全然違うね。ただ手を離しただけさ』
「ひっ」
『そぉんなに怯えるなよ。俺はまた会えて嬉しいんだぜ、蘇芳』
耳を塞いでも声は止まない。肉体ではなく、精神が犯される。>>572
「どういう事でしょう。何故、私に下がれと命じたのですか?」
弟橘媛は己がマスターに問いかける。平伏し、決して面を見せようとせず、主でありながら従者を兼ねる男に。
「あの場はああするべきであったのです、我が神よ」
「何故?私は、あそこにいる二人を潰してしまえたのに。いいえ、それどころかこの街さえも」
「それは今ではないのです。あの少年、間久部理仁が事を成し遂げるまで待って欲しいのです」
「……間久部、理仁。そうでした、彼はそういう名前でした」
「ええ、そうです。彼こそは我々を平和へと導いてくれる福音。そして貴女と彼は―――――」
彼の言葉に音橘媛は目を見開いた。驚愕、そして愉悦。まさかそのような物語が秘められているなど夢にも思わなかった。
「素晴らしい。オレ、楽しくなってきちゃったよ」>>538
とりあえず飛鳥ちゃんに関しての解釈違いは無さそうで一安心。他のツッコミどころも無さそうだし、楽しんで貰えたかしら。
>ケイネス先生ばりに死ぬなー、大鳳父……。クッチー√、息子√、不慮の事故√……、選り取り見取りやね。
>>574
暫定ラスボスの弟橘媛はなかなかエンジョイしてるし、蘇芳さんちには黒江ちゃんの魔の手が介入してそうでだんだんとカオスになってきましたねー。どうなることやら。
>>538
>『人の心が読めるorそれに近いことが出来る』『人の秘密や隠してる本音を暴露して揶揄ったりする』
ウチの刹那どうでしょう?
妖精体質と魔術の応用で他人の心ん中覗けたりしますので。刹那は人と関わるのは好きですので、喜々としてユージーンくんの内面を暴こうとしてくれるでしょう!
魔眼持ちなので、接触させるのも楽かと。待っていた人いるか分からんけどお待たせしました
裂夜君とムジカちゃんのSS完成したので投下していいっすか?>>578
よっしゃアザス
行きまーす静寂の部屋に、竹水が傾いた音が静かに響く。
ここは集積船の一角に存在する和室。百年程前に日本出身の船員達の希望によって共用スペースの端に作られた、素朴な部屋である。
そんなまさに和といった雰囲気の部屋で、二つの人影が向かい合って座っていた。
青緑の髪の青年は、注いだお茶を向かいの少女に渡す。
「…はい、どうぞ。」
向かいに座っていた金髪の少女は、無言で頷きながら手渡された茶器を受け取る。
ゆっくりと麦茶を流し込み、心地良さそうな息を吐いた。
『…うん、美味しいです。それに、この部屋も、凄く落ち着きます。』
そうスマホから声を出して、ムジカ・スフィーリスは微笑む。
「…なら、良かった。」
ぎこちなく、けど優しく表情を綻ばせながら、三峰裂夜もまたお茶を飲んだ。>>581
ムジカちゃんは少し申し訳なさそうな顔で、スマホに指を滑らせる。
『はい。…駄目なら、それで大丈夫なんですが…』
「…あ、いや…どうして俺に…?」
ムジカちゃんの話す所によると。
集積船で、私には沢山の友人ができたけど、その中にはミツキちゃん、ヒトミちゃん、リョウガ君、カステラ君といった風に日本の人が多い事に気付いた。
なので、日本の遊びとか色々知って更に親交を深めたいな、といった事らしい。
『…なので、すごいサムライの末裔でニッポンダンジ?フウリンカザン?チェストセキガハラ?のサクヤさんなら、話しやすいですし、ニホンのそういった物も色々知っているんじゃないかなって思ったので。聞いてみようかなって思ったのです…!!』
そう言ったムジカちゃんの目は、完全にキラキラしていた。
…途中マレオの仕業っぽい語彙が紛れてたのはともかくとして、普段尊敬の目を向けられる事が少ない自分が、そんな混じり気の無い純粋な期待と憧れの目線を向けられたらやる気が湧かない訳が無く。
「……分かった。…参考になるかはわからないけど…任せて。」
この通り、取り敢えずと和室に連れてきて今に至っている。だが。
(…とは言っても、今からどうするのが正解なんだ…?)
正直勢いで受けた為に、何をどういう風に薦めればいいかとか全く考えてなかった。
なので今、冷静を装ってこそいるが頭の中ではかなり必死になって色々考えているのであった。>>582
実の所、サムライとか言われてはいるし、確かに旧家の生まれではあるけど、皆が思うほど自分は日本の古風な文化に詳しい訳ではない。
少なくとも少女漫画のイケメンみたいな華道とか茶道とか凄い上手くて和服を常に着てて凄い儚げなオーラ出してる雰囲気みたいなのじゃない。いや、多分俺にそこまでのイメージ抱いてる人はいないと思うけど。
パニックになりすぎた、一旦落ち着こう。
…とりあえず冷静に考えてみると、ムジカちゃんは日本籍の友達との親交を深めたいから日本の文化とかを知りたいって言ってた。
そこで挙げられてたメンバーは現代的な子が多いって所も考えるに、多分茶の湯とか華道とかの堅い物を教えたとしても効果は薄そうな気がする。何となくもうちょっとこう、とっつき易そうな物。
…となると、遊びか。そして、遊びでムジカちゃんが喜びそうな物……>>584
「…ごめん、待たせた。」
『いえいえ、お帰りなさい。』
ムジカちゃんの向かいに座った俺は、持ってきたラジカセと箱を置く。
『…それは?』
「…百人一首。知ってる?」
『ヒャクニンイッシュ…』
そう、今持ってきたのは百人一首かるた。
日本の昔ながらの遊びでありながら、現在も仲間内での遊びから競技まで幅広く遊ばれてる、現代にも馴染みの多いであろう遊びだ。
「…うん、それ。床に沢山の札がばら撒かれてるんだけど、読み上げられた札と同じ物を取るだけっていうヤツでさ。…よっ、と。」
ラジカセに百人一首の和歌が詠まれるCDを差し込み、再生ボタンを押した。
それを聞いたムジカちゃんは、想像通りの反応をした。
『…これって———』
「…和歌。…その、ムジカちゃんの知ってるのとは、色々違うかもだけど。…歌、みたいな物だよ。」>>585
確かにベーゴマとか将棋とか、色々候補はあった。
…でも、コレを薦めようと思った理由はただ一つ。
和歌って所。
正直それだけか、と言ってもいい位の理由かもしれないとは思う。あとコレ正確には詩であって歌じゃないのは分かってるし。
…ただ、それでも。
…歌が好きなムジカちゃんだったら、コレを凄い気に入りそうだなって思った。
(どうだ…?)
ただ、本人の反応を見てみない事には何も分からない。そう思った自分は、ムジカちゃんの顔をチラッと見た。
そのムジカちゃんは、スピーカーから流れる声に聞きありながら、札を眺めている。
その表情は、いつもみたく落ち着いている様で、でも。楽しそうで、どこか嬉しそうに感じられた。>>587
自分は、今まで空回りする事が多かった。
騎士団として活動してる時は、心配の意を上手く伝えられずに怖がられる事が多かったし、普段も、皆の輪に入ろうと思っても、上手く立ち回らなかった。
…だから。今のムジカちゃんの笑顔を見た時。
自分が、珍しく人と通じ合えて、役に立てたという事実に、どこか嬉しくなってしまった。
「じゃあ、まずは試しに一戦やろうか?」
『はい、お願いします!!』
「オッケー。とは言っても最後に触ったのは半月前に爺ちゃんとやった時だったっけ…腕ナマってないかな…」
『あ、あの…お手柔らかに』
「ははっ、冗談だよ。」
裂夜は朗らかに笑う。知らない内にその口調から緊張が抜けていた、という事実も知らないまま。
「…じゃあ、始めようか。」
竹水のせせらぐ音だけが聞こえる静かな部屋に、暖かい空気が流れ出した。以上です
久々のSSだったので結構苦戦しました…
そんでもって何で百人一首なのかって部分なのかっていうと、前に確か海月ちゃんの男装の話した辺りの時にムジカちゃんは歌の経験故に耳が良いって話してたのを思い出したんで「もしかしたら百人一首強いんじゃね?」ってなったのと、作中にもある通り一応歌を冠する物だからって感じです。
とりあえずムジカちゃんと裂夜君は以前火村さんからもこの二人結構仲良くなれそうだし絡ませるのも良いですねってOK貰ってたので仲良さげにしました。この位の距離感で大丈夫でしたかね…?
とりあえず感想とか良ければお願いします!!>>237
6歳でこれ程の素質とは…末恐ろしいですね。
>>383
バレンタインの話でマスターからチョコを貰うところではなく貰った後のお返しを悩むところを書くのは新鮮でその手があったかとなりました。お返しも地元に縁のある料理を贈るというのは大いに有りですね。
そしてしれっと名前が登場してバソのバレンタインでの行動をディスってたバルバロッサ。奴のお返しはいつものようにいつものごとく直接的な害は無いけどちょっと気持ち悪い物となってます。それはキラキラなアクセサリーという一見海賊らしいお宝チックなものです。ですがそれの真価はマスターLove勢にお揃いのアクセサリーを渡している事。コイツはマスターの預かり知らぬ所でペアアクセになるようセッティングしているのです。
>>486
義理チョコとはいえ手を抜かない姿勢。いいですねぇ。そして谷間から物を取り出すのはそれだけでエッチなんよ…。
>>574
相変わらず丁寧に丁寧に蘇芳ちゃんが追い詰められていっておる…。ええい、亡霊は去れ!豆パッパ!
>>575
ふむふむなるほど。でしたら大丈夫そうですね。ではこれで行かせていただきます。ここまで考えといてなんですが不意にアンゼリカちゃんってユージーンと仲良くしたいと思ったりするのかって疑問が。何とかなります?>>574
黒鳥家、滅びた方が良くない!?(極論)
>>589
これ、ムジカと裂夜のどっちが勝つのだろうか?
動作反応なら裂夜が何枚も上手だけども。
>>591
魔術師的には『あり得ない過程と効果』を併せ持つ魔術師的処置を受けたのが大きいですね。
ただし、年齢上魔術の腕は普通に未熟+バルベルデの者が生まれてすぐに受ける処置を出生の問題から6歳で受けたため、ブースト分がまだ不安定なんで、実力事態は年齢相応にまだまだってとこ。>末恐ろしい
公式でもアサ嗣のケースでは受け取るシーンが無かったから、こういうパターンもアリかなーって。
古墳の所在地が、たまたま宇都宮市内なのはマジでラッキーでした。
西湖「ハイクを詠め! バルバロッサ=サン!!」(八方スリケンを投擲)>バルバロッサ
ハダリーは義理でも手を抜くのが嫌だし、存在自体がエッチなので…。>>593
ですよねー。それにもし妹ズに何かあったりしたら兄ズが黙ってないでしょうしそうなるとストーリーも色々しっちゃかめっちゃかになりかねませんしね。
>>594
了解です。
なんだかイメージ的にはナウシカがキツネリスに怖くない怖くない言ってるみたいな…。
>>595
バルバロッサ「ハッハー!別に俺はなーんにも悪いことはしてないぜー!」
実際やってることは普通にチョコのお返しにアクセサリー渡してるだけだし他の女性陣に渡すのもあくまでチョコのお返しだから推しカプを押し付けてる訳でもない。
なんならマスターとのお揃いが欲しいがためにマスターLove勢から義理チョコを貰える可能性が高まるという策士。この辺り周到で狡猾なハイレディンの性格が出てる。FGOのスピードに全然追いついてない……、なんならアプリ自体重いべ。
>>596
まぁ妹sは兎も角、伏神市自体はシッチャカメッチャカになりそうなんだがなガハハハ!
コルテスやらデイヴィくんにサタンとか、広範囲攻撃可能なヤツ多すぎんねん。
そういやまた朽崎、大鳳兄妹間での対比点が増えましたね。
大鳳兄妹:黒猫(おそらく一般的)を飼っていたが死亡
朽崎兄妹:オスの三毛猫(レア)を飼っておりまだ飼っている。
って部分。
ヴィクトルは納言さんと同じタイミングでwiki登録したいし、コルテスのプロフィール周りのブラッシュアップもしたいので、本格的に聖杯戦争始まる前に色々挟まなきゃな展開にしたのは正解やったな……。2部7章後編のネタバレ解禁が14日で、あれが3月3日になるのか
遠いな…>>598
今気づきましたけど南米解禁がバレンタインと被っちゃってるんですね
当日は忙しくなるなぁ…>>600
わかります、とっても寂しみ。7章後半とかプライベートなりが忙しいのかなー?だとまぁ人気が少ないのは杞憂になるのでありがたいのですが。
FGO攻略ペースに関して言えば、自分だけかは不明ですが、ミクトランやる時のFGOは重いので、それでゆったりペースになってたり?
あるいは意識していない、知らん間に妙な事をやらかしたのではないか、と内心がくがくビクビク戦々恐々としてる私です。>>600
すまない...時計塔ならぬホグワーツに入学してすまない...グローリアン
【修得魔術】西洋錬金術・個体基礎【魔術属性】適応・変形
【継続期間】千四百年【構成人員】本家分家合わせて百人。ただ、子飼いにしている手勢も含めるとさらに増加する。
【歴史解説】
時計塔成立時には既に存在していたとされる一族であり、今なお英国貴族としての立ち位置を持ち、魔術師としての在り方、騎士や貴族としての在り方、その双方に自負を抱いている少し不思議な一族。噂によれば、時計塔設立よりも前の時代……死徒たちと争っていた時代のとある魔術師が源流である、という噂も存在するほど。
時計塔十二君主として成立することはなかったものの、その歴史に恥じないほどの影響力を持つ魔術師たち。刻印に衰えは未だ見られず、政治力や経済力の衰えも未だ見られない。というのも、中世ほどまでは歴史と寿命はあるもののそこまで実力があるというわけでもなく、中世の魔術社会になってから彼らの力は、功績は、急激に増していったのである。そしてなお、増し続けているとも。
中世において、彼らグローリアンには奇妙な法則が生じた。長子は魔術、神秘に慣れ親しむ才能が突出した者が、次子は政治力や経済力におあて突出した者が、そして末子はありとあらゆる戦闘、生存技能に突出した者が生まれるという法則だ。イギリス王家とのとある約定が関係して……という嘘か本当かわからない与太話があったりする。
このような法則が生じたグローリアンの人々は、この法則をどうにかして変容させるのではなく、むしろ柔軟にこの法則を使いこなすことを選んだ。魔術の一子相伝は長子に任せるが、次子と末子を魔術の世界から完全に放逐するわけではない。次子は一族を発展させるための政治と資金運営を、末子はその武力を以ってグローリアンの盾となり、イギリス王家の剣とする。この在り方が現代のグローリアンまでの地位に押し上げた。また、協会立魔導円卓騎士団もこの頃に原型が成立したのだとか。
現在、民主主義派閥である全体基礎科に所属しており、有数の大家として幅を利かせている。新世代の支援から没落寸前の旧世代の支援まで。手駒を作るのに余念がない。
君主を輩出する十二家やそれに匹敵する名家の蔵する中でも、その家系を象徴するに足ると認められた特別な礼装である至上礼装をグローリアンは有している。その名は腐花礼賛(グロウリアス)。美しくも愚かしい、過ちを刻んだ花束である。ノーリッジほどじゃないけどそれなりに支援してる一族……あとまあノーリッジと違ってかなりの打算もありますが
質問、ご感想有ればちなみにこれはマスター勢のバレンタイン動向
ダイアナ・アッシュコット:バレンタイン…?(その概念を初めて聞いた人の顔)
西行さん(大):そこそこコアに人気があるためファンから送られてきたりする もちろん全部安全確認の後弟子に押し付けた
西行ちゃん(小):とりあえず手作りチョコを作りたかったのでパパを巻き込んだ おいしい
高円寺零央:割ともらえる義理、たまに混じる本命、師匠から押し付けられたやつ、シャルちゃんの失敗作のフルコンボで数週間チョコアレルギーになる
アンゼリカ・K・シェリンガム:年中行事がある時期ってみんな気分がふわふわしてて気持ちいいわぁ〜
アレクサンドル・ベロノソフ:贈り物をするような相手はいないが女子からは逆にアホほど貰い、全てにいちいち真面目に返信をするため地獄を見る 何が入っているかわからなくて怖いので「手作りはやめてくれ」という声明を出した
エレーナ・スミス:そういう日の存在自体意識したことがないししていたとしてあげるだろう相手に催促されたこともない むしろ寄越しなさい
カイ・ゲオルギエフ:その日の夕食は豪華にする スタッフとか顔見知りの女子から笑顔で受け取り後で虚無の顔で捨ててる お嬢様がなんか特別にしてくれたりしないのはめちゃくちゃ解釈通りなのでOKです
李逹龍:バレンタインに関わらず年中行事全般に不参加
海棠あまね:業務用チョコレート等安売り材料を使ったスイーツでアホほど手作りチョコを作りクラスメイトに配り倍返しに期待 バイト先のバレンタインフェアもなかなか稼ぎ時なのでハッピー
帆村昭治:事務員のお姉さんがチロルをくれたよ 嬉しいね
多米椰宵:とりあえずお父さんにはあげる お世話になってる魔術使いさんのお弟子さんにもあげた
九泉シノン:バレンタインフェアに出かけてコンセプト面白めのチョコを買って自分で食べる
劉紫琳:なんか知らんけどチョコが安売りになってて嬉しいなあと思っている
クレティアン・ド・リュジニャン:ナチュラルに女子の手作り友チョコ交換会に混ざっている姿が目撃された
セレン・アイグレール:めちゃめちゃ美味しいオランジェットを作ってみんなに配った 弟にも送ったらそこそこ丁寧なお礼が来たそういえば山星さん
クラッフくんが名無しの教室に入った時期って早い時期か遅い時期かどっちをイメージしてます?
名無しの教室内の先輩後輩関係をちょっとまとめてまして>>622
「こ、こんなハズでは……!」とガックリしくしくするプルフラスェ俺は気付いてしまった
ロー○ンとかでやるバレンタインのコラボキャンペーンみたいに立ち絵的な物を複数描けばいいんじゃないかと
よーし俺はやるぜ、あわよくば女子生徒全員描いてやるぜ
せめてジャスミンちゃん海月ちゃんは描きたいぜ
>>608
何となくサムライについての知識とか極端なモンブチ込んでそうやなって思っちゃったんす…
>>619
アザス!!
個人的にはもっと進展させるの大歓迎ですけど、そこは火村さんと話し合わないとなって事で今回は抑えめにしました
個人的にはゲーム大会とかでタッグでやる時があったら二人で組んで出る位にはなったらいいなって思ってます…
>>620
メロ(やはりバレンタインぷにゅね…いつ作るぷにゅ?メロも同行するぷにゅ)
この後に及んでカオスなチョコを増やすんじゃあない>>632
つまり①〜③まで全部書く……?>>632
じゃあ全部ですね!(無茶)
あと一票くるの待ちましょうか…おっきい先生とちっさい先生って…どっちがいいと思いますか…?
>>545
こちらも偶然ですが息子が栞に対して父上(術)が本をチョイスだったのでビビりました ちょうどいいね!
実弟のことは病気や戦場で散るならまだ割り切れたかもですが自分らを追いかける道中の事故で、という点が影を落としてたり
>>590 >>607 >>619
銀杏、帰郷、すなわちホームウェイ いつか自分がそうしてもらったように貴方にもそうしたい兄心あるいは親心
松寿丸お手植えと伝えられるイチョウは2016年に樹の衰弱のため伐られましたがストラップなどに加工されたり新たに芽が出たりしているそうです
>>589
おしゃべりが苦手な同士の交流いいすね…すごくいい
>>608
あの家康公にも献上したというとっておきの砂糖漬け…かもしれませんバルベルデ家のこそこそ話。
スペインの財界では『J.C.バルベルデに敵対的買収を仕掛けたら死ぬ』という噂が長らく流れている。(ロレンシオ・バルベルデ氏のコメント:「単なる怖い偶然ですよ」)実物はもっとグロいのですがマイルドなイラストにしたとかなんとか!
>>646
ハダリー「!!」(強アルカリ性の毒霧攻撃)>>673
あ”。失礼しました……。
まーた名前確認したのにタイピングミスしてる……。>>679
(どんな感情…?)
大丈夫だと思いまーす学生さん
fmのな
fmの続きが書けたんだよ
貼ってもとんかつ800円なんだよ>>673
リンダ
人魚もどき。出てきた瞬間に周囲一帯を海水で沈ませる
しわがれた声で聞くに堪えない歌を歌いながら周囲の生命体を硬直させて海藻へと変じた髪の毛で引き摺り込んで貪り食う
歌が上手いだとか、アスタムの体質だとか、何かしらの方法でリンダを満足させる魅力があれば食われない
ロウス
幽霊もどき。出てきた瞬間に当たり一帯を暗くして自分も非物質化する
ローブのように見える外皮とその中身は空洞で、時に外皮で切り裂いたり、時に羽織るように覆いかぶさってそのまま魂ごと啜ったり
自分に好意を向ける相手には襲い掛からない
まあこれはあくまでそんな感じの例ですが、うっかりすると創造主にも仲間にも食らいつく感じの奴らで……アスタムもメルチミスちゃんにあげる前提ならそれなりにメルチミスちゃんでもなんとかできる感じのを作りはしますけどね>>681
よくってよ~!学生さん行くんだよ
目を開くと水の底にいた。主である和装の少女は何処にもおらず、代わりに白衣の戦乙女が立ち尽くしている。
「こんにちは?それともこんばんは?夢の中ではどう言うべきなのでしょうか」
ライダーは困った顔で問いかけてくる。そう言われてもそもそも夢の中でこの様に顔を合せている現状が自分にとっても理解出来ない。
媛はここにはいない。ライダーがいる理由は一体何故なのか?
「マスターとサーヴァントはその名の通り主従関係にあり、魔力のパスを繋いでいます。それによって互いに夢
を見ると言いますが……恐らくそういう類いなのでしょうか」
だとしても媛と言葉を交わせていた理由がわからない。彼女は一体何者だったのか、ここに来たならば問い詰められるはずと思っていたのだ。
ライダーは口元に手をやり、答えが出せないのかかぶりを振った。
「弟橘媛についてわかっている事は敵というだけです。すみません、お役に立てず」
そんな事は無い。柳花を助ける時、彼女が動いてくれなければどうなっていた事やら。今こうして会話を出来るだけでも心強く思うほどだ。
思った事を素直に伝えると照れくさそうにライダーは顔を赤らめる。すぐに何か思い出したのか、周囲を眺めた。>>685
「マスター、アーチャーを見ていませんか?彼もここにいるはずなのですが……」
同じように見渡すが姿は無い。浦戸との戦いにおいて力を貸すと宣言し、蘇芳に襲われた時には命じるよりも速く動き出していたのを見るにライダーと同様に自我を得ているものと思っていたのだがそうではないらしい。
「まだアーチャーの心は完全な復活を遂げていない、という事でしょうか。ふーむ」
ライダーに問いかける。何故自我を取り戻したのか、何がきっかけなのか。
「……貴方です。私と繋がる貴方の情動が、心がパスを通じて流れ込む事で精神を拘束から逃れたのです」
胸に手を当てる。心の居場所が何処であるかと言われたら難しいが、きっとそこにあると思うからだ。
ライダーは微笑み、同じように胸へ手を置く。
「私はワルキューレ。本来ならば心とは程遠い存在のはずなのですが……私の中には今、貴方から与えられた多くの感情が込められているのです」
こほん、と咳払いをしてライダーはこちらへと手を差し伸べる。それを握り返すと彼女はよく知る虚ろな表情が失せてしまうほどの明るい笑みを浮かべた。
「改めて。私はライダー、エルルーン。貴方の怒りを代弁する者。共に戦う事をここに誓いましょう」>>686
「よ、よし!出来た!!」
目が覚めた時、理仁は台所からの叫び声を聞いた。土曜日の朝、午前授業を心の底より億劫に思いながら部屋を出て向かってみると、偉業を成し遂げたかの様に何かを掲げるエプロン姿の柳花と出くわす。
「理仁、これを見ろ。私はやったぞ」
「いや、朝から何してるんだよ……」
ご機嫌な柳花と対照的に少し億劫さを隠せない理仁。そこに美和子もやってきた。
「おはよう理仁。柳花ちゃんがね、お料理を作るのを手伝いたいって言うからおにぎりを作る様に頼んでいたのよ」
「ふっ、どうだ?」
どや顔で突き出されたものは、白い球体である。ビリヤードの球と同じくらいのサイズのそれを手に取って理仁と美和子はじっと観察してしまう。
「おにぎり……?」
「ええと、おにぎり、だと思うわこれ!ええ!」
おにぎりではない。少なくとも手触りが滑らかすぎる。表面をよく見ると米粒なのだが硬い凄まじく硬い。
柳花は胸を張りどうだと言わんばかりの様子だが、まさかおにぎりという名の硬球を喰らわなければならないのだろうか。>>687
「……あのさ柳花、これちょっと力入れすぎなんじゃないか?」
「む?だがこういうのは想いを込めてこう、ギュッとするものだと聞くが」
「どういう風にギュッとしてた?」
「ええとそうね、ええと、圧縮っていうべきだったかしら……」
「柳花。悪い事は言わないから作り直した方が良い、これを食べろと言われたら歯の一、二本は犠牲になる」
「ん!?そんな馬鹿な、ええい貸せ!」
まさか一口も食べずに酷評されるとは思っていなかったらしく――――何をどうしたらそこまで自信が得られるのか不思議でならないが――――柳花は理仁の手から硬球を取り上げると思い切り齧り付き、目をアニメみたいに白黒とさせた。
「なんだこれは!?硬いぞ!?」
「触りゃわかるだろうが触りゃ!!」
「あはは、柳花ちゃんちょっと肩に力入りすぎてるみたい……緊張してるせいかも」
「ぐ、ぐぬぬぬ。美和子さん、学校から帰ってきたらまたお願いできますか」
「全然大丈夫よ。失敗も成功の為に必要な事なんだから気にしないで、ね?」
崩れ落ち己の技量を嘆く柳花と、困り顔ながらも穏やかな口調で励ます美和子。朝っぱらから加速する間久部家の様子に疲れを感じないはずがなく、理仁はボサボサの頭を掻きながらその場を後にした。
弟橘媛との遭遇から一夜明け、炎上したホテルの子細が明らかとなった。世間にはホテル内厨房が火の出所という事になっており、負傷者はいたものの死者は出ていない。柳花は意図して戦いの舞台を屋上付近に選んだようで、それが幸いしたようだ。
美和子と彰久は現場から遠く離れた場所にいたおかげで被害に巻き込まれる事はなかったものの、理仁にとっては弟橘媛という異質極まる存在への恐怖が拭えずにいた。>>689
「なんだってわざわざ家に来たんだよ蘇芳」
「何かおかしな点があるのかしら。顔見知りだし、互いに家の場所まで知っているのよ?至って普通の友人関係だと思うけど」
「ぐるるるるるる……」
「どうかしたのかしら洲甘さん。野犬のフリ?新しいわね、よく似合ってると思うけど」
「ぬぬぬぬぬぬ!」
朝から硬球の如きおにぎりを見せられた事から始まり、続いて突然の来訪。更に登校中繰り広げられる二人の女子による言い争い、イベントの連続に理仁は既に軽く疲弊していた。まさかこの調子で一日中続くのだろうか?
蘇芳と柳花は以前から反りが合わないと思っていたのだが、今朝はかなり激しく火花を散らしている。原因は蘇芳の作ったカレーに原因があるのだ。
「理仁から聞いたけど、貴女私のカレー食べて涙を流していたそうじゃない。もしかして料理が苦手なの?」
「うん?ああ、泣いていたのはあまりにも辛かったからだ。辛すぎだったなうん、お前の強気すぎる姿勢の現れなんじゃないか」
「あら普通の味付けにしたつもりだったんだけど。貴女の舌が子供なんじゃないかしら?」
「……」
「……」
「あのさ、ちょっと、一触即発ムードやめてくれない?その、オレ達一応仲間なわけだし……」
路上で散らされる火花は洒落にならない。あまりにも危険すぎる。なので止めたいのだが一声かけた瞬間に二人の視線は同時に理仁へと注がれた。やぶ蛇どころか見えている地雷であったと理解した時には遅く、まず最初に蘇芳がぐっと顔を近付けてくる。続いて柳花までギンと睨み付けてくる。
>>690
「ねえあのカレーはどんな味付けだった?甘口辛口両方に対応させたつもりだったんだけど」
「辛かった、辛かったなうん辛かったよな理仁」
「えっ、いやっ、その……普通に、美味かったと思うけどな?」
藪を突くどころか踏みしめ挙句の果てに地雷まで突き抜けた感覚が走る。蘇芳と柳花の目が鋭く尖ったかと思えば、何も言わずに二人は踵を返してすたすたと歩き始める。言い争っていた様子が嘘の様に息の合った動きは共通の敵を見つけたが故だろう。
「あのっ!今のはナシ、ナシにしてくれませんか!?」
「彼っていつもあの調子なのかしら?」
「ああ、あんな調子だ。空気読めないとか揶揄されていそうだとは思わないか」
「おい!?今の発言はライン越えてない!?」
昨夜までの三人で頑張ろうという雰囲気は何処へ行ってしまったのか。更に言うならばシリアスな展開まで何処へ消え失せてしまったのか。声を上ずらせながら理仁が追いかけても二人が振り返る事は決して無かった。
>>691
「なぁ黒江。カレーって甘いと辛いって個人差どれくらいあると思う?」
「いやこの空気感の中でよくそんな話出来るね……今の校内雰囲気危険すぎるんだけど」
朝のHR前に凪咲へと朝の一件について絶妙に内容を濁して話すと、彼女は信じられないと呆れた調子で言い返してくる。
情報弱者とまで罵られそうな勢いに心が震わせるが、言われてみれば昇降口、廊下、教室でさえも何やら剣呑としていた。何人かは理仁にも視線を送ってきていた。
「知らないの?ウチの部長、もとい洲甘柳花が好きな人が出来たって言うウワサ」
「好きな人?アイツにぃ?」
「そう。本人がそう言ったんだからもう学校中ピリッピリよ」
「へぇー……」
道理で朝から張り切って料理なんてしていた訳である。にわかには信じがたいが最近様子のおかしい時はあった。信憑性は確かだと言える。
聖杯戦争に参加するのは婿を探す為であると言っていたが意中の相手が出来たと言うのならば、当初の目的は完遂されたという事か。
「はいそこで他人事みたいな顔しない。学校内で誰よりも洲甘柳花と交流している間久部理仁君」
「オレ?なんで」
「消去法消去法。クラスの皆が先程から一挙一動観察しているの気付いてる?」
「言われてみれば凄い。刺さるくらいの勢いだ」
「その反応を見るに、ハズレかな。はい皆ハズレだってさー」>>692
『なぁんだぁ』
一斉にため息をつき、クラスメイト達は急に賑やかさを取り戻して雑談を始めた。凪咲の言う通りかなりの注目を受けていたようだ。
理仁は自分が注目されていた事に遅く気付いた事で、いつの間にか自身が奇異の目など気にしない様になっていた事実に目を丸くした。最初は他者からの視線やら何やらに不安を抱いたものだが、どうやらクラスにうまく馴染めているらしい。
「……へへへ」
「えっ、急に笑いだすのやめてよ。威嚇行動?」
しかし一体柳花が惚れ込む相手とは何者だろうか。彼女の求めるハードルを完全に飛び越えるなど、ヘラクレスレベルとなってしまうだろう。もしもそんな人間がいればもっと注目されていても良いはずである。外見によらず、という奴なのかもしれない。
想像を膨らませていた理仁の携帯がぶるりと震える。蘇芳からメッセージが届いていた。
『放課後屋上に来て欲しい、話したい事がある』>>702
名づけは難しいですよねー…私も何度苦労してきた事か…
とりあえず私からの助言ですが、名づける際はそのキャラを象徴するような単語を当てはめると上手くいくかもしれません
例えば私のキャラだとこんな感じにですね
・黒江凪咲→『黒魔術めいた術・異能に通じ』『水・液体に関する能力』から黒江、『普段は穏やかだが、内面に破裂しかねない危険因子を秘める』事から凪咲
・ジル=セレナード→『切り裂きジル(某切り裂き魔の女性版)』からジル、聖歌・歌にちなんで『セレナード(夜想曲、セレナーデ)』
・アクアステラ=リキッドクラウン→アクア=水、ステラ=星、あるいは目指すべき指標。リキッドクラウン=液体の王冠・液体使いの道化師というダブルミーニング>>705
なるほど象徴……象徴……
イオ…ガニメデ…うーむむむチガウ…名付けは明確な意味合いを込めたものもあれば完全に語呂で選んだのもあります
苗字は意味合いを込めたものが多いですね
>>704
民主主義派閥なのに無理して貴族主義の植物科に入ってるところとか、コミュ下手なのに頑張って男に話しかけてる姿とか、見ていて気になる〜〜っていうの半分、魔術師としての利益の打算半分なのでね、多分出来る限りは関係は悪くしたくないんじゃないかなって
あと絶対ローザに目をつけられたら色んな意味で大変なことになるのでその前に自分が色々と目をつけておこうという
まあこれはあくまで可能性としての最速ですので、40〜50代までは魔術師としての基盤を整えたり当主争いに勝ち抜くための政治闘争で名無しでサボる暇がない可能性はありますよいくで
あの、先に言っておきたいんですごめんなさい黒鳥蘇芳の両親は典型的な魔術師的思考を持ち、血筋とは根源へ至る為の文字通り血で舗装された道と考えていた。才能に溢れる娘を後継者として溺愛し、一方で息子は冷遇する。およそ親として必要な全てを取り落としていた二人によって兄妹には亀裂が走る。
溺愛された娘は親の全てが薄気味悪く感じた。当然の事だ。愛していると言いながら同じ様に愛されるべき家族を踏み躙るのだから。
加えて娘に向けられる愛情とは単に子を愛でるものではなく、一族の願いを叶える為の肉人形に対しての期待である。人が願望機に己の夢を託すそれと近くて遠いだろう。
「両親の様子がおかしい。優しすぎる」
「……優しすぎるって?」
「私の事をまるで大切な娘の様に愛している。異常な事よ」
「それはダメなのか。なんかこう、良い人になったとか」
「貴方も十数年一緒に暮らしてみなさい。自分が今言った言葉を鼻で笑いたくなるだろうから……ごめんなさい、貴方の方も大概だったわ「
申し訳なさそうに蘇芳は視線を伏せるが、理仁は発言を咎めるわけでもなく聞き流す。
屋上に来てみれば蘇芳は給水塔の真下でしゃがみ込んでいた。彼女らしくないこぢんまりとした姿勢は一昨日の衰弱しきった様子と酷似していて、何かあったのは明白であった。
どうしたのかと尋ねてみれば、前述した通りである。>>713
「それで、なんでそうなったんだよ」
「わからない。何かされた、としか考えられない」
「誰かがお前の親をおかしくしたっていうのか?何の為に」
「さあ?どういう手段が用いられたのかもわからないのだから憶測を出ない。確かめたくても……」
蘇芳は膝を抱えた姿勢のまま理仁を見上げる。言って良いものか、と悩んでいるのかモゴモゴとしてから、
「あの二人と目も合わせたくない」
拗ねた子供の様な言い方だが、これまでの話を踏まえれば蘇芳が苦虫を噛み潰した様にそう言うのも当然の事である。むしろ理仁は彼女がハッキリと苦しみを打ち明けて安心さえしていた。
「じゃあどうする?つまり敵にお前の家とかバレてるって事だよな」
「そうなる。いつ何が起きるかもわからないし……」
「家には帰れないな。またウチに来るか?」
「無責任な事言わないで。ご両親がいるでしょう?」
「そうだよな……」
蘇芳の隣に腰を下ろして、しばらく考え込む素振りを見せてから理仁は、>>714
「実を言うとオレも家にまっすぐ帰る気にならないんだよな。柳花の奴が料理を練習し始めてさ、それがもう絶対ロクな事にならなさそうなわけ。帰ったら十中八九味見やらされるだろ?だから帰りたくない。そっちも事情は全然違うけど同じならさ、一緒に逃げないか?」
「……逃げるって、嫌な言い方ね」
「いいや、逃げるんだ。逃げても良いってオレは思う。たまには良いだろ?」
逃げても良い。家というものに、家族というものに苦しめられているというのならむしろ蘇芳は逃げるべきなのだ。そうでもなければきっと彼女はいつかきっと壊れてしまう。
理仁が手を差し伸べると、蘇芳はそっと握り返してきた。
「そうします。どのみち一人でそこらを歩くつもりだったから、ちょうど良い。ただ貴方から言い出したのだからちゃんと女の子が喜ぶ場所を知っているんでしょうね?」
「乗り気になった途端結構強気に出るなおい……」
>>715
「へえ。良いじゃない?ここ、以前から気になっていたの。案外わかっているのね」
「柳花の奴が話をしていてさ。良い機会だと思って」
「ふぅん、ええと、じゃあこれとこれを……」
最初に立ち寄ったのは喫茶店『バル・ブライア』だった。純喫茶という雰囲気で学生服姿は浮いてしまうのではないかと不安になったのだがそんな事は無く、店内には同じような学生達が何組もたむろしていた。気のせいかカップルが多い。
「誰かと店に入るなんて久しぶりかも。生徒会長の時たまに寄るくらいで普段はそっちの仕事が忙しかったり、それ以外はずっと家で鍛錬をしていたから。貴方は寄り道はする方?」
「最近はそこら中見て回ってるよ。美味い店とか、時間つぶせる店とか。ここはその一つ。まだ自信を持って人を連れ回せるほどじゃないけどな」
「……良いわねそういうの。私もやれる内にやっておくべきだった」
コーヒーカップが二つ運ばれてくる。蘇芳は慣れた様子で砂糖とミルクをカップへ注ぎかき混ぜ始めた。
「意外だな、ブラックしか飲まないのかと思っていた」
「……よく言われる。でもそれって変よ。苦いものを飲むイコール凄いみたいな風潮。どっちを飲んでも、別に良いじゃない?」
実際のところ理仁は黒から薄いブラウンに変じたコーヒーを口に運ぶ蘇芳が嫌いではないし、むしろ意外という評価を心中で訂正した。
黒、それが蘇芳に対する今までの評価だ。冷酷で容赦がない、全てを塗りつぶす暴力の様な在り方だと。けれど料理が好きで、コーヒーには砂糖とミルクを入れるタイプだなんて素敵だ。>>716
「で、貴方はブラックなの?」
「うんブラック。引っ越してくる前は夜は街をふらついてて、で、眠くならないようにブラック飲んでた」
「不良ね貴方」
「うぐ……悪かったな、色々あったんだよ色々」
「家の事?」
「正確には違う。オレ自体の問題。家に捨てられて、今までの時間は何だったんだよとか色々感情の行き所が分からなくて夜な夜な家抜け出して喧嘩とかしてた。そこら辺の、チンピラとかと。変な言い方だけど相手は選んでいた。悪い奴か、そうでないかとか」
声に出せば出すほど理仁は蘇芳からの視線が痛かった。じっと視線を向けてきて、何か言いたげな様子だ。
随分と暴力的な生き方をしていたものだ、と理仁は口中で独りごちる。あの時期は美和子と彰久にも色々心配させてしまっていた。本当なら、もっと叱られても良い。今ここで蘇芳に最低の人間だと罵られても善いほどである。
が、彼女は口を開いたかと思えば、
「貴方、月見市で少し前まで多発していた通り魔事件の事は知ってる?」
「急になんだよ……あ!?まさかオレがやったと思っているのか?違う、断じて違うぞ?ここに来てからはウチの人に釘刺されてるからな!」
「別に疑っているわけじゃない。ただ、知っているかどうか」
「知らない。というかそんなのあったのか?」
「例の薬物騒動ですぐに消えた話よ。被害者は皆、街に巣くっていたごみの様な連中。誰かを踏みにじり奪う事しか出来ない濁った人間達ばかり。全員がバラバラになって見つかったり、悲惨な最期だった」
殺伐とした話である。そんな話をこのタイミングで話す蘇芳の心境を理仁は図りかねていた。何より魔眼なのかと疑うほど妖しい光を放つ双眸が少し怖かった。>>717
「理仁はどう思う?通り魔の犯人はどんな事を考えていたのかしら」
「……悪人は許せないって感じか?アニメに出てきそうな」
理仁は聖杯戦争に巻き込まれる原因になった廃墟での出来事を思い出す。三義経子を拉致し脅迫してきた不良グループは全員が怪物に惨殺された。
引き裂かれてて、頭蓋を潰されて、およそ人としての死に方ではない。
次に浦戸だ。街中に薬物をばらまき、柳花を瀕死に追い込んだ許せないマスターだ。アサシンの手で殺されて死体は路上に打ち捨てられていた。
「でもさ」
不思議と言葉に詰まった。善人ではない、誰もが断罪を望む悪人ばかりだ。浦戸に至っては一度は殺意に駆られた。
けれど死体になったと聞いて、ころす手間が省けると柳花に告げられた時は言いようも知れぬ不快感に襲われた。
「オレは……悪い事したからって、殺されて良いわけじゃないって思う」
「どういう意味?」
「上手く言えない。でもしね!って思ってた奴がいざ死ぬとさ……なんか嫌な気持ちになる。しんでほしいなんて思ってたのに」
蘇芳の視線は鋭くなっていく。ナイフの様で、心臓を抉られそうだ。
「それに人をころしてしまったらスゲぇ辛いだろ?悪い奴だからって殺したとして、それでも人を殺めた事になる」>>718
もしも浦戸を殺したとして、それからはどうなるだろう。殺されて然るべき人間を殺したとしてその後はどんな顔で生きていくのか。
美和子や彰久と一緒に朝食を摂る時も、学校で凪咲とくだらない話をする時も、帰り道に何処か良い店はないかと探す時もずっと人を殺したという事実だけを背負っていく。なんならずっと、死ぬまでずっとそれだけが確かなモノとなっていく。
「その通り魔がどんな事を考えていたとしてもソイツはこの先ずっと苦しむと思う。変だよな、ヒーローもので悪者がやっつけられる時はやーいざまみろー!なんて考えるのに現実はそうでもないんだから」
「ええ……そうね。本当に、変な話だと思う。最後に一つだけ聞かせて。もしも貴方の目の前にその通り魔がいるとして、これまで何人殺したのかとかまで詳しく話したとする。どんな言葉を貴方ならかける?」
「なんか心理テストみたいだな……」
「答えて」
蘇芳はまるで自分の事かの様な態度で尋ねてくる。理仁は真剣そのものな視線にうおっ、と声をあげてしまいながらも考えた。
「そうだな、ううんと」
少し温くなったコーヒーで唇を湿らせる。
「うん、そうだな……オレが言うとしたら――――」>>719
『それに……もう、私は何かをころすのには慣れているから』
不意に台所で蘇芳が呟いた言葉を思い出す。鳥を儀式の為にころすからその事だと説明していた。
『ねえ、教えて。何もかも奪われた貴方』
『どうしたら許してもらえるの』
もしも、その通り魔が何かに疲れているのだとしたら。
誰かを殺める事で何かを満たしているのだとしたら。
目の前にいるとしてではなく、実際に『目の前にいる』のだとしたら。
かけるべき、言葉は――――。
「―――――だな」
蘇芳は噛みしめるように、うんと小さく頷いた。
コーヒーはすっかり冷めてしまっている。喉がカラカラになっている事に気付いて、理仁は慌ててカップを傾けて飲み干す。蘇芳も同じ様に飲み干し、ふうと息を吐いた。>>721
「おや、間久部理仁。ここへ来るとは珍しいですね」
「話したい事があったからさ……良いか?」
「構いません。その様子からして尋常ならざる事が怒ったのでしょう。昨夜ですね」
理仁と蘇芳が最後に立ち寄ったのは教会である。ジョン・ドゥ神父と弟橘媛について話しておきたかったのだ。蘇芳はあまり乗り気でなく、外で待っていると言い出してしまった。聞いてみるとジョンとあまり相性が良くないのだそうだ。
ジョンは理仁の顔をじっと見つめ、確信した様に頷いた。
「良い顔つきになりましたね。以前ここで話した時とはまるで違う。キャスターとの戦いは大きな変化をもたらしたようだ」
「そう見えるのか?」
「見えますとも。往く道に迷っていたあの時とは異なり、今は決意に燃えている。自らの意思で選択した証拠です」
「褒めても何も出ないからな。それよりアンタに聞きたい。昨夜オレは自我を持って、更に実体化の制限もないサーヴァントに出会った。しかもソイツは……聖杯戦争のシステムを自分が弄ったとまで言っている。心当たりはあるか?」
ジョンは眉をひそめ、理仁の言葉を反芻する。
「そのような事……あり得ません。召喚システムを考えれば、たった一騎でそれを操作するなど不可能。一体何者なのですか、そのサーヴァントは?」
「弟橘媛」
「……弟橘媛?本当にそう言ったのですか?」
ジョンが僅かに語気を強め、ぐっと顔を近付ける。その反応に思わず理仁は身を反らした。>>722
「あ、ああ。間違いない」
「まさか、いやしかし……」
「騒がしいけれどどうかしたの?」
外から会話を聞いていたらしい蘇芳が怪訝な顔つきで礼拝堂へとやってくる。ジョンはそちらに気付かず、考えに耽り始めた。尋常でない様子に理仁は嫌な予感を覚えずにはいられない。
「知っているのか?」
「……ええ、知っています。もしも本当にそうであるならば、私から貴方達に伝えなければならない事があります。弟橘媛は……危険な存在です。倒さなければならない!」
ジョンが浮かべるのは恐怖の表情だ。青ざめた顔で長椅子に腰掛けると、力を抜く様にため息をつく。
「かつてとある聖杯戦争で弟橘媛は現界し、その力を振るって都市一つを滅ぼそうと画策したと聞いています」
「都市一つって……」
「決して大袈裟に言っているわけではありません。その様な事実があったのは確かなのです。まさか再び聖杯戦争に召喚されただけでなく、システムに干渉まで行うとは……!」
頭を抱えるジョン。理仁は衝撃的な内容に言葉を失った。
弟橘媛は別の聖杯戦争で都市を滅ぼしかけた。そんな敵を相手どって自分は勝てるのだろうか?ひょっとしたら今この瞬間にも彼女の手で命を奪われるのかもしれない。>>723
「間久部理仁、そして黒鳥さん。私からお願いします、弟橘媛を止めてください。もしも以前と同じ目的を抱いているのだとしたら彼女は……」
「理仁、もう行きましょう」
「黒鳥さん!」
「言われなくてもわかっているわ。元から私はどんな敵でも倒してみせるつもりだから」
顔色一つ変えずに蘇芳は教会から出て行く。力なく俯くジョンにどの様な言葉をかければ良いのか理仁が口ごもると、彼は呻き声を上げた。
「間久部理仁、重ねてお願いします。弟橘媛を止めてください……!」
「お、オレもそのつもりだ。なあ前回はどうやって弟橘媛を止めたんだ?」
「……自爆です。弟橘媛は自らの力を高めすぎて、崩壊を招いたのです。今回も都合良くそうなるとは限りません」
「――――わかった。情報ありがとう。アンタに頼まれなくても頑張るさ」
ジョンに背を向け足早に教会から出る。先に待っていた蘇芳は呆れた様子でかぶりを振ってみせる。理仁も何か反応したかったが、特に何も口から出なかった。
「困ったものね。話が壮大になってきたわ」
「いや、壮大って言うかぶっ飛びすぎだろ!?」
「でも良いじゃない、頑張って倒しましょう?その為に私達同盟を組んだんだから」
「柳花に話したら多分同じ反応返すだろうな……って、いつの間にかこんなに暗くなっていたのか」>>724
喫茶店に寄って話をして、蘇芳の提案でまた別の店に向かい、最後は教会。気付けばもう夜になろうかという時間になっている。
蘇芳は疲れているのか、少し伸びをする。理仁も真似してみると背骨がパキポキと音を鳴らした。
「帰りましょうか。時間つぶしももう終わり」
「だな。ここまで一緒だったんだ。家まで送る、というか送らせろ。何かあったら怖い。っていうか絶対何かありそうだし」
「そこまで心配してくれるの?過保護すぎないかしら」
「別に良いだろ。オレ、お前の仲間だし一応」
「……じゃあ玄関までね。あとは何が起きても私一人でなんとでもする」
電車に乗り、駅から蘇芳の家へと歩いて行く。大きな屋敷だった記憶だが徒歩でもすぐにそこであるとわかる程度によく目立つ。
蘇芳は家に近付いていく度に憂鬱そうな表情になった。そのたびに理仁はくだらない話をして、少しでも気を逸らそうとする。
「なぁ蘇芳、良ければウチの部活入らないか?」
「あの何でも屋?どうして」
「いや、折角だしどうかなって……意外と楽しいぜ、色んな奴と話せるし」
「あの女が部長って言うのが気に入らないところね。まぁ、気が向いたらね……」
玄関までやってくる。蘇芳は家の鍵を取りだし、鍵穴に刺すまでしばらく手を震わせる。理仁は急かさずにじっと見つめていた。
数分ほどそのままで、やがて蘇芳はぽつりと呟く。>>725
「今朝、カレーの話をしたけど。貴方も食べたのよね?」
「ああ、食べた」
「美味しかった?」
「美味かった。また作って欲しい」
「……なら良い」
がちゃりと鍵が開けられる。蘇芳は理仁の方を見ずに中へ入っていき、ピタリと足を止めたかと思いきやすぐに引き返しドアを閉めた。
「蘇芳?」
「静かすぎる。けれど人の気配は確実にある」
異常事態だという事だ。理仁は急に胃を鷲づかみにされる感覚に襲われるがすぐに頷き返して自分が先に入るべくドアをゆっくりと開いた。
玄関に灯りはついている。靴もきっちりと並べられている。けれど確かに、誰か居る。ピリピリとした感覚が肌を焦がす。
あがりこみ最初に居間へと向かおうとし、理仁は咄嗟に後ろに立つ蘇芳の手を取っていた。何かあっても大丈夫なようにだ。
床を踏みしめればギイギイと木が軋む。壁に触れればひんやりとした感覚が伝わってくる。
「……………」
「―――――」>>726
居間に続くドアを開ける。こんな状況でなければ感嘆の声をあげていたであろう豪華な内装が、しかし今は不気味な静けさを際立たせる。
テーブルには夕食の準備をしていたらしく皿が並ぶ。では台所はどうかと窺うと、そこには吹きこぼれている鍋が幾つも放置されていた。もしやと思い棚を探ってみると、包丁が何本かない。
「(ここの間取りってどうなってる?)」
「(説明するには少し長くなる。とにかく大きいから)」
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
途端、けたたましい笑い声が響く。全身の毛が逆立ち、ビリビリと電気が走ったかのようだ。
甲高い女の声が聞こえた。恐らく蘇芳の母親だ。では父親は?
「ウッ、ウッ、ウッ、ウッ、ウッ」
背後、玄関から奇妙な呼吸音。逃げ道を塞がれたらしいが振り返る勇気はない。
「蘇芳、お前の部屋は何処だ?」
「階段をあがって、廊下をまっすぐ!」>>727
跳ねる様に居間を駆ける。すぐに後ろから何かが駆け寄ってくる足音が聞こえた。
「振り返るなよ!!」
「っ」
階段を駆け上がり、ドアが立ち並ぶ長い廊下をひたすら走る。最奥が蘇芳の部屋。自然と出口は限定され敵を迎撃できる様になるはずだ。
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「くそっ!うるせえんだよッ!」
笑い声が何処から聞こえてくるのかわからない。理仁はとにかく走って走って、ようやくドアへと辿り突く。
ドアノブを掴んでドアを開き、部屋の中に足を踏み入れようとしたところで蘇芳の手を掴んでいるはずの左腕が空を切った。
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「お、かあ、さ」
ばたん、と少し離れた部屋でドアが閉まる音が聞こえた。蘇芳が連れ込まれたのだと理解して振り返った理仁の目の前には包丁を手に男が立っている。それが蘇芳の父親だと気付いて、反射的に掌をかざすと容赦なく振り下ろされた刃が突き刺さる。勢いそのままに床へと押し倒され、更に深く肉が裂けた。>>728
「がぁ、あああ!?」
「うぐ、うぐ、うぐ、うぐ、うぐ、うぐ、うぐ」
サーヴァントだ。サーヴァントを呼ぶんだ。霊体化してライダーかアーチャーがすぐそばにいるはずなのだ。昨夜使った二画は完全復活しておらず、残る令呪は一画だけだがそれでも現状を打開できるはずだ。
と、そこまで考えたところで理仁は襲撃者の顔を間近で見て新たな衝撃に襲われた。
蘇芳の父親は目の焦点が定まらない。それどこか目や鼻から血がこぼれている。まともではないその姿に、見覚えがある。
『あ、あ、あ、あ、あ愛だよ。好きな人守るって愛だよね?愛だよ、愛、愛愛愛』
『ねぇ、今の私の話聞いてた?恋して愛する事って幸せな事なんだよ?幸せの意味はわかるよね?ねぇ、ねぇ、ねぇ、私の話聞いてたァ!?』
「経子の時と、同じ……!」>>730
ばしゃり。
理仁の顔面に生暖かいものが飛び散る。途端に鼻腔へと鉄の臭いが広がっていく。
蘇芳の父親は顔面が何処かへ行っていた。首の断面が鼻先にあり、そこから血が噴水の様に噴き出す。
ずるりと制御を失った肉体が崩れ落ちる。掌と腹部の痛みに理仁は朦朧としながら、何が起きたのかを理解しようと首を動かす。
「はっ、はっ、はっ」
蘇芳が立っている。顔から胸元あたりを真っ赤に染めて、肩で息をして。手には魔術を起動する為の黒い羽根を握っている。
彼女は魔術を用いて理仁を助けたのだ。ただし、実の父親を殺める事で。
「わた、し」
瞳が揺れる。声が震える
「わたし、ころした」
「おかあ、さまと」
「おと、うさまと」
「────にいさんをころした」>>731
ゆっくりと膝から蘇芳は崩れ落ちる。理仁はみるみる内に手足から力が抜け落ちていく中で這いずりながら彼女の元へ向かう。けれど痛みでまともに動けはしない。
「す、おう」
「わたし、たすけたかった。あなたをたすけたかった。だって、だきしめてくれた。たすけてくれたからたすけてあげたかった、のに」
視界が歪んでいく。
何もかもが光を失っていく。
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ぶつりと、意識が途切れた。平日だからね
しかたないね>>743
あざっす!!
じゃあやってみますか…と意気込んだものの意外に考えるの時間掛かりました草
とりあえず全員渡すのも渡されるのも友チョコとか義理チョコって前提です
渡す側
海月
「はい、あげる。友チョコ。手作りだから、クオリティは自信無いけど…気に入ってくれたら嬉しいな。」「ぷにゅー…(本命じゃないのに割と重い雰囲気を感じるぷにゅ…)」
普通に渡してる…筈なんだが多分やけに凝った手作りチョコとか渡し方的に男子から勘違いされるタイプ。
これは地元にいた時は友人少なかったので友達も皆大切にしたいと思ってる為。やっぱり重いじゃねーかお前!!
渡される側
凌牙
「……あ?友チョコ?俺に…?……ハッ、お前も随分物好きだな。ったく……ま、その…ありがとな。」
スレた反応したと思ったら最後にしっかり礼してくれる。ちなみに「俺に?」から「お前も物好きだな」の間に割と真剣に驚いてる。
多分まさか自分が貰うなんて思ってないだろうし、それで貰ったら割とツンツンしながらも嬉しさは隠しきれないタイプ。何だかんだ言ってツンデレなんですねえコイツ。
裂夜
「…俺にチョコ?……うん。ありがとう。…大事に食べる。」「…ものすっっごい緊張した…」
貰う時は割と普通な対応に見えるけど刀の柄を触り続けてテンパる心を落ち着けているし内心ものすっごい心臓バクバクしてる。かわいい。
こんなかんじですね
良ければ皆さんの時計塔と船メンもお聞きしたく…ね、眠過ぎてリクエストされた景清のバレンタインssが進まねぇ。
多分、早くても明日になる。
すまねぇ…。>>744
へーい便乗ぉー!
渡す側
ルナ「はいどーぞ! 日ごろのお礼!(キラキラ笑顔)(100%の友チョコ)(本命は存在しない)」
カヴン「冷静に考えなさい。ネズミに渡されるチョコとか食えるわけないでしょ。え? 逆にくれる? あらそ、ありがと」
メル「あ、ああああ、あの、ちゃんと、その手作り、に……がっがんばりました! ので、気持ちこもってる…と、思います…なので、うぅ…受けとってもらえると…」
ペルカ「これぞ……! 我が魂の結晶いんふぃにてぃ・ちょこ・ぜろぜろえいと……! ……わたしなりにちゃんとやったから、おいしく食べてね?」
渡される側
ポチ先生「まずいでしょう駄目でしょう絶対に。生徒を前科持ちにさせるわけにはいかないので全力で辞退させてもらいます」
アインス先生「……ん? ああ、ありがとう。こういうのは生徒たちの間だけだと思ってたけど僕ももらっていいんだね。いやうれしいな」
ピクシス「そこに置いておいてくれ。今は食べる時間も惜しい。今日だけでいったい何人の関係が変化するか…! これほどのイベントを見逃せるものか! 行くぞ助手!」渡す方も渡される方もどちらも見てニヤニヤするマレオが容易に想い浮かぶ…
>>753
マレオ
「きゃ、そんな!情熱的で恥ずかしいTHANK YOU!!!」
「うんめぇな~~~!……お返しは十倍ならぬ三倍○王拳か、よしよし首を洗って待ってろよ!」
とか喧しくなる……!先日のバレンタインSSをwikiに掲載しました
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E9%BB%92%E7%94%B0%E9%95%B7%E6%94%BF%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%8E%8C%E7%B7%A8%E3%80%8E%E9%8A%80%E6%9D%8F%E3%81%AE%E6%A0%9E%E3%80%8F
>>744
アルシオネシア…「ハッピーバレンタイン、でございます」「ひとりにひとつですよ」「Senpai……これ、あのうけとってください(棒読み)」「別にお兄ちゃんが一個も貰えないんじゃ可哀想だからってだけで、か、勘違いしないでよね(棒読み)」「最後尾こちらです」
シャントリエリ…「何だかむしゃくしゃしてマフィン作った。毛を混ニャウするなんて下手してない、から存分にムシャムシャする良い。……意外? ウチは家事できるの」そういえば時計塔メンバーの分も忘れてました
もうバレンタイン終わっちゃったけど、アクアステラの分も一応
アクアステラ「え!?チョコ!?くれるの、マジで!?やったー!!!」
例の事件とそれ以前の前歴から、アクアステラは全っ然チョコに恵まれてません。イケメンなのに
なのでチョコを渡されると上記のように無茶苦茶喜びます南米絡みの話題って今日から解禁でいいんでしたっけ?
二部七章ネタバレ解禁(昨日)!
宇宙怪獣と暗黒星についてはひとまず寝かせる、ここのえだった。
ニトクリスオルタのアメミットがソウルイーター系列のデザインに見えるという表記事のレスとか、
メストリアパンの「人類に安息と繁栄をもたらす“人理”の収束点。ようはパワースポット。地上にありながら星の内海と同じ霊脈を持つ」に、そういうのアリ???となったり。水路が魔術回路も謎い
テノちが「都市に宿った精霊であり、都市を擬人化したサーヴァント」で、でもデイビッドは人理に属していないからサーヴァントの召喚は出来ない。辺りが面白い
ここのえはテスカトリポカとククルカンの神スタンスがクリティカルヒット
菌糸類の神話への向き合い方が好きだな…真面目なシナリオの時はこんなに良いんだけどな…トラロックを見てルネは思いました
ボブカットインナカラーは至高の組み合わせだと遂に推しの声優さんがFGOに、それも異聞帯の王とかいうすんごい鯖で来て狂喜乱舞した訳ですがまあそこは置いといて
7章見て思ったのはやっぱりオルタ化ですね
その英霊の核を否定する事でオルタになるっていう事が判明した訳ですがコレは割と今後の参考にできそうだなって思いました
自鯖オルタ化しようぜってお題もやりやすそうになった気がします
それはそれとしてククるんもテノちもめっちゃかわいいしポカニキかっこいいしニトオルタもストーリーでめっちゃ良かったしカマソッソ様マジ偉大なるカマソッソよーしよし解禁されたということで
アステカの神話はそういう方向性になるんだなぁ…と納得しつつ同時にコツコツ溜めてたテスカトリポカ関連のネタが崩れ去る音が聞こえましたね。悲しみの私
とはいえ第1の案がダメなら第2第3かけて第6の案を出すまでですよ。言ってみたかったプランB
で、ビックリしたのはアレです、伝承科です
なんですかアレ!?『天使の遺物』is何!?なんであんな面白そうなものが時計塔の常識ですよーみたいな面で語られるんですかおかしいですよカテジナさん!!
あんなの絶対面白いしワクワクしちゃうに決まってるじゃないですかぁ!でも絶対今までの神秘ルールと根本的に違うのがもどかしい!扱おうとしたら9割妄想で補強した違う作品のノリくらいは必要になってくるのは間違いないので今の私には手が出せません!なにも足りない!私は弱い!!!
おかげさまで気合い入れて作ってぽかぽか暖めてた伝承科ボーイも見事におじゃんですよ。公式に殴られるって本当にくそったれですわね楽しい!ド頭がおかしくなりましてよォ!
ですがまぁこれで時計塔の中立派の全容もそこそこ見えてきた気がするのでおっけーです
でもね…個体基礎科だけは本当に謎でね…ここの人達なにしてるの…?フッ、あえて多くは語るまい。
南米異聞帯は楽園でした。テペウとヴクブ、ワクチャンがいいキャラ過ぎて尊い。
こっちもアメリカ異聞帯に出したいなぁ…。7章ではコルテス登場しなかった(言及はあったけど)ので、もうちょい戦々恐々としながら性格やらのブラッシュアップをしようって◆B8D4AQBhU2予定してるワケ。
あと>>354からルナティックのプロローグ2を投下したので読んで欲しいと思うワケ。そろそろ人が戻ってきたんで前に言ってたサーヴァント投下してもいいですか?てか今人居ます?
よし3人はいそう……。いくでぇ!
「さて問おうか。貴君が、妾を召喚したマスターかの?妾はヌシに会えて嬉しい!さ、ヌシはさっさと妾に名前を付けるのじゃ。貴君だけの、そう。ヌシが妾を呼ぶという行為に必要な、特別な名前を付けて欲しいのぅ。あ、テキトーなのは許さんぞ?」
「色々期待してくれてるっぽいのに悪いのじゃが、妾ってばサーヴァントの霊器クオリティ的にはD級グルメで4流サーヴァントなので、実のところはあんまし多大な戦果を求めん方がいいと思うぞ?少なくとも妾は三騎士サーヴァント全部倒せー、なんてこと言われても困ってしまうのじゃ」
「ま、妾ってばヌシが契約を遵守する限りは絶対服従というか、ちゃんと裏切らず手下やるタイプじゃから、そういう意味では割と当たりなんじゃないかのー、とは思っておる」
「暇じゃー、退屈じゃのー。ホレ主殿、なんか面白い事せい。妾は頑張ってるんじゃし、報酬としてな。いいじゃろ、宝具ずっと展開してるの疲れるんじゃってば。無関係なヤツを巻き込むなって命令も同時にやっとる訳だしの?キヒヒヒヒ……」
「妾は恐怖を司る悪魔、デモゴルゴンじゃ。恐怖の悪魔が陽気、笑顔で無くて、誰が明るくあるものか!キヒャハハッ!」>>773
【CLASS】プリテンダー
【真名】デモゴルゴン(暫定)
【性別】性別不詳
【身長・体重】135cm・23kg
【出典】ギリシア神話、『失楽園』、怪談など
【属性】混沌・中立
【ステータス】筋力 (D)A++耐久(D)A++ 敏捷 D 魔力 C 幸運E 宝具 C
【クラス別スキル】
陣地作成:E
魔術師として自分の工房・陣地を作る能力。といってもプリテンダーのそれは空間を犯すモノであり、明確に自分のテリトリーを確保できる程のレベルではない。
プリテンダーが霊体化していない限り、周囲の人間が恐怖しやすくなってしまう。
単独行動:B
【固有スキル】
天性の魔(偽):EX
・英雄や神が魔獣と堕ちたのではなく、怪物として産み落とされた者に備わるスキル。プリテンダーは中身のない悪魔であり、成立経緯によってこのスキルを高いランクで所持しており、戦闘状態限定ではあるものの、共にA++という人の身では絶対に不可能なランクの筋力と耐久に到達している。ただ偽物の人外なので、通常時はD程度。
自己改造:EX
自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる適性。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。
プリテンダーの場合、他者の恐怖に連動し、主に内面的な能力を拡張できるようになっている。>>774
【宝具】
『恐怖、災厄。死と絶望(パラダイス・ロスト)』
ランク:C 種別 対人宝具 レンジ:100 最大補足:100人
・「恐るべき者」「恐ろしい名」。つまりは増幅、感染、侵食する”恐怖”。周囲を汚染し、心を軋ませ、侵し、最後には焼き切って発狂・殺/害する。耐久ステータスではなく、精神的な強さが対抗には重要。だが恐怖とは生存に重要なファクターでもあり、狂死にまで至らずとも、恐怖心によって敵対者の動きを鈍らせる。
・更には人間関係を悪化させ、絆や友情が壊れやすくなり悪影響を及ぼす効果も併せ持つ。
・宝具に指向性を持たせる際、プリテンダーは禍々しい大鋏や伸びる触手を主に用いる。
【Weapon】
禍々しい大鋏、鉈、包丁にチェーンソーなど。身近な凶器がいっぱい出てくる。>>775
【真名】
虚構の悪魔、デモゴルゴン。伝承なき精霊、名無しの邪神にして貌を持たない創造主。
ギリシア神話に由来するとされることも多いが、実際にはキリスト教の学者により、異教の神あるいは悪魔の名前として、とある叙事詩の余白を使用して創造されたものである。冥界と関わりのある強力な原始の存在とみなされ、その名前さえも「口にすると災いが起こる」と言われタブーとされた。
創造された悪魔は、名前だけがいつの間にか一人歩きし、中世には確固とした地位を得るに至ったという。
17世紀の詩人、ミルトンの著作「失楽園」にも登場し、宇宙の外側にある暗黒世界の支配者「混沌」と「夜」にオルクスとハデスと共に仕える悪魔の一柱として存在。また、その近くには”雑然たる一団である「風評」「偶然」「紛争」「混乱」そして千にも及ぶ種々様々な口を持つ「不和」”も居たという。
ルドヴィーコ・アリオストの『狂えるオルランド』 では魔神として、ヒマラヤ山脈に壮麗な寺院を構え、5年ごとにモイライやジンたちを招集し、エドマンド・スペンサーの叙事詩『妖精の女王』ではギリシア神話における運命の三女神と一緒に深淵の底に住むとされた。
・このサーヴァントが司るのは種類を問わない恐怖であり、デモゴルゴンというのはやはり渾名で仮名。結局のところ、真名を持たない虚ろなサーヴァントである。>>776
【解説】
・牛の頭蓋骨を王冠のように被り、顔を嘲笑と苦悶の表情を示す白黒の仮面で隠すサーヴァント。鮫のぬいぐるみも持っている。”妾”という一人称を使うが、先述の仮面とくすんだ純白と漆黒のロングコートを着ているなど、全身を覆い隠すようなコーディネートの為、性別の判断は付かない。ある程度背格好を変えられるようだと気付いても深く聞こう、その不思議のベールを暴こうとしてはいけない。本人的にもSAN値を削るような悍しい姿を秘しているので拒否するクリーチャーっ子。
・マスターの命令には忠実に従うものの、明確な方針が示されていない部分では勝手に動き、主を振り回そうとする構ってちゃん。奔放で馴れ馴れしい猫のような存在。享楽的で陽気、笑い声を絶やさない悪魔らしからぬ明るいキャラクター性である。そんな態度ではあるが、切り捨てや突き放したりしない限りは確実にマスターを守り、いざとなれば主を教会などの安全地帯に投げ込み、自分のみで聖杯戦争を戦い抜こうとする献身を見せる。なぜならこんな嘘っぱち悪魔、召喚してくれたマスターには多大な恩があるからのう!
聖杯にかける願いは「名前が欲しい」。デモゴルゴンという有名無実なソレでは無く。誰か自分を呼んでくれ。”ワタシ”は己の存在を確立したいのだ。いやぁORTくんは強敵でしたね。ただちょっとホテル聖杯戦争に懸念が出てきちまいましたぞ、お?
>>766
最初ハートにしてたんですが大多数が義理or友チョコなので違うな…と
気をつけろ、右上は目があっただけで無邪気な笑顔で食わせようとしてくるぞ!左上と右下は堂々とみんなに平等にチョコくれるので安心、あんしーん
>>768
心配させてしまったようで…いやはやすみません。どうぞお気になさらずー
女子陣、割と個性バラバラだなあって描いてて思いました。でもこの中で一番難しかったのがロウィリナなのはクラスのみんなには内緒だよ?逆にヨモはめちゃくちゃ描きやすかったのも内緒だよ
ほう!交流リレーですか、良いですね、お互い試運転ということでやってみましょうか!あとね、テノチティトラン(都市の英霊)が出てきてね、中納言はとてもテンションが上がりましたよ。そうだよね、土地も信仰の対象足り得るものだものね!
ポンペイとか草戸千軒とかあるかなー、チェイテ城英霊化なんてしたらもう私止まらんぞ!?と
>>778
口調からわえ様系かな?と思ったけどこれは…献身的気まぐれロリショタ…?プリテンダーな理由が「真なるものがないから」なの、いい感じに役者っぽいですね。願い叶ったら消えちゃいそう
ロウィリナとは、そうですね。最初の頃は気ままなデモゴルゴンさんに振り回されてひいひいするロウィリナって具合だけど、段々お互いの自虐的な思いを見せ合うようになって…みたいな?どうしてもロウィリナの性格性質上色恋沙汰にさせちゃう主従関係を似た者同士ということで安易なラブコメ(or曇らせ)にしないって点では新鮮で確かに面白そう…
あとコレは仕様だったら申し訳ないのですが、属性は「混沌・中庸」ではないでしょうか…?>>771
これは楽しみでヤンス~!そういやバレンタインだったな…バレンタイン…
いかん新規鯖ほとんどいねえから書くものがなかった
一年が早いねん…>>779
交流リレー決定ヨシ!!えーっと、自分の今度の休みは21日ですね。あ、でも短いSSのラリーになりそうですし、ある程度どんな事するか、だけ決めて後はゆっくりでも大丈夫かも?
開始までにロウィリナちゃんとヴィクトルをwiki登録して、交流内容の相談ですね。何やりましょうか?せっかくだしなごやか交流だと嬉しいですね、バトルあるとしても共闘路線で、みたいな。
>>781
好感触で良かった……。アンリとバゼットさんみたいなサーヴァントが補助寄りでマスターが前衛系なコンビとして仲良くしてて欲しい、みたいな。今後ロウィリナちゃんで聖杯戦争参戦するときなどはご一考をばと……。
>属性は「混沌・中庸」ではないでしょうか…?
────あっやっべ。(間違えてた)
>>783
おおイラストだ!ありがたい……、
肩とお腹の肉球マークみたいなの好き。太もものは……、デモゴルゴンを意味する文字って事でいいのでしょうか?刺さったようなら嬉しいですねぇ。こういうのもAIイラストの醍醐味ってヤツなのかな。いらっしゃいましたら中納言さんに質問です
ヨモちゃんが名無しの教室入りした時期ってルナが入った少しあとくらいを想定しているんですが合ってますかね?
それとルナの設定を再調整中なのですがこのまま進めても大丈夫でしょうか?
中納言さんにはホテル聖杯戦争で使ってもらっているので聞いておかなくてはと思いまして
もちろん旧設定の方も別のページにちゃんと残しますグアアアアアアあああああ!(あるセイバーのバレンタインを観て灰になる音)
お前!お前!そういう所だぞ!
聖杯捧げてて良かった!プロテアオルタの時は本当にカッコよかったぜ!公式に影響されちゃってね…
鯖のバレンタインを書きたくなってしまうのですよ…マスターも書いてないのに…>>792
ワシも書きたいんやがバレンタインと絡めるのごっつ難しいねんな…なんか季節と絡めようと意識しちゃいますよね
ところでfmの最新話が出来上がったんだ
貼ってもよいかあわわいっけねえはりますだ
目が覚めた時、理仁の視界には見慣れない天井が広がっている。荘厳という言葉が似合いそうな洋風のデザインに自分が教会にいる事に気がついた。背中には長椅子の硬い感触が伝わり、ハッキリ言ってとても痛い。すぐに痛みは背中から腹部へと続き、彼は包丁で腹を刺された事を思い出す。
咄嗟に刺された場所に手をあてるが、そこには傷などなく刺されたであろううっすらとしたミミズ腫れのみがある。一体誰が、そして何が、と自身へ問いかければ瞬く間に黒鳥邸で起きた出来事が脳裏を駆け巡っていく。
「蘇芳ッ!」
「黒鳥さんでしたら、貴方をここへ連れてきて何処かへ行ってしまいましたよ。目が覚めるまでそばにいたらどうかとすすめましたが、遠慮しておくと」
跳ね起きた理仁にジョンは穏やかな声色で語りかける。目覚めるのを待っていたらしくステンドグラスを背に佇んでおり、その姿は初めて会った時の様に哲学者を思わせる荘厳さを持ち合わせていた。
「傷は彼女が治したようです。私に様子を見る様にと言っていましたが……きっと貴方から離れたかったのでしょう。血まみれでしたからね」
「呼び止めなかったのか……?」
「駄目でした。彼女は私の言葉を聞いてはくれませんから」
「知り合い、なんだよな。アイツはアンタの事を好いていないようだったが」
「個人的な交流のみですが、少しは」
ジョンは理仁の隣に腰掛けると嘆息する。理仁の衣服に染み付いている血を観察し、
「何があったんです」
蘇芳と共に彼女の自宅へ向かい、そこで黒鳥夫妻の襲撃に遭った。二人は正気を失っており理仁も命の危機に瀕したが、それを蘇芳は実の父親を殺める事で救った。覚えているのはここまでだがあの後彼女は意識を失った理仁を教会まで運び込んだらしい。
ジョンの目は恐怖と悲しみに染まり悲しげに揺れる。どれだけの関係なのか定かではないが、蘇芳の身を案じているようだ。>>795
「……蘇芳は何処に行くかとか、アンタに話したのか?」
「いいえ全く。ですからこの様にため息をついている次第です」
理仁はおもむろに長椅子から立ち上がり、ふらつきながら蘇芳を探すべく歩き出す。ジョンは肩を掴みそれを押しとどめようとし、払いのけようとした理仁は膝に力が入らず崩れ落ちかけた。
傷は塞がっているが刺された際にかなりの出血をした。生きているのが不思議なくらいであると、理仁自身も冷静に判断していた。これではすぐに倒れるのがオチだろう。ジョンに座るよう促され、肩で息をしながら再び腰を下ろす。
「黒鳥さんはご両親を殺した、そう言っていましたね?」
「ああ……それに、それに、兄貴も殺したって」
蘇芳の兄は風呂場で頭を打って死んだ。そう本人から聞いていた以上詮索するものではないと思っていた理仁は段々と彼女が姿を消したその理由をハッキリと理解し始める。
もしも言葉通りならば黒鳥蘇芳は両親と兄、つまり自分の肉親を全て手にかけた事になる。それがどれほど本人にとって恐ろしい事であるか、考えるまでもない。言葉に詰まって理仁はジョンへと視線を投げかけた。
「……黒鳥さんが高校一年生の時、彼女は兄を殺しました。無論事故です。揉み合った末であったと、本人から聞きました」
「いいのかよ神父がそんな話漏らして」
「駄目です。告白を他人に話すなど地獄にでも落ちるやもしれません……しかし貴方には知る権利があると思ったのです」>>796
単なる死ではなく、自らの手で殺した。ともなれば蘇芳が聖杯に抱く願いである兄の蘇生がどれほどの想いからもたらされているのかがよくわかる。同時に彼女を縛る呪いまでもがまるで違うものの様だ。
兄を謝って死なせ、両親に至っては自らの意思で。あまりにも一人の人間が背負うには惨い十字架ではないか。
「それじゃあさ、アイツが叶えたいって言っている願いは?兄貴を蘇らせるっていうのは」
「私は、その事について何度も彼女に訴えました。『不可能だ』と」
万能の願望器、真実であれば死者を蘇らせる事だって出来る。理仁はその様に考えていたし蘇芳自身もよどみなく兄を蘇らせると口にしていた。だがジョンは死の克服は出来ないと言う。
「アンタが嘘をついているっていう可能性は」
「ありません。何故ならば私自身がそれを確かめたのですから」
それはどうやって、と問いかけるよりも速くジョンは片目に指を差し込み、ずるりと眼球を引きずり出す。ギョッとした理仁だが空っぽの眼窩から一向に血が流れないのを目にし、以前柳花から義眼であると教えられたのを思い出した。>>797
「アンタのその目は」
「以前私はとある聖杯戦争にマスターの一人として参加しました。その際に失ったものです」
「弟橘媛を知っているって言ってたよな。それじゃあ……」
「私は彼女にマスターとして遭遇したのです。あの時はまだ年端もいかない少年までもが参加し、とてもではないがまともな聖杯戦争とは呼べませんでした」
「子供?」
「確か八歳かそのあたりだったでしょうか。ご心配なく、無事に生き延びたはずです。それで、何故……死者を蘇らせる事は出来ないのか、でしたね」
ジョンは義眼を眼窩に収め、手の甲を指でなぞる。かつて彼の令呪はそこに刻まれていたのだろう。
「私は大切な人を蘇らせようとしたのです。妻と、生まれてくるはずだった我が子を」
「……妻と子」
「願いの為に私は全力を投じました。途中弟橘媛の暴走により聖杯戦争は混沌としましたが、最終的に私は聖杯へと辿り着いたのです。ですが……聖杯に望んだものは得られず」
「出来ないって言われたりしたのか?」
「いいえ、逆です。中途半端にそれらしいものが吐き出されました。生命の模倣、とでも言うべきでしょうか」
生命の模倣。曖昧な表現だが、そう言う他にないのだと理仁は察してそれ以上の追求はしなかった。
「そうして私は簡単で、どうしようもない事実を知りました。失われた命は戻らないのだと。そんな簡単な事を、片目を失って知ったのです」>>798
ジョンの片目から頬まで涙が伝う。これまで理仁がこの神父へ抱いていたあらゆる印象がこの数分により大きく塗り替えられていき、苦しげで今にも崩れ去ってしまいそうな脆さのみが残される。
どんな言葉をかければいいのかわからない。蘇芳にも、ジョンにも、何かを失った者達に理仁はどう接すればいいのかハッキリと選べないのだ。
「黒鳥さんには私の様な絶望を感じて欲しくない、そう思い何度か干渉しましたが私ではどうにもならなかった。しかし貴方だけは違う。黒鳥さんが貴方をここへ運び込んできた時、名残惜しそうに見つめていました。今まで誰とも深く関わろうとせず、誰にも踏み込ませない様にとしていた彼女が」
あの夜の事を思い出す。今にも狂ってしまいそうな蘇芳の言葉を。
「間久部理仁、お願いです。彼女を助けてください」
「……言われなくてもそのつもりだ」
手足に力を込める。どうやら力は戻ってきているようで、今度は立ち上がってもふらつかずにしっかりとした足取りで歩き出せそうだ。
蘇芳を探さなければならない。あんな事の後でまともな精神状態であるはずがないのだ。
「オレさ、家に捨てられたんだ。もっと出来る奴がいるからお払い箱って。でもそんなオレを愛してくれる人がいた。おかげでひでぇ人間にはならなかったんだ。でも蘇芳は……誰もいやしねえ」
「それは、哀れみですか?」
「そういうんじゃないんだよ。なんかこう、理不尽だろうが!自分ばっかりひでぇ目に遭って、それで今度は親殺しだろ!?そんな事ばっかりなのになんで……アイツのそばには誰もいねぇんだよ!」>>799
長椅子に拳を叩き付け、理仁の叫びが反響する。いつかこの教会で聖杯戦争に参加すると宣言した時の様な怒りにも近い感覚に任せてみれば、思いのほかシンプルな感情となって吐き出されたのだ。
「どんなにちっぽけでも良い。ただオレはアイツの……蘇芳の近くにいる誰かでいたいんだ」
この感情をどう言い表せば良いのかわからず、それきり理仁は口をつぐむ。ただジョンだけは満ち足りた表情を浮かべ、次に彼の令呪が刻まれた手を取った。瞼を閉じ、何か念じたかと思えば赤い光が掌から生じ、理仁の令呪がその形を変えていく。
「……三義経子の令呪です。彼女が死亡した後、その令呪は監督役である私に預けられる。キャスター討伐の恩賞という事で貴方に付与します」
「経子、の」
理仁の令呪は三画から六画へとその数を増やす。残っていた分の一画に加えて三画が新たに補填されたのだ。
「私はあの日、彼女に貴方の事を話した。それが三義経子を戦いに駆り立ててしまったのです。いくら償おうと思っても私にはこうする事しか出来ません」
ジョンの懺悔はか細く、泣いているかの様だ。理仁は責める気にはならずじっと見つめる。本来ならばそうするべきなのは自分だと信じているのだ。もしもあの時経子を拒絶していれば、彼女はあんな死を遂げる事は無かった。
もう二度と会えない、許しを請う事さえ出来ない。どうしようもない地獄はこの頭の中にある。
けれど同時に電車の中で経子が『ヒーロー』と呼んでくれた事が理仁を突き動かしている。こんな自分と友人になってくれた彼女の言葉が。ならばそれを背負っていかなければならない。>>801
「ああ、見つけた。こんなところにいたんだ」
「……貴女は」
路地裏の隅で縮こまっている私に彼女はまるで街中で友人と出会った時の様な明るい声色で話しかけてくる。顔も名前も知っている、けれど少なくとも私はこの人間とそこまで親好は深めていない。
誰にも見られない様にと願いながらようやく辿り着いた闇の中で彼女は恐れる事無く歩み寄ってくる。
「で?どんな気持ち?両親を自分で殺したっていうのは」
「なんで、その事」
「中々見物だったわよ、貴女が両親を殺した時の表情」
「……っ」
違う。殺したかったわけではない。差し向けられた殺意に対して、咄嗟に体が動いてしまった。ああでもしなければ殺されていたのは私だ。
それに理仁が死んだら、私の事を理解してくれる人間はいなくなってしまう。それがいやだった。だから父と母は殺した。殺さざるを得なかったのだ。
「違う、私は……」
「違わないわ。本当は両親の事が嫌いだったんでしょう?殺したくても我慢していたのよ」
「そんな、事」
「じゃあどうしてあんなにスパッと殺したのかしら。まるで、そうしたくてたまらなかったみたい」>>802
彼女が近付いてくる。楽しげな声色で、私に対して笑いかける。その眼差しには見た事の無い感情が宿っている。
「可哀想な黒鳥蘇芳。でも貴女は自分の力で檻から出られた。まずは人としての在り方さえ否定しようとしてきた兄、続いて貴女という存在をまともに見ようとしなかった両親……」
「違う!私は兄さんをころすつもりなんてなかった!でも、事故で」
「本当?本当に?そう思いたいだけなんじゃないかしら」
―――――あの時、私に殺意はあったのだろうか。浴室に兄さんがやってきて、私を犯そうとした。ギラギラと光る目が怖くて咄嗟に突き飛ばしたら頭を打って死んだ。
―――――もしも気付いていないだけで殺意があったのだとしたら?違う、そんなはずはない。
―――――あの時、私に殺意はあったのだろうか。両親に殺されそうになって、理仁まで死にかけた。だから私は仕方なく二人を殺した。
あれ、おかしい。そんなはずはない。両親は殺したかったわけではない。ただ理仁が殺されるのはいやだったから、体が……動いてしまった。
「あ、れ?私……」
「どうしたの?自分に正直になるべきよ。本当は家族が憎くてたまらなかったんだって」
「いや、いやよ。兄さんは違う。兄さんは私に優しかった。兄さんはあんな事する人じゃないって知っていた。だから私、そんな……!」
「じゃあ両親はしんでも良いって事なのね。良かった、ちゃんと自分の気持ちは口にすべきよ」
「……殺した。私は両親を殺した。でもあの二人は、私や兄さんに酷い仕打ちをした。なら、なら、だから、大丈夫?」
「そうよ。あの二人は死ぬべきだったの。はい、それじゃあ貴女のお兄さんはどう?」
「兄さんは私に、色んな事をさせた。私が女の子だから沢山」
「えー?それってとっても酷い仕打ちね。もしも私がその場にいたら貴女を助けてあげたかったくらい。ねぇ、それって駄目なんじゃないかしら。さっきの両親と同じ、死ぬべき人じゃない?」>>803
え、え、え。
「私、兄さんの事を……?」
「え、なぁに?もう一度言ってみて」
「私、兄さんの事を、殺したかったの?」
「きっとそうなんじゃないかしら。たとえ今は違っていても、その瞬間は間違いなく貴女は殺意を持っていたのよ」
「そん、な」
かりかりと、がりがりと、心が削れる。私が壊れていく。
『そうだったのか蘇芳?お前は、オレにしんで欲しかったのか?』
『私達がどんなにお前を愛していたか……なのにお前は、なんて恩知らずな奴だ』
『ねぇ私言ったわよね?貴女の全部が黒鳥家なんだって。なのにそれを忘れて、そんな自分勝手な事を考えていただなんて』
爆発するかの様に声が頭を埋め尽くしていく。皆が私を責める。私が殺した人達が叫ぶ。>>804
「ひぃ、いやあっ……」
「とても辛そう。でも心配しないで、私とっても良い方法を知っているの」
「いぎぃ、いいいいいいい」
「聖杯よ、聖杯。聖杯を使って家族を蘇らせるの。そうしたら仲直りできるんじゃない?」
「せい、はい」
「そう。だから殺しましょう。間久部理仁を」
「りひ、とぉ?」
まくべ、りひと。たすけたかったひと。にいさんみたいだけどにいさんじゃないひと。
でもそれはだめ。だってかれはとても、とてもやさしい。にいさんみたいにやさしい。
「……いや、それはいや」
「でもそうしないと、皆貴女の事を責める。みぃんな、貴女の事を憎むの。しょうがないわよね、だって殺したんだもの」
そうだ、わたしはみんなころした。このてでみんな。>>806
「さぁ立って。皆が貴女に期待してるの。聖杯目指して頑張りましょう!間久部理仁をぉ、殺しちゃおう!」
「―――――はぁい、がんばり、ます。兄さん、お父様、お母様の為に」
間久部理仁を殺さなくてはならない。私がやらなくてはならない。私なら出来る。これまで感じた事のない高揚感に全身が漲っていく。兄さん達が私に力を貸してくれているのだ。
私は罪人。この手で家族を殺した罪深き人間。私の命は皆の為にある。私の体は兄さんの為にある。
「あはは、うふふふ」
『そうだ蘇芳。俺達皆お前に期待しているんだ』
『お前は出来る子だ。よく知ってるぞ』
『私達の為にお願いね』
「あはははははははは、あははははははははははははは」
間久部理仁って、誰だっけ。【元ネタ】三国志演義、中国神話、インド神話、ギリシャ神話
【CLASS】アルターエゴ
【真名】劉備
【異名・別名・表記揺れ】劉玄徳
【性別】女性
【身長・体重】158cm・51kg
【肌色】褐色 【髪色】黒 【瞳色】金
【スリーサイズ】89/60/89
【外見・容姿】
全身を闇色のローブで包んだ怪しげな占い師という風体の少女。
顔を覆うヴェールは星のような雫が煌めいている。
【地域】中国
【年代】161年〜223年
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:A 幸運:E 宝具:B
【クラス別スキル】
狂化:B
全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。>>811
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
救世思想:C−
めさいあこんぷれっくす。
中山靖王に連なる身であり、貧しい立場に置かれたことに起因する自己肯定感を促す上昇志向。
一定ランクまでの精神干渉攻撃をシャットアウトする。
乱世や末世等の局地的な場においてはある種のカリスマとしても機能する。
精神ベースが晩年のもののため、ランクダウンしている。
ハイ・サーヴァント:A
以下、本来の劉備は有していないと思われるスキル。
複数の神話エッセンスを合成して作られた人工サーヴァントの証左。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
六壬神課:EX
陰陽術の源流ともされる女神の権能。
道術、幻術、占術、房中術と多岐にわたり、戦術感を強化する。
アルターエゴが褐色女人の姿になったのはこの神格の影響である。>>812
プレアデスの翼:A
韋駄天とも称される軍神の権能。
幸運ステータスのランクダウンを引き換えにそれ以外のステータスをランクアップさせる。
悲喜降臨:B
人生における幸・不幸を操作する。
“現時点より先の未来”に対して効力を発揮し、確率の天秤を決定する。
ただし、自分自身を対象とした縁の操作は出来ない。
【宝具】
『桃華枯れ堕つ、結びの園(とうえんのちかい)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜4 最大捕捉:3人
自身を含めた最大3人に対し強制的な“契り”を結ぶ。
アルターエゴを最も象徴する逸話が反転した宝具であり契りを結ばれた相手はアルターエゴが生存している限り、タイミングに差異はあれど内から自壊し死,に至る。
英霊3騎相当に強固な因果であるため、アルターエゴの殺、害以外に解呪は不可能。
ただし結ばれた被当事者には殺、害行為をすることができず、その為の第三者を用意することが肝要。
強力無比であるが、始動の際には必ず対象全員が対面している必要がある。
また、契りを交わされた三人はそれぞれ互いの生、死、を認識することができる。>>813
【Weapon】
双股剣(そうこけん)
アルターエゴが生前愛用していた雌雄一対の剣。
長剣と短剣で組み合わされており、1つの鞘に2つの剣を同一方向に収めるという特徴的な持ち方をしている。
【解説】
三国志において名高い蜀の王。
その人徳から敵味方問わず自勢に引き込み、幾度の放浪を経て三国と呼ばれる国を築いた。
それまで永い、永い路を歩いた。
数多の強者の元に寄せ、三度の礼を以て軍師を抱き込み、綺麗事だけにかまけず奇策を以て出し抜いたりもした。
そうしてようやく国を持ち、3勢力の均衡を均したが天下を獲るため趨勢を見計らっていた矢先に転落の未来が押し寄せた。
荊州を奪取したされた孫呉の策略により関羽が処刑され、皇帝に即位した間近部下の裏切りに遭い張飛が命を落とした。
自身の描いた青写真、精神の拠り所を喪い平静を崩した劉備の呉への報復の強行が行われるも最後の最後で敗走の憂き目となることになり何もかもが手から零れ落ち、失うことになった。
失意の中で病に倒れ最期に見たものは先に逝った2人がまた何れ会えると諭した夢だった。
そして異星の神によって召喚され呉への復讐の再開を条件に契約、使徒として自らの全てを捧げ活動することになる。
生前はれっきとした男性であり、死後組み込まれた神霊の影響により女の身体へと変転することとなった。
組み込まれた神性は、九天玄女、スカンダ、ヒュメナイオス。>>814
【人物像】
口数が少なく、感情を表に出さんと努めているため表情筋もろくに揺かず表面的な付き合いの奥を見抜くにはそれなりの蜜月が必要。
天然気質で傲慢な所があり、自身の意のように動かなければ癇癪を起こすことも。
また、自身が空虚であることに無自覚ながらそれを埋めるための要素を他者に求める癖がある。
生前であれば天子の地位及びそれに到達するための桃園姉弟との繋がり。
今回であれば孫権への憎悪あるいはカルデアマスターに対する特別扱い。
中国異聞帯あるいは特異点で他の二王に痛烈に指摘されたものの逆に開き直った辺り実に面の皮が厚い。
肉体に精神が引っ張られており、女性的な口調が多いがふとした瞬間に男性的な側面が顔を見せるときがある。
……というよりかは都合よく使い分けていると言えるのかもしれない。
特技:家事全般
好きなもの:桃、派手なもの
嫌いなもの:読書、口煩い部下
天敵:孫権
願い:天下泰平(呉の滅亡)
【一人称】私(女性面)、僕(男性面)、玄(絆5以上、2人きりのみ)
【二人称】アナタ>>815
【セリフ例】
(ICV:御園生メイ)
「我が神、我が全て。貴女様に我が身我が心。尽.くを捧げお仕えします」
「さぁ。さぁ。皆々様。
女.神からの託.宣です。
泰平の穏を脅.か.すものたちに罰.を与えましょう」
「華は焼.かれ、栄華は地に墜つ。誓いは破.れ、遍く願いは虚ろに消え去る──。
宝具、『桃華枯れ堕つ、結びの園(とうえんのちかい)』ーー!
クスッ、アッハハハハハハハ!」
「趙.子.龍ーー!お前もまた私を裏切るのかぁーー!」
「ク.ソぉ!なんでだ!なぜ負けた!武.力も戦.術も手に入れた!世の趨.勢すら意のままにする神のチカラさえも!
あの時とはまるで違う!なのに!なぜ僕が負ける!」
「……?別におかしいこと?私はかつて男だったけど今は女。むしろ男の悦.びはよく知ってる。
そこらの女.英霊とはスキルが違う。
実にオトク」
「大丈夫。僕は今は女でもかつては男の身。
今の性別なんて関係ない。優しく気.持ちよくしてあげるから身を預けてくれてかまわない」連勤、許すまじ。
色々投下されてるようなので遡っていきたいですがその前にバレンタインのお返しSSを投げても良いでしょうか?投げますん
《カルデア・廊下》
〈チョコプレゼント〉
鵺(フォーリナー)「……………?」
「なに、これ」
〉チョコだよ / 〉バレンタインだよ
鵺(フォーリナー)「…食べられる?」
〉チョコだからね
鵺(フォーリナー)「ふうん…」
「…ありがとう、ございます?」
〉どういたしまして!>>823
鵺(ナレーション)『東三条の森の方より 黒雲一叢立ち来たつて御殿の上に棚引いたり…』
〈ライトが弱まり不気味な雰囲気とBGMと鵺(くろくものすがた)が流れる〉
鵺(くろくものすがた)「もくもくもー」
鵺(いのはやたのすがた)「殿、あちらに、きっと鵺が」
鵺(ナレーション)『射損ずるほどならば世にあるべしとも覚えず、さりながら矢取つて番ひ “南無八幡大菩薩 ”と心の内に祈念して よつ引いてひやうと放つ』
〉(身体が勝手に…!?) / 〉(矢を番て…!?)
〈矢が放たれ、雲から何かが落ちる音〉
鵺(ぬえのすがた)「ヒョー、ヒョー」
鵺(ナレーション)『猪早太つつと寄り落つるところを取つて 押さへ柄も拳も通れと 続け様に九刀ぞ刺したりける』>>827
『獅子王(チョコ)(ぬえ)』
鵺(フォーリナー)からのお返し。劇団鵺による平家物語の上演への参加(強制)と共に贈呈されたチョコで出来た日本刀。
勉強家な鵺は、きちんとバレンタインの意味も調べ、獅子王のフォルムも完璧に覚えた。そのため、刀身も鞘もクオリティは目を見張るものがある。
……のだが。この獅子王、動く。喋る。
劇団をするにあたって以前のお盆においての反省を生かし、種々のものを全て自力で…“鵺自身の変化と増殖によって”用意した。
ナレーションも、スポットライトも、衣装も、雲も、鵺も、BGMも、エキストラのちっこいヤツらも、ぜんぶ鵺。エキストラがちっこかったのは、おそらくコスト調整。
そして、その結果としてチョコ味の獅子王made from 鵺という摩訶不思議なアイテムがこの世に爆誕した。
食べることも無論できるが、せっかくだし自室の棚の上、ほかのサーヴァントたちから貰ったぬいぐるみなどの仲間入りをさせてやっても良いかもしれない。
動くし、喋るが、まあたぶん問題はないだろう。たぶん。
あと、源頼政にはゆめ見せぬよう。顔を青くしてぶっ倒れるから。>>830
生前は男だったから……(震え声)
桃園シスターズ……、恋姫かな?あっちの劉備とあったら思想の相違と嫉妬で剣を抜きかねないですが。曇らせがやりたい
青少年の曇らせがやりたい
やるSSすごいある…創作意欲満々…欲しい…
>>226
インド神話知識0の中納言は終始「誰だ…」「どういうことだ…」「どういう意味だ…」の連続であった…しかしたった二人の戦士の戦いで神々の住まう世界さえ悲鳴を上げるとかどんだけ…
事の発端のビーシュマさんの行動からは当時の結婚事情がどことなく見えてくるように思えますね。インドとか中東の夫婦関係って独特だからなぁ
>>237
対神秘補正とか魔術回路の凄さとかも気になりましたけどそれ以上に5歳以前の段階からパソコンとペンタブを与えられている子供というのに脳天から爪先にかけて衝撃…そうか、もうそんな時代に…
それはそれとして愛人とか逃げられたとかそういう話は6歳には酷じゃないかと中納言思うワケ。そりゃ混乱しますわ
>>255
華やかで愛らしいステージ上の姿と舞台裏での差。ファンの人たちの脳焼き切れちゃいますよこんなん…
お互いがお互いの悪癖(本性?)に「うわぁ」ってなりながらビジネスライクより少し上だけど遠く友人未満って仲なのが独特な感じと「まあ元々彼らも魔術師だしな…」ということを思い起こさせて、やっぱりアイドルという言葉だけで表されないなぁ
そして乙女ゲーム主人公と評判のラケルさん。夢が意中の人と結婚して…とか応援したい人がいるとかはとても普通なのに…普通じゃない…本人無自覚ですけど、こういうところが生まれてからあってそれが原因で預けられたりしたのでしょうか…?
いやしかし、個人的にはヨモが本当にリンネさんたちの表層しか知らないんだなあ…ってなって解像度が高まると同時に大変な満足感も味わえました。みんなの理想像(アイドル)の裏側を、“みんな”の一人に過ぎないヨモがわかるわけがない…
>>311
今更ながらお久しぶりです、そしてロードの追加ありがとうございます!
やっぱり否定無二好きだな…読みが「ジェミニ」なのも好き…物理的な強さだけでは魔術の最奥とは言えない、といった感じで。さすが研究畑の長ですわ(彼自身はそうとは言い切れないけど)>>371
ぱっと画像を見ただけだと「画像の人?たちがサーヴァントかな?」となりましたけどまさかのマスター枠とは…しかも群像でありながら魔力供給はしない、それでいてサーヴァントに他参加者への詐称を指示…愉快犯的ですが底が見えないですね…
聖杯戦争の開催前にきっちり周辺住民に気を使う人がいるなんて、この聖杯戦争はルールのきっちりした安全なものになるに違いありませんね!(↑との矛盾)
>>387
とってもご当地…こってりした餃子と焼きそばを味わった後でさっぱりしたイチゴサンドをデザートに…これはチョコだらけになりそうなバレンタインには良いアクセントになりそうですね
>>411
相変わらずオートマトン由来のクールさと天然が渾然一体に輝いているなぁシオネーズ…
ヴィルレイにしてみればシオネーズさんたちのようにオンオフというかTPOを弁えているのは有り難いですね、有り難いと感じているかはわかりませんが…
グレイフライアーズの霊園というのはDr.ネルズ関連のお話ですかね?垣間見えるシオネーズのご実家(?)、気になるなぁ
>>435
うーむコレはいい具合に変梃な、エルメロイ教室生らしい生徒さん。フラットとか絶対楽しんでたろうなぁ。盛り上がってるところが容易に想像できる
天才であるが故に限界を知らず、だからこそ天井にぶつかってしまって落ち込んで…酷すぎる吹っ切れ方とはいえ、ここから立ち直れたのも立ち直らせたのもすごい話ですね。是非とも元気に暮らして抱かれたくないランキング1位に君臨してほしい()
>>491
義理チョコでも手を込められる女子はすごい女子。シューアイス美味しいですよね…アレを作れる女子はすごすぎる女子
何気にチョコレートを80%にして甘々になりすぎないようにしてるのも気遣いが感じられて良いですね。コラボカフェとかで食べてみたい…>>508
化外道樂さん、SCP-650-JPを思い出して…超能力者というのもあって人の世に振り撒いた害は想像するだに恐ろしいですが、来る時より安らかでいられてるっていうのに安心感がありますね…とても…やはり特異性なんて持つだけで苦しむもの…
>>527
二人(と呼んで良いかどうかはともかく)とも、バレンタインのお返しとは思えないくらい示唆に富んでいる…特に孝高さん、貴方それで礼装説明に普通を主張するのはちょっと…こう、湿度がお高くいらっしゃる…
>>540
親子揃って優しさの包み方がプロだ…!
そしていつかお聞かせいただいた垂井のイチョウの話がここでも出てくるとは、そこからこんな素敵で温かい願いに繋がってくるとは…ネタの絡ませ方がシンプルかつ丁寧…
>>589
最初は二人の性格と性質上「大丈夫か…ちゃんと話せるか…!?」と心配になりましたけど、穏やかな交流ができたようでほっこり…
ムジカさんは合唱の経験もありますし、現状もあって「文字」「歌詞」には人一倍繊細なんじゃないかと思います。そんな彼女に百人一首をすすめた裂夜さんはやっぱりちょっと人見知りが激しいだけでちゃんと人のことを見ているんだなって>>792
発端であるマレオがニッコニコで草。なんだろう、レリックの説教でも始まるのかな?だったらトワも絶対凌牙さん離さないしカステラも全力で逃げようとするわ…
>>808 (全部まとめての感想にさせていただきます)
まずもってこんなにたくさん…こんなに長く…モチベーションがすごすぎて脱帽ですわ…内容も筆が乗ってる感じでストーリーとしての充実感が大変…
推定ラスボスの弟橘媛さん(の中のあの御方)のお目見えと本格的なストーリーの進み出し、ようやく幻聴から脱出できたと思ったのも束の間の両親の異常と殺.害…そして洗脳…もう蘇芳さんのメンタルはボロボロ通り越してもう…破片が見える…
段々とこの聖杯戦争の裏側もわかってきたわけですが、その分理仁さんへの困難は堆く積もっていっているようで…託された令呪と共に戦い抜けるのか…ドキドキと恐怖で心臓バクバクですよこれは
>>817
劉備!やったー私でも知ってる中華英霊だー…と思ったらまさかのアルターエゴ(異星の神の使徒)…ただでさえ元が強い存在が神霊エッセンス追加によって違法レベルで強くなるのは公式もそうですが劉備さんの場合は特に規格外感が強いですね…女体化と曇らせ歪み要素付きだし…
趙雲さんとの絡みも是非見たい…台詞欄からしてとんでもないのだろうけど…>>771
わーい!これからは割とゆとりができるはずなんで逐次叛鎖を追えますぞー!
イラストは見た感じ…左がセナちゃんで真ん中が髪を染める前のセナちゃん…?右はラスボスですねきっと(急にアバウト)
そういえばレリックのこととかで気になる事や疑問点などございますか?あったら答えていきたいですー
>>780
お久しぶりですー!拝読いたしましたよ、素敵なSSをありがとうございます!
うちの女子陣はなんだかんだで一応心のどこかには確かに乙女があるから…
>>787
手作りだったりそうでなかったり、義理だったり友だったり本命だったり。まさしく十人十色です
グランデはきっとアレに宇宙を見出しているから…宇宙並みに美味しいはず…蒼輝銀河に繋がれるかも…そんなふわふわチョコです(?)
>>830
公式のサーヴァントたちのバレンタインお返しも色々とはちゃめちゃで常識破りなのでね…これぐらいええやろ!と…
>>832
アビーちゃんが夢で劇団アビゲイルをするなら!鵺は現実で劇団鵺よ!というわけです()
鵺はね…随分前のことになりますがお盆の時に暴走しまくったのでね…雪女さんとかがちゃんと教育してくれたと思います。少なくとも同クラスでもゴッホよりかは安全なはず…
鵺には深い意図は皆無であるにせよ自分を討つ劇をやってその恩賞である刀を模して渡すところだけ見ると某ジュナさんレベルで重いんですよね、コレがえーとですね…
実は7章後編のニトオルタの流れ見てから頭の中に本格的に趙雲オルタの構想が浮かび始めたんすよ…
そんでアルターエゴ劉備見た時に完全にほぼ全部のピースがハマったんすよ…
もしかしたらその内出せるかもしれないです…>>843
おお、着想の糧になったのなら嬉しいです。
ちなみに、また裏切り云々言ってるのは夷陵の戦い時の趙雲の諫言のことですね。
趙雲くんガチ正論しか言ってないのにメンタルストッパー居なかったから邪魔、楯突くなとか認識されてるのまじ不憫。
晩年故に止めようとしたら刺々しいのはね!>>844
劉備を作るに当たって正統派から外すことをまず念頭に置いていました。
調べていてもやはり桃園の誓い以外にめぼしい逸話もあまり無くブラザーズ召喚系のものがスタンダードでした。
そこで”悪の劉備“を作るのだから英雄盛者必衰ということで晩年に目をつけたわけです。
誓い誓い言うけど結局守られた逸話じゃないよね?ということに気づいたのでじゃあ誓い結んで先にぶち殺.す宝具に発送を転換させました!>>838
バグがバグ技使ってサーヴァント召喚した感じですからねこの群像s……。
一応公式にそれっぽいのがいるとは言え、色々と(特にマスターとしてと説得力)が不安なマスターたちです。納得させられるとよいのですが。
サーヴァントとマスター権を手元に持っときたいだけで、聖杯戦争まともにやる気もないだろうしアイツら。なんならこの召喚が成立した時点でもう目的達成してるんです実は。
あとはサーヴァントが騙しきれるかどうかのみが懸念事項。
>聖杯戦争の開催前にきっちり周辺住民に気を使う人がいるなんて、この聖杯戦争はルールのきっちりした安全なものになるに違いありませんね!
ルール決めたヤツが一番危険なんだよなぁ……。
>>842
>1日でだーっとやる感じでしょうか、1週間くらいかけて進めましょうか?自分はどちらでも問題ないです。
まぁ自分もどっちでも。一日でやりきるのを目的にしつつ、伸びたら伸びたで書いてく感じ、とか?
そうですね、会話中心で行きたいですこちらも。
舞台設定としては、どちらも名家ではあるでしょうから、婚活なり交流会的なパーティーに参加する事になった二人が接触して(キャラクターの深堀、試運転って面も大きいですし、パーティー中になんかのアンケート回答を求められるとか?)、その後でテロリスト的な邪魔モノを二人で協力して撃退、なんてのが思いついたですね。
アンケートについては前自分が投稿したSSのような人物像を掘り下げるような内容を納言さんと自分で何問か考えて、ってのはどうです?三国志関係だと作りたいのは馬超と前に書きましたが、他の中華英雄ならば劉邦をサーヴァントにしてみたいですね。
気のいい兄貴分な気性と冷酷なマキャベリストの面を併せ持つ食えない男で、召喚されたときは任侠生活していたときの側面がやや強く出ている想定。
劉邦は結構好きなんですね。身一つで伸し上がって長期王朝の開祖となった劉邦はその後の中華における覇者たちのお手本になった。劉邦以降の王朝の開祖たちは劉邦を全然参考にしなかった者はいないんじゃないかと思う。
賛否両論はあるけれども劉邦は中国史上屈指の英雄の一人に数えて……いいんじゃないかなぁ。ダークサイドが滅茶苦茶多いけどさ!劉邦の子供ポイ捨て事件とか本当はサーヴァントのバレンタインシナリオ書かなくちゃいけないのに魔術側ばかりが筆が進む邪悪
礼装とか魔術とか歴史とかしか思い浮かばない
>>817
とんでもねぇ宝具ととんでもねぇ発想!!
>>829
獅子王(チョコ)(ぬえ)に笑ってしまった
劇団ぬえって響きがかわいいですね
>>850
瞳の色が……色が……
>>837
互いに互いの性癖でうわぁ、とかきしょいなぁとか、世の害悪にしかならないんじゃないかなぁとか思ったりするけど、それはそれとして何年か一緒に活動してきたので全くの非情ではないんですね、リンネとシャルルは
ヨモちゃんをはじめとしたファンの皆さんには決して見えない裏側が……という
ラケルは……まあ、はい。野紀の目には何かが映ったからこそ境遇は普通で体質も普通なのに、ということはありますね>>861
過ぎたから投下だよー。
「謹慎室のラップ音の正体を突き止めた!?」
キッチンの一角。
ガロ・ゲッツィオとグレゴリー・ウー、プリシラ・バルベルデによる『チョコレート系お菓子つくり教室』に参加していたマスターは、先月から噂になっていた『謹慎室から響き渡るラップ音』の正体に関して2日前に調査を始めたポワロとアグラヴェインの報告を聞き、思わず素っ頓狂な声を上げた。
その隣では、見学していたタゲリア・T・レオンとオリビア目を丸くしている。
そんな彼女らの様子を気にすることもなく、ポワロとアグラヴェインが続ける。
「ラップ音の正体は、メートル(※この場合はフランス語で『マスター』の意)の国の伝統楽器、琵琶の演奏音でした」
「詮索が嫌だからと、カゲキヨがそこで演奏の練習をしていたのです。理由を問いただしましたが、……極めて理不尽な理由で黙秘されました」
「ひょっとして、『とんでもない女子(おなご)嫌いの人嫌いなアグラヴェイン殿に言っても理解すら得られないのは、火を見るより明らかなので黙秘します』とか言われた?」>>862
本当に何気ない一言なのだが、アグラヴェインはマスターに尋ねられるや渋い顔になって黙り込む。
図星だったらしい。
タゲリアとオリビアだけでなく、参加者の一部もそれを見て笑いそうになるのを必死に堪える。
何とも言えない表情をしているのはガレスだけだ。
そんな彼女達の様子を目に入れたくないのか、アグラヴェインは苦虫を噛み潰すような表情のまま口を開く。
「……音が漏れて怪現象扱いになっていた旨を注意したところ、至って素直に謝罪して、今日からティールームのカラオケ部屋に練習場所を移しました。報告は以上です」
報告を終えてすぐさま踵を返し、その場を去るアグラヴェイン。
一礼してからポワロも駆け足で後に続く。
「食料貯蔵庫の片隅から見つかった年代物の白ワインがあります。ティールームで栓を開けましょう」
「……感謝する」>>863
2人のやり取りが耳に入るマスターだが、「それじゃ、みんなも実際に作ってみましょう」とプリシラが発したので、そっちに集中する格好となった。
数十分後、各々が作った物が並べられる。
そこにガロとグレゴリー、プリシラが作った『模範例』も加わって品評会が始まる。
「みんな、いい線行ってると思うけど、雪(シュエ)はどう思う?」
「見た目に限れば玉石混淆は免れてるな。ま、味は食べ比べてもらわんと分からんが。タゲリア。全種類OKだが、その分1種類毎に『1個』な」
参加者が作った物に対して、好意的な感想を出すガロ。
話を振られたグレゴリーも見た目に関しては『石ころ』はないと中々の評価をしつつ、タゲリアに釘を刺す。
「名指し!? オリビアをスルーして私だけ!?」
「戇居(オンコイ。広東語で「アホ」とか「間抜け」。香港映画でよく出てくる罵声)が! 流石に菓子にまでタルタルソースかけないぞ。つーかやってたら見学を許可するわけねぇだろ!」
「その辺りは俺とプリシラさんもオリビアに確認済みだよ」>>864
3人のやり取りを見て、マスター含む参加者の大部分が思わずオリビアに疑念の籠った視線を向けるが、流石に不愉快ではあったようで彼女はジト目になりながら警告を発する。
「疑惑が現実になって欲しくないなら、せめて表情に出さないでくれるかな~?」
更に数十分後。
ティールーム。
琵琶を手に持ったまま、練習を終えてカラオケルームから出てくる景清の姿が、白ワインを飲んでいるポワロとアグラヴェインの視界に入る。
彼に気付いたポワロが声を掛けた。
なお、アグラヴェインは相変わらず仏頂面である。
「ムッシュ・フジワラ。満足のいく結果になったようですね」
「はい。それにしても、アグラヴェイン殿が夜でもないのに酒を嗜むとは、珍しいですね」
「私も気分転換はする。無性にしたくなったのだ」>>867
「来たか。主賓は潔く上座だ」
清盛に圧を込めて促され、マスターは上座に座る。
それを見て狙ったように海御前も教経の隣に座った。
更にタイミングよく、何処からともなく現れた景清が琵琶を手にしたまま下座に着席。
琵琶と撥を横に置いてから、御辞儀をした。
「先日の、バレンタインチョコレートの返礼として清盛様達の御協力を得て本日、この宴席を設けた次第。本来ならば当時の様式に則るのが礼儀なれど、打ち合わせでマスターに古き時代の作法を強いるは無礼に当たるとの結論が出たため、此度は今時の意味合いの無礼講とさせていただきました」
前口上に区切りをつけ、景清は瘴気で構成したサブアームを複数展開し、酒の入った数個の土瓶を持って各々の盃に酒を注ぐ。
最後に自分の盃に酒を注ぎ、それを合図として清盛達と共に杯を手に持ち、マスターも数拍子遅れてそれに続いた。
「それでは御一同、乾杯!」
景清のその一言を聞いて、マスター達も「乾杯!」と一言。
桜の木を見ながらの飲み食いが始まった。
それから10分程して、景清が琵琶と撥を手に立ち上がる。>>868
「大将。景清がちょっとした余興を披露するそうだ」
「余興……。あ、もしかして琵琶を練習していたのって……」
教経の説明を聞いてマスターは『謹慎室のラップ音』に関するポワロとアグラヴェインの報告を思い出した。
「今日のためです。悪七兵衛殿は近づく者が滅多にいないからと謹慎室で練習していたのですが、却って騒ぎを起こしてしまったようですね」
景清が琵琶の練習をしていた理由に気付いたマスターに、泰衡が苦笑しながら答える。
泰衡の言う通り、謹慎室に好き好んで近づく者は滅多にいなかったので景清は気兼ねなく練習できたのだが、そのせいで逆に音漏れが目立ち過ぎてしまい、怪現象扱いとなってしまったのだ。
「ここで弾き語るは拙者が蘇り、源頼朝を討つまでに至った流れ。証明する史料が無いぞと言われたら何も言えなくなりますが、正真正銘にして嘘偽り無しの実体験。お聞きください」
そう言って琵琶を手に取り、景清が語り始めた。
琵琶の音と共に紡がれるのは、彼が頼朝を討ち果たすまでの道のりと結末。
ロックかメタルのギタリストみたいな構え方で演奏する景清の動作に笑いを誘われつつ、マスター達は耳を傾けた。ようやくロウィリナと前スレの『銀色のベテルギウス』(ヨモの過去SS)を登録ー。誕生日はまだ決めかねているのでおいおい…
>>789
めぇっちゃガッツリ見逃してました…すみません…
ヨモの時計塔参入(名無しの教室入り)はそれぐらいの認識で大丈夫ですよ。間隔がどれくらいかは決めてませんでしたが少なくともルナちゃんより後です
そしてルナちゃんの再調整の件把握いたしました。自分は別ページに移すという対応もしてくださるようだし全然問題ないです!
するとしたらやはり前々から仰られていた黒曜石関係でしょうか…?来ちゃいましたもんね、大元の神さま…
>>844
鵺の変化:A++の乱用です。ゴッホだって分身したしこれぐらいヘーキヘーキ()
ぬえーっは実は自分の中での鵺のダメージボイスだったりします…熊の鳴き声をくまーっというくらいの間抜けさ
食べられる!お喋りできる!戦える!獅子王(チョコ)(ぬえ)!鵺実装はたぶんfgoサ終までにはあるんじゃないかなと思います、無論公式のだがな!
>>850
元より口数少ないキャラのボイスのみで進行するシナリオとか真っ当に考えたんじゃすぐ終わってしまうから…増やすしかなかったんや…
>>857
鵺に生死の観念はほぼないに等しいので、自分が討たれた話も「そういうイベントもあったなあ」って認識なのですよね。それで、まあ、演じやすいから…()>>860
薄緑はチョコまみれにされ長谷部はギターに魔改造され…ならば獅子王は…!?ということです。まあこっちは模造な分マシとは思いますが
鵺作ってた時から思ってたんですが、「ぬえ」って響き可愛くない?と。言葉の魔力ってのはすごいですね、ホント
野紀さんの感知なのだからきっと本当にどこまでも普通で、だからこその異常があるんだろうなぁラケルさん…いつか解き明かされる時があるのか…でもラケルさんの将来を思うとそのまま普通として生きていって欲しい気持ち…(現状が普通でない気がするのは置いておく)
>>848
鵺は妖精さんほど高度な知能と飽き性っぷりはない…ハズ…たぶん
天然の発想と何でもありな能力が合わさってカオスが生まれる。たぶん神霊とか人外鯖ってこういう過程があってぶっ飛びシナリオになるんでしょうね
>>847
>一日でやりきるのを目的にしつつ、伸びたら伸びたで書いてく感じ
自分もそれくらいのノリだと有り難いですねー
婚活パーティー、良いですね!それならロウィリナは相手に積極的に話しかけていきそう。でもヴィクトルさんのこと初対面ではぱっと見の印象で「連れてこられちゃって迷子なのかな…?」って助けようとするかも…そういうのも面白そう…協力しての撃退もいいと思います
アンケートに答えるのも婚パ的に自然な流れって感じですし、やってみましょうか。こういうのは答えもそうですけど答え方でも個性が出ますしね
それでは明日本戦の方で、書けた方から始めるということでよろしいでしょうか?>>871
よかった…見逃しでよかった…
ガンスルーするほど内心穏やかではないのかとガクブルしておりました
ヨモちゃんはルナより後ですね。了解です
ルナ自身それほど時計塔に入って長くないので一年以内の話っぽいですね
よかったー許可いただきました!
まあそれも含め色々…今回踏み切ったのはあの神の存在があるのは間違いないですさーて許可も出ましたのでルナの再調整ver投下してよろしいでしょうか!?
よし行きます
他キャラへのあれこれもあるのでちょっと長いです【氏名】ルナ・アードゥル
【性別】女性
【年齢】16歳
【出身】トルコ
【身長・体重】159.4m・48kg
【肌色】肌色→血色の薄い肌色【髪色】暗めの茶髪→銀髪【瞳色】緑色→紅色
【外見・容姿】スレンダー体型……というより身長以外の発育があまりよろしくない。慢性的な睡眠不足が主な原因。
時計塔ver→普通の時計塔制服。ローザに手を加えられた改良verもある。ロングの髪をそのままおろしている。
冒険ver→白を基調に黒のラインが入ったポンチョにミニスカとタイツを使用。髪は動きやすいようにまとめてくくったポニーテール。
【好きなもの】日光、魔術/神秘、バウムクーヘン、すごい魔術を使う人(魔術師に限らない)
【嫌いなもの】日光、眠れない夜、銀、期待、喪われる神秘
【令呪の位置】右肩
【属性】中立・善
【所属】時計塔・考古学科
【魔術系統】灯明魔術
【魔術属性】火 → 夜
【魔術特性】陽光 → 夜
【魔術回路】質:A(平時はD) 量:A(平時はD) 編成:正常
【起源】向日葵 → 夜>>877
来歴
類まれな魔導の才覚と火の属性を持って生まれた若き魔術師。アードゥル家の時期後継者として多くの期待を受けた天才。
無邪気に魔術を愛し、憧れを抱いて根源への道をまっすぐ進んでいたが、彼女が13歳の時に事件は起きた。
ある人物の突発的な凶行によりルナの身体にひとつの宝具が埋め込まれ、その起源は「夜」というものに塗り替えられる。付随するように魔術特性、魔術属性も変化した。
その起源は無意識の内に"夜"を目指す。吸血鬼のように日光を避け、人も灯りも眠る時間に活動し、火が灯らない闇を目指す。それはまさしくアードゥル家の魔術理念から外れた在り方。
13年間歩み続けたすべてを無為に変じる悲劇の起源。その日、その瞬間から、アードゥルの若き天才は己の魔術を一つ残らず失った。
そして悲劇はもう一つの変化をもたらす。
歯や爪はわずかに鋭さを増し、肌からは血の気が失せ、反面眼は血のように紅く染まり、髪の色はこの世ならざる銀を湛えるように変わる。それはあくまで見た目だけの話。日光や十字架で死に近づくわけでもなければ吸血衝動があるわけでもない。
本来の吸血種の大部分を指した死徒と呼ばれる存在とは明確な格の差がある。
だがそう思わない者は多くいた。ルナ・アードゥルという人間は、人間でなくなったと考える者が大勢いた。かつての期待が失望と落胆の色に変わり彼女が化物だとささやかれるようになるまで、そう時間はかからなかった。>>878
さて───己の存在理由ですらあった魔術を失い、人とも化物ともつかぬ異端者となったかつての天才はその後どうしたか。
結果だけの話をするならば、彼女は魔術を諦めなかった。
だって魔術が好きだから。
根源にたどり着きたいから。
幼い頃とまるで変わらない憧れを抱いたまま、彼女はまっすぐに新しい魔術の道を歩き始めた。
結果の後の話をするならば、彼女はわずか3年で一から己の魔導を確立し『開位(コーズ)』の階位を得た。
喪失、挫折、そして孤独。それらを乗り越えた若き天才は再び、未知なる神秘を求めて歩み始める。
現在は時計塔・考古学科にある名無しの教室にて魔術の研鑽に励む日々を送っている。
のみならず、自分の足で冒険に赴くことも。>>879
人物像
明るくおおらかでポジティブ。太陽のように、という評価がなにより似合う元気な子。
魔術師らしからぬ──とまでは言わずとも魔術師としてはやや純粋すぎる。例えば非情になりきれなかったり、自分以外の犠牲をためらったりと言った面が。だが行動原理はまさに魔術師そのもの。根源への憧れが彼女を動かしている。
しかし過去の経験からか、どこか他人を信頼しきれない一面も。彼女の素の性格が明るいのは確かだが「他人を信頼しない自分」を隠すためにある程度意識して明るく振る舞っている。彼女なりの周りに対する気遣いでもある。
根源を目指してはいるが子を残して次代に託すことは考えていない。これは「自分が辿りつけねば意味がない」から。自分の力で達成しえないのであればそれは失敗と同義であり、次に託すことは己の諦めを意味するからだ。あくまで彼女にとっては、だが。
起源が変わる前後の記憶は乱れており、それ以前の記憶は自分のものだという実感が薄い。
自分を襲撃し事件の元凶となった人物に対しても怒りや恨みなどは持っていない。……だが、その瞳を覚えている。今はもういない、ただの天才だった少女の中に生まれた熱を知覚している。
ルナが明確に認識できる"自分"とは起源が変わってからの3年間だけしかない。そしてその3年間には人間としての自分と吸血鬼のような自分があり、どちらが本当の自分なのかわかっていない。どちらでもいいと思っている。「魔術師も吸血鬼も日陰者の嫌われ者。どっちでも大して変わらない」と。>>880
魔術・特殊技能・特性など
『灯明魔術』
永遠なる焔を命題とした、火を扱う魔術。
一口に火と言っても、もたらされる効果は非常に幅広い。直接的な破壊に始まって浄化や治癒。死者の弔いから神降ろしまで多彩な広がりを見せる。
ルーツこそ紀元前の拝火教に由来するが灯明魔術のベースとなる魔術基盤は世界中に存在する火の信仰を採用している。
火とは人類が手にした最初の神である。
人類が原始の時代から現代にいたるまで存続し発展してきたことはひとえに火によるところが大きい。人の歴史は言うなれば火の歴史に等しい。
故に、人が火に見出した神秘もまた多岐に渡る。命の発展を助ける生産の側面と一切を焼き尽くす破壊の側面を持ち、それはそのまま生と死の象徴と見なされた。
ルナの使う灯明魔術は夜に特化したものであり本来の灯明魔術とは異なる。そも、本来の灯明魔術は"夜"の影響で使用できない。
夜の中の火。闇の中の光。月や星、あるいは人の火……つまりは"灯火"である。夜という闇の中で人が目印にしたそれらに陰陽の概念を取り入れることでルナだけの新しい灯明魔術は形となった。
普段使いする術式を"陰中の陽"に定め、使用できなくなった本来の灯明魔術の術式を"陽中の陰"とすることで成り立たたせている。
効果は本家の灯明魔術の下位互換以下に留まる。形にはなれど、完成にはほど遠い。>>881
以下、ルナが主に扱う魔術の一例。
・魔弾
構えた指鉄砲から炎の魔力弾を発射する。
灯明魔術は死者を弔う炎の側面を持ち、この魔弾が纏う炎も死者に有効である。
威力はそこそこ。壁や床に穴を空ける程度の威力はある。ただし照準の問題である程度距離を詰めなければ命中しない。
起句詠唱は
『月がきれいで 星がきれいで 見上げる夜空に 火が灯る』
・星座飛行
ルナ考案の飛行魔術。星と星を結ぶ線をレールに見立てることで星座に沿った空中軌道を可能にする。
……が、未だ未完成の術式でまともに飛ぶことはできない。ルナ本人が使っても見当違いの方向に飛んでしまう有様。
着地の問題と空中での姿勢制御を無視すれば一方向へのロケットジャンプ魔術として使うことは可能。
起句詠唱は
『月にえがいて 星をむすんで 見上げる夜空へ ひとっとび』>>882
『吸血鬼状態』
吸血鬼らしい特性が強く出た状態。
日光と銀に弱くなるのはもちろん。流水を渡れない、つまりは泳げなくなる。影は消えて鏡にも映らない。
弱点が増えるばかりではなく、強化魔術超えの身体能力の向上や夜目がきくというメリットも増える。
吸血衝動にも似た軽度の興奮状態に陥り、この状態が長く続けば人としての在り方は少しずつ削がれていく。
本来はこちらがルナ・アードゥルという個体の通常状態にあたる。
人として生きるには不都合が多いと判断されたため吸血鬼状態を押さえつける反転術式を師にかけられている。この反転術式によって吸血鬼状態は沈黙したが同時に魔術回路の大部分も押さえつけてしまうことになった。平時は質・量ともにDまで落ちる。
逆に、吸血鬼状態であればすべての魔術回路を励起することが可能となり、質・量どちらも本来のAにまで向上する。
反転術式は陰陽と円の概念を用いて組まれており、術式そのものを回転させてオンオフの切り替えが可能。
オフにする時の起句詠唱は『我は夜なり』
オンにする時の起句詠唱は『我は人なり』
となる。
この術式は正転による対象の減衰が本来想定される効果である。が、陰陽の概念を用いた以上、対となる効果も備わっている。
すなわち、逆転による対象の増幅。夜は夜のまま深まり、やがて暁を忘れるだろう。
その危険性を理解している師はルナに反転術式の逆転を固く禁じている。>>883
『■、■■■■■■■』
ルナに埋め込まれた宝具。石ころ。
この宝具によってルナはその存在ごと"夜"へと新生し、またつられるように吸血鬼となった。
現在使用不可。使い方がわからないどころかその存在を正しく認識していない。
礼装・装備など
『ポンチョ』
特注のポンチョ。年下のお金持ちに買ってもらった。
防寒能力だけでなく対呪耐性と防火性能も備えている。
『紅いカナリア』
年下のお金持ちに作ってもらった小鳥型の使い魔。もちろんタダではない。
あくまで練習用であってその構造はシンプル。複雑性がない分、壊れにくい。
ルナですら知らないことだがこのカナリアは持ち主の居場所を示す発信機の機能を持つ。しかしルナは寮の自室に置きっぱなしにしているためこの機能が活用されたことはない。ちなみに居場所の表示先は年下のお金持ちくん。>>884
シークレットガーデン
SG 1 魔術回路フェチ
他者の肌に浮きあがった魔術回路に向けられるフェティシズム。血管フェチの亜種のようなものだと思ってほしい。
見るのも大変良いが触ってしまうのはもっとすばらしい。噛みつきたくもなるけどそこはガマン、ガマン。
基本的にどの部位に浮き出ても興奮する。それが全身に、なんてことになればたまらず抱きついてしまうかもしれない。
個人の趣味と吸血鬼としての本能がまぜこぜになって発現した性癖であるため、二重の意味でかくさねばならない乙女の秘密である。
SG 2 神秘渇望
神秘を渇望する心。魔術が、神秘が大好きで大好きでたまらない心の源泉。
ぶっちゃけ隠せていない。隠せるはずもない"大好き"の特大の塊である。「魔術が恋人」と言わんばかりの好意の爆弾がそこにはある。
魔術/神秘が好きだと公言し、そこについては自他共に認められている。
ではなにがシークレットなのか? そんなことはわかりきっている。好きなものを好きと口にすることは、ほんのちょっぴりでも照れが入るものなのだ。
つまりは絶対に隠せなくてもちょっと隠したい、そんなオトメゴコロ。
SG 3 ひまわりのわたし
今はもういない私だったあの子の中に生まれた熱。
自分のものではないこの熱は誰に知られることも許されない。
許されるとしたら、伝えられるとしたら、それはただひとりだけに。>>885
SG 4 負けず嫌い
勝ちたい、負けたくない、誰が相手であろうとも自分が一番だと叫びたい。そんな魔術師としてのプライド。
もちろんそんなことを叫べるほど自分の強さを過信できないし、世界が狭いとも思えない。
けれども負けるのはいつだって嫌だ。勝てるのならいつだって最高だ。
だから今の自分では勝てそうにない強さや才能を持つ相手には、悔しさと嫉妬が混ざるのだ。
魔術師を名乗る者は例外なく"負けたくない"の対象たりえる。たとえ学び舎の学友でも、冒険の同行者でも、だ。
SG 5 期待恐怖症
期待する/期待されることを強く恐れる少女の無意識。あるいは傷痕。
少女は大きな大きな期待が、そっくりそのまま同じだけの失望に変わることもあるのだと、その身で知ってしまった。>>886
期待されることは恐ろしい。誰かからの期待はたまらなく重苦しい。打算も下心もない純たる期待であるほど、それは耐え難い。
だってそうだろう? 期待はいずれ失望に変わる。「こんなはずじゃなかった」と人の心が移ろうことは止めようがない。そんな未来に耐えられる人が、どれだけいるだろう。
自分には無理だ。ひどくひどく難しい。
期待されることは恐ろしい。
期待することもまた、恐ろしい。
考えてもみてほしい。期待と失望が等しいものであるならば、誰かに期待することは未来での裏切りを約束するようなものではないか? 期待すればするほどに「こんなはずじゃなかった」と未来の自分が口にしてしまうのではないか?
それはどれだけひどいことだろう。どれだけ人を傷つけてしまうだろう。
自己完結すべきその感情を親愛なる隣人に、仲間に、友達に向けていいはずもない。
だから期待することは恐ろしい。
だから、こわい。
この傷痕がある限り、少女は最後の一線で誰かに期待し頼ることはない。肝心要の場面でこそ少女は一人で立ち向かう。
期待も失望も自分に向けてしまえば、誰も傷つくことはないからと。
『期待してる』
『応援してる』
『信じてるから』
ああなんて残酷だ。責任の所在を圧しつけるだけの期待も応援も信頼も、いずれ来たる裏切りを彩るだけなのに。>>888
『時計塔で出会った人について』
・[[真府 四方]]に対して
時計塔で同じ教室に通う同い年の大事な友達。
いつも心配させちゃうのが申し訳なくて、なのにいつも心配してくれることがうれしい。
我の強い人がとても多い時計塔において数少ない癒しと安心感を与えてくれる相手。
冒険が終わって、時計塔に戻ってきたときにその顔を見ると「帰ってきたんだ」って安心するほど。
心配を飛び越えて自分のために泣いてくれるこの子につい甘えたくなる。どんな自分になっても一緒にいてくれるんじゃないかって、期待しちゃいそうになる。
そんなのはひとりよがりの思い込みなのに。そうだったらいいなって、
信じても、いいのかな。
・[[カヴン・プラミア]]に対して
名無しの教室における大先輩。しかしてネズミ。
ネズミの姿は使い魔のものは本体は別にいるとは聞くが肝心の本体の姿は見たことがない。
先輩風をびゅうびゅう吹かしてネズミの姿なりに後輩の世話を焼こうとしてる。意外と話しやすい。でも魔術についてはあてにならない。
本体に会いたがると「食べる」「孕む」などのワードが連発される。明確な危機感を覚えるのは気のせいではないはず。>>889
・[[クラッフ・フロース]]に対して
名無しの教室における先輩。こちらは人間。
魔術師として頼りになるのはこっちの先輩。物腰柔らかなので質問しやすい。
どこかのスパイ……偵察役?らしいがその辺はまるで興味がない。時計塔だからそういうこと人もいるんだろうな、くらいの感想。
・[[アンゼリカ・K・シェリンガム]]に対して
たまに名無しの教室に遊びにきている子。吸血鬼であることを知っている……というか、いつのまにか知られていた。
自分のことを「吸血鬼さん」と呼びはするものの吸血鬼とバラす意図はなさそうなのでそこはとてもありがたい。
こっちのことはいろいろ知られている気がするのにアンゼリカ本人のことは意外と知らない。
聞けば教えてくれるのかな。
・[[ローザ・ユスティングリ―]]に対して
世話焼きのようなそうでないような。自分のことを「磨けば光る」「磨かないのはもったいない」「磨く」とあらゆる角度から美のプロデュースを施そうとしてくる。魔術の勉強をする時間がなくなるのでやめてほしい。
強い、と思っている。戦闘力という意味ではなくその心の在り様が。
目指す道がまったく同じならば嫉妬していたかもしれない。
名無しの教室でサボっているアスタムとよくケンカしているけど、あれも仲がいいって言うのだろうか。>>890
・[[シャフリヤーナ・アスタム]]に対して
名無しの教室における先輩……ではなかった。自分が教室に入る前から入り浸っていたサボり魔。
あんまり自然に「自分この教室の一員ですよ」みたいな顔して堂々と寝ていたのでしばらくは気づかなかった。
さわるのがNGっぽいようで物理的に距離をあけがち。嫌われてはないと思うけどあんまり仲良しでもない。
よくローザとケンカしているけど、あれはじゃれ合いか本気で嫌悪しているのか判断がつかない。
・[[刹那・ガルドロット]]に対して
たまに名無しの教室に遊びにきている人。
本当に遊びにきているだけ、という風なのでけっこう早めの無害認定。
自分が目当てなわけでもなさそうなのでフツーの対応をしている。その身の神秘に興味はあるが人としてはあんまりない。
・[[ルーカス・ソーラァイト]]に対して
時計塔で自分の魔術のその先を見出して天体科に誘ってくれた人。
関わった時間はほんのわずかだが魔術師としての実力は確かなものだと感じ取った。
結局なんだかんだあって考古学科の世話になることになったが、天体科の一員となる未来もあったかもしれない。
その時はこの人と先輩・後輩の関係になっていたのか、それとも……>>891
・[[カイホスルー・アードゥル]]に対して
時計塔にコネで入る時にとてもお世話になった。遠い親戚のおじさんくらいの認識。
同じ考古学科なのでちょくちょく顔を合わせるが立場は教師と生徒なのである程度距離を取っておくべきだと考えている。
・[[メレク・アルマソフィア]]に対して
友達……とは違う。けれどもまったくの他人と言われるとそれもまた違ってきて。じゃあなんだと聞かれると答えに困る、そんな不思議な相手。
自分の借金によって築かれた上下関係こそあるが、それを理由に不都合を強いてくるということもない。もっぱら冒険に同行する理由に活用してる印象。
なにを考えてなにを目的にしているのかよくわからないというのが正直な気もち。
とはいえ、これまでの付き合いでお金目当てじゃないことくらいはわかってきた。となると他に考えられる目当ては自分ってことになるけど、それはなんだかイヤだ。
だってそれは自分になにかを期待してるってことだ。期待されるのはイヤだ。自分はそんなもの裏切ることしかできない。
だからやめてほしい。自分はそんな期待に応えられる人間じゃないんだって気づいてほしい。
メレクにガッカリされるのは、なぜだかすごくつらい気がするから。>>892
『冒険で出会った人について』
・[[ジル・セレナード]]に対して
こわい人。吸血鬼的に言うと天敵。聖堂教会ってこんな人ばっかりなのかな。
顔を見るといつかの激痛が蘇ってきそうな気がする。軽くトラウマ入ってるかもしれない。
反面、協力者になった時は大変頼もしかった。ずっと味方だったらいいのに……。
とりあえず利害一致してその場限りの協力者だったのに、わざわざ事後報告までしてくれたのは律儀だなぁと思った。
・下水道で出会った人狼に対して
目の前で消えていってしまった神秘。見つけた時には手遅れで、自分にはどうしようもなかった。
失われたという現実を前にして泣くことしかできなかった苦い思い出。
それでも続くものはあるのだと知って、苦いだけの思い出ではなくなった。
いつかまたどこかで巡り合うその日をひそかに夢見ている。>>893
・カラン・ソロウに対して
最初の冒険の、最初の成果。
小人が伝えてくれた言葉は、ながいながい冒険の道しるべになっている。
あ、そうそう、言うまでもないだろうけど、寒蘭さんとお幸せにね?
・[[西行・キャスリーン・華恩]]に対して
やばい。いろいろ人間離れしている感じがやばい。こんな人とポンと遭遇しちゃうアジアやばい。
こんな人と一時とはいえ敵対して生きていたことと、こんな人の神秘を直接目にできたことは二重の意味で幸運だった。
勝手に弟子を騙ってしまったことはゴメンナサイ。でも弟子入りしてみたいのはホントなんです。
なんとなーく師匠に似ている気がするけれど、どこを見てそう感じたかはわからない。
次に会うときは初めから味方だといいなぁ。>>894
・[[朽崎遥]]に対して
あまりいい思い出はない。
死霊病棟に入るきっかけは作ってくれたもののよくわからない理由で足を撃たれたのでプラマイは大きくマイナスに寄った。だってめちゃくちゃ痛かったもん。
天馬竜アフィントンを仕留めたという話もあってその腕前は認めていなくもない。次があるなら何かされる前にうしろから魔弾をぶち込もう。
今後どこかで名前を聞くことがあればそのたびに「うへぇ」となる、そんな相手。
・[[アリウム・ガブリエール]]に対して
自分とは正反対で、それでも友達になれた子。
吸血鬼であることを知っている一人。
その考え方には共感できない分、敬意を覚えている。いろんな意味で自分には真似できない。
死霊病棟の病室で見たアリウム本人の身体を見ればそれはむずかしいことだとわかっているが、それでも時計塔で一緒に勉強してみたいと思っている。
まあ、ほぼ間違いなく所属する学科は別になるんだろうけど。
・セダム・ガブリエールに対して
死霊病棟で出会った友達。"セダム"と呼んでいいものか迷い中。でも亡霊って呼ぶのはアレだしなぁ。
学科が違うので基本的に会うことはない、と思いきやさらっと会いに来る。降霊科で友達作れてるのかな。
事件の後もセダム・ガブリエールとして生きている彼を見てはもっと好きなことして生きればいいのにと思っている。
なので「セダム・ガブリエール以外に好きなものはないの?」と聞いたらとても透明で曖昧な笑顔で返された。なんなの?
【製作者】黒鹿ファン>>870
おー、WASPのバレンタインSS。やっぱりチョコ作り教室なんかでワイワイしてるのは嬉しいですね。
>景清の出番と台詞が圧迫された気がしなくもない。
んと、景清は景清。WASP組はWASP組、って感じで分けてのSSで良かったのですよ?
どっちも書いてくださったことは感謝ですが。
>>872
では、そういう感じのノリで。ロウィリナちゃんとヴィクトルのどっちが先に絡むかは流れ次第ですかね。ヴィクトルの背丈的にはロウィリナちゃんが「迷子?」なのがほぼ確定的な印象ありますね。
今日納言さんがいるならアンケート内容会議します?少なくとも書く前にある程度は決めなきゃですし。
>それでは明日本戦の方で、書けた方から始めるということでよろしいでしょうか?
はい。よろしくお願いします。>>896
ルナちゃんの改訂版だ!魔術が好きという情熱はそのままに、諦観への向き合い?というかでまた以前とは違う味わい、奥行き?的なのが出てきたなぁ、と思いました。
つよつよ礼装が無くなりましたが、吸血鬼モードの利便性が少し上がった印象。まぁあまり活用されなさそうですが……。攻撃力と機動力という魔術構成で、よりスッキリした感もありますね。
>>884 >>892
メレルナはある。いいよねああいう恋愛までは行かないかなーって感じの親愛。
そしてしっかりした人間関係の構築出来てない刹那よ……、クッチーは残当。
魔術師としての腕前を意識されてるだけありがたいってヤツですわ。
刹那「もっと仲良くなりたーい!!!」
クッチー「ん?奇襲してくれるの?ありがたいねぇ(ヘラヘラ)」>>858
>「今度聖杯戦争開催するんだけど、協力してくんない?」
IF黒野「上司からの『お願い』ですし、従いますよ。でも俺魔術の事とかからっきしですけど?」
大体こんな感じで協力はします。ただ何を手伝えばええねん?てな感じにはなりますね
あと有給は特に使う当てもないので基本あまり使わない派です
>>870
登場人物が……登場人物が多い……!
でもそれだけにわちゃわちゃして、賑やかで楽しげなSSだと思いました
>>896
ジル「私程度で『怖い』なんて過大評価もいい所だわ。――だって、私より無慈悲で話の通じないヒトなんていくらでも教会にいるんだから」
ジルが聞いたら複雑そうな顔でこう言い切りそう
それはそれとして改訂版ルナちゃん良い…!
吸血鬼周りの設定とかSGとか、これまでのルナちゃんの物語で語られてた部分がより鮮明に、はっきりと整理された感があって分かりやすいです>>896
SGも含めてかなり内面に踏み込まれているので彼女への理解が深まった気がします。例えば自分が根源を目指すと、後継を残すという意思が両立するのが魔術師であるのに、それが彼女にはできないところとか。
カイホスルーへの態度も彼は彼女の意図を察しているので細かく口出しはしないけれど、何かと気にしているという感じになりそうです。ルナとの付き合いがある者からそれとなく話を訊いてみたり。
あとお手すきならば同じ考古学科の伊佐那への言及も頂ければ嬉しいです。実は昔、彼との絡みも一度書いたことがあります。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/wiki/%E3%81%8A%E8%A6%8B%E8%88%9E%E3%81%84%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%93%E3%81%86>>898
つよつよ礼装めっちゃ使いにくかったの…シンプルに描写する上で「うわこれ面倒」ってなってしまったのです…
今回の調整は徹底的に私が書きやすくしたものです。ハイパーエゴ
まだまだわからない感情です。ゴールの姿が私にも見えない
クッチーのはアレです。できれば会いたくないけど会ってしまったらやられる前にやっちまうという
>>899
ルナ「だってこわかったし…あとめっちゃ痛かったし…」
吸血鬼の天敵との初遭遇なので実態よりも強く印象に残ってるルナでした。初対面の人間に殺されかけるなんて2回目なのでなおこわい
とにかくスッキリさせたかったので!
書いていくうちに萎んだり伸びすぎた部分があったのでこうチョキチョキと
>>900
まぁ結局のところ自分が気持ちよくないと駄目なんですよルナって女は
いつか辿りつけると言うならそのいつかは自分が欲しいっていう
了解です。Wiki登録の際にちょいちょいと足しておきます>>899
クッチー「あはは、それもそうか。んー、アオん所で事務手伝い、とか?」
ポルカさんとより仲良くなったので、当初予定してた見張り番の役割がそんな重要じゃなくなってきたんですよね。となるとやっぱ裏方仕事になってくるのかなぁ。
ところで。「3年以上かけて朽崎遥って人物と付き合ってきた訳だけど、いい加減考えるとwikiのページの記述以上にマスクデータ多すぎるな」って改めてクッチーのプロフィール完全版最終版的なの書こうってブラッシュアップしたんですが、投下していいですか?よしよくてよついた。いきます。
「俺は全てを愛そうと努めてるよ?でもそれは一方的であるべきだ」
「愛してるなら、その人の為に戦え。その手で剣を取れ、腕が千切れたら足先で掴め。足が捥げたら口で咥えて、顎が砕けたら睨んで呪え。目玉が潰れて死んだら祟って守り切る。”愛情”はそういうモノだって、僕は思ってるし、その準備や覚悟はある」
【氏名】朽崎遥
【性別】男性
【年齢】23歳
【出身】日本
【身長・体重】170cm・60kg
【肌色】不健康そうな黄色人種肌【髪色】黒【瞳色】黒
【外見・容姿】
黒っぽい服装に身を包んだ飄々とした青年。
【令呪の位置】
心臓側の鎖骨付近。歪んだ鬼火を思わせる禍々しい文様。
【属性】混沌・狂
【魔術系統】死霊魔術
【魔術属性】火
【魔術特性】破壊
【魔術回路】質:B 量:B 編成:正常
【起源】破壊>>903
【魔術・特殊技能・特性など】
・一般的な、というにはいささか魔術以外にも手を伸ばしている感が強い死霊魔術使い。動物や魔術師、拷問などによって怨念や憎悪を強めた人間の死骸を加工した礼装を主に使用し、苦手分野と言いつつ屍を加工した使い魔の使役も行う。
・バトルスタイルとしては呪詛と破壊を撒き散らす爆弾に代表される魔術と科学技術のチャンポンであり、異端、歪といって差し支えない代物である。最近は銃器以外の武装、特に刃物系などに挑戦している。
・移動手段には拘っており、ビッグスクーターやランボルギーニ、誉とのドライブ用は車、など割と使い分けるタイプ。何を運転するにしろ、単独ドライブだと性格が荒れがち。>>904
【礼装・装備など】
【使用銃器】
・''ブレイザーR93 タクティカル2''
ストレートプルボルトアクション(ボルトハンドルを前後に操作するだけで排莢・装填が行える)ライフル。速射性と高精度を両立している。装弾数5発。
・''パックマイヤー ドミネーター''
ライフル弾が使用できる単発銃。血裂弾専用。遥はこの銃は滅多に使用しない
【使用礼装】
死霊弾薬:自身が持つ銃火器で放つ死骸などを材料にした特殊な弾丸
・''呪弾(カース)'':歯や爪が複数詰まった炸裂弾のような弾薬。敵の近くで破裂し、肉の奥まで欠片を食い込ませる。殺傷性が高い訳では無いが、取り出しにくく、相手をじわじわと苦しめる呪いがかかっている為、丁寧な処置を受けさせられない場合、肉ごと抉るしかない。
・''魔弾(ルイン)'':死体の指を加工した弾薬。体温を感知を利用した軌道修正で敵を追尾し、ヒットすれば体内を荒らし回って大ダメージを与える。
・''血裂弾(デス・エクス・マキナ)'':朽崎遥にとっての起源弾。不可逆の『破壊』を与えるため、防御不可能。魔術回路や霊体にも効果あり。「そのまま撃つなら万物壊し、謳って撃ったら概念殺/し」というのが宣伝文句。
朽チ裂キ九相図:仏教における死体が朽ちていく九段階の様相をモデルとした死霊魔術
脹相:死体の内部から呪詛の溶けた有毒ガス 壊相:『崩壊』の呪詛 血塗相:腐敗の血液を媒介とした呪術 膿爛相:腐敗の呪詛 青瘀相:変形 噉相:呪詛を帯びた蟲を使役 散相:死体を使った散弾 骨相:残った呪詛を凝縮し白骨化 焼相:周囲を巻き込み発火、の九つの異なる呪詛を帯びた呪殺兵装
強力ではあるものの使用には完全な状態の死体が丸々一つ必要になり、性質上使用後は完全に消失してしまう使い捨て礼装。迷惑時限爆弾。
・''死榴弾''
心臓を加工した手榴弾。心臓の中には爪や歯が詰められており、心臓が破裂した際、強力な呪いと共に飛び散り広範囲の敵を殺傷する。
・''死霊鎧套''
朽崎遥が常に着ている様々な死骸を素材に作られた黒い外套。身体能力の強化、低ランクの『対魔力』、さらには”気配遮断”と”隠蔽魔術”の同時行使による認識的ステルスを可能にしており、それなりの防御力も併せ持つ。>>906
【外見・容姿の詳細など】
黒色メインの服装で纏め、陰気な雰囲気を纏っているが、言動自体は陽気そうな感じの青年。飄々としており、同時に胡散臭い。耳や首など、いろんな所にピアスなどの金属をじゃらじゃら付けている。
ファーのついた黒いコートがトレードマークで、ほぼ常に貼り付いたような笑顔を浮かべている。
【人物像】
「自分は世界の全存在を愛している」と嘯きながら破壊を撒き散らす狂人。
饒舌かつ社交的でフレンドリーな言動ではあるものの、不健康そうな肌色や色濃く残る血生臭さなどによって異常性が滲み出ているのか、初対面の人物からは大抵警戒されてしまう。
・“異常“を“定常“と規定した人間。或いは、自己の飢えに関係なく獲物を探し、気分次第で喰い荒らす肉食獣。と評される等、物騒な破綻者。>>907
イメージカラー:血が固まったような黒
特技:情報収集、破壊的行為全般
好きなもの:家族。親しい人間。それ以外は嫌い。
苦手なもの:責任、自己犠牲。
天敵:朽崎遥
願い:自分の愛する人達の幸せ
【一人称】俺あるいは僕【二人称】君、貴方、○○さん、など。TPOは弁えているので【三人称】あの人、あの子、等。
台詞例
「俺はリスクとリターンに問題なければ大抵のことはやるし、大体のモノは売るけどさ、その結果買い手がどうなるかは自己責任!違法脱法非合法、全部理解してて売買に手を出してるんだし、当たり前じゃない?」
「俺は面白そうなヤツは嫌いじゃないよ。でも自分が好かれたいとは思わない。信用されたいとか、良い人だ、なんて肯定されるのも真っ平」
「ま、俺は手広くやってるからさ。何か協力できる部分はあるかもよ?勿論、”悪魔の取り引き”になるか、”天使の福音”ってのになるかどうかは、貴方次第、さ。……自分で天使とか言っちゃって、吐き気がしてきた」
「毎度あり~。またのご利用、お待ちしております」>>908
【来歴】
平安から続く名家であり、ごちゃ混ぜ魔術一族である朽崎家の第一子として産まれる。父の名前は剣護、母の名前は調。数年後に妹である朽崎誉が誕生。妹の誕生は第一子である遥に何かあったら、という至極魔術師らしい事情こそあるが、実質的には夫婦仲が良かった事が主な理由。
朽崎家次期当主候補として、特に不自由もなく育つ。死霊魔術への高い適性を持ち、性格的な相性も良く、一族の歴史を確実に習得していった。そしてある程度死霊魔術師としての実力が身についていった頃、朽崎家の至上礼装の秘密を継承する為に両親と共にその礼装、つまり願望器を見学に行った───が、ここで悲劇が起こる。
『破壊』の起源を持っていた朽崎遥は、未だ完成していない願望器を見るだけで綻びを見つけ、興味本位で術式そのものを破壊してしまったのである。
崩壊する願望器、暴走する魔力。結果として願望器は自爆し、その魔力の奔流によって朽崎遥と朽崎誉の両親は帰らぬ人となった。
しかし彼らは息子だけはキッチリと守れた。父が魔力の奔流の盾となり、母は息子を抱きしめて防護して。二人とも恨み言や説教など全くせずに死/んでいった。
寧ろ愕然とした表情を浮かべる息子を慰めながら逝ってしまった。>>909
「お前は悪くない、目を離した私達の責任だ」「だから自分を責めないで」「貴方が大好きよ、家族だもの。愛しているわ───」そういって居なくなった。
それを受け止めながら朽崎遥は涙する。親の愛情に?勿論それもあるが、それだけでは無かった。
───美しい───。あろうことか、残された彼は暴走させた願望器が巻き起こした”破壊”とその後に残る惨状に感動してしまったのだ。間違っている、どうしようもなく歪んだ感想だ。そう認識しつつも惹かれた。
親からの赦しに対する感情としてはあまりに間違っているという実感と、抗えない起源『破壊』の自覚。家族に対する罪悪感と自己嫌悪。そして同時に消せない歓喜、悦楽。その二つの矛盾に朽崎遥は笑った。
朽崎遥は、自業自得で平穏な家庭を壊し、両親の命を壊し、そして自分の精神を壊してしまったのだ。
その後は特に特筆すべき事はない。”自分は生命として間違っている”という実感と”取返しのつかない事をした”という自責の念。残った家族である妹への愛情だけで持ちこたえ、朽崎家を投げ出さずに研鑽を積み、自覚と人間性はともかく、能力だけは相応しく。朽崎遥は一族の当主となった。
人脈を広げ、死骸の量を確保できる環境を作り、表向きの立場も維持する。
一族としては両親の代よりも強固になったかもしれない。しかし、朽崎遥の精神は、あの事故から一歩も前に進めていない。>>910
【性格】
・破壊的・衝動的・享楽的、ついでに言えばそれなりに好戦的。日常での朽崎遥のイメージとしては大体こんな感じ。気ままに振る舞い、周囲の『破壊』を観察、創造して嗤う狂人。ヘラヘラ笑いながら気分次第で凶暴な本性を曝け出し、破壊目標を執拗かつ病的に攻撃する。厄介なのはその破壊衝動がいつ起動するか全く分からず、本人にも制御できないし、する気もそんなに無い。
・因みに『破壊』の解釈は結構広く、肉体的、精神的な損傷は勿論、人間関係の崩壊なども当てはまる。ある程度固定されている状態が変化するのが好みらしく、逆に言えば悲しんでいるだけの人間が笑顔になれる、なんてモノも彼にとっては『破壊』として定義されるようである。
・活動的ではあるが、あまり綿密な計画は立てない。具体的な目標を定め、それを達成できる要素を考察、環境を考えてなんとなくの道筋を作ったら後はアドリブ、出たとこ勝負で行動する事がほとんど。面倒臭がりと快楽主義的な嗜好が合わさった結果だと思われる。>>911
・お喋りでよく他人に絡む。人間観察の一環と干渉し、からかい、応援する、などと言いさえする。そういう時(要するに基本的に)は、人当たりの良いコミュニケーションをするし、他人に甘いし自分にも寛容なように見える。だが実のところは人当たりが良いだけ、甘いだけであり、根本的には身内認定している相手以外の他人への興味・関心は希薄。端的に言えば”どうでもいい”ので厳しい対応をしないだけ。”他人”と自分への認識は簡単に言えば「安物の玩具」程度のモノ。要するに「あればそれなりに遊べる」が「壊しても後悔しないし、無くしても問題なく、つまらなくなれば投げ出せる」というスタンス。
同時に「自分は世界の全存在を愛している」などいう宣言は実行するつもりも無く本心からの発言でも無い全くの偽りである。総合的な評価としては「傍迷惑で頭もおかしいロクデナシの怪人」という形に落ち着く。
生粋の破壊者(デストロイヤー)であり、愛を信仰する殺戮者(ジェノサイダー)。また、起源の影響か凶器を蒐集するマニアという一面を持つ。>>912
というのが、朽崎遥が必死に演じ、セルフプロデュースしている”朽崎遥”というキャラクターになる。そのロールは貼り付けている笑顔と同様に崩れる事はほぼ無い。特に家族見せるつもりは全くないし他人へは心理的な拒絶もあってやらない。仮にあるとすれば友人に愚痴る時なんかに漏れ出る程度であり、それも可能な限り抑えているので、朽崎遥の本音を知る者は少ない。
曰く「人間、大なり小なり他人と接する時は考えてコミュニケーションしてるんだ。僕は人よりもそういうのに熱心にやってるだけ、変じゃないでしょ?」との事。
朽崎遥の現在の性格は自罰的・消極的・厭世的。
親の死亡によって精神を擦り減らしており、自己嫌悪に塗れた廃/人的なソレ。表面上の性格とはまた別の意味で社会不適合者。
親の愛と自嘲という矛盾の果てに、かなり人間性が疲弊しており、PTSDにうつ病、アダルトチルドレンなどの症状が併発、即座に入院、ケアを受けるべきな状態となっているが、本人は治療を受けるつもりはない。
夜は事故の日がフラッシュバックして飛び起き、食事はあまり楽しめない。全てを放り捨てたいぐらいに気分は塞いでいるが、死/ねば妹がひとりぼっちになるので自殺は実行不可能。もっと言えば自殺/すれば親の愛情を否定する事になると思っているので、選択不可能。
……逆に言えば妹が幸福な状態なら即座に命を捨て去れる訳だが。
事故の日のトラウマは根深く、自分を肯定される事、「愛している」と言われたり抱き締められるのが生理的に無理なレベルで、女性そのものにも苦手意識を抱え、自己承認能力も低いかったりする。罵倒されると嬉しい。
自分ルールとして、先述の怪物ロールをしている時でも「”愛情”の侮辱はしない」という事を心がけている。ただでさえ人間未満な自分がそれを冒してしまえば、それこそ怪人ですらなくなる、という自戒。>>913
【行動規範・行動方針】
・基本的には『破壊』が見たい。面白そう、楽しそうだという感覚に従って動く為、行動を予測するのが非常に難しい。死亡は避けるが、それは生存したいからではないので、リスクがある行動も躊躇なく実行する。ルールは認識するが、あまり遵守するつもりは無い。
【参戦理由】
・自分で聖杯戦争を開催する場合とそうでない場合で変わるが、基本的には聖杯狙い。
この聖杯狙い、というのが一般的な意味ではなく、主催でないなら聖杯そのものの入手を目論み、主催ならば願いを叶える願望器として機能させたいという考え。
強奪した聖杯は自分の一族が作っていた聖杯の補修材、あるいは構成式の参考にする為に欲しい。
主催ならば自分の確固たる願いを成就させる為に勝ちに行く。>>896
うお…SGが重い…でもすごくわかる、期待って苦しいものがありますよね…ちなみにこのSGは調整前にもありましたけど期待恐怖症もあると見ていい感じでしょうか?こういうのも書く上で絡ませたくなってくる…
あとヨモからルナちゃんへの感情も大概馬鹿でかいですがルナちゃんからのヨモへの感情も相当でびっくりしました。割とフラットなイメージだったので…お互いがお互いの暖かさにおっかなびっくりに触れ合ってるようでなんとも言えない関係なんだなあ…解像度が高くなったとはまさにこのこと、また二人について色々描きたくなってきますねコレは
しかしこの調子だと冒険を続けるごとにページが賑やかになっていきそうで…これがシリーズものの妙味…
>>897
「迷子?」ってなるならロウィリナからでしょうね。あっでもアンケートに答える段階があるならそこで認識するかな…「子供が参加してる…親御さんは?」ってなるかな…
アンケート…RequiemさんのSSを参考にするなら「好きなタイプは?」とかは婚パっぽいので採用したいです。あとは婚パなら収入とか職種とか?でも魔術師の家限定とかならそこら辺は分かりきったことか…深掘りすぎな気もしますけど「家族仲は?」とか?やっぱりある程度家族間の云々はあると思いますし
>>915
(あれ、朽崎さん身長こんなもんだったけ…?と確認したらナーフとかは別にされてませんでした)(勝手に175くらいイメージしてた人)>>916
ヴィクトルとロウィリナちゃんの邂逅としては、「迷子かな?」となって話しかけた時に「いや、王(オレ)は成人済みだ、これを見ろ」って入口で渡されたアンケート用紙(名前と年齢などを主催側が記入してる)を見せて、その流れで話しながら一緒にアンケートを回答していって親交を深める、なんてのですかね。
好きなタイプ以外だとQ2あなたの王子様度を教えてください。とかQ6自分と友達になれる?辺りは入れたいです。あと婚活パーティーだし、共働きへの印象、みたいなのとか。家族仲もいいですね。
あとはありきたりですが、参加した経緯について聞かせてください。なんてのも企画系ならアリかも。
前のアンケートのネタ元には「遊園地の好きな乗り物は?」「好きな天気は?」「ストレス発散法を教えてください」「自分を動物に例えたら何?」なんてのがありましたね。あっ、クッチーの精神状態、破壊大好き破綻者人格とメンタル崩壊鬱屈メンタル、どちらも本人の性格ではありますよ、って記述を入れるの忘れてた。
あくまで鬱屈メンタルが基本のベースなだけで、破綻者人格は本人が自分の破壊大好きなのをよりカリカチュアしてるんですよ、みたいな感じです。
こういう誤字脱字チェック漏れ、治せんなぁ……。
>>916
>勝手に175くらいイメージ
はい170なんです。意外と低いよね。背丈あるように感じるのは、元ネタの一人である人物がそれぐらいなのとか、性悪イケメンなのでのっぽな印象を与えるからですかね。でも実はギリギリ平均身長。
イメージがそれぐらいって本人が精神的に無理な背伸びしてるという感じにもつながってるのかも?>>837
タララーワが洒落で将来はどの道進むか占ったら『アート関連』て結果が出たんで、リガヤプロの方が「ママの占いは当たるから今の内にセンスを磨かせないと」てなって、二人で話し合って「アナログだと道具の置場所と保管で難儀しそうだし、プロやそれ級の絵もインターネットで見れるからデジタルでいこう」と結論を出したからですね。
購入に関しては表でも裏でも稼いでいたので余裕の一括現金払い。>パソコンとペンタブ
タララーワもリガヤプロもその辺はある程度バイディワが成長するまではぐらかすつもりでした。
ところが、バイブラクラック家の面々と殴り合いになって頭に血が昇り過ぎたイノセンシオが口を滑らせたんで誤魔化せなくなってしまい、二人とも意を決してバイディワに打ち明けるしかなかったのです。>酷
>>838
確かに良いアクセント。
餃子だけじゃ足りない、なので焼きそば足したけどもう一押しが欲しくなって、更に調べたら「栃木県はイチゴの生産量日本一」と知ったんでイチゴも追加しよう、となりました。>イチゴサンド
そこまで言ってもらえると感無量です。
ハダリーは家政百般のアンドロイドなのでシューアイスも苦もなく作れたり。
だから義理でも手を抜きたくなかったのでしょう。
アイスクリームに混ぜ込むから、チョコレートはホワイトやミルクじゃなくてビターの方がいいだろうな、と考えました。>コラボカフェえへ、えへへ…。実はコメント返せてないだけでちょくちょくスレ自体は見てます。
ルファスの話を書くの難し過ぎるッ。というより脳内の情景を出力する力が著しく落ちてる!
台詞だけじゃ味気ないというか舞台の台本みたいになるしうぐぐ…。もし勘違いをさせてしまっていたらごめんなさいなさので一応宣言しておきますと、朽崎遥完全版というかを投稿した訳ですが、クッチー自体の扱いやキャラクター像には全く影響や変化は無く、これまで通りである。という認識で問題ないです。
例として適切かは自信ないですが、具体的に言えば画像の商品群を
「これらはカレールーです!」というのと、「これらはターメリック、クミン、コリアンダー、カルダモン、チリーペッパーなど、さまざまなスパイスやハーブを混ぜ合わせ、焙煎、熟成を経てできるミックススパイス、カレー粉などを小麦粉と油脂を炒めてスープのつなぎに利用するルーに加えた物で、俗に言うカレールーとなります」
と表現するのの違い、みたいな感じです。>>925
いえいえ、大丈夫です。実は印象としてヒラヒラ服装ってイメージがあっただけで、明確にこういう名称の服!って決めてた訳じゃなかったりするんですね。なので結構明確な描写でしたとも。
ありがとうございます。さぁてこちらも本腰入れて書いていきますぞ。暫くお待ちください。よし返答完了!こちらも少し見た目に言及。形容大丈夫でしたか?
>>840
ネットで画像漁ってた時に丁度このパロが目に入りまして、その時に「コレカステラと凌牙君似合うのでは…?」ってなったのが発端です
>レリックの説教
成程…何気にあのシチュどうなってんだって思いながら描いてたんで助かりますし容易に想像できる…カステラが凌牙誘ってトワ君も巻き込んで何かやってから逃げ出しそうになってあの絵面だったら笑いますね
>>841
アザッス…そういうコメントが励みになります
ふふ…どのキャラも最初に見せた時より絵のクオリティ上がってるのでお楽しみに…
そうですね、レリックさんについて聞きたい事だと以下の感じですね(ラフム語失礼)
・レリックさんは船の生徒の危険を察知した瞬間助けに行きますか?
・レリックさんの怪力って具体的にどれ位ですか?
・b4fyw@wgt@-ythwgi4b@gq@dw:zpyiu.sgi、;lzhqat@b4:@gdiehsdjr。
cksgi、l94t@hyt@「3ez=q6dw、d@2@ykk\ei:l=z:qe。6;qak4y/e=b0dqeyq@」zwtyd@w@2zg;qtyd@w@ey<ykwg-@rsqqt4bs=m4dw@qos@4qe64djrt?
(xe84pyw@q6r^@g、d84pgpy^k2hd84d7sl94t@key<ykwgt@^@z^@k7zw@、ey<yk7zf2<tonqg:ys@t@vhesdjr。)>>916
SGに関しては元からあった感情・思考を見える形にしたものなのであると考えてもらって大丈夫です
台湾で小人と話したときに期待されるのは好きじゃないみたいなこと言ってますが、通常はあのくらいの重さで出力されます。ヨモちゃん相手に見せるとなるともっと重くなります
ふふふ…驚かれたことでしょう。私もびっくりしました
フラットなのも合ってはいるんですよ。ルナは自分の中の重かったり暗かったりする感情はガチめに隠すので仲良くなった相手ほど明るくかるーく接するのです。今はヨモちゃん相手にそうじゃない部分も見せちゃっていいのかな?とぐらぐらし始めたところ
>>920
定期的に書かないとダメになっちゃいますよねー…
日常生活で見えたものを脳内で文章化してると予防になったりならなかったりしますよ>>935
かわわやったZOY!
falling moonの最新話ができたから貼りたいZOY!発射アッ!
>>938
『理仁、お前一体どこにいる!?美和子さんも章久さんも心配しているぞ!』
「説明するには時間が足りない!手短に言う、蘇芳がヤバい!二人に家の中にいるようにして結界をこれまでの倍くらいにしてくれ。あとオレの部屋にある宝石も全部持ってきてくれッ!」
『ヤバいって……』
「頼むッ!』
一方的に電話をかけ一方的に切る。本来ならば柳花が相手ならば絶対やるべきではない行動だが今の理仁にはこれからどうなるかなど一切考える必要のない事柄でしかない。
血がついたまま街中を走り抜けていく。行き交う人々は尋常ではないその様子に自ら道を開けていった。
「(蘇芳は電話に出もしない、どうすれば良い……!?)」
柳花の結界に反応があるか調べるべきか、理仁は足を止め考え込む。時間が惜しいと言うのに何の手掛かりも無い現状はあまりにも歯痒かった。
出てくれないかと再び蘇芳へと電話をかける。数回ダイヤル音が鳴るものの、やはり返事はない。
「くそっ……」
「あれ、間久部君。どうしたのそんなところで」
人々が往来の中心で立ち尽くす理仁を避けていく中で突然声をかけられる。聞き覚えのある声に振り返れば、バイト帰りなのかバッグを肩にかけた凪咲がそこにいた。>>939
「黒江……」
「ええ、血?何喧嘩でもしたの?顔色も悪いし」
凪咲は理仁に起きた異変を敏感に捉えたようで、すぐに表情を曇らせる。誰の目から見ても今の彼は異常な事態を示しているからだ。
もしも身を案じられて警察でも呼ばれようものなら蘇芳には辿り着けない。理仁は無理に笑顔を作り、大袈裟に首を振った。
「いやその、色々あったんだ。気にしないでくれ」
「でも血が……」
「大した事じゃない。それより聞きたい事がある。蘇芳、黒鳥先輩を見なかったか?探しているんだ」
「黒鳥先輩?またなんで……」
街を彷徨いていたのなら蘇芳を見かけたかもしれない。そう思い求める答えが見つかるわけがないとわかっていながらも、理仁は凪咲へと問いかけた。
最後に見た蘇芳は制服にべったりと返り血がついていた。心身喪失状態であったならばそんな姿で街中を歩いていてもおかしくはないだろう。
凪咲はしばらく考え込み、それから、
「本人かどうかはわからないけど、それっぽい後ろ姿は見たかも」
「本当か……!?」
まさかそんな答えが返ってくるとは思わず、理仁は凪咲へ詰め寄りガッチリと両肩を掴む。声まで荒げてしまいなおのこと周囲の人間は奇異の視線を向けてくるが、蘇芳の手がかりが掴めた事に比べれば些末だ。>>940
鼻息の荒い理仁を諫めながら凪咲は手を取り、歩き出す。
「案内するよ。その様子じゃ何処か伝えてもまともに見つけられそうにないだろうしね」
「いや、そこまでしてくれなくても」
「いいえ、その様子見るにちょっとトラブルっぽい。見ないフリしたら魚の骨みたいに刺さりそうだから手伝わせていただきます」
蘇芳の身に起きた事を考えれば何かしらの戦闘は避けられない。それを説明しようにも、どんな言葉を選んでも凪咲は聞く耳を持っているようには見えなかった。
「で?黒鳥先輩を追いかける理由は何?」
「うまく言えないんだ。事が済んでから説明する」
「えー、何か隠してるでしょう。黒鳥先輩を探すって時も途中でいなくなった挙句問題無かったとか連絡してきたじゃん。あんま信用できないなー」
「本当に色々あるんだよ……」
「色々ねー。色恋とかじゃなくて?実は黒鳥先輩と付き合っていたけど喧嘩してよりを戻そうと探してるとか」
「全然ハズレだ。ちょっと、話したい事があるだけ」
凪咲の質問を適当にはぐらかしながら理仁の頭には蘇芳を見つけてそれからどうするかという問題が残されていた。今の彼女は精神的に追い詰められている。加えてジョンの言葉通りならば顔を合わせたくもない様だ。
一体どんな言葉をかけてやれば蘇芳をまた暗闇から引きずり出せるのか、正解とはなんなのか。課題は大きな壁となって目の前に立ちふさがっている。>>941
「あっ、ここだここ。この路地裏に入っていくのを見たよ」
連れて来られた路地裏はいくら夜が近付いているとはいえ不気味なほどに暗い。まるで闇がバックリとクレバスを作っているかのようだ。一歩を踏み出す事さえ躊躇してしまう。だがこの先に蘇芳がいるのだと思えば、むしろ闇の中から何としても助け出さねばならない。
「はい、いってらっしゃという前に聞きたいんだけどさ。事情はどうであれ君は黒鳥先輩を助けたいって感じでいいの?」
「……多分そうなる」
「君は本当に、見た目に寄らず他人の為にしか動かないよね。そういうタイプが珍しいから私も助けちゃったりする」
「ありがとう黒江。なんか、世話になってばかりだ」
「全然良い。前にも言ったけど、私間久部君みたいな綺麗な色、大好きだからさ」
ニッコリと微笑んで凪咲は路地裏を顎でしゃくる。行ってこいと促されて理仁は大口を開ける底なしの闇へと向かい合う。
「……よし、蘇芳?いるのか?オレだ、理仁だ」
闇へと足を踏み入れる。細い道の奥に何者かがいる気配を感じるが、呼びかけても返事はない。蘇芳は声をあげる事も出来ないほどに衰弱しているのだろうか。
歩調を速めていくと、すすり泣きが聞こえてくる。少女の声だ。スマホを取り出してライトをつけると、道の端で誰かが身を縮めている。すぐに蘇芳であるとわかった。>>942
「……ぅ、ぅ」
「大丈夫か?理仁だ。迎えに来た」
「り、ひと」
背中を向けたまま反応が返ってくる。か細く消え入りそうなその声色に理仁は彼女の身に起こった多くの悲劇を思い出し、それでもと進み続ける。
「蘇芳、一緒に帰ろうぜ。そんなところでじっとしていても良い事何も無いだろ?風呂でも入ってさ」
「りひと、まくべりひと」
ぷるぷると体を震わせて蘇芳は立ち上がると俯いたままで振り返り、近付いてくる。ゆっくりと、ゆっくりと。
やがてライトに照らされて蘇芳が姿を現す。全身に返り血を浴びて、制服のほとんどが深紅に染まっていた。それがあまりにも惨く、理仁は言葉を失いかけた。
「理仁」
「……蘇芳、もう大丈夫だ。さぁ」
手を差し伸べる。おぼつかない足取りで歩み寄った蘇芳は細い指でそれを握り返し、そのまま理仁へともたれかかってくる。しっかりと両腕で抱き留め、彼は再会できた喜びにため息をつく。
指が胸元から首を撫でる。ひんやりと氷の様な冷たさに鳥肌が立ち、一人にしてしまった事が申し訳なくて理仁は手を握ってやろうとした。>>943
直後に指が万力の様な力で気道を圧迫する。突然の行動に声をあげようにも彼の喉からは呻き声が絞り出された。
「ず、お……!?」
「理仁、間久部理仁。ころ、す。ころす。ころぉ―――――すぅ」
俯いていた蘇芳が顔をあげる。目から、鼻から、口から、血液が出口を求めて溢れ出ていた。
間に合わなかった。彼女もまた、経子と同じように何者かの手によって狂わされている。
首に絡みついている指を引き剥がそうと試みるが信じられないほどの握力は揺るぐ様子も見せず、むしろ締め付けを強くする。もがいた拍子に足を滑らせ、理仁は仰向けに倒れ込んでしまう。
完全にマウントを取られ、ますます圧がかかっていく。
「かっ、はぁ」
「はい、はい殺します殺します。殺します。はい、はいはいはいはい」
蘇芳からこぼれる血が雨の様に降り注ぐ。尋常ではないその量に理仁は背筋が粟立った。経子も似たような姿となり、そして何の前触れもなく死んだ。もしも今回もそうならば、何としてでも……。
荒っぽい事をためらう時ではない。理仁は胸中で謝罪しながら、勢いよく蘇芳の脇腹へと拳を叩き込む。ぐえ、という悲鳴と共に気道にかけられていた力が弱まり、一気にマウントを崩した。すかさず片腕を背中に回し関節を極め抑え込んでみせる。>>944
「ぎゃあッ!ぎぃぃぃッ!」
「蘇芳!落ち着いてくれ!」
「ころす、理仁をころす!!」
けたたましい叫び声に精神が削り取られる。今起きている事がどうか夢であって欲しいと願ってしまうほどに理仁の心は絶望に染まりつつあった。
と、路地裏の入口から足音が聞こえてくる。凪咲が様子を見にやってきたらしい。
「間久部君?なんか変な音聞こえるけど」
「来るな黒江、怪我するぞッ!」
「うーん?え、何この状況」
制止を聞かず凪咲は異常極まる現場に足を踏み入れてしまった。蘇芳を地面に押しつけたままの姿勢を維持せざるを得ない理仁はどう言い訳をすればいいのかわからず、言葉に詰まった。
「違う!黒江、これには……」
「―――――ぷっ、ふふふふ。何これ、何でこうなってるの?」
「は?」
凪咲は、笑い出した。理仁への殺意を漲らせ、うなり声をあげる蘇芳を見つめながら何がおかしいのか、腹を抱えて。
何故目の前に広がる光景に笑みを浮かべるのか。プロレスでもしていると勘違いしたのか。混乱する理仁をよそに、少女はにんまりと三日月の様に口を歪める。>>945
「黒鳥先輩何してるんですかぁ?サーヴァント使えば良いじゃないですか」
「あ、あう、ランサ、ランサー。ランサァァァァァァッッッ!!!!」
膨大な魔力が弾ける事による風圧が蘇芳を中心として巻き起こる。理仁が思わず手を離すのに合わせて、槍兵がその姿を現わした。主である蘇芳を自身の背後へ隠そうとするその一瞬をカウンターとして即座にアーチャーが実体化し、振るわれた槍に弓を盾の代用として叩き付けた。
サーヴァント同士の激突によって生じた衝撃を目にしながら凪咲は笑みを止めない。それどころか拍手を送った。
「黒鳥先輩良いですよ、そのままやっちゃってください」
「黒江、何を言って」
「マスター!彼女こそ三義経子を狂わせたのです。この那須与一、何もかも手遅れという状態で我を取り戻した事をこの場を借りてお詫びする!」
ランサーをなんとか押し返し、アーチャーは弓に矢を番えて即座に三本を射る。狭い路地裏ならば回避は愚か長物では防ぐ事は至難の業と考えての攻撃を、しかしランサーは槍ではなく素手で対応する。放たれた矢を全て徒手で弾いてみせたのだ。
凄まじい技量にアーチャーが舌打ちする一方で、理仁の視線は黒江へと向けられる。
「どういう事なんだよ黒江。お前が経子を……?」
「残念。貴方のサーヴァントがまさか覚えていただなんて。もうちょっと混乱させるつもりだったのに」
何かが切り替わった。眼光は鋭く、笑みは深く。黒江凪咲という少女は瞬く間に魔性をその身に纏わせていく。それが答え合わせであるとわかっていながら、理仁は声を震わせる。
>>946
「マスター、なのか?」
「そうよ。ついでにサーヴァントはアサシンね?」
「アサ、シン」
血にまみれたおぞましき吸血鬼。多くの人間からその魂を喰らった怪物。その主が、これまで何度も交流し手助けまでしてくれた凪咲だというのか。
背後ではアーチャーがランサーを押しとどめようと試みるが、それも長くは続かない。アーチャーほどの技量の持ち主であろうとも閉所が裏目に出ているのだ。一刻も早くこの場から脱出する必要があると言うのに、理仁は何故とクラスメイトに問わずにはいられない。
と、ランサーの隙をついてアーチャーは突然弓を凪咲へと向けて放つ。不意をついての奇襲であったが、それは少女を守るべく現れた吸血鬼によって塞がれる。
「危ない危ない、マスターってば恨まれすぎですわ」
「さっすがアサシン。止めてくれると信じてたよ」
それが答えだった。
「なんで、だよ。なんで経子を、殺したんだ」
「殺したって、嫌な言い方ね。勝手にあの子が壊れたのよ」
「こわれ、た」
「そう。私の魔術ね、毒を人体に混ぜ込んで頭から心まで好きにいじくれるの。でもね、あくまで私はその人間の好きな様にさせる方針。好き勝手に動かすなんて面白くないもの」
「何が言いたいんだ」
「三義経子を殺したのは私じゃない、あの子が耐えられなくなって潰れただけなのよ。好きな男の敵になるかどうかで迷っていたから背中を押してあげたのに……中途半端なところで正気が邪魔したわけ」>>947
好きな男?理仁が眉をひそめたところで、凪咲は目を輝かせた。
「あれ?もしかして知らなかったの。貴方の大切なお友達だった経子はね、浦戸の事が好きだったの。彼女が貴方の敵になったのは、自分の意思で好きな人の味方になったからなわけ。私も背中を押したけどね?」
「わからねぇ、お前の言ってる事、全然」
「うん、そう思う。貴方そういうタイプだから。残念だけどね、女の子って言うのは幾つも顔を持っているの。残念だったわねぇ、友達だと思ってた子はずっと浦戸で頭がいっぱいだったみたい」
「……襲われたのは、一体」
「演技よ演技。と言ってもアサシンにわざと私を襲ってもらった。私、魔術師としては平凡だから巻き込まれた一般人として問題無く振る舞えるのよ。それで後は浦戸がやったという風に話せばOK。笑いを堪えるので必死だったわ、私の嘘で貴方が義憤に駆られるの」
「それなら、それじゃああの時……」>>948
『でもさ、教師と生徒の禁断の愛!立場の問題ならばいっそ死を偽装して……とか、ちょっと考えない?』
『いや、考えない』
『そっかあ。でもさぁそっちの方がなんかドラマみたいで面白いなって私は思うんだ。どうせなら悲しい話より、楽しい方に想像したいもん』
「お前、どんな気持ちであんな話をしていたんだよ」
「うーん?言った通りよ。そっちの方が可笑しくない?現実よりずーっと、ずぅーっと、ね?」
血が出るほど唇を強く噛みしめ、今すぐにでも怒りに身を任せてしまいそうな理仁とは対照的に凪咲はクスリと微笑んだ。
「私、貴方が大好きだわ。くすぶっていた灰色が情熱を得て深紅へと染まっていき、そうして間も無く真っ黒に塗りつぶされていくのだから」
「お前は、何が目的なんだ。何故こんな事をする」
「……それって凄い愚問だわ。楽しい以外に理由なんてあるの?一人の人間を育てて、そして良いタイミングでバラす。ああ、果実が熟れてから収穫するのに近いかも」
「テメェッ!」
「あ、そうだ。黒鳥先輩、間久部理仁以外にも殺さなきゃいけないマスターがいますよ。洲甘柳花っていう、貴女が大嫌いな人。邪魔する人がいたら、遠慮なく殺しちゃって良いですから」
「……洲甘?」
ふっ、と蘇芳とランサーは音もなく消えた。凪咲の告げた言葉がつまるところ大虐殺を意味しているのだと気付き、全身の毛が逆立つ。アーチャーも理仁の感情に応じてすかさず凪咲へと弓を向けた。>>949
「おおっと、私をころすの?」
「蘇芳をおかしくしたのがテメェの魔術なら、術者そのものを殺しちまえば良い!」
「それは名案だけど、私にはアサシンがいる。自慢じゃないけど彼女本当に強いのよ。それに万が一アサシンもろとも私を殺したとしましょう、それまでに黒鳥先輩はどれくらい罪のない人間をころすのかしら。兄妹も、両親も手にかけた彼女は目が覚めて周りが血の海であると気付いたら……ふふっ、いけない。それもそれで私凄く気になるかも」
理仁の判断に迷いが生じてしまう。蘇芳を優先するか、それとも凪咲を優先するか。
アサシンがまだどれほどの力を隠し持っているのか定かではない。そんな状態では間違いなく時間を奪われてしまう。それは、何もかもが手遅れになる。
次の瞬間理仁は足に強化の魔術をかけて路地裏の壁を蹴っていた。蘇芳を追いかけるべきであると判断した、というよりそうする以外になかったのだ。
「頑張ってねー間久部君!きっと貴方なら出来るわー!」>>950
凪咲の声を背に受けながら理仁はアーチャーと共に屋上を駆けていく。すぐ前方には蘇芳がランサーをそばに置いて同じように疾走している。一体何処へ向かっているのか少し考え、彼は最悪の結論に辿りついた。
蘇芳は柳花の居場所は何処であるか考えた後に、間久部邸であると定めたのだ。
『邪魔する人がいたら、遠慮なく殺しちゃって良いですから』
凪咲の言葉を反芻する。まさか、もしも彼女がこれまで何も知らぬ一般人として振る舞いながら水面下で動き続けているのだとしたら。柳花が、理仁の家に居候している事を知っているのだとしたら。
凪咲の目的が、理仁を絶望させるというものであるのなら―――――!
「駄目だ、蘇芳。行くな」
二人は駄目だ。
間久部理仁を助けてくれたあの二人だけは、駄目だ。
「やめてくれッ、蘇芳ォォォォォォォッ!!!」
>>953
もっと伏線散りばめたかったんですけどこういう形になってしまいました…長かった
寸劇で惨劇なんですな!時計塔で合コンってあるのかな…
さすがにノリが軽すぎるか…?らっきょを読んでいたときは時計塔があんな大学っぽいところだとは思いませんでした。荒耶が受講していたのはシュール。
>>959
あー現代の魔術師っぽさありますねそういう切り替えられるところ
どっちもかー…とりあえず遡るわよ
>>959
前スレ804のssでちょっとだけウルティマさんをお借りしました>>934
ひぃん一日あけてしまってすみません…!ただいま返答いたしました!
この女放っておくとどこまでも飛躍していくな…
>>931
やっぱりね!>レリックの説教
彼のお説教ならカステラが意地でも逃げようとするのも頷ける話です。他の人(ポチ先生とか)の場合ニヤニヤしてイジるために残るでしょうから
そして以下は質問への答えです。ラフム語にはラフム語でお返し。
・レリックさんは船の生徒の危険を察知した瞬間助けに行きますか?
→これは生徒の強さに寄ります。ムジカさんみたいな非力な生徒や船員ならすぐに駆けつけようとしますが、トワみたいな自衛手段を持つ生徒なら全力でというほどではありません(それでも助けには行きますが)。もし両方が同時に起きた場合、前者の救助を優先しますね。
答えとしては「生徒の力量によって優先度や全力の度合いは変わるがまず間違いなく助けに行く」になります。
・レリックさんの怪力って具体的にどれ位ですか?
→魔眼の有無によって大きく変わってくるためなしの場合でお答えします。この場合は大体握力でスイカ握り潰せるくらい、破壊力なら塀を壊せるくらい、腕力なら執務室なんかにあるマホガニー製の机を持ち上げて投げれるくらいのイメージです。魔眼アリだと上限突破でお城の煉瓦造りの壁とか壊せそう。
・ラフム語の質問
→l94t@xym3.wes@pys4us@=s6dwv\4dwe.s6mejr。ukw@「]lfr.u」sjr@s/94sr.w@d94。s@yuthdq@j=mzwe.tm0tljpyto。
:;s@ey<yse4hoew@rtol94t@xykgfhmc4s4kmkstyt@5jr。su.spedm]lc4q@sfyq@ydw「f@tubsryd@7<5c@」sa84eq@:dwpetydjr。ma\yuit3zqsg2@ak/dww@ms/o;.94tj5w6gzz。
こんな感じでよろしいでしょうか…?「ここら辺もっと!」とか「わかりづらいっす!」とかあればどうぞご遠慮なく…個人的なイメージとしては魔術協会に“学び”に来てる人は学生っぽくて“研究”しに来てる人は時計塔のパブリックイメージな人が多いのかなって。
もちろん7割くらいの人は立派な魔術師メンタルだと思います。合コンってのも「優秀な次代を残すための優れた素養を持つパートナーを探すため」みたいな感じだと思います。────ここにメルちゃんを放り込もう!(鬼畜の所業)>>963
かよわい生き物だからすぐに死んじゃう…
でもそれがやらなきゃいけないことだからね…がんばってお婿さん見つけようね…がんばれ…>>965
やべ書き忘れてた部分あった
黒江さんのテンション完全にコレになってそうだなって意味での画像ですコレ>>970
スブタイですか、ちょっと考えてみます。あと兎はすでにバレンタインSSを書いていたりします。
https://fatetv1830.wiki.fc2.com/m/wiki/%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3SS%20%E3%82%86%E3%81%8D%E7%B7%A8わたし、2スレぐらいSS未満投下するぜよ
>>952
これ書いている時絶対楽しいやつ…!
理仁君の四方八方、(アーチャー以外)辛いな!?「手稿を読ませて貰いました、レオナルド氏。
……“手稿とは聞こえがいいが、結局のところただのスケッチだ”、ですか?
いいえ、これには“万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)”の頭脳が生み出した、数多の閃きが記述されている。名を付けるならその通り『レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿』になるのでしょうが、この手稿そのものが“万物の成り立ち”という概念をカタチにしていると言ってもいいでしょう。
いずれ、その名声によって貴方は英霊の座に迎え入れられる。今は有名とはいえ、一介の芸術家にすぎない貴方が、人類史の一角を担う境界記録帯(ゴーストライナー)としての格、神秘を有した時、この手稿は必ずや概念武装としての魂の重みを獲得するのは間違いない。
私が思うに、“万物の成り立ち”に対する貴方の考察、その足跡そのものが、人類種(アラヤ)の持つ心象風景、物理法則(テクスチャ)。すなわち人理なのです」
華やかなりし魔術全盛の時代、ルネッサンス期。
時代を象徴する、ある人物が誕生した。
彼/彼女の名前はレオナルド・ダ・ヴィンチ。
時に、“万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)”とも称せられ、科学、数学、工学、博物学、音楽、建築、彫刻、絵画、発明、兵器開発、等々に加えて、魔術の才能もあったという稀有な人物。
生来、備えていた魔術回路の量についてはごく僅か。しかし、その質は規格外とも言うべきものであり、編成については異常そのもの。家系による血脈で洗練された魔術回路も、歴代の研鑽の結果たる魔術刻印をも有していない身でありながら、多くの属性を操り、多くの系統魔術を修めるという万能を誇った。>>974
その伝説的な万能性がサーヴァントとして召喚されるにあたり、『万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)』という真名を与えられるに至る。曰く、対象を瞬時に解析し、自らの最大攻撃をその対象に合わせて調整して放つ、万能特製宝具。曰く、即座に相手の宝具を仮構成する事で攻撃を弾き返す反射系宝具。曰く、リアルタイムで超高度な術式を組み上げることで、あらゆる相手を自らの魔術の対象とする宝具。
「魔術世界において、『万能』とは“形而上のもの(願い)”を汲み上げて“物質(カタチ)”に転換することと等しい。かのアインツベルンは聖杯に人格を与えたといいますが、その人格が魔力を持つのならば、『願いを叶える』魔術特性を生まれながらに持つでしょう。
生命活動と聖杯の機能が直結しているのだから、魔力を放出するだけで『魔術』めいた奇跡をカタチにする。魔術理論などの方法を知っている必要はなく、願いを叶えることができる。
それは確かに万能。万能の願望器と言えます」
――君が創りたいのは“聖杯(アートグラフ)”。
――いいや、そこから見出される神を創りたいというワケか。
「その通り。
創造科(バリュエ)の名を冠する者として、私は神を創りたい。
根源と繋がった、いいや、根源という事象そのものをカタチにした存在を。
故に、貴方の手稿が持つ『万物の成り立ち』という概念は、神という概念の成立条件・構成要素もまた記述することでしょう。それがたとえ、如何なる魔力を必要として、如何なる時間を必要としても、いずれ、必ず」>>975
――魔術師の神を創り出すという、研鑽に対する裏切り、“逆行”ではなく。
――研鑽の結果生まれるのが神なんだね。
――友として予言するが、それが記される頃には君の活動限界の方が先に来るだろう。
「そこはそれ、貴方の“万能の人”としての才能を信じましょう。
知恵ある限り人間には到達できない領域、知性体が目指す本当の意味での嬰児(みどりご)。
轍の嬰児を作り得るのだ、と」
◇◇◇◇
『七天礼装(セブンスヘブン・アートグラフ)』
〇〇家の至上礼装。
至上礼装とは、君主(ロード)を輩出する十二家やそれに匹敵する名家の蔵する中でも、その家系を象徴するに足ると認められた特別な礼装のこと。
〇〇家の至上礼装、『』は端的に言うならば、万能の願望器。呪体と化したレオナルド・ダ・ヴィンチ手稿、『万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)』を核とした自動筆記の魔術礼装。「入力」された情報を元に発展・応用させてリアルタイムで構築された術式を「出力」する演算機なのだ。
その形は、七天(セブンスヘブン)。霊基(からだ)の金型である七つのクラスに由来している。
余談ではあるが、数百万スクーディ(当時最大の金・銀貨スクードの複数形)で買い取られたレオナルド・ダ・ヴィンチ手稿ではあるが、彼/彼女は自分の記憶を元に、そっくりそのまま写しを書いていた。これが後世、広く世に知られる手稿である。>>976
これが吟遊GM(自己満足の蔑称)の設定書きじゃあ!
5~6割作って放り投げるサーヴァント&マスター・魔術師が多いから、部分的なネタだけ書いてみようかということで供養したかったのです
レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿については10割がファンタジー。
具体的なテーマは、全能(確率変動・空想具現化)と万能の違いとは?
バルトメロイの魔術特性「万能」、「万能の願望器」聖杯、「万能の人」ダヴィンチちゃん、などなど。
ムーンセルの願いの叶え方が筋道を考え出すことだから、大枠では分かるんだが…?という感じ
舜王、項羽などの身体的特徴「重瞳」とか色々ネタだけが積み重なっていく~!埋めがてらのゆる募。
我流のケンカ戦法を使う、うちのリディアが参考にしてそうな格闘技。>>979
虎煌拳(or龍撃拳)とかを魔術で再現してる姿が目に浮かんだぜ。騎士団駐屯所で素振り中の裂夜君にマレオが突然話しかけて「今のサクヤボーイには騎士団として足りない物があるとマレオ様思うワケ」って言ってアドバイスかなって思って聞いてみたら「騎士団として迫力とか威圧感が足りない、もっとレリックみたく迫力を出せば変わるんじゃないか」と尤もらしいアドバイスかと思ってうんうんしてたら
マレオ「だから迫力と威圧感を付ける為にいい方法があるんだが…聞いてみるかサクヤボーイ?」
裂夜「……分かった、教えてほしい。」
マレオ「よく言ったサクヤボーイ。
…じゃあとりあえずそこの丸太に全力叫びながら打ち込んで「うん分かったありがとう帰ってくれ。」
みたいな謎ネタ。薩摩ホ○ワーツと猿叫の動画見てたら思いつきました
でも猿叫する裂夜君はそれはそれで面白そうリディアのこそこそ話。
リディアが飛び級で大学に入るのが決まった際、クラスメートの半分以上が『一緒の高校に行けない』寂しさ半分、『いじめに対して全力で反撃する光景をこれ以上見ないで済む』安堵半分で凄い表情になった。>>979
なるほど、ちょっと考えてみます。下手すれば初期鯖みたいな素っ気ない内容になるかもしれません。叛鎖プロット最終調整がてらSS練習したいので俺もバレンタインSS募集してみます
ちなみに趙雲去年書いたけどあの時は闇路線行こうか迷ってた時期だったから変になってたので無かった事にしたのでリク来たら書き直しますぜ>>989
分かりました
プルフラスとか他の奴らに言及しやすいのはコラボ世界線だけど本人の強さとか考えて違和感ないのは普通に船の世界線で甲乙付け難いのでちょっと考えます…
そして海月ちゃんありですねおkでございます1000ならマスコット組人気投票(このレスは間違いなく1000じゃないだろうからふざけても構へんか理論)
1000ならサーヴァントの攻撃モーションとか宝具演出とかについて話してみる(こいつは顔面宝具だとかこいつのエクストラアタックはこんな感じだって考えてるよーみたいなやつ)
1000なら鱒の料理事情について語る
1000なら雁夜おじさんと結婚してくれそうな女性キャラ。
1000なら鱒の好きなゲーム
1000なら、時計塔に放り込まれたら即行でエルメロイ教室に駆け込みそうなキャラ。
聖杯大会運営本部【リレー相談・雑談】#218
1000
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